阿部「三橋には、やっぱナマがイイね!」

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326エロベーター
http://pie.bbspink.com/test/read.cgi/eromog2/1190609917/58,71,81

ヤバイ、聞かれた?
まさか呼び出しボタンが復活するなんて思いもしなかった。イったばかりの俺も三橋も凍りついて動けない。
そういえば確認してなかったけど監視カメラなんて無いよな。俺は慌てて天井を見上げた。大丈夫、それらしいモノはついてない。
『もしもし、どうしましたか〜?』
男の声が呼び続けられる。何とかごまかさないと。
「あ、すいません。エレベーター止まっちゃったみたいで動かないんですが」
『ああ〜そうですか〜、やはり止まってましたか〜』
暢気そうな返事が聞こえ脱力しかけたが、直後にスピーカーの向こうで『どけ!』という別の声が聞こえ、
争うようなやり取りの後切羽詰った叫び声が聞こえてきた。
『三橋!三橋いるのか?さっきの泣き声は三橋だろ!』
「あ、あべくん!」
イった後ビクリとも動かなかった三橋がその声に反応した。
『三橋、三橋なんだな。無事なのか?何かあったのか?』
「あ…う…はわわ…」
三橋は口をパクパクして焦っている。そりゃあまさか今まさにエレベーター内でセックスしてイった所です、なんていえないわな。ましてや片思いの相手だ。
「ああ、三橋くんの連れですか?彼はエレベータが動かなくてちょっとパニくって泣いてしまったんですよ。大丈夫です、私がついてますから」
俺はスピーカーの向こうの「あべ」に向かって三橋の代わりに答えてやった。
が、スピーカーの向こうからは返事がこない。
暫く無言の後、今度は最初の男の声が再び聞こえた。
『いやあ、すみませんねえ。ちょうど今、エレベーターに連れが乗ったはずなのにいつまで待っても上がってこないし携帯も通じない、
とこちらの方が駆け込んでみえられてましてねえ。故障だったら緊急呼び出しボタンが鳴るだろうけど何も言ってこないので、
乗ってないんじゃないか?って話してたんですが…緊急ボタン押さなかったんですか?』
「いえ、停止した時にすぐ押したんですが何も反応無かったんですよ」
『そうなんですか、回線の接触が悪くなってるのかもしれませんね。いや〜失礼しました』
『だから俺が調べてくれってさっきからしつこく言ってただろーが!』
後ろの「あべ」の喚き声までよく聞こえる。どうやら最中の声は向こうには聞こえてなかったらしい。
イキながら三橋がボタンを押した拍子に向こうに繋がったようだ。
『早急に業者に連絡してお助けしますから、すみませんがもうちょっと待ってて下さいね〜』
「わかりました。よろしくお願いします」