/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
,__ | 香織タン今スレでもヨロシコね…
/ ./\ \_______________
/ ./(香).\ o〇 ヾ!;;;::iii|//"
/_____/ .(´ー`) ,\ ∧∧ |;;;;::iii|/゙
 ̄|| || || ||. |っ¢..|| ̄ (,, ) ナモナモ |;;;;::iii|∀・) <1乙!
|| || || ||./,,, |ゝ iii~ ⊂ ヾwwwjjrjww!;;;;::iii|jwjjrjww〃
| ̄ ̄ ̄|~~凸( ̄)凸 ( ,,)〜 wjwjjrj从jwwjwjjrj从jr
おっつー。
今日も元気に寝取られ日和〜。(雨)
たり〜けど保守
即死回避保守
今、継続中のSSは603氏と667氏の2作。
603氏と香織タンは安定したペースで我々を翻弄し、
667氏はアク禁を喰らってる間に大作を書き綴っておられるとしても、
新たな作者さんが現れることにも期待してしまいますな。
住人諸氏はどんなシチュ他を盛り込んだ新作が読みたいですか?
わたしはそろそろ大人の女性の登場するエロエロな作品が…。
新スレ建て、お疲れさまでした。
ssは、明日あたりにうpを予定しております。
とりあえず、保守もかねて書きました。
おはよう!
北海道の寝取られスキーたち無事かい?
>11
このまま前々々スレ603氏とか前々々々スレ603タンになる悪寒(w
ヤラレタね。我が城壊滅酷い目にあったもんだ・・・。押入れから出るわ出るわエロゲの山
今晩は。
北海道在住の方々、如何お過ごしでしょうか。
地震の被害に遭われた方々おかれましては、心よりお見舞いもうしあげます。
新スレ移項の景気付けとして、次レスよりうpいたしまする。
DQN香織のenpitu日記、本日分の始まりです。
(1/6)
8月某日、今日 初めて口でした。
最近、先輩と一緒になると、必ずエッチしている。
勿論、先輩とのエッチは気持いいのだけれど、でも、私と先輩との関係って、体だけなの?
そういうのは、何か嫌。
だから断らなきゃ。エッチだけの関係じゃない仲になるために。
それに……先輩とエッチすればするほど、アイツ…ひろクンとの関係が薄れていくような気がした。
10年以上の付き合いが、一ヶ月やそこらのエッチで削り取られて無くなっていくのが、嫌だった。
今日は、危ない日。
先輩はゴムつけるの嫌いみたいだったし、それで断れると思っていた。
でも、迫られて、『今日は危険日なので出来ません』て言ったら、『じゃあ口でして』だって。
これって、『フェラチオ』っていうんだよね……何か卑猥…。
どう言って断ろうかと考えていたら、先輩、悲しそうな顔で『だめ?』って。
やだ、そんな顔されたら、断れなくなる。先輩、……ずるい。
先輩のズボンのファスナーをおろして、トランクスの前穴に手を入れる。
指先に柔らかいものが触れる。それを掴んで外に引き出す……改めて目の前で見た先輩のペニスは、両の大腿
の間に元気無く横たわった。
おちんちん て、普段の時はこんなに小さくて柔らかいものだったんだ。
「とりあえず、先の方にある赤っぽくてすべすべしたやつを舐めて、そぉっとさすってみて」
『赤っぽくてすべすべしたやつ』って、この開きかけの茸の頭のようなやつだよね。
先輩のペニスを握って、茸の頭のような奴を舐めてみた。
(2/6)
味は特に感じられない。
唾液で濡れた茸の頭を、言われたように指でそぉっと撫でてみる。
「うっ!」
声がして、今までふにゃふにゃだったものが、急に硬く 大きくなっていく……何か、面白い。
それに…私の愛撫で先輩のそれが大きく、硬くなっていく……私のしたことで先輩が気持がいいのが目に見え
てわかるのが嬉しかった。
「じゃあ、先端を口に含んで……そう、そうしたら根元の方にゆっくりと動かして」
言われた様に、根元の方に向かって咥え込むように顔を動かしていく。
「ぁ……ぁあぁ」
気持いいんだろうか、呻き声がもれ、口の中の物がピクっと跳ね動く。
「あぁぁ……気持いいよ……そう、顔を引くとき、吸ってみて……ああぁ」
そう言って、先輩は私の頭を撫で回す。どうやらストローを吸うようにしながら顔を動かすのが良いみたい。
調子に乗って顔を大きく動かしていたら、ペニスの先端が喉の奥に当たって、戻しそうになった。
「う、げぇ……ゲホゲホ……」
「あ、…痛ててて!」
いけない、噛んじゃった?
「ごめ…ん…なさ…い……ゴホ。痛かった?」
「大丈夫、ちょっとびっくりしただけだから。でも、なるべく歯はたてないようにね」
(3/6)
「解りました。それで、ちょっと訊きたいんですけど、やっぱり根元まで口に入れなきゃいけないんですか?」
もし、そうだったら……先輩を気持ちよくしてあげたいけれど……でも、無理。
「そんなことないよ。確かに根元まで咥えてくれると、気持良いんだけどね、でも、そんな事したら、さっき
みたいにえづいて吐いちゃうでしょ?喉に当たらない程度でやればいいから。それでも充分に気持いいからね」
良かった……と思ったのが半分、断る理由を無くしたと感じたのが半分。
口での愛撫再開。舌で裏の筋を刺激しながら、顔を前後に動かしていく。
「そう…そう、その筋が気持いい場所…あぁ!」
「気持…いいよ。段々…速くうごかしていって…・」
先輩の言われる通りに動かしていく。先輩の声が切なく、危うい感じに変化していくのが感じられた。
「あぁ……で、出る、出る!!」
え?出るって……まさか…ち、ちょっとま…
反射的に顔を引いて、口からペニスを引き出そうとした……が、一瞬遅かった。
引き抜いたその瞬間、精液が発射され、大半が半開きになった口の中へ、残りが口の周りから鼻の辺りに放た
れた。
口の中に、鼻に、放出された精液の匂いが飛び込んでくる。
気持ち悪い。思わず吐きそうになった。
「大丈夫?」
先輩がタオルで顔を拭いてくれた後、ティッシュに口の中のものを吐き出して、捨てた。
何だか先輩の顔が悲しそうに見えた。
(4/6)
口の中が気持ち悪いので、洗面所に行って口を濯いで部屋に戻ると、いきなり抱きしめられて、キスされた。
「とっても、気持ちよかったよ」
そういって、嬉しそうに笑っている。
そんな顔で言われると、こっちまで嬉しくなってしまう。こういうのって、先輩は本当に上手。
「はい、それじゃ、お返し」
言うが早いか、私のスカートの中に手を入れ、パンツを一気に引き摺り下ろして、股間に顔を埋める先輩。
「ぁあ」
思わず、声が漏れる。
口を濯いだら、帰ろうと思っていたのに、否応無しに引きずり込まれて、いつのまにか先輩の愛撫を受けてい
る。
先輩の舌先が、ヴァギナと尿道の間をゆっくりとはいずって行く。
私は、来るべき快感に備えて、声が漏れないように下唇をしっかり噛んで待っているだけ。
そして、舌先が一番敏感な所を突いた瞬間、背中に電流が走った。
「ん……、あぅん」
必死に堪えるのだけれど、どうしても声が漏れてしまう。……はしたない。
結局、先輩とのセックスに溺れてしまった。
この快楽に抗う事がどうしても出来ないダメな私……情けない。
先輩の愛撫は、私の花芯を中心に、だんだんと激しくなって行き、……私はイった。
先輩との秘め事を重ねる度に、私の中のアイツの存在が薄れていく。
そして今日、また一つ アイツの姿が消えていった。
怖くて、寂しくて、悪寒がする。
(5/6)
(5/6)
帰り道、まだ口の中に先輩の物が入っているような気がする。回りの人たちが私の口元を見つめているような
気がして、有りも無い視線が痛かった。
無意識に口元を押さえては離してを繰り返して歩いている最中、駅前の繁華街でアイツの姿を見つけた。
バイトの最中だろう。制服を着て、汗だくで作業をしている。表情は、心底疲れている様子だった。
「お疲れさん」
声を掛ければ良いのに、労ってやれば良いのに、アイツの疲れ果てた顔をみるのが辛くて、アイツを裏切って何
か悪い事をしているような気がして、咄嗟に物影に隠れた。
結局、いつもの道を避けて、遠回りして帰った。
ひろクン、ごめんなさい。
本当は会って話がしたい。
でも、顔を合わせるのが怖い。
どうしたらいいの?
家に帰って、アイツの声が聴きたくなって、電話した。
繋がらない。いつもの様に、電源を切っているようだ。
いつもなら諦めて次の日にするのかメールに切り替えるのに、今日は諦める事ができない。アイツの…ひろ
クンの声が聴きたくて堪らない。
一時間後……まだ繋がらない。
その2時間後……繋がった。
「もしもし」
「あ……私」
「香織か……何かあった?もしかして、先輩と喧嘩でも……」
(6/6)
やめて。私は今、ひろクンの声が聴きたいの。先輩の事を話したいんじゃないの。先輩の事は口に出さないでよ!
でも、言葉にしちゃダメだ。思いを胸に留めて、言葉を返す。
「ううん、今日たまたま ひろクンを見つけたんだけど、何だかすごい疲れてそうな様子だったから、どうし
たのかな、って思って、かけてみたんだけど」
「そういう事か……おっしゃる通り、ここんとこ糞暑い上にバイトの疲れが溜まってきたのか、きついんですわ。今日はもう寝ようと思ってたところ」
「そう……でも、なんでそんなにバイトしてるの?」
「今年は、空手の合宿もあるし、何かと入り用でね。…できる限り蓄えを積んでおきたいんだよ」
「無理しないでね」
「何だ、気遣ってくれるのかよ?」
「あたりまえじゃん、病気なんかしないでよ。心配だもの」
「ありがとう、気をつけるよ。じゃ、眠いんで、寝るわ。お休み」
「うん、おやすみなさい」
よかった。疲れてはいたけれど、いつものひろクンの声だ。
あの声を聞くと、気持が落ち着く。やさしくなれるような感じがする。
電話するまでは、口をきいてくれないんじゃないかって、怖かったけれど、ちゃんと普通にお話が出来て、
嬉しかった。
本日は此処まで おやすみなさい。
>DQN香織のenpitu日記
そこまで卑下しなくても(w
乙です。
ところで本編というかその後の話はいつごろ再開するのでしょう?
DQN日記も面白いんだけど、そろそろ景子関連の話が見たいというか、
落ちっぱなしの主人公の心情が上向きに見える話が見たいです。
SFと寝取られは相性が悪いかもしれんけど…
書いてもいい?
新スレあったんですね…
旧スレのスレ汚しスマンです。
comeon!
スティーブン・キングの「デッドゾーン」の寝取られは面白かったな。
ネタとして転用されまくってるし。
SFってサイエンスフィクションの略?
これから書くんですか?マターリ待ちますよ。
27 :
:03/09/27 18:52 ID:/1PwzLLy
603氏乙です。
両視点でちゃんと書かれたものって少ないので、楽しく読んでます。
書き始めてみた。
_| ̄|○ 全然SFじゃねぇかも…
でも何とかがんばってみます。
1/8)
「やあ、君か」
「ご無沙汰です」
ベッドの上で読書をしていた初老の男が「彼」の姿に気づく。
どうやら旧知の仲のようだが、親しげな笑みを浮かべる男に対して
「彼」は全くと言っていいほどの無表情だった。
「早速ですが、拝見してもよろしいですか?」
「机の上にあるのががそれだよ」
「では」
そう言って、彼はいかにもな高級机に置かれた分厚いファイルを手に取った。
「…何とかここまでこぎつけたよ」
「そうですか」
あくまで表情の無い「彼」。
男はやれやれと溜息をつき、葉巻入れから一本を取り出した。
そしてその先を慣れたナイフ捌きで一閃する。
「上手いもんだろう?昔取った何とやらさ」
「そうですか」
「彼」は無表情のまま、男からのレポートに目を通している。
どうやらその内容にしか興味がないらしい。
2/8)
「…非適合者がいるようですね」
「それだけが悩みなのだよ」
「この程度の人数なら、私どもで手を打ちます」
「頼む。で、各国首脳は?」
男のその問いに「彼」は、
「世界初の意見の一致」
――愉悦の笑み――
「…素晴らしいことです」
初めて表情らしい表情を浮かべて答えた。
…ように見えた。
(紫煙で視界が遮られていなければはっきり分かったのかもしれない)
が、男はあえてそれを確かめようとはしなかった。
どうせ全ては無意味になる。
そのことがわかっていたからだ。
(3/8)
「サキくん…おはようー…」
朝6時20分。
加藤佐紀にとって毎朝の、待ちわびていたこの時間が今日も訪れた。
「おはよう。成瀬さん。今日も眠そうだね」
「眠いよぉ…」
早朝にもかかわらずバッチリ目が覚めている佐紀に対して、
挨拶をした成瀬優菜はかなり眠たそうだった。
にもかかわらず、成瀬優菜は朝練では一番張り切っていたりするのだが。
「寝癖凄いよ」
「あ〜、いいのいいの。朝錬終わったら15分で変身するから」
そういって成瀬優菜は跳ね毛だらけの長い髪を無造作にゴムで結った。
朝錬が済むまでは成瀬優菜はこんな感じだ。
にもかかわらず、
(やっぱいいよな…)
全く魅力が損なわれないな〜、と思ってしまう加藤佐紀なのであった。
(4/8)
「ところでサキくん。今日は標準?3倍?」
「んー、今日は標準でいこうかな」
「短期集中モードなんだ」
「まぁね。朝飯食う時間欲しいしね」
「じゃ、あたしもそうしよっかな」
「一緒に食おうか」
「うん、食う食う」
加藤佐紀と成瀬優菜が所属する水泳同好会の朝錬は特にメニューが無い。
その日何をするかは会員がめいめいに練習内容を決めている。
『長続きのコツは張り切りすぎないことさ』
という水泳同好会会長、伊集院輝のモットーを各会員忠実に守っているのだ。
これも会長の人徳の成せるワザなのかもしれない。
(5/8)
「おおーい、二人ともー」
不意に二人の背後、遥か彼方から地響きが聞こえてきた。
そしてそれは瞬く間に近づいてきて…
ズザザーーーーーーッ!!
土煙を上げて急停止する鉄(くろがね)の城。
鉄人2○号(実写版)。
そんな形容がぴったりな大男が、二人に並んだ。
「お、おはようございます会長…」
恐る恐る成瀬優菜が、やってきた汗だくの巨漢に挨拶をする。
が、なぜか加藤佐紀の背後に隠れていたりした。
(6/8)
「会長… やっぱり陸上部に入ったほうがよかったんじゃないスか?」
「そう言われてもなぁ… こんなボンレスハムが陸上なんて似合わないからね」
「は、はぁ…」
この男、身長189cm、体重150kgの彼こそ、水泳同好会会長、伊集院輝である。
その豊満な体躯に似合わない俊足から様々な通り名があるのだが、
何故か彼は全く不得意な水泳の道を爆走している。
その理由は…
「ところで成瀬くん。練習の後、朝食でも一緒にどうだい?」
全く不釣合いな伊集院輝の美声。
キラッ、とデコが脂汗できらめいた。
「お、お断りしますっ」
「ははっ、冷たいな〜」
やれやれ、とばかりに伊集院輝は肩をすくめる。
その仕草は不思議な位嫌味がない。
(これで痩せていたら、完全ライバルだよな…)
などと加藤佐紀は思った。
(7/8)
「そう言えば、二人とも新聞見たかい?」
学校までの道中、伊集院輝が不意にその話題を振ってきた。
「今夜でしたっけ。 泉総理の記者会見」
「そうそれ。一体何なんだろうね?」
「辞任でもするんじゃないですか」
「…私、あまり興味ありません」
朝の三面にでかでかと載っていた、内閣総理大臣泉卓郎の記者会見。
今夜7時からの、異例の全局合同生中継らしい。
「アメリカと合併になったりしてな」
「それも面白いかもしれませんねー」
「私は嫌ですよ。そんなの」
「でも成瀬さんってハンバーガー好きじゃない」
「そうなのかい? だったら今日はモーニングセットにしようか」
「さりげなく肩に手を置かないでくださいよっ!」
「つれないね」
「ははは…」
いつもの朝の光景。
5分後には、話題はトリビアがどうたらこうたらに変わっていた。
政治とかの小難しい話に興味を示す若者などほとんどいないのが、この国の実情。
(8/8)
だがこの時は誰も知りはしないのだ。
だから彼らに罪は無い。
今夜限りでこの日常がお終い。
明日からは違う価値観。違う生活。
明日からは、彼らの無関心は罪。
今日は全人類が平等になる日。
人間として生きられる、最後の日なのだ。
先が楽しみで。ワクワク
間違えました。す、がたりなかったです。
新作キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!
>23氏
私、SS保存サイトの管理人をしています、おぴと申します。
貴公のSSをサイトにて保存、公開することを許可していただけるでしょうか?
お返事待ちしております。
どうぞ
どうぞよろしくです。
今晩は。本日も香織の日記をうpします。
後、暫く回は香織日記となります。もうちょっとお付き合い下さいませ>>all
(1/5)
あの日以来、先輩とのエッチは、フェラ・クンニ・本番がワンセットになっている。……いいのかな?……
でも、気持よくて、結局誘惑に負けてしまう。弱いんだよね、心が。
8月某日、ひろクンのお母さんから電話があった。
アイツ、風邪引いて寝込んでるんだって。いわんこっちゃない、あんな無理な事して。
家に行ってみると、アイツは苦しそうな表情で汗をびっしょりかいて眠っていた。額にそっと手を触れてみる。
熱い。かなり熱あるみたいだ。何だか辛そう。
考えてみると、ひろクンのこんな所見たの、初めてだ。
丈夫だったものねー。小学校のときは、6年間皆勤賞だったし、中学も自分のことで休んだ事なかったし。
そういえば、私ってばひろクンに介抱されてばかりだ。
足を怪我したり、学校で気持が悪くなったりして、よくひろクンにおぶさって家に帰ったっけ。
あの背中にしがみつきながら揺すられているのが妙に心地よくて、ちょっとの事で『おんぶ』ってねだったりしたんだよね。
ひろクン、文句一つ言わないで 黙って背負ってくれたっけ。
何か、昔の事を思い出したら、急にひろクンのことが愛しく思えてきた。やっぱり、色々やってもらったんだから、今度はやってあげなくちゃね。
結局、3日間看病する事になった。
結構大変だったけれど、最後にアイツから『ありがとう』って言われたら、大変さや疲れが全て吹き飛んでっ
た。
ひろクン、その言葉だけで嬉しいよ。
(2/5)
2日後、電話があった。
この間の看病のお礼がしたいから、プールに行こうって。
やったね。別に見返りを期待してたわけじゃなかったけど、『お礼をしたい』なんて言われると、やっぱり嬉しい。
これは、デートだよね。よし!まずはお弁当を作って持っていこう。それから、水着はこのビキニで悩殺し
ちゃえ。当日はうんと甘えてやるんだ。もう、ベッタベタにくっついて、離れないんだから。
抱きしめられてしまった。
ウォータースライダーで溺れかけて、パニックになってしまった処を、さっと抱きかかえて助けてくれた。
そしてそのまま、ギュっと抱きしめられた。
どうしよう、胸がドキドキして、思わずアソコが『ジュン!』てなっちゃった。
恥ずかしい……でも、もう少し こうしていたい。
なのに、「恥ずかしいよ」って言った途端、やめられちゃった。……ちょっぴり不満。
やっぱり、こういう恋の駆け引きは先輩の方が一枚上手だよね。
お昼を食べて、午後は流れるプールでのんびりとすることにした。
マットにつかまって流れに身を任せる。
アイツと一緒に何もするわけでなく、目を瞑って流されていた。
ふと横を見ると、ひろクンは眠っていた。
もー、せっかくのデートなのに、眠っちゃう事ないでしょ。
そう思って、寝顔を覗き込む。何だか寝顔が可愛い。
今なら、大丈夫だよね。
回りを見渡して確認すると、顔を近づけて その唇にキスした。
へへへ。ひろクンのセカンドキス、頂き。
え、ファーストキス?
ファーストキスは、多分ひろクン覚えていないと思う。幼稚園の時の事だもの。
(3/5)
この後、ひろクンの顔色があまりよくないので、早めに帰ることにした。
駅について、電車を降りて10分、そろそろ今日のお別れの時がやって来つつあった。
50mほど先の角を右に曲がるとアイツの家。真っ直ぐ進むと私の家。
あとちょっとでデートは終わり………でも…でも、もし『もうちょっと一緒に』って言われたら……もし、『家
によっていかない?』なんて言われたらどうしよう。
胸が、破裂しそうなほどドキドキ鳴り響いている。
もしひろクンに迫られたら……今なら、多分OKしちゃう。
『先輩との約束はどうなったの?』
もう一人の私が叫ぶ。
『約束はどうでもいいの?そんなに簡単に約束破れるの?』
うるさい!そんな約束してないよ!
確かに、ひろクンとセックスする事は、当分無いっていったよ。でも、それは私にそういう気が無いって言う
事。気が変わることは無いだろうって事で、『しない』って事を約束したわけじゃないよ!
これから起こるであろう事を正当化するために、屁理屈で自分自身を無理矢理説き伏せようとする。なんて滑
稽なんだろう。
でも、でも今の自分の思いを遂げられるなら、滑稽といわれようと何と言われようと……先輩、ごめんなさい。
「じゃあな。楽しかったよ」
「え?……あ、ああ。私も、楽しかった。じゃあね」
何よ、もうこのまま帰っちゃうの?
ハプニングは起こりそうにも無い。アイツと別れて、我が家へと足を動かしていく。
体が重い。今日の疲れがここに来てドッと出てきたようだ。
(4/5)
思っていた事は、なにも起こらなかった。
そうだよね、だってあの「ひろクン」だもの、アイツから誘ってくるなんてありえないよね
乾いた笑い声が胸の中で響く。
ひろクンのバカ。意気地なし
なんて言えないよね。
結局先輩との約束が破られる事はなかった。
家に着いて携帯を見ると、電源が入っていない。
いっけない。水着に着替えた時に切ったままだった。
電源を入れて、メールボックスを覗く。
何通かメールが入っていた。先輩からは……6通!
きっと返事が無くて、苛々して何度も送ったんだよね。ごめんね、先輩。
最新のから開いていく。
『何度メールしても返事が無いのは不安だよ。どうしたのかな。ひょっとして、何かあった?
昼間から何度電話しても『圏外』の案内が流れて、メールに切り替えて送っても何も返事が無くて、寂しくて不安でどうにかなっちゃいそうだよ。
ひょっとして、彼とデート?デートだけなら良いけど、もしかして……そんな事無いよね。ちゃんと約束したも
のね。信じてるよ。
このメールを見たら、お返事ください。』
先輩、気が気じゃなかったみたい。
取り合えず、先輩に電話して今日の事を話す。不満げな口調ではあったものの、ほっとした様だった。
よかった………んだろうか………こういう関係が、このまま続いていくのかな?
何事も無かった様に、一日が……夏が終わろうとしていた。
(5/5)
2学期が始まった。
1学期の終わりにギクシャクしかけた、アイツとの仲は元に戻った様だ。
朝、アイツの教室に出かけて、ちょっとしたお喋りをする。
昼休み、アイツと アイツのクラスメイトと一緒にお昼御飯を食べる。
入学以来繰り返されてきた行為は、2学期になっても何も変わらず執り行なわれている。
わだかまりは感じられなかった。アイツの表情からは、そういうものを感じ取る事は無かった。
多少の問題は抱えているものの、ずうっとじゃないものの、暫くは今の関係が続いていくと思っていた。
あの日までは…
短いけれど、本日は此処まで。
それでは、おやすなさいませ。
(・∀・)イイ!! んだけど、一つだけ気になった。
日記なのに、
>>46レス目で未来予告形式になっちゃってるのはマズーかと
>>48 日記みたいな語り口ってだけで、本当に香織の日記なわけじゃないんでは?
香織日記っていうのはそういう章題ってことで。
とりあえず頃したいこのアマ(;´Д`)…
頃したいとまではいかないけど、殴りたい……
殴りたいとまでは言わないけど覗きてえ
俺人生で一回だけ誰かに
本気でシャイニングウィザード入れて良いって言われたら香織に入れるよ。
もうヒロクンは優しいなぁ〜こんな糞アマをもう許しちゃったのか・・・。
なんかもう、香織や景子じゃなくてヒロクン萌え(;´Д`)ハァハァ (*´Д`)/lァ/lァ (*` Д´)//ア//ア!!
>>41 23氏
早速、御了承いただけてありがとうございます。
連載楽しみにお待ちしています。
SF大好き…ワクワク。
--------------------------------------
流れを読めずに申し訳ないのですが…
(;´Д`)カオリン…ハァハァ・・・モットナグッテ〜
>>54 いや、まだこれ教室でのセックル見かける前の日記よ。
オワタ……ノカ?
オワタ
59 :
sage:03/10/03 01:07 ID:qIUWFMJp
うーむ 最終的には先輩の一人勝ちになってしまうのだろうか?
別にそれでもいいのだが、それ以外の何かに期待したい自分がいる。
>うーむ 最終的には先輩の一人勝ちになってしまうのだろうか?
その形で終わるんなら、主人公が空手仲間連れて先輩ら(揉み消し弁護士とか)を
まとめてあぼーんしてタイーホで終わる・・・とか、何らかのスッキリネタが欲しい所。
>(;´Д`)カオリン…ハァハァ・・・モットナグッテ〜
不憫だからとりあえず突っ込んでやる。
殴りたいんじゃなくて、 殴 ら れ た い のかよ!?
ハッピーエンドもいいが、このスレ住人的には鬱なラストがやっぱり見たい
ハッピーエンドと鬱エンド両方お願い……ってのはやっぱ無理?
ハッピーがいいなぁ・・・ボッコボコに寝取られで鬱になって最後に萌えスッキリエンドが良いかと
スレ的には鬱がいいな。
彼氏は助けようとするも先輩に返り討ちにあってあぼーん
救いはボロボロになった空手使いに景子タンが癒しになってあげるとか
この糞女は地獄に堕ちておしまい。
それ欝か?
なんかスカッと爽快って感じなんだが……。
特に最後の一行が。
先輩に飽きられた香織が、数年後、ソープで主人公とバターリ再開。香織と気付かない主人公に涙ながら客としてサービスするエンドキボン
散々先輩とのただれたセックスした挙句、緩々のマンコに飽きた先輩に捨てられるも
すでに景子とイイ仲になってる主人公を『これは元々私の男よ!』と引き剥がし
ヨリを戻すのが有る意味一番の鬱END
香織「あハ…あっちにもチソコ、こっちにもチソコ生えてる〜♪」と街を虚ろな目で俳諧するグッドエンド
オワタ?
何が恐ろしいって、現実にもこういう女が居ることなんだが
解かった!
寝盗られたのは『空手君が香織を先輩に』ではなく
『景子タン空手君を香織に』がだったんだ!
74 :
:03/10/04 20:31 ID:Zdo+bNmf
>>72 思春期にありがちな恋といい友達の違いでしょう。
ドキドキする人は別って感じ。
大体、小さいときから知ってる人に恋はしづらいし。
(まあ、こいつは極端だけど(w )
まず第一に幼馴染と恋仲になることじたいがマレなケース。普通はありえない
>>72 何が恐ろしいって、現実にもこういう女に惚れる男がいることなんだが
_| ̄|○
>前スレ667さん
もしまだアク禁くらってるのでしたら代理投稿なども引き受けますので、
頑張って続き書いてくださいね。
最終的に、またしても香織が誰も共感できないようなよくわからん理屈で先輩も振って、そんまま失踪。
周囲の人間は置いてきぼりを食らったように、もやもやした思いを抱いたまま、時は過ぎ去る。
10年後。先輩は会社員になってもかわらず、たらしの本領発揮、でもそのせいで
修羅場の経験もしばしば。それでもそれなりに平穏な日々を過ごす。
ヒロくんは景子と結婚、最近ローンで小さいながらも一軒家をたて、
そこで暮らしはじめる。子供も産まれ、苦労しながらようやく、ささやかながらも幸せな家庭を築き上げた。。
その頃。香織は有力政治家の愛人となり、その政治家を骨抜きにして自分の意のままに操っていた。
いま、彼女がご執心なのは、とある街の土地の買収だった。
地域活性化のための再開発を建前に掲げたそれは、表から裏からと、あらゆる手段を使って強引な地上げが強行された。
彼女がその地域の買収に、なぜそこまで偏執的にこだわるのか、
その異常じみた奇行を周囲の誰もが疑問に思わずにいられなかったが、
身の回りを権力で強固に固めた彼女の行動にに表立って口を挟めるに者はいなかった。
彼らは知らない。彼女がこだわったその土地に、かつての彼女の幼なじみが小さな家庭を築いていたことなど。
魔女。後の人間は、彼女のことをそう、呼んだ。
妄想。でも、このくらい(私のは駄目駄目だけど)後味悪く、尾を引く感じのエンドがいいなぁ。
でないと、鬱勃起出来ません…
>>77-78 エンディングで鬱勃起してもなーと俺は思う。
エロシーンでなんとか鬱勃起させてほしい。
あと香織に共感してる奴もいるじゃん。
キミのすぐ上で膝まづいてる人とかw
80 :
名無しさん@初回限定:03/10/05 01:24 ID:Cm7y/G1s
香織の妊娠きぼんぬ
そして捨てられ、ひろの愛に気づく と
>80
それ 某ゲームの某エンディング(に近い)なんすけど。
それをやれと・・・
それだったら、SS読むよりそのゲームやった方がよいかも。
一応、ネタばれ回避 のつもり。
82 :
:03/10/05 23:02 ID:qtJaczTW
まあ、作者さんはあんまり外野に惑わされずに、己のリビドーのままに書くのが一番かと。
実際、ちゃんと終わってくれるなら
どんな結末でも良いんだしね
探し人
続きを待つ
1さんへ スレ住人
>>84 1さんって作者その1さん?
