【姉しよ】きゃんでぃそふと SSAAスレ【つよきす】

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1保管庫の中の人
「きゃんでぃそふと」から好評発売中の「姉、ちゃんとしようよっ!」、
先日発売の新作「つよきす」のSS&AAネタ投稿スレッドです。

★保管庫
きゃんでぃそふと SS&AA保管庫
ttp://yellow.ribbon.to/~nechan2/
★前スレ
【姉しよ】きゃんでぃそふとSSAAスレ【つよきす】
http://pie.bbspink.com/test/read.cgi/erog/1111336364/
★本スレ
きゃんでぃそふとスレ90
http://idol.bbspink.com/test/read.cgi/hgame/1125937449/
★関連・過去スレ
姉、ちゃんとしようほっ!SS&AAネタスレ part3
http://pie.bbspink.com/test/read.cgi/erog/1090147206/
姉、ちゃんとしようよっ!SS&なりきりネタスレ
http://pie.bbspink.com/test/read.cgi/erog/1079724057/
柊雛乃だがお前らに一言いいたい事がある
http://www2.bbspink.com/erog/kako/1057/10571/1057137971.html
こんな柊姉妹は嫌だ!3
http://pie.bbspink.com/test/read.cgi/erog/1121685205/
2名無しさん@初回限定:2005/09/06(火) 01:45:18 ID:KNUAe6ug0
      /   _△_    \     2get ...
     /    /ナイナヽ    \
    |  ″ <|イナイ|> ″  |         2get everything ...
    |:::::‖   ヽ⊥ノ   ‖::::|
    | <      ▽     > |    2get…
  /^''Y  <ニ●ニ>  <ニ◎ニ>  Y''ヘ  (2を取るんだ…)
  | 久|< ヽ:::::ー | | `ー::::'´  >|/ヘ|  2get everything…
  !.イ| \     l| |l     / | ヽ|  (2を取るんだ 何もかも…)
   ヽ_|  ヽ /  l|:M:|l  ヽ ノ  │ノ   Everything.
     |\  v======v   /|     (すべて2を取るんだ)
     |:::::\ ヽ___/  /  |
     | :l:::::::\`――‐'/ ::::|::|
      | l ::::::::::\_/:::::::  l |
   /  l  :::::::::::::::::::::::::::::::  l \
3名無しさん@初回限定:2005/09/06(火) 01:55:40 ID:d5DWiuqH0
∧_∧  | 君さぁ こんなスレッド立てるから           |
( ´∀`)< 厨房って言われちゃうんだよ               |
( ∧∧ つ >―――――――――――――――――――‐<
 ( ゚Д゚) < おまえのことを必要としてる奴なんて         |
 /つつ  | いないんだからさっさと回線切って首吊って氏ね
       \____________________
4名無しさん@初回限定:2005/09/06(火) 03:13:33 ID:ITduo3e/0
>>1
乙カレー
5名無しさん@初回限定:2005/09/06(火) 07:52:56 ID:NDSvmOna0
>>1乙女姉さんはやらん
6妹の為に 1/3:2005/09/06(火) 07:57:19 ID:DrGaGS7B0
 「いい?イカ。この数字をさっきの公式のxのところに当てはめれば、答えはすぐに出るでしょう?」
 「なるほど・・・やってみるよ。」
カキカキ・・・
 「姉貴っ!出来たよ。」
 「へぇ、イカの分際でけっこう早くできたじゃないの。どれどれ・・・」
 「へへへ、合ってる?」
バキィッ!
 「いっっっってぇ!」
 「何で合計を求める問題で、しかも負の数がないのに解の数が問題より小さくなるのよ!
このド低脳、もとい、クサレ脳みそがぁっ!」
ガッシャァン!
 「あ〜あ、キレた、キレた・・・って高嶺!そ、そんなことしたらダメだ。」
 「だって、巴姉さん。このイカの試験まで、そんなに時間無いのよ。これくらい簡単に出来ないで、
到底試験をパスできるとは思えないわ。」
 海が『くーや分不足』で倒れた後の家族会議で、イカが海の行っている学校に一緒に行くと言い出した。
 かつて巴姉さんが通い、今海が通っている学校。
 なかなかに入学するのは難しく、かなりの勉強がイカには必要だった。
 巴姉さんやアタシ、海が時間を許す限りイカに勉強を教え、要芽姉様もたまには手伝ってくれた。
 イカは物覚えは思っていたほど悪くないが、それでも時間がかかりそう。
スーッ 
 「くーや!ただいま!何かツインテールにひどい事されなかった?
今日これからは私がくーやに勉強教えてあげるね〜。」
 「ちょっと海!今はアタシがイカに数学教えてるんだから、今教える人間が変わったら、
物覚えの悪いイカの脳みそが混乱するに決まってるわ。」 
 「くーやなら大丈夫だよ〜。
それに、私たち人間は高嶺お姉ちゃんと違って頭蓋骨の中にしか脳みそ入ってないから、
そりゃあ、高嶺お姉ちゃんから見たら、人類は物覚え悪いかもしれないけど・・・」
 「アタシが人間じゃないみたいな言い方すんな!」
・・・
7妹の為に 2/3:2005/09/06(火) 08:02:08 ID:DrGaGS7B0
 あの事件以来、イカと海はよりいっそう仲良くなったような気がする。
 アタシや巴姉さんに勉強見てもらってるときよりも、海に教えてもらっている時のほうが
イカは明らかに楽しんで勉強していると言うのが見て取れる。
 ・・・あの二人はやっぱりいつか結婚・・・のような形を取るのかしら。
 義理の姉弟で結婚・・・できるかどうか、調べればすぐに知ることは出来るけど、
 今までなんとなく調べなかった事。
 これからも調べる気なんてないし、調べる必要も無い。
 「高嶺?こんな遅くまで、何をぼーっとしているの?」
 「ああ、要芽姉様。お帰りなさい。」
 「あなた、最近そうやって考え事してることが多いわね。」
 「そうですか?」
 「そうよ。・・・何を考えているのかは大体想像がつくのだけれどね。」
 「えっ!?何を考えてると思っているんですか?」
 「フフフ・・・それより、ちょっと飲みましょうか。
最近、空也の勉強のほうはどうなの?」
 今までアタシをお酒に誘ってくれることなんてあまりなかったのに、
なぜかこの夜は姉様はずっとアタシの相手をしてくれた。
・・・

 「くぅあ〜!やっぱり馬鹿に勉強教えるのは疲れるわ。」
 巴姉さんとイカ教師を交代して、庭に出て日の光を浴びながら、体を伸ばしていると
 「おっ、出て来たね!タカ。こっちおいでよ。」
と屋根の方から声がして、縄梯子が下りてきた。
 何だか珍しいわね。
 普段は自力で登っておいでって言って梯子なんか下ろしてくれないのに。
トコトコ・・・
8妹の為に 3/3:2005/09/06(火) 08:05:48 ID:DrGaGS7B0
 「なによ。こんなところに呼び出して。」
 「まぁまぁ、ここ座んなよ。クーヤの勉強のほうはどうなの?」
 「やれば出来そう、って感じはあるんだけどね。
世の中にはあそこまで教え込まなきゃならない人間がいるのか、っていう発見があったのは面白いわ。」
 「ふーん。じゃ、一応は楽しんでるんだ。」
 「・・・まぁね。」
 「でもそれもクーヤが学校受かるまで。その後は・・・ツライネ。私もタカも。」
 「なっ、何でよ?」
 「ふっふーん。なんでもないよーだ。タカァー(ぎゅっ」
 「なっ、何でそこで抱きしめるのよ!ちょっと、離してよ。」
 「だーめ。タカのことがこんなに愛おしく思えるのは初めてだよ。
・・・これは喜ぶべきなんだよね。クーヤもうみゃも幸せそうだし(ボソ」
 「何て言ったの?って言うか離しなさいよ!」
 「なーんでもないよ。」
 そう言って瀬芦里姉さんは私を離して、ぱっと地面に飛び降りると
 「そういえばね、要芽姉がタカは大人になったって言ってたよ。じゃね♪」
と言って塀を乗り越えてどこかへ行ってしまった。
・・・
 よくよく考えると、あの事件以来変わったのはイカと海だけではないことが分かった。
 雛姉さんは神社で巫女さんのバイトを初めて、毎日イカが合格するように祈ってるらしい。
 巴姉さんは勉強をイカに教えるのが楽しいみたい。
 この間一緒にお酒飲んだ時の要芽姉様の雰囲気はどことなく寂しい感じがしたし、
さっきの瀬芦里姉さんは空回りしてる感じ。
 ・・・アタシも、けっっっっして!断じて!諦めなんかじゃないけど、
イカをいつまでも奴隷にしておくのは、やめたほうがいいのかも。
 海の邪魔をする気はないし、それに海も大切な妹だし。
 ・・・って何考えてるのかしら、アタシ。イカなんかどうでもいいのに・・・。
 よし!気が変わる前に言ってしまおう。
 「ちょっと!イk・・・空也!来なさい!」
 「何?姉貴?今勉強中だからパシリはやだよ。」
 「いい?アンタはね、今日で晴れて・・・」
9SSD:2005/09/06(火) 08:10:51 ID:DrGaGS7B0
一回あげてしまいました。スミマセンorz
姉しよ1の海エンド直前SSです。
特定の姉とのエンド後って、他の姉達は何を考えてるんだろうと思って書きました。
ともねえはハーレム失敗以外ならどのエンドでも幸せになりそうですね。
10名無しさん@初回限定:2005/09/06(火) 09:09:37 ID:JObpsH5Q0
> 「あ〜あ、キレた、キレた・・・って高嶺!そ、そんなことしたらダメだ。」

ともねえも姉しよ世界の住人であるということを再認識したよw
11名無しさん@初回限定:2005/09/06(火) 11:18:59 ID:kbZmoZB70
くふぅっ、あ、姉貴ぃ〜…愛しくなるぜ。
12名無しさん@初回限定:2005/09/06(火) 12:45:53 ID:0U6lMRNm0
・・・
13名無しさん@初回限定:2005/09/06(火) 13:01:17 ID:fhHiBpZW0
100以上残ってる前スレはどーすりゃいいんだろうね?

それはともかく
姉貴可愛いよ姉貴
14名無しさん@初回限定:2005/09/06(火) 13:17:58 ID:/l98ICuP0
こちらを先に埋めないと
【姉しよ】きゃんでぃそふとSSAAスレ【つよきす】
http://pie.bbspink.com/test/read.cgi/erog/1111336364/
15名無しさん@初回限定:2005/09/06(火) 14:20:33 ID:c5v5U0GW0
作品別で見つけた
                      ,. -─- 、
                       ,ィ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:::ヽ.
                 /.;.:.:.:/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:::::::ヽ
                    /.://.:.:/.:/!.:.:.l.:.i.:.:.ヽ:::r-ハ
                  1::ir!:l.:il::_Ll_::i:li-i‐‐-::ヽゞi:i
                |i::::VlィN:VヽNヽ、 _ヽミri|
                   Vヽハ x==ミ ヽ '´ ̄` !j:!ハ  来い、抱っこしてやろう
                 ト〉∧     ,     ':l::|:lj             _
      ( ヽ          {i::i|::lヽ   r‐┐  /:/:ル′           /./
      ヽ ヽ.          Y:::::l:::l>、 ー' ィ/〃j:|               / /
     _,ノ  ヽ.      ,. -Vトハ从 ィl`¨´ .ト 从Hぅ- 、_      _/  . ヽ._
  ⊂二_     ,ト、___, <  ヽヽ ヽ_   _/ / //`ゝ_>, -‐' ´ ,  /  ノ `二⊃
  , -─ '_ . ヽ ヽ    `ぃ  iiヽ.ヽ、_ヽ ´/ / /! // /     ゝ..__    、 \
  ー ¨/,  _,..ノ、       i i リ ` -ニ.∨ =イン′! i !、     _/    \ ヽ. ヽ-’
    ー' / /    ヽー----| i リ       [r] ̄     i l | `r一 i´         ヽ_}ヽ_〉
      ‐'       ト、   〃 {     | |      }、ぃ〃  /
             ヽ.ヽ/ ィ^i       !  !     j\ヽ._/
               `´   ',    l  i      /    ̄
                     l    l   l    /
                     |     !   |     |
                       l     ト、 /|     |
                     /     |ヽ / |    ヽ.
                  /\__ \_/____>.
                /:::::::/`ー┬─┬‐┬ T´:::ハ
16名無しさん@初回限定:2005/09/06(火) 14:33:41 ID:5SmT0iPn0
>>15
むしろアンタが抱っこされてくれ
17名無しさん@初回限定:2005/09/06(火) 19:33:30 ID:ervzNBX00
>>13-14
あと1か2レスで落ちる
18名無しさん@初回限定:2005/09/06(火) 22:25:52 ID:/l98ICuP0
作品別にて
      ,、‐‐'"´‐-、,,.
     /      ヽヽ、
    /  /        ヽヾヽ
    l  lノノノ/lllll ll ヽ ヾ
    l r'lイノメ、_l ll lll._, } lヽ
    ! ゝl'x!'丈ナ‐ノlぜテ,ノノlノ
    l l  ト、ゞ'''''"´〉ツイ/'
   / ハ  ト、 ⊂フ/ l
   // !l lヽ``、'lノ,ノノl
  / ヽ lヽ、 v' メ、// ',
,、'    '、     `ヽ ヽ
{   、  '、、 `ヽi,  .}``ー'、
ヽ、  ヽ ヽ`ー、,, ヽノ   :ヽ
./ヽ、   ',   }  ``"ヽ........:::::::}⊃
/ハ. lヽ. ヽ ノ.............::::}::::::::::::::ノ ミ'
l l、 l ヽ `<::::::::::::::::ノ`ーァ‐'`,っノ
  l、llヽヽ  `''''ー''" ,、'´  ノ
   ヽ ヾ>、 _,、-‐'、、-‐'''ヽ
     ,,-' `"ノ:''´ ̄::|::::::::::lヽ
     `しw/、::::::     i ヽ
      i   ヽ     l , ヽ
      l    ヾ、   ..;;/ノ  l
     .{      ヽ.....::/.'    }
      !      ヾ-'      !
      l       ヽ     l 
19名無しさん@初回限定:2005/09/06(火) 22:33:58 ID:o+PDKiBk0
もう前スレ書けねえや

というわけで「ガンガンいこうぜ」
20名無しさん@初回限定:2005/09/07(水) 13:44:54 ID:RNY4Ocud0
↓つよきすのSSリンクサイトつくれ
21名無しさん@初回限定:2005/09/07(水) 16:22:15 ID:3AoBNRzM0
↑オマエガナー


マジレスするとSSサイトなんて見たこと無いぜ。
22名無しさん@初回限定:2005/09/07(水) 21:05:00 ID:/lCrGytU0
>>21
つよきすSSサイトあるけどね
ちゃんとさがしましょう
23名無しさん@初回限定:2005/09/07(水) 21:23:56 ID:882Ihziz0
つうか先生どうやって攻略するの?
攻略可能になりましたとかでてきた気もするんだが移動MAPにおらへんねん。
佐藤さんはおるけどなんかイヤだから攻略してない。もしかしてせんとあかん?
24名無しさん@初回限定:2005/09/07(水) 21:26:10 ID:9kUuS5lUO
>>23
つよきすスレへレッツゴー
25名無しさん@初回限定:2005/09/07(水) 21:29:40 ID:882Ihziz0
すまん、すれ違いだったな・・・。
いってきま
26名無しさん@初回限定:2005/09/07(水) 22:13:40 ID:tgnl0atH0
フカヒレプレーヤのCV番号使って 音声SS作ろうとデータベース化
しているんだけど アレックスしか完成してない・・・
ヒロインのボイス多すぎるよ・・・
27名無しさん@初回限定:2005/09/07(水) 22:35:19 ID:OrTjCjFB0
本スレにて

 / / /  l  |   /  /   l   ハ   |    |
 | / | /|  |   l     /   /  / |   |  l  |
 || | | | |  l 丿   \_/|  /| / |  /|  l  |
| | ハ | _、/| |     Yー-y__|_/_ |  / |  l   |
 -++キ ヽ__| l、 、  / |-メーサ―゙十メー| フ   |‐
 | _rtキ=〒、 ヾ、 /  |/ヒ;サニニサメ、_|/カ / ヒ
_YY、 Y ヾヽ l 、l\/ .r  ̄ FT Tゞ| 》ノ/ / /レ‐
_ll|l ゙ トヒンLノ lー一+  ┴┴┴ r // / /  /
、| ト ____ ノ  |  \     _ノ// / /ト/
ヾ トミ           |     ̄ ̄ ̄ // /イ/y  
 ||、゙、        く           /// /馬鹿な、まだ上昇していくだと!
. |゙、 ヽ               /  / /
  | 丶 \    、___      / /
  !  ヾ、丶    γ   )    イ  /
    ヾ゙、 \   ̄ ̄ ̄   /  |//
     ヽ   ゙'t、     ィ'゙    | ̄ヽ
       r‐一|゙ー-‐一'゙     レ  |
         l (  |        / ̄   ヽ
28名無しさん@初回限定:2005/09/07(水) 23:05:12 ID:HVHo3fxa0
   | \
   |Д`) 
   |⊂   ダレモイナイ・・ssトウカスルナライマノウチ
   |
29保管庫の中の人:2005/09/07(水) 23:07:46 ID:O9fa786G0
|-`)
3028:2005/09/07(水) 23:12:37 ID:HVHo3fxa0
いつも通りに乙女さんに起こされ、カニを起こし、遅刻ギリギリで登校し、祈先生は
遅刻してそれに対してカニがツッコミを入れ、土永さんから「我輩が原宿の歩行者
天国で竹の子族と化していた時にな…」とツッコミ所が多すぎて逆にツッコメない話
を聞かされ、その後は無難に授業を受け、フカヒレをいじり、佐藤さんのパンツを
拝み、今日もいつもと変わらずに終わるんだろうと思っていた日、授業終了後の
HRに祈先生の「対馬さんは、ホームルームが終わったら生徒指導室まできてくだ
さい」という一言から、俺の悪夢が始まった。
3128:2005/09/07(水) 23:14:24 ID:HVHo3fxa0
「えっと、俺何かしましたっけ。特にここ最近は平穏に過ごしているつもりですけど」
何より今 は家に鉄の風紀委員もいるし
「ゴチャゴチャうるせぇぞ小僧。祈は教師でお前は生徒。お前は祈の言うことに対
してハイというだけでいいんだ。余計なことは考えるな。例えば、祈が飛べと言った
らお前は『どの高さま で?』と応じろそれが正しい生徒のあり方だ」
「あらあら、土永さんはスパルタですわね」
 スパルタとか言う以前にいろいろ間違ってると思うが…
「まあ、場所が場所だけに警戒なさるのも無理ありませんが別に何かを咎めるということではないので安心してください」
キ〜ンコ〜ンカ〜ンコ〜ン
「では一緒に参りましょう。着いてきて下さいな」
 ちょいちょいといった感じで手を招いている祈先生(何か楽しそう)
 悪い予感がしてきたがこの状況では逃げるすべは無いので、腹を決めた。
「はい」
 とだけ答えて祈先生についていく。
32名無しさん@初回限定:2005/09/07(水) 23:15:12 ID:ej8nymYm0
|Д`)
3328:2005/09/07(水) 23:15:43 ID:HVHo3fxa0
一方教室では、
「よし、盗み聞きしに行くぞオメーラ。」
「おうよ」
「オレはパス」
「なんでさスバル」
「特に問題を起こしてナントカって話じゃないみたいだしまた今晩集まってから聞い
ても 遅くは無いだろ。オレは部活行くわ」
「そうだけどさ。何か気になんじゃん」
「そうだぜスバル、他所と比べて行事の多いリュウメイにおいて行事の無い期間の
退屈はこうゆうところで解消しないと欲求不満が溜まって漏れちまうぜ」
「オレはお前らと違って欲求不満をぶつける所があんの。それにレオが困ったことになるってんならそんときは全力で力んなるし、そもそも今行ってもたんなるデバガメだぜ?」
「そうかい、んじゃ俺達だけで行ってくるわ。ってカニのヤツもう先にいってるし、俺も行こうっと」
「やれやれ」
3428:2005/09/07(水) 23:18:14 ID:HVHo3fxa0
「初めて入ったけど、何か小奇麗と言うかあんまりつかってないさそうというか」
「基本的に生徒の指導は風紀委員が行いますし、限度を超えた方はもれなく島流しですから」
「なるほど」ナットク
「土永さん見張りお願いします」
 見張り?
「わかったぜ祈。おい小僧二人きりだからといって祈に変な真似すんじゃねーぞ。
そんなことをすればお前の体に俺の名を刻むことになる」
「鳥類風情が見損なうな。男としてそんな情けない真似はしない」
「フン、いいやがる。ヒヨッコが」
 オウムが出て行った。
「で何なんですか用事は?」
「まあ取りあえずこれを食べてからお話しましょう」
と言って祈先生が机の上にお菓子を並べる。と言ってもいつもの駄菓子ではなく
少しいびつな形をしたクッキーだった。そのうちのひとつを摘み上げて聞いてみた。
「これってひょっとして手作りですか?」
祈先生は少し頬を赤らめて
「ええ、なんとなく手遊びに作ってみたのですけれど、私だけではとても食べ切れな
くて、かといってクラス全員に振舞える量でもなかったのでそれで…」
そこまで聞いて胸が鼓動を大きくしだした。いやいや、テンションに流されるな!
とはいえ祈先生にそこまで気に入られていると言うのは悪くなかった。
「それで、どうしようか迷って卦を立ててみたところ『対馬、最も善し』と出ましたので
対馬さんにこれを振舞うことになったと言うわけですわ」
ガンッ
思わず机に頭をぶつける。俺のドキドキを返してくれ。占いの結果かよ!
「どうかなさいましたの?」
「いえいえなんでもないです。感激のあまり勢いがついたみたいで」
「はぁ、そうですの」
しかし、考えてみれば占いの結果とはいえ貴重な祈先生の手作りクッキーが食べられると言うのはラッキーじゃないか。ここはきっちり味わって後でフカヒレに自慢してやる。
「じゃあ早速いただきます」
「はい、召し上がれ」
3528:2005/09/07(水) 23:22:28 ID:HVHo3fxa0
「じー」
「あの、見られてると食べづらいんですけど」
「いえいえ、お気になさらず。そうそう、飲み物を忘れていましたわ」
と言うと胸の谷間から細長い水筒を取り出す祈先生。思わず目がいってしまう。
この胸の谷間は強力だ。
「対馬さん。どこ見てらっしゃいますの?」
「す、すいません」
今回に限ってはスケベ心というよりも感心したというのが強いが、
てゆうかあの胸は○次元ポケットかなにかか?大人の女って不思議
「ハイどうぞ。紅茶ですわ」
そんな俺の内なる葛藤などどこ吹く風で俺に紅茶の入ったコップを渡す祈先生。
「ども、じゃあ遠慮なくいただきます」
相変わらず、先生に注視されていたがともかく俺はクッキーを食べてみた。
うん、ちょっと警戒していたが、ちゃんとおいしい。というかかなりいける。
占いの結果とはいえ、まだそう年の離れてない美人の先生による手作りクッキー、
嬉しくないはずがない。ついついパクパクと勢いよく食べていく。
紅茶も竜宮に有るものほどではないものの十分においしい。
「お味は如何ですか?」
「すごくうまいです。祈先生料理上手なんですね」
「そう、よかったですわ。では、全部食べちゃってくださいな」
「あれ祈先生は食べないんですか?」
「ええ、私はもう食べましたから遠慮なくどうぞ」
そういわれてもう粗方食べていたが残りのクッキーも食べる
「気持ちいい食べっぷりですわね。紅茶もあと少しなので、全部飲んでくださいな」
そういってニコニコしながら水筒を差し出す祈先生。
何でこんなに上機嫌なんだろうと思いつつも紅茶を飲み干す。
ちょうどいい具合に腹が膨れた。食べ終わって
ふと、ここには用事があって呼ばれたのだと思い出す。
「あの、結局ここに呼ばれた用事って何なんですか?」
「もう終わりましたわ」
3628:2005/09/07(水) 23:23:25 ID:HVHo3fxa0
「は?」
「だから、そのクッキーと紅茶を飲ませることが私の用事ですわ」
「?俺に食べさせる為に焼いたってことですか?」
「それは占いの結果。私の目的は、そのクッキーと紅茶をすべてたいらげせること
ですわ」
なんとも腑に落ちない会話の途中、俺は自分の体の違和感に気づいた。
なんだか体が熱い、それに胸がやたらドキドキする。
「あの、何か変なものでも入れたんですか?」
「いえいえ、いたって普通のクッキーの材料ですわ。
他にはおいしく作ろうと言う情熱と
私がこの間開発した呪術しか込められてませんわ」
「……………なんですと」
「ご心配なく毒ではありませんし、痛みなどもなくすぐに済みますわ」
そうしている間もどんどん動悸が激しくなってくる。
「いっ…た……い…なに…を」
「それは後でのおたのしみ、ですわ」
体中が熱い。確かに痛みなどはないし不快感もないが、
突然言い知れぬ不安感に襲われて大声を上げた。
「うああぁぁぁ!!」
その直後目の前が真っ白になり、薄れ行く意識の中
「レオーーーーー!!!」
カニの声が聞こえた気がした………
3728:2005/09/07(水) 23:27:22 ID:HVHo3fxa0
その少し前、生徒指導室前
「チッ、あのインコがいやがる」
「どうするよ。土永さんをなんとかしないとどうもできんぜ。」
「んなこたーわかってんよ。さてどう殺ろうか」
「なにぴりぴりしてんの?」
「だってレオ、祈ちゃんと二人きりだぜ?あいつヘタレだからちょっとした拍子に
襲っちまうかもしれねーじゃんか、ボクは幼馴染として身内から犯罪者は
出したくないわけデスよ。しかしどうしようかあのインコ。
フカヒレ三等兵、何か案ない?」
「てめ、言うに事欠いて三等兵かよ!」
「称号の前に『お笑い』を付けないのがボクの慈悲」
「ムカツクカニめ!後で覚えてろよ」
「いいからとっとと案だせよ。なけりゃ、三等兵によるインコへの特攻な」
「てめーはあのクチバシの恐ろしさを知らんからそんなことが言えるんだ。
ん〜どうすっかなー………」
「おっ!いい作戦が浮かんだぜ。これならいける!」
「そう言われて全く期待感がねーのもフカヒレぐらいだな」
「うるせぇ!まぁ見てろって」
「どうした小僧ども、この扉の向こうへは通行禁止だぜ。
それとも我輩と一戦交えるか?」
「いやいや、そんなことはしませんよ?
ここに来たのは乙女さんに言伝を頼まれたですよ。
『二人きりで話したいことがある竜宮の裏でまっている』とさ。
何かそれこそ恋する乙女って表情だったぜこの色男!」
「なんと!いやしかし、我輩はここの見張りを祈から頼まれているし」
「それならオレが代わるからさ祈ちゃんにもいい様に言っておくし。
女をあんまり待たせるもんじゃないぜ」
「むっ、確かにではここは頼んだ」バッサバッサ
「うまくいったぜ」
「やるなおめー。あっ、けど」
「なんだよ。」
「いや、別に」(乙女さんをダシにして嘘ついたのばれたらこいつ乙女さんに殺されるな)
3828:2005/09/07(水) 23:29:26 ID:HVHo3fxa0
「ん〜イマイチ何も聞こえねーな」
「そこまでは俺も責任はもてない」
「何か集音マイクか盗聴器でも持ってね〜の?」
「おまえは俺を何だと思ってるの?」
「そりゃおめ〜、ただのへんた……」

「うああぁぁぁ!!」

「今のレオの声だよな」
フカヒレがそう言うが早いか既にカニは生徒指導室の扉を開けて中に飛び込んでいた。
「レオーーーーー!!!」
ソファーに座り、苦しそうにしているレオを見つけ駆け寄るカニだったが
「いけません!」
祈がとっさにカニを止める。
「放せ!放せよ!レオッ、レオッ!」
「今、他者の干渉があっては術が安定しなくなってしまいます。
対馬さんを死なせたくはないでしょう?」
言ってる意味は良くわからなかったが、『死』と言う単語を聞いて
取り敢えずの抵抗がとまる。
「安心なさいな。何もしなければ命にかかわるものではありませんし、
もうすぐ術が安定しますから。蟹沢さん、そんな怖い顔でにらまないでくださいな」
「で、祈先生。何したんですかコイツに?」
「対馬さんは私が開発した術の実験台になってもらったのですわ」
「術?」
「ええ、ほら、もう効果が出始めましたわ」
そう言われて、祈をにらんでいたカニも視線をレオに移す。
「なっなんじゃこりゃ〜!!!!」
フカヒレと見事にハモッた。そしてその視線の先には………
3928:2005/09/07(水) 23:33:38 ID:HVHo3fxa0
いちおう今回はここまでです。続きは量も多くなりそうなので、
反応を見て投下したいと思います。ツッコミどころ満載ですが、
ついムラムラしてやったことで、今も反省はしてません。
では
40名無しさん@初回限定:2005/09/07(水) 23:36:13 ID:3AoBNRzM0
貴様!!寸止めか!?このエロ魔人め!!
41名無しさん@初回限定:2005/09/07(水) 23:51:47 ID:P7hu/SGy0
>>28

よし、待っているぞ。






なんて言うと思ったか!!
42名無しさん@初回限定:2005/09/08(木) 01:10:40 ID:XUBQsLi60
>>39
改行が読みづらい
次投下するときはもちっと読みやすくしちくり
43名無しさん@初回限定:2005/09/08(木) 01:14:56 ID:Elr+vZ+C0
>>28
続きワクテカして待ってるぜ。
44名無しさん@初回限定:2005/09/08(木) 01:23:18 ID:DLOepP8+0
つよきすの壁紙保管庫とかないの?
45名無しさん@初回限定:2005/09/08(木) 01:55:18 ID:Umol7zRG0
作品別にありました

       | | l  l  |  |     | | |   l、 ヽ  j/}
       | | |  |  |  | |l    | | |  | |  |  |/|
       |ヽ| |  |  |  ||_|斗   トk_|ヽ | |l  | |ニ|
        |ヽ| | l、 レf爪| 、   | | /`弋ト、 |.| |/l
        ヽ_ゝ|、 Fこ|_-|、 !、   ||.|/-|_|_|.リ | /.| / /
        /r->ヽy‐ィ;;;;::Tヽ \  | |ルT:;;;;:‐r‐、  |./ニヽ
        | |/个iヽ┴―┴    N  ┴―┴ ´ | |) l
        ヽ/||| !                 |ヾヽ /
        ハ.||、 i                 /. |. Y
.        |  || |i ヽ       |        /l  l. |
.        |  || ! ヘ 、              / l ノ |
.        |  ! ヽヽ.\   ー−一     /|/ イ.  |
           ! ゙、ト  \           / ン /
           l  ヾ、 / |ヽ、     イヽ///
           ソ‐┴―┤  ー '  ├┴7/-、
       ┌---ノ  /X/ |        | ̄メ-、}ヽ __
       | /    ヽ \|       | // /  \-、/
46名無しさん@初回限定:2005/09/08(木) 03:01:45 ID:OxLMyRSd0
ひっ!!


最近仕事が忙しくてまだつよきす半分くらいしかクリアできてない
俺でも問題なく読める内容なのは嬉しいねぇ。

あっ、なんかすっげぇあとの展開が予想できる気がするけど書くと
筆者が書き辛くなる気がするからやめといた方がいいのか?
ほら、いわゆる乱馬とか対するスバルとか…
47名無しさん@初回限定:2005/09/08(木) 03:35:26 ID:598YUUWv0
>>46みたいに「書かないほうがいいのか?」とか聞く振りして結局書いちゃう奴って
相当自己顕示欲強いんだろうな。
48ハーレムエンドは我慢の末に・1:2005/09/08(木) 04:48:24 ID:xwCVKAGE0
「みんな揃ったわね」
生徒会執行部。
今日は竜宮に集まっての会議と姫から通達があり
みんな一応顔を出している。
「ねえ姫、今日の会議ってなに?」
「竜鳴祭での、生徒会の出し物についてよ」
「あれ?美人コンテストがそれなんじゃないの?」
「あれは『竜鳴祭実行委員会』の主催よ。生徒会でも応援はするけど主催ではないの。
 私たちは別に、何かイベントを企画しないと」
文化祭の出し物、か。
「とりあえず、皆フリーに希望を出してみて」
「制限とかは?」
「んー、特にないわね。常識の範囲内であればOKよ」
常識。この生徒会でこれほど意味を持たない言葉もないだろう。
「他はどんな企画が多いんだ?」
「よっぴー?提出された企画リストよろしく」
「ん〜・・・クラス単位の参加は、やっぱり飲食店関係が多いね。
 文化系クラブは、それぞれの一年間の活動を報告するような企画になってるよ」
まあ、そんなところだろう。
執行部は活動と言っても学校生活のまとめ役、みたいなものだから
報告とかしても面白くはなさそうだし
飲食店とかだと、なんかパッとしないなぁ。
何か面白い企画、ないもんかな・・・
49ハーレムエンドは我慢の末に・2:2005/09/08(木) 04:50:23 ID:xwCVKAGE0
「はい」
お、珍しく椰子が積極的に意見を。
「ハイ、なごみん」
「マーベラス蟹沢コンテスト」
「・・・なに、それ?可愛らしいボクのハートをキャッチするコンテストかな?」
「蟹沢の頬を引っ張って、早く泣かせた者が勝ちというスポーツ。
 タイムトライアル形式で、一般参加もOK」
「なんだそりゃあぁっ!?」
姫はちょっと考えていたが
「うーん・・・面白そうだけど、文化祭でスポーツ関連のイベントはちょっとね」
「・・・残念」
「面白くねえよ!っていうか、否定する所ってスポーツだからかよ!」
まずスポ−ツであることを否定しろ、カニ。
「うぬれ〜・・・はいはいはいはいはーい!」
「ハイ、カニっち」
「ココナッツ割り競争!」
・・・内容を聞くまでもないかも。
「血なまぐさいのはダメ」
「うぎっ・・・元はと言えばこの単子葉植物が・・・」
「黙れこの甲殻類」
「お前達、会議の間ぐらい喧嘩は我慢できないのか?」
乙女さんが呆れながら二人を引き離す。
常識と並んで生徒会執行部に縁のない言葉、それは忍耐。
・・・ん?ちょっと閃いた、かも。
考えをまとめて・・・よし。
「はい」
「ハイ、対馬クン」
「我慢比べ大会とかどう?」
50ハーレムエンドは我慢の末に・3:2005/09/08(木) 04:51:52 ID:xwCVKAGE0
「・・・我慢比べ?」
「そう。日頃いかに生徒会執行部の皆が忍耐強く仕事をこなしているか
 その忍耐力をアピールするわけ」
・・・本音を言えば
日頃のさばってる生徒会女子たちに
忍耐の大切さを教えてやろうというわけだ。
「んー、私って我慢とかする必要ないからー」
来た。だが姫のその発言は想定内。
「いや、モチロンそうなんだけど
 いざとなれば姫はこんなに辛抱強い人間なんだ、と
 一般大衆に見せつけることで、さらなる支持を得るわけですよ」
「うーん・・・そんな支持なくても・・・」
「まあ、我が儘な姫には忍耐力などあるわけもないしな。
 仮に参加しても体育会系の私には適うまい?」
「むっ・・・」
乙女さんナイス発言。ていうかこれも想定内だけど。
もう少し、煽っておくか。
「姫にはちょっとツライかな?忍耐力って精神力も必要だからねぇ」
「ちょっと対馬クン!私の精神力が誰かに劣るって言うの!?」
よし、乗ってきた。
姫と乙女さんはこれで参加させられるだろう。
佐藤さんは・・・可哀想だが姫に引っ張られるとして
問題はカニと椰子か・・・
「後はどう?我慢比べ大会」
皆を見回した時だった。
ガラリと生徒会室の扉が開く。
「面白そうな企画をしておるのぅ」
51ハーレムエンドは我慢の末に・4:2005/09/08(木) 04:56:30 ID:S3b6bCz60
「え・・・か、館長!?」
「うむ。久しぶりに、お前達の様子を見に来てみたのだが
 面白そうな話が聞こえてきたのでな。
 我慢比べとはまた、よい企画ではないか。
 近頃の若い者は辛抱ということを知らん。
 ここは一つ、精神鍛錬の大切さを知るためにも、やってみい!」
館長のお墨付きか!こりゃ盛り上がるぜ!
「そんなこと言っても、ただ我慢するだけなんてツマンネーよ」
むう、カニらしい投げやりな意見。
「むろん、見事に忍耐力を示した者には褒美があってもよかろう。
 耐え抜いた者には、儂からドラゴンチケット出そうではないか」
『!』
おお、館長太っ腹!皆の目の色が変わったぜ!
「ま、乙女センパイにこれ以上大きな顔をされるのも困るしね」
「ふ、そのセリフ、そのまま返すぞ。性根を叩き直す絶好の機会だ」
「おいココナッツ、棄権するなら今のうちだぜ?短気なお前がボクに適うわけないからな」
「カニミソごときに負けるほど、柔な精神力じゃない」
「え、えっと・・・忍耐力なら・・・エリーのおかげで自信ある、かな」
「ちょっとよっぴー?」
「教師も参加OKでしょうか〜?」
「かまいませんが・・・先生でもドラゴンチケットって有効なの?」
「うむ。始末書一枚とかが帳消しにできる」
よしよし。館長のドラゴンチケットのおかげもあって
狙い通りに全員参加させられそうだ。
52ハーレムエンドは我慢の末に・5:2005/09/08(木) 04:57:23 ID:S3b6bCz60
「なあレオ、別に男子も参加してかまわないんだろ?」
む、フカヒレか。ドラゴンチケットに釣られたな。
「できればスバルとフカヒレには運営側に回って欲しい。
 運営に人手がいるから、全員参加されても困るんだ」
「それもそうだな。ドラゴンチケットは惜しいが、レオのために裏方に回るか」
そういうのヤメレってスバル。
「ちぇ・・・ま、あんまり俺も我慢比べとか自信ないしな。じゃ、俺も裏方で」
「悪いな、二人とも」
「話は決まったようだな。では、当日を楽しみにしておるぞ」
館長は満足そうな顔でのしのしと去っていった。
「で、具体的にはどんな内容になるわけ?」
「それは当日までヒミツ。対策とか立てられると不公平になるからね」
「んだよ、ケチくせえねレオ」
「ま、参加しての楽しみってことでヨロシク」

そして翌日。
生徒会執行部男子メンバーだけで作戦会議・・・もとい、企画会議。
「なあ、姫はああ言ったけど、やっぱ我慢強さでいったら
 誰も乙女さんにゃかなわねーんじゃねえか?」
「フカヒレの言うとおりだぜ。体力勝負とかじゃ結果は見えてるぞ、レオ」
「ま、そこで誰かが一人勝ちにならないようにするのが
 企画の腕の見せ所ってわけさ・・・いいか?」
ごにょごにょごにょ・・・
「なるほど!そりゃ面白ぇや」
「やるな、レオ」
フカヒレ、ウハウハ。クールなスバルも思わずニヤリ。
「それじゃ、道具立ての準備にかかろうぜ!
 まずは必要な物のリストアップからだ!」
53ハーレムエンドは我慢の末に・6:2005/09/08(木) 05:01:20 ID:S3b6bCz60
竜鳴祭。ここ竜鳴館の文化祭である。
文化系クラブにとっては檜舞台だし
運動部でも何かと参加しているところは多い。
もちろんクラス単位での参加も多く
委員会の中にも何かの形で参加しているところがあったりで
早い話が、生徒のほとんどが何らかの形で参加しているイベントなのだ。
外来の一般客も多く、体育武道祭と並ぶ二大イベントとなっている。

3日間の期間中、もっとも盛り上がるのは最終日の
ミス&ミスター竜鳴館コンテスト、なのだが・・・
今年のベストイベントは、生徒会執行部の「我慢比べコンテスト」がいただくぜ!
「レオ、道具のセッティング、終わったぜ」
体育館に設えた特設ステージの裏から
一仕事終えたスバルが出てくる。
「お、ご苦労さん。フカヒレはそろそろ司会の準備よろしくな」
「任せときなって!」
「頼んだぜ。俺は参加者を呼びに行って来る」
さて・・・皆、集まってるかな?
控え室のドアをノックする。
「対馬だけど、入ってもいいかな?」
「どうぞー」「いいわよー」
ガラリと音を立ててドアを開けた。
54ハーレムエンドは我慢の末に・7:2005/09/08(木) 05:04:04 ID:0bSdg4ew0
「ねえ、対馬クン?」
「ん?何、姫」
「どうして・・・水着で参加なわけ?」
そう。参加者には前日に『水着に着替えるように』と言ってある。
「ああ、体操服とかでもいいんだけどね。
 濡れるから水着の方がいいかと思って」
「私は平気だけどね。よっぴーとか、恥ずかしがっちゃってるわよ」
「そ、そりゃそうだよ・・・別にプールとかでもないのに水着見られるなんて・・・」
「ああ、上からTシャツとか着ててもかまわないから。
 それなら平気でしょ?」
「うーん・・・それなら・・・我慢する・・・」
すでに一部は我慢が始まっているようだった。

体育館にはすでに沢山の来場者が押し掛けていた。
前宣伝がけっこう効果あったみたいだな。ちなみに、ほとんどは男子生徒。
マイクを握ったフカヒレがステージに上がる。
「皆様、大変長らく待たせいたしました・・・
 ただ今より!竜鳴館・生徒会執行部女性メンバーによる!
 ミス・ペイシェント・コンテスト!
 開催いたしまーす!」
ウオオオオオオオオオ!
集まった観客が雄叫びを上げる。
「選手!入場!」
ライトアップされるステージ。流れるビートの利いた音楽。
フカヒレの司会っぷりもヒートアップする。
55ハーレムエンドは我慢の末に・8:2005/09/08(木) 05:05:40 ID:0bSdg4ew0
「武士の心で乙女は耐える!鉄の風紀委員、鉄〜乙女〜!」
「やるからには負けん!」
「精神力なら負けはしない!ご存じ生徒会長、霧夜〜エリカ〜!」
「見せてあげるわ、王者の精神力!」
「積み重ねた苦労が報われる時が来た!苦労人、佐藤〜よっぴ〜!」
「よ、よっぴー言わないでってばぁ!」
「小さな体にでっかいガッツ!暴れん坊、蟹沢〜きぬ〜!」
「テメェ、小さいとか言うんじゃねー!」
「名前で判断すると大間違いだ!孤高の戦士、椰子〜なごみ〜!」
「フッ・・・潰す!」
「何が忍耐か教えて先生!特別参加、大江山〜祈〜!」
「大人の忍耐力、教えてさしあげますわー」

「以上、6名の戦士に!盛大な!拍手と声援を〜!!」
ウオオオオオオ・・・ン!!
「そして!コメンテーターとして!特別ゲスト!
 竜鳴館館長!橘〜!平〜蔵〜!」
「多くは言わん!
 お前ら!ちっとは我慢せーい!」
ウオオオオオオ・・・ン!!

「うーん、盛り上がってるなぁ」
「見ろよレオ、フカヒレのやつ、なんか一世一代の晴れ舞台って感じだぜ」

「・・・そして司会進行は私、鮫氷新一でお送りいたします!」
とたんにブーイング。
どこまでいっても哀れな奴だった。
56ハーレムエンドは我慢の末に・9:2005/09/08(木) 05:06:56 ID:0bSdg4ew0
「それでは!ルール解説をさせていただきます!
 競われる忍耐の種類は6種類!
 見事全種目を耐え抜ければ!
 夢のドラゴンチケットをゲット!
 オールクリアーの選手がいない場合には
 脱落種目の最も少ない選手が勝者となります!
 ただし、同点選手がいる場合は
 残念ながら勝者はなしとなりまーす!
 さあ、栄冠は誰の頭上に輝くのか!
 ミス・ペイシェント・コンテスト・・・ゲーム、スタートォッ!」

さて、ここからが本番だ。
参加者6名、皆さん強気なだけあって
乙女さんや佐藤さん以外も実は結構我慢強いのはわかっている。
しかし・・・今までのつきあいから
各自に弱点があるのも把握済み。
ならばその弱点を突いてやればいい。
ドラゴンチケットに釣られて皆参加しているが
悪いがこっちには勝者を出す気がもともとないのだ。
ちょっとだけ悪役気分の俺だったり。
57ハーレムエンドは我慢の末に・10:2005/09/08(木) 05:08:08 ID:Rma2MpXi0
まず第1種目は冷凍風呂。
氷を浮かべた水を満たした透明なアクリルの水槽に浸かって、山盛りのかき氷を全部食べる。
これは寒がりの佐藤さんを落とすための種目。
「ひ・・・も、もう・・・ダメェ・・・っ!」
ついでに言えば、ウェット状態になってもらうことで観客へのサービスも兼ねる。
濡れたTシャツが水着に張り付いて・・・
ウオオオオオオ・・・ン!!
観客、総立ち。

椰子のために用意したのは握手マラソン。
次から次へと無差別にやってくる観客と、延々と握手を繰り返す。
中には嫌いなタイプもいるだろう。
まして他人に触られるのを極端に嫌う椰子にとってはかなりの苦痛だ。
「っ!・・・わっ・・・私に、触るなあぁっ!」
でも、握手できた観客は濡れた水着の美女との喜んでいた。

そしてバランス耐久。
グラグラ揺れる足場の上で、指定時間内片足で立ち続ける。
運動神経に難のある祈先生のための種目だ。
「あ、あわ、あわわわ・・・や、やってられませんわ〜!」
台が揺れると祈先生の胸もゆらゆらと揺れる。
祈先生が台から落ちたとき、会場はため息に包まれた。
58ハーレムエンドは我慢の末に・11:2005/09/08(木) 05:09:24 ID:Rma2MpXi0
続いて熱辛地獄。
オアシスの店長に頼んで作ってもらった、スペシャル激辛カレーを食べきること。
もちろん、競技直前まで鍋でグツグツに煮込んである。
これは猫舌で辛い物を食べられない姫用の種目だ。
「くっ・・・ひ・・・も、もう・・・ダメ・・・」

カニの弱点はホラー系。
ヘッドフォンとゴーグルタイプのモニターでホラー映画を見続ける
デジタルお化け屋敷。
途中で濡れたコンニャクを首筋にあてがうおまけつきだ。
「うぎゃぁあぁっ!?な、何コレ何コレ何〜!?」
騒がしいこと、このうえない。
「泣いてない!泣いてないもんね!」
いや、もうボロボロだぞお前。

一番の強敵は乙女さんだった。
怖い物は雷とわかっているんだがそれは流石に用意できない。
そこで、もう一つの弱点、手先が不器用を利用させてもらう。
床に延々とドミノを並べていく単純作業。
「あっ・・・」
ぱたん、ぱたぱたぱたぱた・・・
「くっ・・・もう一度・・・」
ぱたん、ぱたぱたぱた・・・
「うぬぬぬ・・・まだ、まだっ・・・!」
ぱたん、ぱたぱた・・・
おいおい、3枚目とかで倒しちゃってますよ?
ちなみに、観客席と反対側の床にドミノを並べるために
全員、観客席に水着のお尻を突き出している。
「くぅっ・・・む、無念っ!」
観客席は・・・熱気を帯びながらも静まり返っていた。
59ハーレムエンドは我慢の末に・12:2005/09/08(木) 05:10:55 ID:Rma2MpXi0
パパァン!パパパァン!
爆竹が鳴り響き、再びフカヒレがマイクを握る。
「競技・・・終〜了〜!」
ぐったりしている6名の戦士達。南無。
「それでは・・・結果、発表です!」
いや、まあ皆見てたからわかってるけどな。
「オールクリアー選手・・・なし!
 脱落回数は・・・全員、1回で同点!
 よって、ルールにより・・・」
勝者なし、のはずだった。のだが・・・
「おう、ちょっと待て、鮫氷ぁ」
え、館長から物言い?
「竜鳴館の勝負事に、勝者なし、引き分けというのはあり得んわい。
 ここは、決着がつくまで、再度戦うべし!」
ああ、なんか話が俺の目論見から外れていくような・・・
「えー・・・お言葉ですが、すでに種目はやりつくしてしまって・・・」
「それでは、儂が道具なしでも簡単にできる種目を考えてやろう。
 忍耐とは!肉体の痛みや恐怖に耐えるだけではない!
 もっともつらい忍耐、それは恥辱に耐えることである!」
おお、さすが館長、いいこと言うぜ!・・・って、具体的にどんなことさせるんだ?
「嫁入り前の娘には、嬉し恥ずかしとも言えるがのぅ。
 参加者は、この観衆の前で・・・惚れた男の名を叫ぶべし!
 もっとも声高に叫んだものを勝者としよう!」
・・・は?
いや、確かにそりゃ恥ずかしいだろうけども。
まさかこんなところで告白なんかせんだろ、誰も。
だが。
ステージの上、参加メンバーがゆらりと立ち上がる。
・・・ナズェミテルンディスカ?
俺?俺・・・なの?みんな俺?
いや、そういう気もしないではなかったけど・・・まさか、今、ここで?
「待て。待ちなさい。落ち着きなさいキミたち・・・」
60ハーレムエンドは我慢の末に・13:2005/09/08(木) 05:12:53 ID:+g69/Ea/0
「レオーッ!」「レオくーんっ!」「対馬クーン!」「レオーッ!」「対馬センパーイッ!」「対馬さーん!」
意地か自棄かこれ幸いか。
叫びが体育館に木霊する。
すべて、俺の名前で。
ざわめく会場。
「誰だ、対馬って・・・?」「生徒会の、対馬か・・・?」「・・・んだよ、許せんなソイツ」
「どいつだよ、それ」「おい、あそこにいるのが対馬か?」
ひそひそ声はやがて大きくなり
「テメェ、ざけんじゃねっぞゴルァ!」「何一人でいい思いしてやがる!」「許せん!許せんぞぉ!」
罵声、怒号へと変わっていく。
「そうだ、怒れ!皆のアイドルを独り占めする不逞の輩!
 許すまじ、対馬レオ!」
「あ、てめフカヒレ、裏切りやがったな!」
「ええい、黙れ黙れ!皆の衆、天誅!天誅でござる!」
・・・やべえ、皆目が血走ってる・・・!
「おいレオ・・・ここは逃げた方がいいんじゃないか?」
「ス、スバル助けてっ・・・!」
「この人数じゃ無理。ま、いい思いする分、苦しめや」
「んな殺生なーっ!」
襲いくる群衆。掴みかかる手。
必死で逃げる俺の背後で、まだ聞こえてくる恥ずかしい告白。
とりあえず、振り返って叫ぶ。
「ご返事は後ほどーっ!」
そしてその後は一目散に逃げ。
やっぱり俺が耐えるしかないのかよ、このゲーム!
「むう・・・声の大きさ、想いの強さ、優劣つけがたし!
 対馬ぁ!判定は、お前にまかせるとするわ!うわぁっはっはっはっはぁ!」
61Seena ◆Rion/soCys :2005/09/08(木) 05:15:55 ID:+g69/Ea/0
寝る前に思いついたネタ。寝たら忘れそうなので書き始めたらこんな時間に・・・
62名無しさん@初回限定:2005/09/08(木) 06:25:48 ID:T1BSZMyh0
ワロタw そして対馬ヌッコロス
63名無しさん@初回限定:2005/09/08(木) 08:06:44 ID:XUBQsLi60
>>61
朝起きて〜 SS読んで 一騒動〜
GJ!ハーレムエンドはこういう明るさが欲しいね!
6428:2005/09/08(木) 08:11:52 ID:zsnEcGft0
仕事行く前にと思ってみてみたらレスがある…
嬉しいもんですね。
>>40
エロクナイ・・エロクナイヨ?
>>41
ツンデレ?
>>42
うい 気をつけます
>>43
ありがトン
>>46
orz
まぁ、少しでも楽しんでもらえるように書きます。

日々精進
ではノシ
65名無しさん@初回限定:2005/09/08(木) 08:46:43 ID:hnQjimMw0
>>61
GJ、さて対馬殺しをゴノレゴに依頼してくる。
66名無しさん@初回限定:2005/09/08(木) 09:24:20 ID:TpqjJDIN0
>>61 GJ!!

でも、後できっと皆、「ドラゴンチケットの為の狂言だ」とか言うんだろうな。
67名無しさん@初回限定:2005/09/08(木) 09:56:52 ID:t7bLn2vK0
>>61
GJ!お尻フリフリしながらドミノ並べては倒しちゃう乙女さん萌え〜
ソシテレオヌッコロス
68名無しさん@初回限定:2005/09/08(木) 10:05:55 ID:c5D15E4D0
>>66
よっぴーだけ「あたしは(本気で)…」とか言いかけるけど
姫が「はいはーい。その話はそれとして…」とか打ち切っちゃって終了。
69名無しさん@初回限定:2005/09/08(木) 10:24:30 ID:UiH4JJvP0
>>61
普通にFDに入りそうなネタでGJ!
そして芸幅の広さに感服。
70名無しさん@初回限定:2005/09/08(木) 11:22:41 ID:uP9LjvlM0
>>61
途中まで読んでて笑いながらも
「なんでこれでハーレムエンドなんだ?」と思ってたが・・・
そういうオチかよ!(w GJ!
71名無しさん@初回限定:2005/09/08(木) 13:44:08 ID:Ii7cqQzU0
>>61
とにかくオチにワロスw GJ

ちょっとレオを尋問してくるぜ!
72名無しさん@初回限定:2005/09/08(木) 13:46:05 ID:is3C8ZKW0
>>61
GJ!いつ読んでもオチがいいですな
しかし水着ではなく体操服ならもっと萌えダターヨ
・・・濡れるからダメだろうけど
73名無しさん@初回限定:2005/09/08(木) 15:40:39 ID:cJ4sVSDU0
>>61
GJ!
この後6人の前で誰を選ぶのかと追い詰められるであろうレオにちょっと同情・・・なんてしない
74名無しさん@初回限定:2005/09/08(木) 19:11:01 ID:f0pS/Kor0
よっぴーのバストアップAAで
怖くない笑い方のなかったっけ
75名無しさん@初回限定:2005/09/08(木) 19:29:37 ID:HHXPA7D30
>>74
見てないなぁ
正直、作品別とか速すぎてついていけんよ
76名無しさん@初回限定:2005/09/08(木) 20:18:50 ID:cC+3KdCr0
>>74

       | | |  |  |  | |l    | | |  | |  |  |/|
       |ヽ| |  |  |  ||_|斗   トk_|ヽ | |l  | |ニ|
        |ヽ| | l、 レf爪| 、   | | /`弋ト、 |.| |/l
        ヽ_ゝ|、 Fこ|_-|、 !、   ||.|/-|_|_|.リ | /.| / /      それって裏切りだよね?
        /r->ヽy‐ィ;;;;::Tヽ \  | |ルT:;;;;:‐r‐、  |./ニヽ
        | |/个iヽ┴―┴    N  ┴―┴ ´ | |) l
        ヽ/汚| !                 |ヾヽ /
        ハ.||、 i                 /. |. Y
.        |  || |i ヽ       |        /l  l. |
.        |  || ! ヘ 、              / l ノ |
.        |  ! ヽヽ.\   ー−一     /|/ イ.  |
           ! ゙、ト  \           / ン /
           l  ヾ、 / |ヽ、     イヽ///
           ソ‐┴―┤  ー '  ├┴7/-、
       ┌---ノ  /X/ |        | ̄メ-、}ヽ __
       | /    ヽ \|       | // /  \-、/
77名無しさん@初回限定:2005/09/08(木) 20:31:38 ID:qe8d1emO0
怖いからそれ
78名無しさん@初回限定:2005/09/08(木) 20:34:32 ID:JoZIEiIQ0
これ完成させてくれ。呼び方一覧。
  │ 鉄  |  姫 |  蟹 | 椰子 | ヨッピ |  祈 |  レオ |
  ┼──┼──┼──┼──┼──┼──┼──┼
鉄 │    |    |    |    |    |    |    |
  ┼──┼──┼──┼──┼──┼──┼──┼
姫 │    |    |    |    |    |    |    |
  ┼──┼──┼──┼──┼──┼──┼──┼
蟹 │    |    |    |    |    |    |    |
  ┼──┼──┼──┼──┼──┼──┼──┼
椰 │    |    |    |    |    |    |    |
  ┼──┼──┼──┼──┼──┼──┼──┼
ヨヒ  │    |    |    |    |    |    |    |
  ┼──┼──┼──┼──┼──┼──┼──┼
祈 │    |    |    |    |    |    |    |
  ┼──┼──┼──┼──┼──┼──┼──┼
レオ │    |    |    |    |    |    |    |
  ┼──┼──┼──┼──┼──┼──┼──┼
79名無しさん@初回限定:2005/09/08(木) 20:36:23 ID:9qPyiM1m0
            __ _  
          ィ''"   :  "'丶、
        //           ヽ
       //         ヽ    ヽ
        //   /   /      ゙、   ト>
      N i | l  l    | |ヽ ゙、 ヽ | | 
      |、| | | |  | |.   | | .l、. l .i 〃|
      |、| | |_斗‐┼.   |‐ヵ―A、 |. l l
      |キ |7、トニl lヾ.  || l |土l ヘ| Yノ
      ヾ姫Ni7、;;;ヽl ゙、. ll/ 7、;;;;ヽ|/| イ、
      l゙个l l '、ヒノl   V ! ! ヒソ !l.|/6 )
      、/|| l  ー'       ゙−  ハノ
      |、|l. l               /. l|      
      | ||ヾ 、     l       /| ノ|
       !l゙ヾ、、   ー一   / ノ/ !
       l ヾ、 >、     ィイ斗/
        l _NY__| ヽ _ ィイ|__Y//
     r---ハ ×. |.      | フ<ノ\
80名無しさん@初回限定:2005/09/08(木) 20:37:03 ID:9qPyiM1m0
>>78
wikiに一覧があるぞ
81名無しさん@初回限定:2005/09/08(木) 21:07:10 ID:mRQ+sPCi0
>>61
GJ!
ところで60の「レオーッ!」が2つあるが、どっちがカニでどっちが乙女さん?
82名無しさん@初回限定:2005/09/08(木) 21:58:23 ID:XUBQsLi60
>>76だと右耳のところに「汚」と入っていて
>>79だとそこが「姫」になっているのが芸の細かいところだなぁ
83名無しさん@初回限定:2005/09/08(木) 23:36:10 ID:FslZt/p40
HOME SWEET HOME キターーーー混浴ナイス選挙区wwww
84名無しさん@初回限定:2005/09/08(木) 23:37:31 ID:FslZt/p40
果てしなく誤爆スマソ_| ̄|○
85名無しさん@初回限定:2005/09/08(木) 23:38:22 ID:mZwSNhTM0
サブキャラに対する呼称一覧もあると便利だな。
86名無しさん@初回限定:2005/09/09(金) 00:02:13 ID:9qPyiM1m0
 / / /  l  |   /  /   l   ハ   |    |
 | / | /|  |   l     /   /  / |   |  l  |
 || | | | |  l 丿 / \_/|   /| / |  /|  l  |
| | ハ | _、/| |  /  Yー-y__|_/_ |  / |  l   |
 -++/ ,,ィシ;i lvヽ;;;;;;;;;ァ,,,. ./メーサ―゙十メ| フ  |‐
 | _rY,,ィシ;;;;;;;i  /ヽ;;;;;;;;;;;;;;;;;;ァ,,,. /.サメ、_|/カ /ヒ
_YY,,ィシ;;;;;;;;;;;;;;;;|l 、lヽ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ァ/ 》ノ/ //レ‐
_ll|l  ヽ二二゚ | V\仁二゚二/ r // / / /    ククク・・・うるせぇ奴らだ
、| ト.. ヽー―イ.|;;; ヽー―‐--   // / /ト/
 ||、 ゙、     | | rヽ       /   ////
. |゙、 ヽ    (._|__/\_   /   // /
  | 丶 \ /       \ /  / /
  !  ヾ、丶  -‐===''"  〕  イ  /
    ヾ゙、 \ ´ ̄ ̄   /  |//
     ヽ   ゙'t、    ィ'゙     | ̄ヽ
       r‐一|゙ー一'゙      レ  |
         l (  |        / ̄   ヽ
87名無しさん@初回限定:2005/09/09(金) 00:16:28 ID:5FazcU6W0
>>86
シャーク降臨!?
よっぴーのもそうだけどAAの中に
サメとかフカヒレとかはいってて芸細かいとオモタ
8828:2005/09/09(金) 02:08:55 ID:5FazcU6W0
「う……ン…」
目を開けると見知らぬ天井が見えた。ドコだここ?
どうやらソファーのようなものに横になってるみたいだけど。
「レオ…」
「カニ?どうしたそんな妙な顔して、またなんか拾い食いでもしたのか?
ていうかフカヒレは何でそんな魂抜けたみたいになってんの?」
そういいつつ目がある人物を捕らえる。祈先生?
 そうだ!俺は先生の実験に…思わずソファーから飛び起きる。
「祈先生!! 俺に何したんですか!」
「百聞は一見に如かず、ですわ」
そういって目の前に鏡が置かれた。俺の顔?確かに俺の顔だけど何か印象が違う、
何というか妙に幼いというか…顔に手を当てる。小さくてやわらかい手、いつもと違う感触。
ソファーから立ち上がってみる

ストン!

ズボンとパンツが抵抗もなく落ちる。あわてて隠そうとしたが既にシャツで隠れていた。
不審に思いながらもそれでもイソイソとズボンをはき直す。
ベルトを限界まで絞ってやっと安定する。
「んーとな、レオ」
俺が立っているのに目線が同じなカニが口を開く。
「オメー縮んでる」
「縮んでると言う表現はアレですけど…簡単に言えばショタッ子になったんですわ。
んー若返りの秘術成功、成功! ですわ」
その言葉を最後まで聞くか聞かないうちに今度は目の前が暗くなった。
8928:2005/09/09(金) 02:12:17 ID:5FazcU6W0
「う……ン…」
目を開けると見知らぬ天井が見えた。ドコだここ?
どうやらソファーのようなものに横になってるみたいだ。
「はい、はーい。ループしないでくださいな対馬さん」
パンパンと祈先生が手を叩く。感覚がはっきりしてくる。
だぼだぼのシャツとズボンの感触…
どうやらさっきまでのは夢じゃないみたいだ。念のためほっぺたをつねってみる…痛い。
「夢じゃありませんわ。少なくとも私達以外に2名証人がいますし」
そういって祈先生はカニとフカヒレを指差す。
フカヒレはまだ魂が抜けたみたいになってるけど、カニは何だか嬉しそうな顔だ。
「何かなつかしーな…子供のころを思い出すぜ」
なった当人はそんな気楽なもんじゃないんだが…
取りあえずカニは後回しだ、祈先生に聞いておかなきゃならない事がある。
「俺もちろん元に戻れるんですよね?」
「ええ、それは大丈夫ですわ。ただ…」
「ただ、何ですか!」おもわず勢い込む。
「落ち着いてくださいな。ただ、すぐに戻る事が出来るわけではありませんわ。
細かい説明は省きますけれど、今回の術は
対馬さんの内面にあるエネルギーを使って行ったもので、それが回復するまでは
どうしようもないんですの」
「で、どれぐらいで回復するんですか明日ぐらいには大丈夫なんですよね?」
「一年ですわ」
また目の前が暗くなりかける。
「じょーだんでーすわ〜。大体一週間位です」
ちょっと殺意が沸いた。
「今はホントそういう冗談やめてください」
それでも十分長いが、まだ我慢できる長さだろう。多分…
9028:2005/09/09(金) 02:15:16 ID:5FazcU6W0
「そうだぜ祈ちゃん。レオはこう見えてもヘタレでナイーブなんだから。
まぁあれだ元に戻んなくてもボクが幼馴染として責任持って飼ってやるから安心しなよ」
「微妙にヤバイ事をサラッと言うな」
「ま、それはいちおー冗談にしとくとして、どうするよレオ。
そんだけ縮んじまったら服とかどうすんだ?そのまんまじゃきついだろ」
たしかに取りあえずの問題はそれか…さすがに昔の俺の服なんかないだろうし、
一週間で戻れるなら買うのはもったいないし、今の服を詰めるのもめんどくさいな……
などと考えているとカニが
「レオちょっと立ってみ」
「なんだよ?」
「いいから、ホレ」
取りあえずソファーから立ち上がる。身長が同じぐらいになったのでカニとの距離が近い。
思わず動揺する。相手はカニ、カニなんだ!しずまれ心臓!テンションに流されるな!
と、カニが俺の肩や腰を触りだした。思わず身をよじる。
「おとなしくしろっての!ま、大体わかったからいいけどさ」
「身長はボクの方がちょっと高いくらいでほとんど同じだし…大丈夫そうだな…」
「何の話だ?」
「ボクの服をレオに貸してあげる話」
「WHY?」
「発音が悪いですわ対馬さん」
「何でそういう話になるんだ?」
「そりゃ今のままじゃ不便だろ?…ボクはレオだったらいやじゃないし、
男の子が着てもおかしくない服も持ってっから心配すんな。甘えとけ!ショタッ漢(こ)」
「それはそれは壮絶な呼称だな」
ま、カニの服ならセンスはいいはずだし、親切な時は親切だから変な事も考えてないだろ。
出費が抑えられるならその方がいいし、ここはカニに頼るか。
「んじゃ、頼む」
「おうさ」
「無視されましたわ〜」
部屋の隅で祈先生がすねていた。
9128:2005/09/09(金) 02:20:52 ID:5FazcU6W0
その後祈先生は、館長には許可を貰っており戒厳令がしかれるから
学外にこの事がもれる事はないので心配しないでいいということと、
私服での通学許可をもらっておくとだけ言って去っていった。
まぁ学外にもれるもれないで困るのは祈先生だと思うが…
 その後、竜宮には寄らず帰宅した。帰宅途中で
フカヒレが乙女さんと土永さんに半殺しにされたぐらいで誰にも会わず帰宅できた。
乙女さんはそれほど驚いてなかった。何か目が輝いてたけど…
 その後夜になるまでカニによるレオファッションショーが開かれ、
なぜかやたら早く帰宅してきた乙女さんも加わり着せ替え人形にされた
夜はスバルの『マジで坊主になっちまったな。ま、何になろうとオレにとってレオはレオ。
ちゃんと戻れるみてーだしこんな経験も面白いんじゃね?
とにかく何かあったらすぐに言え、力になるからよ』
という言葉に友情を再確認したかと思えば、
みんなが帰った後風呂に入る時に乙女さんが
『ちゃんと洗えるか?お姉ちゃんが背中を流してやろう』と背中を流され、
寝る時にも
『いきなりそんな体になって不安だろう?お姉ちゃんが添い寝してやるから安心しろ』
と一緒に寝る事になった。この異常事態で疲れてたのか
乙女さんの添い寝で安心したのかは知らないが、俺はすぐに眠りに落ちた………
9228:2005/09/09(金) 02:25:04 ID:5FazcU6W0
「起きろレオ、朝だぞ」
「うーん…あと五分…」
「駄目だ。さっさと起きろ。…とはいえこの姿のレオに蹴りを加えるというのは
さすがにためらいがあるな。……しかたない」
乙女さんが俺の体を揺すりはじめた。かえって眠くなるかも…と思ったのも束の間
すごい勢いでシェイクされ始めた!!気持ち悪ィィィ!!!
「おおぉぉきぃまぁぁすぅぅ…とぉぉめぇてぇ」
「ふん、最初から起きていればいいものを…さすがに今のお前に暴力は振るわんが、
お姉ちゃんは甘やかすだけではないぞ?そもそも私はこうみえて体育会系だからな」
酔った…けどこのままベッドにいると何されるかわからんので頑張って這い出た。
「なんだフラフラして?普段より足元がおぼつかないぞ。…ほら、手を貸してやろう。
っと、なんだか危なっかしいな。体格が小さくなった影響か?…ええい、仕方のない奴だ。今日だけ特別だぞ」
なんだかブツクサ言ってたかと思うと乙女さんは俺をお姫様だっこの状態で運び出した。
抵抗したかったが、まだ酔ってたのでされるがままに洗面所まで連れて行かれた。
9328:2005/09/09(金) 02:32:01 ID:5FazcU6W0
「ほら、ちゃんと顔を洗ってシャッキリしろ。
 ……私はもう登校するがちゃんと朝ごはんを食べて、蟹沢も起こしてやるんだぞ。
 面倒くさがって一人で来ようとするなよ。昨日のお前を見るにつけ
 まだその状態になじんでいないみたいだからな。常に誰かといたほうがいい。
 じゃないと危なっかし過ぎるからな。コラ、顔をよく洗ったのはいいがちゃんと拭け。
 髪がまだ濡れている。ああもう、タオルを貸せ……ん、綺麗になった」
「アリガト」なんだか照れくさくなってカタコトになる。
 しかし、乙女さんが優しくて心配性なのはわかってたが、コレほどとは…
 イヤな気はしないが照れくさくて恥ずかしい。
 その後も心配のタネがつきない乙女さんを強引に送り出し、朝ごはんを食べる事にした。
 今の俺がちょうど食べ切れるぐらいのおにぎりの数を見て、
 あらためて乙女さんに感謝する。
 近しい人がちゃんと自分を見てくれているってのは幸せな事だと思った…
「と、もうこんな時間か、カニ起こしにいくか…
 ってお姉さん(カニの母)に事情説明してねーよ。
 まぁ大丈夫か、あの人なら多少の事には動じまい…
 とにかく起こしに行くか」
「お姉さん、おはようございます」
「良かったら嫁にもらってくれない、アレ?」
「ブラジルの主用言語はブラジル語と答えるような娘はちょっと」
「そうよねぇ。私がオトコでも絶対イヤだもん」
「…もう少し驚かれると思いましたけど」
「いやね、昨日出涸らしが誰も聞いちゃいないのにレオちゃんがそうなった事を話してたのさ
 内容が内容だけにとうとう出涸らしが……とか思ったんだけど………
 現物見たら信じるしかないさね」
「ちょっとぐらい話聞いてやってくださいよ」
「やだよめんどくさい。それよりも早く起こしてやって」
 微妙にカニを不憫に思いつつ、カニを起こし、
 こちらも準備をすませたて二十分後カニと合流し学校へ向かった。
9428:2005/09/09(金) 02:41:12 ID:5FazcU6W0
レスくれた方がいたので投下しました。
っていうかまた改行見辛いですね。すいませんorz
今日はここまでです。いい加減だらだらつづけても
アレなので次で終わらせるようにします。

ではノシ
95名無しさん@初回限定:2005/09/09(金) 02:43:47 ID:lY9rvgb70
ノシ

大作だな、頑張れ。
96名無しさん@初回限定:2005/09/09(金) 03:02:44 ID:3ZUwPqf40
>「ブラジルの主用言語はブラジル語と答えるような娘はちょっと」

あるあるwww
97名無しさん@初回限定:2005/09/09(金) 03:07:39 ID:bx5wz4F90
キャラつかんでるね
呂布がいきいきしてるよ
98名無しさん@初回限定:2005/09/09(金) 03:40:34 ID:IFtdAJWT0
前よりは読みやすくなった。がんばれ、ってか大作だな。
99名無しさん@初回限定:2005/09/09(金) 03:57:55 ID:3avudo9R0
>>28

