朝起きたら妹に、その3

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1名無しさん@初回限定
朝起きたら妹に、買い物を頼まれた。
「ちょ〜っと古いゲームなんでぇ、探してきてくれるかな?
 あたしが行け? そんな恥知らずな真似をお兄ちゃんはさせようというのっ!」

言われるがままに、やってきました秋葉原。
現地で開封するように言明された命令書を今、開封する。
「学園……ソドム?」

このスレは、そんなエキセントリックな妹たちと兄者の記録をつづるスレです。

前スレ - 朝起きたら妹に、その2
http://pie.bbspink.com/test/read.cgi/erog/1081884827/

前々スレ - 朝起きたら妹に、
http://pie.bbspink.com/test/read.cgi/erog/1076726246/

朝起きたら妹に、まとめページ
http://www.geocities.co.jp/Playtown-King/8645/

..          ∧_∧
          (;´∀`) <更新が遅いのは仕様です
       _φ___⊂)_
      /旦/三/ /|
    | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|  |
    |. 近日更新 .|/
2名無しさん@初回限定:04/06/11 23:46 ID:yZRVij6n
すべてのお兄ちゃんへ注意事項
★煽りや荒らしなんて嫌いだよ、お兄ちゃん。
  そんなお兄ちゃんなんて無視しちゃうんだからね。みんなも相手にしちゃダメだよ
★あたしは恥ずかしがり屋さんだからsageてね、お兄ちゃん。ageちゃ、やだよ
★あやや、お兄ちゃん。950をとったら次スレ立てないとダメなんだよ。がんばってね。

SS職人のお兄ちゃんへ
★あたしのお兄ちゃんってわかるように、トリップをつけてね。
★お兄ちゃん、落ち着いて。書き込む前に、一度推敲しようよ。

読んでいるお兄ちゃんへ
★がんばれ〜! がんばれ〜! ほらほら、お兄ちゃんも職人さんを応援しようよ。
★ほらほら、お兄ちゃんもネタを振ろうよ。SS職人さんも喜ぶかもよ。

2げと?
3名無しさん@初回限定:04/06/11 23:47 ID:UW9iMiU5
関連スレ?
妹的存在・年下キャラについて語ろう2
http://peach.bbspink.com/test/read.cgi/hgame/1073319008/
エロゲ的な現実の幼馴染・兄弟姉妹23
http://pie.bbspink.com/test/read.cgi/erog/1062940410/
【義妹は】実妹キャラについて語れ【偽妹】
http://pie.bbspink.com/test/read.cgi/erog/1079439598/
最強の妹は誰だ?
http://pie.bbspink.com/test/read.cgi/erog/1076889498/
萌える妹の作り方 その2
http://pie.bbspink.com/test/read.cgi/erog/1072193842/
偽妹・脳内妹スレpart2(ネタ/妄想/創作/非現実)
http://pie.bbspink.com/test/read.cgi/erog/1063984328/
4名無しさん@初回限定:04/06/11 23:48 ID:yZRVij6n
関連スレ?
妹的存在・年下キャラについて語ろう2
http://peach.bbspink.com/test/read.cgi/hgame/1073319008/
エロゲ的な現実の幼馴染・兄弟姉妹23
http://pie.bbspink.com/test/read.cgi/erog/1062940410/
【義妹は】実妹キャラについて語れ【偽妹】
http://pie.bbspink.com/test/read.cgi/erog/1079439598/
最強の妹は誰だ?
http://pie.bbspink.com/test/read.cgi/erog/1076889498/
萌える妹の作り方 その2
http://pie.bbspink.com/test/read.cgi/erog/1072193842/
偽妹・脳内妹スレpart2(ネタ/妄想/創作/非現実)
http://pie.bbspink.com/test/read.cgi/erog/1063984328/
朝起きたら妹に、まとめページ
http://www.geocities.co.jp/Playtown-King/8645/

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>>1
乙可憐
54:04/06/11 23:50 ID:yZRVij6n
すまん吊る… ∧||∧
6名無しさん@初回限定:04/06/11 23:54 ID:GVE614bp
>>1
乙鰈
7名無しさん@初回限定:04/06/11 23:56 ID:Eg/TAYyE
>>1
乙!!
8名無しさん@初回限定:04/06/11 23:58 ID:UW9iMiU5
>>1
乙!

>>5
そんなこともあるさ
9名無しさん@初回限定:04/06/12 00:02 ID:ZwG+w5AK
物彼!
10名無しさん@初回限定:04/06/12 00:21 ID:ussW/4Cb
>>1
乙です。
11518 ◆518YLv.Xnc :04/06/12 00:25 ID:6ehMQte9
>>1乙です
というわけで、思いつきのSSを、全職人さんと>>1さんに捧ぐ
因みに、「妹=葱板」って公式を頭に入れて読んでください

――――――――
朝起きたら妹に、新スレが立っていた

「お兄様、前スレの容量が限界に近づいたので新スレを立てておきました」
「あぁ、ありがとう」
SSをメインとするスレッドは、容量制限という宿命上、他のスレッドに比べ短命だ
そのため、早めに新スレ移行が必要なのだが、妹は病弱なため、なかなかスレッドが
立てられないのだ
「お兄様、私はお役に立てましたか?」
「あぁ、とても役に立った」
「お兄様、私これからも頑張りますから、どうか私のこと捨てないでください」
「捨てるものか。こんなにも可愛いお前を」
そう言って、妹をベッドの中に引き込み、抱きしめる
こんなにも有能で、こんなにも可愛くて、そんなお前を俺が見限ったりするものか
――――――――
12突発屋 ◆63./UvvAX. :04/06/12 00:38 ID:uavlc+Uy
予告に反して大喜利です(汗
前スレ>>822さんのネタフリから。


朝起きたら妹に、「お姉ちゃんの処女、頂戴?」と言われた。
松本家の姉妹の部屋には二段ベッド、だが最近は下段で寄り添って眠るのが日常と
化してしまっている。
………もちろん、両親には内緒で。
「……なによ、朝から?」
有希は朝が弱い。やや不機嫌そうな声で、まだ少し重い瞼を擦りながら聞き返す。
「だから、有希の処女が欲しいんだってば!」
裸のまま有希の足の上に馬乗りになった妹、千秋は朝から実に元気そうだ。
………本当に同じ遺伝子の持ち主なのだろうかと、時々だが疑わしくなる程に。
「嫌、痛いもん。」眠そうな有希「そんなことしなくったって、口とか指とかで充分
気持ち良くなれるしイケるでしょ。わざわざ痛い思いすることないもん。」
「えー!!」ツインテールを結う前の千秋の髪は姉同様に長い。一緒に伸ばし始めて
数年。もうすぐお尻に届く。「なんでなんでー? 処女を捧げるって言うのは、愛し
てるって気持ちを証明するんだよ、お姉ちゃんは私のこと愛してないの!?」
「……愛してない訳ないでしょ、妹で恋人なんだから。だいたい疑わしいのは、いっつ
も千秋の方じゃない。この前もクラスの(女の)子を口説いてたよね? 私が何も
知らないと思ってるの? 付属から本校に進んだら大人しくなると思ってたのに、
ホント千秋は変わらないね?」
「うぐ……」言葉に詰まる千秋、正直な子である「ちょ、ちょこっとキスしたいなー
とか思っただけだよ。今時、キスくらい普通でしょ?」
「そう、普通なんだ? じゃ、私も他の子とキスしようかな? 普通なんだもんね?」
「うぐ、うぐぐ………」
「お姉ちゃんからの愛情を要求させる前に、先ず浮気性を直しましょうね、千秋ちゃん?」
それじゃ、もう少し寝るから。と掛け布団の中に潜り込む有希。
「あ〜ん、有希ぃ〜!」
13突発屋 ◆63./UvvAX. :04/06/12 00:39 ID:uavlc+Uy
その後を追いかける様にモゾモゾと潜り込む千秋。二人の少女の体積分だけ膨らんだ
掛け布団の中、後ろから有希の腰に手を回して背中に抱きつく。外からはわからないが、
ベッドの上では同じ背丈、同じ体型、同じ髪、そして同じ顔の姉妹が全裸で密着している
という異常に刺激的な光景が展開されていた。
「ねーねー、今日はお母さん達ゴルフだよ。誰もいないから、このまま朝ご飯食べて、
リビングでエッチしようよぉ? お日様が見える絨毯の上が良いよぉ〜!」
すりすりすりっと背中に頬を擦り付ける、が………
「お姉ちゃん、昨日の後始末で寝不足なの。妹が当番だったのに先にダウンしちゃたから。
キレイに拭いて、パジャマと下着片づけてたから遅くなったの。」
「あーん、ごめんなさいお姉ちゃん! したいよしたいよしたいよ〜!!」
まだ心身ともに本調子ではない有希は、もう少し寝たい。だが完全に目が覚めていた上に
先刻からの会話で体に火がついた千秋は疼きを抑えきれない。発育途中の外観とは裏腹に
性的覚醒を済ませてしまった故に、内から発する性欲を制御出来ないのだ。
「ねぇ有希ってば〜、謝るから〜、朝ご飯作るから〜、なんでも言うこと聞くから〜!」
「……なんでも?」その言葉に、有希の頭に中の電球がピカッと点灯「……ほんとに?」
「うんうん。だから、行こうよぉ〜!」
「そっか、『なんでも』か………」

………そして30分後。
「痛い痛い、痛いってばー! もう止めてよ有希ぃ〜!!」
リビングにて四つんばいになり、お尻を高く上げた千秋。
「う〜ん、私の指でも痛いのか。これだけ濡れてたら痛くないと思ったのに………」
余りの抵抗感に挿入を諦めた有希、そっと指を引き抜く。
妹の愛液でキラキラ光る人差し指をしげしげと見つめた後、口に含んで拭う。
「うう、痛かったよ〜……」
「よしよし、痛かったんだね? じゃ、お姉ちゃんが舐め舐めしてあげるね?」
「………うん、して………」
朝日を全身の素肌で感じながら、やはり同じ体の千秋で試して正解だったと思う有希。
『不謹慎なお姉ちゃんでご免ね、千秋。』
その分、タップリ愛してあげようと考えながら妹の股間に顔を寄せてゆく。
………二人の処女喪失は、まだ当分先になりそうである………
14突発屋 ◆63./UvvAX. :04/06/12 00:42 ID:uavlc+Uy
細かき説明は不要ですねw
これまた、強烈にアブノーマルな姉妹でした、ちゃんちゃん♪
15518 ◆518YLv.Xnc :04/06/12 00:51 ID:6ehMQte9
突発屋氏、GJです!
いやぁ、エロいw
16名無し@:04/06/12 01:16 ID:p8oFSEri
518氏、突発屋氏、乙。
エロ杉ですよ…

未夜はもう少し掛かるかと思います。
ちょっと新ネタが思いついたもので、それを書いてたりします。
気長にお待ち下さい。そんなに待たせないようにガンバリますので。
17名無しさん@初回限定:04/06/12 02:02 ID:ussW/4Cb
>>14
うおっ!スレ始めから何ともエロいネタが!Σ(゜゜)
18名無しさん@初回限定:04/06/12 02:18 ID:W7Lw1LeD
誰か姉妹レズスレに知らせてやれ!w

>>1

前スレを受けて……朝起きたら妹に、バルサンをたかれていた。
19名無しさん@初回限定:04/06/12 10:57 ID:8/GsxaD7
>>11
GJ!
このスレを擬人化したら、どんな感じの妹になるのかな。

>>14
何てエロいんだ…あんた最高だよ
20名無しさん@初回限定:04/06/12 21:04 ID:SLmrecir
>>14
GJ!!
姉×妹ってゆーのもアリなんだなぁ。
つか、コレほど威力があるものとは…(*´Д`)ハァハァ
21突発屋 ◆63./UvvAX. :04/06/12 22:01 ID:bFhwlf2h
「にいさんのレパートリーは、お肉が多すぎです!」
朝、珍しくも一緒に出ようと言った次の第一声がこれですか?
「それも焼いてばっかり。あれじゃ明さんも、にいさんも体に良くないです!」
「んなこと言われてもなぁ。ちゃんと料理習ったことないし……」
肩が触れるギリギリまで近づき、並んで歩く通学路。傍目からだと、こうしている姿
が仲の良い兄妹に見えたりするのだろうか。それとも恋………
「もうっ、にいさんってばっ!!」
体の前、両手で鞄を持つ鈴菜は顔を少しだけ俺の方に向けて凛とした瞳で上目遣い。
おい、いくら可愛くったって相手は乱暴で生意気な義妹だぞ。ドキドキするな俺!
「じゃあ、いままで何を参考になさってたんですか!?」
「たまーに見る料理番組とかから、簡単そうな奴を適当に………」
朝と昼は鈴菜、晩飯は俺の担当と決定した。その他の家事も家族四人の生活習慣や学校、
仕事の都合を考慮して分担されたし、実際親父と二人の頃よりは断然楽になった。しかも
個人個人の負担分が軽減された結果、細かい部分にまで手が届く様になって家の中が一気に
生理整頓されて居心地も随分と良い。だが反面、今までは野郎二人住まいだった所に女性が
二人、しかも片方は思春期真っ盛りの妹が増えたので、随所で気を配らねばならなくなって
しまった。風呂、トイレ、洗濯、ゴミ等々……
「ふぅ……」鈴菜、呆れましたといわんがばかりの溜息「……仕方ないです。申し訳ありま
せんが、今日は私の部活が終わるまで待っていて下さいませんか? お魚とか鶏肉のお料理を
教えて差し上げますから、帰りに一緒にお買い物しましょう?」
「へっ!?」元から買い出しには行く予定だったが……こいつと? 二人で? スーパーで?
一緒に? 買い物かごを持って? あれこれ話しながら? それって!?
「に、にに、にいさん、勝手に想像膨らませて顔赤くしないで下さいっ!!」
………いや、お前の顔の方が絶対に赤い。
「わ、私はですねっ、家族の健康の為にっ、仕方なくっ! だだ、だからですねっ!?」
「………だからなに? 鈴ぅ?」
『わーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!?』とハモる俺達。
22突発屋 ◆63./UvvAX. :04/06/12 22:02 ID:bFhwlf2h
「鈴、オハヨ! 先輩も、オハヨウゴザイマスっ♪」
「あ、ああ、おはよう………」ドキドキドキ
「おお、おはよう唯。け、今朝は早いのね?」ドキドキドキドキ
「うん、ダメなお兄ちゃんお世話でね、タイヘンなんだよ。だから今日は一人なんだぁ。
鈴は今日も先輩と一緒なんだ、楽しそうだね?」
「そ、そうかな、鈴……牧原はお隣だから偶然なんだけどね?」
しかし胃に悪い。お前の友達は皆、伊賀か甲賀の出か? マイシスター?
「そう言えば、そう言ってたよね。それでデートのお約束してたんですね?」
『ちっ、違う違う違うっ!!』プルプルプルプルと更にハモる俺達。
「あれっ、ボクの聞き間違いかなぁ? でもでも鈴と先輩って、結構お似合いだよ?」
「〜〜〜〜っ!?」
「いやいや、そんことないだろ。俺と鈴菜じゃ『月とスッポン』で全然釣り合わないって。
ま、こんな可愛い子だったら何時でも大歓迎だけどね?」
「な、な………なななななななな………!!」
こら、社交辞令で動揺するな未熟者。俺のフォローが全て水の泡ではないか!
「………………………………………………………」
「ん? どうした。唯……ちゃん?」
「……あの、いま、先輩、鈴のこと呼び捨………」
「………いっ!?」
「ゆ、唯っ! 今日の小テスト、ヤマはってきたんだけど聞きたくないかなっ!?」
「あ、え、でも、いま………」
「いいからいいから、教えてあげるから早く行こっ、ねっ?」
「え、え〜とぉ?」
「ほら、早くっ! それじゃ先輩、放課後に!」
未練がましそうにこっちを見てる唯ちゃんを引っ張ってゆく鈴菜。
それを呆然と見送る俺。いやしかし、マジで呼び捨てにしてたか?
23突発屋 ◆63./UvvAX. :04/06/12 22:03 ID:bFhwlf2h
「でだ。」と大盛り親子丼と一緒に腰を下ろした勝「最近、お前と牧原が急接近中だという
情報が入ってるんだが、何か釈明はあるか親友?」
「待て、我が友よ。何処から仕入れたガセネタか知らんが………」と言いかけて視界の隅で
ヒラヒラ動く物体を捕捉。いつもと同じ面子で昼食中の鈴菜、その集団の中で唯ちゃんが
俺を見つけて手を振っている。更に鈴菜の袖をツンツンと引っ張って『ねぇねぇねぇ、先輩が
こっち見てるよ』と(声は聞こえないが)嬉しそうに「…………場所を変んか?」
「食い終わるまで待ってくれるなら、良いぜ。」
と、食べる速度を上げる勝。柔道部員でごつい体格のコイツがガツガツと頬張る姿は、
ある意味絵にはなっている。俺も急ごうかとは思ったが……
(………鈴菜の手作りの弁当、か……)
結局、雑に食べることが出来なかった俺が勝を待たさせる事になってしまった。
友人達から冷やかし半分の集中砲火を浴び、顔を真っ赤に目を点にしている鈴菜。
食堂のあちこちに潜伏しているらしい鈴菜狙いの野郎どもからの視線をチクチク背中に
感じながら、いつの間にか足早になる俺。
そんなに悔しいんだったら、特攻してみやがれ! と口の中で呟きながら勝と廊下へ。
24突発屋 ◆63./UvvAX. :04/06/12 22:09 ID:bFhwlf2h
「往生しろーーッ!!」
「って、お前やると洒落にならんだろうがッ! 落ち着かんか!!」
「親父さんの再婚で出来た妹が牧原だとっ!? ンな事実が広まったらお前、明日から
暗殺の嵐が吹き荒れるぞ!! だったら親友の俺が苦しまない様に………」
「だから俺の死期を勝手に決めるなっ! だいたい絞め技の何処が『苦しみを与えず』
なんだおいっ!?」
掴みかかってきた勝の巨体をステップでかわし、掌底で背中を突き飛ばして間合いを取る。
もちろん、互いに本気ではないので動きに鋭さがないし、ダメージも無い。
柔道部の部室、昼休みに密談を行うのにこれほど最適な場所もないだろう。
「…とまぁ冗談はさておき、だ。」と勝「複雑だな。」
「はっきり言って、困ってる。初日に『ちょっとした』トラブルがあったんだが、その所為で
鈴菜の方が明らかに俺との距離を取りたがってる……というか警戒して近付いてくれない。
で、俺の方から接近するとボコボコにされる。取り付く島もない……」
「………あの牧原が? どっちかっつーと押しかけた自分の方を殺してでも、お前に合わせて
必死に良い妹として振る舞うタイプに見えるが。」
「お前は他人だから、そう思えるんだよ。家の中じゃ始終ツンツンしてる。そりゃ、向こうに
してみりゃ、いきなり男と同居になったんだ。親父や幸恵さんはともかく俺みたいに年が近い
野郎と住むのは正直、抵抗があると思うよ。だけどなぁ………」
あんなに我が強くて手が早いとは思わなかった。
25突発屋 ◆63./UvvAX. :04/06/12 22:10 ID:bFhwlf2h
「………あーあ、学校じゃあんなに可愛いのになぁ。」
思わず漏れる呟き。手近なパイプイスに座ってキィキィと揺らしながら天井を仰ぐ。はにかむ
様に花が咲く様に笑う学校の鈴菜。怒ったり拗ねたりばかりの家の鈴菜。どちらが本物なのか
判らない今が歯痒い。勝が言うみたいに無理して『良い妹』ぶって貰いたいとは思わないが、
せめて笑顔で話が出来る程度の関係にはなりたいと思う。
「……俺はさ?」別のイスにドッカと腰を下ろした勝「所詮、お前と同じ年だし、悪いけど何か
を教えてやれるほどの人生経験も無い。だけどよ、ちょっとだけお前を手伝ってやれるかも
知れないぜ?」
「…………?」
同じ様に天井を見上げる勝の真意はわからない。
「いまの話じゃ、お前が知ってるのは、『家の牧原』と『食堂の牧原』けだよな?」
「………まぁ、そんな感じかな?」
「だったら『別の牧原』も見たら、もう少し牧原の事がわかるかも知れないだろ?」
「そりゃ、そうかも知れないけど……」
「だったらさ、実は………」
26突発屋 ◆63./UvvAX. :04/06/12 22:15 ID:bFhwlf2h
と言う訳で鈴菜タン四回目です。
どうでも良いことですが、唯タンの脳内ボイスは「金田まひるさん」ですw


>>15-20
お褒め頂き光栄です。
………書いた本人は「エロ」より「萌え」寄りにしたつもりだったんですがw
27名無しさん@初回限定:04/06/12 22:56 ID:cEN1T/7P
>>26
GJ!!!
姉妹レ(ry の作者と同一とは思えぬ爽やかさが。
つか、これから炸裂するんですよね?(w

唯タンはカフェテリアでバイトしてますかヽ(´ー`)ノ
なんか洗脳されてる気が…。
28突発屋 ◆63./UvvAX. :04/06/12 23:02 ID:bFhwlf2h
>>27

わわ、間違ってた!
「金田まひるさん」ではなく「大波こなみさん」でしたっ!
リコッテたんハァハァw
29ダブル ◆518YLv.Xnc :04/06/12 23:13 ID:bRdRO4bz
「あの…先輩、以前文化祭でバンドをやっていましたよね?」
「ああ」
 確かに去年の文化祭の時、友人に無理矢理ギターを頼まれた。
「その時、私…先輩のことを見ていたんです。格好いいなって思いながら。それからずっと
先輩のことが気になっていました」
 それから少しばかり沈黙が流れた。場所が場所だから、いったん沈黙にはいると何の音も
聞こえない。そしてややあって、夏織さんが口を開いた。
「先輩。私と……お付き合いしていただけませんか?」
 クラッときた。そんな可愛い顔して上目遣いに、頬を赤らめながら言っちゃったら、断れる奴
なんてこの世にいないんじゃないだろうか?
 でも俺は疑問に思った。俺と夏織さんは直接話すのは今日が始めてだ。お互いのことを
まるで知らない。そんな状況で付き合って、仮にも彼女を失望させる状況に追い込んでしまったら
どうしよう。だから、彼女をがっかりさせたくないと思ったからこう言った。
「ありがとう。でも、俺たちは今日初めて話したばかりだよね?だから少し話が急すぎるのかもしれない」
 夏織さんがハッとした顔をする。
「お互いのことをもっとよく知ってからでも良いと思うんだ。だから、まずしばらく一緒に過ごして
みてから、それからもう一度答えを出してみたらどうかな?」
 またしばらく沈黙があった。ちょっときつく言い過ぎたかな?と不安になり始めた頃、彼女が
口を開いた。
「そうですよね…確かに急すぎました。私は半年以上先輩を見ていたので、先輩のことは良く存じて
いますが、先輩にとって私は初対面の後輩ですよね…」
「でも夏織さんに告白されたことはとても嬉しかった。だから、しばらく学校で一緒に生活してみないか?
そうすればお互いのことがよく分かると思うんだ。夏織さんの事を教えて欲しい。夏織さんに俺のことを
知って欲しい。その後でもう一度、ゆっくり答えを出してみてもいいんじゃないかな?」
30ダブル ◆518YLv.Xnc :04/06/12 23:14 ID:bRdRO4bz
 そういった流れで、その日は図書室で、二人きりで話すことにした。夏織さんは凄く
おとなしい子で、なかなか表情を崩さない。でも話していると、時々笑ったりする。そん
な顔がたまらなく可愛い女の子だった。
「図書室にはよく来るの?」
「そうですね。本が好きなので、ほとんど毎日来ています。先輩もお昼の時間にいらし
てますよね?」
「よく知ってるね…」
前にも言ったとおり、この学校の図書室は異常に広いので、中で特定の人を見つける
なんて、約束でもしてない限り不可能に近い。なのによく見つけたもんだ。
「先輩がお昼を食べているテラスに近い席に、たまたま座ったときに見つけたんです」
「あぁ、あそこの席か」
「あそこの席は、図書室の中でも日光の入ってくる数少ない場所だから好きなんです」
「成る程。あれ?でもCブロックっていったら図書室の中でも割と奥まった所にあって日光が
届かないじゃないか。どうして今日はここなんだい?」
「私、小説なんかが特に好きなんです。それに…今日は……その……………………」
 あぁ、成る程。顔を真っ赤に染めて縮こまっていく夏織さんを見てるとすぐに答えが分
かった。人気が少ないところの方が良かったという訳か。尤も、休日の図書室なんて元々
人は殆ど居ないが…。
「俺も本は好きだな。興味があれば古今東西何でも読むし………まぁ、無節操と言われ
ればそこまでだけど」
「いえ、本がお好きなのはとてもいいことだと思います」
「夏織さんはどんな本が好き?」
「そうですね……私も古今東西構わず色々読みます。中でも好きなのが、文学と……
あとミステリー小説ですね」
「夏織さんもなかなか不思議な読み方をするね」
「そ、そうでしょうか……?」
31ダブル ◆518YLv.Xnc :04/06/12 23:15 ID:bRdRO4bz
 そんなこんなで夕方まで話し込み、学校の閉門時刻を知らせる放送が鳴った。
「最近物騒だからね。家まで送っていくよ」
「そ、そんな、先輩のご迷惑になりますから……」
「迷惑なものか。それに最近は本当に危ないからね」
「で、でも……」
「いいからさ。それに、もし夏織さんに何かあったら俺の夢見が悪い」
「…………そうですね……それでは、お願いしてよろしいですか?」
「勿論さ」
 その後、夏織さんを家まで送っていき、俺は帰路に就いた。

「お兄ちゃん。カワイイ女の子と会ってきたでしょ?それもとびっきりの」
 家に帰って、「ただいま」に対する回答がこれだ。何なんだ…うちの妹は。しかも正解
してるところがかなり怖い。エスパーか?
「どうしてそんなこと分かるんだ?」
「ボクはね、カワイイ女の子は匂いで分かるんだ」
「はぁ?」
 自分の服の匂いを嗅いでみる。別段甘い匂いなんてしないが…?
「お前、とうとう頭イッちまったか?」
「な、失礼な!お兄ちゃん、ボクの趣味知ってるでしょ?その課程で手に入れた
特殊な感覚だよ!失礼しちゃうな!」
 コイツの趣味……まぁ、何だ。平たく言ってしまえば「カッコイイオトコノコ」以上に
「カワイイオンナノコ」に興味のある奇特な妹だ。しかも、本人曰く「両方いける」らしい。
「遂にお兄ちゃんにも彼女が出来たか〜。しかもカワイイ女の子。ねぇ、今度家に連れ
てきてよ。大丈夫、見るだけで何にもしないから」
「まだ彼女とかそういうのじゃねぇよ。それにお前、その発言は核ミサイル作ってませんって
言ってるどっかの将軍さんよりも説得力無いって分かってる?」
「え〜、そんなこと無いよ。仮にもお兄ちゃんの彼女だよ?何にもしないって」
 だから彼女じゃねぇって言ってんだろうが。
「そんなことよりさ、親父達は?まだ帰ってないのか?」
「あ、お父さんとお母さん?出張だってさ。一ヶ月くらい」
32518 ◆518YLv.Xnc :04/06/12 23:16 ID:bRdRO4bz
前スレからの続きです
何というか…今回あんまり妹の出番が無いかも……
いや、ありますがメインじゃ無いというか……少しスレの趣旨から外れてる気がするというか…
いや、でも妹は出ますよ?……これってセーフなんですかね?

何となくファンタジー系も書いてみたくなったけれど、妹なんて絶対に話に絡ませられないから
ここには書けないw
っつー訳でファンタジーのプロットは封印


>>26
GJです!
脳内ボイスいいですね
っつ〜か委員ty(ry
3327:04/06/12 23:20 ID:u2YKQ4YV
>>28
委員長でしたか!(w
34名無しさん@初回限定:04/06/12 23:27 ID:u2YKQ4YV
>>32
GJ!!!
これから妹も交えての…ならセーフかな?

つか、委員長でケコーン…orz
35名無しさん@(1/6):04/06/13 01:18 ID:BqUEEmAS
朝起きた貴の目の前に立っているのは、二歳年下の雪。
いや、立っている、というのは適当ではない。
あくまで寝ていた姿勢で貴が見たため、立っているように感じたのだ。
銀髪の妹が自分に跨っている――見た目からはマウントポジションだが、どうしても雪の
表情からは跨っている、つまりは、卑猥に捉えられかねないところがあった。それを貴も感じた
のか、苦笑いをしながらもどうにかして今の体勢か抜け出そうとした。
だが、抜けられない。もちろん貴が雪よりも力がないという訳ではない。
元より男と女の筋力を比べる時点で愚かと言えよう。
もちろん例外もあるだろうが、兄妹ではその例外も当てはまるはずがらない。焦る貴。
――マウントポジションは、格闘技の世界で「究極の極めの形」と云える。
技とは力の無いモノが力の強いモノに勝つために開発、昇華されてきたもの。
それを完璧に決められて、筋力ごときで抜けられるはずもないのだ。にこにこと笑って
いる雪。「雪」と云う名の通りの美しい銀髪は、貴には悪魔のように見えた。
雪はドイツ人とのクォーター。先祖がえりとでも言えば云いのか。ドイツ人だった祖父の血を強く
受け継いだ雪は、そこらの女の子など比べるのもおこがましいと思えるような少女だった。
スラリとした長身。引き締まった肢体。輝くような銀髪。
それは確かに芸術品と云えた。そう、誰もが嫉妬し追い求めるような。
けれど、兄である貴は典型的な日本人だった。典型的な日本人の基準はこの際置いておくと
して、貴にとって雪は憧れだった。
36名無しさん@(2/6):04/06/13 01:20 ID:BqUEEmAS
クォーターを恥じたことなどない。――実際のところ、貴がクォーターだと云うことに気づいた
人は一人として居なかったが。
そんな貴だったが、雪にとっては違ったらしい。
いじめ――と云うわけではない。銀髪だからと云って無視し、いじめるような輩は少なくとも居
なかった。けれど、誰もが雪に躊躇する。それもそうだろう。自分たちよりも一回り大きく、顔立ち
がはっきりしている雪は小学生と言っても通用しなかった。
同い年に見えない同級生をどう扱うのか小学生が迷い、躊躇するのも仕方が無い。
それは中学に入ってからも同様だった。
やっと周りの女子の身長が伸び始め、雪が回りの女子よりも身長が低くなった中学では雪の
美貌、年不相当な可愛らしさが小学の時のように周りとの垣根を作った。
中学といえば、自分の外見が気になりだす時期でもある。そこにまるで美の女神とでも云う
ような少女がいるのだ。
あるものは嫉妬。あるものは畏敬。――雪はやはり中学でも孤立していた。
だから、自然と雪の遊び相手は貴がすることになったのも、ある意味当然かも知れない。
雪に友人と呼べるような女の子が出来たのは、去年のことだ。高校に入学し、初めて出来た友達。
その日は雪と一緒にケーキを買いに行った。「可愛らしい彼女ですね」と店員に言われ、
「ち、違いますよ」と必死に否定していた雪。「兄妹なんです」と云っても全く信用しない
店員に「信じてくださいー」なんて泣き言を言っていたのを思い出す。
「お兄ちゃん」
雪が確認をするように貴に呼びかける。
「お兄ちゃん。無視したって駄目ですよ?」
再び浮かべるのは笑み。けれど、それは無邪気なものではなかった。
37名無しさん@(3/6):04/06/13 01:21 ID:BqUEEmAS
恍惚を含んだような、妖艶な笑み。そこに、貴の知っている「妹」はいなかった。
「雪……。何をするつもりだ……?」
尋ねる声に力は無い。
それは確かに、今の貴と雪の力関係を表していた。
「さあ? お兄ちゃんは何をするつもりだと思いますか?」
くすくすと笑いながら、貴が答えられないと知りながら雪は尋ねかえす。
貴の背中に薄ら寒いものが通ったような感覚。
貴は自分の予想が当たっていることを確信し、その恐ろしさに身震いした。
「くっ! 放せ雪!  何考えてる!」
「あっと、お兄ちゃん。暴れないで下さいよ」ジタバタする貴を、対して苦もなく押さえつけ
ながら「それとですね。何考えてるかと聞かれても、どう答えていいか分かりませんよ?」
首を傾げる雪。その行動は年相応で、それゆえに貴には死の宣告のように感じた。そして、それは
間違いではなかった。尤も、貴がいつもどおりに冷静であったならば流されることもなかっただろう。
けれど、今の状況が、異常性が貴を冷静にするはずなかった。言い換えるならば、貴もこの
状況に興奮していた。
「それじゃ行動で示しますか?」
「え? ゆ、――」
貴が聞き返す暇も与えず、雪が貴に抱きつくような姿勢に変わる。
そして――貴と雪の唇が触れ合った。
触れ合うようなキスではない。雪の舌がぬめりと唇を割り、貴の唇に挿し込まれようとした。
口をしっかりと閉じ抵抗するものの、雪が貴の手を掴み自分の胸に合わせる。
驚愕した貴が、声を出そうとしたときにはもう遅かった。
貴が声を出そうとして作られた隙間から、雪の舌が侵入してくる。
38名無しさん@(4/6):04/06/13 01:22 ID:BqUEEmAS
「おにいちゃぁん。……うん…んんん……んふぅ…」
甘ったるい声を出しながら、貴の口中を蹂躙する雪。
キスで感じているのか。
兄にキスをしていると云う異常な状況で興奮しているのか。
もしくはその両方か。
雪の顔は上気して、鼻に掛かった甘い声が雪の口から漏れる。
瞳は完全に潤んでおり、右手で兄の手を胸に合わせ、左手で己を慰めていた。
「ひぁあ、…すごいよぉ。……おにいちゃぁん、気持ちいいよぉ」
貴の理性は崩壊寸前だった。マシュマロ以上の感触が右手に感じられ、目の前にはキスをしてくる
妹の姿。目を閉じても、鼻に掛かった甘い声が聴覚を襲う。
唐突に、雪がキスを中断する。ふと見れば、必至に呼吸している姿。キスに慣れて
いないらしい。そんな雪の姿を見て、貴は正気に戻った。非現実ばかりが押し寄せてきて、ショート
寸前だった脳が雪のなんてこと無い、いつもどおりな様子で復旧したらしい。
しかも、雪は貴から離れている。――離れている、と云ってもたった三十センチほどだが、跨っていて
さっきまで抱き合っていた体勢から言えばかなり離れているといえるだろう。
このチャンスを逃すまいと、貴はベッドからジャンプして雪から距離をとる。
六畳の部屋だ。距離を取ると云ってもたかが知れている。けど、それで十分なはずだった。雪はもう
俺に触れられない。そう余裕を持っていた。
39名無しさん@(5/6):04/06/13 01:23 ID:BqUEEmAS
離れた貴を悲しそうな目で見つめる雪。
「お兄ちゃんは嫌なの?」
涙を瞳に溜めながら、雪が問う。
貴はそうじゃないよ、と首を振った。
「じゃあなんで? なんで? なんでぇ?」
瞳に溜まった涙はもう耐え切れないかのように流れ出し、シーツに消えていった。
「私はお兄ちゃんに抱かれるの! もう嫌なの! 他の女の子がお兄ちゃんに近づくのが! その
たびに夜も寝られなくなるの! 私にはお兄ちゃんしか居ないのに……」
貴は何も答えられない。
雪がベッドから立ち上がる。パジャマははだけ、その身を包むのは下着だけだった。
パチン、と音がして、ブラジャーがストンと落ちた。貴は見とれた。その造型の美しさに。
また、一歩近づく雪。既に、その身を守るのは羽織るタイプのパジャマとショーツだけ。
そして、ショーツを脱ぐ雪。見てはいけない、と貴が顔を逸らす。
一瞬の沈黙の後、衝撃。雪が飛びついてきたのだ。
「触って? ね、お兄ちゃん」
耳元に囁く声。雪が右手を掴み、自分の秘部へと誘う。
くちゅり、と云う音が貴には聞こえた気がした。それほど、雪の秘部は濡れていた。
「お兄ちゃん……。お願い……」
このときに、完全に貴の理性は壊れた。雪がこう云ったから――や、そんなことは関係
なく、ただ目の前に居る「女」を欲した。そこには、妹を犯すと言う禁忌性も含まれて
いた。美しい妹の処女を奪うと云う異常性に囚われていた。
「ひぁ、ああああああ、お兄ちゃん激しいよぉ。すごひ…、ひぁ、ひぁぁぁぁぁぁ」
雪の秘部に触れている右手を動かし、自分の知る限りの知識を持って雪を翻弄する。
40名無しさん@(6/6):04/06/13 01:25 ID:BqUEEmAS
ぐっ、と抱き寄せ、左手で密着するように支えながら、背中を愛撫し、首にキスをした。。
「ふぁぁ。おにいちゃぁん。…幸せ、しあわ…せだよぉ」
幸せ…、とただそれだけを口走り続ける雪の唇を塞ぎ、舌を絡ませる。
ぺちゃぺちゃと口中を舐めあい、自分の手を羽毛のように動かし、雪の体中を犯す。
雪は頬けたような表情になりながら、それでも貴を求めた。
紅潮した太股を撫でながら、貴が自分のモノを取り出す。
「くぁあぁぁ。大っきい。大っきいよぉ」
貴の愛撫に翻弄されながらも、ニュアンスに恐怖を滲ませる雪。
それでも、貴は止める気はさらさらなかった。
トンッ、と雪をベッドに乗せ、貴が腰を突き出す。その瞬間。雪の処女は永遠に失われた。
雪はシーツを咥え、痛みを堪えていた。
「すまない、すまない……」
何故か、貴は謝っていた。自分でも気づかないままに。
そのまま貴は謝りながら外に射精し、雪が準備していた殺精子剤を膣内に挿入した。
41名無しさん@初回限定:04/06/13 01:26 ID:BqUEEmAS
突発屋氏、518氏GJ!

突発屋氏
執筆早すぎですよ…。
遅筆な私は羨ましいです。

518氏
大丈夫だと思いますがねぇ。
どうでしょう?


三人称に挑戦。やばい。難しい。
エロいのを書こうとがんばったのに、結局こんなのになってしまいました。
設定とエロを頑張ろうとして、どっちつかずになってしまったっぽいです。
今度はもっと頑張ろう。
42名無しさん@初回限定:04/06/13 02:34 ID:wosADTUz
ちと苦言を
前半部は文のつながりがチグハグ
ラストあたりは描写不足でイメージがしにくい
面白そうなだけに余計に気になった


だからがんばって続きを(;´Д`)ハァハァ
43名無しさん@初回限定:04/06/13 11:21 ID:tsbELlIm
ブルルゥァァアァァァァーーーーッッッツ!!!
新スレオメ&ゥ乙ッツ!!!
作家の皆さんのスゥウィイィート克メロロロゥウーーな珠玉の作品…これからも楽しみにしておりますよ…
>>35
この話の後日談が見たいですな…設定&文章力にパゥワァァーーと勢いがあって非常にグーーッドですが
何故妹が禁忌を冒すに至ったのか等の細かな点を描くと更にグー(ry
次回作を楽しみにVの態勢で待つ
突発屋氏518氏始め皆さんのスゥウィ(ry
ともかくお待ちしておりやす
44ダブル ◆518YLv.Xnc :04/06/13 14:51 ID:js+AVxMq
「出張?一ヶ月?」
「そう。出張一ヶ月」
「飯はどうすんだよ?」
「いつも通りボクが作ってあげるよ」
「………助かる」
 うちの両親は、仕事柄少し長めの出張に年二度ほど出かける。しかもその殆どが突発的に
出かけるから心臓に悪い。
「それじゃ、ご飯出来たら呼んであげるね」

「いただきます」
「はいど〜ぞ」
 今日の夕飯は……ご飯、みそ汁、焼き魚、豆腐。うん、至って普通だ。助かった。
 うちの妹は、両親が出張なのをいいことに、希にとんでもない料理を「実験」と称して俺に喰わ
せることがある。だがそれ以外の普通の料理は人並み以上にこなすため、食事の心配は無い
だろう。
「ねぇ、お兄ちゃん。今度本当に彼女さん連れてきてよ」
「だから彼女じゃねぇって………」
「大丈夫だって。コトが起きるときにはお兄ちゃんも一緒に混ぜてあげるから」
「お前、さっきと言ってること違うぞ?」
「細かいことは気にしない。今度本当に連れてきてね?」
「……………………………………………」
「あとさ、お兄ちゃん。明日友達が泊まりに来るかもしれないけどいい?」
 お前のお友達ねぇ……………どっちのお友達かは聞かないよ
「分かったよ。俺も友達の家に泊まりにいけばいいんだろ?」
「ありがと〜」
「まぁ、せいぜいお友達と楽しんでくださいな」
45ダブル ◆518YLv.Xnc :04/06/13 14:52 ID:js+AVxMq
 翌日。逃げ場を求め、俺は親友を訪ねたが……
「和馬。今日お前の家に泊めてくれ」
「拒否」
 結果0.2秒で惨敗。しかも「拒否」ときた。
「何でだ?頼むよ、俺の妹が"お友達"連れ込むって言ってんだ」
「あ〜、可哀想だが諦めろ。それに、うちに来ると多分今晩のお前の部屋より居心地
悪いぞ?」
「お、お前まさか冬香ちゃんと…………」
「そういうことだ。諦めろ」
 結局こういう結果に終わった。
 その後、何人か友人を訪ねたが、誰も彼も「平日に何言ってんの?」と言って拒否
された。どうやら今日は家にいなくてはいけなくなりそうだ…。

 そんなこんなで昼。俺は夏織さんとの待ち合わせ場所に向かう。約束をしたのは
図書室のテラス。因みに、図書室で昼を喰う奴はあんまり居ないから、こっそり会う
には絶好の場所だ。
「こんにちは、夏織さん」
「あ、先輩、こんにちは」
 昨日の話の中で、もっと互いをよく知るために、平日の昼と放課後は二人で会おうと
約束をした。夏織さんは部活には所属していないとのことで、放課後は第二情報処理室
に来ることになっているが……ちょっと片づけをしなくてはいけないな、あの部屋。
「夏織さん……ちょっと部室の片づけをしなきゃいけないから、今日の放課後は少し遅め
に来てくれないかな?」
「お片づけ……ですか?私もお手伝いしますよ?」
「いや、あの部屋はちょっと……そんなに散らかってる訳じゃないけど、精密機器ばっかり
で整理が大変というかなんというか………」
 まぁ、要はいろんな意味で危ない部屋って訳だ。声には出さないけど。
「はぁ……分かりました」
46ダブル ◆518YLv.Xnc :04/06/13 14:52 ID:js+AVxMq
「和馬!その辺に転がってるクラッシュしたHDDは棚に入れといてくれ」
「OK、ん?このバラクーダ、マーク付いてないからまだ動くんじゃないのか?」
「あ〜、じゃあそれだけはこっちに置いておいてくれ」
「小松先輩……この辺の資料みたいな紙は?」
「う〜ん、いいや、全部捨てちゃって」
「はい」
 放課後。大和兄妹に手伝って貰って部室の片づけを敢行。とりあえず一時間位したら
来てくれと夏織さんには言ってあるので、それまでには何とかしなくてはいけないが、この
二人が手伝ってくれているから何とか終わりそうだ。………とそこへ。
 コン、コン。 ………ノックの音だ。誰だろう?
「開いてますよ」
「あ、あの。失礼します」
「ゑ?」
 何と、そこにやってきたのは夏織さんだった。一瞬、もう一時間経ってしまったかと思っ
たが、さっき始めたばっかりだ。そんなはずはない。だったら何で?
「あの、やっぱり私、先輩のお手伝いをしようと思いまして…」
 あれだけ説得したのに…。夏織さんはどうやらお淑やかに見えて、案外強引な性格の様だ。
「お、夏織さん。こんにちは」
 夏織さんに挨拶する和馬。冬香ちゃんも笑顔のはずなのに……なんか引きつってるんですけど。
あ、冬香ちゃんが和馬の背中をつねったぞ……恐ろしい。
「せ、先輩。手伝いに来ちゃいました…」
 小さくなりながら、頬を赤らめ、上目遣いで必殺の言葉を発する可愛い後輩。それを見て
友人は「お邪魔虫は消えようか」と言って、妹兼恋人の手を引き出て行ってしまった。
「あの…何をお手伝いしましょうか?」
「あ、あぁ、それじゃあ…そこの机に乗っかってる箱を棚に移してくれるかな?中身は入って
ないから軽いと思うけど…」
「あ、はい! 分かりました!」
47518 ◆518YLv.Xnc :04/06/13 14:53 ID:js+AVxMq
>>31からの続きです
どうやらこの話も前作と同じくらい長くなりそう…
その割には筆が進まないけど

この辺でちょっと人物同士の関係をまとめといたほうがいいかも

  〔ミッシング〕               〔ダブル〕
               親友                恋慕
   大和和馬 ←――――――――→小松秋人←――――伊藤夏織
     ↑ ↑                   ↑
     | └――――――┐         |
  恋人|      恋慕  加藤景子     |兄妹
     ↓                     ↓
   大和冬香←―――→望月眞美   小松未央
           親友

まぁ、こんな感じで。
勿論話の展開上、これから増えるかも知れません
48突発屋 ◆63./UvvAX. :04/06/13 15:21 ID:gFstGOQL
有希&千秋編が『えちぃ』と言われたので、
ほんとうにエッチぃのはコレだ! と一本w

朝起きたら妹に、「お姉ちゃんの処女、頂戴?」と言われた。
「……え?」
まだ寝起きでハッキリしない頭。そのモヤモヤを振り払おうとして、優子は
初めて自分の異変に気付いた。手が拘束されている?
「え? ええっ!?」
首を回して右腕を見る。パジャマの袖から伸びる手首が黄色い布で縛られ
ていて、その先はベッドの脚に括られていて殆ど動かせない。反対側を見る
と左腕もピンクの布で同じように固定されている。
「な………なによ………いやっ、放してっ!!」
ぐいぐいと引っ張っても布は一向に切れそうにない。いったい何が起こって
いるのかわからないまま、拘束から逃れようと必死に腕を引く優子。
「もうっ、駄目だよお姉ちゃん。そんなに引っ張ったら愛のリボン切れちゃう。」
場に似合わない暢気な声。視線を下へ………自分の足下の方へと移動させ
ると、そこには………
「あ…愛っ!?」
下は脱がされていた。ショーツ一枚の自分の下半身、両足は全てを露出させる
程に開かされ、腕と同じように布で縛り付けられていた。そして開いた足の
間、純白のシーツの上に座った全裸の妹『愛』が頬を染め、鼠と捕らえた猫の
様な不気味な笑顔で姉の姿を見下ろしている。上気した顔、うっとりとした瞳
、セミロングの髪を後ろ手結う大きな黒いリボンと幼さを残す素肌の白とのアン
バランスさが、逆に艶めかしい。
「愛、冗談は止めて。お姉ちゃんを放して、ね?」
「冗談?」一瞬、キョトンとした表情になる愛だが「愛、冗談なんかでこんな
ことしないよ。本気だもん。」
トロンとした微笑みに戻った愛、優子に覆い被さる様に動き出す。
「あ、愛っ!!」
「だってお姉ちゃん、解いたら逃げちゃう。そうして、アイツの所に行っちゃ
うんでしょ? 好きでもないのに、仕方なく結婚しちゃうよね? 愛はそんな
の我慢できないもん。」
49突発屋 ◆63./UvvAX. :04/06/13 15:22 ID:gFstGOQL
「だからぁ、愛が邪魔するの。アイツってば贅沢だから、お姉ちゃんみたいな
美人で優しくてお料理が上手で、仕事だって出来る人でも処女じゃないと幻滅
すると思うの。だから愛がお姉ちゃんの最初の人になるの。」
ボタンを外し終えた愛。優しく胸元を開き、同性ならではの手慣れた動きでブラ
のフロントホックをパチンと外す。
「お姉ちゃんも真面目だから、愛に抱かれたらもう結婚なんか出来ないよね?
愛はそれで良いよ、ずぅっっと二人で暮らそうよ…………あーん、あむ。」
見せつける様に口を大きく開く愛、そのまま姉の乳首を口に含む。溜められた
大量の熱い唾液に浸され、濡れた舌の上で突起を転がされる感触。
「い、いや………!!」
「うふふふふっ。ちゅ、ちゅっ、じゅるる………」
目を細め、優子に聞かせるためにわざと音を出して両の乳首を代わる代わるしゃ
ぶる愛。たまらず目を閉じても触覚からは逃れられない。尖った舌先で乳輪をな
ぞり、撫で上げるように転がし、唇で吸い上げる。
「ずぅっと好きだったんだ、お姉ちゃんのこと。だけどね、愛がお姉ちゃんと
エッチしたいって思ってる変態だって知られたら、嫌われちゃうから我慢して
たの。お風呂覗いたり、洗濯籠の下着とか舐めたり、お姉ちゃんの枕に擦り付
けたりしながら一人でしてたの。」
妹の唾液にまみれ、優子の拒絶をあざ笑うかの様に先端まで固くして次の刺激を
欲しがる乳房。だが、愛の柔らかくて大量の水分を含んだ小さな舌は胸の谷間を
通り抜け、敏感になった腹部の上をナメクジが這ったような跡をを残しつつ下へ
下へと移動する。ぺちゃぺちゃとおヘソの穴に吸い付き、更に下腹部、子宮の
辺りで円を描く様に動く。その入念な舌使いが優子の肌にピリピリとした快感を
絶えず与え続けている。
50突発屋 ◆63./UvvAX. :04/06/13 15:23 ID:gFstGOQL
「お姉ちゃんが、愛が納得する位に好きな人と結婚するんだったら、祝福して
あげてもいいかなって、思ってたよ。そして、愛が大人になるまで一緒に住ま
せて貰おうって。だけどね、アイツってば『愛ちゃんも、もうそろそろお姉ちゃ
ん離れしないとね』なんて言いながら私を寮に入れようとしてるんだよ。許せ
ないよね、お金でお姉ちゃんを縛るだけはなくって、愛達を引き裂こうとする
んだもの。そんな奴にはお姉ちゃんを渡さないからね?」
そして、愛の舌は更に下へと………
「っ!」妹の舌が、最後の一枚の上をなぞる。その感触に優子の理性が最後の
警告を放つ「愛っ、そこだけはダメっ! 目を覚まして!!」
「うふふふふふっ。」そんな姉の声が届いていないのか、愛の陶酔仕切った
表情は変わらない「お姉ちゃん、わかる? ここから、お姉ちゃんの匂いが
プンプンしてるよ? お姉ちゃんがオナニーした後と一緒の匂いがしてるの。
お姉ちゃん、もっと気持ち良くなりたいんだね? 良いよ、愛が、たっぷり、
ご奉仕してあげるからね?」
その手には、いつの間にか小さなハサミが。そして……
「い、嫌………いや……いやぁぁぁぁっ!!」
ちょき、ちょき………秘所を、まだ誰の目にも見せたことがない場所を覆って
いた布が次々と取り払われ外気に晒されてゆく。その恥ずかしさと恐ろしさで
優子には抵抗すら出来ない。
「…………わぁ!」執拗な程の丁寧さで全てを取り払った愛の口から、感嘆の
呟きが漏れる「……お姉ちゃんの、キレイ! それに、こんなに濡れてる!
愛ので感じてくれたの? 愛に事、受け入れてくれるんだね?」
細い指が花弁に触れ、ゆっくりと開いてゆく。リボンで縛られて足を広げてい
る為、驚くほど簡単にぱくりと奥まで開いてしまう。もう、優子の口からは
言葉にならない嗚咽しか出ない。
「すごい! 溢れてくるよ、お姉ちゃん! でも、毛がちょっと邪魔かな?
あとで、全部剃ってあげるね? それで愛のアソコとお揃いだよ?」
どうしてこうなったのか? 何処で間違ったのか? 優子にはわからない。
「じゃ、お姉ちゃん。愛にいっぱい、頂戴ね?」
51突発屋 ◆63./UvvAX. :04/06/13 15:28 ID:gFstGOQL
唇が吸い付き、卑猥な水音を立てながら自分の愛液を吸い上げてゆく。その
倒錯的な刺激は、優子が認めようが認めまいが間違いなく快感に分類される。
彼女の性器からは、更なる愛液が勝手に分泌されてゆく。
両親の代わりになってあげようと頑張ったのに。
愛には好きな学校に行かせてあげて、理想の勉強を受けさせたかったのに。
愛のためなら、愛の幸せのためなら自分を犠牲にしても良かったのに。
「………その結果が、これなの?」
「あれ、お姉ちゃん?」全てが壊れてしまった。その絶望感で力が抜けてしま
った姉の様子に気付いたのか、口の周りをベトベトにした愛が不思議そうに顔
を上げる。「………泣いてるの?」
唯一、最後の肉親を真っ直ぐに育てられなかった無念さ。
愛の歪んだ感情に、いままで気付かなかった情けなさ。
生き甲斐だった妹、その将来が暗雲の中に崩れ去ってしまう悲しさ。
それら余りにも沢山の想いが込められた涙が流れ出す。
「………ごめんね、お姉ちゃん………」妹の大きな瞳。どこか悲しそうにクス、
と微笑む「……でも、愛してるんだもん。見て?」
立ち上がった愛、そのままベッドの上で向きを変えると、優子の顔を跨ぐ様にし
て自分の秘裂を優子の顔の上に。
「……愛、触ってもないのに、こんなになっちゃってるの。お姉ちゃんを舐める
だけで、ぐちょぐちょなの。もう我慢できないんだよ。」
綺麗に剃られ、ぷっくりと柔らかそうな膨らみと割れ目が全て見えている。愛が
腰を下ろし、足を広げると、その動きに合わせて隠されていた膣口が露出され潤
いで光る様が露わに。鼓動に合わせてヒクヒクと蠢く妹の性器、その中から溢れ
出す透明な液体がトロリと糸を引きながら優子の口元へと垂れてくる。
「ッ!?」
思わず顔を背ける優子の頬に生暖かい感触が。
「だからね、お姉ちゃん……」ぴと、と愛の指が優子の膣口に触れる。そのまま
周囲を愛撫するようにクルクル動く「愛と、愛し合お? 二人で、ずっと一緒に
暮らそ? 愛は、お姉ちゃんがいれば、それだけでとっても幸せなの。」
優子の目の前で、愛の女性器がキュッとすぼむ。
「だからね、お姉ちゃん………」
そして次の瞬間、華奢な指が………
52突発屋 ◆63./UvvAX. :04/06/13 15:39 ID:gFstGOQL
ど…どや?w
次は、馬鹿っぽくて笑える話が書きたいですね。
脳内ボイスは……
「愛=岩田由貴さん」
「優子=北都南さん」
……という感じで、モロ「OL姉妹」のコンビですw


>>35
欧州系の混血で銀髪で名前が『雪』!
思わず『水月』の雪さんを思い出す俺はダメ人間でしょうか?

設定自体面白いと思いますよ。
これなら展開も自由自在だし、羨ましいアイデアですw
ただ、短文の中に情報を詰め込みすぎた様な気がします。
それが結果、序盤部と後半部のギャップを生んだ様な?
急がずに、ゆっくりと書けば非常に良い話になると思います。

ともあれ、GJ!


>>47
GJ!

キャラが元気で良いですね。
もう先がわかってる話なので、読ませる展開&演出が難しいと思いますが、
頑張って下さい。今後の参考しなせて頂きます。
53名無しさん@初回限定:04/06/13 17:53 ID:8LVdfJAy
前スレ597あたりから一気に読んだら萌え死にそうですよ(;´Д`)ハァハァアハァ
もう、職人さんGJ。超GJ。GJっつってもGood Jobじゃない、
Great Job(byボビー・バレンタイン)!
54名無しさん@初回限定:04/06/13 20:44 ID:9I2/56KB
何だかこの辺凄く暑いんですけど……
55名無しさん@初回限定:04/06/13 21:36 ID:4C7R+8CN
>>54
んん〜? ここかぁ? ここが熱いのかぁ?
56名無しさん@初回限定:04/06/13 21:40 ID:vE4W+o5j
朝起きたら>>55がエロおやじ化して妹の膣に指を抜き差ししていた。
57518 ◆518YLv.Xnc :04/06/13 23:29 ID:FEz5LxQR
>>52
GJです!
う〜ん、エロい
そして微妙に鬱展開(違

>もう先がわかってる話なので、読ませる展開&演出が難しいと思いますが
そうなんです、そこで結構悩んでるんですよね…
決定事項を壊さないように妹を混ぜなくてはいけないところが
しかも妹が両刀使いってのが更に私を悩ませてくれますw
58舞タン7(1/3):04/06/13 23:52 ID:pMaJztK2
「お兄ちゃん起きて………ちゅ。」
頬に柔らかい感触。お兄ちゃん、ということは舞か?
しかし兄相手とは言え、これは少し注意してやらないと………
「………むむむ、手強い。んじゃ、んーんっ♪」
「おい舞、朝から人の部屋に勝………」
ゴツン!!
「………いたたたた……って舞!」
「お兄ちゃんムード無い。歯とおでこが痛い……!」
「お互い様だ。だいたい、兄妹でキスなんて普通しないだろ。」
「昨日、した。しかも、お兄ちゃんからしてきた。」
「あれはお前がな泣いてたからだな………」
「ぐすっ。 舞、お兄ちゃんとキスしたいよぉ、うるうる……」
「嘘泣きしたって無駄だ。ああいうことは好きな相手と……」
「舞は、お兄ちゃんが好き、大好き。だからキスしたいもん。」
「昨日、約束しただろ? お前のことは妹として見るって?」
「……それ『いまは』って条件付き。それに『舞はお兄ちゃんのことを
兄として見る』とは一言も言ってない。舞にとってお兄ちゃんは『好きな人』」
「あのなぁ………」
「今は妹で良い、でもいつかお兄ちゃんを振り向かせる。妹としてじゃなくって
可愛い女の子として舞を好きになって貰う。舞、諦めないから!」
「舞………」確かに、こうして話が出来る分には今迄よりも良い関係になったと
は思う。言葉通り『少し素直』にもなったみたいだ。しかし、これでは………と
言いかけて普段と少し違う格好に気付く「……エプロンなんか付けて、どうした?」
「どうしたって………お弁当作ってるから。」
「弁当?」
「ん。」
「誰の?」
「ん?」
59舞タン7(2/3):04/06/13 23:54 ID:pMaJztK2
誰のって…………わ、私の分だよ?」
「へーぇ? ほーお? そーなんだぁ? で、本当のところはどうなの倭姉?」
「さぁ? どうなんでしょうか?」
「どうでも良いでしょっ、若葉姉も小春姉も邪魔だから向こう行っててよっ!」
「あらら、恐ぁい。んじゃ離れて見物しようか、小春?」
「らじゃ!」
「もうっ、二人とも出てけーーーーっ!!」
「ほらほら。若葉も小春も、あんまり美咲にイジワルしたら駄目ですよ。」
『はーい。』
小さな体で姉二人を台所から追い出した美咲、ホッと一息。
「ホントに、なんであんなにデリカシーが無いんだろ?」
「それは末っ子の美咲が可愛くて心配だからですよ。良いお姉ちゃん達じゃない?」
「私には、面白がってるようにしか見えないもん。」
野々宮家の台所では、次女の倭と末っ子の美咲が並んで料理をしている。両親の苦労
にも関わらず、五人も作った子供は全て女の子。長女の初音は既に結婚して別居して
いるが、それでも野々宮家には都合四人の娘が残っている。
「それで? 美咲のライバルは、そんなに手強いんですか? 美咲だって、毎日自分で
お弁当作ってるでしょう?」」
「手強いなんてもんじゃないよ〜っ! 私じゃ絶対、あんな唐揚げ作れない〜!!」
背が高くて、美人で、頭が良くて、マメで、でもクールで何処か寂しげ。それが美咲が
舞に持つイメージである。いつも黙々とノートをとり、昼休みになると自分で作った
お弁当を一人で食べ、放課後になると真っ直ぐ学校を出てゆく。成績はいいし、友達
と言えるほど親しい人間も居ないのでトラブルも起こさず、確かに教師というか学校に
とっては良い生徒といえると思う。しかし、美咲から見れば何が楽しくて学校に来てる
のかサッパリわからない。テストで良い点を取るために来てるのか、既に進学の為だけ
と割り切って来ているのか、どちらにしても好きで来てるとは思えない。
『う〜っ、舞ちゃんめ〜っ! まさか『お兄ちゃん』と同じ学校に通って独り占めした
いだけだったとは……!!』
60舞タン7(3/3):04/06/14 00:04 ID:VZE5tSTC
結ばれないかも知れない実兄を追っかけて超有名校に入るばかりか、勉学を完璧にこな
しながら健康的なスタイルを堅持し、あまつさえ料理の修行まで欠かさないとは恐るべき執念である
「わかりました。じゃあ美咲には野々宮家秘伝のだし巻き卵の極意を伝授しましょうか?」
「え…ホントにぃ!?」
「美咲のこと応援するって約束しましたからね。でも、私の特訓は厳しいですよ?」
「はいっ、師匠!!」

「疑うのも無理無い。でも、そのお弁当食べたらわかるから。」
「そりゃま、そうだが………」
前の晩に下ごしらえ、そして徹が家を出た後に一気に仕上げ。それが今迄の舞の日課だった
そうだ。だが舞が作ってると知られたくなかったので母に口裏合わせを頼んでいた。
しかし隠す必要が無くなった今日からは堂々と作り、一緒に登校する。表情こそ変わらない
が、兄と並んで歩く舞の瞳は満足げに輝いて見えた。
「でもな、舞。こんなに早く行ったってすること無いだろ、お前。」
「………お兄ちゃんの練習見る。」チラリ、と徹の横顔を見上げてニコリ「大丈夫。邪魔に
ならないところから見るから。前からずっと、そういうの憧れてたし。」
「憧れてたって、お前…」…それは恋する下級生の行動パターンだ、とは言えない。事実、
いまの舞は恋する少女そのものなのだろうから。「…ほどほどにな?」
「ん!」
すぐ側で、無邪気に微笑む妹。多少の不安も残るが、こういう舞を見ることが出来るのなら
悪くはないかも知れないと思う徹。
「あ、先輩! おはようございますっ!!」
その声に二人が振り返ると、後ろから息を切らせながら美咲が駆け寄ってくる。
「舞ちゃんも、おはよう。早いんだね、『今日は』?」
徹の隣、舞の反対側に寄り添う様に並んだ美咲。顔だけ前に出して舞に牽制の視線。
「ん。お兄ちゃんと一緒に行くことにしたから、『今日から』。」
負けじと舞。徹にはわからない様な微妙な火花が少女達の間で散る。
よくわからないが、とても居心地の悪いオーラを本能的に感じてしまう徹。
「そうなんだ。これからはよろしくね、舞ちゃん?」
「ん。」
笑顔で宣戦布告を交わす舞と美咲。
不思議と、それで心が晴れてゆく様な気がする微妙な乙女心の二人だった。
61舞タン7、言い訳:04/06/14 00:07 ID:VZE5tSTC
……実質「週間」と化してきました>挨拶

まぁ、他の職人さん達もいらっしゃることですし、
余り投稿が多すぎても読み手の方々の方大変に
なるので丁度良いかな…………という事でw
62舞タン作者:04/06/14 00:09 ID:VZE5tSTC
書き忘れましたが、前スレ>>670の続きになります。
63名無しさん@初回限定:04/06/14 00:13 ID:PRLQ69QS
グッジョブ!!
前々回の微修羅場からどう展開させていくのか非常に不安だったのですが、
舞タンも美咲タンもふつーにかわいく思えてきました。
続きも期待しております。
64前スレ726:04/06/14 08:18 ID:mlm3gbv1
GJ! ガンバレー

……しかし、あんたら書くの早すぎです(w
なんかもう短いの書けないよー。これは病気だよ、お兄ちゃん……
65名無しさん@初回限定:04/06/14 19:14 ID:NyelnNLh
朝起きたら妹に、「これは病気だよ、お兄ちゃん……」と言われた。
66無名その1 ◆518YLv.Xnc :04/06/14 19:40 ID:MUgI8yZ+
朝起きたら妹に、「これは病気だよ、お兄ちゃん……」と言われた。

というよりも、何でお前は俺のベッドの上に乗っかって、ズボンをおろしてるんですか?
「うん、間違いないね、これは病気だよお兄ちゃん」
「何が言いたいんだお前は?」
「だから病気だよ、お兄ちゃん」
「何がだよ、お前は電波でも受信してんのか?」
「病気だよ、お兄ちゃん。治療しなくちゃ」
そう言って妹は、俺の直立した逸物に手を這わせる
「ほら、こんなに固くなってる。これは病気だよ」
「朝立ちが病気なら、全国五千万人の健康な男性はみんな病気ですが?」
「お兄ちゃん。治療するからじっとしてて」
言い終わるが早いか妹は、逸物を自らの口の中に含み、舐め始めた
「うぁ…な、なにするんだ」
「ん…ちゅ……んっ…んっ…くちゅ…はむ…ちゅぷ……んっ」
や、ヤバイ…気持ちいい
「ちゅ…ちゅぱ……くちゅ………んっ…くちゃ……ちゅ…んっ」
「お、おい…やめろ……で、出そう」
「んっ」
一瞬強く吸ったかと思うと、妹は口を離す。だが、助かったと思って安心した瞬間
妹は自分の下着を脱ぎ、自らの秘所を俺の逸物にあてがった
「お兄ちゃん…今度はこっちで治療するね?」
「お、おい! やめろ!!」
「んっ………くっ」
ズブズブと逸物が妹に刺さっていく。妹の秘所からは、純血が失われた証が滴っていた
67518 ◆518YLv.Xnc :04/06/14 19:41 ID:MUgI8yZ+
何となくエロい一発ものを
どうやら連載もののペースが早すぎるようなので、今日はこれで自重しときます
まぁ、確かに毎日毎日やってたら読む方も大変ですよね………


>>61
GJです!
68名無しさん@初回限定:04/06/14 21:13 ID:7dnLF8wp
お約束過ぎる展開なのになんでこんなに萌えるんだっ!
69名無しさん@初回限定:04/06/14 21:33 ID:bRYdgd4D
>>66 518氏単発モノも( ゚д゚)ウマママーー
GJ!!!ッス
連載のペースは個人的には今まで位が良いかと。
あくまで個人的意見なので作家さん個人個人の投稿しやすいペースで頑張って下さい。
待つのも又楽しみでもあり(W
70名無しさん@初回限定:04/06/14 22:49 ID:mHO8aZf6
ぬめっとした感触に朝飛び起きた。やってしまった。
ある見慣れた顔がそこにはあった。それは妹の顔だった。
そっぽを向いた妹は、僕に「は、早くパンツ替えなさいよ!!」と言った。
71名無しさん@初回限定:04/06/14 22:51 ID:exSZccvE
Your love is a ba〜d medicine〜♪
72突発屋 ◆63./UvvAX. :04/06/14 23:17 ID:0HKC4bBO
前スレ>>657の続きで鈴菜タン番外編(?)になります。



朝起きたら妹に、「これは病気だよ、お兄ちゃん……」と言われた。
「ナース服に白衣、巫女装束に婦警さんにバニーさん、チャイナ、修道服、レオタード、
こっちは魔女っ子にスモッグ…………って、うわ、この制服スカート短い!
お兄ちゃん、このベレー帽に細いリボンのセーラーは?」
「それは風見学園っつーゲームの……って、また勝手に漁っとるんか唯ッ!!」
「ハッキリ言って、これは病気だよ、お兄ちゃん。ボク、妹として恥ずかしいよ?」
「だから余計なお世話だっつーとるんだっ! だいたい、小遣い全部つぎ込んでベビー・
ドールを即買いしてるお前に言われたくないっ!!」
「あれ、お姉ちゃんに取り上げられちゃったよー! お兄ちゃん、ボクお小遣い無いよー!!」
「自業自得だ、自爆だ誤爆だ、ついでに俺の所まで誘爆して全部持って行かれたわっ!」
「でもでも、お兄ちゃん次の本買ってるよ? まだお金あるよね? バイト代出るまで
ボクに少し貸してよぉー!!」
「ンんは余裕は無い! 軍資金だけでギリギリだっ!!」
「じゃあ、ボクと割り勘でデートしようよ? 軍資金て言ったら聞こえは良いけど、ナンパ費用
でしょ? どうせタカられて無駄になっちゃうんだからボクと遊ぼうよ〜! お兄ちゃんの思惑
通りにコスプレしてくれる子なんて絶対釣れないってばぁ〜!!」
「………お前、なにげに時々エグい事言うよな………」
「え? だって小夜ちゃんが沢山奢って貰ったって言ってたもん。お兄ちゃん知らなかったと思
うけど、実はボクの友達もナンパしてるよ?」
73突発屋 ◆63./UvvAX. :04/06/14 23:17 ID:0HKC4bBO
「あーーーーっ、あの髪が長くて大人しそうで巫女服似合いそうな子かっ! 唯っ、お前の友達の
胃袋はどういう構造しとるんだっ、別腹ったって限度があるだろ! っていうか遠慮がッ!!」
「そう言えば、小夜ちゃんから伝言預かってるよ。『御馳走様でした、お兄様♪』って。」
「ンな口先だけの感謝なんぞ要るかっ! 感謝してるんだったら巫女服着ろメイド服着ろビッグシ
ャツ着てくれーーッ!」
「はいはーい、ボク、着ますー! だから遊びに連れてって〜!」
「………いや、お前だったらスモックかゴスロリか体操服が関の山………って半泣き顔でポカポカ
殴るなっ、全然痛くないっ!」
「お兄ちゃんのバカバカーっ、よくも年頃の乙女をバカにしたなっ!! こうなったらボクの底力
を思い知らせてやる絶対に萌えさせてやるぅ〜っ!!」
ドタドタドタドタ………バタン!
「………アホかお前は、誰が色気も胸もない妹に萌えるかっての。さ〜てと………♪」

そして、次の日………
「先輩っ 今日は柚香と遊びに行きませんかっ♪」
……と、貫徹して作ったらしい蓮美台の制服を着てツインテールモドキで無邪気に微笑む妹に萌えて
頷いてしまうまった俺だった。
74突発屋 ◆63./UvvAX. :04/06/14 23:20 ID:0HKC4bBO
いや〜、やっぱこういう話が書いてて一番楽しいw
75518 ◆518YLv.Xnc :04/06/14 23:44 ID:BgZbTWTi
>>74
GJです!
ぜひスモッグやゴスロリも着てh(ry

>>71
BONJOVI?

>>69
ありがとうございます!
ちょっと自信がつきました
76名無しさん@初回限定:04/06/15 04:35 ID:dQlFgtdh
>>73
柚香……蓮美台……すでにエロゲではないんでは?
77名無しさん@初回限定:04/06/15 04:48 ID:/XXAJ0t8
蓮美台学園 → はにはに
風見学園 → D.C.

よって無問題

柚香 → はにはにDC版新キャラ「広瀬柚香(ひろせ ゆか)」

微妙だな。
78名無しさん@初回限定:04/06/15 08:13 ID:pMi0vrWf
そこで灰田お兄ちゃん(脱獄囚)を投入しよう
79名無しさん@初回限定:04/06/15 10:26 ID:Heof5sii
朝起きたら妹に、逮捕されていた。
80ダブル ◆518YLv.Xnc :04/06/15 19:28 ID:yb/ouiLY
夏織さんは几帳面な性格らしく、片づけも上手かったので、部室の掃除は割とすぐ終わった。
しかも、ついでだということで掃除に留まらず、整理整頓までキチンと終わらせてしまった。
「いや、助かったよ。ありがとう」
「いえ、どういたしまして」
 で、今は二人揃ってティータイムだ。尤も、ティータイムを名乗るには少しばかり時間が遅
い気もするが、まぁいいだろう。
「先輩、お友達となさるくらいなら最初から私にお声を掛けてくださればよかったのに…」
「はは……可愛い後輩にこんな汚い部室の片づけを押しつけるわけにはいかないよ」
「………………」
 納得がいかないのか、少し膨れながらこっちを見ている。その仕草もまた可愛い。
「それじゃあ、今度からはお願いするよ」
 その後、また少し話した後、生徒の下校時刻になったので学校を後にした。

「スマン。家に入れてくれる友人が居なかった」
「じゃあ今日はお兄ちゃん家にいるの?」
「う…、スマン。晩飯喰ったらすぐ部屋に籠もるから……許してくれ」
「ふぅ、じゃあ今日はあんまり音立てられないなぁ……」
 頼むからそんな物騒な発言はしないでくれ、妹よ。
「それからお兄ちゃん、覗いちゃだめだよ? あ、それともお兄ちゃんも一緒にする? 今日
の子はカワイイよ〜。きっとお兄ちゃん好み」
「覗かないし参加もしねぇよ。第一お前、男はそんなに好きじゃねぇだろ」
「普通の男はね。お兄ちゃんくらいカッコイイ人ならOKだよ」
「ほざけ」
 一体俺の何処が格好いいんだ? この愚妹といい、夏織さんといい、よく分からない。
「う…ん、…構…気で誘っ………分かって…いの……?」
 ん? 今コイツ何か言ったか?
「何か言ったか? 大きな声で言わなきゃ聞こえんぞ」
「ううううん、なななんでもない」
 何なんだ? 一体
81ダブル ◆518YLv.Xnc :04/06/15 19:29 ID:yb/ouiLY
「あっ、あぁぁぁ、せんぱいっ!!」
 …………………………。
「ふふっ、優ちゃん、かわいい……んっ」
 …………………………。
「せ、せんぱい…やぁっ、だめ、吸っちゃだめぇ」
 …………………………。
「優ちゃんの……ここ、充血してぷっくりしてる…んっ」
 …………………………。
「きゃ、あぁぁぁ、だめ……ゆう…イッちゃうよぉぉぉ」
 だあぁぁぁぁぁぁぁぁぁ! うるせぇぇぇぇぇぇ!
 妹と、妹の同級生の小野優さんは夜の11時頃から今に至るまでずっとこの調子だ。因みに
今は夜中の1時。未央の奴…あんまり音は立てないんじゃ無かったのか!
 っつーか何だよ先輩って!? 同い年だろ? どんなシチュエーションだよ。
「あんっ……あぁぁ……せ、せんぱぁぁぁい」
 寝れないから一階でやれ、お前ら。
「…………………………………………」
 …………………………ん? 終わったか?
「きゃうぅぅぅぅん!」
 な、何だ今の声!? ちょっとおかしくないか? いろんな意味で。
「あぁ…はっ…、ボクも…ボクも……イ、イクゥゥゥッ」
 ベッドがギシギシいってる音がする。な、何やってんだ一体?
「はぁ…はぁ…はぁ…あはは、イッちゃったぁ…………」
「せんぱぁい………うふふふ」
 早く終われ。んで寝ろ。
「もういっかいやろうか?」
 マ、マジすかーーー!