このスレの1って誰だっけ?603氏は前スレだったよね?
探し人
続きを待つ
夢タン作者へ スレ住人
とりあえず、できた分だけうp。
(1/6)
九月某日、秋の彼岸の連休最終日。
この日は部活も無く、(秋の新人戦は、県大会2回戦で早々に敗退)丸々一日空いた日だった。
天気は……抜けるように様に青い空、眩しい太陽、所々にぽっかりと浮かんだ綿毛のような雲、文字通りの秋
晴れだった。
こんな時は、誰かを誘って外で遊ぶに限る。
先輩は、県ユースの合宿とかで、無理。とすれば、残る選択肢は一つしかない。
アイツの携帯に電話をかけた。
……空しく、『圏外』のアナウンスが流れる。あのバカ、また電源切りっぱなしだよ。
この時間帯なら、まだ家にいる筈、家の電話にかけてみた。
「はい、田川です」
おばさんの声だ。
「あ、もしもし、香織です。ひろクン…
「え?香織ちゃん?!どうしたの?何かあったの?」
何かびっくりしている様子。『何かあったの?』って、こっちが訊きたいよ。なんなの?いったいどうしたの?
「あの……私、今日起きて、初めて電話したんですけど……
話が見えない。
「あ……そうなんだ。いえね、てっきり博昭と一緒だとばかり思ってたから……ったく、あの馬鹿こういうの
に香織ちゃん誘わんでどうするっちゅうの」
「…ひろクン、どっか出かけたんですか?」
(2/6)
「そーなのよ。何だか、恵比寿の『ガーデン何とか』って所でピアノ弾くんだって。おばさん、てっきり香織
ちゃんに聴かせるんだとばっかり思ってから……
聞いてない、そんな事。恵比寿ガーデンプレイスでピアノを弾くなんて事、アイツはこれっぽっちも話さなか
った。
あの時の事が、思い起こされる。
中学の時の事、満を持して臨んだはずのピアノコンクール。ガチガチにあがって、ズタボロになってしまった演奏。あのときのアイツは、激しく落ち込んで 見る影も無かった。
恐らく、あの時のことが理由で呼ばなかったんだと思うけれど……だけど、わたしにまで秘密にしておくなん
て、酷いよ。
私があんたのピアノ、貶すなんてこと無いの知ってるでしょ。あの時だって、私はあんたのピアノ、良いって言
っただからね。それなのに、何で話もしてくれないのよ。
悲しくて、腹立たしかった。
とにかく いかなくちゃ、その場所へ。
おばさんに場所と開始時刻を聞いて、大急ぎで支度して家を飛び出た。
いそがなくちゃ。あいつの演奏時間に間に合わない。
(3/6)
会場では、アイツが演奏をしている最中だった。
曲目は、何だかわからない。
何だかギクシャクした演奏だなー。強弱もテンポもバラバラ、まるで、あの時の演奏を聴いているようだ。
しかし まあ、仮にもプロを目指していた人が、こんな出来栄えでよく人前で弾く決心がついたと思うよ。
ボロボロの演奏が終わり、次の曲が始まった。
出だしの音が鳴った途端、雰囲気がガラリと変わる。さっきとは全然違う。何、これ?
聞いたことのない曲だった。
スローなテンポで優しげなメロディーが私を包み込んでいく。目を瞑ってその流れに身を任せたくなる。
一音一音研ぎ澄まされているのが、肌で感じられた。ひろクン、すごい集中している。
アイツがこんな演奏するだなんて、知らなかった……ていうか、今までこんな演奏したところ、見たことがない。
確かに、やさしく包み込むようなこの感じは、いままでのアイツの演奏そのものだけど、前はもっとぶっきらぼうで、ミスも多くて、今日みたいに一つ一つの音の響きにまで神経を配った演奏は初めてだった。
すごい。それに、暖かい。まるでお母さんにだっこされてるみたい。
ううん、違う。これはアイツだ。ひろクンに抱きしめられているんだ。
丁度、アイツに後ろからそっと抱きしめられているみたいで、何だかドキドキした。(あそこもちょびっと濡れ
ちゃった)
演奏が終わった。周りにいる人たちも感激したみたい。席を立って精一杯の拍手をしている。
その事が、何か自分がされているみたいで、嬉しかった。
しかし、まあこんなすごい演奏ができるのに、何で今日やる事を黙っていたんだろう。
アイツが演台を降りて、2歩3歩と何処かへ歩き出そうとしている。あー、やっぱり私の事気付いてないか。
しょうがないなぁ、もう……ちょっと、ひろクン……
私怨パピコ
(4/6)
迂闊だった。
ピアノの演奏なんだから、そのことは充分予想にいれて然るべきだった。
なのに、何で気が付かなかったんだろう。………多分、気が付きたくなかったんだと思う。
私の目の前には、アイツがいて、その横に遠野さんが不安そうな眼差しでアイツと私を交互に見やっていた。
すごい美人。清楚で、理知的で、優しそうで。
自慢じゃないけど、私もルックスには自信がある。でも、この人には到底かなわない。
さすが、我がS校どころか地区内近隣の学校を含めてもダントツ一番の美少女と噂されるだけある。
でも、何故この人なの?何故私じゃないの?
なんで……この人は呼んで 私は呼んでくれなかったの?
ねぇ、答えてよ。黙ってないで何とか言ってよ!私の事なんかどうでも良くなったの?!
胸の辺りが締め付けられるようで 痛い。むかむか吐き気がしてくる。
この気持が嫉妬?私、やきもち焼いてる?
何だろうね。先輩とエッチまでしているんだもの、アイツが他の女の子と仲良くしてたってあたりまえの筈な
のに、こんな所は余裕で受け流す所なのに…やきもち焼いて、非難の目をアイツに、その女に向ける…醜いね。
なのに、胸の辺りには、モヤモヤとした感覚が絶えず湧き上がっていた。
アイツの、彼女の顔を見るほど湧いてくる、不快なモヤモヤ。
頭では解って、自分にそう言い聞かせたところで、それが晴れる事は無い。
むしろ、思えば思うほど酷くなっていく感じがする。
眩暈がしてきた。立っているのも限界だった。
(5/6)
電車から見る外の景色は、行きの時とはガラリと様相を変えているように見えた。
空はどんよりと灰色に染まり、薄暗い。(晴れて、太陽が輝いているのにね)
「ひろクンにもこういう可愛いガールフレンドがいたなんて、知らなかったからちょっとびっくりしたけれど、お姉さん嬉しいよ。」
無理矢理そう言って帰ってきちゃったけれど、勿論本心からそう言ったわけじゃない。
ただ、あの場にはあれ以上いる事はできなかった。
アイツの顔を、見たくなかった。
あの場所で感た胸の辺りのモヤモヤは、一向に晴れる気配を見せなかった。
『このまま、ひろクンとの関係が薄くなって、先輩とだけになってしまうんだろうか』
帰りの電車の中で、ボーっとしながら、そう言う事を考えた。
常識で考えれば、寧ろそうなるのが普通。でも、そう思うほど、むねのモヤモヤは、より一層濃さを増し、重く私にのしかかってきた。
どうすれば、このモヤモヤは晴れるの?その答えを私の心の中で見つけることは出来なかった。
先輩に電話してみたけれど、予想通り圏外(というか電源切っているんだと思う)で声を聴く事は出来ない。
家に帰って来たけれど、何もやる気が起きない。ベッドの上でうずくまって、徒に時が過ぎるのを待つだけ。
自分を慰めてみたけれども、疲労が増すだけで何も変わることは無かった。
時刻は8時を過ぎ、アイツは家にいるはず。
アイツに、今日の事を訊きたい。
今日は、何故遠野さんと一緒だったの?
遠野さんとはどういう関係?
ひろクンはその人、好きなの?つきあってるの?ひょっとしてもう………
携帯のプッシュ釦を押す指が震える。目指した場所に指が降りていかない。焦れば焦るほど、指の震えは酷くなる。手は汗をびっしょりかき、携帯を落としそうになるほどだった。
電話は出来なかった。
もし、『そうだ』なんて言われたら、私は立ち直れない。それが怖くて、指が最後まで動かなかった。
(6/6)
誰かに支えて欲しかった。
両足が地に付いていない。宙に浮いているようで、放っといたらこのまま空の彼方へと消えて無くなってしま
いそうな気がした。
今にも狂いだしそうな自分の感情を、僅かでも逸らすために、もう一度自分を慰める。
空しい。こんな事しても、何の解決にもならないのに。
その夜、私が眠りについたのは、明け方も近い頃だった。
イィィィィィヤッハアァァァァァッ!!!
個人的には鬱ENDキボンヌ派ではあるけど、香織ザマーミロ的な日記編もなかなか乙ですなぇ。
こっちの展開が、やがて本編にどう帰結していくかが見ものでありますな。
>ううん、違う。これはアイツだ。ひろクンに抱きしめられているんだ。
丁度、アイツに後ろからそっと抱きしめられているみたいで、何だかドキドキした。(あそこもちょびっと濡れ
ちゃった)
この下りでかなりワロタ
「おせっかいな幼馴染」も一歩間違えば「ストーカー」ですな。
いろんな視点時間軸の使い方も上手く
1つの作品として優れてるなー
最近では、
ひろクンが香織を先輩に寝取られハァハァ
から
香織がひろクンを景子タンに寝取られ (*^ー゚)b グッジョブ!!
に変わってきた
そして、これで景子タンが先輩の手先で先輩両手に花ENDだったら
激しく鬱になるだろうな、と思う
QW
先輩両手に花ENDもゲームの終わり方に近いかも。
TRUE BLUEの冴木ENDのような感じみたいに。
景子が先輩の手先だとしたら桜子みたいな存在か?(キャラ違うけど)
だとすると最後に引導を渡すのは先輩?景子?どちらだろう?・・TBネタでスマン。
(ちなみに98のQWは私です。間違えて書き込みを押してしまった。スマン)
先輩のキャラ立てに期待
>>97 ハァハァ と(*^ー゚)b グッジョブ!! の対比にオオイニニワロタ。
そうだよな、そうなるよな〜。
イッソ、カオリンハ、サクシャソノ1サンノオサナナジミミタイニ、グチャグチャニマワサレチャッテ、ホシイナ
フト、ソンナコトヲオモッタヒトリボッチノヨル
ぼちぼちとうpです。
まだまだ導入……
(1/6)
「おはよーございます、輝先輩っ!」
「テル先輩、チャーッス!」
「うん、おはようみんな」
燦々と降り注ぐ朝の日差しの中、輝の豊満な肢体が揺れる。
文字通り揺れる。
鮮やかに肥え太った腹部。
その豊かな胸は隠そうともせず。
そして風になびかぬ黒髪。
それでも輝は水泳同好会委員には人気の会長様だった。
「何であんなに人気あるんだろう」
プールから上がってきた優菜が不思議そうに呟く。
彼女だけが、輝に拒絶反応を示しているのだ。
「何でって…… 面倒見がいいし、気前がいいし、いい先輩じゃん?」
「それはそうなんだけどね」
さりげなく優菜の横に腰掛ける佐紀。
周りからしたら何気ないように見えたが、佐紀にとってはかなり勇気のいる行動であった。
(2/6)
色んな所が出すぎず。
かと言って無さすぎず。
纏うはスク水。
そしてポニーテール。
水泳少女黄金律。
佐紀にとっては正に理想の少女が優菜だった。
そんな彼女がすぐそばにいる。
練習毎に手に入るこの状況に佐紀は酔いしれていた。
(好きな奴、いるのかな……)
1年の時からの知り合いにもかかわらず、佐紀は彼女に気持ちを伝えられずにいる。
(3年に上がる前には、何とか告白したいけど……)
と思いつつも、今年も既に半分が過ぎていたりした。
(3/6)
「サーキーくん」
「おわっ!」
不意に優菜に覗き込まれる。
むにっ。
と同時にとてつもなく柔らかいモノが佐紀の腕に接触した。
「えい」
「あ、え、うわあっ!」
過剰な接触を意にも介せず、優菜は佐紀をプールに引っ張り込んだ。
「がぼぼぼぼぼ!」
「わー大変、サキくんが溺れてるー」
「ごぼぼぼぼぼ!」
全く心配していなさそうな優菜。
しかし佐紀はさも必死もがく。
彼は水泳同好会にいながら全く泳げないのだった。
(4/6)
「ハァ、ハァ……」
何とか佐紀は足がつく所まで戻ることができた。
「こ、殺す気か!!」
思わず優菜をにらむ。
しかし…
「サキくんと一緒に泳ぎたいな」
優菜の真剣な表情に、佐紀はたじろいでしまった。
優菜は部活中、ことあるごとに筋トレしかしない佐紀を水中に誘う。
彼女なりの、佐紀を心配しての行動なのだ。
「……ま、そのうちね」
「そんなこと言いつつ既に一年と半年が経過しているのですが」
「……」
優菜目当てで水泳同好会に入った佐紀の胸がちくりと痛む。
が、結局佐紀は今日も以降プールには入ろうとはしなかった。
(5/6)
「泳ぎが苦手なサキくんにプレゼントです」
その日の帰り。
優菜が佐紀に紙袋を渡してきた。
「何これ」
「サキくんが大好きなものです」
中を確認すると、そこには1本のビデオテープが入っていた。
テープにはラベルが剥がした後がある。
「これって……」
「ふっふっふ」
「何が入ってんの?」
「見てのお楽しみです」
思わせぶりな優菜。
サキの脳裏にとある映像が浮かんだ。
「多分サキくんが想像しているモノとは違います」
「な、何も言ってないだろ!」
「このスケベ」
「違うって」
「と、とにかく見て。絶対見てね!」
強く念を押した後、優菜は何故か走り去ってしまった。
(6/6)
家に帰った佐紀は、優菜から渡されたビデオを手に取っていた。
優菜はヘンな誤解をしていたようだが、当の佐紀は……
テープをじっと眺めて。
「まさか、ビデオで告白……」
アホな想像。
「だったりなんかして」
佐紀はビデオをデッキに入れた。
『お願いです! 水泳部を廃部にしないでください!!』
『あなたたちはこの学園のお荷物なのよ』
……流れてきたのはこの間終わったドラマ「ウォーターガイズ」の第一話だった。
あっさりとビデオを停止させる佐紀。
正直、部活以外で水泳には関わりたくない。
水泳のことを考えると、子供のころの嫌な記憶が蘇るからだ。
「気持ちは嬉しいんだけどな……」
ごろりと寝転ぶ。
その拍子に、壁掛けの時計が視界に入ってきた。
23タン、乙です。
それにしても「ビデオテープ」という言葉だけで反応するようになった俺は
もうダメでしょうか…
111 :
:03/10/10 14:11 ID:bZg5HLlK
>>110 > 23タン、乙です。
> それにしても「ビデオテープ」という言葉だけで反応するようになった俺は
> もうダメでしょうか…
同上
>佐紀はビデオをデッキに入れた。
>『お願いです! 水泳部を廃部にしないでください!!』
>『あなたたちはこの学園のお荷物なのよ』
>……流れてきたのはこの間終わったドラマ「ウォーターガイズ」の第一話だった。
なーんだ(ちッ!)とおもたのは俺だけ?
うそです
>>23さん。
今はジェットコースターがカタカタと昇って行くところなんですね。
きっととてつもない奈落の底に突き落としてくれるものと期待してますので
がんばってください。
ジツハ アノビデオハ サイショダケ TVバングミデ ミツヅケテイルト優菜タンガ・・・
>109,110,111
板的には、螺旋回廊かLove Letterなんだろうけど、個人的には、さえたスレの「あなたの知らない世界」を思い出したゼ。
あれも、何か切なかった。
(1/8)
時計の針は午後6時55分を指していた。
佐紀の脳裏に朝の会話が蘇る。
『今夜でしたっけ。 泉総理の緊急記者会見』
『そうそれ。一体何なんだろうね?』
『辞任でもするんじゃないですか』
『…私、あまり興味ありません』
全局合同生中継。
政治には全くもって興味が無かったのだが、
「異例の」という言葉の甘美な誘惑に佐紀は屈してしまった。
「成瀬さんには明日うまいこと言っておくか」
そう呟き佐紀はチューナーをTVに切り替えた。
『えー、現場の鈴宮さん、会場の様子はどうですか?』
『はい、現場鈴宮です。今はまだ…』
既に前番組として会場前の生中継が始まっていた。
国会議員全員が出席しているであろう特設会場前。
各局のレポーターが、今か今かと会見が始まるのを待ち構えていた。
(2/9)
「ヒマだよな、こいつら…」
世の中政治家が何をしたってそう大して変わるものでもないのに。
税金を上げるときだけ一致団結する連中の話なんてさして興味も無い。
そして何より、
「どうせ知らないところで全部決まってしまうんだろ?」
そんな諦めにも似た感情が佐紀の中にあった。
『あっ、どうやら動きがあった模様です! では会場内につなぎます!』
美人で有名な鈴宮アナの動きが慌しくなった。
どうやら会見が始まるらしい。
とりあえず佐紀は用意していたコーヒーに口をつけた。
(3/9)
会見が始まった。
壇上に、ゆっくりとした足取りで泉総理が立つ。
初老なれど、堂々とした体躯。
歴代総理の中でもかなり存在感があるほうだろう。
答弁では散々野次を飛ばすメンバーも今日はおとなしくしている。
彼らもこの異例の会見が何なのかを知りたいのだろう。
『えーー…』
独特の泉総理のイントネーション。
いつもなら、本題に入るまでが長いのだが…
『担当直入に申し上げます』
今日は違っていた。
『地球に異星人が来訪しました』
(4/9)
ブハ
!!
思わず佐紀は飲みかけのコーヒーを吹き出してしまった。
佐紀だけではない。
恐らくこの中継を見ていたかなりの人が、こんな席ではおよそ聞くことがないであろう
この泉総理のとんでもない発言に唖然としたことだろう。
にわかにざわめき出す会場内。
だが泉総理は構わず話を進める。
『代表者の方から国民の皆さんにコメントがあります』
そう言って泉総理は後ろに下がった。
「代表者って…」
思考がまとまらない佐紀だったが、すぐに驚愕の事態に気付く。
「え、う、宇宙人!?」
異星からの来訪者。
その代表。
つまりは宇宙人。
それがもうすぐ全国のお茶の間の前に現れるのだ。
(5/9)
「おいおいマジかよ!」
いつしか佐紀はブラウン管にかじりつきになっていた。
これがバラエティ番組なら、着ぐるみを来た芸人なんか出てくるのだろう。
だが総理に代わって壇上に現れたのは…
慎重はおよそ130cm。
血の気のない、妙に白っぽい逆三角形の顔。
その顔の半分以上を占める巨大な双眼。
それに対して申し訳程度に開いた穴のような鼻と口。
いわゆる矢追氏とかの特番によく出るタイプの宇宙人そのものの姿。
だがその格好は普通のスーツ姿。
―――――ご丁寧に色はグレーだったりした。
(6/9)
パニックになるかと思われた会場内。
が、現れた異星人の何ともベタな容姿にどう対応していいかわからない様子だ。
『えー、コホン』
遂に異星人のコメントが始まった。
『私は宙域希少動物保護団体代表、名前は……地球言語では発音し難いので…
…イチローとでもしておきましょうか』
何とも流暢な日本語。
会場がざわめき出した。
当にイチローからは表情は読み取れない。
『とにかく、まずはこちらをご覧ください』
そう言ってイチローは舞台奥に据え付けられたスクリーンを指差した。
そこに映し出された映像は、
「は、裸!?」
何とオールヌードの人間の姿。
男も女も老いも若きも、みんな裸だった。
(7/9)
「おおおおおいおい! いいのかよ! モ、モザイクは!?」
映し出された全裸の人間達は、皆毒気のない瞳で巨大な檻の中をうろうろしていた。
ある者はうずくまって眠り、
あるも者は野菜屑の詰まった容器に顔を突っ込んでいる。
ある者は檻の中を奇声を発しながら駆けずり回り、
そしてある者は、あろうことか檻の隅でSEXにいそしんでいた…
およそ地上波では放映されることのないであろう異常な光景の数々。
会場内のざわめきの音量が跳ね上がる。
だが相変わらずイチローは無表情だった。
『ここに映っている生物は『ソブネリア』といい、
全宇宙で僅か数兆匹しかいない特別保護指定動物です。
あなた方地球人も生物学的分類上ではソブネリアということになります』
動物という言葉。
人間が他の生物を指すときに使う言葉。
つまり、イチローの立場ではソブネリアは同列の存在ではないのだ。
(8/9)
『我々の任務は絶滅しかかっている動物を保護し、安定した繁殖を促すことです。
今日からあなた方も我々の保護下に入りますのでご安心ください』
それだけ言うとイチローは舞台の袖に消えていってしまった。
そしてTVは砂嵐に変わった。
「な、何なんだ一体……」
突然の宇宙人のTV出演。
動物?
保護下?
地球はあの異星人に支配されてしまったのか?
それともこれはタチの悪い冗談か?
色んな思考が佐紀の頭を混乱させる。
が、
「くうっ……!」
耳鳴りとともに襲ってきた激しい頭痛にかき消されてしまった。
「お、はごぁっ! ああぐうううういいいいぃ!!」
万力で締めては捻り切るが如き激痛の波に蹂躙され、佐紀はのたうち回る。
それは実に数分にも及んだ。
その最中で、いつしか彼は意識を失ってしまった。
(9/9)
会見放送終了と同時刻。
世界中の空、遥か上空に奇妙な物体が出現した。
その全長は2kmにも及び、形状は輪郭がぼやけていて掴む事は出来ない。
程なくして金色に輝くそれは、人の住まうより高みから同色の雨を降らせ始めた。
金色の雨。
それは、長さ60cm、幅40cm、厚さ3mmの奇妙な金属の板の群れ。
金属板たちは、地表に着く寸前で重力に反した動きを始め、それぞれの目的地を目指す。
そのうちの一枚は、加藤佐紀の自宅へと真っ直ぐに向かって行った。
123 :
:03/10/11 21:50 ID:/yWNcvC4
(゜Д゜)ポカーン
123のレスを見て、なぜか爆笑してしまった(ワラ
なんか展開が斜め上の方向に…
でもおもしろけりゃなんでもいいので
どんどん進んでくれ
神のような展開!
・・・と思っていたが、そういえば23氏は最初にこんなこと言ってたんだっけ
SFと寝取られは相性が悪いかもしれんけど…
そうだよ、思い出したよ、これってSF寝取られじゃん
笑える寝取られになるのかな? 今後の展開に期待!
ギャグ寝取られ?
宇宙人の管理下における繁殖ってことでヒロインがデブと交配させられるって展開?
遺伝子的に相性がいいからとかいう理由で…。
あれ思い出しちゃった。
稲中の宇宙人の話。
>>128 そんな感じなんだろうね。
そこでうまくヒロインから求める展開になると面白そう。
131 :
逆転裁判:03/10/12 18:22 ID:AYFRyRgP
舞台設定
逆転裁判2の時点から四年が経過。
ナルホドはかなり名前の聞こえた弁護士に成長している。
無罪判決を受けたマックス・ギャラクティカも同様に、押しも押されぬ大奇術師として鳴り響いている。
ナルホドとマヨイはお互いの気持ちを確かめ合っており、肉体関係を結んでから一年が経過。
結婚の話はまだ出ていない。
以下プロット
マックスはナルホドの力で無罪を勝ち取ったが、そのことはひどく彼のプライドを傷つけている。
ナルホドの彼に対する態度や扱いにも不満を覚え、また、自分ひとりの力でスターダムへのし上がった彼は、
ナルホドを認めていないため、自分の見下げた男に助けられたことにも屈辱を感じている。
物語開始時点に身を襲った仕事上の不調でストレスを抱えた彼は、人づてに、ナルホドの側に立つ女性のことを聞き、
それを奪い取ることで復讐とストレス解消を兼ねようとする。
マックスはナルホドが弁護した事件の被告に変装して接近する。酒を重ねたうえで被告から最近の裁判を聞き出す。
気前のよいフリで被告に自分のサーカスのチケットを過剰に渡し、「こんなにもらっても使い切れない」という言葉を引き出すのにかぶせて、
知人や恩人にでも渡せばいいと示唆。チケットは全て特等指定席のもの。
数日後の公演で渡したチケットの席にナルホドとマヨイと被告の三人がついていることを確認。ショーそのものは滞りなく終わらせ、
そのあと、ナルホドたちに懐かしがる素振りで接近。「これを機会に交友を深めたい」と持ちかけ、マヨイの携帯番号ゲット。ナルホドはこれを拒否。
この日から早速メール攻勢。電話はあまりしない。もちろんムッツリするナルホド。
とかここまで考えたんだが、知らん間に取られてた、ってのがダメージは一番デカいよな。
男の影もないのに彼女が冷たくなってた、とか。ナルホドが男の影に気づいてないほうが、読み手としても
じれったさで盛り上がるだろうし。マヨイちゃん単純そうだから、寝取りの設定楽勝だと思ったけど、結構環境に邪魔されて難しい。
「夏への扉」は寝取られたしかにあるけど…。
「大 人 の 女 は 汚 い 。 幼 女 マンセー ! !」
という作者の熱いメッセージの方が遥かに印象的だった。
ハイラインか…趣味の問題だなぁ。
そんな漏れの好みは三島由紀夫。
ゲイじゃないぞ!ヽ(`Д´)ノ
全然SFじゃなくてスイマセン。
 ̄ ̄ ̄V ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
∧∧l||l
/⌒ヽ)
〜(___)
603氏がまだのようなのでお先に続きうpです。
次が少々かかりそうな悪寒…
今回は10回。
(1/10)
「あ……」
カーテンの隙間から射す朝の光で佐紀は目を覚ました。
「暑っちぃ……」
のろのろと身を起こす。
見渡すと、そこは自分の部屋ではなく居間。
どうやらTVを見ながら眠ってしまっていたらしい。
「……あ」
はっと気が付き、慌てて辺りを見回す。
窓を開け、外の様子を確認する。
風景。
町並み
道行く人々。
……特に変わった様子はない。
ぽりぽりと頭を掻き、しばし考える。
「……そうだ、新聞!」
思い立ち、佐紀は台所の新聞立てを目指した。
(2/10)
「あら佐紀、今日は特に早いのね」
台所では佐紀の母親が朝食の支度をしていた。
新聞立てには…朝刊は無かった。
「母さん、朝刊、朝刊は!?」
「父さんが寝間で読んでるけど」
方向転換し、両親の寝室へ。
寝室にはまだ寝巻き姿の父親がいた。
「父さん、朝刊、朝刊は!?」
「おう佐紀か。これ見ろよ。でかでかと載っているぞー」
父親に促され、新聞を覗き込む。
そこには……
『連続老婆誘拐事件、犯人逮捕』
でかでかと載っていた。
(3/10)
「あ、あれ?」
新聞をくまなく見回す。
が、昨日の会見のことは一言もかかれてはいなかった。
「そ、そんな……」
「やっとこさ解決したか。この事件も長かったからな」
「そ、そうじゃなくて! 会見は? 宇宙人は!?」
「……何言っとるんだお前」
「だって、昨日各局合同会見って……」
「んなモンは無かったぞ」
佐紀は愕然とした。
昨日、確かに見た。
泉総理の会見。
異星人との接触があったこと。
そして映し出された宇宙人……
その後、佐紀は念のために昨日の新聞を確認した。
しかし、そこにはいつも通りのTV欄があるだけだった……
(4/10)
「サーキーくんー…… おはよぉー……」
いつにも増して眠そうな優菜といつもの地点で合流する。
佐紀は彼女に会ったらいの一番にあの事を聞くつもりでいた。
「成瀬さん、昨日夜はTV何見た?」
「んー?」
「7時ごろ、さ……何見た?」
「漫画読んでた」
「そ、そう……」
どうやら優菜はあの番組を見ていない様子だった。
だったら一体昨日の会見は何だったんだ?
