この前第二詰所行ったんですよ、初めてね。
で、生まれて初めてスピリットを補完したわけですわ。
正直最初はスピリットの補完って簡単だと思ってたのよ。みんな普通に補完してるからさ。
あのね、俺が間違ってた。あれはメーカーが補完するもんじゃない。ネタだね、ネタで補完するものだよ。
最初に妄想する時さ、めちゃめちゃびびって切り番そろ〜って踏んでネタ振りそろ〜っと話したのよ
10レスくらいかけてさ。でなんか怖くなって接続切り離しちゃったのさ。
そしたらミカ先生がさ「もっとネタ仕込んで!」とか言うの。
同じ過ちは2度繰り返さないのが俺よ。
だから仕込んだのさ。えぇ、そりゃもう仕込みましたとも。全てを忘れて仕込んだよ。
設定確認とか神剣の強制とかナポリタンとか色々忘れてね。だって先生が仕込めって言ったからね。
そしてらエライ事になった。
もうすごい大妄想。すごいG。ヘリオンくらい。スピたんならツェナだってオッドアイ。
それで横見たら冷凍ヒミカがすごい勢いで俺の事見てんの。ホントごめんなさい。
正直「男ならハリオンだぜ!」なんて見栄張らないで素直にツンデレにすりゃよかったと思ったよ。
心の底からハリオンマジックにした事を後悔したね。
でも第二詰所出て光陰と「前のニムントールクーデレだったな!これだからエレブラは。」とか言っちゃてんの。
ホント俺ってダメエトランジェ。 誰か助けて下さい
ここまで来たかのアセリア&雑魚スピ分補充スレッド27
前スレ:永遠のアセリア&雑魚スピ分補充スレッド 26
http://pie.bbspink.com/test/read.cgi/erog/1178902150/ 発売元:Xuse【本醸造】公式サイト
http://www.xuse.co.jp/ 外部板:雑魚スピスレ保管庫
http://etranger.s66.xrea.com/ 外部板:雑魚スピスレ避難所@MiscSpirits
http://www.miscspirits.net/Aselia/refuge/
____ ________ _______
|書き込む| 名前:| | E-mail(省略可): |sage |
 ̄ ̄ ̄ ̄  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
,ィ
,べV //
ネリーみたいなくーるな女には / 〃  ̄ ヾ; / ./
sage進行がぴったりよね〜 ! i ミ(ノハソ / /./
!ik(i|゚ ヮ゚ハ<///
リ⊂}!廿i つベ/
く/Цレ'
し'ノ
あてんしょん
| ̄ ヽ
|」」 L.
|゚ -゚ノ| ……えっとこのスレに投稿したネタ(名前欄に題名を記入したもの)はね……
|とl)
,べV
/ 〃  ̄ ヾ;
! i ミ(ノハソ
!ik(i|゚ ヮ゚ハ 。・゚・⌒) 作者の意向が無い限り、
リ⊂! |T|!つ━ヽニニフ)) 問答無用で>>1の保管庫に収録されちゃうんだよ〜
く/|_|〉
(フフ
Q: 雑魚スピって何ですか?
A: サブスピです。
Q: 具体的に教えて下さい。
A: シアー・セリア・ナナルゥ・ニムントール・ネリー・ハリオン・
ヒミカ・ファーレーン・ヘリオン、以上9名の総称です。
Q: これまでに投稿されたSSはどこで読めますか?
A: ここで読めます。→
http://etranger.s66.xrea.com/ Q: 俺あんまりサブスピに興味ないんだけど。
A: 雑魚スピです。
>>1の関連スレリンク集で行き先を探してみましょう
" タイムアクセラレイト
´∴ # __ ゜ヾ´ ″´∴
「,'´r==ミ、―≡ ̄`:∵∧_∧´∴∵゛'
__くi イノノハ))≡―=',((( )≡―=‥、 ∵゛、゜¨
, ≡ )| l|| ゚ヮ゚ノl|r⌒) _/ / ̄ =―≡― _
´∴'≡く / ∧ | y'⌒ ⌒ ヽ イノノハ))( ≡―=‥、,、
″″ \/〈(((ノ从| / | | ゚ヮ゚ノ`=―≡―∞
" ||( ゚ヮ゚ー' | |ヾノ //
=―≡ ̄`:, | , | ( ̄=―≒‥,,
" ,゛"=―≡―=',/ ノ )∵`=≡―=
″( ゚ヮ゚∴/´/ / | | , ゚ヮ゚ノ'ゞ ∵゛、 ゜ ¨
ヾ =―≡ ̄`:゛/ / \| |≡―=‥、,、 ヾ
,゛"=―≡―='( | ( |=―≡―∞=@ , 、∴
/ | | |\ \ ´ ∴ ヾ .
・ / / | | | ヽ/⌒〉
.... . ............ . .(_ 「 _) (_〈_/....... . .. . .... . . .
>>1乙
途中へんなの入ったけど
前スレにURLを載せたのはオレです
感謝しなさい
桑原
我、二の掲示板での人生初スレ立テニ成功セリ
…横槍入ったけど(汗
つ点呼ネタ
前スレ
>>557より
スピ達に言って貰いたいPCシステムボイス
>>1 タキ乙!
ゴミ箱削除時
ナナルゥ「まとめて、消し飛ばします!」
>>11 改めて乙ントゥシトラ
そして点呼番号入れ忘れたので再点呼。
メール受信時
エスペリア「メールを受信しました。しかし破廉恥な内容でしたので削除しました。」
迷惑メール対策機能付きだが、好感度が上がってくると意中の女性からのメールも削除する事がある。<1>
>>1初めてのスレ建て乙ァーレーン
初回にしては上々かと。
だが
>>1の点呼ネタが出ていない罠
ストレートに
「もう、しょうがない人ですねこんなに散らかして……」
ゴミ箱整理のファーレーンさん。これだけでご飯三杯は確実にいける。<2>
>>1乙ューリー
ネリー「くーるに行こー」
温度異常警告音。
さっぱり危機感が無いので上がり続ける。
ネリー「あ、あ、くーるじゃない、くーるじゃないよぉー(泣」
ぷしゅーん。強制シャットダウン。知恵熱w
<4>
イチオツ
セ「一応言っておくけど、あなたのPCはウィルスにやられているわ。
……だから素人は信用できないのよ。迷惑だわ」
一分後
セ「仕方ないから、片付けてあげたわ。別にあなたの為じゃないの。
あなた一人から迷惑を被る人もいるって事を忘れないで」
キビシーのが快感と言う声続出<5>
>>14 わ、忘れてた訳じゃないんだからねっ!
ただ、私は飾らないタイプだし…あれ以上の横槍が入らない様に出来るだけ急いでたからネタを書く暇がなかったのよっ!
と、どこぞの女性キャラが言いそうなカタチでレスを返してみる
なので、タイマーなソフトに使う音で…
「いい加減に寝たら?そろそろ寝ないと明日に響くから。えっ、添い寝!?ばっ、馬鹿っそんな事私がする訳ないじゃない!いい歳した大人の台詞とは思えない、馬鹿じゃないの?じゃあ、おやすみ〜」
(数分後・バルーン表示にて)「…まあ、私の出てくる夢ぐらいは許してあげる。ただし、変な夢を見たら許さないから」
…ニムの口調とか忘れてるorz
ウルカ・シアー・ヘリオンも考えたけど書く暇がない…だって、仕g(ry<6>
ここはあえてシンプルに
アセリア「ん」<7>
>>1乙
これってスピ限定なのか・・・?
光陰「おい、本当に消しちまうのか!?こんな良いモノ消(雷撃の音)」
ントゥ「……んきゅ?」<9?>
>>1乙
<10>
ハリ「うふふ、大きいのが、お好みですかぁ〜?」(最大化)
ヘリ「ちっちゃくても頑張ってますっ」(最小化)
ユウト
「ンギモチイイ」
USB差し込み時<11>
_ ,へ
,´ /:::: |ヽ ♪
∠ <=====ゝ
んヘ!」 ‐ノ」|
<(つ/ ̄ ̄ ̄/ )))……んきゅ?
 ̄ ̄ ̄ヽ/SpiNet/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 ̄ ̄ ̄
_ ,へ
,´ /:::: |ヽ ♯
∠ <=====ゝ
んヘ!」 ‐ノ」|
<(つ/ ̄ ̄ ̄/ )))おい、本当に消しちまうのか!?こんな良いモノ消
 ̄ ̄ ̄ヽ/SpiNet/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 ̄ ̄ ̄
_ ,へ
,´ /:::: |ヽ ♪♪
∠ <=====ゝ
んヘ!」 ‐ノ」|
<(つ/ ̄ ̄ ̄/ )))ンギモチイイ
 ̄ ̄ ̄ヽ/SpiNet/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 ̄ ̄ ̄
_ ,へ
,´ /:::: |ヽ あら、もうこんな時間…
∠ <=====ゝ
んヘ!」 ‐ノ」|
<(つ/ ̄ ̄ ̄/ )))いい加減に寝たら?そろそろ寝ないと明日に響くから
 ̄ ̄ ̄ヽ/SpiNet/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 ̄ ̄ ̄
)))
/ ̄ ̄ ̄/
 ̄ ̄ ̄ヽ/SpiNet/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 ̄ ̄ ̄
/ ̄ ̄ ̄/ )))ん。
 ̄ ̄ ̄ヽ/SpiNet/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 ̄ ̄ ̄
/ ̄ ̄ ̄/
 ̄ ̄ ̄ヽ/SpiNet/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 ̄ ̄ ̄
, ⌒⌒ヽ うに?
(((゙^)) ) i
L!、ー゚| i)イ>
/ ̄ ̄ ̄//i l i/ ヽ )))ねりしあ、お菓子上げようか?
 ̄ ̄ ̄ヽ/SpiNet/ ̄ ̄(l[_ソ ̄ ̄ ̄
 ̄ ̄ ̄
, ⌒⌒ヽ ??
(((゙^)) ) i
L!、ー゚| i)イ>
/ ̄ ̄ ̄//i l i/ ヽ )))メールを受信しました。しかし破廉恥な内容でしたので削除しました
 ̄ ̄ ̄ヽ/SpiNet/ ̄ ̄(l[_ソ ̄ ̄ ̄
 ̄ ̄ ̄
, ⌒⌒ヽ
(((゙^)) ) i
L!、ー゚| i)イ>
/ ̄ ̄ ̄//i l i/ ヽ ポチ
 ̄ ̄ ̄ヽ/SpiNet/ ̄ ̄(l[_ソ ̄ ̄ ̄
 ̄ ̄ ̄
, ⌒⌒ヽ !
(((゙^)) ) i
L!、ー゚| i)イ>
/ ̄ ̄ ̄//i l i/ ヽ )))うふふ、大きいのが、お好みですかぁ〜?
 ̄ ̄ ̄ヽ/SpiNet/ ̄ ̄(l[_ソ ̄ ̄ ̄
 ̄ ̄ ̄
, ⌒⌒ヽ ♯
(((゙^)) ) i
L!、ー゚| i)イ>
/ ̄ ̄ ̄//i l i/ ヽ カタカタカタカタ
 ̄ ̄ ̄ヽ/SpiNet/ ̄ ̄(l[_ソ ̄ ̄ ̄
 ̄ ̄ ̄
)))
/ ̄ ̄ ̄/ )))一応言っておくけど、あなたのPCはウィルスにやられているわ。
 ̄ ̄ ̄ヽ/SpiNet/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 ̄ ̄ ̄
/ ̄ ̄ ̄/ )))あ、あ、くーるじゃない、くーるじゃないよぉー
 ̄ ̄ ̄ヽ/SpiNet/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 ̄ ̄ ̄
_ ,へ
,´ /:::: |ヽ ふう。
∠ <=====ゝ
んヘ!」 ‐ノ」|
<(つ/ ̄ ̄ ̄/
 ̄ ̄ ̄ヽ/SpiNet/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 ̄ ̄ ̄
_ ,へ
,´ /:::: |ヽ
∠ <=====ゝ
んヘ!」 ‐ノ」|
<(つ/ ̄ ̄ ̄/ ぷしゅー
 ̄ ̄ ̄ヽ/SpiNet/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 ̄ ̄ ̄
_ ,へ
,´ /:::: |ヽ ……
∠ <=====ゝ
んヘ!」 ‐ノ」|
<(つ/ ̄ ̄ ̄/
 ̄ ̄ ̄ヽ/SpiNet/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 ̄ ̄ ̄
時間が足らなくてニムたん切れなかった…(´・ω・`)
代わりに、切って保存してたネリシアを貼ってアニステの神戸OFFに参加してくる
帰ってきたら切るんだからねっ!
>31
乙w
点呼ネタがネタになった。
下手するとスレ落ちノ可能性もあったのかしら。30行かないからってすぐに落ちるのでもないのかな?
ファーさんこれを機会に新型PC費を詰所光熱水費から引っ張ってくるがヨロしw
>32
アニステがなんなのか分からんが、期待wktk。
ニムを切ると言われて、泣いてニムントールを斬るを思い出したw
ところでなるかなは結局ここで扱うの?
やるならやるで解禁日決めたほうがいいと思う。
前スレで出ていたが1ヶ月は静観しようってのでFAだったんじゃなかったか?
雑魚スピに関係ありそうなら扱うがそうでないなら別スレに分けるみたいな・・・?
そこに落ち着いたかどうかよくわからんうちに流れた話題だったけど・・・
雑魚スピ関係なさそうだから別スレで構わないと思うんだが、
obsnがしゃしゃり出てくるから困るw
37 :
はじめに:2007/07/29(日) 22:23:24 ID:5DjDhMp20
この話には凌辱シーンが含まれています。
そういうのが苦手な方は、スルー推奨です。
ある日の事、悠人はレスティーナに呼び出された。
「エトランジェ、求めのユート。只今参りました」
「来ましたか。
内密の話です。付いておいでなさい、こちらへ」
レスティーナはそう言うと、玉座から立ち上がり、歩き出す。
「? はい」
悠人は、先を歩くレスティーナに付いていく。
悠人にとって、王宮は迷宮と何ら変わり無い。
何処にどんな部屋があり、どの廊下を通れば目的地にいけるのやら全く判らない。
教えられても、到底覚えきれないだろう。
それどころか、一人で歩けば間違いなく迷う自信がある。
悠人も、広い部屋に多少の憧れは持つが、それも一般庶民の漠然とした夢といった程度のもので、実際のところ、今の詰め所の生活に充分過ぎる程満足しているし、感謝している。
そもそも佳織と二人の生活であった時も、少なくとも生活において、不便は感じても不幸を感じた事は無いのだ。
連れられていった先は、レスティーナの私室だった。
「失礼致します」
「そう硬くならないでも大丈夫です、ユート。ここには私しかいません。楽になさい」
レスティーナは悠人を部屋に入れると、念を入れて部屋の外に人影が無い事を確かめ、しっかりと鍵をかける。
悠人はその日常から、どうしてもこちらの方向には鈍感になってしまっているが、今の状況はかなり危険である。
他に誰もいない部屋に、女王が、男のエトランジェと二人きり。
これが他に知られたら、一大事である。
他の者には絶対に見つからないように、というレスティーナの判断は正しい。
「今お茶を淹れますから、そこに座っていて下さい」
「あ、ああ」
悠人は部屋を見回しながら、椅子に座る。
こざっぱりとした印象を受けた。
一国の女王の部屋とは思えない。
とはいえ、調度品のひとつひとつには、やはり輝きがある。
無駄に金をかけただけの品では無く、何処までも実用を極めんとする匠の技の込められた品々と言って良い。
悠人は取り立てて審美眼のある人間ではないが、一流の持つ凄みは理解出来る。
図らずもエトランジェとなり、一流の存在に多く触れる立場になってしまった為に、本物とそうでないものとを判別する力が研ぎ澄まされたと言えるだろう。
レスティーナは、棚からティーセットを取り出し、お茶の準備をする。
「そこにあるそれは、ポット?」
「ポット、と言うのですか?
これはヨーティア様に作って頂いたのです。
いつでもお湯が沸かせるので重宝しています」
「へぇ。詰め所にも作って貰おうかな。
エスペリア達も喜びそうだ」
「全くユートときたら、相変わらずなのですね。
世慣れないのは、良い事なのか、悪い事なのか。
いずれにせよ、女性と二人きりでいる時、他の女性を気にかけた話をするのは少々問題ですよ」
「そんなものか?」
「そんなものです。
乙女心は複雑なのですから、気をお付けなさい」
「ああ、これからは注意するよ。
それにしても、レスティーナが自分でお茶を淹れるのか。
ちょっと意外だったな」
「あら、そうですか?」
「誰かに言えば、お茶くらい直ぐに用意して貰えるんだろうに」
「他の者に頼まないではお茶も飲めない生活など、息苦しくて仕方ありません。
ふふっ。手足を動かすが如くに人を扱う事が出来無いのでは、王族としては失格なのかも知れませんけれども。
そんな訳ですから、今言った事は他の者には内緒ですよ」
レスティーナは、ティーセットを机の上に並べる。
「それと、これはお茶受けです」
棚から、ヨフアルを取り出す。
「あ……美味そうだな」
「美味しいですよ」
ここで余計な事を言わない程度には、悠人も空気は読める。
「そろそろお茶の葉も開きましたね」
優雅と不器用の中間くらいの動作で、レスティーナは琥珀色の液体をカップに注ぐ。
「それでは、些細ではありますが、お茶会を始めましょう」
「うん、いただきます」
レスティーナは一口、お茶を口に含む。
「良かった。今日のお茶は、中々上手く淹れられました」
「へぇ、結構上手いな」
「うーん。やはりユートの肥えた舌を満足させるには至りませんか。
ちょっと悔しいですね」
レスティーナにとっては会心の出来だったのだろう。
それでも、エスペリアのお茶を毎日飲んでいる悠人にとっては、まあ及第点といったところである。
「で、内密の話って?」
「たまには、一緒にお茶でも飲もうと思って呼んだのです」
「……それだけ?」
「それだけではいけませんか?」
「いや、そういうワケじゃ無いんだけど」
「お茶の時間ぐらいは息の抜ける相手と、と願うのは、私の様な立場の者には、やはり贅沢が過ぎるのでしょうか」
ふっ、と寂しげに顔を伏せる。
「あ、いや、その……そんなつもりじゃなかったんだ、ゴメン」
「うふふ。冗談です」
堪えきれ無い様に笑う。
「酷いな、レスティーナ」
「ごめんなさい。ですが、お話はお茶を飲んでからにしましょう。
お茶を飲む間くらいは、余計な事を考えずに、この時間を純粋に楽しませてくれても宜しいでしょう?
毎日、食事の間すらも気が抜け無いと言うのは、あながち冗談でもないのですから」
「まぁ、そうだな。わかったよ」
悠人はレスティーナを思う。
今のレスティーナにとっては食事の間も、寝ている間すら、完全に気を抜く事は出来無いのだろう。
だったら、今、自分と一緒にお茶を飲む時間くらいは、気を抜いて欲しいと悠人は思う。
どうでもいいような歓談をしながら、ゆっくりとお茶を飲み、ヨフアルを食べる。
ゆったりとした時間が過ぎる。
だが、その時間もやがて終わる。
カップは空になり、ヨフアルも無くなる。
空になった食器を盆に載せ、レスティーナはすっと表情に真剣さを乗せた。
未練も何も残さず、己の為すべき世界に戻る。
悠人もそれで、これから重要な話が始まるのだと悟り、頭を切り替える。
「さて。話というのは他でもありません。
ユート、貴方の事です」
「俺の事?」
「その通りです。
ユートは、カオリの為になら自らの命をも犠牲にしかねない危うさを持っています。
それを皆が心配しているのですよ」
「そ、それは……」
「私に洩らした者で言えば、エスペリアも、セリアも、オルファリルも。
カオリ自身も。
そして恐らくは、いえ、確実に、他の貴方の仲間達も。
皆がユートを心配しています」
「……」
反論出来無い。
「とは言えども、私を含めた他の者が何を言ったとて、ユートは何も変わらないでしょう。
ユートにとっては貴方自身の命を含めた他の全てよりも、カオリが優先されるのでしょう?」
「そんな事は……」
「無い、と言えますか?」
「……いや、そうかも知れない」
「そうでしょう、そうでしょう。
ユートはそういう人間なのです。
そういう一途さがユートの魅力のひとつでもあるのですが、困ったものです」
うむうむ、と頷くレスティーナ。
そして顔を上げて悠人を見ると、にこりと笑う。
「ですが、私はその解決策を見つけました」
「解決策?」
「その通りです。
ユートを護る、その方法です。
私にはスピリットの皆のような力はありませんが、これはスピリットの者達には出来無い事です」
レスティーナは言うと、立ち上がり、はらりと服を脱ぐ。白磁の肌があらわになる。
「なっ!? なっ!? 何してるんだ、レスティーナ!?!?」
「問題を解決するには、私が、ユートの子を孕めば良いのです。
そうすれば、親無き辛さを知っているユートは、安易に命を投げ出す事など出来無くなるでしょう?
うふふっ」
にこやかに笑い、豪奢なドレスを脱ぎ、純白の下着を外す。
「ちょっ、ちょっと待った、レスティーナ!
落ち着け、冷静になれ!
クールだ、クールになれ!!」
「私はいたって冷静です。
取り乱しているのはユートの方ではないですか」
纏っていたものを全て脱ぎ去り、白い光を放つような裸体でレスティーナはゆっくりと悠人に迫る。
悠人は慌てて逃げようとするが、足元がおぼつかず、ふらつき、倒れる。
「あ、ありゃ?」
「ああ、言い忘れていました。先ほどのお茶に、少しばかりお薬を盛らせて頂きました」
「な、何ィっ!?」
「さすがに男の人を押さえ込めるとは思っていませんから。
意識に影響は無い筈です。
手足が思うように動かなくなるというだけで、男性の機能にも影響は無い筈だとヨーティア様は仰っていましたし。
多少強引なやり方ではありますが、不可抗力だからといって、責任を放棄出来る程に器用な人ではありませんからね、ユートは。
力で敵わないのであれば、別の手を考える。
戦略の基本でしょう?
それにしても……」
レスティーナは、床に倒れ込んだ悠人の身体を持ち上げようとして断念する。
「はぁ。男性の身体って、こんなにも重いものなんですね。
ベッドに移動してもらおうにも、これでは動かせません。
困りましたね」
ベッドからシーツをはがすと、悠人が倒れている横に広げ、悠人を転がしてその上に乗せる。
「よいしょっと。
まだ少し床が固いですが、我慢して下さいね」
ユートはじたばたしようとするが、手足は痺れたようになっていて上手く動かない。
そのくせ、頭だけは明瞭なのだから余計にたちが悪い。
オーラフォdC
「ちょっと待て、待ってくれ!
その、レスティーナはそれでいいのか?」
「あら。こんな状況でも私を心配してくれるのですか。有難う御座います。
その質問に対しては『望むところ』とお答えします」
レスティーナは屈託の無い、慈愛に満ち満ちた笑みを見せる。
「さて、と。
では、服を脱がせてさしあげますね。
その……とてもきゅうくつそうですし」
頬をほんのり赤らめ、レスティーナは悠人の服に手をかける。
「やめろ、やめるんだ!」
「あら。ここでやめたら、ユートは今までと何も変わらないのではないですか?
それとも、他者の為に犠牲になろうなどと、絶対にしないと約束出来ますか?」
「そ、それは……」
「ほら。
それにしても、嘘でもついておけば良いのに、ユートは本当に不器用ですね。
ですが、その誠実さは掛け替えの無い貴方の宝です。
大切になさい」
言いながら、悠人の上半身の服をはだけ終え、下半身の服を脱がす作業に取り掛かる。
「いやあああああー」
悠人の叫び虚しく、びよ〜んと勢い良く♂が顔を出した。
「え、えっ……と。
私も初めて見ましたが、こんなに凄いものなのですね。
はぁ……」
顔を赤くしつつも、目は♂に釘付けである。
「これって、私の裸を見て、こんなになったのですよね。
という事は、私は自分の身体に自身を持っても良いのですね」
イマイチ発育不良な自分の胸に手をやる。
その小さな胸の膨らみも、悠人のストライクゾーンにはしっかり入っている。
とすれば、確かにレスティーナは自分の身体に自信を持っても良いだろう。
望む相手を悩殺出来るのであれば、それ以上は無い。
悠人は、幼い頃に親を喪った事もあり、多少の母という存在に対する崇拝の感情を持っている。
己の母を良く知らないが故の憧れと、佳織の母親に優しくしてもらった経験と、そして佳織と二人の生活の苦労の中で、母親というものは本当に凄い存在なのだという実感があるからだ。
だから、エスペリアやハリオンといった、母性溢れる存在には頭が上がらない。
又同時に、悠人には少女崇拝の感情もある。
佳織と二人で過ごす中で、自分より幼い存在が自分には出来無い事をやってのける姿に、自分には到達し得ない強さを見出している。
辛い時にそっと励まし、自分よりも小さいにも拘らず辛さを分かち合おうとしてくれる姿に、非常な感謝を持っている。
だから、悠人本人は無意識にであろうけれども、オルファリルやネリーシアーといった年少の相手に対しても、決して見下したりする事無く、同等以上の存在として一種の敬意を持って接している。
そんな悠人だから、年少の者に好かれるのだろう。
斯様に悠人のストライクゾーンは広いのだ。
「えっと……。
最初は湿らせないと痛いそうですから……んっ……んぅっ……」
レスティーナは、悠人の裸をオカズに自分の♀に指を這わせる。
目の前で見せ付けられるレスティーナの痴態に、悠人の♂はますます元気になる。
それを見て、レスティーナも、ますます気分を高める。
その繰り返しで、悠人はまだ触れられてすらいないのに、僅かの刺激で発射してしまいそうな状態となってしまう。
「んっ……んんぅ……こ、これ以上やっては、一人で果ててしまいます。
これだけ濡らしておけば、そろそろ大丈夫でしょうか」
くちゅり、と水音を立てて♀から指を離し、宣言を下す。
「では、頂くとしましょう」
「駄目だ、駄目、駄目!」
レスティーナは悠人の言葉に耳を貸さずにまたがり、ぴくぴくと暴れる♂に手を添えて支えると、どこまでも優しく♀をあてがう。
「そう遠慮せずに、元気なタネをたーっぷりとお出しなさい。
今日はちょうど妊娠しやすい日ですし」
「ちょ、ま! やめて! お願いやめて!! 赤ちゃんできちゃう!!」
「きっとユートに似た可愛い子になるのでしょうね。今から楽しみです」
うっとりと言って、レスティーナは、ずぷりと腰を落とし込んだ。
「らめえぇぇぇ!」
おしまい。
前スレで「らめえぇぇぇ」ネタを見てからずっと考えていました。
結局最後の一行の為に書いたようなものです。
色々とゴメン。
それと、Cありがとうございましたです。
なんという陵辱……
一体誰がユートの「らめぇぇぇ」を見たいと……これはこれでありだな、うん。
などと思ってしまう私は汚れているのです……
アレだな
永遠神剣を握った男はイビル化しないかぎり受け属性の呪いを受けるのだろうな
さてどうなる3代目
>>50 乙です。
ソゥユート陵辱ネタ第三段ですねw
最後のユートの台詞に吹きましたw
女王様がテテナシゴをご出産あそばされる事が一大事泣きもするがw
どーみてもレスティーナの欲得ずくです。本当に(ry
一応だけど、ヨーティア殿かと。
>>50 乙です。
年上好きにして幼女体型好きなユート殿だからこそ、王女様やセリアはストライクだったのか。
>>50乙
前半と後半のギャップがっていうかオルファルート思い出したw
短絡すぎます屁理屈女王様、最初から頂く気満々じゃないですか。
悠人無用心すぎ。お茶の下りでヒントはふんだんに与えられているというのに。南無。
>>48 ×:自身
○:自信
58 :
ようせいきし:2007/07/31(火) 00:23:17 ID:wHrALBE00
「さあてこれでどうだ。ん?」
「ああっそんな、コ、コウイン様! そ、そんなところに……」
「おいおい、そんな声上げるなよクォーリン。へっへっへっ、まだまだこれからだぜ?」
「で、でも」
「おっとっと、逃がさないぜ」
「あうぅぅ……お、お願いします。もうこれ以上連続で休み無しだなんて勘弁してくださいぃぃ……」
「ん〜? そんなこと言ったってな、誘ってきたのはそっちの方だからな。こういう場合俺が満足するまで身体を張ってくれないとなあ?」
「そ、そんなっ……もう限界です……ぅ」
「手加減はなしだ。ほれほれ、ひん剥いてやるぜ」
「あうっ、そ、そんなに取らないで下さいっ」
「へへ。そう言いながら、それでも最後の砦だけはしっかり守ってるじゃないか」
「だ、だってここは」
「ふ、俺も無理強いはしないけどな……そら、今度はこっちがお留守だ」
「はああっうう、う、そんなところいきなりぃぃ」
「油断大敵って何度も仕込んだだろ?」
「それはあそうですけどぉ」
「へへへ。仕掛けは上々……って十分ほぐれたなよな。そろそろいいか? そら、真ん中の大事なところに突っ込むぞ!」
「イヤ、ま、待ってっ、ください」
「待てないな。真っすぐ行くぜ耐えられるか?」
「あ、あぐぅぅ!」
「へ、まだか。だけどな……ほれっ抉るようにもう一発!」
「あうぅぅ、こ、んなのおおぉぉぉ」
「まだ堅いか? なら、そーれっ」
「あ、あ、やだ、ひっくり返さないで下さいぃっ」
「だめだな。こうなると、真っ直ぐだけじゃ収まらないぜ? 自在に掻き回してやる」
「あ、あ、そんなこと……っ目茶苦茶されたらあああ」
「こりゃあ、文字通り蹂躙だな。ほれほれここも」
「あっあ、あ、お、おお願いします。もう、もうぅ堪忍してくださいぃ……」
59 :
ようせいきし:2007/07/31(火) 00:25:05 ID:wHrALBE00
「あ、あんた、らっ……」
「おう、今日子メシ食ったのか? どうだ、お前も混ざるか? ルールは日本の将棋とそっくりだから今日子にも出来るぞ。あ、王手な」パシン
「……こンのぅ、セクハラ魔人ンンンンンッ!!!」
「ま、待ていきなり乱心するな、俺が何をした!? ちょ、まっ、ぴぎゃああああああぁぁぁぁぁああぁぁ!?!!」
「……詰みです。はふぅ……10連敗です。コウイン様にいっぱいやられちゃいました……でも、ご満足して貰えたなら本望です、、、、」パタン
∧||∧
( ⌒ ヽ
そうか、わざと今日子に聞かせるようにしむけたのか!策士だなクォーリン
>>47 特定されたwww
まあ、ヒント多数ネリシア貼ってるのが一人だけだったらバレない訳は無い訳で…
スレ違失礼
>>50 >「ちょ、ま! やめて! お願いやめて!! 赤ちゃんできちゃう!!」
野郎が言いますか…w
>>60 クォーリンGJ!
いや、光陰が自ら仕組んでるんですよ
攻めて攻められて、SもMも満喫w
65 :
嫁乙女笠の内:2007/07/31(火) 11:40:29 ID:vCQKhgxO0
「最近また少し痩せたんじゃない、セリア」
「そうね……うーん、ここ暫く暑かったから」
さて。
「それにしてもぉ〜、すっきりとしましたねぇ〜」
「やっ! もう、ちょっとハリオンどこ触って」
どうして俺が。
「ふふ、同性としては羨ましいですよ」
「ファーレーンだって綺麗に括れてるじゃない」
こんなお花畑のように華やいだ会話に。
「ヒミカだってぇ、負けてはいませんよねぇ」
「近づかないで。手をわきわきさせながら近づかないで」
側耳を立てつつ息を潜めつつ。
「暑いとつい、使っちゃうのよね、アイスバニッシャー」
「なるほど、それで余分なマナ脂肪が燃焼されるのですね」
こんな所に隠れているのかを。
66 :
嫁乙女笠の内:2007/07/31(火) 11:41:17 ID:vCQKhgxO0
「でもホント羨ましいわ、出る所はちゃんと出てるんだから」
「ブルースピリットの〜。特権ですねぇ〜」
「あっ! もう、ハリオン?!」
「理不尽です。私もヒートフロアで」
「止めて。とりあえず、ここで唱え始めないで」
説明すると、とても長くなるのだが。
「つまり、風呂から上がった所で鉢合わせ、つい隠れてしまった訳だ」
「しーっ! 判ってるのか、お前も同罪なんだぞっ」
とても短く纏められてしまい、思わず小声で突っ込む。
そう、ここはラキオススピリット隊入浴施設、の脱衣所だった。
『ふむ、契約者よ、何故隠れる必要がある?』
「そうだぞ悠人、俺達はなんら後ろめたい事はしていなげへへへへ」
「涎拭けよ」
『ウバエ、オカセ』
「いたっ! あたたたっ! 黙れこの非常時にっ」
『ふん、非常時か』
「非常時というよりは被情事だよなわはははぐっ!」
「……誤植は良くないぞ光陰」
気色の悪い意見一致を遂げた二人の口を塞ぐ方法をようやく思いつき、
アホ面を晒している光陰の口の中へと盛大に『求め』の剣先を突っ込む。
膨大に膨れ上がった凶悪な『求め』のオーラを受け、奴は目を白黒させた。
「ングッ! ンンンンッ」
「クククどうだバカ剣、光陰の口臭マナは。存分に、存分に味わえ」
『グオオオッ! 我ガッ! 我ガ消エテッ!』
「……え、うそ、そんなに酷いの?」
それでうっかり意志も飲み込まれそうになったが、驚きの事実に我に返る。
狭いスペースの中で、ちょっと引いてしまう俺であった。
67 :
嫁乙女笠の内:2007/07/31(火) 11:46:06 ID:vCQKhgxO0
それにしても。
「はっ、はっ……はふぅ」
「んふふ〜。セリアさん、ツンツン硬くなって、可愛かったですぅ〜」
「な、何度か描いてはいたけど……直接見るのは初めてだったわ」
「そ、そうですね私も後学というかふあぁっ!」
「へっへっへ。良い声で鳴くじゃねえか」
「あっ、ちょ、ナナルゥ、なんか性格変わってませんかあんっ」
「良いではないか良いではないか」
「あっ、あっあっ、そこ、弱、らめぇっ」
「……ごくり」
「と思わず喉を鳴らしてしまう悠人であった」
「うお心を読むなくっつくな! 口臭が移るっ」
「まだ言ってるのか。折角『求め』は俺の華麗なる舌技で大人しくさせてやったのに」
「何が舌技だ何が華麗だ」
確かにあれっきり、『求め』の意識は悶絶でもしたのか何の干渉もしてこない。
ただ、それはありがたいのだが、残った生臭坊主の始末に困る。
「狭いんだから、あまり動くなよ。気色悪い」
「変な奴だな。男同士、何を恥ずかしがる事がある」
「嫌なんだよっ。汗がべたべたとっ」
そう、つまり俺と光陰は、入浴を終えて裸のまま脱衣所に行き、
ごく当然のようにそこで服を着ようとして、彼女達と遭遇してしまったのだ。
話し声が聞こえてきた際、何故か咄嗟に服では無く『求め』を掴んでいたのが失敗だった。
戦場で染み込んだ癖というか、敵襲とかと同じ戦慄が走ったのかも知れない。
そしてそんな状況にも全く動じず、というかむしろ少しは動じて欲しい所だったのだが、
すっ裸のまま堂々と腰に手を当てウェルカムとばかりに入り口の方へ向き直した光陰の耳を引っ張り、
飛び込んだのがこの掃除用ロッカー。竹箒だのモップだの何故か牛乳臭い雑巾まである。
C?
69 :
嫁乙女笠の内:2007/07/31(火) 11:50:29 ID:vCQKhgxO0
「見事なまでの状況説明台詞だな悠人。流石は主人k」
「お前は見事なまでの変態っぷりだったよ光陰。あそこで前を隠さない奴は見たことが無い」
「わっはっは。そんなに褒められると照れちまうぜ」
「いや、褒めてないよ褒めてないから」
「ちょっと待て悠人、どうやら第二の犠牲者が出たようだ」
「お前な、少しは人の話を……ってだから覗こうとするなって」
がた。
「あら、今何か音がしなかった?」
「気のせいでしょう〜。それよりも〜」
「そうね、ちょっとセリア、ファーレーン。風邪引くわよ」
「う、……うーん」
「あ、あら? わたひ……」
「まだ上手く舌が回らないようね。自分で起きられる?」
「大丈夫……くっ、腰が」
「ひ、膝も震えて」
「色々な所が加湿されているようです」
「もうっ。ハリオン、今度は許さないからね」
「ナナルゥも……お願いしますよ?」
70 :
嫁乙女笠の内:2007/07/31(火) 11:51:55 ID:vCQKhgxO0
今、ここには僅かな灯しか差し込んできてはいない。
下部換気口は現代世界の教室にあったロッカーと同じで斜めに切り込まれ、
外からも、また内からも扉の向こう側の様子を窺うような構造には出来ていない。
しかし一歩間違えば、確実に彷徨うのは生と死のデッドライン。
「くっ……狭いな」
「おい、止めろよ光陰。見つかったら殺されるぞ」
「ふっ。なら、そのお前の極限まで這い蹲ろうとしている体勢はどう説明するんだ悠人」
「こ、これはその、お前を止めようとだな」
「無理するな。どうせ、前屈みにならないと貧相さを隠せなくなったんだろう?」
「なっ! 少なくとも、お前には負けない。佳織のためにも負けるわけにはいかないんだ」
「わっはっは、戦闘台詞で強がるな。だが悠人よ、いかに短小なお前とて想像はしたはずだ」
「どさくさに紛れて変な認定を?!」
この密着した状態で、光陰は器用にも俺の首根っこを羽交い絞めにし、耳元で囁いている。
どうでもいいが押し付けられた腰にぶら下がっているものが非常に不愉快だ。
だが下手に暴れて露見すれば、ラキオスどころかファンタズマゴリアにも安住の地は消滅する。
逃亡しても、地の果てまで追いかけてきそうな猛者が扉一枚の向こうには揃っているのだから。
よりにもよって脱衣中で。そう、脱衣中で。……脱衣。つまり、その。
71 :
嫁乙女笠の内:2007/07/31(火) 11:57:56 ID:vCQKhgxO0
「隠すなよ。ハリオンの絶技に揉みしだかれて桜色に染まるセリアの双乳」
「……」
「喘ぐファーレーンの喉元、ナナルゥに組み伏せられて弄ばれる禁断の園」
「……ごく」
「お、喉が鳴ったな」
「ち、違っ! これは」
「悠人。エトランジェとか言われてても、俺達だって所詮健康な男の子」
「は?」
「このぐらいの妄想はむしろ当たり前だ。彼女達だってそこんところは理解してるさ」
「……そ、そうなのか?」
「ああ、お前だっていつまでも佳織ちゃんじゃないだろう。この辺で妹離れを見せてやれ」
「いや、それとこれとは話が別」
「違うな。正常な興味を示せば、佳織ちゃんだって安心する。それが兄の義務ってもんだ」
「う……佳織の、為」
「そうだ悠人、これは佳織ちゃんの為だ。辛いだろうが、耐えろ。俺だって辛い」
「……判った。佳織、お兄ちゃんは耐えるからな」
この時点で光陰の意味不明さに全く気が付かなかったのは多分その場のノリであって、
破戒坊主の巧みな宗教的勧誘とかについうっかり乗ってしまったとは出来るだけ思いたくない。
それでも結局俺はふらふらと、誘われるままに四つんばいになり、顔を床に押し付けてしまった。
光陰も俺の後ろから肩膝立ちのまま背伸びをし、扉の上部へと両手で縋りつく。
そう、この形式のロッカーは、扉最上部ににも切り込み口がある。
ただ、その角度もやはり仰角なので、相当見下ろす体勢にならないと天井しか見えない。
しかしなんというか、丁度この、密接した背後から腰を押し付けられているような体勢は。
「……なぁ、光陰」
「くっ、もうちょい……なんだ、悠人」
「いや、さっきから、頭の上に乗ってるんだが」
「大事の前の小事だ、気にするな」
「いや、気にするだろ普通?」
「うるさいな、今俺はナナルゥのうなじとかで大変なんだ」
「俺の頭の上でもぴくぴくぺちぺちと大変なことになってるんだよっ」
というかどんなセクハラだこれは。気になって煩悩どころの騒ぎじゃない。
文句を言おうにも大声は出せない状況だし、迂闊に見上げるのはアングルが危険すぎる。
72 :
嫁乙女笠の内:2007/07/31(火) 12:00:08 ID:vCQKhgxO0
ぽさっ。
「ナナルゥ、大胆な下着ねそれ」
「そうですか?」
「そんな細くて、戦闘中に切れたりしないの?」
「問題ありません。伸縮自在です」
ぽさっ、ぽさっ。
「意外にセリアはレース派なのよね」
「意外って、失礼ね。いいじゃない」
「駄目だなんて言ってないわよ。薄いブルーも清潔そうだし」
「そ、そう? ありがと。うん、まあ一応嗜みでもあるし」
「一体誰への嗜みなのですかぁ?」
「煩いわねっ……ってうわ」
「ハリオン……その太いワイヤーは反則ですよ」
「こうでもしないとぉ、すぐに緩むんですよぉ〜」
「ファーレーンの黒一色、というのもどこか拘りというか自己アピールを感じるわね」
「そ、そんな私はただその」
73 :
嫁乙女笠の内:2007/07/31(火) 12:02:10 ID:vCQKhgxO0
ぽさっ、ぽさっ、ぽさっ。
「ヒミカの薄いピンクはやっぱりレッドスピリットだから? 可愛いからいいけど」
「別にそういう訳じゃないけど、やっぱり生地には拘らないと。吸湿性が一番よ」
「私はしっとりよりもさらさらの方が良いです」
「人それぞれですよ〜」
ぽさぽさぽさぽさっ。
「……」
「お、おい悠人? 大丈夫か、さっきから妙な痙攣が伝わってくるぞ気持ちイイじゃないか」
「くっ……ここでどこからって突っ込みは無しなんだろうなやっぱり」
「仕方のないやつだな、ほれ、これで拭け」
「とか言いながらお前のトランクスを渡すなっ!」
などと馬鹿なやりとりを繰り広げながら、一方目の前の脱衣篭へと舞い降りてくる花びらの、
目に眩しすぎる華やかさに戸惑いつつも迸る鼻血を抑えきれないのが悲しいやら嬉しいやら。
「それにしても綺麗な肌ですね」
「そうね、きめ細かいというか。家事とかで手くらいは荒れていそうなものなのに」
「いやですよぅ、皆さんそんなにじろじろと見ないで下さいぃ〜」
「別にじろじろ見てる訳じゃないからそんなにくねくねと……わ、揺れる揺れる」
「す、凄いですね……」
「何というか、迫力を感じます」
「そう言うナナルゥだって。肩、凝らない?」
「それなりに」
「やっぱりね。私も最近は少しなんだけど」
「セリアも? 実は私も最近少し凝ってきてまして」
「あと、剣を振り切る時邪魔になるのよね」
「戦闘中、気が立ってくるとつい敏感になるのも集中力を削いで困りものです」
74 :
嫁乙女笠の内:2007/07/31(火) 12:09:14 ID:vCQKhgxO0
「はぁ……その会話が羨ましいわ」
「ヒミカも肩が凝りたいのですか?」
「違うわよ、もう。……でも、もう少しボリュームは欲しいかな」
「ヒミカのは形も色艶もベストだと思いますけど〜。でも方法も、無い訳ではないですよ〜」
「え、ホント?」
「はいぃ〜。殿方に揉まれると、大きくなると伺っていますぅ」
「殿方って……ちょっ! な、なな隊長にそんな事頼めるわけないでしょっ!」
「あらあらぁ〜、誰もユート様だなんて言ってませんが〜?」
「やっ! ち、違う、違うのこれはっ」
「ふふ、ヒミカ、真っ赤ですよ」
「あんなののどこがいいのかしら、判らないわね」
「赤く染まった頬に体温の上昇を感じます。セリア、同じ事を連想したのでは?」
「っっナナルゥっ! 勝手に人の心を――――」
「自爆?」
「自爆ですか?」
「自爆ですねぇ〜」
「はうぅぅ……」
「で、ですがその」
「ん〜? ファーレーンもですかぁ?」
「あ、いえ、決してそうではないのですが、殿方といえばユート様しかいらっしゃらないですし」
「そ、そうよ、ユート様しかいないから、つい連想して」
「そうそう、仕方ないわよね、他に居ないんだから」
「ん〜、なるほどぉ〜。言われてみればぁ、そうですねぇ」
「所謂刷り込みですか」
「そもそもその話、本当なの?」
「勿論、トシデンセツですぅ〜」
「なんだ、トシデンセツか」
「トシデンセツじゃ仕方ないわね」
75 :
嫁乙女笠の内:2007/07/31(火) 12:14:19 ID:vCQKhgxO0
「……」
「……」
なんか頭の上に乗っているものがしおしおになった気がする。
と思った時には殆ど馬乗り状態だった光陰が扉からそっと身を起こしている所だった。
天井に遮られている分首が変な方向に曲げられているが、多分本人は気にしていない。
俺もようやく落ち着いたというか彼女達の発言が恥ずかしいやらちょっと残念やらで忙しいのだが、
とりあえずこう、最悪の事態を逃れたのもあって急激に熱は冷めたというか。で、それはそうと。
「……なあ、光陰」
「言うな」
「お前の存在感って」
「よせよ悠人。それ以上言われると恥ずかしいぜ」
「……」
「……」
暗闇の中でも一層どんよりとした光陰に、恥ずかしい、の使い方が色々と違う、とはとても言えない。
きゃいきゃいと黄色い声が浴場へと去っていっても、脱衣所を包む嫌な沈黙はそのまま暫く続いた。
そしてその間俺達は、風邪を引く限界ぎりぎりまで素っ裸のまま牛乳臭いロッカーに佇む事となった。
――――それにしても、都市伝説だったのか。
傷心の光陰を送り届けた後、第二詰所の廊下で風呂上りのナナルゥとすれ違う時、
「お、ナナルゥ、風呂か?」
「……ふっ」
「!!!」
さりげなくとぼけた台詞で誤魔化したつもりが、
ほんのりと上気した胸元をくつろげながら意味深な笑みを浮かべられ、
背中に掻いた大量の脂汗を流しにもう一度浴場へと向かったのは内緒だ。
桃色スレ、漢達の受難第三弾!
∧||∧
( ⌒ ヽ
>>76 乙。
自分以外全員水準以上なヒミカさんがちょっとカワイソスw
しかし悠人×光陰の針金プレイは中々斬新。
>76
ユートくんついにチョンマゲ装備!? でもそれでもどうやったって平安巫女には届かないジェネレーションギャップ。
風呂で牛乳犯はヘリオンだと予想。
私ちっちゃいですけど……牛乳を飲むと、きっと、出るとこは出て引っ込むとこは引っ込んで!
トシデンセツgatewaydeath
妙にピンクフロア化しているスレはなるかな発売直前でも流石と言うべきでしょう。
>71
光陰も俺の後ろから肩膝立ちのまま背伸びをし
片膝?
〉ブルースピリットの特権
某Hな氷精に通づるくーる(自称)な青スピを除く
あのシアーですら出る所は出てるというのに、ネリーやニムときたら……
>>76 GJ!今回も楽しませてもらいました
求め…カワイソス
眠気こらえてニムを切ってきたけど、ミスってヘタレな出来に…
また機会を見て切りなおそう…
「ネリー! シアー! 今度ばかりは容赦しませんからねっ」
「お、おいセリア多めに見てy」
ギロッ! 「あ、いやなんでもあのない俺もエラそうなこと言えないっていうか」
「……度重なる早朝訓練への遅刻。命令無視。消灯時間破り。厳罰に値します。二日間ユート様と遊ぶの禁止にします!!」
「えーーーそんなのおーぼーーーー」 「おうぼう〜〜」
ギロッ!「……ひぅっっっ……うぅーシアー」 「……うぅ……ネリ〜」
「だってさー龍と戦ってたんだよね」 「戦ってたの〜」
「龍?」
「うんすっごくおっきかったんだけどさ、ネリーがビューンって来て」 「シアーがバーンて来て」
「ネリーがダーンってくーるにトドメを刺したんだよ。すごいでしょ」 「ちがうよ〜シアーがドーンってやっつけたの〜」
「ネリーなの!」 「シアーなの!」
「まあまあ。つまりあれか二人とも同じ夢を見てたって事か? それで朝の訓練に遅れた?」
「うんそお。さっすがユートさまくーるにわかってくれたよね。ユートさまもみれば良かったのに」
「はは。そうだな今度見てみるよ」
「一緒にみようね〜ユートさま〜」
――ピクピクピクピク。
「あ、ユートさまあそこに朝っぱらから青い龍がいるよ」 「ぴくぴくしてる、コワーイね〜〜」
「……あ、俺、そう言えば第一に戻ってメシ食わなきゃ! じゃあな!」
クリスト分補充スレッドマダァ?(・∀・ )っ/凵⌒☆チンチン
クリストは、ほんとここをサーチして作ったかのようなキャラだ。
なるかなは分けねぇ?とか言ってる人も拘泥しちゃうあざとさ。
サーチしたんだろ、99%
クォーリンの件でここら辺に居る奴をまず離れない上客としてターゲットしてるのがほぼ明らかになった
うは、夢(妄想)が現実(目の前)に!
という感じでちょっと嬉しい俺はどうすれば・・・
まぁ実際こういう需要が無ければ出来のどうこうは問わないがスピたんが作られるのは無かっただろうし
半公式クォーリンも存在しなかった
「い や で す」
第二詰所の廊下で俺から任務を伝えられたセリアは、きっぱりとそう言い切った。
しかしこの拒絶反応は大方予想が付いていたので、用意して置いた次の台詞を続ける。
「いや、俺もあまり、出来れば、というか極力避けたいのは山々なんだが、任務は任務だし」
「う゛」
そしてここも予想通りというか、『任務』の二文字の前に、言葉に詰まってしまうセリア。
俯き、拳をぎゅっと固く握り締めている辺りを見ると、相当な葛藤が走っているに違いない。
多分本人に自覚は無いが、睨みつけている床の木目が、眼力だけで薄く霜がかっていく。
「……」
「……」
「…………わかりました」
「よし、じゃ、早速行こうか」
このまま第二詰所全体が古くなった冷蔵庫のように落ちにくい霜だらけになってしまうのでは、
と心配し始めた所でようやく、酷く聞き取りにくく歯切れの悪い呟きが辛うじて聞き取れる。
その普段からは別人のような態度になんだか物凄く罪悪感を覚えるのだが、仕方が無い。
第一、俺だって気が進まないのだから。
「それにしても」
「ん?」
「どうしてヨーティア様は、いつもいつも私をご指名になるのですか?」
「……言った方がいいか?」
「……いえ、今の質問は忘れて下さい。私が迂闊でした」
面白いからだ、とは暗黙の了解。しかしわざわざ口に出して傷口に塩を塗ることも無い。
俺達はそれから無言でラースへの道のりを歩き始めた。鉛のように重たく感じる心と足を引き摺って。
『セリア・バトリ♪』
「……着いちゃったな」
「……着いちゃいましたね」
早朝に出発したにもかかわらず、ラースに到着したのは丸半日以上費やした夕暮れ時。
精神と肉体の両方が拒絶したせいなのは間違いない。
相変わらず何の特徴も無くただ薄暗い研究施設の廊下の先には、これまた相変わらず頭の悪そうなプレート。
しかもそれは増殖していて、ネームプレートの下にも小さなプレートがあり、ヨト語で二言三言書いてある。
『いるよん♪ 優しくノックしてね? お姉さんとの約束だぞっ』
「……はぁ」
「……はぁ」
二人同時にこめかみへ指を当て、溜息を付く。非常に残念な事に、どうやら在室中のようだ。
ちなみに、俺とセリアは扉に対してやや斜めに構え、部屋からは少し離れた廊下に立っている。
セリアは廊下一杯にウイングハイロゥを展開し、俺は床一面にオーラフォトンを展開していた。
物騒かも知れないが、身を守る為には止むを得ない。
以前、初めて訪れた際には迂闊に正面に立ってノックをするという極一般的な作法を行った結果、
直後その扉が丸々こちら側へと吹き飛んでくるという非常識な事態に対応出来なかったという経緯がある。
「じゃ、行くぞ」
「はい。フォローします」
まるで戦闘開始の合図か何かのように頷き合い、そして恐る恐る扉に手を伸ばす。
反対側の手で握り締める『求め』の柄がじっとりと汗ばんでいた。『熱病』の気配も緊張と共に高まる。
扉に、手が触れた。ごくり、と一度喉を鳴らし、それから軽く拳を握り締め、扉を叩く。
こん、こん。
「……」
「……」
返事が無い。ただの屍のようだ。じゃなくて。
「……セリアさん?」
「はい?」
「ああ、いや、ごめん。えっと、バトリさん?」
こん、こん。
「変だな、居ないのか……痛っ!」
「紛らわしい呼び方しないでっ(ヒソヒソ)」
「だからっていきなり踵で足を踏んづける事は無いだろっ(ヒソヒソ)」
「本っ当に恥ずかしいんですからっ(ヒソヒソ)」
『やん♪ もっと優しくノックしなきゃ、ダ・メ・ダ・ゾ』
「……」
「……」
声が聞こえて来た訳では無い。プレートの文面が変化していた。いつの間に。
「って、居るんじゃないかっ!」
「あっ、ユート様、いけませ」
「ぐおっ!」
「ユート様っ?!」
直後、うっかり扉の真正面に立ってしまった俺は、轟音が響いた、と思った瞬間、
タイミング良く吹っ飛んできた鋼鉄製の扉と反対側の壁にサンドイッチにされ、そのまま意識を失っていた。
|゚∀゚)
「だから言ったじゃない、もっと優しくしなきゃ、ダ・メ・ダ・ゾ♪」
「痛っ! いたたたっ!」
「ユート様、もう少しですから動かないで下さい」
机を挟んだ向こうから、バトリさんがさも面白そうな声色で、顔中に出来た傷をぺちぺちと叩いていく。
そう、目の前で白衣を纏うポニーテールの女性技術者、セリア・バトリ。
彼女をラキオスへと異動させ、その道中の護衛を行う、それが俺達に与えられた任務だった。
ちなみにセリアは一心不乱に俺の顔を覗き込み、殊更丁寧に傷口一つ一つの治療を行っている。
嬉しいのだが、多分単に彼女を視界に入れたくないだけだろう。
「それにしてもエトランジェ〜、相変わらず鈍いわねぇ」
「実験の爆発に巻き込んでおいてその言い草はないだろうっ」
「え〜」
いや、そこで不満そうに口を尖らせても困る。
何だかいじいじと指を机に押し当ててるし。一体幾つだあんた。
「今、失礼な事考えたでしょう?」
「滅相もありません」
「ふ〜ん、ま、いっか。ところで今日は、何の用?」
ことり、とお茶を差し出される。器がビーカーなのにはもう驚かない。
その前に試験管でかき混ぜていたように見えたのも、まぁ有りだろう。
変な紫色の煙がぽんっ、と軽い音を立てていたような気がするのは忘れることにする。
それよりも、比較的まともに進みそうな会話に俺は正直ほっとしていた。だがそれを、人は油断とも言う。
なるかなを明日買いに行くまでC
「ああ、ヨーティアが呼んでるから、またラキオスに来てくれないか、バトリさん」
「駄、目〜」
「は?」
「お姉さん、バトリさんじゃないもん」
「もんって。いや、バトリさんだろ」
「ぶっぶ〜、減点です〜。あと一回で、Md -100なのだ〜」
「……」
「わくわく」
机の上に両肘を付き、その上に乗せた顎ごと身を乗り出し、爛々と期待に輝く瞳。
多分ここで、歳不相応に違いない語尾への突っ込みは絶対にろくな結果を呼ばないだろう。
要求事項は判ったが、対処に困る。関係ないが、白衣の衿が大きく広がっているので目のやり所にも困る。
持て余し、誤魔化すようにがしがしと髪を掻いていると、隣からつんつんと肘で軽く突付かれてしまっていた。
「ユート様?(ヒソヒソ)」
「……ごめん、これ以上話を拗らせたくない(ヒソヒソ)」
「……仕方ありません(ヒソヒソ)」
セリアは本当に、どうしようもなく仕方が無い、という感じで了承してくる。
しかし綺麗に揃えた膝の上で、握りこんだ拳にニーソックスが巻き込まれ、皺になっているのにも気づいていない。
俺は、すまんと目線だけで頷き、それから正面に向き直り、
「わくわくわくわく」
「……」
子供っぽい表情に脱力し、挫けそうになりつつも、一言一句を噛み締めるように告げる。
「……セリアさん、ラキオスに来て下さい」
「ふっ」
「ふ?」
その瞬間、一瞬だけ垣間見せた悪魔のような邪悪な笑みを、俺は生涯忘れないだろう。
彼女はすばやく手を白衣のポケットに突っ込むと、小さな箱のようなものを取り出し、ボタンのようなものを押し、
「『紛らわしい呼び方しないでっ』」
そのリアルすぎる再生音は、紛れも無く先ほどセリアが囁いていた台詞だった。
がたがたがたっ!
