朝起きたら妹に、

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1名無しさん@初回限定
義理チョコを装ったマジチョコを渡された。
















っていうSSキボンヌ。
2名無しさん@初回限定:04/02/14 11:39 ID:NWoj8ZYc
悲惨な>>1に乾杯
3名無しさん@初回限定:04/02/14 11:39 ID:fts0Om+A
チョコは義理ではなく実のチョコで
妹は実でなく義理の妹だったと言う落ちか?
4名無しさん@初回限定:04/02/14 11:39 ID:ppoxglXV


             〜 F i n 〜
5名無しさん@初回限定:04/02/14 11:45 ID:fXI8YoHD
>3
義理の妹ごときに貰うチョコなど、その辺にいる女に貰うチョコと同程度の価値しかない。
実の妹に貰うチョコだからこそ、かけがえの無い価値があるのだ。と思う。
6SS:04/02/14 11:47 ID:qtgzdKf7
朝起きた。
妹「義理チョコあげる」
開けてみると、マジチョコだった。

    ──完──
7名無しさん@初回限定:04/02/14 11:51 ID:BnC8Oqxe
>>6
ついにキター!!!!!!!!
8名無しさん@初回限定:04/02/14 11:53 ID:M7EBzCUj
>>6
神!
9名無しさん@初回限定:04/02/14 12:08 ID:METISZLZ
朝起きた。
妹「義理チョコあげる」
開けてみると、マジチョコだった。
食べたあとにメッセージカードを見つけた。
俺の親友宛だった。
鬱になった。

    ──完──
10名無しさん@初回限定:04/02/14 12:08 ID:YMVBshW5
──完──





って、ヲイ! 始まってすらいないじゃないか(藁
11名無しさん@初回限定:04/02/14 12:09 ID:gmHsbuqX
朝起きたら妹になっていた。
12名無しさん@初回限定:04/02/14 12:11 ID:bSM9EQB6
SSとか脳内とかじゃなく、マジで妹にチョコもらった。当然義理だけど。
「ほい。恒例の義理チョコ」
と言ってMEIJIの板チョコ(ミルクチョコレート)を渡された。
まあ義理とは言え、奴のおかげでこんな俺でも毎年必ず一個は確保出来ているので、感謝はしている。
13名無しさん@初回限定:04/02/14 12:20 ID:mnH9ktwQ
>>12
( ´,_ゝ`)脳内必死だな。
14名無しさん@初回限定:04/02/14 12:28 ID:1l871qzt
つーか>>9のSSの妹が、なぜ「俺」の親友宛てのマジチョコを
義理チョコとして「俺」に渡したのかが判らんのだが…
15名無しさん@初回限定:04/02/14 12:32 ID:SEk0il43
中身を間違えたのかと
16名無しさん@初回限定:04/02/14 12:33 ID:kbhEo4uY
今朝起きたら右手が妹になっていた。
17名無しさん@初回限定:04/02/14 12:34 ID:5es3gD44
  朝起きた。
  妹「義理チョコあげる」
  開けてみると、マジチョコだった。
  
      ──完──

……と。

書き込みボタンを押し、一息つく。
もちろん俺には妹などいない。
いつものように2ちゃんねるのクソスレにちょっかいを出しただけだ。

そういえば腹が減ったな。
時計を見るともうすぐ12時だ。
カップラーメンでも食うかと机から立ち上がった瞬間、それは現れた。
18名無しさん@初回限定:04/02/14 12:35 ID:7e5u5B5G
今朝起きたらちんこが妹になっていた。
19名無しさん@初回限定:04/02/14 12:36 ID:fBy+vuy7
うちの妹は義理チョコもくれんよ。
2日前に試作品はもらったが。
20名無しさん@初回限定:04/02/14 12:36 ID:ZqoVNxA6
 >1に捧ぐ。俺 = >1 で読んでくれ。

 俺の朝は、どすどすという廊下に響く足音と、地響きで始まる。
 毎朝起こしに来てくれる妹だ。毎朝妹に起こしてもらう。エロゲみたいな夢のような生活と
いえるだろう。外見が高見盛でなければ。現実は非情だ。
 乱暴にふすまを開ける音がして、数瞬後。ものすごい圧力が俺を襲う。妹が飛び乗ったのだ。
「ぐぇ……」
 かえるがひき潰されるときのような悲鳴が漏れる。
「おにいちゃん。おはよー」
 妹のヒキガエルの発情期のような声の挨拶。
 頼むからこの起こし方はやめてくれ。なんど言ってもやめてくれない。これでは朝起きる前に
永眠してしまう。
 いくら世の中広しといえど、『ロードローラだっっ!!!』で一日が始まる奴は俺くらいの
ものだろう。よく毎日乗り切れるものだ。我ながら誉めてやりたくなる。
「おにいちゃん。きょうは、バレンタインデーだよ。はいこれ。チョコレート。あ、い、言って
 おくけど、義理だからね。か、勘違いしないでね」
「…………」
 やめてくれ。頼むからそのエロゲのような台詞をその顔と声で言わないでくれ。
 喉まででかかった言葉を飲み込む。
「ね。ね。早く開けてみて。一応手作りなんだよ」
 そのまえにどいてくれ。俺が死ぬ前に。
 妹を布団の上からどけてから、そのねっとりとまとわりつくような期待する眼差しに、蛇に
睨まれた蛙よろしく、仕方なく包装を開ける。
「ぶっ……」
 中身を見て思わず吹きだしそうになった。ハート型にホワイトチョコで書かれた文字。
『ギリギリラヴ』
 正直妹のセンスを疑った。これは『義理』って意味なんだよな? おい? そう思わないと
俺の精神が危うい。いろいろな意味で。
 なにかを期待するような妹の視線。
 どうすればいいんだ。
211/2:04/02/14 12:38 ID:yogASZXL
昼頃になってようやく目を覚ますと、家中に甘い匂いが漂っていた。
階段を下りると、台所に妹がたっているのが見えた。
「おっ、チョコ作ってるのか」
「あっ、おにぃ、おはよ」
「うまそうな匂いだな」
「朝から大量につくったからね」
「ふーん、こんなにいっぱいつくってどうするの?」
「あげるにきまってるじゃん、午後から部活あるし、男子にあげるのよ」
「へー、お前もそういう気配りが出来るようになったのか」
「しっつれいね、私だってチョコくらいあげるわよ」
「ふーん、で、この一つだけ大きいのは本命用か?」
「あ……、触っちゃダメっ、文字が崩れる!」
「ああ、悪ぃ、でもこれ文字なのか? 全然読めないぞ」
「Je t'aime toujours.って書いてあるの。フランス語だからおにぃには読めないかもね」
「フランス語ねぇ、けど今年もオレが食う羽目になるんじゃないのか?」
「え……」
「だってお前、毎年チョコ渡せなかったっていって、オレにくれるじゃん」
「――それは……」
「今年は、ちゃんと渡せるといいな」
「うん……ありがと」
222/2:04/02/14 12:40 ID:yogASZXL
「じゃあ、学校いってくるね。おにぃはどっか出かけるの?」
「あいにく、チョコを貰うあてもないからな。その辺ぶらつくくらいだろ」
「そっか」
「お前からチョコ渡されたら断れる奴なんていないんだから、頑張って渡せよ」
「……」
「ん、どうした?」
「本当かな。私のチョコ貰ってくれるの……かな」
「ああ、お前は十分かわいいから、お前からのチョコは喜ばれると思うぞ」
「……」
「頑張って渡せよ」
「……、――あのさ、……おにぃ」
「ん? どうした?」
「あのさ……これ……おにぃにあげる」

これ以上ないくらいに真っ赤に染まり震えた言葉を発した妹は、、
カバンくらいある大きな包みを僕に受け取らせると、
きょとんとした僕を尻目に、足早に玄関へかけて行った。
23名無しさん@初回限定:04/02/14 12:44 ID:5HBi3ESK
>>9
俺が鬱になったのはそのメッセージカードに一言

「ごめんなさい」

と書いてあったからだ。奴の妹に対する想いは知っていた。
昨日奴がその想いを妹に伝えたことも。
妹はその答えをチョコレートに託して伝えようとしてしくじったのだろう。

弱ったなあ・・・明日奴になんていえばいいんだ。真実を伝えるべきか。
それともこれは見なかったことにするのか・・・
24名無しさん@初回限定:04/02/14 12:46 ID:eHVrZ/il
>20-22
感動巨編
25名無しさん@初回限定:04/02/14 12:48 ID:J2GkJBsQ
>>23
それはフラグです。














親友との。ガンガレ。
26名無しさん@初回限定:04/02/14 12:48 ID:5HBi3ESK
>>23
奴から電話がかかってきたのは程なくしてからだった。
そうか、奴は俺に渡るはずだった義理チョコを貰って狂喜乱舞しているのだろう。
妹の気持ちは奴には伝わらなかったんだから。
しかし奴の口調は困惑に満ちたものだった。

「お前さ、○○(妹)ちゃんとどういう関係なんだよ?」
―ん?って妹に他ならないが?
「いいからちょっと俺んとこ来いよ。話がある」

軽い困惑を覚えながらバイクに乗り、奴の家を訪ねた俺に、
奴は一片の紙切れを渡した。
27名無しさん@初回限定:04/02/14 12:52 ID:1l871qzt
>>21
> Je t'aime toujours

で、結局どういう意味なんだ?
28名無しさん@初回限定:04/02/14 12:52 ID:QtP0NwHK
朝、手作りチョコをもらった・・・・・
チョコ作りで余った残骸を・・・・わーい
29名無しさん@初回限定:04/02/14 12:56 ID:yogASZXL
>>27
いつも愛してるよ! I love you everyday.
っていう意味みたい。

>>20
面白ぇ
30名無しさん@初回限定:04/02/14 13:03 ID:5HBi3ESK
>>26
それは「義理チョコ」として俺に渡されるはずだったモノについていた
メッセージカードだった。


―おにいちゃんへ

毎年恒例の義理チョコです♥
早く私以外の人からチョコもらえるように頑張ろうね。

ところで昨日、おにいちゃんの友達の××さんに告白されたの。
××さんのこと、キライじゃないんだけど、いざそういう事を言われると
なんだかちょっと違うみたいだから、今日お返事することにしました。
おにいちゃんからも××さんに謝っといてもらえたらうれしいな。

で、少し考えてみたの。それじゃ私の好きな人って誰なのかな、って。
クラスの男の子?学校の先生?部活の先輩?どれも違うみたい。
目を瞑って考えてみたら、おにいちゃんの事しか思い浮かばない。
そう、おにいちゃんはいつだって私のそばにいてくれた。
そう思ったら、私の一番大好きなのはおにいちゃんなんだって。
変だよね。変な妹だよね。でもね、これだけは言わせて。

          Je t'aime toujours mon frere !
31名無しさん@初回限定:04/02/14 13:04 ID:Ckt2Wx96
>>20
ワラタけど、全く萌えない
32名無しさん@初回限定:04/02/14 13:09 ID:7xuzm2TI
>>31
萌えねらいじゃないだろ
33名無しさん@初回限定:04/02/14 13:12 ID:XTU4Hduv
>>9>>23>>26>>30
なかなかいい展開になっているので、続きキボン。
34勃起揚げ:04/02/14 13:16 ID:j2AstC1F
>>21-22
感動した!!
35名無しさん@初回限定:04/02/14 13:19 ID:5HBi3ESK
ネタギレ アトヲ タノム
36名無しさん@初回限定:04/02/14 13:20 ID:kbhEo4uY
シスプリってファンタジーらしいよ。
37名無しさん@初回限定:04/02/14 13:23 ID:ppoxglXV
>35
>9からの強引な軌道修正がみごとだった。
モツカレ。
38名無しさん@初回限定:04/02/14 14:16 ID:EN0w+cTh
>>20
この種のネタは、同級生2のユーザーディスクであったな。
唯の立ち絵が、没になった「スゴイ女」と差し替わってて
初日の唯と同じ事言ってくるもんだから、主人公大困惑ってやつ。
39名無しさん@初回限定 :04/02/14 14:31 ID:58NEYQ1H
>5HBi3ESK
堪能させて頂きました。モツ
40名無しさん@初回限定:04/02/14 15:28 ID:R9wupdiO
  .,ウi、 .,レ'┐      ,,,,,,,,、                       ._,,,,,,,yvx,,   .,+v、  ,xry  
 ,F .ilr┛ ゙“”゚》  ..,r'″ ゙゚'┐     ,,,,、 ,/,,父 .,。,xwwv-v=@.l|”゛    ゙b  .l′l  .l, .l  
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: 』 lレr'l: : [,,,l|~'l: ゙i、 ,,r" √ .,F  `     ゚t,,l" |   : _,,,,,,,,,,,,,,,》 .√ ,√゙li、  ゚k.| .l:l, '< ,l  
: 』 |  《    ┃ .゙゚“゜  `゙l,,√        `  ━''“”゛      ゙'i、,l″  ゙L,r°|,,_.ド゙l,,、 .,,l° 
: ヤ〃  ゙'━-+'"       `                      ゙°   .″  `~゜ .~゚゚~
41名無しさん@初回限定:04/02/14 15:29 ID:R9wupdiO
       l゚゚゚“゙゙゚゚ト               : __、                  l゚゚゚゚゚゚゚】    
r━←'━━'″  'サ'''冖'━'''┓     ,,x・''“ ゙゙̄~゚'≒,,、    .z━━=r,,    l   :l: : : :   
l:                    』   .,r'"           ゚'x,    ,l     .゙K广゙゚゚゚°  .””””》 
l,,,xii,lllナト   l“゚』   .ll゙゙{广''''″  .,,i´  .,,x='''''''≒,,、  .゚K   】  .ォi、  .,|l      .,,,,,,,,,,,,l 
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42名無しさん@初回限定:04/02/14 15:44 ID:Y9DQuEWj
p9rLR06QDI2
43名無しさん@初回限定:04/02/14 16:05 ID:NEnIqB5g
xjTmfkyr9DM
44名無しさん@初回限定:04/02/14 16:08 ID:8P4gT717
v4T1Kw3XnS6
45名無しさん@初回限定:04/02/14 16:10 ID:oG/UCo9Z
t3x0fip7O.o
461/3:04/02/14 17:04 ID:yogASZXL
「起きて、おにぃちゃん」
聞きなれた甘ったるい声と、懐かしい南国の甘い匂いがまどろんだ脳を優しく刺激する。
甘ったるい声は、居間で昼寝していた俺を起こそうとする二つ年下の妹、歩美の声。
甘い匂いは、さっきから歩美が作っていたチョコレートの匂いだろう。
「おにぃちゃん、……起きてってば」
肩をゆすられる度に、甘い匂いが鼻腔をくすぐる。
「ん……」
まどろみながら空返事をしてまた眠りに落ちようとする俺。

少しの時間、――寝ぼけたままの脳が、妹があきらめただろうと根拠の無い判断を下した時間、
が過ぎ、

――不意に後ろから、暖かいものに頭ごと抱きしめられた。
俺の体温よりほんの少し暖かいものは、その暖かさに似合わない低い、怜悧な音を耳元で囁いた。
「お兄様、早くお起きになったほうがよろしくてよ」
心臓を鷲掴みされたような筋肉の収縮と共に、俺は飛び起きて周りを見回す。
「歩美か……お前、なんて声だすんだよ、しかもお兄様なんて……」
「あら、お兄様はお兄様ですわ。そうでなくて? お兄様」
「お前なぁ……またなんかの変な影響受けただろ」
「そんなことなくってよ。お兄様がちっとも起きて下さらないからよ」
「いい加減やめんか、その喋り、普通に戻せ」
「えへへー、でもネボスケおにぃちゃんには効果あったね。人間も飛べるかもって思えるくらい勢い良く起きたもん。おにぃちゃんこそ、変なの見てるんじゃないの? ハァハァとか言ってそー」
「あのなぁ、こんな起こし方しておいて、そこまで言うか」

目がさめた俺は、キッチンのほうを眺めながら、歩美に尋ねる。
「チョコ、出来たのか?」
「出来た……かな。あとは冷ませば出来上がりなんだけど……」
そういってキッチンのほうへ向かった歩美は、なにやらいじってから、戻ってくる。
472/3:04/02/14 17:05 ID:yogASZXL
「これ、食べてみて」
そういって、俺の目の前に手の甲を差し出してくる。
良く見ると、歩美の白い肌の上に、こげ茶色のチョコレートがちょこんと乗っかっている。
早く食べろといわんばかりに手の甲を口元へ近づけてくる歩美に対し、
「手の甲なんかに乗っけないで、皿に盛ってこいよ、汚いだろ」
「おにぃちゃんが舌やけどするといけないから温度を確かめようと……、
 それに、歩美の手ぇ汚くなんかっないもんっ」
「ん、いや、そうだとしても……だ。第一、熱かったらお前が火傷するじゃないか」
「あ、へへ、心配してくれたんだ。でも大丈夫だから、ほらっ、食べてみて」
そう言われて仕方なく、俺は歩美の手を取り、彼女の甲についたチョコを舐めてみた。
「ぃゃん、くすぐったい、おにぃちゃんの鼻息、荒い」
――何言ってんだ、と反論しようかと思ったが、口が塞がったままだ。
「おにぃちゃん、これは罠だよ」
「は? 罠なのか?」
「ぁ、ぅぅん、違う、なんでもなぃよ、言ってみたくなっただけ」
――また、アニメか何かの台詞だな、と心に留めておく。
「ちょっと、肌舐めないでよ、おにぃちゃんのエッチ」
そう言いながらも手を引っ込めない歩美。
「どぉ? 美味しい?」
「ああ、美味いな」
「なんか、おにぃちゃん、私に忠誠誓ってるみたい」
「お前、それが狙いだったのか?」
掴んでいた手を離し歩美に問い掛けると、歩美は俯いて今俺に舐められていた手を眺めながらつぶやいた。
「違うよ……バカ」
そういいながら、キッチンへ戻っていき、調理器具を片付け始めた。
483/3:04/02/14 17:07 ID:yogASZXL
そんな歩美の姿を、ぼーっと眺めていたが、手持ち豚さんになり、歩美に問い掛ける。
「なぁ、お前、俺にくれるチョコもあるのか?」
調理器具を洗い始めた歩美に聞こえなかったのか、返事が来ない。
「歩美、俺にくれる義理チョコも用意してあるのか?」
程なくして思いがけない返事が返ってきた。
「無いよ」
「はぁ? 無いのかよ。まさか、さっきの味見で終わりか?」
「おにぃちゃん用の義理チョコなんて作るわけ無いじゃん」

俺たち兄妹は友人にからかわれるほど、仲の良い兄妹だったはずだ。
それに、いくら兄妹とはいえ、いやむしろ、だからこそ義理チョコくらい貰えると信じていた。
――まさか、そんなはずは、
洗い物が終わったのか、一旦片付けたチョコをまた取り出して、なにやらいじっている妹の方へ近づく。

「なぁ、おい。マジでチョコくれないの?」
俺の質問に、歩美は振り向きもせずに答える。
「しつこいな、だから、おにぃちゃんにあげる義理チョコなんて作ってないんだってば」
歩美の手がチョコの型枠を下ろしたのを確かめて、強引にこちらを振り向かせる。
「義理チョコは作ってないけど、チョコは……あげるよ」
そうつぶやいたかと思うと、歩美は、今置いた型枠に入ったチョコを、
まだ固まっていないチョコを中指で少しすくい上げると、自身の唇に薄く広げた。

「おにぃちゃんには、このチョコをあげる」

――歩美はそう言って、表情にかすかな震えを残しながら――――瞳を閉じた。
49名無しさん@初回限定:04/02/14 17:12 ID:7e5u5B5G
懐かしい南国の甘い匂いって何打?
50名無しさん@初回限定:04/02/14 17:16 ID:rTbFetBC
>46-48
ちんぽ勃った。

>49
カカオちゃうの?
51名無しさん@初回限定:04/02/14 17:24 ID:czcmBqtu
このスレ、一発で終わらせるんはもったいないなぁ。
つうか、葱にこんなまともな創作文書ける香具師がおったっちゅうことが、漏れには驚きだ。

>>49
聞くだけ野暮ってもんですぜ、旦那。
52名無しさん@初回限定:04/02/14 17:36 ID:yogASZXL
>>49
どこか懐かしいようなor南国を想わせる、に修正しといてくだしあ。いちお、カカオイメージです。
あと、歩美=あゆみ と言うことで。
53名無しさん@初回限定:04/02/14 18:25 ID:iePcBFSi
>>48
>手持ち豚さん
カワ(・∀・)イイ!!
54名無しさん@初回限定:04/02/14 18:57 ID:hyv0Mxp5
>「おにぃちゃん、これは罠だよ」
初恋(杏ルートに入ったところで放置中)あるの思い出した…
55名無しさん@初回限定:04/02/14 22:01 ID:1kYem9N5
>47
>「なんか、おにぃちゃん、私に忠誠誓ってるみたい」
最初絵がピンと来なかったがそう来たか。やられた感じだ。
56名無しさん@初回限定:04/02/14 23:37 ID:5YMnSSM6
ここは悲しくてモイキーなインターネッツですね
57名無しさん@初回限定:04/02/15 00:14 ID:e61dTAFD
ふっ、一瞬歩笑(ポエム)と読んじまったぜ…。
アレは妹ではなく姉だがな…。
58名無しさん@初回限定:04/02/15 00:17 ID:ke29z2O7
目が覚めた。
居間に行くと、妹が何か知らんけどいた。
「おい 目をつぶってしゃがんで手を前に差し出せ」
言われたとおりにする。
手の上に何か箱のような物が置かれる。
「もういいぞ 顔上げろでも顔向けるな」
言われたとおりにする。
「臭いから部屋出てけ」
部屋を出て、箱を開けた。

中には板チョコが袋ごと砕かれて入っていた。
箱の底には一枚の紙。

『お兄ちゃん、実は大好き』

俺は激しく動揺しつつ、紙を取り出した。
手が震えていたために紙を落としてしまった。
裏返った紙には、

『死ね ( ´,_ゝ`)』

その夜、俺は首を括った。
59名無しさん@初回限定:04/02/15 00:20 ID:gZ2bA5FS
Σ(゚д゚lll)ガーン オニイチャン…
60名無しさん@初回限定:04/02/15 00:28 ID:ciCCz4dD
朝起きたらマスクをした妹が銃口を向けてきた。
「冗談はよせ」


 〜 F i n 〜
61名無しさん@初回限定:04/02/15 01:38 ID:x0r0o9hU
ジャニーズ事務所に毎年届くトラック一杯のチョコは、髪の毛・唾液・爪・フケ・マン汁etcの混じりまくった廃棄物だからなぁ
まあ、事務所側もそのまま産業廃棄物として処理するらしいが。

それから比べればなんと幸せなチョコレート達なんだ
62名無しさん@初回限定:04/02/15 23:34 ID:hOj87r1t
金曜から彼女と出かけてて、今戻ってきたら、机の上に妹からのチョコが置いてあった。
義理チョコで構わないが、週刊わた兄の上にチョコ置くのは勘弁して欲しいぞ。
63名無しさん@初回限定:04/02/16 00:34 ID:RksKVIqi
朝起きたら妹に、ドロップキック
64名無しさん@初回限定:04/02/16 00:48 ID:xOEDDPJm
朝起きたら妹に、広辞苑落とされた。
65名無しさん@初回限定:04/02/16 00:56 ID:cmvgwUHK
朝起きたら妹に、十六文字キック
66名無しさん@初回限定:04/02/16 01:04 ID:IDHyYqGe
>>62
脳内必死だなwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
67名無しさん@初回限定:04/02/16 01:09 ID:3zggqS8b
朝起きたら妹に首絞められた
68名無しさん@初回限定:04/02/16 01:11 ID:HScuLRD7
朝起きたら妹に、大事な焼プリン食べられてた
69名無しさん@初回限定:04/02/16 01:12 ID:xOEDDPJm
そういや今年は妹にチョコ貰って無いな。
普通に忘れてた。
でも料理下手だからべつにいらないけど。
70名無しさん@初回限定:04/02/16 01:47 ID:tGg4aBCt
良スレ上げだ!
71名無しさん@初回限定:04/02/16 02:13 ID:fVWls1Nd
                    ,ィ⊃  , -- 、
          ,r─-、      ,. ' /   ,/     }
          {     ヽ  / ∠ 、___/    |      ち
   署     ヽ.      V-─- 、  , ',_ヽ /  ,'      ょ
           ヽ  ヾ、  ',ニ、 ヽ_/ rュ、 ゙、 /       っ
   ま        \  l  トこ,!   {`-'}  Y       と
             ヽj   'ー'' ⊆) '⌒`  !      .
   で    , 、      l     ヘ‐--‐ケ   }
        ヽ ヽ.  _ .ヽ.     ゙<‐y′   /
   来     }  >'´.-!、 ゝ、_  ~  ___,ノ
         |    −!   \` ー一'´丿 \
   い    ノ    ,二!\   \___/   /`丶、
        /\  /    \   /~ト、   /    l \
72名無しさん@初回限定:04/02/16 02:18 ID:y4oE1pZK
朝起きたら妹に、ちょっと部屋まで恋と命令された
73名無しさん@初回限定:04/02/16 15:10 ID:Dz+RvcvC
お昼頃起きたら妹が遊びに来ていた
「まったくこんな時間まで寝てて駄目なお兄ちゃんだね」
と言われて手作りケーキ貰った
駄目兄貴でゴメンヨ
74名無しさん@初回限定:04/02/16 15:39 ID:7S4iZ+pI
チョコ(ヽ゚д)クレ と妹に言うと
おもむろに食べていたチョコ最中アイス
の中身のチョコをくれた。

その夜オレハ枕がびしょびしょになるほど
泣いた・・・
75名無しさん@初回限定:04/02/16 15:44 ID:cmvgwUHK
( ゚Д゚)ヒョエー
76名無しさん@初回限定:04/02/16 16:32 ID:9uYaP9Xk
>>74
食べかけのバー型のチョコアイスをくれたのなら
(*´д`*)ハァハァ
77名無しさん@初回限定:04/02/16 20:05 ID:Pqujb6u9
寮スレ
78名無しさん@初回限定:04/02/16 21:43 ID:0PdpxGqA
>>73は妄想
79名無しさん@初回限定:04/02/16 22:19 ID:xYwPgiVt
朝起きたら妹に臭いから部屋出るなと言われた
リアルで
801/2:04/02/16 23:18 ID:IUS/v08W
「臭いから部屋出るな」
 あたしがそう言った瞬間、アニキはこの世の終わりみたいな顔をしやがった。
 こら、何とか言い返せ。そんな捨てられた子犬みたいな目でこっち見るな、キモイ。
 キッとにらんでやると、アニキはしょんぼりと肩を落とすと、小さく背中を丸めて部屋に戻って
いった。
 ふん、これだからヲタは嫌いだ。妹に臭いって言われたぐらいで落ち込むな、このボケ。アニキ
だったら、こう…なんというか、ガツンって言い返せないもんだか。
 これもみんな、あの変なゲームが悪い。そう、ゲームのせいだ。あたしのせいじゃない。
 最近、アニキが部屋にこもって変なゲームをPCでやっているのをあたしは知っている。
 その…なんというか…あの…かわいい女の子が出てきて、アンアンとかいう奴だ。
 あんなのばかりやっているから、現実の女に目を向けられないんだ。ゲームの中じゃ、そりゃ
アニキはモテモテだろうよ。あー、おめでたいね。現実逃避しすぎ。いいかげんにさらせ、コラ。
 しょせんリアルじゃアニキはただのキモいヲタだっての。
 あたしゃ妹としてはずかしいよ。あんなゲームやっていないで、もっと現実の女に目を向けろっ
ていうんだ。
 パンピーのアニキだったらさ、妹に対して「お、最近おまえもきれいになったな」とか、「彼氏でき
たのか?」とか言うもんだろ、フツー。あたしが髪をセットしたら、「似合っているよ」とか「見違えた
よ」とか言えっての。それが美人の妹をもったアニキの義務だろ、義務。
 アニキってのは、こう、カッコよくて、強くて、頭が良くて、やさしくなくちゃダメ。これ絶対。
 その点、うちのアニキときたら……(怒)。
 …………
 …………
 …………
 まあ、やさしくはある。気が弱いだけなんだろうが、まあ、あたしにはやさしい。うん。それだけは
認めてやろう。あたしは、と〜〜〜ても寛大だから。それに嘘はいけない。
 だけど、他の点はダメダメだ。そりゃもう、地の底に落ちるくらいダメ。
81名無しさん@初回限定:04/02/16 23:19 ID:R1JHRGbA
朝起きたら妹に、なっていた。
822/2:04/02/16 23:19 ID:IUS/v08W

 さっきのもアニキが悪い。最悪のタイミングって奴だ。間が悪い奴ってのはいるが、アニキはそ
れだ。
 プレゼントという奴は、もらえないと思っていたところにもらえると、とってもうれしいものだ。
 たとえば、それが義理チョコだろうが、そういうことになっている。うん。そうに違いない。
 せっかく用意してやっているところに、いきなりやってくるアニキが悪い。
 だから、あんなこと言われても仕方ないんだ。あたしは悪くない。
 だいたい、あたしはチョコひとつもらえそうもないアニキのために、チョコをあげようっていう何とも
アニキ孝行な妹じゃないか。こんないい妹は、他にはいないっての。そこんとこ、アニキは少しは
自覚して欲しいってもんだ。
 とにかく、こいつをさっさと渡しておこう。
 まださっきのことを気にして落ち込んでいられたら、うっとうしくてしかたないし。
 ……さっきはちょっと言い過ぎたかもしれない。でも、これを渡せば、機嫌をなおすだろう。何しろ
アニキは単純だから。
 きっと、びっくりするだろう。アニキは小心者だから顔を真っ赤にして、ガチガチになって受け取る
に決まっている。うん、それを想像するとなんだか気分がいい。
 それに、このチョコは、けっこう高かったんだから、それくらいの反応みせてくれないと割に合わ
ないし。アッコが、「義理にお金かけすぎ」って言っていたけど、まあアニキとは長い付き合いなん
だから、他の義理より少しはお金をかけないと妹としての立場がない。それだけだ。それだけだっ
ての。……って、あたしは誰に言っているのだ?
 「アニキ〜、ちょっと入るよ」
 チョコを背中に隠して、アニキの部屋のドアをあけると、

『あぁぁ〜〜ん! あぁぁ〜〜ん! い、いくぅ〜〜〜!!!』
「……あ」

 なぜか脱いでいる女の子が映っているPCの前で、どーいうわけかズボンを下ろしている理由は聞
かないよ、アニキ。
 だから、とっとと死にやがれ、このボケ!!
83名無しさん@初回限定:04/02/16 23:22 ID:EmFzm7WW
>81 >83
萌えるね。
つーかアニキがんばれよ!!
この妹の続きを是非見たいわけで・・・。
84名無しさん@初回限定:04/02/16 23:23 ID:EmFzm7WW
ずれた。>80>82っす。
85名無しさん@初回限定:04/02/16 23:26 ID:OxgKXqr8
>>80>>82
Goood Job! 1時間でよく頑張った


>>79よ、SSを信じて、妹に突進してみろ!!
8683の期待に応えて即興:04/02/17 00:38 ID:m8uwWNQa
「死ねや、くそアニキ!!」
 まだ呆然として、その、なんとうか、あの…ナニなナニを握っているアニキの顔に、右前蹴りを
ドリルのようにねじ込んでやった。ガマガエルか豚みたいな声を上げて椅子ごとブッ飛ぶアニキ
の姿に、やはり一週間でマスターできる空手通信講座をやっていて良かったと、しみじみ思う。
 このザ・カラテマスターの必殺悶絶蹴りで、アニキは気絶したのかピクリとも動かない。
 む…ちょっとやりすぎたか? だらしなく大股広げているところをみると、ホントに気ぜt……あっ。
 うわ、いや。ちょっと……えぇっ…そんな。
 ナニを出してナニしていたところを蹴り食らわせて気絶させたわけで、それで大股開いていれば
ナニがナニしてナニな状態になっているわけで……。すまん、あたしも自分で何を言っているの
か、わからん。
 とにかく、ナニが出っ放しなんだ、文句あるか!?
 これでも、あたしゃ花も恥らう乙女なわけで、こういうときはそっと目をそらしてやるのが礼儀な
わけで、うわ何だかビクビクしている!って、ちがーうっ!
 落ち着け、あたし。そう、あたしはクールな女。ふっ、氷の女帝とお呼び!
 ごめんなさい。あたしは、混乱しております。
 何しろ、ナニを見たのは初めてなわけで。いや、それは小さい頃にアニキと一緒にお風呂にはい
ったこともありますよ。あのときは
『お兄ちゃん、これなーに?』
『これはチンチンだぞ』
『いいなぁ。あたしも欲しいー!』
 などということもあったよ。そのあと、アニキのナニを思いっきり引っ張って、大変なことになった
けど、それも良い思い出…じゃない!
8783の期待に応えて即興その2:04/02/17 00:38 ID:m8uwWNQa
 と、とにかく! 子供の頃のナニをのぞけば、こうしてナニを見るのは初めてなわけで、花も恥らう
乙女であるあたしが混乱するのも無理はない。そうでしょ? そうなんだって!
 あたしの記憶にあるナニは、なんというかこう……ポークビッツ? そんなものだった。
 けど、アニキの股間にあるのは、はっきりいってキモイ。マジでキモ!
 あそこは亀の頭って書いて『亀頭』っていうらしいけど、確かに亀に見えないこともない。だけど、
ただの亀というより象亀の頭? しかも、怒っている象亀。青筋立てまくり。
 アッコは「かわいいもの」とか言っていたけど、どこがじゃ!? あんの嘘つきめ。かわいいどころか、
これはエイリアン! マジで、エイリアン!!  あたしは今、未知との遭遇!
 エイリアンと初めて遭遇した地球人(あたし)のとるべき選択肢は、
「1、捕獲。2、観測。3、駆除。4、撤退」
 1と2は問題外。って、おいこら、なんだか悔しそうな気配がしたのは、あたしの気のせいか!?
 と、とにかく! 1と2は問題外で、3は魅力的な選択肢だけど、却下。さすがに駆除したらシャレに
ならない。
 だから、あたしの選択肢は4の撤退。アニキが気絶しているうちに、さっさと撤退する。これ最高。
 あたしは何も見なかった。アニキに蹴りをいれ、そのまま部屋から出て行った。何にも見ていない。
そういうこと。
 そして、これからアニキは無視してやる。死ぬまであたしに無視されて苦しめ! 謝ってきても許
してやらないから。絶対に許さない。……土下座でもすれば三日ぐらいで許してやってもいいけど。
 そうと決まれば、早く部屋を出なくちゃ。

「……うっ。ううぅ〜〜ん」

 ……どうして、アニキはこうも間が悪いんだ。
 あたしは部屋を出る機会を失った。
88名無しさん@初回限定:04/02/17 01:53 ID:E78RV5+N
>これはエイリアン! マジで、エイリアン!!  あたしは今、未知との遭遇!

この妹いくつだよw
89名無しさん@初回限定:04/02/17 02:13 ID:fBb1hfXn
あれ、即興は2で一旦打ち止めか?
いいところで終わらせおって、続き期待してるよー
90名無しさん@初回限定:04/02/17 02:20 ID:ng7CfuVl
>>80>>82>>86>>87
おもしろすぎ
続きに期待
91名無しさん@初回限定:04/02/17 03:23 ID:BxwCtpWs
>>86-87
83だがこの妹忙しくて笑える。
リクエストに答えてもらってるし無理は言えないけど、
時間がある時に続きを希望。
92名無しさん@初回限定:04/02/17 06:10 ID:HWAJwkQB
>80-82と>86-87って別の人だよね?
9380,82,86-87:04/02/17 06:33 ID:U+EYbzRq
>>92
うんにゃ。同一人物だよ

>>91
確約できないが、時間があれば続き書きますです。
9492:04/02/17 06:40 ID:HWAJwkQB
失礼しました。俺も続き待ってます
95名無しさん@初回限定:04/02/17 13:35 ID:pC2Uctrj
朝起きたら妹に、

すかしっ屁を装った爆臭屁を嗅がされた。

マジはらわた腐ってる
961/2:04/02/17 21:54 ID:shQZNBlO
 やばい。何が、やばいかというと、自分でも顔が熱くなっているのがわかる。ホントに火を噴きそう
なくらい顔が熱い。これは確実に、顔真っ赤だ。
 う〜む。我ながら、純な女の子しているなぁと感心する。あたしが男だったら、思わず「愛い奴じゃ」
と帯を引っ張って、クルクルさせちゃうぞ、いやホント。そんで、あたしは「あ〜れ〜」とか言っちゃうわ
けだ。
「…うぅ〜ん。……イ、イテテテッ」
 っと、アニキが本格的に目を覚ましてきたな。
 しかたないから、顔は怒って真っ赤になったことにする。うむ、あたしって頭が良い。こう、目元をキュッ
と吊り上げれば完璧! ついでに胸の前で腕なんて組んで、さらに怒りをアピール。っと、義理(ここ
んとこ重要)チョコは、足元にいったん待機。
 よし。怒り狂う妹大魔神。ここに見参! さあ、くそアニキ、いつでも目覚めれ。
「イテテテ……え〜と、何があったんだっけ?」
 おい、早くこっちに気づけ。こんなポーズで待つのも疲れるんだ。
「えっと。確か……ストライプ?」
 あたし→( ゚д゚)ポカーン
 ストライプ?

 ストライプ[stripe]縞。縞模様(最新早引きカタカナ語辞典)

 縞模様。たとえば、今あたしがはいているショーt。
 ……おい、あたし。クールにやろうぜ、クールに。深呼吸1、2、3。ほら、あたしはクール。そして、状
況分析。
 あたしが今はいているのはスカート。丈は膝上10センチ。これぞ若さの特権! おばはん、悔しがれ。
おやじどもは減るから見るな!
 そんで、そのスカートの中身はストライプ。
 よし、状況分析完了。

「こんの腐れ外道がぁ〜〜〜!!!」
972/2 その1:04/02/17 21:56 ID:shQZNBlO
「ごめんなさい。ごめんなさい。生きていてごめんなさい。生まれてきてごめんなさい」
「タコ、アホ、根暗、蛆虫、包茎、インポ、短小、死んじまえ」
 下半身丸出しで土下座するアニキを見下ろす、あたし。「パンが食べられないのなら、お菓子を食べ
ればいいのよ」ってぐらい、超傲慢。こう髪を縦ロールにすれば、完璧?
「あの、いくらなんでも短小はないと思うんだ。これでも平均サイズなわけで……」
 おい、なぜそこだけ反論する? さては気にしているのか、アニキ?
「誰が口答えを許した!」
 右足を一閃。アニキのテンプルにクリティカルヒット。
「貴様に許されたのは、慈悲を請う事と『イエス・サー!』だけだ! わかったか!?」
「い、いえす・さあぁ……」
 よろしい。なんだか断末魔の痙攣みたいにピクピクしているが、気にしない。目も、半分あっち側を
見ているようだが、まあ良い経験だろう。人は何事も経験が大事。
 しかし、あたしにとって今、それよりも重要なのが、あのエイリアンが平均サイズということだ!
 あのグロい物体が、平均サイズ? だって、あれはナニをナニして、女の子のナニにナニするんで
しょ? あんなの入るわけ? 絶対に無理。ママ、あたしを助けて!
 正直に言いましょう。あたしは、アニキのナニは絶対に巨根とかいう奴だと思いました。ええ、何の
取り柄もないアニキに人並み以上のナニが。ううぅ、妹としてうれしいよ(感涙)。人並み未満(以下で
はない)のアニキに、人並み以上のものがあったの!
 ところが、あれが平均……。まさに生命の神秘だ。
 と、そんなことに感動(?)している場合じゃないわけで。こんなところを親に見られたら、あたしの品位
の株も大暴落しちゃう。そりゃ、世界大恐慌も真っ青なくらい。
982/2 その2:04/02/17 21:56 ID:shQZNBlO
 早くこの場から退散するにはどうすればいいか?
 アニキをののしる→アニキ(´・ω・`)ショボーン→あたし「ばかアニキ、死ね!」と立ち去る
 よし、シミュレート完璧。あとは実行すべし!
「なに、休日の朝っぱらから、そんな粗末なものおったててんの! バカじゃない!? それとも露出狂!?
それなら家族の縁を切ってから、外でやってよね! でも、そんな小さくちゃ、見せても誰にもわから
ないだろうね( ´,_ゝ`)プッ」
「そ、そんなにいうことないだろ!!」
 あ、怒った(汗)。うわ、マジで逆切れ? ちょ、ちょっと。アニキが怒るのなんて、子供のとき以来?
あちゃ、まさかナニのサイズは禁句だったわけ?
「う…なに、逆切れしてんのよ! アニキが悪いんでしょ! 朝から変なの見せて!」
「いきなり部屋に入ってきて、勝手に見たおまえが悪いんだろ!?」
「なによ! あたしが見たのが悪いっての!? そんなの見たくて見たわけじゃないでしょ!」
 うわ、マジむかつく。売り言葉に買い言葉なんてどーでもいい。アニキの分際で生意気な!
「それなら見るなよ!」
「それなら見せるな!」
「おまえだけ見て卑怯だぞ!」
「なにが卑怯だってのよ!」

「お れ の を 見 た ん だ か ら、 お ま え の も 見 さ せ ろ ! !」

……アニキ、あんたは正気ですか?
99名無しさん@初回限定:04/02/17 22:10 ID:pC2Uctrj
(*´Д`)ハァハァ
100名無しさん@初回限定:04/02/17 22:12 ID:shQZNBlO
>96-98は>86-87の続きです。すまそ

ついでに変な質問を。
兄と妹の関係は、
「やっぱ妹は実妹が最高! 血縁があるからこそ萌えるのだ!」の実妹派?
「妹は義理に限るね。実妹はエグすぎ。やっぱ義理のギリギリな関係最高!」の義妹派?

妹のおぱーいは
「微乳と書いて『美乳』と読む! あの未成熟な匂いを漂わせる美乳最高!」のないちち派?
「おれの掌にちょうど良い。おまえによし、おれによし!」のノーマル派?
「乳とはつまり『父』。そして、父とは我らが父である『神』。すなわち、乳=神! 神乳こそ、この世の
絶対の法則であり真理である!」の神乳派?
101名無しさん@初回限定:04/02/17 22:26 ID:pC2Uctrj
血縁(*´Д`)ハァハァ Bcup微乳な美乳(*´Д`)ハァハァなわけだが、他人なんて気にせず、さっさと書くヨロシ
102名無しさん@初回限定:04/02/17 22:36 ID:HWAJwkQB
質問されたので答えると、
実妹でAAカップだな
103名無しさん@初回限定:04/02/17 23:55 ID:cICsctk+
義妹、無い乳派でつ。
細身の、健康な義妹(;´Д`)ハァハァ
104名無しさん@初回限定:04/02/18 00:13 ID:0ky08b/F
ないちち
105名無しさん@初回限定:04/02/18 00:30 ID:Sf18FFGS
日頃から悩みの種であるナイ乳であるがゆえに兄貴のチンポの大きさが気になったわけで。
106名無しさん@初回限定:04/02/18 01:04 ID:lGihAqXJ
>>96-98
続きキボン(*´Д`)

>>100
実妹&美乳マンセー
ナイチチにコンプレックス持ってる実妹ハァハァ
107名も無き流浪人 ◆1Zweb/Moe. :04/02/18 04:49 ID:c+c2P8Qo
どうしてこういうスレには神が降臨するのかw

>96-98
続編キボンヌ
108名無しさん@初回限定:04/02/18 10:58 ID:FMjSMq+B
童貞の想像力に勝るものはないと思う今日この頃
109名無しさん@初回限定:04/02/18 13:25 ID:HHm7Jyld
萌えるなぁ。すごいぞ。

>>100
やっぱり実妹でしょ。義妹も良いけどやっぱり他人だしねぇ。
でも現実の実妹はカンベン。アイツは女としては見れん。一緒になりたくなんて無いよ。
110名無しさん@初回限定:04/02/18 13:46 ID:dBKqrmQ6
あんたなー! あんたがそれ言うかー? うちだって好きであんたん妹に生まれたんとちゃうんよ?
せやけど、しかたないやん。あんたの妹に生まれてきてもーたんやもん。
ほんでな、この際やさかい言うとくけどな、
あんたな、ネットならばれん思てうちの事めたくそに言うのやめてんか?
あんたがそんなん書くたびに、うちものごっつぅ傷ついてんねんね。
レポートのためにお兄ちゃんのノーパソ借りるやろ。そしたらな、履歴で残っとんねん。
あんたな、うちこの前、もてんあんたのためにチョコあげたやろ?
あんたそれ受け取ったとき、ありがとう、ありがとう、いうてたあの言葉、うちに感謝しゃとったんちゃうの?
あんたが勝手にうちの部屋入ってることも知っとんねん。
うちの下着の丸め方がかわっとるからばれとるねん。
けどな、おかんにそのこというたろーか思いながらも、まだ言うたことないねん。
なんでか、わかるか?
>でも現実の実妹はカンベン。アイツは女としては見れん。一緒になりたくなんて無いよ。
あんたがこんなん書くたびに、うちの胸どんだけぎゅーと締め付けられるか考えたことあるか?
あんたなぁ、にぶちんも大概にせんと、うちほんまほかの男とつきおうたるえ。
111名無しさん@初回限定:04/02/18 14:11 ID:JweoNsPA
うわあ、すげえ萌えた・・・
この馬鹿アニキ!妹を大事にしろ!
112名無しさん@初回限定:04/02/18 16:31 ID:PgXnsG/x
ttp://demilia.web.infoseek.co.jp/paella_13.html

WEBコミックだけどこういうのはどうよ
11398からの続き 1/3:04/02/18 21:51 ID:0O/aWD8g
 わっはっはっはっ! 今の台詞、あたしの中でめちゃヒットですよ、アニキ。
 おれのを見たんだから、おまえのも見させろ? いまどき消防でも言わないぞ、そんな台詞。いや、
まいったね。妹を笑わせて殺す気ですか、あんた。おめでたいね。
 だいたい、自分で何を言っているかわかっておりますか、アニキ?
 このあたしが「そんなに言うなら見せてあげる」とでも言うと思ったのかい? あんた、エロゲのやり
すぎ。現実ってものを知らなさすぎ。二次元と三次元を勘違いしちゃダメだって。あー腹いてぇ。
 エロゲばっかりやっているので、危ない奴とは思っていたけど、ここまでとは。母ちゃん、黄色い救
急車手配した方がいいですって。いや、マジで。
「アニキ、それ本気で言ってるの?」
 あんまりバカバカしいんで、冷めた目をして逆に言ってやったら、アニキもオロオロしやがる。ったく、
情けないったらありゃしない。ここで「本気だぞ」とかガツンって言ってみろ。そうすりゃ、かえって惚れ
直すのにさ。
 って、直すってなんだ、直すって。もともとあたしはアニキに惚れてるわけないだろ。絶対にない!
ぜぇ〜ったいにない! 言い間違えただけ! そういうこと。
「あ…ごめん。つい、カッとなっちゃって。その、見たいなんて、うそ」
 はぁ〜〜〜。妹に言い訳するアニキって、情けないぞ。
「ホントにゴメン。ホントに、そんなの見たくないから」
 ちょっと待て。
 おい、こらアニキ。「そんなの」ってのは、なんだ? 「そんなの」ってのは? あんた、いい度胸して
いるね。
11498からの続き 2/3:04/02/18 21:52 ID:0O/aWD8g
「ほぉ〜〜〜。へぇ〜〜。こぉぉぉんな、かわいい妹つかまえて、『そんなの』?」
「いや、そ、それは言葉のあやってもので。けっして たいしたことないって意味じゃ」
「……アニキ。今、あたしの胸みたろ?」
「いえ! 見てませんです!」
「たいしたことない、思ったろ?」
「そんなことありません!」
「小さい、思ったろ?」
「思っておりません!」
「ペチャパイ、思ったろ?」
「ない、ない!」
「……今、『ない』って言ったな。『ない』って言ったな。二度も言ったな!(怒)」
 アニキ。今、あたしの背中に何かが降臨したよ。たぶん、悪魔とか鬼とか大魔王って奴がね。
「あ、あははは……。その笑顔、こわいんですけど」
 そりゃ、あたしだって、普通の娘より多少は小さい自覚あるよ。だけどなぁ、だけどなぁ。寄せてあげれ
ばギリギリBカップになるんだぞ。パッドも入れれば、どかーんとCかDにだってなれるんだぁ! それを
言うに事欠いて、小さい? ペチャパイ? ない乳!?
「アニキ、遺言は今のうちに言っておいてね♡」

 ――10分経過。

 ふぅ。さわやかな朝だ。運動後の心地よい疲労感が何ともいえない。そして、足元にはボロ雑巾のよ
うなアニキ。BGMには、「シクシク」というアニキの泣き声。これ以上、すばらしい朝があるであろうか。
 けど、ちょっとやりすぎたかな? もし、アニキをボコりまくる世界大会があったら、ダントツで金メダ
ルを獲得できちゃうくらい、ボコっちゃったからね。
 う〜ん。別にアニキが心配ってわけじゃないけど、やさしい妹としては手当てなんぞしてやったりした
方が良いのかもしれないような気がしないわけでもないと思うのではないかと。
 うつ伏せで寝ている兄貴を足でひっくり返してやると、こいつ仰向けになっても両手で顔を隠して泣い
てやがる。はぁぁ〜。おまえは処女を奪われた女の子か。
11598からの続き 3/3:04/02/18 21:53 ID:0O/aWD8g
 って、あ……………。
 すっかり忘れていたけど、アニキは下半身おろしたままなわけで、それが仰向けになれば、ナニが
フルオープンこんにちわな状態に。うわぁマジですか、おおぉ。
 で、で、でも! さっきと全然違うじゃん、これ! さっきのは象亀でエイリアンだったのに、今はただ
のカメ? それもやる気のないだらけたカメ。そんな感じ。これなら、アッコのいうように、ちょっとかわ
いいかも…って、ちがーうっ!!
 おい、あたし。おまえは何を言っているのだ!?
 クールになれ、クールになれ、あたしってクール・ビューティ?
 と、ともかく、さっきは勃起?とかいう状態で、ガチガチになってたわけで(くそ、顔が熱いぞ)、今のが
標準状態のはず。ああ、習ってよかった保健体育。えっと、標準状態ではナニは、フニャフニャになって
いるはずで。うん、見た目もそんな感じ。で、でも、その、ホントにフニャフニャなのかな?
 …………!!
 今、あたしは何をしようとした、おいっ! さ、さ、さ、触ろうなんてしてないぞ。裁判官! 本当なんで
す、触ろうなんてしてません! これは不慮の事故だ。絶対に事故だ。あたしに過失はない! 陪審
員はみんな、あたしの無実を支持してくれるに決まっている。だから、当然無罪確定。ありがとー、み
んな! あたしゃ勝訴と書いた半紙を持って裁判所を駆け出しちゃうよ。
 現実逃避している場合か、あたし! 心臓がバクバクいっているのは、アニキをボコったからだ。そ
うなの! だ、誰だ!? 大きな音を立てて唾を飲み込んだ奴!? って、あたしかぁー!!
「あ…アニキ……?」
 誰だあたしの声を使ってしゃべっている奴!? こんなのあたしじゃない、あたしじゃない!

「ホントに、あたしの見たいの? 見たくないの?」

 ごめんなさい、母ちゃん。今度はあたしが正気じゃありません(涙)
116名無しさん@初回限定:04/02/18 22:03 ID:dBKqrmQ6
>>113-115

ここからまだヒクのか(*´Д`)ハァハァ
117名無しさん@初回限定:04/02/18 22:06 ID:K83fPdHw
>>112
フロダスの紹介で知ったが癒されるな。
118名無しさん@初回限定:04/02/18 22:58 ID:oozncsjV
>>113-115
メタクソワロタ
119名無しさん@初回限定:04/02/19 00:47 ID:Wxzded+9
いいなあ
120名無しさん@初回限定:04/02/19 01:22 ID:tZgMywh5
>>113-115
乙。
このハイテンションな妹、イカスねぇ。
次も期待。
121名無しさん@初回限定:04/02/19 01:56 ID:7leH+fLU
>113-115
イイヨイイヨ〜。
次回はついにハァハァな展開になるのか…?
122名無しさん@初回限定:04/02/19 02:40 ID:n8q82Ogt
これって実の兄妹の話だよな?
123名無しさん@初回限定:04/02/19 13:46 ID:ovLh4nvB
>>122
実の兄妹だと思ってたのに、本当は血が繋がってなくて
最期ケコーンっていうエンドきぼん!
でもこんなのどっかで見たような・・・?
124名無しさん@初回限定:04/02/19 18:18 ID:IKNfss5z
ママレードボーイ
125115の続き 1/2:04/02/19 20:36 ID:7HxhP5G2
 ぐはぁ〜〜!! あたしは何を言っているんだ!?
 ち、違う! 違うんだぁ。これは、電波があたしに命令したんだ。そうに決まっている。そうに違いない!
はるか大宇宙のかなたM88星雲からあたしを操ろうとする電波のせいなんだYO!
 ふっはっはっは。こうなりゃ、アニキも道連れだ。
 喰らえ、毒電波! ピピピピ〜ッ! ピピピピ〜ッ! 記憶を失いやがれ。ピピピピ〜ッ!
 効果なし(血涙)。アニキはどうやら電波の届かない場所にいるか電源が切られているみたいです。
 だいたい、あたしは何を見せるっていうんですか?
 まあ、その、女に飢えた男が見たがる場所っていったら、やっぱり乳?
 か、神様、許してください。乳だけは勘弁してください。あたし、さっき嘘つきました。あたしの乳は、寄
せてあげてもBに届きません。嘘言ってゴメンなさい。だから、乳だけは勘弁。
 そ、そうなると、オマ○コですか? うわ、あたしってモロだね。やばいね。うわぁ、清純派でとおって
きたあたしのイメージが、もうボロボロと……。やっぱり、ここはかわいく「割れ目♡」にしよう♪
 今までアニキのナニをボロクソ言ってた。けど、あれがエイリアンなら「割れ目♡」は、深海の
怪物? 船を襲う巨大タコとかイカの親戚みたいな。もう、エイハブ船長助けて〜!!ってなものだ。
 あたしが乙女の知的好奇心から、自分の「割れ目♡」を鏡で見たときは、マジでビビった。だって
深海の怪物だよ? なんちゅーか、内臓がモロ見えって感じで、自分の股間にこんなグロイものがつ
いていたのかって超ショック。この前ネットでグロ画像見たとき、思わず「勝った」とか思ったもん。とて
もじゃないけど、こんなの見せられませんって。
126115の続き 2/2:04/02/19 20:38 ID:7HxhP5G2
 そうなると、残るはお尻?
 うむ、それならいいかもしんない。自慢じゃないけど、あたしのヒップは、こうキュッとしまっていて形
もいいらしい。むふふ、毎日アニキを蹴り倒していたのが、お尻を引き締める良い運動になっていたと
は。それにそれに、
「……見たい」
 ……! アニキ、なんば言おっとね!?(あたしはどこの人間だ?)
 あ、あた、あた、あたしだって、その、心の準備というか、やさしくしてねというか、じゃなくて!
「――って言ったら、ど…どうする?」
 ……って、いきなり弱気になってますよ、こいつ。マジで、殺して良いですか?
 しかし、さっきはマジでビビりました。一瞬、時が止まりましたよ、確実に。
 はッ!? まさか、アニキは――

 ス タ ン ド 使 い !

 しかも、ザ・ワールド!? いつの間にか、ナイフを投げられているとか、ロードローラーで「ウリィ〜!」
とか言っちゃうわけですか? いきなり「俺はアニキをやめるぞ! ショジョーッ!!」とか叫んじゃうわ
けですか? もしくは壁に張り付いて「貧弱貧弱……

「あたしの乳は貧弱じゃねーッ!!」

 あたしのオラオラを受けたアニキは、面白いようにブッ飛んだ。
127名無しさん@初回限定:04/02/19 20:40 ID:5il+cnZf
リアルタイムキター。相変わらず(;´Д`)ハァハァな妹ですな!しかし結局みせないのか…
128名無しさん@初回限定:04/02/19 20:51 ID:7HxhP5G2
今日は時間がないので、ちょっと短め。
というか、この妹のハイテンションを維持し続けるの大変でつ。ちょっと妹のテンションもさがってきている
ようなので、誰かにもうやめれと言われるのが先か、俺が飽きて書かなくなるのが先か。
129名無しさん@初回限定:04/02/19 20:55 ID:a5Mkh1Gz
ちんこ勃った。
130名無しさん@初回限定:04/02/19 20:59 ID:SyCuwSt1
妹も十分ヲタだなこれ。
131名無しさん@初回限定:04/02/19 21:28 ID:UMGWDnj5
つーかこの妹のキャラとテンションで、ハァハァな展開に持っていけるんだろーか・・・
せめて接吻くらいまでは、どうにかしてやっちゃってほすぃところだ
サクーシャたん、期待してるよ
132名無しさん@初回限定:04/02/19 22:37 ID:rDKexOu4
アッパー系ドラッグキメてでも完遂してくれ! 待ってる!
133またーりとした朝 1/4:04/02/19 23:51 ID:/O5FkXsv
「あんたら、なにやってんの」
 YOU WINの文字を背負ってポージングを決めていたとこに、母ちゃんがきた。
 うちの母ちゃんは、見た目は直立歩行するカバだね。ただ、カバは穏やかな目をしてるけど、うちの母
ちゃんの目は、たとえるなら1ヶ月間絶食させた後で目の前に「あぁ〜ん。あたしを食べてぇ〜ん」とのた
まう丸々太った子豚を目の前にした狼の目。マジ、怖いです。「わしゃ、これまで10人の人間を殺っちょ
るよ」と言おうものなら、「嘘つけ! その倍は殺しているだろ!」と突っ込みいれたくなる。いや、マジで。
「兄妹仲良いのはいいけど、早く朝飯くいな」
 ズタボロになったアニキを見てもこの台詞。しびれるぜ、母ちゃん。

 今日の朝食は、納豆に生卵、のり、焼き魚。ああ、これぞ日本の朝食。
 だけど、気分は最悪。
 なぜかって、そりゃあたしの目の前に座っているアニキが原因に決まっているだろ。
 ああー、うざったいうざったいうざったい!!
 あんた、さっきからあたしと視線が合うたび、顔を背けるのやめてくれない? その兎のようなビクビク
した態度が、ムチャいらつく。そんなに人の顔見るのがイヤなら、最初ッから、こっち見るなよ、ボケ。
 しかも、その真っ赤な顔はなんじゃい? さっきのがまだ忘れられないのかよ。これだから、エロゲに
はまって現実の女に免疫がないヲタは嫌だ。こいつ、絶対に童貞だな。プッ(w
 ほら、またこっち見て顔を赤くしてやがる。
 エロゲやってて女に免疫ないんですか? それとも免疫がないからエロゲに走るわけ?(ゲラ
「あんたら、さっきからふたりして見詰め合って、顔赤くしてるんよ?」
 ! あたしもかぁー!!
「ご、誤解だ、母ちゃん。あ、あたしのは、ほら……そう、鳥インフルエンザ!」
 アニキも何とか言えっての! って、アニキ。あんた、なんで顔を真っ赤にしてうつむいてる? 普通
逆だろ。あんたは、彼氏の親にふたりの仲を冷やかされた女の子ですか?
「鳥インフルエンザならいいけど」
134またーりとした朝 2/4:04/02/19 23:52 ID:/O5FkXsv
 いいんですか!?
「生卵がいけなかったかね。焼酎飲んで、殺菌するかい?」
 母ちゃん。休日の朝っぱらから、未成年の娘に飲酒を勧めるのは、どーかと思いますよ、あたし。
 くそぉ〜! この怒りをどこに向けるべきか! もちろん、アニキあるのみ!
 「死ね〜死ね〜死ね〜」と呪いを込めてにらみつけながら、焼き魚にザクザクと箸を突き立ててやる。
「……あんた、焼き魚に恨みでもあるんか? 親の仇か?」
「実は、3日前に母ちゃんが焼き魚に殺されたの」
「ほう。それなら得物で刺し殺すんじゃなく、ガブリといきな。仇をしとめるのは得物より素手が感触が
直に伝わっていいよ」
 などと、アットホームな母娘の会話。うちはいつもこんなものだ。その間に、ひとり先に食べ終えたア
ニキが席を立つ。
「あら、もういいのかい? 相変わらず小食だね。男なら、もっと食べな」
 激しく同意。アニキは男のくせに、なんでこう女々しいんだろうかね。こんなんだから、隣のババァから
『お兄ちゃんと妹さんって、性別間違えたんじゃないのかしら。オホホホホ』なんて言われるんだ。くそ、
思い出したらムカついてきた。また、三河屋のにーちゃんとイチャついているとこ盗撮して、バラまいて
やるか。
「まあ、朝から丼メシ食べる妹もなんだけど」
 ほっとけ、ボケ。
「ああ、それとお兄ちゃん。これ、母ちゃんからのバレンタイン」
 …………む。なんか、ムカつく。アニキがヘラヘラした愛想笑いで受け取るのも、すっげームカつく。
 ガバガバガバとメシをかっ込んでいると、アニキがもの欲しそうな顔でこっち見て嫌がった。キモッ!
 あんたは、妹に何を期待しているんですか? マジでキモいから、そんな目で見ないでくれ。あんた
に見られていると、メシがまずくなる。だから、こっち見るなってのエロゲヲタが。あんたは、二次元の
彼女からチョコもらえばいいだろうが。
 上品かつ優雅に、中指だけ立てた右拳を向け、アニキに一言。
135またーりとした朝 3/4:04/02/19 23:53 ID:/O5FkXsv
「ヒッキーは、部屋に引きこもってろ、ファッキュー!」
 アニキは打ちひしがれた顔して、部屋に逃げていきやがった。わっはっはっ!
「……あんた、お兄ちゃんにまだチョコ渡してなかったのかい?」
 人がせっかく勝利感に浸っているのに水を指す母ちゃんだな。なんでそういう結論になるんだか。確
かに、チョコは渡してないよ。それとこれとどういう関係があるっていうんだ。
「『いやぁ〜! ダメ〜! ダメェ〜!!』」
 な、なんだ母ちゃん!? いきなり気色の悪い裏声上げて!?
 まさか、ついにボケたか? それとも電波? やっぱりうちは電波に侵略されているのか!?
 だ、だれか渦巻きマークを描いて家に貼れ! 白装束はどこに売っているの!?
「『母ちゃん、ダメぇ〜! お兄ちゃんには、あたしが先にチョコあげるのぉ〜!!』」
 そりゃ、あたしのマネかいっ!!
「あれは8年前だっけ。あのときは、おまえがワンワン泣いて、大変だったよ」
 ぐはぁ〜〜!! やめてくれぇ、母ちゃん。それは子供の頃の話です!
「他にも、子供部屋をふたつに分けるときも『兄ちゃんと一緒がいい!』って駄々こねて、『兄ちゃん、あ
たしが嫌いなの!?』って、お兄ちゃんを困らせたこともあったっけ」
 うぎゃぁ〜〜!! 子供の頃の恥部をさらすのはやめてくれぇ〜! 確かに、あたしはお兄ちゃんッ娘
でした。否定しませんよ。でもね、でもね。人には気の迷いというか、過ちというか、認めたくないものが
あるんです。できれば、そんな記憶は封印だけじゃなく、異次元の彼方に放逐し、アカシックレコードか
らも抹消したいくらいの恥部。
 証拠隠滅せねば! まずは、母ちゃんの頭を強打し、記憶を削除……

 ――ゾクッ!

 さ、殺気が。
 気づけば、母ちゃんが座っている椅子から少し腰を浮かし、臨戦態勢!? しかも右手に持った湯飲み
には熱いお茶。
136またーりとした朝 4/4:04/02/19 23:53 ID:/O5FkXsv
 あたしが飛び掛れば、まずお茶を顔にぶっかける。顔に浴びれば視界をふさがれ、かわしたとして
も体勢が崩れれば、次に待つ湯飲みを持った右の攻撃は回避不能。
 さ、さすが町内で最強の主婦と呼ばれることはある。
 バーゲンセールやタイムサービスで鍛えた主婦を侮ることなかれ。商品棚の間を駆け抜けるために
つちかったフットワークは軽量級ボクサー並。バーゲンの棚に群がる敵を蹴散らすために身に着けた
突進力は猛牛さながら。典型的なパワーファイターのようでいて、限定2パックの卵を買うため、小物
や化粧で別人になりすますという小技まで見につけている、まさにトータルファイター!!
 某グラップルな最強生物とタイマンしても、良い勝負できるぞ。いや、マジで。
 あたしが観念したのがわかった母ちゃんは、そりゃもうノリノリで暴露を続けております。
 やめてよ、母ちゃん!(血涙)

 燃え尽きた。マジで燃え尽きた。
 あれから10分間にわたって、暴露され続けたあたしの恥部。ああ、思い出すだけで羞恥に身が焼か
れそうです。何も、「大きくなったらお兄ちゃんのお嫁さんになる発言」や「チンチン引っ張り事件」、「お
兄ちゃんをお見舞いに来た女の子を木刀で襲撃事件」まで話さなくていいのに。グスン(涙)
 もう、あたしゃ生きていけません。こんな女は生きていちゃいけないんです。
「それはともかくとして、お兄ちゃんにチョコあげなさいよぉ。あれでも、あんたのチョコを楽しみにして
いるんだからさ」
「……はい」
 もう逆らう気力もありませんよ。
 ……あれ? そういえば、あたしはチョコをどこにやったっけ? 確か、今朝チョコを持って――

 あたしはアニキの部屋にチョコを置き忘れたことを思い出した。
137名無しさん@初回限定:04/02/19 23:56 ID:fzaTw7BH
嬉しい展開。
138名無しさん@初回限定:04/02/19 23:57 ID:/O5FkXsv
無理やり(*´д`)ハァハァかつバレンタインな話に軌道修正

次回、自分の部屋にあったチョコを発見したお兄ちゃんが……!






と、あおってみる(w
139名無しさん@初回限定:04/02/20 00:19 ID:t3eInvz/
この才能を活かす場所があちこちにありそうだ。
とりあえずグッジョブと言っておこう。
140名無しさん@初回限定:04/02/20 00:30 ID:lTL1oaix
141名無しさん@初回限定:04/02/20 00:45 ID:dhiXjhJw
マジおもろい
暴かれたブラコンな過去に禿げ萌え
142名無しさん@初回限定:04/02/20 00:58 ID:IT14iM4C
萌える展開キタ━━━┌(_Д_┌ )┐━━━ !!
143名無しさん@初回限定:04/02/20 01:30 ID:TOWCs1LD
 _n
 ( l    _、_
  \ \ ( <_,` )  ss職人
   ヽ___ ̄ ̄  )   グッジョブ
     /    /
144名無しさん@初回限定:04/02/20 03:46 ID:3XDAWKaf
妹の姿をぱえりあの妹に脳内変換することで非常にハァハァです
145名無しさん@初回限定:04/02/20 07:50 ID:gtCy+b0b
エロパロ板のポキールともタメを張れるハイテンションだ。
146名無しさん@初回限定:04/02/20 12:08 ID:BB+mawOV
いやあ、いいなあ、ほんと。
147名無しさん@初回限定:04/02/20 20:27 ID:RnbMuR+0
おい、おまいら。
あの妹は、朝食に丼メシ食らうわ、チンコをエイリアンというわ、マンコを深海の怪物というわ
アニキをボコるわ、胸は寄せてあげてB未満
どうしてこんな妹にハァハァできますか!?




俺はできるがな(*´д`)ハァハァ
148名無しさん@初回限定:04/02/20 21:40 ID:Lb8k2k34
(;´Д`)ハァハァ
149名無しさん@初回限定:04/02/20 22:04 ID:f+Axyn2V
俺も一緒にハァハァさせてくれ!
(*´д`)ハァハァ
150名無しさん@初回限定:04/02/20 23:04 ID:s5AgqDd9
    〃〃∩  _, ,_
     ⊂⌒( `Д´) <続きマダー?
       `ヽ_つ ⊂ノ
              ジタバタ
151名無しさん@初回限定:04/02/20 23:32 ID:YiddYczK
何だか
しすエンのノリを思い出しますな(*´Д`)
152チョコとグレイ星人 1/3:04/02/20 23:39 ID:mKFp/9j6
 まずいまずいまずいまずい!
 そりゃもうあんた、青汁なんて目じゃないっすよ、マジで。このまずさは、致命傷! もはや毒ですよ、
毒。
 なにがまずいかというと、もちろんアニキの部屋にチョコを置き忘れたこと。うわぁ〜、なんであたしは
アニキの部屋にチョコを置き忘れたの? Why? どうして? とにかく、まずいったら、まずい!
 あれがアニキに見つかったら……

『ありがとな。おまえのチョコ、うまかったぜ』
『うん。そういってくれると、あたしもうれしいな』
『あれ、高かったんだろ?』
『うん。でもでも、お兄ちゃんにあげるチョコだから……』
『うれしいぜ。――だけどな。俺はチョコよりも欲しいものがあるんだ』
『あ、お兄ちゃん。何するの? っあ♡』
『おまえの唇。チョコより甘いな……』
『お兄ちゃん……』

 …………にへら。
 ……!? なななななっなんだ今の妄想は!? あ、あたしはそんなことちーとも思ってないぞ! やっぱり
電波? 毒電波があたしを狙っているのか!? これは国家の陰謀? それとも異星人の地球侵略計画!?
 そういえば向かいの田中さん家のおじーちゃんって、グレイ星人に、くりそつ! やっぱり、あれは地球
人じゃなかったんだ。大変だよ、NASAに連絡しなくちゃ。そんで翌日のワイドショーは総なめね。もち、
特番のタイトルは「グレイ星人捕獲される!?」。そして、第1発見者のあたしは東海林さんにインタヴュー
されちゃうわけだ。目に黒線いれられて「やっぱりそうじゃないかと思っていたんですよ」って。これで、あ
たしも一躍時の人? まいっちゃうね、こりゃ(w
153チョコとグレイ星人 2/3:04/02/20 23:40 ID:mKFp/9j6
 しかし、今のアニキは何だ!? 美形になっていたぞ、美形に! たとえるなら当社比200%くらい。しか
も、目の中に星がキラキラしていて、ギターなんぞ背負っていました。あんた、一昔前の少女漫画の男
の子ですか? あたしの妄想の中でも、痛いヤツだな、アニキ。もう痛すぎます。死んだ方がいいよ、
マジで。そこはかとなく冤罪っぽいけど、気にしません。なぜなら、あたしが法律。アニキの生殺与奪の
権限はあたしが握っているので、無問題。
 そんなことより、今はいかにしてアニキの部屋からチョコを奪還するかです。
 チョコ奪還計画その1「火事場泥棒作戦」。放火して火事場の騒ぎにまぎれてチョコを奪還する、い
たってシンプルな作戦。出火の原因を聞かれたら、「あたしのナイスバディが燃えたのよぉ〜!」と言
い張る。うん、まさに完璧な言い訳だ。
 ……やっぱ却下。アニキの部屋はあたしの部屋の隣だ。アニキの部屋が全焼する分にはかまわな
いが、あたしの部屋が焼けるのは困る。それに消火の際に消防団員に、アニキの部屋にうずたかく積
み上げられた怪しい物体を見られたら、あたしら家族は破滅です。もう外に出られませんって。これ、
致命的。いや、マジで。シャレになっていません。
 チョコ奪還計画その2「地震が起きたよ、そら逃げろ作戦」。地震を起こして、アニキが部屋を飛び出し
ている間に、チョコを奪還する大胆な作戦。
 ……計画は頓挫。母ちゃんに地震を起こしたいから、しこを踏んでくれと頼んだら、パワーボム食らっ
た。きれいなお花畑と、3年前に死んだばあちゃんが見えたよ。でも、ばあちゃん、冷たくなったな。あた
しが駆け寄ろうとしたら、川向こうから「来るな、来るな」ってあたしを追い返そうとしやがった。うるうる、
たった3年で孫への愛情を忘れたの!? やっぱり身体が冷たくなると心も冷たくなるのですか?
 あたしは悲しいよ。

「ちょっと入っていい?」
 部屋のドアがノックされたので誰かと思ったら、この弱気ムンムンな声はアニキだな。
154チョコとグレイ星人 3/3:04/02/20 23:41 ID:mKFp/9j6
 あたしがせっかくチョコ奪還計画その321「ア○カイダがなぜか我が家でテロ行為を作戦」を検討中だっ
ていうのに、邪魔くさいやつだ。ホント、間の悪いヤツだな、あんた。あたしゃ、今、どうやってビンラディン
氏と連絡取るかという難題に頭を悩ましているんっだっちゅーの。
「よくない。帰れ」
 おー、あたしって超残酷。
「……そっか。ごめん、いそがしかった? また来るよ」
 ぐわぁ〜! あんたは、なぜそこで引く? 男だろ、あんた!? その股間のブツは飾りですか? 男な
ら、「入るぜ」といきなりドアを開けて「キャ! 着替え中に入ってくるな、バカァ〜」とあたしが怒る…って
何の話ですか、あたし!?
「よ…よくないけど、あたしは寛大だから、特別に許す。入って良いぞ、アニキ」
「……うん」
 おい、アニキ。あんたは妹の部屋に入るんじゃないのか? まるで猛獣の檻にでも入るように、恐る
恐るドアを開けるのは、どーいうこった? よぉ〜〜く、わかった。ホントによぉ〜〜〜〜く、わかった。
あんたがあたしをどう思っているのか。
 ふっふっふ、それならその期待に応えてやらなくちゃな。
 アニキ、あたしを妹と思うなよ。今のあたしは、猛獣! たとえるなら雌豹。今のあたしに触れると、怪
我だけじゃすまないわよ。うふふふふ……
「あの…ありがとうな」
「なにがよ?(グルルルゥッ)」
「その、これ……」
 ん? どこかで見覚えのある、箱。
 って、そりゃあたしが高島屋のバレンタインキャンペーンのお店で、2650円(税込み)で買ったチョコ
ではありませんかっ!