お姉ちゃんは楽しみだぞ?
100名無しさん@初回限定:2005/09/09(金) 08:40:30 ID:8lUVNb+l0
今日中ぐらいに
フカヒレとスバル、レオ、カニの出会いのSS投下したいんだけど…
よかですか?
101名無しさん@初回限定:2005/09/09(金) 09:33:54 ID:3xcFRSAu0
>>100
ぜひ。
それと100オメ
102SSD:2005/09/09(金) 09:35:05 ID:3xcFRSAu0
スミマセン、またあげてしまったorz
103名無しさん@初回限定:2005/09/09(金) 10:19:14 ID:ClbULdK80
>>28
大作ですな。
残りの人の反応が楽しみ
104名無しさん@初回限定:2005/09/09(金) 11:32:51 ID:lY9rvgb70
>>100
フカヒレスキーな俺はワクテカしてるぜ。
105100:2005/09/09(金) 11:44:49 ID:aLSSIsrS0
フカヒレと呼ばれた日
今日は珍しく男3人でフカヒレの家に遊びに来ている。
「おいフカヒレ、これってあの時の本か?」
「あぁ、まぁな…」
「懐かしいなぁ…」
あれはまだ小学校低学年の頃の事だった。
「シャーク君どうしたの?」
「おいみんなみてくれよ、お父さんのへやからもってきたんだ。」
それはブルマに焦点を絞ったエロ本だった。
「わわっ!い、いけないんだぞ!ママがこういう本みちゃいけませんって言ってたもん!」
「そ、そうだそうだ!先生に言いつけるぞ!」
106100:2005/09/09(金) 11:46:29 ID:aLSSIsrS0
「で、でもなんかちんちんかゆくなって、きもちよくない?」
「うるさいへんたい!おまえなんかボコボコにしてやる!」
「う、うわぁぁぁん、やめてよぉ!助けておねぇちゃん!」
「…おい!やめろよ!4人で1人をいじめるなんてひきょうだぞ!」
「!!な、なんだよ、ハ、ハッスル君じゃんかよ…おまえもへんたいか!?やんのか!?」
「かかってこいよ…」「ゲッ!伊達!…ち、ちくしょー、覚えてろよ!」
彼等が逃げ出したのを見送ると、レオがフカヒレに駆け寄った。
107100:2005/09/09(金) 11:47:01 ID:aLSSIsrS0
「だいじょうぶ?」
「う、うん…その……ありがとぉ」
「きにすんなよ、あいつら、おまえの友達だったんだろ?それなのにうらぎってさ…ムカつくぜ」
「お〜い、レオ、スバル〜!」
「遅いぞカニ!」
「いやぁ、ついつい「みんなのうた」をきいてたらおくれちゃった。ん、だれコイツ?」
「か、かわいい…ぼ、ぼく、さめすがしんいちです。シャークって呼んでね!」
「キモい」
「ガーン!」
「おまえなんかフカヒレで充分だ!」
「(こいつかわいいけど性格キツくてバカなんだ)」
108100:2005/09/09(金) 12:03:21 ID:aLSSIsrS0
「(おねえちゃんみたい…)」
「(あのさぁ…さっきの本…あとでみせてね。)」
「(おれもおれも!)」
「なにひそひそ話してるんだよ!はやくいこーよ!」
「おれたちこれから山にカブトムシ探しに行くんだ」
「くっていい?」
「だめ!」
「……」
「なにしてんだよ、フカヒレもいこうぜ!」
「!!…うん!」
涙を拭いて元気よく返事をすると、フカヒレは駆け寄っていった…
「お前も意外とこういう思い出大切にする奴だよな」
「いや、その本はアングルが絶妙なんだ。未だに現役でお世話になってるぜ」
「お前って奴は…」
109100:2005/09/09(金) 12:08:45 ID:aLSSIsrS0
以上です。
駄文な上、携帯から執筆、投稿したので、
読みにくい、改行がおかしい等はご容赦くださいorz
110名無しさん@初回限定:2005/09/09(金) 12:52:47 ID:lY9rvgb70
GJ
111名無しさん@初回限定:2005/09/09(金) 13:24:00 ID:E6a82IJ+0
112名無しさん@初回限定:2005/09/09(金) 14:17:31 ID:qe7VxKSy0
              ., -::‐:::‐::、,
           /:::::::::::_,-:‐‐::-: ____
          /~~`ヽ-::::|:::::::::::::::::::iへ‐:‐ 、
        /  _,.‐''i":::::|::::::::::::::l:::::|:::ii||へ::::|
        !  l::::::::|:::::::|:::::::i:::::从ノ|   ⌒|:::|
         ! ヽ !:::::|::_..-|:::::::||TT‐|-    i|:::::|
         !  !:::|:( .d::::::|、|、_|__    ̄`リ::::::|
          !  !/|:ヽ|::::::|       i;;/l; ::|:||:|     はい、薔薇をあげる。
          i~~`::::!ヽ::|:::::::|       ゝ!   | |     香気で目を覚ましなさい。
         |:::::::l::::! !:ヽ|:::::l|.   ‐-- / :|
         |:::::::::l::! .!:::::::|::::::|ヽ.._  ./:::::::|
    __    |::::::::::|! !_..-/.|:::::|| | / lフ_ ̄`ヽ、
   ゝ_二.‐-、|:||::ノ/  ヽ||.|::|:| |ヽ ζ-      ヽ、
      ノ  i | |/_    ||:| | ヽ !.λ____.   !
    ./ 、_ ヽ、   ̄.‐--、_ ||  ‐、!// ヽ、 `:   !
  //| .ト、___)   ヽ、___|_こフД     ヽ.!  !
  し  | .| iノ-- '    |i       | |    :::|.!  !
   .  ∪ |   |    .| !      | |  :::::::| !   !
       |   | ::::::::::| !     ...:::| .|:::::::::ノ !   .!
113名無しさん@初回限定:2005/09/09(金) 14:18:18 ID:qe7VxKSy0
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114名無しさん@初回限定:2005/09/09(金) 20:40:47 ID:UvmzIb1S0
ここで毎度毎度流れを読まない俺の投下ですよ。
あたりまえのようにフカヒレですよ。
115太陽の娘1:2005/09/09(金) 20:41:54 ID:UvmzIb1S0
 六月の後半、梅雨の湿気と夏の暑さが混じった肌に絡みつくような空気に包み込まれた日。
 褐色の肌の少女が同年代の青年に顔を寄せ、耳元で何事かをささやいている。青年は嫌がっているように顔をしかめ、距離を取ろうとしているが少女はまるでソレを意に介していないようだ。
 その様を見つめる4つの瞳。一人は少女、清楚な容姿をしており、ストールを肩にまとっている。今はその可憐な瞳に苛立ちと敵意を込めジッ、と青年に顔を寄せる少女を睨んでいる。
 そして少女の背後で普段とは違うその様に驚き怯え、声をかけることも出来ず震えながら三者を眺めている眼鏡をかけた青年。
 やがて、褐色の少女が走り去り、清楚な少女が青年のもとに駆けて行くのを眼鏡の青年は眺めていた。
「あ、やべ。遅刻する。」
 しばらく呆けるようにしていた青年は慌てたように駆け出した。何とか遅刻することなく正門前に辿り着き門番よろしく待ち構えている日本刀を持った少女に声をかける。
「ども、おはようございます。乙女さん。」
「鮫氷か、いつも言っているがもう少し早く登校しろ。」
「はーい、気をつけます。」
「ところで、ちょっと良いですか?」
「ん?なんだ。」
116太陽の娘2:2005/09/09(金) 20:42:30 ID:UvmzIb1S0
 一日の授業が終わり放課後になる。日中、褐色の少女は時折、朝の青年の所に会話をしに言っては適当にあしらわれておりどことなく不満そうであった。少女の友人らしく中国人の少女は呆れたようにその様子を見ていた。
 眼鏡の青年はその度に清楚な少女が褐色の少女と青年を睨むのをさり気なく観察していた。
「マナ、帰るネ。」
「あ、今日部活なんや。」
 褐色の少女が鞄を持つと去っていく、眼鏡の青年はさり気なく少女を追い駆けた。廊下を少々進み、階段に差し掛かったところで青年が声をかける。
「ちょっと時間ある?話したいんだけど。」
「ん?フカヒレやん珍しいな。でも、うち部活あるから急いでるんやけど。」
「あ、大丈夫大丈夫、すぐ終わるから。」
 少女は怪訝そうに首を傾げ、青年を見上げる。青年は軽く頭をかき、少し困ったような顔をして口を開く。
「あのさ、レオの事。しばらく放っておいてあげてくれないか。」
「あんまり言いたくないけどさ。レオも嫌がってただろ今日。」
 青年の言い草に少女は露骨に不満をあらわにし、反論する。
「なんでや、ええやん別にウチと対馬は友達なんやし。ちゃんと対馬には友達として仲良くやってこうって言ったで。」
「言っただけでレオの返事聞いてないなら意味ないじゃん。」
「…うっ。」
「図星かよ。マジで空気読めてないのね。」
 青年は一つ溜め息をついた。
117太陽の娘3:2005/09/09(金) 20:46:44 ID:UvmzIb1S0
 一瞬言葉に詰まった少女に青年は苦笑しながら見つめる。うっさいわ、と少女は吐き捨て目を逸らす。
「そう言われてもなぁ。うち、対馬とトンファーとカニッチぐらいしか話が合うのおらへんし、寂しいわ。」
「んじゃ、俺がしばらくレオの代わりに相手するって事でどう。」
 青年の台詞を聞き、少女が吹き出す。
「冗談やろ、フカヒレが対馬の代わりて。そら役不足やろ。」
「それを言うなら役者不足だって。それにしてもひっでぇの。」
 やれやれ、と呟き肩をすくめて首を振る青年。軽く、ハハッと笑う少女。
「すまんすまん。そやな、サッカー分かるかフカヒレ?」
「ん、まぁ人並みには…そんなに詳しくは無いぜ。」
「対馬はかなり詳しいでサッカー。」
 ニヤニヤと笑いながら少女は青年に告げ、くるりと背を向ける。
「ほなな、そろそろ行かんと部活に遅れてまうねん。」
「おーい、とにかくしばらくレオの事は放っておいてやってくれよ。」
 少女は青年に答えず、軽く手を振って去っていった。
118太陽の娘4:2005/09/09(金) 20:48:17 ID:UvmzIb1S0
 翌日、一応青年の頼みを聞き届け、少女は大人しく友人の少女達と教室の入り口近くに陣取り会話をしていた。時折、清楚な少女とその恋人である青年の方に視線を向けながら。
 忙しく開閉される教室の扉から昨日少女に頼みごとをした青年が入ってくる。褐色の少女とその友人はぎょっとした様子で青年を見た。
「あいや…凄いクマネ。」
「ど…どないしたんや、それ?」
「あー…お二人さんにカニ。おはよう。いや、ちょっと一夜漬けでな。」
「…今日テスト何てねーぞ。フカヒレ。」
「馬鹿野郎。俺がテスト勉強なんてするわけないだろ。祈先生のだけは例外だけどな。」
「全然褒められた事じゃないネ。」
「じゃ、何しとったん?」
「サッカーの勉強。レオの部屋に忍び込んで片っ端からソレ系の本読んでた。」
「サッカー?何でまたそんなもん勉強してんの?」
「良いじゃん、別にどうでも…俺は眠いよ。祈先生来たら起こしてくれ。」
 そう告げると、青年はよろよろとしながら自らの席に座り、机に突っ伏して眠りに落ちた。残された少女達は疑問符を浮かべながら眠る青年を見ていた。一人、褐色の少女だけは感心と喜びの入り混じった表情で青年を見ていた。
 因みに、教師が教室に入ってきても青年は起こされず、教師のペットであるオウムのクチバシで突きまわされた。
 再び訪れた放課後、少女は友人の誘いを断り、いまだ眠た気にしている青年のもとに赴くと、おもむろに青年の頭を掴みぐるぐると回す。
「どや?目ぇ覚めたか?」
「…おやすみ。」
 一瞬、顔を上げ少女の顔を見ると、パタリと倒れこんだ。
「もしもーし、フカヒレ?あかん…熟睡モードや。」
119太陽の娘5:2005/09/09(金) 20:49:05 ID:UvmzIb1S0
 次に青年が目を覚ました時、既に周囲は赤く染まっており、真っ先に目に入ったのは赤みがかった褐色の脚。青年は思わず親指を立てて叫ぶ。
「ナイスアングル!」
「起きて一発目がそれかい!」
 青年を魅了した脚が振り上げられ、顔面に打ち付けられる。顔面を撫でながら青年が立ち上がる。
「どや?目ぇ覚めたか?」
「ナイスホワイト!」
「もう一発蹴るで?」
「すいません、ごめんなさい。許してください。」
 頭を下げぺこぺことバッタのように謝る青年に少女は苦笑を漏らし、まぁ、許したるわ。と告げた。
「ところで、何で俺床に寝てたの?」
「掃除の邪魔になっとったから、うちが蹴り倒したんや。」
 青年は自分の制服についた小さめの足型を見て少し顔をしかめ、不意に驚いたような表情になり、少女に問うた。
「ひょっとして、待っててくれた?俺が起きるの。」
「ま、一応な。うちのせいでそんなんなってるんやったら…なんや、悪いやないか。」
 少し照れくさそうな少女に対し、別に良いのに、と青年は呟いて小さな笑顔を浮かべた。
「ところでな、なんでフカヒレが対馬のためにそこまでやるん?いくら友達や言うても頑張りすぎやで。」
「大した事じゃないんだけどね。あのクールぶって『俺はテンションに流されないぜ。』とか言ってるレオが珍しく熱くなってよっぴーのために頑張ってるみたいだからさ。ま、手伝ってやるのも悪くないかと思ってね。」
「それだけ?」
「それだけ。」
「あんた、馬鹿で変でダメな奴やと思うてたけど、結構良い所あるんやな。さすが、対馬の友達ってところやな。」
「何か、地味に俺の評価酷くない?」
 不意に少女は思う。自分が意外と目の前の青年について知らない事を、道化染みたイメージと言動ばかりが先行し、鮫氷新一という人物を霞ませ隠している事に。それは、ただの好奇心ではあるが、それでも、少女は「鮫氷新一」を見つめ始めた。
「気のせいやろ。ほな、フカヒレの勉強の成果見せてもらおか。サッカークイズ第一問〜。」
「テストすんの!?」
 それからしばらくの間、楽しそうな少女の声と悩みに満ちた青年の声が教室の中にこだましていた。
120太陽の娘6:2005/09/09(金) 20:50:05 ID:UvmzIb1S0
 文字通り一週間ぶりの休みである土曜日に青年は不慣れな手つきで粘土をこねていた。歪ではあるが青年の手の中でマグカップのような形に粘土は整えられていく。
 発端は数日前にさかのぼる。その日褐色の少女は青年を誘った。
「フカヒレ、週末空けといてや?」
「それ、疑問符がついてるだけで質問じゃないじゃん。まぁ、空いてるけどさ。」
「ちょっと付き合って欲しい場所があるんや。ほな、十時に駅前な。」
「いや…まぁ、分かったけどさ。せめてどこに行くかぐらい。」
 青年が最後の台詞を発する頃には、既に少女の姿は無く、遠くにその背中だけが見えていた。
 そして二人は電車に揺られる事少々に歩く事少々。少女の目的の場所へと辿り着いた。
「…陶器工房?」
 少女はさっさと中に入ると顔見知りらしい老人に軽く挨拶をし、あいつ初めてなんでよろしゅう教えてやってや。と軽く告げ、奥へと消えていった。
「坊主、…お前が対馬か?」
 友人の名前が出たことに軽い驚きを覚えつつも青年は返事をする。
「いえ、俺は対馬の友達で鮫氷新一です。はじめまして。」
「マナちゃんの彼氏か?」
「いいえ、全然。友達…のような知り合いのような…微妙な関係です。」
「そうか…まぁ良い。中に入れ、土は良いぞ。人を無心にしてくれる。」
 小柄ではあるが、何処と無く威圧感を感じさせる老人に普段よりも丁寧な受け応えをする青年。中に案内され、四、五人は座れるであろう大き目の机の上に粘土とエプロンそのほか細々としたものが運ばれる。
 奥にもう一部屋あり、そこには少女がいるようで人の動く音が聞こえる。
 老人は青年から少し離れた場所に置かれていた椅子に座ると懐から取り出した煙管に火をつけた。
「マナちゃんはマグカップを作っとる。坊主もマグカップでも作って、女の子にプレゼントでもしてみろ。何か分からん事があったら遠慮なく聞いてくれ。」
 青年は一つ頷くと、粘土をこね始めた。老人の言うとおり、段々と無心になり土をこねる自分を青年は感じ始めた。いつの間にか、老人の姿がない事に気がつかず。
121太陽の娘7:2005/09/09(金) 20:53:19 ID:UvmzIb1S0
 少女がいくつかのマグカップを代わる代わる手に取りながら溜め息を吐く。綺麗に整った形ではあるが、何かが物足りないと思いながら少女はソレを眺めていた。
 その様子を背後から眺めていた老人が声をかけた。
「出来はどうだ?」
「せやねぇ…後一歩、ってところやね。」
「…技術的には問題無い、ワシが太鼓判を押そう。」
「嬉しいんやけど、それはそれで困る発言やな。」
 マグカップを一まとめにしてプラスチック製のカゴに放り込み、老人の方へ振り向くと肩をすくめた。
「今日はこのぐらいにしとくわ。」
「そうか、茶ぐらい出そう。」
 二人は連れ立ち、部屋を出る。青年にも茶を勧めようと老人は声をかけようとした。
 だが、先程まで青年が粘土をこねていたテーブルに青年の姿は無く、少し離れた場所にある多数の陶器が陳列された棚の前に立ち、それらを眺めていた。
「何や、珍しい物でもあるんか?」
「いや…何となく眺めてただけなんだけどさ、これ全部同じ柄だね。」
「太陽とライオン…全部マナちゃんが作った奴さ。」
「ちょ、爺ちゃん。それ捨ててくれ言うて頼んどったやん。」
 老人は少女の台詞を無視し、さらに青年に問いかける。
「対馬、とか言う奴に贈るらしい。坊主の目から見てどうだ。」
「…悪くないんじゃないかな。レオ、ああいう手作りの品物って好きだしね。」
 一瞬、ためらいの表情を浮かべながらも青年は率直な感想を告げる。老人は、そうか、と小さく呟き。笑顔を浮かべる。
「良かったな。マナちゃん。」
「…あー…うー…」
 少女は照れくさそうに俯いていた。老人はそのままお茶をいれてくる、と告げ席を外し、青年はじっと陶器を見ていた。
122太陽の娘8:2005/09/09(金) 20:53:55 ID:UvmzIb1S0
 老人が三人分の茶とヨウカンを用意する。少女が簡単に机の上を片付ける。その際、青年が触っていた粘土を眺めて、へぇ、と呟いた。
「ん?どうかした?」
「いや、結構上手いやん。手先器用なんやな。」
 渋く熱い緑茶を含みながら青年が問う。老人はヨウカンをつつきながら、確かに中々だ、と青年を褒めた。
「俺楽器やってるからね。そのおかげでちょっと器用なだけだよ。」
 謙遜するように微笑む青年に少女は少しだけはしゃいで声をかける。
「へぇ、意外やな。何やもっとそういうのアピールしたら少しはもてるようになると思うで。あ、ひょっとして、そういう目的で始めたんやろ。」
 悪戯っぽく言う少女に青年は小さく笑って軽いトーンで答える。
「あ、やっぱバレた?おっかしいなぁ、ここで俺の好感度がぐっと上がるシーンのはずなのに。」
「アホかいな、バレバレやで。」
 少女がケラケラと声を出して笑う。すっ、と老人が席を立つ。少し待っていろ、と二人に声をかけ、出て行く。残された二人は顔を見合わせて首をかしげた後、それぞれのヨウカンをつつきき始めた。
 老人が抱えて帰ってきたのは古ぼけたギター、それをフカヒレに渡し。短く告げる。
「何か弾いてみてくれ…調弦はしてある。」
 言われて、青年はギターを弾き始める。少女はソレを懐かしく美しい思い出の中に届くように感じた。目の前のふざけた青年がこの音色を奏でている事に驚きを覚えながらも耳を澄ましていた。
 そんな少女に目を閉じ穏やかな表情を浮かべた老人が独り言のように告げる。
「…良い音だ。純粋で誠実な…良い音だ。」
123太陽の娘9:2005/09/09(金) 20:55:13 ID:UvmzIb1S0
 青年の演奏が終わる。老人は一つ頷き、小さく拍手をした。少女もまた、重ねるように小さな拍手を送り、青年は照れくさそうに頭をかく。
「良いギターですね。丁寧に手入れされてて…味がある。お爺さんのですか?」
「いや…随分昔に死んだ息子の物だ…よければ使ってやってくれ。その方が楽器も喜ぶだろう。」
「マナちゃん、ワシはちょっと疲れたんで休むよ…戸締りは後でワシがやるから気にしないで帰ってくれ。」
 そう言うと老人は立ち上がり、背を向けて工房から出て行った。去り際に少女は老人の目に光るモノを見て胸が締め付けられるような何かを感じた。
 二人は動かず、時だけが過ぎて行く。どれだけそうしていただろう。少女が青年に声をかける。
「フカヒレ、もう一曲、何か弾いてくれへんか。」
「いいよ。リクエストある?」
「うち、そういうの詳しくないから適当でええけど、そやな…優しい曲がええな。」
「それとな、途中まで作ってあるあのマグカップやけど。」
「乾かしたり焼いたりで一週間近くかかるねん。よければウチにくれへんか責任もって仕上げたるから。」
 青年はテーブルの隅にある自分がこねた粘土を見つめ、ああ、と一言だけ呟くと目を閉じギターを弾き始めた。少女のリクエストどおり、優しいメロディがつむぎ出される。
 ギターの音に被さらないよう遠慮がちに小さく、少女の口が開く。
「ごめんな、もてたいためにギター始めた。とか言ってもうて。」
 何も答えずギターを引き続ける青年を申し訳なさそうな、おどおどとした小動物のように少女は見ていた。
 やがて、青年のギターが終わる。目を開け少女を見る。
「気にするなって。らしくないじゃん。」
 明るく告げ、ハハッと笑いながら少女を安心させるように笑顔を見せた。
 少しだけ安堵した様子の少女は簡単に工房の片づけをし、青年の粘土を乾かすために奥へと運んだ。
 青年はギターを持ち、少女はもやもやとした想いを抱え。口数少なく、二人はその日を終えた。
124太陽の娘10:2005/09/09(金) 20:57:23 ID:UvmzIb1S0
 五日の時が過ぎ木曜日、ゆっくりとだが確実に、清楚な少女とその恋人である青年の周囲は元に戻り、穏やかな日々を取り戻していた。それにともない、青年と少女の時間は徐々に減っていった。互いに、不思議とそれが寂しいと思えた。
 少女は鞄の中からソロソロと二十cm程度の大きさの丁寧にラッピングされたレモンイエローの紙袋を取り出した。
 それを手に持ったままチラチラと教室の隅で談笑する3人の青年を見る。不安げに何度か青年達と自らの手にある包みの間で視線をお往復させる。
 ようやっと意を決したか自分を鼓舞するように頷き、一歩青年達へ向けて歩いた。
「浦賀さん。」
 涼やかな声が聞こえ、少女の肩を叩く。
「うひゃあああああ。」
 少女が絶叫する。
 手がすべる。
 ガチャン、と陶器が砕ける音がした。
 ペタリ、と少女が泣きそうな顔で座り込む。
「う、浦賀さん?えっと、驚かせちゃったみたいでごめんね。」
「アハハ、気にせんで良いよ。ウチが勝手に驚いただけやし。」
「でも、それ壊れて…」
「ええねんええねん、いくらでも代わりはあるんやし。」
 ジャラジャラと音のする紙袋を胸に抱えるように持ち、立ち上がる。そして、自らに声をかけてきた清楚な少女に歪な笑顔を向ける。
 そのまま、ゴミ箱に紙袋を投げ捨て、せつなげに溜め息を吐いた。ふと、自らが教室内の注目を集めていることに気がついた少女は愛想笑いを浮かべて、何でもあらへんよ。と言い手を振って周囲にアピールした。
 申し訳無さそうなする清楚な少女と褐色の少女の友人達が不思議そうな顔をし、何か聞きたそうな表情をしていたが、そのタイミングで遅刻していた担任教師が現れ結局うやむやになり、一日が過ぎていった。
125太陽の娘11:2005/09/09(金) 20:58:10 ID:UvmzIb1S0
 今日は散々だった、と少女は思いながら廊下を歩いていた。
 授業中は妙に教師に指されることが多かった上に、当然のように答える事は出来なかった。
 気を取り直すように放課後の部活動に打ち込もうとしたが、ちらちらと今朝の出来事が頭をよぎり集中力を欠いてしまった。おかげで練習メニューの出来も散々であり、先輩達からは怒られるよりも心配されてしまった。
 半ば自己嫌悪に陥りながら教室の扉を開ける。
 いつぞや少女が青年とサッカーについて語った時のように、赤く染まった部屋の中に青年がいた。
「よ。部活お疲れさん。」
 青年は本来少女が座る席に座り、右手を挙げて明るい笑顔で少女に挨拶する。青年の目の前、少女の机の上にはレモンイエローの紙袋と、一つのマグカップ。
「ちょーっとしんどいジグソーパズルだったけどな、ま、何とか直しといたよ。レオは帰っちまったから明日渡すんだな。」
 立ち上がり一歩引き、少女のために席を空けると太陽とライオンの模様が書かれたマグカップを指差す。
 少女は顔を伏せ、ツカツカと青年に近寄ると、両手で青年の胸の辺りを掴む。青年は疑問符を浮かべて、少女を見下ろすがその顔は見えなかった。
「この…」
「この…」
「このアホーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!」
 背伸びをし、青年の耳元で大声で叫び、青年が驚いた瞬間に思いっきり少女は突き飛ばした。あっけなくバランスを崩し、背後の机にぶつかり倒れる青年。
「対馬にあげるって分かってるんなら、何で治すねん!!」
 少女の更なる叫びに青年は痛みに顔をしかめながら疑問と混乱が混ざった表情を浮かべる。
「ちょっと待ってよ。レオにあげるんだろ?何で俺突き飛ばされてるの?」
 何が悪かったのか分からないというように抗議の声を上げる青年。
「……………もう、ええ。」
 少女は、自分の行動の理由を上手く言葉に出来ず、マグカップを掴むと走って教室から出て行った。残された青年は痛みをこらえながら立ち上がり、体についた埃を払う。
126太陽の娘12:2005/09/09(金) 21:00:11 ID:UvmzIb1S0
 一人暮らしの狭い部屋は寒々と少女を出迎える。苛立ちに任せ、手に持ったマグカップを床に叩きつける。
 あっけなく砕けたマグカップの破片を眺めながら、ふと、自分は何をやっているのだろう、と疲れた表情を浮かべ。
 そのままベッドに潜り込み、何も考えないように目を閉じ、何も聞こえないように耳をふさいだ。
 翌日、青年は少女が学校を休んでいる事を知る。青年は少女の友人であり自らの友人でもある少女から住所を聞き出すと、見舞いに向かった。
 青年が友人から聞いた住所に辿り着き、ノックするが返事は無い。青年は溜め息を一つ吐く、苛立ちと心配とがない交ぜになっていた。
「いるんだろ?」
 扉の向こうに向けて呼びかける、返事は無いが、青年には最初から期待していた様子も無かった。扉に背中をもたれかける。
「皆が心配してたぜ。レオとか、豆花とか、カニとか、よっぴーとか、後、土永さんとかね。勿論、俺も。」
「確かに、俺はしばらくレオの代わりで遊んでただけだけどさ。まぁ、結構楽しかったし、嫌がるかもしれないけど友達だと思ってる。」
 軽く、ジョークのようにふざけた口調で青年は語る。
「だからさ、楽しくやろうぜ。いないと何か寂しいしさ。」
 最後の一言だけは青年の心情を暴くように重く乾いた調子で響いた。扉に預ける体重を減らす。
「これで実はただの風邪だったら間抜けだよな。ハハッ。」
 再び、軽い調子に戻ると、青年は扉に向けて手を振り帰って行った。
 扉越しに少女は青年の声を聞いていた。青年の声を聞くことで少しだけ安堵する自分がいる事を自覚しながら、目の前にある放置されたままのマグカップの破片を見ていた。
 尖った欠片が自らの心に突き刺さるようだった。
「うち…何やっとんやろうなぁ。」
 何処までも寒々しく自嘲的に吐き出された声が虚ろな部屋で揺れる。
127太陽の娘13:2005/09/09(金) 21:01:08 ID:UvmzIb1S0
 翌日、青年は部屋で貰ったギターをいじっていた。細かい調整をし新しい曲の譜を考える。時折、脳裏に少女の顔が浮かぶ。
 電子音が鳴り響く、青年は家族がいない事を思い出し。ハイハイ、今出ますよ、と言いながら電話の元へと向かう。
 その頃、少女は陶芸工房にいた。朝一番で駆け込み、仕上げたマグカップを前に何故かおいつめられたような表情で見つめている。出来に不満があるわけではなかった。むしろ、今までで一番良い出来だと少女は思っている。
 老人は時折、そんな少女の様子を見ては一言二言何事かを告げて去っていく。少女の反応は薄く、殆どが生返事である。
 再び、足音がする。少女はまた老人が来たのだと思い。特に何の反応も示さずマグカップを見つめている。
「へぇ、良く出来てるじゃん。」
 少女の肩越しに青年がマグカップを覗き込む。
「ちょ、ななななななななななしておるねん!!」
 少女が飛び跳ねるように立ち上がる。
 青年の顎を少女の肩が強打する。完全に不意をつかれた青年はあっさりと倒れ、右手に持っていたギターケースが落ちる。
「えっと…その…ごめんな。わざとやないんや。」
「…何か俺最近こんなんばっかりだな。」
 申し訳無さそうに謝る少女に対して愚痴るように呟き、体についた埃を払いながら青年は立ち上がる。
「もう馴れたけどね。」
 青年は肩をすくめて、少女の肩をニ、三度叩いて微笑みかけた。
 少女は顔を上げる。すると、青年のさらに背後、入り口のあたりで老人がこちらに向けてビシリ、と親指を立てているのを見た。
「あの爺…」
 ぼそり、と少女は呟いたが、気を取り直したように青年の顔を見る。
「その…この間はすまんかったな。うちちょっと混乱しとったみたいで突き飛ばしてもうて。怪我とか平気やった?」
「ああ、別に平気。でも何で怒ってたのアレ。」
「ま、まぁええやん。細かい事は。」
 少女の褐色の頬を少しだけ赤く染まる。
「そ、それよりな。ほら、これ。」
 少女がテーブルに置いたマグカップを青年に差し出す。
128太陽の娘14:2005/09/09(金) 21:02:22 ID:UvmzIb1S0
 青年はそのマグカップと頬の赤い少女を交互に見る。少女がマグカップを強く差し出すので勢いに負けるようにそれを受け取る。
「それとな、あの対馬の代役っていう話な、もうええよ。」
「あ、やっぱりちょっとウザかった?」
「そ、そやなくて…その…何や、役不足っていうか。」
「だからそれ役者不足だって。」
「ちゃうねん。ちゃんと辞書で調べたんやから役不足でええねん。」
「…えーと、て事は…」
 青年がちょっと考える仕草をした時、少女は青年の脇を駆け抜ける。
「ほな、またな。そのマグカップはうちからのプレゼントって事で。」
 去り際にそう告げて、少女の姿はどんどんと見えなくなっていく。
「…坊主。何をやっとる。」
 老人が状況についていけていない青年に声をかける。
「あ、失礼します!」
 青年はマグカップを持ったまま、地面に落ちていたギターケースを拾い少女を追いかけ走っていった。
「若いのぅ……。」
 老人が楽しげに二人が去っていった後を見ていた。
 少女の腕を誰かが掴む、少女が振り向くとそこには青年の姿がある。少女は頬を染め俯く。
 青年が少女に追いついたのは既に駅の近くであった。しかし、普段の運動量の差か少女は息を乱しているだけなのに対し、青年はもはや会話もままならない程に呼吸を乱しており。会話を始めるまでには今しばらくの時間が必要そうであった。
 少し俯き頬を赤く染めた少女と必死に息を整え何かを伝えようとする青年の姿が町の一角を暖かく彩った。
129太陽の娘15:2005/09/09(金) 21:05:25 ID:UvmzIb1S0
 スウェーデン、北ヨーロッパ、スカンジナビア半島の東部を占める立憲君主国。
 世界でもトップレベルの福祉と、冗談のような税金が特色である。
 修学旅行の行き先をいくつかのうちから選択出来るというので青年と少女、そしてその友人達はスウェーデンを選択した。
 班毎にいくつかの施設に分けて宿泊している。青年達の泊まるのは大き目のログハウスであり、陽気なスウェーデン人の一家が経営していた。
「寒、ほんと寒、早く温まりたいわ。暖炉暖炉…」
「全くだな。って…あらら、どうするよ姫。」
 先程、夜の森を見に行くと言って出かけた四人の若者のうち二人が帰ってきた。彼らの視線の先には赤々と燃える暖炉。
「バカッルから逃げてきたらここにもバカップルとわね。」
「独り者は寂しいもんだね。」
 暖炉の傍のソファーに座る褐色の少女とギターを奏でる青年。
 青年は目を閉じ、少女の好きな優しいメロディを紡ぐ。
 少女は目を閉じ、優しいメロディを聞きながら青年の肩口に顔を埋める。
 二人の目の前にあるテーブルには湯気の出るホットミルクが入ったペアのマグカップがある。
 そこにはデフォルメされたサメと太陽が寄り添っている様子が描かれていた。
 青年の演奏が終わり、二人が目を開ける。
 少女は太陽のような微笑を浮かべ、青年を見た。
 〜FIN
130名無しさん@初回限定:2005/09/09(金) 21:07:27 ID:7XaO0RL50
ようやった。俺こういうの好きだわ。GJ!
131名無しさん@初回限定:2005/09/09(金) 21:10:52 ID:eTOpxaUD0
ちょっ、こんなカッコイイフカフィレ、フカフィレじゃないですよ?
GJ
132名無しさん@初回限定:2005/09/09(金) 21:28:30 ID:UvmzIb1S0
>>130
dクス
>>131
すまん、まぁフカフィレ主人公補正で30%ほど出力が上がっているという事で許してくれ。

133名無しさん@初回限定:2005/09/09(金) 21:30:08 ID:eTOpxaUD0
というか、こんなフカフィレなら原作あんな扱いにはなりませんYO!w
134フカヒレ:2005/09/09(金) 21:42:49 ID:3ZUwPqf40
本当の俺を書いてくれてありがとう!
135名無しさん@初回限定 :2005/09/09(金) 21:56:22 ID:8+XL+tM30
少女と青年という文字が何度も出てくるけど
小説とかではこのような言い回しが普通なのかな?
136名無しさん@初回限定:2005/09/09(金) 22:08:08 ID:61q0AfdZ0
いや、普通ではない。
>>129の言い回しのバランスが悪いだけだよ。

鮫氷は、新一は、鮫氷新一は、フカヒレは、少年は、青年は、彼は……っていろいろ表現方法がある中で、青年っていう文字に偏ってるだけ。
137名無しさん@初回限定:2005/09/09(金) 23:40:37 ID:5beZWVcN0
ぇ!?フカヒレがこんな格好いいとかジョークだろ?

GJ
138名無しさん@初回限定:2005/09/09(金) 23:54:31 ID:5FazcU6W0
GJ!
これはとてもいいフカヒレですね。
139名無しさん@初回限定:2005/09/10(土) 00:47:21 ID:CJlGHuTV0
>>136

まぁいいジャマイカ。
てか、普通に泣いた俺って・・・。



乙女さんに添い寝してもらってくる・・・。
140名無しさん@初回限定:2005/09/10(土) 01:12:13 ID:Mi+RhlB90

     ,、-‐''" ̄`'ー、,
   // ,´-'''''''‐-、 `‐、
  /         ヽ、」、lヽ、
 /    ヽ ヽ、    ヽ+l+xyx、
i´   l   ヽ ヽ、_,ゝヽ  ヾfy fy`○、,
{    ヽ ヽx''´,.,ィニ‐ヾヽl`fy,ヽ○、``  
'、 l '、',xヽ \ヽ, トノ::)`i`リ i`y!ヾ``
 l ヽヾ、{fうヾ‐ヾ  `~(つl l リl○、
  ヽ、ヽヽヽ-' 、  ,.、   /l リ  !ヾ      
   ヽ`fyl(つ  <ノ , ' !l/リ_____
     ○,、 i`i'r‐-イ  リr,ー、     r=
    '"!`lW'//´‐ ,__/   `‐、 /「
       ,イヽ  l' /__,、-‐'´=彡'ニヽll


141名無しさん@初回限定:2005/09/10(土) 01:17:25 ID:7mfTqTa40
AAもそろってきたねー
142名無しさん@初回限定:2005/09/10(土) 08:10:55 ID:D2Sgd+0I0
              _ュ=ニニ ̄ ̄ヾヽv彡ミ,、
             r-'゙ ̄  . . .._y        ゙ヽ、
           /゙       彳          ヽ
          /、/  __イ;ノ            ヽ
         /イ /     /          、   . ゙i
       / 7  /  / ,  /   / _   |  、 i   ; ;;i
        ll /   リ /  l l   / ハ  ノ ノl  |;:   ;:: ;;;l
        ||│  ノl/   川  / /│.イ  イl  |;:;:  ;:;:;:;:ト
        |l│:: イ:lノ、 l;l;l l / | /| / |  ァ:;: ;:;:;:;;:;:|
        |ヾ|ヽ―十十‐、li、| レ' |_/r十‐十゙フ|:;:i :;::;;;:;:/
        !Vヾ:;:;:| r‐ァ‐ュ!゙ヽ:; / 7ノ ヒナノTヽ、l:ノ ;:;:/ヽイ
         | コvl:( |Y;;,|l iヽ/ ,r  ゙ H;;;゙l ゙ノ/;:;:/‐i | 
         ヽをl..  ':...,!  7‐一l,    i_.ノ /ィ;:;:;/ /
          \|ゝー-一イ |  ヽ、___ノ//丿ト/
           ||ヽi     ノ       イノノ/;;/ 
            |ヾ!、    ヽ      / /;;ノ
            lヽ:lヽ   z=====ァ    /イ
             ヾヾ\  ヽ-―''    イ//
                 ヽ  \     ._ィイ  |-┐
                r<< |ヽ-一''゙  _、--「 ̄|
              _| \l、 _r-''゙     》ヽ、
143名無しさん@初回限定:2005/09/10(土) 08:25:47 ID:8jhuBW2j0
あれ?俺じゃんコレ。
144名無しさん@初回限定:2005/09/10(土) 08:33:49 ID:VmU7QNCs0
ちげーよ俺だよ
145名無しさん@初回限定:2005/09/10(土) 10:15:03 ID:jW06UogQ0
左目がヒナノHってことは、姉しよ2でひなのん降霊イベントでもプレイしてる最中なのかな
146こんな時間にネタ予告:2005/09/10(土) 11:35:12 ID:Uf7t1Ime0
「謹告」
「竜鳴学園のみなさま、こんにちは。
わたしは、朝鮮民主主義人民共和国反乱軍特殊線部隊々長、ラ・ジョンス、であります。
わたしたちは金正日独裁に反対し、共和国の平和と幸福、南北朝鮮の統一のために、
本日から制圧行為を開始します。
生徒のみなさんは、そのままにしていてください。
兵士、はよく訓練されております。
皆さんがよくない行動をとると、皆さんを射殺する場合があります。そのままにいてください。」
147名無しさん@初回限定:2005/09/10(土) 11:59:39 ID:X9UwWYBI0
ク、クマー?
148名無しさん@初回限定:2005/09/10(土) 12:19:23 ID:KDE5ttKD0
熊調子乗りすぎ
149名無しさん@初回限定:2005/09/10(土) 14:14:28 ID:l2NEF+Cj0
改行云々の話が出ていたので、ついでと言っては何ですが
ちょっとばかり私見をば。

ゲーム中で一度に表示されるテキスト量は、意外に少ないものです。
これは別に「つよきすっ!」に限ったことではなく
ウィンドウ下部にテキスト表示領域を持つタイプのゲームであれば
そう変わりはないでしょう。
1行20文字強で3行、というのが仕様の主流だと思います。
つまり、一度に表示できるのは60文字強、というわけですね。

それに対して、このところちょっと長い文章が目立つように思えます。
もちろん、ここに書かれるSSにそういう「制限」はありません。
が、あまりに長い文章を読むと、ゲーム世界のお話としては
私はどこか違和感を感じてしまうのです。
特に、ゲームでの表現と同じ手法をとっているSSの場合には
それを強く感じます。

読み物としては全く問題ないのですが、せっかくのゲームSSです。
こんな風に感じている人間もいるということを
書き手の方々の頭の片隅にでも置いておいていただければと思います。

SSでもない長文、失礼しました。
150名無しさん@初回限定:2005/09/10(土) 14:29:55 ID:zZDbbv5y0
( ゚Д゚)ポカーン
151名無しさん@初回限定:2005/09/10(土) 14:31:51 ID:W9N6eYiI0
>>149
ていうか、長すぎると普通に読みにくいけどな
152名無しさん@初回限定:2005/09/10(土) 14:59:30 ID:Mi+RhlB90
         /イ /     /          、   . ゙i
       / 7  /  / ,  /   / _   |  、 i   ; ;;i
        ll /   リ /  l l   / ハ  ノ ノl  |;:   ;:: ;;;l
        ||│  ノl/   川  / /│.イ  イl  |;:;:  ;:;:;:;:ト
        |l│:: イ:lノ、 l;l;l l / | /| / |  ァ:;: ;:;:;:;;:;:|
        |ヾ|ヽ―十十‐、li、| レ' |_/r十‐十゙フ|:;:i :;::;;;:;:/
        !Vヾ:;:;:| r‐ァ‐ュ!゙ヽ:; / 7ノ ヒナノTヽ、l:ノ ;:;:/ヽイ
         | コvl:( |Y;;,|l iヽ/ ,r  ゙ H;;;゙l ゙ノ/;:;:/‐i | 
         ヽをl..  ':...,!  7‐一l,    i_.ノ /ィ;:;:;/ /
          \|ゝー-一イ |  ヽ、___ノ//丿ト/
           ||ヽi     ノ       イノノ/;;/ 
            |ヾ!、    ヽ      / /;;ノ
            lヽ:lヽ   z=====ァ    /イ
             ヾヾ\  ヽ-―''    イ//
                 ヽ  \     ._ィイ  |-┐
                r<< |ヽ-一''゙  _、--「 ̄|
:.... .... ..:.... .... ..... .... .. .:.... .... .. ..... .... .. ..... ............. .. . ........ ......
:.... . ∧∧   ∧∧  ∧∧   ∧∧ .... .... .. .:.... .... ..... .... .. .
... ..:(   )ゝ (   )ゝ(   )ゝ(   )ゝ無茶しやがって… ..........
....  i⌒ /   i⌒ /  i⌒ /   i⌒ / .. ..... ................... .. . ...
..   三  |   三  |   三  |   三 |  ... ............. ........... . .....
...  ∪ ∪   ∪ ∪   ∪ ∪  ∪ ∪ ............. ............. .. ........ ...
  三三  三三  三三   三三
 三三  三三  三三   三三
153名無しさん@初回限定:2005/09/10(土) 15:02:18 ID:+gSuyTkPO
熊調子乗りすぎ
154名無しさん@初回限定:2005/09/10(土) 15:10:59 ID:VII02+600
>>151
短くまとめるのは結構難しいからな
逆に言えばそれだけタカヒロがうまくまとめてるってことさ
155名無しさん@初回限定:2005/09/10(土) 15:13:49 ID:k9ZETi1G0
ここは愉快な熊が出没するインターネッツですね。
156名無しさん@初回限定:2005/09/10(土) 15:57:03 ID:s2u9a0uJ0
文章の長さ云々の話が出ていたので、ついでと言っては何ですが
ちょっとばかり私見をば。

ゲーム中でテキスト以外で伝わる(伝える)情報量は、意外に多いものです。
これは別に「つよきすっ!」に限ったことではなく
ウィンドウ下部にテキスト表示領域を持つタイプのゲームであれば
そう変わりはないでしょう。
手法としては、立ち絵、エフェクト、効果音、ボイス(口調)、BGMといったものが主流だと思います。
つまり、様々なテキスト以外での表現ができる、というわけですね。

それに対して、このところSSに「ゲーム」を求める態度が目立つように思えます。
もちろん、「これ」求めちゃいけないとかそういう「制限」はありません。
が、あまりに素っ頓狂な意見を読み、SSをゲームそのものに準えられると
私はどこか違和感を覚えてしまうのです。
特に、「ゲームでの表現と同じ手法をとっているSS」ってなに? 台本形式?
ということを強く感じます。

意見としては全く問題ないのですが、せっかくのマジレスです。
こんな風に感じている人間もいるということを
マジレスしている方々の頭の片隅にでも置いておいていただければと思います。

SSでもない長文、失礼しました。
157名無しさん@初回限定:2005/09/10(土) 16:48:45 ID:VII02+600
>>156
「文章の」まで読んだ。
ていうか、まとめられないならそう言えよw
158名無しさん@そうだ選挙に行こう:2005/09/10(土) 17:03:23 ID:1eSADLwn0
>>157
全部読んでるじゃんw
159名無しさん@そうだ選挙に行こう:2005/09/10(土) 17:26:09 ID:y2dkdKvW0
中途半端に空気が悪いな。
160名無しさん@そうだ選挙に行こう:2005/09/10(土) 17:48:42 ID:cYkMqIMD0
そんなときはこのSS

676 名前:675 投稿日:2005/09/03(土) 18:08:58 ID:T6UOM1eq0
くー「く〜♪」
ともねえ「あぅ?」
くー「くー…?」
ともねえ「あぅっ!」
161名無しさん@そうだ選挙に行こう:2005/09/10(土) 17:58:30 ID:y2dkdKvW0
あ、やべ和んじゃった。
162名無しさん@そうだ選挙に行こう:2005/09/10(土) 18:01:42 ID:6/5dByGk0
何か微妙にそりがあわずに喧嘩(もちろん冷戦)してるようにしか
見えない俺はきっと歪んでるんだろうな。
163名無しさん@そうだ選挙に行こう:2005/09/10(土) 18:44:52 ID:fPf7s9cM0
二人はいい友達になりそうな感じはするが・・・
164名無しさん@そうだ選挙に行こう:2005/09/10(土) 18:48:00 ID:CXw73gRC0
別に個人のやりたいようにすれば?
ってかお前らフカヒレに自分を重ねてもっとかっこよくせねば!
っておもってるんじゃないだろうなw
フカヒレGJ
165名無しさん@そうだ選挙に行こう:2005/09/10(土) 18:50:36 ID:y2dkdKvW0
あそこまで突き抜ける度胸は無い。
突き抜けてぇなぁ
色んな煩わしいものから解放されそうだし。
166前スレ675:2005/09/10(土) 20:23:58 ID:k/ZQT1DC0
この空気を緩和するために暖めておいたネタを疲労するぜ!

よっぴー「私たちは」
姫「これからも」
よっぴー「互いに」
姫「助け合い」
よっぴー「裏切らぬよう」
姫「離れぬよう」
よっぴー「変わらぬ」
姫「友情を」
よっぴー「誓います」
姫「誓います」
ともねぇ「誓います(カニのぬいぐるみを持ってる)」
よっぴー&姫「あんた誰!?」
ともねぇ「あぅ…」
167前スレ675:2005/09/10(土) 20:26:18 ID:k/ZQT1DC0
よっぴー「私たちは」
姫「これからも」
よっぴー「互いに」
姫「助け合い」
よっぴー「裏切らぬよう」
姫「離れぬよう」
よっぴー「変わらぬ」
姫「友情を」
よっぴー「誓います」
姫「誓います」
ぽえむ「誓います(空也のぬいぐるみをもってる)」
よっぴー&姫「許可!」
ともねぇ「あぅ…」
168名無しさん@そうだ選挙に行こう:2005/09/10(土) 20:26:22 ID:Mi+RhlB90
              _ュ=ニニ ̄ ̄ヾヽv彡ミ,、
             r-'゙ ̄  . . .._y        ゙ヽ、
           /゙       彳          ヽ
          /、/  __イ;ノ            ヽ
         /イ /     /          、   . ゙i
       / 7  /  / ,  /   / _   |  、 i   ; ;;i
        ll /   リ /  l l   / ハ  ノ ノl  |;:   ;:: ;;;l
        ||│  ノl/   川  / /│.イ  イl  |;:;:  ;:;:;:;:ト
        |l│:: イ:lノ、 l;l;l l / | /| / |  ァ:;: ;:;:;:;;:;:|
        |ヾ|ヽノ / / l l ノli、| レ' |人 / | ノ |:;:i :;::;;;:;:/  お、お姉ちゃ〜ん
        !Vヾ/-−サΤiヽ:; / 7ノ /Τナ十--l: ;:;:/ヽイ  そこは出すとこだよう 
         | コvl ;l'""~v ヽ/   レ'"~`''li ゙ノ/;:;:/‐i |    きゅうりなんかはいらないよ〜ぅ
         ヽをl...ii,   ,i!i     ,il、   ,|! /ィ;:;:;/ /
          \|ゝ`゙=='"       `''=='" //丿ト/
           ||ヽi            | | | イノノ/;;/ 
            |ヾ!.、    ___ | | | / /;;ノ
            lヽ:lヽ   i,,:;;;;;;;;;;;;;!    /イ
             ヾヾ\  |/ ̄ ̄,l   イ//
                 ヽ  \  ̄ ̄ ̄._ィイ  |-┐
                r<< |ヽ-一''゙  _、--「 ̄|
              _| \l、 _r-''゙     》ヽ、

169前スレ675:2005/09/10(土) 20:30:44 ID:k/ZQT1DC0
すまん…あんまネタないorz
勢いで書いた。
今も反省してない
170名無しさん@そうだ選挙に行こう:2005/09/10(土) 20:44:04 ID:71OvYVrd0
ごめんどうつっこめばいいのかわからない
171名無しさん@そうだ選挙に行こう:2005/09/10(土) 20:44:43 ID:y2dkdKvW0
ともねぇ和むなぁ
ちょっと脳内でともねぇと戯れて癒されてくる。
172名無しさん@そうだ選挙に行こう:2005/09/10(土) 23:14:30 ID:eUvZUhKA0
>>28
マダー
173名無しさん@そうだ選挙に行こう:2005/09/11(日) 01:17:44 ID:jnGxAZ/p0
     ,、-‐'''ソ''''''''''ソ‐-、
.   ,、'  ./    人  `、
.   ,'. /   /  \ ',
   i:/     人     ヽi
   |    /   \    |
  __| ┬イi-┐ .┌┬i┬丶|__
. / | (_@_). |   |. (_@_). | 丶 
. i. |.     |  .|      | .i  そうだ! よーし気に入ったぞお前!
. ヽ|,,__ノソー-ヘ\__,,,|,/   厨房裏で蟹沢をファックしていいぞ!
   |;;;;;;;;;;;;| ̄ ̄ ̄|;;;;;;;;;;;;;;;;;|
  ノ;;;;;;;;;;;;| ̄ ̄ ̄|;;;;;;;;;;;;;;;;;ミ
. 彡;;;;;;;;;;;;;;|___|;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ミ
17428:2005/09/11(日) 01:25:55 ID:jSKD4mCM0
>>172
すいません。忙しかったのとネタ詰まり気味でして、
まだ、完成してないんです。出来れば明日のコレぐらいには
投下しますので、申し訳ありませんがもう少し待ってください。

代わりといっては何ですが、RAの生まれた経緯を妄想して
作ってみましたので、読んでみてください。
175R.Aが生まれた日:2005/09/11(日) 01:32:32 ID:jSKD4mCM0
フカヒレがレベルアップした振られ事件からしばらくしての事、
(あの事件自体はスバルがよそのクラスにまでは知られないようにしてくれたからいいのだが)
少女漫画かなにかに影響されたのかヤツは『そうか、女の子はこういう台詞に弱いのか』と、
学校の女子に対して所構わず『やあ、綺麗な花だね。でも君の可憐さにはその花も霞むよ』とか
『おはよう!君のその輝く笑顔があれば、太陽なんか必要ないね!』といったサムイ台詞を吐くという
暴挙に出た事があった。
俺とスバルはしょうがないヤツだ。まあしばらくほっとけば収まるだろうと思っていたのだが、

フカヒレ以外の3人で下校していた時にカニが話したことで
状況がそう楽観したものではない事を知った。
「フカヒレ…女の子の評判が『気持ち悪い』から『ヤバイ』とか『怖い』とかになってるよ。
てゆーか実際ボクもあのフカヒレはどーかと思う。あーゆー子だっての知ってるけど…」
「うーん、俺らにしてみればいつものフカヒレだけどこのままほっといたらやばそうだな…
けど、俺やスバルが注意しても『お前らにはわかってないのさ』とか言って相手にしないしな。
どうしたもんか……」
「それこそボクが言っても効果ないからなんか考えてくれよ。一応友達なんだからさ。アイツが

そういう意味でやばいヤツ認定されるのはヤだろ?」
「まあな…なんか考えてみるか」
「スバルもね」
「ああ」
176R.Aが生まれた日2:2005/09/11(日) 01:34:42 ID:jSKD4mCM0
その日の夜、スバルの作った飯を二人で食べてる時にフカヒレの話題になった。
「さて、アイツの事どうしたもんかな」
「オレもちょっと考えてたんだけどこういうのどうだ?」
……………
「なるほど、そういうサムイ台詞を言うって行為自体をゲームにする事で
普段の言動を抑えるってことか…それでいってみるか。
スバルは案を出してくれたから、俺がフカヒレに賛成させるように誘導する役をするわ。
ま、フォローは頼むけど」
「おう、んじゃ任せた。カニは演技とかできねーから知らせないほうがいいか…」
「ああ、アイツはアホな娘だからな」
「アレは純粋っていうんだよ」
「?スバルなんかいったか?」
「いいや、なにも」
……………
その夜、幼馴染の集い
「なあフカヒレ、お前最近絶好調みたいだな?セリフがキレまくってるし」
「そお?お前もわかる?最近女の子に気を使ってしゃべってるからな〜。
隣のクラスの藤本さんなんか俺と目が合うとすごいあわてて目をそらすんだぜ?
アレは絶対俺にほれてる」
「………そうか…けどなフカヒレ?お前は気づかなかったかもしれないが、
俺も最近キレまくってるんだ。そこでだどっちがよりかっこいいセリフを言えるか勝負してみないか?」
「ハ、俺よりちょっと学校の成績がいいからって調子に乗るんじゃないぜレオ。
お前ごとき軽くひねってやるぜ」
「そうか、やるか。じゃあルールを決めよう………」
こうしてこの行為には、RAという名前が付きフカヒレの評判もギリギリのところで落ち着いた。

終わり
17728:2005/09/11(日) 01:41:47 ID:jSKD4mCM0
また、改行ミスったorz
こんなわけのわからん話投下するなら終わらせてないほうを
完結させろってなものですが、少しでも楽しんでもらえたら幸いです。

ではノシ
178名無しさん@そうだ選挙に行こう:2005/09/11(日) 01:50:08 ID:R9fRPh+30
GJ
フカヒレ大人気だな
結構書き手によってフカヒレ像に差もあるが、ここはとても良いフカヒレですね。
179禁断の決戦・1:2005/09/11(日) 03:39:23 ID:+EOnZPXx0
「あれ?・・・佐藤さんは?」
朝の2−C。
いつまでも皆のざわめきが止まらないことで
佐藤さんがいないことに気が付いた。
・・・ありゃ、姫も来てねーな。
二人揃ってどうしたんだ?
「皆さーん、遅くなりました〜」
HRももう終わろうか、という時刻になって
ようやっと祈先生登場。
「祈センセー、よっぴーと姫が来てないよー?」
「先ほど連絡がありました。佐藤さんは入院されましたわ〜」
え、入院?
昨日の様子じゃ、特にどっか悪そうには見えなかったけど・・・
「よぴー、ドコが悪くなタネ?」
「・・・急性盲腸炎だそうですわ」
一瞬、静まり返った後、皆ちょっとホッとしてざわめき出す。
「なんや、盲腸かぁ」
「盲腸ってさぁ、下の毛剃るんだぜぇ」
「うわ、俺剃りてえ!」
なんて、馬鹿なことを言ってるようでも
「皆で見舞いにいくべ」
「けどよ、全員でおしかけるわけにもいかねーんじゃねーの?」
ちゃんと心配はしているあたり、クラスの結束は固い。
まして、普段あれやこれやと
クラスのために働いている佐藤さんのことだからなおさらだ。
「霧夜さんが付き添われているそうです。
 命に別状はないそうですので、その点はご安心を」
入院かぁ。
佐藤さん、一人暮らしらしいから大変だな。
姫が付き添いっていうけど、大丈夫なんだろうか。
180禁断の決戦・2:2005/09/11(日) 03:43:01 ID:+EOnZPXx0
4時間目の終わり近くになって、ようやっと姫が教室にやってきた。
昼休みに入っても、誰も外に飛び出さず
わっと集まって姫を質問責めにする。
「なぁなぁ、よっぴー大丈夫なんか?」「どこの病院なん?」
「入院て、どれぐらいなんだべか」「お見舞い、イツからできルネ?」
姫もちょっと面食らっている。
「ちょ、ちょっと!そんないっぺんに聞かれても困るわよ!」
そういうと、ツカツカと黒板に歩み寄る。
「それじゃ、よっぴーの病状について説明するわね。
 私と一緒の時に痛がりだしたんで、すぐに救急車を手配できたから
 それほど症状は重くはないわ」
そのまま黒板にカッカッと書き始める
「入院先は松笠中央病院。病室はC−508号室。
 お見舞いは明日からOKだけど
 一度には5〜6人ぐらいにしたほうがいいわね」
なるほど。メモしておこう。
「お見舞いの順番は、帰りのHRのときにでも決めましょう。
 あと、着替えとか運ぶの、カニっち頼めるかしら?」
「おう、まかしちくり!」
「私もやるけど、外せない用事とかあるときはお願いね。
 さて、後何か聞きたいことは?」
「ねえねえ、姫?」
「なに、フカヒレくん?」
「やっぱりよっぴーも下の毛剃っちゃったのかな?」
「・・・」
静まり返る教室。
ある意味、フカヒレってすごいヤツだと今更ながら思った。
181禁断の決戦・3:2005/09/11(日) 03:45:49 ID:+EOnZPXx0
授業が終わって帰りのHR・・・の時間なんだけど
祈先生は例によってなかなか来ない。
そしていつまでも教室のざわめきは止まらない。
フカヒレは退院日トトカルチョを始めてるし
女子は見舞いに行くスケジュールでくっちゃべってる。
佐藤さんがいないと、いかにこのクラスがダメかよくわかるな。
こういう場合、生徒会長である姫が
仕切ってくれればいいんだけど
「それでさー、もう真っ青になっちゃって・・・」
とまあ、こんな具合に
他の女子と一緒になって騒いでいてどうしようもない。
「おーい、姫ー」
「ん?何、対馬くん」
「HR終わらないと帰るに帰れないしさ。
 誰か祈先生呼びに行ったほうがいいんじゃない?」
「んー、そうね。じゃ、言い出しっぺで対馬くん行ってきなさい」
ごく自然に命令形。
まあそう言われるんじゃないかとは予想したさ。
とんだ災難だな、なんて思っていたけれど・・・

本当の災難は、それからだった。
182禁断の決戦・4:2005/09/11(日) 03:49:08 ID:+EOnZPXx0
佐藤さんが入院して3日目。
登校途中でMTBに乗った姫に追い抜かれる。
「おはよう、姫」
「・・・・・・おはよ」
姫はぶっきらぼうな挨拶を残して
そのまま走り去ってしまった。
あれ、なんだか機嫌悪い?
「オイオイ、姫は昨日っからスッゲェ機嫌悪ぃんだぜ?
 オメー気づいてなかったんかよ?」
隣でカニが呆れたように言う。
「いや・・・特に感じなかったけど」
「やれやれ、これだから鈍感ボーヤは困るぜ」
「うるせーな。
 しかし、機嫌が悪いのって、やっぱり佐藤さんがいないから?」
「じゃねーの?他に理由とかないっしょ」
仮に俺がスバルやカニがちょっといなくなったとしても
別に不機嫌にはならないと思うんだが。
それだけ、あの二人の絆が深いってことなんだろうか。
まあ、姫は怒らせたくないから気を付けよう。
・・・なんかちょっと情けないな、俺。
183禁断の決戦・5:2005/09/11(日) 03:52:43 ID:+EOnZPXx0
そして放課後。
生徒会室に顔を出すと、いきなり姫に睨みつけられた。
「・・・なんだ、対馬くんか」
「え、ああ・・・まだ姫だけ?」
「・・・見ればわかるでしょ」
うわ、こりゃ確かにスゲエ機嫌悪ぃな。
ここは逆らわず下手に出ておこう。
「それより、昨日頼んだファイル整理は終わったの!?」
「う・・・ま、まだ」
「さっさとする!」
「サー、イェッサー!」
思わず敬礼。
と、ガラリとドアを開けて椰子が入ってきた。
「・・・こんにちは」
「あら〜、なごみ〜ん♪」
え、何その猫なで声!?
「・・・佐藤センパイは、まだ休みですか」
「そうなのよ〜、だからなごみんには期待してるの〜」
なんだろう。姫の目つきがすごくアヤシイ。
「あの・・・お茶いれますから」
「あら、いいのよ、なごみんはそんなことしないで・・・
 対馬くん!お茶!」
「・・・ぅへ〜い」
マジ情けないな、俺・・・
184禁断の決戦・6:2005/09/11(日) 03:57:17 ID:+EOnZPXx0
それから、しばらくの間
姫は椰子につきっきりで作業の指示・・・
というか、ただベタベタとしていた。
だが、椰子は困惑しながらもガードが固い。
そして、さすがに身の危険を察したのか
「・・・今日はこれで帰りますっ」
ちょっと姫が席を離れた隙に、大急ぎで帰ってしまった。
「・・・禁断症状ですわね」
「うわ、祈先生いつの間に!?」
「対馬さんが、霧夜さんのセクハラを
 鼻の下を長くして見ていたときからずっとですわ」
う・・・確かに、ちょっとドキドキしながら見てたかも。
「それより、禁断症状ってなんですか」
「霧夜さんは、一定期間セクハラをしないと
 精神的に不安定になるようですわ。
 今までは、佐藤さんがその犠牲になっていたのですが」
なるほど。
佐藤さんは姫のブレーキというだけではなく
精神安定剤の役目も果たしていたのか。
ていうか、不機嫌な理由がセクハラできないからって・・・
「というわけで、私に鉾先が向けられる前に
 退散させていただきますわね〜」
「ちょ、待ってくださいよ!?
 祈先生なら姫の欲求を十分満たせるでしょ!?」
「中途半端にされるのはイヤですし」
おいおい。半端じゃなきゃいいんかい。
「それでは、ご健闘をお祈りいたしますわね〜」
何をどう健闘しろというのか。
しかし、問いかける前に祈先生はとっとと職員室に。
俺も帰っちゃおうかな・・・
185禁断の決戦・7:2005/09/11(日) 04:01:26 ID:+EOnZPXx0
「ウィース!・・・あれ、レオだけ?」
くっ・・・よりによってカニか!
一番セクハラのしがいがなさそうなヤツじゃないか!
「?んだよ、人のことジロジロ見て」
・・・いや、これでもいないよりはマシかもしれない。
とか思ってると姫のご帰還。
「たっだいまー♪なーごみーん・・・あらっ?
 ・・・対馬くん・・・なごみんは?」
前半と後半でまるで口調が違うんですが。
「えっと・・・家の用事とかで、帰った」
「なんで止めなかったの!?」
「え、いや、だって・・・家の用事じゃしょうがないでしょ?」
「くっ・・・半端にテンション上がったから
 かえって悶々とするわっ・・・!」
「なんだよ姫、ココナッツなんて根暗野郎
 いなくたって別にいいじゃん」
姫の視線がカニを捕らえた。南無。
「カニっちか・・・
 この際・・・カニっちでも・・・」
「ほえ?な、なんだよ姫この際って・・・
 な、何?目つきがおかし・・・うにゃあぁ!?」
スマン、カニ。
何もできない俺を許してくれ。
心の中で詫びを入れつつ
とりあえず、一部始終を見届ける俺だった。
186禁断の決戦・8:2005/09/11(日) 04:05:43 ID:+EOnZPXx0
数分が経過。
「足りない!こんなモノでは全然足りないわ!」
姫から解放されたカニが
よろよろと立ち上がる。
「な・・・なんだよソレ!
 まだ誰にも触れさせていない淑女の胸を
 さんざんぼてくり回しておいて足りないって何がだよ!」
「いや、俺も見ていて足りないだろうな、とは思った」
「だーかーらー、ボクの何が足りないってのさ!
 っていうか、オメー見てたんなら止めやがれー!」
「そんな怖いことできるわけねーだろ!」
俺とカニがやり合うのをよそに
姫はフラフラと部屋の中をうろついている。
「足りない・・・この乾きを止めるには・・・
 思う存分、乳を揉まなくては・・・
 Dカップ・・・いや、せめてCでも・・・」
なんか危ないコト言ってるなぁ。
「カニ・・・お前はAなんか?」
「Bあるわいボケェー!!
 って淑女に何言わせやがるー!!」
勝手に言ったくせに。
しかし、惜しかったのか。
ちょっと意外。
187禁断の決戦・9:2005/09/11(日) 04:08:53 ID:+EOnZPXx0
「騒がしいな、何事だ?」
ああ、一番来てほしいような来てほしくなかったような
微妙な感じで乙女さん登場。
「乙女サン、姫が暴走セクハラ大魔王になってるんだよぅ!」
「なに?・・・やれやれ、困ったもの・・・むっ!?」
姫の視線がねっとりと乙女さんに絡みつく。
「・・・見ーつーけーたー」
「蟹沢・・・下がっていろ。
 あれはどうやら常日頃の姫ではないようだ」
「えーと・・・乙女さん?」
姫からは目を離さず乙女さんが答える。
「なんだ、レオ?」
「この際ですね、姫の欲求不満を静めてあげる方がいいんじゃないかと。
 んな訳で、大人しく姫に乳揉まれてもらえないかな?」
別に見たいわけではない。決して。
「ば・・・馬鹿を言うな!
 自分が姫にセクハラされる立場だったらと考えてみろ!」
・・・(考え中)
「いや、全然オッケーですよ?」
「む、そうか・・・
 じゃ、セクハラしてくるのが鮫氷だったらどうだ!?」
「考えるまでもねー!フカヒレヌッコロス!」
「だろう!そうだろう!
 私だって姫のセクハラは御免被る!」
「んじゃ誰のセクハラならいいのー?」
カニが無邪気に質問。
「そっ、それは・・・
 こ、こんな状況で言えるかっ!」
乙女さんにセクハラしてもいい人間なんているのか。
ちょっとビックリだった。
188禁断の決戦・10:2005/09/11(日) 04:13:20 ID:+EOnZPXx0
「そういや、さっき姫が『Dカップか、せめてC』って
 言ってたよね。乙女サンってどんくらいなん?」
「俺が知るかよ」
「んだよ、同居しててそれぐらい見てねーの?」
「うるせーな、見ただけでカップのサイズなんかわかんねーっての。
 んな気になるんなら姫に聞いてみ?」
「そか。姫ー、乙女さんって見た目カップサイズいくつー?」
「ええい、ゴチャゴチャうるさいぞそこ!」 
ほんの一瞬乙女さんの注意が逸れた。
「隙あり!C!」
目にも留まらぬ早さで姫が乙女さんの背後に回る!
ついでに回答も来た。
「くっ!?・・・無礼なっ!Dだっ!」
否定も来た。ブラしてないのになんでわかるんかな。
前転して回避しようとする乙女さんの背中に
一瞬早く姫の右手が触れる。
「あ、あれブラ外しだ。姫ってアレ得意なんだよね」
すでに観戦者モードのカニが解説。
「そうなのか。だが、残念ながら
 乙女さんはブラじゃなくてサラシ巻いてるんだよな」
「・・・オイ。なんでオメーんなこと知ってんだよ?」
しまった、うっかり墓穴掘った。
「どうやら・・・本気にならねばならないようだな」
構えをとる乙女さん。
「ち〜ち〜揉〜ま〜せ〜ろ〜」
もはやどこかの地方妖怪のようになった姫。
両者は互いに隙を探り合いながら睨み合っていた。
189禁断の決戦・11:2005/09/11(日) 04:17:21 ID:+EOnZPXx0
1時間経過。
「なかなか勝負つかないねー」
「まーなー」
すでに観戦者は退屈し始めていた。
「ま、どっちが勝っても俺たちは安泰だろ」
「なんで?」
「乙女さんが勝てば姫は最低でも気絶させられる。
 姫が勝てば姫は欲求不満を解消できる。だから俺たち安全」
「私が勝つ!そしてレオ!貴様はその後で性根を叩き直す!」
うあ、なんか姫応援しないとヤバイかも。
「っていうかさー。姫はそんなにチチモミしたいんなら
 よっぴー見舞いに行って揉んでくりゃいいんじゃね?」
カニの言葉に一瞬、姫の動きが止まる。
それを見逃さず、乙女さんの粛正蹴りが飛ぶ!
が、姫はガードしながらバックステップで蹴りの威力を殺し
そのまま・・・逃走!?
「私、お見舞い行ってくるねー♪」
やれやれ。今までこんな単純な解決方法をなんで誰も思いつかなかったのか。
まあ佐藤さんは可哀想かもしれないが。
「・・・俺らも帰るか」
「蟹沢は帰ってよし。レオはちょっと残れ」
ギク。助けを求める視線を無視してカニは帰ってしまった。
「お前・・・人の胸のサイズで散々な事を言ってくれたな?」
「ナニモイッテマセンヨ?」
「乙女の胸を嘲笑って、ただで済むとは思っていまいな?」
「笑ってない!笑ってないじゃん!
 笑われてると思うのはコンプレックスがあるからで・・・」
「黙れ、この・・・!」
ボグシャーン!!
「ギャー!!」
ちくしょう・・・とんだ災難だ・・・(ガク)
「根性無しめ・・・触りもしないで文句言うな・・・」
190Seena ◆Rion/soCys :2005/09/11(日) 04:21:43 ID:+EOnZPXx0
たまにはオバカなSSを書きたいと思うんですが
申し訳程度にラブコメ入れてしまうところがオバカになりきれないというか。
191名無しさん@そうだ選挙に行こう:2005/09/11(日) 04:30:59 ID:qctUm0cl0
GJ
乙る
192名無しさん@そうだ選挙に行こう:2005/09/11(日) 04:39:36 ID:4omNHDqh0
GJ!
>申し訳程度にラブコメ

だが、そこがいい
193名無しさん@そうだ選挙に行こう:2005/09/11(日) 05:20:35 ID:mTSUCZUd0
>>190
オバカGJ (w
乙女さんはデータだとそうでもないがCGではえらいボリュームあるよな。
194名無しさん@そうだ選挙に行こう:2005/09/11(日) 10:09:18 ID:6V8re9I90
あぁ、レオカニのバカップルSS書きてェ読みてぇ
誰か書いてくれぇ
195名無しさん@そうだ選挙に行こう:2005/09/11(日) 10:10:17 ID:HIhMrCnM0
>>194
まずは自分でトライじゃないか?
196名無しさん@そうだ選挙に行こう:2005/09/11(日) 10:26:21 ID:qECKeksP0
>>190
ワロスGJ
俺的にはきゃんでぃそふとは
ドタバタ・萌え・ちょい熱血・ちょいホロリ・ちょいエロって感じなので
オバカ路線も大歓迎だぜ!

>>194
書きてェというなら止めはしないっていうか是非書けいや書いてください
197名無しさん@そうだ選挙に行こう:2005/09/11(日) 10:56:22 ID:0ZB6Xqwz0
つよきすSSって全然ないね
このスレだけが頼りだ
198名無しさん@そうだ選挙に行こう:2005/09/11(日) 11:35:59 ID:88rZoYL40
>>190
毎度GJ!萌え&微エロも頼みますぜ
>>197
ここがあれば十分ジャマイカ
199名無しさん@そうだ選挙に行こう:2005/09/11(日) 12:21:31 ID:emdYfCtf0
やっぱ共通ルートとか考えた方がSS増えるかな?
くっついた後のデレデレ話や本編補完系はどうしても単発になるし。

恋愛成就未満片思い以上くらいの中途半端状態が、どたばたラブコメ的に書きやすいのかな、とかおもふ。
フラグ立て逃げが考えにくいストーリー故、その系統のSSがむずかしいのかも。
200名無しさん@そうだ選挙に行こう:2005/09/11(日) 13:19:31 ID:Hqx/9zQt0
そこらへんは難しいよな。
全然ツンデレゲーじゃないとかいわれてるけど、そういう風に見るとけっこうそうなんだよな。
ところでSS書いてみたんだが、ちょっと長くなっちゃって、さらにガンダムネタなんだが貼ってもいい?
201名無しさん@そうだ選挙に行こう:2005/09/11(日) 13:31:26 ID:j9rtCUjX0
必要なら作者が勝手に考えるだろうから何もしなくて構わないと思うな
下手にガイドラインみたいなのが出来たら
前スレ675みたいな単発ネタや
>>175>>115みたいな(ほぼ)オリジナルのストーリーが書きづらくなるだろうし
202名無しさん@そうだ選挙に行こう:2005/09/11(日) 13:41:38 ID:sk+eU+Ld0
>>200
とりあえず貼ってくれないことにはなんとも言えん。
203名無しさん@そうだ選挙に行こう:2005/09/11(日) 13:46:00 ID:jSKD4mCM0
是非、貼ってくださいな
204名無しさん@そうだ選挙に行こう:2005/09/11(日) 13:55:49 ID:88rZoYL40
>>200
にゃごみんルートのフカヒレを見習え
205名無しさん@そうだ選挙に行こう:2005/09/11(日) 16:41:59 ID:an88y8HT0
前半ツン、後半デレって完全に分けてしまったのはダメだと思った
206名無しさん@そうだ選挙に行こう:2005/09/11(日) 17:18:26 ID:oAVh/kcK0
話は変わるけどさー、つよきすの魅力って、乙女さんとか姫みたいに、
完全に「ツン期」と「デレ期」に分かれてるわけじゃないってところにあるよねー。
単純に「前半・後半」って分かれちゃうと興ざめだけどさー、

ま っ た く 、 ぜ ん ぜ ん 、 い っ さ い 、

そんな気配ないしー。
このゲームはツンとデレが混ざってるのがうまいよねー。
207名無しさん@そうだ選挙に行こう:2005/09/11(日) 17:40:29 ID:lntyQTxo0
ここはお前らのツンデレ観を発表する場じゃねぇんだ
帰って井戸の底にでも叫んでろ、な?
208名無しさん@そうだ選挙に行こう:2005/09/11(日) 17:42:00 ID:qctUm0cl0
職人降臨しない間は雑談もやむナシだろ
まぁ本スレでやればいいことだと思うけど
209名無しさん@そうだ選挙に行こう:2005/09/11(日) 17:47:15 ID:j9rtCUjX0
地味に職人が降臨し辛い空気になってるのが泥沼だよな。
210名無しさん@そうだ選挙に行こう:2005/09/11(日) 17:53:30 ID:qctUm0cl0
みんなが楽しみにワクテカしてればしてるほどなー。
211レオのごとく?・1:2005/09/11(日) 17:59:25 ID:SFpSZW5Z0
竜宮に行くと、そこにはなにやらうれしそうな姫。
「つ・し・ま・くーん♪」
姫の声が踊っている。これはまた何か厄介なことを思いついたサインだ。
「何?姫」
「対馬君の名前で借金して、肩代わりして返しておいたから♪」
「はい?」
頭真っ白。
「意味が分からないんですけど?」
「だから、対馬君は私に莫大な借金があるってことになるわけよ」
「えー、すると何?ワタクシヒメニカワレチャッタ?」
あ、よっぴーが姫の横ですまなそうな顔になってる。
「って待て!人の名前で借金って何?!それ以前にどーやって…」
「んー?対馬君はとっくに私のものだしー」
「いや、それ理由になってないし」
「その分屋敷で雇って給料あげるから、損はないわよ」
そうか、よかったぁー…ってそうじゃねーだろ。安心してどーする?
「ちなみに借金の額は1億5千6百万4千円ね」
「何その微妙な端数のついた莫大な額」
「返済計画もばっちり♪40年できっちりかえせるから」
「返済時には、信長的に人生終わってる年齢なのですが…」
「金で男を囲うってのを、一度やってみたかったのよ♪」
あ、よっぴーの目が一本線になってる。
その目は『なにかまた変なノリにのめりこんでるようなので
ガマンしてね』と語っていた。
212レオのごとく?・2:2005/09/11(日) 18:00:25 ID:SFpSZW5Z0
というわけで、今後対馬君は私の無敵な借金執事ね」

なにぃ!