「なっ、な、なななな」
「録音してたのかよっ!」
一斉に立ち上がる俺達。
特にセリアとかは血相を変えてというか噴火寸前の火山を思わせる程真っ赤なのだが、
何だか変な形の録音装置らしきものをひらひらと手の中で転がすセリアさんの方は全く動じていない。
そしてよせばいいのにけたけたと笑いながら、火に油を注いでいく。
「や〜ねぇ、私も一度言ってみたいわぁ〜。無防備で可愛いわよねぇ、つい出ちゃう素の口調って♪」
ぽちっとな。
「『本っ当に恥ずかしいんですからっ』」
「はうっ!」
「あ〜んもう、この鋼鉄のツンが綿飴のデレに変わる瞬間! エトランジェの旦那、上手くやりましたなげへへ」
「俺は何もしてないっ! っていうかアンタこそ一体何がしたいんだ!」
無駄な事は承知で叫ぶ。突っ込みどころが多すぎる上に、突っ込んでも多分もう手遅れ。
調子に乗って顎に細い指を当ててきながら涎を拭うような仕草を見せるセリアさんを止める術はもう俺には無い。
そして当の羞恥プレイ受難真っ最中のセリアの方は全身がぷるぷると小刻みに震え始めている。
「こ、こここ」
「こけこっこ〜?」
「壊すっ! 今すぐに壊すっ! 貴女ごと壊すっ!!」
「きゃ〜っ♪ リアちゃんが怒ったぁ〜」
「ちゃんでっ! リアでっ! 呼ぶなぁっ!」
「待て、落ち着けセリア! こんな所で『熱病』を振るったら」
「お姉さんは落ち着いてるわよん♪」
「アンタじゃないっ! うわしがみつくな俺を盾にするな背中に何かを押し付けるな〜っっ!!」
「ふむ、いい筋肉してるなアンちゃん。これなら今すぐにでも立派な対スピリット防御壁になれるぞ」
「誰がなるかっ!」
「ユート様、どいて下さいっ!」
「いや、俺はどきたいんだがわひゃ、こらやめろくすぐったい」
「むふふ〜。ここか? ここが良いのんか?」
「〜〜〜〜〜っっっ馬鹿ぁっっ!!」
「ちょ、はがっ☆%#くぁwせdrftgyふじこlp!!!」
全身をまさぐられるくすぐったさと、少なくともセリアよりはボリュームのある柔らかさの狭間で、
これはなんの拷問なんだと思いながら『熱病』の強烈無比な一撃をまともに受けた俺は、
衝撃で研究所の外壁を突き抜け、もう何が何だか判らないまま本日二度目の気絶へとダイブを敢行していた。
「しっかし三階から落ちても死なないなんて、流石はエトランジェねぇ〜」
「ええ、もう自分でもびっくりです」
いや、本当に。
ろくにマナの制御も出来ていないヘヴンズスウォードをクリティカルに受けて
肋骨三本に両大腿骨骨折、頭蓋骨陥没内臓破裂だけで済むなんて、俺は何て幸せ者なんだ。
――――エトランジェじゃなかったら確実に天国のばあちゃんと対面してたけどな。
「す、すみませんユート様」
「ああ、別にセリアのせいじゃないからさ。そんなに凹むなって」
「そうよぅ〜。彼もこう言ってるんだから、気にしない気にしない」
「セリアさんは気にして下さい、むしろ盛大に」
「エトランジェ〜、言ってる事が矛盾してるわよ」
「急に真面目な口調ぶっても駄目です」
しかし今更だが、同名だと実にややこしい。いちおうさん付けして区分けているのに、セリアの方が一々反応する。
ぴくっと震える肩とかその度に揺れるポニーテールとかが小動物みたいに怯えていて保護欲を駆り立てるというか。
「ほれほれ〜、私だってポニーテールなんだぞ〜」
「対抗すんなよっていうか人の心を読まないで下さいっ!」
いかん、いい加減敬語も甘くなってきた。気を落ち着かせる為に、周囲の緑に目を向ける。
研究所が半壊するとかラースに微震が走ったとか色々あったが、今俺達は無事街道をラキオスに向けて北上していた。
本当は人間である彼女用にエクゥを一頭用意していたのだが、災厄に巻き込まれて燻製になっていたので徒歩である。
予定よりは大分遅れそうだが止むを得ない。ウイングハイロゥで運んで貰おうとも思ったが、今度こそセリアに
「い や で す」
と問答無用で却下され、俺もそれ以上は強く押せなかった。
見上げてくるつぶらな蒼い瞳にきらきらと見つめられ、その綺麗さと迫力に何も言えなくなった、というのもある。
そんな訳で両側に夜の森を望みつつ、満天の星空の下、軽い坂道を縦に三人並んで歩いている最中だった。
先頭は俺、真中にセリアさん、殿にセリア。これは護衛としての任務、という意味でもある。
しかし肝心の被護衛者は散漫な性格のせいか常に落ち着かず、俺の隣に来てはちょっかいをかけてくる。
俺はその度に後方で噴き出しかねない水のマナに戦々恐々となりながら、出来るだけ適当にあしらっていた。
「ねぇねぇエトランジェ」
「なんですか」
頭の後ろに手を組んだまま、暢気に口笛なぞ吹いていたお方が話しかけてくるので、警戒しつつ慎重に答える。
「あのね、エトランジェは神剣……えっと『求め』ね。それ、伸ばせる?」
「……は?」
「だ〜か〜ら〜。それ、伸ばせる?」
「あ、いや、出来ないけど」
「そうなの? 残念」
「え? 出来る奴なんているのか?」
ちょっと不安になって聞いてみる。こんなんでも一応技術者だし、そういう知識があってもおかしくない。
そして出来れば便利そうだし、もし自分だけが出来ないのなら問題だし、訓練の方法とかも。
しかし肝心の当人は俺の質問などはとっくにスルーで、もうセリアに話しかけていた。とことんマイペースなお方だ。
「リアぁ、リアぁ♪」
「……」
「ねぇ、リアぁ?」
「……」
「む〜、いつまで拗ねてるのよこの娘はぁ。セリア?」
「……はい」
「可愛く無いわねぇ。そんな顔してたらそのうち嫌われるわよ、ねぇエトランジェ?」
「ナッ?!」
「え、は? 俺? いや、俺は別にその」
「どうせこの娘の事だからぁ、いっつもこんなしかめっ面なんでしょ〜?」
「あー、まぁ」
「でもね、騙されちゃだめよ? 昔っからこうなの。どうせ照れてるだけなんだから」
「はぁ、そっすか」
こういう所だけお姉さんっぽく説得力があるので困る。名付け親なだけに重みがあるというか。
しかし当然というか、セリアはぶんぶんと顔を左右に振り回し、
「嘘よっ! 嘘に決まってますっ! そ、そそそんな事より、一体なんの用事ですか!」
「そんな事ぉ〜? ん〜、ま、いいけど。『熱病』、伸ばせる?」
「伸ばせません。念の為ですが、縮める事も出来ません」
「え、そうなのか?」
「ええ。私に限らず、神剣は本人の成長と共に形を変える事はあっても、自分の意思でそれを行うのは難しいです」
「あ〜、やっぱそっか〜。残念」
「なんだ、判ってたのに聞いたのか?」
「だってぇ、ほら」
「ほら?」
「こう、旅の定番じゃない? 伸縮自在の棒を持ってたり巨大なフォーク持ってたり雲呼んだり」
「どうしてアンタが西遊記なんか知ってるんだっ!」
疲れる。どれだけ慎重に警戒していても摩訶不思議なこの人の頭脳には付いていけない。むしろ付いていきたくない。
「五月蝿いわね、いいわよもう。ところで、印籠使って悪人退治とかはもう何代目?」
「水戸黄門かよ?! ってヤバいネタはよせっ」
「むー」
そしてそこで、何故膨れる。いかん、この流れは『求め』の干渉より性質が悪い。
だんだん距離を取るようになってきたセリアの冷ややかな視線の対象が、俺含む、に広がっているような。
「あのね、そんなに叫んでばっかりで、喉枯れない?」
「アンタのせいだろがっ!……ぜーはー、ぜーはー」
「ほら、言ってる側から。はいどうぞ」
「親切に水を渡すような台詞で胸を突き出してくるなぁっ!!」
「ほりほり、我慢は身体によくないぞ〜?」
「セクハラだ!」
「……楽しそうですね」
「え゛」
限りなく低いトーンの声に、はっと我に返る。
気が付くと、俺とセリアさんは間に『求め』を挟んで密着したまま、ぐいぐいと互いを押し合っていた。
これじゃ傍目からは、現代世界で俺自身が散々冷笑していた、公然といちゃつくバカップルと同じ構図だ。
そしてそんな俺達を置いてけぼりにして、セリアは重金属のような重たい空気を醸し出しつつすたすたと歩き出してしまう。
「いや、セリア、これは違」
「あららぁ、妬いちゃったのかしらん♪」
「違いますっ」
しっかりと踵を返して反論し、そして競歩のように歩き出すセリアの背中でポニーテールがぶんぶんと揺れている。
白いウイングハイロゥまで足並みに合わせてばさばさと大きく羽ばたいているのはきっと無意識の行動なんだろう。
「こ、ら。お姉さんの隣で、他の女の子を見ないの」
「耳っ! 痛っ、耳っ!」
「そういえば知ってる、エトランジェ〜?」
「あたた……何を?」
「さっき貴方が凝視していたリアのすらっとした太腿〜、こう、付け根の所に可愛いホクロがね〜」
「え、え?」
反射的に前を行くセリアの青いニーソックスに目が行ってしまうのは、悲しいかな男の性で。
「あれ? 居ない……げふうっ?!」
「あらあら怖いわねぇ、死角からの膝蹴り、顎への突き上げ」
「……フンッ」
何故その技を繰り出したのかは知らないが、ばっちり確認を取らせて頂きました。じゃなくて。
「ご、誤解だっ」
「しっかり見たくせに、五階も六階もないわよねん♪」
「そんなベタなオチまでっ?!」
慌ててセリアに追いすがりながら、背中からのからかいにもしっかり突っ込みを入れるほど毒されていた。
「とうちゃ〜くっ。ん? どしたの?」
「……はぁ〜」
「……はぁ〜」
そうして朝日が再び昇ろうとしている頃。
まだ元気一杯なお姉さんを尻目に、俺達はどっかりと腰を下ろし、背中合わせに溜息を付き合っていた。
目の前に聳え立つ、ラキオスの城門。ここに辿り着くまでに、まさかこんなに疲労困憊してしまうとは。
結局夜盗の類とかにも一切遭遇しなかったのに、戦場から帰還した時よりも気力体力共に使い果たしてしまっている。
そんな俺達の様子を不思議そうに覗き込んでくる元凶に、あんたのせいだと指を突きつける元気ももう無かった。
「俺達の戦いは終わった。だがこれは、新たなる壮大な戦いへの単なる序章に過ぎない」
「……」
「……」
びしっ、と指を突きつけていたのは、逆にお姉さんの方だった。
ノリノリで芝居がかり、何故か門を背にして白衣を翻し、今来た道を指差している。
たまたま馬車で通りかかった農家のおっさんがビビりまくりながら迂回していった。すみません、困った奴で。
「全く若いくせに元気ないわねぇ。そんなんで戦えるの?」
「……」
「……」
「あらら、返事がない。ただの屍以下略。ところでエトランジェ、一つ訊きたいんだけど」
「……真面目な話ですか?」
「やぁねぇ、私は真面目な話しかしないわよぉ」
「……」
「……」
「そこで無言っ?! およよ、お姉さん傷ついちゃった〜」
なよなよと崩れ落ちるセリアさんを見ても、何の感傷も起こらない。自業自得という言葉の意味を理解した。
こつ、と頭を預けられたのでそっと振り返ると、すーすーと穏やかな寝息が聞こえてくる。
どうやらセリアはとうとう力尽き、寝てしまったようだった。全身の重さがゆったりと背中に委ねられている。
「ふふっ。こうしてると可愛いのにね〜。このこのっ」
「そうだな……って止めろよ、起こしたら可愛そうだろっ!」
「ありゃ。セリアの頬っぺたは俺だけのものって〜? まっ、彼氏の頼みじゃ仕方が無いかぁ」
「そんなんじゃないよ。ただ、こんな風に無防備なセリアは珍しいからさ、本当に疲れてるんじゃないかと思う」
「っ……ふ〜ん。なるほど、ちゃんと見てるんだ」
「隊長だからな、一応」
「はいはい。でもね、まだまだだよ坊や♪」
「ちぇ、もう、それでいいや。で、なんだよ訊きたいことって」
「ふぇ? ああ、どうでもいいんだけど。なんでエーテルジャンプクライアントを使わなかったのかなぁ、って」
「……はい?」
「エーテルジャンプクライアント。なに、知らないの? ラースにしか無い訳じゃないでしょ?」
「……」
「まぁ私は散歩みたいで、たまの気晴らしには丁度良かったけど。って、エトランジェ?」
「さ、さ、さささ」
「ほいさっさ?」
「先に言えぇぇぇぇぇぇぇっっっっっ!!!!」
「わ、おっきなお口」
「きゃっ! な、なに?」
「あ〜あ、起きちゃった」
「……え? あ、ユート様?」
「うわっ、ご、ごめんっ」
「い、いえ……」
謝ったのは、急に大声を出したせいで、起こしてしまった事に対してだった。
だから俺は暫くの間、びっくりした拍子に多分反射的にセリアがしがみついてきた事にも、
その華奢な肩を思わず引き寄せ、柔らかい髪を包み込むように自分の胸へと埋めてしまっていた事も、
それに対してセリアが何の抵抗も見せずにじっと大人しく縮こまっている事にも、
彼女の頬が真っ赤に染まっている事にも気づかずにいた。
なのでそれら全てを横目で見ながらつまんなそうに門を潜り抜けていくお姉さんが通りすがりに呟いた
「無防備なのは、誰かさんに対してだけじゃないの?」
という台詞などは、当然のように耳に入ってはこなかった。
ところで。
『ユート様……〜〜〜〜〜っっっ馬鹿ぁっっ!!』
「ヒミカ離してっ! せめて、せめて一太刀だけでもっ!」
「ちょっと止めなさいよセリア、技術者相手に大人気ない」
『ユート様……〜〜〜〜〜っっっ馬鹿ぁっっ!!』
「そうですよぉ〜、セリア、可愛いですぅ」
「何度も聞かないでよっ! 渡しなさい、そんなもの!」
「渡したらセリア、壊すよね〜」
「よね〜」
『ユート様……〜〜〜〜〜っっっ馬鹿ぁっっ!!』
「馬鹿って言う方が馬鹿。でもユートは馬鹿」
「こ、こらニム」
「合成よっ! ユート様が馬鹿だなんて言ってないわっ!」
「セリア、言い訳は見苦しいですよ」
『ユート様……〜〜〜〜〜っっっ馬鹿ぁっっ!!』
「言い訳じゃないわよっ!」
「っていいますか、一体何があったんですか?」
「手前も良くは知りませぬが……どうやら痴話喧嘩かと」
「ふえぇ〜、痴話喧嘩なんですかあ」
「ちっ、がっ、うっっ!!!」
「……なぁ、アセリア」
「ん、なんだ、ユート」
「その装置、どうしたんだ?」
「ん、セリアに貰った。壊れて止まらない」
ぽちっとな。
『嘘よっ! 嘘に決まってますっ!』「わざとに決まってる〜〜〜〜っっ!!!」
しかし腐っても優秀な技術者、お姉さん謹製のその装置はえらく丈夫で、
一体どういう構造なのか、全員の神剣総がかりでも破壊出来なかった。
喧しいので土に埋めたが、それは結局マナ電池が尽きるまで丸一ヶ月の間地面の下から絶叫し続けて噂になり、
ついにはレスティーナの耳にまで入り、奇妙にもラキオスにおける盗聴法の制定に大きく貢献する事となった。
「う〜ん造ったはいいけど、あんまり戦闘には役立たないわねぇ」
どっとはらい。
祝、逆移植版永遠のアセリア発売!
ということで、空気読まずにマニアックな補完(脱兎
支援、有難うございました。誤字脱字ハリオンマジック等、御指摘があれば幸いです。
>>77さん
針金プレイてw
ほどよい刺激が加わって光陰らめぇ(ぉ
>>78さん
おお、そのへんごっそり削ったエピソードを読まれたw>ヘリオン
御指摘Thxです、早速連絡スレにて御報告をばorz
>>79さん
つまりネリーはバニッシャーの使いすぎ、ニムは……げふんげふん
>>80さん
これで求めに同情票が入ってしまうとわw
>>105 乙です。
バトリ姐さん二度目の登場。
相変わらずキモ可愛いですねw
そして相変わらず可愛いデレセリアさん。
なんつーかこうご馳走様って感じ。
セリアさんの『馬鹿っ!』ボタン私も欲すぃ。
てかエーテルジャンプって人間は使えないんじゃなかったっけ?
分解は上手くいくけど、再構成が出来なくてそのままマナの霧になるとかなんとか。
>105
鋼鉄のツン100キロと綿飴のデレ100キロどっちが萌えるのか。永遠の研究テーマです。
バトリさん、セリアよりデカいって……なんて恐ろしい。とりあえず弥七は次代を担う屋根裏の散歩者がいますのでご安心を。
え、?。 お風呂シーンで、ポストおぎんを狙ってるって?
アセリアがもらったセリアはどっちのセリアなんだろうか?w
「なんだって! この国では盗聴が禁じられてるのか? くぅ〜この俺のささやかな楽しみを邪魔する奴はエヒグゥの角に頭ぶつけて御仏の元に召されちまえ!
しかたねえ。聴覚的楽しみを抑えられたからには、視覚的楽しみに未来を見出すしかないな。バトリ姐さんよ、そこんとこひとつ宜しゅう頼むわ」
タッタカタッタターターター「赤マナ線視覚装置ぃ!!」
これが有れば、放送禁止レベルの映像があなたの両の眼に飛び込んでくること間違いなし! 今ならエトランジェ割引で10ヶ月ローンも可能よん」
「お天道様は俺のことをよく見てるぜ。良し早速注文クリック!☆」タイーホ
しかし、注文者多数のため国政に混乱を来す恐れ有り。不問に。
なるかな同梱アセリアのアイコンが佳織って勇気あるなザウスw
てっきり800*600で出来るのかと思ったのになあ。
クリスト(;´Д`)ハァハァ
ルインドユニバース見ての第一印象
…マジカルユーフィー?
ユーフィ東方に緊急参戦!
…って夢を第7章プレイ中に寝オチしてて見た
「ぐぅ……まさかこんな所で敗れるなど……」
「最後に聞きたい事があるテムオリン!貴様のオリハルコンネームは何だ!?」
(コアラだろ?)
(コアラよねぇ)
(コアラですよきっと)
(……こあら)
「………………………………………………………、パンダ」
「「「「「なにィ!?」」」」」
カワナト噴いたw
xuseさん、クリストたちの戦闘ボイス追加パッチはまだですか…
クリストはよいものだ
クリたん発売決定
とりあえずエ作スレ以外でのネタバレは簡便な、と今のうちに言ってみる。
つーか静観するにしても、いつまで静観するのか明確にしたほうがいいと思うんだけど。
>>35の通り、発売から1ヵ月でFA?
できれば、どの程度の扱いを静観とするかも明確にして欲すぃ。
性格・嗜好などの設定が関わるのはNG
クリスト可愛いよクリストはおk
程度で良いんじゃないか
1ヶ月でいいと思うけど、どちらにせよネタバレだけなら板違い。
そもそも聖なるかなにしか出ていないクリスト?補完するなら別にスレ建てじゃまいか
ザラキザラキザラキザラキザラキザラキザラキザラキザラキザラキザラキザラキ
MPがたりない
つーかここでやる場合はスレのタイトルも「雑魚スピ&クリスト分補充スレッド」みたくなるんだよな?
なんか大変革になりそうなんで、合流するか否かの意識調査も今の内にしておいた方がいいと思う。
ちなみに現在プレイ中の俺の認識からすると、
雑魚スピのファンタズマゴリアは、なるかな分岐世界の一つという感じなので、
世界観を共有する場合は、なるかな世界とアセリア世界の上下関係が明確になり、
雑魚スピの扱いは恐ろしく小さい物になりそうなので、個人的には別スレが理想。
>>120 ガンガンいこうぜ
⇒ じゅもんつかうな
もしそのクリストとやらが補完したくなるほど萌えるんなら
わざわざここでやらんでもあれだけ物凄い勢いで進んでいる工作住人の中で
一人くらいは葱にスレ建ててやろうって猛者が出るだろ、ここの初代のように。
出なけりゃそれまで。ここの住人には雑魚スピ萌えだけど聖なるかなをやる予定はない奴だっているだろうし。
という訳で否ノシ
ああ、遂に次スレ誘導も待たずに埋める勝手な奴らが出始めたのか
もう完全にこの雑魚スピスレは終了だな。
二度と、神LVの職人さんたちの投下する雑魚スピ成分を補充する事は今回を最後にかなわなくなるのだな。
非常に、惜しいな。
沙月のチュートリアルの耳障りな声は一体……録音環境でも悪かったのでしょうか、解説のエスペリアさん?
それはさておき。
1.なるかなのなの字も禁止
2.なるかなSS
3.なるかなネタ
4.なるかなを利用したネタ
5.なるかなで明らかになった設定の利用
3と4の違いは微妙だが、引き合いに出して悪いが>112を見てくれれば理解できるかと思う。
俺は今のとこ、4、5はおk。
ただ、まあ、まだ剣の世界も終わってないでいうのも何だが、なるかな恐るるに足らず、じゃね?
くりすとは、いまんとこイベントも見てないし(あるのか?)死ぬときしかしゃべらんし。よく分からんデス。
>126
なに? なるかなは作品別へどうぞってこと?
>128
いや、勝手に終わらせんでクレは約50km
昔ちょっとした一レス作品を少しカキコしたのを思い出し
保管庫の短篇置場で探したらみつからなかった
たぶん名無しじゃアウトなんですな……
まあ昔の話だし仕方ないんだが
俺も4、5はおkかと思う。
ただ、4の場合はキャラの出張はグレーじゃまいかと。
>>130 タイトル有るか無いからしい>SS保管の基準
>>130 記憶でだいたいのあたりをつけて過去ログ探せば?
それから2、3はやるんなら別スレ立ててやった方が衝突少なくていいと思う。
最悪こっちは過疎る可能性あるけど、勢い見る限り向こうは大丈夫でしょ。
クリストの露出の少なさ(性的な意味ではない)は、
雑魚スピをソゥユートと絡ませ過ぎてスピたんで叩かれたからだろう
ぶっちゃけクリストFD出してくれ
今回は新主人公でいい
135 :
金銀砂子:2007/08/07(火) 23:30:17 ID:jv09ZSRv0
「〜♪〜〜♪」
「……ん?」
久しぶりに第二詰所へでも遊びに行くかと森の道を歩いていて、珍しい人物の後ろ姿を見かけた。
詰所へと続く一本道の向こうを歩くのは、鎌状の神剣を手に、ライトアーマーを着込んだスピリット。
特徴的な細く伸びたサイドヘアーが両肩から背中に流れ、彼女が歩くたびにゆらゆらと揺れる。
何か、唄のようなものを口ずさんでいた。束ねた枝のようなものを何本か肩に担いでいる。
細く鋭い硬そうな葉が沢山繁っていて、それが彼女の髪の色と見事なグラデーションを彩っていた。
「おーいクォーリン」
「はい? あ、ユート様」
「ああ。珍しいな、今日は王城じゃないのか?」
振り向いて俺に気付くとすぐにぺこりと行儀良く頭を下げるクォーリンを、片手で制しながら訊いてみる。
元稲妻部隊の彼女は武官として主にレスティーナの側で戦略方面を担当していた。
第二詰所の部屋割りに当面空きが無い為、普段の生活も王城内に設営された宿舎で営んでいる。
なので、特別な用事でも無い限りこうして第二詰所へ向かう小径で会うのは結構珍しい。
クォーリンは作法通り、さっと神剣を引き、それから顔を上げ、にっこりと微笑む。
「はい、今日はお暇を頂きました。その、皆さんと約束がありまして」
「ふーん、そっか。あ、俺も顔を出そうとしてたとこなんだ。折角だから一緒に行くか」
136 :
金銀砂子:2007/08/07(火) 23:30:52 ID:jv09ZSRv0
「あ、は、はい」
クォーリンは軽く胸に手を当て、はにかむように頷く。
俺が少し急ぎ足で追いつき、隣に並んだ所でどちらからともなく歩き出す。
最初は歩幅を気にしていたが、やがてそれも杞憂に過ぎないことに気がついた。
並んでみると判るが、彼女の背はかなり高い。そのせいか、ストライドもそれなりに大きく俺と馴染む。
「……」
「……」
暫く無言の時間が流れたが、不思議と退屈は感じなかった。のんびりと、見慣れた森の景色を眺めながら歩く。
時折なんとはなしにクォーリンの横顔を盗み見たりすると、同時に気付き、にっこりと微笑み返してくれる。
しかし、決して自分からは何かを話さない。逆に俺の方が赤くなり、そっぽを向かなくてはならなくなる。
それでもどこか穏やかな気分なのは、コルーレの持つ癒しの力のお陰なのかとふと思う。
「〜♪ 〜〜♪」
ふと気がつくと、隣で口ずさまれている旋律。どこか懐かしいような、柔らかなメロディー。
少し堅苦しいイメージがあったので、これは意外だった。機嫌が良いのか、声色に涼しさがある。
梢で囀る鳥達とのハーモニーが調和して耳触りが良く、聖ヨト語の歌詞につい耳を傾け、意味を探ってしまう。
「ソ〜ソ〜の〜は〜さ〜らさら〜 マ〜ハ〜シ〜に〜ゆ〜れ〜る〜♪」
137 :
金銀砂子:2007/08/07(火) 23:31:38 ID:jv09ZSRv0
「……ちょっと待て、クォーリン」
「お〜ほしさ〜ま〜……はい?」
きょとん、と首を傾げられる。同時に、さらっと風に流れる前髪から漂う、清々しい香り。
至近距離から翡翠色の瞳でまじまじと見つめられ、突っ込みを入れたこちらの方が焦ってしまう。
「えっと、あのさ。その、ソソって何?」
「え、あ、わたし、ひょっとして唄っていました?」
「は? あ、ああ。わりとはっきりと」
「やだ、もう。恥ずかしい」
「……」
ひょっとして、結構なぼけぼけさんなのだろうか。やっぱりグリーンスピリットだから?
両手を頬に当て、真っ赤になって俯いてしまう仕草を見て、そんな風に思ってしまう俺がいる。
エスペリアとか意外と抜けたところがあるし、ハリオンは見たまんまだし。ニムは……まぁ。
「あー、それで、ソソって」
「これじゃまたコウイン様に……え? はい?」
「いや、だから。ソソ」
「あ……はい。ソソの葉ですね。これです」
「……これ?」
「はい。あ、触らないで下さいね、葉が鋭いので、指を切ったら大変ですから」
「……」
138 :
金銀砂子:2007/08/07(火) 23:34:50 ID:jv09ZSRv0
クォーリンが示したのは、彼女が肩に担いでいた植物。
いや、それも確かにさっきから気にはなっていたのだが。
というかどこかで見たような気がしてはいたのだが、するとこれはやはり。
「……ひょっとして、これに何か結いつけたりするのか?」
「はい! よくご存知ですね、ユート様」
「うおっ! ま、まぁ、さっきのクォーリンの唄に聞き覚えがあったというか」
目を丸くして驚くクォーリンの顔が急接近してきたので、思わず目を逸らす。
しかし共通の話題を見つけたのがよほど嬉しかったのかクォーリンは気にした風も無く、
長い神剣を小脇に抱え直し、枝を両手で持ちながら説明を続けていく。……ひょっとしてあれで刈ってきたのだろうか。
「実はこれマロリガンの文化なのですけれど、毎年コサトの月赤ふたつの日に、タカヅキを飾るんです」
「え、あ、そうなんだ」
「あ、タカヅキというのはですね、色紙を細く切ったもので、そこに願い事を書いたりします」
「ふんふん」
「そして飾られたソソの葉を一晩寝かせると、願い事が叶う……伝説なんですけど、ね」
「あ、ああ」
「でも、年に一回ですし、折角だから皆さんとって。自分でも子供っぽいとは思うんですけど」
「いや、そんなことは」
「元々は天空の中で一際大きく輝いている二つの星が――――」
139 :
金銀砂子:2007/08/07(火) 23:36:24 ID:jv09ZSRv0
「……」
こんな饒舌なクォーリンは初めて見た。瞳がきらきらと輝いて、頬も少し紅潮している。
ずずっと詰め寄りすぎたせいで胸が当っているのにもきっと気が付いてはいないだろう。
焦りもしたが、それ以上に、真剣な眼差しに、やっぱり女の子なんだなと変なところで少し安心してしまう。
そしてきっとそんな感情が表情に出ていたのだろう、はっと我に返ったクォーリンは慌てて頭を下げてくる。
「……あっ。も、申し訳ありません。こんなお話、退屈ですよね」
「いや、楽しいよ。へぇ、そっか、こっちの世界でも同じようなイベントがあるんだな」
「は、はぁ。……?」
そしてまた、不思議そうに首を傾げる。微妙なハイペリア語が判らないので反応出来ずに戸惑っているのか。
しかしそれにしても、ころころと変わる意外な表情が何だか子供っぽく、ついからかいたくなってくる。
俺は笹……じゃなくてソソの葉を指差し、いかにも興味がある、といった真面目な顔を作り、
「で、そのタカヅキに、クォーリンはどんな願い事を書いたんだ?」
―――― ピキッ
140 :
金銀砂子:2007/08/07(火) 23:38:39 ID:jv09ZSRv0
あれ? 今、何だかネリーが唱え損なったアイスバニッシャーのような音が聞こえたような。
いつの間にか背筋に、セリアが放つ殺気の塊を浴びた時のような大量の冷や汗も流れてるし。
ばさばさと大量の羽ばたきが聞こえたと思ったら、どういう訳か森中の鳥達が逃げ出してるし。
目の前のクォーリンからは表情が消え去り、まるで神剣に意志を奪われたみたいな瞳の色になってるし。
その頬から、つつーと漫画のような大粒の汗が一筋、顎を伝って流れていくし。気まずい。凄く気まずい。
「あ、あのさ」
「……ユート様、それは乙女の秘密です」
「……お、おう」
こうして和やかな時間は終わりを告げ、それから第二詰所に到着するまで、俺達はただ無言で歩いた。
同じ無言でも、さっきまで感じていたコルーレの暖かみや優しさが微塵も無かったのは言うまでも無い。
俺は改めて触れてはいけない部分に触れた時のグリーンスピリットに共通した恐ろしさというものを実感していた。
途中で一度強い横風に煽られ、ぴらっと捲れたタカヅキ、いや短冊の、うっかり視界に入ってしまったその文面、
『せめてボ○スを、あわよくばイ○○トの1つも出来ますように』
は伏字も含め、永遠に俺だけの心の中に仕舞っておこうと思う。主に俺の身の安全の為に。
割り込みすみません。時事ネタだったもので(汗
ここは「雑魚スピ」の補完スレだと思うので、
>>125の意見に一票です。
>>129でいうと5、スレ2でヒロインズ可になったのと同様の意味合いでなら
4もアリかとは思いますが、これは相当力量が問われそうな気が。
ここにいる人は、アセリアとか雑魚スピが好きっていう条件で集まった人であって、
なるかなが好きっていう条件で集まった人では決して無いので、
スレッドにいる住人を、つまりスレッドを構成する人を見た場合、
なるかなネタとかSSは、ここでする話題としてはズレてるなーと思うのです。
スレッドはチラシの裏とは違い、人と人との繋がりで構成されるものですから。
なるかなの話をするなら、作品別スレも、SS投稿スレッドも、DEさんもある事ですし。
>141
それは実はロードザリア暦では一ヶ月早まっているのだというトリビア。
マナからエーテルへの変換を担っていた娘が有るとき働き者のエクゥ屋番とめあわされ、
それ以来二人は遊んでばかりでエクゥ競争の最終レースでその日の敗残の有り金をスッては、オケラ街道を歩きづめで、
お空へ帰っていくのでした。
おしまい。
一応ボイスっぽい物は入ってる見たいだねクォーリン。真偽は定かではないが。
なんだか面倒に感じ始めた。なるかな全面禁止っって言うと窮屈すぎだが、基本>129の5でいいのではないかと。
んで灰色の4。
長い間このスレで楽しんでいるけど、クリストは異様に影薄いから心配要らないかも。
>>129は自分も4.5くらいが適当だと思ふ。
アセリア&なるかな&雑魚分補充スレッドでいいんじゃないの
>>141 乙です。
クォーリンさん立ち絵が追加されてから要求が大きくなりましたねw
さすがに旧作扱いとなっている以上、これ以上の梃入れはないでしょうけどw
てか時事ネタ?と思ったけど、
>>143の新説で納得しておく事に。
>合流か否か。
永遠のアセリア&雑魚スピ分補充スレッド
聖なるかな&クリスト分補充スレッド
分割した方が綺麗だと思うので否に一票。
それに、その方が双方のネタ流用できて4,5みたいな事も自然に出来ると思うんだ。
逆に合流の場合は片方のネタが盛り上がると片方のネタが死んでいくという弊害の方が大きいと思うし。
ただ二次創作否定派から「糞スレ増やすんじゃねーよウゼー」な声が出る事は覚悟した方がいいかも。
最初だけだとは思うけど。
147 :
145:2007/08/08(水) 18:02:22 ID:V2VNGznt0
>増やすんじゃねーよ
そう。同じメーカーだから俺もそれが心配。
別にするなら立てた直後に投下して軌道に乗せやすくするために
今からクリストのことでも書いといたほうがいいのかもね
二次創作はむしろ葱の管轄だと思ってたけど。
過去に同メーカーでネタになる作品が複数出た時、
並列してスレが立った事ってないのかな。教えてエロい人。
アリスとか大手は作品別(但しランス6など数字のついてるものはシリーズごと)に出てるよ
ただ、近作は永遠神剣シリーズとしていいのか微妙なんだよな
さらに、このスレは雑魚スピに主眼をおいたという点もあるし
「糞スレ」との非難は中身次第だ。自信があれば堂々としてるがよし。
葱は作品どころか、キャラでスレが立ったりするところ。
それどころか、キャラのファン・アンチでそれぞれ立ったりするぐらいだ。
葱で別作品のスレを重複とか言うような阿呆は捨て置いてよし。
クェドギン風に「ここは葱板だ!」と叫ぼう。
一方ロティは空気を読んで空気となった
幾千の空気になって〜♪ スレの片隅に吹き溜まっています〜
うむ。もしかするとロティは勝ち組かも試練。雑魚スレ的に。
一方、光陰は負け組となり、瞬はキモウトという貧乏クジを引いた
瞬初期
( 'A`) 佳織のナポリタンを眺めながら、積年の疑問を考えていた。
_φ___⊂)_ それは「なぜナポリタンはキモいのだろうか」という問いである。
/旦/三/ / 簡単に見えて、奥の深い問題だ。
瞬中期 「キモいからキモいのだ」などとトートロジーを並べて悦に入る軽薄な人間もいるが、
それは思考停止に他ならず、知性の敗北以外のなにものでもない。
:::::( 'A`):::::::: 「人気偏移」という現象がある。ヒロインにおいて、主人公から高速に
:::::::::(∩∩ ):::::::: 遠ざかるキャラほどドップラー効果により、そのマイナ嗜好がコアな方に
ツボを穿つという現象である。
瞬後期 つまり、本来のナポリタンが萌えだろうとも、ナポリタンが我々へと
高速で近づいているとすれば、毒々しく潰れて見えるはずなのだ。
ヽ( 'A`)人( 'A`)ノ 目の前のナポリタンは高速移動しているか否か?
(へ ) (O ) それはナポリタンの反対側に回ってみることでわかる。
> U 運動の逆方向から観察することで、スペクトルは希少遷移し、萌えて見えるはずなのだ。
瞬末期
ヽ( 'A`)ノ 逆に回ってみたところ、ナポリタンは本体だった。
(O ) よってこのナポリタンは高速移動していないと言える。
U
>>680 苺ちゃんが負けるだと!?畜生!
タイムアクセラレイト
´∴ # __ ゜ヾ´ ″´∴
「,'´r==ミ、―≡ ̄`:∵∧_∧´∴∵゛'
__くi イノノハ))≡―=',((( クレア )≡―=‥、 ∵゛、゜¨
, ≡ )| l|| ゚ヮ゚ノl|r⌒) _/ / ̄ =―≡― _
´∴'≡く / ∧ | y'⌒ ⌒ ヽ イノノハ))( ≡―=‥、,、
″″ \/〈(((ノ从| / | | ゚ヮ゚ノ`=―≡―∞
" ||( ゚ヮ゚ー' | |ヾノ //
=―≡ ̄`:, | , | ( ̄=―≒‥,,
" ,゛"=―≡―=',/ ノ )∵`=≡―=
″( ゚ヮ゚∴/´/ / | | , ゚ヮ゚ノ'ゞ ∵゛、 ゜ ¨
ヾ =―≡ ̄`:゛/ / \| |≡―=‥、,、 ヾ
,゛"=―≡―='( | ( |=―≡―∞=@ , 、∴
/ | | |\ \ ´ ∴ ヾ .
・ / / | | | ヽ/⌒〉
.... . ............ . .(_ 「 _) (_〈_/....... . .. . .... . . .
__
「,'´r==ミ、
くi イノノハ)))
| l|| ゚ヮ゚ノl| <タイムシフト
j /ヽ y_7っ=
(7i__ノ卯!
く/_|_リ
誤爆した
その時間の690って一体どこと誤爆したんだよ
最萌?
>154
佳織の髪は赤いから遠ざかってる。だがスモックは青いから近づいている。
……こう考えればいいのではないか。佳織はグルグル回転していて丁度今頭部分が遠ざかっており、
逆に胴体部分が近づいているのだと。抜刀牙みたいな絵面で。
だがその絵面では余計に萌えられないのでわ
宇宙ヨト暦00X年。
人類は、スペースコロニーを打ち上げ、居住地を天――以前ならばハイペリアと呼んでいた場所――へと拡げていた。
コロニーの名は「カオリ」。命名理由は未だ持って不詳だが、回転によって人工重力を生み出すことに成功し人類を宇宙開拓者へと押し上げる一助となっていたのだ。
この物語は、スペースコロニーカオリ生まれの子供達に顕著に見られる頭の奇形を端緒とする、ファンタズマゴリア人類とスペースノイド人類の失われた戦いの記憶である。
「コウイン様! 一体どうなさったのです!?」
詰所の外壁にもたれる形であえいでいる光陰を見付けたのはクォーリンだった。
因果を抱きしめて、炎天下日陰にも入らず脂汗を流している光陰はどう見ても尋常じゃない。
クォーリンは、動転しながらも、手持ちの水袋の口をほどきながら、光陰の額に手を当て体調を推し量ろうとした。
「! コウイン様?」
意外にも、光陰の手はクォーリンの手を払いのけた。
「なに? なんですかかコウイン様!?」
乾ききった唇が微かに動き何かを伝えようとしている。熱い光陰の身体を抱きしめ、深緑色のもみあげを掻き上げたクォーリンは、
光陰の口元へ、そのひんやりと艶やかな耳を近づけた。
「う……はか……」
「しっかりコウイン様」
「俺の中の……前世…破戒神……が、暴れてるんだ」
「はかいしん?……それは一体」
何処にこんな力が、と言いたくなるほどの力で、クォーリンの右手首を掴む光陰。
ドキリとする黒い瞳には、爛々と輝く何かが。
「へ、ざまあねえなホントによお……頼む、クォーリン。俺の中のこの破戒のリビドーを鎮めるためには……ネリーちゃんシアーちゃん、
くっ、、、ヘリオンちゃんオルファちゃん、そしてニムントールちゃんを……、
呼び出して……ヴァーデド湖で日がな一日サンオイルを塗りっこしたりカスン(すいか)割りしたり水を掛け合ったり、かき氷に頭をキーンとさせたり、
焼きハクゥテ食ったり、沈む夕日をバックに椰子の木陰でkんわらばっ!!」
突然の煌めく光が光陰を撃つ。
「破戒神は鎮める必要なんてないっての。こうやってカカト落として沈めてやればいいの」
カカトに、稲妻をまとわりつかせたままの今日子が不敵に笑うと、汗に濡れた針金髪からぽたんと滴が落ちた。
そして、今日子は光陰の襟首を掴んで引きずって、「んじゃ湖に放り込んでくるわね」
と、そのまま轍を残して消えていった。
ぽかんと座り込んだままのクォーリンは、ふと我に返り、自分の名が出てこなかった光陰の言葉に目元を拭う。
「わたしでは、お役に立てないのですね。コウイン様……」
未だに共通項がなんなのか理解できない真夏のクォーリンであった。
話に乗り遅れたけど葱で同シリーズの重複で叩かれるってのは無いと思うよ。
「コキトナにこかれ続けるスレ」とか立っても問題ないと思う(盛り上がるは知らんが)
ただ、分ける事で過疎る可能性はあるかも試練と思ったがこの勢い見る限り問題無いだろう。
ほとんど結論は出てるっぽいけど俺も否に一票。
>>163 転生体乙w
「俺は何故ここに居るーっ!」
ざっぱーん。いや、そんな打ちつける波は無い。せいぜいさざ波だ。さんさんと降り注ぐ陽射し、抜けるような高い空、煌めく青い水面[みなも]、焼けるような白い砂。そんな、海でこそないものの、いかにも夏らしい環境に、悠人の叫びが響いた。
事の起こりは先月に遡る。いよいよ対サーギオス帝国戦に向けて準備が進む中、レスティーナが突然、
「あなたたち、長期休暇を取りなさい。これは命令です」
とのたまったのだ。要するに、部隊の方は鍛錬が充分過ぎてこれ以上は必要ないが、国政の方はやることが目白押し、という話。
「一応、非常事態への備えも考えて、第一詰所と第二詰所に分けて順に一週間ずつ。間に調整用に一週間挟んだ方が良いかもしれませんね。終わった後にも念のため一週間の予備を見て……計画の実施期間としては一ヶ月。
それだけあれば政治要件の方もさすがにそれなりに進んでいるはずです」
てきぱきと決めてしまうレスティーナ。だが、単なる時間調整というわけでもないらしい。
「なお、エトランジェは指導員として双方に適宜参加すること。事前に詰所ごとに何をして過ごすか決めさせ、それを実施させなさい。その際に、けっして『戦闘訓練』などということの無いよう、しっかり休暇を監督するように。
ただし、あくまでスピリットたちの自発性に拠ること。『休暇を監督』というのも変な話ですが、ただの休暇ではなく、あくまでこの戦を越えて先々を見据えた上での布石です」
そんなこんなで突然降って湧いた長期休暇。先に実施することになった第一詰所は、面子の構成と力関係から主にエスペリアの性格を反映した無難な休暇になったのだが、第二詰所はそうも行かなかった。
「「カイスイヨクー〜っ!」」
第一詰所にオルファリルあれば第二詰所にネリーあり。しかもシアーという反響板付きで。これまた第一詰所にエスペリアあれば第二詰所にはセリアありで窘めるのだが、第二詰所にはヒミカやハリオンがいる。
第一詰所に比べて二倍以上の人数かつ性向もばらけていて、第一詰所のエスペリアに相当する権威の一極集中もない。だもんだから、いつもの展開になる。
ネリーが突拍子もないことを言い出し、シアーが乗っかって、セリアが怒って、ヘリオンがおろおろし、ハリオンが宥めて、ヒミカが苦笑しながら見守り、
ニムントールが一見どうでもよさそうな様子を見せるのを見てファーレーンがクスクスニコニコして、ナナルゥが冷静に情勢を分析している。
そんで、いつものような着地をする。ネリーの言い出したことが通るのだ。
まぁ、本当にアレな時にはセリアの嗜めで止まるのだが、大抵の重大ではない部分では、ヒミカやハリオンのとりなしでしばしばネリーの意見が通ったりする。セリアに言わせれば「ヒミカもハリオンもネリーやシアーに甘い」ということになるのだが。
ともあれ、諸々の事情で当初の『海水浴』でこそなくなったものの、悠人が叫びたくもなり心象風景に波濤を見てしまうぐらいには似通った水辺の休暇。そこはデオドガンから程近いオアシスだった。
この夏くーるビューティーな貴女に送る、孤独な砂漠アイランド
――デオドガン広報局――
そんな看板の前で佇んで、悠人はあまりに脳天気な状況に却って本来ならこんなのんびりしている場合ではないという思いが浮かんでしまう。
「あーぁーー、」
もうっ、そう続くはずだった悠人の言葉に、
「果てしないー♪、ってか?」
割り込んだのは光陰だった。
「違う! というか、ヤバイからやめろって」
「なんだよ、あっちじゃないんだから大丈夫だろ」
「いや、ヤツラなら…ヤツラなら、こっちまで来るかもしれない。忘れたのか、ヤツラのせいで音楽がどんな状態にあるのかを」
「いやぁ、さすがに邪巣落でも無理だろ、というか、そんな簡単に行き来できるぐらいなら、今頃とっくにヨーティアがどうにかしてそうなもんだぜ」
「まぁ、そうは思うんだけどな。なにせヤツラだからな」
「で、『心に火を灯す僅かな愛』は見つかったのか、悠人?」
「いや、どうだろうな……って、だからやめろって」
深刻なようなおちゃらけたような際どいような会話を繰り広げる二人の脇を駆け抜ける、青い影、影。
「「きゃっほー〜」」
「お♪」
光陰がこう反応するのは、青い影がネリーとシアーだったからだ。悠人はただただ、相変わらず元気だなぁ、といった表情で、
「あー」
二人の行く手を眺める。漏れた感嘆をまたも光陰が拾う。
「『青い風切って走れ』って感じだな」
「……」
「どした、悠人?」
「いや、今回はオレもそれを思い浮かべちまったんだ」
「うむ、そうだろうとも。二人の行く手にちょうど島みたいなのもあるしな」
「あぁ、風も南から吹いてるし」
二人はしばし佇む。
「こら、二人とも、勝手に沖まで行かないの!」
セリアがネリーとシアーを叱る声に、悠人と光陰は意識を引き戻された。ネリーとシアーの方は、踏み出す足、そして水面の振動すら凍結されたようだったが。
セリアに続いて皆がぞろぞろと現われる。当然皆水着姿だ。年少組から感じるのは微笑ましさなのでそれはいいんだが、年長組はアレがソレで、悠人は前屈みになり、そうし続けてもいられないので腰を下ろしてしまう。
一応は監督ということになっていることでもあり、そこはかとなく皆を見守ってみる。
ネリーとシアーを叱るセリアをやれやれと放置して、それぞれ勝手気ままに寛ぎ始めた。浜辺でうつ伏せに寝そべるニムントール。はふ、というため息が聞こえてきそうな表情で。よく見ると足先が水中に入っている。光合成して成長しそうな構図だ。
そんなニムントールの枕許に陣取るファーレーン。大きくなるのよ、と表情が言っている気がするのははたして気のせいか。
少し離れた所では、ハリオンがやはり足先を水に浸して、こちらは仰向けに寝そべっていた。山だ。山があった。二つも。もはや丘ではない。たゆん、たゆん。どうみても背丈ではない所が成長しそうです、ほんとうにありがとうございました。
鼻の奥にツンとしたものを感じた悠人は慌てて視線を逸らす。
が、その先にも、なかなかの威容を誇るナナルゥが。当人は呆と辺りを眺めているだけのようではあるが、平常なら衣服の下に隠れてわからないようなちょっとした動きで起こる揺れまでビキニで余さず絶賛公開中とあっては、炎のつぶてどころの話ではない。
倍率ドン。アポカリプス。
その隣でヒミカがやはり辺りを眺めているが、こちらはただ呆とではなくどこか鋭さを感じさせる。口にはしないが、皆の無事に気を配っているのだろう。
その均整の取れた引き締まった肢体は、ハリオンやナナルゥのような派手さこそないものの、ノーマークなふとした瞬間にトリプルスィングを決めてくる油断のならない相手だ。年少組とは違うのだよ、年少組とは。
そう、たとえば、恨みがましくしかしどこか憧憬を感じさせる目つきで指を咥えてハリオンを見つめているヘリオンとは。それはそれで微笑ましさは絶大なのだが。
どうにも落ち着け所がないまま悠人の視線は目の前のセリアへ。セリア本人は自分をしっかり者だと思っているらしくまた実際にしっかりしてる面もあるのだが、意外と抜けてるというか隙が多いことに悠人が気づいてしばらく経つ。
ほら、遠くのネリーとシアーを仁王立ちで叱るセリアのお尻が悠人の目の前にあり、声を出す前に大きく息を吸い込む時に伸びをするようにお尻の筋肉がキュッと締まる様子まで手に取るようにわかる状態なのにも気づいていない。
限界を感じた悠人は自らの膝を抱えるようにうな垂れて密かに鼻を擦ってみる。かろうじて今の所鼻血は出ていないようだ。ありもしない威厳を保とうと誰も気にとめてないことを気に病む悠人の両腕に濡れた感触。ぴと。ぴと。
「ぷるぷるっと」
「ぴちぴちっと」
「「遊んでよー〜」」
いつの間にか戻って来てたらしいネリーとシアーだ。そのぺたんこだったりそこはかとなかったりな感触は人によってはたまらないのかもしれない。隣で光陰がわなわなと震えてるし。
だが、そこらの兄と違って早くから自覚的に兄道を歩んで来た悠人にとっては純粋に保護欲が湧いて落ち着いたりする。のだが、
「こらっ、二人とも」
セリアがこちらへ向き直ったものだから、当然のようにその股間が悠人の目の前に。
「え?」
「あ……」
と、そこでネリーが首をすくめた拍子にその濡れた髪から水が飛んで、セリアの水着の股間部分へ。じわ。そこだけ湿った様子はさながらお漏らししたかのようで、それはそれで大変な事態ではあるのだが、もっと重大な事態が発生していた。翳りと溝がくっきりと浮かび上がって
「あ、セリア、直穿き……」
思わず呟いてしまった悠人の声でセリアは自らの体を見下ろして事態を悟った。瞬間、股間を両手で隠して蹲る。そして、セリアの周囲に恐ろしい勢いで冷気が凝集していく。
「ネリー、シアー、逃げるぞ」
言い終わる前に悠人は二人を脇に抱えて走り出す。
一方その頃、光陰は。
「ヘリオンちゃーん。大きい胸が欲しいんだね。俺がヘリオンちゃんの胸を大きくしてあげよう」
『いつもの』光陰だった。
「へ? え? あ、あの……コウインさん? え、遠慮しておきます。えと、あの、何だかとても嫌な予感がしますので。……あ」
ぶんぶんと振られていたヘリオンの手がふと止まる。
「光〜〜陰〜〜〜!」
遅れて現われた今日子が紫電を纏ったハリセンを手に光陰の背後に立っていた。
「む!?」
瞬時に走り出す光陰だが、今日子はぐっと振りかぶる。
「ライトニング〜〜〜」
今日子が気合を込めながら光陰を追いかけて来るのを、ちらりと視界の隅に認めた光陰は踏み切って跳ぶ。
「ハリセン!!」
ガッ、ガッ、ガッ、ゴス、バキ、ドス。
「ちょ、ごめ、ほんと、勘弁、死」
ぷすぷすと煙を立てて倒れた光陰の顔は、観衆を巻き込まずにツッコミを受け切った誇りに輝いていたというが、気に留めた者はいない。
光陰が砂に沈んだ頃、悠人はなおも走っていた。多少の距離は稼いだとも思いつつも、ネリーとシアーを抱えているだけに速度が出ず、充分には離れられたとは言えまい。
「「きゃっほー〜」」
「二人とも、少しは、緊張感と、いうものを……」
さすがに息が切れる。
「ぱっしょーん!」
「もっとだ……もっと力を引き出せ! 俺たちの力はこんなんじゃないぞっ! ……って、ネリー、それはオレの台詞もといスキルだ。というか、この場合は、パッションじゃなくてレジストだろ!」
悠人は悪寒を感じて振り返る。セリアがゆらりと立ち上がった。そろそろ水着が乾いた頃合か。
「クッ…どうする…このままじゃ…」
しばし逡巡の後、決断。
「ネリー、シアー、飛べ!」
二人を水面に沿った軌道で投げる。そのまま落ちても着水の衝撃が大きくならないように上空には投げない。また、落ちたとしても浅すぎず深すぎずな辺りに落ちるような軌道を選ぶ。
二人を射出した悠人は旋回し、セリアの沖合い目掛けて突っ込んで行く。セリアが無言で腕を掲げるのが視界に入る。次の瞬間、来る、と思う間もなく、悠人は衝撃に襲われていた。
「くっ…コイツは、やばい…!」
アイスバニッシャーなのかエーテルシンクなのか、はたまた似て非なる何かなのか、それはわからない。バニッシュ効果自体は悠人にとっては関係ないが、今回は冷気が尋常ではなかった。
冷気に刈り取られて行く意識に最後に上ったのは「サポーターも穿かずにサポートスキルとな!?(AAry」という命知らずなボケであった。
171 :
寸劇の人:2007/08/12(日) 23:31:12 ID:EsHr5UXv0
/V\
/◎__ヽ
ピチ レ'´iミ(ノハソ
_ l !ik(i|゚ ヮ゚ハ デオドガン、いーんじゃない?
ヽツ.(ノリ:::::::.::::.:..|)
ヾソ::::::::::::::::.:ノ
ピチ ` ー U'"U'
>>165-170 『青い空、青い水面、青い風、青い翳り』でした。
オサーン指定でごめんね。
時期ももう外れてるけど、一応、暑い内ということで。
いろいろあるけど、ここでは 13_330さん、ありがとう、と。
……クリスト分補充SS書いてきたとおもったら……
なんかここではうけつけてないみたいなのねん……
(´・ω・`)おいらはどこにいったらいいんやろか
>>171 乙
そういえばデオドガン商業組合跡地には大きなオアシスがあったことを思い出した。
運び屋だけでなく観光地としても儲けてたのか、さすが商売人!!
>>171 ネーリさんの、み・ず・ぎっ、み・ず・ぎっ、み・ず・ぎっ!
セリア、ハイレグか?ハイレグなのか?! ハリオン、山なのかぁっ?!
やばい、デオドガン、いーじゃない! 主に健康的なエロスg(ヘブンズ
そういえば不思議に画像保管庫でスピ達の水着を見た覚えが無いなぁ。
夏だし、ここは神絵描き職人さん達に期待!
文化が文化だけに水着というよりも透けない服とか布を巻きつけてるだけとかなイメージが
ソーマ様と光陰だけは何故かビキニだけど
>>171 ラムラむらむらーっ、全力でfish on!!
……はっ。取り乱しすぎました。
常に限界に挑戦し続ける漢、光陰に乾杯。
>173
ん、行ってきました
サンクス
(と、書き込み規制食らってしばらく不貞寝した後に言ってみる)
ラキオス水着だらけの剣技大会。
「手前の剣…見切れますか?!」ぽろり。
元から水着みたいな服なのにさらに布面積小さくするのかw
切るのはスイカ、だけどウルカの手にかかればこれも何故か怪しげな味に。
>ヤツラ
もしかして永遠神剣第二位『徴収』のエターナルですか?
>>173 22_12さんの「倍率ドン」がツボったんですよねぇ。
碌な台詞がなかったり、そもそも台詞がなかったりする中から
楽しそうに感じてくれたなら幸いです。ニムとか。
>>174 そうそう、オアシスあるのはマップ見て覚えてたんですけど、
観光地化という発想はなくて遊びに行く理由とかあるかなぁとか考えてたら、
13_330さんのお蔭で観光客誘致してれば普通に候補地になってもいいじゃん、
とあっさり解決して省略。
>>175 かわいいなー♪
デオドガンには夏なネタがまだまだ埋まってそうな気がしますね。
>>176 たとえば、
ttp://etranger.s66.xrea.com/ss/short/archives/000253.html みたいなことがあれば。
>>176,173
そこはかとなくに留めたつもりのアレに反応乙です。
>>181 えぇ、カメラを設置して権利侵害の疑いを晴らしたら
将来権利侵害する可能性があるとしてピアノを没収する、
ポルナレフもびっくりな、その名を口にするのも危険なヤツラですw
正室にアセリア、側室にウルカが俺のマイジャスティス
これで愛人にナナルゥ、押し掛け女房に時深がいれば完璧
ある意味カオスな三角関係だな。この3人の修羅場な争奪戦(武力行使無し)を見てみたいw
あかいキャンディ
あおいキャンディ
を持つユーフィー一人を愛すれば十分なんだぜ。
シアーがいてくれれば、それでいい。
見守る役にエス姉さんとセリアさんとネリーもいれば、もっといい。
ツンデレ新妻セリアと一緒ならなんでもいい
脈絡もなく妻談義になってしまっているこのスレが好きさ
さて、デオドガンビーチにファーレーン「だけ」を連れ出すにはどうしたら…
「ニムは俺の嫁」の中の人とでも結託しますかね。
灼熱のビーチで俺の嫁が干涸らびてるんだが、水掛ければ元に戻るかな。
__________
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| ガロ・リキュア各地で |
| ヒートフロア現象勃発 |
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 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
, ヘ _
〃 ' ヘ ヘヽ
. ノi ミ从l~iルソ
(((ヾ(i|゚ -゚ノi| <お昼のニュースです。見てのとおり大陸中があっちっちです。
从iiつ/ ̄ ̄/ θ 特にマロリガン、デオドガン地方の気候はまさに地獄そのもので、
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄┴ ̄\ 昨日も稲妻部隊のグリーンスピリット一人が干からびているのが発見されました。
\___________\ 暑さに弱い人は外出を控えましょう。
| [セリアさん] |
| |
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>稲妻部隊のグリーンスピリット
ちょwwwクォーリンwwww
>>189 エス姉様やハリオンは生地が薄いミニのメイド服でお買い物に出かけるそうです。
絶対領域っっ
絶対防御!