 結局、未央達は夜中の3時までお互い愛し合い、眠れなかった俺は寝不足になった。

 次の日の朝、未央と小野さんは部活の朝練に出かけていった。因みに二人はバスケット
ボール部なのだが……信じられん体力だ。
82ダブル ◆518YLv.Xnc :04/06/15 19:29 ID:yb/ouiLY
 夏織さんと知り合って一週間ほど経った頃、俺は夏織さんの魅力に段々と惹かれていっていた。
勿論、出会ったときから魅力的だとは思っていたが、まさかここまで可愛い子だとは思わなかった
のだ。
 そして、今日も夏織さんはコンピュータ同好会の部室に、俺と二人で居る。最近はずっと夏織さん
と話しているので、部活動は疎かになっているが、元々部員は二人しかいないし、その片割れも変
わった奴で、滅多に部活には来ないから、元々大した活動はしていない。
 ふと、話している最中、夏織さんが外を見たかと思うとこう言った。
「雨………ですね」
「雨………だな」
 成る程、外は雨だった。今日は午前は晴れだったので、傘は持っていない。
「………どうやって帰りましょうか?」
「………どうしようか?」
 二人でそんなマヌケな会話をしていると、狙ったかのように生徒下校を知らせる放送が流れた。

 二人で昇降口の屋根の下に並ぶ。どういった訳か、二人以外の生徒は全く見あたらなかった。
「本当にどうやって帰りましょうか?」
「通り雨みたいだから止むまで待つしかなさそうだね」
 この強烈なまでの雨足は間違いなく通り雨だ。だったら止むまで待てばいい。恐らく二時間もし
ないうちに止んでくれるだろう。それに、こんな強烈な雨の中を走って帰るのは、とてもじゃないが
御免だった………が。
 刹那、突然周囲が閃光に包まれ、地を揺るがすような轟音が響く――――雷だ!
「きゃ!」
 今のはかなり近かったぞ。光と音がほとんど同時だったし、音がかなりでかい。夏織さんも驚い
てしまって、俺に抱きついて………え?
「あ…せ、先輩! 申し訳ありません!」
 かなり驚いたのだろう。驚いた拍子に俺に抱きついてしまったようだ。そして必死に謝っているが、
そんな姿もたまらなく可愛い。――――――心臓の鼓動が異常に高鳴っている。あぁ、もうだめだ。
気持ちが抑えられない。
 俺は夏織さんの手を取り、その細い体を抱きしめる。
「夏織さん。俺と……・…………付き合ってくれ」
83518 ◆518YLv.Xnc :04/06/15 19:30 ID:yb/ouiLY
>>46からの続きです…が
ちょっと端折り過ぎたかも知れないです……
>>81>>82の間に時間が空きすぎなんですよね
一応四日か五日経ってることになってます
かなり好きなところだけに……う〜ん
でも書くと長くなりすぎて逆に気に入らない
難しい

あと、未央の出番が段々変な方向へ…
う〜ん
84名無しさん@初回限定:04/06/15 19:31 ID:yb/ouiLY
>>83を捕捉
>>82がかなり好きなシーンで、その間の数日は元からシナリオには存在しません
85突発屋 ◆63./UvvAX. :04/06/15 22:26 ID:RTFFi20A
>>83
GJ!
確かに、未央タンが段々脇役化しているような…w

>>82がかなり好きなシーンで…
う〜む『好きなシーン=大切な場面』ということかな?
も少し丁寧&長文で表現した方が良いかと思います、勿体ないしw
私的には、このシーンだけ連載一回分消費しても良い位。
誰もいない昇降口を外界から切り離す様な豪雨の音。
湿度の高い空気の重さ、そして「ひんやり」とした肌触り。
その中であっても、二人の周囲だけは何故か静か。
言葉少ない二人、でも退屈も気まずさも感じない。
不意に落雷、閃光で目が眩む。
そして、次の瞬間………という感じで如何でしょう?

………って、偉そうでスミマセンです(汗

あと>>81のエッチシーン、実にイイですね。
壁越しの音での表現。オーソドックスな演出故に忘れてました。
今度、使ってみますねw
86名無し@(1/6):04/06/15 23:34 ID:aDSLParH
>>35の別バージョンです。
こっちが本物。あっちはBadENDだと思ってください。


朝起きた貴の目の前に立っているのは、二歳年下の雪。
いや、立っている、というのは適当ではない。
あくまで寝ていた姿勢で貴が見たため、立っているように感じたのだ。
銀髪の妹が自分に跨っている――見た目からはマウントポジションだが、どうしても
雪の表情からは跨っている、つまりは、卑猥に捉えられかねないところがあった。
それを貴も感じたのか、苦笑いをしながらもどうにかして今の体勢を抜け出そうとした。
だが、抜けられない。もちろん貴が雪よりも力がないという訳ではない。
元より男と女の筋力を比べる時点で愚かと言えよう。
もちろん例外もあるだろうが、兄妹ではその例外も当てはまるはずがらない。
――マウントポジションは、格闘技の世界で「究極の極めの形」と云える。
技とは力の無いモノが力の強いモノに勝つために開発、昇華されてきたもの。
それを完璧に決められて、筋力ごときで抜けられるはずもないのだ。にこにこと笑って
いる雪。「雪」と云う名の通りの美しい銀髪が、貴には悪魔のように見えた。
雪はドイツ人とのクォーター。先祖がえりとでも言えば云いのか。ドイツ人である祖父
の血を強く受け継いだ雪は、まさしく芸術品と云えた。
スラリとした長身。引き締まった肢体。輝くような銀髪。
けれど、兄である貴は祖父の血を受け継いでは居なかった。否――受け継いではいるの
だろう、だが、それは「受け継いで」いるだけ。
それには何の意味もない。貴はそう考えている。クォーターと云う名の「日本人」。それが
貴を表すに、尤も適した説明だった。
87名無し@(2/6):04/06/15 23:35 ID:aDSLParH
もちろん、貴はクォーターを恥じたことなどない。――実際のところ、貴がクォーターだと
云うことに気づいた人は一人として居なかったが。
そんな貴だったが、雪にとっては違ったらしい。
いじめ――と云うわけではない。銀髪だからと云って無視し、いじめるような輩は少なく
とも居なかった。けれど、誰もが雪に躊躇する。それもそうだろう。自分たちよりも一回り
大きく、顔立ちがはっきりしている雪は小学生と言っても通用しなかった。
同い年に見えない同級生をどう扱うのか小学生が迷い、躊躇するのも仕方が無い。
それは中学に入ってからも同様だった。
やっと周りの女子の身長が伸び始め、雪が回りの女子よりも身長が低くなった中学では
雪の美貌、年不相当な可愛らしさが小学の時のように周りとの垣根を作った。
中学といえば、自分の外見が気になりだす時期でもある。そこにまるで美の女神とでも
云うような少女がいるのだ。
あるものは嫉妬。あるものは畏敬。――雪はやはり中学でも孤立していた。
だから、自然と雪の遊び相手は貴がすることになったのも、ある意味当然かも知れない。
雪に友人と呼べるような女の子が出来たのは、去年のことだ。高校に入学し、初めて出来た友達。
その日は雪と一緒にケーキを買いに行った。「可愛らしい彼女ですね」と店員に
言われ、「ち、違いますよ」と必死に否定していた雪。
「兄妹なんです」と云っても全く信用しない店員に「信じてくださいー」なんて泣き言
を言っていたのを思い出す。
「お兄ちゃん」
雪が確認をするように貴に呼びかける。
「お兄ちゃん。無視したって駄目ですよ?」
再び浮かべるのは笑み。けれど、それは無邪気なものではなかった。
恍惚を含んだような、妖艶な笑み。そこに、貴の知っている「妹」はいなかった。
88名無し@(3/6):04/06/15 23:36 ID:aDSLParH
「雪……。何をするつもりだ……?」
尋ねる声に力は無い。
それは確かに、今の貴と雪の力関係を表していた。
「さあ? お兄ちゃんは何をするつもりだと思いますか?」
くすくすと笑いながら、貴が答えられないと知りながら雪は尋ねかえす。
貴の背中にツララを突き刺したような悪寒。神経が凍っていくような違和感。
確信する。雪の行動を。
「くっ! 放せ雪!  何考えてる!」
「あっと、お兄ちゃん。暴れないで下さいよ」ジタバタする貴を、対して苦もなく押さえ
つけながら「それとですね。何考えてるかと聞かれても、どう答えていいか分かりませんよ?」
首を傾げる雪。その行動は年相応で、それゆえに貴には死の宣告のように感じた。
そして、それは間違いではなかった。
「それじゃ、行動で示しますか?」
「え? ゆ、――」
貴が聞き返す暇も与えず、雪が貴に抱きつくような姿勢に変わる。
そして――貴と雪の唇が触れ合った。
触れ合うようなキスではない。雪の舌がぬめりと唇を割り、貴の唇に挿し込まれようとした。
口をしっかりと閉じ抵抗するものの、雪が貴の手を掴み自分の胸に合わせる。
驚愕した貴が、声を出そうとしたときにはもう遅かった。
貴が声を出そうとして作られた隙間から、雪の舌が侵入してくる。
「おにいちゃぁん。……うん…んんん……んふぅ…」
甘ったるい声を出しながら、貴の口中を蹂躙する雪。
キスで感じているのか。
兄にキスをしていると云う異常な状況で興奮しているのか。
もしくはその両方か。
89名無し@(4/6):04/06/15 23:37 ID:aDSLParH
雪の顔は上気して、鼻に掛かった甘い声が雪の口から漏れる。
貴の唾液を、まるで甘露のように飲み干しながら。
瞳は完全に潤んでおり、右手で兄の手を胸に合わせ、左手で己を慰めていた。
「ひぁあ、…すごいよぉ。……おにいちゃぁん、気持ちいいよぉ」
貴の理性は崩壊寸前だった。マシュマロ以上の感触が右手に感じられ、目の前にはキス
をしてくる妹の姿。目を閉じても、鼻に掛かった甘い声が聴覚を襲う。
唐突に、雪がキスを中断する。ふと見れば、必至に呼吸している姿。キスに慣れていない
らしい。そんな雪の姿を見て、貴は正気に戻った。
非現実ばかりが押し寄せてきて、ショート寸前だった脳が雪のなんてこと無い、いつも
どおりな様子で復旧したらしい。
しかも、雪は貴から離れている。――離れている、と云ってもたった三十センチほど
だが、跨っていてさっきまで抱き合っていた体勢から言えばかなり離れているといえるだろう。
このチャンスを逃すまいと、貴はベッドからジャンプして雪から距離を取った。
六畳の部屋だ。距離を取ると云ってもたかが知れている。
けど、それで十分なはずだった。雪はもう俺に触れられない。
離れた貴を悲しそうな目で見つめる雪。
その表情を受け止めながら、貴が親指で自分の唇を拭く。その目には、ある種の敵意が混じっていた。
「雪――お前、酒飲んでるな?」
詰問するような口調で貴は言う。
「…………」
雪は答えない。いや、答えられないのか。
「まあ、答えられないのならいい、大体予想できる。それじゃあ、質問を変える。何の……つもりだ?」
「お兄ちゃんは嫌なの?」
貴の質問を聞かずに、涙を瞳に溜めながら、雪が問うた。
親に捨てられた子のように。悲惨さを篭めるように。
90名無し@(5/6):04/06/15 23:38 ID:aDSLParH
「何の……つもりだ?」
鷹揚も無く貴は繰り返す。
雪の目をしっかりと見つめながら。
「…………お兄ちゃんが好きだから…じゃ駄目、なの?」
ゆっくりと、雪は禁忌を犯した。
悲痛な面持ちで貴は、
「そうゆうことじゃない。雪が俺を慕ってくれてると、思い上がっても良いと思ってる。
けどな、その感情は違うだろう?  雪は焦る、――ああ、違うな――」髪をぐしゃぐしゃと
掻きながら。「俺が居なくなることに不安なだけだ。そうじゃないのか?」
「恋愛感情ってそうゆうことじゃないの?」
淡々と雪は云う。
「……普通だったらな。俺と雪は兄妹だ。雪なら分かるだろう?」
「分かるのと納得するのは違います」吐き捨てるように言うと「私はお兄ちゃんが好き、愛して
いる。お兄ちゃんが望むのなら身体だって差し出すし、ファーストキスもお兄ちゃんで
済ませました。今だってお兄ちゃんと話しながら――」
「――雪!!」
怒号をもって、貴は雪を黙らせた。
91名無し@(6/6):04/06/15 23:39 ID:aDSLParH
「それ以上言うな。いや、言わないでくれ」
雪は驚いた顔し、貴の顔を見て自分の告白の間違いに気づいた。
けれど、それも今となっては遅い。
「冷静になれ。そこで頭を冷やせ。良いな?」
返事が無いのは予想していたのか、
「俺は外に出てくる。今日は誰かの家に泊まらせてもらうよ」
そう続け、ドアに手を掛けた。
がちゃと云う音と共にドアが開かれる。さながら、天国と地獄を分ける門のように。
さあ、一体どちらが天国で地獄なのか。そんなこと、人の身で判りえない事は確かだ。
「それじゃあな。雪、俺はお前が好きだよ。けどな、それは家族としての情だ。恋愛感情じゃない」
きっぱりと雪を拒絶する言葉を繋いだ貴は、階段から下りていった。
たたたと云う音が鳴り、雪にも貴が一階に下りたんだと理解できた。
「そんなこと始めから知ってました。お兄ちゃんは私の保護者でしたから」
だからこそ、その言葉は貴に届かない。
「ですけどね、だったら私はどうすれば良かったんですか?」
喩えるなら。
雪にとっての貴は保護者と云う名の「妹を護るナイト」だった。
絶対服従である従者は、主人には逆らわず、主人とは相容れない。
だが、護られる立場のお姫様の心は、そう簡単にはいかない。
「お兄ちゃんが居なくなるのを黙って見守れと? 冗談。保護者が居なくなった
子供はどうしたらいいんですか?」
言葉は貴に届かない。ただ、空しく響いているだけだった。
「頭なんて冷やす必要はありません。アルコールなんて全く役に立ちませんでしたから」
92名無しさん@初回限定:04/06/15 23:44 ID:aDSLParH
ヤバイです。時間無さすぎ。
そんなわけで次回は、いつもより遅くなるかも知れません。
いや、確実に遅くなるな(汗)

それでは、518氏、突発屋氏、舞タン作者氏はがんばって下さい。
93名無しさん@初回限定:04/06/15 23:50 ID:aDSLParH
「は」だとなんか排他的ですね……
気になった方は無視して下さい。
94突発屋 ◆63./UvvAX. :04/06/16 00:02 ID:QtS/OFMW
>>92

いや、お見事です!
前回、偉そうなこと言ったのが恥ずかしくなっちまった…w

個人的な贅沢を言わせて頂けるなら、
雪タンの容姿をもう少し詳しく書いて欲しいカナ? 欲しいカナ?
95名無しさん@初回限定:04/06/16 00:06 ID:whSr7gY4
92タンは次回も、いつもより遅くなるのか…
96518 ◆518YLv.Xnc :04/06/16 00:15 ID:XrspReYn
>>突発屋氏
ありがとうございます!
何故か私が書いた小説よりも、突発屋氏の感想の方が説得力あるのは気のせいでしょうか?w
ってか次回に使うシチュエーションほとんど言われちゃいましたw

>>92
GJです!
真エンドが存在したのか!w
是非続きキボソ
97名無しさん@初回限定:04/06/16 19:47 ID:LjWXPkV0
次スレは夏ごろかなと予想していたが、半月以上も早かったな…
夏と言えば、海(水着)! 祭り(浴衣)!! とかをネタに
最近はもう朝から暑いので

朝妹を起こしに行ったら、寝乱れててすごいことになっていた
98名無しさん@初回限定:04/06/16 20:17 ID:dh5u81t9
朝起きたら妹に生えてた
99名無しさん@初回限定:04/06/16 20:19 ID:HbJ+WRDQ
http://www.geocities.jp/rhys1672/
バラバラに投稿されたSSをまとめてスレ順に並べてみた。まとめ読みしたい時にどうぞ
SS職人さんたちやまとめページの人、がんがれー
100名無しさん@初回限定:04/06/16 22:10 ID:TPWQ0Rkt
>>99
乙〜
ところで、>>99のとこ見てて思ったんだが、皆の一番のお気に入りってどれ?
お気に入りいっぱいあるだろうけどその中の一番みたいなのを
101名無しさん@初回限定:04/06/16 22:58 ID:7KZz2Nli
初代では◆GYhzO8OFh6氏がおすすめ
ただ最近では多分出てきていない
試験中

2代目3代目スレではしっかりと読んでないんだけど、舞タンを生み出したサクーシャのが
面白かったと思う
102ダブル ◆518YLv.Xnc :04/06/16 23:40 ID:xYOoRWic
 雨の音が周囲一帯を支配する。雨の音以外何も聞こえない、轟音の静寂。そんな不思議な
空気が二人を、時間を、全てを支配する。
 夏織さんの頬を、雨ではない滴が撫でる。それは恐らく、突然の事態に感情がついていけな
いための副産物。驚きと嬉しさと不安が具現化したもの。自惚れかも知れないが、そうであって
欲しいと願う。いや、そうであってくれ……。
 地を打ち付ける豪雨が、一層激しさを増す。何も聞こえないこの空間に、夏織さんの声が響く。
その声は、この空間で静寂の支配を受けない、この世でただ一つの声だった。
「本当に………私なんかでいいんですか?」
 待ち望んでいた台詞に、心が震えた。もしかしたらその瞬間、俺も泣いていたかも知れない。
「この一週間………たった一週間で俺は夏織さんしか見れなくなった。今の俺には夏織さんし
かいない。俺と………付き合ってくれ」
「…………………はい」
 答えるとほぼ同時に、夏織さんは俺に抱きついてきた。生き物の体温を奪うこの静寂に、俺は
確かに夏織さんの体温を感じた。それは心の底から俺を安心させてくれる、この世で唯一無二
のやさしい感覚だった。
「キス………してもいいかな?」
「………はい」
 返事をもらった後、しばらく抱き合い続け、そうしてから俺は夏織さんの顎に手を当て、彼女
の唇を奪う。
 ――――雷鳴が轟く
 だが二人は動じない。地を揺るがす雷鳴が鳴り響こうとも、二人は決して気に留めない。
 今、二人はお互いを求め合っている。互いの唇の触れ合いで、互いの体温を感じる。
 ――――再び雷鳴が鳴る
 まるで二人を祝福するように………………
103ダブル ◆518YLv.Xnc :04/06/16 23:41 ID:xYOoRWic
 三十分後、雨が上がった。
 その間二人は、手を繋いだまま並んで立ち、一言も言葉を発しなかった。
 気恥ずかしさか……それとも恍惚に浸っているのか……なんとも形容しがたい感覚だった。
「………夏織さん」
 一つ問いたいことがあり、俺は口を開く。
「…………あの……夏織って呼んで……頂けたら…………」
 夏織さんは消え入りそうな声で答える。
「今、まさにそれを聞こうと思ったんだ」
「あ……そ、そうでしたか…………」
「夏織って……呼んでもいいかな?」
「ぁ………はい」
 並んで立っているので、はっきりと見えないが、多分二人とも顔は真っ赤だろう。
「夏織」
「はい」
「帰る?」
「あの………もう少しこのままで…」
 そうして俺たちは、しばらく二人で雨上がりの匂いに包まれ、佇んでいた。
……………――――――――
 その後、夕日がだんだんと陰ってきたので、俺は夏織を家まで送り、帰路に就いた。
「ただいま」
 そう言いながら居間へ行くと、未央が晩飯を作っていた。どうやら今日はお友達の姿は無い
みたいだ。何となく助かった気がする。
「随分遅かったね」
「まぁ、ちょっといろいろあって…」
「…………………」
 未央がキッチンから出てきて、怪訝そうな顔を近づけてくる。
「おかしい……何かおかしいよ、お兄ちゃん。なんかすっごくにニヤついてる」
「そ、そうか?」
 平常心を保っているつもりなんだが…
「うん、すっごくおかしい」
104ダブル ◆518YLv.Xnc :04/06/16 23:42 ID:xYOoRWic
「そんなにおかしいか?」
「うん、おかしい。まず顔がニヤけてる。せっかくのクールフェイスが台無し」
 そんなににやけてるか? ってかクールフェイスって何だ? だたの厳つい顔だろ。
「ニヤけてるってゆーか……顔に締まりがない?」
「そんなにニヤついてる?」
「うん。さては………お兄ちゃん、彼女と何かいいことがあった?」
「!!!!!!!!」
 しまった! そんなに思いっきり図星って顔をしたら未央にバレ…
「図星だね」
 …てしまったようだ。
「ねえねえ、何があったの? 晩ご飯出来てるから食べながら聞かせてよ!」
 結局この後、晩飯を食いながら(メニューはビーフシチューだった)、今日のコトを洗い
ざらい話さざるを得なくなってしまった。
「ねえ、お兄ちゃん。彼女さんが出来たならボクに紹介してよ」
「まさかとは思うが…手は出さないだろうな?」
「うん、ださないださない」
 すっげー怪しいぞ、オイ。だが、会わせないという訳にもいかないだろう。
「まぁ、そのうちな」
「………………………………」
 回答に不満なのか、少しジト目で未央がこっちを見ている。
「あ、そうだお兄ちゃん。お父さん達、出張が少し長引いて二ヶ月くらいかかるかもって」
「…………………………マジ?」
「マジ」
105518 ◆518YLv.Xnc :04/06/16 23:43 ID:xYOoRWic
>>82からの続きです
ってか凄いところに誤爆してしまった…
本気で首つりたい気分です……マジで

>>97
夏ネタ…いいですね〜
というよりも、>>97氏のネタが面白いので、今度大喜利でやってみたいな〜と思いつつ
出来るかな……

>>99
乙です!
う〜ん、何だか気恥ずかしいw
106名無しさん@初回限定:04/06/17 00:19 ID:7rrU10Vo
518氏、申し訳ない!
良いアイデアが浮かんだので、横取りさせて頂きます!
物語は、>>25の数日後となります。

昼過ぎからの豪雨で、校庭はすっかり水浸しだ。
昇降口のガラス戸の向こうは一面の雨、雨。学校の周囲の街並みどころか校庭の
向こうのフェンスも、校門も、全天を覆い尽くしている筈の低く厚く黒い雲さえ
隠し、絶え間なく地面を叩き続ける無数の水滴が生み出す全ての音が一体と化し、
さながら他の音全てを圧倒し押し潰している。まるでカーテン…そうだ、この『
バケツをひっくり返した様な』凄まじい雨は音と視界を遮り、無機質なコンクリ
ート製の校舎を周囲の世界から完全に隔離している分厚いカーテンだ。
「…………ふぅ。」
いつになく哲学的な俺、それも仕方ないだろうと思う。
昇降口には他に誰もいない。昼間は人の活気と体温が満ちていた場所も、今は
冷たくだだっ広いだけだ。閉められたガラス戸の下から隙間から少しずつ染みこ
んでくる来る空気は大量の湿度を含み、しかも重く冷たい。こうして下駄箱に
もたれ掛かって立っているだけで制服が水気で重くなってくる様な気がする。
こんなところで一人で居れば、誰だって理屈っぽくなる。
「………何時だ?」
携帯を取り出してみる。そうか、邪魔されたくないから電源を切っていた。
まぁ人を待ってる訳だし、なら時間を気にしても仕方ないなとスイッチを入れず
そのまましまう。大方、というか殆ど全ての生徒が帰った時間である、ということ
くらいはわかってる。グランドがこの調子では体育館が使えない運動部の連中は
帰ってるだろうし、この人気の無さから察するに文化部も殆ど終わってる様だ。
ということは、そろそろ…………
「………先輩?」
やや高音でハスキーな美声。間違いなく俺の待ち人、義妹の声だ。
「どうなさったんですか、こんな時間まで?」
「うん、ちょっと……な。」
107突発屋 ◆63./UvvAX. :04/06/17 00:19 ID:7rrU10Vo
振り向いた先、夏用の白いセーラーに身を包んだ鈴菜がピンクの傘片に中央階段
を下りきった所で俺の姿に気付き立ち止まっている。小首を傾げる仕草に合わせて
ウエスト辺りまで伸びた綺麗な髪がサラリと揺れる。
「『ちょっと』?」
「ああ、その……なんていうか………」だめだ、真っ直ぐに顔を見れない。表情を
隠そうと俯く俺「……か、可愛いと………思ったんだ……」
「………………………………はいっ!?」
数秒の後に出た声は裏返っていた。きっと目が点になっているに違いない。
「さ、最初に合った時、あの朝に、初めて見た時…」
「……………………!!」
絶句、更に顔が真っ赤になってるだろう。でも、続けないといけない。
「牧……鈴菜のことは少し前に噂で聞いて知ってた。話を聞いて興味半分で遠く
から見た。その時は、まぁ悪くないな、位の印象だった。」
見つけたのは勝だった。グラウンドで、体育の授業前らしく数人の同級生と楽し
そうに話をしている姿だった。長い髪をリボンで結った鈴菜は三階の窓から見ても
クラスメイト達の中で輝いた存在に思えた。だが縁がない相手、その距離感もあっ
て具体的にどうこうという考えも想像も生まれなかった。
「俺、あの時言ったと思うけど、本当に寝惚けてた。最初に感じたのは鈴菜のコロン
かなにかの良い匂いだった。それで薄目を開けたら目の前に鈴菜が居た。制服でエプ
ロン付けてた。それで……その……間近でみたら、その、本当に凄く可愛くて、
話しさえしたこと無い鈴菜が俺の側に居る訳無いって思ったから夢なんだなって自分
を納得させて寝直そうかとしたら可愛い声で起こしてくれるし困った顔の鈴菜の事見
てたらもっと優しい声かけて欲しいとか自分の彼女に出来たらいいなとか夢の中だけ
だったら目が覚めるまで側にいて欲しいとか放したくないとか考えて自分でもホント
おかしいと思うけど抱き寄せたら柔らかくて温かくて……温かくて……」思ったまま、
本当に思ったままのことを一気に喋った。色々言葉を選ぼうかと考えもしたけど、そ
れでは何も鈴菜には伝わらないと思えて「……その、ごめん。」
ザーッ、と思い出した様に雨音が戻ってきた。いまだ二人だけの校舎。豪雨の音に
紛れて、鈴菜が深呼吸したように感じた。
108名無しさん@初回限定:04/06/17 00:20 ID:I86CJ1k/
>518氏
激しく乙!てかキスシーンキタ━━━(゚∀゚)━━━!!


で、どこに誤爆したんだいボーイ?w
109突発屋 ◆63./UvvAX. :04/06/17 00:21 ID:7rrU10Vo
「………言い訳は、それだけですか……!?」
怒気、腹の底から出た様な声。小柄で細く力も弱いはずの義妹からのプレッシャー。
「そんなの、にいさんの一方的な言い分じゃないですか! 可愛い? 可愛かったら
強引にベッドに引っ張り込んでも仕方ないんですか? 寝惚けてたらお尻とか触って
髪撫でても許されるんですか? 勝手です、勝手すぎます! 私、女の子ですよ?
『誤解だから』で済ませられる訳ないじゃないですかっ!!」
無人の校舎の隅々まで響く様な怒声。良く通る声が静かな廊下に反響する。
「無断でお部屋に入ったことは謝ります! フライパンで殴って、にいさんの頭にコブ
を作ってしまった事も反省してます! それに、あの後すぐにお母さんに全部話して
謝って下さったから、もう触れないようにしようと思いました! にいさん、必死に
私の機嫌を直そうとしてらっしゃったの気付いてましたから余り責めるのも大人げない
と思って出来るだけ避けないように努力もしました! でも、ショックだったんですっ!
恥ずかしかったんです! 顔も真っ直ぐ見れませんでした! 普通に話をしようと思う
だけで緊張してどもってばかりでした! それでも、やっと『過ぎたこと』に出来そう
だなって思ってたのに、なんで今更蒸し返すんですかっ!? お母さんに言われたって、
にいさんが可哀想だと思ったって、そんな簡単に忘れたり水に流したりなんて出来る訳
ないじゃないですかっ!! 私達、本当の兄妹じゃない……他人なのに……私だって…
…女の子……あんなことされたら……私だって……」
その後はただ、嗚咽だけだった。
110突発屋 ◆63./UvvAX. :04/06/17 00:21 ID:7rrU10Vo
「あーあ、やっぱり泣かせたか……」
「馬鹿ねぇ、まー(勝)くんは。あれで良いの!」
「……なんで?」
「普段のあの子、思い出しなさいよ。笑って、笑って、笑って、笑ってばっかり。
それも大声出して笑うんじゃなくって、遠慮したみたいなクスクス笑いばっかり。
あんなの、年頃の女の子の笑い方だと思う? 本当の表情だと思う?」
「……確かに。」
「あの泣き方、怒鳴り方、あんな鈴菜を引き出せるって凄いことなのよ。泣いて、
怒って、笑って、拗ねて、恥ずかしがって、迷って、それが女の子よ。あれは、
今迄抑圧されて溜まりに溜まってた、あの子の本当の姿だと思う。」
「……そういうものなのか?」
「そーゆーもんなの!」
「ねーねー、ボクにも見せて下さいよぉー!!」

「それでも………ごめん!」頭を下げる。折れるだけ体を折って頭を下げる「俺、頭悪い
から謝るしかない。それでダメだったら言ってくれ。土下座する、何発だってフライパン
で殴られる、好きなだけ引っぱたいたって良い、だから…頼むから素直に怒ってくれ!」
「……ぐす、ぐすっ………?」両手で顔を覆って泣いていた鈴菜。だけど、俺の言葉を聞い
てくれたらしい視線が「………にいさん……?」
「俺が悪いんだ。悲しいけど許してくれなくったって諦める、水に流してくれなんて勝手な
ことも言わない。だけど、あからさまに距離を取って敬語で話すのなんて止めてくれ。
自分の中に全部抱え込んで、我慢しながら『そんなに怒ってない』なんて上辺だけの非難
なんてしないで欲しいんだ。いまみたいに思いっきり怒鳴って欲しい。俺の事殴りながら
泣いて欲しい。他人かも知れないけど一緒の家に暮らしてるんだ。親父や幸恵さんを心配
させたくないのは判るけど、でもそれじゃ俺の胸が痛い、息が苦しい。鈴菜は女の子なん
だろ? だったら男の俺に全部ぶつけろよ?」
111突発屋 ◆63./UvvAX. :04/06/17 00:26 ID:7rrU10Vo
「…ぐす…ぐす…ぐす…」
「ゆっくりで良いから兄妹に近づこう? 可愛い妹に困らせられるのも悪くないって
思う。とゆーか兄貴の甲斐性だと思う。愚痴ったり甘えたりっして貰いたいんだ?」
「………で、でも……」
「『でも』は無し。良い妹ぶらなくったって鈴菜は十分に可愛い。本当だったら学校中に
自慢して回りたいくらい可愛い妹だ。誰もいないから言うけど、もし妹になる前にこうし
て知り合えたら、彼女にしたかった。」

「うわ、あれってモロ告ってるじゃない!?」
「……本人は気付いてないけどな……」
「うわ〜! 鈴、良いなぁ〜!」

「な? 俺、こう見えても口は堅いから家の中の鈴菜のことは誰にも言わない。鈴菜が
困るんだったら家の外では離れてる。呼び方だって鈴菜に合わせる。魚料理だって鳥
の料理だって鈴菜に習う。もう『お兄様♪』って呼べなんて言わない。」
「ぐす、ぐす…………も、もう、にいさんってば……」
わ、笑った? いや、いまのは間違いなく笑った!!
「…と、まぁ、なんだ、言いたかったのはそれだけ…だ。」笑顔、鈴菜の笑顔、俺だけに
向けた笑顔。なんだかホッとしてしまう「で、でも、その…いつか許して貰えたら良いな
なんてことも、やっぱり少し思ってる。もちろん『いつか』で良いから。」
「…に、にいさん、私は…」
「じゃ、俺、先に帰ってるから! お前は車に気をつけてなッ!!」
「あ……にいさん!」

「……って、傘も差さずに走ってっちゃった……」
「天気予報、見てなかったんですかねぇ? ボクでも持ってきてるのに。」
「……いや、俺が抜き取っておいたんだが……二人で相合い傘にしてやろうと思って…」
「……まーくん?」
「……先輩?」
「ひょっとして、マズかった?」
「馬鹿!」
「ばかですっ!」
112突発屋 ◆63./UvvAX. :04/06/17 00:27 ID:7rrU10Vo
と、格好良く飛び出したまでは良かったが、校門を出る頃にはびしょ濡れになった。
更に数分走ると、雨を吸った制服の余りの重さに走れなくなってしまった。
このままではマズイ、仕方なく近くの公園に逃げ込んで日除け屋根の付いたベンチに
座って雨宿り。
「はぁ………」
我ながら、今思い返すとヤバイほどに恥ずかしい台詞を連打していた様に思う。喋ってる
間は正直言って頭に血が上っていたので何とも思わなかったが、改めて自分の言動を思い返し
てみると、このまま家出したくなるレベルの恥ずかしさに思えてくる。
「………やりすぎた、か?」
相手が鈴菜で良かった。あんなのが親父や幸恵さんの耳に入ったら三日三晩は酒の肴にされる
事請け合いだ。もっとも、その前に家に帰って鈴菜とどんな顔して会えば良いのやら?
「ふ〜っ。」
雨は止まない。マシにすらなってない。あちらこちらの水溜まりで次々と王冠を量産してる。
「………いや、王冠というよりワイングラス?」
いやいや、そんな事はどうでも良い。とにかく鈴菜だ。笑ってくれた。泣き顔だったが、微か
に笑ってくれた。でも、まだまだ気合いは抜けない。鈴菜が頼ってくれるような兄貴を目指して
頑張らないといけない。誰もいない公園、このまま日本を沈める気ですかと言いたくなる様な
盛大な雨。でも、俺には丁度良いかも知れない。折角だから、少し頭を冷やしていこう。
そうだ、さしあたって明日からの………
「もうっ、兄さんっ!」
「……………………………………はい?」
113突発屋 ◆63./UvvAX. :04/06/17 00:27 ID:7rrU10Vo
目を上げると、ハァハァと息を切らせている義妹の姿。
「こんな所でなにしてるのっ、風邪引くでしょっ!」
よく見ると、肩からしたがグッショリ濡れてる。傘を差してはいるが女の子用のモノだ、走った
りしたら殆ど意味が………って、走って!?
「鈴菜、お前………」
「ほら、立って! 帰るよ!!」
「か、帰るって………」
「家に帰るに決まってるでしょ! 全くもう、頼りないんだから!」
と言いながらフラ付く足で俺を引っ張りあげようとする。当然、無理だが………
「風邪引いたら誰が看病すると思ってるの、私だよ? 手間、増やさないでよね!」
赤く染まった頬、不自然な程に乱雑な口調。そうか、こいつ………!
「わかったわかった、立つから手を離せ。ほら、傘も寄こせって。」
「あっ、兄さん……」
「こういう時は男がエスコートするんだよ。まぁ特権みたいなもの?」
「……なによ、ぶつぶつぶつ……」
「ほれほれ、ぶーたれてないで行くぞ。それよりお前、下着が透けて見えてるの気付いてる?」
「え………あ、ああ、ああああああっ!?」
「………赤…か(ぼそっ)」
「兄さん、それ以上見たらフライパンの刑よ………?」
「じゃ、もちょっと引っ付け。そしたら見えないから。それに肩が出てる、ほら!」
「あん、もう!」
「しかし、良く降るなぁ。台風か?」
「兄さん、話をそらせても無駄よ。だいたい………」
「話は家で聞いてやるから、ほら、車!」
「きゃっ! 兄さん、あのね、前から言いたかったんだけど………」
114突発屋 ◆63./UvvAX. :04/06/17 00:34 ID:7rrU10Vo
また送信ミスった、スマソ!
脳内ボイスは快適に「日向裕羅さん」変換chu!
空白の数日間は、また後日ということでw


>>518氏
改めて、スミマセン。
それと、GJ!


>>99
乙です!
改めてみると、恥じぃ〜!w


>>97
浴衣………水着………イイ!
それはそれとして、次回は大喜利行ってみようカナ?
115108:04/06/17 00:35 ID:I86CJ1k/
何故こうまでタイミングが悪いのか…OTL
激しくごめん(´・ω・`)∧‖∧

職人さんたち、頑張って!俺は吊ってくるよ…
116518 ◆518YLv.Xnc :04/06/17 00:48 ID:e/f2/jsh
>>114
突発屋氏GJです!!
やはり雨っていいですね
何だかいろんな両極が同時に存在してるみたいで
空白の数日を激しく期待してます

>>108
吊りナカーマw
誤爆先は探さないでください
ってかエロゲ板に誤爆したもので…
ギコナビのばかやろーー
117名無しさん@初回限定:04/06/17 01:05 ID:/q6ndN72
>>116
(・∀・)ニヤニヤ
118名無しさん@初回限定:04/06/17 12:34 ID:+xpENfoU
突発屋氏518氏激しくGJッスッッツ!!!
雨ってなんか良いですね。見てるだけならですが(W
引き続き楽しみにしてます。
誤爆もまた味の内ですね(フォローになってないか…orz)
119ダブル ◆518YLv.Xnc :04/06/17 21:30 ID:glzzfgpm
「という訳だから、よろしく」
 時は放課後、場所は第二情報処理室。
 この間の仕返しとばかりに親友を呼び出し、俺と夏織の恋人宣言をしたのだが……意外というか
予想通りというか、「ほぅ」と小さく言っただけで、親友はさして驚きもしなかった。まぁ、そもそも二人
の仲介をしたのがコイツなんだから、当然と言えば当然だ。
「良かったじゃないか、小松。これでモテない男の汚名返上だな」
「ふふん、ありがとよ」
 別にどっちも嘘じゃないので虚勢をはったりはしない。
「でも先輩。明日から背中に気を付けた方がいいかも知れませんよ?」
 と和馬とは反対に、物騒なことをのたまう冬香ちゃん。
「どうして?」
「先輩…本気で気づいてなかったんですか? 先輩は下級生からかなり人気があるんですよ?
それに夏織さんだって、同級生や上級生から大人気の美少女ですよ? そんな二人がくっつい
たと知ったら……」
 そうなの?と夏織に視線で問う。すると、夏織は苦笑いで答える。どうやら本当らしい。
「何というか…まぁ、気を付けるよ。ありがとう」
「そうだぞ、小松。学園一の美少女の心を射止めるなんて反則技を犯しやがって。せいぜい天罰
が下らんように祈るんだな」
「………………………………」
 可愛い妹と禁断の関係に堕ちてるお前に言われたくはない。
「ところで夏織さん」
 和馬が夏織に向き直って真剣な面持ちで尋ねた。
「コイツにエッチなこととか強要されブべら!?」
 言い終わる前に俺の正拳が顔面に、冬香ちゃんの裏拳が後頭部に埋まる。拳に頭を挟まれて
さぞ痛かろうが、知ったことか。
 当の夏織は顔を真っ赤に染め、深くうつむいて何かぶつぶつ言っている。全く聞き取れないが。

 こんな当然のような幸せな毎日が、ずっと続くものだと信じていた。
 まさかコイツの言うように、天罰なんてあり得ないだろうと、このときは思っていた。
120ダブル ◆518YLv.Xnc :04/06/17 21:31 ID:glzzfgpm
夏織と付き合い始めて二週間が経った頃、夏織と俺は二人で買い物へ出かけた。別に目的が
あって買い物に出かけた訳じゃない。休日の街を二人で歩く…いわゆるデートだ。
 俺たちが住む街は、学校の周辺は割と寂れて(閑静と言うべきか)いるが、中心を挟んで正反対
に存在する駅の方へ向かうと、なかなかの繁華街が広がる、学生にとっては嬉しい街だった。
 カジュアルショップへ、本屋へ、CDショップへ、レストランへ、二人でいろんな所へ出かけた。
「今日は楽しかった?」
 最後に立ち寄ったレストランで、夕食を取りながら夏織に尋ねる。
「はい、とても」
 彼女は微笑みで答えてくれる。
 俺も、今日は楽しかったと思う。今までの人生の中でもこう楽しい日はそう無かっただろう。
 二人で服を選び合い、二人で好きな本について語って、二人でCDやDVDを見て回って、二人で食事
して……今死んだとしても、きっと今なら悔いなく死ねるんだろうな。そう思う。
 二人でレストランを後にする。既に時間はすっかり夜。そろそろ夏織を送っていかないといけないだろう。
 何となく予感めいたものを感じて、俺は夏織にキスをした。何故かは分からない。急にしたくなったのだ。
キスってのはそんなものだろう。
「遅くなってきたし、そろそろ帰ろうか」
「はい……少し残念ですけど」
「俺もだ」
 そんな会話をしながら歩を進める。だが、駅に近づいたところで異変を感じた。
 あちこちから悲鳴が聞こえた。いや、正確には前の人だかりで何人もが叫んでいる。
 それに混じって、なんだあの男はとか、刃物を持ってる、とか物騒な会話が聞こえてきた。
「あ、秋人さん……」
「何があったんだろう?」
 すると突然、目の前の人だかりが左右に割れた。モーセの奇跡のように割れた人だかり。その真ん中を
走っているのは刃物を持った男。
 ――――夏織に向かって走ってくる!
「夏織!!」
 叫びながら俺は、盾となるべくして、夏織の手をつかんで後ろに引き寄せ、男と夏織の間に自分を割り込ませる。
121ダブル ◆518YLv.Xnc :04/06/17 21:31 ID:glzzfgpm
 考えてる暇は無かった。
 ――――お兄ちゃん、死んじゃうよ?
 何が何でも、夏織は傷つけたくなかった。
 ――――死んじゃったら、夏織ちゃんは傷つくよ?
 例えそうだとしても、今この場所で夏織を死なせるわけにはいかない!
 ――――夏織ちゃんの笑顔を奪うの?
 ここで夏織が死んだら、一生笑えないだろうが!
 ――――あのときの約束、忘れたの?
 覚えている。忘れるものか。だからこそ今――――!
 ――――!!
 何かが背中に刺さる感覚。刃物で刺されても、アドレナリンの作用で痛みを感じないっての
は本当みたいだ。
 地面に膝をつく。どうやら夏織は無事みたいだ。青ざめた顔をしてこっちを見ている。
 そんな顔をしてないで笑ってくれよ。
 夏織には笑顔の方が似合ってるんだ。
 助かったんだぜ?
 もっと安心した顔をしてくれよ。
 ……どうして泣いてるんだ?
 俺は平気だよ。
 後ろで男が叫んでいる。どうやら俺を刺している隙に、誰かに捕らえられたらしい。
 良かった……これで夏織は無事だ。
 もう安心だ。
 夏織が俺を抱きしめる。
 刹那、テレビの電源を切ったように、一気に意識が消えていった。
122518 ◆518YLv.Xnc :04/06/17 21:32 ID:glzzfgpm
>>104からの続きです
クライマックスっぽい様でまだ少し続く、そんなところです

主人公刺されました
かなーりお約束っぽい気もしますが
こっから先、まだまだお約束な展開が続きます
でもお約束ってもの凄く好きなんですよねw


>>117
( ゚Д゚)ハッ
見つかってしまった!?
123名無しさん@初回限定:04/06/17 21:37 ID:INWYLWxa
>>116
( ・∀・)つ旦~~
124名無しさん@初回限定:04/06/17 22:13 ID:mQlFSsww
朝起きたら妹に
「おはよう・・キミは誰だ?」と言われた
125名無しさん@初回限定:04/06/17 22:19 ID:I86CJ1k/
♪あれは〜デビr(ry
126名無しさん@初回限定:04/06/17 22:49 ID:Qfn1uAAN
朝起きたら妹に、陵辱ゲーの良さを力説された
127名無しさん@初回限定:04/06/17 23:08 ID:AZ3lLJeI
朝起きたら妹に、FFTの良さを力説された


128名無しさん@初回限定:04/06/17 23:09 ID:eGOhRC4s
朝起きたら妹に、ポケットティッシュと生理用品間違えて渡す俺がいて殴られた
129突発屋 ◆63./UvvAX. :04/06/17 23:40 ID:kGi0wB3w
朝妹を起こしに行ったら、寝乱れててすごいことになっていた。
我が妹ながら、全くもって情けない。
「つーか酒臭い。さては酔い潰れて寝ちまったな、こいつら。」
島崎家への挨拶は、当の本人である俺の予想に反して大好評だった。
というのも俺の妹の早苗が愛理の同級生であるということと、これまた
意外なことに向こうの親父さんが一緒に酒を呑める息子を欲していた為に
成人であり公務員である俺が大歓迎されたからだ。
……お陰で、その晩は向こうにご厄介になる羽目になってしまったが……
かくして両家公認となった俺と愛理なのだが、問題は俺自身。実は愛理の
本当の恋人は早苗で俺はダミー兼浮気相手であり、愛理が一番愛している
のも処女を捧げたのも俺ではなく俺の妹の早苗。もしもこの事実が発覚し
た場合の両家の人々の事を想像すると、夜も眠れなくなってしまう。
「………こら、どーするんだ早苗?」
浴衣の着付けが出来る愛理。では折角だし浴衣を新調して教えて頂こうと
いう事で昨日は愛理がお泊まりで遊びに来た。俺と二人きりで夜を過ごす
のなら反対もされたろうが、両親同居の我が家で早苗と一緒に寝るのなら
ばと外泊もすんなりOK。てっきり昨夜は二人で思う存分愛し合ったのだ
と思っていたのだが、どうやら内緒で持ち込んだビールで潰れてしまった
らしい。テーブルの上には夕べのお楽しみの名残のスナック菓子の袋と空
き缶が乱雑に散らばっている。
「う…う〜ん…!」
ベッドの上、とても人様にはお見せ出来ない様なポーズで眠っている早苗
の頬を人差し指でツンツンすると、なかなかに可愛い声で唸る。その足下
、まるでシックスナインの様なポジションで丸くなってスースーと微かな
寝息を熟睡中の愛理と思わず比べてしまう。ほら見ろ妹よ。お前の彼女は
着崩れなぞしてないではないか。少しは自分の恋人のお淑やかさというか
女らしさというか、そういう部分を見習ってくれ。全く、体だけは愛理よ
り大人だというのに……いうのに……
「……………ゴクリ」
130突発屋 ◆63./UvvAX. :04/06/17 23:41 ID:kGi0wB3w
愛理より頭半分くらいは背が高い早苗。身長と発育が比例するのかどうか
は知らないが、こうしてみた感じでは明らかに愛理よりボリューム有り。
いや決して愛理の体に不満が有る訳じゃない。抱き寄せると腕の中にスッポ
リ収まる細さは好きだし、華奢な体型で一生懸命に尽くしてくれる愛理を
抱くと心まで満たされる。だが、これは、しかし………
『落ち着け、相手は妹だぞ! しかも付き合ってる女の子の目の前で他の
女に手を出す気か、この節操なし!』
『節操なし上等! 考えても見ろよ、お前こいつら世話ずっと焼いてるじゃ
ねーか、しかも見返りも無しで! ちょっとくらいは役得があったって罰が
あたるもんじゃねーと思うだろ? それにほれ、寝てるじゃねーか。別に
ヤっちまう訳じゃあるまいし、触る程度なんて珍しくもなんともないぜ?
大抵の兄貴は一度はやってることなんだよ!』
『止めろって、この寝顔はお前の事信じ切ってる顔だぞ? でなきゃ部屋に
入っただけで起きるって。お前、二人の信用をぐげごげげげげげ………』
天使即死。乱れた裾から伸びるピチピチの太股、はだけた胸元の谷間、ロン
グヘアをアップにして露出された首筋と耳とうなじ、僅かに開いた唇。
愛理と付き合って体を重ね始めてから、早苗は一気に色っぽくなっていた。
この体で愛理と…………そう考えるともう我慢できなかった。
『……すまん、早苗!』
慎重に、慎重に……息を止め、ゆっくりと右手を浴衣の襟元へと伸ばし、
肩から滑り落ちた裄を更にずらし、膨らみの上半分にそっと触れてみる。
『うわ、やっぱりボリューム感が全然違う!』
触れただけでも、その弾力と柔らかさを感じる。愛理の胸は力を入れただけ
で肋骨に当たりそうで恐いが、早苗の胸はまだ厚さに余裕がある。早苗の顔
を見る。大丈夫だ、まだ目を覚ます気配はない。もう少しだけ、襟の内側に
手を滑り込ませてアンダーの方を………
ぴくっ、もぞもぞ……
131突発屋 ◆63./UvvAX. :04/06/17 23:42 ID:kGi0wB3w
「ッ!?」
「ん、んーーーーん…」もぞもぞ「………ん……くー、くー………」
……大丈夫だった。慌てて手を引き抜いたりしなくて正解だった。逆に起こし
てしまったかも知れなかった。しかし…これが胸の形というヤツか、と感心
してしまうほどに膨らんでいる。まさに乳房、という言葉が相応しい感触。
すまん早苗。すまん愛理。もうちょっとだけ、もうちょっとだけだから。少し
だけ、揉………
「…んん…」ごそっ「…に……さぁん…」
『……………………………………………って、わーーーーーッ!!』
こ、ここ、この微妙にクリクリした触感は! 早苗、お前、自分から動いてど
うするよっ! て、掌に当たってる、これはヤバイ、でも下手に動かしたら…
…敏感な所だし……そっと、そぉっと……優しく優しく刺激しない様に…
「……んん……んん……んん……!」
え? 触るか触らないか程度で固くなってきた? 
顔も赤くなって……こいつ、愛理より敏感?
「…ん…に……さん、そこぉ……ん、そこぉ……」
『……………はいっ!?』
なんだか苦しそうな、もどかしそうな表情の妹。起きてはいないと思うが。
「………ん、にいさぁん………にいさん、い……よぉ……」
俺? でも、まだ寝てるし、まさか夢の中で俺に、というか俺と!?
「……んん……にいさん……」
俺の手の中で妹のそれが、完全に勃起した。
早苗、お前、まさか………!!
132突発屋 ◆63./UvvAX. :04/06/17 23:44 ID:kGi0wB3w
「…………んーん………あれ、お兄さん?」
「…あ、ああ、おはよう愛理…」
「もう朝ですか? あ、すいません、すぐ片づけますから!」
「いや、慌てなくていいから。悪いけど早苗、起こしてやってくれる?」
「早苗………きゃっ!」
「じ、じゃ、また後で様子見に来るからっ!」
「あ、お兄さん………」
「……………………………」
「くすくす、お兄さんったら、あんなに慌てて………ねぇ早苗?」
「……………………………」
「私、見てたよ。お兄さんの手に擦り付けて、気持ち良かった?」
「……………………………」
「良かったんだ? でもね早苗、あれじゃお兄さんが可哀想だよ?」
「……………………………」
「まだ寝た振りするの? 意地っ張りだね?」
「……………………………」
「じゃあ、どこまで出来るか試してあげるね? 良いよね早苗?」
「……………………………」
「勃ってるんでしょ? 私が舐めてあげる。可愛い声、隣の部屋にたっぷり
聞かせてあげようね? お兄さんに、妹の、いやらしい声を、ね、早苗?」
「……………………………」
「くすくすくすくすっ♪」
133突発屋 ◆63./UvvAX. :04/06/17 23:48 ID:kGi0wB3w
うわ、脳内ボイス設定が悪かったのか?
愛理タンが、どんどんどんどん凄い女の子に・・w


>>122
GJ!
予想していなかった展開にびっくり!
さぞ、苦心された事でしょう、乙です。


>>124-128
ネタ……だよな?w
1341/6 ◆GYhzO8OFh6 :04/06/18 00:35 ID:ZmCkbaJz
http://pie.bbspink.com/test/read.cgi/erog/1081884827/816 より

 見ているこっちが恥ずかしくなるくらいの熱々なところを「これでもか、これでもか! ええぇい!
これでもかぁ!」というほど見せ付けてくれるバカップルたち。
 ここは我が学園のバカップルの聖地「中庭」。
 かつては憩いの場であった中庭に、突如、一組のバカップルが現れたのは遠い昔の話である。
 そのバカップルの周囲をかえりみないイチャイチャぶりに、それまで中庭を利用していた多くの
人間はしだいに中庭から遠ざけられ、それとは逆に次々とカミングアウトしちゃったバカップルが中
庭に集まりだした。そして、ついには現在のような、愛欲の園ができたのである。
 この学園の過半数の人は、そんな中庭に集うバカップルを羞恥心のない奴と軽蔑している。
 だが、あえて言おうではないか!!
 俺たちは、うらやましいんだよ!! だって、そうだろ? 俺たちだってイチャイチャしたいんだよ!
 バカップルだって、冷やかされたいんだよ! それなのに俺たちには相手がいません。ええ、い
ませんとも! いないんだよぉ!!
 でも、で一度は彼女と中庭に来たいんです。それで、バカップルって冷やかされたいんです。
 そして、できることなら、その相手が、あ…綾乃ちゃんだったなら!!
 それが、何が哀しくて妹とこなくちゃいけないんですか?(涙)
「お兄様。あそこのベンチが空いていますわ」
 脇にバカップルがイチャイチャしているベンチが置かれた遊歩道を俺の手を引いて、ズンズンと
歩いていた妹が、ようやく空いたベンチを見つけた。
 妹はいそいそとベンチに駆け寄ると、ハンカチで埃を払い、俺が座る場所を造る。
1352/6 ◆GYhzO8OFh6 :04/06/18 00:35 ID:ZmCkbaJz
 おいおい、普通は男がやるもんだろ、っていう突っ込みはなしです。俺だって、そう言ったさ。
 でも――。
「わたくしは、お兄様に御奉仕することが喜びなんですわ。お兄様のために尽くし、お兄様の喜び
の糧となる。それが、わたくしの存在理由なのです。ああ、身も心もお兄様に尽くす、この歓喜! 
わたくしという存在は、お兄様によって悦楽の園へと到達し……(以下略」
 と臆面もなく言われてからは、何も言わないことにしています。だって、言っても聞かないじゃん、
この妹は。
「さあ、お兄様。どうぞお座りになってください」
 満面の笑みを浮かべる妹にうながされ、俺は腰を下ろした。
 すると、ちょうど遊歩道を挟んで斜め向かい側のベンチに座るバカップルと、たまたま目が合う。
 たぶん、気のせいでしょう。バカップルの目が「男のくせに彼女にやらせて、情けねーの」と言っ
ているように思えるのは。ついでに、何だか挑発的に、寄せ合う肩をより密着させたように見えるの
も気のせいです。――ええ、気のせいに決まってます。
 気のせいに決まっているはずなんだけど、何だか隣に立つ妹が、そのバカップルの方をにらみつ
けています! って、その背中から立ち上る、赤黒いオーラはなんですか!?
「お兄様っ!」
「は、はぁいっ!」
 いきなり妹が、ベンチに腰掛けた俺の膝の上に横座りになって乗ってきた。
「お、おまえ、なにを……!?」
 文句を言おうとしたんだけど、妹の顔を見て、続く言葉を飲み込んだ。
1363/6 ◆GYhzO8OFh6 :04/06/18 00:36 ID:ZmCkbaJz
 だって、マジで怖いです。にこやかに笑っているだけなんですけど、すごく怖いんです!
 恐怖に固まる俺の首に腕を回すと、胸にもたれかかるようにして、バカップルの方へ艶然とした
笑みを向ける。
 それにバカップルは顔を一瞬青ざめさせたが、すぐに今まで以上に体を寄せ合わせると、今度は
お互いにお弁当を食べさせあい始めた。
 し、しかも! 明らかにこちらに見せ付けようとする気満々です! 男はわざとらしくこちらに聞こ
える声で「うめえ!」「おまえのお弁当は最高だ!」とか、言い出す始末。
 た、頼むから、妹を挑発しないでくれぇ〜!

 ズゴゴゴゴゴゴッ……!!

 妹の背後から、そんな書き文字の効果音が響いてくるのは気のせいでしょうか?
「さあ、お兄様。わたくしの手作りのお弁当を食べさせてあげますわ」
「は、はい! ――そ、それではありがたくいただかせていただきますです!」
 おい、俺。日本語がおかしいです(汗)
 とにかく、妹の膝の上に広げたランチボックスから、お箸を取ろうと伸ばした手をガシッと掴まれる。
「あの……なにか?」
「お兄様……」
 再び、にこりと笑う妹。
「食・べ・さ・せ・て・あ・げ・ま・す・わ!」
1374/6 ◆GYhzO8OFh6 :04/06/18 00:40 ID:ZmCkbaJz
「……はい」
 俺に拒否権はないようです。
 妹は鳥のから揚げを箸でつまむと――自分でパクリッと口にする。
 視界の隅では、自分たちへの対抗意識から妹が俺に食べさせようとすると思っていたバカップル
が意外な顔をしていた。
 そんなバカップルに冷笑を投げかけながら、妹は小さく口を動かして鶏肉を噛み砕く。
 そして、十分に噛み砕けたところで、妹は俺に唇を押し付けた。
 よけられない! いや、できなかった。
 唇を差し出す寸前、俺に微笑みかけた妹の目は「今度逃げたら、どうなるかわかっていますわよ
ね?」と雄弁に語っていたから。
「……ん。んんっ!」
 押し付けられた唇と通して、俺の口の中に鶏肉が押し込まれる。
 細かく噛み砕かれた鶏肉は、妹の唾液が十分にからみ、ねっとりとしたペースト状になっていた。
噛むまでもなく鶏肉を飲み込むと、口だけではなく、食道から胃まですべて妹に犯されたような気
がする。そして、鶏肉を押し込んだ妹の舌は、行きがけの駄賃とばかりに俺の舌に絡みつく。
「ん……ちゅ……はふぅ♡」
 満足げな吐息をもらして妹が唇をはなすと、二人の唇の間に、つうっと唾液が糸をひく。すぐに
切れた唾液の糸は、まるで俺たち兄妹の関係のように、いつ切れてもおかしくないくらい危うく、淫
らな架け橋。
 妹は俺の唇の脇についた唾液を人差し指で拭い取ると、
1385/6 ◆GYhzO8OFh6 :04/06/18 00:41 ID:ZmCkbaJz
「今度は玉子焼きなんていかがです、お兄様?」
 俺は、ただただうなずくだけだった。
 ひとつ、またひとつと、お弁当の中身が妹によって噛み砕かれ、俺に与えられる。そして、ときに
は俺が噛み砕いたものを妹に与える。
 妹の噛み砕いたものが俺の血肉となり、俺が噛み砕いたものが妹の血肉となる。
 ドロドロと溶け合う食べ物と唾液。
 ドロドロと溶け合う俺と妹。
 自分と妹の境界すらもあいまいになる、倒錯の喜びに体の奥底から打ち震える。
 カツンッと乾いた音。
 空になったお弁当箱の底を箸が突いた音で、ようやく俺は我に返った。
 お、俺はなんてことを〜〜!!
 よりにもよって、このバカップルの聖域で、食べさせ合うどころか、食べ物を噛み砕いて相手にあ
げるなんて…ぐはぁ〜! 我に返ったら、めちゃくちゃ恥ずかしいじゃん! というか、俺はいったい
何をやっていたんだぁ!!?
 すっかり忘れていた、あのバカップルの方を見ると、なぜか「ふっ、おまえたちには負けたぜ」とか
言いそうなくらい、さわやかな笑顔を浮かべているじゃありませんかぁ!!
 マジで、やめてくれぇ! その激戦のすえに敗れた敗者が、いさぎよく勝者をたたえるような目は
やめてくれ! その「おまえたちは最高だぜ」とでも言いたそうな顔もやめてくれぇ!!
 ちょ、ちょっと待て、おまいら!
1396/6 ◆GYhzO8OFh6 :04/06/18 00:42 ID:ZmCkbaJz
 その「あとは、おまえたちの時間だぜ」とでもいうように、親指を立てた拳を突き出して、足取りも
軽く立ち去るんじゃねー!!
 俺の無言の叫びも届かず、バカップルが立ち去ると、周囲には人影もなく、ここには俺たちだけ
になってしまっていた。
 そうなると、なんというか、また俺の腕の中にいる妹のことが気になるわけで。まだ、半分夢の中
に浸っているのか、妹は微笑みながら焦点の合わない目を虚空にさまよわせている。口は力なく
半開きになっていて、その唇と俺と妹の唾液でヌメヌメと濡れ光っている。
 俺の腕の中にいるのは、最も身近な存在。
 だけど、それは間違いなく、女という生き物。
 俺の股間が、ピクっと動く。
 やばいっと思うと余計に股間に血が流れ込む。ひとつ脈打つごとに大きくなる股間のものに、俺
は必死に意識をそむけようとするけど、そんなことは無駄な努力。気づけばトランクスの前を突き
上げて、確固とした自分を主張していた。
 そして、その先端に感じるのは幾重もの布越しですら伝わってくる、柔らかな肉の弾力。
「……あ?」
 ようやく我に返った妹は、太ももの下から突き上げてくる熱い塊の感触に戸惑いの声を上げた。
 しばし、妹は俺の顔と自分の太ももの間に、視線を行き来させる。
 その視線に耐えられず、俺は顔を背けた。
 その不自然な仕草に、ようやく自分の太ももを突き上げるものの正体を悟った妹。
 視線をそむけた俺の視界のすみで、花開くように唇の端が笑みに吊り上るのが映る。
 俺の脳裏では、その笑みにあでやかな食虫花が重なって見えていた。
14080たん ◆GYhzO8OFh6 :04/06/18 00:45 ID:ZmCkbaJz
最近、突発屋氏を含めたSS職人さんがんがってますので
古参のSS職人としては負けてはいられません。
なんですが、またもや資格試験勉強中。なかなか書けない
状況が続いておりやす。
まあ、ボチボチやっていきますので、もうちょっと付き合って
ください。
           ∧_∧  
          ( ´∀`)  
       _φ___⊂)_
      /旦/三/ /|
    | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|  |
    | ロートル . |/
141518 ◆518YLv.Xnc :04/06/18 00:50 ID:9zIJ+55X
>>133
突発屋氏GJ!!
ヤバイ、エロイ
しかも意外とヤヴァイ方向へ向かっていく愛理たん
なんだかうちの未央に似(以下失礼なので略
頑張ってください


>>140
GJです!
リアルタイムで読ませていただきました
毎回毎回このテンションが大好きです!
続きがかなり楽しみですね〜
試験頑張ってください
142名無しさん@初回限定:04/06/18 01:49 ID:pH7zmQcj
お久しぶり…といっては失礼ですが(笑
乙です>80たん
このシリーズ滅茶苦茶楽しみにしてますので、マイペースで頑張ってください。
143名無し@(1/4):04/06/18 02:03 ID:iGHdsQbA
>>91の続き

朝。それも早朝。時計を見なかったのが悪いのか。それとも、雪に答えなかったのが悪かったのか。
ため息を一つ吐く。馬鹿馬鹿しい。あの行動は正しかった。
あれで雪が俺の事を恨んだとしても、何時の日か笑い話に出来る日が来る。
そもそも、俺と雪は兄妹だ。漫画やアニメのようにハッピーエンドは訪れない。確実に。
世間体や親。――問題が多すぎる。愛だけで全ては救われない。
愛で全てが解決する、と歌ったのはどの歌手だったか。そんなどうでも良い事を貴は考えていた。
町は廃墟のように静か。
無音。まるで空気が振動するのを避けるように。
「ちっ。あー、もう」
ぐしゃぐしゃと頭を掻きながら貴は苦悩する。
そう、そうなのだ。雪に聞かせたのは一般論。貴の考えではない。
だからこそ苦悩している。尤も、貴の考えが雪を肯定するものでは無いけれども。
結局の所。貴にとって雪は大切な「妹」でしかない。
だからこそ、突き放したようなやり取りをした。
雪が俺のことを諦められるように。いや、違う。雪の目を覚ませるためだ。
王子様に恋するお姫様。恋に恋する乙女。喩え方は数あれど、雪の感情はそうゆう類のものだ。
ならば、雪の目が覚めたときにはもう遅い。気づいたときには手遅れになっている。
144名無し@(2/4):04/06/18 02:05 ID:iGHdsQbA
「それで、雪に告白されてから突き放すのも俺の甘さかなぁ」
あーあ、と一人愚痴る。
自分は鈍感ではない。雪が貴を「兄」ではなく、「異性」として見ていたことも知っている。
知っている。知っていたが、それでも雪とは「兄妹」で居たかった。
偽りだとしても、気づかないなら本物だ。そう、思っていた。
「それで実力行使に出るとは思わんだろ、ふつー」
唇に雪の感触が残っている。雪の目の前で大げさとも取れる仕草で拭ったが、それでもその感触
までは消せない。それどころか、一生この感触が残り続ける気がする。
マシュマロとかそんな次元の問題ではない。雪はファーストキスと云ったが、それは貴にとって
も同じだった。
妹あいてに奪われたファーストキス。別にファーストキスをする予定の相手が居たとか、クリスマス
の夜に、とか幻想を抱いていたわけではないが。それもそれで悲しい。
手をにぎにぎする。もちろん右手。男の本能に辟易しながら、精神力で貴は右手を止めた。
トラウマに近いな、と思う。例えば彼女が出来たとして、キスやベッドを共にした場合に雪を思い出す
のではないか。
輝くような銀髪を煌めかせて、雪が微笑んだような気がした。
145名無し@(3/4):04/06/18 02:06 ID:iGHdsQbA
「私って魅力ないのかな?」
兄である貴に迫った挙句に逃げられた妹は洗面所でファッションショーをやっていた。
まずはメイド服。次にセーラー服。ひらひらの沢山ついた、ゴシックロリータと云われる服装。
出るわ出るわ。なんなんだこれは? と尋ねたいものまで多種多様。
しかも、それが檜のタンスから出てくるのである。もうギャグとしか云いようがない。
がさぞそとスクール水着を着たままタンスを漁る雪。その姿は、ほのかに発育した胸や高すぎない
身長と相まって不思議な魅力を醸し出していた。
けれど、胸に貼り付けられた「ゆき」と云うワッペンはどうしたものか。1-3って書いてあるし。
「出て来い、出て来いエプロンー」
ノリノリで即興の歌を歌いだす雪。高いソプラノが心地よい。
「じゃーん。エプロンでたー」
高く持ち上げ、くるくる回転しだす。
ピタッ、と止まった雪は突然、スクール水着を脱ぎだした。真剣な表情。
スクール水着が完全に脱がれる。
その姿は神秘だった。ミロのビーナスに通ずる美しさ。失われた両手により得られた捕らえがたい神秘性。
雪に通ずるのはそうゆう物だ。意図せずに表された芸術品。
「エプロン。そうちゃーく」
けれど、その行動はいかがなものか。雪は裸のままで、エプロンを着けていた。俗に云う裸エプロン。
男のロマン。激しく間違っている気がするが。
「はぁ。莫迦莫迦しい」
一気にテンションの下がった声を出して、普段着のワンピースに着替える雪。
黙々と檜のタンスに服を仕舞っていく。悲哀さえ漂わせる雰囲気は、雪が空元気だったのだと
告げていた。
146名無し@(4/4):04/06/18 02:08 ID:iGHdsQbA
「冷静になると辛いなぁ。お兄ちゃんも期待させるような事ばかりするんだもん」
まるで魔法のように、タンスの中に無数の服が仕舞われて行く、
「大体行動を起こしたのは今日でも、ずっと昔から好きだったんだから」
物の数分で、山のような服の群れはタンスに仕舞われていた。
はぁ、とため息を吐きながら雪はリビングに入る。
ファッションショーをしようと思ったのは、ほんの気まぐれ。
この気持ちが紛れるのなら、なんでも良かった。――何でも良かったが、そんなに簡単には
紛れないらしい。
辛いなぁ、と呟く。貴に拒絶されたのもそうだが、それから立ち直れない自分にもだ。
諦めるつもりなどない。十年近い思いが一瞬で亡くなるなんてありえない。
どんな手を使ってでも、兄を振り向かせる。雪はそう考えている。
それでも、また貴に拒絶されるのが、怖い。自分を否定されたような気持ちになる。
いや、否定どころではない。断罪されているような気持ち。
兄に『それじゃあな。雪、俺はお前が好きだよ。けどな、それは家族としての情だ。恋愛感情
じゃない』と云われた時に泣かなかったのは、我ながら褒めてやりたい。
その言葉は、雪の胸に拳銃を打ち込んだかのようにひどく抉った。
「は――。思い出したら泣きたくなってきた」
深呼吸するように息を吐いて、気分を落ち着かせる。
兄が今日居ないというのは、辛いけれども、助かったと云うのもあった。
今、お兄ちゃんの声を聞いたら胸に飛び込んで泣くだろう。
恥も外聞も気にせず。そうなったら終わりだ。
雪と貴は「兄妹」を演じなくてはならなくなる。それだけは避けたい。
――まぁ、まずは胸の傷を癒そう。
そう考えた瞬間、まるで狙ったかのように雪の携帯電話が鳴った。
1471/4 ◆GYhzO8OFh6 :04/06/18 02:11 ID:ZmCkbaJz
前スレ>196「朝起きたら妹にエロゲーをすすめられた」の続き+>>126

「うえぇ〜〜ん。お兄ちゃんがイジメるよぉ〜!!」
 さっきから大声で泣き続ける妹。
 最初は、ちょっとかわいそうかと思っていたけど、さすがにここまでくるとウザイ。ここでちょっと甘
い言葉でもかけようものなら、後々図に乗るのは目に見えている。
 そんなわけで、俺は完璧に無視してベッドの上で漫画を読んでいた。
 まったく、たかが2時間ばかりつるしておいただけなのに、うるさい奴だ。
「うわぁ〜〜ん! お兄ちゃんが無視するよぉ〜!!」
「…………」
「うわ〜ん! うわ〜〜ん! ベッドの下に『亀頭戦士マンダム』と『奥さまはマゾ』を隠しているお兄
ちゃんが――」
「てめえ、なぜそれを知っている!?」
 いきなり、AVを隠しているなんて根も葉もないことを言い出した妹に、問答無用で読んでいた漫
画をたたきつける。
 こ、この品行方正な俺が、そんなAVをベッドの下に隠しているわけないじゃないか(汗)。さっきの
は言い間違えただけ。そう、言い間違え。
「あん♡ お兄ちゃんのことなら、あたし何だって知ってるもん」
 てへ と頬を染めていう妹。
「だけど、お兄ちゃん。ちゃんとAVは選ばなくっちゃダメだよ。あたしが中身を確認したら、年上のバ
バァどもが喘いでいるキモイ奴ばっかりだったから、あたしが選びなおしてあげたからね」
1482/4 ◆GYhzO8OFh6 :04/06/18 02:12 ID:ZmCkbaJz
 な、なんですとぉー!!?
 慌ててベッドの下のコレクションをあさると、これまで何度となく俺の股間をなぐさめてきてくれた
魅惑のお姉さんたちが映るAVが、なぜか「ロリっ娘フェスティバル」やら「近親相姦〜妹編〜」とか
に入れ替わっているではないか!?
 だいたい、出演しているAV女優はババァじゃなく、まだ20代のお姉さまだっての!
「もう、お兄ちゃんったら、あたしが何度も教えてあげたでしょ。姉属性なんて、キモイだけなんだよ。
だいたい字からして、ダメ。姉って『女』に『市』って書くでしょ。『女』に『市』だよ。うわ、まるでメス奴
隷の市場みたいじゃん。もう、ダメダメだね。清純さのかけらすらないよ。最悪だね」
 おまえ、何気にひどいこと言っているぞ。
「それに比べて、妹。『女』に『未』。『未熟』の『未』だよ、『未熟』の『未』! ああ、まだ咲ききらない
花。いまだ汚れを知らない純白の雪って感じだね。もう、清純さバリバリ。汚れきった姉なんかとは
大違い。もう、月とスッポン。人類とエロゲヲタだよ。
 それなのに、お兄ちゃんはいまだに『姉』なんてババァ予備軍にハァハァするなんて、ダメダメだよ。
 そんなお兄ちゃんを更正するために、お勧めするのが、この『妹凌辱ゲー』」
 どこにそれだけのソフトを隠し持っていたのが、妹は「Natural」など続々と出してくる。
「いい? お兄ちゃん。妹はお兄ちゃんが大好きなの! これは全世界――いえ、宇宙の真理だと
思って良いこと。
 そんな妹に慕われてごらんよ、お兄ちゃん。もう、たまりませんなぁ。
 でもでも、自分と妹は、あくまで兄妹。禁じられた関係! 禁断の果実! ああ、俺はどうすれば
いいんだ? でも、ダメだとわかればわかるほど、俺の想いは募るばかり!
 そして、ついに理性を失ったお兄ちゃんが、妹を凌辱しちゃうわけだよ。
1493/4 ◆GYhzO8OFh6 :04/06/18 02:12 ID:ZmCkbaJz
 もう、愛だね、愛! 理性では抑えきれない熱い想いの発露! ああ、激しい兄妹の愛!! こ
れは涙なくして語れませんよ、お兄ちゃん!
 いまだ開ききらない花を踏みにじる喜び! 純白の雪原を踏み荒らしたくなる気持ち! これこそ
が、妹を凌辱する醍醐味だね」
 ……俺はどこからツッコミを入れればいいんだ、妹よ?
「無理やり犯られちゃった妹だって、ホントは『もうお兄ちゃんのためなら、何だってしちゃう! あ
んなことだって、こんなことだって、お兄ちゃんが愛してくれるなら』って思ってるわけさ。
 お兄ちゃんが優しく求めてくれれば、いくらでも体を開いちゃうのに、無理やり凌辱されちゃった妹
は、超ショック! でもでも、それでもお兄ちゃんを嫌いになれない。だから、また迫られちゃうと、
体を開いちゃうわけ。そして、しだいにお兄ちゃんに肉の喜びを教わっちゃうと、もう大変。
『ああぁ〜ん。もっとして〜』とか喘いじゃったら、もうたまらないでしょ、お兄ちゃん?」
 というか、俺はおまえの話に付き合うのがたまりません。
「いい? 自分に頼ってくる汚れを知らない妹を自分の色に染めちゃう、これ最高。この、頼ってくるっ
てのがポイント。ここ試験に出るからね〜。姉なんかじゃ、これを味わえないもん。
 自分を信じ、頼ってくる女の子を裏切り、自分の思いのままにしちゃう。もう、興奮しまくりだね。
 しかも、血のつながりが興奮度をさらに倍! もう、巨泉さんもビックリ。
 さらには、好きな女の子に意地悪しちゃうのは、男の子の本能! わざと女の子が嫌がることを
して、ハァハァしちゃうのは男の子の宿命なんだよ。
 そのすべてを『妹凌辱ゲー』は備えていると言っても過言じゃないね」
 にっこりと満面の笑みを浮かべる妹。
「わかった、お兄ちゃん? 『妹凌辱ゲー』こそが、真の男の欲求を答えるものなんだよ」
150名無しさん@初回限定:04/06/18 02:13 ID:iGHdsQbA
ああ、私は何やってるうだろう?
昨日寝てないよ……。今日も寝れないよ……。予定では明日も寝れないのに……。
寝る前に雪を書かないと落ち着かなくなりました。そんで寝れなくなりました。
本末転倒。車で事故起こさないように気をつけないと……。

80氏、518氏、突発屋氏。がんばって下さい。私は死なないように頑張ります。
1514/4 ◆GYhzO8OFh6 :04/06/18 02:16 ID:ZmCkbaJz
 俺は大きなため息をひとつもらすと、妹の肩に手を置く。
「ああ。わかったよ」
「あん。お兄ちゃん。やっと、あたしの想いが通じたのね! もう、あたしはいつでもOKだからね♡」
 俺をウルウルと見上げる妹。
「実は、俺はおまえに意地悪をしていたんだ。それもこれも、俺はおまえの困る顔を見ることで興奮
を感じていたに違いない。いや、そうだったんだな」
「ああん。やっぱり、そうだったんだね。――でも、いいよ。お兄ちゃんなら、何されたって」
「いいのか? 俺は、おまえにもっとひどいことをするんだぞ?」
「お兄ちゃん……。あたし、お兄ちゃんになら、ひどいことされたい……!」
 そっと胸にもたれかかる妹。
 だが、俺はその妹の両肩を押しやった。
「お兄ちゃん……?」
「おまえにとって、一番ひどいことはなんだ?」
「それは……えっと〜」
「そう! それは、俺に冷たくされることだ。そうに決まっている! そうだろ!」
「……え? その、なに?」
「ああ! 俺は愛ゆえに、おまえに冷たくするわけだ。これも愛がいけないんだ!」
 俺はいそいそとクローゼットから上着を取り出して袖を通す。
「というわけで、おまえを愛するがゆえに、俺はおまえを家に放置して、これから彼女とデートして
くる。――んじゃ、留守番よろしくな〜」
「え? どういうこと? お兄ちゃん! ねえったら、ねえ! ……おぉ〜い。お兄ちゃん!」

「 お 兄 ち ゃ ん の バ カ ァ 〜〜!!」
152名無しさん@初回限定:04/06/18 02:21 ID:rJ+mMA9c
相変わらず素敵に歪んだ思考&会話だな。心が和むよ。
153名無しさん@初回限定:04/06/18 02:22 ID:iGHdsQbA
 ∧||∧
(  ⌒ ヽ 80氏と被った……
 ∪  ノ  吊りました
  U U
154名無しさん@初回限定:04/06/18 10:28 ID:2TeI0uRt
>>128
むしろ妹に間違えて渡されて、学校でえらいことになる方がありそうだが。

もう少しはっちゃけた兄貴がそろそろ見たいので>>97からもう1歩、
 朝っぱらから妹にルパンダイブをかましてる俺がいた
(ふーじこちゃーん!と叫びながら空蝉の術よろしく服を脱ぎ捨ててベットに飛び込むあの技のことね)
155名無しさん@初回限定:04/06/18 10:44 ID:rptkpivC
皆さん最高デス!!!
朝っぱらからハァハァしっばなし(W
そして「亀頭戦士マンダム」で口と鼻からC2@新商品を噴射…あわや買ったばかりのSH900iがアボーンするところですた
156皐月タソ 1/3:04/06/18 15:53 ID:4oeQRYlM
「あら?遅かったじゃない?」
部屋には、何故か斉藤さんが鎮座しておられました。

ズガッシャーーー!!