「すると、なんですか?広大な屋敷を掃除しつつ
 トラやロボットと格闘する毎日ですか?」
「必殺技もはやく覚えてね」
「マジにそうかよ!」
あ、よっぴーの目がさらに細くなってる…
その目は『こいつ某少年漫画らしきものに影響されたようだけど
流してやってね』と訴えてる
「あ、よっぴーはメイドね」
「え、え、え?わ、私も?」
「借金執事に暗殺拳使いの万能メイドははずせないでしょ。くぅー燃・え・るぅー」
うわ、なにかトリップしてるし…
「わ、私、暗殺拳なんてつかえないよぉー」
「それは元ネタのメイドさんでも使えないはず…」
「えー、暗黒翡翠拳とかー、おっぱいミサイルとかー」
「前者も色々突っ込みたいけど、後者はすでに何か違うものでわ…」
「使えないよぉ…ってエリーこんなところで…あ、いや」
「ふっふっふ〜おっぱいみさーいる♪」
213レオのごとく?・3:2005/09/11(日) 18:01:34 ID:SFpSZW5Z0
なんかもう、どうでもいいような空気が支配しだしたその時
「何をハレンチなことをしている」
「お、乙女先輩?いつの間に…」
「レオが借金しただと?弟分の借財は我が事も同じだ。私もメイドに名乗り上げるとしよう」
「メ、メイドは、ご主人様にご奉仕するものでしてよ?センパイ」
「いや、メイドは(原文では執事だが)奴隷でなく主人を教え導くもの。
 と、必殺技が使える(らしい)薔薇の執事が言っている。安心しろ。びしばししごいてやる」
「あらあら、それは楽しそうですわね」
「祈先生?!」
「生徒の借金返済の手伝いも教師のつとめですわ〜」
「それ本当ですか?つーか本音は?」
「今月ピンチなので。お嬢様をちょっとかまうだけでお金がもらえるなんていい話、見逃せませんわ〜」
「そんな主人をいじめるだけのメイドに給料出せるわけが…」
「いじめはありません」
214レオのごとく?・4:2005/09/11(日) 18:02:27 ID:SFpSZW5Z0
「さてお嬢様。とりあえず、今回の借財の経緯についてたっぷりお説教を…」
「あーん、よっぴーたすけてー」
「あまりお遊びが過ぎるのはどうかと思いますよ?お嬢様」
あ、ダーク降臨?
「よ、よっぴーまで?!私達は裏切らないんじゃ…」
「メイドとしてエリーかわいがっちゃうのは、裏切りじゃないよね♪」
「つ、対馬君助け…」
「くっ…こういうとき必殺技が使えれば…」
「ってそーじゃないでしょー!」
「修行不足だな、レオ。では姫はもらって行く」
「くっ、仕方がない!奥義!薔薇隠れ!」
薔薇が舞ったかと思うと、姫は消えていた。
「逃げたか…仕方がない。説教は又今度としよう」(退場)
「あらあら、金づるが消えてしまいましたわ」(退場)
「エリーったら…でも今度家にきたらメイド服で♪」(退場)

みんな帰ってしまった。
莫大な借金を抱えて一人取り残されたワタシ…
窓の外には秋晴れの空が広がっていた。
「必殺技でも考えるか」
215名無しさん@そうだ選挙に行こう:2005/09/11(日) 18:03:26 ID:SFpSZW5Z0
というわけで、ハヤテネタで投下してみました。
駄文失礼。
216名無しさん@そうだ選挙に行こう:2005/09/11(日) 18:14:10 ID:j9rtCUjX0
元ネタ知らないんで冥土よっぴーにハァハァしてみた。
ちょっと妄想してくる。
217名無しさん@そうだ選挙に行こう:2005/09/11(日) 18:34:54 ID:z6gd4cdg0
漏れもハヤテとかわかんないが冥土乙女さんが何かそそるので貰っていきますね
218名無しさん@そうだ選挙に行こう:2005/09/11(日) 18:36:45 ID:6V8re9I90
うむ。書いてみた。
レオカニバカップル編
ひょっとしたら、ちょっと違うかもな。
んじゃ投入する
219バカップルの猛威・中国上陸編 1/3:2005/09/11(日) 18:47:05 ID:6V8re9I90
「おぉ! 飛んでる、飛んでるぜぇー!」

成田発重慶行きの特別チャーター機。
きぬは俺の隣で子供のようにはしゃいでいた。
無理もない。彼女にとってこれが初めての飛行機だ。かく言う俺もだが。
しかし、一時のテンションに流されない俺はきぬのようにはしゃぐことはせず、
ただただじっと、この鋼鉄の化け物が飛んだ事実のみを受け止めるのみ。
この程度ではしゃぐやつは、ガキもいいとこだ。きぬはかわいいから別だけどな。
ちなみに、フカヒレも飛行機に乗るのは初めてだが、

「あんな鋼鉄が空を飛ぶわけない」

とか言って離陸時間を遅らせてくれたのだ、この馬鹿は。
「オレは荷物じゃねぇ〜!」とかとりあえずうるさかったので、俺は乙女さん直伝の貫手をフカヒレのみぞおちに容赦なく入れて黙らせておいた。
今は自分の指定席で白目を剥いておとなしくしている。

現在、竜鳴館高校2年生は現在日本海の空の上。そう、修学旅行である。
行き先は中国は重慶。通常の国際便では日本から重慶への直行便はないゆえ、いったん北京で乗り換えなければならないのだが、
近場の中国ということで、重慶班はチャーター機で行くことが出来るのだ。
おかげで、乗り換えの時間を短縮でき、4時間ほどで重慶につくことが出来る。
ちなみに、修学旅行はイギリス、重慶、スウェーデン、アパラチアの中から選択できるが、重慶以外は普通の国際便を使っている。
さすがの竜鳴館といえども、ヨーロッパ北米へのチャーター機を用意できるほど富裕ではなかったようだ。
チャーター機を用意できるというだけでそれでも十分すごいと思うが。
他の2年生での生徒会メンバーである姫とよっぴーはともにスウェーデンだ。姫は、アパラチアも捨てがたいとのたまっていたが、
最終的にはセクハラ相手、もとい親友についていくため、よっぴーの希望先であるスウェーデンに行くことに決めたようだ。
結局重慶に行くことになった生徒会メンバーは、俺ときぬとふかひれと、いつも一緒にだべっているメンバーである。・・・一人を除いて。
220バカップルの猛威・中国上陸編 2/3:2005/09/11(日) 18:48:01 ID:6V8re9I90
「どした? レオ?」
「うぉっ!?」

きぬのかわいい顔のドアップが俺の思考を現実に引き戻してくれた。

「そんなにビックリすることないだろ。それにしても、何だ、レオ? 捨てられた仔犬みてぇな寂しい目をしてたぞ?」
「そ、そうか? そんなことないぜ。今からお前と異国の地でイチャイチャできると思うと、いてもたってもいられないぜ」
「・・・無理しなくていいよ。スバルがいないのが寂しいんだろ?」

見透かしてやがる。さすがに幼馴染兼恋人。

「まぁ、ボクも寂しいというか、違和感ありまくりなんだけどね。今までこういうイベントで4人が揃わなかった日なんてなかったし」

スバルは俺たちが付き合うのをきっかけに、陸上の王者由比浜学園へ編入していった。
今の今まで、きぬとの付き合い(含む「夜の付き合い」)に没頭し、意識することはあまりなかったが、
やはりこういう行事に4人揃わないことは、どこか空虚感が否めない。

「どうぼやいても、スバルはいないんだしさ。忘れろ、なんてもちろん言わないけど、そんなうじうじしてたらスバルに申し訳ないじゃん。
スバルはスバルで自分の道を決めたわけだしさ。何も今生の別れじゃないっしょ?」
「心配するな。ただ、きぬが言ったように、違和感を感じただけだから」

寂しくないといえばうそだ。しかし、その寂しさはきぬと一緒にいることで相殺することが出来る。フカヒレがバカをやるたびに埋めることが出来る。
過去を嘆いても仕方ない。今は今を楽しもう。
221バカップルの猛威・中国上陸編 3/3:2005/09/11(日) 18:49:51 ID:6V8re9I90
「それはそうとさ・・・」
「んっ? 何?」

ドアップで顔を近づけたままのきぬがじーっとレオを見つめている

「そんなにあまり顔を近づけたままにしてるとさ、キスしたくなっちまうんだが」
「むしろしちくり♪」

ニコニコしながらきぬがそういった。
何てことを言うんだ。衆人衆目があるというのにそんな大胆な。
TPOを配慮せず、そんな恥ずかしい要求などのめるはずがない。
・・・なんてこと考えるわけがない。俺たちの間にそんな一般常識など通用しない。
俺はきぬのその可憐な唇に自分の唇を押し当てた。
さすがにディープキスまではしない。そこら辺の常識はわきまえている。
・・・なにやら、彼女のいない男子陣の嫉妬めいた感情や殺気が感じられるが、無視。
スバルのいない寂しさは、このキスによってすっかり癒されてしまった。
222名無しさん@そうだ選挙に行こう:2005/09/11(日) 18:51:15 ID:6V8re9I90
よし、滞りなく終了。
続きを書くかどうかは分からん。
気がむいたらと言うことで
223名無しさん@そうだ選挙に行こう:2005/09/11(日) 18:54:13 ID:KkZDg6fW0
GJ!ただそれだけだ。
224名無しさん@そうだ選挙に行こう:2005/09/11(日) 19:46:44 ID:KD62cxe60
GJ!!
それ以上でもそれ以下でもない
225名無しさん@そうだ選挙に行こう:2005/09/11(日) 20:48:41 ID:DPOiqll60
GJ!!!
捧げる言葉はそれだけだ。
226名無しさん@そうだ選挙に行こう:2005/09/11(日) 20:50:33 ID:jSKD4mCM0
>>219〜221
何この萌えるカニ…
GJ!
227名無しさん@そうだ選挙に行こう:2005/09/11(日) 21:01:52 ID:dioiTrCs0
______________________
=ー=ー==ー=====.ィ^^^|==ー=ー=== なるほど・・・
====ー==ー====.|]__ .|=ー==ー===
ニニニニ=ニニ=ニニ=ニ__|∠二ヽ__ニニニニ=ニ= 確かに・・・
ーーーーーーーー ーー -./ヽ  ヽ ヽー - ー - ーー
〜ー〜ー〜〜ー〜ー 〜 |/.|  鮫  |〜ー=__ー〜‐  いいバカップルSSだっ・・・!
_〜_〜__〜_〜_〜.|/.|   .|  |〜_//〜_
_ 〜_ 〜__ 〜_〜_ー/  /   ..|  |〜_ |.|〜_‐
ー_ー_〜ー_〜_ - /  />=   .|  >.┏|.|┓_〜  GJすぎて
               人/  ̄ ̄ フーフ ┃|.|┃
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄え/  __. -―┴―´ ̄ ̄^┃ ̄ ̄  泣けてくるっ・・・!
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 〈  r   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄~ ┃ ̄ ̄
              |  |           .┃
              .|  |           .┃
               |__|           ┃
               / _)           .┃
              ./__」           ┃
228ウオッチャーズ・1:2005/09/11(日) 21:35:06 ID:u8haj9S00
放課後の竜宮。
「また、二人っきりだな、きぬ」
「うん。まるでここは、ボクとレオ二人の愛の巣みたいだよ」
「ちょっと!ここは私の部屋であなた達の愛の巣とかじゃないし
 そもそもさっきから私もよっぴーもいるんだけど!?」
「きぬ・・・可愛いよきぬ・・・」
「レオ・・・やっぱカッコイイぜレオ・・・」
「あーもう!少しは人の話聞きなさいよ!」
「なんかもう、何を言っても無駄っぽいよ、エリー・・・」
ああ・・・この世界にはもう、きぬしかいないようだ。
きぬ以外、目に入るものは形をなさず
きぬの声以外、耳に入る音は意味をなさない。
「きぬ・・・こうして見つめ合ってるだけで幸せだ・・・」
「ボクも、レオ見てるだけですっげぇハッピーだよ・・・
 でも、もっともっとハッピーにしちくり」
「ああ・・・わかってるさ・・・」
目を閉じたきぬの唇に、そっと唇を重ねる。
「んっ・・・ちゅ・・・」
柔らかな唇が持つ熱が、俺の心の奥に火を付ける・・・

「あー、まーた人前だってのにキス始めるし!」
「エ、エリー・・・そんな怒ってるんなら止めればいいのに」
「・・・なんかソレすると負けかな、と思うのよね」
ガラリ。
「・・・こんにちは」
「なごみん!いいところに!」
「・・・は?」
「私が許可するわ、カニっちを攻撃しちゃいなさい!」
「イヤですよ・・・ああ、またですか。放っておけばいいじゃないですか」
「椰子さん・・大人だ・・・」
「む。何よ、よっぴー。それじゃ私が子供だって言うの!?」
「やれやれ・・・困ったお姫様」
229ウオッチャーズ・2:2005/09/11(日) 21:37:30 ID:u8haj9S00
唇を重ねたままソファに寄り添って座ると
きぬの唇を舌先でそっとこじあける。
待ちかねたように門が開き、尖ったきぬの舌が俺の舌にからみついてくる。
「ん、ふっ・・・ぅん・・・んちゅ・・・」
ああ、きぬ・・・そんなに情熱的にされたら、俺は・・・俺は・・・!

「だいたい、この私を無視するなんて許せないわ!」
「・・・エリーほどの存在感を無視できるなんて
 よっぽど二人の世界にどっぷりなんだねぇ」
「私は、カニがつっかかってこないから今の方がいいです」
「だけど、目障りじゃない?」
「それはそうですが・・・」
「皆さん、ご機嫌よう〜」
「あ、祈先生!教師権限で何とかしてくださいこのバカップル!」
「あらあら。でも、校則ではキスは禁止されていませんし」
「これはすでに害毒です!」
「そうですわね・・・放っておいたら、もっと先に進んでしまいそうですわ」
「!(×3)」
「も・・・もっと先って・・・ま、まさか・・・ねえ?」
「そ、そうだよね・・・
 対馬くんもカニっちもそこまで自分を見失っては・・・」
「でも・・・この没頭ぶりからすると・・・」

「レオ・・・ボク・・・なんか、切なくなってきちった・・・」
「ああ、俺も今同じ気持ちさ・・・」
もう一度唇を重ねながら
俺はきぬの制服の裾から手を滑り込ませた・・・
230ウオッチャーズ・3:2005/09/11(日) 21:41:00 ID:u8haj9S00
「あqwせdrftgyふじこpl!?」
「あわ、あわわわわ・・・!」
「くっ・・・破廉恥な・・・!」
「あらあらー。言っているそばから次のステップですわ〜」
「祈先生・・・これ、最後までいっちゃったら・・・?」
「目撃してしまったら、退学処分ですわね。
 受け持ち生徒が退学では私の評価にも関わりますから
 私はこの辺までしか見ないことにいたしますわ〜」
「ちょ、逃げないでくださいよ!」
「ご機嫌よう〜・・・しっかりお勉強してくださいね〜」
「勉強ってなにを!?」
「わ、私も・・・もう見てられないよ・・・」
「あ、よっぴーまで!?どこ行くのよ!?」
「・・・えっと・・・トイレ・・・」
「ちょ・・・今トイレ行くとか言うほうが恥ずかしいわよっ!?」

「きぬ・・・もう乳首コリコリだぞ」
「あぅ、ん・・・レオがそうしたんだよぅ・・・」
「・・・少し、大きくなったんじゃないか?」
「えへ、レオが・・・毎日可愛がってくりるから・・・」
きぬの柔らかな胸の感触をしばらく楽しんでから
俺は右手をスカートの下に滑り込ませた・・・
231ウオッチャーズ・4:2005/09/11(日) 21:43:57 ID:u8haj9S00
「・・・うわ・・・指・・・」
「・・・わ、私、あっちで仕事してますから!」
「な、なによなごみん・・・私にだけ覗きさせる気?」
「いや、見なければいいじゃないですか」
「そう言いながら、なごみんだって目は釘付けじゃない?」
「見てません!あんな・・・うわ・・・」
「ふっふ〜ん・・・」
「・・・!こっちに来ないでくださいっ!」
「夏合宿で開発したところは、どうなってるかな〜?」
「開発なんてされて・・・ぅあ、ん・・・ちょ・・・
 あっ、鉄センパイっ!」
「その手には乗らないわよ〜♪さ、この火照りを鎮めさせて・・・」
「・・・姫。いい加減に・・・しないかっ!」
スパーン!
「アイタッ!?お、乙女センパイ!?いつの間にっ!」
「・・・だから言ったのに・・・」
「椰子、だいじょうぶか?」
「はい・・・なんとか・・・ギリギリ」
「う〜、もう少しだったのに〜」
「何がもう少しだ。姫、生徒会長が風紀を乱しては困ると何度・・・」
「ちょっと待ってくださいよ乙女センパイ!
 風紀を乱してるんなら、アッチのほうがよっぽど過激じゃない!」
「いや・・・アレはちょっと・・・私の手には負えないような・・・」

熱く軟らかな肉が、薄い布越しに湿り気を指先に伝えてくる。
その湿り気を塗り込むように、俺はぐいぐいと指を動かしていく。
「う、ぁ・・・レオぉ・・・も、もっと、ぉ・・・」
「きぬ・・・可愛い顔して・・・もうぐっしょりだぞ・・・」
「レ、レオが・・・上手なんだもん・・・それに、レオだって・・・」
きぬの手が、ズボンのジッパーを下ろし始めた・・・
232ウオッチャーズ・5:2005/09/11(日) 21:46:46 ID:u8haj9S00
「わっ、ちょっと・・・あ・・・」
「み、見てはいかん!あんな・・・あんな・・・」
「うわー・・・対馬くん・・・顔に似合わず・・・なのね」
「・・・や、やはり何とかせねば!こ、これは・・・
 学生としての限度を越えている!」
「ちょっと待って乙女センパイ!」
「ええい、止めるな姫!風紀委員として、あんな・・・
 あんな・・・昔とちがうのは・・・いやそうじゃなくて!」
「いいですか乙女センパイ?
 今のままでも十分厳罰に値しますけど
 ちょっとやそっとの罰じゃあの二人は懲りませんよ?」
「く・・・だったら、どうしろと言うのだ!」
「ここは、行き着くところまで行かせたところで
 現場を押さえるんです。そして有無を言わさず最大の罰を与える。
 それぐらいしないと、効き目ありません」
「む・・・確かに一理あるが・・・
 その・・・さ、最後まで・・・み、見届けるのか?」
「ええ。これも、風紀を守るためです!」
「そうか・・・な、ならばやむを得ない・・・
 このまま、静観しよ・・・うわ、あんなことまで!?」

かがみ込んだきぬの唇に
引きずり出された怒張が飲み込まれる。
「んふぅ・・・ふ・・・じゅ、ちゅ・・・」
「う、あ・・・きぬ・・・きぬ・・・」
送り込まれる快楽に耐えながら、こちらも負けじと指を這わせる。
布の下に潜り込んだ指先が、熱いぬかるみを探り当てる。
「ぅう、んっ!・・・んっ・・・ぅ、はぁっ!」
指の動きに耐えられなくなったのか、きぬがブルン、と肉棒を離した。
「レオぉ・・・もう・・・」
潤んだ目で、きぬが俺を見つめる。
そして、俺ももう限界だった。
233ウオッチャーズ・6:2005/09/11(日) 21:50:19 ID:u8haj9S00
「うわ、いよいよ!?」
「く・・・カニのくせに・・・
 ああ、あ・・・ちょ、やだ、これ、え、あ・・・なに?なに?」
「ど、どうするんだ!?い、入れてから止めるのか!?
 入れちゃう前に止めるべきじゃないのか!?」
「い・・・入れるって鉄センパイそんなストレートな・・・!」
「う、ス、スマン・・・あれだ、その・・・
 挿入前に止めるべきだろう?な!?な!?」
「それだと、未遂にしかならないじゃないですか。
 ここはあくまで、現行犯で押さえるべきです!」
「む・・・わ、わかった・・・って、うわ・・・!」

ズボンとパンツを下ろして、下半身をすっきりさせる。
きぬも湿ったパンツを脱ぎ捨てると
ソファに座った俺に向かい合うようにまたがる。
「ああ・・・ゴムないけど、いいか・・・?」
「んと・・・今日、ボクちょっと危ない、かも」
「そっか・・・外には出すけど・・・」
「いいよ・・・いつかはレオの赤ちゃん、産むんだもん」
くう、可愛い奴。
きぬはそそり立つ肉棒に軽く手を添え
濡れて滴る秘裂へとあてがう。
そして、ゆっくりと腰を沈めていく・・・

「あ・・・え・・・全部?入っちゃうの?」
「え、だって、こ、これぐらいでしたよっ!?」
「ゆ、指で大きさ示すな!・・・あ、もう・・・抜くのか?」
「乙女センパイ入れるとか抜くとか直接過ぎ!・・・って動いてるぅ!?」
「ああ・・・出たり入ったり・・・あは・・・あははははは」
「あ、なごみん壊れた」
234ウオッチャーズ・7:2005/09/11(日) 21:53:07 ID:u8haj9S00
「うあぅ・・・レオ・・・激しっ・・・ひ、ぁっ!」
「きぬ・・・!きぬっ・・・!」
二人の喘ぎと、呻きと、歓喜の声と
後はずちゅ、ずちゅというリズミカルな水音だけが
部屋の中に響いている。
思い切りきぬの体を上に持ち上げては
「う、あ・・・レオ・・・」
ズン!と一気に下に落とし、貫く。
「ふ、ぐぅっ!・・・ふか、いよ・・・奥当たるよぅっ・・・!」
きぬが悲鳴とも聞こえる声を上げるたび
肉壷はきゅうきゅうと俺を締め上げ、搾り取ろうとする。
「き、ぬっ・・・!そろそろ・・・出るっ・・・!」
声をかけてから、最後のスパートをかけた。
パンパンときぬの尻の肉が俺の太股に当たって音を立てる。
「ひっ、あっ、うぅっ、あっ・・・!ボク・・・もぉっ・・・!」

「・・・は、いかん!つい見とれ・・・じゃない見過ごしてしまった!
 も、もう止めなければ!」
「乙女センパイ・・・ここまでさせたのなら・・・
 せめて一区切りつくまで終わらせてやるのが
 武士の情けというものでは?」
「ええい、止めるなっ!・・・こ、このまま見ていると・・・・
 私は・・・もうレオと一緒に暮らしていけなくなるっ!」
「あ、乙女センパイってば!」
235ウオッチャーズ・8:2005/09/11(日) 21:55:30 ID:u8haj9S00
「ひ!・・・っ!・・・レ・・・オっ・・・!」
「く・・・っ!」
きぬが絶頂に達し、絞るような肉壁の蠢きが
痙攣じみた速さの締め付けになって俺を責め立てる。
急速に押し寄せる快感が背筋をぞわり、と走るのを感じて
俺は勢いよくきぬから抜き取った。
236ウオッチャーズ・9:2005/09/11(日) 21:57:55 ID:u8haj9S00
「そこまでっ!そこまでだ!」
「ちょ、乙女センパイそんな近寄っちゃ!」
「う・・・ぁ・・・っ!」
駆け上がった快楽の坂は、きぬから放たれてももう降りられない。
そのまま駆け上がり続け・・・
きぬの尻の向こうに、弾けて飛ぶ。
「・・・うわっ!?」「きゃ、な、なに!?」
あー・・・後で拭くの面倒だけどしょうがないな・・・
はぁはぁと息を荒くしているきぬを抱きしめ
そっと唇を合わせた。
「よかったぞ・・・きぬ・・・やっぱりお前はサイコーだ」
「うん・・・ボクも・・・レオ、サイコーだよ・・・」
互いの愛を確かめ合う至福の一時。
だが、それはきぬの後ろから聞こえる低い声に破られた。
「そうか・・・それはよかったな・・・」
!?なんで・・・乙女さんの声が!?
おそるおそる、顔をずらしてきぬの頭の後ろに目をやる。
そこには
なぜかたった今俺がぶちまけた大量の精液を顔面に浴びて
プルプルと震えながら立っている乙女さんが。
「・・・え?え?なんで・・・乙女さんがそこに?」
「うにゅ・・・どしたん、レオ・・・?」
「わからんか・・・いや・・・むしろ何もわからぬまま散るもよかろう。
 ・・・万物悉く切り刻め・・・地獄蝶々ォッ!!」
「なんですかぁーっ!?」
「やれやれ・・・かけられないでよかったわ。
 ま、これで対馬くんとカニっちに腹いせはできたし
 新しい知識を得て、また一歩野望に近づいた・・・のかな?」
237Seena ◆Rion/soCys :2005/09/11(日) 22:00:08 ID:u8haj9S00
エロが足りないと思って書いた。今も反省はしていない。
238名無しさん@そうだ選挙に行こう:2005/09/11(日) 22:03:08 ID:dioiTrCs0
よっぴーがフカヒレ化したのに吹いた
239名無しさん@そうだ選挙に行こう:2005/09/11(日) 22:04:21 ID:j9rtCUjX0
ちょwwおまwwww
よっぴーがフカヒレじゃんww


ところでレオは生きてるのかな?
240名無しさん@そうだ選挙に行こう:2005/09/11(日) 22:06:52 ID:pxukSHFC0
よっぴーもナイスブルマ!の仲間入りですか

>>239
生かさず殺さず、だと思うよ
241名無しさん@そうだ選挙に行こう:2005/09/11(日) 22:08:18 ID:yYe6wDz30
>>239
ルパンの五右衛門の様に服だけ切っているに違いない
242名無しさん@そうだ選挙に行こう:2005/09/11(日) 22:13:38 ID:4omNHDqh0
>>237
ハゲワロスGJ!
ファーストキスもしてないのに顔射決められた乙女さん南無
243名無しさん@そうだ選挙に行こう:2005/09/11(日) 22:29:25 ID:WigsxXxx0
頑張って見続けたけど耐えられなくなって壊れるなごみんよりは
顔射決められても平静を保った(?)乙女さんのほうがHに耐性があるってことか。

壊れちゃうなごみん可愛いよハァハァ
>>237 GJ!
244名無しさん@そうだ選挙に行こう:2005/09/11(日) 23:13:10 ID:6V8re9I90
何? 俺のSSが霞みそうなこのバカSSは?w
続きを書いて、見返したくなったじゃないかw

でも、重慶なんていったことないしなぁ・・・。
修学旅行で北京南京は行ったことあるが
24528:2005/09/12(月) 01:29:58 ID:EQDumdRd0
「そういや、レオ」
「なんだ?」
「オメー逆境にはとことん弱いくせに今度はけっこう落ち着いてるね」
「さすがにここまでどうしようもないとな。
 コレが女になったとかならもっと慌ててただろうけど…」
「うわ、女レオ…キモチワリィ」
「ま、確かに俺もゾッとしないな。けど…」
お前よりは女っぽくなるだろうな。と続けようとしたところに後ろから声が掛かった。
「おはよー。カニっち…と……そのコ誰?」
ちなみに俺の格好は、カニから借りたスポーツシューズとTシャツにショートパンツ、
鞄はカニと同じく背負うようにした為、より小学生っぽくなっていた。
「オハヨ姫。コイツは姫も知ってるヤツだよ当ててみ?」
にやにやしながら姫に言うカニ。姫の顔がこっちに近づいてくる。
姫が大きくなったわけではないはずなのに以前よりも大きく感じ余計に姫の顔を意識する。
途端に赤くなる顔。思わず姫から目をそむける。
「ん〜。確かにどこかで見たような……ていうか今のリアクション………対馬クン?」
「せーかい!! 祈ちゃんに変な術かけられてこんなんなっちゃったレオでしたー……
 って、姫?」
「ぬかったわ。そんな事が出来るなんて…
 ていうか元のムサイ姿を知ってるだけにギャップがすごいわね……
 くー、持ちかえりてー、持ち帰っていろんな衣装着せてイジリまわしてー」
何かブツブツ言ってる姫に危険なモノを覚えたので軽く挨拶だけして先を急いだ。
………「今日はいろいろ予定あるし…準備に時間も…明日は……イケルか。
ねぇ、対馬クン?明日学校が終わってから私の家に来な……アレ?」
霧夜エリカ遅刻確定
24628:2005/09/12(月) 01:32:20 ID:EQDumdRd0
校門でひとしきり乙女さんにいじられた後、カニの予備の上履きを履いて教室に入るとなにやら

フカヒレが必死に説明していた。スバルは…寝てるみたいだ。
「だーかーら、ホントだっての!レオがまだ生えてなさそうな位のガキになったんだって!!」
「フカヒレ、オメ頭は悪いけどそんなすぐバレルウソつくやつだとは思わなかったべ」
「その必死さ加減は認めるケド、鮫永君だから余計に信じられないネ」
「やなぁ、フカヒレやからなぁ」
そんな何気にひどい会話が聞こえてくるが取りあえず自分の机に座りスバルに挨拶をする。
「オッス、スバル。もうそろそろ起きといた方がいいぜ」
「…ん……おおカニ、レオ。オッス…どうだ調子は?」
「まぁ、ボチボチ慣れてきたって所かな?慣れるよりも早く元に戻りたいけど」
「ま、そうだろうな。腰につけてた銘刀が待ち針になっちゃな……」
「う、人がなるべく意識すまいとしてたことを……つかそこまで縮んでないぞ?」
「だからオメーら女の子の前で、んな会話すんじゃねーっての」
…ん、視線が刺さる。気づけば周りはすっかり取り囲まれていた。
まぁ、さすがに説明は要るだろうな…
祈先生が早く来てくれたらその手間も省けるんだけど……
「おい、小僧どもホームルームを始めるぞ、さっさと席につきな」
ここで救世主土永さん登場、祈先生はまた遅刻か?
その後、土永さんから大体の事情が説明された。HRも土永さん主導で行われる。
「最後に…祈はしばらく学校を休む。その間の英語の課題はもらっているから
 しっかりやっておくように。では、我輩は祈のところへ帰る。
 以降、HRは橘平蔵が来る。あばよ、小僧ども…
 と、そうだ対馬レオ、祈からの伝言と渡すものがある。我輩と廊下に出ろ」
24728:2005/09/12(月) 01:34:34 ID:EQDumdRd0
「で、祈先生の伝言って?」
土永さんはどこからともなく小ビンを取り出し俺に渡した。…器用な鳥類だ
「そのビンに入っている錠剤を一日一回一錠飲むように、今日の分は今飲んどけ…
 それで大体一週間を目処に元に戻れるという事だ」
「ん、わかりました自分のことなんで欠かさずに飲みます。ところで、
 祈先生はどうしたんですか?」
「人を呪わば穴二つ、という事だ。我輩からはこれ以上は言えん。じゃあな小僧」
いまいちよくわからなかった。が、取りあえずちゃんと戻れそうなのでほっとした。
その後すぐに一時間目の授業が始まった為、
クラスのみんなに囲まれるような状況にはならなかったのだが、授業が終わりいよいよ
質問攻めかという時にHRの時からずっといなかった姫が勢いよく教室に入ってきた。
まっすぐこっちに向かってくる。
24828:2005/09/12(月) 01:35:45 ID:EQDumdRd0
「対馬クン!朝はよくも私を無視して先に行ったわね!こんな侮辱を受けたのは初めてだわ!」
「えっ、いやちゃんと挨拶はしたよ…」
「私は聞いてないわ!よって、私を侮辱した対馬クンには罰を与えます」
んな、ムチャな…とか思っている間に姫の手が俺に伸びてくる。思わず目をつむる…
…そのまま抱え上げられ……………次に目を開けたときは姫の膝の上だった。
「えっ、エッ、絵?」
「ふふふ、今の対馬クンにひどい事するわけないじゃない。
 けど、恥ずかしがり屋の対馬クンにとってちょっとした羞恥プレイにはなるかもねー。
 というわけで今回の罰は衆人環視の中でのネコ可愛がりよ。
 んー、なんか日向の匂いがするわー。いい匂いー」
と言って、俺の髪に顔をうずめながら姫が体をまさぐってくる。
ていうか背中に何かやわらかいのが当たってるんですけど…
つか、姫全身やわらけぇ!! あまりの出来事に思考が止まってしまう。
「対馬テメーゆるせねえべ」
「オオオオォォォ(血涙)」(フカ)
「アイヤ、なにやらイケナイ感じのする光景ネ」
「あー、けどウチもちょっとやってみたいかも…」
「オメー何にやけてんのよ?双子山か?その脂肪の塊にやられてんのかこのダボがぁぁぁ」
「レオ、テンションに身を任せるのもまんざらじゃねぇって顔してるぜ?」
「……………」
悲喜交々の感情を一身に浴びる。
が、こっちはそんな事を気にする事が出来る状態じゃなかった。
もう堕ちてしまいそうだったその時に2時間目を知らせるチャイムが鳴った。タスカッタ…
24928:2005/09/12(月) 01:39:57 ID:EQDumdRd0
えっと、次で終わらせるとか言っといてとりあえずここまでです。
まだ、続きます。もうちょっとだけお付き合いください。

ではノシ
250名無しさん@初回限定:2005/09/12(月) 02:57:40 ID:DiyvbUb+0
>244
そんな君のSSを、いつも心から待っている!

>249
大長編乙
251名無しさん@初回限定:2005/09/12(月) 03:26:49 ID:9RwLzSvz0
>>249

むしろいろんな人にいじくられるレオを見たい。
期待してますよ!


フカヒレ「ば、ばかな!>>28のSSがまだまだ続くだと!!!」
スバル「やれやれ。テンションに身を任せてる>>28はいけてるぜ!」
252名無しさん@初回限定:2005/09/12(月) 14:25:22 ID:osmPP6Zv0
>>28
鳥つけてもっと投稿して下さい。
祈先生の黒魔術をもっと。
253海といるかの不思議な空間 1/5:2005/09/12(月) 16:15:19 ID:DiyvbUb+0
 ぴ〜んぽ〜ん。
 「は〜い。」
 ガラガラガラ・・・
 「あれ、秋山さん・・・?」
 「あ、巴さんですねー。こんにちわですー。」
 「どうしたんですか?今日は?」
 「今日はですねー、うふふふ、なんと!お姉様とお出かけする約束してるんですよー。
いやですね、先日、ちょーっとお姉様に甘えてみたいなぁって思って、思い切って誘っt・・・」
 「あぅ・・・要芽姉さんなら、今日は空也と、出かけちゃいました。」
 「がーん!そっ、それは本当ですか?」
 「ほっ、本当です。」
 「そうですかぁ・・・。
確かに空也さんはかわいい弟さんですからねぇ。
お姉様を独占できる空也さんもうらやましいし、
空也さんのようなかわいい弟さんがいる
お姉様もうらやましいですぅ・・・。」
 「すっ、すみません・・・。」
 「いえ、いんですよぅ。巴さんは謝る事はないんです!
で、お姉様はいつごろ帰るって仰ってました?」
 「え〜・・・っと、あぅ、ごめんなさい。
なんか水族館に行くって言ってたから、夕方・・・かも。
今すぐ電話してみますね。」
 「いいえー、良いんですよ。待つのも楽しみですから。
と言うことで、お姉様帰ってくるまで、玄関先で待たせていただいていいですかー?」
 「えっ!?い、家の中で待ってて下さって、けっ、結構です。」
 「せっかく首輪と犬小屋用意してきたんですがねー。
残念ですー。」
・・・
254海といるかの不思議な空間 2/5:2005/09/12(月) 16:20:07 ID:DiyvbUb+0
 コンコン
 「海。入っても、いいかな?」
 「いいよ〜。」
 ガラッ
 「な〜に?巴お姉ちゃん?
くーやの秘蔵写真ならもう売り切れだよ〜。」
 「なっ、何を言っているんだ!?私は一度だって・・・」
 「冗談だよ〜。で、なぁに?」
 「今、秋山さんが居間で、要芽姉さんの帰りを待っているんだ。」
 「要芽お姉ちゃんなら、夕方まで戻らないよ〜?」
 「わっ、私もそう言ったんだけど、どうしても待つって・・・。
でも、私も今から大学の用事で出かけなくちゃ、いけないんだ。」
 「そうなんだ〜。いってらっしゃ〜い。」
 「今、家に私たち以外誰もいないし、お客さんを放って置くのも悪いから・・・。
そこで海に、頼みがあるんだ。」
 「なーに?」
 ・・・
 
スーッ
 「秋山さん、こんにちわ〜。」
 「あ、海さん、おじゃましてますー。」
 「巴お姉ちゃんから聞いたかもしれませんが、要芽お姉ちゃんとくーや、
夕方まで帰ってきませんよ?」
 「はいー。それに関しては全く問題ありません!
なんて言ったってお姉様は時々放置p・・・い、いぇ!なんでもないです。
それにしても、海さんとこうやってゆっくり話すの、初めてかもしれませんねー。」
255海といるかの不思議な空間 3/5:2005/09/12(月) 16:23:36 ID:DiyvbUb+0
 「そうですね〜。
(家族は誰もいないし、
良い機会だから要芽お姉ちゃんの新たな弱みでもさ〜がそっと)
ところで、秋山さんは要芽お姉ちゃんの
何か面白い話知らないですか〜?」
 「面白い話ですかー?いろいろありますよ。
この間ですね、私が事務所の冷蔵庫に手をかけたらですね、お姉様が
『いるか、あなた、まさか私のみんとあいす食べようとしてるのではないでしょうね?』
って言うんですよ!
お姉様って、けっこう卑しいところがあると言うかなんと言うか・・・。
あ、でも食べようとしてたのは本当なんですけどねー。
ちなみに、今のモノマネ、似てませんか?」
 「要芽、みんとあいすへの反応、思ったより卑しいメモメモ〆(. _. )と。
・・・あ、似てますね〜。すご〜い(パチパチ」
 「えへへへ、そうやって褒められると、嬉しいですねー。」
 「ほかにも何かないですか?
例えば、あの虫は特に要芽お姉ちゃんは嫌いだ、とか。」
 「そうですねー、ハエとか蚊でもいるだけでイライラしてますけどねー。
それでもやはり一番はゴキブリでしょうか。
アレは文句なしでお姉様、機能停止しますからねぇ。」
 「やはりゴキブリ、一番ダメメモメモ〆(._.)と。」
 「さっきから何メモを取ってるんですか?」
 「なんでもないですよ〜(・ε・)」
256海といるかの不思議な空間 4/5:2005/09/12(月) 16:28:51 ID:DiyvbUb+0
 「はぁー、それにしてもお姉様が
まさか空也さんと出かけているとは思いもよりませんでした。
確かに空也さんは良い弟さんですからねー。
うちには健太って言うのがいましてね、それが可愛くないんですよー。
何か健太を、弟を空也さんのようにする良い方法ないですか?海さん?」
 「たっっっぷりと愛情をもって接すればいいんですよ〜。
はぁ〜あ、思い出したら、会いたくなっちゃった〜。
早くくーや、帰ってこないかなぁ〜。
くーやくーや、あ〜、くーやーぁ!」
 「愛情ですね!分かりました!」
 ピポピポポポ・・・とぅるるるるる・・・
 「あっ、健太?お姉ちゃんだけど、これからはたっぷり可愛がってあげるからねー。」
 『なんだよ姉ちゃん、急に。気持ち悪いな。忙しいから切るぞ。』
 プッ・ツー・・・ツー・・・
 「がーん!実の弟にキモイと言われましたー。くじけそうですー。」
 「くーや、くーや、帰っておいでよ〜♪
お姉ちゃんがぁ お家で待ってる〜よ〜♪」
 「健太ー、お姉ちゃん、がんばるから良い子になってねー。」
 ・・・

 「(さてと、家族が誰もいないうちに、後やり残した事は・・・そうだ!)
秋山さん、お腹すいたりしてませんか?」
 「はい、実はさっきからお腹がグーグー鳴るのを、
愛と勇気で何とか抑えてたんです。」
 「じゃ〜あ、それについては私に任せてください。
最近、料理の練習してるんです。
皆、私の料理食べた後はすぐ寝ちゃうんですよ〜。」
 「はー、それはよほど美味しいんでしょうねー。
それでは海さん、お言葉に甘えさせてもらっていいですか?」
 「よろこんで〜!」
 ・・・
257海といるかの不思議な空間 5/5:2005/09/12(月) 16:33:14 ID:DiyvbUb+0
 ガラガラガラ・・・
 「ただいまー・・・ってアレ、
見慣れない靴がある・・・誰か来てるのかな?」
 「これはいるかがいつも履いている靴だわ。」
 「って事はいるかちゃん、来てるって事だよね?」
 「そういえば今日はいるかと出かける約束をしていたような気がするわ。
それでいるかが来たのを、巴が待たせてるのかも知れないわね。」
 ドタドタドタ・・・
 「くーやー、お帰り〜!(ギュッ」
 「うっぷ!海お姉ちゃん!ただいま。
ところで、いるかちゃん来てるんじゃないの?」
 「うん、でも今は居間で食後の睡眠中だよ〜。」
 「・・・海、食後って言う単語が引っかかるのだけれど、
いるかは誰の作ったものを食べたのかしら?
巴は靴が無いからいないようだし。」
 「いやだな〜、要芽お姉ちゃん。私のに決まってるじゃない。
気持ちよさそうに寝てるって事は、私の料理の腕も上がったんだね〜。
勉強した甲斐があったよ〜。」
 「「・・・」」
 「空也、今すぐ119番に通報して。
私はいるかの様子を見てくるわ。」
 「やれやれだぜ。今夜は長くなりそうだな。」
 「くーやもお姉ちゃんが作ったスペシャルシチュー、食べる?」
 「イヤ、ソレハカンベンシテクダサイマジデ。」
 「しぼむ〜。」
258SSD:2005/09/12(月) 16:35:14 ID:DiyvbUb+0
懲りずに姉しよSSです。
海おねえちゃんといるかちゃんの会話・・・想像以上に想像しにくかったです。
何を話すんでしょうね?
ようやく、つよきす一人目(乙女さん)終わったので、次あたりから・・・
259名無しさん@初回限定:2005/09/12(月) 17:02:50 ID:ClZXRx2n0
オッツオラムネタカ!
つよきすSSも期待してます
260ごっど:2005/09/12(月) 21:18:52 ID:a4Q7PYjg0
壁|A`)b つよきすSSも期待していま〜すw
つきすはハーレムないんで再構築の長編希望…(ぼしょ
261名無しさん@初回限定:2005/09/12(月) 21:38:46 ID:kzOT7QYd0
>>258


>>260
面白そうだが激しく荒れそうだな
262バカップルの猛威・中国上陸編 その2 1/1:2005/09/12(月) 22:22:11 ID:NTRbxf7/0
「中国の『中』は世界の中心の『中』という意味ネ。中国人の私も、ちょっとソレは傲慢すぎる思うけど、それにふさわしい、歴史を持ってるネ」

竜鳴館高校の留学生、中国人の豆花が誇らしげに胸を張った。年頃の娘らしい胸のふくらみも上を向いた。
「中国4000年の歴史とよく言われるけど、決してソレは誇張じゃないネ。殷王朝から数えて4000年。紆余曲折はあたけど、その歴史の積み重ねがあるからこそ、今の中国が存在するネ」

中国・重慶。そこはある意味、急激に経済成長を続ける現在の中国を最も表している場所といっても過言ではない。
古い住民区は取り壊され、新たなビルが立ち並び、不便だった交通網が整備され、中国中南海を除けば、ここ重慶が一番の大都市であることは間違いない。
竜鳴館高校修学旅行2日目。彼らはその発展都市の中で最も広く、もっとも人が集まる人民広場にいた。

「人口13億は文句なく世界一ネ。まぁ、この数字はのちのち、高齢化問題が深刻化する要因を含むけど、
ソレは置いといて、とにかく、中国には人口が多い分、奇人変人偉人、ありとあらゆる人種がいるネ。つまりナニが言いたいカというとネ、
中国人はありとあらゆる人間を見てきていルから、ちょっとしたことでは全然驚かないけど・・・」

そこまで説明して、ちらりと豆花はある方向を見やった。

「その中国人をあそこまでドン引きさせるあの二人ってすごいネ・・・」

あの二人とは無論、竜鳴館が、否、日本が誇るバカップル、対馬レオと蟹沢きぬその人である。
彼らは今、広場の中央ど真ん中で両手を取り合い、真正面から見つめあっている。この異国の地でも彼らは遠慮なく自分たちの世界を作り上げていた。
通りすがる中国人は彼らから発せられる見えないバリアを避けるように通っていった。

「あそこまで行くと、ホンマ尊敬するで。あっ、またキスした」

アサ黒肌の娘、真名があきれたように言った。

「んぬれ、対馬ー! TPOというのを考えねぇべか〜!」
「ぐあぁぁ、むかつくからといって俺にあたるなイガグリー!」

フカヒレの叫びは当然、バカップルにも周囲にも届いてはいなかった。
263名無しさん@初回限定:2005/09/12(月) 22:22:57 ID:NTRbxf7/0
勢いで続きを書いてみた。
何も考えずに書いた。謝罪はするが賠償はしない。
264名無しさん@初回限定:2005/09/12(月) 22:29:55 ID:EQDumdRd0
>>262
GJ!
っていうか二人とも普通に連行されそうですね。w
265名無しさん@初回限定:2005/09/12(月) 22:41:25 ID:Q2oAhW5v0
>>262
GJ! 続きをいつでも待ってるぜ(*´Д`)

ってかIDが…w
266名無しさん@初回限定:2005/09/12(月) 22:42:17 ID:M/HzmDAh0
職人さんへ

今、もっとも期待されているものは、乙女さんの粛清蹴りAAです。
267名無しさん@初回限定:2005/09/12(月) 23:27:18 ID:d8OpGcZd0
                 ,. -─- 、
                  ,ィ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:::ヽ.
            /.;.:.:.:/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:::::::ヽ
               /.://.:.:/.:/!.:.:.l.:.i.:.:.ヽ:::r-ハ
             1::ir!:l.:il::_Ll_::i:li-i‐‐-::ヽゞi:i
           |i::::VlィN:VヽNヽ、 _ヽミri|
              Vヽハ x==ミ ヽ '´ ̄` !j:!ハ   オーロラエクスキュージョン!
            ト〉∧     ,     ':l::|:lj 
             {i::i|::lヽ   r‐┐  /:/:ル′  
               Y:::::l:::l>、 ー' ィ/〃j:|
            ,,,,Vトハ从 ィl`¨´ .ト 从Hぅ- 、
           /,r"r''゙',r,'⌒ヽ,r''⌒''ヽ彡~ヽヽ`:、
          f ,l,l° / ヽ,  ヽ, ,‐''     ヽヽ`:.
          'l .i i  ,i 、 ヽ_,ノ" .,,  `:、 オ | ,i
          [ l l   }. .(,~'''v,___vr・'',,,,.、 {  ト.l ,!
           ゚!, 't l  l .,,,二・―-ー'",,,ノ  i'  メ !/
            i、i,゙l,`ヽ__,,,¬―ー'",,,r 、,)〆ノ,/   
           ゙ヘ''N.、人'm,,,¬・''',,ノ゚,r<.,,/     
             \   ゚''-r二二r-''″ /     
                |     !   |    |
                 l     ト、 /|     |
                 /    |ヽ / |    ヽ.
              /\__\_/____>.
            /:::::::/`ー┬─┬‐┬ T´::ハ

268名無しさん@初回限定:2005/09/13(火) 00:41:47 ID:MIDC2UXJ0
              _ュ=ニニ ̄ ̄ヾヽv彡ミ,、
             r-'゙ ̄  . . .._y        ゙ヽ、
           /゙       彳          ヽ
          /、/  __イ;ノ            ヽ
         /イ /     /          、   . ゙i
       / 7  /  / ,  /   / _   |  、 i   ; ;;i
        ll /   リ /  l l   / ハ  ノ ノl  |;:   ;:: ;;;l
        ||│  ノl/   川  / /│.イ  イl  |;:;:  ;:;:;:;:ト
        |l│:: イ:lノ、 l;l;l l / | /| / |  ァ:;: ;:;:;:;;:;:|
        |ヾ|ヽノ / / l l ノli、| レ' |人 / | ノ |:;:i :;::;;;:;:/
        !Vヾ/-−サΤiヽ:; / 7ノ /Τナ十--l: ;:;:/ヽイ 
         | コvl: ‐ィ;;;;;;Tヽ iヽ/ ,r゙ .FT;;T ゙ノ/;:;:/‐i |   
         ヽをl..゙ ┴―┴ノ 7‐一l, ┴┴┴ /ィ;:;:;/ /
          \|ゝー-一イ |  ヽ、___ノ//丿ト/
           ||ヽi/////  ノ   /////イノノ/;;/ 
            |ヾ!、    ヽ      / /;;ノ
            lヽ:lヽ   、____    /イ
             ヾヾ\  ヾ―‐┘  イ//
                 ヽ  \      ._ィイ |-┐
                r<< |ヽ-一''゙  _、--「 ̄|
              _| \l、 _r-''゙     》ヽ、


269名無しさん@初回限定:2005/09/13(火) 00:45:05 ID:MIDC2UXJ0
270名無しさん@初回限定:2005/09/13(火) 07:18:43 ID:xyC6B1bY0
>267
その辺の雑魚「ぐわぁぁぁぁぁぁぁー!」
271名無しさん@初回限定:2005/09/13(火) 07:34:44 ID:FeT0ICSr0
>>267
ヘルアンドヘヴン?
272名無しさん@初回限定:2005/09/13(火) 08:07:34 ID:6iv+2M+T0
>>267
>>271に世代の差を感じる
273名無しさん@初回限定:2005/09/13(火) 09:22:50 ID:MIDC2UXJ0
   .,,--ヘ/                 ヽ    
  /7,,r、              ____    ヽ     
  / // /  .:;;''';;''''--,ii山,,,-'''~~  ~'';、   ;
 ´.// ./  //_」.i__    _      :::i `、  .i
. //  i  /ノ.__| |     |      ::::!,, .}   |
 !.i   i  /.',, ¬ ,=    |        ,,,, }   |  
. |.|  _i  〕,:iiii;;, | |  ヽ.    /   ,,,,,;;..〕 rT':;,_ 
..|.| ./ .~| l.   '!_!.|ニ=;;_!  ./,,,;;;;ヒ二;;;''~^ }  レ\i 
..||  .l .{` | |l. ^==='' .ト--ノ''~_.'‐ヾ┴'^ |  |ノ ./ノ 
..||  ヽヽl |! ,, __| ヒ_ニ_/ニ二ニハ..,`;'';_ _.,,,:::' |  ヒニ/ 
. |   |`il .!、.-=幵-‐'ヽ. | |:: 7' ―'''-  ル  .レ'~ !  
.    | | .ハ.ヽ |.|  _,イ. | | ヽ,,,..    /ヽi    ヽ 
.    ! | i .ヽ !_,|i,,;;´,,!ヽ(__)_;;;ii,,,,,,,,,...  / ハ ハ  N
    ノ .! | ハ./////////从ミミミ彡ミュ.リ i. | i\  ヽ
    _,! | レ.!, .i 'ー------―'''~~_.i |; | | i ~''\_ヽ 
. _,,-'''~/ .|   .!''‐_,,;;;;iii彡/iiミミiii;;;,,,_''~,ル"; .| | i    ~''   
~   ./; ノ / ハ"~  ハン ||| ||  ;;;~";;;;;;        
   ./ノ / / /   ソ  ノ | |  .,,;;;;;;;;;;;;             
  //  ./        .ノ.〈    ;;;;;;;;;;;;;;;;             
 ././  /        ./ .ノ   ;;;;;;;;;;;;;;;;;;            


274名無しさん@初回限定:2005/09/13(火) 10:14:10 ID:y07TDQeB0
>>267
オーロラサンダーアタックのことをたまにでいいから、思い出して下さい・・・
原作には無いがな。

>>272
271のネタをくわしく
275名無しさん@初回限定:2005/09/13(火) 12:58:08 ID:VwyzkmOD0
>>274
おおっと、氷結リングも忘れてもらっちゃ困るぜ!!
姫のバラをだすAAで応用出来そうだし。

>>271
はガオガイガーだった気がする
276名無しさん@初回限定:2005/09/13(火) 13:03:27 ID:7SSEmx8c0
ホーロドニースメルチ…(´・ω・`)
277名無しさん@初回限定:2005/09/13(火) 13:45:35 ID:kEYqRrvn0
鎖を持ったフカヒレでネタ考えてみようかな・・・
278名無しさん@初回限定:2005/09/13(火) 14:34:16 ID:yI8lcBhz0
>>267
元ネタがわかる自分・・・年をとった
279名無しさん@初回限定:2005/09/13(火) 15:47:24 ID:RqavOZMa0
>>276
アニメでは一度も出されなかった技ですな
カリツォーもアニメで出たっけ?

ダイヤモンドダスト
オーロラサンダーアタック(これがホーロドニースメルチなんだろうけど)
オーロラエクスキュージョン
280名無しさん@初回限定:2005/09/13(火) 16:27:38 ID:UqAYzFqq0
>>279
まぁ、あえて突っ込むが
ホーロドニースメルチはアニメでも使用していた。
281名無しさん@初回限定:2005/09/13(火) 17:42:25 ID:eaayMgJA0
28タンマダー

>>280
そりは知らなかったぜ!
アニメを初めて見たのはデスマスク初登場の時だからわからんか。

282名無しさん@初回限定:2005/09/13(火) 17:47:22 ID:zElL9FSA0
>>278

安心しろ。俺もだ。
30台前後はストライクなペガサス流星拳だな。
283名無しさん@初回限定:2005/09/13(火) 18:34:46 ID:Z5lIuzPG0
>>279
カリツォー(漫画)→氷結リング(アニメ)

超合金の射手座とペガサス持ってたナツカシス
284名無しさん@初回限定:2005/09/13(火) 19:34:09 ID:T5zjJnv00
             ,,,、、¬"`"゛`"''''''''━.、..
           ,,r''"   : ,、‐'^`     .゙゚''ュ、
         ,-`゛     ,/: ’ ,.、    :  .,! ]'i、
        /゛  .、   、 |   ,l゚.,l゙  : ,:,,;、 p,` :]li、
      、.,,_..、,..ヘ,,、: `、ゝ │′:.,,xllll゙,,,y,,,,,,,,ダ:.:》'll,
      ,'" ,「“''' ftダヤ'l≒i━レly!l“''’ .゙゚~```゙ト.,テ.言
     ヽ::i,|       ,lll,|`゜         | : ,l"l|
     .| : ネ       'lZ       し   :l! :`;.ll、
     .「':."         ゙、          'll、;;,逝
      ゙ly|          .、           'li.、,l《,l,,    
      言     _,,v〃  `''‐'“~”“""'''''     l;;《''''"゙l,   
        メl、 '''~` ,,,,,,、     ..―‐_,,,,,,,,,.  l;,l,”′ l   
      〔 ゙l, ,,,,,,,,,,,,,,,,,、     .r''゙゙゙゙゙゙゙”`   .|,l'"″,メ
       ‘-,,゙L                      |l゙‐',,r"
          ゙''ili                    ,l!,l广
         ヽ                    ,《″
             ヽ     ,!          ,行
           ヽ,    `         /゚|l°
               \  'l,l←ー''"`゙'i  .,r' l
             \ `''''"`゛ ゙̄ ,r″  ゙l
                  ` 、.    ,,‐'    │
                'l `''''''"       セv,,,__
285名無しさん@初回限定:2005/09/13(火) 21:24:08 ID:GiLIKzva0
ナイス村岡!
286名無しさん@初回限定:2005/09/13(火) 21:26:12 ID:y8kc2gqz0
だから村(ryだって言ってんだろうが!!
287名無しさん@初回限定:2005/09/13(火) 21:43:46 ID:N2Ovu42d0
沢村だ! 全然合ってないじゃないかっ!
288名無しさん@初回限定:2005/09/13(火) 21:51:03 ID:/LxtO2pZ0
山村っていってるだろ?!
まだわからないのか!!
289名無しさん@初回限定:2005/09/13(火) 22:19:03 ID:VwyzkmOD0
すでに村なんとかですらなくなってるなw
290名無しさん@初回限定:2005/09/13(火) 22:39:37 ID:uJRdLOJq0
何言ってるんだキミたち。
ズバリ多村さ
291名無しさん@初回限定:2005/09/13(火) 22:39:47 ID:v1hOrW410
村田ってなにげに熱血レオやスバル並の漢の素養あるよな。さすが乙女さんの弟子なだけある。
292名無しさん@初回限定:2005/09/13(火) 23:37:34 ID:bmLqUTGm0
ところで村田って、冒頭で島送りになって更生したヤンキーなの?
それとも声優がかぶってるだけで別人?
293名無しさん@初回限定:2005/09/13(火) 23:41:30 ID:VwyzkmOD0
>>292
村田は入学試験等々の席次が常に二位の秀才だから
まず、別人だろう
294名無しさん@初回限定:2005/09/14(水) 00:59:36 ID:6yUdCSjx0
264 名前: 名無しさん@ピンキー 投稿日: 2005/09/09(金) 04:35:54 ID:l3CR0eqp0
・フカヒレED、郵便局で。テレビを見ながら。


フカヒレ「この伊達スバルっていうやつ、俺の幼馴染なんだぜ」

他の郵便局員たち「嘘ばっかw鮫氷と全くタイプが違うじゃんw」
フカヒレ「ホントだって〜。よく面倒を見てやったんだぜ。あいつ頼りなくってさ。」
他の郵便局員たち「じゃあ今度紹介してくれよ。幼馴染ならできるだろ」
フカヒレ「それが、もう何年も連絡取れなくてさ。全然会ってないんだよ。」
他の郵便局員たち「やっぱ嘘じゃんw」

テレビの中のスバル「見てるか、有名人だろオレ、選ばなくて損したな、こんないい男」
フカヒレ「あいつ何言ってるんだ?」
テレビの中のスバル「故郷に帰ります。まさしく錦を飾るって奴ですね。」
フカヒレ「?」
テレビの中のスバル「聞こえてんのか、レオ、きぬ、フカヒレ。ちゃんと宴会の準備しておけよ」
フカヒレ「!!!!」
他の郵便局員たち「日本に帰ってくるんだね。幼馴染なら連れてきてよ・・・って、どうした鮫氷!?」
ボロボロと大粒の涙を流すフカヒレ。
他の郵便局員たち「だいじょうぶか?何があった!?」
いぶかる郵便局員たちの前で、フカヒレはテレビの前で突っ立って泣き続けた。



2年後、フカヒレは夢を実現したスバルを目標に歌手デビューする。

デビュー曲はスバルとレオ達を歌った歌”Isolation”

(ここで、”Isolation”が流れる。)
295名無しさん@初回限定:2005/09/14(水) 01:27:17 ID:lJJXWAaz0
ちょっとマテ、女声と男声の違いをどう乗り越えるんだと小一時間



流れとしては実に良いと思うのだが。
296名無しさん@初回限定:2005/09/14(水) 01:37:02 ID:6yUdCSjx0
テレビの中のスバル「見てるか、有名人だろオレ、選ばなくて損したな、こんないい男」
フカヒレ「あいつ何言ってるんだ?」
テレビの中のスバル「故郷に帰ります。まさしく錦を飾るって奴ですね。」
フカヒレ「?」
テレビの中のスバル「聞こえてんのか、レオ、きぬ、イガグリ。ちゃんと宴会の準備しておけよ」
フカヒレ「!!!!」
他の郵便局員たち「日本に帰ってくるんだね。幼馴染なら連れてきてよ・・・って、どうした鮫氷!?」
ボロボロと大粒の涙を流すフカヒレ。
他の郵便局員たち「だいじょうぶか?何があった!?」
いぶかる郵便局員たちの前で、フカヒレはテレビの前で突っ立って泣き続けた。
297名無しさん@初回限定:2005/09/14(水) 02:07:09 ID:6tZcZ22Q0
>>295
Isolationを平井堅化してもあまり違和感ないっぽいから大丈夫でしょ
298名無しさん@初回限定:2005/09/14(水) 02:13:50 ID:GbZV2P6K0
>>296のオチが悲惨すぎて悲惨すぎて…ぷっw
29928:2005/09/14(水) 02:54:28 ID:mhUw6awg0
「チェッ、もう終わりかぁ。まあ、一気に楽しんでも面白くないわね。
 ここはおとなしく解放してあげる」
その言葉どおり、あっさり地面に下ろされる。ちょっと名残惜しかったが……
結局姫はその後は特に絡んでくる事もなかったのだが、
それよりも困ったのが、時間を追うごとに増えてくるギャラリーだ。
2年だけでなく、1年や3年の姿まである。
「…マジかよ」「わぁ、かっわいい」「半ズボンはあざとくね?」「むしろそれが…」
好き勝手に言われてるな…極力無視してスバルたちと話してはいたが、
どうにも通行の邪魔になってきているみたいだ。
「なんかスゲーことになってきたな。さすがに教室までは入ってこねーけど、
 ボクが蹴散らしてこようか?」
「カニ、お前が行くとややこしくなるからやめとけ。
 かといってレオが直接行っても余計にあおるだけだしな。
 しゃーない、オレが追っ払ってくるわ。これ以上ダチを見せ物にするのは気分ワリィし」
「すまん、スバル」
「いいっていいって、気にすんな、ダチだろ」
そういってスバルが立ち上がろうとしたその時
30028:2005/09/14(水) 02:55:35 ID:mhUw6awg0
「お前達こんなところにたむろして何をしている!!ここは往来だ。通行の邪魔だぞ!」
凛とした声が聞こえてきた。この声は…
「乙女さんだ。これだけ騒がしかったら当たり前か。とにかく助かった。
 スバルに嫌な役させずにすんだしな」
「まったくお前ってヤツは…ま、オレはレオのそんなところにほれてるわけだ」
「だから、そういうのヤメレ」
そうしているうちに教室の周りの奴らを解散させると乙女さんは教室に入ってきた。
「ありがとう乙女さん。助かったよ」
「いやなに、お前の事が気がかりになってきてみれば正しく図に当たった、と言うやつだ。
 今後このようなことがないように風紀委員各位にも通達しておく、
 いくら私の可愛い弟を一目みたいといっても周りの邪魔になるのは許されん行為だからな。
 他にも何か困った事があればお姉ちゃんを呼ぶんだぞ。
 どこにいようがすぐさま駆けつけるからな」
俺の頭をなでながらそんな事を言う乙女さん。抵抗もなく上目遣いに「うん」とだけ答える。
「ああもう、本当に可愛いなお前は!! っともうすぐ授業が始まってしまう…名残惜しいが…」
最後に俺の頬を軽く撫でて本当に名残惜しそうに乙女さんは帰っていった。
その次の休み時間は乙女さん効果もあってか、クラスメイトの質問攻めにはあったものの
特に問題なく過ぎていった。そんなこんなで昼休みの時間を迎える。
30128:2005/09/14(水) 02:57:06 ID:mhUw6awg0
「さてと、昼飯だ。レオはどうする?大学食じゃ面倒そうだな」
「とりあえず飯はあるから、人がいなさそうな屋上か竜宮で食べる。
 正直、人の視線に晒され続けるのは疲れる」
「オメー、一人で大丈夫か?」
「大丈夫だって、体も馴染んできたしあんまり友達に迷惑かけるのもイヤだしな」
「ん、俺は別に迷惑じゃなかったよ?お前のおかげで女子の視線浴びてるような気になったし」
「俺は友達に迷惑をかけるのがイヤだって言ったんだぜフカヒレ」
「だからそこは否定すんなっての!…その調子なら大丈夫か、じゃスバル大学食行こうぜ」
「ああ……レオ取りあえずどっちで食うか決まったらメールくれや。
 後で行くかもしれねーし。じゃな、気ぃ付けろよ」
「おう、ありがとう……なんか、ますます俺の兄貴みたいだなスバルは…」
ある程度人の流れが落ち着くのを待ってから俺は屋上に向かった。幸いすんなりと屋上に着く。
少し暑いせいか人もいないようだ。と思ったら先客が一人いた。
「ん…椰子か。オッス」
「?…誰?」
「結構騒ぎになってるはずだけど、椰子のところまでは伝わってないのか?
 ……ああ、そういやお前友達いないしな」
「……潰すぞ…」
「ごめんなさい」
ちょっとビビリつつ事情を説明する。
「特に驚かないんだな…ていうか信じてない?」
「いえ、信じますよ。あたしにそんなふうに話すのセンパイだけですし…
 ただ、センパイがどうなろうと別に関係ないからリアクションとらないだけです」
「ん、そっか。まあとにかく俺もここで飯食うわ」
椰子から少し離れた所に座っておにぎりをパクつく、緊張して腹が空いていたのか
一気に平らげてしまった。椰子はまだ食事中だし、そもそも話しかけても返事ないだろな
とか考えながらボーっとしていると睡魔が襲ってきた。まだ時間があったので、
金網にもたれながら目をつむる……………
30228:2005/09/14(水) 03:03:20 ID:mhUw6awg0
対馬レオが眠りに入った少し後、椰子なごみも弁当を食べ終えた。
「ごちそうさまでした」
「センパイ?…寝てる。くくっ、子供になってもバカ面」
自分の望む静寂の時間を手に入れ満足気ななごみ。見るとはなしにレオをみていると
金網にもたれているものの身体がズレてきて顔から地面に倒れこみそうで危なっかしかった。
どうにも気になって仕方がない。
「チッ…この人は線の外側の人間なのに……世話の焼ける……」
……………

ん、なんか後頭部が熱い…というか硬い感触がする。なんか眩しいし……
目を開けると太陽が目に飛び込んできた。金網にもたれてたはずだが、いつの間にか
屋上の地面に仰向けに横たわっていた。太陽がまぶしいので身体を起こす。
「時間は…もうちょっとで昼休み終わりかちょうどいいぐらい寝たんだな」
「センパイ」
椰子の声が思ったより近くで聞こえたので驚いた。さっきはもっと離れてたはすだけど…
「ああ、椰子いたのか…ひょっとして俺が寝たからいてくれたのか?」
「自惚れもいいところですね。まあ、バランスを崩して地面とキスしそうな
 センパイを横に寝かせはしましたが…」
「そっか、サンキュな。ところでなんで正座してるの?足しびれないか?」
「あたしの勝手です。………っていうか誰のせいだと」
「まあそうだけど、って何かいったか?」
「いいえ、ところでもう昼休み終わりですよ。教室に戻った方がいいんじゃないですか」
「そうだな、椰子も早く戻った方がいいぞ。じゃ、また竜宮でな」
「行ったか………人の頭って重いんだな。足がしびれた」
30328:2005/09/14(水) 03:07:55 ID:mhUw6awg0
えっと、もうちょっと続きますが、今日はここまでです。
調子に乗りすぎですが、次には絶対終わらせます。
文章まとめる力ねぇorz
304名無しさん@初回限定:2005/09/14(水) 03:30:52 ID:rM3V6F6L0
>>28

ティンコ勃ってきた
305名無しさん@初回限定:2005/09/14(水) 04:14:44 ID:5k+PgYKS0
>>28超乙
よーし、気に入ったぞお前!
厨房裏でフカヒレをファックして良いぞ!
306名無しさん@初回限定:2005/09/14(水) 07:28:20 ID:FoaIBSu10
>>28
GJ!!
なごみんの膝の上で、ハァハァ
ってか無理して終わらせない方が・・・・ww

むしろ長く、長く、(*´Д`)
307名無しさん@初回限定:2005/09/14(水) 11:59:56 ID:NR0D4AeP0
次はレオが女の子になるシチュで頼む
308名無しさん@初回限定:2005/09/14(水) 12:56:51 ID:lfCPl3Do0
この手の「キャラ特性変化」ネタは「先にやったもん勝ち」。
続くと飽きる。
309名無しさん@初回限定:2005/09/14(水) 14:05:13 ID:jN+rrKD10
それでも・・・28さんなら・・・
28さんなら・・・やってくれる・・・
期待・・・してます・・・
310名無しさん@初回限定:2005/09/14(水) 17:30:05 ID:pwWZGbFp0
まだよっぴーが出てないな・・・
311名無しさん@初回限定:2005/09/14(水) 18:19:13 ID:4khzg2i80
>>310
よっぴーならトイレに行ったよ。
312名無しさん@初回限定:2005/09/14(水) 18:42:55 ID:Iu39GmMD0
カニはまだかーー!
カニ!カニ!椰子蟹!
313バカップルの猛威・中国上陸編の中の人:2005/09/14(水) 19:59:29 ID:TO55gXJa0
>>312
呼んだ?

続きを書こうにもネタがない。
いや、あるにはあるんだが、書き起こせない。
とりあえず考えているのは

・中国雑技団の超絶技すら燃料にしてしまうバカップル
・なかなか二人きりになれず、結局ナニも出来ぬまま帰国
家に着いたらそのままインサート。修学旅行期間中ヌいていなかったため、ものすごい量が出る。

二つ目のねただが、修学旅行から帰ってきて、オナヌーして、びっくりするぐらい出て、驚いたって経験あるよなw
314名無しさん@初回限定:2005/09/14(水) 20:27:12 ID:WgLgtYm80
あるあるw
315名無しさん@初回限定:2005/09/14(水) 21:27:04 ID:gV5gCYey0
修学旅行じゃなくて、旅に出てたんだが
金がなくて一週間以上まともな宿がとれず、あんまり性欲をもてあますんで
コンビニのトイレで携帯でエロサイト見ながら抜いたら
ぶっかけ系エロゲかと思うぐらいの量が出たことがあるな
316名無しさん@初回限定:2005/09/14(水) 23:02:08 ID:TnnkgnoyO
ス「またフカヒレか! 厄介な奴だよ!フカヒレは! なくてはならない存在だというのに。
知れば誰もが願うだろう、フカヒレのようになりたくないと!フカヒレのようでありたくないと!故に許される、フカヒレという存在も!」
レ「フカヒレは…それでも……!生きているんだぞ!!」
ス「それが誰に解る? 何で解る!誰にも解らぬさ!」
レ「だけど……そうだけど!!」
ス「いくら叫ぼうが今更!それが定めさ!知りながらも突き進んだ道だろう!
 ハーレムルートがある信じ、フラグが立たぬと逃げ、調べず! 聞かず!その果てのBADEndだ!
 もはや止める術などない! そして振られる、鮫氷は! 振られるべくしてな!
 それがフカヒレだよ!坊主!何が違う! 何故違う!
 あの卑しいの目と心と、彼女が欲しいと愚痴る相手も持たぬ鮫氷の妄想で!
 何を信じ、何故信じる!? 知らぬさ! 所詮鮫氷は己が持てぬことを知らぬ!
なのにまだ苦しみたいか!
 いつか! やがていつかはと! そんな甘い妄想に踊らされ、一体どれほどの人に告白を続けてきた!?
 どのみちフカヒレはBADEndだ!フカヒレにハーレムはない!もはや止める術はない!
 姉にいじめられ、涙と悲鳴は新たなるハーレムルートの妄想原因なる! フカヒレが数多持つ妄言だ!
 それだけの業! 重ねてきたのは誰だ!! フカヒレが全ての原因だろうが!」
レ「分かるけど……君の言う事も分かるけど
女の子は今泣いているんだ。
フカヒレに告白されるのが嫌で今泣いているんだぞ!
だから僕は……フカヒレから女の子を横から取る!!」
317名無しさん@初回限定:2005/09/14(水) 23:07:35 ID:HEr8W1J20
フ「告白して泣かれるのが、快感になっている俺は破廉恥な男なのかもしれん」
318名無しさん@初回限定:2005/09/14(水) 23:08:47 ID:LkvePtce0
>>316
フカヒレなめんじゃねえ
そして阻止
319名無しさん@初回限定:2005/09/14(水) 23:25:03 ID:4sgYMwcj0
過疎スレと思っていたのが間違いだな。
ここは過疎スレではない・・・ROMスレだ!!
320名無しさん@初回限定:2005/09/14(水) 23:32:06 ID:rM3V6F6L0
>>320

何を今更・・・。
よし、厨房裏でフカヒレをファックしていいぞ!
321名無しさん@初回限定:2005/09/14(水) 23:34:41 ID:rM3V6F6L0
素でレス盤間違えたオレ鮫氷
322名無しさん@初回限定:2005/09/15(木) 00:44:42 ID:ZeE1voc30
このスレに触発されてSS書き始めたんだけどさ、カニとなごみからませると勝手にケンカ始めて話が進まない。
323名無しさん@初回限定:2005/09/15(木) 01:19:40 ID:DoexgPe00
ワカル
324名無しさん@初回限定:2005/09/15(木) 02:13:48 ID:2K7oD83g0
>>316
・・・ク○ーゼ?
325名無しさん@初回限定:2005/09/15(木) 03:48:18 ID:9mZAynr+0
だな。
キ○はなんか種死のアヅランを解体した時の会話が混ざってる気がする。
326名無しさん@初回限定:2005/09/15(木) 11:32:37 ID:dWpAjieB0
種死は良く分からんな。全然見てないから
チャンネル回してるときに、偶然見かけたら見るってレベル。
んで、主人公君はなんかますます主人公っぽくなくなって言ってるわけだが。むしろ悪役。
どうなってるんだ?