自分は夢でも見たんだろうか。
いつもと変わらない朝の光景……
それでも佐紀は納得できずにいた。
「で、サキくん。今日は3倍? 標準?」
いつも通りの優菜の質問。
「そうだな…… 今日は倍速にしようかな」
「何それー」
とりあえず佐紀は昨日のことは忘れることににした。
今は練習に専念しよう。
せっかくの優菜との時間。
楽まなくっちゃ損だ。
そう自分に言い聞かせることにした。
141 :
名無しさん@初回限定:03/10/12 23:47 ID:ztJ3lB7w
engo
(5/10)
「じゃ、後でね」
「うん」
学校に到着後、佐紀は優菜と更衣室前で別れた。
「チャーッス」
「やあ、佐紀じゃないか」
爽やかな美声。
更衣室には水泳同好会会長・伊集院輝がいた。
「君は今日も泳がないのかい?」
「え、ええ」
「まぁ、うちは同好会だ。楽しくやれればそれでいいんだけどね」
「はい」
「でも泳ぐのは楽しいよ」
「……」
「って言っても僕は25mまでに沈んじゃうけどね。アハハハハッ」
佐紀と会話しつつも輝はてきぱきと服を脱いでいく。
脱いだ服を丁寧に畳み、きちんとロッカーにしまう。
「会長は相変わらず几帳面ですね」
「いや、どうせ帰りにはしわくちゃなんだから、今くらいは丁寧に扱わないと」
輝らしい台詞だった。
自分の体型のことを自覚したような自虐的な台詞。
それでも悲壮感がないのは輝の性格からくるものだろうか。
(6/10)
「じゃ、君も早く来たまえよ」
「はい」
最後のブリーフを畳み終え、輝はプールへと向かった行った。
「会長もあんなに卑屈にならなくてもいいのに」
黙々と着替えを続ける。
輝は人望も厚く、成績もいい。
運動も水泳以外はそつなくこなす。
顔の造りも悪くないほうだろう。
それでも輝は自分が太っていることを異常に卑下するのだ。
「やっぱ引け目を感じるのかな……」
そんな事を考えていた時、
「はて」
ある疑問が佐紀の脳裏をかすめた。
でも、はっきりと確認した訳でもない。
「……ま、いいか」
疑問を振り払い、佐紀は無造作にトランクスをロッカーに放り込んだ。
そしてサポーターと競泳用の水着を身に付け、輝の後を追った。
(7/10)
「今日も暑いな〜」
薬液槽を抜け、シャワーを浴びる。
今日も日差しはきつく、泳ぐにはうってつけだった。
それでも佐紀は泳ぐことをしようとしない。
「でも、水浴びくらいならいいかな」
この学校のプールには、ひざ位までの浅いプールが併設されている。
近所のプールの無い小学校の生徒が泳ぎに来るからだ。
あれくらいの深さなら佐紀も大丈夫なのだ。
「うん、そうしよう」
そんな事を考えてるうちに佐紀はプールへとたどり着いた。
「あ、サキくーん、こっちこっちー」
プールに入った瞬間、きつい日差しが佐紀を襲った。
一瞬、目が眩む。
しかしその向こうで優菜が呼んでいる以上、佐紀は怯む訳にはいかないのだ。
「って、おおげさか」
自分に突っ込みつつ、佐紀は優菜の元を目指した。
さあ、今日も優菜との楽しい一時が始まる。
みんなが泳ぐ中、一人筋トレをしているのも何だか寂しい気もするが、
隣に優菜がいてくれるなら、それでいい。
そう思えた。
(8/10)
「成瀬さーん」
声のした方を見る。
が、そこには優菜の姿は無かった。
「あ、あれ?」
一瞬、混乱する佐紀。
そこへ……
「わっ!」
「うわあああああっ!!」
ザバッ、と。
いきなり海面から優菜の顔が飛び出してきた。
思わず佐紀は尻餅をついてしまう。
「プッ、アハハハハッ!!」
してやったりな表情の優菜。
まだ佐紀の心臓はバクバクといっている。
「お、お、驚かすなよっ!」
「ごめんごめん。でも…プッ、そんなに、アハ、驚くなんて〜」
笑いが堪え切れないのだろう。
優菜の言葉の端々に笑い声が混じっていた。
(9/10)
「ちぇ」
ぷぃ、とソッポを向く佐紀。
「拗ねないでよ。今日も腹筋カウントしてあげるからさ」
そう言ながら優菜がプールから上がってきた。
ひたひたと水を纏った足音が近づいてくる。
そしてそれは佐紀の後ろで止まった。
「謝るからぁ〜」
「……」
「怒んないでよぉ〜」
間延びした優菜の謝罪には、相変わらず誠意が全くこもっていない。
が、佐紀はこの甘ったるい優菜の謝り方に非常に弱かったりした。
(これも惚れた弱みか)
徐々に顔が緩んでいくのがわかる。
これ以上は怒りがもたないだろう。
観念して佐紀は優菜の方に向き直った。
「ったく、成瀬さんは……」
「ん?」
「成瀬さん……は……」
「私が、何?」
(10/10)
佐紀の目の前に、見慣れないモノが2つ。
いや、違う。
見慣れてはいるのだ。
確かに見慣れてはいるのだ。
しかし見慣れているのはあくまで写真や映像のそれだ。
だから、今ここにあるそれは、見慣れないモノなのだ。
なのだなのだ。
「どうしたの?」
不思議そうに覗き込む優菜。
その拍子に、その豊かなバストがぷるっ、と揺れた。
彼女は、全裸だった。
なぜここで終わるかっ!
早めに続きおながいします。
「デブのハンサム」というのが今ひとつ想像できないのだが、若い頃の
渡辺徹のようなものだろうか。
若いころの金正日の写真持ってたら見てみれ
マジでデブかつすごいハンサム
まさにデブハンサムの見本
なんであんなタダのデブになっちまったのか理解に苦しむくらいだ
>>若いころの金正日の写真持ってたら見てら
持ってたら…って、そりゃヤバいのでは(w
でもネットで探してみるっす。
>>「デブのハンサム」というのが今ひとつ想像できないのだが
オームが作っていた、アニメや漫画に出てくる、麻原が美化120000%で、
いわゆる、デブハンサムではないかと。
このさき宇宙人の支配に対抗するレジスタンスの話になって
捕虜になった彼女が洗脳されて愛玩動物化…って展開きぼん。
約束通りうp
(1/13)
翌日は、頭が……全身が重かった。
引きずるように学校へ体を運ぶ。まるで頭以外の全ての器官がイヤイヤをしているみたい。
自分の席に体を滑り込ませると、机に突っ伏して目を瞑り、始業のチャイムが鳴るのを待った。
始業前のいつもの行事、アイツの席に行くことはしない。アイツとは顔を合わせたくないから。
夏休み前のアイツの気持が解る気がする。
でも、こんなことで解ったなんて、最低。
授業中の先生の講義なんて、全然耳に入らなかった。ただそこにいるだけ。美術室の石膏像のように、じっと
一点を見つめて、何も考えずひたすら時が過ぎるのをまっていた。
考えたところで、どうにもならないのは解っているから。
午前の授業が終わった。
待望の時間に回りはザワザワと音を立てて至福の時の準備を始めている。
「あれ?香織 どうしたの?彼の処に行かないの?それとも今日はこっち?」
クラスメイトの声がする。でも、とてもそれに答える気力がない。
「ごめん。今日はちょっと食欲がないから……パス」
そう言って、外に飛び出す。今の私にとって、昼休みのうきうきした雰囲気は、より一層鬱な気分にさせられ
てしまいそうだった。
外は、昨日と同じく、よく晴れていた。
秋特有の真っ青な空に、綿毛のような雲が2つ3つ、ポッカリと浮かんでいる。
その下では、男子生徒が野球やサッカーに熱を入れていた。
グラウンドを見下ろす土手に腰掛けて、様子を見るでもなく、眺めていた。
みんな、なんでこんな事に夢中になれるんだろう。
シニカルな笑いが体中を駆け回り、顔から口元が引きつったような笑いがこぼれようとしていたその時、後ろ
からよく知った声が聴こえてきた。
(2/13)
「あれ、香織ちゃん こんな所で、どうしたの?」
先輩だった。
昼練だったのか、Tシャツにスウェットの格好。昼錬の後だろうか、Tシャツは体に張り付いて、肌が透けて
見え、髪の毛はシャワーを浴びたように、濡れていた。
懐かしい気がした。会っていない日はほんの数日しかないというのに、胸が熱くなり 鼻の奥がツンと痛くな
って涙がこぼれそうになった。
私の体は、磁石でもあるかのように先輩の方に引き寄せられ…私は先輩の胸に顔を埋めた。
頬に冷たい感触が伝わる。先輩の汗の匂い、何故だかホッとして、ギュッと頬を押し付けた
いつもは先輩から抱きしめられてばかり、自分から先輩の胸に飛び込んだのは初めてだった。
きっとびっくりしたと思う。なのに先輩は何も言わないで、そっと私の頭をなでるだけ。
ずっとこうしていたいと思った。人目なんて気にならない。このまま世界が終わっても構わないとさえ感じた。
「もう……行かなくちゃ」
先輩の言葉に我に帰る。どのくらいこうしていたんだろう。
ふと 時計をみると、昼休みも終わろうとしていた。
もう、終わりなの?もっとこうしていたいのに。ううん、そうじゃない。もっともっと先輩を感じていたい。
私の全てを先輩で埋め尽くして欲しい。先輩と……一つになりたい。
こんな気持になったのは初めてだった、自分から先輩に抱かれたいなんて。
ごく自然に、私の口から言葉がこぼれて行った。
「先輩………したい」
(3/13)
私の頭を撫でていた手に、キュッと力が加わる。先輩の全身に力が入っていく感じがした。
返事は無い。じっとこの体制で、答えが来るのを待つ。
長い沈黙の後、先輩から答えが返ってきた。
「わかった。部活がおわったら、僕の部室にきて」
後になって考えると、何でこんなことしたんだろうと後悔しきりだ。
でもあの時、私の心の中は、先輩に抱かれたいという事だけしかなかった。したくて堪らなかった。そうでも
しなければ気が狂いそうだった。
これが後でどんな結果をもたらすかなんて、全く考えていなかった。
(4/13)
クラブ活動が終わって、人気の消えた部室はひんやりとしてどこかうら寂しく、ちょっと寒気がした。
時刻は何時くらいだろう、辺りはすっかり暗くなって足元さえおぼつかない。回りの部室からは、全て明かり
が消えていた。
その中で、私と先輩二人だけが、このサッカー部の部室の中にいた。
男子の部室というものは、押しなべてこうなのかもしれない。
ロッカーに乱暴に押し込まれ、だらしなくはみ出したジャージ、練習用のユニフォーム。
履きつぶされて、ペッタンこになったスパイクシューズ。
どこから拾ってきたんろうか、公園によくあるようなベンチが一つ。その上にも何やらシャツのようなものが
置いてある。
その中で、丁寧に磨き上げられ、網に入れられて大切そうに天井から吊るされているボールが対照的でどこと
なく可笑しい。
男の人の汗とボールに擦り込んだワセリンの匂い。
そんな中で、先輩と私は唇を重ね、舌を絡めあい、お互いの体をだきしめつつ、まさぐりあっていた。
「…ん…んん……はぁはぁ、んっ…」
時折、『チュッ』という音が口から漏れてくる。私の口の脇から涎が一本、糸を引く様に床に零れ落ちる。
思考は既に停止している。夢中で唇を、舌を、体を貪った。
「……んんっ……っはぁーー」
長いキスを終え、フーっと大きく息を吐きながら、お互いに見つめあうと、自然に「フフッ」と笑い声がでて
くる。
「そういえば、香織ちゃんの方から『したい』なんて言ってきたの、初めてだよね。彼氏と何かあったの?」
(5/13)
「別に……ただ、先輩としたいと思っただけで……もう、恥ずかしい。こんな事訊かないで下さい。それに、
アイツは関係ないです。こういう所でアイツを出さないでくれます?」
「ごめん、わかったよ。まあ 僕としちゃあ、これで香織ちゃんとの距離が一歩近づいたみたいで嬉しいけど
ね」
それは、私も感じている。
今まで、受身一辺倒だったのに、自分から先輩を求めている。私の中で、先輩の存在が大きくなってきたのか
もしれない。
体だけの関係と思ってきたのに、何時の間にか心も先輩の方を向き出したのだろうか。アイツの存在が小さくなったような気がした。
「さ、お喋りはそのくらいにして、続きをはじめよう」
先輩はそう言って、ビール瓶ケース(何処で拾ってきたんだろう)を逆さにしてその上にベニヤ板を置いた即
席の椅子に私を座らせ、その側にコンクリートブロック(本当、何でもあるね、この部室)を2段重ねにして
その上に立った。
丁度、股間が私の目の前の位置に来る。
私は、目の前のファスナーを下ろし、社会の窓に手をいれて、中の一物を取り出すと、徐に口に含んだ。
見る見るうちに、口の中で 大きく硬くなっていく。
此処に来る前にシャワーを浴びてきたんだろうか、臭いは無い。
舌をカリ首に巻きつかせ、ゆっくりと顔を前後に動かし始めた。
最初のうちは、奥まで咥え過ぎて吐きそうになったり、つい歯を立てて先輩に大声出されたりもしたけれど、今では手馴れたものだ。
えづくギリギリまで深く咥えこむと、舌を裏筋に当たるように絡ませ、吸い込みながら顔をスッと動かす。
「ぁ…」
先輩の声が聴こえる。感じているみたい。
その声に乗せられる様に、さらに大きく顔を動かしていく。
(6/13)
暫くすると、口の中に唾液が溜まり、動きがスムーズになってくる。と同時に、『ジュポ、ジュポ』といやらし
い音を立てるようになり、それで一段と動きに勢いがつく。
「はぁ、はぁ、はぁ…………ん、んん」
気持良いのか、先輩の声が悩ましげに頭に降りかかってくる。
ん…う…ぷはっ
調子に乗って、強めにストロークしたのは良いけれど、深く咥え過ぎて、えづいた。
思わず、口から先輩の者を吐き出してしまう。
「苦しかった?無理しないで、自分のペースでやってね」
「はい」
「それにしても、ずい分上手になったよね。ものすごく気持ちいいよ」
「……何回もやって、慣れてきたから……恥ずかしい…こんな事言わせないで下さい、やめちゃいますよ?」
もー、何を言わせるの 先輩。
そりゃ 馴れたけれど、こういう事に馴れてること自体が、何て言うか……恥ずかしんだから。
「ああ、ごめんごめん。謝る。だからやめないで」
気を取り直して、再開。今度はちょっと、速めに動かしてみる。すると、それにあわせるかの用に先輩の声も
活発に、リズミカルに聞こえてくるようになった。そろそろ、フィニッシュが近いようだ。
ゴールに向かって、さらにピッチを上げて、顔を 手を動かす。
「あ…あ…あ…ああ…あああ…あああああああ、出る……出る、出る!」
(7/13)
え、もう?
一瞬、顔を引くタイミングが遅く、ちょうど一番深く咥えた瞬間に発射された。
精液が勢いよく喉の奥に当たってむせる。口の中に粘液のドロっとした感覚が充満し、口一杯に栗の花の匂い
が拡がると同時に、苦くて、他には例え様も無い味覚が舌に伝わってきた。胃のあたりが急に縮まる感じがし
て、すぐに吐き出した。
「ん、ん、ん、ん、んんーーー、………げほっ、げほっ」
「大丈夫?気管にはいった?」
「…大丈夫…けほ…けほ…むせた…だけだから…けほけほ」
「ごめんなさい。………これだけは、まだ慣れなくて………」
本当、これだけは なかなか慣れることができない。
「いいよいいよ、気にしないで。凄い気持ちよかったから」
「飲んでくれなかったのは残念だけど、慣れてきたらやってくれれば良いから」
「はい」
先輩、ごめんなさい。でも、これだけはやっぱりダメ。
「じゃ交代。はい、立って」
今度は私が立ち上がって、先輩が腰をおろす。
先輩がコンクリブロックの上にお尻を下ろすと、それがちょうどよい高さ。私のお臍のちょっと下辺りに先輩
の顔がある。
(8/13)
私は、先輩の表情を見ながら、ゆっくりとスカートをたくし上げて行く。
やがて、徐々に股間を被う白いものが姿をあらわしていく。
腰まで姿を見せた処で、先輩が私の両腰に手を当て、その白いものをこれまたゆっくりとずり降ろしていった。
すぐに、大事な所が露になる。先輩の鼻先がそこにチョンチョンと当たって、ちょっとくすぐったい。
先輩はなおも、その白い布を押し下げ、足首まで降ろした。
「片足、上げて」
「どうするんですか?」
「ん?こうすれば、無くなる事はないだろ。流石に、女物の下着があっちゃあ、騒ぎになるからね」
そう言うと 先輩は持ち上げた片方の足からパンツをはずすと、半分ひねって、もう片方の足をくぐらせた。
私の股間は、今剥き出し。それを覆っていたパンツが足首に絡まって見えている。
その光景がなんとも淫靡で、興奮させられる。
先輩の指が私の膣内(なか)に入って、グリグリと動き回る。そのたびに『クチュ』と音を立て、汁が私の内腿を伝って零れ落ちた。
もう、こんなに濡れてる。
先輩は指で膣内(なか)かき回しながら、下でクリトリスの辺りを舐めまわす。
「ん……んぁ……ぁぁ」
先輩の舌先がクリトリスの先端を刺激する度に、体中に電流が走る。声が漏れちゃいそう。
いつのまにか、私の手は先輩の頭を私の股間に押し付けていた。
「ぁん……あ…んふ……はぁ……あ…」
抑えようとしても、抑えきれない。漏れ出した声はどんどん大きくなっていく。
「ちょっと香織ちゃん、声が大きい。聞こえちゃうよ」
(9/13)
そうだった。ここは先輩の家じゃない。学校の部室。
本当に誰もいないという保証は無い。それに学校の外に漏れることだってあるんだ。どうしたらいいんだろう。
取りあえず、右手の人差し指を噛んでみる。声が漏れそうになったら、それを強く噛んで、何とか声が漏れる
のを防ぐ。
その間に、何度も体中に快感が走り、体の力が抜けていく。ガクンと膝が折れる。立っていられない。
「ん……く……はぁ……んん……は…ぁあ……んぁ…
いつのまにか腰が、先輩の愛撫に合わせてうねうねと動いていた。私ってこんなにいやらしくなっちゃったんだ。
何度目かの快感の後、一際大きな快感が私の体を貫いた。
「あ、あぁ………あぁぁぁぁぁぁ」
そして私は いった。
体の力が抜け、その場にへたり込む。
「ひぁ?!」
床にこぼれた唾液と愛液のまざりものの上に座った形になる。冷たさと気色の悪さに思わず声をあげた。
「どうしたの?」
先輩がいたずらっ子のような目つきで訊いてくる。もう、知ってるんでしょ。
「え……あの……ちょっと、力が…入らなくて…そしたら、おしりが冷たくって……」
そう言い終わらないうちに、先輩の腕が私の膝を裏から伸び、私は先輩に抱きかかえられた。
丁度、お姫様抱っこの形。先輩の顔が私のすぐ近くにある。恥ずかしくて、ちょっぴり嬉しかった。
先輩は私を抱えたまま、ベンチに座った。私は先輩のお膝の上に抱っこされている。
(10/13)
「それじゃ、いくよ」
そう言って、軽く口付けを交わす。これが私たちのメインの始まりの合図。
先輩は、私の左脚を思い切り持ち上げると、自分の体の右側に回した。
丁度向かい合って抱っこされるような形になる。
私は、両足をベンチにのせ、ベンチの上でしゃがむようにして腰を浮かせられるようにすると、既に臨戦体制
にある先輩の一物を持って私の入り口にあてがい、ゆっくりと体重をかけていく。
「んん…」声が出ちゃいそう。最初に入る瞬間って、とても感じる。
ズブズブと先輩の物が私の膣内に侵入してくる。快感が走る。先輩の物が半分くらい入ったところで、最初左、次いで右とベンチの上にあった足をはずし、先輩の膝の上に自分のお尻を乗っけた。
重力が、先輩の物を私の中のさらに奥へと導いていく。程なくして、先輩の物は全部私の中に飲み込まれてい
った。
もう一度口付けを交わす。今度は舌を絡めて、激しく いやらしく。
先輩は私のブラウスのボタンを一つ二つ外すと、そこから手を入れた。
カップの上から私の胸を揉みしだいていく。後ろのホックを外すまでもなく、カップは上にずれて先端が露に
なる。
すかさず先輩は人差し指と中指の間に乳首を挟むと、両指で乳首を弄びながら、全体を大きく揉み動かした。
だめ……感じる。声がでちゃう。
「んん……んぁぁ…くっ……はぁん」
咄嗟に左の人差し指を強く噛む。その痛みで、なんとか大きな声が出るのが防ぐ。
暫く私の胸を弄んだ後、先輩がストロークを開始した。
私を乗っけている両膝を煽るように上下に動かしていく。それにつられて私の体が上下し、膣内(なか)に入ったピストンが動く。
ストロークは短いものの、速く、リズミカルに動いている。
先輩は、片手は私の胸を揉みしだき、もう片方の腕で私のウエストをしっかりと抱かかえ、結合がが外れない
ように、強く抱きしめていた。
(11/13)
「ん…ん…ん…ぁ…く…ぁぁ」
感じる……気持いい……こんなに気持ちよくなったのって……初めて。
一旦結合を外し、ベンチから離れる。この体位はここで終わり。
「その棚に手をおいて、お尻こっちに向けて」
言われるままに、棚に手を置き、尻を先輩に突き出す。
今度はバックから先輩が侵入してくる。
「はぁ……ぁ……ひぃ」
顔が見えなくて、予想がつかないため、一つ一つの行為に刺激が強まった感じがする。
先輩の手は、一つは私の腰に置いてあり、一つは私の胸を弄くっている。
と同時に、私の膣内(なか)では、先輩の物がピストン運動を繰り返している。
もう…だめ…いっちゃいそう。
先輩もそろそろ、いきそうなのか、ストロークの速度が急ピッチに、激しくなってきた。
「は…は…ぁ…あぁ…あ……いく…いく…いっちゃう」
「はぁ…はぁ…はぁ…いく…いくぞ…で…でる…でる!!!」
二人ともほぼ同時に絶頂に達した様だった。
『ドクッドクッドクッ』
先輩の精液が私の膣内(なか)に注ぎ込まれていく。お腹の中が熱くなる感じがした。
行為の終わりに、もう一度キス、これが終了の合図。
昨日から感じていた、モヤモヤは、すっかり晴れていた。
(12/13)
「ねえ香織ちゃん、本当 何があったの?僕に相談できる事だったら、言って。一緒に解決したいから。それ
とも、言えない事?」
帰り支度の最中、先輩から訊かれた。
これは、私とひろクンとの間の事。今までだったら絶対に先輩には話さなかったと思う。なのに、この日に限っては、話すことが、ごく自然な事のように思えて……私は、昨日の事を、先輩に話した。
「うーん、一学期のころから、ずっとピアノを聴いてもらってたから、そのお礼も兼ねて、彼女を招待したんじゃないかな?」
先輩の答えは、予想に反して、ごく常識的なものだった。
もうちょっと
「それは酷いね、香織ちゃんが可哀相だ」
とか
「そんな奴は、香織ちゃんの恋人の資格無しだ」
なんて事言ってくると思ってたのに……ちょっと寂しい気がする。
「でも、僕だったら どんな事情であれ、香織ちゃんを呼ぶけどね。僕だったら、一番好きな娘に聴いてもら
いたいもの」
その後、遅れてきた答えに、パッと明かりが点いたように嬉しさを感じ、暫く後に、その意味にハッとした。
もし、それが普通の考えなら、それは……
私の中に、ある種の諦めのような感じが沸き出ていた。
やっぱり私、……ひろクンとはだんだん、遠くなっていってる。
何となく釈然としない、納得のいかないものを感じたものの、頭の中では、『それはそれでしょうがない』と自分自身に言い聞かせていた。
(13/13)
自分がアイツにしてきた事、今の私とアイツ、私と先輩の関係を考えれば、アイツが他にガールフレンドを作
ったとしても、それは当然のことだから。
お互い、他に異性の友達を持ちながらの付き合いになっても仕方の無い事だと思った。
私は、自分の本当の気持に気付いていない。
そして、自分の覚悟が頭の中の薄っぺらい思考回路から出てきたとても甘っちょろいものだった事を、結末が自分にとってどんなに辛いものかを思い知らされる事になる。
次回、香織日記の最後です。
その次から本編再開となります。
お疲れ様です。
いよいよ本編復帰が近づいてきましたな。
絶縁突きつけてからの香織の奇行っぷりが楽しみです。
オツです
あのDQN発言ブチ撒いてた、本編の香織との別れの話を香織視点から
見るとどうなるのか楽しみだ。今読み返してもムカつく(ワラ
次の日記の展開次第だけど、先輩が香織と景子を寝取るより
そのまま香織をじっくり堕とす話のほうがおもしろそうな気がする。
今の展開で主人公と景子がくっつき、その後景子を寝取るとしたらちょっと強引そうな
展開になりそう(先輩と景子がグルでの計画なら話は別だけど)
まあ 正直 主人公と景子が幸せな一方、香織が堕ちる様子をもっと見たいのも事実だが・・
自分勝手な意見でスマソ。 603氏 続きを期待していますよ。
独占みたいな感じかね、よさげ。
概ね>169に同意。
あ、あと失礼な言い方かも知れんが、603氏の文章が以前より
巧くなったような気がします。
香織に不幸になって欲しいとか景子も寝取られて欲しいとか
色々と希望があり、そのどれもが魅力的な展開だが・・・
この先どんな展開になろうとも、603氏の考えたストーリーなら最高に面白そう
ヒロクン萌え
>173
俺以外にもいたのね。
ヒロくんはこういう寝取られ作品にありがちなただのヘタレじゃないところが好感持てるね。
ぜひヒロくんには盛大な寝取られを味わってほしいと思いまつw 香織は妊娠(ry
不幸なヒロイン達を愛でるスレはここですか?
ヒロくんが香織に痴漢呼ばわりされた前日に香織に何があったのか気になる。
>>177 俺も
でもまあ、それは次の香織のDQN日記で明らかになると思う
気長に待つ
・。゜・(イдト)。゚・。香織タンに幸せになって欲しいのは俺だけかそうですか
180 :
:03/10/16 20:41 ID:Djsssn43
奴隷や便所オチでも本人が幸せに感じてれば(w
>>177 まあ、あの日に何があったかだいたい察しはつくが・・・
作者殿、じっくり濃ゆーい描写でキボン、前後編に分けてもいいyo
無理にとは言わんけど。
自分も
>>169さんに同意で、ヒロくんが普通の幸せを築いていくのに対して
際限無く沈んで行く香織、という展開に萌えるんですが、萌えれば萌えるほど
『中川』の二文字を聞いた時、彼女の肩がピクッと跳ねた様に見えた。
この一文が引っ掛かるという罠。
183 :
名無しさん@初回限定:03/10/17 19:56 ID:A8tHDoRN
>>179 漏れも前々回ぐらいまではそう思ってましたが
今回の日記で遅まきながら香織DQN認定しちゃいましたw
>>182 最初は先輩の手駒として接近したが、ヒロとふれあううちに、
人柄に癒されて本気で好きに・・・ という展開になれば萌える!
ヒロをよく知っているのに、先輩のうわべのカッコよさとSEXテクに
なびいた尻軽DQNな香織との対照が鮮やかだ
>185
(・∀・)ソレダ!!
>>185 それで、景子タンが過去に先輩にされたことを語ってくれれば
過去寝取られスキーとしては大満足な訳ですが。
しかし先輩ってうわべのカッコよさだけかね?
香織がいてほしい時にいてくれるってだけでもヒロ君より上ではないか?
それが例えテクだとしても。
長く一緒にいるからこそ、男としてのヒロ君が何を考えているか分からんのでは?
それはヒロ君が、女としての香織が考えてることに気付けないのと同じように。
実は悩むばっかりで何も相手に働きかけないヒロ君が只のヘタレじゃないとか
思われてるあたり603氏が巧いのかな?
ひろ君はしっかり告白して意思表示したじゃん。
途中で送信された・・・。
ひろ君はしっかり告白して意思表示したじゃん。
それを突っぱねたのは香織。
>>187 先輩にとっては愉しいゲームだから、いくらでもマメになるし、策も使うし、
目的(香織を墜とす)の為には手段を選ばないということでは?
香織は女心というより性格のような・・・、自分の欲望や、嫉妬心や、先輩に
流されてばかり。 先輩がオモチャにして遊ぶには最適な女だね、
たまたま幼馴染だったヒロ君が気の毒のような・・・。
とはいえこの作品スゴイ好きなんで、作者たんにはカンガッテほしいです。
この香織という女は インテリジェンスもだがウィズダム(賢明さ)が決定的に足りないね、カケラも無い。
(他人のせいにしたり、手前勝手な論理で自分を納得させて)自分の欲と他人に流されまくる。
自分というものが無く、苦しいと手近なものに依存する。簡単にダマされる、股もゆるゆる。
依存するものがこう変わっていきそう
ヒロ君→先輩(とのSEX)→ 「問題の日」 →ヒロ君(拒絶される)→性欲(先輩その他大勢とのSEX?)