 あたしは、田中さん家のグレイ星人の力でアニキの記憶が消せないものか、本気で検討をはじめた。
155名無しさん@初回限定:04/02/20 23:42 ID:Lb8k2k34
リアル遭遇キタ━━━━━(゚∀゚)━━━━━!!!!

これからもがむばって(;´Д`)ハァハァ
156名無しさん@初回限定:04/02/20 23:45 ID:mKFp/9j6
昨日にまして時間がなかったので妹のテンション低め(´・ω・`)ショボーン
予定していたイベントまでたどり着けませんでした。
期待されていた方々すまん
過分な期待に小心者のわたしは(((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル

んで、次回予定「妹と風呂場とアニキの鼻血(仮)」





ただし、予定は未定。決定にあらず(wヽ(´ー`)ノ
157名無しさん@初回限定:04/02/21 00:01 ID:DpT+0g0K
楽しいっす。
158名無しさん@初回限定:04/02/21 00:46 ID:hibs5TVi
風呂場イベント期待age
159名無しさん@初回限定:04/02/21 01:11 ID:psfZzjqW
この後、妹が兄のお礼攻撃をどうかわすのかが見どころだな。
160名も無き流浪人 ◆1Zweb/Moe. :04/02/21 03:04 ID:K538Mp3v
⊂⌒~⊃。Д。)⊃イイヨイイヨー
161名無しさん@初回限定:04/02/21 13:51 ID:FcfFSJe/
妹、声つきで聞きたいなコレ
162名無しさん@初回限定:04/02/21 15:36 ID:aNqX0qMd
ベタに愛河里花子とかイイな
163名無しさん@初回限定:04/02/21 15:38 ID:fcKFd6N3
>>161
声当てるとしたら、かなり辛いぞ。こんなハイテンションな妹の声は。
俺の脳内では、涼森ちさとになっているけどな。
誰か金出してコミケで同人ノベルゲーとして出してくれないか? 1万までなら買うぞ(w
164名無しさん@初回限定:04/02/21 18:02 ID:lAs2FP21
俺のイメージは明日の雪之丞だたよ
165名無しさん@初回限定:04/02/21 19:39 ID:j9GnwbBb
漏れの場合
しすたぁエンジェルの流菜=草柳順子で脳内変換

ただ、ここの神SSの設定は
むしろ新作「らくえん」の亜季に近いから金田まひるカモ
「しょ、しょれは、ぬぁんぢぇしょーかぁ?(翻訳:そ、それは、なんでしょーか?)」
 あ、あたし、声裏返りまくり。というか、これ何語? アタシ、ニホンジン。ニホンゴシカ、ワカラナイネ。
なんて、夜になると繁華街に立っているネーチャンの真似してどないするっての。
 ええい、気つけに自分の顔にパンチを一発。
「ぷぎゃっ!」
 くっ、良いパンチしてるじゃねーか、あたし。夕日に照らされた川原で仰向けになって寝たい気分だぜ。
 って、おいアニキ。その、鉄格子付きの病院から、ちょっと遊びに抜け出したついでに包丁を購入し、
見ず知らずの人の家にあがりこむ、おちゃめな人を見るような目つきで見るんじゃないっての! あたし
は、キ(ピー)イかっての!? 
 それと、ジリジリ後ろに下がっているのは気のせいか? その「目をはずしたら、殺られる!」って顔し
て後ずさるのやめれって。あたしは熊か何かか!? アッコにさえ熊殺しと言われることはあっても、熊と
呼ばれたことはないんだからな。
「お、おまえ。鼻血が……」
 ん? そういや、鼻の下に生暖かいドロ〜とした感触が。ちょっと殴りすぎたか。まあ、青鼻汁じゃなけ
れば無問題。純情可憐な乙女であるところのあたしが、青っ鼻をダラ〜と垂らしていたら、さすがにマズ
イっしょ。
 しかし、アニキも情けないね。この程度の鼻血で顔を青くするなよ。情けない。あなたはオコチャマで
すか? 転んで膝をすりむいたら、ママに言うんでちゅよぉ〜(ゲラ
 だいたいこの程度の血がどうしたっての? あんたねぇ、女は毎月大変なんですよ。そりゃもう、血が
ドバーッ!と出るんですよ、ドバーッ!と。あんときばかりは、女やめたいです。それが毎月ですよ、毎
月。どんだけ苦しいかわかるかい? 言っとくけどね、もしわかるなんて口に出してみな。これから毎月
腹をボコって消化器系にダメージ与え、下血させるよ。いや、マジで。
 鼻血を親指でグイッとぬぐって、ニッコリと微笑んでやる。
「それは、なんでしょーか?」
 って、今アニキ、「ヒッ!」って言ったろ、「ヒッ!」って言ったろ!!
「あ…その…こ、このチョコ、おまえのだろ。だから、お礼に……」
「ああ、そのチョコね」
 フンッと鼻を鳴らして、冷めた視線。おお、あたしって悪い女。
「それって、あたしの彼氏に上げるものなのよねぇ。よかった。どこに忘れちゃったか、探してたの。あり
がとう、お兄ちゃん♡」
「え? えっ・・・えっ?」
 ふっはっはっはっ! パニくってる、パニくってる。何しろ、もう包装紙やぶっちゃてるもんね〜。
「だいたい、あたしがさ、アニキになんかのために、チョコ買うと思ったわけ? ちょっとうぬぼれてない?」
「でも、このメモカードに『アニキへ』って書いてあるけど」
 な、なんですとぉー!!?
 そういえば、店員さんが『メモカードにお名前書きますけど〜』とか言われて、「んじゃ、『アニキへ』」っ
てお願いしたような気がしないでもないぞ。ぐはぁ! 店員さん、なんであなたはあんなことをあたしに
聞いたのですか? 今は、あなたの天使のような営業スマイルがとても憎い(涙)。スマイルは0円なの
は、タダより高いものはないって教訓のためなのでしょうか!?
「そ、それは……そう! 亜二樹さんって人なの! そうなの! そうなんだってんだろーがぁ!!」
 く、苦しいよ、あたし。窒息します、マジで。
「そ…そうなのか? で、でも、ちょっと食べちゃったよ」
 おい、こいつ信じてますよ? マジ、バカですか アニキは。
 でも、『食べちゃった』か。ふ〜ん、ほぉ〜、『食べちゃった』か。うふふ。
「ふぅ〜ん。なんだ、食べちゃったの。しっかたないなぁ〜。食べちゃったなら、仕方ないもんねぇ。しょう
がないなぁ。彼氏には、他のを買ってあげるから、それ、アニキにあげるよ。うん、しょうがないもんねぇ」
 うひょ〜! うひょぉ〜〜!!
「じゃ、これもらっていいの?」
「だって、しょうがないじゃん」
「あの、その、ありがとうな。あ…う、うまかったよ、これ」
 ダ、ダメぇ〜〜!! うわぁ、緊急事態発生です、あたし! やばい、やばい、やばすぎです。うひゃ、
顔がニヤニヤしそうです! ダ、ダメよ、あたし。ここで負けたらいかんとです! って、頬がピクピク痙
攣してるぅ〜!
「ぷぎゅるっ!!」
 通信教育で習った幻の空手技「必殺80年殺し」を顔に炸裂させて、何とか顔がにやけるのを阻止。
 ふぅ、マジでやばかったよ。何がやばかったって? と、とにかくヤバかったの!!
 しかし、その代償も大きかった。通信教育によれば、この「必殺80年殺し」を食らった相手は80年以内
に死んでしまうという超絶ヤバい技で、人道的見地から20歳未満への使用が禁じられているのだ。
 うぅぅ、なんて危険な技をあたしは使ってしまったんだろおぉ〜(血涙)。
「だ、大丈夫か!?」
「らいじょうぷ。ちんぱいちないで、ぱにき」
 ああ! 豪快に後ろに倒れたあたしを助け起こすアニキの周りの空気が、輝いてみえるぅ〜。手とか
足がガクガク震えるぅ〜! 心臓がバクバクいってるぅ〜!
 こ、これはもしや、噂に聞いた――

 パンチドランカー症状!!

 マジですか!? 医者に症状が出た心当たりを聞かれたら「日ごろからの母ちゃんとのドツキ漫才と、身
体を張ったひとり突っ込みだと思います」っていわなきゃならんじゃないですかー!
 ああ、あたしってば、なんてことに(涙)。この世界を狙える黄金の右を世間に知らせぬまま、無念を
噛み砕いた余生を送るはめになるなんて。この伝説の右足を使わぬまま、失意のうちに朽ち果てるな
んて。
 ああ、真っ白に燃え尽きたよ。アニキ、この靴下もらってくれ。あんたにもらって欲しいんだ。
「ホントに大丈夫か?」
「え!? あ、う?」
 やば。今一瞬、あたしはリングのコーナーで灰になってしまっていたよ。
 とにかくティッシュで、鼻にたまった血をズビー!とかんで、鼻の通りをよくすると、あら不思議。いつも
のスウィートボイスの復活。
「で、でも、それ義理だからね!!」
 この点はきちんとしておかなきゃいけません。ええ、いけませんとも。アニキってバカでアホで間抜け
で妄想野郎で変質者でヒッキーでヲタで。とにかくダメな人間だから、勘違いしてもらっちゃ困るわけ。
「どーせ、アニキにはチョコをくれるような女の子いないでしょ! だ、だから、そんなアニキをあわれん
で、あげるの! それに、ホ、ホワイト・デーのお返し目当てなんだからね!」
「も、もちろん、そうだよな……」
 う、何だか胸がズキッとしたぞ。あ、あたしは悪くないぞ。悪くないッたら、悪くない! だって、妹でしょ?
妹がそれ以外のどんな理由で、チョコあげるっていうのさ。
 うぅ〜。でも、何だかモヤモヤするぞ。なんだってんだ、あたし。
 やっぱ、さすがに言いすぎ? いつものお礼とか何とか言ってあげた方がいいよね。うん、そうだね。
「あ、あのさ、アニキ…」

「 で も、 俺 だ っ て 今 年 は チ ョ コ を も ら っ た ん だ ぞ 」
170名無しさん@初回限定:04/02/21 20:05 ID:34hP6tpY
やっぱり予定は未定でした(-_-)
作者が何を言うかと思われますが、この妹は人がせっかくストーリーのレールをしいて
やっているのに、その隣に「青函トンネル掘るよ。いや、マジで」とかほざいて、どっかに
いってしまいます
だいたいチョコひとつで、この妹は何をやっておりますか?
全然計画どおりにすすまねーよ(´・ω・`)ショボーン
というか、国家資格試験2週間前なのに、こんなSS書いている俺が計画という言葉を使っ
ていいものかと。


今度こそ次回は「「妹と風呂場とアニキの鼻血」をお送りします。







たぶんね(wヽ(´ー`)ノ
171名無しさん@初回限定:04/02/21 20:08 ID:Td7f/IGA
キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!

おもしろいよう(´Д⊂ヽ
>170
試験頑張ってください。俺も来月再来月と資格試験〜
172名無しさん@初回限定:04/02/21 20:29 ID:h/mQANvD
亜二樹ワロタ
試験もガンガレ
173名無しさん@初回限定:04/02/21 20:44 ID:jyWPpikM
>ああ、真っ白に燃え尽きたよ。アニキ、この靴下もらってくれ。あんたにもらって欲しいんだ。

この妹、ヲタだな、おい
174名無しさん@初回限定:04/02/21 20:50 ID:UZV5CyJo
>ああ、真っ白に燃え尽きたよ。アニキ、この靴下もらってくれ。あんたにもらって欲しいんだ。

ネタが判らん。
だから漏れはヲタじゃないんだな?(藁)
175名無しさん@初回限定:04/02/21 20:52 ID:t0/QfilR
いやはや、くらくらする。最高だ。
176名無しさん@初回限定:04/02/21 20:53 ID:GAhJD3tQ
>>174
あしたのジョー
177名無しさん@初回限定:04/02/21 20:55 ID:GAhJD3tQ
>>174
「あしたのジョー」
若い人かいな?
178名無しさん@初回限定:04/02/21 20:56 ID:GAhJD3tQ
あら・・・なんか調子悪いなぁ。
179名無しさん@初回限定:04/02/21 20:59 ID:tBTYF6x2
>>164
俺もこのあまりのハイテンションはせりなを思い出した。
作者たんがんがれ。
180名無しさん@初回限定:04/02/21 21:00 ID:MEeQrcWx
「あんたにもらって欲しいんだ」で具具って調べたら、靴下じゃなくグローブだった。
やっぱり妹には靴下をもらう方がハァハァだ。
181名無しさん@初回限定:04/02/21 22:48 ID:vWgw81V4
これまでのまとめ


名前:不明
年齢:不明。8年前にお兄ちゃんに先にチョコをあげるので母親に泣きついた(>135)。
    口調からして小学低学年みたいなので9歳以下で、バレンタインを知っていたことから4、5歳以上?
    (4〜9)+8=12〜17歳?予想
体重:スレンダーらしいので軽い?
身長:不明
髪型:不明。ショートカットきぼんぬby俺
乳:微乳。寄せてあげてもB未満! ただし、パッドいれるとCかDにレベルアップ(>114>125)
腰:細いと思われ
尻:不明。安産型きぼんぬby俺

・兄を表向きは嫌っている重度の隠れブラコン。  ・通信教育で空手をならっている(>86)
・彼氏は確実にいない模様  ・チンコ見たのは兄貴のものが最初(>>87)  ・年齢詐称疑惑あり(>88) 
・パンツはストライプを着用(>96) ・性知識は乏しい? 兄の標準サイズを巨根と勘違い(>>97
・おぱーいに重度のコンプレックス(>114) ・朝食は丼メシ(>>134) ・アッコという友人あり(>82) 
・小さい頃は、思いっきりブラコンしていた(>136) ・3年前に祖母が死んでいる(>153)
・とにかくハイテンション(全編)
182名無しさん@初回限定:04/02/21 22:56 ID:ERpnrMmo
>170
国家資格試験2週間前なのにこんな萌えSSを葱板に書いている漏前さまは神。

…でもちゃんと試験勉強も頑張れ、間が空いてもちゃんと待ってるから(´Д` )
183名無しさん@初回限定:04/02/21 23:02 ID:vWgw81V4

名前:不明
年齢:不明。エロゲ買っているので18歳以上
体重・身長・髪型:不明。平凡そのものと思われ
チンコ:自称平均サイズ。ただし、かなり気にしているので小さい可能性あり(>98)

・エロゲヲタ(>80)
・彼女はいないと思われるが、>169で気になる発言あり
・ヒッキーでヲタ?。ただし妹の偏見を含む
・小食(>134)。ただし周囲が大食漢なだけの可能性あり
・チンコのサイズにコンプレックスあり。自称・平均サイズ(>98)
・気が弱い。
・態度が女性っぽい
・現在のところ、妹を女性としてみているかは不明。
・妹の妄想の中では美形w(>153)
184名無しさん@初回限定:04/02/21 23:10 ID:vWgw81V4

名前:不明
体重:かなりの重量級の模様(>133)。直立歩行するカバ?
身長・髪型:不明
乳:かなり太そう
腰:とてつもなく太そう
尻:嫌なくらい太そう

・目つきが悪い。殺人鬼の目?
・娘と殺伐としたアットホームな会話をする
・戦闘力高い?
・軽量級ボクサーのフットワークと、猛牛の突進力を持つトータルファイター?
・グラップルな最強生物と互角?
・なにげに息子と娘想い?


アッコ:妹の友人。妹より性知識豊富?
隣のババァ:三河屋のにーちゃんとイチャついているらしい。過去に妹によって暴露された?
向かいの田中さん:おじーちゃんが、グレイ星人?
185名無しさん@初回限定:04/02/21 23:31 ID:9JrfRYLc
ID:vWgw81V4よ、それはまとめになってるのか?それ以前にまとめる必要があったのか?
186名無しさん@初回限定:04/02/21 23:46 ID:H8xt5Irb
>>185
まぁ、良いじゃないか
187名無しさん@初回限定:04/02/21 23:52 ID:oBp4BE6f
実際のところ、妹は何歳なんだ? やっぱり12〜17?
俺は15歳以上がいいんだが。それ以下だと、ちょっと守備範囲外
188名無しさん@初回限定:04/02/22 03:12 ID:hnJLWG3e
とりあえず間を取って15歳で決め打ちで。
体系的にも想像しやすくっていいでしょ。
189名も無き流浪人 ◆1Zweb/Moe. :04/02/22 03:34 ID:zwRxc1Rb
>170
(・∀・)GJ!
時々、作者の考えたシナリオとは違う方向に行くキャラが出来ると聞いた事あるけど、
まさにソレなんですねw

>187-188
15〜16だと俺も思う。
一応高○生っぽい感じだし。
 はぁ? アニキ、マジで言ってますか?
 あんた、見得張るのもいい加減にしておけよ、ゴルァ。だぁ〜れが、あんたみたいなヲタにチョコやるよ
うな女がいる? いや、あたしと母ちゃんは別だよ、別。だってほら、家族だし、まあいろいろあるからさ。
そうでもなきゃ、チョコなんてやらないよ。やるわけないっての。やらないの! やらないって言ってん
だろ!!
 それをこぉ〜んなヲタでヒッキーで彼女いない暦=年齢みたいな、どぉ〜〜しようもないアニキが、女
の子からチョコをもらった? ぷっ、もろ嘘ばればれ。そうまでして妹に見え張りたい? アニキ必死だ
な(w 必死すぎて、涙が出ちゃうよ、あたし。
 アニキに彼女がいたとするなら、それ右手? おい、うらやましいな。毎晩、あのエイリアンをなぐさめ
てくれるなんて、いい恋人じゃないか(プッ 頼むから、母ちゃんに「こいつと結婚するつもりなんだ」って
紹介するのだけはやめてくれ〜! あたしの新しいお姉ちゃんは、アニキと一心同体ですってか? ゲ
ラゲラゲラ。あー、腹いてぇ。
 …………おい、アニキ。なんとか言えよ。って、まさかマジですか? もらったのですか? ホントで
すか? オーマイガッ!
 そ、そ、そんな! どうして、そんなことが! まさか……。

『へっへっへっ。おまえの秘密を俺は知ってるぜ』
『そ、そんな! お願いします。そのことは誰にも』
『わかってるって。――だけど、ついポロッと口にしちまうこと、ないわけじゃないよなぁ』
『ああ……! そんなぁ』
『くくくっ。まあ、あんたの出方次第だなぁ』
『どうすれば黙ってもらえるんです!? お金ですか? お願いです、いくらでも払います!』
『おっと。俺が脅迫でもしているみたいじゃないか。困るなぁ。俺は紳士的に、このネタを買い取って欲し
いと言っているだけなんだよな。取引ってヤツだよ。へっへっへ』
『わ、わかってます! ですから、いくらほしいんですか!?』
『うひひひ。わかってるじゃないか。――でもな、俺が欲しいのは金じゃないんだよな、これが』
『……! ま、まさか!?』
『そうさ! バレンタインのチョコだよ! 俺にチョコをよこすんだよ!』
『そんな! チョコだなんて! あなたは鬼よ! ケダモノよ!』
『ひゃっはっはっ! 何とでも言うんだな。さあ、俺にチョコをよこすんだ!!』

「こぉんの、ド腐れ外道の鬼畜野郎がぁ〜〜!!」
 あたしのギャラクティカ・マグナム一発で吹っ飛ぶアニキをダッシュで追撃。宙に浮いている間に、小
パンチから中P→大P→大Kへとつなげ、ザ・カラテマスター最終奥義「空手チョップ」を叩き込む。
「あんた、そこまで腐ってたんか!? 見損なったぞ、アニキ! 犯罪にまで、犯罪にまで手を染めるなん
て、残されたあたしら家族はどうすりゃいいってんだ! さあ、吐け! 何をネタに脅迫した!? 盗撮か?
盗聴か!? そ、それとも両方ですかー!!」
「な、な、なんのことだ?」
 胸倉つかんで首をガクガクしてやっても、まだ吐きやがらない。ふっふっふっ。アニキがそうでるなら、
こっちにも考えがある。
 ゆらりと幽鬼のごとく立ち上がったあたしは、おもむろに本棚から一冊の本を掴み取る。
「お兄ちゃん♡ むかぁ〜し、よく『お医者さんゴッコ』したよねぇ。今だから言うけどさ。あたし、あれって
メチャ恥ずかしかったわけ。でも、お兄ちゃんがやりたいっていうから付き合ってあげたんだよ」
「お、おま、おま、おまえ、落ち着け! 何がどうなったかわからないが、とにかく俺が悪かったから!」
「うふ♡ でも今日は、あたしにお兄ちゃんが付き合ってもらうんだから」
 手にした本のタイトルは『家庭でできる拷問百選〜誰もが素直になる秘訣を教えます〜』。
「あたし、女医さん。ただし、外科専門♡」
「い、いやぁ〜〜〜!!」
「大丈夫♡ 痛くしないからさぁ〜!」

「 う っ ぎ ゃ ぁ 〜〜〜〜っ!!」
192名無しさん@初回限定:04/02/22 14:31 ID:+0L3A+/F
初めて来ますたが、斜め読みしてたら何かネタが浮かんできたので、漏れも書きたくなってきた。
でも、全部読むの('A`)マンドクセ。

本気で書くつもりなら、全部きっちり読むくらいは当たり前のこととしてやらんといかんか、やっぱ。
193名無しさん@初回限定:04/02/22 14:32 ID:AqwmJaqU
なんで、お風呂場イベントまでいかないんでしょうか?(;´Д`)
俺の計画ではとっくに、とっくに……
って、全部自分が悪いのです、はい。
でも、今度こそ今度こそ、次回はお風呂イベント







予告になってない予告はやめた方がいいな、俺(´・ω・`)ショボーン
194名無しさん@初回限定:04/02/22 14:32 ID:+0L3A+/F
>>190-191
漏れがつまんないこと書いてる間にGJキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
195名無しさん@初回限定:04/02/22 14:38 ID:AqwmJaqU
>>192
予告をぶっちぎって書いたSSを貼っている間に、未来のSS職人キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
当方、そろそろ本格的に資格試験の勉強しなくちゃいけないので、毎日アップはつらいかも
だけど、ふたりいればお互い執筆時間を補完し合えるのでうれしいですよ
というわけで、SS職人にケテーイ(w 無理じゃなければ(´・ω・`)
196名無しさん@初回限定:04/02/22 14:54 ID:DWlBen24
段々面白くなくなってきた…
197名無しさん@初回限定:04/02/22 15:30 ID:DOU7SW9K
あたしの新しいお姉ちゃんは〜の下りがワロタ
198名無しさん@初回限定:04/02/22 16:18 ID:eV0c9hGU
>>196
やっぱりね(´・ω・`)ショボーン
自分でもテンション下がっていると思いますよ。このままいくと、ただの萌え妹に堕ちていくなぁ
自分としては未知との遭遇あたりがピークだったか?
ダレてくる前に終わればいいんだが、そもそも終わりをまたーく考えていない。
どうすべ?(-_-)ウツダ
199名無しさん@初回限定:04/02/22 17:39 ID:1dRoaQIT
ラストスパートだ、すかっと締めてくれ。
200名無しさん@初回限定:04/02/22 21:31 ID:NPulEA5q
数日前から読んでいますが、面白いっす。
テンションが高いく、テンポも良いので文章も読ませるものがあります。
ただ、ずっと妹のテンションが高いままだと、
>>196 のような意見も出てくるのでしょう。

テンションは、あがりっぱなしよりは、
もうすこし上下させたほうが面白くなるかもしれません。
難しいと思いますが、がんばって。
201名無しさん@初回限定:04/02/22 23:10 ID:NnXl3bKJ
緩急がないからねこのSS。
最初の方は面白くてテンション上がって行くんだけど、
カクンと面白くなくなってる。
というか訳わからんって感じの表現法ばかりで最初は割りとまともな妹だったのに、
どんどんヲタに変わって言ってるからそこが問題なんだと思う。
でも諦めずに頑張れラストスパートだ!!
202名無しさん@初回限定:04/02/22 23:23 ID:89qaLOrD
>「あたし、女医さん。ただし、外科専門♡」
ワロタ
ガムバレ
203名無しさん@初回限定:04/02/23 00:03 ID:xmQWXonx
ダラダラと続くとこのノリに慣れてきて飽きがきますからね。
締めるところは締めていかないと、週間雑誌の連載物のようにグダグダになるかと。
204名無しさん@初回限定:04/02/23 00:35 ID:sp5hlsBa
急に叩かれ始めたなー。
もうこれ以上は無理だな。
2ちゃんねるの宿命だなー。
205名無しさん@初回限定:04/02/23 00:54 ID:xmQWXonx
だ〜れも叩いてなどいない思うのだけれど・・・。
むしろ皆好意的に接してると思う。
206名無しさん@初回限定:04/02/23 01:53 ID:7s6i/nhZ
俺も妹専門書きだけに、この作品の苦労はよくわかる……。
そもそも規格外のハイテンション妹だし、バリエーション的にも大変だろーけど、頑張って欲しい。
20721や46:04/02/23 02:28 ID:jLD0nSdi
>>80タン(でいいのか?)のは、作者の知識とノリで突っ走ってるから、作者以外ネタを予想できないし、だからこそ凄く面白いよね。
俺もそんなの書きたいと思いながら、簡単なほうに流れてしまう。
応援してるので、プレッシャーに思わない程度でいいから、気楽に頑張ってね。
208名無しさん@初回限定:04/02/23 12:03 ID:V6ZjT0Fd
このスレって「朝起きたら妹に、」っていうスレタイだから、
バレンタインネタが終われば、新しいネタふって続けられるって事でいいのか?
209名無しさん@初回限定:04/02/23 18:18 ID:taZvssLH
職人さんガンバレー!漏れはかなり好きだぞ!
210名無しさん@初回限定:04/02/23 18:49 ID:6iyAJi81
マターリ閲覧させてもらってたけど、面白いと思う。
職人がんがれ。漏れも影ながら応援する。
21180たん:04/02/23 18:55 ID:HXjZ0xbL
試験勉強そっちのけで、この妹の話のつけかた考えていた俺(w
でも、今夜は自分のへたれサイトの更新作業のためSSはアプしませんです
期待されていた方には申し訳ないが明日以降まで待つよろし。
もうちょっとだけ、あの妹につきあってくだされ。ではでは

..          ∧_∧  
          ( ´∀`)  
       _φ___⊂)_
      /旦/三/ /|
    | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|  |
    | 早瀬の夫 |/
212名無しさん@初回限定:04/02/23 22:36 ID:Q7aq4YFQ
とりあえずマジレス。
SS書くよりサイト更新するより

           勉  強  す  れ


 
213名無しさん@初回限定:04/02/23 23:08 ID:5tE8HK3H
↑おまえがな
214名無しさん@初回限定:04/02/24 00:00 ID:mEW3SO6a
朝起きたら妹に、エイリアンvs深海の怪物の実演を要求された
215名無しさん@初回限定:04/02/24 00:59 ID:ghgwP21K
「おにーたん、あっさだっよー」
 ドッヂボール、ボールをキャッチ、さぁ反撃、というところで、夢から覚めた。
なんのことはない、妹が俺を起こそうと俺の腹の上にのっかってきたのだ。妹は、愛読書
の『めばえ』を手にもち、きらきらと輝く瞳で俺を見つめている。
「おにーたん、このごほん、よんでー」
 あどけない顔の妹は、俺がたったいま起こされたばかりのことなど、まったく気にして
いない。素直に自分の欲求を伝えてくる。そんな妹がとてもかわいらしい。
 俺は、けだるさを残しながらも、妹といっしょに雑誌をぱらぱらとめくった。
「これ、ここ、よんでー」
 そういって示したページは、どすぐろい皮膚のエイリアンを、真っ二つに割れた深い色
の海が飲み込もうとしている挿絵のあるページだった。

『このままでは、宇ちゅうからやってきたエイリアンは、海のかいぶつにまけてしまいそ
うです。あっ、あぶない。ピンチになったエイリアンは、あたまからまっ白な光せんをは
っしゃしました』

 隣の妹に視線を移すと、真剣な瞳で雑誌に見入ってる。

『――けれども、海のかいぶつには、光せんはききません。海のかいぶつはへっちゃらで
す。そのうちつかれてしまったエイリアンは、げんきがなくなり、海のかいぶつの中へと
のみこまれていきました。――おしまい』

「ねーねー、おにーたん、あたしね、エイリアンみたことあるよ」
「へー、すごいねー。どこでみたの?」
「おにーたん、おきるまえに、おにーたんをおそってたよ」
――?
「あ、いまもまだいるー、エイリアン、エイリアン――」

そういって妹は、俺の朝立ちしたままのモノをにぎにぎして嬉しそうだ。
21621 ◆/Juice3Jac :04/02/24 01:40 ID:ghgwP21K
「そうだー、せっかく、エイリアンいるんだから、海のかいぶつもいないかなー」
 いもおとは、俺の部屋をきょろきょろとみまわしている・顔wゆらすたびに。っつかn
だままの手にぎゅおpぎゅおとちからがくわわる。からだごとひねるときなど、すこしひ
ppっぱるようnい力がくわわって、。
「いないなー、」
 部屋を物色するのをやめたおかげで、ちいさな手にこめられた力もゆるくなる。
だが、手を離すと逃げ出すとでも思っているのか、にぎったままの状態はかわらない。
「ねー、おにーたん、どこにいるか、おしえてー?」
 俺に聞かれても、そんなものがどこにいるか知るはずもないだろうと思ったが、――朝
立ちをにぎにぎされた俺の思考回路は、どこかおかしくなっていたようだ。妹のまあるく
開いた瞳をみつめて、こんなことをいっちまった。
「あっ、おくちにうみのばけものがとりついてるぞー」
「え――、やだ、やだっ、おにーたん、たすけてー、お口にくっついたかいぶつやっつけ
てよー」
「よーし、じゃあ、お兄ちゃんが、さっきのエイリアンをうごかして、退治してやるから
――ちょっとだけまってろよ――」
「――よーし、さっきのエイリアンよりもつよいエイリアンがきたぞー、こいつの攻撃な
ら、きっとたおせるから、もうちょっとだけ、がまんしてろよ」
「……うん。こわいけど、がまんする。おにーたん、はやく、こうげきして――んぅ、く
はっ」
「ばけものを攻撃しやすいように、もっとおおきくくちをひらいて!」
「んぅ、おに――たん……、おく…ちでっエイリアンと、かいぶつが、たたかって…る」
「そうだ、もうちょっとで、エイリアンの必殺技がでるから、がんばれよー」
「っきゃっ、なんかとんできた――、これ、白い光せん? なの?」
「よーーし、かいぶつを退治したぞ。もう安心だからな」
「おにーたん、ありがとう、ほんとにこわかったの、たいじしてくれて。おにーたん、や
さしいし、つよいから、だいすきっ!」

顔に白い光せんを付着させたままの妹は、きらきらと輝く純真な瞳を俺にむけて、とても
うれしそうに、にっこりと笑っていた。
217名無しさん@初回限定:04/02/24 05:06 ID:unbcOEnI
面白いんだが、良心が痛むのは俺だけか?
218 ◆/Juice3Jac :04/02/24 11:56 ID:fjn0mFeg
「おにーたん、ありがとう、ほんとにこわかったの、たいじしてくれて。おにーたん、や
さしいし、つよいから、だいすきっ! これっあげるねっ」

顔に白い光せんを付着させたままの妹は、きらきらと輝く純真な瞳を俺にむけて、とても
うれしそうに、にっこりと笑いながら――ポケットから取り出したマーブルチョコを二つくれた。


足元で、いつのまにか床に落ちてしまった雑誌――『せいの  め ば え 』の表紙タレ
ントも、にっこりと微笑んでいるのが、妙にうらめしかった。


>>217
自分でも、ちょっと気になってたので、ラスト変更しておきます。↑で少しは緩和できたでしょうか。
219名無しさん@初回限定:04/02/24 17:12 ID:uxeAQM7c
>>218
そーいう問題ではない。
220名無しさん@初回限定:04/02/24 17:42 ID:CT/GMEv2
妄想世界だから、あまり痛まないな。俺は
221名無しさん@初回限定:04/02/24 18:14 ID:70pexlhK
朝起きたら妹に、身体をバッタ男に改造されていた
222名無しさん@初回限定:04/02/24 18:26 ID:DI0J4YKX
元祖オンドゥル?
223名無しさん@初回限定:04/02/24 19:01 ID:HymqxUOt
マッドサイエンティストな妹萌え燃え(´Д`)ハァハァ
224名無しさん@初回限定:04/02/24 19:42 ID:FG7OFJ/5
>>220
この鬼畜!!
225名無しさん@初回限定:04/02/24 19:55 ID:K5xVDyI8
妹ではないけど、幼馴染に怪人に改造されたエロssは前に読んだ事あるな。
2261/? ◆/Juice3Jac :04/02/24 20:25 ID:fjn0mFeg
「兄さんっ起きて――兄さんっ」
 聞きなれた声が急かすように俺を呼んでいる。この声は――妹の声。でもおかしい、ど
こか違う。――ああ、そうだ……真理はこんな風には喋らない。俺の自慢の妹、真理はフ
ランス人形のような外見そのままに、いつも冷静で、落ち着いている。あの妹に限ってこ
んな口調で俺を呼ぶはずは――
「兄さん、もう時間よ、早く起きて」
 どこか違う妹の声に、ねぼけていた脳が活動を再開する。
――眩しい、ここは、どこだ。なんでこんなに明るいんだ!
 瞼を閉じた状態でも、自分がいる場所が、とても光の強い場所だということがわかる。
俺はその疑問を解決するためにも、瞼を持ち上げた。
 瞳を射つくすように照らす人工ライト、眩しすぎる。そう思って腕で目を隠そうとした
が、はっ! 体が、動かせない! ――首を左右に動かして、周囲を確かめる。右側には
診療台。左側には――妹。――真理!
「真理! 何をしてるんだ。俺を、俺を助けてくれ!」
 名前を呼ばれた妹は、頭上のライトの光度を低く調節し、まだ残光でぼやけている俺の
視界に近づき、そしてゆったりとした口調で語りかけてきた。
「――起きたようね。兄さん、今のご気分はいかがかしら?」
 真理の端正な顔立ちを近づけられると、妹でありながらも、ついドキッとしてしまう。
「なに暢気なこと言ってるんだ、真理。ここはどこだ、俺を自由にしてくれ!」
「あら、兄さん、よく周りをご覧になって。ここは父さんの病院よ」
 光にも馴れ、周囲を――縛られているため、狭い範囲だけだが、観察する余裕もでてき
た。言われてみると確かに、ここは親父の経営する歯科医院の内部のようだ。恐らく幾つ
か並ぶ診療台の真ん中のほうにいるのだろう。見知っている場所だとわかっただけでも、
随分と心が落ち着いてくるものだ。だが、周囲には妹の他に人の気配はない。
「なぁ、真理。なんで俺らはこんなところにいるんだ?」
「あら、兄さん、憶えていらっしゃらないの? まったく、こんなことだろうと思った。
いい、良く聞いて、兄さんはね――」
 どうやら妹の説明によると、今は日曜日――当然休診日、の正午で、俺は酒を飲んだ金
曜の夜から、ここにこうしてるらしい……なぜ? そう尋ねた俺に、妹はとんでもない事
を語り始めた。
2272/ ◆/Juice3Jac :04/02/24 22:10 ID:fjn0mFeg
「兄さんは、先週から虫歯で悩んでいたのを憶えているかしら? 父さんに観て貰えばっ
ていったのに、『あの人とは喧嘩してる最中なんだ! 俺が虫歯になったなんて知ったら、
何をこそ言ってくるか……だいたいいつも、人の為になる仕事に就けだのもっと運動して
痩せろだの、いちいち俺に――』なんていって、全然直そうとしなかったのよ」

 そういえば、そんなことを言った気がする。本当に、あの親父はいつだって、俺にああ
しろこうしろ、俺の顔をみるたびにぶちぶち文句言ってくるから……あんな奴に虫歯の治
療を頼めるかってんだ。

「――それでね、私が『でも、直してくれないと、兄さんにチョコ渡せないわ、私のチョ
コいらないの?』って訊いたら、
『親父に頼むくらいなら、お前に頼む。なぁ、真理。チョコは出来合いのでいいから、そ
の前に俺の歯の治療してくれよ、お前だって医学部通ってる、医者の卵だろ』
なーんて、言いだしちゃって、
『そりゃあ私は医学部ですけど、医者にも専攻ってものが……』
けど、兄さんはいつもの通り、人の話なんて全然聞かないものだから、
『頼むよ、なっ、真理。週末なら親父の医院空いてるはずだから、お前に任すよ。痛みさ
えなくなればいいから――週末の予定明けとくな』
って……もう兄さんは強引なんだからぁ、私しぶしぶOKしたのよ!」

 妹は、説明しているうちにそのときの感情を思い出したのか、ちょっと拗ねるような表
情で俺を睨んでいる。ちょっと歪ませた表情が、真理の端整な顔立ちを余計に際立たせる。
 ああ、思い出した。言ったさ、確かにそう言ったよ。――でもそれがどうしたというん
だ。俺が今ここに縛られていることと、何の関係がある?
 俺の腑に落ちない顔を察したのだろう。俺が疑問を口にするよりも早く、真理は少し伏
目がちに言葉を続けた。

「それで――金曜の夜なんだけど……」

 頭の回転が速い真理には珍しく、言葉を選ぶように戸惑いがちに喋る。
 ムカつくムカつくムカつくムカつくムカつくムカつくムカつくムカつく!
 あんのくそアニキの分際で、最後まで口を割らなかったなんて、生意気な。とっても生意気ですよ。
たとえるなら、オケラの分際で人間さまと友達になろうってぐらい生意気。あと100万年進化してから言
いやがれってもんだ。てめえの友達はアメンボ程度で十分なんだよ。
 いつもは未来から来た青狸に泣きつくヘタレ並に情けないくせに、こういうときだけは強情なヤツだ。
普段からこうなら、少しはカッコいいのにさ。って、少しだけだぞ、ほんの少しだけ!
 とにかく、アニキが3次元の女からチョコもらうこと自体がおかしいんだ。おまえはそれほど高次元の
存在かっての。アニキのような低次元な存在につりあうのは、2次元が限度。わかってますか、アニキ?
 あんたに許されたのは縦と横だけ。人間の底辺にいるあんたに高さは不要。だから、あんたは2次元
にケテーイ。これ定説。
 それなのに、3次元の女の子にチョコもらっただとッ!?
 今のあたしは、ニトログリセリンも真っ青になるぐらい爆発寸前ですよ。くそっ、スタイルがダイナマイ
ツ・バディってなら町内で凱旋パレードおっぱじめるぐらい喜んでやるが、感情がダイナマイツじゃ誰も
祝福してくれないっての。
 うがぁー! よけいにイライラしてきたぁ〜!
 シャワーでも浴びて頭を冷やすか。
 返り血で汚れた服を洗濯機に投げ込み、風呂場に入ると、シャワーで冷水を頭から浴びる。ついでに
カメの子たわしで身体をごしごしこする。これ、あたしの美容の秘訣。
 だけど、それでも頭に上った血はおさまらない。
229妹と風呂場とアニキの鼻血(前) 2/4:04/02/24 22:20 ID:MoHrV0uc
 くそっ。あたしゃ、こんなにキレやすい奴だったか、おい。カルシウムが足りなくなるとキレやすいって
いうが、あたしの場合、それないな。朝晩欠かさず、きちんと牛乳1瓶飲んでいる。もちろん、腰に手を
当て一気飲み。これ、正しい飲み方。
 これを何年も続けているのに、乳に目だった変化なし。ぢくじょー、牛乳飲むと乳が大きくなるっての
は、やっぱり迷信だったのか(血涙)。でかくなったのは、おもに身長。あっはっはっ(涙)、すでに身長
は170cmオーバー! おかげで血もつながらない自称・妹たちが、学校で増殖中ですよ。頼むから、
そんな熱い目であたしを見ないでくれ。マジ、キモイ。『あたしの初めてをもらってください』って、メモと
いっしょに変なマツタケを2本連結させたような道具を下駄箱に入れられたときは、マジで泣いたね。
 シャワーのコックをひねって水を止めると、身体に残った水が胸を…真っ直ぐ滑り落ちる。
 うがぁ〜〜!!! 水まであたしをバカにするのか!? えっ? そうだろ、おまえ、あたしをバカにして
いるな!? 
 そうじゃないというなら、なぜ胸を真っ直ぐ滑り落ちる!?
 それは嫌味か? あたしの胸がまな板とでも言いたいのか? そんなに起伏がないといいたいのか?
水のくせに生意気な! おまえは根性で曲がれ。重力に逆らえ。 解脱しろ! ポアしてやるぞゴルァ。
 こうまで言っても真っ直ぐ滑り落ちるというのか!? いいだろう、思い知らせてやる。タオルで排水口を
ふさいでやったぞ、ざまーみろ! ふっはっはっ、どうだ逃げられまい。おらおらっ! 水の分際で踏み
潰してやるぞ。これでもか! これでもかっ! ……ハァハァ、どうだ思い知ったか。とどめは、排水口
に流してやる。おまえなんて、クソと一緒に下水を流れちまいな! わっはっはっはっ!
 ……なんだか泣けてきたよ、母ちゃん。
 アッコは「あんなの肩こるだけだから」とか言いやがるが、あたしは肩こりたいんだよ! そりゃ、ガチ
ガチのビンビンにこりまくりたいんだよ!
 神様、あんたは不公平だ。こんなにあたしは努力しているのに、あんな女にデカチチを授けるのです
か? 父なる神はいない。そして、あたしの乳もない(涙)。
 あたしは起伏に乏しい胸に手を当てると、ムニムニと動かした。
 つかめるほどの起伏がないので、どーしても掌でこねるような動かし方しかできないけど、とにかくも
む。そりゃ、ムニムニともむ。鬼のように、もみまくる。
 って、おいこらそこ! 別にオナってるわけじゃないぞ。てめえの頭は常に桃色ハッピーパラダイスで
すか? おまえはエロエロ星雲第4惑星エロエロ星からきたエロエロ星人か? なめたこと考えてると、
ミサイルつんだジェット機をてめえの急所に突っ込ませるぞゴルァ! エイリアン、ゴー・ホーム!
 って、あたしは誰に何を言っている?
 と、とにかくだ。これは、そうした目的じゃない。なんの目的かと聞かれれば、そりゃ『乳をでかくした
い!』に決まっているだろ。
 昔、「おっぱいはもまれると大きくなる」って噂を聞いてから、そりゃ血のにじむような努力で続けてき
た日課なんです。この噂を聞いたその日は、ついついもみすぎて、翌朝内出血で乳が真っ黒になって
しまい、ショックのあまり寝込みましたよ、あたしは。内出血は1ヶ月くらいで消えて、色も元に戻ったと
きは死ぬほど安堵したよ。イヤ、マジで。ガキのくせい、黒いおっぱい。マジでヤバイよ。しゃれになっ
てません。なんとも聞くも涙、語るも涙のお話じゃありませんか。
 でも、それでもちーっとも大きくならないのは、もっと泣けるお話だけどね(涙)。
 今では、もめばデカくなるなんて噂にすぎないなんてしってますよ。じゃあ、何でまだ続けているかと
いいますと、それでも万が一億が一ってことがあるじゃないですか? もしかしたら、ちょっとは効果が
あるんじゃないかと思ったりしちゃったりするわけで、決して他のよこしまな想いがあるわけじゃないで
す。あたし、インディ○ン。イン○ィアン、嘘つかない!
 ムニムニ。ムニムニ。
 はぁ……。もんでも、もんでもデカくならないくせに、変なものだけが発達するから困ったもんだ。
「……はう♡」
 痛かったの! 痛かったの! 痛かっただけ!
「……うくっ♡」
 痛いだけです! 乳がでかくならず、感度だけ発達したなんて、おバカなことあるわけないじゃない
ですか! なぜかさっきまでなかったコリコリしたものを掌に感じるわけありませんって!
 バイーンで、ボイーンな乳のために、つらいのを我慢してやっているんだからなぁ!
 息を潜めてやっているのも乳をでかくしようとしているなんて、とっても恥ずかしいわけで、まったく
他意はナッシングなわけであります。いや、ホント。
 って、きちゃうきちゃうきちゃう〜!

 ガチャ!
「――あ……」

 アニキが、きちゃいました。
232名無しさん@初回限定:04/02/24 22:26 ID:IT8D+j/L
sien
233名無しさん@初回限定:04/02/24 22:26 ID:Dxd/YAAs
うおおおお!!
初のリアルターイム!!
234名無しさん@初回限定:04/02/24 22:27 ID:BJAEFpFA
>>228->>231

頼む改行覚えてくれ。
読みづらいったらありゃしない。
235名無しさん@初回限定:04/02/24 22:29 ID:MoHrV0uc
やはり、テンション下がり気味の妹です。まあ、複雑な年頃と勘弁してください
ここまできたら最後まで書かなきゃ申し訳ないのですが、「もう無理すんな」と
言われそうでこわひ
残り後2〜4回で終わる予定なので、寛大な心で付き合ってください。できれば

..          ∧_∧  
          (;´∀`)  
       _φ___⊂)_
      /旦/三/ /|
    | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|  |
    |試験12日前|/
236名無しさん@初回限定:04/02/24 22:31 ID:VYxHA4h7
朝起きたら妹に告白された。

           ______
         /::::::::::::::::::::::::::::::::::::\
       /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\
      /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::人:::::::::::ヽ
     /:::::::::|:::::::::::::::::::::::::::::::::/  ヽ、:::::::ヽ
     |:::::::::::@ヽ-------‐‐'′    ヽ:::::::::|
    |::::::::::/                 |:::::::::|
    |:::::::::/ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ===/ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ|:::::::::|
   |::::::=ロ  -=・=-  |,  |  -=・=-  ロ=::::::|
    |::::::::/ヽ      /ノ  ヽ      /ヽ::::::::|
   |:::::/  `─── /   ` ───  丶:::|
   |:::ノ        (●_●)        |::|
   |::|           l l           |::|
   |::|       __-- ̄`´ ̄--__       |::|  / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
   |::|        -二二二二-        |::| <  おにいちゃん、大好き!
   |::::\                   /::::|  \___________
   \::::::\     _- ̄ ̄ ̄-_     /::::::/
     |Ξ|~ \             /  ~|Ξ|
    /::::::ヽ/|\_______/|\ /:::::::ヽ
    |::::::::::|  \         /  |::::::::::::|
   /|:::::::::::|    \      /    |::::::::::::|\


(゚Д゚)・・・・・・

y=ー(゚Д゚)カチン

y=ー(゚Д゚)・:∵ターン
237名無しさん@初回限定:04/02/24 22:36 ID:NTuVgYfj
            _,,-====-、
          ,,r'ソ''     ''`ヽ
         //'   /~∃~¨ヽ、
         /:/'',,...⊂二 ̄    |`-.,_
        /y' ー=⊂二∩_____ノ   ̄`''-.,
       /;:l    ,      ̄ヽ       `'-.,
      ヘ''r'    /o._..o、    \        \   アニキに見られたー!!
      (ノレ   /,,______,,ヽ    |\        \        
      /ヘノ`l  : (''"Y"''');'   /ノ:|\        ヽ
      ソ/彡ノ、   `ー=-'.    /《川/ \,__     |
     彡丿彡/ゝ   --    /巛|          ノ
     彡'彡ノ彡ノ| `ー--- '' /;;巛ミミ        /
     彡ノ彡丿/|      彡ノ彡ミミヽ       /
     ./ /      ~~~  ~        \    /
     l |                    `''- ノ
     l/                      /
    ./.,                  ヽ    /
    lc l         \〈 o ヽ   }   /
   ./ヽノ  ,/       'ヽ..,,ノ  ,,.ノ   l
   l  `''''''             ̄ ̄     |
   |   /                    l
  .l  /                     l
  l  l                     |
  |  .|                     /
  |  〔                     ヽ
  ,.l  |                      l
  ( .〔ヽ     ヘ.               |
  l / \                     |
  ヽ)  \\              _,.    /
   |   \丶.,,,       ___,,....-'''    ノ
238名無しさん@初回限定:04/02/25 00:08 ID:kOCrBGM0
朝起きたら妹に、呪われていた
239名無しさん@初回限定:04/02/25 00:47 ID:cId9/myO
とりあえず作者の中の人は日テレを見ながらSS書いたに一票。ADSLです。
2403/ ◆/Juice3Jac :04/02/25 01:03 ID:cbWUQk0g
「本当に本気なのかしらと思って、兄さんに尋ねたのよ。――兄さんは、後輩の風見さん
と飲んできた後だったけど――。そしたら兄さん、『男に二言はない。俺が虫歯の痛みを
感じなくなるように、全部お前に任せる』っていうからさ……ふふ、ちょっと胸がキュン
としちゃった――えっと、そうじゃなくてね、その……兄さんから……了承を取ったこと
だし――」

 ああ、真理、お前はなんて優しい妹なんだ。こんないい加減な兄の言う言葉を真に受け
て、本当に治療してくれたのか。――しかし、真理の表情がどこかおかしい、なにか違和
感がある。

「真理、ありがとう。虫歯の痛みを取ってくれたんだよな」

「……痛みは……感じなくなったはずよ」

 おぉ、カブトガニみたいな幾重にも編み込んだ髪型をした俺の大事な妹、真理よ。なら
ばそれでいいじゃないか、治療の成功を祝おうじゃないか! ん? ――真理? お前は
なんでそんな複雑な顔をしているんだい? おーい、真理ちゃん?

「兄さん、その……手術は成功したわ……」

 手術? 虫歯の治療は手術っていうのか? お前は医学部だから医者の専門用語かなに
かでは治療のことも手術っていうだけだよな。

「兄さん、私の専攻は、生化学。今、私のチームが取り組んでいるのは、特殊改良による
生体構造の変化を遺伝子工学の見地から研究すること――」

 ふんふん、出来の悪い俺にはちっともわからないが、お前が頭がいいことは良く知って
るよ。なんたって6学年も飛び級したもんなぁ、で、それでどうしたんだい?

「……バッタはね、痛みを感じないの」

 話が見えない、お前がそんな回りくどい話し方をするなんて、兄さんは悲しいぞ……
241名無しさん@初回限定:04/02/25 02:14 ID:Zre+CddN
ライダー・・・
242名無しさん@初回限定:04/02/25 11:10 ID:g2tr/4Gf
よーし、俺も医学部の弟に治療してもらっちゃうぞ!
って弟!?弟……(´・ω・`)

>234
充分だと思うが。
243名無しさん@初回限定:04/02/25 16:26 ID:bkCfuinw
>「……バッタはね、痛みを感じないの」

激燃え
萌えでなく、燃え
244名無しさん@初回限定:04/02/25 18:25 ID:vuNi31f/
いくら医学部でて医師免許とっても、歯の治療はできないのは皆気づいててスルーしてるのか?
245名無しさん@初回限定:04/02/25 18:33 ID:56jSPr9L
だって歯の治療とかしてないし
246名無しさん@初回限定:04/02/25 18:40 ID:q/UaaK6X
正露丸でも噛ませたんじゃないの?
2474/ ◆/Juice3Jac :04/02/25 19:56 ID:tq2jJG1i
「その、兄さんは痛いのが嫌だったん……だよね。だから、遺伝子を……」
――いくらおつむの弱い俺でも、この流れはやばい。この先は聞いちゃいけない気がする。
いやだ、聞きたくない、頼む、これ以上はやめてくれ――――
「兄さんの身体をね、バッタさんと融合しちゃったの……ふふ」

 バッタさんキタ━━━━(゚∀゚)━━━━ !!!!!

「だって……私が昔からバッタのこと好きなの知ってるでしょ?、そよ風が吹く草原で、
黄色や白の小さなお花たちの隙間を縫って、ぴょこぴょこ飛び跳ねる草色のバッタ。大き
なバッタは背中に小さなバッタを乗せて、ふたりいっしょにぴょんぴょんと移動して。そ
うやって仲良く飛び跳ねる姿はまるで、足が不自由だった私を、おんぶして連れまわって
くれた、あの頃の兄さんと私のようで……」
――バッタと融合? 俺が?
「私、おんぶして色んな場所へ連れて行ってくれる兄さんがとても好きだったの。小さな
頃から足が不自由でひとりじゃ遠くに行くこともできなくて、でも、兄さんが私を連れて
行ってくれた。兄さんの背中に乗って、兄さんにお尻を支えられて、兄さんの胸元に手を
まわして、大股で歩く兄さんから振り落とされないように、ぎゅーっと胸を押し付けて、
兄さんの後ろから見る世界は、汗をかいた兄さんの首の隙間から見る世界は、とても眩し
くて、そしてとても広大で――」
――冗談!?――真理は不可解な事は多いが、冗談は言わない。
「でも……。ふぅ――、時は残酷な仕打ちをするものね。――私の身体は女性らしく成長
したっていうのに、兄さんは、筋肉の代わりにそのミニ脂肪を纏い、二度目の飛び級の後
だったかしら、私が兄さんの背中に飛び乗ったら……兄さん、そのまま潰れて『ぐぅっぇ』
なんて蛙が踏まれたような声を出して――私、蛙は嫌いなの。あんなぶよぶよとして、這
いずり回るように粘液を遺して、表皮も粘膜がぐちゃーと薄汚く伸びて、解剖してもいつ
までもいつまでも内臓がぴくぴくしてたし、それに――蛙はとても……”痛がり”なのよ。
――同じ飛び跳ねるでも、片足なくしても優雅に飛ぶバッタとは大違い!」
2485/ ◆/Juice3Jac :04/02/25 21:12 ID:tq2jJG1i
「ごめんなさい、興奮してしまって。蛙を思い浮かべるとつい……。それでね、兄さん。
それ以来、兄さんは、私をおんぶしてくれなくなって、私それが残念で、とても寂しくて、
『あぁ、兄さんがもっと逞しくなってくれたら』って、いつも思ってたのよ。――なのに、
兄さんたら、私の気持ちなんて全然考えないで……。そのあとも、私はどんどん飛び級し
ちゃったでしょ。だから、いつのまにか兄さんよりも、学年が上になってしまったし、与
えられる課題は難解で時間がかかるようになるし、ただでさえ友達が出来なかったのに、
兄さんと触れ合える時間さえも少なくなってしまって――」
――ムシ、無死、無私、無視、蒸し
「――丁度研究が一段楽したから、兄さんにチョコを作ろうと思って楽しみにしてたのに、
兄さんたら虫歯を治すのが嫌なくらいで、出来合いでいいなんて言うし……。でも、でも
ね、チョコのことはちょっとがっかりしたけど、兄さんに頼りにされることなんて、滅多
にないことだし、それはそれでいいかなって思って、それで私、歯学部じゃないから、虫
歯のことなんてわからないし、私に出来る方法で、虫歯の痛みを取り除こうと思うと、こ
の方法しか思いつかなくて……」
――虫! 虫? 虫!?
「兄さんに喜んでもらいたくて、精一杯頑張ったのよ。先週までモルモットでさえ成功し
てなかった研究を、精度を上げて、人体にも応用が利くように改良して、多分大丈夫って
とこまで完成させて……。献体がなかったから、拒否反応がどう出るかはわからなかった
けど、一発勝負は――成功したようね。ということで、そろそろ兄さんの足りない頭でも
理解できてきた頃だと思うけど、金曜の夜に酔っ払ってた兄さんにここまで一緒にきても
らって、それで麻酔を掛けて――」
――蟲! そうか、蟲だ!
「――もう、兄さんは、虫歯の痛みは感じないはずよ。それどころか、喜んで、兄さん。
今回の手術で、兄さんは身体のあらゆる痛みから開放されたのよ。もう、痛みを感じるこ
となんてないわ。そう、兄さんは今ここに、バッタと人間が融合した、人類初の栄誉ある
蟲人間に生まれ変わったのよ」

――そうだ、僕は蟲だ! 蟲になったんだ!
249名無しさん@初回限定:04/02/25 22:45 ID:vMz5Q3jR
朝起きたら妹に、


チンポの皮をアロンアルファで完全にくっつけられていた。
250名無しさん@初回限定:04/02/25 23:01 ID:fta77Lff
>>249
それは悲惨だw
251名無しさん@初回限定:04/02/25 23:05 ID:56jSPr9L
朝起きたら妹に、

逢いに行こう。
252名無しさん@初回限定:04/02/25 23:08 ID:Zre+CddN
朝起きたら妹に、もうちょっとこのまま寝てようよ、と言われた
253名無しさん@初回限定:04/02/26 01:18 ID:AX3H/qfr
朝起きたら妹に、

サイコミュ兵器で攻撃された。
2546/ ◆/Juice3Jac :04/02/26 01:44 ID:oiqZeCSD
「兄さん……? だいじょうぶ? 意識はしっかりなさっていて?」
 白い腕から伸びる華奢な手が、僕の頬を慈しむように撫でてくれる。ゆびさきは少し冷
んやりとして、けれども手の平はほんわりと暖かい。女性にこんなにも優しく撫でられる
のは、いつ以来のことだろう。あぁ、母さんが撫でてくれたっけ……。
「兄さん、気を確かに持って。私の声が聞こえて?」
 母さん……、もっと優しく撫でておくれよ。そんなに心配しなくとも、僕はいい子だよ。
「兄さん、私が見えて?」
 ぺちぺちと頬が叩かれている。母さん、眠いよ。僕は寝ていたいんだ。
「兄さん!(パシーン)」
 母さんっ、母さんでしょ!
「んっ、……真理!?」
 焦点の合った先には、泣くのを堪えるような真理の表情があった。
「兄さん、ああ、良かった。途中から呼びかけても全然反応がなくなって……心臓が止ま
るかと思ったわ」
「おお、真理、聞いてくれよ。おかしな夢を――――? !?」
 絶句した――
「それが貴方の今の姿よ」
 いつもの冷静な口調の真理が差し出す鏡には、――バッタのようなものが映っていた。

「夢じゃ……なかったんだな」
「やっと自分の状況を理解したようね。――まったく、馬鹿にも程があるわよ」
「それで、俺は、どうすればいいんだ? このまま驚いているだけでいいか?」
「今のところは、それでも……結構よ」
「ふーん、で、その後は、なにすりゃいいんだ? なにか組織にでも利用されるのか?」
「そんなものっ……ない……はず、いえ、まだ・・・・・・ない……の方が適切かしら」
「はっきりしない奴だな、まあいい。とりあえず身体縛ってるの、解いてくれるか? 全
身を見たいんだが」
「まって、兄さん。まだ、組織が沈着しきっていないの、もう少しだけ大人しくしていて」
 考える内容を考えようとした俺に、真理の顔が近づいてくる。真理の頬が上気してみえ
る。顔全体がほんのりと紅をさしている。ゆっくりと、しかし着実に距離を縮めてくる。
「兄さん……」
――そしてそのまま、真理の紅い口唇は、俺の唇――のあった場所? にそっと重なった。
255名無しさん@初回限定:04/02/26 08:06 ID:5un/x/Td
朝起きたら妹に

なっていた。
256名無しさん@初回限定:04/02/26 20:16 ID:k2x/Hyox
2571/3 ◆HqwJ0Jg70U :04/02/27 12:45 ID:tWdNLyhZ
 太陽は偉大だ。誰であろうと分け隔てなくその恵みを与えてくれる。
 …たとえそれが、夜勤明けのフリーターであろうとも。そりゃもう容赦なく。
 南側の窓から差し込む陽光は確かな圧力を伴って俺に降りかかり… って圧力?
 そこで急激に目が覚める。俺は光波の圧力を感じられるほどデリケートにはできていない。
 いやな予感がして目を開くと、案の定俺の布団の上に優雅に腰掛ける物体を発見した。
 小さい、平たい、軽いの3拍子そろった体躯に、俺を見下ろす楽しげな表情。
 妹の観音(みね)だった。
「…何をしている?」
 寝起き特有の低い声で問いかけると、観音はますます楽しそうに笑って、
「人体改造」
 と、何故か誇らしげに答えた。
 …何かとてもいやな単語を聞いた気がする。
「…なに?」
「じ・ん・た・い・か・い・ぞ・う」
 またも帰ってくる嬉しそうな声。
「なにぃー!?」
 物凄く嫌な予感がして、観音を布団ごとはね飛ばしながら起き上がる。
 観音は馬鹿のくせして天才だ。やるときはやり過ぎる位やる。つーか、やり過ぎじゃないのを見たことない。
 体に異常が無いかどうかを調べる為、両手で体をなで回しながら、右手を伸ばしてテーブルの上の鏡を取る。
…と、そこで気がついた。俺は両手で体のあちこちを触っている。…で、右手で鏡を持っている。…ついでに、
パニクった時の癖で、左手で頭を掻いている訳で…
 恐る恐る、自分の手を見る。目の前にあるのは、見飽きる位に見てきた、自分の手。…ただし、6つ。
「ぎゃぁぁー!?」
 自分でも何の悲鳴だか分からない叫びを上げつつ、こうなった元凶(であろう者)を探す。
 …いた。俺の布団に包まれて、もぞもぞと蠢いている観音を右手(の内の二本)で掴んで引きずり出す。
 観音は、急に布団から引きずり出され、きょとん、とした様子でこちらを見ていたが、状況を理解するや
俺を尊敬の眼差しで見つめながら、
「すごい! もう順応してるなんて、さすがはお兄ちゃん!」
と嬉しそうに叫んだのだった。
2582/3 ◆HqwJ0Jg70U :04/02/27 12:48 ID:tWdNLyhZ
 俺の部屋で騒いでいても仕方が無いので、着替えて居間に下り、コタツに入る。
 腕が増えた所為で着られる服が無い為、ランニングシャツの上に半纏を羽織るという情けない格好だが、
これも仕方が無い。
「…で? 何でまた、俺は阿修羅マンにされとるんだ?」
 ようやく落ち着きを取り戻しつつある頭で、何とか状況を整理しようと試みる。
「あしゅらまん? 違う違う。蜘蛛人間だよ、お兄ちゃん」
 …成る程。確かに顔は1つしかない。って、そうでなくて。
「俺が聞きたいのは、『何』では無く『何故』なんだが。」
 こんな状況で冷静でいられる自分の脳みそに絶望に似たものを感じながら、再度妹に問い直す。
「えっとね…。えーと…」
 何から話せばいいか分からないらしい。
「とりあえず、動機から話してみろ」
「うん…」

 で、観音の話によると。
 先日、観音の学部の先輩に当たる人物が、世界初の蟲人間(!)を作り出したらしい。
 先輩といっても、観音と同じ様に飛び級で上がって来たので、観音よりいくつか年上なだけだそうだが。
 その先輩とやらも、自分の兄をバッタ人間に改造したそうで…

「…で。負けず嫌いのお前としては、いても立ってもいられなくなった、と?」
「だって! バッタだよ!? バッタ!」
 …そういえば、コイツは幼稚園で無理矢理にイナゴの佃煮を食わされて以来、大のバッタ嫌いだった。
「だいたい、殿様バッタとか名前からして偉そうなのが気に入んない!イナゴなんて、『虫』の『皇』と
 書いて『蝗』だよ!? いったい何様のつもりよ!?」
 心底許せない、といった風に、コタツの天板をバンバンたたいて悔しがる観音。
「…で。負けず嫌いのお前としては、兄を蜘蛛人間に改造せずには居られなかった、と?」
「うん! 蜘蛛は益虫なんだよ! バッタなんかとは大違い!」
 誇らしげに答える観音。そーゆー問題でもない気がするが…。
 バッタ人間と聞いて、腰のベルトに風車が回っている彼を思い浮かべる。…もっとも、リアルタイムで
観ていたのは黒いボディに真っ赤な目の彼からだが。
 対する俺は、蜘蛛人間。…第一話でやられそうな感じだ。妹よ、せめてカメレオン位にしてほしかったよ…。
2593/3 ◆HqwJ0Jg70U :04/02/27 12:50 ID:tWdNLyhZ
「…でも、蜘蛛って言っても手が6本ある位しか変化が無いように見えるが。」
 俺が何気なく呟いた台詞に、観音はまたも悔しそうに顔を歪める。
「本当は、外骨格の形成とか、身体機能の完全融合とかもしたかったんだけど…」
 するな、というツッコミを何とか飲み込む。
「そこら辺はまだマウスでもほとんど成功してないから…」
 良かった。科学が進歩しきっていなくて、本当に良かった。
 もしも見た目まで蜘蛛男だったら、俺は首を吊っていたかもしれん。蜘蛛が首吊って死ねるかは不明だが。
「お兄ちゃんにしたのは、脳改造と一部の身体機能の融合だけ」
 …何? また聞き捨てならない単語が出てきましたよ?
「正確には、6本の腕をきちんと使えるようにしたのと、汗腺から特殊な体液を分泌できるようにしただけ」
「特殊な体液?」
 不吉な単語に、思わずオウム返しに尋ねる。
「本物の蜘蛛と一緒で、縦糸と横糸、それから神経毒が作れるの」

 リアルスパイダーマン キタ━━━━(゚∀゚)━━━━ !!!!!
 自分の吐いた糸で首吊りホウダイDeath  ∧||∧

「本当は、移植した機能を使いこなすには凄く時間がかかるはずだったんだけど…。いきなり6本腕を使えるん
 だもん。お兄ちゃんならきっとすぐに糸とかも使えるようになるよ!」
 妹の励まし(?)の声を聞きながら、俺は目の前が真っ暗になるのを感じた。
 そして、薄れゆく意識の中で切に願う。バッタの人が、「ゲノム」の彼のような愉快な人だったらいいなぁ…。
 藤岡弘だと、俺が死ぬし。
260 ◆HqwJ0Jg70U :04/02/27 13:06 ID:tWdNLyhZ
本当はバッタの話を書いていたのですが、 ◆/Juice3Jac氏に先を越された上、あまりに
内容が似ていたので、手直しをして蜘蛛男の話にしました。でも、やっぱり内容が似ているわけで…
◆/Juice3Jac氏、申し訳ないです。  orz
261名無しさん@初回限定:04/02/27 14:11 ID:pM83+OTp
>>260
別に良いんじゃないカナ?良いんじゃないカナ?