ぬう。この薄い生地というものは何処かすうすうして落ち着かぬな。
「暑いなら着なきゃいいじゃん!」
って短絡思考の素っ裸ネリーが外に飛び出そうとしています。
「お、お風呂上りでもそれはダメですよ〜っ!」
慌てて服持って飛び出たヘリオンは
ぱ ん つ は き わ す れ て ま す
忘れたぱんつは光陰が被ろうとしています
そしてライトニングハリセン
ラキオスのいつもの光景でした
>あっちっちです。
可愛いなセリア
ざっ……かちゃり――――ヒュン――
夕刻。普段なら日々の訓練も終わり、それぞれが自由な時間を過ごしたり、
食事当番が買い物に出かけていたりする頃になったというのに、
今もなお、訓練所から神剣の気配が消える事は無かった。
――ちん……
「……っ。はぁ、はぁ……はぁー」
黒塗りの鞘に細身の剣を納め、暴れる息を押さえ込む。
……ざぁっ――
吹き込んだ風に、二つにまとめた長い髪が巻き上げられて揺れるが、
それが身体に絡むような不快感よりも、
頬や首筋に流れる汗が冷やされていく心地よさのほうが大きい。
目を閉じ、数度呼吸を整えた後に目の前を見据えて再び、
――いや、実際のところは何回目なのか彼女自身でも分からなくなっていたが――
姿勢を低くし、押さえつけられたばねのように身体を引き絞る。
「いやぁぁっ!」
掛け声と同時に跳び出す身体と、淡く、ぼんやりとした光を放つウイングハイロゥ。
小柄な体格に相応しい速度で一撃を繰り出して、
訓練所の気配の主、ヘリオンは元の場所で『失望』を納めた。
今日も居残りで自主練習を始めてから、結構な数の会心の振り。
いつにも増して妙に調子がいいので、規定の訓練が終わってからも感覚を忘れないように夢中になって振っている。
無意識の内に頬が緩みかけるのは、上達故か、はたまたそれを褒められる事を夢想してか。
抑えるように静かに息を吸い込み、細く細く吐き出そうとはしているものの、
どくどくと頭に響くまでになった鼓動は意思に反して肩を上下させる。
堪えきれずに、口を大きく開けて思い切り空気を取り入れては、
心臓の動きにあわせたような短い吐息を出し続けた。
「また、ちょっと、休けい……」
深呼吸を繰り返しながら、てくてくと訓練所の中を歩いて身体を落ち着けていく。
微かに流れていく風が火照りを覚える肌に触れ、快さから思わず吐息が漏れた。
「涼しくて気持ちいい……」
あごから首元へ滑り込む汗を手で拭い、襟元を摘んでパタパタと扇ぐ。
暑さはそれで収まりもしてきたが、息をするたびに何となくひゅうひゅうと掠れた感じがする。
拍動が収まるまで足を動かしてから、ヘリオンは入り口の傍の壁際に置いた濡れタオルと水筒の元へと歩み寄った。
休憩が終われば、夕飯の時間まで最後の追い込みが待っている。
調子のいい間に思い切り振り込んでおきたいと、腰に下げた『失望』を握って進んでいく。
しかし、目的の物はその場所には存在しなかった。
きょろきょろと周りを見ても、白いタオルや、水筒は影も形も無い。
「あれ? 確かこの辺りに置いてあったのに……」
普通なら目を向けただけでもわかるはずなのに、
近くに来るまで紛失に気付かないなんて、思ったよりも疲れてるのかもしれない。
もしかして、さっきから吹いている風で飛ばされてしまったのか。
でも、タオルならともかく、水筒まで飛ばされるような強風は無かったはずだけど。
まさか、置いた場所を勘違いしてるということは無いだろうか。
自分でもそれはないと思いたいけれど、いつものちょっとした失敗を考えるとありえないことはない、かもしれない。
などと思考を重ね、首をかしげながらもう一度辺りを見回す。
ちょうど入り口に背を向けるようになった時、不意に声を掛けられた。
「探し物はこちらですか」
「ひゃあっ。ど、どど、どちら様でしょうっ」
短く悲鳴を上げて振り向くと、さらさらと風に流される赤の長髪、
そしてラキオススピリット隊における赤スピリットの戦闘服の胸元が視界に入る。
確かに、声の方向は真後ろよりは上からだった。
「あ、ナナルゥ、さん?」
そこからさらに少しだけヘリオンが見上げると、やはりそこには軽く口元を結んだナナルゥの顔があった。
たった今入り口をくぐり抜けてきたという雰囲気で、先ほどの言葉が示すように、
両の手に持ったタオルと水筒をヘリオンに向かって差し出している。
タオルの色や水筒の形をじっと見て、ヘリオンはそれが自分が持ち込んだものであると確認する。
目線でナナルゥの顔をうかがうと、彼女は表情を変えないままで軽く首をかしげた。
きっと、もう一回同じことを尋ねたのだろう。
口を開くことは少なくても、それくらいの事ならここラキオススピリット隊の者には分かる。
また、ナナルゥにしてもどこと無く言葉にせずとも伝わるような雰囲気をいうものを纏うようになった。
そのことにヘリオンは心の中で微かに笑みを浮かべる。
そんな風に自分たちに大きく影響を与えてくれた、また今も与え続けている、
悠人の姿を思い浮かべかけ、心の笑みを表に現しかけたところで、色々と放ったらかしなのに気が付いた。
ナナルゥがいつの間に現れたのかとか何で訓練所に来たのかとかも
気になることは気になるけれど、何はともあれ彼女の用を済ませるほうが先だ。
「あ、それですっ。ありがとうございますっ」
ぺこりと頭を下げながら両の手を差しだして、ナナルゥの手から荷物を移す。
こくりとナナルゥが頷きながら水筒とタオルを手放した途端、
予想よりも大きな負荷がヘリオンの細腕にかかった。
「ととっ。あれ? これって、もうあんまり入ってなかったんですけど……」
慌てて、落とさないように持ち直し、水筒をちゃぽちゃぽと音が鳴るほど振りながらそう口にする。
そこでようやく、はっと気付いたように目の前で佇んでいるナナルゥを再び見上げた。
「もしかして、ナナルゥさんが?」
「先ほどからの運動量を考慮すると、十分な量では無いようでしたから」
さらに頷きを重ねながら、さらりと返答を繋げる。
何でも無いことのようにそう言葉を発したナナルゥではあったが、
聞いたヘリオンとしては何よりもまず驚きが先に来た。
先ほど思い浮かべたナナルゥへの影響、それが更に顕著に現れてくれたような、
気遣いが込められた行動。そう理解してだんだんと見開いているだけだった目に力と光が込められる。
目元をふわりと弓なりに曲げて、
「ありがとうございますっ。大切に、ええ、とっても大切にしますからっ」
ヘリオンは感極まった様子で両手に持った荷物を胸元へと抱えなおした。
その一連の表情の変化をじっと見つめるように立っていたナナルゥは、
しかし抱きしめるように持たれた水筒とタオルに視線を置き、微かに眉を寄せるように疑問の空気を纏う。
「保管するとなると水分の摂取に問題が起こるのではないでしょうか。
また、それらはもともとヘリオンの所有物のはずですが」
「え?」
極めて冷静に言葉を返され、これまでの話と自分の行動をよくよく考えてみて、
ついでにもう一度手の中の物にまじまじと目をやった。
嬉しさのあまり舞い上がってしまっていたようだけれども、
確かに今の振る舞いは奇妙といえるだろう。ナナルゥでさえも何事かと思うほどに。
もっとも、言葉に融通が利かないのはご愛嬌なのだけれど。
それでも、とヘリオンは心の中で思い直した。
ナナルゥさんが当たり前みたいにしてくれたことなら、
大げさに驚いたりするなんて失礼じゃないですか……と。
そこまで思い至ったところで、結局ナナルゥの発言に反応できていない事にようやく気がつく。
「あ、ああぁっ、そうですね、それじゃあ、遠慮なくいただきますっ」
「……? どうぞ」
軽く傾げていた首を慌ててコクコクと縦に振り、水筒の蓋に手を掛けて、
座れる場所に移動しかけたのだけれども、ナナルゥはまだその場に立ちっぱなしのままだ。
よもや、ヘリオンの休憩が終わるまでお届け物の用が終わらないと思っているのだろうか。
「あ。わたしだけ座っちゃうのも悪いですし、ナナルゥさんも休んでいきませんか?」
返ってくる反応は、少しの間詰所の方へ視線をやった後の僅かな頷き。
そして移動するヘリオンの後ろに付こうとする歩み。
一瞬の目の動きにちょっとだけ疑問が浮かんだけれど、
付いてきてくれるのなら構わないのだろうと、ヘリオンは先に進んでいった。
訓練所の入り口脇、元々タオルと水筒を置いていた場所に二人して腰を下ろす。
「ふぅ、冷たくておいしいです、生き返りますよ〜」
「それは何よりです」
くぴくぴと喉を潤して、汲みたての水の冷たさにほっと息をついた後、
これまた冷えたタオルで首筋や顔を拭って落ち着いてから、
ようやくヘリオンに初めに持っていた疑問が蘇った。
「そういえば、『先ほどからの運動量』って言いましたけど、ナナルゥさんが見てたなんて全然気付きませんでしたよ?」
その上水筒とタオルを持っていって訓練所から出て行くのさえ知らなかったのだ。
剣を振ることに集中していたとはいえ、いや、むしろ集中しすぎていたせいなのか。
何にせよ注意力が足りないことには変わりない。そう反省しながらヘリオンは眉を下げ、ナナルゥを見返す。
「一体、いつからいらしてたんでしょうか?」
「凡そ前回の休憩が終了した直後からかと思われます」
「そ、そんなに前から……」
ずーん。音が出ればきっとこのような感じで、抱えた膝に顔を埋める。
いくらナナルゥの気配が薄いからと言って、流石にこれは鈍すぎるのではないかと、
小さく呻きを洩らしたところで、あれ、と顔を上げなおした。
「あの、それじゃどうして、そんなに長い間見てたんですか?
ナナルゥさんとわたしじゃ、剣の使い方も全然違うじゃないですか」
神剣での斬り結びを主とするのなら、色は違えど勉強になることは多い。
ヘリオンにしても、稽古の相手にはハリオンやヒミカがあたることもある。
しかしながら、魔法主体で戦う彼女がどうして居合いの型を見続けていたのだろう。
傾げた首に、ナナルゥはしばし視線を置いた。
見つめ返されるような圧力に、ヘリオンは一瞬身構えかけてしまうが、
微かに瞳に込められた力があるのは、これから話す言葉を考えている証拠だ。
さらに思考がまとまったというように僅かに頷くまで待つと、そこから徐に口を開く。
「戦闘の型を見ていたのではなく、ヘリオンを見ていました」
「え。わたしを、ですか?」
その一言だけでは要領を得られずに、まばたきと一緒にヘリオンは自身を指差した。
普段なら、ここから何を言おうとしたのかを読み取らないといけないのだけれど、
長く言葉を捜していた分なのか、ナナルゥの言葉には続きがあった。
「はい。剣の一振りごとに、悩みを見せ、笑みを見せ、時折幸いを得たように息をつくあなたを」
「ふぇ……えぇー!?」
音だけを聞いて一度呆けかけ、次いで一気に頬に血を巡らせる。
自分では抑えていたつもりだった、妄想に近いものを思い浮かべた時の表情までも見られていたとは。
思わず腰を浮かせかけているヘリオンに対して、まだ喋る内容は終わっていないとばかりにナナルゥは続ける。
「一時に多彩に変化する感情の表れを見ていました」
言葉と共に、今もなお赤くなったり青くなったりするヘリオンの顔を余すことなく見つめながら、
「あなたの表情が、私の中にも不確かな動揺を引き起こすのです。
この揺れが何なのだろうと思考する間に、時間を取ってしまったようです」
珍しいほどに長い発言をそう締め括った。
内容が頭に入ってくるに連れて、あわわと恥ずかしさや驚きに占められていた
ヘリオンの思考が落ち着きを取り戻していく。
ころころと変わる表情や振る舞いを、ハリオンやヒミカが微笑ましげに眺めていたり、
時にネリーやシアーと一緒になってからかい混じりに弄ってくるのとは全く違う見方で捉えられたことは、
ナナルゥにとっての意味がどのようなものになるのかと、改めて思いが廻っていく。
よく言われる『ヘリオンは、わかりやすい』という彼女たちの言葉には、
どうしてもからかう意味合いが強く出ていたのだけれど、それだけではないような気もしてくるのだ。
じわりと胸に沁みるような温かみを感じているその様子をも、
しっかと目に焼き付けているナナルゥに目を向けると、不意に口元に手をあてかけていた。
「けふ」
「だ、大丈夫ですか、ナナルゥさんっ」
ナナルゥから掠れた喉の音が洩れたのを聞きつけて、慌ててヘリオンは水を差し出す。
「ありがとうございます」
やや震えた声色で受け取り、ゆっくりと飲み下していく。
普段無口だとすぐに声がかれるって本当だったんだ……
と、微かに汗を浮かべつつも、返された水筒を受け取るために手を伸ばす。
「この水筒と、タオルも」
「はい?」
手渡される時に、もう一続きあるような間を持たせてナナルゥが口を開いた。
「いつもはヘリオンがしていることですから。
時に、幸いの表情と共にある行為でしたので、私にも何か得られることがあるかと思いました」
改めて指摘されると、自覚していながらも、ぽうっと頬に朱がさしていくのが止まらない。
多分、いやきっと、ヘリオンがそうなる理由は悠人が絡む時のはずだ。
もしかしたら、ヘリオンのしたことをただ真似ただけになってしまうのではないだろうか。
「それは……わたしの時が特別なだけかもしれませんよぅ」
けれど、ナナルゥの差し出した物を受け取った時に感じた喜びは隠していない。
思わず驚いてしまったのはやはり悪いことをしたな、と思いながらも、
「でもそれなら、ナナルゥさんにも、何か、ありましたか」
もしも、見ているだけで心が揺さぶられたというならば、
さらに一歩進んだようなものがあればと、促すようにそう尋ねた。
「物を渡す行為自体には幸いを受ける作用はありませんでした」
呟いた一言とは裏腹に、ヘリオンを見つめ返す目には、
意義を見出したと伝えるように小さな光が宿っているようだった。
その証拠に、さらに息を継いだ後、ナナルゥの纏う空気が柔らかく変化するのをヘリオンは感じ取る。
心配は杞憂だったらしいと、ほっと緊張が解けた。
「ですが。その相手がヘリオンであることに温かさを覚え、
また、ヘリオンが受け取り、笑みと共に礼を述べたときには、
私も……そう、お返しをされたような心境を得たと思われます」
続けられた言葉と、ナナルゥの醸し出した緩やかな雰囲気に包まれたように、
ぱあっとヘリオンの顔にも満面の笑顔が表れる。
「それなら。ええ、きっと大丈夫ですっ」
「……はい」
温もりの空気をお互いに交換し合うかのように、
ナナルゥもまたその笑顔から、胸の奥に生まれたものを確かめるように頷いた。
「ふぅ、そろそろ休憩も終わりにしないと」
ひとしきり和みあったところで、名残惜しさは感じながらもヘリオンが立ち上がる。
「ナナルゥさん、ありがとうございました。わたしはもうちょっとだけ練習してから帰ります」
夕飯前に汗を流すことも考えると、後1セットくらいは打ち込めるだろうか。
と、残りの回数を思い浮かべたところでふと思う。
休憩の前は、何故かまだまだ続けるつもりだったんじゃなかったか。
頭の周りに疑問符を浮かべつつ『失望』を手に取り、訓練所の奥に足を向けたところで、
最初のように背後からナナルゥの声がかけられた。
「お待ちください。休憩をとられたということは、自主訓練に一段落ついたのでしょう」
「え、ええ、まぁそうですけど」
さっと振り返って小首を傾げる。他に何か用事があったんだろうか。
見ている前で、つい、とナナルゥは再び視線を詰所の方角へと動かした。
「ヒミカとハリオンが、訓練に区切りがついたらヘリオンを呼んで来て欲しいと。
夕飯の手伝いをする約束があるとのことでした」
へ? と洩れた声に続いて、だんだんとヘリオンの目と口が大きく開かれていく。
「ああぁぁあーーーっ! わ、忘れてましたぁーーーっ!」
素振りの調子が良くて根を詰めるあまりにすっかり頭から抜け落ちてしまっていたらしい。
「あ、あの、お二人は今どこにいらっしゃるんでしょうかっ?」
「言伝の後に買い物へ。今日は料理を手伝って貰えれば構わないそうです」
つまりは、元々買い物も一緒に行くはずだったのだろう。
見る見るうちにヘリオンの顔に冷や汗が流れて、顔色も青白く変わっていく。
「あわわわわ……もうそろそろ帰ってこられる時間じゃないんですかぁ……」
汗を流して、服を着替えて、今から全速力で用意してもぎりぎり間に合うかどうかだ。
ナナルゥを休憩に誘ったのは確かに自分なのだけれど、
「もうちょっと、早く言って下さってもいいじゃないですかぁ〜」
ついつい涙目になりながらも八つ当たりっぽく言ってしまう。
「休息は大切です」
「そりゃぁ確かにそうですけど……」
水筒とタオルを拾って、帰り支度を手早く済ませてしまう。
「それじゃあ、晩ご飯のお手伝い、頑張ってきますねっ」
「はい」
わたわたと外へ向かうヘリオンと、入り口に立っているナナルゥが、もう一度向かい合った。
幾度目かのナナルゥのじっと見つめる目線に気付き、ふと足を止める。
「どうしました?」
「いえ。皆の言い方をするなら、これでこそヘリオンだ、と」
「な、何ですかそれっ。確かにうっかりしてましたし、
いつもそうなのかもしれませんけど。ナナルゥさん、いじわるですよぅ〜」
ぷぅ、と軽く頬を膨らませながら、詰所へ向かって駆け足を準備。
今にもウイングハイロゥまでを羽ばたかせて飛び出していきそうな背中に、ゆっくりとした声が届く。
「素振りの最中に漏れ出た表情よりも、
先ほどの笑顔も、今の様子も、より強く私の中に訴えるものがありますから」
ヘリオンの周りに、後押しをするようにふわりと舞い上がる風が起きる。
煌めきを放ちながら顕れたウイングハイロゥは、
訓練時とは比べ物にならないほどに輝きの白さを増している。
照れたように熱くなった身体を感じながら、最後にヘリオンは振り返った。
「もう……晩ご飯、期待しててくださいねっ」
えへへと笑って、号砲が鳴ったかのように勢いよく脚を跳ねさせる。
その軽やかな動きからは、ナナルゥが最初に声をかけ、
会話を始めるまでに存在した、『剣を振ること』以外への僅かな反応のズレや、散漫さが、
ヘリオンが気付かないままにすっかり鳴りを潜めていた。
それを見届け終わったというように、ナナルゥはゆっくりと後を追うように詰所へと戻るのだった。
209 :
道行書き:2007/08/16(木) 10:35:57 ID:Bn5UBKEn0
暑い夏のMind復活願いに。
誰がMind値を回復させたのだろうか、と、そんなお話。
>>199 反応忘れ、本当に御免なさい。
スレ立て真に乙でした。
なるかなに手を出せるほどまだやっていないのですが、
ネタバレ等覗けるようになる日を楽しみにしつつ
お互いにマナの導きを。
>>210 乙です。まったりとして良いですね。
ヒートフロア現象を甘く見てはいけません。水分はしっかり補給しましょう。
スピも熱中症になるのかな?
なるんじゃない?
スピたんでも赤地域で赤スピ以外グロッキーになってるし
>>213 ナナルゥを思い出したのは俺だけじゃないと信じたい。
ラジオでは風邪も引いてたっけな。
スピは人より病気になりやすいんだっけ
どっかにそんな事書いてあったような気が
>>216 病気になりやすいじゃなくて疲れやすいじゃなかったか?
んで風呂とかの施設が充実してるとか。
読んで下さった方、ありがとうございました。
耐性のある赤スピが看病、介抱用の洗面器とタオルを持って飛び回りそうですね。
うお遅レスになっちゃった。
>>209乙です。
>それを見届け終わったというように、ナナルゥはゆっくりと後を追うように詰所へと戻るのだった。
「……置いてけぼりです」
しょんぼりと路傍の小石を蹴飛ばしつつ、寂しさ混じりのヒートフロアを唱えながら。
こうですか、判りません!
>>216-217 疲れが溜まりやすいらしい by設定資料集
>>210 乙、そしてGJです。次回作お待ちしてます。
発売からようやく2週間で攻略中の人も多いようで、
制作スレの需要があるかどうかは微妙なものの、
板のSSスレに既に聖なるかなネタの作品を見つけたので立てた次第です。
222 :
午睡:2007/08/18(土) 01:35:49 ID:yeULR5Pe0
椅子に腰掛け、机にぺたりと身を伏せて。
堅い食卓も夢の中ではふかふかの枕。
使い込まれてもまだ鼻腔をくすぐる木の香りが、大樹に抱かれる幻を見せる。
窓越しに注ぐ初夏の日差しはゆらゆらと、ふくよかな頬にかかる髪はさらさらと、穏やかな寝息を立てる横顔をやわらかに彩る。
どたばたと、天井。
ニムっていうなああユート様申し訳ありませんニムユート様に失礼でしょう。
わずかに響いてくる声も聞こえない。
少し開いた小さなくちびる、ちろりと覗く朱い舌。
残る甘さに満悦の笑み、ひとつ身じろぎ背を丸める。
目蓋を透す光はゆらめく波の煌き。
この世にこれほどの幸せがあるのかと、眠りの海にたゆたう。
午睡。
遠からぬ緑の影。
せめて破られるその時までは、至福の中に。
こっそり応援小ネタで初投下です。
初投稿乙。
こんなに気持ちよさげにされては誰にも起こせません。
いやむしろ、うっかり起そうものなら『大樹』の逆鱗が怖(ry
―――此処は何処かにある沼地
この国には水のマナが豊富に満ちてており、青のスピリットが最も活動しやすい国である
そんな国の沼地を…
「いえ〜い!ブルース○○ダ〜♪」
「す○○だ〜♪」
二人の幼いスピリットが神剣に乗って駆け抜けて行った
…後でこっぴどく怒られたのは言うまでもない
外出先で暑すぎて血迷った、後悔はしていない
ス○ロボをやってる時に思いついたネタを、今更流れも読まずに投下〜
そういえば、今年も泳いでないな…
なんか二つ(
>>222、
>>225)が合体して、
つまみ食い跡を発見したネリシアがどったんばったんしてるのが見えた
228 :
222:2007/08/18(土) 22:21:37 ID:MLgVifmx0
>>224 労いをありがとうございます。
でも申し訳ないです。
大樹という単語が紛らわしいけれどシアーなのです。
229 :
224:2007/08/19(日) 03:08:27 ID:OtcH0R5D0
_| ̄|○ 失礼しました
第一詰所の一室。
壁際の柱に付けてしまった沢山の傷。
その一つ一つをいとおしげになぞりながら、少女は瞳を潤ませる。
「……パパ、あのね」
「……ん?」
「オルファ、どうしてみんながお墓なんか作るのか、全然わからなかったの」
「……」
「だってみんな死んじゃっても、またしばらくしたら帰ってくると思ってた……」
「……」
見守るのは、青年。
指が白くなるほど握り締め、震える少女の訴えを懸命に受け止める。自覚させたのは、他ならぬ彼だから。
「でも違ってたんだよね……オルファ、間違えてたよ……」
「え……」
「だからね、全部……全部戦いが終わったら……お墓、作ってあげるの」
少女の告白は続く。
小さな心が押し潰されてしまわないように、胸元を懸命に抑えながら。
美しい黄金律も崩れてしまっている眼差しに、大粒の涙を浮かべながら。
「オルファが殺しちゃった敵さんも、数えておかなくちゃ。誰も憶えてなかったら可哀想だもんね」
「オルファ……」
スピリットは、同胞を殺す。そんな当たり前の概念の中に。
何の疑問も持つ必要のなかった命題の中に、投じられた一石。
「オルファが倒しちゃった人も……誰かにとっては、大切な人だったかもしれないんだよね……」
次第に広がる波紋はやがて、そんな当たり前の事実に直面する。
当たり前すぎて、眩しすぎて。私達が、誰も気づかなかった事実。
ともすれば、知らなければ良かったと思うほどに、大切な心に。
「ハクゥテがいなくなって、オルファが悲しいのと同じで……その誰かも……きっと、悲しいと思う……」
「……ああ、そうだろうな」
青年が突きつけるのは、厳しい肯定。慰めも誤魔化しもない、真っ直ぐな諌め。
救いの無い言葉は刺さるようで、こんなにも痛く苦しく、悲しい。
「だから……オルファ、自分も敵も生命を持っていて、それを奪い合っているという事を忘れないでくれ」
「……」
「俺たちは、大変な事をしているという事だけ、思っていてくれれば、それでいい」
なのになぜ、抑揚はこんなにも心地好く胸へと沁みこんで来るのか。
その答えはきっと、黙って耳を傾けている少女が浮かべる、くしゃくしゃな微笑みの中にあって。
「うん、わかったよ、パパ……」
「そんでさ、そう考えてる俺たちが頑張れば、戦争を終わらせる事が出来るんじゃないかな?」
「……それ、オルファたちで?」
「ああ」
「……そうなったら、いいなぁ……」
少しだけ大人びた少女の呟きを後に、そっとその場を離れる。
今、自分に出来ること。尊い約束を教えられた心の中に、清々しい風のようなものを感じながら。
======================
「……お姉ちゃん、なにやってるの?」
「あ、あらニム、気にしないで。たいした事じゃないの」
「ふーん。あ、その柱の傷、なに? 前から訊こうと思ってたんだけど」
「だだだから気にしないでっ! ……あ、こほん」
「……いいけどさ。擦っても中々消えないと思うよ、そんなに深く削ってるんだし」
「っっ!」
「え、あ、お姉ちゃん? そんなにどんよりするような事、ニム、言った?」
「……いいの。本当に気にしないで、大丈夫だから」
「はぁ、よくわかんないけど。元気出してね、お姉ちゃん」
「ありがと、ニム。……あ、そうだ」
「うに?」
「これが終わったら、ちょっと手伝って欲しいのだけれど」
「いいけど。何?」
「ええと……ひのふの……ちょっと沢山、土を掘らなくてはならなくて」
「はぁ? 土? どうして?」
「え、ええ……ちょっと」
少女は言葉を濁したまま、一心不乱に柱の傷を磨き続ける。
そこに刻まれた、"ニムントールに近づいてきた異性"の数。
その一つ一つを丁寧に、決して忘れないようにと心に誓いながら。
「……お姉ちゃん、泣いてる、の?」
「え、どうして? 全 然 そ ん な こ と な い わ よ……クスクス」
その平坦すぎる抑揚が、なぜこんなにも不気味に伝わって来るのか。
答えはきっと、少女が浮かべているくしゃくしゃな微笑みの中にある。
夏向け(違
今頃祭りの行列で大変な事になっているかもしれない方々への一服の清涼剤に……なってたらいいなぁ
>233
店子の分際で柱にそんな傷を。
レ「そうですか、平和になったし、貰う物もらったから独立して二人で住むと……ふふふふ、敷金礼金補修費代わりに、
報奨金からさっ引いておきますね。裏庭の物もしっかり片付けるよううに」
>>233 乙です。
ところでその中にコウインのは何回分あるんだろう・・・
1回分じゃね?
ただし他の傷より深い
ファ「どうして……どうしてニムばっかりに……」
『…………』
身体を土に埋められて、生首が晒されているかのごとく裏庭に生えている。
陸に揚げられた魚のような目、さらには口元。
ぱかりとだらしなく開いたそこからは、毒のように吐き出される霧のようなものがあった。
恐らく、ロリ魂。
ファ「お付き合いはともかく、私だって、声をかけられるくらいは……っ」
恐ろしい豪剣を振るう大男との戦闘を、神剣同士のの共鳴で切り抜けた俺は、
何故なのか分からないが、あれほどに帰りたかったハイペリアの土を、今、踏んでいる。
正直嬉しさがある。だが皆のことは心配だ、早く帰る方策を考えなくては。
それはそれとして、今は生活のことを考えねばならない。
そう思い、炎天下から生き返るような涼しい空気に触れた俺だけど……。
「あの、さ、ファーレーン? ここは銀行っていうところでなその、覆面兜を取ってくれると嬉しいんだけど」
「でも、あの、皆さんが私を注目してますしっ……」
240 :
227:2007/08/19(日) 19:33:41 ID:k17sQLSz0
>>228 遅れながら、私もすみません、読み違えてました。
絵板と連動してたと気付いてなかったorz
241 :
222:2007/08/19(日) 20:09:38 ID:Zy9qFRkd0
>>229、
>>240 いえ、こちらこそ紛らわしいものを。
連動は、むしろあの時点ではまず分からないですし。
>>239 ニム「そんなとこにお姉ちゃんを連れてくユートが悪い」
しかし漏れとしては、ファーレーンの学生服姿は是非とも拝見してみたい所存ではある。
でもやっぱり覆面
そういや、ウルカのセーラー服は黒だったか
ならファーでも問題ないか
修正パッチktkr
あーやっぱり敵が勝手に復活するのってバグだったか
ここで指先が見えるくらいの袖の長さのパジャマを着たヘリオンの登場
大量の暗器を忍ばせつつ第二詰所を徘徊するヘリオンを想像してしまった
覆面セーラーってどこのスケバン刑(ry
ヨーヨー型永遠神剣だな
ピコハン型もあるんだし本当に存在してそうなのが嫌だ
ユキナか……
見た目姉御肌、でも中身は脳天気
リトバスでいえば来ヶ谷の姉御な見た目に中身ははるちんでピコハンピコピコ
……なんか脳が溶けそうだ
. , -‐‐- 、
i. ・ 皿・ i
〈i从リ从!〉ゞ 忘れないよ・・・お兄ちゃん・・・
从;ヮ;从
. と)尖lつ
</_| >(ヾ
. し'ノ
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
佳織が元の世界へ帰ってから一時間が経った。
ヽ)/
∠´ ハ`ゝ ・・・・
彡//ノハハ〉
ゞ(リ ゚ -゚ノ!
<´ii Yliン, , -‐ー‐-、 チッチッチッ
U |.Tii< . i゙・ 皿 ・ 「ヽ、
<_ノ_jイ_ゝ . i========iヽ. ヽ
\_) \_.)
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
元の世界で俺が毎朝佳織に起こしてもらっていたと言う話を
覚えていたのだろう。
ヨーティアがこんなものをくれた。
どうやら目覚まし時計らしい。
ヽ)/
∠´ ハ`ゝ ・・・・
彡//ノハハ〉
ゞ(リ´Д`ノ!
<´ii Yliン, , -‐ー‐-、 チッチッチッ
U |.Tii< . i゙・ 皿 ・ 「ヽ、
<_ノ_jイ_ゝ . i========iヽ. ヽ
\_) \_.)
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
俺も行くと言う事を時深から聞いているのだろう。
餞別のつもりなのかも知れない。
いずれにしてもヨーティアのセンスと言う物は理解の範疇を超えている。
それにしても、なぜみんな佳織とこの不気味な人形を結び付けたがるのだろうか。
更に、これはどことなくパチ物臭い雰囲気すら感じられる。
ヽ)/
∠´ ハ`ゝ !!
彡//ノハハ〉
ゞ(リ ゚ -゚ノ!
<´ii Yliン, , -‐ー‐-、 チッチッポーン
U |.Tii< . i゙・ 皿 ・ 「ヽ、
<_ノ_jイ_ゝ . i========iヽ. ヽ
\_) \_.)
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
しかし・・・。
ミ ヽ)/
∠´ ハ`ゝ ガバッ !!
彡//ノハハ〉 , -‐ー‐-、 おはよう!お兄ちゃん!
ミ ゞ(リ ゚ ヮ゚ノ! i゙・ 皿 ・ 「ヽ、
ノ´ii Yliン .i========iヽ. ヽ
く乙.∪T∪ \_) \_.)
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
これはこれで・・・
ヽ)/ 。
∠´ ハ`ゝ~~
彡//ノハハ〉 , -‐ー‐-、 忘れないよ、お兄ちゃん・・・
ゞ(リ"ヮノ! i゙・ 皿 ・ 「ヽ、
ノ´ii Yliン i========iヽ. ヽ
く乙.∪T∪ \_) \_.)
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
悪くないかもしれない。
ヽ)/ ん?!
∠´ ハ`ゝ
彡//ノハハ〉 , -‐ー‐-、 頑張って!お兄ちゃん!
ゞ(リ - ゚ノ! i゙・ 皿 ・ 「ヽ、
ノ´ii Yliン i========iヽ. ヽ ドドドドドド
く乙.∪T∪ \_) \_.)
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
昔の偉い人は言った。
┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨
, ヘ
〃 ' ^^ヾ 三 '´ ⌒ヽ,
キャー i ハ从从リ .<」」」l」」ハ
キャー ノノゞリ ヮ^从三 <ハ^ヮ^iノ/ ワーワ
ヽ)/ あ! ⊂i |T|} つ ⊂ {|T| i つ 彡
∠´ ハ`ゝ く/|_ノ_ゝ彡彡 く/|_ノゞつ
彡//ノハハ〉 __しヾ)彡 U′ 彡
ゞ(リ ∀゚ノ! i゙・ 巛 ・\
ノ´ii Yliン ========i グシャ
く乙.∪T∪
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
人生とは時に
キャーキャー
ヽ)/ おおおお・・・
(( ∠´ ハ`ゝ
. 彡//ノハハ〉 _ ◎-.‐-、 ガガンバババカオニイチャガビョーン
i リハハリリi )) ノξ 皿 ゚ |/ ヽ、
((( ⊂>i T i > i========iノヽ. ヽ
(( く.θ_θ> )) \#.)
ヨロ・・・
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
理不尽である・・・と。
ヽ)/
く´ハ `ゝ ウァァァァン
〈ハノ/ノハミミ 三 _.◎-.‐-、 ワスワスレチャッラララララ
liTヮTリゞ・゚゚・。 ノξ 皿 ゚ |/ ヽ、
⊂ilY ii`>つ 三 i========iノヽ. ヽ
<iiT |\ ≡ \#.)
<_トj_ソヽ>彡
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
ここに来て今までずっと守ってきた大切な何かを失った気がした。
人間を辞める決心が付いた。
ヽ
, ´  ̄ ヽ ・・・
i イ((()))
| l| ゚ -゚ノ|| _.◎-.‐-、 オオオロリィチャンノエッチィ
ノ ft)介)0 ノξ 皿 ゚ |/ ヽ、
⌒U_l__i|> i========iノヽ. ヽ
. く_|し'ノ」 \#.)
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
しかし、人生もそんなに捨てた物じゃないかもしれない。
曰く、棄てる神あれば拾う神あり
ヽ)/ __ !
∠´ ハ`ゝ 'r==メヽ7
彡//ノハハ〉 ((ハ从ノ i>
ゞ(リ -_-ノ! |i、-゚|i) | <ユート!
<´ii Yliン, /i y ハ8
U |.Tii< L卯 メ__iリ
<_ノ_jイ_ゝ 〈/」_i ゝ
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
そして俺は・・・。
ありがとう・・・ありがとう・・・
ヽ)/ ノ
「,'´r==ミ、 ∠´ ハ`ゝ , ´  ̄ ヽ
くi イノノハ))) 彡//ノハハ〉 i ((())) i ん
| l|| ^ヮノl| ゞ(リTヮノ! |i、-゚ iノ|||
j l||(つと) <´ii Yliン,ρο(介((fj|| , -‐ー‐-、 チッチッチッチッ
(7i__ノ卯! |.Tii< <_l__i|> i゙・ 皿 ・ 「ヽ、
く/_|_リ <_ノ_jイ_ゝ し'ノ> i========iヽ. ヽ
\_) \_.)
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
この娘となら永遠を過ごせると思った。
__
「,'´r==ミ、
くi イノノハ)))
| l|| ゚ -゚ノl|
j /ヽ y_7 , -‐ー‐-、 チッチッチッチッ
(7i__ノ卯!ρ i゙・ 皿 ・ 「ヽ、
く/_|_リ i========iヽ. ヽ
. \_) \_.)
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
悠人さんとアセリアが時の迷宮へ旅立ってから2週間。
私がこの目覚まし時計を預かることになった。
__
「,'´r==ミ、
くi イノノハ))) , -‐ー‐-、 チッチッチッチッ
,___ノノ| l|| -゚ノl| i゙・ 皿 ・ 「ヽ、
ρ/- 《,/_i((_っ⌒/⌒o 旦.~ i========iヽ. ヽ
 ̄ \_) \_.)
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
一時的にエターナルである私の所持品とすることで、
悠人さんが渡った後でも、この時計は消滅を免れることができた。
アセリアはうまく直ったかどうか分からないと言っていたが、
今のところ、時計は順調にファンタズマゴリアの時を刻んでいる。
(世界は時にこの様に寛大でなのである)
__
「,'´r==ミ、 アハハハ
くi イノノハ))) , -‐ー‐-、 チッチッチッチッ
,___ノノ| l|| ヮ^ノl| i゙・ 皿 ・ 「ヽ、
ρ/- 《,/_i((_っ⌒/⌒o 旦.~ i========iヽ. ヽ
 ̄ \_) \_.)
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
テムオリン達が送り込んできたミニオンとの戦いは厳しい物であったが、
スピリットやエトランジェ達の頑張り、レスティーナ女王の好采配。
そして出発前に出雲での綿密な準備のお陰でどうにかラキオスは
持ちこたえている。
__ !
「,'´r==ミ、
くi イノノハ))). , -‐ー‐-、 チッチッポーン
,___ノノ| l||* -゚ノl| i゙・ 皿 ・ 「ヽ、
ρ/- 《,/_i((_っ⌒/⌒o 旦.~ i========iヽ. ヽ
.  ̄ \_) \_.)
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
そしてある日のこと。
!!!!!!!!!?
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\
/ :::::::::::::::::: ヽ .わスれないヨヮスれナなななナひイイィィィヨォォォ
/´:::::::::: :::::::::::::: | オにいチャああアァぁぁアあンワスレレッレルルルレ
l::::::::: l ナイナるわれスすなろハヨルれらめあめアら
|::::::: ,-=・==-、 ,-=・=-、 |\ .なヰなゐわスレなあァああいよぉォォォっ!!!
.|::::::::::::::::: \___/ : : : : | \
ヽ:::::::::::::::::: \/ ニタァ / :::::::\
ヽ三三三三三三三三三三 /\ :::: :::: |
\ ::::::::::::|. \. :::::::: |
\::::::::|. \::::: |
\.::| \|
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
不意打ちだった。
__ ::;''~~;
「,'´r==ミ、 ::;''~~;;;~
くi イノノハ))) ハァッ _.◎-.‐-、 ワス…ワス…
| l||*Дノl| ハァッ ノξ 皿◎|/ ヽ、プスプス
j /ヽ y_7 ハッ!? i========iノヽ. ヽ
乙∪卯∪=. \#.)
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
思わず全力でやってしまった。
今では反省している。
_.◎-.‐-、 ・・・・
ノξ 皿◎|/ ヽ、
i========iノヽ. ヽ
\#.)
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
正直に言うと私の能力で直せなくもなかった。
でも私は・・・。
|
|
|
ヽ)/. . __ |
∠´ ハ`ゝ. 「,'´r==ミ、 | えーと、ですね・・。
彡//ノハハ〉 ・・・ くi イノノハ))) | 私うっかりしていたんですが・・・。
ゞ(リ #- ノ! . | l||;ヮ^ノl|. | 悠人さんが渡った時に存在が・・・
<´ii Yliン,.. j /ヽ y_7つ | つまり、あの、その・・・。
U |.Tii< . (7i__ノ卯! | ごめんなさい・・・。
<_ノ_jイ_ゝ. (((. く/_|_リ. |
. |
. |
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
世界のために優しい嘘をついた。
連投規制に泣きつつこれで完。
まさかこんなに時間かかるとは・・・
AAの微妙なズレは黙って見逃して欲しい。
二度とこんな時間にやらないぞ orz
2時間半に渡る激投乙。
ロリィチャンワロス。怖いよアセリア謹製なぽり怖いよ。
っていうかおbsn、何のんびり寛いでんですかw
力作GJ!
それにしても、時深さんには心底同情するw
>>272 乙であります。
おbsnは何も悪くないw
>>272 乙。
それは誰でも壊っちまうから問題なし。
「エスペリアが攫われたですって!? ……ユートさまは正直調子に乗ってるのよ、これでいい薬になるでしょっ」
そう言いつつ、ヨーティアによるエスペリア救助の為の座標不確実エーテルジャンプに唇を噛みながら一番に挙手するセリアさん。
>>277 なんとすばらしいツンデレ
あの空気読めないツンギレに見習わせたい
帰って来た後ならともかく、攫われたときにその発言はやはりアウトだと思うw
280 :
272:2007/08/24(金) 03:43:39 ID:cn3UUTFX0
>>273-276 感想をありがとう。
見返すと途中からダレて来て、どこで手を抜いているかが手に取るように手に取るように分かるぜorz
こういう長いのは初めてだが、最後まで妥協しないと言うのは重要なだ。
で、話は変わるが、
>>251-271には何かが足りないと感じていると思われる。スレ的に。
察しの良い諸兄はもうお気付きと思われる。
と言う訳で補完分。
↓↓↓↓↓
^^ ( ヽ
.. ^^ _ 〇 ( ⌒)
. / | // | \ ( )
| / / / | \ ゝ ヽ
/ ̄ ̄| ̄ / / | \( )
/ |. / / | ⌒
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| /. ̄+  ̄ ̄ /  ̄ ̄ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
. ,べV. 。 |__/ 。: : : : : : : : : : : : : : : : : : 。: +::: : : : :
〜/ 〃  ̄ ヾ; * 。: : : : : : : : : : : : : : : ::: : : : : |: : :
. ! i ミ(ノハソ ~~"・,,,。"'・,,,: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ,,,,,-;;゙´フ´T`(:
. !ik(i|゚ ヮ゚ハ "〜・。,,,,:〜"~~。〜・" ゚'' 〜。 ,,, .,,;;;;-'''',,;-'’,;/゙ il | li
.- リ∪~~~~i.つ──.、 ; ; ;.; ; _____, ; ; ,,;;-'''''_,,;-''_,;/゙ i! | li
. | ''Y''|. Ne ) )>- 、__ \ ヽ_人_人__人_ノ _人_ヽ
. ̄ ̄ し..'ノ.. ̄ ̄ ̄´ ; ; ; '´ ヘ ヘヾ:.:.:./\ ヽ ; ; ; ; ; ; ; ; |
. ; ; ; ; ´ ` ^ヽ. ,,,, ノ〈从ハ从〉. /、:.ノ:.\} ; ; |
ノ ル从ルリ ( ) ヲ´ヮ`ノヲ从 ⌒ヽソ . . . . ,'^》フ⌒´ヽ》ヘ |
从从リ"ノ ∀ ; ; ; ( Y ) 0. ; ; ; ; ; . ( ノ i」」」」」〉)). |::
, ; ; ; ; ; ; ; i---i.)づ く/|_ノ ゝ ; ; ; ; (ヽ ノノ(!リx _xノリ((::::|::
; ; ; |~Y~| . ; ; ; し'ノ ; ; ; とi⌒ρi _y_ i)ρ目::|:::
.; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; しし' ; ; ;; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; .; ; ; ;;  ̄
⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒
残暑見舞い申し上げます。
282 :
目安箱:2007/08/24(金) 19:40:10 ID:7WO8NqR40
「うーん今日も気持ち良い小春日和だなぁ」
なんとなく手持ち無沙汰な休日の昼下がり。
話し相手を探して第一詰所を徘徊してみたが、こういった時に限って誰も居ない。
そんな訳で、退屈凌ぎに、たまには第二詰所に遊びにでも行ってみるかと思い立った。
城の脇の小道を抜け、小さな森の中を歩く。深呼吸をしてみると、ほんのり青臭い空気が清々しい。
そうして大自然のアロマを満喫していると、いつも通りに近づいてくる見慣れた建物。
やや古臭くはなってきているが、こざっぱりと手入れの行き届いた入り口にはヨト語のプレートまである。
一応外来用にと準備されているらしいが、それが役に立つ機会は果たしてくるものなのだろうか。
ノックをしても返事が無いので勝手にノブを捻る。これまでにも何度かこういう事があったのであまり気にならない。
そもそも応接間と玄関の間が離れすぎているにも拘らず、チャイムのようなものが一切無いのは軍施設としてどうなのかと思うその程度。
中に入って大声で呼べばきっと誰かが顔を出すだろうと、そんな軽い気持ちで扉を開く。
どささささささっっ
「うおっ!」
完全に油断をしていた、というかプレートなんかについて変な考察を行っていたせいというか前をよく見ていなかったというか。
とにかく俺は次の瞬間、玄関口一杯に溢れ出して来た白い何かの濁流に、あっという間に押し流されてしまっていた。
『気をつけろ、契約者よ』
(遅えよ、バカ剣!)
などと『求め』と心の中で口喧嘩をしている間にも、その白い何かは俺を飲み込もうとする勢いを殺さない。
放って置くと頭まで埋もれ、呼吸に障害を引き起こしそうになってきたので慌てて両手をばたつかせる。
しかしまるで水流に逆らうクロールのように、悲しいほど効果が無い。くしゃっという手触り。
「がぼがぼが……え? 紙?」
「わっ、ユ、ユート様! どうしてこちらに?! 大丈夫ですか?!」
283 :
目安箱:2007/08/24(金) 19:41:04 ID:7WO8NqR40
「ぶはっ! その声はヒミカか? こっちは無事だけど何だこれ、一体どうして?!」
上流から、声だけが届く。俺はとりあえず息継ぎのようなものを敢行しながら、大声で返していた。
どうでもいいが、まるで戦場みたいなやり取りではある。ええと、俺は今どこにいるんだっけ。
「……楽しそうですね」
すると更に上流からもう一人、やたらと冷静な声。
こちらは姿など確認しなくても誰だかすぐ判る。その主は言うまでも無く第二詰所筆頭クーリッシュ。
「これが楽しんでいるように見ぼもがば!」
「ちょっとセリア! すみません、すぐに片付けようとしていたのですけど」
うっかり大口開けての反論は、もさもさとした食感。
慌てたヒミカが大急ぎで換気口を開拓してくれたから良かったものの、なんだかヤギになったような気分だ。
そしてそうこうしているうちにようやく流れも大人しくなり、やっと周囲を見渡す余裕が出てくる。
体中にへばりついているハガキ位の紙を順に払い落としながら立ち上がると、髪の毛にも若干挟まっていた。
クリップボードのようになってしまった俺を見てヒミカがぷっと小さく噴き出す。
背中を向けて微妙に隠したつもりかもしれないが、これには正直少し凹んだ。いや、確かにクセだらけだけどさ。
「やれやれ……ん? なんだ、これ」
ふと見ると、すぐ側に何だか黒くてすらっとした曲線を描く物体が2本林立して、ゆらゆらと揺れている。
後で思い返してみればその時点でもちょっと考えるだけで単純な予想位は出来ていた筈なのだが、
その時はバタバタした状況の中で精神的にニュートラルだったせいもあり、俺は反射でその内の1本を掴んでしまっていた。
柔らかい。引っ張り上げてみる。
284 :
目安箱:2007/08/24(金) 19:41:37 ID:7WO8NqR40
「……あ」
「……あ」
逆さまになったファーレーンと目が合う。
いや、正確には目は合わなかった。視線の先が微妙にすれ違っていたからだ。
何故か兜レスな彼女はいつもの赤面症に加え、このあまりな状況が
耐えられる羞恥の臨界をとっくに突破している為に俺をまともに見なかったし、
俺は俺で目線は掴んでしまった彼女の踝からごく自然に黒いニーソックスを伝い、
しっとりと艶のある眩しい国境線を越え、その先で辿り着いた純白の秘境に釘付け状態だった。
だから普段から、戦闘用にしてはラキオスのユニフォームはスカートの丈が短かすぎるんじゃないかと小一時間。
「い……いやああああああっ!!!」
「この変態!」
「いや、誤解だっぶべらばっ!」
そして定番というか、我に返ったファーレーンの『月光』と問答無用なセリアの『熱病』は、
相変わらず冴え渡る切れ味を思う存分発揮して見せてくれた。
「すみません、私がもっと早くセリアを止めていれば」
「あたた……いや、いいよ。悪いのは確かに俺なんだからさ」
「ですが、その」
「それに、ああなったら……止められないだろ?」
「あ、は、はい。すみません」
小声で答えると、ヒミカは最後に気まずそうに頷いた。
当のセリアはぷんすかとまだ膨れっ面でハーブを飲んでいる。
すらっと綺麗な脚線美を描く青いニーソックスに覆われた肢を優雅に組み、何だか難しそうな顔で拾い上げた紙を一瞥し、
そして次の瞬間には軽度のアイスバニッシャーでそれを氷漬けにし、足元に落とすという動作を繰り返していた。
その度にごろん、ごろんと鈍い音が床に響き、たまに俺の側まで転がってくる。一連の挙動が意味不明すぎて怖い。
285 :
目安箱:2007/08/24(金) 19:54:41 ID:7WO8NqR40
「ええっと……痛くないですか?」
「え? あ、ああ、悪いな、手当てまでしてもらって」
「いいえ、そんな」
応急処置で包帯を巻いて貰っているが、実は無数の引っかき傷の方があちこち痛痒い。
一生懸命細い布と格闘しているヒミカの顔を至近距離でじっと見つめているのも何だか失礼な気がして、応接間を改めて見渡す。
そこは、うず高く積み上げられた紙束で埋め尽くされていた。天井まで届きそうなのが部屋の中央に3つ。その他に小山が5つ位。
ちなみにファーレーンは器用にもその内の最高峰にかまくらのような穴を掘り、そこに背中を向けて蹲っている。
反省しているのか落ち込んでいるのか、怒涛の5連平謝り撃を放った後は、黙って巣に引き篭もってしまった。暗いので落ち着くのかも知れない。
そして彼女とは背中合わせの格好で、『曙光』を抱えたニムントールが紙を拾い上げ、つまらなそうにそれを眺めている。
ふと目が合うとがるるる、と唸ってきてまるで番犬のようだったので、これ以上刺激しないようにと目を逸らした。
「本当はハリオンがいればより効果的なのですが」
「いきなり背後から首筋に吐息を吹きかけるなって何度も言ってるだろ」
「……ルゥ」
「だから、近い。近いよナナルゥ」
赤い長髪から漂ってくる良い匂いが妙な刺激になる前に、強引に両手で押しのける。
手を伸ばす瞬間に身を逸らし、胸へと誘導しようとするのは新手のトラップか、それとも単に構って欲しいのだろうか。
いずれにせよ、肩を押して遠ざける時、一瞬悔しそうな表情を見せるのはいつか何とか改善させなければならない。
無表情のままようやく感心が失せたかのように手元の紙へと視線を落とすナナルゥに警戒を保ちつつ、ヒミカに本題を問いかける。
「で、これはなんなんだ?」
そこら辺に散らばっている、この騒ぎの元凶である紙切れの一枚を摘みあげながら。
286 :
目安箱:2007/08/24(金) 19:55:30 ID:7WO8NqR40
ヒミカの説明を総括すると、つまりはこういう訳で。
元々小国にすぎなかったラキオスは唐突な人口膨張の為官僚機構の方が追いつかず、現状市民レベルでの声が王室まで届き難い。
そこで女王レスティーナが案じた一計が、目安箱。旧マロリガンまで全国2万箇所に、郵便ポストのようなものを設置したらしい。
国政に関しての如何なる苦情や質問にも応じるという触れ出しは国民にいたく好評で、大量の書類があっという間に投函された。
そしてその書式がこのハガキサイズの紙であり、第1回目の回収がつい先日行われ、内容によって分類されたのが昨日の事。
しかし、そこでトラブルが発生した。というのも、それらは項目毎に処理可能な部署へと分配される予定だったのだが。
「……なんだこりゃ。"スピリット隊の皆さんへ。今、付き合っている人はいますか?"」
試しに一枚を取ってみると、この文面。
他も"好きな食べ物はなんですか?"とか"普段は何をしていますか?"等と、どれを取っても
まるでどこぞのラジオ放送局に送られてきたリクエストハガキみたいな内容ばかりが綴られている。
酷いのになるとどこで調べてきたのか名指しのものもあり、どれもこれもスピリットのプライベートに関する質問。
また足元でごろん、と音がしたので試しに手にとってみると、氷の曲面で曇っていて読み辛かったが、
辛抱強く解読すると、"セリアタンのスリーサイズが知りたいお"と妙に丸っこい文字で書かれてあった。
「……なんですか」
「いや」
なるほど。玄関で会ってからずっと不貞腐れていた理由がようやく理解出来た。
と同時に不安にもなってくる。どれだけ頭の悪い、もとい能天気な国民が多いんだ。
レスティーナの尽力で人とスピリットの垣根は大分取り払われていたような気がしていたが、これでは取り払われすぎだろう。
っていうか、民意が低すぎて泣けてくる。国政、関係ないし。ファンレターの山を指差しながら、ヒミカに訊ねてみる。
287 :
目安箱:2007/08/24(金) 19:56:10 ID:7WO8NqR40
「なぁ、ちなみにこれって、全投書の何割位なんだ?」
「……レスティーナ様は大変ご満足の御様子でした。"誰一人、国政については文句がないんだねっ"とまるで子供のように」
「……」
つまり、これが全部ってことか。そりゃレスティーナも思わず地が出かけるってもんだ。
良い方へ取れば彼女の施策に不満のある者はこの広い国土に皆無という理屈だが、そこまで有り得ない確率を信じられる訳も無い。
折角のマニフェストを台無しにされ、半分やけっぱちになりつつここへ全部押し付けるようにと指示を出す姿が目に浮かぶ。
そして実際、八つ当たりのように第2詰所の面々はそれぞれ宛てのハガキについて全部目を通すようにと命令を受けているらしい。
何故か巧妙に仕組まれた軍当局筋からの正式令状付きで。曰く、反する者は問答無用で神剣解放だとか。恐ろしい。
「それにしても、また面倒なことになったもんだなぁ。これだけあると大変だろ?」
「作戦開始は今朝からですが、進捗は現在2%程度。順当にいけば大体1ヶ月で原隊復帰が可能です」
「作戦? え、1ヶ月もかかるの?」
「ただし全員の精神力がこのままもてば、ですが」
「……頑張ってくれ。ところであのさ。その間、サーギオスはどうするんだ?」
「幸いユート様に関する投稿は一切ございませんので」
「あ、そ」
なるほどね。作戦とはよく言ったものだ。その間は俺1人で防げと。
ちなみに会話の相手はセリアなので、当然否定は一切許されない。
足元に転がっている氷塊のお仲間に加わりたいというのなら話は別だが。
288 :
目安箱:2007/08/24(金) 20:03:13 ID:7WO8NqR40
俺はこれ以上彼女の逆鱗に触れないようにと、そっとその場を離れ、部屋の奥にある小山に向かった。
その一角は2面を壁に阻まれた形で斜面がスキー場のように扇型に広がっている。
積み上げられたハガキが裾野を形成し、丁度ファミリーゲレンデのように緩やかな勾配の所で、ネリーが寝そべっていた。
うつ伏せになり、足をぷらぷらと浮かせ、頬杖を付きながら目の前の地面、もといハガキに目を通している。
元々退屈しきっていたのか飽きていたのか、俺が近づくとぱっと顔を上げ、満面の笑顔になった。
「あっ、ユートさま! いつ来たの?」
「ああ、ついさっき。話は聞いたよ、大変だな」
「うん、もー、つまんないよ。何だか難しくてよくわかんないのに、"返事を書かなくちゃいけませんー"って」
「ぷっ。おいおい、殺されても知らないぞ」
微妙に似ていないセリアの物真似をしてみせるネリーに思わず噴き出しそうになったが、全理性を総動員して小声で嗜める。
向こうで聞こえてもいない筈のセリアがじろりと睨み、青いマナ炎を背負って威嚇しているのが視界の片隅に入ってしまったからだ。
巻き添えを食うのはごめんだった。流石に防衛本能が働いたのか、同じように気配を悟ったらしいネリーが顔を寄せ、小さく舌を出す。
「ごめんねユートさま。でもネリー、ホントに退屈してたんだぁ。あ、ねぇねぇ、これは何て読むの?」
「……いや、異世界民の俺に聞くなよ。ここだけの話だけどな、エスペリアの授業も退屈でさ、実は半分寝てたんだ」
「あ、やっぱりユートさまも? そうだよね、文字なんか読めなくてもくーるになれるよね?」
「いや、それはどうかわからないけど。っていうかそこまで読めない訳じゃないぞ。どれどれ?」
「ん? ん?」
「えっと"いつも見てますポニーテールのお姉さま。是非一度叱って下さい"……あー、セリア宛てかな、これ」
「えー、なんだぁ。そっか髪型似てるしね。んー、でも、何で叱られたいの?」
「そこはあまり深く考えない方がいいような気がするぞ。そういやシアーはどうした?」
289 :
目安箱:2007/08/24(金) 20:04:45 ID:7WO8NqR40
だんだん小声になっていくのは何故なんだろう、そんな事をふと思いながら訊ねてみる。
いつも一緒なのに見当たらないのでさっきから気になっていた。それに話題を逸らす必要も何となく感じてきた所だし。
するとネリーは簡単に乗り、少しばつの悪そうに苦笑いをし、親指を口元で立てながら耳元で囁いてきた。
どうでもいいが、少し生暖かい吐息のようなものが零れてきてくすぐったい。
「お、おい」
「しー。ほら、そこ」
「ん?」
「zzzz……寒いの……」
隣の山の中腹辺りで首から下をハガキに埋もれさせ、良く判らない寝言を呟きながら涎をくっているシアーがいた。
頭の上で丁度バランスを取るように大振りな『孤独』がゆらゆらと揺れ、崩落を防いでいる。見事な免震構造だった。
もーすこし遊んでよぅ、と引き止めるネリーに今度な、とお約束の断りを入れ、その場を離れる。
難しい顔をしたヒミカが背後から近づいて来ているのがどうやらネリーには感知出来なかったようだ。健闘を祈る。
「よ、ヘリオン」
シアーの山を抜けた所に一際大きな山脈が連なり、その頂上付近で見慣れた黒いお下げが二本揺れていたので声をかける。
すると夢中になっていたのか、驚いたお下げが二本ともぴん、と逆立ち、上体が揺らいだ。
バランスを崩し、両手をばたばたと仰ぎながら振り向く顔が百面相なのが、相変わらずヘリオンだなとかなんとか。
「あ、あわわわっ、っとと、えっとぉ……あ、あああ! ユートさま!」
「落ち着け、危ないぞ……よっと」
「ふぇ? ふえぇぇぇ?!」
とりあえずそのままだと背中からこちらへ倒れてくるヘリオンに誘発されて生じる雪崩に巻き込まれそうだったので、
山の中腹あたりに咄嗟に片足を上げ、両脇に腕を入れてひょいと持ち上げてやる。小柄なので予想通りに軽い。
しかし何故だかくすぐったそうに身じろぎしたり時折ぴくんぴくんと背中を仰け反らせるので、結構支え辛い。
290 :
目安箱:2007/08/24(金) 20:09:30 ID:7WO8NqR40
「おっと、だから暴れるなって。危ないだろ」
「えっ、えっ、だってその私って一体その今、な、あ、そ、ふあんっ」
指先に力を篭め、これ以上バランスを崩さないようにとしっかり後ろから抱きしめる。
するとしどろもどろに答えるヘリオンは挙動不審を通り越して増々パニック状態というか顔中が茹蛸になっていく。
振り回しているお下げの間から見える瞳はすっかり涙目で、ふるふると悶え、何かを訴え続けているようだった。
「いや、非常事態なんだからそこまで恥ずかしがることないだろ? そんな顔されたら俺まで照れちまうじゃないか」
「あんっ、あうんっ、あっ、ユ、ユートふぁまぁ、その、あっ、らめぇ、らめれすぅぅ」
「……あ」
そこで俺は、ようやく気がついた。
咄嗟に差し入れた両手の指先が、女の子特有の柔らかいものをぐにぐにと鷲掴みにしてしまっていた事に。
本来、もっと早く気づかなければならなかったのだ。あまりに小さすぎて判らなかった。
いや、あまりに小さかったからこそ両掌にすっぽり収まってしまったというか。
しかも暴れていると勘違いして、それを抑えこもうと先端のしこりを、こう、ぐにぐにと押し潰してたり。
とか考えているうちにも黒いニーソックスに覆われた肢が伸びきり、爪先もぴくんぴくんと痙攣し始めている。
っていうか、冷静に堪能もとい解説している場合じゃない。これじゃまるでセクハラみたいじゃないか。
「うわわわわっ! ごめんっ!」
「はぁっ、はぁっ、はふぅ……は?」
「え?……うわっ」
冷静に堪能もとい解説している方が良かったのかも知れない。
手を離した瞬間、俺たち二人はバランスを崩し、表層雪崩に巻き込まれ、あっという間に遭難していた。
懸命の救助活動により発掘された時、引き摺り出してくれたネリーの一言、
「ねーねーユートさま、これってぱわはらっていうんだよねっ」
は嫌に酷く心に響くパワーストライクだった。
291 :
目安箱:2007/08/24(金) 20:10:18 ID:7WO8NqR40
「……で、これがヘリオンの山か」
「そうなんですよぅ、こんなの読みきれません〜」
「そうだよなぁ」
一段落して改めて見渡してみると、ヘリオン宛ての投書は実に全体の1/4程を占めている。
もしファン投票でもあったらダントツの1位になるだろう。しかし当のヘリオンはただぐったりとしている。
生真面目にきちんと一枚々々目を通しているので他のメンバーよりもより一層進捗の遅れに拍車がかかっていた。
「ふぅー……よい、しょっと」
「手伝ってあげたいけど、俺が目を通しても意味が無いしな」
「そ、そんなことありません! よろしくお願いします!」
「え? 俺が読んでもいいのか? 適当に返事するしかないぞ?」
「あ、い、いえ、そっちじゃなくて、その……あのですね」
「ん?」
「色々と専門用語が難しくて……そっち方面に私、疎いんですよね」
「そっち方面?」
「で、ですのでっ。ユートさまにご指導頂けたらとっ」
「へ? いや、構わないけど。そっち方面って何?」
「はいっ! うーんと例えばですね……あ、これこれ。ユートさま、"モエ"ってなんですか?」
「モエ? って、燃え? 火とかが燃える」
「うーんやっぱりそうなりますよねぇ……」
「他に何かあるかな……ええと、一体何て書いてあるんだ? もし差し支えなければ、だけど」
そこは一応プライベートな部分でもあるので遠慮気味に聞いてみる。
するとヘリオンは首を傾げながら口の中で一度もにょもにょと小さく呟き、
「え? 何? 良く聞こえなかった」
「ですからその……"ちっちゃい所もドジな所も平坦な胸も全部モエ。これからもこのままでいて下さい"」
そして改めて言い直した。
「……」
「……」
何だかどんよりとした空気が両肩に圧し掛かってきたような気がする。
ヘリオンはヘリオンで、自分で読み上げておいて、上目遣いの瞳が潤んでいた。
言ってて凹んできたらしい。そんなに凹むなら無理して言わなきゃ良いのに。
292 :
目安箱:2007/08/24(金) 20:13:14 ID:7WO8NqR40
「……あのさ、気を落と」
「ユートさまぁ、私ってそんなにちっちゃいですかぁ? ドジですかぁ? む、胸、平坦ですかぁ?」
「少なくともドジのせいで雪崩に巻き込まれたし抱えた時はちっちゃかったし胸は掴んだ掌にすっぽり収まった」
「うわっナナルゥ、だから突然現れて俺の本心を代弁するな!……あ」
「うわあぁぁぁん!」
「ちなみに萌えとはハイペリア語で特殊な趣向を好意的に判断する際に使われる表現です」
「……なんでそんなに詳しいんだお前は」
あっけに取られ、泣き去るヘリオンを追いかける事もつい忘れ、隣で淡々と語る姿に呆れる。
ナナルゥの表情はなんとなく楽しそうだ。が、一体何がそんなに楽しいのかは、どうしても聞けなかった。
それにしても恐るべしファンタズマゴリア。そんな輸入言語がもう市民レベルで浸透しているのか。
「それで、返事はどう致しますか」
「返事? いや、ヘリオンが帰ってくるまではどうしようもないだろう。帰ってきてもどうにもならない気もするけど」
「突然覆いかぶさって来た大きな影にヘリオンは抵抗出来ない、いや、しない、そのままユートは花園への切符を萌えトライ」
「勝手に返事を書き込むなよ。使い方間違ってるし。っていうかなにその微妙な官能小説。俺が主人公かよ」
同時に複数へと突っ込み返す。すると酷く残念そうな顔をされてしまった。どうしろと。
「いけませんか?」
「いいわけがあるか」
「……燃やしますか?」
「やめてくれ」
疲れる。なぜか、酷く疲れる。
特に、油断するとすぐに胸元を逸らし、押し付けてくるような話し方が疲れる。だがそれが萌え。……いかん、毒されてる。
293 :
目安箱:2007/08/24(金) 20:13:47 ID:7WO8NqR40
「ただいま戻りましたぁ〜」
「おっ、やっと帰ってきたか」
そんなこんなで夕方。
なんとなく帰りづらかったので皆の山の整理を手伝っていると、玄関の方から間延びした声が聞こえてくる。
丁度彼女の山だけが放置状態で片付かなかったので、助かったとばかりに迎えに行った。
「おかえり、ハリオン」
「あらあらただいまですう〜。いらっしゃいませぇ、ユート様ぁ」
「ああ、持つよ。重かっただろ?」
「ん〜、そうですかぁ?」
ハリオンが買出しに出かけていたのは知っていたので、両手に抱えていた袋包みに手を伸ばす。
嬉しそうに差し出してきたそれを受け取ると、やはりずしりと重い。中を覗くと、果物や野菜類で一杯だった。
「んふふ〜。よしよし〜」
「いや、頭は撫でなくていいから」
少し背伸びをし、上目遣いで覗き込むように頭を撫でられるとまんざらでも無いが、気が散ってしょうがない。
その、伸ばした腕の奥で視線を直撃してくる豊満な揺れとかが至近距離に迫っていて。
そのくせ、ええ〜と残念そうな顔で手を離されると惜しい事をしたなとか思ってしまうのは悲しい男の性というか。
「ちゅ、厨房でいいか?」
「はいぃ、お願いしますぅ」
「いや、すぐ隣にくっつかなくていいから」
「ん〜。でもぉ、いざという時にはすぐに支えられますしぃ」
「いや、だから当たってる、当たってるんだってば!」
ぴったりと寄り添われると、まんざらでも無いが、気が散ってしょうがない。
その、誇張された体温の温もりとか匂いとか豊満な揺れとかがダイレクトに接触してきて。
そのくせ、そうですかぁ〜と残念そうな顔で離れられると少し寂しく感じてしまうのは悲しい男の性というか。
「……俺、絶対からかわれているよな」
「えぇ〜、何か、言いましたかぁ〜?」
「いや、なにも!」
耳元でわざと息を吹きかけてくる仕草にびくっとなりながら、心のどこかで確信を持っていた。
294 :
目安箱:2007/08/24(金) 20:18:40 ID:7WO8NqR40
そろそろ夕食時、という所で俺は決心し、立ち上がった。
周囲を見渡してみても、あまり片付いたようには見えない。
相変わらず山は聳え立っているし、暗くなってきた為にマナ灯がつけられているおかげで
オレンジ色に照らされたハガキや壁に投影された巨大な影がゆらゆら揺れている様が不気味だし、
時間と共に無口になっていくスピリット達の延々と続く作業に対しての倦怠感が部屋全体に滲み出てくるようで、
言いようの無いプレッシャーみたいなものが自然と声を抑えたものにさせていた。
「それじゃ、俺、そろそろ戻るよ」
「……」
「……」
誰からも、返事が返って来ない。
代わりに力無く持ち上げられ、ひらひらと振られた手は一体誰のものだったのか、それすらも逆光で上手く判らなかった。
きっとみんな、集中しているか、もしくは力尽きてしまったのだろうと勝手に解釈し、部屋を出る。勿論、足音を忍ばせて。
別に悪いことをしているつもりは無いし、夕食時にちゃんと席についていないとエスペリアに怒られるという
まるで子供みたいな理由も一応はあるのだが、この状況を見捨てるという事実は事実なので、なんとなく後ろめたい。
玄関を出て、外の冷たい空気を吸い込んだ時には生き返る思いがした。許されるなら、星に向かって叫んでいただろう。
開放感を味わいながら、第一詰所へと帰る。今日の晩飯は何かな、などと考えつつ、ドアのノブを捻った。
どささささささっっ
「うおっ」
デジャビュー。その瞬間、俺はその言葉の意味を生まれて初めて正確に味わう事となった。
295 :
目安箱:2007/08/24(金) 20:20:29 ID:7WO8NqR40
「……で、これがアセリアの山、あれがわたくし、続いてウルカ、オルファ、となっています」
「まぁ、薄々おかしいな、とは思ってたんだ。向こうに一枚も見当たらなかったし」
「はい?」
「いや。それよりさ、いつ届いたんだこれ」
「え、ええ、そうですね。わたくしが買い物から帰ってきた頃ですから……アセリア?」
「ん。2時位」
「ええ、手前が訓練から戻ったのも同じ位ですので、丁度その頃かと」
「なるほど、すれ違ったのか。悪いことしたな、手伝えなくて」
「あ、いいえそんな。……おかげでユート様宛ては全て処分」
「え、何か言ったか?」
「いいええ」
「?」
ハガキの嵐から颯爽と俺を救ってくれたのは、アセリアだった。
まるで予想していたかのように素早い動きだったので、助かった後に訊ねてみたら"ん、匂いがした"と
当然のように答えられ、駆け寄ってきたエスペリアとウルカにジト目で睨まれてしまったが。
その後紙を掻き分け、途中で知恵熱を出し目を回していたオルファリルをサルベージし、応接間まで辿り着いていた。
「ところで念のためだけどさ、俺の分は」
「ご安心を、あ り ま せ ん」
「あ、ああそうか」
「ユート、顔色悪い」
そりゃ、悪くもなる。覚えがないのに、にこやかに眉間に「♯」などつけられては。
隣でオルファリルが服の裾をつんつんやってきたので膝を屈み、耳を近づける。
「あのね、パパ。オルファのせいじゃないよう。エスペリアお姉ちゃんが焼いてもいいっていうから」
296 :
目安箱:2007/08/24(金) 20:21:31 ID:7WO8NqR40
「は? なんの話だ?」
「う、ううん! あはは、わっかんないならいいんだぁ」
「いや、全然見えないんだけど。ああ、それにしても腹減ったなぁ。エスペリア、とりあえず腹ごしらえしないか?」
「申し訳ありませんユート様。実は厨房も投書で一杯でして」
「ごめんね〜パパ。あれじゃ流石に作れなかったよ〜」
「え、そうなの?」
エスペリアがすまなそうにぺこり、と頭を下げ、頭の後ろで腕を組んだオルファリルが苦笑いをする。
念の為覗き込んでみた厨房は、何故か大鍋の中やまな板の上にまで投書が放り込まれたり千切りにされていたり。
……千切り? いや、なんだか良く判らないけど深く考えないようにしよう。氷漬けにされてしまったものもある位だし。
しかしそうか、無いのか。ぐぅ。改めて告げられるとよけいに腹が空いて来てしまう。
だが、本当に申し訳なさそうなエスペリアを見ていると、とても無理は言えない。大変なのは彼女達の方なのだから。
「そうだぞ悠人、エトランジェだのなんだのいっても俺達は所詮居候の身。3杯目はそっと出すもんだ」
「いきなり後ろに立つな光陰、勝手に心の中を読むな、後、喩えが微妙に違う」
「ふむ、こうするとお前が喜ぶとナナルゥが言ったんだ、口に出ていたぞ、とりあえず遠慮しておけ」
「え、嘘だろ?」
「どれがだ?」
「いや、口に出ての辺り。ナナルゥは別に今更だし」
「そうだな、さっきから真っ赤になりながら俯いてそんな事はございませんとか呟いてるエスペリアで察するのはどうだ」
「……状況説明ありがとう。で、何の用だ第一詰所に」
「よく聞いてくれた。実はこれなんだが」
297 :
目安箱:2007/08/24(金) 20:22:42 ID:7WO8NqR40
「……え? まさか」
俺は愕然とした。突然現れた光陰は、両手に一杯例の投書を抱え込んでいる。何故か勝ち誇った態度で。
いや、別に投書なんてどうでも良かったのだが、見せびらかされてしまうとどういう訳か悔しくなってくる。
無駄に爽やかな笑顔が癇に障り、思わず『求め』に精神を委ねてしまいそうになった。
俺の表情に満足したのか殊更迷惑そうに首を振る姿がまたちくちくと感情を逆なでしていく。
「いやーまいったぜ。"これがコウイン様の分です"とか渡されたんだが重たいのなんの」
「……これ、本当に全部お前宛なのか?」
「なんだ、疑ってるのか? お前だって貰ったんだろ?」
「くっ……」
「ユート、欲しかったのか?」
「いや、全 然」
じっと見ていたアセリアが不思議そうに口を挟む。俺は全力で否定した。
何故かエスペリアとオルファリルが後ろめたそうに視線を逸らし、ウルカが微妙に睨んでいた。
298 :
目安箱:2007/08/24(金) 20:26:51 ID:7WO8NqR40
「ああ、それでだ悠人」
場が一瞬気まずくなったのを誤魔化すかのように光陰が明るく言い放つ。
「単刀直入に言うとだな、俺はこっちの文字が読めん。だから翻訳を頼む」
「知るか!……って翻訳? お前読めなかったのか?」
「うむ、マロリガンじゃそれどころじゃなかったからな。書類は全部クォーリンにまかせっきりだった」
「なるほど、そう言えばそうか。でもさ、ならそれこそクォーリンに頼めば良かったじゃないか」
「いやまあそうなんだが、珍しく"知りません"とか拗ねてそっぽを向かれちまってな。ありゃ反抗期か?」
「……いや、聞いた俺が悪かった。相変わらず不憫な」
「不憫? 俺がか? そうでもないぜ?」
「ああ、いいんだ聞かなかったことにしてくれ。じゃあ、今日子とか」
「悠人よ、そんな恐ろしい仮定を俺に語らせる気か?」
「……悪かった、で、どれから読めばいい?」
「どれでもいいぜ。出来れば色っぽいのがいいな」
「はいはいあればな……ゔ」
「どうした?」
「いや……エスペリア?」
助けを求めようとして姿を追うと、萌黄色のメイド服は既にそそくさと自分の山の陰に隠れていた。
オルファリルやウルカも同様で、三人とも神剣の柄の先だけをはみ出させているのが頭隠して、というか。
仕方が無いのでもう一度紙面に目を落としてみる。しかし何度読み直しても、文面が変わる訳ではなく。
髭 ウ ザ イ
299 :
目安箱:2007/08/24(金) 20:28:06 ID:7WO8NqR40
「……」
「ウザイ、って何だ? ユート」
「うおっ! 人の手紙を勝手に読むな!」
突然目の前にぴょんとアホ毛が飛び出してきたかと思ったら、アセリアが覗き込んでいた。心臓に悪い。
「……そうなのか。でも、ユートも見てる」
「俺は頼まれたからいいんだ。それよりいいかアセリア、まずは声を潜めろ。話はそれからだ」
「ん? ……わかった。(ヒソヒソ)で、炉理ってなんだ?」
「(ヒソヒソ)だから読むなよ。意味も知らなくていい」
「(ヒソヒソ)あ、こっちにも。ユート、こっちのょぅι゙ょ趣味ってなに?」
「(ヒソヒソ)聞けよ、人の話。大体女の子がそんな事を聞いたらだめだろ」
「(ヒソヒソ)ん、女? そうなのか。どうしてだ?」
「(ヒソヒソ)どうしても! っていうかそこで頬を染めないでくれ頼むから」
「(ヒソヒソ)? つまりユートは何が言いたい?」
「(ヒソヒソ)あああもうっ。第一訳せるかこんなの」
「(ヒソヒソ)ユート、どうして頭を抱えてる?」
「おいおい悠人、アセリアと話してどうするんだ。俺に聞かせてくれ」
「あ、お、おう」
人の気も知らないで、光陰は無邪気な子供のようにあくまで嬉しそうに催促してくる。
大量の投書というか苦情を両腕一杯に抱えたままで。しかし残念ながらどれを取っても期待には応えられそうもない。
どうにも困っていると、再びアセリアが耳元で囁いてきた。服の裾をくいくいと引っ張ってくる。
300 :
目安箱:2007/08/24(金) 20:29:06 ID:7WO8NqR40
「(ヒソヒソ)ユート、ユート」
「(ヒソヒソ)はぁ……どうした?」
「(ヒソヒソ)困ってるのか?」
「(ヒソヒソ)見りゃ判るだろ! ……いや、判らないか」
「(ヒソヒソ)そうか。ユートを困らせるの、よくない」
「(ヒソヒソ)へ? いや」
「(ヒソヒソ)ん。わたしに任せろ」
「(ヒソヒソ)……」
いいのだろうか、と一瞬思わなかったわけじゃない。なにしろアセリアだし。何か誤解していそうだし。
しかしもう色々と、ニムばりに面倒くさくなってきたというか藁をも縋る気分だったというか。
「よし、任せた。骨は拾ってやるぞ」
「ん」
「お、なんだ、アセリアが訳してくれるのか?」
「わたしの前に出ると……死ぬ」
「へ?」
そうして得意げに光陰と対峙したアセリアを尻目に、俺は退避を決め込み、その場を後にした。
数秒後、狼のような遠吠えが木霊したのは言うまでもない。
正しい聖ヨト語の乱打にノックダウンを喫したのかヘブンズスウォードを喰らって悶絶したのかは知らないが。
ちなみに晩飯は、結局第二詰所でご馳走になった。ハリオンが当番だった。ちょっと紙臭かったが、旨かった。
×:藁おも縋る
○:藁にも縋る
_| ̄|((○ カキコンダシュンカンキヅイタ…
>>301 残暑厳しい中乙です。
>髭 ウ ザ イ
スピたん版光陰を思い出して爆笑。光陰カワイソス(´・ω・`)
>301
とりあえず、ヨフアルに1通も無かったこのじじt(歴史から抹消されました
で、ソゥユート宛の内容見てぇえええw
針金頭とかこのロリとかこのペドとかそんなのばっかなんだろうなきっと
>281
GJ!!