シャア板逝ってくる
327料理の鉄 1/6:2005/09/15(木) 12:27:46 ID:tBmg3iDB0
 自分で言うのもなんだが、実家にいた時よりは料理の腕が上がった。
 料理苦手克服のため、何よりレオの為に、私は精一杯やってきたつもりだ。
 だが
 「どうだレオ。おいしいだろう?
今日のは私の自信作だぞ。」
 「・・・うん。乙女さんが何を作ろうとしたのか、
どういう味付けにしたかったのかは、なんとなく想像つくんだけど・・・」
 「けど、なんだ?」
 「おいしいとはいえない・・・かな。」
 ・・・そろそろ本などを読んで覚えるのも頭打ちかと感じ始めた。
 やはり人に教わったほうが実際に見て、体験できる分、覚えやすいと思うのだが。
 「スバルに教えてもらえばいいじゃん。」
とレオは言うが、そもそもいつまでも伊達の面倒になっていては悪い、
と言うのが料理を始めたきっかけだし、
何より年下に教わると言うのが、年上の威厳を保てないような気がして嫌だ。
 何か良い手はないものだろうか・・・。
 「さっきから何ボーっとしてるの?乙女さんらしくない。」
 「レオ。帰ってきたのか。」
 「うん。フカヒレとカニの三人で遊んできた。」
 言いながらレオがテレビをつける。
 「おい、レオ。外から帰ってきたらまずは手洗い、
うがいをしろといつも言っているだろう。」
 「あ、ああ、そうだった。行ってくるね。」
 「全く、だらしの無いやつめ・・・。」
 テレビは神奈川県ローカルの情報番組のようだ。
 県のサークルや行事の紹介をしている。
 ・・・ん?こっ、これは!?
 「レオ!」
 「何?どうしたの乙女さん?」
 「私は俄然やる気が出てきた。がんばるぞぉ!」
 「え?なっ、なにが?」
 ・・・
328料理の鉄 2/6:2005/09/15(木) 12:30:10 ID:tBmg3iDB0
 「それでは皆さん、今回は私たちのサークルに、
体験入会者が三人もいらっしゃって下さいました。
それでは、自己紹介お願いできますか?」
 横浜市のボランティアで運営されている横浜料理サークル。
 月に二回程度の集まりで材料費以外は無料と言うこのサークルが、
新規メンバー募集のため、体験入会を実施していた。
 少し遠出だが、学業や部活に忙しい私も、
月に二回なら出来ないことも無いと思い、早速応募してみた。
 私のほかにも二人、体験入会者がいるようだ。
 とりあえず、自己紹介は私からのようだな。
 「・・・ごほん。鉄乙女です。
この倶楽部で料理の修行に励み、精進したいと思います。」
 「はい、がんばってくださいね。それではお隣の方。」
 「はい〜。柊家ナンバーシックス!柊海です。
料理はちょっっっっとだけ苦手ですが、ここでがんばろうと思いま〜す。」
 三つ編みの女性はそういうと、隣の大柄な女性をひじで小突いて
 「ほら〜、次は巴お姉ちゃんの番だよ。
ちゃんと録音してあげてるから、しっかり緊張してね〜。」
と言っている。
 姉妹なのだろうか? 
 「あぅ・・・柊・・・と、巴です。
あの・・・その・・・あぅ・・・が、がんばります。」
 ひどく緊張しているようだ。
 顔を真っ赤にしてうつむいている。
 「今日はよろしくお願いしますね。
お三方はそちらのテーブルのほうで班を作ってください。」
 ・・・
329料理の鉄 3/6:2005/09/15(木) 12:35:16 ID:tBmg3iDB0
 三人でテーブルに着くと、早速料理の説明があった。
 今日はとんかつにチャレンジらしい。
 説明が終わり作業開始になると、途端に部屋が騒がしくなった。
 「改めて、私から自己紹介しましょう。
鉄乙女です。よろしく。竜鳴館と言う私立の高校に通っています。」
 「柊海です。よろしく〜。」
 「柊巴です。あ、あの・・・」
 「何か?」
 「お、・・・乙女ちゃん・・・って呼んでも、いいかな?」
 「えっ・・・いや、かまいませんよ。」
 「あは、ありがとう。お友達、お友達♪」
 「鉄さん、ごめんなさいね〜。巴お姉ちゃん、
友達が少ないからこんなですけど、嫌だったら断っていいんですよ〜。」
 「いや、私も同じ志を持つ仲間がいてうれしい。
お互い、仲良くやりましょう。」
 ・・・
 
 実際、作り始めると、巴さんが細かいところまで教えてくれる。
 「パン粉も全体に満遍なく付けて。ポンッ、ポンって。」
 「なるほど・・・よし!ハッ!」
 ゴキン!
 トレイがひん曲がって宙に舞い、パン粉があたりに散乱してしまった。
 「またやってしまった・・・。」
 「も、もっとやさしくで大丈夫だと思うよ。」
 「それにしても巴さんは料理がお上手ですね。
なぜ今日はここに?」
 「あぅ・・・それが、海の付き添いで。
海には私も何度か料理教えたけど、わ、私の教え方が下手で、
私じゃ海の為にならないからって・・・。」
330料理の鉄 4/6:2005/09/15(木) 12:38:22 ID:tBmg3iDB0
 「教え方が下手?そんなことは無いのではないですか?
実際、海さんも手際よくやっているようだし・・・」
 見ると、海さんはパン粉をつけた豚肉に、なにやら振り掛けている。
 秘伝の調味料かなんかだろうか?
 「えっ・・・?あ!う、海!
それは食べ物じゃないから、そんなところに混ぜちゃダメだ!」
 ・・・

 「それでは皆さん、盛り付けも終わったようですね。」
 ようやくにとんかつが完成した。
 油で揚げるところでは、巴さんにすっかり世話になってしまった。
 ちょっとだけ黒くなってしまったものの、
見ただけでとんかつと分かるものが出来上がった。
 よし、これは大きな進歩だぞ!
 しかし、巴さんと海さんのを見ると、
二人ともお手本どおり、あるいはそれ以上においしそうに出来ている。
 ちょっとだけくじけそうだ。
 「「いただきます!」」
 早速自分の作ったとんかつに箸を伸ばす。
 サクッ
 「あっ・・・思ったより・・・」
 「お、乙女ちゃん、どう?自分で作ったの、おいしいかな?」
 「ふむ・・・まずいとは思わないが、売り物だったら私は買わないな。
それにしても、ここまで出来れば今の私にしては上出来です。
これもすべて、巴さんのご指導の賜物。
ありがとうございます。」
 「あは、あんまり力になれなくて、ごめんね。」
 「じゃ〜さ〜、このテーブルの三人で、
お互いのとんかつを食べ比べて、意見交換しようよ〜。」
 「えっ、海!きょ、今日はやめておかないか?」
 「え〜、私はみんなの意見聞きたいし〜、
鉄さんも、私たちの意見聞きたいでしょ?」
331料理の鉄 5/6:2005/09/15(木) 12:43:09 ID:tBmg3iDB0
 「私としてはお二方の意見も伺いたい。
意見交換のためにも、私は海さんに賛成です。」
 「えっ・・・と、その・・・あの・・・」
 「決定〜!」
 「あぅ・・・」
 「なぜ巴さんはそんなに落ち込んでいるのですか?」
 「自分で作ったやつに、自信がないんじゃないかな〜。
じゃあ、先に私の食べてみて〜。」
 海さんの皿からとんかつが取り分けられる。
 と、ここで巴さんがなにやら肩をつんつんと叩いている。
 「なんですか?」
 「ボソボソ(う、海を悪く言うつもりでは、ないんだけど・・・(略)」
 「なるほど・・・しかし、海さんの作ったとんかつを
このままにしておくのも、もったいない気がする・・・。」
 パクッ
 「あっ!」
 「(・ε・)!」
 ・・・


 「で、今日はうまく行ったの?乙女さん?」
 「まぁ、そうあわてるな。これが今日の成果、だ。」
 家に帰ってから、復習の意味をこめて早速とんかつを
レオのために作ってみた。
 出来上がったとんかつを、レオの前に置く。
 「へー、見た目完璧じゃない。」
 「ふふふ、そうだろう?
もちろん、完璧なのは見た目だけじゃないがな。」
 「じゃあ、早速、いただきますー!」
332料理の鉄 6/6:2005/09/15(木) 12:56:19 ID:tBmg3iDB0
 パクっととんかつを一切れ口に入れたレオの体が、
びくっと振るえ目を見開いた。
 「そうか、そんなにびっくりするぐらいおいしかったか。
それもそうだろう。
今日一緒だった人のとんかつを私も食べた時、
体中に電光が駆け抜けた気がしたからな。
それほど、あの人の料理はおいしいと言うことだ。
食べ終わった後、しばらく手足のシビレが収まらなかったからな。」
 レオは私の話を聞いているのかいないのか、
体を硬直させたまま、箸を落とした。
 「お前もけっこうオーバーリアクションだな。
で、私はそのとんかつに感動してだな、
改めてつくり方をその人に教えてもらったんだ。
人は感動したときは、体が稲妻に打ち抜かれるような
感覚に陥ると言うが、私もまさか・・・ってレオ?」
 椅子からレオが崩れ落ちる。
 「あまりにもおいしくて、気絶してしまったのか?
ふふ、全く、お前は本当に根性なしだな。」 
333SSD:2005/09/15(木) 12:59:08 ID:tBmg3iDB0
乙女さんSSをドゾー、とは言うものの、結局お姉ちゃんズ二人が・・・
おいらはそれほどお姉ちゃんっこってワケですよ。
なんかバットエンドっぽくなってしまいました。
もうちょっと明るいオチにしようと思ったのに・・・orz
334名無しさん@初回限定:2005/09/15(木) 13:05:08 ID:Qn1ANb9OO
GJ!
マックでにやにやしてる不審者になってしまったw
335名無しさん@初回限定:2005/09/15(木) 13:14:21 ID:IEZK7O6G0
私立の「高校」って言っちゃマズイと思うw
336名無しさん@初回限定:2005/09/15(木) 13:23:49 ID:F7mHOAZ10
よっぴーSSに期待(・∀・)
337SSD:2005/09/15(木) 17:50:58 ID:tBmg3iDB0
>>335
くぁwせdrftgyふじこlp
あー、油断していた・・・。指摘サンクス。
山篭りでもしてきますλ......

338SSD:2005/09/15(木) 17:52:00 ID:tBmg3iDB0
あげてしまったorz
ゴメ
339名無しさん@初回限定:2005/09/15(木) 18:06:22 ID:y6Rt0B1W0
GJ!
海お姉ちゃんはすぐにトレス出来る乙女さんに笑い、
どこ行っても苦労人なともねえに萌え死にましたよ。
340名無しさん@初回限定:2005/09/15(木) 18:51:40 ID:ZeE1voc30
えーと、一応できたので投下してみますね。
初SSなのでいろいろ迷惑かけると思いますがご容赦。
カニエンド後、スバル祝勝会でのお話です。
341かわらないもの:2005/09/15(木) 18:52:16 ID:ZeE1voc30
「最後の直線、凄かったねー、スバル!」
きぬは嬉しそうにはしゃいでいた。
子供のようにスバルにまとわりついている。
長らく連絡の取れなかった親友との再会だ。
見ているこっちまで幸せになるような笑顔を振りまいている。
オリンピックで見事銅メダルを獲得した我が親友、
伊達スバルの為のささやかな祝勝会。テーブルには心づくしの料理がずらりと配置されている。
報道などを通じて活躍は知っていたものの実際に会うのは七年ぶりになる。俺も素直に嬉しい。
今日ばかりはテンションに身を任せてもいいと思うくらいには嬉しい。嬉しいのだが。
だがきぬよ、まがりなりにも夫の目の前で他の男とベタベタされるとちょっとフクザツだぞ。
いくら相手がスバルとはいえ。
「ほらきぬ。旦那が嫉妬に狂って包丁持ち出す前に離れろや」
スバルはこちらを見てニヤリと笑みながらきぬを引き剥がそうとする。
「え〜、いいじゃん。久しぶりなんだしさ。
レオだってこのくらいでキレるような器の小さい男じゃねーよ」
「ま、まあな…」
「無理すんなよレオ。手、震えてるぞ」
342かわらないもの:2005/09/15(木) 18:53:26 ID:ZeE1voc30
ビールを呷りつつ、フカヒレが指摘してきた。コイツに冷静に突っ込まれるとなんか腹立つ。
「るせえ。いいからお前は椰子んとこでもいって玉砕して来い」
手近にあった紙くずを丸めてフカヒレにぶつけてやる。
「先週もデートの誘いを断られたばかりだからなぁ。もう少し間をおきたい」
「なんだフカヒレ、お前椰子狙いかよ」
ようやくきぬのマンツーマンディフェンスを突破したスバルが口を挟む。
「そりゃ身近にあれだけの美人がいれば特攻しないわけにはいかんだろ、漢としてさ」
椰子は七年の間にさらに美人に磨きが掛かった。
 愛想が無いのは相変わらずだけど。
 そんな訳でフカヒレは椰子にアタックし続けているが、
色よい返事をもらえた事は当然ないらしい。
誘ってから断られるまでのタイムラグはこれまでの全部を合計しても一秒にも足りない。
「ふん、なかなか高いところにハードルを設定したもんだな、お前にしちゃ」
「見てろよ、いつか絶対にものにしてやるぜ!」
 フカヒレはいつも根拠の無い自信に満ち溢れている。その澄み切った瞳が羨ましいぜ。
「まぁ、頑張れや」
343かわらないもの:2005/09/15(木) 19:00:01 ID:ZeE1voc30
「けっ、あんなココナッツのどこがいいんだか。ボクには全然わからないよ」
 ビールの追加をテーブルに置きながら、きぬは毒づく。
 相変わらずきぬと椰子はケンカが絶えない。
 まるで仲良くケンカする某猫とねずみのように、
二人の争いは今では商店街の名物といってもいいだろう。
 でも結構頻繁に電話とかメールとかでやりとりしてるみたいだし、
本当は仲がいいのかもしれない。
 今日の料理もきぬと椰子が二人で作ったものだ。
 どれを誰が作ったのか教えてくれないが一口食べれば分かるのはご愛嬌だ。
 俺はきぬが作った(と思われる)一口餃子を頬張った。
うん、うまくもまずくもない。いつものきぬの味だ。
「だいたいあのココナッツはこのボクの美貌に嫉妬してやがるんだ。そうに決まってるよ」
「有り得ねぇ」スバルとフカヒレが同時に否定した。
「なんだとこの野郎」きぬは立ち上がって気色ばむ。
「そうだ何言ってやがる。きぬは椰子に負けないくらい可愛いぞ」
 俺はそう言ってきぬを抱きしめる。
 きぬの可愛さがあれば世界から争いを無くすことも夢ではない!
「レオ、お前はよく分かってるな…。さすが我が夫!」
 きぬも俺にしっかりと抱きついてきた。うむ、愛を確認したぞ。
「はいはい、オアツイことですな」
 スバルとフカヒレは肩をすくめて見せた。
 ……ふたりが呆れた様に見えるのは何故だろう。
344かわらないもの:2005/09/15(木) 19:03:02 ID:ZeE1voc30
「でも悪かったなスバル」話が落ち着いてきたところで俺は切り出した。
「あ?」
「いや、せっかく久しぶりなのに全員集合とはいかなくてさ」
 そう。スバルの栄誉を本当はみんなで祝いたかったんだ。
 だから出来る限り声を掛けたんだが。
いつもの面子プラス椰子しか集まれなかった。
「ああそんなことかよ。構いやしねえよ。オレはお前たちさえいればそれでいいんだ。
むしろこのメンバーだけの方が気楽でいい。
堅苦しいのは会社とか陸連関係のパーティーでうんざりしてるんでな」
 きぬがスバルに酌をしながら皆の近況を語る。
「姫とよっぴーは今南米だってさ。スリジャヤワルダナプラコッテだっけ?」
「お前は下手に喋るな。それはスリランカの首都だろう」
というかむしろよくそっちを言えたな。
「あれ? スリランカって南米だろ? たしかモンゴルの隣じゃなかったっけ?」
 七年経ってもゴージャス・バカは健在だった。
「スリランカもモンゴルも南米ではない。姫達がいるのはブラジルのリオデジャネイロ」
「似たようなもんじゃん」きぬはあくまでも悪びれない。すごい奴だ。
 その後他の級友たちの今を話題に盛り上がった後、スバルがしみじみと呟いた。
「しかしまぁ、みんな忙しそうだな」
「結局乙女さんには連絡すらとれなかったしなぁ」八方手を尽くしたが乙女さんは全くの所在不明だった。
「あー、乙女さんなら二ヶ月ほど前に会ったぜ」
345かわらないもの:2005/09/15(木) 19:05:34 ID:ZeE1voc30
「マジかよスバル」
「どこで?」
「アメリカで高地トレやってるときにな。……なんかグリズリーと素手で戦ってたぜ。
話し聞いたら、ピューマより鈍いから楽だって言ってたな」
「……」
 沈黙するしかない。なにやってんだ、あの人は。
 巨大な熊を叩き伏せる乙女さんを想像し、俺は体を震わせた。
恐ろしい。今度会ったら機嫌をとっておこう。
「そういや顔にキズついてたぜ、乙女さん。本人全然気にしてないみたいだったけど」
 そ、それって……!
 その微妙な空気を破ったのはドアの開く音だった。
 振り向くと椰子が部屋に入ってくるところだった。
「やっと寝た……」心なしか疲労している。
「お、そうか。いつも悪いな椰子」
 ウチの子供たちは何故か椰子にとても懐いている。
それはもう、すさまじく。親の俺よりも椰子に懐いている程だ。
 椰子は椰子で意外と子供好きなようで、
嫌な顔もせずに相手をしてくれるので今日も子守を頼んでしまった。
 無言でつかつかとテーブルに歩み寄ると、椰子はいきなりきぬの頬をぐいとひねり上げた。
346かわらないもの:2005/09/15(木) 19:07:37 ID:ZeE1voc30
「いだだだだだだだ! あにひやがるほほなっづ! ふぁなへ!」
 きぬは頬張っていた唐揚げを撒き散らしながら喚く。
「いつも言ってるがカニ、お前は子供たちにどんな教育をしているんだ?」
 ちなみに結婚して姓が変わったあともきぬのことを椰子はカニと呼んでいる。
「どうしたんだよ椰子」
 訊ねた俺にもギロリとガンをくれる椰子。正直びびる。相変わらずの迫力だ。
「センパイもですよ。あの子たち、元気なのはいいですが言葉遣いが悪すぎます。
このままではカニのようなろくでもない人間に育ってしまいますよ」
 うーん。たしかにうちの子、ちょっと口調が乱暴かも知れんな。
昔のきぬみたいに。さすがにまだザリガニは食っていないと思うが。
「聞いてます?」
「す、すまん」椰子に睨まれるとつい反射的に目を逸らしてしまう。
 フカヒレがそんな俺をニヤニヤと眺めていた。あとでシメる。
「はーなーせー!!」
 ばっと椰子を振りほどくと、きぬは目に涙を浮かべながら距離をとった。
「るせえぞ腐れココナッツが! 好き放題いってくれやがって。
ウチにはウチの狂育方針てのがあるんだよボケが!」
「字が間違ってるぞ」
「まず涙を拭け。相変わらず涙腺弱いな」
スバルがティッシュを差し出すがきぬはその手を振り払い、
「泣いてない、泣いてないもんね! 
このボクがココナッツごときの攻撃で泣くわけないじゃん!」
347かわらないもの:2005/09/15(木) 19:09:52 ID:ZeE1voc30
「涙ぼろぼろ出てるぞ」フカヒレが暢気に突っ込む。
「黙れフカヒレ!」
 おお、胴廻し回転蹴り!
「あぶあ!」ふっとんだフカヒレは冷蔵庫に頭をしたたかぶつけ、
昏倒した。まあ、死にはしないだろう。多分。
 きぬは中指おっ立てながら怒鳴る。
「だいたいチェーンだのカミソリだのヤンキーアイテムがお似合いな
不良のテメーに躾だの言葉遣いだのについて言われたくないね! 
大人しくいつもみてーに部屋に落ちてる髪の毛でも数えてろ!」
「そんなことするか。もっと泣かせてやろうかカニミソ」
「泣いてねえっつてんだろダボが!
 てめ単子葉植物にはホモサピエンスの言語は難解すぎたか、あーん?」
「何を言ってる出来損ないの甲殻類。…潰すぞ」
 二人はこの暑苦しいのにキスしそうなほど顔を近づけて睨みあっている。
 睨み合いながらきぬは椰子の足を思いっきり踏みつけている。
 椰子も負けずにきぬの頬をぐいぐい引っ張る。
 この世で最も不毛かつプリティな戦いだ。
「てめぇ、さっさと降参しねーと足が広辞苑みたくなっちまうぜ、ココナッツぅ…」
「そっちこそ。このまま頬を自分の胸よりでかくしてやるぞ」
「胸は関係ねーだろ胸は! もう決めた。今日こそ完璧にケしてやんよ」
「こっちの台詞だ上海ガニ」
「やれやれだぜ」
 スバルはビールを片手にその場を離れると、中庭に出て行った。
348かわらないもの:2005/09/15(木) 19:12:54 ID:ZeE1voc30
「おいどうしたスバル?」俺も後を追う。
 月が出ていた。
 青白い月を眺めながらスバルはビールを呷る。俺も並んで同じようにビールを流し込んだ。
「安心したよ」
「あ?」
「ここは何年たっても変わらないな。帰って来たって実感できる」
「当たり前だろ。俺たちは変わらないよ。いつだってここで俺たちが集まれば全部昔のままだ。
きぬがボケて俺が突っ込んでフカヒレが妄想する。スバルはあとのフォローをよろしく」
 ビールに口をつけ、少し間を取ってから、
「きぬも幸せそうだしな。礼を言うぜレオ」スバルは言った。
「お前のためにきぬを幸せにしたんじゃない。俺たち自身のためだ。だから礼なんか不要だぜスバル」
「偉そうだな」スバルがにやりと笑う。
「まあ、スバルにくっつけて貰っておいて不幸にしたら申し訳ないからな、死に物狂いでがんばったさ」
「それってオレのためってことじゃないのかよ」
「うーん。原因と結果というか目標と目的というか、
発端は確かにお前なんだが、ちょっと違うんだ。俺はバカだから上手く説明できん」
「言いたいことはなんとなく分かる。オレのメダルも似たようなもんだ」
 俺たちは顔を見合わせ、笑いあった。スバルも、あの頃と変わらない笑顔だった。
「これからも陸上で頑張るんだろ? 次は金メダルか」
「まあな」
 遠い目標。でもきっとスバルならなんとかするんだろうな。
「頑張りすぎるなよ。休息が必要なときはいつでも帰って来いよ。遠慮はいらん。ここはお前の故郷なんだからな」
「……さんきゅ」
 そこで家の中からきぬの怒声が響き渡った。
『死 ね や コ コ ナ ッ ツ ー ッ !!!!!』
『お前がな』
『やめてよお姉ちゃ〜ん、痛いよ〜そんなトコにひまわり生けないでよぅ〜』
「……」
「……やれやれ。そろそろ止めるか」
「よっしゃ。いくぞ親友」
349かわらないもの あとがき:2005/09/15(木) 19:16:17 ID:ZeE1voc30
どうも。一応これでおしまいです。
本当はもっと長かったんですよ。カニと椰子がバトってしまって収拾つかなくなったのでやむなく大幅にカットしました。
それでもこの長さなので、反省してます。
お目汚し失礼しました。
350名無しさん@初回限定:2005/09/15(木) 19:20:13 ID:6v+xP0U+0
GJ、スカッと読めて楽しかったぜ。
351名無しさん@初回限定:2005/09/15(木) 20:03:39 ID:Ti+zMv7d0
GJ!

乙女さんの顔に傷て
グリズリーのハラワタがブチ撒けられてそうなんですが
352名無しさん@初回限定:2005/09/15(木) 20:11:36 ID:85ADXhV3O
すげぇ面白かったGJ!
353名無しさん@初回限定:2005/09/15(木) 23:11:14 ID:bg4rKPZB0
ちょっと泣いた
354名無しさん@初回限定:2005/09/15(木) 23:50:41 ID:PQCmarqd0
狂育方針ってwwwww

GJ。笑えたけどほんのりしてていいSSだった。
355340:2005/09/16(金) 00:14:12 ID:UGbDtS1O0
あ、帰ってきたらレスついてる。読んでくれた人たちdクス。
おおむね好評のようでよかった。

あと、乙女さんの顔の傷のネタについて。
無論某斗○子さんが念頭にあったわけだけど、いかにネタとはいえ
キャラに傷をつけてしまったのは、乙女さんファンの方に対して配慮が足りなかったかと反省してます。
356名無しさん@初回限定:2005/09/16(金) 00:22:13 ID:qjjb82En0
おまいのレスに乙女さんへの愛を感じた。
今夜は一緒に飲もうじゃないか
357名無しさん@初回限定:2005/09/16(金) 00:38:54 ID:cqIJxnRC0
お姉ちゃんがちゃんとしてやるからな。
358名無しさん@初回限定:2005/09/16(金) 00:54:58 ID:ADkn5MV10
、ハ\     /ハ
か  \/⌒\/  に
)   (・)(・)   (
|  |諸, □  |  | 消防署の方からきたぜ!!
|  | ;行.   |  |
\ | .,無'. | /
 ⌒|   常. |⌒
 ノ`      ハ
/       \
⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒      
359名無しさん@初回限定:2005/09/16(金) 00:55:47 ID:ADkn5MV10
360噂の占い師1:2005/09/16(金) 05:54:34 ID:kb8tvatf0
あれから俺と祈先生は「なんとなく」続いていた。
俺達は3年になり、乙女さんは卒業してしまっても祈先生は相変わらずだった。
そんなある日のいつもの幼馴染の集い。
カニ  :「今日学校でさぁ、トンファーに聞いたんだけど、駅ビルに占いの館できたんだってさ。
そんで、トンファーと真名がいってきたんだって。」
レオ  :「ふーん。それで?」
フカヒレ:「まさか、祈先生でした!ってオチじゃねーだろうな?いや待てよ・・・
ギャルゲーだとCG回収ポイントだな・・・」
スバル :「やれやれ」
レオ  :「いい加減その考えやめろってーの。んでどうだったって?」
カニ  :「それがさ!それがさ!行列できるほど当たるらしいよ!」
スバル :「おっ、面白そうじゃん。明日は休みだし、みんなでいかね?」
フカヒレ:「いいね!オレ、彼女いつできるか占ってもらおっと。魔法使いにはならねぇどぉ!」
レオ  :「アホはほっといて。んじゃいってみるか。」
カニ  :「決まりだもんね!行列できるくらいだから早く行こうよ。」
スバル :「そうと決まれば今日は解散だ。じゃまた明日な」
レオ  :「おう。明日な」
そんなこんなで解散した俺たち。
占いか・・・。祈先生で十分当たる気もするが、まぁ気分転換もかねていってみよう。
ちょっと占ってもらいたいことあるしな。明日は早いしもう寝よう・・・。
361噂の占い師2:2005/09/16(金) 05:55:59 ID:kb8tvatf0
翌日。携帯で起こされる。
スバル :「よう。朝からオレの美声で起こされるとはお前は幸せもんだよ・・・」
レオ  :「だからヤメレって。」
スバル :「起きてるみたいだな。子蟹ちゃん起こすのわすれんなよ?」
レオ  :「わかってるよ。じゃまたあとでな」
カニを起こしてみんなと合流。噂の占い師のもとへ向かう俺たち。
それぞれ何を占ってもらうか考えてるみたいで、なんだかわくわくしてるな。
カニ  :「レオー。おめえ何占ってもらうか決まってんの?」
レオ  :「ん?あぁ。まあな。お前は?」
カニ  :「へへへっ。ひ・み・つ」
フカヒレ:「占い師と恋におちる・・・。いいシチュエーションじゃないかぁ・・・。」
スバル :「やれやれ」
スバルは何か言いたそうににやけているが、こっちはそれどころではない。
どれほど当たるか知らないが、とにかく占ってもらおう。
そういえば祈先生以外に占ってもらうのなんてはじめてかも。なんだかドキドキしてきた。
362噂の占い師3:2005/09/16(金) 05:56:35 ID:kb8tvatf0
その場所につくとすでに何人か並んでいた。
フカヒレ:「もう並んでるのかよ!すげぇな。」
スバル :「ま、気長にまとうや。」
しばらくして順番が回ってきた。まずはカニ。
カニ  :「じゃ、いってくんね!」
・・・・・・・・・・・・・・・
占い師 :「なにを占って差し上げましょうか?」
カニ  :「ボク、好きな人いるんだけど、その・・・うまくいくのかな?」
占い師は水晶玉を見つめている。しばらくの沈黙の後に・・・
占い師 :「・・・・あなたの想っている人はとても近くにいらっしゃいますわね。」
カニ  :「!!!」
占い師 :「その方はお互いの距離を保ちながらお付き合いされてる方がおられますわ・・。」
カニはそれからの話はほとんど聞こえていなかったみたいだ。
スバル :「お、カニが出てきたぞ。ん?」
レオ  :「どうした?スバル?」
フカヒレ:「カニのやつ泣いてんのか?」
レオ  :「おい、どうかしたか?」
カニ  :「てんめー!!」
カニはどういうわけか怒っていた。なぜかオレに矛先が向いているが・・・。
そのままカニは帰ってしまった。
スバル :「ちっ、しょうがねーなー」
レオ  :「なんだかわけがわからんが、放っておけないな。スバル悪いが・・・」
スバル :「なんだかお前に怒っていたみたいだしな。まぁまかせな。」
スバルにカニをまかせ、微妙なままオレの番。
・・・・・・・・・・・・・・・
占い師 :「なにを占って差し上げましょうか?」
レオ  :「!?」
なんだこの感覚。わけがわからないが、妙な感覚だ・・・。
363噂の占い師4:2005/09/16(金) 06:34:12 ID:kb8tvatf0
レオ  :「あ、あの、実は今付き合っている人とのことなんですが・・・。」
レオ  :「これから俺たちどうなっていくんでしょうか・・・。」
占い師 :「・・・」
占い師の表情はわからないが、どうも困った様子が伺える。
レオ  :「?」
訝しげにしていると占い師は搾り出すようにこう答えた。
占い師 :「その方を占うことはできません、ですわ。」
レオ  :「え?どうしてです?」
占い師 :「私もこんな経験はじめてですの。どうしてもだめ、ですわ。」
レオ  :「そうですか・・・。」
占い師 :「かわりにといってはなんですが、あなたはあなたが思っているより周りの方から
愛されていますわよ。愛情の形は様々、ですわ。」
レオ  :「はぁ、どうも。」
う〜ん。はっきりって微妙だったな。祈先生のことが占えないってわけわからん。
おまけに愛されてるっていわれてもなぁ・・・。祈先生に相談してみるか・・・。

後日。
学校にいってもカニは微妙に怒っていた。わけわからん。馬鹿は放っておこう。
放課後、竜宮に行く。誰がいるかなっと。
レオ  :「ういーっす」
祈   :「あらあら、対馬さん。」
レオ  :「祈先生だけ?」
祈   :「ですわ〜。」
レオ  :「あ、ちょうどよかった。先生、噂の占い師知ってる?」
祈   :「知ってますわ〜。」
レオ  :「なら話は早い。」
(説明中)
364噂の占い師5:2005/09/16(金) 06:35:39 ID:kb8tvatf0
レオ  :「ってことがあたんですよ。どう思います?」
祈先生は突然占いはじめる。カードをめくるたびにため息をついている。
祈   :「だめですわ〜。なんど占っても同じ・・・。」
レオ  :「う〜ん。まさかあの占い師って先生だったり?」
祈   :「違いますわ。私なら土永さんもいるはずですわ。」
レオ  :「それもそうか・・・。」
祈   :「対馬さん、明日ご一緒できませんこと?その占い師のもとへ・・・。」
レオ  :「え?あぁ、もちろんですよ。先生と2人きりなんて久しぶりだし・・・。」
祈   :「あらあら、顔が赤いですわよ?」
黄昏色に染まる竜宮。祈先生はくすくすと笑いながら頬を撫でてくれた。
なんでだろうなぁ。先生に頬を撫でられるととても安心してしまう俺ガイル。

翌日放課後、祈先生を待つ。といっても、さすがに校門じゃまずいのでいつもの場所へ。
ドキドキするなぁ・・・。
ガチャリ!
祈   :「お待たせですわ〜。」
レオ  :「・・・先生、俺・・・もう・・・」
祈   :「あらあら、可愛いですわね。対馬さん。」
・・・・・・・・・・・
祈先生と久しぶりに肌を合わせる。あっというまに3回も搾り取られてしまった・・・。
先生も満足してくれたみたいで幸せそうな顔をしていた。
事を済ませ、落ち着いた後、噂の占い師のもとへ向かう。
祈先生はさっきとは違ってどこか落ち着かない様子だった。
う〜ん。どうしたんだろ。
レオ  :「先生、どうしたの?」
-----------------------------


しかし文才ねーな。オレ・・・。
もうちょっと付き合ってくださいませ。
今日はここまで。
また明日。
365名無しさん@初回限定:2005/09/16(金) 07:07:56 ID:lwkgWXpa0
憩キター
366名無しさん@初回限定:2005/09/16(金) 08:20:37 ID:7fS69GTN0
最初は祈センセかと思ったが、祈センセが一緒に行くってことは妹さん?
367名無しさん@初回限定:2005/09/16(金) 09:46:49 ID:ADkn5MV10
368名無しさん@初回限定:2005/09/16(金) 10:07:06 ID:MgXZRilK0

      /                       _''.\
    /                       ,,,''、 `  `ヽ
   /                      ゝ_ヽ`1     ヽ
  ./                 、    -く    ′    ゙ゝ
  ,;l i  .,   ./    ,   i   _ ヘ ,  い..゙ハ          .i
.. / /  ./ ,  ,;!    ‖  ,!  r'';,.N.i .l l. V           .|
. レ.| / 」l ノ ./|! i    、 i'゙l j i i.ヽn . ぃ ! .N,           .ぃ
  | イ ,! !i.l .| ! ! .l .N  |│.ヾ !ヘ ヽヾ  \           N
. |.N .| .!|.| i | iヽ. ll、l.|  .!.| h.ヽヽ .!.;,ヾ  `     ,rー-、. {|
. ||│! |.| l i | /ヽ.lヽ1.  !.l. 〔_>ヾ;;. `+ゝ\'ヽ、    X~ 、゙、.|.|
  | |. !. ||. !.! | b N;ヾ;,  .l  Tン,,タ,,;i`!!!!!!ア ^| ,、 !丿彳 | i
   .レ| | | | ! i_>,iiii;;,,ヽ、 〈^l. !, '"  ゞ‐ノ .`  .|l. | |  ノ丿,/
   ‖..、ヽ| i ヽi` _ゞ-ゝ、,. 'i ヽ!゙        hi  「 ./ /
    i |ヽ `  `i,      ゙ヽヽ ′        .| l  .|''" │
    ヽ ヽ ヘ、'、 i,    i  `゙          j |  .|   .!、
       `ヘl `1ゝ.:、  .<             !.l , l   /i丶
        ` .l. i \         _     ,,:|| i |.i、、ノ .//_>‐ 、__
           l i.  ヽ、 ー―‐‐''''"    / | |i | `! ゙;、ノ/  ゛'''ー.. い;,..__
           !.l 、 |,. \        /   l/l  |   .〉 -;,,、_   、;;\
           .l i;,  ;,.  \    _,, '´   /,'.| .|   .//  `''-、、 `\\ミ;;;;;;;;
            '1i;, ヽ    Tーイ     /  ヽ   /ノ1 1   //   \\ \\_  
            'l〉llゝ 1 ,,〃´ 丿 ノ │l  イノノ 」f  ,,//′  /   r'''^^''''‐ー丶ヘ- 、


369名無しさん@初回限定:2005/09/16(金) 14:22:02 ID:gKXxwl+00
えぇと、レオカニが7年後の時点で子供二人いるということは・・・
7年後・24歳 子供は見た目で少なく見積もっても3〜4歳
つまり、19〜20歳の時にカニは妊娠したということか。
高校卒業と同時に結婚したってことか

ここら辺を絡めて何か描いてみようかしら
370名無しさん@初回限定:2005/09/16(金) 14:32:59 ID:fxN46rA/0
憩って生きてるんか?
ゲームやってたときはどうもアウトっぽいと思ってたが。
371名無しさん@初回限定:2005/09/16(金) 14:46:35 ID:3fAHjlsA0
>>369
竜鳴館は高校じゃないし在学生は皆18歳以上なんだYO!
ということにしておこうよ。
372名無しさん@初回限定:2005/09/16(金) 15:16:32 ID:TuoJNdoJ0
エロゲ世界では生まれた瞬間に十八歳になって
以降は非常に緩やかに成長するからな
373名無しさん@初回限定:2005/09/16(金) 16:03:28 ID:gKXxwl+00
>>371>>372
だが、ここは2chのきゃんでぃそふとスレ。
ソフ倫の強要自主規制なぞ通用しない!

というわけで、何か構想練ってくる。
中国編も書きたいがな。
374出会いの重さ・1:2005/09/16(金) 16:36:29 ID:j8KZKROD0
「え、行ったことないの?そんな遠くでもないのに」
「今までは通学時間が長かったからな。
 自宅と松笠を往復するので精一杯だったというのもあるし
 きっかけがなかったというのもある」
そういえば、乙女さん自宅から通っているときは
すごい早起きして学校に来てたんだっけ。
「休みの日は修行や勉強に時間を取られて
 あまり遠出はできなかったしな」
なんていうか、乙女さんって今時の学生らしくないよな。
「俺も案内できるほど詳しいわけじゃないんだけど」
「そうか・・・」
「だけど・・・お寺とか仏像とか好きなの?」
「うむ、何というか・・・
 ああいうものを見ていると
 落ち着くし、心が引き締まる気がするんだ」
うーむ。
俺なんか小学校の頃に遊びに行ったときは
ただ退屈なだけだったけど。
まあ、これも乙女さんのためだと思えば
たまにはいいかもしれない。
「わかった。
 何度かは行ったこともあるし、俺で良ければ案内するよ。
 えっと・・・土曜日でいいの?」
「うん。悪いな、せっかくの休みを」
「いいってこと。
 たまにはお姉ちゃん孝行もしなきゃね」
「ありがとう。やっぱり・・・レオは優しいな」
375出会いの重さ・2:2005/09/16(金) 16:39:25 ID:j8KZKROD0
そして土曜日。朝早く起きて松笠駅へ。
「切符はどこまで買えばいいんだ?」
「えっとね・・・」
金額を言うと、乙女さんは俺の分まで切符を買おうとする。
「いや、いいよ俺の分は自分で・・・」
「案内を頼んだのは私だからな。
 今日は、全部私のおごりでいいぞ?」
うーん・・・
「あのさ・・・端から見ると、俺たちって・・・その・・・
 普通のカップルなわけですよ」
「う・・・あ、姉弟じゃ・・・ないのか・・・?」
うわ、乙女さん真っ赤だ。
「で、できれば、その・・・カップルに見られたいわけで。
 それがですね、男の俺がおごられていたりすると
 何というか・・・情けなく見えちゃうんじゃないかと」
「そ、そうか・・・難しいものだな。じゃあ・・・」
乙女さんが財布から一万円札を取り出し
そっと俺の手に握らせる。
「これを使え。これならレオの面目も立つし
 私も気が治まる」
もらった小遣いでおごるってのもどうかと思ったが
これが乙女さんとしては最大の譲歩なのかもしれない。
「うん、じゃあ切符買ってくるよ」
「足りなかったら言うんだぞ?」
そんな遠くじゃないって・・・
376出会いの重さ・3:2005/09/16(金) 16:42:47 ID:j8KZKROD0
そして目的地に到着。
名所・旧跡の多いこの街は、古都としても知られていて
ちょっとした観光地でもある。
まずは定番の大仏様かな、なんて考えていると
ん?誰か走ってくる。
先頭は・・・金髪ポニーテール(一瞬、姫かと思った)の若い女性。
そして、その後を数人の男たちが
「待てーっ!」とか叫びながら追いかけている。
「なんだ、あれは・・・?
 どうも女性が追われているようだが・・・
 事情がどうあれ、感心せんな」
案の定、乙女さんの正義を愛する心が燃え上がったようだ。
見る見るうちに、金髪の女性は近づいてくる・・・
って、スゲエ足速いな、おい。
女性が通り過ぎた後に、パッと乙女さんが飛び込んで
男たちの前に両手を広げて立ちふさがる。
見たところ・・・肉屋っぽいのとかコックさんみたいなのとか
普通の商店街のオッサンみたいな人ばっかりだな。
「ちょ、どいてくれ!」「おい、邪魔すんな!」
「事情は知らぬが、昼日中から数人がかりで
 若い女性を追い回すとはいかがなものか!?」
「事情もなにも、食い逃げだよ、食い逃げ!」
「・・・は?」
キョトンとする乙女さんの前で、オッサンたちが地団駄を踏む。
「だから・・・ああ、チキショウ、もう追いつけねえ!」
振り返れば・・・金髪ポニーテールははるか彼方まで走り去っていた。
377出会いの重さ・4:2005/09/16(金) 16:45:58 ID:j8KZKROD0
どうもあの女は食い逃げを(しかも数軒で)やらかして
逃げていたらしい。
さらに驚いたことに、しょっちゅうやられているとか。
後で家族の人が払いに来るらしいが、迷惑な話だな。
事情を聞いた乙女さんは平謝りに謝っていた。
「まったく・・・ろくでもない女だったな。
 助けてやったのに自分だけさっさと逃げてしまったし」
何とか許してくれたオッサンたちと別れて歩き出したが
乙女さんの怒りは収まらない。
「目立つ女だったからな。今度見かけたら容赦はせん!」
乙女さんはちょっと容赦しないとマズイと思うけど
怒ってるっぽいので黙っておく。
そんな騒動もあったせいか
大仏様を見終えた頃にはちょっと小腹が透いてきた。
「ちょっと軽く何か食べようか?
 おいしいお団子を出す茶店があるらしいよ」
キラーン。
乙女さんの目が輝いた。
食べ物や関係の情報、ネットで調べておいてよかった。
「ほう、団子か。私はちょっと団子にはうるさいぞ?
 何しろ実家は柴又だからな」
「?何で柴又だと団子にうるさいのかわからないけど
 まあ行こうか」
ちょっと悲しそうな乙女さんを連れて
調べておいた茶店に向かった。
378出会いの重さ・5:2005/09/16(金) 16:49:46 ID:j8KZKROD0
「!」
茶店が視界に入ったところで、乙女さんが急に立ち止まる。
「どうしたの?・・・あ」
さっきの金髪ポニーテールだ。
「のうのうと茶を飲んでいるな。
 引っ捕らえて警察に突き出してくれる」
ぎゅ、と乙女さんの拳が堅く握られる。
「いや、さっきの人たちも
 そこまでする気はないって言ってたじゃん」
「む・・・だが、事情を知らなかったとはいえ
 食い逃げ犯の逃亡に手を貸してしまったのだ。
 このままでは私の気が済まん」
やれやれ・・・
「ねえ乙女さん。せっかくの・・・その、デートなんだから
 面倒ごとはちょっと避けない?」
「う・・・すまない。
 だが、これが私の性分なんだ。
 こんな堅苦しい女は・・・イヤ、か?」
そうだった。
こういうことが見逃せないのが乙女さんで
そして、そういう乙女さんを俺は好きになったんだ。
「・・・ゴメン、俺が間違ってた。
 悪いことを見逃すようじゃ、乙女さんらしくないもんね。
 じゃ、俺も手伝うよ」
まあ、手伝うことなんかないだろうけど
やりすぎないように止める必要ならあるかもしれないし。
「うん、ありがとう、レオ」
少し頬を染めて嬉しそうな乙女さんと
茶店に向かって歩を進めた。
379出会いの重さ・6:2005/09/16(金) 17:07:19 ID:j8KZKROD0
さっきの金髪は、こっちのことを覚えていないのか
俺たちが近づいても何も反応がない。
祈先生レベルの(と思われる)見事なプロポーション。
そして姫に勝るとも劣らない見事なブロンド。
少し俺たちより年上、かな?
しかし、普段は年長者を敬う乙女さんも
この相手にはそんな遠慮はない。
「おい、お前」
「にゃ?」
・・・にゃ、ってなんだ。
「さっき駅前で、食い逃げをして逃げていっただろう」
「・・・おお!」
思い出した、というようにポンと手を叩く。
「えっと・・・ホットドッグ屋の子?」
「違う!」
思い出してはいなかった。
「途中で追っ手との間に割り込んで足止めをしただろう!」
「あ、そういえばそんなのいたっけ」
「さっきはまんまと騙されたが
 ここで会ったが百年目だ。覚悟するがいい!」
「騙したとか覚悟とか言われても・・・
 もうみんな食べちゃって何も残ってないから
 分け前は出せないにゃー」
「っ!誰が!分け前など要求するかっ!」
いきなり乙女さんの蹴りが飛ぶ!
「おっとぉ!?」
そして
信じられないことに、金髪はその蹴りをひょいとかわしていた。
380出会いの重さ・7:2005/09/16(金) 17:14:36 ID:j8KZKROD0
「いきなり何するにゃ!」
目をつり上げて金髪が怒る。
「む・・・多少はやるようだな」
「フン!この辺でアタシに喧嘩売る奴がまだいたとはね・・・」
ジリジリと間合いを探りながら隙を窺う二人。
「はっ!」
いきなり間合いを詰め乙女さんの正拳突き!
「甘いっ!」
止めたっ!?
おいおい、フツー受けた腕とか折れますよ?
が、金髪は気にすることもなく、受けた拳をさらに引っ張り込みつつ
顔面にエルボーを叩き込もうとする。
その腕をさらに乙女さんが逸らしつつ
呼び込みながら捻って投げ!
ぶぅん、と乙女さんの頭上で金髪の体が弧を描く。
が、金髪はくるりと身を翻して、着地ざまにハイキック!
乙女さんがその蹴りを屈んでかわし、そのまま足払いを放つが
軸足のみの不安定な姿勢で金髪もこれを飛んでかわす。
日頃乙女さんに鍛えられているのと、少し離れて見ているせいで
なんとか攻防を目で追うことはできるが
これじゃ介入したらただじゃすまないな。
けど、このまま放っておけるわけもない。
「乙女さん、今・・・!」
加勢しようとしたときだった。
「何をやっておるか、瀬芦里!」
381出会いの重さ・8:2005/09/16(金) 17:21:46 ID:j8KZKROD0
凛とした声が響きわたる。
瞬間、動きを止める二人。
声のした方に目をやれば、小柄な、巫女服姿の女の子・・・
いや、女の人が茶店の前に立っていた。
背は低く、カニぐらいしかない。
顔もどこか幼さを残しているのに、不思議な威厳があった。
「あ、ひなのん」
「ひなのん、ではないわ、たわけが!
 天下の往来での喧嘩騒ぎ、迷惑千万であろう。
 見よ、茶店の客も通行人も往生しておるではないか」
う。たしかに、いつの間にか
通行人が遠巻きにして俺たちを見ている。
「そちらも、いったん退かれよ」
「は・・・はい」
乙女さんが構えを解いてすっと下がる。
金髪も少しさがった・・・瀬芦里と呼ばれていたが、知り合いか?
周囲からはざわめきとともに「流石は雛様だ」などと声が聞こえてくる。
「それで・・・諍いの理由はなにか?
 双方、言い分を申してみよ」
「アタシがお茶飲んでたらいきなり喧嘩売ってきたにゃー」
「っ!何を言う!そもそも・・・!」
イカン、また不穏な空気が。
「ああ、乙女さんはちょっと下がって。
 えーとですね、ことの起こりは・・・」
かいつまんで、俺が巫女さんに事情を説明した。
382出会いの重さ・9:2005/09/16(金) 17:25:52 ID:j8KZKROD0
話し終えると、巫女さんがジロリと金髪を睨む。
「・・・今の話、真か?」
「うー・・・逃げっ!」
金髪は分が悪いと見たのか、いきなりきびすを返すと
すさまじい勢いで逃げ出した。
「あ、これ、待たぬか!」
「にゃははは、待たないよー!」
見る間に小さくなっていく金髪の背中を見つめながら
巫女さんはため息をつくと、俺たちに向き直った。
「誠に申し訳ない。
 我は柊 雛乃と申す。あれは我が妹の瀬芦里で・・・
 妹がご迷惑をおかけした。許されよ」
そういうと巫女さん-雛乃さんはペコリと頭を下げた。
それにしても、妹だったのか。
「い、いえ・・・
 私もつい頭に血を逆上せてしまい、手荒な真似を。
 失礼いたしました」
相手に丁寧に出られると、乙女さんも礼儀正しい人なので
深々と頭を下げた。
雛乃さんがにこりと笑う。
「ところで・・・
 見たところ、観光でおいでのようだが
 この茶店に立ち寄られたのでは?」
「あ、はい。お団子が美味しいってことだったんで」
「ならば、ここは詫びということで我に奢らせてもらおう。
 おーい、主、団子と茶を3人前頼む!」
383出会いの重さ・10:2005/09/16(金) 17:32:14 ID:j8KZKROD0
それから帰りの電車の中まで
乙女さんはあまり喋らず、何か考え事をしているようだった。
俺も余計なことは喋らずにいたので
あまり会話のないデートになってしまった。
すっかり日の暮れた頃に松笠駅について
夕食は外でとろうか、と考えていたところで
歩きながらぽつり、と乙女さんがつぶやく。
「世間というものは、広いものだな」
「・・・え?」
「今日出会った二人のことだ・・・
 瀬芦里という女、あれはかなりの使い手だった。
 私と互角に渡り合える女がいるとはな・・・」
「まあ、男でもそうはいないだろうしね」
正直、俺も驚いたもんなぁ。
「それでいて、特に武術をやっている動きではないんだ。
 ただ筋力とスピードと反射神経だけで私と渡り合っていた」
「そうなんだ・・・なんか動物みたいな人だね」
「うむ。だが、もっと感銘を受けたのは・・・
 姉の雛乃さんのほうだな」
「ああ、なんか不思議な人だったね。
 体は小さいのに、何か貫禄があって」
「あれが・・・将の器、というのだろうな。
 なかなかお目にかかれない、人物だな、あの方は」
二人のことを話す乙女さんの目はキラキラと輝いている。
「いい出会いがあったってわけだ。
 出かけた甲斐があったね」
「ん・・・まあ、そういうことかな」
?なんだろう、今まで機嫌良く話していたのに
乙女さんは不意にまた黙り込んでしまった。
384出会いの重さ・11:2005/09/16(金) 17:37:28 ID:j8KZKROD0
結局、外食のことも切り出せないまま家まで戻って来てしまった。
家のリビングに入ると、乙女さんが意を決したように話し出す。
「レオ・・・私の進路のことなんだが」
「ん?」
「大学まで進んで、その後は
 教師か保母さんになりたい。そう思っていた。
 それなら・・・お前とも離れずに済むしな」
「うん・・・」
乙女さんの進路は、始めは鉄の道場を継ぐということで
そのために大学卒業後は祖父の陣内さんと
武者修行の旅をする、という予定だった。
それが俺と恋人になったことで
いわば第2希望だった教師か保母さんになる、ということに変わったわけだ。
「だが・・・今日、あの二人に出会ってその考えが揺らいでいるんだ・・・
 松笠をほんの少し出ただけで、あれほど素晴らしい人に出会えた。
 私は・・・もっと多くの出会いを経験したい」
乙女さんの語りが熱を帯びてくる。
「もちろん、この松笠でも素晴らしい出会いはあった。
 橘館長や、生徒会の皆。クラスの仲間。どれも貴重な出会いだ。
 何より・・・お前と、また・・・こうして・・・」
頬を染めて乙女さんはちょっとうつむく。
が、すぐにまた顔を上げ話し出す。
「だけど・・・もし・・・
 日本中・・・いや、世界中をまわればどれほどので合いがあるだろう。
 そう思うと・・・今すぐにでも旅に出たい、そんな気分なんだ・・・」
「つまり・・・武者修行の旅に出てみたい、ってこと?」
「う・・・レオは・・・
 私のこと・・・待っていてくれるか?
 何年かかるかもわからない修行の旅だが・・・待っていてくれるか?」
なんだ。そんなことで考え込んでたのか。
俺の答えなんて決まってるのになぁ。
「いや、待たない」
385出会いの重さ・12:2005/09/16(金) 17:40:07 ID:j8KZKROD0
「!・・・そ、そうか・・・
 そうだな、仕方がないことだ・・・
 私は・・・私は・・・」
乙女さんがうなだれ、肩を震わせる。
・・・泣いてる?
あわてて俺は言い足した。
「えーと、勘違いしてるみたいだから言うけど
 別に俺、ここでずっと待ってることはしないってだけだよ?」
「・・・え?」
「俺もついてくよ、修行の旅」
乙女さんはキョトンとした顔で俺を見つめている。
「だいたい、乙女さんらしくないよ。
 なんで『修行の旅に出るぞ、ついてこい!』って言ってくれないのさ?」
「だ、だって・・・
 爺様との修行の旅なんだぞ?
 それはつらくて厳しい、命がけの旅になる・・・」
「俺はやるときはやる」
「レオ・・・レオッ・・・!」
「うわ!?」
乙女さんの柔らかな体が飛び込んでくる。
そのまま、熱烈なキスが雨あられと降り注ぐ。
「すまない・・・もう、絶対離さないから・・・
 どこに行くのも、一緒だから・・・
 ずっと・・・そばに、いて・・・」
「うん・・・俺も、乙女さんから離れない・・・」
「よし!そうと決まればもっとレオも鍛えないとな!
 鍛錬も、もっと厳しくするぞ?」
うへ。まあ、そう言い出すかなとは思ったけど・・・
「あー・・・いいけど・・・明日からにしない?今夜は、別の鍛錬のほうを」
乙女さんが赤くなって、だけどニッコリと笑う。
「コイツめ・・・いいぞ・・・
 私も、今夜は思い切り可愛がってやりたい気分だ・・・」
386Seena ◆Rion/soCys :2005/09/16(金) 17:44:37 ID:j8KZKROD0
平日昼間でも書き込みはする。
こう見えて私は社会人だからな!
387名無しさん@初回限定:2005/09/16(金) 18:17:07 ID:3rd85lIm0
>>386
仕事中SS書くのはどうかと思うけどGJ!
乙女さん萌え萌え〜
388名無しさん@初回限定:2005/09/16(金) 18:19:52 ID:VxoI9mDM0
遂にOVA化…
389名無しさん@初回限定:2005/09/16(金) 18:22:34 ID:cd/Zxeu80
>>386
GJ!
アンタ最高だよ! ダメ社会人だけどw
390名無しさん@初回限定:2005/09/16(金) 18:34:48 ID:gKXxwl+00
>>388
詳しく!
391名無しさん@初回限定:2005/09/16(金) 18:55:11 ID:9+VUSgSR0
>>386
GJ!
ひなのんと乙女さんは気が合いそう。時代劇好きだしw
そして確かにねぇねぇとはチャンチャンバラバラになりそうだな…
392名無しさん@初回限定:2005/09/16(金) 19:36:55 ID:3SABhSei0
>>386
GJ!
レオがちょっとカコイイ

って、姉しよ1の頃から仕事中SS書いてませんでしたかアナタw
393名無しさん@初回限定:2005/09/16(金) 20:04:14 ID:deS4vwm80
>>386
(・∀・)イイ!!こんどはよぴーおねがい
394名無しさん@初回限定:2005/09/16(金) 20:34:42 ID:492mVU9e0
乙女さんと夜の鍛錬 (*´Д`)ハァハァ

>>386 GJ!鍛錬風景も書いてください(w
395名無しさん@初回限定:2005/09/16(金) 21:27:07 ID:bskdt0VV0
396名無しさん@初回限定:2005/09/16(金) 22:40:53 ID:MgXZRilK0
>>386
なんか乙女サンが健気で可愛いw
GJ!
397名無しさん@初回限定:2005/09/16(金) 22:47:59 ID:whScOE3w0
>>386


乙女さんシナリオ1回しかしてなかったな。
もう1回やってくるべ(*´д`*)
398名無しさん@初回限定:2005/09/16(金) 22:57:13 ID:hh2i9XqY0
>>386
乙  女さん
399名無しさん@初回限定:2005/09/16(金) 23:38:51 ID:7gVCBcI60
345 :名無しさん@ピンキー:2005/09/15(木) 10:39:03 ID:wGZ6uFRw0
個人的にはなごみんルートの初Hシーンは急に家行って即Hよりも
家に呼び
乙女さんの部屋に案内し
レオ「取り敢えず椰子はココで寝てくれ・・・」
と、案内して
レオ「なんがかいって椰子も子供・・・」
椰子「子供じゃないです!!」
軽い沈黙。
レオ「まぁ 今日は疲れただろうゆっくり話しをしよう」
椰子「・・・」
部屋に戻り 下で椰子で寝ている。そんなことを考えながら・・・
レオ「寝れない!!寝れるわけがない!!」
時間はあれか30分経った。
レオ「・・・やっぱり寝れない・・・チキン・・・蟹の言葉が頭から離れない・・・」
すっと扉が開き、そこにいたのは椰子だった。
レオ「椰子・・・?」
椰子「センパイ・・・私子供じゃないですよ」
と、服を・・・(ry

って展開が良かったなと思う。なごみんの初H展開速すぎ!!
400名無しさん@初回限定:2005/09/17(土) 00:40:14 ID:zet7OsDT0
>>386
超GJ!
乙女さんVSせろりーぬ激燃えですね。
昨日投下したSSみたいにせろりなら乙女さんに傷を負わせることが出来るかも。

俺も姉しよクロスオーバーのネタあるから書いてみようかなぁ。時間ないけど。

401普通の人々・1:2005/09/17(土) 01:38:24 ID:Q2ad7jkT0
食事の後かたづけやら部屋の掃除と
一通りの作業を終え、ちょっと犬神家リビングで休憩。
ねえやは出かけてしまって、ねーたんは部屋で締め切りに追われている。
帰って柊の家のほうの手伝いでもしようか、と思ったとき
ちょっとフラフラしながらねーたんが部屋から出てきた。
「お疲れ、ねーたん・・・もう書きあがったの?」
「うん・・・なん・・・とか・・・」
ああ、憔悴しちゃってるな。
椅子を引いて座るように促すと
熱く濃い紅茶を入れてあげる。
「はい、どーぞ」
「ん・・・ありがと、クーくん」
ねーたんは少しやつれた顔で、それでも俺に微笑みかける。
「今回は長かったね」
「うん・・・でも、これで少し時間とれるかな・・・」
「じゃ、今日は美味しいもの作るから
 たくさん食べて、ぐっすり寝て、ね」
「うん・・・そしたら、また・・・遊ぼうね、クーくん♪」
そっか。
もう夏だってのに、ずっと部屋に缶詰だったんだもんな。
仕事も一段落ついたんだし、たまには息抜きさせてあげたいな。
402名無しさん@初回限定:2005/09/17(土) 01:40:45 ID:A7uoUSbY0
あばばば
403普通の人々・2:2005/09/17(土) 01:44:26 ID:Q2ad7jkT0
「ねーたん、いつぐらいまでヒマなの?」
「ん・・・来週には次の連載の打ち合わせがあるから
 今週末まで、かな」
・・・売れっ子はつらいな。
「じゃ、それまでは俺がねーたんを予約。OK?」
「うんっ♪」
うーん、いい笑顔。
さて、ねーたんのためにいろいろプランを立てないとな。
まずは、今夜の夕食を気張るとするか!

夕食後。
ねーたんとのデートプランのため
部屋に戻っていろいろ情報誌とか漁ってみる。
ん・・・こことか手頃だな。
それほど遠出ってわけじゃないけど、街の雰囲気は結構違うし
確か行ったことないはずだから、気分転換にはなるだろう。
ちょっと電話してみるか。
まだ寝てなきゃいいけど・・・
「あ、もしもし、ねーたん?空也だけど。
 早速なんだけど、明日ちょっと出かけない?
 ・・・うん、そう。松笠までだけど」
404普通の人々・3:2005/09/17(土) 01:48:09 ID:Q2ad7jkT0
翌日は快晴。
平日ということもあって、電車はそう混んではいない。
「クーくんは、松笠って結構来るの?」
「んー・・・たまーに、かな。
 この間もちょっと来たんだけどね。
 遊ぶところは結構あるよ」
ちなみに、松笠ではちょっと前に開国祭とかいうイベントがあって
そのときは柊家一同で遊びに行ったんだけど
ちょうどその時はねーたんは締め切りに追われていて
残念ながら行けなかったのだ。
海浜急行に乗り換えて、あっと言う間に松笠に。
駅ビルをちょっとブラブラしているうちにそろそろお昼。
調べておいたカレーハウスに向かう。
ねーたんは辛いもの好きだからね。
確かカレーの街・松笠の開国祭代表店に選ばれたとかで
味には定評がある・・・らしい。
「いらっしゃいませーっ」
小柄なウェイトレスさんが・・・
なぜかくるくる回りながら注文を取りにきた。
片手あげっぱなしだし。
「ご注文はお決まりですかー?」
「俺、海軍カレー大盛り。ねーたんは?」
「・・・」
ん?なにやら壁に貼られたポスターを見つめているが。
「・・・超辛スペシャルカレー、チャレンジ」
「!超辛スペシャル、入りましたー!」
ああ・・・完食すれば無料ってヤツか。
ねーたんの場合、無料に惹かれたわけじゃないだろうけど。
405普通の人々・4:2005/09/17(土) 01:53:13 ID:Q2ad7jkT0
出てきたカレーは・・・見たところそう差はない。
はくはく・・・
ん、美味い!さすが評判の店だけあるな。
ねーたんも美味そうに食べている・・・が、コレ、超辛なんだよな。
ウェイトレスさんが食い入るようにねーたんを見つめている。
なんか悔しそうなんですけど。
「ねーたん、平気?」
こくこく
「思ったほど辛くないのかな?」
ふるふる
「辛いけど、ただ辛くしたんじゃない。丁寧に作られてて、とても美味しい」
「!」
ウェイトレスさんが嬉しそうな顔に。
「・・・クーくんも、食べる?」
「え・・・でも、チャレンジが無効になっちゃうんじゃない?」
「別に、無料だから食べたかったわけじゃないよ。
 こんなに美味しいなら、無料じゃ申し訳ない」
「!テンチョー、テンチョー!」
なぜかウェイトレスさんが厨房に飛び込んで行く。
と思ったら髭面のコックさんと一緒に出てきた。
「Oh!感激デース!
 このカレーの美味しさ、わかってクレル人なかなかイマセーン!」
そんなに美味しいのか。
「じゃあ、チャレンジはダメになっちゃうけど、一口もらおうかな?」
「うん。はい、アーン」
「アーン」
・・・・・・ぐほぁっ!?
「あ、倒れた」
「フツーの人、こうナリマース」
ぐぐ・・・恐るべし・・・ねーたんの味覚・・・
406普通の人々・5:2005/09/17(土) 01:57:35 ID:Q2ad7jkT0
食事が終わったら、名所の一つ、ドブ坂通りへ。
ちょっとお洒落な店が並んでいる。
その中、一軒のジュエリーショップでは
黒髪ロングのスカジャンを着た女の子が
熱心にウィンドゥを見つめている。
・・・隣にいるのが彼氏かな。
あ。彼氏が指輪を買って、女の子に素っ気なく渡している。
なんだか見てて初々しいな。
「・・・」
む。ねーたんの視線が羨ましそうに二人を見ている。
・・・俺も甲斐性見せるか。
「ねーたん、気に入ったのある?」
「ん。このコウモリの」
そういえばコウモリ好きなんだよな・・・
しかし、このゴツイデザインはねーたんの華奢な手には合わないような。
サイズもわりと大きめだし・・・
「クーくんがすると、きっとカッコイイ」
「え、俺?」
「お姉ちゃんが、買ってあげる」
姉の甲斐性を見せられてしまいました。
「俺もねーたんに買ってあげる。どれがいい?」
「ん・・・このペリドットの、かな」
ねーたんが指さしたのは、小さな黄緑色の宝石が輝くシンプルなやつ。
値段は・・・なんとかなるな。
「じゃあ、ちょっと早いけど、誕生日プレゼント」
「あ・・・ありがとう、クーくん」
ねーたんがこぼれるような笑顔で笑う。
うん・・・よかった、喜んでくれて。
407普通の人々・6:2005/09/17(土) 02:03:13 ID:Q2ad7jkT0
その後はビリヤード場に。
ねーたんは初めてなので俺が手取り足取り。
といっても、俺もそんなに上手くはないんだけど。
・・・隣の台のメガネくんが羨ましそうに見てるが、無視。
「おい、お前の番だぞ」
「あ〜あ・・・なんで俺は男二人で玉突いてて・・・」
「イヤなら帰るぞ?どうせ夜のバイトまでの暇つぶしなんだから」
「ああ、ウソウソ、捨てないで」
・・・無視。とにかく無視。
「あ・・・変なところに入っちゃった」
「ああ、これは難しいね・・・
 えーと、こう行ってクッションとって・・・」 
むう、これはファウル覚悟で行くしかないかな?
と思っていると、メガネくんの連れの髪の長い兄ちゃんが
「ちょいと俺に突かせてみない、お兄さん」
「ん?いいけど?」
「こういうときは・・・はっ!」
カツン!かけ声とともに、立てたキューから突き出された玉は
ギュギュギュと回転がかかってカーブしながら余計な玉をよけて進んでいく。
ココン!・・・ゴロゴロ・・・ゴトン!
「おお!見事!」
「いやいや、お粗末さま」
「ちぇ、なんだよお前ばっかいいカッコしやがって」
「今の、すごかったね・・・こうかな?」
「ああ、初心者はマッセーは・・・!」
兄ちゃんが止めるまもなく、真似をしてねーたんが突く。
カツン!ギュギュギュギュ!ココン!・・・ゴロゴロ・・・ゴトン、ゴトン!
「うお!?」「げ」「うわ、やるじゃんお姉さん」
「なるほど。覚えた」
・・・ねーたん、飲み込み早すぎ。
408普通の人々・7:2005/09/17(土) 02:08:39 ID:Q2ad7jkT0
そして夕暮れ。
ロマンチックに松笠公園で海を見ながら過ごすひととき。
女学生らしい二人が仲良さそうに歩いている。
一人はねぇねぇみたいな綺麗なブロンド。
ここも基地のある街だから、外人さんかな。
って、なんかブロンドのほうが相手の胸揉んでるような・・・!?
「ふんふん・・・手は、ああいう風に動く、と」
「何を熱心に観察してますか」
「次回作は、女性同士の恋愛がテーマ」
やれやれ・・・仕事熱心というか。
「そんな風に次の仕事のこと考えられるようなら
 ねーたんも、少しは元気回復したのかな?」
「うん。ありがとう、クーくん」
「どういたしまして。
 ま、近場のどうってことない街だけどね」
「うん・・・でもね。
 普通の人たちが、普通の街で、普通に暮らしてる。
 それだけだけど、すごく元気を貰った気がする」
あんまり普通じゃない人もいた気がするけど・・・
そういうものなのかな。
「もちろん、クーくんにも、元気貰った♪
 これでまた、頑張れるよ」
夕日を浴びて赤く染まったねーたんの顔が笑顔で満ちる。
「・・・俺はねーたんのその笑顔だけで元気になれるよ」
「ん・・・帰ろっか。私たちの街に」
「そうだね・・・」
ありがとう、松笠。疲れたときには、また来るよ。
その時まで、今はさようなら・・・
409Seena ◆Rion/soCys :2005/09/17(土) 02:12:28 ID:Q2ad7jkT0
なごみルート8月5日の出来事。
カニはマナのとこ遊びに行っていないはずかもしれないけどキニシナイ。
ねーたんの誕生日は8月8日。8月の誕生石がペリドット。
象徴する言葉は「夫婦の幸福」だとかw
410名無しさん@初回限定:2005/09/17(土) 02:16:59 ID:YUeAE4LJ0
>>409
GJ!
俺も松笠行きてええええええええ!!
411名無しさん@初回限定:2005/09/17(土) 02:26:16 ID:6KeTCw+90
>>386 >>409
GJ!
すごく面白かったです。
特に後のはねーたん好きの自分にはたまりませんでした。
412名無しさん@初回限定:2005/09/17(土) 02:31:30 ID:2hSlGNHh0
>>409
つよきすキャラの名前が全然出てこないんだけど
ちゃんとクロスオーバーになってるんだよなぁ…
GJです。マジ俺も松笠行きたくなったよ。明日行ってみるかな。
413名無しさん@初回限定:2005/09/17(土) 02:45:39 ID:1Mlx/m0f0
>>409
GJ,久しぶりなナイスねーたんとつよきすキャラのさり気ない登場ぶりがナイスでした。
414名無しさん@初回限定:2005/09/17(土) 05:21:29 ID:aQ/5T+ag0
         _,,.. -─- .、、,_
      ,.‐'"´ : : : : : : :   : ~"‐、
     .,i´  :   /: .-、  : : : : :゙:,
    .i ._: 、、: v: :\:,i´,,_,,itl'_,,ノ、'l,
    i . i`’'`“"'゙t'シ‐冖゙``^  フ ;ツワ
    N!   .<l!′      .,i、.;",l
    モ::      `'      し ゙-;クl]
     '|i、_,,,..-‐'   vヘ,,,,,,.... '1;メ、   何?欲しいのはボクのAAじゃないだと?
     t゙i    -.    __,,,,,zv :|f、.i   難儀だな…
     ヽ1 ^''''''“    ´     ,i、.,ノ'
       ゙:     l        ,ア″
       ヽ.   ヽ       .,iミ
        ヽ、 ,.,.___    / i.
          `:、.ヽ---` .,、′ i、
           `‐、_.,/    1:、
           |       "`ヽ
415噂の占い師6:2005/09/17(土) 06:40:44 ID:ijjp7hBx0
祈   :「どうも胸騒ぎがしてなりませんの。こんなことは初めてですわ。」
レオ  :「・・・」
祈   :「対馬さん、一緒にはいってくださいませんこと?」
レオ  :「あ、はい。俺でよかったらよろこんで。」
噂の占い師のもとに着いた。幸運にも人すくねー!
先生もなんか不安げな様子だし、待っててもこっちが不安になりそうだからちょうどよかった。
しばらくして順番が回ってきた。相変わらず祈先生は胸騒ぎが収まらないみたいだなぁ。
占い師 :「次の方、どうぞ〜。」
呼ばれて、俺と祈先生は占い師がいる部屋へ案内された。
椅子に腰を掛ける。
占い師 :「何を占って差し上げましょうか?」
レオ  :「ん??先生?どうかした?」
祈   :「・・・」
祈先生は何故かボロボロと涙を流していた。
俺はわけがわからずに先生を呼ぶが反応がない。
どうしたってんだ!と思っていると先生は何か言っている。
耳を傾けてよく聞いてみる。
祈   :「・・・やはり・・・こい・・・」
祈   :「いこい・・憩なのですね・・・」
占い師 :「?」
憩・・・憩・・・ん?待てよ?
まさか生き別れたという妹なのでは・・・。
あまりに共通点が多い・・・。俺が占ってもらうときのあの不思議な感覚は・・・。
・・・占い師もいつしか泣いている・・・。
頭から被っている法衣のようなものを脱ぐとその人はまさしくロケットでみた「憩」
その人であった。
憩   :「やはり・・・祈・・・姉さん・・・なのですね・・・」
416噂の占い師7:2005/09/17(土) 06:41:16 ID:ijjp7hBx0
雰囲気が似ている。はっきりいって同じといってもいい。
すっかり涙もとまって先生が囁く。
祈   :「ようやく・・・胸に吹き荒れる風が・・・止まりましたわ・・・」
俺は気を利かせて姉妹の再会を演出をする。
そのとき祈先生に呼び止められた。
祈   :「対馬さん。すぐ行くので外で待っていてくださいな。」
レオ  :「え?でも・・・」
祈   :「わかりましたわね?」
レオ  :「あ、はい・・。」
なんでだろ?う〜ん。
待っているとすぐに祈先生は出てきた。
レオ  :「あれ?もういいんですか?」
祈   :「いいのですわ。」
レオ  :「だって、せっかく再・・」
言葉をさえぎられる。
祈   :「憩は、いままでしっかり生きていましたわ。これからも憩は憩。私は私ですわ〜。」
レオ  :「・・・」
すっかり夜になり、空を見上げれば月明かり。
祈   :「対馬さん。今夜は踊ってくださいらない?」
レオ  :「え?ここで?」
祈   :「いえいえ。キスの授業をしたあの場所で・・・」
レオ  :「喜んで」





