【姉しよ】きゃんでぃそふと SSAAスレ9【つよきす】
輝く月と瞬く星々の他は、何も映さない漆黒の夜空。
その暗い夜空を切り裂くように、天空から紅の光が降り注いでいた。
どこから発せられているのか、目を凝らす。
中空に浮かぶ、小さな赤い光点。
その点から光の帯は降り注いでいた。
巴にはわかった。
今しがた自分を吹き飛ばしたのは、この光であることが。
それは圧倒的なパワーと、身震いするほどの悪意を秘め
近くに降り注いだだけでジガに纏身した巴を吹き飛ばしたのだ。
赤い光が照らし出すものは、先ほどのクロウ。
いや……先ほどとは違う。
むく、むく、と
ブルブルと震えながらうずくまるクロウの体が
光に照らされて膨れ上がっていく。
「な…なんだありゃあ!?」
「ギ…ギ……ギ……ッ!」
紅光を浴びるクロウの体は、うずくまったままでありながら
今や小山のような巨体になっていた。
やがて、光は忽然と消えた。
何事もなかったかのように、中空にはただ赤い点が浮かぶ。
だが……その光に照らされていたクロウは
巨体のままだった。
さえぎってゴメンorz
支援
何倍、いや、何十倍になったのだろうか。
その巨体が、呆気にとられた巴と空也の前で
ゆっくりと……ゆっくりと、立ち上がる。
その動きだけで、風が起き砂が舞い上がる。
はじめ、二人にはその大きさがはっきりとはわからなかった。
クロウまでの距離と、見上げる角度がその巨大さを告げたとき
二人はただ、絶望だけを感じていた。
その鳥とも人ともつかない足だけで
トラック1台ほどの大きさがあった。
身の丈はおそらく4、50メートルはあるだろう。
「バカな……こんな…バカなっ……!」
かすれた声で空也が叫ぶ。
クロウがゆっくりと、足下の二人を見下ろす。
その顔が不気味にゆがむ。
笑っていた。
もはや取るに足らない存在となった二人をあざ笑いながら
クロウが、片足をゆっくりあげる。
踏みつぶされる……
逃げられない……!
「空也っ!」「ともねえっ!」
恐怖に身をすくませながら、互いを守ろうとでもいうように抱き合う二人。
巨大な足に月光が遮られ
二人がその陰にすっぽりと覆われたとき
ひゅん
夜の闇を切り裂くように、砂浜を白い影が疾走る。
白い影は、今まさに二人を踏みつぶそうとする足の下を
風のように駆け抜けた。
巴と空也、二人を抱きかかえて。
「何やってるの!?」
「…イドッ!?」
ズシン!と重い地響きを立てて踏み込まれた
巨大なクロウの足を後目に
イドが抱きかかえた二人を離れた場所に下ろす。
「た、助かった…」「あ、ありがとう…」
イドは礼を言う二人には目もくれない。
くるり、と素早く身を翻すと、苦々しげに言葉を吐き出す。
「戦いの最中に腑抜けるなんて、らしくないわね……とはいえ…」
巨大化したクロウを見上げる。
「…なんなのよ、あれ。あんなサイズじゃ全然OKじゃないわよ」
支援
紫煙
「わ、私たちにも何が何だか……」
「こう、空から急に赤い光が降り注いで……」
「…赤い光?」
「うん。クロウがその光を浴びたら、あんな風に……」
「っと、お喋りは後!」
二人を踏み潰し損なったことに気づき
クロウが周囲を見回し始める。
だが、物陰に潜んだ3人に気づくことはなかった。
やがて、諦めたのか再び天を仰ぎ出す。
と、その全身に
先ほど浴びていたような赤い光を纏いはじめた。
「…な、なんだ?」
クロウを包む赤い光は次第に強くなり
その輪郭をおぼろにしていく。
もう、元の形がわからないほどに光を増してから
ひゅう、ん
「き……消えたっ!?」
3人の目の前から、闇に溶けるように
クロウは消え失せてしまった。
後に残された巨大な足跡を、風が吹き抜けていった。
「ど…どうなってるの、あれ?なんなのよ、いったい!?」
理解を超えた異変に苛立ちながら、クロウの居た場所まで跳躍するイド。
空也もあわててその後を追う。
が、巴は動かない。
「……ともねえ?」
空也が振り向く。
巴は、見ていた。
中空に浮かぶ、赤く光る点を。