ヘリオンダウンw 冷やし方は俺が知っている俺に任せろ。
「かわいいな〜シアーの奴、残暑見舞い描きながらよだれ垂らして寝てるよ」
「ふふ。ユートさまの仰った、楽しかったことを描いてみると言うのを早速実践してみたんですね」
燃える西日が第二詰所の食堂に濃い影絵を作る。向きを変える一房の暗影。
「ああ、そうなんだろうな。でも、さすがに今日ははしゃぎ疲れたんだろ。ネリーとかは?」
「ええ、二階が静かになってますから、おそらく……」
「そっか。ま、残暑見舞いが届くのを楽しみにしてるよ」
「……はい」
薄いタオルをシアーに掛けてやりながら、慈母のような笑みを浮かべている。
「それでは、二階を見てきます」
「……あ、うん。頼む」
束の間、見ほれてしまい上の空で答えたユートの傍らを、ふ、と空気が揺らぎ、
とっとっと、と耳に染みこむような断続音がセミの声に消されていった。
…………
勝手に繋げてスマソorz
>301
女王様の国民暗部……安撫が如何に四海に響き渡っているかよくわかりますなw
三杯目だってくーるに出せばいいんだよっ!
「ん、ユート。いも焼いておいた」
「お、サンキュ。外で焚き火してたんだな。湿らせた紙で包んで蒸しy……忘れないよお兄ちゃんって……お兄ちゃんってぇぇぇっっ!!」
ソゥユート宛てのは結婚してくださいとかあって嫉妬してるのだと思わry
ハリガネ王子
「ユートの髪、面白い」
「ちょ、やめ、俺の髪で針金細工するな!」
┌ 、_ __ / ,三ヲ^:.フT: :ァァ┬>l:l: !: : : : : : : : : l\ヽ:.|`ー―--z_
l  ̄ | /´/// |: :/:.l、ハlヽ}V N/! : : : : : : : : :l: :ヽ\! ┌┐ |
! ノ-‐, l V_/ ,/l ∧|ヽ! / |: : : : : :l: : : l: : :.ヽ | └┘ |
! _/ ヽ / ,.仏イ. / ,. l: : : : !: !: : :!: :ヽ: : | | | |
l -‐ァ`` ヽ_,>vイ个、! / /,三zャ.l : : |l // ニヽ: : l ‐′ |ヽ
l _/\ / `l:.l:.l:.|: |. 、 ヽ ' ィ i´r:;、 キ!:,l: :M/l ム、ヽヽ!  ̄| |:.ヽ
/い // / !:.l:l:.ヽ! ー‐- し ヘ マハヘ リレ' l ' 〈 _ ̄ |\:
. _ン´ ヽ l ゚ ゚ / !: :!:.Vヘ __ ゞイ// U 、 y ´ノ,ハ __ノ }:丶
_l 派 l l_ / _ lハ l:_:ヾ:ヽ. {. r;ミ、 , /// ,. -‐==≦三ハ. // __|\:
! !  ̄,ニ, ヽ  ̄ lヘ:.Yメヽヾリ/ ,. -、 7: // ,r' ´ ̄| ゚ ゚,∠、:\ヾ:
l 遣 l ,ン'´ フ l ロ l. Vヾ.i //` ,<イ ヽ {: :l: :{ :{ :l l / \: : :
. l l. { _,ィ'´ __ { ! リ ! l \_ノ ヽヽ:ヽ: :l ヽ: :
| 社 l. ヘ.r'  ̄`ブ_〉l コ ! > ._u j,∠_ヽ\ハ , ヽ
! l | 丁´_, z:ァl ン l /,:/: :ハ` フ ‐- _/!:::::;へ\ ヽ V
l 員 〉 i、/´ _/_ l ! ! ! //.!: : ヽ`i′ ー!::::::l iヽヘ J !
\ ! !/ L、´>' ´ソ-L.__ l ヾ、`<._! u 、 i::::::::l` ,ハl l
ヽ/ ゞ. .-く ` ' 「 ヽニニ- | Tヽ::::ヽ ,/ !
悠人はロリじゃなくてオールラウンダーだと思うんだ
「…今日は、こっちの服にしてみようかなあ」
そう言って、タンスから丁寧に畳まれたメイド服一式を取り出す。
窓から柔らかく朝陽がさしこむ中、寝間着を脱いで下着姿だったシアーはそれを着ていく。
マロリガンの激戦が終わって、ラキオススピリット隊にもしばしの休暇が与えられていた。
休暇と言っても、戦闘訓練はするし有事に対しての備えもしているのであまり変わらなかったが。
それでも今日は戦闘訓練もこれといった任務も出されていない、休暇らしい休暇だった。
相方のネリーはシアーとローテーションが違い、すでに訓練場での早朝戦闘訓練に出ている。
胸元のリボンもきっちりしめて、シックなメイド服に着替え終わる。
部屋にある姿見で、全体のずれを直したり髪をブラシでとかして整えたりする。
姿見に映る、青いオカッパのメイド服のどこか小動物っぽさを感じさせる小柄な少女。
ぼんやりと自分の姿を眺めて、シアーはふと以前に悠人に言われた事を思い出す。
−シアーやネリーって、なんだか仔犬っぽい感じだよなあ。ん?はは、素直で可愛いって事だよ。
つい、と自分の頭に両手をやって動物の耳がそこにあるような仕草をしてみる。
そこでまた思い出して、タンスの別の引き出しから一種のヘアバンドのような小物を取り出す。
それはハリオンの手作りの、シアーの頭のサイズにぴったりの犬耳バンドだった。
それを装着して、また姿見に自分のそんな姿を映してみる。
「…わんっ?」
くるっと回って一回転、スカートがぶわーっと。
何だか面白いので、手でスカートの両端を少しつまんで…またぶわーっと回転してみる。
そうしていたら、何故だか無性にご機嫌になってくる。
そのままで食堂に下りていくと、同じく休暇らしい休暇の悠人が食卓についていた。
悠人は本来第一詰め所で寝泊りする身だが、ある程度の間隔で第二詰め所で寝泊りする事もある。
昨日から、ちょうどしばらく第二詰め所で寝泊りする番になっていた。
「お、シアーか。おはよう」
まだ眠気がとれないのか、目をゴシゴシこすって欠伸をしながらシアーに軽く手を振る。
そうして、しばらくシアーの姿をぼーっと見続けていて、だんだん視線が顔から動いて…一点で止まる。
「ユート様、おはよう〜。おなかすいたね〜」
にこにこと無邪気に挨拶してくるシアーに軽く頷きながらも、視線は犬耳バンドに止まったままで。
「シアー、その…何ていうのかな、髪飾り?」
悠人の問いにシアーは右手をそっと頭部の犬耳にやって、一度だけぱたんと開いて閉じてみせる。
「あ、これ?前にね、ハリオンが作ってくれたんだよ〜。
ネリーやヘリオンやニムやオルファのもあるの〜。みんな、形や色合いとかちゃんと違うんだよ〜」
ニコニコとそう言いながら、悠人の前でさっきやったように、くるっと回ってスカートぶわーっと。
悠人は、目の前のシアーから完全に目が離せないでいた。
トコトコと歩いて、悠人の隣りに座る一連の動きの間も、悠人はシアーをじっと見ていた。
それは普段からの保護欲をかきたてられたのか別の感情か、悠人の手がシアーの髪にすっとふれる。
「ん〜?どうしたの、ユート様〜?」
まるでアセリアのように、ん、とだけ呟いて普段以上にシアーの髪を優しく丁寧に撫でてやる。
頭に疑問符を浮かべながらも、悠人に髪を撫でてもらえてシアーはますますにこにこと笑顔になる。
「犬耳メイド服シアーたん萌え」
唐突に背後から耳に囁かれた一言に、悠人はギクリと手を止めてしまう。
ギギギ、とイヤな音がする感覚で首を回して背後に目をやると、そこには呆れ顔の今日子がいた。
「いや、今日子、これはだな、別にやましい事があるわけじゃなくてだな、つまり何と言うか」
シアーの髪に手を置いたままの格好で狼狽する悠人に、今日子はやれやれと首を横に振る。
「くれぐれも、あの破戒坊主と同じレベルに堕ちるんじゃないわよ?」
今日子のその台詞に、悠人はぐっと唸ってしまう。
「ユート様、どうしたの〜?あ、キョウコ様、おはよう〜」
何でもない、と言いたげにシアーに向き直って、また髪を優しく撫でてやる悠人。
そうしていたら、厨房のほうからハリオンとヘリオンが料理を運んできた。
優しい陽射しの中で、優しいにおいが鼻をくすぐり、目の前の少女にいつもより優しい感情が湧いてくる。
何だかちょっと色々な意味で色々ある気もするけれど、なんだかいつもより優しい感じの朝だった。
終わり
聖なるかなで猫耳鈍器魔女っ子や犬耳クール巫女を見ていて、こう思ったわけで。
聖なるかなのロールバトル2とインターフェースでアセリアをリメイクしてくれないかな。
ついでに個人的に、あくまで個人的にだがスピリット限定で可愛い動物耳に新しく人丸氏が全描き直し&描き下ろししてくれたらいいな。
もちろん、クラシック(?)アセリアにも、クラシック(?)の良さがあるのは重々承知してるわけで。
で、だ。
可愛いって事は絶対の正義なのはもちろんですが、ある意味では罪でもあるかなと思ったのです。
…ごめん、そんだけ。何も考えてませんハイ。
>>310 俺も悠人は何でも有りの正真正銘のオールラウンダーだと思う。ヘタレだけど。
>315
お言葉ですがキョウコさま。朝からお盛んなユートさまは既に暗黒面に落ちてらっしゃいます。
お助けするためにはわたくしの清浄光輝なフォースでぶっ叩くしか!!
しかしこんなの付けてたら拉致されそうだなw>シアー
……あのねこ耳はコウモリの耳に見えてしまう俺(汗) 大きすぎね?
>>315 ハリオンとヘリオンも耳装着だったという展開を予想してしまった俺ガイル。
鳴いてご機嫌になるとは、シアーの犬属性こそまさに真性の逸材だったのだなw
その頃の破戒坊主
「くっくっくまだ甘いなユートぉ……メイド服ならやっぱりこの、エヒグゥ耳が王道だろ」
スピアリス化計画発動。神剣ならずとも煩悩に飲まれつつ、まずは訓練所のネリーに突撃。
そして爆誕、エヒグゥ耳坊主!
耳だけではなく頭と顔まで付いたナポはファンタズマゴリア最先端のファッションだってことか。
まずは皆様、レス感謝。
>>317 拉致るね、俺なら確実に拉致るね!そして歪んだ愛のおもむくままにハァハァハァ
…エス姉さんには何の耳がいいんだろう。保管庫に「のらすぴ」なるジャンルはあるわけだけど。
しかし改めて聖なるかな起動してまじまじと見てみたが、本当大きいな。
でもさ、人間耳のかわりに猫耳が進化の過程で発達して頭蓋骨とのバランス考えてみたら、あれくらいになるのかもとも思った。
あと、猫耳大統領の小柄さつかロリっぽさを強調する意味合いもあるのかもしれない。
個人的に猫耳キャラつうかトトカ一族のサブ戦闘要員が欲しかったよ。
>>318 すまん、脈絡なしに全員耳装備で悠人が茶をふく展開にしとけば良かったな。
アセリア本編でのシアーのカウートクミネートクラスアップイベントで、もろ犬属性出しまくりなわけで…。
GO、光陰GOッ!!
>>319 スピたん劇中でエヒグゥ耳で同じくエヒグゥ耳のロティと真面目に会話してる場面が脳内に浮かんだわけだが。
>>320 グラ反映されないけど、ナポそのものは装備品としてスピたん劇中で手に入るのよねえ。
…登場人物が悠人をのぞいてナチュラルにナポ装備してるアセリア本編を思い浮かべてしまった。
「ハァハァ……悠人見ろよ、俺のものにはしたなくシャブリ付くオルファちゃんの姿をよ……。
汁をあんなに垂らして……へっへっへっ、おいしいだってよ悠人、ん? もうオルファちゃんは俺から離れられないなあ」
「パパー。パパのネネのみも食べないならオルファが貰っちゃうよー?」
「そんなオルファちゃん! 俺のだけじゃ満足できないのかい?!!」
ちゅどーん
「満足した?」
「ふぁ、ふぁい、しますた……」
「パパー。パパのネネのみも食べないならオルファが貰っちゃうよー?」
むぎゅ。
「あらあら〜、そんなに強く握られると痛いですぅ〜」
>>323見て、ヒロイン3姉妹と雑魚スピのが絡んだ話が自分の記憶に無い事に気づいた。
保管庫に結構あるよ。
公式だと今日子料理イベントのアセリアとヘリオンとか。
…絡んではいないか。他にあったかな
>>324 エス絡みの話は一杯ある。
アセリアはセリアと頻繁に絡んでる。
オルファは絡みどころか出番自体がレア。
というわけでオルファ以外なら普通にある。
補足すると、本編での絡みはオルファとネリシアが看病合戦してたな。
ガロ・リキュア新報
== ガロ・リキュア政府によるspiki編集の実態ついに暴かれる。 ==
昨夜明らかになった政府によるspiki隠蔽改竄は今日という日の始まりと共に各所に波紋を投げかけている。
弊紙の夜討ち朝駆けヨフアル賄賂による徹底究明によりわかったのは、有る一台のPCからのみspikiが操作されていたと言うことだ。
この事実を政府は公には認めていないが、さる高官筋によると政府中枢の中枢と言える人物による独断専行だった疑いが濃厚となっている。
改竄された項目は多岐にわたり、ガロ・リキュア樹立に関する歴史的事項から、市場のお菓子相場に渡るまでとなっており、
最近では、壊滅寸前とまで追い込まれたスピリット治安部隊を助けた通りすがりの男性に関しての目撃証言を消しつつも、
男性を運命的な出会いだのと持ち上げるという奇天烈怪奇な書き込みもなされている。
今日の午後には定例の女王会見が予定されており、そこでの女王によるこの事態の説明が注目されている。
'´∋θ∈
! ノノ))))
i (リ゚ -゚ノl| B66W54H66……えーと30くらい足してHの方は…Wはそのままで……
(((<(つ/ ̄ ̄ ̄ ̄/
 ̄ ̄ ̄..ヽ/GaroNet / ̄ ̄ ̄ ̄
うえ、ずれたorz
>>328 時事ネタ乙w
省の人間どころか国のトップじゃないですか。
先生…spikiが欲しいです…
ラキオススピリット隊第一詰め所と同第二詰め所を繋ぐ道には、森がある。
その森の、詰め所を繋ぐ道を外れて少し深く入ったところにシアーはいた。
大きめの岩がちょうど座るのにちょうどいい形になっているところに座っている。
時間としては、もうすぐ夕方。
空が少しずつレンガ色に染まっていくのが天を覆う木々の葉の隙間からもわかる。
静かに両目をつむり、ただ自分を包み込むその時の全てにシアーは自分をゆだねている。
風に、心をゆだねる。
音に、心をゆだねる。
においに、心をゆだねる。
肌に感じられる全ての感触に、心をゆだねる。
両手に自らの半身ともいえる永遠神剣『孤独』を抱きしめて、心をゆだねる。
今は、『孤独』から感じるマナの波もとても穏やかに思える。
ふと、思い出す。
先日の戦いで自らの剣で殺したスピリットの断末魔の表情を。
ただ無表情に機械的なまでに激しい剣戟を交わしていたのが嘘のように。
まるで、殺しあっていたのが嘘だったかのように唐突に呆けた表情をしていた。
その時だけ、今まで失くしていたこころを突然取り戻したかのように。
自分の胸に深く刺さった『孤独』を見やったあと、シアーと目が合った。
痛みを取り戻し、口から血と泡を吐いてもがきながら、シアーの目をじっと見ていた。
黒い光輪と黒い翼も、その身体も何もかも金色のマナの霧と散っていく。
完全にあとかたもなく散るその時も、そのスピリットはシアーをじっと見つめていた。
シアーは、そのスピリットの視線から自らの目を外す事が出来なかった。
スピリットの表情には苦悶こそあれ、そこには憎悪も敵意もなかった。
あったのは、生きたい、死にたくない、そんな意志のあらわれだった。
『孤独』を抱きしめる両腕に、わずかに力がこもる。
ふと、思い出す。
エトランジェ・ユート。
彼は言う、誰にも死んで欲しくないと。
もうこれ以上、自分の呼ぶ不幸の巻き添えで誰かが死んでいくのを見たくないと。
彼は言う、人間もスピリットも同じだと。
多少の違いこそあれ、自分もエスペリアもシアーたちも何一つ変わらないと。
彼は言う、生きてみよう、と。
戦いのためだけに生まれた自分たちにも、戦い以外に生きる道が必ずあるはずだと。
あのサモドアで彼がアセリアに差し伸べた手が何故か自分にも向けられている気がした。
そっと目を開き、抱きかかえていた『孤独』を少しだけ鞘から抜いて、その刃を見る。
彼が来てから、少なくとも自分と『孤独』の繋がり方も少し変わってきたように思える。
今までは振るうたびに感じた、『孤独』が無邪気にマナを貪る感覚が以前よりも薄くなった。
『孤独』の、ただマナを求める欲求と悦びがシアーの心に割り込んでくる感覚が薄くなった。
なんだろう、以前よりも自分自身の足で立って歩いている感覚が少し強くなったように思える。
『孤独』との距離が遠くなったようには思えないが、自分と神剣の繋がり方が変わったように思える。
そういえば、彼はスピリット隊一人一人の神剣の繋がり方、そのかたちに関して敏感だ。
「どうして、なのかな」
小さな呟きが、小さく薄い唇から漏れる。
「何が?」
もう聞き慣れた声が、自分がこの場所へ入ってきた時の方向から聞こえてくる。
「…ユート様?」
よっ、と軽く手をあげてがさりと草で覆われた地面を軽く踏み鳴らしながら悠人はシアーの前に歩み寄る。
「晩飯の時間だけど、シアーがまだ帰ってないとネリーが言うからさ。探しに来た」
座っているシアーの目線にあわせてかがみこみ、少し微笑みながら手を差し伸べる。
シアーは、その差し伸べられた手を少しの間見つめて、やがてそうっと自分の手を重ねる。
悠人の手に自分の手を重ねて、軽く握って、また目を閉じて再び感覚に心をゆだねる。
「…おっきくて、あったかい。優しくて…あったかいの」
確かに感じられる悠人の存在が、シア−にはとてもここちよい。
「そういうシアーも、何だか今は佳織に少しだけ似てるな」
目を開けて、顔を上げて悠人の目をじっと見つめる。
悠人は、そんなシアーにただ少しだけ照れくさそうに微笑んでいるだけ。
「ほら、立って。そろそろ帰らないとみんなが晩飯を食べるの遅くなるからさ」
促されて、悠人に重ねたままの手をひかれて立ち上がる。
不意に、少しだけ自分の中のマナの波に小石を投げてみる。
シアーの頭上に光輪が、背中に翼が展開されて、少し暗くなってきた辺りを照らす。
「…よかった」
突然に、そんな事を悠人が言い出す。
「シアー…前よりも、ハイロゥが優しい白になってきてるよ…うん、本当によかった」
そう嬉しそうに言う悠人の目は、とても優しかった。
シアーは、悠人の手を更にきゅっと握って、こくりと軽く頷いて…それから微笑んでみせる。
「ありがとう…ユート様」
それはほんの小さな巡りあわせが、後にとても大きな奇跡をもたらした、その中の一つの小さなお話。
終わり
サモドアでのあの名場面のあと。
悠人の言葉を聞いたであろう面々は、それぞれどんな思いを抱いたのだろうかと。
その中で、あくまで個人的趣味でシアーにスポットをあててみました。
悠人の言葉、悠人が来てから神剣に呑まれかけていた心を少しずつ取り戻していく自分に少し戸惑うシアー。
仲間たちのハイロゥが白くなっていく様を見て自分のしている事を再確認する悠人。
そんなイメージで書いてみました、描写しきれていませんが。
こういうのって、本当はナナルゥの役目なんだよなぁと書きながら思いつつ…。
>338
MIND50なシアーたんも、やさしくこつこつ心をほぐせばいい笑顔。
伸べられた手を拒まないで、まずは指一本でいいから繋いでみよう。
最後に残った親指に、頬を染めるレンガ色の空。
黒く染まったハイロゥも、散るときはこがね色。受け取ったマナを胸に抱いて歩いていこう。
雑魚スピ差し替えパッチ補完してあるサイトないですかね?
聖なるかな解禁まであと13時間12分
アレ?
完全別個の方針じゃなかったか?
もうそっちはそっちでスレ建ててるし
引っ張ってこれそうなネタって事かな?
まぁ別スレ出来たんだし向こうで出来そうなネタは向こうでやった方がいいでしょ。
__
「,'´r==ミ、
くi イノノハ))ヌ
| l|| ゚ヮ゚ノl|
〈. )_jーi_》つ 悠人さんの幼なじみ兼巫女さんのときみんですよ。
bハ爻ハ もうっ、悠人さんたら記憶喪失にでもなっちゃったんですか?
'ーrtァ-'
アンタの仕業じゃないのかw
>>345 むしろ本当にそれをやった方が良かったんじゃないかアンタ
生まれたときから見てました(見てるだけ)って、それただのストーカー・・・
× 生まれた時から
○ 生まれる前から
言葉は正しく使いましょう
>>345 _ _
ゝ\. ,ィT~ ̄~ヽ、 ,ノノ'ァ
ゝヾミっVJ' ° ゥ kヽ彡' ぼぇ〜
 ̄ ソノJ ルノ
<ゝ v ,.v'
レ^ー ''"
_
, ' ヽ __
i i人从リヌ <行くよ!ものべー! 「,'´r==ミ、 ・・・・?
ノリji)"Дノl 絶対取り返すよ! くi イノノハ))ヌ
/ヽ y_7i\ ∧ | l|| ゚ヮ゚ノl|
==(7===ρ===〇≡≡> 〈. )_jーi_》つ
く/_|_リ ) } ∪ハ爻ハ
ノ ノ 'ーrtァ-'
//
´
ワロスw
Extra mission 神名 幼なじみinを取り返せ
_ _
, ' ヽ 'r==メヽ7
i i人从リヌ <それも私のネタだよ! ヌ(ハ从ノ) i>
ノリji)"Дノl |i、゚ヮ゚|i)l |
/ヽ y_7i\ ∧ 小学校に上がる前> ⊂《_jーi_( .〉
==(7===ρ===〇≡≡> 悠人さんは寝ている私の胸に ハ爻ハ∪
く/_|_リ ) } 'ーrtァ-'
ノ ノ
//
´
こうですか、わかりません><
>>351 _ _
, ' ヽ 奥義!幼馴染の古傷! 'r==メヽ7
i i人从リヌ <偶然ベッドに押し倒されても ヌ(ハ从ノ) i> ガーン
ノリji)"Дノl 大切な兄妹の一言で終わっちゃえ! |i、ヮ |i) |
/ヽ y_7i\ ∧ 《_jーi_( .〉
==(7===ρ===〇≡≡> ∪爻ハ∪
く/_|_リ ) } 'ーrtァ-'
ノ ノ
//
´
>>352 恐ろしい技だ・・・使った方も同じダメージを受けている・・・
_ _
, ' ヽ <サイズ・・・・お互いにぴったりでしたね… 'r==メヽ7
i i人从リヌ ((ハ从ノ) i>
ノリji)"- ノl ええ・・・・> |i、-"|i) |
〈. )_jーi_》 /i y ハ8
∪ハ爻ハ∪ L卯 メ__iリ
'ーrtァ-' 〈/」_i ゝ
Mission Result
拠点占拠 0 ユニット撃破 1
総獲得マナ 0 クリアIT 779
ランク B
ダメージ・ポイント 99999
ガード・ポイント 0
キャラクタ撃破 2
強引にオチを付けてみた。
>>354 オイオイ、ぴったりなのかよw。
たしか、obsnのバストってたしか…
あれ、誰か来たみたいだ。
その日355は、加速する時の中でぼえ〜という不思議な遠吠えを耳にしたという……
_ _
ゝ\. ,ィT~ ̄~ヽ、 ,ノノ'ァ
ゝヾミっVJ' ° ゥ kヽ彡' ぼぇぼぇ〜
 ̄ ソノJ ルノ
<ゝ v ,.v'
レ^ー ''"
__ ,、
「,'´r==ミ、 ^
くi イノノハ)))o 、
| l||."□ノl|ノO ヽ 言葉は罪ですよ!
j /ヽ y_7 ニ〇 )
(7i__ノ卯! ヽO ノ
く/_|_リ .゚´
何故かなるかなキャラは3サイズが公表されていないのね。雑魚スピもなんだよなあ。エロゲにしては珍しいのでは。
>>357 その辺りはもうちょい明確にして次スレからテンプレに入れておいた方がいいかもね。
>>345-356みたく小ネタで絡むのならありかなと思う。
一応おbsnはこっちの人間でもあるし。クロスの場合は作った奴の判断かなぁ。
単独でこの流れなら最初からそっちへ行ってただろう。
一発ネタからの応酬だからこの程度なら有りじゃないかと言う気がしないでもない。
>>345をどちらに投下するか考えるなら大体の人がこっちに投下すると思うし。
だが、あっちが完全にネタ不足な状態なのも事実。
結果だけ見るならこれがなるかなスレでだったら・・とも思う。
その気になればマナでいかようにも増量・減量できるから、だったりして<3サイズ設定なし
どっちのスレに投下するかは内容がどちらの比重が高いかってことになるのかしら。
各色スピリット比率があって、その比率で3サイズ補正がかかるのかw
緑はともかく白も比率高い気がするMe
>>361 どっちで転がせばより膨らむか、なんだろうけど。
予想外の方向に転がる意外性がこのスレの特性であり面白さであり困った所。
クリストのサイズって直径1*1*1mくらいの球体なんじゃ(ry
>>360 __
「,'´r==ミ、
くi イノノハ)))
| l||*ヮ゚ノl| <マナを・・・マナをよこせ・・・!
j /ヽ y_7っ=
(7i__ノ卯!
く/_|_リ
違う。むしろこうか。
__
「,'´r==ミ、
くi イノノハ)))‖
| l||゚∀゚ノl|.∩<マナを・・・マナをよこせ・・・!
j /ヽ y_7彡
(7i__=⊂彡
く/_|_リ
何にせよ、希望と言う物は大切。
あんまりマナ溜め込むと
コアラ様みたいに変な所膨らんじゃないますよ
「なあ、光陰。お前親指立ての意味って分かるか?」
「あん? ちょっと待て」
縁側に座ってめし時中な光陰は、ハクゥテをくわえたままフォークを操り、皿に残された分を一気に平らげると、
水を一気飲みして人心地をつけて立ち上がった。
からんとフォークが音を立てる。
「親指立てか? フム、いいだろう教えてやる。おーいネリーちゃーんシアーちゃーん」
ニヤリと笑ってソースの付いた口元を手の甲で拭った無精髭顎に不敵な笑みが宿る。
「腹ごなしに見せてやるぜ。この俺の勇姿をな」
勝ち誇った姿勢。
悠人が止める間もなく光陰はネリー達の前へ飛び込んでいった……。
ああ、オチが見える……精々巻き込まれないようにしなければ。
悠人の後ろ向きな覚悟を背中で受ける光陰の輝く姿は、なにゆえか煤けて見えた。
……
「ふ、はっ、くっ、どうだネリーちゃん。軟弱な悠人には出来ないんだぜシアーちゃん」
突然芝生の上で親指立てをはじめた光陰を避けつつ悠人の元へ駆けてくるネリーシアー。
それはまさしく、イタイ人を見る目つきだった。
「ユートさまなにあれ?」
「なに〜?」
「よっ、片手でもできるよ! ネリーちゃんシアーちゃん!! 俺ってスゴい?」
マンネリ打破はいいけどな……親指立て伏せかよ……。
キラキラ輝いている友の笑顔を前にして、悠人の指の隙間から何かがこぼれ落ちていった……。
>>367 しかし結局・・・
/
\
\
/
、| ,
i| |i
::::::::::::::; ; ; ; . . . i| |i. . . ; ; ; ; ; ; ; ; ; ::::::::::
::::::::::; ; ; ;; ; ; . . . i| |i. . . . ; ; ; ; ; ; ; ; ::::::::::
::::::::::::::; ; ; ; . . . . . i| |i. . . . ; ; ; ; ; ; ; ::::::::
何バカさらしとるんじゃ ::::::::::; ; ; ; ; . . . . i| 人 |i . . . ; ; ; ; ; ::::::::
このボケェッ! \::::::::; ; ; ; . . . . ノ 从从 ヽ. . . ; ; ; ; ::::::::::
∧/|_ ::::::::::::::; ; ; ; ; . \ ゞ く . . . . ; ; ; ; ::::/::::::::
」\三≡ '´ ヘヘ/ ::::::::::; ; ; ; \. . . )) '´⌒ ヽ ((. . . //; ; ; ::::::::::::::
く_\\ ノ ソノ从ハ)ゝ ::::::::::; \. . . . )) | ゙「_~._~i ((. . . //; ; ; ::::::::::
〈__`>と(リ_"Дノリミ ::::::::::; ; ; \ )). ヾ(!゚∀゚ノ ((. . . /; ; ; ; ::::::::::::::::
L //ρ)甘!) 川 ::::::::; ; ; ; \ )) ⊂「[]! Y![]つ (( /; ; ; ; ; ::::::::::
L./ー く/_|j〉 ノ丿 ::::::::::; ; ; へ从从へ ノ_!!人!ゝ へ从从へ、、; ; ; ; ::::::::
二 三 (ソ`┘ 彡 ; ; ; 从从へ从 /_ノ >_> 从从へ从; ; ; ::::::::::::::
「ふむ、キョーコ殿はこっちの文化を精確に把握していると見たね」
だって碧のMはマゾのMだしw
――――……ふぅ、結構しつこかったわね
――――ううう〜、疲れましたぁ……
「レムリア……えっと、よかったのか?」
「うん……私もレムリアって女の子がいたって思えたほうが嬉しいもん」
――――……でも、本当にこれでよかったんでしょうか?
――――あの場合、仕方がないでしょ? 捕まってもつまらないし
「それに……その……こ、こういうのも普通の女の子の夢なんだよ……?」
「……なるほど」
「う〜。変なことで感心しないでよ〜」
がちゃ。
――――あ、隣、お二人とも無事に到着したようですっ
――――シッ。静かに! 深く静かに潜行するわよっ
「わ〜〜い♪」
「おいおい、そんな急がなくたって」
「ダメだよ。そんなに時間ないから」
「そりゃ、そうなんだろうけど……」
――――そうね、あまり長くは保たないでしょうし
――――そんな、ムードも大事ですよぅ
「ユートくん……ちょっと、向こう見ててくれないかな?」
「え……?」
「えっと……ユートくん、脱ぐところ見られるのはさすがに恥ずかしいよ……」
「あ、ああ……」
――――ちょっと窓の外を見てくれないかな?
――――はい。……ええと、まだ大丈夫みたいです
「きゃっ……いたっ……!」
「おい、大丈夫か?」
「う、うん……大丈夫」
――――だ、大丈夫のようですから、神剣は仕舞って下さいよぅ!
――――……命拾いしたわね、次はないわよ
「う……やっぱり恥ずかしいね……」
「触って、いいか?」
「う、うん……んっ!」
――――はぁ、いきなりなの? 男の人ってこれだから
――――あのう、さっきと言ってることが違うんですけど……
「あ……はぁ……ユート、くん……」
「……ん?」
「私、運命って、あると思うんだ……」
「……レムリア」
「あ、でもここを選んだのは、運命じゃなくてわざとなんだけどね」
「わかってるよ」
「うん……」
――――……気づかれたかしら
――――う〜ん……わざとでは無さそうですけど、難しくてわからないです
「はぁ……レムリアって気持ちいいんだな……」
「んっ、やぁ……ユートくん、恥ずかしいよぅ……」
「今のうちに慣れたほうがいいぞ〜。これから、もっと恥ずかしいことするんだからな」
「や、やぁんっ……ユートくんばっかりそんな……うく、余裕持ってるなんてずるい〜!」
――――いやらしいわね
――――お、男の人ですし、この場合、仕方の無いことかと〜
「はぅ……ダメ、ユートくん……だめぇ……」
「ほら、そんなに堅くなるなって」
「だって……だって……」
「それにしても……」
「……ん?」
「レムリアって、子供体型だよな」
「む……!」
ピシリ。
「ふふ……ふふふ……な、ななな、なに、いっ、言っちゃってるの!? そんなことないもん!」
「いーや、絶対に子供体型だろ。だってレムリアって俺より年上なんだしさ」
「そりゃ年上だけど……あ、ほら、この世界とユートくんの世界は違うんだよ」
――――……世界が違うのに年上?
――――はぅぅ……子供体型……
「うん。きっとそう。私って頭良い〜。えっへん!」
「えっへんって……」
「……ん? どうしたの、ユートくん」
「い、いや……でも、城下で見る限り、向こうもこっちも大差ないと思うんだけど」
「そんなことないもん! そりゃ、周りの人より、ちょこ〜〜っとスレンダーだけど」
「いいやっ、幼児体型だ!」
「あ〜〜っ、こっそりと一段階下げた〜!!」
――――どうして体型に拘るのかしら
――――そ、それは恵まれてる人には一生判らないんですっ!
「む〜っ、なんか笑ってるし〜!!」
「あはは、悪い悪い。でも、胸は小さいほうが感度がいいって話だしさ」
「あ、ふぁうっ!」
「感度……いいみたいだな」
「もう……ユートくんのいじわる!」
――――……そうなの?
――――ななな何故私に聞くんですかぁ?
「緊張、取れたみたいだな」
「え……あ」
――――え……あ
――――え……あ
「あ……ユートくん、ありがと」
「ん?」
「いつも気をつかってくれてるよね……ほんとに」
――――(コクコク)
――――それは……認めるわ
「相変わらず、綺麗だな……。それに、色が黒ってのがほっとする」
「え、どうして?」
「向こうの世界で俺が暮らしてた国の人と同じなんだ。つまりは慣れ親しんでるから、かな」
「ふふ……実は自慢の髪なんだよ。ずっと、ユートくんに見てもらいたかったんだぁ」
「うん、すごく綺麗だ……」
「ふぁ……ユートくん……」
――――はぅぅぅ……
――――貴女が照れる必要はないわよ
「ふぅ……ん、んぁ……はぁ、う……ごめんね……やっぱり胸、大きい方がいいよね……んっ!」
「大小は置いとくとして、俺にはレムリアだってことの方が重要だよ」
「んふっ……うぅ、ぅ……あうぅ……」
「それに、俺はレムリアが好きだから……誰にどう言われても、この胸が一番好きだよ」
「んっ、やぁっ……嬉しいけど、恥ずかしいよ、ぅ……」
――――聞いてるこっちが恥ずかしいわね
――――はぁ……いいなぁ。一度でいいから言われてみたい……
「ひゃんっっ! な、ユートくん……」
「なに?」
「そ、そこは……んっ、きゃうっ! な、なんか……ピリッてするぅ……んっ!」
「レムリアは敏感だな〜」
「わぁっ……わかんない、よぅ……んっっ!」
――――……ひゃっ! な、なにするんですかいきなりっ
――――ごめんなさい、ちょっと気になったから。そう、本当に敏感なのね
「私……こぉ、こんなの、知らないんだもんっ」
「知る知らないは関係ないだろ」
「んふっ……んっ、んぅぅっっっ!」
「だから、素直に感じていいよ」
「う……うんっ、でも、ちょっと強すぎ……ぃっ! ……はぁ……ん、はぁ……」
「どう?」
「なんか、すごい……想像してたのと、全然違う、感じ……がしてぇ、ン……ふぁ……」
「なら、今度はこっち……」
「あ、はぁ……あ、あぅ……ふぁっ……ん、んはぁ……」
チュクッ!
「んぁぁぁうっ!」
「凄い……レムリアのここ、もうこんなに濡れてるんだ……」
「ひゃぅっ、ぅぅ……そんなこと、言わないでよ……んっ!」
――――……部屋が妙に暑いわね……ごくり
――――え、ええ、私もなんだかぽかぽかとぉ……ごくり
「はぁうっ、う、そんな……クチュクチュさせたら……んふぅっ……いやぁ……」
「この音はレムリアが感じてるからだと思うけど」
「んむ……違う、ちがうもんっ。ユートくんの指がエッチなんだもんっ!」
「うーん、この際だからそれでもいいか」
「え……きゃっ、はぅ、ああぅっ……んっ、んはぁぁっ!」
――――……だから、手をわきわきさせながら私で試そうとしないで下さいっ
――――……はっ! あ、あら。……こほん。この際だから、それでもいいかなって
「あ……お、お尻になんか当たってる……」
「レムリアがエッチだから、俺もエッチな気分になるんだ」
「え、えぇっ? 私、エッチじゃ……はぅんっ!」
「そんな声出してるのに?」
「あぁんっ、んっ……これは、ユートくんが……ユート、くんが……あぁぁっ!」
「……ン、チュッ」
「ひゃぅぅぅぅぅぅっっ!」
――――自分で弄っておいて、凄い屁理屈
――――身も蓋もないですね……
「んはぁっ、あぅ……んんっ、んっ、んん゙っっ!!」
「膣中、ピクピクしてる……」
「だめ……だめだめ、だめぇっ! あぁっ……あぁっっ……あぁぁぁぁぁんっっ!!」
「レムリア……気持ちいい? もっと感じて」
「やぁっ、怖い……怖いよ、はぁっ……あぅぅっ! 来るの……なにかがぁっ! あっ、あぁぁ゙ぁぁぁ゙っっっ!」
――――外に注意して! 兵が来るわよ!
――――落ち着いて下さい、意味が違いますっ
「あは……あぁ……ぁ……」
「大丈夫か?」
「はぁー……はぁ、んっ、はふぅ……。だ、大丈夫じゃないよ……こんなになっちゃうなんて……」
「レムリアがエッチだからかな」
「う……も、もうエッチでもいいよ……だから、続き……して?」
「……え?」
「ち、違うよ。えとねっ、気持ちいいからもっとしてっていうんじゃなくてっ!」
――――……え? まだ続きがあるの?
――――そりゃこれからが本番……って、何を言わせるんですかぁっ
「その……ユートくんは、たぶんまだ……だよね? よく知らないから、自信ないんだけど……」
「それじゃ……俺のために?」
「あ、でもでもっ……どうせなら、気持ちいい方がいいかな♪」
「くすっ……りょーかい。二人で気持ちよくなろう」
「うん……一緒なのがいいよ」
――――よく知らないけど……はぁ、仕方無いわね。ちょっと時間稼ぎに陽動してきます。こちらは任せたわ
――――え、は、はいっ。……わくわく
――――言ったそばからこんな近くに……まったく、無粋ね。……アイスバニッシャー!(コソッ)
――――あ、そうだ、ここで暗くすれば更にムードが……ええと、……ダークインパクトっ♪(コソッ)
無印より。
舞台裏っつーか壁に耳あり障子に目ありっつーかただのノゾk(脱兎
>>381 乙です。
まさかこの二人が暗躍してるとは…。
でもどっちかつーと二人とも世話焼かれる側w
つーかセリアさんの慌てぶりも然ることながら、ダークインパクトで攻撃するヘリオンも相当ですねw
せめてダークスプリングにしとけと。
>381
ちょ、ま、エスペリアさんが血相変えて探してたのにあんたら二人して出刃亀兼露払いですか。
ヘリオンそのダークインパクトは褒めてくれないw
ふと、思った。
Cool'n'Quiet(クールンクワイエット)ってネリーの事じゃねw
ヽ)/
∠´ ハ`ゝ
彡//ノハハ〉
ゞ(リ ゚ -゚ノ!..悟
<つiiYliつリ
ii |.Tii<
<_ノ_jイ_ゝ
ヽ)/
∠´ ハ`ゝ
彡//ノハハ〉
小ゞ(リ "ヮノ! ロ
五と´ii Yliンつリ
>ii |.Tii<
<_ノ_jイ_ゝ
ユートは悟りを開いて聖賢者になった。
しかし聖賢者の「聖」は正に「王さまの耳はロリの耳」だった
いいから閉じとけw
やっと規制解除…。
ところで某同人誌に掲載されている、高瀬さんのファンタズマゴリアの後日談はここで扱ってもいいんだろうか?