なんだかグダグダで申し訳ない。
またROMに戻ります。
無理やり終わらせた。今は反省していない。
417名無しさん@初回限定:2005/09/17(土) 08:48:21 ID:FTjpqTrW0
(\                /)っ
⊂ ヽ    _「:::]      (っノ
  \\   (;;ノI、;;)lァ    // / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
    \ ヽ、_ヽヮ`,ノ  //  <  ガンを飛ばすなごみんのAAお願い!フォ━━━━━━━━━!!!!
     \ ):::V:::::ノ,⌒/     \_____________________
       〈::::::|:::::ヾノ
       |:::::|::::::::/
       /;;;;;|;;;;;;/
       ノ:::::::::::::::)
      / y⌒ヾ/
     ヽ/  /
        ( , /
       |  | \
       |__/\入
       }:::|   ):::ゝ
      ノ:::::)⊂ノ´
     (;;;;;/
418SSD:2005/09/17(土) 10:04:05 ID:0Y71cN+00
連作行きます。
今回は、ちょっとがんばりました。
419*雪の日* 柊家 1/7:2005/09/17(土) 10:06:07 ID:0Y71cN+00
 『うにゃー、5時半だよんっ。起きろモエ!
起きないとひたすらHな言葉を流しt』
 パチン!と瀬芦里姉さんの声の目覚ましをとめる。
 あぅ・・・何だか今日は寒いなぁ。
 まだ十二月に入ったばかりなのに、昨日はニュースで記録的な寒波が
関東にくるとか言ってたっけ。
 パジャマを脱いでジーンズに足を通すと
 「うわ、つ、冷たい。」
 早朝のせいもあるけど、今日は雨戸の向こうが
妙に静かなような気がする。
 いつもならこのくらいの時間なら、
車が通る音とかも聞こえるのに。
 とりあえず、雨戸を開けようと廊下に出ると、
息が白くなり、つま先のほうがひんやりと冷たくなった。
 ガタッ、ガラガラガラ・・・
 「・・・うわぁ・・・綺麗だな・・・」
 庭が一面の雪に覆われていた。
 雪は今もしんしんと降り続いている。
 雪に見とれているとぶるっと体が震えた。
 「あぅ、やっぱり寒いなぁ。」
 雛乃姉さんが起きるまで、後20分ぐらいある。
 一応、布団をもう一枚かけて置いてあげよう。
 ・・・ 
 
 朝食を作っていると、雛乃姉さんが台所までやってきた。
 「あ、雛乃姉さん、おはよう。」
 「うむ、おはよう。」
420*雪の日* 柊家 2/7:2005/09/17(土) 10:10:07 ID:0Y71cN+00
 「もう、ラジオ体操は、終わったの?」
 「うむ、寒くても続けるのが健康の秘訣だからな。
ところで巴よ、我に布団をかけてくれただろう?」
 「あ、うん。寒いかと思って。」
 「やはりお前か。相変わらずやさしいな。飴をやろう。
それにしてもすごい雪よの。
ここでこんなに雪が降るのは、ほんに久しぶりだな。」
 「あは、本当だね。
何だか私、わ、わくわくしてきたよ。」
 「フフフ、お前もまだ子供よな。
では、我は居間で朝食が出来るのを待っているぞ。
精一杯おいしいご飯を作るといいぞ。」
 「あう!出来たら、持っていくね。」
 ・・・
 
 「おはようともねえ。寒くて今まで起きられなかったよ。
ごめんね。まだ何か手伝うことあるかな?」
 少しすると空也も起きて来た。
 もうそろそろ要姉さんを起こさなくてはいけない時間だったので
 「おはよう。ちょっと、火を見ててくれないか?
私、要芽姉さんを起こしてくるよ。」
 ・・・

 要芽姉さんの部屋の戸を開け中に入り、
用意してきたフライパンをすりこ木で叩いて、音を出す。
 ガンガンガン!
 「要芽姉さん、朝だよ。」
 「ん〜、もうあと三時間・・・」
 「ダ、ダメだよ。今日はこの時間に起こしてって
姉さんが言ったんだよ。」
421*雪の日* 柊家 3/7:2005/09/17(土) 10:18:53 ID:0Y71cN+00
 「嫌よ・・・。今日は寒いの。」
 「起きてよ。時間通り起こさなかったら、また姉さん、私に・・・あぅ。」
 「あら、あなたが私を起こさなかったら、
私が何かあなたにするって言うのかしら?」
 がばっと起き上がって、私の顔を見ながらニヤニヤする要芽姉さん。
 「また、お仕置きって言って、・・・その、私の・・・あぅ
・・・む、胸を触る。」
 「フフフ、触っているんじゃなくて、もんでいるのよ。
まあいいわ。今日は起きてあげる。・・・寒い。」
 と言いながらも、どことなくふらふらと部屋を出て行く。
 心配なので、洗面所まで手を引いてあげた。
 ・・・

 今日は皆、仕事や学校があって、朝食も全員そろって食べる。
 皆おいしそうに朝食を食べてくれている。
 「くーや、帰ったら、お姉ちゃんと雪遊びしようね〜。」
 「アンタ、その年になって何言っているの?
雪遊びなんて、子供っぽい事言って。下らない。
大人の女性は、雪を寂しげに見ながら窓辺にたたずむものなのよ。」
 「ツインテールは、友達いないからあんな発想しかできないんだよ〜。」
 「アレは姉貴の僻みなんだね。お姉ちゃん。」
 「流石くーや、飲み込みが早いね〜。」
 「むぅぅ、朝からイラつくわねー。」
 瀬芦里姉さんは早々と朝食を食べ終わると、
コタツから顔だけ出して丸くなっていた。
 ピ〜ンポ〜ン
 「あれ、誰か来たよ。」
 「ああ、おそらくいるかでしょう。
巴、出ておいてくれないかしら?私もすぐに行くわ。」
422*雪の日* 柊家 4/7:2005/09/17(土) 10:21:10 ID:0Y71cN+00
 玄関をあけると、異様に着膨れした秋山さんと、
いつも通りスーツをビシッと決めた摩周さんがいた。
 「巴さん、おはようございますー!」
 「おはようございます。要芽様をお迎えに上がりました。」
 「要芽姉さんなら、いますぐに来ます。
はい、お茶どうぞ。・・・秋山さん、さ、寒がりなんですね。」
 「ありがとうございますー。
そうなんですよ、私、東北の生まれなんですが、
寒いのはダメなんですよねー。」
 ずずっと一口、二口お茶を飲む秋山さんと摩周さん。
 「お待たせ。さ、行くわよ、摩周君、いるか。」
 要芽姉さんがスッと玄関に現れると、
一瞬ビシッとしていた摩周さんの頬が緩んだ気がした。
 「行ってらっしゃい、要芽姉さん。」
 「行ってくるわ。巴、あなたも今日学校なのでしょう?
気をつけて行ってらっしゃいな。」
 ・・・

 雪は夕方になると止んだが、積もった雪は解けずにそのまま残っている。
 神奈川にしてはだいぶ積もったほうだ。
 大学から帰り、家の門を開けると、庭で海と空也が
雪だるまを造っていた。
 それを雨戸と障子戸を開けて、
雛乃姉さんとまると高嶺が雛乃姉さんの部屋から見ている。
 「ほらくーや、ツインだるま〜!」
 「やったね!海お姉ちゃん。
二人で一生懸命がんばった甲斐があった!」
 「くーやー!」
 「お姉ちゃん!」
 ガシッ!っと抱き合う二人を見て、
 「ぜんっっっっぜん似てないじゃないのよ!
って言うか、雪だるまにツインテール付けただけでしょ!」
423*雪の日* 柊家 5/7:2005/09/17(土) 10:22:47 ID:0Y71cN+00
 「そうか?我は特徴をうまく捉えていると思うのだが。」
 「ぎゅぐぎゅるぎゅ〜(俺もひなのんに賛成だぜ)」
 「さっすが雛乃お姉ちゃん!分かってるな〜。
あ、巴お姉ちゃんだ。お帰り〜。」
 「あは、楽しんでいるみたいだな。」
 「巴姉さん!どう思う?この雪だるま。
ぜんぜんアタシには見えないでしょう?」
 「あぅ・・・私は、か、かわいいと思うけどな。」
 「ほらね〜。否定的意見はツインだけだよ〜。
場の空気を読むことを覚えようね〜。」
 「似てるとは巴姉さんは言ってないでしょうが!」
 「ともねえも一緒に遊ぼうよ。」
 「ありがとう。でも、私は夕飯の支度をしなくちゃ。」
 「あっ、そっか。俺もすぐに行くよ。」
 「空也は遊んでいて大丈夫だぞ。お姉ちゃんに任せるんだ。」
 ・・・

 今日の夕飯はチゲ鍋にした。
 寒いからあったまるかと思ったのもあるし、
あらかじめ招待していた歩笑ちゃんや帆波さんも喜ぶかと思ったからだ。
 「「いただきます!」」
 瀬芦里姉さんが辛いのが苦手なので、
トウバンジャンは好きな人が好きなだけ入れるように
辛さは薄めにしておいた。
 「それにしても今日はまだ要芽ちゃんが帰ってきてないんでしょ?
何だか寂しいわね。
歩笑ちゃん、私にもトウバンジャンの瓶とって。」
 「はい、姉さん。」
 「ってもう空じゃないの!」
 歩笑ちゃんの今日の服、かわいいなぁ・・・
 「巴さん、トウバンジャン、まだある?
・・・巴さん?」
424*雪の日* 柊家 6/7:2005/09/17(土) 10:29:42 ID:0Y71cN+00
 「ダメだよ、ともねえがねーたんに見入っちゃって聞こえてない。」
 「だったらアンタが早く取って来い!(ばきぃっ!」
 「ぐはぁ!何で姉貴がキレてんだよぉ!」
 「高嶺お姉ちゃん、いい度胸してるね〜。」
 「お前ら、もそっと静かに食えんのか。
今日の瀬芦里を見習え。静かに食べているではないか。」
 「私はただ、辛いのが苦手だから
誰のも横取りできないだけなんだけどね。」
 今日の夕飯は、要芽姉さんがいないのは寂しいけど、
何だか楽しいな。
 家の外は圧倒的に寒くて静かなのに、中はこんなにあったかで賑やか。
 こう言うのを、幸せって言うのかな?
 「あれ、ともねえどうしたの?泣いてるの?」
 「えっ、あ、い、いや、なんでもないんだ。」
 こんな時が、ずっと続くといいな。

 ・・・
 ガラガラガラ・・・
 「ただいま。」
 「お帰り、最近遅いね。」
 「瀬芦里・・・あなた、その格好疲れないの?
首だけコタツから出して丸くなって。
・・・そうね、年末だから忙しくて。」
 「えっへっへ〜。
実は待ってたんだよ、要芽姉が帰ってくるの。
ほら、これ!(ドン」
 「あら、この間飲みたいって言ってたお酒・・・。」
 「寒い中、買ってきたんだよ。
要芽姉と雪見酒するためにね。
もう皆寝ちゃったし、大いにやろうよ。」
 「フフ、そうね。付き合うわ。」
 ・・・
425*雪の日* 柊家 7/7:2005/09/17(土) 10:30:46 ID:0Y71cN+00
 『うにゃー、5時半だよんっ。起きろモエ!
起きないとひたすらHな言葉を流していくぞー。セッk』
 パチン!と瀬芦里姉さんの声の目覚ましをとめる。
 雨戸を開けると、残り少ない雪は朝日に照らされてきらきらしていたが、
これではお昼前には解けてしまうだろう。
 ちょっと、残念かな。
 ・・・
 昨日出来なかったランニングに行く支度をしていると、
庭のほうからラジオ体操の音が聞こえてきた。
 雛乃姉さんかな?
 靴の紐をぎゅっと縛って、玄関を出る。
 門を出る前に、雛乃姉さんが声をかけてきた。
 「巴、気をつけて行ってくるのだぞ。」
 「うん!」
 門の前の通りに出ると、雪は道の端に少し残っているぐらいだった。
 駆け出しながら、また雪が降ればいいなと思った。
426SSD:2005/09/17(土) 10:31:44 ID:0Y71cN+00
ともねえの目覚まし音は
1のファンブックから。

続けて、
*雪の日* 竜鳴館
行きます。
427*雪の日* 竜鳴館 1/7:2005/09/17(土) 10:43:11 ID:0Y71cN+00
 「おい!レオ!起きろ!」
 「何?乙女さん、まだ早くない?」
 十二月に入ってから、起きるのがますます億劫になってきて、
最近ではいつも乙女さんに起こされている。
 それにしてもなんか今日は妙に寒い。
 「ほら、起きないと痛い目にあうぞ!」
 「わ、分かったよ。・・・ってまだこんな時間じゃん。
いつもより一時間も早いよ。」
 「ふふふ、そんなことを言って、
お前もこれを見たらびっくりするぞ。ほら!」
 シャーっと乙女さんがカーテンを開けると
 「うわっ、眩しい。」
 窓の外が雪で一面、白くなっている。
 隣の蟹沢家の屋根も、向かいの家の屋根も、道路も。
 そういえば記録的な寒波が関東を直撃とか言ってたっけ。
 だからって雪降らなくても、と思う。
 落ち着いて考えれば、雪は寒いし、通学にも支障をきたす。
 もう子供じゃないんだから、綺麗だとは思うがそれほど嬉しくない。
 でも、雪ではしゃぐなんて乙女さんが、ちょっとかわいいなと思った。
 「ほら、早く着替えるんだ。」
 「なんで?」
 「この機会を逃す手は無い。
特別トレーニングをしてやると言っているんだ。」
 ・・・はしゃいでたわけじゃないのね。
 ・・・
428*雪の日* 竜鳴館 2/7:2005/09/17(土) 10:44:41 ID:0Y71cN+00
 「いいかレオ。こう言うロマンチックなシチュエーションのときは、
女の子は特に落ちやすい。
(ギャルゲーで)百戦錬磨の俺が言うんだから間違いないぞ!」
 「うるせー。俺は朝から乙女さんにしごかれて、
もうすでにだるいんだ。
お前の世迷い言を聞く気はないよ。」
 いつもの四人で登校。
 未だに雪はしんしんと降り続いている。
 時折チェーンをつけた車がジャリジャリ音を立てて
通る以外、回りに音はほとんど無い。
 「ケッ、それが親友に言う台詞かよ。」
 「しっかし、これじゃ今日の部活は校内で階段上り降りかな。」
 「陸上部も大変だな。何もこんな日に練習しなくても・・・」
 と言い終わるか終わらないかぐらいに、
後ろから軽い衝撃が頭部を襲ってきた。
 冷たい。
 振り向くと、カニが傘も刺さずにぴょんぴょんはねていた。
 「へっへー!ダッセーレオ!
ま、ボクの投げた剛速球をよけられるわけ無いもんなー!」
 「あのな、後ろからそういう卑怯なマネはめーなの!」
 「ほら、いくら元気だからって傘ぐらい差さないと、
風邪ひくぜ。子蟹ちゃん。」
 「ちぇっ、うるせーな二人とも。
分かったよ。差せばいいんだろ?差せば。」
 ・・・

 授業は何人か先生が雪で遅刻したり来れなかったりした為、
いくつかは自習になった。
 これは思わぬ雪の恵みだった。
 ・・・
429*雪の日* 竜鳴館 3/7:2005/09/17(土) 10:46:02 ID:0Y71cN+00
 今日は生徒会執行部の集まりは無い筈だったのだが、
放課後になると姫が急に招集をかけた。
 十月の生徒会長選挙では、姫以外に立候補者が現れなかったため、
姫は引き続き生徒会長だ。
 「集まったのはこれだけ、か。」
 「スバルと乙女さんは部活だからね。」
 「そういえば、今日祈先生、HRとか来なかったよな?
今もいねぇし、どうしちゃったんだ?
祈先生を一目見るのが俺の楽しみなのにぃ!」
 「祈なら今日は来ねぇぜ!そこで我輩が飛んできたってわけよ。」
 「祈先生はどうしたんだよ?」
 「いいか、よく聞けひよこが。
世の中にはな、科学では説明の付かない不思議もあるって言うものだ。」
 ・・・寒いから出てこないんだな。
 「ところでエリー、何で今日は皆を呼び出したの?」
 「ウフフフ、決まってるじゃないのよっぴー。
せっかく雪が降ってるんだから、雪合戦しましょうよ。」
 「雪合戦って、姫もけっこう子供pp」
 「(ギロリ)」
 「ひぃぃぃぃ!スミマセン!」
 姫ににらまれ、がたがたと震え始めるフカヒレ。
 「何も私も普通の雪合戦しようって言ってるわけじゃないのよ。
本格的な、スポーツとしての雪合戦よ。」
 「・・・あたし、帰ります。」
 竜宮のドアを開けて出て行こうとする椰子。
 「何だココナッツてめー!ボクに負けるのがそんなに怖いのかぁ?
たいしたことねーなー。」
 そういわれた椰子が無言で姫の前まで戻ってくる。
 「なっ、何?なごみん。」
 「早くチーム分けしましょう。あたしは、あの蟹とは別のチームで。」
 ・・・あいつもけっこう単純なのかもしれない。
 ・・・
430*雪の日* 竜鳴館 4/7:2005/09/17(土) 10:57:11 ID:0Y71cN+00
 皆でグラウンドに出る途中、フカヒレが佐藤さんに話しかけている。
 「ねーよっぴー。今からここ二人で抜け出してさ、
銀色の世界の中で二人だけの思い出、作りに行こうよ。
(レオめ、世迷い言とか言いやがって、見てろよ〜。
絶対によっぴー今日中に落としてやる〜!)」
 「えっ、でもこれから皆で雪合戦なんでしょ?」
 「ほら、おっかない事はしないからさ。おいでって。
グフフフフフ・・・」
 ぐいぐいと佐藤さんを無理やり引っ張っていくフカヒレ。
 困ったような目で助けを求められたが、
フカヒレ相手なら全く危険はないだろう。
 ・・・

 グラウンドに出ると、朝ほどの勢いではないが、
いまだ雪は降っていた。
 「今日はどこの部活にもグラウンド使わせてないから、
まだ雪が平らねー・・・ってよっぴーは?」
 姫がようやく佐藤さんの不在に気が付いた。
 が、フカヒレとともに消えたはずの佐藤さんが、
息を切らせながら校門のほうから走ってきた。
 「ごめん、鮫氷君が具合悪いって先に帰るから、校門まで見送ってきたんだ。」
 「そう、なら開いた穴はあのインコにでも入ってもらいましょうか。」
 「オウムだって言ってんだろが。」
 あれ、フカヒレ具合悪くて抜けたのか?
 確か違うよな・・・。
 「とりあえず、始めましょ。
お互いの陣地に、雪で防弾壁を作って、準備が出来たら開始よ。」
 俺、椰子、佐藤さんのチーム、姫、カニ、土永さんのチーム。
431*雪の日* 竜鳴館 5/7:2005/09/17(土) 10:58:57 ID:0Y71cN+00
 開始早々、姫のいる辺りから鉄でも入っているのではと思うぐらい
重そうな雪玉が、こちらの防弾壁を崩していく。
 俺のチームの防弾壁は、姫の雪玉に崩れ去っていく。
 間もなく、俺もは姫の雪玉に、
佐藤さんも土永さんが上空から投下する雪玉に
当たってアウトになってしまった。
 椰子は何とか姫の雪玉を転がりながらよけている。
 しかし、椰子が姫の玉をよけて転がった先に
 「ボクの存在を、忘れてもらっては困るなぁーー!」
とカニの投げた球が直撃。
 3−0で姫チームの圧勝だった。
 「へっへーん!ココナッツ、貴様もたいしたことねーなー。
悔しかったら家帰って、部屋の隅でコロコロクリーナーでも転がしてな!」
 言われた椰子が足元の雪をすくってカニに近づくと、
カニの後ろに回り、背中から制服の中に雪を入れた。
 「うあ!つめてぇ!卑怯だぞテメー!」
 「その雪はあたしなりの勝者に対する敬意です。
おめでとうございます。カニ先輩。
・・・あたしはもう帰ります。」
 すたすたと校門へ歩いていく椰子。
 それを見ながら
 「やれやれ、なごみんも帰っちゃうんじゃ、もう面白くないわね。
私たちも帰りましょっか。よっぴー。」
 「うん、私、凍えそうだよ。
それじゃあ、対馬君、カニっち、またね。」
 「またね、佐藤さん。」
 「ちくしょー、ココナッツ、覚えてろよー。くしゅん!」
 ・・・
432*雪の日* 竜鳴館 6/7:2005/09/17(土) 11:00:10 ID:0Y71cN+00
 アレからスバルがすぐにやってきて、三人で帰ることになった。
 校門を出るときに、脇にあった雪だるまの中から、
帰ったはずのフカヒレの腕が見えてたような気がするが、
アレは何かの間違いだろう。
 このころになると、すでに雪は止んでいた。
 ・・・

 夜は夜とてまた集会。
 今日はカニとスバルと俺だけだ。
 フカヒレは、相当具合が悪いのだろうか。
 くだらない話をしていると、カニがやけにくしゃみを連発する。
 「おいおい、本当に風邪ひいちまったんじゃねぇの?
大丈夫か?だから傘差せっていっただろう。」
 「ちげーよスバル。ココナッツにやられたんだよ。くしゅん。」
 「今日は冷え込むだろうし、早めに寝たほうが・・・」
 ピピピピピピピピ・・・・
 「っと、電話だ・・・ちっ(またバイトか。こんな日に・・・
って、こんな日だからか。)」
 「どうしたんだ?スバル?」
 「わりぃ、オレのダチが呼んでるから、行くわ。」
 「なんだよスバル。ボクの武勇伝聞いていかなくていいのか?」
 「それはまた今度ゆっくり聞かせてくれよ。子蟹ちゃん。」
 スバルはそういうと、窓からバッと消えていった。
433*雪の日* 竜鳴館 7/7:2005/09/17(土) 11:11:08 ID:0Y71cN+00
 「何だかスバル帰ったら、だるくなっちまったー。」
 「何そんなこと言いながら俺のベットにもぐりこんでるんだよ。」
 「もう寝かしちくり。スバルも言ってたろー。
早く寝ろって。ボクに変なことしたら承知しないからな。」
 「大丈夫だ。お前相手には何もする気は無い。」
 「ZZzzz」
 もう寝てしまっている。
 急に室内が静かになる。
 ・・・俺も寝よう。
 今日は何だか疲れた。
 スバルが消えていった窓のカーテンを閉めようと外をふと見ると、
雪がまだ少し残っていた。
 はしゃぐほどの物でもないと思ってたけど、けっこう楽しかったかも。
 雪の日ぐらいは、テンションに身を任せるのもいいか。
 ・・・

 「おい!レオ!起きろ!」
 「何?乙女さん?」
 「何で蟹沢がお前の隣で寝ているんだ!」
 ・・・しまった。
 「いや、こっ、これは・・・」
 「私もお前が何をしようととやかく言う
筋合いは無いというのはわかっている。
しかし婚前の男女が、・・・そのような行為をするのは、
お姉ちゃんとしてどうかと思うぞ。」
 それだけ手短に言うと、ちょっとだけ顔を赤らめた
乙女さんは部屋を出て行ってしまった。
 乙女さんの誤解を解こうとベットから降りる前に、
寝ているカニのおでこを触ってみた。
 よかった。熱は出てない。
 カーテンを開けると、朝日がさんさんと残雪に降り注いでいた。
 しかし、今日はこれから面倒なことになりそうだな。
434SSD:2005/09/17(土) 11:13:11 ID:0Y71cN+00
季節はずれですが、雪が降った同じ日のSSです。
直接的な接点はないけど、空間的な姉しよとつよきすの接点
を感じていただければ幸いです。
なんだかおいらはもう燃え尽きた感がするよ。
パトラッシュ・・・
435名無しさん@初回限定:2005/09/17(土) 11:19:24 ID:zet7OsDT0
GJ
436名無しさん@初回限定:2005/09/17(土) 11:41:41 ID:KapsLAE80

、ハ\     /ハ
か  \/⌒\/  に
)   (・)(・)   (
|  |諸, □  |  | マッタリしてきたぜ!!
|  | ;行.   |  |
\ | .,無'. | /
 ⌒|   常. |⌒
 ノ`      ハ
/       \
⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒      
437名無しさん@初回限定:2005/09/17(土) 11:53:01 ID:8xQ7j9t00
(・∀・)イイヨイイヨー
よっぴー(((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル
438名無しさん@初回限定:2005/09/17(土) 13:19:54 ID:pZG6GMIKO
神・降・臨
439名無しさん@初回限定:2005/09/17(土) 13:50:03 ID:pUX7Zq+S0
GOOOOD VEEERRYY GOOOOD JOB!
440名無しさん@初回限定:2005/09/17(土) 15:09:45 ID:5nbCF/ct0
28氏の続きはまだかのぅ
441史上最大の決戦:2005/09/17(土) 15:56:19 ID:p4HZpa2o0
某月某日・横浜スタジアム。神奈川県女子草野球トーナメント・決勝戦。その直前。

1塁側ベンチ裏・ロッカールーム。
空也「しかし・・・まさかここまで来られるとは思わなかったなぁ」
高嶺「最初はシャレのつもりで応募したのにねー」
雛乃「うむ。だが、やるからには全力を尽くそうぞ。
 それが対戦相手への礼儀でもある」
いるか「そうですね、それがチームヒイラギの心意気ですよっ」
帆波「・・・ねえ、今まで黙ってたけど
 私と歩笑ちゃんもいるのに、なんでチームヒイラギなのよぅ?」
要芽「あなた達は戦力にならないからでしょ?」
瀬芦里「にゃははは、ま、アタシともえがいれば
 どんな相手だってイチコロだよん♪」
巴「あう・・・で、でも相手も決勝に残ってるんだから・・・」
歩笑「巴さんに、期待・・・(ぽっ)」
海「そういえば、相手チームってどんなチームだっけ?」

同時刻・3塁側ベンチ裏・ロッカールーム
レオ「とうとう決勝か・・・部活でもないのにここまでくるとは」
エリカ「あら、私がいるんだから当然の結果でしょ?」
豆花「2ーCと生徒会混合チームで、ヨクここまでがんばタネ」
真名「なんや一人関係ないん混じっとるけどな」
西崎「くー・・・」
乙女「こらこら、チームメイトを仲間外れはよくないぞ。
 しかし・・・メンバーの選抜基準がよくわからんな」
カニ「なんか、立ち絵があるキャラ限定らしいぜ?」
よっぴー「そ、そんな身も蓋もない・・・」
祈「皆さん、館長から『やるからには勝て!』と厳命がきてますわ。
 せいぜい頑張ってくださいなー」
なごみ「・・・相手がどんなチームでも・・・潰す」

・・・今まさに、史上最大の決戦が始まろうとしていた!
442Seena ◆Rion/soCys :2005/09/17(土) 15:58:56 ID:p4HZpa2o0
なんとなく思いついて出だしだけ書いてみた。
続きは書かない。面倒だから。脳内で妄想してほしい。リレー執筆可。
投げっぱなしでも反省はしない。仕事中だし。
443名無しさん@初回限定:2005/09/17(土) 16:27:01 ID:Kv63kVpe0
>>442
だから仕事中にSS書くってどうよ?w
おもしろそうなんだから続き書いてくださいよ。仕事終わったらw
444史上最大の決戦 2/4:2005/09/17(土) 17:19:01 ID:0Y71cN+00
 「モエ、クーヤ、試合始まるまでまだ時間あるし、
ちょっと体慣らしておこうよ。」
 「えっ、私?」
 「三人で、キャッチボール?」
 「違うよ。第一、私の球取れるの、
モエしかいないでしょ?
クーヤはバッティング練習!」
 「ほっ。試合開始前から腕壊すことになるのかと思ったよ。
(それにしても相手チームも、美人が多いな。
何人か性格きつそうなのがいるけど、
だがそれがいい。)」
 ・・・

 同時刻・三塁側ベンチ前
 「乙女センパイには、私の球受けてもらおうかしら。」
 「承知した。他の者達はどうする?」
 「そうね・・・考えるの面倒だから、適当に体動かしておいて。
ま、私がいれば間違いはないけど。」
 「(向こうのチーム、なんかいろいろな意味で濃いな。
うわ、あの金髪の人の球、見えないし!
それにしても、向こうもなかなかの美人ぞろいだな。)」
 「おい!レオ!」
 「なんだよフカヒレ。選手じゃない人間はベンチまで来ちゃいけないんだぞ。」
 「そんな細かいことはこの際、どうでもいいさ。
俺はお前を親友と見込んで、頼みがある。」
 「なんだ?」
 「向こうのチームの女の子達と仲良くなって、
彼女達の汗の染みたシャツをもらt、うわ!何をするやめr・・・」
 「警備員に連れて行かれたか。哀れな奴。」
 「ほら!そこ、対馬君!
ぼさぼさしてる暇があったら、私の投げる球でも打ってみなさいよ!」
 「は〜い!」
445史上最大の決戦 3/4:2005/09/17(土) 17:20:39 ID:0Y71cN+00
 一塁側ベンチ前
 「クーヤ!投げるよ〜。」
 「(それにしても本当に・・・あの黒髪の女の子なんかよさそうだな。
でも、ショートカットの子も捨てがたい・・・)」
 「よそ見してる。ま、いいか。行くよ〜!それっ!」
 ブオッ!
 ゴスッ! 

 三塁側ベンチ側
 「あれ、なんか相手チームのほうが騒がしいわね。」
 「どうやら、練習中に負傷者が出たようだな。
大方、余所見でもしていて飛んでくる球に気が付かなかったんだろう。」
 「相手チームも大変だね。
(っていうか、今立ち上がった相手チームのキャッチャー、でけぇ!
・・・ついでに胸もでかそうだ。)」
 「対馬君!あぶな・・・」

 一塁側ベンチ前
 「く〜や〜!大丈夫?」
 「あぅ、ダメだ、完全に気絶してる。」
 「いや〜、ごめんごめん。
相手チームのほうばっかり見てて腹が立ったからさ、つい。」
 「私、クー君に付いて病院いってきます。」
 「私もいくよ〜。」
 「ちょっと待ちなさい。二人も付いていったら、人数が・・・」
 「と言うか要芽よ、もうすでに帆波が居らぬぞ。」
 ”明日がんばるから、今日は帰るわね。チャオ☆”
 「・・・」
 「何だか戦意喪失ね〜。」
 ・・・
446史上最大の決戦 4/4:2005/09/17(土) 17:21:21 ID:0Y71cN+00
 三塁側ベンチ前
 「姫!何でレオの顔めがけて投げたんだ!?」
 「ぬかったわ、まさかよけられないとは・・・
いやー、対馬君の反射神経を試すテストだったんだけど、ダメだったようね。
他の人に代わってもらいましょう。」
 「そんなことを言っても姫、もう登録選手の交代は認められてないんだぞ。」
 「・・・戦術的退却!」
 「あっ、姫!」
 「対馬君、大丈夫?鉄先輩、私、津島君に付いて病院行って来ます。」
 「あらあら、そういう事なら私も付いていきますわ〜。」
 「えっ、なんでやー?何で先生まで付いて行くん?」
 「人数が足りなくてゲームにならないんなら、あたし帰ります。」
 「なんだよ、ココナッツまで帰るのかよ。
何だかボクも皆いなくなるならなーって思うよ。」
 「相手側も戦意喪失みたいですわね〜。
これは延期か、あるいは中止、何てこともありえますわね〜。」
 ・・・

 球場、入出口
 「もう二度と来るんじゃない!」
 ドサッ
 「あ痛ぁ!ちくしょー、もう来ねぇよ!バーカ。
畜生、絶対幸せになってやるー!」
 「おっ、ここだな、空也や帆波さんたちが野球やるって言うのは。
・・・あんたも野球見にきたのか?」
 「うるせー。たった今、追い出されたんだよ。
・・・でも、なんかあんたとは他人と言う気がしないな。」
 「偶然だな。俺もそんな風に感じていたところさ。
俺は団長。言っておくが、かぶってないぞ。」
 「俺はシャーク鮫氷。あんたとは仲良くなれそうだぜ。」
 選手達が戦意を喪失しているとき、
球場の外では奇妙な友情が生まれた。
447SSD:2005/09/17(土) 17:27:48 ID:0Y71cN+00
即興であっさりめに仕上げて見ました。
後先考えずに書いた。
今も反省しているかどうか怪しい。
448SSD:2005/09/17(土) 17:39:27 ID:0Y71cN+00
一箇所、対馬君を津島君と間違えた。
ひどく後悔しているorz
449名無しさん@初回限定:2005/09/17(土) 21:46:32 ID:zUCrWEto0
「女子」草野球なのに最初から空也もレオも選手で出ている件についてw
450名無しさん@初回限定:2005/09/17(土) 21:50:33 ID:y4jUI3Nl0
>>449
その2人なら化ければなんとかなりそうとか思っちゃったじゃないかな件についてw
451Seena ◆Rion/soCys :2005/09/17(土) 22:07:13 ID:z6QxAlN70
実を言えば妄想していたのは

白熱する試合中、両チームとも負傷で1名退場。
(一応最低の9人を女子で揃えてあったのよ)
急遽いやがる空也&レオに女装させて試合に出させる。
ちなみに出場名は「柊 空(そら)」と「対馬 レオナ」w
クライマックスでは二人のクロスプレー。見つめ合って芽生える衝撃の恋。
果たしてこの恋、アウトかセーフかって・・・

いうのだったんですけどわ。
いや、書きませんけどね。
452名無しさん@初回限定:2005/09/17(土) 22:13:26 ID:ULaEuPcx0
一塁側ベンチ前
???「巴ちゃん、どうかしたの?」
巴「…あっ…透子さん、く、空也が…」
要芽「それと、バカ女が逃げ出したのよ」
透子「あらあら、いいわ、私が出てあげるわよ」
巴「す、すいません…透子さん」
透子「こういうときのために私も登録しておいたんでしょう?」
巴「あ…あぅ…」
透子「だから、そんな顔しないの。OK?
   あら?相手チーム…まあ、いいわ面白そうだから」
スタンドから
慶一郎「要芽様、どうかしたのですか?」
要芽「あら?摩周君、問題ないわ」

三塁側ベンチ前
西崎「あれ・・・つきしろ・・・せんせい・・・?」
祈「負けられませんわ」
突然、祈先生の戦意が復活、いや、燃え上がっていた。
エリカ「あれは、摩周財閥の、くー、負けられねぇ」
祈先生に続いて、姫の戦意も復活した。
453名無しさん@初回限定:2005/09/17(土) 22:14:03 ID:ULaEuPcx0
続けられるようにしてみた。
勿論、反省はしない。
454名無しさん@初回限定:2005/09/17(土) 22:29:21 ID:ULaEuPcx0
>>446
無粋なツッコミだが
>・・・でも、なんかあんたとは他人と言う気がしないな。」
> 「偶然だな。俺もそんな風に感じていたところさ。
>俺は団長。言っておくが、かぶってないぞ。」

ここは、
・・・でも、なんかあんたとは他人と言う気がしないな。
つーか、微妙にキャラかぶってね?」
「かぶってねぇ!!」
じゃないか?
455名無しさん@初回限定:2005/09/17(土) 23:07:25 ID:6KeTCw+90
野球か…立ち絵のある女性キャラでいいなら
のどかさん参戦も面白そうですね。
456名無しさん@初回限定:2005/09/17(土) 23:13:10 ID:ijjp7hBx0
>>454

ティンコの皮と思った俺ガイル
457名無しさん@初回限定:2005/09/17(土) 23:56:59 ID:ppxH63uhO
エロいの頼むわ
458いつもロムってた人:2005/09/18(日) 00:07:12 ID:GElt9YUB0
予想基本オーダー

チームヒイラギ

1.投 柊 瀬芦里
2.遊 柊 海
3.一 柊 要芽
4.捕 柊 巴
5.三 柊 高嶺
6.右 秋山 衣瑠香
7.中 犬神 帆波
8.二 犬神 歩笑
9.左 柊 雛乃
控え:月白 透子 柊 空也(女装)

チームドラゴンボイス

1.二 浦賀 真名
2.中 西崎 紀子 
3.投 霧夜 エリカ
4.捕 鉄 乙女
5.右 椰子 なごみ
6.三 楊 豆花
7.左 佐藤 良美
8.遊 蟹沢 きぬ
9.一 大江山 祈
控え:のどか 対馬 レオ (女装)
459名無しさん@初回限定:2005/09/18(日) 00:25:09 ID:VgIj2TCX0
ひなのんは監督に決まってるだろう!
460保管庫の中の人:2005/09/18(日) 00:42:22 ID:q6R+YEEJ0
>>458
ちょwwwやめてwww
またパワプロでチーム作成したくなるwww
461名無しさん@初回限定:2005/09/18(日) 01:14:48 ID:PlkRUNKo0
月白 透子は実はどっちのチームにも出る権利がある助っ人プレイヤーなのさ。
462名無しさん@初回限定:2005/09/18(日) 01:59:55 ID:NHE3Bs1B0
じゃー透子先生は審判かなぁ
解説はフカヒレ&団長のダメ漢コンビで
途中でフカフィレが解説のセリフに他エロゲの小ネタ仕込んで
怪訝な顔をする団長の横でイエヤスと熱く握手したりするの
463名無しさん@初回限定:2005/09/18(日) 02:16:02 ID:ELOPLBON0
チームヒイラギ、同じ姓ばっかりで、なんか韓国プロ野球みたいですな。
464名無しさん@初回限定:2005/09/18(日) 02:32:43 ID:rpov+0CK0
>>451
>果たしてこの恋、アウトかセーフかって・・・

スバル「アウトに決まってんだろ!」
フカヒレ「何怒ってんだよ」
465名無しさん@初回限定:2005/09/18(日) 02:43:42 ID:tiNKcJfH0
「掟だから…」
「社会通念だろ」吹いた
466名無しさん@初回限定:2005/09/18(日) 03:18:45 ID:EXe7s7Kk0
ひなのんと祈ちゃんを監督に昇格すると主人公が入れるな
467名無しさん@初回限定:2005/09/18(日) 03:37:23 ID:oy35sxdY0
みんな、AA職人さんに感謝だ。
http://aa5.2ch.net/test/read.cgi/aasaloon/1125763128/415


    _,..-―-.、                    \<>ヽ、
  ,..:'´.:.:.:.:.-.、|}:`≡=、               ヽ.<>ヽ
. /.:.:.:.:.:.:.:.、:`ヽ、.:rミミ/`7ー-.、__       `、<>ヽ
イ.:.|.:.:l.:.:ヽ、ヽ,坏j:|,ルヘ. /::::::紀:/ /`i         `、<>ヽ
.|l:.l.:.:.:\:.:.`メ゚‐' l:|::l | ∨::風::::/ / ̄ `ー-- 、    `、<>ヽ
八:ヾ..:.:代! ヽ _ リ::}|へ、::::::{. {__     `丶、_`、<>ヽ-、
  ヽト、.:j`:ーr-´-任lノ    `‐┼し'′ `>、____/_ヾニツ /
   jヘヽト、ミ`ヽノL/      `ー-ァ'´::::::::::::::::::::::;::-‐'´.:`ヽ__,仆、
     ヾY ニニhヘ|::|::.  ノ  _,. -‐'ニ二二二_ <. .:.:.:.:.:.:.:.:ト、)ニ彳
       | ニニ}ノ !::|`"´  ,'´          `ヽヽ. :.:.:.:.:.:| ヽ.三ヽ
      ヽ ̄フ |:::|  、 |          ,. ‐' ´ ̄`丶、.:ノ   ヽ三ヽ
.       `、 ∨l/|ーrヘ、ヽ、_        /        `>'´ ̄`ヽ. ヽ
          !  |::::::lー′ ヽ_ム`ヽ、   /         /\    ヾ`゙丶、_
        l  !/j      \:::::\ !          /  /`ヽ.   \:::::::`丶、
         ヽ、_ノ          ト、:::::`Tー--- 、,  /  /     l     ヽ:::::::::....
                    |::|::ヽノ       `ヾ、/    /     ヽ::::::.::.:..
                   |::|:::∧        ヽ、 /       `;:::::.::....
                        |:厂.:.:`、           ヾ´            }::::::....
                       ` ̄ ̄´ヽ.         |            ,'::::::::....
                          \         !         ノ:::::::::::....
468名無しさん@初回限定:2005/09/18(日) 03:50:04 ID:3PjzgyMz0
言っちゃあ悪いが、ちょっとショボいな
469名無しさん@初回限定:2005/09/18(日) 10:01:28 ID:QjPQ334U0
つか、どう見てもチームヒイラギの圧勝だよな・・
ねぇねぇと要姉とねぇやとともねぇが全員エースで4番みたいなもんでちょっと人間離れしてるし
海お姉ちゃんがバットとスパイク改造しそうだし、姉貴が超作戦思いつきそうだし

ひなのんがストライクゾーン無いし
470名無しさん@初回限定:2005/09/18(日) 10:19:15 ID:1Qu71rE60
>>469
ともねえだって運動神経いいし、それに引き換えチームドラゴンボイス は人間離れしてるのって、乙女さんと姫だけだしな
471名無しさん@初回限定:2005/09/18(日) 10:20:28 ID:rpov+0CK0
作品別の方から来たぜ

      _,__..-==;;;;ミ;;,,_,;;ュ、_
  _,,;;=コ^-    ‐´´  ´ ~'''-ミ、
   ,/             `.λ;ヽ、
 ,/            ,,_-ヘ゛,  ヽ、
.,/    ,i    、  、 ;;_ゞ     ヾ,'
..7 il   l   1 ,} r〉ゞヘ,ヾ│     i
.;|イ:|!l| ハ|、 i N i1ヘ ゞ i|i .ヘ ´   __ .i.|
.`| | !i.| ヽハ.! ((ヽ((( N(.ヽ、  (ンヘ ii  >>
 1!`│ 1, W、ヾ,「ン,-ェ‐ュ=、^n .ソ彳!| 
. ‖ `i  トゞイ.ュ,ヽヘ   ~   .| ! |ン'/
  `lゝ.,、ヘ`´ ,`ヾ      .|.!. ~ .|
    ^1.ヘヽ. 丶       |!,!,、,/,i;;、_
     ' ゙l1 .\  --‐''  /|.! | ヾノ ーニュ,,
       li.、 i ヽ,   / ,!!! |′7/ヽ ,__ヾミェ,,
       ヾ;、.!, `ンソ~ヘ,  /ii. | //  ,/ ,__ゞ、))ゝ
        !!! ト'~ / / .|i) ,fl〃 //  ,/  /   ~~~ヾ、、
      ,,='' .トi)|ヽ/ / ;;,,|.! ノレ‐ソ/‐'''/  ./        ヾ、
     ,/   ゞ, / /_ `'.' Y〃__/  〈         `

スバル省エネバージョン
472名無しさん@初回限定:2005/09/18(日) 10:30:58 ID:GCf3iJHz0
くーや「よーしいけぇ四番の人ーー!」
ひなのん「まかせろ!」
みんな「「(ひなのねえさん・・・・)<ガビーン>」」
姫「ふふふふ、お嬢ちゃん威勢だけはいいようね。でもこれは真剣勝負・・・・小さいからって容赦はしないわ!どおりゃぁーー!」
ひなのん「・・・・・ふふ、我をみくびってもらっては困るな(ビカッ)」
みんな「なにぃーーー!?」
カキーーーーーン  スポッ
姫「・・・・・・(うそ?)」
空也「ホームランだぁー!(打つ瞬間みらくるになってた気がしたけど)」
ねぇねぇ「さっすがひなのん!(反則かもしれないけど後が怖いし・・・)」
姉貴「雛乃姉さんさいこー!(とりあえず黙っていよう)」




なんでマサルさんになってんだ俺は。。。。orz
473名無しさん@初回限定:2005/09/18(日) 10:36:42 ID:QjPQ334U0
>>472
むしろくーやの打順で影でこっそりともねぇがジガ化の方がありそうだ

つかひなのんはやはりストライクゾーンが無い方向で
474名無しさん@初回限定:2005/09/18(日) 10:54:04 ID:kpucqUkd0
ストライクゾーンが無いというのでアールの幽霊を思い出した俺がいる。
475R・田中一郎:2005/09/18(日) 11:03:31 ID:ELOPLBON0
やあ、幽霊の人ではありませんか。

むむ、これが噂に名高いスレ違いというものですね。奥が深い。
476名無しさん@初回限定:2005/09/18(日) 12:15:17 ID:mDMmXgOO0
乙女さんが本気で投げたらねぇねぇと本気ともねえしか打てそうにないけど
問題は乙女さんの弾をとれる人材がないよな……
477名無しさん@初回限定:2005/09/18(日) 12:34:40 ID:RDk0KrJK0
ここでパワプロで姉しよ&つよきす作成済の漏れが来ましたよ
因みにオーダー

チームヒイラギ

1 遊 柊  海
2 二 柊雛乃
3 捕 柊  巴
4 一 柊要芽
5 投 瀬芦里
6 三 犬神帆
7 左 柊高嶺
8 中 犬神歩
9 右 秋  山

控え 月白(投) 柊空也(三)


チームドラゴンボイス

1 中  浦  賀
2 遊  西  崎 
3 投  霧  夜
4 捕   鉄
5 一  なごみ
6 三   楊
7 左  佐藤良
8 二  蟹  沢
9 右  大江山

控え のどか(一) 対馬(二)
478名無しさん@初回限定:2005/09/18(日) 20:22:29 ID:Z09Fe6QOO
きゃんでぃそふとキャラ水泳大会(ポロリもあるよ※館長の)

…ついやってしまった。
今も反省してない。
479名無しさん@初回限定:2005/09/18(日) 22:03:32 ID:i8gqtUz40
よし、つよきすSS投下します
480きぬの記憶喪失物語・1:2005/09/18(日) 22:07:21 ID:i8gqtUz40
きぬが俺の部屋で寝ている。
そのこと自体はまぁ、よくあることだ。
まぢまぢと寝顔を見る。
・・・可愛いなぁ(←馬鹿)
いつもなら、ちょこっとイタズラした後に起こすのだが・・・
うん、そうだな。今回は王子様チックに俺のお姫様を起こしてみよう(←阿呆)

「きぬ・・・きぬ・・・・・」
がさごそ←寄り添うようにベッドに寝るレオ
「・・・ん・・・っ・・・ん〜・・・・・」

何でだ。
何でこんなに色っぽいんだ。
ちっくしょ、何か可愛すぎるから思いっきり甘い声で起こしちゃる!

「きぬ・・・聞こえるか・・・?」
「う・・・〜ん・・・ん?!」←起きた。
「お前にずっと、フォーリンラブなんだぜ・・・?」←気付かないフリ
「え、え?え??」
「好き・・・いや、愛してる・・・本気でだ」
「え、あの、ちょ?!」
「早くおきろよ・・・キス、しちまうぜ?」

「い――――いやぁぁぁあああああ!?」

バチーン!!

「いっ・・・!き、きぬ!?一体どうし――」
「だ、誰よアナタ!?出てって!出てって!!」
「いや出てけってお前」
「誰か!誰か助けて!!変質者、変質者がぁ!!」
「ちょ、待ってくれよぉぉぉ!!?」
481きぬの記憶喪失物語・2:2005/09/18(日) 22:11:19 ID:i8gqtUz40
3時間後。PM4時。

姫「しっかし、記憶喪失とはねー」
あれから。
とにかくきぬを落ち着かせるのに一苦労した。
俺の事を信用してもらうために生徒会の面々(姫・佐藤さん・祈先生)に招集をかけ、
みんなで必死にきぬを説得していのだ(警察に電話しようとしてた)
何故こういう自体に陥ったかは、あっさりと結論がでた。

―――記憶喪失。

蟹「なるほど。わたしは対馬さん、アナタの恋人なんですね?」
一人称も変わってるし。わたし、わたしてオイ。
・・・・・・イイカモ。
蟹「ニヤニヤしないで下さい気持ち悪い。それに何が、いいかも、ですか」
あ、声に出してたか。
482きぬの記憶喪失物語・3:2005/09/18(日) 22:12:17 ID:i8gqtUz40
良「ええーとあの!カニっちお腹空いてない?お昼から何も食べてないでしょ?」
微妙な空気を変える為か、佐藤さんが言った。
蟹「・・・はぁ、まあ」
姫「あーそれじゃ、よっぴー、昼食・・・じゃないわねもう。
夕食用意してあげてよ。今日は皆で夕飯ね」
良「うん!それじゃあ対馬君、台所借りるね」
レ「あ、うん。お願いします」
かしこまってしまう俺。
蟹「あ、手伝います」
良「え?だ、大丈夫だよ、私一人でも」
蟹「そういう訳にもいきません。お医者様の手配をしてくれた上に夕飯まで
ただで御相伴になるのは、わたしとしても立つ瀬がありませんから」
そういって服の袖をまくり、
蟹「大丈夫です。料理には自信があります」
自信満々のきぬ。ちょっととまどう佐藤さん。
姫「あーはいはい。それじゃカニっち、よっぴーば手伝ってね」
そういってから、姫と佐藤さんは、

多少の味の崩れは許す。がんばれよっぴー
そんなの無理だよエリーぃ・・・

無言のアイコンタクトを交わしていた。
きぬは料理が下手なのだ・・・。
483きぬの記憶喪失物語・4:2005/09/18(日) 22:15:48 ID:i8gqtUz40
夕食。
蟹「グラタンです」
きぬが、サッ、サッ、と皿を並べていく。
姫「ぐらたん・・・。私、熱いもの駄目なのよね〜」
蟹「はい。佐藤さんがそう言ってましたので、霧夜さん用に
冷ましたグラタンを」
冷めても美味しいですよ、と付け加えて、姫の席に程よく冷めたグラタンを置く。
姫「あら気が利く。ありがとうカニっち」
蟹「いえ」

椰「・・・先輩。素朴な疑問が一つ」
レ「みなまで言うな。俺だってどうしたらいいかわからないんだ」
未知なる生物を発見したかのように指をプルプル震わせる椰子(←合流した)
ちょっと複雑な気分になるオレ。

良「うぅ、私の出番、ほとんど無かったよぉ」
蟹「ですが、佐藤さんがいなかったらもっと時間かかってました」
祈「美味、ですわね。このミートソースお手製ですね?」(←さっき寝てた
蟹「はい。短時間で作ったんですけど、自信作です」
乙「トマトとナスのグラタンか。・・・ん、中々いけるな」
蟹「ありがとうございます鉄先輩」

椰「先輩・・・ここは何ていう空間ですか」
レ「椰子・・・これはヴァーチャルじゃない。現実、リアルなんだ・・・」
椰「そんな馬鹿な」

乙「おい二人とも、そんな隅でなにをこそこそ話している」
レ「あ、はい、すいません」
何故か卑屈になる俺。
484きぬの記憶喪失物語・5:2005/09/18(日) 22:16:40 ID:i8gqtUz40
30分後。
フカヒレ「おーッス!カニの馬鹿が記憶喪失になったんだって?」
夕食時の我が居間に、馬鹿が一人やってきた。
蟹「・・・? この方は?」
フカヒレ「なんだ本当に忘れたのか?俺だよ俺。鮫氷新一、
人は俺をシャークと呼ぶ!!」
蟹「シャーク、さん」
レ「きぬ、きぬ。フカヒレでいいんだよこんなの」
きぬがシャークと呼ぶことに軽く嫉妬する俺。
蟹「フカヒレさん・・・?」
レ「さんもいいから」
蟹「えぇ、っと。蟹沢きぬです。よろしくお願いします」
そういって幼なじみのフカヒレにペコリと頭を下げるきぬ。
フカヒレ「ぅえ?あー、その、ど、どうも」
同じく、ぺこりと頭を下げるフカヒレ・・・ってなんで顔が赤い!?

フカヒレ(やべぇ・・・なんか萌えだ)

レ「萌えんなよ人の彼女にぃぃぃ!!!」
ぶうぅぅぅん!!!(←回し蹴り)
フカヒレ「ちょっとまて人の心読むなぶぎゃぁぁぁぁぁ!!??」
485きぬの記憶喪失物語・6:2005/09/18(日) 22:17:57 ID:i8gqtUz40
姫(で、対馬君。アナタはどっちが好きなの)
俺にだけ聞こえるように、姫は囁く。
レ(どっちって?)
姫(もう、察し悪いわね。カニっちよ!)
にやにやとしながら、
姫(前のカニっちと今のカニっち、どっちがいいの)
レ(ちょ、変なこと言わないでくれよ)
姫(ふ〜ん。ま、いいけどさ。それよりも、注意したほうがいいかもよ?)
レ(・・・?何にさ)
姫(ほら、カニっち、記憶なくしたせいかどうかわからないけどさ、
かなり可愛くなってるでしょ)
レ(何を言う。きぬはいつでも可愛いぞ)
姫(はいはいクマクマ。ってそうじゃなくて!ほら何て言うの?
前までのはちょっとマニアよりのボクっ娘だったでしょ?
それが今じゃ正統派の美少女。どうよコレ?)
レ(どうよって。まぁ、鼻高高?)
姫(ちょっと忘れたの?カニっち、記憶ないのよ?)
レ(・・・・・・あ)
姫(馬鹿ねぇ。アナタへの想いも忘れた今、カニっち完全にフリーダムなのよ)
レ(ははは何を馬鹿な)
姫(言ってみれば今の対馬君は一方通行の恋でしょう?
だってカニっち記憶喪失だし。対馬君への想いを忘れてるから別の誰かに
恋をすることもあるでしょうね)
レ(・・・・・・そんな馬鹿な!)
姫(そうそうそんな馬鹿ななの。対馬君がカニっちのオトコで居続けたいなら
今≠フカニっちのハートもGETしなきゃね)

どうしようどうしようどうし(ry
待ってろよきぬ!俺の萌える愛で、お前の記憶を必ず戻してみせる!!

第一部、完
486名無しさん@初回限定:2005/09/18(日) 22:23:38 ID:i8gqtUz40
永遠に始まらない第二部になりそう・・・
487名無しさん@初回限定:2005/09/18(日) 23:10:28 ID:OMAA03Kn0
GJ!
もし続かなかったら俺も記憶喪失になってしまうかも
488名無しさん@初回限定:2005/09/18(日) 23:28:09 ID:57Dn3Wz30
いやいや、そんなスラム(ryみたいな事言わないで
楽しみにしてますよ。ともあれ GJ!
489名無しさん@初回限定:2005/09/18(日) 23:32:45 ID:RDk0KrJK0
―――だが、きぬの記憶が戻る事は無かった。翌日登校した際に
      きぬが見入った男、伊達スバルにウソの様にボロ負けした――――



スラ●ン読みすぎですかそうですか。
490名無しさん@初回限定:2005/09/18(日) 23:49:18 ID:PO5CSFrT0
安西先生、28氏の続きが読みたいです…orz
491名無しさん@初回限定:2005/09/18(日) 23:49:21 ID:jJw4kSkC0
構成はあるが、文才が無い俺は後半年ROMしてます
492名無しさん@初回限定:2005/09/18(日) 23:53:23 ID:pH9jhcA40
>>491
ほとばしる、想い溢れる構成をここに書けば、誰かが書いてくれるかもよ
493名無しさん@初回限定:2005/09/19(月) 00:51:28 ID:AoCw71cE0
ちょっと投下させてもらいますね。
494劇団2-C 役を決めよう1:2005/09/19(月) 00:52:09 ID:AoCw71cE0
2-Cの竜鳴祭の出し物は演劇『シンデレラ』に決定していたが、
役はまだ決定していなかった。

「今日のHRは、竜鳴祭の演劇の役を決めようと思います。
 ちょっと、みんなー静かにしてよー。」
「・・・。」
クラス委員のよっぴーが注意すると、いつもなら騒いだままなのに、今日は静かになった。
お祭り関係の時だけは、静かになる2-Cだった。

「豆花さんの台本が出来たので、それに基づいて役を黒板に書いていくから、
 足りない役とか有ったら言ってね。」
留学生なのに、現代文が得意な豆花が、絵本を参考に脚本を書いた。
よっぴーが台本を見ながら、シンデレラ・王子・継母・姉・魔女・王子の部下
と役名を書いていった。

「よっぴー、シンデレラの馬車を引っ張る馬が要るんじゃないの?」
「姫、馬なんて要るのか?」
「馬車のセット引っ張る馬役が必要じゃない?」
「馬もセットにするとか。」
「それだと、舞台袖から引っ張る時、重くなるし大変じゃない?安全性も低くなりそうだし。」
姫の言い分に、クラスがある程度納得し、役に馬が追加された。
「馬なんて、なったら悲惨だな。」
「ウチら女子には関係ないな、馬車引っ張るチカラないさかい。」
「マナならチカラあるから、平気ネ。」
495劇団2-C 役を決めよう2:2005/09/19(月) 00:53:25 ID:AoCw71cE0
「しかし、どうやって役を決めるんだ。スゲー揉めそうじゃね。」
「伊達さんの言うように、揉めそうですから、ここは投票にしてはいかがでしょう。」
「名前だけ書くと、後でごちゃごちゃ言いそうなジャリが居るから、
 理由も書くといいだろうな。」
「と土永さんが仰ってますわ。」
「まぁ投票しても主役はボクに決まりだろうけど。」
「・・・・・・。」
「おい!おめーら、なんで黙るんだよ!」
よっぴーが黙って投票用紙を配り出した。

「みんな投票用紙は行き渡った?」
「あのー、よっぴー、私の投票用紙が無いんですが。」
「えっ。先生も投票するんですか。」
「私も2-Cの一員ですので。」
「は、はぁ・・・。」
よっぴーは祈先生にも投票用紙を渡した。

「我輩の投票用紙も無いぞ。」
「鳥に投票用紙は要らないでしょ。」
「エリカ、鳥類差別するというのか。」
「祈先生のペットってだけで、別に2-Cの人間じゃないし。」
「ショーック。」
496劇団2-C 役を決めよう3:2005/09/19(月) 00:53:57 ID:AoCw71cE0
「あ、あの他に投票用紙ない人は?」
配り漏れが無いのを確認してから、よっぴーは教壇まで戻った。
「じゃあ、最初はシンデレラと王子役の人の名前を書いて、この入れ物に投票してね。」

「おいレオ、シンデレラにはボクの名前書けよ。」
「なんでだよ。」
「いいじゃねーか、王子にはおめーの名前書いてやるから。」
「おい小娘。選挙の運動員みたいな票集めするな。
 日頃からクラスで信頼されるような行動してれば、自然と主役に推されるってもんだ。」
「ぐっ。」

全員が投票を終え、よっぴーが教壇に戻る。
「集計するから、みんなちょっと待っててね。」
教室は、誰に投票した。誰がどの役に相応しい。など配役に関する話題で騒がしくなった。

「エリー、対馬君、集計するの手伝って貰えないかな?」
「いいわよ、よっぴー。」
「うん、いいよ。」
レオはスバルのほうに顔を向ける。
「スバル、ちょっと手伝ってくれ。」
「しょうがねーな坊主。」
「ゴメンね。対馬君たちは票の集計してくれないかな。私とエリーは理由を集計するから。」
席につき集計を始めた。
497劇団2-C 役を決めよう4:2005/09/19(月) 00:54:59 ID:AoCw71cE0
集計が終わり、集計結果をよっぴーが黒板に書き始めると、今まで騒いでいたクラスが
少し静かになり、黒板に視線が集中する。

シンデレラ
霧夜18 佐藤11 蟹沢1 ボク1
王子
伊達17 霧夜9 対馬4 鮫氷1

「ボクって・・・、自分に票入れようとして間違ってるなんて、カニはバカだな。」
「はぁ?なんでボクが自分に入れようとした、とか言えるんだよ。」
「ボクなんて言うのは、お前しか居ないだろうが。」
「偉そうなこと言っても、フカヒレ!おめーも自分に入れてるじゃねーか。」
「“も”って事は、カニっちは自分に入れたんだ。」
カニの言葉を聞き逃さず、的確に突っ込むよっぴー
「ぐはっ、しまった。」
「やっぱりバカだな。」
「フカヒレだって、自分に入れてるだろうが。」
「何で俺が自分に入れたって、言えるんだよ。」
「鮫氷なんて投票するのは、おめーしか居ねーんだよ。」
フカヒレを除く全員がカニの意見に「うん、うん。」と頷く。

「ちくしょー!!」
泣きながら、教室を出て行った。
誰かが引き止めてくれると思い、廊下で一度止まったが、誰も引き止めに来なかった・・・。
「誰か一人くらい、引き止めてくれてもいいじゃねーか。」
498劇団2-C 役を決めよう5:2005/09/19(月) 00:55:30 ID:AoCw71cE0
フカヒレが教室から居なくなってる間に、
シンデレラ・王子に続き、継母・姉・魔女・王子の部下の投票が行なわれ、
継母=祈先生、姉=蟹沢きぬ、魔女=佐藤良美、王子の部下=対馬レオに決定した。

祈先生とカニは決定に不服だったが、他の人だと姫に意地悪の演技を出来そうにない、
と言うような理由が大半を占め、二人はしぶしぶ納得した、
しかし、姫に意地悪できる部分には魅力を感じてるようだった。

「ふー、ただいま。」
「おかえり、もう役決まったぞ。」
スバルが黒板を指差す。
「俺が馬ってどう言うことだよ。」
「まぁ投票だからな。」
「投票って投票結果はどうなんだよ、僅差なら決選投票だろ。」
「投票結果ならこれだ。」
スバルが票を集計した紙を見せた。


鮫氷30

「うわぁぁぁぁん!!」
目から滝のような涙を流しながら、フカヒレは教室から走り去った。

「役が決まったから、次からは、本格的な準備にはいります。」
HRの終了時間も迫っていたので、よっぴーがまとめにはいった。

「なぁ、あの配役やと、生徒会の出し物と区別つかへんな。」
「・・・・・・・・・。」
クラスが静まり返った。
「だから、マナは空気読めないって言われるネ。」

                         劇団2-C 役を決めよう 完
499名無しさん@初回限定:2005/09/19(月) 00:56:10 ID:lsQ79GE80
会話文「」の最後に「。」はいらねえ。
500名無しさん@初回限定:2005/09/19(月) 00:56:46 ID:AoCw71cE0
以上で終わりです。失礼しました。
501名無しさん@初回限定:2005/09/19(月) 00:59:39 ID:6L8hSWeR0
祈ちゃんってトンガリ帽子かぶせたらそのまんま魔女ジャネ?
502名無しさん@初回限定:2005/09/19(月) 01:04:59 ID:mgNwdWd00
>>499
まあまあ、いきなりそれだけ言わなくたっていいじゃないか。確かに俺も思ったけど。
あと、もっと「!」を使っても良い箇所があるんじゃないかなーと。
ただ、話はとても面白そうで良い感じ。たった一票入っていた「蟹沢」、これを入れたのはやっぱり…?とか思ったりするとスバル萌えw
503名無しさん@初回限定:2005/09/19(月) 01:08:06 ID:YFGFUJMt0
姫役で「蟹沢」に投票したのは、レオじゃなくてスバルなんだろうなぁ・・・
504名無しさん@初回限定:2005/09/19(月) 01:09:11 ID:lsQ79GE80
>>502
俺も「!」を入れたらいいのにと思った。
あとマジレスされるとは思わなかった。
「このツンデレめ!」くらいあるかと甘えてた。
今では反省している。ちなみにまあまあ面白かった。

あと、スバルはカニをみんなに自慢したいとは思わないんじゃないかなとか。
見せびらかしたいという気持ちはない気がする。
わからんけども。
505名無しさん@初回限定:2005/09/19(月) 01:22:33 ID:mgNwdWd00
自慢したい、というのじゃなくて…なんかこう、気づかれないのを承知で、想いを密かに表明してるんではないのかなあと思った次第。
だからスバル萌えという結論に達したのですよええw
506名無しさん@初回限定:2005/09/19(月) 01:26:32 ID:k+FgFQzc0
なかなか面白いですね。続き希望します。
ただ、地の文の末が「〜た。」が多いので一本調子に感じます。
まあ好みの問題なのかもしれないですが。

で、現在二作目を必死に推敲中なんですが、どうにも盛り上がりに欠けるんで
このまま完成しても投下するに値しないものになりそうです。
どうしよう。これ捨てて次の題材に移ろうかなぁ。
みんなみたいな文才と構成力が欲しい。
50728:2005/09/19(月) 03:48:32 ID:pybY3gqO0
その後授業は滞りなく進み、館長によるHRの時間になった。時間通りに来た館長は俺を見て、
「ふむ、儂もそこそこに起伏のある人生を送っていると自負しておるが、
 これほどに面妖な様を目にしようとは思っておらんかったわ。
 対馬よ。この経験を糧とし、より一層漢気に磨きをかけるがよい」
どう糧にすればいいのだろう、と考えながらも勢いよく「はい!」と返事をしておく。
「うむ!よき返事だ!皆も一層精進するように。以上!!」
かつてない速さで終了したHRに喜びと感謝を込め礼をする。
「ありがとうございました!!!」
「うむ、元気があって 実 に 良 い」
館長も大満足のようだったが、その時2−C全員の頭をよぎったのは、
これからも祈先生の変わりに館長がHRをやってくれないものか、という事だった……