それは、小さな玉のようだった。
「……透子さん、あの玉を!」
巴が赤い玉を指し示し
イドが見上げるのと同時に
赤い玉はスーッと高度を上げ
暗い夜空に吸い込まれると
やがてその瞬きすら見えなくなった
「な……なに、あれ?」
「あう……わからない、けど……」
巴の顔が、不安に曇る。
「何か……悪いことが起きそうな気がする」
支援
赤い玉は、かすかに明滅しながら
中空を音もなく滑るように飛んでいく。
さしあたり、目的は果たした。
だが、ここではない。
ここが、居るべき場所ではない。
相応しい場所へ。
己がやってきた場所へ。
新たな力が、また送られてくる場所へ。
備えなければならない。
力を蓄えなければならない。
その時は、近い。
赤い玉は、速度を上げた。
そして、誰知ることもない夜の闇の中
赤い玉の後を、無数の黒い陰が続く。
バサバサと、不吉な羽音を立てながら。
クロウ。
どこにいたのかというほど、その数は多い。
それらが皆、赤い玉に付き従うように飛んでいく。
山を越え、海を渡って目指すその先は……
烏賊島、だった。
私怨
同じ頃
「どうしました、土永さん?」
「んー……いや、なんでもないぞー?」
「嘘が下手ですわね」
「むう、見抜いたか。恐ろしい女よ……
祈ー、明日は学校、休んだ方がいいぞー。
ズル休みでも何でもいいから、松笠には行くなー」
「そうはいきませんわー。そろそろテストも近いですし……」
「……なんだ、また小僧と逢い引きかぁ、ああん?」
「違います。ホントは行きたくないんですけど
館長から何か直々にお話があるとかで……」
「ほ〜う、祈は日頃の行いが悪いからなぁ〜。
まあ、平蔵のそばにいるなら、問題ないな」
「?なんで館長がそばにいればいいんですの?」
「気にするな。我が輩も、明日は乙女についてないとならん。
我が輩がいないときに何があっても、狼狽えるなよー。
……気をつけてな、祈」
「?なんですの、改まって?」
「なんでもない……なんでもなければ、それでいいんだ……」
支援
以上、スレ埋め企画「時を駆けてきた少女」「純愛土永さん」の続き。
PC変えたらトリップコードわかんなくなっちゃったから名無しになったけど気にしない。
クロウの狙いはへいぞ……いやいやまさかな
GJ
>>965 ちょ、1スレで1話ってw
慌てて保管庫見にいったよGJ!
で?
今回は何について議論すんの?
今回のお題は、中の人とSEENAさんの交際疑惑についてです。
>>963 CJ 完結してるの?
>>947さんかい? 早い、早いよ。乙。
>>969バカ!冗談でもそんな事書くな!!
中の人、SEENAさんすんません
しかしお題なんも思い浮かばんな
ならば最近BJをあまり見ないという件について
>>970、
>>969の元ネタは「対馬クンとなごみんの交際疑惑について」という姫君の発言だ。
そうですよね?
BJ最近見ないのは質が上がってるから?
BJの判断基準はなんだ?
1 本作品とかけ離れている 2 推敲不足
3 作品の整合性の欠如
4 個人的には面白くはなかったが、作品としては認めるという主観的な判断
そもそもBJと書く利点がわからない
冗談の通じそうな作品・書き手だったら いいと思うけど
レオ「じゃあこうしよう。"クイズ"で勝負だ。
俺が勝ったら、その姫のブロマイドは俺のモノだ。
だけど万が一、お前が勝ったら……みんなさぞかしガッカリすると思うよ (ハァ…」
村田「(か……感じ悪い――――!!) (ガビーン」
次レスまだ〜??
呼んだ?
>BJ最近見ない
駄作(と自分が思うもの)が投下されたとしたら、わざわざ反応返さないでスルーするのが普通じゃね?
BJはそこまで定着しなかったから・・・ とオモ
そもそもBJが何の略だかわからない
ゴメン
お題が思い浮かばなかったんで思ったことを聞いた
今ではそれなりに反省してる
>>978BJはBADJOBのはず
そだそだ携帯からだと次スレ行けないんだ
てわけで誰かHELPME
ありがとー!!