正直商業ベースに乗ってない物を扱うのはマズイと思う
今のご時勢同人ショップとかあるけど見ようと思っても見れない代物とさして変わりないし
設定資料集みたいなのはまた作ってそこに改めて乗っけてくれとは思ってるんだけどね
別に構わんと思うけど、語るほどのこともない出来な気がします。
第三話の10週打ち切りな端折りっぷりはなるかなの弊害なのかね。
ああいうのこそクラブザウスでやればいいのにね。
俺の今年の会員資格はなるかなEXを買う気にならないので無駄にマナの霧になる気配。
そろそろ風速も落ち着いてきたから無難に作品別かね。
ネタの流用は構わんと思いますよ。
>>389-390 了解。
本音を言ってしまえば、ファンタズマゴリアにこれ以上のテコ入れはして欲しくなかったり。
ポキュ。ポリポリ。
「うーアツ〜」
俺は深緑色をしたラスェレを丸かじりしながら、食堂の勝手口に座り込んでいた。
意識しなくとも、暑さに対して言葉がだだ漏れる。
「あー北方五国とかって言っても関係ないんだもんなあ」
嘆きながら、夏らしい濃い色の空を見上げた。ワクのうるさすぎる鳴き声が容赦なく降りそそぐ。
ここは北向きの戸だから日を直接浴びる事はないけど、暑さはそう変わらない。まあここは少しは風が通り抜けてくれるのが救いだろう。
先日城で久々に会った古参の訓練士もぼやいていたが、今年は記録的残暑であるらしい。
だからと言って、男なんだからと流石にパンツ一丁で居るわけにもいかない俺は、ザックリしたシルエットの半袖短パンでぐったりしていた。
女ばかりというのもこう言うとき不便だよなあ、とぼやきつつ、再びポキュッと音が鳴る。
ラスェレのピクルス。いや漬け物という方が似合ってるかもしれない。キュウリにそっくりだが、そのままでは苦すぎて食べられたものじゃないこれを、
なんというか――糠漬けというのか? 何か良くわからない穀物粉に酒やらなにやら入れて、しばらく寝かせたところに漬け込んで、
さらに数日置いたものが、今食べてるこれだ。
味もばあちゃんが作ってた奴に似ていて、正直懐かしい味に目が潤んでしまったのを、アセリアが不思議そうな顔して見てたっけ。
対面から手を伸ばしたかと思うと、咥えられたラスェレがアセリアの口に見る間に飲み込まれていった光景はなんだかシュールだった。
そんなわけで、郷愁を誘う味をおやつにしながら昼時ファンタズマゴリア大陸を迎えていた俺の腹。
夏バテだけはしない体に両親に感謝しつつ、首を巡らすと、エスペリアが見える。
キッチリと常時着込んだ緑のメイド服。首元をくつろげる事すらしないのが勘所と言うか。
流れる汗を上品にハンカチで拭く姿は、今日子辺りに見習わせたいところではあるが、如何せん。やっぱりここまで我慢するのもなあ、と思う。椅子に座って赤い顔で荒い息を吐いている様に俺は堪らず、
もっと軽装にしたほうがいいと助言もしたのだが、エスペリアはこの点非常に頑固だった。
ハリオンの戦闘服なんか涼しいだろうになあ、と思ったけど、想像したら余計に暑くなりそうだから必死にバニッシュする。
「ふぅ……さて、と」
今にも倒れるんじゃないかといった面持ちのエスペリアが昼食の用意に立ち上がった。
暑いのに毎日大変だよな、こんなバカ暑い日に一人でやらせるわけにもいかないよな、と思考した俺も手伝うために立ち上がる。
開け放した勝手口からは詰所の中庭が見える。う〜んと伸びをして滲んだ目端に映った緑色のものは……あ、この間の――ピコーン。
「そうだ! エスペリア!」
俺の突然の大声にびっくりして目を丸くしてるエスペリアは本人には言えないけど、とても可愛かった。
俺はまず、エスペリアを風呂に押しやり汗を流すように言った。なかなか従ってくれないエスペリアには参った。義務感というか責任感というか。
その間にアセリア――涼しい顔で部屋で彫刻していた――を捕まえてかくかくしかじか説明する。
一緒にいたのを見つかったセリアは、俺の顔を見るなり何故か狼狽していたが、仲間に引き込む。人手は多い方がいい。
材料はある。基本的に廃棄物なのだからきっと彼女も了承してくれるだろう。
そして次は、厨房に行ってお湯を沸かす。手にはザラリと大量のハクゥテ。
ラキオス市中に架かる橋のたもとの製麺所で試作として作ったものの、イマイチ市民の支持を得られなかったと言う極細麺だ。
市場でその噂を聞いて格安で入手しておいたそれを最大火力で一気に茹で上げる。出来たら、長風呂のエスペリアだからなんとか出てくる前にと思う。
カンッカンッ。
お、やってるな。
中庭で響く槌音に何だか安心する。
大きな鍋の前から離れて勝手口からのぞいて見れば――「うわ、なんでみんないるんだ?!」
俺の声に気付いた光陰、イオや第二詰所メンバー達が一斉に俺を見た。あれ? なぜかセリアは親指をくわえてそっぽを向いている。どうしたんだろう。
「よう悠人。お前にしては風流な事考えるじゃねえか。へへ、当然手伝うぜ」
そう言って親指をビシッと立てる光陰。俺もすかさず同じように返しておく。
「ヨーティアさまからの伝言をお伝えに来たところなのですが、ハイペリアの風習には興味がありますので」
炎天下でもクールに笑うイオは普段では見られない程の軽装だ。肩口からのぞく白い肌が眩しくて目が吸い付けられそうになるのを必死に引き剥がす。
俺と光陰の漢同士の手信号を見ても、ぴくりとも肩が動かない。流石のイオの自制心に感心してみる。
「ん、ユート。セリアは意外とこういうのにが」
とまで言いかけたアセリアの背後から伸びた手が口を押さえた。
「どうしたんだセリア?」
むーむー呻くアセリアの薄紫の髪の向こうで、セリアが相変わらず親指を咥えているのが見て取れた。
庭先に散らばる、まだ青さの残るソソの葉が生ぬるい風に吹かれ飛ぶ。その上に放り投げられたように転がった木槌――えーと……ピンと来た。
分かってしまっても俺の肩はぴくりとも動かない。流石の学習能力……もとい自制心だ。感心しておく。
だけどもちょっとくらいは口の端が動いたかも……。
――ビュン。
え?
ハラハラと目の前を舞い落ちる俺の髪の毛。と同時にゴスッという鈍い音が俺の背後から聞こえて来る。
セリアの肩は動かず――動いたのは、多分右の親指。
「は、はは。えっと光陰、セリア。アセリアと一緒に頼むな。イオは俺を手伝ってくれないか? 味付けが問題なんだ」
俺は何も見なかった。自己の安全のためにそう結論づけてイオを伴って厨房に戻る事にする。
勝手口の正面に当たる壁板にめり込んだ氷弾を見なかった事にしながら……。
「少し……同情します」
厨房に立つと、イオは神妙に呟いてくれた。
俺は一気に涼しくなった背筋をほぐすように伸ばしながら、横顔だけで乾いた笑いを浮かべた。
ソニック冷気ブームを受け止めたもう半分の頬は氷っていたのか引きつっていたのか定かではない……。
さ、さて。気を取り直して。
エスペリアが出てくるまでに全てを完成させねば。
そういう訳で、ハクゥテを茹でる方は問題ないだろうと思う。細いから短時間ですんだので、ネリーとシアーに水で冷やさせる。
問題は味付けつゆの方だろう。イオならなんとかできるだろうかと、ハヤ(塩)をベースにして幾つかの種類の出汁を調合して一緒に試行錯誤する。
ふと見ると、中庭の人数はさらに増えていた。第一第二全員いる。なんでも丁度良くみんなでこっちにたかりに来たらしい。なんというタイミング。
完成図を理解していなくても現場監督アセリアの的確な指示で突貫工事が急ピッチで進む。
ソソの枝を払い落とし、鉈で割り、節を木槌で抜く。2m程あるソソ竿が3本。それを割ったから都合6本だ。
これだけあれば十分だろう。ヘリオンとオルファがそれを水洗いしている間に、ソソから切り落とした余剰部分や、
アセリアの彫刻用材木(これが結構ある)を利用して脚の部分を作る。棒状のソソを3本束ね、捻って末広がりに広げる。これで脚になってくれる。
後は光陰得意のロープワークで補強すれば完璧だ。これと同じものを幾つか作って、中庭にバランスを考えて並べてみる。
「もーちょっとこっち」
「うんいいよ〜」
丁度良くヘリオンとオルファが洗い終わったソソを持ってきた。重なり方を考えながら載っけていく。
高低差に気をつけて、と。
「な、何をやっているのですっ!?」
素っ頓狂な声に、俺はあちゃ〜と言葉にしながら振り向くと、そこには湯浴みから戻ったばかりのエスペリアが、両側にネリシアを従えて佇んでいた。
普段とは違う、かなり薄緑なメイド服。簡素な分露出度高めな丈の短い服が、その……すごく新鮮な上に生足やら濡れ髪が……だっ!?
「悠〜ぅ?」
「イテッ、まて、待て、エエスペリア! あのなまあ」
振りほどいて、恐らく内出血しているだろう二の腕をさすりながら、しどろもどろにエスペリアに対する俺。
何でこう今日子の奴は手加減を知らないんだ。
「えーとその。暑い中食事を作るエスペリアも毎日大変だからさ……ハイペリア風に涼しげな趣向で楽させてやりたいな、と思ってさ」
「……え、……そんな、あのえっと、わたくしなどのためにお気を煩わせていたなんて……申し訳ありません」
「いや、いきなり思いついたものだからそんなに畏まる必要ないって」
本当に申し訳なさそうにエスペリアは言った。鼻の頭に汗をかきながら手を振る俺。
「……いえ、ありがとうございますユートさま。それからみんなも」
交わされる視線。頭を下げたエスペリアの胸の谷間。もう一度感じる腕の痛み。
野暮な今日子は無視して、俺はエスペリアの傍へ行く――言い訳っぽいというか、その場で繕った風に聞こえたかも知れないけど、
エスペリアの負担を軽減したいと言うのは本当なんだ。散々ぐうたらしておいて今さら言う権利もないけれども……。
「で、具体的になんなのですかこれは」
当然の疑問に同意の声がいくつも上がる。そう言えばまだ説明してないんだっけ。
イオが調整してくれた付け汁も、指先で舐めてみた限り問題無さそうだ。やや辛みが強いけどこれはこれでイケル。
皆を集めた俺はこの謎の仕掛けの全容をついに説き明かした。
ゆで上がったハクゥテの入った大笊を協力して持っているネリシアの顔が興味津々に俺を見る。
そう、これは……「流しハクゥテなんだよ!!」
…………
……
あれ?
「流すという行為にどのような必然性が込められているのですか?」
ナナルゥの平坦な声が突き刺さる。痛い。
「くだらないわ」
「ん、セリア楽しそうに作ってた」
「そ、それは知らなかったからでしょ」
「えと、よく分かりませんけどっ、ハイペリアの風習という事ですから」
「えー面白そうじゃん」
「うん楽しみ〜」
「面倒」
「こ、こらニム」
ははは。そりゃそうかも……。皆のリアクションに少しばかりへこみながら、
今日子光陰が流しハクゥテの風流性やら時代の最先端を行くクールイベントである事を頑張って説いてくれるのを聞く。おお、友よ……。
「まあまあ百聞は一見に如かずだぜ? ネリーちゃんシアーちゃん俺が流してやるからそっちで待ってな」
「うん。いこシアー」
「コーインさまお願いね」
「すまん。頼むぜ光陰」
「ああ、任せとけ。クォーリン手伝ってくれるか?」
「え、はいっ」
あ、いたのかクォーリン。そういや、後で言っとかないとな。
流す水に関しては元々エーテル式小型ポンプがあるから、それを流用すれば常に水を流す事が可能となる。
だから、中庭の井戸端に起点を持ってきてあるのだ。
「それじゃみんなも、めんつゆと箸を持ったな?」
ソソの節を残して短く切り離して作った器と竹箸。イオ製の出汁の利いためんつゆ(ちょっと余計な成分を魔法で飛ばしたとか)。
そして、サワサワと流れ始める冷やっこい井戸水。ある程度木陰を選んでZ型に組んだソソ製の樋がささやかな清流を作り、皆の小さな歓声の呼び水となる。
「気が早いなー、本番はこれからだぜ。今からハクゥテ流すから箸でちゃんと取ってな」
軽く掴んだ極細ハクゥテを、短い川の源泉に投入する。
「わ、わっ?」
「流れてく〜」
「ヘリオン取って!」
「え、あ行っちゃいましたあ」
「ほら、ニムくるわ」
お見合い状態をくぐり抜けニムの前へ流れ来るひと固まりの細麺。
それをさっと鮮やかに青竹色の箸がすくい上げた。
「あ、ナナルゥ」
「得も言われぬ喉ごし。これは……美味です」
ちゅるんと口に吸い込まれていった細麺。箸捌きも器用っていうか、妙に上手い。
ぴぴっと跳ねる汁も構わずにその紅い瞳が水面を見詰める猛禽の鋭さを漂わせ始める。
「う〜ナナルゥよりも上流に行く」
いつものように興味ない、と装っていたニムがナナルゥを越して流れの上を狙って移動していく。
実は当初から好奇心満々な事は、落ち着き無い足踏みから見え見えだったから、ついつい笑ってしまう。
ファーレーンも当たり前のように、流れを挟んで向かい側に付き添いながら、気付かれない様微笑んでる。
「ほら、エスペリアも。見てるだけだと食えないぞ」
「はい、そうですね」
しっとりと笑うエスペリアを促して俺は下流に陣取った。
「光陰! 始めてくれ!」
俺の声におぅっと威勢のいい返事が来る。
「いい、みんな? 全部食べちゃうと下流まで届かないからね」
今日子による注意に頷く年少組。
「きたきたきたー」
「う〜流れるの速くてとれない〜」
「あ、それオルファのだよ!」
「手前が取って進ぜましょう」
「ん、ハイペリア式。変だけどうまい」
「コウイン様、クォーリン。私とヒミカで代わりますよ〜」
皆の歓声と、思い思いの心配り。
「初めてだけど結構美味しいわ。味付けもそうだけどこうして食べるのがもっと気分を良くさせるって言うのかしら?」
「そうそうセリアが言うのは理に適ってるな。イベント的開放感って奴をたまには楽しまないとな。って事でヘリオンちゃん隣りいいかな〜」
「あんたはいっつも全開でしょう〜が!」
耳たぶを引っ張られる光陰。いつものお約束に和む俺達。
「コウイン様と向かい合って差しつ差されつ……」
「ユートさまと向かい合って差しつ差されつ……」
これもお約束……?
「どんなもんかなエスペリア?」
俺は、隣りに寄り添い立つエスペリアに尋ねた。
丁度木陰になる位置。中庭に広がる林のコルーレを含んだ、さわやかな風が流れて、見慣れぬエスペリアのスカートの裾を揺らめかしていく。
「はい。とても美味しいです。それに、これだと見た目も涼しげで食も進みますね」
「そっかよかった。最近の暑さでエスペリアがバテてたから……って言っても、思い付きに過ぎないんだけどな」
ぼりぼり頭を掻く俺。
「いえ、わたくしの事などよりも皆が楽しめるようにして下さいませ」
そう言ってからハクゥテを頬張るエスペリア。その簡素な装いを俺は横目で見る。
ずるずる音を立てるのがハイペリア式作法だと言ってあるけれど、流石に長年の慣習を破るのは至難なのだろう。無難で上品な食べ方。箸使いはまだまだぎこちないか。
俺はというと、当然気にせず豪快にすする。オルファが俺を真似して、ヘリオンも同じ事をしようとしてるけど逆にどうやっても音が出なくて、
顔をまっ赤にしてるのをナナルゥが僅かに不思議そうな表情で見ていた。
ソソ川上流を眺めると、流す役が入れ替わる頃合い。後継者の容赦ないイグニッション攻撃を迎撃するのは主にアセリア。抜箸術で善戦するウルカ。
そして子分のネリシア、特にシアーは致命的に遅いので討ち漏らしがどんどんこっちに流れてくる。
最下流では光陰達が和やかに電撃を薬味にして箸を進めていた。
俺がそちらへ数歩近づくと、気付いたクォーリンが何の気無しに目線をこちらに向けて来る。
「今日の流しハクゥテはさ、クォーリンがソソを持ってきてくれたからなんだ。そうじゃなかったらこんな事思い付きもしなかった。
勝手に使っちまったけど、サンキュなクォーリン」
「べ、別に礼を言われるような事では……マロリガンの風習に過ぎませんし」
「お、クォーリンにちょっかい出す気か悠人。そん時は俺に、お父さんクォーリンさんを下さい! くらい言ってくれなきゃ困るぜ?」
変に照れるクォーリンに、ラスェレを齧る光陰が茶々を入れて来たのだが、
「なに言ってんのバカ」
そこへ、今日子の箸が光陰の脇腹に刺さるのが見えて……悶絶する光陰を眼下にして俺は笑いながら、以前からの疑問を思い出した。
そう言えば、このソソってどっから持ってきたんだ? ラキオスにもともと無かった気がするんだよな。
疑問を口にする俺に、クォーリンはあどけない顔で答えてくれる。
「このソソですか? これは城壁沿いに歩くと出っ張った場所があって、そこの前の林で何ヶ月か前にソソノコを見付けてたので目を付けてたんです。
マロリガン特産なはずなのに珍しいし、ソソはすごく成長が早いのできっとコサトの月赤ふたつの日には間に合うだろうって……あれどうかしましたユート様?」
ソソノコがなんなのかは突っ込まずにおいた俺はきっと理性の塊である。と言うかそれどころじゃない気がする。
「ユートさま、確かその場所は」
エスペリアも心配顔で、俺の縦線入りの顔を見詰めてくる。
「ああ……」
そして、俺は、呆気無く悟った。彼女……白い姿を探すと、重々しい表情で近づいてくるイオの姿が認められた。
肩口の眩しさも今の心境には浮き立つものが無い。
「ご想像の通りかと思います。その場所はヨーティアさまの植物実験育成場。今日私が来たのも……そう言う事です」
頷くイオ。
そう言えば、最初の方でヨーティアからの伝言がどうのって言ってたっけ。
「ヨーティアさまのっ、あ、あのそれじゃあ私が浮かれて不届きな事を……」
「うーん、クォーリンは知らなかったんだからしゃーない。俺も同じ事をしていたかもしれん」
真相を知り、うなだれるクォーリンに復活した光陰がフォローを入れる。
自然に肩を叩く動作には光陰の大らかさが溢れている……ネリシアのイタヅラを庇う時と違って、
100%邪な気持ちが含まれていないのをクォーリンには感じ取れるているのだろうか……無理か。
まあ、そんな事は今は関係ないか。俺もフォローを入れておこう。
「光陰の言うとおりだな。俺もこんな事しちまったんだから同罪だしな。で、イオ。ヨーティアはなんて?」
「はい、それが……」
言い淀んだイオが笑った気がした。そう、いつもヨーティアの奔放さに頬を弛めるような……。
「先ほど、現状を連絡しましたら……」
「はいは〜い。まったく、こういったイベントに私を呼ばないなんてどういう了見だい?」
噂をすれば何とやら。
第一詰所の表の方向からくたくたの白衣で歩いてくるのは誰あろうラキオス最賓客待遇の最凶うるさ型だ。
ニヤつく天の邪鬼を絵に描いたらこうだろうと言わんばかりの立ち姿で俺のソソ製お椀と箸を奪い取り、
「おいイオ。味が足りないな」
と、箸先を咥えてから、イオにめんつゆの注ぎ足しを指示するヨーティア。
「全く、この私の味の好みくらい知っておけよボンクラ」
「そんなの知るか。いきなり現れてがっつく奴に言われたくないぞ」
「ふん、なってないねー。年長者を敬う気持ちが見事に欠落してる。ああ、クォーリンは気にしなくていい。
そんなに恐縮する必要はないから。全責任は隊長たる悠人と、そこの変態エトランジェにあるからな」
「え、俺もか?」
目を丸くして尋ねる光陰。
「当然だね。前ん゙らやってみたい実験がんぐてねえ」
口いっぱいのハクゥテが僅かにはみ出て、ピロピロ動いて断末魔の声を上げているように見えなくもない中、聞き取れないけれど危険な言葉だけはよく分かるものだ。
俺も、危機回避能力がファンタズマゴリアに来たお陰で格段に成長したものである。重畳。
「ヨーティア様、お行儀が悪いです」
「ごっくん。……まあ、実際の所何となく植えておいただけなんだってのは内緒だ。実験はクォーリンも手伝ってくれな」
「は、はい!」
無罪放免されるのはクォーリンとしても受け入れられるものではないという所を上手く突いて、協力を取り付けるのは流石ではある、
とか感心してる場合じゃない。
「であるから、明日の事は明日に回してユート、ハクゥテが足りないからもっと茹でてくれ」
確かに、大食漢(一応女だけど)のヨーティアでは今残ってる分では全然足りないだろう。
気が利かないねえ、と腐す白衣にオーラフォトン触手でも食らえ――と小声で毒づきながら、
催促された俺は、未だ続く喧噪とやや強くなってきた風を背に厨房への勝手口をくぐった。
いくら断っても手伝うと言い張るエスペリアを伴って、だ。
さっき使った鍋に再び水を張り、最大火力で火に掛ける。ついでに手拭いを濡らして頭からかぶった。やっぱり暑い。
手伝うと言っても別にする事なんか無いんだけどな。
エスペリアは水を一口呑んでふぅ、と息を吐いた。俺もコップを受け取って一息入れて椅子に座る。
そして……しばらくの間、二人の間に静けさだけが漂う。少しばかり疲れたかもしれない――。
頬杖を付いた俺が顎を動かす。
「ヨーティアには参るよ。完全に楽しんでるもんな」
エスペリアは俺のグチを聞くとクスクス笑った。
「そうですね……でもみんなも楽しんでます」
目元を和らげたエスペリアは、勝手口から見えるオルファとネリーの椀子そばもどきの競争から目を逸らし、俺を見た。
「もちろん、わたくしも……です」
俺と、エスペリアの視線が交錯する。
あ、うん――とだけしか言葉のでない俺と、エスペリアの小指が触れ合った。
その瞬間、頭の何処かが痺れたように、
「よー青年! このタイミングで口説くとはなかなか見上げた男だぞ! うん!」
「ななな何言ってやがる! まだ何もしてないぞ!」
「そそそそうですまだ何もしてくああっお湯が沸いてますユートさま!」
「お、おう、あっ!」
「っ!」
二人して、慌ててハクゥテの束を握ろうとしたから、俺はエスペリアの手を……っ。
「はいはい。熱いねえ、火傷すんなよお二人さん」
かっかっか、と何時の間にやらトヤーア銘柄の煙草を吹かしつつヨーティアの奴は、高笑いして戻っていった
はあ。二人で同時に溜息。
気の抜けた俺達は互いに苦笑すると、ハクゥテを茹でる上げる仕事を成し遂げてから、
そのまま昼下がりの時の流れに身を任せた。
湿りを帯びた風が詰所の中を抜けていく。
「あの、ユートさま」
「……うん?」
腹も膨れて微睡んでいたのだろうか――中庭の声も次第に小さくなって行く。波が遠くへ引いていくようにワク達の合唱が失せ――。
「来年も、やれるといいですね」
「……ああ。そうだな」
ぼやけた思考のままで、一瞬間を置いて返事を返した事を、俺は自分で不思議に思うけれど。
――キャーワキャー。どたどたどた。
そんな疑問は、不意の夕立と駆け込んでくる悲鳴に掻き消されて終わった。
季節の後取りで行ってみました(汗) ダメですか。もう少し早めに書くべきでした。
我ながら長くなりました。
そして、信頼氏の「金銀砂子」にインスパイアッ!されたお話である事を白状しておきます。見りゃ分かりますか。
勝手にクォーリンをソソ盗人にしてしまいましたw スマヌ。
そしてヒミカセリフ無しスマヌ。
エロゲ板とエロゲ別板が落ちて、本スレ涙目。
>>405 乙です。
流しそうめんならぬ流しハクゥテとはまた風流ですね。
親指しゃぶってるセリアさんがとてつもなくラブリーw
――今は昔、ソソ取の翁といふものありけり
「ふぅ、いつ来ても心が落ち着く場所でありますな。
風にざわめくソソの葉の波模様。強く、なれど折れぬ真っ直ぐさ。手前の未熟な心根を正してくれるような……」
――野山にまじりてソソを取りつつ
「さて、こうしてばかりも居られませぬ。手前の生業(なりわい)を果たさねば、家で待つ皆を養えませぬ。
しかし、戦いばかりで口を糊していた頃に比べればなんと心落ち着くことか……」
――そのソソの中に、もと光るソソなむ一筋ありける
「こ、これは、なんと面妖なっ!? 黄金に輝くソソとはこれぞまさしく森羅万象を統べると言われるマナソソかっ!
ここで会ったが天の配剤。何としても持ち帰らねば。『冥加』よ頼む、手前の心を乗せ……断ち切れっ!」
――それを見れば、三寸ばかりなる人、いとうつくしうてゐたり。
「ふ、手前を阻む者は消え去るが必定。貴公に回避する術など無い」
「お、お姉ちゃーんっっ!!」 がたん、バタバタ。
「ちょ、ウルカ!! なんで思いっ切り斬ってんのよっっ?」 どたどた。
「ヘリオン! 幕だっ幕下ろせ!!」
「は、はいっ」
「何で『冥加』を? ソソ光じゃなかったの!? ハリオンはやく行ってっ!!」
「はいはい〜マナの霧がスポットライトで綺麗ですねえ〜」 ぱたぱた。
「こうして、ソソ取の翁――後の初代聖ヨト王は、万能の力「マナ」を手に入れたのでした。了」
「ナイスナレーションナナルゥ!!」
「そうか?」
第三回ラキオススピリット隊親善演劇公演 主役負傷のため中止。
イケナイと知りつつ、かぐや打ち上げ成功記念ということで……w。
笹と竹は厳密には違うようだけど、気にしない(汗)
>407
セリアさんは買い取った古民家を孤児院にするため自力補修中にきっと上達したことでしょうw
>>409 度々乙
斬られたのファーさん?w
ヒロイン兼照明だなんて、また忙しいですねw
しかしソソってよろずの事には使えないような。
響きも微妙にやらしいしw
>>405 いんすぱいや乙w
む、極細ハクゥテにめんつゆって和風スパゲッティーニのようなものでせうか(違
流石エス萌え第一人者、こんな爽やかな色気&可愛らしいエスペリア、このスレで久々に見た。「まだ何もしてく」ってw
出番すらないヨフアルカワイソス。さりげなく何も手伝ってないファーレーンは、ニムの面倒くさがりが接触感染。
>かなり薄緑なメイド服
勝手にノースリーブだと想像して、日焼けしていないであろう丸い肩に萌えレメンタルブラスト
勝手に襟元はゆったりとしていると想像して、お辞儀の際に殊更強調されたであろう谷間にハァハァベスト
そして無言のヒミカさんの心中やいかに。
(男性同士で親指……親指……あんなことやこんなことも……次回作が……やだ私ったら……うん、いける……モヤモヤ)
413 :
名無しさん@初回限定:2007/09/15(土) 00:30:28 ID:FW0ecDUR0
|,__
|r==ミ、
|ノハ)))
| ゚ヮ゚ノl| <……
=⊂)/i !
||リ/l_」
|'
|
,ィ^i^!1-、
,(レ´  ̄ ヽ) オバババババババババ
i`_l !i_!li_!i!リ γ⌒'ヽ
jixi」*゚ヮ゚ノリ i ミ(二i
(ヽ)llΨ)ヽ ヽ、,,_| |ノ
ん/うt___|lう r-.! !-、
`'----
ノートンアンチバニッシュ
>>414 良く分からんが時を止める効果がある事だけは分かったw
それはさておき、セリアさんや、暑いのでバニッシャーで冷やしてくれんかのぅ。
唐突に思いついた疑問。
緑と赤には飛行能力はあるのか?
青と黒のウィングハイロゥ組は設定でも本編でも立証されてるので今更だけど、
赤と緑が飛べないという事は明言されていないような。
オルファは序章で飛んで戻って来たとかそんな事言ってたのでそれが言葉の通りの意味なら飛べるのかもしれないが、
飛ぶとしたらどういう手段を用いて飛ぶのだろう。スフィアハイロゥにでも乗るのだろうか?
となると緑も同様に自ら展開したシールドハイロゥに乗って移動出来る可能性が。
もしくは、音速でぶん投げた槍を落ちる前に自分で回収するという荒業からタオパイパイ方式とか。
赤は普通に飛べるんじゃない?
序盤の赤スピがアセリアと空中機動戦してたし。
普通に切り合いしてたって事は舞空術?
スフィアハイロゥって重力操作でも出来るのかね?
緑はどうだろう、個人差あるんじゃないですかねぇ。
トットコ走って頑張ってる方とかいらっしゃいますし。
「なんでよ…なんで浮かないのよぉぉぉ!」
「飛べないエスは、ただのエスだ」
『翠のS』今秋公開
「汚れているってこういう事さ!」
>>417 ソゥユートを襲った赤スピは赤ながらウィングハイロゥ持ちです
スフィア、シールドに飛行能力は在りません
オルファの発言はあくまで比喩表現です
よくある疑問だけど、結論から言うとスピリットは全種族飛べます。
ハイロゥは持って生まれたものではなく神剣能力の指向性や性質が顕現したものなので
鍛えれば赤緑でも羽で飛べるし、赤以外でもスフィアで魔法補助などができるようです。
ただ、これはあくまで特殊を通り越して不自然な育成なので
実際はポピュラーなハイロゥの組み合わせが一番各種族の能力を引き出せるのでしたというオチ。
まぁぴぃたんに乗ってプカプカ飛行するオルファは想像するだけで可愛いし
絵ヅラ的に萌えたりハマったりすればそれでいいじゃない。
420 :
417:2007/09/17(月) 09:04:16 ID:4pp+uWFa0
>>418 スマン、思いっきり勘違いしてた。
でも作中テキストで飛べ「ない」ってのは明確にされてるんだっけ?
設定資料集とか見る限り、形以上の具体性には触れられていないような。
>>420補足
スフィアとシールドの事ね>飛べない
>>420 ハイロゥは、スピリットが戦闘時に周囲のマナを取り込み、エーテル化、マナ化を繰り返す際のインターフェイスの役割を持ちます
青、黒は力の流れが放射状になるため、自分の後ろに羽根として発現しやすい
赤は力の流れが螺旋、円運動なので自分の周りを回る球体となる
緑は力を集中させて一枚の円盾型に発現させることが多い
(以上、設定資料集ハイロゥの項)
上記の説明をみると、スフィア、シールドが飛べない、とは明記していないが、少なくとも飛行にはまるで向かないことがわかる
そもそも明記されてないって点ではウィングハイロゥも飛べるとは明記されてないよな。
ということでハイロゥその物に飛行能力が付与されてる訳ではなく、スピそのものに飛行能力が備わっていてウィングハイロゥはその能力を高める補助機構という説はどうだろう。
個人的に桃白白方式で飛んでく緑スピとか好きなんだがw
>>423 スピたんにて、堕ちる飛行船から脱出する際、青・黒以外の面子はお荷物になった経歴あり
>423
なんでか知らんが南向春風氏の白目絵で腕組んで飛んでくエスの姿がそっこう浮かんだ…w
>>424 そういえばあったなそんなシーン。
となると飛行は青と黒の専売特許か。
427 :
417:2007/09/17(月) 12:47:31 ID:dOmY9foL0
ザウスの人はそんな設定覚えてないと思うw なるかなではミニオン亜種がいっぱい出てきたが……ハイロウなんて影も形も。
ミュラーも飛べるらしいがどうやって飛ぶのかは分からないもんな<これもザウスの人は(ry
望も(ry
>426
いきなり出来るわけではないというだけでは。青と黒のウイングハイロウも飛翔能力に差あるし、
赤緑ではさらに期待持てない気もす。
>>428 大丈夫、ザウスの人達が覚えて無くても俺たちは覚えてる(`・ω・´)
確か青が高度稼げて長距離向けで、黒はスピードあって短距離向けなんだっけ?
てかスピたんやってないんで確認しようがないんだけどミュラー先生って飛べるんだ。
という事は、訓練次第ではソゥユートや光陰もいけるのかな?
漢達の談義 ランデブー飛行編
>429
青が黒に対して上の飛行能力を持つということしか書かれてないな。高度と距離。
ミュラーのは『完全』の神剣能力かと思われる。ふかしな可能性もなきにしもあらず。
ちなみに船にはスピと゚ー゚ミュラーヨーティアだけが乗ってるわけじゃなかったりする。
でも完全スルーなのはなるかなの雛形なのかもしれんw
>>429 スピたんに大空の開拓者というやつがいてな、そいつは飛べるんだ
最高の開拓者である先生は全ての開拓者の能力を有するので飛べてもまあおかしくはない
因みに飛び方は、『風船』の一言で表せる
開拓者が飛べるのは、神剣の能力というより開拓者の能力っぽい
開拓者=完全を持つ者、だけど、完全は厳密には神剣ではなく、神剣の能力の一部を抽出したもの
その一部に合わせて肉体を改造・調整したのが開拓者
飛べるのは飛ぶ能力+飛べる肉体を両方持てたら可能になる、と
……ただ、龍の爪痕ってラクロック限界で減少した分が世界を削ったから出来た部分で、
しかもループかけられてるから爪痕の向こう側にはけっしてたどり着けないはずなんだが
向こうからこっちに来るにはループかからないんかな?
少なくとも航続飛行距離は
ミュラー先生>超えられない龍の爪痕>青>>黒
のはず
ミュラーさんがこっちに来れるとしたら、龍の爪痕が無いエーテル技術が生まれる前って事になるよな。
となると…300年以上前か?
>訓練次第ではソゥユートや光陰もいけるのかな
スレ的に考えるなら、ソゥユートが飛行できるかどうかよりも、ソゥユートに飛行能力が備わる事で
どういうメリットが発生するかの方が重要と思われる。
飛べる場合
「ユート様、哨戒の時間です」
「あぁ、今日はセリアとだったな。お手柔らかに頼むよ」
「えぇ、空からの哨戒も大分慣れた事ですし、今日は国境線沿いを最高速で飛ばしてみましょうか」
「おいおい、勘弁してくれよぉ」
「ふふ、もたもたしてると置いていきますよ」
「あ、おい。 …ったく」
飛べない場合
「ユート様、哨戒の時間です」
「あぁ、今日はセリアとだったな。でも俺飛べないぞ。二手に分かれるのか?」
「いえ、今日は私が空へお連れしますのご心配なく」
「え、セリアと二人で空の旅!?」
「ギロッ…何かご不満でも?」
「ハハハ、フマンナンテ、ソンナコトナイデスヨ?」
「…まぁいいでしょう。せいぜい振り落とされないようしっかり捕まってくださ、ひゃぅっ!!!」
「セリアどうした?なんか顔赤いぞ?」
「い、いえ…、なんでも、ありま、せん…」
「そ、そうか?でも体調悪いなら誰かに代わってもらった方が…」
「心配には、及びま、はぁっ、せん!全く問題、はぁっ、ありませんかrヒゥンッ!!!」
結論:ソゥユートは飛べない。
かっ飛んでますねw
LAKIO s
空を飛ぶ マナを飛ぶ
体突き抜けくせになる
ミュラー先生はあの触角を、頭皮が引き千切れんばかりの勢いで羽ばたかせて飛ぶ。
頭皮が剥がれても神剣の治癒能力でへっちゃら。
それと実にどうでもいい話だが方舟は爪跡の向こうにあったのか、それとも
爪跡の軌道上にあったのかって明言されてたっけ。
そういえばスピたんにおいてヘリオンの羽根が白いことに凄まじい違和感を覚えるのは俺だけなんだろうか。
心が染まってなくても黒い翼はウルカ特有のものなのかね?
>頭皮が剥がれても
それ飛んでないよねw
とどーでもいいトコに突っ込んでおく
>436
船はバルガ・ロアーを越えている。ちゃんと説明があるよ。
だけども一言で流してるのは笑えるけど。あれだけ畏怖の対象とも言えた断崖を越えたっていうのに何の感慨もないんだなこれが。
ノベルだと何故か断崖上空で方舟に到達する事になる。
漆黒の翼は仕様ですので、白くなっても苦情は受け付けませんw 冥加覚醒に合わせるくらいの演出は必要だった鴨。
ヘリオンはきっと黒光りする甲羽の下から白い薄羽根が出てくるギミックが。
ウルカさんの翼が黒いのはリュトリアムガーディアンの仕様だろうね。
部下看取るときも、深淵と契約した時も黒かったし。
>439
深遠との契約のアレはハイロウだったのか。腰布だと思ってたw たしかによく見るとハイロウだ。
部下の時はハイロウがちょっと確認できないな。
もしかすると、戦闘時だけ白くなる仕様なのかもw
きっとダークフォトンは健在ですね。ザウスの中では知らんが。
そういやウルカなんだが、ちょっと見てくれ。
ステータス画面の立ち絵で左手に持ってるのは何なんだろうか?
鞘ではないんだよね。
水筒?じゃないよな…。
なんかのホルダーっぽいけど。
もしかしてこれ使って居合いやってんのかな?
ヒント:脇差
ヒント:如雨露
ヒント:パンの耳
ピント:橋の上からレオタード激写! 漏れなく職質付き。
ヒント:人丸さんの幻想生物図鑑、探してるんだがどこかに落ちてないかな・・・?
ヒント:通報しますた
451 :
441:2007/09/20(木) 23:37:51 ID:+7VzI+9l0
いや俺もネタ参加してるしw
|"⌒ヽ
|ノ彡ヾ〉
|リ゚ ヮ゚リ <そうだっあれを使えばコウイン様への思いを心おきなく叫べるはずです!
|と))
,ィ^i^!1-、
,(レ´  ̄ ヽ) リ゙レ゙ル゙ラ゙レ゙ル゙
i`_l !i_!li_!i!リ γ⌒'ヽ
jixi」*゚ヮ゚ノリ i ミ(二i
(ヽ)llΨ)ヽ ヽ、,,_| |ノ
ん/うt___|lう r-.! !-、
`'----
バガバガバガバガバガバガバガバガデモズギ
>>453 ニム何してんの?w
扇風機、緑にやたら人気があるような気がすのは気のせいでしょうか?
約1名、暑さにとても弱い緑がおってな…
エスペリアさんを箱舟の赤の島に放置してみたいw
ECOの時代は家屋を緑スピで覆うのがトレンドだよね。
γ"⌒ヽ オ゙ヂヅイ゙デグォ゙ーリ゙ン゙、ザア゙ビメ゙ダオ゙モ゙イ゙ヺビドオ゙モ゙イ゙ニ゙
(.リノ彡ヾ〉 γ⌒'ヽ
!pリ゚ ヮ゚リ i ミ(二i
(ヽ)l ノ )ヽ ヽ、,,_| |ノ
/うt__/う r-.! !-、 . .┌――――――コ]
`'----――――――――――――┘
γ"⌒ヽ クォーリンはコーイン様をお慕い申し上げておりますっっっ!!!!
(.リノ彡ヾ〉 γ⌒'ヽ
!pリ゚ ヮ゚リ i ミ(二i ヘ、
(ヽ)l ノ )ヽ ヽ、,,_| |ノ ∩_ /´ 'ヾ アイタ
/うt__/う r-.! !-、 ⊂⌒ 从从リ .┌――――コ=[l l]
`'----―――――`ヽ_つ/>ヮ<ノつ―┘
>>456 歩いているだけで金色の霧を撒き散らすシムーンシヴュラ状態になりそうだ。
涼を取るために、戦場以外でも青スピが手放せないエス姉
――食卓。
「セリア……今晩……」
「もう……わかったわ我慢できないのね」
「おおお、いおい悠人! なんだ今の会話はっ」ヒソヒソ
「俺に聞くな! 分かるわけないだろ」ヒソヒソ
…………
……
「ん、ユート、コーイン、エスペリアの部屋の前で何やってる」
日常パートで光陰がいた方が楽しいのはわかった。
エロゲに男友人キャラは必須だよな
いたらいたで奥行きが出る。
。ー。 僕も居ますよ。
>>464 さりげなく新バージョン乙w
ファンタズマゴリアは男キャラ少ないよな。男でなくともふたなりのスピとか居ればいいのに。
という事で稲妻新メンバーラクシューレはふたなりでのんけでも食っちまうスピという仮説。
イラネ
お姉さまと呼ばれる今日子
スピリットにモテるソゥユート
少年兵(ショタ系)にモテる光陰
よし、完ぺk
ラクシューレは二刀流か。ファルちゃんも……。
クォーリンの相談に乗ると言いつつスキンシップを企図するのですね。
>>467 碧光陰はその日も同時に果てた。
ここでぬふぅのカットインが入る光陰と大将。
雑魚スピスレが立ってから早3年半、クォーリンは今後も結ばれる事はないんだろうかw
時詠みの目にも映らないそうです。
たくさんの人が色んなSS書いてきたが、この結果だけは誰一人として覆そうとしなかったからなw
まぁこれも彼女のアイデンティティーという事で、今後もこの関係を大切にしてあげようじゃまいか。
>>470 可能性の低い未来でも見る事ができるおbsnの目にも映らないということは・・・
おbsnの未来視ってわりといい加減だぞ
リミッター外さないと重要な歴史の分岐点とかじゃないと見れないし
__
「,'´r==ミ、
くi イノノハ)))
| l|| ゚ヮ゚ノl| <三日でかなう恋もあるなどとハイペリアの格言があるのですよクォーリン?
j /ヽ y_7っ= あなたにその気があるのなら私手ずから萌えの
(7i__ノ卯! が意念を叩き込んであげます。
く/_|_リ
実際問題ラプラスの魔状態で際限なく情報が入ってくるだろうから
器がこわれちゃうんじゃね?
決しておbsnの器が小さいとか言いたいんじゃないぞ
小さいのは器と言うよりお椀だ。
お猪口か(胸が
ザウス次回作
「悠作」
「光作」
同時発売決定。
ニムのメインの長編マダー?
「ユート様。こちらマロリガン地方より派遣されてきましたラクシューレです」
城の廊下という場所でエスペリアと行き合った俺は、エスペリアが伴っていた見慣れないスピリットの紹介を受けていた。
隙のない身ごなしから、ウルカに近いものを感じる。彼女はかなりの使い手だと聞いているから納得もいくものだ。
「君がラクシューレか、よろしくな。光陰がマロリガンの元首都親衛隊に凄腕がいるって言ってたけど、おそらく君のことだな」
彼女は上目遣いに俺を眺めると再び瞳を伏せた。
「コウイン様の仰るのが私かどうかは判断付きませんがね、私が親衛隊にいたのはその通りですね。
私ラクシューレは本日よりラキオススピリット隊隊長の指揮下に入ります。さしあたってはいかがしましょう?」
他人行儀さは感じるけど俺を隊長扱いはしてくれるようだ。そんなことで爪の先ほどの感動を噛み締めつつ、
髪をぼりぼり掻いて考えてみる。今日の予定からすると……何もないな。
「ああーそーだな。今日はゆっくりしていてくれて構わない。……ただ、明日の夜から警備任務に着いてもらうよ」
「それはお断りします」
「え? ど、どうしてだよ?」
いきなり断られるとは思いもしなかった俺は口をあんぐり開けて、エスペリアに視線を移した。
隊長の沽券に関わるからにはエスペリアの前でビシッと言ってやらねば……って、ちょ、
「ユートさま!」
袖を引っ張って廊下の端に俺を引き込んだエスペリアは小声で俺をたしなめる。
「な、なんだよ」
俺も小声で返すと、エスペリアが茶色い眉毛を困惑させながら言い渋って、結局言葉を発する。
「彼女は派遣なのです。それは本当なのです」
……こんなところにも社会の現実があるなんて! 絶望した!
「ラスフォルトの品格」舞台挨拶
今回ラクシューレ役をつとめさせて頂く事になりました、篠○涼子です。
大戦後の就職難という中での自立したスピリットの生き方、という難しい役でしたが精一杯(ry
一方、ラキオススピリット隊に正規雇用されたものの「派遣の時の方が手取り多かったし時間も自由に取れた」
と愚痴をこぼすクォーリンGラスフォルトさん。
. γ"⌒ヽ
. (.リノ彡ヾ〉
*・゜゚・*:.寿退職n pリ‘ヮ‘リ)ηキタワァ。. .。.:*・゜゚・* !!!!!
>>480 ニムがメインヒロインで
ソゥユートに攻略される話が見てみたいのさ
今さら思い立って積んでた舞台劇DVDを見てみた。
……爆笑。何というノリ。ふくよかなレスティーナは視界から追いやりたくなる気もしないでもないがw
ウルカの声があってるね。今日子も出番多いし結構イイ。オルファの過剰な演技は1cmくらい引くw
エスペリアは地味に良い。アセリアは声がもう少し低いと良いけどそれ以外は良かった。
コーイン……w オルファキックw 瞬イキロ 疫病神悠人w ヘリオンとニムはまあまあ。
時深さんもすこし早く出してやって。
二幕のチャプター画面でほっとくと何か笑える。
三幕があるなら直に行きたい。
窓から差し込む少し高めの陽光に目を細め、ああ、秋だなぁと実感する。
といってもこの世界は常春だから、春っぽい温暖な気候に変化などは無いのだが。
だがしかし、今日の日付はこっちで表記するところの「ソネスの月青ふたつ」。
ヨーティアがマナ障壁解除の失敗というポカをやらかした為全軍が一時撤退し、
俺はというとこうして問題解決までの間暇を持て余し、第二詰所の廊下を歩いている所。
とそんなことはどうでもいいのだが、とりあえず元の世界じゃ九月なので、
エトランジェとしてはどうしても今は秋だというイメージが先行してしまう。
「……お」
などとぼんやり歩いているうちに、廊下の先に第一村人、もとい、第一第二詰所スピリット発見。
特徴的な背の低い後ろ姿は、見慣れた黒い戦闘服に、これまた見慣れた黒髪ツインテール。
前が見えないほどの書類を両手一杯抱えているらしく、よたよたと足元が覚束ない。あ、バケツ。
「おい危n」
「わきゃっ!」
「……」
なんてお約束な奴だ。早速おいしい所全部独り占めですか。
「あたたたぁ〜……ゔう、なんでこんな所にバケツがぁ」
「大丈夫か? ヘリオン」
「あ、はい……ふぇ?」
手を差し伸べた俺にようやく気が付いたのか、きょとんと涙目のまま見上げてくる。
鼻の頭が真っ赤になっていた。どうやら真っ正直に顔から床へとダイブを敢行したらしい。
どうでもいいが、あひる座りのまんまなので捲くれたスカートからはパンツ丸出し。
ベタすぎて、つい噴き出しそうになってしまう。とか言ってる間にも頬っぺたがみるみる赤くなって。
「……あ、わ、わわわっ?! ユートさまっ?!」
まるで反応の良すぎる起き上がり小法師のように、ぴょこん、と勢い良く立ち上がるヘリオン。
よほど驚いたらしく、戦闘でも見せないような素早い身のこなしだ。
どうして敬礼しているのかは意味不明だが、これで頭にバケツを被ったままじゃなければなぁ。
==== 教えて!ネリー先生の一口いんたらぷとメモ Mind 1 ====
,べV ゚・ 。 ・。
/ 〃  ̄ ヾ; 。・゚・⌒) オキアガリコボシっていうのはね、
−=≡ ! i ミ(ノハソ o━ヽニニフ )) ユートさまの世界に古くから伝わるキョウドガングの一つなんだよっ
−=≡ !ik(i|゚ ヮ゚ハ彡。・゚。・⌒) 可愛い上に、何度倒しても起き上がってくるんだって。
−=≡ リ⊂! |T|!o━ヽニニフ )) へへ、ネリーみたいだね。ユートさま、褒めてくれるかなぁ。
−=≡ く/ ⌒)
−=≡ c し'
「……なんですか、今の」
「……さあ。それにしても、ふーん、なるほどなぁ。エーテルジャンプの影響、ねぇ」
「はい、シンギジュツですので、ヒケンシャのツイセキチョウサをしてみたいそうです」
「……被験者や追跡調査という言葉の使い方に微妙な不安を覚えるのは気のせいか?」
「はい?」
「いや。なるほど、今更ってそれでとりあえず健康診断と身体測定、って訳か」
「ええ、それで結果をヨーティアさまの所にお運びしていたのですけど」
半分書類を受け持ち、廊下を歩きながら話す。つまりその「調査」結果がこの書類ってわけか。
それにしては随分な量だけど、一体どこまで細かく調べたのだろう。ちょっと気になる。
「で、実際、問題は無かったのか?」
「あ、えと」
「?」
エーテルジャンプ施設は確かに便利だが、それで体調に影響が出るようだったら使用は出来ない。
しかしなんだかんだ言ってもあの自称天才科学者はこの方面に関して"だけは"信用できるので、
俺としてはごく軽い話題振りのつもりだった。しかし当のヘリオンは口ごもり、俯いてしまう。
「……あのですね。えっと……その」
「うん?」
「実は……」
「え? 聞こえない」
ごにょごにょと歯切れが悪い上、俯いたまま呟くので何を言っているのか聞き取れない。
しかたがないので少し身を屈め、ヘリオンの口元へと耳を近づける。
するとお下げを纏めている白いリボンに髪が当たり、当のヘリオンは一瞬ぴくりと身を硬くした。
それが引き金になったのか、何かを決意したように唇を引き締め、見上げてくる。
「は、恥ずかしいですから一度しか言いませんよ? その、みなさん胸囲と身長が……縮んでいるんです」
「……は?」
耳に吹きかけられる息の柔らかさにどきっとしたのも束の間。
頭の中は、たった今入ってきた情報整理の為だけに回転を止め、フリーズしてしまった。縮むって。
「……なんで?」
「わ、私にはわかりませんよぅ。でも、測ってみたら縮んでるんです」
「いや、別にそうは見えないけど」
少なくとも、ヘリオンの後ろ姿を見かけた時には、何も違和感は覚えなかった。胸囲は知らないけど。
しかし何を勘違いしたのか、俺の視線を受け止めたヘリオンは慌てて胸元を書類ごと両手で抑える。
「あっ、あっ、違います! 私はその……大丈夫でしたっ」
「え? そうなんだ」
「は、はいっ。えっと、私とニムと、それにオルファとネリーだけですけど……」
「そ、そっか。全色揃って、それは何より」
「いいいえ、こちらこそっ。ご、ご心配おかけしました!」
「……」
「……」
なんだ、この微妙に気まずい空気は。
「なんだい、遅いと思ったらこんな所で見つめ合って」
「お、ヨーティア」
廊下の角からひょい、と現れた天才科学者に、この時ばかりは心の底から感謝した。
誤解を招くような台詞はこの際置いておくとして、状況の打破には充分だ。
ぼさぼさな髪をがしがしと掻きながら、つまらなそうに歩いてくる。
「みみみ見つめ合っているなんでとととんでもありませんっ」
「冗談だよ。お、ごくろうさん。これで全部かい?」
「はいっ。すみません、お待たせしました」
「ああ、構わないさ。助けて貰っているのはこっちなんだ」
「あ……えへへ」
「丁度いいところに。あのさ」
「あん? なんだボンクラ、いたのか」
「いただろ、さっきからっ」
「五月蝿いねぇ。あたしは忙しいんだ、手短にしておくれよ」
「く、こいつは……」
面倒臭そうに言いながら、ヘリオンが持つ書類を数枚手に取り、ざっと目を通している。
それはいいのだが、なんでこんなに偉そうなんだ。
というか、髪を撫でて労って貰っているヘリオンと扱いが違いすぎないか。
いや別に撫でて貰いたいとかそんなんではないのだが、こう、人として。
「ふん、ほほう。少し調整が甘かったようだね。うん、もういいよ、机に置いておいてくれ」
「は、はいっ」
そしてそんなことを考えている間に、言い渡されたヘリオンがぱたぱたと廊下を急いでいく。
その頼りない後姿を目で追いながら、改めて尋ねてみた。
「で、一人で納得してないで教えてくれよ。エーテルジャンプなんだけど」
「ああ、知ってるのか。調整が甘いって言ったろ? 次には問題なく使えるようにしておくさ」
「次って、そんなに簡単に直せるものなのか?」
「装置の仕組みは前に教えてやったろ? つまり、エーテル化させた肉体を再構成する際の、概念との差だ」
「……は?」
「あー……やれやれ、凡人に噛み砕いて説明するのは難しいねぇ」
「凡人で悪かったな。だけど隊長として、理解出来なきゃ使う訳にはいかないぞ」
「……ふうん。つまりだ。概念とは、まぁ、肉体の設計図みたいなものさね」
「肉体の設計図? DNAみたいなものか」
「DNA? なんだい、そりゃ」
「いや、実は俺もよく知らないんだけど、あっちの世界で」
==== 教えて!ネリー先生の一口いんたらぷとメモ Mind 2 ====
,べV ゚・ 。 ・。
/ 〃  ̄ ヾ; 。・゚・⌒) DNAっていうのはね、ユートさまの世界の言葉で、
−=≡ ! i ミ(ノハソ o━ヽニニフ )) お魚に含まれるエーヨーソのことなんだよっ。
−=≡ !ik(i|゚ ヮ゚ハ彡。・゚。・⌒) 食べるとすっごく頭が良くなるんだって。
−=≡ リ⊂! |T|!o━ヽニニフ )) あ、でも、ネリーには必要ないけどねっ
−=≡ く/ ⌒)
−=≡ c し'
「……なんだい、今のは」
「……さあ」
「つまりその生体物質が遺伝子情報とやらを司る塩基配合になっているのか。なるほど、興味深い考察だね」
「いつの間にか俺より理解している!?」
何だかよく判らないが、恐るべしヨーティア。伊達に大天才とか自画自賛している訳じゃ無いってことか。
メモとか取ってるし。俺、そこまで詳しく説明していないよな。本当に大丈夫なのか?
「まぁ、それは置いといてだ。そのDNAとやらの命令が、上手く肉体にまで伝わらなかったらどうなる?」
「……困る」
「そのスカスカな頭にはラナハナ程の価値も無いのかい。落書きされた設計図を渡されたら、どうなるかって話だ」
「……お、おお。なるほど」
微妙に馬鹿にされているような気もするが、言いたい事はぼんやりと判った。
つまり、設計図の通りに作ろうとしてもそこに誤った寸法が混じりこんでしまったら。
「そうだ、再生された肉体の構成にもずれが生じてしまう。なら、落書きされないようにすればいい」
「なるほど。で、つまりはどうするんだ?」
「……いや、期待したあたしが馬鹿だった。まあその辺は任せておけ。原因が判れば解決可能、そういう事だよ」
「? まぁいいや。で、何だってヘリオン達だけには影響が出なかったんだ? そこだけ教えてくれよ」
「出なかったんじゃない。減少は、絶対値ではなく比率で生じていた。極小だが、観測されないだけで影響は出ている」
「???」
「……ユート、もう少し数学を勉強しろ。自分で考えたり予測する脳みそくらいは詰まってるんだろ?」
「……悪かったよ」
ぽんぽん、と頭を軽く叩いてくるヨーティアの眼差しが、普段絶対に見せない慈愛に満ちてきているのが心に痛い。
口は悪いが、本気で心配してくれているのが伝わってくるので、余計凹むというか。
これならいっそ呆れ顔で罵声を飛ばしてくれた方が、こっちも幾らか気が楽だ。
「そうさね、%攻撃を受けたと思えばいい。HPが多ければ多いほど被害は甚大になるだろう?」
「……おお!」
急に判り易い説明がきた。これなら俺にも理解できる。なるほどなあ、って。
「強く打てば、大きく響く。打楽器と同じさ。逆にポテンシャルが低ければ、影響力は殆ど干渉しない。当然だ」
「……なぁ、それって」
「理解できたかい? まぁ、そっとしておいてやんな。幸い、気づいていないようだし」
「……」
ヨーティアと二人、丁度廊下の角を曲がろうとしているヘリオンを無言で見送る。
急に差し込んできた西日がそのちんまい背中を殊更強調してオレンジ色に黄昏させていた。
悪いと思いながらも、つい心の中だけでこっそり応援してしまう。あ、たらい。
「はぅっ! ……あいたたたぁ」
「……」
「ゔゔう〜、なんで天井から金たらいがぁ。縮んじゃうじゃないですかぁ」
「……」
頑張れヘリオン、晩成型なのは伊達じゃないんだ。……多分。きっと。もしかしたら。
毎年9月はヘリオンの月らしいです。9位なだけに(ぇ
>>485 >三幕があるなら直に行きたい。
ノシ
ヘリオンの九囲は晩秋型なんですねw 秋の深まりと共にしみじみと色づくドングリレベルでも俺は、俺はぁぁぁっっ
ということで、減ってしまった分は一体何処に……
「ユートさま見つけました〜」
おぶっ。廊下を曲がったところで急襲を受けた俺は身を躱す暇もなかったわけで、
撓わな秋の実りに感謝の意を捧げる生け贄になりそうなすんでの所で僅かに残存する
谷間の空気を秋の避難訓練の階段に溜まった空気を吸いつつ逃げるというハードな技法を
一瞬思い出して訓練の大切さを切実に実感しつつ落ちる所で実りの先端に指が掛かったが為
我知らずにちょこっと摘んで強めにしてみたら甘え転がる様な声が肉壁を伝って耳朶に伝わり
新鮮な秋の空気を肺に取り入れ調子の悪いエーテルエンジンのようにゴホゴホ咳き込んでリバイブしてみた。
――説明は要らないと思う。そう言うことで。
「あら〜」
俺をマナに還しかけた驚異が小首をかしげて俺をしげしげと見る。視線は定点観測。
あの、どこを、見てるんですか? いや、そんな大胆なっ。
「ユートさま〜なんだかあそこがキツくなってるようですよ〜もーえっちですねぇ〜」
頬を秋色に染めて微笑んで自己完結している人に言われても俺自覚ありませんよ?
命の危機だったんだぞ?! 別に秋のキャンプでテントを張った形跡は……だけど確かに最近いずいというか定位置に収まりにくいというか……。
==== 教えて!ネリー先生の一口いんたらぷとメモ Mind 3 ====
,べV ゚・ 。 ・。
/ 〃  ̄ ヾ; 。・゚・⌒) いずいって言うのはねハイペリアの一地方で使われる
−=≡ ! i ミ(ノハソ o━ヽニニフ )) ほーげん何だって。へへーんだ。オルファよりネリーの方がくわしいもんね。
−=≡ !ik(i|゚ ヮ゚ハ彡。・゚。・⌒)
−=≡ リ⊂! |T|!o━ヽニニフ ))
−=≡ く/ ⌒)
−=≡ c し'
「うふふふふ〜〜わたしが〜小っちゃくしてあげますからこちらへどうぞ〜」
「いや、ハリオン! 全然そんなことないからっっやめて、アッーーーー」
三幕見たいなあ。ユーフィーとタイムアクセラレイトを是非w
>>495 乙であります。
パーセンテージダメージという事は緑組の被害は甚大ですね。
クォーリンは逆に歓びそうですがw
とりあえずいちいちインタラプトしてくるネリーが可愛いですね。
それからDNAじゃなくてDHAだぞネリーとお約束なつっこみをw
,ィ^i^!1-、
,(レ´  ̄ ヽ) ザガナ゛ザガナ゛サ゛カ゛ナ゛〜ザガナ゛ヲ゛ダベル゛ド〜♪ア゛ダマ゛ア゛ダマア゛ダマ゛〜ア゛ダマ゛ガヨ゛ク゛ナ゛ル゛〜♪
i`_l !i_!li_!i!リ γ⌒'ヽ
jixi」*゚ヮ゚ノリ i ミ(二i
(ヽ)llΨ)ヽ ヽ、,,_| |ノ
ん/うt___|lう r-.! !-、
`'----
499 :
名無しさん@初回限定:2007/09/29(土) 22:49:06 ID:gGNYlQIs0
すまない
少したずねたいんだがたった今アセリアをインストールしてやっていたんだが
OPのムービーが流れるところでとまってしまうんだ
どうしたら解決できるか教えてくれないか?