ただ、蜘蛛の足は(ry
262名無しさん@初回限定:04/02/27 17:28 ID:12kWXNNC
>>261
まぁ、天才少女のくせにお木瓜さんな妹燃えってことで。燃え萌え。

ところで、ヒロイン総マッドサイエンティストゲー
(主人公:助手兼実験体)って萌えないか?(*´Д`)ハァハァ
263名無しさん@初回限定:04/02/27 19:59 ID:+qC84isu
>>261
腕6本+足2本で8本じゃないの?
264名無しさん@初回限定:04/02/27 20:25 ID:x8fkRW3V
>リアルスパイダーマン キタ━━━━(゚∀゚)━━━━ !!!!!
激藁!
265名無しさん@初回限定:04/02/27 22:42 ID:yoBWsyD3
    〃〃∩  _, ,_
     ⊂⌒( `Д´) <ハイテンションな妹の続きマダー?
       `ヽ_つ ⊂ノ
              ジタバタ
266名無しさん@初回限定:04/02/28 01:17 ID:jtYpZX4J
対決を!
対決を切に希望する!
2677/ ◆/Juice3Jac :04/02/28 04:21 ID:ZGTnt7Oo
 温かい。
 そして、柔らかい。
 ――これがキスというものなのか。
 水鳥が落とした羽のようにふんわりと着地した妹の口唇は、それが本物の羽毛だったか
のように温かく、天空に舞い戻る力を失っていない淡い接触にも関わらず、糸紡ぎが丹念
に作りあげたきめ細やかな繭のように柔らかな肌であることが窺い知れた。
 程なくして始まった呼吸は、恥らうように弱々しく、それでいて間隔が早い。漏れ出す
呼気は、暖められた甘酸っぱい湿り気を含んだまま、頬までそよぐ。
 ――はじめてのキス。
 手入れなど必要もないくらい自然に緩やかなカーブに沿って整列した眉。
 白く透き通った肌にほのかな血管の赤みが映る伏せられた瞼。
 植え付けられた細くて長い睫毛。
 何処を見ても美しい。
 ――妹とのキス。
 ドクンッドクンッという脈動が体内を揺らす。
 強く太い鼓動に、リズムの違う、カン高い悲鳴のような鼓動が割り込んでくる。
 ふたつの鼓動は、お互いが競い合うように速度を早める。
 激昂する速度に負けず劣らず音量も高まり、部屋中に鼓動の大合唱が鳴り響いている気
がしてくる。その音圧に身体中が共鳴しているようで、血液が沸騰しそうにさえ感じる。
 ――キス。――それは、淫靡への入口。

 俺のこめかみにかけて、そっと妹の左手が差し置かれた。冷んやりとしたその手は、俺
の髪を乱さないように、耳たぶを翻さないように、ゆっくりと動くのがここでのたしなみ
とでもいうように、優しく愛撫してきた。
 ゆっくり、ゆっくりと軌跡で俺の頭を包み込むかのように撫でまわすその手によって、
俺の高まりきっていた鼓動も、次第に落ち着きを取り戻していった。そしてそれに呼応す
るように、妹の鼓動も緩まり、別々に鳴り響いていた二つの鼓動は、一つの力強い鼓動へ
と音質を変化させていった。
 やがて、顔を持ち上げた妹が、漆黒の瞳を伏せがちに囁いた。
「どうしよう。自分が……止められない」
2688/ ◆/Juice3Jac :04/02/28 16:32 ID:sj1wW3dB
 そう告げた妹の薄く開かれた瞼に収められた瞳は、奥底に怪しい炎を秘めた黒い宝石の
ように輝きながら、俺を見据えていた。そして、そこから溢れ出す感情を内部に推し留め
るためか、またはこれ以上視線を重ねつづけることで、もっと違う何かを悟られるのを避
けるためか、またしても瞳は瞼の奥へと仕舞い込まれた。
 そして、その流れるような動作と連動して、妹は口唇を、再度押し当ててきた。先程よ
りも確かな密着を求めるかのように、それは、強くしっかりと押し当てられた。

「っん……」

 少しだけ呼吸が荒くなったからだろうか。呼気に混じって妹の声帯を揺らす音が漏れ聞
こえてくる。

「っはぅ……はっんぅ……」

 少しずつ、音は声へと移ろい、幾度目かの小さな声が漏れた後、妹の口唇の感触に微細
な変化が訪れた。キュッっと閉じるために使われていた力が緩まり、重力によって上唇と
下唇が撓みだす。そしてほんの少しの隙間ができ、熱く湿った口内から直接、吐息が抜け
漏れる。
 息を吸い込むときに流れてきた力が口唇を閉じようとすると、逆にそれが、クチュっと
挟むような甘い愛撫へとつながる。意識せず偶然から始まっただろう仕草は、いつしか明
らかに意識的な強さへとかわり、位置を微妙にずらしながら、俺を刺激する。

「っちゅっ……」

 押さえつける乾いた上唇と、下唇の普段は裏に隠れた濡れた箇所とで、挟み込み、優し
く吸いつける。そして少し横にずれた下唇は、湿り気を残したまま弱く舐めあげる。何度
も何度も丹念に、湿り気を擦りこむように揉みあげられるうちに、いつしか俺の
神経の全ては、その触れ合いをあまねく感じ取ることだけに、集中していた。
 だから、いつのまにか妹の右手が俺の肩に乗せられていたことも、それが意識的に動き
出すまではまったく気付かなかった。
2699/ ◆/Juice3Jac :04/02/28 20:28 ID:sj1wW3dB
 縛られているため、ほんの僅かさえ身じろぐことも出来ない俺の身体を、広げられた妹
の手の平が、四指を滑らすように移動する。温かい手の平と冷んやりとした指先の感触は、
緩慢な動きで肩から首筋を通り、空いていた右のこめかみ付近まで移動した。そして両手
で包み込むように優しく頭を撫でた後、今度は下降をはじめた。頬、上顎、頚動脈、鎖骨
と、温められ、指先で冷やされ、手が通りすぎた痕は総じて、皮膚の温度が異様に高まっ
ているのがわかる。
「はぁ、はっぁ……」
 なにか漠然とした疑念が脳裏を横切る。だが妹の甘い官能的な息遣いに紛れてしまう。
 木の葉のようにゆらりゆらりと舞い降りた手の平は、俺の胸のある場所までくると、移
動を停止した。五本の指が放射状に広がると親指の付け根が肌に触れ、手首が持ち上がる
と五本の指がそれに従ってひきずられる。押し寄せては引く波のように繰り返しなぞる手
の平の感触は、皮膚を通して中枢神経を刺激し、性的な興奮を否応無しに高めさせる。そ
して心臓の上を這いずる手の平の動きは、さながら直接心臓マッサージを行っているかの
ようにポンプ機能を加圧し、煮えたぎった血液を体中に送り届ける。
「んっあっ……はぁぅ」
 すこしずつ高まってきた妹の吐息音をリズムとして、高い圧力で送りだされた血液は、
全身を巡りつつも、とある一点で滞留する。続々と届けられる血液によって、許容能力一
杯にまで充填された箇所は、今にもはちきれんばかりに脈打って、痛い。
「くちゅぁ……、ちゅぅ、あっん……」
 はさみ、湿らすために使われていた上下の唇は、少しずつ大きく開かれ、歯をつかった
甘噛みも行われるようになっていた。柔らかい唇の感触に慣れていたところに、硬いエナ
メル質の刺激が加わり、噛み締めるときに唾液がこぼれないように吸い込む仕草がまた、
興奮を一層掻き立てていた。
 大事なものを抱え込むように優しく頭を撫でられたまま、口唇を刺激され、胸を刺激さ
れ、それらの刺激が絡み合い、より増幅された快楽信号となって、体中の神経を駆け巡る。
妹は、俺の乳首をつまむように、つんっと擦りあげた。
「――!」
 びくっと震えた俺に驚き、妹は反射的に顔をあげた。
 にも関わらず、空気は――甘い。
270名無しさん@初回限定:04/02/28 21:11 ID:Uoqm5m7f
何か読む気しない・・・
271名無しさん@初回限定:04/02/28 21:15 ID:mrjjrVFg
うそ、粗もあるけどエロいよ?
272名無しさん@初回限定:04/02/28 21:59 ID:uGcu251R
バッタの理由がわからん。
273名無しさん@初回限定:04/02/28 22:18 ID:mrjjrVFg
え!?続いてんの?
27410/ ◆/Juice3Jac :04/02/28 22:47 ID:sj1wW3dB
訴えかける子犬のような潤んだ瞳で俺をみつめる真理は、この場のなぜか変質してしま
った雰囲気に既に飲み込まれ、陶酔しきっているように見える。そして、途切れた流れを
すぐにでも再開させようと、とろみを帯びた視線で促しているが、俺は気力を振り絞り、
ほんの少し戻った理性を頼りに、言葉を発する。
「なっ、なんで俺は裸なんだ? ――こっこれ以上はやばいよっ」
 何故裸なのかを、今更尋ねても遅いだろうという自嘲の思いが横切るが、言ってしまっ
たものは仕方ないし、なにより、これ以上なし崩しに進むことに迷いと不安があったのだ
から。だが、真理の反応は、俺の意図したものとは微妙に違っていた。
「細胞組織の変質を詳細に眺めるため……だけど――」
 妹は、まだ余韻に浸ったままの力ない声で、ぼんやりとしゃべりながら、目を動かす。
視線が、俺の顔、首、胸へと嘗め回すように移動していき、下半身まで振り返ったとき、
動きが止まった。
「――え……これ、こんな……」
 上ずった声で、弱々しく驚く口調が、俺を羞恥に導く。
「す……すごい、こんなに……」
 こんな状態を妹に見られるのが恥ずかしく、だからこそ、呼び止めたつもりだったのに、
まったくの逆効果だったようだ。
「ぅわっ、ぅぁー、ぴくんっぴくんしてる……」
 胸の上で止まっていた右手が、そろそろとそこへ近づいていく。
「ちょ、っちょっと、まった」
 妹は俺の願いを聞き入れたのか、右手の動きを止め、態勢を整えた。
「――!」
 代わりに左手が、動いていった……。
 その手は俺の太ももの付け根で少し躊躇してから、そっと指で触れてきた。
 つん、つんっと二回ほどつついた後に、手の平を広げて先端を覆うように触れる。
「すごく、ぁっぃ……それに――」
 触れた後は、意外と大胆に根元のほうを握りしめてきた。
「硬い……みたい、きゃっ、また動いたぁ」
 俺からは、妹の結い上げた髪と、うなじしか見えない。
「兄さんの……こんな、すご……」
 白いうなじが汗ばんでいるのが、ここからでもわかった。
275名無しさん@初回限定:04/02/28 23:05 ID:qSRn7QiS
あまりにもエロすぎて逆に
最後にどんでん返しがあるのかと勘ぐってしまうw

でもイイヨイイヨー
276名無しさん@初回限定:04/02/28 23:11 ID:7xrLUSRB
ハイテンションな妹の続きを待っているんだが、サクーシャたんは打ち切りにしたのか?
277名無しさん@初回限定:04/02/28 23:23 ID:vGAvYQFx
試験勉強があるからねえ。
早く帰還して欲しいものだ。
27811/ ◆/Juice3Jac :04/02/28 23:38 ID:sj1wW3dB
 先程までの濃密な熱気は少しだけ弛緩されたが、刺激はより直接的なものとなっていた。
妹は、途切れる言葉遣いでその感触を実況してくれている。その妙な生々さしさが、妹の
視線がそこに凝視されていることをはっきりと想像させ、縛られて動けない自分の立場と
併せて、とても恥ずかしい。だが妹は、俺が興奮で何も言えないことをいい事に、じっく
りと観察しながら、小さな手で握り締めている。
「赤黒ーい……」
「……」
「これ……静脈……?」
「……」
「ぅぁっ、また動いたぁ」
「……」
「こんな風だったんだ……」
「…………」
「なんか、また大きく……?」
「………………」
「えっ、ちょっとやだ。なんかひくひく――」
「……………………」
「え、なんでっ。ちょっちょっと、兄さん、動かさないで」
「……」
「きゃっ、ダメ。まってっ」
「――!」
「いやぁ―――――――――――」
 
 ぷくっと膨らみかけたのに慌てた妹が、それを押さえつけようとぎゅっと握り締めたの
が決め手となり、しかも押さえつけた場所が根元付近だったために、これ以上ないくらい
に勢いよく飛翔したようだ。荒い息を整えながら開いた俺の視界には、じっとりと汗ばん
だ妹の白いうなじが、白濁した液体でところどころ汚されている光景が映し出されていた。
「兄さん……」
 妹の肩は、小刻みに揺れており、その振動に併せて液体もぷるぷると震えていた。


 ブーッ、ブッブッブ――、機械的なブザー音が室内にこだまする。
279名無しさん@初回限定:04/02/29 09:45 ID:ATXLoOlo
俺はバッタの好き ガンガレ
280名無しさん@初回限定:04/02/29 15:17 ID:taQkKcOJ
朝起きたら妹に、「良くぞ目覚めた、勇者の子孫よ」と言われ、強制的に旅に出された
281名無しさん@初回限定:04/02/29 16:50 ID:2i1DFNrn
朝起きたら妹に、

喰われて頭だけになっていた。
282名無しさん@初回限定:04/02/29 16:53 ID:HIztOqhf
>>278
KISYO
283名無しさん@初回限定:04/02/29 16:56 ID:JkkwdNVL
キスのエロさは素晴らしかった。
284名無しさん@初回限定:04/02/29 22:17 ID:cVTwPp3t
朝起きたら妹に、鱚のエラのすばらしさについて語られた
285名無しさん@初回限定:04/03/01 03:21 ID:nAI3YSlh
朝起きたら妹など、居ない事に気付いた。
286名無しさん@初回限定:04/03/01 07:14 ID:Cf1IQw7W
朝起きたら妹が、二次元になっていた
287名無しさん@初回限定:04/03/01 07:40 ID:KX6/vWx1
>>286
そりゃ元からやー(ビシッ)
288名無しさん@初回限定:04/03/01 09:53 ID:Cf1IQw7W
 じ、地震か!?
 人が気持ち良い眠りに浸っていたところに、いきなり激しい揺れが襲った。
「お兄ちゃん! お兄ちゃん! 大変なの!!」
 って、地震じゃないじゃないか。妹の奴がいきなり俺の身体を思いっきり揺さぶっているだけ。そりゃ
もう、ガクンガクンと揺さぶってやがる。
 『春眠暁を覚えず』との格言があるように、人は眠りに逆らえないのだよ、我が妹よ。いや、今はまだ
冬だって突っ込みはなしだ。突っ込んで良いのは男だけ。んで、突っ込まれるのは女の役目。ニシシ。
 というわけで、とにかく俺を眠らせてくれ、マイ・シスター。
「お願い、起きて! 起きてったら、お兄ちゃん!!」
 ガクンガクン。
 まったく身体に力が入っていない状態で、身体をガクンガクンと揺すられれば、そりゃ首がガクンガク
ンでグルングルンとなってしまうわけだ。それでも頑強に起きるのに抵抗しているというのに、この妹は
「これでもか! これでもか! えぇ〜い、これでもか!!」というぐらい揺すってくる。
 うげぇ。だんだん酔ってきたぞ。
 さすがに俺様も、眠っていられなくなった。
「いいかげんにしろっ!」
 おきざまに力道山直伝(自称)の空手チョップを妹の眉間に、ズベシッ!と叩き込む。
「あいたぁっ!」
 赤くなった眉間を両手で押さえて、なみだ目になって俺を見上げる妹。
 ……おいおい、その格好はなんだ? いかにも、「あたし起きたばかりなの。うふ♥」というようなちょっ
と着崩れたパジャマは。くわぁ〜! その胸元はどうにかしろっての! 床にペタンと座り込んでいると、
ベッドの上からだと何が覗けちゃうだろうが。
「ひどいよ、お兄ちゃん」
289名無しさん@初回限定:04/03/01 09:54 ID:Cf1IQw7W
「うるさい! 俺様の眠りを妨げるものは万死に値するのだ!」
 さらに空手チョップをズベシ!と叩き込む。
「あうっ!」
 ……あれ?
 さっきは気にならなかったけど、手ごたえが変だ。そのなんというか、頭に空手チョップを食らわした
はずなのに、その手前に見えない壁があって、それを叩いたような手ごたえ。掌の側面全体がヒットす
ると思ったのに、いきなり指先から当たったようだ。
 ま、まさか、妹の分際でバリアーなる高等技術をマスターしたのか!? おのれ、生意気な。この俺様で
さえ身に着けていない技術を手にするとは、言語道断!
 って、妹は頭を抑えているし、ちゃんと当たっているみたいだぞ???
 それに、何だか……?
「おい、妹。動くんじゃないぞ」
 じ〜と妹を見る。
 そりゃ、穴が空くほど見る。
「あうぅ。あ、あのお兄ちゃん……。はうぅ〜」
 変だ。
 変だ変だ。
 変だ変だ変だ!
 なんだか全体的にのっぺりとした感じがする。そりゃ、もともと凹凸の少ない体型をしている妹だった
が、今日はいつにも増して凹凸が少ない気がするぞ。
 いや、外見は変わっていないのに、なんだかそんな気がする。
「じぃ〜…………」
290名無しさん@初回限定:04/03/01 09:55 ID:Cf1IQw7W
「や、やだ。お兄ちゃん。そんなに、あの……」
 ……!
 わかった! わかったぞ! ふははは、さすが俺様。マリファナ好きなどこぞの名探偵も真っ青な観
察力だぜ。
 こいつには、陰影がない!! 凹凸があっても、その下にあるはずの影がないのだ。だから、いつにもま
して、凹凸がないように見えるのだ。驚かせやがって……
「……って、おい! そうじゃないだろ、俺!」
「ひゃぁ!」
「こら! 動くなといっただろ! 動いたら、電気アンマかけるぞ!」
 俺はベッドから立ち上がると、妹の横に移動。
 ……見えない。
 妹の正面に移動。
 ……見える。
 妹の横に移動。
 ……見えない。
 …………
「お兄ちゃん! また眠ろうとしないでよ!」
「うるさい! 今、俺は夢を見ているんだ! 夢だ、夢! おまえは夢の中の妹!」
「あぁ〜〜ん! わけのわからないこと言わないでよ!」
 再びガクンガクンと揺さぶられる。
「お兄ちゃん! これ、夢じゃないよぉ!」

「あたしの身体が二次元になっちゃったんだよぉ!!」
291名無しさん@初回限定:04/03/01 11:44 ID:C2+DJIhZ
なるほどw
292名無しさん@初回限定:04/03/01 19:00 ID:2Z5Fp6lv
身体も胸もペッタンコと。
293名無しさん@初回限定:04/03/01 20:37 ID:cvf3dY+M
そー来たかw
294 ◆HqwJ0Jg70U :04/03/02 12:26 ID:h5sVW5fH
 薄暗い廃屋の一室で、6人の異形が対峙している。
 一人は、阿修羅の如く6本の腕を持つ青年。各手に1本ずつ、計6本の日本刀を持ち、腕をだらりと
垂らしている。
 対する5人は、無手ではあるが、バッタを模した奇妙な蟲鎧に身を包んだ男達。青年を取り囲み、キチキチと
耳障りな高音でなにやら話し合っているようであった。
 …やがて、蟲鎧達の会話がぴたりと止む。と同時に、青年に対する包囲網をジリジリと縮めてゆく。
「どうしてもやるのか…?」
 青年は、疲れたような声で問うが、蟲鎧達は答えない。ただ、包囲の輪を狭めるのみ。
「仕方が無い、か…」
 またも疲れたような声で青年は呟き、無造作に蟲鎧の1人との間合いを詰める。
 蟲鎧は、陣形を崩さぬよう後ろに下がろうとするが、青年の動きの方が明らかに速い。
 瞬く間に間合いを詰めた青年が、右側の腕で、3本同時に突きを繰り出す。
 突きは、眉間、喉元、鳩尾にきれいに決まり、蟲鎧を一瞬にして絶命させる。
 続いて、2人目の蟲鎧に詰め寄り、左腕での横薙ぎ3閃。異形の体を頭、胸、腹、下半身の4つに分断する。
そのまま斬撃の勢いで体を反転させ、5本の刀を投げて3、4人目の蟲鎧をも屠る。
 最後の一人は、投げつけられた刀を人の身に在らざる跳躍力でかわし、そのまま青年に襲い掛かろうと
するが、見えざる手に掴まれたかの様に、空中で静止した。
 …いや、手ではない。よくよく目を凝らしてみれば、蟲鎧の全身に細い糸が絡み付いているのが見える。
 身体の自由を奪われ、キチキチと耳障りな声を出す蟲鎧の頭を、手に残った1本の刀で叩き割る。
「頭の中まで虫けらに成り果てた、か…」
 青年が哀れむように呟く。
 そして、全ての蟲鎧が絶命しているのを確認すると、彼は刀を回収してその場を後にした…
295 ◆HqwJ0Jg70U :04/03/02 12:28 ID:h5sVW5fH
「…まぁ、これ位の事はして欲しい訳ですよ。お兄ちゃん」
 特等席(あぐらをかいた俺の足の上)に腰掛けていた観音が、俺を振り返って言う。
 『これ位』とは、今流れていた自主制作映画、「怪奇! 蝗男」の事だろうが…
「却下」
 即答する俺。つーか、殺人じゃん、あれ。
「何で!?」
 否定される可能性を微塵も考えていなかったであろう観音が、驚いたように問うて来る。
「チャンスは今だよ? 今ならまだバッタ男の外骨格も完全には癒着してないだろうし、もしかしたら他の
 機能もうまく働いてない可能性も。『早過ぎたんだ。腐ってやがる』とか言って悔しがるあの女の顔が
 目に浮かぶにゃー」
 興奮している為か、コロコロとキャラが変わる観音。
「人殺し禁止」
 我が家の『家訓ノート』に新たな掟を加える俺。なんか最近、「人体改造禁止」とか、当たり前の項目ばかり
増えている気がする…。
 俺の教育に問題があるのだろうか?
 …あるのだろう、多分。
「ほら、あたし達って、たった2人の兄妹(フラテッロ)じゃない? …何かこう、洗脳、改造、殺人はむしろ
 必須条件とか思わない?」
 切羽詰ったのか、無茶苦茶な理論でもって俺を説得にかかる観音。
「フラテッロは洗脳されてるのも改造されてるのも妹の方だ。
 自分がされて嫌なことは、他人にもしない。そーゆー馴れ合いによって、世の中は成り立っているのだ」
「あたしの条件付けは完璧ですよ? お兄ちゃんのためなら、パセリだって我慢するし」
 全く平行線のまま進まない。
296 ◆HqwJ0Jg70U :04/03/02 12:29 ID:h5sVW5fH
 …この手は使いたくなかったが。…仕方が無い。
「今日の晩御飯、オムライスにするから。 な?」
「ホントッ!?」
 途端に嬉しそうな声を出す観音。
「旗も付いてる?」
「あー、付いてる付いてる」
「ケチャップもかけ放題?」
「あー、自家製のやつな。全部使っていいから」
 生返事をしながら、論理や倫理を説くより、食べ物で釣る方が早い自分の教育法に絶望する。
「じゃあ、いい娘にしてる♪」
 案の定、簡単に釣られる観音。
 こんな事だから、観音がきちんとした倫理観を持たずに成長してしまったのだろうなぁ。
「オムオムオムオムオムライスー♪」
 自作の『オムライスの歌』を歌う観音を眺めながら、真剣に彼女の行く末を案じてしまう俺。
 …天才って、馬鹿じゃないと成れないんだろうか?
297 ◆HqwJ0Jg70U :04/03/02 12:33 ID:h5sVW5fH
蜘蛛話の続き。「戦場までは何マイル?」編。
バッタとも違う話になって漏れ的にも一安心ですw
298名無しさん@初回限定:04/03/02 14:37 ID:U7/2fQo+
イイヨイイヨー
299名無しさん@初回限定:04/03/02 15:29 ID:w6KEIwo+
>>257が凄いところに誤爆してるのを見てしまった……。
300いもうと:04/03/02 19:52 ID:WaXOZhlp
300げとー!
301名無しさん@初回限定:04/03/03 01:26 ID:aiC02Xlx
>>300
元気な妹(;´Д`)ハァハァ
302名無しさん@初回限定:04/03/03 07:32 ID:4ymNC0EP
朝起きたら妹に、300げとー!されていた
303 ◆HqwJ0Jg70U :04/03/03 09:03 ID:elmPaTj+
>>299
重ね重ね申し訳ないです。 orz
当方、拙僧の無い人間です故…
304名無しさん@初回限定:04/03/04 22:29 ID:djTfCSrd
◆HqwJ0Jg70U って面白いね
おもろいエロゲみたいだよ、デビューキボンヌ
305名無しさん@初回限定:04/03/05 17:57 ID:2JDtiqWL
俺にも拙僧はいないぞ
306名無しさん@初回限定:04/03/05 18:12 ID:SqNZI2G6
朝起きたら妹に、「お兄ちゃんの股間に、お坊さんがいる!」と言われた
307名無しさん@初回限定:04/03/06 20:38 ID:reYHForA
>305
それより
ちょっと聞いてくれよ、
今日坊さん描こうとして
「僧衣」でぐぐったんだ
そしたら一番上が
308名無しさん@初回限定:04/03/06 21:55 ID:5Jz5eDBJ
>>307
お前が...お前のせいで...!
309名無しさん@初回限定:04/03/06 22:24 ID:YUlRKcdZ
>>307
お、俺は貴様を一生許さない!!
310名無しさん@初回限定:04/03/07 02:57 ID:6Qynt9nX
>>307
ここまで見事な狙撃は久しぶりだったよ。

……やってくれたな、この野郎。
311名無しさん@初回限定:04/03/07 05:03 ID:Ad1wvomu
グロ?
恐くて見れんな…
312名無しさん@初回限定:04/03/07 05:13 ID:8M2MeKzq
ヤマジュン
313名無しさん@初回限定:04/03/07 06:04 ID:/z09Nm+8
一番上が何なのか気になる_| ̄|○
314名無しさん@初回限定:04/03/07 11:04 ID:3XIQqHbZ
>>313
>312
315名無しさん@初回限定:04/03/07 11:09 ID:09ns1KGC
全部見ちまったよ・・
おえっ_| ̄|○
316名無しさん@初回限定:04/03/07 17:49 ID:D3sp/6gs

 '⌒ヽ  よくも狙撃してくれましたわね
  /^X´⌒`Xヘ   
  i i lノリ))))〉i i             ズドゥーン
 ノ从l ゚ ヮ(ニ((ニC______ ,,  '''"´"''';;;- __                 ガヘェ!!
 《 ノ ]つ1-l__l---A'´ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄~ ´"''''-''''"                    ・∵・>>307
~"゙"""""""""""""""""                                 大
317名無しさん@初回限定:04/03/07 19:36 ID:Qgm7JOfX
>>307
好奇心に負けた…_| ̄|○
318名無しさん@初回限定:04/03/07 21:15 ID:Ar1B33Ah
腹がいてえ
319 ◆HqwJ0Jg70U :04/03/07 21:15 ID:RARweQN0
 俺が『図体ばかりデカくて脳に栄養がいっていない』典型ならば、観音は正にその逆である。
 飛び級をする位に頭がいい反面、背は小さく、脂肪が全くと言っていいほど付いていない。
 食い意地が張っていて、好きなおかずを山盛りにしないと文句を言うくせに、いつも食べきれずに
残してしまう。
 その上、死んだ母親に似たのか病気がちで、少し無理をするとすぐに熱を出して寝込んでしまう。
 小さい頃は、観音が倒れると、俺と祖父ちゃん(母の父)の2人で大慌てで看病したものだったが、
何度も観音が倒れるうちに慣れてしまい、2人の内のどちらか手の空いている方(大抵は俺)が世話を
する様になった。
 その祖父ちゃんも2年前に交通事故で亡くなり、観音の世話は完全に俺一人の役目になった。

「うぅーん…。死ぬー」
 ベッドに横たわった観音が情けない声で呻く。
 普段は、この小さい体の何処に、と思うほど元気が有り余っているくせに、こういう時は本当に
おとなしくなる。
「あぁ…。あの庭の木の最後の一葉が落ちるとき、あたしも死ぬのね…」
 馬鹿なのは相変わらずだが。
「…あれは楠(くすのき)だ。常緑樹だよ」
 中途半端なツッコミを入れながら、体温計を見る。
「37度2分か。…だいぶ下がったな。」
 小さい頃は、一度熱を出すと2、3日は寝込んでいた観音だが、成長するにつれて免疫が付いたのか、最近は
朝方に熱を出しても、夕方頃には平熱に戻る様になった。
 世話する方としては非常にありがたい。
「なぬ!? そ、そんな筈は…。 断固としてやり直しを要求する!」
 …何故か、本人は不満な様子だが。
「やり直すのは構わんが、擦ったりしても無駄だぞ?」
「がーん」
 言った瞬間、全てを諦めた様な表情で崩れ落ちる観音。
 こいつが本当に天才なのか、日に日に疑わしくなっていく…
「うぅ…。ならせめて、最期にお粥が食べたい」
 病気が治ったのに、死ぬ間際の患者の様な要求をする観音。そんなに健康になるのが嫌なのだろうか?
320 ◆HqwJ0Jg70U :04/03/07 21:17 ID:RARweQN0
「お粥って言っても、いつものだぞ?」
「それがいいの」
 我が家のお粥は正に『お粥』で、特に栄養価が高いわけでも、美味いわけでもない。
 変わった物が好きな奴だと思いながら、冷や御飯、水、塩、白子干し、葱、大根おろしを入れた土鍋を
部屋の石油ストーブにかける。
 煮立った所に溶き卵を入れ、蓋をして数分待てば出来上がり。
「はい。お待ちどうさま」
 できたお粥を土鍋ごと盆に載せ、レンゲを添えて観音に差し出す。
「いつもみたいに食べさせて」
 熱が下がった途端、我が儘を言い出す観音。
「お粥くらい自分で食え」
「嫌。食べさせてくれなきゃハンガーストライキを起こす」
 盆を差し出した体勢のまま睨み合う事30秒。結局は俺の方が折れる事になる。
 …仕方が無い。相手は病み上がりだ。
 いつもみたいに、と軽く言うが、観音に飯を食わせるのは非常に面倒くさい。
 まず、観音のベッドの上に横たわり、上半身を少しだけ起こして両肘で体重を支える。
 その上に観音を寝かせ、2本の腕で掛け布団を掛けてやり、残りの2本の腕でお粥を観音の口に運ぶ。
 以前は、この体勢を腹筋とクッションのみで維持していた為、非常に辛かったのだが…
 こんな時にしか役に立たない自分の6本腕が恨めしい。
「えへへー」
 こちらの悲哀などお構いなしに、幸せそうにお粥を食べる観音。
 知らない人が見れば、長い間虐待を受けてきた子供が、保護されてきたのかと思うだろう。
 そんな事を考えるぐらい、俺の上に乗っている体は細くて、軽い。
321 ◆HqwJ0Jg70U :04/03/07 21:18 ID:RARweQN0
「ご馳走様」
 観音がお粥を食べ終わったので、盆をサイドボードに置いて、上半身を倒す。
 いつの頃からか、観音が病気になった時は、俺が彼女のリライクニングベッドになる。
 なんだかなー、等と自分でも訳の分からないことを呟きながら天井を見上げていると、
「お兄ちゃん」
 と、真剣な声で呼びかけられた。
 見れば、観音がいつの間にかうつ伏せになり、やはり真剣な眼差しでこちらを見ている。
「もし、あたし達が兄妹じゃなかったら、どうする?」
 真剣な表情と、質問の内容が頭の中で一致しない。
 俺達がキョウダイだ、というのは、少なくとも観音が産まれた時からの事実で、至極当然の前提でもある。
 二人が兄妹じゃなかったら、というのは、アキレスが亀に追いつけなかったら、位に有り得ない
ファンタジーの世界だ。
 なのに、観音は真剣な表情で俺の答えを待っている。
「…そうだな。とりあえず、お前の額に油性マジックで『使用済み』と書いて外に放り出す」
 俺の言葉が、重苦しい雰囲気をパーフェクトにぶち壊すのを感じる。
 我ながら頭悪いぞ、俺。
「ひどい! 観音は未使用だよ? 頭のてっぺんから爪先までまっさらの綺麗な体ですよ!?」
「(´_ゝ`)フーン」
「くぁー! ムカツク! 心の底から信じてねぇー!!」
 顔を真っ赤にして殴りかかってくる観音。 …なかなか的確にレバーが痛い。
「じゃあ、お前はどうすんだ? 俺達が兄妹じゃなかったら」
 何気ない問い掛けに、パンチの雨がぴたりと止む。
 観音が、今まで見たことのない表情で俺を見つめている。
 母親が赤子を見守る様な。でも、それとは決定的に何かが異なる、そんな表情。
「観音はね、もしお兄ちゃんと兄妹じゃなかったら、したい事が、いっぱい、いっぱいあるんだよ?」
 言い聞かせるような口調で言われて、急に落ち着かない気分になる。
322 ◆HqwJ0Jg70U :04/03/07 21:19 ID:RARweQN0
「だからね、頑張るの」
 不思議な表情のまま、観音は言葉を続ける。
「遺伝子情報とか、TAGC の配列とか、ベクターとかを一生懸命勉強してね、赤の他人に成りすませる程度まで
 遺伝子処理を施して…」
「待てい!」
 …急に不吉ワードのオンパレードに突入。言っていることの意味は分からないが、10年以上コイツの兄を
やっていると、やばいことだけは何となく分かってしまう。
「人体改造禁止!」
「大丈夫。今度は自分の体でやるから」
「それでも駄目!」
「えー」
 観音はぶーぶーと文句をたれていたが、すぐに何か思いついたようで、
「いや、待てよ? お兄ちゃん的に、禁忌を犯して、障害を乗り越えていく方が萌え?
 うーん、それならしょうがねーにゃー…」
 などと不気味なことを呟き始める。
 6本の腕で頭を抱えながら、俺は本気で願わずには居られない。
 
 誰か、馬鹿につける薬を作ってください。
323名無しさん@初回限定:04/03/07 21:28 ID:CIU6WIYW
いい。萌える。

ところでみんな萌えるときって半勃ちだよね?
324 ◆HqwJ0Jg70U :04/03/07 21:29 ID:RARweQN0
俺の不用意な一言の所為で、スレがとんでもない方向に向かっているので、方向修正ができたらいいな
と思いながら書いた、蜘蛛男第三弾「きみが居る(ill)だけで」編。
「蜘蛛男の意味あるの?」とか聞かないでくれると嬉しいです。

>>304
お褒めに預かり光栄ですが、当方えちぃシーンが全くと言っていい程書けませんので。
蜘蛛男でもそういったシーンは出てきません。…多分。
個人的には6本腕というのは使いようによっては触手よりもいやらしいと思うのですが…
325名無しさん@初回限定:04/03/08 14:36 ID:aBRWHrHS
面白かったが、観音という名前と主人公の腕の数のせいで、
仏像が仏像を看病してるお話だと思って読んでしまった。
324を見てようやく設定を思い出した。
326305:04/03/08 21:00 ID:Jk9uSzAi
>>307
勘弁してくれよ・・・
せっかく禁オナ中だったっていうのに・・・
327名無しさん@初回限定:04/03/08 21:02 ID:I220zV0H
>>326
のに!?
328名無しさん@初回限定:04/03/08 21:19 ID:D75rWq7k
>>326
のに、どうしたんだぁ!!?
329名無しさん@初回限定:04/03/08 21:20 ID:zI+sF+zJ
>>327
それより
ちょっと聞いてくれよ、
新しいエロゲを選ぼうとして
「Canvas2」でぐぐったんだ
そしたら上から2つ目が
330名無しさん@初回限定:04/03/08 21:30 ID:D75rWq7k
>>329
うぎゃらぺおtのhjhだhふsdhfが!!
331名無しさん@初回限定:04/03/08 21:37 ID:jVNsRUxs
なぜこんなことに……orz
332名無しさん@初回限定:04/03/08 21:41 ID:G+W3C3IF
>>329
    _, ._
  ( ゚ Д゚)   ガシャ
  ( つ O. __
  と_)_) (__()、;.o:。
          ゚*・:.。
333名無しさん@初回限定:04/03/08 22:51 ID:lHiNYqFL
>>329
無漂白の木綿のような白さがたまらなく美しかったです。
334307:04/03/08 23:25 ID:LSJfoLgD
>329
参りますた...orz
335310:04/03/09 00:18 ID:nNFkLcJF
>>329
貴様……何様のつもりだ!
トム・ベレンジャーでも気取ってるのか!?

そんなに狙撃がしたいなら、北の将軍様でも殺ってこい!!
336名無しさん@初回限定:04/03/09 03:26 ID:7zkOZubc
>329
いまトップになってるんだが…
おまいらが原因だろ?
337名無しさん@初回限定:04/03/09 03:48 ID:FfKlD/gz
朝、起きたら椅子のうえだった。
仕事中に寝てしまったらしい。 となりに妹がいる。
しかも、銃をもっている。
兄「冗談はよせ」
妹「兄上も、お甘いようで・・」
338名無しさん@初回限定:04/03/09 04:01 ID:WdcZmBZJ
このスレって>>1>>6だけでで完結するよな
339名無しさん@初回限定:04/03/09 05:51 ID:XXUV+khU
朝起きたら妹担っていた
340名無しさん@初回限定:04/03/09 08:58 ID:F7ghpu08
担ってどうする。
341名無しさん@初回限定:04/03/09 09:46 ID:nM2MgGAf
何このスレ・・・・・・・?
             /ヽ       /ヽ
            / ヽ      / ヽ
  ______ /U ヽ___/  ヽ
  | ____ /   U    :::::::::::U:\
  | |       // ___   \  ::::::::::::::|
  | |       |  |   |     U :::::::::::::|
  | |      .|U |   |      ::::::U::::|
  | |       | ├―-┤ U.....:::::::::::::::::::/
  | |____ ヽ     .....:::::::::::::::::::::::<
  └___/ ̄ ̄      :::::::::::::::::::::::::|
  |\    |           :::::::::::::::::::::::|
  \ \  \___      ::::::
342名無しさん@初回限定:04/03/09 10:45 ID:hc/hZi9Z
>336
昨日の昼頃見つけたとき2番目に無かったか?
いや、見間違えならいいんだが・・_| ̄|○
343342:04/03/09 13:40 ID:5o0l/qBs
スマソ文章、よく読んでなかった
無視してくれヽ(`Д´)ノ ウワァァン!!
344名無しさん@初回限定:04/03/09 16:57 ID:8JQ+u+vW
>>508
これはこれで……
今までの展開からここまで持っていくなら、そして、腰には微妙な脂肪がついているのなら、
ボロ雑巾なエマタン(*´д`*)ハァハァ
345名無しさん@初回限定:04/03/09 16:59 ID:8JQ+u+vW
マジで誤爆しちまったスマソ
346305:04/03/09 17:24 ID:k05XJH/a
>>329
リアルで氏ね!この野郎!
なんだってこう、みんなよってたかって俺の禁オナを
347名無しさん@初回限定:04/03/09 22:19 ID:wJ66ZdeA
>>346
禁オナを !?
348名無しさん@初回限定:04/03/09 22:48 ID:6cjf9u93
今朝起きたら妹たちに、よってたかって禁オナを邪魔された
349名無しさん@初回限定:04/03/10 01:23 ID:NvZDR4SY
>347
346は男色家かもだ。俺らも注意せにゃ
350名無しさん@初回限定:04/03/10 01:35 ID:kWc4V5o3
>>349
防犯ブザーを持てとおっしゃるので?
351名無しさん@初回限定:04/03/10 01:50 ID:6P18J4Hl
346が!?(男色家なのですか) 
それでなんで俺達が?(注意しなければいけないのですか)
俺たちが言うことはこれだろ。
>>346 このチンポ野郎!!ファックしな!!
352名無しさん@初回限定:04/03/10 03:31 ID:tT43RwUV
デンジャーワード
「Canvas2」
「僧衣」
353 ◆HqwJ0Jg70U :04/03/10 09:07 ID:ceJU5IQ7
>>325
元々兄妹の名前(一応兄の方も考えてはある)はそっちから取ってきたので
あながち見当違いでもないです。
仏像って胸キュン?

>>346
純粋な好奇心から尋ねるのですが…
>>305氏は何故、このスレに居られるのですか?
354名無しさん@初回限定:04/03/10 10:32 ID:u6rj/Wq/
何か>348のシチュエーションに萌えた
漏れは文章力ないので誰か書ける人ssキボンヌ(*´Д`)ハァハァ
355名無しさん@初回限定:04/03/10 11:07 ID:nOMgO+et
「お兄ちゃん、朝だよ!」
不快、いや深い眠りから俺は目覚める。
「御飯冷めるから早く来てねー」
トタトタとかけ足で妹はその場を走って行く。
何も変わらない日常。世間が描いてる妄想の様な生活。
でも俺は、その幸せな生活がいつか淡い雪の様に溶けて
しまうのではないかといつも思う。妹が成長して大人になり
俺の知らない女性へと成熟していく事が恐かったのだ。
「朝から何考えてるんだ俺は・・・」
難しい事は心の隅の引き出しに閉まって、俺は洗面所に向かい
身支度をして居間に向かった。
「守君おはよう」
「うぃーす」
・・・ん?激しい違和感を感じて、俺は挨拶をした人物を凝視する。
「ごんぞーさん、うちで朝御飯食うのやめてもらえませんか・・・」
このおじさん(ごんぞーさん)は隣のアパートに住んでる40代の
サラリーマンのおっさんだ。先月嫁に逃げられたとかなんとか
言って最近俺の家で飯を食ってる。
「そんな事言わないでよ守くぅ〜ん」
「俺はお前を絶対に認めない!決して認めないからな!」
「お兄ちゃんうるさいよ」
俺は納得がいかなかったが、しぶしぶと食卓の席に座る。
「それでは仲良く3人で食べましょーね♪」
演技の入った妹の声で、食卓に座った3人の妖しげな食事
が、今始まろうとしていた!

356名無しさん@初回限定:04/03/10 11:08 ID:nOMgO+et
今日は何かが起きるそんな予感があった。
なーんて面白い事を空想していたら・・・ん?なにぃ!!
「てめぇーごんぞー!」
「守君どうしたんだい? そんなに必死な顔で」
「お兄ちゃんうるさいよぉ」
落ち着け俺。(1秒経過) あー無理ぽ。
「なんでてめぇの足とスリッパの間に鏡が挟まってんだよ!!」
「ご 誤解だよ、まもるくぅ〜ん」
「なにが誤解なんだよ!!それで妹のパ パ・・・」
「私のパンツ?」
「そーだよ!それ見ようとしてたんだろ!てめーは中学生かよ!!」
落ち着けって俺。もしかして、たまたまかもしれないし・・・
んなことあるかー!!つーか俺だって最近見てねーのによ!!
「とにかくてめぇの鏡は俺が没収するからな!」
「くっ、ベタだがシンプルかつ最短最速な作戦のはずがぁ・・・」
やっぱりこいつは変態だ、しかもロリコンだ。前からこいつの妹を見る
目が尋常じゃなかったのは気づいていた。ついに戦闘開始って所か。
ああ妹よ!お兄ちゃんはお前を必ず守ってみせるぞ!
「とか言いながらお兄ちゃん自分のスリッパに鏡挟むのやめてよ!」
「ち・・・ち ちげーよ!俺はお前を思ってだな!あんな中年男にパ パ・・・」
「妹のパンツですか?」
「そーだよ!それ見ようとしてたんだよ!ってごんぞー!てめーが
突っ込むな!」
「お兄ちゃんの変態!シスコン!」
「だからちげーっての!」
あかん・・・痴漢あかん!つーか男性車両って何だよ!お前ら男が全員
変態だとでも思ってんのか?いや・・・今はそんな事よりこの場が大切だ。
「そもそもおまえがそんな短いスカート着てるのがいけねーんだよ!」
あー何言ってるんだ俺。くぅ〜その方がいいのに〜
357名無しさん@初回限定:04/03/10 11:08 ID:nOMgO+et
「えー短い方が可愛いじゃん!」
その通りですよお姉さん。
「そーですよね〜」
「てめぇが言うなやコラァ!」
くそっ!何で俺がドッジボールで最初に狙われるような
仲間外れになってるんだ?俺はお前を愛してるからこそ
こんな必死になってカバーリングしてるっつーのに。
「美奈ちゃん今度映画でも行きませんか?あっ遊園地の方が
いいかな?」
美奈ちゃんと映画ねー・・・40代の中年サラリーマンについて
行く奴がいるかよ。プッ  ん?美奈って俺の妹じゃねーかYO!
いつも名前で呼ばないから危うくスルーする所だったぜ・・・
「どーしようかなぁ〜♪」
ちげーだろ!そこは「あんたみたいなフニャちん○の男なんか
と行きたくもない!」とかなんとか言うべきだろ!
「お金ならたくさんあるし、別に下心とかもないから
いっしょに行きましょ〜よ」
「氏ね!死ね!お前は死ね!てめーみたいなのがいるから
世の中おかしくなるんだよ!家帰ってマスでもかいてろや!!」
落ち着けって俺。さすがに言いすぎだろ。(0.1秒経過)
あひゃひゃひゃ俺の妹に手ぇ出すなんて宇宙にコロニーができる
くらい早すぎなんだよ!!!
「お兄ちゃん!!」
「はい、なんでしょう可愛い妹よ」
「今のはイケナイと思います!」
「ごめんなさい・・・」
やっぱ俺の妹可愛いよ。怒ってる所がまたすげぇーイイ!
あーちんピクぎみかも。・・・いかんいかん。これでは俺が
変態になってしまう。あーやっぱ変態でもいいや。

が・・・まさかごんぞーが帰ったその後にこんな展開が待っているとは!
358名無しさん@初回限定:04/03/10 11:10 ID:nOMgO+et
「待っているとは?何お兄ちゃん?」
「よぉーく考えよぉーお金は大事だよぉー」
「お兄ちゃん頭大丈夫?たまにおかしくなるよね」
「大丈夫だよ。ごめんな、こんなお兄ちゃんで」
ハッスルしすぎだったな俺。自分で制御できるようにしないと
社会で差別されちまうかもしれない・・・がんばれ俺!
「でも・・・そんなお兄ちゃんが私は好きだよ♪」
やばいやばいやばいやばいやばい
逃げちゃダメだ!逃げちゃダメだ!逃げちゃダメだぁ!
「そ・・・そんな事言っても俺はうれしくないけどな」
ハァハァ最高っす。俺はお前の為に生きている!
「ふ〜んだ別にいいもんね!」
いかん。このままだと萌えつきそうふぁあphjdshs
あーもう!いつも通りの俺にスイッチ切り替えするか・・・
「所で最近学校はどうだ?」
やべー俺ってば普通すぎるだろ!小学生の小説並のセリフ言っちまった・・・
「人のプライベートに口出ししないでよ!」
え・・・?なんだこの展開?なんか無理矢理じゃないか?
「お兄ちゃんは私の事全然分かってない!全然分かってないよ!」
「いや・・・お兄ちゃんはお前の事をイラクの人よりもだな・・・」
「そんなお兄ちゃん私は嫌い!嫌い!大っ嫌い!」
「いや俺はお前の為なら人間の盾にでもなれるぞ・・・」
なんで?どうしてよ?何がイケナイのよ?
やっぱり昨日ビデオ屋で借りてきた『お兄ちゃんと逃避行in竹島』
がまずかったのか?それとも、昨日本屋で買ってきた
『妹を彼女にする方法100%』がバレちまったのか・・・
「だってお兄ちゃん・・・」
ゴクッ・・・ 自分の唾を飲み込む音、感触が俺の感覚が
研ぎ澄まされていくのを教えてくれる。だってお兄ちゃん・・・
なんだ?いったいなんなんだ?

まさかその言葉の続きにこんな奇想天外な結末が待っていようとは!
359名無しさん@初回限定:04/03/10 11:19 ID:P9PtKDZy
>>355-358
新作キタ━━━(゚∀゚)━━━━!!!!!
360名無しさん@初回限定:04/03/10 11:33 ID:XZjv59ps
テンポ良く読めて(・∀・)イイネ!!GJ!
361名無しさん@初回限定:04/03/10 12:39 ID:FOGv5iWi
これは面白い!
362名無しさん@初回限定:04/03/10 14:48 ID:9LTIYUdK
寝取られないよね?
363名無しさん@初回限定:04/03/10 15:37 ID:P9PtKDZy
朝起きたら妹に、身長計ってと頼まれた。
             ,.、   .,r.、
            ,! ヽ ,:'  ゙;.
            !  ゙, |   }
            ゙;  i_i  ,/
             ,r'     `ヽ、
|  ,.、  ,r.、    ,i" _,    ._   ゙;
| ,! ヽ,:'  ゙;.     !. ・     ・  ,!
| !   ,!  }     ヽ、 x    _,r''
|二゙;  i二二二(⌒ノ"''`''''''''''''"´`ヽ.
| ,r'      `ヽ、 ´ヾ、      l  l
,i"   _,   _ ゙;    !      i___|
!.  ・     ・,!   |       t,ノ
|ゝ_    x _::'    !、、、、、、、、、、!
|,/"`''''''''''''''"´';,     |   |    |
(,;!         !)       |   |   |
|゙''::r--、::--;r'        |____|_____|
|―゙'ー-‐゙ー-゙'―┐   (,,,__(,,,____)
364名無しさん@初回限定:04/03/10 15:40 ID:P9PtKDZy
朝起きたら妹に、部屋の中で首を吊・・・・・・
                 ‖
           ___  ‖
       /    `ヽ‖
      ,:'      、ゑ
     ,'    ;  i  八、
     |,! 、 ,! |  ,' ,〃ヽ!;、
      |!| l川 l リへ'==二二ト、
     リ川 !| i′  ゙、    ', ',
     lルl ||,レ′   ヽ   ,ノ ,〉
       |川'、  ,,.,.r'"    ,,ン゙
        `T"  ! ,/ '.ノ,/|
         /   ,!´ !゙ヾ{ |
          /   ,'   i ゙ ! ,l゙
      ,r‐'ヽ-、!   ',  l|
      {    `ヽ   !  「゙フ
      ,>┬―/   ;  i,`{
     / /リ川'        ', ゙、
    / ,/            ゙、 ゙、
   ノ  /           ', `、
   \_/   ;          ゙、ヽ、
    l__   !        ___〕 ,、l
       ̄`‐┬―r┬‐r'´ `'‐'′
           |  .! |  |
           |  | .|  |
          | j |  !
           |  Y  ,)
           !   〈   /
           |   ! /
          '、 /ー'
            `''"
365305:04/03/10 16:46 ID:SEv8sPAW
>>353
そりゃ俺の未来の相手を
366名無しさん@初回限定:04/03/10 16:47 ID:kWc4V5o3
>>364
・゚・(ノД`)・゚・。
367名無しさん@初回限定:04/03/10 17:40 ID:P9PtKDZy
朝起きたら妹に、お小遣いを催促された。
                                 __
                    __        、]l./⌒ヽ、 `ヽ、     ,r'7'"´Z__
                    `ヽ `ヽ、-v‐'`ヾミ| |/三ミヽ   `iーr=<    ─フ
                   <   /´  r'´   `   ` \  `| ノ     ∠_
                   `ヽ、__//  /   |/| ヽ __\ \ヽ  |く   ___彡'′
                    ``ー//   |_i,|-‐| l ゙、ヽ `ヽ-、|!  | `ヽ=='´
                      l/| | '| |!|,==| ヽヽr'⌒ヽ|ヽ|   |   |
    ┏┓    ┏━━┓        | || `Y ,r‐、  ヽl,_)ヽ ゙、_ |   |   |.         ┏━┓
┏━┛┗━┓┃┏┓┃          ヽリ゙! | l::ー':|   |:::::::} |. | / l|`! |i |.         ┃  ┃
┗━┓┏━┛┃┗┛┃┏┌───┐j | l|.! l::::::ノ ,  ヽ-' '´ i/|  !|/ | |リ ━━━━┓┃  ┃
┏━┛┗━┓┃┏┓┃┃ .|ー───'| | l| { //` iー‐‐ 'i    〃/ j|| ||. |ノ        ┃┃  ┃
┗━┓┏━┛┗┛┃┃┗ .|.      | | l| ヽ  ヽ   /   _,.ィ ノ/川l/.━━━━━┛┗━┛
    ┃┃        ┃┃   !      | ゙i\ゝ`` ‐゙='=''"´|二レ'l/″             ┏━┓
    ┗┛        ┗┛   |      .!--─‐''''"メ」_,、-‐''´ ̄ヽ、                ┗━┛
                 r|__      ト、,-<"´´          /ト、
                |  {    r'´  `l l         /|| ヽ
                ゙、   }   }    | _|___,,、-─‐'´ |   ゙、
                  `‐r'___ヽ、__ノ/  |  |      |、__r'`゙′
                          |   |/     i |
                           |          | |
368名無しさん@初回限定:04/03/10 17:42 ID:P9PtKDZy
朝起きたら妹に、ラジオ体操に連れてかれた。
              ,-rヽ、         __,.- 、
           /  )ァヘ        /     }
           / ,ィ ,.ニィ         /´ヽo‐´
       /_〈 レ'´∠-‐‐- 、__ /   l
       ト<,__,>  _ ,,,,, _     </   |
     ( \_ 、__∠-、‐、‐ヽ   、 .l l   /
     〉/ _.ィ‐'´ヽト、Alヽト、ヽlヽl   |      
      イァ ノ.イ'"_     ;==、 ヽ  l    L._     
     ,イ |  l /lハ     }Viゝ } /|   l:.:.ヽ
   /.:L.ヽハ ド上!     ゙‐' ノ ト、    レ' {
   〈-‐'´.-'´ >ゝ" ` _ ....、´ ´7/、 `ー'´ .イ
   ヽ‐'´,-/ィヘ、 ヽ _ノ  ,彳 `ー-‐'´ /
    `´l   ノィヘィ>、__,.. ‐'´ {  l.     /
        l  ! /〈__.L..、ノ __.-‐'´|  !     〈
.        l ! >'´-、イ⌒'ー-‐'´  、  /     
       | /_,ィ´i l. . : : : : . . ,'  `ー./
         〉、: : :.l _,イ: : : : : : : : !    /              _.-ぅ    _-ぅ
      /. :! :  ´    : : : : : :/   /              ,-' /   />´
       l: : :                /            /、_/-‐‐‐-、l /
      /. : _. -‐- ._   . : : : :.〈              l >i‐ ̄-lハノ j
    /_,.ィ´     ` ー-、;_: : : :|              >ヘ}´___` クーイ
      \::ノ   j __. -‐ ‐- エ>'             l  >、l_ノ<  /
      /‐ '' "__,... -‐‐rー、-、_|                l ⌒lノ⌒ /
    /-‐ァ' ´/  |  l  ヽ  ` 、             ノ  /   /
   ./ /   /  l   !  `、  ヽ、            /   !    {
369名無しさん@初回限定:04/03/10 18:04 ID:P9PtKDZy
>>363
>>367
>>368
>>364
朝起きたら妹に、お祈りするのが日課になった。
370305:04/03/10 18:05 ID:SEv8sPAW
            _  -───-   _
            ,  '´           `ヽ
          /                 \
        /                    ヽ
      / __, ィ_,-ァ__,, ,,、  , 、,,__ -ァ-=彡ヘ  ヽ
       ' 「      ´ {ハi′          }  l
      |  |                    |  |
       |  !                        |  |
      | │                   〈   !
      | |/ノ二__‐──ァ   ヽニニ二二二ヾ } ,'⌒ヽ
     /⌒!|  =彳o。ト ̄ヽ     '´ !o_シ`ヾ | i/ ヽ !   どうしてみんな俺を邪険にするんだ? 
     ! ハ!|  ー─ '  i  !    `'   '' "   ||ヽ l |
    | | /ヽ!        |            |ヽ i !
    ヽ {  |           !           |ノ  /
     ヽ  |        _   ,、            ! , ′
      \ !         '-゙ ‐ ゙        レ'
        `!                    /
        ヽ     ゙  ̄   ̄ `     / |
            |\      ー ─‐       , ′ !
           |  \             /   |
      _ -‐┤ ゙、 \           /  ! l  |`ーr─-  _
 _ -‐ '"   / |  ゙、   ヽ ____  '´   '│  !  |     ゙''‐- 、,_
371305:04/03/10 18:07 ID:SEv8sPAW
 /     / /                /       み ど
     〃 .//     i   ,'       ト! /  す そ    ん う
    / ,' ///  /! |   .i     .l  ハ i  る ん   な し
    / i' //,'  // .|  l //  .|  / |!|  の な   で て
   / i′/ /!  //! i|  | //.  ||. i′!i',  ? イ   ト、
  / ,' | 〃// // | |.i   | !.|.   ハ ,' | || i     ジ   j `ー‐‐'´!
 / 〃 | i,' // // | | .!  | 川、 /|| /! | || >    ワ  /|      |
 ! i i| ||/ |  |/! | ハ!|_ノ| | |' `X_| | | | ||  ̄ヽ   ル / |      |
  i || / | |,'! _iLレイ'、 | | |  i トLL_ || /| `ーr‐イ!  .|      |
  .i .|| L,r十'「L..il | i ヽ | ||  i |メ-L_「i十ト-/,| /||  |      |
  i ,ィ∨-i,,ヽノ=─リト ヽ ', | || ,' iレノ==AHニメ、!`/!||  |      |
  i  | ,彡r'´_)'´  ト、 ヽ\ト、/ //{L_ノ  /ヾゞ、i| ||i  .|      |
  | _L彡∧`o  Oノ        ノ ヽ゚  O ∧ミ「| || i  |   i  |
 /T´|!`ヾr‐ヽ、 - '          r-、-ァ‐ニ-、″|| | |  |   ||  |
 i | .ト、 `ー‐' ̄´               ̄`ー─ '  ,'| | .|  i   | || .|
 | |i |.ヽ  ,::::',::::',::::'    j    ,::::',::::',::::': :..  i/! | i ∨ | | || |
 i |  | ヽ  f⌒ヽ / ̄`ヽ             /! | | i  |  | |i || |
 /|  ト、_.ヽ  ヽ  /    /⌒ヽ,--、       / -┤| ハ |  | il ヽ. |
  | iヽ `Tト、 i /   /   /   〉‐-、   ,イ ハ | | | ヽ|  | |! i |
  | ハ  | \レ′  ‐′ ‐′ /    〉 ,イ/| | | | | | ヽ、 | |ト、ヽ',
  | || !  | ノ! /             /‐' | ノ! /! | | ||  ト、 .|  |ヽヽヽ
  | || |  レ'ノ〈   ___________ i   ト、 ノ| | |  |  ト、i  |ヽ ヽ;、
  /! ,' |  | /'´ト、 (          ヽ!  ト、\/ | |  |  i iヽヽ! ヽ\ '、ヽ
AAをちょっと間違えた
372310:04/03/11 03:21 ID:ym7gY10O
>>305
しょうがねぇな。
いいモンやるよ

http://www.42ch.net/UploaderSmall/source/1078904643.jpg
373名無しさん@初回限定:04/03/11 03:55 ID:hn+tdDz2
……カオスだ

>372は精神的ブラクラ
374名無しさん@初回限定:04/03/11 04:10 ID:pGxfwIDu
>>372
前見たオタ画像並みの威力だ...これはマジで見んほうがいい
375名無しさん@初回限定:04/03/11 09:41 ID:V3M6c+BB
ココは精神的ブラクラを貼り付けるスレですか?
376名無しさん@初回限定:04/03/11 11:04 ID:DZSbKtSa
>>372
禁断の果実〜(カモン!)




_| ̄| .....○コロコロ
377名無しさん@初回限定:04/03/11 13:17 ID:buRNB+SD

――――――――――――――――――――――――――――
「セックス、オナニーは4週間後でお願いします」
「えぇぇぇぇぇぇえええええええええええええ!!!!!!!」

 激しい頭痛と悶えに襲われ俺はベットから跳ね起きた。
「またこの夢か……」
 いや……正確に言うと夢ではなくプレイバックと言った方がいいだろう。
でもこんな苦しみも今日までなんだ! と思うと、心が晴れてくるのが
自分でも分かる。
 そもそも4週間なんてきっちり守る必要はないのかもしれない。
でも俺は、昔から細かい事を気にする奴なのだ。A型は几帳面な
人が多いとも聞くし、うんうん。もし約束を破って体に異変が起きたら
非常に困る。いや困るどころじゃない!
「ハァハァ……やっぱ俺ストレス溜まってるな」
 そういえば今何時だろうか?俺はとっさに部屋の掛時計を見上げる。
昨日は金曜日だったので、徹夜でゲームをして、眠ったのは太陽が
登る頃だったはずだ。
「あらら、もう17:00じゃねーか。寝すぎたな……」
 とにかく居間に行って、小腹でも空いたから母さんに食い物でも
恵んでもらおう。そう思うと俺は自分の部屋をダルそうに抜け出し、
一階の居間へと向かうのであった。

奈津美「あれ? 兄さん家にいたの?」
 居間に行くと次女の奈津美がのんきにテレビの前で俺の方を
振り返った。
兄「あーちょっと昨日徹夜したから寝てたんだよ」
奈津美「ふ〜ん……体大切にしなきゃダメだよ! 最近なんか
元気がないし。なんか普通すぎるっていうか……」
兄「はは 大丈夫だよ お兄ちゃんはいつも元気さ!」
 やっぱり少し感づかれてるのかもしれない。しかしここは
冷静だ。 冷静にいくんだ! 
378名無しさん@初回限定:04/03/11 13:18 ID:buRNB+SD
 奈津美は、まだソファーの上で俺の方を訝しげに見てくる。
しかし今の俺には、なぜかそれが悩ましげに見えてしょうがなかった。
奈津美「兄さん、悩み事があるならいつでも相談に乗るから
遠慮しないでね。私達家族なんだから……ね?」
 お前はアコムのお姉さんですか? なんて可愛い奴なんだYO!
っていかーーーーーーーん! あぶなかった……俺のうまい棒が
一瞬45°まで、きちまったじゃねーかよ。
奈津美「兄さん? どうしたのボーッとして」
兄「え…… いやーなんでもないよ。ありがとう奈津美」
 奈津美はちょっと首を捻って困ったような顔を一瞬したが
すぐにテレビに集中を切り替えたようだ。
 でも奈津美本当に可愛い! うんうん。優しいし、顔は百面相みたいに
豊富で一緒にいると楽しいし。美人で近寄りがたいって感じじゃなくて、
可愛くて守ってやりたくなるタイプだよな〜。それに黒髪ってとこが
また純粋ぽっくてイイ! って……なんで俺は起きて早々妹を分析
してるのよ! あかーん! やっぱ確実に体も心も俺を蝕んでいる……
兄「母さんは?」
奈津美「え? 母さんと父さんは温泉行くって言ってたでしょ?」
兄「え? そうだったけ……飯はどうなんの?」
奈津美「私達は各自適当にって言われてるよ? ちなみに私は作りません
からね!」
 こいつ先週俺がまずいって言った事、根に持ってやがるな……
――でもなんか無理して怒ってる所がまた可愛いよな――
――萌えたいんだろ?萌えればいいじゃない。何も気にする事はないさ――
――自分に正直になろうよ。自分の本能を開放する事の何が悪いんだ――

 やめろ! 俺の頭の中で勝手にしゃべるな! 俺は別に妹の事なんか…

――今すぐに押し倒したいんだろう? ははははははは!!!――
――早く妹のバウムクーヘンにうまい棒入れてやれよ――
 
 う うわぁぁぁああああああああああああああああああああああ
379名無しさん@初回限定:04/03/11 13:20 ID:buRNB+SD
奈津美「兄さん! 兄さぁん! どうしたの!」
兄「あれ……」
 俺、いつのまに床に倒れこんだんだ? なんか頭の
中が地球儀みたいにクルクル回転してるみたいだ……
兄「なんでもないよ。ちょっと立ち眩みしただけだ」
 下半身だけ立ち眩みだけどな。
奈津美「急に倒れたからビックリしたんだよ〜! やっぱり
兄さんおかしいよ!」
兄「あんまり近づくなよ。欲情しちゃうだろ?」
 奈津美が急にハッとなってあわてて俺から離れる。
奈津美「私の純潔は誰にも渡さないんだから!」
 こいつ本当に心配してるのか?でもお兄ちゃんは分かってるよ。
俺を遠回りに元気づけてるんだよな。本当にお前は可愛……
だからこのパターンはいかーん! 危なかった。。。
兄「ありがとな」
奈津美「え……」
 奈津美は俺の顔をまじまじと見て、ふふっ♪とほくそ笑んだ。
―――――――しばらくお待ち下さい―――――――
 ふふっ♪って!ふふっ♪って!!あーよかった昨日ギャルゲー借りて
こなくて。やっぱ生が一番! 一番搾りだね♪まあ俺は、今搾れない
訳なんだが。 あひゃひゃひゃひゃひゃ 
兄「所で他の奴は?いっしょに温泉に行ったのか?」
 まさか今俺がオナニーできなくて苦しんでるとはこいつは思ってもないだろうな。
奈津美「春香お姉ちゃんはサークル、亜紀は部活で、麻冬は……
遊びに行ったのかな?」
兄「そっかそっかみんな家にいるんだ」
 なんか暇だなー。こいつも受験生だからあんま邪魔しちゃいかんだろうし……
と言うか今日は妹とあんまり触れ合うとマズイな。やけにおちんちょんが反応
しちまうしな……
兄「俺なんだかワクワク! じゃなくてモヤモヤするから風呂入ってさっぱりしてくるわ」
 あーそうですよ!! 本当はムラムラですよ奈津美たん!
380名無しさん@初回限定:04/03/11 13:21 ID:buRNB+SD
奈津美「あっ ついさっきお風呂入れ終わった所だから
すぐに入れるよ! また倒れたりしないでよ?」
兄「大丈夫だよ。もうへーきなの」
奈津美「大丈夫みたいですね……」
 背中に冷たい視線を感じつつ、たぶん蹴りたい背中ってこういう
のだろうなと思い、風呂場へと向かった。
 それにしてもさっきの頭の中の声はいったいなんだったんだ?
エヴァとシンクロしすぎたか? ミサトさん怒ってるかな……
って違うっての! あーもう考えるのめんどくせぇ。全部俺の
てぃんてぃんが悪いんだ。
 風呂場に着いた俺は脱いだ衣類を洗濯物の上に乗せ
鏡の前で「元気があれば何でもできる!」とポーズをとってから
風呂場に入った。体をとりあえず適当に洗い、俺は湯船に漬かる。
「いっい湯だな〜 アハハン」
 あーなんか元気でてきたかも。今日の23:59まで辛抱。辛抱。
ガチャ
「!!」
亜紀「あれぇ〜? お兄ちゃんお風呂入ってたんだ」
 突然アダルトな展開が俺を強襲する!! まずいって!まずいって!
兄「と とにかく前を隠せ! 亜紀!」
 湯気でハッキリと見えなかったが、こいつ全裸だ。いやお風呂入るのは
全裸なんだが……ってそうじゃなくて えーと……
亜紀「僕入っていいかな? 部活で汗ビッタンコだから入りたいんだけど」
兄「ダメだ!ダメだ!」
亜紀「お姉ちゃんにお風呂入れといってって言ったの僕だよ〜?
お兄ちゃんが勝手に先取りしたんじゃん!」
 だからあんなにタイミングよく風呂入ってたのか…… 奈津美の奴ちゃんと
この事言っとけよな……
兄「ってお前なにげに入ってきてんじゃねーか!」
亜紀「大丈夫♪家族だから気にする事ないよ♪ちゃんとタオルで隠してるしね」
 
 俺は自制を保っている事がこの後できるのであろうか……
381名無しさん@初回限定:04/03/11 22:04 ID:bqUC7unh
ハァハァ
382名無しさん@初回限定:04/03/12 06:55 ID:IcaS/+E0
スレ違いだろうが質問させて下さい

チョコをもらったら、それが妹であっても
白日にきちんとお返しするべきでつか?
383名無しさん@初回限定:04/03/12 07:42 ID:B1Z/TuvM
するべき。
384名無しさん@初回限定:04/03/12 10:01 ID:KYXkWwYX
告白されたら、それが妹であっても
きちんと返事をするべきでつか?
385名無しさん@初回限定:04/03/12 11:43 ID:XOUiiv+o
すべき。
386名無しさん@初回限定:04/03/12 13:24 ID:nP1gL3OF
>>384
そりゃぁもうホワイトデーだけに白い液でお返しを!!













という答えを期待してるんだろ
387名無しさん@初回限定:04/03/12 15:46 ID:vbwblur0
>>377-380の続き
――――――――――――――――――――――――
 俺は、亜紀が体を洗い始めたので、その姿を見ないように風呂の
中で亜紀に背中を向けた。本当は少し見たかったが。
いやかなり見たいんだが。でも刺激が強いのはまずぃ。
亜紀「お兄ちゃんと、お風呂に入るなんて久しぶりだよね〜」
兄「お おう」
 好奇心に負けて首を少し捻り、視線を亜紀へとそそぐ。
が、予想とは違い亜紀も背中を向けていた。俺は彼女の背中に
滴る水滴が、妙に艶めかしく見えて、ちょっとドキリとし……
てない!断じてしてない!ハァハァ
 もしかして興奮したのかもしれない、妹なのに…… 
だからしてないっつーの!ハァハァ 
 俺は欲望を抑える事ができず彼女に飛びかかっ……
てない!ハァハァ いかん!視線を外そう……
亜紀「ねぇ……なんで背中向けてるの?そんなに僕と一緒やだ?」
兄「ちげーよ!お前の裸見たら、いかんだろーが」
亜紀「もしかして〜僕にドキドキしてるの〜?」
 やめろ!そのさ○らみたいな喋り方!興奮しちまうじゃないかYO!
兄「する訳ないだろ!妹なのに!」
亜紀「な〜んだ。つまんないの〜」
 見た目短髪で女の子らしくない奴なのに、ハスキーな声としゃべり方
でギャップがあって、かなりイイかもしんない…… あーちんぽ90°だ。
亜紀「僕洗い終わったからお風呂入るよ〜?」
兄「わ 分かった。目瞑ってるから。」
亜紀「うん♪」
 俺出ればよかったんじゃないのか?と思ったが、速攻で脳裏から消えた。
今まで実感してなかったけど。末期的なシスコンだ。うは
 彼女の背中と俺の背中が引っつく。どこかで見たようなシチュエーションだ。
引っついたり、離れたり。まるで背中が恋愛ドラマを演じているみたいに思えた。
亜紀はさっきから何も喋らない。俺は、この無言の時が危ない方向に
行ってしまうのではないかと錯覚し、口を開く。
388名無しさん@初回限定:04/03/12 15:47 ID:vbwblur0
兄「ジャパネット高田の顧客情報がさぁ」
亜紀「ジャパネット?」
 俺何言ってんだよ!!!もっと普通でいいんだよ!普通で!
兄「ごめん……やっぱ何でもない」
亜紀「あの……なんか最近お兄ちゃん変じゃない?」
兄「えーと……」
 奈津美といっしょの事言ってるな……なんか隠してるのも疲れるし、
こいつにだけは、あの事を言ってしまおうか。うん。言っちゃえ!
兄「お兄ちゃんは人間じゃないんだ」
亜紀「それかっこいい〜♪」
兄「……今のは冗談で、実はお兄ちゃんは手術したんだよ」
亜紀「え〜お兄ちゃん入院とかしてないじゃん?」
兄「違うんだ!普通の病気じゃないんだよ!お兄ちゃんは!」
亜紀「それかっこいい〜♪」
 あれ?なんかうまくいかねーぞ?これでいいのか?
兄「亜紀。まじめに聞いてくれ」
亜紀「聞いてるよ〜?」
兄「お兄ちゃんは…… お○んちんを手術したんだよ!!」
亜紀「!!」
 言っちまった……やっぱ引くよなー キモイよなー あはは
亜紀「おちん○ん取っちゃたんだ……」
兄「そそ おち○ちん取って ラグビー部のみんなでホモビデオ
撮って…… 違う!!! 取ってない!!」
亜紀「それなら僕に証拠見せてよ!僕にはその権利がある!」
 
え?権利って何よ!っていうかなんでいきなり威圧的なのよ!!!!