出たぜお約束のズッコケヘッドスライディング!!
見てるか皐月?お兄ちゃんはドリフも引いちゃうくらいのベタすぎリアクションカマしちゃったぜ!!
「何でてめぇがここにいやがるっ!!!!鍵かかってるはずだべやぁ!!!!」
アレだ、俺はギャグが嫌いということにもかかわらず、「アイヤーッ!」なポーズを取ってしまった。
・・・不覚。一生の不覚。
グラウンドゼロ。むしろ若気のイタリア。
・・・何言ってんだ、俺?
「何でって・・・居たらいけないのかしら?」
なにを偉そうに。
「お嬢さん・・・君は不法侵入という言葉を知っているかい?」
「私の辞書にはないわね」
「てめぇの辞書は白紙かコルァ!?」
「あん、ビールじゃない♪」
「お れ の だ!!」
「五月蝿いわね・・・(プシッ)」
そして普通に俺のハイネケンのタブを開けて飲み出すこのアマ。
・・・この女、いつか殺す。
「・・・薄いわね・・・エビス買ってきなさいよ」
前言撤回。
「今殺す」
ガダンッ!
「き な さ い(はぁと)」
ズカッ、ドガン!!ガシャン・・・
157皐月タソ 2/3:04/06/18 15:56 ID:4oeQRYlM
「で、本当に何でいるんだおまえ」
約十数分に渡る激闘の末、最終的には俺が勝者を勝ち取ったのだった。
・・・まだまだ小娘には負けんよ。
「ハァハァ・・・相変わらず素敵な指使い・・・(はぁと)」
「誰かが聞いたら絶対に誤解するような台詞を吐くな!!」
「ぬ・・・濡れてきたわ・・・」
「てめぇ、どーしてもそーゆー展開に持っていきたいのかコラ?」
しかし、こっちの言葉が聞こえてないのか、斉藤は床にへばりついたままブツブツと呪詛を唱え続けている。
・・・揉み合った際に斉藤のポケットから落ちたもの。
一般的なピッキングツール。

・・・こいつ、見かけによらず、こんな特技を・・・

「ねぇ・・・」
「何だ?」
呪詛を吐くのをやめ、唐突に斉藤が俺に呼びかける。
「・・・冗談抜きで、しばらく泊めてくださらない?」
立ち上がり、乱れた衣服を整えながら向き直る。表情は・・・真面目だ。
まぁ・・・こいつとの付き合いも長いわけだし、泊めるくらいなら・・・
「理由は?」
「プチ家出」
「・・・は?」
「だからプチ家出」
「COME BACK YOUR HOME,BABY」
「何でよ・・・家にご両親がいないから?私にしてみれば好都合だけれど・・・」
「論点が違う!!」
158皐月タソ 3/3:04/06/18 15:57 ID:4oeQRYlM
いや、な。
普通に泊めるくらいはいいよ、泊めるだけなら。
だが、今・・・両親はテロのとばっちりでイタリィに、さらに更に皿に、妹を強制入院させるつもりな俺としては、
その・・・あんなコトまでした妹の留守中に女を泊めるのはどうかと。
「・・・妹ね」
「ギクッ!!」
「・・・やっぱりただ単に仲がいいだけじゃなかったのね」
「ギクッグサッ!!」
「・・・ああん、確か妹さんは入院したのよね?・・・それにしても帰宅時間がやけに遅いのは何故かしらん?」
「そ、それはあのそのぽの・・・」
「・・・淫逸な兄妹」
「ブッ!」
「一度の間違いをきっかけに、淫乱な生活へ堕ちて往く二人」
「はぅあっ!!」
「・・・ふ、ふふふふ・・・」
ヤバい。斉藤の目がヤバい。
何がヤバいって、「マジカルア(ピー)バー」みたいに目が光ってる!!
いや、マジカルよりむしろ略奪状態の○葉!!
決め台詞は「奪い尽くして差し上げます」
「決めました」
「な、何をだ」
「わたくし・・・元、彼女として、元、彼氏が畜生道へ堕ちる前に、私は全力で魔性の女、皐月の淫行を阻止させてもらうわ!!」
「なんだぁそりゃあぁぁ!?」
159皐月タソ 3/3:04/06/18 16:00 ID:4oeQRYlM
・・・調子が悪く、繋がらなかったので遅スマ。
しかも皐月タソ出てないし文章が下手になってる・・・

次回までには調子を取り戻します!!

次回予告、皐月タソVS斉藤様の勘違いバトル。
160名無しさん@初回限定:04/06/18 18:19 ID:m7AvTeAr
隣の部屋で覗いてるんですか(w >勘違いバトル

皐月タンかなり好きです。出なくても存在感あり。
161番外編:夏のある日 ◆518YLv.Xnc :04/06/18 20:42 ID:B4aDiPnO
 朝起きたら妹(兼恋人)に、こんな提案をされた
「ねえ、お兄ちゃん。海行こうよ! もち泊まりで」
 今日は七月某日。世間の学生さん達は長期休暇に入るであろうと予想される、学生にとっての
ハッピーデーである。だからっていきなり……
「ねえねえ、聞いてる? 海行こうよ、海。小松先輩達も誘ってさ」
「あいつ、この間ナイフでメッタ刺しにされて、やっと退院したばかりじゃなかったか?」
「傷の方はもう平気らしいよ? 夏織ちゃんもあれから立ち直ったみたいだし」
「でも俺、海嫌いなんだよな…」
「何で?」
「泳げないから」
「………………………」
「………………………」
 あ、涙目になって膨れてる。
「………………………」
「………………………」
 そんな拗ねるような顔をして、上目遣いにこっちを見たって……………
 だ、駄目だ。可愛すぎる!!
「分かった。行こう」
「やったー! お兄ちゃん大好き!」
 喜びを全身で表現しながら俺に飛びついてくる冬香。いかん、朝からムラムラしてきた…。
「冬香……こっち向いて」
「え? ………んっ!」
 片手で顎に手を添えて、冬香の柔らかい唇を奪いつつ、もう片方の手を下半身へと伸ばす。
「んっ………お兄ちゃん………」
「冬香……いい?」
 コクリと無言で頷く冬香。
 冬香と恋人になって、初めての夏休みが今始まった。
162番外編:夏のある日 ◆518YLv.Xnc :04/06/18 20:43 ID:B4aDiPnO
『って訳で、海行かないか? 泊まりで』
 夏休み一日目の夕方に、いきなりかかってきた電話がこれだ。
「俺、ついこの間まで病院で寝てたんだけど?」
『冬香の奴がな、もう傷は平気だと聞いたと言っていたぞ?』
「…………夏織から聞いたのかな?」
 そう言いながら、ベットで寝ている恋人に視線を移す。
「う〜ん…だがな、俺は海嫌いなんだ」
『何で?』
「……カナヅチなんだ」
『………………………』
「………………………」
『………………………』
「笑わば笑え」
『ま、まぁお前の意見はいいや。夏織さんに聞いておいてよ。じゃ』
 プツン
 いきなり切りやがった………仕方ない。そう思いながら、ベットに近づく。
「夏織。起きろ」
 そう言いながらキスをすると、夏織が目を覚ました。全裸の体を、タオルケットで隠す姿が
艶めかしい。そして、とろんした瞳を向けながらこう言う。
「あ……秋人さん。………うふふ、この間と逆ですね」
「今度は夏織が眠り姫だな…っとそれより、和馬達が泊まりで海に行かないかって誘ってき
たんだけど、夏織……行きたい?」
 少し眠そうな顔で思案顔をする夏織。そして五秒ほど考えるとすぐに
「行きましょう! 秋人さん」
 と、何を思ったか、急に目を覚ましたように大声をあげて賛成し始めた。
「はぁ〜、仕方ないな…」
 左手で携帯電話のリダイアルを押ながら、右手を夏織の秘所に伸ばし、愛撫する
「んっ……あぁっ」
「声……出しちゃだめだよ?」
 そして和馬に、OKの返事をするべく電話をかけた。
163518 ◆518YLv.Xnc :04/06/18 20:45 ID:B4aDiPnO
>>97さんの夏ネタをやるべく番外編その1

ダブルの続きは、ちょっと空気が重くて上手く筆が進みません
なので、今日はこのネタで勘弁
因みに時間軸は、秋人が刺されてから一ヶ月半後位の話になってます


>>143
名無し氏続きキタ━━━(゚∀゚)━━━!!!!
GJです!

>>147
80タソ氏GJ!続きキタ━━━(゚∀゚)━━━!!!!
まさか続きが来るとは思ってなかったので、嬉しい予想外です
このテンション大好きだーー

>>156
皐月タソも続きキタ━━━(゚∀゚)━━━!!!!
GJです!
元カノが登場して、続きが楽しみです
164名無しさん@初回限定:04/06/18 22:43 ID:V1xy3UrU
たった一晩空けただけなのに…いろんな続き来てル━━━(゚∀゚)━━━!!!!
皆さんグッジョブ!!

あぁでも最近、どれがどれの続きかごっちゃになって分らなくなりつつあったり。
165名無しさん@初回限定:04/06/18 22:55 ID:EsJDh2Iz
進行の速さに置いて行かれた人

ノシ

先週から読んでなかった…。
とりあえず積みSSを消化しないとナァ。
166前スレ294:04/06/18 23:08 ID:cfGFqtNz
相変わらずこのスレは活動が盛んだなあ。
その中で葵タン作者さんの姿が見られないのが寂しい。
もし自分の批評のせいだったら今後は作品への意見は
一切言わないのでどうか続きをお願いします。

>突発屋さん
常々思っていた疑問を1つ。
主人公はいつまで愛理と偽装恋愛を続けるつもりなの?
もし同僚とかで好きな人ができてもこのままじゃ付き合う
こともできないし、このまま愛理と結婚するなら実質一生
独身になるのか?
無粋な質問なのは自覚してるから気に障ったらスルーして
167突発屋 ◆63./UvvAX. :04/06/18 23:45 ID:XmbsbntD
朝起きたら妹に生えてた。しかも憧れの『猫耳』が!
「グッジョーブッ!!」
「きゃっ!?」」
「猫耳メイドで起こしに来るとは我が妹ながら天晴れじゃ。見直したぞ、唯!」
「あ、あの…」
「しかし風見といい蓮美台といい聖詳女子といい、、良く一晩でこんなの縫えるよなぁ。
触っても良いよな? うわ本格的、生地高かったんじゃないのか?」
「あ、あの! あのあのあのあのっ……」
「特にこれ、耳! ピコピコ動くけど電動なのか?」
「やん! く、くすぐったいですから…」
「うわ、体温そっくり! 触感もリアル!  スゲーっ!!」
「で、ですから………」
「よし、合格! んじゃ早速『アレ』頼む♪」
「あ………『アレ』?」
「いつものヤツだよ。わかってっるだろ?」
「いえ、ですから…」
「あー、ちょっと待った! 折角のメイド服だから、少し捻りを入れよう、な?」
「あの、私の話………」
「んじゃ……今朝は、ごにょごにょごにょ…」
「やーん、耳は敏感ですから引っ張らないで……」
「……とまぁ、こんな感じでよろしく!」
「え、えーと………」
「わくわくわく♪」
「えと………」
「わくわくわくわく♪」
「………お、おはようございます『ご主人様…?』」
「………………………………………き…」
168突発屋 ◆63./UvvAX. :04/06/18 23:46 ID:XmbsbntD
「キ、キターーーーーッ!!
「ひっ!?」
「こうなったら唯! 代金弾むむから一つだけ、頼まれてくれッ!!」
「いえ、ですから……」
「いつも通りでも良いが、そのメイド服本格的すぎて脱がし方がわからん。
それに猫耳メイドさんだろ? だったらさ、こう、そのゲームでも別キャラであったろ?
いわゆる『朝のご奉仕』ってヤツを頼む!!」
「……『朝のご奉仕』…?」
「あれ、知らないか? っかしーなぁ? ま、いいか? それはごにょごにょごにょ…」
「………………!!(真っ赤)」
「頼むっ!、バイト代入ったら三倍払うから頼む唯っ!!」
「〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!」


そして、数日後。
「ほれ唯、この前の分な? しかし、まさか全部飲んでくれるとはなぁ♪」
「この前? ナニソレ?」
「いや、この前猫耳メイドで……」
「猫耳のメイドさん? お兄ちゃんったらマニアックだなぁ? でも駄目だよ。
メイド服って作るの大変なんだもん。別料金なら、考えても良いよ?」
「いや、もう持ってるだろ。着てたよな?」
「えーっ? ボク、知らないよー! それに今は学園祭用で友達の寸法取ってる最中だから、
自分の分どころじゃないもん。お兄ちゃん、夢でも見たんじゃないの?」
「………まじで?」
「マジだよ。きっと、お兄ちゃん溜まってるんだよ。また今度、手でしてあげるよ。」
「………………………夢?」
「じゃ、ボク忙しいから。」
「……夢………?」
169突発屋 ◆63./UvvAX. :04/06/19 00:01 ID:FVmeP/u5
おお、先輩方をはじめ職人さん達が一斉にお戻りに!
個別レスすると長くなりそうなので失礼させて頂きまして……

『皆さん、GJーーーーーッ! アンド乙!!』

色々学ばせて頂きマス!


>>166
かなり核心を突いたご質問ですなw
あまり書くと、本当に連載化した場合の面白さを
損なう可能性もあるので簡略でお答えします。

一応、私の中では幾つかのルートが存在します。
が、最終的に決めるのは登場人物達。
刹那的結末から未完、ご都合主義大団円まで。
果たして?w
170番外編:夏のある日 ◆518YLv.Xnc :04/06/19 22:15 ID:D93Vokuk
 まだ夏休みが始まったばかりだというのに、さんさんと照りつける太陽。一年中休み無しで
核融合し続けるなんて…なんて熱心な恒星だ。とにかく暑い。
 砂浜にシートを敷いて、パラソルを立てて日陰も作って、何で野郎二人で仲良く体育座りし
てなきゃならんのだ。
「あいつら……遅くないか?」
「遅いな……」
「…………」
 何だか心配になってきたな…。冬香も夏織さんも、はっきり言ってかなりの美少女だから、
悪い男にナンパでもされてたら大変だ。
『様子見に行こうか?』
 ハモった。所詮考えることは同じか………とその時。
「お兄ちゃ〜ん。お待たせ〜」
「秋人さん。お待たせしました」
 元気いっぱいの我が恋人の声と、やや控えめな親友の恋人の声が聞こえた。
 声がした方に向かって振り返ると、水着姿に着替えた美少女達が並んで歩いてきている。
「うぁ……」
 冬香が着ているのは、白を基調にしたワンピースの水着だ。そんなに女性的な主張が大き
くない(夏織さんほどでは無いが)冬香の体にピッタリとマッチしている。
 ヤバイ…抱きしめたい。いや、でも今は隣に秋人がいるし………。
 隣に目をやる。
「…………………………………………」
 夏織さんの水着姿に余程興奮したのか、秋人が鼻血を出して固まっていた。
 それに驚いた夏織さんが、秋人に駆け寄っている。
 こ、これは…………………チャンス!!
 俺はちょっと前屈みになりながら身を起こすと、冬香の細い体を抱きしめ、唇を掠め取った。
171番外編:夏のある日 ◆518YLv.Xnc :04/06/19 22:16 ID:D93Vokuk
「秋人さん。お待たせしました」
 夏織の声がしたので、後ろに振り返る。するとそこには、水着姿の夏織が立っていた。
 淡い緑の色をした、スカート付きのタンクトップビキニ。体がまだ未発達の夏織に、恐ろ
しいほどよく似合っていて、なんだか……こう………ムラムラしてきた。
「あ、秋人さん! 鼻血出てます!!」
 夏織に見とれていると、何に驚いたのか、夏織がこっちに駆け寄ってくる。
「だ、大丈夫ですか!? 秋人さん!」
 手に持っていたポーチからハンカチを取り出し、俺の鼻にあてる。あれ? 俺、鼻血がで
てたのか?
「あ……あぁ、ごめん、夏織。ハンカチ汚しちゃった」
「そんなことより、平気ですか? いきなりどうしたんですか? 秋人さん」
 まさか夏織のツルんでペタんな体格と、その水着姿に興奮したなんて、口が裂けても言え
ない。
 ふと隣を見ると、和馬と冬香ちゃんがなにやら盛り上がっている。
「…………………………………」
 一秒ほど考えて、俺は夏織の顎に手をやり、唇を奪う。
「……んっ」
 多分始めてであろう、大勢の人前で大っぴらにするキス。何だか余計に興奮した。
「ん……秋人さん…」
 そう言って夏織は、俺の胸に飛び込んでくる。俺は、可愛く、愛おしいその小さな体を、
しっかりと抱きしめた。
172518 ◆518YLv.Xnc :04/06/19 22:17 ID:D93Vokuk
>>162の、番外編の続きです
相も変わらず本編の方は、空気が重くて筆が全く進みません
ってか自分で書いてて切ない……
居るのか居ないのかを知る術はありませんが、続きを待ってくれている方、もし居たら本当に申し訳ないです


>>突発屋氏
激しくGJ!
ほとんど会話だけで物語を成立させるとは…いはやは流石です


>>順番通りにまとめてくださっている方
わがまま言って申し訳ありませんが、>>161のタイトルは
「番外編:夏のある日」にしていただけると嬉しいです
ホントわがまま言って申し訳ありません
173名無しさん@初回限定:04/06/20 00:50 ID:VvRvEs9K
>>172
了解です
他にも修正、訂正、お願いその他あったら遠慮なくどぞ
174舞タン8(1/5):04/06/20 13:40 ID:Ps6FnYZo
「……さて。」
ぽちゃーん、と天井から落ちた滴がバスタブの水面に波紋を広げる様子を観察
しながら思考。野々宮の事だから、もうお兄ちゃんへのアプローチは開始して
るはず。こちらもうかうかしては居られない。
だが、過激な手段に訴えるのは危険極まりない。ここ数日の急変でお兄ちゃんは
舞に動向には警戒しているだろう。もう朝駆けとかお風呂の乱入は使えないと
思った方が良いし、それで逆に距離を取られたりしたら野々宮の思う壺だ。
「むー!」
見てよ舞のスベスベのお肌。流行なんかに流されないで医療関係のHPで調べた
、舞の年頃の女の子の健康的理想体重で維持してるスタイル。染めたりパーマか
けたりなんてせず痛めない様に丁寧に伸ばした自慢の髪。全部、お兄ちゃん専用
だよ、予約済みだよ売約済みだよボトルキープだよ。胸があんまり無いのが玉に
瑕かもしれないけど、お兄ちゃんさえ良かったら何時でも触って良いよキスして
も良いよ舐めたって構わないよオチンチン擦り付けて精液かけても良いんだよ?
………その代わり、すぐにシャワー浴びさせて貰うけど………
こんなに可愛い処女の妹。他の子みたいに長ったらしくデートしたり貢いだりご
機嫌とったりしなくてもエッチさせてあげるのに。どうしてお兄ちゃんは狼さん
にならないかな? 手でだってお口でだってお尻(…は、開発中だけど)でもさ
せてあげるのに……はっ、まさかお兄ちゃんパイズリ至上主義者!? それだけ
は無理だよお兄ちゃん……
175舞タン8(2/5):04/06/20 13:41 ID:Ps6FnYZo
「…………………………(汗)」
って、そんな訳ないない…と思う。きっと兄妹という柵がお兄ちゃんの野生を
解き放ってくれないに違いない。近親相姦という言葉の重みは知ってるけど、舞
はもうそんなこと気にしない。これがどういう感情なのか証明は出来なくてもお
兄ちゃんはずっと舞の憧れだったし唯一心を許せる男性。好きという感情の定義
なんていらない、好きは好きなのだ。それに今更他のの子好きになる自信なんて
ないもん。兄妹だからって恋して愛してエッチしても犯罪にはならないんだよお
兄ちゃん? それに双子じゃあるまいし、黙ってたら舞が妹だなんて誰にもわか
んないよ、きっとお似合いのカップルに見えるよ。だから兄妹だからって……
「………………兄妹、か…兄妹……兄妹!」


作戦開始。体を拭いてショーツを履いて、ブラは付けずに上から大きなワイシャツ
を、お兄ちゃんのお下がりのシャツを着る。おろし立てのシャツでは駄目、ノリ
が効いてる上に生地が壊れてないので固くて肌着には向かない。お兄ちゃんがす
っかり着古してヨレヨレになった状態だからこそ着心地が良くなる。そしてボタン
をとめて鏡で確認。よしよし、これなら触らない限りノーブラには見えまい。でも、
このままではセクシーさが無さ過ぎるので一番上のボタンを外し、胸元を少しだけ
広げてみる。
「……………………………う!」
わ、谷間が出てない! しょうがないので更に一つ外す。ちょっと冒険風味だが、
お兄ちゃんが興奮してくれないのと意味がないので思い切って更に広げ………やっ
ぱり恐いのでボタンは留めずに襟元だけ戻す。シャツの大きさを強調するなら袖は
そのままの方が良いのだろうが、折角のお風呂上がりなのだからと肘の上辺りまで
折り返して露出度を上げる。下半身はショーツだけ。ピチピチの生足を惜しげもな
く披露。これで髪を乾かせば舞ちゃん健康なお色気バージョン完成である。
えへへ、お兄ちゃん鼻血出さないでよぉ……?
176舞タン8(3/5):04/06/20 13:41 ID:Ps6FnYZo
リビングに入ると、案の定お兄ちゃんはソファでビデオの続きを見ていた。画面の
中では豚さんが真っ赤な複葉機を華麗に飛ばしてる。私も好きだったりするアニメ。
「おにーちゃん、何か飲むー?」
何気ない振りで通り抜け、隣の台所に入って冷蔵庫を漁りながら声をかけるも、予
想したまんんまに、別にーという生返事。えへへっ、ちゃーーーーんす♪
「………よいしょっと。」
出来るだけ大きなコップ(透明)を選んで牛乳を八分目ぐらいまで注ぎ、両手で包む
ように(これ重要!)持ちながら10センチくらいの空間を開けてお兄ちゃんの左横
に腰を下ろす。少し背中を丸め、両手とコップで口元を隠すような感じで牛乳を一口
分だけ、コクリと喉を鳴らして飲む。
「……………………………………………………」
「……………………………………………………」
うーっ! お兄ちゃん、舞の方見てよー! 折角萌え萌え妹してるのにぃ〜!!
豚さんは、馴染みのお店で昔話しながらお食事中。
「……ねぇ、お兄ちゃん?」
「んー?」
むむっ、生返事だぁ! 仕方ない、実力行使に訴えてやるっ! まだ中身が半分ほど
残ったコップをテーブルに置き、体ごと傾けてコトン、とお兄ちゃんの肩に頭を乗せる。
食らえっ、妹の体温アーンド洗い立ての髪からのフローラルミント攻撃っ!!
177舞タン8(4/5):04/06/20 13:43 ID:Ps6FnYZo
「明日の日曜日ね、舞と一緒にお出かけしない?」
すりすりすりすり、と頭の位置を微調整する振りで匂いを発散。舞の方見てってばー!
「近所の公園でも良いよ。舞、お兄ちゃんとお話ししたい。」
甘えた声で訴える。更にお兄ちゃんの腕にそっと抱きつく。あんまりベタベタしたらお
兄ちゃん逃げそうだけど、シカトされるのは舞の女としてのプライドが許さない。そし
て、ノーブラの胸をお兄ちゃんの肘に押しつけてみる。ちょっとドキドキ。
「!!」
流石に胸の感触は無視できないのか、お兄ちゃんの体に緊張が走る。でもお兄ちゃんて
ば純情だよね。この前、お風呂場で全部見たでしょ?
「ま………舞…?」
やたっ、お兄ちゃんが舞の方向いてくれたっ!
「ん?」無邪気な振りしてパチクリ、と瞬き。ほらほーら、こんな顔したら胸がどうの
こうのとか言えないとね?「ね、行こうよぉー?」
顔を近づける振りして更に強く抱きつく。当然、胸もムニュムニュっと更に密着。
「……あ、ああ、わ、わかった……」
178舞タン8(5/5):04/06/20 13:44 ID:Ps6FnYZo
お兄ちゃんタジタジ、可愛い! なんか、イジワルしたくなっちゃうっ!
「嬉しい! じゃ、舞は早く寝て明日はお弁当作るね? おやすみなさいのキスっ♪」
キスと言えば唇、当然唇を狙って首を伸ばす。お兄ちゃんは恥ずかしがって逃げる、でも
それは計算済み。慌てて横を向いたお兄ちゃんのほっぺにチュッ!
「えへへ〜っ。じゃ、おやすみなさいお兄ちゃんっ♪」
問答無用。パッと離れ、わざとワイシャツの裾がめくれるよう跳ねる様な小走りで廊下に
逃げだしトントンと階段を昇ってゆく。これで明日はお兄ちゃんとデートだぁ!
あとに残されたお兄ちゃんの前には、まだ半分ほど残った牛乳。しかも、コップの縁には
舞の唇の跡がうっすらと残ってる。
さて、どうするのお兄ちゃん? 勿体ないけど捨てちゃう?
それとも………妹と間接キス………する?
179舞タン8、言い訳:04/06/20 13:46 ID:Ps6FnYZo
「週間・舞タン」です>挨拶

職人さん達が増えて活発化してきましたね。
ちょっと展開遅すぎる気もしますが、まぁ一人位は遅くても良いかと(汗
次回は、美咲タンに視点を変えたいなーと思ってます。
180名無しさん@初回限定:04/06/20 21:35 ID:6PlnQhTK
|_|←コップ
\(゚д゚)三  Σ(´д`;)
 ↑漏れ     ↑舞タン兄


|ー゚)ミタヨー    Σ(゚д゚;)
↑舞タン      ↑漏れ


携帯からだから多分ズレてる…ごめんね(´・ω・`)
181名無しさん@初回限定:04/06/20 21:41 ID:5yPgCARx
ワラタ
182名無しさん@初回限定:04/06/20 22:54 ID:5yPgCARx
朝起きたら妹に、女にされていた。
「ねぇ、お姉ちゃん?」
「お姉ちゃん言うな。っていうか男に戻せ」
「やだ。お姉ちゃんは女だから、あの泥棒猫と結婚できないんだもん」
「佳苗を悪く言うな。それに付き合ってから、まだ一ヶ月経ってないぞ? 結婚はまだする気ないっての」
妹である沙知を引き剥がしながら反論する。この、ベタベタくっつくな!
「まだって言った。だから駄目」
俺の胸に顔を埋めながらそんなことをのたまう妹。
「というか、何故俺は女になっている」
「魔術」
「は?」
「だから、魔術。詳しいとこ省略すると、遺伝子弄った」
「マジで?」
「マジマジ」
俺の胸を揉みながら答える沙知。ふーん、魔術ねぇ。世の中も進歩しましたなぁ。しみじみ。
というか、
「胸揉むの止めれ」
「やだ。気持ちいいし。ていうか、お姉ちゃんは男より女に生まれてきたほうが幸せだったね」
そんなことを云ってから、鏡を取り出す沙知。
183名無しさん@初回限定:04/06/20 22:55 ID:5yPgCARx
「ほらほら、そこらのアイドルも裸足で逃げ出すよ? っていうか跪くよ?」
「あー、確かに」
「うんうん。そんなわけでお姉ちゃんは、お姉ちゃんになりました。おーけー?」
「全然オーケーじゃねぇ。戻せ」
「うーん。そんなに拒否するなら、沙知が女の幸せを教えてあげます!」
ポケットから棒のような……ってオイ!
「それバイブじゃねぇか!」
「そうですよ? 突っ込みますよ? 処女喪失ですよ?」
「ヤメレヤメレヤメレ! 俺は汚されたくねぇよ!」
「聞く耳もちません。行きますよー」
「たーすーけーてー」


「えぐえぐえぐ。妹に汚された」
「そんなに悲しまないでよ。うーん、沙知の処女あげるから」
「いらねぇよ!」
184名無しさん@初回限定:04/06/20 23:13 ID:q4dqsKYO
なんか最近感想レス少ないなぁ、ということで職人様方GJ!
久しぶりに518氏の大喜利も見てみたかったりw
185名無しさん@初回限定:04/06/20 23:33 ID:5W+ZkjZk
>>179
からめ手でキタ━━━━━(゚∀゚)━━━━━!!
最後の舞タンが凄い表情をしてそうっす。


>>182
嗚呼、何時の世も溢れているTS娘の悲劇。
そしてそれに萌える外道の俺。
186突発屋 ◆63./UvvAX. :04/06/21 00:51 ID:75pCDlRc
「おい梨花、こりゃなんの真似だ……?」
「試験中の新型義体です。どうですか、具合は?」
「………………動かないんだが?」
「ああ、関節の動力は初期設定で切ってありますから。
ですから、違和感とか目眩とか五感の異常とか、そういうのはないですか?」
「ない…と思う。これ、お前んとこの新商品?」
「正確に言うと、少し違うんですけど……そんな感じです。」
「………でだ、何故に俺が実験体にされてしまったのかが非常に疑問なのだが?
とにかく動力を入れろ! こういうのって、脳障害の可能性があるから本人の
同意書と宣誓書がないと出来ないだろ!!」
「だって最新技術ですもの。社外秘どころか部内秘レベルの最先端義体なんですよ。
私が開発主任でなければ自分で試すのですけど……兄さんが電脳化してくれていて
本当に助かりました。」
「だったら、せめて事前に相談しろ! 今迄だって何回か協力してやった筈だっ!」
「ごめんなさい、でも今回は特殊ですもの。反対なさるかもしれないと思って……」
「……特殊?」
「はい、この技術は一般市場には出さないんです。鏡、ご覧になります?」
「かなり不安だが………拝見しよう。」
「兄さん、怒らないで下さいね? 本当に、兄さんに頼るしかなかったんです。」
「能書きは良いからさっさと見せろ…………って、なにーーーーーッ!?」

朝起きたら妹に、女にされていた。
187突発屋 ◆63./UvvAX. :04/06/21 00:52 ID:75pCDlRc
「うふふ、どうですか? 可愛いでしょ? 私、昔から可愛い妹が欲しかったの。」
「可愛いとか言う以前に、お前、この体型は………」
「電脳倫理法違反? 大丈夫よ。商用品じゃなくってプライベートのカスタムメイドで
家庭内で使う分には問題ないの。お姉ちゃんに、全部任せて、ね?」
「梨花さん、なんか口調が…………ひっ!?」
「どう、敏感でしょ? 最初は戸惑うと思うわ。だって義体に換装する前は持っていな
かった性器からの快感信号ですもの……」
「や、やめ………あんっ!」
「あらあら、そんな声じゃ折角の可愛い顔が台無しね。待ってね、いま、音声デバイス
の出力設定で声と口調を切り替えて女の子らしくしてあげるから。これもソフトウェア
だけで簡単に変更出来るの、凄いでしょ?」
「そ、そんなの………やっ! だめ、お姉ちゃん、そこは……!!」
「ほら、固くなった。新しい神経技術………ううん、性感帯は素敵でしょ? 感度も
伝達速度も7パーセントも上がってるのよ? それにソフトウェアリミッターで過剰
な刺激は快感の範囲まで調整伝達されるの。だから、初めてでも気持ち良いのよ?」
「す、吸っちゃだめぇぇぇぇっ!! お姉ちゃん、もう止め……んー!?」
(↓電脳内の通信機使用)
『ほら、お口の中も気持ちいいでしょ? あとね、カートリッジを変えたら唾液の成分
とか味も微調整できちゃうの。うふふふっ、あなたの唾液、美味しい………!』
188突発屋 ◆63./UvvAX. :04/06/21 00:53 ID:75pCDlRc
「んんんっ! ちゅぱっ、ちゅるるるる…………んはっ、はぁ、はぁ、はぁ………」
「わぁ、可愛い顔! もう溶けちゃいそうなのね? じゃ、そろそろ準備しようね?」
「準備って………あ、ダメ! 本当にダメ! お姉ちゃん、私初めてなのにっ!?」
「大丈夫よ? だって、全部お姉ちゃんが設計したんですもの。体内の性感帯の位置も
把握してるし、膣もお尻も非処女設定で作ったから。まだ毛も生えてない年齢設定の体
だけど、ちゃんと気持ち良くなれるからね?」
「そ、そんなんじゃないよ! お姉ちゃん、私達姉妹だよっ!?」
「でも、義体でしょ? 最初は、どっちにして欲しい? 前? 後ろ?」
「やだっ、やだよお姉ちゃん目を覚ましてよ!!」
「決めてくれないの? じゃ、お姉ちゃんが決めてあげる。最初は前にしようね? 
お姉ちゃん、あなたの顔見ながらキスしながらしたいんだもの。それから、お姉ちゃん
の胸も、いっぱぁい舐めさせてあげるね?」
「お、おねえちゃ………あああああああっ!?」
「ほら、お姉ちゃんの指は美味しいでしょ? 痛くないよね? それからね……」
「あん! あん! あん! ふぁぁぁぁっ!!」
「……ここが気持ちいいのよ。ほら、ここよ。」
「へ、変になっちゃう! 私、変になっちゃう! いやっ、音立てないでぇぇぇっ!」
「こんなに締め付けちゃって………でも、指じゃ足りないわよね。ごめんなさいね、
動力切ってるからお尻も振れないものね、切ないよね?」
「ち、違う………ちがうちがうちがうちがう………」
「良いのよ、我慢しなくっても。お姉ちゃんが、もっと美味しいのあげるから、一緒に
気持ち良くなろうね?」
「ふぁぁ………… ひっ!? お、大きいよ、無理だよ、そんなの入らないよぉー!!」
「入るわよ、だって………んんっ! ほら、お姉ちゃんには入るもの。ちゃぁんと計算し
て作ってあるから平気。いっぱい、食べようね?」
「あ、ああ、ああああああああああああっ!!」
189突発屋 ◆63./UvvAX. :04/06/21 00:55 ID:75pCDlRc
SFです、一応……(汗

しかし、義体が本当に実現したら凄い世界になるでしょうね。
それこそマトリックス並のw
190名無しさん@初回限定:04/06/21 01:50 ID:T6U3BsVq
電脳ファックキター!!
俺のゴーストをどうする気だ!貴様!
もっとやってください!
191突発屋 ◆63./UvvAX. :04/06/21 21:56 ID:K7k8baHJ
>>190

サンクス!
リクがもう一個入ったら続き書くかも。
……もっとも、路線がガラリと変わる可能性有りだがw
192番外編:夏のある日 ◆518YLv.Xnc :04/06/21 22:39 ID:Qui1sk/Q
 海では、美少女二人が水をかけ合って遊んでいた。
 俺はというと……砂浜でふて寝。
「お前もカナヅチだったか……」
 声を掛けてるくのは、同じくふて寝組の秋人。
「笑わば笑え」
「笑うと自分が悲しくなるからいいや…」
 二人とも全く泳げないという訳ではないが、はぁ………空しい。
「ところでさ、今日の宿はどうすんだ? 現地に着いたら教えると言ってたが」
「あぁ、それね。近くにホテルをとったんだが……一部屋しかとれなくてな」
「四人とも同じ部屋?」
「そう」
 眉をひそめて、不満をあらわにする親友。だが無理だったものは仕様がない。
「代金は? 一応いくらかは持ってきたぞ?」
「あぁ、それも平気。親父のツテでとったホテルだから」
「そいつはどうも」
 ふと海を見ると、二人がなにやら話をしている。冬香がニヤニヤ顔で、夏織さんが少し困り
顔だ。一体なんのよからぬ相談をしているやら。
「俺達さ、いったい何のために海に来たんだ?」
 と問う秋人。
「可愛い彼女に誘われたからだ」
 と答える俺。
 しばしの沈黙。すると、二人のグラマラスな美女がこちらに近づいてきた。
「ねぇ、君たちさ、暇してる?」
 え〜っと、これは……逆ナン? うわ、初めての経験だ。
「あいにくと暇じゃない」
 一刀両断。断り方がストレートすぎるぞ、秋人。だからお前モテないんだよ。
「そ、そういうわけなんだけど……ごめんねうぇぇぇぇぇえ?」
 急に腕を引っ張られる衝撃に、意味不明な声を上げる俺。
「うぁぇ!?」
 隣でも同じ現象が起きているらしく、同じく素っ頓狂な声を上げる秋人。
 振り返ると、冬香と夏織ちゃんが、俺達を思いっきり引っ張って、海へと走っていた。
193番外編:夏のある日 ◆518YLv.Xnc :04/06/21 22:39 ID:Qui1sk/Q
「お兄ちゃん達、こんなに可愛い彼女をほったらかして何やってんのかな?」
「秋人さんも大和先輩も、泳げないらしいですけど……」
「でも全然って訳じゃないんでしょ? こっちに来ればいいのに」
「……そうですね」
 私と冬香ちゃんは、二人で水かけっこをして遊んでいましたが、二人とも飽きてしまったので、
浜辺で寝ている二人を海に誘い込むための作戦会議を始めました。
「作戦っていうか、二人で思いっきり強請れば来てくれると思うんだけど」
 冬香ちゃんの一言で作戦会議はあっけなく終了。
「それでは、浜辺に行って二人を呼びに行きましょう」
「よし、行こう」
と、砂浜に目を向けると、秋人さんと大和先輩が、女の人に声を掛けられていました。
「!!!!!!!!」
「!!!!!???」
 私たち二人の間に、緊張が走ります。
「夏織ちゃん………行くわよ」
「はい……」
 砂浜のパラソルに向かって、二人で猛ダッシュ。それぞれ、恋人の手を掴みます。
「うぇぇぇぇぇえ?」
「うぁぇ!?」
 そして一気に引っ張る。小柄な私には厳しい動作ですが、秋人さんを連れ戻すためです。
「ちょ、夏織! 砂が痛いって!」
「冬香! やめてくれ! 痛、痛いって!」
 二人が何か叫んでいますが、今はそれどころではありません。
 秋人さんを海まで引っ張ると、秋人さんは目を回していました。
194518 ◆518YLv.Xnc :04/06/21 22:44 ID:Qui1sk/Q
>>171からの続きです
本編そっちのけで番外編が進んでいますが……
本編……あそこで終わったら駄目だよね、やっぱりw

>>179
GJです!
激しく続き楽しみです!

>>183
GJ!
ナイス大喜利!

>>184
ありがとうございます!
何だか凄く励まされます
それでは、近く>>184さんのご期待にお応えして、大喜利でも…

>>突発屋氏
GJです!
女の義体に寝てる間に換装とはw
もう一個も期待しています!
195518 ◆518YLv.Xnc :04/06/21 22:48 ID:Qui1sk/Q
番外編に関しての注意として、主観人物がコロコロ変わるので
どれが誰の主観かを、注意して把握してください


ついでに、アクセス規制厳しい!w
196名無しさん@初回限定:04/06/21 23:18 ID:L7SKH/Ge
>>179
舞タン待ってました!
ぜひ今度 第1回目の妹だとわかるまえの
舞タンと美咲タンの関係をおねがいします
197突発屋 ◆63./UvvAX. :04/06/21 23:27 ID:K7k8baHJ
士郎氏の作品は造語が多いので、実は難しいんですよね。
特に、原作知らない人が読む事も前提にすると。
……などと言いつつ書いた私が一番悪いんですがw

でもなぁ、良いネタだったんだよなぁ(汗

>>99
毎回の更新、ご苦労様です。
もしかして、そっちの方が大変なのでは・・・?


>>194
うわ、本当にリク入った!!
……って、あんたが煽ってどうしますか?w
198名無しさん@初回限定:04/06/22 06:26 ID:1XJpZBMe
>188
>ちゃぁんと計算して作ってあるから平気。
角度とか。と繋いでしまった。俺の辞書も偏ってるな。
199名無しさん@初回限定:04/06/22 06:47 ID:N81u3axS
朝起きたら妹に、アホ毛が2本も生えていた。
200名無しさん@初回限定:04/06/22 10:27 ID:jrYMyUuO
\「
(*゚ー゚)オハヨー   Σ(゚д゚;)
↑妹       ↑>>199

\「
(*゚ー゚)ン?     (゚д゚;)モ、モエー!ハァハァ
↑妹       ↑>>199


なんて展開をどなたか書いてくれる職人さんはいませんかー?
201名無しさん@初回限定:04/06/22 12:19 ID:4KLqFtKU
朝起きたらオリックスファンの妹に
「お兄ちゃん近鉄ファンだったよね? 球団が合併するかもしれないことだし
私たちもがった… 合併しようか」
とヨクワカラナイコトを言われた
202名無しさん@初回限定:04/06/22 20:56 ID:qMOHrS6m
朝起きたら妹に、アホ毛が二本も生えていた。
「何故に?」
せっせと朝食の準備をしている妹の頭の上には、感情でも表しているのか
アホ毛がぴこぴこ動いている。しかも二つ。
妹の頭上に、擬音で『マホ』と無いのが唯一の救い。わかんない人は気にするな。
――? 目を擦る。よし、もう一度。
「あ、おにいちゃん。おはよ。もうちょっとで出来るから」
にこにこと微笑みながら、頭上でぴこぴこ動くアホ毛。
やば。なんか頭痛い。
「どったの?」
目頭を押さえて、立ち尽くした俺を心配したのか、妹が問い掛けてきた。
ちら、と盗み見る。アホ毛は、しょぼーんと垂れ下がっていた。
なんだよあれ! オカシイ、オカシイって! たかが髪が感情を表してるよ!
「あー、寝癖、直したか?」
そうそう、アレは寝癖。決定。
「ん? お兄ちゃんも変なこと聞きますね。私が朝シャンするの知ってるでしょう?」
――そうでした。
「あ、でもですね。ドライヤーで髪乾かしてるときに……」
ふむふむ。ドライヤーで髪乾かしてるときに!
「停電になったんですよ。あれには困りました」
てへへ、とはにかむ妹。恥ずかしいのか、アホ毛もパタパタ動いている。
203名無しさん@初回限定:04/06/22 20:58 ID:qMOHrS6m
「なぁ、妹よ」
「なんですか、お兄ちゃん。深刻そうな顔して」
「頭、おかしくないか?」
――唐突に、ぶちと、なにかが、切れる、音がした。
「――へぇ。お兄ちゃん。停電で焦った私の頭は逝かれてるんですか?」
「へ?」
「そうですか、そうですよね。ドライヤーごときで停電、おかしいですよね?」
ごごごご、なんて擬音と共にアホ毛が逆立つ。
「いや、違う違う違う!」
「何が違うんですかー! お兄ちゃんの、ばかー!」
完璧な正拳突きを繰り出す妹。んで、衝撃。
「ぐぁあああああああああああああああああ」
「ふん、お兄ちゃんなんて知りません。勝手に朝ごはん食べてて
ください。私は学校行きますので」



>>199に捧げる
204 ◆YG0FGOu0NI :04/06/22 21:08 ID:bgYRi4Bx
新スレに移動してると気付かなかった更新遅いほうです、こんばんは。

しっかり活動している>>99氏がいるのでこっちは放置風味で。

では職人の皆様頑張ってください。
205無名その2 ◆518YLv.Xnc :04/06/22 21:25 ID:izI9FmkZ
朝起きたら妹に、アホ毛が2本も生えていた。

「一昨日は普通。昨日の朝は一本。……で、今朝は二本と」
 学校に行く前。ボーっとテレビを見ている妹を見て、首を捻る。
「アホ毛って一晩毎で増えたりするモンなのか?」
 と、妹がこっちの視線に気づいたのか、眠そうな目で俺を見ている。
「……どしたの? 兄さん」
「いや、なんでもない」
 「あそ」と言って、妹は再びニュースに見入る。
「シャンプーでも変えたか? それとも何かして髪痛めたのか?」
 だが、妹から香るシャンプーの匂いはいつもと同じだし、なおかつそのアホ毛は、
さらさらヘアがそのまま直立したような髪だったから、ダメージ説も却下。
「シャツの胸ポケット叩いたら三つに増えたりしないかな?」
 ビスケットじゃあるまいし、するわけ無いか。それに、やったら立派なセクハラだ。
「………………………謎だ」
 その時、流石に視線を向け続ける俺を不審に思ったか、妹が席を立ってこっちに
歩いてきた。そして耳元でこう囁く。
「お兄ちゃんの部屋にあったゲームの女の子の髪型を真似てみたんだけど…萌える?」
「!?」
 ばれてーら!?
「んふふ……本物の妹が目の前に居るんだから、ゲームなんかで我慢しなくてもいいのに」
 そう言って妹は、俺の耳にふーっと息を吹きかけ、玄関に向かって歩き始める。
 扉が閉まる音がした後、家に残ったのは、唖然と立ちつくす俺と、ミントの匂いがする妹の吐息だった。
206名無しさん@初回限定:04/06/22 21:26 ID:izI9FmkZ
>>184
>>199
>>200
の三方に捧げる


>>203
GJです!

207199:04/06/22 21:45 ID:PAndkEHi
>>202 名無し氏
>>205 518YLv.Xnc氏

GJ!!!
ありがd。
ハートで受け取りました(w
アホ毛実妹(*´Д`)ハァハァ
208名無しさん@初回限定:04/06/22 21:53 ID:KBAy5gfk
ぱにぽに妹キター。
209名無しさん@初回限定:04/06/22 22:43 ID:rjfU2mn6
そういえば昔どこかの漫画に、
髪の毛が感情表現する念動力者のお嬢さんが居た気がする。
210200:04/06/23 00:11 ID:IR381zNt
>518氏
GJです!変なのばかり書かせていただいてますが、みなさんいぢめないでね?

(´・ω・`)ノシ
211名無しさん@初回限定:04/06/23 00:13 ID:bsSq26Hn
>>202
うわ、続きの展開が微妙に気になる…ナマゴロシダ

>>205
こんな素晴らしいものを捧げられちゃいました。自分なんかにはもったいない。
212突発屋 ◆63./UvvAX. :04/06/23 01:12 ID:ILfYuN0l
ややネタから外れ風味ですが折角だから祭りに参加w
>>12の松本姉妹です。


朝起きたら妹に、アホ毛が2本も生えていた。
「ふわぁ〜あ………あ、千秋、おはよぉ。むにゃむにゃ……」
「……………………………………」
「千秋ぃ、パジャマのボタン留めなさぁい。
肩から落ちてオッパイ丸見えよぉ。」
「……………………………………」
「それに髪、ぼさぼさで跳ねてるぅ、だめでしょぉ。
女の子はいつも見られてるんだからぁ…」
「……………………………………」
「むっ、おねぇちゃんの言う事聞けないのぉ?
ふわわわぁ……ちゃぁんと身だしなみが出来ない子はぁ、
良いお嫁さんになれないよぉ。
おねぇちゃん、だらしないお嫁さんだったらいらないよぉ……?
だからぁ、しゃんといなさい、しゃんとぉ…」
「……………………………………」
「おねぇちゃんだってぇ、いつまでも優しくないよぉ?
わがままばっかり言ってたらぁ、別れちゃうよぉ………?」
「……………………………………」
213突発屋 ◆63./UvvAX. :04/06/23 01:13 ID:ILfYuN0l
「むにゅむにゅ、千秋ぃ、私ぃ、ホントに怒るよぉ?
も少しぃ、おねぇちゃんを見習ってぇ…………」
「……………………………あのね有希?」
「ふわぁぁぁ〜。こらぁ、おねぇちゃんの話はぁ、まだ終わってないよぉ。
だいたい、千秋はねぇ………」
「……私は今更驚かないけど、寝惚けて鏡に向かってお説教する癖。
いい加減直した方が良いと思うよ。」
「……………………………………」
「……………………………………」
「……………………………………」
「……………………………………」
「……お早う千秋、今日も良いお天気ね?」
「そうねお姉ちゃん、ザーザー言ってるし。」
「………さ、さて、顔洗って制服に着替えようかな? 今何時?」
「十一時……有希ってば部活もやってないのに日曜出勤? 大変だね?」
「………ううっ、妹がいぢめるぅ!」
「キスマークが付いた胸、丸出しで泣き真似しても悲壮感全然無いよ。
それに、そのパジャマ私の。」
「あ、あれれ………?」
「お昼ご飯の用意も私が代わりにしたし、今晩は有希のご奉仕に変更ね?」
「はうっ!」
(それ、私の決め台詞だし。)
214名無しさん@初回限定:04/06/23 01:23 ID:MLQgnpcq
朝起きたら妹に触角が生えていた。
そしてバルバル言っている。
215名無しさん@初回限定:04/06/23 02:07 ID:HRw5+3IF
山吹色のオーバードライブゲージ
  ↓
バスタオル姿でお兄ちゃんの前に出ていいのはッッッ
バスト70未満の妹だけとするッッッ!!!
216名無しさん@初回限定:04/06/23 02:58 ID:HCE/vypE
>>209
澄香タンでつか?(念動力者無いけど)
>>突発やタン
なにげに姉妹スキーでつね
217名無しさん@初回限定:04/06/23 13:26 ID:ztBZl947
218名無しさん@初回限定:04/06/23 15:13 ID:v9o/BDMZ
誰かこのスレ漫画化してくれないかな?
219名無しさん@初回限定:04/06/23 18:34 ID:ctLxSNV1
漫画化するとすれば、どれがいいかね?
220名無しさん@初回限定:04/06/23 19:35 ID:JE//J0kM
初代のハイテンション妹がいいなぁ。
221名無しさん@初回限定:04/06/23 20:48 ID:nNW9CO4g
どの作品も捨てがたいが、
このスレの代表作として、ハイテンションに一票。 ノ□
222突発屋 ◆63./UvvAX. :04/06/23 20:55 ID:eOLUlvrZ
同じくハイテンション妹に一票。
………ただ、漫画という表現方法で魅力を引き出せるかどうかが不安。
223名無しさん@初回限定:04/06/24 00:12 ID:PYh3U2vB
モノローグ主体の文章を漫画化するのはかなーり難しいのでは。
このスレの作品ってどれもそういうタイプばかりですから。
224名無しさん@初回限定:04/06/24 00:15 ID:m7rQNF5a
短編なんかをストーリー4コマで、とか。……えろいシーンは難しいな
22580たん ◆GYhzO8OFh6 :04/06/24 00:27 ID:gg4dgSyi
推していただいているのは感激の極みですが、正直ハイテンション妹は漫画化は困難でしょ
文章の大半が、妹のめちゃくちゃな妄想と脳内での暴走ですから、それを絵にするのは、むず
かしいと思います。
226皐タソ作者:04/06/24 00:31 ID:faPPXTi1
いくなら兄目でっ!!

・・・無理だな、スマソ。
うまく絵になりそうなのはなんだろうか・・・
227舞タン零(1/7):04/06/24 02:03 ID:V/Mcik2v
「あのさ相原さん、良かったら………」
「悪いけど、一人で平気。無理して誘わなくて良いから。」
それが、舞ちゃんとの初めての会話だった。
「………………あ、あれ?」
ほら美咲ぃ、やめときなよ〜と後方からの声。窓際の一番前、いつも
一人で黙々とお弁当を食べてる舞ちゃんを誘い始めて三日目だった。
「…向こうで呼んでる。行けば?」
これで話はお終い。と言いたげにプイと横を向いて自分の食事…という
よりは作業に近い淡々とした動きに戻る舞ちゃん。僅かな会話の間の目
にも、いまの横顔からも攻撃的なまでの拒絶のオーラがこれでもか!と
いうくらいに発散されてる。
「そ、そう……じゃあ、またね………?」
流石の私も、ここまで露骨にバリアーを張られてしまっては太刀打ち出
来ない無理に誘えない。しかたなく他のクラスメートの所に戻る。
「ね? 無駄だっていったじゃん?」
「入試、二位で合格したらしいけどさ。なんか露骨に周り見下してない?」
「何回か、声かけてみたけど全然だし………」
「ま、私ら凡人は凡人同士でやれば良いでしょ。」
どうやら皆、撃沈されてしまったらしい。
「………う〜ん、そんな子じゃないと思うんだけどな〜?」
なんていうのか、私には舞ちゃんが無理してる様に見えた。本当は仲良く
したいのに、何故か必死になって周囲を遠ざけてる様に思えた。
成績優秀、スポーツもそこそこ、容姿端麗、別に誰の助けがなくても一人で
全部出来ちゃう舞ちゃん。だけどその背中は、いつも寂しげに見えた。
228舞タン零(2/7):04/06/24 02:04 ID:V/Mcik2v
「余り無理強いはしない方が良いと思います。そういう子は、触れようとす
ればする程逆に自分の殻に閉じこもってしまいますから。」
夕食の食器を洗う倭姉を手伝いながら相談。
「う〜ん、でもなぁ………」
「うふふ、美咲は良い子ですね。」と洗剤を落としたお皿を手渡しながら嬉
しそうに微笑む倭姉「…そうですね。だったら、その子が怖がらない様に遠
くから、そっと手を差しのばす感じではどうでしょうか?」
「??」
「パーソナルスペースって言葉、知ってますか? 動物というのはみんな、
個体がそれぞれ自分の縄張りというか他の個体を寄せ付けない範囲みたいな
ものを無意識に決めています。。これは人間も同じ。そしてその範囲という
のは個体によってまちまちですし、更に常に変動しているんです。」
「……よくわかんない……」
「じゃあ、少し説明を変えますね? いま美咲は校庭か、公園みたいな地面が
砂地の場所に立っています。想像してみて下さいね?」
「……………うん。」
「美咲自身は気付いていないんですけど、美咲は自分で地面に書いた円の中心
に居るんです、常に中心にいます。そして地面に書いた円がパーソナルスペー
スというもので、その内側に誰かが入ると美咲は恐くなったり恥ずかしくなっ
たりするんです。もしかしたら機嫌が悪くなっちゃうかも知れません。」
想像してみる………けど、なんか納得できない。
「でも、お姉ちゃんがこんなに近くにいても、私平気だよ?」
「それは、お姉ちゃんが家族だからです。」ニコリ「これも無意識にですけど、
美咲は他の誰かが近づくと、その相手に合わせて円の大きさを変えてるんです。
家族だったらつま先位まで、友達だったら足を一歩踏み出した位まで、知らな
い人だったら手をいっぱいまで伸ばした位まで……と言う感じで近づいた相手
によって円の大きさ、つまり半径を常に書き直してるんです。」
229舞タン零(3/7):04/06/24 02:05 ID:V/Mcik2v
「…ちょっと、わかった。」
「はい、それでですね? その円の大きさというのは人によって全然違うんで
す。きっとその子はすごい恐がりやさんだから、すごく大きな円を描いて、美
咲が近づいても大きさを書き直してくれないんじゃないでしょうか? きっと
普通の人よりも大きな円だと思います。だから美咲が自分が書いた円の大きさ
に合わせて『これなら平気』と思って近づいても、その子が書いた円の内側に
踏み込んじゃってるから怖がられちゃうんですよ。」
伸ばした手で棒を持って、凄く大きな丸を書いてる舞ちゃんを想像。円が大き
過ぎて私が手を伸ばしても舞ちゃんとは握手出来ない。なるほど………
「……じゃ、どうしたらいいのかな?」
「その子の円の大きさに合わせて、その外から少しづつ手を伸ばしてあげれば
良いと思います。具体的には、そうですね………朝とか帰りとかに挨拶してあ
げるとか、目があったら優しく微笑み返してであげるとか、そういう些細な事
から始めたらどうでしょう? 時間をかけたら、いつか美咲に合わせて円を小
さく書き直してくれるようになると思いますよ?」
「……なんか、猛犬と仲良くしようとしてるみたい。時間かかりそう………」
「じゃあ、諦めますか?」
「むむむむ〜!」
「うふふっ。」

次の日から、私は舞ちゃんに少しづつ近づく事にした。猛犬……は失礼だと思
うけど、舞ちゃんの円の大きさが判らないから、いつも怖々だ。
「おはよう、相原さんっ。」
わざとらしくならない様に必死に考えた。
馴れ馴れしく思われない様に慎重に行動した。
すると、気のせいか舞ちゃんが纏っていた拒絶感が薄らいできた様に思えてきた。
そんな、ある日………
230舞タン零(4/7):04/06/24 02:08 ID:V/Mcik2v
「ん〜んっと。……えいっ、えいっ、え〜いっ!!」
かなり無理して合格した私は、部活同様に勉強も手が抜けない。今日も新しい
参考書を仕入れに来ていたのだが………
『ううっ、届かない………』
クラスの中でも一番小さいグループに入る私の身長では高校生向きのコーナー
の上の方には手が届かない。恥を忍んでぴょんぴょん跳ねても無駄だった。
仕方ない、店員さんを呼ぼうかと思っていたら。
「……………………………」
無言のまま、にゅっと横から伸びた手が苦もなく私が欲しい本を棚から抜き取る。
そして『わ、コンプレックス悪化しそう。』などと凹みかけていた私の目の前に
差し出された。
「ん。」
「あ…あれれ……?」
振り向いて、視線を上げると舞ちゃんの横顔。
「あ、ありがとう…」
「別に。」と、こっちを見てくれない舞ちゃん「見ててイライラしたから。それ
に目立ってて恥ずかしい。」
「えへへっ。駄目だね私、相原さんみたいに要領良くないから。でも本当に助か
っちゃった、ありがとう♪」
たいしたことしてない。といつもと変わらぬクールな口調の舞ちゃん。その手か
ら本を受け取ろうとした私は、舞ちゃんが小脇に抱えた数冊の本に気付く。へぇ
、舞ちゃんみたいな人はどんな参考書使ってるんだろう? そんな事を考えなが
ら横になった表紙を首を傾ける様にして読んでみると………
「……………『30分で出来る美味しいお総菜』? 『簡単、激早野菜おかず
200』? 『豆腐料理・四季のレシピ』?」
231舞タン零(5/7):04/06/24 02:09 ID:V/Mcik2v
「っ!」
「あ…!」
しまった、声に出して読んじゃったよ。電光石火の早業で本を隠す舞ちゃんの
細腕。
恐る恐る目を上げてみると………
「………………………………………(汗)」
表情はそのままだが、こころなしか赤くなった舞ちゃんの。もしかして照れてる?
「あ………あは、あはは……」乾いた笑いしかでない私「…相原さんもお料理、
好きなんだ? 私もだよ?」
その言葉にちらり、と瞳だけがこちらに動く。
「お、お弁当も毎日……あ、お姉ちゃんに教わりながらだけど…作ってるよ。
まだまだ下手くそだけどね? 相原さんは………」
「舞。」
「はい?」
「……………舞。」
「えっと……あ、ああ! 舞ちゃんも自分でお弁当作ってるの?」外見は全然変わ
らない舞ちゃんのささやかな変化。でも、それがとても嬉しかった「しかも本を何
冊も買うなんて本格的なんだね? 良かったら今度食べっことかしようよ?」
「………別に、良いけど。」
「うちはお姉ちゃんが和食派だから私も和食中心なんだ。舞ちゃんは?」
「どっちも。」
「そうなんだ? じゃあ毎日食べてるお弁当は舞ちゃんのお手製なんだね。」
「……一応。」
「お弁当は朝、ちょっと辛いけど楽しいもんね? 私ね、好きな人が…………」
「あれ? 舞………と、野々宮? 珍しい組み合わせだな。」
232舞タン零(6/7):04/06/24 02:11 ID:V/Mcik2v
「え?」
「!」
「二人で参考書選び? こういうの見ると、特待生で良かったって思うよ。」
「こんにちわっ、先輩っ!」
大好きな相原先輩。学校の外で話が出来るなんて大感激! でも、すっか
り浮かれてしまった私は、舞ちゃんの変化に気付かなかった。
……そう、嬉しそうに先輩と話す私を見る目の変化に……
「舞はどうだい? ちょっと素直じゃないけど、本当は優しい奴だから仲良くして
やってくれな?」
「はいっ! ……………って、舞ちゃんと先輩って?」
その時、やっと私は気付いた。
「…………アニキ、外では馴れ馴れしくしないでって、いつも言ってる。」
「………舞………ちゃん?」
そう、先輩と舞ちゃんの間の緊張感を。いや、舞ちゃんのパーソナルスペース
が一気に広がった気配を。
「あ、ああ……」歯切れが悪い先輩。どうして?「悪かったよ。舞が友達と楽しそ
うに話してるの見るのが久しぶりだったから、その……」
「ただのクラスメイト、教室が一緒なだけ!」
「え? …舞ちゃん、そんな……」
「舞、そんな言い方は良くないだろ? 野々宮が可哀想じゃないか?」
「アニキうるさい! 私、帰るっ!!」
「あ…………舞ちゃん!」
それ以上の会話を拒絶する……いや、逃げる様に足早に去ってゆく舞ちゃん。
余りの急展開にどうしていいのかわからない私。
諦めた様な悲しそうな顔で後ろ姿を見送る先輩。
233舞タン零(7/7):04/06/24 02:21 ID:V/Mcik2v
「野々宮?」
「…………え、あ、は、はい!」
「ちょっと、話がしてみたいんだけど良いかな? その、舞の事で……」
「………はい………」
舞ちゃんが心配だった。でも、いまは先輩のお話を聞くべきだろう。
結局、私は舞ちゃんに取って貰った一冊だけを手に店を出た。
「時間は大丈夫?」
「あ、はい………」
憧れの先輩からのお誘い。だけど私の胸はときめくどころかチクチク痛むばかり。
しかも、その時の私は果たして何がいけなかったのかすらわからずにいた。
あの時、もしも………と思うことは何度もある。だが同時に『遅かれ早かれ』とい
う都合の良い言い訳もまた、浮かび上がる。確かに、いずれ舞ちゃんとは真っ向
からやり合うことになっていたとは思う。
………だけど、あんな形は嫌だった。
だから私は決めた。正々堂々と宣戦布告しよう。正面から舞ちゃんにぶつかろう。
「………舞ちゃん?」それが舞ちゃんへの友情の証「………放課後、ちょっとだけ
付き合ってくれないかな? その、今朝の先輩とのコトで?」
……ごめんね、舞ちゃん。
234舞タン作者:04/06/24 02:25 ID:V/Mcik2v
一応、>>178の続きになります。
ただし時間軸的には、第一話の数日前ということでご了承下さい。


>>196
リクエスト、ありがとうございます。
設定上、書かねばならないエピソードなのですが、
今迄タイミングが掴めずにいました。
良い切っ掛けにさせて頂きました。
235名無しさん@初回限定:04/06/24 11:15 ID:ybz30qDp
作者の皆様乙ノシ&GJッス!!!
アニメ化漫画化の話しと言えばエチ漫画板の影乃いりすスレでも活発しそうな感じ。
いっその皆で出資しあって同人アニメメーカーでもうわなに(ry
236196:04/06/24 23:33 ID:QFn89ySK
>>234
GJ! ありがとー!
ここで舞タン漫画化に1票!
でも このスレ的に救われなそうな美咲タンのために
マルチエンドもほしいな
237突発屋 ◆63./UvvAX. :04/06/25 02:15 ID:ZVbqTAKk
>>188からの続き(?)になります。
リクエストが入ったので一応……w


「ふぅ、、分泌量が少ないのかしら? じゃあ、ちょっとだけ増やして…」
「そ、そんなのしなくて良いよお姉ちゃん! お尻でエッチなんて普通し
ないってばっ! やーん、やめてよぉー!!」
ぎしっ、ぎしっ、ぎしっ、とベッドが軋む音が壁越しに聞こえる。
「どうっ? 良いでしょっ? 癖にっ、なっちゃいそうっ?」
「やん、こんな格好なんていやっ! お姉ちゃん、これっ、激しすぎっ!
ねえっ、本当に、義体のテストなのっ!?」
「当たり前じゃないっ、この義体っ、欲しくないのっ? プロジェクトに
成功したらっ、あげるからねっ?」
「そっ、そう言う問題じゃっ…………ひゃっ、そこ、駄目ぇっ!!」
「そっか、この角度か。じゃ、もっと擦ってあげるねっ!」
「いやいやいやいやっ! もうダメもうダメもうダメもうダメもうダメ!
死んじゃう死んじゃう死んじゃう死んじゃうぅぅぅぅぅぅぅぅ!!」
やたらとトーンが高いあえぎ声が頭の中まで響く。間違いない、姉さんは
俺に聞こえる様にわざと大きな声を出させてる。でなきゃ俺の部屋の隣に
ある兄貴の部屋でする訳がない。自分のマンションに行ってる筈だ。
『くそっ、なんて悪趣味な奴だ………!!』
「壊れるーっ、そんなに突いたら壊れちゃうよーっ!!」
ぎしぎしベッドが鳴る音が更に加速される。
「いやっ、いやっ、もう止めてっ、許してぇ!」
「乳首立てながら言っても説得力無いわよ! ほらっ『気持ちいい』って
白状しちゃいなさいっ!!」
「だめーっ、両方いっぺんにクリクリしちゃだめーっ!!」
「結構強情ね! でもっ、これでっ、トドメっ!!」
「お姉ちゃ、つねらないで! そんなことっ、痛いのにっ、なんでっ!?
あっ、だめっ、いくっ、イクぅーーーーーッ!!」
………数秒後、二人が力尽きてベッドに倒れ込む音が。
238突発屋 ◆63./UvvAX. :04/06/25 02:16 ID:ZVbqTAKk
「あら? 純ちゃん? 伸びちゃったの? しょうがない子ね……」
姉さん、あんたバケモノか? なんで義体化した兄貴より生身のあんたの
方がスタミナがあるんだ?
「……よいしょっと。まぁ義体だから風邪は引かないと思うけど、綺麗に
拭いておいてあげるね? あしたは午後からプレゼンあるから、お昼まで
寝かせてあげるね。じゃ、お休み。」
ドアを閉まる音。そして足音が俺の部屋の前を通り過ぎ階段を下りて去って
ゆく。やっと終わったか、と時計を見る。
『げ、あいつら四時間もやってたのか!?』
断言できる。あれは絶対に仕事じゃない。たとえ仕事絡みだったとしても、
九分九厘まで姉さんの趣味っつーか、お楽しみだッ!
…………でも、あの義体、可愛かったよなぁ………


次の日の早朝、そっと兄貴の部屋に忍び込んだ俺は目を疑った。
『ま……マジですかっ!?』
部屋の中央には大きな円形ベッド。それを囲む様に大量の衣装箪笥と化粧台
と義体モニター&調整用のコンピュータ。更に緊急用の医療器具まで用意
されている。これは、もはや『兄貴の部屋』というよりは『義体化した妹
の部屋』といった方がしっくりくる。そしてベッドの真ん中には……
「すーっ………すーっ………」
……義体化した兄貴というか可愛い少女(型の義体)が全裸で小さな寝息を
立てている。胎児の様に丸くなって眠っている姿。その静かな呼吸に合わせ
てモニターの画面でグラフが小さな山を描いている。
「………………………………………」
遠目から見ても、かなり可愛い顔をしているのはわかる。相当な造顔技師
に頼んだんだろう。長い髪、白い肌、本格的な発育が始まったばかりの華奢
で柔らかそうな体。何処から見ても超高級品だ。誰も見もしない足の裏まで
作り込んでる。こんな大人しそうでか弱そうな女の子が体中開発済みで、毎
晩姉さんと………
239突発屋 ◆63./UvvAX. :04/06/25 02:17 ID:ZVbqTAKk
『………アホか、あれは兄貴だぞ!?』
と理屈でわかっていても好奇心は止まらない。
『ちょっとだけ、もうちょっとだけ……』
気付かれたら恐いので、距離を詰めない様に壁伝いに静かに移動。サラサラ
の前髪の中に隠れた顔を覗き込む。
『………うっわーっ、マジ可愛い!!』
長い睫毛、やや細めの輪郭に程良い血色の頬、化粧っ気がない小さくてふっ
くらした唇。目を開いたら、更に魅力が増すと確信するほどの出来。しかも
顎の辺りに並んでる二つの小さな拳が可愛さをグレードアップしてる。
『兄貴は兄貴………でも、あれは義体……」
そりゃ、こんな可愛い子だったら食べたくなる気持ちもわかる。しかも痛が
ったり痒がったりしない、ちゃんと感じる。愛液も分泌されるし性器だって
成人同様に機能するし、男性器を受け入れるだけの能力がある。
『……そうだ、義体じゃねぇか! それの姉さんは毎日ヤりまくってる!』
寝不足の所為か、ここ数日間二人の痴態を壁越しに無理矢理効かされた所為か、
あるいはその両方か。目の前で無防備に寝ている女の子が段々と………
『なんで姉さんばっかなんだよ! 見せつけやがって! どうせ義体なんだ
ろ? 兄妹だろうが何だろうが関係ない! 俺にも寄こせ!!』
朝っぱらから妹(?)にルパンダイブをかましてる俺がいた


誰かが覆い被さる感触、そして腕を掴まれて力任せに引っ張られた!
「いやっ…………って、洋(介)ちゃん!?」
弟の洋介が、血走った目で見下ろしてる。大の字の様な格好で両腕を押さえ
られ、残った体重と足の力で、足を無理矢理に開かそうとしている。
「洋ちゃんっ! 何考えてるのっ! 止しなさいっ!!」
怒鳴ろうにも言語設定が固定されてるので外見相応の声で、しかも女言葉し
か出せない。
「放しなさいっ! 馬鹿な事止めて、すぐにお姉ちゃんを放しなさいっ!!」
240突発屋 ◆63./UvvAX. :04/06/25 02:24 ID:ZVbqTAKk
「いい加減にしなさい洋ちゃん! お姉ちゃん、怒るよっ!!」
ムカついた。こんな小さい奴が、こんな細い腕の女に命令口調で怒鳴られて
一気に頭に血が昇る。この可愛い顔を涙でぐしょぐしょにして、この声で喘が
せてやりたい。ガキのくせに生意気な!!
「うるさい、大人しくしろッ!!」
細い手首を掴んだ手に力を加え、顔同士を近づける。加虐的な興奮で下半身は
すでにギンギンだ。まずは、その小さな口に俺の唾液をタップリと注ぎ込んで
やる。そして、前戯もなしに無理矢理犯してやる!
「もうっ、洋ちゃん!!」
「え………?」
フワリ、と体が浮き上がる感覚。そして……


高級品は伊達じゃない。高級な義体は持ち主とその家族の裕福さを象徴し、ま
た義体そのものも高価な商品となる。それらを狙った誘拐犯や義体裏流し屋か
ら身を守るため、この義体の人工筋肉と視覚センサーは軍用義体の技術の一部
を流用した半戦闘用の仕様になっている。人間一人位なら片手で軽々と持ち上
げて放り投げることも出来る。
…………もっとも、身長が足りないので持ち上げは無理だが………
部屋の隅に投げ飛ばされて呆然としている洋介。体のあちこちにが痛んで上手
く動けない様だが、同情の余地はない。全く梨花といい洋介といい、一体何を
考えているのやら。ベッドから降り、投げ飛ばされたポーズのまま固まってし
まった洋介の前に立つ。
「いい洋ちゃん、これは犯罪だよ! その前に私達姉弟なんだよ! 女の子に
興味がある年頃なのは判るけど、お姉ちゃんを襲ったりして何考えてるの!!」
聞こえているのかいないのか、ショックを隠しきれない洋介。
「…今日の事は、お母さん達には黙っててあげるから。部屋に帰って一人で
反省しな…………………ん?」
241突発屋 ◆63./UvvAX. :04/06/25 02:24 ID:ZVbqTAKk
やっと正気に戻ったらしい洋介の視線が下に下に………股間?
………そう言えば昨日、梨花としたまま寝ちゃったから裸………
「よ、洋ちゃん、お姉ちゃんの何処見てるの! ちゃんと顔見なさいっ………
…って、きゃっ! なに大きくしてるのよもうっ!!」
情けないやら恥ずかしいやら腹立たしいやら、すっかり勃起してしまってる
それを思わず踏みつけてしまう。ぐりぐりぐりっ!
「洋ちゃんの馬鹿っ、変態っ、ロリコンっ、何考えてんのよーーーっ!」
ぐりぐりぐりぐりっ!
「あ、ちょ、待………」
「もうっ! こんな子だなんて思わなかったわ! 洋ちゃんなんて大嫌い!!」
ぐりぐりぐりぐりぐりっ!!
「こうしてやるこうしてやるこうしてやるっ、洋ちゃんの馬鹿馬………あ。」
「あうっ!!」
どぴゅっ! どくどくどくどく……………
……………………………………………………………………………………
「…………………洋……ちゃん?」
「……………………………ぐすっ(涙)」
「お、お互いに忘れましょ? ね? お姉ちゃん、もう怒ってないから?」
「…………しくしくしく(涙)」
「き、きっとほら、足の裏にもその………機能があったんだよ? 洋ちゃんは全然
恥ずかしい子じゃないよ? たぶん、お姉ちゃんの足の裏は誰だって気持ちいいん
だよ。だからね?  ほら、綺麗に拭いて、お部屋に戻りましょ?」
「………(こくり)」
「お姉ちゃんもいけなかったね? こんな格好じゃ目の毒だもんね? 洋ちゃん、
お姉ちゃんが可愛いから興奮したんだよね? お姉ちゃん、ちょっとだけ嬉しいよ?」
なんでこんな事を……と考えながら弟の後始末を手伝いながら慰めてやった朝だった。
2421スレ830:04/06/25 13:08 ID:6U3B2hIJ
朝起きたら妹の・・・



手帳が部屋に落ちていた。
まったくおっちょこちょいな妹だ、とばかりに拾いあげる。
・・・。
見たい・・・。
いや、それはよくないことだとはわかっているが、好奇心が、胸のドキドキが押さえられない。
大丈夫ばれねーだろ。
よし、見てみよう。
偏見だが、女の子の手帳には男とHした日にハートマークをつけたりとかしないのかな。
えっとここ最近は・・・、
ぶっ!ハートマークだらけじゃねーか!
おお、妹よ。もうおまえは一気通貫してしまったのですね。
しかもなんだよ。ほぼ毎日にハートマーク。
土曜日なんて三つも四つもあるじゃねーか。
天使だった君はもういないんだね。うう。
コメントがついてるぜこんちくしょー。
「今日は姉しよだった。2の販売にあわせて予習のつもりかな?ちとさびしい。2分。」
・・・。
俺の回数かいっ!
うう、毎日妹に観察されていたなんて・・・。
しかし、妹はどこから見てるんだ?
(ニヤソ)
うわ!今、ニヤソって聞こえた!見てるのか!どこから見てるんだ!!
ハッ!