↑日記の現時点 ↑本編中断時点
一言でいうと、絶対幸せになれないタイプ。
むしろ小脳だけで生きてるタイプ。
193 :
sage:03/10/19 10:29 ID:UJG4T10I
といっても拒絶されたとはいえ、香織が簡単にヒロ君を
完全にあきらめたとは思えない。
195 :
193:03/10/19 11:18 ID:UJG4T10I
194>
ゴメン 両方ともsageだと思ったらメール欄が
ageになっていた模様 スマンカッタ
香織こういう自分勝手で要領の良い奴が今は幸せを掴む時代だと
思う
ストレス解消しようとする方法の第一がオナニーだからなあ…。
>198
見た。
大半の女はM子と変わらんよ。
彼氏が居ても、別の魅力的な男に口八丁手八丁に詰め寄られたらなびく。
仮に拒否したとしても、拒否しきれず状況に流される。
んで後悔先立たず
なんかテレビの見すぎじゃないか?
実際、浮気って女より男のほうが圧倒的に多いし、それも全体の一部に過ぎない。
俺の周りは浮気の話なんて、ほとんど聞かないし。
俺はしたこも、されたことも(これは憶測だけど)ない。
経験少ないからかもしれないど
ちょっとギャル系のやつならありそうだけど、
まわりにそういうのいないからよくわからん。
>200
>実際、浮気って女より男のほうが圧倒的に多いし、それも全体の一部に過ぎない。
あぁ、それは事実だな。
浮気をする絶対数は圧倒的に男>女だろ。
けど、漏れが>199で書いたのは浮気をする女がどう考えがちなのかであって、
女はたくさん浮気するってことじゃないんだけどね。
実際、浮気する女は「バレなきゃいいや、やっちゃえー」じゃなくて
「最初から浮気するつもりじゃなかったけど、仕方が無かった」なんだよな
>>201 あ、なるほどね。それはわかるよ。
女ってあくまで自分に非はないって思ってるからな。
>>198 ここのSSと違って婚約者でというのがさらに痛々しいな。
結局現実ではこういうことは必ずはね返るということか。
寝取り寝取られなんてこういうスレで楽しむぐらいで
ちょうどいいのかも。
>203
同意。
漏れが>199,201みたいに考えるようになったのは
女友達から自分がした浮気について聞いてからなんだが、
その話にしてもそうだし、>198のリンク先の話にしてもそうだし、
絶対に当事者の男の立場にはなりたくない。
と言いながらも最愛のものが今日レイプされました。
13失点&完封負け…。
鷹、許すまじ
>>204 13発も中田氏され、白濁まみれで力なく横たわる虎子タンハァハァ……
>206
関西ローカルですな。
無粋ながら解説すると、
関西のローカルTV局・サンテレビの野球解説者に中田良弘っつーオッサンがいるわけで。
明後日からは甲子園で、中田氏の解説が予想されることから
中田氏は明後日から、となるわけです
花嫁、あるいは結婚を控えた婚約者を寝取られる(又は寝取る)作品は、どんなのがありますか?
Virgin Brideだけしか知らないのですが・・・
ゲームを知りたいんじゃなくてSSとかが知りたいんじゃないの?
エロゲはやらない人もいるしなぁ
最強の寝取られ
高橋名人の冒険島ゲームブック版
>>210 208が挙げている「Virgin Bride」はリドルソフトの「ゲーム」だ
それと「寝部屋」はゲーム以外のマンガ、小説、SSも紹介している
さらに言えば、一応ここは「エロゲネギ板」だしな
ま、208がこれ以上聞いてくるようなら、然るべき板に誘導するなり
SSに詳しい人が教えるなりすればいい。
オワタ……カ?
オワタ
終わってない と言い張ってみる
香織タン陵辱マダー?(AAry
ヒロクン景子らぶらぶマダー?(AAry
オワタ
>>213 スレ違いだが、たいしたこと無かったはず。
ロリ娘のヒロインから助けを求められた、主人公が孤軍奮闘して
高橋名人を助けるのだが、最後実はヒロインの女の子と
高橋名人はデキていてさよならって落ち。
∧_∧
( ,,‐∀‐).。oZzz...
( ∪ ∪
と__)__)
∧_∧
Σ( ,,゚ Д゚) ハッ モウオワタノ?
( ∪ ∪
と__)__)
>>220 Johoサンクス
そういえば、なんとなく記憶の片隅にあったような気もする。
ホントニ オワタ?
間空けすぎで申し訳ない。ようやっと出来ました。
喜んでもらえると良いのだけれど・・・とにかく、うp。
(1/10)
私の目の前にある、大きな背中。
硬くて、ごつごつして、でも暖かくて優しい背中。
私は よく この背中に寄りかかって、青空や星を見上げていた。
この背中は、私を乗っけて 長い道のりを 時にはよろめきながら歩いた。何度も、何度も。
その背中は、私が求めるとき、いつも側に居た.。そして、嫌な顔一つせず私を乗せて私の望む場所に運んでくれた。
私にとって、大切な背中。かけがいの無い宝物。
その背中が、私にさよならを告げようとしている。
ダメ!行っちゃヤダ!!
なんとかしなくちゃ。とにかく、どこにも行かないように繋いでおかなくちゃ!
いなくなったら、もう二度とそれに触れる事はできなくなる。
どんな事をしてでも、繋ぎ止めておかなくちゃ!!!
あの日、私がアイツに向かって「痴漢!」て叫んだ日から、アイツの態度が変わった。
あの日、私は先輩と部室でエッチした後だった。
先輩は用事があるとかで、一人で帰っていったため、私が一人残されたところに、アイツと偶然鉢合わせたの
だった。
こんな日は一人で帰りたかったのに、よりにもよってアイツと顔を合わせるなんて…なんて間が悪いんだろう。とはいえ、声を掛けないわけにも行かない。帰る方向が一緒だから、一緒に帰らないわけににもいかない。
その日は練習もキツかった上、エッチも激しくて膝がガクガクの状態だったうえ、私の膣内(なか)に出さ
れたアレの量も多かったため、帰り道の最中、アレが外にたれて来ないかと、気が気でなかった。(転びそうに
なって アイツに支えられるたびに、ビクビク反応していた)
そのため、アイツの家との分かれ道まできてホッとしたところに いきなり抱きしめられたため、混乱してし
まった。
先輩に抱かれた直後に、別の人と肌を触れ合う事に嫌悪したこともある。
(2/10)
やめて。やめてよ。今日はだめなの。ダメ!出てきちゃう!!
その手を振りほどこうとしたけれど、手には力が入っていて振りほどけない。
何で?なんでなの?いつもは、「嫌」って言えば すぐ止めてくれたのに、その日に限って止めてくれない。
それどころか、腕にますます力が入って、より一層強く抱きしめられてしまった。
もう完全にパニックになっていた。自分を抱きしめているのが誰なのかすら解らなくなっていた。
後ろからつけてきたストーカーに いきなり抱きつかれたような気がして、体中に鳥肌がたった。
怖くて必死になって暴れ、ようやく抜け出せたところで、反射的に言ってしまった。
「なにするのよ。この痴漢!」て
アイツの態度は変わった。
無理も無い。好きな人から、『痴漢!』なんて言われたら、ショックだもの。神経が細い人なら立ち直れなくな
る事もあるはず。
でも、でもね、ひろクン 聞いて。私はあやまろうと思ったんだよ。あの電話は、『ごめんなさい』って言おう
としてかけたのに……ひろクン、一方的に話しただけで 何も聞かないで切っちゃって、その後は電話に出て
くれなかった。
その後も、メール送ったのに、ちゃんと「ごめんなさい」って書いたのに。
見てくれなかったのかな。
次の日からは、話も出来なくなってしまった。
目が合った途端、何処かに消えていなくなる。
朝は、ぎりぎりまで席に来ない。昼休みも、何処に消えてしまうのか、何処を探してもいない。放課後は、私が部活があるから、顔を合わせるタイミングは殆ど無い。
加えて電話は電源切られてる。いつかけても『圏外』のアナウンスが流れるだけ。メールしたって、返事すら
よこさない。
ああ、一学期の終わりに戻っちゃった。
最初はそう思った。
(3/10)
でも、すぐにそれが間違いだという事に気付かされた。
アイツと会わない日が何日か後だった。
部活が終わって、着替えの最中に同僚から聞かされたのだった。
「ねぇ、香織、こういう事言うのも何なんだけどさ…あんた、田川君とは、別れたの?」
「へ?」
唐突な話に素っ頓狂な声をあげてしまった。
確かに、ここ数日アイツとは顔を合わせていないけど、それだけでそんな噂がたつとは思えない。それに彼女は7組、1,2組の私たちの様子は、フロアが違うし、見えない筈。なんでそんな話になるのか、見えない。
「何よ、急に。何処からそんな話が出てくるわけ?」
「ん?……いや……だって、見ちゃったから」
「見たって、何を?」
「その……田川君と遠野さんが仲良く一緒にお弁当を食べている処を」
「そう……そういう事してるの。…ハハハ、…よし、こんど会ったらとっちめてやる」
できる限り冗談めかしく軽い答えを返す。私には、それに怒る権利はないから。
取り乱しはしなかったと思う。
自分がしてきた事を考えると、アイツが他の女と一緒に居るくらいでショックを受けるなんて、おこがましい
と思った。
我ながら随分と冷静な対応が出来たと思う。
実際にその光景を見るまでは。
(4/10)
どんな顔をして食べてるんだろう…
半ば興味本位、半ば自分にけじめをつけるため、同僚から聞いた アイツらの場所を覗いてみた。
学校の一番奥にある図書室脇の藤棚、そこで にこやかに話をしながら昼食を採っている二人を見た。
ちょっと 胸にズキっとくるものを感じながらも、じっとその光景を観察していた。
ところが、アイツの手にある弁当の入れ物が目に入ったとき、今までの感情が全て吹き飛んでしまった。
アイツの体に似合わない 慎ましやかな大きさの弁当箱。仕舞うときに 女物と解る可愛らしい模様がチラッ
と見えた。
どう考えてもアイツが家から持ってきたとは考えられない。恐らく、いや多分きっと隣の女の人が作ってもっ
てきたものだ。
心臓を鷲掴みされるような、激しい痛みを感じた。
と同時に体中の血が沸騰したかのように、全身が熱くなっていく。
女の娘が 異性の友達にお弁当を作って渡す、それが何を意味するのか、あのニブチンにも解らないはずない。
中学のときに一度経験があるもの。
好きでない人にお弁当なんて作るはずが無い。
なのに、それを受け取ったという事は……
アイツは優しいけれども、こういう所は結構冷静だ。断れなくて、変に気を持たせるような事はしない。
(現に、中学のときは、二回目以降はしっかり断ったもの)
ここに来て、私はようやく自分の置かれている状況がわかった。
馬鹿だ。私は、大馬鹿だ。
こんなになるまで、気付かなかったなんて……違う。本当は気付かないふりをして、事をほったらかしにしていただけだ。
アイツは小さい頃からずっと私の側にいた。
それがいつのまにか、側に居るのがあたりまえになっていた。
だから、先輩と初体験した後も、アイツにそれを告げた後も、アイツは私の側に居るとばかり思っていた。
(5/10)
アイツが私の側からいなくなる事なんて考えてもみなかった。アイツの隣は、過去も未来もずっと私の指定席、
そう信じていた。
初めてアイツが私の側から居なくなることを実感し、恐怖した。
ううん、違う。側から離れたのは私。私がアイツの側から離れて、先輩のところへ行ったんだ。
いつでも戻れると思っていたのに、いつのまにかそこは他の人が座っていた。
泥棒!そこは私の居場所。勝手にそこに座らないで!!
心はそう思っても、理性が私にブレーキをかける。『お前にそんな事を言う資格は無い』と。
受け入れ、祝福しようとする理性と、二人に割って入って大切なものを取り戻そうとする感情、二つの思いが激しくぶつかり合い、その荒波にゆられて 吐き気がした。
胸がつまって、中のものを吐き出しそうになる。
眩暈がして立っていられそうにも無かった。
慌てて、回れ右をして、自分の教室に戻る。席に戻って、机に突っ伏すと、外に対する感覚が急に無くなって
いく。
気が付くと、すでに放課後になっていた。
その日は部活をさぼって、真っ直ぐに家に帰った。
先輩と放課後会う約束だったけれど、それもすっぽかした。後でメールが来たので適当に返事したけれど、ど
んな事書いたかも覚えていない。
遠野さんのお弁当攻勢は一日だけじゃなかった。
教室の近くの流し場でアイツが弁当箱を洗っている光景を何度も見ている。
アイツが他の女の持ち物を甲斐甲斐しく洗っている。
その光景に激しく嫉妬した。耳たぶまで熱くなったのを覚えている。
アイツに話し掛けても、まともな返事が返ってこない。しつこく訊けば『相手が違う』って言われるだけ。
そんな……どうしてそんなに冷たい態度なの?
あの時、『痴漢!』なんて言ったから?
(6/10)
だからなの?
私のこと、嫌いになっちゃった?もう、どうでもいいの?
ね、はっきり言ってよ。
はっきり言ってくれれば、まだ踏ん切りがつくのに。このままじゃあ、とても諦めがつかないよ!!
ねぇ……もう、ダメなの?
見られてた。
先輩と部室でエッチしているところを、ひろクンに見られていた。
そんな……一番見られちゃいけない人に見られていたなんて……
そうだったんだ。ひろクンがあんなになったのは、痴漢騒ぎだけが原因じゃなかったんだね。
好きな人が、自分以外の誰かとエッチしてるところを見たら、そりゃショックだよね。
さらに、その人から『痴漢』呼ばわりされたら……こうなって当然だよね。
ごめん。ごめんなさい。私、あなたがこんなにも傷ついていること解ろうとしなかった。。
馬鹿だよね。自分が同じような立場になって初めてわかるだなんて、自分勝手もいいところだよね。
これで踏ん切りがついた?……やっぱりだめ。とても諦めることができない。
自分が悪いのに、なのに元の鞘に収まりたいなんて、我侭な自分の感情がどうしても押さえられない。
ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい。
謝りたい。
どうすれば、謝れるの?どうすれば、許してくれるの?どうすれば……もとの二人に戻れるの?
ね、言って お願い。言ってくれれば何でもするから。どんなことでも、やるから。
−「だからさ、お前とは会わないようにするよ。もし、たまに顔を合わしても、声 掛けないでくれ」−
そんな……もう、元には戻れないの?
嫌だよ。絶対に嫌!
この手は、あなたが今の言葉取り消すまで、ぜぇーーーったいに離さないんだから。
この手を離して欲しかったら、今晩眠りたかったら……さよならはやめて。
すげぇ身勝手ぶりでワラタけど、
いよいよ香織の「ヒロくん寝取られ物語」の様相を呈してきた(w
(7/10)
さよなら……だけは、やめて。お願いだから。
何だってするから、何度でもするから……だから、私の側から居なくならないで。
どんな関係でもいいから、あなたの側に居させて。
返事は返ってこない。
ひろクンはいいの?二人バラバラになっても、いいの?
私の体を好きにしてもいいって言ってるのに……それでもだめなの?
さっき、私のことはまだ好きだっていってたよね。
好きなのに、さよならなの?本当に我慢できるの?
私はダメ。ひろクンなしの日常なんて、とても耐えられない。
我慢しなくていいんだよ?私のこと、抱きたくなったら、好きに抱いていいんだよ?それでも、我慢するの?
もしか……もしかして ひろクン、遠野さんの事………好きなの?
「遠野さんが支えてくれるから…………頑張れるの?」
「そうかもしれない」
全身の力が抜ける。
全ては、無駄な足掻きだった。この人は、既に 私の方を向いていない。
こっちが体だけの関係だけでもと望んでも、この人はそれすら望んでいない。
絶望的だ。
もう、どうすることも出来ないの?
「それじゃ」
アイツはそう言って、私に背中を向け、家に向けて帰っていった。
私は遠ざかる背中をただ見送るだけだった。
(8/10)
「フゥーーーーーーーーーーーー!」
大きく息を吸って、胸の中の空気を一気に吐き出す。
こうすると、一瞬ではあるけれど、胸に張り付いたモヤモヤを解消する事ができる。
それに、息をするのも億劫で、時折こうして大きく呼吸しないと酸欠で倒れてしまいそうだった。
此処の所、一日中溜息をつき通し。アイツに振られてから、ずっとこんな調子だ。
授業の内容なんて、てんで頭に入らない。
部活も、ボーっとしていて何度もヘマやらかすものだから、キャプテンから当分の間練習に出てこなくて良い
って言われた。
先輩とエッチもしていない。
何度か誘われたけれど、全然その気になれなかった。
本当に、こんなになるなんて思ってもみなかった。
自分で予想していた以上に重症だった。
それだけ、アイツの存在が大きかったわけだ。
一体、なんでこんな事になっちゃったんだろう。
アイツは私が好き。
私もアイツが好き。
なのに、こんな事になるなんて……
アイツは言っていた。
「私とアイツの『好き』の意味合いが違う」って。
アイツの『好き』は、恋愛対象としての、一個の異性に対する『好き』。
対する私は、アイツの事を恋愛対象としてみていなかった……んだろうか。
確かに、最初にアイツから告られた時、そういう感じだった。あまりにも身近すぎて、恋の相手になるのか、
不安だった。
だから、あの時は「好きだけど、恋人同士のそれとは違う。今は恋愛対象のそれとしては見ることはできない」って言った。
(9/10)
私は、素敵な恋がしたかった。
ドキドキワクワクするような、ちょっとでも会えないと切なくて苦しくて、そんな恋がしてみたかった。
そういう恋の相手としては、アイツは相応しくない。
一緒にいても、ドキドキしないし、会えなくて苦しくなるような事など微塵も沸かない。
私の恋の基準からは大きく外れた存在だった。
高校に入った当初は、恋愛対象としてはアイツは私の眼中には無く、だれか私を恋へと誘ってくれる素敵な
男性は居ないかと、目を皿のようにして探していた。
そんな時、先輩と出会った。
先輩は、格好良くて、優しくて、スポーツマンで……そんな人のすぐ近くに居るだけでドキドキするときめき
を感じた。
と前後して、アイツと遠野さんの噂が流れて、アイツに対してちょっとした嫉妬心を抱いた。
そしてすぐに先輩から声をかけられ、誘われて、嵌ってしまった。
こういう時って、本当 気味が悪くなるくらい一つの方向に物事が動いていく。まるで、誰かが裏で糸を引い
ているみたいに。
アイツの事を『男』として見るようになったのは、多分アイツのところに看病しに行ったときからだ。
あの時、初めて弱々しい所をみて、『護ってあげたい』と思うようになった。
そして、その後のデート。
アイツと肌が直に触れ合う度に、男を感じた。
これからアイツとも恋愛関係になっていくんだろうか、なんて思ったのに……
自分の気持に気付くのが、本当に好きな人を恋の相手と認識するのが遅すぎたんだ。
アイツに対する自分の感情が、本当の気持に気付かせるのを遅らせたんだ。
アイツへの気持。
アイツと居ると、安心する。
アイツと居ると、気持が落ち着く。
嫌な事があっても、アイツと一緒にいるだけで、嫌な事を忘れることができた。
どんな事があっても、アイツは私のそばに居る。たとえ全世界の人が私の敵になっても、アイツだけは私の味
方になってくれる。そう信じていた。
(10/10)
結局、山のような大きくてドッシリしたアイツの愛情の上で、ドキドキワクワクの恋愛ごっこを楽しみたかっ
ただけだったんだ。
丁度、夫婦という安定した地盤を築きながら、刺激が欲しいと不倫に走るような主婦と同じだ。
ははは……最低。
気持にずれがあった訳じゃない。ただ私が自分勝手にラリってただけ。
本当、アイツには勿論、先輩にも申し訳ない気持で一杯。
自分を消し去ってしまいたい。
私は一体、どうなるんだろう。どうすれば良いんだろう。
アイツの事、本当に諦めることはできるんだろうか。
わかってる。わかってるよ!
アイツと寄りを戻したいなら、先輩とは別れなきゃいけないって事。
でも、今更そんな事なんてできるわけがない。
「自分の本当の気持に気が付いた。私はアイツのことが好きだから、先輩 別れてください」
これじゃあ、先輩のこと まるっきり馬鹿にしたことになってしまう。
それに、「別れたい」って言っても、先輩はおそらく うん とは言わないだろう。
やっぱり、アイツを諦めるしか道は無いの?
ねえ、教えてよ。
誰でもいい、この先私はどうなるの?どうすればいいの?
本日はここまで、
何か疲れた。今夜はこれで寝マツ。
オワテ ナカタ 乙
キテタ━━━( ゜∀゜ )━( ゜∀)━( ゜)━( )━(゜ )━(∀゜ )━( ゜∀゜ )━━━!
乙です。
>ねえ、教えてよ。
>誰でもいい、この先私はどうなるの?どうすればいいの?
(・∀・)ドウシヨウモナイネ!!!
いやー、今まで鬱を味わいに寝取られ作品を見ていたけど、初めて爽快感でイキそうになったよ。
前々スレ603さん、これからも頑張ってください。
できたらヒロ君は幸せにしてあげて。
お疲れ様です。
次から元に戻る予定ですか?
もうちょっと日記編が続いたら、
○月○日
ヒロ・・・うま・・・
とかなりそうだ。
かつてこのスレで、これほど幸せを願われた主人公がいただろうか。
幸せになってくれ、ヒロ君
>これからアイツとも恋愛関係になっていくんだろうか、なんて思ったのに……
この一文に香織のDQN思考回路の全てが集約されてますな・・・
もう寝まつまでが本文でも違和感がないのに気づいたw
>241
そ の 部 分 は 香 織 の 日 記 じ ゃ 無 か っ た の か ・ ・ ・
>230が超邪魔(w
ここからヒロ君幸せ香織不幸ルートに入ったら寝取られから乖離する。
最悪、作者その1氏の時みたく「あそこで終ってれば…」になりかねんよ。
最近の流れは「寝取られがあればOK」だったから平気か?
作者タンの匙加減一つだが、最終的には幸せになってほしい…香織に(w
先輩とは別れない、ひろ君とは付き合いたい。両手に花を狙っているのかな?(w
245 :
:03/10/24 09:39 ID:DZx2TVXK
>>243 > ここからヒロ君幸せ香織不幸ルートに入ったら寝取られから乖離する。
景子の体は先輩のことを忘れられないのできっと大丈夫でしょう(w
ただ、上記の話も別スレで続き見てみたいかも。
何だかんだでヒロくんを忘れるのに綺麗な言い訳捏造しそうだな>>香織。
>>243 >ここからヒロ君幸せ香織不幸ルートに入ったら寝取られから乖離する。
その場合は香織がヒロ君を寝取られてるわけだから、乖離してはいない
しかし、このまま行くとヒロ君も香織も両方不幸になりそうな悪寒
今このスレは、ヒロ君の幸せを願う派と香織の幸せを願う派に分かれてるな
漏れは前者だけど
>先輩とは別れない、ひろ君とは付き合いたい。両手に花を狙っているのかな?(w
両手に薔薇?
>>247 漏れはヒロ君と香織の不幸を願う派だな
ヒロ君→景子を先輩におとされ、目の前でセックスを見せ付けられて精神崩壊
香織→その後先輩に捨てられて、壊れたヒロ君と共に心中
でもこれはこれで最後はいっしょになってるからある意味幸せなのかな?
実は先輩と景子は共謀しているんだ(相思相愛)
幼馴染のままなかなか進展しない香織とヒロの仲が気になって、
このままでは二人の間は駄目になると考えて一芝居を打っているのさ。
なぜならかつての彼らがそうだったから(w
ちょっとやりすぎの感はあるけれど、香織とヒロのお互いに、お互いの存在の
重さを気づかせてやるつもりだったんだ。
ただ、ヒロが告白した直後にやってしまったために話がこじれてしまって・・・
タイミングが悪かったよね。
先輩も香織があまりにも気持ちよかったのでつい「俺のものだ」とか思ったりしちゃったし。
今は十分反省しているから大丈夫!
・・・・・という夢を見た。
寝取り男はあくまでも嫌な奴でなくてはイカン!
先輩が今のところDQN香織の被害者にしか見えん
>252
同感。
現段階のSSから読み取れる範囲では、
先輩は手が早いながらも普通にアプローチしてるだけ。
DQN香織が勝手に踊り狂ってるだけな希ガス
ヒロ君はデカイ男に成って欲しい
景子はいい人でいて欲しい ここ重要
景子まで先輩にねどられたら嫌だな。。。 景子とヒロ君は幸せに....
景子までねどられたら嫌だな。 景子とヒロ君は幸せで...
間違って2つ書き込んでしまいました。。。 すいません。
景子は確実に寝取られるね。
香織、景子ともども先輩のおもちゃにされる。
→ヒロクン廃人化→香織、景子先輩に捨てられる→二人してヒロ君に癒して貰おうする
→しかしそこにいたのは綺麗な女性とヒロクンとその子供の姿だった
→そしてうな垂れる香織と景子・・・・fin
ヒロクンは最後の最後には幸せになって欲しいねぇ
寝取られモノで俺が大事だと思うのは”メリハリ”なんで、
香織も景子もみたいな寝取られスパイラルはイヤン。
いろいろあって香織、ヒロくんを自分から開放して、先輩と向き合っていこうと決心する。
そして最後の思い出に一度でいいからとヒロくんにおわかれデートを申し込む。
やなことを一時でも忘れて、楽しいデートを演出してくれるヒロくん。
映画をみていると途中で、後ろの扉から下品に騒ぐDQN集団がはいってくる。
香織(やだな…、今日一日だけは全部楽しい思い出にしたかったのに…)
そして映画がつまらないと、その中の一人が自分の寝取り自慢をはじめる・・・。(もちろんそれが先輩の声)
このあとヒロくんが先輩と殴り合って手に大怪我して、大好きなピアノも弾けなくなっちゃったりしたら漏れ的にもう最高。
261 :
名無しさん@初回限定:03/10/25 01:06 ID:yBc/OR+F
もう香織と先輩はエッチしないのか・・・
>>259 俺もそう思う。同じパターンだったらつまらん。
というか、景子は処女か?? 多分過去に先輩にヤられて....
>>259 俺もそう思うが、連載物のメリハリと読み切りのメリハリは違うから…。
もし香織の寝取られが頂点になったら後は主人公が癒される話に…
景子の過去寝取られを主人公が乗り越えて幸せになるっていうんならいいけどね。
香織不幸派には申し訳ないがとりあえず香織には引退してもらいたい。
香織が出てくるだけでスレがサド系に傾くしな〜。
香織がいなきゃこんなにアツくなれない
つうかお前らあんまり此処に自分の妄想書き込むなよ。
前々スレ603氏が一生懸命考えたネタを他の誰かに
先に言われたら無理やり展開を変えちゃうかもしれんだろ。
>260の展開は俺もイイなぁと思うけど、お前が書いてしまったから絶対に
そのような展開になることはないだろう。
266 :
260:03/10/25 23:18 ID:uF03q0X1
>>265 そうなのか、、自分のレスあぼーんしたくてたまらないよ・・・エーソ
シネ
>266
あまり気にするな。
楽しみにしすぎてちょっとマズい方向に向いただけだろ?
急かさず、過剰に反応せず、ままーり待ちましょうや(´ω`)
べつにいいんじゃないの?
603氏も誰かに先に言われたとしても意識せずに、自分が考えてた
展開なら変に裏をかこうとせずに直球勝負すれば良いと思うけど。
妄想書く人だって、ストレートが来ると分かっていても打てないと
思わせてくれるんじゃないかと言う603氏への期待なんだし。
噛ませ犬くんSSは裏を狙いすぎて迷走しちゃったし・・・
603氏に送る言葉として
「バントがどうした!?嫌ならさせるな」by眉村
>269に禿堂
昔、予想禁止になって一時、レスが減ったことあるしな。
作者にしてみたら折角うpしたのに反応なくっちゃ書く気になれんだろ。
妄想がこの先の展開のヒントになる時もあるし、
作者自身も気付かなかったキャラの特性を読者が気づかせる時もある。
603氏は作者その1タンの時のことも知ってるだろうし、
自分の好きなように進めてくれっていうのが
住民の真意だということは理解してくれてると思う。
ただ>265みたいに住人の頭を冷やさしてくれるレスもたまに必要かモナー。
書き手にとっては、予想で書かれた展開はすんげー書きづらいもんだけどね(俺がそうだった)。
期待レスは必要だけど、過剰な期待は負担になる気がする。
ご無沙汰です…
(1/12)
夏の日差しの下、さらけ出された優菜の裸体は美しかった。
小麦色に焼けたしなやかな腕と足の肌。
そしてそれは体の中央に向かう境目で突然の純白に変わる。
それは泳ぎを嗜む乙女が当然持つであろう、
いや持つべきな美しいコントラスト。
なのだが…
「お…む…もがっ……!」
佐紀は思わず叫びそうになる己の口を無理やり蓋した。
どう考えても異常な光景。
何故?