ドンッ ドンッ その時風呂場のドアを叩く音がした

麻冬「あきおねぇーちゃん!まふゆもおふろはいっていい〜?」
亜紀「いいよ〜入っておいで〜」
兄「ちょ……ちょっと待ったーーーーーー!!」
389名無しさん@初回限定:04/03/12 15:51 ID:vbwblur0
亜紀「お兄ちゃんどうしたの〜?」
 麻冬が裸で勢いよくお風呂場に入ってくる。
麻冬「あ〜おにぃも、はいってたんだ〜 わ〜い♪」
兄「……いや何でもない」
 わ〜い♪なんて言われたら、今更ダメなんて言えませんよ。
それによく考えてみれば、温泉とかにも混浴とかあるし、それに
俺達家族だし、妹だし、俺シスコンだし。なんか最後がおかしい
気もするが、別に問題はないはずだ。
麻冬「ね〜おにぃ。まふゆゴシゴシしてほしいなぁ〜」
亜紀「お兄ちゃん洗ってあげなよ!麻冬あんなに嬉しそうだし。ね?」
兄「いやそれはマズイだろ……いちおう女の子なんだしさぁ」
亜紀「それなら僕に証拠見せてよ!僕にはその権利が……」
兄「はい!分かりました!精魂込めて洗わさしてもらいますです!」
亜紀「分かればよろしいのじゃよ。おほほほほほ。」
 大事な所まじまじと見られるよりはマシだろ。そう思うと俺は、
お風呂の中から出て麻冬を座らせ、麻冬の後ろにまわって体を
洗い始める。そういえば麻冬の体なんか洗うの何年ぶりだろうか?
小さかったあの頃に比べて麻冬も多少だけど成長したんだな〜
としみじみと俺は感じた。
麻冬「ふぁ〜 あっ あ」
亜紀「お兄ちゃん!」
 亜紀が風呂のふちに顔を乗っけてジーっと見てくる。
兄「何?どうした?」
麻冬「あぁ…… はぁはぁ」
亜紀「お兄ちゃんのエッチ〜」
兄「え?」
 エッチ?なんか俺したか?そういえばさっきから麻冬が変な声
出してるけど…… なんかちょっとピクピクしてる気がしないでもない。
麻冬「お おにぃ おむねが ふぁ…… なんか なんかせつないの」
 あ…… あぁぁあああ!!俺無意識に胸ばっかり洗ってたのか!!
麻冬「お おにぃ〜」
 麻冬が俺の方を向いて泣きそうな顔になってる。
390名無しさん@初回限定:04/03/12 15:53 ID:vbwblur0
 幼い顔してちっこいくせに、エッチなんだな麻冬って……
俺は勝手に自動解釈して納得してしまっていた。しかも下半身が
結構反応している。でも登場人物は18歳以上らしいから問題はないはずだ。
兄「ご……ごめんな。わざとじゃないんだぞ」
麻冬「うん……。わかってゆ」
亜紀「お兄ちゃんってロリコンなの?」
兄「違います!ノーマルです」
麻冬「まふゆのこときらいなんだ……」
兄「違うよ!麻冬の事大好きに決まってるだろ!」
亜紀「それってロリコンでしょ〜?」
兄「あぁあああああああもう!お前ら犯すぞ!!!」
亜紀・麻冬「!!」
 しまった!ついイライラが溜まって……なんちゅう事を俺は
言っちまったんだ……でも登場人物は18歳以上だから問題はないはずだ。
亜紀「お兄ちゃん」
兄「ごめん悪かった……」
麻冬「ね〜ね〜おかすってなぁに?」
亜紀「○ちんちんないのにどうやって犯すの?」
兄「……」
麻冬「ね〜ってばぁ!」
 俺は立ちあがって、亜紀の顔の前で腰のタオルを解き放つ。
亜紀「……」
麻冬「おにぃおちんち○ないの〜?」
亜紀「すごく……おっきいです……」
兄「分かればいいんだよ分かれば……ははは!」
 元真性包茎だがなー
麻冬「まふゆもおち○ちんないよ〜♪」
兄「それじゃー俺はもう出るから!後はよろしく!」
 何がよろしくなんだか自分でも意味不明だが、呆然とする亜紀と
一人ではしゃいでいる麻冬を残して、俺は風呂場を出た。

 この後自分の部屋に戻る兄に襲いかかる恐怖とは!?
391名無しさん@初回限定:04/03/12 16:01 ID:HC4ePjg3
(;´Д`)ハァハァ /lア/lア/ヽァ/ヽァl \ァ l \ァノ \ア ノ \ア
お風呂で洗いっこなんて理性が持つわけないよ
392名無しさん@初回限定:04/03/12 16:19 ID:vbwblur0
>>391
即レスありがとー
人がいないと思ってここで練習のつもりで書いてたけど
ちゃんと読んでくれる方がいて非常にうれしいです。
>>359-362
返事遅れましたが、読んで下さってありがとうございます!
393名無しさん@初回限定:04/03/12 16:25 ID:yotmhQYV
>>387-390
続編キタ━━━(゚∀゚)━━━━!!!!!
呆然とする亜紀タン(*´д`)ハァハァ
394名無しさん@初回限定:04/03/12 18:07 ID:UseGOar2
ハチャメチャでよろしいな。
しゅじゅちゅ……身につまされる話ですね。。。
395名無しさん@初回限定:04/03/12 19:36 ID:XSzg9PyX
早瀬の夫はここを見切ったのか?
39680たん:04/03/12 20:29 ID:0fNI5SL8
>>395
ただいま、試験のあまりの出来の悪さに呆然としております
そのせいか、ちょっとハイテンション妹の続きを書いたのですが、妹のテンションがあがりません
この土日で、練りこもうと思っているので、しばしお待ちを。あと数回で終わりなので、がんばります
ついでに、>>288-290の二次元妹の続きでも書こうかな

..          ∧_∧  
          (;´∀`)  
       _φ___⊂)_
      /旦/三/ /|
    | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|  |
    |試験ズタボロ|/
397名無しさん@初回限定:04/03/12 20:52 ID:XSzg9PyX
>>396
( ´д`)y───────────┛"""
黄昏てないで早く練ろ!
398名無しさん@初回限定:04/03/12 21:06 ID:4QwNDS04
と言うことは…
今一番行方が知れないのは◆/Juice3Jac氏と言うことに?
バッタ殿下ー、生きてますかー?(違
399名無しさん@初回限定:04/03/14 18:45 ID:xtdHsz8E
「馬鹿馬鹿っ!! おにぃなんてもう顔も見たくないよ!」
ああ… 私そんな事思ってない
ずっと貴方の顔を見つめていたい
「どうして私が一番じゃないの?1 どうして私より先にあの人にお返ししちゃうの?!」
順番なんてどうでも良いの… 早く止まって私の子供の部分
「私は最初にあげたのに… 義理チョコだって作らずに夜遅くまでずっと待ってたんだよ?」
想いを押し付けたい訳じゃないの
「あの人美人だもんね… こんなちんちくりんな私より良いに決まってる」
嫉妬が止まらない… こんな私嫌いだ嫌いだ嫌いだ…
「こんなことなら……」
それ以上は言っちゃダメ
後先考えずに私はそんな事が言えちゃうの?
そんな子供な私なら、私は貴方に見合わない
それならこのまま言ってしまおう
こんな独り善がりな気持ちなら、ずっと自分の心にしまっておこう
「もう私、おにぃの事なんか――――んむぅ?!」

400名無しさん@初回限定:04/03/14 18:47 ID:xtdHsz8E
しばらく状況が理解できなかった
いくら頭に血が上っていっても、キスされたらいつもはすぐ分かったのに
その理由は匂い
貴方のキスはいつもタバコの匂いがした
あにぃと同じタバコの匂いをかぐと、つい赤面してしまうのは私だけの秘密
今日はとても甘かったから
「んぷ…ん…んふぅ…んむ〜…」
思考が飛んでいるうちに、貴方の舌は好き勝手に私の口の中を蹂躙していく
「んむぅ…んん?1 んぐ…コク…コク…」
いつもと違う甘い唾液が口の中に流れ込み、無理矢理飲ませられる
実は私はあにぃの体液が好きだ…ってこれはまた別のお話し

カチッ

あにぃの舌の代わりに、何か堅い物が歯に当り、私の口のなかに押し込まれた
あにぃはようやく唇を離した
401名無しさん@初回限定:04/03/14 18:49 ID:xtdHsz8E
「ホワイトデーってのはな、本来キャンディーを送る行事なんだってさ」
濃厚なキスで頭が回らない私に貴方は優しく話し始める
「ホワイトデーは3倍返しだなんて女の都合の良い言葉誰が作ったんだろうな?」
最後まで言わずに済んでほっとした気持ちと、今だ残る嫉妬心で何も言葉が出ず
私はただ口移しでもらった飴を、コロコロと口の中で転がしていた
「あの人はさー、俺の先輩の人でさ、どうしても無視できなかったんだよ〜」
コロコロ…
「来年は、ぜっっっったいお前に最初に渡すから機嫌直せよな?」
コロコロ…
「あと…」
コロコロ…
「お前の嫉妬深い所も、凄い愛されてる感じがして好きだよ」
…ゴキュ
あまりに唐突な言葉に飴をつい飲んでしまった
「ゲホッ、ゴホッ… ば、ばかぁ… 突然そんな事言うから、せっかくのホワイトデーの贈り物飲んじゃったじゃない」
「ふっふっふ… 心配するなマイシスター! まだまだお返しはほれこの通り1袋あるぞ!」
「ば、馬鹿じゃないの?!]
「しかも年頃の乙女も喜ぶシュガーレスだ!」
「ホント… 馬鹿なんだから」
私はどうしようもない嬉しい気持ちを隠すため走り出した
「おい! ホワイトデーのプレゼント要らないのか?! これからデートのはずだろ?」
「今日はもういいのー 早く家に帰ろー]


「今日中に袋の中の飴、全部2人で溶かそうね」

――――FIN
402名無しさん@初回限定:04/03/14 22:23 ID:yJyIN8j8
>>399-401
これどっかの話の続き?
ついでに保守っとく
403歩美1/2 ◆/Juice3Jac :04/03/14 23:42 ID:Ui5UQIeg
「寝ちゃだめ、おにぃちゃん」
 聞きなれた甘ったるい声が、ソファーで深い眠りに落ちようとするのを邪魔する。
「おにぃちゃん、……寝ないでってば」
 ソファーの背もたれに載せた頭を、ぐらぐらと揺らされる。
「ん……起きてるよ……」
 顔が上を向いているため、蛍光灯を遮ろうと瞼を閉じたまま、空返事でごまかそうとする
俺。仄かに明るいのはわかるが、強烈な眠気はその程度では引き下がらない。仄かに明
るいのはわかるが、強烈な眠気はその程度では引き下がらない。
 少しの時間――寝ぼけたままの脳が、妹があきらめただろうと根拠の無い判断を下した
時間――が過ぎた頃、

 不意に真っ暗になり――口唇に柔らかい感触が押し付けられた。

 ほんの少し驚いたが、それでもこの一ヶ月の間に、何度もされたことだけに、突然のキス
にたいする余裕は出来ていた。けれど少しとはいえ眠気が減ってしまったので、その悔しさ
を感触を味わうことで補うことにした。
 妹の口唇は、相変わらずちょっと甘ったるい。右腕に精一杯の力を込め、ゆるゆると妹
の背中に回す。口唇がすこし強く押しかぶさった。なので今度は力を抜いて、舌に力を入
れてみた。
「んっ、んうっ」
 妹が顔を持ち上げようとしたので、右肩に力を入れ、腕に重さを加えて、離さない。
――妹とのキスは、何度しても気持ちいい――妹の唇は俺の舌を受け入れ、俺のした
い放題な動きに合わせて、びくっと収縮を繰り返す。
「はぁっ、おにぃ……ちゃん……はぅっ」
「歩美……」
 妹の吐息につられ、名前を呼ぶ……
 ――!
 突如、物凄い勢いで、妹が起き上がったため、何事かと目を開いた。
 眩しい。その眩しさの中で、逆光の妹の表情は勝ち誇っていた。
「ほーら、起きた♪」
404歩美2/2 ◆/Juice3Jac :04/03/14 23:44 ID:Ui5UQIeg
「……ん、まさかそのために?」
 言われてみれば、妹とのキスに次第に夢中になり、眠気も遠ざかっていた。
「うん。だっておにぃちゃんたら、ちっとも起きてくれないもん」
「……」
 無邪気に笑う妹の笑顔に毒気を抜かれて反論する気もなくなった。だが、起きたのはい
いが、違うところのほうがもっと起きてしまったぞ、妹よ。
「で、俺を起こして、どうする? 続きは?」
「続き……かぁ。おにぃちゃん、続き……したいの?」
 顔を近寄せながら上目遣いに問い掛ける妹の表情に、おもわず喉が鳴る。
 俺は、どきどきしながらコクリと頷いた。
「えへへー、でも今はだーめっ♪」
 ちょっとむかつく。下半身の勢いに乗じて押し倒してやろうかとも思うが、
「へへへ、それよりもおにぃちゃん、今日が何の日かわかってるの?」
 質問された為、勢いがそがれる。
「その顔は、ぜんぜんわかってないでしょ、今日はホワイトデーだったんだよ」
 忘れてたことを正直にいえないかわりに、眠ってごまかそうと試みる。
「おにぃちゃん、忘れてたんでしょー。今年は、今年こそは忘れずになんかくれると思っ
て、ずっと言い出さないで待ってたのに……」
 なんか泣きそうな歩美の顔が可哀想。どうしよう。
「しかも、もう眠ろうとしてるし……今寝ちゃったら、もう起きないじゃん。日付変わっ
ちゃうじゃん。今日貰えないじゃん。そんなの駄目よ。駄目ったら駄目! 
――頂戴、頂戴、頂戴! 絶対に頂戴! 貰うまでは寝かさないからねっ!」
 全然泣きそうじゃねーじゃん。それどころか手をクロスさせて舌出してるし――またな
んかのアニメの影響受けてるよ……
 それでも、ふざけてるとはいえ、あまりにも真剣な目で訴えかけてくるので、っていう
か、確かに今年はなにか返さないと悪いよな。こいつとこんな関係になったきっかけだし
な。しかし、さてどうしたものか。
「あー、そうだ、ちょっとまってろ。今持って来るからさ」

 さて、何をあげてごまかすか……

(もう二つほどで終わるけど今日中に間に合いそうもないので取り急ぎ)
405名無しさん@初回限定:04/03/15 04:51 ID:D+8FpYAs
だからぁ、キャンディーのかわりに、例のアレを(ry

そんな展開だったら(´Д`;)ハァハァ
406名無しさん@初回限定:04/03/15 06:36 ID:i29bclnn
>>387-390の続き
―――――――――――――――――――――――――――――
 風呂場から抜け出した俺は、濡れた体を拭いて、新しいタオルを
腰に巻き、自分の部屋へと戻る。
 部屋の前に着くと、ドアに設置してある機器に暗証番号を入力し、
扉を開け、中へと入った。
奈津美「おじゃましてまーす」
 俺の視界に、テレビの前でゲームをしている奈津美が飛び込んできた。
兄「また勝手に人の部屋入って……」
奈津美「えへへ……ごめんね」
兄「ちょっと服着るから、こっち見るなよ」
奈津美「うん!ずっと見てるね♪」
 奈津美の言葉を無視して、俺は衣類を着ながらテレビの画面を見る。
兄「いつも『ぷよぷよ』やってないか?」
奈津美「えー、だって楽しいじゃん!兄さんもやろうよ」
兄「……どうせならお前の胸ぷよぷよしないか?」
奈津美「体は奪われても、私の心までは決して奪われないんだから!」
 この女の子……ちょっと電波ってるかもしれない。
奈津美「ねぇ……兄さん?冗談だよ?」
兄「お……おう」
 衣類を着終わった俺は自分のベッドに横になって、顔をテレビの方に向ける。
奈津美「お風呂入ってリラックスできた?」 
兄「亜紀とか麻冬が来たから……あんまりかな」
奈津美「!」
 奈津美は、突然体を捻って俺の方をジーッと見つめる。
兄「べ……別に何もしてないぞ!」
 胸集中して攻めたり、ちん○見せたりしたけど、気のせいだろう。それに
この物語はフィクションだから問題はないはずだ。
奈津美「兄さん……ちゃんと説明してもらいましょうか」
兄「つーかお前が亜紀の事言わなk」
奈津美「問答無用!」
 
407名無しさん@初回限定:04/03/15 06:38 ID:i29bclnn
 奈津美が、寝ている俺の上に乗っかって来た。正確に言うと
押さえつけられたと言った方がいいのかもしれない。
奈津美「黙秘権は認めませんよ!」
兄「いや、意味わかんねーっての」
奈津美「私に抵抗するんですね……それでは刑を執行します!」
兄「ほっぺた引っ張るなって!」
 奈津美は怒ってる割には、なんだか顔が嬉しそうだ。俺は、
そんな奈津美を見て、自分の心が癒されるのを実感する。
奈津美「楽しいお風呂で、さぞ満足だったんでしょうね!」
兄「デコピンすんなっての!」
 でも顔は奴に攻撃されてて、ちょっとむかついていた。
兄「いいかげんに……」
 俺は攻撃してくる奈津美の両腕を自分の手で押さえこむ。
奈津美「兄さん……」
兄「奈津美……」
 メロドラマのような展開に俺の体は一瞬硬直する。
奈津美「隠し事してるでしょ〜?」
兄「だから俺は何もやってないって!」
奈津美「違います〜!お風呂の事じゃなくて、最近なんか変だから」
 奈津美の顔は、さっきとは違って真剣そのものだ。たぶん居間で
倒れた事をまだ気にしているのだろう。
兄「俺は別に……」
 奈津美の顔が真剣すぎて、俺は手術の事を逆に恥ずかしくなって
言えそうにもなかった。
奈津美「私分かるんだから!毎日兄さんの事見てるから」
 俺の手を振りほどいて、奈津美は手で俺の肩を何回も揺らしてくる。
同時に彼女の髪も、その短いスカートも一緒に揺らめく。
兄「お前には関係ない事だよ」
奈津美「そういう問題じゃないでしょ!」
麻冬「ふたりでなにやってるの〜?」
兄・奈津美「!」
408名無しさん@初回限定:04/03/15 06:39 ID:i29bclnn
 麻冬の声がした方向を俺はとっさに見る。廊下と部屋を繋ぐ
ドアの隙間から麻冬と亜紀がこちらをジーッと見ていた。
亜紀「麻冬ダメだよ〜。お兄ちゃん達の邪魔したら」
奈津美「私たちは別に……ねぇ兄さん」
兄「実は俺たち……」
 俺は奈津美に平手で頬を、叩かれる。
兄「これって、遠回り的な愛の形だよね」
 今度は奈津美に往復でビンタされる。
兄「お兄ちゃん幸せだな」
奈津美「……」
麻冬「まふゆもやりたいな〜♪」
亜紀「ね〜本当は何やってたの?」
 俺の上から奈津美は降りて、ベッドの上で正座する。
奈津美「兄さんが最近おかしいから、隠し事がないか聞いてた
だけです」
亜紀「あ、それ僕知ってるよ〜」
兄「ちょ……ちょっと待ったぁー!」
奈津美「亜紀!知ってるの?」
麻冬「まふゆもしってるよ〜?」
奈津美「ちょっと二人とも部屋入ってこっち来なさい」
 俺の発言はスルーされて、3人は部屋の隅っこで輪になって
屈みながらヒソヒソ話をしている。俺が呼びかけても奈津美は
兄さんは黙ってて、と言って取り付く島もない。
兄「もういいよ。俺から話すから」
 この状態に嫌気がさした俺はそう言って、彼女達の方を見つめる。
奈津美と亜紀は俺の方を真剣な目で見ていた。麻冬はニコニコ
笑っていたが。
兄「俺、包茎の手術したんだ。それでずっと一人エッチができなくて
いろいろ辛かったんだ……でもそれも明日までだからお前達が
心配する事は何もないんだよ」
409名無しさん@初回限定:04/03/15 06:42 ID:i29bclnn
 話を言い終わると奈津美は急に立ちあがって、俺を
右手の人差し指でビシッと指差す。
奈津美「そんな嘘で私を誤魔化せると思っているとは心外です!」
 なんか頭痛くなってきた。
麻冬「ね〜ね〜ほーけぇってなぁに?」
 まじで頭痛くなってきた。
亜紀「それなら僕に証拠を見せてよ!僕にはその権利がある!」
 あー頭が痛い。頭が痛い。  
奈津美「本当の事を言ったらどうですか?御両親は泣いていますよ」
麻冬「ね〜ってばぁ!」
兄「神に誓って私は嘘はついていません」
 奈津美は今の言葉を聞いて、かなり動揺している様だった。
そして、急にしんみりとなった口調で俺に話し掛ける。
奈津美「兄さん……本当なの?でもそれって居間で倒れるぐらい
辛い物なの?」
兄「ま……まあな」
 妹に欲情してたなんて言えん。
亜紀「それって……欲情しても解消できないって事だよね〜?」
奈津美「解消できない=24時間欲情って事ですよね……」
麻冬「にゃはははは」
兄「いや……なんか違うんじゃ」
亜紀「あ〜そう言えば麻冬の胸揉み揉みしてた〜!」
兄「揉んでねーよ!」
麻冬「おにぃのえっち!」
奈津美「……兄さんは妹に欲情するんですか?」
 奈津美の顔がかなり引きつっている。
兄「しない!しない!断じてしない!」
 奈津美がまた亜紀と麻冬を呼んで3人でコソコソ
しゃべり始めた。正直もう勘弁してくれと思ったが、話はすぐに終わり
そうにはなかった。
 多少の時間が経過して話声が聞こえなくなると、突然3人は
立ちあがって、俺の寝ているベッドの空いているスペースに座りだす。
410名無しさん@初回限定:04/03/15 06:59 ID:i29bclnn
兄「な……なんだよ」
 内心かなり俺はビクビクしていた。別に俺は悪い事
はしていないはずなんだが……
奈津美「いえ……兄さんは気になさらずに。ねー亜紀」
亜紀「う……うん」
兄「?」
麻冬「おにぃ〜だっこして〜♪」
 麻冬が俺の上に乗っかって、肩を小さい手で揺らしてくる。
ツインテールの髪が一緒に揺れて、ちょっと可愛い。
麻冬「おきてよ〜」
兄「う……うん分かった」
 奈津美と亜紀が俺の方を注視してるのが気になったが、
可愛い妹の為だからしょうがない。
兄「ほら、これでいいかい?」
 俺はあぐらをかいて麻冬をその上に乗せて、だっこしてやる。
麻冬「わ〜い♪おにぃだ〜いすき♪」
 そう言いながら、麻冬は俺の背中に手を回して抱きついてくる。
シャンプーの匂いがほんのりして、俺のちん○が微妙に反応する。
奈津美「亜紀、今反応しなかった?」
亜紀「うぅ……僕よく分かんなかったよ〜」
兄「おまえら……」
奈津美「兄さんは妹に欲情しないんですよね?」
兄「あ……あたり前じゃないか!ははは!」
麻冬「おにぃ〜♪」
 麻冬が俺の胸元を顔でグリグリしてくる。耐えるんだ。耐えるんだ!
奈津美「あぁぁぁ!!……耳のピアス落としちゃった!!!」
 演技のかかった声で奈津美は床を調べ始める。が、明らかに調べ方が
おかしかった。無理矢理女豹のようなポーズになって、俺のいる方向に
スカートの中が見えるように探している。
兄「う」
 奈津美の白いパンツがチラチラするたびに俺はやばいと思ったが
目が離せない……
411名無しさん@初回限定:04/03/15 07:00 ID:i29bclnn
麻冬「なんか……おしりのしたにあたってるよ〜?」
 俺はすかさず抱きついてる麻冬を手元から放した。
亜紀「お兄ちゃん……」
 亜紀が軽蔑したような眼差しで俺を見てくる。
兄「いや違うんだよ……」
麻冬「なんで、だっこやめちゃうの〜!」 
 ピアスを探していた奈津美がクルッと振り返って俺の方を
亜紀と同じような眼差しで見てくる。
奈津美「本性を現しましたね……」
兄「ちょっと待て、これは自然現象で別にお前らを見たから
なった訳じゃないんだ!」
 とりあえず苦しい言い訳をしてみる。
奈津美「……な……なんかこの部屋暑いわね〜」
 奈津美がそんな事を言いながら亜紀に目配せをしている。
兄「はん!そんなこと言ってお前らが薄着になっても俺は……」
 急に亜紀がズボンを脱ぎ出した――その下にブルマを奴が穿いて
いたので、俺はつい言葉を最後まで言う前にそれを見る事に集中していた。
亜紀「お兄ちゃん……僕のブルマ好きなんだ……」
 亜紀が恥ずかしそうに顔を俯きながら上目遣いで俺の顔を見てくるので、
その顔で俺の下半身が膨張してしまう。
麻冬「あついよ〜あついよ〜」
 麻冬も真似してズボンを脱ぎ始める。ワンポイントのパンツが俺の視界に……
これはこれでまた……やばいかなり興奮してきてる。
奈津美「本当に暑いね〜」
 奈津美はスカートを上下にパタパタ動かして俺をやっぱり挑発してくる。
こうして3人の妹のおかげで俺の肉棒はかなり臨界点近くまで迫っていた。
兄「も……もう許してくれ。俺が悪かった」
亜紀「お……おねえちゃん。僕も、もう可哀想だと思うんだけど……」
奈津美「そ……そうね。私達もちょっとふざけすぎだっだみたいだしね」
麻冬「えぇ〜もっとしようよ〜」

こうして俺のオナ禁生活の最後の日は終わったかに見えたが……
412名無しさん@初回限定:04/03/15 07:04 ID:i29bclnn
 妹達に誘惑された、あの時から時間は経過して、ついに
待望の次の日の0:00を少し過ぎた時間になっていた。つまり
今は深夜と言う事になる。春香はまだ家に帰ってなく、奈津美
は22:00からコンビニにバイトに行ってるらしい。亜紀と麻冬は同じ
部屋でたぶん熟睡している事だろう。
 俺はと言うと、さっきから布団の中で眠ろうとはしているのだが、
目がさえていてまったく眠れる気配がなかった。
 その原因は分かっていた。妹達の事をずっと考えているのだ。妹達
の今日の光景が目に焼き付いていて興奮しているのだ。それを
オカズにしてオナニーでもすれば、スッキリと眠れるのかもしれないが、
なぜかそんな気分には、なれなかった。なぜなら……俺はオナニーなんか
では満足できずに、妹達を犯したいという衝動に駆られている。
 そんな自分の煩悩を俺は振り払いたかった。頭を冷やしたかった。
昨日起きたことが、たまたま刺激的だっただけで、俺はそんな風に思っては
いないと自分に言い聞かせなければならなかった。
「コンビニでも行こう……」
 ふとそう思い、俺は布団の中から抜け出る。この密室にいると、いろんな
事を考えてしまって、頭が痛くなっていたので外に出たかった。
 でも心の片隅には、『奈津美に会いたい』という気持ちもあった訳だが……

 玄関から外に俺は出る。奈津美のバイトしているコンビニは、家から走れば
1分以内のかなり近いお店だ。別にコンビニで何か欲しい物がある訳でも
ないが、立ち読みでもしようかなと思う。それに奈津美の顔も見たい。
そう思うと俺は小走りでコンビニへと向かうのであった。
 コンビニへは予想通りに早く到着した。自動ドアの前に立ち、ドアが開いて
中に入ると、入り口の近くの左手にカウンターがあり、奈津美が俺の顔を見て
ちょっと驚いていた。が、何かがおかしかった。驚いた事がおかしいのではなく、
何か顔の表情がいつもと違うのだ。そのカウンターの中にいる奈津美の隣には、
40ぐらいのハゲたおじさんがいて、なぜかニヤニヤ俺の顔を見ていた。
 俺は少しその光景に疑問を抱いたが、奈津美に軽く会釈をしてコンビニの
窓側にある雑誌の本棚へと向かうのであった……
     <そして俺は予想もしなかった運命へと導かれていく……>
413名無しさん@初回限定:04/03/15 07:17 ID:i29bclnn
今回長いですけど、最後のレス以外は兄の過剰な脳内コメントなくして、
ほとんど会話文なので、さくっと読めるのではないかと思います。
下手糞な文章ですが、もしお暇でしたら読んでみて下さい。

>>393
読んでいただき感想ありがとうございます!

>>394
私は手術した事ないのでググッてオナニー禁止期間を
調べたんですけど、実際はどうなんでしょうかね〜。

>>404
>全然泣きそうじゃねーじゃん。それどころか手をクロスさせて舌出してるし――またな
>んかのアニメの影響受けてるよ……

これって何のアニメでしょうか?なんか気になるんでよかったら教えて下さい。
最初、昔のテレビのコントの奴かと思いましたが、違うんですね〜。
414名無しさん@初回限定:04/03/15 09:51 ID:C5a3dISs
結局は寝取られ?
415名無しさん@初回限定:04/03/15 12:24 ID:p83+5kUE
最初の方で自称純潔といってるみたいですけどね・・・
それより受験生が深夜バイト?
あ、登場人物はすべて18歳以上でしたね。
416413:04/03/15 13:44 ID:i29bclnn
>>414
寝取られないのも考えてるんですけど、そっちの方がいいでしょうか?
と言っても寝取られるって言っても軽くなんですけどね。
なんかめっちゃ適当ですね俺。
>>415
とりあえず僕の話を聞いてください。
僕が普通の小説を某小説投稿サイトに投稿した時の話なんですけど、
初めて投稿した時だったんで、どんな感想のレスがつくか、すごい
ドキドキしながら待っていたんですよ。数日たって、自分の作品に
感想があったので、僕は震える指でマウスを左クリックして、
感想ページを開きました。

        『小学生の読書感想文ですねw』
417名無しさん@初回限定:04/03/15 17:01 ID:D+8FpYAs
>>416
おいら寝取られはいや〜!
どうせなら和姦で(´Д`;)ハァハァしたい。
418名無しさん@初回限定:04/03/15 22:37 ID:19LDuLEM
もし寝取られだとしたらこの親父を脳内で
「ウオアァ!!」「イタダキィ!!」でボコボコにしますが、何か?
419名無しさん@初回限定:04/03/15 23:14 ID:66zqwbcm
オンドゥルルラギッタンディスカー!!
420名無しさん@初回限定:04/03/16 01:09 ID:v+Vuev4y
ウェーイ
421:名無しさん@初回限定:04/03/16 05:53 ID:xQRsBEqh
>>231 これの続編ギボン(´ω`)
422名無しさん@初回限定:04/03/16 07:28 ID:rgU1DEJR
俺は>>278の続きが見たい(*´д`)ハァハァ
 あたしは小さい頃、恐竜とかの骨が化石になるってのが不思議でならなかった。
 だって、骨ですよ、骨。あんなものがどうやったら石になるっていうんですか? 不思議で不思議で
しかたなかったので、その日おやつに出たフライドチキンの骨を庭のすみに埋めてみたけど、石にな
らなかった。あんときゃ、骨が石になるなんて嘘だぁー!って、思ったね。
 でも、今は違いますよ、あんた。
 だって、あたしもアニキも生きたまま石になってます。これなら骨が石になるなんて簡単です、マジで。
「…………」
「…………」
 あたしは、乳をもみもみしたまま硬直。
 アニキも、浴室のドアを開けたまま硬直。
 そりゃ、お互いガチガチに固まったまま、ピクリとも動きません。
 いや、ピクリ程度には動きます。えぇ〜と、ピクリどころかムクムクぐらいは動いています。でも、ガチ
ガチ。ジーパンの厚い生地の下からでも自己を主張できるくらいガチガチ。うわぁ、あんなに……。
「って! おのれは、どこをガチガチにしておるかぁー!!」
 バックスウィングでアニキの鼻面に手桶をクリティカルヒット。脱衣所で、ドンガラガッシャンと盛大な
音を立てて、ひっくり返る。おー、ボーリングならストライクだな、おい。
 それでもジタバタしながら起き上がったアニキは、なんと鼻血ブーしてやがった!
 ま、ま、まさか!? アニキぃ、あんたは妹の裸を見て興奮した挙句、鼻血ブーしたのか!? あんたそれ
でもアニキか? 恥を知れ、恥を。あんたの血の色は何色だぁー!?
「ご、ごめん!」
 あ、こら待て! その顔を赤らめて逃げるのは、汚れなき美少女の役割ですよ、アニキ! 配役を奪
われたあたしはどうすりゃいいんですか? うわ、逃げ足とナニだけは速いな、アニキ。もう、ドタバタと
大きな足音を立てて2階に駆け上がってるよ。
 いつものあたしなら、逃げる猶予も与えず身柄を確保すると、生まれてきたことを後悔するくらい拷問
かけちゃるんだが、今はそれどころじゃない。
 だって、見られちゃいましたんですよ!
 もう、そりゃバッチリ。あたしは、どうすりゃいいのよ? 嫁入り前の娘の裸ですよ、あんた。しかも、タ
ダ見! うわ、ムカつく! あのアニキ、タダで見やがった。これは犯罪じゃありませんか? 嫁入り前
の乙女の入浴なんて、大金積んでも見られませんよ。それをタダでみるなんて、国家的犯罪行為で
す。いや、マジで。
 し、しかもですよ。あたしが乳もんでいるところをです!
 うわぁ、お願い神様。あたしの記憶からあの出来事を消してくれ! さもなきゃ、アニキを消してくれ!!
 これで、もんでいたのが父だったら、「お父さん、こんなに肩こって苦労かけたねぇ〜」「娘、それは言
わない約束だよ」とかいう、アットホームな会話ができるってもんですが、あいにく父ではなく乳です。
 それにいくらあたしが乳もんであえいでいたからって、股間をあんなにさせるのは変態ですか、あの
アニキは。もしかして広辞苑で「アニキ」を調べると、意味が変態とでも出ているのですか? それと
も、欲情と浴場をかけた身体を張ったギャグ!? うわ、さむ! アニキ、あんた吉本で修行してこいや!
 そもそも、あたしたち兄妹ですよ。しかも、実妹。義理だからギリギリOKなんて、ギャグできません。
肉親にエッチなことを思い浮かべるだけで異常です、はい。
 でも、肉親って「肉と親しむ」って読めませんか? なんだか、とってもエッチです。
「うがぁー! あたしは何を言っているぅ!!」
 クールになれ、あたし。あたしはとってもクール・ビューティ?
「……あんた。なに、バスタブに頭をたたきつけているのさ」
「あ、母ちゃん。こ、これは……(汗)」
「いい加減にしとき。血、ドバドバ出てるよ」
「こ、これは生理なんです!」
「……この前、終わったんじゃなかったっけ?」
「生理不順で、またきたんです! そりゃ、言葉にできないみだらな生活がたたって、不順しまくりです!」
「どーせ、お兄ちゃんに裸見られて錯乱してるだけっしょが」
 す、するどい。あんたは灰色の脳細胞もってますか、母ちゃん?
「見られてもたいした裸じゃないでしょう。減るわけじゃないんだから、いい加減におし」
「へ、減るの!」
「……どーりで」
 母ちゃん。あんた、どこを見て言ってますか? その哀れみにあふれた視線はやめてくれ。そ、そん
な目で見るなぁ〜!! やめてくれぇ〜! この乳は減ったんじゃないんだぁー!!
「うわぁ〜〜ん。母ちゃんのバカァ〜!」

 ピンポーン。
 アニキにあわせる顔ないし…じゃなくて、変態アニキの顔なんて見たくないので、昼飯の時間は部
屋に篭城。んで、アニキが部屋に引きこもったのを確認してから、あたしは遅い昼飯を食っていると、
玄関のチャイムがなった。
 どーせ、集金か変な宗教の勧誘でしょ。母ちゃんがドタバタ玄関に走っていったので、あたしには関
係ないこと。
 それよりか、アニキのことです。
 はぁ、見られちゃいましたよ。どうしましょ。ヤバイです。
 変態で異常者のアニキですから、もちろんあたしの痴態をリプレイしまくり。絶対に! そりゃそうで
しょ。実妹ってたって、こんな美女ですよ、あたしは。その痴態を見たんだから、あの変態の奥義を極
めたアニキのことだから、そりゃハァハァしまくって、あまつさえ夜中に個人活動する気です。キモッ!
 禁断の関係だから燃えるんだよ、とか自己弁護しまくり。言い訳しなきゃ、個人活動もできませんか、
あのアニキは。ぷっ、情けないの。だから、いつまでたっても二次元の女にしか相手してもらえないん
だよ。あんなヲタの相手をしてくれる女性は、母ちゃんかあたしぐらいなもんですって。

「お兄ちゃ〜ん。お兄ちゃんに、女の子のお客さんだよー」

 ……母ちゃん。今、なんて言いました?
426名無しさん@初回限定:04/03/16 21:03 ID:d+J8MQoo
>>423-425>>231からの続き。
すんません。テンション落ちまくっています。


      _____
      /旦/三/ /|
    | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|  |
    | 夜逃げ  |/

427名無しさん@初回限定:04/03/16 21:28 ID:T0pyfsik
>>426
マテ、逃げるな(w
逃げたらスナイパー(ここの住人、てか漏れ)に撃たれます。

これからの展開に期待sage
428名無しさん@初回限定:04/03/16 21:43 ID:IAep2w+p
>>426
                  | ̄ ̄ ̄|| ̄ ̄ ̄|\
                       |      ||      |\|
                  | ̄ ̄ ̄     ||      ̄ ̄ ̄|\
                  |   .○ヽ   ||   / ○    .|\|
  ┏┓  ┏━━┓  |____.  ヽ---||---/ ..___|\|     ┏━┓
┏┛┗┓┃┏┓┃  \\\|   ヽ  ||  /  |\\\\.|     ┃  ┃
┗┓┏┛┃┗┛┃┏━ ̄ ̄l   ヽ ||. /   .|\| ̄ ̄ ̄ .━┓┃  ┃
┏┛┗┓┃┏┓┃┃| ̄ ̄ ̄     ヽ||/    || ̄ ̄ ̄|\... ┃┃  ┃
┗┓┏┛┗┛┃┃┗|           ||     .||      |\|━┛┗━┛
  ┃┃      ┃┃  |___     ||     .||      |\|   ┏━┓
  ┗┛      ┗┛.. \\\|      ||            |\|   ┗━┛
                    ̄ ̄|      ||            |\|
                       |___||______,,|\|



やっと、続きが・・・・・
夜逃げなど許さぬぞ!!
429名無しさん@初回限定:04/03/16 22:11 ID:bnoXzso0
逃がさん
─ ──── ── =≡∧_∧ =
── ── ─── =≡( ・∀・)  ≡    ガッ     ∧_∧
─ ──── ─ =≡○_   ⊂)_=_  \ 从/-=≡ r(    )
── ── ─── =≡ >   __ ノ ))<   >  -= 〉#  つ←>>426
─ ──── ─ =≡  ( / ≡    /VV\-=≡⊂ 、  ノ 
── ── ─── .=≡( ノ =≡           -=  し'
430名無しさん@初回限定:04/03/16 23:13 ID:sAxTUvoq
>>426
やっと続きキタ━━━━(゚∀゚)━━━━ッ!!
431名無しさん@初回限定:04/03/16 23:33 ID:trzNj3ku
>>426
グッジョブ。おつかれ
432名無しさん@初回限定:04/03/16 23:54 ID:iOk6I4Fc
>426
!煤i゜∀゜)グッジョヴ!
乳が減るとか、乳が減るとか、乳が減るとか、言い回しが(´∇`)ケッサクですた
433名無しさん@初回限定:04/03/17 01:15 ID:ZEtvXYYy
今までのハイテンション妹話をまとめてみる
>>79
>>80
>>82
>>86-87
>>96-98
>>113-115
>>125-126
434名無しさん@初回限定:04/03/17 01:17 ID:ZEtvXYYy
435:名無しさん@初回限定:04/03/17 02:35 ID:8npc+JBw
>>426
乙、あんた最高だよ(w
436名無しさん@初回限定:04/03/17 14:29 ID:yL5Akz9h


どうしてなんだあ?
437名無しさん@初回限定:04/03/17 15:12 ID:Q6Jit50P
 _n
 ( l    _、_
  \ \ ( <_,` )  ss職人達
   ヽ___ ̄ ̄  )   グッジョブ
     /    /
43879:04/03/17 16:49 ID:P3hf5z06
久しぶりに来たらこんなにも展開されてるとは・・・
全部見させてもらいましたが
リアルでの俺の生活

朝起きる
ドアが開きづらい
妹にどうやらガムテープで止められたらしい
暇だな
439名無しさん@初回限定:04/03/17 20:43 ID:2lJk3e9G
ageとこう
440名無しさん@初回限定:04/03/17 21:59 ID:xsg6cANY
寝取られマダー?
441:名無しさん@初回限定:04/03/17 23:34 ID:8npc+JBw
>>438イ`ー
442名無しさん@初回限定:04/03/18 09:10 ID:l9hZcSlK
朝起きて便所でまったりしてたら、

妹が「お兄ちゃん今すぐそこどかないと殺スよ!」と言われた。
随分と切羽詰まっていそうな様子だった。
443:名無しさん@初回限定:04/03/18 10:54 ID:MNdHBxyA
現実は、そう甘くないらしい(w
現実の妹は、義理だろうが萌えないなw
444名無しさん@初回限定:04/03/18 11:35 ID:ykcSDP17
ここが妄想妹告白(バレンタインVr)大会会場ですか?
445:名無しさん@初回限定:04/03/18 13:00 ID:MNdHBxyA
>>444
意味がよくわからない(藁
446名無しさん@初回限定:04/03/18 14:00 ID:wWlkvnwx
妄想ってことだろ(lol
447名無しさん@初回限定:04/03/18 22:41 ID:ALJzlUoZ
妄想ですからOTL
448名無しさん@初回限定:04/03/19 14:40 ID:9zrWB2Xf
朝起きたら妹に、後ろの処女を奪われてた・・・
449名無しさん@初回限定:04/03/19 20:17 ID:VndfVS3x
>>448
(*´д`*)ハァハァハァアハァ
450名無しさん@初回限定:04/03/19 20:34 ID:fTYffX5W
>>449
ハァハァハァアハァ・・・するの・・か・・?
451448:04/03/19 21:26 ID:0A6yEGXj
もし、リアルだといったらどうする?
452名無しさん@初回限定:04/03/19 22:08 ID:DJ8sZ3/d
普通にリアルなわけねーし
453名無しさん@初回限定:04/03/19 22:42 ID:1bOzNH3n
妹に縛られてたらいろいろな意味でハァハァ(´Д`*)
454名無しさん@初回限定:04/03/19 22:56 ID:fTYffX5W
妹が誰かに縛られていたらハァハァ(´Д`*)
4551/4:04/03/20 00:06 ID:THavJ5M3
 うぅ。あ、うぅ……。
「うぎゃぁ〜! や、やめろぉ〜!」
 あ……? ゆ、夢か。
 何だかとてつもなく嫌な夢を見た気がする。なんというか、いい男がベンチに座っていて、いきなり
ツナギのホックをはずして「やらないか?」とか言われたような夢だった。うわ、思い出すだけで寒気
がしてくる。
 しかし、枕に顔をうずめるようにうつぶせになってるなんて、昨夜はずいぶんと寝相が悪かったみた
いだな。
「……? え? あれ? 身体が動かない?」
 起きようとしたら、手足が動かないぞ。まさか、これが金縛り?
 って、マジで動かない。まるで手足を縛られたみたいに動かない!
「あら、お兄様。お目覚めになられました?」
 背中の方から、聞こえたのは妹の声。
 マジで、シャレにならない。危険です、本気で危険です! 俺の危険感知メーターはレッドゾーンを
ぶち抜いてます。
 なぜ、危険かというと――
「なぜ、おまえが俺の部屋にいるんだ?」
「そんなのお兄様の寝顔を見るために決まっているじゃありませんか。ああぁん♥  お兄様の寝顔。
思い出すだけで、わたしのいけないところがジンジンうずいてしまいますわ。もちろん、デジカメで撮影
済み。あとでプリントアウトして、この感動をわたしのアルバムに納めなくては」
 はい、もうお分かりのように、この妹は変態です。この妹はイカれています。キ(ピー)イです。異常で
す。犯罪者です!
 小さい頃は、ただの妹でした。そりゃ、多少は兄である俺にベタベタしすぎるとは思っていましたけど、
ここ数年はもはや人外の領域に達しています。
4562/4:04/03/20 00:07 ID:THavJ5M3
 朝は目覚めのキスから始まり、朝食は俺にもたれかかりながら、「あ〜ん♥」を強要してくる。お昼は
さらなる地獄です、はい。学校では愛妹弁当を公言してはばからず、俺の前の席にいる田中を蹴倒し
て席を確保すると……ああ、思い出すだけで自殺したくなります。あのクラスメイトたちの目。異常者を
見るような、白く冷たい視線……。その上、なんで俺は妹のことで生活指導の先生に呼ばれなくちゃい
けないんですか?
 そして、もちろん夕食は言うに及ばず、風呂に入っていれば「お背中をお流しにまいりました」といいつ
つ、なぜか前を執拗に狙ってくる。夜にともなれば、あの、その、ちょ…ちょっと目のやり場に困るような
寝巻きを着用し、俺のベッドに侵入しようとする。
 最近では、自室、トイレ、風呂にいるときは鍵をかけなければ落ち着くこともできない始末。
 この狂った妹から俺は自分を必死に守っているというのに、周囲の人間はなぜか俺が諸悪の根源
と思っている。なんでですか? そんなに俺は信用ありませんか?
 そりゃ、確かにエロゲ好きですよ。妹ものもしっかり抑えていますよ。
 ですけど、常日頃の妹の言動見れば、異常なのはどちらかあきらかでしょ? そ、それなのに、なん
で母親が「こんな息子に育てた覚えはないわ」って泣かなきゃいけないんですか? 幼なじみの綾乃
ちゃんに「妹を洗脳した鬼畜! 幼なじみであることが恥ずかしい!」って怒鳴られなきゃいけないん
ですか? 男友達に「なあ、教えろよ。薬? 催眠術? それとも、あっちのテクかよ?」と下品な笑い
で問い詰められるんですか?
 絶対にみんなは、妹にだまされている!!
 妹は身内の贔屓目を差し引いても、めちゃかわいいよ。天使だよ! 妖精だよ! 街歩くと必ずって
いいくらい、芸能プロのスカウトからナンパとに、5mごとに声かけられるくらいだ。
 そのうえ、頭脳明晰成績優秀品行方正と、美少女の理想が服をきて歩いているような奴だ。
 ヲタなアニキとは大違い。何度「悪いところだけ兄にいき、いいところだけが妹にいってようだ」と言わ
れたことか。…うう、自分で言っていて泣けてくるぜ。
 だから、いくら妹が異常な行動をとっても、なぜか俺が悪者で妹が被害者。
4573/4:04/03/20 00:08 ID:THavJ5M3
 あはは。もう、あきらめましたよ。この世はすべて、俺の敵なのさ。あーっはっはっはっ!(涙)
「で、妹よ。今朝はなんのマネだ?」
「ああ、良くぞ聞いてくださいました!」
 目をウルウルとうるませ、至福の表情を浮かべている姿が見ないでもわかる。
「今日こそ、今日こそが、わたくしたちふたりにとって最良の日。ああ、これからはこの日があったこと
を思い出すたびに、ふたりは喜びに満ち溢れることでしょう!」
「……で、それが俺は手足をロープで縛られていることとなんの関係がある? だいたい、俺は寝る前
に部屋に鍵をかけたはずだぞ」
「あら、あの程度の鍵なんて、わたくしたちの愛の前には何の障害にもなりませんわ。ロープでしばっ
ているのは……」
 妹は恥らうように赤くなった頬を両手でつつむ(見えないけどたぶん)。
「愛するものを自分という存在で縛りつける。ああ、なんて甘美な愛の行為♥」
「おまえの存在は、ロープなのか!?」
「……たいした問題ではありませんわ、お兄様」
 たいした問題じゃないのかよって、うひょほっ!
 な、な、なんなんだ! いきなりケツの穴に冷たくてヌルってしたものっうひゃぁ!
「おまえ、何やってんだ!?」
「あん。動いてはいけませんわ、お兄様(グリグリ)」
「うひゃぁ! や、やめっ!」
「もう、ダメですわ。せっかく、通販で買ったローションですのよ。この日のために、最高級のものを用
意してまいりましたのに」
「うきゃ! やめろって! 何をする気だよ!?」
 妹は天使の笑みを浮かべ(見えないけど間違いなく)。
4584/4:04/03/20 00:09 ID:THavJ5M3
「もちろん、お兄様の後ろの処女をいただくつもりですわ」

 松井のフルスイングを脳天に食らったような衝撃に、肛門の力を緩めた瞬間、妹の指が俺のいけな
いところに侵入! うひゃほ! うわ、指を動かすな! うほぉっ! や、やめ! お願い、やめ! あぅ。
だ、だめ。いけないものに目覚めちゃうだろ!
「ダメですわ、お兄様。もっともみほぐしておかないと、痛いですわよ」
「お、お願いです。許してください。マジで、勘弁してくれぇ〜(血涙)」
「ああぁん♥ 何だかとっても興奮いたしますわ。女性をレイプする殿方の気持ちが、少し分かりました
わ。うふ、病み付きになりそう」
 後ろではカチャカチャと、金具の音。
「こ、今度は何をする気だ!?」
「もう少しお待ちくださいませ。ただペニスバンドをつけているだけです」
 ペニスバンド!?
 まさか、レズの女の人が装着して、相手を突いちゃったりするような、あれですか!?
「うふふ。お兄様ほどではありませんが、なかなか素敵なものがわたくしにもつきましたわ」
 本気で、やめて。お願い、助けて!
「愛とはお互いのすべてを独占したいものですわ。わたくしのすべてはお兄様のもの。そして、お兄様
のすべてはわたくしのもの。わたくしの処女は前も後ろも、お兄様のものです。ですから、お兄様の前
の童貞と後ろの処女はわたくしがいただいてもよろしいでしょ?」
 どれもいりません! だから、俺からどれも奪わないでぇ〜!!
「それでは、失礼いたしますわ。――んっ!」

「 痔 は い や ぁ 〜〜〜!!」
459名無しさん@初回限定:04/03/20 00:59 ID:I94LWMHQ
本当にキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
460名無しさん@初回限定:04/03/20 01:15 ID:ls84h8Es
うむ!!
なかなかの出来栄え。読んでて面白いぞ!!
しかし一つだけ疑問がある。
『愛妹弁当』なんて読むんだ? あいまいべんとうか?
461名無しさん@初回限定:04/03/20 01:49 ID:SYPRFIjD
ラブシスター弁当だろ?
462名無しさん@初回限定:04/03/20 20:18 ID:kWXH5Ate
>>455-458
オモロカッタ。
この後のお兄様が気になる。
463名無しさん@初回限定:04/03/20 20:55 ID:MqfVYqOX
朝起きたら、妹に秘孔を突かれていた。
うわらばぁ!
464名無しさん@初回限定:04/03/20 21:24 ID:uGwGvbIz
>>463
>>455-458で秘孔を突かれておりますが(w
465名無しさん@初回限定:04/03/20 23:04 ID:nyOEKK/I
>>464
そっちの秘孔かw
466名無しさん@初回限定:04/03/20 23:45 ID:sfXavffc
「秘」められた「孔」だから、間違ってはいないなw
467名無しさん@初回限定:04/03/21 01:17 ID:wh1gkFGl
それは秘肛じゃないカナ
468名無しさん@初回限定:04/03/21 08:59 ID:IypseuJc
淫靡な響きだ(*´Д`)
469名無しさん@初回限定:04/03/21 20:35 ID:yRw/NKS3
兄貴肛虐
4701/4:04/03/21 20:57 ID:mmE7mpr+
「シクシクシク……」
 お尻が痛い。
 マジで痛い。死ぬほど痛い。そりゃもう痛い。
 さっき指で確認したら、血がついていた。あはははは(涙)。処女を失うとき出血するっていうのは、本
当だったんだね、ママン。
「ああ…お兄様。そんなに泣かないでくださいませ」
 こぉんのぉ諸悪の根源がぁ!!
 お兄ちゃんはな。お兄ちゃんはな。男が一生失ってはいけないものを失われ…いや、奪われてしまっ
たんだぞ!
 いくら可愛い妹だからって、もう許さない! 絶対に許さない!
 そんな泣きそうな顔で言ってもダメなんだからな!
 いや。だから、ダメだって! 許さないんだぞー! ……たぶん。
「お兄様。そんなにお泣きになるなんて……」
 うるうると目をうるませる妹。
 うっ。何だか罪悪感が……。
「それほど、よろしかったのですわね♥」
 その目をうるませているのは、感涙かぁっ!?
「良かったわけねーだろ!! うわぁ〜〜〜〜〜ん!!(激涙)」
「あぁん。お兄様ぁ〜」
 妹の制止を振り切り、部屋を飛び出す俺。

 ぢぐじょぉ〜〜〜。
4712/4:04/03/21 20:58 ID:mmE7mpr+
 ううう、みじめだ。みじめすぎる。
 なんで朝から、トイレにこもって切れた肛門の手当てをしなくちゃならないんだよ。しかも、うちの救急
箱には切痔の薬なんてなかったから、しかたなくオ○ナイン軟膏。ホントに、効くのかこれ?
 しかも、いまだにジンジンと脈打っているように痛い。
 いつか処女の女の子とエッチしたときは、ちゃんと手当てしてやろうと決意したよ、俺。あんな棒のよう
なもので内臓を引っかき回されるなんて、どんなにつらいことなのか身をもって理解しました。ああ、で
きることなら一生知らないでいたかった!
「ぐぞぉ〜! 初めてのエッチの相手が妹で、しかも俺が処女奪われるなんて……」
 俺だって若い男だよ。エッチにだって興味いっぱいあったさ。エロゲもエロ本もいっぱい持ってるよ。
アナルセックスだって知識で知っていたし、興味もあったさ。ただし、俺がやられるなんて思ってもみな
かったけど(涙)
 それに俺にも、それなりにはじめてのエッチには夢ってもんがあったんだよ!!
 俺の周りじゃ「妹萌え〜♥」とかいう連中が増殖しているけど、あんな兇悪きわまりない妹を持った
俺に言わせれば、妹なんてロクなもんじゃありません。妹なんてカスです、カス!
 やっぱ、はじめてのエッチはやさしいお姉さんが理想! これ最強!
 初めてのエッチで緊張する俺をやさしく導き、そっと包み込んでくれるお姉さん。はぁぁ。

『いけないボウヤね。身体もココも、ほら、こんなにガチガチ』
『ああ、お姉さん』
『うふ。お姉さんが、優しくしてあげるからね』
4723/4:04/03/21 20:59 ID:mmE7mpr+
『ああ、もう出ちゃうよ!』
『ああん。いけない、ボウヤだわ。出していいわよ。あたしが全部飲んであげるから!』
『ああっ!』

 なんてことを夢見ていたのに!
 ああ、ごめんなさい! 未来の俺の童貞を奪うお姉さん! お姉さんに童貞を奪われる前に、悪逆非
道な妹に、俺は処女を奪われてしまいましたぁ〜!!(血涙) お姉さんにより前に、妹に汚されてしまっ
たんです! ああ、きれいな身体でお姉さんとエッチしたかった!
 ぐやぢぃ〜〜!!
「お兄様ぁ。お兄様ぁ」
 ドンドンとトイレのドアを叩く音。
「早く出てきて朝食をお食べにならないと、学校に遅刻いたしますわよ」
 こぉんのクソ妹がぁ!
 プチッと俺の堪忍袋の緒が切れた。
 トイレから出ると、うれしそうに俺を待ち受けていた妹を無視。そのまま自分の部屋に戻ると、肛門が
痛むのを我慢しながら素早く制服に着替える。
「あの……お兄様?」
 着替え終えると部屋の外にいた妹を再び無視して階段を駆け下りて食堂に行くと、そこで微妙に緊張
感を漂わせる母さんが、ぎこちない微笑を浮かべて「おはよう」といってきた。
 そりゃそうだろう。毎日毎日、朝食と夕食ごとに兄妹の異常な関係(母さんの認識では、俺が妹をたぶ
らかせているらしい)を見せつけられているのだから、大きなストレスになっているんだろう。
4734/4:04/03/21 21:00 ID:mmE7mpr+
 そんな母さんの顔を見るのがいたたまれず、目をそむけながら、
「今日、朝ごはんいらない。用があるから、もう学校いくよ」
 母さんが呼び止める声を背中に受けながら逃げる。
 とてもじゃないが、こんな状態でいつものように妹が朝食にからんできたら、俺はもう怒りを我慢する
ことはできない。ただでさえ、気苦労を抱え込んでいる母さんに、これ以上心配はかけられないんだよ。
わかってくれ、母さん!
 カバンを引っさげて家を飛び出した俺だけど、ほんの数十メートル先でダッシュがとまる。だって……
「いで。いでででっ! くそっ、肛門が痛ひ……」
 思いっきり走ったせいで、傷口が開いたのか? 一時期おさまっていた痛みが、そりゃもうジンジンと
突き上げるような痛さとなって戻ってきやがった。
 まともに立っていることもできず、近くの電柱にお尻を押さえた格好で寄りかかる。
 うううぅ、みじめだ。
 とてもじゃないが知り合いには見せられない格好だよ。いつもより登校時間が早かったおかげで、人
通りが少なかったのがせめてもの幸いです。ああ、この程度で幸せを感じている俺って、いったい?
 だけど、俺にはそんなささいな幸せすら存在しなかったのさ。あははは(血涙)
「ど、どうしたの? こんな朝早くから?」
 ええ。後ろを振り返らなくたってわかります。このスウィートでキュートな声は、俺の幼なじみでラブリ
ー・エンジェルな綾乃ちゃん。今、一番こんな姿を見られたくない人でした。

 ねえ、神様! 俺が一体何をしたっていうんだぁ!!
474名無しさん@初回限定:04/03/21 21:01 ID:mmE7mpr+
>>462
あの後、お兄様は>>470-743こうなります。
475名無しさん@初回限定:04/03/21 21:19 ID:ATemxwzI
バカアニキと、超凶暴妹の話マダ〜?
476名無しさん@初回限定:04/03/21 21:30 ID:WSY27bTT
Good Job!
このスレ一(?)の不幸な兄貴に敬礼 (T_T)ゝ
477名無しさん@初回限定:04/03/21 21:45 ID:mmE7mpr+
>>474
・・・・あ、それ番間違っていた。正しくは>>470-473です。
478名無しさん@初回限定:04/03/21 22:30 ID:ATemxwzI
バカアニキ〜
早く復活を望みます

凶暴な妹も速く復活して〜
かなり萌えますたので
479478:04/03/21 22:31 ID:ATemxwzI
sageするの忘れた・・・
LANケーブル切って首吊って逝ってきます
480名無しさん@初回限定:04/03/21 22:54 ID:Qogns0/4
ペニスバンド妹は処女なんだろうか・・・
双頭バンドだったら器具破瓜ということに(((( ;゚Д゚)))
この後の展開として妹と幼馴染みのお兄様道程争奪戦きぼんぬ
481名無しさん@初回限定:04/03/21 23:07 ID:ScCx2FRQ
いやむしろ妹の毒牙にかかる
馴染みきぼんぬ
482462:04/03/22 02:06 ID:k4KI/vlc
>>470-474
thx
また続ききぼんぬ

ナゼか漏れの中でこの妹のビジュアルが
聖さま風なお嬢様になってしまう…
483名無しさん@初回限定:04/03/22 14:38 ID:ljoDBviw
>>477
つまらん、もう書かなくていいよ
484名無しさん@初回限定:04/03/22 15:26 ID:ekUyg5Cy
>>483
(・∀・)ニヤニヤ
485名無しさん@初回限定:04/03/22 15:29 ID:IcJDQPui
「馴れ合いゲーム」というものがある。

参加者は建設的に仲良くし合いお喋りし合って親交を深めまくり、
誰かがついて行けなくなって「つまんなーい」「お前ら何馴れ合ってんだよ」と
言い出すまで続ける。

ゲーム故に罰則はないが、最初に「馴れ合い」云々を口にした人間は、
コミュニケーション不全者、ボキャブラリ欠乏者、人格欠落者の嫌疑を
かけられ続けるのである。

ここが匿名の場で良かったな、>>483よ。
486名無しさん@初回限定:04/03/22 19:06 ID:4rbguJn4
>>483
もう書かねーよヽ(`д´)ノ ウワァァァン

こういってもらいたかったのか?
487名無しさん@初回限定:04/03/22 19:51 ID:SwvB/8q+
>>483
………………………………

..          ∧_∧  
          (;´∀`)  
       _φ___⊂)_
      /旦/三/ /|
    | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|  |
    | 馴れ合い..|/

488名無しさん@初回限定:04/03/22 19:54 ID:iwSsqWac
それより
ちょっと聞いてくれよ、
今日久しぶりに
「僧衣」でぐぐったんだ
そしたら上から2つ目が
489名無しさん@初回限定:04/03/22 19:55 ID:P76uAFII
>488
よせ、ヤメロ!


思い出すじゃないかッ!!!
_| ̄|○結局思い出しちまったよ・・・。
490名無しさん@初回限定:04/03/22 19:58 ID:0IliZYP+
>>489
前とは違うから大丈夫
491名無しさん@初回限定:04/03/22 20:12 ID:VHtiMTah
>>488

先生(狙撃手)、お願いします!
492名無しさん@初回限定:04/03/22 20:14 ID:P76uAFII
>490
違うんだ・・・‘二つ目‘ってのは読んでるんだが、
僧衣という文字自体に・・・・orz
493名無しさん@初回限定:04/03/22 21:15 ID:IPJ+HDeG
>>488
無題のJPG見た。
……『彼ら』多すぎ_|⌒|○
494名無しさん@初回限定:04/03/22 22:33 ID:+wYA3ZsY
(;´Д`)ハァハァ(;´Д`)ハァハァ(;´Д`)ハァハァ(;´Д`)ハァハァ
(;´Д`)ハァハァ(;´Д`)ハァハァ(;´Д`)ハァハァ(;´Д`)ハァハァ
(;´Д`)ハァハァ(;´Д`)ハァハァ(;´Д`)ハァハァ(;´Д`)ハァハァ
(;´Д`)ハァハァ(;´Д`)ハァハァ(;´Д`)ハァハァ(;´Д`)ハァハァ
(;´Д`)ハァハァ(;´Д`)ハァハァ(;´Д`)ハァハァ(;´Д`)ハァハァ
(;´Д`)ハァハァ(;´Д`)ハァハァ(;´Д`)ハァハァ(;´Д`)ハァハァ
(;´Д`)ハァハァ(;´Д`)ハァハァ(;´Д`)ハァハァ(;´Д`)ハァハァ
(;´Д`)ハァハァ(;´Д`)ハァハァ(;´Д`)ハァハァ(;´Д`)ハァハァ
(;´Д`)ハァハァ(;´Д`)ハァハァ(;´Д`)ハァハァ(;´Д`)ハァハァ
(;´Д`)ハァハァ(;´Д`)ハァハァ(;´Д`)ハァハァ(;´Д`)ハァハァ
(;´Д`)ハァハァ(;´Д`)ハァハァ(;´Д`)ハァハァ(;´Д`)ハァハァ
(;´Д`)ハァハァ(;´Д`)ハァハァ(;´Д`)ハァハァ(;´Д`)ハァハァ
(;´Д`)ハァハァ(;´Д`)ハァハァ(;´Д`)ハァハァ(;´Д`)ハァハァ
(;´Д`)ハァハァ(;´Д`)ハァハァ(;´Д`)ハァハァ(;´Д`)ハァハァ
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(;´Д`)ハァハァ(;´Д`)ハァハァ(;´Д`)ハァハァ(;´Д`)ハァハァ
(;´Д`)ハァハァ(;´Д`)ハァハァ(;´Д`)ハァハァ(;´Д`)ハァハァ
(;´Д`)ハァハァ(;´Д`)ハァハァ(;´Д`)ハァハァ(;´Д`)ハァハァ
(;´Д`)ハァハァ(;´Д`)ハァハァ(;´Д`)ハァハァ(;´Д`)ハァハァ
(;´Д`)ハァハァ(;´Д`)ハァハァ(;´Д`)ハァハァ(;´Д`)ハァハァ
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(;´Д`)ハァハァ(;´Д`)ハァハァ(;´Д`)ハァハァ(;´Д`)ハァハァ
(;´Д`)ハァハァ(;´Д`)ハァハァ(;´Д`)ハァハァ(;´Д`)ハァハァ
(;´Д`)ハァハァ(;´Д`)ハァハァ(;´Д`)ハァハァ(;´Д`)ハァハァ
495名無しさん@初回限定:04/03/22 23:38 ID:+hdGDaRv
 '⌒ヽ  とりあえず殺しておきますね
  /^X´⌒`Xヘ
  i i lノリ))))〉i i             ズドゥーン
 ノ从l ゚ ヮ(ニ((ニC______ ,,  '''"´"''';;;- __               ガヘェ!!      グヘァ!!
 《 ノ ]つ1-l__l---A'´ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄~ ´"''''-''''"                  ・∵・>>488   ・∵・>>494
~"゙"""""""""""""""""                               大           大
496463:04/03/23 00:11 ID:abx3TEhL
>>463でございます。

>>464氏のおっしゃる通りを狙ったのですが、その後のレスのつき方を
見るにまるで公衆の面前でチャックを開けて
「や ら な い か ?」
と言い放ってしまったかのように見えなくも無く、
((((((;゚Д゚))))))ガクガクブルブル
でございます。

なので、自己弁護に以下の駄文を投下させていただきます。
漏れは男同士の趣味は無いんだ!
実妹属性も無いんだ!
ハイテンション妹の噂を聞きつけてここを訪れ、その破壊力にそのまま
居着いてしまっただけなんだよ!
信じてくでーっ!

なお、一気に投下しますので、見たくない方はこのレスのIDをあぽーん
なさればよろしいかと。
497463-1:04/03/23 00:12 ID:abx3TEhL
「兄さま、お時間です」
さわやかな朝の挨拶が、据えきったこの部屋にこだまする。

………
(いや、そうじゃなくて!)
起動に失敗し暴走している己の思考にツッコミを入れると、俺は再び自己の電源を落す。
この、意識が眠りに吸い込まれる直前の不思議な開放感に浸っていると…

「兄さま、…兄さま」
至福の一時に身を委ねている俺を強制再起動しようとする輩がいるが、ゆさゆさと優しく
肩口を揺らす動作と、落ち着きを伴う清んだ声故却ってまどろみの幸福感を増幅する。
本人は一生懸命起こしているつもりらしいが、俺が朝に弱いのは間違いなくコイツのせい
だ。こんな幸せを一秒でも長く味わいたいと思わない奴は人間じゃない。
証拠に、何らかの理由でコイツが起こしに来られない日は、至極普通に起床出来る。
それは家族全員周知の事柄。なのになぜコイツは毎朝早めに起こしに来るのか。

もはやお互い朝の決まり事となっているので、閉じている瞼に妹の姿がありありと浮かぶ。
少しツリ目気味の当家において、涼しげな眼差しをたたえ(これが男の俺の場合だと、
単に目つきの悪いニーチャンになってしまうのだが)、小さめの口は、その意思の強さを
表すようにあまり無駄な言葉を発しない。
長くまっすぐな、光沢のある長い黒髪は後ろできちんとまとめられている。
それが、まだわずかに幼さの残る顔立ちを年齢よりも落ち着いた印象へと導く。
その凛々しさを漂わせる顔に、いつも猫やウサギを見下ろすかのような表情を浮かべて
俺を優しく揺り起こしている。
わずかに聞こえる衣擦れの音は、既に妹の朝の準備は済んでいて、俺を起こした後すぐに
ウチでやっている道場に向かうように袴姿であるためなのだろう。
498463-2:04/03/23 00:13 ID:abx3TEhL
多少の旧家であるウチは、男は家業、女は道場を守るしきたりなんてものがある。
そのしきたりのお陰で、家業を継ぐことに同意している俺はオタク生活を送っていても
「家の中では」何らおとがめを受けることは無い。だが、それが油断を招いてしまい、
隠し忘れた二次元のあんなのやこんなのを妹に見られてしまうと言う失敗を過去何度か
招いた。おとがめを受けないとは言っても、純情な乙女に対してこれは相当に後ろ暗い
ものがある。
一方の妹は大変良く出来ており、一子相伝とやらで家族の俺にすら全く何も教えてもら
えないような奥技とやらも先日から授けられ始めるほどである。
道場でも、既に子供相手などで良く指導する立場に立っている。
そんな忙しいなか、あんなものやこんなものにうつつを抜かす不肖の兄の世話をわざわざ
焼きに来るなど全く理解に苦しむ。

とは言え、肩をやさしく揺り動かすやわらかな手の感触は優しい女の子以外の何物でも
なく、より深い桃源郷へ俺をいざなってしまう。そのために、起こしてくれる妹には
申し訳ないがとても起き出せる状況ではない。

「… …」
ふと、優しく降り注ぐ声が止み、やわらかな手が離れた。
さすがに、愛しい妹をこれ以上困らせられないか。
まだ名残惜しいまどろみに別れを告げられる時が来たようだ。これなら自力で目覚めに
持って行ける。
499463-3:04/03/23 00:15 ID:abx3TEhL
!!!!!!
You Are Shock!!!
今初めて知る衝撃。
ウチで教えている武道ってのは、そんなトンデモないものだったんかいっ!
パニックに声も出ない俺を、妹は意に介する事も無く笑顔を見せることを忘れずに立ち
上がらせようとした。
掛け物を除け、俺を立ち上がらせるために手を取り、俺の体が立ち上がっている所で、
バランスを確認するためか俺の下半身に目をやった瞬間に妹が固まった。
どうやら、視線さえ動かすことが出来ないようだ。固まったまま、ただ顔色だけが徐々に
桜色に染まって行く。
ああ、妹よ、信じてくれ。兄はダメ人間だがマゾではない。この状況のせいで下半身の
一部がこうなったのではなく、単なる生理現象なのだよ。
激痛があったにもめげずに存在を誇示し続けた不肖の兄の不肖の息子には、本来敬意を
表してやるべきなのだろうが、この状況では単なる羞恥と恨みの対象でしかない。
いや、そう言う問題ではないか。俺自身パニック起こしたまんまだな。

普通なら気まずい空気がしばらく流れているのだろうが、状況は普通ではなかった。
起こす途中で固まられても俺の足は勝手に動いているのである、前進しようとしているの
である。
正面に立つ妹に向かって、俺の意思とは関係なしに覆い被さるように倒れこんでいく。
「きゃっ」
短い妹の悲鳴と、どさっと言う音と共に、俺は妹を押し倒してしまった。

妹の上に覆い被さっていく瞬間、腕は問題なかったので自分の体を腕で支え、どうにか
全体重で妹の上にぶつかる事態は避けられたが、勝手に動く俺の足の間に妹の片方の足が
入っていて、元気な状態のナニを、妹の太ももにこすりつけている形になってしまった。
さすがの妹も、これにはパニックを起こしたらしい。
「きゃぁっ! きゃぁぁぁぁ」
切れ切れに細い悲鳴をあげながら体をねじらせる。
顔は既に耳まで真っ赤で、目を固くつむっていやいやと顔を振る様子はやはり純情可憐な
女の子なんだなと、状況的にみてそれどころではない感想が思わず頭をよぎる。
そんな事を考えていても、一向に状態は改善しないのだが。
500こっちが463-3だ!:04/03/23 00:17 ID:abx3TEhL
うわ、みっともな!連投規制にひっかかって、一個抜けてました。こっちが本当のNo3

----------
と、思ったその時

「ふー、はぁー」
なにやら、妹が気合を入れている気配がする。
何事かと思い、目を開けようとしたその刹那!
頭に妹の指先が触・れ・た

その途端
(ぐおぉぉぉぉ! の、脳がぁ、脳が痛てぇぇ!)
まるで、自分の頭の一部が無理やり組替えられるような苦痛に微動だに出来ない!
息すら止まるほどの激痛が、脳から、やがて全身の隅々にまで行き渡って行く!
声も上げられず、のた打ち回ることさえ出来ない状況で、意識が真っ白になって行く。

そして、ふいに痛みが引いた。
だが、痛みで無意識に全身に力を入れたのだろうか、自分の体に妙な違和感が漂う。
と、
ようやく目を開き、ほっと息をつこうとした俺の意識とは無関係に足が動き始める。
どうやら勝手に歩き出そうとしているではないか!?
何事だ?
パニックに陥っている俺の上から、落ち着きを取り戻させるかのように妹の優しい顔が
覗く。妹なのだが、慈愛をたたえたその笑顔は、まるで俺が年下のようである。
そして状況に怯える俺をなだめるかのように優しい声が俺に降り注ぐ。
「兄さまの経絡秘孔の一つを突かせていただきました。
意思とは関係なく足が動きますが、私が手を取って誘導いたしますのでご心配なく。」
…、内容は全然優しくなかった。
501463-5:04/03/23 00:19 ID:abx3TEhL
現状から脱出しようと言うのか反射的になのか、妹がずりずりと体を頭の方へ出し始めた。
いまだその口からは意味のある言葉は出て来ておらず、目もまだつぶったままであるが。
さんざ体をよじって乱れた袴がそれによってずれて、妹の白い肩と胸元がまともに目に
入ってくるわ、妹の太ももが俺のナニにこすりつけられる形になり、柔らかな太ももの
感触がさらに刺激的になるわで、もう、俺、理性が飛びそう。
一方の妹と言えば、そんな兄に対して目をやる余裕も無いようで、明らかに袴の状況にも
気付かずにもぞもぞ、ばたばたと少しずつ体をずらして行く。
非の打ち所が無いゆえにともすれば人形のようにも見えてしまう整った顔も、今は羞恥の
ためか本来の年齢相当の愛らしさに見えないことも無い。

「うっ」
そんな、気もそぞろになった状態で妹の振り回した腕が俺の腕を直撃した。
大して力の入っていなかった俺の腕は払いのけられて、妹の上にまともにのしかかって
しまった。
一瞬の軽い衝撃の後に感じる、柔らかな、はっきりとした女性の胸の感触に俺の理性が
とろける。俺の胸の下でつぶれているやわらかな肉体、それは紛れも無く一人の女性の
肢体。
いま、妹をはっきり異性として意識して、俺の息子の硬度が上がった。
パニックに陥っている妹に欲情しているのだ、俺は獣だ。
伝わって欲しくない、気がついて欲しくないのに、妹にも当然俺のその状況は伝わった
らしい。
動作がずりずりと動いていくのから、再び完全なパニック状態になった。
と同時に、覆い被さっているので表情を見ることの出来ない妹の口からようやく言葉が
つむぎ出された。
502463-6:04/03/23 00:19 ID:abx3TEhL
が、それは妹が落ち着きを取り戻したものではなく、さらなるパニックへの入り口で
あった。
「兄さま。兄妹で、兄妹でこんな事いけません」
その声は、細かく震えていた。
不出来な兄貴である俺を慕ってくれる、俺にはあまりに勿体無い可愛い妹の声を震わせる
程のことをしている。すぐに何とかしなくてはならない。
そう考える理性とは全く独立して、目覚めた獣の炎は更なる力を得る。
その力はそのまま息子の硬度に直結するのだ、それは妹への更なるプレッシャーとなる
だろう。なのに俺はそれをどうすることも出来ない。辛うじて妹のやわらかな足へ自ら
の意思で息子をこすりつけようとする欲望を抑えるのが精一杯である。
「私は、妹なのですよ」
再び妹の細い、震える声。
お互いを落ち着かせようと言うのか、嫌とか気持ち悪いと言った言葉でなく、理性に
訴えかけようとしているかのような言葉。
妹の、本当の優しさが表れた言葉…
それに対して俺の口から出た言葉は、
「なら、お前が妹でないなら良いのか?」
という、状況的にピントはずれなのは当然、兄としてはおろか人として全く不適格な言葉
そのものであった。

まずい。
現状は俺自身が自発的に起こした状況でないにもかかわらず、この発言でまるで俺が自ら
の意思で妹を押し倒したと言ったようなものではないか!
俺は一体何を言っているのか!?
この失言で妹が己の危機を悟り、本格的に大暴れを始めるのを覚悟した俺は体を固くした。
503463-7:04/03/23 00:20 ID:abx3TEhL
が、
状況はまるで違った。
じたばたと無意味な動きをしていた妹が、ぴたりと動きを止めたのである。
強く重なり合っているのでわかるが、体が硬直したのではない、完全に脱力してしまった。
そして、密着していたお互い体から、相手の鼓動が感じられる状態になる。
早かった妹の呼吸と鼓動が、暴れるのをやめたにもかかわらずさらに激しくなって行く。
呼吸と共に押しつぶされた状態で形を変える乳房の柔らかな感触が、この上も無い性的
刺激となって俺の心に刻み込まれて行く。
一呼吸ごとに、俺は悪魔に魂を売りつけつつある自分を感じ、既に理性のタガが限界に
差し掛かっているのに、妹から離れるどころか自分の自由になるその腕は妹を強く抱き
しめてしまいそうになる。
その衝動を押さえ込もうと、とりあえず体を動かすことにした俺は、ようやく突っ伏して
いた顔を妹に向けることを思いつき横を向くと、すぐ横にこちらを向いている妹の顔が
あった。
その、普段は深い知性と優しさを感じさせる目にはうっすらと涙が浮かび見開かれ、その
ふっくらとした唇はわずかに開いて、だが全く動かなかった。
驚きと足掻きに少し乱れた感じの今の状況でもその可憐さはいささかも失われてはいない。
いや、むしろ男の本能的衝動を直撃する。
妹はショックのあまり動けないのかもしれない。だが、俺はそんな風に考えをめぐらせる
余裕は無かった。嫌がっていないと言う、自分勝手な妄想が頭を支配する。
愛する妹への、兄としての愛情が妹をなんとしても守らなくてはと思うと同時に、恐らく
ずっと隠していた、一人の女性として愛欲の対象としていた思いが俺の中で混乱の渦を
巻く。あってはいけない思いを、なんとか理性で再び無意識の闇に沈めようともがく。
だが、もはや意識することすらなしに、その柔らかな唇に引き寄せられている。
人としての尊厳など何だ!
この甘美な、獣ゆえに享受できる禁断の快楽の前には全てのものは意味を失う。
もうすこし、もう少しで後戻り出来ない所まで行ってしまう。そうすれば、もはや良識
など己を傷つける害毒でしかなくなる…
504463-8:04/03/23 00:22 ID:abx3TEhL
己の良心をねじ伏せ、欲望のままに妹の唇を奪おうとしたその瞬間
「がっ!?」
わき腹に物凄い衝撃を感じた瞬間、俺の体が吹き飛んで行く。
続いて来た、どこかに体を打ちつけた衝撃に、そこがどこかを確認する前に、俺の意識
はブラックアウトした…


「兄さま、兄さま!」
涙声の挨拶が…

(ネタ、使いまわしかよ!)
もはや、脳内ボケ突っ込みはスタートアップに組み込まれてしまっているのかも知れん。
意識が戻ると同時に体中に激痛が走り、ぱっと目が開く。
ここは明らかに俺の部屋ではない。病院の一室のようだ。
ふと、俺の手にやわらかく暖かい感触がまとわりついていることに気がつく。
妹が、俺の手を胸に抱いて、そのやわらかい両手で包み込んでいるのだ。
そのまま見上げて妹の顔を見ると、まるで水を被った子犬のような表情でこちらを見つ
めていて、その頬に涙が伝っている。
互いの視線は重なったが、お互いに言葉を発することが出来ないままに、ただ、妹が俺の
手を強く、その胸に包みなおす。
現状を把握できていない、妹にどう接したら良いかわからない俺は、ただ黙する以外に
出来ることはない。そして、妹も黙ったままである。
505463-9:04/03/23 00:23 ID:abx3TEhL
「あー、話は聞いた。悪かったな」
その沈黙を破ったのは、二人のどちらからでもなかった。
全く目に入っていなかったが、妹の脇には親父が居たのだった。
あれだけばたばたと大騒ぎをしていたのだから、家族が気がつくのも当たり前で、駆け
つけた親父の制裁を普通の状態でない俺の体はまともに食らい続けて全身ボロボロと
なって意識のない内に病院に担ぎ込まれていた訳だった。
意識の無い内に、出来た妹によってどうも現実以上にうまい説明が為されていたようで、
俺はその後なにも責められることなく済んだし、妹はもともと家族の信頼厚い、行いの
良い人間なので心配することは無かった。
そのため、俺は病院に居る間じゅう、目覚めてしまった妹に対する許されざる感情に
ひたすら苛まれ続けるはめとなっていた。

そして、白いシーツにくるまってひたすら己の過去を抹消したいと願う俺を、病院は無常
にも即日追い出して家への帰路につかせたのだった。
506463:04/03/23 00:27 ID:abx3TEhL
んー。
私の技量では「こころナビ」などのようにソフ倫基準相手に
どきどきチキンレースをやってのける技量などなく、えらい
尻すぼみになってしまいました。
モノホンのチキンですな、漏れ。

以上、お目汚し失礼致しました。




あ、そうそう。
ハイテンション妹の続きマーダー? チンチン(AA略
507名無しさん@初回限定:04/03/23 00:33 ID:sRp55/p4
硬化した俺のイチモツの責任とってください
(*´Д`)
508名無しさん@初回限定:04/03/23 01:00 ID:6+y6EKe2
ドタバタ肛門、読ませる秘孔・・・どっちも(・∀・)イイネ!!ガンバッテクダサイ!!
509463:04/03/23 01:59 ID:abx3TEhL
ガ━━(゚Д゚;)━━━ン!!!!!
いま、ログ見直していたら

>>1
>義理チョコを装ったマジチョコを渡された。
>っていうSSキボンヌ。

ってのと、漏れの投下物に何の関係も無いことに気がついてしまいました。
「義理、本命どころか、チョコ、どっこにも出てこないJan!」
_| ̄|〇

「過去ログ嫁」の「スレ違い」&「投稿順ミスぶっさー」ってことで、
>>496-505、削除依頼で消されても文句言いません。

あと、ID変わっちゃう前に…
もし、このスレのSSまとめたい人とかが居るのなら、漏れ分は当然OKですが、
その場合、もし、出来たら、お手数でなければ、気が向いたなら、
漏れの投稿順番ミスは直しておいて頂けると有難い…なんて…贅沢ですね、すいませんでしたーっ!