すんません。続きありません。
243名無しさん@初回限定:04/06/25 13:11 ID:4SvzH+Jl
>>242
・・・お兄ちゃん観察日記
244名無しさん@初回限定:04/06/25 13:15 ID:ldzQtyvy
>>242
んで、妹ゲーが隠されている罠
245名無しさん@初回限定:04/06/25 13:20 ID:1CgTs5c/
    |
    |
    |
   〃'´⌒`ヽ
  〈(( ,'⌒ヽヽ  
  人 从!j !リノ  ジー
  ⊂!,.!(( ))
   〈/_|j_)!(
    |∪∪
246830:04/06/25 14:10 ID:6U3B2hIJ
レス早っ!

久しぶりに来たら次スレになってたので記念投下。
でも支離滅裂ですまんです。
247名無しさん@初回限定:04/06/25 14:55 ID:1CgTs5c/
    |
    |
    |
   〃'´⌒`ヽ
 〆i i((リノ)))〉
  i从リ*゚∀゚ノリ  ニヤソッ
  ⊂!,.!(( ))
   〈/_|j_)!(
    |∪∪
248ダブル ◆518YLv.Xnc :04/06/25 22:47 ID:98oy16xT
 途切れた意識の中、夢を見た――――
 ずっと昔の思い出。生涯忘れることの無いだろう一日。
 その日、朝起きたら妹に、『お外に遊びに行こう』と誘われた。
 夏の日にしては外は涼しく、風も吹いていたので、俺は喜んで誘いに乗った。
 木漏れ日の落ちる公園は優しく、そして明るい。そんな中を、俺たち三人は汗びっしょりに
なって遊んでいた。
 そしてその帰り道――――奈央は事故に遭った。
 未だにはっきりと覚えている。
 アスファルトに、染みるように広がっていく赤い血。
 タイヤの焦げる匂い。
 むかつくほどうるさい蝉の声。
 未央の叫び声…………
――――
 奈央は、その場にいた大人が呼んでくれた救急車で、病院に運ばれた。
 だが、奈央は医師達の治療の甲斐無く、この世を去っていった。
 最後に奈央と交わした会話が、未だに脳裏にこびり付いてとれない。
「お兄ちゃん…………………泣かないで」
「うっ…っ……だって……奈央………」
「お兄ちゃんは……笑った顔の方が似合ってるよ………」
「うっ……うぅ……こんな…うっ…時に…うっ……笑えないよ……」
「お兄ちゃん…………一つだけ…約束が欲しいの」
「……や、約束……?」
「私の分まで………未央ちゃんと二人で……生きて…………それと…私のこと…忘れないで…」
「約束なんていくらでもするから! だから……奈央……死なないでよ!」
「お兄ちゃんが覚えててくれたら……………私は……生きてるよ」
 それが、俺の妹――――未央の双子の姉の――――奈央と交わした最後の言葉だった。
249ダブル ◆518YLv.Xnc :04/06/25 22:48 ID:98oy16xT
 ――――夢から目を覚ます
 ――――ここは何処だ?
 ――――体が動かない?
 ――――音? 声? 声が聞こえる……
「一命…取り………したが、意…が……………」
「先…!…人……は、目……ま……………?」
「…兄ち……、お兄………!」
 ――――ノイズが酷くてよく聞こえない
 ――――知らない男と、未央と…………夏織?
「…生!秋…さ…の目が」
 ――――うっすらと目が開く
 ――――音も段々よく聞こえてきた
 ――――光が……見える
「…兄ちゃ…!」
 ――――白衣の男が俺の目に向かって手を伸ばし、何かをしている
 ――――あぁ、医者か、こいつ
「体の方は異常ありませんが、意識が戻っているかどうかは何とも……」
 ――――あ、はっきり聞こえる
 ――――ぼんやりだけど辺りも見える
「お兄ちゃん、お兄ちゃん!」
 ――――未央が手を握りながら泣いている
 ――――でも手を握られてる感覚がない
「秋人さん……」
 ――――夏織は、泣き腫らした真っ赤な目を、虚ろなままこちらに視線を向けていた
 ――――その瞳には、全く生気を感じられない
「表現は出来ないかも知れませんが、声は届いているかも知れません。諦めずに、話しかけ続
けてください」
 医師が、残酷な現実を再確認させる。
 そうして、三人の時間は狂い始めた。
250ダブル ◆518YLv.Xnc :04/06/25 22:49 ID:98oy16xT
 その日は、手術直後だということで、二人は強制的に、病室から退場させられた。
 聞こえてくる医者や、看護士の話を統合すると、ここは街の中心に存在する、総合病院らしい。
 背中を二カ所刺された俺は、病院に担ぎ込まれた後、医師達の手術によって一命を取り留め
たらしいが、未だに昏睡状態が続いてるらしい。尤も、表現が一切出来ないから周囲が気づか
ないだけで、俺自身意識はある。
 ここは病院のICUの中で、傷の具合によっては、普通病棟へ数日以内に移動できるらしい。
 そっか、助かったのか…俺。よかった、奈央との約束を破らずに済んだ。
 安心したら、眠気が襲ってきた。ここで眠ったら、二度と目を覚ませないかも知れない。そんな
不安を抱きながら、その日は眠りに就いた。
――――
 目が覚めた。二度と目が覚めないかと思っていたのは、どうやら杞憂だったらしい。
 傍らには、やや落ち着いた感じが見て取れる未央と、相変わらず赤い目をこちらに向ける夏織
の姿があった。
「目が………開いた」
 未央がつぶやく。それと同時に、声を張り上げて俺の手を握る。
「お兄ちゃん! ねぇ、聞こえてるの? 大丈夫だよね? またボクを置いていったりしないよね? 
答えてよ! お兄ちゃん!」
 半ば懇願のような声で俺を呼ぶが、応えることは出来ない。相変わらず体が動かないのだ。
「秋人さん……」
 夏織の目からは、再び涙が零れていた。見ているだけでも痛々しいほどに目を腫らしている。
その目が、どれだけの長時間泣き続けていたかを物語っている。
 夏織と未央に、聞こえているよと答えてあげたいが、俺の体はそれすらも許してくれない。
251518 ◆518YLv.Xnc :04/06/25 22:50 ID:98oy16xT
長らく筆が進まなかった、>>121からの続きです
ここのところ、何だか色々と考えさせられたので、今やっている二つの連載が終わったら
しばらく隠居するか、短編作家になります


>>突発屋氏
GJです!
妹の真の目的は!?
解決編ありますよね?(激しく期待

>>242
GJです!
姉しよのタイムリーネタでワラタ
252突発屋 ◆63./UvvAX. :04/06/26 00:11 ID:QA/ZF0Bc
>>518氏

おお、復帰されましたか。
良かった良かった♪

>妹の真の目的は!? 解決編ありますよね?(激しく期待
あー………いまのところは………ないデスw
文章化できるエピソードなら2〜3ありますが。
何も考えずに純(主人公)の不幸(?)を笑ってやって下さい>マテ


>>830氏
乙です!
先輩方から見てスレのレベルというか質が落ちてないと良いですが。
………特に私の突発ネタ乱射でw
253名無しさん@初回限定:04/06/26 00:18 ID:gNwCPzZT
>>251
GJです。隠居はさみしいから、できれば短編を気が向いたらちょこちょこと、の方が嬉しい
254名無しさん@初回限定:04/06/26 13:36 ID:QHoTSNen
重態なのにそんなペラペラ喋れるもんかね?
255名無しさん@初回限定:04/06/26 13:51 ID:WusCUOAw
一切表現できんって言うとるやん
256名無しさん@初回限定:04/06/26 15:54 ID:UGzKvmGI
朝起きたら妹が、ホ○ワーツから帰ってきた。
257名無しさん@初回限定:04/06/26 16:12 ID:LlGqIocA
258名無しさん@初回限定:04/06/26 19:00 ID:LQ7Foqwd
朝起きたら妹に、なっていた







弟が
259名無しさん@初回限定:04/06/26 19:22 ID:0LHBlDTY
>>258
恋(ryのことかー!!!
260名無しさん@初回限定:04/06/26 21:06 ID:VLAozT1h
朝起きたら妹に、「お兄ちゃん。ボクは、本当は弟だったんだよ」と言われた
261突発屋 ◆63./UvvAX. :04/06/27 02:04 ID:vkq3RlnN
とりあえず、大喜利で一本。
一応、>>214の続きというか番外編です。


朝起きたら妹に、なっていた
…………………………………………弟が!
「……悪いな、みさき?」
「ううん。」と、妙に嬉しそうなマイ彼女「良いのよ、面白そうだし。
でも、ちょっと胸が寂しいかな? やっぱりブラ付けて中に詰め物した
方が見栄えが良いと思うけど、どうかな純ちゃん?」
「い、良いよ! そんなの持ってないし」と、純の方はテレテレのガチガチ
状態「この制服だって、みさきちゃんが着てたのだろ? ぶぶぶ、ブラまで
借りたり………」
「ンもぉっ、そんなの貸す訳ないでしょ?」ツン、と人差し指で額をつつい
てお姉さん顔「どうせ一日だけなんだから何処かで安くて小さいの買ってき
てあげる。だから付けてみない?」
所謂『幼馴染み』。具体的に恋人となって以前より親密な交際を始めてから
は一年半しか経っていないが、みさきとのつき合いは十年以上になる。
同い年の俺には恋人というよりは双子の妹の延長線上みたいな感覚だし、純
や梨花や洋介も殆ど姉相手の様に接している。
……だから、こういう事も割と気軽に頼めたりする。
「う〜ん………兄ちゃんは、どう思う? 要る?」
かつての母校の制服。形状自体はシンプルなセーラーだが、普通なら紺であ
る筈の部分が全てブラウンに染められてる少し変わったデザイン。だがこれ
が赤のネクタイとマッチしていて地味ながら結構可愛い。みさきに着付けを
して貰ってお下がりのセーラー服を着込んだ純は顔を真っ赤に染めながら上
目遣いにお伺いを立ててきた。
「……そうだな。決めるのはお前だから五月蠅くは言わないけど、折角って
いうか滅多にない馬鹿騒ぎだから奮発してトコトンやった方が後で良い思い
出にはなりんじゃないか?」
しかし、恐いほどに似合ってるな純よ。
262突発屋 ◆63./UvvAX. :04/06/27 02:04 ID:vkq3RlnN
「そうそう! あ、あとね? パーティまで散髪行っちゃダメよ? もう少
し伸ばしたら私のカチューシャ貸してあげるから。きっと可愛いわよ?」
「うう、足がスースーしてする。しかも動きにくそう……」
「それが、スカートというものなの! あ、あとでニーソックスも履いてみ
ない? 純ちゃんだっら………黒かな?」
「い、要らないよぉ……」
「遠慮しないの! これで当日に軽くお化粧したら完璧ね!」
しかし、本当に楽しそうだな。みさき?
「ええっ、化粧ぉ!?」
「そうよ。ちょちょいっ、と塗るだけで女の子は大変身するのよ。美人さん
になっちゃうんだから。モテモテよ? そうだ! この際だからついでに避
妊具も用意しておこうか、純ちゃん?」
「た、助けてよ兄ちゃん〜!!」
「わかったわかった。それくらいにしてやれよ、みさき?」
「はぁーい、うふふふふふっ♪」
「健兄、入るよ? みさきちゃんが朝から来てるって聞いたけどなにを…」
「おう、梨花も見るか? 面白いぞ?」
「おはよ、梨花ちゃん。見て見て。」
「うん、見る……………って………………………………………」
「……梨花?」
「梨花ちゃん?」
「………………………先輩っ、私と付き合って下さいっ!!」
「わーーーーん、兄ちゃーーーーーーん!!」
263突発屋 ◆63./UvvAX. :04/06/27 02:05 ID:vkq3RlnN
間違った!!
>>214 ×
>>241 ○
264名無しさん@初回限定:04/06/27 02:15 ID:MtkgjeAz
>263
ぐーっじょぶ!!
265名無しさん@初回限定:04/06/27 03:46 ID:YVQ96ICS
朝起きたら妹に、挿(い)れていた・・・
266名無しさん@初回限定:04/06/28 02:54 ID:a6GOMJXp
>>263
GJ!

続きでバルバル言う予定なんですね?
267名無しさん@初回限定:04/06/28 12:08 ID:y9ol/cen
バオーは思ったッ!お兄ちゃんのエッチなにおいを止めてやるッ!
268ダブル ◆518YLv.Xnc :04/06/29 00:06 ID:WHJAa4YW
 二日後。容態が落ち着いたので、普通病棟へと移される。
 個室の綺麗な部屋で、清潔感にあふれている。逆に言えば殺風景だ。
 病室を移動しても、相変わらず未央は俺の傍らでベットに顔を埋め、声を殺して泣き続け、
夏織は生気の感じられない瞳で俺の方を見て泣いている。
 もっと良くないのは、二人はずっと俺のそばにいるが、二人が食事を口にしているところは、
俺が気づいてから一度も見ていない。それに、学校にも行っていないだろう。
 学校はまだいいとして、食事は大きな問題だ。二人は日に日に顔色が悪くなっているのが
見て取れる。
 多分、俺がこの口で「飯を食え」と言えれば、二人とも喜んで食べるだろうが、悲しいかな
それすらも許されない。
 俺には、二人がやつれていく様子を見続けることしかできない。
――――
 次の日、そんな二人を見かねた医師が、患者用の病院食を二人分持ってきた。
 二人は、その時初めて三日近くも物を口にしていないことを思い出したようで、医師の言う
とおりに食事を始めた。
 医師はこう言った。
「長期に昏睡状態に陥っている患者さんは、外部からの呼びかけに反応して意識を取り戻す
ケースも非常に多いです。彼が心配ならば、泣いてばかりでなく、話しかけてあげてください。
それと、もしも二人が体調を崩すようであれば、強制的に病室から連れ出しますからね」
 二人は頷く。
269ダブル ◆518YLv.Xnc :04/06/29 00:06 ID:WHJAa4YW
「お兄ちゃん…聞こえてる?」
 口を開いた未央だったが、話しかけても微動だにしない俺を見て、少し悲しそうな顔に
なりながら続ける。
「お兄ちゃんが刺されたって警察から電話があったとき…ボクね、心臓が止まったかと思った
よ。奈央ちゃんみたいに、お兄ちゃんがボクを置いてっちゃうんじゃ無いかと思って…」
 奈央の事を思い出して、未央は微笑みながら涙を浮かべる。
「でもね、生きてて良かった。本当に嬉しかったよ。だから、お兄ちゃん。早く目を覚ましてね?」
 そう言って、またうつむいてしまう。
 今度は、夏織が口を開く。
「秋人さん…目を覚ましてください………」
 虚ろな―魂の抜け殻のような―顔をして、懇願するようにこちらに呟く。
「秋人さんのお陰で私は無傷でしたが、そのせいで秋人さんがいなくなってしまったら……
私は…自分の心を支えられない……秋人さんが居ないと……私が壊れてしまいそうで怖い……」
 心臓を剔られる感覚を覚えた。俺の意識が戻らないせいで、夏織が壊れてしまう……。そんな
恐怖が俺の動かない体を怯えさせる。
「お願いだから……早く戻ってきて……………っ」
 そう言って俺の手を握ろうとするが、躊躇う。腕には点滴やら何やらで、管が何本かひっついて
いるからだろう。そしてまた嗚咽を漏らす。
――――
 それから二人は、俺に話しかけ続けた。
 それでも俺の体は言うことを聞いてくれない。
 二人に触れたいのに触れられない。そんなもどかしさから、気が狂いそうだった。尤も、狂った
ところで、この状態では誰も気づいてはくれないだろうが…
 多分、夏織と未央も同じ思いだろう。目を覚まさない俺という存在のせいで、心を病んでいる。
痛々しいほどに。
270ダブル ◆518YLv.Xnc :04/06/29 00:09 ID:WHJAa4YW
 そして、事件から三週間ほど経ち、俺の傷も塞がった頃に、最悪の事態が起きた。
 夏織が倒れたのだ。
 未央が、一日ほど自宅に戻ると言って帰ってしまった、最悪のタイミングだった。
 夏織が倒れる一部始終をこの目で見たが、俺は医者や看護士を呼ぶことも出来ず、定期検診
の時間まで、ベッドの側で倒れている夏織を見ていることしかできなかった。
 後の医者曰く、"精神的過労"。無論、原因は俺だ。
 夏織は、普通病棟で一日入院した後、強制的に自宅待機にさせられるらしい。
 俺は自分の無力さを呪った。
 夏織を守ったはずなのに、守ったはずの俺が夏織を傷つけている。そんな矛盾と葛藤にうち拉がれ、
俺の心は崩壊寸前だった。
――――
 そしてその日も夜を迎え、夏織との別れの時間は刻一刻と近づく。
 闇夜には巨大な満月が浮かんでいる。この病室からは、夜空がよく見えるのだ。
 満月の明るい光が、俺をさらし者にするかのように光を当てる。
 病院特有の、耳が痛くなるほどの静寂が、俺を責め立てるようにして響く。
 ふと、物音がした。ドアの開くような音。
 続いて足音がした。ベッドの側まで歩み寄ってくる、規則正しい足音。
 足音は、ベッドの側で止まる。その人物が視界に映る。
 真っ白な患者服に身を包み、月の柔らかい光を浴びて輝く、足音の主――夏織がそこに立っていた。
271518 ◆518YLv.Xnc :04/06/29 00:11 ID:WHJAa4YW
>>250からの続きです
何だか自分の文章力の無さを呪いたくなってきました
主人公とヒロインの苦しみを書こうと思っていましたが
モノローグでそこまで表現するのは、私の腕では無理なようです
なんだか恥ずかしくって、穴掘って隠れたいくらいです
が、途中放棄というわけにもいかないので、完結はさせます
みなさん「つまらねぇよ」と思われているかも知れませんが
早めに終わらすので、お許しください

>>突発屋氏
GJです!
相変わらずのクオリティーの高さ…羨ましい限りです
272名無しさん@初回限定:04/06/29 00:34 ID:r/9+DIoi
>>271
>みなさん「つまらねぇよ」と思われているかも知れませんが
>早めに終わらすので、お許しください
そんなことはない。少なくとも私は結構期待してますが。
っと、GJです。めげずに頑張ってくれると嬉しい
273突発屋 ◆63./UvvAX. :04/06/29 01:23 ID:NKR/5Ed/
鈴菜タンは少しお休みです(汗

朝起きたら妹が、ホ○ワーツから帰ってきた。
「ふぅ………」
疲れましたわ、と言いたげな溜息と共にドアを開け、荷物を満載したカートを
玄関に引っ張り上げるルイア。その後に続いて黒猫が、毛が短い所為かスマート
というか刈り取られた直後の羊を思わせる痩せっぽちの子猫が、耳を立ててキョ
ロキョロしながら入ってくる。
「お帰り、早かったねルイア。」
「あ、はい。ただいま戻りましたわ、兄様。」
少しカールがかかった長い黒髪に、やや紺色がかった瞳。一昔前のホラー映画に
でも出てきそうな小悪魔的雰囲気を持つ妹だが、自分の身長ほどもある鞄の山
を息を切らせながら引いてる姿を見ると、やはり年相応の子供である。
「どうだった、向こうは?」
「はい。」やっと引っ張り込んで一息「たいしたこと、ありませんでしたわ。
まぁ多少の勉強にはなりましたけど?」
と幼い頃のクリスティナ・リッチを連想させる意味深で不敵な笑みで自分の優等生
ぶりを披露する妹。しかし、こいつは知らない。帰りの列車を間違えなかったクリス
が半日以上も早く戻っていて、サイレンが止まらない消防車並みの勢いでこいつの失
敗談を町中に広げているという事実を。
「……そうか、それは良かった。」まだ誰にも会ってなくて。
「はい。ところで、お父様達は?」
「あー…………仕事だよ。夜には戻ると思うよ?」
「そう、そうですの……」と階段の上にある自室を見上げて「………はぁ。」
「………重そうだね、手伝おうか?」
「あら! よろしいんですの?」実に正直な妹だ「申し訳ありません。では、その
一番下のスーツケースをお願いできますかしら?」
一番下、イコール一番重たい奴ですか?
「オーケー、よいしょっと!」
と、腰を屈めた俺の視界に再び黒猫が入る。
274突発屋 ◆63./UvvAX. :04/06/29 01:24 ID:NKR/5Ed/
「そういえばルイア、(使い魔は)猫にしたのかい?」
「はい。梟も良かったのですけど、この子の方が頭が良さそうに見えましたの。」
「そういうものなのかな?」
「はい兄様。なんでしたら、少しご披露させて頂いても宜しいですか?」
「早速、なにか覚えさせた?」
「はい。」と得意顔で子猫と視線を合わせ「ルビー、右を!」
「にゃ。」ぷいっと左を向く猫さん。気まずい数秒間。
「………ちょっと、発音が悪かったかしら? ではルビー、今度は左を!」
と、ややムキになった声で右腕を勢いよく振る。それは発音とは関係ないと思うが。
『ぷいっ』返事すら無し。しかも右向くし。
「上っ!」
『ぷいっ』下。
「下っ!」
『ぷいっ』上。
「むむむ…ルビー、お座り!!」
『ふわぁ〜あ……』
「ルビーっ!!!」
うむ、確かに賢い猫だとは思うぞルイア。恐くて口には出せんが。
「……しょ、少々この子とお話がしたいので、失礼させて頂いても宜しいでしょうか?」
「ああ。」猫相手に大人げない顔をするなよルイア「構わないよ。」
「申し訳ございません。では、あちらのお話は夕食の席ででも…………あ!!」
気を許した一瞬。ルイアの足の間を擦り抜け、風の様な素早さで階段を昇って逃げてゆ
く使い魔ルビー君………ルビーちゃんか?
「こら、待ちなさいルビー! 今日という今日は許しませんわよっ!!」
ドタドタと盛大な音を立て、続けて階段を駆け上がる我が妹。
「………兄様?」と、途中で我に返った様に振り返る「…まさかとは思いますが、私の事
を『猫に舐められる様な未熟者』などと思ってらっしゃいませんわよね?」
「いや、全然。」
子猫に遊ばれてる様な半人前、と思ってはいるが。
「……だったら、よろしいんですの。では失礼あそばせ。」
待ちなさぁい! と大音響を響かせながら二階に消えてゆく妹。ところで……
「………この荷物は、全部俺が運ぶのか? もしかして?」
275突発屋 ◆63./UvvAX. :04/06/29 01:34 ID:NKR/5Ed/
朝、起きたらADSLモデムが初期化されてた。
と言う訳で箱&マニュアル発掘終了まで入れませんでしたw
……………しかし、何故に?

ちなみに、映画の一作目を拝見しただけの人間なので…(汗

>>518氏
むー、確かにやや煮詰まってる様子が文面から伺えますが…
一つの物語を組み立てが出来るだけでも、立派な事と思いますよ?
私も待ってますので頑張ってください♪
>相変わらずのクオリティーの高さ…
いえいえ、先輩方に比べたら全然……


>>263
お願い許してぷり〜ず!


>>216
実は好きです(藁
276突発屋 ◆63./UvvAX. :04/06/29 01:35 ID:NKR/5Ed/
うわ、またやった!

>>263 ×
>>266
277名無しさん@初回限定:04/06/29 07:23 ID:uvm/M4Jd
518氏も突発屋氏もGJ!
278名無しさん@初回限定:04/06/29 08:22 ID:pTyDG40a
あげ
279名無しさん@初回限定:04/06/29 13:48 ID:dS4QPWyL
朝起きたら妹になってるスレじゃなかったのか…
280名無しさん@初回限定:04/06/29 18:54 ID:QHXEb6ru


        【お兄ちゃん】実の兄妹の婚姻届を誤って受理―多治見市【大好き】
          http://news17.2ch.net/test/read.cgi/news7/1084824781/

281名無しさん@初回限定:04/06/29 20:46 ID:/aA0adyB
【誰が】目指せ3000人釣りpart5【釣れる?】
■掲示板に戻る■ 関連ページ 全部 1- 101- 201- 301- 401- 501- 601- 最
新50 【誰が】目指せ3000人釣りpart5【釣れる?】 1 : ◆oeg2Nullpo :04/05/18
05:13 ID:??? | ぱくっ| /V\ /◎;;ヽ そんなエサで ...


282名無しさん@初回限定:04/06/29 21:08 ID:n0k7SQOU
>>281
ガッ
283名無しさん@初回限定:04/06/30 00:01 ID:eg8pPRb6
なんか職人さんへの反応が薄いっぽいんで点呼とってみたり

1ノシ
284名無しさん@初回限定:04/06/30 00:07 ID:GNNwMIrH
( ゜-゜)ノ 弐
285518 ◆518YLv.Xnc :04/06/30 00:08 ID:V+L/17tt
何となくつられて…

2ノシ
286rhys1672:04/06/30 00:25 ID:gGv5BtOa
更新ついでに。職人さん、ふぁいとー
4ノシ
287名無しさん@初回限定:04/06/30 00:43 ID:6t8JqtqI
職人さん応援点呼
5ノシ
288名無しさん@初回限定:04/06/30 01:00 ID:/Gf9B1Im
毎日巡回してるよ
6ノシ
289突発屋 ◆63./UvvAX. :04/06/30 01:02 ID:fL+V+YJm
>>113からの続きです。
うわ、二週間ぶり!w

あの雨の日を境に、俺と鈴菜の間の溝は少しづつだが確実に埋まり始めた。
まだ兄妹と呼べるほどではないが、同じ屋根の下で助け合う共同生活者として
ならかなり親しいと言えると思う。まだ意見がかみ合わなかったり衝突したり
する部分も多いが、互いを尊重して譲り合う関係にはなれた。
「兄さーん、お風呂掃除終わったよー?」
「おお、ご苦労さん。お前も麦茶飲むか…………って、ブハッ!?」
日曜の昼下がり。買ってきた食材を全部冷蔵庫に放り込み終え、キッチンで
休憩していた俺は後から現れた鈴菜の姿に仰天して口の中の麦茶を残らず
吹き出していた。
「もぅっ、汚いよー!」
「ゴホゴホッ! な、ななっ、なんちゅー格好してるんだお前はっ!」
「え?」と視線を落として自分の姿を確認「…どこもおかしくないよ?」
「違うッ、もうちょっとキチンとした服を着ろといっとるんだ俺はっ!!」
ブラこそ付けているだろうが上はタンクトップ一枚。下に至ってはギリギリ
までカットされたジーンズ地のパンツだけ。水着並みか、それ以上の露出度
である。せめてもの救いは卑猥に見えないという点だけ。何故か鈴菜が着る
と健康的というか活動的に見える。
………だが、それでも露出した足と細腕の破壊力は抜群だった………
「良いじゃない、家の中なんだし。」髪をアップにした義妹は少々機嫌を損ね
たらしく可愛く頬を膨らませる「それに、ここに来るまではこれで普通だった
んだもん。『兄妹だから、出来るだけ自然体で接しよう』って言ったのは、
兄さんだったよね?」
「それとこれとは話が違うッ!!」
「ち・が・わ・な・い!」
冷蔵庫から麦茶のポットを取り出した鈴菜、愛用のカップにタプタプと注ぎ込
んで戻ってくる。そしてテーブルを挟んで俺の正面を陣取ってジロリ
290突発屋 ◆63./UvvAX. :04/06/30 01:04 ID:fL+V+YJm
「兄さん、男だからそんなこと言えるんだよ。だいたスカートでお風呂掃除と
かお洗濯なんか出来る訳ないでしょ。濡れちゃうのにっ!」
「だったら、せめて膝上位までのズボンで………ってゆーか、その格好でベラ
ンダ出て洗濯物干したのかお前? もちょっと人目を気にしろーーっ!!」
「なんで?」
なにが悪いの? と言いたげな表情を見てると怒りを通り過ぎて溜息が漏れる。
無知は罪にあらずと確かに言うが、この場合ははた迷惑過ぎる。
「兄さんってば、お母さんよりうるさい。だいたい家では仲良くしようとか言い
ながら、学校じゃ先輩後輩でいようとか言って兄さんは言ってる事が支離滅裂だ
よ矛盾だらけだよ。私と兄妹って、そんなに恥ずかしい事なの?」
「いや、恥ずかしい訳じゃないが…」正直、バレると命が危ない。
「唯にまで口止めしちゃって。あのね兄さん、私は………」
「………お前は。」右手の人差し指で鈴菜の声を制する「天然なところがあるら
しいから全っっったく気付いていないかも知れんが、学校では注目の的だ!」
「……………なんで?」
「なんでって……その、なんつーか、わ、悪くないからだろ。」
「……………なにが?」
「が、外観というか容姿というか見栄えというか、要するに……その、面が。」
「………………………………………」
「だからだな、まだ本物の兄妹ならともかくだ。お前が出来立てホヤホヤの義理の
妹で一緒に住んでると知れ渡ると妙な噂が………」
「……………………………嘘。」
「…って、待てやコラ!」
「だって私、モテないもん。」
「あ、あのなぁ〜。」
「本当だよ。中学入ってから男子から声かけられた事もないし、周りの子がみんな
男の子から告白されて付き合ってるのに、私だけ置いてけぼりだもん。」
291突発屋 ◆63./UvvAX. :04/06/30 01:04 ID:fL+V+YJm
だから、そりゃお前が高嶺の花過ぎて誰も手が出せないだけなんだってば! と
言いたいところだが、この女に通じるとは思えない。では。
「じゃ、ラブレターはどうだ? 貰ったことくらいあるだろ?」
古くさい手法だが、こちらの正体を悟られる事なく相手を指定の場所に誘導できる
という効果的な武器だ。二人きりという状況さえ整えられれば、あるいは。
「ないよ。全然ない……………あ、けど、一回だけ。」
「あ、あった!?」
「うん、間違って私の机の中に入ってたのが一回だけ。」
「……マチガイ、デスカ?」
「そうなの、聞いてよ兄さん! 朝来たら、机の中に白い封筒が入っててね? わっ、
これがラブレターなんだぁってドキドキしながら、放課後に書いてある所に急いで行
ったの! そしたらね?」
「………そしたら?」
「誰もいないの! それでね、私二時間位待ってたんだけど、結局誰も来ないまんま!
きっと、他の子の机と間違えたんだよね。それで私が来たからびっくりして帰っちゃっ
たんだよ、ほんと失礼しちゃうよね? 間違えたんだったら間違えましたって謝るのが
普通だと思わない? いくら恥ずかしいからって、女の子放っておくなんて最低!!」
「…………………………………」
何処の誰かは知らんが男子生徒Aよ。現場で告る度胸がないなら最初から手紙なんぞ出
すなよ。まぁ、気持ちはわからんこともないが……
「わかった兄さん? 私だって女の子だから、お世辞でも『可愛い』とか言われるの嫌
じゃないけど、そんなに何回も言われたら言葉の価値が下がっちゃう。嬉しくないって
事ないけど、なんだか兄さんに慰められてるみたいで自信なくなっちゃうよ。」
マジか? マジなのかこの女!? お前、毎朝支度に20分以上かけてるだろ! どー
ゆー美的感覚で鏡を見てるんだマイシスター!?
292突発屋 ◆63./UvvAX. :04/06/30 01:15 ID:fL+V+YJm
「うがーーーっ!」畜生、なんかイライラしてきたぞ「良いか、お前は可愛い! 
そんじょそこらの量産規格型で頭の弱そうなアイドルなんぞ尻に帆かけてシ
ベリアどころか北極点までスッ飛んで逃げてく位に可愛いっ! だから自覚
を持てっ…っつーか学校でベタベタ近寄ってくるな! お前のファン連中に
捕まったらロケットに放り込まれて木星まで打ち上げられて木星クジラの餌
にされちまうんだっ、わかったかっ!?」
「…………」
「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ………」
「………ありがとう兄さん。私、もうちょっとだけ自信持ってみるね? 妹とベタ
ベタするのが恥ずかしいんだよね? わかった。私、兄さんに合わせるよ。」
もうダメだ、この女。もはやツッこむ気力すら湧かない…
「でもね兄さん? 私、一つだけわからないんだけど?」
「……なんでしょうか……」
「どうして、家の中でこんな格好じゃ駄目なの? お洗濯しに外に出たって、学
校の子に見つかる可能性なんて殆ど無いよね?」
「アホかお前はっ、赤の他人に見られるんだぞ!?」
「でも下着姿とかじゃないんだから、私は平気だよ。兄さんは困るの?」
「困るに決まってるだろ! 考えてもみろ、近所のオバちゃん連中ならともかく、
何処の馬の骨ともわからん野郎共もいるかも知れん! んな連中に見せるな
んて我慢出来るかっ、お前は俺の………!!」
「…妹、だよね?」
「そ、そうだ義理とは言え妹だ! だから兄貴として…だな、その……」
「うん。」と興味深そうに身を乗り出す鈴菜の瞳の中に写ってるのは俺だけ。
「…な、なんつーか、他の男には、触らせたくないっつーか…」
うんうん、と無防備な鈴菜。漂う『鈴菜の匂い』。近づく二人の顔。手を伸ばせば
頬に触れる事も出来る距離。そして、俺も近づけば鈴菜と………
「あ! そう言えば醤油買ってくるの忘れてた! ちょっと行ってくるっ!!」
「え? そんなの酒屋さんに一緒に頼んだら………兄さん?」
「留守番頼むぞ! あと戸締まりは完璧にな! 誰も家に入れるな! 誰か来た
ら携帯に連絡寄こせよーーーっ!」
「ねぇっ、まだお話終わってないよ! 兄さんってばぁ!!」
一瞬、頭の中を過ぎった妄想。それを追い払う様に全力で走る俺がいた。
293突発屋 ◆63./UvvAX. :04/06/30 01:19 ID:fL+V+YJm
・・・なんか、鈴菜が馬鹿っぽくなってきた様な?w

ちょっと他の子(作品)達に構い過ぎですね。
もちょっと鈴菜に集中しよう、と思う梅雨(?)の夜だった。
294名無したちの午後:04/06/30 01:57 ID:hBWDZybX
突発屋さんGJです。
毎回楽しみにみています。
7ノシ
295名無しさん@初回限定:04/06/30 02:58 ID:YUjm3d8J
rhys1672 さん葵タンのアドレス間違ってます。

8ノシ
296名無しさん@初回限定:04/06/30 06:00 ID:WVKxGrTK
9ノシ こうやって書き込む人の20倍位の人がROMッてると思うんですが。
鈴菜タン久々キタ━━(゚∀゚)━━!!
これからの展開に期待(*´Д`)ハァハァ
297名無しさん@初回限定:04/06/30 08:14 ID:K8QuwGJ2
10ノシ
鈴菜タンが、1番おきにいりさー
単発じゃなくなって、本当によかった・゚・(ノ∀`)・゚・
298名無しさん@初回限定:04/06/30 09:14 ID:M+F5QG21
11ノシ
相変わらずここは(*´Д`)ハァハァ なインターネットでつね
299名無しさん@初回限定:04/06/30 09:20 ID:8l4ul9xn
12ノシ
根っからの駄レス野郎なもんで、
気の利いたコメント付けんの苦手なのよん。

職人ズ超がんがれ。
300名無しさん@初回限定:04/06/30 12:05 ID:XvklRzrB
13ノシ
朝、「起きてくるな!」と妹に言われた(泣
301名無しさん@初回限定:04/06/30 12:33 ID:T80oc2bG
14ノシ
妹いない…(つдT)妹みたいな女の子はいるけど。
302名無しさん@初回限定:04/06/30 14:05 ID:/iKDkry2
15ノシ
妹いるけど・・・、夢は夢のままのほうがいいよ?
303名無しさん@初回限定:04/06/30 14:15 ID:j+fgIFEz
16ノシ
妹いない…(つдT)漏れよりごつい弟がいまつ。
304名無しさん@初回限定:04/06/30 14:16 ID:EYxeWc93
(@u@ .:;)ノシ
305名無しさん@初回限定:04/06/30 14:49 ID:ExmyeV8q
18ノシ
普段はROMだけど、楽しませてもらってます。
このスレみたいな妹欲しいなぁ・・・
306名無しさん@初回限定:04/06/30 15:55 ID:HIFuAIvR
19ノシ
病気なので妹に看病してもらいたいです。
307名無しさん@初回限定:04/06/30 16:20 ID:ofvOku6c
>>306
20ノシ
どのような妹をご所望ディスカー?

@.ツインテールで活発な妹
A.ストレートロングでおしとやかな妹
B.ポニテでお兄ちゃんべったりな妹
C.その他
308名無しさん@初回限定:04/06/30 16:36 ID:HIFuAIvR
>>307
4.ストレートロング黒のお兄ちゃんべったりでちょっと恥ずかしがりやの妹
がいいです。
309名無しさん@初回限定:04/06/30 17:03 ID:M+F5QG21
>>307
2+3でおながいします
310名無しさん@初回限定:04/06/30 17:43 ID:WdkXO97S
>>307
当方3でおながいします

21 ノシ
311名無しさん@初回限定:04/06/30 17:56 ID:cOF9gsCH
22 ノシ

もう妹なら何でもいいです
312830:04/06/30 18:33 ID:5uXFSSV3
23(兄さん)ノシ
また何か小ネタで書きたいですねぇ
31380たん ◆GYhzO8OFh6 :04/06/30 18:45 ID:et5qD3l4
24 ノシ

そろそろ続きを書かないと忘れられるな
314名無しさん@初回限定:04/06/30 18:54 ID:tt2J7RCz
>>306
じゃ即興で

「お兄ちゃん大丈夫?」
心配そうな顔をして覗き込む。
「あ、うん・・・」
「もう、お兄ちゃんのことが気になって部活休んできたんだからねっ!」
艶やかで長い黒髪を耳の後ろに掻きあげる。
「ご飯食べたの?」
「まだ・・・」
「・・・しょうがないなぁ」
髪を後ろで束ねてポニーテールにし、白いエプロンをセーラーの上につける。
「わたし、お粥さん作ってくるね」
ほんのりと赤く染まった顔で微笑むとキッチンへと行ってしまった。
「・・・なに照れてんだよ」
鼻の頭をかきながらそうつぶやく>>306だった。

常連さんの足元にも及ばぬ文章でスマン
315名無しさん@初回限定:04/06/30 19:39 ID:gGv5BtOa
朝起きたら妹が、妹じゃなくなってた

「ということなの」
と、目の前にいる妹、玲亜が言った。……何言ってんだ、こいつは。
「あっ、今あたしのことバカにしたでしょ?」
む、意外と鋭いのな、バカなのに。
「あたしバカじゃないもんっ」
「いや、バカだろ」
ドカッ、バキッ
「ぐはっ」
「もうっ、いい加減にしないと殴るよ、兄ちゃん」
……いや、もう殴ってるしな。というか、本気で殴っただろ、今。
「あのね、父さんと母さん、離婚したの」
……は?
「それでね、ついさっき離婚届出してきたんだって」
まてまてまてまて、少し待て。
「は?……ちょ、ちょっと待て玲亜」
「でねでねっ、あたしと兄ちゃんはね、もう家族じゃないの他人なの〜♪」
「いや、そういう問題じゃなくてだな……」
「えへへっ、これで……えへへ♪」
話聞けよ!というか、何考えてる……妹よ
「玲亜?、おい玲亜」
「うふふ……兄ちゃんじゃないんだね、もう……」
……あのぅ、玲亜さん?
「兄ちゃん、じゃないや、和哉さん……きゃ〜っ♥」
だから俺の名前呼びながら悶えるな玲亜よ。
「えへへ……和哉さん、あたしね、あたし……ずっと前から……」
って、なんだ、どうしてそんな熱のこもった目をして迫ってくるんだよ玲亜!

だれかー、このバカな元・妹さんを止めてー
316名無しさん@初回限定:04/06/30 19:45 ID:gGv5BtOa
慣れないなりにがんがってみたナリよ。でもエロは無理w

>>295
指摘ありがとうです。今度は大丈夫なはず。

>>301
そういう環境の方が個人的には羨ましい

>>314
GJ。うまいなー
317306:04/06/30 19:46 ID:HIFuAIvR
>>314
元気になりますた。GJ!
318名無したちの午後:04/06/30 19:59 ID:nVKSQ8Qw
ノ゙  25
319名無しさん@初回限定:04/06/30 20:09 ID:lOdkUDl/
>>315
悪いが、親が離婚しようとも妹は妹だ
320無名その3 ◆518YLv.Xnc :04/06/30 20:18 ID:W7zPQlVi
 朝起きたら妹に、看病されていた

 俺は本来なら、絶対に風邪をひいてはいけない。否、体調を崩す素振りを見せてはいけない。
なぜならば――――
「ただの風邪だからさぁ………学校行けよ」
「嫌です、お兄様にもしもの事があったらどうするのですか?」
 ――――妹が付きっきりで看病してくれるからだ。
 しかも、その度合いがハンパではない。本当に側に寄り添って離れないのだ。
「お兄様、具合はいかがですか? 少しお眠りになった方がよろしいのではないですか?」
「いや、ホントにただの風邪だからさ、心配する必要なんて無いよ。大丈夫だから学校行きなって」
「嫌です。わたくしは、お兄様の身体が良くなるまで、お側を離れませんわ」
 こんな具合で、俺の体調が良くなるまで懸命に看病してくれるのだ。
 だからこそ俺は体調を崩せない。妹に慕われるのは、むしろ嬉しい位なのだが、俺のことを最優先
にする余り、妹は自分のことを二の次にしか考えないのだ。
「俺…少し寝るよ」
 そうだ。妹が側を離れないと言っている以上、それ以上余計な負担を掛けたくない。起きていると
妹が、必要以上に俺に気を遣ってしまうだろう。だから寝てしまった方がいいと思う。
「お休みなさいませ。お兄様」
 そう言って、妹は髪を撫でてくれる。あぁ、心地いい。そうして俺は、睡魔へと墜ちていった。
――――
 目を覚ますと、ベッドの傍らで妹が、顔を埋めて眠っていた。俺が寝ている間も、汗を拭いたり、氷を
取り替えたりしてくれていたのだろう。だから疲れてしまったのだ。
 俺は、その黒く艶やかなロングヘアを撫でる。愛用のシャンプーの良い香りがした。
 どうやら、妹の献身的な看護のお陰で、体の方は良くなっているようだ。
「ありがとう」
 そう呟きながら、やっぱり体調は崩しちゃいけないな、と再確認する。
321518 ◆518YLv.Xnc :04/06/30 20:20 ID:W7zPQlVi
>>306に捧ぐ
1,2,3,4のどれにも当てはまってませんが、勘弁してください

因みに、妹は毎度のようにこの後体調を崩し、今度は兄が付きっきりで看病します
でも妹は、別にそれを狙っている訳では無いのですけどねw
322名無しさん@初回限定:04/06/30 20:27 ID:gGv5BtOa
>>320
GJ。
323518 ◆518YLv.Xnc :04/06/30 20:44 ID:W7zPQlVi
>>314
>>315
GJです!
324突発屋(1/4) ◆63./UvvAX. :04/06/30 23:58 ID:3LBAmUVT
むむっ、祭り(?)の気配がっ!!

朝起きたら妹に、看病されていた。
「あーん、もう! 駄目じゃない兄さん!」
朝っぱらからドタドタと部屋に踏み込んできたセーラー服の美春。
「『風邪は万病の元』って言って馬鹿に出来ないんだからね!ちゃんと食べて
ちゃんと体休めて、ちゃんと治さないと合併症とかいって大きな病気になっちゃうよ!」
「……少し静かにしてくれ、頭に響く……」
「なによこれ、冷蔵庫の中空っぽじゃない! 昨日何食べたのよ!?」
「……インスタントのスープ。」
「そんなんじゃ栄養取れないよ! わ、洗濯もシンクも山積みじゃない! それに部屋の
中埃っぽくてカラカラ。しょうがない兄さんだなぁ………」
「それより美春、お前学校………」
「いいから兄さんは黙って寝てて!」
ピシッと指さされて何も言えない俺。
背負ってきたリュックの中からタップを取り出し、中身の白飯を鍋に移し水とダシを加え
て弱火にかける。その隣にヤカンを置いて、こちらは強火で湯を沸かし始める。散らかっ
ている部屋の中でポニーテールを振り回しながら動き回り片付け洗濯物をかき集め、鍋の
様子を見ながら溜まっていた食器を次々と洗って拭いてゆく。
「まだ着替え、あるよね? 一回帰って洗濯してあげてくるから、その間に下着も全部
着替えてね? それからストーブあったでしょ、どこ?」
「……押入の下の段。」
更にパタパタと走り回る妹。ストーブを引っ張り出してスイッチを入れ湯が沸いたヤカン
を乗せる。更に冷蔵庫の中を再確認してメモを取り、洗濯物の中から下着と肌着と寝間着
を選んでリュックに押し込む。そうこうしている間に煮立って来たらしい鍋に塩をふり、
味見をしてから洗い立てのレンゲをさして風邪薬と一緒に持ってくる。
「これ食べてから、クスリ飲んで寝ててね。また来るよ。」
その満足そうな照れくさそうな顔が、とても可愛らしく見えた。

『………いや、ちょっと俺には合わないか。普段が疲れそうだし………』
325突発屋(2/4) ◆63./UvvAX. :04/07/01 00:01 ID:TIVON96H
「………兄さん、お加減はどうですか?」
紺のブレザーが似合う夏生、長い髪を揺らしながら遠慮がちに靴を脱ぐ。
「殆ど収まったよ。お前が持ってきてくれたクスリが効いたみたいだ。」
「それはなによりです。」
朝の厳しい表情とは大違いの穏やかな瞳の夏生。俺の顔色を確認して本当にマシになった
と納得したのだろう。俺の枕元に行儀良く正座して、通学用のボストンバックを開けて中身
を取り出し始める。
「お加減がよろしいのでしたら、何かお召し上がりになった方が良いですけど? お粥は
朝ご飯でしたし、消化の良い果物を買ってきました。いかがですか?」
「……そうだな、折角だし頂くか……」
「はい♪」缶切り無しでも開けられるプルトップタイプの桃缶、みかん、洋なし。更にスポーツ
飲料のペットボトルを幾つか俺の手が届く範囲に並べ。最後に紙袋を取り出す。
「……リンゴですけど、召し上がりませんか?」
「ああ、ありがとう。」
そう答えてやると嬉しそうに頷き、台所からナイフと皿を持って戻ってくる。
「……二人っきりの兄妹なんですから、病気の時位は頼って下さい。男の方ですからご無理
をされるのも仕方無いかも知れませんが、時々はお世話させて頂けないと寂しいです。」
しゃりしゃり、とリンゴの皮を剥く夏生。
「生意気かも知れませんが、支え合ってこその家族だと思います。私だって16です。
社会人で自立なさってる兄さんからご覧になれば未熟に見えても、私は私なりに日々精進して
成長しているつもりです。いつまでも子供扱いで蚊帳の外では、少し悲しいです。」
「……そうだな。じゃあ、今日は夏生に甘えさせて貰うよ。」
「はい、どんどん甘えて下さいまいし! では…あーん…」
「………はい?」
「食べさせて差し上げますわ。あーん、して下さい。」
「いや、それは流石に、ちょっと………」
「では、この甘いリンゴはお預けです。」にっこりと嬉しそうな夏生「要りませんか?
美味しいですよ? 瑞々しさもたっぷりです。さあさあ、あーんしてくださいまし。」
「…………あ、あーん………」
「うふふっ。はい、どうぞ……」

『いやいや、これはこれで非現実的ってーか。ちょっと古風過ぎるな……』
326突発屋(3/4) ◆63./UvvAX. :04/07/01 00:10 ID:TIVON96H
良く言うと明るくでボーイッシュ。裏返してしまうと元気が良すぎてお転婆で女の子らしさが
全然足りない。それが俺の妹、秋穂だ 「おい、秋穂?」
「うぅ〜ん、すりすりすりぃ………」
どうやら俺を看病しながら寝入ってしまったらしい。ベッドにもたれ掛かって俺の腹あたりに
顔を埋めて眠る秋穂。名前を呼んでも寝惚けて頬を擦り付けてくる始末。病人に手間をかけさせ
るなよとも思うが、この幸せそうな寝顔を見てると全て許せてしまう。「こら秋穂、秋穂!」
「う、う〜ん?」ちょっと短めのポニーテール。その小さな頭を撫でる様に揺らすと、ようやく
目を覚ましてくれる「あ、兄さん! やたっ、風邪治ったっ?」
「ああ、秋穂が付きっ切りで看病してくれたからな?」
「うんうん、ボク頑張ったよー!!」
「こらこら、だから抱きつくなって。汗くさいのうつるだろ?」
「そんなの平気だよ。ボク、兄さんの匂い大好きー!!」
本当なら風邪がうつる心配をしてやるべきなのだが、これだけベッタリされては手遅れ。
かれこれ数時間も一緒にいたのだ。今更気にしても仕方ないだろう。
「もう11時だぞ、タクシー呼んでやるから帰る準備しろ。」
「え……あ、ああっ! もう真っ暗っ!!」
「ほらな? だからさあ、早く……」
「じゃあボク、今日は泊まるっ!」
「え?」
「兄さん、まだ病み上がりだからね。今晩はボクが付いてた方が良いでしょ?」
ああ、また始まったか「駄目だ。余計な布団なんか無いぞ?」
「良いよ、兄さんと一緒に寝るもん!」
「それに寝間着だって持ってきてないだろ? 明日の用意は?」
「ボク、家でも時々下着で寝てるから平気。明日は早く起きて一回帰るもん。」
「こら、我が儘言わないでくれ。な、秋穂?」
「やだやだや〜だ! ボク、兄さんと寝る〜!!」
やっぱりこうなったか、と溜息。首に抱きついた秋穂を引きはがすのは容易ではない。
「……しょうがない、今晩だけだぞ?」
「うん! 兄さん大好きー!!」
『中学に入れば多少ぉ〜♪』と昔の歌ではないが、複雑な心境だった。

『……いや、これは危険だろ? それに妹というより単なるロリだ………』
327突発屋(4/4) ◆63./UvvAX. :04/07/01 00:10 ID:TIVON96H
「兄さん、兄さん?」ゆさゆさ、ゆさゆさ「兄さん、こんな所で寝たら駄目だよ?」
「………ふえ?」
「おはよう、兄さん。」
朝起きたら、ベッドの上で上半身だけ起こして照れくさそうに微笑む冬香がいた。
そうだ、昨日は冬香が熱を出して倒れたって連絡があって。それで慌てて学校まで迎え
に行って、恥ずかしがってる冬香を抱き上げて部屋まで運んで……
「……もう、体の方は平気か?」
「うん。」
セミロングの髪を三つ編みにして結った冬香は朝陽の中で目を細めて笑う。無地で薄い
生地の浴衣が似合う華奢な妹。普段はなんとも思わなかったが、こうして見ると病院で
寝込んでいるみたいな印象を受けてしまう寝間着である。
「そうか、良かった………って、いてて!」
ベッドの脇に運んだ椅子に座ったまま寝てしまったので節々が痛い。そんな俺の姿を見
て、手で口元を隠しながらクスクス笑う冬香。
「うんうん、やっぱ妹は冬香じゃないと駄目だな!」
小さな幸せを大切にするかのような冬香の静かな微笑み。普段はあまり感情を表に出さな
いだけに、笑顔を見ると俺の方まで心が満たされてゆく気がする。
「うふふっ。なぁに、それ?」
「……お前と兄妹で良かった、ってことだよ。」
「きゃっ!」
ベッドの上の上半身を胸に抱き寄せ、髪を撫でる。小さな頭、柔らかい髪、服越しでも
微かに伝わってくる体温。全てが愛おしい。
「どうしたの兄さん? ちょっと恥ずかしい………」
「………嫌か?」
「ううん。兄さんなら、平気………」
緊張が抜けた柔らかい体が、全てを託す様に俺の方へともたれ掛かる。目を閉じ俺の心音
に耳を傾ける気配。そして二人の鼓動が徐々に一つになってゆく。
「………兄さん?」
「うん?」
「大好き。ほんとうに、大好き……」
328名無しさん@初回限定:04/07/01 00:14 ID:R+ocYv0Q
四季姉妹キター!!
329突発屋 ◆63./UvvAX. :04/07/01 00:17 ID:TIVON96H
>>306-310
これで一応@〜Cまで満たしたと思いますが、いかが?w

>>315
GJ!
『連れ子同士』という表現を入れれば、更にグッド!w

>>314
>>320
仕事が速いですね♪
お見事です。


>>313
>>312
お待ちしております!
330名無しさん@初回限定:04/07/01 00:29 ID:NPXr9N+J
一日たちましたな。
職人さんもいますが出席25人。

ROMや欠席者がこの20倍居るとして……500人!?Σ(゜゜ )
331314:04/07/01 00:36 ID:JnYgchJS
携帯からだったんで字数の制限に苦しみますたw
>>306
多分条件は満たしてたはずでつ。
306タンならこんな妹なら何人居ても大丈夫w
>>316 >>518タン >>63タン
まさか常連の方からお褒め頂くとは思わなかったなぁ
332518 ◆518YLv.Xnc :04/07/01 01:09 ID:dPzsNpT+
>>突発屋氏
GJです!
四連発とは…やりますね
いやはや凄い

妹の名前を四季にするの、実は私もこっそりやっていましたw
いままでの短編の中に、春夏秋冬が居ます。といっても、私の場合は約一匹野郎ですが…
333名無しさん@初回限定:04/07/01 01:45 ID:P8Luzv7h
朝起きたら妹に、家捜しされていた。
3341/3:830:04/07/01 02:42 ID:vgHoODIp
朝起きると、寝ている兄に・・・・ご奉仕していた。


「朝ごはんの時間だからお兄ちゃん起こしてあげて。」
と母さんに言われて兄の部屋に来たのだが、当の本人はグッスリ寝たまま。
なんか無理矢理起こすのも悪いかなぁ。
それにしてもお兄ちゃんの寝顔、か・わ・い・い♪
そう、私の気持ちは・・・・、イケナイと思いつつ兄の方に向かっているのだ。
でもお兄ちゃんには最近彼女ができたらしい。
写真とか携帯メールとか、そういう物的証拠は何一つあがってないけど、これは女のカンだ。
兄妹なんだから直接聞いちゃえばいいじゃんと人はいうけど、
でも、そんなこと、とても聞けることではございませんですの!
そんなとき、クラスメートの会話を思い出した。
「私の彼ったら許せないのよ。」
「なんでさ?とってもラブラブじゃん。」
「それがさぁ、Hの最中に別の女の名前を呼んだのよ。」
こ・れ・だ!
私の兄は何を隠そう、とても寝言を言う。
なんか見てる夢のことを言ってるんだと思う。
だからHな夢を兄が見れば・・・・・・、
その・・・、夢の中で兄が絶頂に達すれば、その時、その女の名前を言うに違いない・・・・・。
私はいつの間にか、寝てる兄のモノをトランクスの窓からつまみ出すと、
その、なんだ。口でご奉仕を始めてしまっていた。
3352/3:830:04/07/01 02:47 ID:vgHoODIp
「あむ・・・・、くちゅ・・・・・。」
どうやれば男の人が気持ちよくなるかよくわかんないけど、
私は一生懸命口に含んだ。
歯は当てちゃ駄目なんだよね・・・・。舌は、どう使うのかしら。
よくわかんないけど・・・、よくわかんないけど・・・・、
兄のモノが私の口の中で、トクン、トクンって言ってるのがわかる。
他の女の子は、男の人の胸の中でこの音を聞くんだろけど、
私は、それを兄のモノで、口の中いっぱいで感じていた。
「ちゃん・・・・、ふっ、んっ、あっ、うううっ」
兄が・・・・、感じている・・・。
嬉しい。
でも悔しい。
兄は憎いどっかの誰かとHしてる夢を見てるのだろうか・・・・。
見て欲しいよぉ。。
お兄ちゃんを今、気持ちよくしてるのは私なんだよ。
お兄ちゃんのことを一番思ってるのは私なんだよ。
なんだか・・・・、せつないよぉ・・・・。
その時突然、兄が私の頭に両手をかけた。
「!?」
兄は私の頭を掴み、ガンガンと腰を動かし始めた。
「う゛〜!!うぐ・・・うぐぅ・・・・。」
兄はまだ寝ぼけてると思うけど・・・・
目を見開く私の口に容赦なく兄は腰を打ちつける。
「ちゃん・・・・・、出すよ・・・・・、出すよぉ・・・・・・・。出ッ。」
あ・・・・、ちゃんと聞かなくちゃ・・・・・・。
こんなことをしてまで聞こうとしてた憎い奴の名前は・・・・・

「おかーーーーーーさぁーーーーん。」

びゅ、びゅびゅう、びゅうびゅう!
3363/3:830:04/07/01 02:48 ID:vgHoODIp
びゅ、びゅびゅう、びゅうびゅう!

あまりに予想してない名前で驚いたところにお兄様の精液が口の中に発射された。
ゲホッゲホッ・・・・・。
最初は口の中に出されたら、飲んじゃうかも、と思ってたけど、
とてもそんな状態じゃない。
うう、精液が気管に入ったらしい・・・・・。
私は両手にだらーーーっと精液を吐き出すと、ティッシュでそれをくるんで私のポケットに入れた。
こんなところで捨てられないわよ。
コトがすんだ兄は気持ちよさそうに寝続けていた。
はぁ・・・・・。私の恋のライバルって母さんだったのか・・・・。
どんな三角関係やねん・・・。

「兄さん、まだ眠そうだったからそのままにしてきたよ。(ゲホッ)」
口と手の平をティッシュで念入りに吹きとった後、
あの母のいる台所へと戻った。
「あら、ずいぶん。ムセてるのね。」
気管に精子が入ったなんて言えるか。
「それと鼻水も出てるわよ。」
はっ!?これは鼻水でなく兄の・・・・。
あわててティッシュを取り出して鼻をかむ。
「鼻かんだらこれ使っておきなさい。」
「へっ?」
母さんが私にある薬を投げつける。
「イソ○ン・・・・・・・・?」
「あんた、歯にちぢれた毛が挟まってるわよ。」
グハッ!
て・・・・手ごわいライバルが現れたものだ・・・・。
チクショーーーーーーーーーーー!!

337(1/2):04/07/01 14:47 ID:aAwtukJH
 朝起きたら妹に挿れていた……。 >>265

 ――は?
「な、ななななな何やってんだお前!」
「だ〜ってぇ……」 妹はピンク色の声を上げた。「もうガマン、できないんだもん……んはぁっ」
 みょーに気持ちがいいと思ったのだ。
 夢の中で、誰ともわからん女が俺の身体にまとわりついていたのだ。
 俺のシャツを捲り上げてそこら中なめ回しながら、ガチガチになった俺のモノに手の平を
添えて、心得た調子でコスり立てていた。時折亀頭のぬめりに指を滑らせ、俺の呻き声を
聞いては笑う。手を伸ばして髪に触れると、甘えてすり寄ってきた。
 その温かくや〜らかい感触に辛抱たまらず、俺は女の太股の間に腰を入れると、一気に
突き立てた――
「――のが、何でお前なんだよ!?」
「私、んんっ、以外に、はん、誰が、はぁん、いるって、んっ、のよぅ」
 騎乗位のまま、ゴムまりのように跳ね始めた妹に、俺は慌てた。
「ば、バカたれ」
「いやぁん」
 挿れたまま、速攻で体を入れ替える。彼女をベッドに寝かせると、俺は床に足を着いて
体重を股間にかけ、えぐり込んだ。蜜壺が反射的に締まり、恥ずかしい音が漏れる。
「あはぁぁぁっ。深いぃぃっ! すご、すごいよう、兄さぁん」
「どうなっても知らんぞ、まったく……」
 ピストン運動を開始した。既に、どうしようもなく高まっていた。尿意にも似た強烈な射精
の予感で腰が震える。妹も、濁った涎を口の端に浮かべ、とろけた顔で俺を見上げている。
大きく揺さぶられる、朱に染まった妹の肉体。
 出したい。早くこいつの中にぶちまけたい。
338(2/2):04/07/01 14:48 ID:aAwtukJH
「んん、んあ、ひう、ひっ」 一声ごとに高くなる妹の喘ぎ。「好きぃ。優しい兄さん、大
好きぃ。Hな兄さん、超好きぃぃ」
 アホかお前は。
 と言いたくなるが、彼女は『好きと言うほど気持ちよくなる理論』というのを主張して
いて、それを実践しているのだ。現に、粘膜の奥の筋肉がぎちぎちと俺を責め上げている。
「兄さぁん。いいのっ、いいのぉっ。めちゃくちゃにしてーっ☆」
「ノリノリだなお前……本当にめちゃくちゃにするぞ」
「え、あは、や、やっぱりダメ――きゃあぁっ」
「今さら聞けるか!」
 妹の片足を高く持ち上げて抱え込み、角度をつけて腰を振りまくり始めた。
「っ! 〜〜〜っ! んっ〜〜はぅっ!」
 膣の前壁を小刻みにコスり上げられ、妹が白い首をのけぞらせる。
 耐久力の限界に挑むような数分間。俺たちはケダモノに戻り、膝をガクガクと震わせ、
互いの体をかきむしりながら、腰を叩き付け合った。
 彼女の三回目(たぶん)の絶頂に合わせ、俺は大量の精を妹の膣奥に放った。


「や……やばいのではないでしょうか」 正直、俺はかなりオタオタしていた。
「平気平気。私の体は、兄さんが思うよりずーっと丈夫だから。一人や二人、守って見せ
ますとも」
「あのなぁ……。いくら溜まってたからって、朝起きたら妹が乗ってました、ってのはどうよ」
「我慢できなかったんだもん。大体、兄さんだって、すっごーく良かったんでしょ。焼けた
鉄パイプ突っ込まれて放水されたみたいだったよ。溺れるかと思ったよ。何ヶ月分入って
たんだ、このやろー」
 玉をにぎにぎされる。俺は苦笑いで妹の額を小突いた。妹はくすりとする。
「……あんなに一杯せーえき浴びちゃったんだもの。きっと兄さんに似て、Hな子になっ
ちゃうね」
 妹は、もう見て分かるほどに大きくなったお腹を撫でながら、幸せそうに笑った。
339名無しさん@初回限定:04/07/01 14:50 ID:aAwtukJH
うーむ。シリアスな落ち穂拾い担当でデビューするつもりが、なぜこんな特殊に。

>>334 830氏
激しく笑わせていただきました。ございませんですの!
340830:04/07/01 16:10 ID:svJ3DfN9
朝起きたら妹に・・・

「Hの声は芝居だからね。」と言われた。


>>337
うわぁ!エロいっすよぉ。仕事中なのにチ○コたっちゃいましたよ。
今後も楽しみにしてます!
341突発屋 ◆63./UvvAX. :04/07/02 02:11 ID:GZhZoXH0
前スレ>>801 並びに今スレ>>132からの続きです。
……どんどん破滅に向かってるよな俺w

朝起きたら妹に「Hの声は芝居だからね。」と言われた。
「……芝居…ねぇ?」
「そうそう、昨日のは半分演技なんだよ。愛理がね『お兄さんに聞かせて
あげましょう』とか言って激し……じゃなくって……その…」
助手席に収まった俺の妹の早苗。やや茶色がかったフワフワのロングヘア
が自慢の、それなりの美少女。どちらかというと可愛い系だとは思うのだ
が、意志の強そうな顔立ちと長身(家系か?)と発育の良さとハキハキと
した正確の持ち主故に同級の男子より年下の同性に慕われるタイプだと思
う………というか、最近気付いた。
「…とにかく、ホントはあんな大きな声出したりしないもん!」
「じゃあ、大きな声って自覚はあったのか? 俺はお前達に気を遣って
家にいてやったんだぞ?」
親父達を騙すのは気が引けるが、娘がレズだと知るよりはショックが少な
くて済むのは間違いない。だから一昨日は『俺と愛理が家でイチャつく』と
言う建前で愛理を泊まらせた。そして昨日、親父達は二人の時間を過ごさ
せてやろうと夫婦揃って出かけた。ところが実際には………
「う…!」流石に言葉に詰まる早苗「…ごめんなさい…」
大きい、なんてレベルの喘ぎ声じゃなかった。それこそ近所中に響き渡っ
たのではないかと心配した位だ。親父達から連絡が入った場合の事を考え
ると外に逃げ出す訳にも行かず、結局俺は階下の居間で昼寝をして過ごさ
ざるを得なかった。
……それでも聞こえまくってた訳なのだが……
「……はしたない子だって、思った? 嫌いになっちゃった?」
小さくなってしまった早苗。しょうがないなぁ。
「そんなことはないけど、なぁ。」
「……ないけど?」
「俺の気の所為かもしれないが、お前の声しか聞こえなかった。こういう
事聞くのは無神経だけど……昨日は二人でしてたんだよな?」
342突発屋 ◆63./UvvAX. :04/07/02 02:13 ID:GZhZoXH0
「あー、あれね…」と引きつった照れ笑い「…昨日は愛理に攻められっぱ
なしだったから。指二本も入れてくるんだよ、二本も!」
「に、二本ッスか…」
「そうなの、二本で一番を激しく奥掻き回すんだもん。ヤダって言ってる
のに弱いトコ舐め回しながらだし、愛理ってば大人しそうな顔してエッチ
の時には結構イジワルだったりするんだよ。言葉責めも凄いし!」
「こ、言葉責め…」
「うん。私、耳も結構敏感だからって教えたらね? ゾクゾクしちゃうよ
うなイヤラシイことを耳元で囁くんだよ? その後でペロリ! でもね、
そういう時は私も反撃してやるんだ。愛理は口の中舐められると力抜けちゃ
う子だから、じゃんじゃんキスしちゃうの。それでねそれでね、興奮して
る時におへそ舐めたりとかお尻の穴ツンツンしたら声も出ない位に感じち
ゃってね? 面白いんだよ?」
「な、なるほど……」
「でもでも、仲良くしてない訳じゃないよ。いつも最後はシックスナインと
か貝合わせとかで一緒にイクようにしてるし、終わったら絶対に手を繋ぐか
抱き合って過ごす時間を作ってるもん。そういうのって、大事だよね?」
「……………………」
「でも昨日は愛理に弱み、握られちゃったからなぁ。朝兄さんが来た時に
ね、寝てる振りして兄さんの手に乳首擦り付けて気持ち良く………」
「え……!?」
「………あ……きゃっ!?」
キキキーッ、とタイヤが悲鳴をあげる。まだ早朝で助かった。思わず急ブレ
ーキをかけてしまったが、幸いな事に周囲に他の車両は居なかった。だが、
もうそんな事はどうでも良い。
343突発屋 ◆63./UvvAX. :04/07/02 02:13 ID:GZhZoXH0
「お前、起きてたのか!?」
昨日の朝。まだ寝ているとばかり思っていた俺は早苗の浴衣を脱がし、胸元
に手を差し込み、そして直に胸を……妹の胸を………
「あは、あはははは……」と困った様に笑う早苗。だが俺の真剣な眼差しに
射られて笑って誤魔化す事ではないと悟ったか、俯いて小さな声で「…うん、
起きてた…」
「じゃ、じゃあ全部……」
「い、嫌じゃなかったよ! 嫌じゃなかったから…その…兄さんの好きにさ
せてあげようって思った。む、胸だけだったら良いよって思ったから。」
「……すまん。」全身から力が抜ける。「最低な兄貴だな。失格だよ…」
「じゃあ?」チラリ、と目だけを動かして俺の表情をうかがう早苗「私も妹
失格だね? だって……その……兄さんの手で、おお、オナニーみたいなこ
としちゃった訳だし…?」
「いや、悪いのは俺だよ。早苗には悪い事ばかりしてる……」
「……兄さん?」
俺の様子が変だと気付いた早苗がキョトンとした顔になる。
「本当に、済まない…」
「そんな…そんな落ち込まれたら私の方が困っちゃうよ?」
全て白状してしまいたい。だが言えるわけがない。言ったら最後、俺達の関係
は修復不能になってしまう。そう『俺達』の関係全てが。
「ほんとうに済まない、早苗。って謝っても時間は戻せないな、いつか埋め合
わせはするよ、絶対!」
「もうっ、そんなの止めてよ兄さん! もう良いって言ってるでしょっ!?」
「その気持ちは有難いよ。でも俺は……」
「………じゃあ、いますぐ埋め合わせして!」
344突発屋 ◆63./UvvAX. :04/07/02 02:19 ID:GZhZoXH0
「いますぐ?」
「そう、いますぐに!」窓の外を向いた早苗、その表情は見えない「そん
なウジウジした兄さん見たくない!気にしてないって言ってるのに、い
つまでも引きずられるのも嫌!だからいますぐ埋め合わせして貰う事
に決めたっ!!」
「待てよ。俺はともかく、お前は学校どうするんだよ?」
「兄さんが連絡入れてよ、それも埋め合わせの一部!」
「……わかった」こうなっては駄目だ。長年のつき合いでわかる「で、どう
すればいいんだ?」
「………いまから、私が言うとおりに運転して。質問は一切無しで。」
「…………………]」
「早く出してよっ! ここ通学路だよ、誰かに見つかったらどうするの! 
嫌なんて言わせないよ、今日は私の言うとおりにして貰うからっ!!」
確かに早苗の言う事にも一理あるし、埋め合わせをすると言ったのは俺自
身だ。周囲を確認してから、ゆっくりとアクセルを踏み込む。
「真っ直ぐ行ったら国道だよね? そしてら右に曲がって……」
もうすぐ一年。妹のアブノーマルな恋愛は…まだ加速し続けている。
345突発屋 ◆63./UvvAX. :04/07/02 02:23 ID:GZhZoXH0
>>336
>>339

過激なギャグ系エッチで来ましたね!
楽しませて頂きました♪
346(1/3) 339:04/07/02 05:01 ID:zxeilhpW
口直しに。なるかな?