何故、優菜は裸なのか?
佐紀はいっぱいいっぱいな頭で必死に考える。
(2/12)
で、はじき出された結論は、
(泳いでる最中に水着が脱げたのか?)
これだった。
(スクール水着が水泳中に脱げてしまうのかはこの際無視。無問題。
今起きている結果に過程を無理やり引っ付けようとするならこれしかない!)
力強く、無理矢理に納得させた。
「あの、あのさ、あのさっ……」
「ん?」
当の優菜は全く気付いていない様子だった。
しかし、このままでは他のみんなが気付くのも時間の問題。
何とか彼女を辱めずに、この緊急事態を知らせる術は無いものだろうか。
佐紀の頭が再びフル回転し始めた。
(3/12)
(み、ず、ぎ、ぬ、げ、て、る)
とりあえず人文字。
「何それ、体操?」
しかし駄目だった。
(いつも成瀬さんがしてくるみたいにタックルで一緒にプールに落ちてみるか)
そうすれば少なくとも他者の目からは逃がしてやることはできる。
しかし、その際、佐紀と優菜の肌は必然的に密着するハメに。
それはもう、色んな所が。
「……くはっ……」
想像するだけで痛烈な眩暈に眩む佐紀。
…これも却下だった。
(4/12)
「……そういえばさ」
不意に優菜がさらに接近してきた。
(や、やめろ! これ以上刺激しないで!)
今まで優菜が傍にいると考えるだけで佐紀の胸は高鳴っていた。
そんな彼に (裸+限りなくゼロ距離) なんて危険要素が加わったらどうなるのだろう。
「佐紀くんてさ」
その上何故か優菜は佐紀の股間を凝視していた。
(や、やめてーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!)
当然、佐紀は勃起していた。
それを腹を引っ込めたり何なりで出来るだけフラットに保っていたのだ。
が、それも優菜には見抜かれてしまっているらしい。
視線でイカされる予感と悪寒に佐紀は戦慄した。
しかし、
「何で水着なんか着てるの?」
「…………え」
現実は、佐紀の思考のかなり斜め上だった。
(5/12)
「何だ何だー、どうかしたのかー」
他の会員達がわらわらと近づいてきる。
そして佐紀の姿を見るなり、
「おいおい、加藤どうしたんだよその格好わ!」
「加藤君かわいー!」
「わかった! 小学生用プールに入ってボクお子ちゃまですー、ってオチだろ?」
次々と浴びせられる嘲笑。
どうも水着を着ていることイコール子供ということらしい。
何でそうなっているのかは不明だった。
しかし、自分を取り囲んでいる連中がみんな裸なのを見ると、そう納得するしかなかった。
(そう言えば会長も全裸だったような……)
更衣室で輝に感じた違和感の正体。
それが何なのかに佐紀はやっと気付いた。
(6/12)
ひとしきり笑い転げた後、
「しかしキモいからもうそのギャグ禁止なー」
「さすがにちょっときついかも」
そんな捨て台詞を残して他の会員達はまた練習に戻っていった。
そして取り残される佐紀と優菜。
「あ、あんまり恥ずかしいことしないでよね」
「は、恥ずかしいって……」
「水着着てくる同級生なんて見たことないよ」
「ご、ごめん……」
佐紀はとりあえずの理屈を理解した。
(そうか…… 水着は着ちゃいけないのか……)
だが、何故そうなったのかがわからない。
その視線は宙を彷徨っていた。
「さ、もうそれ脱ごうよ」
「は、はい?」
一気に覚醒する佐紀。
瞬間、目に入ってきたのは……佐紀の水着に手をかけている優菜の姿だった。
(7/12)
「タ、タンマ!」
「駄目」
「ご、後生だからーーー!」
「えい」
静止しようとするも無駄だった。
股間の圧迫が開放される。
そして優菜の眼前に晒された佐紀のペニス。
訂正。
勃起した、佐紀のペニス。
その亀頭の先が、漫画とかでよくある反射光で煌いた。
…ように見えたかどうかはわからない。
「……」
「……」
硬直する優菜。
剛直する佐紀。
(今すぐ死にたい)
そして佐紀はこの先の未来を諦めた。
(8/12)
「…佐紀くんちょっとこっち」
優菜はいきなり佐紀の手を取ってきた。
どうやら人目につかないところで止めをさそうということらしい。
(武士に情けをかけるな……)
ちょっと感極まった佐紀であった。
「俺さ、覚悟完了だからさ。殺るならひと思いに頼む」
「わかった」
そのまま佐紀は優菜に手を引かれてプールの隅に連れて行かれた。
「ここに座る」
「はい……」
角を背に、佐紀は座らされた。
そして優菜はその向かいにしゃがむ。
この配置なら、プール側からは優菜の背面しか見えない。
(9/12)
「じゃ足開いて」
「はい……」
言われるがままに足を開く佐紀。
開くとつまり、佐紀の一物は両足でのガードを失うことに。
そしてそれはもう、佐紀の気持ちさながらに真っ直ぐ優菜の方を向いていた。
「って……………………………はいいいい!?」
足を開いてみて佐紀は初めて異常に気付いた。
「なななな何でこの体勢!?」
殴られるか、絶交されるか、どちらかだと佐紀は思っていた。
なのに、この状況はヘンすぎる。
いったい優菜は何をしようとしているのだろうか?
佐紀にわかるはずもなかった。
(10/12)
「ふぅっ……」
溜息にも似た優菜の声。
軽蔑か、哀れみか。
佐紀は優菜の次の言葉を待った。
「男の子って大変だよね」
「え?」
「いつ来るか、わかんないんだもんね」
「え? え?」
「ホント、大変……」
そこから先に言葉は無く。
その代わりに、
「ちゅっ……」
くぐもった水音と、
「うああっ!」
未知の感触。
優菜は佐紀のそそり立った一物を口に含んでいた。
(11/12)
「んちゅむ……ちゅるっ……れる、れる……」
亀頭部分を含み、舌でなぞるように優菜は刺激を加える。
一定の間隔で裏筋を強くねぶり、
かと思うと、急に尿道付近に厚い唾液をしたたらせたりする。
その行為は、上手い下手で言うと、
「な、成瀬さ……ちょっ……うは……何……で か はおああっ!」
佐紀はあっさり射精に至った。
「ん……れた……」
「あっ あっ あっ」
「んく……」
「……ぁ」
「んー… んんー……」
勢い欲吐き出される精液を優菜は冷静に処理し始めた。
むせないように舌で喉をガード。
舌と下顎の間にどんどん佐紀の精液が溜まっていく。
そのまま射精の勢いが弱まっていくのを待ち、
今度は尿道に残った精液の処理にかかる。
「ん〜〜〜〜〜」
「ああ……あ……」
優菜は、精液の味がしなくなるまで、佐紀のペニスを吸い続けた。
(12/12)
「ぺっ」
プールサイドの水飲み場で優菜は佐紀が放った精液を吐き出した。
そして軽くうがいをする。
どうやらこれで完了らしい。
「収まった?」
「え…あ……」
佐紀は遠目に確認できる優菜に肯定とも否定ともつかない返事を返す。
それは、優菜の声にただ反応しただけなのかもしれない。
そしてそれが優菜に聞こえたかどうか。
「もうすぐ1限目だよ。早く着替えよう」
そう言い残し、優菜は更衣室に去っていった。
佐紀はまだプールの隅で茫然自失状態。
結局、彼は1限の終わりまでその場を動くことができなかった……
23氏おつ〜。
なんだかどきどきな展開ですな。先が読みづらいだけに気になる〜。
出来れば早めに続きおながいします。
286 :
265:03/10/26 16:17 ID:8jlEO6bA
>260
ごめん。どうにも2ちゃんだと言い方がキツくなっちゃうのよ。
>>260の展開は本当に俺的にもツボだったんだけど、だからこそそれを書いたのが前々スレ603氏
では無いと思った途端ガッカリするのと同時に腹立たしくなっちゃって。
君ならオリジナルの作品創ってみるのもいいのでは?その時は応援させてもらいます。
前レスは正直申し訳ない。後で吊ってきます。
23氏乙です。
なんか優菜の価値が下がっちゃったような気が・・・。
漏れなんかの脳みそじゃ予想も出来ない展開になってきたなぁ。
続き楽しみに待ってます。
287 :
260:03/10/26 19:17 ID:KuzOgiaA
>>286 いや、謝る必要ないっすよ、気持ちすげえわかります。(後悔中)
オリジナルを書く技量はとてもとても・・・ほかの板では二次創作で一度かいたことあるけど、どうにもならんものしかできなかったしね。
そんなわけでこの作者すげえなって思う。作者ガンガレ。
そういうわけでこれからは予測厳禁な。
読者は感想だけ書いてりゃいいんだから。
連張りスマソ……
(1/8)
その日、佐紀は一人で帰路についていた。
授業はうわの空、部活もサボり。
朝の一件で、真っ白に燃え尽きる寸前まで気力を消費していたのだ。
どうしてみんな裸で泳いでいたのだろう。
朝錬以降、日常生活に特別変わったところはなかった。
授業時も、体育の時間も、昼飯時も。
違うのは部活の時だけのようだ。
ちらっとだけ覗いたプールでは、やはりみんな裸で泳いでいた……
それよりも優菜のことが佐紀は気がかりだった。
あの行為の意味は何なのだろう。
まるで、怪我した友達に絆創膏を貼ってやるような、そんな感じのフェラチオ。
それでも、その技巧は凄まじかった。
佐紀が童貞であることを差し引いても、だ。
(まさか、誰かに仕込まれたんじゃ……)
そんな佐紀の鬱な思考を、いつかの優菜の言葉がかき消していく。
『彼氏? そんなの作るヒマあったら練習に使うって』
彼女と色々話をする中で得た情報では、優菜に決まった彼氏はいないはず。
なのに何故……
(2/8)
「佐紀?」
誰かに背後から声をかけられた。
振り向くと、そこには伊集院輝の姿があった。
「部活、さぼったんだね」
「……すんません」
「心配だったんでちょっと君の家まで様子を聞きに行こうかと思っていたんだけど、
道中で会えてよかったよ」
やはり輝は気配りの人だ。
しかし、今の佐紀はその行為に何の感慨も感じなかった。
「今朝、びっくりしたろ」
「え?」
「僕もさ、練習しているうちに自分の姿に気付いて愕然としたんだ」
「……か、会長」
「見渡せばみんな裸でさ。慌てて更衣室に逃げ帰ったよ」
意外な輝の言葉。
佐紀の他に、まともな(?)倫理感のままの人間がいたなんて。
驚いたが、正直佐紀はほっとしていた。
もし、このまま自分だけが羞恥の中で部活をしなければいけないと考えたら……
どうやらそのことだけは回避できそうだった。
(3/8)
「でさ、思い出したんだ。昨日のTVのこと」
「!!」
「出てたよね。宇宙人。信じられないけど」
しかも輝は昨日の会見のことを記憶しているらしい。
あの会見は現実にあったのだ。
宇宙人による人類支配。
動物としての人類。
ソブネリアは人類……
「まさか……」
「おそらくだけど、たぶんそうなんだろう」
「洗脳……?」
うなずく輝。
つまり、日常は宇宙人の手によって改ざんされているということ。
佐紀は愕然とした。
自分と輝以外が、もはや敵の手に落ちている現実に。
「佐紀。これからどうするか考えよう」
「は、はい」
「なんとかできるのは、僕たちだけかも知れないんだから」
(そうは言うけど、どうすればいい?
相手は未知の存在だ。
自分達だけで何ができる?)
それから二人はいろいろ話し合ったが、終ぞ答えは出なかった。
(4/8)
自宅に戻った佐紀は、そのままベッドに倒れこんだ。
のっぴきならない事態が起きている。
そしてそれは、誰にも気付かれないまま進行している。
……佐紀と輝を除いて……
正直、恐ろしかった。
どんどん現実と剥離していく自分に。
いっそのこと、自分も洗脳されれば、楽になれるかもしれない。
輝は何とかしたい様子だったが、佐紀は長いものにまかれたがっていた。
悶々としているうちに、いつしか時間は0時を回っていた。
それでも電気もつけずに、佐紀はのたうちまわる。
月明かりだけが、その様子を照らし出していた。
(5/8)
「…あ?」
何度目の寝返りだろうか。
ふと、佐紀はある異変に気付いた。
部屋の隅。
隅の壁。
タンスに隠れて見えにくいその部分に、薄く光る点があるのだ。
「何だありゃ……」
じっと薄目で見つめる。
じっと。
続けること数十分。
すると、どこからともなく、
『……対ベクター耐性が基準値を大きく上回っている』
『……イ型を注入してみなさい』
『……イ型は効果なし。エ型、オ型も同様の結果』
まるで、頭の中で誰かが話し合いをしているかのような聞こえ方だった。
声の主はどこにいるのか。
目の動きだけで辺りを見回す。
も、何も無し。
となると、考えられるのはあの点だけだ。
(6/8)
ごくっ、と息を呑む。
静かな動きで机の上のコンパスを手に。
こんなものが通用するかどうかは不明だったが、
目ぼしい武器……鋭利なものはそれしか見当たらなかったのだ。
寝相を変えるふりをして、佐紀は狙いを定める。
投げて貫ける自身は佐紀には無かった。
しかし、最小の動きで仕留めないといけない。
やるしかなかった。
「くっ……」
コンパスを持つ手が汗ばむ。
極度の緊張が、佐紀に集中力を乱れさせるような考えをさせる。
(あれを壊せば、洗脳がストップしてしまうんじゃないのか?)
(そうなれば、ますます自分は世間から離れていってしまうんじゃないのか?)
後ろ向きな考えがいけなかった。
寝ているには不自然な動きが出たのかもしれない。
あるいは脳波の乱れでも悟られたのかもしれない。
何せ相手は宇宙人なのだから、何でもありだろう。
点の瞬きが活発になった!
(7/8)
『……対象がこちらの動きに気付いているかもしれない』
『……一旦帰還しろ』
『……了解』
瞬間、点が中心から円を描くように揺れた。
そのまま、そこを中心に一気に増殖していく金色。
金色の粒子。
「うわっ……!」
一秒もかからずに、それらは一枚の金の板に変わった。
「あ……あ……」
ゆっくりと、板が浮遊を始める。
元あった場所の壁は、同じ大きさんにえぐれていた。
『……記憶の再編集を』
声が聞こえる。
頭の中。
自分に、何かしようとしている。
凄まじい恐怖が佐紀を襲う。
動向が開いた。
と同時に佐紀の目にあるものが飛び込んできた。
(8/8)
金の板の中心に、ひときわ大きく光る、点が。
それはさっき見た板の始まりの位置。
つまりは起点。
(そこだ!)
理屈ではなく直感で、佐紀は動いた。
光る点。
コンパスの短い針、
リーチを稼ぐためにコンパスの脚は180度に開いている、
それをもつ佐紀の腕、
体はねじれ、
足はいまにもつりそうな位伸ばしきった、
そして一足飛びでの動線、
その全てが一本の線で繋がっていた。
日ごろの筋トレは無駄ではなかったらしい。
佐紀の手に想像しなかった柔らかい感触が流れ込んでくる。
『ぎゃあああああああああああああああああああああああああああああ!!』
大音量の断末魔が佐紀の脳を揺さぶり…板は粉々に砕け散った。
「や、やった……?」
もう声は聞こえなかった。
この先、佐紀が洗脳されることは無くなったのだ。
しかし、この行為が、彼にとって幸せな結果になるのかどうかはわからないのだが。
オワタ?
え・・・?オワタ?(w
( ゚д゚)ポカーン
これで佐紀タン宇宙人を敵にまわしちゃったね。
ワクワク
hoshu
レスはつかなくなってきたけど、皆続きを期待してますぞ。
603氏、23氏共にガンガって。
>>303 作品のうpがないときはこんなもんだべさ
皆マターリと続きを待ってるのさ
>288
予測厳禁とか決めるのやめようよ…。
ここじゃ住民の妄想=感想なんだから。
まともなレスがない方がうpしにくいと思うよ?
(゚Д゚)ハァ?
>305
君を見てると荒しだと思ってスルーしてる自分が
汚れた人間に思えるよ・・・
308 :
305:03/10/28 22:33 ID:H2bNqipq
>307
えーと、俺が荒らしっていう意味?
ごめん荒らしじゃないんだけど…たぶん。
ガンガレとかキターだけになりそうな悪寒したから書いただけ。
そうとられるなら前言撤回します。
309 :
307:03/10/28 22:44 ID:XYIipEFr
>308
いや、すまん。
>288の事を荒しっぽいなと思ってたんだけど、それに対して
懇切丁寧に対応してる君が眩しかったと言いたかったw
>>308 >ガンガレとかキターだけになりそうな
そんだけで充分だろ。
だいたい神にむかって予想だのあら探しだの
してることが失礼なんだから。
なるほど きみ達の言わんとする意味がだいたい見当がつきました
きみ達はこう言いたいのでしょう
「作者その1タンまだ〜?」 と。
あんまり急かすの(・へ・)ヨクナイ!
------------------------ここまで保存しましたっと------------------------
オワタネ
603氏待ちsasage
おすすめの寝取られ小説、教えてください。
今日あたり香織タン来るかと思ったが来んね。(´・ω・`)
オワタ
焦らない焦らない。
お茶飲んでじっくり待とうや (´ω`)っ旦^^
>318
吉川英治の『三国志』
呂布が董卓の屋敷に連れて行かれた貂蝉を訪ねに行くシーン。
寝室から出てきた貂蝉を見て一言、
「貂蝉は既に乙女ではなくなっている!」…
いまその本が手元に無いのでうろ覚えで書いてるけど、たしかこんな感じだったと思う。
呂布視点で考えれば、こいつはまっとうな寝取られかと。
でも貂蝉は最後まで呂布を好きだったので寝取られ感は薄いよな
>>323 そういえば吉川版ではそういう設定だったっけ。
エロマンガ板のスレ向きな気もしますが…
演義では董卓横死後、呂布の妾になってる貂蝉ですが(後、関羽の妾になったって説も)、
貂蝉は養父の王允に調教された性奴隷で、その命じるままに身につけた性技で
2人の男を手玉に取ったっていうのがまっとうな解釈だって言ってた人いましたね。
寝取られ的にこの解釈はどうかな?
あれ…そういえば景子タンがこのパターンに近いって予想もあったっけ。
ちなみに私は三国志では袁熙の妻が曹丕に寝取られ、その後曹植にもていうのが好きです。
ちょっと袁熙に感情移入するのは難しいですけどね死んじゃうし。
「モンテ・クリスト伯」の絶望感がイカす。
解釈も何も、どの版本の話よ
>324
ん?吉川本では董卓謀殺後に貂蝉は自殺して、その傍らに残していた一編の句か何かから呂布は貂蝉の真意を知って、遺骸を井戸か何かに投げ捨てるんじゃなかったっけ?
で、下ヒ城に立て篭もっている頃にまた「貂蝉」っていう妾が出てくるけど、それは結局呂布が貂蝉の事を忘れられず同姓同名の女性を傍に囲っている…っていう設定だったよな。
だから>323の言っていることは吉川本には当てはまらないかも。
ってか激しくスレの本質からずれたこと話してるな、スマソ
603氏はどうした?
けっこう三国志って寝取られネタが多いんだが。
330 :
名無しさん@初回限定:03/11/02 21:31 ID:i4JSCoUM
今週のヤングマガジンの彼岸島
>328
「版本」の意味分かってる?
分かんないなら解釈とかそれ以前の問題
>331
>328は初めから吉川版に関してでは?
毛宗岡本とか、そういうことですよね?>版本
あんまり追求しても仕方ないと思いますが…本だけで残ってる話じゃないし。
で、解釈の話ですがそういう風に読んだ人がいるってだけですよ?
多分、光栄(koei)の三国志関連の書籍に書いてあったんだと思います。
いわゆる妄想の類ですが、ただの処女が董卓を篭絡し続けられるかな?
という点から生じたものでしょう。
私は貂蝉が王允に調教されてるのを想像してハァハァしましたが。
マジでスレ違いなので、まだ何かあれば保存サイトの掲示板でお待ちしてます。
↓↓↓ということで以下、何事もなかったようにSSを↓↓↓
何事もなかったようにSS。
…いや、ちょっと和ませようと思って。
>328
まあモチツケ
三国志も脳内補完すりゃ充分寝取られに通じるってことでFAっしょ
だいたい喪前がそういう細かいところにコダワるから、話の本質からどんどんずれてくだろ。
まあ漏れ的には、603氏が現れずに停滞していたところいい話題を提供してくれた喪前ら全てに感謝だがな
336 :
335:03/11/03 05:45 ID:QVvsPLwA
スマソ
>331へのレスな
ほしゅ
風俗のオキニが結婚退職( つдT)
これも寝取られ?
がんがれ
結婚相手も妻が元風俗なら、立派な「寝取られネタ」なんだろうが(妻物語)
ちょっとちがうか?
まあ、つよくイ`。
おれもこの間お気に入りのSGが母国に帰ってガッカリ。
その体験を糧にしてさらなる鬱作品をキボン
妻も夫のことは愛しているが、
風俗嬢時代にある客から教え込まれた
異常な快感が忘れられず、つい・・・
>>339 宇宙人にさらわれたと思って諦めなさい。
本編再開まで、もう少々ご猶予下さいませ。皆様スマソ。
場繋ぎとして小ネタ投下シマツ。
直書きゆえ、読みづらさは勘弁。
気が付いたら、音楽室の前にいた。
音楽室・・・そこはアイツとその彼女の牙城。
なんで、こんな所に足を運んだのか解らない。
乗り込む?二人の仲をメチャメチャにする?彼女の目の前でアイツにキスして宣戦布告する?
今更、そんなことしても無駄なのは百も承知なのに・・・。
それに、私はそんな事は望んでいない。いくら振られたとはいえ、これ以上アイツに嫌われる
ようなまねは、願い下げだ。
じゃあ、なんでこんな処に・・・・・・・・
それでも、やっぱり中の様子が知りたくて、一歩進んでは半歩下がりながら、入り口のドアの
前までにじり寄っていった。
扉は開いていた。
中では、彼女が譜面を見ながら演奏に集中している。
もう一歩、あともう一歩足を伸ばせば、中に入れるのに。
入り口には、鍵が掛かっていた。
そこは、アイツと彼女だけしか入れない空間になっていた。
音楽室から聞こえてくるピアノの音色は、相変わらずゴツゴツして、でも暖かくて柔らかだった
確かショパンのポロネーズ5番だっけ。
アイツ言ってたな。ポロネーズは6番より5番の方が好きだって。
泥臭いけれど、素朴で、でも力強くて、本当の「ポロネーズ」だって。
「ねえ、あの曲してくれない?」
ポロネーズの演奏が終わった後、彼女のちょっと甘えたような声が響いた。
「どうしたの?急に。何かあった?」
「ううん、別に。そういえば最近あの曲聴いてないなって思って」
「そうしたら、なんだか聴いてみたくなっちゃたの」
「やっぱり、譜面とか 準備がないとダメかな?」
「いや、別に。暗譜してるから、譜面無くても平気だよ。あれだよね?」
「うん、やってくれるの?嬉しい」
彼女の声は心底嬉しそうだった。
やっぱり、同性だとわかるもの。恋する女の子の声は、華やいで、きらびやかで、
瑞々しいから。
流れてきたメロディーには、聞き覚えがあった。
私が、呼ばれてもいないのに、ずうずうしく押しかけた、あの恵比寿での演奏の曲。
暖かで、やさしくて、つつみこまれて。
そう、これが二人の間の「あの曲」だったんだ。
そうか、あの時の演奏は、彼女に向けての曲だったんだ。
そういうことだったんだ。
フッと笑い顔になる。ちょっとばかし、荷が軽くなったような気がする。
彼女との仲は、私との事だけが原因じゃなかったんだ。
妬ましい気持はある。でも、嬉しい気持も半分。
アイツが、自分で見つけてきた恋。
自分のものにはならなくとも、大切な人。せめて幸せな恋を経験して欲しいと思う。
私が精一杯はれる見得はこの程度だ。
がんばってね、ひろクン 応援してるよ。
無言で呟いて、私はこの場を後にした。
>346-347
603氏乙です。
香織タン落ち着いたようでヨカタ (;つД`)
香織タンにはこの後、幼馴染として
くじけそうになったひろクンを救ってあげてほしい。
>>346-347 603氏キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━━!!!!!
マターリ放置は慣れてるのでどうぞごゆっくり
>彼女との仲は、私との事だけが原因じゃなかったんだ。
え?いや、100%お前が原因じゃん。
って突っ込みたくなった。
>がんばってね、ひろクン 応援してるよ。
>無言で呟いて、私はこの場を後にした。
いや、オマエはソコで惹くキャラじゃないだろと
突っ込みたくなった。
>いや、オマエはソコでヒくキャラじゃないだろと
口ではわかったようなことをいいながら、
自分が介入できる状況になったり、
どうしてもひろの助けがほしい状況のときには、
またなんやかやと口実をつけてつっこんでゆくキャラかも。
ヒくのは、単に介入できない自分を慰める口実ですよ。エロイ香織にはそれがわからんのです。
そしてFBIに入り『変人』と呼ばれるようになる23タン。
603氏の小ネタ見ててちと気になったんですが、
>>346 >それでも、やっぱり中の様子が知りたくて、一歩進んでは半歩下がりながら、入り口のドアの
>前までにじり寄っていった。
>扉は開いていた。
となってるんですけど、そのすぐ後に、
>入り口には、鍵が掛かっていた。
と、なってるんですね。
これは「扉」と「入り口」は別物と考えればいいんでしょうか?
それとも、ここでいう「鍵」とは、ある種精神的なバリケードみたいなものと解釈すれば宜しいんでしょうか。
本当に細かいことなんですが、ちと引っかかったので尋ねてみました。
妹も寝取られに入れていいのだったら
Xファイルもりっぱな寝取られ(しかもSF寝取られ)かも。
ところで寝取られネタって、たとえば主人公の肉親
(母、姉、妹、娘など)も入るのだろうか?
普通に暮らしていた肉親が自分の知らないところで
犯された挙句、性欲処理させられているって話に
妻や恋人寝取られるより、激しく鬱萌するのだが。
>>356 Xファイルはどうだろう……
あれは拉致られて変な実験されてるだけじゃなかったっけ?
途中までしか見てないからよくわからん
肉親は確かに(・∀・)イイ!!
ただその場合、年上よりも年下の方が俺はより抜ける
やっぱ守ってやらなきゃいけないはずの子を守りきれてなかった、
ってシチュエーションがいいな
>>356 その辺ならエロ漫画板にある「母親が他人に犯される作品」ってスレで
今やってるのがあるし、
他にもポコたんのサイトのリンクにあるページでも
その手のノベル書いてるとこある。
正直603氏の作品は素晴らしいの一言だ。
お話でここまで感情移入したのは初めてですわ。
しかも寝取られの作品だとは、これまた以外でした。
最後には一つの物語として幸せの結末を期待しています。
スマソ。
本編再開まで、ちとかかりそうです。
テンション下がりまくり (´Д`)
ちょいとレス
>355
>ある種精神的なバリケードみたいなものと
まあ、そんなものです。
言ってみれば、二人以外には誰も入れない世界がそこにあった。
という事です。
追伸及び補足
>ALL
>がんばってね、ひろクン 応援してるよ。
>無言で呟いて、私はこの場を後にした。
この時、香織は目から溢れようとする涙を必死で堪えていたことは、言うまでもありません。
尚、『あの』香織ンのことです。
このままで引き下がるかどうかは、まだまだ解ったものではありませぬぞよ。
(1/11)
「あ……」
日の光。
相変わらずな平穏な朝の陽光。
佐紀は目を覚ました。
「……」
寝ぼけ眼で自分の部屋を見渡す。
まだ頭が正常運転していない。
が、
壁に、抉れた痕。
そこに、何かが潜んでいた形跡。
それが目に飛び込んできて、
「!!」
がばっ、と佐紀は布団を跳ね除けた。
そして思い出した。
それは昨日の夜。
正体不明の何かに挑み、そして勝ったことを。
(2/11)
「っつ……!」
今更ながらに襲ってくる震え。
でもそれは勝利の実感。
武者震いにも似た高揚感がもたらす震えだった。
あれは恐らく異星人がよこした何か。
人間を遥かに上回るテクノロジーを秘めていると想像に難くないそれを、
佐紀はコンパス一本で撃退したのだ。
つまりは、
彼らの力が必ずしも圧倒的ではないという証拠。
(案外、何とかなるのかもしれないな)
この時佐紀は、かなり楽観的になっていた。
(3/11)
ともかくは日常生活を。
学生服に着替えた佐紀は両親の待つ台所へと向かった。
「おは……」
いつものように挨拶しかけ、
(!?)