(497→498→500→499→501→502→503→504→505
で、ネタの中核が逆転していると言う、あまりに無様なミス。
悲惨スレへ逝けますか?)

>>507>>508
こんな駄文にレスありがとう御座います。
ただ、2chおよびここの、「どの程度までやって良いか」の基準がわからないので、
多分これで完了です。
手元の全文ではこれ以降が少しあるだけで、しかも家へ帰ってからガチンコ直前までで
フェードアウトしてますんで。
510名無しさん@初回限定:04/03/23 09:09 ID:Fx2MLKDc
やはりこれはぐぐるの検閲が入ったのか「僧衣」
511名無しさん@初回限定:04/03/23 16:12 ID:v2aU8148
そうでもない。「web全体から」にすうぇおいghvぺrあqwせdrftgy
512名無しさん@初回限定:04/03/23 17:49 ID:+dNlC1GP
  ∧_∧
  ( ・∀・)   | | ガッ
 と    )    | |
   Y /ノ    人
    / )    <  >__∧∩
  _/し' //. V`Д´)/
 (_フ彡        /  ←>>?
513名無しさん@初回限定:04/03/23 18:10 ID:btCfr73y
>>510
>>488は24件目に落ちてるよ。

ちなみに「日本語のページを検索」にすると
>>307がトップに返り咲き、
>>488が11件目に来る。
514名無しさん@初回限定:04/03/23 19:01 ID:Fx2MLKDc
なんか変だ
ツールバーから検索した時最初は出なかったが
何回か検索したら一版上に出てキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!_| ̄|○
515殉職 妹刑事 1/4:04/03/23 21:54 ID:R0SP7T4g
 あはははは。そんな、ありえなぁ〜い♥
 あのアニキに、女の子のお客さんなんてありえません。ええ、ありえませんとも。だって、アニキです
よ、あのアニキ。毎日のように、あの薄暗い部屋の中にこもりっきりのヒッキー予備軍。
 そして、趣味が漫画とアニメ。もう、ヲタの典型。これがヲタの見本ですって名札をつけて国際展示場
に飾ったっていいくらいです。いや、マジで。
 しかも、最近では、エッチなゲームにハマっているようで、もう人間やめてます。本人は隠しているつ
もりなんだろうけど、あたしは知ってますよ。あんたの机の下とベッドの下、クローゼットの奥に隠して
いる変なゲームの箱を!
 この前、留守中に部屋のど真ん中に箱を積み上げてやったら、帰ってきたときのアニキの顔ったら
なかったね。うぷぷ、あたしはムンクの「叫び」をリアルで見れると思いませんでした(ゲラ
 さらに言えば、毎晩、あんあん女の子が叫ぶゲームを血走った目で見ながら、エイリアンをいじくって
いるのも知ってますよ。毎晩ですよ、毎晩。保健体育の授業によると1回で数億の精子が出るらしいけ
ど、そうするとアニキは毎晩毎晩数万数億の精子をティッシュで無駄死にさせているわけです。もう、
ホロコーストも真っ青の大虐殺! ああ、今夜もアニキはジェノサイド!
 でも、なんでそんなことを知っているかは突っ込んではいけません。って、あたしは誰に言っている?
 と、とにかく、そんなアニキのところに女の子のお客さんなんてありえませんって。
 あるとしたら、せいぜい「女の子」を数十年前に卒業したおばちゃん? それとも、変な毛皮を買わせ
ようするお姉ちゃんたちですか?
 おいおい、アニキ。うちは貧乏なんだから、毛皮なんて買わないでくれよ。その若さで頭の毛がさびし
くなっているからって言っても、毛皮なんか買っても無駄。あれは身体につけるもの。あんたに必要な
のは頭の毛。素直にアデ○ンスか増毛でもしていなさい。
516殉職 妹刑事 2/4:04/03/23 21:54 ID:R0SP7T4g
 それとも、いらない下の毛でも頭に植毛しますか、アニキ? あんたが入った後の風呂に浮いている
あのちぢれた毛! あれを誰がすくっていると思ってんだ? いい加減に風呂をあがるとき、必ず毛を
すくえってあれほど言っているだろーが。今度見つけたら、問答無用であんたの頭に植毛してやるか
らな。いや、マジで。そうなりゃ、天然パーマですよ。はっ、パーマ代浮くじゃん。良かったな、アニキ(w
 そこにドタバタと階段を駆け下りる音がして、アニキの声。
 それに応えたのは――ん? なんだか、思ったより若い声だな。
 ……うぅ〜む。
 まあ、暇だし、その毛皮販売員のお姉ちゃんの顔でも見に行ってやるか。あくまで暇だからです。
 丼を置いて、廊下まで匍匐全身!
 廊下の角から、ひょいと顔を覗かせ玄関の様子をうかがうと――
 ど、ど、どういうわけですか!?
 おばちゃんでも、毛皮販売員のケバイ姉ちゃんでもないぞ! 見た目ちょっと童顔っぽいが、たぶん
アニキと同年代くらい。むむむ、ボブカットで眼鏡をかけている、まあそこそこ可愛い女の子じゃん! 
大人しそーな雰囲気をしていて、図書委員でもやってそうな、いかにもな女だな、おい。
 はっ!? わ、わかったぞ。そうだ、そうに決まっている!
 アニキのところにやって来た女の子。そして、いかにもな雰囲気。これは確実だ!

 あの女は、二次元だ!!
  
 ついに漫画かアニメかエッチなゲームの神様が、あのヒッキーなアニキを哀れんで、二次元の彼女
を都合してくれたのか! そうでもなきゃ、アニキのところに女が来るわけないっての。これ定説!
517殉職 妹刑事 3/4:04/03/23 21:55 ID:R0SP7T4g
 彼女との出会いはやっぱり、遅刻しそうになった朝、曲がり角で正面衝突でしたか? それとも、突
然現れた許婚ですか? おいおい、王道だな、アニキ。そんなんじゃ視聴率取れませんよ、あんた。
 あ、女が横向いた。

 ――! な、なにぃ〜! 厚みがある!!

 まさか、厚みがあるなんて、あいつは「二次元」じゃないのか? まさか、伝説の「三次元人」なのです
か!? ぐはっ、信じられない? これは夢ですか? イッツ・アメリカンドリーム!?
 てっきり横からでは見えなくなると思っていたのに! なぜだ、なぜだ!? なぜあの女に厚みがある!?
まさか、本当に三次元女だというのか!?
 あ。三次元女と目が合ってしまった。
「……ど、ども」
 お互いペコリと会釈をしてから、あたしは顔を引っ込める。
 ……ふむ。
 おもむろに立ち上がると、その場でラジオ体操。おいっちにおいっちに。
 ラジオ体操第1を心ゆくまで堪能したところで、リビングに戻る。テーブルに残してあった丼をガシッと
つかむと、残っていたご飯をガバガバとかっ込む。米粒ひとつ残さず食べ終えると、自分で湯飲みにお
茶を1杯つぐ。それを飲んで、ホッと息を漏らす。ああ、幸せ。
 それから思い出したように震える右手を見つめながら、一言。
518殉職 妹刑事 4/4:04/03/23 21:55 ID:R0SP7T4g

「な、なんじゃありゃぁ〜〜!!」

 腹を拳銃で撃たれたかと思ったくらい、驚いた。いや、マジで。
 だって、挨拶されちゃいましたよ、挨拶! アニキの大好きな漫画やアニメじゃ、あんな図書委員の
ようなキャラは内気なドジッ娘に相場が決まっています! 知らない人に会ったら、とにかく赤面! そ
して挨拶しようと頭を下げたところで、何かに思いっきり頭をぶつける! これははっきり言って義務で
す、義務!
 そ、それなのに、あの三次元女はごく普通に挨拶したんですよ! これが驚かずにいられますかって
の! そうでしょ!?
「おらぁ信じられないよ、信じられない、信じられないよ……」
 震える手で取った爪楊枝を口にくわえるけど、うまくくわえられず、そのうちポトリと落ちてしまう。
 ぐはぁ! あたしは、なにをどこかの殉職デカしているんだ、おい!
 と、とにかくだ。外見ドジッ娘のくせに、普通に挨拶できるとは、恐るべし!
 ああ、二次元から三次元という、たった一次元増えるだけで人類は、かくも高等になれるのか!?
 恐るべし三次元!!
 しかも、あの三次元とアニキはさらなる狂気をまきちらしやがった。

「母さん、ちょっと出かけてくるよ。帰りは遅くなるから」

 あ、あんたら、帰りは遅くなるって、どこに出かけて何する気ですかぁ〜!!
519名無しさん@初回限定:04/03/23 21:59 ID:9Yrzl0tr
>>515-518
キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
52080たん:04/03/23 22:00 ID:R0SP7T4g
>>515-518
ハイテンションな妹の続きです。
やはり、どーしてもテンションがあがりません。あの試験前の追い込まれた
状態じゃないと、あのテンションが続かなかったようです。
ここまで来ては一部の期待されている人にも申し訳ないので、どうにか最後
までやっていきたいので、どうか不快に思っている人も目をつぶってください。
いちおう、次回かその次くらいには終わらせる予定です。

..          ∧_∧  
          (;´∀`)  
       _φ___⊂)_
      /旦/三/ /|
    | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|  |
    | 馴れ合い..|/
521無様463:04/03/23 22:25 ID:rjYTelIr
キタ━━━ヽ(ヽ(゚ヽ(゚∀ヽ(゚∀゚ヽ(゚∀゚)ノ゚∀゚)ノ∀゚)ノ゚)ノ)ノ━━━!!!!!!
80タン乙です!!
お待ちしておりました。ええ、楽しみで楽しみでなりませんです。
苦しんでいらっしゃるご様子ですが、ご無理なさらないでくださいね。
(でも、読みてぇ、もっと読みてぇんだぁぁぁ って気持ちも大)
これからじっくり拝見させていただきますが、とりあえずディスプレイの前で喜びの舞を舞っている
のを中断して、喜びの書き込みをさせて頂きまつ。

改造され兄貴、掘られちゃった兄貴の悲惨兄コンビの続編も楽しみにしております。>両作者様
掘られちゃった兄には、イチローのレーザービームが脳天直撃するかのような何か更なる不幸を
見せてもらえそうで「もう、どっきどきぃ♪」でつ。
522名無しさん@初回限定:04/03/23 23:27 ID:ZA56ahmP
>>80
充分ハイテンションですがな
これからもがんばってくらはい
523名無しさん@初回限定:04/03/23 23:28 ID:rjYTelIr
>>80
今回分、拝見させていただきました。

>――! な、なにぃ〜! 厚みがある!!

何度見ても腹がイテェ、痛ぇよ。ママン
いつもながらお見事。
もしかして、これはオーサリング天国あたりに持ち込むと商品化されかねん破壊力ですね。
つーか、このシーン、目ぇ見開いて、バックに稲妻しょってる妹のCG付きで読みたいですyo
では。
524名無しさん@初回限定:04/03/24 03:18 ID:19pHWDvA
>>80
ぐっじょぶ
おもろかったっす
525:名無しさん@初回限定:04/03/24 07:58 ID:LFTA/BH9
>>80
神キターーー
526名無しさん@初回限定:04/03/24 09:21 ID:ipJAXCdm
がんばれ妹。がんばれ80。次を待ってるぞ。
527名無しさん@初回限定:04/03/24 19:45 ID:tAnSl5gb
テストの結果がエライ事になってたらテンション上がるかな?
528名無しさん@初回限定:04/03/24 21:25 ID:sidG+FTv
いや、出てこなくなるんじゃないか?
529名無しさん@初回限定:04/03/24 21:30 ID:1ebL7aww
自分の本心よよ・・・それでも人なのかよ・・・
. .: : : : : : : : :: :::: :: :: : :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
    . . : : : :: : : :: : ::: :: : :::: :: ::: ::: ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
   . . .... ..: : :: :: ::: :::::: :::::::::::: : :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
        Λ_Λ . . . .: : : ::: : :: ::::::::: :::::::::::::::::::::::::::::
       /:彡ミ゛ヽ;)ー、 . . .: : : :::::: :::::::::::::::::::::::::::::::::
      / :::/:: ヽ、ヽ、 ::i . .:: :.: ::: . :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
      / :::/;;:   ヽ ヽ ::l . :. :. .:: : :: :: :::::::: : ::::::::::::::::::
 ̄ ̄ ̄(_,ノ  ̄ ̄ ̄ヽ、_ノ ̄ ̄ ̄ ̄
  
530名無しさん@初回限定:04/03/24 22:05 ID:2qjHAkJM
ゴバーク?
( ゚д゚)ポカーン
531名無しさん@初回限定:04/03/24 23:09 ID:1ebL7aww
                ,.-‐,=‐-、_   X   ,.-──────────
          , ‐,ニ,.ニ´,  -、 -、 `ヽ、   /  おにぃちゃん♪
        //,. i   ! ,  ヽ.、ヽ ヽ\  l   いつもあたしのことを
      / / / l l l | _|l ヽ」」_l 、 ! i  ヽ   想像してるんだよね♪
       | ! i | |,.ri「l. l|  リl._l」ト、l | |  //`ー────────
      l l. l l、!ヽl,xト!ヽ ' ´ ,, `|ル'!'  '´
      ヽ.ヽヽ.iヽ!Y ,, , -‐┐  〈 ′
         Y`トzヾ`   l   | , イ、
     ,   ゝニィ >t.、_ヽ_ノィNソ′ 丿丿
    l l  (NT{^ァ┴rYYnヽrニュ、 ´
    ヽ ヽ.  ` `/``ーl二二トiー‐‐t
          ィ -‐y'    | |     !
         `、 /    ,' .l    l
           ヽ     /  !   .ノ
            fヽ._,r´   `ーt'
            l _       _ゝ
              j_   ̄  ̄  _.>
          / / ̄l ̄ T  ̄! \
         \.」_  |   |_.」-‐′
           l   ̄Ti ̄  l
             ,!    l l    !
          /   ,' l    l
         ,'   /.  l    l
            l`ー--,'   l.ー--'l
         |`ー-‐l   l.ー-‐'|
         !   !   l   |
           |    |.    ,!   l
         l, -─ヽ.  !-─-/
         `ー一′ `ー─'  

532名無しさん@初回限定:04/03/26 02:33 ID:wlVW9pzX
保守
533名無しさん@初回限定:04/03/26 21:26 ID:DRmZpiif
おまいらぁっっっあぁ〜ん ハイテンションな妹や変態妹もいいが、忘れちゃ逝けない大事な妹がいるだろ? そう。 ここには無表情で何事にも興味を示さない(勿論兄貴にも興味無し)妹がいない と、言う訳でだ。 神よ! ψ(`∀′)ψかもーんぬ
534名無しさん@初回限定:04/03/26 23:09 ID:dok3g8nW
朝起きたら妹に、なっていた。
535名無しさん@初回限定:04/03/26 23:16 ID:ZAHOnAHO
536名無しさん@初回限定:04/03/26 23:18 ID:ZAHOnAHO
朝起きたら妹に、IDがアホん中のアホと馬鹿にされた……
537名無しさん@初回限定:04/03/26 23:20 ID:d9RJ5ytN
ワロタ
538534:04/03/26 23:21 ID:dok3g8nW
>>535
_| ̄|○
539名無しさん@初回限定:04/03/27 00:26 ID:ztX/70TO
>>536
GJ
540誰か:04/03/27 02:14 ID:H2wOjZLf
ピピピピ・・・
目覚ましが鳴ってる。
ピピピピビピピピ・・・
今日は土曜。学校は休み。
ピピピピ・・・
なら起きなくてもいいだろう?
ピピピピビピピピピビ!
「やかましい!!」
がっ、ずだんっ!
目覚まし時計を掴み上げて床に叩きつける。
・・・
ようやく訪れる沈黙。
この至福の微睡みが覚めない内に再び夢の中へ・・・
ピピピビピピピピビピピピピビぴぴぴビビびピピビビーーっ!!!
「シャァァァァッッック!」
(CPUに負荷がかかる!→負荷=フカ→フカ、鮫に似てる→鮫=シャークから来た造語)
ズガン!
俺は訳のわからない台詞と共にベッドからフライングニードロップを目覚まし時計に喰らわす。
目覚まし時計は簡単に大破し、騒音は沈黙する。「はぁはぁ・・・」
つーか朝から何やってんだよ俺は?
ガチャ、
皐月「あー!朝から五月蝿いよバカ兄貴!」
キーーン!!
と、騒ぎを聞きつけた愚妹が勢い良くドアを開けて元気に耳元で叫んでくれた。
「五月蝿いのはてめぇのシャウトだぁぁ!!」
皐月「今日土曜だよ!?学生は昼まで寝る日なのに0704時にボクの睡眠を妨げやがるとはいい度胸してるよ!」
541誰か:04/03/27 02:31 ID:H2wOjZLf
部屋に飛び込んで来た愚妹の挑発は、低血圧で寝起きは不機嫌な俺の闘争心の火に油をドブドブと注いだ。
「コロす!!」

いや、別に妹と仲が悪いってわけじゃない。これはある意味日課だ、日課。
バイオレンス過ぎるスキンシップだ。
ああ、言い忘れたな。こいつ、妹の名前は往原皐月(ゆきはらさつき)。俺の名前は往原慎吾。
ガキの頃、変な親父に愛想つかせた母親が出て行ったんで、俺はグレて不良くんに。妹は妹でグレた俺と、母親が出て行ったショックでますます変になった親父の影響で「いい意味」で歪んだ。
少々のことじゃ動じないし、世間の荒波に揉まれた分、相手の気持ちをよく考えて行動する。

で、

「この野郎、いつの間にかまた強くなりやがって・・・ゼェゼェ」
皐月「乙女は日々の絶え間ない鍛錬によって美しさを維持しているんだよ!ハァハァ」
かたや、黒Tシャツとトランクスでヒットマン・スタイルの馬鹿兄貴。
かたや、Yシャツ一枚(俺のパクリ物)でマーシャル・アーツな愚妹。

・・・端から見たら(誰も見ないが)滑稽な光景だ。
542往原家の朝 BY 誰か:04/03/27 07:47 ID:H2wOjZLf
「朝から体力使って疲れた・・・飯喰うぞ」
皐月「今日の当番はお兄ちゃんだからね」

・・・

居間にはすでに親父がスーツを着て新聞を読んでいた。
親父「おぉ!?」
と、俺を見るなりいきなり素っ頓狂な声を上げた。
「んだよ」
親父「慎吾が、土曜の、朝に、妹と、居間入り?」
皐月「?」
「だから何」
すると親父はテーブルをガタンと叩き、どこぞのスタンド使いよろしく独特な動きで俺と皐月に指をさした。
親父「土曜ァーンドゥ日曜ぅっオァ祝日っつまーり休日には恐らく仮定的だとしても間っ違いなく午前中は睡眠状態にあるおまえがぁ。
右に同じく土曜ァーンドゥ日曜(略)状態にある妹がぁ!一緒に居間入りしちゃうなんてぇ!・・・今晩はサタディーナイツフィーバーかな?土曜だしぃ」
赤面しながらも眼鏡をくぃっとやる仕草はもう、第七聖典を六十発ほどブチ込みたいほどムカつく。
「親父・・・俺、朝は弱いんだから、この血の巡りが悪い頭に電波飛ばして混乱させないでくれ」
親父「皐月と一晩よろしくやったくせにかぁ?えぇ、ヲイヲイ」
「・・・コォーゥドッッスクウェアァッッ!!」
上半身をバネにしたみぞおち狙いの平手掌打。ただでは済まん。
543父親、往原拓海(46歳) BY 誰か:04/03/27 08:06 ID:H2wOjZLf
父親「ふぐはーーー!?」
決まった・・・。
みぞおちにナイスヒット。しばらくは立てまい!
父親「ヒャハァ!」
「何い!?」
しかしあろうことか親父はすぐに跳ね起きた!
父親「甘い、甘いは若造!!この不屈の肉体はおまえごときのアタックではびくともしないわぁ!AMEN!」
アンデ(バキューン)センかよてめぇは。
皐月「っ・・・」
「どした?皐月」
と、俺は俯いて黙り込んだ皐月に気がついた。
皐月「うに?」
「元気ねぇぞ?」
皐月「あ、何でも無いよ!それより朝ご飯作るね!」
「え?いや、さっきおまえ俺が当番だって・・・」
皐月「いいのいいの!」
そのまま逃げるように台所へ。
親父「ふ」
「んだよ」
親父「脈有りと見た」
「はぁぁ?」
親父「愚息よ、皐月にハァハァした事は?」
「妹どころか、生まれてこのかた女に惚れた事はねぇよ」
テーブルに座りため息をつく。
親父「ほぉ・・・まだ恋愛否定組か?愚息よ」
皐月は鼻歌まじりにスクランブルエッグを作っている。
「別に否定してるわけじゃない、ただわからないだけだ」
親父「・・・今日の仕事は帰ってこれん」
「はぁ?」
親父「帰宅は明日の昼過ぎになるだろう」
「何を企んでやがる」
544名無しさん@初回限定:04/03/27 10:56 ID:I1UXK/lD
おまいら危ない
気持ち悪いすぎ!
545名無しさん@初回限定:04/03/27 11:02 ID:BN1y/YHM
>>540-543
エロゲに染まりすぎ・・・
546名無しさん@初回限定:04/03/27 11:06 ID:qKQwmrVI
セリフの頭に名前を書かねば話が作れないのか。
それでは小説というより脚本だな。
547名無しさん@初回限定:04/03/27 11:24 ID:tvu/g6pc
>>540-543
あなたは家族計画をプレイ済みですな。
548名無しさん@初回限定:04/03/27 12:34 ID:zIodwYnv
確かに家族計画の寛そのものだな
まあ、精進しろ
549親父、出番終わり BY 誰か:04/03/27 13:04 ID:H2wOjZLf
皐月「ご飯できたよー」
親父「ではまた来週!」
ふははは、という高、いや馬鹿笑いを居間に残し,さらに頭がおかしくなった親父は出て行った。
皐月「あれ?お父さんは?」
「どーせソープにでも行ったんだろ」
駄目だ、あの親父とまともに付き合ってたらこっちまでイカレちまう。
皐月「・・・どーしよう、ご飯三人分だよ?」
「俺は小食だからな」
皐月「むぅ、ボクだってそうだよ!」
「いや、おまえなら喰える!」
皐月「朝からこんなに食べれるわけないよ!」
「てめぇ先週にラーメン屋で俺が驕るったら三杯も食いやがった!」
皐月「うに!?な、ナンノコトデショウ?」
「さあ、このこんがぁりと焼けたトースト六枚を食うのだ!さもなきゃ俺がおまえを喰ってやる!」
皐月「あの〜お兄ちゃん?おめめがいい感じにヤバくなってますよ?」
両手を広げてじりじりと皐月に迫る。
いや、別にやらしいことは考えてない。本当だぞ!?
「さぁ選べ!朝から大量のトーストを食うか?それとも俺に喰われるか!?」
皐月「うーん・・・」
と、皐月は頭をひねって考えるという予想外な行動に出た。
「おーい、皐月?」
皐月「きーめた!・・・うりぃやあぁぁぁ!!」
刹那皐月はタックルをぶちかましてきた!
550名無しさん@初回限定:04/03/27 13:10 ID:rbr62Orh
>>540-543
エロゲのパクリなどいらんよ
出直してきな
551誰か:04/03/27 13:21 ID:H2wOjZLf
わかりました。消えます。
552名無しさん@初回限定:04/03/27 14:00 ID:BESC/5Uj
まあがんがれ
553名無しさん@初回限定:04/03/27 14:13 ID:zIodwYnv
おいおい、ここはずいぶんと厳しいスレだな
ここでSSを続けられる人はかなり限られそうだ
554名無しさん@初回限定:04/03/27 14:36 ID:YsXJ4mM5
誰か先生休載のため、次号から550先生の新連載が始まります。お楽しみに!
555誰か:04/03/27 16:40 ID:H2wOjZLf
・・・読み直したら確かに酷いです・・・すみません。厳しい評価をありがとうございます。夜中までににちゃんとしたのを書いてみます。お題は無口で毒舌な妹。
556名無しさん@初回限定:04/03/27 16:58 ID:WskmfI6r
すまん、最後に1つだけ確認させてくれ。

>Yシャツ一枚




……のーぱん?
557名無しさん@初回限定:04/03/27 17:27 ID:qD7icrQk
( ゚д゚)
558名無しさん@初回限定:04/03/27 17:27 ID:Oew0GCcA
妹がデュアルショックを股間に当てていました。兄もショックです。
テレビには、終始無抵抗で殴り続けられる平八が映し出されています。
妹と目が合いました。まずパンツを穿いてください。見つかりませんか。
脚に引っ掛けたままなのを忘れるほど動揺しているんですね。
床に投げ出されたコントローラーが、なおも続く振動でヴヴと鳴き蠢いています。
笑ってごまかしたって駄目です。しかし鉄拳3を選んだセンスは評価したい。
いま平八がKOされました。妹の醜態に兄も一発KOです。
559名無しさん@初回限定:04/03/27 18:49 ID:UI67q79Q
>>558
IDが逆襲のシャア。とりあえず押し倒せ
理性がもたん時がきているのだ!
560名無しさん@初回限定:04/03/27 21:22 ID:RaeQsESL
コプペ
561名無しさん@初回限定:04/03/27 23:43 ID:rUlCLbLg
まあ、80タソのハイテンション妹とか見た後だと評価厳しくなるよな。
ハイテンション妹、個人的には「行殺新選組」のおまちちゃんを数年ぶりに越えてくれたキャラだからな。

80タソの続きには、ゆきうたのバカ兄妹が繰り広げた
「カモーン、ブラザー」「オーケー、リトルシスター」
を越えられるような名シーンを期待して待ちつづけている今日この頃。
え、エロシーンまでは行きませんか?(w
562名無しさん@初回限定:04/03/27 23:53 ID:Twc8pdeI
なんかこのネタ師の排斥っぷりは末期の妹スレを彷彿させるな。
563名無しさん@初回限定:04/03/27 23:55 ID:Z99Ua6wQ
そして誰もいなくなった・・・・・・
564名無しさん@初回限定:04/03/28 00:11 ID:uqNTl6F6
>>540->>544の場合、ひたすらage続けたのも結構叩かれやすい原因かも。
そんなにまでageてどうするよ。

葱は人大杉告知&初心者誘導の定点観測旧板が上げ推奨なんで、
普通のスレが無意味にやたらとageるの(・A・)イクナイ!!
565名無しさん@初回限定:04/03/28 00:18 ID:wksFa0AU
まあ、叩かれる「理由」なんて後からいくらでも見つけられるわけで。
566名無しさん@初回限定:04/03/28 00:23 ID:z3xfBl/u
小説と脚本とエロゲの区別も付かない香具師の相手はしたくない。
567名無しさん@初回限定:04/03/28 02:25 ID:kUEVZ8u/
アイタタタなSSの仕様をあんなに満たしてたらそりゃぁたたきたくもなるサ
568名無しさん@初回限定:04/03/28 07:24 ID:zw7dpooH
    〃〃∩  _, ,_
     ⊂⌒( `Д´) <あにぃの体液好きの妹の別の話しマダー?
       `ヽ_つ ⊂ノ
              ジタバタ
569名無しさん@初回限定:04/03/28 07:27 ID:zw7dpooH
IDがPoohさんか
ディズニー関連スレなら神なだ
570名無しさん@初回限定:04/03/28 10:37 ID:hEhyUpJq
>>540-543 >>549
突っ込むところ有り過ぎ・・・・・
571名無しさん@初回限定:04/03/28 12:45 ID:76FyKBaf
うぅ〜。SS投下するのがちょっと怖いな
まあ、根性決めて書くとするか
572名無しさん@初回限定:04/03/28 13:36 ID:E2dAZcqL
誘い受けするような奴のSSいらない
573名無しさん@初回限定:04/03/28 14:39 ID:HZsG8XiL
>>571
中には>>572の様な香具師もいるから、次からトリップつけような

頑張ってくれ
俺はちゃんと見届ける
57480たん ◆GYhzO8OFh6 :04/03/28 15:43 ID:6K+dQeJm
>>573
ありがとー
..          ∧_∧  
       。・゚・(´д∩)・゚・。 
       _φ___ )_
      /旦/三/ /|
    | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|  |
    | 馴れ合い..|/
5751/7 ◆GYhzO8OFh6 :04/03/28 22:48 ID:9f3txmL6
 ちょ、ちょっと待てやー、アニキ!!
 あんたどこに行くつもりですか? そんな三次元女を連れて、どこ行く気ですか? あたしは許しま
せんよ。そんなこと許しません!
 ま、ままま、まさか! これから三次元女と歓楽街の真っ只中にあるピンクのお城にでも行こうって
んじゃないでしょーね!?
 いけません。マジでいけません! あんなお城のくせにショッキングピンクなんて、色彩感覚がまず
ダメ。その上、入場するときコソコソする連中。キモッ! あんたら、やることやるんだから、もっと堂々
としてやがれっての。お城にコソコソ潜入するなんて、あんたら忍者ですか?
 んで城の中に入ったら、いくつもの部屋のパネルの前で、アニキもその三次元女と「え〜、どれにす
るぅ〜?」とか脳みそが膿んでいるような会話するんだろう! し、しかも、変な木馬さんや縄とかがあ
る部屋なんて選んだりしちゃったりしてー!!
 うがぁー!! なんだか知らないけど、めたくそムカつく!!
 アニキ! あんたは、そんなにグルグル回るベッドがいいんか!? そんなにグルグル回る回転ベッ
ドがいいんか!? そんなにグルグルが好きなら、あたしが布団でグルグル巻きにしてやるよ。もちろ
ん、その後で道頓堀に叩き込んでやるけどな。
 だいたい、その、なんというか、えっと、え〜なんだ、(ボソボソ)なことは、アニキには早いです。いや、
行為自体も早そうですが、そんなことをしようとすることが早いっていう意味で。うわ、花も恥らう乙女に
なに言わせんじゃー!(真っ赤)
 えっと、ですから、まだアニキには早すぎます! あんなエ、エイリアンをですね、深海の怪物と対決
させるなんて早すぎます。って、なんだかエッチというか、ゲテモノ対決だな。
 『エイリアンvs深海の怪物』!!
 エイリアンvsプレデターも真っ青のB級映画のタイトルだぞ、おい。
 白い粘液を発射するエイリアン! それを迎え撃つ、潮を吹く深海の怪物! 激しくド突きあった挙句
エイリアンの卵を植えつけられる深海の怪物。それが育って、ついにはエイリアンの子供が飛び出す
んですか!? うわ、グロ。
5762/7 ◆GYhzO8OFh6 :04/03/28 22:49 ID:9f3txmL6
 しかも、それでめでたく、あたしは叔母ちゃん!?
 うがぁ〜!! エイリアンの子供に「叔母ちゃん」と呼ばれるんですか、あたしは? そんなの許せま
せん! 何が許せないかって言うと、「叔母ちゃん」って呼び方。「おばちゃん」ですよ、「おばちゃん」!
 まだこぉ〜んなピチピチの女の子をつかまえて、「叔母ちゃん」なんて、なんだかとっても屈辱です!
エイリアンの子供には殺してでも「お姉さん」と呼ばせます、はい。って、そういう問題でもなぁ〜い!
 だいたいアニキには、れっきとした恋人がいるじゃないですか!
 そう、右手という可愛い恋人が!!
 何年も前から、毎晩あんたのエイリアンを可愛がってくれたのを忘れたのですか? 毎晩ですよ、毎
晩。あんなグロいエイリアンを毎晩可愛がってくれたのに、その恋人を見捨てるのですか? 文句ひと
つ言わないなんて、よくできた恋人じゃないですか。逆に文句いったら怖いけどな。そんな、できた恋人
いませんって。右手こそ、アニキのベスト・ラバー。これ決定!
 まあ、たまには左手も使っていたようですが……。これも浮気なのか?
 と、とにかくです! そんなに尽くしてくれた一心同体の彼女を捨てて、三次元女に走るなんて、鬼で
す、畜生です! そんな鬼畜な行為は、あんたの好きなゲームの中だけにしとけっての。
「おのれ! 天が許してもあたしが許さん!」
 三次元女としっぽりとしけこもうとするアニキを捕捉撃滅するべく玄関にダッシュ。
「こりゃ、くそアニk…ぷぎゅ!」
 玄関に飛び出そうとしたあたしの顔面をトチノキの葉のような分厚い掌が襲撃。掌打からそのまま全
体重を載せて、あたしを後頭部から床にたたきつける。ゲフッ!
「気をつけてね、お兄ちゃ〜ん」
「…あ、ああ。行ってくるよ」
「ぐふふふ。ゆぅ〜くり楽しんでくるんだよ」
 母ちゃんは気味の悪い含み笑いをする間も、アイアンクローであたしの頭蓋骨をギリギリ痛めつける。
って、マジでやばいって! ミシッ!って音したよ、ミシッて!
「母ちゃん、マジでやばいって。マジで今、頭蓋骨が破滅の音をあげてるよ!」
5773/7 ◆GYhzO8OFh6 :04/03/28 22:50 ID:9f3txmL6
 タップアウトして、ようやく解放されたあたしは、すぐさま出かけたアニキを二次元に戻すべく追いか
けようとしたけど、母ちゃんが出口をその肥満体でふさいでいやがる。
「そこをどいてくれ、母ちゃん」
「あんた、どこに行く気だい?」
「知れたこと! アニキをシバきに行くんだよ」
 母ちゃんは、「ふっ」と鼻で笑う。
「いいかい。女が絶対に行かなくちゃいけない状況は、たったふたつ。ひとつは、自分の男のため。そし
て、もうひとつはその男とSEXしたときさ」
 くっ、むやみにキザったいぞ、母ちゃん! だいたい、行くとイクってのはギャグですか?
「ぐっふっふっ。ここを通りたければ、この母ちゃんを倒すんだね。――でも、できるかい? 町内で最
強の戦闘生物と呼ばれた、このわたしを」
 あたしは「チッチッチッ」と舌を鳴らしながら、一本立てた指を振る。
「母ちゃん戦闘力。しかし、町内では2番目だな」
「なにぃ!? では、誰が1番だというんだ?」
「フッ……」立てた親指をグイッと自分に向ける。「この、あたしさ。――母ちゃん、勝負!」
 2秒後、母ちゃんの最強が証明されました(血涙)。

「あうぅ……」
 体中がビシバシ痛い。そりゃ、SMで鞭でしばかれたように、めちゃくちゃ痛い(SMしたことないけど)。
 くそっ。あの生物は、本当に人間なのか? もはや人間の限界超えとるぞ。いや、マジで。
 気づけば外は真っ暗じゃん。あたしは、どれぐらい気絶してたんだ!? 時計を見るとびっくり。3時間
は気絶していたのか、あたし。母ちゃん、あんたの辞書には手加減って言葉はないんですか?
 ううう、今日も我が家最強の地位は奪えなかったか……。今日こそはイケると思ったんだけどなぁ。
 でも、何であたしは母ちゃんとバトルしたんだっけ。
「――! そうだ、アニキ!!」
5784/7 ◆GYhzO8OFh6 :04/03/28 22:50 ID:9f3txmL6
 ガバッと立ち上がるけど、足腰が立たないわ。ダメだ、こりゃ。いいのを食らって、まだ脚にきてやがる。
「あら、ようやくお目覚めかい?」
「――!」
 のんびりコタツでセンベエかじりながらテレビを見ている母ちゃんと目が合った。こっちは思わずファイ
ティング・ポーズを取ったというのに、母ちゃんはまったく変化なし。ううう、屈辱です(涙)。
「あ……アニキはどうした?」
 バリンッとせんべいを噛み砕くのと一緒に苦虫でも噛み潰したのか、すごい渋い顔をする母ちゃん。
「あのへたれ息子なら、とっくに帰ってるよ」
「帰ってる!?」
「まったく、どーしようもないねぇ。せっかく母ちゃんが、財布に1万円とコンドームを入れておいてやった
のに。ああ、せっかく赤飯の用意をしたのが無駄になっちまったじゃないか……」
 んなことを母ちゃんが言っていたけど、そんなの無視して、2階に駆け上がる、あたし。
 おのれ、くそアニキめ!
 こぉんな可愛い妹を心配させておきながら、とっくに帰ってる? 舐めてますか、あんた。あたしを舐
めまくっているんじゃないかと問い詰めたい。マジで問い詰めたい。あんたは、あの三次元女の乳で
も舐めてろっての!
 ……むっ。なんだか、それもムカつく。マジで、ムカつく。
 だいたい3時間で帰ってきたのが怪しいです。うちから繁華街まで片道30分。往復で1時間。つまり
繁華街で2時間つぶしたことに。
 さてはアニキ、ご休憩かぁ!?
 ところで、ベッドの上で激しく運動するのに、ご休憩とは不思議です。逆に疲れてしまいます。その上、
女の方は突かれてしまいます。でも、休憩になんないじゃんって突っ込みはしちゃダメですか?
「ゴルァ! このくそアニキ!!」
 ドアを蹴破り、アニキを締め上げようとした、あたし。
 でも、今まで見たこともないアニキのうれしそうな顔に、続く言葉を失った。
5795/7 ◆GYhzO8OFh6 :04/03/28 22:51 ID:9f3txmL6

 あたしは何をしてるんだ?
 目の前では、うれしそうにアニキが今日のデートのことを話している。
 だけど、あたしには今のアニキはどこか非現実めいた存在。まるで映画の中の登場人物でも見てい
るような、そんな感じ。
 昨日、チョコと一緒に告白されたこと。そのとき思い切って彼女を映画に誘ったこと。それを受けても
らったこと。今日一緒に見た映画のこと。前から気にかけていたこと。そして、今日は自分からも告白
したこと。
 アニキの口から漏れるひとつひとつの言葉が、あたしの胸に降り積もる。それは雪のように冷たく、
鉛のように重い。
 うれしそうに彼女のことをアニキが話すのを聞くあたしも、映画の中の人。アニキがする彼女の自慢
話に相槌をうち、笑って応える、もうひとりのあたし。
 そして、本当のあたしは、それを眺める観客。
 何だか、とても嫌だ。
 泣きたいくらい、とても嫌だ。
 でも、観客がどうしたって、映画は止まらない。映画の中のもうひとりのあたしは、あたしを無視して、
あたしの知らないあたしを演じ続ける。
 永遠に続くかと思っていたアニキの自慢話も、ようやくネタ切れになってきたところを見計らい、あたし
は部屋を出ようとした。
 何だか、とっても息苦しい。この部屋にこれ以上一瞬たりともいたくない。苦しい、苦しい、苦しい。
 立ち上がったとき、視界のはじっこに映ったピンク色の箱に目が止まる。それを目ざとく見つけたアニ
キがうれしそうに言う。
「あ、これ。昨日もらった、チョコなんだ」
 うるさい、だまれ。それ以上、言うな。
「へぇ〜。うわっ、これ手作りじゃない? けっこう凝ってるね」
「だろ?」
5806/7 ◆GYhzO8OFh6 :04/03/28 22:54 ID:9f3txmL6
 アニキの微笑みは、あたしを素通りして、ここにはいない誰かに向けられている。
 ヘラヘラ笑うな。気持ちが悪い。気持ちが悪い。
「おいしそうじゃん」
「ああ。おまえもひとつ食べる?」
 次の瞬間、あたしはアニキの頭を思いっきり殴っていた。
「アニキはバカか!? あんた、女の子のチョコを何だと思ってる? いいか、それは女の子の想いが
つまってんだぞ! それを軽々しく他の奴に食わせるったぁ、どういう了見だ!?」
 この馬鹿アニキが。なぜ、あたしがこんなことを説教しなきゃいけないんだ?
「いいか! その女の子のことを真面目に想っているなら、全部自分だけで食え。それが礼儀だ!」
 あはっ。馬鹿なのは、あたし?
「わ、わかったよ。俺が全部食べるって」
「よろしい。でもちょっと食べたかったな。――そうだ!」
 そして、あたしは馬鹿で意地悪な賭けをする。
「ほら、あたしがあげたチョコをちょうだい。あれって高かったんだよねぇ〜。アハハ。だから、どんな味
か気になるしさ」
「なんだよ。全部食べるのが礼儀って言ってたくせに」
「そりゃ、その。ほら、あたしは妹じゃん。だから無問題」
 そう、あたしは妹だから。妹なんだから。
「ふ〜ん……」
 ちょっと考え込むアニキ。
 あたしは、祈る。
 何に祈るのかはわからない。
 そして、何を祈るのかもわからない。
 だけど、ただ祈る。何かを祈る。
「それもそうか」
5817/7 ◆GYhzO8OFh6 :04/03/28 22:54 ID:9f3txmL6
 アニキが差し出した見覚えのあるチョコの箱。
 あはっ。やっぱりね……。
 あたしは笑顔でチョコをひとつつまむと、口に放り込んだ。
「……? どうした? 変な顔をして」
「ん? ――ああ。このチョコ。ちょっと苦味が強くない?」
「そうかなぁ? それほどでもないと思うけど?」
「やっぱり、高かっただけに大人の味? って奴かな。とにかく、ごちでした」
 アニキの部屋から出かかったところで振り返る。
「あ、そうだ」
 あたしはニッコリと笑う。
 たぶん、あたしにできる最高の笑顔。
「せっかくできた彼女なんだから、大切にしろよぉ〜。何しろ、ア…兄さんを好きになる物好きな女の子
なんて、もう二度と出てこないだろうからねぇ〜」
 照れるアニキの隙をついて、チョコをもうひとつ奪い取る。
「もう一個もらい〜♪」
「あ! おまえっ!」
 兄さんが怒ったふりをして手を上げたのに、あたしは笑いながら頭をかかえて自分の部屋に逃げ込
んだ。
「あはははっ。あはっ…はは……はは…は……」
 ドアにもたれかかったまま、その場に座り込む。しだいにあたしの口から漏れるのは、笑い声になら
ない引きつった吐息だけになる。
 それすらも出せなくなったあたしは、兄さんから奪ったあたしのチョコを口に放り込んだ。
 噛み砕くとナッツのサクッとした感触とともに、口いっぱいに広がる甘いチョコの味。
「……にがぁ」
 アニキにあげた最後のチョコは、とっても苦かった。
                                                    〜END〜
582名無しさん@初回限定:04/03/28 22:55 ID:S0dFb/Ef
>>575-582
                   /ヽ       /ヽ  
                  /  ヽ      /  ヽ 
                  /     ヽ__/     ヽ   
   ┏┓  ┏━━┓     /               \   .┏━┓
 ┏┛┗┓┃┏┓┃    /       \     /   |   .┃  ┃
 ┗┓┏┛┃┗┛┃┏━|      >      < |━┓┃  ┃
 ┏┛┗┓┃┏┓┃┃  |.         (__人__)   |  ┃┃  ┃
 ┗┓┏┛┗┛┃┃┗━ヽ         \/   / ━┛┗━┛
   ┃┃      ┃┃   /               \   ┏━┓
   ┗┛      ┗┛  /         ̄ ̄ヽ / ̄  ヽ .┗━┛
               .ヽ_______/ \__/ 
58380たん ◆GYhzO8OFh6 :04/03/28 22:55 ID:9f3txmL6
 これはもうひとつの物語。
 選択しなかった、もう片方の可能性。
「やらないよ。おまえの想いがこもってるんだろ? まあ、兄貴としては全部食うのが礼儀だな」
「え〜。アニキのケチ。えへへ♥」
 兄は知らない。自分の言葉のもたらす未来を。
「アニキは根性ないから、彼女とエッチしてないでしょ?」
 妹も知らない。自分が言葉が、今にも切れそうな一本の綱の上を歩いているということに。
「ほらほら、触ってもいいんだよ? でも、無理だよねぇ。アニキは根性ないから。プッ」
 そして、暴走する欲望。
「きゃ! ちょ、やめてって! マジで怒るよ、アニキ!!」
 すれ違う愛情。
「ほら、俺たち兄妹じゃん」
「あはっ。そうだよね。兄と妹だもんねぇ〜……」
 錯綜する想い。
「なっ! なんで、『ゴメン』なんて言うのさ! なんで! どうして!! こんなときにぃ!?」
 衝突する感情。
「ごめんなさい。あたし、あなたのお兄さん奪っちゃいます」
「ふざけないでよ! あたしは15年だよ! 15年もアニキと一緒だったんだ! それを数ヶ月程度の
あんたに、なんで奪われなくちゃいけないんだよ!」
 すべての想いの果てに待つ結末は?

次回 『ハイテンション妹 アナザー・ストーリー』 乞うご期待。

「アニキ……妹って何なのかな?」
58480たん ◆GYhzO8OFh6 :04/03/28 22:56 ID:9f3txmL6
というのは、まったくの嘘です。
これにて「ハイテンション妹」は完結しました。
なんだか>>79を見た瞬間、なんとなく思いついたものを書いたのが、ここまでのものになったことに
ちょっと感慨深いものがあります。これも反応をくださった方々のおかげです。
最後はエチで締めようとも思いましたが、あのハイテンションな妹ではアニキとエチする展開が不自然
に思えたため、残念ながらエチ抜きとなってしまいました。エチを期待していた方には申し訳ない。
もっと続ければそうした展開にも持っていけたんでしょうが、数名の人が指摘されたとおりだんだん妹
のハイテンションもまんねり化し、このまま続けてもただの萌え妹になってしまうので、終わらせること
にしました。
では、これまで付き合ってくださった人に最大級の感謝を。

..          ∧_∧  
       。・゚・(´д∩.)・゚・。 俺は2chで何をマジになってる?(w
       _φ___ )_
      /旦/三/ /|
    | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|  |
    |妹よ永遠に|/
585名無しさん@初回限定:04/03/28 23:03 ID:e2o8G5mV
よくやりとげた! 感動した! 見事に落とした! 面白かったぞ! 偉いぞ!

で、試験はどうなった?
586名無しさん@初回限定:04/03/28 23:15 ID:MTdYbIrX
GJ

試験は?
58780たん ◆GYhzO8OFh6 :04/03/28 23:20 ID:9f3txmL6
>で、試験はどうなった?

まあ、合否は6月発表だが確実に・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

      _____
      /旦/三/ /|
    | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|  |
    |..現実逃避 |/
588名無しさん@初回限定:04/03/28 23:29 ID:MTdYbIrX
>>585の中に不吉な言葉が・・・
589名無しさん@初回限定:04/03/29 01:26 ID:hbdbacdm
乙>80たん
面白かった!
特に終り方が綺麗で、少しグッときた…
もし気が向いたら、アナザーストーリーも書いてほしいかな
とにかく、ありがとう!!
590名無しさん@初回限定:04/03/29 01:29 ID:c5z+OahY
うわあ(;´Д`)
なんか切ない結末だあ
5911/6:04/03/29 01:36 ID:s5wf6hxG
>>533 ほれ。こんなのではどうだ?

「あ、おはよう。ちょっと待っててな。もうすぐご飯にするから」
 僕は起きてきた妹に精一杯の笑顔で朝の挨拶をする。
「……いらない。食べたくない」
 だけど妹は、ちゃぶ台の上に並べられた料理を一瞥しただけで、部屋を出て行こうとする。
「でもさ。朝はちゃんと食べないと、一日もたないぞ。ちょっとで良いから食べろよ」
 そう言うと、妹はようやく僕に目を向けてくれた。
 にらんでいるわけじゃない。いや、にらんでくれた方がどれだけいいか。
 妹の目は、どこか生気のない濁った目だ。昨日、近所のスーパーで見た魚の目に似ていることに
僕はゾッとする。
 でも、それでも僕は微笑み続ける。だって、それが僕の誓いなんだから。
「ほら。ちょっとだけでいいからさ」
 妹はため息をつくと、ちゃぶ台へ足を向けてくれた。
 それだけで、僕はうれしくなる。
 だって、妹が僕の朝食を食べてくれるのは、ずいぶんと久しぶりのことなんだから。最後に食べてく
れたのが、いつだったか覚えてない。1年より前なのは確実だ。それ以来、僕はいつも一人で朝食を
摂っている。妹が食べてくれない分をひとりで食べる。たとえ、食べてくれないとわかっていても、妹の
分も必ず作ることにしているので、毎日ふたり分の朝食を食べることになる。もともと同年代の男と比
べると小食な僕にとっては、それはかなりつらいことだ。
 だが、それも妹が食べてくれないことに比べたら、ささいなこと。
 だから、こうして妹が朝食を食べてくれようとしてくれることが、とてもうれしくてたまらない。
 僕はうれしくてうれしくて、今日は目玉焼きをいつもよりひとつ多く焼くことにした。
「すぐ焼けるか……」
 振り返った僕の前で、妹は立ったままちゃぶ台の上にあるご飯茶碗に盛られたご飯をひとつまみ取
ると、口に放り込む。
「これで満足でしょ? あたし、もう学校行くから」
5922/6:04/03/29 01:36 ID:s5wf6hxG
 呆然とする僕の前を妹が通り過ぎる。
 ようやく僕が我に帰ったのは、妹が玄関のドアを開けたときだった。
「あっ。い、いってらっしゃい!」
 僕は明るい声で妹を送り出す。妹が返事をくれなくても、振り返ってくれなくても、僕は毎朝妹を送り
出す。たとえ妹にとっては、意味のない街の喧騒と同じなのかもしれないが、それでも明るく元気な声
で妹を送り出すのが兄の務めだ。
 でも、やっぱり寂しくないと言えば嘘になる。
「はぁ。うまくいかないなぁ……」
 ため息をもらす僕の鼻を異臭がつく。
「え? あ、うわ!! あちゃ、やっちゃった……」
 フライパンの中で、真っ黒焦げになった三つの目玉が、恨めしそうに僕をにらみつけていた。

 僕の妹は、笑わない。
 僕ばかりではなく、友達と会話しているときも、テレビで必死にお客さんを笑わそうとするコメディアン
を見ているときも、妹は笑わない。ちょっとでも口許を緩ませることすらしない。
 僕の妹は、泣かない。
 どんな怪我をしても、知り合いに訃報があっても、妹は泣かない。眉をしかめることすらしない。
 いつから、妹が笑うことも泣くこともしなくなったんだろう?
 僕の古い記憶の中では、妹はとても笑い、とても泣く女の子だった。楽しいことがあれば、見ている
だけでこっちが楽しくなる笑顔を見せてくれた。悲しいことがあれば、何をしてでもその涙を止めたくな
るぐらい悲しい泣き顔になった。
 でも、今はもう妹はそんな感情を出すことはない。
 それは、父さんと母さんが一緒に事故で亡くなったときからだろうか? それとも、僕たちが親戚中を
たらい回しにされたとき? それとも、両親の事故に思わぬ多額の賠償金が出ることが決まったとたん、
目の色を変えた親戚たちが押しかけたとき? それとも、僕たちを助けてくれたボランティアのお姉さん
が死んだとき?
5933/6:04/03/29 01:37 ID:s5wf6hxG
 その、どれでもなく、どれでもあるんだろう。
 そのひとつひとつが妹から少しずつ少しずつ何かを削り取ったんだと思う。
 だから僕は削り取られた何かを取り戻そうと必死にやってきた。でも、それが成功したことは一度も
ない。かえって削り取られた傷痕を見せ付けられる結果になるだけ。
 それでも僕はあきらめない。
 だって、たったふたりっきりの兄妹なんだから。

 僕はいつも教室で、ひとり弁当を食べる。
 机を並べて弁当を食べるほど親しい友人はいない。なぜなら、僕は毎日学校が終わるとすぐにアル
バイトをやっているからだ。それもひとつやふたつではない。日によって違うが、最低3つは掛け持ちし
ている。もちろん、小遣い稼ぎとかじゃない。すべて生活をするためのものだ。
 こんな遊ぶ時間も金もない奴じゃ、友達になろうというのが無理というものだ。
 だから僕には友達がいない。仲良く話す相手はいても、友達といえるほど親密ではないだろう。
 でも、僕に元気がないのは、それが理由じゃない。
 僕に元気がないのは、妹のためだ。
 今日もいつものようにお弁当を作って、妹の教室に届けに行った。朝食は食べてくれない妹も、お
弁当だけはいつも面倒くさそうにだが受け取ってくれる。さすがに妹もまったく食べなくては生きては
いけないし、お昼を買うだけのお金の余裕もないから受け取っているだけなんだろうけど、僕にとって
は数少ない妹との触れ合いだ。
 でも、今日いつものようにお弁当を届けに行ったら、どういうわけか妹の姿はなかった。
 しかたなくお弁当を近くにいたクラスメイトの女の子に預けてきたが、ちゃんと受け取って食べたの
か、とても心配だ。
 そんなこともあって、午後の授業にはまったく身が入らなかった。
 先生に問題を当てられても、何を質問されたかわからず、大恥を書いてしまった。先生も、僕の特
殊な家庭の事情を知っているせいで強くは注意されなかったけど、かえってそれが辛い。なんだか、
僕だけ特別扱いされているようでクラスメイトたちにも申し訳なかった。
594名無しさん@初回限定:04/03/29 01:38 ID:SOt/GXgC
>>80たん
GJ

6月に結果報告しる
5954/6:04/03/29 01:40 ID:s5wf6hxG
 僕は帰りのHRが終わると急いで妹の教室に向かった。たとえ、邪険に扱われようがかまわない。
一刻でも早く、妹の姿が見たかった。
 でも、僕が妹の教室に着いたときには、すでに帰りのHRは終わっていた。それでも妹の姿を探して
教室内を覗いていると、見知らぬ女の子に声をかけられた。
「あの……妹さんを探しているんですか?」
「あ、うん。ちょっと用があって……」
 えっと。どこかで会った気がする女の子だ。
「教室にはいませんよ。あの、午後は授業にもこなくって……」
 女の子は、全然悪くもないのに、なんだかとてもすまなさそうに言う。
「そうなんだ。わざわざありがとう」
 僕は女の子に笑顔でお礼を言うけど、内心では言い知れようのない想いが渦巻いていた。
 確かに妹は協調性のない奴だけど、これまで授業をさぼるようなことはなかったはずだ。それに、僕
も妹も特別奨学生として学校に来ているので、無断欠席は他の人より大きなペナルティとなる。下手
をすれば奨学金を打ち切られ、退学しなければならなくなる。
 男の僕が退学になる分はいい。その気になれば道路工事の土砂運びでも何でも仕事は見つかる。
でも、女の子の場合は学歴がないまともな仕事を探すだけでも大変だ。そりゃ、女の子には最後の
手段はある。だけど、そんな仕事にだけは就かせたくない。両親から妹を任された兄としては、とても
じゃないがそれは許されないことだ。
「そ、それと、これ。ごめんなさい、渡せなくて……」
 そう言って女の子が差し出したのは、僕が妹につくったお弁当。
 ああ、これを預けた女の子だったんだ。だから何となく見覚えがあったんだな、と納得する。
「こっちこそ、ごめん。あと、ありがとう」
 僕はお弁当を受け取り、妹を探しに行くためきびすを返そうとしたとき、女の子が声をかけた。
「あの、お兄さん。へ、変なことを言うようなんですけど……」
5965/6:04/03/29 01:41 ID:s5wf6hxG
 女の子はずいぶんと迷ってから、おずおずと口を開いた。
「あの、最近なんですけど、その……菊池さんと付き合っているみたいなんです」
 女の子は、誰がとは言わなかったけど、今の会話の流れでは、それが妹でないわけはない。
 その内容に、僕はとてつもない衝撃を受けた。
 菊池は学校ではある意味有名な生徒だ。いわゆる不良と呼ばれる奴だけど、あいつの場合は父親
が都議会議員の偉い人で、菊池が問題を起こしてもすぐに問題をもみ消されてしまうという噂があっ
た。
 あいつに妊娠させられた女の子が堕胎させられ転校したとか、下級生が自殺未遂まで追い込まれ
たのに、学校では菊池に話を聞こうとすらしなかったとか、僕の耳にもいくつもの話が飛び込んでくる。
 そんな奴と妹が付き合っているという話は、まさに青天の霹靂という奴だった。
 僕はその女の子にお礼を言うのもそこそこに駆け出していた。
 とにかく、妹に会いたい。会って何でもいいから話をしたい。その想いが僕の脚を急き立てていた。

 アルバイトの時間ギリギリまで校内を探したけど妹の姿は見つけることはできなかった。
 それで、しかたなくアルバイトに行ったのだが、そこでも失敗の連続。僕のことを買ってくれている店
長もしだいに渋い顔になってくるのを隠せないようだった。
 皿洗いで連続3枚割ったときには、さすがに我慢の限界だったんだろう。「今夜はもうあがれ」と半ば
追い出されるようにして仕事を終わらされたのだ。
 店長には申し訳なかったけど、今日ばかりは早く上がれることに感謝した。
 とにかく、家に帰れば妹の顔が見れる。それだけが唯一僕の心の安定をつなぎとめていたのだから。
 でも、僕が家に帰りついたときには、その一筋の希望も打ち砕かれた。
 狭いアパートの部屋の中には、妹の姿はなかった。

 ガチャとドアのノブが回ったのは、すでに時計の短針が3時を回ったときだった。
 僕は居間のちゃぶ台にうつぶせになって、うたた寝をしていたが、すぐに目を覚まして玄関に行く。
5976/6:04/03/29 01:42 ID:s5wf6hxG
どうしてこんな夜遅くになったのかとか、菊池と本当に付き合っているのかとか、いろいろ訊こうと思っ
てたんだけど、妹が帰ってくれたとたん、そんなことどうでも良くなっていた。
 妹が無事だった。それだけで僕は満足なんだから。
 だから、できるだけ明るく、でも深夜なので小さい声で妹を出迎える。
「お帰り。遅かっ……!」
 帰ってきた妹の姿に、僕は絶句する。
 兄の僕が見てもドキッとするぐらいきれいな顔は殴られたような痣ができ、母さんゆずりの塗れたよ
うな黒髪は乱れてゴミが巻きついている。服は胸元から引き裂かれ、それを何とか手で押さえてつな
ぎとめているような状態だった。
「な、なにがあったんだ!? いったい、どうして!?」
 おそらく、僕の顔は真っ青になっていたと思う。もう、頭がめちゃくちゃになって、何をどうして良いか
わからない。とにかく、目の前の妹の姿が信じられなかった。
「まだ起きてたんだ。寝てればよかったのに……」
 妹の声は、いつもと変わらぬ平坦な口調だった。それが僕にはたまらなく辛い。
「そんなことより、一体何があったんだ? お兄ちゃんに言ってくれ!」
「……肩、痛いんだけど」
 僕は無意識に掴んでいた妹の肩から、手をあわててはずす。
「邪魔だからどいてくれない? あなたには関係ないことだから」
 まるで道端の石ころでも見るような視線に押され、僕は妹に道をあける。
 妹は何事もなかったかのように僕の目の前を横切ると、そのまま浴室へと入っていった。それから
間もなくシャワーの立てる音を聞きながら、僕はいまだに玄関の前から動けずにいた。
 なぜなら僕は天地がひっくり返ったような衝撃に我を忘れていたのだ。
 それは妹が僕の前を横切ったときに、かすかに嗅いだ臭いのせい。
 僕が妹がいないときを見計らってする、いけない行為の後に良く嗅ぐ臭い。
 それは出されたばかりの精液の臭いだった。
598名無しさん@初回限定:04/03/29 01:51 ID:Hrhci8jf
うちの妹のばあいのBADエンドを思い出した…
599名無しさん@初回限定:04/03/29 03:25 ID:k0rqbRql
おなか痛い・・・こういうの哀しくてダメだ・・・


>それとも、両親の事故に思わぬ多額の賠償金が出ることが決まったとたん、
>目の色を変えた親戚たちが押しかけたとき?

ひとつ気になったのはこれ。お金持ってるんじゃないの?
600名無しさん@初回限定:04/03/29 07:01 ID:GjLcDeSl
>>599
押しかけた親戚にいろいろと毟り取られたんだろう
そりゃ妹の性格が破綻するわ。・゚・(ノД`)・゚・。
601名無しさん@初回限定:04/03/29 10:47 ID:Ky2WFyZS
>>591-597
また言われるぞ、


                 「エロゲのパクリなどいらんよ」


・・・とな。
602名無しさん@初回限定:04/03/29 15:43 ID:HSMalHZa
燃えます。
個人的にはすごく好きですが、このスレだと反発を招きかねないかも。

別スレで構わないので続きキボンヌ
603名無しさん@初回限定:04/03/29 17:25 ID:NnEFPTsz
>602
うち芋やったほうが早い
604名無しさん@初回限定:04/03/29 17:27 ID:JAQMaXoP
朝起きたら妹に、婚姻届を書かされた。
ハンコは共通って、え?
605名無しさん@初回限定:04/03/29 17:34 ID:nOcZINnJ
変態で耳年増だけど純情な妹はいいよな?


「アニキ…」コンコン
「アニキ起きてる…?」コンコン
 …よし、どうやらお兄ちゃんは夢の中のようだ。
 では、現在深夜3時をもって、ミッション「お兄ちゃんのファースト?キス強奪」を開始するッ!
 じゃぁ、音を立てずにそーっとそーっと、
 ガチャ…キー…パタン
 部屋の中に動きは…ないな。まずは潜入成功。
 まったく、どうして妹が兄の部屋に入るのにこんなに苦労しなきゃならないのよ。
 これもそれもあのアホ親父が
「二人ともそろそろ年頃だし、部屋を分けた方がいいよな?」
 なんて馬鹿なことをほざくから!…まぁわたしも
「ようやくバカ兄から離れられると思うと清々するね!」
 とか言ってしまったけど…。だけどそこはお兄ちゃんがなんとしても引き止める場面でしょうが!
なぜ止めん!?おかげでこっちはどれだけ悶々とした夜を過ごしたか!今日こそ思い知らせてやる!
 …お。
 お兄ちゃんはっけーん。
「…では覚悟してもらおうか(;´Д`)ハァハァ」
 って、なにぃ〜!どうしてあなたはうつ伏せで、壁の方を向いて寝ていますか!?
くっ、これではキスはおろか“別の場所”の襲撃もできないじゃない。…どうしよう?