 朝起きると、妹に看病されていた……らしい。
 らしい、というのは、あいつの姿が見えないからだ。
 俺は体を起こすと周りを見渡した。誰もいない。額から落ちた濡れタオルを拾う。
「ん……」
 布団の脇に丸いお盆が置いてある。コップに入った水と、薬袋(何の薬だ?)と、ぐずぐずに
なったお粥(?)が乗っていた。その隣に、妹の小さな小さなポシェット。
 おもしろ半分にポシェットを取って、中身を見ようとする。

 がたがたがたっ

 襖の向こうで物音がした。俺は声をかける。
「おーい、いるのかー?」
 しーん……
 ポシェットを開けると、白いハンケチが目に付いた。ふちに沿って可愛らしい刺繍が施されて
いる。小銭入れに……1842円。くくく、なかなかお金持ちだ。横には、カード入れかな、これは。
表面にミッ○ィーのシールがぺたぺた貼ってある。カード入れの中には……
 がたがたがたっ
「いるんだろー?」
 しーん……
 探索を続けた。カード入れの中には、予備のバスカード、名前と住所と通っているお嬢様学
校の名前を書いた紙きれ、連絡網のコピー。それから……こりゃ何だ?
 厳重に折り畳んで奥に押し込められていた、一枚の紙を開く。
「……おいおい」
 何かを破ったと思しき紙きれには、妹の四角い字で、俺の名前、生年月日、大学名、学部名、
身長体重(一年前のだ)なんかが書きつけてあった。降りる駅や、大学の地図みたいなものも
書いてある。
 バシッ!
 紙切れを奪われた。いつの間にか入ってきていた妹が、顔を真っ赤にして立っていた。
347(2/3):04/07/02 05:02 ID:zxeilhpW
「だめ」
 妹はぼそりと言った。紙切れを元通りに折り、ワンピースのポッケに入れる。
 十歳以上も年の離れた妹だった。引っ込み思案な子でもあり、なかなか会話の機会も少な
いが、時折こんな風に、唐突な行動で俺を驚かせることがある。
 土曜の朝、兄の寝室に入り込んで看病を始めるとか。
 妹の姿を見上げる。ワンピースの薄緑色に、綺麗な長い黒髪が映えていた。その黒髪の先
端を小さな指先でいじりながら、俺の方にちらちらと視線を送る。今にもまた逃げ出しそうだ。
「じゃ、じゃあこれで――」
「俺のことを看病してくれてたの?」
 びくりと震えると、後から小さく頷いた。
「そうなんだ。ありがとう、嬉しいよ」
 妹は赤い顔で、こくこくと何度も頷いた。向き直って枕元にちょこんと座ると、俺の額を両手
で押し始める。
「ん」
「え? ……寝ろって?」
「そう」
 大人しく体を倒すと、かいがいしくタオルケットを肩まで上げてくれる。小さな体が俺の顔を
覆い、ちょっとドギマギする。
「そういえば、ちょっと聞いていいかな」 濡れタオルを一生懸命絞る彼女に尋ねた。
「なに、お兄ちゃん」
「さっきの紙って、何なの」
「…! ………………………………………………何でもない」
「俺のことストーキングしてるとか」
 ぶんぶんと音がするぐらいのスピードで首を振った。勢いで頬にかかった髪をつまみながら、
小さい声で言う。
「違うの……想像してるだけ」
348(3/3):04/07/02 05:03 ID:zxeilhpW
 そ、想像ですか。
「想像って、何を?」
「え……」
 ふにゃあ、となった。しかし、ストーキングなどという誤解を解くべく、律儀にも説明を試
みる。うーん、カマかけが効き過ぎたか。
「あ、あの、お兄ちゃんって、普段どういう風なのかな、って。色々……。大学ってどんな
かな、とか……」
「普通だよ」
「そんなことない。大学かっこいい。お兄ちゃんかっこいい」
 えらく斬新な意見だった。
「じゃあ、大学について、お兄ちゃんが一ついいことを教えてあげよう」
「え?」
「大学の教科には、試験よりもレポートを重視するものがある。レポートというのは、まあ
宿題みたいなものだが、中には自分で資料を集めて沢山考えないと書けないものもある」
「すごいね」
「昨日が締め切りのレポートが三つもあったんだ」
「あ、大変」
「俺は病気じゃない」
「そうなん…………えっ……ええええっ!?」
 濡れタオルを胸に構えた妹の顔が、白くなり、赤くなり、紫になった。衝撃で震えている。
「あ、あ、あの、ママがね、『お兄ちゃんは体調良くなくて今日は寝てるから』 って言って
たから、てっきり……ご、ごめんなさい」
「いや、いいけどね。って、そんな泣かなくても」
「だ、だって……もう恥ずかし……っ」
「お粥のような謎の食べ物まで作ってくれたしな」
「もういやぁっ! いじわるぅ!」 妹は泣き笑いで俺の腕をぺしぺしと叩いた。
「さて。そういうわけで俺はまた寝る。今度は起きても逃げるなよ」
 え、と彼女は涙目のまま俺を見た。
「居てくれるんだろ? つーか、居なさい」
 妹は、目元をごしごしとこすった。そして、小さな声で「はい」 と答えた。
349名無しさん@初回限定:04/07/02 05:14 ID:kM52tiDZ
2連続ネタ投下キター
>>341
>>346
GJ
350名無しさん@初回限定:04/07/02 21:09 ID:PdixxA9y
>>339
いいね、GJ!!
351名無しさん@初回限定:04/07/03 01:04 ID:Yxl3Ike7
保守っ
352名無しさん@初回限定:04/07/03 01:07 ID:cDAI/D/I
>「そんなことない。大学かっこいい。お兄ちゃんかっこいい」
ツボに来た。凄まじく萌える。
353突発屋 ◆63./UvvAX. :04/07/03 01:40 ID:DiuBqe5Z
んでは、大喜利でもう一発!

朝起きたら妹に挿れていた……。
「って、やっぱりお前か渚っ!!」
制服を脱ぎ散らし、全裸に靴下というマニアックな格好で俺に跨っ
ているのは妹の渚。五歳下の現役学生。
「あはは。恭ちゃんの、固ぁい! 美味しいぃ!」
所謂『騎乗位』で腰を振る渚。朝立ちで勃起している俺のムスコを
ゆっくりと味わう様に前後左右に体を揺らし、円を描く様に動く。
「……しかし、あれだな……」
「?」
「この体位だと普通、胸が揺れるのが相場なのだが……」
動きが緩やかな所為もあるだろうが、全く揺れない皆目動かない。
乳首が尖る程に固くなってるというのに。
「でも恭ちゃんは、ペタ胸が好きなんでしょ? ほら、見てないで
揉み揉みしてよ? 先っぽが切ないんだもん。」
「お前って奴は……」
「エッチしか頭にない馬鹿な女?」熱に浮かされたような艶めかしい
微笑み「それでもいいもん。それで恭ちゃんを繋ぎ止めておけるんだ
ったら、全然恥ずかしくないもん。私はね、恭ちゃん好みの女の子で
いたいんだ。だから渚にエッチな事いっぱい教えて? 渚の体に溺れ
て? もっともっと渚の体、開発して?」
「……本当に、馬鹿な奴だ!」
腕を伸ばし、妹の小さな体を抱き寄せる。
「ちょ……恭ちゃん。これじゃ動けないよぉ!」
「でもな、俺のために馬鹿になってくれるお前が……愛しいよ…!」
折れそうな体を抱きしめながら起きあがり、下から思いっきり突き上
げる。座位とか言う体位だ。
354突発屋 ◆63./UvvAX. :04/07/03 01:40 ID:DiuBqe5Z
「ひゃっ!?」
「渚、中に出すぞ!」
結局、関係はバレた。俺はお袋にワンワン泣かれて親父にボコボコに
された挙げ句に家を飛び出した。従姉妹に聞いた話では勘当扱いにな
ったらしいが、正直そんなことはどうでも良い。元から親とは別居し
ていたし頼ろうとも思っていなかった。別に恨んでもいないが自分達
の都合だけで渚を叔父貴に押しつけて、俺達には何も教えずひたすら
仲を引き裂こうとしていた奴等の所に戻るつもりはサラサラない。そ
れに渚の籍を叔父貴の養女、つまり従姉妹のままにしている親父には
…悔しいが少し感謝している。
「ええっ、また膣内にぃ!?」
俺の身勝手な解釈かも知れないが、何故か親父からの『好きにしやが
れ!』という不器用なメッセージだと思う。きっと心の何処かで自分
達の責任というか罪悪感みたいなものを感じてるんだろう。俺を追い
かけて家出してしまった渚を探そうとしないのも、多分同じ理由だ。
放置……というのが、あの頑固というか生真面目で真っ直ぐな親父に
出来た最大限の譲歩であり愛情表現。ならば!
「当たり前だろっ、俺達には後ろめたいとこなんてないからな!!」
「やだ、恭ちゃん、激しいよぉー!」
俺の激しい突き上げに翻弄されるばかりの小柄な渚。それでも首に
抱きついて一生懸命に受け入れようそしてくれている。
「だから渚、結婚しよう! 俺の子を産んでくれっ!!」
想いを込めて、一番奥を攻める。何度も何度も突き上げる。
「恭ちゃ……お兄ちゃん、渚、もうダメっ! いっちゃうっ!!」
「渚っ、渚っ! 今度こそ本当に孕ませるぞっ!!」
「お兄ちゃん、渚、ホントに妊娠しちゃうぅぅぅぅぅ!!」
あばよ親父、お袋、もうアンタ達とは会う事は二度とないだろう。 
その代わり、渚は俺が幸せにしてやるから!
355突発屋 ◆63./UvvAX. :04/07/03 01:51 ID:DiuBqe5Z
後書きで言うのもアレですが、前スレ>>612の兄妹の完結話です。
近親相姦というテーマ……難しい故に面白いカナ?w
356ダブル ◆518YLv.Xnc :04/07/03 01:59 ID:pA+AK3G8
 月の光を受けて、白い衣装が銀色に輝く。それを纏っている夏織が、なんだか神聖な存在
のように見えてしまう。
「しばらく……お別れになってしまいます。………さよなら、秋人さん」
 明日から強制的に家に連れ戻されるからであろう。病室を勝手に抜け出て別れを言いに来た
ようだ。
 すっかり痩けてしまった俺の頬に、同じく細くなった指を這わす。そして、俺の口を覆っていた
酸素マスクを取り払う。
 正直な話、体は回復した俺に酸素マスクなんて物はただの飾りでしか無かった。だが、夏織は
多分そんなことを考えてはいなかっただろう。ただ一つの、最後の目的のためにそれを取り払う。
 そして、自らの思いを払拭するかのように、夏織は自分の唇と、俺の唇を重ねる。
――――不思議なモンだ
 永いキス。まるで時間が止まったように、夏織は俺から顔を離さない。
――――俺は割と、御伽話とかには懐疑的だったのに
 時間が止まったように感じた後、再び時間が動き始める。
――――お姫様のキスで目覚める王子様がいるなんて!
「……っ!?」
 夏織の体が、跳ねるようにして震える。当然だ。幽霊に背中を掴まれたも同じの状況だったんだから。
 俺は夏織の体に手を回して抱きしめる。何故か、今まで全く動かなかった体が言うことを聞いてくれる。
 夏織は、俺から体を離し、驚きと戸惑いを隠せない表情で恐る恐る尋ねる。
「秋人………さん?」
 俺は、その不安と期待の入り交じった彼女に、答える義務がある。
「ただいま……夏織」
 微笑みながら、夏織に答える。その一言で、再び時間は動き始めた。三人の時間を狂わせた
悲痛な運命は、たった今、幕をひいた。
357ダブル ◆518YLv.Xnc :04/07/03 02:00 ID:pA+AK3G8
 自分の体を縛っている、点滴やら何やらの管を、全て取り外す。今すぐにでも夏織を抱きしめ
たいからだ。幸いにも、心電図の類の物は着けられていなかったので、全て外したとしても外部
に警告はいかないだろう。
 全てを外し終わると、夏織がベットに飛び込んできた。俺は、その小さな体を受け止める。
 愛おしい人と、自由になった体で触れあえる喜び。遠く引き離されていた心をつなぎ止めるよう
に、二人で貪りあうように、ただひたすらにキスを交わす。
「ごめん、夏織。長い間独りにさせて」
「いいえ、いいんです。秋人さんが帰ってきてくれれば…」
「うん、ただいま」
「おかえりなさい」
 夏織が泣き出す。不覚にも、俺も涙をこぼしそうだった。もう一度、動く体を手に入れた喜びと、
愛する人を再び捕まえられた喜びで。
「実はさ…手術の後からずっと意識はあったんだ。ただ体が動かせないだけで」
「え……?」
 泣きながら、夏織の顔が赤く染まっていく。なんとまあ可愛い。
「だからさ、夏織がどれだけ俺のことを愛してくれてるのか…よく分かった」
「…………………っ」
 夏織は、嬉しい顔と恥ずかしい顔が入り交じった、もの凄く複雑な表情をしていた。
「だからさ…、今すぐ夏織が欲しいんだ……いいかな?」
 夏織の表情は、だんだん恥ずかしそうな顔が主になってくる。そして
「……………………お、お願いします」
 顔を真っ赤にしながら、夏織はそう呟いた。
358518 ◆518YLv.Xnc :04/07/03 02:01 ID:pA+AK3G8
>>270からの続きです
ロマンチックなのを目指してたら、えらいことになってきました
白雪姫や涼宮ハルヒ状態ですね
決定的に違うのは、男女逆ってとこですけど
あと、何で三週間寝たきりの奴が、起きていきなりエッチできるんだ!とかいう
突っ込みは、あらかじめ却下しておきます
だって、そっちの方がカッコイイでしょ?(違



>>339
GJです!
トリップを着ける日を待っております

>>突発屋氏
エロい!(GJ!と同意語)
私的には義体兄妹の続きをキボ(ry
359名無しさん@初回限定:04/07/03 04:29 ID:aNBZgbjB
朝起きたら妹に、「残念です」と言われた。
360名無しさん@初回限定:04/07/03 09:28 ID:n1DRMesv
朝起きたら妹に、RegseekerでPCを掃除された。

「こ、これは・・・」
「1600個もいらないものを消してあげたよ、おにいちゃんほめてほめてー」
「・・・・・・」
「あれ、どうしたの?関が原だよ、天下分け目の戦いだよー」

Regseeker
ttp://www.hoverdesk.net/freeware.htm
RegSeeker1.3Beta日本語ファイル
ttp://downloads.at.infoseek.co.jp/
スレ
ttp://pc5.2ch.net/test/read.cgi/win/1077077766/
361名無しさん@初回限定:04/07/03 19:23 ID:n1Irm6zr
朝起きたら娘が連れてきた男に、
「お父さん、○○さんを妹にください!」
と言われた。
362名無しさん@初回限定:04/07/03 19:37 ID:zGCdZsI+
>>361
ここは「朝起きたら妹に」というスレですが?
娘萌えの人は違うスレ行って頂戴
363即興1:04/07/03 20:51 ID:YMfUzoHq
朝起きたら、妹が連れてきた男に、
「お父さん、○○さんを妹にください!」
と言われた。

うちは、俺の下に年の離れた妹の美佳と弟の裕がいる3人兄弟だ。
どうやら、妹が連れてきた男は、年の離れた俺を見て、父親だと思ったらしい。
「あのな。 俺、徹夜してて今寝たとこ」
「大事な話なの! 起きて!」
妹は真剣な表情だ。
「はいはい。 えーと……妹にくださいったってなぁ……」
少し寝不足の頭をぼりぼりとかきながら、思考を整理する。
「お兄ちゃん、私たち真剣なの! お願い!」
ちょっとマセているとは言え、妹はまだ小学生だ。
真剣と言われても、常識的に考えてありえない。
昨日も、俺が弟を風呂に入れてやったのを聞いて、
「もー! 弟なんていらない! お兄ちゃんは私とお風呂に入らなきゃ駄目なの!」
とプリプリむくれていた妹なのだ。
「あのな、美佳・・・」
何か言おうとして、美佳の目に涙が浮かんでいることに気づく。
「お兄ちゃん? お父さんじゃないの? 美佳ちゃん」
「うん」
二人のやりとりを見ていると、どうも二人はそう親しいわけでもないようだ。
364即興2:04/07/03 20:52 ID:YMfUzoHq
「お父さん…じゃなくて、お兄さん。 改めてお願いします!」
「お願いされても……」
男は、美佳と同い年なのだろう。
洗いざらしのプリントシャツに、半ズボンに泥のはねた靴下、名札には、5年1組木村武とある。
腕白そうな面構えが、何だか小さいときの俺をみるようだった。
(小学生の言うことだしな…)
眠さも手伝って、なんだかどうでも良くなってきた。
「ま。 好きにすれば……」
そういって、布団をかぶる。
「ありがとうございます!」
「ありがとう!お兄ちゃん!」
二人の嬉しそうな声が、布団越しにキンキン響いた。
(子供の声って、妙に響くんだよな…)
俺は、眠りに落ちながら、何となくそんなことを考えていた。
365即興3:04/07/03 20:54 ID:YMfUzoHq
夜。
「ふぁ〜あ。 腹減ったぁ…」
「あ。 おはよう。 お兄ちゃん。 もう夜だけど」
変わらぬ妹の笑顔。
朝の男とは、兄妹の契りでも交わしたのだろうか。
ボーイフレンドと言い出すよりは、兄になりたいというほうが、まだ安心な気もしていた。
「あぁ。  寝過ぎた」
「ご飯出来てるよ。 お父さんとお母さん、町内会で遅くなるって」
「そうか……ん? お前も晩飯まだなのか?」
「お父さんとお母さん出かけたの、さっきだよ。 私もこれから」
「そうか……って、それじゃ、裕の分は?」
「ないよ」
「ないって……それじゃ、裕は腹を空かせて困るだろ!」
「困らないもん」
「困らないって……お前」
「裕は、千佳ちゃんの婿養子になって、向こうに行ったの」
「千佳ちゃんて誰だよ!?」
「武くんの妹」
「武……って、朝のアイツかぁ!?」
「うん。 千佳ちゃんね、裕のこと好きなんだよ。 裕も、千佳ちゃんのこと好きなんだ」
「だからって、小学生の弟を勝手に嫁がせるなぁ!」
「お兄ちゃん、朝いいって言ったもん」
「ぐ……ま、まさか弟の婿入り話なんて、思わなかったんだよ」
366即興4:04/07/03 20:56 ID:YMfUzoHq
「でも、もう裕は武くんちの子だもん」
「バカ! いいから、連れ戻してこい!」
「やだ!」
「やだじゃねー! ほら! 俺が連れ戻してくるから連絡先教えろ!」
「やだもん! 裕なんていらないの!」
「美佳……」
「お兄ちゃん、裕ばっかり優しくするもん……美佳のこと昔みたくかまってくれないもん……」
「お前……」
「美佳……お兄ちゃんと二人きりの兄妹になるの……裕なんていらないもん……」
美佳は、顔をぐしゃぐしゃにしてしゃくりあげていた。
そういえば、そろそろ一緒に風呂に入るのも添い寝するのもよくないかと離れることが多かった。
「ひっく……ぐす……」
涙をぬぐう妹の頭にそっと手を乗せてやる。
「なあ、美佳」
「うん……」
「兄ちゃんは、美佳のことも裕と同じぐらい大好きだぞ」
「…ホント?」
「ああ。 だからな。 武くんの家の番号教えてくれ」
「やだ……やっぱり、お兄ちゃん、裕のほうが好きなんだ……」
「そうじゃないって……そうだ。 裕が帰ったら、三人で一緒にお風呂に入ろう?」
「いいの?」
「ああ。 ちょっと狭いけどな。 だから、教えてくれ」
「うん……」
頷きつつも、まだ、俺を疑う目。
367即興5:04/07/03 20:59 ID:YMfUzoHq
「美佳、今日は一緒に寝てやるから」
「えっ」
「昔みたく、本も読んでやる」
「そ、そんなに子供じゃないもん! 美佳、お兄ちゃんが思ってるよりずっと大人だよ」
大人な妹は兄と一緒に風呂に入りたがらないと思うが、とりあえず頷く。
「で、でもっ。 お兄ちゃんのお話聞きたい!」
「そっか」
「お兄ちゃん……今日だけじゃなく、これからもずっと一緒に寝ていい?」
「え……?」
「お兄ちゃんがお忙しくないときだけでいいから……」
消え入りそうな美佳の声。
「…いいよ」
ぱぁっと美佳の顔に笑顔が戻る。
「えへへ。 お兄ちゃん大好き!」
どうやら、妹の兄離れはまだまだ先のことになるらしい。
368名無しさん@初回限定:04/07/03 23:43 ID:Qx18pvBO
ふはぁ……なんで俺はこんな超優良スレの存在を最近知ったんだ……
スレ1と2が見れないじゃないか!

属性違いになるけど「朝起きたら姉に、」スレ立てても需要がありそうだな。
369名無しさん@初回限定:04/07/04 01:19 ID:+/3zuVA9
>>367
3、4で?になっちまった……日本語って難しい(汗)

>>368
あ、その2落ちたんだ。
……マジレスすると、かなりの偶然と勢いが絡んでこうなったので、二羽目のウサギは困難ではあるまいか。

そもそも発端はバレンタインネタだったりするし。
記念すべき1↓

1 名前:名無しさん@初回限定 投稿日:04/02/14 11:37 ID:7TuzAu8i
義理チョコを装ったマジチョコを渡された。
っていうSSキボンヌ。
370339:04/07/04 01:25 ID:WEP3lOZL
それに、姉キャラスレは既にありんす。
……あのスレのおかげで姉萌え者は圧倒的に殺伐という印象ゲフンゲフン

>>352
あの台詞は清水バンジー気分で投入したので、ヒットして嬉しいっす。

>>突発氏
う、HRで切り返されてしまいましたw
こちらは実力考えて近親問題を意図的に外したので、なんか>>353ですっきりした気分です。

>>356
おお、まさにエロゲ的展開!

>>363
「○○さん」を逆手に取った見事な逆転ホムーラン。GJ!
371ダブル ◆518YLv.Xnc :04/07/04 02:27 ID:BtIYiRaM
 月光を浴びて、銀色を放つ患者服の後ろのボタンを外し、やさしく脱がす。その下にあるの
は、細い躰と、肌理の細かい真っ白な肌。
「あ、秋人さん…恥ずかしい」
 ショーツ一枚しか身につけていない夏織は、胸を覆うようにして両腕を体の前で交差させ、
真っ赤な顔をしてこっちを見ている。隠すほど胸がないのは、この際黙っておこう。
「可愛いよ、夏織」
 そう言ってキスをする。今までのただ唇を重ねるだけのキスとは違う、舌を使ってのキス。
「んっ……はぁ……っ」
 そして、キスをしながら夏織のショーツに手を伸ばす。夏織も、俺が脱がしやすいように、
こちらの動きに合わせて腰を動かしてくれる。
 そうして今俺の目の前にいるのは、一糸纏わぬ生まれたままの姿の夏織だった。ベッドの
上で、右腕で胸を隠しながら、左腕で秘所を押さえ、両足をそろえて右向きに流して座って
いる。ちょうど、ボッティチェルリのヴィーナスを座らせたみたいな格好だ。だが、ヴィーナス
と決定的に違うのは、夏織はヴィーナスのような肉付きの良い体ではなく、もっとスレンダー
だということだ。勿論、ヴィーナスなんかよりも、遙かに美しい。
 その白い肌と、細い躰が、夏織をまるでガラス細工のように見せる。強く触れると壊れてし
まいそうな――三週間も俺の看病をして、やつれてしまったので尚更だ。
 俺は、その美しい躰を優しく抱きしめ、キスをしながら秘所をまさぐる。すると、夏織から快感
を示す声が漏れた。
「自分でしたこと……ある?」
 少し意地悪っぽく聞いてみた。
「と、時々………」
 今にも消え入りそうな声で、夏織は答える。
「どんな風に?」
「ゆ、指で……む、胸とかアソコを…………その………」
「こんな感じに?」
 そう言って、夏織の秘所に指を埋める。途端、高い声を出して、夏織の躰がピクンと仰け反った。
372ダブル ◆518YLv.Xnc :04/07/04 02:28 ID:BtIYiRaM
「ここ、真夜中の病院なんだから、静かにね」
 そう言って、悪戯っぽく夏織の口に手を当てる。夏織は、相変わらず、熱に魘されたような
真っ赤な顔でこっちを見ている。
「初めて……だよね? 俺もだけど」
「……………はい」
「じゃあ、しっかりと濡らしておかないとね」
 秘所をまさぐる手の勢いを増す。そして、中に少し指を入れた瞬間、夏織の躰が急に細かく
震え、ぐったりとしてしまった。
「イッちゃった?」
「………………………」
 答えはないが、ほんの少しだけ首を縦に振ったのを、肯定の合図として受け止める。
「夏織………いいかな?」
 俺のモノも、既に限界まで怒り立っている。
「………お、お願いします」
 消えるほどか弱い声で、夏織が耳元で囁く。
 俺がベッドに横たわり、夏織が上にのる形―いわゆる騎乗体というやつで―夏織の秘所に、
俺のモノを当てる。まだ先っぽを当てただけだというのに、今まで体験したことのない感覚が
体を支配する。
「い、いきます」
 そう言って、夏織は一気に腰を下ろしてくる。
「お、おい! 急すぎるって!」
「あっ………………つぅっっっ」
 止める間もなく、俺のモノは夏織の中に全て沈んでしまった。結合部からは、紅い、純血の証
がハッキリと見て取れる。その色が、余計に俺を動揺させる。
 夏織の上半身が倒れ込んでくる。その細い体を抱き留めると、夏織は泣いていた。
「大丈夫か!? ちょっと急すぎたんじゃ…」
「へ、平気です……早く…秋人さんと一つになりたかったから……っ」
 そうは言うものの、その顔は明らかに苦痛に歪められている。
373ダブル ◆518YLv.Xnc :04/07/04 02:30 ID:BtIYiRaM
「…………ありがとう」
 何だかそれ以外の言葉が見つからなくて、そう言ってしまう。だが、夏織は満足してくれた
ようだ。泣いている顔に、少しだけ微笑みを取り戻して応えてくれる。
 そうしてしばらくの間、夏織が落ち着くまでその格好で抱き合っていた。今まで体験のした
ことのない暖かさは、それだけで果ててしまいそうだったが、ぐっとこらえる。
「少しはマシになった?」
「…………はい」
「動いてもいいかな?」
「それなら、私が……」
 そう言って、夏織は腰を少しずつ浮かし始めた。
「うぁ……」
 思わず声が出てしまう快感が、脊髄を伝わって脳に叩きつける。
「うっ………はぁっ……んっ」
 それは夏織も同じ様で、少し躰を震わしながらも、少しずつ快感を感じ始めているらしい。
 そして、抜ける一歩手前まで引き抜くと、今度は再び腰を下ろして、俺を埋めていく。その
光景があまりにも淫靡だったため、俺のモノが再び夏織に埋まるのを見計らって、上半身
を起こし、夏織にキスをする。
 それからは、二人でゆっくりと、二人が慣れるまで出し入れを繰り返していた。
 そして、慣れてくると段々ペースが上がっていき、今ではかなり速い。
「んっ……はぁ…はぁ……あぁぁっ」
「夏織…っ…声……声、押さえて……っ」
 あまりの快感のため、声を出すこともままならない。
「あ…ふぅっ……あ、あ、あぁぁっ」
 どうにも声が収まらないので、最終手段しかないだろう。
「………んんっ!」
 キスをして口を塞ぐ。そして、お互いの舌を絡め合う。激しく動いているので、多少危険だ
ろうが、こうするのが一番手っ取り早いだろう。
 だが、そんなことを考えている余裕もほとんど無く、既に俺のモノは暴発寸前だった。
374ダブル ◆518YLv.Xnc :04/07/04 02:32 ID:rnynKOY4
「夏織……俺、そろそろ駄目かも」
「はっ……んんっ………あ、秋人さん……私も…」
 二人とも既に限界であろう。ラストスパートと言わんばかりに、俺は夏織に速く、深く突き
立てていく。
「夏織………夏織ぃ!」
「秋人さん!!」
 そうして、夏織の一番深いところに、自分の欲望をぶちまける。夏織も同時にイッてしまった
ようで、躰を震わせている。
「はぁ…はぁ……夏織…好きだ」
 夏織の唇を掠め取る。それは、ただ簡単な、唇を重ねるだけのキス。
「秋人さん……私もです」
 そうして二人は、そのままベッドに横たわる。
――――
 全てに疲れたように、全てに安心したように、睡魔が二人を襲う。
「少し……怖い。ここで寝てしまったら、また体が動かないんじゃないのかって思うんだ」
「………………秋人さん」
 また少し不安な顔をした、夏織の視線が俺を見る。
「でも、きっと平気だ。もしそうなったとしても、また夏織に起こしてもらう」
「……はい、任せてください」
 そう言って夏織は、俺にキスをしてくる。
 そしてそのまま二人は眠りに就いた。
 誰もいない、二人だけの小さな世界。
 覗くのはただ、神秘の銀を世界におとす、窓の向こうの満月だけだった。
375518 ◆518YLv.Xnc :04/07/04 02:35 ID:rnynKOY4
>>357からの続きです
エチなシーンを書くのは二度目ですね
相も変わらず下手くそです
そろそろ終わりも近くなってきましたが、まだ未央の話が残ってるなぁ…
これ以上長引くのもアレだし、未央の話は簡単に片づけた方がいいかな
そんなに需要無さそうだしね


>>363
GJです!

>>370
エロゲ的展開を狙っているので、その言葉はもの凄く嬉しいです
ありがとうございます
376名無しさん@初回限定:04/07/04 02:47 ID:b2JZcuHS
うわエロエロですな…
377名無しさん@初回限定:04/07/04 03:32 ID:6dBE6U5a
>>368
Janeのログを加工したので良ければ…
ttp://p47.aaacafe.ne.jp/~imouto/1081884827.html
378名無しさん@初回限定:04/07/04 10:01 ID:aVpXmGf/
>>375
GJ!!

書くのも大変なんじゃろうが、ここまで来て適当に終わらすのも
アレなのでがんがって書いてみてくれ。
379名無しさん@初回限定:04/07/04 11:14 ID:h8Gyo1Iu
>>375
GJ!
最後までしっかり頑張ってくださいー。
380名無しさん@初回限定:04/07/04 13:43 ID:e4nL7Eq8
朝起きたら妹に・・・

痴漢していた。
381突発屋 ◆63./UvvAX. :04/07/04 15:03 ID:WLL2lCED
朝起きたら義妹に、家捜しされていた。
「………あれ、鈴菜……か?」
「………………………」
聞こえていない筈がない。俺の事をシカトして箪笥をゴソゴソ漁る後ろ姿。
「………鈴菜?」
いつもの朝と同じ制服エプロン。綺麗に梳いてポニーテールに結った長い髪が
サラサラと微かに揺れる。膝立ちのポーズで上から順に、引き出しを開けて
手を突っ込み無言のままで物色。その背中からは『邪魔したら、承知しない
んだからね!』的なオーラが炎の様に立ち上っている。
「あー…」だが、言わねばなるまい「…次の引き出しは、下着な?」
ピクリと肩が反応して、動きが固まる。
「………兄さん。」
怒ってる。訳がだかわからないが怒ってますよ奥さん?
「な、なんでしょうか?」何故か敬語になる俺
「私、残念ですっ。」
「………………………………………はい?」
朝起きたら義妹に、「残念です」と言われた。

「いますぐ正直に白状したら、許………さないけど、お母さん達には黙ってい
てあげる。何処に隠したの!?」
うわ、相変わらず怒った声も可愛い奴!
「あの、すみません。話が全然見えないんですが……」
まだ目が覚めきらないまま、仕方なくベッドの上で起きあがる俺。
「とぼけるんだね? 見損なったよ!」
と鈴菜、ついに俺の下着が詰まった未体験ゾーンの扉に手をかけて……
「……恥ずかしいから見ないで欲しいんだけど?」
確かに兄の下着を物色する妹というのは、ある意味妹の下着を堪能する兄貴以上に
変態チックっつーかエッチぃものがあるかも知れんが……
「……いや、でもそれ、どっちかというと俺の台詞……」
382突発屋 ◆63./UvvAX. :04/07/04 15:04 ID:WLL2lCED
「わかった、ベッドの下だね! だから動かなかったんでしょ!?」
……聞いちゃいねぇ、というか問答する気はないらしい。
耳から蒸気が噴き出しそうなほどに赤くなった鈴菜、細い体でズンズンと俺の側まで
歩み寄る。また怒った顔も可愛いぞ、ホントに得な奴だ。
「……どいて! どいて下さい!」
「だから事情を……」
「問答無用っ!!」
文字通り、無理矢理掛け布団を取り上げようとする鈴菜。
「馬鹿、よせって…!」
「なによ、兄さんのエッチ! あれ、高かったのよ!?」
「だから『あれ』って何だ、『あれ』ってっ!?」
「ホントに最低! 私よりも『そっち』の方が良い訳っ!?」
「代名詞ばっかじゃわからないっつーの! とにかく手を放せ!!」
引っ張り合いになる俺と鈴菜。朝からなにやってるんだ俺達?
「やーん! 返してよ返してよ返してよぉー!!」
「駄々っ子かお前はっ、いいから詳しく話してみろって!」
「言える訳ないよっ、なんでコソコソあんな事するのよーっ!」
腕力では敵わないと判断したか、布団から手を放してポカポカ攻撃に切り替え。俺の
頭に顔に体に小さな拳が雨霰と浴びせられる。ハッキリ言って全然痛くないが、謂われ
のない罪でポカポカされるのは鬱陶しい事この上ない。
「わーーーん、兄さんなんて嫌い嫌いーーーーっ!」
「あーっ、もう……!」感情に任せての連打、目を瞑っているに等しい義妹。その細い
手首を捕まえて…「…いい加減にしろって!!」
「あ……!」
スッポリと腕の中に収まる細い体は思った以上に軽い。
「ほら、逃げも隠れもしないから……な?」
回した手で、子供をあやすように背中をトントン優しく叩いてやる。
「やだ、ちょっと……」
胸の中で戸惑う鈴菜。無理もない、これじゃまるで初日の繰り返しだ。しかし今の状態
に一番驚いているのは実は俺だったりする。抱きしめる、という行為がごく自然に出来
た。こうするのが一番だと、何故か思えた。
383突発屋 ◆63./UvvAX. :04/07/04 15:06 ID:WLL2lCED
「………………………………………」
「………………………………………」
「………………………………………」
「………………………………………」
「……鈴菜?」
「……え、なに……?」
「落ち着いたか?」
「…………ちょっと、だけ。」
「じゃ、こっち向いてくれるか?」
「うん……」
顔をあげた義妹。頬を淡く染めて恥じらう鈴菜。その潤んだ瞳、小さな唇、髪の匂いに
吸い込まれそうな錯覚に負けない様に自分に言い聞かせる。相手は妹だ妹だ妹だ。
「鈴菜に悪い事したなら謝る。だから先ず、話してくれ、な?」
もう暴れる気配はない。細い手首を解放し、空いた手で頬を撫でてやる。これが女の子
なんだと感心してしまう程に心地よい肌触りと温かさ。が……
「〜〜〜〜〜〜〜っ!!」
いままで夢見る様にとろけた表情だった鈴菜の瞳に、理性的と言うよりは過激な輝きが
戻り始める。手を放したのは失敗だったか、と思い直したがもう遅い。
「に、兄さんの……ばかぁーーーーーッ!」
ぱっしーーーーん、と景気の良い音が家中に響き渡った。

「おはようお母さん、明さん。」
「うむ、今日も良い朝であるな!」
「おはよう鈴菜。あ、そうだ!」
「…なに?」
「言い忘れてたけど、昨日の晩に下着借りたから。やっぱりあんた、胸が足りないわよ
ムネが。だからダイエットとか止しなさいって言ったのに。」
「………えっ? あれ、お母さんが……?」
「だって私達だって一応新婚さんじゃない? 夜の生活にも変化というか刺激が……っ
て、おはよう聡史クン。どうしたの、そのほっぺ?」
「……どうやら、少々の誤解と行き違いがあった模様でして……」
384突発屋 ◆63./UvvAX. :04/07/04 15:06 ID:WLL2lCED
と良いながら、鈴菜の横に座って頭を撫でる。どうやら俺の部屋に来る前に支度を終え
ていたらしくテーブルの上には人数分の食器と料理が並んでいる。
「まさかとは思うが、またセクハラ紛いの無礼を働いた訳ではあるまいなマイサン? 
ならいた仕方ない、この父が女の口説き方の極意というものを伝授してやろうではない
か、うん?」
「大丈夫よ明ちゃん。この子ったら、そんな高度なテクで口説かれたって理解できない
だけだと思うから。聡史クン、本能でガンガン攻めて良いのよガンガンと。油断してた
ら売れてっちゃうわよ?」
「あは、あははは…………」
「しかしあんた、良いブラ使ってるわよねぇ。フィット感というか付け心地が全然違う
もの。何処で買ったのか今度…………って鈴菜?」
「兄さん、これ食べて♪」
と、幸恵さんの卵焼きをブン取って自分のを俺の前に置く。なにげに目が笑っていなか
ったりするのが非常に恐い。
「え、あの、ちょっと…!」
「親父も、ちと塩分取りすぎじゃないか?」
「お、おい!」
俺も親父の小鉢を略奪して、自分の分は鈴菜にやる。そして鈴菜と同じ表情を作って兄
妹お揃いの意味深な笑顔で二人にニッコリ。
「幸恵や、どうやら我々は二人の機嫌を著しく損ねてしまった模様だが……」
「……確かに分が悪いわね。ここは退散した方が良さそうだわ明ちゃん。」
そそくさと食事を済まし、逃げる様に出社して行く両親ズ。
「………ごめんね兄さん、痛かったでしょ?」
その様子に、顔を見合わせて微笑み合う俺と鈴菜。
「いや、まぁ、なんつーか慣れてるから…」
「もうっ! 私、そんなに乱暴な女の子じゃないよ、失礼しちゃうな?」
「そ、そうだな。」その笑顔にゃ抵抗できませんて。
「でも…」まだ少し痛む頬。そこにちゅ、と柔らかい感触が「…これ、痛いのが飛んで
っちゃうおまじない! 私、先に行くね?」
トタトタと部屋に逃げてゆく後ろ姿。
もしかしたら俺は幸せかも知れないなと、義妹の唇の感触が残る頬に指先で触れてみ
る朝だった。
385名無しさん@初回限定:04/07/04 15:15 ID:MuHhad4Q
GJ!!
386鈴菜タン1/4:04/07/04 15:15 ID:WLL2lCED
書き忘れましたが、>>292の続きです(汗

>>375
私も含め、沢山の肩が期待してますよ?
あと一息、頑張って下さい。

>>363
上手い!
私も作ろうカナ?とか思いましたが無理でしたw


>>361
一瞬「真雪さん、知佳を義妹にくださいっ!」と思えた私ゃ駄目人間ですw

>>370
気に入って頂けて幸いです(ほっ)
387突発屋 ◆63./UvvAX. :04/07/04 15:17 ID:WLL2lCED
↑名前間違えました。

ギコナビ使ったの初めてなので…(汗
388368:04/07/04 21:10 ID:iNd1PzRC
>>377
激しくdクス

そして職人さん激しく乙。萌えますた。
389名無しさん@初回限定:04/07/05 01:19 ID:x8VTowpQ
>>386
萌えますた。GJ!
390大小豆 ◆TS2GiVdoNM :04/07/05 01:40 ID:d5vLa/nM
触発されてSS書きますた。途中で投げるかもしれませんが長い目で生温かく見守ってくだちい。

「ねえ兄さん、起きて、起きて!大変なの!」
ドアのノック音と大声で目覚めを余儀なくされる。
「ん〜〜、起きた、起きたよ……ドア、開いてるぞ」
言い終わらないうちにドアが開き、ツインテールの妹……歩実が部屋に飛び込んでくる。
「……で、何が大変なんだ?今日は夏休み最後の日なんだし、ゆっくり寝てたいんだけど……」
「最後の日だから大変なのよ兄さん!あたしの宿題終わってないから手伝って!」
「…………ハァあ?」
朝起きたら妹に、宿題手伝わされました……。

「……小学生じゃないんだし……普通先に終わらせておくだろ〜?」
ものの見事に山積みされたテキスト類。殆ど全部残ってるじゃあないか……
「だってぇ〜〜、完成するハズだった左脳活性剤が失敗しちゃったんだもん〜〜」
どう考えても無理そうな薬を本気で開発しようってのもどうかと思うが……。
「う〜ん、歩実ちゃん、そんな薬は学生じゃ普通造れないと思うな」
そう言ってテーブルの向かいに座っているのはポニーテールの妹……明美。何か引っかかる物言いだが……気のせいか?
「やっぱり無理なのかぁ……筋力にドーピングができるから脳にもできると思ったんだけど……」
「だから、犬塚製薬に就職して研究すれば造れるんじゃないかな?」
「あ、そっかぁ!企業だったら研究機材とか豊富だもんね!」
「いやいやいや、元々そういうコト考えるモンじゃないだろ!って言うか宿題しろよ!」
俺ばっかり真面目にやってるじゃないか。歩実の宿題なのに……明日から学校なのに……
391大小豆 ◆TS2GiVdoNM :04/07/05 01:42 ID:d5vLa/nM
「そうね、お兄ちゃんの言うことも尤もね。歩実ちゃん、英語のテキストは私がやるから、歩実ちゃんは現国終わらせちゃって」
「ありがとね明美。今度増ジャンプ剤造っとくから」
「歩実ちゃん、それだとドーピングで失格になっちゃうよ……」
「バレなきゃ大丈夫だって!学生の大会でそこまでチェックしないって!」
……歩実、自分の宿題なのに自分が一番やってないぞ……
……明美、歩実の話題を盛り上げるな……
「兄さんはどう思う?ちょっとくらい大丈夫だって思うでしょ?」
「駄目だよお兄ちゃん。記録っていうのは自分で伸ばすものだよ」
「兄さんは分かってくれるよね〜?」
「お兄ちゃん、ズルは駄目だよぉ〜〜」
ふう、こいつらは……全く……深めの一呼吸をおいて、俺は答えを口にする。
「……うん、分かった。……俺は寝るからお前ら好きにしろ」
告げて、部屋に戻る。真面目にやらないなら手伝う義理なんて無い。
「ちょっ ちょっと兄さん、兄さん!ヒドいよ〜!可愛い妹のピンチを見捨てるのぉ〜!?」
「お兄ちゃん〜!乗りかかった船って言うじゃない、歩実ちゃんを助けてあげようよ〜!」
「確かに、歩実も明美も自慢の妹だが、それとこれとは別だ。真面目にやらないなら俺は寝る」
「え〜〜待ってよ兄さん〜真面目にするから、見捨てないでぇ〜〜朝起こしてあげるから〜」
「よし 数学のテキストはどこだ、どこだ」
392大小豆 ◆TS2GiVdoNM :04/07/05 01:43 ID:d5vLa/nM
朝の弱さはドラクエで言うスライム並の俺にとって、朝の目覚ましは魅力的だ。いつも起こしに来るのは母さんだしな。
「はい コレ。……兄さん、朝ホントに弱いもんね〜」
「歩実ちゃんもあんまり変わらないけどね。いっつも私が起こしてるでしょ?」
「うっ……明美、それを言っちゃダメだって……」
「何だ、歩実が起こされてるのか?普通陸上部の明美が起こされる側だと思うんだが……」
「兄さん、部で偏見持つのはよくないよ。あたし科学部と化学部を兼部してるのよ?」
「しかしなぁ……結構暇そうに見えるんだが……」
「兄さん、研究や実験の結果が実を結ぶには時間が必要なのよ。あたしは時間を有効に活用してるだけ。そのことに何か問題があるの?」
「そうよお兄ちゃん。練習が新記録として実を結ぶには長い練習が必要なのよ」
「まぁ、そうだが……だからって時間の活用が全部ソフ研ってのもどうかと思って……」
「え……歩実ちゃんソフ研行ってたの?それでお兄ちゃんや明日香ちゃんを独り占め?ズルい〜」
「あはは……えーっと……あっ もうこんな時間じゃない!ほら、早く宿題しなきゃ!」
「う〜〜〜、歩実ちゃん覚えてなさいよぉ〜〜」
「やれやれ、元気だなぁ……3人で協力すればすぐ終わるから、他の事はその後でな」
「あ〜〜、何で8月31日が日曜なのよぉ〜〜!」
「例え今日が土曜でも今日済ませずに明日同じこと言うんだろ。諦めろって」
そんなこんなで大騒ぎのうちに終わった夏休み。明日から二学期か……。

一学期に可愛い妹たちと学友が巻き起こした騒ぎ・事件を思い出し……
ちょっと鬱になりながらも退屈だけはしないで済みそうな日々を予感しつつ、俺は数学のテキストを攻略するのだった……。
393大小豆 ◆TS2GiVdoNM :04/07/05 01:48 ID:d5vLa/nM
登場人物(その1)

西谷京一(ニシタニキョウイチ)……主人公。山久王城大学付属学園(ヤマヒサオウジョウダイガクフゾクガクエン。通称サンノウダイフゾク)三年C組。
ソフトウェア研究会所属。進路は山王大に内定済。身長169.2cm体重58kgでルックスは並だが性格はちょっと変わり者。基本的に軽く突き放す感じだが、妹への愛は深く、それ故危ない行動をすることも。
西谷歩実(ニシタニアユミ)……妹(双子)の姉。10月8日PM23:58分生まれ。
堅実に歩む人生を、との両親の願いとは対極に、非常に横着な性格。楽する為の努力は惜しまない。その情熱のベクトルを変えれば楽する努力など不要になるのだが……。
2年A組。化学部副部長、科学部副部長代理(No.3)を兼部。ツインテールが可愛い。
西谷明美(ニシタニアケミ)……妹(双子)の妹。10月9日AM0時3分生まれ。
明るく美しく、との両親の願いの通り育った2年D組、陸上部所属。種目はお約束の走り高跳び。
趣味や他人に対する理解が広く、兄の変わった趣味も許容・共有できる。ポニーテールが似合う。



今日思い立って、あまり時間かけてないんで作成したって言ってもこんなモンですが……
徐々にハッテンさせていければ、と思いまつ。

本日は、ここまでで。
3941/5:830:04/07/05 03:21 ID:EconLLiE
「お兄ちゃん。私、痴漢されちゃったの・・・・。」
「ぬぁんだとぉぉぉぉぉぉ!!」
妹が必死の思いで僕に打ち明けてくれたこと。
朝の満員電車に乗ると痴漢にあうとのことだ。
「許せん。そんな卑劣な奴、絶対に許せん!」
「お兄ちゃん、お願いがあるの。明日の朝は同じ時間に出て一緒に電車に乗って欲しいの。」
「おう、まかせとけ。痴漢なんて僕がとっつかまえてやる!」
ということで、明日の朝の通勤は妹と一緒に出ることになったのだが・・・・
「な・ん・だ・そ・の・格・好・は・!?」
「か〜いいでしょ♪」
妹が着ていたのは全身真っ黒のゴスロリ衣装。
「今日はちょっとオフ会があってね。そんな日に痴漢にあったらたまんないでしょ。」
「そんな格好に痴漢する奴なんているのかよ。」
「いるいる!こういうの好きな人がいるのよ。だからお願い♪今日は一緒に電車乗ってよね♪」
はぁ、妹がそっち系が好きなのは知ってたが・・・・・。
まぁ、痴漢にあうって話は本当らしいし、どんな格好だろうと僕の妹に手を出す奴は許せない。
痴漢の魔の手から妹を防衛すべく僕は一緒にでかけることにした。
3952/5:830:04/07/05 03:24 ID:EconLLiE
プラットホーム。
やはりゴスロリ衣装の妹は注目の的となっていた。
十戒のごとくさっと道が開くのはいいが、
こぞってつま先から頭のてっぺんまでじろじろ見られているようだ。
「痴漢ってのは一定の動きがあってな。」
電車待ちの列にならんで僕は妹にうんちくをたれる。
「ターゲットになるべく女の子をさがしてプラットホームやお店の階段付近を徘徊するんだ。」
「それって挙動不審ね。」
「痴漢本人はバレてないつもりだけどな。」
「ここにもいるかな?」
「そうだな・・・、ちょっと見てくるか。」
「あ、どこ行くのよ!」
僕は妹を残してプラットホームを端から端まで歩いてみた。
挙動不審な輩は・・・・・、いないようだ。
そうそうタイミングよく見つかるわけでもないし、なによりいない方が助かるではないか。
〜ジリリリリ〜
「うわ、もう電車来たのか。」
電車がプラットホームに入ってきた。
僕は黒いゴスロリ衣装の姿が電車に乗り込んだところに、急いで飛び乗った。
3963/5:830:04/07/05 03:26 ID:EconLLiE
「はい、中つめてくださ〜い。」
僕が妹の後ろに飛び乗った後も電車に乗ろうとする人はいっぱいいた。
「はい、押しま〜す。」
ズドドドド
駅員が力いっぱい乗車客の背中を押して電車の中に押し込める。
軽い悲鳴とともに押し込まれた乗車客が僕と妹を一瞬にして押しつぶた。
普段、満員電車には乗ったことはないがこれほどとは・・・・・・。
そんな状態で電車は動き始めた。
僕と妹の体勢はいうと・・・・・
はっ!
気付けば・・・、僕は妹の背中側に密着していた。
痴漢と間違えられないように両手はあげていたが、
妹を守る為に真後ろにつけたのはまずいかも。
妹のお尻にぎゅうぎゅうと押し付けられる僕の息子・・・・。
そして電車が揺れるたびに刺激されムクムクと大きくなるのが止められない。
まずい!
なんとかしたいがとても動ける状態ではない。
僕の息子が勃起しているのは妹も感じているだろう。ちょっと後ろを気にするようなしぐさをした。
そして電車が大きく揺れたとき、これとばかりに体勢を直そうとしたのが裏目に出た。
見事にお尻の割れ目にフィットしてしまったのだ。
3974/5:830:04/07/05 03:46 ID:EconLLiE
そのフィット感はなんともいえない気持ちの良いものだった。
ゴスロリ服の質感が下半身で感じられる。
そして服越しにやわらかい感触が僕の息子につたわってくる。
僕は電車の揺れにあわせて軽く腰を動かしてみる。
ツン。
するとしびれるような快感が僕の息子を刺激した。
い・・・妹だから・・・・・、痴漢してるわけじゃないぞ・・・。
僕と妹のポジションはいわば立ちバックスマタ(?)だ。
うなじから肩口の汗ばんだ肌と小さな頭が僕の目の前にある。
思えば満員電車にゴスロリ服というミスマッチは、なんとも異様な興奮を引き起こす。
気持ちいい・・・。
今度はちょっと膝を落として息子の位置を下げてみる。
そして電車の揺れにあわせて下から突き上げる・・・・・・
うおおおお!!
なんともいえない快感に包み込まれ下半身がガクガクする。
僕はしばらくこの行為を繰り返して快感をむさぼっていた。
そして電車が終点の駅に近づいたことを知らせるアナウンスが流れた。
僕の目の前にいるのは妹なんだ。妹・・・・なんだ・・・・・。
だから、僕は痴漢じゃないよね。
この電車は終点間際に大きく揺れるポイントが存在する。
そのポイントを狙って僕は激しく腰を動かした。
妹の方へと電車が大きく傾くと、すべての体重を妹にのせ、
いや、すべての体重を僕の息子から妹のお尻の割れ目へとのせた。
それは誰だって見れば不自然な動きなのはわかる。
でも僕の目の前にいるのは妹なんだ。
そしてこの電車にのって十数分。
とうとう僕は耐えられなくなってきた。
満員電車、ゴスロリ服、密着、痴漢、妹。
僕はこれまでにない緊張と快感の中で射精をした。
ドク・・・ドクドク・・・・。
こんな気持ちのいい射精は初めてだった。
パンツの中での射精なので後味はよくなかったが・・・・。
3985/5:830:04/07/05 03:48 ID:EconLLiE
僕が射精してしまったことは、妹にも伝わったことだろう。
僕が腰を大きく振ったあたりでは、妹はとても後ろを気にしていた。
そしてグラインドがとまって射精してる間は・・・・、ちょっと悔しそうにみえた。
電車のドアが開く。
ちょっと妹には悪い事しちゃったかなと思ったところで後ろから声がした。
「兄さん、ちょっと一緒にきてくれんか?」
野太いおっさんの声にギクリとした。
いや、これは僕の妹だから、けっして痴漢などでは・・・・
だが振り向いたゴスロリ女性の顔は妹ではなかった。
まったく別人の女性が泣きそうな顔でこっちを見ていた。
「!!!!!!!」
「兄さん、プラットホームにいた時から人を探すとうな怪しい動きしてたやろ。あれは痴漢独特の動きでまるわかりなんや。」
そんな・・・・、僕は妹を痴漢から守ろうと・・・・・・・、守ろうと・・・・・、
それがなぜかパンツに射精してて・・・・・・・、最低だ。
「すみません。本当にすみません。」
「痴漢は犯罪やで。わかっとるやろう?さぁ、こっちきぃ。」
終わった・・・。なにもかも・・・・。
そこへ隣の車両にいたらしい妹が話し掛けてきた。
「あ〜、お兄ちゃん、どこでスレ違ったの!?」
はは、僕は妹じゃない女性に痴漢して射精してしまったのか。

確かにスレ違いだ。

痴漢は犯罪です。
399名無しさん@初回限定:04/07/05 05:08 ID:BMIiYRih
>>398
古典的だがワラタし、興奮したyo!
GJ!
400名無しさん@初回限定:04/07/05 11:20 ID:8lHHlVbO
朝起きたら、妹に…





400get!のチャンスだと言われた。
401名無しさん@初回限定:04/07/05 12:22 ID:dqDVXZwo
>>380
板違いだが、フランス書院の「熟女教師・三十二歳の魔性(新堂麗太)」のご一読を。
このタイトルで妹がヒロイン。










バッドエンドだけど。
402名無しさん@初回限定:04/07/05 18:13 ID:iNj2yf+R
>>390-393
ちょい、痛々しいな…
精進しな
403名無しさん@初回限定:04/07/05 20:54 ID:nyx3d2at
朝起きたら妹に、

妹ビームをくらった。
ココロが痛い。
404名無しさん@初回限定:04/07/05 23:25 ID:3xvVZ3bk
朝起きたら妹と、、、身体が入れ替わっていた
405名無しさん@初回限定:04/07/06 00:06 ID:DP53zavU
朝起きたら妹に、挨拶をされた。
「おはようビームっ!!(@u@ .:;)ノシ」
「何だよその挨拶は……ふざけてるのか?」
「なんだと」

あれ……首に何か刺さったよ。銀色に光ってる……


……
………

ここ、学習ルームじゃないんだけどな……
意識、が……途切……れて……
406突発屋 ◆63./UvvAX. :04/07/06 01:32 ID:ML8WIG/O
『朝起きたら妹に……痴漢していた』

「すーっ、すーっ……」
罪悪感……という一言では表現しきれない程の後ろめたさ。
一番最後に生まれた妹『瞳』と俺の間は一オクターブ。その決して
埋める事の出来ない差が俺と瞳を引き寄せ繋ぎ止めていた。
「………ん…お兄ちゃん……」
俺自身、自分達が異常な兄妹だという自覚さえ有る。優や望、そし
て親父達も怒るとか呆れるとかいう段階をとっくに通り過ぎて、も
はや苦笑するだけ。生まれつき病弱な末娘は、もはや兄の腕枕でし
か安眠できない程に俺に頼り切っている。異性でもなく家族でもな
く『兄』という特別な存在、俺の後ろにずっと隠れていた瞳にとっ
ては俺の背中が世界の全てなのかも知れない。
「瞳?」
夢の中まで俺の側。幼い頃は、それでも良かった。無邪気に俺の後
をついて回る瞳を素直に可愛いと思えたし、頼られる事も誇らしい
というか格好良く思えて気持ち良かった。だから瞳を守ってやった
し好きなだけ甘えさせてもやった。周囲も皆、微笑ましい兄弟愛と
喜んでいた。だが、初潮を目の当たりにしてしまった日から俺の中
で妹は異性へと急激に成長していく。
「……瞳?」
それ以前と変わらず懐いてくれる妹。だが瞳の成長が進めば進むほ
どに俺の劣情は際限なく膨れ上がってゆく。丸みを帯び柔らかさを
増す体。少女から大人へと変貌し美しくなってゆく姿に俺の我慢と
忍耐はとっくの昔に限界を迎えていた。昔と変わらぬスキンシップ
さえ、いまの俺にとっては挑発でしかない。
「…瞳、ごめん……」
407突発屋 ◆63./UvvAX. :04/07/06 01:33 ID:ML8WIG/O
パジャマの胸のボタンを一つ、二つと外す。この時間、この程度で
は目を覚まさないのは実証済み。開いた胸元から、素肌を這う様に
してそっと手を差し込む。少し小振りだが柔らかくて、温かくて、
スベスベしていて、でも掌に馴染む瞳な素肌の胸。形を確かめる様
に表面を撫でるだけで心臓が破裂しそうなほどに俺の鼓動が加速さ
れる。
「ん……んーん……」
指先を軽く沈めると、瞳の小さな口から吐息が漏れる。胸を圧迫さ
れている所為か少し苦しそうな寝顔。だが、まだ目を覚ます気配は
無い。だから昨日と同じように力を入れず優しく、優しく胸を愛撫
してやる。本当は脱がしたい、脱がせて口づけて舌を這わせてみた
い。胸だけじゃない、瞳の全てを見て全てに触れて全てを俺の物に
したい。どうして俺は瞳の兄貴なんだろうかと自分を恨んでしまう
一方で、兄でなければ瞳に触れる事が出来なかったかも知れないと
想像してしまう。嫌だ、それだけはきっと耐えられない!
『瞳…瞳!』
そっと唇を重ねる。接吻とすら呼べない『ふれあい』。瞳を自分の
モノにしたい。だがそれは瞳の信頼に対する裏切りだ。愛情と劣情
の狭間で、俺は妹の胸を掴んだままズボンの中で限界まで勃起した
自分のモノの先端をパジャマの太股に擦り付け動かす。
『瞳、瞳、瞳、瞳っ!』
手の中の小さな胸、吐息、汗の匂い、腕枕している頬の温もり、そ
して性器をを押しつけているという事実。それだけで熱い射精感が
湧き上がってくる。妹の素肌を犯しているという興奮に加え、もし
も瞳に気付かれたら…という恐怖心さえ刺激となり、限界は恐ろし
い程早くやってきた。
「!!!」
大量の熱い迸りが下着の中で広がる不快感。掌に伝わる鼓動。
瞳への想いが強くなるだけ、俺は壊れてゆく。
これが堕落への道だと判っていても、もう止まれなかった………
408突発屋 ◆63./UvvAX. :04/07/06 01:37 ID:ML8WIG/O
いやー、我ながら中途半端な内容ですねw
しかも、微妙にお題とズレてますし……


>>393
長文、ご苦労様です。
ただ、ちょっち整理不足の様な印象が………


>>398
綺麗にオチてますな。
GJ!!
409名無しさん@初回限定:04/07/06 07:32 ID:biE5erUh
>>406
エロいなあ…
GJ!
410名無しさん@初回限定:04/07/06 19:15 ID:SHglZrzV
朝起きたら妹に・・・

「ぶるまって何?」
って聞かれた。
これだから平成生まれは・・・・
411名無しさん@初回限定:04/07/06 20:36 ID:UPGND02A
今の子供たちはクリリンがブルマさんの事をパンツさんと呼ぶギャグが理解できないということか
412んじゃ〜小ネタ:04/07/07 00:41 ID:jGTX/o5B
ある日曜日の朝、まだ眠気の残る俺を起こしたのは妹の声。
「お兄ちゃん、ちょっと聞きたいことがあるんだけど、いいかな?」
「…何だ?こんな朝っぱらから。」
「あのさ、…ぶるまって、何?」
「………は?」
一瞬何を言ってるのか理解できなかった。ブルマというものが何か分からないと言うのか?マイシスターよ。
「だから、ぶるまって、何?」
「お前、ブルマ知らないのか?」
「うん。だから聞きに来たの。」
…どうやらマジらしいな…さて、どう説明しようか…。
「あのな、ブルマってのはな…」
「うんうん。」
「スカートを履いたときに、直にパンツが見えないよう防ぐ為に、パンツの上から履くものなんだ。」
「へ〜、そうなんだ〜。これのことかな?」
と、スカートをめくり上げる。俺の視線の先には、真っ黒いブルマ。
「そ、それのこと。」何を動揺している、俺!
「うん。ありがと〜。じゃあね。あ、朝ご飯一緒に食べよ?」
「お、おう。わかった。」だから何で動揺してるんだ俺!
「…興奮した?」
「!!!」
…はかったな、マイシスター!
「てめっ!」
「あははは!先行ってるね〜!」
…ちくしょう、いつか襲ってやる。…一発抜くか…あーむなしい。
413412:04/07/07 00:48 ID:jGTX/o5B
当然ですが、職人さんたちには程遠いですね…精進します。スレ汚しすいません。
4141/2 ◆660/7Q/21k :04/07/07 01:59 ID:kZVFDEjJ
>410
 
朝起きたら妹に、「ぶるまって何?」と訊かれた。
これだから平成生まれは……っ!
 