慌てて再び二階の自分の部屋へと駆け戻り、
後ろ手にドアを閉めた。
(おい、おい、おいっ……!)
動悸が激しい。
体中から吹き出る妙な、嫌な汗。
「何で……」
佐紀は見てしまった。
「何で母さん、裸エプロンなんだよ!」
あい変わらずな厳しい現実を。
(4/11)
二階の窓から恐る恐る外の景色を見やると、
正にその光景はデストピアだった。
犬を連れて散歩する近所の裸のおじさん。
自転車で新聞を配る、全裸の苦学生風。
ファミリーカーで仕事に向かう、サラリーマン裸夫。
早朝なのでまばらな人数ではあったが、その全てが裸だった。
佐紀は力無く項垂れた。
現実は何も改善されてはいない。
むしろ悪化している。
いつの間にか、この世から服という概念は消滅していた。
「佐紀ー! 早くご飯食べないと朝錬に遅れるわよー!」
階下から母の声が響き渡る。
つまり、下に来い、と。
「ど、どうすりゃいいんだ? どんな格好で行けばいいんだ?」
佐紀は狼狽する。
しかし、答えは決まっているのだ。
服を着ることが害悪なら、それは避けるべき。
つまりは全裸で両親の前に立て、ということ。
1分ほど悩んだ様子だったが、観念したのだろうか、
佐紀は己の服に手をかけ始めた。
(5/11)
「何だ佐紀。その格好は?」
台所で新聞を読みふけっていた全裸の父が、佐紀の姿を見て訝しげな顔をした。
その佐紀の姿は……
「あ、いや、シャワー浴びてから学校行こうと思ってさ」
全裸の腰にはタオルが巻いてある。
これが佐紀の現実とのギリギリの妥協点だった。
「珍しいわね。いつもはさっさと出かけるのに」
全裸にエプロン姿の母がコーヒーを運んでくる。
佐紀はあまり目を合わせないようにして、熱い淹れたてのコーヒーを無理矢理あおった。
「ご、ごちそうさまっ」
そそくさと台所を後にし、浴室に逃げ込む。
「……くそっ」
温度調節もそこそこに、佐紀は流水の中に身をゆだねる。
浴びたくもないシャワーは、それでも眠気を払ってくれた。
(6/11)
「…………」
家を出てからというもの、佐紀は前を鞄で隠し、ぎこちなく歩いていた。
行き交う人は、全て裸。
老いも若きも、男も女も、全て裸。
そんな、異常な光景。
もちろん佐紀は人前で全裸を晒したことはない。
そんな彼にこの状況は酷すぎた。
「どうして……」
小声で佐紀は愚痴る。
「他の連中は平気なんだ・・・…?」
恥ずかしくないのか、とかそういうことではない。
すれちがう人の中には当然若い女性がいる。
当然、目に入ってくる。
だったら股間が膨張するのも当然ではないだろうか。
なのに、他の男達の一物は、すべからくノーマルなのだ。
「こんな所、成瀬さんにでも見られたら……」
と、気が気ではない佐紀であった。
もうすぐ優菜といつも出会う地点に着く。
当然彼女も全裸だろう。
そして道中佐紀の不自然な仕草にも気付くだろう。
もし、そんなことにでもなったら……
(7/11)
「あっ!」
ボーッとしていたのがいけなかった。
佐紀は股間を隠していた鞄を落としてしまった。
「くうっ……!」
羞恥からか、動揺からか、佐紀は動けない。
たまらず目を閉じる。
そして直後、
ゆっくりと目を開けると……
「……」
「……」
思わず、目が合った。
「……えーと」
「……」
目の前には、
「……何と言うかだな」
「……」
赤いランドセルを背負った、全裸の見知らぬ少女が、いた。
(8/11)
「……これはだな」
「……」
どう言い訳すればいいものやら。
少女の目の前に配置されるは佐紀の一物。
佐紀と少女の身長差からすれば、当然のポジションだろう。
「……ぞ、ぞうさんとか」
「……」
寒かった。
最悪だった。
(淫行は懲役何年だっただろうか)
そんなことに佐紀は思いを馳せた。
「お兄ちゃん発情したんだ」
「は?」
一瞬、耳を疑った。
あどけない少女の口から飛び出した、予想外の言葉に。
「でもごめんね。私まだ生理も来てないし、発情してないから」
「え、う、あれ?」
「だから、これで我慢してね」
そう言って、少女は佐紀の一物に手を添えてきた。
(9/11)
「お、おい! 何するんだよ!」
「何って…… 出さないとつらくない?」
「そ、それは……って、ううっ……」
ゆるゆると、
白昼堂々、
往来の真ん中で、
佐紀は少女に手コキされる。
道行く人々は、さして興味なさそうにすれ違っていくばかりだった。
「く、あ……」
じんわりと押し寄せてくる快感の中、佐紀は少女を見やる。
そしてぞっとした。
少女の顔に、何の感情の色も見られなかったからだ。
ただ、そうするべきだからしている。
呼吸したり、瞬きしたりとかの、さも当たり前の、自然な行為のような。
すなわち、本能だけで佐紀の高ぶりを処理しようとしているかのような。
そんな機械的な手コキだった。
(10/11)
「出そうになったら言ってくれると助かるな」
「……」
そんな少女の抑揚の無い声を聞き、佐紀はやっと納得した。
昨日の朝錬での優菜のフェラチオ。
……それは、すなわち本能でそうしたに過ぎないということに。
目の前で発情しているオスがいる。
↓
しかし自分は発情していない。
↓
そしてメスとしての本能が発働。
繁殖しすぎないための知恵なのだろうか。
どうも、人間……ソブネリアには、そんな習性があるらしい。
「あ、あ、やばい!」
「っと」
不意に押し寄せてくる射精感に佐紀はうめいた。
それを察知したのか、少女は慌てて佐紀の一物を口に含む。
瞬間、佐紀が爆ぜた。
(11/11)
「う、ああああ、あああっ……!!」
「ん……」
自分の腰くらいの身長しかない少女の口の中で放ってしまった。
罪悪感が佐紀を襲う。
が、
「んっく、んっく……」
巧みに佐紀の迸りを飲み下す少女を見ていると、その罪悪感は薄れていった。
少女の姿が昨日の優菜とダブり、佐紀の思考を麻痺させていく……
「はい。おしまい」
「はぁ、はぁ……」
「あ、私そろそろ学校行かなきゃ。じゃねー」
「う、あ……」
名前も告げずに、少女は去っていく。
それを佐紀は放心しながら見送った。
少女の姿が見えなくなるまで。
彼はこの時気付いていたのだろうか。
その走り行く少女が背負うランドセルが、一瞬金色に閃いたことに。
372 :
名無しさん@初回限定:03/11/07 19:08 ID:ONbjaAIA
>>360 >尚、『あの』香織ンのことです。
>このままで引き下がるかどうかは、まだまだ解ったものではありませぬぞよ。
伏線キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!
一足お先に妄想モードに突入してまつ。
sageとくぞ
23タン乙です!
はっきりいって全く予想がつかない…こんなことこのスレ始まって以来だわ。
わくわくしながら待ってますんで続きヨロです。
では保守させて頂きます
23さん頑張って下さい。
ズボンおろしてナニを取り出し準備しつつ応援してます。
(;´Д`)寒い夜に香織タン。
では保守させて頂きます
アレ、オワタノ?
♪カローラIIに乗〜おって〜
風俗にでかけ〜たら
♪財布無いのに気づいて〜
車内でオナニ〜
唐突にうp。
(1/7)
秋、日一日と深まっていく季節と同調するかのように、俺たちの間も深まっていく。
などと、言えればよいのだが、こればっかりは相手のあること、なんとも答える自信がない。
何せ、恋愛経験に乏しい身のため、彼女の心根が此方に向かっているのかどうかを読み取る事が出来ない。
ただ一つ言えることは、彼女といると、胸の辺りがドキドキしてくるという事だけだ。
時には、そのドキドキが外に聞こえるくらいに大きくなる。胸が苦しくて、いても立ってもいられないように
なる。
そんな時は、眩しくて彼女の顔すらまともに見れなくて、つい視線を逸らしてしまう。
当然言葉なんてでてきやしない。せいぜい、言葉にならない相槌を打つくらいが精一杯だ。こういう時ほど口
下手な自分が恨めしく感じてしまう…自己嫌悪だ。
そんな時でも彼女はニッコリと微笑んで話しかけてくれる。その暖かさにまた、ドキッとして、尚更言葉に出
すことが出来なくなる。
彼女を喜ばすことが出来ているのかどうか、彼女は本当に俺といて幸せなのか、彼女の表情から察する事など
俺には到底無理な話だった。
そのくせ、彼女と会えないと、寂しくて、切なくて、どうしようもなくなってしまう。
このまま、もう彼女に会えなくなるんじゃないかと、彼女と話すことが出来なくなるんじゃないかと、不安で
たまならなくなってしまう。
彼女と一分、一秒でもいいから、一分一秒でも長く、会いたい。
会えないのなら、声が聞きたい。それがダメなら、メールでもいい。とにかく、彼女の痕跡を残すものであれば構わない。それに触れていたかった。
こんな思いをしたのは、初めてだった。
これが、恋、というものなのか。
香織との時はこんなことは無かった。
会ってドキドキするようなことなどまるで無い。
1日どころか、2、3週間会わなくても、別に寂しくなるようなことは無かった。
(2/7)
何と言うか…本当に、お互い空気のような感覚で、側にいるのがあたりまえ過ぎて、いなくて不安を感じるこ
となど、殆ど無いし、居ても それに心かき乱されるような事などあり得なかった。
あまりに近すぎたのだろう。お互いの良いところも悪いところも知り尽くした間に、今更新しい発見、驚きな
どある筈も無い。
もし、今の状態が本当に恋しているのだとすると、香織との事は、一体何だったんだろう……
結局、自分も同じか…。あいつに対して『好きだ』とは言ったものの、その『好き』が一個の男女の間として
のものか、身内、或いは家族に対するものなのかを勘違いして、あまつさえあいつが「うん」といってくれた
と、二人は恋人同士だと勘違いして、一人で勝手に盛り上っただけだ。
挙句の果てに、香織が他の人と結ばれた事に嫉妬し、傷つき、他の人に救いを求め、あいつを捨てた。
こうして振り返って見ると、香織の事を思い切り傷つけていたのがよく解る。傷ついていたのは自分だけでは
なかったんだ。
香織に対しては、本当申し訳なく思う。
俺の自分勝手な思いが、あいつを振り回し、その気にさせておいて、最後は強引に振ってしまったのだから。
香織……ごめん。
いかん。また香織のことに考えが行ってしまう。
自分の今の相手は香織ではなく、目の前にいる景子だというのに。
思わず頭を振ったところに、すかさず彼女が不安そうな面持ちで覗き込んできた。
「どうしたの?」
まずい!感づかれたか?
「ん?……ああ、何でもないよ」
できる限りの笑顔を作って、彼女に向ける。うまく繕えただろうか。
(3/7)
「そう……何だか考え事しているみたいだったから、何か気になることでもあるのかと思って……」
「ん……うん、ちょっとね……今度何処に行ったら良いかなぁって考えてたんだ」
「そうなんだ」
彼女の顔に安堵の顔が広がる。そのホッとしたような顔をみて、彼女を悲しませないためとはいえ、心の中とは全く別の事をいって嘘をついたことに少しばかり胸が痛んだ。
今日は11月3日、学校の文化祭の最終日。
交代で取る昼食の順番が自分に回ってきて、ようやく二人一緒に居られる時間が作れたところだった。
文化祭といえば、どの学校も大体似通ったものだと思う。
我が校もご多分に漏れず、お化け屋敷やら模擬店やら、喫茶店などが校舎内に建ち並んでいる。
うちのクラスは、喫茶店だった。
しかし、ただ喫茶店をやるだけでは他のクラスとの差別化が図れない。そこで、うちのクラスはピアノの名曲
生演奏を呼び物にする事にした。
最初にこの案に決定したときは、まあ何人かで交代で演奏するんだろう。自分も弾けないわけではなし、ここ
は進んで申し出るか……などと、ちと甘い考えでいた。
蓋を開けてみたら、演奏者は俺しかいなかった。
他にも演奏ができる奴がいるはず、と抗議したものの、「人前で演奏するほどの腕は……ちょっと」としり込みして、なかなか「うん」とは言わない。
ならばと、「一人しか演奏者がいないのなら、自分はやらない」と抵抗したのだが、クラスのほぼ全員から「お
前に拒否する権利はない」と 有無を言わせぬ状態だった。
何でも、クラスの男子に言わせると、「文化祭は、彼氏彼女のいない男女が、相手を見つける貴重な場。元から
彼女がいたのに、そいつを振って学園一の美少女をものにしたやつに、文化祭を楽しむ必要はない」だそうである。
流石に数の力には敵わない。泣く泣く承諾することになってしまったのだ。
彼女に話をしたところ、ちょっと悲しそうな表情は見せたものの、
(4/7)
「クラスのみんなにそういわれちゃったら、しょうがないよね。まあ、お昼御飯を食べる時間くらいはあるみたいだから、その時は一緒に食べよ。」
とにっこり笑って了解してくれた。
ところが、いざ文化祭が始まると、初日、二日目と昼休みの休息時間がお互いに合わず、一緒に顔を合わせる
のですら、今日が初めてだった。
やっと彼女と二人きりになって、二人一緒に弁当を楽しく食べていたのに、何で香織のことが頭に浮かぶん
だ!?
自分が今一番好きなのは目の前の人だ。
なのに、違う女の事を考えているだなんて……
彼女は優しい。
俺といる時、彼女の顔から微笑みが絶えることは無い。
そんな彼女をみて、可愛いと思い、愛しく感じ、抱きしめたいと思う。と同時に、不安で堪らなくなってしま
う。
ねえ、景子ちゃん、その笑顔は本物なんですか?僕といて本当に楽しいんですか?僕は、他の男性と比べて魅力ある存在なのですか?
「ねぇ、私がさっき来たとき『あの曲』になんたんだけれど、あれは……偶然…なのかな?」
彼女は箸を休め、不意に顔を少しばかり曇らせて訊いた。
そんな事は絶対にない。あれは俺にとっては特別な曲なのだから。
「偶然じゃないよ。だって、今日、来るって言ってたじゃない。あれはね……君が来てくれた時のために、ずっと取っておいたんだ。君が来たのが見えたから、あれにしたんだよ」
「え?でも、ピアノの回りは衝立がしてあって、客席からは見えないようになってたでしょ?どうやって
私が来たって事、わかったの?」
(5/7)
「ああ、それはね、衝立と衝立の間にほんのちょっと隙間が空いていてね、ちょうどその隙間から見える所に
君が座っているのが見えたんだ」
「え、本当?」
「勿論。今朝、君が『今日の午前に来る』って言っていたから、演奏しながらずっと目を皿のようにし
て見張ってたんだけどね。でも、死角も一杯あるし、君が僕の見えるところに座ってくれて、ラッキーだったよ」
「そうなんだ………」
ボツリと呟くような言葉を吐きながら、彼女は何にも例えることのできない、最高の笑顔を俺に見せてくれた。
その笑顔に、心臓は爆発しそうな程激しく運転し出す。きっと顔は、酒を飲んだように真っ赤になっているだ
ろう。
これだ。これが見たかったんだ。こんな笑顔が見られるのなら、死んでもいい。
彼女がとびっきりの笑顔を「自分に」見せてくれたことがたまらなく嬉しくて、余計に心臓がドキドキする。
顔が熱くて破裂しそうだ。
「嬉しいな」
優しそうな、彼女の声が聞こえる。
今だ。勇気を出すんだ。彼女の気持を確かめるんだ。
自分に強く言い聞かせる。大丈夫だ。彼女だって同じ思いのはず。受け入れてくれるに決まっている。
汗でびっしょり濡れた手のひらを、彼女に気付かれないようにそっと制服で拭き取る。
そして、その手をゆっくりと彼女の手の辺りに動かしていく。
心臓は破裂するか、大砲の弾のように、口から飛び出してはるか彼方へ行ってしまいそうな勢いだ。
手は、小刻みに震えている。必死で止めようとしたけれども、止まらない。
多分、彼女にも見えていたと思う。
俺は、その震える手を……彼女の手の上に……重ねた。
(6/7)
一瞬、彼女の手が硬くなったものの、すぐに感触は柔らかくなっていく。彼女からは俺の手を払いのける気配
は見えない。
「やった!」
微かに聞こえる声。その声をあげたのは、彼女なのか、俺なのか、混乱した自分の思考回路からは判別できな
かった。
やがて、彼女は俺の手にさらに自分の手を重ね、俺の肩に自分の肩をもたれかけ、体重を預けてきた。
手の甲に感じる、暖かく柔らかい手のひらの感覚、俺のシャツと彼女のブラウス、二枚の布越しに感じる柔らかな彼女の肩の感触に、心臓はもう既にどこかに飛び散ってしまったかのようだ。
抱いてしまいたいたい。
ギュッと、壊れてしまうくらいに強く、抱きしめたい。
抱きしめて、そして彼女の唇を奪いたい。
できることなら、彼女の全てを奪って、自分のものにしたい。
体の底から沸き起こる、野獣になろうとする本能を必死で押さえ、できる限り落ち着いた振る舞いで訊いた。
「ね、来週、水族館に行こうか?」
「うん」
2、3秒して彼女からの答えが返って来る。
彼女の声が俺の肩の骨通じて、肩から首筋の辺りを振るわせる。そのなんともこそばゆい感覚がきもちよかった。
(7/7)
「あ……もう持ち場に戻らないと……あいつらから何されるかわからない。………いかなくちゃ」
「……うん……」
その声は、さっきの「うん」とはうって違って、何か物悲しい、心惜しそうな色を帯びていた。
「ね、今日一緒に帰ろうよ」
「うん、そうするね」
声がすこしばかり、明るくなったように感じたのは、俺の自惚れだろうか。
その日の帰り道、俺は彼女とずっと手を繋いで歩いていった。
まだ始まったばかりだ。
俺と、景子との関係はスタートラインについたばかりだった。
焦るな。ここで焦ったら、何にもならない。とにかく彼女の気持が確認できるまで、軽挙妄動は慎まなければ
いけない。
彼女が好きだから、だからこそ彼女を傷つける事はしたくない。
けれども、どうしたら彼女の気持を知る事ができるんだろう。
知りたい。
でも、………………怖くて、とても手が動かない。
恋愛に臆病な自分が、情けなかった。
以上です、本日は。
何か、甘甘な三流恋愛小説みたいで、読んでて辛くなるやもしれません
が、ご容赦の程を。
あ、言い忘れましたが、本編の再開です。
>>389 乙です。本格的な恋愛小説の様相を呈してきましたな〜。
この丁寧な描写の積み重ねが後で効いて来るので、ぐーです。
(´・д・`)香織タン出ナイ
603氏お疲れ様です〜
ひろクンが青春しているので嬉しい限り。
でも香織タソがこの時何してるのかを考えると…
この先のひろクンの運命を考えると…
603氏復帰キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!
文化祭…なにかが起こりそうなヤカン…
(;´Д`) ハァハァ
恋愛小説でいいエロゲーのような展開じゃこんな支持は
得なかったはず
寝取られは忘れたころにやってくる、と
甘々な恋愛小説でもいいじゃないですか
そういう描写が入るから寝取られとの対比が浮き彫りになって
より印象に残る寝取られになるのでは
背中がこそばゆくなってくるような恋愛部分も好きですが
甘甘な文章をよんでいても、すでにこの先のことを考えて胃が痛くなってる漏れは末期ですか?
>>396 その抱いている感情が快感に変われば、一人前の立派な寝取られスキーと言えるでしょう。
精進しる!
逆にヒロくんと景子たんのセックル覗いてしまって壊れ始める香織たん
ってのも見てみたいね。
後は告白のみ。
>>396 その気持ち痛いほどわかる。
俺も「ビデオテープ」だの「携帯の画像」だのの単語で反応してしまい
胃がキリキリするよ。
>>400 もう病気でつね
お体には気をつけてください
先のことを考えると胃が痛くなるどころか、
胸 が ワ ク ワ ク します。
俺は病気ですか?
週末なのでなんかあるかな〜と思ったんだけど。
みんな忙しいみたい?
ゆるゆるとうpでございます。
我ながら遅筆だなぁ。
(1/12)
近所の市民公園。
そこの備え付けの水飲み場で佐紀は股間を洗い流していた。
先程の少女との行為の残り香を消し去るために。
これから優菜と会うのにそのままでは、
と思っての行為だ。
「……そういう、ことか」
周りを見やると、
手を取り合い、木陰や茂みの方へと歩いていく男女がちらほらと。
女は一様に表情は無く、
男は一様に股間を押さえてハァハァと鼻息が荒い。
やがて見えなくなる。
再び彼らが姿を現すまで、
その場所で行われているのは一体何なのか。
佐紀は確かめることなく公園を後にした。
(2/12)
「サキくん。おっはよー」
いつもは眠そうな優菜なのだが、この日は違っていた。
髪をちゃんとポニーに整えてあるし、顔色もいい。
朝にこんなシャンとした優菜を見るのはこれが初めてだった。
……ついでに朝に全裸の優菜を見るのも始めてだった。
それでも佐紀の股間はさっきの行為が効いているのか、何とか平静を保てていた。
「おはよう、成瀬さん」
「今日はちょっと遅かったね」
「ま、まぁね」
二人並んで歩く。
佐紀はなるべく優菜の方を見ないようにしているが、
それでもどうしても、視線は優菜の美しい曲線へといってしまう。
「ねぇ」
「な、何?」
「何かサキくん、今日はノリ悪くない?」
優菜はいつもと違う佐紀の様子に感づいている様子だった。
これがいつもなら、眠そうにしている優菜に佐紀がしきりに話しかけ、
道中優菜が緩やかに覚醒していく構図なのだが。
(3/12)
「今日はさ、成瀬さんが朝から元気だから……それでじゃない?」
「何よー。んじゃいつもの私はどんなだってーのよ?」
「ん?こんな感じかな」
そう言って佐紀は髪型を軽く崩し、顔の筋肉を緩めきっった。
「あ、ひどーい!」
「あはははっ」
いつものノリだった。
優菜の顔だけを見るようにしたら、以外と色々大丈夫だった。
(この調子なら何とかやっていけるんじゃないだろうか?)
ほんの一瞬だけ、佐紀はそう思った。
が、
「あの、すいません」
「はい?」
突然、後ろから声をかけられた。
それは、会ったこともない中年の男。
当然の如く、全裸だった。
「サキくんの知り合い?」
「声かけられたのは成瀬さんの方じゃない?」
「あの、ぶしつけで申し訳ないのですが……」
いかにも済まなさそうな顔をする見知らぬ男。
二人には彼の意図がさっぱりわからなかった。
(4/12)
「いや、お忙しいとは思うのですが」
「だから何なんですか。俺達これから朝錬なんですけど」
先にしびれを切らしたのは佐紀だった。
先程から男の言動、行動は不振極まりない。
オドオドとした話し方。
大きな鞄で股間を隠し、辺りをキョロキョロとうかがっている。
これがまともな世界だったら変質者以外の何者でもない。
「私達、急いでるんで……申し訳ありませんけど」
佐紀のイラつきを感じ取ったのか、優菜が二人の間に入った。
しかし、男は引かなかった。
それどころかあろうことか、
「きゃっ!」
「!!!」
いきなり優菜の乳房を鷲づかみにした。
「あ……」
「え……」
「あぁ……これ、これだぁ……」
いきなりの出来事に優菜は固まってしまい、佐紀は唖然としている。
その間も男は、恍惚の表情で優菜の胸をもみ続けていた。
(5/12)
「な、何しやがる!」
我に返った佐紀が、男を突き飛ばした。
「成瀬さん、大丈夫か?」
「え、う、うん……」
佐紀は優菜の方を見やった。
優菜は胸元を押さえ、恥ずかしそうにしている。
「す、すみません! わ、私そんなつもりじゃ」
「何がワタクシだ! 警察に突き出してやる!!」
佐紀は男の胸ぐらを掴みあげた。
いや、服が無かったので代わりに首根っこを掴みあげたのだが。
「ち、違うんです」
「あ あ ! ?」
許せなかった。
まだ自分も触れたことのない優菜のふくらみを、見ず知らずの男が触れた。
その事実。
到底容赦できるものではない。する気もない。
佐紀は大きく利き腕を振りかぶる。
正にそれは爆発寸前のダイナマイト。
しかし、男の一言で、
「わ、私、そのお嬢さんに欲情してしまったんです!!」
空気が変わった。
(6/12)
「サキくん、いいから」
いつの間にか佐紀を傍らに立った優菜が、やんわりと、高ぶる佐紀の腕を制した。
「な、成瀬さ……!」
佐紀は直感した。
優菜の、その表情。
今朝のあのランドセルの少女と同じ表情。
よく見ると、無表情なんかじゃない。
いや顔は無表情なのだが、
その目は、慈愛に満ちた、母のような目。
「あの……おじさん?」
「は、はい」
優菜が男に話しかける。
とても優しい声で。
「悪いけど、私、今発情していないんです」
「そ、そうなんですか……」
佐紀はもう理解していた。
「だから、その代わり……」
「ハァ……ハァ……」
これから行われるであろうことは、
……それは、昨日自分が体験したこと……!
(7/12)
「駄目だ!!!」
そう叫ぶと、佐紀は優菜を抱き寄せ、男から距離を取った位置に配した。
そして男に詰め寄る。
(こいつ、殺してやろうか……)
心の中でざわめくその感情を、佐紀は必死に押し殺す。
そして、
「この先2kmばかし行った駅裏にさ、その手の店があるから」
「へ?」
「そこ行け」
「み、店って……?」
さらに顔を近づける。
「ヘルスとかピンサロとか、こんな小さな町にでも一応あるんだよ。
そこ行って金払ってヌイてもらえ……!!」
小声でドスを効かせる。
猥雑な会話を優菜に聞かせたくなかったのだ。
「行こう、成瀬さん」
「え、あ、ちょ、ちょっとサキくん?」
「いいから」
そのまま佐紀は優菜の手を引き、学校に向かって歩き出した。
優菜は何故か、後ろの方を何度も振り返っていた。
(8/12)
「ねーサキくん」
「……」
「何か消化不良だよ」
「……」
「あの人、ちゃんと射精できるかな」
「…………」
道中、優菜はしきりにあの男のことを話していた。
解りたくもないが、解らなくもない。
優菜は本能でしようとしたことを、彼女には無い理性で阻まれたのだ。
しかし、それはどんな気持ちなのだろうか。
出された料理を食べようとした瞬間に下げられる気分だろうか?
寝入った瞬間に叩き起こされる気分だろうか?
それは想像するにさぞ気持ち悪いことだろう。
でも、それでも、
佐紀は止めずには入られなかったのだった。
「あのさ、成瀬さん」
「んー?」
話しかける。
優菜は不機嫌そうだったが、佐紀は構いはしない。
それよりも、知りたかったのだ。
「昨日さ、俺にしたようなこと、他の男にもしたことがあるのか?」
(9/12)
「えっ?」
「く……その、ふ、フェラチオとかさ、そんなの……」
「ふぇらちお……?」
無いらしい。
フェラチオという概念が。
オーラルセックスの一ジャンルという認識が。
「口とか手とかでの、しゃ、射精の手助けだよっ」
「あ…・・・ ああーそのことかぁ」
さも思いつかなかったかの様子の優菜。
つまりそれは、その行為は、それほど日常的だということなのだろうか。
「ここ最近……そう言わればしてないかも」
「いつから……?」
「んー…… はっきり覚えてないけど、サキくんにしたのが昨日は初めてかな」
「それから今日までは?」
「発情した人に会わなかったからしてない」
佐紀は優菜から得た情報を整理する。
自分にした行為が「昨日は」初めて。
それ以降はしていない。
そして洗脳が実行されたのはおとといの夜。
つまり、
優菜と行為をしたのは佐紀だけ。
まだ誰も、優菜を汚してはいない。
(10/12)
佐紀はほっと胸を撫で下ろした。
が直後、襲い来るのは言いようの無い不安だった。
もし、この先優菜が発情している男に遭遇したら。
逆に、もし優菜が発情したら。
(他の男にもあんな行為をするようになるのか?)