1.無理やりあお向けにひっくり返す
2.このまま出来る場所で我慢する
3.あお向けになるように祈る。
4.あきらめて帰る
606名無しさん@初回限定:04/03/29 18:02 ID:XWiYDQ3E
>>605
1番をキボンヌ
607名無しさん@初回限定:04/03/29 18:11 ID:vov43SJ1
>>605
むしろ2番
608名無しさん@初回限定:04/03/29 18:45 ID:OV4/5XCK
>>605
5.起こして「こっち向いて寝ろ」と言う
609名無しさん@初回限定:04/03/29 18:57 ID:M9t8PWDa
6.起こして一通り逆ギレした後、帰って寝る
610名無しさん@初回限定:04/03/29 19:00 ID:WNqz+60p
7.布団に潜り込んで起きるのを待つ
611名無しさん@初回限定:04/03/29 19:02 ID:OV4/5XCK
8.可愛らしく添い寝する>1時間後お漏らしして起きる>アニキが起きる前に逃げる
612名無しさん@初回限定:04/03/29 19:16 ID:ratGWof8
9.うつ伏せの状態のまま、“別の場所”を襲撃
613名無しさん@初回限定:04/03/29 19:24 ID:XWiYDQ3E
すぐにエチィスタートw
セクースして(;´Д`)ハァハァするべし
614533:04/03/29 20:03 ID:JxPomPko
>>591d
 
漏れ的には、
 
主人公がビンボーな設定や、両親が死んでて兄妹で必死で生きてます的な設定は、
いかにもお涙頂戴てな感じで面白くない
 
ちなみに、妹が彼氏付き・レイプ・寝取られ等も漏れ的には面白くない
 
まぁ、好みにもよると思うが、漏れはこの手の話は読み秋田(′Д`)
 
つーかょ、80タソや他の方々の作品を読めば 普 通 に 
このスレの主旨が解ると思うのだがな……
615名無しさん@初回限定:04/03/29 20:11 ID:hjzYAQGK
まぁ細かい事言うのはよさないか?
誰も書いてくれなくなっちゃうしさ。
616名無しさん@初回限定:04/03/29 20:23 ID:k0rqbRql
仲良く出来ないなら捨てちゃいますよ
617名無しさん@初回限定:04/03/29 20:30 ID:DY+GhZxk
まあ、ああいう作品もありなんじゃないかな? ただし、俺は胃が痛くなるので読まないけど(w
みんながみんな80タンと同じ傾向の作品を書くことになったら、かなり書き手に厳しくなると思うんだけど
ハイテンション妹並の作品を書かないと、読んでいる俺たちの目も厳しいだろうしな
618名無しさん@初回限定:04/03/29 21:24 ID:9tE8r4Vh
悪いけど、エロゲをもろパクリの作品はいらない
619名無しさん@初回限定:04/03/29 21:56 ID:KTCPWm7H
俺はいる
620名無しさん@初回限定:04/03/29 22:09 ID:cS/WbcnY
朝起きたら妹にパクリをされた。






あそこを口で……
621名無しさん@初回限定:04/03/29 22:16 ID:3unrAfpT
朝起きたら妹に、エロ毛もろだしハマグリでパクリとされた。


あそこがあそこを……パックンチョ♪
622名無しさん@初回限定:04/03/29 22:45 ID:lqNTZHEI
80タンが、あえて緩急つけずにハイテンションのみで書き切った不動の漢っぷり
はまさしくここのNo1でFAだと思う。

が、ここに居るオーディエンス的には他の人は全員イラネな訳?
個人的には>>455-458なんざ結構面白く読めたんだが。
623名無しさん@初回限定:04/03/29 22:58 ID:UlDwPb4R
いろんなので賑わってるのがいい。
624名無しさん@初回限定:04/03/29 23:01 ID:qSdDy4Wd
よくやった80反
今はただひたすらに休め

四季姉妹マダー?
危ない妹もマダー?
625名無しさん@初回限定:04/03/29 23:02 ID:rHjuD04N
要は凡百のエロゲもどきを今更読みたくはないと言うことだな。
626名無しさん@初回限定:04/03/29 23:15 ID:h0psYxKh
>>625
漏れは読みたいが…


それはそれとして80たんお疲れ
『ハイテンション妹 アナザー・ストーリー』読みたいから
よければ別スレででも書いてくれ
627名無しさん@初回限定:04/03/29 23:16 ID:lqNTZHEI
>>625
でも、それだと
・影響を受けたライターの文体などがどうしても無自覚に残っている場合
・エロゲーにそこまで詳しくないので、知らずにカブって居る場合
とか考えたら、これから投下出切る人はほぼ居なくなる罠
628名無しさん@初回限定:04/03/29 23:19 ID:szekGtbM
漏れは面白く読めればなんでもいいタチだから80氏のものはもちろん>455-458や>591-597も楽しめた
>540-543のようなエロゲ調のものでも個人的には全然構わない
629名無しさん@初回限定:04/03/30 00:11 ID:3sebyPqL
SS職人が減ったような気がするのは俺だけか?
630名無しさん@初回限定:04/03/30 00:42 ID:xvpyHylU
そりゃ減りもするだろ。こんだけかき回されてたら。
631名無しさん@初回限定:04/03/30 01:26 ID:PAxBXytk
昨日初めて知って一気読みしますた。
80たんGJ!

その他の感想としては、どこかのエロゲで見たような、
あまつさえ(賞味期限切れだからある程度仕方ないとは思うが)
>1 の趣旨に全く沿っていない話というのはまずいんでないかい?

片方だけなら内容次第でどうとでもなると思うのだが、
(実際、スレ中盤までのものはいずれも面白かったし)
焼き直し+お題スルーのコンボはさすがにどうかと。
止めろとまでは言わんが、色々言われても仕方ない側面はある。
632名無しさん@初回限定:04/03/30 02:00 ID:ZJZAVKeA
>>591〜が叩かれるのは、ごく当たり前の反応だろ?
明らかによそからのパクリだし。
このスレには、コピーは食い飽きてる人間が大半なんじゃん?
633名無しさん@初回限定:04/03/30 02:42 ID:SmHhIJ0V
モロパクリしてなければいいんじゃない。
似たようなものもアレンジだと思いこめばいいし。
「朝起きたら妹に、」に続く話ならもう何でもいいかと。

そろそろ>473の続ききぼんぬー。
634名無しさん@初回限定:04/03/30 05:16 ID:ABEcrtWd
金払っても平気でゴミ掴まされるエロゲー関連で、タダなのにそれ以上しか認めない
豪気なクレクレ君の集うスレはここですか?
635名無しさん@初回限定:04/03/30 10:20 ID:aknC+RmU
個人的には>80氏と>455氏のが面白い
>80はアナザーストーリーを、>455は>473の続きをこれからも書いて頂きたい
636名無しさん@初回限定:04/03/30 18:03 ID:yujM2sq8
>>614
漏れも同感だ
このスレは妹がお兄ちょんをレイプするのは(・∀・)イイが、
妹がレイプ(お兄ちょん以外の男に)されるのは誰も求めてない
 
このスレは兄妹の(*´Д`*)ハァハァな関係特化SSを求めている!!
637名無しさん@初回限定:04/03/30 18:07 ID:9Js6DxS/
80タン=455氏に思えるのは漏れだけか
638名無しさん@初回限定:04/03/30 18:18 ID:qHtmGeyD
基本的にこのスレでの妹は      アブノーマルである。
639名無しさん@初回限定:04/03/30 19:10 ID:qTtmWVNZ
そりゃそうだ。
兄に本命チョコ贈るような妹しか居ないんだから。
64080たん ◆GYhzO8OFh6 :04/03/30 19:23 ID:9VRfXtNE
>>635
>>455も私の作品なんです。

..          ∧_∧  
          (;´∀`)  
       _φ___⊂)_
      /旦/三/ /|
    | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|  |
    | 休息中  |/
641名無しさん@初回限定:04/03/30 19:55 ID:halonuRx
80反キタ――(・∀・)――!
>455もオマイの作品とは恐れいった。
すごい才能ですな。
642名無しさん@初回限定:04/03/30 20:18 ID:IjYJrXZ9
>>640
何か似てると思ったらそうだったのか・・・
643名無し@初回限定:04/03/30 22:18 ID:2LAXo4xq
朝起きたら、妹に小一時間問い詰められた。
「白状して」
「だから何を?」
朝から何で妹なんざに正座させられなあかんのよ。
「私のパンツ盗んだでしょ」
「盗むかぁ!!」
ふざけんなよコルァァ!?隣の現役女子大生のお姉さんの黒いショゥッツならいざ知らず、何で色気のかけらもねぇ超無口根暗愚妹の下着(白)を盗まなきゃならねぇんだよ、ボケェ!
「盗むわけないだろ」
と、叫びたいのを抑えて抑えて、また抑えて務めて穏やかに言う。
「お母さんに言うから」
「待てやコルァ」
がっし、と妹の腕を掴む。
そりゃ掴みますって、んなこと母親にほざかれたら今月のバイト代が焼肉店に消えちまう!!
「・・・だったら白状して」
全くの無表情で睨んでくるあたりが凄く怖い。というか殺気だってる。
・・・殺される?
今日こそはマジで妹に殺される!?
「盗んでません。昨日は須○先輩のスリルドライブに三時間付き合わされた上、ティルドーンで朝帰り。ちなみに家に着いたのは朝の五時なんだからな」

*須○先輩。
イニDの影響を受け、札幌市内を(トラック)で爆走する男。
「事実?」
「あのドリフトが夢ならとても嬉しい」
644名無しさん@初回限定:04/03/30 22:44 ID:yujM2sq8
>>643

















やっとこさ漏れ様好みの良さげな愚妹が
貴方様によってこのスレに産み落とされました

続きカモンヌ
645名無しさん@初回限定:04/03/30 23:41 ID:RAV1sbwe
つーか、出来れば無意味にageんな。
鯖運営関連スレ
ttp://qb3.2ch.net/test/read.cgi/operate/1080295174/146
ttp://qb3.2ch.net/test/read.cgi/operate/1080295174/167
などで話が出ているように、葱では鯖状況告知、誘導板でもある
定点観測スレができるだけ上に居るように推奨されているみたい
なので。
6461/3:04/03/31 00:55 ID:WWX6hkl7
朝起きたら妹に
唇を奪われそうになった


「って何やってますかお前ーーーー!」
起きたと思ったら開口一番そう叫ぶお兄さま。
「いやーん。そんな大声出したらあんな事やこんなことしてたのが
 お母様にばれてしまいますわぁ(ハート)」
「そうだな、確かに母さんにばれると困る・・・・
 ってそんな問題じゃねーーーーーーー
 それ以前に母さんにばれたら困る事はやってないーーーー」
「えー、でもぉ、そうすると何が問題ですの?」
「えーっとだな、朝起きたらお前がパジャマで
 俺の横にいて、で、一緒に布団に入っていて
 で、お前が目をつむって顔をどんどん近づけていたというこの状況だ。」
確かに今、私はお兄さまのベットの上にいる。
「で、この状況のどの部分が問題ですの?」
「全部だ。」
「さすがお兄さま。すばやい回答ですわ。」
「ま、それほどでも・・・・。って話をそらすな。
 で、なんでここにいるんだ?」
「えーーーーーっとぉ・・・。」
とりあえず私は自分のさっきまでの行動を思い出してみる。
6472/3:04/03/31 00:56 ID:WWX6hkl7
朝起きて、まず軽くシャワーを浴びる。
そして目が覚めたところで、
愛するお兄さまの為に朝食を作る。
今日の朝食はスクランブルエッグとスープパスタ。
あ、そうだ。

「お兄さま、今日の朝食はスクランブルエッグとスープパスタですわ。」
「そうか、ありがとな。でもな、多分今、自分の記憶をたどってるんだろうが
 俺の知りたいのはその後だ。」

あ、そうだそうだ。えーっと・・・。
朝食を作り終えた私はお兄さまを起こそうと
お兄さまの部屋へ直行。
で、いつもならドアをノックするだけなんですけど
今日は部屋のドアが開いてたので
『きゃー。お兄さまの寝顔が見れるハッピーチャンスですわ(ハート)』
と思って中に進入したのですわ。
あ、そうか。

「そうそう。今日はハッピーチャンスだったのですわ。」
「とりあえず言葉が足りん。もっと思い出そうな。」 
6483/3:04/03/31 00:57 ID:WWX6hkl7
えーっと・・・。
で、部屋に入ったらとりあえずお兄さまは予想通り熟睡してて
予定通り寝顔を見ようと近づいたら
足になんか「コツン」と当たって
何があたったのかなぁ、って見てみたら
『淫らな私じゃダメですか?』っていうそのあの、
ア、ア、アダルトビデ・・・きゃー、恥ずかしくて言えないですわ・・・。
でも、お兄さまはこういう女の子が好きなのかなぁって思っちゃって
あ、でもこの人なんか私に似てるかも?
とか思っちゃったりして、
という事は私もお兄さまのタイプ?きゃー!(赤面)
とか思っちゃったけどそれは置いといて
そのビデオはビデオカセットの棚にしまって
お兄さまの寝顔を見る私。
きゃー、お兄さまってばなんてかわいいんですの。
とりあえずお兄さまの寝顔がよく見たくって
お兄さまの横に一緒に寝てみたりする。
きゃー、これでお兄さまと一緒の目線ですわ(ハート)
って、なんかなんとなくさっきのアダ・・・、
を思い出して、なんか変な感情になっちゃって。
でも、そんなこといけないですわ恥ずかしいですわ。
でも・・・。そうだ、キスぐらいなら、
キスぐらいなら・・・。んー・・・・。

「と、言うわけで、キスぐらいならいいと思ったのですわ。」
「・・・。いや、俺はその考えに至った経緯を知りたいのだが・・・・。」
「えー。そんな事、どうでもいいじゃないですの。
 そ・れ・よ・り・も。」
「そ・れ・よ・り・も?」
「さっきの続きですわ・・・・」
と、再び顔を近づける私・・・。
「え?え?えー!!!!!」
649名無しさん@初回限定:04/03/31 01:02 ID:WWX6hkl7
とりあえず2日ほど前にこのスレ見つけまして
>>80氏のSSに感動いたしまして。そりゃぁもう。
で、この感情の高ぶりをどう表現するかと考えたあげく
俺もSS書いてみました・・・。

いや。>>455と設定が多少被っちゃった気もするのですが
すみませぬ。
いや、SSは難しいですね・・。改めて>>80氏に敬服
650名無し@初回限定:04/03/31 01:10 ID:XbgW9J+U
「・・・・・・」
すると妹は何かを思案しているのか、顎に手を当ててうつむいた。
・・・畜生、そういう仕草って可愛いじゃねぇか。
「パンツ・・・下着・・・盗む・・・変態・・・現代社会の不適合者・・・」
「ヲイヲイ・・・」
何か方向性が微妙に間違ってないか?
「理性という名の規律を犯し・・・ひいては歪んだ欲望ゆえに・・・渇望・・・妄想・・・」
「あの、さくっち?」
というか様子がおかしい。

*さくっち[死語]
愚妹、桜のあだ名。昔は世間で多用されていたが、その個性的すぎる性格ゆえ、消えた言語。現在は実兄と桜の二人の親友のみが使用。

「・・・何?」
ブツブツと電波を発するのを何とか中断させ、妹をこちらに向かせる。
「そんなに下着が盗まれたのが嫌なら警察に通報したらどうだ?」
うむ、全くもってその通り。我ながらかなりいいとこを突いた。が・・・
「・・・」
気迫、殺気、いや無意識化における眼前対象物破壊への渇望!?(つまり非常にバヤい)
「私だって女の子・・・!」
無表情でも震えている。俺を真っ直ぐに見つめて。こんなに感情的になった妹は始めて見た。
6511/4 ◆GYhzO8OFh6 :04/03/31 01:38 ID:zQ4CWpAR
>>473より
「あ、おはよう」
 肛門の痛みを我慢して精一杯の笑顔で綾乃ちゃんに挨拶をする。
 だけど、その間も肛門はズキズキと悲鳴をあげ、俺は笑顔のまま脂汗がダラダラと流して
いた。ホントは真っ直ぐ立っているのもしんどいです。このまま道路に突っ伏して寝られたら
どんなに楽か……。
「え、あ…お、おはよう。でも、どうしたのよ? ホントに顔が真っ青よ?」
「あはははは。大丈夫、大丈夫。なんでもないったら」
 いつもは口の悪いクラスメイトに「歩く校則」とか「鉄の女」なんて呼ばれているくらい、凛々
しい顔(友達は「キツイ」っていうが、そんなことは絶対ない! あれは凛々しいんだ!)を心
配そうに曇らせてくれているだけでも、俺は幸せでどうにかなりそうだよ。そして、肛門の痛さ
でも、どうにかなりそうですが(涙)。
「気分でも悪いの? 風邪?」
 ああ、眼鏡の向こうから理知的な瞳が俺のハートを射抜きます。それはもう、立ち往生し
た弁慶も真っ青なくらい、ブスブスと射抜かれまくっております。
「風邪? ああ、そうなんだよ。どうも、寝冷えしたみたいなんだ、ゲホゲホ」
「辛くない? もう。ちゃんとお布団かけなきゃダメだよ」
 うそ臭い咳払いをする俺も何だけど、それを信じ込む綾乃ちゃん。
 綾乃ちゃん、君の人を疑うことを知らない純真さを俺はとても好きだけど、それと同時に俺
は君の未来がとても心配です。いつか口のうまい男にだまされるんじゃないかと思うと、心
配で心配で夜も眠れません。
 花形満のような髪型をしたキザ男が赤い薔薇をくわえて、綾乃ちゃんを口説いている光景
が俺の脳裏を駆け巡る。
 くそっ! 綾乃ちゃん! 君は、そんなアパタイトで前歯を磨き抜いたような男に騙されて
いるんだ! 君を本当に愛しているのは俺さ! さあ、俺の胸に飛び込んでおいで!
「ん? 熱が出てきたんじゃない? 顔が真っ赤になってきたよ」
 あ、いや。顔が赤いのは、別の理由なんですけど……って、わお! 綾乃ちゃんの右手が
俺のおでこに伸ばされてきましたよ、お客さん!
6522/4 ◆GYhzO8OFh6 :04/03/31 01:39 ID:zQ4CWpAR
 まさか、これが伝説の「おでこの熱を手ではかっちゃうぞ♥」ですか!?
 うわ、どうしよ? 今朝、ちゃんと顔を洗ったよな。脂とか浮いてないよな? くっはぁ〜!
俺はしばらくおでこを洗わないぞ! それにこれからのことは一瞬も見逃さず、俺の心のメ
モリーに刻み込んでやる。もち、3倍速などではなく標準録画です!
 さあ、綾乃ちゃん。俺の方は準備万端です! どんと熱を測ってやってください!
 綾乃ちゃんの白くて細い指先が俺のおでこに触れようとする寸前――。

「おにいぃさまぁ〜〜!!」

 いきなり綾乃ちゃんが俺の視界からフェイドアウト。一挙手一投足も見逃さず、この目に焼
き付けようとする俺は、綾乃ちゃんが目をまん丸にして、真横に吹っ飛ぶ決定的瞬間を克明
に記録してしまいました。ああ、綾乃ちゃんが……。俺と綾乃ちゃんの甘酸っぱい青春のメ
モリーとなるはずが、綾乃ちゃんのお間抜けな顔を記録することになるとは(涙)。
「んがぁっ!!」
 そして、俺も綾乃ちゃんを心配する余裕なんてありませんでした。腹部に強い衝撃を受け
た俺は背中から後ろに立っていた電柱に激突。その拍子に頭まで思いっきり打ち付けたた
め、一瞬目の前が真っ白に染まった。
 漫画やアニメで頭に強い衝撃を受けると星が飛び出すけど、あれは本当です。今、実体
験をした俺が言うんだから間違いありません。
「お兄様、お兄様、お兄様ぁ!!」
 そして、この惨劇の原因であるのは、いわずと知れた俺の妹。その小さな頭をいい具合に
俺の鳩尾に突き入れたまま、グリグリと頭を回すのはやめてくれ。咽喉まで苦い液体が込
みあげてくるっての!
「わ、わたくしが何か失礼でもしたのでしょうか? お願いです、お願いです。わたくしを許し
てください! 何でもいたします。何でもいたしますから! どうか、わたくしを許してください!」
 恥も外聞も投げ捨てて、俺に泣きつく妹。
 ううぅ……。確かに俺は男として最大の屈辱を与えられたが、それでもやっぱり妹は妹な
わけで、こうして泣きつかれると、正直なところかわいそうになってくる……。
6533/4 ◆GYhzO8OFh6 :04/03/31 01:40 ID:zQ4CWpAR
 いやいや。やっぱりダメだ。これまでそうして甘やかしてきたのがいけない! 今日こそは
この変態妹にガツンと言ってやるんだ。そして、正しい兄妹としての関係に修復すべきでは
ないんだろうか? いや、そうに違いない!
 泣きつく妹の肩を掴むと、力任せに妹を引き剥がす。うっ、そんな目で見ないでくれ。せっ
かく決めた意志がくじけそうになる。
「どうして俺が怒っているのかわかるか?」
 くじけそうな意志を奮い立たせた俺は、低い声で妹に告げる。
「わかりません! わからないのです、お兄様ぁ。わたくしは、わたくしは何かお兄様の気に
障るようなことをしましたでしょうか!? お教えください、何が悪かったのか。わたくしは、お
兄様がお許しになってくださるまで、謝ります! 改めます! もう二度といたしません! 
ですから、ですから……!」
 目にいっぱい涙をためた妹は、突き上げる感情に一時言葉を失っているようだった。そし
て、再び震える唇が言葉をつむごうとかすかに動くのと同時に、再び俺にしがみつく。
「嫌いにならないでください……!」
 ……!
 ちょっと。ほぉ〜〜んのちょっとだが、俺は周囲の友達がいう「妹萌え」というのがわかった
ような気がする。なんというか、背筋を甘いしびれが駆け上がる? そんな感覚だ。
 って、意志がくじけるどころか、変な方向に流れているぞ、俺! いかん、いかん。ガツンッ
て言ってやるって決めたじゃないか。
 しがみつく妹の肩に手を当てると、かがんで視線の高さを妹に合わせる。
「俺が怒っているのは、その、なんだ……今朝のことだ」
 さすがに公道のど真ん中で、はっきりと「後ろの処女を奪われたことだ!」とは言えないの
で、言葉を濁す。それでも十分伝わったのだろう、妹はポッと頬を赤らめるって、おいコラ! 
やはり、おまえの中であの出来事は、甘く切ない恋人たちの情事に変換されているだろ!!
「いいか。あんなのは、ダメなんだ! いけないんだよ!」
「……ダメ? ……いけない、のですか?」
 愛らしい目を見開き、ヒィと小さく息を呑む妹。
6544/4 ◆GYhzO8OFh6 :04/03/31 01:41 ID:zQ4CWpAR
 ようやく、この変態妹にも事態が理解できたらしく、ずいぶんとショックを受けているようだ。
ちょっと可愛そうな気もするが、ここで弱気を見せたらいけない! それでこれまで何度失
敗しただろうか。
 とにかく、今日こそは妹に、自分がやって来たことが間違っていたということをはっきりとわ
からせなくっちゃいけない!
「そうだ。だから、お兄ちゃんは本気で怒っているんだよ」
 俺の言葉に受けた衝撃に顔を青ざめさせ、口許に固く握り締めた拳を寄せた妹は、力が
入らぬ足取りで、フラフラと後ろによろめいた。
「そうだった、んですの……。で、ですから、お兄様はお怒りになられたんですね」
 妹は俺の視線をさけるように、顔をふせる。
「わたくしが、わたくしが、わ、悪かった、ん、ですね。お兄様が、お怒り、になる、のも、と、当
然ですわ。だ、だって、わたくしが悪かったんですもの……」
 しゃくりあげ、途切れ途切れになりながらも、必死に言葉をつむぐ妹。
 声もあげず泣く妹の身体が、とても小さく、そして今にも壊れそうに見えた俺は、思わず妹
の身体を抱き寄せてしまった。こ、これはあくまで兄として、です。変な、やましい気持ちなど
これっぽっちもありません、はい。
 俺の胸の中で、「ごめんなさい」と何度も繰り返す妹が、たまらなく愛しかったのは否定し
ないが。それくらい許されるだろ?
「いや。わかってくれたなら、それでいいよ」
 泣き続ける妹の背中を優しく叩いてやると、ようやく妹は顔を上げてくれた。
「お兄様、ごめんなさい……」

「わたくしのテクニックが『ダメ』で、それでお兄様が『イケなかった』ことを怒っていらっしゃっ
たのですね」

 わかってねーじゃん、こいつ!!
655名無し@初回限定:04/03/31 01:45 ID:XbgW9J+U
神キターーーーーッ!!勝てない!?貴方様にはカテマセン!!
m(。 。)m
65680たん ◆GYhzO8OFh6 :04/03/31 01:47 ID:zQ4CWpAR
いちおう続きを書きましたのであげます。
言い訳になるというか、言い訳そのものですが、あくまで「ハイテンション妹」は自分にとって
もよくできた作品ですので、あれと同じレベルのものを期待されると、かなり厳しいです。
情けないですが、そこそこレベルのSS程度を期待してくれると気が楽です(汗。
過剰な期待が一番こわひ……。あと、過大な評価も

..          ∧_∧  
          (;´∀`)  
       _φ___⊂)_
      /旦/三/ /|
    | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|  |
    | プレッシャー |/
657名無しさん@初回限定:04/03/31 01:58 ID:4Kp91/ml
80氏 乙!
過大でもなく過小でもなく、面白い読み物だからマンセーしてるだけなのです。
GJ!
658名無しさん@初回限定:04/03/31 02:29 ID:IgxWjWRY
>>655
とりあえずsageた方が良いかと思われます。
659名無しさん@初回限定:04/03/31 03:13 ID:zl7yMrR7
80たん ナイス!
今回もヨカッタ(゚∀゚)
これで完結じゃないですよね?
このまま終わりじゃ綾乃ちゃんが吹っ飛び損だしw
6601/4:04/03/31 04:59 ID:0S9ihJG/
目覚ましの音と共にのったりと起床し、顔を洗ってから台所へと移動する。
食器棚から自分の茶碗を取り出し、玄米入り白飯を適当量よそい、食卓へと向かう。
 
「おあよー」
「ん、おあよー」
 
自分の席に腰を下ろしながら欠伸混じりの間延びした挨拶をすると、
先に対面の席で卵焼きをつついていた我が妹が眠たげに間延びした声で応えた。
 
取り立てて癖も特徴もない、目立たないが整ってはいる顔立ち。
(起き抜けに限り目つきがあまりよろしくないのはさておく)
長いと手入れの手間が掛かりすぎるという理由で、常に肩に掛からない程度に切り揃えられている黒髪。
朝からしっかり食っているだけあって、制服越しですら年相応以上に発達しているのが判ってしまう身体。
これで物ぐさかつ淡泊な性格さえ何とかなれば、男の補給にも事欠かないと思うのだが。
部活もせずバイトの日以外家でゴロゴロしている暇があるなら、
男の一人や二人確保するくらいの気概を持てんのかね、この妹は。
 
ともあれ先行する妹に続き朝食を済ませ、自分の使った食器を洗う。
食後の茶で一息ついた後、妹と入れ違いの形で洗面所へと移動して歯を磨き、
妹より遅れて身支度を始めるが、ほぼ同じタイミングで登校の準備を完了する。
(余談だが、このプロセスに至るまでの所要時間差およそ5分。この差分だけ妹の方が早起きしている)
 
ここまでの流れはいつもの朝と変わらない。
ここからの流れがいつもの朝とは大いに違った。
6612/4:04/03/31 05:01 ID:0S9ihJG/
本来ならば登校準備完了から家を出るまで数分程度の猶予があり、
大抵は朝のニュースや新聞を見ることに宛てられる一時にそれは起こった。
 
「兄さん、これ」
 
おもむろに妹が綺麗に包装された箱状物体を差し出してくる。
箱の中身について思い至るまでに数秒の時間を要した。
 
「……ああ、14日か」
「忘れる前に渡しておくわ」
「うむ、感謝するぞ」
 
例年と比べるに箱のサイズが明らかに大きくなっている、という違いこそあれ、
ここ数年繰り返されてきたやり取りの後、俺は箱状物体ことバレンタインチョコを受け取った。
実際に手に取ると例年と比べて重量もかなり増している事に気付くが、
昨年より高校に上がったのを機に始めたバイトが齎した賜物であろう、と推察してみる。
 
「じゃ、お先ー」
 
手渡すなり妹は踵を返し、いつもと違ってニュースも見ずに玄関へと向かった。
さしもの物ぐさ女も、義理チョコの配布を怠るほど女を捨てたわけではないらしい。
年頃の娘とは到底思えない淡泊さは相変わらずなので、義理以上については恐らく考慮の外であろうが。
翻って俺の予定に変更はない。
即ち、例年とは比較にならないほどのサイズと質量と誇る、この物体の中身を拝む程度の時間的余裕がある。
所詮は身内からの義理チョコとはいえ、いつもと違うとなればそれなりに興味も湧こうというもの。
6623/4:04/03/31 05:01 ID:0S9ihJG/
リボンを解き、極力包装紙を破らないように開封する。
中から出てきた紙箱の大きさについては、開ける前から判っていたことなのでどうということはない。
が、製品名はおろかメーカー名すら書かれていない箱に小さな悪寒が走る。
そしてゆっくりと蓋を開けた瞬間……俺は凍り付いた。
 
 それは 義理チョコというにはあまりにも手作りすぎた
 大きく ぶ厚く 重く そして ハート形だった
 それは 正に 本命チョコだった
 
 追伸:しかもカード付きですた
 
あまつさえ、昨年末まで付き合ってた彼女から貰ってたそれより大きいときたもんだ。
何事も面倒だからって手近なところで妥協する性格は十分知悉してたが、
よりによって男選びまで最初から妥協してしまうとは何事だ我が妹よ!
 
……ああ、そうか。
誰かの分と間違えたんだね、このお茶目さん!
でも少しほっとしたな。ちっとも浮いた話が無いから兄ちゃん心配してたんだぞー、あはは。
 
妹には悪いが、本当の贈り先を確認しておかないとな、うむ。
震える手で二つ折りのカードをおそるおそる開いてみる。
 
『好きです。兄でなく男性として。ネタでなくマジで。』

―――現実は残酷だった。
 
「……ウゾダドンドコドーン!!!」
 
奇妙なことだが、俺は自分が壊れたことを認識していた。
6634/4:04/03/31 05:02 ID:0S9ihJG/
今までそんな素振り見せてなかったではないか妹よ。
俺が鈍かったからという可能性もあるので、この点について妹を責めるのはお門違いだとしても、だ。
ともかく意表突かれすぎで、どうリアクションしていいやら途方に暮れるばかりですよ奥さん(誰だよ)。
いや実は妹は幻朧魔皇拳の使い手だったのですなるほどって現実逃避してもこの物体が消えるわけでもなし……
 
それでも時計の長針が一回りする頃には、どうにか時間を確認できる程度には自我の再建に成功していた。
が、この両手に残された現実の厳しさに立ち向かうには、まだいくばくかの時間が必要だ。
どうせ大遅刻確定なのだから、いっそのこと仮病を使って休むことにしよう。
両親が共働きかつ放任主義だと、こんな時非常に有り難い。
 
―――さて、妹が帰ってくるまで時間は十分にある。
落ち着け俺。よく考えろ俺。冷静になるんだ俺。
 
こういう時はあれだ。確か……
 
 ど う す れ ば い い ん だ 。
 
……違う。つか何故こんなネタ知ってるんだ俺。
664名無しさん@初回限定:04/03/31 05:32 ID:2uPH7wRE
早起きは三文の得というが…

>>660-663
朝からいい物見させてもらいました。
王道チックというか、なんというか、すごい続きが楽しみ。
665名無しさん@初回限定:04/03/31 06:35 ID:ZiJoaZ1q
>660-663
俺も支援だ!!続きが凄く気になる…
666名無しさん@初回限定:04/03/31 07:21 ID:nhjc04WA
>>650
結構面白そうだから、メール欄に「sage」入れるの覚えてくれ。
667名無しさん@初回限定:04/03/31 10:34 ID:IZA2gHA9
日本一の妹だと思っています
668名無しさん@初回限定:04/03/31 11:34 ID:2NTSuT4o
>643&>650 >660-663


                  G      J      !
669643-650参照:04/03/31 12:23 ID:XbgW9J+U
もともとこの妹はポーカーフェイス。嬉しかろうが悲しかろうが、まずその表情を変えない。いつの頃からこうなったのかはわからない・・・
「パンツ、盗まれたのに・・・警察なんて、行ける!?」
ってそんなバヤいじゃなかったぁ!!!
「兄貴だって・・・下着盗まれたら、嫌でしょう!?」
「嫌っつーか怖い。男物盗むなんてスゲー怖い」
「・・・っだったら!!」
バヤい泣きそう!?あのサクラ・ザ・ポーカーフェイスが泣きそう!?
「・・・っ!」
やはり下着を盗まれるということは、女の子にとってかなりショックな事らしい。そしてそれは我が愚妹も例外ではなかった。
妹は立ち上がり走り出す。無論、俺の懐に飛び込むわけではない。耐えきれないのだろう。
ガチャン、ガサゴソガサゴソ、チャキッガッシャン!
「・・・はい?」
ナンデスカ?コノ金属音ハ?
その時、俺の頭は最悪の事態を予想した。立ち上がると同時に振り向く!(コンマ6)
「・・・ぐす」
妹が背を向けて何かガサゴソとやっているのは押し入れ。
そう、俺の危険物ワンダーワールド!!
「は、離れろ愚妹・・・うわ、うわあああ!?」
遅かった。妹の不敵な笑みと共に、俺は見た。
670名無し@初回限定:04/03/31 12:28 ID:XbgW9J+U
スマン!またsage入れるの忘れた!ね、眠くて・・・
671名無しさん@初回限定:04/03/31 13:09 ID:Tv5ZBouU
>>660->>663
オンドゥルとどうすればのネタにワロタ
続きキボンヌ
672名無し@初回限定:04/03/31 23:55 ID:XbgW9J+U
最近人が減ったな・・・
673名無しさん@初回限定:04/04/01 00:16 ID:37IuEwFq
>>672
そこまでsageるの嫌か?
もし忘れるんだったらJaneとか、デフォでsageに出来る機能
のある専用ブラウザ使っとけ。
674無表情&無関心系妹 1/3:04/04/01 00:46 ID:etAy5fqx
 朝起きたら、今日がバレンタインデーなる日であることに気づいた。
 ふむ。毛唐どもの風習をお菓子メーカーの陰謀で脚色した、欺瞞に満ちた日だが、たまに
は愚民どもに迎合するのもやぶさかではない。俺様ほどの人間ともなれば、いちおうは根付
いた風習をむやみにけなすような真似はせんのだよ。
 しかし、このように俺様が寛大な心を示しているというのに、去年も一昨年も俺様にチョコ
を献上しようとする賢明なる娘がいないというのは、どういうわけだ?
 むむむ……。やはり、俺様の近寄りがたい高貴さがいけないのだろう。うむ、そうに違いな
い。遠くから俺様を見つめて、ヒソヒソと語り合う娘たちを良く見かけるが、彼女らはおそらく
は、「ああ、あの高貴なお姿を遠くから見るだけで、わたしはイッてしまいそう」とか言ってお
るのだろう。わーはっはっはっ! 愛い奴らではないか。
 そんな照れ屋さんな娘らのために、去年はわざわざ前日に学校の下足入れをきれいに掃
除し、位置がわからない娘のために電飾までつけてやったのだが、ひとつもチョコが入って
いなかった。代わりに愚昧な教師が電飾をはずせと文句を言いにきたが、短気な奴だ。
 チョコがなかったのは、やはり使っている人間が俺様クラスの高貴さだと、下足入れも近
寄りがたい高貴さを漂わせるせいだろう。俺様も罪な男だ。
 だが、今年は土曜日がバレンタインデーである。これでは、なおさら照れ屋さんな娘たち
が俺様にチョコを渡す機会を逸するではないか。
 これは由々しき事態である。
 このままでは、今年もチョコひとつもらえないではないか。これは、いかんぞ。
 別に俺様はチョコなどという女子供が喜ぶ甘ったるいお菓子など欲しくもなんともないの
だが、俺様がもらえないのは娘たちが照れ屋であるというのに、世の中には勘違いする男
どもが数多く存在し、奴らは宇宙開闢くらい希少な確率で手にしてチョコを誇らしげに見せ
るのだ。
675無表情&無関心系妹 2/3:04/04/01 00:48 ID:etAy5fqx
 決して悔しくはないのだが、ああした勘違い君たちは相手をするのもうっとうしいので、こ
こはチョコをひとつなりともキープし、彼らの出鼻をくじくのが上策というもの。
 だが、かといって照れ屋さんな娘さんたちに期待するのも悪い。
「ふむ。やはり、ここはあやつに頼むとするか」
 俺様は机の引き出しから、このようなこともあろうかと3日前から準備しておいたブツを手に
し、隣の部屋におもむいてやった。
「おはよう、妹よ! 今日もさわやかな朝ではないか!」
「……ん」
 さすがは、我が愛しの妹。俺様を出迎えるために、すでにパジャマから私服に着替えて
いるとは、殊勝な奴よ。褒めてとらす。
 しかし、この妹は、もう少し愛想を良くできないものか?
 なんというか、『世の中はクソとヘドでできている』とでも言うような冷めた目つき。その上、
無表情。なんとなく、夜中に髪の毛が伸びそうな日本人形のような奴だ。
「よいか、妹よ。これから、この兄の言うことをよぉ〜く聞くのだ!」
 俺様は妹に壮大かつ完璧な計画を教えてやる。妹が間違えないよう、何度も念入りに解
説してやり、完璧に覚えこませたのを確認したところで、もってきたブツを預けて俺様は自分
の部屋に戻る。
 そして、そのままベッドに入り、毛布を頭からかぶってゴロリと横になること、しばし。部屋
のドアがノックされ、妹がやってきた。
「お兄ちゃん、おきてる?」
676無表情&無関心系妹 3/3:04/04/01 00:49 ID:etAy5fqx
 俺様は返事をしない。なぜならば、俺様は寝ているからだ!
 しかし、妹よ。もう少し台詞に感情を持たせられないのか? その棒読みのお手本のよう
な台詞はいかんと思うぞ。
「お兄ちゃん、起きて」
 妹に身体をゆすられたところで、俺様は目を覚ます。
「おはよう、妹よ。何かこの兄に用か?」
「ん。これ、今日はバレンタインデーだから」
 メルヘンチックなラッピングにつつまれた、大きな箱を俺様に渡す。
「おう。チョコか。ありがたく受け取ろうではないか」
「義理だから」
「それは当然だ。何しろ、俺様とおまえは兄妹なんだからな。わーっはっはっはっ!」
 ベリベリとラッピングを引き裂いて箱を開けると、中には特大のハート型チョコが鎮座まし
ましていた。
 おお! しかも、そのチョコには『ホントは本命♥』とデコレーションが!!
 なっ、何と言うことだ!! 
 なんと俺様は、朝起きたら妹に義理チョコを装ったマジチョコを渡されたではないか!!

「……お兄ちゃん。こんなのが楽しい?」
「うむ。とっても楽しいぞぉ!!」
「……ん」
677名無しさん@初回限定:04/04/01 00:53 ID:hmkBc3Oo
なかなか虚しいぞ。
6781/2 ◆660/7Q/21k :04/04/01 01:03 ID:6ZXkzhZi
いつもより早く家を出て、兄の愉快な反応を想像しながらゆっくりと学校へ向かう。
―――今頃「オンドゥルルラギッタンディスカー!!!」とか口走ってるのかな、兄さん。
最後の上り坂を立ち漕ぎでクリアしながら、我慢できず思わず吹き出してしまった。
表情を変えず、しかし内心慌てて周囲を見回すが、誰も見ていなかったようで今度は安堵の息を吐く。
思い出し笑いなんて私のキャラに合っていない姿、知り合いに見られたりすると後が怖いから。
 
私の兄。初恋の相手にして、今までに唯一恋愛感情というものを抱いた対象。
私がその想いを明確に自覚した時、既に兄には付き合っている相手が存在した。
割って入って兄に嫌われるのが怖かったので、その時は諦めたつもりだった。
そもそも立場上敗北は目に見えていたし、何より面倒だったから。
 
元々この手の感情を表に出さないタチであったことも幸いし、
当の相手はもとより、両親にすらこの想いが気付かれることはなかった。
家から一番近いからという名分で、兄と同じ高校を選んだのは我ながら未練がましいと思う。
でも、せめて兄以外にこれという人が現れるまでは離れたくなかったから。
 
私の諦めの良さに関しては誰もが認めるところだが、この件に関してだけは何故かいつもの私らしくない。
現実はそう思い通りには行ってくれないということか。つくづく面倒なことだ。
 
そしてよりにもよって昨年の暮れ、兄が数年来付き合っていた相手と別れてしまった。
長年付き合っていたのに性格の不一致が理由だと兄は宣わっている。
一文字足りない要因まで含まれていたかどうかまでは知らない。知りたいとも思わない。
どうせ不愉快な気分にしかならないだろうし、何より面倒だから。
 
それを切っ掛けに想いが再燃してしまったのは言うまでもない……つくづく面倒な事に。
許されざる事であることはわかっている。
兄が私に対して同じような想いを抱いているなんて、都合のいい妄想は抱いていない。
(その気があるなら覗きのひとつや下着の紛失くらいあってしかるべき―――と思っているのは私だけ?)
6792/2 ◆660/7Q/21k :04/04/01 01:05 ID:6ZXkzhZi
それでも私は決意した。
ここらできっぱりケリを付けないと、将来もっと面倒なことになりそうだから。
何より自分が納得したいから。
 
ただこういったことは初めてで、気の利いた告白のシチュエーションなどさっぱり思い付かない。
周囲から淡泊とか物ぐさとか評されている私にも、親しい友人の二人や三人くらいは居る。
だがしかし、その中にこんな相談に快く応じてくれるような傾き者は流石に居ない。
ひとりで悩んだ挙げ句、ありきたりだがイベントに託けて告白することにした。
何より一から計画するより楽だから。
 
かくしてバレンタインデーが決戦の日となった。
何分初めてのことであるから、口頭では上手く伝えられないかもしれない。
そこで手堅く手作りチョコ(無難にハート型)にメッセージを添えて、文面で伝えることにした。
ジョークと取られないように、念を押すのも忘れずに。
 
不思議とチョコを作るのは面倒だと思わなかった。
これが愛の為せる業というやつであろうか。
……我ながらかなり恥ずかしい事を口走ってしまった気がする。
 
さて、兄はどんな答えを用意するのだろう。
まだ混乱してるかな。
不意打ちみたいな形になったのは悪いけど、
こっちは本気なんだから真面目に考えて答えてくれないと泣いちゃうわよ、兄さん。
 
回答を聞くのは怖い。
でも、それ以上に楽しみにしている自分が確かに居る。
680 ◆660/7Q/21k :04/04/01 01:12 ID:6ZXkzhZi
以前1〜999までトリップ検索した時のキーが残ってたので付けてみますた。
 
思ってた以上に反応が良かったので、調子に乗って続き。
兄の視点だけで統一しようかとも考えてみたが、
それだけだと書きにくかったので妹の視点も追加。
 
一応コンセプトとしては、ハイテンションな妹が面白すぎたので、
それに被らないキャラ設定としてテンション低めな妹と、
その分テンションやや高めな兄という組み合わせで。
一応次も考えてるので、続きもそんなに待たせないと思います。以上。
681669参照:04/04/01 01:38 ID:cxK+EnVh
妹の手に俺秘蔵のウェポン、USマシェット(アメリカ軍で出回っている。ヤブを払ったりするシンプルかつ頑丈な片手剣のような刃物)が握られているのを・・・!
「・・・兄貴」
「ひぃ!?」
ビュッと勢いよくマシェットが振られ、俺の喉元で静止する。
「・・・私、この際パンツは諦める事にする」
無表情、しかしあまりに冷たい瞳が俺を射抜く。
「そして兄貴が犯人じゃない事も仮に認めて解放する」
仮にかよ。
「そのかわり手伝って」
「は?」
「だから手伝って欲しい」
「いったい何を?」
さっきまでは肩が震えていたというのに、今は全く微動だにしていない。それは俺が普段彼女に抱く「人形」というイメージにぴったりだった。
ああ、だから俺は妹に世間一般的な愛情を抱かないんだ。愛情以前に、妹には孤高の美しさがある。それは触れるのではなく、眺めるがため・・・

「犯人見つけてブッ壊す」

・・・

ブッ壊すーーーっ!?殺すじゃなくて壊す!?ヲイヲイちょっとウェイトだぜマイシスター!!お兄ちゃん今「ブッ壊す」発言にちょっぴり電波を感じちゃったよ!!
682名無しさん@初回限定:04/04/01 01:55 ID:sEgpFXdi
>>681
俺は好きだ。
がんばれ超がんばれ。
683名無しさん@初回限定:04/04/01 01:55 ID:vRLPQzTa
続きキター--
クールな妹もいいな。

ちょっと間が開いてるけど412の続きもキボン


贅沢を言わせてもらえばせっかくの21禁板なんだしエッチシーンもキボンヌ<SS制作者
684名無しさん@初回限定:04/04/01 01:58 ID:kfeohJ2i
>>674-676 >>678-679 >>681 乙GJ

>>681がCC好きなのはよくわかった
685刃物妹SSの作者:04/04/01 02:01 ID:cxK+EnVh
応援してくれる人ありがとう!してこのスレを利用する人々に質問だが、やはり皆はエチぃをキボンヌしているのだろうか?求むる意見。
686名無しさん@初回限定:04/04/01 02:02 ID:vRLPQzTa
って、書き方紛らわしいな
412書いたのも ◆660/7Q/21k氏みたいに見えるな。
すまん。

といいつつのこり300強になってるけどこのスレで終わらない分に関しては
ここで次スレ立てていいのかな?
このスレで全てのシリーズが終わればすっきりしていいような気もするけど
せかして無理矢理終わらせるのももったいないような気もする・・・
687名無し@SS推進委員会:04/04/01 02:14 ID:cxK+EnVh
といってもこのスレがある限り、俺は新たな妹萌えを作り出していこうと思う(黒Tシャツにブルマとか・・・ぐはぁ!!)。
なんだかんだ言って俺このスレ好きだし、何より読んで楽しんでくれる人がいつもいてくれるのが嬉しい。
俺は気長に楽しみたいな。
・・・語ってスマソ。
688ナントナク 1/3:04/04/01 04:28 ID:J5eGdrxh
目覚ましが鳴る前に目を覚ます。
頭がガンガン…というよりギュウギュウに締め付けられる感じだ。
昨日はゼミの奴らとハメを外しすぎたらしい。

「やっぱバーボンのイッキはきつかったか…」

誰もいない自分の部屋で一人つぶやく。
窓の外からはチュン、チュンと小鳥の鳴き声。
カーテンの隙間から差し込む眩しい日差し。
自分の体調と反比例するが如く気持ちのいい朝だ…

うん、ここまでのシチュエーションは凄く渋い感じでカッコイイ。
自分のダンディーレベルが上がったことを確信しつつ、威勢よくベッドから出る。

ダンッ!

威勢よくベッドから出た…いや、落ちたのは部屋にいるはずのない妹だった…
689ナントナク 2/3:04/04/01 04:30 ID:J5eGdrxh
チッチッチッ…
妹がベッドから落下して早30秒。
俺、妹共々いまだ微動だにしていない。
それとも、落ちた時に体に巻きついたシーツで身動きが取れないのか?
そう思いちょっと近づいてみると、妹はいまだスースーと可愛く寝息を立てていやがります。
この図太い神経をした妹は俺と年が1○才近く離れているせいか、凄く可愛く感じる。
実際、容姿も某シャンプーのCMの子とタメはれるくらいと思っている。
うわっ、何か妹に可愛いとかスゲー恥ずかしいこと考えてるよ、俺。


さて、では本日の起こし方は…
 『優しくキスをして目覚めさせる』
     or
 『手作りの愛情ハリセンで叩き起こす』
か、さぁDOTCH!?

チャラチャラチャー♪
パネラー達が一斉に…あっ、一人遅出ししやがった。
全員のパネルがあがり結果を確認すると…

 4−3でキスの勝利〜。

喜ぶ白髪の初老。ガックシする釜飯の男。

「はい、撤収〜」

白髪がニタァと笑いながらそう言うと、釜飯は唇を尖らせながらハリセンを片付け…
って、毎回代わり栄えしない対決番組で現実逃避してる場合じゃなくて!
どう考えても実の兄妹でキスは駄目でしょうに!
690ナントナク 3/3:04/04/01 04:33 ID:J5eGdrxh
「うーん…」

目を覚ますと目の前には一人頭を抱えながら笑顔(?)で云々唸る変質者もとい、お兄ちゃんがいた。
また妄想世界に旅立っているみたい。
うん、でも見てるだけで結構面白い。
昔あったフラワーロックみたいに頭を左右に振りながら、ダーとかガーとか言ってる。
さすがにいつまでもほうっておくわけにもいかないので、お兄ちゃんを現実世界に引き戻すために、私は必殺の呪文を唱える。

「お兄ちゃんの好きな江○マキコが脱税だって!」
「脱税じゃねぇ!アレは国民年金、しかも手違いだ!」

…単純。
お兄ちゃんはあっという間に現実に戻ってきてくれた。
うん、成功成功♪

「お兄ちゃん、おはよー」
「あっ、うん。おはよ。」

朝どこの家庭でも行われているであろう挨拶を交わす。

「って、おはよーじゃなくて!」
「何でお前が俺の部屋で寝ているわけ?」

お兄ちゃんはすっかり昨日の出来事を忘れてるみたい。
うーん、酔っていたとはいえ、ちょっとショック…。
でも、言葉で説明するのは私でもちょっと…
うん、そうだ!
折角だし思い出して貰うついでに、お兄ちゃんの驚く顔も拝見しちゃおう。
私は(恐らくベッドから落とされた時に)体に巻きついたシーツを取った。
691名無しさん@初回限定:04/04/01 04:39 ID:qu6+RbAS
うお、こんな時間に投下とは!
乙GJ
692名無しさん@初回限定:04/04/01 09:27 ID:/xoN0u8d
朝起きたら、妹が
「兄ちゃん、今日”わたおに”があるよっ!」
とか言い出した。一瞬、驚いた。
693名無しさん@初回限定:04/04/01 11:35 ID:JCIbc4j4
今日ってエイ(ry
694名無しさん@初回限定:04/04/01 13:37 ID:epuS/hvw
春だねぇ〜
695名無しさん@初回限定:04/04/01 14:19 ID:mJzLZOpe
春ですねぇ〜
696名無しさん@初回限定:04/04/01 14:32 ID:IcBg0xVO
〜〜〜春夫でございますっ
697名無しさん@初回限定:04/04/01 15:10 ID:7pDTI1VM
そうか、もう夏なのか。
698名無しさん@初回限定:04/04/01 17:15 ID:Vzug2LvZ
いや、もう秋だ・・・・
699名無しさん@初回限定:04/04/01 18:58 ID:etAy5fqx
もう飽きた
700名無しさん@初回限定:04/04/01 21:16 ID:p/rkxLiG
「もう飽きた」

兄の口から出たその言葉に私は耳を疑った。
わたしと兄がはじめて関係を持ったのは2年前、まだわたしが義務教育を受けていた頃だ。
兄は容姿が優れているわけではない。
スポーツ万能でもないし、特別やさしくもない。
かといって二目と見られないわけでもなく、会話するだけで不快になるほど嫌な性格でもない。
可もなく不可もなく、いわゆる普通の男だ。万一俳優になったとしても
生涯いちエキストラ、通行人かせいぜい開始二分で死体になる程度の役どころだろう。
しかしわたしにとっては違う。今わたしが見ることのできるただ一人の異性。
恋のフィルターを通せば世界には私たち二人だけ。
兄妹ではなくなった時も積極的だったのは私の方。
自分の相手なんて兄以外には考えられなかった。なのに……

「兄さん。なんで……そんな?」
「聞こえなかったのか?お前にはもう飽きた、と言ったんだ。」
「何か…わたしにいけないところがあったんですか?だったら言ってください!」
「そう言うことじゃない。」
「じゃあなんでですか!?わたし兄さんのためならなんでもします!
兄さんの……兄さんが……大好き…なんです…よ?」

涙があふれる。
こんなにも愛しているのに…兄にとってはただの手頃な相手だったのか?
たやすく……捨てられるようなものでしかなかったのか?
わたしは……。
701名無しさん@初回限定:04/04/01 21:32 ID:iS+BWRFa
一言レスで作るとはワラタ
7021/5 ◆GYhzO8OFh6 :04/04/01 22:25 ID:lP96IUJW
 この妹は日本人なんでしょーか? だって、こいつ日本語通じないよ、マジで。おまえは日
本語が不自由な人なんでつか?
 さっきまで泣いていたのに、もう立ち直って昂然と薄い胸を張る妹。おい、胸を張るなら、も
う少し乳を成長させてからにしろ。
「ご安心くださいませ、お兄様。このわたくしの身も心もすべてはお兄様のもの。お兄様のた
めにわたくしは存在し、わたくしの存在はすなわちお兄様のもの。ならば、お兄様がお喜び
こそが、わたくしの喜び」
 頼む妹よ。おまえが大喜びしてやった今朝の出来事は、お兄ちゃんにとっては悲劇どころ
か喜劇。おまえの喜びがお兄ちゃんの哀しみだってことを理解してくれ!
「ええ、理解しておりますとも、お兄様。わたくしは、ただただお兄様と初めて結ばれたことが
嬉しくて、それだけで満足しておりましたわ。でも、それだけではいけなかったのですわね!」
 いえ、それだけっていうか、それ以上もいりません。俺が欲しいのは、平凡な人生。
「ああ、なんて謙虚なお兄様。愛とは愛する者への無私の行為。何も求めず、ただ自らのす
べてをささげる行為。それが愛! それなのに、わたくしはわたくしのみ満足にひたり、お兄
様を満足させることを失念していたなんて。そんなわたくしをお兄様はお叱りになってくださっ
ていたのですわね!」
 こ、この妹はっ! もういいです。勝手にやってください。
「ああ、あとは自らで道を切り開けとおっしゃるのですわね。わかりましたわ、お兄様! わ
たくしは持てるすべてのものを使い、必ずやお兄様を満足させる技巧と肉体を手に入れま
すわ! そして、それを成し得たときこそ、わたくしの肉体はお兄様の肉体を喜ばせるため
の道具となり、わたくしの心はお兄様の心を歓喜に満ち溢れさせる呼び水となるでしょう。
 ああ、そのときこそお兄様は、こう言ってくださるに違いありませんわ。
――『おまえが最高だ』と! いやん♥」
7032/5 ◆GYhzO8OFh6 :04/04/01 22:25 ID:lP96IUJW
 「いやん♥」じゃねーよ、「いやん♥」じゃ。俺の方が、嫌だっての!
 この妹の脳には、変なコンバーターでも標準装備されているのか? だって、俺がいくら
世間の常識を説いても、こいつの頭の中では近親相姦の異常性癖に変換されちまう。世の
中には、人の話を都合のいいように変換してしまう電波がいるっていうけど、まさか自分の
妹が電波だと、笑い話にすらならないよ。
 って、妹よ。いきなり携帯を取り出し、どこにかけるつもりだ!?
「あん♥ お兄様。いきなり手を握り締められるなんて、わたくしどうしたら……」
「おまえは、どこの誰に何を電話しようとしているんだ?」
「それは、もちろん――」
 ニッコリと微笑む妹。
 だけど、その天使のような微笑も今は邪悪な魔王の笑いにしか見えません!
「まずはクラスメイトで情報通の吉田さんと池内さん。あと、お隣のいい歳していまだに下半
身が健在な大蔵さんのおじーちゃんと、その30歳も若い奥様。他には……」

 Oh! のぉぉぉぉぉおぉおおおお〜〜〜!!

「やはり、わたくしは経験と知識に劣っておりますので、こうしたことに詳しい方々から直接
お話をうかがうのがよろしいかと思いまして」
 よろしくない! よろしくない! クラスメイトの情報通ってのは、いわゆる「おしゃべり」って
ことだろ!? そんなのにことの経緯を話したら、翌日には学校中に今朝のことが広まるの
は確実! し、しかもですよ。お隣の大蔵さんっていったら、町内の広報担当と呼ばれるくら
いの噂好きの夫婦じゃん! あの夫婦に知られたら、翌日には回覧で町内に噂を広められ
かねん。
7043/5 ◆GYhzO8OFh6 :04/04/01 22:26 ID:lP96IUJW
「お、おまえ! まさか、今朝のことを話す気じゃないだろーな!?」
「ええ。それが、なにか?」
 別に妹の奴は、俺を暗に脅迫しているわけでもない。
 こいつは本っ気で、俺との関係を正しいものと思い込んでいるだけ! こいつにとっては、
俺と自分の関係が世界の中心であり、絶対の法則、万物の真理、定説なのです。
 それだからなお性質が悪い!
 ……くっ! こうなったら、最終手段。俺は精一杯の微笑を浮かべると、妹の耳元に口を
寄せると、甘ったるくささやいてやった。
「今朝のことは、秘密にしないか?」
「秘密にですか? でも、わたくしはこの喜びを多くの人と分かち合いたくて……」
 それだけは、マジでやめれ。
「人に言うなんて野暮な行為さ。今朝のことは秘密。ふたりだけの秘密さ」
 ああ。俺は今、人生の泥沼に向かって直滑降しております。
「ふたりだけの秘密……あん♥ そうですわね。そうしましょう、お兄様」
 よし! 最悪の事態は免れた。だが、より悪い方に向かって転げ落ちている気がするのは
気のせいか?
 そんなことを考えていたのが悪かった。俺が原因とはいえ、気分が盛り上がっている妹の
至近距離に顔を置いたまま、気をそらしたのは危険なことだということをすっかり忘れてい
た。
 いきなり、その細い腕を俺の首筋に回すと、グイッと顔を引き寄せる。やばっ! と思った
ときには、すでに妹は俺の唇を奪っていた。
7054/5 ◆GYhzO8OFh6 :04/04/01 22:27 ID:lP96IUJW
 とっさのことに反応できなかった俺が半開きしていた歯の間を妹の舌がすり抜け、俺の口
腔内に侵入する。あわてて俺は舌を咽喉の奥に退避さようとするが、妹の舌が絡みつく。
 うわ、舌長いじゃん、こいつ!
 まず、舌の先端を軽くノックして挨拶。それから怒涛のように舌を俺のにまきつかせて、し
ごきあげた。緩急をつけ、俺の舌をほんろうする妹の舌は、変な生き物。ねっとりと甘く、や
わらかく、いやらしい軟体動物が俺の口の中を暴れている。
 舌の付け根をもてあそばれては、俺は身体を震わせ、上顎を舐め上げられたときには、一
瞬頭が真っ白になった。
 やばいやばいやばい! こいつ、なんでこんなにうまいんだ!? いつもより確実にヤバ
イッ!! このままでは、キスだけで。しかも妹にイかされてしまう!?
 だけど、その寸前で妹の舌が俺の口の中から出て行った。
 ふぅ、残念というか、すごくヤバかったって、おい! 妹の舌が再度の侵略!? うわ、大
量の唾液を俺の口の中に押しこんできた? うわ、ちょっと……ゴクッ!

 飲んじゃいました。

 『いつでもお兄様にキスされてもいいように』とブレスケアを欠かさない妹の唾液は、甘く
ミントの香り。ねっとりと口腔全体にからみつき、俺の頭をくらくらさせる。
 その間も妹の舌はうごめき続ける。今度は逆に、口腔内をこそぎ取るように俺の唾液を求
めて動き回る妹の舌。緊張にカラカラになったはずの口の中は、妹の舌がもたらす刺激に、
コンコンと新たな唾をわかせる。それを一滴あまさず集め、舌を戻した妹はようやく唇を離す。
7065/5 ◆GYhzO8OFh6 :04/04/01 22:28 ID:lP96IUJW
 息を止めていたのと興奮で荒い息をつく俺の視線は、妹の口と咽喉に釘付け。
 妹の唇からわずかに漏れた俺の唾液が、一筋垂れる。その口許を恍惚とした表情のまま
指でぬぐう妹は、俺の唾液を味わうように口を小さく動かした。
 妹の舌の上を転がる俺の唾液。
 俺の唾液が、とろり、とろりと妹の口の中を転がっている。
「はふぅ……♥」
 妹の咽喉が、コクリと動く。
 俺は妹の唾液を飲んだ。
 そして、妹も俺の唾液を飲んだ。
 くらくらする。頭がとてもくらくらする。
「お…お兄様ぁ」
 いつの間にか抱きとめていた俺の腕の中で、腰が砕けて俺にもたれかかる妹は、恍惚の
顔のまま俺を呼ぶ。
 くらくらする。とてもくらくらする。背徳のキスに、くらくらする。

「なにやってんのよ、あんたたちぃー!!」
「うぎゃー!!」

 すっかり忘れていた綾乃ちゃんが怒声とともに、俺の頭部を強打する。
 さっきとは別の意味で、頭がくらくらした。
707 ◆GYhzO8OFh6 :04/04/01 22:30 ID:lP96IUJW
>>702-706
以上、>>654からの続きでした。
708名無しさん@初回限定:04/04/01 22:37 ID:2Jd0bAHi
いや、ご馳走様でした
709名無しさん@初回限定:04/04/01 22:43 ID:SqA/RdCe

                  | ̄ ̄ ̄|| ̄ ̄ ̄|\
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710名無しさん@初回限定:04/04/01 22:46 ID:9Iv4mL4i
ガンバレ綾乃タン!

と言うのはスレ違いじゃ無い……よね?
711名無しさん@初回限定:04/04/01 23:15 ID:TuAOU/mL
作りかけを味見、これが現実
712681参照。今回は出来悪いかも:04/04/01 23:17 ID:cxK+EnVh
「もしくは生きたまま解体」
「お、落ち着け、落ち着けさくっち!!」
あまりの怒りゆえか、逆に静かになったのか・・・?いや違う、怒りのためにちょっとおかしくなっちまったのか!?
「とりあえず落ち着け、な?今日のおまえはちょっとおかしいぞ」
「私はいつでもナチュラルハイ」

はい、ビッグ確定。

「手伝ってくれないと兄貴もバラす」
「て、手伝う!!手伝うから俺のワンダーワールドから武器を取り出さないでくれーー!!」

二十分後。

「・・・落ち着いたか?」
「・・・うん」
二十分もの間、妹は無表情でクレイジーに大暴れ。その結果部屋は凄惨な有り様になったが、落ち着いてくれたようだからよしとしとこう・・・(怒らすと怖いから)
「・・・ごめん」
「ん・・・気にすんな。散らかってんのはいつもの事だから」
お互い部屋の真ん中で正座。
男たるもの、部屋は常に汚いものであるべし!!
「そうじゃなくて兄貴を疑った事」
「え?いや、いいんだって・・・あれだけ荒れてたら俺に当たりたくもなるだろ」
「荒れ・・・てた?」
そこでなんで「?」な顔をするんだマイ妹。
713名無しさん@初回限定:04/04/01 23:52 ID:IFDcQ6KS
朝起きたら妹に、



新しい制服をお披露目された。

くるんっ。
「どうっ?似合うかな?」
そう、くるっとまわっておにゅーの服を見てもらう、う○☆や○らとか80年代後半のアニメで
アニメーターがスケジュールも省みず、枚数いっぱい使って動かしてたアレですよ!

肩のところで切り揃えたちょっと栗色がかった柔らかな髪の毛が体の回転に一瞬遅れてふわっと回るところや
最近ではちょっと珍しい濃紺のスタンダードなセーラーの制服が揚力を得てふうわりとあがり可愛いおへそが見えちゃったり
幾重に入ったプリーツが遠心力を得てふうわりと広がり日焼けの跡一つ無い最近女らしい曲線を描き始めた輝くような太腿とその上の魅惑的なブルーのぱんつ(!)がちらり
それらのコンボに僕の反応を窺う様に期待するかのようにはにかむそんな上目遣いの笑顔がこちらを射抜いた日にゃああーたふをおおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!

といった心象風景ははおくびにも出さず
テーブルの上に用意してあったカップチーノを一口飲む。
「別に、学校で見慣れてるし」
「あー酷いなぁ。せっかく梨佳の最初の制服姿、見せてあげたのにー」
この四月から、僕と同じ学園に通う事になった、梨佳は二つ年下の妹だ。
ちょっと口を尖らせて、こちらを睨んっでるが、新しい制服に袖を通した嬉しさに目元は下がっている。
714名無しさん@初回限定:04/04/01 23:55 ID:IFDcQ6KS
あぁ、その子供っぽい仕草もたまらないよもしも俺に絵を描く才能があったらその表情必ず絵にしてみせるのにそう150号ぐらいにね
♪だけどぼくにはイーゼルが無い君に見せられる腕も無い心はいつでも空回りふふふ〜んふふ〜んふ〜ふふふ〜ん歌詞知らないんなら
替え歌にしなきゃ良いのに――あ、梨佳がなにかしゃべってるので現実に帰らなければならない時間ですね
「今日のコーヒーはどう?昨日よりちょっと濃いめにしてみたんだけど」
「……まぁまぁかな」
まじうまいよおまえはコーヒー入れる天才だよお前の入れてくれたカップチーノを飲むと心はフィレンチェの朝のバールに飛ぶよ
お前の入れてくれたラッテ・マッキアートを飲むと心はミラノの昼下がりのバールに飛ぶよイタリアばかり出てくるのは何故なんだろうね
きっと梨佳がイタリア料理が好きでよく作ったりするので影響受けて自分もイタリア好きに――あ、梨佳がなにかしゃべってるので現実に帰らなければならない時間ですね
「もう、自分では何にも出来ないのに、口だけは達者なんだから―」
「ゴメンゴメン、梨佳の入れてくれるカップチーのは最高だよ」
「ふふ、よろしい」
あぁ腰に手を当ててふんぞり返る梨佳なんて愛らしいんだそんなにふんぞり返るとちょっと小ぶりだけど形のいい胸が強調されて制服を押し上げてるよ
そんなポーズ俺を誘ってるのかなんてハシタナイすぐやめなさいっていやいややっぱりやめないでだけど人前でやっちゃ駄目僕の前だけにするんだよ
への字になってる口元だけどりっぷを付けなくても桜色に輝く唇はやっぱり若さかないやいやこれはやっぱり僕の可愛い梨佳だから特別に神様が(略

715名無しさん@初回限定:04/04/01 23:56 ID:IFDcQ6KS
……そう、僕は梨佳を愛してる。
肉親としてではない、一人の女性として誰よりも大切に思っている。
だから、妹を紹介してくれというクラスメート達の催促も
自分に対する異性の告白も、全て断ってきた。
強引な手段で妹に近づいてくる輩は、堀部師範直伝の骨法で血の海に沈めてきた。
(ブックオフで買った漫画だが、結構使えた)

だが梨佳は正真正銘、血のつながりのある妹だ。
ギャルゲのように、実は義理の妹!なんて夢は今まで37回見ている。
そのたびに狂喜して跳ね起き、告白に向かおうとして慌てて机の引出しにしまわれた
戸籍謄本を確認し、がっくりと肩を落とす……そんな目覚めを37回もしている。


僕が梨佳のことを「女性」として意識したのはいつからだろう?
本当に小さな頃は、何処に遊びに行くにもついてくるこの小さな妹に、
苛立ちしか擁いていなかった。
そう、ちっちゃな妹を邪険にする、そんな何処にでもある関係だった。
今な気持ちに変わった、それがどうしても僕には思い出せないでいる……
716名無しさん@初回限定:04/04/01 23:57 ID:v+1ij8Bj
ウボァー
717名無し@初回限定:04/04/02 00:05 ID:+o4MVWBi
あちゃー義理きたかぁ・・・
7181/2 ◆660/7Q/21k :04/04/02 00:06 ID:DSrWl+nG
>660-663
>678-679 の続き
 
ずる休みして確保した時間であったが、実は余裕たっぷりというほどではない。
何故なら今日は土曜だから。
だが焦りは禁物。
焦るとろくな結果にならないことは、己が身を以て理解している。
 
具体的には前の彼女t(ry
 
……話を戻そう。
普通に考えれば迷わず断るというか常識論で退けるべきなのだろうが、
恐らく生まれて初めての告白であろう妹の気持ちを考えると、
無碍に断るというのは人として大いに問題があるだろう。
かといって、親にすら認められないだろう関係を築くのも、人として激しく問題ありだろう。
 
―――どっちにしても問題大ありじゃねーか!
 
そもそも妹をその手の対象として見たことが無いから、こんな事態は全くの想定外だ。
妹が色気づいてきた頃には既に歴とした彼女が居たし、
今はともかく少し前までは、一つ二つでも年下であればみんな子供にしか見えなかった。
身内ながら可愛いのは認めるところであり、脱いだらなかなか凄そうな身体に育っているようでもあるが、
数年後ならともかく今はまだまだ……って実はほんのちょっぴりくらいは意識していたのか俺?
……ヤバい。これ以上踏み込んでしまうと俺の中の何かが目覚めてしまいかねん。
7192/2 ◆660/7Q/21k :04/04/02 00:09 ID:DSrWl+nG
ま、身近に年頃の女が居て全く気にならない方がむしろおかしい。
健全な男ならむしろ当然である。踏み込まなければ問題はない。
そう思い直して本題に戻る。
 
とにかく断るにせよ、言い方ってものがあるだろう。
ばっさり却下するのは論外として、「俺たち兄妹だろ」もあまり良くない気がする。
やはり可能な限り婉曲的な言い回しで断るしかない。
その言い回しについて具体的には何も思いつかないのが最大の問題なのだが。
何しろ過去に一度きりとはいえ告白されたことはあれど、断った経験など全く無いのだ。
 
少し前までなら「ごめん。俺、彼女居るから」の一言で済んだものを……
つか別れたから告白されたんだろうな、やっぱり。
ある意味自業自得なのか。なんてこったい。
 
しかし何と言えばいいんだ?
「お友達から始めましょ」兄妹ですけどー。
「実は好きな娘が……」先日別れたばかりですが何か?
「考えさせてほしい」中途半端なのはいけないと思います!
ありきたりな台詞では駄目ですかそうですか。
 
めげるな俺。今こそ偉大なる先人の言葉を思い出す時だ!
 