 
そこで手短かに説明を行った後、たまたま所持していた紺色の実物を見せてやることにした。
 
「……よく解ったけど、どうしてお兄ちゃんがそんな物持ってるわけ?」
彼女と自室でとても人様に言えないような事をいたした時、持ち主が忘れて帰ったから
……などと口が裂けても言えるわけがなく、曖昧に笑って誤魔化す。
付け加えておくが、家族が居ない時にこっそり洗濯していたので、妙なシミなどは付いていない。
 
「でもスパッツの方がぴったりしてるし、線とか見えてえっちくない?」
全く以てその通りだが、ブルマにはブルマの良さがあるのだよ妹よ。
女には決して理解できない世界の話だろうが。
 
「ふーん。じゃあお兄ちゃんはぶるまの方が好きなんだ」
どちらかといえば。
でなければ、渋る彼女に頼み込んでまで体操着プレイなど堪能したり(tbs
……念の為に言っておくが、口に出したのは最初の一言だけである。あとスパッツもかなり好き。
 
「それじゃあ、私がこれを履いたりしたらやっぱり興奮する?」
 
……何ですと?
4152/2 ◆660/7Q/21k :04/07/07 02:02 ID:kZVFDEjJ
「……似合う?」
ひゃっほぅ。
一旦自室に引っ込んだと思ったら、本当に履いて戻ってきたよこの小娘。
しかも何も言ってもいないのに、上に名前入りの体操服もきっちり着用している。
ふむ。元の所有者の健康的かつぱっつんぱっつんな体操着姿は激しくそそられる物があったが、
サイズの大きめなブルマから伸びる細くて白い生足というのも、これはこれでなかなか……
 
「えと、興奮する……かな?」
ええい、至近距離で頭一つ低い位置から見上げるでない!
その上目遣いは激しく反則だと何度言ったら……
 
「あはは、照れてる」
ああ照れてるよ。照れてますよ。
接近しすぎたせいで襟ぐりから覗く浅い谷間なんて直視できるかっての。
 
「じゃ、じゃあこうすると……もっと興奮する?」
おもむろに妹は俺との相対距離を詰めたかと思うと、
――――腰に両腕を巻き付けて身体を密着させてきた。
 
「ど、どうかな?」
……もちつけ俺。目の前にいるのは実の妹だコノヤロウ。そういう事は彼女と犯れ、もといやりやがれ。
と理性が警鐘を発するが、生憎と聞き分けのない股間の一物は激しく自己主張し、妹の柔らかい感触にただ酔いしれる。
 
「……あ」
 
腹部を圧迫する感触に気付いたらしい妹が一瞬で耳たぶまで紅潮し、ついと視線を逸らす。
――――その仕草が俺の中の色々なものの止めを刺した。
 
その後の出来事について多くは語らない。つか、人に話せるかこんな事。
ただ次に目が覚めた時、隣には恥ずかしい体液にまみれ、片足にブルマとぱんつを引っかけたままの妹が、
俺の腕を枕に妙に満ち足りた表情で眠っていた、とだけ言っておこう。
416 ◆660/7Q/21k :04/07/07 02:04 ID:kZVFDEjJ
遅れを取った上にこの程度か……っ!
てなわけで、突発的に投下したはいいがまた潜伏します。またいずれ。
417名無しさん@初回限定:04/07/07 04:00 ID:0Dq+rw6n
彼女持ちで妹ともエチかよ!
418(1/4) 339:04/07/07 05:22 ID:YXIFoZZs
 朝起きたら妹に、
「ぶるまって何?」
 と聞かれた。

「……いや、ブルマと言えばブルマだろ」
「だから何よそのブルマって。ビルマの親戚?」
「惜しい。インドの山奥に19世紀まで存在した仏教王国の名前だ」
「ラダックやん。全然関係ないし」
「実はヨルダンの地名らしい」
「ほんと?」
 それは本当だが、間違いなく関係ないな。
 彼女は、じゃあ民族衣装なのか、などとトンチンカンな結論を出しつつある。
「しかし、何でそんなことを聞く?」
「あ、えっと」 妹は少し困った顔になった。「と、友達と、そういう話になって……」
「どういう話だよ」
「だからぁ……兄ちゃん、絶対分かってて言ってるでしょ」
「つまりアレか。我が妹は、クラスの女子と猥談に盛り上がりつつも、実は話題に付いていけなくて
必死に勉強中と」
 妹の頬がぶわぁっと紅潮した。ミニスカの裾を掴む。
「見てきたように言うな! ……ちっくしょう、兄ちゃん、好きそうだもんなぁ」
 何気なく呟いた、その一言が命取り!
 俺にも分からない理由で、俺の全身の血流が一気に燃え上がった。
「……何が『好きそう』だと、生意気な。ブルマが何かも分からない癖に、俺の好みを云々するんじゃ
ねぇぇっ」
「うわっ、唾飛ばさないでよ!」
「では、問おう。俺が好きそうだと言う、その、お前の想像するブルマとは何だ」
「……へ?」
「お前が想像する『ブルマ』とは何だあっ!」
419(2/4):04/07/07 05:23 ID:YXIFoZZs
「に、兄ちゃん、何を怒ってるの――わ、分かった、言うよ! 言うから、鼻息吹きかけないでぇっ!」
 妹は首筋に冷や汗をかきながら後ずさった。引きつった作り笑いで、何とか言葉を並べる。
「え、えっと、ろ、露出度の高い服だよね、きっと」
「そうだな」
「どこぞの民族衣装らしくて……こ、この辺かな? ちがう? じゃ、じゃあ下?」
 いちいち俺の顔色を伺いながら、胸やら腰やらに手を当ててみせている。
「そっか、下なんだ……ゴクッ……み、ミニスカでひらひら〜みたいな……え、違う? きゃっ、い
や、そんな怒らないでってば」
 い、いかんいかん、つい、妹をしばき倒してしまうところだった。俺はクールな男だ。……そう。た
かがブルマをちょっと誤解されたぐらいで、哀れな子羊を血祭りに上げるような真似はしない。
「ひらひらじゃないんだよね……じゃ、あれでしょ。スリットちら〜って……きゃぁぁぁああ!」
「何がスリットちら〜っ、じゃあ、このっ! このっ! このおっ!」
「イタっ、痛いっ! 痛いよぅ、兄ちゃぁん!」
「……はっ! す、すまんつい……」
「いやぁん、痛いぃ……」
 妹は、全力で引っぱたかれたお尻をさすりながら、恨めしそうに俺を見上げた。
 う。すまんな、我が妹よ。だが、先にワイヤーに触れたのはお前なんだぞ。
「えっと、じゃあ……スカートじゃなくてパンツ系なんだ。露出度が高いパンツ……え、それってショ
ートパンツじゃ きゃぁぁぁぁあああああああっ!」
「このっ! このっ! ……はっ」
「もうイヤぁ。兄ちゃんのヘンタイっ! ……ぐす」
 俺はしどろもどろになりつつも、何とか妹の機嫌を取った。
 もちろん、俺が全部悪いに決まってるのだが、妹はその辺は大らかというか、俺と『お話できる』
ことが割と嬉しいらしい。
「うー、痛いよー。まだやるの〜?」
「どうせなら」
420(3/4):04/07/07 05:25 ID:YXIFoZZs
 俺の手の動きを警戒しながら、妹は推理を続けた。
「ショートパンツよりも露出度が高いってことは、ホットパンツぐらい?」
「そんくらいだな。もうちょっと高いけど。ちなみにブルマの露出度が最大になったのは1960年代ぐ
らいからだ」
「う。じゃあ、ハイレグカットのGパンぐらいだ。付け根の線が見えちゃうぐらい?」
 ちちち、と俺は人差し指を振った。
「ブルマはな。ちょうどお前らぐらいの歳の少女が履くものだ」
「そ、そそそ、そうなんだ」
「そうなると、前が見えれば見えるほどいいというわけでもない。大事なものはもっと他にもあるだ
ろう」
「う、うあぁぁ、兄ちゃんの目が通常の三倍血走ってるよ……」
「答えなさい。今のお前の体で、どこが一番エロいと思うか」
「こんな堂々とした兄ちゃんイヤだ……」
 妹はうめきつつも、体を捻って自分の下半身を見下ろし、太股やお尻をぷにぷにと触った。
「え、えっと、ここら辺?」
「うむ。良い。むっちりとした内股から腰骨にかけては、人類の至宝と言える曲線美だ」
「……この辺は?」
「ああ、よくぞ気が付いた。未発達のこの時期だからこそ、お前の臀部はこれほどに魅惑的なの
だ!」
「……ごくり……じ、じゃあ、ここ……」
「危険だ。大変危険な三角地帯だ。抗しがたい魅力に富んでいるが、未開拓で未整備。だからこ
そ、隠されることが重要なのだ。詳細を隠すことで、僅かな変化が無限の想像を産むのだよ」
「兄ちゃん、私だんだん分かってきたよ……! ほら、マラソンの女子選手が最近履いてる水着
みたいなアレ――」
「おお、近い! 限りなく近いぞ、マイシスター!」
「ラインが見えるぐらいの生地でぇ、きっとゴムか紐で締めてて、シルエットはこ〜〜〜〜〜んな
感じ……」
 ミニスカートから下着が覗くぐらいにきつく体に押しつけた手の平を、恥丘を広めに挟んだ所か
ら、すうっとお尻の後ろまで引っ張っていく。
421(4/4):04/07/07 05:28 ID:YXIFoZZs
 そう、その通りだ。さすがは俺の妹! 「しかも、もちろん民族衣装じゃない。それどころか、特
別な衣装ですらなかったのだ」
「え、じゃあ、普段からっ!? 街中でこの格好!?」 息が荒い。瞳が濡れている。
「そうじゃない。しかし、ある意味もっとすごい。学校での、運動時の格好だからな」
「まさか体操服!? あの、陸上とかでも? 足上げちゃったり!? 絶対パンツはみ出しちゃう
じゃん!」
「当時の女生徒は皆、ブルマ姿でハードルを越え、跳び箱を飛び、あ、あまつさえでんぐり返し
までっっ」
「でんぐり返しっっっ!!」
 悶絶する兄妹。
「はぁっ、はぁっ、な、何て恐ろしいの、ブルマ。……廃止されたのも当然ね」
「その常識的決断によって、何千万の男児が枕に涙したことかっ!」
「ふふ、兄ちゃんは好きなんだね、ブルマ」
「うっ……ううっ……ブルマは健康で未成熟な女子と、分かちがたく結びついていたのだ……お
前たちしか持ち得ない艶やかさを、ブルマは浮き上がらせていたのに……」
「えへ……くすくすくすっ」

 かように、俺たちは朝から訳の分からない議論を繰り広げ、日常の中にささやかなエロスを見
いだし、満足したのだった。

 ……まあ、明くる朝、妹が、手に入れたブルマを冗談半分に履いて現れ、俺がそれを組み敷い
て枯れ果てるまで射精したために、ちょっとした家族会議に至ったことは、また別の話である。


----
すいません、途中で酒が切れますた。
……漏れはブルマにこだわりは無いですじょ?
422名無しさん@初回限定:04/07/07 05:32 ID:0rLtbd26
あ……朝っぱらからそんな熱いブツを!Σ(゜゜)

まあ、俺はこれから寝なくてはならんのですが。
と、スレタイにそぐわない事を言ってみる。
423名無しさん@初回限定:04/07/07 06:40 ID:Yr/hFhLc
>>412
>>414
>>418
GJ!!!
藻前ら熱いな。感動したyp。
その昔、漏れも妹ブルマには大変お世話になr(ry
424名無しさん@初回限定:04/07/07 09:10 ID:aTizZvFd
>>412
>>414
>>418
熱いなぁ…
425名無しさん@初回限定:04/07/07 12:31 ID:P/uSHTeQ
朝起きたら妹に、
「ぶるまって何?」
と聞かれた。






その時俺は、ちょうどぶるまをかぶってハァハァしてるとこだった。
「ハァハァ・・・、あっ・・・。」
「・・・。」
「こ、こ、こ、これがぶるまだよ!」
「もういい。不潔。」
妹はそのまま部屋を出ていった。
ちくしょー。いきなり部屋に入ってくるんだもんな・・・。ウッ!
426名無しさん@初回限定:04/07/07 12:45 ID:PlSBNtel
「ぶるま、ぶるまって何だ?」
「振り向かないことさ!」(血の涙)
「兄貴ってなんだ?」
「ためらわないことさ〜!」(ルパンジャンプ)
「しゃりばーん くらっしゅ!」(フライパンで対空)
「ギャバン!」

あばよ 命 よろしく 天国
427無名その4 ◆518YLv.Xnc :04/07/07 21:17 ID:Uo2iJMhZ
朝起きたら妹に、「ぶるまって何?」 って聞かれた。
 これだから平成生まれは・・・・

「というわけで、教えて? お兄ちゃん」
 何が『というわけ』なのか全くわからんが、ここは兄として熱く語ってやる必要がありそうだ。
「いいか? 良く聞け。ブルマというのはだな、1850年頃にアメリカのエリザベス.C.スタントン
という女性解放派のフェミニストが着用したものを、同じくアメリカのブルーマー婦人が新聞
で紹介したのが始まりだ。
 その後、1880年頃からアメリカでも普及し始め、日本では1890年後半に上陸する。」
「ふんふん、成る程」
「で、20世紀にはいると、欧米でスポーツウェアとして普及し始める。日本では1920年前後から
徐々に普及していったんだ。」
「それからそれから?」
「その後日本では、1985年頃までには多くの教育機関で採用され、生産数もかなりの数だったそうだ。
 だが、1990年頃から、段々とブルマへの風当たりが強くなってくる。そして1990年後半、遂にブルマは
その姿を全国から消してしまった!(涙」
「はあ〜、勉強になったよ」
「だが、1993年のブルセラブームから現代まで、男のブルマへの情熱は飽くる事無く加熱し続け、現在に
至るというわけだ」
「何だか後半の顔が怖かったけど、よく分かったよ。ありがと、お兄ちゃん。もういいよ。」
「そしてぇ! 2004年現在! ブルマに体操着という格好は、全国の健全なお兄ちゃんを一撃で吹っ飛ばせる
事で有名だ。事実、ブルマを題材にしたエロゲも大量に発売されている!」
「………………」
「さぁ、妹よ! ここまで兄にブルマの魅力を語らせたのだから、今ここでブルマに着替えなさい!」
 そう言って俺は、ベッドの下からのブルマと体操着のセットを取り出す。
「さあ!! さあ!!!」
「うわ〜ん。お兄ちゃんが変態さんになっちゃったよ〜!」
 泣いて逃げ出す妹。
 そもそも何であいつはブルマの歴史を聞きに来たんだ?
428518 ◆518YLv.Xnc :04/07/07 21:18 ID:Uo2iJMhZ
ブルマ祭りに便乗
萌えもへったくれもあったものではありませんが…

勿論、この後妹はブルマを履いて戻ってきます
429名無しさん@初回限定:04/07/07 23:35 ID:QRX2mOMN
職人様各位、乙です。
ブルマ廃止をリアルタイムで体験した世代としては、感慨深いものがありますなあ…。
430突発屋 ◆63./UvvAX. :04/07/08 00:22 ID:Y6Q+LYfN
一応、>>168の続きということで…

朝起きたら妹に、「ぶるまって何?」って聞かれた。
これだから平成生まれは……

「……その前に一つだけ、俺の方から聞きたいのだが?」
「ん? なーに?」
「そのベビー・ドールは姉貴に没収されたんじゃなかったか?」
「へーきへーき。ボク、お兄ちゃんと違って前科ないからね。ちゃんと使う
からってお願いして、返して貰ったんだよ。ほらほらお兄ちゃん、可愛いで
しょ〜?」
「………スポーツブラがミスマッチ。まだノーブラの方がマシだったな。」
「……………………………」
「それから、せめて色を合わせろ。しかも緑色…か? のお子様パンツが
違和感バリバリ。ピンクとか白系のショーツが常識だぞ。只でさえ色気の
無いツルペタなんだから…………って、ぺぐはっ!?」
「だからお兄ちゃん、彼女出来無くってボクが抜くコトになっちゃうんだよ!
妹にお小遣いあげて手コキして貰うなんて、恥ずかしくないのっ!?」
「…………嬉々としながら顔射とかナマ胸にべっとり塗り付けて『濃いねー!
』なんて笑ってる妹に言われると非常に心外だが。しかもお前、俺が見てない
と思って時々指ですくって舐めたりとかしてるだろ?」
「ななななっ! ぼ、ボクの事はそうでも良いんだよっ!! それよりお兄
ちゃん、ぶるまって何っ!?」
「ふわぁ〜あ、一昔前の体操着だよ。全国的にかなり広まったんだが、、まぁ
露骨に言うと露出度が高かったのが拙かったらしくてな、スパッツみたいに密
着して体の線が丸分かり………という訳でもなかったんだが今じゃ廃止されて
るって代物だ。」
「なるほど………でもお兄ちゃん、なんか冷めてるね?」
「まぁな、世間的にはどうか知らんいが俺にとっては過去のモノだからな。
正直コスプレというより体操着のオプションの一つだから他の服装程の独立
価値も感じないし……」
「…………萌えない?」
431突発屋 ◆63./UvvAX. :04/07/08 00:24 ID:Y6Q+LYfN
「ンなこたぁ無いぞ。ブルマーっていやぁ俺の世代の代表だし元気少女の象徴
みたいなモノだし……そうだな、丁度お前位の発育度だと凄く健康的で可愛く
て結構良いんじゃないか?」
「そーなんだ♪ じゃ、ボクはこれで………」
「…って待て!!」
「え? あ、な、なにかなー?」
「まさか……とは思うが、お前持ってたりしないよな…?」
「ボクが? そんな訳ないよー。持ってたら聞いたりしないよー。」
「…それもそうか。」
「そうだよそうだよ。じゃ、ボクはこれでー♪」

そして次の日の朝。
「お兄ちゃんっ、お友達のお姉さんから貰って来たよっ♪ 今朝はこれでして
あげるからボクとデート……………って、そのスク水着てる子何っ!?」
「んく、んく、んく、んく………ちゅぱっ、ちゅちゅっ……」
「あー……話すと長くなるんだが、京(みゃーこ)ちゃん(仮)って事で…」
「そーゆー問題じゃないよっ! なんで余所の子が朝からお兄ちゃんのをボクに
無断で勝手に舐め舐めしてるのっ! それボクのだぞっ、返せぇー!!」
「ちゅぱ、ちゅぱ、じゅるる…………」
「お、おい唯!」
「わーん、美味しそうにしゃぶってるよーっ! この泥棒猫っ、ボクのお兄ち
ゃんから離れろーっ、!!」
「んーんっ、んーーんっ!!」
「お、おお、落ち着け唯っ! 京もムキになって吸い付くなっ、お前は犬歯が…」
「このーっ、このぉーっ!!」
「んんんんんんんんっ!!」
………………かりっ。
「う……うぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!?」
「うわ、お兄ちゃん!?」
「!!」
結局、医者に診せる訳にもいかず……血が止まって痛みが引くまで二人の舌で
消毒して貰う事に。ああ、なんて勿体ない……
432名無しさん@初回限定:04/07/08 00:58 ID:taY5NodE
職人さん乙でつー(´д`;)ハァハァ
ブル祭(´д`;)ハァハァ
433名無しさん@初回限定:04/07/08 00:59 ID:eMEjOEbv
みんなぶるま好きでつね。ブルマだけで6タイトルだよw
434突発屋 ◆63./UvvAX. :04/07/08 01:33 ID:Y6Q+LYfN
んで、こっちは>>241から………

だだっ広い草原とか浜辺とかが似合いそうなノースリーブの白いワンピース。
それももちろん最高級の天然シルク製。更に同じ色のハイヒールと、これま
た白くて大きすぎる麦わら帽子。
『OKよ、兄さん。頑張って!!』
『……了解……』
ハイヒールなんぞ履いたのは今日が初めてだが、事前に調整されたバランサー
と歩行制御ソフトのお陰で自分でも驚くほど滑らかに優雅に足を運べる。梨花
に連れてこられたホテルのイベント大広間。落ち着け、落ち着けと心の中で繰
り返しながら、一人でステージの上を指定通りのポイントまで無言で歩く。
『……良いよ、そこで止まって! 正面を向いて……』
『……ゆっくりと帽子を取る。』
顔全体を隠していた…というか隠すために被っていた大きな麦わら帽子を脇を
閉めながら脱ぐと、中に押し込められていた長い髪がサラサラサラッと音もな
く綺麗に広がって櫛を通した直後の様に見事に整う。梨花が言うところの髪の
デモンストレーション。そして俺の顔、髪を見た観客達から感嘆の息が漏れる
のがわかる。だが……
『れ、れれ、レーザー照準されてるぅ!?』
皮膚の随所の光学センサーが頬や腕、足に次々と降り注ぐ可視領域外のレーザ
ーによる照射を感知する。発信源は………観客の中の数人の目だ!
『落ち着いて純ちゃん、照準じゃなくてスキャンよ。肌の密度とか材質を解析
してるだけ! こっちじゃ超音波探査も確認してるわ。」
『げっ、内部構造まで探る気かよ!』
『大丈夫よ。軍用素材を使ってるから、その程度じゃ透視出来ないわ。それよ
りも仕事仕事! ロボットじゃないんだから、もっと恥ずかしそうな顔して!』
『……もう十二分に恥ずかしいって!』
自慢じゃないが、俺は平々凡々な日常を過ごしてきた男だ。それが突然、少女
型の義体に換装されてステージの上で数十人の視線を一身に受けているのだ。
これで恥ずかしくならない方がおかしいっつーの!
『そんなんじゃ駄目よ。もっと…………そうだ! 記録用のビデオカメラとリ
ンクさせてあげるから、見てみて?』
435突発屋 ◆63./UvvAX. :04/07/08 01:34 ID:Y6Q+LYfN
ピピッと視界の隅でサブウインドウが開く。天井近くに備え付けられたらしい
カメラからのリアルタイム映像。望遠で俺の姿を捉えている。白いワンピース
に身を包んだ女の子が大きな麦わら帽子を胸に抱いている小さな姿。そして映
像が一気にズームされて、おどおどしている少女の様子が鮮明に写る。
『ほら、固くなっちゃってるでしょ? もっとこう、恥じらった感じで!』
『そ、そんな事言われたって………』
『……そう、それじゃしょうがないわね。やっぱりバイブのスイッチ両方入れ
ようかな? 色っぽい顔になるわよ?』
『や、止めろよ。こんなに沢山いる所で………!!』
『おお、その顔その顔。かわいーわよ純ちゃん!』
カメラ映像を見なくても頬が熱くなったのが判る。
『良い感じ良い感じ。じゃ、ご挨拶、いって?』
『……あとで覚えてろ!』「…………純、です。よろしくお願いします……」
お辞儀をしながらワンピースの裾を指でつまんで軽く持ち上げ、更に片膝を浅く
折って昔の映画風にご挨拶。ライブ映像でも結構、様になってる。
パチパチパチ、と社交辞令程度の拍手。声程度では、こんなもんか。
「ようこそ、お越し下さいました!」
予定通り、ここで営業スマイルの梨花がステージに現れる。スーツを着込んで
キビキビ動く仕草を見ていると、もうコイツも大人なんだなぁと感慨にも似た
感動を覚えてしまう。
「これが当社の最新作です。今回は純粋に新技術のみをご覧頂こうと余計な機
構を搭載できない小型の筐体、つまり子供型の義体を選んでご用意させて頂き
ました。それじゃ純、お願いね?」
「……………………………」『……本当に、脱がなきゃ駄目か?』
「純?」『当たり前でしょ? 良いじゃない、どうせ義体なんだし裸になれって
言ってる訳じゃないんだから。それに、これは真っ当なプレゼンよ?』
『……仕事ね、仕事。』「………はい、お姉ちゃん………」
436突発屋 ◆63./UvvAX. :04/07/08 01:35 ID:Y6Q+LYfN
ウエストのベルトを抜き、胸元のリボンを解き、ボタンを一つずつ上から順に焦
らす様に外す。これは俺の本当の体じゃない、と言い聞かせても恥ずかしいもの
は恥ずかしい。更に沢山の光学スキャンを浴びてるのが判る。あーもー、なんで
男共っていうのはデリカシーが無いんだろ? 動きだけだったら望遠に切り替え
て全体の動きをデジタル解析すりゃ良いだろうし、肌の精度が知りたきゃ服を
全部脱いでからにしろって! 中身は男だ(とは知らされていない)が少女型の
義体だぞサイボーグだぞ。ちったぁ気を遣えっつーの!
「…………………………………………」
ボタンを全て外し肩紐を右、左と順番に持ち上げ同時に放す。胸がないのが幸い
してか、解放されたワンピースは重力に引かれるままにフワリと羽の様に足下ま
で落下して、脱皮した中からは同じ純白のスポーツブラと清楚なショーツ姿の清
純派少女のセミヌードがご登場。体型のバランスの良さ、全身の素肌をコーティ
ングする人工皮膚の精度と色、そして素肌に浮き出した内骨格構造の完璧な美し
さに一斉に会場がどよめく。ワンピースを蹴散らしたりハイヒールに引っかけた
りしない様に数歩前に出て、モデルさんよろしく華麗にターン。側面、背面の仕
上がりもご披露すると更に歓声。恥ずかしいけど、少し快感かも。
「……いかがですか?」
後ろ手も手応えがわかるのだろう。自信満々の笑顔で梨花が俺の後ろに付き添い、
優しく肩に手を乗せる。
「今回はこの子だけですが、この骨格技術は成人用の義体やロボットにも自在に
応用できます。また毛髪や肌の張り替えだけならば半日程度で可能です。細かい
仕様やデータ、価格等はお帰りにお持ち頂くカタログをご覧頂くとして……」
『パーフェクトよ兄さん、掴みは完璧!』
『わりと悪くない気分かも。いや〜終わった終わった……』
「……最後に、皆さんご期待の新しい神経素子をご覧下さい!」
『………………はい?』
『ご免ね純ちゃん? でも、ちょっとだけ気持ち良くなってね?』
437突発屋 ◆63./UvvAX. :04/07/08 01:39 ID:Y6Q+LYfN
と言うが早いか梨花の両手が脇の下からスポーツブラの胸に。下着だから当然、
したには何も着ていない。俺達の背後に巨大なホログラムが、俺の心拍数や全身
の体温表示、発汗量、呼吸数などのグラフが一斉に浮かび上がり、梨花の指が
慣れた動きで乳首をくすぐり始める。
「んんっ!?」『き、聞いてないぞおい!』
「大丈夫、お姉ちゃんに任せて?」『触るだけよ。脱がしたりしないから、ね?』
「んあっ!」
悔しいけど感じる。ブラの上からでも分かるほどに勃起し始めた突起を指でつま
んでクリクリと転がされると声が出てしまう。
スキャンじゃなく『視線』が集まるのがわかる。その羞恥心だけで更に体が熱く
なってくる。換装した頃は戸惑ってばかりだったが、毎日の様に梨花に抱かれて
いる間に俺自身も少女型義体から送られる快感の『味わい方』を大分心得ていた。
故に快感に抵抗できない。それどころか心の片隅で次の刺激を求めてしまう。こ
れは義体だから………という言い訳で快楽に溺れそうになってしまう。
「………のフィードバックも向上しております。この子はプロのモデルではなく
素人、私の妹で私以外は触らないという事で特別に協力……」
梨花の手の中にさえ収まってしまう小さな胸。そのささやかな膨らみをプニプニ
と優しく揉む細い指。本当に悔しいが、凄く気持ちいい。数分間? 数時間?
梨花に体重を預けながら、その愛撫に身を任せる。
「……お姉ちゃぁん。もう駄目、立ってられなぁい……」
ジワジワと体の奥から押し寄せてくる大きな波を感じて目を閉じ、全ての視覚リ
ンクを遮断。足下がフワフワと曖昧になってくる。
『あらあら、純ちゃんたらイケナイ子ね? ショーツにシミが出来てるわよ?』
「だってぇ………」
『はいはい。じゃ、そろそろイっちゃおうか?』
快感を求め敏感になった素肌の上を中指が移動する。胸からお腹に、おへその
くぼみをなぞる様に刺激し、もっと下へと………
「ふああああああああん…………!」
たどり着いた小さな性器、その膨らみの上で円を描く様に動く指。
『じゃあ純ちゃん。ご褒美あげるね?』
そして指先が、爪が、下着の上からクリトリスを弾いた瞬間。
「!!!」恐ろしいほどあっさりと、俺の意識はブラックアウトした。
438名無しさん@初回限定:04/07/08 02:42 ID:0oxgazQe
なんかブルマばかりで食傷ぎみ
      _, ,_
     (`Д´ ∩ < 違うネタじゃないとヤァダァァァァァ !!
     ⊂   (
       ヽ∩ つ  ジタバタ
         〃〃
439名無しさん@初回限定:04/07/08 02:42 ID:0oxgazQe
すまんageちまった
440名無しさん@初回限定:04/07/08 03:03 ID:b5sKTX0P
そういう時はお題を出そう。

朝起きたら妹に、七夕はもう終わったよ、と言われた。
441名無しさん@初回限定:04/07/08 11:18 ID:tUzijd7l
朝起きたら妹に、寝技を掛けられてた。
どうやら昨日のTVに影響されたようだが
どうせなら部分的にでも成長してからにしろっつーの
442暇人412:04/07/08 11:46 ID:LNkPkvLs
>>440
下手くそながら書かせていただきます。


「兄さん、朝だよ。起きて!」
うー、眠い…起こすなよ…
「ほら!今日は私の買い物に付き合うって約束したでしょ!」
買い物…?なんだっけ…?
「…もういい!最終手段!」
ったく、なんだよそれは…
「今日は彼氏とデートっ。」
「お前彼氏いるのかっ!?」
「よし起きた!七夕が終わったからって、夏のイベントはまだまだこれからだから、浴衣を買いに行こうって約束したでしょ?」
…うまくはめられた…起きなかった俺が悪いんだが。
「わかったわかった。あ、そうだ。これあげる。」
「ん?なあに?この紙袋。」
「いいから開けろ。」
「…兄さん、これ浴衣…」
「お前の誕生日って昨日だったからな。いつ渡そうか考えてた。遅れたけど、誕生日おめでとう!」
妹の目には大粒の涙が。
「兄さぁん…大好きっ!」
「…よし!今日は浴衣買いにじゃなくて、とことん遊ぶぞ!」
「…うんっ!」



そして二人は夜の町へ…w

…誰か俺に文才を分けて下さい。
443830:04/07/08 12:07 ID:I5Noi12F
ぶるま祭りに乗り遅れた!

朝起きると妹に、
「お兄ちゃん、もう七夕は終わったよ。」
言われた。
「乙姫もさ・・・。」
「はい、お兄ちゃん。」
「乙姫もブルマ履くのかな?」
「履きませんっ!」
「つっこみ厳しいな・・・。じゃあ、乙姫はさ・・・。」
「はい、お兄ちゃん。」
「乙〜。って言うのかな?」
「言いませんっ!」
「乙姫も2ちゃんねら〜かもしれんだろ。
「違います。」
「まぁ、そうだろな。後、一年に一回しか会えないとなると、七夕の夜は乙姫はやりまくりだろな。」
「はい、お兄ちゃん。」
「じゃあ、天の川ってのは彦星の一年分のミルキーウェイなんだ。」
「ただいまの発言に大変聞き苦しい点があったことを深くお詫び申し上げます。」
「誰にむかってあやまってるんだ?」
「これまでの発言が妹スレにそぐわないことを深くお詫び申し上げます。」
「そんなことはない。実は彦星と乙姫は兄妹で・・・。」
「時間です。終了します。」
「おーーーい!」
444名無しさん@初回限定:04/07/08 15:53 ID:j3RwItrm
突発屋さんグッジョブ!!
少女義体いいなぁ。ロリコン男の変身願望の極致をこうも見事に表現してくれるとは。
445名無しさん@初回限定:04/07/08 17:07 ID:I5Noi12F
朝起きたら妹に・・・

妹の歯ブラシ使ってるのがばれた。
446名無しさん@初回限定:04/07/08 17:29 ID:SrMThLTt
      ↑
オナ○ーに
4471/2:04/07/08 19:37 ID:HEEDTvgn
朝起きたら妹に、妹の歯ブラシ使ってるのがばれた。

「あああっ! お兄ちゃん! それあたしの歯ブラシ!」
「……ふぁ、間違えた。ふまんふまん……ふぐごふぉっっっ!!!」
 俺は慌てて歯ブラシを口から引っ張り出そうとしたが、その直前に妹渾身のストレートが俺の顎を打ち砕く。
 歯ブラシを支点にして、上と下の顎が変な方向にひん曲がった気がした。ついでに歯ブラシを噛み込んだ歯にも激痛が走る。
 ……歯が折れなかったのは日々の歯磨きを欠かさなかったせいだろうか。
 あまりの痛みと脳に走った振動で一瞬気が遠くなり、洗面所に倒れる俺。
 その口元から、妹は汚物でも扱うかのように自分の歯ブラシを指先でつまんで、ずるりと引っ張り出した。
 続けて、洗面台のコップに突っ立っていた俺の歯ブラシを同じ様に引っ張り出して、俺の目の前に突きつける。
「見苦しい良い訳は不可!!
 い〜い? こっちがお兄ちゃんので、こっちがあたしの。これをどうやったら間違えるのよ!?」
 確かに、俺のは大きめの青いプラの柄に、堅そうな毛がついたもの。まあ極々平凡な大人用の歯ブラシだ。
 一方妹のは、ピンクの可愛いミニサイズで、柄の先に何故かキランと歯を光らせた殺人コアラがついている。
「どうりで歯ブラシが痛むと思ってたら……。
 そりゃ、お兄ちゃん……ヘッドホンも使わずに平気で葉鍵系のゲームしてるし、かと思えばわざわざ深夜にこそこそ妹陵辱系のゲームやってるし、
 ベッドの下が萌えエロな同人誌ばかりなのに押入れの天井裏に隠してある本は妙なフェチものばっかりだし、変態だ変態だとは思ってたけど……」
 何故俺の最高機密まで知っている!?
「まさか実の妹に……しかも歯ブラシで間接キスなんてディープなプレイを強要して陵辱するなんて……」
 りょ、陵辱!? 待て、俺が突っ込んだ訳ではないから陵辱とは言わ……いや、言うのか?
「お兄ちゃんの……お兄ちゃんの……ばかぁ!!」
 ぐほうっ!
 今……鳩尾に、鳩尾に踵落としが……あぁ……お花畑が……
448ダブル ◆518YLv.Xnc :04/07/08 19:39 ID:dFaZJP/s
 次の日の朝、病院ではちょっとした事件だった。入院中の伊藤夏織が病室から消え失せて
いたからだ。
 その後、夏織を探して俺の病室までやってきた看護士が見たものは、裸で抱き合って寝て
いる二人だから、余計に驚いただろう。
 駆けつけた医師によって(勿論、それまでに服は着た)、診療室まで引っ張られていく。そし
て、二人別々に検査を受ける。
 結果、夏織の方は軽い疲れだけで、昨日までの体調不良は見られないとのこと。過度の
ストレスによる心労だったので、原因が無くなった今、夏織が体調を悪くする要因は無いだ
ろうということで、彼女の強制帰宅は免除された。
 俺の方も、術後は良好だった上、昏睡期間に体はほぼ治っていたので、早ければ数週間
以内に退院できるとのこと。体がずっと眠っていたので、治癒に専念できたらしい。
 早速その旨を、待合室で待っていた夏織に伝えると、彼女は心底安堵したような表情で喜
んでいた。そんな彼女の手を引き、二人で病室に戻る。
 なお、夏織が勝手に病室を抜けたことや、俺が点滴類を勝手に外し、あろう事かエッチまで
してしまったことに関しては、二人ともこっぴどく叱られた。ましてや、学生の身分で中出しな
んて、もう少し考えてしなさいとのこと。全くその通りである。
 そして、病室に戻ると、そこには病院から連絡を受けて駆けつけた、未央の姿があった。
 未央は、俺の姿を確認すると、一直線に駆け寄ってきて、俺に抱きつき、泣き崩れてしまう。
そんな未央を落ち着かせるべく、俺はしっかりと抱きしめてあげた。
 未央が落ち着き、俺がベッドに横になると、唐突に未央はこう言い出した。
「お兄ちゃん達………エッチしたの?」
「!?」
「な、何で知ってるんだ?」
「電話くれた看護士さんが、二人とも裸で寝てたって…」
 あの看護士、余計なことを………
「だがな、未央。俺達は恋人同士であって、別にエッチしたって…」
「ずるい! ずるいよ! お兄ちゃんも夏織ちゃんも!」
『…………は?』
4492/2:04/07/08 19:39 ID:HEEDTvgn
「う、うう……ぐっ! ん?」
 うめくと同時に走った口の痛みで、目が覚めた。
「よーやく起きたわね、お兄ちゃん?」
 変わらぬ洗面所の天井が見えた。どうやら、妹はどかすという事すらしなかったらしい。
「新しい歯ブラシ買って来たけど、今度はちゃんと自分の使ってよね」
「あ、ああ……」
 立ち去るその声はまだ微妙にドスが利いているが、どうやら妹の怒りはひとまず収まったらしい。
 よろよろと立ち上がって俺は新しい歯ブラシとやらを見た。廊下からまだ妹が見ているような気がするので、迂闊な事は出来ないが。
 似たような歯ブラシだが、今度は違うコアラが付いている。
 妹よ、俺はお前の趣味もどうかと――?
 そこまで考えて、妙な違和感に気付いた。
 今手に持っているのが新品の妹の歯ブラシ。で、コップに入っているのが、本来の俺の歯ブラシだ。
 俺も妹と磨く時間がかぶる時にはこっちを使わざるを得ないから、新品に比べればくたびれるのは当然だが……。
 痛みすぎてないか?
 固めの毛が使われている筈のブラシの先が少し開いている。替えてからそんなに経った覚えはないから、よほどマメに使わないとこうはならない。
 無論、精々週に二三回しか使っていない歯ブラシがこうなる道理は無い。
「てことは誰かがこの歯ブラシを……」
 ──使っていた? 誰が?
 親父はずぼらでそんなに丁寧に磨かないし。お袋は歯医者に薦められたとかで、妙な電動歯ブラシを使っている。
 つまり、俺が使っていた筈のこの歯ブラシでせっせと歯を磨いていたのは残る一人──。

 慌てて後ろを振り返ると、廊下をそそくさと立ち去る妹の後姿が見えた。
450ダブル ◆518YLv.Xnc :04/07/08 19:40 ID:dFaZJP/s
 二人でマヌケな声を出して、お互いの顔を見るも、二人とも「?」が浮かんでいる。
「……なぁ、未央。ずるいってどういう意味だ?」
「そのまんまの意味だよ! ボクも一緒にしたかったのに!」
「………………はあ?」
「お兄ちゃん、初めての時はボクとって約束したのに!」
「ええぇ!?」
「秋人さん…そんな約束したんですか?」
 夏織が笑顔で尋ねてくる。何だかもの凄く怖いんですけど……。
「す、するわけないだろ!」
「お兄ちゃんの初めてを貰って、お兄ちゃんに初めてをあげるつもりだったのに〜」
「秋人…さん?」
 夏織の笑顔が怖いです。
「誰がいつそんな約束をした! 大体お前、初めてじゃ無いだろ!!」
「初めてだよ! 女の子を可愛がったりはしたけど、挿れたことは無いもん!!」
「秋人さん!!」
「夏織、誤解だ! おい、未央。お前言ってることが訳わかんないぞ!」
「今まで女の子を可愛がってたのは、女の子好きなのもあるけど、遠回しにお兄ちゃんを誘っ
てたんだから〜! お兄ちゃんの鈍感! 夏織ちゃんのばか〜!」
「わ、私は秋人さんの恋人です! 二人で愛し合う権利はあるんです! 秋人さんも言ってく
ださい!」
「そ、そうだ、未央。俺達は恋人なんだから問題は無い。あるのはお前だ!」
「お兄ちゃん達が恋人なのは良いけど、ボクもお兄ちゃんの体が欲しいの! 今度無理矢理
にでもお兄ちゃんの体を奪い返してやる〜!」
「あ、秋人さんの体は私のものです!」
「どうでもいいけどさ、少しボリューム下げなよ、三人とも。廊下に聞こえてるぞ?」
『!!!!????』
 部外者の声に、俺達三人は一瞬固まる。
 三人で恐る恐る病室の入り口を覗くと、そこには大和兄妹の姿があった。
451ダブル ◆518YLv.Xnc :04/07/08 19:40 ID:dFaZJP/s
「昏睡から回復したって連絡受けたから見舞いに来たのに、お前ら元気だな」
 和馬は、制服姿で片手にコンビニの袋を持っており、それを「ほれ」と投げて寄越す。
「見舞いの品だ。今日は暑いだろう? アイスを買ってきてやった」
「あ、あぁ……ありがとう。でもまだ学校の授業時間だよな?」
 今の時間は午後の一時半。五限目が始まっている時間である。
「四週間近く会ってない奴の目が覚めたっていうんだ。学校なんか関係あるか。それに、後は
午後の授業しか無いしな」
「そうか………冬香ちゃんも、ありがとう」
「いいえ。先輩、身体は平気なんですか?」
「あぁ、うん。平気だとは思うんだけど…」
「体が回復すると、今度は男の体の奪い合いが発生した、と……いやはや、色男は辛いねぇ」
「………………」
「………………」
 俺の後ろでは、無言の睨み合いが続いているため、否定できない。
「しかし、奥手だったと思ったお前が、よもや病院で初体験とは……詳しく聞かせて貰おうか」
 その"詳しく"の部分に、しなくてもいいのに未央が反応する。
「お兄ちゃん……ボクも聞きたい」
 だからみんなして笑顔が怖いって…。
「ところで……お前、昏睡から醒めたと言っていたが、物の死の線が見えたりしないか?」
 何でコイツはそんなアホな事を聞いてくるんだろうか。
――――
 その後は、見舞いに現れた大和兄妹のお陰で、二人のことを根掘り葉掘り聞き出され、俺と
夏織は終始赤面するしかない時間が続いたが、面会時間の終了とのことで、大和兄妹は帰っ
ていった。
452ダブル ◆518YLv.Xnc :04/07/08 19:41 ID:dFaZJP/s
 そして夜。
「今日はお兄ちゃんと一緒に寝る!」
 いきなり不穏な発言をかましてくれる妹だった。
「その"寝る"はどっちの意味ですか? 未央さん!」
「普通に寝るだけだけど、あわよくば体を重ねて寝ようかと思ってる」
「な……秋人さん!」
「未央……同じ部屋で寝るのはいいけど、男女として寝るのは駄目だ」
「わかってるよ〜、そんなこと」
 マズイ、未央があの顔をしてるときは、決まって悪いことを考えてるときだ。
「夏織……………」
 助けを求めるつもりで、夏織に声を掛ける。
「では、私は同じベットで寝ます!」
 助けを求めたはずなのに、何だかえらい方向に話が飛び始めてる。
「夏織ちゃんずるい! ボクが同じベッドで寝る!」
「駄目です!」
――――
「狭いって………」
 今、ベッドの真ん中に俺がいて、その両端を囲むように、夏織と未央がいる。
「折角看護士さんが気を利かせて、付添人用ベッド二つ持ってきてくれたんだから、それに寝
ればいいのに……」
「だめなの!」
「だめなんです!」
「あぁ、そうかよ。狭いのに」
 シングルサイズのベッドに、三人も寝たらそれは定員オーバーもいいところだろう。幸い、二人
は凄く小柄なので、どっちかが落ちるというところまでは至っていない。
「お兄ちゃん、おやすみなさい」
「秋人さん、おやすみなさい」
 互いに互いを牽制するように、おやすみを言ってくる。
「おやすみなさい……二人とも」
 恋人と妹に囲まれて、嬉しいはずなのに怖いという不思議な感覚の中、俺は眠りに墜ちた。
453518 ◆518YLv.Xnc :04/07/08 19:44 ID:dFaZJP/s
>>374からの続きですが…

>>447氏、本当に申し訳ない
リロードする前に書き込んでしまった…
私のせいで余計な間が入ってしまった
本当に申し訳ない



終わりそうで終わらない…
そろそろ終わらせなくては

そういえば、番外編どうしよう…
454447:04/07/08 20:05 ID:HEEDTvgn
はさまっちゃいましたね……SS同士がかち合うとはなんたる偶然。
それも奇蹟が起きたと思えばまたよし。

しかし勢いで書いてはみましたが、冷静に見ると文章が無駄な所でくどいし、落ちがどうにもうまくない。
ついでに言うと妹のキャラがはっきりしない。
精進あるのみみたいです…… OTL
455名無しさん@初回限定:04/07/08 20:34 ID:jIrRYmpE
>>454
いやいや、充分ウマーです。もっとおながいしまつ。

>>518
取り合いしてるよー(´д`;)ハァハァ


で、お題出してみる。

朝起きたら妹に、「PS2と鉄拳借りていくよ」と言われた。
しばらくして、調子はどうかと思い妹の部屋に行ったら、妹がデュアルショックを股間に当てていた。俺もショックだ。
テレビには、終始無抵抗で殴り続けられる平八が映し出されている。 妹と目が合ってしまった。
まずパンツを穿け。見つからないのか。脚に引っ掛けたままなのを忘れるほど動揺しているんだな。
床に投げ出されたコントローラーが、なおも続く振動でヴヴと鳴き蠢いている。笑ってごまかしたって駄目だ。
しかし鉄拳3を選んだセンスは評価してやろう。いま平八がKOされた。お前の痴態に俺の理性も一発KOってところだ。


アレ?お題じゃなくなってる(゚∀゚)
456名無しさん@初回限定:04/07/08 21:40 ID:bZ6Paxxv
 朝起きたら妹に、妹の歯ブラシ使ってるのがばれた。
 ↑オナ○ーに。

「お兄様……それ、私の……?」
いつものように部屋で妹の歯ブラシを使ってごにょごにょとやっていたところを、
飲み物を持ってきた妹に目撃された。
慌ててズボンを上げ、必死に弁明する俺。
「ま、まてこれはだな、わざとやった訳ではなく――」
弁明が終わる前に突然俺の口が塞がれた。
――妹の唇で。
俺は慌てて妹を振り払った。
「な、お前、何を――」
「言い訳なんてなさらないでも構いませんのに。
 私のを使いたいのなら、そう言って下さればいくらでも使わせて差し上げますわ」 
そう言って、にっこりと微笑む妹。微笑んだまま、最後に付け加える。
「でも、一つ条件が」
「……なんだ?」
何を言われるのかとハラハラしている俺。

「――お兄様が私のを使う代わりに、私にもお兄様の歯ブラシを使わせてくださらない?」
457456:04/07/08 22:01 ID:bZ6Paxxv
自分で書いた文って読めば読むほど嫌になってく……。
誰か、今後の為にご指南をお願いします。

そのうち長文も書ける位になりたいなあ。
458名無しさん@初回限定:04/07/08 22:05 ID:jIrRYmpE
>>457
何か、自分で思うほど他人は気にならないようだ。
まぁ漏れのは誰が読んでも痛々しいわけだが……_| ̄|○

つうか続き待ってたのに……(´д`;)ハブラシハブラシ
459名無しさん@初回限定:04/07/08 23:16 ID:p/nSDhgU
>>457
漏れも続きキボン。
( ;´Д`)ハァハァ
460名無しさん@初回限定:04/07/08 23:16 ID:Q8jmE0VG
>>456
続き期待(゚Д゚;;;)ハァハァハァハァ
461456:04/07/08 23:22 ID:bZ6Paxxv
うぉ! 思ったよりも好評!

で、続き期待して頂いてるのは嬉しいけど、
残念ながらエロは書いたことが無い訳で。
つーかSS書くのもこれが初めてだけど。
まあ、今後も何度か、1レスで終わる位の作品に挑戦して慣れてきます。
462名無しさん@初回限定:04/07/08 23:33 ID:fWzC52xd
朝起きたら妹のセーラー服着たまんまだった。
463自分のお題に自分で挑戦830:04/07/08 23:57 ID:I5Noi12F
ひぇぇぇぇ!朝からとんでもないものを見てしまった!
朝なにげなく洗面所に行ったら、お兄が・・・、私の歯ブラシを使っているじゃないですか!しかもそれは私の歯磨きに使う子供歯ブラシじゃなく、ひとりえっちに使ってる大人歯ブラシ・・・。
どこで見つけたんだーーーー!あれは私のベッドの引き出しに大切にしまっておいてたはず。
「ん?おはよう。(シャコシャコシャコ)」
「あ、あの、それ・・・、」
「あ?この歯ブラシか?なんか見慣れないきれいなのがあったから使っちゃったけど、お前の?」
「(ウンウンウン)」
私は首を縦に振って返事をした。
私の本来の歯磨き用はちゃんとそこにあるゆえ、それが別の目的の歯ブラシだなんて言えるわけないですよぉ〜。
「悪かったなぁ。これ返しても使いたくないだろ。じゃあ代わりに新品をやるよ。」
そう言ってお兄が取り出した歯ブラシは・・・。
「兄さん。それ・・・、で、で、で」
「おう。電動歯ブラシだ。」
きゃー!きゃー!きゃー!
まさしくそれは電動歯ブラシ!お兄、それを今までの歯ブラシ代わりに使えというのですか?
ソフトタッチな弱振動から強振動のリズミックエナジー。夢にまで見た携帯電話を越えるグッズじゃないですくわぁ〜!
「これ、いいぞう。意外に値段も高かったしな。」
「は・・・、はい。」
ダメよ!ここは、あまり嬉しくなさそうに受け取るの!
「毎日使ってくれよな。」
「は・・・、はい!」
使いますとも、使いますとも。(ニィ!)ヤター!私は電動歯ブラシを手に入れた!
「こっちの歯ブラシだけど、」
ふん、そんな過去の遺産はいらんですよ。さらば私の性春!
「ちゃんと歯磨き粉は使わなかったからな。」
「えっ?」
「ちょっとしょっぱかったぞ。じゃあな。」
バーレーテールーーーーー。
お兄、あんたにはかないませぬ。
ん?お兄!持ち出したのあんたかーーーー!(終
464456:04/07/09 00:03 ID:eLcAAajL
なんだかんだ言っといて、>>456の続き。EroLessで。

「な、何を言ってるんだお前は!」
妹の発言に、思わず大きな声で怒鳴ってしまう俺。
「す、すみませんお兄様。私、お兄様の気持ちも考えず……」
震えた声で、妹が言う。
少し怯えてしまったような妹の表情に、俺は戸惑った。
「あ、いや、別にそんな怒ってる訳じゃあ……」
「……本当ですか?」
妹は上目遣いに、潤んだ瞳で見つめてくる。
俺はその表情に少しドキリとしてしまった。
「ああ。怒ってないから、泣かないでくれ。な?」
「お兄様がそう望むなら、私は泣きませんわ」
無理に微笑んでみせる妹。が、すぐに寂しそうな顔をして続ける。
「でも……お兄様がお許しを下さいましたら、私ももっと嬉しいのですが……」
もう、俺はどうすることも出来なくなっていた。
「分かった、分かったから! なんでもして良いから、そんな顔しないでくれ!」
妹の顔が、一瞬で明るくなる。
「本当ですか!?」

次の日、朝早く起きてナニをしようと、妹の歯ブラシを取りに洗面台まで行ったら、
俺の歯ブラシが何だかぬるぬるした液で濡れていた。
465突発屋 ◆63./UvvAX. :04/07/09 00:07 ID:zGdoVNB/
朝起きたら妹に、妹の歯ブラシ使ってるのがばれた。
……それもオナ○ーに。


「…………お兄ちゃん……?」
呟きにも似た問いかけ、慌てて鏡の中を覗き込むと。
「ひ、瞳!!」
「……なに、してるの?」
きょとん、とし顔で近づいてくるのは、大きすぎる俺のパジャマを着
た妹。良かった、どうやら何をしているのか迄は分かっていない。気
付かれない様にズボンの中から手を抜き、平静を装って歯磨きを続ける。
「なにって、歯を磨いてるだけだぞ?」
「そうかな……そうだよね。ご免ねお兄ちゃん、私………あ…!」
『あ!』の形に開いた唇をパーの形の右手で隠す瞳。そして次の瞬間に
は顔を真っ赤に染めて俯いてしまう。
「………瞳?」
知らない振りをするしかない俺。すまん瞳!
「……お兄ちゃん、それ……私の……」
「ん?」
「……だから……歯ブラシ……私の……間違い……」
俺の好みに合わせて伸ばした長い髪。フワフワの前髪の中に表情を隠した
瞳はボソボソと途切れ途切れに自己主張。これが瞳の精一杯なのだ。
「歯ブラシ………あっ!」
「〜〜〜〜〜〜!」
「ごめんっ、これ瞳の歯ブラシだったな!」
466突発屋 ◆63./UvvAX. :04/07/09 00:08 ID:zGdoVNB/
実家から少し離れた俺のアパート。何故かここには二本の歯ブラシとペア
の食器が揃えられている。言うまでもなく、瞳が遊びに来た時用。
「……悪かったよ、全然気付かなかった!」
だが『狭いから』という言い訳で瞳専用の衣類や布団、入浴用品は一切
おいていない。こんなことをしたら恥ずかしがって寄りつかないのでは
ないか……と心配もしたが、『お兄ちゃんの匂いがするから……』と瞳
自身が何とも思っていない様で週の半分近くは此処に泊まっている。
「……お兄ちゃん、悪くない……朝……気にしてないし……」
「そいういう訳にはいかないよ。」
一番年が離れた妹。膝を折ってしゃがんで尚、その身長差は埋まらない。
だから髪を撫でてやる。
「よし、じゃあ後で一緒に買いに行こう。それで良いだろ瞳?」
「……………(こくり)」
「それじゃ着替えておいで。 ファミレスかどこかで朝飯にしよう。
今日は一日、瞳の行きたいところ連れてってやるからな?」
「………………うん。」
トコトコと居間兼寝室に戻る瞳のお尻を『さりげなく』押してやる。
パジャマとショーツ越しでも、その柔らかさを感じる。
最低な男だ、と想いながらも俺は鏡越しの妹の着替えから目が離せなかった。
467突発屋 ◆63./UvvAX. :04/07/09 00:10 ID:zGdoVNB/
ブルマ祭りの次は歯ブラシ祭りカナ?祭りカナ?
468名無しさん@初回限定:04/07/09 01:10 ID:f79eg0hV
前回と違ってえらくニッチなお題ですがね(笑)
469830:04/07/09 02:31 ID:jqad2IQi
最近は新人の方の参加もあって嬉しいかぎりです。
SSの投下数もびっくりですが、
まとめサイトを作ってくださる方のクオリティにもびっくり。

>>412
ここ最近でのお気に入りです。
自分でスカートをめくりあげるアクションが
牧瀬里穂のハイシーLのCMを思い出させるさわやかな作品。
(年ばれる・・・・)

>>426
あ、年代的に一緒・・・・・。

>>456
自分で自分の作品にハァハァできればいいんじゃないかな?
俺もエロは苦手です。
フェチを作品に入れるのは大好き。

>>394-398
これ書いた後にデスノート見たらゴスロリ少女にハァハァ・・・。
痴漢は犯罪なのでバッドエンドにしてあります。

>>その他スーパーレギュラーのみなさま
みんなGJ!
楽しんでいきましょ〜!!
470名無しさん@初回限定:04/07/09 02:41 ID:hSNp80No
朝起きたら妹に、質問攻めにあった。

「なぁなぁ、ココ分からんから教えてくれへん?」
「ドコやねん?」
「ココなんやけど・・・」
そういってノートを差し出す。
「なぁ、恥ずかしい骨て書いて何て読むん?」
「チコツやチコツ。・・・てお前何聞くねん?」
「お兄ぃのゲームしてたら何や分からん漢字だらけなんやもん」
「止め止めっ!年頃の娘がエロゲーすなっ!」
「ほなあと2つだけ教えて?」
「・・・何や?」
「みさくらなんこつて誰?それと何で女の子にチンコ付いとるん?」
「・・・お前は触れてはいかんタブーに触れてもうたようやな」
「・・・・・・お兄ぃ、なんか怖い顔してるで?」
「そこへ直れっ!」
「きゃぁぁぁぁ・・・・・・」

お後が宜しい様で
471名無しさん@初回限定:04/07/09 07:19 ID:DcXPKscI
朝起きたら妹に、
「これ、バイト先の制服なの。」
と見せつけられた。
472初めての名無し:04/07/09 11:28 ID:kbbcCaGm
はじめてこのスレに書き込みます。
数多の職人さんには及びもつかないでつがアイデアが浮かんだので書いてみました。

>>471
朝起きたら妹に、
「これ、バイト先の制服なの。」
と見せつけられた。

「ねぇねぇお兄ちゃん、ちゃんと見てよぅ〜。カワイイでしょ、ね、ね」
寝起きのボーッとした頭に飛び込んできたのは・・・
「いつもと変わらねーじゃないか。どこがカワイイんだよ」
いつもと一緒のオーバーオール。無い胸が一層まっ平らに見える、色気も何にもない格好。ん、でも。
「よく見てよ〜。オーバーオールじゃなくてエプロンだよ〜」
確かに。ジーンズ系の生地ではなくもっと柔らかそうだ。
コイツのバイトって・・・学校の体験学習の一環とかいって24時間営業の保育所だったよな。
ああ、だからエプロンか。
「聞いてよぅ。昨日ね、たかし君がね、お母さんが迎えに来てるのにまだ寝てたの。
だから私が起こしたらね、たかし君ったら『お姉ちゃん大好きー』なんて言って抱きつかれ
ちゃったんだよ〜。へへー、お姉ちゃんだって〜」
む、なんか腹立つ。こんな色気のないヤツだけど妹。たとえガキであっても男に抱きつかれた
なんて聞いたら面白くない。
「え、お兄ちゃん、寝ちゃだめだよ〜。ふふっ、じゃあ私が起こしてあげるね。お兄ちゃん、起きて〜」
上半身を引っ張られたと思ったら、え、えっ、これって所謂膝枕ってヤツですか?
しかもオレの頭を抱え込んで耳元で「起きて〜」と囁きやがる。
太股の感触、目の前には・・・その付け根・・・
「うぉっ!」思わず飛び起きちまった。
「あ、起きた起きた。効果バツグンだね。ん、顔赤いよ?あ〜、ドキドキしちゃったんでしょ〜。
御飯出来てるからね。先行ってるよ〜」

あんなにペタで色気のないヤツのハズなのに・・・
敗北感と同時に幸せも感じながら食事に行く準備をしたのだった。
473名無しさん@初回限定:04/07/09 13:23 ID:puMw/1JV
ところで、歯ブラシでナニする場合だが、女ならまぁ想像はつく
だが、男の場合は…
尿道?
474名無しさん@初回限定:04/07/09 19:21 ID:5kgka3N5
くわえるんですよ
多分
475名無しさん@初回限定:04/07/09 20:17 ID:D6pnESA0
朝起きたら妹が、ショーツ一枚だった。
「あ、お兄ちゃん起きた? お母さんが日曜だからって何時まで寝てるかー。だって、
昼ごはんもそろそろだし着替えたらどう? 汗びっしょりだよね?」
「あー。せめて胸ぐらいは隠して欲しいんだけど」
正確にいえば、首に掛けたバスタオルで、慎ましい妹の胸は見ることができない。
けど、それもどうかなと思うのだ。結局のところ、見えないと隠すのは同じよう
でいて、その実、全く意味が違うのだし。
朝シャンをして来たらしい妹は、兄である宋司の言葉に大きな目を輝かせて。
「興奮する?」
「莫迦。早く服着ろよ? 風邪引いても知らないぞ?」
うん、と奈美が素直に頷く。バスタオルで髪を拭く妹を、武士の情けで宋司は視線を逸らした。
そんな、兄心というか武士の心得というかを理解出来てない奈美は、
「そうそうお兄ちゃん。忘れるところだった。生徒会から電話着たよ? えっと……鈴未さんだったか――」
『な』と続けようとした妹の言葉を遮り、「何時、電話が着た?」と宋司が驚いたように立ち上がった。
必死な形相に奈美がびくっ、と震える。
なかなか答えないのに苛立ったのか、奈美の肩を掴み「何時、電話が着た?」と、再び繰り返した。
「七時頃」とびくびくしながら奈美が答え、時計を見れば十一時半。
今ごろ電話を掛けるのも失礼だよなぁ、なんて気落ちした宋司は、目の前に脂肪塊を発見した。
「は――?」
と『一点』を凝視している宋司に気づいた奈美が「な、なに見てるんですか!」と声を張り上げた。
同時に頬に衝撃。気づいて見れば、何てこと無い。奈美に引っ叩かれたのだ。
「お、お兄ちゃんのばかー!」顔を真っ赤にして、奈美がドアを開け、翔けていく。
ひりひりする頬を撫でながら、
「普通ショーツ見られるほうが恥ずかしくないか?」
ぼそりと、兄が呟いた。
476名無しさん@初回限定:04/07/09 20:19 ID:D6pnESA0
ageてしまった。スマソ。
ただ、ふと思いついたネタです。

全職人GJ!
477名無しさん@初回限定:04/07/09 21:20 ID:iWLneK1h
短いSSには名前の設定はいらないほうがいいと思う
478突発屋 ◆63./UvvAX. :04/07/10 00:18 ID:aoPti7LA
>>462の大喜利です。
>>437からの続き……

『朝起きたら妹のセーラー服着たまんまだった』
どさっ!!
「う〜〜〜〜ん………朝から誰ぇ? うるさいよぉ…」
すっかり慣れてしまった大きな円形ウオーターベッド。
目をごしごししながら起きあがる。
「………純ちゃん……なの?」
「……みさきおねーちゃん?」
幼馴染みで兄貴の嫁さん、つまり義姉にあたる進藤みさきちゃんが呆気にとられた
表情で立ち尽くしている。遊びに来るなんて久しぶりだな、みさきちゃん兄貴と結
婚してからは嬉々として主婦業に専念してると聞いてはいたけど………などとまだ
半分寝ている頭で考える。ところで、さっきの『どさっ!』って音は?
「…………か……かっ!」
「……………蚊?」
「かっ……可愛いーーーーーーーーーっ!!」
「きゃ……!?」
悲鳴をあげる暇もなく、飛びついてきたみさきちゃんに抱きつかれる。
「うわーっ、嘘みたいに可愛いわ純ちゃん! 梨花ちゃんが着てた制服もピッタリ
、まるでお人形みたい! ね、このまま家の子にならない?  毎日抱っこして
寝たいなぁ〜!」
「お姉ちゃん、苦しいよぉ〜。」
兄貴とヤりまくった挙げ句に母乳でパンパンになったんじゃないか、と不謹慎な想
像をしてしまうほどに大きなバストに顔が埋まって息が出来ない。
「ねぇ、純ちゃん!?」
「………な、なに? お姉ちゃん?」
抱き心地を堪能してやっと解放されて深呼吸。乱れた前髪を指で直しながら一歩引い
て返事する。
「その制服、中学の卒業パーティに着てたのでしょ? 良く残ってたね?」
「……これしか服、ないんだもん……」
479突発屋 ◆63./UvvAX. :04/07/10 00:19 ID:aoPti7LA
これが残ってたのだって殆ど奇跡だ。服どころか下着すら、家にはこの義体のサイ
ズに合うモノは無い。プレゼンで着る衣装は全部レンタルだし、ぶかぶかのシャツ
だけで過ごすのも精神的に限界だ。そう思って箪笥の隅にしまっておいた思い出の
品を引っ張り出してみたものの、これがだけという訳にもいかない。よって現状
(=義体姿)を見せても問題ないと思われる数少ない外部人物に部屋着を買ってき
て貰った。
「そうなんだね……でも、それを着て買いに行ったら駄目なの?」
「……ダメ。だってまだ(義体の)登録してないんだもん。だから家の敷地の外を歩
いてるだけで捕まっちゃうんだもん。」
「…………サイボーグ化も、楽じゃないんだね………」
「………体自体は、嫌じゃないのになぁ。」
化粧台の鏡に映る自分の姿はセーラー服が似合う可愛い少女。膝を合わせる様にして
ベッドの縁に腰掛け、自分と睨めっこしてみる。がっくりと肩を落として落ち込んだ
顔でも保護欲を刺激されそうなほどに可愛い、それが凄く恨めしい。
「もう…しょうがないなぁ、純ちゃんは?」
みさきちゃんが並んで腰掛ける。そして『おいで?』と優しく肩を抱き寄せてくれる。
そのまま、みさきちゃんが太股の上へと頭を導いてくれるのに任せて、ふ〜っと溜息
を漏らしながら目を閉じる。
「うふふっ、本当に新しい妹が出来たみたい。」
長い髪は、実は放熱版の代わり。神経は通っていないが、優しく梳いて貰うと心地よ
い刺激が頭皮に伝わる。思わずすりすりっと頬を擦り付けて甘えてしまう。
「あらあら? 純ちゃんは、甘えん坊さんだね?」
「…………いいんだもん。」
「はいはい。うふふふふっ♪」
480突発屋 ◆63./UvvAX. :04/07/10 00:22 ID:aoPti7LA
みっともないとは思ったが、余りの気持ちよさに少し膝枕でウトウトさせて貰う。
みさきちゃんは何も言わず、ずっと髪を撫でてくれている。
「…………純ちゃん?」
「うん?」
「買ってきた服、着てみる?」
「…………うん。」
「じゃあ、お姉ちゃんが着せてあげる。脱ぎ脱ぎしよっか?」
「え? い、いいよ………」
「そんなこと言わないで、みさきお姉ちゃんに花を持たせてくれないかな?」
「で、でも……」
「買ってきてあげたんだから、ね?」
「う、うん………」
「それじゃ、はい。ばんざーい、して?」
「…………………………。」
「登録済んだら、一緒にお買い物行こうか? 服とか小物とか見てみない?」
「別に、そんなこととか考えてないけど…」
「駄目だよ勿体ない。義体でも可愛い女の子なんだから、お洒落しないと損だよ?」
「………中身は違うし……」
「でも、興味はあるでしょ? 恥ずかしくないから一緒に選ぼ? それからね………」
恥ずかしいのに、何故かとても休まる朝だった。
481名無しさん@初回限定:04/07/10 03:01 ID:uNWmYDHm
GJですー、職人さま方
最近は質、量ともに充実してきて、いい感じですね
これからも読むのが楽しみなSS、期待してます。
482名無しさん@初回限定:04/07/10 11:16 ID:xjwNvsSX
>>481
まとめさんも乙〜
で、ここで厚かましく希望を言ってもいいですか?

是非職人さん別に分けたページが欲しいんですが…
あと、掲示板
483830:04/07/10 13:49 ID:OSBYTVse
朝起きたら妹が
選挙に立候補していた。
「私たちは全国のお兄ちゃんを応援するのだ〜!私たち『いもう党』に清き1ぴゅうをお願いしますなのだ〜!」
外宣カーから聞こえるそれは他党から聞こえるものとは明らかに違う。アニメ声の外宣活動なぞ初めて聞いた。
「あ、お兄ちゃ〜ん!」
外宣カーの妹がこちらに気付いた。
「応援来てくれたの〜!ありがと〜なのだ!」
おいおい俺はそんな気は・・・、って妹が俺に向かって手を振ったあたりからなんだか周りの視線が怖い。
『コイツがリアルわたしのお兄ちゃんか。』
『ゆるせねー。毎朝起こしてもらったり、偶然お風呂場で出くわしたりしてるんだろな。』
ナイナイ!
「お兄ちゃ〜ん。公約も一生懸命考えたのだ〜。読んで欲しいのだのだ〜♪』
ひらがなで『おにいちゃんに100のまにふぇすと(100まに)』と書かれた冊子を渡される。
なになに?『上目遣い推奨地区の制定だよお兄ちゃん。』『ぶるまぁ復活法案だよお兄ちゃん』えとせとらえとせとら・・・。
「どうなのだ?感想きかせて欲しいのだ〜。」
「これ・・・、俺が『妹チャット』で書き込んだ内容じゃねぇか・・・。HNナチュラルってお前かぁ!」
「私ね、お兄ちゃんのためにみ〜んな公約しちゃいますのだ〜。」
「やめろ!俺の恥をさらすな!今すぐ取り下げろ!」
「そ、そんなぁ。さ・・・、最後の一個だけはちゃんと自分で考えたのだ・・・。でもお兄ちゃんがメーって言うなら、やめるのだ・・・。」
『100まに』に書かれた最後の公約にはこうあった。
『近親での結婚の自由だよお兄ちゃん。』
「お、おまえ・・・。勝手にしろ!」
俺は急いでその場を立ち去った。あいつ、もしかして俺のために法律を変えるつもりで立候補を・・・。俺ぐらい入れてやるか・・・。

この選挙をさかいに、日本の歴史は大きく変わったという。(駄目な方に)
484名無しさん@初回限定:04/07/10 13:51 ID:ZLDYVsCL
>>483
GJ!
俺も投票するぜ!
485名無しさん@初回限定:04/07/10 13:51 ID:obVYMTdY
激しくワロタ
486名無しさん@初回限定:04/07/10 14:22 ID:4wRi84AM
比例は「いもう党」に入れることに決めますた。
487名無しさん@初回限定:04/07/10 15:03 ID:/NhLSQRa
明日の選挙は「いもう党」と書いて入れてくるぜ!w
488名無しさん@初回限定:04/07/10 15:24 ID:Ihvo28YN
>>487
ちゃんと真面目に投票しろ!
489(1/1) 339:04/07/10 16:11 ID:VC9mtMB+
 胸の高鳴りを抑えきれなかった。薄手のブラウスが暑い。体温が上がっているのが自分で
も分かる。
 私は、廊下を通る人影が誰もいないことを確かめると、爪先で洗面台に走り寄った。
 棚に仕舞った二つのガラスコップに、一本ずつ立てられている普通の歯ブラシ。
 初めてだと、刺激が強すぎるかも……
 けれど、してみたい、見てみたいという欲求は止まらなかった。後ろめたさは吹き飛び、恥ず
かしさは影を潜め、ただイヤらしい期待だけがどんどん膨らんでいく。
 変態さんだ、私。
 口元がニヤけてしまう。慌てて歯ブラシを二本とも掴むと、いっさんに自室へ駆け戻り始めた。
 さっきまでの暗い気持ちのことなんて、すっかり忘れ去っていた。


 夕刻。私は結論を出していた。
「お父様、お母様。今までお世話になりました」
 はらはらと涙をこぼしながら、私は手の中の洗濯紐をぎゅっと握りしめた。
 その先を見上げれば、セントラルヒーティングの吹き出し口で、固結びになっている。
 これからずっと笑い者として過ごすぐらいなら、こんな終わり方でも良いではないか。
 未来の可能性のことを、人は『意味』と呼ぶらしい。
 ならば、私の人生の意味は、もう永久に失われてしまったのだ。
「さようなら、咲妃(さき)。可愛い私の妹……せめて笑顔で別れたかったわ」
「晶(あき)姉さん、ダメーーーーーーーーッ」
「ぎゃん!」
 吹き出し口のちょうど真下がドアだった。咲妃の吶喊で、私は部屋の真ん中まで簡単に吹っ
飛ばされた。
 妹は、目の前でぷらぷらと頼りなげに揺れる洗濯紐の輪を掴むと、鋭く私を睨んだ。
「ね、ねねね姉さんっ、一体何するつもりだったの!」
「だって……」
 私は床にへたり込むと、再び涙ぐんだ。
490(2/3):04/07/10 16:12 ID:VC9mtMB+
 フレアスカートの裾を目に当て、涙をぬぐう。これ以上、恥の上塗りなんてひどい。早く
終わらせて欲しい。
「もう、私の生きている意味なんて無いもの。これからずっと、汚物や毒虫を見るような目
で見られるなんて、耐えられないの」
「晶姉さん」 咲妃は首を振った。「ひょっとして、バカ?」
「ひ、ひどいっ!」
 私は打ちのめされ、がっくりと床に手をついた。早くもこの言われよう。この先の人生が
目に浮かぶようだった。
「あーもう、ほら、そんなに泣かないでよ。気にしないったら」
「うそ」 上目遣いに見上げる。「うそでしょう」
「そりゃ、ちょっとはびっくりしたけどね……。起こしに行ったら、オクテのお嬢様だと思って
た晶姉さんが、朝から夢中でオナニーしてたんだもん」
「きゃあっ」 咄嗟に顔を覆ってしまう。
「しかも妹の歯ブラシで」
「はぅーん!」
 咲妃は大げさにため息をつくと、後ろ手にドアを閉めた。歩み寄ると、私の目の前にジー
ンズの足を崩して座る。見る人の気持ちを明るくさせる、いつもの健康的な仕草だ。私の部
屋の無駄な広さも、彼女がいれば気にならない。咲妃は太陽のような子なのだ。だけど私
の胸は痛んだ。今は、私の影、私の惨めさが、辛い。
「気にしないってば、姉さん。誰にも言わないし。私が許してあげるから」
「……ほんとう?」 指先を絨毯に滑らせる。
「本当だよ。大体、誰に言えるの、こんなこと。あたしの姉さんが――」
「きゃ、いや、言っちゃだめったら」
 私は急いで咲妃の唇に手を当てる。でも、すぐに放した。それでも、妹の唇の柔らかさと
湿り気が追いかけてきて、私の中に滑り込んできた。
 咲妃の鳶色の瞳が私を見ていた。
 こんな私の中を覗き込まれている――!
491(3/3):04/07/10 16:14 ID:VC9mtMB+
「ごめんなさい」 その言葉は、ほとんど反射的に口からこぼれた。「私、何てことを……」
 不思議そうに眉を上げる咲妃が、視界の端に映る。
 恥ずかしい。
 あの時、想像の中では、この優しい子が、思いつく限りにいやらしい言葉で私を責め、嬌
声を上げていた。私は自分一人の欲望に耽っていた。最愛の妹を空想で汚し、私はどん
なに浅ましい表情をしていたのだろう。
「うぅ……うっうっ……」
「あああ、姉さん、またそっち行っちゃだめったら!」
「私は要らない子なの。いちゃいけないの!」
「幼児退行しないでよー。ああもうっ」
 強引に部屋の中央まで私を引き戻すと、咲妃は私の両腕を握って言った。
「姉さん、お願いがあるの」 やけに真剣な顔だった。
「くすん……なぁに?」
 妹は、あの唇を私の耳に寄せ、魔法のように私を変えてしまった言葉を吹き込んだ。


 震える手で扉を薄く開け、中に滑り込んだ。咲妃が待ちかねたように駆け寄ってくる。
「だ、誰もいなかった、姉さん?」
「大丈夫。誰にも見られなかったわ、って……きゃ」
 妹はブラウスもジーンズも脱いで、ブラとショーツの下着姿だった。
「あの……咲妃? ほ、本当にしたこと無いの? ひとりえっち」
「うん」 頬を染めると、おどおどとうなづく。「ていうか、触ってみてもあんまり気持ちよくな
くて……だから、教えて、姉さん?」
 ああもう、すっごいドキドキしてきた! 死んじゃいそう!
 秘密を共有できた少女の気持ち、本当に許されたんだと実感する喜びと、それ以上に
強い淫らな欲望で、もうはち切れそうだった。
 でも焦らないで、と自分に必死に言い聞かせた。
 夜はまだまだ長いのだ。たっぷりたっぷり、隅から隅まで愉しまなきゃ。
 甘い蜜は少しずつ掬い、駆け引きはできるだけ焦らして。
 そうして明くる朝にはまた、新しい驚きを探そう。
492339:04/07/10 16:15 ID:VC9mtMB+
スレ違いのような気がしてきたよ、お兄ちゃん……

ていうか、歯ブラシとか難しいことを言うなヽ(`Д´)ノ
493大小豆 ◆TS2GiVdoNM :04/07/10 17:36 ID:gdE88gVb
>>483
選挙ネタ先越されたー!
でも漏れが考えたネタより面白い……
比例は「いもう党」!「いもう党」におながいしまつ!