優菜にとって、いや自分以外の人間にとって、別に猥褻行為でも何ともないのだろう。
発情しているオスをメスが鎮める。
そうするのが当たり前なのだから。
むしろその行為を否定する佐紀こそが異端なのだ。
それでも佐紀は納得できない。
出来るわけが無かった。
今まではその異端が人口のほとんどを占めていたのだから。
それ以前に、優菜がもしこの先他の誰かと……
(11/12)
「明日からさ、下校も一緒しない?」
朝からずっと見守って、
「ほらさ、最近物騒だから」
優菜の家……安全地帯まで。
「送っていくよ」
佐紀にはこれしか思いつかなかった。
完璧かどうかは疑問だが、何かをせずにいられなかったのだ。
「何何〜? それって何、サキくんとずっといっしょてこと?」
にやにやする優菜。
一体どんな想像をしているのやら。
「……もしかして〜」
優菜はいつもの冗談だと思っているらしい。
だが、佐紀にとっては全てが冗談事ではない。
「もしかして、サキくん私の事好きだったりする?」
――優菜へのこの気持ちは、冗談なんかじゃない!――
(12/12)
「好きだよ」
「えっ……」
「好きだよ。成瀬さんのこと」
思いもしなかった。
今日、この時に、優菜に告白するなんて。
異常な現実が、佐紀を突き動かしたのかもしれない。
ぬるま湯な関係が終わった。
佐紀自ら終わらせたのだ。
後は優菜の返事を待つばかり。
(いくら人が動物の一種だったとしても、
それでも、人だから、
好きとか愛してるとか、そんな感情は動物のそれとは違うはずだろ?)
佐紀は静かに優菜の返事を待つ。
佐紀はその答えに、大げさにも人間の尊厳を託した。
「私も……サキくんのこと好きだよ」
「今日からは彼氏彼女ってことで、いい?」
「う、うん……」
優菜の承諾。
泣きたくなるような感動が佐紀を包む。
それは相思相愛になれただけの感動ではない。
この異常な状況下でも、変わらないものがあるということ。
その事実は佐紀を大いに勇気づけたのだった。
23氏、乙です。
毎度、先が読めない展開ですが、なんとなくヤバげな雰囲気がしてきましたね。
次回が気になるなぁ…。
私も23氏と603氏に欲情しちゃいました。
では保守させて頂きます
サキたん鬱フラグ立ったね。
でもいいな、全裸世界。
おれも逝きたい。
…その前に痩せなきゃ。
421 :
名無しさん@初回限定:03/11/19 10:31 ID:tgDuRBHq
取りあえず彼氏にばれないように性欲処理を手伝う悠奈タソキボン
サキタンのフルネームでぐぐったら…
23氏の話、激イイ!
で、そろそろ野郎だけじゃなく、女の子が発情しているシーンもキボンと言ってみる
では保守させて頂きます
425 :
名無しさん@初回限定:03/11/21 16:04 ID:LMg7fviy
フォォ…オワタ?
では保守させて頂きます
オワタ
ああ、23氏の全裸世界が待ち遠しい…きっとデブの先輩があれやこれや
>>428 女の子側が発情してると、相手がデブ夫でも
女の子の方から「抱いて下さい・・・」な展開になるのだろうか。
(*´Д`)ハァハァ
では保守させて頂きます
おお、期待してまつ。
優菜タンの鬱展開まだかな〜。
(1/14)
繋ぎ目も傷もない、白い壁の部屋。
その中で、一人の異形がパイプ椅子に座っていた。
異形の前の机には数え切れないほどの携帯電話が並べられている。
それは、市販されているどの機種よりも小さかった。
「こちら451区230985小隊。任務完了」
「こちら024区345569小隊。イ型ベクターの投入に移行」
次々と携帯に流れてくる報告。
異形はそれをさも面白くなさそうに聞き流していく。
数時間後、報告の嵐が止んだ。
午後12時。食事の時間だった。
携帯電話の並べられた机の一部が開き、皿がせり上がってきた。
盛られているのは、ニンニクと唐辛子のパスタ。
異形にはおよそ似つかわしくない昼食だった。
(2/14)
「それにしても、008区1001405番目の報告……」
パスタを小さな口に運びながら異形が微笑んだ……ように見えた。
彼は全ての報告を記憶する能力を当たり前に持っている。
そして今、それらの膨大な情報の中の一つに思いを馳せているのだ。
「ベクター透過体…… やはり現れましたか」
それは、彼の仕事を完全に拒否する特異体。
「神は……『偶然』という名の神も、ずいぶん酷なことを」
そう言って、異形は心底気の毒そうな顔をした。
ように見えた。
(3/14)
「サキ、ちょっといいかい?」
昼休み、食事を終えた佐紀の元に輝がやって来た。
その手には、何やら大きな風呂敷包みを抱えている。
「な、何ですかそれ」
「ま、ここじゃアレだし」
と言って輝は佐紀を教室から連れ出した。
カツンカツン……
昼休みの喧騒から離れた場所。
そこへと続く階段を二人は上っていく。
「……」
「……」
その間、二人は無言だった。
輝の沈黙の意図は不明だが、佐紀には理由があった。
優菜とつき合い始めたこと。
それが輝に対して後ろめたいのだ。
直接聞いたわけだはないが、輝の優菜への想いは傍目にも明らかだった。
しかし、優菜は佐紀を選んだのだ。
こればかりは仕方のないことなのかもしれないが、
(もし会長が、俺と成瀬さんとのことを知ってしまったら……)
恐らく唯一の、洗脳されていない仲間を失ってしまうのではないだろうか。
佐紀にとってそれは恐怖であった。
(4/14)
キィィッ……
扉は開いていた。
輝によると、何故かここは常に開放されているらしい。
「おわっ……」
扉を開けた瞬間、外気とともに一人の男が二人とすれ違った。
男は何故か逃げるように階段を下りていった。
「な、何なんでしょうねあいつ」
「さあ……」
輝に続いて佐紀は扉をくぐる。
強い日差しが目を焼くかのような錯覚が佐紀を襲う。
「屋上でなら、誰にも聞かれないだろうからね」
そう言って、輝は給水塔の方に歩いていく。
佐紀も黙って後に続いた。
誰にも邪魔されないであろう所。
輝の思惑とは裏腹に、そこには既に先客がいた。
(5/15)
「あれっ、輝先輩に佐紀先輩」
「君は……1年の牧原くんじゃないか」
給水塔の隅にいたその下級生は、佐紀と同じ水泳同好会の1年生の牧原芹だった。
食事中だったのだろうか、パンの包み紙が散乱している。
その傍で、牧原芹はしきりに水筒をあおっていた。
「んっく、んっく……」
喉が鳴るその度に揺れる、ショートヘアと大きさの割にはやや上向きの乳房。
部活の時は気付かなかったが、あらためて見ると彼女は着やせするタイプらしかった。
「食事かい?」
目線を牧原芹の裸体から逸らしながら、輝が話しかける。
「いえ、今日は早弁しましたから」
「え、でも」
「あ、このパンのゴミですか?」
言って牧原芹はそそくさとゴミを片付け始めた。
(6/15)
「さっきまでいた人が食べていたんですよ」
「知り合いかい?」
「いえ」
妙な会話だな、と佐紀は思った。
輝が妙なのは目のやり場に困っているからだろう。
だが、牧原芹の言動は、何か変だった。
自分の隣で、見ず知らずの誰か……恐らくさっきすれ違った男だろう、がいたというのに。
「ちょっとまったりしようと思って屋上に来たんですけど」
佐紀の脳裏に嫌な予感が走る。
これまでに体験した異常な世界。
その類の、何か。
しかし……
「いきなり後ろから男に襲いかかられたんです」
「「え、ええっ!?」」
見事にハモる、輝と佐紀の叫び声。
現実はやはり、佐紀の思考の先を逝っていた。
(7/15)
「そ、それで無事だったのかい?」
流石に驚いたのだろう、輝の声が上ずっている。
尋常な事態ではない。
とても普通に話せることではない。
はずなのだが、牧原芹はにっこりと笑い、
「口に一回、膣内に二回射精されました」
とんでもないことを口走った。
「や、さすが男の力は凄いですね。抵抗しても全然でしたよ。
もっと鍛えておけばよかったなー」
しれっとした表情の牧原芹。
口調も何げないことを話すかのような。
「け、け、警察に……!」
輝が風呂敷の中から携帯電話を取り出す。
そのボタンを押す手は震えていた。
「あ、いいですよ輝先輩。さっきの男の人、もう捕まってるはずですから」
「え?」
「無理エッチは重罪ですから。たぶん、死刑じゃないかな」
「し、ししし死刑!?」
「繁殖法違反ってやつです」
(8/15)
二人の会話を傍で聞く佐紀の額に汗がにじんだ。
繁殖法。
そんなものがあるらしい。
恐らく洗脳が始まったあの日に出来たであろう法律。
だけど佐紀と輝以外にとっては、既にあるものとして認知されている法律。
この新世界には、自分の知らない決まりごとがあるということ……
「あ、私にも来ました」
水筒の水を飲み終えた牧原芹が、よっ、と立ち上がった。
相変わらずその言動が意味不明だ。
「私もそろそろ逝かなくちゃ」
「もう戻るのかい?」
「いえ、戻ってきませんよ?」
またも異常な会話だった。
かみ合わない会話。
だけど、それは言葉通りの意味だった。
「それじゃ輝先輩、佐紀先輩」
そう言った牧原芹は、
「あ、退会届けは水筒の下に引いてありますから」
そう付け加えた。
思わず地べたに置かれた水筒を見てしまう輝と佐紀。
そこには一枚の封筒があった。
(9/15)
「おい、退会ってどういう……」
言いかけた佐紀の目に映ったのは、
フェンスの向こう側に立つ、牧原芹の姿。
ちら、と佐紀達の方を見やり、
その顔は無表情な慈愛の笑み。
「お……!!」
駆け出す佐紀と輝。
いや、駆け出そうとしただけだった。
突如発生した特異点に向かって、弾かれるように向かっていける者がいるだろうか。
その特異点の先に、真にかけがえの無い存在があるならば別なのか。
彼女に思い入れが無いわけではない。
どうでもいいと思っているつもりはない。
しかし、二人は動けなかった。
牧原芹は、
ぺこりとおじぎをして、
そのままの姿勢で、落下していった。
(10/15)
あまりな出来事な故に、
その場に二人は崩れ落ちていた。
「そ、それじゃ何か!? レイプされたらどっちも死刑ってことなのか……!!」
繁殖法。
言葉のままなら、過剰な繁殖を取り締まる法律。
佐紀は理解した。
何故、優菜も、あのランドセルの少女も、直接の行為に及ばなかったのかを。
男の昂ぶりを静める方法なら、普通のセックスも勿論その一つだろう。
なのに、それをしようとしなかった。
すなわち、許可無き性行為は、死に値する犯罪だということ。
「くっ……!」
あと少し、早く屋上に来ていれば。
自分達が、あの男がことに及ぶ前に食い止められたかもしれない。
牧原芹を死なせずに済んだかもしれない。
だが、全ては後の祭り。
二人は、数少ない後輩を失ったのだ。
(11/15)
「このままではいけないよね」
そう言って輝は、風呂敷包みを紐解いた。
そこには、矢追○一の著書が山積みにされていた。
「こんなものでも参考になれば、と思っていたけど……無駄みたいだ。
やはり戦うしかない」
「え……」
「宇宙人とだよ。このまま好きにされてばかりでいい訳がない!」
輝の決意。
後輩の死に感化され、それは強固なものになっている様子だ。
(だからと言って、
どうやって戦う?)
相手は未知の存在。
規模も、戦力も不明。
しかし恐らく、いや間違いなく、彼らの力はこの星のそれを上回っているはず。
だって、
こんなもにあっさり地球は征服されているのだから。
(12/15)
「佐紀。僕は今日から同じ境遇の人達を探そうと思う」
佐紀の目を見つめ、輝は語る。
「世界中のどこかに、僕たちのように洗脳から逃れている人がいるはず」
だけど、佐紀は輝の話を、半ば白け気味で聞いていた。
彼はこの圧倒的不利な現実を理解していない。
そう思えたからだ。
「みんなで考えれば、きっと」
「……」
「奴らをやっつける方法も……!」
やっつける、という言葉を聞いて佐紀はビクッとした。
倒す。
宇宙人を。
佐紀の手にあの夜の妙に柔らかい感触が蘇ってくる。
そう、確かに佐紀は倒したのだ。
宇宙人が放った何かを。
その事実は、輝が望む宇宙人を倒すための手がかりになるかも知れない。
しかし……
(13/15)
結局佐紀はそのことを輝には話さなかった。
遠大な話に腰が引けてしまったのも事実だった。
が、それよりも佐紀は……
「サキくん、お待たせっ!」
部活の後、佐紀は待ち合わせをしていた優菜とおち合った。
夕焼けに映える、優菜の美しい裸体。
それを惜しげもなく佐紀の目の前で晒している。
佐紀は思わず見入ってしまった。
「どうしたのサキくん? じっと見つめて……」
「あ、いや、き、綺麗な……体だな、って思って……」
「ふふ、ありがとっ」
そう言って腕を絡めてくる優菜。
瞬間伝わってくる、ダイレクトな胸の感触。
そして、優菜の髪や肌からは甘い少女の香りが。
(くううっ……)
思春期の少年には少々強い刺激。
佐紀の股間が瞬く間に雄雄しく反り返った。
(14/15)
「あ、サキくん。また勃ったんだ」
まじまじと、佐紀の逸物を見入る優菜。
「は、、はは、まいったな」
「苦しい?」
「かなりね」
「じゃ……出す?」
上目遣いで、小悪魔の微笑み。
反則凶器攻撃。
思わず押し倒したくなる衝動に佐紀は駆られた。
しかし、彼は見てしまっている。
それをすれば、自分と優菜がどうなってしまうのかを。
「成瀬さん。今、エッチしたい?」
一応佐紀は確認してみる。
逸物から送られてくる全ての期待を込めて。
「別に」
にっこりあっさりと否定された。
わかってはいたが、佐紀は凹んだ。
(15/15)
「じゃ、お願いしようかな。抜き」
「いいよっ」
「あっちの建物の影でしてくれる?」
「先客いるかも」
「別に……いいんじゃない?」
「そう? サキくんが構わないんだったら」
そう言って、二人は寄り添って歩き出した。
佐紀の股間はこれから始まるであろう快楽に期待して先走りに濡れた。
「えと、サキくんだけだから」
物陰にしゃがみ込み、さあこれから、という時、優菜がぼそっと呟いた。
「抜いてあげるの、これからサキくんだけにしかしない」
「ほ、ホント!?」
「うん。だって、恋人同士だから」
そう言って、優菜はサキの怒張に舌を這わせ始めた。
(後輩の死も、輝の決意も、
この悦楽の前では、霞……
逆らう・・・・こと、なんて…できない……っ!)
じわじわと押し寄せる射精感の中、
佐紀はこんな世界も案外悪くないかも、と思い始めていた。
23氏乙〜。
後半ほどよく濡れ場を入れつつ、
いきなりサイコホラー風というかサスペンス風味というか、
いよいよ展開が読めなくなって来ましたね。
なんだか次の次あたり鬱展開?
しかしここもレベル高いなぁ。
電波ゆんゆんキタ━━(゚∀゚)━━!!
まさかこのスレで人死にが出るとは思わなかった
450 :
名無しさん@初回限定:03/11/26 13:24 ID:p2jaNiZE
サキたん裸慣れしてきた?
次からはsageといてな
保管サイト逝った?
香織タン逝った?
誰か、俺を寝取れ!
そろそろ週末…23氏のご登場に期待します〜
どきどこ。
603死
オワタ
ポイ
残念、今週はなかったか…。
では、このオイこそが保守させて頂きます
オワタノカ……
すみません。
オワテませんが、ススンでません。
私の方のはもう暫くお待ちくださいませ。
おながいします。
待つにはやぶさかではないが
早ければ嬉しいのが人情というもの
∧||∧
( ⌒ ヽ
∪ ノ
∪∪
>>603氏あんど23氏
ゆっくりやってくれ。待つのは慣れてる…
オワタ
∧_∧ !
⊂⌒( ・ω・`) <エッ? ツヅキデキタ!?
`ヽ_っ⌒/⌒c
⌒ ⌒
〃∩ ∧_∧
⊂⌒( ´・ω・) <マダデツカ……
`ヽ_っ⌒/⌒c
⌒ ⌒
オワレ
放置プレイだな
では保守させて頂きます
そろそろ来い!
>473
あと2週間ぐらいじゃなかろーか。
期待せずに待つ方が気楽で良いって。
来る来ると思いながら待ってて来なかったときの(´・ω・`)ショボーン感は耐え難い。
つーか、前のから既に1ヶ月以上?(;´Д`)
次の603氏は書き溜めてコレくらい来るッ!→(1/30)
何だかんだで、喪前らプレッシャーかけすぎw
要はオワタ……ってことだ
つか、そんなに大作はいらないからちゃんと完結だけはさせて欲しい
じゃあなんか短編でも書こうかなぁ。
短いと寝取られ感が薄い気もするんだけど…まぁ、場つなぎ程度で。
ご無沙汰です。
今回は少し短めに。
でもネタがまとまったので次からはどんどん逝きますよー
(1/11)
「どうしてなんだろう」
この日、加藤佐紀は自室で一人悩んでいた。
その腰にはタオルが巻いてある。
佐紀は一人の時には恥部を隠すようにしているのだ。
それはさておき、
現在、佐紀が優菜と付き合い始めてから既に2週間が経過している。
その間、特に世間で深刻な事態は起こっていない。
あの宇宙人を姿を現すことも無い。
全裸社会はある意味平和だった。
(でも、一日一回は繁殖法違反のニュースがあるけど)
そのニュースを見るたび、佐紀は憂鬱な気持ちになっていくのだった。
何故なら佐紀の悩みも……
(2/11)
それは昨日の放課後の出来事。
人気が無くなった教室で、佐紀と優菜はじゃれ合っていた。
『優菜ってさ、シャンプー何使ってるの?』
『ん…… コンビニとかで普通に売ってるやつだけど』
『そうなんだ?』
佐紀は優菜を後ろから抱きすくめながら、そのポニーテールに顔を埋めていた。
練習後なのに、優菜の髪からはカルキ臭さが全くしない。
恐らくシャワー室で髪を洗ったのだろう。
『でもすごくいい匂いがする』
『や、も、くすぐったいってば』
佐紀は優菜の髪の中で鼻で呼吸をした。
フローラルの香りと優菜の匂いが混ざり合ったかぐわしいその中で。
優菜は佐紀の熱い息使いをうなじに感じ、身をよじっていた。
『サキくん。 何か大っきいのがお尻にくっついてますけど』
『言うなよ。恥ずかしいだろ』
『事実は正確に伝えないと』
『何か大っきい、のどこが正確なんだか』
『……じゃあ、おちん○ん勃起してるって言ったら満足?』
優菜は悪戯っぽくあえて卑猥な言葉を使った。
その瞬間、佐紀の股間は完全に屹立した。
(3/11)
『わ…… 効果てきめん』
『優菜に勃たされたー』
『あはは』
『優菜が勃たせたー』
しばしの間の後、
優菜は佐紀の方に向き直った。
『勃たせた責任……とらなきゃ、ね』
ぼそりと、しかし佐紀に聞こえるように優菜は呟いた。
(ごくっ……)
あまりに扇情的な光景。
思わず佐紀は優菜の顔を覗き込んだ。
しかし、
『あ……』
予想通り、優菜は『状態』に入っていた。
『状態』独特の、慈愛の無表情。
アルカイック・スマイルというやつなのだろうか。
風俗嬢とかもこんな表情をしているのだろうか。
『……』
見慣れたはずなのに。
この後おしよせるは間違いなく圧倒的な快楽なのに。
股間の昂ぶりに反比例して、佐紀の心は沈んでいくのだった。
(4/11)
「はぁ…… いつになったら優菜とできるんだろう」
目下の佐紀の悩みはそれだった。
できるとは、すなわちセックスのことだ。
付き合い出してから佐紀は何度も優菜には逸物の昂ぶりを静めてもらっている。
しかしその手段は直接的な性交を伴わないやり方ばかりだ。
手コキ、足コキ、フェラチオ、パイズリ、素股……
気持ち良くないわけじゃない。
優菜が一生懸命やってくれているのもわかる。
でも……
これだけエッチな行為を重ねているにも関わらず、
いまだ佐紀は童貞、優菜は処女のままだった。
「俺に魅力が無いからなのかな……」
ベッドに寝そべり、一人思い悩む。
自分は優菜をその気にさせるに足らないのだろうか。
優菜をその気にさせるにはどうしたらいいんだろうか……
(5/11)
しばらくの悶々とした時間の果てに、佐紀はある考えに至った。
「いっそ強引に迫ってみるのも一つの手か?」
動物なら、オスが半ば強引にメスにのしかかることもあるだろう。
動物なら、メスも観念してオスの打ちつけに身を委ねることもあるだろう。
しかし佐紀は人間だ。
無理矢理はいけない。
もしそうすれば、例の繁殖法に引っかかってしまうだろう。
実際無理エッチをして繁殖法違反で逮捕された奴は沢山いる。
その場合、例外なく男女ともに刑にかけられている。
罪状によっては最悪死刑だ。
それだけは避けなければいけない。
「でも優菜だってやる寸前までいけばスイッチが入るかも……」
がばっ、と佐紀は身を起こした。
強引に理屈を捏ね上げ、色んな何かを正当化できたらしい。
「そうだよ! これはレイプじゃなくて夜這いだ。
別に臆することもない!」
佐紀の中で日本の古き良き(?)伝統が蘇った瞬間……だった。
(6/11)
次の日、佐紀は朝から絶好調だった。
「おはよう、優菜!」
「ど、どうしたのサキくん。今日はテンション高くない?」
「そう?」
「そんな気がする」
「今日は調子がいいだけだって」
「ふーん……」
訝しがる優菜を気に留めず、佐紀は歩き出した。
今日こそは優菜を抱く。
だから、今はそのための一歩を。
「よっしゃー!!」
「ま、待ってよサキくんー」
ずんずんと歩いていく先を、優菜が追いかけていく。
今日は実に変な日だった。
(7/11)
その日、佐紀は優菜に迫る機会をうかがい続けた。
朝錬の最中、
授業中、
昼食時、
放課後の部活時……
しかし、人目も多い場所ではどうしても気後れしてしまうのだった。
「おつかれー」
「おつかれー」
部活が終わり、会員たちがめいめいに散っていく。
その中で……
「おーい。一年女子、ちょっと集まれー」
三年生男子数人が、今は3人しかいない一年生女子達を呼び止めた。
「なんです先輩方?」
「私ぃー、これから見たいTVあるんですけどぉー」
「友達待たせてあるんで出来れば手短にお願いします」
とてとてと三年生の元によっていく一年生女子達。
あどけない体のラインが、それぞれのサイズに相応しい揺れ方をしていた。
(8/11)
「ちょっと、いいか?」
集まった一年女子達に、三年生はそれだけを告げる。
しかし、それはそれだけで通じる言葉。
足りない言葉を補うかのように、彼らの股間は一様に硬くなっていた。
「あらら、勃っちゃいましたか」
「じゃ、しょうがないよねー」
「お相手いたします」
一瞬で『状態』に入る一年女子達。
今彼女達は、メスとしての使命感に支配されていた。
それにグッと来たのか、三年男子達はにやりと顔を歪めた。
「俺、新木で口な」
「んじゃ俺は清水で胸ー」
「僕は桜丘にアナルで頼もうかな」
めいめいに勝手なことを口走る三年男子達。
しかし、
「「「はーいっ、おまかせくださいっ♪」」」
一年女子達はやる気まんまんだった。
(9/11)
(あそこまで割り切れれば楽なんだろうな)
だれでも頼めば性欲処理してくれるこの全裸世界。
セックスを望まなければ、楽しくエロく生きていける男にとっての天国。
しかし佐紀はこの世界に完全には順応していないのだ。
女の裸にも、ある程度の耐性はついた。
所構わずの性欲処理も、9時の連ドラに出されたら最早日常と割り切るしかない。
しかし、それでも、恋人と契れないのは、不幸以外の何でもない。
そう思ってしまう佐紀は、やはり世界の異端者だった。
「おう……おおう、あ、新木も口、上手くなったなはおぁぁぁ!」
「あぷっ…… お父さんので、んちゅる、いつも練習してますから」
佐紀は聞かなかったことにした。
「あー、あぁあー清水、その、裏筋に乳首こすりつけるの、サイコーいいー……」
「あははっ、先輩ヘンな声ー。女の子みたいー」
佐紀は聞かなかったことにした。
「さ、さくっ、桜丘っ、いつも、ろ、ローションとか、持ち歩いてんの?」
「お小遣い、貯めてっ、腸内洗浄器と、一緒にっ、買いました!」
佐紀は聞かなかったことにした。
「「「 も 、 も お 限 界 ! ! ! 」」」
そして三年男子達が一斉に弾けた。
一年女子はそれぞれの場所で迸りを受け止めている。
佐紀は振り返らずにプールを後にした。
(10/11)
「じゃサキくん、まった明日ねー」
結局何もできないまま、佐紀は優菜と別れる地点へと辿り着いてしまった。
(あーあ、今日は駄目だったな……)
落胆する佐紀。
日頃あれだけいちゃつきながら一線を越えることができないなんて。
勇気のない自分を、佐紀は呪った。
「さてと、晩御飯買って帰らなきゃなー」
「え?」
去り際に、優菜が何気なく発した一言。
優菜は全くと言っていいほど料理が出来ない。
そして優菜宅の夕食は、母親が作っている。
それら情報から導き出される答えは……
「優菜さ、今日家に一人なんだ」
「え、何でわかったの?」
「いや、飯買ってくって……」
「あー、あはは、まぁ、作れれば安上がりなんだけどねー」
瞬間、佐紀の思考回路が目まぐるしく働き出した。
優菜の家にいけば、それすなわち二人っきり。
間違いを起こすには申し分ないシチュエーション。
ここで動かねば……
(男じゃねえ!)
(11/11)
「よかったら俺が優菜の夕飯作ろっか?」
「え、サキくんが?」
可能な限り佐紀はさりげなく提案した。
言葉で包み込んだ下心が見透かされないように。
だから、ここはあえてこの異常世界に相応しい言動を。
自分もこの世界の一員であるかのような言動を。
「いつも優菜には抜いてもらってるからさ、何かお礼がしたいんだ」
申し分無し。
この言動でこの世界の住人が何を怪しもうか。
その証拠に、
「サ、サキくん…… 私、感激だよぉ……」
成功だった。
優菜は涙ぐんですらいる。
それはまるで、何も穢れを知らない少女であるかのような仕草。
(それはともかく)
舞台設定は整った。
(今日、自分は童貞を卒業する!)
もはや確信に近い手ごたえに佐紀は震えるのだった。
おおっ!場つなぎなんかするまでもなく…ありがたやありがたや!
なんか、良さげな展開(転回?)。
こっからだよな、だよな、ハァハァ o(~○~;)o 。
連カキスマソです。
(1/16)
一旦家に帰った佐紀は、かねてより用意していた『あるもの』を押入れから取り出した。
「……」
まじまじとそれを見る。
「優菜…… 怒るかな……」
恐らく、間違いなく怒るだろう。
何せそれを買った場所はアダルトショップなのだから。
「でも……」
佐紀は決してやましい気持ちでそれを買ったわけじゃない。
ただ純粋に、優菜に似合うと思ってそれを購入したのだ。
「行くかっ」
そろそろ出発しないといけない。
佐紀はそれを紙袋に詰め、意気込んで自宅を後にした。
(2/16)
「狭い部屋だけど楽にしてて」
通された優菜の部屋。
女の子らしくパステルピンクな壁紙。
置いてある小物は、どれも佐紀の部屋には無いコケティッシュなものばかり。
(どこで買い物すればこんな部屋をコーディネイトできるんだ?)
佐紀は女の子の部屋に呼ばれるのはこれが始めてだったりした。
「わ、私、お茶淹れてくるねっ」
佐紀に部屋を見られて恥ずかしいのか、優菜はそそくさと台所へ消えていった。
そして成瀬優菜の部屋にとり残される加藤佐紀。
「……いい匂いがする……」
女の子の部屋特有の匂い。
佐紀は覚えている。
これは、優菜の匂い。
いつも傍らで微笑む、自分の彼女の匂い。
今日、この匂いに包まれて子供から卒業する。
痺れにも似た眩暈が佐紀を襲った。
(3/16)
「美味しい! サキくん料理上手なんだねっ!」
佐紀が作ったペペロンチーノに舌鼓を打つ優菜。
実のところ、佐紀に作れる料理はこれだけなのだが、それは言わず。
見えないところはうっちゃって、見えるところは精一杯見栄え良く。
佐紀の作戦は見事に成功していた。
「こんなんでよかったら、いつでも作ってやるぜ」
「ホントに? サキくんと結婚したら、毎日美味しいものが食べられそう〜」
「と、トーゼンじゃないか」
料理万歳。
優菜にここまで言わせる佐紀の料理の魔力。
(こ、今度テキストブック買いに行こう……)
天にも昇る気持ちで、佐紀はそう思った。
(4/16)
食事の後、
佐紀と優菜は、肩を並べて帰り際に借りてきたビデオを眺めていた。
まさに眺めてる、というような感じ。
実の所、二人ともお互いの体温を感じ合ってるだけなのだ。
「……」
「……」
甘やかな時間が流れる。
ある一線までとはいえ、互いの肌の味を知ってるからだろうか。
緊迫した空気は微塵も醸し出されなかった。
(これなら、いけるか……?)