『Don't think! Feeeeeeeel!(考えるな! 感じるんだ!)』
 
……いや考えなきゃまずいっしょ。
720 ◆660/7Q/21k :04/04/02 00:13 ID:DSrWl+nG
ンナヅェダァ!ンナヅェダァ!
今回分で妹の帰宅まで進む予定だったはずなのに、
うろたえる兄を書くのが面白くてほどんど展開が進んでいない……
 
次こそは妹の帰宅まで進行させまつ。たぶん。
721名無しさん@初回限定:04/04/02 00:15 ID:CPL2K4Hb
何か急にSS職人が増殖したなー。
色々ありすぎて何か混ざってきちゃったよw
722 ◆660/7Q/21k :04/04/02 00:36 ID:DSrWl+nG
確かにいきなり増えすぎ(w
識別が大変だと思って、漏れの分は自分でまとめてしまった罠。
 
追伸;エロは期待しないでください。
書き始めるとほぼ確実に本筋すっぽかしになってしまうので。
723刃物妹の作者:04/04/02 00:45 ID:+o4MVWBi
同感。sageてからブーイング飛ばす厨房がいなくなったからじゃないか?ある意味いいことだが確かに混乱期だなordie。
俺んバヤいクール無口妹が増えない事をただ祈る。今んとこ出てないのはアリガチなボクっ子とか下ネタ炸裂なモロエロゲな妹か?俺は歓迎(いい意味で)。
とにかく、感想を書く人間がいない分かなりフリーになってしまっているというのが俺の意見だ。

追伸。俺はエチィを書くぜ!
724名無しさん@初回限定:04/04/02 00:59 ID:vErv2I0z
↑そう思っていながらなぜageるんだ?
725名無しさん@初回限定:04/04/02 01:03 ID:LvaHpYCs
なー頼むからsageてくれ。茶々は入れないから。
726名無しさん@初回限定:04/04/02 01:09 ID:q9Pj7P3M
peachがread.cgi常時復活になるみたいだから、向こうへ統合されたら
マジでsage忘れると厨寄せになってしまう。
絶対にageない習慣はつけて置いた方がよい。
727名無し:04/04/02 01:44 ID:+o4MVWBi
そんなに深刻だったのか・・・?悪い、マジsageとくようにする。
728名無しさん@初回限定:04/04/02 02:33 ID:kfQhx6Nk
感動のあまり80氏のハイテンション妹(?)をまとめてみました。

無題
>>80-82
83の期待に応えて即興
>>86-87
無題
>>96-98
98からの続き
>>113-115
115の続き
>>125-126
またーりとした朝
>>133-136
チョコとグレイ星人
>>152-154
チョコとアニキとあしたのために
>>166-169
危険な女医さんは好きですか?
>>190-191
729名無しさん@初回限定:04/04/02 02:34 ID:kfQhx6Nk
妹と風呂場とアニキの鼻血(前)
>>228-231
妹と風呂場とアニキの鼻血(後)
>>423-425
殉職 妹刑事
>>515-518
無題
>>575-581
オマケ
>>583

中間まとめ?
>>181
>>183
>>184母他
730名無しさん@初回限定:04/04/02 11:11 ID:kKxJzRnq
 当初はすぐに廃れて潰れる典型的クソスレだと思ったのに、
意外にも随分盛況だな。
 この分なら新ネタの投下は少し待った方がよさそうだね。
731名無しさん@初回限定:04/04/02 14:13 ID:uxBieqFI

い−からお前ら

エロゲ−の話しすれ

「荒れてた・・・私が興奮してたって事?」
何故か興味深そうに返してくる。
「興奮してたっつーか・・・下着盗まれて怒ってたろ?」
「怒ってた・・・うん、確かに不愉快になった」
なんか偉く遠い言い回しだな、ヲイ。
「・・・あれ、対兄貴勝負用だったのに(ボソ)」
「え、なに?」
今、物凄い単語が桜から飛び出たような!?
「何でもない。それより、兄貴は本当に手伝ってくれるの?」
ちょっと妹の顔が崩れる。
・・・あ、なんかいいかもこんなシチュエーション。
話題が下着ドロボーなのが余計だが。
「おぅ!不出来とはいえおまえのイチ兄貴だからな。妹のピンチに駆けつけなくてどうする!」
「下着ドロボーで駆けつけてくる兄貴って・・・」
ジト目+引き。
「そこは物の喩えだから突っ込みはさまんでください!!」「・・・本当に手伝ってくれるの?」
「さっきから言ってんだろ?ほら言え、俺は何をしたらいい?」
「まずは・・・」
たかが下着盗まれただけとはいえ、珍しく妹が助力を求めてきている。そしていつもは無表情な妹が、今日はなんとなく明るく見える。
土曜日の朝。特に予定の無い俺は久々にさくっちと一日を過ごす事にした。
733名無しさん@初回限定:04/04/02 19:52 ID:UYn0YIBR
何このスレ、キモイ
734名無しさん@初回限定:04/04/02 20:40 ID:jZhKtJdF
春だねぇ〜
735名無しさん@初回限定:04/04/02 20:41 ID:cSk86fVT
エロゲ自体がキモイのに何をいまさら
736名無し@初回限定:04/04/02 20:45 ID:+o4MVWBi
なんか勢い弱ってきたな。最初みたいに乙!とかキターーーーーッと言えるスレじゃなかったのかここは?
737名無しさん@初回限定:04/04/02 21:16 ID:jZhKtJdF
>>736
なんか、面白くなくなってきたから・・・・
738名無しさん@初回限定:04/04/02 21:20 ID:oOfxYXcG
>>737
ならば去り時さ
739名無しさん@初回限定:04/04/02 21:50 ID:OoLIpqzc
やっぱり80氏にハイテンション妹の続編を書いてもらう以外、このスレの存続はないのだよ
80氏続編きぼん
740名無しさん@初回限定:04/04/02 21:51 ID:Ydx3ipWo
冤罪妹も
独断妹も
薄幸妹も
躁病妹も

最高です。
続きキボンヌ!!
741名無しさん@初回限定:04/04/02 22:07 ID:+ByAyYdZ
むむ、勢い弱ってきたか?
感想書くくらいしかできないが、俺も少しは貢献しよう。

>◆GYhzO8OFh6 (80氏)
毎度毎度乙です。
>702-706、特に最後のキスシーンは個人的にかなりツボでした。
今後とも頑張ってください。

>◆660/7Q/21k (660氏)
普通に文章上手いですな。
双方向の視点も良い感じです。かなり本気で続き期待してます。
頑張ってください。
742名無しさん@初回限定:04/04/02 22:08 ID:kKxJzRnq
某月某日
 兄さんは今日、ななこので抜いた。ロリもので抜くのはこれで390回目。
この数値は他の属性と比べて優位に多い。この点を鑑みるに、兄さんはロリコンだ。間違いない。

「…なんだこれわ?」
 聞くまでもない。俺が見ているのは妹の日記だ。
 なぜそんなものを見ているのかというと、最近妹が妙によそよそしくなった。
そうだな、だいたい18の誕生日あたりからだ。尋ねてみても何も答えてくれないので、
シスコンを自認する兄としてはなんとしても調べなくてはならないと思ったわけである。
 で、とりあえず机の上にあった日記を見ているのだが…それがこの衝撃的な内容だ。
 しかし、次の一文はさらに俺を困惑させた。

 …私の身長は148cmなので問題はないはずだが、兄さんは私に欲情してくれるだろうか。

「あいつは…どういうつもりだ?」
 これは単なる妄想だろうか?それとも本気で俺を?もしそうなら俺はどうすれば?
だめだ、考えがまとまらない。
まとまらないが、俺は好奇心と妹の秘密を暴くという背徳感に駆られて日記を読み進めていった。



743名無しさん@初回限定:04/04/02 22:11 ID:kKxJzRnq



某月某日
 兄さんが見知らぬ女と歩いているのを発見。なんでも帰りに偶然出会ったクラスメイトらしい。
 でも私は、物心ついた頃からずっと兄さんを想い続けていた。
だから兄さんのことを好きなのかどうかは「におい」でわかる!
 そして、こいつは臭い!汚物以下の匂いがプンプンする!偶然出会っただって?違うね!
こいつは、はなっから兄さんを狙っているメス犬だ!
お前ごとき突然沸いて出た藁の家が、深く結ばれた私と兄さんの愛の巣に踏み込んでくるんじゃない!
 次に兄さんと一緒にいるところを見つけたら、こいつの前で兄さんを犯して、身の程というものを教えてやる。

某月某日
 …・・・・・・・・・兄さん、犯してやる。

某月某日
 親戚の姉さんが小汚い猿を連れてきた。赤ん坊を産んだので祝って欲しいようだ。
だが、うるさくてしわくちゃな猿を「私の赤ちゃぁぁぁん!」とか言っている姿を見て、
私に哀れみ以外のなにを覚えろと言うのだろう?理解に苦しみむ。
 ただ、兄さんは赤ん坊というものが痛く気に入られたご様子。それなら私も妊娠してみるのも悪くないと思った。

某月某日
 今日は待ちに待った18歳の誕生日。これで兄と「いたした」としても祖父に文句を言われることもない。
しかし、折角なので危険日にやって孕ませてもらう事にしよう。

2月13日
明日、兄さんに孕ませてもらおう。
744名無しさん@初回限定:04/04/02 22:14 ID:kKxJzRnq
「ははは。あいつ、ああ見えて結構少年漫画が好きなんだな」
 ここまで読むと、流石にこの日記の内容をまるまる信じることはバカらしくなった。
いくらなんでもこれは妄想日記だ。間違いない。
しかし妄想とはいえ、これほど慕われると悪い気はしないなぁ。
俺、シス魂だから。ははは。まぁマジだったらちょっと狂気じみてて引いてしまうが。
ま、人格者で通っているあいつに限ってそんなことはあるはずもない。―残念ながら。
 俺は苦笑いを浮かべながら日記を机の上に戻そうとして、ソレを目にしてしまった。
先ほどまで日記の下敷きになって気が付かなかった、ソレ―その本は…


『好きな人の飼い方』 穂村愛美 著


「〜〜〜〜ッッ!!!」
 真に恐怖するものを見たとき、人は板垣に師事するのだと、俺は今日になってはじめて学んだ。
しかし、俺の学習などこの際問題ではない。
 え、どういうこと?…つまりこの日記はマジ?
そういえば、最近妹の様子がおかしかったのは…こういうこと?
しかも、2月13日で明日っていったら・・・・・・・・・今日じゃん!!と、兎に角落ち着いて…
 「ただいまー」
 って!落ち着く暇もなく妹さん帰宅ですか!?え〜っと、え〜っと、そう!
ここは何も見なかったことにして、何かあったらそのとき、落ち着いて対処しよう。
大丈夫。あいつは優しくて素直な子だ。話せばきっとわかってくれる。
 そーと決まれば、アレを見たことがばれないように努めて平静に振舞わねば…。

そこで俺は
ごく自然に手と足同時に出して歩き、
ごく自然に妹の前を素通りして居間のソファーに腰掛け、
ごく自然に右手を上げて出迎えの挨拶をする。
「ヤァ、オカエリナサイ」 
「…どうしたの兄さん?」
いきなり不信がられてるー!?
745名無しさん@初回限定:04/04/02 22:16 ID:kKxJzRnq

「いや、べつに、ほら、どうもしないし。あっそうそう、昨日イラクでテロがあってさー」
「じー」
「ぁぅ…」
 くぅ、つい目を逸らせてしまった…。睨めっこは苦手なんだよ。
「兄さんってばひょっとして…」
 バレタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !?
「ひょっとしてバレンタイン、一つもチョコ貰えなかったんでしょう?」
「俺は何も知らなー………え、ばれんたいん?」
 そういえば今日はバレンタインだったっけ。昨日いくつかチョコ貰ったな、そういえば。
あまりの衝撃からからすっかり忘れていた。

「もぅ、兄さんは相変わらずなんだから」
 俺の沈黙を肯定と受け取ったのか、妹は口では憎まれ口を叩きながらも、嬉しそうに笑い、そして…
「はい、兄さん。私は今年もチョコあげるから、元気出して、ね?」
 と天使の微笑を浮かべながらチョコを差し出してきた。
…いつもならココで萌え転がりながらチョコをいただき、
バカップルも真っ青を通り越して緑色になるくらいのいちゃいちゃ振りを披露してやるところなのだが…。
妹は本気かもしれない、そう思うと今日はそんな気分にはなれなかった。

 思い返せば確かに妹は毎年チョコをくれた。
だが、ただの一度も「義理チョコをあげる」と言ったことはない。
俺も妹がくれるチョコに、一々本命かどうかなど聞くまでもないと思っていた。だけど…
「どうしたの、兄さん、ひょっとして迷惑だった?」
 そうだな。今回ばかりははっきりさせておいた方がいいだろう。

「あぁ…ちょっと考え事を。…でさ、このチョコってやっぱり義理…なんだよな?」
 この質問の答え如何によって、俺たちの関係は大きく変わることになるかもしれない。
そう思うと、自然に振舞おうとしても、態度が硬くなるのを止められなかったが、
妹は事も無げに笑って答えた。
「ふふっ、兄さんってば変なの。私たち兄妹じゃない、ね?」
746名無しさん@初回限定:04/04/02 22:18 ID:kKxJzRnq
「あ、あぁ、そうだよな。すまんな。変なことを聞いて。じゃ、ありがたくいただこうかな」
 ふぅ。やっぱりどうかしているのは俺の方だ。
やっぱりあれは妹の妄想だ。それとも俺は心のどこかで期待していたとでも言うのか?

 いや、もうそのことはいい。結論が出て安心した俺は妹からチョコを受け取り、
淡いピンクの包装を丁寧に剥いでいく。
「ね、どうかな?今年のは自信作なんだけど」
「ほほー。それは期待できそうだな…ってなんだこれは?」
 中から出てきたのは上下逆のハート型をくっつけた妙な形をしたものだった。

「相変わらずお前のセンスは前衛的だよな」
「兄さん、それって誉めてますよね?」
「ははは」
 うん。この際妹のセンスはともかく、味の方は…パキッ…モゴモゴ…相変わらず、
いや、いつも以上にうまい。やわらかく広がる苦味の中にほんのりと感じる甘味。
そしてまさにシルクのような滑らかな舌触り…
まぁ実際にシルクを舐めるような変態的行為に及んだことはないが、兎も角そんな感じで、
これなら某美食親父も満足するだろうというほどのものだ。

「いや、形はともかく、味はいいよ。また腕を上げたな」
「やたっ。あ、でも形の方も誉めて欲しいな。折角苦労して作ったんだから」
「いやぁ…モゴモゴ…それはまぁ、な。あれだ。
 でもお前さぁ、折角の手作りなら、俺の他に渡すやつとかいないのか?兄は心配だゾ?」
「余計なお世話です。それに言っておきますけど私、義理チョコは作らない主義なの」
「なんだ。そうなのか」
 俺はチョコを食べるのに夢中で思考の方を後回しにしていた。
しかし、先ほどの問答、適当に受け答えしていたがあいつ、義理チョコは作らないといったか?
…パキッ…モゴモゴ…ゴクン…って、それじゃ俺が今食べ終わったこいつは・・・・・・・・・!?
理解が追いついた瞬間、背中に寒気が走る。
747名無しさん@初回限定:04/04/02 22:19 ID:kKxJzRnq
「ちょ、ちょっとまって。お前さっき俺たちは兄妹だからって……」
「変な兄さん。兄妹だからこそ、誰よりもお互いのことを分かり合っているんでしょ、ね?」
 違う!やっぱり変なのはこいつの方だ。今まで誤魔化すのに必死で気が付かなかったが、
こいつ、こんな妖艶な笑みを見せるようななやつじゃなかった!
妹の「ね?」がこれほど恐ろしく響いたのは生まれて初めてだ。

「お前、いったいどうしたんだよ!?な、なんか変だぞ?」
「ふふふ。最初から変だったのは兄さんじゃない。必死に誤魔化そうとしちゃって、知ってるんだから」
「え、な、何をだよ?」
「兄さん。私のアレ、見たんでしょ?」
「〜〜〜〜〜ッッッ!!」

 本日2度目ッ!流石に2度目ともなると新鮮味にかけるが、
そんなことはやはり問題ではない。こいつ、気が付いていた!?
 ヤバイ!今この状況について考えなければいけないことが山ほどあったが、
俺の脳みそはこの場は逃げるべきだと判断した。
だから俺は勢いよく立ち上がり、居間から飛び出そうとした…のだが、

「あ、あれ?」
 何故だろう?ディオの前のポルナレフよろしく、
俺は立ったと思った次の瞬間には床にひざを付いていた。
しかも…くっ、頭にもやがかかったようにはっきりしない。
「どうやら私のチョコ、とっても気に入ってくれたみたいね。…兄さん」
 …な!あいつ、チョコに薬を盛っていたのか!?購入先はあの中国人の店か?
…くぅ、だんだん力が抜けてくる。もう俺は体を支えきれず、床に倒れ付した。
 次第に薄れゆく意識の中、妹がこちらに歩いてくるのが見えた。そして…

「し、縞パン。見えてるぞ」

 この思考を最後に、俺の意識は闇へと落ちた。
748名無しさん@初回限定:04/04/02 22:24 ID:+77xnOQu
続き読みてえ(;´Д`)
749名無しさん@初回限定:04/04/02 23:48 ID:KekzFwXf
をぉ!?
750名無しさん@初回限定:04/04/03 00:00 ID:Iy1ALrPp
目が覚めたら>>470みたいな展開はナシの方向で(w
7511/2 ◆660/7Q/21k :04/04/03 00:14 ID:E5UvkuG0
>660-663 >678-679 >718-719 の続き
 
乏しいラブコメや恋愛ものの知識を総動員してみた。実妹ネタはどれも危険で全く参考にならなかった。
妹との思い出をダイジェスト版で回想してみた。不覚にも萌えそうになったので中断した。
八百万も居るんだから一柱くらい助けてくれないかと、神棚に手を合わせてみた。助けは来なかった。
とりあえずエルベレスに祈ってみた。玻璃瓶は持っていたが、残念なことにエルフが居なかった。
 
つくづく我が脳味噌は恋愛ごとに向いていないと痛感する。
もっとも、こんな特殊例にあっさり対応できる奴がそうそう居るとも思えないが。
今までは兄に迫る妹なんて、ファンタジーやメルヘン世界の生き物だとばかり思っていたのに……
 
……待てよ?
告白はされたが、付き合ってくれとか抱いてくれとか具体的なことは何も言われてないよな?
つまり、人の道を踏み外さない事と妹を傷つけない事を両立させるのは可能なのではないか?
 
―――そうだ、良くぞ気付いた俺!
偉いぞ俺! おめでとう俺!
 
先ほどまで「うろたえるな小僧――――!!!」状態だったのが嘘のように、俺は立ち直った。
折良くリビングの鳩時計の正午を告げる声までが、俺を祝福してくれているように聞こえる。
当方に迎撃の用意あり。
さあ、いつでも帰ってくるがよい我が妹よ!
 
こうして見事に精神的再建を果たした俺は、おもむろに冷蔵庫を開けて材料の吟味に入った。
昼食の準備を始める為に。
7522/2 ◆660/7Q/21k :04/04/03 00:16 ID:E5UvkuG0
珍しいことに兄の方が先に帰宅していた。
いや、チョコの飛び交う周囲に目もくれず帰ってきた私より早く帰ってきているとは考えにくい。
どうやらずる休みさせてしまったようだ。
そこまで意外だったのだろうか。
気付かれないように振る舞っていたとはいえ、それはそれで少し悲しい。
 
「……ただいま」
 
玄関を開ける前から心拍数は沈静化する気配すら見せない。
感情が表情に出ることは滅多にないが、顔色までは隠し切れない。
そう考えるとますます頬が熱くなる。
幸い相手が醤油の香り漂う台所に居たから、そんな顔を見られずに済んだけど。
 
「おかえり。話は飯食ってからでいいか?」
 
ちょうど仕上げに入っていたらしく、振り向かずに応える兄。
さほど逆境に強くない兄にしては珍しく、その声に動揺の響きは感じられなかった。
 
「ええ。じゃ、着替えてくるわ」
 
確かに話が長引くなら何か腹に入れておいた方が良いだろう。
真面目な話の最中に腹の虫が鳴くなんて、そんなまぬけな展開は願い下げだ。
せっかく急いで帰ってきたけど、もう少しだけ我慢しよう。
ようやく上昇の止まった心拍数を落ち着ける時間が取れたと思えば、そんなに悪くはない。
 
―――そうだ。きっとどういう回答を貰っても泣くだろうから、新しいハンカチを用意しておこう。
753 ◆660/7Q/21k :04/04/03 00:25 ID:E5UvkuG0
とりあえず何とか予定していたところまでは進められますた。
今後も両方の視点を適時使い分けて行きます。
 
やっぱりちょっぴりエチーな展開も入れた方がいいのかな。
>742-747 とかすっげ面白いし。
今までずっとエロ有りと無しの二択ばかりだったもので、
加減とかさっぱり出来ないんだなこれが。
754名無しさん@初回限定:04/04/03 00:31 ID:XLWvTtCm
えろ展開キボンヽ(´ー`)ノ
755676より1/3 ◆GYhzO8OFh6 :04/04/03 00:41 ID:Ceng/ZWP
「まあ、それはともかくとしてだ、妹よ。続きをカモーン!」
「……ん」
 恥らうように俺様から視線をはずす妹。おおぉ、だんだん萌えてきたぞ!
「ホントはね、ホントはね……」
 棒読みなのは目をつぶろう! というか、それもまたよし!!
「お兄ちゃんのことが好きなの」
「うをぉぉぉぉ〜!! きたきたきたぁ!!キタ━━━━━(゚∀゚)━━━━━!!!!」
 解説しよう!
 俺様の中の萌え萌えゲージが、ついにMAXに達するとき、俺様はただのお兄ちゃんから
スーパーデラックスお兄ちゃんEXに変身するのだ!
 特に股間の一部が!
「萌え〜! 萌え〜! 今の、確実に俺様の心にジャストミート! さあ、妹よ。その想いを
叶えてしんぜようではないかぁ!!」
「……うわ」
 俺様は妹の手を掴むと、有無を言わさずベッドに引きずり込む。妹の身体を組み敷くと、ス
ポポーンッと俺様はパジャマを脱ぎ捨てる。この間、わずかコンマ5秒!
「重いんだけど。どいてよ」
「それは無理。ぐっへっへっ、宇宙刑事の時代から、引きずり込まれた異空間から脱出する
にはモンスターを倒さなくてはいけません! おお、そしてこんなところにモンスターが!!」
 極大変身を遂げた股間のブツを妹の鼻面に、ズイッと突きつける。
「さあ、妹よ。その可愛い手か口。もしくは、というかできれば股間の割れ目、さらに言えばそ
の奥の穴を使って、このモンスターを倒してみちゃったりしてくれないか!! さあ、さあっ、
さあっ! さあっ!!」
756676より2/3 ◆GYhzO8OFh6 :04/04/03 00:42 ID:Ceng/ZWP
「うん。わかった。――ていっ」

 ゴスッ!!

「――! 〜〜!〜★!?」
 俺様のギョクを妹の右拳がえぐるように打ち抜く。
 ああ、妹よ。人間って、本当に痛いときって悲鳴も上げられないんだな。俺様は、これでま
たひとつ賢くなったよ。
「倒した。――じゃ……」
「ま、待て…というか、待ってください」
「……ん。でも、モンスター倒した。ちゃんと言われたとおり、手で倒した。だから問題ない」
 それは倒されちゃいましたが、それは反則だ。 おまえは俺様をオカマにする気か? タマ
なしにする気か? タマがないだけに、タマらないってか? うほ、俺様ってこんなときでも
ギャグが冴えてるじゃん!
「問題なくないわ! ありまくりだ! いいか、モンスターは手順を踏んで倒さなくてはいけな
い! これが古今東西のヒーローたちの鉄則! ウルトラマンは出てきたとたん、スペシウ
ム光線撃つか? 仮面ライダーはいきなりライダーキックするか? 戦隊ヒーローは、巨大
化する前の怪人を巨大ロボで踏み潰すか!? ああん!?」
「……さあ? あたし、そんなの観ないから」
 …………。
「だ、断じて否! そんなことありえない! あってはいけないのだぁー!! まずは格闘戦
から入って相手を弱らせなくてはスペシウム光線を撃ってはいけないし、ライダーキックを
使ってもいけない! 巨大ロボを呼ぶには、怪人が巨大化してからでなくてはいけない!
これがこの世の決まり! お約束ってものだ!」
757676より3/3 ◆GYhzO8OFh6 :04/04/03 00:43 ID:Ceng/ZWP
 あの威容をほこっていたが、今ではすっかりしょぼくれている俺様のブツを指し示し、
「しかるに! このモンスターを倒すには、まずは手やお口によるソフトな格闘戦から入らな
くてはならない。それから、インサート! ズッコンバッコン! ヌップヌップの末に、モンスタ
ーが白い血を吐かせる! これが正しい闘い方なのだ!」
「ふぅ〜ん。……はふぅ」
 おのれ、これほど俺様が熱く語ってやっているというのに、あくびなんぞしおってからに!
「妹よ! おまえには愛が足らんと見た! そんな人間性欠落者のような態度をいたく心配
する、この俺様が、手取り足取り腰取り愛の何たるかを伝授してやろうではないか! さあ、
まずはお口による御奉仕から(*´д`)ハァハァ」

「おのれは朝っぱらから、何をしておるんだー!!」

 いきなり部屋に乱入して、問答無用で俺様の頭部にドロップキックを炸裂させたのは、俺
様の天敵であるところの姉上ではないか!
「姉上! き、きさまは……!」
 ズビシッと外を指差す。
「スレ違いにつき、速やかに退出きぼん!」

 もう一度、ドロップキック食らいました。
758 ◆660/7Q/21k :04/04/03 00:54 ID:E5UvkuG0
姉キタ━━( ゚∀゚ )━(∀゚ )━(゚  )━(  )━(  ゚)━( ゚∀)━( ゚∀゚ )━━!!!
 
ほんに80たんの書く妹はええのう……
あ、綾乃ちゃんや姉上もいい感じでげす。
759:04/04/03 01:31 ID:uTn8me6m
結婚記念日に逝った旅行先で逝ってしまった両親。
残ったのはそこそこの遺産と・・・・父の隠し子だった。

「佐々木静香です。」
大きな鞄を足元に置き、背の高い方の女の子がはっきりと通る声で自己紹介をする。
「・・・・佐々木楓ですっ・・。」
静香と名乗る女の子の体に半身を隠しながら、幼い声で小さい方の女の子が続く。(怖がってるんだろうか?)
「佐々木倫太郎です。」僕が答える。
「不束者ですが今日から宜しくお願いします。」(静香)
「お願いします!」(楓)


父の隠し子(にあたるのだろ〜か?)という2人の姉妹。
父の愛人で2人の母にあたる人物は、金蔓がなくなって2人を捨てたらしい。
(愛人さんにしてみれば父との間柄を継続させる為にもうけたのではないのだろうか?
まあ単に避妊を怠ったとか。)

僕の親戚は1人だと思っていたのが、3人ものお荷物を背負い込むことを煙たく思い
誰も快い顔をせずに、離れていった。僕はもうすぐ社会人となるので一人でも生きていけよう。
しかし僕よりも小さな2人の姉妹は、ぽっと家庭という場所から投げ出されてしまったわけで。
そんな2人放っておけず、「3人助け合いながら暮らしていこうよ」と
生活力もない自分が軽い気持ちで言ってしまった。
それでも静香さんのほうは、今の自分達姉妹の現実を理解しているらしく
比較的快く、僕の提案にのってくれた。
楓ちゃんの方は・・・よく解ってない、まあいきなり知らない人と暮らすのだから
嫌だって思ったんだろうな。

ともかく、新しい家族、2人の妹との新しい生活が始まった。
760732参照。パンツとチョコの推理劇:04/04/03 02:13 ID:bsYjtgMC
ようやく本題に入れそうです。

・・・何故だ?
「次これ」
「あ、ああ・・・」
確かに妹は手伝ってと言った。そして俺も手伝うと言った。
だが・・・
「これは?」
「・・・ちょっとビターだな・・・うん、俺は好き」
って、
「違ーーーうっっ!!!」
「・・・何、いきなり」
「さくっち、何で俺は朝からチョコなんて喰ってる?」
「手伝うって言ったから」
「下着ドロボーを捕まえるんじゃなかったのか!?」
「だからパンツは諦めるって言った・・・じゃ、これは?」
「むぐ・・・うわっ甘っっ!!って違ーうーだーろー!!」
そう、俺は桜のチョコ作りを「手伝わされて」いた。
「いちいち五月蝿い・・・パンツ盗まれたのはもう仕方ない。・・・でも当初の目的は果たせそうだからいい」
「当初の目的・・・?」
ちょっと待て。当初の目的って何だ?
俺にチョコ喰わす事か?いや、「果たせそうだから」っつーことはこれが目的じゃあないんだよな?

・・・ん?チョコ?


「・・・あ、明日はバレンタインか・・・」
「・・・もしかしなくても忘れてた?」
「すっかりな」
761名無しさん@初回限定:04/04/03 02:44 ID:z9mv84si
SS職人のみなさん本当に乙です!
>>692から読んでて口元がにやけっぱなしですYO!
762あげまん:04/04/03 09:51 ID:Ye73aA4B
あげまんころん
763名無し@初回限定:04/04/03 13:52 ID:bsYjtgMC
ある意味、自治スレだなここは
764名無しさん@初回限定:04/04/03 18:23 ID:oDb42GlS
>>763
ちょっと良くない傾向になってるな
765名無しさん@初回限定:04/04/03 18:35 ID:L09/E+iT
747の続き

「・・・・・・・・・」
 俺が意識を取り戻したとき、あたりは真っ暗だった。
どれだけの時間眠っていたのだろうか?
兎に角俺は、手探りで辺りを調べようとしたところ…
 ガチャ、ガチャ
「…!?」
 手枷をはめられている!?いや、手だけじゃない!
 ガチャ、ガチャ
 足にも……!
「むー、うー!」
 何てこと!声を出そうにも何か丸いもの(ボールギャグ)を噛まされているらしく、
呻き声しか上げられない。それに、辺りが暗いのだと思っていたら、そうではない。
俺が目隠しをされていたんだ!
「兄さん、気がついたの?」
「う!?」
 混乱しているところに、もっとも信頼しているヒトの声が響き、俺は一瞬安堵したが、
 ガチャ…
 頭上から鳴る手枷の音で、俺はようやく状況が理解できた。
 そうだ!俺は妹のチョコを食べて気を失い、そしてこいつは、こいつは俺を…!
766名無しさん@初回限定:04/04/03 18:37 ID:L09/E+iT
「むぐっ!」―ビクッ
 その時突然俺の下半身が何かに優しく撫で上げられた。いや、何か…ではない。
考えるまでもなく妹の指だ。
 駄目だ!確かに俺はロリコンでシスコンでエロゲオタだが、流石にマジは駄目だ!
そればッかりは、なんとしてでも阻止しなければいけない!シスコンの矜持にかけて!
だから俺は魂の限りに叫んだ!

「ほぉあほほほひへはひぇはい!ほぇはははひぉはぃはお!ひぇおはわふぅは!ひほぉほほ!」
 うがぁ!参ったぁ!ボールギャグのせいで何言ってんのか自分でも分からねぇ!
「そんなことをしていけない。俺たちは兄妹なんだぞ。目を覚ますんだ。妹よ」

「…ほふわはっはは?(よく分かったな?)」
「分かるよ。兄さんのことは全部。兄さんの好みも、したいことも、して欲しいことも全部…」
「はっはは…(だったら…)」

「だが断る!この私が最も好きなことの一つは、兄さんの本心を取り繕っている理性に対して
『NO』と断ってやることよ!」
 そう言うや否や、妹は俺のズボンを猛烈な勢いで脱がしてしまった!
「むぐぅ〜〜!!」
767名無しさん@初回限定:04/04/03 18:51 ID:L09/E+iT
折角書いたので上げてみたけど…ネタ飽和状態なので他のSSが落ち着くまで続きの投下は自粛した方がいいかな?

>755-757
このスレ的に80たんの妹が金字塔に成りつつあるような…
まぁ漏れが無口系にはノーガードというだけだが(;´Д`)ハァハァ
768名無しさん@初回限定:04/04/03 19:12 ID:ORv+Qd2g
そんな。
ここでおあずけですか?
769名無しさん@初回限定:04/04/03 19:32 ID:XLWvTtCm
続き読みたいよヽ(;´Д`)ノ
770名無しさん@初回限定:04/04/03 21:36 ID:ch3gKJ9V
>>767
確かにSS製作者とネタが過飽和になりつつある気がする
自粛というか、もう少し時間を費やして書いて、間隔を空けた方がいいかもしれないなぁ
771名無しさん@初回限定:04/04/03 22:17 ID:yQ3MLXVa
>>770
だが、時間を置けば置くほど製作者のテンションが下がる罠

SS投稿スレのように、まとめサイトを作れば、作品が多くても混乱を避けられると思うのですが…
誰か立ち上げてみませんか?(他力本願)
後は、SSには必ずトリップを付けるようにすると、多少は区別が付くかと。
772名無しさん@初回限定:04/04/03 22:29 ID:kN4oKFmg
ぶっちゃけ妹よりおかんの方が金字塔の気が…
773刃物(以下略):04/04/03 22:37 ID:bsYjtgMC
立ち上げるんだったら携帯からでも投稿できるように頼む。PC封印してっから俺携帯から投下してるんだよ・・・
7741/2 ◆660/7Q/21k :04/04/03 23:09 ID:ijYtGJQb
朝起きたら妹に、キスされていた。
 
 
ぷりぷりとした何かが口内を縦横無尽に這い回る感触により、否応なく夢の世界から引き戻された。
次に口の中に拡がる甘くてほろ苦い味、ほのかに漂う柑橘系とミルクが混じったような香り、
そして上体にのし掛かる温かく柔らかい何かが覚醒を促していく。
 
「ちゅっ……ぷぁ…………んむ……ぴちゃ……」
 
唇を柔らかく湿った何かが粘っこい水音を立てながら吸い、ついばみ、むしゃぶりつく。
そのやや上方で自分でない何かがすふすふと忙しなく呼吸している。
 
「はむ…………くちゅ……ちゅ、ちゅうっ…………」
 
弾力のある物体が舌を絡め取り、チョコの味を歯茎の裏まで塗り拡げていくのを感じながら目を開くと、
 
――――慣れたくないのに見慣れてしまった妹の瞳が視界を覆い尽くしていた。
 
「ぷちゅ……ぢゅ、ぢゅぢゅっ!」
 
実の兄相手に研鑽を重ねてきた口吸いを続けながら、目だけで朝の挨拶をしてくる我が妹。
(一度たりともこちらから望んだ事など無いことだけは、己の名誉の為に言っておく)
一線を越えられる前に大学進学により実家からの脱出にこそ成功したが、
それでも時々こうやっていつの間にか人の部屋に侵入しているから油断も隙もない。
7752/2 ◆660/7Q/21k :04/04/03 23:10 ID:ijYtGJQb
通常なら覚醒初期段階で身体が勝手に妹を排除しているところだが、
今回はいつもと違う味を感じた身体が違和感で戸惑っているらしい。
このまま放置しておいては、反応を始めた下半身の一部に魔手が伸びてくる。ピンチだ。
そうなる前に妹の腹の下に敷かれていない方の腕で、吸盤の如く吸い付いている唇を引きはがす。
ちゅぽ、と音を立てて離れる妹の頭を更に引き離すのと同時に、
下敷きになっていた方の腕で、のし掛かっていた華奢な身体を横へ押しのけた。
 
口の中がチョコまみれで気持ち悪い……なんて事しやがるこのアマ。
顔だけは可愛いが性格は「変態」の一言で説明可能な妹にガンを飛ばす。
が、反芻するかの如く己の口内で舌をもごもごさせていた変態女は、
一本ネジが抜けたような締まらない笑顔であっさりと受け流してしまった。
 
「おっはよーお兄ちゃん」
「……何でここに居るんだお前は」
「あー! それがわざわざ朝一で義理チョコ渡しに来たけなげな妹に対する物言いぃ?」
「この世のどこに口移しで義理チョコを渡す奴が居るんだ、ええ?」
「ここに」
 
意味もなく偉そうに薄い胸を親指で指す妹に、激しく今更とはいえ呆れる以外にどういう反応をしろと。
 
「こんな形で渡すのは義理チョコと言わん」
「ふっふーん甘いわ。私の義理チョコは世間一般のそれとはちょーっとばかし意味合いが違うのだ」
「……何がどう違うんだよ」
 
強調してもほとんど大きさの変わらない胸を張ったポーズで反応を待つ妹。
無視すると後が怖いので仕方なく問うてやると、人差し指をぴっと上げて宣いやがりました。
 
「『義理の兄妹なら堂々と本命だって言えるのにねチョコ』略して義理チョコ」
「なんじゃそりゃ――――――――――――――――――――!!!」
 
 
続きません。
776 ◆660/7Q/21k :04/04/03 23:15 ID:ijYtGJQb
少し詰まったので、気分転換を兼ねて単発もの投下しますた。
エロ描写の加減を確かめる目的もありますが。
 
確かに最近供給過剰気味な罠。
ちょうど少し展開を考える時間が欲しかったところなので、
次から投下間隔を少し空けていこうと思います。
777名無しさん@初回限定:04/04/04 00:02 ID:AnRHquhd
というかSS職人に対して読み手が少ないのか?
778名無しさん@初回限定:04/04/04 00:12 ID:yfP/2in1
まあスレタイがいかにもクソスレって感じだしな。
779名無しさん@初回限定:04/04/04 00:25 ID:/5Ysd8Rn
最近じゃネタ投下のインフレートなんて珍しいな。
780 :04/04/04 00:28 ID:C+wKEVST
続きが読みたいので、インフレ歓迎です。

作品の混乱を防ぐためにもトリップかタイトルをつけるとか
781名無しさん@初回限定:04/04/04 02:13 ID:GMYp0vyX
http://www.geocities.co.jp/Playtown-King/8645/

超適当かつ作りかけですがまとめページどぞ

背景色、文字色について意見がほしいです。
できればコードで。
他にも何かあればページの掲示板に適当に書いてください。
782名無しさん@初回限定:04/04/04 02:23 ID:5/j0yMv6
<dl>
<dt>226: 名前
みたいに名前と投稿内容の位置をズラして欲しいな
783名無しさん@初回限定:04/04/04 03:42 ID:49UGpHMq
このスレ最初の方からRomしてるよ
応援してるからがんばれ
他にもRomが結構いると思うが少ないのかな?
784781:04/04/04 04:01 ID:GMYp0vyX
>>782
修正してみました。
こんなんでいいかなぁ?
785名無しさん@初回限定:04/04/04 04:16 ID:FcrlC58j
>>783
ノシ
786名無しさん@初回限定:04/04/04 04:41 ID:5/j0yMv6
>>784
読みやすくなったヽ(´ー`)ノ乙
787名無しさん@初回限定:04/04/04 09:13 ID:K2M09WbM
>>783
ノシ 三人目
788名無しさん@初回限定:04/04/04 09:14 ID:LIpyA8pc
781乙〜
789名無しさん@初回限定:04/04/04 10:20 ID:Hp+lt+gC
>783
ノシ 四人目
790781:04/04/04 11:12 ID:rF0+fC/c
とりあえず現在地まで保管完了。
SSっポイ物を独断で拾いましたが拾って欲しいもの、
作者さんが保管して欲しくないものなどがありましたら、
どんどん言って下さい。
あと色のご意見お待ちしておりマス。
791名無しさん@初回限定:04/04/04 11:42 ID:TvG8lLoK
>>783
ノシ 五人目
792760参照。バレンタイン前日に:04/04/04 11:44 ID:yQ/CkAYB
「・・・バレンタインねぇ・・・あったな、んなもん」
とゆーか毎年固定二個しか貰っていない俺としては、あってもなくても同じような物で・・・
「・・・ん?おまえ、今年も俺にチョコくれんのか?」
「死ね」
言葉とは裏腹にまた試作チョコを投げてくる妹。
「むぐ・・・しかし毎っ年の事ながら意外だよなぁ〜おまえが義理とはいえ、他人にチョコ渡すなんてよ」
毎年ながら、妹は親しい友人にはチョコを渡している。クール・アズ・キュークをモットーにする妹がチョコ渡す場面なんか想像すると・・・笑える。

*クール・アズ・キューク
「冷静沈着」の意。

「・・・一応、私だって女の子だし」
確かに。しかしソフ○対策的に18歳かどうかは怪しいが。
・・・そこ、「改悪すんじゃねー!」とか叫ぶな。
「んで?桜さんは今年は本命チョコは作るんかな?いい加減、そのそっけなさ・・・」
「作るけど、本命」
「そうそう、バリバリ作・・・何?」
今、なんつった?
「・・・好きな人、できたから、これを機に告ろうかと」
「・・・」
今の兄貴の脳内状態。
ダダダダダダ!キュイーン、スドゴワーン!!
11時方向から零戦三機!!撃て、撃ちまくれ!!せ、戦艦カルフォルニアがぁぁ!?OH GOD!戦争だ、戦争が始まったぁっ!!!

脳内パールハーバー状態。
793刃物(以下略):04/04/04 11:53 ID:yQ/CkAYB
まとめサイト見ました。乙です。・・・ある意味凄いスレだな、ここは。
794名無しさん@初回限定:04/04/04 12:28 ID:cR9W2Zxl
さ、さくっち〜〜〜!好きな人ってぇえええ(;゚д゚)ァ.... qswでfrtgyふじこklp;
795名無しさん@初回限定:04/04/04 12:33 ID:8X3duWzL
>783
ノシ No.5

>>781
まとめサイト乙
レス順はスレ読めばわかるので、作者で括って欲しい
続き物は「ハイテンション妹」(1)(2)(3)(4)みたいな方がわかりやすい
796名無しさん@初回限定:04/04/04 12:55 ID:8X3duWzL
ノシ No.6だった

ハイテンション妹は>>728-729のような纏め方でお願い
797名無しさん@初回限定:04/04/04 13:00 ID:4uktx73a
ノシ 7番

他の妹、従妹関係が寂れる中ここはなんと恵まれていることか…
職人さんありがd(*´Д`* )ハァハァ
798792参照。兄貴、爆発。:04/04/04 13:06 ID:yQ/CkAYB
「す、好っきゃあひとをぉっ!?」
妹ならぬあまりの発言に、一瞬思考回路のフリーズしたためか、我を取り戻した時の俺の第一声は滑稽な程裏返っていた。
「・・・うん、好きな人」
あ、あの、クールで無表情なさくっちが顔を赤らめている・・・。
「何?誰、誰!?」
しかし次の瞬間には驚きより好奇心が爆発して、今時小防でもしないような低レベルな質問を畳み掛けていた。
「それを聞くのは野暮」
「うわっ、ここでおあずけかよぉー!!」
知りてーーーーっっっ!!!
「・・・テーブル揺らさないで」
「気ーにーなーるー!!(コ○ャル風に)」
テーブルに突っ伏してジタバタする。ガキか、俺は。
いや、気になるだろ!?妹、特にこんな何考えてるかわからない妹っの想い人って気になるだろ!?
・・・待て、今日は土曜日。
そして明日バレンタインは日曜で学校は休み。だっつーのに妹は今日チョコを作っている。

・・・まさか!?

「部活の連中かっ!?」
ガダンっ!!

・・・なんかパソコンの前のユーザーが派手にコケた音がしたのは気のせいだ。・・・多分。
「惜しい」
「惜しいのかよ!?」
799798参照。秘技!包丁投擲!:04/04/04 13:27 ID:yQ/CkAYB
待て、惜しい・・・?
ということは、あながち俺の推理も間違いではないということか?
部活の連中ではない。そして日曜にも会える人物。そして妹とも比較的親しい人物。

ま、まさか・・・!?

「教師かっ!?」

ズダンっ!ヅタンッ!

パソコンの前のユーザーがコケると同時に、台所に立つ妹が振り向くこと無く包丁を投げ放つ、
そしてそれは見事に俺が突っ伏しているテーブル、つまり鼻先2センチの場所に突き刺さる。

「・・・死ね」
久々だな、刃物も。

「じゃあ誰だよ、え?お兄ちゃんの低容量低機能な脳内演算システムではこの程度のシュミレートが限界ですが何か!?」わけわからねえんじゃ、ボルァ!
「・・・だいたい予想は付くと思うんだけど」
「じゃ用務員のおっちゃん?」
とりあえず当てずっぽうで言ってみる。

カカカンッ!!!

刹那飛来する、三本の銀閃っ!!!ま、またテーブルに包丁が・・・。
「・・・一度死ぬか、二度地獄を見るか・・・選ばせてあげる。どっちがいい?」
「・・・執行猶予で」
「却下」
ゴゴゴゴゴゴゴゴ・・・
(↑大気を揺るがす殺気)
バヤい。マジで怒ってやがる・・・。
というかすでに埋葬機関よろしく、六本の包丁を握ってやがる。
800781:04/04/04 13:41 ID:rF0+fC/c
>795
試作してみたんだけどサブタイトルが見えるほうがいいかな?
801名無しさん@初回限定:04/04/04 13:55 ID:u7Bv/8od
「さくっち」て言われると、

それ散る世界が脳内に展開するので
違和感バリバリで楽しめないです。(つд`)
802名無しさん@初回限定:04/04/04 14:02 ID:8X3duWzL
今みたいな(1)(2)表記は他の職人さんの連載モノとの共通表記ってことで、
80たんのだけ、別枠のサブタイトルつきでどどーんと目立たせていいんじゃないかな。
全ての職人を並列に扱うよりも人気のあったものを目立たせる方が、見やすい。
803781:04/04/04 15:06 ID:rF0+fC/c
作者名も題名もない作品がいっぱいで悶えている管理人です。
若干改良(?)してみました。
作者分類完成は遠い・・・

..          ∧_∧  
          (;´∀`)  
       _φ___⊂)_
      /旦/三/ /|
    | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|  |
    |80タンのまね|/
804名無しさん@初回限定:04/04/04 16:38 ID:MT/z62Ii
>>783
ノシ 8番

( ・∀・)ココハ ゴジャースナ スレッド ダヨ
805名無し@刃物妹:04/04/04 17:55 ID:yQ/CkAYB
643 650 681 712 732 760 792 798 799が俺の投下したSS。
こうしてみると結構な量だなぁ。タイトル名とかはそっちで決めてもらえればありがたい。
806名無しさん@初回限定:04/04/04 18:47 ID:ZO1A/CUX
ノシ No.9? 本当良スレだよここはノД`) 初期の頃からROMってたが、まさか飽食期に突入するとは… このスレの全妹集めてゲーム化キボンヌ
807 :04/04/04 20:19 ID:jeZfCDDa
ノシ No.10

ツヅキマダー?
808名無しさん@初回限定:04/04/04 21:10 ID:6RmKnvQ+
ノシ No.11
このスレを確認することが日課になるなんて、思いもせんかった。
809742〜の作者:04/04/04 21:21 ID:a+7aRsZM
ノシ No.12?
タイトルは募集中。

1-6レスで完結したはずの典型的クソスレがココまで成長するなんて、思いもしなかったYO!
810名無しさん@初回限定:04/04/04 22:05 ID:BrIAgw4x
朝起きたら妹になっていた話はまだか!!
811名無し@初回限定:04/04/04 22:23 ID:yQ/CkAYB
難しいぞそれは
812名無しさん@初回限定:04/04/04 22:25 ID:2k/VMEu/
『朝起きたら妹になっていた』というのは、

一、妹と人格が入れ替わった。
二、とある事情があって今までその存在も知らなかった兄がやってきた。
三、弟だった筈が、ある朝起きたら何故か女の子に。
四、その他。

どれなんだ?
8131/7 ◆GYhzO8OFh6 :04/04/04 22:30 ID:i0sFzkKs
>>757の続き

「ったく。朝っぱらから、あんたたちふたりは何をやってんのよ!?」
 あうち! 姉上、ちょ、ちょっと蹴りが良いところに入っておるぞ! うわ、やめ! やめ!
ぐはっ! 鳩尾につま先が入るっての!
「ほら! ちゃっちゃと答える!」
 ゲフッ! 答えるって、口を開く間もなく蹴り続けておるのは、誰だっての! いたっ!
って、だんだん、その、なんというか、変な快感に目覚めてしまいそうだぞ、俺様。
 はっ!? まさか、これは環境適応能力ではないのか!!
 さすが俺様。いかなる環境にも即座に適応する、この柔軟性。うはははっ、我ながら自分
のすごさには驚かされるぞ。
 よし、そうとなればこの新たな快感を素直に受け入れるのみ!
「はうぅん♥ ああぁん♥ も、もっとぉ〜♥」
「うわっ! キショ!」
 ああん♥ なぜやめるのだ、姉上。あと、ちょっと。あと、ちょっとでイけたのに。グスン。
「と、とにかく! あんたら、何やっていたのか言いなさい!」
 おい、その俺様を蹴った足をシーツで必死になって拭くのは、かなり傷つくぞ。
「ふん。スレ違いの分際で、生意気な。だが、いいだろう。この寛大な俺様は多少のことには
目をつぶってやろうではないか。深ぁぁぁ〜く、感謝するがいいだr――」
 ボグッ!
「とっとと、しゃべる!」
8142/7 ◆GYhzO8OFh6 :04/04/04 22:31 ID:i0sFzkKs
「……はい」
 姉上。俺様は、人と人とのコミュニケーションは言葉であって、拳じゃないと思うのですが。
「この無愛想な妹の将来を憂い、兄として妹にスキンシップによる教育をだな……」
「お兄ちゃんにセクハラされてました……」
 ……Oh! NOoooooooo〜!!
 愛しの我が妹よ、なんてことを言うんだ!? そんなことを言ったら、俺様は姉上に――!

 スガッ! ベキッ! グシッ! ドゲシっ!!

 ……殺されました。
「このクソ馬鹿弟が! 実の妹に性欲を感じるなんて、変態かおのれは!?」
「そ、それは違うぞ、姉上。性欲じゃなくて、『萌え』です、『萌え』」
「はあ? なにそれ? 性欲と同じじゃないの?」
 なんですとー! 『萌え』を性欲と一緒にするなど、いくら姉でも許せん!
「だから愚民姉と言うのだ、愚か者め。いいか? この俺様の高貴で崇高なる『萌え』を低俗
かつお下劣な性欲と一緒に語ろうなどとは、言語道断! 『萌え』とは愛! 『萌え』とは命!
 『萌え』こそが世界を! この地球を救う最初で最後の力なのだぁー!」
 俺様はベッドの上に飛び乗ると、両腕を振り上げ熱く語らう。
「ビンラー○ィンはなぜテロを行うのか!? ブッ○ュはなぜありもしない大量破壊兵器を理
由に戦争を起こすのか!? 金正○はなぜ国民を虐げるのか!? それは、彼らに『萌え』
が足りないからであぁ〜るぅ!!」
8153/7 ◆GYhzO8OFh6 :04/04/04 22:32 ID:i0sFzkKs
「・・・…」
「わぁ。パチパチパチ(棒読み)」
 俺様の演説に感動のあまり呆然とする姉と、惜しみない拍手を送る妹を身振りで押さえ、
「想像してみるがいい! 彼らがもし『萌えぇ〜♥』と叫ぶような奴らだったら、テロをやって
いたと思うか? 戦争していたか? 国民を虐待したか? ああん?」
「まあ。いろんな意味で想像できんわね」
「そうだろう。そうだろう。そのとおぉ〜り! もし彼らが『萌え』に充足していたら、テロも戦争
も虐待も起こりえなかった。つまり、『萌え』こそが世界平和を唯一実現させるパワーなのだ!
『萌え』! それは真理! それは愛! それは禁断の果実! それは魂の叫び!
 ――さあ! 国民よ、立ち上がれ! ともに叫ぼうではないか!」
 俺様は握り締めた拳を天に向けて突き上げ、高らかに叫ぶ。
「萌えぇ〜!!」
 うひょ〜! 聞こえるぞ、聞こえるぞ。俺様をたたえる万雷の拍手が! 黄色い声援が!
今、俺様は神とともにある! いや、俺様こそが神! 俺様最高!
「うるさいだまれ」
 あうちっ!
 姉上、お願いだから問答無用で殴るのはやめてくれ。俺様の高貴な美貌が傷つくではな
いか。
「あんたの電波話は人間のあたしには理解できないの! もっと人間語で説明しなさい!」
「ええい! だから愚民姉だと言っておるのだ! 『萌え』を頭で理解しようという時点で、き
さまは間違っておる! 『萌え』とは魂の発露であり、生命の叫び! それを言葉で解そうな
どとは、片腹痛いわ」
8164/7 ◆GYhzO8OFh6 :04/04/04 22:32 ID:i0sFzkKs
「そんなこといって、あんた説明できないんでしょ?」
 かぁ〜! ムカつく。その思いっきり見下したような顔。我が姉上ながら、なんと憎たらしい
顔をすることか。
「おのれ、そこまで言うなら『萌え』がいかなるを教えてやろう。だが、先ほども言ったように
『萌え』を言葉で解するなど無粋のきわみ! ならば、『萌え』がいかなるものかをその目で
とくと確かめさせてやる」
 俺様は机の引き出しからアイテムを取り出すと、妹に渡す。
「さあ、愛しの妹よ。『萌えッ娘ポーズNo.14』だ!!」
「これを使うのは、No.8だと記憶しているけど」
 …………。
 おい、誰だ? 窓も開けずに空っ風を俺の部屋に吹き込ませるのは。
「とにかく、『萌えッ娘ポーズNo.8』だ!」
「……ん」
 妹は脚をM字に開いて床にぺたんと座り込むと、いそいそと頭にアイテム――猫耳付カチュ
ーシャを装着した。次に、右手を握ってこぶしをつくると、それを顔の横に持っていき、手首
を軽く曲げて招き猫のポーズを作る。そして、最後に首を小さくかしげて一言。
「……にゃん」
 きたきたきたきたきたきたきた。キタ━━━━━(゚∀゚)━━━━━!!!!
「ぐをぉぉぉ〜っ! 萌えるぞぉ!!」
「うわぁ」
「ぐっへっへっ! おまえがいけないんだ、おまえがいけないんだぁ。この俺様を誘惑する
おまえがいけないんだからなぁ!」
8175/7 ◆GYhzO8OFh6 :04/04/04 22:34 ID:i0sFzkKs
「おまえは、なにをやっとるかぁ!!」
 思わず『萌え萌えゲージ』がMAXに達してしまい、妹に飛び掛った俺様を姉上の前蹴りが
撃墜する。頼む、姉上。もう少しソフトに止めてくれ。
「ふぅ。すまない姉上。思わず理性を失うところだった」
 姉上の「すでに失っていただろーが!」という突っ込みは当然無視する。
「どうだ姉上? 萌えただろう? 萌えただろ? 萌えたに決まっている!
 猫とは、犬と並ぶ古くから人類とともにあった友人。しかし、犬のように従順ではなく、その
勝手気ままな姿にこそ萌えの真髄があるのだ! 犬のように常に従順な姿は、それはそれ
で萌えなのだが、緩急のない萌えはマンネリ化の原因ともなる。それに対して、餌をもらう
ときは催促するくせに、それが終わると『けっ! てめえなんて、あたしのお慈悲で相手して
やってるのさ』とでもいうような、つれない態度。そんな仕打ちに、人間が必死になって気を
引こうとしても、ツンッとすげなくあしらうのが猫!
 だが、そんな猫が、気まぐれに見せる甘えた仕草! もはや、これは『萌え』の最終兵器
と言っても過言ではないだろう!
 事実、世の中の男どもの中には、ツンツンしていたヒロインが主人公に惚れたとたんデレ
デレする『ツンデレ』という属性にノーガードな奴が多数いるのだ。かくいう、俺様もそのひと
り。でへへへ、たまらないのですよ。男には興味ありませんって言っていたヒロインが、頬を
赤らめて主人公に甘えてきた瞬間なんて、そりゃもう……。
 つまりは、猫は生まれながらにして、『萌え』の奥義を極めた存在なのであぁる!」
「……はぁ。なんというか、すごい肺活量だね」
「ええいっ! 感心するところが違うわ!!」
8186/7 ◆GYhzO8OFh6 :04/04/04 22:34 ID:i0sFzkKs
 俺様はズベシッと妹のつけている猫耳を指す。
「そして、この猫耳こそ、萌えの奥義を極めた猫と一体化するための宝具にして神器! 人
という不完全な存在は、猫耳によって萌えと一体化することができるのだ! さらに言うなら
ば、もともと我が愛しい妹の無表情&無感情なところは、猫に通じるものがあり、その妹が
猫耳をつけ『にゃん』と言った日には、そりゃもう。いつもは冷たいのに、『かまって♥ かまっ
て♥』と甘えた口調の鳴き声を出されて、これに逆らうことができる男がいるだろうか? 
いや、いない!
 わかったか、姉上!? これが『萌え』というものだ!!」
「はぁ……。まあ、確かにかわいかったけどさ。えっと、つまり『萌え』ってのは、かわいいっ
てこと?」
「このバッキャロ〜〜〜!! 『萌え』が、かわいいだと? たかが、かわいいだけで『萌え』
を推し測ろうなどとは、無知にも程があるわ! そんなのボールの性能で、連邦のモビルス
ーツの性能をはかろうとするようなものと知れ!!」
 俺様が熱く語らっているところ、いきなり妹が立ち上がった。ふむ、ただ立ち上がっただけ
で俺様と姉上の注目を集めるとは、さすが我が妹。将来は大物になるだろう。
「そろそろ朝食の時間なので、これでお開きにさせてもらいます」
 妹はどこからともなく取り出した電卓をおもむろに叩きだした。
「まず最初の演技料が\500。『萌えッ娘ポーズ』が1回\500。ベッドに引きずり込まれたのと
飛び掛られた精神的慰謝料として\1000。演説中の拍手はサービスとして、合計で\2000。
これに消費税5%が入りまして、\2100となります」
8197/7 ◆GYhzO8OFh6 :04/04/04 22:35 ID:i0sFzkKs
「うぅぅむ。今月はちとピンチなので、まからんか?」
「まかりません」
「せめて分割にはならんか?」
「分割ですと、割高になりますよ? 多少無理してでも、一括払いの方が良いかと」
 ううぅ。妹よ、たくましく育ったなぁ。兄ちゃんは嬉しいような、悲しいような。
「あんた。お金とってるの?」
「はい、お姉さま。このような無為なことをするのですから、当然の報酬かと。それに、本来
は頼るべきはずの血縁がこのような社会的落伍者では、少しでも金銭を蓄えておかなけれ
ば、わたしの将来に不安を残しますので」
 俺様は血の涙を流して、妹に金を払う。ああ、俺を見捨てていくのか、夏目漱石さん!
「確かに。領収書は切ります?」
「いえ。けっこうでございます」
「ん。では、またのご利用をお待ちしております」
 我が愛しい妹は、礼儀正しくお辞儀をすると、スタスタと部屋を出て行った。
 残されたのは俺様と、どういうわけかとっても白い目で俺様を見つめる姉上。ああ、姉上の
視線が刺さる。
「つまりは、『萌え』というのは、かくも厳しく険しい道であるということだ」
「それが落ちかい!?」
 姉上のパンチは痛かった。
82080たん ◆GYhzO8OFh6 :04/04/04 22:39 ID:i0sFzkKs
無表情&無関心系妹をやろうとしたら、妹がまったくしゃべらないのでしかたなく
兄をブッとんだ奴にして、その相方に姉を配置したら、妹萌えじゃなく姉弟SSになっ
てしまいました。すんません。
というわけで、これは今回で終わり。
少し休憩してから、兄の後ろの処女を奪った妹の続きでも書きます。

>>781さん乙です。これからもがんばってください



..          ∧_∧  
          ( ´∀`)  
       _φ___⊂)_
      /旦/三/ /|
    | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|  |
    | まとめ乙  |/
821名無しさん@初回限定:04/04/04 22:42 ID:FcrlC58j
リアルタイムでキタ━(゚∀゚)━!!
なんつーか、(´∀`*)萌え〜
822名無しさん@初回限定:04/04/04 22:45 ID:NtgGi10W
キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!

やっぱオモロイわ
823779参照。決戦!妹!:04/04/04 23:11 ID:yQ/CkAYB
「桜っ・・・女の子に刃物なんて物騒な物似合わないぜ・・・」
「・・・部屋にシ○ルの等身大ポスター貼ってる奴の台詞じゃないと思う」
・・・頼むから勝手に人の部屋をガサ入れしないで下さい。
「ポ、ポスターぐらい、いいだろうが!!確かに俺がエロゲーやってんのは認めるが目当てはエロじゃなくてストーリーだっつの!
その点で言ったらエロゲじゃなくて本やプレステのソフトの方に金注ぎ込んでんだから!!」
「夜のネタにしてない?」
「・・・」
「社会の規律から逸脱したクズ・・・塵は塵に帰れ」
ザッ!と、包丁を逆手二刀流で構える妹。・・・剣術なんて薦めなきゃよかった。
「おまえだって俺ん部屋からちょくちょく持ち出すだろがぁ!しかも泣き所!!!」
「葉鍵は面白くないっっ!!!」
「ぐはあああ!!!敵増やすような台詞吐くなぁぁぁ!!」
(BGM変更「戦闘2」)
桜は体勢を低くし、腕を横に伸ばす。そこから下半身をバネにして飛び込む一撃は身体が地面ギリギリの位置から放たれる瞬閃。
単純に筋力だけではなく、高い柔軟性とバランス感覚を必要とする必殺の構え。
・・・だが桜はそれをいとも簡単に会得し・・・
「閃っっ!!!」
「って解説してるバヤいじゃねーっ!!!」
824変身 ◆HqwJ0Jg70U :04/04/05 00:51 ID:NG1++EoG
「ダメェーーーーーー!」
 素っ頓狂な叫びを上げながら、勢い良く起き上がる。
 何だか、とても不吉な夢を見ていた気がするが、それがどんな夢かはすでに覚えていない。
 体中が汗でベトベトして、とても気持ち悪いのが唯一の悪夢の名残である。
 普段、俺はあまり夢を見ないのだが…
「…疲れてんのかな?」
 まあ、人間の国にいると蜘蛛男の肩身が狭いのは事実だが、そもそも俺はそんなに神経の細い蜘蛛男では…
「って、何気に蜘蛛男に順応してる自分が悲しいな」
 妹に改造されたのはほんの一ヶ月前の筈なのに、もうすっかり蜘蛛男に成りきっている自分に苦笑しながら、
頭を掻く。
 …と、そこで気が付く。
 腕が2本しかない。寝る前は確かに6本あったのに。
 雨戸が閉まっている所為で暗くてよく見えないが、肩の辺りを撫で回してみても、阿修羅像よろしく
三つあった肩が一つしかない。
 …もしかして俺、人間に戻ってる?
 急激に喜びが込み上げてくる。居ても立ってもいられなくなり、取り合えず部屋の明かりをつける為に
入り口脇のスイッチに駆け寄る。
 …あぁ、自分の部屋がひどく広く感じる。スイッチに辿り着くまでの僅かな時間がもどかしい。
 窓から入る薄明かりを頼りに、何故か妙に高い位置にある蛍光灯のスイッチを入れ、眩しいのを堪えながら、
部屋の姿見の前に立つ。果たして、そこに写っていたのは──
 体は観音。
 顔は観音。
 燃える瞳は原始の観音。
 ……それはわしの妹じゃろか?
825変身 ◆HqwJ0Jg70U :04/04/05 00:52 ID:NG1++EoG
「な、なんだってーーー!?」
 人類滅亡並みの衝撃を受ける俺。
 脅威の2段変身、蜘蛛男の次は妹!? 半クール過ぎてオモチャ屋もウッハウハ!?
「おのれ、番台! って、そうでなくて!」
 不毛な一人ボケ突っ込みを一端中断し、この状況をどうにかするべく部屋を飛び出す。
 非常に残念なことに、こんな事を出切る馬鹿も、こんな事をしそうな馬鹿も一人しか思い浮かばない。
 その馬鹿、観音の部屋の前に全速力で辿り着き、ノックもせずに部屋のドアを乱暴に開け放つ。
「コルァ! 観音、一体これはどー…ゆー…こ…と?」
 ドアを開け放った勢いそのままに発せられた俺の言葉は、見事に尻つぼみになってしまう。
 それもそのはず。
 ドアの向こうには、
 キョトンとした顔でこちらを見返す、
 6本腕の、
 俺が居た。

 部屋で騒いでいても仕方が無いので、取り合えず居間に下り、朝食の用意をする。とはいっても、昨夜の
残りの御飯と味噌汁を温めなおし、目玉焼きを焼いてほうれん草の御浸しを添えるだけだ。
 ただ、俺と観音の体格がかなり異なる為、普段やり慣れた筈の動作が非常に面倒だったが。
「…で。結局、お前にも心当たりは無い、と」
「うん」
 朝食を摂りながら観音に問い質した所によると、どうやら彼女にも理由は分からないが、朝起きたら
お互いの体が入れ替わっていたらしい。
826変身 ◆HqwJ0Jg70U :04/04/05 00:54 ID:NG1++EoG
「…まいったな」
 食後の茶をすすりながらため息を吐く。
 観音が嘘を吐いている可能性は低い。もともと嘘を吐くような奴ではないし、ばれない嘘を吐くとなると
多分不可能であろう。それだけに、状況はかなり厳しい。
「いいんじゃない? お兄ちゃんの体ってけっこう便利だし。林檎とか握りつぶせるのってかなり凄いよ」
 落ち込む俺とは正反対に、観音の声は底抜けに明るい。
 もともと、俺の体はオタクにしてはスペックが高い。死んだ祖父ちゃんに『一子相伝の暗殺拳』と
騙されて、古武術をやらされていた上に、観音に改造されてからは、身体能力が向上した上に特殊能力
まで身に着けている。
 だがその反面、社会生活に関しては絶望的になっている訳で…
「いいわけ無いだろ。」
 疲れた声で諭すように言う。
 自分が蜘蛛男になるならまだしも、妹が蜘蛛男として生きていくのは、兄としては見過ごす
わけにはいかない。
 やはり、人間社会でそれなりの幸せを掴む為には、人間であることが最低条件となる。
 人間でなくなるというのは、それだけで社会的ハンデを背負うということである。
 そういった事をきちんと言い聞かせねばと思い、
「いいか、観音…」
 と言いながら観音に向き直ったところで、ぎょっとして硬直した。
 観音の目が怪しい光を放っている。
827変身 ◆HqwJ0Jg70U :04/04/05 00:56 ID:NG1++EoG
 何か不吉なことを企んでいる目。兄としての本能が最大限の危険を察知する。
 っつーか、俺の顔でその表情は怪しい奴にしか見えねぇ!
「お兄ちゃ〜ん」
 気色の悪い猫なで声(俺の声なので尚更)を出しながら、にじり寄ってくる観音。
 こちらも後ずさって逃げるが、あっさりと壁際に追い詰められ、そのまま肩を掴まれる。
「一体何を…」
 するんだ、といいかけたところで、力任せに押し倒される。
「この際だし、既成事実を作っとくのも良いよね♪」
「待てぇ────い!」
 今世紀最大の不吉ワードに、喉も張り裂けんばかりに絶叫する。
「そんなアッサリと人の道を踏み外すなぁ!」
「だって蜘蛛だし」
 くだらない漫才をしている間にがっしりと組み敷かれてしまう。
 抵抗しても、そもそも体格に差がある為びくともしない。
「大丈夫。ちゃんとどうすれば気持ち良いか知ってるし、痛いのは最初だけだから。…多分」
「そういう問題じゃねぇ────!」
 言い争っている間にも、どんどん俺の顔が度アップで迫ってくる。うわっ、自分の顔だから余計にキモい!
「あぁ、お兄ちゃんに無理矢理暴行を受ける可哀相なあたし…」
 自己陶酔(?)に浸りながら、てきぱきと俺の衣服を剥いでいく観音。

 …あぁ、嫌。やめて、そこだけは。ぱんつは、ぱんつだけは…………
828変身 ◆HqwJ0Jg70U :04/04/05 00:57 ID:NG1++EoG
「ダメェーーーーーー!」
 素っ頓狂な叫びを上げながら、勢い良く起き上がる。
 何だか、とても不吉な夢を見ていた気がするが、それがどんな夢かはすでに覚えていない。
 体中が汗でベトベトして、とても気持ち悪いのが唯一の悪夢の名残である。
 普段、俺はあまり夢を見ないのだが…

                                                以下、エンドレス
829 ◆HqwJ0Jg70U :04/04/05 01:05 ID:NG1++EoG
>>810氏に捧ぐ、朝起きたら妹になっていた話。の、つもり。
いい加減設定なんか覚えてねー!という人は>>257-259を読み返していただければ幸い。

>>781氏、SS職人の皆さん、いつも乙彼様です。
これからもガンバってください。
830名無しさん@初回限定:04/04/05 01:09 ID:5fjq5JMH
あう、妹になるネタがまさか蜘蛛男の続きで来るとは・・・・・。

すみません。
新人ですが、次行かせてください。
8311/4:04/04/05 01:09 ID:5fjq5JMH
朝起きたら・・・


2月14日の朝の目覚めは、いつもの休日の朝と変わらない目覚めであった。
土曜日ということもあっていつまでも寝ていたい気持ちもあった。
だが、その、なんだ。生理現象を我慢するのはよくない。
トイレ。
頭に浮かんだ三文字を実行すべく、僕はずるりと布団から抜け出した。

ベッドから降りて、部屋の入り口のドアの鍵をあける。
自分の部屋の鍵は重要だ。
鍵とヘッドホン。
これは僕の幸せなエロゲライフを満喫するための必需品だ。
いつ飛び込んでくるかもしれぬ家族から身を守るため。
そしてまだ男の事情なんてわかりもしない(だろう)妹から身を守るため。
パンツを下げ、左手でマウス、右手でマイマウスを操作する姿を見られては一生のトラウマになる。
いやトラウマになるのは妹の方か。
この鍵はそんな僕の心の最終防衛ラインなのだ。
8322/4:04/04/05 01:11 ID:5fjq5JMH
そう、僕には妹がいる。
まだ中学にあがってもうすぐ1年。わが妹ながら、かわいいと思う。
でも、そろそろ恋の噂話の一つも聞こえてきてもよさそうなものだが、そのような素振りはまったく見せない。
それは兄としてちょっと心配であり・・・・、ちょっと安心なことでもある。
いやまて、そういえば昨日の夜、こんなこと聞かれたな。
「お兄ちゃんは、好きな人に告白とか、プレゼントとかできる?」
「そこはフラグを・・・・・」
「フラグ?」
フラグなんて説明してどうする。
「好きな人が出来たら勇気を出して告白するさ。」
「ホント?」
「ああ。そりゃ勇気がいることだけど・・・・、何もしなければ、何も起きないエンドになるだけだし。」
ふふふ。ある時は保健室で、ある時は薬局の中で。
ありとあらゆるハッピーエンド(Hシーンあり)へのフラグが僕の頭には入っている。
もちろん告白シーンも僕の中では何度もシミュレーション済みだ。ただしリアルでは実行してないが・・・。
「そうだよねぇ。黙ってたら、相手に気持ちなんて伝わらないよね。」
「ああ、かってに自分を好きになってくれるような、そんな便利な人なんていないよ。」
すみません。最近はそういうシチュエーションばっか選んでます。
「だから、僕は告白するよ。」
嘘。
「すごいね。私もお兄ちゃんみたいになれるかなぁ?」
僕みたいにはならない方がいいぞ。
「まぁ、がんばれ。応援してやるぞ。」
「うん。ありがとう♪」
そっか、今日はバレンタインデーだっけ。だからだな。とうとう妹もそういうお年頃なのかぁ・・・。
僕は妹の今日一日が無事に終わってくれればと思った。
8333/4:04/04/05 01:15 ID:5fjq5JMH
話がそれた。今はトイレに行きたいのだ。さっきより尿意が高まっている。さっさとすませようと僕は部屋の入り口のドアを開けた。
ガチャ
ガチャ
ドアを開けると同時に廊下をはさんで反対側のドアも開いた。反対側の部屋はそう、その妹の部屋である。
「あ、兄ちゃん・・・おはよう。」
「おう、おはよう。」
朝から黄色と青のパジャマがご挨拶。なんと微笑ましい光景なんでしょう。
だが僕と妹がお互い顔を見合わせたところで、お互いが気付く。

オマエもトイレか!!