>>339
「朝起きたら妹に」だから兄である必要性は無いでそ。
(´д`;)ハァハァできりゃそれでいいかと。
494大小豆(1/2) ◆TS2GiVdoNM :04/07/10 17:39 ID:gdE88gVb
と いうことで選挙ネタ。エロは一切ありません。



朝起きたら妹の歩実に「選挙に行こうよ兄さん」と言われた。
「だからって、こんなに早く行かなくてもいいじゃあないか……まだ7時前だぞ」
「ふふふ、兄さんは知らないようね。最初に投票する人には特典があるのよ」
「特典……?選挙の投票に?どんな?」
(・∀・)ニヤニヤしながら歩実が答える。
「最初に投票する人は、投票箱を開けて中を調べて、不正が無いかチェックして{確認しますた}の署名ができるのよ!」
「な なんだってー!」
全然知らなかった!そんなメリットがあったとは……こうしちゃいられない!
「お、おい歩実、早く行くぞ!先を越されたらどうするんだ!」
「兄さん、わざわざ投票開始時刻より先に来てる人なんて居ないわ……大丈夫よ」
それでも、はやる気持は抑えられない。俺は思わず会場目指して全力疾走していた。
495大小豆(2/2) ◆TS2GiVdoNM :04/07/10 17:41 ID:gdE88gVb
「不正の有無が確認できましたか?……では、ここに署名を」
カリカリ……カリカリ……
「よっし!今回の選挙に不正無し!この俺が宣誓する!」
「兄さん、ハズかしいから大声で叫ばないで……」
歩実よ、このことを俺に教えたのはお前だぞ……俺の性格は知ってるハズだ。
「まぁ、とにかく、だ。投票して、帰るか」
「そもそも投票のためにここに来たんだしね」
カリカリ……カリカリ……ストン(箱に入れた)

家路、歩実が聞いてくる。
「ところで兄さん、誰に投票したの?」
「あぁ〜〜、俺、政治家とかよく分かんねーからなぁ……適当に{いもう党}と{ぬるぽ}って書いといた」
瞬間、歩実が鬼の形相になる。
「はぁ!?キチンと政治家に投票しなきゃ来た意味無いでしょ!?兄さんのバカッ!」
ガッ! 歩実の拳が光速で走り、俺の頭を直撃する。暗転。意識、空へ―


ちなみにこの話(不正チェックの署名)、実際最近知りますた。明日確認してきまつ。
496名無しさん@初回限定:04/07/10 19:24 ID:MSy8v9SZ
職人諸氏、GJ!
最近投下が多くて、大変結構なことで。


選挙ネタ、俺も書こうと思ったけど、ろくなネタが思いつかねえ……。
497名無しさん@初回限定:04/07/10 19:36 ID:uNWmYDHm
>>482
Operaな人、ごめんなさい。IEかMozilla系でどうぞ
ttp://www.geocities.jp/rhys1672/authors.xml

とりあえずトリップ付けてる人とか、830さんとか分かりやすい人を先に作ってみた。
残りはいずれまた、暇を見てちまちま更新します

掲示板は……ジオボード使えないし、よそのは面倒だからごめんなさい、です

>>483 >>492 >>493
GJ!
498名無しさん@初回限定:04/07/10 19:56 ID:xjwNvsSX
>>497
キタ━━━(゚∀゚)━( ゚∀)━( ゚)━( )━( )━(。 )━(A。 )━(。A。)━━━!
乙です!
499名無しさん@初回限定:04/07/10 20:48 ID:Fxq8tqMY
>>483
すばらしい! 思わず声に出して読んでしまった
そうか…明日選挙なのか… 忘れてた てへっ
500ダブル ◆518YLv.Xnc :04/07/10 22:12 ID:xjwNvsSX
 朝起きたら、俺は身動きがとれなかった。夏織と未央が、手を掴み、足を絡ませ、俺の動き
を封じている。
 もっと困るのは、二人の顔が、俺の顔の真横で寝息をたてていることだ。ハッキリ言って近い。
かなり近い。いや、もうほとんど頬キス直前だ。
 もし起きあがろうと思うのなら、この場合腹筋を使ってまっすぐ起きあがるしかないだろう。だが、
今の俺にはそんなことは不可能だ。じゃあ普通に起きあがろうと思うと、必ず右か左のどちらかに
体を傾けなくてはいけない。そして傾けたら、間違いなくキス一直線だろう。
 夏織とキスする分なら、別段問題はない。だが、今は未央が隣にいるのがマズイ。
「あれ?」
 突然、体が左側に引っ張られる。夏織が、無意識のうちに俺の腕を引っ張っているのだ。
 すると、今度はそれに反応するように、右に向かって引っ張られる。言わずもがな、未央が引っ
張っているのだ。まさか一晩中、無意識でこの繰り返しだったのだろうか?
――――
 結論から言うと、未央が先に目を覚ました。普段部活で朝が早いからだろう。それに、何を隠そう
夏織は朝に弱い。昨日もそうだったが、目を覚ましても、しばらくトロンとした目をしている。だが、
そこがまた可愛い。
 目を覚ました未央は、無意識の時とは違い、しっかりと力を込めて俺を引き寄せる。だが、その際
に夏織の腕から、俺の腕がスルリと抜けてしまったためか、夏織も目を覚ます。
 例に漏れず、しばらく夏織はトロンとした瞳をしていたが、隣で未央にキスをされそうになっている
俺(勿論、俺は全力で阻んだ)を見て、慌てて俺と未央を引きはがす。
「あ、ありがとう、夏織。助かったよ…んんっ!!!」
 今度は夏織が、俺を抱きしめてキスをしてきた。突然の出来事に、俺は対応できない。
「お、お兄ちゃん!!」
 それを見て大変だったのが、未央だ。必死に俺を奪い返そうとするが、夏織も負けていない。
そして、遂に無理だと悟ったのか、標的を俺から夏織に変え、何と夏織の唇を奪っていた。あまり
にも不意打ちだったので、俺と夏織は唖然とするばかり。
 そして未央は、小悪魔笑いを浮かべ、舌を出しながらこうほざいた。
「えへへ、間接キス」
501ダブル ◆518YLv.Xnc :04/07/10 22:13 ID:xjwNvsSX
「おい、未央! お前何を!!」
 嬉しそうな表情をしている未央を夏織から引きはがす。そうだ、コイツはどっちもイケるん
だった…。
 夏織に目をやると、「あ、あ、あ、あ、あわわわ」と言いながらパニクっている。
「隙有り〜」
「え? んっ……!?」
 今度は、夏織がパニックを起こしているのをいいことに、俺に直接キスしてきた。それを見
て、夏織が更に混乱する。
 俺は一瞬ひるんだものの、すぐに未央を引きはがす。
「あ、あのな、未央。俺は夏織の恋人なんだ。そ、それに、兄妹でこういうのは良くない」
 声が上ずってるし、不自然にどもっている。言葉にあんまり説得力がない。
「そ、そうです! 秋人さんの恋人は私です!」
 夏織が腰にしがみつき、精一杯の主張をする。
 それを見た未央の表情は、とても残念そうであり、とても嬉しそうだった。
「そっか………お兄ちゃん達、本当に愛し合ってるんだね」
「そういうわけだ。ようやく分かってく…」
「だったらさ、三角関係でもいいから私も入れて!」
 分かってくれてません。この妹。
――――
 その後、病室での朝は何とか落ち着いた。
 未央が、あれ以上の奇行を起こさなかったので、一応事態は沈静化したのだ。
 そして、昼をまたいでの長い検査が終わった後病室に戻ると、二人は朝の喧噪は何処へ
いったやらという風に、仲良く話をしていた。
「お前ら、もう仲直りしたのか?」
「仲直り? ボクたち別に喧嘩なんてしてないよ? ねえ、夏織ちゃん?」
「ええ。それで、結果はどうでしたか? 秋人さん」
 喧嘩はしてないって……じゃあ朝のアレは何だったんだ。女って分からないと思いつつ、
検査の結果を伝える。
「リハビリとかが少しあるけど、一週間後くらいには退院できるみたいだ」
――――
502518 ◆518YLv.Xnc :04/07/10 22:17 ID:xjwNvsSX
>>452からの続きです
何だか変な方向に進み始めましたが、あと二回ほどで終わる予定です
ってか幾つか消費してない伏線が……まぁいいや



>>498でなんとなく勢い余ってキターとか言ってしまいましたが、やっぱり改めてみると恥ずかしい……
恥ずかしいってか、他の職人さんに比べて………(´・ω・`)ヘタスギ

最近SS大量に投下されるので、個別にGJを付けられません
なので、みんなGJ!
503518 ◆518YLv.Xnc :04/07/10 22:23 ID:xjwNvsSX
ついでに言っちゃうと、>>482も私だったりするんですが
突発屋氏とか、その他私のお気に入りの職人さんのをまとめ読みしたいと思ってお願いしたのでした
名無しで厚かましく発言しようとしたのですが、朝からずっと繋ぎっぱなしだったので、ID変わってませんねw

ホントにわがまま聞いてくれてありがとうございます>>まとめさん
504名無しさん@初回限定:04/07/10 22:56 ID:MSy8v9SZ
選挙とほとんど関係なくなっちまいましたが、一応。
>>456>>464の続きで、

 朝起きたら妹に、選挙に誘われた。

「お兄様、ご存知の通り、今日は選挙の投票日ですわ。お行きになりませんの?」
朝食を食べに部屋から出てきた俺に、問いかける妹。
「ああ、そうだったな。飯食ったら行ってくるよ」
「食後ですね? 分かりましたわ」
そう言い残して、トタトタと自分の部屋へと去っていく妹。
「……何なんだ?」

「ご馳走様でした、と」
飯を食い終わり、食器を片付ける俺。
そこへ、少し息を切らせた妹がやってきた。
「はあ、よかった……。間に合いましたわ」
妹のその服は、部屋着からよそ行きの物に変わっていた。
漆黒の長髪に、純白の長いワンピースを着て、顔には薄い化粧が施されている。
「どうした? そんなに急いで、お出かけでもするのか?」
「やだ、お兄様ったら。私もお兄様と一緒に、選挙に行くんですわ」
さも当然のように言う妹。
しかし、必要以上に俺を慕っている妹と一緒に出かけると、
いつも決まって、知り合いの奴らに色々と冷やかされる事になる。
何とかして断ろうとする俺。
505名無しさん@初回限定:04/07/10 22:57 ID:MSy8v9SZ
「いや、でもな、お前はまだ17だから、選挙権は無いだろ?」
「ええ。でも、投票場までご一緒することは出来ますわ」
ご安心ください、と言わんばかりの妹の表情。
「しかしな、投票上はすぐそこなんだし、わざわざ一緒に来ることは無いと思うんだが。
 外は暑いし、部屋の中で待っていたほうが楽だぞ?」
「構いませんわ。お兄様と一緒に居られるなら、そのくらい」
「だけどな……」
何とかして断る理由を探そうとする俺。
その様子を見て、ふと何かに気が付いたような妹。
「あっ……すみません、お兄様……。お兄様は、私をお連れになりたくは無かったのですね……。
 私、またお兄様のお気持ちを考えずに行動してしまって……」
そう言って、うつむく妹。その長髪で、妹の顔が隠れる。
何だかこうされると、無性に妹の味方をしたくなってしまう俺。
「あ、いや、全然そんな事は無いんだぞ? 俺はただお前が大変だろうと思って……」
妹が顔をあげる。その目からは、一筋の涙が。
「それでは……お兄様は、私をお連れになることは、お嫌ではありませんのね?」
既視感を感じつつも俺は、
「ああ、だから、お前がもし良いのなら、一緒に行こうか?」
言ってしまった。

出かける準備をし、歯を磨いていると、何だか不思議な味がした。
「……?」
後ろを振り返ると、顔を赤らめた妹がこちらを見つめている。
そしてふと気付く。
――ああ、さっきの既視感は、この歯ブラシのときの奴か。
俺は何も言わずに歯磨きを続ける。
――これはこれで。
506名無しさん@初回限定:04/07/10 22:58 ID:MSy8v9SZ
仕度を終えて家を出ると、妹が駆け寄ってきて、いきなり腕を組んできた。
「おわっ、何だいきなり!」
「ふふっ、だって今日はお兄様との初デートですもの。私、嬉しくて」
顔いっぱいに笑顔を浮かべる妹。
「初デートって……。言っとくが、これはデートではないからな」
「いいえ、今日のこれは、私にとっては立派なデートですわ」
嬉しそうな顔で妹が言う。しかし、それはすぐに何だか怪しげな表情に切り替わり、
「――そして、お兄様にとっても」
「――え?」
俺が聞き返そうとした途端、妹は、俺にいきなり口付けをしてきた。
「……!」
今までのそれとは違い、ねっとりとした濃厚なキス。
「ん……ふう……、あん……ん……」
俺は、何一つ行動できず、妹のするがままに任せていた。
しばらくすると、妹の方から口を離してきた。
「……お兄様、このまま二人で、どこかに行ってしまいません?」
妹の行動に、俺の心が揺さぶられる。
『本当にこのままこいつと消えてしまおうか?』
――駄目だ。これ以上は……。
『妹がそう望んでいることなんだ』
――抑えろ。止めろ。馬鹿な事をするな。
『じゃあどうしろと?』
俺が黙り込んでいると、妹が更に問い掛けてくる。
「ねえ? お兄様。二人だけで――」
――流されるな。ここで断ち切れ。
507名無しさん@初回限定:04/07/10 22:59 ID:MSy8v9SZ

「――バカ。あんまり俺を刺激するな。暴走するぞ?」
妹は、一瞬驚いたような顔をしたが、すぐに微笑んで、
「ふふっ、お兄様がそう望むのなら、この辺で止めて起きますわ」
そう言って、急に俺の腕を引っ張った。
「さ、少し時間をとってしまいました。急ぎましょう?」
「ま、待て、そんなに急がんでも――」
俺達は狂ったような熱さの夏の日ざしの中を、何故か手を繋いで走り出した。
妹はその間、何故か一度も振り返らなかった。
俺はそれに触れることを避け、そのまま黙って走り続けた。


そして俺達は二人で投票場まで行き、何事も無く"いもう党"に投票し、帰宅したのだった。
508名無しさん@初回限定:04/07/10 23:08 ID:MSy8v9SZ
やや長めの文章に挑戦してみました。
>>456>>464の続きとしたのは、敬語な妹っていいなあ、という事で。
途中の歯ブラシ描写は不要かも?
なんか、文の繋ぎとかがうまくいかない。
心理描写は苦手。ぼろぼろです。
無駄にレス数喰っちゃってすみません。
509339:04/07/11 02:41 ID:m7RC987Q
>>497
フルXML/XSLTだー、すごー (当方FireFox0.9.1)
ちなみに3スレ目346は私だったりしまつが(・∀・)
しかし、激しくGJです。

>>434,478 突発氏
(;´Д`)ハァハァ 主人公、もう男に戻る気なさそうですなw

>>443,463,483 830氏
どれもワロタです。830氏の1レスSSはかなり好きです。いもう党サイコー。
でもハイシーLはどうかと思いますw

>>447
そしてお兄ちゃんアッパー炸裂(しない

>>448,500 518氏
取り合い〜(;´Д`)ハァハァ やきもち萌えです。やきもちは人類の至宝だと思います。

>>456,464,504
ごにょごにょw
キャラ立て、実にいい感じですよ。お兄様はもう少し優柔不断系かと思ったら、がんばりますね。

>>465 突発氏
最後の3行でいきなり堕ちるのにヤラレました。それまでのほのぼのが効いててGJ

その他職人諸氏もGJです!
510天然義姉妹:その1:04/07/11 20:18 ID:yFiTcZNw
はじめまして。皆さんに触発されて、自分も書いてみようと思いました。
ネタ:事情も知らずにできていた義妹が朝起きたら同じベッドで眠っていた。
―「ただいま。」
―1ヶ月ぶりの我が家のドアを開けて声をかけるが、どうやら、留守らしい。
実の父と母が離婚してしまったのは、僕が高校を卒業した年の春。
大学に入ってからは、1ヶ月ごとに帰宅するようにしているのだ。
「…疲れたな…寝よう。」
食事も風呂もさっさと済ませ、寝てしまった。それが、昨日のこと。
…まさか、こんなことになっていようとは。

―ようやく試験が終わり、久々に戻ってきた自宅の暖かさに
ふっと肩の力が抜けたからだろう。久しぶりに、爆睡してしまったらしい。
伸びをして、時間を確認しようと時計を置いている方を見てみたら…
「すぅー…すぅー…」
―同い歳か、少し年上位?の女の子が、隣で眠っていた。
…寝ぼけているのかな、と、目をこする。…が、夢じゃない。
「…え、え、えぇえ〜っ!?(; ゜□ ゜)」
511& ◆YwluqBe0LI :04/07/11 20:20 ID:yFiTcZNw
―幻かどうか、か、確認するだけだぞ、自分。
やましい気持ちは…殆ど、ないからな。と、自分に言い聞かせて
意を決して手を伸ばし、彼女の胸を揉んでみた。
―ふにふに
…僕は目覚めがあまり良くないし、起き掛けは20分ほど寝ぼけているから、
てっきり幻覚かと思っていた…が、現実らしい。
「んん〜」
彼女が身悶えし、寝返りを打った。柔らかそうな胸の谷間が見えた。
…結構大きい…、そして、彼女はかなり無防備。
…今は理性が欲望にまだまだ勝っているとはいえ、
僕の我慢強さも無限ではない。…目が覚めたことだし、
限界突破する前に朝ご飯にしようと、思った。―が、
「竜兄ぃ…。」と言って、彼女が抱きついてきた。
…名前を呼ばれて吃驚し、―従兄か義兄か兄かは知らないが、
僕と同じ名前の兄がいるようだ。寝ぼけているのだろう、きっと。
そして、寂しがりやなんだろう。そう思いながら、そっと彼女をはがした。
…後悔している自分もいるのは、気にしないことにした。
512& ◆OGcHapakMk :04/07/11 21:11 ID:yFiTcZNw
顔を洗って、気持ちを落ち着かせ、リビングへ。
すると、そこには、
―おはよう、竜祐。
昨日帰って来た時にはいなかった、僕の父と。
―おはよう、竜祐。
―おはよう、竜祐君。
実の母と同い歳位の女性、そして、僕と同じ位か少し年上位の女の人がいた。

「おはよう、父さん。おはようございます、えっと…。」
…どう呼んでいいのか分からず、考え込んでいると、
「瑞希、母さん、おはよ〜」と言って、今朝の彼女がリビングに入ってきた。
「おはよう、彩美。…どうだった?竜祐君は。」
瑞希と呼ばれた女の人が、彩美さんをからかっている。
「…え?!」
当然、僕は固まってしまった。
寝てる間に、僕のベッドに潜り込んで来たらしいが、何もなかったはずだ。
「ん〜…自制心の強い、優しいお兄さん…かなぁ?」
…良かった。寝ぼけて襲ったりとかはなかったらしい。
「父さん、…もしかして、僕に気を遣って?」
「…あぁ、試験疲れでぐっすり寝ていたからな、起こすのも憚られたんだ。」
「事情を…聞いてもいいですか?」と、瑞希さんに、僕は尋ねた。
「えぇ、そうね。お願いします。翔さん。」と、瑞希さんは父に話し掛けた。
「長くなるかもしれないが、最後まで聞いてくれ…な?」
513天然義姉妹その4:04/07/11 21:19 ID:yFiTcZNw
―父の話を要約すると、こういうことだ。
僕が大学へ進学して一人暮らしを始めた同時期に実の母との仲が決裂して、
「僕の親権はどちらが持つか」等の相談を弁護士を含めた4人でしていた。
そして昨日からは…この、母と同い歳位の女性と、同棲することになった。
…突然だから吃驚したが、僕は納得した。「…そういうことか。」
「竜祐は物わかりのいいやつだし、明日にでも話せば良いと思ってな。」
…すまん。と、僕に言って、父は話を終えた。
「突然のことで吃驚しただけだから…。それでは、よろしくお願いしますね。」
綾子さん、瑞希さん、彩美さんに改めて挨拶をし、そして朝ご飯。
大学を無事卒業したので、来月からは1人暮らしをしていた下宿を引き払い、
父と綾子さん、瑞希さん、彩美さんと、この家で暮らすこととなった。
こうして、僕らの同棲生活は、始まったのだ。
514& ◆.D3HQWOSdw :04/07/11 21:24 ID:yFiTcZNw
このスレをロムしていた時に思いついたネタを纏め、SSとしてUP。
…拙作でもうしわけないですが。一応続き物です。
続きのUPは…ネタが纏まり次第…です。
それではノシ
515510―514:04/07/11 21:26 ID:yFiTcZNw
トリップが乱発しているのは、気にしないで下さいorz
516突発屋 ◆63./UvvAX. :04/07/11 23:38 ID:UYGkRvdf
>>384の続きです。
「天然義姉妹」作者氏へ、同じ義妹モノでの支援混みでw

「……海?」思わず箸を止める義妹「うん、行くっ!」
「私も幸恵もこう見えて忙しい身なのでな。残念ながら日帰りとなってし
まうが、普段お前達に家事を押しつけてばかりであるし、たまには家族
でヴァカンスというのも悪くないのではないかと思ってな?」
「突然で申し訳ないんだけど、二人とも予定開けて貰えないかしら? 近
くに訓……研修施設もあるからバーベキューとかも出来るし、結構綺麗な
海らしいから思う存分、水に浸かっても大丈夫だそうよ?」
「えへへ、楽しみっ。兄さんも行くでしょ、ね?」
「……まぁ、折角だし……」
「そうかそうか! いやぁ吉報かな吉報かな。」
えらくご機嫌そうな親父と視線が合う。去年まではンな話は一回も出なか
ったじゃないかと訴える俺に対して、待て待て愚息よ貴様は野郎二人で真
夏ヴィーチで何をしようと言うのだ親子でナンパ合戦など始めても後が空
しいだけだろうが大体にして私が持ちかけてもお前首を縦に振ったのかと
アイサインで返してくる。
「……その辺は大丈夫よ。事前に業者に頼んで用意しておくから。本格的
な旅行じゃないし荷物は最低限にしましょう。」
その間にも、あちらの母娘はどんどん話を進めていた。
「そうだ! 私がお金出してあげるから今日の帰りにでも水着新調してら
っしゃいな? 去年のじゃキツいでしょうに?」
「え……いいの!?」
「いいのいいの! 今回は家族サービスなんだから、ど〜んとお母さんに
甘えちゃって良いのよ。良かったら聡史クンもどう?」
「…………………………………」
「……兄さん?」
「想像を巡らせるのは勝手だがマイサン。ジロシロと見ながら妄想するの
は流石に失礼ではないかね?」
「し、し、してないっ!!」
「………?」
517突発屋 ◆63./UvvAX. :04/07/11 23:38 ID:UYGkRvdf
「……確か去年は、ちょーっと過激なワンピースだったわよ聡史クン。し
かも肩紐取り外し出来る。」
「…………………………………」
「兄さん? 兄さんてば!」
「……ししし、してないっ。してないってば!
「してないって、なにを?」
「うぐ……!」
『あははははははっ!』と心底面白がってる両親ズ。
「でも良かったわね鈴菜?」笑いすぎて目尻に浮いた涙を拭いながら幸恵
さん「今年はお兄ちゃんが一緒だからいっぱい泳げるわよ。聡史クン、鈴
菜の子守をヨロシクね?」
「子守?」
「お母さん!」
「この子ってば、前世はアシカかなにかじゃないかって思う位に海の中が
好きなのよ。だから何年経っても全然焼けてないでしょ? そんなんだか
ら『スポーツ苦手な窓際の令嬢』って勝手なイメージ付けられるのよ。」
「へぇ〜?」
「実は、そうなんだ。なんか想像だけが先走っちゃって実物とは異なって
おりますー、みたいな? ちょっと恥ずかしいんだけど……」
「……悪いけど、俺も鈴菜は運動とか苦手な方だと思ってた。」
「別に悪くはないけど…………そう思ってくれてるんだったら、私に付き
合ってよね兄さん? いつもはお母さんが心配するから遠くまで行けない
んだけど、兄さんが一緒なら大丈夫だもん。」
「………努力します。」
「ふふっ。兄さん、覚悟してよぉ〜?」
体力作りのランニングでも始めようか、とマジで悩んだ朝だった。
518名無しさん@初回限定:04/07/12 12:17 ID:XHZe5ym3
朝起きたら妹が・・・






眼鏡をかけていた。






次の日、朝起きたら妹の・・・






眼鏡にかけていた。
519名無しさん@初回限定:04/07/12 12:56 ID:+HkqICjf
>>518
ワロタ
520名無しさん@初回限定:04/07/12 19:59 ID:pokKnAf8
>>突発屋氏
砂浜より海の方が放射線が強いから、少なくとも焼けない
って事はないんじゃないかな?
取りあえずGJ!!

>>518
GJ!!
521名無しさん@初回限定:04/07/12 21:11 ID:2YfTu2OQ
>眼鏡にかけていた。

誰か解説おながいします
本気で分からない orz
522名無しさん@初回限定:04/07/12 21:19 ID:9VtqJeV2
>>521
あれだ
ほとばしる情熱が妹の眼鏡を汚してしまったんだな。

523名無しさん@初回限定:04/07/12 21:21 ID:aPuyUf1g
 か、解説ぅ〜!?
 なんで、ボクがお兄ちゃんにそんなことを教えなくっちゃいけないのさ!?
 もう、信じられないよ。お兄ちゃんって、バカ!? それとも、知っていて言ってるんでしょ!
 そうに決まってるんだもん。ボクに、変なこと言わせて、興奮しちゃったりするんでしょ?
 この、バカお兄ちゃん! エロエロお兄ちゃん! べぇ〜っだ! お兄ちゃんなんて、大ッ嫌い!!
 …………
 …………
 …………
 んっと。ホントにわからないの?
 ホントに、ホント?
 ホントにホントにホントにホント?
 うみゅ〜……。
 あのね、あのね。ボクだってこんなこと言いたくないよ。ホントだって。
 でも、お兄ちゃんが知りたいんなら、ボク恥ずかしいけど教えてあげるよ。
 あのね。その……お兄ちゃんのアソコがすっごく気持ちよくなったとき、びゅって出るやつあるで
しょ。それで、そのびゅってやつをメガネにかけちゃうってことじゃないかな?
 ……あ! お兄ちゃん、ニヤニヤ笑ってるぅ〜! やっぱり、知っててボクに言わせたんだろ!
 お兄ちゃんのバカァ〜〜!! このド変態ぃ〜!!
524830:04/07/12 21:24 ID:XHZe5ym3
選挙ネタが思わぬ好評で嬉しい限りです。
昨日の選挙でちらっと「いもう党」が横切りましたが、ちゃんと真面目に投票してきました。

>>521さま
先の一文は「妹が」。
後の一文は「妹の」。
何をかけるのかはイケナイご想像におまかせします。
525名無しさん@初回限定:04/07/12 21:39 ID:9ei1cevh
あれだ。きっとあれだ。
526名無しさん@初回限定:04/07/12 23:26 ID:rTVIukpT
>>523
グッドアシスト!
527名無しさん@初回限定:04/07/13 00:14 ID:tZ/uy+uQ
朝起きたら妹に、・・・かけられていた。
528名無しさん@初回限定:04/07/13 00:34 ID:vYS/zcAV
お兄ちゃんは寝相が悪いから
529ダブル ◆518YLv.Xnc :04/07/13 00:58 ID:AyOTwHcc
 夜。相変わらずベッドの上には、俺と夏織と未央が寝ている。だが…………
「すぅ〜 すぅ〜 すぅ〜」
「………………………………」
「………………………………」
 聞こえる寝息は未央の寝息だけ。俺と夏織は目を覚ましている。
「そ〜っと」
 未央に気づかれないように、掴まれている腕をゆっくりゆっくり腕をほどく。そして、二人で
付添人用ベッドへと移動する。
「一応、ベッドのカーテンはひいておいたほうがいいな」
 万一を考え、未央から見えないようにとベッドの周りのカーテンをひく。よし、万全。
「秋人さん……」
 先に付添人用ベッドに座っていた夏織と抱き合い、まず軽くキスをする。
 ベッドの上に俺が胡座をかいて座り、その上に俺と対面する形で跨り、夏織が座る。そして、
互いに何度もキスを交わす。
「未央に気づかれるといけないから、今日は声を我慢してね?」
「ぁ…はい…………あぁ、んっ…」
 ショーツ越しに夏織に手を触れると、出すなと言ったのに声を出す。なので、キスをして口を
塞いでしまう。
「んっ……んんっ……あぁっ」
「じゃ、次はここを」
 下半身への刺激に加えながら胸への刺激も開始すると、夏織の体がピクピクッと震える。
「んっ………はぁ…はぁ……んんっ」
 声を我慢する夏織の姿が可愛くて、ついついねちっこくいじめてしまう。乳首を直接触らずに、
乳輪だけを指でなぞったり、秘所を撫でる指をスローにしてみたりして焦らす。
「あ、秋人さん………なんだか…凄く切ない………」
 耳元で吐息とも区別が付かない程小さな声で、夏織が囁く。そのタイミングで、ショーツ越しに
指をくの字に曲げて指の先端を中に侵入させ、さらに乳首を甘噛みする。
「ひゃ――――あぁぁ!」
「静かに」
 一瞬甲高い声をあげた夏織を、再びキスで黙らせる。
530ダブル ◆518YLv.Xnc :04/07/13 00:59 ID:D5uAxqXG
「秋人さん…………私、もう……」
「ああ。じゃあ、挿れるよ?」
 患者服の前を開け、最も夏織を求める部分を取り出す。と………
「その勝負、待ったぁぁ!!」
 勢いよくカーテンが開き、全裸の未央がこっちに殴り込んでくる。
「きゃっ!!」
「うわぁ!!」
 俺の上に跨って座っていた夏織が、はっきりと分かるほど飛び上がって驚く。正直俺も
跳ね上がりそうだった………。
「その勝負、やめろとは言わない! だからボクも混ぜて!」
「お、お前一体いつから起きてた!?」
「お兄ちゃんがボクの手を解いたときから。ずるいよ! 二人だけでなんて!」
「普通こういうのは二人でするモンだろうが!」
「うるさーい! こうなったら既成事実を作って夏織ちゃんと同じラインにたってやる〜!」
「お、お前何バカなこと…うぁっ」
 バカなことを言ってるんだと言おうとするが、言葉が発せられない。俺と夏織の間に未央が
顔を潜り込ませ、露出していた俺のモノに舌を這わせたからだ。
「ううっ……あぁぁ……み…お……やめろ……」
 あまりの気持ちよさに腰が震える。夏織の中に挿れたときとは違う快感が、脳を刺激する。
「んふっ…………お兄ちゃん……気持ちいいでしょ?」
 上目遣いで未央がこっちを見ている。正直、気持ちよすぎてどうにかなりそうだ。
 と、今まで俺と対面して座っていた夏織が、急に頭を沈める。そして、あろう事か夏織までが
俺のモノへと舌を這わし始めた。
「くっ…はぁっ…………か…おり……?」
「んっ……はぁ……あ…秋人さんは……渡しません」
 ぴちゃぴちゃ、ぺろぺろと、淫靡な音が病室に響く。
 最愛の恋人と妹が、二人で俺のモノを舐めている。その事実だけで、頭の中がどうにかしそう
だった。そして、その背徳の感覚が性感として脳髄に叩きつけられる。
 俺は既に限界だった。
531ダブル ◆518YLv.Xnc :04/07/13 01:00 ID:D5uAxqXG
「うぁ…ぁぁ……で…出そうだ」
 その声を聞くや否や、夏織が未央を押しのけ、俺のモノを口内へとくわえ込む。
 そして、勢いよく発射された俺の欲望を、その喉で嚥下していく。
「お、おい、大丈夫か? 夏織」
「んっ………平気です」
 そう言って、再び俺のモノに舌を這わし始める。モノを綺麗にしているのだ。
 しばらくして、夏織が少し顔を離したのを見計らって、今度は未央が俺に馬乗りになって
くる。そして、自分の秘所と俺のモノをこすり合わせる。
「お兄ちゃん……女の子の本気、見せてあげる」
「お、おい……まさか」
 そのまさかだった。腰を引こうとしたその瞬間、俺のモノが暖かい壁に包まれる。
「ふっ………あぁぁぁっっ!」
「おい、やめ…………」
 未央を引きはがそうとしたが、その手が止まる。出来ない――――未央は泣いていた。
 初めてだと言っていたのは本当だったのか、騎乗体の体勢からはっきりと見える結合部
からは、深紅の鮮血が滴り落ちている。
「未央……痛いのか?」
 コクリと、瞳に涙を溜めながら首を縦に振り、肯定の意志を返してくる。
 俺は、どうしていいか分からずに、ただ混乱する。
 不意に、視界が遮られる。夏織が未央の方を向きながら、俺の胸に跨ってきたのだ。そして
夏織は、そのまま未央の頬に両手を這わせると、ゆっくりと顔を近づけてキスをした。
「未央ちゃん。大丈夫、大丈夫だよ……」
 そう言って、夏織は未央を抱きしめる。
 少しの時間がたった後。未央が少し落ち着いたので、俺は目の前にある夏織の臀部へと顔を
近づけ、舌を伸ばす。すると、ピクッと弾けたように夏織が反応を示す。
 未央も、体の中に挿入された異物の存在に慣れてきたのか、少しずつ腰を動かし始める。
 夏織とは違った膣内の快感に、思わずのけ反りそうになるが、必死に堪えて夏織への愛撫を
続ける。
 夏織の秘所は、既に愛液でぐちょぐちょで、既に俺を受け入れる準備が出来ていた。
532ダブル ◆518YLv.Xnc :04/07/13 01:01 ID:D5uAxqXG
「っく……ヤバイ……」
 迫り来る射精感に危機を感じ、未央の腰に手を当てて、中から俺を引きずり出す。
 すると、それを待っていたとばかりに、夏織は俺の愛撫から逃れ、体を下半身の方
へと持っていき、自身の中に俺を沈める。
 既に未央の中で発射寸前だった俺は、その挿入の快感に耐えられず、夏織の中で
二度目の欲望をぶちまける。
 夏織も、俺が散々愛撫を続けていたので、入れたときの衝撃でイッてしまったらしい。
体をピクピクと震わせ、未央と一緒に倒れ込んでしまう。
――――
 数分後………
「夏織! すまなかった!」
 俺は全裸で土下座していた。
「…………………………………」
「すぅ〜 すぅ〜 すぅ〜」
 夏織は何も言わない。未央は疲れて寝ている。
 全裸で正座をしている女の前で、全裸で土下座している男。端から見れば、相当シュール
な光景であろう。何かのギャグマンガで見たことはあるが、よもや実践するとは思わなかった。
「本当にすまない! 許してくれ」
「…………………………………」
 不意に、頭を抱きしめられた。首に手を掛けられ、後頭部に薄い胸の感触がする。
「いいんです、秋人さん。私は別に怒ってはいません」
「だが、不意打ちとはいえ未央と………」
「未央さんは本気だったみたいですが、秋人さんが私を愛してくれている限り、私は未央さん
には負けません。だから、秋人さんも私を愛してください」
「ありがとう……夏織。俺はお前を愛してる」
「私もです。秋人さん」
 そして二人で抱き合う。多少の邪魔はあったものの、二人の気持ちを確かめられたという
意味では、正解だったのかも知れない。
 二人は抱き合ったまま眠りに就く。
――――
533518 ◆518YLv.Xnc :04/07/13 01:07 ID:D5uAxqXG
>>501からの続きです
このシリーズは、もうずっとプロット狂いっぱなしですね……
ここだって3Pどころか、エッチシーンの予定すらなかったのに……・
ますます変な方向へ向かってしまった気が………………

え〜っと、次回で終わるの…か?
う〜ん微妙です

番外編の「夏のある日」もどうしよう…
そもそも憶えてる人がいるのかどうかも不明だし

>>突発屋氏
GJです!
夏だ、海だ、突発屋氏だ!
続き期待してます

>>天然義姉妹氏
GJです
534突発屋 ◆63./UvvAX. :04/07/13 01:30 ID:/iJ7VcKx
朝起きたら妹に「これ、バイト先の制服なの。」と見せつけられた。

「えへへっ、どう?」
自慢げにクルリ、とつま先でターンしてみせる愛。確か駅前のチェーン喫茶か
何かの制服だったと思う。既に朝食の準備が整ったダイニングの日溜まりの中
で、シックなメイド服姿の妹が満面の笑みで出迎えてくる。
「うーん…悪くないかな?」
「それだけぇ!?」
パジャマ姿のまま指定席に座って答えると、早速ながら可愛く頬を膨らませた
愛が顔を突き出してくる。
「こ〜ゆ〜時は、もっと褒めるのが普通でしょ? 折角借りてきたのにガッカ
リだよ、愛の事可愛いと思ってないの?」
動きに合わせて揺れる髪、大きなリボンで結ったポニーテールが愛の小動物的
な魅力を更に引き立ててる。ここで笑ったら更に怒る、それが分かっていても
止められないほどに微笑ましくて愛らしい妹。
「あーーっ、笑ったーーーっ!!」
「ゴメンゴメン、愛の怒った顔があんまり可愛いから……」
「今更遅いよっ、そんなんじゃ説得力なーーーーしっ!」
そして『ん!』と顔を近づけ恥ずかしそうに目を瞑る愛。これも毎朝の日課、
キスをねだるポーズ。いつもならお早うの挨拶と一緒にしてあげるのだが、こ
と今回に関しては、その程度でお姫様の御機嫌が直るとは思えない。しかたな
いなぁと右手で小さな顎を摘んで……
「愛してる。愛が世界で一番可愛い……」
ちゅ、ちゅっと二度ほど軽い口づけを交わして指を離す。自分でも歯が浮く様
な台詞だとは思うけど、まだ夢見る年頃の妹には効いた様だ。
「………今回だけは、許してあげようかな?」
と幸せそうにコーヒーを注いでくれる愛は、すっかり笑顔になってる。
「でも、バイトなんて初めてじゃなかったっけ? 最初からいきなり接客業な
んて大丈夫?」
「全然大丈夫だよ。だって愛、尽くすタイプだもん。」
535突発屋 ◆63./UvvAX. :04/07/13 01:31 ID:/iJ7VcKx
タップリのミルクで割ったカフェオレ片手に、隣に椅子を引き寄せて密着する
ように腰掛ける。
「……だからねぇ? ここに名前書いて欲しいんだ。愛の年齢だと、保護者の
承諾が要るんだって。」
「ふーん……」
渡された紙には保護者の確かに署名欄がある。まぁ確かにアルバイトというの
も悪くはないと思う。仕事というか社会への認識が改められて精神的な成長の
促進になるだろうし、バイト先で色々な人を見れば愛の視野が広がって近親者
との恋愛から脱皮する切っ掛けになるかも知れない。愛との二人暮らし、そし
て恋人としても触れ合いを失うのは確かに悲しいけど、やはり家族として唯一
の肉親として妹には出来るだけ多くの選択肢を見せてあげたいと思う。その上
で現状維持を望むので有れば、もう暫くこの『ぬるま湯』に浸かって背徳的で
甘く穏やかな恋を続けたい楽しみたい。
「バイトっていっても遊びじゃないよ?」でも、保護者として刺すべき釘は刺
しておかないと「ちゃんと出来る? 真面目にする?」
「するよ〜。だって愛、尽くすタイプだって言ったでしょ?」
「本当に? 愛、お金を貰うって事は………」
「しつこいよぉ! わかった、証明すれば良いんでしょ?」
「しょ、証明って…………ちょ、なにを…!」
「愛は尽くす女の子だからね、ご奉仕してあげるの♪」
にゅ、と伸びてきた小さな手が慣れた仕草でパジャマの胸ボタンを次々と外し
てゆく。止めようにも右手にマグカップ、左手に書類を持ったまま胸元に侵入
されては文字通り手も足も出ない。瞬く間に脱がされてしまう。
「じゃ、いただきまぁ〜す!」
「だ、駄目だよ愛。朝からこんな………」
「ご奉仕に朝も夜もないよ〜。あは、お姉ちゃんの乳首、今日も美味し♪」
「もぅ、本当は愛が舐めたかっただけじゃないの?」
「ちゅるるっ。そんなのどっちでも一緒だよ。ね、お姉ちゃん? バイト許し
てくれたら、もっともっとあちこちにご奉仕してあげるよ?」
「…………しょうがない子ね。制服、汚れちゃうから脱いであっちでしましょ?」
「はい、お姉ちゃんっ♪」
536突発屋 ◆63./UvvAX. :04/07/13 01:33 ID:/iJ7VcKx
あう、眼鏡は属性弱いので無理っす。
どなたか、お手本を……w
537突発屋 ◆63./UvvAX. :04/07/13 01:44 ID:/iJ7VcKx
>>520
しまった、(殆ど)何も考えずに書いてるのがバレた!w
538名無しさん@初回限定:04/07/13 02:43 ID:DsG2Pu6m
神スレはここですか?ここですね?(*´д`*)ハァハァ
539Y(仮コテハン):04/07/13 07:06 ID:UdESZjr/
突発屋氏、支援ありがとうございました。そして、今日の作品もGJです。
518氏も、GJです。…お二人の前では、僕の拙い小説が霞んで見えただけに、
ご支援の言葉が嬉しかったです。…義姉妹だから、微妙にスレ違いな気も…orz
設定を兼ねた第5話です。

天然義姉妹その5

僕の家に、綾子さんが、瑞希さんと彩美さんを連れて家に来た次の日、
僕とは初顔合わせと言うことで、自己紹介をした。
「織川瑞希です。私と彩美は双子で、私のほうが1日だけ姉です。
誕生日は6月24日。趣味は読書です。よろしくね。」
「織川彩美です。双子の妹だけど、殆ど歳の差ないからタメ口なの。
趣味はカラオケと読書。昨日は吃驚させてしまってごめんなさい。
…寂しかったんです。」
「鈴村竜祐。6月24日生まれです。趣味は読書です。これからよろしく。」
自己紹介…だからなのか、少し気分も表情も
硬くなってしまったかな…。と、思った。
自己紹介の後、風呂に入る順番等について話し合った。

コンコン
「お風呂あいたよ〜」
お父さんの代わりに、瑞希さんが呼びにきてくれたようだ。
「ありがと」
ガチャ
「…。」
「……ん?」
「…(ハッ)…ご、ごめん…。」
「…ん?」
…はだけたパジャマからのぞく胸と上気した顔に、
見惚れていたなんて、言えるわけない。
…わけがわからなかったらしく、瑞希さんは「?」を飛ばしていた。
<続く>
540Y(& ◆LPPSltlkgU :04/07/13 07:11 ID:UdESZjr/
P.S. 3人の誕生日と、竜祐と姉妹の関係が曖昧な気がしたので補足。
瑞希が24日の夕方、竜祐が24日の23時頃、
彩美は25日の明朝に生まれた…という設定です。
541名無しさん@初回限定:04/07/13 08:01 ID:5IlnNy4D
朝も早くからGJです!
542名無しさん@初回限定:04/07/13 08:49 ID:VTS8gA4p
GJ!!
前スレ592(だっけ?)の単発ダブルから読んでます。もうコレがすんごく楽しみなんで、これからも頑張って下さい
543名無しさん@初回限定:04/07/13 11:16 ID:2q/tB4iz
朝起きたら、妹に剃られていた
544830:04/07/13 11:53 ID:hGIfuHlF
朝起きたら妹に、
「ちょっと置かして。」
と言われた。

「えっ?まじでいいの?」
ジーーー(ジッパーを下ろす音。)
「アホ!」
ゴキッ!(思い切り蹴りあげられた音)
すまん、てっきり・・・。

こんだけ。終。
545名無しさん@初回限定:04/07/13 13:56 ID:Xy4f7b8V
朝起きたら妹が、トップ当選していた。
546名無しさん@初回限定:04/07/13 14:06 ID:DY+0WAkB
朝起きたら妹に、スク水着せられていた。
547830:04/07/13 14:22 ID:hGIfuHlF
自分でも感じましたがちょいパンチ不足。
もうちょっとじっくり取り組んで描写とネタを増やすべきだったかな。
かわいい女の子に真顔で
「ちょっと置かして。」
と言われて相当萌えた体験を元に書きました。
548名無しさん@初回限定:04/07/13 20:53 ID:VTS8gA4p
朝起きたら妹に、
「血縁なんて飾りです!!偉い人には(ry」
とか言われた
549521:04/07/13 21:09 ID:aZQw6HjQ
>>522-525
皆さんありがとう orz

妹の眼鏡に
欠けていた なくなってた?
書けていた 眼を?
賭けていた オク?
駆けていた そんなに欲しかったの?
掛けていた 何を?パンツ?

とかいろいろ考えてました orz
550突発屋 ◆63./UvvAX. :04/07/13 23:17 ID:lcCorRnJ
大喜利>>480の続き(?)の短編です。
『朝起きたら妹に、スク水着せられていた。』

「………どう、純ちゃん?」
「『どう?』じゃないでしょーっ。なにこれっ!?」
「うーん。やっぱ、この位(の年頃)の子はスク水よね〜!
可愛すぎて思わず食べちゃそう!」
「……もう散々味わったでしょお姉ちゃんは……」
「次のプレゼン、これでいかない? 可憐て言うか健康的と言うか、
夏少女の象徴ここにありって感じ。これで髪が濡れてたりしたらもう
完璧ね! いっそのことホテルのプールでも借り切ってみようか?」
「…………お姉ちゃん、オヤジくさい。」
「良いじゃない、それでも客受けすれば問題ないんだから。真夏の
太陽の下、発育途上の白い肌を包む紺のスク水………イケる、イケ
るわこれは!!」
「あ、あの、おねーちゃん…?」
「純ちゃん、泳げるわよね? デモンストレーションで50メートル
くらい泳いでくれないかしら? もちろん平泳ぎで!!」
「……良いけど……」
「あ、でも、このアイデアだったらプレゼンより株主ご優待の方が
良いかしら? いやいや、いっそのこと有料で一般公開……」
「………でもね?」
「よーし、企画書出してみるっ! ねぇ純ちゃん、悪いけど今から
ちょっと………良い? なんか熱くなってきちゃった♪」
「………私、聞いたことあるんだけど。」
「ちゅ、ちゅ、ちゅっ! ほんと可愛いい〜♪」
「………義体って、フローター付けないと沈むよね?」
「…………あ………」
551名無しさん@初回限定:04/07/13 23:42 ID:kqtTIiY4
沈む前に走り切れ!
552名無しさん@初回限定:04/07/14 09:10 ID:9eK7Bt7s
バシリスクかよ!?(w

つか、GJ!!!です。>ALL職人ズ
553名無しさん@初回限定:04/07/14 13:19 ID:AxKeibIh
朝起きたら妹に・・・


まだ生理が来てないことに気付いた。
554ダブル ◆518YLv.Xnc :04/07/15 02:35 ID:y2z0llpF
 一週間が経ち、退院の日がやってきた。
 迎えに来たのは両親。…………………両親? そうだ、忘れてた。
「父さん達、息子が刺されたってのに見舞いの一つも来なかったのか?」
 そう、この両親は俺が刺されてから今日この方まで、一度もお目にかかっていない。
「何を言う、アキ。俺達だってお前が刺されたと知ったのが三日前だぞ? あんまりにも驚い
て、急いで出張先から帰ってきたんだ」
「そうよ、アキ。何でもっと早く教えてくれなかったの? 心配したでしょ?」
「……………はぁ?」
 もしやと思い、未央をジト目で睨む。すると案の定、目を泳がせてこんな事を言い始めた。
「いや〜、お兄ちゃんが刺されてからずっと気が動転しっぱなしでさ、連絡入れるの忘れてたんだ〜、
あはは。お医者さんにも保護者に連絡を入れろって言われてたんだけど、それどころじゃなくてさ〜」
「…………………………………」
「…………………………………」
「……このバカは置いて帰ろう」
「賛成。アキ、早く車に乗れ。あと、えーっと……そっちのお嬢さんは?」
「あ、あの、伊藤夏織と申します。あの…その…あ、秋人さんと交際させて頂いてます。今回は秋人さん
に助けて頂いたお陰で無事で…えっと、その…よ、よろしくお願いします!」
 何だか支離滅裂な挨拶をしながら、夏織がペコリとお辞儀をする。
 「そういうことだから」と言って、俺は夏織の肩に手をやる。
「ははぁ、遂にアキにも彼女がねぇ。あのモテないアキに」
 オヤジはニヤニヤといった風にこっちを見ている。
「まぁ、何にせよ今日はめでたい。夏織ちゃん、良ければ送っていこうか? それとも、今日は泊まって
いくかい?」
「あの、泊まってもよろしいんですか?」
「夏織ちゃんが良ければ、いつでもどうぞ」
「どうする? 夏織」
「………それでは、お言葉に甘えて」
「よし、決まった。みんな車に乗れ!」
――――
555ダブル ◆518YLv.Xnc :04/07/15 02:37 ID:y2z0llpF
「何だかもの凄く久し振りな気がする」
 実に一ヶ月と少し振りの我が家、我が部屋だ。
「気がするのではなく、実際久し振りだと思いますが……」
 夏織が隣で冷静にツッコミを入れてくれる。
 時は夕方、日もそろそろ暮れようかという時間である。何故そんな時間になったかという
と、夏織が泊まりの準備をするとか何とかで、帰り道オヤジが車を伊藤邸に向かわせたの
だが、夏織の両親に「娘の命の恩人」とか言われ歓迎されてしまい、昼食をごちそうになっ
たくだりがあったのだ。
 夏織の両親は、割とすんなりと俺のことを認めてくれ、一ヶ月間も夏織を病院に引き留め
たにもかかわらず、二人の交際を快諾してくれた。
――――
 夕食は、至って豪勢だった。母と未央と、何故か夏織までもが腕を振るったのだ。
 メニューはご飯、みそ汁、鰹のタタキ、油林鶏、ラザニア、サラダと、無節操もいいところだ。日中伊の、
三つの料理大国のメニューが出揃ってしまった。
 しかも、鰹はわざわざ家で焼いて、油林鶏はバカデカい鍋で揚げ、ラザニアはミートソースを
一から作るという時間の掛けっぷりだ。
『いただきます』
 家族揃って号令をする。と、何故か視線が二つほど俺に集まる。言わずもかな夏織と未央が
こっちを見ているのである。
 夏織は油林鶏を、未央はラザニアを作ったので、どうやら感想を俺に求めているらしいのだが
………そうも見つめられると喰いづらい。因みに、自宅で鰹を焼いた変わり者の母は、我関せず
と言った風に自分の飯に手を伸ばしている。
 とりあえず、まず最初にご飯を口に運び、次に油林鶏に手を伸ばす。不意に正面からの視線が
厳しくなった気がしたが、この際無視することにした。
「おぉ、美味しい」
 葱のソースと、鶏の揚げ具合が絶妙で美味い。隣を見ると、夏織が嬉しそうに笑っていた。
 続いてラザニアに箸もといフォークをつける。隣からの視線が厳しくなるのはお約束だ。
「どうやら実験は成功したようだな、未央。美味いぞ」
「なんか夏織ちゃんの時と全然反応が違うけど……まぁいいや。えへへ」
 未央も満足げに笑っていた。
556ダブル ◆518YLv.Xnc :04/07/15 02:38 ID:y2z0llpF
――――
 夕食を終え、風呂に入り(何故か二人と一緒に入った)、あとはもう就寝の時間だ。
 とりあえず未央は部屋からシャットアウトし、二人でベッドに座ってイチャイチャし
ている。まるで新婚気分。
 新婚がベッドに入るとなると、やることはただ一つなわけで、俺は夏織にキスをしな
がら、ゆっくりとベッドへと押し倒す。そして下半身に手を伸ばそうとしたとき――――
――――――――――ゾクリ
「あ、秋人さん……今の……」
「あぁ、多分」
 壁の向こうから、未央の殺気を感じる。
「…………今日はやめとこうか。なんか怖い」
「そうですね……」
 くそ、未央め……邪魔しやがって。だが、今日は未央だけでなく両親もいるし、もし見
つかったらどれだけからかわれるか分かったものではない。
 仕方がないので、二人で抱き合うようにして眠ることにした。
「やっと……帰ってこれたな」
「そうですね…………」
「また二人で遊びに行こう」
「はい」
「今度は遠くに旅行とかもいいかもな」
「夏には海とかもいいかもしれませんね」
「……………………」
「………秋人さん」
「……ん?」
「…………ありがとうございました」
「…………………………」
「…………………………」
「……お休み、夏織」
「……はい。お休みなさい、秋人さん」
―――――――――………………………………
557ダブル ◆518YLv.Xnc :04/07/15 02:41 ID:y2z0llpF
 ―Epilogue―

 その日から、再び日常が始まった。
 夏織という少女と手を繋いで歩く、日々の繰り返し。
 飽くことのない毎日に身を置ける幸せ。
 二人の仲は、一層深まっていく――――

 ――――Four years later――――

 俺は誓った。「他の何に代えても、彼女を守ります」と。
 例えそれが遠い日の約束に反したとしても、俺はもう一度その結末を選ぶだろう。

 彼女は誓った。「生涯伴侶として、彼を愛し続けます」と。
 俺が彼女を愛し続ける限り、きっと彼女は俺を見てくれる。

 司祭の前で、誓いのキスを交わす。
 ここに、二人の永遠は約束された。

 生涯愛し続ける女性と手を取り合い、ヴァージンロードを後にする――――

 ――――THE END
558518 ◆518YLv.Xnc :04/07/15 02:42 ID:y2z0llpF
>>532からの続き&最終回です
途中、相当端折ったところがあったので、かなり終わり方が唐突ですが、私の腕が未熟なせいです
どうかお許しください

最後はまぁ、こういう結末で終わらせようとしていたので、そこだけはまぁなんとか……・
因みに二人は学生結婚ですね。設定上は

あとは前スレ592のちょっとした後日談もあるんですが………
まぁそれは希望があればということで

とりあえず、シリーズモノはこれで完結です
みなさん、本当にありがとうございました

特に、前スレから読んでくれているという>>542さんには、心から感謝
ありがとう!
559518 ◆518YLv.Xnc :04/07/15 02:48 ID:y2z0llpF
>>突発屋氏
GJです!
義体妹シリーズ大好きです
これからもちょくちょくと小ネタでお願いします

――――

長いシリーズが終わったので、とりあえず私は前に言ったとおり、しばらくの間は隠居か短編だけ書くことにします
夏のある日という番外編が途中ですが、ウケが悪かったので放置しようかと思ってます
まあ、また希望があればそのうち
560名無しさん@初回限定:04/07/15 07:52 ID:47vricR+
>>突発屋氏
GJ!
相変わらずうまいですねー

>>518
GJです!
長編を完結お疲れ様でしたー
>しばらくの間は隠居か短編だけ書くことにします
できたらちょくちょく短編を書いてくれると嬉しいですね
強制は出来ないので、のんびり待つことにします
561542:04/07/15 19:05 ID:/qxpoTv8
>>558
お疲れ様でした。GJだけでは足りない、むしろ超GJです!!
これからも、時間のある時でいいので短編とかを投下してもらえれば嬉しいです。
562名無しさん@初回限定:04/07/15 20:20 ID:uLHJRzFo
朝起きたら妹に、

モザイクが入っていた。
563名無しさん@初回限定:04/07/16 00:30 ID:c8ZV+4ck
舞タン復活希望
564(1/2) 339:04/07/16 00:46 ID:2cS+in2H
 なにやら物音がしていて、僕は目を覚ました。日曜日の朝早くのことだ。泥棒ではない。
たぶん妹だろう。良く僕の部屋に来るから。
 と言っても、僕を起こしに来る訳じゃない。僕の本や漫画を勝手に持ち出していくのだ。
今度は何を持っていくのだろう。そう思った僕は薄目を開け、Tシャツの背中がごそごそと
本棚の本を物色しているのを観察した。
「何か、いいのがあったかな」
「兄さん、起こしちゃった? ごめん」 彼女は顔だけ振り向いて言った。
「別に……」 僕は言葉を詰まらせた。「えと、誰?」
 妹は、レンズの奥で苦笑いを浮かべた。「どうせ似合いませんよ」
 朝起きたら、妹が眼鏡をかけていた。 >>518

 朝食のトーストを囓りながら、妹は、しきりに鼻当ての向きを調節しては、慣れない眼鏡
をかけ直していた。
「コンタクトにするんじゃなかったの」
「コンタクトも使うよ。でも、どうせだから眼鏡も買った」 またフレームの位置を直すと、
僕に顔を向けた。「どおよ」
「似合ってる」 僕はうなづいた。「ブルースブラザーズに出てくる修道女のおばあさんみ
たいだ」
 ビシャアアッ! 彼女は手に持った架空のお仕置き棒で僕の手首を打つ真似をした。
「冗談だよ。雰囲気あるよ――インテリっぽくていい感じだ」
「インテリって……兄さんは人を褒めるのがちょお下手よね」
 憮然とするが、しかし実際、似合っていると思った。すっきりした顔立ちに、薄いレンズが
いいアクセントになっている。見つめていると、妹は視線を外して照れ笑いをした。
 この数年、妹の視力は、取得単位の増加に伴って順調に低下していた。先週、ぽんこつ
ミニクーパーのハンドルを抱きかかえるように運転する彼女を見かねて、僕は言った。
「次の免許書き換えまでにコンタクトを買っておけ。命令だぞ、ヒヨッコ」
「サー、イエス、サー」
「次の更新はいつだ」
「サー、この前の誕生日の前後一ヶ月であります、サー」
 あと三週間しかなかった。
565(2/2):04/07/16 00:47 ID:2cS+in2H
 妹は慌てて眼科に駆け込んだが、乱視も混ざってるとかで、実際に品が届いたのは今
から二日前だ。昨日の土曜日は、一日中泣きながらコンタクトを試していた。痛かったらしい。
「それにしても、むずむずする……」
 そして今日はむずむずしていた。眉が寄るのを必死に我慢しながら、うー、とか、あー、
とか言っている。
 僕は誘惑に耐えきれず、片手を伸ばした。妹が勘違いし、眼鏡を取って僕に渡そうとする。
「いや、いい。かけてて」
「んん?」
 僕は人差し指を、妹の両目の間、約1cm上空にポイントした。
「あ、やだそれ、止めてよ兄さん」
 慌てる声を無視し、僕は指先を空中でゆるゆると動かし始めた。
「うああ、むずむずする! や、ちょっといやっ、あははは」
 妹は鼻にしわを寄せて悶絶した。眼鏡をむしり取り、眉間を揉む。一段落すると、大きく
息をし、やおら眼鏡をかけ直して、正面からテーブルに身を乗り出してきた。
「くそ、お返し!」
「待て、話せば分かるっ」
「問答無用っ。天誅!」
 まあ、いい歳して、ここまで仲の良い兄妹ってのも貴重かも。

 眼鏡のまま免許更新も乗り越え、彼女はあまりコンタクトを使わなくなった。合わなか
ったのだろう。
 曰く、
「気合い入ってる時だけにする」
 しかしそれ以降も彼女は、気合いの抜けた日々をくつろいで過ごしている。眼鏡は(よく
言われるように)妹の顔の一部となっていた。僕がそれを指摘すると、彼女は聞き返した。
「インテリっぽい?」
「今はそうでもないかな」 僕は言った。「君っぽい」
「そうでしょ」
 彼女は縁に指を当て、えへん、と咳払いをした。
「新しい妹の顔をよろしくね、兄さん」
566339:04/07/16 00:49 ID:2cS+in2H
漏れも眼鏡にもこだわりはありませんじょ

……ただ、眼鏡×ドジって組み合わせはちょっと。
眼鏡ってのはもっとこう、こう……っ!

>>510
GJ!

>>516 突発氏
訓……?w GJです。鈴菜タンいいなぁ。

>>518
大変お疲れさまでした!
まさかハーレムEDと思いきや、きっちり純愛で締めましたね。
私も前スレからずっと読んでますた。
大長編を書き終えた今だからこそ、518氏の短編を! とか言ってみますw

>>550 突発氏
平泳ぎにワロタです。

>>563
同意
567名無しさん@初回限定:04/07/16 02:57 ID:L1/aAiIf
朝起きたら妹に、奴隷がいた。
568名無しさん@初回限定:04/07/16 03:48 ID:AMH5K3Ur
いいなあ339氏
このスレはずっとROMっていたけど初めて賛辞を送りたくなった
実にいい兄妹ですね
569名無しさん@初回限定:04/07/16 09:34 ID:VHb7LIAF
朝起きたら妹が化けて出た
570名無しさん@初回限定:04/07/16 13:14 ID:3tfLp3mo
朝起きたら妹に、

恋をしていた。






いや、妹なんていないけど。
571名無しさん@初回限定:04/07/16 15:03 ID:5lnXxbCn
 朝起きたら妹が、化けて出た。

「お兄様、お目覚めですか?」
朝目が覚めると、視界いっぱいに広がる妹の顔が、俺に言った。
ここで俺が首を上げればべったりと口付けしてしまうぐらいの超至近距離。
妹の長い黒髪で、左右の視界は完全に閉ざされている。
キスぐらいならもう慣れてしまいつつあるので、俺は妹の顔を手で軽くどけ、
「ん、ああ、おはよう……って何で俺の上に乗ってるんだ? いつもなら――」
俺はそう言いながら、上半身を上げ、妹の方に目をやる。そして見てしまった。
「――お前、今さらネコミミはないんじゃないのか」
妹の頭には、髪の色と同じ黒いネコミミが付いていた。
俺は更に下のほうへと目を向ける。
「しかもネコ手に、シッポまで完全装備か? お前にコスプレ趣味はなかったと思ったが」
妹はそれを聞くと、
「やだ、お兄様ったら。これはコスプレなんかじゃありませんわ。
 ……私は、お兄様が私の想いにあんまり応えてくださらないから、
 その想いが動物に化けて現れたのですわ」
572名無しさん@初回限定:04/07/16 15:04 ID:5lnXxbCn
「な、なんだってー!、と」
どうやら目の前のネコ娘は、妹の想いが化けて出たものらしいが、
寝ぼけて十分に作動しない頭に、怖いものなど何もない。
「で、その化け猫が俺に何の用だ? 復讐でもしに来たのか?」
妹は、ふふっ、と軽く笑って、
「化け猫だなんて、ひどいですわ。私がここに来た理由は、
 今まで果たせなかった想いを、今ここで果たす為ですわ」
「ほーう、具体的には何をするんだ?」
寝ぼけフィルターごしで、やたらと大胆になってしまっている俺。
「私が一番したいこと。それは……お兄様と、一つになることですわ」
そう言って、妹は俺の上半身をベットに押し戻し、その上に重なった。
妹は、そのまま俺の顔を見つめている。
「そうか……。お前の言いたいことはなんとなく分かった。だが本当に――」
言いかけた俺の口を、妹は口付けで強引に塞ぎ、すぐに離す。
その目には、うっすらと涙が溜まっている。
573名無しさん@初回限定:04/07/16 15:05 ID:5lnXxbCn

「――そうやって、いつもお兄様は私を止めるのですね!
 私のことを大事にしてるように見せながら、いつもいつも言い訳をして!
 私を言いくるめて! この前のお出掛けの時だって!
 『だが本当に』何ですか? 私はもう、覚悟なんてとうに出来ているのに!
 お兄様は――!」
今度は俺が、妹の口を塞ぐ。
「落ち着いてくれ」
妹はそれを引き離そうとするが、俺は両手で妹の顔を押さえつけて口付けをする。
「んん……ふむ……ん……!」
長い長いキス。
俺は妹が落ち着くのを待ち、ようやく口を離した。
「お兄様……?」
「俺は、いつだってお前を一番大事に思ってきた。今までも、そしてこれからも。
 俺だって、お前と一緒にいたいと思っている。
 小さい頃から、一緒に遊んだりした。一緒にお出掛けもした。キスもした。
 ……お前のことを想って、勝手に歯ブラシを借りたりもした。
 ……だがな、静香。
 俺達は……兄弟なんだ。
 どうしても、それはいけない事なんだ。お前なら、分かるな?」
妹は、小さく頷き、すぐに口を開く。
「そんな事は分かってますわ。
 でも、兄弟なんて関係なく、やっぱり私はお兄様のことが……」
「……そうか。わかった、じゃあ、とりあえず今だけは――」
「今だけは?」
「――兄弟だということを考えない事にしよう」
574名無しさん@初回限定:04/07/16 15:06 ID:5lnXxbCn

妹は、きょとんとした表情をし、そしてすぐに笑顔を浮かべる。
「本当ですか? ということは――」
「早まるな。とりあえず、話を聞いてくれ」
妹は、嬉しそうな顔で何度も頷いている。
「ええ、私はお兄様のお話なら、いつまででも聞いていますわ」
「お前は、静香の想いが――つまりは俺と一つになりたいという静香の想いが
 静香のもとを離れて、俺のところに来た者だと言ったな?」
思わぬ話が出てきて、一瞬戸惑う妹。
「え、ええ。でも、それが何か……?」
「俺がお前と一つになって、それでいいのか?
 さっき途中で切られた言葉の続きを言おうか。
 『だが、本当にお前はそれで満足するのか? お前の願いが叶うのか?』
 つまり、だ。俺がお前と一つになったところで、静香と一つになるわけじゃあないんだ。
 そんなの、お前が望んだことじゃあないだろ?」
「あ――!」
はっとしたような妹の顔。
それから十秒ほど、部屋を静寂が包む。

そして、妹はいつものように微笑んで言う。
「まったく、結局今回も、私はお兄様に説得されてしまうのですね」
妹の眼から、涙が一筋落ちる。それでも妹は、微笑を崩さない。
「それでは、結局思いは果たせなかったということで、私は消えるとしましょう」
「悪いな、いつもいつも」
「いいえ、お兄様がそれを望むなら、私はいつまででも待っていますわ。
 ……それが、私の幸せですから」
そしてネコミミをつけた妹は消えていった。
俺はそのまま目を閉じ、再び眠りへと落ちていく――。
575名無しさん@初回限定:04/07/16 15:11 ID:5lnXxbCn

1時間後。
俺は目を覚ました。
「ああ! 完全に遅刻じゃねーか! 何で目覚まし鳴らねーんだよ!」
俺は悪態をつきながら、ベッドから起きる。
なんだかやけに生々しい夢を見ていた気がするが、
それが何だったのかはさっぱり思い出せない。
記憶を辿ると、欲求不満の化け猫が笑いながら襲い掛かってくるシーンが浮かんできたが、
気持ち悪くなったので、それ以上は思い出さないようにした。

俺は着替えると、食卓へ向かった。
「お兄様、お目覚めですか?」
「ん、ああ、おはよう……って何でここに居るんだ? いつもなら、学校に行く時間だろ?」
「ふふっ、今日は開校記念日ですわ。――あら、お兄様、襟が折れてますわ」
そう言うと、俺の首元に手を伸ばし、服を正す妹。
なんだか知らないが、俺はそんな妹の行動に、顔が熱くなってしまっていた。
いつもの妹の、いつもの行動。
それが何故だか、物凄く特別なものに感じられた。
そう、俺は、朝起きたら妹に恋をしていた。
576名無しさん@初回限定:04/07/16 15:31 ID:5lnXxbCn
はあ、平日の昼間っから暇だねー俺も。そして今このスレを見ているあなたも!m9(・∀・)
書きながら、このままエロ描写に持っていこうかとも考えたけど、諦め。
そのうちやってみようかなあ……いや、でも、やっぱり、だけど……うーん。
産まれて初めて連投規制に引っかかりました。記念カキコ。

今週ずっとパソコンがイカレてて何も書けなかった。
そして自分がパソコン中毒だということを思い知らされる俺。
非生物に妬む妹。
「パソコンなんかに、お兄様は渡さない――」
――愛情と憎悪――
「何でだよ! 俺達、兄弟だろ!」
――交錯する思い――
「ああっ! HDDクラッシュ!」
――現代人は、パソコンには逆らえないのか――
絶望の運命の先に待つ物は!? 俺の未来はいかに!
577名無しさん@初回限定:04/07/16 16:00 ID:qyOf3uTS
エロ展開期待!ヽ(´ー`)ノ
578名無しさん@初回限定:04/07/16 16:36 ID:220kUyv4
朝起きたら妹に、ヒゲが生えていた。
5791/4:04/07/16 16:43 ID:f8xKh9SR
「抱いてよ」

妹の言葉を聴いたとき、思考が停止した。
仰向けに倒れた自分の上に妹が馬乗りになっている。
その事実を認識するのに数秒の時間を要した。

「あたしのこと好きなんでしょ。あたしも同じ。
 好きなんだよ、兄ちゃんのことが」

淡々と言葉をつむぐ妹を見上げる。
そう、俺は妹のことが好きだ。異性として好きになっていた。
でも俺はコイツの兄貴だから――――

「だったらいいじゃない。……あたしを抱いて」
 
――――だからなにもしようとはしなかった。
いい兄貴であろうと……それだけにしようと思っていた。

「ダメだよ。俺たちは……兄妹なんだから。幸せにはなれない」

『妹の言葉を受け入れてはならない』そう思い続けなければ、
自分の欲望に負けてしまいそうだった。
妹が好きだから、応えてはいけない。
5802/4:04/07/16 16:44 ID:f8xKh9SR
「イヤ。……ずっと好きだったのに――――やっと両思いになれたのに。
 そんな理由じゃ納得できない」

その声からは隠し切れない悲哀がにじみ出ていて

「十年……。十年も兄ちゃんを想ってたのに」

その目からは、悲壮なまでの決意が見て取れて

「簡単にあきらめられるわけない。
 あたしの想いは――――そんなに安っぽくないの」

目に涙をためながら、俺のことが好きだという妹を

「不幸でもいいから……。幸せなんか……いらないから」

すべてと引き換えにしても俺のことだけが欲しいと
それだけの覚悟を決めた妹を

「だから……、だからあたしと……」

心の底から――――愛しい思った。
そんなことを思ってしまった。
5813/4:04/07/16 16:45 ID:f8xKh9SR
妹は泣いていた。嗚咽を殺して、静かに泣きじゃくっていた
俺は泣いている妹を前にして、見ていることしかできなかった。

「ごめん、兄ちゃん」

いまさらになって気がついた。

「わかってる……。勝手なこと……言ってるって……。
 兄ちゃんのこと……困らせてるだけってわかってる……」

実の兄を好きになってしまった妹は、自分の想い押さえつけるしかなかったんだろう。

「でもあたしには――――兄ちゃんしかいないから」

十年もの間抑圧され続けて強くなり続けた、

「もうイヤなの。部屋に閉じこもって、好きになっちゃだめって……自分に言い聞かせるのは。
 好きだって伝えることもできなくて……忘れようとしても忘れられなくて。」

 それは狂おしいまでの想い。

「もうおかしくなりそうなんだよ」

俺は――――――――
5824/4:04/07/16 16:46 ID:f8xKh9SR
「む」
目が覚めた。
……どうやら今のは夢だったらしい。
いや、それも当然。自分には妹などいないではないか。
自分は三人兄弟の長男。あいにく弟しかいない。
一人暮らしをして2年。……たまには実家に帰ってみようか。

しかし妙な夢を見たものだ。小説の読みすぎだろうか。
これだから活字中毒は、と苦笑する。
が、いつまでもそうしてはいられない。
今週中にレポートを書き上げねばならない。

「……顔でも洗うか」

洗面所に向かう途中にふと思い出す。
自分よりひとつ年下の、生まれることができなかった妹を。

蛇口をひねり水を出す。顔を洗うと、冷たい水が思考を鋭敏にしてくれる。

(……しまった。またタオルを持ってくるのを忘れた。)

いつまでたってもこの忘れっぽさは直らない。
5835/4:04/07/16 16:48 ID:f8xKh9SR

「はい。タオル」
「お、ありがと」

ちょうどよく差し出されたタオルを受け取り、顔を拭く。
正直助かった。水を滴らせながら歩きたくはない。

「さて、と。で……どちらさまで? 」

自分でも驚くほど冷静にそうたずねる。
俺の横には、いつの間にやら奇妙な女の子が立っていた。

昨夜は誰かを家にあげた記憶はない。
自分は下戸で酒は飲まないので、記憶が欠けているわけでもない。

ならばこの見覚えのない彼女は――――いや見覚えはある。
それは今朝の夢。
が、奇妙なことはそれだけではない。なぜなら彼女は――――

「あたし?あたしは兄ちゃんの妹だよ」

――――半分透けていたのだから。

幽霊?
584名無しさん@初回限定:04/07/16 17:17 ID:xAWH1OHh
5/4までいっておきながら、完結していないのはこれいかに
585名無しさん@初回限定:04/07/16 17:35 ID:VpjS4zjz
>>584
続きに期待しています( ;´Д`)ハァハァ
586名無しさん@初回限定:04/07/16 18:04 ID:filRA2N+
朝起きたら妹が黒いノートを持っていた
何だ? と訝しがっていたら、
「これでお兄ちゃんにまとわりついてくる泥棒猫たちを排除できるよ〜♪」
と喜んでた。
587名無しさん@初回限定:04/07/16 18:50 ID:sPtcFw0g
>>586
その翌日くらいから、知り合いの女子が片っ端から心臓マヒ
588名無しさん@初回限定:04/07/16 19:13 ID:3tfLp3mo
586がキラの可能性は5%です。
589576:04/07/16 20:02 ID:5lnXxbCn
今更だけど、>>576の下半分が、
80たん氏のハイテンション妹のオマケのパクリになっている事に気がついた。
なんつーかもう遅いと思うけど、すいませんでした。


あと、名前欄って毎回統一しておいた方が良かったり?
いつも名無しで投稿してるけど、どうですか?