ちなみにグラボはオンボで3Dベンチマークによれば3Dは表現できないそうだ
>>489 スレ違い。
作品別か公式のサポートで。
でも話聞く限り、マシンのパワー不足っぽい。
アセリアOPには3D使われてるからそのせいだね
502 :
名無しさん@初回限定:2007/09/29(土) 23:03:16 ID:gGNYlQIs0
>>501でもさGフォース7400を積んだvistaでも試したけど
同じ画面でとまっちゃうんだよ
503 :
名無しさん@初回限定:2007/09/29(土) 23:05:26 ID:gGNYlQIs0
>>500 ごめん他のスレはもっとスレ違いっぽかったから・・・。
>>503 ここも十分スレ違いだから。
それからsageれ。
さて、迷える小羊が救われた所で。
「パパ〜、こっちこっちぃ」
「おいおい、走ると危ないぞ」
「平気だよ〜」
ぱたぱたと忙しなく駆けて行くユーフィーを呆れながら見送る。
「やれやれ……無鉄砲なのは、誰に似たのやら」
「……誰?」
「……両方、かな」
「うん、わたしもそう思う」
隣で楽しそうに笑うアセリア。微笑み返し、その髪をそっと撫でる。
するとくすぐったそうに目を細めながら、彼女は続ける。
「ところでユート、その服……気に入ってるのか?」
「……いや、別に」
別エンドへタイムシフト
「ユートさん、風邪引きますよ」
耳元で囁かれるくすぐったさに、ぼんやりと目を覚ます。
細く開けた瞼の先で、微笑む翡翠の瞳。照れ臭く、思わず寝たふりをしてしまう。
「ユーウ?」
「……」
「その服、気に入ってらっしゃるのですか?」
「……」
寝たふりは続く。
で、ネタ振り。
雑魚スピだって女の子、戦闘服オンリーだけではなくお洒落のひとつにも気を使ってみたいお年頃。
彼女達が現代世界の話を聞いて、羨ましい、着てみたいと思う服装って何だろうとかふと思った。着せてみたいじゃなくて。
話だけだと服飾関係は、それほど憧れみたいなもんは沸きにくそう
なんらかの視的資料がないとイマイチ分かりにくい分野だし
>>506 そういやソゥユートはあれしか着てないよなぁ。
状況考えればあれ一着しか無いはずだろうにw
>スピたちのファッション
ただ聞く相手が悠人、光陰になると、現代ファッションでも限定されそうだな。
悠人:全然分からない。
光陰:趣味全開(ゴスロリとか)
でも伝道者には今日子も居る事考えると、もうちょっとメジャーな感じにはなりそう。
>>507 アセリアが細工物に凝ってる事考えればスピにもそれなりに着飾る習慣はあるはず。
一応町の人達の服装の絵なら、エスルートで子供とその親のがあるにはあるけどあれだけだと難しいよな。
思いつきだけで言うなら
セリア:ローライズのブーツカットパンツに、キャミソール
ネリー:TシャツにボーダーロンTでデニムのミニスカ
シアー:フリル付きワンピ
ナナルゥ:レザーパンツにタンクトップ
ヒミカ:古着系カジュアル
ハリオン:タートルネックのニットにデニムパンツ
ニム:Tシャツにショートパンツ
ヘリオン:キャミワンピにカーディガン
ファーレーン:バギーパンツにノースリーブ
年長組は主にパンツ系になるのではないかと予想。
やっぱりスカート派とかニーソックスは少なくなるのかな
ユニフォームで飽きていますからとか言って
>>508 住職のこともたまには思い出してやってください
>>509 幻視した
セリアにフリフリヒラヒラなゴージャスで可愛いドレスを着せたい
似合わないとかガラじゃないとか騒いで抵抗するセリアを着せ替え人形よろしくメイクアップするスピ仲間
その際、女王陛下からドレスを下賜されるものの・・・
むしろ悠人がメイド服
ソゥ・ユート顔可愛いから似合いそうだな・・・ハァハァ・・・
そしてソゥ・ユートの服を取り合う年長組
そしてソゥ・ユートの本体を取り合う年少組
服をうばわれて下着姿で立ちはだかる可燃物
☆ミカちゃん第二詰所ドレスルーム
☆ミカちゃんのドレスや小物・クツなどをたっぷり収納できる
ドレスルームが新登場!付属のハンガーはスタンダードなものが
6個付属するほか、上下に分かれたお洋服をかけるのにぴったりの
セパレーツ用ハンガーが2個付属、さらにヘリちゃんやニムちゃん、
ネリシアちゃんドレスをかけるのにぴったりの子供用ハンガーも付属します。
神剣を収納するのに便利なチェストは、2つのチェストを積み上げる
レイアウトにすることもできます。開くとウォークインクローゼットの
様なお部屋として、閉じるとかわいい箱舟型のバッグになり、
別詰所のエトランジェをしまうこともできます。
メーカー希望小売価格 3,150ルシル(税込)
638 ラキオスおかいもの部隊 sage New! 33X/チーニの月/赤二つの日 20:35:32 ID:?
娘に頼まれて買いにいったんだけど「悠人」と「今日子」は売り切れた
再入荷は来月らしいよ
「光陰」はワゴンに山済みになってけど
「あ、あああのこういうの大人買いって言うんですか?」
どさっと、稲の妻な人。
しかしエトランジェを仕舞えるバッグとはw
セリアの所の子供達がおママゴトでもしそうですな。
「このポニーテールとユートはふーふだよ。はい、いってらっしゃいのキス」
とある商店にて特売品を発見
☆シカちゃん第二詰所ドレスルーム 製造:フセリア製作所
メーカー希望小売価格 1,750ルシル(税込)
今気付いたが、税込みってw
戦後のどさくさで懸案だった財政浮揚政策をごり押しですか陛下? そりゃ命狙われるわ。
||Φ|(|´|Д|`|)|Φ|ア、アレ?
たまにはいいかと思ったのよ。
机の上に飾ってあるドールハウスの中でつまらなそうにそっぽ向いてたから。
無理矢理胸ポケットに詰めて、電車に乗って秋葉原。
その手の店に入った時には、呆れたような溜息付いてた。
でさ、目的はヘリオンのカーディガンだったからその辺りを冷やかしてたら、
胸のポニーテールがそわそわ落ち着かなく動いてんの。
なんだろうと覗き込んでみたら、キャミのコーナーに視線釘づけ。
で、視線に気づいた途端、もぞもぞと居心地悪そうにポケットの奥に引き篭もり。
仕方が無いのでキャミソールと、それに合わせたブーツカットパンツを買ってみた。
家に帰ってから買って来た服と一緒にドールハウスに放置したまま忘れてたんだけど、
次の日にはちゃんと着替えたらしく、部屋の片隅でじっとこっちを睨んでんの。
面白いので、今度は試しにワゴンで買った「光陰」を隣に置いてみた。
そしたら次の日には元の服装に戻ってた。「光陰」は何故か机の下に落ちていた。
ラキオス城の眼下に望むヴァーデド湖にはヴァッシーがいますか?
「あ、ほらユートくん沖の方で今なんか動いたよ!?」
「あれは、簀巻きの光陰をセリアが投棄したんだな」
翌日、御前会議にて
「エトランジェユートよ、湖へのゴミの不法投棄について一般市民から相当数の苦情が届いています。今後ゴミは決められた日に、決められた場所に出すよう、スピリット隊に周知徹底させなさい」
つまり、
ントゥたんはヴァーデド湖の
最底辺で長年じっと息を潜め、
高嶺悠人が来るのを待っていたのか
うむ、流れ着いたぼろに幼女は近づいてはいけないとのお触れも追記せねばw
だが、人形を抱え込んでるから子供は興味津々で親がちゃんと手を引いていなければ。
>526
セブン辺りで出てきそうですw
>>526 でもやっぱり
レスティーナの施策の為に
もう出るに出れないUMA状態な罠。
良く判らないが、そのままヴァーデド湖が温泉化とかしたら
イオが凶器もとい狂喜乱舞しそう。生態系破壊とかはともかく。
「ホントなんだってばセリア! ね、シアー見たよね!」
「うん〜おっきな蛇みたいなのとその頭の上で女の子がじっちゃんじっちゃんってね〜いってたの〜」
「なによそれは。門限破りの言い訳ならもう少しマシな事言いなさい。罰として一週間外出禁止ね」
やったほうも凄いが気付いた>530も凄いw
全然違和感の無いたて読み会話は始めて見たw
なんという盾w
ここ最近ずっとシアーの事を考えてるうちに、シアーは実は病んデレな部分があるんじゃないかと思えてきた。
瞬の凄まじい病みっぷりに隠れて、全く際立たないけどな。
酸化セリウム、別名セリア(CeO2)は触媒、セリアックセンサなどに使用され、多くの研究が行われています。
たとえばZrイオを少量添加(神剣開放といいます)するとツンセンサに使えますし、
ツンを刺激する性質を利用した複合セリアックデレ透過膜、ヘリオン電極、ハリ化触媒などがあります。
これからもイオドーピングによる様々な機能をもつネリ化セリウム系セリアックの建設、
ディバインマジック、エスペリア燃料電池用電極などへの応用が期待されます。
ごめん、なんとなく酸化セリウムでググってみただけ
触覚生えて台所をかさかさ徘徊している雑魚スピの群れを幻想してホイホイ用意した
>533
パンフのネリー死後を見るともうね。あ、デレじゃないか。
>534
透過膜を使えば○リアさんもデレに! え、成分が含まれてないので不可?
ハリ化触媒はぎうにうに混ぜてお飲み下さい。
エスペリア燃焼電池はちょっと燃え尽きるのが早すぎてH2(ハリヘリ)ロケットの補助に使うには不向きですねw
>535
へ* *へ
/ '´⌒ ヽ \
| ゙「_~~_ i
ヾ(!゚ ー゚ノ
⊂「[]! Y![]つ
ノ_!!人!ゝ
/_ノ >_>
みんなのヒーローコーインマン参上!
あれ?なんかヒワイw?
んじゃ生活良品セリアにちょっと行ってくる。
/
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i| |i
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::::::::::; ; ; ; ; . . . . i| 人 |i . . . ; ; ; ; ; ::::::::
バ ル サ ン! \::::::::; ; ; ; . . . . ノ 从从 ヽ. . . ; ; ; ; ::::::::::
∧/|_ ::::::::::::::; ; ; ; ; . \ ゞ く . . . . ; ; ; ; ::::/::::::::
」\三≡ '´ ヘヘ/ ::::::::::; ; ; ; \. . . )) '´⌒ ヽ ((. . . //; ; ; ::::::::::::::
く_\\ ノ ソノ从ハ)ゝ ::::::::::; \. . . . )) | ゙「_~._~i ((. . . //; ; ; ::::::::::
〈__`>と(リ_"Дノリミ ::::::::::; ; ; \ )). ヾ(!゚∀゚ノ ((. . . /; ; ; ; ::::::::::::::::
L //ρ)甘!) 川 ::::::::; ; ; ; \ )) ⊂「[]! Y![]つ (( /; ; ; ; ; ::::::::::
L./ー く/_|j〉 ノ丿 ::::::::::; ; ; へ从从へ ノ_!!人!ゝ へ从从へ、、; ; ; ; ::::::::
二 三 (ソ`┘ 彡 ; ; ; 从从へ从 /_ノ >_> 从从へ从; ; ; ::::::::::::::
>>533 パンフ持ってないので、良ければ詳しく。
>>536 >パンフのネリー死後を見るともうね。あ、デレじゃないか。
おれも持ってないのでよろしく。
って死ぬー!?
サブスピリット没設定
(サブスピリットたちのその後として用意したもの)
ネリー / シアー
【シアーのみ生存】
戦後、軍を抜ける。その行方は誰も知らない。
ただ、非公式ではあるが、姉の姿を探す様子が記録に残っている。
(舞台劇パンフより)
>>533 病んデレっていうのはちと違うような
内にこもる分、刃傷沙汰の可能性は微少に高い気もするが、
スピたんを見るとやっぱりお花畑二号にしか見えないw
シアーの「願い」はお菓子の家かなあ。
話は変わるが、時深ルートの佳織って余計な要素だね。
お遊び臭が強いからとやかく言う物ではないかもしれんが一緒に小鳥も付いてくればいいのに。
ザウスの人は、捨取選択が苦手なのかな?
「あ、あれ私…ここは」
「カオリぃ!」
「よく帰って来ましたね、佳織ちゃん」
「オルファ? それに、えと、おbsnも?」
「タ イ ム シ フ ト !」
「わ、わわわ忘れないよお兄ちゃ〜…」
「カ、カオリぃ…」
_ , ヘ , ヘ _ _ ,ヘ
, ^》ヘ⌒ヘ《ヾ '´ ⌒ヽ '´ ヘ ヘヾ ' ` ^ヽ '´ ⌒ヽ 〃 ' ^^ヾ 〃 ' ヘ ヘヽ '´ ⌒ヽ 〃/::::|ヽ
( リ〈 !ノルリ〉)) ! l」」ルl」」 ノ〈从ハ从〉ノ ル从ルリゝハ」」」l」」〉 i ハ从从リ ノi ミ从l~iルソ ! ソノノ~))) ∠ <====ゝ
/ ̄ ̄ ̄ ノノ(!リ゚ ヮ゚ノリ(( i !ゝ゚ -゚ノゝ 从ヲ´ヮ`ノヲ从リ゚ ー゚从 ヾゝ゚ ヮ゚ノゝノノゞリ゚ ヮ゚从(((ヾ(i|゚ -゚ノi|く人リ゚ ー゚ノiゝんヘi」゚ -゚ノ」
カサカサ ~ ̄> ̄> ̄> ヽ  ̄> ̄> ̄> ヽ ̄> ̄> ̄> ヽ ̄> ̄> ̄> ヽ ̄> ̄> ̄> ヽ ̄> ̄> ̄> ヽ ̄> ̄> ̄> ヽ
人がいない間にこんなに繁殖するとは。おそろしい〜。
ファーニム昆虫記を著しちゃうよ?
なんか節足の数が足りないような
夕暮れ時の第二詰所廊下。
とある部屋の前を通りかかると、半分開きっぱなしの扉の向こうで、窓際に佇む背中を見つけた。
木製の椅子に足を組み、設置されている机の上で頬杖をついている。
ぼんやりと外に投げ出されている視線は、どこか投げやりで覚束ない。
微かな風が時折後ろ髪をさらさらと嬲り、長い影の軌跡を揺らす。
西日を浴びて朱色に染まりかけた幻想的な横顔に思わず息を飲み、
ノックをするのも躊躇われ、吸い込まれるように部屋へと足を踏み入れ、歩み寄る。
もともとスピリットは美形揃いだが、この雰囲気と表情は反則だ。
いつもは快活な蒼い瞳が、今はただ橙色の風景を単調な紫色に反射して。
どこか頼りなげにすぼめた肩のラインはこのまま消えてしまいそうな儚ささえ帯び、
それでいて周囲を拒絶でもしているかのようで、見ているこちらの方が不安になってくる。
「セ――――」
湧き上がる保護欲。理屈ではなく、放っておけない。
喉まで出かかった言葉も忘れ、そっと近づき、ただ出来るだけ優しく肩に手を添える。
ぴくっと小さく反応する、意外と華奢な身体。併せて揺れる、ポニーテールの影。
無意識なのだろうか。静かに頬杖を片方だけ外し、その手をゆるゆると差し伸べてくる。
滑らかに流れる細い指は、何かを捜し求めているかのように彷徨い。
やがて肩に辿り着き、縋りつくように絡めてきた指はひんやりと冷たく、ドキリと心臓が大きく跳ね、
―――― 見事なまでの指四の字固めを決められていた。
「〜〜〜〜〜〜ッッッ!!!」
悶絶。
痛い。いや、痛いなんてものじゃない。痛すぎて声も出ない。
なにせ関節ががっちりと極められてしまっている。しかも当人は全く気が付いてはいない。
相変わらずぼーっと窓の外を眺めているし、頬杖に乗せた瞳も未だに焦点が微妙にずれている。
なのに、さっきまでの甘酸っぱいような切ないような雰囲気などは遥か後方バルガーロア。
じゃなくて、この状況で気が付かないというのは流石にどうかしているだろう。ぎゅむ。
(くぁWせDRFTGYふじこLP;@☆σ( ・∀・)σ!!!?)
に、握りこみやがったこの馬鹿力女。どこでそんな余計な高等技術を。
ちょ、ほうっとか黄昏めいた溜息ついてる場合じゃないって。もう全然色っぽく見えないから。
っていうか溜息がほわほわと白いのはアイスバニッシャーかなにかなのか?
いや、そんなことより折れる、このままだと本当に折れてしまう。助けてミュラー先生。
やば、混乱してきた。生まれて初めて脳内エンドルフィンが分泌される音なんかも聞こえてくるし。
なるほど、人間、末梢神経の一本に損傷を受けるだけでも簡単に意識が飛ぶものなんだなぁ。
あ、ばあちゃん、久しぶり。俺も佳織も頑張ってるよ。ちょっと別世界に飛ばされたりはしてるけど。
え? どうしたんだよ両手を上下に動かしたりなんかして。なに? ああ、なるほど。その手があったか。
「―――― し、死ぬかと思った」
死力を振り絞って空いていた手を伸ばし、机をぱんぱんと叩いた所でようやく開放される。
どうして彼女がタップなんか知っているのかは疑問だが、取りあえずは助かったようだ。
ふと見ると、部屋の片隅に立てかけられた『熱病』が嬉しそうに青白い光を放っている。
どうやらスピリットの力で手加減無しだったらしい。
とすると指がまだ繋がっているのは僥倖だろう。関節が所々紫色に鬱血したりはしているが。
それにしても、まだぼんやりか。頬杖を両手に戻し、彫刻のように固まったまま。
何かに思い詰めているのか、それとも単に自分の世界に耽っているのか、想像もつかない。
指にふーふーと息を吹きかけつつ試しに尋ねてみる。
「なぁ、セリ」
ひゅん、と何か、耳元を掠めた。と同時に後方で響く、カッという短く高い衝撃音。
「……」
目の前のセリアに、表情の変化とかは無い。動くそぶりも見せない。
側に立っている俺に気が付く様子も無く、依然として一心不乱に何か考え事をしている。…ように見える。
ぱっと見、夕日を眺め、憂いに浸っている儚げな美少女。いや、その表現もあながち間違ってはいない。
何度も言うようだが、スピリットは美形だ。妖精という呼び名が外見から来たものだと充分以上に頷ける。
だがしかし、いざ戦場に赴けば、たちまち彼女達は戦乙女へと変化する。その特徴でもあるハイロゥ。
ブルースピリットの場合は、白く目映く輝く両翼、ウイングハイロゥを大きく背中で羽ばたかせながら。
ふぁさふぁさふぁさふぁさ。
「……」
いやだから、何故ここでそんなものを広げる必要が。
恐る恐る振り返ってみると、扉に突き刺さったままの氷の刃が鋭くマナを放出していたりして。
背筋がぴん、と伸びた。これ以上ここに居続けていると危険だと、本能が告げている。
ああ、やっぱり様子を見になんて来るんじゃなかったな。いくら両手を握ったネリーに
『ユートさまぁ、一生のお願いっ』
なんて涙目&上目遣いでお願いされたからといって、今の彼女の相手は少々、いやかなり荷が重すぎる。
これじゃあ対話のテーブルにつく前に、自動迎撃システムによって存在自体を抹消されかねない。
消えゆく氷の刃をノブ代わりにそっと摘んで扉を開き、音を立てないように身を滑り出す。
虎口を逃れ、廊下を暫く歩いた所で、ようやく身体が警告を告げてきた。呼吸をしてくれ、と。
「はぁ〜〜〜。……うーんだけど、怒ってるって感じでもなさそうだったし。なんなんだ、一体」
深い溜息をつき、首を傾げつつ、まだ怯えているであろうネリーの居る食堂へと戻る。
思い出したように痛む指の節々。もう、保護欲とかはどうでも良かった。理屈とかそんなんじゃない部分で。
====================
「―――― あ、あら、もうこんな時間? いけない」
日が沈みかけ、部屋が薄紫色に包まれる頃。
ようやくセリアは我に返り、辺りを見回す。傍らには、ぼんやりと鈍い青を放つ『熱病』。
ふと、何故マナを放出しているのか頭の隅の隅が疑問に思うが、取りあえずは柄を手に取りつつ、
「やっぱり躾を間違えたのかな……あの年になってまだニムのおやつをつまみ食いで横取りするなんて」
窓の外の景色に目を向け直し、先程からの思索の続きを口に出す事で整理してみようと試みる。
「育ち盛りだから自分の分だけじゃ足りないのは判るけど……止めさせないと、駄目なのは確かだし」
無意識に指で後ろ髪を摘み、目の前でくるくると弄っているのにも気が付いてはいない。
「その都度怒るのももう効果無し、か……あれ? 何かこう、もっと覿面なお仕置きを思いついたような」
そして、貴重な犠牲の元に編み出された幻の技も既に忘却の彼方、遥か後方バルガーロア。
「んー、誰か来たような気もするんだけど。……さ、それはそれとして、夕飯の仕度をしないとね」
切換の早さが彼女の長所。軽く頭を振り、気を取り直す。
ぱたぱたと部屋を出て行く後姿。その背中には、未だふぁさふぁさと真っ白な翼が羽ばたいていた。
直後、食堂発ネリーの絶叫が文字通り音速で第一詰所にまで到着し、
丁度食事を取っていた悠人の背筋が条件反射的に極限まで伸びたのは言うまでもない。
ヤンっぽいかなぁだめかなぁ。しかもシアーじゃなくてセリアですけど(汗
>>552 乙です。
まぁヤンというよりは、セリアさんの素(エーテルシンク
つーかセリアさん一人の転寝でこれだと、10人もスピ抱えている二詰は前線級の危険地帯ですねw
>552
子供の教育にはパパも参加して貰いましょうセリアさん。
迎撃システム脆弱化のためには情報部によるハニートラップが有効かと……。
ヽ)/
∠´ ハ`ゝ セリア?ハニープレイにしてやんよ
彡//ノハハ〉
ゞ(リ ・ω・ノ!=つ≡つ
(っ ≡つ=つ
/ ) ババババ
( / ̄∪
なんか知らんけど、wikiにヴァッシーが収録されてる。ビミョーな気分だw
クォーリンの神剣は峻雷だとか書くんじゃないぞ!? わかってるな!?
既にユーフォリアが鞘だとか、ここよりも妄想開闢中
ユーフォリアが蛸だとか
やはり触手か
つまりwiki的には、ユーフィはストレスによって自分の足を食べることがあるのか
鞘師智也にユーフィーが嫁ぐと聞いてやって来ました。
まぁみんなでネタ共有する分にはいいんじゃまいか。
問題はここでのネタがさも公式であるかのように語られてしまう事であって。
>>555 ユーフィーが鞘なのは聖なるかなの公式設定。
ここでのユーフィー関連はントゥたんとの絡みが主流なので恐らく関係無いと思われる。
もっとも、この設定も何事も無かったかのように変えられてしまう事もあるだろうけどw
wikiのクォーリンの項目見て思ったんだが
>マロリガンの偵察隊とサーギオスの遊撃隊の交戦で生き残った二人のうちの一人である。
生き残ったのってウルカとクォーリンの二人だけって事だよね?
この書き方だとクォーリン以外にももう一人仲間が生き残っているような誤解を招く気が。
562 :
555:2007/10/13(土) 01:14:30 ID:yI2gpWYi0
そうなのか? そこの意見交換板で↓
59 : 名無しさん 2007/08/29 (水) 19:41:46
ユーフォリアって「鞘」の所有者で確定なのか?
それっぽいことはスキル説明で書かれてたけど,公式設定ではまだなんとも言われてないと思うんだが.
60 : 名無しさん 2007/08/29 (水) 19:45:57
↑書き忘れてたけど,永遠神剣一覧表のところな.
連投すまそ.
61 : 名無しさん 2007/08/29 (水) 20:17:00
>59
うん、今の公開された情報では推論の域を出ないと言えるかも。
そして同理論で天位アセリアも。
って書かれてたから一応スキル説明全部読んでみたけど、夢で出会ってるだけで
公式設定って程ユーフォリア=鞘だとは名言されてはいないようなんだが。
サージングオーラ?以外でソースあるのかな? 俺見落としてる? ってそもそもスレ違いか。
>>560の2行目の言うとおりなのは激同だしね。
563 :
555:2007/10/13(土) 01:15:25 ID:yI2gpWYi0
>>563 サージングオーラの解説以外では無いね。
「ゆーくんと話すときは何故か鞘の形をしている」と匂わせてるだけ。
ただ、おかんの「永遠」が天位の神剣の仮の姿という前提がある以上ほぼ確定だと思うけど、
ミスリードの可能性もあるので、やっぱり推測の域は出てませんな。
「○を護る虚無の盾」 とかナルカナの鉋にあるね。
未来を見通してくれる便利な神名システムに感謝の意を表しつつ、ユーフィの夢の中へ不二子ちゃんダイブ。
まあ今んとこ、確定ではない、でOKでしょう。
ユーフィーは規格外だから三章で子供に悠久を譲るとか有ってもおかしくないし(阿鼻叫喚)
566 :
555:2007/10/13(土) 11:21:52 ID:XziJ43JE0
寝落ちスマソ。そしてレスd564、565。
しかしwikiってアセリアやなるかなのライトユーザーがあれ?とか思った時に
「痒い所に手が届く」的な正確情報じゃなきゃいけないような気がするんだけど、
その辺編集者はも少し表現から主観的推測を削るべきなんじゃなかろうか。
他所様の事だし、余計な老婆心っちゃまったくもってその通りなんだけれども、
>>561とか本来がネタスレな葱住人(w に心配されるってのもなんだかなぁ。
wikiって永遠神剣wiki?
あそこはボクの考えた拡大解釈とか、僕の考えがが世間の一般的見解です、みたいなのがワラワラわいてきてから見なくなったな。
ああいうのって自分の考えを周囲に認めさせるじゃなくて、公式設定を皆で拾って集めるものなのに。
性的な意味で
やりこんでれば見分けられるんだろうけど、
初心者がwikiだからって盲信してしまいそうなのが怖い
それ基にしてbbspinkでネタ展開されてもお互いにはぁ?で不幸
元素番号2626
エレブラは原子の光だったのだ。
ちょ、原爆の父w
学生になにを洗脳してるんすかw
オッペンハイマーどんだけニム好きなんだよw
「ニム ニム」言いながら歩き回るのが光陰になると、途端に変質者ぽっくなる不思議
それじゃあ悠人でも空気でも大統領でも髭親爺でも変質者確定な罠w
ファーレーンだと【ファーレーンのみ生存】フラグが立ってそうでガクブル
ふと思うのだが、悠人にも究極の選択肢が必要だったんじゃないか?
1 「ユートくん! もちろん私のコロッケだよね?」
2 「ユート……私の作ったやつ、まだダメか?」
3 「ユート殿。手前の全霊を込めたかつら剥き。どうか選んでくだされ……」
「もう食べ過ぎはいけませんよ、ユートさま」
最後は優しく介抱するエス姉が一人勝ち
そういや巫女さんは、料理作ってなかったよな
おはぎもどきは作っていたけど
和食系は強いが、洋食系は駄目そうなイメージ
????????????????w
???1000?????????????????????????
キキキ???????????????
す、すまないorz
ちょっとした設定弄るためにキーボードの言語変えたのを直さないで書き込んでた・・・
なんて書いたんだ
気になるじゃないか
ヨト語じゃ2ちゃんには書き込めませんよ?
こうなりゃ580が顔を出すまで予想してみようぜ
おはぎもどきで済むとでもw
残り1000ルシルも洋食系で絞り尽くしてくれる
キキキクククケケケコココ
588 :
残響:2007/10/17(水) 11:06:58 ID:nkSN1JxT0
ギッ、ギシッ。
板張りの廊下を歩く。それほど古いわけでもないはずだけれど、やはり10人近い人数で生活していれば――それも、
はしゃぐのが仕事のような年端も行かない娘が数人もいれば、三年程度でも結構痛むものね。
廊下の真ん中。私は、自室の前に立って右手でノブを捻った。左手にはお茶の入った木製コップ。
誰もいない部屋は殺風景――当たり前ね。スピリットがそんなに物持ちが良いわけない。
あるのは、誰にでも平等に差し込む夕日だけ。
自嘲気味に笑う私はコップを机におくと、頬をなでる風につられて窓辺へ寄った。
小さく開いた観音開きの窓は冷えた夕暮れの風を招き入れていて、一緒に淋しげな音も運んできていた。
「あ、」
小さく開いた口を、四本の指で押さえた私は音の在りかを見つけ出す。
――チリーン。
また鳴った。風の手が短冊代わりの固い葉っぱを翻弄して金属的な音を響かせている。
そう言えばずいぶん前から仕舞うのを忘れていたっけ。
アセリアが作ってみた、ハイペリア所縁の工芸品。
オルファがこれを仕舞い忘れるとパパのお嫁に行けなくなるとか騒いで私の所に回ってきた物……。
ま、まあ遠征が重なったのだからしょうがないじゃない。うん。
589 :
残響:2007/10/17(水) 11:07:44 ID:nkSN1JxT0
窓を目一杯に開いた私は、窓枠に腰を預けて何とはなしに指を伸ばして弾いてみる。
――チィィーーーーン。
いい音。
ひと夏を過ぎた音が、変わることのない玲瓏さで空気を振るわせ私に染みこんできた。目を、閉じて……。
「よし」
踏ん切った。
腕を伸ばして金属製のフーリンを――「おーいヒミカ。なにやってんだ?」
――取り損なった。
ビクッと跳ねた心臓が平常心を叩いて囃し立てる。耳奥の鼓動音は玲瓏とは程遠すぎる。
とっさに見下ろすと、見慣れた黒髪。夕刻を示す濃い闇が生け垣沿いに立つユート様を包んでいた。
「も、申し訳ありません。あの、フーリンを仕舞おうかと」
「いや、別に謝る必要はないんだけどさ」
私は無駄にしゃちほこ張って答えてしまった。私は、いつも、こう。ユート様を前にすると。
地上と二階の会話であるため、私もユート様も、普段より大きな声にならざるを得ない。
ユート様は、いつもの、少しだけ困った声色で、
「ヘリオンが、夕食の材料を買い忘れたって言うんだ。俺だけじゃ良く分からないから付き合ってくれないか?」
両手を口に当てて強めに言ったユート様の申し出に、一瞬詰まって目まぐるしく計算して私は分かり切った答えを出した。
「は、はいっ、今行きます」
結局そのままのフーリンは、慌てふためく私を見送るように窓の外で揺れ続けていた。
と言うことであっさり。ハイペリアは変な謂われが有るもんですねw
同梱版アセリアで、鬱なイベントを見てしまったですよ。
ヒミカ死亡でこうなるとは…ねえ…orz
夏が過ぎ、秋が来て、ヒミカの春は近いような遠いような。
ってラキオスは常春だから、チャンスなんて常に転がってるのかも。
幸あれ。戦場以外で。乙です、何だかしみじみしました、こう、シン、と。
アカギねユート
「いうまでもなく…
風鈴とフーリンは似て非なるもの…!
ハッキリ言えば フーリンであることにまだ意味は無い
意味は 取り込み忘れた時に初めて生じてくるっ……!
それがもち夏であれ 秋であれ 取り込み忘れた時初めてそれは確定する…
スピ達はその辺をみんなよく知っているから皆異常に鳴らしたがり…
ヒミカもその例に洩れない…!鳴らしたがりっ……!」
ヨフアル「好きなものを持っていって構いませんよ」
ユート「じゃあ、セリアを」
同梱版やって、無性にセリア√が欲しくなっただけです、スマン
それは、このスレのほとんどの人間が通った道。
>>593 そこで保管庫に行って長編を見るわけですよ。
それでも満足しなかったらメモ帳を開きキーを打つのだ。
>>593 同志よ!
セリアのイベントのあの扱いは明らかにメインヒロイン
イマのフルボイスも来たし、ザウスは小金狙いにきたっぽいから
声だしてればセリア、イオあたりのルート追加の完全版来るかもね
ハリオンルート希望の俺は少数派か?
マロリガン組死亡ルートのイベントは反則級の破壊力
高瀬もXUSE辞めちゃったことだし
おまいら誰かXUSEに入社して第三章作ってくれ
599 :
峻雷の理由:2007/10/20(土) 00:56:31 ID:jw9tFn5M0
「くっ……ヤバいな、ここはもう駄目だ。俺が防ぐから先に行け」
「っ何を! 嫌です! 隊長を置いて、私だけが退く訳にはまいりません!」
「おいおい、拒否権か? よせよ、俺が居なくてもマロリガンはそう簡単に崩れはしない。そうだろ?」
「コウイン様……コウイン様には、好きな方がいらっしゃるのでしょう?」
「? ああ、いるさ。そいつがいなきゃ、俺も生きてる意味は無いな」
「でしたらこんな所で! その方を守るのでしょう? 教えて下さったのは、コウイン様じゃありませんか!」
「いつも側に居てくれたよな。勝手のわからねぇ世界で、いつも俺を支えてくれた」
「倒すのではなく、守る事の大切さを……え? コウイン、様?」
「感謝してるぜ、クォーリン。お前がいなけりゃ、正直、俺達は生き残れなかった」
「あ……それって……ぁ」
「泣くなよ、折角の美人が台無しだろ。へっ、ま、そんな意外なとこも、知ってるのは俺だけか」
「ぐす……はい、コウイン様だけ、です」
「役得だな」
「ぁ……コウイン、様ぁ……」
600 :
峻雷の理由:2007/10/20(土) 00:57:10 ID:jw9tFn5M0
「……」
ちゅんちゅんという窓の外から聞こえてくる小鳥の囀りが、やけにじんわりと気だるく感じてしまう。
覚えているのは、瞼を閉じたところまで。なのに唇に残る感触が酷く生々しく、哀しい。いや、虚しい。
じんじんと火照ったままの身体を簡易ベッドからゆっくりと引き起こし、目尻に残った涙をそっと拭う。
一連の動作に名残惜しさが残ってしまうのは、夢と割り切るにはもう抑え切れない程溢れそうな想いのせい。
朝の日差しに目を細め、すっと伸ばした白い脚を野暮ったい軍靴に通しながらふと我が身を顧みる。
「夢……だけ、ですから」
幸せの陽炎。せめてもの慰み。元来スピリットとして、求めることすら考えも及ばなかった贅沢すぎる程の夢。
まだじんじんと痛む胸を、両手でそっと抑えながら目を閉じる。早鐘のような鼓動はまだ収まる気配を見せない。
苦しくとも、辛くとも、味わえる。それだけで充分だと納得するのは、まだ自虐的な思考なのだろうか。
人としての生を経ていない身には、持て余し気味な感情の振幅に追いつくほどの器がまだ圧倒的に不足している。
「……ふう。駄目、朝からこれでは」
軽く首を振り、思いをやりすごす。結局、こんな逃げとも取れる解決法しか思いつかない。
傍らに立てかけられた神剣が、刃先から微妙な光彩を放って語りかけてくる。スピリットとしての、心構えを。
口元をきゅっと引き締め、顔を上げると今更のように飛び込んでくる、仲間達の喧騒。
手早く髪を撫で付け、必要最低限の身嗜みを施してから神剣を握り、天幕の外に出る。
溜息と共に吸い込んだ空気がひんやりとした砂漠の匂いを心の中にまで沁み込ませてくれたような気がしていた。
601 :
峻雷の理由:2007/10/20(土) 00:58:24 ID:jw9tFn5M0
「くっ……はぁ、はぁ――――」
隊長と二人で考案した、ニーハスからデオドガンまで引き伸ばした拠点陣地方式での防衛線は、遂に崩壊した。
スレギトから次々と繰り出した波状攻撃は全て退けられ、各拠点は連絡を寸断され、順に孤立させられ、
小部隊は受けた損害の為に迫るラキオス軍の猛攻を支えきれず、後退した街を守りきれるだけの兵数も無い。
たった今まで指揮をしてきたガルガリンを振り返る。赤々と燃え盛る街並みが、作戦の失敗を物語っていた。
デオドガンからの撤退戦で相手の長大な補給線にある程度のダメージを与えたものの、こちらの被害も甚大。
市街戦闘での混乱の中、単独で逃げられたのは奇跡に等しい。犠牲になった仲間を思い、ぎゅっと唇を噛み締める。
森の濃密なマナの息苦しさと、風に流れてきた煙の匂いが混じり合ってライトアーマーの隙間から潜り込む。
脱出直前に首都経由からの報告を受け、ニーハスの陥落を知った。これで、もう残っているのは。
「――――そんな……馬鹿なっ!」
鬱蒼とした緑の景色がようやく途切れ、開けた視界に広がる小高い丘。そこに聳え立つマロリガン最大の城塞。
稲妻部隊の本陣が置かれていたミエーユは不落な筈の城壁を半分以上失い、無数の爆発を繰り返していた。
戦争で叩き込まれた体内時計が、ガルガリン脱出後精確に半刻が経過したと告げている。……その、たった半刻で。
状況は、どんな素人が見ても一目で明白だった。ラキオススピリット隊の進撃速度に舌を巻く。
もはやこの、最後の拠点に集結しての篭城戦などは机上の空論にすぎない。忙しなく乾いた唇を指でなぞる。
その間にも、草深い斜面を夢中で駆け上がっている脚。無意識の焦燥が心臓を槍のような痛みで突き上げてくる。
言葉に、口の端に漏らすだけで信じがたい現実が覆るのならば、悲鳴でも何でも迸らせていただろう。なのに。
「――――隊長っっ!」
マロリガンとミエーユを結ぶただ一本の街道沿い。一時的にマナが失われたその平原に、倒れている見慣れた身体。
地面に墓標のように突き刺さり、陽光を強烈に反射している『因果』を確認して零れたのは、掠れた呼びかけだけ。
602 :
峻雷の理由:2007/10/20(土) 01:00:39 ID:jw9tFn5M0
首都マロリガン上空には禍々しい紫色の雲が渦を巻き、周囲のマナを削り取り、奪い続けている。
そのせいか、『大地の祈り』の利き目が薄い。本当は全身を癒したいが、生命活動の維持だけに留め、集中させる。
「木漏れ日の光 大地の力よ……」
すっかり血の気が失せてしまっている顔には、大量の汗が流れている。
呼吸も脈も途切れ途切れで、胸に大きく開いた裂傷からの失血を防ぐ事が、今の最優先事項だった。
ともすれば途切れそうになる精神の集中を懸命に保つ。それでも震える詠唱だけは自制出来ない。
「どうか……どうか、この者を……癒してぇ……」
分厚い胸に両手を添え、殆ど接触するほど顔を近づける。少しでも、自らのマナが分け与えられるように。
垂れた前髪の緑が奇妙に乱れた模様を描いて傷口を彩るのを、どこか別世界のようにぼんやりと視界に収めながら。
「ぅ……ぁ……ク、クォーリン、か?」
「っっ隊長!」
そうして、どれ位の時間が経過していたのか。
目の前の顔が薄っすらと瞼を開いた時には、あれほど鍛え上げた筈の体内時計はもうとっくに役に立たなかった。
ただ、頬を胸に埋め、縋りつく。直接肌で、心臓の鼓動を確かめたい。それだけの衝動が身体を動かしてしまう。
「……悪ぃな。ミエーユは、もう駄目だ」
「……コウイン、様?」
意外な呟きに、顔を上げる。すると虚ろな瞳は依然として空に向けられたまま。
まだ意識が混濁しているのか。そう思い当たると、ミエーユはもうとっくに陥落している、とは告げられない。
代わりに、出来るだけ静かに首を振る。動揺だけは気取られないように、ゆっくりと。
するとようやく焦点の合ってきた黒い瞳が微かに動き、その中心に自分の顔が据えられる。
映し出されたのは、予想外に崩れた顔。嬉しさと悲しさの入り混じった表情。
603 :
峻雷の理由:2007/10/20(土) 01:01:30 ID:jw9tFn5M0
力の無い大きな掌がそっと頬に押し当てられ、そこで初めて涙を流している事にも気づく。
「……泣くなよ、折角の美人が台無しだろ」
「ぐす……はい」
「……先に行け、クォーリン」
「っ何を! 嫌です! 隊長を置いて行く訳にはっ!」
「くっ……はは、おいおい拒否権か? よせよ」
「――――っ」
思わず、息を飲む。いつの間にか、まるで今朝方に観た夢のようなやり取り。心臓が、再びの早鐘を打つ。
心の奥が、まるで嵐が吹き荒れているように苦しい。片手を握り込み、胸に押し当てる。革の、硬い弾力。
無意識で後押しされたのかどうかは判らない。ただ、気づいた時には囁いていた。息のかかる距離で、夢の通りに。
「コウイン様……コウイン様には、好きな方がいらっしゃるのでしょう?」
「? ああ、いるさ。そいつがいなきゃ―――ンッ?」
「……」
そして最後まで言わせずに、唇同士の距離を塞ぐ。息に篭めたマナと感情を、いとおしく送り込みながら。
胸に添えた両手から伝わる鼓動、熱さ、その全てを受け止める。与える事が出来る自分が誇らしく思えてくる。
この続きが、夢のように叶わないとは判っている。だからこそ、せめてこの瞬間だけは。守りたい人を。
インターセプト支援!
605 :
峻雷の理由:2007/10/20(土) 01:04:33 ID:jw9tFn5M0
「これで、後は『因果』の自然治癒でも間に合う筈です」
「お、おう……ところで、だ。さっきの」
「それでは自分は命令に従い、マロリガンへと向かいます。……キョウコ様はお任せ下さい」
「え? ……あ、ああそうだな、頼む」
まだ心なし呆けているような隊長に『因果』を握らせ、立ち上がって背を向ける。
動揺は悟らせたくない。押し付けた想いも、口にした名前も、全て勝手な自分自身の真実だから。
視線を定めたマロリガンの方向からは、異常に膨れ上がったマナの気流に『空虚』の雷が入り混じり始めている。
そしてそこに急速に接近しているラキオスのエトランジェ、『求め』の気配。急がないと、間に合わない。
拳を握り締め、まだ残っている力を確認する。不思議な事に、籠手越しからは新たなマナが漲っていた。
心。自らに問いかける。かつて『漆黒の翼』に投げかけられた言葉が唐突に蘇り、口元が自然に緩んでいく。
「……なあ」
「ハイ?」
「感謝してるぜ、クォーリン。お前がいなけりゃ、正直、俺達は生き残れなかった」
「っ――――」
「いつも側に居てくれたよな。勝手のわからねぇ世界で、いつも俺を支えてくれた。今もだ」
「……」
「だから……ありがとう、な」
「……ぁ」
もう、行かなければならない。そうしなければ、失われてしまう絆がある。そして自分には、それを守る力がある。
だから。立ち去る前に尋常ではない労力を費やして、一瞬だけ振り返る。今出来る、最高の微笑みを見て貰う為に。
当たり前じゃないですか、コウイン様は私の隊長なのですから ――――
それが充分すぎる、今の私の戦う理由なのだから。
γ"⌒ヽ
(.リノ彡ヾ〉
!pリ゚ ヮ゚リ …………。
_| ⊃/(___
/ └-(____/
γ⌒ヽ/ヽ-、___ モ、モウイッカイ……。
(ミ _/____/
支援Thx。
笑えるオチじゃなくてすみません。
たまにはこう、まともなクォーリンネタも書いてみたくなるというか。
なにがまともなのかは良く判りませんけど。
題名の「峻雷」というのはこのスレだけの限定ネタですが、
他に適当なタイトルが思いつかなかったのでそのまま使ってみました。
保管庫の「クォーリンステータス画面2」に感謝。
>>596 PS2版ラストで彼女だけいなかったのに矢も盾も無く心配しつつ期待したのは自分だけではない筈
>>598 たとえ出来たとしてもえらくコアな「永遠のアセリア第二章」になってしまう悪寒w
>606
寝るなクォーリン! 眠ったら今日子が助からない!
だったら、償えばいい!
ニア そんなの俺達のせいじゃない。
あ、あれ?
「よぉ……、助けは必要か?」 BGM:Harrowing battle
「コウイン様!?」
「ありがとよクォーリン。うら若き淑女の口づけで目が覚めるってのも乙なもんだぜ。
今日子は星になって俺達を祝福してくれるさ。だから、まずはこの場を切り抜けるぜ!」
「は、はい!」
ヽ从/
γ"⌒ヽ
(.リノ彡ヾ〉
!pリ;゚ヮ゚リ エッ!
_| ⊃/(___
/ └-(____/
 ̄ ̄ ̄
そんな夢を見た。
―― ―― ―― ―― ―― ――
クォーリンさんはどちらかというと不幸の星の下な気もしないでもないけどw、これはこれで幸せなんだよねと推測。
光陰と今日子が並んでいて、三歩下がってクォーリン。ちょっとだけはみ出したけどまた元の関係に収まるのが彼女の分肢世界。
幸あれ。
>>606 GJ!
悲劇のネタヒロインらしからぬ展開乙ですw
チューでマナの注入とは粋な計らいですが、この子が踏み出せるのはここまでなんでしょうねぇ。
後はゲーム進行に一切干渉せず木陰の隙間からそっと見守るだけ。
なんだかんだ言いつつ慎ましやかに生きるいい子なんですよねぇ。
『深緑の稲妻』こと峻雷のクォーリンさんは、この前同人でも見かけたのでもう限定ではないでしょうw
やっぱり公式に登場したのが大きかった。
「時に、ウルカ。初期の頃ってさ、何でキャラの違う言動をしていたんだ?」
昼を腹に入れた俺は、楊枝を咥えながら(ユートさまお行儀が悪いです!)窓際のウルカに対して暇つぶしを試みてみた。
渋目の熱いお茶の湯飲みを、両手で丁寧に持ち口を付けていたウルカは、
チチチ、と鳴く小鳥たちを眺めていた目線を俺に寄こしてから、片眉を軽く上げた。
「は? それは……もしやネズミの話しで御座りましょうか?」
ウルカはにわかに口ごもってから、やや思案して俺の聞きたい部分に思い当たってくれた。
「ああ、それそれ。ラキオスのネズミよ死ねってやつ。ああ、答えづらいなら……」
「いえ。お気遣いは無用ですが……そうですな、弁解となるのをお許しいただけるでしょうか?」
「弁解?」
余りにも不躾だったかと、早くも後悔していた俺は、思いがけない物言いに疑問の声を上げた。
弁解とは一体なんだろうか……?
「はい。手前が未熟故に誤解を生むこととなったのです。【ラキオスのネズミ】とは、
真実は【ラキオス野ネズミ】――この世界に不案内なユート殿が知らぬのも道理でありましょう」
目を閉じた静かな言と予想外の真実に俺は衝撃を受けた。なんたることか、設定変更ではなかったのだ!
なんら動じず、ウルカは続ける。
「野ネズミではありますが生態を適応させ、特に、石造りの城などを好み生息する大型のネズミであります」
「城にだって? いや見たこと無いな」
「さもありなん。奴らは狡猾でありますゆえ」
「そうなのか」
「寿命も驚異的であります」
顎をなでながら相づちを打つ。そんなのがいたらレスティーナも大変だな。
厨房にやっぱり多いのだろうか。女王がそんなとこ近づくわけもないけど。
「しかし、知らぬままでは、いざというとき躊躇なさって後世への害悪となるやも……そうです、
ユート殿の為に、最近アセリア殿に手習い中の墨絵を一つ御覧入れましょう」
そいつは願ってもない。
ウルカは何処から取り出したのか、硯と白い和紙(なのか?)とエクゥのしっぽ毛の筆を取り出すと星火燎原に墨を擦ってから(所要時間三秒)おもむろに書き出した。
「まずは丸くて大きな黒い耳」
すら。
「ふんふん」
「前足はまるで手袋をはめたような白さでして」
すらすら。
「ふむ」
「不格好な腹部から腰の辺りは赤い毛に覆われ」
すらすらすら。
「……う、ふむ」
「そして、後足は末端肥大症の如くに黄i」
「わーわーわー! 待てストップ!」
「む、何故でありましょう? まだ完成では」
「待て! 完成したら困るって言うか、赤とかどっから!?」
あ、あまりにもデンジャー。どきどき。
「ユートさま食後のお茶に砂糖は?」
「ありがとうエスペリア。砂糖はいらないから」
エスペリアはお盆を胸に抱えて覗き込む。卓上で抑えこんだ褐色の右腕は不敵に笑うウルカに一瞥されて追加で鼻で笑われる。
「小心翼々と鬼胎を抱く必要などありませぬ。流石の強突張り共もここまでは追っ手をかけることなど出来ぬでしょう」
「ま、まあそのプールってわけじゃないしそりゃそうだろうけど……大人の世界って言うか、って何でウルカが知ってる!?」
世界って意外と狭いんだな、とか感心している場合ではない、と言うか、待てウルカ。一体何時の間にファーレーン用覆面を装着したんだっ!?
「ふ……意外とユート殿も小心なようで」
, ^》ヘ⌒ヘ《ヾ
( リ〈 !ノルリ〉))
ノノ(!リ゚ ヮ゚ノリ(( <絶望した!
(( ⊂》|Tリつ ソ
く/|_ノ⊃
(フ
hahahaやだなぁ、初期設定の中の人なんて(ry
帝国屈指のスピリットは日本語にも水墨画にも堪能でなければならない。
必要と在らばディズ○ーの知識であろうとも(以下校閲削除)
捕虜となったからにはその言い逃れにも、もといたとえ屁理屈と聞こえようとも。
「パパ〜、オルファのハクゥテ知らない〜?」
尻尾尻尾。
スピリットが全員覆面装着したら面白いだろうなぁ(ぇ
>>615 いくらキモウト呼ばわりされてるからって
グロ扱いは酷いだろ!!
>>611 流石リュトリアムガーディアン、何でも知ってますねw
しかし生誕世界がまさかファンタズマゴリアとはw
>>612 Eナポリタン乙w
>613
ラースに作っておきながら何故かラキオスネズミーランドの名称を拝領します。
ディズ○ー? 違うよ全然違うよ。
>614
戦い続けないと心臓が止まってしまう今日子@初期設定さんは実はマグロだと、悟り(仮名)さんの証言が……!
>617
聞いた話し、職歴にそのものずばりネズミーランドの守衛があるそうです>黒い守護者
>612
これをだされると絶望するしかない……w
(;;;;:::::)
(;;;;;;;;:::::::::)
(;;;;;(;;;;;;:::::);;:::)
まだかな (;;;(;;;;;(;;:○::);;:::);::)
ニムントールちゃん (;;;;;(;;;○;;;(;;;;;:::);;:::);;::) ヽ)/
(;;;;;;;;(;;;;;;(;;;;;:::);;:;;○;;:;;:) く´ハ `ゝ
'´⌒ 丶 ヾ|i l i i l;|ソ 〈ハノ/ノハミミ
| ゙「_~._~i |i ゙i i.゙;.| li、゚- ゚;リゞ なんという
ヾ(! ゚ヮ゚/ .|i i l" l|つ=lj======* くilY ii`> 待ちぼうけ……(汗)
/⊃⌒、^O |i ノ l !,|. @ >iiT |U
(_、ノ_)_) ∈\猫鍋/∋ 人从从入 从wj ヾ|/ <_トj_ヽ>
"""""" " """" ""^ ̄ ̄^" ""^""^ """^^^^ """" "" "" ^^^^"
なんか刺さってる
やあ、僕ラキオスマウスだよ!(甲高い声で)
お友達はエスペリニャン
時々ご飯やお菓子をわけてくれるんだ
しかも僕が食べ終わった後にいつも体重を量ってくれるんだ
でもその体重をメモしている時によだれが垂れているのは何故なんだろう?
やあ、
じゃNeeee!誰だオマエはw
マススっつーとやっぱりこう、ホイールだの光学式だの
ヘリオンマウス:
一番遅く設定しても速過ぎて目が追いつかない。
何も無い所でしょっちゅうポインターが跳ねる。
巷を騒がしている画像検索だけど、たまに「永遠のアセリア」で検索すると、
結構初見を発見できるな。
あっそ
ミク厨は消えろ
,ィ^i^!1-、
,(レ´  ̄ ヽ)
i`_lイノノハ))
jixi」 ´ヮ`ノリ <あらあら〜。お茶でも飲んで〜、一休みしましょうね〜。
⊂)ll Ψ )つ
ん/t___|l
`tナナ'
スゲェズレタ…スマンハリオンorz
コタツ
こんなところで認定厨とのやり取りか、馬鹿げてるけど仕方ない
コ タ ツ
緑を呼び寄せ捕獲する究極兵器だからな
そろそろ炬燵出してもいい時候かな。
中でネタままのニムにカビ生えてなきゃいいが。
老舗G真綿から、『【ヒート】あったかこたつ布団【フロア】』発売決定!
これからの寒い季節に欠かせないのは暖かいこたつと“冷凍ヒミカ”
みなさんは、いかがですか!?
今年は、こたつで“冷凍ヒミカ”な暮らしをしてみませんか。
きっといい感じです!!
新作抱きコタツ布団コレクション
図柄は計5種類用意致しました。
人気がある良い柄から売れていきます!
シーズンアイテムのため、売り切れの際はご容赦下さい
A Type [NIMU] :表 涎くって寝こけるニムントール柄 裏 猫耳ピクピクニムントール柄
B Type [HALI] :表 ハリオン冷凍ヒミカ頬張りホクホク柄 裏 ハリオン天板胸乗せタユンタユン柄
C Type [ESPE] :表 無防備エスペリアムニャムニャ寝言柄 裏 妖艶片肩はだけエスペリア柄
D Type [SHIA] :表 ぬくぬくぼんやり夢見シアー柄 裏 食べかす頬っぺたシアー柄
E Type [NANA] :表 うつ伏せナナルゥ髪の毛散り柄 裏 ナナルゥ耳掻き棒膝枕フーフー柄
定価:税込み時価(Mindの加減に応じて随時調整)
全て電源いらず、良質の半永久的ヒートフロア素材によるおしゃれな逸品!
今回は特別に自動囁き機能、自動鳴き機能、自動喘ぎ機能まで完全搭載致しました!
多くの有名エトランジェも愛用している抱きコタツ布団を、この機会に是非お試し下さい!
トウキョ〜ゼロ〜サ〜ン……
>>631 すみません、Dタイプというかシアー柄を五枚ほど下さい。至急で。
何という訴求力w
真冬に体は熱つ厚つ、しかしちめたい冷凍ヒミカを食べる贅沢はエトランジェにだけ許しておくわけにはいかない!
で、
風邪引きさん用アイスノンセリア柄(裏地はぼやけた目で体温計を咥える胸元はだけセリア)は、生産受注競争入札中ですか?
なにはともあれEのナナルゥをください。
え?売り切れ?
そう 関係ないね
→殺してでも奪い取る
譲ってくれ 頼む!!
636 ラキオスおかいもの部隊 sage New! 33X/シーレの月/黒4つの日 20:35:32 ID:NAMAGUSA0
俺ならAとDをそれぞれ10枚は買うね。感電しても愛でるね。
ファーレーン柄が無いのは何かの拷問なのか…?
ファーは買う側だから。
なるほど。じゃあ誰も買わないBとCで我慢するか
ごめんなさい、Cはもう買いしめてますから
オーダーメイドはないのか?!
喫茶「緑亭」と「悠久」のオーダーメイド勝負が始まる。
オーダーを取りに来るメイドさんへの投票勝負。
さあ解説は皆さんおなじみの悠人光陰エトランジェコンビです。
「お。おおお、、、!! 見たか? おい悠人! あのユーフィーちゃんの未発達でありながらもスラリとした秘めやかな肢体!」
「その地上10センチな下手投げ投手みたいなアクロバティック態勢を保っているお前に驚嘆したいところだが、俺の娘に邪な目線を送るな!
おじさん呼ばわりさせるぞ!」
「ふ、望むところ……こういんおじ様……私、イケナイ子です。おじ様の事を思うと(本家コネクティドウィル
メイドをオーダーします
採寸します。
>>642 エトランジェの時に娘はいませんでしたよね、ユートさん
ま〜たやっちゃいました、てへっ♪
__ ☆
「,'´r==ミ、 /
くi イノノハ)))/)
| l|| ^ヮ゚ノl|/
j /ヽ y_7
(7i_ノ卯!