かくして二人のスティールボールランレースは始まる。目的はトイレの占拠。ルールは早いもの勝ちだ。
コースを説明しよう。僕と妹の部屋は2階にあり、ゴールであるトイレは1階にしかない。
二人の部屋から階段までは廊下でつながっており、途中にあるT字路を曲がるとすぐに1階へ続く階段があるショートコースだ。

だっ!
妹が先に動いた。
「まじ?お兄ちゃんもトイレ!?」
「すぐ終わる!先にいいだろ!」
「だめっ。早いもの勝ち!」
先に動いた妹だが、僕は容赦なく追い掛ける。
第1関門のT字路で妹の腕をぐっと掴むと、妹をひっぱりよせながらカーブを曲がる。
そして階段には僕が先に飛び込んだ。
ドタタタタ。
階段で追い抜かれることはない。勝った!と思った瞬間。
うげっ
ぐいっと後ろにひっぱられる。妹が僕の青いパジャマをつかんだのだ!
「おいおい!」
さすがに階段でのラフプレーは危険だと言おうと振り向くと、妹はいきおいとまらず僕の胸に飛び込んでくるではないか。
「あぶっ!?あああああ!」
バランスを崩した僕はそのまま階段を妹ごと転げ落ちた。
8344/4:04/04/05 01:17 ID:5fjq5JMH
あいたたた。
そんなに長くない階段なのにずいぶん転げ落ちた気がする。
目を開けるとそこには俺の姿が。あれ、こんなとこに鏡なんてあったか。
えっと妹の姿はどこだ。見当たらない。階段の途中につかえたか。まったく無茶しやがって。
はやくトイレに行きたいとこなのに・・・・。
ここで股間に手をやったところで僕は初めて気が付いた!
はぁ?ない!僕のナニのアレがない!ないないない!
まて!僕のナニは着脱式のロケットチ○ポだったのか!?
それとも俺の過酷なシゴキに耐えかねて一人旅に出たのか?
いや違う!
うろたえた僕が立ち上がってさらに理解した!
僕の手、僕のパジャマは間違いなく妹のものだ!そうだ妹にナニはなかったはずだ!!いや、ないだろ!
さっき見た僕の姿は鏡ではなく、本物の僕の体!
ということは・・・・
「ううん・・・・・、お兄ちゃん大丈・・・・・、あれ?私がいる・・・・・。えっ、えっ!」
「え〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!」
僕の身体である人は僕を探して「お兄ちゃん」と言った。
つまり、目の前にいる僕は妹だ。
僕が妹で、妹が僕で。
僕は、朝起きると・・・・、妹になっていた・・・・・・。
835新作?:04/04/05 01:20 ID:p/PMVuKT
朝起きたら妹に、追いかけられた。

「おにぃぃぃぃちゃあぁああぁぁぁぁん(超はぁと)」
「うわあああああああ!!!!」
今日も平和な我が家。俺はいつもの変わらず、妹と楽しくおいかけっこしてました。
「お兄ちゃん!さぁお兄ちゃん!!朝だよ朝だよモーニングだよぉぉぅっ!!!」
「起きてる、俺起きてる!アイッヒアッナウ!!」
「ほらぁ、起きたんだったら早速ボクたち兄妹の愛、愛を心と心、すなわち肌と肌!ひいては裸と裸で確かめあおうよぉぉう!!(ハァハァゲヘヘ)」
「朝からわけのわからん事をほざきながら、ぎゃああ!?涎垂らしながら服脱ぎながら、こっちくんじゃねーーーっ!!!」
毎日の事ながら流石に今日は堪えた。
トイレでスモールの最中に鍵を開けて半裸で乱入してくる妹がどこにいる!?
「ラッブッッモアップリィィィィッズッ!!!」
グバァッ!という効果音を立てながら腹を空かせたジャガーのごとく飛びかかるマイシスター!!!
「デビルメェイクラァイ!!」
そしてそれをスライディングでかわす俺!!
「ぶにゃっ!!!」
と、勢いあまったか、ギャグのように壁に激突する妹。
「・・・おーい生きてっかー?」
返事が無い。屍のようだ。
836名無しさん@初回限定:04/04/05 02:15 ID:zT69cr5w
あるストーリーに他人のストーリーをくっつけて平行世界の旅を楽しむスレはここですか
837名無しさん@初回限定:04/04/05 06:41 ID:s2Ow4w1U
寝てたら、妹になってる夢を見て、マジで焦った。
838名無しさん@初回限定:04/04/05 17:23 ID:XLL4KD2o
トリップよりもコテを名乗るか、初投稿のスレ番を名乗ってくれた方が
認識しやすいので、お願いします。(他板のデフォ名でも可)
>>783
ノシ 13番目くらいか
839名無しさん@初回限定:04/04/05 18:53 ID:NG1++EoG
>>836
いっそのこと、全員名前は名無し、妹の名前は無しにしてSSを繋げていけば、
アルティメットな妹が生まれるぞ!
840名無しさん@初回限定:04/04/05 21:20 ID:zT69cr5w
それより
ちょっと聞いてくれよ、
ほかのところはどうなってるか調べようとして
「宿直室」でぐぐったんだ
そしたら一番上が
841名無しさん@初回限定:04/04/05 21:32 ID:LAocySQe
>>840
(´・ω・`)ショボーン
842名無しさん@初回限定:04/04/05 21:49 ID:5DdzCPLR
>>840
ウホッ
843名無しさん@初回限定:04/04/05 22:08 ID:MEMLEYYQ
>>840
禿藁wwww
844名無しさん@初回限定:04/04/05 22:29 ID:FLyqQ7mF
元凶はここかよ・・・
http://gaty.hp.infoseek.co.jp/
845名無しさん@初回限定:04/04/05 23:39 ID:QbnfZyqZ
42 名無しさん@初回限定 sage 04/04/05 14:20 ID:f7CCh2Wg
妹がデュアルショックを股間に当てていました。兄はショックです。
テレビには、終始無抵抗で殴り続けられる平八が映し出されています。
妹と目が合いました。まずパンツを穿いてください。見つかりませんか。
脚に引っ掛けたままなのを忘れるほど動揺しているんですね。
床に投げ出されたコントローラーが、なおも続く振動でヴヴと鳴き蠢いています。
笑ってごまかしたって駄目です。しかし鉄拳3を選んだセンスは評価したい。
いま平八がKOされました。妹の醜態に兄も一発KOです。
8461/2:04/04/05 23:56 ID:5fjq5JMH
>>831から>>834の続きです。

階段から転げ落ちたら妹と人格が入れ替わるなんて・・・・
確かに王道です。ベタです。
そんなお話、ガキの頃にTVでやってた映画で見たよ。
だからって、今、僕と妹との間でそんなことが起きるなんて!!
「落ち着け。まずは落ち着け。いいから質問に答えるんだ。自分の名前は?生年月日は?家族の名前は?」
「う・・・うん、えっと。」
お互い名前を確認しあう。うう、やっぱり目の前の僕の身体ははっきりと妹の名前を答えた。その他の質問も全問正解です。うう、妹よこんな姿になっちまって・・・。
しかし、それはボクにとっても同じだ。今ボクは妹の身体になっている。身体・・・・。これが妹の身体、妹の身体、妹の身体・・・。
気付けば自然にボクの右手は左の胸に、左手は股間へとのびる。こ・・・ここはどうなっているんだ・・・。
「お兄ちゃん。」
「ハッ、いや、ゴ・・・ゴメン!?」
「お兄ちゃん、どうやって我慢したらいいの!?」
「!?」
なんですと!妹よ!僕の身体になった途端に男の欲情に目覚めたのか!!やめろ、ボクたちは兄妹だ!う・・受けはいやだ!!
8472/2:04/04/05 23:58 ID:5fjq5JMH
いきなり僕の身体の妹に「我慢できない」なんて言われたボク。
ああ、ここでボクは妹の代わりに女になってしまうのか・・・・・。
「トイレ・・・、我慢の仕方がわかんないの。」
トイレ?ああ。あ〜あ〜あ〜あ〜あ〜。そういうことか。
我慢できないってのは小の方のことだな。ボクはトイレに行こうとしてたんだから。
「そんなの、きゅっと力を入れて締めるんだ。」
わかんないって。
妹は今初めて男の身体になったんだ。男には男の尿道括約筋の使い方があるのだ。(医学的根拠無し)
「あ、もうダメ・・・・・・・・。」
あ〜、ボクの身体で情けないこと言うな。
「こら!ボクの身体でもらすな!つかんで止めろ!」
「そ、そんなことできるわけないじゃん!」
「ええい!じれったい!」
ボクは僕の身体の妹のパジャマのズボンに手をかけ、僕のナニを露出させた。
いつもの見慣れた・・・、いや視点が違うとボクのじゃないみたいだな。これがフェラチオ視点・・・。
アホ、今はそんなことん言ってる場合ではない。ボクは妹のものだったかわいい右手で、ナニをつかみなれた角度から一気につかんだ。
「あん・・・。」
廊下で妹にナニをつかまれている兄の図。あまりに駄目な光景だ。親に見つかったら何と申したらいいものか。
いかん、はやくトイレに入ろう。
ちょうどこの妹の身体も尿意がどんどん高まっている。ボクはいったいどこをつかんで我慢しろというんだ。
「ほら、トイレに入るぞ。」
「お兄ちゃんと!?」
「ボクがつかんでるんだから仕方ないだろ。」
とにかく、ボクはトイレの中に妹をひきずりこんだ。
バタン
848名無しさん@初回限定:04/04/06 00:00 ID:3E+cPGIl
えっ(;´Д`)ここでおしまい!?
849名無しさん@初回限定:04/04/06 00:00 ID:HT3wVEfr
(*゚∀゚)=3ハァハァハァハァ
850名無しさん@初回限定:04/04/06 00:02 ID:MeHc4ntn
ここは神の多いインターネットですね(*´Д`*)
851830:04/04/06 00:17 ID:5S93V/zT
>>848
す・・・・すみません。続きがなかなか書けなくて。
男と女が入れ替わるというシチュエーションのためか、
「実妹萌え」テイストを出すのがとっても困難です。
それ以前に妹がはふーんと言ってもしゃべってるのは男の身体。
女装錬金な感じにならないよう、やってて難しいです。
とりあえずまだ続きます。
852名無しさん@初回限定:04/04/06 21:49 ID:IJGJiLpH
なんか、とまってるな……
853名無しさん@初回限定:04/04/06 21:54 ID:dXx8itwm
>830に期待age
8541/3:04/04/07 00:04 ID:AFf9womB
こんばんは。>>700で言うところの「兄」であります。
実の妹に別れ話を切り出しているところですが、話の流れがよろしくありません。

正直俺と妹は相思相愛だ。2年前から、今この瞬間に至るまで。
しかし一筋縄ではいかないのが人生……いかに俺達が異母兄妹とはいえ今は21世紀。
兄妹相姦など世間では許されない禁忌だ。
この関係を続けるよりも、適当な相手をみつけた方がトータルで見ると
幸せな人生になるかもしれないぐらいのヤバさがある。
そう考えた俺は妹にその意を伝えようと部屋に入ったわけだ……
しかし賢明な俺は気付いてしまったんだ。
こんな理由で妹が納得するはずがないという事に……

「別れよう」

この台詞を吐いた後にな。


その後――――なんとか他の理由をでっち上げようとした結果

”飽きたからお前を捨てる”

という流れになってしまった。


今、妹はこちらへ色々篭った視線を向けている。
というかいつ台所から包丁をもってくるかタイミングを窺っていると言った方がいい。

あぁ〜〜〜〜〜〜この流れで妹を納得させられるとは思えないぞ。
五分前の俺の馬鹿馬鹿!
自分が悪役になって――――などと下らない事を考えやがって!
きょうびドラマでも見ないぞそんな展開は!しかも失敗してるじゃねーか!
無駄に妹の心を傷つけただけだ!死ね!死んでしまえ俺!
8552/3:04/04/07 00:08 ID:AFf9womB
とにかくこうなってしまったものは仕方がない。事態が好転するようになんとかやってみるしかないな……
かといって、いまさらほんとは好きだけどお互いのためになんて言えるはずないし。
このままの流れだと兄妹相姦よりも適当な相手と結婚するよりも不幸になってしまいそうだ!

           無・理・心中!! 無・理・心中!!

俺の脳内がある意味祭になっている間も妹からのプレッシャーはやむことがない。
胃に穴があきそうだ。直径15cmはいけるな。間違いない。
こんなにいっぱいいっぱいなのは小4の頃、粘土を投げていたら女子の髪に絡んで
取れなくなった時以来だ。なんか怖くなってマジ泣きしたっけ。
――――あぁ、そう言えばあの時は結局その娘の髪を切ることになったんだっけ。
でもその娘は笑って許してくれて…いい娘だったなぁ……って違うよ!思い出小旅行に出かけてる場合じゃないよ!
早く何かしないと!ハンサムな俺は突如素晴らしいアイデアが閃くはずだ!

……あー何も思いつきません。さすが俺。無能振りが天下一品。
こうなったらあれしかないな……中国四千年の集大成、兵法三十六計の三十六!
”走為上”(走ぐるを上と為す)だ!
ようやく長い思索の帰結をみた俺は妹の部屋より退出すべくドアを開く。

「まって……兄さ…」

妹の声に耳を塞いで自室まで戻り、少し冷静になった俺は今日のことを振り返った。

そしてどうしてこうなったのか、考える。
妹を傷つけ、なんら得るもの無く、二人の幸福のためにならなかった自分の行動について、考える。
現在だけを見て、将来など考えずに
”周りの事なんて関係無い。俺が妹を幸せにするんだ。”
とでも思っていれば良かったのだろうか?
だめだ、どうすればいいのかわからない。俺みたいなへたれ人間には荷が重いよ。

――――――とりあえず妹に謝ろう。俺が考えた事を全部話そう。
856823参照。真打ち登場!:04/04/07 00:08 ID:i4bCf5oY
他スレ活動ですみません、お待たせしました!

ピンポーン・・・

ピタッ。

桜が飛び込む瞬間に、間の抜けたチャイムが鳴る。
ピンポーン・・・
だが、今度は逆に動けない。まるで野生動物が出会い頭に牽制しあうように、俺も桜も微妙だにしなかった。
ピンポンピンポンピンピンポーン・・・
「・・・お客様だー(棒読み)」
凄まじく情けないが逃げだ、ここは逃げだ。オーバーキルフォームの桜なんて、ファットマンをプレス機にかけるようなもんだ!!
「・・・行けば」
「へ?」
「チャイム・・・お客さん」
まるで気が抜けたように静かになる妹。
ピンポーン、
「あ、はいはいー!」
何か、妙な違和感を覚えつつ、俺は玄関に向かった・・・

「いよぉーう飯喰っ・・・」
バタン!!!(ドアを閉める)ガチャガチャ、(鍵)カチン!!!(チェーン)
な、なななななななな・・・何故!?何故アイツが休日に俺のウチへ来る!?
「おーい、あっけろー」
「なんの用だ聖!!」
「あ、てめぇこの・・・人がせっかくゲーム返しに来てやったのにそれか!?何だ、おまえアレか!口が悪い女の子は相手にできねータイプかよぉ!!」
「ウゼーーー!」
8573/3:04/04/07 00:08 ID:AFf9womB
「まって……兄さん!」

兄は部屋から出ていってしまった。私の声は聞こえていたはずなのに。
閉まったドアを眺めながら、ようやく理解する。自分はもう愛されていないことを。
「わたし…だめだったかなぁ…」
ずっと……幸せだった。朝、目覚めて最初に兄と言葉を交わす。
休日、二人で出かける。町を歩くだけで楽しい。夜、わたしが兄の部屋に行って、抱かれる。
一つになる事はいつも、うれしい。
でも……兄にとってはそうではなかったのか?
わたしを愛してくれていると、そう思っていたのに。
「兄さん……」
昨日までは輝いていた、今は少し色褪せた二人ですごした記憶を想いながら、泣く。
そうして、確信する。わたしは今でも兄を愛していると。
兄がわたしを愛しているかなんて、わたしには関係無い。
わたしの心が兄に捕らえられたままなのだから、わたしも兄を離さない。

どうしよう…わたしを捨ようとする兄を、どうしてやろう。

姿見に目をやると、笑顔のわたしがいた。
858名無しさん@初回限定:04/04/07 00:47 ID:KVru9ICO
((;´Д`))
859830:1/2:04/04/07 02:02 ID:m3vH54uJ
>>847の続きになります。

「うっ・・・・、あっ・・・・、」
ナニの根元をつかんだ指に強力な圧力がかかってきたのがわかる。
いわば蛇口を全開にしたゴムホースの口を押さえるようなものだ。
もたもたしてればいつかエクスプロージョン、手遅れになる。
我が家のトイレは洋式である。
「ほら、前に立って。」
「え、座らせてくれないの!」
「そんな余裕はない!」
だいたい男は立ったままできるのが最大のアドバンテージなんだぞ。
すでに膝がガクガクな妹を便座の前に立たたせる。
おい・・・・、ナニまで立ってますがな。
「どうしよう・・・・、自然に硬くなっちゃった。」
ボクが僕の身体で妹に握られたならどんなに・・・・・。
はっ、いかんいかん。
ちくしょう、十代の角度は親指であるとはいうが見事に天を向きやがって。
ここで手を離したら明日に向かって放出じゃないか。
サオが硬くなることで手で締め付けるのも限界らしい。
ええいままよ!ボクは左手でナニをつかんで無理矢理下に向けさせた。
「やん、折れちゃう!」
大丈夫、骨は入ってない。ボクが右手を緩めたとたん、はじけるようにはじまった。
こうして妹は人生初の立ちションをすることができた。
860830:2/2:04/04/07 02:03 ID:m3vH54uJ
「あ・・・・、見ないで・・・・。」
見たくねーよ!
エロゲの中ならその手のものを楽しむこともあるが、こと三次元のものはいくらなんでもかんべんだ。ボクはリアルでそっちの趣味はない。
半分泣きそうな僕の体の妹はとりあえず用を足すことができた。
あー、こら、ナニの先はペーパーで拭かなくていい!ふれ!ふるんだよ!
で・・・、次はボクの番だ。
ボクがパジャマのズボンと下着に手をかける。
おしりをちょっと後ろに突き出して脱ぐとセクシーな感じだ。
「だ・・・だめ〜〜〜〜〜。」
僕の身体の妹が両手でボクの視界をふさぐ。
「こら、なにを。」
「お兄ちゃん、いま、見ようとしたでしょ!」
「そんなこと言っても服をおろさなきゃできないだろ。」
「じゃあ、目かくししてるからそのままして。」
「わかったからはやくさせろ!」
ボクは目隠しをされたまま、うう、手をあらってないよな、便座に座り緊張をといた。
ふぅ。
なんだかよくわからない場所から出てるのを感じつつ、これからどうしようか考えた。
考えてどうにかなればいいのだが。
861名無しさん@初回限定:04/04/07 02:27 ID:IOM3NVNo
(;´Д`)ハァハァ
862名無しさん@初回限定:04/04/07 04:58 ID:hCpfEtBu
>>857
((( ;゚Д゚))
こういうの大好き
特にこの文が素晴らしいと思います。
>どうしよう…わたしを捨ようとする兄を、どうしてやろう。
863名無しさん@初回限定:04/04/07 07:38 ID:cF3R10f5
>>859-860
(*´Д`)ハァハァ 早く続きキボン。

>>854-855>>857
(((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル

>>856
せめて人のカキコが終わるまでマテ
864399の人:04/04/07 09:09 ID:0VbUmFPh
書き逃げして久しいですが神々の降臨でえらくこのスレ育ってますね
連作書ける人が遅漏もとい遅筆で飽き性の俺にはうらやますぃ
>>857みたいなのが大好きなので期待してますよ嗚呼ん(*´Д`)ハァハァ
865名無しさん@初回限定:04/04/07 14:05 ID:xwXoCJyH
☆ チン     マチクタビレタ〜  
                       マチクタビレタ〜
        ☆ チン  〃 ∧_∧   / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
         ヽ __\(\・∀・) <  兄&妹の入れ替わりマダァー???
           \_/⊂ ⊂_ )  \_____________
          / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄/|
          |          | |
          | 愛媛みかん  |/
866名無しさん@初回限定:04/04/07 16:09 ID:zqsU+wqf
朝起きたら妹に、
義理チョコを装ったマジチョコを渡された。









私は姉だぞ!
867名無しさん@初回限定:04/04/07 16:20 ID:8bjUuiIt
>>866
SSきぼん
868名無しさん@初回限定:04/04/07 19:48 ID:rA22oFgF
>866
そういう展開は…


続きキボンヌ
869830:1/3:04/04/08 01:20 ID:CFPlUond
>>860の続きです。

トイレでのドタバタ劇の後、
ボクらは朝食をとることもなくお互いの本来の部屋に戻った。
妹の姿のボクが僕の部屋に入るのは不自然だと妹に言ったが、
自分の部屋の方が落ち着くからと断られた。
まぁ、その方が落ち着くだろうし、他人に部屋に入られたくないのもあるだろう。
妹の部屋にもボクの部屋と同様に鍵がついてるため、
普段からなかなか中には入れてくれない。
ボクは自分のベッドに寝転んで考えた。
かわいそうなのは妹だ。
いきなり僕の身体になってしまった妹。
いきなりふたなりに・・・なったわけではないがアレがある身体になった妹。
ああ、そういえば今日バレンタインには勇気を出してチョコを誰かに渡すんじゃなかったろうか。
その姿では告白どころではない。かわいそうに。
ボクだって少なからずショックを受けているさ。
いきなりの性別チェンジ。
昨日まで女の子を異性の対象としてみてたのが、今日からは野郎相手にときめけと言うのか。
・・・いやだ。
エロゲ友達の顔をいろいろ思い浮べたが、
こいつらに抱き締められたり、キスしたりなんて気持ちが悪い。
それだったらボクはレズがいい。
それがボクの生きる道になるんだろうか。
・・・・。
どうなっちゃうんだろう、ボクたち。
870830:2/3:04/04/08 01:21 ID:CFPlUond
そういや、日課のようにこなしていた自慰はどうしようか。
妹の身体になったボクには、あのたぎる欲望の塊のアレはない。
だからって、この身体に肉体的な性欲がないわけじゃない。
エッチの教科書を自称するあの漫画によれば小学生で目覚める娘もいるらしい。
妹はこの身体の開発はしてただろうか。
でもボクの妹だぞ。
ちょっとはにかみ屋だが、元気で無邪気なかわいい妹が自慰してる姿?
そんなのは想像できない。
・・・・。
ボクはベッドから降りると部屋の入り口に鍵をかける。
それがボクが自慰モードに入る時のスイッチである。
鍵はかけた。よし。カーテンも閉めた。よし。
これでこの部屋が外部から除かれることはない。
鍵をかけおわるとベッドにあがって布団に潜り込む。
今からこの妹の身体に触れてみる。
これはエロゲではない。
繰り返す。
これはエロゲではない。
871830:3/3:04/04/08 01:23 ID:CFPlUond
「はぁはぁ・・・・。」
あれからおそるおそる乳房と股間に触れ、そして撫で回してみた。
なんなのだこれは。
手を動かすたびにあふれる新鮮な感覚。
男の身体では感じられなかった快感の洪水に勝手に声が出てしまう・・・・。
これでまだ入り口だ。
ドクンドクン。
心臓が鼓動するように熱い血潮を感じる下腹部の奥に挿れられたら、
いったいボクはどうなってしまうのだろう・・・。
ここでヤメなきゃ。これは妹の身体なんだぞ・・・・。
ただでさえ背徳感を感じる行為を、妹の身体でするなんて・・・・。
快感と興奮で何も考えられなくなる前にやめようと思った。
だが、その精神力を打ち砕くとんでもないものがボクの目に飛び込んだ。
プレ○ステーション、デュアルショック。
ゲームの画面に合わせて振動するコントローラーだ。
ヴァイブレーター機能を持ったあれを股間に当てたらどんなになっちゃうのだろう。
ゴクリ・・・・・。
ボクはゲーム機にもっとも振動の激しそうな格闘ゲームに手を伸ばした。
ドンドン!
ドンドンドン!
「わぁ!」
入り口のドアをたたく音で、ボクは我に帰った。
「お兄ちゃん!お兄ちゃん!」
い・・・妹だと!?なんだ?ば・・・ばれたのか!
「なんだよいったい。」
さも何も無かったように扉の向こうの妹に返事をする。
「お兄ちゃん大変なの!なんか白っぽいのが出てきた!」
ぶっ!妹よ!お前はナニをしてるのだ!!
妹のとんでもない一言に、ボクは枕元に置いてあったそれ専用ティッシュの箱をつかんで、
入り口のドアの鍵を外してドアをあけた。
872名無しさん@初回限定:04/04/08 01:43 ID:6bJ9f6GW
なんて展開だハァハァ(;´Д`)ハァハァ

>>871
>プレ○ステーション、デュアルショック。
>ゲームの画面に合わせて振動するコントローラーだ。
今流行りのコピペを思い出したw
873名無しさん@初回限定:04/04/08 01:47 ID:lKG6hTaS
>「お兄ちゃん大変なの!なんか白っぽいのが出てきた!」

ワラタ
874名無しさん@初回限定:04/04/08 15:32 ID:nzkrrCvG
「お兄ちゃん大変なの!なんか白っぽいのが出てきた!」


つまり妹は兄の身体でオナっていたということか!?
875妹萌えとかわかんねぇ。:04/04/08 16:52 ID:3U+nt5Ep
朝起きたら妹に、なっていた。

昨日の今日で届を出してしまうとは、我が親ながら何とも決断の早いことだと呆れはしたものの、
親には親の人生があるのだから、子と言えどその選択に口を挟むつもりはない。
また、私は小さい頃から兄が欲しいと思っては居たし、その昔友人の兄を羨ましく思い、
幼心に無理と理解しつつも、親に兄をねだった事もあったように思える。
何も問題はない。新しい父が来ること、そしてそれに伴い新しい兄が出来ること。
それ自体は何の問題も無い。しかし、私は思うのだ。何もこの男でなくても、と。

「どうした妹よ。箸が止まっているぞ」
ウズラを落とした納豆をわしわしかき混ぜながら、隣のイスに座っているあの男が言う。
ああ、この男は。いつもの事ながら、なんというか、実に幸せそうな面をしている。
いや、前日比120%程度の幸せオーラを発している? …きっと気のせいだ。
「伊予うるさい」
私は無愛想に言い返すが、別段この男が嫌いという訳ではない。
「不機嫌そうだな妹よ。もう二人とも伊予なのだ。名字が同じなのだから、兄と呼んでくれ給え。」
無理があるほど幸せそうにとぼけた台詞を吐くこの男の事は、嫌いではない。
むしろ好き、というか、つき合い始めてからもう……三月にはなるだろうか。
876普通にスレ違いな気がしてきた:04/04/08 16:52 ID:3U+nt5Ep
「純、ご飯粒が飛んでる。それと、妹とか言わないで」
だからこそ、こういう台詞も出ようと言う物だ。
早速仲睦まじい(?)兄妹を、母と新しい父がニヤニヤしながら見ている。
全部知っていて楽しんでいるのだ。二人して性格の悪い理想のカップルだコンチクショウ。
「妹を妹と呼んで何が悪い妹よ。それと兄を呼び捨ては良くない。
 兄くんでも兄君でもお兄たまでも良いから、兄と呼ぶべきだと思うがどうか」
そしてこのモトカレ。じゃなくてカレシ兼兄。私はどうやら家族に恵まれているようだ、涙が出てくる。
「妹よ妹よって、かぐや姫じゃ無いんだから。雪のような花嫁衣装も着ないし味噌汁の作り方も知らない」
「母さんに似て器量も良いしな」
ネタを解した新しい父がフォローを入れてくる。しかし、敢えて飛ばした所を言わないで欲しい。母も照れないで欲しい。
「さあ、新しい家族の初めての会食なのだ。余計なしがらみを後に残さぬためにも、素直に俺のことを兄と呼んでくれ給え!」
両親のためとは言え、こんな下らない会話を何時までも続けるのはアホらしい。
兄、いや純の台詞にも、やはり無理が出てきたように思う。
それは普通、新しい父を父として受け入れるか、という話だろうのに。

だから私は言ってやった。
「必死だな兄者(´<_,`  )プッ」
嗚呼、何とお似合いの四人家族。
877名無しさん@初回限定:04/04/08 18:19 ID:a1BNv1AF
朝起きたら妹に、

「あ、おはよう」

と言われた。ヘイボンデイイヨ(つД`)・゚・。
878名無しさん@初回限定:04/04/08 20:08 ID:vh09gm0O
えっ?脳内で?
879名無しさん@初回限定:04/04/08 22:05 ID:unYYqhWs
>875
GJ!
漏れなかなか好きだなぁ、こーゆーの。
880名無しさん@初回限定:04/04/08 22:20 ID:VSSPXjDE
>>875-876
新しい切り口で(・∀・)イイ!

続きキボン
881830:1/2:04/04/08 22:24 ID:CFPlUond
>>871の続きです。今日は簡単に。一応、話をまとめにかかってます。

そういやボクが初めて精通した時も大慌てしたよなぁ。
そんな事を考えつつドアを開けると、すぐそこに僕の姿の妹は立っていた。
「あ、お兄ちゃん!」
「わかったわかった。」
ボクは右手で2枚のティッシュをとり、僕の姿の妹の股間を見た。
だが、そこにはシミらしいものはついてなかった。
「ちょっ、ちょっと!どこ見てるのよ。」
「いや、ボクがちゃんと拭き取ってやろうとね。」
「何言ってるのよ、もう。それより部屋の中に変な白いのがいるの。」
・・・・。
ポン。
なんだ、そういうことか。
発射したせーえきが部屋のどこかについたんだろう。
あれがぴたっとくっついた様は見た目に良いものではない。
でもちゃんと拭いておかないとかわいてガビガビになる。
よしよしお兄ちゃんが拭き取ってあげよう。
「とにかく一緒に来てよ。」
ボクは妹に導かれて久しぶりに妹の部屋に入った。
882830:2/2:04/04/08 22:25 ID:CFPlUond
「お兄ちゃん、あのあたりなんだけど。」
妹が指さした部屋の奥。
そこにはセーラー服がかけてある。
よりによって制服かよ・・・。
あーあ、制服にせーえきなんかつけたら水洗いでは厳しいぞ。
クリーニングに出して染み抜き処理をしても貰わないととれない。
白っぽいシミが残るのは確実だ。
しかし・・・、妹よ。なんとフェチ度の高い場所につけたのだ。
テカっとしたプリーツスカートにかかったボクのせーえき。
紺に白いラインが・・・、はぁはぁ。
「違う違うそこじゃないよ。」
「へっ?」
制服の前にたったボクに妹が注意した。
あれ?制服じゃないのか?
「お兄ちゃん後ろ後ろ!」
僕はやっと勘違いに気付いた。
白いものはせーえきなんかじゃない。
ボクが振り向いたそこには、白いもやのような人型が浮かんでいた。
883名無しさん@初回限定:04/04/08 22:29 ID:UdITCo7P
心霊??(;´Д`)
884名無しさん@初回限定:04/04/08 22:37 ID:BlxXFbbD
そっちの方面へ逝ったか……
885名無しさん@初回限定:04/04/08 22:41 ID:HzOZ+88c
ゴーン
886名無しさん@初回限定:04/04/08 23:05 ID:mfkZcP9z
なんだ、俺はてっきり脱皮したてのゴ

いやなんでもない。
887名無しさん@初回限定:04/04/09 02:42 ID:1cY2jn/o
ゴジラって脱皮すると白くなるの?
888名無しさん@初回限定:04/04/09 11:43 ID:qtQcwyDf
白いのはマスコット幽霊でこれから魔女っ子物になるのに一票
889名無しさん@初回限定:04/04/09 19:06 ID:sSNvmzeA
漏れは幽霊がどっちかにとりついて、とりつかれた方がえっちくなって以下略
890名無しさん@初回限定:04/04/09 21:15 ID:BBOs3I2s
取りあえず、イタタにならないことを祈る・・・
891妹萌えとかわかんねぇ2:04/04/10 01:21 ID:V2XFHhr/
朝起きたら妹に、なっていた。
これが俺の寝起き頭が導き出した、何より確からしい回答だった。

一応確認の意味も込めて、考えがそこに至った経緯を整理してみよう。
まず、昨日の状況。
・昨日は妹と同じベッドで寝た。
・俺は窓側、東側に寝ていた。
そして、今朝の状況。
・目の前に、毎朝顔を洗う時などによく目にする顔がある。
・カーテン越しに朝日が眩しい。
・加えて、どうやらちんちんが無いようだ。
この場合、最も適切な答えは"夢"であるが、明晰夢ならば「目を開く」という強い意志によって解ける。
しかしながら、いくら目を瞬かせようとも、寝息を立てる俺のマヌケ顔が見えるばかりである。
それ故、必然的に冒頭の解にたどりつく訳だ。俺には退屈過ぎるほどの極めてシンプルな推理である。

さて、この先は考えるまでもあるまい。実に陳腐極まりない入れ替わり劇だ。
頭と頭をぶつけた覚えはないので原因が気がかりと言えば気がかりではあるが、
昨夜はしこたま身体をぶつけあったのだからそれで入れ替わるということも偶にはあるだろう。
予定調和、そのうち何とかなる物にエネルギーを消費するのは非効率な事だし、俺の信条はケ・セラ・セラ。
ああ、朝っぱらから頭を使ったので、目が冴えてしまった。
「さて、もう少し寝るかな」
892>>879サンクスコ:04/04/10 01:21 ID:V2XFHhr/
小声で呟き、目の前の男にしがみつくと、パジャマ越しに体温が伝わってくる。
多少固くはあるが、重量感のある抱き枕のようで、触れていてなかなかに安心出来る。
グッジョブマイバディそしてサンクスマイダッド&マイマァム。
やはり、誰かに触れているというのは良いことだと思う。同様に、誰かに触れられるということも。
「うぁぅっ」
突然の刺激に、俺は喉の奥から引きつれたような声を漏らしてしまった。
誰だ俺のケツもとい愛する我が妹の臀部をなで回す不埒な輩は。
と思い目線を上げると、"俺の身体"が目を覚ましていたずらっぽく笑っていた。
これは客観的に見てちょっと嫌な顔なので元に戻ったら表情には注意しよう、などと考えていると第二の刺激。
「ぅやぁ……」
頭蓋骨を直接伝っているせいか、いつも聞いている妹の声とはかなり違ったように聞こえる。こちらの方がエロくて好きかも。
「昨日の、お返し」
俺の身体が、妹の身体の耳元でそう囁いた。我が声ながらその重低音はなかなかに刺激的でよろしい。背筋にゾクゾクが走りましたよ。
しかしながら俺の記憶が確かなれば、昨日は妹の方が積極的で無かったろうか。
いやもちろんそれは最初だけで、後にはしっかり俺が主導権を奪ったように思うのだが……
どちらにせよ、俺も「昨日のお返し」をいつかしてやろうと思っていた。
それを妹め、俺の身体を手に入れたからと立場まで逆転出来ると考えていやしまいか。
……たまにはそういうのも良いかもしれない。物の本で読んだ覚えがある。快楽とは本来的に受身なのだ、と。
ならば長い人生に二度無いだろうこのチャンス、逃す手は無い。それは"俺"に入っている妹にしても同じ事だろう。
だから、俺は身体からゆっくり力を抜いた。
流石に自分の普段着ている服だからなのか、"俺"は俺の着ているパジャマのボタンを滞りなく外してゆく。
うわ、これは思いのほか恥ずかしい。
男で居る時は妹の前で上半身を晒すことに一片たりとも躊躇いを感じたことは無かったが、
服がはだけられて乳房が露わになった瞬間、反射的に目をつぶり、思わず胸を手で覆ってしまった。
そしてそのまま数秒固まってしまう。そして、ここはさすが我が妹と言うべきか、ここで無理強いはしないようだ。
そうして固く閉じた目をゆっくりあけると、俺の顔が眼前に迫っていた。いやおいそれは待てまだ心の準備が
「んんぅ……」
よかった一安心、"コレ"は男女間に大きな相違は無いようだ。いつものように舌を突きだし……
心なしか舌が短い。俺の口の中で好きなように"俺"の舌が動き回る。
「んぅぅ……」
ああ、これは危険かもしれない。身体全体が暖かくなるのが分かる。
舌に伝わるねっとりざらざらした感触が、全身を内側から撫で回されているような錯覚に陥らせる。
「ぷぁっ……」
ようやく"俺"が俺を解放してくれた時には、既に俺の全身が熱を帯びて、
いつの間にか"俺"の寝間着の背中を握り込んでいた俺の手のひらは、じっとり汗ばんでいた。
"俺"は俺が休む間もなく、俺のパジャマを手際よく「外」し、そのまま俺の首筋にむしゃぶりついた。
肩の裏側あたりから首筋、耳の裏へと舌を這わせる。いつもの俺とそっくり同じ。
そうしながら、空いた手では下をゆっくりずらしにかかっているのだから、器用なものだ。
などと頭では冷静に考えている間も小さい電流が何度も背中を駆け回る。
俺はただ短く息を吐いて、何か確かな物を探すように"俺"の身体を抱きしめる事に精一杯だった。
「お兄ぃ、ちゃぁん……」
知らないうちにノリノリだなぁ俺。
多分、俺は今凄く無様で不細工で泣きそうでエロい顔してるに違いない。いつも妹がそうであるように。
そして、目を瞑っているから見えないけれど、"俺"の顔も同じようなものだろう。見たら多分萎えるのでやめておこう。
"俺"の指が、俺の胸や背中やお尻や腰や内股を満遍なく撫で回すと、我が事ながら面白いように身体が反応する。
(ああ、これが濡れるってことか……)
("俺"の手でかい。もうでかいなんてもんじゃない、超でかい)
(女の身体か受身の姿勢かその両方か分からないけど、コレめちゃくちゃきもちいいじゃないか……)
新鮮な感動と感触の連続のせいなのか、いつしかに涙が零れていた。うはぁ、止まらねえ。妹よ、涙腺弱すぎです。
「そろそろ入れるね」
ノリで反射的に頷く俺。俺の足を持ち上げる"俺"。そして我に返る俺。
ときに待て兄者もとい妹者、お前コンドームの付け方知って
895連投甘くて良いね:04/04/10 01:26 ID:V2XFHhr/
つ……

「入ってくる」というよりは、「入ってる」感触。
身体の内側から擦られるこの感覚は、キスに似ているかもしれない。
それ自体が気持ちいいというより、入っているエロさに酔っている感じ。キスのが好きかも。
ああ、ゴムもしっかり着いてる。いつの間にそんなスキルを手に入れたのだ妹よ。
などと頭は冷静に考えて居るのに、身体はそのエロさにしっかり酔ってしまっている。
舌が回らない、言葉が出ない、犬の呼吸するみたいな仕草でただ息を吐いていた。
そうしているうちに、"俺"の動きが早くなる。
すごくエロくてきもちいいけれど、イクとかいう波は来ていない。
演技すべきかと一瞬間逡巡したが、相手が妹であればその必要は無いだろうと断じた。
そして、力一杯"俺"に抱きついた。爪が立ってるかもしれないが、この際気にしない。俺の身体なんだし。

俺のなかで、"俺"が萎えたのが分かった。
俺は今回、唯一積極的にキスを求めた。今は身体が逆だけど、やっぱり妹ラヴ。
896妹萌えとかわかんねぇ2:04/04/10 01:28 ID:V2XFHhr/
ああ、しかし。徹頭徹尾マグロっていただけだというのに、女の身体という物は、かくも体力を消耗する物なのか。だけれど、
「たまには女の身体ってのも悪くないかな。なあ、夢?」
そう言って、俺は力の入らない身体を"俺"にすり寄せる。汗がべとべとくっつくのも心地良い。
「ど、どうした夢。今日はやけにおとなしかったと思ったら、ダウナー電波系妹にジョブチェンジした、のか?」
と、"俺"。

……え?


〜〜そのころ隣の並列世界では〜〜
朝起きたら兄に、なっていた。
これが起きて顔を洗い20分経過した冷静至極マイブレインの導き出した、何より確からしい回答。
しかし目の前に居る彼女も、どうやら私のようだった。
兄の身体に入っている私と、目の前にいる私の身体を持つ"私"。私が二人になってしまった。
一体、誰と誰が入れ替わったのだろう? そして私の兄は、どこへ行ってしまったのだろう……
897名無しさん@初回限定:04/04/10 02:26 ID:rfYJYijZ
わーい多次元解釈キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!
898830:1/3:04/04/10 02:40 ID:AHhUYSSV
遅くなってすみません。>>882の続きです。今回は説明多し。

「ゆ・・・幽霊!?」
ボクは腰から落ちてしまった。いったい目の前にあるものはなんなのか?
「ホッホッホ。幽霊とは人聞きの悪い。」
「しゃべった!?」
言葉を発した白いもやは、だんだんとくっきりと形が見えてきた。
「ホッホッホ。わしは聖バレンタインデーの神、聖バレンタインじゃ。」
あんだって?聖バレンタインと名乗ったのはぬいぐるみのようなおじいさん。
しかし、その姿は着物を来て釣り竿をもって。どう見ても昔の日本人。
いやまてよ・・・、こいつ見覚えがあるぞ。
たしか古いエロゲで、きゃる〜んとか言う奴の・・・。
「・・・・・・。聖バレンタインっていうより・・・・、七福神じゃねーか!!」
「えっ、なんでわかったんじゃ!?」
神様が、よりによってゲームのキャラクターの姿で目の前に実在するなんて、いくらなんでも。
まぁ、妹と身体が入れ替わった時点で何が起きても不思議じゃなかったんだが。
でも、せっかく来るなら弁財天が良かった。ス○ティに会いたい。
「・・・。で、その七福神がボクの妹の部屋になんのようだ。」
「だから今は聖バレンタインだと言っておる。」
「バレンタインと七福神は関係ないだろが。」
「関係あるのじゃよ。最近の日本は教会で結婚式をして、
死んだらお経を唱えるようななんでもありの世の中じゃろ。」
たしかに巫女さんがクリスマスパーティとかしてそうだが。
ああ、そんなパーティに参加してー。
「そこでわしらもクリスマスやハロウィンなんかに出動して稼ぐ事にしたのじゃ。」
「バレンタインは宗教行事じゃない!!」
「固い事言うな。こうしてチョコを渡そうとする乙女の願い事を聞いてやってるのじゃから。」
そこで妹が後ろから声をかけてきた。
「ゴメン、お兄ちゃん・・・・・。その神様呼んだの・・・・、私かも。」
「へっ?」
899830:2/3:04/04/10 02:43 ID:AHhUYSSV
ここで七福神のじじいはボクに少女雑誌の切抜きを差し出してきた。

◆広告◆
バレンタインの贈りものは七福屋開運堂のチョコレートで!
あなたの大切な思いを届けたい。でも勇気がない。
七福屋開運堂はそんなあなたを応援します。
彼がチョコを食べてくれるまで、神様のご加護で強力にバックアップ。
きっとあなたの思いは届けられます。

七福屋開運堂のバレンタインチョコレート
神様のご加護付き
\8800

「これをうちで作って販売しておるのじゃ。」
「8800円?高ッ!こんなの誰が買うんだ?」
「お兄ちゃん・・・・・。これ、私が通販で買ったチョコ・・・・。」
はいっ?振り向けば、広告に載ってるのと同じチョコの包みを妹が持ってるではないか。
・・・・。妹よ。そんなことでは将来50万円の矯正下着とか買わされるぞ。
「で、そのチョコを買ったら、こいつがついてきたのか。ありがたくねー話だ。」
「失礼な。乙女の願いをかなえてやってると言っておろう。」
七福神のじじいは妹の方に歩み寄った。
「この娘っ子は昨日の夜、『お兄ちゃんのようになりたい、映画のような一日を過ごしたい』と祈っておっての。」
たしかに昨日の夜にそのような感じで質問されたが。
いや、待て。
「ま、まさか願いをかなえるって・・・。」
「ほっほっほ。お兄ちゃんのようになりたいという珍妙な願い事じゃが、わしに不可能はないぞえ。」
「それで・・・・・・、朝からボクたちは入れ替わったのかーーーーーーー!!」
900830:3/3:04/04/10 02:47 ID:AHhUYSSV
「戻せ!今すぐボクたちをもとに戻せ!」
『お兄ちゃんのようになりたい』と『お兄ちゃんになりたい』ではえらい違いだ。
ボクと妹は七福神のじじいの勘違いのせいで入れ替えられてしまったのだ。
「なぁに、ちゃんと目的を果たせば魔法は解けるわい。」
「目的って?」
「思いを寄せてる人にチョコを渡して食べてもらうことじゃ。」
「お前なぁ!この姿で渡せと言うのは残酷だと思わんのか。」
ボクは僕の姿を指差す。
ボクだって困る。その姿でチョコを渡して、もし相手がOKしたとしたら・・・・。ブルブル。
「そ・・・・、そんなこと言ってもいったん魔法をかけたら目的を果たすまでは・・・・。」
それ、呪いって言うんだよ。

いつまでも続くボクと七福神のじじいの押し問答を止めたのは、
チョコをもってうつむいていた妹が必死になって搾り出した声だった。
「お兄ちゃん。いいの。」
「良くない。」
「いいの。私が勇気を出せば・・・・、チョコを渡せばいいんだよね。」
確かにそれが出来れば万事解決である。
「勇気を出せば私にだってできるって。お兄ちゃんそう言ったよね。」
「だけどお前、そのかっこうで・・・。」
「はい!このチョコ・・・・、お兄ちゃんに渡すつもりで買ったの!!」
「へっ・・・・。」
意外な答えに驚いた・・・・。なんだ、なんだよ。そうだったのか。
これ、ボクのために・・・・。
「なんだよ、そうならそうと早く言ってくれよぉ。」
ボクが妹のチョコを受け取ろうとしたところで、
妹はさらに真っ赤な顔で、搾り出すような声で言った。
「お兄ちゃんのこと・・・・、好きなの。ほ・・・・・本気なんだよ!」
「えっ・・・・。」
妹がボクにくれようとしていたチョコ。
それは義理チョコなんかじゃなく、マジチョコだったのだ。
どうしよう・・・・。
901名無しさん@初回限定:04/04/10 04:23 ID:Lw3YVOzS
>891-896
すげーよかったです。
倒錯の三乗って感じ。
902名無しさん@初回限定:04/04/10 08:23 ID:TpCLD5cM
gyaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaa
903879:04/04/10 10:43 ID:mP48tFkn
>891
GJ!
あなたはことごとく漏れのツボを突いてくるな(;´Д`)ハァハァ
904名無しさん@初回限定:04/04/10 11:31 ID:cwwr2fxR
itatatatatatatatatatatatata
905830:1/1:04/04/10 12:05 ID:AHhUYSSV
すみません。>>891さまを見てレベルの差を感じました。
修行しなおしてきます。
一応、責任のつもりで終わりまでは、なんとか。

実の妹に告白された。
今は僕の姿をしてるのは差し置いて、彼女は妹だ。
どんなに好きでも妹としてである。女未満と書いて妹だ。
妹満。妹マン・・・・・。アホ。
「ごめん。困らせてごめん。わかってるよ。本当は口にしちゃいけないことなんだって。私も期待してないから・・・。」
ボクはなんて言ったらいいかわからなかった。勇気をだせば言えるなんて嘘だ。
「いいよ、お兄ちゃん。私は最初からあきらめてるから。」
そう言うと僕の姿の妹はひとかけらのチョコをくわえると、ボクの口へとキスをした。
しかし・・・・、僕の顔でされたのはかなり複雑だ。はっきりいって気持ちはつらい。
でも口から伝わる感触はとてもここち良い。ダメって言われることが気持ち良いってわかる気がした。

口の中にチョコの甘い味と、妹の複雑な味が混じって残ってる。
自分の唾液と他人の唾液が混ざると、なにか魔法の薬になるんじゃないのかな。
「さぁ、チョコを食べたぞ。元に戻せ。」
「ホッホッホ。まだもう一つの願い、『映画のような一日』というのが残っておるぞ。」
おいおい、もう十分現実離れした体験をしてる。これ以上何をしろっていうんだ。
「映画といってもいろいろあるからのぉ。おぬしの部屋にあった、この映画を再現させてやるとしよう。」
そう言うとじじいはどこからかビデオテープを取り出した。
げ・・・・、あのテープはまずい。
僕が隠し持っていたエロビデオ。タイトルは確か・・・・・・

『処女喪失』
906名無しさん@初回限定:04/04/10 14:04 ID:KtDRheR1
>>905
ちょっとグダグダっぽいなと思いつつSSを読んでいた
で、「僕が隠し持っていたエロビデオ。タイトルは確か・・・・・・」がウィンドウの最下端に来ていた
次を読むべくスクロールさせた、そして一番に目に飛び込んだ言葉…

『処女喪失』
イカン…メッチャ壺に嵌っちまった(w
907名無し@初回限定:04/04/10 14:47 ID:9E2cZyFo
なんかこんなんばっかなような・・・
908名無しさん@初回限定:04/04/10 20:00 ID:CLcrRKyN
>>906 これだから素人小説を読むのはやめられない。
つづききぼんぬ。
909名無しさん@初回限定:04/04/10 20:56 ID:9YpVdb1V
>>905
まぁ、精進しろ・・・
910名無しさん@初回限定:04/04/10 21:05 ID:OFhgNHLB
でもまぁアレだ。
911名無しさん@初回限定:04/04/10 21:22 ID:stFn8y+T
SS職人が世代交代したのか、以前の人が出なくなったね
初期のころから見ている俺としては、ちとさびしいが、とに
かく最近登場したSS職人さん、がんがれ
912名無しさん@初回限定:04/04/10 22:21 ID:YptPASYC
朝起きたら妹が



  いなかった。
913名無しさん@初回限定:04/04/10 22:44 ID:8EuToR4r
妹に家出されて途方にくれている兄貴を誰か書いてくれ
914名無しさん@初回限定:04/04/11 00:13 ID:DjkufWFt
>>912
寝る前から居ませんが何か?


 。・゚・(ノД`)・゚・。
915RPG-7 (1/3):04/04/11 00:20 ID:iOoGZurL
朝起きたら妹に、


対戦車砲RPG-7を向けられていた。


「幸福なはずの休日の起き抜けが、どういうわけかイラク国内以上の危険地域に!?」
「あー、起きた。もー、動かないでよお。弾が外れるから」
「外れなきゃ死ぬ! 死ぬって! 物理的に何の誇張もなく問答無用で即死するって!」
「うん、三日以内とかゆーちょーなリミットかけることなく今すぐ即座にTHE・コロヌ」
「何故!? 愛しいマイ妹よ! お前にとって最愛であるはずのこの愛兄を、
 いかなる理由で爆殺せしめんと欲しているのであらせられますか!?」
「あ〜ん? 何故とか抜かしますかあ〜? このプロ市民が(唾を吐きつつ)」
「誰がそんな(問題発言により自主削除)か。無礼るな愚妹。
 それよりもそんな凶行に走った理由を話しやがりなさいというか
 話してくださるとわりと恐悦至極でございます(←途中で弾頭を向けられてビビり入りました)」
「話せ〜? んー、どの口がそんなこと言いますかと詰め寄りたいところですがまあいいでしょう。
 ――この愛妹が、先月末より全魂魄を込めてプレイしている、某国民的大作RPGの5(リメイク)。
 そんな汗と涙のプレイの賜物であるところの、超レア仲間モンスター(1/256)、
 キラーマッスィーン3匹!(頑張りました!徹夜しつつ!)
 あたしの超!激!自慢なわけですよ彼等。
 イカスし強いしステキでましてモノアイ。惚れるね。というかむしろ愛す。
 ……そんなメタルボディのナイスガイたちが、今朝、ゲーム立ち上げて見てみたら、
 それぞれ名前が『こくさい』『オマーン』『くうこう』に変更させられてるじゃないですか。
 これは一体、いかなる者の、いかなる思惑によってなされた悪鬼的所業なのかニャー?」
「馬っ鹿、お前それ違うだろ。言う順番違うだろー!(←超嬉しそうに)
 ったくー、そんなところでカマトトぶってるんじゃないですよ、この平成生まれ(処女処女処女!)」
916RPG-7 (2/3):04/04/11 00:21 ID:iOoGZurL
「――よし。お兄ちゃんに十秒与えます。神様にお祈りするには十分な時間。
 この世に生まれてきた事への感謝を、その十秒で噛み締めなさいな(はぁと)」
「やだー! まだ死になくないよ童貞のまま死にたくないよママンー!
 ……っていうか、そんなの室内で使えねーよ! 明らかに自分巻き込むわ阿呆か!」
「大丈夫。あたし、ドラゴンボールで生き返るから」
「お馬鹿! 馬鹿ここに極まれり! お前のような知能欠損者が大量に出るから、
 世論がこぞってゲーム脳とかゲーム脳とかゲーム脳とか言って社会問題になるんだよ!
 今なお講演活動やってるんだぞ誰とは言わないが!」
「いいから。能書きはいいから。ともかくお兄ちゃんは
 あたしのロビンとキラーマとムサシに謝れ。全力で謝れ。あの世でね(はぁと)」
「うるせー! お前、俺が会社で忙しいときに、自分は春休みで家に引きこもって
 幼馴染みと結婚したりお嬢様と結婚したり生まれた息子と娘がメチャ可愛かったりして
 楽しみ尽くしやがって! ましてキラー機械3匹って……ムサシってそれ幻の4匹じゃねーか!
 畜生、俺そんなの仲間にできるほどプレイ時間ねーってのに!
 昨日、せっかくの土曜を全部使っても俺、やいばのアーマー十数個しか拾えなかったんだよ!
 そんな俺にせめてもの魂の慰みを与えてくれたっていいじゃねーか!
 どんな慰みかというと、妹に卑猥な言葉を言わせて楽しむという愉悦。――おお、快なり!」
「――撃つ(一切の感情を失った表情でボソリと呟く)」
「超ごめんなさいってか撃たないでマジでお願いというか
 お前まで死んじゃいますよ? 生き返りませんよ?(がくがくぶるぶる!)」
「あー、集めたのナメック星のドラゴンボールだから平気。何度でもOKなタイプ」
「こいつ駄目! 俺の話を聞いていないというか本気でゲーム脳だ!
 ……まあそれはともかく、フルーツポンチって反対に言ってみろ。
 もしくはヤッターマンコーヒーライターって絶叫すれ。窓から」
「ふぁいやー♪」

 (爆)
917RPG-7 (3/3) :04/04/11 00:22 ID:iOoGZurL
 その日の夕食。

「……それでさぁー、合併したのはまあ万歩譲って許してやるとしても、
 こっちのタイトルまで乳揺れを強調する必要はないと思うのよ。激しく切なくそう思うの。
 アンチFF(7以降限定)としては。つーか糞箱だけでやったんなさいと思うわけなの。
 てか何よ、あのポリ全開の画面構成と長ったらしいロリ宮崎アニメ的サブタイトルは」
「なんというか、お前様に揺れる(←英語圏ではbounceと言います)だけのお乳がないから
 個人的にムカツクというだけなのではないかと、兄様は思うのですけれど」
「もいっちょいくー?」
「滅相もない。……っていうか、なんで生きてるんだ俺たち」
「あー、ポルンガに頼んだから。あたし、ナメック語OK。δ+OHf::Ω〜^(←何か喋ってる)」
「……いやもう、なんも言わんが」

 そんなゲーム大好き兄妹の週末でした。



===
……いやあ、たまたまこのスレを発見して、人目で虜になりまして。
それで触発され、本当に突発的に思いつくまま書いたら、こんなのになりまして候。
というか単に自分の近況書いてるだけという噂がありますが
気にしないでいただけると嬉しい嬉しい。
918名無しさん@初回限定:04/04/11 00:25 ID:sZkpLX+m
今更だが>>112トテモイイネ
919名無しさん@初回限定:04/04/11 00:30 ID:/zWjVkXB
デムパキター。
920名無しさん@初回限定:04/04/11 04:48 ID:mTA73MMP
さっきこのスレ見つけて一気に読んだ・・・・・笑い転げますた。
ハイテンション最高です。
921名無しさん@初回限定:04/04/11 06:24 ID:ekUG5iQh
つかみですげー笑った。
2レス目以降は、笑える部分とスベってて冷え込む部分と半々くらい。
面白かったよ。
922名無しさん@初回限定:04/04/11 14:45 ID:z81GPM5t
>>915-917
近況って……朝っぱらからRPG−7ぶちかます妹がおるんか……
日本じゃFF7投げつける妹が限度だろう。
923名無しさん@初回限定:04/04/11 18:50 ID:etavA49D
俺はガムテープでドア塞がれますが
924名無しさん@初回限定:04/04/11 21:15 ID:WYKMckKb
漏れはFF7じゃなく、そのデータの入ってるメモリーカードを投げつけられたぞ。
小さいから意外に痛いんだよな、あれ。山椒は小粒でも辛いの意味がなんとなくわかった希ガス。
925名無しさん@初回限定:04/04/11 21:21 ID:Ov0MZ/bW
>>923
あなたは、ハイテンション妹のお兄さん、>>79さんですか?
926870:一つ短いの:04/04/12 11:18 ID:mXNPNgBb
朝起きると妹に、


部屋の掃除をされていた。
「あ、兄ちゃんおはよう。」
「げ、なんでお前がそこにいる!」
大学に入って一人暮らし。ろくに実家に帰らない俺に対して親から派遣されたのが妹だ。
「すごい散らかしようだったね。全部掃除しておいたよ。」
おお、あの足の踏み場のなかった俺の部屋がこんなに綺麗に!
「キッチンとトイレも掃除したからね。」
すまん。未知なる生きものがいそうな状態で。
「それから布団の上でのりなんて使っちゃ駄目だよ。しみついてガビガビだったよ。」
すまん、それはのりではない。
「えっと、兄ちゃん風邪なの?ゴミ箱がティッシュだらけだったよ。捨てる時ベトベトが手について大変だったんだから。」
すまん。それも鼻水ではない。
「それから開けてないゲームがいっぱいあったけど。」
そ、それは俺の積みゲー・・・。
「ジャンルごとに分けといたよ。」
グハァ!
「冷蔵庫にあったコンニャクだけでさっきみそ汁(以下略
妹よ。正直、すまんかった・・・。終。
927名無しさん@初回限定:04/04/12 11:33 ID:SUeuNZ5j
妹がその蒟蒻を食ったら、
間接フェラ?
928名無しさん@初回限定:04/04/12 13:19 ID:Qjgj8i9b
>>「ジャンルごとに分けといたよ。」
笑ったw こいつわかっててやってんだろ。
929久しぶりに投下:04/04/12 15:21 ID:WVPXtyxw
朝起きたら妹が、物凄いカッコで寝ていた。
「ぐぉ〜・・・」
↑俺のイビキではなく、妹のイビキ。
「か〜・・・」
ボリボリ
↑涎を垂らしながら腹を掻く。
しかもパジャマのボタン締めてないし・・・ノーブラ、ノーブラ、ノーブラ(エコー)だし・・・
というかなんでコイツは俺の部屋で寝てんでしょ?朝帰ってきてみたら親いないし、俺の部屋が酷い有様だし、妹寝てるし・・・
「うーん・・・グラム一万・・・」
どんな夢見てんだ。
部屋は俺のゲーム(エロを除く)が散乱し、テレビはジェリー・スプリンガー・ショーの過激なトークを・・・
してるわけではないがサンデーモーニングがつけっぱなし。床に放置プレイされた灰皿には昨日の倍の量の煙草。
「ああ!コイツ!!!」
お、俺のマルボロ勝手に・・・!
「うぃ、くら起きろ」
「やだ〜茄子はやだ〜」
「ど、どんな夢見てんだコルァ!!!」
ドベシッ!!!
「ぶに゙ゃ!!!」
ね、普段はかわいいかわいい言われてる妹も、冷静になってみたらザンギリ頭にスモーカーな訳ですよ。
萌えるわけねぇじゃんこのバヤい。
「・・・すー」
「また寝てらっしゃるしぃぃぃぃ!!!起きやがれぇぇ!!!必殺、フライングエェルボォ!!!」
むく、
「ふぁ〜よーねたー」
ドガッシャグワーン!!!
「・・・何やってんの、兄貴」
930名無しさん@初回限定:04/04/12 15:43 ID:HNcG8tjx
>「ジャンルごとに分けといたよ。」

奴隷
ロリ
ナース

OL
人妻
メイド
931名無しさん@初回限定:04/04/12 17:37 ID:K8bR/nuK
>>930
俺の思うに。

>「ジャンルごとに分けといたよ。」
・和姦実妹(攻略不可)
・和姦実妹(攻略可)
・和姦義妹
・陵辱系
・妹複数
・姉妹物


それ以外は廃棄。
932名無しさん@初回限定:04/04/12 17:57 ID:bSlt0VN9
>>925

933名無しさん@初回限定:04/04/12 19:27 ID:O+kWc4jB
>>926
蝶サイコー

warata
934名無しさん@初回限定:04/04/12 20:48 ID:3J1z5Qm5
>>926
面白かった。次もヨロ
935830:04/04/12 23:33 ID:Uja8Cwub
>>926
携帯から書き込みましたが
名前欄、870じゃなくて830だった・・・・。
次も思いついたらガンガリます。

>>931
それは妹なりの自己主張?メッセージ?だとしたら意味深かも♪
936名無しさん@初回限定:04/04/13 03:39 ID:LmSkEkB/
http://comic3.2ch.net/test/read.cgi/anime/1081445259/523-
妹の事語ってるけど面白い。
937名無しさん@初回限定:04/04/13 13:12 ID:fptFNefP
ジャンル分けワロタ
絶対確信犯じゃねえかw50音順ならまだしもw
938暇潰し:04/04/13 13:55 ID:yL/bSGUg
朝起きたら妹が首を吊ろうとしていた。
「ヘイヘイウェーィッ!」
「止めないでお兄ちゃん!!!汚されるなら死んだ方がマシなの!」
「待て待て待て待て!!!話せばわかる!」
「やだぁぁぁあ!死ぬ!マジで死ぬ!今日死ぬ!今すぐ死ぬ!」
「タンマ(ちょっと待ての意)!マジタンマ!おまえ死んだらバレンタインに貰えるチョコがなくなる!!!」
「幼なじみちゃんから毎年本命貰ってるくせにぃぃ!」
「本命!?アレ本命だったの!?」
「私のチョコだって本命だったのにぃぃ!!!」
「な、なにいいいいいいいい!?(ジョジョ風に)」
「お兄ちゃんの鈍感!!!死んでやる!!!ついでに遺書にその件追加して死んでやるぅ!!!」
「今死んだら遺書も糞もないだろぉぉ!!!」
「あんな(ピー!)作教師に目付けられるくらいならいっそ死んでやる!!!」
「お、落ち着け、落ち着けって、コラァ!」
ようやく妹を天井から垂れていた有名ケーブルから解放する(羽交い締め)。
「何すんのお兄ちゃん!」
「目の前で妹が首吊ろうとしていたらそりゃ止めるわ!!!」
「うわぁぁぁぁ!!!」
どこからともなく妹の右手にカミソリ!!!
「待て待て待て待て待て待て待て!!!」
「リスカなんてヘボい真似なんかしない、頸動脈かっ切ってやる!!!」
「待・・・」
ザクッ!
「あ」
「おぉ・・・」
カミソリが、俺に・・・
「お、お兄ちゃん!?」
ブシュー!
939名無しさん@初回限定:04/04/13 14:23 ID:IEaN/VEg
なんかワロタ
GJ
940名無しさん@初回限定:04/04/13 19:08 ID:Ek0OsYBV
>>938
取りあえず、続きあるならキボン
941938参照:04/04/13 22:54 ID:yL/bSGUg
「お、おぉ・・・血が、血が、血っがー!」
「あ、や、え、と、お、お兄ちゃん、手首、手首、私、カミソリ、え、いや、お兄ちゃんがリスカ?」
「出血ーーっ!!!流血ーーっ!!!止血止血止血ーっ!!!」
手首からは止まる事なく赤い液体。
リスカって全然出血しないんじゃなかったっけ?ああ、止まらない。血が止まらない。真っ赤なブラッドがノンストップ。
「真っ赤な色は真っ赤だぜ・・・俺の手首も真っ赤だぜ、真っ赤な色は素敵だぜ、真っ赤な薔薇は綺麗だぜ」
「お、お兄ちゃんお兄ちゃん!!!」
嗚呼・・・遠くに最愛のかわゆい妹の歌声が聴こえる・・・
「よせやぃ、俺は童貞じゃないって(てへっ)」
「お、お兄ちゃーん!今、今すぐ手当てするから!!!」
おーい待ってよ妹ちゃーん。二人でこの素敵に真っ赤な世界を楽しもうぜ?
「・・・お母さーん!救急箱どこ・・・っていねぇのかよあのババァ!!!」
・・・凄く遠くから妹の声が聴こえる。真っ赤だ・・・俺を包み込む全てが赤だ・・・。
何でこんなに赤いんだ?ああ、そうか。妹の自殺を止めようして、ミスって自分の手首切っちまったんだ。はっはっはっ。馬鹿だなー俺。

・・・手首?

「ってトリップしてるバヤいじゃねーっ!!!」
血ぃでとるやん!止めなあかんやん!
俺は脇の下をきつく抑えて動脈を止め、運良く転がっていたガムテープを拾い上げると思いっ切り手首に巻きまくった。
942名無しさん@初回限定:04/04/13 23:04 ID:h5lVqPzO
かまいたちのバッドエンドかよ
943名無しさん@初回限定:04/04/13 23:25 ID:Wtk7UKQZ
次立てるなら、そろそろテンプレ案出したほうがよくない?

例:

全国の(脳内含め)おにいちゃんに、職人が心をこめてお送りする珠玉の
(*^ー゚)b グッジョブ!!SS群。
あなたのかわいい妹と始まる素敵な一日が、きっとここで見つかりますとも。

…、責任は持ちませんけどね。

前スレ
【エロゲネタ】 - 朝起きたら妹に、
ttp://pie.bbspink.com/test/read.cgi/erog/1076726246/
944名無しさん@初回限定:04/04/13 23:26 ID:hv6f/wxh
朝起きたら妹に、布団を取られた。

というか、掛け布団を引っぺがされてベッドから蹴り落とされた。コレが妹の兄に対する所行か。ありえへん。
「夜は慣れへんことしとって寝てへんから、眠ぅてしゃーないねん……」
「んなら自分の部屋で寝ぇや早紀」
「布団冷たいから嫌やー」
うわ、人様の布団引っ被りよって、
「ぬくー」
「『ぬくー』やないやろ。ってか滅多に部屋にも入って来ーへんのに今日はどないしてん。
 熱でもあるんちゃうか? ちょお頭出せ」
ってしっかり潜り込みよって出て来よらへん。マジでなんや変なもんでも拾い食いしたんちゃうか思てると、
「あー、せや、チョコ机においといたでー」
ああ、それで分かったわ。つまり、慣れへんチョコ作りで睡眠不足でテンパってるんやな。
って、机見たらまぁた可愛らしい梱包しよってからにコレ資源の無駄ちゃうんか思て袋破いたら出来合いモンやった。
良ぉ見たらバーコードとかとか付いとるし。ってニセンエン!なんやこれと呆れとったら
「あー、義理やから遠慮せんで食いやー」
と布団の中からくぐもった声が。いやどう見ても義理やん。むしろ兄妹で義理やないとか悪いスレの読み過ぎちゃうか。
945名無しさん@初回限定:04/04/13 23:26 ID:hv6f/wxh
「なあ、こういう時は『作りすぎて余ったから食うてな』言うのがお約束ちゃうか?
 そもそも、なんでわざわざ兄にこんなもん買ーてんねん」
「ワタシ手作りなんてしてへんでー……ほなおやすみー」
「おお、おやすみー」
ってなんでやねん、とツッこも思たらもう寝とる。
時計見てみたらアサ六時。せやかて同じ布団に寝るわけいかへんし、音立てて起こしたらかわいそうやから何も出来へん。
しゃあない折角やしチョコでも食うかなと箱開けたら、なんやえらい小さぁ折られた白い紙が二枚。
メッセージカードにしては地味やしそもそも大きすぎるで思いながら開いたらなんや印刷されとるなんやコレ。
えー、何々、「全部事項証明」
どっかで聞いたことがあるな。ふむふむ


戸籍に記載されている者
[名] 亮平
[生年月日]昭和57年4月1日
[父] 渡部正義
[母] 渡部美希
[続柄]長男

戸籍に記載されている者
[名] 早紀
[生年月日]昭和58年12月24日
[父] 岩本健史
[母] 岩本亜佐美
[続柄]長女

ってオイ。
946名無しさん@初回限定:04/04/13 23:27 ID:hv6f/wxh
ああ、つまりこういう事か。チョコの義理と兄妹の義理をかけてんねんな。
義理だけにホンマギリギリやでこのギャグ。うわ、ショックやわ。
今の今まで実の兄妹や思とったっちゅうねん、正味の話。
いや、ってことはスレタイ信じてええんかな? ちょっと高級みたいやし、本命や思てもOK?
そう考えたら「あー、義理やから遠慮せんで食いやー」がめっちゃ意味深に思えんねんけど。
わざわざここの部屋で寝て、つまり襲え言うことか? 義理やし遠慮なく食え言うんか?
おっし食お。

ドカッ

「なにすんねん」と妹キック。
思いっきり蹴りよったな、アザできとるんちゃうか。
「お前こそなにすんねん。というか起きとったんかい」
「そら起きとるわ。読んだやろ」
「おお、読んだぞ」
ってなんやその表情は。まるで勝利を確信したような顔しくさって。
「いやぁ、ここまでしっかり騙されてくれるなんて、慣れへんパソコン触って印刷したかいがあったわぁ」
なんやそれ。どういうこっちゃ。
「友達とかけとってん。私に魅力が足りないとかゆわれたから。で、問題無さそうな実験対象を選んだって訳」
や、公文書偽造で問題大ありや。っていうかコレはあまりに悪質ちゃうか。
「まあ、エイプリルフールやしね。許したってーな」
そういや今日はそうやったな。って、バレンタインちゃうんかい。
「そんなんどこにも書いてへんし誰も言うてへんで。先入観はかくも人の判断を鈍らす……言うこっちゃね」


不思議やなぁ。なんで説教されとんのやろ、俺が。
947830:04/04/13 23:42 ID:yLuYV4ZA
朝起きたら妹に、


子供の作り方について質問された。
「コウノトリが運んで来るって言ったらみんなが笑うんだよ。」
そりゃ笑うさ。サンタを信じてるのと同じくらいおかしい。
初潮を迎えた妹がいまだそんな知識しかないなんて、
わが親はいったい何をしとるのだ。
仕方ない。ここは俺が妹に性教育をほどこさねばっ!!

教科書になりそうなものを探そう。
親父の秘蔵ビデオを当たってみた。
・・・駄目だ。
こんなもの見せたら、「え、私の本当のお父さんは馬だったの?」なんて聞かれる。
本ならどうか?
調教、荒縄、亀甲しばり・・・。
親父の財産はそんなのしかないのか!亀甲しばりで子供は生まれません!

仕方ない、やはり頼れるのは己の引き出しだけだ。
エロゲですよ、エロゲ。
愛あるセックスの末に二人の愛の結晶が生まれる。
純愛エロゲーこそまさに新時代の性の教科書だ。
ならばチョイスは・・・・、
はう!俺の手持ちは凌辱、触手、幼女しかねー。一生の不覚。
獲物を選んでる場合ではない。
仕方あるまい。俺は棚から一つのエロゲを取り出した。


ファーストプレイ後、妹は・・・・
「私って、お尻の穴から生まれたの?」
教育失敗。(さぁ、エロゲを選び直せ!)
948名無しさん@初回限定:04/04/13 23:58 ID:63b4XWTb
>>944
つまり、義理妹を装ったマジ妹にチョコを渡された話か。
949名無しさん@初回限定:04/04/14 00:01 ID:6BhdQuzN
>>943 次スレ用注意事項テンプレ案

すべてのお兄ちゃんへ注意事項
★煽りや荒らしなんて嫌いだよ、お兄ちゃん。
  そんなお兄ちゃんなんて無視しちゃうんだからね。みんなも相手にしちゃダメだよ
★あたしは恥ずかしがり屋さんだからsageてね、お兄ちゃん。ageちゃ、やだよ
★あやや、お兄ちゃん。950をとったら次スレ立てないとダメなんだよ。がんばってね。

SS職人のお兄ちゃんへ
★あたしのお兄ちゃんってわかるように、トリップをつけてね。
★お兄ちゃん、落ち着いて。書き込む前に、一度推敲しようよ。

読んでいるお兄ちゃんへ
★がんばれ〜! がんばれ〜! ほらほら、お兄ちゃんも職人さんを応援しようよ。
★ほらほら、お兄ちゃんもネタを振ろうよ。SS職人さんも喜ぶかもよ。
950名無しさん@初回限定:04/04/14 01:02 ID:us8OG2LS
940過ぎてからバンバンSS投下したりして、次スレ建前に埋め立てはじめてるなら、
もう単発スレで終わっていいんじゃね?

普通に葱に次スレ立てようと思ってたら、下らん質問して立てにくくするヴァカもいるし。
951名無しさん@初回限定:04/04/14 02:37 ID:IKkn5g7W
ここの住人の意見も全く聞かずに勝手に定点観測に書いたDQNのことなら
わざわざ考慮する必要があるのか。
あれのせいで自治厨呼ぶ可能性は確かにあるかもしれないので気をつける
必要はあるかもしれないが、あの厨は自治スレに質問し直してもいないから
単なる煽りじゃないのか?スルーしろって。
952名無しさん@初回限定:04/04/14 02:53 ID:IKkn5g7W
そうそう。
俺が葱に次立てようと思ったんだが、まだ次スレタイすら決まってないね。
ってことで、960か970氏辺りに立てはお願いすることにして、次のスレタイどーする?

アオリ消して、単なる「朝起きたら妹に、 その2」とでもする?
それとも「【萌エロ】朝起きたら妹に、 その2【SS】」とでもする?
953名無しさん@初回限定:04/04/14 02:58 ID:BghbAMwo
朝起きたら妹に、
朝起きたら妹が、
朝起きたら妹と、
朝起きたら妹の、
朝起きたら妹で、
954名無しさん@初回限定:04/04/14 03:08 ID:rGiWOcxV
朝起きたら義妹は、
955名無しさん@初回限定:04/04/14 03:08 ID:rGiWOcxV
なんて変換をしてくれるんだ俺の辞書は
956名無しさん@初回限定
スレタイ案
【妹は】朝起きたら妹に、2nd【デンジャラス】
【Almost】朝起きたら妹に、2【Danger!?】
【ハイテンション】朝起きたら妹に、2【再び?】
【実こそ】朝起きたら妹に、その2【正義】
【萌え】朝起きたら妹に、その2【燃え】

あと、テンプレ追加案

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