話の中で唐突に出てきたけど、妹の名前は静香です。
590830:04/07/16 20:38 ID:3tfLp3mo
朝起きたら妹に、
恋をしていた。
いや、妹なんていないけど・・・。
こんな気持ちになったのは昨夜『恋風』を読んでたからか。
漫画に影響されるなんてまだまだ僕も若い。
でもいないはずの妹を想ってる心のカケラは、なんだか本物のような気がした。

「どうしたのぼんやりして。早くご飯食べなさい。」
母さんの声で止まっていた箸を動かしはじめた。
隣には父さんが新聞で昨日の野球の結果を見てる。
モグモグと食べ続けた僕だが、やがて心のカケラが勝手に口をついて出ていた。
「父さん。」
「ん?なんだい。」
「父さん。僕、妹が欲しいんだ。」
591名無しさん@初回限定:04/07/16 20:44 ID:5lnXxbCn
 朝起きたら妹に、モザイクが入っていた。

「オハヨウゴザイマス、オニイサマ」
いつものように朝食を食べに部屋から出ると、なんだか変な声がした。
その声のしたほうを振り向くと、そこにはよく分からないカタマリが。
正方形を大量に組み合わせたようなかんじで、縦長の肌色の部分の上に黒い部分がある。
「……何だこいつは?」
下のほうに目をやると、白い文字が浮いていた。
『※プライバシー保護の為、音声は変えてあります』
「ヤダ、オニイサマ。ナンダコイツッテ、ワタシノコトガワカラナイノデスカ?」
変なカタマリが再び喋る。
よく見るとそのカタマリは、人の体のような形をしていた。
ふと気付く。
「……静香か?」
「ホカニダレガイルッテイウンデスカ?」
何が起きたのか知らないが、どうやらこのカタマリは妹らしい。
「フウ、ワタシ、キョウハチョットダイタンニセメヨウトオモッタノデスガ、オニイサマハワタシヲミテモハンノウガナイヨウデスネ」
非常に聞き取りにくいが、多分顔と思われる辺りの下に
字幕が表示されているので何を言っているのか分かる。
更に下に目をやる。……肌色?
このカタマリが妹だとすると、いつもの服は多分青のワンピースだ。
だが、これは髪の毛を除くと全身肌色だ。つまり――
「――な、何でお前、何も着てないんだ?」
「デスカラワタシハキョウハ――」
顔が赤くなるのが自分でも分かる。
「いいから、服を着ろ! 早く!」
「デモ、ワタクシハ――」

ここで目が覚めた。時計は朝の3時半を指している。起きるには早い。
俺は一つ溜息をつき、再び眠る事にした。
「結局夢落ちかよ……」
592830:04/07/16 20:47 ID:3tfLp3mo
「父さん。僕、妹が欲しいんだ。」
ゴホッ!
父さんは咳き込んだ。
「なんだ唐突に。」
「いや・・・、妹がいたら、いいだろなっ・・・て。」
「弟じゃなくて?」
その質問には首を縦に振るだけで答えた。
「どうかな。母さんに相談してみるかな?おおーい、母さん。」
「なんですか?一体。」
「妹が欲しいんだって。どう?がんばる?」
「何、子供の前で馬鹿なこと言ってるんですか。」
母さんは調子にのった父さんをたしなめた。
「それに男の子か女の子かなんて神様が決めることです。」
「そうかぁ?奥の方なら男の子、入り口近くなら女の子って言わないか?」
「それは迷信!朝から変なこと言わないでください。」
母さんは呆れ返っていた。
「ははは。すまんすまん。」
まったく、という顔の母さんに笑って謝る父さん。
でも、僕はその間にさらに口を挟んでいた。
「義理の・・・、義理の妹でもいいんだよ!むしろ・・・、血のつながってない妹の方が・・・、その、結婚できるし・・・。」
僕ですら予期しなかった『結婚』という言葉が僕の口から出て、自分で自分に驚いた。
593830:04/07/16 20:54 ID:3tfLp3mo
『結婚』というただごとではない言葉に、父さんと母さんは顔を見合わせた。
「あのね、」
落ち着いて話したのは母さんだった。
「血はつながってなくても、妹とは結婚できないのよ。」
「えっ?」
「法律でそうなってるの。」
「そうなんだ・・・。」
意外な事実に僕は驚いた。そうなんだ。やっぱり妹とは結婚できないんだ・・・。
「それにうちの状態では二人目は無理なのよ。わかって。ね。」
父さんと母さんが仕事で大変なのはわかってらい・・・。
「それにな、実は・・・・。」
「えっ?」
父さんが神妙な顔つきで話しかけてきた。
「父さんの避妊は完璧だ。」
「もういいよ!」
僕は食卓から立ち上がり、食器を流し場に放り込んだ。
「でも、次生まれてくるのは妹だよ。」
僕はなぜかそう言い残して部屋に引き上げた。
594830:04/07/16 21:11 ID:3tfLp3mo
僕が部屋に戻った後も父さんと母さんの話はつづいていた。
「私も、女の子だと思いますよ。」
と、母さん。
「そんなもんかな?」
「そういうものですよ。」
父さんは黙っている。
「だから、あなたは二人目を作らないんでしょ。」
「・・・。」
父さんはすぐには返事をしなかったが、やがて「あぁ」と一言言った。
「結婚かぁ。あいつも言うようになったなぁ。相手が妹ってのがなんだが。」
「血は争えないですわね。兄さん・・・。」
「家ではその呼び方はしない約束だろ。」
今度は父さんが母さんをたしなめた。
「でも・・・、あいつには同じ苦労はかけたくないからな。」
「そうですね。」
僕が僕の生まれの秘密を聞くのは、それからそう長くはないことになるのだった。

第一部完
595591:04/07/16 21:18 ID:5lnXxbCn
>>830氏及び読みづらくなってしまった方々
すいませんでした……。
俺、さっきからなんか謝るような事してばっかな気が。

やっぱり830氏のやつは面白いです。
第1部ってのは演出でしょうか? それとも本当に続きを?
596830:04/07/16 21:20 ID:3tfLp3mo
この後、少年は一人の女の子と恋をするが、
実はその女の子が、父親の一夜の過ちから生まれた腹違いの妹で、
父親のことをひどく憎んでて、
ついに二人は兄妹である事実がわかって、
妹は父をかばう兄も憎むんだけどやっぱり愛してしまってて、
その時、母が病気で倒れて・・・

とかいうドロッドロの昼のメロドラマ的な話の続きは書きません。
かんべんしてください。
597名無しさん@初回限定:04/07/16 22:18 ID:TMjYcnaz
>>589
> あと、名前欄って毎回統一しておいた方が良かったり?
> いつも名無しで投稿してるけど、どうですか?
番号でもいいし、トリップ付けてもいいし、名無しのままでもいいし。
その辺はSS職人さんに一任?でいいのではないかと。

>>SS職人様’S
GJ!いつもいつもありがとうー、毎回楽しみにしてます
598Y ◆cf6.GAJsFA :04/07/16 23:09 ID:MSI2BKdl
天然義姉妹シリーズ、作者のY(仮コテハン)です。
ネタ切れのため、続きはもうしばらくお待ち下さいorz
>>518
長編・ダブル お疲れ様でした。
前スレ分は、保管庫で見ようと思います。
>>597さん
率直なアドバイスどもです。
統一する為に、仮コテハン&トリップつけました。
…うまくついてると良いのですけど。
599名無しさん@初回限定:04/07/16 23:29 ID:W9D26Ywt
なんか最近、痛々しいぞ…
職人方、どうかもちついてくれ
600超久々 皐タソ:04/07/17 00:11 ID:akK9ohap
・・・笑えない冗談だ。
「・・・すーすー」
・・・何で斉藤がベッドを占領して、何で俺が床で寝てるんだ?
「・・・不公平だ」
いや違う。つーか本当に泊まりやがったよこいつ。
・・・眠れねぇ。
斉藤の野郎・・・失礼、斉藤のアマ・・・人の修羅場も知らず、隣ですやすやと眠りこけやがって・・・
・・・犯してやろうか?
「ば、馬鹿か俺は!!何を考えてんだ!!」
目を覚ませ、いや・・・眠れないんだから目は覚めてる。
ならばボケッとしろ、ボケッと!!
「ぼけー・・・」
ああ・・・斉藤って、意外と身体・・・締まってたんだよな・・・
流石剣道部。抱き心地は最高だった・・・
尻とか。
「・・・」
尻とか。
「い、いかんいかん」
ヤバい、煩悩がっ!!
妹と、あんなこんなホニャラララをした後だから煩悩がっ!!
「・・・尻とか」

し、下行って水飲んでこよ・・・このままだと野獣になりかねん。
・・・尻とか。
「がぁーっ!鎮まれや下半身!!覚醒しろや脳内!!」
しーりーとーかーっ!!
(↑煩悩の叫び)
601超久々 皐タソ:04/07/17 00:14 ID:akK9ohap
一方その頃・・・午前八時過ぎ、病院。
「はーい、皐月ちゃーん、朝ですよー
ほらほらー・・・退院できないわけじゃないんだからぁ・・・
お兄さんだってお見舞いに来てくれるんでしょぉ?
はい、脈はかるから起き・・・」

ひるる〜(開いた窓)パタパタ(揺れるカーテン)・・・(ついでに身代わりの人体模型)

「せ、先生ーっ!!!!613号室の藤沢皐月さんがーっ!!」
「何ぃ、またか!?鍵はちゃんとかけて・・・」
「そ、それが窓から・・・」
「ここは六階だーっ!!!?」

・・・

「脱出完了っと・・・」
着替えがあってよかったなぁ・・・
流石にパジャマじゃ出歩けないもんね。
「はぅー・・・」
あぁ〜・・・今回ばかりはちょっと怖かったな・・・
だって病室が六階だったんだもん。
ベッドのシーツとカーテンをロープ代わりにしても全然足りなかった。
丁度よく窓の縁が続いててラッキー。
「〜♪」
兄さん、いるかな〜?
・・・話したい事、いっぱいあるんすからね。
例えば・・・アレルギーの事や病院の事。
た、例えば昨日の夜のこ・・・
「きゃ、きゃーーー!!は、はぁーずかしぃぜぃ、うぇーい!」
602超久々 皐タソ:04/07/17 00:16 ID:akK9ohap
かなーり久々な皐タソ。
スマン、また皐タソがなんもやってない(滝汗)

次回!!猫皐VS斉藤お嬢様・・・を予定しております。
603名無しさん@初回限定:04/07/17 00:49 ID:2DDEmGXG
>>602
久々に皐月タソ キタ―(゚∀゚)―!!
程よいテンションとシリアスが好きなんだが、いつの間にか途絶えてて残念だったが。

つ い に 復 活 か !!

これからもガンガッて下さい
604名無しさん@初回限定:04/07/17 00:53 ID:h6fkAsmC
朝起きたら妹に、アホ毛が生えていた。
605518 ◆518YLv.Xnc :04/07/17 01:21 ID:QBT1MDBy
最近投稿が多いですね
個々にGJ付けるのが難しいので…

皆さんGJ!!!!!

ちょっと手抜きですかね?

>>602
皐月タン復活ですね
頑張ってください


>>599
ゴメンナサイ
多分私が痛々しい人の筆頭です orz
精進しなくては……
606名無しさん@初回限定:04/07/17 02:19 ID:xtfLR9CO
>>604
して、その本数は?
2本なら既出ですが。
607突発屋 ◆63./UvvAX. :04/07/17 02:23 ID:S4uWTBJz
『朝起きたら、妹に剃られていた』
「お早うございます、お兄様。準備は万端です♪」
銀髪碧眼にして日本人離れした透明感の有る肌。俺の………良い言い方
を選べば………腹違いの妹はハーフだったりする。
「………準備ぃ?」
寝てる間にキレイに剃られている顎をさすりながら頭の中を整理する。
が、朝から特別なイベントを予定していた覚えは全くない。
「はい!」と無邪気に微笑む妹は、お気に入りのフリフリ付き淡いベージュ
ののワンピースと、お揃いの色の大きなリボンをカチューシャ代わりに結ん
でお出かけスタイル「先日、お買い物に付き合って欲しいとお願いしました
でしょ? お天気も良いですし、今日では駄目でしょうか?」
「そういや、そんな約束もしてたな……ふぁ〜あ!」
「うふふ、大きなあくびですこと!」
引き取って十年。必死に勉強した甲斐あってか今では完璧な発音で日本語を
喋るし好きな食べ物も殆ど日本食だ。人種の違いは確かに大きな壁だった、
が、日本の事を色々教えながら同じ時間を過ごし直にふれあう年月を経た今
ではお互いに『ありのまま』の相手を兄妹として自然に受け入れている。
というか、誰がなんと言おうとこいつは俺の妹なのだ。
「ちょっと仕事でね、だが可愛い妹のお願いを断るほどじゃないさ。それに
クリスが側で笑ってくれるだけで、森林浴並みの癒し効果でどんどん元気に
なるからな、俺は。」
よいしょっと起きあがり、ベッドの上で伸びをする。
「ありがとうございます。朝食の卵はいかがなさいます?」
「オムレツで頼むよ。それから……」
「存じております。隠し味にお醤油をちょっと、ですね?」
では、お早く。とワンピースの裾ヒラヒラと弾む足取りで部屋を後にするク
リス。我ながら可愛い妹を持って幸せだなーと満足。
本当は2〜3時間しか寝ていないので少々辛いが、只でさえ目立つ妹を一人
で出歩かせるのは不安だし、ブラコン全開のクリスは俺がそばに居てやる時
が一番リラックス出来る。それにもう一つ、クリスが街中に出る時は家族が
同行しないといけない理由が…………
608突発屋 ◆63./UvvAX. :04/07/17 02:24 ID:S4uWTBJz
「尻をローストされる前にここから失せなっ!」
「げっ!!」
小便くらいは……と一人にしたのは失敗だった。美少女の口から出るとは思え
ぬ台詞がガトリング並の速度で最愛の妹の口から連射されてる。公衆便所から
飛び出すと案の定、往来のド真ん中でクリスがナンパ野郎のガキ共にぐるりと
囲まれてる。
「な、なな………!!」
「ママに言われた事ぁねぇか、頭のネジは腹ン中に落としちまったとかよ!
いつまでも突っ立ってやがるとケツにバーナー突っ込んで月まで蹴り飛ばす
ぞ、このタマナシ野郎ども!!」
「くっ、クリス!!」
これだ。普段は大和撫子を絵に描いた様なクリスだが、家族とか友人以外の
男に気安く声をかけられるとロケット噴射で炙られた様に瞬間沸騰してしま
うと言う恐るべき欠点を持っている。しかも、一度キレると向こうの言葉遣い
を日本語に直訳してマシンガンの様に捲し立てしまう。
「てめぇらなんかがアタシと話そうなんて百億年早いんだよインポ野郎。帰っ
てママにしごいて貰ってから出直しな!!」
「こ、こいつ………」
観衆(?)の中でここまで言われては無理もない。ガキの一人がクリスへと手
を伸ばすのが見える。くそっ、させるかっ!!
「……いい加減に……!!」
「クリス!!」
間一髪! 細い腕を掴もうとした手を捕まえて、その手首を返しながら相手の
勢いを利用して横へと投げ飛ばす。クリスを守るために習った護身術。
「お兄様!!」
更に反対側から襲ってきた奴の足をかけ、更に上腕部を掴んでさっきとは別の
方向へと投げる。もともと俺は背が高い。その上に格闘技を知ってるっぽい兄
貴の乱入で、ガキ共が退散するのに時間はかからなかった。もう数回、こちら
の腕っ節を見せつけただけで連中は蜘蛛の子を散らす様に消えてくれた。
609突発屋 ◆63./UvvAX. :04/07/17 02:25 ID:S4uWTBJz
「……お兄様ぁ♪」
「あの癖、いい加減に直そうな? あれじゃ命が幾つあっても足りないよ……」
「はい、お兄様がそう仰るなら……」
歩きにくくなる程にベッタリと引っ付いてくるクリス。悲しきかな、この調子
では入れの言葉なぞ半分も頭に入っていないに決まってる。
「でも、ああいう人たちは嫌いです。デリカシーが無いというかレディを誘う
最低限のマナーすら知らないなんて。しかも手を出してくるなんて信じられま
せん。ほんとう、恐かったですお兄様。」
俺はお前の方が恐い……とは口が裂けても言えなかった。
610突発屋 ◆63./UvvAX. :04/07/17 02:31 ID:S4uWTBJz
夏バテでペース落ちてますw

>>602
皐月タン復活おめでとうございます!
……で、一部台詞に反応して即興で一本書きましたが、
私の勘違いですかね?w


>>518氏
お疲れ様でした。
また、楽しませてくださいまし。
611830:04/07/17 12:42 ID:xdf+phxc
朝起きると妹に、モザイクがかかっていた。
「おはようございます。お兄さま。」
毎朝のごとく、我が妹が起こしにくる。まったくいつからこいつは俺の目覚まし時計になったんだろうと思いながら妹の顔をみると・・・、モザイク?そう、モザイク。妹の頭のある部分に四角がいっぱい並んでいた。
またなんの発明だ。よくわからんがこいつは部屋にこもって不思議なものをよく作る。目の前のこれもその類か。
「部分的にモザイクに見えるモザイクボードなるものを作りましたの。」
「また、わけわからんものを。」
「男の方に話を聞きますと、見えてるより見えないほうが興奮すると申されます。」
「わからんでもないが。」
「そこでこれをこうしますと・・・。」
妹はボードを胸の前にもってくる。服は着ているがモザイクな部分がなんだか想像力を膨らませる。
「さらにこれをこちらにしますと・・・。」
今度は妹の大事な部分にモザイクをかける。
「まぁ、お兄さまのお兄さまが大変なことに!」
「これは・・・、朝立ちだ!(パコン!)」
枕元に置いてあった妹専用ハリセンで妹をしばく。
「あうっ。痛いですわ。」
「で、モザイクを顔にかけて脅かしに来たと。」
「ノンノン♪」
妹は立てた人指し指を横にふる。
「普段、私が妹であることでお兄さまがなかなか一線を越えてくださらないので、顔にモザイクをかければお兄さまもおやりやすくなるんじゃないかと・・・。」
「ならんわ!(パシパシッ!)」
「あうっ!ぶちましたね。二度もぶちましたわね。」
「まったく、いつもいつも無駄なものばかり作りおって。」
「そうでもございませんわ。これをAVの撮影現場に売り付けましょう。」
「いや、モザイクは後からかけるだろ。」
「先につければ裏が流出しませんわ。」
「その前にそんなもん持ちながらセックスできんだろ。」
「あっ!?」
やれやれ、今回も無駄な発明なようだ。
「これをお好み焼きにかければ・・・。」
「やめい!(パシッ!)」
「あうっ。」終
612名無しさん@初回限定:04/07/17 14:42 ID:zw305cwA
朝起きたら妹が、
「海の日連休キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!」
と叫んでた。

仕方ない、連れてってやるか
613名無しさん@初回限定:04/07/17 18:29 ID:IkflQNog
朝起きたら妹が、
「海の日連休キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!」
と叫んでた。仕方ない、連れてってやるか。

「おい、海連れてってやるからちょっと黙れ」
「海の日連休キタキタキタキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
 ウ・ミ・ノヒ! ウ・ミ・ノヒ!」
どうやら俺の声が届いていないようだ。
妹は、くるくると凄い勢いで回りながら叫び続けている。正直怖い。
俺はタイミングを見計らって妹の方をガシッと掴んで止め、
「おい、聞いてんのか?」
「ウ・ミ・ノ――うわぁぉ! お兄ちゃん!
 もちろん聞いてるよ! で、何を?」
「やっぱり聞いてねえな。……だから、海に連れてってやるからそんなに叫ぶなといったんだ」
「海キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!」
妹は再びくるくると回り始めた。

仕度をした俺は、自分の車で妹と一緒に海へと行った。
「雲一つ無い蒼空! 狂ったように輝く太陽! 青緑色にきらめく水面! そして白いアスファルト!
 うーん、海は海でも東京湾とは、なかなかクレイジーなチョイスね!」
けっこう殺気が篭ってるが、それに気付くと俺の心臓がもたなそうなので、気にしない。
「悪いが俺は買い物の用事があるんでな。離岸流に気を付けて遊べよ」
俺が立ち去ろうとすると、妹は追いかけてきて言う。
「待って、私も買い物してくから、一緒に行こ!」

「で、お前は何を買ってるんだ? その灰色の半液体は何だ?」
「コンクリ」
即答か。仕様用途は妹の目を見ただけで分かった。ていうかもう既に固められている俺。
俺はこのままアトランティスへ行く事になるのだろうか。いや、日本なら龍宮城か?
「なあ、どっちだと思う?」
「天国」
騙した訳じゃないのになあ、なんて考えながら、俺は妹の予想もはずれて地獄にいた。
614桐莉兄(初)1/7タブン:04/07/17 22:37 ID:HMrRMHxx
「兄ちゃんっ、これ見るーーーっ!」
妹の桐莉(きりり)が俺の部屋に殴り込みを掛けて来た。
そのままベッドで寝ている俺に天空×字拳を喰らわしてくれる。
さらば妹、兄ちゃん天国に逝くぜ。
「逝っちゃだめーっ!まだ早いのだーっ!」
俺に馬乗りになってガクガク揺さぶってくれちゃって、
「兄ちゃんっ、逝くときは二人で一緒に逝くのだーっ!」
「って、ご近所様に誤解されるわーーーっ!」
「はわぅっ!兄ちゃんまだいけるのっ!?すごぉぃっ!」
俺様、超復活。
暑いから、窓全開で寝てたんだぞゴルァ。
つーか、窓の外真っ暗やん。
「時計見ろ、バカ妹」
「うぃス!時計見たっ!」
「何時だ?」
「午前三時!今日も元気でおやつが美味いス!」
にへら〜っと嬉しそうに笑いやがって、頭の螺子が五・六十本ほど外れてやがるに違いない。
「プリンにするー?ケーキにするー?それともぉ、桐莉がいいー?」
「あのな、桐莉。終いに兄ちゃん本気でキレまつよ?」
「わーい、襲ってーっ!お仕置きっ、カモォンッ☆」
って、妹が襲って来るゥーっ!?
即座に、容赦なく、妹撃退装置の紐を引く。
右手にピストル、左手に花束、足元に落とし穴、そして頭上に金盥!
「完全同時タイミングでの全包囲攻撃、躱せまいっ!」
「甘いよ、兄ちゃん!必殺・いもうとびぃーむっ!」
ばびゅぅんっ☆
いやぁぁぁぁ、何かマジで青白いの出てるーっ! 
615桐莉兄(初)2/7タブン:04/07/17 22:37 ID:HMrRMHxx
やたらめったらかわいいポーズと共に凶悪な怪光線が夜空を焦がす。
というか、天井焦げてる!穴開いてるし!
「妹斗神拳はムテキなのだぁーっ!」
妹よ、其れは最早拳法とかいう類のものでは無い気がす(ry
「はりぇ?兄ちゃん、もう逝っちゃったのぉ?ちょっと早過ぎぃ〜……」
「……っだぁーーーっ!てめぇ、桐莉っ!一体何の恨みがあって俺の部屋を天井をわたおにフィギュアを
こんな滅茶苦茶にしあおぢjdそあいjdjげjghhさgはdhしゃえういあひぱdさいsじじあjぎあwkjヵ!!!!!!!」
「ぶーっ、いいじゃん。こんな部屋壊れちゃってもー、桐莉と一緒に寝れば済む事スよ」
「おまいは兄ちゃんを畜生道に堕としたいのかと小一時間!」
「そんな事より、これ見るがいいス!」
ずいずいっと差し出されたのは、何処かで見た気抜群な黒い装丁のノートだったり。
「路地裏で拾ったスよ。激ぷりちーでなんかイイ感じスよねーっ!」
「ま、まさかそれは……っ!」
<DeathNote>。
名前を書くとそいつが死ぬとかいうやつだ。
早い話が永久版独裁スイッチだな。
ガクガクブルブル。
……よし、俺は今日からマックス伊藤に改名しよう。
「ふんふん、マックス伊藤……っと」
「名前を書くなァーーーッッ!!!」
「気にするなス!只のエンマ帳ス!」
「うわぁっ!既にノート半分真っ黒ォォーーーっ!」
「これで兄ちゃんにまとわりついてくる泥棒猫たちを片っ端から排除!断罪!皆殺しなのだぁーっ!!!」
「いやぁぁぁぁ!妹が殺人鬼ぃぃーーーっ!!!」
616桐莉兄(初)3/7タブン:04/07/17 22:38 ID:HMrRMHxx
翌日くらいから、知り合いの女子が片っ端から心臓マヒでつか?
神様、勘弁!ギャランドゥ!
嗚呼、ごめんよ冬菜ちゃん、真由美ちゃん、七華ちゃん、千里ちゃん、
由希ちゃん、洋子ちゃん、理恵ちゃん、絵美留ちゃん、花梨ちゃん、夕奈ちゃん、
さやかちゃん、桜ちゃん、ジェーン、メイリン、シルビア、オンゴポンゴ……
「ふんふん。それで終わりカナ?」
「ギャース!貴様っ、聞いていたなッ!?」
「ふっふっふ、明日の処刑を楽しみにしといてくれたまえいなのだーっ!」
ちょっと待て、マイシスター!
貴様、何時からそんなアグレッシブな娘になった!
兄ちゃんとってもかなスィでつよ!
「強いて言うならぁ……ちょっち歪んだ一途な愛スかねぇ?」
「だったら全人類に愛をぷりぃず!」
「却下。兄ちゃんの所有は我が生涯の大望なのだよっ!」
「俺はお前の物にはならんぞっ!」
「ごめんねぇ、兄ちゃんに拒否権とか無しなんで、其の辺ヨロシクっ☆」
てめぇどの面下げて蒸し暑過ぎて脳みそ茹だりそうな真夏の青空の如き爽やかな最高の笑顔しやがりますか我

が腹黒き妹よコンチクショウ。
「邪魔する奴は指先一つでぇ〜♪ザクッ♪グシャッ♪ブチャァッ♪うわぁっ、返り血付いちゃった〜、てへっ♪」
効果音がすげぇ生々しい。
つーか、イメージトレーニングすか?
相手の肉が拳圧で潰れて弾け飛んで生暖かい血が滴る感触をうわぁん返り血とか言うなぁ!
「っ、待てっ、桐莉!そいつを今すぐ俺に渡すんだっ!」
明日の惨劇を未然に回避すべく、俺は妹に飛び掛る!
トラだっ!ライオンだっ!俺は肉食獣になるっ!
妹をベッドに押し倒したり、馬乗りで抑え付けたり、あまつさえ腕が乳に触れてるのも全ては世界平和の為!
何気にてぃむてぃむが勃起しているのも、強いては正義の為でつ、おっかさん!
617桐莉兄(初)4/7タブン:04/07/17 22:38 ID:HMrRMHxx
「……に、兄ちゃん……今日は何だか積極的スね〜……(はぁと)」
「あのな、妹……頼むから……実兄に押し倒されて頬染めるのは勘弁してくれ……」
「えーっ、何でスかぁー?」
「……そりゃ、その、あれだ……色々と……ヤバくなるしよ……」
「兄ちゃん、実の妹に欲情出来るんスねー」
めっさ嬉しそうに笑いやがります、コンチクショウ!
そーだよっ、俺は実妹に欲情出来る変態だ!文句あるかゴルァ!
桐莉とケコーンする約束した七年前からずっと、お前も俺の射程範囲内だっちゅーの!
「……その『も』っていうのが凄く気になるんスけど」
「当然、主人公の特権で冬菜ちゃん、真由美(以下ry)」
「…………………兄ちゃんのばか」
「っ、と、とにかくっ、ヤバいから駄目なんだよっ、これ以上はっ!」
慌てて妹から離れる、当然ノートを取り上げるのも忘れない。
「……うーっ、何もしないんスかー」
「当然だっ!」
「期待に応えるのが真の男ってもんスよぉー?」
「誰のだっ!」
「据え膳なのにーっ。兄ちゃんのイ○ポー。男の恥ーっ。」
いっそそうならどれほど楽か!
「いいから出て行け!子供はさっさと寝る!」
「……桐莉、子供じゃないもーん」
「だぁーっ!脱ぐな!下ろすな!広げるなぁーっ!」
ばたんっ。
マッハ2.6で扉を閉める。
あの馬鹿、あの馬鹿、どっちが馬鹿だくそ、犯りたい犯りたい犯りた妹とセクースしてぇのにド畜生っ!
俺は心底神を恨むぜ。
寧ろ俺の馬鹿!意気地なしっ!
618桐莉兄(初)5/7タブン:04/07/17 22:39 ID:HMrRMHxx
「…………くそっ。一発ヌイてさっさと寝ちまうか」
「あ、そんじゃ桐莉も手伝うのだー」
「………………」
「どったの、兄ちゃん?」
「何でお前が此処に居るーーーっ!」
「ほよふぃれふぁふほもほふふぁんひょー!(お呼びでなくても即参上ー!)」
「咥えたままで喋るなぁぁぁーっ!」
嗚呼、ジーザス!
ごめんなさい、妹の口と舌がめっちゃ気持ちいいです!
俺、地獄逝きですか?そーですか?
「エマージェンシー!エマージェンシー!エネルギー充填120%!」
「にいひゃんふぉーのはっひゃほひょはふるっ!(兄ちゃん砲の発射を許可するっ!)」
「はうっ!?」
ちろちろちろっ ちゅぅぅぅぅぅっ☆   びゅぷぅっ――
「うぉっ、おぁ……くぅーっ」
「んっ……ぷぁっ、すごー。兄ちゃん一杯出したのだーっ」
………………………………………………………………我が生涯に一片の悔い無しッ!
―――
「……うぉーっ、桐莉ー!出るぞー………………っっ…あ、……あれ?」
朝起きたら妹に、フェラされて射精しまくる夢を見ていたようだ。
慌ててパンツを下ろしてみたが、どうやら夢精はせずに済んだらしい。
「(……くぁ〜、あんな夢見るなんて……俺、マジでやべぇんじゃねぇか?)」
まだ時間の余裕は随分とあったが、妹と顔を合わせ辛くて、俺は制服に着替えると速攻で家を出た。
そのまま学校に向かって全速力で走り抜ける。
畜生、俺の煩悩め!後で必ず滝壷で座禅組んで完璧に浄化消滅させてやるからな!
いや、俺の髪の毛一本くらいは残るだろう、多分、残るかも知れない、うん。……残るといいなぁ……。
619桐莉兄(初)6/7タブン:04/07/17 22:40 ID:HMrRMHxx
心臓破りの坂(傾斜角六十六度、通称『崖』だ)を一気に攀じ登れば、学校まで十分で辿り着ける。
朝飯を抜いて来たせいで、既に空腹が虫の息な訳で、凄くヤバい。恐らく昼まで持たんだろう。
時計は六時四十五分。
俺は襲撃の体制を整えると、向こう側から走って来る食パン目掛けて飛び掛る。
「グッモーニン!あーんど、大人しくしやがれ、七華ぁーっ!」
「きゃあああっ!?」
食い千切れ!せめて四分の三は俺の物だっ!
「んくぅっ……び、びっくりしたー。たかくん、おはよー」
「おう。今日はオレンジマーマレードか」
「練乳もあるんだよー」
口元から殆ど全部食い千切られたパンの残骸を飲み込むと、新たに通学鞄からパンを取り出して何事も無かった

かのように口に咥える。
(鞄の中は気にしたら負けだ。ちらっと見えた体操服はかなりエロスでいい感じに仕上がっていたが、こいつなら

練乳塗れでも平然と着用するに違いない。)
三年B組大島七華、俺の幼馴染で天然ボケでクラスメートで食料調達係(若しくは獲物)だ。
口元を練乳でべたべたにしながら、美味そうに食パンを食べる。
毎日食パン、しかも今時咥え食パン。
620桐莉兄(初)みっしょんこんぷ:04/07/17 22:41 ID:HMrRMHxx
「なぁ、七華……」
「ふぁふぃ?(なーに?)」
……やべぇ、俺本気でどうかしてる。
七華の口元見てると、俺の精液でべとべとになった桐莉の顔を思い出して愚息が疼きやがる。
「(違うだろ!あれは夢だっつーの!静まれ、俺の中華キャノン!)」
「ちっがーうっ!あれはぁっ、夢じゃない・の・だぁーーーっっっ!!!」
ぴるるるるるーーーーっっと妙な効果音を立てながら、何処からともなく桐莉が――
「きゃーっ!?真上ぇーっ!?」
「なっ、七華ぁーーーっ!!?」
ぷちっ。
「……………てへっ。期せずして滅殺完了?」
ドリルの如く回転しながら降って沸いた桐莉に潰されて、七華は体半分ほどアスファルトの地面に埋まっていた。
「い……いちごのぱんつは……凶悪……だよ……(ガクッ)」
――大島七華、いちごのぱんつに潰されて戦闘不能(リタイヤ)……。
「さぁっ、兄ちゃん!ゲームの始まりスよーっ!」
「って、おまえの実力行使かよっ!?」
621桐莉兄@_| ̄|○:04/07/17 22:44 ID:HMrRMHxx
スマソ…数箇所改行狂ってる…
622名無しさん@初回限定:04/07/18 00:04 ID:GMmZQ7UT
朝起きたら妹に、モーニングコールされた。
623名無しさん@初回限定:04/07/18 00:04 ID:GMmZQ7UT
スマソageてしまった
624名無しさん@初回限定:04/07/18 00:16 ID:PWSJIw/N
前スレに『藍』のお話を載せたものです。急にすんません。
その続きが急に降ってきたので、今書いてるんですが、微妙にスレチガイかもしれないので
出来上がった際、ここに載せても良いものか迷ってます。

義父(再婚相手)の娘なんですが、連れ子ではありません。

私自身は、こちらに載せたものの続編ということもあり、こちらで載せたい気持ちですが、
勝手は出来ないので、意見をもらいたいです。お願いします。
625無名その5 ◆518YLv.Xnc :04/07/18 00:40 ID:pJy/LzT5
朝起きたら妹に、モーニングコールされた。

 いや、モーニングコールされたから起きたって方が正解かも知れない。
「やっほー、お兄ちゃん。おはよーございまーす」
「わざわざ自室から携帯でかけてくるとは、手が込んでるな」
「もー。せっかく可愛い妹からのモーニングコールなんだよ? もっと喜んだら?」
「朝も早よから、一体何の了見だ」
 因みに現在の時刻は午前四時で、眠ったのは午前二時半。一時間半しか寝てない。
「ぱんぱかぱーん。お兄ちゃんにグッドニュース! 何だか朝からムラムラしちゃったので、今から
一人エッチ始めたいと思いまーす! で、それを生中継するためのモーニングコールでーす」
「一人エッチ……オナニー……………はぁ!?」
「んっ……はぁ……あぁ……い、いまはショーツの上から……あぁ…指で……なぞってまーす」
 おいおい、本当に始めたぞ? いいのか?
「うぁ……はぁ…はぁ……こ、こんどは……むねを………あぁっ………」
 携帯電話の向こうからは、妹の艶っぽい声が聞こえる。俺にどうしろと?
「こ、こんどはぁ……あん………ちょくせつ…ゆ、ゆびで…………ひぅっ……」
 かなり混乱している俺はお構いなしで、スピーカーの向こうではエロ中継生ライブONAIR中。
「あぁっ……ひゃん……お、おにいちゃん……せつないよぉ……わたしをみてよぉ…ひゃぁっ……」
「……え?」
「あぁん…おにいちゃん……すきだよぉ……おにいちゃんに……ふぁぁっ……だいてほしいよぉ……」
 その声を聞いた途端、俺は妹の部屋に向かって走り出す。
 前から妹を女としてみていたが、それは向こうも同じだったらしい。
 部屋に着くと、一回イった後らしく、妹が虚ろな視線でこっちを見ていた。
「はぁ…はぁ……んふ……おにいちゃぁん」
 俺はベッドに歩み寄り、妹を抱きしめ、その躰を奪う。
626518 ◆518YLv.Xnc :04/07/18 00:43 ID:pJy/LzT5
続きません

久々にバカ路線でいってみましたが……ちょっとバカすぎました。反省
デスノートもやってみようかと思いましたが、頭の中で書いた即興のシナリオで鬱になったのでやめときますorz

>>突発屋氏
強い妹……(・∀・)イイ!!
これって逆ツンデレ? いや、違うかw

>>830
GJ ワラタ

>>316
GJ! バカ妹ナカーマ

>>621
GJ! 同じくバカ妹ナカーマ
ジャンプネタ満載で笑わせて貰いましたw

>>葵タソ
待っていました!
最近、先人達の復帰が多くて嬉しいです
スレ違いのことですが、あまり問題ないと思います。私もちょっとスレ違い的でしたし……
627518 ◆518YLv.Xnc :04/07/18 00:45 ID:pJy/LzT5
間違えたorz

×>>316
>>613

両氏とも間違えて申し訳ない
628名無しさん@初回限定:04/07/18 00:46 ID:3ztyJvNL
なんだか物凄い勢いで投稿されてますねー

どの妹もテンション高いですなw
629(1/3) 339:04/07/18 04:14 ID:OoJNkQ86
 朝起きると妹にモザイクがかかっていた。 >>562
 俺は可及的速やかに、昨日から俺の脳内に住み着いているエキスパートシステムを呼び出
した。
≪エレナ!≫
――お呼びですか、マスター。
≪なぜ俺の妹にモザイクがかかっている≫
 はぁぁ、と、エレナ(もちろんCVはあの方だ)は、大げさなため息を漏らした。
――昨晩申し上げました通りです、マスター。貴方を瀕死の重傷から救うため、機能性ナノマ
シンを大量に注入しましたので、マスターの生体パーツは飛躍的な伝達性能向上を遂げてい
ます。
≪現地星系治安なんちゃらって奴に使うはずだった、アレだろ。それは聞いた≫ 詳しいことは
省略するぜ。良くある話だからな。≪それでどうしてモザイクが≫
 戸口に立つ妹の姿は何となく分かるが、その辺り一面にモノトーンのモザイクがかかってい
て、何が起きているのか分からない。起こしに来たことは間違いない。もっとも、今日の俺は彼
女が階段を上る音だけで、異常を感じて目を覚ましてしまったわけだが。
――それも昨晩申し上げました……フィードバック系の発散を防ぐため、一定以上の入力に対
しては保護機能が働くのです。
≪保護機能……? 俺の何を保護しているんだ?≫
――辺縁系から小脳にかけて……原始的な感情、本能の暴発によるダメージを防いでいるの
です。
≪な、なに!?≫
「おに(ピー)ゃん、今日は起きてたんだ」
 がっかりしたような妹の声がした。言い忘れていたが、エレナとの会話時はデフォルトで高速
思考モードになるそうだ。今までのやり取りも、ほんの一秒程度の出来事になる。
『おい、やりすぎだぞ。何で声にまでピー音が入ってるんだよ!』
――マスターの現在の状態は、大変危険です。少しの刺激も許されません。
 俺のどこが危険だ、と問い詰める俺の意識を、エレナは無言で下半身に向けた。
≪……単なる朝立ちだろうが、って、まさか、本当にやばいのか?≫
 エレナは、はい、と論理的に答えた。
――マスターの今後に深刻な影響が出かねません。
630(2/3):04/07/18 04:16 ID:OoJNkQ86
「お(ピー)ちゃん……くす……どうしたの、目を逸らして?」
 その間にも、妹はゆっくりと近づいてきた。気取ったステップを踏んでいる……ような気
配がする。どこかおかしい。だいたい、こいつは今、どんな格好をしているんだ? それ
ほどヤバい状態なのか? 見ただけで俺が暴発して、それで心に傷を負うような?
――マスター! 今は妹さんへの愛着心を抑えてください! 早く妹さんを送り返して!
≪お、おう≫
 焦りを隠さないエレナの声に、俺は思わず立ち上がった。
「どうしたのぉ、おに(ピー)ん。前、隠さなくていいの?」
「……いいから先に降りてろ……っ」
「あっ」
――い、い け ま せ ん ! マ ス タ ー !!!
 何も考えずに、妹の肩に手を置いたところで、俺の心臓が跳ねた。
 素肌? ど、どうして、いつものパジャマじゃないんだ?
 固まっているのは俺だけではなかった。素肌からダイレクトに伝わる、妹のガチガチっ
ぷりと来たら無かった。強化された皮膚感覚が、緊張しきった妹の筋肉のわずかな震え
までキャッチしている。
 ごくり。
≪え、エレナ。今お前、つば飲んだか?≫
――今のは妹さんです! ああもう、いいから一刻も早く追い返してくださいっ。体性感覚
系は帯域広すぎて保護しきれないんです、本当に危険です!
 気付けば、俺の息は少しずつ荒くなっていた。伝達性能の飛躍的な向上、とエレナは言
っていたが、今、俺はその意味をはっきりと体感していた。俺の体は、妹の体温の上がり
方や、体重の動かし方、かすかな息の向こうから、妹の興奮をはっきりと感じている――
そして反応を始めている。
 俺は気の遠くなるような努力を払い、何とか妹の体をターンさせた。
「い、行けよ……」
 しかし、俺の手は妹の細い肩から離れず、それどころか、指先で細い肩を撫で下ろし、
背中にまで至ろうとしていた。未だにモザイクは消えない。想像するだけだ。
――ま、マスター……。いけません、いけませんったら!
 エレナの絶望的な声が遠くに聞こえる。
631(3/3):04/07/18 04:17 ID:OoJNkQ86
「おにい(ピー)……ずっと(ピッ)と待(ピー)よ……」
 指先が何かに触れる。バスタオルだ。そうだ。最初からシャンプーの香りがしていたのに気
付かなかった。指先に引っかけたバスタオルは、あっけなく床に落ちる。妹が自分で合わせ
目を開いたからだ。妹の首筋から、早くも欲情した汗の匂いが立ち上った。
――後悔しますよぉ……どうなっても知りませんよぉ……。エレナは責任取りませんからね。
 妹の身体が、そのまま俺の胸の中に倒れ込んできた。
「は、はうっ」 おおお!? おおおおおっ!?
 股間からとてつもない快感が沸き上がり、俺は思わず声を上げ、膝を震わせた。朝立ちで
ガチガチになった俺の逸物が、柔らかい感触で擦り上げられていた。パジャマ越しの、妹の
尻たぶ――っ。今や俺の感覚器官は全開フルパワーだった。下半身で起きる全ての刺激が、
偏執的解像度で伝わる。亀頭が、妹の足の間を抉り背中側に抜けた。蟻の戸渡りから尻穴、
尾てい骨の感触が生々しい。のけぞった妹を必死に抱きしめた。俺は、パジャマを脱ぐ余裕
も無く、砕けそうな腰を振り立て、素股の要領で妹の太股の間を犯す。
 本能任せに妹の首筋を吸い、噛みついた。妹は、うめき声と共に、両足で俺の逸物を締め
付けた。限界まで開いたカリが妹の股間を引っ掻く。濡れていた。
「あん」 妹が甘い声を上げた。
「うあっ」
 突然、逸物が膨らんだかと思うと精管が開き、凄まじい勢いで射精が始まった。卑猥な脈動
のたび、俺の頭は真っ白に吹き飛んだ。前立腺の辺りから吹き出す精子の固まりが尿道を
駆け抜ける克明な感触が、脳髄に焼き付く。た、確かにこれは……!
 俺は半ば妹の体に掴まるようにして、腰を震わせながら暴力的快感に耐えた。舌を突き出し、
息を詰まらせ、何度も気を失った。しかし、俺は耐えきった。トランクスへの最後の放出を終
えると膝の力が抜け、尻餅をついた。それでも、俺は生きていた……助かった!
≪エレナ! 俺はまだ大丈夫だ! 助かったぞ!≫ 俺は歓喜の声を上げた。

 だがその時、妹がぼそりと呟いた。
「お兄ちゃん……早漏?」
 ( ゚д゚) ……
 ;y=ー( ゚д゚)・∵. ターン
 俺の意識はブラックアウトした。
632名無しさん@初回限定:04/07/18 06:16 ID:QB7roZ9F
>>629-631
GJ!最後でワロタ!
633624:04/07/18 10:42 ID:Ir8IiR1t
序盤の部分が出来上がったので、今回長くなりそうなので、
出来上がりを少しずつ載せることにします。

>518氏
自分葵タンの作者氏と中の人違うのですが、>>626の最後は私への返答と言う事で
良いのでしょうか?だとしたら、嬉しいです。頑張ります。

それではよろしくお願いします。
634624:04/07/18 10:45 ID:Ir8IiR1t

「忙しいって・・・いっつもじゃない!やっぱり、あたしはお父さんにとっても要らない子だったの?」

はっきりとした声色で、ぶすくれ気味の声が店内に響いた。

ここの喫茶店に通い始めてもう1年近くになるけど、こんな重苦しい話題をしている人は初めてで、
やはり気になる。急で驚いた事もあり、俺(を含めた店内の注目)は、ついその声のした方を向いてしまった。
制服姿でセミロングの女の子と、背広姿の中年男性が向き合っている。
こちらからは女の子の顔はほぼ正面から見えるのだが、どうしても男の顔は見えなかった。

「お母さんと離婚した時、あたしに寮に入るように勧めたのも、あたしがそれは嫌だから、
(寮に住むよりも)このままお母さんのところに住むほうが良いって思うはずだと思って、
わざとそんな事言ったんじゃないの?」

男が黙ったままなのをいいことに、女の子の方は結構な事を言い出した。
きりっとした顔立ちや、制服の着こなし方と一緒で、性格の方もはっきりとしたもののようだ。

「そんな事無いよ。寮に入るよう言ったのも、お父さんはもうその時転勤が決まってたし、
お母さんの方にも相手がいたから、このままだと碧が嫌な思いをするかもしれないと思ってのことだよ。
・・・お父さんはいつも碧のことを考えてる。無茶してないか心配してる。」

女の子の方はそれを聞くと、はっと急に照れくさそうにしながら、
「ならいいんだけど・・・無茶なんかしないし・・・・けど、電話でも良いからもっと連絡ちょうだいよ。」
とうつむきながらつぶやいた。どうやら周囲の注目を集めてる事に気付いたみたいだ。
635624:04/07/18 10:47 ID:Ir8IiR1t
男もそんな自分の娘の反応と、周囲の注目に気まずいと思ったのか、
少しだけ苦笑いをしながら
「わかったよ、碧。これからはどれだけ忙しくても、毎日ちゃんと電話する。
それでいいよね。・・・それじゃぁ、もう出ようか?久しぶりだから、一緒に美味しいものを食べよう。」
と言って伝票を持って立ち上がった。

・・・・・・・出来ればこっちには来て欲しくないと思ってたのだが、
外へ出るにはどうしても俺の席の正面を通らなければいけないみたいだ。
俺は観念した。
声を聞いた時から、もしかしたらそうかもしれないと思っていたが、
どうやら踏み込んだ話しだし、このままやり過ごそうとおもったのに。
そうすれば何事にもならないはずだったのに・・・・


男の方と目が合う。

「良太君・・・・」

義父は驚いていて・・・・俺は少々気まずかった。
義父が驚きながらも俺の名前を呼ぶと、その後ろにいる女の子はこっちを少しうざったい感じで睨んだ。
目が『邪魔をしないで!!』と訴えていた。

「・・・・どうも、お義父さん。」

俺はなるべく平静を装って、義父に挨拶をした。女の子はずっと睨んだままだ。


喫茶店にいただけなのに、女の子の睨まれた。結構怖い。

――――――――
636藍と碧:04/07/18 10:50 ID:Ir8IiR1t
「改めて紹介するよ。この子は碧。私が君のお母さんと結婚する前に出来た娘だ。
・・・ほら、碧も良太君に挨拶なさい。」
良太の義父・義男はそういいながら、隣に座っている碧に挨拶をするよう催促する。
碧はふてくされながらも「初めまして。朝吹碧です。」とだけ言い、頭を下げた。

その声色にはまだ、あからさまな怒気が含まれている。
余程父との時間を邪魔されたのが気に食わないのだろう。
良太はそんな碧の態度にやりにくさを感じながらも、それを押し隠し、碧に向かって
「こちらこそ初めまして、俺は篠月良太と言います。」と簡潔に自己紹介をした――――

今三人は中華料理店で卓を囲んでいる。
義男が碧を含めて三人で一緒に食事をとらないかと良太を誘ったのだ。
碧はあからさまに嫌そうな顔をしてるし、良太としてもあまり乗り気ではなかったのだが、
義男が一人で個室の予約まで済ませ、力技で押し切られてしまった。

「ところで、良太君はどうしてあんなところにいたんだい?大学はまだ夏休みに入ってないと思ってたんだけど。」
義男は、碧か自分の小皿にとってくれたエビチリをつまみながら良太に質問する。
何しろ、さっきから碧が一言も喋ろうとしない。良太を誘ったのが気に食わないのだろうが、
今はもうそれでは済まない場の空気と言うものがある。
沈黙が続くことだけは避けたい、義男の必死の気使いだった。

「テスト休みに入ったんで、あそこでちょっと落ち着いて図書館に、と思ってたんです。」
「そうか、じゃあ迷惑させちゃったね。」
「大丈夫です。それほど厳しいテストな訳じゃないんで。」

良太もそれを読み取り、自分で小皿にエビチリを取りながら丁寧に受け答えをする。

―――良太はそんな義父に親近感が沸き、思う。

637藍と碧:04/07/18 10:55 ID:Ir8IiR1t

近頃、義父は自分に電話とかで良く話し掛けてくる・・・・、義父に話し掛けられるのは嫌いではないのだが・・・・

その穏やかな喋り方が、暖かな感じが、つい思い出させてしまう・・・・・

ずっと前の頃の温かさを、つい思い出してしまう――――

あの頃に戻りたい気持ちはある。けどそれは出来ない事だし、
今は・・・今を生きる事にそれ以上の価値を見つけている。

そして、この人のあたたかさは、自分をどこに持っていこうとしているのだろうか―――


638藍と碧:04/07/18 10:57 ID:Ir8IiR1t

「余裕してると足元すくわれますよ。それに、良太さん、エビは一人3つです。一個取りすぎてます。」

良太のそんな考え事は、碧のそっけない一言でどこかに吹っ飛んでしまった。
良太と義男の会話が止まり、碧はふんって顔をしてそっぽを向いている。
義男が良太とばかり喋っていたのが気に食わないのだろう。

「こら碧、そんなこと言っちゃ失礼だぞ。それに父さんの小皿には、碧がエビを4つ盛ってあるじゃないか。」
気を取り直して、義男が碧をたしなめると、碧は急に躍起になった。
「あれは、私の分のうちの一個をお父さんにあげたの!だから大丈夫なの!!
なのにこいつまで4つとっちゃたら・・・・私の分一個しかなくなっちゃう・・・・」

碧はそんな事を言いながら、良太の盛ったエビチリを恨めしそうに見ている。
・・・・本当にエビチリは好物のようで、そのままふてくされてしまった。

「じゃあ、お父さんの分を碧にあげよう。それで良いだろ?」
義男は良太には見せた事の無い弱気な顔を見せながら、碧をどうにかしようと必死になる。
「いや、お父さんは沢山じゃないと駄目!」
碧は急に子供のように駄々をこね始めた。
「じゃあ、俺のを―――」
良太が喋り終える前に、
「あなたのなんか嫌!絶対嫌!!」
碧はそれをヒステリックなまでに突き放した。

「・・・・碧」

義男がさっきまでとは違う厳しい口調でそういうと、後の言葉を聞かずに、碧は個室を出て行ってしまった。

639藍と碧:04/07/18 10:59 ID:Ir8IiR1t
場に少し沈黙が流れる。

義男は一息つくと、良太に向かってさっきまでの柔和な口調で話し掛けた。

「いや、恥ずかしいところを見せてしまったね。・・・どうにもすまない。
一人娘なものだから、甘やかして育ててしまってね。
自分の気に入らない事があるとあからさまに機嫌が悪くなって、それが態度に出てしまう。」
義男は少し苦笑いをした。
「いえ、構いませんよ。それに高校と言ったら、色んな事をかんがえる時期ですし。」

良太がそう言うと義男は苦笑いをしたまま

「ありがとう」

と一言言った。

―――――

私は個室を出て、洗面所で顔を洗い、やっと冷静になれた。


父さん怒っちゃった。楽しみにしてたのに・・・・
つーか、あいつは一体何なのよ!!人の大事な時間を奪っておいて、その上、エビチリまで!!
時間泥棒のエビチリ泥棒、悪いのはあっちじゃない!!

私がそんな事を思っていると、ドアの向こう側から父さんとあいつが喋ってるのが少し聞こえた。

お父さんの声が聞こえる。あんな奴に謝らないでよ。

私は純粋に好奇心もあり、もっと詳しく会話の内容が知りたくなって、つい聞き耳を立ててしまった。
640藍と碧:04/07/18 11:03 ID:Ir8IiR1t

「・・・・? 碧が高校生だって事はまだ君には喋ってないと思うんだけど・・・・」

やっぱり私の話になってる。余りいい気分じゃない。

「・・・・あの制服・・・・藍の入学先でしたから。」

誰それ???

「・・・・そっか、すまないことをしたね。」

また謝ってる。だから謝らないでってば・・・

「いえ、大丈夫です。気にしませんよ。」

随分とそっけないわね。

「・・・・・・・碧と・・・」



「碧と一緒にいると、たまに藍ちゃんのイメージが重なる事があるんだ。藍ちゃんと一緒に暮らしたの少しだけどね。
さっきのは間違いなく碧なんだが、不意な瞬間、具体的には分からないんだが、何かが重なるんだよ。
もしかしたら君は何かわかるかもしれないと思ったんたが・・・・君にも色々あったし、
碧に気楽にあわせることが出来なくてね。黙ったままになってしまった・・・」

よく分からない話。ていうか、お父さんて変に考えすぎる癖があるのよね。

・・・・お父さんが変な事言うからトイレ行きたくなってきちゃった。もうっ・・・・
早く済ませて、他の料理が冷めちゃわないうちに部屋に戻ろっと。

さて、さっさと行かなくっちゃ。
641藍と碧:04/07/18 11:06 ID:Ir8IiR1t
―――

「そんな・・・気ぃ使ってくれてすいません。けど、俺にはわかりませんよ。藍は藍で、あの子はあの子ですし。」

「そう。なら良いんだ。気にしないで。・・・・・それはそうとして、一つ聞きたい事があるんだけど良いかな?」

「なんですか?」

「君と・・・藍ちゃんは・・・・・・恋人同士だったの?」

「どうしてそんな事を?そんな事聞いて何になるって言うんですか?」

「・・・・何となくね。いや、気に触ったらあやまるよ。」

「・・・・・俺にとって藍は今でも大事な妹ですよ。」

「そっか・・・・」

「はい。」

「変な質問しちゃってごめんね。で、ここからがお願いなんだけど、私も最近仕事が忙しくてね、
今までと同じペースで碧と会ってやれるか分からないんだ。だから君が代わりに、
碧と会ってやってくれないかな?今日のことはちゃんと言って聞かせるから。」

「・・・・・藍の代わりですか?」

「そんなんじゃないよ。良くある娘を溺愛する父親の自己中ってやつ。
実際、碧の学校と君の部屋は結構近いし、不安になる年頃なんだ。お願いできないかな?」

―――
642藍と碧:04/07/18 11:07 ID:Ir8IiR1t
あたしがすっきりして戻ってくると、そこにあいつの姿は無かった。

「ねぇ、あの人は?トイレ?すれ違わなかったけど・・・」

父さんにそう聞くと、

「良太君は、やる事があるってさっき帰ったよ。
で、自分の分のエビチリを父さんに、父さんの分のエビチリを碧にって。
そうすれば大丈夫でしょうって。」

「ふーん」

私はお父さんの言葉にそっけない返事をしながらも、
自分の小皿に盛られた一杯のエビチリで、少しだけ、さっきより気分が良くなった。


のに、早速食べようとしたら、父さんに急にとめられた。やっぱ怒ってる・・・・

「碧、食べる前に父さんの話を聞かなきゃいけないんじゃないのか?」


・・・・・エビチリ、冷めちゃう・・・・・
643名無しさん@初回限定:04/07/18 11:16 ID:Ir8IiR1t
以上です。

次回もこんなノリになりそうなんでですが、優しい目でみてやってください。

『藍』空の続きモノなのに、今回初めて主人公含め周辺人物の名前が判明したのも
ゆるしてください。

それでは。
644名無しさん@初回限定:04/07/18 12:19 ID:+Dwb2Ar4
>643
GJ!! 続きがきになるよー。
がんばってください。
645名無しさん@初回限定:04/07/18 16:13 ID:4HXeoiD+
朝起きたら妹に、デュアルショックを股間に当てられていた。
646名無しさん@初回限定:04/07/18 16:26 ID:hH8deO7s
いつもはROMってますけど、職人様方、楽しませていただいてます。
これからもまったりと、頑張ってくださいまし。
647名無しさん@初回限定:04/07/18 17:32 ID:4HXeoiD+
645で自分で出したけど、「朝起きたら妹に、……」って奴がもっと欲しい。
ROMな人ネタ提供plz
648名無しさん@初回限定:04/07/18 17:41 ID:FA2vF38j
朝起きたら妹に寄生されていた
649名無しさん@初回限定:04/07/18 18:24 ID:4HXeoiD+
 朝起きたら妹に寄生されていた

「お兄ちゃん、おっはよー!」
目が覚めると、何処からともなく妹の声がした。
上半身を起こして辺りを見回すも、何処にも妹の姿は無い。
「……何処にいる?」
「やだなー、ここだよ、ここ。お兄ちゃんの、み・ぎ・て!」
ハア?とか思いつつ、右手を布団から出してみてみる。
「な、なんだってー!」
そこにあったのは、いつもナニに愛用している俺の右手ではなく、右手サイズになった妹の上半身。
「ヤッホー♪」
妹は、にこやかに手を振ってくる。
「お、お前何してんだよ! つーかどうやって!?」
それを聞くと妹は得意げな顔をして、
「今日はおにいちゃんに寄生してみましたー! これで、やっと一つになれたね、お兄ちゃん。
 これからは、いつでも一緒だよ!」
「だから、どうやって寄生したんだ!」
パニクリ過ぎて、ぶっちゃけどうでもいい事にこだわる俺。
「お兄ちゃんが寝てる間に、右手を私のあそこに入れたらあら不思議。
 二人の愛を、イシュタルの神様が結んでくださったのね!」
さり気無くとんでもない事を言ったり、マニアックでよく分からない名前を出してるが、
今の俺にはそんなことを考えている余裕は無い。
「バカヤロー! お前が右手になっちまったら、これから毎日どうやって過ごしたらいいんだよ」
「大丈夫! お兄ちゃん、これから毎日のオナニーの代わりに、私がやってあげるから!
 どんなのが良い? やっぱりフェラ?」
どうやら妹にとっては、俺の毎日の生活はオナニーで埋まっているらしい。
だが、今の俺はパニックモードでバカ120%だ。
「せっかく手があるんだから手も使えよ、手も! だが、足が無いのはちょっと残念だな……」
「うん、分かったよ、お兄ちゃん! 何でもやったげる!」

こうして俺達の共同性活は始まった。
     ―続かない―
650& ◆gjQaa/6nDQ :04/07/18 20:51 ID:tZjeQadZ
>>647
散々既出だったらごめんなさいorz
お題:朝起きたら義妹に…マウントポジションを取られていた。……何故だ!?
651名無しさん@初回限定:04/07/18 21:34 ID:GXrLjJSf
>>649
gj

そういうアニメあったよな・・
いやミギーじゃなくて
652名無しさん@初回限定:04/07/18 21:38 ID:30oMjAFN
>578

朝起きたら妹に、ヒゲが生えていた。

「…まあ、落ち着け
 確かに俺は猫が好きだとは言ったが…
 普通それをやるなら耳とか尻尾じゃないのか?」


朝起きたら妹に、猫のヒゲが生えていた。 
653突発屋 ◆63./UvvAX. :04/07/18 22:47 ID:xXXMC72m
結論から言うと、鈴菜が選んだのは白地の健全なセパレートだった。
幸恵さんは鈴菜の前世をアシカと評していたが、とんでもない。確かに泳ぐのが
好きらしい妹のフォームは華麗で、側で見ていてイルカを連想させるほどに滑ら
かで海と一体化してしまたかと思うほどに様にはなっていたが、その中身はと言
うとサメ並の水泳フェチ(?)だったりする。
「うふふっ。余は満足じゃっ♪」
「っつーかお前、もしかして親戚に「マーク・ハリス」って奴いないか?」
「誰、それ?」
「……忘れてくれ。少々マイナー過ぎた……」
これ以上ない位に晴れ上がってクソ暑い日曜。数時間ぶりに地上に戻った俺達は
前線基地であるビーチパラソルの元へ戻った。安っぽいレンタル品であっても、
こいつが作ってくれる日陰のスペースは貴重かつ偉大だ。たっぷり泳いだ後の心
地よい疲労感……と言いたいところだが、少なくとも俺は泳ぎすぎてヘトヘト、
と表現した方が正しい状態だ。直射日光を受けないマットの上に力尽きたように
腰を下ろす。
「本当に兄さんが一緒で良かった。お母さんなんて一時間もしないでダウンだも
ん。やっぱり誰かと一緒が一番楽しいな♪」
体育座りで横に並ぶ義妹。ビキニ程ではないが、形というか大きさがハッキリ分
かるブラが呼吸に合わせてゆっくりと上下する。妹と言っても女は女なんだなと
再認識させられてしまう一方で、女にしておくのが惜しいくらいにタフな奴だな
と失礼な感想も浮かび上がってくる。
「そんなに好きだったら水泳部………いや、近くに温水プールがあるぞ?」
「ううん、海水が良いの。」長い髪をオダンゴの中に詰め込んだ妹は、普段と同
じ無邪気な微笑みを向けてくれる。どうやら余計な部分は耳に入っていなかった
ようで内心ホッとッする「だって海の方が浮きやすいし、潜った時に見える景色
が全然違うんだもん。それに、この位広くないと面白くないんだ。」
「………そういうものなのかな?」
「そういうものなんだよ。」
654突発屋 ◆63./UvvAX. :04/07/18 22:49 ID:xXXMC72m
こいつが『妹』になる前、遠目に見ながら可愛い子だなと漠然と思ってた。
『妹』として初めて会った朝には、生意気で乱暴な奴だと思った。
だが同級生達と談笑する『妹』の様子を見て、天使みだいだと思えた。
更に部活で歌う姿と声に、俺は『妹』にもっと近づきたいと願う様になった。
そして二人してびしょ濡れで帰った雨の日、鈴菜はやっと『妹』になった。
だが『妹』との距離が縮まれば縮まるほど、俺の感情は揺れ始めていた。
もはや『妹』では我慢し切れない何かが、膨らみだしている。
親父達は、『それ』に気付いていて煽るばかりだし、気付いていないらしい『妹』
は日に日に俺への警戒心を緩くしていく。そんな鈴菜の側にいると、その信頼感
を利用して図々しく触れてるみたいな気がして自己嫌悪に陥りそうになってしま
うのだ。きっと勝に相談しても『贅沢な悩みだ』と呆れられてしまうだろうし、
実際その通りだとは思うが、『義妹』という壁が俺の中で日増しに大きくなって
重いプレッシャーになってるのは間違いない現………
「ねぇ兄さん?」その妹の明るい声で、俺は現実に引き戻された「喉、乾かない?
兄さんの分も一緒に買ってきてあげようか?」
キラリ、と真夏の日差しに光る五百円玉片手に得意そうな笑顔の鈴菜。その金、
どっから出したと聞きそうになって慌てて思い直す。ブラの中……か?
「そ、それならコーラ………いや、俺が行くよ。」
「………え?」
「女の子に奢って貰った上に、買いにまで行かしちゃ格好悪いからな。お前はス
ポーツドリンク系だろ?」
「兄妹なんだから、気にしなくても良いのに……」
断っていくが、妹が水着の中からだした硬貨に触りたかった訳じゃない。曲がり
なりにも野郎として本当に格好悪いと思ったからだ。
「……でも、ちょっと疲れちゃったからお願いしようかな? はい兄さん。私、
ポカリが良いな!」
うわ、なんの躊躇もなく渡してくれたよ! やっぱり兄貴として信用されてるん
だなと複雑な心境になりつつ焼けた砂の上を売店へと向かう。
655突発屋 ◆63./UvvAX. :04/07/18 22:50 ID:xXXMC72m
だが、これが失敗だった。
「な………なんだありゃ!?」
戻ってみると俺達のパラソルの周囲に人だかりが出来ていた。
いや、正確には野郎どもが群がっていた。
「あ、兄がもうすぐ戻ってきますから……」
完全に包囲されタジタジになってる鈴菜。あれだけ可愛いけりゃ逆にナンパ師も
引くんじゃないかと油断してたのが拙かった。やれ兄さんとじゃ楽しくないだろ
とか、色々教えてあげるからとか、口々に勝手な事を言ってやがる。鈴菜も鈴菜
だ、俺を相手にしてる時くらいの強気で追い返せよ。
「鈴菜っ!」
「あ………兄さん!」
俺の姿を見つけてするり、と包囲の輪から器用に逃げ出してきた鈴菜の手首を掴
んで後ろに隠す。ぴたりと背中に引っ付いてくる感触。
「『兄さん』?」
その後からゾロゾロ近づいてくるナンパ野郎ども。
「ちょっと、妹さんを貸して貰えませんかねぇ?」
「兄妹でベタベタっつーのも変だと思うだろ? あ?」
「そうそう! 夏の浜辺で健全な遊びっつーのを教えてやろうってんのよ!」
俺達……というよりは俺を囲む半円がアッという間に出来上がる。
「に、兄さぁん………」
「大丈夫だ、大丈夫……」
微かに震えが触れ合った部分から伝わる。目の前の男共は露骨な程に日焼けして
いてスポーツマン然たる体つきをしているが、リフティング用の鍛え方と戦闘用
の鍛え方は根本的に違う。筋肉が発達してりゃ強いというのは飽くまでも素人間
の話。その意味では恐くも何ともないが、この人数相手で鈴菜を守るのは……
656突発屋 ◆63./UvvAX. :04/07/18 22:53 ID:xXXMC72m
「だからさぁ、兄ちゃんは兄ちゃんでアッチで他の女でも探して……」
中でも一番背が高い奴が一歩、踏み出した。くそ、もう時間切れか。
「……兄さん、助けて……!」
背中で感じる鈴菜の呟き。ええい、覚悟を決めるか!!
「妹サンは俺達に任せて……
「俺の…………俺の女に触るなっ。その腕へし折るぞ!!」
ピタッ、と全ての動きが止まる。喧嘩の勝敗は殴り合う前についてると小さい頃
に親父が言ってたのを思い出す。気力で負けなければ少々の劣勢などは簡単にひ
っくり返せる。絶対に押されるなと。
「な……なに言ってンだコイツ……?」
「おかしーんじゃねーか、妹だろ?」
口々にぶつぶつ言いながらも、俺の気迫で手を出す勢いを削がれてしまったのは
間違いない。伸ばしかけていた腕を引っ込めるナンパ師共。
「………………………」
「………………………」
「………………………」
「………………………」
「………………………」
「…………………けっ!」
暫くの睨み合いの後、捨てぜりふと共に包囲の輪が崩れて散ってゆく。こいつらと
て、喧嘩をするほど女一人に執着していた訳ではないのだろう。所詮、その場限り
の相手を捜していたのだから、当然と言えば当然の判断かも知れない。兄妹でヤっ
てやがれとか、気持ちわりぃとか、ブラコン女なんてこっちから願い下げだぜ、等
愚痴っている様だが負け犬の遠吠えなんて屁でもない。
「………大丈夫だったか?」
「うん、兄さんは?」
「楽勝楽勝。どうだ、格好良かっただろ?」
「うん! 特に『俺の女にー』ってあたりが、うふふっ♪」
「いや、あれは……」
「冗談…………だよ。でも兄さん、ちょっと見直しちゃった!」
「こ、こら! 腕に抱きつくなって!!」
657突発屋 ◆63./UvvAX. :04/07/18 22:54 ID:xXXMC72m
「えー? だって私は『兄さんの女』なんでしょー? だからいっぱいいっぱい守
って貰うんだもん。そうだ、今日一日は『聡史さん』て呼ぼうかな?」
「か、勘弁してくれよ……」
「でも、ちょっと注目の的になっちゃったね私達。少し居心地悪くなったし、そろ
そろお母さん達の所に行かない?」
「………そうだな、折角の海なのに悪いコトしたかな?」
「反省してるんだっら、夏休みに付き合って貰いますー! 良いよね?」
「……って二人で? もしかして?」
「もっちろん♪」
「良いけど、それってデー」デートじゃないのか? と言いかけて止める「…今度
はちょっと手加減してくれよ。今日は全身がふやけるかと思った。」
「大丈夫だよ、大丈夫。そんなの慣れの問題だよ。」
「……慣れ、ねぇ。それより聞きたかったんだけど?」
「うん? なぁに?」
「研修施設……だっけ? あれがちょっと気になるんだけど、幸恵さんは会社の仕
事とかどんな風に言ってる?」
「うーーーーんとねぇ、詳しくは教えてくれないけど『多国籍企業』だって言って
たよ。明さんは?」
「『人材派遣業』としか聞いてない。のらりくらりと誤魔化されるんだ。いつも。」
「………国際的な人材居派遣会社なの?」
「ちょっと違う様な……なんか、嫌な予感がしてきたぞ。」
「?」
「ま、いいか。そのうち徹底的に問いつめてやるか。」
「そうだね、とりあえず行こうよ。」
「そうだなって………こら、歩きにくい!」
「いいじゃない。こうしてたら兄妹に見えないから誰も言い寄ってこないもん。」
「あのなぁ……」
「うふふふっ。『聡史さん』大好きっ♪」
「こら、鈴菜!」
658突発屋 ◆63./UvvAX. :04/07/18 22:55 ID:xXXMC72m
………うむむ! 結局、私達が出る幕は無しか……」
「良いじゃない。流石は明ちゃん自慢の息子だけあるわねー!」
「出来れば、鍛えてやった所かも見てみたかったが……手を出さずに追い返した
だけでも今回は合格点をやらねばな。」
「腕っ節だけが強さじゃないものね。あ、明ちゃん、二人がこっち来るわ!」
「………では致し方無い。先に戻って呑み直すか。」
「そうね、祝い酒のネタも増えた事だし。これで私も安心できそう。」
「………期待しておるぞ、愚息め!」
659突発屋 ◆63./UvvAX. :04/07/18 23:02 ID:xXXMC72m
書き忘れましたが、>>517の続きです。
かろうじ海の日に間に合ったかとw

>>藍と緑作者氏
おおっ、更に義妹モノ増えたっ♪
あとはY氏だけなのもで心細かったんですぅ〜w
660Y ◆cf6.GAJsFA :04/07/18 23:10 ID:tZjeQadZ
Yです。ネタをああでも無いこうでも無いと練っております。
続編は…次スレになる模様。
>>突発屋氏
本当ですね。…では、藍と碧の作者の方と、
僕とあなたとの3人で、義(姉)妹同盟結成・発足ですね〜(w(マテ)
それでは。
661突発屋 ◆63./UvvAX. :04/07/18 23:16 ID:xXXMC72m
ぎょ! 変換ミス!

藍と緑作者氏……×
藍と碧作者氏……○
失礼致しましたっ!


>>Y氏
頑張ってください。
期待してますー♪
662名無しさん@初回限定:04/07/18 23:37 ID:RP+o/pl5
朝起きたら妹に、バトルロワイアルに参加させられていた。

っていう職人さんたちのリレー小説キボン
663名無しさん@初回限定:04/07/19 00:12 ID:F3Xt3TUZ
 朝起きたら義妹に…マウントポジションを取られていた。……何故だ!?

朝、気がつくと、やけに体が重い。つーか腹が重い。
「おはようございます、お兄様」
義妹の声。やけに近くからすると思ったら、腹の上に乗ってるのはお前かこのヤロウ。
この間うちに来たばかりのくせになんと大胆な。
「あの、何をしてるのかな?」
「お兄様の上に乗っています」
なかなか挑戦的だ。こいつの行動を例えるなら、アレだ。
検察官:「被害者は、生命が失われたため、死亡しました」 って感じだ。
「何のために俺の上に乗っているのかな?」
何とか突っ込みたいのを抑えて聞く俺。
「乗りたかったんです。迷惑ですか?」
「降りて」
この間0.5秒。脊髄反射でこたえる俺。
「それは出来ません。私はまだ降りたくありません」
「降りろ」
この間0秒。ノータイム。結局降りないなら聞くな。
「何故ですか?」
死ねボケ。
「君が乗っていると俺が起きられないからだ」
「……分かりました。とりあえず一旦降ります」
そう言ってベッドの脇に立つ義妹。とりあえずって何だとりあえずって。
疑問は置いといてベッドから降りて立ち上がる俺。腹が開放感に満たされる。
ああ、気のせいか、腹以外の場所がかえって重く感じられてきた。
それはきっと、あれの所為だ。義妹がいつのまにか俺の肩に乗っている所為だ。
このまま後ろに倒れこんで潰してやろうかとも思ったが、念のために聞いてみる。
「何で俺の肩に乗っているのかな?」
「あんまり細かいことを気にしていると、そのうち禿げちゃいまベぎゃッ」

義妹を潰した俺は、溜息をつきながら食卓へ行く。
なんだか足が重い気がするが、ここは気にしたら負けだろう。
664名無しさん@初回限定:04/07/19 01:26 ID:vW+XqbWI
>>662
そういうのはまず自分が書かないと誰もついてこないぞ
665名無しさん@初回限定:04/07/19 01:46 ID:kVCm8x3D
いつもROMってます。SS職人さんGJ!
ただいま、このスレの容量が500KBとなっておりますので、次スレを用意したほうがよろしいかと。
666名無しさん@初回限定:04/07/19 03:44 ID:/xhW9em8
>>665
スレは立てられるけど1を考える能力がない・・・
667名無しさん@初回限定:04/07/19 08:39 ID:RyU3A+/l
朝起きたら妹に・・・・
「お兄ちゃん、スレ立てて」
と言われた。
朝起きたら妹に、その4
http://pie.bbspink.com/test/read.cgi/erog/1090193711/
「お兄ちゃん、ありがとう」
668名無しさん@初回限定:04/07/19 12:44 ID:PfUDxNmN
突発屋氏おつっす。
普段はROMってるけどいつも楽しく読ませていただいてます。
いいな、こういうこそばゆい感じの。
次回も楽しみにしてます。
669名無しさん@初回限定
>> ttp://pie.bbspink.com/test/read.cgi/erog/1090193711/1
スレ立て乙ですー

>> ttp://pie.bbspink.com/test/read.cgi/erog/1090193711/3
トリップありがとうございます。
選挙の話は歯ブラシSSの後ろに付けてしまっているので
単独での切り出しはちょっと難しいです、ごめんなさい。
それ以外はリストアップできたと思いますが、漏れとかあったら指摘して下さい。

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朝起きたら妹に、その3はなかなかいい感じでSSが投下されたのではないかと思います。
1スレは41タイトル、2スレは40タイトル(新スレ移行後のSSは除く)に対し、
3スレは65タイトルのSS投下となっています。
4スレもこうだといいなぁ……

SS職人さま方、無理せずに頑張って下さいませー