く/_|_リ
いやいや、ある種何でもありってのが二次創作SSの醍醐味ですぜおbsうわなにをすr
戦争の狭間の、ささやかな日常。
柔らかな日差しに包まれた、穏かな昼下がり。
たまの休日でも落ち着かず、訓練施設に駆け込むやっかいな性(さが)を抱え込んだ年長組とはうって変わり、
ここ第二詰所の食堂に集まった4色5人の年少組は、テーブルを挟んで和やかな談笑なぞを交わしている。
「うーんそれにしても、ぽかぽかして気持ち良いねぇ。ねぇ、シアー?」
「むにゅぅ……zzz」
「ありゃ?」
もとい、1名は既に脱落。残り4名。
既に小1時間は花が咲いたソゥ・ユート談義に、元々ぼんやりとした精神が耐え切れなかった様子。
ニムントールが呆れた顔で、テーブルの中央に積まれたハリオンお手製ヨフアルの山に手を伸ばす。
「やっぱシアーっておやつよりもお昼寝なんだ。変なの」
「それは言いすぎなんじゃ……でもこんなに良い匂いがするのに起きないなんて、ある意味凄いですよね」
軽く窘めながら、ヘリオンも山の1部を切り崩し、口をつける。
ふんわりとした甘さがノロスィーの苦味に程よく合っていて、どんどん気持ちが穏かになっていく。
ちなみに何故イスィーではなくノロスィーなのかというと、彼女がブラックスピリットだから。
身長や他のなんやかやを地味に気にしているのか、ニムントールはモウラフをこくこくと飲み続けている。
そして普通に何も考えず、イスィーを飲んでいたネリーの視線がふとテーブルの上で止まり、次の瞬間、
「はむはむ……んぐ、ん、んんんーっ」
「わっ、わっ、ほらネリー、ウォーテ、ウォーテっ」
急にまとめてヨフアルを掻き込み、咽せて胸を激しく叩き始める。
隣に座ってもきゅもきゅと味わっていたオルファリルが驚き、側にあった水差しを渡す。
慌てて受け取り、そのまま流し込む涙目のネリーは、食べかすを頬っぺたに付けたままである。
つり目をぴくりと動かし、ちょっとだけ動揺を示したニムントールはそれでもまだ食べ続け、通算4個目。
一方お下げを反射的にぴんと伸ばし、判り易い動揺を示したヘリオンは3個目を口にしたまま止まってしまう。
「……ぷはぁ〜。あー、びっくりした。ありがとね、オルファ」
「もー、びっくりしたのはこっちだよう」
「そうですよう。いきなりなんでそんなに急いで食べたんですか?」
「むぐむぐ、馬鹿じゃないのこんなに沢山あるのに――――あれ?」
「え?」
「いつの間に……」
「ほらぁっ! ネリー、見てたんだからぁっ! ニム、1個余計に食べたでしょーっ!!」
「……」
「……」
「……」
ばんっ、と両手で勢いよくテーブルを叩きつつ主張するネリーを前に、3人の表情が強張る。
それはそのはず、誰も数などチェックしてはいなかった。
しかし確かに言われてみれば、目の前の大皿に乗っていたヨフアルの減り方は、微妙に計算に合わない。
俄かに持ち上がったニムントールおやつ横取り疑惑が、場に気まずい空気を運んでくる。
「……気のせいじゃないですか?」
「そ、そうだよ、気のせいだよきっと」
「えー? だってだって」
「ほ、ほら、どうせ沢山ありますし。いいじゃありませんか、もう」
「うんうん、気のせい気のせい」
「むー、そっかなぁ……」
沈黙を破るのは、常に損なフォロー役を引き受けてしまうヘリオンオルファリルのご両人。
ニムントールがテキトーな相槌を打ち、ようやく不満げながらもネリーが席に座りなおす。
しかし、どことなく悪くなってしまった居心地はちょっと修正するのが難しい。
そこでオルファリルがあっそういえばパパがねぇ、とかなんとか話題を無理矢理変えて、間をとりなす。
するとそんな明け透けな努力にも、ソゥ・ユートの話題ならば簡単に乗る、それが年少組のやりとり。
「それでね、オルファ、頭撫でて貰ったんだぁ。えへへ」
「……」
「……」
「……」
「あ……えっと」
しかし、そんな空虚かつノロケな場繋ぎには、やはりというかあっけない限界が待ち受けている。
ひと悶着から十数分後、一同の視線が注がれているテーブル上の大皿に、乗っているのはヨフアル残1個。
既に皆興味の焦点はソゥ・ユートよりも目の前のヨフアル、花より団子に火花を散らせている。
だが、乙女の嗜みが邪魔でもしているのか、誰もが互いに牽制し合い、それでいて手は出せない。
その上誰かが食べなければ、このお茶会もいつまで経っても終わってくれないという困った状況。
部屋中に立ち込めるノロスィーとイスィーの芳香やヨフアルの甘さが色々と場違いだらけのアクセント。
「へーそーなんだー」
「そーなんだよー」
「なるほどー」
「ふーん」
「……」
「……」
「……」
次第に感情の全く篭っていないぎくしゃくとした会話ばかりとなり、
棒読みのミスキャッチのみが延々と繰り返されていく無限地獄へと嵌り込んでいく。
「――――はっっっ!!」
そしてやはり最初に耐え切れなくなるのはどんな時にもじっとはしていられない、『静寂』のネリー。
動いていないと呼吸が出来ないとでも言わんばかりの動きで、かっさらおうと水平に左手を薙ぐ。
僅かな動きに敏感に反応するのは隣に座っていた、彼女だけ第一詰所付け精鋭部隊『理念』のオルファリル。
長年の喧嘩友達は伊達ではない動きで、僅かに浮いたネリーの膝下を気配だけで悟り、片足爪先でかっくん攻撃。
「えいっ」
「わ、わわわっ」
「……チャンス」
「……今ですっ」
そして目の前の騒ぎに乗じて同時に手を伸ばしかけたニムントールとヘリオンの指先は
「きゃんっ!」
「痛っ! なにするのよっ」
「ゆっ、指が変な方向にぃ〜」
テーブルの下で正面衝突し、互いの人差し指をこう、ぐきっと挫き合い双方共倒れ。
肩をぷるぷると震わせつつ俯き、膝の上に乗せた手で故障した指を庇いながら悶絶している。
しかし咄嗟に悲鳴だけは懸命に押し殺し、額に流れる脂汗のみで抑えたのは流石小さくてもスピリットといった所。
一方で大きく体勢を崩されたネリーは、こちらも流石はスピリット。
どんがらがっしゃんと派手に椅子から転げ落ちても、闘争本能剥き出し涙目でオルファリルを睨みつける。
「痛ったーっ! なにするのさーっ!」
「あれぇ、どうしたのネリー。いきなり転んじゃってぇ」
「いきなりって、オルファがやったんじゃんっ」
「えー、オルファ、知らないよぅ?」
「こ……こんのぉ〜。もー怒った。怒ったからぁっ! てりゃああっ!!」
「わっ、危なっ……もー、そっちがその気ならオルファだって負けないよ! いっけぇぇぇぇっ!!」
「ま、待って下さいお二人とも、こんな所で神剣なんか使ったらあああああ」
「精霊よ、全てを貫く衝撃となれ……」
「ふぇ? ニム、何か言いましt」
「……エレメンタル、ブラストっ!」
「ひえぇぇぇぇっ!!」
「きゃうっ!? な、なんでネリーまでえぇぇぇ……」
「きゃうっ!? な、なんでオルファまでえぇぇぇ……」
「んぐぅっっ!! ぢ、自爆……過ぎたぁ……お姉ちゃん……助…け……」
「……きゅぅ」
「……きゅぅ」
「……きゅぅ」
「……きゅぅ」
荒れ狂う大音響の後に、残されたのは狭い室内の四隅でうつ伏せになり、
真っ黒こげに被爆して失神しているスピリット達と落雷を逃れたヨフアル1個。4名脱落、残り
「ん〜〜……はむっ♪……むにゃぁ……ん……甘いの……」
残り1名。
頬に大量の食べかすを付けたシアーが寝惚けたまま口にした最後のヨフアルは彼女自身本日通算10個目、
すやすやと平和そうに涎をくった寝顔で見事二桁の大台に乗せちゃいましたとさ。よかったねよかったね。
残り物には福があるとか、何故か最後の1個は中々誰も手に取ろうとしないとか。
※ ノロスィー コーヒー
イスィー お茶
モウラフ ミルク (設定資料集よりお借りしました)
色気より食い気な年少組に幸がありますように。
ヘリオンが速さで負けちゃったらアイデンティティが!
シアーたん通算10個となると、今期の契約更改は期待大ですねw 出来高契約で緑亭無料券というラナハナ(ニンジン)
をちらつかせるんだ! さぁ、詳しいことはこっちの部屋でお話ししようねーハァハァ。
セリア!セリア!セリア!セリアああぁぁああわぁああああああああああああああああああああああん!!!
あぁああああ…ああ…あっあっー!あぁああああああ!!!セリアセリアセリアセリアぁわぁああああ!!!
あぁクンカクンカ!クンカクンカ!スーハースーハー!スーハースーハー!いい匂いだなぁ…くんくん
んはぁっ!セリア・ブルースピリットたんの青いポニーの髪をクンカクンカしたいお!クンカクンカ!あぁあ!!
間違えた!モフモフしたいお!モフモフ!モフモフ!髪髪モフモフ!カリカリモフモフ…きゅんきゅんきゅい!!
PS2版のセリアたんかわいかったよぅ!!あぁぁああ…あああ…あっあぁああああ!!ふぁぁあああんんっ!!
長編のヒロインにされて良かったねセリアたん!あぁあああああ!かわいい!セリアたん!かわいい!あっああぁああ!
スピたんも発売されて嬉し…いやぁああああああ嬉しくない!!!にゃああああああああん!!ぎゃああああああああ!!
ぐあああああああああああ!!!ゲームなんて現実じゃない!!!!あ…小説もアニメもよく考えたら…
セ リ ア ち ゃ ん は 現実 じ ゃ な い?にゃあああああああああああああん!!うぁああああああああああ!!
そんなぁああああああ!!いやぁぁぁあああああああああ!!はぁああああああん!!ファンタズマゴリアぁああああ!!
この!ちきしょー!やめてやる!!現実なんかやめ…て…え!?見…てる?画面のセリアちゃんが僕を見てる?
画面のセリアちゃんが僕を見てるぞ!セリアちゃんが僕を見てるぞ!イベントCGのセリアちゃんが僕を見てるぞ!!
立ち絵のセリアちゃんが僕に話しかけてるぞ!!!よかった…世の中まだまだ捨てたモンじゃないんだねっ!
いやっほぉおおおおおおお!!!僕にはセリアちゃんがいる!!やったよ光陰!!ひとりでできるもん!!!
あ、セリアちゃああああああああああああああん!!いやぁあああああああああああああああ!!!!
あっあんああっああんあエスペリア様ぁあ!!シ、シアー!!ニムぅぅうう!!!ファーレーンんぁあああ!!
ううっうぅうう!!俺の想いよセリアへ届け!!ファンタズマゴリアのセリアへ届け
誤爆した
どこの誤爆なのかと小一時間問い詰m(ry
ソーマ・ル・ソーマ まで読んだ
時深さん? 時深さん、居るんでしょ?
判ってるんですよ?! 家賃払って下さいよっ
どんどんどん どんどんどん
… … …… …おbsn?
時深孤独老衰死
|| ||
|| ||
__ (::: )A`) (::: )A`)
「,'´r==ミ、 .ミ‖‖‖j ミ‖‖‖j
くi イノノハ))) ミ
>>659.|j ミ
>>661.|j
| l||#゚ヮ゚ノl|| .ミ‖‖‖j ミ‖‖‖j
j /ヽ y_7っ= ヽ)ヽ) ヽ)ヽ)
(7i__ノ卯!/
く/_|_リ
はぁ、はぁはぁ…パパママただいまっ! やっと帰ってこれたよっ
どんどんどん どんどんどん
…合言葉
…え?
…本当にユーフィーなら合言葉を言える筈だ
な、何いってるのパパ
ん。ユーフィー、合言葉
え、え? ママまで? そんなぁ酷いよ、私本物の
合言葉
合言葉
うわぁん、えっとえっと … … …… …トキミおbsn?
ふっかつのじゅもんがちがいます
はぁ、はぁはぁ…ネリーちゃんシアーちゃんただいまっ! やっと帰ってこれたよっ
「誰?」
「しらない〜」
え、はは。やだなあ、お、ニムントールちゃんただいま!
「……」プイ
うは、いつも通りのニムントールちゃんだぜ! お、ヘリオンちゃん今帰ったよ。
「え、っとも、申し訳ありませんけど、どちら様でしょうか?」
ちょ、冗談キツいなヘリオンちゃんも。よ、オルファちゃ〜ん、俺がいない間寂しかったか〜い?
「あはは〜知らないお兄ちゃんに話しかけられても無視しろってオルファ言われてるから〜」
オルファちゃん、なんだい面白い冗談だね!
ほらお土産だよ! みんな!
,べV (
/ 〃  ̄ ヾ; .,ヘ》´ ̄ 《ヘ /ハ⌒ ヽ
! i ミ(ノハソ イ((i」」」)) )) (((ハヽlixi
!ik(i| ´д)ヒソ((ノ!´д`リ((ヒソ//|i、д`リ)i))
み、みんな?
『ラキオスTVお昼のニュースです。
今、エターナルごっこと呼ばれるイジメが社会問題と……』
ある日、ラキオスの王様は想い人が「エトランジェ」であることに対して「エトランジェと名乗るのはユートだけでいい!」と怒り、
「ゲーム感覚で全土のエトランジェをシカトし、抹殺する」という恐るべき計画を提案する。
後の世に言われるリアルエターナルごっこの始まりだった
光陰は無視される中何故無視されたのか納得が出来ずに無視された理由を問いただす為にネリーとニムに無視された理由を聞こうとしたがやはり無視された為いたたまれずにその場を逃げ出すように後にして逃げ出しながら無視される理由を考えながら、その場を後にした。
逃げるようにその場を逃げ出した光陰の背後で、足跡がピタリと止まる
人影は、そう遠くなく、近いようだ
うっすらと人影がかすかに現れた人影はいかにも挙動不審な行動をしている
もの凄く機嫌が悪く、不機嫌な顔をして睨みつけている人影はその場を後にした
何このYAMADAスレw
今日子はたまらずクラウに聞いた。
「お父さんや、お母さんは?」
今日子は反応を待った。しかしクラウは質問に対して少しも表情を変える事なく、
ただ首を小さく振るだけであった。今日子とヘリオンは顔を見合わせ、今度はヘリオンが聞いた。
「まさか、二人とも…」
そこから先を言おうとするヘリオンを今日子は素早く制した。そして、小さく首を
振った。今日子はクラウの目の高さまでかがみ込み、
「お父さんとお母さんはどうしたの?」
ユート様、ユート様、とりっくおあとりーと!
お菓子をくれないとく〜るないたずらをしちゃうぞ〜!
/ゝ /ゝ
/⌒/" 、⌒ヽ /⌒/" 、⌒ヽ
| ::::::::○::;;;::○::;| /ー- 、 | ::::::::○::;;;::○::;| /ー- 、
ヽ ,,:::、WWW;//==ヽ i. ヽ ,,:::、WWW;//==ヽ i
/,~'''-(i|゚ ヮ゚ハ/. |/. ./,~'''ゝ゚ ヮ゚ノゝ/. |/ <しちゃうぞ〜
/ ::: ..::::つO / ::: ..::::つO
"''-;,,i ::::,,/ ヽ "''-;,,i ::::,,/ ヽ
"''---''''/"''~ .."''---''''/"''~
,,,;;;;;;;;;;;;;;;;;;;,,, ,,,;;;;;;;;;;;;;;;;;;;,,,
.';;;;;;;;;;;;;;;;;;;'' .';;;;;;;;;;;;;;;;;;;
そして性癖の都合上自主的にイタズラされるユートさまだったが、しばらくのち
「もっとだ! 俺たちのイタズラはこんなも(略)」と触手を展開しだして
小説版のスピたんみたいな展開になったのだったのだった。
とりっくあおとりーとに見えたw
そして、良く分かってないファーがお針子をしてくれたニムはかぼちゃパンツ。
一瞬ニムがかぼちゃパンツを頭に被るのかと思った
675 :
1/2:2007/11/02(金) 01:45:30 ID:oXQ3lpfI0
永遠のアセリア/スピたん/聖なるかな 第84章から甜菜
。※※。 + 。※※。 +
+ /゚il ノノハ))) + /゚ イ从从)〉
//i(リ ゚ヮ゚ノlヾ、 // i| ゚ -゚ノ|l
/,〈 ソ 〉`,´,,) 〉 /,〈 ソ 〉`,´,,) 〉
/ /ヽく(@)フノ\ / /ヽく(@)フノ\
/ (X_〕∠(@(@)ゝ〔_X) / (X_〕∠(@(@)ゝ〔_X)
|<_ / / :l く/|_〉l l |<_ / / :l く/|_〉l l ::|.
`ー/ / :| | | l__-" `ー/ / :| | | l__-"
`^ー---、__」ー' `^ー---、__」ー'
。※※。 + 。※※。 +
+ /゚i イ((())) ゝ(ノ ヽ)/ + /゚_l !i_!li_!i!リ
//| l| ゚ -゚ノ|| く´ハ``∠´ ハ`ゝ? //xi」 ゚ -゚ノリ
/,〈 ソ 〉`,´,,) 〉 〈ハハヽヾ゛//ノハハ〉 /,〈 ソ 〉`,´,,) 〉
/ /ヽく(@)フノ\ li、゚- ゚;三 ゚ -゚ノ! / /ヽく(@)フノ\
/ (X_〕∠(@(@)ゝ〔_X) ミ≡≡≡j / (X_〕∠(@(@)ゝ〔_X)
|<_ / / :l く/|_〉l l ::|. ミ≡≡≡j |<_ / / :l く/|_〉l l ::|.
`ー/ / :| | | l__-" |⌒ミ≡≡(⌒) `ー/ / :| | | l__-"
`^ー---、__」ー' . ̄ `^ー---、__」ー'
676 :
2/2:2007/11/02(金) 01:46:02 ID:oXQ3lpfI0
。※※。 + 。※※。 + 。※※。 +
+ /゚)ノノ)))リ) + /゚イノノハ))) + /゚ノ ソノ从ハ)ゝ
//(リ゚ ヮ゚ノ§ //|l|| ゚ヮ゚ノl| .//ヽ(リ_^ヮ゚ノリ
/,〈 ソ 〉`,´,,) 〉 /,〈 ソ 〉`,´,,) 〉 ./,〈 ソ 〉`,´,,) 〉
/ /ヽく(@)フノ\ / /ヽく(@)フノ\ ./ /ヽく(@)フノ\
/ (X_〕∠(@(@)ゝ〔_X) / (X_〕∠(@(@)ゝ〔_X) ./ (X_〕∠(@(@)ゝ〔_X)
|<_ / / :l く/|_〉l l |<_ / / :l く/|_〉l l ::|. |<_ / / :l く/|_〉l l
`ー/ / :| | | l__-" `ー/ / :| | | l__-" `ー/ / :| | | l__-"
`^ー---、__」ー' `^ー---、__」ー'
677 :
2/2:2007/11/02(金) 01:48:42 ID:oXQ3lpfI0
ミスしたorz
。※※。 + 。※※。 + 。※※。 +
+ /゚)ノノ)))リ) + /゚イノノハ))) + /゚ノ ソノ从ハ)ゝ
//(リ゚ ヮ゚ノ§ //|l|| ゚ヮ゚ノl| .//ヽ(リ_^ヮ゚ノリ
/,〈 ソ 〉`,´,,) 〉 /,〈 ソ 〉`,´,,) 〉 ./,〈 ソ 〉`,´,,) 〉
/ /ヽく(@)フノ\ / /ヽく(@)フノ\ ./ /ヽく(@)フノ\
/ (X_〕∠(@(@)ゝ〔_X) / (X_〕∠(@(@)ゝ〔_X) ./ (X_〕∠(@(@)ゝ〔_X)
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。※※。 +
+ /゚il ノノハ)))
// <=====ゝ
/,〈 ソ !」 ‐ノ」|
/ /ヽく(@)フノ\
/ (X_〕∠(@(@)ゝ〔_X)
|<_ / / :l く/|_〉l l
`ー/ / :| | | l__-"
`^ー---、__」ー'
||ニニニニニニニニニニニニ||
|| ブライダルマリッジT .||
お姉ちゃん!頭、あたまーーーーーーーー!!
ファーレーンかw一瞬どこぞのX‐MENかと思った
681 :
果てのある日:2007/11/04(日) 12:39:52 ID:6eShy+eD0
青空の下にそびえる白亜の塔。
遠望する大地はどこまでも青く覆われ、この世界が存亡の危機に瀕しているなんて誰の想像にも余るだろう。
打ち身だらけの体を、高所を抜ける風が冷ましてくれる。
見下ろせば、さっきまで自分のいた場所が俯瞰できる。
もともと有った訓練所に隣接する形で急遽増設された青空練兵所。
むき出しの地面の上で仲間達が三々五々に伸びている様を眺めながら、胸に溜まった息を吐いた。
「どうしたの。こんなところで溜息?」
いきなり声を掛けられ振り向いた。
青く長い髪が風になぶられ靡いている。見たことのない顔――それはお互い様だろうか。
今、このエルスサーオには各地のスピリットがかき集められているのだから。
といっても半分は、戦力未満の見習いばかりで、それを何とか使えるところまで持って行く為であったけれど。
そして、自分もそんな一人。
「どうって……不安なんです」
立ち姿一つで、自分では及びも付かない古兵であることが感じとれた。
逡巡の後には、隠してもしょうがない、けれど、どうしようもない不安を吐露していた。
それは自分でも結構不思議なほど。
「これからどうなるんだろうって?」
「はい」
隣りに並んだ青スピリットは髪を抑えながら流し目を送ってくる。
「戦いが終わったら、自分はどうすれば良いんだろうって……女王陛下の仰るように本当になったら、
きっと何にもすることがなくなっちゃうって」
聞いていた隣の青スピリットは何故か目を丸くしている。
「あの……なにか?」
次いで、青スピリットはくっくと笑い出した。
何か変なことを言っただろうか? 自分でも分からないけど、顔が熱くなっていく。
「あなた面白い娘ね」
「ど、どうしてですか」
肩が痛いくらいに叩かれた。
682 :
果てのある日:2007/11/04(日) 12:40:48 ID:6eShy+eD0
「だって、明日にもエターナル達との世界を賭けた決戦が有るかも知れないっていうのに、戦いが終わった後のこと考えてるなんて」
「それは、そうですけど」
理は分かるけどムッと来る。自分にとっては大問題だというのに。
「まあいいわ。これで勝ったも同然ね」
石壁に着いた手の反動で身を起こして、青スピリットは自分を見る。まだ笑っている。
「勝ったって何がどうしてです?」
「分からないならそれでいいの。でも、そうね……全部片が付いたら教えてあげるわ」
そう言うと、青スピリットは踵を返して歩み去っていく。背中からまだ笑っているのが分かる。
何だか、これでは一方的な損ではないか。肩をさすりながら睨みつけようかと思ったけれど、
それはそれで小さい気もして、結局視線を地平に戻した。
それでも耳だけはそばだてて……足音が途絶えたと思った。
「だから、まず生き残りなさい。それで、気が向いたら訪ねてきて頂戴。私はラキオスのセリア。セリア・ブルースピリット」
耳を疑って振り返ると、白い翼を花のように広げた姿が、塔を舞い降りていく所だった。
「あの人がセリア……」
たったの2年で大陸を平定した、ラキオススピリット隊の要の一人。噂とはずいぶん違う……。
叩かれた肩がまだジンジンする――まあいいか。結局、何が言いたいのか良く分からなかったけれど、
もしも生き残ったのならあの人に責任をなすり付けよう。勝手なことを言う方が悪いのだから。
これはこれで目的だろうか? 自分の考えに忍び笑いながら訓練の再開時間に間に合うよう塔を駆け下りていった。
……そして、死ぬほどしごかれた。完全に目を付けられた気がする……。
何となくつらつらと。
>675-678
一連のブライドAAには一部エッシャー的問題がサレスティアリー。
>>680 。※※。 +
+ /゚il ノノハ)))
// <=====ゝ =============================( ゚∀゚)・∵.======
/,〈 ソ !」 ‐ノ」|
/ /ヽく(@)フノ\
/ (X_〕∠(@(@)ゝ〔_X)
|<_ / / :l く/|_〉l l
`ー/ / :| | | l__-"
`^ー---、__」ー'
||ニニニニニニニニニニニニ||
|| オプティックブラストT .||
勢いでやった。反省はしてる。
>>683 乙。
>>683 名も無い他国スピリット、
それは目を付けられたんじゃない、見込まれたんだ。
新しい時代の、スピリットとして人間と対等に持てる誇りを伝えられると。
そして、セリア個人としては可愛い私の子猫ちゃん候補とし(ヘブンズ
>見下ろせば、さっきまで自分のいた場所が俯瞰できる
【俯瞰】高い所から見下ろすこと。鳥瞰。 細かいツッコミスマソ
>エッシャー
逆に考えるんだ!
これだけのライバルを蹴落とす為には騙す位の幻惑誘惑をしかけないとヘタレに通用しない!
>>684 覆面装着状態でも制御出来ないってどんだけですかファーレーンさんw
聖なるかなを見て、久しぶりにやりたくなったからインスコ
俺はとっくに全クリしたんだぜヘイヘイって感じでセーブもせずに進めてたら
バーンライト兵如きにハリオン焼かれて涙目wwwwwwwww
('A`)
計算くらいしようよ
久しぶりにやりたくなってインスコ
→システムに戸惑って
→それでも楽勝と高を括ってノーセーブ
→エスペリアの助言無視してさくさく進軍
→Misson2アキラィスでエスペリア炎上、涙目
のコンボ決めた俺が通りますよ
ウルカENDみたいに、時深も学生やったりするんだろうか?
まあオルファも、悠人と同級生は無理だろうけど
(⌒⌒)
l l
__ ,、
「,'´r==ミ、 ^
くi イノノハ)))o 、
| l||."□ノl|ノO ヽ <そ、そういえばそうでした!最初から悠人さんと同じ学園で学生していれば
j /ヽ y_7 ニ〇 ) いきなり悠人さんと一緒にラブロマンs…ごほん、効率的に監視できたじゃないですか!
(7i__ノ卯! ヽO ノ なんでなんでどーして今まで気がつかなかったんでしょう!もーいやぁ〜!
く/_|_リ .゚´ う…うっ、巫女なんかやめてやるぅ〜!!タァ〜イムシフトォ〜!!
おbsnはきっと神秘的な私カコイイ&ウツクシスwwとか思って神秘的な巫女として搭乗したんだ。
たぶん出会いのシーンをこう…なんか印象深くしたかったんだろうて。
アセリアに思いっきり負けてるけど。>出会いのシーン
結局「永遠のアセリア」でエターナルになったのはソゥユートとアセリアだけなのか
「スピたん」の設定だとエスペリアもオルファもウルカもキョウコもファンタズマゴリアにはいないっぽいのになあ
いちおうスピたんでは第一線で活躍してた人たちは各地に派遣されてることになってるから
いるっちゃいるんだろう。
個人的には自力でエターナルになれる可能性のあるオルファとウルカは一緒に来て欲しいけど。
>>683 出遅れましたが乙。
セリアさんはやっぱりカコイイな。
孤児院で飼育予定の子猫ちゃんもカワユス
>>693 光陰も、第一詰め所の皆と温泉云々言ってたし、まちがいなく居る
いつものことだが、この世界での仮の住まいもおんぼろアパート築30年2部屋。
風呂は無いが、台所とトイレが一応個別に用意されているのが破格といえば破格。
だが、モルタル2階建て家賃据え置き1万円でも、暖かい家庭の団欒を培う位の事は出来る。
収入もろくに無い中精一杯に設えられたふかふかのベッドに潜り込み、ユーフォリアは微笑む。
いつも眠りにつくまで、ちゃんと側で手を握ってくれている"おとうさん"に。
「ねーねーおとうさん、今日のお話はなぁに?」
「んー。そうだなぁ、ユーフィはどんな話が聞きたい?」
「ふぇ、えっとぉ……何でもいい?」
「ああ、何でもいいぞ。俺が知ってる事ならな」
就寝前に必ずせがまれるのは、昔佳織にも読んでやっていたような御伽噺の類い。
そんなちょっとしたおねだりに、ヘタレ聖賢者は困ったように首を傾げながらも相好を崩す。
エターナルとしてはまだ駆け出しだが、子煩悩では既に軽く親バカの領域にまで達している。
うかつに愛娘に粉かける異性などを想像しようものならたちどころに神剣の限界能力を超え、
パパが守ってやるからな、とか安らかな寝顔を眺めつつ密かにオーラを練り上げる事もしばしば。
だがそんな壮絶な決意などは露とも知らず、ユーフォリアはとろんと甘えるように瞳を潤ます。
「それじゃあね……赤ちゃんってどこから来るのぉ?」
「――――は?」
「あのね、今日、街で仲良しさんな姉妹を見たんだぁ……わたしもお姉さん、欲しい……」
「あ、いや、その、欲しいと言われても、」
「ねー、おとうさぁん……」
少し眠たそうではあるが、母親譲りの蒼い眼差しがきらきらと輝いている。
ついでに好奇心が旺盛なのも、半分入っている血のせいかも知れない。
ぎしっ、と、アパートに備え付けられた築30年の木製椅子の脚が嫌な音を立てる。
そしてその音を立てた張本人の心境も、椅子と同じく今にも折れそうに挫けかける。
よくある話だから聞いてはいたが、まさか自分の身に降りかかってくるとは想定の外も大外。
昔散々に懲りていた筈なのに、またもや女の子のおませさというものを侮っていたかと臍を噛む。
しかしここであっさりと知らぬ存ぜぬで誤魔化し通すのも何だか威厳が傷つくような気がするし、
なにより育児を間違える訳にはいかないと父親っぽい使命もついでに思い出し、硬直から我に返る。
そうして懸命に頭脳をフル回転させ、咄嗟に思いついたのが
『おい、おいっ『聖賢』! 知恵を貸せ』
『……なんだ、契約者よ。戦いでもないのに呼び出すな。我は眠い』
『呑気に寝てる場合じゃない! 一家の危機なんだ、頼むよっ』
心の中でぺこぺこと頭を下げつつ神剣に縋る事だった辺り、どこまでも沁み付いているヘタレ根性。
一方ぶすっと気配だけで不機嫌さを示す『聖賢』は、必死な主にどこか投げやりな口調で応えてくる。
『……汝の世界には、"コウノトリ"という実に都合の良い絶滅危惧種がいるではないか』
『お、おう、なるほど。そういえば、よくばあちゃんに聞かされたっけ。その手があったか』
『せいぜい無垢な幼子を上手く誑かすことだ、契約者よ。手馴れているであろう?』
『……お前、いつになく俺に手厳しくないか?』
『ふん。この程度で心を乱すようでは我を使いこなすなど100周期は早いというもの』
「という訳でユーフィ、いいか、赤ちゃんは、"コウノトリ"にお願いしないとダメなんだ」
"おい、我を無視するな契約者"という声が聞こえ、続いてキンッ、と鋭い頭痛が響いたが、
このまま付き合うと永遠に小言を繰り返されかねないので無視し、愛娘に提案してみる。
するとまずベッドでうつらうつらとしていた小さなハイロゥがぴくりと呼応し、遅れて唇がそっと開く。
「……"コウノトリ"、さん? ってなぁに、おとうさん」
「大きな鳥だよ。その鳥が首にぶら下げて、世界中に赤ちゃんを運んできてくれるんだ」
「へー……凄いんだね。じゃあそのコウノトリさんにお願いしたら、お姉さんを連れて来てくれるの?」
「いや、お姉さんは無理なんじゃないかな。なにしろ、ユーフィより後に来るんだから」
「あ、そっかぁ。それじゃあわたしがお姉さんになっちゃうよ」
「そうだな、偉いぞユーフィ」
「あ……えへへ……」
理解の早いご褒美に優しく頭を撫でてやると、ユーフォリアは嬉しそうに目を細める。
きゅっと握り返してくるもみじのような可愛らしい指は生命力に溢れ、体温が高い。
枕から顔を上げ、桜色に染まった頬を摺り寄せてくる仕草には、全幅の信頼が寄せられている。
「だから、ごめんな。こればっかりは」
「……ねぇおとうさん、コウノトリさんってどこにいるの?」
「え? あ、ああ。それは誰も知らない。コウノトリは、良い子の所にしか来てくれないんだ」
「そうなの? じゃあわたし、良い子じゃないのかなぁ……」
「違うよ、ユーフィは良い子だ。でもお願いはしてなかっただろ?」
「そっかぁ……じゃあ……」
「ああ、ちゃんと良い子にしていれば、そのうちきっと来てくれるさ」
「うん……おとうさん、わたし、一生懸命お願いするね。妹が欲しいです、って」
「――――え゙?」
「コウノトリさぁん……妹が、欲しいですよぉ……」
「……」
胸の中ですやすやと寝息を立て始めた愛娘の小さな身体を抱き締めながら、聖賢者は思う。
時折不意打ち気味にアイスバニッシャーを仕掛けてくる発言は、やはり母親譲りなのだろうかと。
その夜、神田川のような風呂からの帰り道。
からんころんと桶の中の石鹸を鳴らしながら隣を歩いている永遠のパートナーに話しかける。
「っていう話をさっきユーフィとしたんだけどさ。参ったよ」
「ふふ、"コウノトリ"? ハイペリアって、面白い」
「ちぇ、呑気だな。俺がどれだけ焦ったか」
「ユート、焦ったのか?」
「そりゃ焦るさ。アセリアだってあんな事言われたら」
「私は……うん。お願いされても、大丈夫だと思う」
「そうなのか? 何で?」
「……何で?」
「何でって……えっと」
疑問を同じ疑問で返され、ぐうの音も出ない。
なにしろ覗き込んでくる蒼く澄んだ瞳はどこか悪戯っぽい眼差しで何かを訴えかけてきているのだから。
悠人は無言でそっと肩を抱き寄せ、もたげてくるさらさらな髪を優しく撫でながら、耳元で囁く。
「……なぁ、今日はその……頑張らないか?」
「……ん」
からん、と石鹸が鳴る。
そんないつもの、寂れた街灯に照らされた影がゆっくりと重なっていく戦い前夜。
γ'⌒
ヘ@^`⌒ヘ@ヘ
∠ツ ノ(从ハリ)ヾゝ
《w(l|゚ ヮ゚ノリ》
([__入Xノ!])
ん ノ_l_iゝ
(( ~(./J~
>701
よく言われるけど、戦い前にヤルのは闘争心を殺ぐとかって話しですよ。
でも特別に、2Kの部屋じゃしょうがないから、今晩は俺がユーフィーの面倒を見てあげるよ!
築千余年の人
r‐-- -┐
/ /゙・ 皿・_ヽ
レ'i イノノハ)))
| l|| ゚ヮ゚ノl| <良い子のユーフィーには教えてあげますね。実は私と悠人さんのコウノトリでも
[ ̄ ̄] ユーフィーの妹になれるんですよ。
l_____l
「おとうさん、おかあさんへ
コウノトリさんを探しに行って来ます。晩ご飯までにはちゃんと帰るので心配しないで下さい」
そして、なるかなへ・・・
ちょw
それだとコウノトリがから揚げにされてしまうwww
>>701 後の永遠神剣第三章の主人公である…。
子供を持った親が一度は直面するであろう難関乙でした。
てか聖賢者の回答がそれかよw
ところで聖賢のユートの呼称って「悠人」じゃなかったっけ?
微妙に求めと被ってるような。
>>696乙。
しかしどうして誰かと結ばれた後の悠人の生活の大多数は妙にビンボくさいんだ(笑)
聖賢の一人称って「私」じゃなかったっけか。全然覚えてないから指摘が間違ってたらごめんなさいですけど。
「ユウト」
「我」
だね。
因果だと
「我が使い手よ」
「我」
空虚
「この娘」
「私」
>>703-705 ワロスw その考えはなかったww
コウノトリのから揚げって食べられるんですかね。
「遅いな。久し振りのご馳走なのに」
「ん。冷めた」
>>702さん
そのカップリングで生まれるエターナルの能力を想像するとガクブルなんですがw
っていうか築千余年の人は果たして高年齢出産に耐えられるのかとあれ誰か来た
>>706さん
主人公ってことは弟ですかね。「悠久」の次だから……「永人」?(ぇ
>微妙に求めと被ってるような オッシャルトオリデゴザイマス…orz
>>707さん
なんかぎりぎりの生活費しか与えられないらしいですからねぇ<エターナル
レムリアと結ばれたらどうなるんでしょ。
やっぱり身分の差から忍ぶ恋は妾みたいな日陰者扱いでビンボ臭く(ヨフアルヨフアル
>>706-708 うわぁ、すみません、御指摘多謝です。
「我」の方をボイス付きで思い出せたのでこれでいいかと
確認もせずに「契約者」の方も使ってしまっていましたorz
劇団『ラ季』最新公演案内
『黒ずきんちゃん』
脚本:ヒミカ・R・スピリット
音響:ナナルゥ・R・スピリット
演出:アセリア・B・スピリット
主演:ファーレーン・B・スピリット
主演の人、ニムずきんちゃんを食べてしまう役の方が似合う気がするのは何故だw
つか、用心棒黒ずきんの剣客商売が似合うかも?
『お菓子の家の青い鳥』
脚本:ヒミカ・R・スピリット
音響:ナナルゥ・R・スピリット
演出:アセリア・B・スピリット
主演:ネリー・B・スピリット シアー・B・スピリット
その他出演:継母セリア・B・スピリット 父親:エトランジェ・ユート
魔女:ハリオン・G・スピリット
お菓子の家造り:アセリア・B・スピリット ウルカ・B・スピリット ヘリオン・B・スピリット
エトランジェ・キョウコ レムリア
>お菓子の家造り
何故だろう
とっても嫌な感じに仕上がりそうな予感がするんだが
アレだな、紫色の刺身から花が生えているとかになるんだな
大道具兼演出というのは単純なアセリアにこなせるのだろうか
どっちかに夢中になって「……忘れてた」とか普通にありそうだw
『ツンデレラ』
ヒロインオーディション最終選考中、
最有力候補のニムントール・B・スピリットが
模擬演技中に継母役と義姉役へ本気で逆ギレしてセットを破壊し、
次点候補だったセリア・B・スピリットも
同じく模擬演技中に王子役を階段から突き落として重傷を負わすと
不祥事が相次いだ為、急遽公演中止決定
脚本・監督ヒミカ・B・スピリットのコメント
「力不足の為、二人をデレさせる事が出来ませんでした。大変申し訳ありません」
そこでヒミカにアドバイス。タイトル変えてみたらどうだろう?
『ツェナデレラ』
……言ってみただけです。
だがここに救世案が。
二人一役で、デレ役とツン役の分裂オーディション開催。
これならきっと……え? 重傷の王子様役には代役?
あー……やっぱ言ってみただけ。
ならば『ツムギデラ』ってのはどうだろう
合う靴があるとは思えんが
王子(代役):碧光陰
ツンデレラ(二役):ニムントール・G・スピリット、クォーリン・G・スピリット
これで解決。後は体型の問題をどうするかだけ。
ハイペリアの魔法の概念を導入して、
変身前(ツン)〜ニム
変身後(デレ)〜クォーリン
ということで解決するそうです
午前0時でツンに入れ替わります。
階段に転がったガラスの靴はニムサイズです。
クォーリン涙目。
ここだけの話ですが、本当は魔女役hあエスペリアさんが担当するはずだったのです。
ですが練習中のセリフ合わせの最中、そう魔女がツンデレラに変身呪文を教えているシーンで不慮の事故が発生し怪我を負われたために、急遽代役としてハリオンさんが抜擢されたわけです。
現在エスペリアさんは療養中で、料理の味見すらできない状態と聞いてます。
ツン役ニムって王子役は結局全員蒲田行進曲になってしまいそう
「いいニム、これはお芝居なのですから」
「ゔ、お姉ちゃんが言うなら……がんばる」
午前0時直前
「……やあぁ! やっぱりヤだあっっ」
げしげしっ。どん。どんがらがっしゃん。 とか
しかもむしろファーレーンが舞台裏でこっそり止め刺していそうだ
「クスクスいくらお芝居といっても、あそこまで近づいて許されるとでも思いました?」
>>718 前と後は逆の方が面白そう。
舞踏会で王子と踊るために王子好みの小さい子に変身。
ちなみに靴の問題は自ら踵を切り落として解決。
「光…王子様!靴の大きさがぴったりです!」
「そっか、最近の子は二日と経たずに大きくなるのか。まぁ寝る子は育つって言うしな。ははは。よし、次!」
かくして靴の持ち主は一人として現れず、王子は生涯独身を貫くのであった fine
踵を切り落としてもだめだとは…
なんでこのスレの光陰はクォーリンにだけはこう容赦ないんだぜ?
なんかクォーリンって一生独身の匂いがぷんぷんする
男運ないっつーか報われないっつーか大体どこで間違えてこんな設定になっちゃったんだw
確実に クォーリン→光陰→今日子→悠人 って構図の所為かと思われ
つまりソウ・ユートさえ居なけれb(ry
考えられる答えは4つ!
1.不幸萌え、ハァハァ……という人が多いから自然にそうなった。
2.え? デフォルトじゃねーの!?
3.キャラの差分化のため。
4.誰かの陰謀。
5.それが雑魚スピスレクオリティ!
あ、5つか。
>>725 居なくても ・゚・(ノД`)・゚・。クォーリン→光陰⇔今日子
になってしまうと思われつまり今日子も居なけれ(ry
クォーリン→光陰→今日子
↑ ↓
クェドギン←ルビア←悠人
いっそこういう差分はどうだろう
>>727 なんという、無限回廊w
にしてもソゥユートまた渋いルート選択したなw
しかしその差分でもクォーリンが幸せになる事は難しそうなので、
やはりソゥユートには今日子ルートを選択してもらってお二方にご退場頂くほか無いだろう。
クォーリン→光陰→ロティ→雑魚スピとか先生とか
(・3・)アルェー
そこでセリアさんの出番ですよ。
セリア→クォーリン
↑ ↓
ロティ ← 光陰
↓
セリア⇔クォーリン
ロティ⇔光陰
これで全員ハッピーエンド。
しかしちょっと待って欲しい
スレ住民は、本当にクォーリンのハッピーエンドを望んでいるのか?
>>730 当たり前じゃまいか。
しかしどう妄想しても不幸な方に転んでしまうんじゃまいか。
客観的に見たらどう考えても不幸でも、本人的には幸せっていうエンディングなら行けそうな気がする。
>731
か…上条さん…あんた……
ぼくのかんがえたくぉーりんえんど
グッドED編
@数多の激戦を乗り越え無事生還。終戦後は光陰の良き秘書として仕える。
その想いは墓の中まで持っていくと決意し、光陰今日子夫婦を傍らで見守り続ける。
A今日子ルートにて見知らぬ誰かを想い続ける光陰を傍らで見守り続ける
B時深ルートにてマロリガン陥落の報を伝えた後、光陰に看取られ息を引き取る。
終戦後、光陰と今日子の間に生まれた子の瞳は何故か深緑だった。
バッドED編
C光陰死亡。隊長の遺志を継ぎ、マロリガンの防衛隊長を務める。
終戦後は退役し隠居生活。抜け殻のようになっていたところをセリアに拾われ保母さんに。
D死に行く光陰の目の前でイービル悠人に陵辱され、その後自害。現地に向かうとマナ結晶ゲット。
E空虚暗殺を独断で決行。返り討ちに合いマナの霧に。
以下略
とりあえず光陰と一緒に居られるかどうかだけでグッドとバッドを分けてみた。
結末はどうであれ、この子の幸せはそれだけだと思うんだ(´・ω・`)
>>733 全部バッドじゃねーかよw
しかし納得できてしまうのが悲しい…
>>733 グッドEDが幸せすぎじゃない?
とか思った俺は死んでいい
>現地に向かうとマナ結晶ゲット
ちょ、待ておまww
考えてみりゃ、スレでイジり倒したキャラの中で、唯一救いが無いよなぁ。
なんぞ光陰に振り向いて貰えるようなシチュはないもんかね。
セッティングしてやらんとこのままじゃあまりにも哀れなような気がしてきた。
まがりなりにもスレが育てた愛娘みたいなもんだし。
みんな、気がついてよ!
このスレの住人では設定はできても救われないから
「神」がせめてとばかり半公式的で作られたんじゃないか!
いや、そらそうなんだけどw
なにかしら更なる救いへの期待みたいのは持ちたいじゃない?
ここであれこれ妄想した挙句「神」による幸せを与えられたかつての雑魚スピ'sみたいに。
てなわけで
ぼくのかんがえてみた光陰×クォーリン恋人化計画 略して「恋Q^2」
〜 出逢い篇 〜
「いけない、今日は新隊長をお迎えする日なのに寝坊するなんて…きゃっ」
「うおっと。おいおい、廊下はパン咥えながら走る所じゃないぜ…ん?」
「あっ、あの申し訳ありません…え?」(人間? え、あの、わたし、抱かれてるの?)
「ああ、気をつけな」(スピリット? うわぁ…思わず抱きとめちまった)
「……」(大っきな人…それに、不思議な目の色…力強くて…暖ったかい…)
「……」(しっかしやっぱり美形が多いな、上目遣いの眸が宝石みたいだぜ…あ、あれなんだコレ)
「…は! あ、ありがとうございました、あの、もう大丈夫ですから」(あ…離れちゃう…なんだろう、寂しい…?)
「あ、ああ、こっちこそ引き止めちまったみたいで悪かったな。じゃあ」(くそ、まだ心臓がバクついてやがる…)
「今日から稲妻部隊を任される事になった、『因果』の光陰だ。光陰でいい、よろしくな…お?」
「隊長不在の間、稲妻部隊を預からせて頂いていた『深緑』のクォーリンと申します、クォーリンとお呼び下さい…ぁ」
「……」(そうか、この子クォーリンっていうのか…)
「……」(あの人…そう、コウイン様と仰るのですね…)
「……」(まだお辞儀したままか。礼儀正しい優しそうな子だな…なんだ、どうして俺はこんなに気にして)
「……」(何故だろう…笑っていらっしゃるのに、あんなに哀しそうな瞳…どうしてこんなに気になるんだろう…)
以下、キックオフ状態。BGM:ベートーベン交響曲第5番ハ短調『運命』
ってなセッティングはどうだろう。
タッタッタッ
さぁ試合も90分を過ぎ、現在ロスタイムに突入。
ここでMFのセリアからFWクォーリンにボールが渡り、シュート!
止めたぁぁぁぁ!コウイン本日20本目のシュートをセーブ!
ここで試合終了。ファンタズマゴリアの皇帝カーンこと、SGGK光陰!本日も無失点です。
フィールドではがっくりと膝を付き涙を流すクォーリン選手の姿が。良くやった!君は本当に良くやった!
>>738 まぁでも、実力もスタイルもマロリガンでエース級のクォーリンという設定なので、
属性が炉だなんだと言いつつも、気持ちがぐら付く事もあると思うのですよ。
でも表面的にいくらぶれぶれぶれぶれしてても、芯の部分は決して揺るがず、
今日子を一途に思い続けるというのが光陰の魅力であり最大の難関だと思うので、
振り向かす事は並大抵の事では出来ないと思うのですよ。
ましてや、マロリガン在籍中の今日子の状態考えたら他に目なんて向けてらんないだろうし。
とりあえずキックオフするなら(試合になるかはまた別にしてw)、今日子が正気に戻ってからじゃまいか。
クォーリンが想いを成就するのに越えねばならない5つの関門
@隊長と部下、人間とスピリットという主従関係
A消極的な自身の気持ち
B光陰の趣味嗜好
C今日子の存在
D光陰の揺るがぬ今日子への想い
@Aはまぁ、住人の愛があれば比較的容易に乗り越えられるのではないかと。
BCは難関だけど、ストーリの展開次第ではなんとかなるだろう。
でもDだけはどう転んでも無理。これを乗り越える事は光陰その物を否定する事とほとんど同義だから。
で、結局我々に出来る事は、笑いあり涙あり数多の苦難に立ち向かい続ける永遠の薄幸少女クォーリンを、
涎を垂らしながら眺め続けるだけであると。
ふと思ったんだが、ソゥユートの代わりに光陰が、アセリアの代わりにクォーリンが
それぞれエターナル化しちゃえば万事解決するんじゃね?
スレも三年を過ぎて、クォーリンでここまで語るおまいら。泣けるぜ。
ぴー
――さあキックオフの笛が鳴りました! クォーリンくん軽やかなボールタッチで上がっていく!!
おーーーっと!? キーパーコウインくんゴールポストを担いで敵FWネリーくんシアーくんを捕らえに行ったぁーーー。
あまりのことにクォーリンくん動けないーー、しかし苦し紛れのシュート!! だがあっさり背を向かれ無視されたぁ!!
動き回るゴールに入れるのは並大抵ではないー!! 必殺深緑シュートも宝の持ち腐れだあーークォーリンくん不幸ーーー!!
おbsnが目の前の獲物を逃がすようなマネするわけないじゃないですか
今日子のときは、目当ての獲物をすでに確保していたからオマケしただけです
>>740 @→ユートとレスティーナがどうにかするだろう。
A→セリアとかその他の人がサポート。
B→真性ではないのでギリギリセーフ。
C→ソゥユート「キョウコだけ助けられませんでした」
D→キョウコが死んで傷心のコウインをそばでずっと支え続ければ
いつか報われるかもしれないこともなきにしもあらずだったらいいね。
こうすればいけんじゃね?
問題は時間がかかることとキョウコを物理的に排除してることによりコウインがホントに坊主にならないか心配なこと。
かぐや姫は都の貴公子達からの求婚を諦めさせるために
無理難題を科すこととしました。
「コウインとクォーリンのラブラブハッピーどじんしを入手して来て下さい」
貴公子達は、余りといえば余りの要求に皆尻尾を巻いて逃げていきました。
めでたしめでたし。
>744
マジで今日子を失ったら千日回峰行に走っちゃうかもw
そして尼になるクォーリン。
>>745そこまで無理なのかよw
今日子ルートだな。それしかないような気がする。
>>739の正気に戻ってから正々堂々も見てみたいが、正直分が悪すぎる。
問題は
>>740のDか。
>>744みたいに、へたをすれば坊主になりかねん。
本当はここで親友の助言とかが必要な訳だが、まさか悠人はどの面下げてだし。
スピ達同士の横の関係を繋げて、国を超えての友情から、とか。
「わ、わたし全力で応援します!」(クォーリンさんがくっつけば、もうちょっかいかけられないだろうし)
>「わ、わたし全力で応援します!」(クォーリンさんがくっつけば、もうちょっかいかけられないだろうし)
応援していたはずの女の子が、ドタバタの末にくっつきそうなフラグですね
中の人繋がりか
単にスピリットと見られがちなだけに
初動から異性を意識させるのは悪くない作戦かも試練
キックオフからただの部下としての認識を刷り込んでしまうよりは
>747
「ヘリオン……どうしてあなたそんなに親身になってくれるの?」
「え、そ、それは……クォーリンさんに……幸せになってほしいからです」
「でも、でも……だったらどうしてそんなに辛そうな目をするの?」
「……き、気のせいです。私訓練が有りますからっ」タッタッタ
「待ってヘリオン!」ガシッ
「あ、……」
「私の本当の気持ち……聞いて」
こうですか? よくわかりません。
>>750 クォーリンの新たな幸せへの道筋が見えた
考えてみりゃスピリット隊って元々♀しかいないんだから
その手の巣窟になっててもおかしくはないんだよな
悠人も光陰も女子高に放り込まれた男性教諭みたいなもんか
おっとっこのっことちがう〜おんなのこって〜
なるほど、好きと嫌いしかないわけか
754 :
野分襲来:2007/11/16(金) 01:16:27 ID:HtKUvme+0
聖ヨト歴某年スフの月某日スークの時(午前1時)。
ここラキオス城地下に設置された秘密研究所では、
深夜にも拘らず国の3巨頭が顔を連ね、1枚の地図を睨みつけていた。
煌々と照らされる机の上に広げられているのは、1/50000のラキオスの平面。
深刻な雰囲気の中、天才科学者ヨーティアの指がゆっくりと伸び、とある1点を指し示す。
「また、ここだ。今年は少し時期が遅かったようだが」
「バートバルト沖、ですか。それでは、当然進路も」
「ああ。やや緩やかなカーヴを描きながら、確実にこちらに向かっているよ」
「ああ……」
吐き出すような科学者的断定に、女王レスティーナは思わず天井を仰ぐ。
今年はもう、ひょっとしたらと根拠のない甘い期待を持っていた分反動が大きい。
嘆いていても仕方が無いのだが、それでも苦渋に満ちた表情は抑えられずに片手で目を覆う。
「それで、ヨーティア。街の人達に、もう通達は済んでいるのか?」
「既に兵士達に依頼した。城下じゃ窓に添え木を打ち付ける音で賑やかな事この上ないよ」
「そろそろ風も生暖かくなってきたしな。詰所でもエスペリアがハーブをビニールで囲ってるよ」
地図に殊更赤く目立つように記された印。
バートバルト沖に浮かぶ巨大な渦巻きのようなものを、
まるで親の敵か何かのようにとんとんと叩きつけながらエトランジェ・ユートは呻く。
同心円同士の幅が極端に狭く、それが勢力の強さを示すものだという事位は流石に知っている。
そしてそこから太く延びた矢印が首都をざっくり縦断し、リクディウス山脈へと抜けているのが予想進路。
ラキオスの気象予報のレベルがどれ程の精度のものかは判らないが、これでは多少逸れても被害は出る。
755 :
野分襲来:2007/11/16(金) 01:17:29 ID:HtKUvme+0
「しかし驚いたな。こっちにも台風があるなんて」
「タイフー? それはなんなのですか、ユート」
「あちらの世界でも低気圧が巨大化する自然現象が頻繁に発生するそうだよ。それを」
「ああ。台風っていうんだ。たまに来ると暴風暴雨でそりゃもう酷いもんだった」
「そうですか……あちらも同じなのですね」
「対策っていってもせいぜい建物を補強して、後はやり過ごすしか無かったしな」
「つまり、むこうの科学力でも大自然の脅威には敵わない。神の意志の前に人なんて無力なもんさね」
「……」
「……」
3人の間に、重苦しい沈黙が走っていく。ヨーティアが神の意志と漏らしたのはあながち大げさでもない。
毎年毎年国の総力を挙げつつ方策を掲げてはいるのだが、結果として、己の無力さを知らされ続けているだけ。
更に現状、ラキオスは他国との戦争状態にある。この状態で天災との遭遇は、経済的に余りにも痛い。
なにより民の塗炭の苦しみを今でも痛い程知っているだけに、レスティーナの心境は悲惨である。
なにか、ないか。大陸屈指の科学者でもハイペリアでも敵わなかった毎年恒例の猛威を、
無害とは言わなくてもせめて最小限に食い止めるような手段は、と唇を噛み締めながら地図を睨む。
天井に吊るされたマナ灯がゆらゆらと揺れ、僅かな空気の流れさえも影に飲み込んでいく。
「いえ……まだ、策はあります」
呟いたレスティーナの瞳には、1筋の光明を見出した者に特有の強い輝きが宿っていた。
756 :
野分襲来:2007/11/16(金) 01:18:10 ID:HtKUvme+0
同日、ハークの時(午前4時)。
「くそっ、何でいつも俺だけこんな目に……」
雷鳴とどろくバートバルトの砂浜に、『求め』の悠人はたった1人ぽつねんと佇んでいた。
結局、誰も手伝ってはくれなかった。しかし、それも当然だろう。
普段はキス・ソゥ・ユートとか言っていても、無謀だとはスピリットにでも判る話。
いや、元々人ならぬ自然発生的に転送されてくるスピリットなだけに、
大自然の怒りに抗するよりもありのまま受け入れるのが美徳だと考えてしまうのかもしれない。
だが、その代わりといっては何だが、出発直前になって
「頑張ってねユートさま!」とか「……頑張るの」だのといった見当違いな励ましや、
無言で両手を合わせ、冥福を祈るようなナナルゥとかの見送りだけはふんだんに与えられた。
しきりに頭を下げているエスペリアや、ついでに何故かラキオス国旗を振り続けるアセリアとかも。
数時間前、城の研究室で行なわれた会話の続きを反芻してみる。
『ハイペリアにも、また、我がラキオスにも未知なファクターが1つだけあります』
『え、そんなものがあるのか?』
『……なるほど、それならばあるいは神の意志を覆せるかもしれない』
『ヨーティアまで。心当たりがあるなら教えてくれよ』
『いいかユート、今我々には、この世界とあちらの世界、異世界を繋ぐ橋となった存在がある』
『これはいかに再生の剣でも、想定の範囲外でしょう』
『……ちょっと待て』
『これを試さない手があろうか。いやない』
『そうです。エトランジェの力ならば、自然の驚異にも立ち向かえるというもの』
『いや、そんな馬鹿な。ってなんで嘘泣きしながら肩叩いてくるんだよ』
『心配するな、失敗しても死にはしないよ、多分。任せたぞ、ユート殿』
『王として、民の安全を保障する為にも命じなければなりません。頼みましたよ、ユート』
『……』
757 :
野分襲来:2007/11/16(金) 01:27:44 ID:HtKUvme+0
「……うぉっ」
びゅおっ、と強烈な横殴りの海風が吹きつけ、身体がよろける。
現在の最大瞬間風速60m/s。黙っていても普通の人間なら木の葉のように吹き飛ばされてしまうような状況。
先程から降り始めた大粒の雨のせいで全身もたちまち濡れ鼠にされてしまっており、水を吸った服が重たい。
飛沫と砂のせいで目も開いていられないような状態で、眼前に迫る脅威を睨みつける。半ばヤケクソな心境だった。
「……くっ、上等だ。いくぞ『求め』、上陸は水際で防ぐっ!」
『無理を言うな、契約者よ』
「台風くらい何だ! エトランジェの力、見せてやるぜ!」
『……』
重くぶ厚い雲の群れが渦巻きながら周囲を満たし、高波が夜明け前の空から太陽の光を奪い尽くしていた。
758 :
野分襲来:2007/11/16(金) 01:32:28 ID:HtKUvme+0
同日、メトシクの時(午前6時)。
殆ど水没し、沼地と化した街道の真っ只中で、悠人はがっくりと膝をついていた。
「くっ、まだだ! バカ剣、もっと力を引き出せっ!」
『無理だというのに』
既に戦闘は2時間に及んでいる。その間、悠人はありとあらゆる神剣の力を解放していた。
ヘビーアタック、フレンジー、エクスプロード、オーラフォトンブレード。
インスパイア、レジスト、ホーリー、オーラフォトンノヴァ、オーラフォトンビーム。
果ては開眼し、エターナル、コネクティドウィルまで。それこそ全身全霊、己の全てを賭ける勢いで戦った。
しかしやはりというか、戦果は全くない。水際どころかじりじりと圧され、既にラース北方まで後退している。
「へっ……エトランジェとか偉そうに言われてても、所詮はこんなもんか」
『判りきっていたことではないか』
「……少しは慰めろよ」
言われるまでもなく、じわり、と絶望感が沁み込んで来る。
項垂れ、踝まで泥に浸かり、『求め』に止めの一言まで刺され、雨に叩かれ続ける自分が情けない。
力尽きた顔には自嘲の表情が浮かび、また守れないのか、と佳織の事を思い出す。
大自然は、強すぎた。圧倒的すぎた。今も見下ろしている雲達までが、気のせいか嘲笑っているように感じる。
759 :
野分襲来:2007/11/16(金) 01:34:11 ID:HtKUvme+0
「……まだだ」
『もうよせ』
だが、矢尽き刀折れ、それでも悠人の瞳は光を失ってはいない。
呟きと共に、『求め』を杖に立ち上がろうとする。たかが雨雲に馬鹿にされてたまるか、その意地だけで。
この世界に来て、戦乱の中、たった1つだけ確信した事がある。そう。諦めたら、そこで試合終了なんだ、と。
≪思い出せ。……そうだ、小学生の頃だ。台風だってのに雨も風も已んでいて不思議に思わなかったか?≫
「……光陰?」
≪そうよ、それが台風の弱点。悠も、こんなの台風じゃないって怒ってたじゃない。意味不明だったけど≫
「うるさいな。今日子だって、台風の日は訳も無くはしゃいでいたくせに」
唐突に蘇るのは、懐かしい声。憎まれ口を叩きあっていても、顔がにやけてしまう親友達。
蘇る、力。与えられたヒント。悠人はゆらりと立ち上がる。激戦で膝が震えてはいるが、まだ戦える。
そうだ、俺はまだ戦えるじゃないか。こんなにも頼もしい、仲間までついているじゃないか。
760 :
野分襲来:2007/11/16(金) 01:37:37 ID:HtKUvme+0
「ちくしょう、……ありがとな。うおおおおおっっ!」
友情を背に受けて覚醒し、咆哮する悠人。呼応して、極限まで発揮される『求め』の力。
1人と1本は叩きつける雨粒も気にせず、一気に駆け抜ける。半径200kmは下らない台風の、渦の中心へと。
すると案の定そこは草1つ揺れていない、僅かだが陽光も注ぎ込む完全無欠の無風地帯。
そう、これこそが台風唯一の死角(セーフティーゾーン)、所謂台風の目。ここならば、"敵"の反撃もない。
手元の『求め』に残りの力を全て注ぎ込み、オーラフォトンを展開し、上空1万メートルへと一気に跳躍する。
急激な気圧の変化で押される鼓膜。現在950hPa(ヘクトパスカル)。視界良好、摂氏580℃。気温尚も上昇中。
迫る、巨大な"目"。そこで乾坤一擲の一撃を振りぬき、周囲の雨雲を雲散霧消させる。
「……って580℃? 上昇中?」
―――― ンギュルルルルルッッッッ!!