50828:2005/09/19(月) 03:49:33 ID:pybY3gqO0
「くしゅんっ」
「風邪か?祈。そんなナリでは、病院にも行けんから気をつけろよ。
 薬ぐらいなら我輩が買ってきてやるが…」
「いえ、どうやらだれかにうわさされているみたいですわね。
 たぶん、わたくしのことをしんぱいしたせいとたちでしょー。
 いつもあいじょーをもってせっしていますから」
と言って、私立竜鳴館教師大江山祈(23)と思われるものが胸を張る。
だが、その学校中の男子(時には女子も)を魅了している巨大な乳房はそこに無く、
見渡すばかりの大平原がそこにあった。というか、対馬レオのそれより幼い姿になっていた。
ぶっちゃけ、ロリッ娘と言うのもはばかられる様な幼女になっていた。
「まあ、どの口がそんな事を言わせるのかは知らんが……
 ともかくお前らしからんミスだったな、呪い返しにあうとは…」
「まったく、いっしょーのふかくですわ。もーこんなじゅつにどとつかいませんわ」
「我輩も衣類の調達までは出来んが、食料の方は何とかする。
 元に戻れるまでおとなしくしてるしかないな」
「そーですわねー。なるよーになりますわー」
自身の事なのに、もう既にどうでもよさそうな祈であった。
……………
50928:2005/09/19(月) 03:51:54 ID:pybY3gqO0
「さて、昨日は帰っちまったから今日は竜宮に行かないとな。スバルは部活として…
 カニとフカヒレはどうする?」
「今日はライブの日だからな。悪いけど先帰るわ」
「うー、ボクはレオが心配なんだけど今日はボクがおごる番だから行かなきゃいけないし…」
「大丈夫だって、学校にはスバルも乙女さんもいるし…楽しんでこい」
「そだね。じゃーボクは行くよ。んじゃ、また夜な」
「んじゃオレも部活行くわ。そっちが早く終って先帰るなら連絡だけくれ。
 連絡なしなら部活終わった後にオレも竜宮に行くから」
「了解。部活頑張れよ……さて、俺も竜宮に行くか」
と教室を出たところでフラッシュが焚かれた。
パシャ パシャ
「うを、何だ…って西崎さん」
「こん、にちわ」
「はい、こんにちわ。どうしたの?」
「え…っと」
西崎さんの言ったことを要約すると、昼過ぎに俺がこうなったという情報をキャッチ、
その足で2−Cに向かおうとしたが、よーへーから
『鉄先輩がそういう見物に対して規制を布いたらしい、行くのなら放課後にしておけ』
と言われた為に今ここにいるという事のようだ。
「でも、俺自身もこの状態は奇妙だとは思うけど、被写体としては面白くないでしょ?」
「そんな、こと…ない……かわいい、よ」
「そう?まあ一応の記念として写真できたら一枚ちょうだい」
「わかっ、た」
「じゃあ俺、生徒会に行くからまたね」
「ばい、ばい」
51028:2005/09/19(月) 03:58:15 ID:pybY3gqO0
ちょっと遅くなってしまったが竜宮に着く。ドアを開けるとそこには一人しかいなかった。
「チース。って佐藤さんだけ?姫と椰子は?」
「あっ対馬君…椰子さんは知らないけど
 エリーはHRが終わると同時にすごい勢いで帰っちゃったよ。
 明日の為の準備が忙しいとか何とか言ってたけど……
 ろくでもないことを考えてる時のエリーだったから対馬君は気をつけておいたほうが
 いいかもしれないね」
「なんで?休み時間の時でもう姫飽きちゃったんじゃないの?」
「対馬君は周りが騒がしかったから気づいてないのかもしれないけど、エリーあの後も
 対馬君のことすごい目で見てたよ。伊達君と仲良く話してるところを見ては悶えてたし…
 それにエリー明日は予定無いはずだし…そういうのを総合すると…ね」
「そっか、大丈夫だとは思うけど気をつけるよ」
「それにしても対馬君、大変な目にあったね。身体とか大丈夫なの?」
「うん、その辺は大丈夫。あと一週間程度の辛抱だしなんとかなるよ」
「そうなんだ。けど子供のころの対馬君って可愛かったんだねぇ。
 私はエリーみたいな趣味は無いけど、それでも抱きしめたくなるもん」
「じゃあ、佐藤さんも姫みたいにやってみる?……な〜んt……
「いいの!?」
ちょっと佐藤さんをからかってみただけの冗談だったのに、
言い終わる前にすごい勢いで応えられた。いまさら冗談と言える雰囲気じゃない。
「あ、うん。いいけど…」
「じゃあ、ほらほら」
椅子に腰掛けた佐藤さんがぽんぽんと自分の膝の上を叩く。かなり照れたが、
自分で言い出したことなのでおとなしくその上に乗る。
乗った途端にギュッと抱きしめられる。姫とはまた違うやわらかさが俺を襲う。
「意外と柔らかいんだねぇ。ちょっと硬さもあるけどそれ以上に柔らかいよ」
「さすがにこの状態だとね。筋肉やらなにやらも落ちちゃってるから」
「でも私、この感触好きかも…それにエリーも言ってたけど日向の匂いがする……」
いいつつ、俺の髪に顔をうずめる佐藤さん。本当に嬉しそうにそう言うので、
恥ずかしくはあったが満更でもない気分になった。
51128:2005/09/19(月) 04:04:22 ID:pybY3gqO0
「なんかこうしてると対馬君のお姉ちゃんになったみたいだね」
「そうだね。良美お姉ちゃん」
「!!!!!」
そう俺が何気ない一言を言った後、佐藤さんの身体が一瞬硬直し、その後震えだした。
「どうしたの佐藤さん?」
「…お姉ちゃん」
「えっ、佐藤さ『お姉ちゃん!』
「お姉ちゃん?」
「そう!レオはいい子だねぇ」
佐藤さんが俺を強く抱きしめほおずりしてくる。あれ、なんかキャラ違くね?
「ただでさえ可愛いのに……そんな事言われたらたまらないよぅ。
 ああ、今ならエリーの気持ちわかる気がする…」
51228:2005/09/19(月) 04:07:03 ID:pybY3gqO0
わからないでいいです。と思うのが早いかどんどん佐藤さんの締め付けが強くなってくる。
ある意味至福だが、そろそろキツクなってきたので緩めてもらおうと佐藤さんの手を軽く叩く
「…お姉ちゃん…ちょーっと…キツイかな」
「ハッ、私いったい何を……って対馬君ごめんなさい!」
慌てて手を放す佐藤さん。正気に戻ってなによりだ。
「あの、私…急にお姉ちゃんとか呼ばれて舞い上がっちゃって…」
「いや、気にしてないよ。佐藤さんの膝の上に乗ってるだけおつりが来るぐらいだ」
「本当に対馬君は優しいねぇ。
 私、兄弟いないけど対馬君みたいな弟がいたら溺愛していると思うよ」
「そういってもらえて光栄だけど、実際そんな可愛いもんじゃないって」
「う〜ん、そんな事はないと思うけどな…あっもう時間が……
 私今日エリーの代わりに委員会に出なきゃいけないから行くね。
 終わったらそのまま帰るつもりだから対馬君、鍵頼めるかな?」
「OK。せっかく来たしちょっと仕事してから帰るよ。
 ここのファイルの整理まだだったよね?」
「うん。じゃあね対馬君、また明日」
「また明日。委員会頑張ってね」
しかし、佐藤さんおとなしい娘ってイメージだったけど意外と激しいところもあるんだなー
とか思いつつ作業に勤しむ。ちょうど終わりに差し掛かった頃に乙女さんが来たので
一緒に帰る事にした。その後は特に何事もなく過ぎて一日が終わった。
51328:2005/09/19(月) 04:09:44 ID:pybY3gqO0
また騒動が起こったのは次の日の放課後、姫の一言からだった。
「対馬クン。この後私のウチに来なさい。いっとくけど拒否権ないから」
「は?」
「なにマヌケな声出してるの…私が可愛がってあげるからウチに来なさいって言ってるの。
 予定があった中でベースの許可もらったり、道具揃えたりするの大変だったんだから…」
そんなしみじみ言われても…というか道具って何? 猛烈にイヤな予感がする……
いくら姫の誘いとはいえ断った方がよさそうだ。
「今日はちょっと都合が悪いから後日という事で…」
俺がそういうと姫は「はぁ」とため息をついて
「記憶力ないの?繰り返してあげると対馬クンに拒否権はないの。そもそもその身体
 あと5日ほどで元に戻るんでしょう?私はここしばらく今日以外で空き時間が取れないの
 元に戻った対馬クンはからかうならともかく愛でる対象ではない。
 ということで今日来なさい。どうしてイヤだと言うのなら無理やり連れて行くだけよ。
 それはそれで抵抗する対馬クンを追い回すっていう楽しみが出来るだけだけし…
 でも無駄よ。知らなかった? お嬢様からは逃げられない、って」
いかん。姫、マジだ…佐藤さんも目で『今コイツマジでヤバイから逃げて』っていってるし、
けど元の俺でも姫の相手はキツイのに今の状態で何とかできるのか?
「心配すんなレオ、俺たちがいるだろ?」
「いや〜持つべきものは幼馴染だね!」
「俺は気乗りしないけど、姫に可愛がられるお前を想像するとムカツクから
 手を貸してやるよ」
「スバル、カニ……………とフカヒレ…」
「ねぇその間はなに?ねぇ」
「とにかく俺が姫の足止めをする。フカヒレとカニはレオを連れて一緒に逃げろ」
「無視かよオイ!」
「りょーかい!レオいくぜ。フカヒレもブツクサ言ってないで行くよ」
「あっこら置いていくな」………
51428:2005/09/19(月) 04:22:59 ID:pybY3gqO0
十数分後、霧夜エリカは伊達スバルに廊下の端まで追い詰められていた。
「さてと…姫、このままじっとしててもらえると助かるんだが……えらく落ち着いてるな?」
「私がこういう状況を想定してなかったと思う?既に私の親衛隊を要所要所に配置済みよ。
 少なくとも今の対馬クンでは突破できないわ。
 そして、頼みの乙女センパイも風紀委員会で最低でも一時間は拘束されている。
 私にとって学校から出さえしなければ対馬クンを捕捉して家に帰るのに一時間はいらない。
 そして、スバル君貴方への手はもう打っている」
パチン! 霧夜エリカが指を鳴らすと一年生の女子が数名現れた。そのまま伊達スバルに
向かって突進してくる。
「おわっ」
袋小路にいた事もあり避けきれずその内の一人に足を捕まえられる。
「よくやったわ。後でご褒美をあげる。じゃあね、スバル君」
「あっ、まて姫。つか、離せって……くそっ、やられた」
……………
51528:2005/09/19(月) 04:26:43 ID:pybY3gqO0
「くそっ、あちこちに姫のファンクラブがいやがる。撒いてる最中にカニやフカヒレとも
 逸れたし、さてどうしよう。このままじゃ姫にさらわれる」
途方に暮れていると背後からポンポンと肩を叩かれる。見つかった? 逃げなきゃ!!
「ちょ、ちょっと待って対馬君。私だよ」
「…佐藤さんか。びっくりした……」
「ゴメン。ちょっと意地悪だったね…それにしてもエリー今回は本気だね。
 私にも詳しい事は話さなかったし、それで学校からは出られそう?」
「ちょっと無理っぽい。あいつら俺以外の邪魔はしてないから騒ぎにもなってないし、
 今の俺では捕まらずに通り抜けるのは…」
「じゃあ、時間稼ぎにしかならないけど少しは安全な場所に心当たりあるけど行ってみる?」
「ホントに!そりゃ助かるよ。このままじゃジリ貧だし、時間が掛かれば掛かるほど
 向こうには不利だからね。ああ、まさに佐藤さんは救いの女神だよ」
「もう! おだてても何もでないよ。……けど、そんなにあっさり信じていいの?
 私、エリーの友達だよ?実は嘘をついてて
 対馬君をエリーの所に連れて行くのかもしれないよ」
「佐藤さんはそんな嘘つかないよ。俺はそう信じてるから」
俺がそういうと佐藤さんは
「えへへ、そうきっぱり言われると照れちゃうね」
といいつつそれからはニコニコして嬉しそうだった。
その後佐藤さんの手引きで辿り着いたのは視聴覚教室だった。
「ここならじっとしてさえいれば、音は外に漏れないし扉も頑丈だから破られる事もないよ。
 鍵もちゃんと持ってきたから大丈夫」
「あっ、けど仮に姫が職員室に行ってここの鍵だけなくなってたら怪しまないかな?」
「その点は大丈夫」と言ってジャラジャラと鍵束を取り出す佐藤さん。
「隠れるのに都合のよさそうな未使用教室の鍵は大体持ってきたから
 まず、特定される事はないと思うよ」
佐藤さんさすがだ…俺が考える程度の事は考えてるな。ともあれ頼もしい。
そうして佐藤さんが視聴覚室の鍵を開け、ドアを開けた次の瞬間
「お嬢様当身!」「はうっ」
佐藤さんが崩れ落ちる。ドアの向こうにいたのは……
51628:2005/09/19(月) 04:30:58 ID:pybY3gqO0
「ごめんね、よっぴー。傷はつかないようにしたから…それと対馬クン、ハロー」
「…姫……どうやって」
「窓からよ。あらかじめ放課後に使用されない教室すべての窓を朝開けておいたの
 まあ、その中には授業で使われる教室もあったから開いているかどうかは運だけどね」
「何でここだとわかったの?」
「コレは全くの偶然。自分の直感に従っただけよ。どうにも絶好調みたいね。
 30分…この状態の私に対してよくもったほうよ。褒めてあげる」
ふふふ、と笑う姫。まさに絶体絶命! どうしたら…
「もう質問する事はないかしら?…じゃあ遠慮なく浚っていくわよ」
「待て、それ以上の乱行は許さんぞ」
二人そろって声のした方向へ目を向ける。
「乙女(さん・センパイ)!!」
「そんな風紀委員会のはずじゃ…」
「伊達が知らせてくれたのだ。レオが危ないとな。そしてここにやってきたというわけだ」
「ぬかった!あの時乙女センパイの話なんかするんじゃなかった……………
 いいえまだよ、まだ終わってない! 乙女センパイを倒せば計画は遂行できる」
「無駄だ。確かに姫は強いが私には及ばん」
「やってみなければわからないわ!」
「やれやれ、ならばついて来いここは狭すぎる」
二人とも行ってしまった。まあ二人ともケガをするようなことにはならないだろう。
51728:2005/09/19(月) 04:40:07 ID:pybY3gqO0
「う…ン…」
佐藤さんも気がついたようだ。まだへたり込んではいるが大丈夫そうだ。
「私…一体? そうだ! エリーに気絶させられて…ふふふ、エリー…上等なマネを…
 ふふふ…ウフフフフ…」
な、なんだ?佐藤さんが怖い……
「あ、あのー佐藤さん?」
「きゃあ!! つ、対馬君……よかった無事だったんだ…」
「うん、あの後乙女さんが来てくれたから大丈夫だった。今はどこかで姫とやりあってるよ」
「そうなんだ……鉄先輩はすごいね…私は結局対馬君を危険にさらしただけだし…」
「そんなことないよ!佐藤さんがいてくれた事ですごく安心したし、心強かったんだから」
「でも…鉄先輩がいなければ対馬君は今頃エリーに…それに…」
どんどん落ち込んでいく佐藤さん。意外とダウナー系?よし!口で言ってもわからないなら…
俺はまだへたり込んだままでブツブツ言ってる佐藤さんを抱きしめた。
「佐藤さ……お姉ちゃん、そんなに落ち込まないで…
 お姉ちゃんが落ち込んでると俺も悲しいよ」
「つしまくん……やっぱり私には対馬君が………
 ……うん、ありがとう対馬君もう大丈夫!!」
何か小声でつぶやいた後、佐藤さんはいつもの明るい佐藤さんに戻っていた。
「よかった。じゃあ取りあえず鍵閉めて返しに行こうか」
「うん、だけど対馬君はこのまま帰った方がいいよ。何かの間違いで
 エリーがやってくるかも知れないし…」
それもそうだな…
しかしそうなると各所に配置されてる姫のファンが厄介だな。とか考えてると
聞きなれた声が聞こえてきた。
51828:2005/09/19(月) 04:45:44 ID:pybY3gqO0
「オメーはぐれてんじゃねぇよ!! ボクだけ逃げ回っても意味ないだろがこのタコスがぁ!」
「まぁまぁ落ち着けってカニ……乙女さん間に合ったみたいだな。
 二人して屋上に上がってったぜ。それと姫が置いた足止めはオレが潰しといたから
 帰るなら今のうちだぜ」
「カニ、スバル。そうかじゃあ今のうちに帰るか。佐藤さんお言葉に甘えちゃうけど…」
「うん、もともと私が持ってきた鍵だし今は早く安全なところに行ったほうがいいよ」
「ありがとう。このお礼は必ずするよ。じゃあまた明日」
「いいってそんなの、友達でしょ。また明日ね」
「さて、帰るか。すまなかったなスバル部活あるのに…」
「気にすんなって、レオの貞操と部活…秤にかけられる問題じゃないだろ?」
「さっきの姫を見てるとあながち冗談に聞こえないな」
「ダベるのは後でも出来るから帰ろーぜ」
「そうだな、帰るか。ってそういえばフカヒレは?」
「逃げる時邪魔だったから、追っかけてきた連中に蹴り込んだけどあとはシラネー」
…とにかく、みんなの助けによって俺は何とか危機を免れた。
その後、俺が元に戻るまでほぼ乙女さんがつきっきりだったので
姫も手を出せないまま何事もなく過ぎていった。
そして俺は祈先生の術をかけられてちょうど一週間目になる日に元の身体に戻った。
ちなみに祈先生も俺が元に戻った日に学校にやってきたが、いきなり遅刻していた。
姫は元に戻った俺には興味がないみたいだが、祈先生になにやら頼み事をしているのを
みかけたので、諦めきってはいないのだろう。先生の方はうんざりした顔してたけど…
その日の帰り道カニと二人で帰る道は、いつもと同じ道なのに妙に新鮮で嬉しかった。
51928:2005/09/19(月) 04:51:27 ID:pybY3gqO0
「なにニヤニヤしてんのレオ?端からみてるとおかしなヤツみたいだぞ。
 ま、ボクのような美少女が隣にいるからそうなるのも無理ないけどさ」
「黙れ甲殻類。元の身体に戻れた事が嬉しくてたまらないんだよ。今まで同年代として
 付き合ってた連中に子ども扱いされてみろ結構厳しいもんがあるぞ」
「ふーん……そのわりには女の子にちやほやされて嬉しそうだったけど…
 ていうかオメーはボクを子ども扱いするじゃねーか」
「だって子供だろ?パッと見、中学生じゃねーか」
「テンメー人が気にしてる事を……あぁキレたもうキレたね。勝負だレオ!!
 五年…後五年でボクはナイスバディになってやる!
 もしなれたら、ボクに詫び入れて大人扱いしろ!!」
「俺が勝ったときはなんなんだ?」
「そん時はレオの家来にでも奴隷にでもなってやんよ」
「コラコラ仮にもお前は女の子なんだからそんなこと軽々しく言っちゃ、めーなの」
「バ〜カ!レオ以外にこんな賭けもちかけねーよ。
 さては、ボクに負けるのが怖くてびびってんな?さすがはヘタレの中のヘタレ」
「よ〜しそこまで言うなら乗ってやる。後でほえずらかくなよ?」
そんな風にカニと軽口を叩き合う帰り道。夕日がいつもより眩しいように感じた。

終わり
52028:2005/09/19(月) 04:59:17 ID:pybY3gqO0
どうも遅くなりましたが、一応終わらせる事が出来ました。
まさか、こんなに長くなるとは…
ネタが幾つかあるのでまた懲りずに投下すると思いますが
少しでも楽しんでもらえるように書きますので、
そのときは宜しくお願いします。

ではノシ
521名無しさん@初回限定:2005/09/19(月) 05:05:03 ID:n95qYyJS0
>>520


(  ゚Д゚)⊃旦 < まあ茶でも飲め
522名無しさん@初回限定:2005/09/19(月) 05:17:07 ID:NfNQiRSS0

    __(___
   '´  ヽ_ヽ
   l、lノノ八l )ぐっじょぶ、であるな。
   リl|.゚ ヮ゚ノl >(雛)< 飴をやろう
    ノ _ソ_ ]⊃
   └u|--|┘
    .ノl__」
523名無しさん@初回限定:2005/09/19(月) 05:34:59 ID:IwdlTv0d0
会話分の最後には「。」入れるのが正式だぞ
別に俺はどっちでもいいが
524名無しさん@初回限定:2005/09/19(月) 05:44:24 ID:J9yBOMpA0
>>498
俺的に一番ヒットした。
やっぱ学園のイベントネタはオモシロイな。
525名無しさん@初回限定:2005/09/19(月) 09:35:18 ID:QDwc9Df+0
>>520
乙です。
よっぴーの膝に乗りたい(;´Д`)ハァハァ
526名無しさん@初回限定:2005/09/19(月) 10:06:09 ID:QDwc9Df+0
委員会に行く前にトイレによっていくよっぴー(;´Д`)ハァハァ
527Seena ◆Rion/soCys :2005/09/19(月) 10:36:44 ID:T6y9qBs10
警告・よっぴーファンの人はそれなりに覚悟して読んでください。
528黒い日記帳・1:2005/09/19(月) 10:40:41 ID:T6y9qBs10
5月24日
今日は対馬君のシャツのボタンが取れていることに気づいた。
さっそく付けてあげた。距離が近くて、ドキドキ。
対馬君の息がかかったので、こっそり大きく息を吸った。

クラスメートの交際が発覚。羨ましい。私も早く幸せになりたいなぁ。
対馬君は放課後、祈先生の補習を受けたらしい。
祈先生はちょっと誘惑しそうで危ないから要注意。

5月25日
今日は遅刻してしまった。エリーに唆されて壁越えをしたら
鉄先輩に見つかってしまった。ショック。
でも、対馬君も遅刻して、壁越えを見つかっていたので
ちょっと仲間になった気分。

5月26日
鉄先輩に、対馬君の行き先について嘘をついた。
でも、対馬君のためだからかまわない。
それにしても、鉄先輩はなんで対馬君にこだわるんだろう。
警戒しておいた方がいいかもしれない。

夕方、買い物中伊達君とバッタリ出会う。
伊達君は対馬君と仲がいいので、悪い印象は与えておかないほうがいい。

5月30日
今日はビックリ、なんと対馬君が生徒会へ!
人選にうるさいエリーが、よく蹴らなかったと思う。エリーに感謝。
推薦してくれた鉄先輩にも感謝・・・したいところだけど
なんと対馬君と同居しているらしい。不安。
カニっちもついてきたし・・・
529黒い日記帳・2:2005/09/19(月) 10:52:42 ID:lU8tF28y0
5月31日
エリーが霧夜スタンプなる物を考案。
対馬君が、ポイントがたまったら「佐藤さんを1日借りようかな」
と言ってくれた!
でも本音を言えば、借りるんじゃなくて対馬君だけのものにしてほしい。
早く、対馬君のものになりたい。そして対馬君を私の・・・
ああ、でもエリーとも今の関係は続けたいし・・・ジレンマ?

6月1日
体育でバレーの試合をしていたら男子が観戦に来た。
対馬君も見ているので気合いが入った。
ブルマを食い込ませちゃおうかと思ったけど
ほかの男子もいたのでやめた。
見せるなら対馬君だけにしなくては。

6月3日
生徒会執行部で対馬君と二人きりに!ドキドキ。
対馬君に、俺って気持ち悪い?なんて聞かれた。
そんなことを対馬君に言うなんて、誰か知らないけど許せない。

対馬君がいれてあげた紅茶をズボンにこぼしたので拭いてあげた。
一生懸命刺激したつもりだったけど・・・変化してくれなかった。
ガッカリ・・・
でも一緒に帰れたのでちょっと幸せ。

夜、火照りを醒ましに歩いていて伊達君と遭遇。
対馬君のことを聞きたかったけど・・・
何か危険な感じがしたのでやめておいた。
530黒い日記帳・3:2005/09/19(月) 10:55:13 ID:lU8tF28y0
6月4日
1年の椰子さんという人を対馬君が生徒会に勧誘してきてくれた。
エリーも大喜び。やっぱり、対馬君は頼りになるなぁ。
でも、この椰子さんという子、美人だしスタイルもいい。
性格はかなりキツイけど、一応警戒しておこう。

6月6日
エリーが眼鏡をかけた椰子さんに興奮していた。
きっとまた変な妄想をしたに違いない。
悪戯なら、私にすればいいのに・・・
そうえいば対馬君は眼鏡っ娘好き、とかないだろうか。
調査データにはないけれど、もし何かのフェチなら対応しなければ。

6月7日
朝、登校のとき対馬君に髪型を海老みたいと言われた。ショック。
切っちゃおうかな・・・
と凹んでいたら、エリーが対馬君をMTBで轢いてしまった。
エリーはときどきやりすぎるよぅ。
対馬君の顔に少し血が滲んでいた。バンソーコーを貼ってあげた。
本当は・・・舐めてあげたかった。対馬君の、血・・・
考えただけで疼きが止まらない。

6月8日
朝の通学途中、対馬君に「今日も可愛いね、佐藤さん」と言われた!
今日も、ということは、ずっと私のこと可愛いって思ってくれてたのかな?
ああ、期待していいの、対馬君?
試しに、パンツ見せ作戦を実行したけど
ちら、と見ただけで目を背けてしまった。
うーん、押しが足りないのかな。
だんだん疼きがひどくなる。今日は6回。
531黒い日記帳・4:2005/09/19(月) 10:59:24 ID:lU8tF28y0
6月9日
図書室から本を運ぶのを対馬君が手伝ってくれた。
下駄箱のあたりにいるのはわかっていたので
その前に手伝いを申し出た村田君を断っておいて正解。

執行部で二人きりになってお喋りをしていて・・・
汚いといわれた。対馬君に。よりによって対馬君に・・・
ああ、思い出すのもイヤ。
でも、対馬君にとっては何気ない一言だったんだろう。
それでも、私の様子を見て対馬君は心から謝ってくれた。
やっぱり優しいなぁ。
ホントはもう全然許しちゃうつもりだったけど
この際だから、甘えて喫茶店で奢ってもらった。
帰るとき、対馬君の使ったストローをこっそり持ち帰った。
それを使ったら、あっと言う間にイった。

6月10日
HRで対馬君が「佐藤さんが困ってるだろ!」と皆を静かにさせた。
カッコイイ。でも、皆に冷やかされた。
恥ずかしいけど・・・ちょっと嬉しかった。
こうして、なんとなくカップルになった雰囲気を作ってしまえば
カニっちも諦めるかもしれない。
532黒い日記帳・5:2005/09/19(月) 11:03:43 ID:lU8tF28y0
6月11日
買い物中、鮫氷君に買い物袋をとられてからかわれる。
対馬君と仲が良くさえなかったら・・・仕方がないので我慢。
夜、椰子さんと遭遇。
この子は・・・何か感づいているような気がする。
とりあえず対馬君には近づけない方がいいかもしれない。

6月13日
6時限目に調理実習で焼いたクッキーを
執行部で対馬君に食べてもらう。
二人っきりで幸せ、と思ったら鉄先輩が邪魔。
でも「良い嫁になれる」と言ってくれたのでちょっと許せる。
基本的にいい人だし、対馬君は弟としか見てないみたいだから
徐々に対馬君との距離を遠ざけてしまえば問題ないかな。

6月14日
執行部の仕事で遅くなり、二人っきりで対馬君と帰る。
地方から出てきて一人暮らしのこととか住所とか教えておいた。
一応、家に誘ってみたけど
カニっちのバイト先に行くからと断られた。ショック。
まだ・・・カニっちに勝てないのかな。
一人暮らしって前振りしたのに〜。

あと、進路の話をしてみた。
対馬君の幸せのビジョンが素敵だった。
そのビジョンの中に、私を入れてほしい・・・
段々、対馬君との距離が近くなっていく。
嬉しいけれど、対馬君のことを思う度、疼く。
止まらない・・・
533黒い日記帳・6:2005/09/19(月) 11:12:27 ID:WFVZyNfD0
6月15日
今日は・・・大変だった・・・
執行部で対馬君に着替え中の下着姿を見られた。
見られるのはかまわなかったんだけど
人が来てしまってロッカーに隠れる羽目に。
当然下着姿のままで対馬君に密着。疼いて仕方がなかった。
くしゃみを理由に体をさすってもらう。
対馬君は・・・反応、してくれた。欲しくてたまらなくなる。
おまけに対馬君の足が股間に・・・
濡れてるのに気づいてほしかったけど
対馬君はそれどころではなかったみたい。
人がいなくなって、ロッカーから出たとき、試しに倒れてみた。下着姿で。
でも、制服を置いて対馬君は外に。
うう。これでもまだ襲ってくれないなんて・・・
おまけに、一緒に帰ろうと思ってたら逃げられたし。
ああ、もうダメ、日記書いてられない・・・

6月17日
やっと。やっと・・・結ばれた。
もう、この日記をつけることもない。
願いはかなったんだから。
後は・・・
誰にも取られないように。しっかり捕まえて、離さない。
離すぐらいなら。捨てられるぐらいなら・・・

7月2日
ダメだった。
私は・・・もう、幸せにはなれない。
レオ君は優しいから、そばにいるなんて無理してくれるけど
こんな私といたって、レオ君は幸せになれない。
それにホントはもうイヤに違いない。
私自身がこんなにイヤなんだもの・・・
534黒い日記帳・7:2005/09/19(月) 11:14:10 ID:WFVZyNfD0
7月3日
明日、もう、終わりにしよう。全部。
レオ君は・・・眠っている。
もう少し、寝顔を見ていよう。
これが最後だから。

レオ君

レオ君


レオ君レオ君レオ君レオ君レオ君レオ君レオ君レオ君レオ君レオ君
レオ君レオ君レオ君レオ君レオ君レオ君レオ君レオ君レオ君レオ君
レオ君レオ君レオ君レオ君レオ君レオ君レオ君レオ君レオ君レオ君
レオ君レオ君レオ君レオ君レオ君レオ君レオ君レオ君レオ君レオ君
レオ君レオ君レオ君レオ君レオ君レオ君レオ君レオ君レオ君レオ君
レオ君レオ君レオ君レオ君レオ君レオ君レオ君レオ君レオ君レオ君
レオ君レオ君レオ君レオ君レオ君レオ君レオ君レオ君レオ君レオ君
レオ君レオ君レオ君レオ君レオ君レオ君レオ君レオ君レオ君レオ君
レオ君レオ君レオ君レオ君レオ君レオ君レオ君レオ君レオ君レオ君
レオ君レオ君レオ君レオ君レオ君レオ君レオ君レオ君レオ君レオ君

レオ君


さようなら。
535黒い日記帳・エピローグ:2005/09/19(月) 11:16:34 ID:WFVZyNfD0
「こんにちは、鉄先輩」
「ん?どうした佐藤?レオなら出かけているぞ?」
「えへ、ちょっと近くまで来たから寄っただけです。
 それ・・・たき火、ですか?」
「ああ、早いものだ、もう放っておくと落ち葉のたまる季節だからな。
 ・・・実は、焼き芋も用意してある。食べていくか?」
「えっと・・・すいません、私も燃やしてしまいたい物があるんで
 家まで戻って取ってきてもいいですか?」
「ああ、かまわんぞ。そうすぐには燃え尽きないだろうからな。
 ・・・ところで、何を燃やすんだ?」
「えっと・・・昔の、逃げこむ場所、かな?」
「・・・そうか。いいぞ、景気良くパーッと燃やしてしまえ!」
「はい!」
536名無しさん@初回限定:2005/09/19(月) 11:18:37 ID:YFBzY+Dk0
(((((((( ;゚Д゚))))))))ガクガクブルブルガタガタブルブル
537Seena ◆Rion/soCys :2005/09/19(月) 11:23:23 ID:WFVZyNfD0
よっぴーは日記つけてそうだと思ったところから出たネタ。
538名無しさん@初回限定:2005/09/19(月) 11:32:44 ID:6L8hSWeR0
よっぴー黒いな、と思って読んでたけど
7月3日が・・・
怖い。怖いんだけど、狂おしく切ないよっぴーの想いがスッゲェきた。
あそこで終わりじゃなくてラスト爽やかでよかった・・・

>>537 GJでした!
539名無しさん@初回限定:2005/09/19(月) 11:41:54 ID:QDwc9Df+0
>>537GJ!!
よっぴーカワ(・∀・)イイ!!
よっぴーシリーズもっと欲しい
540名無しさん@初回限定:2005/09/19(月) 11:58:04 ID:seEMHj3T0
>>537
GJ!
7月3日で、ゾクリとした・・・
541名無しさん@初回限定:2005/09/19(月) 12:02:01 ID:CZK0Ooxi0
こわいよよっぴ・・・・。
てか、アナザーストーリーでマジありそうだな。
542名無しさん@初回限定:2005/09/19(月) 12:05:58 ID:nlqRHS580
よっぴー、家ごと燃やすんじゃないか、と思ってしまった。
543名無しさん@初回限定:2005/09/19(月) 12:36:40 ID:ll2pFtsI0
>28氏
完結乙。おもしろかった。
>知らなかった? お嬢様からは逃げられない
バーン様ワロスwww
544名無しさん@初回限定:2005/09/19(月) 12:46:50 ID:ilOq9JQJ0
>>537
あの雨の日のエンディングが7月4日だから
前日の夜にはこんな日記書いてるのかもな…

。・゚・(ノД`)・゚・。 

よっぴー切ないよよっぴー…

そしてちゃっかり芋焼いてる乙女さんで和んだw
545名無しさん@初回限定:2005/09/19(月) 13:00:39 ID:jqUYF33t0
>>537
GJ!
ますますよっぴーが愛おしくなったぜ!
546名無しさん@初回限定:2005/09/19(月) 13:22:31 ID:hkfZdSlr0
よっぴーの日記GJ。

ちょっとなごみんの日記を妄想したくなった。
めんどくさいし恥ずかしいので投下はしない。
547名無しさん@初回限定:2005/09/19(月) 13:43:02 ID:LBCo0tgV0
>>546
わかってるよな?
548名無しさん@初回限定:2005/09/19(月) 14:04:27 ID:HXcsSZ+U0
スクールデイズに比べたらこの程度くらい・・・
549名無しさん@初回限定:2005/09/19(月) 14:10:20 ID:1jwFxfRa0
よっぴーの日記でいつ「かゆ…うま……」が出てくるかとドキドキしてたGJ
550名無しさん@初回限定:2005/09/19(月) 14:50:22 ID:pybY3gqO0
>>537
GJ!
もう、そうとしか言えないぐらいGJ!です。
551名無しさん@初回限定:2005/09/19(月) 14:56:37 ID:7mAFpum40
>>537
7月3日の日記の所で寒気がした……GJ!
552名無しさん@初回限定:2005/09/19(月) 17:44:33 ID:oaO4Eeer0
>>28
乙。最後の蟹との掛け合いがなんだか印象的でした。
>>537
黒すぎて怖すぎる・・・。GJ!
553名無しさん@初回限定:2005/09/19(月) 17:53:50 ID:8Dj7GF+iO
神が来ーたー神が来ーたー何処にー来ーたー
此処に居た此処に来た
神 降 臨
( ゚Д゚)ワワワワー
554名無しさん@初回限定:2005/09/19(月) 18:15:19 ID:puLhk+uQO
>>537
もうね、すっごいGJ!
身もだえしちゃたヨー
555名無しさん@初回限定:2005/09/19(月) 20:25:01 ID:Ra+qFPiQ0
雨の後のラブラブで幸せなよっぴーの生活がみたいね
職人さん期待してます(人)
556名無しさん@初回限定:2005/09/19(月) 22:17:34 ID:4+kneJ0U0
ID:i8gqtUz40氏が昨日投下していた「きぬの記憶喪失物語」の
番外編という形で短いですが書いてみました。
テーマはフカヒレとレオの二人きりの会話です。
何分素人なものでお見苦しい点が多々あるかと思いますが、
呼んでいただけると幸いです。
557きぬの記憶喪失物語・番外編:2005/09/19(月) 22:20:05 ID:4+kneJ0U0
その日の夜、みんなが帰った後レオとフカヒレは部屋で話をしていた。
いつもであれば、きぬとイチャついているような時間であろう。

しかし当の本人のきぬはと言うと・・・

レオ「おいきぬ、部屋入らないのか?」
蟹「何でですか?理由が無いですよ。
  それにこんな時間に、男性しかいない部屋に入るのも不健全です。」

という具合に一蹴され、きぬは隣の自宅に帰宅していた。

フカヒレ「しっかしあのバカのカニが記憶喪失とはなぁ〜。」
レオ「まったくだ。」

少しため息交じりに答えるとフカヒレが

フカヒレ「んで、お前はどっちのカニが良いんだよ。」
レオ「おいおい、いきなり何言ってんだよ。
   そういうお前こそどうなんだよ。」
フカヒレ「ん?俺か?」

558きぬの記憶喪失物語・番外編:2005/09/19(月) 22:20:42 ID:4+kneJ0U0
そう言うとフカヒレは少し考え込んでこう答えた。

フカヒレ「確かによ、あのカニは性格も良くて料理も出来て文句無いよな。
   何か話し方とかも萌えだし、だって女として見てなかったあいつを
   俺が頭の中で裸にしてたんだぜ!!」

どこからともなく部屋の中に風が吹いた気がした。

レオ「・・・・・・・
   最後に何か聞こえた気がするが、まぁ聞かなかった事にしよう。」
フカヒレ「じょっ、冗談だって!!本気にすんなよ。」
レオ「お前が言うと冗談に聞こえん!!」

フカヒレ「でもよ・・・」
落ち着いた頃にフカヒレが再び話し始めた。

フカヒレ「確かに前のカニは救いようのないバカで、ダメ人間だけど・・・
   バカやってるカニの方が俺は好きだぜ。」
レオ「好きって・・・まさかお前・・」
フカヒレ「ばっ、馬鹿!!勘違いすんじゃねぇよ!!俺はカニなんかアウトオブ眼中だぜ。
   なんつーんだ?親友としてな。だってそうだろ?今のカニが前みたいにこの部屋に
   集まってみんなでバカやってるのなんか想像できないだろ?」
レオ「まぁな・・・」
フカヒレ「それによ」
559きぬの記憶喪失物語・番外編:2005/09/19(月) 22:21:36 ID:4+kneJ0U0
フカヒレは少し間を空けているのか、こちらの様子を伺い話し出す。

フカヒレ「スバルは、あのバカな所も含めてそのカニに惚れたんだぜ。
   そんなカニの良い所・・・消すわけには行かないだろ?」

レオ「・・・・・・・」

少し空気が重くなったのを察したのか

フカヒレ「な〜〜んてな、俺はカニがおとなしくなってくれた方が楽でいいぜ。
   何よりも今のままならクラス内で萌えれる人物が増えるんだからな!!」

明らかに場の空気を換えようとするフカヒレの発言だがレオは何も答えない。

フカヒレ「まっ、どっちのカニが良いかなんて人それぞれだし、
   それに、前のカニに惚れたのはスバルだけじゃないはずだぜ?」

フカヒレはそれだけを言い残すと、帰る身支度を整えレオの部屋を後にした。
レオはフカヒレが部屋を出たのを確認してポツリとこうつぶやいた。

レオ「フカヒレ、ありがとな」

第二部へ続く
560名無しさん@初回限定:2005/09/19(月) 22:24:54 ID:4+kneJ0U0
書いている途中でフカヒレってこんなキャラじゃないよなぁ
と自分でツッコミ入れながら書いていました。
それに第一部で熱血モードになりかけているレオが無言なのも
おかしいかと思いましたが、その辺は少し補正かけてみていただけると幸いです。
>>ID:i8gqtUz40氏
勝手に続編的に書いて申し訳ございません。
561名無しさん@初回限定:2005/09/19(月) 22:45:59 ID:Y9xv4L790
GJ!
二部は?二部はまだなのねぇ!?
562名無しさん@初回限定:2005/09/19(月) 22:47:41 ID:4fEniPiA0
良い話じゃないか
フカヒレも何気に熱いところあるから、たまにはこういうのもあってよいかと
563姉帰る・1:2005/09/19(月) 23:21:30 ID:tOPsnnsr0
「レオーッ!」
「おわぁっ!?」
窓から飛び込んでくるなり、真っ青な顔をして
フカヒレはいきなり俺にしがみついてきた。
「バカ離れろこのくそ暑いのに!」
8月も半ばに入って夏真っ盛りだってのに
何でよりにもよってフカヒレと抱き合ってにゃならんのだ。
暑苦しいので突き放すと
「か、かくまってくれよぅ!」
そう言いながら部屋の隅っこに這いよってブルブル震える。
「なんだ、また拳法部の誰かの妹にでも手を出して睨まれ・・・
 は!まさか村田の妹!?」
「バカヤロウ、そんなんじゃねぇよぅ!
 もっとヤベェんだよぅ!」
むう。村田の妹に手を出してしまうよりヤバイことが
そうそうあるとも思えんのだが。
「念のため聞くが、ケーサツ沙汰じゃねえよな?」
「その方が100万倍マシだよぅ!」
いくらヘタレとはいえ、フカヒレをここまで怯えさせるものってなによ?
「ね・・・姉ちゃんが帰ってくるんだよぅ!」
「え?姉ちゃんって東京に行ってる?」
「ね、姉ちゃんが・・・姉ちゃん・・・ヒイィィィ!」
自分で言った「姉ちゃん」という単語に反応して
フカヒレは強烈なトラウマモードに突入。
部屋の隅っこで震えながら、丸まったきり動かなくなった。
564姉帰る・2:2005/09/19(月) 23:26:10 ID:tOPsnnsr0
どう処分しようか悩んでいると
「うぃーす。あれ、フカヒレじゃん。何やってんのコイツ?」
同様に窓から入ってきたカニが、フカヒレを見つけて首を傾げる。
「カニ、ちょうどいいところに来た」
「ん?」
「これ引き取ってくれ」
丸まっているフカヒレを指さすが
「やだよ、こんなのいらないもん」
友達がいのないやつだ。
「ち、しょうがねえな。丸まってることだし、庭まで転がしてくか」
「階段とかヤバクね?」
「死にゃしねえだろ」
部屋の隅からゴロゴロと転がす。
「なんか面白そう!ボクにもやらせて」
「おう、コース取り間違えんなよ」
カニと二人で部屋の出口まで転がしたところで
「うっす!・・・って、何やってんだお前ら?」
窓からスバル登場。乙女さんがいないんで好き放題だなこいつら。
「フカヒレ転がしー。意外に面白いよ?」
「そんなもん転がしたって一文の儲けにもなんねーだろ。
 それより、なんでそんなになっちまってるんだ?」
「あ、ボクもそれ聞いてなかった。なんで?」
「ん、実は・・・」
565姉帰る・3:2005/09/19(月) 23:30:21 ID:tOPsnnsr0
「へー。帰ってくるんだ」
俺の説明を聞き終えると、スバルは意外、という顔をした。
「よくよく考えりゃ今お盆休みってやつだしね」
いわゆるお盆の帰省ってやつか。学生には関係ないが。
「けど、あの人ここ何年も帰ってなかったぜ?
 なんでまた今年は帰ってくるのかね」
「さあ。俺は顔知ってる程度で、あの人よく知らねーんだよな・・・
 フカヒレにこんなトラウマ作っちまうって、どんな人なんだ?」
カニも首を傾げる。
「スバルはよく知ってるんじゃなかった?」
「ああ、美人だけどおっかねえ姉ちゃんだったぜ。
 そうだな、身近な例で言えば・・・
 わがままで傲慢なところは姫。
 聞く耳もたず押しの強いところは祈ちゃん。
 力ずくでも言うこときかせるところは乙女さん。
 容赦なく残酷なところは椰子。
 すぐプッツン切れるところはカニ」
生徒会執行部女子5人分かよ!しかも唯一癒される佐藤さん入ってないし!
そりゃ・・・おっかねえよなぁ。
フカヒレがトラウマ抱えるのもわかった気がする。
「ちょっとスバル、ボクのどこがすぐプッツンなんだよ!?」
「うるさいぞ、きぬ」
「ぬぅあぁーっ!?テメェ、レオ!
 きぬ言うんじゃねぇっつってんだろこんダボォ!」
「とまぁそんな感じで、カニは切れるパターンが決まってるが
 あの人は何の脈絡もなく切れるからさらにたちが悪い」
スバル、華麗にスルー。
ま、関わり合いにならない方が身のためかな・・・
566姉帰る・4:2005/09/19(月) 23:35:25 ID:tOPsnnsr0
「そういや、スバルはよく詳しく知ってるね?」
「んー?フカヒレから聞いたんだったかな。
 あの頃姉ちゃんにイジメられっと、コイツよく俺に泣きついてきたんでな」
「へー」
「ま、あの人帰ってくるんじゃフカヒレも落ち着かないんだろ。
 レオ、しばらく泊めてやるなりしてやれや」
「えー?」
ドアの前を見る。
フカヒレは相変わらず、プルプル震えながら丸まっていた。
ピンポーン。ドアチャイムが来訪者のあることを告げる。
乙女さんいないとこういうとき面倒だな。
1階まで降りてインターフォンに呼びかける。
「はいー?どちらさまですかー」
『鮫氷ですけどー。ウチの新一、お邪魔してない?』
?若い女の声?・・・ひょっとして・・・
「えっと、来てますけど・・・お姉さん?」
『そ。あー・・・レオ、くん?』
「あ、そうです・・・今あけますね」
なんだよ!もう来てるのかよ!
ってよく考えりゃ東京からなんてすぐだもんな。
玄関のドアを開けると
「や、久しぶり。ん〜、いいオトコになったねレオくん」
「・・・ども」
くわえタバコの長身の女性がニカッと笑う。
あ・・・思い出した。確かに、フカヒレのお姉さんだ。
「どーしたレオ・・・あ」
様子を見にか、スバルとカニもやってきた。
「ああ・・・皆来てるのね」
そう言って懐かしそうな顔をした。
567姉帰る・5:2005/09/19(月) 23:39:43 ID:tOPsnnsr0
「カニちゃんは、昔から可愛かったけど、すっかり女の子らしくなったねぇ」
「え?・・・え、えへへへ・・・」
「・・・元気だった、スバル?」
「ん・・・ま、おかげさんで」
玄関で旧交を温める。
おっと、こんなところで立ち話しててもしょうがないな。
「お姉さん、あがってお茶でも・・・」
「ああ、いいのよ、すぐ帰るから」
そして
それまで笑っていた目に、突然冷たい炎が宿る。
「で・・・ウチのは、どこ?」
うわ!?すげえプレッシャーだ。
乙女さんや椰子の迫力になれているはずなのに、ちょっとビビっちまった。
あの二人とはまた違う・・・
たとえて言うなら鋭利な刃物を目の前に突きつけられているような感覚。
「あー・・・フカヒ・・・新一なら俺の部屋で・・・」
あなたに脅えて、震えながら丸まって動きません。とは言えない。
「ボク呼んでこよっか?」
少しはフカヒレの気持ちも察してやれよ、カニ。
「ん・・・いいわ、別に用はないから」
あ、プレッシャーが消えた。
そしてまたニカッと笑う。
・・・こうして笑ってると、普通の綺麗なお姉さんなんだけどなぁ。
「・・・ちょっと、あがらせてもらおっかな」
「あ、どうぞどうぞ」
「・・・俺は部屋に戻って・・・」
スバルはそそくさと部屋に戻りかけたが
「スバルも。ちょっとつきあいなさいよ」
呼び止められて肩をすくめる。
「・・・強引だな、相変わらず」
さすがのスバルも、この人は苦手なんだろうか。
568姉帰る・6:2005/09/19(月) 23:42:35 ID:tOPsnnsr0
「麦茶でいい?」
「いーわよ。本音言えばビールでも飲みたいとこだけどね」
とりあえず、4人で麦茶で乾杯。
茶菓子をつまみながらカニが尋ねる。
「そういや、姉ちゃん今年はなんで帰ってきたん?」
「だよな・・・年末年始も帰ってきてなかったのに」
そういや、フカヒレがここまでトラウマ発動させてるのって
ずいぶん久しぶりだっけ。
それはようするに、今までずっと帰ってきてなかったってわけで。
「今さら帰ってきて・・・何がしたいんだか」
「アハハ、何、すねてるのスバル?」
「・・・別に」
ふてくされたような顔でスバルはぷい、と顔を背ける。
「ま、久しぶりにみんなの顔が見たくなったのよ。
 それなりに成長してるんで安心したけど・・・」
そうかなぁ?
俺たちってあんまり変わってない気がするんだが
離れていて、久しぶりに会うとそう見えるんだろうか。
「新一は、変わってないみたいね・・・」
「そうなったのは、姉ちゃんのせいなんだぜ?」
「ま、そうなんだけどね」
なんか・・・スバルが機嫌悪いな。
なんだかんだで、フカヒレをあんな風にしちまったお姉さんを
友達としてスバルは許せないのかもしれない。
そのせいか微妙に雰囲気が重い。
その重い空気を破って、お姉さんがぽつりとつぶやく。
「やっぱり・・・いまさら、遅いのかな」
569姉帰る・7:2005/09/19(月) 23:48:09 ID:tOPsnnsr0
「遅いって・・・何が?」
「ん・・・新一もさ、昔は甘えん坊で、何かっていうとアタシんとこ来てさ。
 アタシも、ずいぶん甘やかしてたわ」
・・・フカヒレの話と違うじゃん。
やたらいじめるだけの、おっかないお姉さんじゃなかったのか?
「でまあ、ある日気がついたら
 可愛い弟が人に甘えることしかできない人間になりかけてたわけよ。
 で、それからは、突き放してキツク当たるようにしたんだけど」
スバルが怒気を帯びた声を吐き出す。
「それにしたって、限度ってもんがあるだろ!」
「そうね。スバルの言うとおりだと思うわ。
 確かにアタシを頼ることはなくなったけど・・・」
そう言って、一つ大きくため息をつく。
「なんだかね・・・
 アタシの悪い癖ね。ついやりすぎちゃうんだ。
 気がついたときには、手遅れになってばっかり」
スバルも気まずいのか、少しうなだれる。
「悪ぃ、言い過ぎた・・・けど、アイツだってちょっとは変わってきてる」
「そう?・・・だったら・・・
 家出て、距離を置いたかいがあったかな」
そっか・・・
ずっと帰らなかったのは、フカヒレのトラウマを刺激しないためでもあったのか。
「ああ・・・そのうち、アイツだって
 笑って出迎えるぐらいはできるようになるだろ。
 なんたって実の姉なんだから」
「ん・・・ありがとね、スバル。
 でも・・・やっぱり、ちょっと遅すぎたかな」
「遅いって・・・なんでだよ?時間ならまだいくらだって・・・」
「仕事でさ・・・アメリカに行くのよ。3年ぐらい」
570姉帰る・8:2005/09/19(月) 23:51:30 ID:tOPsnnsr0
「おお!?なんかエリートっぽいぞ!それって出世なのか?」
どこか暗くなっていた場の空気を明るくするように
少しわざとらしくカニがはしゃぐ。
「でもないわよ。言ってみれば修行に行くようなもんね。
 ま、向こうに行ったらそうそうは帰ってこられないから
 できれば、今、なぁんて思ってたんだけどね」
「・・・やっぱりボク、呼んでこよっか?」
カニが立ち上がったのを笑いながら止める。
「いいわ。無理矢理じゃ意味ないしね」
「そうだな・・・俺らだってついてる。
 時間かかるかもしんねえけど、いつかは、な」
「悪いわね・・・なんかアタシの尻拭いさせてるみたいで。
 こうなると、スバルにいろいろ教えたのも無駄じゃ・・・」
「あー、ウォホン!ウォッホン!」
?スバル・・・赤くなってる?
「・・・で、東京にはいつ帰る?」
あ、話そらした。
「土曜には帰るわ、仕事あるし」
「慌ただしいね」
「そいじゃさ、今からパーッと遊びに行こうぜ!
 結構こっちだって変わってるっしょ?ボク案内すんよ!」
「ああ、行ってらっしゃい」
「ん?レオとスバルは?」
「オレはパス。女同士のがいいだろ」
「俺も・・・ちょっと用があるから」
「んだよ、つき合いワリーな」
ブツブツ言いながらも、カニはお姉さんと出かけていった。
「じゃ・・・様子見てくるか」
571姉帰る・9:2005/09/19(月) 23:54:25 ID:tOPsnnsr0
黙ってうなずいたスバルと一緒に
キッチンを出て、2階に上がろうとして・・・
階段の途中にうずくまっているフカヒレを見つける。
「お前・・・聞いてたのか?」
「聞いてねえよ・・・別に、何も聞いてねえ」
うずくまったまま、フカヒレは力無くつぶやく。
スバルもそれ以上は問いつめない。
「そっか。今な、お前の姉ちゃんが来てて
 土曜には帰るって言ってたぜ」
「今カニと遊びに行ってるから、俺んち来るんなら
 いったん戻って準備してこいよ」
俺もスバルも「聞いていなかった」ことにして話を続ける。
聞いていたのなら・・・
自分で考えるだろう。どうすればいいか。
「・・・悪ぃな・・・じゃ、そうするわ」
フカヒレはフラフラと帰っていった。
「・・・やれやれ、だな」
「まあ、つきあうしかねえか・・・友達だし、な。
 さて、オレは晩飯の準備でもすっか。
 今日からフカヒレの分も追加だから、早めにしねえとな」
別に2人前が3人前になってもそう変わらないだろうけど
自分で言った「友達」という言葉が照れくさかったのか
そそくさとスバルも出ていった。
572姉帰る・10:2005/09/19(月) 23:57:27 ID:tOPsnnsr0
そして、あっと言う間に土曜日。
「ウィース!あれ、レオ一人?フカヒレは?」
窓から入ってくるなり、カニがキョロキョロと部屋を見回している。
「なんか朝早く出てったぞ」
「んだよ、今日はもう姉ちゃん帰っちゃうんだぜ?
 見送りとかしねーのかよ」
「まあ・・・結構悩んでたみたいなんだけどな」
そう。ウチにいる間のフカヒレは
まるで借りてきた猫みたいに大人しくて
オレのほうも、自然に接しようと思っても
なんだか腫れ物に触るような感じになってしまっていた。
「ケータイは?」
「電源切ってるっぽい」
「ち、とことんヘタレだねアイツ」
「まあ、本人がイヤだってものを、そうそう無理強いもできないだろ」
「そりゃそうだけどさー。
 なんとかしてやりてーじゃんよ」
コイツも、それなりに気を使ってるんだな。
「いちおう、今夜の最終の快速特急で帰るってのと
 今夜オアシスで集まるってのは伝えてある。
 後はアイツ次第だろ」
573姉帰る・11:2005/09/19(月) 23:59:21 ID:tOPsnnsr0
だが
結局オアシスにはフカヒレは来なかった。
カニが必死になって場を盛り上げようとして
必要以上にはしゃぐ。
お姉さんは終始嬉しそうにしていたが
一つ空いている席が目に入るたびに、表情が曇った。
「さて、そろそろ行かないと最終乗り損なうぜ?」
壁の時計を見て、スバルがパッと立ち上がる。
「んだ、もうこんな時間かよ。じゃ、駅までお見送りだねっ」
「荷物、持つよ」
「ん、ありがと」
オアシスを出ると、お姉さんがニコッと笑う。
「今日はありがとね、みんな。
 ・・・新一のこと、ヨロシクね」
来なかった弟のことを最後まで案じて
お姉さんは駅へと向かう。
その後をぞろぞろとついていく俺たち。
別れを惜しむわけでもないけど
駅まですぐの道のりを俺たちはダラダラと歩いた。
ひょっとしたら、フカヒレが来るんじゃないか。
そんな期待もあったのかもしれない。
だけど、駅が見えてきて
結局アイツは現れなくて・・・
くそ、何か後味悪ぃな。
そう思ったときだった。
574姉帰る・12:2005/09/20(火) 00:01:59 ID:32Ju2XvA0
駅前のストリートミュージシャンがギターを弾き始める。
「Let it be」。
誰でも知ってる、スタンダードだ。
弾いてるヤツも知ってる。
フカヒレだった。
なんだよ、こんなとこでギター弾いてる場合じゃないだろ。
だけど
その姿を見つめるお姉さんの表情は満足げだった。
やがて、フカヒレは弾き終えた。
お姉さんが歩み寄り・・・微笑みながらフカヒレの胸を、ドン!と突く。
「うまいじゃない」
「・・・まあね。結構、練習してっからさ」
「そ。頑張んな」
「うん・・・姉ちゃんもな」
「生意気言うな、弟のくせに」
薄笑いを浮かべていたフカヒレが真顔になる。
「・・・俺はさ・・・勉強できねえし、スポーツもダメでさ。
 女の子にももてねえ、さえねえヤツかもしんないけどさ。
 けど・・・姉ちゃんのせいでこうなったとは思ってねえ」
「・・・」
「これが、元々の俺なんだ。
 スバルや、レオや、カニと一緒に、俺自身が作ってきた俺なんだよ。
 そして・・・こんな俺を、俺自身は嫌いじゃない」
「・・・いいことだね」
「だから・・・安心してアメリカ行って、頑張ってくれよ、な」
そっか。
「Let it be」。あるがままに。
これが・・・フカヒレが伝えたかったこと。
お姉さんはきっと、すぐにわかったんだろうな。
575名無しさん@初回限定:2005/09/20(火) 00:03:31 ID:vJ/1xkSG0
全米が泣いた
576名無しさん@初回限定:2005/09/20(火) 00:04:02 ID:Jk9iyFyb0
俺も泣いた
577名無しさん@初回限定:2005/09/20(火) 00:04:23 ID:lclEFoXd0
GJ!!
・゜・(ノД`)・゜・
578姉帰る・13:2005/09/20(火) 00:04:42 ID:QF2YJh7L0
お姉さんがポンポンとフカヒレの肩を叩く。
「わかってるよ。
 アンタの良いところは、アタシはみんなわかってる。
 ・・・弟じゃなかったら、お姉ちゃんちょっと惚れちゃうぞ?」
ちょっと照れくさそうに言うお姉さんに
フカヒレが、ゲッという顔をする。
「姉ちゃんに惚れられても嬉しくねーよ!」
手を振り上げてお姉さんが怒鳴る。
「なんだとコラァ!?」
フカヒレが頭を抱えてうずくまる。
「ヒィ、ゴメンナサイゴメンナサイ」
昔見たような風景。
だけど、今ここには
イジメも怯えもなくて。
ただふざけあう、仲のいい姉弟がいて。
「っと、もう時間ね・・・
 ね、もう一曲、何か弾いてよ。
 そしたら・・・アタシ、頑張れる。どこに行っても、頑張るから」
フカヒレは黙ったままうなずいて
またギターを弾き始める。
改札を通り抜けていく背中に向けて歌声が響く。
高らかに。誇らしげに。

♪いつも通ったこの道は変わらないけど
 昨日に手を振ってふり返らず行こう・・・
579名無しさん@初回限定:2005/09/20(火) 00:09:45 ID:0DV9iwoM0
ランダムで流してたプレイヤーがちょうど、突然、Isolation流しやがった
フカフィレ、結婚してくれ
580Seena ◆Rion/soCys :2005/09/20(火) 00:10:12 ID:32Ju2XvA0
フカヒレくんはまだ書いていなかったので書いてみました。
ゲーム本編に登場はおろか名前すらわかってないフカヒレ姉を出してみたけど
名前がないと結構大変ですわ・・・
581名無しさん@初回限定:2005/09/20(火) 00:12:31 ID:AuOeqrRf0
>>575 早漏
>>576 早漏
>>577 早漏
>>579 遅漏
>>580 GJ
582名無しさん@初回限定:2005/09/20(火) 00:15:12 ID:PiuUyMOX0
ぐっっっじょっっぶ!!
583名無しさん@初回限定:2005/09/20(火) 00:22:04 ID:0AberUMQ0
>>580
GJっす!

>「わかってるよ。
> アンタの良いところは、アタシはみんなわかってる。
> ・・・弟じゃなかったら、お姉ちゃんちょっと惚れちゃうぞ?」
>ちょっと照れくさそうに言うお姉さんに

ここが結構萌えた。
584名無しさん@初回限定:2005/09/20(火) 00:28:27 ID:0qnbrOx50
Seena ◆Rion/soCys さんにはいつも泣かせてもらってるよ。
普通に短編集でも出してみれば売れるんジャマイカ。
と、妄想しちまったぜ!
585名無しさん@初回限定:2005/09/20(火) 00:36:49 ID:EKUJ77qE0
最後のIsolationにやられた。くそう。
586名無しさん@初回限定:2005/09/20(火) 00:44:47 ID:r+dfgEiv0
>>580 GJ スバルの筆おろしはフカ姉かw
587名無しさん@初回限定:2005/09/20(火) 00:46:32 ID:x5RcdE190
誠に勝手ながら、つよきす関連AAの何作品かを次のところへ
登録させて頂きました。

【あのAAきぼんぬDB】
http://aavideo.s11.xrea.com/cgi-bin/aadb/select_form.cgi
588名無しさん@初回限定:2005/09/20(火) 00:56:44 ID:uEDcBRn20
カッコいいなフカフィレ姉。
いい女だw
589名無しさん@初回限定:2005/09/20(火) 01:16:27 ID:ZkhsK1tP0
                   ,,,_,__..-:'´`丶、、_
                  ,∠‐‐-、_ `丶、` 、`丶
                _.:'´    "`丶,,,,,,,>、,,,, !、
              ,∠..‐‐‐‐‐‐-y-‐'´/   '''''´´´ ̄`、 
            ,/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; , :'´ ´´/          /`ド´´''''''''丶
           ,/;;;;;;;;;;;;;;;.,.:''´ / - - /    /  ./   /、| | /` 、` |
          `!,;;;;;;;;;;;;.:''´| //   |   i /  /  /,/ミ| |///,| i  |
           |,;;;;;;;;;i´ | /|、   |   |// / / / ,|  ´´´丶| l  |
           .|,;`、;;;| ||/ .| `丶 | i  || |_/」|__|_       `、| l  .|
            |,;;;;`、| |.|  |l, ,.'⌒|  .l  || |;,|,,,,,|_N| ̄'''''´  、 l | |`、 .|
            |,;;;;;;;;|.||  .|`l ' ,|  l  |'ヾ|-';;;;:フヽ、    V || | | |
             |,;;;;;;;;|.|_.:'`、` ` |.l  .l || ´""''''      ,二、! || | .|`、 |
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             / .| | ./;;;;;ハ  ||  l |         ´ /i |
            /  | .| /;;;;;| |`、 ||  l |    ‐‐-  / l .|
           ./  .|  .| /;;;;;;| .|  、||  li .|     ´ /  .l | |
           ./ / |  |/;;;;;;| .| ./|.|  | l |ヽ.、┌‐´‐‐‐ 、|.|| |
           |/|./ ||  /;;;;;;;|∠´´/ |||  | l | / `| rノ    `丶、

590名無しさん@初回限定:2005/09/20(火) 01:16:28 ID:0AberUMQ0
                   ,,,_,__..-:'´`丶、、_
                  ,∠‐‐-、_ `丶、` 、`丶
                _.:'´    "`丶,,,,,,,>、,,,, !、
              ,∠..‐‐‐‐‐‐-y-‐'´/   '''''´´´ ̄`、 
            ,/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; , :'´ ´´/          /`ド´´''''''''丶
           ,/;;;;;;;;;;;;;;;.,.:''´ / - - /    /  ./   /、| | /` 、` |
          `!,;;;;;;;;;;;;.:''´| //   |   i /  /  /,/ミ| |///,| i  |
           |,;;;;;;;;;i´ | /|、   |   |// / / / ,|  ´´´丶| l  |
           .|,;`、;;;| ||/ .| `丶 | i  || |_/」|__|_       `、| l  .|
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            |,;;;;;;;;|.||  .|`l ' ,|  l  |'ヾ|-';;;;:フヽ、    V || | | |
             |,;;;;;;;;|.|_.:'`、` ` |.l  .l || ´""''''      ,二、! || | .|`、 |
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            /  | .| /;;;;;| |`、 ||  l |    ‐‐-  / l .|
           ./  .|  .| /;;;;;;| .|  、||  li .|     ´ /  .l | |
           ./ / |  |/;;;;;;| .| ./|.|  | l |ヽ.、┌‐´‐‐‐ 、|.|| |
           |/|./ ||  /;;;;;;;|∠´´/ |||  | l | / `| rノ    `丶、

作品別から回収
591名無しさん@初回限定:2005/09/20(火) 01:19:02 ID:AuOeqrRf0
ブフォッ
592名無しさん@初回限定:2005/09/20(火) 01:43:36 ID:g+cPoPJC0
>>580
な、泣いてない、泣いてないもんね!
。・゚・(ノД`)・゚・。
593名無しさん@初回限定:2005/09/20(火) 01:56:07 ID:MeZtg+Rh0
>>589-590
1秒差w
594名無しさん@初回限定:2005/09/20(火) 02:01:48 ID:EKUJ77qE0
なんたる、なぁんたるケコーンか!
595レオカニ萌え人 ◆9nuFUinAXU :2005/09/20(火) 02:12:52 ID:lx3ftTnb0
レオカニ結婚披露宴ネタを考えてる。
構想構築中・・・そのまましばらくキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!でお待ちください

企画倒れになったらどうしよw
596名無しさん@初回限定:2005/09/20(火) 02:15:51 ID:hv8Q9S9z0
カニ大人気だな
597479:2005/09/20(火) 02:58:50 ID:63Hu3k2S0
今から「きぬの記憶喪失物語〜学園編〜」執筆開始しますです。
今度は描写に力を入れたいッス。

>>560
無問題です。
てかむしろ嬉しいですYO!
598名無しさん@初回限定:2005/09/20(火) 15:07:27 ID:FJeQmybf0
盛り上がってまいりました!!!!
599名無しさん@初回限定:2005/09/20(火) 15:38:20 ID:aM8QsFN90
今数えてみたら、発売からまだ1ヶ月たってないのに前スレから合わせて
Seena◆Rion/soCys氏一人で15本のつよきすSSがあるんだが…
これだけ書けるんなら自分でサイト開いてそこに書けばいいんじゃないか?と思うんだが。
600名無しさん@初回限定:2005/09/20(火) 15:55:45 ID:iOOKfa1+0
♪ある〜日  フカヒレが
 姉ちゃんに 出あった
 スタコラサッサッサ〜ノ〜サ〜
 スタコラサッサッサ〜ノ〜サ〜
 
601名無しさん@初回限定:2005/09/20(火) 20:12:35 ID:ceRqL5qu0
>>146の続きが読みたいなんて言ったらどうなるか分かってるから言わない
602名無しさん@初回限定:2005/09/20(火) 22:19:48 ID:r+dfgEiv0
603名無しさん@初回限定:2005/09/20(火) 22:27:46 ID:AuOeqrRf0
>>602
いつも通ったこの道は変わらないけど 土俵に塩まいて 振り返らず行こう


同じまわし 何度しめ直しても 飽きもせずに 時間さえ忘れていたね
心地よくて聞いていた呼び出し 力水の時間が過ぎてた

実は相撲取り 意外にロンゲ 決めた道なら 前だけを見つめて

まわしはここに残すから 離れていても くじけそうになる日は 土俵を見上げて
直球すぎた しこ名が 自分のほこり それぞれの部屋へと 振り返らず行こう


好きな技が似てるって楽しかった それがいつかしがらみになってくなんて
あの頃ただ ぶつかる時間だけが かけがえない大関だった

だけどこのままじゃ 進めないこと  きっと親方に わかり始めたから

休場明けの土俵入り 無理はしないで 傷つけ傷ついた ヒビは右ヒザに
勝ち越せると信じて 歩いて行けば 再び今場所で 何度でもどすこい


まわしはここに残すから 離れていても ねんざした場所でも 実は殊勲賞
つかの間のさよならさ さびしいけれど 横綱見つけたら 振り返らず行こう
604名無しさん@初回限定:2005/09/20(火) 22:35:48 ID:mQ8tXJzi0
>>603
作品別に貼ってあげて下さい。

Seena◆Rion/soCys氏の傑作の余韻冷めやらぬ中、無謀にも投下しますね。
なんか読みづらい上にあんまり面白くないかもです。
ちょっと変則的ですがお付き合いください。
605黒い三連星、ネットに散る! 1:2005/09/20(火) 22:37:12 ID:mQ8tXJzi0
       掲示板インフォメーション

             __)___
           〃 ,^i^ ヾ
          i ノノハヾバ
          ゙ゞl゚ ヮ゚ノゝ
           /ヽソ'ヽ
            l_/,==トソ
            〈/l_,ゝ

         掲示板について
        
やきそばチェッカーズBBSでの話題は特定の個人・団体への
誹謗中傷以外は、原則的にフリーですが、
適切でないと判断した書き込みは予告無く削除致しますので
ご了承下さい。管理人の逆鱗に触れるものも削除します。

なお、うまい焼きそば穴場情報は全てメールでお送り下さい。
掲示板に書かれると管理人が独り占めできないので、
適切でない書き込みと判断されます

管理人に対する直接のご要望も、メールでお願いします。

           重 要
     『荒らし行為はご遠慮ください』
     『荒らしを相手にするのもご遠慮ください』

     上記の事を、了承する(通常掲示板へ)
606黒い三連星、ネットに散る! 2:2005/09/20(火) 22:39:51 ID:mQ8tXJzi0
投稿者 まっきー  2005/08/26(金)14:31:22
 お久しぶりです。
 このサイトで以前とりあげていた「くるまや」の焼きそば試してみました。
 スパイシィでGOODでしたよ。他にもおすすめあれば教えてください。

投稿者 タカ(管理人) 2005/08/26(金)17:40:20
 >まっきーさん
 そうでしょう? あそこは麺のコシも具の歯ざわりもソースの微妙な味付けも
 かなりハイレベルなのよね。アタシを満足させるくらいだから、当然よね。
 それから他におすすめといわれても、このサイトを見てとしか言えないわね。

投稿者 まっきー  2005/08/26(金)18:13:58
 >管理人さま
 失礼しました。その通りですね。ではイチオシコーナーにある店でも順に巡ってみます。
 体重大丈夫かな(笑

投稿者 もりすけ  2005/08/26(金)19:49:16
 >まっきーさん
 イチオシコーナーはどれもハズレなしですよ。全制覇した私が保証します。
 ただ、体重の保証はいたしかねますので自己責任で。
 >管理人さま
 鎌倉に新規オープンの店、個人的には駄目でした。管理人さんの意見を聞きたいです。

投稿者 タカ(管理人) 2005/08/26(金)19:58:20
 >もりすけさん
 いつもありがとう。で、件の店についてだけど、アタシもあれはパス。ちょっとソースが
 くどすぎるわね。こってりしたなかにもしつこさの無いソースが理想だわ。

投稿者 デスマスク  2005/08/26(金)20:59:02
 消防署の方から来たぜー!
607名無しさん@初回限定:2005/09/20(火) 22:40:08 ID:0AberUMQ0
>>603
ワロス
いつも通った花道は、のがいいんジャマイカ

って、まわし残してっちゃったらフリチンじゃん!w
608黒い三連星、ネットに散る! 3:2005/09/20(火) 22:41:29 ID:mQ8tXJzi0
投稿者 デスマスク  2005/08/26(金)20:01:09
 ヤキソババカども、今日も頭煮えてるか?

投稿者 デスマスク  2005/08/26(金)20:02:20
 あんだよ、誰もいねーのか? ついに死んだか?
 
投稿者 通りすがり  2005/08/26(金)20:02:27
 おお! ついにリアルタイムでデスマスクさんに遭遇! 感激です

投稿者 ろなうど  2005/08/26(金)20:02:39
 デスマスクさんがイラッシャッタ━━(゚∀゚)━━━━━━━!!

投稿者 デスマスク  2005/08/26(金)20:03:00
 カレー食おうぜ。

投稿者 タカ(管理人) 2005/08/26(金)20:03:20
 >通りすがりさん、ろなうどさん
 動物に餌を与えないでください。

投稿者 デスマスク  2005/08/26(金)20:04:44
 動物ってボクのことかい? ひどいなあ、一緒にカレー食おうと思っただけなのにw

投稿者 もりすけ  2005/08/26(金)20:05:37
 >デスマスクさん
 毎度の荒らし行為、大変迷惑しています。どうかお引取りください。
609黒い三連星、ネットに散る! 4:2005/09/20(火) 22:43:08 ID:mQ8tXJzi0
投稿者 デスマスク  2005/08/26(金)20:07:01
 仕切んなダボが。大人しくカレー食っとけ。
 ウンコ味のウンコとカレー味のウンコ、どっちがいい?

投稿者 バハムート  2005/08/26(金)20:09:28
 >デスマスクさん
 それはどっちもウンコですよ(笑

投稿者 デスマスク  2005/08/26(金)20:10:12
 やきそばやきそばうるせえな、愚民ども。とりあえずカレー食え。

投稿者 ろなうど  2005/08/26(金)20:11:01
 >デスマスクさん
 なんでいつもそんなにカレー押しなんですか?

投稿者 デスマスク  2005/08/26(金)20:12:49
 王者の食い物だからだ。オメーラもカレー食え。

投稿者 もりすけ  2005/08/26(金)20:13:37
 >デスマスクさん
 そんなにカレーが好きならどこかカレーのサイトに行ってください

投稿者 デスマスク  2005/08/26(金)20:15:33
 うぜえ自治厨。カレーで溺れて死ね。

投稿者 タカ(管理人) 2005/08/26(金)20:17:31
 >デスマスクさん
 これ以上の荒らし行為は通報しますよ。

投稿者 デスマスク  2005/08/26(金)20:18:48
 ママにいいつけてやるー、でちゅか?
 おこちゃまでちゅねー。ガキは甘口カレーでも食ってろ低脳。
610黒い三連星、ネットに散る! 5:2005/09/20(火) 22:44:36 ID:mQ8tXJzi0
投稿者 タカ(管理人) 2005/08/26(金)20:19:57
 なんですってぇ! アタシのHP荒らすなんて毎度毎度いい度胸じゃない!
 今日という今日は絶対に許さないからね!
 
投稿者 デスマスク  2005/08/26(金)20:21:10
 オマエいつもそう言うけどなんもできねーじゃん。
 そんな半端者にはスーパーで特価78円のカップ焼きそばで十分だな(w

投稿者 タカ(管理人) 2005/08/26(金)20:22:29
 あんたなんかアク禁にしてやってもいいんだからね!
 いままで生きていられるはアタシの寛大な心のお陰なのわかってる?!

投稿者 カイ  2005/08/26(金)20:24:30
 ↑精神的ブラクラ

投稿者 バハムート  2005/08/26(金)20:22:46
 お

投稿者 通りすがり  2005/08/26(金)20:22:50
 カイさんもキタ━(゚∀゚)━(∀゚ )━(゚  )━(  )━(  ゚)━( ゚∀)━(゚∀゚)━!!!!!

投稿者 タカ(管理人) 2005/08/26(金)20:23:29
 また変なのが湧いてきたわね。もうくるなって言ったでしょ!

投稿者 カイ  2005/08/26(金)20:24:49
 ツインテールって海老の味するらしいよ(・ε・)

投稿者 デスマスク  2005/08/26(金)20:26:13
 ザリガニは結構ウマイぜ。
611黒い三連星、ネットに散る! 6:2005/09/20(火) 22:45:39 ID:mQ8tXJzi0
投稿者 もりすけ  2005/08/26(金)20:27:35
 荒らしさんは帰ってください。迷惑です。ここは焼きそばの話をする場所ですよ。

投稿者 デスマスク  2005/08/26(金)20:28:22
 オメーが帰れや自治厨! 仕切んなボケ!

投稿者 カイ  2005/08/26(金)20:28:23
 自治厨uzeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeee

投稿者 タカ(管理人) 2005/08/26(金)20:29:37
 早く消えないと、どうなるか見てなさいよ! 後悔しても遅いわよ!

投稿者 カイ  2005/08/26(金)20:30:26
 ど〜なるのかなぁ〜。ついんついん(・ε・)

投稿者 あゆむ  2005/08/26(金)20:30:29
 できもしないことを言って脅しをかけるなんて、滑稽すぎ。

投稿者 バハムート  2005/08/26(金)20:30:57
 あゆむさんも降臨!

投稿者 通りすがり  2005/08/26(金)20:30:58
 トリプルハリケーン揃い踏みキタキタキタキタ━━━(゚∀゚≡(゚∀゚≡゚∀゚)≡゚∀゚)━━━━!!!!!!!!!!

投稿者 ろなうど  2005/08/26(金)20:30:59 
 あゆむさんキタ━(゚∀゚)━!!!

投稿者 デスマスク  2005/08/26(金)20:31:19
 カレー食いたいなぁ
612黒い三連星、ネットに散る! 7:2005/09/20(火) 22:47:08 ID:mQ8tXJzi0
投稿者 あゆむ  2005/08/26(金)20:31:58
 相変わらずしょぼいサイト。ナニコレ。焼きそば特化で独自色打ち出してるつもり?
 笑っちゃうね。そこらのエロサイトのほうがよっぽど生産的だよ。

投稿者 デスマスク  2005/08/26(金)20:32:11
 オメーラ全員焼きそばで窒息しやがれ(w

投稿者 カイ  2005/08/26(金)20:32:06
 傲慢ツインテールごときがいっぱしの評論家気取りでうざすぎだよねー。
 テメーは海原先生かっつーの。

投稿者 あゆむ  2005/08/26(金)20:32:19
 こいつら、脳みその代わりに焼きそば詰まってるんじゃないの?
 くだらない情報に一喜一憂してる能天気さがちょっとうらやましいw

投稿者 タカ(管理人)  2005/08/26(金)20:33:03
 あんたらいい加減にしなさいよ! 荒らしは今すぐ回線切って死になさい!
 出入り禁止にしてやるわよ!焼きそばバカにすんじゃないわよ!!

投稿者 あゆむ  2005/08/26(金)20:33:17
 なに焼きそばごときで必死になってんの? ジャンクフードしか情熱傾けるもの無いの?
 かわいそう。

投稿者 デスマスク  2005/08/26(金)20:33:18
 うるせえなバ管理人が。だまって焼きそばとじゃれあってろ。
 グロ画像貼んぞオラァ

投稿者 カイ  2005/08/26(金)20:33:39
 はい、グロ画像
 ttp://www.candysoft.jp/ane/zennsinn/takane_0.jpg
613黒い三連星、ネットに散る! 8:2005/09/20(火) 22:47:59 ID:mQ8tXJzi0
投稿者 タカ(管理人)  2005/08/26(金)20:34:22
 な、何よコレ! 勝手にこんなの貼るな!

投稿者 デスマスク  2005/08/26(金)20:34:31
 お、なんだこれ。ヤバそうなリンクだな。

投稿者 あゆむ  2005/08/26(金)20:34:46
 精神的ブラクラ。PC無害。

投稿者 タカ(管理人)  2005/08/26(金)20:35:25
 グロ画像って何よ! いい加減にしないとコロスわよ!

投稿者 シュガー  2005/08/26(金)20:35:38
 みんな、死ねばいいのに・・・・・・

投稿者 デスマスク  2005/08/26(金)20:35:39
 まあ落ち着いてカレーでも食え

投稿者 カイ  2005/08/26(金)20:35:58
 このくらいでキレるなんてやっぱツインテールは短気だねぇ(・ε・)

投稿者 タカ(管理人)  2005/08/26(金)20:36:38
 黙れ、蹴り殺すわよ!

投稿者 デスマスク  2005/08/26(金)20:37:07
 焼きそば厨uzeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeee!
614黒い三連星、ネットに散る! 9:2005/09/20(火) 22:48:49 ID:mQ8tXJzi0
投稿者 あゆむ  2005/08/26(金)20:37:16
 カルシウムが不足かい?
 
投稿者 カイ  2005/08/26(金)20:37:42
 カルシウム足りてないってことはコイツ間違いなく貧乳だね。具体的に言うとバスト80。
 きっと牛乳ばっか飲んでんだぜ。無駄な努力ご苦労様。

投稿者 デスマスク  2005/08/26(金)20:39:09
 そrは難儀なことだな。女なら最低8855センチはねーと生きてる意味ねーな

投稿者 あゆむ  2005/08/26(金)20:39:34
 hげしく銅ウイ。

投稿者 カイ  2005/08/26(金)20:40:48
 ?

投稿者 タカ(管理人)  2005/08/26(金)20:40:50
 いい加減にしなさい!誰が貧乳よ! 80あれば貧乳とは言わないわ!
 アク禁にしてやるわよ! 発言も削除してやる!

投稿者 デスマスク  2005/08/26(金)20:41:10
 何度もいうけどオメー口ばっかだからな。
 出来るモンならやってみろよ

投稿者 あゆむ  2005/08/26(金)20:41:37
 図星をつかれたからって締め出して解決なんて、お子様な対応だね。
 本当にプライドあるなら感情に任せた実力行使なんてできないと思うけど。

投稿者 カイ  2005/08/26(金)20:42:16
 仕方ないよ。ツインテールなんて元々そんなくだらない生き物なんだから。
 生暖かい目で見守ってあげようよw
 貧乳ツインテールなんてごく一部のマニア向けなんだからさ(・ε・)
615名無しさん@初回限定:2005/09/20(火) 22:50:23 ID:uglcLz2L0
さり気なくよっぴーキタワァw
616黒い三連星、ネットに散る! 10:2005/09/20(火) 22:50:28 ID:mQ8tXJzi0
投稿者 タカ(管理人) 2005/08/26(金)20:43:44
 誰が貧乳ツインテールよ!