マジで感謝します。
実は bud(つぼみ)job の略であり今後に期待すると言うこと……とか
それいいな
採用したいと思ったのは俺だけ?
でも皆に定着しないとわけわからんだろ
俺もCJってなんなのか知らないし
CJはcool jobじゃない?
GJの派生種類作るよりも、GJとかだけじゃなく、
この台詞/場面/描写が良かったとか、なんか作品の中身に触れた一言を添えてやった方が作者にもわかりやすくていいと思うんだが。
そりゃそうか
しかし早く埋めないとなぁ
基本的に中傷以外ならOKじゃね 書き手も読み手も
ただし 作品以外でスレの雰囲気を壊すようなら許さん
今479kbか。 普通に1000行くな。
>>986 それこそ人それぞれじゃね? リアルタイムで見てて勢いで書く人もいるわけだし。
>>988 中傷かぁ。。 これも定義が難しいんだよね。
作品を愛するが故、あまりに見てられないSSに対して、一言言ってやりたい! って気持ちも分かるが、荒れそうな気もするのし。。
スルーが良いのかなぁ?
つっても最終的には今まででいいんじゃね?
って結論になるんだろうなぁ
例えば、「自分は自演なんかしてないのに自演扱いされた」とかいきなり言い出して、
ファビョった挙句に他の住人の立場を悪くするようなレスをするのは論外だな。
スレの雰囲気ぶち壊し
warosu
マァまた現れたら叩きゃあいい
現れないでほしいってなら同意だが
いもしない相手を叩いても得はありゃせんよ
そんなやついんのか?
まあマナーを守りつつ書きたいこと書くんだけどね
でも優劣と関係ある発言ってのは線引きムズいぞぉ
>993
こうするともっとよくなる とかはアドバイス
ここんとこが本編と違う とかは意見
ここんとこが俺の姉貴とは違う とかはかわいい要望
次はこんな姉貴を書いてください とかは少し調子にのってるけどかわいい要望
こんな姉貴は姉貴じゃない とかは審議ランプ
要はどんなレスをする時も画面の向こうに人がいるって自覚してりゃいいんじゃね
その辺は分かんのよ、ギリギリ
ただたまに
最近つまらんのばっかだったけど久しぶりに良作だったとか
ここ数ヶ月で一番とか
本人は思ったこと書いただけで悪気は無いだろうし
そんな事言うなよとか無粋な事も言いたくないじゃん
スレ埋めだから書きたいこと書くけどさ、
俺なんかはそんな事でヘコムたちなんよ
で、書くのやめよっかなとか地味に思ったりするわけ
別に誉められないからやめようと思うわけじゃないぞ
ただじぶんに無力感を感じるわけ
で、最終的には俺にしか書けないもんもきっとあるよなって思うわけ
ただ立ち直りが遅いタイプなんよ
俺みたいなやつばかりでは無いと思う。むしろ少数派かもしれないが
そういうやつがいるってことを言いたかったんよ
ダラダラと長文になったが謝りません!
何かを誉めるときに他の何かを貶めてしまう人はいるね
語彙が少なかったり配慮が足りなかったり
原因は色々あると思う、調子に乗っちゃうときもあるし
書き手としても読み手としても、設定上のミスを教えてくれるのはありがたいと思っている
書き直しが許されるなら、だが
まとめると >995に同意
埋めついでに
書き手も自分の作品を読んでる相手にも人格があるんだってことをわかってれば平気かと
そういう人は仮に下手でも成長するから
逆にちょっと何か言われたくらいで捨て台詞を吐いてしまうような人はダメだと思う
あと今は意図的に文体を変えてますんで
「お前みたいに作文のイロハもわかってない奴が何を」と言わんでくださいネ
書きたいこと書いてすっきりしたし
同意してくれた人がいるのはうれしい
が、誰か見てんのか?
二人だけじゃ議論の意味ねえじゃん
スレ埋めしねぇぞ!?
とか言いたいけど流石にガキっぽすぎるので埋めようと思う
願わくば一人でもこのやりとりを見てくれることを
1001 :
1001:
このスレッドは1000を超えました。
もう書けないので、新しいスレッドを立ててくださいです。。。