「;゚Д゚!!? ぐああああああっ! もう、だめだぁーーーーっっ!!」
円らな瞳が大きく開いた、と思った瞬間には、もう直撃を喰らっていた。
謎の雄叫び(?)と共に襲い掛かる10^20J(ジュール)のプラズマと業火、そして灼熱のDスキル『炎帝』。
慣れない空中で広島型原爆1000個分をゆうに超える問答無用かつ予想外の攻撃を一身に受けてしまった悠人は、
そのままなす術も無く地上へと強制ダイブを始めてしまう。なにか色々と釈然としないものを遠く感じながら。
『だから、言ったのだ。エターナルの上位神剣にまともに敵うはずがなかろう』
残HP1で撃墜され、意識を失った悠人の耳にその『求め』の呟きが届いたかどうかは定かではない。
761 :
野分襲来:2007/11/16(金) 01:42:08 ID:HtKUvme+0
同日、メトラトクの時(午後5時)。
台風、もとい炎帝一過、荒れ果てた街並みを視察しながらヨーティアは呟く。
「やれやれ、結局防げなかったか。しかしそれにしても、あのボンクラは一体どこで遊んでいるんだ」
同時刻、キハノレの遺跡最深部。
夕餉の席についた法皇は、欠けているメンバーに気づく。
「おや、ントゥシトラはどこへ行きましたの?」
「ああ、いつもの散歩ですよ。じっとしていると落ち着かないそうです」
「晩御飯には戻るとは言ってたけどねぇ」
「全く困りものだ。テムオリン様、やはり放し飼いは良くないのでは」
「放っておきなさい。この程度の歴史への介入なら計画に支障はありませんし」
「おや、帰ってきたようですよ……なんだか嬉しそうですねぇ」
「……あん? 初めて人間に構って貰えたって? そんな事で喜ぶんじゃないよ」
翌年からぱったり已んでしまった天災について、その原因も含め、公式関係筋は一切口を噤んでいる。
誰もいない……ントゥタンするなら今のうち(ぉ
ントゥタンモエスw
良かったねぇ構って貰えて。
>762
こうして、皆の骨の髄からの信頼を負ったユートーブドリの献身によって妹ネリーの暮らしは救われ、ヨフアルトーブは守られたのです。
ヨフアルの収量も回復し、飢饉を免れました。
しかしエスペリアさん、ビニールとはずいぶんハイカラでw
野分けと夜分のダブルミーニングなのかしらと深読みしてみる。
「ニム! 下がれ!」
ユートの叫び声がニムの背中にぶつかってきた。
相変わらず勝手言ってる。ムカツク。大体こっちは声を返す余裕なんてないし。
だって――。
「く、ぅ!」
ニムのシールドがどんどん削れていく。
緑色の、自分でも不思議な光彩の壁に無数の亀裂が走っていって、
それと一緒にニムの張り詰めた気も削がれていく――のが自分でも分かる。
多分……もう一撃くらったら耐えきれないと思う。
納刀した相手の黒スピリットはジリジリと間合いをはかって仮面の奥で無表情にニムを見てる。一足飛びの距離。
口の端だけ少し上がってるかも知れない。
ゾッとする。けど――「ニムは……負けない!」
『曙光』の石突きをどんっと地面に突き叩いて声を振り絞った。
腰を落として細身の神剣を体で隠すように構えると、次に来るのは「居合いの太刀」だって分かってる。
もう一度、体中のマナを絞り出す。ぎゅっと『曙光』を握る。壁を意識。強く、マナよもっと強く!
だって――ニムが守らなきゃいけないんだから!
だけど――「うおおおおおおーー」
後ろから飛び込んできたユートが相手を吹っ飛ばした。ニムの気合いが台無し。
視界をふさぐ大きな背中も邪魔。ふにゃって気が抜けかけたけど、蹴りたい背中は後回し。
だって、まだそんな場面じゃないって、ニムには分かってるから。
息一つ。深く吸って、体に芯を通し直すと、向こうを見た。
ユートの今の一撃は全然傷を与えてない。相手はウィングハイロゥを開いて一回転すると大木の枝に音も無く留まった。
「ファーレーンッ、ニムと代わるんだ! 俺が前に出る!」
ユートの叫びに前方にいたお姉ちゃんがチラッと肩越しに振り向くと、
透かさず、切り結んでいた敵の青スピリットに蹴りを入れて跳び退って来た。
大丈夫。お姉ちゃんはかすり傷一つ無い。ホッとしたニムにユートの声。
「ニムは支援に回れ!」
ム。
ユートに指揮されるのは面白くないけど特別にここは従ってあげる。
大体ニムの防御に回せるマナはかなり乏しくなってるのは事実だし。結構ユートって見てる。それは少しだけ認めてあげようと思う。
支援役になるニムは、代わって防御を担うお姉ちゃんを守るのが務め。だから、マナを呼び起こす。
「風よ、お姉ちゃんに届けっ」
お姉ちゃん自身はすごくすごく強いけど、お姉ちゃんの守りの力はお世辞にも強くない。
意気込むニムの呼びかけに輝く魔法陣が展開し、思わず目を細めた。そしてお腹に力を込めて叫ぶ。
「ウィンドウィスパー!」
呼応した大地と風のマナが一瞬にして渦を巻いてお姉ちゃんを包み込む。
上昇する緑風。完成したニムの得意魔法。お姉ちゃんを守れ!
「キャァー」
え!? 出し抜けにお姉ちゃんのか細い悲鳴が聞こえる。
ニムなら、どんな戦場でもお姉ちゃんの声は聞き取れる。覆面三枚重ねでも大丈夫な位だし。
敵に突進していたユートも、ニムも、ハッとしてお姉ちゃんを見た。まさか伏兵!?
どれくらいの時間だったか――ほんの僅かだったかも。でも、ニムにも許せることと許せないことがある。
『曙光』を振りかぶる。何故って、お姉ちゃんを守るために!!
ニムの怒りを纏った『曙光』が螺旋回転で空気をつんざいて迫る。「ぶべらっ!?」
ユートに。っていうかもう当たってるし。
両手両脚を投げ出したグルグル回転で結構遠くの茂みに飛行していったユートのことは鼻を鳴らすだけで放っておいて、
「お姉ちゃん大丈夫?」
ぺたんと女の子座りなお姉ちゃんに駆け寄っていったニムは、お姉ちゃんの頭をなでてあげる。と言っても兜だけど。
同時に、戻ってきた『曙光』を回収。目元だけ覗いてる顔を見ると、まっ赤っかな羞恥心に染まってる。
戦闘服の裾を押さえて、見られたとか責任とかふしだらとかお嫁にとかあなたをころしてわたしもとかうわごとを呟いて固まってるお姉ちゃん。
その姿に、ニムのココロに沸々と怒りがこみ上げてくる――ユート、お姉ちゃんのパンツ見た!!!
ー゜
ムカつくお腹と一緒に思いっ切り立ち上がったけれど、ニムは冷静さを失ったりはしない。ここは紛れもない戦場だから。
黒。青。青。
ちょっとの間だけど、虚を突かれて停止していた敵のスピリット3人が、白刃を振り回しつつ散開するのが目の端に掛かる。
だけど――もう遅い。
独りでに脳裏に浮かび上がってくるマナを紡ぐ言葉。ニムの気持ちが呼び水になり、自然と力が織り上がっていく。
即座に口をついて出るのは、どこか遠くで、でも元々ニムの中にあった詠唱。
「神剣の主が命じる」――『曙光』を頭上に掲げる。展開していく魔法陣。ひとつ、ふたつ……ななつで最後。
「精霊よ、まばゆき光にて」――ニムを真ん中にして植物の蔦のように走る複雑な文様。上昇するそれは、
「すべての敵をなぎ払え!」――『曙光』の先端に収束して魔法陣は大きな、たったひとつになった。
――叩きつける。
「エレメンタルブラスト!」
パシュン――え?
脈絡無く、ニムの頭上に輝く巨大なマナが四散した。
と同時に、ひりつく様な冷気。ゴツンという鈍い痛みが頭頂部に走る。
慌てて振り向き見上げた先には、ピクピクとこめかみに皺を寄せた見慣れたスピリット。
「痛い。お姉ちゃんにだってぶたれたこと無いのに」
ムカツクから言い返す。う〜ホントに痛いんだから。
「あ、そう」
まだ何か言いたげだけど、鬼の青スピリット・セリアはニムの抗議をあっさり無視してくれちゃって、
近づいてきた敵の……って言うか敵役のスピリット達に向き直った。
元マロリガンのエリートだった奴らは、開口一番文句ばかり。
「ふざけてるの? せっかくの訓練で味方に攻撃って何なのよ」
「だいたい何するのさっ! 攻撃魔法は使用禁止でしょ!」
「あの……それより吹っ飛んだ方は大丈夫なんでしょうか」
ぐいって頭を抑えられた。
「ごめんなさい。どうにもその、ね。公私の別が付けられないのよ。ウチのがきんちょ達は」
セリアが頭を下げてる。ニムも仕方ないから抵抗をやめて頭を下げてやった。
ユートが悪い――呟いたニムの声をバルガ・ロアー耳が聞きつけた。危険。
「この子にはキツく叱っておくから。今日の所は勘弁してやってくれないかしら」
さらにぐぐぐって押し込められる。今ごろきっと笑顔で氷鬼な顔してる。
「あ、あの本当に済みません。私が到らないばかりにご迷惑を掛けてしまいました。
ニムは、その、悪い子じゃないんです。本当に。ただ、そのえっと少しだけ素直じゃなくて」
復活したお姉ちゃんが駆け寄ってきてぺこぺこ頭下げてる気配。……む。悪い気がしてきた。少しだけ。
けど、一番悪いのはユート――ほら、いつの間にかさっきの元マロリガンの青スピリットが介抱してる。
上目遣いのギリギリ視界で見えるユートは、大して痛くないくせにデレデレして……ちゃんと手加減したんだから。
やっぱりエレメンタルブラストで……あ。ニム覚えた。
純粋な怒りがスーパーニムントールへの道だったんだよ!! ザワザワ ザワザワ
支援ウレーシェ。
アセリアルートでアセリアが巨大化して見えるアレはこれのような気がする…
ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド ・・・・・・・・゙
ヽ
ヽ , ´/`'ヽ
, ´/`'ヽ ._ノ⌒ヽ__, i イ((()))__ノ⌒ヽ、_
i イ((())) `ー,へく,'' , ヾ| lゝ゚ -ノノ,i'` ヘ.__,ー'
|!,| lゝ゚ -ノノ ノ`ヽ ノノ, ,ヽヽ( .( UU),,ノ ヽ 『BLUE EXISTENCE!!!!』
i lヌ(介)(9_(uUJ 'ノノノノノノノ( (ノ)`ヽ)八))ヽ
((U=(,)'/三ΞΞ)> i| ) ) |i
i(ソ‐ヾ_)ゝ ∨
>>770 とりあえずそのウィンドウィスパー下さい
>>770 ニムの自爆逆ギレ覚醒っぷりにフイタ
てかファーそこは「キャァー」じゃなくて「Waoh!」だ!
こう、マリ○ンモンロー風に私は覆面三枚に包まれて寝ていま(ry
.>この子にはキツく叱っておくから
セリアが用意したリュクエム料理を、涙目になりながら食べることになる年少組たちの絵が浮かんだ
>>762 翌年…
⊂⊃ - (゚∀゚) -
/ l \
, ┐
/ ̄|"
⊂二⊃ |_/
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| |
|__/
___ ______
/日 「 日\_.\
|. '´⌒ ヽ ┃ ..| |
.________\ | ゙「_~._~i _/_/,-、__ ,,'''"´"'''::;:,,,
()_____|_日 ヾ(! ゚ヮ゚ノ丿(@)_二〉 ̄,ー' ″ ,,;;;;´."'''
\|乙/∪∪=/__/__二二, ´''::;;;;::'''"´
<_,<、二ニ_/ ̄ ̄
l/ l/^ー'
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ、 _ノ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
`'ー '´
○
o
。
ヽ)/
∠´ノノハ`ア
<彡ノク~~ヘリ
∠イi ・o-oノ <…密かに考えていた対抗策は無駄になったみたいだね…
/ く|U|>ゝっ-~
U__:|-|__|
. /_/ ヽ.)
デ、デンドロ光陰?
たった1年でどんだけ技術新化遂げたんだよファンタズマゴリアわw
, -‐‐- 、
/二二二\
∠ノ,ノノ^ソ从ゝ <ならばこちらはIフィールドを装備しましょう
∠从リ ゚ ヮ゚ノ从ゝ _
(( /ヽ 〒 !7つ==∋)
人( iニノ ) ノ人  ̄
く/_|__ノ II
>775
なんというテクノロジーw 空飛ぶ船要らないな。
しかも何故か片道燃料しか積んでなかったりしてw
>772
いやもう使いすぎで回数が……w
>773
クェド・ギン大統領と艶聞を流すファーなんてイヤだw 地下鉄敷設まで文明の発展を祈りましょう。
>774
連帯責任なんて鬼神軍曹! 皆平等にロリスピだ! ソゥ キス ソゥ!
永遠戦争が終結して1年、ガロ・リキュア再建計画に基づき『因果ム』開発計画が提唱され、
その試作機インガム試作1号機、インガム試作2号機が性能テストのために旧マロリガン ガルガリン基地に搬送される。
しかし、マロリガン軍の残党がこの情報をつかんでおり、マナ兵器を搭載したインガム試作2号機を強奪せんと基地を襲撃する。
かつて「ソスラスの悪夢」と呼ばれたマロリガン軍エースパイロット クェドー・ギンがインガム試作2号機に乗り込み強奪。
だが、脱出を図る2号機の前に、ガロ・リキュア軍新米テストパイロット エア・ロティが乗り込んだインガム試作1号機が立ちはだかる。
しかし、インガム2号機は追撃を振り切り龍の爪痕の彼方に消え去ってしまう。
戦いの舞台は箱舟に移り、赤の島宙域でガロ・リキュア探検隊による「イエーイ」が行われる。
その隊列を仮面を装備したインガム試作2号機が傍観、放たれたミュラー先生に部隊の経験値が飲み込まれた。
だが、クェドー達の真の狙いは別の所にあった。
混乱のさなか移送中の箱舟が黒→赤→緑→青に進み、ノーマルルートへ。
そして夢オチに向かい落下を始めて、「スターダスト」はその威力を現す…。
ファーレーンを嫁に貰ったらニムは俺のことを「お兄ちゃん」と呼んでくれるかな?
>779
自由恋愛を叫ぶフリーダムインガムはまだですか?
年長組なんて飾りです! ノーマルには分からんのです!
>780
おそらく、翌日の曙光を拝むことはないでしょう……。
日の出る前から曙光を見るとはね
先生コワス
r‐-- -┐
/ /゙・ 皿・_ヽ<
>>780お兄ちゃん♪
レ'´从リ从!〉
l从◎_◎从
(リ(つと)
く/_|〉
(_ノヽ)
>>762 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
_†_ ┃
[≦≧] ...┃
, 彡ノ 人ヽ 、 ┃
( 彡! (◎))) ) ..┃
ヾヽミ 三彡 , ソ ..┃
/ )ミ 4彡ノ ..┃
/ (ミ 彡゛ ..┃
/ \ゞ ┃
.┃
,ヽノ_ ..┃
━━━,' 〃, ^^ヾ━━━/━━━━━━━━━━┛
i y(从ソ))リ゙. /
ノノ゙(リ゚ -゚ノリ / 本日未明ントゥシトラ9号が発生しました。
(( ⊂}!廿i つ これにより各地で被害が拡大しております。
く/Цレ' 国民の皆様は外出を控えてください。
し'ノ なお、エトランジェユートがこれを食い止めるため
出陣しましたが、重傷を負いました。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
-Live- / 〃  ̄ ヾ 9:26 ┃
! i ミ(ノハソ ┃
!ik(i|゚ ヮ゚ハ_ ┃ <わーい!きゃははははははっ!
リ(つ[≦≧] ...┃
'´ ⌒ヽ , 彡ノ 人ヽ 、 ┃
ハ」」」l」」〉 ( 彡! (◎))) ) ┃
ヾゝ゚ ヮ゚ノゝ ヾヽミ 三彡 , ソ ..┃ <ずる〜い〜!シアーにもやらせてよぅ〜ネリー〜!
⊂》|Tリつ / )ミ 4彡ノ .┃
≡く/⌒) / (ミ 彡゛ ..┃
≡ c し' / \ゞ ┃
.┃
,ヽノ_ ..┃
━━━,' 〃, ^^ヾ━━━/━━━━━━━━━━┛
i y(从ソ))リ゙. /
ノノ゙(リ゚ -゚ノリ /
(( ⊂}!廿i つ
く/Цレ'
し'ノ
セリア激怒により、北日本に大寒波が襲来
開き直ったネリーと巻き込まれたシアーが応戦するも、
かえって怒りを買い、猛吹雪を呼び込んでしまいました
エス姉様がこたつから出られなくなりました
只今入りました情報によりますと、仲裁に入ろうとしたヘリオンが
リクディウス山脈の方角へと軽々吹き飛ばされた様子です。
小柄な体格が災いしたとみられますが、猛吹雪とントゥシトラの影響で
大荒れな気象の為捜索は難航しており、現在も安否が気遣われています。
では、次のニュース。本日未明、ラキオス郊外で氷漬けの『赤光』が見つかり…
慌ててこたつに逃げ込もうとしたエス姉様が尻餅をついた為、
かなり離れたセレスセリスからも震度5以上の揺れが観測されました
なあ、ネリー、熱くないのかな?
大丈夫だろう
くーるなだけにくるくるしたものに乗ってもなんちゃって
高瀬氏のblog見て本当にやめたんだなぁと目頭が熱くなった。
なるかなの完成品見て、ファンの意見を取り入れたってのを、
俺はてっきり某ファンサイトや公式BBSにのさばってる邪気眼ニスト達の事だと思ってたので、
某スレ(作別、メーカー、ここ全部ひっくるめてだろう)宛てに意見を取り入れたと言ってくれた事は嬉しくもあり、
どう曲解されてあんな事になったのかと悲しくもあり(んへwの芸風とか、エターナル関連とか、空気扱いの学園生徒とか)
ともあれ、高瀬氏には住人の一人として「素敵な作品をありがとう、次回作楽しみにしてます」とひっそりお礼を言わせて頂きます。
色々あったのだろうけど……やぱりお疲れ様と言っておきます。
ヽ ,ィ^i^!1-、 ヽ)/ ヽ ___ _
, ´  ̄ ヽ ,(レ´  ̄ ヽ) ∠´ ハ`ゝ , ´ ̄ 〉ヽ >彡 /^ヽ、/ '´∋θ∈
i イ((())) i`_l !i_!li_!i!リ 彡//ノハハ〉 ixil ノノハ))) < イ从从)〉 ! ノノ))))
| l| ゚ -゚ノ|| jixi」 ゚ -゚ノリ ゞ(リ ゚ -゚ノ!ノノi(リ ゚ヮ゚ノlヾ、 入i|ー ‐ノ|l i (リ゚ -゚ノl|
ノ ft)介)う ⊂)llΨ)つ <´ii Yliン, と)i个i7っ `//f_/`’i) ⊂)iゝヲiつ
⌒U_l__i|> ん/t___|l U |.Tii< く/廿V i/七]∀i〕 ノl〈/ !芥!〉リ
く_|し'ノ」 `tナナ' <_ノ_jイ_ゝ し'ノ' /_j|フノ|,ゝ く_/liVil,ゝ
ウレーシェ ソゥ タカセ! ナ ン キ ム!
_ , ヘ , ヘ _ _ ,ヘ
, ^》ヘ⌒ヘ《ヾ '´ ⌒ヽ '´ ヘ ヘヾ ' ` ^ヽ '´ ⌒ヽ 〃 ' ^^ヾ 〃 ' ヘ ヘヽ '´ ⌒ヽ 〃/::::|ヽ
( リ〈 !ノルリ〉)) ! l」」ルl」」 ノ〈从ハ从〉ノ ル从ルリゝハ」」」l」」〉 i ハ从从リ ノi ミ从l~iルソ ! ソノノ~))) ∠ <====ゝ
ノノ(!リ゚ ヮ゚ノリ(( i !ゝ゚ -゚ノゝ 从ヲ´ヮ`ノヲ从リ゚ ー゚从 ヾゝ゚ ヮ゚ノゝノノゞリ゚ ヮ゚从(((ヾ(i|゚ -゚ノi|く人リ゚ ー゚ノiゝんヘi」゚ -゚ノ」
(( ⊂》|Tリつ ソ ⊂》|Tリつ ノ⊂》|Tリつ ⊂》|Tリつ ⊂》|Tリつ(((⊂》|Tリつ 从i⊂》|Tリつ ⊂》|Tリつ ⊂》|Tリつ
く/|_ノ⊃ ノノく/|_ノ⊃て(く/|_ノ⊃ く/|_ノ⊃ く/|_ノ⊃ く/|_ノ⊃ く/|_ノ⊃ く/|_ノ⊃ く/|_ノ⊃
(フ (フ (フ (フ (フ (フ (フ (フ (フ
ただなんか、作品別も随分と…
あそこは叩きしかないからな>作品別スレ
>>795 光陰と今日子と時深さんと佳織も入れてあげて
長く見てた作品別見なくなったぜ。
叩き云々はまあ構わないんだけど、雰囲気がなるかな以前とは随分違っちゃったよね。
特にここ1、2ヶ月。
>797
スマン(ニム的な意味で)
なるかなSSスレも死んでるなぁ。漫画描きに占拠されてるみたいな結びだ。
ネタに対する反応薄いからなー、あそこは。
感想を言って貰えるわけでも、叩かれるわけでもなく、ただスルーされる。
あれは辛い。
書き手がいなくなるのも無理はないと思われ。
>>796 叩きというか満足できなかった部分をネタ化して楽しんでるように見えるな
>>801 書き手=参加者
読み手=ROM専
に分かれてしまうSSスレッドの典型だな
書ける人は居ても読み手に「俺も参加してみるか」と思わせる
雰囲気が出来なかったのが痛い。タイミングもあるんだろうけれど。
で、手軽に参加出来そうな工作でネタが展開されている、と。
今後どうなるかはワカランが、結果歪な形になってしまっているような。
>801
その通りだから何かを書く気にはならないなあ。
雑魚スレと同じノリを期待すると悲しいのよねw
>802
拡大解釈するとここも同じ気がしてくるw
>>802 スタンスとしてはそれでいいと思うんだけど、シナリオの不満を製作者への悪意に変換するのは良くないよね。
キモウトを愛でる時のような生暖かい気持ちを忘れないでほしい。
>>803 一応2スレ目に行く段階でそういう方向に持ってこうとしてた感はあったんだけど、ちょっと遅かったのかね。
ここの発足当初の空気が「SSはNG」だった事の意味が今ようやく分かった気が。
今さらですみませんが、高瀬氏のブログってどこですか?
あんがと
けど、アドレス見て過去に嵌ってピンときた
俺自身がそれなりに悲しかった。
>806
もうとっくに自分で調べ上げている事だろうが
つd.hatena.ne.jp/naofumi_takase/
感謝
普通に「高瀬奈緒文」でググればTOPに出るんだが、何故これで迷子になるのか
…とか思ったけどゲイツ先生だと「高瀬奈緒文 ブログ」でも出ないのね
γ"⌒ヽ
(.リノ彡ヾ〉
!pリ;゚ヮ゚リ せ、せめて私の設定をつるぺた炉理にしてから…
((<(つ/ ̄ ̄ ̄/
 ̄ ̄ ̄ヽ/SpiNet/ ̄ ̄ ̄ ̄
有限世界においては、減らした分何処かに増加を押しつけなければなりません。
そんなことが許されるでしょうか? いえ、許されません! ばいんばいんのニムなんてニムじゃありません! フゥーフゥー(覆面越しの荒息
(´-`).。oO(別につるぺた炉理にしたからといってコウイン様に振り向かれる訳じゃないしな…)
だがちょっと待ってほしい
このスレ的にいい年をしたぺったんこ娘がいただろうか
そしてその娘の需要はあっただろうか
ヒミカのことかー!
, ' ⌒ヽ ヽ)/
(@)ノノ)))リ) く´ハ `ゝ
§(リ゚ ヮ゚ノ§ 〜♪ 〈ハノ/ノハミミ
⊂!) 英i7つ 子供体型というよりは… li、゚- ゚ リゞ
くイ__ 〉 くilY ii`>
(_/ヽ_) >iiT |U
<_トj_ヽ>
ヽ)/
(#) (#) く´ハ `ゝ
(#) 彡 彡 〈ハノ/ノハミミ
ミ 彡 (#) 幼児体型だな、うん li、゚- ゚;リゞ
ミ , ' ⌒ヽ 彡 (#) くilY ii`>
从 (ヽ,ヘ,(@)ノノ)))リ) ドベシ! 彡 >iiT |U
Θ ⊂〈_(_(つ///ノつ <_トj_ヽ>
ヽ)/
煤@, ' ⌒ヽ ∠´ ハ`ゝ
(@)ノノ)))リ) 彡//ノハハ〉
§(リTロTノ§ )) )) )) )) )) ゞ(リ ゚ -゚ノ! <さて、そろそろ
/ i _i ノン (( (( (( (( (( <´ii Yliン, 煽り文&点呼ネタ募集時期か…
とくイ_U )U (#) (#) (#) (#) (#) U |.Tii<
))) <_ノ_jイ_ゝ
点呼ネタ案
・光陰のクォーリンルートでプチリレーSS作成
・スピ達に似合う新しい武器を考えよう
・アセリア、スピたん、なるかなに登場した食べてみたい食べ物
ちょっと待て
アセリアの食い物なんて、リクェム、ヨフアル、ハクゥテしか知らんぞ
>>825 おいおい、紫色したあれがあるじゃないか
天国に行けるような味らしいぜ?
アセリアやウルカに代表される、「○○の手料理」も忘れては困るな
>>826-827 ちょっ・・・
アレって食べ物なの・・・おや、部屋の外でハイロゥの展開音g
ひでぇ、
>>828がラスエレと一緒に大量の香辛料をブチ込んだ紫色の汁で煮込まれてやがる
|
| __
| 「,'" ヽ
| くi r==ミ、l おはぎ…頑張ったのに…
| | ||i イノノハ))
/ ̄j ノ.lニ⊃⊂) ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
./ (7ヽ~(ヘ_)_). :. :. .:: : :: :: :::::::: : ::::::::::::::::::
. :. :. .:: : :: :: :::::::: : ::::::::::::::::::
新婚夫婦と一緒の任務に就いたからといって落ち込まないで下さい、おbsn
_____________
| ヽ ヽ)/ .|
| , ´  ̄ ヽ __く´ハ `ゝ |
| 「 i イ((()))| 〈ハノ/ノハミミ|T ._|
| L!| l| ´(フ∩|__ li´- ` リゞ」 .| < ZZZ。。。
| ノ从'´ `ヽつ.と,.'´ `ヽノ> |
| ((f´ `ー' ヽ |
.,レ' `ー.|
.|´ |
.| |
__
「,'´r==ミ、 まぁそれは取りあえず置いておくとしても、
くi イノノハ))) ┃ 煮込みだけはしておかないと
| l|| ゚ヮ゚ノl| ┃
j /ヽ y_7つ ┃ (;`Д´)←
>>828 (7i__ノ卯! 〈≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡〉
く/_|_リ ./ 闇 ヾ グツグツグツ…
||ニニニニ||(____________,, )
|| ||ヾ;从;从;;从;从;从;;从;从;从;;从;;;ノ
飾り付けは、ヘリオンと今日子が担当してくれるそうです
>>833 そ、それは伝説の
「あんまり料理に見えない」とかアセリアに言わさしめあれ誰か北
,べV ゚・ 。 ・。
'´ ⌒ヽ / 〃  ̄ ヾ; 。・゚・⌒)
ハ」」」l」」〉 −=≡ ! i ミ(ノハソ o━ヽニニフ ))
ヾゝ゚ ヮ゚ノゝそれこーしきせってーじゃ −=≡ !ik(i|゚ ヮ゚ハ彡。・゚。・⌒) ネリーのちゃーはんも
⊂》|Tリつ ないいんじゃないかな!?−=≡ リ⊂! |T|!o━ヽニニフ )) 忘れちゃやだよっ!
−=≡ く/⌒) −=≡ く/ ⌒)
−=≡ c し' −=≡ c し'
__
「,'´r==ミ、 悠人さん、 今日は奮発して具沢山にしてみました
くi イノノハ))) ┃
| l|| ゚ヮ゚ノl| ┃
>>828 >>8334 j /ヽ y_7つ ┃ (;`Д´) (;`Д´)
(7i__ノ卯! 〈≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡〉
く/_|_リ ./ 闇 ヾ グツグツグツ…
||ニニニニ||(____________,, )
|| ||ヾ;从;从;;从;从;从;;从;从;从;;从;;;ノ
お前ら俺は情けないぞ!
雑魚スピ萌えとか言いながら、彼女達の料理を食べてやる事すら出来ぐぼあっ!
__
「,'´r==ミ、
くi イノノハ)))
>>8334 | l|| ゚ヮ゚ノl| <失敗しちゃいました ↓
j /ヽ y_7っ= ______ 彡 _
(7i__ノ卯! /\ ∩∧_∧∩ 彡 /
く/_|_リ . / /;;;;ヽ(´Д ` ;)ノ;;;;;/
.  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
__ ☆
「,'´r==ミ、 /
くi イノノハ)))/)
| l|| ^ヮ゚ノl|/ て へ☆
j /ヽ y_7 . __________
(7i__ノ卯! . (( / / / ))
く/_|_リ / / ./
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ パタン
だって仕方がないじゃないですか
>>8334のやろうとしていたことが視えちゃたんですから・・・
本当に視えていても
>>839のような輩を許せるほどに心は広いんです
胸はちいさいようですがね
神様「スレ建て明けに、早くわしの元に来た順に新規イベントフラグを立ててやろうぞ」
クォーリン「あのキョーコ様、つい忘れちゃったのですけれど、神様の元へ行くのは何日でしたっけ?」
今日子「1月2日だよ^^」
時深は足がとても遅いので誰よりも早く出発して真っ先に神様の元へやってきました
しかし時深に乗っていた今日子が飛び降り、先にゴールしてしまいました
そしてヘリオンやネリシアやニムントールと足の速いスピたん組が次々とやってきます
セリアやハリオン、ヒミカ、ファーレーン、ナナルゥは油断してしまい到着が遅くなったそうです
クォーリン「神様ーきましたよー^^」
神様「何言っとるんじゃ、もう点呼も終わっとるというのに」
クォーリン「( ゚д゚ )」
それ以来、クォーリンは今日子を見かけると泣きながら追い回すようになったということです
お茶の間ネタからこんにちは。永遠のアセリア&雑魚スピ分補充スレッド 28
改編スマソ
なんという十二支w
最初の炉理宮を守りし「アリエスの光陰」によるアリエスの乙女たち劇の幕が上がるのはいつですか?
>>842 上手いなw
これは煽り文より短編小ネタで投下してほしかったな。
>>843 ちょ、それ干支と星座がごった煮w
それはそうと懐カシス<アリエスの乙女たち
どんなんだっけなーとか調べてみたが、Wikiの概要見てもさっぱり思い出せん
当時のドラマどんだけgdgdなんだよw
846 :
名無しさん@初回限定:2007/11/26(月) 15:40:12 ID:YFSehNLpO
黄金十二星座で考えようinアセリア
ぱっと思い付くのは、
牡牛座:ハリオン
双子座:ネリシア
天秤座:セリア
あたりか
人気ワースト蟹座は今日子かなー
射手座:時深
意中の人のハートを撃ち抜くのに手段を選らばなそうだから
魚座:メダリオ
保存庫の神様、
>>842の煽り文を保存してください。
いつでもどこでもカメラ目線・・・じゃなかった、
いつでもどこでも幸薄い、数少ない登場場所なんです・・・
違和感なさ杉です、メダリオさん
炉座:光陰
【炉座】〔(ラテン) Fornax〕
12月下旬の宵に南中する星座。日本からは南の地平線近くに見えるが目立った星はない。
【老骨座】
君も出雲で南極老人星と二礼二拍手一礼してみないか!? 寿命が伸びるよ!
エターナル相手に寿命の話とは・・・
あれ?おb・・・時深さんどちらへ?
はぁ、「自分巫女ですから、神を拝むのが当たり前」と
慾が深いわけじゃないんですね、安心しました
「クォーリン。あなたにも迷惑を掛けました」
人目もある城の中庭で、レスティーナはまるで自然に頭を下げる。
「そ、そんな女王陛下、もったいないことです。お顔をお上げ下さい」
あまりに予想外なレスティーナの行為の為、クォーリンは戸惑いと緊張に包まれた。
こんなに素直に、この国の頂点に頭を垂れられては、どんな表情をしていいかすら分からないものだ。
クォーリンは、一気に吹き出す汗を感じながら、助けを求めるように傍らの大柄な男――エトランジェ・コウインを見上げた。
「ああ、そうだな。俺も含めて、ずいぶんと迷惑を掛けたもんだ。惚れちまいそうなくらいだ」
「コ、コウイン様……」
見上げるいたいけな瞳の正面には、無精髭を撫でながら片目をつぶる顔。場所もわきまえず舞い上がるときめく心。茹でたテミ色と頭上の蒸気。
クォーリンは熱い頬に気付かれやしないか気が気ではなかったが……こんな機会は今までもこれからも望みようがないのでは。いやきっと無い!
今ここにいるのは生まれ変わったクォーリン。クォーリン不幸! なんて言わせない。
今こそは不吉な考えを振り払い自分にリンゴーンとした大地の祝福!
今よ、クォーリン! 陛下の御前だなんて控えていたら、たった一歩すら進めない。今しかない! 思いの丈をぶつけるの!
胸の奥でアクセラレイトする想いは爆発寸前。もう喉の奥まで出かかって、
「ふふふ。でも本当に良かった。わたくしは最初の頃ですが、クォーリンはコウインを嫌っているのかと思っていました」
意味ありげな目線でクォーリンに口元を覆った笑みを送る冠も重そうな女王陛下によって喉奥がつんのめる。
ゴホッ、ゴホッ……? 意味が分かりません……? ――クォーリンの頭上渦巻く「?」「?」「?」
「へへ、確かにな。初めてあったときなんか、ホントにしばれるくらいの冷たい目で俺を見るんだもんなあ。あなたのこと信用してません、てさ。あれは怖かったなー」
「それも、きっとコウインを心配する余りだったのでしょう」
「あ、あの?」
うなずき合うふたりが、クォーリンには何処か遠いものに見えた。
が、身に覚えのないことで身の回りのことが決定していく恐怖に抗う強い意志がクォーリンにはあるにはあった。
「わ、私そんなの知りません! 私とコウイン様の出会いは、い、稲妻の選別試験の時です!」
必死の抗議も、暖簾に腕押し何処吹く風。
レスティーナは、微笑ましくもわたくしは見守っています、な表情で頷くばかりだ。冠落ちそう。
「あれそうだっけ? 全然覚えてないぞ。俺の記憶ではクォーリンが誰だったか赤スピリットと訓練中のとこで初めて出会ったんだがなあ」
全てを承知している感じで笑う女王と、首を捻るコウインが、とてもとても遠く見えた。
敵はこの世界そのものなのではないか。ありもしない妄想に囚われるクォーリンであった。
,べV
/ 〃  ̄ ヾ
−=≡ ! i ミ(ノハソ
−=≡ !ik(i|゚ ヮ゚ハ <セリアルート補完らしいよ!
−=≡ リ⊂! |T|!つ
−=≡ く/ ⌒)
−=≡ c し'
どこがセリアルートですかw
立派に……立派に……あれ、誰の話だったっけ(アクセラレイト中
この流れで、女王陛下の冠の行方の方が気になる自分は死んでいい。
>>856 乙です。
成るほど、ソゥユートとセリアがE化した場合はクォーリンで補完されるのかw
なかなか美味しいイベント貰えていいじゃないですか
でもエピローグじゃ放置されちゃうのがアレですが
860 :
テンプレ 1:2007/12/01(土) 00:49:19 ID:9CibC5MW0
861 :
テンプレ 2:2007/12/01(土) 00:50:02 ID:9CibC5MW0
____ ________ _______
|書き込む| 名前:| | E-mail(省略可): |sage |
 ̄ ̄ ̄ ̄  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
,ィ
,べV //
ネリーみたいなくーるな女には / 〃  ̄ ヾ; / ./
sage進行がぴったりよね〜 ! i ミ(ノハソ / /./
!ik(i|゚ ヮ゚ハ<///
リ⊂}!廿i つベ/
く/Цレ'
し'ノ
862 :
テンプレ 3:2007/12/01(土) 00:53:20 ID:9CibC5MW0
あてんしょん
| ̄ ヽ
|」」 L.
|゚ -゚ノ| ……えっとこのスレに投稿したネタ(名前欄に題名を記入したもの)はね……
|とl)
,べV
/ 〃  ̄ ヾ;
! i ミ(ノハソ
!ik(i|゚ ヮ゚ハ 。・゚・⌒) 作者の意向が無い限り、
リ⊂! |T|!つ━ヽニニフ)) 問答無用で>>1の保管庫に収録されちゃうんだよ〜
く/|_|〉
(フフ
863 :
テンプレ 3:2007/12/01(土) 00:53:56 ID:9CibC5MW0
薄ぼんやりとした意識の中、ゆっくりと目覚める。
だが、瞼を開いても景色は霞みがかり、乳白色の空間が広がるだけ。
ああ、夢だな、これ。胡乱な頭の隅で、そんな事を考える。それにしても、気持ちが良い。
『……主』
「……?」
ふと、まどろみの奥から響いてくる声。聞き覚えのある、声。
光眩い中、そっと手を差し伸べてくるのは少女。美しさに、息を飲む。
『我は主を誇りに思う……そなたが我が主となったことが、我は純粋に嬉しい』
「……『紡ぎ』、なのか?」
はっきりとしないシルエット。そもそも、人の姿は取れない、と言っていた。
それでも、この声は。いつも、凛と冷たいようで優しい響きは、間違えようがない。
答えてはくれなかったが、微かに微笑んだような気配が正しさを証明してくれる。
『これからも、我は主とともにある』
長い銀色の髪がふわりと揺れ、触れた腕(かいな)がそっと抱き締めてくれる。
『我と主は……一つだ』
「『紡ぎ』?」
『此度の任務で疲れているのだろう? しばし、我が胸で眠るといい』
「……ありがとう、『紡ぎ』」
母親に包まれているような。そんな慈愛の中で、ゆっくりと目を瞑る。
眠りは、すぐに訪れる。暖かい、愛おしさと共に。
『おやすみ、主よ……』
同時刻、リティル・クハ・トーサ。
『これからも、我は主とともにある』
「ねーねーパパ見て見て、この神剣さん、ぶつぶつと寝言を言ってるよ、面白〜い」
「こら、つっつくなって。しっかしまたなんだってこんな所で寝てるんだ」
『そうだ、良い調子だぞ我が分身。たまにはデレも見せないと、ツンだけでは飽きられるからな』
「……なんだか難しそうだね」
「……ああ、妙に不穏な単語も聞こえてくるけど。それより分身って」
「う〜んオルファの『再生』みたいなものなのかなぁ」
「そういえば時深がそんな事言ってたっけ。龍を分身代わりにばら撒く神剣もあるとか」
「この神剣さんは、女の人の形なんだね。額に飾ってる宝石、綺麗だなぁ」
『我と主は……一つだ』
「わっ! わわわっ! パパは見ちゃだめっ!」
「え……ってうわっ、なんでいきなり悶え出すんだ?!」
『此度の任務で疲れているのだろう? しばし、我が胸で眠るといい』
「いや、そんな事言われても」
「も〜っ! なんでパパ、鼻の下伸ばしながらふらふら近づいちゃうの〜!」
『あんっ。こ、こら、あまり強く押し付けるでない』
「え? いや、俺まだ何も」
「馬鹿ぁっ!」
「ぶべらっ! ちょ、ちょっと待てオルファ、ほら、大人しくなったみたいだぞ」
『ゆっくり休むがいい、主よ。目が覚めれば、また新しい日々が始まる』
「……なんだか大変そうだね」
「……ああ、ピンク色の精霊光なんて初めて見た。ところで主って、誰なんだ?」
「さあ? ……あ、短剣に戻ったよ。パパどうする? 拾ってく? すっごく強そうだけど」
「……いや、よしとこう。何故だか寝起きの悪いニムントールを連想しちまうし」
「あ、あはは。そうだね、起こしたら怒られそうだね」
「ま、それは冗談だとしても。いいんじゃないか、このままで」
「……うん。じゃあね、神剣さん」
『おやすみ、主よ……』
そして微速促進。
アネたんノーマルエンドを補完してみました。
時間関係とか捻れまくってますけど、妄想ってことでご勘弁を(汗
時空を越える紡ぎたんモエ。
やはりこれこそがスピたんトゥルーで異存なし! って依存も言ってました。
ピンク精霊光の簡易製法としては、イオとヒミカの組んず解れつ製法が聖ヨト暦334年に発見されています。
>>867 乙です。
そうだね、デレばかりだと飽きられるからねw
紡ぎたんはやっぱり可愛いなぁ。
抱き枕とかシーツとか、エスペリアは洗ってくれますか?
ヒミカのファイアボール2で焼却処分されます
でも落ち込んでいると、その晩からエスペリアが抱き枕の代わりになってくれます
ん〜でもエスペリアって冷え性っぽいなあw やはり安眠を得るためには一戦交え(グラスプ
オーラフォトン触手とな?
触手全ての方が先に力尽きそうな罠
(ヘ、 /)
(ヾヘ, //)
(人_ (丶ヘ, / /) _ノ )
(乂\ (ヘ (_乂 ヘ /.ノ _) ノ) / ノ)
(`ー ヽヘ、 (乂((人 ヘ / ノ))ノノ) // , ー´)
< ノ ,'ヘ人,,_ ((\\ / ヽ //)) _ノ/、 ヽゝ
∠乂 , ' 人 `"'ー-ー´⌒`\!i i.!/´⌒`ー-ー'"´ノ、 ヾ 乂ゝ
/ ノノ` "'"' ̄ ̄"'ュ, 乂 ノノ ,r'" ̄ ̄'"'" ´ ヽ 乂ゝ
∠,_乂 , ", "人 i ) ( i /、"、"、 乂_,ゝ
,..,,_ ∠乂 ソ γ´ ⌒ \;:;:<~ヽ ヽ〈;:;:;/ ⌒ ヽ、ヽ \ ゝ _,,..,
/ `"''ー===ー ''"^´ ´ ⌒ \`'i〈/ ヽ 〉ル'´/ ⌒ ヽ `^"'' ー===ー''"´ \
( 乂 / ;'⌒ゝ´`; ;'; ;'; ;'; ; ; ;, 'γ. ⌒`"''ヽi.i' . , ´  ̄ ヽi.i/⌒ミ⌒ヽ、,', ,; ,; ; ; ;'; ;'; ;'; ;'ソ⌒'; \ /^)
人 ヽ,,_ _,ソ / ン`ー^ハ(ノ(ノ(ノ(ノハ/ ,;'⌒'"'ヽi イ((())) |/|ヽ へ)へ)へ)へ)ヘ^ー´ヽ\ 、 、.,_ノノ
⌒ヽ、 人ン <ノ/`^ /,,',', ' 人 | l| ゚ -゚ノ|| 人/ ゝ,_,フ ^´\ ヾゝ ゝ,__  ̄/
 ̄ .乂人/// 乂 乂 乂 / / / ノ ft)介)う /|ヽ ヽヽヽ乂 乂 乂 ヽ \ ヽへ ノ ̄
(__乂 〈_ / / / / / //⌒⌒U_l__i|>ゝヽ,_,フ\ ) )ヽ\ \ \ヾ乂 __)
(_,r(_,r(__ノ /乂_ノ く_|し'ノ」 ゝ、_乂\ヽ、__)、__)、__)
(/ \)
なんかRPGのボス的に、次の形態で人の部分が消えそうな悪寒
すまん
全部触手に見立てた俺ガイル
ユートも大変だなとか思ったり思わなかったり
どこの火○鳥鳳凰編かと思ってしまった俺もいる
つか肝心の永劫はどこ行っちゃったんだw
>875
小林幸子?
小林幸子と聞くと某弾幕シューティングが連想されるなぁ
このアセリアは羽根を矢のように飛ばしてきそうだ
覚醒アセリア「内臓たべたい」
_§_
,´ 皿`,
ヽ( ( ●))ノ
ルリルリ 内蔵なんてないぞう
リ
…ごめん、お詫びに新スレ建ててくる
>>INN ハ乳の宿
なんという乳浴剤
天井で、きぃきぃと錆臭く揺れるマナ灯。
苔生した石壁の隙間からちょろちょろと湧いてくる、饐えた匂いの水。
陽光などは当然届かず、新鮮な空気とも縁を持たないラキオス城の地下深く。
刳り貫くように用意された監禁部屋で、今、1人の男が椅子に縛られ尋問を受けている。
「いい加減素直に吐いたらどうだ? 正直に下呂れば悪いようにはしないと言ってるだろ?」
「……騙されるかよ。へっ、お役人の戯言を素で信じる程、俺もお子様じゃないんでね」
「俺は役人じゃないが……まあいい。そういう態度なら、こっちにも考えがある」
「お、おい何を、よせ……ぐぉっ!」
「はは、苦しいか? 苦しいだろ? さあ、言うんだ。証言として記録された後ろ盾を俺によこせっ」
「くっ……だ、誰が……知ってるか、強制や拷問による証言は裁判じゃ効力が無いんだぜ……ぐあああっ」
「残念だが、ここはハイペリアじゃないんだ」
尋問者は、冷やかな目付きでぐったりと項垂れた容疑者を見下ろす。
その右手に握られているのは、いまだ雷光を放つ『空虚』。無論、今日子から無断拝借したものである。
「あれ? おい、もう終わりか? よせよ、昔っからハリセンにだけは慣れたもんだったろ?」
「ぐっは……ふざけんな、ハリセンと一緒にするんじゃねえ。『因果』無しで雷撃を防げる程鍛えられる訳が」
「ほほう、神剣が無きゃただのしがない高○生でちゅってか? この世界でそんな言い逃れが通用するとでも」
「ほほう、じゃあお前がやってみろよ悠人。それだけ大口を叩いたんだ、よもや出来ないとは言わせないぜ」
「む……ふ、ふん、いいだろう(おいバカ剣。判ってるな、レジストを頼む)」
『断る。下らぬ用で我を呼び出すな、そんな事よりマナをよこせ』
「……」
「……」
「や、やっぱりこれを屋内で使うのは危険だな、うん。脇に置いておこう……よっこらせ」
「……お前、ある意味本当に主人公向けな性格してるよなぁ」
「さて、尋問を再開する」
木製にも拘らず未だぱりぱりと静電気を纏う椅子へと感電しないよう慎重に座りなおし、
気まずさが漂う空気と光陰の冷やかな視線を誤魔化すようにこほん、と1つ咳払いをしながら悠人は続ける。
「で、なんだって無視なんてしたんだよ?」
事の発端は、実にささいないつもの出来事にすぎない。
普段のようにオルファリルを追っかけていた光陰が、途中からその獲物をどんどん増やしていっただけ。
具体的にはネリー、シアー、ヘリオン、ニムントール。いつも通り、訓練をしようと集まった際の災難だった。
お約束どおり、今日子に見つかった光陰がライトニングハリセンを喰らった所で騒ぎは一応終結している。
ただ、その直後、たまたま剣の修練にやって来たセリアが1人蹲るクォーリンを発見したのが拙かった。
訓練所の真ん中でめそめそしくしくいじけている彼女に何事かと尋ねた所、"私だけ無視されました"と
縋るような目付きで訴えられ、義憤に駆られたいいんちょが颯爽と立ち上がり、署名を集め始めたのが午前中。
恐ろしい事に昼にはラキオス王国議会臨時審査委員会はその嘆願を圧倒的支持で可決通過させてしまい、
女王陛下直々による"事の真偽を質すように"との光陰捕縛命令が全軍に下されたのは、その2時間後という速やかさ。
その頃には当のクォーリンも冷静さを取り戻し、"わ、私なら大丈夫ですから"と武装派集団を抑えようとしたが、
沸騰した世論はそう簡単に収まらず、むしろ発令が広がるにつれ同情や自分に置き換える者が続出し、城内は騒乱状態に。
結局第一詰所の廊下で呑気に鼻歌を歌っていた光陰がエスペリアのネイチャーフォースにより発見襲撃され、
待機していたアセリアに光輪の縄で動きを封じられ、そのまま狩られた猪のように城の地下へと連行されて今に到る。
「だから信用してくれよ、俺は無視なんかしちゃいない。天地神明に誓ってもいいぜ」
「じゃあ光陰、お前はクォーリンが嘘をついているっていうのか?」
「あいつが嘘なんかつく訳無いだろう。どれだけ長い間一緒に居たと思ってるんだ、見くびるなよ」
「……」
「……」
「……なあ、本当に無視してないのか?」
「ああ、本当だ。純粋に視えなかっただけdぶわっ!」
「最低だなお前」
「冷てーな! こりゃ井戸水か? まったく、修行じゃあるまいし」
「うるさい。エセ盲目の親友を持ったお陰で、とんだ飛ばっちりだ。こんな尋問事項まで追加されてるんだぞ」
悠人は忌々しそうに机の上に積上げられた書類の束をばん、と叩く。
その中には、光陰に追っかけられていたネリシアやニムントールやオルファリルやヘリオンの名も見えた。
今日子の分は見当たらないが、端が少し焦げて黒いのが多分それだろう。彼女達の本気度が窺える。
「おいおい、まだあるのかよ」
「多分、署名はこっちの方が肝だ。お前がこれに答えるまで、俺もお前も恐らくここからは永遠に出られない」
「やれやれだぜ、急に深刻な顔になってやがる。いいぜ、それもさっくり答えてやるから早く縄から開放してくれ」
「さっくり答えられてもきっとロクな結果にならないんだろうが……まぁいいや。一応訊くけど、光陰」
「おう」
「お前、一体誰に気があるんだ?」
「……」
「……」
「……やけに直球ど真ん中な質問だな」
「しかもただの直球じゃない、マナのたっぷり篭められた剛速球だ。慎重に振れよ光陰、三振は許されないぞ」
「いや、三振も何も。ちと恥ずかしいが、悠人だって知ってるだろ。俺が好きなのは今日子うおっ! 眩しっ! 眩しいって!」
「そんな通り一遍の答えは、もう通用しない所まで来ちまったんだよ俺達は。なにせもう9回裏2死満塁カウント2-3だ」
「な、何故そこまで土壇場なんだ。そもそも普段の行動をしっかり見てくれていれば、判り切った事だろうが」
「あーん? その判り切った普段の行動が話をややこしくしたんだろうが。四の五の言わずにとっとと吐け。真実を」
「だからだな、何度も言うが俺は今日kうおお目がっ、目があーー!」
「し、ん、じ、つ、を吐け、と言ったんだ」
「はあっ、はあっ、はあっ……くそ、たかが光と侮れねえな。あやうくム○カになるとこだった」
「飛○石なぞどうでもいい。なあ、もう観念しろよ。俺だってこんな事、本当はしたくないんだ」
光陰の顔へ向けて刑事ドラマよろしくマナ灯を近づけた悠人の台詞にも、嘘は無い。
正直、まさか自分が尋問役に抜擢される羽目になるとは考えてもいなかった。
しかしこの役目を放棄すると、部屋の向こうで待機しているスピリットの面々を全て敵に回す事になる。
なにせ署名で集まったのはラキオス部隊全員分のみならず、何故か元稲妻部隊や人間の分まであり、
ここに種族を超えた女性差別反対運動が急速に広まりつつあると悠人にでもひたひたと実感出来る程。
光陰の本命が今日子だという事は親友として実は微塵も疑ってはいないが、それではもうこの事態は収まらない。
もう正義とか法とかではなく、取りあえずクォーリンに対して何らかの有利な証言を取らないと。
具体的には光陰の行動に女性差別やセクハラの意図が無いと証明しないと、次の矛先は確実に自分に向かってくる。
こうなってくるともう誰が生贄になって責任を取るかという某国某機関みたいな見苦しさがあるが、
なにせ命がかかっているので本人としては必死にならざるを得ない。
「ま、こんな状況だからさ、俺達にはもう選択権なんて無いんだよ。諦めろ。そして楽になれ」
「……はっ、ははは。笑わせてくれる。まったく、しゃれにならないよなぁ」
「? 決心はついたか? ならとっとと」
「偽証が必要って、一体どんな状況なんだか。大体こうなったのも、元はといえば悠人のせいだろ?」
「……どういう意味だよ」
「自分で気づいていないのか? あっちこっちに期待を安売りしてるのは、むしろお前じゃないかって事だ」
「なっ、それは違」
「あっちの世界で看病したり昔の男に嫉妬したり命の大切さを教えたり背負って帰ったり3回目は運命だったり」
『契約者よ、マナをよこせ』
「う、うるさいうるさいうるさいっ!」
「いーや聞いて貰う。両手に花で買い物したり胡坐で反省させたり姉妹愛を確認させたりマナ蛍の中で昔話を」
『マナだ、マナが足りない』
「うわあああああっ! もうやめてくれえぇぇぇっ!」
「ふっ、語るに落ちたとはよく言ったもんだな。悠人よ、これでもお前は俺だけを責めるというのか?」
『うむ、求めには代償が必要だ』
「はぁっ、はぁ……くそ、突然割り込んできたバカ剣はともかく……光陰、お前一体どこでそんな異次元の情報を」
「ん? ああ、ここ数日、まるでダイジェストみたいに夢で見るんだ。枕元で巫女装束の誰かが囁いてだな」
「あ? なんだよそれ。そんな薄い根拠でカマかけたってのか」
「俺は仏に仕える身だからな、夢枕は信じないでもない。それに、まんざら嘘でもないんだろ?」
『この世界に来てから、ずっと我々を監視していた者だ』
(五月蝿い、黙れ。ネタばれはよせ)
「くっ……証拠不十分は不起訴と相場が」
「悪いな。残念だが、ここはハイペリアじゃないんだ」
「……要求は、なんだよ」
「話が早くて助かる。とりあえずはそうだな……腹減ったし、カツ丼でも貰おうか。それで今のは忘れよう」
「ほれ」
「……早いのは話だけじゃないってか?」
「定番だからな。早く喰え」
「ああ、縄も解いてくれ。それともあーんとでもしてくれるのか? どこぞのスピリットみたいに」
「……」
ここに、上下関係は完全に逆転した。
観念した悠人は渋々光陰の両腕を解き、形から入ったエスペリア特製の丼を差し出す。
かぱっと丼の蓋を開けると湯気の立つそれを、机を挟んで向かい合ったままの2人は黙々と頂く。
途中、この肉は果たしてカツと呼んでも良いのだろうかと軽く雑談めいた議論は交わされたが。
そしてごちそうさまの合図と共にばんっ、と勢いよく机が叩かれ、尋問もとい密談は再開される。
「で、外はどんな状況なんだ?」
「しっ、声が大きい。壁1枚向こうでみんなが耳を欹ててる。盗聴されてる可能性が高いっていうか絶対だ」
食を共にした2人はすっかり剣呑な雰囲気が取れ、親友らしく結束をより強固なものへと変えていた。
というか互いの平等すぎる立ち位置が暴露されてしまった以上、もう仲違いしている場合ではない。
「警戒は万全って訳か。男同士なら簡単に口を割ると考えたんだろうが……ちっ、しゃあねえ。おい悠人」
「あん?」
「 俺 が 好 き な の は 、 お 前 な ん だ ! 」
「ナッ、ナンダッテー!(AAry むぐっ! むむむっ……」
突然の抱擁。
手で口まで塞がれた悠人は目を白黒させる。顔を近づけた光陰は耳元で囁く。
その間に廊下の方からは、がたがたと何かが膝を屈したような雑音がコーラスで響いている。
(馬鹿、合わせろよ。この場を切り抜けるにはこれしかない。俺も、お前も)
(な、なるほど)
「 じ 、 実 は 俺 も お 前 の 腰 が 前 か ら ず っ と 」
『工工工エエエェェェ;゚Д゚ェェェエエエ工工工!!!』
どんがらがっしゃん。
悠人が慌てて噛んだ途端、一気に騒然とする廊下。
そして次の瞬間には扉が廊下側から押し開けられ、スピリットのメンバーが将棋倒しで雪崩込んでくる。
悠人の台詞は、それ程までに彼女達の何か触れてはいけない琴線へと確実なダメージを与えていた。
驚いた事に、扉だけでは無く四方の壁もドリフのように崩落し、室内の人口密度があっという間に加速する。
だが、そんな混乱の中、ただ1人だけ冷静な男が居た。
素早く『因果』を取り戻し、咄嗟に脱出口を見極めつつ悠人の腕を取る。
「よし、こっちが手薄だ、行くぞ悠人っ!」
「お、おうっ! みんなごめんな!」
「はーっはっは、さらば女性諸君! 茶番は終いだ、今こそ自由恋愛を我が手にっ!」
「いや俺は別に……って、え゙」
『なっ、にっ、がっ!』
しかし、そんな混乱の中、ただ1人だけ冷静な女も居た。
堆く積み上がるスピリットの群れを飛び越えようとした所で正面から襲い掛かるのは茶毛の弾丸。
「ん、どうした悠人よ……ってお、おおおおっ?!」
「なっ、にっ、がっ、じゆー恋愛よ! こーんの馬鹿コンビ!!」
「きょ、今日子これには訳がだな」
「お、落ち着」
「問答無用っ! 天誅っっ!!!」
「くぁwせdrftgyふじこl;p!!」
「亜qwせdrftgyふじこl;p@:!!」
鋭い眼光と鞭のような四肢を撓らせて振るった巨大ハリセンが、宙に浮いた2人をカウンター気味に捉える。
ハリセンブラストの前では、たとえ『因果』があっても全く通用しないという事が立証された瞬間だった。
「あはっ、なんかぴくぴくしてるよー」
「真っ黒焦げなの……」
「ごめんねクォーリン。本人達も反省してると思うから、これでもう勘弁してやってくれない?」
「え、ええ……(ていうかここまでしてくれなんて誰も頼んでいませんけど……大地の祈り大地の祈り)」
「あらあらぁ〜。んふふ〜ユート様、大丈夫ですかぁ〜」
「大丈夫もなにも、心肺機能が停止していると思われます」
「しっかり生き返らせないといけませんよハリオン、御訊きしたい事がまだまだ沢山あるのですから」
「ふう、面倒」
「こらニム、いつも言ってるでしょ。これも神剣魔法の訓練なのですから」
「……それは情操教育としてはどうなのでしょうか」
「ユート様とコウイン様が実は……だなんて……受けが……こう、攻めて……なんとか新刊に……」
「ヒミカお姉ちゃん、何だかお顔が怖いよぅ」
「放っておきなさい、どうせまた下らないシナリオを練っているだけだから」
「ん、セリア、頬赤い」
「結局、よく判らないままでしたね」
「ヘリオン殿、それは致し方無いかと」
「ふえ? どうしてですか?」
「現在の所、コウイン殿のるーとは確認されていませんので」
「……(そっちじゃないですよぅ)」
ラキオス城下を巻き込んだ世界初の女性権利運動は、こうしてうやむやのままに幕を閉じた。
だが、混乱に乗じて一応法制上の雛形も整えられたのだが、世界観の違いからか、
はたまた単なる麻疹のような社会現象だったのか、それとも女王陛下殿の飽きっぽい性格のせいか、
肝心の女性(主にメインヒロイン)の方から権利を放棄する事もしばしばだったという。悲喜こもごも。どっとはらい。
追い込み中
, ' ` ^ヽ >契約者よ。我はマナが手にはいるのなら性別は問わぬ、と。カチャカチャ
ノ ル从ルリゝ. ミ
从リ゚ ー゚从 ___ | | <【待て。我にも選ぶ権利が有る!】
(__つ /Spinet /.|レ〉
 ̄ ̄ ̄\/___/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