投稿者 デスマスク  2005/08/26(金)20:43:50
 乳のハナシはもうやめようぜ

投稿者 あゆむ  2005/08/26(金)20:44:11
 そうだね。もう脂肪の話題はやめておこう。

投稿者 カイ  2005/08/26(金)20:45:36
 何で? あんなムキになって滑稽で面白いじゃない。

投稿者 デスマスク  2005/08/26(金)20:46:58
 るせえ! ボクがやめるっていったらやめるんだよ!

投稿者 あゆむ  2005/08/26(金)20:47:19
 胸は焼きそばに関係ないしね。

投稿者 カイ  2005/08/26(金)20:48:40
 今までも散々関係ない話してたんだからべつにいいじゃん(・ε・)

投稿者 デスマスク  2005/08/26(金)20:49:20
 てめえその顔文字ムカツクからやめろ

投稿者 あゆむ  2005/08/26(金)20:49:59
 激しく同意

投稿者 カイ  2005/08/26(金)20:50:13
 なんでそんなにつっかかるの? 貧乳じゃあるまいしー(・ε・)
617黒い三連星、ネットに散る! 11:2005/09/20(火) 22:51:25 ID:mQ8tXJzi0
投稿者 あゆむ  2005/08/26(金)20:51:29
 他人の身体的特徴を揶揄するのはやめたほうがいいといってるだけだよ。

投稿者 デスマスク  2005/08/26(金)20:52:47
 おーし、おまえいいこと言った。アンパンのゴマやるぜ。

投稿者 カイ  2005/08/26(金)20:53:06
 もしかしてキミタチ、まないた?

投稿者 デスマスク  2005/08/26(金)20:53:57
 マナイタッテイッター!!
 それはつまり死にてーということだな?

投稿者 あゆむ  2005/08/26(金)20:54:35
 あんな不必要な脂肪のカタマリには興味ないけど、今初めての感情が芽生えています。
 これが殺意?

投稿者 通りすがり  2005/08/26(金)20:54:38
 なにこの流れ

投稿者 カイ  2005/08/26(金)20:54:58
 なんだ。胸小さいならそう言ってくれればよかったのに〜。
 ごめんね、心の傷を抉っちゃって(・ε・)

投稿者 デスマスク  2005/08/26(金)20:55:30
 コロス

投稿者 あゆむ  2005/08/26(金)20:55:31
 ・・・許さない。
618黒い三連星、ネットに散る! 12:2005/09/20(火) 22:52:57 ID:mQ8tXJzi0
投稿者 タカ(管理人)  2005/08/26(金)20:55:48
 ちょっとアンタラ、内輪もめならヨソでやりなさいよ!

投稿者 デスマスク  2005/08/26(金)20:56:20
 るせー! バ管理人は黙ってろジャマすんな

投稿者 あゆむ  2005/08/26(金)20:56:26
 今夜はトコトン話し合おう

投稿者 カイ  2005/08/26(金)20:57:09
 こわいこわい(・ε・)

投稿者 デスマスク  2005/08/26(金)20:58:01
 てめえ、なめてんのか

投稿者 タカ(管理人)  2005/08/26(金)20:59:22
 だから! ここでケンカすんな! 
 ここはアタシのHPなのよ!
 出てけ出てけ出てけ! もう二度と来るなー!
             ・ 
             ・
             ・ 
             ・
619黒い三連星、ネットに散る! 13:2005/09/20(火) 22:53:56 ID:mQ8tXJzi0
「なんだコレ」
 夜、いつものように遊びに来たスバルが呆れたように言った。
 俺は肩越しにスバルを見て答える。
「この前言ってた焼きそばチェッカーズってサイトの掲示板。
カニのやつが今夜も荒らすっていうからずっと見てた。で、この有様」
「しっかし、掲示板荒らしとはまぁ、我が幼馴染ながら情けなくなる陰湿さだな」
 スバルはため息つきながらカニの暴挙を見つめている。
「流れはえーな。チャットみてーだ」
 フカヒレはログを眺めながら呟いた。
「つーか、管理人が率先して荒らしの相手してるじゃん。警告文の意味ねー」
「普段はまったりしてるけどな。荒らしが来たときは大体こんなもんだ」
「で、このデスマスクってぇ荒らしがカニだろ」
「そう。あとカイってのとあゆむってのもここの名物荒らし」
「なんで仲間割れしてんのこいつら」
「胸だな」
 スバルの疑問にフカヒレが即答する。
「つまりカニは言うまでもなく、このあゆむってのも胸が小さいということなんだよ!」
「な、なんだってー!」
 俺は胸なくても美人ならOKだけどな、と付け加えるフカヒレ。さすがロリコンでもある男だ。
「まあ、元々仲間でも何でもないけど、このカイが二人の逆鱗に触れちまったってことだな」
 俺はそっと窓に目をやる。
 隣家でいま必死でキーボードを叩いているであろう幼馴染の鬼気迫る姿を想像すると、ちょっと笑えた。
『う っ が −−−−−−!!! 殺してやんよカイとやら! いーい度胸だ。
極上の苦しみを与えてゆっくりじっくり心ゆくまで死の恐怖を味あわせてやるぜ!!!」
 窓越しに、蟹沢・貧乳・きぬの雄たけびが轟いた。
620604:2005/09/20(火) 22:54:50 ID:mQ8tXJzi0
力不足でしたorz
ネタを思いついたときはいけると思ったんですが、
書いてみると単調でしまらない話になってしまいました。
冷静に考えれば構成も電車男の二番煎じですしね。
もっと修行積みますノシ
621名無しさん@初回限定:2005/09/20(火) 22:56:55 ID:4OkwGC1b0
>>620
GJ
楽しめた。こういうのもいいね。
622名無しさん@初回限定:2005/09/20(火) 22:57:30 ID:xwgAzLas0
GJ!さりげなく出てくるよっぴーがこえぇ。
荒らしに限定すれば、うみゃがやっぱ最強だな。
623名無しさん@初回限定:2005/09/20(火) 22:57:39 ID:znNF1Zhw0
>>604いいものみしてもらったぜGJ!
624名無しさん@初回限定:2005/09/20(火) 22:59:08 ID:WQvtHHU20
GJ!面白かったよ。
読みながらニヤニヤしっぱなし。
625名無しさん@初回限定:2005/09/20(火) 22:59:51 ID:tFtwGa9n0
>>620
ワラタ
デスマスク・タカ(管理人)・あゆむ・カイ・シュガーの中の人はなんとなく誰かわかるが、
他のHNの中の人も誰だか気になる・・・
626名無しさん@初回限定:2005/09/20(火) 23:03:42 ID:S0P6dc9I0
>>620
オチはチョイ弱いかもしれないけど、
ネタとしてはかなり笑える良いものに仕上がってると思えますが。
さり気にカキコするよっぴーとか、トリプルハリケーンキターの流れとかいい感じですぜ。
三連星vs管理人をさり気に楽しみにしてる住人達のレスが自然でよいのだけど、
もっと合いの手を入れてきてもいいかも、とも思いました。
627604:2005/09/20(火) 23:08:39 ID:mQ8tXJzi0
>>626
そうなんです。もうちょっと他の住人たちの発言を入れればよかったんですけど、
4人のやりとりがメインなのでテンポが狂うと思い少なめにしました。
628名無しさん@初回限定:2005/09/20(火) 23:16:23 ID:0AberUMQ0
>>627
ワロス
欲を言えば「悔しかったら自分で焼きそば作ってみろ」で料理できないメンツが切れるとか
全員が傷の叩きあいして徹底的にグダグダのほうがw
629604:2005/09/20(火) 23:21:26 ID:mQ8tXJzi0
>>625
他のメンツの中の人は想定してないです。ご自由に設定して楽しんでください。

>>628
そういうのも考えましたが、それだと30〜40レスちかく掛かってしまいそうです。
それにカイの中の人は自分が料理できないことを自覚してないので、効果が薄いかと思いまして。
630名無しさん@初回限定:2005/09/20(火) 23:22:07 ID:AuOeqrRf0
>>629
総じてGJ!
631479:2005/09/20(火) 23:41:29 ID:63Hu3k2S0
第二部を一向に書かず、よっぴーSSを作りました。
今でも反省はしていません。
んじゃ投下。
632そこにあった幸せ・1:2005/09/20(火) 23:43:25 ID:63Hu3k2S0
9月1日
今日は対馬君と一緒に学食でお昼ご飯を食べた。
サンドイッチにオレンジジュース。購買で買ったモノ。
本当なら私が作ってきたいのだけれど、少し躊躇してしまう。
私に、その資格があるかどうかが分からないから。

9月2日
対馬君が家に来てくれた。
以前までの私なら、素直に喜んでいた。
たったそれだけのことで幸せを感じていた。
だけど、あの日、対馬君に頬を叩(はた)かれたあの日、
自分がどういう存在か、嫌というほど気付いた。
好きな人ですら信じず、試すようなことをして得られる幸せは、もう嫌だ。
633そこにあった幸せ・2:2005/09/20(火) 23:44:21 ID:63Hu3k2S0
9月3日
今日も対馬君は家に来てくれた。
夕ご飯を食べて、そのあと沢山エッチをした。
彼に抱かれている時間が、私にとって一番落ち着く時間。
だけどそれは、幸せと呼ぶにはちょっと違うかもしれない。
だって、私の体質が大きく関わってもいるから。
私の性欲発散でしかないから。
結果的に、私は対馬君を利用しているだけかもしれない。
自分自身のためだけに。


9月4日
今日も彼は来てくれた。
とりとめない会話をし、晩御飯を食べて、私を抱いてくれた。
いつも通りの、機械的な日常。
ちょっと違うのは、彼が帰り際に言った一言。

「明日遊びに行こう」

なんだろう。この一言にすごくドキドキした。
結局その日は、夜遅くまで眠れなかった。
634そこにあった幸せ・3:2005/09/20(火) 23:45:08 ID:63Hu3k2S0
9月5日
危なかった。危うく待ち合わせの時間に遅れるところだった。
結局、昨日就寝したのは夜中の4時。もう昨日じゃないけど。
待ち合わせはPM1時。
今日起きたのは11時だったから、すっごくギリギリだった。
急いで支度して、待ち合わせのステーション前へ。
着いたのは大体PM0:50分。
何とか間に合ったと安心して一息ついてたら、トントンと肩を叩かれる。
振り返ると、「や。おはよう」と言って片手をあげている対馬君が。
まずい。すっごく気まずい。もしかしてかなり待ってたんじゃ。
「ほら、行こうよ」
謝ろうかとモジモジしていた私の手を取って、対馬君は歩きはじめた。
謝るタイミングを完全に逃してしまった。でも、嫌な雰囲気ではない。
・・・ありがとう、対馬君。
635名無しさん@初回限定:2005/09/20(火) 23:46:27 ID:k82hb+Cv0
>>634
その支度には朝オナニーも含まれていたわけか
636そこにあった幸せ・4:2005/09/20(火) 23:46:32 ID:63Hu3k2S0
駅を乗り継いで目的地につく。つい最近できた遊園地らしい。
ジェットコースター、コーヒーカップ、お化け屋敷、観覧車、
といった基本的なものから始まり、
ゲームセンターで音楽ゲーム、ホッケーみたいなゲーム、
あとUFOキャッチャーでマスコットを取ってもらったりした。
楽しい時間は、あっという間に過ぎていく。
気がつけば、もう夕方だった。
夕食は遊園地で。結構品のある飲食店に見えたけど、値段は良心的だった。
メニューを見る。
前菜、メイン、デザートと別れていた。わりと本格的だ。
前菜は何にしようかなと決め兼ねていると、対馬君が、
「今日、楽しんでくれたかな」
と聞いてきた。
一瞬答えられなかったけど、すぐに首をブンブンと縦に振る私。
対馬君は「よかった」といって微笑んでくれる。
637そこにあった幸せ・5:2005/09/20(火) 23:47:43 ID:63Hu3k2S0
その時、今しか機会はないと思って、
以前から聞いておきたかったことを聞いてみた。
「対馬君は、私と一緒にいても楽しい、かな」
以前のような、気持ちを試す訳じゃない。
私が素直に感じた疑問だった。
私は今でも対馬君を利用している。私の体質を押さえる為に。
だからこそ知っておきたい。対馬君の想いを。
私が今出せる、精一杯の勇気。
精一杯の勇気、なんだけど・・・。
その台詞のあと、私は怖くなって力一杯眼を閉じた。
私を否定するんじゃないか、不快に感じているんじゃないか。
嫌な考えだけが駆け巡る。
そんな私に、対馬君は、ハッキリと答えてくれた。

「――――――――――」

私は。
私は馬鹿だ。
こんなに、こんなに身近にあったのに。
幸せが、沢山の幸せがあったのに。
対馬君が―――レオ君が、私の幸せそのものだったのに。
私は馬鹿だ。自分一人が気付いてなかっただけだったんだ・・・。

その時、私は泣いていた。
ウエイターさんが困っていた。周りのお客さんが何事かと騒いでいた。
レオ君はオロオロしていた。慰めたりもしてくれた。
だけど私は泣き続けた。すごく、とてもすごく嬉しかったから。
だから涙は止まらない。・・・・・・止めたくない。
638そこにあった幸せ・6:2005/09/20(火) 23:50:56 ID:63Hu3k2S0
あれから私は少し変わった。
前までの私は「私の幸せ」を探していた。
今の私は「私が気付いていない私の幸せ」を探している。

今、私達はスウェーデンにいる。

「寒っ! スウェーデンって寒!」
「おおぉぉ、確かに凍えるぜここは」
なんか微笑ましいなぁ。エリーが本気で寒がってる。
スバル君はちょっと以外。寒いの平気だと思ってた。
「よっぴー、私をあっためて」
「レオ、オレをあっためて」
・・・冗談を言う元気だけはあるんだね二人とも。
「無理。レオ君に抱っこされてるし」
「無理。良美抱っこしてるし」
私のあとに続けてレオ君も言ってくれる。何気ないその言葉がとても嬉しい。
これも私の幸せ。
「くそ、夫婦円満カップルめ」
え、え、夫婦円満?どうしよう、恥ずかしいけどすごく幸せな気持ちになる。
他に人から言われる何気ない一言からも感じられる幸福感。
これも私の幸せ。
639そこにあった幸せ・7:2005/09/20(火) 23:52:02 ID:63Hu3k2S0
「ほら、よっぴー。もう充分過ぎるほどオーロラみたでしょう。
戻るわよ」
「もうちょっとだけ!」
「だ、そうだ。先戻ってていいよ」
レオ君は私と一緒に残ってくれる。
彼にとっては当たり前のこと≠ネのかもしれないけど、
私にとっては、ただそれだけでもふんわりとした気分になれる。
嬉しい。とっても。言葉にできないくらいに。
これも私の幸せ。
「じゃ、そろそろ時間だから戻るか」
「うん。あ、あのね・・・・・・」
「ん、なんだ?」
「あの、その朝ご飯終わった後の自由時間に、その・・・」
うぅ・・・恥ずかしい。未だに誘うことには慣れない(慣れても困るけど)
レオ君は「お誘いありがとね」と言ってくれた。…やっぱり恥ずかしいよぅ…
大好きな男性(ひと)に抱かれる喜びも大きいけどね。
これも私の幸せ。
640そこにあった幸せ・8:2005/09/20(火) 23:53:14 ID:63Hu3k2S0
気付かなかったこと、知らなかったこと、否定してきたこと。
今振り返ると、私の幸せは全部それの中のどこかにあったんだと思う。
だけど、その幸せの中には辛い現実があって。
そして、私はいつも辛い現実しか見てなくて。
最後にはいつも逃げ出して・・・。
でも、もう大丈夫。
レオ君が、私の大切な人が全部気付かせてくれたから。
「ね、レオ君」
「ん?」
「この間、一緒に遊園地に行ったよね」
「うん、いったね」
「あの時、遊園地のレストランで私に言ってくれた台詞、覚えてる?」
「・・・え?」


『対馬君は、私と一緒にいても楽しい、かな』
『良美のそばにいれれば、何処にいたって楽しいよ』


「あ〜・・・ごめん。わすれちった」
絶対ウソ。
だってすっごく顔赤いよレオ君。
「あはは、レ〜オくんっ!」
「うわっととっ!いきなり抱き着いてこないの!」
そんな言葉は無視して、私は彼の腕に抱きつく。
今の私は迷うことなく言うことができる。
「レオ君だ〜いすき!」

完。
641名無しさん@初回限定:2005/09/20(火) 23:56:37 ID:mQ8tXJzi0
よっぴーかわいいよよっぴー
642名無しさん@初回限定:2005/09/20(火) 23:57:27 ID:4NZze8Mn0
GJ
643479:2005/09/21(水) 00:05:21 ID:dfUgfPVG0
>>527氏の書き方をちょこっと参照にしました。

よっぴーファンは読まないほうがいいかも^^;
644名無しさん@初回限定:2005/09/21(水) 00:17:49 ID:6+ypKqiPO
ネ申 降 臨 !

激しくGJ!!
645デスマスク:2005/09/21(水) 00:48:16 ID:Ma9Km9eq0
シュガーはいらねぇぇがぁぁぁ!

・・・ということで総じて神スレですな。
646名無しさん@初回限定:2005/09/21(水) 01:07:05 ID:eTKlYTfC0
一日の終わりに、このスレを読むのが俺の幸せ。
素敵なSSを投下してくれる職人さん達、感謝!
647名無しさん@初回限定:2005/09/21(水) 01:27:41 ID:xcSVRt/10
デスマスク=キャンサー=カニってこと?
648保管庫の中の人:2005/09/21(水) 02:32:18 ID:zLgh+1330
1週間ちょっと放置していたら更新作業がえらいことに…

それはそうと危うく保管庫のTOPに
「ここはきゃんでぃそふとと普天王を応援するサイトです」
とするところだった。
デスマ一歩手前の社会人なので反省している。
649名無しさん@初回限定:2005/09/21(水) 02:34:42 ID:grpQLORU0
>>647
正解

・・・てか本編でカニがやきそばチェッカーズをHNデスマスクで荒らすぞって宣言したじゃん
オマイにはカニへの愛が足りないからあと3回はつよきすやり直すように
650名無しさん@初回限定:2005/09/21(水) 02:59:39 ID:maiG7cN00
よっぴ〜!神だ、神がいらっしゃった。

そうだよ、よっぴーは本質的には悪人でもなんでもないんだよ。
651名無しさん@初回限定:2005/09/21(水) 03:53:06 ID:9wcWRlp50
>>648
保管、乙です!まとめて読めたりキャラ別に読めるので保管庫ってやっぱりいいですな。
652名無しさん@初回限定:2005/09/21(水) 04:00:58 ID:S0e0zGRr0
>>648
中の人乙です。
確かに便利だ。
しかし、俺の愛するトンファーとマナのSSがほとんどないのはどういう事だ!
所詮サブキャラか!
俺に書けと電波が告げているのか!


マァ、無理ダガナー
653保管庫の中の人:2005/09/21(水) 04:09:43 ID:zLgh+1330
ちなみに、キャラ別で言うと「その他」にいながら
フカヒレ主人公のSSが他ヒロインを食うくらい多いです。
トンファー・マナのところにあるのも実質フカヒレ主人公ですし。
短編入れると一番多いんじゃないかな。
フカフィレ大人気w
654名無しさん@初回限定:2005/09/21(水) 04:15:27 ID:S0e0zGRr0
くっ、まさかフカフィレに嫉妬する日が来るとは!
655ナナシ:2005/09/21(水) 06:10:02 ID:FqqotqJ10
1/7
まつかさ開国際パレード
いるか「お姉さま?あの方が例の・・」
冷笑を浮かべた氷の弁護士。その目に映るのは地元学園でもっとも優秀な生徒。
要芽「そうよ。いるか。私が顧問弁護士をやることになった霧夜カンパニーのご令嬢。さすがに堂々としているわね。」
いるか「とてもきれいな人ですね〜。思わず見とれちゃいます〜」
綺麗な金髪、日本人では得られない完璧な体。
要芽(たしかに・・とてもおいしそうな子だわ・・)
いるか(はっ!!お姉さまが神妙な顔を!!・・)
いるか「安心してください!!お姉さま!いるかはどんなときでもお姉さまを・・」
摩周「・・・・・・。」
要芽「どうしたの?摩周君」
いるか(流された!!)
摩周「いっいえ、どこかでお会いしたような気がしたもので・・」
要芽「そうね。霧夜カンパニーともなると摩周財閥に継ぐ大企業・・どこかのパーティーで面識があるのかもしれないわね。」
要芽「まぁ、いいわ。今回の仕事だけれど・・・」
一瞬の興味の後は通常通りの仕事の会話、柊事務所の三人は人ごみを掻き分け仕事場に戻っていった。
656ナナシ:2005/09/21(水) 06:10:45 ID:FqqotqJ10
2/7
数日後
要芽「いるか。アイスミント。」
いるか「はい〜、かしこまりました〜」
いつもの風景のさなかに事務所のドアが開いた。
ガチャリ・・キィ・・
エリカ「失礼します!」
いるか「ああ〜、あなたは〜」
要芽「霧夜エリカ・・」
エリカ「あら、知っていたのね。なら話は早いわ。」
要芽「なんの用件かしら・・あなたの父親のことならなんの心配も要らないわ。私に任せておけば・・」
エリカ「ええ、そうね。氷の異名を持ちいまだ負け知らずの柊要芽弁護士。あなたならお父様が熱を上げるのも無理はないわ。」
歩み寄るエリカ。その態度に苛立ちを込め冷ややかな視線を向ける要芽
要芽「・・・・。何のようかしら?」
エリカ「率直に言うわ。今度の裁判に負けていただきたいの。」
要芽「理由を聞きましょうか?」
エリカ「あの男にはそろそろ落ちていただきたいの。私の野望のために・・」
エリカはあくまで優雅に自分の持つ野望というものを語り始めた。
657ナナシ:2005/09/21(水) 06:11:27 ID:FqqotqJ10
3/7
一通り聞き終えた要芽はさも面白げに肩をおろす。
要芽「なるほど・・。邪魔になれば親でも殺す、か・・」
エリカ「べつにとって食べるわけではないわ。ただ時代は私を必要としているの。あの男の出番はここまでよ。今回の事件はまさにその傾向、それを逃す手はないわ。」
要芽「じゃあ、お聞きするけど私に仕事を依頼するというならそれ相応の報酬というものが必要になるわ。学生のあなたにそれが払えるというの?」
エリカ「そうね。親の七光り・・最も嫌いとする言葉なのだけれど私からは拭いきれない事実よ。」
要芽「・・・・。理解しているようね。ではどうすると?」
エリカ「将来、あなたを私の側近に迎えてあげるわ。私のそばにいれば世界の頂点が見える。その頂点、あなたなら私の横で見ることができる。」
見た目どおり自信満々意そう告げたエリカ。要芽はさらに冷笑を浮かべ、コーヒーカップから手を離した。
要芽「フッ・・いいわね。その考えは嫌いじゃないわ・・でもそんなことじゃこの話を受けることは出来ないわ。」
エリカ「では、どうしろと?」
要芽「賭けをしましょう。」
658名無しさん@初回限定:2005/09/21(水) 06:26:27 ID:oy6Hv89gO
(。・_・。)
659名無しさん@初回限定:2005/09/21(水) 08:14:33 ID:bi7ACYP70
3/7で続きが来ないんだが・・・

続き投下する予定無いなら、「今日はここまで」とか言ってくれると助かります
660ナナシ:2005/09/21(水) 08:19:55 ID:FqqotqJ10
4/7
ベッドに座るエリカ。要芽は下着姿でエリカに詰め寄り、脅すように語り掛ける。
要芽「フフフ・・怖いならやめてもいいのよ?」
エリカ「フッ、冗談!こんなの願ってもないチャンスだわ。」
要芽「そう。ならじっくり耐えてみることね・・。」
そういってエリカの胸に手を伸ばす要芽、以前余裕を辞さないエリカだったがその手が体に触れた瞬間、こみ上げる熱いものを感じずに入られなかった。
エリカ「クッ・・あっ・・」
必死でこらえるエリカ、しかしエリカの首に舌を這わす要芽には次にするべきことを刻々とつづけるだけだった。
エリカ「あっ・・・んんっ・・ああっ!!」
要芽「フフッ、声が出てきているわね。もう降参?」
エリカ「じょ、冗談・・・ま、まだまだよ・・」
エリカ(と、とはいえこれは予想以上に・・対馬君以上・・いや、もしかしたらよっぴー以上かもしれない・・ともかくこれ以上好きにさせるわけにはいかないわ。耐えるだけで頂点なんて狙えないんだから!!)
闘志を奮い立たせ、自らの手を伸ばすエリカ。快楽を打ち払い攻撃に身を投じた。
要芽「なにをっ!?ンッ・・くぅっ!」
要芽(まさかこの私が攻められるなんて・・しかもこの手つき・・ただものじゃない!!こっちも冗談じゃなくなってきたわね。)
互いを弄り合いながら自分を投げ入れることの出来ない快楽。その行為は戦いと言われるまでにおよび、長き時間によって繰り返された。
661ナナシ:2005/09/21(水) 08:24:47 ID:FqqotqJ10
5/7
エリカ「はぁ・・はぁ・・お互い、一回ずつのようね・・」
要芽「はぁ・・先に、イッたのは・・はぁ・・あなたよ・・」
エリカ「速さが勝負じゃないわ。これは賭けなのだから・・」
要芽「そのようね・・」
エリカ「で・・依頼の件は?」
要芽「まだ、首を縦に振るわけにはいかないわね。」
エリカ「ふんっ、結局これがやりたかっただけじゃないの。」
要芽「フフッ、そうね。では本当の条件を言うわ。あなたの能力を試させてもらうわ。」
エリカ「ふーん、ずいぶん単調な結果ね?でも納得いかないわね。私だけが試されるなんて。だってそうでしょ?私だって負けたわけじゃないのだし。」
要芽「・・・・。」
エリカ「・・・・。」
二人の威圧が部屋中にこみ上げ、冷たい風が吹き零れる。
いるか「そこで、対決ですよ〜!!」
要芽&エリカ「対決ぅ!?」
いるか「というわけで、お二人の実力を競おうと思いまぁ〜す。司会は不詳、このいるかがさせてもらいます〜。健太〜みてる〜?お姉ちゃんがんばってるよ〜。」
要芽「カメラなんてないわよ、いるか。それよりはやく内容を決めなさい。」
いるか「はいは〜い、ではこのくじを引いて決めます〜。」
ガサッ・・ゴソッ・・
いるか「最初の競技は勉強です〜。全国模試のテストをお二人に受けてもらい、その点数を競いたいとおもいます〜」
要芽「フッ、なにかとおもえば・・学生程度に負けるとでも?」
エリカ「学生程度だとぉ?冗談じゃないわね、結果で見せてあげるわ!!」
・・試験終了
いるか「では摩周さん、採点よろしくお願します〜」
摩周「・・・・。お二人とも満点です。」
要芽「多少はやるようね・・」
エリカ「ハッ、当然!」
いるか「・・・。で、では次の競技です〜」
662ナナシ:2005/09/21(水) 08:33:27 ID:FqqotqJ10
6/7
いるか「はぅ〜、一向に決まらないです〜お二人ともまったくの互角です〜」
要芽「いるか!はやく次を決めなさい!!」
エリカ「そうよ!いるか!!」
いるか「はぅ〜、声まで同じに聞こえます〜」
いるか「で、では次は・・!!必殺技です〜」
要芽「必殺技・・?そんなものどうしろというの!?」
エリカ「ハッ、いいでしょう。私が見せてあげるわ。」
要芽「なんだと?」
エリカ「お嬢たるものいついかなるときも優雅であるべき!これはその最たるものよ!」
エリカ「くらいなさい!マージ・ジマ・バランガ!!」
ポンッポンッポンッ
いるか「あう〜すごいです〜薔薇です〜薔薇が出てきました〜これはすごすぎです〜」
要芽「クッ・・」
エリカ「どう?認める気になって?これが私の実力よ。この対決、私の勝ちね」
663ナナシ:2005/09/21(水) 08:34:05 ID:FqqotqJ10
要芽「・・・・。」
一泊の沈黙ののち空虚に手を構え・・
要芽「ペンギン」
一同「・・・・。」
要芽「皇帝ペンギン」
次々と影絵を作っていく要芽。
エリカ「クッ・・あ・・あはははっ・・な、なにそれはっ?氷の弁護士とも人が影絵ですって!?あははっ・・笑わせてくれる!とても滑稽だわ!」
要芽「コガタペンギン」
要芽「キガシラペンギン」
エリカ「いい加減にして頂戴。もう十分だわ。この対決は私の勝ち。私以上の技を出すなんて・・」
要芽「ペ ン ギ ン」
ペンギン「クー」
エリカ「( Д )゜ ゜」
いるか「はうぅ〜ペンギンです〜ペンギンが出てきました〜かわいいです〜これにはいるかちゃんびっくりです〜」
エリカ「そ・・そんなばかな・・生物を出すなんて・・ま、負けた・・」
要芽「フッ・・」
いるか「と、というわけでこの勝負お姉さまの勝ち〜」
エリカ「なんてこと・・このわたしが敗北するなんて・・」
要芽「とにかく依頼の件はキャンセルさせていただくわ。次の裁判を楽しみにしてて頂戴。」
エリカ「くっ!」
664ナナシ:2005/09/21(水) 08:35:09 ID:FqqotqJ10
7/7
裁判後
霧夜「どういうことだ!?柊弁護士!!」
要芽「裁判は勝ちましたが、なにか?」
霧夜「あんな言い回しでは罪を認めているも同じじゃないか!!」
要芽「判決は無罪です。これが私の仕事ですから」
霧夜「世間体というものがあるだろう!!」
要芽「さぁ?私には関係ありません。」
霧夜「くっ!」
学園
よっぴー「大変だねぇ〜エリーのお父さん、新聞でいろいろ書かれてるよ?」
エリカ「まったくだわ・・」
よっぴー「どうしたの?エリー。なんかうれしそうだね?」
エリカ「・・・・。いくわよ!よっぴー!!」
よっぴー「えっ?行くってどこに?」
エリカ「また癖のある仲間を見つけたわ!!」
〜END〜
665名無しさん@初回限定:2005/09/21(水) 08:57:51 ID:54gabWDx0
>>663
顔芸でドロー! ドローだ!
ホームデシジョンじゃよー
666ナナシ:2005/09/21(水) 09:22:32 ID:oy6Hv89gO
ただ一部分だけを書きたいがためにやった。
それなりに反省している。
667340兼604:2005/09/21(水) 09:30:17 ID:NO14282T0
>>648
保管庫の中の人乙であります!
自分の作品が保管庫に入れてもらえるとなんか嬉しいものですね。
これを励みに三作目に取り掛かっています。今後もよろしくお願いします。
668名無しさん@初回限定:2005/09/21(水) 11:18:22 ID:/RqECQbq0
重箱の隅を突っつくようで、アレなんだが、
アイスミント でなくて みんとあいす。

でも姉様も姫も似たようなキャラだから書き分けが大変だったと思う。
そこんところGJ
669名無しさん@初回限定:2005/09/21(水) 11:45:39 ID:9NuBFN5O0
>>664
う〜ん、ほんとどうでもいいけど、無罪なのに罪を認めるってどういうケースが該当するのか気になったよ。
いや、話そのものにはGJだけどね
670名無しさん@初回限定:2005/09/21(水) 12:06:17 ID:D4xHHYKU0
>>640
癒されたワァ*・゜゚・*:.。..。.:*・゜(n‘∀‘)η゚・*:.。. .。.:*・゜゚・* !!!!!
よっぴー最高。ありがとうございました(人)
671名無しさん@初回限定:2005/09/21(水) 12:12:44 ID:XPhKrjbH0
GJ。
姫がこういうマイナスなやり方でのし上がろうとするのにはちょっと違和感だけどね
672名無しさん@初回限定:2005/09/21(水) 12:33:30 ID:D4xHHYKU0
「無理。レオ君に抱っこされてるし」
「無理。良美抱っこしてるし」
私のあとに続けてレオ君も言ってくれる。何気ないその言葉がとても嬉しい。

(・∀・)イイ!!たまらなく(・∀・)イイ!!
673名無しさん@初回限定:2005/09/21(水) 14:39:14 ID:INUj6Vy10
聖闘士空也〜冥王エーリカ竜鳴館編〜
を思い浮かんでしまった。
文才のある人、書いてくれると嬉しいです。俺は第二部書かなきゃ・・・

>>648
乙であります。
管理が大変でしょうが、無理をしない程度に頑張って下さいな。
674名無しさん@初回限定:2005/09/21(水) 14:51:50 ID:5e672Tyf0
>>664
とりあえずGJ、だがキャラ名「台詞」では台本みたいで読みづらい
675名無しさん@初回限定:2005/09/21(水) 15:43:01 ID:fJXbZmTV0
ハーレムか複数のヒロインふたまたSSが読みたいw
乙女ルートでよっぴーを「あの中に入っていくのか・・」
なんていってたなごみんが乙女さんとレオをめぐって修羅場w
先輩、後輩に挟まれてサンドイッチ中間管理職w
676名無しさん@初回限定:2005/09/21(水) 15:55:45 ID:/SZOi+lr0
>>669
俺は作者ではないが、ただ単に法の穴をくぐりぬけただけ。
世間的にいけないことでも法整備がされてないせいで罪状がないってことが現実によくある。
この場合、本来裁けるはずの罪をそういった類にみせかけて勝負にだけ勝ったのだろうと思われる。
もしくはかぎりなく怪しいけど証拠不十分、疑わしきは罰せずで無罪、このどちらかだな。
677ナナシ:2005/09/21(水) 16:04:10 ID:oy6Hv89gO
>676
そんな深いことは考えてなかったけど補足サンクス。ぶっちゃけ自信なかったww
678名無しさん@初回限定:2005/09/21(水) 17:31:00 ID:X6rZ0PKV0
今日のいいともで馬鹿なことをしたのはフカヒレか?
679くっきー:2005/09/21(水) 17:46:32 ID:FJs289QQ0
だれもいない、投稿するならいまのうち?

なごみんのイメージ崩す内容だけど大丈夫かな?
680名無しさん@初回限定:2005/09/21(水) 17:58:56 ID:ykyRZFy+0
投稿まだぁ?
681名無しさん@初回限定:2005/09/21(水) 18:00:20 ID:f9Dh91X+0
大丈夫じゃないと思うなら投稿しなればいいじゃない。
大丈夫だと思うなら投稿すればいいじゃない。
SSの内容があなた以外にわからないのに大丈夫かそうでないか判断できる人なんてあなた以外にいるわけないじゃない。
682屠る椰子蟹1/7:2005/09/21(水) 18:01:07 ID:FJs289QQ0
放課後、なごみと一緒に竜宮に行くと祈先生と乙女さん以外の
みんなが揃っているのだが、なんだか様子がおかしい。
「なんだあいつら固まって」
「またなにかたくらんでいるんでしょうか?」
みんなが集まることは珍しくはないのだが、
今日はなぜか一箇所に集まって何かしているようだ。
中に入るとカニがこっちに気づいて近寄ってきた。
「おー来たな?レオと、あとな・ご・み・ん」
「おい甲殻類。 そんなキモイ呼び方すんじゃねえよ」
「どうしたカニ? なんか変だぞ」
「ふぃあ、ふぇふにー。ひょっふぉふぇ〜」(いや、別にー。ちょっとねぇ〜)
カニは両頬を伸ばされてるのにまだ上機嫌にニヤニヤしている。
なごみのまねをする訳じゃないが、ちょっとキモイ。
683屠る椰子蟹2/7:2005/09/21(水) 18:01:59 ID:FJs289QQ0
「ふぁ〜フカフィレ?」(な〜フカヒレ)
「ああ、そうだよな〜ちょっとだよな〜」
いつのまにか全員こっちにきていた、
ついでにそろってニヤニヤしていて笑いをこらえているようだ。
「いったいなんだってんだよ」
「センパイ・・・」
カニを放したなごみが制服の裾を引っ張る。
「んっ、ああ姫」
「はろはろ〜、対馬クン、なごみん」
「姫〜? またなにかやったのか?」
「べっつに〜」
この顔は絶対なにか隠してるな。
「お姫様、とぼけてないで答えてくださいっ!!」
「私はただ対馬クンとなごみんがどれだけ仲がいいか教えてあげただけよ〜」
「・・・・・・ってそれってもしかして?!」
「そうそう、コレのことさ〜」
カニが携帯を取り出す。
「ポチっとな」
そしてボタンを押すと
684屠る椰子蟹3/7:2005/09/21(水) 18:02:36 ID:FJs289QQ0

『センパイに・・・・・・センパイに気安く触るなっ!!』

「やめろーーーーーーっ」
「う・・・・・・ぐ!」
あの時録画してた映像だ・・・・・・残ってたのか。
「まさか、あのココナッツがこんなベタベタなセリフを吐くなんてねぇ?」
「やっぱ思ったとおりだ。・・・・・・椰子はツンデレっと」カキカキ・・・・・・
「おーおー、お熱いこった。 こっちまで恥ずかしくならぁ」
「ちょっと、姫っ!! なんであの映像みせてるんだっ!?」
「えーっ、別にあの時『見せるな』なんて言われて無かった気がするけど〜?」
「シット!!」
あの時ちゃんと消すの確認するべきだった・・・・・不覚。
「ココナッツちゃんは独占欲が強いでちゅね〜。
ストーカーの気質あるんじゃねぇ?」
「ツンデレのなごみたん・・・・・・ハァハァ」
しまった!? いつの間にかなごみが矢面に立たされてる!
685屠る椰子蟹4/7:2005/09/21(水) 18:06:26 ID:FJs289QQ0
「・・・・・・っ!」
「ややっ・・・・・・前のように逃げるつもりね?
 私はそれほど甘くないわよ。よっぴー♪」
「施錠〜♪」
ガチャリ
「なっ?!」
「佐藤さん?!」
「さーこれで逃げ場はないよー。 どーするのかなー椰子さん?」
「キシシシシッ 今日は負ける気がしないぜぇ!!」
「いままでツンツンしてたんだからさぁ。
そろそろデレっとしてよぉ、なごみたぁん?」
「うう・・・・・・」
やばい、いつも以上になごみが追い詰められてる。
「おいっ、ちょっとお前らやめ―」
「お嬢様肝臓打ち(リバーブロー)」
「ヘヴンっ!!」
バタンッ!!
くそっ・・・・・・たれぇ! 体が動かない・・・・・・
「んっふっふっふ。さあどーでる、なごみん?」
686屠る椰子蟹5/7:2005/09/21(水) 18:07:40 ID:FJs289QQ0
「ふ」
「ふ?」
「ふ・・・・・・ふえーーーーーーーーーーん」
「( ゚д゚)ポカーン」
「泣いてるよ」
「あら? 泣いちゃった」
「泣いてるな」
「あわわわわ、女の子泣かせちゃったよぅ。どうしようどうしよう」
な・・・なごみが泣いてる。 しかもあんな大声で。
「ふえーーーーーーーーーーん」
「な・・・なごみ」
痛む体を何とかたたせなごみのもとへ向かう。
「ふえーーーーーーーーーーん センパーーーーーーーーーーーイ」
「ごふっ」
なごみにいきおいよく抱きつかれさっきやられた肝臓が痛む
だが、ここは我慢だ。
「よしよし、なごみもう大丈夫だからな」
なごみの頭をやさしくなでる
687屠る椰子蟹6/7:2005/09/21(水) 18:08:40 ID:FJs289QQ0
「おいおい、お前この程度なんかよ。以外に耐久力ね―」
「はい、ここまで。カニ、いいかげんにしときなさい」
「泣いちゃったねぇ? 泣けば済むと思―」
「はいはい、黒よっぴーもそこまで」
胸揉みっ!!(モニュ)
「あんっ」
なごみの黒髪をとかすように何度も頭をなでていると、
だんだん嗚咽がおさまっていく。
「ひっく、ひっく」
「おーよしよし・・・・・・んで、姫〜?」
ギロリ
「ちょ、ちょっとそんな怖い顔しないでよハンサムな顔が台無しよ?」
「関係ない」
「・・・・・・悪かったわよ、ちょっとやりすぎちゃったわね」
?・・・・・・やけにあっさりあやまるな
「今回はずいぶんと素直だな」
「『今回は』は余計よ。ともかく今日のは理由があってやったことなのよ」
「理由?」
688屠る椰子蟹7/7:2005/09/21(水) 18:13:43 ID:FJs289QQ0
「なごみん、聞いて?」
「?」
泣き止んだなごみ(まだ目が赤いけど)が姫と向き合う。
「私たちはねなごみんと仲良しになりたかったのよ」
「えっ?」
「そりゃあ執行部の活動としては一緒に行動してたけど。
 やっぱりまだ私たちとの間に線を引いてるみたいだったから」
姫もなんとなく気づいてたのか・・・
「だから、対馬クンとこんなに仲良くなれるのなら、私たちともできるんじゃないか、
 って考えたんだけど・・・・・・ちょっとやりすぎちゃった」
「お姫様」
「なごみ、ごめんなさいね?
でも仲良くなりたいっていうのは本気だから・・・・・・嫌?」
ふるふる
なごみが首をふったぞ?! これで生徒会のみんなも線の内側になったって事か?
「良かった」
姫がなごみのことを抱きしめると
なごみも姫の背中に手を伸ばす
「良かったね、椰子さん」
「はいはい、仲良しってことでよかったな? ハンっ!」
「これこれ、いいシーンでやっかみいれない」
「姫うらやましいな〜。なごみた〜ん俺へのデレは〜?」
みんな好き勝手言っているが顔が笑っていた。
「・・・・・・」
これで大団円だと言いたい所だが、
なごみに抱きしめられている姫の顔が
怪しく微笑んでいるのに俺は気づいてしまった。

完。
689くっきー:2005/09/21(水) 18:18:23 ID:FJs289QQ0
二次創作は初体験でした
キャラの性格とか気にして書くのがけっこう難しかったです
皆さんスゴイっすね。
でも、書いている間結構楽しかったです。
690名無しさん@初回限定:2005/09/21(水) 18:39:54 ID:ifP0yxYP0
俺も読んでる間は楽しかった
GJ!
691名無しさん@初回限定:2005/09/21(水) 19:05:46 ID:INUj6Vy10
GJ!楽しませてもらいました。
692名無しさん@初回限定:2005/09/21(水) 20:37:08 ID:PNjnyMRr0
ナイスブルマ!
693名無しさん@初回限定:2005/09/21(水) 21:46:32 ID:sJ9qn3de0
 夏の蒸し暑い夜、良美は中々眠れないでいた。
「あつい……」
 今日は、この夏一番の暑さだったこともあるが、
良美が居間にいる父と母の声を聞きたくないあまりに、
布団を頭から被ったことも暑さを助長させていた。
「まだ、おわらないのかな……」
 何もこんな暑い日に、と良美は思うが、それを母親に言うことなどできない。
 できることといえば、こうやって布団に包まって嵐が通り過ぎるのを待つことくらいだ。
 だが。
「あついよ」
 今日はとにかく暑かった。
 こんなに暑いのに何で自分は布団の中にいるんだろう。
 そう思うと良美は悲しくて泣きたくなった。
 けど大声で泣くことなどできはしない。
 だから枕を抱きしめた。
 顔を押し付けて涙と泣き声を枕に閉じ込める。
 今まで何回もしてきたことだ。
 今日も一頻泣いたら眠れるようになる。
 そのはずだった。
「ん、んぁ」
 しかしこの日は違った。
 枕を四肢で抱きしめてみたら、何故か股間が熱くなった。
「なんで……」
 どうしてそうなったのかは幼い良美には分からないが、
二、三回枕をぎゅっと抱きしめるとその度に股間がじーんとする。
「んぅ」
 枕を抱きしめると体が股間のところから熱くなるが、それは不愉快なものではない。
694名無しさん@初回限定:2005/09/21(水) 21:47:17 ID:sJ9qn3de0
 むしろ……
 そう、気持ちがいい。

 だから良美は、暑さと両親から逃げるために何回も枕を抱きしめた。
「ん、っ、んん、ぁっ」
 抱きしめるだけではこれ以上の気持ちよさは生れそうにないので、
枕に直接股間を当ててこすってみた。
「ひっ」
 目から火花が出て、頭が真白になって、体から力が抜けた。
「はぁ、はぁ はぁ」
 その行為が自慰と呼ばれるものだということを良美は知らなかったが、
この日以降、彼女は毎日これを行うようになった。


……
………

「ん、あっ、んぁ」
 あの日から約一年、良美は指を股間で躍らせることを覚えていた。
 だが、足りない。
 良美は最後に近づくと、いつも枕で股間を擦ったが、
肥大化した性欲はそれでは収まらなくなっていた。
「んんんんっ」
 今も絶頂を迎えたが体の火照りが治まらない。
 静かに息を乱しながら、再び股間に手を伸ばした良美だったが、
その時誕生日に父親が買ってくれた机が目に入った。
 あれに股間を押し付けたらどうなってしまうのだろう。
 それは、とても危険で、魅力的な誘惑だった。
 母親がいるということ一時忘れてしまうくらい魅力的だった。
 それだけの話だった。
695名無しさん@初回限定:2005/09/21(水) 21:48:12 ID:sJ9qn3de0
以上、よっぴーの性の目覚め妄想編でした。
696名無しさん@初回限定:2005/09/21(水) 21:48:48 ID:DfiAh1Lg0
角オナニー万歳
697名無しさん@初回限定:2005/09/21(水) 22:17:37 ID:ql2L60eR0
ティンコたった
698いるかの悪ふざけ(1):2005/09/21(水) 22:43:38 ID:dAy8U8l+0
「それじゃ、私は行ってくるわ。今日の仕事が終わったら、あなた達は帰っていいから。
 後はよろしくお願いするわね。」
「はい、わかりました〜。」
「行ってらっしゃいませ。」
今日は午後から要芽様は大事な会合があるということで、私たちに後を任せてくださいました。
何でもキリヤコーポレーションに足を運ぶとかで、どうやら顧問弁護士の件についてと思われます。
おそらくはこの話、要芽様は首を縦に振るものかと…
いや、聡明な要芽様の考えは、この摩周慶一郎の及ぶところではありません。
答えがどうあれ、私は要芽様についていく所存であります。
さて、要芽様を一人にするのは心配ではありますが、今は自分の仕事をしなくては。
「摩周さん、パパッと終わらせちゃいましょう〜。」
「そうですね、それでは始めますか。」
そういえば私と秋山さんの付き合いも結構な年月になりますね。
共に要芽様をお慕いする同士として、幾多もの苦難を乗り越えてきました。
時々、私は秋山さんが羨ましく思うことがあります。
どれだけ失敗しようと、どれだけ叱られようとも、いつも明るく振舞って…あ。
「…秋山さん、それは要芽様のミントアイスでは?」
「ほえ?大丈夫ですよ〜ミントアイス一個なくなったぐらいで、要芽お姉様は気づきませんって。」
ああ、また秋山さんが叱られることに…一体これで何度目になるのでしょうか?
せめて今日はいい思いをさせてあげたいですね。
「秋山さん、仕事が終わったら食事に行きませんか?とてもおいしい店にご案内しますよ。」
「えっ!?いいんですか〜!?」
「ええ、構いませんよ。私のおごりです。」
「よ〜し、それじゃさっさと終わらせちゃいましょう!」
699いるかの悪ふざけ(2):2005/09/21(水) 22:46:19 ID:dAy8U8l+0
びっくりしましたね〜、まさか摩周さんが私を食事に誘ってくれるなんて〜。
ん?これはひょっとして私に気があったりするんでしょうか?
うふふ、そうだったら私も罪な女ですね〜。でも私にはお姉様が…あ、そうだ。
「摩周さん、お茶を淹れましょうか?」
「それではお願いします。」
私はササッと素早くお茶を淹れました。
摩周さんとは長い付き合いですから、好みの味がどんなものなのか、もうわかっちゃってます。
「はい、どうぞです〜。」
「ありがとうございます。…うん、おいしい。」
「それはどうも〜。」
飲み終えた食器を洗い場に持っていったとき、私はちょっと意地悪なことを思いつきました。
摩周さんはこういうことには全然慣れていないので、ちょっとからかっちゃってみましょうか。
私は早速、わざと蛇口を壊してみました。
前に一度壊れちゃって、針金で応急処置していただけですから、壊すのはそんなに難しくありません。
「わわっ!キャー!」
「どうかしたんですか、秋山さん!」
「水が、水が〜!」
「離れてください、私が止めます!」
しばらくして、摩周さんが水を止めてくれました。
その間に私は上着を脱いでおきました。
「ふう、秋山さん、大丈夫でし…」
「あれ?どうかしたんですか〜?」
「い、いえ…」
私の白いシャツは水を含んで、私の肌にピッタリと貼り付いていました。
見事なほど下着が浮かび上がって見えています。
「あ、あの…秋山さん、その…拭いて着替えたほうが…」
「ほえ?…あー!」
摩周さんは顔を真っ赤にしていました。
うふふ、これは面白いですね〜もっとやってみましょう〜。
700いるかの悪ふざけ(3):2005/09/21(水) 22:48:47 ID:dAy8U8l+0
摩周さんはやっぱりチェリーさんですね〜。とってもウブで笑っちゃいそうです。
私は着替えた後、しばらくは仕事をしていました。
でも、摩周さんが私のことをチラチラ見ているのがわかります。よっぽどさっきのが気になるんでしょうか。
う〜ん、もっといろんなことを試してみたくなりましたね〜。
じゃあ今度は書類を…
「おっととと…」
「大丈夫ですか、秋山さん。」
「これぐらい何でも…わっわっわ…キャー!」
「うわっ!」
摩周さんになだれ込むように転んでみました。
後は摩周さんの視界が十分でない間に…
「ううん…秋山さん、お怪我はありま…」
「大丈夫です…はわわわ!」
見事に私のおパンツが摩周さんの視界に入るようにしました。
ちなみに今日は縞模様で決めてみました!
それにしてもキレイにスカートがめくれましたね〜。
「ああ!私はなんてことを!見てはいかん、見てはいかんぞ摩周慶一郎!」
「あわわ、すみません〜。」
私は焦ったようなそぶりを見せましたが、内心では大笑いです。
最近の中学生でもここまでひどくはないですよ?
ここまで真面目すぎるのも、かえってどうかと思ったりもしますけどね〜。
なんだか盛り上がったきたし、今度はいよいよ…
701いるかの悪ふざけ(4):2005/09/21(水) 22:52:37 ID:dAy8U8l+0
「さっきはすみませんでした〜。」
「いえ…私は…別に…」
摩周さん、顔がリンゴみたいになってますよ〜。見てて面白いですね〜。
あ、もちろん青リンゴじゃないですからね。
「気にしなくていいですよ〜。あ、そうだ。私、また新しいお姉様のモノマネを覚えたんですよ〜。」
「そんなことをしたら、また要芽様に叱られますよ。」
「今度は大丈夫です〜。盗聴器なら、このあいだ見つけましたから。」
さて、お姉様は気づかないと思ってたようですけど、私の目はごまかせませんよ〜。
空也さんがここに来たとき、椅子に座りながら何をしていたかはわかっちゃってるんです。
私はお姉様の椅子に座り、足を組んでから摩周さんのほうを向きました。
「こっちに来なさい…」
「…はあ。」
「もう、こっちに来なくちゃいけないじゃないですか、摩周さん!」
「えっ?そ、それでは…」
そして私の横に来た摩周さんのポケットに、私はすっと手を突っ込みました。
「な、何をするんですか、秋山さん!」
「いや〜、空也さんが前に来たとき、こんなことをしていたんですよ〜。
 多分私の予想ではこの後…」
「いえ、もう結構です!は、早く仕事を終わらせないと…」
「まあまあ、いいじゃないですか〜。たまにはハメをはずさないと。」
「し、しかし…!」
「遠慮なさらずに〜。」
そして摩周さんのアレに触れようかというそのとき…

「あなたたち、何をやっているの!?」
702いるかの悪ふざけ(5):2005/09/21(水) 22:56:19 ID:dAy8U8l+0
「まったく、早く終わったので帰ってきてみれば…!!」
「す、すみません〜…」
「申し訳ありません…この摩周慶一郎、一生の不覚…!」
ああ、結局未遂に終わってしまいました…もうちょっと遊びたかったなぁ…
「別にアナタたちが何をしようと構わないわ。でも、仕事終わらせてからにしなさい!」
正座させられ、説教地獄が続きます。もう足がしびれて感覚が…
「ふう…もういいわ。摩周君、あなたはいるかが残した分の仕事も片付けなさい。
 それが済んだらトイレの掃除。いいわね?」
「わかりました。このようなことはもう二度と…」
「それと、二人に伝えておくわ。
 今度松笠で開かれる開国祭に行くわよ。どうやら向こうのお嬢様がパレードに出るらしいから。」
あれ?じゃあ私はこれで釈放ですか?よかった〜今日は見たいテレビが…
「…いるか、また私のミントアイスを食べたでしょう?」
「ほえ?いや、それはあの〜その〜…
 いや実はですね、ちょっと目を放しているスキにアイスから足が生えてトテトテと外に逃げちゃったんですよぅ。」
「…摩周君、アナタは終わったら帰っていいわ。いるかは私の車に乗りなさい。」
必死の言い訳も、聞く耳持たずでした。
私はずるずると引きずられ、お姉様の車に無理矢理押し込められ、摩周さんはそんな私を哀れむような目で見送りました。
そのまま向かった先は、近所のスーパー。
「アナタの罰は今からミントアイスを買ってくること。いいわね。」
「そ、それだけでいいんですか?」
「ただし、全裸でね。ほら、脱いで。」
「そんな〜!そんなことしたら捕まっちゃいますよ!」
「そんなこと知るか。ミントアイスを食べただけでは飽き足らず、私の椅子に勝手に座って…
 これがイヤならもっと酷い罰にする?」
「い、いえ!はりきって行かせてもらいます!」
「じゃ、健闘を祈るわ。私はこのまま帰るから。捕まっても私たちのことは言わないこと。」
「ちょっと待ってください!じゃあ私はどうやって帰るんですか〜!」
「うるさい、さっさと行け!」
「ひぃ〜!」
703シンイチ:2005/09/21(水) 22:59:04 ID:dAy8U8l+0
前スレから久々の投下です。
いるかメインがようやく書けました。
つよきすは追々…
704名無しさん@初回限定:2005/09/21(水) 23:21:03 ID:phmwbw9H0
>「ああ!私はなんてことを!見てはいかん、見てはいかんぞ摩周慶一郎!」

きゃんでぃそふと作品は男がいいよな……
うん、実にいい
705名無しさん@初回限定:2005/09/21(水) 23:51:37 ID:52o26KM10
い、いるかちゃんが微妙に黒いぜ…よっぴーの影響か?
706笑顔のままで・1:2005/09/22(木) 03:35:29 ID:RvZ1XUs80
あー疲れた。
姫から呼び出しの電話があったときは何かと思ったけど
まさか夏休みにまで生徒会の仕事があるとはね。
もうすっかり夕方か・・・さっさと祈先生に鍵返して・・・
ん?グラウンドの方から何か物音が。
目をやれば、夕日を浴びてサッカーボールを蹴る人影があった。
・・・浦賀さん?
ああ、そういえば、たしか夏休みの間も補習受けてるはずだったな。
ご苦労なこった。
もう補習は終わったんだろうか。
見ていると、方向とかでたらめに、ただ力任せにボールを蹴っている。
・・・何やってんだ?
「おーい、浦賀さーん」
なんとなく気になったので、呼びかけてみた。
・・・反応がない。
ただボールを蹴り続けている。
気がつかないのか、無視されたのか・・・
仕方がないので、グラウンドを横切って近づいていく。
「おーい、浦賀さんってば!何やって・・・」
近づいてみて、気づいた。
濡れた彼女の頬が、夕日でキラキラ輝いていることに。
・・・泣いてる?
向こうも俺が来たことに気づいた。
「わ、つ、対馬!?」
あわてて顔を背け、二の腕でゴシゴシと顔をこする。
「きょ、今日も暑いなぁ。もう汗だくや、アハハハ」
向き直ってそう言いながら笑うけど
いつもの屈託ない笑いかたじゃなかった。
707笑顔のままで・2:2005/09/22(木) 03:37:53 ID:RvZ1XUs80
「どうしたんだ?補習は終わったの?」
「うん・・・まあ、一応、な」
どこか歯切れの悪い口調。上の空の視線。
らしくない。
こんなのは、俺が知ってる浦賀真名じゃない。
「なんだよ、らしくないな・・・なんかあったの?」
足下をスパイクでガッガッと蹴りながら
うつむいたまま、ボソボソと言葉を漏らす。
「ん・・・実は、な・・・
 ウチ、リューメイやめるかもしれへん・・・」
「な・・・や、やめるって・・・なんで!?」
「ホラ、ウチ、アホやろ?
 今も補習受けてるけど・・・
 正直、ついていけへんねん・・・」
そう言って笑う。自嘲。苦笑。
やめてくれ。
そんな笑い方は見たくない。
「いや、だからってやめなくてもいいだろ」
「そんでな・・・このままやと、留年なんやて。
 ウチな、けっこう無理言うて向こうから出てきてるんや。
 留年なんか、でけへんもん・・・」
「留年って・・・まだ一年の半分じゃないか!
 まだそんなことわかんないだろ!?」
「うーん・・・祈先生の話やと、そんな感じやねん。
 ・・・ありがとな、対馬。心配してくれて。
 でも、ええねん。身から出た鯖やもんな」
「錆だっ!ちょっと待ってろ、祈先生に聞いてくる!」
708笑顔のままで・3:2005/09/22(木) 03:40:47 ID:RvZ1XUs80
「祈先生!」
息せき切って職員室に駆け込む。
「対馬さん、職員室では静かにしてくださいな」
祈先生が眉をひそめて俺を見る。
「あ、すいませ・・・いや、それより
 浦賀さん留年ってホントですか!?」
「あらあら・・・どこからそんな話を?」
「今、グラウンドで本人から聞きました」
祈先生は、ほぅ、と小さく息をついた。
「そうですか・・・ご本人が言われたのなら仕方がありませんね。
 ですが、まだ留年が確定したわけではありませんわ。
 ですから、この事は他言無用に」
「それはもちろんですけど・・・確定してないって?」
「浦賀さんは今補習を受けてますわね。
 その最後に、試験を受けていただくことになってますわ。
 その成績と、今後の成績で決定いたします」
よかった。まだ留年決まったわけじゃないのか。
「ですが・・・
 問題は、浦賀さんがもう諦めかかってしまっていることです。
 正直、補習授業の飲み込みも今一つですし」
「そう・・・なんですか・・・」
「浦賀さんは・・・
 留年するぐらいなら竜鳴館から転校するつもりのようですね。
 地方から出てきているので、仕方がないかもしれません」
それはそうかもしれないけど・・・
「試験って・・・いつなんですか?」
「8月20日の予定ですわね。
 平均点レベルまでとれれば、この話はなかったことになります」
むう・・・平均点レベルか。
普段の浦賀さんの成績からするとしんどいだろうな。
「わかりました・・・お騒がせしました」
なんとか・・・してあげたいな・・・
709笑顔のままで・4:2005/09/22(木) 03:48:35 ID:RvZ1XUs80
職員室を出ると、制服に着替えた浦賀さんが立っていた。
なぜかちょっと狼狽える。
「あ・・・な、なに?」
「なに、て・・・待ってろ言うたん、そっちやんか・・・」
そうでした。
「祈センセから、話聞いたんやろ?」
「うん・・・まあ、事情はわかったけどさ。
 けど、やる前から諦めるなんて、らしくないぜ?
 まだチャンスあるんだから、やるだけやってみなよ」
「やるだけ言うてもなぁ・・・
 これでも頑張ってるんやけど、やっぱ一人じゃ無理やわ・・・」
「だったら、豆花さんにでも勉強見てもらったら?」
「豆花は帰国してもうて、2学期まで来ぃへん。
 姫と佐藤さんは旅行中やし・・・誰も頼れるモンおらへんねん・・・」
ぬう・・・なんで頭良いヤツに限ってこういうときいないかな。
「まあ、しゃあないわな。今まで遊んどったバチや。
 ・・・対馬、いろいろ考えてくれて、おおきにな。
 けど・・・もう、ええから」
まただ。その笑い方はいやだ。見たくない。
コイツには似合わない。コイツにそんな笑い方はさせたくない。
そう思う一方で、俺の中のもう一人の俺が囁く。
だったら目を背ければいい。
その場のテンションに流されるな。
せっかくの夏休み、余計なことに関わるな。
俺にできることなんてたいしてないんだ。
そう。たいしたことはできない。
だけど・・・
このままコイツのこんな笑い顔を見てるよりはマシだ!
「だったら、俺が勉強見るから!諦めんなよ!」
710笑顔のままで・5:2005/09/22(木) 03:52:48 ID:RvZ1XUs80
ああ、言っちまった。またその場のテンションに流されちまった。
見ろ、浦賀さんがキョトンとしてる。
引き返すなら今のうちだ。今ならまだ冗談で済ませられる・・・
「見てやるて・・・対馬かて、せいぜい平均ぐらいやんか」
「それでも、そっちよりはマシだ」
「な・・・夏休みなんやで?
 わざわざウチにつき合うて時間つぶしてたら勿体ないで?」
「俺の勝手だ」
ああ、引き返そうと思ってたのに
なんで口から出る言葉はテンション流されまくりなんだよ、俺。
「けど・・・けどな・・・?」
「・・・俺に勉強教わるのはイヤ?」
「い・・・イヤてことはないけど・・・」
「だったら、俺に手伝わせてくれよ。
 たいして役には立たないかもしんないけど
 一人でやるよりマシかもしんないだろ?」
しばらく躊躇っていた彼女が、やがてコクリとうなずいてから
俺に問いかけてくる。
「ほな、頼むけど・・・対馬は・・・
 なんで・・・そこまでしてくれるん?」
「なんで、って・・・
 いいだろ、別に理由なんか。俺がそうしたいからだよ」
「・・・理由聞かれへんうちは、イヤ」
実を言えば、俺だってわからん。
テンションに流されてるときの言動なんてそんなもんだ。
強いて言えば・・・そうだな。
「さっき情けない顔で笑ったから」
「はぁ?・・・な、なんやそれ!?」
「あんなヘニャヘニャ笑ったって似合わないんだよ。
 浦賀さんはデカイ口あけて、豪快に笑ってるほうが似合ってる」
「この・・・ええい、もう知らん!」
「お、おい・・・何怒ってるんだよ?ちょ、待てってば!」
711笑顔のままで・6:2005/09/22(木) 03:56:41 ID:RvZ1XUs80
二人で帰り道をたどりながら、今後の勉強の計画を立てていく。
「まあスケジュール的にはこんなもんかな」
「・・・キッツー・・・」
「我慢しなよ」
「場所は?・・・どこで勉強するん?」
あ。考えてなかった。
俺の部屋はさすがにマズイよな。
といって、浦賀さんの部屋はもっとマズイか。
「えっと・・・ウチはどこでもええよ?
 その・・・対馬の部屋、とか・・・」
「え」
浦賀さんがあわてて言葉を継ぐ。
「べ、勉強やったらどこでも一緒やんか!?勉強するだけやねんから!」
「いや、俺にも世間体というものがあるから」
女の子連れ込んだのがカニあたりにバレるとウルサイ。
「せ、世間体やったらウチのほうが気にするわー!」
「気にするなら俺の部屋とか言うなよ。
 ・・・んー、まあ図書館かな。市立図書館」
「と、図書館・・・か・・・
 せ、せやな、勉強やもんな!あ、アハハハ!・・・はぁ」
なんか図書館じゃ不満そうだな。まあ俺もあの雰囲気は好きじゃないが。
後は・・・カニの部屋とかでもいいか。
いちおう女子の部屋だし、隣だから俺は楽だ。
「後はカニの部屋とかでもいいけど」
「!ア、アカン!カニっちんとこはアカンて!」
必死に拒否。なんでやねん。
「なんでよ?普段仲いいんだし、こういうときは頼れば?
 カニなら留年のことバレても恥ずかしくはないでしょ?」
「だ、だって・・・カ、カニっちいると遊んでまうやんか!?
 図書館!図書館ええわぁ、な!?図書館にしよ!?」
なんでそう急に意見が180度変わるのか。いいけど。
ま、なんとか場所も決まったし、明日から頑張っていくか!
712笑顔のままで・7:2005/09/22(木) 04:06:10 ID:RvZ1XUs80
翌朝、9時。待ち合わせの図書館前。
・・・来ない。
5分経過・・・10分経過・・・
「やる気あんのか?」
ケータイの番号ぐらい聞いておきゃよかった。
カニにでも聞いてみるか、と思ったところで
後ろの方から浦賀さんの声が。
「ゴメーン!ま、待ったぁ?」
「遅ぇよ!もう10ぷ・・・」
10分以上待っていた。文句の一つも言いたかった。
が、私服で現れた浦賀さんを見て、その文句がどこかに行ってしまった。
タンクトップにマイクロミニ。やたら肌の露出が多かった。
けっこう、スタイルいいんだな。
スレンダーだけど、まあそれなりに出るところは・・・
おっと、あんまりジロジロ見つめちゃ失礼だ。
「じゃ、早速始めよっか」
「え?あ、ああ・・・うん・・・」
「あ、そうだ。ケータイの番号、交換しとこうぜ。
 なんか都合悪くなったときとか困るからさ」
中に入っちゃってからじゃ音が迷惑だからね。
「!う、うん!ウチの、これな・・・」
女の子らしい、シールやらストラップがごちゃごちゃしたケータイだった。
「ほい、オッケー。じゃ、行こうか」
図書館の自動ドアを通ると、とたんに冷たい空気が全身を包み込む。
「寒っ!ここ、冷房効きすぎ!」
浦賀さんが寒そうに腕を組む。
・・・そりゃそんな格好じゃなぁ。
「なんなら、何か羽織るものでも取ってきたら?
 3時間はここにいるんだから、冷えちゃうよ?」
「う・・・ダ、ダイジョブや、こんぐらい。
 さ、ベンキョー、ベンキョー!」
大丈夫かなぁ・・・
713笑顔のままで・8:2005/09/22(木) 04:09:42 ID:RvZ1XUs80
並んで座り、教科書を広げながら
勉強の基本方針を説明する。
「前日に補習を受けたところの復習をやっていこう。
 わからなかったところがあったら確認していく。
 それでいいね、浦賀さん」
「う、うん・・・ええけど・・・」
「・・・けど?」
「あ、あんな・・・ウチが対馬って呼び捨てにしてるんに
 教えてくれるほうがさん付けって、なんか変やん?」
それもそうか。
「じゃ、始めるか、浦賀」
「だから・・・その・・・真名って呼んでくれればええかな、って・・・」
いきなりファーストネーム呼び捨てってのもな。
「まなぴー」
「いや、それはちょっと・・・よっぴーとかぶるし」
「まなっち」
「それもどうかと・・・カニっちとかぶってるし」
「まなやん」
「だから!真名でええって言うてるやん!」
「シーッ!図書館では静かに」
「う・・・もう・・・知らん・・・」
「いや、悪ぃ悪ぃ。で、昨日はどの辺やったんだ、真名?」
「!・・・イケズ・・・」
イケズ・・・?
今からやるのは世界史なわけだが・・・
世界史でそんなの何か出てきたっけ?
地名?人名?・・・ダメだ、覚えてねえ。
しかし教える側がわからないでは話にならない。しゃあねえ、誤魔化すか。
「ああ、イケズね、うんうん・・・
 えーと、それはあまり重要じゃないから
 次行こうか?」
「・・・次ってなんや・・・」
714笑顔のままで・9:2005/09/22(木) 04:13:49 ID:RvZ1XUs80
そうこうするうちに早くも昼12時。
なんていうか・・・真名はホントにアホだった。
カニに勉強教えてるときも、アイツのアホさ加減に呆れたもんだが
真名はそれ以上だった。
これを・・・平均レベルにまで持っていくのか・・・
暗澹たる気分になりかける。
が、隣にいる真名はすでに暗澹としていた。
「アカン・・・やっぱりウチには無理や・・・」
ここで俺まで同調してはまずい。
「そんなことないって。まだ初日じゃないか。
 毎日続ければ追いつくって」
「そんなんで間に合うやろか・・・」
うーん。なかなかテンションがあがらない。
ここは変に持ち上げるよりは正直に言うか。
「じゃハッキリ言う。真名、お前はアホだ」
「そんなん、今さら言われんかてわかってるわ・・・」
「まあ聞け。仮に100勉強したとするな」
真名がふんふんと聞いている。よし。
「姫はそれで120身に付く。コレ天才。
 佐藤さんは100身に付く。コレ秀才。
 俺は70だけ身に付く。コレ凡才。
 カニは50しか身に付かない。コレお馬鹿」
「ウチは?」
「真名は40しか身に付けてないアホだ」
真名がガァクゥー、と肩を落とす。
「けどな・・・お前、今まで100やってきてないだろ?」
「う・・・まあ、そうかも・・・」
「今までの真名は、せいぜい80しか勉強してない。だから40しか身に付いてないんだ。
 だったら200、いや、せめて150やってみろ。
 そしたらいくつ身に付く?」
「・・・100?」
「・・・やっぱ200やるか・・・」
715笑顔のままで・10:2005/09/22(木) 04:18:12 ID:RvZ1XUs80
そして数日。午前中は真名と図書館で勉強。
終わったらいったん家に戻って昼飯を食って、その後真名は補習。
真名が補習受けてる間、俺は自宅で問題とかの準備。
真名の補習が終わるとまた図書館で晩飯まで勉強。
そんな毎日になっていた。
「うぃーす・・・なんかグデッとしてんね?」
夜になって、部屋でゴロゴロしてると窓からカニが侵入してきた。
「疲れてんだよ」
「ふーん。ところで・・・今日マナと歩いてたろ?」
ああ。補習の帰りのときかな。
「っていうかさ、昨日も一緒にいたの見たんよね。
 ・・・お前ら、つき合ってんの?」
うーん。別にそういう関係じゃないんだが
じゃあ何してるのかと聞かれると説明に困る。
留年しそうなこととか転校するかもしれないこととか
真名はカニには話してないのかな?
「マナはダチだしさ・・・けど、ダチだから、その・・・
 隠されるのもちょっとムカつくし・・・」
まあ、そういうもんだろうな。
「わかった。別につきあってるわけじゃない。
 ちょっと事情があって協力してるってとこだ」
「・・・事情って何よ?」
食い下がるなぁ・・・カニなら言っちゃってもいいか。
「実は・・・(かくかくしかじか)」
「そ・・・そんなにヤバかったんかアイツ!?」
話し終えるとさすがのカニも驚いたようだった。
「うん。俺も驚いたけどな。あんま他のヤツに言うなよ?」
「わかってんよ!けど、マナも水臭いよな・・・」
「心配かけたくなかったんだろ」
「ちぇ・・・後でとっちめてやろっと。
 でも、事情がわかって良かったよ。ボクも手伝おうか?」
「お前、人に教えられるほどの成績か?身の程を知れ」
716笑顔のままで・11:2005/09/22(木) 04:23:49 ID:RvZ1XUs80
とにかく、飲み込みが悪い真名には
勉強量を増やして時間をかけて飲み込ませるしかない。
それからの俺たちは気が狂ったように勉強した。
たぶん試験前でもこれほど勉強してなかっただろう。
まあその甲斐あってか
少しずつではあったが真名の学力は上がっていった。
ときどき喧嘩したりもしたけど
目標があるからすぐに仲直りもできた。
目標に向かって努力する、充実した日々だった
試験まで、あと3日・・・!
英文和訳をカリカリと書き込みながら
ぽつ、と真名がつぶやく。
「なあ、対馬・・・?」
「ん?もうできた?」
「いや、まだやけど・・・
 おおきに、な・・・こんなアホにつき合うてくれて」
「それは試験でいい成績出してから言ってくれ」
「試験・・・終わったら
 出来は別にしてパーッと遊びたいな・・・」
「そうだな・・・夏休みだってのに、海にも行ってねえや」
「うん・・・」
そしてまた二人は黙り込み
真名のシャーペンの音だけがかすかに聞こえる。
「・・・できた」
「ん・・・どれ」
おお・・・けっこうできてる。
「なあ・・・対馬?」
「ん?」
「試験終わったら・・・どこか・・・
 海にでも、遊び行かへんか?」
「ああ、いいな。じゃ、気分良く遊ぶためにも
 もう一踏ん張りだ!」
717笑顔のままで・12:2005/09/22(木) 04:27:33 ID:RvZ1XUs80
「というわけでな、真名の試験終わったら
 海遊びに行こうってことになったんだが、お前どうよ?一緒来る?」
夜。またもや部屋にやってきたカニも誘ってみる。
が、喜ぶかと思ったのにカニは渋い顔だった。
「オメー、ボクやマナのこと馬鹿だアホだ言ってるけど
 ボクに言わせればレオのほうがよっぽどバカだね」
「はぁ?なんでそんな結論が導き出されるんだよ?」
「く・・・もうこのバカ!
 こんなバカに惚れちまうなんて、どうかしてるよまったく!」
「・・・へ?」
「まだわかんないのかよこのヘタレ!
 マナはオメーが好きになっちまったの!
 この間ボクに電話で泣きついてきたよ!ちっとも気づいてくれないって!」
「・・・マジ?」
「はあ・・・オメーもマナも、全っ然人の気持ちとかわかんねーのな。
 ・・・まあ、お似合いっちゃお似合いだよ」
真名が・・・俺を?
「ど・・・どうしよう?」
「どうしようじゃねーよダボ!
 オメーはマナのことどう思ってんだよ?」
「ど、どうって・・・」
真名はクラスメートで、ちょっと・・・いやかなりアホで
周りの空気読めなくて、おっちょこちょいで。
だけど明るくて。いつも元気で。よく笑って・・・
そうだ。なんで俺がまたテンションに流され始めたのか。
・・・笑顔の真名が見たかったからだった。
「好き・・・かも」
「はいはい、オメデトサン。
 自分の気持ちに・・・・やっと気づいた、か。
 だったら、海でもどこでも・・・二人で行けよな・・・」
言うが早いか、カニはひょいと窓から出ていってしまった。
なんだよ、いきなり・・・礼ぐらい言わせろっての。
718名無しさん@初回限定:2005/09/22(木) 04:32:01 ID:Tr0S78970
浦賀マナマナ
719Seena ◆Rion/soCys :2005/09/22(木) 04:32:33 ID:RvZ1XUs80
日焼け娘マナちゃんでルート一本書くつもりで始めましたが
さすがに長くなるので今日はここまでに。
720名無しさん@初回限定:2005/09/22(木) 04:34:03 ID:Q2O5lb450
これはとてもいいラブコメですね。
721名無しさん@初回限定:2005/09/22(木) 04:41:50 ID:S+IrAAfF0
>>719
GJ!このルートにはどこの分岐から入るんですか?
722名無しさん@初回限定:2005/09/22(木) 06:17:36 ID:9IqdUp960
タカヒロ氏の頭の中を構造改革するところからです
723名無しさん@初回限定:2005/09/22(木) 06:19:27 ID:ZFevhK3R0
テンションに流されなければヘタれでツマラナイ男。
テンションに流されたらウザくてキモい男。
難儀な主人公だな。
724名無しさん@初回限定:2005/09/22(木) 09:17:40 ID:pSJuffPO0
そういうこと言わないからじゃないか?
725名無しさん@初回限定:2005/09/22(木) 10:03:43 ID:O+ZSjtJY0
>>719
GJ!カニが切ねえ・・・
726名無しさん@初回限定:2005/09/22(木) 10:50:50 ID:VZssbwsH0
俺のマナマナキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!

>>719
乙です。
続きを激しく期待(*´д`*)
727名無しさん@初回限定:2005/09/22(木) 12:48:18 ID:gi15XCxi0
>>726
マナはお前のじゃないけど続きを期待には胴囲。
ていうか、このマナやけに可愛いぞ…
>>719 GJ!
728名無しさん@初回限定:2005/09/22(木) 13:07:18 ID:k+FLqtNz0
>>717
(・∀・)イイ!!この雰囲気だと海で初の・・・
7292/13日の彼と彼女:2005/09/22(木) 13:25:06 ID:K/i5Zhk70
「お願いします、今日だけで良いんです。ヒーローにしてください」
「良いですわよ。」
 そして、青年はヒーローとなった。
 最優の頭脳を凌駕し、最速の脚を超え、最強の一撃をいなす。
 されど、驕らず慈悲深い。
 誰もが描く完璧なヒーロー
 だが、彼が愛した幼馴染達は戸惑いの表情で悲しげに見ている。
 翌日、青年はベッドに横たわる。
「As Time Goes By」
「成長なさいな。貴方のペースで」 
 枕元にビターチョコレートの入った小さな箱が置かれた。
730名無しさん@初回限定:2005/09/22(木) 13:26:09 ID:K/i5Zhk70
55語の小説に影響を受け
超短編が書きたくなったので書いてみた
自己満足だが反省はしていない

731名無しさん@初回限定:2005/09/22(木) 14:08:25 ID:3s2vmOPi0
馬鹿で済まんが、意味が分からん。
キャンディ関係ないなら去れ。
732名無しさん@初回限定:2005/09/22(木) 14:34:19 ID:8kg5DIBx0
>>731
状況を端的に言い表してるのでお前さんは馬鹿ではない
733名無しさん@初回限定:2005/09/22(木) 14:55:42 ID:DJR57/pL0
ん?体育武道祭のフカフィレに間柴が憑依したってこと?
734名無しさん@初回限定:2005/09/22(木) 16:35:00 ID:EsGSgl5kO
彼の脳内に妄想があって、その妄想が理解できないと、このSSも理解できないのだろう
ということは理解した。
735名無しさん@初回限定:2005/09/22(木) 16:42:02 ID:hGeEvdIj0
>>729
魔法で無理矢理成長しても意味がない、自分のペースで成長するのが一番いい by祈

っていうことでしょ
736名無しさん@初回限定:2005/09/22(木) 19:34:10 ID:8kg5DIBx0
2月13日にか。
祈が自分で生贄にしといてか。
頭脳は別に成長した描写はないのにか。
慈悲のカケラもないのにか。
幼馴染たちは別に何も気にしてなかったのにか。

とにかくメチャクチャだ。
737名無しさん@初回限定:2005/09/22(木) 19:34:28 ID:vhFJuGFu0
>>729の1行目を縦読みすると「お良そさ誰だ翌A成枕」となる。
このうち「お・そ・さ・翌・成」はノイズと思われるので除去する。
すると「良誰だA枕」となる。
これ刃アナグラムなので文字を入れ替えると「枕誰だA良」となる。
良というのは当然良美、つまりよっぴーのことだ。

つまり>>729には「(レオの)枕に汁をつけたのは誰だ A:よっぴー」という意味が隠されていたんだよ!
738名無しさん@初回限定:2005/09/22(木) 19:37:34 ID:zl/JuVQi0
>>731

関係あるってか、つよきすSSだとおもうけどなぁ。

バレンタインの前日に祈先生にヒーローにしてくれってたのんで、
完璧なヒーローになったつもりが、レオ達に痛い視線をむけられて。
翌日に副作用かなんかで倒れて祈先生からチョコもらった。

っていうSSだとおもうが違うか?

まぁみんな、暖かく職人さんを見守ろうぜ!
739名無しさん@初回限定:2005/09/22(木) 19:41:11 ID:bEgU315o0
>>737
なんだってー
740名無しさん@初回限定:2005/09/22(木) 20:17:05 ID:EsGSgl5kO
>>738
違わないと思うが、それ以外の肉付けがほとんど無いモノを
はい、超短篇です
とポンと出されてもなぁ。

まぁ、これ以上言っても仕方ないし、次の職人さん待つよ。
741479:2005/09/22(木) 20:51:11 ID:D2fmd0yE0
ダレモイナイ。。。ダイニブオトスナライマノウチ。。。
742きぬの記憶喪失物語第二部・1:2005/09/22(木) 20:52:51 ID:D2fmd0yE0
きぬの記憶喪失物語
第二部・学園編〜ARAYASIKI〜

乙「レオ。朝だ起きろ」
レ「ん・・・おあよ・・・・・」
乙「ろれつがまわっていないな。昨日は何時に就寝した」
パシャッ!
勢いよくカーテンを開ける乙女さん。・・・くあ、眩しいぜ。
しょぼしょぼした眼を擦りながら、俺はゆっくりと身を起こす。
レ「ん〜…フカヒレと遅くまで話しこんでたから。昨日寝たのは3時くらいかな」
ふぁぁぁ…。あくびが止まらない。めちゃくちゃ眠い…。
ぼやけた目で乙女さんを見てみると、何か呆れた表情をしていた。
乙「馬鹿者。それはもう昨日とは言わないぞ。…まあいい。
とにかく登校の支度をしろ。その後に顔を洗って、歯を磨いて」
相変わらず乙女さんはお姉さんぶり≠発揮してくれる。
最初の頃は慌ただしいものではあったけど、今ではもう慣れた。

乙「では私は先に行く。レオ、二度寝などしないようにな」
背筋をビシッ!と伸ばし、パリッとした制服を着こなした乙女さんが、
そう言い残して先に登校した。う〜ん、俺が女だったら惚れてるね。間違いない!
とりあえずオニギリを食べよう。
レ「・・・・・・おっ、たらこバター」
743きぬの記憶喪失物語第二部・2:2005/09/22(木) 20:54:11 ID:D2fmd0yE0
朝飯後、戸締まりをして外に出る。
いつも通りにきぬの家に。
レ「おはようございます」
マダム「レオちゃんいつもすまないねぇ」
レ「見捨てるわけにもいきませんよ」
マダム「良かったら嫁にもらってくれない、アレ?」
レ「広辞苑と大技林を間違えるようなアホな娘ですけど嫁には欲しいです」
マダム「そうよねぇ。私がオトコでも絶対イヤだもん」

レオ&マダム『・・・・・・あれ?』

744きぬの記憶喪失物語第二部・3:2005/09/22(木) 20:56:22 ID:D2fmd0yE0
玄関へと入り、二階へと上がる。
マダムがキャーキャー喜んでたような気がするが、今は無視。
きぬの部屋は・・・あそこだ。
なんの躊躇も無く開ける。
ガチャッ、
レ「おーいきぬ、もう朝―――」
蟹「―――」
俺は言葉を止めてしまう。きぬは動きを止めてしまう。
そう、きぬは今、着替え中であった。
白と黄色のラインが入ったブラとパンティー。
小柄な身体に綺麗な肌色、そこにうっすらと差すカーテンの隙間から漏れた太陽の光。
表情は赤く、ただ俺だけを見つめている。
か、可愛い・・・。
745きぬの記憶喪失物語第二部・4:2005/09/22(木) 20:57:27 ID:D2fmd0yE0
蟹「あ・・・の・・・」
レ「―――へ?」
ベッドに放ってあったトレーナーを慌てて胸の前まで持ってきて、
精一杯全身を隠そうとするきぬ。なんか・・・なんか初々しい。
うあぁぁぁ、可愛すぎる!
蟹「き、着替えたいので、そと、でてくれませんか?」
レ「え?―――はっ!!?」
ことここにいたり、ようやく俺は気がついた。
そうだきぬ記憶が・・・・・・!!ついいつものノリで・・・!!!
レ「ごご、ごごごごめん!!」
高速で回れ右、すぐさま部屋を出て、階段を下り、玄関まで行き、外に出た。
レ「はぁ、はぁ、はぁ・・・」
ダッシュでここまで来たから、息が上がっちまった・・・。
マダム「あらレオちゃん、どうしたの息を切らせて」
外で掃き掃除していたマダムが不思議そうな表情をして話し掛けてくる。
レ「はぁ、はぁ、いえ、ちょっと・・・」
いくらマダムが相手とはいえ、こんなこと言えないッス。
マダム「レオちゃんがアレのとこいって、大体5分・・・なるほど」
不意にマダムが頬に片手を当てて、はふぅ、とため息をつき、
マダム「だめよぉレオちゃん。5分ぽっちじゃオンナは満足しないわよ?」
レ「あんたいったいなに想像してんですか・・・・・!!」
746きぬの記憶喪失物語第二部・5:2005/09/22(木) 20:58:46 ID:D2fmd0yE0
気まずい。超気まずい。
あれから俺は、きぬが登校の支度を終えるまで外で待っていた。
10分くらいしてからだろうか。きぬが支度を終え外に出てきたのは。
行きましょう、とただ一言だけ言い、先に歩きはじめるきぬ。慌てて追う俺。
背後からヒューヒューと冷やかすマダムの声がしたような気がするが、無視。
で、今俺達は竜鳴館へと向かっている。

蟹「なにも外まで行かなくてもよかったんですよ?」
無言で歩いていた俺達だったが、自宅が見えなくなったところで
きぬが話し掛けてくれた。
レ「いや、あー・・・勢いで外まででちゃってさ」
蟹「そうですか。あー、さっきの事は全部忘れて下さい。いいですね?」
レ「ぅ、ご、ごめんなさい・・・」
そういって、会話が止まる。
再び無言の時間が続くのかと思ったが、
蟹「いつも、対馬さんがわたしをおこしにくるんですか?」
レ「うん。ま、それが俺の日課になってるしね」
蟹「そうですか・・・それじゃ、わたしは朝が弱いんですね」
レ「うん。いつもはまだ寝てる時間帯なんだ」
蟹「いつもは、ですか。・・・・・・いつものわたしなんて知りません」
レ「え?・・・あっ、ごめん・・・」
蟹「・・・もう、朝から謝ってばかりですね対馬君は」
クスクスと笑い、今のは謝らなくてもいいとこですよ、といってくれるきぬ。
蟹「せっかくの機会ですから。少し教えてもらえませんか?わたしのこと」
レ「きぬのこと?」
蟹「はい。知りたいんです、わたしのことを。学園のことや友人のこと。それと」
そう言ってから、柔らかい笑みを浮かべ、
蟹「アナタのことも。私達恋人同士なんですよね?」
まっすぐにこっちを見つめてくる。
レ「あ、ああ!!」
竜鳴館にまでの登校時間は短い。
だけど、沢山のことを俺達は話した。
747きぬの記憶喪失物語第二部・6:2005/09/22(木) 21:06:03 ID:D2fmd0yE0
竜鳴館。2―C。
朝教室に着くと、ものすごい騒ぎになっていた。
なにかあったのかと思ったが、すぐに原因が分かる。

(ほら、やっぱカニっち記憶が)
(ウソ、マヂデ・・・・・!)
(お前いってこいよ)

レ「おいフカヒレ。ちょっと来い」
フカヒレ「なんだよー俺はなにも悪いことしてねーぞー」
どうしてこいつが珍しく朝早くいるのかが瞬時にして判明した。
とりあえず襟首つかんで廊下へと連れ出す。

レ「さ、説明しろ」
フカヒレ「うっわアバウト。一体何を説明しろと」
レ「尖った拳とねりちゃぎ、好きなほうを選べ」
フカヒレ「わかったわかったってば!」
748きぬの記憶喪失物語第二部・7:2005/09/22(木) 21:07:57 ID:D2fmd0yE0
レ「一体クラスの連中になんて話したんだ?」
フカヒレ「クラスの連中にはカニが記憶喪失になった、とだけしか言ってねー」
レ「そうか」
フカヒレ「いつも通りに接してやってくれ、とも言ったっけ。・・・まずかったか?」
レ「いや、助かるよ。サンキュ、フカヒレ」
フカヒレ「何のこれしき。・・・とは言うものの」
横目で、ちらっ、と教室を見るフカヒレ。
フカヒレ「さすがにいつも通りって訳にもいかねーわな」
レ「・・・そうだな」
俺も教室を見てみる。
クラスメイト達は、まるで腫れ物でも扱うかのような態度だった。
今のきぬにどう対応していいか分からないみたいだ。
フカヒレ「レオ。俺はどんなことがあってもお前の味方だ。
けどな、最後の最後でカニの傍にいてやれるのはお前だけなんだぜ」
レ「――分かってる」
フカヒレ「きっちり守ってやんなよ。でなきゃ寝取られEND直行だぜ?」
レ「最後に不吉なことを言うなタコスが!!」
749きぬの記憶喪失物語第二部・8:2005/09/22(木) 21:09:03 ID:D2fmd0yE0
一時間目の休み時間、珍しい男が俺のところにやってきた。
村「蟹沢が記憶喪失になったって?」
2―A、村田だ。
レ「なんだ、もうそっちまで話しが行き渡ってるのか?」
村「ああ。お前はよく知らないだろうが、2学年のなかでは蟹沢は人気があってな」
レ「そういやフカヒレがそんなこと言ってたっけ」
村「なんだ知っていたのか。ならば、今の評判は知っているか?」
レ「・・・今の?」
朝見たかぎりじゃ、何か皆ぎくしゃくしてたけど・・・・・。
村「・・・こればかりは知らなかったか。まあ無理もないな。同クラスに
彼氏、つまりお前がいるのならば、噂も入ってこないだろう」
・・・?悪い噂でもたっているのだろうか。

村「今の蟹沢だが・・・姫に優るとも劣らないほどに人気がある」
750きぬの記憶喪失物語第二部・9:2005/09/22(木) 21:13:44 ID:D2fmd0yE0
レ「・・・・・・へ?な、なして??」
村「童顔・小柄に加えて、今時珍しい清純な性格。人気がでない訳がない」
近くで聞いていたフカヒレが「嘘だろぉ・・・」と呟く。いや俺も同じ気持ちです。
しかし村田は冷静に否定する。
村「嘘ではない。ここのクラスに情報が来ないよう徹底されているだけだ
・・・気をつけるようにな。今のお前には、敵が多すぎる」
フカヒレ「つーことはあれか?寝取られENDフラグ発生済み??」
レ「ライトニングプラズマァァァァァ!!!!!」

シュピ!シュピピピピ!!!(←高速で空間が切れる音)

フカヒレ「ちょ、お前それやりすgくぁswでfrtgyふじこlp・・・うわらば!!」
村「な、何という速さだ・・・僕のガトリングガンの比ではない!?」
751きぬの記憶喪失物語第二部・10:2005/09/22(木) 21:15:36 ID:D2fmd0yE0
レ「サンキュー村田、それを教えてくれて」
何事もなかったように話しを戻す俺。
村田は冷や汗らしきものを垂らしつつ、
村「いや、いいんだ。
お前達のバカップルぶりは見ていて呆れるばかりだが、
無ければ無いで、寂しいものがある。・・・難儀なものだな」
そう言ってから、一度だけため息をつき、
村「人の恋人をとろう等という輩は、正直気に食わない。
微力ながら僕もお前に手を貸そう。露払い程度には役立つはずだ」
レ「いや、助かることには助かるんだけど・・・いいのか?」
俺がそういうと、村田は体育会系らしい爽やかな笑顔を浮かべ、
村「問題無い。胸糞悪い連中を第三者として見ているよりも、
そういった連中をぶちのめす当事者の一人としていたほうがいい。
それが僕の出した結論だ」
レ「・・・サンキュウ。今、すっげえ嬉しい」
ちょっと感動。いや、かなりかもしれない。
レ「これからよろしく頼むよ、村田洋太・・・」
村「洋平だ!!!」
かなり本気で怒った。


第二部・学園編〜ARAYASIKI〜完
第二部・学園編〜月は出ているか!?〜に続く
752名無しさん@初回限定:2005/09/22(木) 21:20:58 ID:DzxZnAyq0
GJです。カニめちゃ萌えですな。

ただ、自分の好みとして、台詞の前に発言者の名前がある形のSSはちょい減点なのです。読みづらいから。
753479:2005/09/22(木) 21:28:16 ID:D2fmd0yE0
>>752
書いてる自分もそれは思った。
でもこういう書き方でないと、
台詞を喋る時の描写も書かなきゃいけないんですよね。
こういう書き方もあるけど・・・

>蟹沢
>「おっすオラ蟹沢。いっちょヤってみっか!!」

>レオ
>「なにをやるつもりだお前・・・」

↑これじゃ行数食っちゃうんだよなぁ・・・難しい。
754名無しさん@初回限定:2005/09/22(木) 21:43:58 ID:fBXTsxZw0
>>753
なにもなくても誰が話してるか分かるようにすればいい。
普通にかいてればわかるよ。
他の人の作品見て誰が話してるかわからないってことよくあるかい?
あまりないと思うんだけど……。
755名無しさん@初回限定:2005/09/22(木) 21:50:49 ID:gBkEcVwDO
他の人には理解出来ても作ってる自分には分からなくなる、とかかな>753

何はともあれGJ!
756479:2005/09/22(木) 21:57:21 ID:D2fmd0yE0
ま、結論を言えば修行が足りんということです。

次からは書き方もちょこちょこっと変えてくんで勘弁して下さいな(´・ω・`)
757名無しさん@初回限定:2005/09/22(木) 22:08:43 ID:Od5keWCF0
村沢カコイイなw
露払いか・・
758名無しさん@初回限定:2005/09/22(木) 22:11:00 ID:3/lINWRx0
おまいらのつよきす愛があれば見分けがつくだろ?
759340兼604:2005/09/22(木) 22:38:30 ID:DzxZnAyq0
今日休みだったので、だらだらと書いていた3作目にようやく目鼻がつきましたよ。
只今推敲中ですので早ければ日付の変わる頃にはなんとか投下できそう。

>>756
例えば、作品のおわり近くの部分、
>俺がそういうと、村田は体育会系らしい爽やかな笑顔を浮かべ、
>村「問題無い。胸糞悪い連中を第三者として見ているよりも、
>そういった連中をぶちのめす当事者の一人としていたほうがいい。
>それが僕の出した結論だ」
ってとこの台詞の前の「村」、無くても村田の台詞だってことは分かります。
こういう風に発言者の表記外しても意外と平気なものですよ。
760笑顔のままで・13:2005/09/23(金) 00:24:03 ID:IIseiJ090
翌朝。
・・・30分も早くついてどうする俺。
しかし・・・気持ちがわかったとはいえ
ここで告白してしまったりしては
真名が試験に集中できなくなるかもしれない。
ここはぐっと耐えて、今まで通り接しておこう。
気持ちを確かめ合うのは、その後で・・・
「おはよー対馬ぁ!えらい早いなぁ!」
「うお!?」
「なに、そんな驚いて・・・」
「いや、急に声かけられたからちょっとな。真名も今日は早いな?」
「ん。1分1秒でも惜しいからな」
おお、やる気だ!
「でな・・・時間惜しいから、昼飯は弁当作ってきたんや。
 その・・・対馬の分もあるから
 今日は一緒に松笠公園ででも食べへん?」
くう。健気じゃねえか。さっきの決心が揺らぐようなことを・・・
いやいや、まだまだ我慢。
ここはさりげなく答えておこう。
「それはかたじけない。ではご馳走になるといたそう」
・・・さりげなさゼロだった。
「アハハハ、なんや変な言い方して。時代劇でも見たん?」
あ・・・
笑った。いつもの、あの・・・笑い方だ。
二人で勉強始めてから、やっと見せてくれた、笑顔。
ヤベエ・・・
俺、真名のことすっげえ抱きしめたくなってる!
今までテンションに流されないように、なんて考えて生きてきたけど
今は・・・早くこのテンションに身を任せたくてウズウズしてる。
くそ、我慢。もうちょっと我慢だレオ!
今は勉強に集中!それが二人のためなんだ!
・・・わかってるけど・・・ツライなぁ・・・
761名無しさん@初回限定:2005/09/23(金) 00:26:57 ID:YSrmqYpS0
レオとスバルの子供時代書いてたらウホッなふいんき(ryになってきたorz
762笑顔のままで・14:2005/09/23(金) 00:27:39 ID:IIseiJ090
そして、試験当日。
朝、待ち合わせをした校門にやってきた真名は・・・ガチガチだった。
そういえば、プレッシャーに弱いって言ってたっけ。
まあ、そうでなくても無理もない。
この試験でいい点取れなければ留年とか言われたら
よっぽど自信なきゃ緊張するわな。
「アカン・・・全然頭働かへん・・・」
「おいおい・・・しっかりしてくれよ。
 やることはやったんだ。もっと自信持てって」
「けど・・・怖いんや・・・
 もしわからへん問題出たらどないしよ、とか
 考えだしたらどんどんドツボはまってくねん・・・」
そう言うと、真夏だってのに・・・真名が震えだした。
ダメだ。もう見てらんねえ。テンションとかもうどうでもいい。
今コイツに必要なのは・・・
「真名・・・」
側に寄って・・・真名を抱き寄せた。
「!?ちょ、な、対馬!?」
「頑張ってくれ・・・俺、お前ともっと一緒にいたい。
 秋の竜鳴祭も、冬のクリスマス祭も、大晦日も新年も
 3年になっても・・・その後もずっと、真名と一緒にいたい」
「!つ・・・対馬・・・」
「好きだ、真名・・・俺と一緒にいてくれ。
 転校なんてしないでくれ。俺のそばで・・・笑っていてくれ。
 俺も頑張るから。必ず支えるから・・・」
そっと体を離し、真名を見つめた。
真名はもう震えていない。
曇っていた目に、火が灯る。熱く輝く、燃える瞳。
「うん・・・うん!やったる!やったるよ、ウチ!!
 任せとき!試験なんかチョチョイのチョイや!
 だって・・・大好きな対馬のためやもん!ほな、行ってくる!」
真名は校舎へと走っていった。プレッシャーをエネルギーに変えて。
763笑顔のままで・15:2005/09/23(金) 00:31:22 ID:IIseiJ090
試験が終わるまですることもなく、さりとて学校からも離れがたく
松笠公園でウロウロしたりして時間を潰す。
そして、試験終了の予定時刻。
再び校門で待っている俺の前に真名はフラフラしながら戻ってきた。
思わず、その体を抱き支える。
炎のように燃えて試験に立ち向かった少女は
すっかり燃え尽きて帰ってきた。
「対馬・・・ウチ、頑張った・・・で・・・」
「うん、うん・・・よくやった!頑張ったな!」
なんかマラソンを走り終えて倒れ込むランナーと
それを支えるコーチのような。
「試験な・・・ウチな・・・」
「いいから!試験のことはいいから今は休め、な?」
結果も気にはなるが、今はこの憔悴しきった真名を休ませてやりたい。
そのまま松笠公園まで連れていって、ベンチに座らせる。
「何か飲むか?腹減ってないか?」
「ん・・・今は、ええわ・・・
 それより・・・明日は、いっぱい遊ぼ、な」
「え・・・いや、お前こんな疲れきってて・・・
 ちょっと休んだ方がいいんじゃないか?」
「いやや・・・対馬と海で遊ぶん、ずっと楽しみにしてたんやもん・・・」
くう。また抱きしめたくなるようなこと言いやがって。
「それに・・・試験結果、明後日出るねん。
 だから・・・明日が最後かもしれへん・・・」
「だから、そんな心配するなって!」
「せやな・・・けど、明日遊ぶんは変更なし、やで?」
「わかった。明日は、楽しもうな」
「うん・・・ちょっと、眠ってもええかな?」
「ああ。そばにいるから・・・安心して眠っていいぞ」
「ありがとな・・・」
そう言うと、目をつぶってあっというまに寝息を立て始める。
俺はその隣で、真名の手を握ってずっとその寝顔を見つめていた。
764笑顔のままで・16:2005/09/23(金) 00:35:28 ID:IIseiJ090
翌日。
一応・・・待ち合わせはしたけど、大丈夫かな、真名。
昨日の様子からするとちょっと心配だ。
なにしろ、公園のベンチで夕方まで寝ていたが
起きてからも歩くのがやっとという有様で
俺が部屋まで運ぶようにして連れ帰ったぐらいだし。
不安な気持ちで佇んでいると
突然、遠くから大きな声が。
「対ー馬ぁーっ!」
目を向ければ
大きく手を振りながら、弾むように走って
満面の笑みを浮かべた真名がやってくる。
とたんに吹き飛ぶ不安。満たされる心。
「真名ーっ!」
思わず俺も呼び返す。
ちょっと前の俺だったら、恥ずかしくて出せないような大きな声で。
小走りに走り出す。真名の方へ。
見る見る狭まる二人の距離。
そして、衝突する寸前で急停止。
「ま・・・ハァハァ・・・待ったぁ?」
汗にまみれ、胸を押さえながら、息を切らして苦しそうなのに・・・
それでも嬉しそうに、真名が笑う。
その笑顔に、胸がキュンとなる。
胸って、本当にキュンってなるんだな・・・
「真名のことなら、いくら待っても平気だ」
この笑顔のためなら、一生待たされてもかまわない。
「・・・うん・・・カンニンな、ちょっと寝坊してもうて」
「いいって。疲れ取れた?」
「もーう元気ハツラツや!
 今日は思いっきり遊ぶでー!覚悟しいやー?」
「おう、どこまでもつきあうぞ!」
765笑顔のままで・17:2005/09/23(金) 00:39:29 ID:IIseiJ090
浜辺で真名が着替え終わるのを待つことしばし。
「お待たせやー」
やってきた。
胸元に花のワンポイントをあしらった、オレンジ色のビキニ水着。
胸はちょっと控えめだけど
形のいいヒップラインとすらりと引き締まった足がまぶしい・・・
「あ、あんまり・・・見んといて・・・」
「いや、よく似合ってて・・・か、可愛いぞ?」
じ、自分で言って照れくさい。
言われた真名はもっと照れくさいみたいだけど。
「いや、だから・・・日焼け跡がな・・・
 サッカー部のユニフォーム焼けになっとって・・・
 ちょっと・・・恥ずかし・・・」
「・・・パンダ?」
「ああ!言うたな!?それウチも思ってたけど
 口に出して言うたな!?」
そう叫ぶと、うーっとうなりながらポカポカと俺を叩く。
「いた、ちょ、痛いって!
 思ってたんならいいじゃん!」
「思っとっても、言われたないことがあるもん!」
「パンダでもシマウマでも真名は可愛いから心配すんなって」
やっと俺を叩く手が止まる。
「か、可愛い言うたら何でも許す思うたら・・・
 ま、間違いなんやから、な・・・」
いや、何か許されたっぽいけど。
「じゃ、泳ぐか真名パンダ!」
「あー、また言うたー!!」
また殴りかかってくる真名をひょいとかわして
波打ち際へ走りそのままザブザブと海へ。
「あ、コラ待たんかい!」
「競争!あそこのブイまで」
「よーし・・・捕まえてギャフンと言わしたる!」
766笑顔のままで・18:2005/09/23(金) 00:43:34 ID:IIseiJ090
「ギャフン」
捕まっちゃいました。
「ほーら捕まえた・・・フフン、泳ぎは得意なんや」
くそう、体力娘め。だが、捕まるのは予定の行動さ!
俺の腕をつかんだ真名の手を引っ張り
波間に浮かんだまま引き寄せる。
「あ・・・こら、ズルイ・・・!」
ぎゅ。そのまま、両腕で抱きしめる。
俺の裸の胸に、真名の柔らかな膨らみの感触が押しつけられる。
「ちょ!・・・こんなとこで・・・」
抗議はするけど・・・離れようとはしない。
「こんな沖まで来たら、見えやしないよ」
「・・・ん、もう・・・」
真名の両手が俺の背中に回される。
見つめ合う。
海に浮かんでいるので、身長差は関係なくなって
互いの息が感じられるほど、顔と顔が近づいている・・・
「真名・・・好きだ・・・」
「対馬・・・ウチも・・・大好きや・・・」
目を閉じた真名の唇に、そっと俺の唇を重ねる・・・
「・・・ん」
すっと唇が離れ、また見つめ合う。
「・・・しょっぱいな」
「ああ、もう!ファーストキスやのにしょっぱいとか言うし!
 ムードぶち壊しやんかぁ!そんなん思うてても言いないな!」
「いや、マジしょっぱかったんだって!」
「そない言うたら対馬のキスかてしょっぱかったわ!」
「ぶち壊しはお互い様じゃねえか!」
ちょっと睨みあって。それからなんだかおかしくなって。
笑って。大笑いして。笑いが治まってから、またキスをした。
・・・やっぱりしょっぱかった。
767笑顔のままで・19:2005/09/23(金) 00:47:24 ID:IIseiJ090
楽しい時間はあっと言う間にすぎる。
一日遊んで、さすがに遊び疲れ
日の暮れかけた浜辺に肩を寄せ合って座っていた。
「なあ、対馬?」
「ん?」
「今日は・・・楽しかったなぁ」
「そうだな・・・」
「ホンマ・・・ええ思い出になったわ・・・」
「あとまだ夏休み、10日はあるんだから目一杯遊ぼうな」
「・・・ゴメン・・・それ、たぶんアカン」
「・・・え?」
また。
自嘲するような、あの笑い方。
笑いたくないのに、泣くのがいやで無理に作る苦笑い。
「昨日の試験な・・・頑張ったけど・・・
 半分くらいしか、ようわからんかったんや・・・
 カンニン、な・・・ホンマ・・・カンニンや・・・」
「だ・・・だって!あ、あんなに頑張ってたじゃないか!
 試験だって、ボロボロになるぐらい頑張ったじゃないか!」
「頑張ったよ?頑張ったけど・・・やっぱり、アカンかったんや・・・
 カンニンな・・・対馬、一生懸命教えてくれたんに・・・
 ウチ、アホな子で・・・カンニンな・・・」
「そ・・・そんな謝るなっ!
 ま、まだ結果わからないじゃないかっ!?」
「カンニンなぁ・・・う・・・ひっ・・・
 うぁ・・・あ・・・ああああぁぁ!
 カンニン・・・やぁぁ・・・ぅああああああ!」
日が落ちて。
暗くなり始めた砂浜で、許しを乞いながら泣き続ける真名を抱きしめて
俺も・・・ただ泣いていた。
768笑顔のままで・20:2005/09/23(金) 00:51:23 ID:IIseiJ090
翌朝。
朝早く起きて学校に向かう。
あの後、泣きやんだ真名を部屋まで送ってから
俺は一つの決心をしていた。
その決心を鞄に入れて、真名がやってくるのを待つ。
「あ・・・」
現れた真名は、どこか決まり悪そうな顔をした。
「なんや・・・あのままお別れにさせてくれたらええのに」
「そんなわけいくか」
「ま、ええわ・・・
 対馬になら、見送ってもらうのもええかも、な」
「別れもしないし見送りもしない」
「けど・・・ウチ・・・もう・・・」
「言ったろ?
 ずっと一緒にいたい、って」
一通の封書を鞄から取り出して、真名に見せる。
「!つ・・・対馬・・・それ・・・」
「いやー、退学届けとか初めて書くから
 どういう風に書くのか結構悩んじゃったぜ」
呆気にとられていた真名の顔が、コロッと怒った顔に変わる。
「アッ・・・アホかぁっ!?
 な、なんで対馬までリューメイやめるんや!?」
「いや、だってお前についてくから」
「だから・・・!なんでそこまで・・・!」
「いいから俺の好きにさせてくれ。
 俺は・・・お前の笑顔のそばにいたい。それだけだ」
はぁ、と一つため息をついてから、真名はニパッと微笑んだ。
「アホや・・・ウチなんかより、対馬のがよーっぽどアホや。
 エライもんに惚れられてしもうたわ・・・
 エライもんに・・・惚れて、しもうたわ・・・」
「今頃わかったか。じゃ、アホ二人で行くとするか」
「ああ、ええで・・・対馬となら・・・どこでも行ったるわ・・・」
769笑顔のままで・21:2005/09/23(金) 00:54:26 ID:IIseiJ090
職員室では祈先生が待っていた。
「・・・なぜ対馬さんまで?」
「臨時で真・・・浦賀さんの家庭教師をしたので
 試験結果にも責任があると思いました。
 同席の許可をお願いします」
「まあ、事情はご存じなわけですから・・・
 わかりました。最終判断は橘館長がなされます。
 お二人とも、館長室へ」
「・・・はい」
祈先生に先導されて、館長室へ。
・・・死刑台に向かう気分ってこんなかなぁ。
「橘館長、大江山です。
 2ーC、浦賀真名ほか1名、連れて参りました」
『うむ、入れ』
「失礼します」
館長室。
館長は大きな窓のそばに立ってこちらを見ている。
「浦賀真名。先の期末試験において、4教科で基準未満。
 基準に達しなかった4教科の補習抗議を受講後、再試験。
 再試験の結果によって・・・判断した」
「はい」
「試験結果は・・・400点満点で総点数232点。平均58点。
 先の期末試験の点数、153点よりは大幅に向上したが
 残念ながら当竜鳴館の平均水準には達しなかった」
「は・・・い・・・」
く・・・やっぱり・・・ダメだったか。
覚悟はしていたけど、はっきり言われると・・・やっぱりツライ。
「そこで儂は、改めて期末試験の答案用紙を見てみた」
「・・・は?なんで・・・期末試験のほうを?」
「まあ聞け。これが期末試験の答案用紙。こちらが追試の答案用紙。
 見比べてみい。点数以外で、何か違うであろう」
770笑顔のままで・22:2005/09/23(金) 00:59:57 ID:IIseiJ090
あ・・・期末の方は、空欄だらけだけど
追試の方は、一応全部回答欄が埋まってる・・・
「わかるか?浦賀。
 お前は、わからないと思うと問題を考えることを諦めていた。
 わからないまま、投げ出していた。だが、この追試では・・・」
パラ、と館長がめくった4教科分の答案用紙。
どれも、びっしりと回答が書き込まれていた。
「わからない問題、解けない問題にも、必死で答えを出そうとした。
 自分なりの答えを出した。結果、不正解ではあったかもしれん。
 だが、その努力を儂は買いたい」
「で・・・では・・・?」
「社会に出れば、結果が全て。たとえ課程がどうであれな。
 だが、学生というのは人生においては課程の段階とも言える。
 課程の段階で、結果の可能性の芽を摘んでしまうのも酷いことと言えよう」
館長の目が・・・これほど優しく見えたのは、初めてだった。
「浦賀真名。諦めない心、そして努力。
 これを忘れずにな・・・
 帰 っ て よ し !」
やった。あの厳しい館長が・・・こんな温情処置ですませてくれるとは。
「浦賀さん、館長の寛大なご処分に感謝してください。
これからも、この半分は頑張っていただければと思いますわ」
いや、半分だと元に戻ります祈先生・・・
真名は・・・よくわかっていないのかポカーンとしている。
(真名!館長にお礼を!)
「あ・・・ありがとうございましたっ!」
「うむ・・・引き続き、精進せい!」
771笑顔のままで・23:2005/09/23(金) 01:03:23 ID:IIseiJ090
館長室を出ても、真名はまだ狐に摘まれたような顔をしていた。
「なあ、対馬?」
「ん?」
「ウチ・・・留年せんでも・・・ええんやな・・・?」
「ああ、館長に感謝だ」
「・・・リューメイやめんでも・・・ええんやな・・・?」
「ああ!俺のコレも、おかげで無駄になったよ!」
鞄から退学届けを取り出して、ビリビリに破いて捨てる。
「ほな・・・ほな・・・まだ、対馬と一緒に・・・いられるねんな・・・?」
「そうだよ・・・そうだよ!
 真名、ずっと・・・ずっと一緒だ!
 もうイヤって言ったって、ずっとそばにいるからな!」
真名の両肩を掴み、正面から見つめる。
「・・・っ・・・うぇ・・・えへ・・・
 ぇっ・・・あは、あははは・・・うぁ・・・」
涙を流しながら、真名が笑う。
泣いているのか、笑っているのか。
涙と鼻水でくしゃくしゃになった顔で
それでも真名は笑っている。
いつもの真名の笑顔とはちょっと違うけれど
こんな笑顔も、まあ悪くない。
真名の震える肩を抱きしめながら
そんなことを考える俺だった。

TSUYO-KISS

THE ENDING OF MANA・・・
772名無しさん@初回限定:2005/09/23(金) 01:05:53 ID:WZ8h5bdA0
目から塩辛い水が…
GJ!!!!
773Seena ◆Rion/soCys :2005/09/23(金) 01:06:27 ID:IIseiJ090
なんか普通のラブコメ?みたいな〜。
ちょっと捻ってレオくんに序盤強気(っていうか鈍感)になってもらい
カニルートのスバルポジションみたいなのをカニっちに当ててみたり。
館長いいとこ持っていきすぎw
774名無しさん@初回限定:2005/09/23(金) 01:08:34 ID:NSCPzigD0
ネ申・降・臨!!
これはSSなど投下している場合ではないですね!
今すぐつよきす立ち上げてマナルートやらねば!
775名無しさん@初回限定:2005/09/23(金) 01:08:36 ID:bT37BEKI0
>>773
19で普通に泣いた…GJ!
まるでFDの追加シナリオだなコレ…
776名無しさん@初回限定:2005/09/23(金) 01:09:14 ID:X3N0NjCE0
脳内でIsolationが再生されたぜ…GJ!

館長って乙女さんルートでもいい所見せてくれるよなぁ
777名無しさん@初回限定:2005/09/23(金) 01:09:32 ID:kfpxUDjF0
>>773

これかわワシと一杯やらないか?
778名無しさん@初回限定:2005/09/23(金) 01:11:09 ID:knWkIhM80
な、泣いてないもん、泣いてないもんね!
。・゚・(ノД`)・゚・。 ⊃GJ!
779名無しさん@初回限定:2005/09/23(金) 01:18:01 ID:WZ8h5bdA0
今思った…
こんだけ良質なネタばっかだと
FDのネタ無くなるじゃね?
780名無しさん@初回限定:2005/09/23(金) 01:29:48 ID:w60Ftf/r0
>>773
18まで読んで、いよいよエチシーンかと期待してたら・・・
19でドカンと突き落とされたよ!
でもこれがあるからこの後で感動できるんだな。GJ!
781名無しさん@初回限定:2005/09/23(金) 01:30:00 ID:MuvjziVB0
ところでここはコラボ小説ってのはいいのか?
782名無しさん@初回限定:2005/09/23(金) 01:31:48 ID:dcdF92tj0
ぐうううううううれいぃぃぃぃとおうぅぅぅぅ!
783名無しさん@初回限定:2005/09/23(金) 01:34:53 ID:bT37BEKI0
>>781
姉しよとつよきすのコラボならOKだろう
他のゲームのはどうかと思うが
784名無しさん@初回限定:2005/09/23(金) 01:38:32 ID:emIW+w/Y0
ところでふと気になったんだけどここの人たちってきゃんでぃ以外の二次創作ってなんか読んでる?
785340兼604:2005/09/23(金) 01:39:05 ID:NSCPzigD0
ここでコメディのてこいれですよ。orz
シリアスは書けないのでおバカなSSです。
あんなネ申作品のあとだと非常に投下しにくいですが…。
完成させて投下しないのも勿体無いので投下させていただきます。
折角だからこのスレを選ぶぜ。
786マツカサ・ハードボイルド 1:2005/09/23(金) 01:40:13 ID:NSCPzigD0
 目が覚めた。カーテンの隙間から、明るい陽の光が差し込んできている。
 外はどうやら上天気らしい。今日もいい一日になりそうだ。
 水差しの水で喉を潤した後、部屋をぐるりと見渡した。
 ベッドからは女の気持ちよさげな寝息が聞こえてくる。
 音を立てないようにそっと近づき、寝顔を覗き込む。
 ふと、はだけた胸が視界に飛び込んできたが紳士的に目線を外す。
 だがまた自然にそのたわわに実った果実に目が行ってしまう。コレが漢のサガというものか。
 しかしながら、こうしていつまでも幸福に浸っているわけにもいかない。時間は有限である。
 サキュバスの甘美な誘惑をダンディに振り払うと、その幸せそうな寝顔に顔を近づけた。
 まだ起きる気配は無い。
 目覚めを待っていたのでは埒があかない。それに多少の空腹感もある。
 意を決して彼女を起こすことにした。

「祈ー。起きろ朝だー。我輩腹が減ったぞー」
787マツカサ・ハードボイルド 2:2005/09/23(金) 01:41:06 ID:NSCPzigD0
 無論これで起きるような祈ではない。彼女の寝起きの悪さには毎朝苦労させられているのだ。
 何度か呼びかけた後、いつものように嘴で突こうとして、ふと趣向を変えてみようと思い立った。
 我輩は強靭な足の爪で祈の柔らかな髪をひと房掴むと力強く羽ばたき、上空へ向けて引っ張りあげた。
「いたたたあ、痛い痛いですわぁ……」
「祈、朝だぞ起きろ。そして我輩の飯を用意しろー」
「五月蝿いですわねこの鳥公。夏休みなんですからもう少し寝かせてくださいな」
「なーに言ってやがる。休みだろうが、そうでなかろうが、お前は好きなだけ寝てるじゃないかー。
 いい加減起きろー。我輩もうおなかペコペコなりよー」
「何か別のキャラが混じってますが……。私の安眠を妨害した罪は重いですわよ」
 祈は我輩のビューティホーなバディをむんずとひっつかむと、そのまま間髪いれず無造作に腕を振り下ろした。
 当然我輩は成すすべも無く床に叩きつけられる。
「ITEッ!」
 辛うじて受身が間に合ったからいいものの、これが他の鳥類であったならば全身複雑骨折は免れなかったであろう。
「なんて事を、しやがる祈ー」
「私はもう少し寝てますから、食事は自力でなんとかしてくださいな。
 外で喧しく鳴いている蝉など美味しそうではないですか?」
 そう言うと祈はシーツを頭から被った。
「なんだと」
「ぬるま湯に漬かりっ放しじゃなくてー、たまには野生に戻って狩りなどなさってみてはいかがですのー?」
 おやすみなさーい、と手をひらひら振ってみせると祈はそのまま寝入ってしまった。
 むう、なんて奴だ。
 一応キッチンにも足を運んでみたものの、我輩の力では冷蔵庫は開けられないし、
 可視領域には食えそうなものは見当たらなかった。
 ここでこうしてこの寝穢い女にかかずらわっているよりも、
 食料を確保しに外出した方が建設的だろう。
 そう判断した我輩は、開いていたトイレの窓から軽やかに大空に向かって飛翔した。
788マツカサ・ハードボイルド 3:2005/09/23(金) 01:42:20 ID:NSCPzigD0
 我輩はオウムである。名前は土永。本名は捨てた。
 パートナーに呼ばれる名さえあればそれでいい。
 しかし、我輩の思いも知らず、相棒は薄情だった。
 我輩の懇願を無視して惰眠を貪るとは、あきれた奴だ。
 復讐が何も生まないことは歴史が証明しているが、それはそれこれはこれだ。
 いつか思い知らせてやる必要がありそうだ。我輩はいくつかリベンジのプランを頭に思い描いた。
 さしあたって今は復讐よりも腹を満たすことが重要だと肉体が告げている。
 腹が減っては戦は出来ぬ。これも歴史が教える真理のひとつ。
 少し思案したのち、我輩は松笠に進路を向けた。我輩の人望の厚さを祈に見せ付けてやろう。
789マツカサ・ハードボイルド 4:2005/09/23(金) 01:43:08 ID:NSCPzigD0
 松笠に到着した我輩は、とりあえず祈の職場である竜鳴館に向かうことにした。
 夏休みということもあって学園内に生徒の姿はまばらだった。
 大学食に行ってみたが我輩に饗応してくれそうな者は見当たらない。
 仕方なく校内を彷徨っていると、校庭に見慣れた姿を発見した。
 おお、あれはまさしく我輩の想い人、鉄乙女。
 颯爽とはばたき、乙女に近づく。
 拳法の胴衣姿の乙女はタオルで汗をぬぐっていた。どうやらランニングから戻ったところらしい。
「おう、部活か乙女ー。ご苦労なことだなー」
 我輩は乙女の目線の高さでホバリングしつつ、声をかけた。
「今日も、光る汗がベリベリチャーミングだぜ乙女ー。我輩を悩殺するつもりか?」
「なんだオウムか。飼い主はどうした?」
 乙女はそっけなく言った。そのぶっきらぼうさも麗しい。
「祈はまだ寝ている。お前の爪の垢でも、煎じて飲ませたいくらいだらけているぞ」
「ふぅ、相変わらずだな、あの人も。で、お前は夏休みだというのに一羽で何をしにきたんだ?」
「祈が起きないので、我輩まだ飯を、食っていないのだ。乙女ー何か食わせろ」
「……いきなり図々しい鳥だな」
「そういうな乙女。我輩とお前の仲では、ないか」
「どんな仲だ」
「将来を誓いあ、っ、救命阿ッ!」
790マツカサ・ハードボイルド 5:2005/09/23(金) 01:44:07 ID:NSCPzigD0
 最後まで言う前に、乙女の繰り出す鋭いハイキックが我輩を捕らえた。見事撃墜され、地面に落ちる我輩。
「な、何をするんだ乙女」
「自分の胸に聞いてみるがいい」
 何を言っているのかさっぱり分からん。
 おそらく婚約者を前に照れているのだろう。愛い奴。ちょっと表現がバイオレントだが。
「おいお前、何か不埒なことを考えてはいないか?」
 乙女の視線が痛い。だが厳しさの中にも愛が籠もっているな。
「いいや。勘繰り過ぎだぞ、乙女」
「ふむ、まあいい。それほど腹が減っているのなら、私の弁当を分けてやらんでもないぞ。おにぎりだがな」
「本当かー乙女ー」
 さすがは我輩の妻となる女。
 ツンツンしているようでその奥には優しさを秘めているのだ。我輩は分かっていたぞ。
「と、言いたいところだが、一食抜いたくらいで死にはしない。我慢しろ、根性無しが」
「大ショックなり」
「代わりと言っては何だが、いい事を教えてやろう。
 空腹を忘れる取っておきだ。鉄家に伝わる伝統の方法だぞ」
「それはなんだ乙女? 教えろー」
 乙女は腕を組むと、一拍間をおいた。そして言う。
「うむ。それは 気 合 い だ!!」

 いかな未来の愛妻とはいえ、あの体育会系のノリには少々ついていけないところもある訳で……。
 乙女は部活の続きがあるからと道場に戻ってしまった。それを潮に我輩も校庭を離れることにした。
 結局乙女からは何も得ることが出来なかった。気合では腹は膨れない。これも人類が永年に亘って経験してきたことだ。
 まあいい。乙女には式のあとでたっぷり奉仕して貰うとして、食事は誰か他の者からゴチになるとしよう。 
 我輩は食欲を満たしてくれそうな知己を求めて舞い上がった。
791マツカサ・ハードボイルド 6:2005/09/23(金) 01:45:14 ID:NSCPzigD0
 窓から竜宮を覗くと、いつものようにエリカとよっぴーがお茶しながら仕事をしていた。夏休みだというのにご苦労なことだ。
「あ、土永さん」
 我輩に気づいたよっぴーが窓を開けて迎え入れてくれる。流石に気が利く。
「うむ、面倒をかけるな、よっぴー」
「もう、よっぴー言わないでよぅ」すねた顔もキュートである。
 我輩は軽やかに室内に入ると、椅子の背もたれに着地して羽を畳んだ。
 室内には冷房が効いていて清涼な空気が満ちていた。
 エリカはパソコンに向かってなにやらキーボードを叩いている。
 よっぴーは我輩の向かいに座ると、ノートをめくってペンを動かし始めた。
 我輩の目は、テーブルの上に広げられたクッキーの山にロック・オンした。
 切り出すタイミングを見計らうため、我輩の視線はクッキーとエリカとよっぴーを順繰りに巡る。
「何よ、何か用?」
 視線に気づいたのか、エリカが振り返り、あくまでぞんざいに訊ねてくる。
「祈が我輩に、食事を用意してくれないのだ。
 だから何か我輩に振舞うがいいぞ、小娘ども。情けは人の為ならず、というからな」
「えっらそうね。ナニ、祈先生どうかしたの?」
「寝ていて起きない」
「普段どおりね」エリカは呆れたように肩をすくめた。
「普段どおりだね」よっぴーもため息をつきつつ、つぶやいた。
「普段どおりだ」我輩も胸を張って言い切った。
「だからわざわざ学校まで食べ物たかりにきたワケ?」
「有り体に言えば、そうなる。事は急を、要するからな。
 そこにある茶請けのクッキーでもいいぞ。我輩に寄越すのだ」
「ちょっと可哀相かな……。クッキーくらいいいよね、エリー」
「ふーん。そう、ね。あげてもいいけど、条件があるわ」
 エリカがにやにやと笑いながら言った。
「なんだ? 我輩の、身体が目当てか? 申し訳ないが我輩の妻は、
 乙女と決まっている。愛人として囲ってやる、くらいなら構わんが。
 だが乙女は、そういうの嫌がりそうだな」
 女を虜にする我輩の魅力も罪だが、すまんな、諦めてくれエリカよ。
792マツカサ・ハードボイルド 7:2005/09/23(金) 01:47:49 ID:NSCPzigD0
「どう調理しても美味しくなさそうだからいらない。
 というか、その知能指数の低そうな妄想やめなさい。フカヒレ君じゃあるまいし」
 なんだかこれ以上ないくらいに侮辱された。
 まあいい。我輩は大人だからな。ここは聞き流してやるとしよう。
「ならば、何が望みだ?」
「揉ませなさい」
「は?」この小娘、今何を言った?
「だからー、祈先生の胸。揉ませなさい」
「エ、エリー、それは……」
 こーのおっぱい星人が……。まあ同志ではあるが、今は胸談義をしている場合ではない。
 そのような約束をしてしまったら、後で祈からいかなる報復をされるか……。
「そんなこと、出来ん。我輩まだ、死にたくないのだ。せめて乙女と、祝言をあげるまではなー」
「五月蝿いわね。アンタの意見は聞いていない。私が揉みたいと言っている。
 出来ないならこのクッキーは諦めなさい」
 そういいながらエリカはクッキーを一つつまむとポイと口に入れた。
 我輩はすばやく脳をフル稼働させて考えた。
 一片のクッキーのために明日を捨てるか、誘惑に負けずに永らえるか。
 祈を差し出せば当面腹は膨れるだろう。
 だがその後に我輩が祈の腹を満たすことになってしまう。それは避けたい。
 返事は決まった。一時の快楽のために相棒を差し出すほど我輩は落ちぶれてはいない。
「わかった。茶菓子は諦めよう」きっぱりと答えた。そう、男は引き際が肝心なのだ。
「ちっ」「ちっ」
 ん? なんだか今、舌打ちが二人分聞こえたような……。

 竜宮を飛び立った我輩は竜鳴館上空を旋回しつつ、次なる方策を練っていた。
 これ以上ここに留まっていても収穫は無さそうだ。かといって悠長に構えている余裕は無い。
 空腹感は増すばかりだ。ふむ、どうするか。
 そうだな、バカを相手にしたほうが、労少なく獲物は上等を望めそうだ。
 方針を決めた我輩は市街へ向かってツバサに力を込めた。
793マツカサ・ハードボイルド 8:2005/09/23(金) 01:50:27 ID:NSCPzigD0
 松笠の駅前に着き、看板の上で羽を休めつつ辺りを見回していると、
 我輩アイが人波の中に見慣れた集団を捉えた。
 ふふっ、見つけたぞ、対馬ファミリー。
 うまい具合に奴らはクレープを食いながら歩いている。それが我輩の今回のターゲットとなるわけだ。
 看板から滑空し、対馬ファミリーの元へ近づいていく。
「あ、土永さんじゃん」
 最初に我輩に気づいたのはちっこい小娘。蟹沢きぬだった。
 この嬢ちゃんは多少すばしこいようだが、我輩の敵ではないだろう。
「おう、ジャリども、元気か?」まずは友好的な挨拶から。
「なんだよ。土永さんだけか? おっぱ…じゃない、祈せんせは一緒じゃないの?」
 猿顔の眼鏡っ漢、鮫氷・バカ・新一が能天気に言う。ふん、小物が。だが心の広い我輩は答えてやる。
「祈はまだ家で寝ている。だから我輩一人で遊びにきたんだー」
「なんだよ、祈ちゃんまだ寝てんのか」
 長身の伊達スバルが言う。こいつの運動能力は侮れん。警戒に値するぜ。
「寝坊多いぞ、祈ちゃん」
「まあ、囀るなヒヨコども。夏休みにも関わらず我輩が、ありがたい話をしてやろう。
 いいか、アメリカ人に向かって『ぎぶみーちょこれーと』と唱えるとな……」
「だからいつの時代の鳥なんだ」
 そう呟いたのはファミリーにその名を冠された男、対馬レオ。だがこいつも安パイに過ぎん。
「先生がいないんならどうでもいいや」鮫氷は早くも我輩から興味を失ったようだ。
 うむ、まずはこの無礼なザ・負け組から獲物を掠め取ってやろう。バカにはバカ向きの方法でな。
「おぉーッ、あんなところで、全裸のおねいさんがよさこい踊ってるぞー!」
「え、どこどこおねいさーん、もっとさーびすさーびす」
 愚かな……。鮫氷はこちらの思惑通り、手に持ったクレープから意識を離した。
 いまやコイツの頭は、存在しないストリーキングの女が占めているのみ。
 この好機を逃さず、我輩は素早く身を躍らせた。目標捕捉。勝利は目前。貰った!
 狙うは愚者の右手に握られたチョコバナナクレープ!
「な……!!」
 しかし、我輩は次の瞬間、信じられないものを見た。
 我輩の目の前を我輩以上の超スピードで横切るものがあった。
 辛うじて視界に捉えたそれは小柄な少女の形を成していた。
794マツカサ・ハードボイルド 9:2005/09/23(金) 01:52:05 ID:NSCPzigD0
 かっ、蟹沢、きぬ!!
 きぬは我輩を凌駕する身のこなしで素早く鮫氷のクレープを奪取すると、
 流れるような優雅な動きで自分の口にそれを格納した。なんという早業か。
「何だよ土永さん。そんなおねいさんどこにもいねえじゃん」
「む、す、スマンなー。見間違い、だったようだ」
 あまりの出来事に、我輩は何とかそう応じるのがやっとだった。
 事態を把握せず、愚昧にも我輩に抗議する鮫氷。
 しかし我輩の興味はすでに鮫氷にはない。
 おもわぬ伏兵の登場に我輩は呆然としていた。
 いかに空腹だったとはいえ、まさかスピードで我輩を上回るとは。
「つーかフカヒレ、お前のクレープ、カニに食われたぞ」伊達の指摘に漸くバカは我に返る。
「なにすんだよカニ! よくも食いやがって、お前の分寄越せよな!」
「へへーん。スケベなことに気を取られるフカヒレが迂闊なんだよーだ」
 そういうときぬは自分の分のクレープを口に放り込むと、すばやく咀嚼し、嚥下した。
「意地汚いな、カニ。人のものとったりしたら、めーなの」
「いいじゃん、レオ。ボクはヒトから取ったんじゃなくてフカヒレから取ったんだからさ」
「んー。そうか」
「そうだな。じゃー、いいのか」
「納得するのかよ! つーか俺、人じゃないのかよ!」
「人として終わってる奴はもう人じゃねえ」
 ジャリどものバカトークを聞き流しながら、我輩はプランの建て直しを迫られていた。
795マツカサ・ハードボイルド 10:2005/09/23(金) 01:55:27 ID:NSCPzigD0
 バカときぬの分のクレープはすでに失われた。残るは対馬と伊達の二人分。
 伊達は相手にするには手強そうだ。ただでさえ空腹で本来の力を発揮できないのだ。
 わざわざ強敵を相手にして徒に体力を消耗するよりも、与し易い相手を選ぶほうがクレバーというものだ。
 我輩は標的を対馬レオ一本に絞ることにした。
 先程は少々蟹沢きぬの能力を甘く見積もりすぎていた。
 今と同様の方法で対馬のものを狙ったとしても、やはり同様にきぬに強奪される公算が高い。
 かと言って正攻法で奪ってはのちのちに禍根を残す。
 食い物の恨みは恐ろしいからな。これも人類が歩んできた歴史が示している。
 ただ、いかなる作戦でいくか。それが問題だ。
 食い物に関しては鋭敏なカニレーダーを掻い潜り、尚且つこいつらの注意をクレープから逸らす方法。
 我輩は素早く思考を巡らせる。
 そうだ、こいつらに共通する弱点をつけばいい。
 それは、勉強だ。ここで架空の(まあ、現実のものとなる可能性も高いが)補習話をでっち上げ、
 意識が萎えたところを一気に急襲する。
 よし、これでいこう。
 ふっ、このうすらバカどもが絶望に沈む姿が目に浮かぶぞ。栄冠は我輩に輝く! 
 さて……。
「あー、うまかった」
「そうか、オレにはちょっと甘すぎだ」
 我輩の目に映ったのは、食い終えたクレープの包み紙をゴミ箱に捨てる対馬と伊達の姿だった。
796マツカサ・ハードボイルド 11:2005/09/23(金) 01:57:39 ID:NSCPzigD0
 いつのまにか我輩は商店街の一角に佇んでいた。
 傷心に我を忘れ、あちこち飛び回っているうちにたどり着いたらしい。
 ……あれ、なんだか目からしょっぱい水が……。
 もはや空腹すら忘れるほどに絶望に打ちひしがれていた。
 なぜだ。我輩はそんなに高望みをしたのか?
 我輩は、ただ人並みに食欲を満たしたかっただけなのに。
 自問を繰り返す我輩の耳に、不意に無感情な声が届いた。
「そんなところで呆けているな。商売のジャマだ」
 振り返るとそこには見覚えある、目つきの鋭い黒髪ロンゲの姿があった。
「なごみ」
 一年生、椰子なごみ。エプロンをつけている。
 見上げると、「フラワーショップ YASI」という文字が目に入った。
 どうやらここはなごみの実家である花屋らしい。
 そうか、我輩は偶然とはいえ、なごみの家の前で黄昏ていたのか。
「だからジャマだといっている。さっさとどくがいい」
「ああ、悪かったなー、なごみー」
 我輩は言い返す気力も無く、覚束ない足取りでその場を去ろうとした。
「どうしたオウム。珍しく元気が無いじゃないか」
「ん、まあなー。ちょっと人生に、絶望していたところだー」
「ふん。興味はないが、今は客もいない。ただ喋っていくだけなら止めないぞ。
 ……その気が無いなら早く消えるがいい」
797マツカサ・ハードボイルド 11:2005/09/23(金) 01:59:23 ID:NSCPzigD0
 どうもなごみなりに気を使ってくれているらしい。ぶっきらぼうだがいいところあるじゃないか。
 よし、我輩の愛人リストに入れてやってもいいぞ。
「なんだその目は。おかしなことを考えているなら潰してやってもいいんだぞ」
「とんでもない。……じゃあ、ちょっとだけ、愚痴るからー、適当に聞き流してくれ」
 我輩は朝からこれまでの出来事を語った。
 思い出すだに自分の無力さが身にしみて余計に悲しくなる。
 だが我輩は滔々と思いの丈をぶちまけた。
 なごみは聞いているのかいないのか、黙々と花の手入れをしている。
「……というわけなのだ。もう、我輩は、我輩は……」
 話が終わってもなごみは眉一つ動かさず、しばらく花をいじっていた。
「じゃあな、なごみ。一気に喋ったら、少し気が楽になったぞ」
 我輩がその場を去ろうとすると、なごみが呼び止めた。
「お前、腹が減っているのか」
「まあなー。話したとおり、朝から何も食っていない」
「ちょっと待っていろ。ごちそうしてやる」
「ほ、本当か、なごみー!」
 神、いわゆるGODはまだ我輩を見捨ててはいなかった!
 なごみは一旦奥に消え、すぐにまた戻ってきた。
「そら、食ってもいいぞ」
 どん、という鈍い音とともに我輩の前に置かれたのは、大振りのバケツだった。
 中には大量の緑色の物体が詰まっている。
「なごみ、これは一体……」
「剪定して落とした花の葉っぱや茎だ。沢山あるから遠慮はいらないぞ。好きなだけ食べるといい」
「く」
「く?」
「クエルカー!」
「なんだと!?」
798マツカサ・ハードボイルド 12:2005/09/23(金) 02:01:52 ID:NSCPzigD0
「いくら我輩が、空腹でも葉っぱを喜んで食うほど、落ちぶれてはおらんぞー! 
 それとも何か、我輩をバカにしているのか?」
「何を言っている。お前はオウムだろう。普通オウムはナッパとか青物を食べるんじゃないのか?」
「む、それは中々筋の、通った言い分だが、我輩をそこいらの一般オウムと、一緒にされては困る。
 日本人なら白いご飯と味噌汁、おかずは三品。これだね。まあ素人は大人しく麻の実でも食ってろってことだ」
「何を贅沢を言っている。お前腹減っているんだろう、オウムだろう。だったらこれでも十分だろう?」
「囀るなヒヨッコが。そうやって鳥類にレッテルを貼るな。自分の基準でしか物事を見れない奴は、
 我輩のような、超規格外の大物に出会ったときに、対応できんぞ未熟者」
「……」なごみは顔を伏せてしまった。
「どうした、なごみ。分かったらそれ相応の食事を、用意するがいい。肉を焼くならレアで、頼むー」
「……」
 様子が変だ。なごみの肩が小刻みに震えている。
 心なしか外気温が下がったような。そして、なんだ、大気が、鳴動している?
「!」
 ゆっくりと面をあげたなごみのかんばせには、この世のものとは思えない憤怒の表情が張り付いていた。
 そして我輩に容赦なく叩きつけられる負のオーラ。これは、紛れも無く、殺意ッ……!
「な、なごみ?」
「…ぅしに、調子にのるなよこの、鳥公……!」
 百戦錬磨の我輩を萎縮させるこの迫力ッ!
 我輩は成すすべもなく、そのマイナスのエネルギーの奔流に身を任せるのみ。
「消 え ろ、 潰 す ぞ ……!!!!!」
「うわーん、お助け〜!」
 我輩は脱兎の如く、その場を離脱した。戦略的撤退というやつだ。
 恥も外聞もない。明日を生きるために今の誇りを捨て去り、一目散に逃亡した。
799マツカサ・ハードボイルド 13:2005/09/23(金) 02:05:33 ID:NSCPzigD0
 我輩は疲れ切った身体を引きずるようにしてなんとか祈のマンションにたどり着いた。
 結局散々苦労したものの、収穫はゼロ。空腹と徒労感とがダブルパンチとなってのしかかって来る。
 一時は祈の言ったように、蝉でも捕まえて食べようかとも思ったが、
 最後のプライドがそれを許さなかった。そもそも捕まえられなかったら尚更情けない。
 朝から何も口にしていない我輩はそれこそ疲労困憊で部屋に戻ったのだった。
「あら、お帰りなさい、土永さん。遅かったですわね」
 部屋に戻ると、祈はお茶を啜って寛いでいた。
「祈。我輩、腹が、減ったぞー。何か、食わせてくれー」
 我輩はフラフラと止まり木までたどり着くと、祈に頼んだ。
 もう、食い物ならなんでもいい。贅沢は、なるべく、多分、きっと、言わない。
「だから、遅かったと申し上げましたわ」
「何が?」
「今しがた、出前のお寿司を食べ終えたばかりですわよ」
「……なんと! 今、なんと!?」
「美味しかったですわよ〜。競馬でちょっと当てましたので、奮発しましたの」
 テーブルの上には、すでに綺麗に空になった寿司桶があるばかり。
「お、す、し……」
「もう、特上なんて久しぶりでしたわ〜。ああ、美味しかった」
 食い終わった寿司の味を反芻しているのか、祈は頬杖を突きながら幸せそうにため息をつく。
「わ、我輩の、我輩の分は……?」
「ありませんわよ。もう全て食べてしまいましたし」
 一縷の望みを託した我輩の問いも、あっさりと打ち砕かれた。
「無い……」そうですか。
「しいてあげれば、ガリでしょうか?」祈は小皿に盛られたピンク色の物体を差し出す。
「ガリ」
 ……ガリ。ガリか。美味しいよね、ガリ。生姜を甘酢で漬けたやつ。うん。我輩、ガリ好きだぞ。
 我輩は落涙しながら、小皿いっぱいのガリを齧った。
「ところで土永さん、今日は一日どこで遊んでいましたの?」
 聞くな、祈よ。漢には、漢には触れて欲しくない事の一つや二つ、あるもんなんだぜ。

 我輩はオウムである。名前は土永。本名は捨てた。
 パートナーに呼ばれる名さえあればそれでいい。……そう思っていた時期が我輩にもありました。
800あとがき:2005/09/23(金) 02:08:45 ID:NSCPzigD0
自由人、土永さんを視点に使ってみました。
土永さんパートごとにキャラが随分違いますね。
なごみパートで逆ギレするとこなんかただのDQNですし。
つーか、鳥類のモノローグって難しいですね。
最後はベタなオチです。やはり自分には構成力が乏しいですね。
もっと上手く話を展開してオトせばよかったんですが。
801名無しさん@初回限定:2005/09/23(金) 02:10:43 ID:bT37BEKI0
>>800
GJ!・・・バードボイルド?
802名無しさん@初回限定:2005/09/23(金) 02:11:41 ID:DxMQ6Kon0
バキネタ乙。GJ也。
オチを少しだけハートフルにしても良かったかもね
803名無しさん@初回限定:2005/09/23(金) 02:17:28 ID:w60Ftf/r0
>>800
GJ。ラスト一言で吹いた。
>>801
それだと我が輩が茹でられてしまうではないかー!

ところで今496Kbなんで、そろそろ次スレよろ。
804名無しさん@初回限定:2005/09/23(金) 02:33:24 ID:bT37BEKI0
次スレ立ててきた。
【姉しよ】きゃんでぃそふと SSAAスレ3【つよきす】

http://pie.bbspink.com/test/read.cgi/erog/1127410234/
805名無しさん@初回限定:2005/09/23(金) 10:40:30 ID:eKc0t3ok0
>>800
GJ。土永さんのいつものありがたい話を絡めてくるあたりレベル高いものだったよ。
806名無しさん@初回限定:2005/09/23(金) 11:40:03 ID:SLkZd6lx0
くールートに期待してます(;´Д`)
807名無しさん@初回限定:2005/09/23(金) 14:53:24 ID:sbhjiajh0
くーSSの前に、違うSS投下してもいいでつか??
808名無しさん@初回限定:2005/09/23(金) 15:36:43 ID:sZ6Y+Llo0
>>807
ここはもういっぱいだよー。新スレのほうにヨロ。
809名無しさん@初回限定:2005/09/23(金) 20:55:21 ID:JuwKp+530
埋め立て
810名無しさん@初回限定:2005/09/23(金) 22:49:28 ID:kfpxUDjF0
811名無しさん@初回限定:2005/09/23(金) 22:52:15 ID:L4WzC6Kd0
埋めるぜぇ〜
812名無しさん@初回限定:2005/09/24(土) 00:01:05 ID:JZeOEAxO0

     ,、-‐''" ̄`'ー、,
   // ,´-'''''''‐-、 `‐、
  /         ヽ、」、lヽ、
 /    ヽ ヽ、    ヽ+l+xyx、
i´   l   ヽ ヽ、_,ゝヽ  ヾfy fy`○、,
{    ヽ ヽx''´,.,ィニ‐ヾヽl`fy,ヽ○、``  
'、 l '、',xヽ \ヽ, トノ::)`i`リ i`y!ヾ``
 l ヽヾ、{fうヾ‐ヾ  `~(つl l リl○、    埋めるの遅いぞ〜、祈ちゃん
  ヽ、ヽヽヽ-' 、  ,.、   /l リ  !ヾ      
   ヽ`fyl(つ  <ノ , ' !l/リ_____
     ○,、 i`i'r‐-イ  リr,ー、     r=
    '"!`lW'//´‐ ,__/   `‐、 /「
       ,イヽ  l' /__,、-‐'´=彡'ニヽll

813名無しさん@初回限定:2005/09/24(土) 00:12:44 ID:vXMORiP50
         , - ' ´ ̄ ``  、__
        ィ            ヽ○ヽ.
    ,  '⌒○ /     、ヽ    ヽ○ヽ.
  /   ○  i   /l/|_ハ li  l i   li ハ
. // 〃 /l  i|j_,.//‐'/  lTト l、l   j N i |
 {イ  l  / l  li //___    リ_lノ lル' lハ. ソ  
  i| /レ/l l  l v'´ ̄  , ´ ̄`イ  !| ll,ハ    うめるぜぇ〜
  ハ| ll∧ハヽ ト、iつ r==┐iつ/l jハ| 
      レ'¨´ヽiへ. _ 、__,ノ ,.イ/|/ ノ   
      {   ⌒ヽ_/ } ー‐<.__  ′ 
      ヽ,   /、 〈   |:::::::| `ヽ 
       {.  ハ ヽ Y`‐┴、::::v  l 
       |iヽ{ ヽ_ゾノ‐一’::::ヽ. | 
       |i:::::`¨´-- :::......:...:.:.::.}| 
814mrstick13@hotmail.com:2005/09/24(土) 00:16:52 ID:l3xn6asm0
おめ
815名無しさん@初回限定:2005/09/24(土) 00:17:40 ID:JuJxodh+0
     ,、-‐''" ̄`'ー、,
   // ,´-'''''''‐-、 `‐、
  /         ヽ、」、lヽ、
 /    ヽ ヽ、    ヽ+l+xyx、
i´   l   ヽ ヽ、_,ゝヽ  ヾfy fy`○、,
{    ヽ ヽx''´,.,ィニ‐ヾヽl`fy,ヽ○、``  
'、 l '、',xヽ \ヽ, トノ::)`i`リ i`y!ヾ``
 l ヽヾ、{fうヾ‐ヾ  `~(つl l リl○、    埋めるの遅いぜココナッツ!
  ヽ、ヽヽヽ-' 、  ,.、   /l リ  !ヾ      
   ヽ`fyl(つ  <ノ , ' !l/リ_____
     ○,、 i`i'r‐-イ  リr,ー、     r=
    '"!`lW'//´‐ ,__/   `‐、 /「
       ,イヽ  l' /__,、-‐'´=彡'ニヽll
816名無しさん@初回限定

    _,..-―-.、                    \<>ヽ、
  ,..:'´.:.:.:.:.-.、|}:`≡=、               ヽ.<>ヽ
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イ.:.|.:.:l.:.:ヽ、ヽ,坏j:|,ルヘ. /::::::紀:/ /`i         `、<>ヽ
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八:ヾ..:.:代! ヽ _ リ::}|へ、::::::{. {__     `丶、_`、<>ヽ-、
  ヽト、.:j`:ーr-´-任lノ    `‐┼し'′ `>、____/_ヾニツ /
   jヘヽト、ミ`ヽノL/      `ー-ァ'´::::::::::::::::::::::;::-‐'´.:`ヽ__,仆、
     ヾY ニニhヘ|::|::.  ノ  _,. -‐'ニ二二二_ <. .:.:.:.:.:.:.:.:ト、)ニ彳
       | ニニ}ノ !::|`"´  ,'´          `ヽヽ. :.:.:.:.:.:| ヽ.三ヽ
      ヽ ̄フ |:::|  、 |          ,. ‐' ´ ̄`丶、.:ノ   ヽ三ヽ
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