意外にも冷静に佐紀は現状を分析していた。
(今、この場面で肩に手をまわせば……)
「あ、サキくん……」
優菜は一瞬ビクッ、としながらも……
「んー……」
ごろごろ。
猫みたいに。
(ほら、こんな風に甘えてくる)
予想通りの反応だった。
(5/16)
「キス、するぞ……」
「……いいよ」
佐紀は何をするかをあらかじめ告げて、優菜を安心させてから、
「ん…… ん…… むあ……」
啄むように、優菜の唇をノック。
その度にその扉は淫靡に開いていった。
「優菜、ゆうなー」
「サキくん、サキくん……」
二人の蠢きが次第に艶を帯びだしていく。
佐紀は当たり前のように優菜のふくよかな胸を弄り、
優菜は佐紀の股間の袋をゆるゆるとくすぐる。
(よし、やるぞっ……!)
佐紀は横目に持ってきた紙袋を見やる。
作戦が開始された。
(6/16)
「ね、優菜……」
「ん……?」
「俺、どうなってる?」
わざと聞いてみる。
佐紀の逸物は優菜の手の中にあるのだから尋ねるまでもないのだが。
「ガチガチだねぇ……」
満足げに優菜は呟いた。
やはり好きな男が自分で反応してくれるのが嬉しいのだろうか。
口元にうっすらと笑みが浮かんでいた。
「どうしよう、サキくんのコレ」
猫の目の上目使い。
時折くいくいと佐紀の逸物をゆるくしごき上げる。
生気に満ちたその目は、いつものあの表情ではない。
だが、もしここで選択を誤れば、優菜はまた『状態』に入ってしまうだろう。
だから、
「今はいい」
佐紀はあえてそれを拒んだ。
優菜はさも不思議そうな顔をしている。
いつもと違う佐紀の反応の意図が掴めないのだ。
(7/16)
「実はさ、優菜にお願いがあるんだ」
「お願い? なぁに?」
「実はこれなんだけど」
そう言って、佐紀は例の紙袋を引き寄せ、
中のものを優菜の目の前に晒した。
「……!!」
いつしかビデオは終わっていた。
優菜が息を呑む音が無音になった空間に響き渡る。
だが、佐紀はひるまない。
「サキくん、これって……!」
「優菜に、着けてほしいんだ」
普通じゃない空間。
普通じゃ出来ないことを出来るようにする空間。
異常空間。
これは、それを作り出すための小道具なのだ。
「で、でも……」
「……頼むよ」
躊躇する優菜の体中にキスの雨を降らせながら佐紀は頼み込む。
恋人同士だからこそ出来る戯言。
それ程度の認識で了承してくれればと。
佐紀は天に祈った。
(8/16)
しばらくの沈黙の後……
「は、恥ずかしいけど……いいよ」
「ホ、ホントに!?」
「サ、サキくん、声、大きいっ……」
佐紀が大声を出したのはワザとだった。
優菜を後に引かせないために。
脱出口を塞げば、もはや袋の鼠。
もう優菜は降伏するしかなかった。
「き、着るところ、見ないでね……」
「わかってるって」
優菜は佐紀に背を向け、それを身に着け始めた。
ほどなく佐紀の鼓膜を刺激し始める衣擦れの音。
(普通、こういうのは脱ぐときなんだろうけどな)
そんなことを考えながら佐紀は優菜の着衣完了を待った。
(9/16)
「お、お待たせ……」
「もうそっち向いてもいい?」
「う、うん……」
優菜の了承を得て、佐紀は振り返った。
するとそこには……
佐紀が今日用意した『あるもの』を始めて見たのは、一週間前のこと。
この日、佐紀はこの世界の事情を確かめようと駅前の繁華街に足を運んでいた。
『な、なんだこりゃ……』
信じがたい光景がそこにはあった。
表通りにあるはずのブティックやファンシーショップは軒並み姿を消し、
そして代わりにそこには……
『何でこんなにでかでかとアダルトショップが看板出してんだよ!!』
ツッコまずにはいられなかった。
『しかも何軒も!!』
援護
(10/16)
アダルトショップモール。
佐紀は恐る恐るそのうちの一つの店へと足を運んだ。
するとそこには老若男女、あらゆる層の人間がひしめき合っていた。
つまりは、
抜きを彩るエッセンスには、この世界の人間全ての興味事項なのだと。
『何てこった……』
如何ともし難い心境で佐紀は店内を見て回る。
そこにはメイン商品であるはずのエロ本、エロビデオの類は全く無かった。
『ま、いつでも生で抜いてもらえるんだからそんなモンいらないよな』
納得しつつ、次に大人のおもちゃのコーナーへ。
見るにバイブやローター、ローションとかは普通に置いてあるようだった。
と言うか、異常な程種類がある。
『これがメイン商品なんだろうな』
男女ともに快楽を与えるグッズが売れ筋なのだろうか。
やはりここは異常世界なのだ、と佐紀は痛感させられた。
(11/16)
一通り店内を見て回った後、
そろそろ帰ろうとした佐紀の目にあるモノが飛び込んできた。
『これは……』
何でこんな所に?
そう思うしかないものが、そこには陳列されていた。
見るとそこは『マニアックなあなたのための一品』と書かれてある。
『お客さん、目が高いね』
『うおっ!』
突然後ろから声をかけられ、佐紀は飛び上がった。
振り向くと、そこにはいかにもな感じの髭面の中年男がいた。
どうやらここの店主なのだろう。
『こいつは実にけしからん。アブノーマル、倒錯、非現実、
どんな言葉で格好つけても、こいつは正当化できるモンじゃない』
『は、はぁ』
『確かにこれを好む奴ァ、ロリコン、ショタコン、スカトロ、ネクロ、
それ以下のクソ外道のド変態だろう』
『……』
『だがな、若いの』
『は、はい』
『それを超越した先に、誰も知らない快楽がある』
『そ、そんなもんなのですか?』
『でもその真価は、クソ外道のド変態にしか分からない』
『……』
『癖ってな、そういうもんさね』
援護援護。
(12/16)
巧みな店主の売り込みに佐紀の心は揺れていた。
そこまで卑下されたらちょっと……と思う一方で、
(これを、優菜に着せたい)
その考えがむくむくと鎌首を擡げていく。
悩むは遥か深遠まで。思いつく限りの考えすぎを繰り返す。
だが、いざ決断すれば、
『へへ、毎度あり』
即決だった。
「凄い…… よく似合うよ優菜」
「やっ……っ」
佐紀の心からの賞賛も、優菜を恥ずかしがらせるだけ。
その姿は……
シンプルながら丁寧な刺繍が施されている白いブラウス。
靴下は淡いピンクを基調としたストライプのオーバーニーソックス。
腰元を覆うのは、夏空のように蒼い、少し短いが清楚な感じのキュロット。
どれも優菜の魅力をこれ以上無く引き立てている。
そんなアダルトグッズの極北を目の当たりにし、
佐紀は我を忘れて優菜にのしかかった。
(13/16)
「サ、サキくんっ……!」
恥ずかしながらも、優菜は抵抗を試みた。
が、スイッチが入った佐紀の力は強く、あっという間に優菜は仰向けに組み伏された。
「ど、どうした、の……やんっ!」
佐紀はブラウスのボタンをすばやく外した。
真っ白なブラジャーに包まれた優菜のバストが露になる。
優菜の乳房をいびつに戒める拘束具。
何てエロティクな光景。
佐紀はブラのホックを外し、完全には取り払わずそれを上にずらした。
「いやぁ……こ、こんなのって……」
常識外の辱めを受け、優菜の瞳が潤んだ。
だがそれも、佐紀を奮い立たせるスパイスにしかならない。
佐紀はたまらなくなり、今度は優菜のキュロットに手を伸ばした。
「あっ! だ、駄目! それだけは駄目っ!!」
いつも見せ付けていて何が駄目なのか。
構わず佐紀は一気にキュロットをずり下げた。
(14/16)
「〜〜〜!!!」
声にならない声。
そして露になる優菜のショーツ。
それは佐紀が選びに選び抜いた逸品だった。
シンプルに白、
ワンポイントのアクセントは勿論赤いリボン。
標準的王道ながらそれは正に究極。
そして、そこには佐紀が願ってやまなかった煌きが付着していた。
「ぬ、濡れてる! 優菜、感じてる!」
「そ、そんなことない! そんなことないもん!!」
「だってほら」
佐紀はそこに触れて、ぐるぐるとこねくる。
その指にショーツと粘液の抵抗が生み出す意外な感触が伝わっていく。
「いや、いや、いやぁん……!」
優菜は顔を手で覆い、必死に首を横に振る。
しかし、事実は事実だった。
優菜は股間を濡らしていた。
佐紀の憤りを鎮める時には微塵も濡れなかったそこは、
この異常世界にとっての異常なシチュエーションに確かに反応していた。
(15/17)
「ゆ、優菜。俺、もう我慢できない」
「えっ」
佐紀の言葉を聞き、優菜は目をむいた。
「優しくするから」
「サ、サキくん…… ま、まさか……」
盛り上がる佐紀に対して、優菜は一気に青ざめていく。
変態シチュエーションのプレイならまだしも、
「だ、駄目だよサキくん! 早まっちゃ駄目!!」
優菜は必死に訴える。
さっきまでの吐息交じりの拒み方ではない、本当の拒絶だった。
「ど、どうしてだよ優菜。 俺の事、嫌いか?」
「そんなことない! 好きだよ。誰よりも大好きだよっ!」
「好きだったら、エッチするのもアリだろ?」
「わ、私……今気分じゃない」
「こんなに濡れてるじゃないか! 感じてるんじゃないのか!?」
「確かに気持ちよかった。自分にこんな趣味があったって、知らなかった」
(16/17)
「だったら……!」
佐紀も必死だった。
優菜は思惑通りに特殊な状況での行為に過剰な反応を示している。
感じている証も十分に確認した。
優菜の自分への愛情も間違いないはずだ。
だったら拒む理由など、心の準備くらいのものではないのか。
それなのに、なぜ優菜は行為自体を否定するのだろうか。
「ね、サキくん。もうやめよ。
私もこの格好、意外と嫌いじゃないみたいだから。
サキくんがこの格好で興奮するならこのままで抜いてあげるから」
「ゆ、優菜! どうして!」
「胸でも、口でも、手でも、好きに汚していいよ。
何だったらアナルも使っていいから」
「違うんだ。そんなんじゃないんだよ!」
「やめて、佐紀くん、お願いだから!」
「優菜!」
「!!!」
優菜の感情がついに臨界に達した。
そして突き出た言葉は、
援護援護援護
(17/17)
「いやぁぁぁぁっ!!!まだ死にたくないよぉぉぉぉっ!!!」
その瞬間、二人だけの空間が砕け散った。
押し寄せて来る複数の誰か。
玄関を蹴り破り、そのまま中へと突入。
階段をその鋼でコーティングされた靴底で蹂躙しながら、
複数の誰かは一気にその場所へと至った。
バ ア ン ! !
施錠してあった優菜の部屋の扉が強引な力で吹き飛ばされた。
そこには厳しい漆黒の装甲に身を包んだ、屈強な法の番人達がいた。
「008区No.1001405 加藤佐紀、
008区No.1623111 成瀬優菜」
抑揚のない、機械的な声で、番人達は告げた。
「警察だ。君達を繁殖法違反の現行犯で逮捕する」
死の宣告。
それに等しい言葉を……
どぉなっちゃうんだぁ〜〜っ!
なんとなく未来世紀ブラジルを思い出しちゃったけど、
とにかく早めに続きお願いしまっす!
23タソお疲れさまー。
サキ君の考えなし!!!!!(゚ロ゚;
あぁ、23氏に自分にはない勢いというか、パワーを感じる。
正直、うらやましい。
などと、妬んでもしょうがない。実際書けない自分がヘタレなだけ。
私の分は明日うpしまする。
23様、大変乙です〜。
すげー!超どきどきした。
この独特の発想と
独自の世界観が利いたストーリー展開には、驚くばかりです。
次回も楽しみに待ってます。
>>517 お?ついに来ましたね。
楽しみにしてます。がんがってください。
(1/19)
「ね、ひろクン、ちょっと」
いつもの様に、教室の自分の席に座ってボーっとしていると、前の方の扉の辺りで香織の呼ぶ声がする。
「何だよ?」
とりあえず行ってみると、封筒を渡された。
「これ、うちの母親からあんたのお母さんに渡せって。何か頼まれていた演劇のチケットだって」
「何だよそれ、俺は郵便配達じゃねぇっつーの」
「しょうがないじゃない。私だって、したくてしてるんじゃないよ。お母さんから頼まれたの。つべこべ言
わないで、渡しといて。ね?」
「わかったよ。渡しときゃいいんだろ?」
「頼むね。………それと、…お願いがあるんだけど……、数学と、物理と、化学のノート、貸してくんない?」
香織と別れて、暫くは口を利くのもやめようとしたものの、それは一ヶ月ももたなかった。
原因は、いまの会話の通りだ。
俺と、香織は、幼稚園の時からの間だが、それは即ち俺たちの母親にも当てはまる。
俺と香織の母親は、妙に馬が合うらしく、非常に仲が良い。
小さい頃は、家族合同でキャンプや、バーベキューをした事もあった。
今でも、二人で観劇にいったり、お洒落してショッピングに行っていたりする。
お裾分けなんかもしょっちゅうだ。
何故か知らないが、最近そのメッセンジャー役を仰せつかることが度々ある。今までは、そんな事は無かった
のに。
流石に、こいつの母親からの用事を無碍に断るわけにも行かず、『二言三言喋るくらいはしょうがないか』などと思っているうちに、こんな状態に戻ってしまった。
(2/19)
本当は、もう暫くの間 距離をおきたかった。
実際、香織から『お母さんから、あんたのお母さんへ』って、今日の様に呼び出されたときは、心臓に五寸釘が2、3本打ち込まれたかのような痛みを感じた。
でも、今ではそれも良かったのかもしれないと思う。
確かに、香織から声をかけられると、今でも胸が痛むけれど、正直言って未来永劫口も利かない仲になりたい
とは思っていない。
小さい頃からの仲、というのもあるのかもしれないが、お互い良いも悪いも知り尽くしている上、生来の相性
の良さもあり、色恋沙汰を抜きにした、一友人としての香織は未だ非常に魅力ある存在だった。
たとえ、恋人としてこいつを見なくなったとしても、大切な友人としての『伊藤香織』を失いたくはなかった。
とは言え、決して寄りが戻ったわけではない。
土日や、平日の昼休み、帰り道に一緒にいるのは、こいつではなく景子だし、電話やメールの相手も景子が殆
どだ。というか、香織とは電話・メールで話す事は、あれ以来一切していない。
クラスメートたちも、今の状況を肌で感じてくれているのか、今までのように囃したてたり、焚きつけたりはして来なくなっていた。
あくまで、俺の一友人としての香織、を崩さずに接してくれていた。
こんな大人な対応をしてくれる級友達には、感謝してもし切れない。
ようやく、自分の世界が見えてきたような気がした。
(3/19)
12月も半ばを過ぎると、冬を強く実感させられる日が増えてくる。
ぐっと冷え込んだ日は、その空気に肌の一部が触れただけで、身が縮こまり ボーっとしていた眠気が一瞬で消えていってしまう。
吐く息は白く煙り、外を歩く人はコートの襟を立てて肩をすくめて足早に歩いていく。まるでこの冷たい空気から一秒でも早く逃れようとするかのように。
期末テストも終わり、あと3日もすれば冬休み。今日はその直前の日曜日だ。
久し振りに目覚し時計を気にせずに起きた。
薄暗い部屋のカーテンを開けると、そこには同じように同じように薄暗い光景が拡がっていた。
空には灰色の雲が低く厚くたれこめ、そのせいか回りの景色も何処となく鬱々としたオーラを放っているかのようだった。
外を歩く人も視線を下に落とし、足早に動いていく。
何となく師走を感じさせる光景だ。
時計を見ると、8時30分を少し回ったところだ。
家の中はシンと静まり返っていて、物音一つ聞こえない。
それもそのはず、両親は昨日から温泉旅行とやらにでかけている。(全く、何で正月ではなくてこの忙しい時期に行くのかね)姉貴は、ゼミの会合の後、クラブの忘年会で今日中に帰ってくることすら怪しい状況だ。
布団を跳ね上げてベッドを降りる。
室内とはいえ、昨日の夜から暖房が切れている家では、寒さは外とさほど変わらない。いっぺんに眠気が醒めた。
ブルッとひと震えした後、半纏を羽織って一階の台所に降りる。
コーヒーを入れるためお湯を沸かし、オーブントースターに入れて焼き上がったパンにバターを乗せて、溶けるのを待っていると、ピーピーとやかんからお湯が沸騰した合図がやかましく鳴り響く。
火を止めて あらかじめコーヒーの粉を入れてあったコップにお湯を注いで、かき混ぜていると、トーストのバターが程よく溶けている頃。
バターを全体にむらなく塗り広げ、その上にマーマレードを乗せると、本日の朝食の出来上がりだ。
(4/19)
今日は、本当に何もない日だ。
テストは終わり。空手もない。それなら、景子とどこかに行けば…と言いたいところだが、生憎彼女は友達と
どこかに遊びに行くとの事。週末に彼女と一緒にいられない事は寂しいものの、毎週末俺と一緒では彼女はクラ
スの友達なんかと遊びに行く事もできなくなってしまう。たまにはそういう時だって必要なはずだ。
クリスマスに彼女と一緒に居られるのなら、そういうことも尤もだと素直に言えるのだが。
クリスマスイブの日は、彼女は家族とコンサートに行って食事をするそうだ。
それなら、何で今日は一緒にいてくれないんだ?何で友達と遊びに行くんだ?
頭では解っていても、心の底まで同じ気持にはならない。些細なことで落ち込んでいる自分に苛ついた。
一枚目のトーストを平らげ、2枚目を焼いている最中に、電話のベルがけたたましく鳴り響いた。
(実は、家の電話機は、未だに黒電話なのだ)
「はい、もしもし」乱暴に受話器を取り上げ、ぶっきらぼうな声で答える。
「ひろクン? はーーーよかった。捕まえられた」
声の主は香織だった。
(5/19)
「ねぇねぇ、今日 暇?」
「…まぁ…暇だけど」
「本当?遠野さんと約束してない?」
「いや、彼女は今日友達と何処か行くって行ってたけれど……っていったい何の用事だよ?」
「ごめんごめん。いや、ちょっと買い物に付き合って欲しくてね…」
「買い物?」
「うん、先輩のクリスマスプレゼント。何をあげたら喜ばれるかなーって思ったんだけど、なかなか思いつかなくて……そこで、男としてのアドバイスをあんたにして欲しくてね………ね、今日暇なら、付き合ってくれない? 何か奢るからさぁ」
全く、何で先輩へのプレゼントを選ぶのに俺に頼る?そんなの自分で考えろよ。
……といってみた所で、事が収まるはずもない。
あいつの性格からして、俺が『うん』と言うまで、粘るのは目に見えている。
「わかったよ」
あえなく降参。相変わらず、自分はこいつに甘いというか弱いというか…全く、あの時にさよならをいえたことが不思議でならない。
とはいえ、唐突ではあったが久し振りに香織と出かけることに、内心ちょっと心がときめいている自分がいた。
(6/19)
遅い。
時計を見ると、電話があってからかれこれ1時間たつ。
一体何をやっているんだ。
電話が終わった後、手早く朝食を済ませ、身だしなみを整え、服を着替えて待っていたものの、待てど暮らせ
ど来やしない。
いいかげん焦れて約束をすっぽかして出かけようと思った矢先に、玄関の呼び鈴が鳴った。
『ピンポ〜ン』
ッたく、どれだけ待たせるんだよ!
内心むかつきながら乱暴にドアを開ける。………香織だった。
けれども、目の前に立っている香織は、今まで見たこともないものだった。
目の前の少女は、真っ赤なウールのコートを羽織り、その内には、これまたウールの真っ白いセーターと、ビロードだろうか 鈍い光沢を放つ真っ黒なスカートを履き、足にはスカートとお揃いの黒いスエードのブーツ
を履いている。
顔には、しっかりとファンデーション、目には薄くアイシャドーが引かれ、唇はピンクとオレンジの
中間色でしっとりと、艶やかに光っていた。
いつもは、スポーティで健康的な可愛さが売り物の香織なのだが、今日は何処となく大人の雰囲気……もっと
言えば妖艶な香りを漂わせているような感じがした。
……何か…えらい気合が入ってない?
「ごめんごめん、お待たせー」
女の子は屈託のない笑顔で送れた事を侘びている。
「香織………だよ……な。」
(7/19)
「何言ってるのよ、もう………ってちょっとその格好で行くの?もうちょっとましな格好にしてよ!」
そう言うが早いか、少女は家にあがると二階にある俺の部屋へと一直線に駆け込み、箪笥の中を引っ掻き回
している。
「はい、これ着て」
有無を言わせぬ言い方だ。
出された着物は、紺地のジャケットに、太目の毛糸をざっくりと編んだ薄い茶色の丸首のセーター。それに、チェックのストライプの入った濃い目のグレーのスラックス(勿論、しっかり折り目はついている)……俺の
一張羅だった。
全く、箪笥の中まで知っているとは……付き合いが長かったとはいえ、こんなにも深く自分のプライベートに
入り込んで居た事に少し驚き、ちょっぴり胸が痛んだ。
「結構時間食っちゃったね。急がなきゃ。……さ、行こう」
着替えが終わったか終わらないかの処で香織に手を引かれ、そのままズルズルと引きずられるように外に出た。
「うぅ、寒いねぇ。こんな天気だと、つい心まで憂鬱になっちゃうよ…ねぇ」
そういう香織の表情は、うきうきとして にこにこと笑っている。
とても『憂鬱』なんて言葉が思いつくような表情ではない。
何か、嬉しい事でもあったのだろうか。そう思いながら、香織の横顔を覗く。
ファンデーションの匂いと、唇に塗られたリップの艶やかな赤色に、艶めかしいものを感じた。
「とてもそんな風には見えないんですけど」
「えへへ、解った?」
解ったも何も、回りに『嬉しい』オーラをばら撒いてるんですけど、香織さん。
(8/19)
その時、ビュッと強い北風が吹きつけた。
思わず身を縮こまぜ、両腕を胸のところで抱え込ませると、左の腕に重さを感じる。
左を向くと、香織が腕にしがみつき、肩に頭をもたれかけていた。
「へへ、暖かい」
まずい、これは絶対にまずい。こんな所を誰かに見られでもしたら、大変だ。
「あの…さ、」
「ん…なに?」
「こういうの…まずいんだけど」
「なにが、まずいの?」
「いや…だから、こんな、腕を組んだりするのは…」
「えー?いいじゃん。べつに減るもんでもないし」
「あのな…減るとか減らないとかそういうもんじゃ無いだろ?」
「こんな所、誰かに見られて、それが景子の耳にでも入ったらどうする?」
「あ…やだ、もう尻に敷かれてるの?」
「そんなんじゃないよ!彼女は優しいから、怒る事はないかもしれないよ。でも、付き合ってる人が他の女と腕
組んで歩いているのなんて、考えただけでも嫌だろ?そんな所を見たら、悲しいだろ?俺は彼女を悲しませるよ
うな事はしたくないの!」
(9/19)
「解ったら、もう離れてくれよ。じゃないと、俺、買い物止めて帰るぞ」
「ぷっ…ははは、わかったわかった 離れるよ。もう、ちょっとからかってみただけなのに むきになっちゃって」
「彼女に操を立てるのは 感心な事だけど、もうちょっと余裕のある態度でないと、振られるぞ」
お前、ちょっと会わないうちに、随分と性格悪くなってない?
そう思いながら横を向く。
香織の顔には満面の笑みが浮かんでいた。
ニコニコと明るく、意地の悪そうな邪気など、少しも感じられない。
なんなんだよ 一体、訳が解らない。
それからは 香織から絡み付いてくる事は無かった。お互い、ただ自分の与えられた仕事をこなすかのように、
淡々とプレゼント選びに時間を費やしていった。
全く、女性の買い物と言うものは、どうしてこうも時間と労力を無駄にするのか。
都心に来て、買い物を始めてから、はや6時間が経過していた。
昼食を含めて何度か休憩はあったものの、殆ど立ちっぱなしだ。
その間に、色々な物を見ては、あーでもないこーでもないと悩み、散々迷った上で候補を何点かに絞ってから、
さらにまた悩む。当然その間は候補の品物を吟味するために売り場を何度も往復している。
いい加減つきあいきれなくなってきたところで ようやく決めた…と思いきや、『やっぱりあっちの方がいい
かなぁ』と、また悩みまくる。
こうまで盛大に悩んで決めたものと言えば、ネクタイピンとカフスのセットだったりする。(高校生の買うものだから、さして高価なものでもない)
全く、こんなのは『えい、や!』と踏ん切りをつけるだけのものだと思うのだが……
たったこれだけのものを選ぶのに、どうしてここまで悩むことができるのか、半ば感心してしまう。
外は、もう夜の装いに変わっていた。
(10/19)
疲れた。
帰って、風呂に浸かって、飯食って、早く寝たい。
帰りの電車の中ではそれだけしか頭に無かった。
「ねぇ、疲れたでしょ? ちょっと家によって休んでいかない?」
電車を降り、香織の家まで一緒にいって荷物(といってもたいした事無いが)降ろして帰ろうとしたとき、こ
う言われた。
確かに疲れている。というか、こんなに疲れたのは滅多に無い事だ。実を言うと、ここから自分の家まで帰る
ことすら、しんどいと感じていた。
渡りに船だった。
「じゃ、お言葉に甘えてちょっと寄らせてもらうわ」
長年のつきあいからくる気安さだろうか、疲れていたとはいえ、二つ返事でOKしてしまった。
家に上がったものの、家は真っ暗で静まり返っていた。
中に入っても殆ど寒さが変わらない。
……おじさん、おばさん、どうしたんだろう。
(11/19)
「あれ、今日誰も居ないんだ…」
「うん、お父さんは今日はシフトで夜勤」
「お母さんは、近所で不幸があって、今日はお通夜のお手伝い。帰りは9時過ぎるって」
「そ、そう………なん…だ」
今まで二人だけでこいつの家に上がった事など、何度もあるというのに、今日に限って何だか意識してしまう。何だか、酷く滑稽な情景が拡がっているような感じがする。
「そこに座ってて。今コーヒー入れるから」
リビングに通され、香織からいわれるまでも無く、近くのソファーに腰掛ける。
香織はというと、居間のストーブに火をつけると、コーヒーを入れようと台所でヤカンを火にかけている処
だった。
程なくして、コーヒーを入れたカップを二つ持ってやってきた。
コーヒーを応接のテーブルに置くと、テーブルを挟んで向かいに座った。
「はい、どうぞ」
「ん、ありがとう」
素直に感謝の言葉を口にして、コーヒーを一口すする。
コーヒーの甘味が、苦味が、暖かさが、疲れて冷え切った体に染み込み、えもいわれぬ満足感を体の隅々に運
んでいく。ちょっとばかり生き返る感覚を味わった気分だ。
(12/19)
「ふー、生き返る」
「今日は長い時間付き合ってくれてどうもありがとう。助かったよ」
「どういたしまして…と言いたいところだけれど、今日は俺も疲れたわ」
「なかなか決められなかったからね。長い間つきあわせちゃってごめんね。……でも、本当感謝してる。助か
ったよ。ありがとうね」
そう言ってにっこり笑う香織。
暫く離れていた事の反動で意識し過ぎなのだろうか、そんなしぐさ、言葉の一つ一つが何とも言えず眩しかった。
まずい、コーヒーを飲んで一服したら、早く帰らなきゃ。と思っているところに話し掛けられた。
「ね、最近遠野さんとは、どう?うまくいってるの?」
「どう、……って まあ、上手く言ってるんじゃないかな」
「『いってるんじゃないかな』って、あんたたち、付き合ってるんじゃないの?」
「うーん、『付き合ってるのか?』って言われると……でも、まぁ付き合ってる部類に入るとは思う」
「えーー?、昼間、腕組もうとしたら『でも、付き合ってる人が他の女と腕組んで歩いているのなんて、考えた
だけでも嫌だろ?』なんて言ってたじゃん」
「……そんな事言ったっけ?」
(13/19)
「…あのねぇ、あんた あの人の事、好きなんでしょ?私が腕組もうとした時には 慌てて振り解こうとしたでしょ?なのに、付き合ってるかどうかについてはどうしてそう曖昧なの?」
「こんな事が彼女の耳に入ったら、それこそ振られるよ?」
今度は、先輩よろしく、俺と彼女の仲を取り持とうと何かと世話を焼こうとする。
ちょっと、違和感を感じた。
なぁ、香織。一体お前は何をしたいんだよ?
「で、実際のところどうなの?」
「進んだ?相変わらず?そのくらいは答えられるでしょ?」
何だ。結局、知りたいのはそれかよ。
全く、女というも生き物は、ゴシップが好きなように遺伝子が組み込まれているんじゃないかと思う。
「そ、そりゃ まぁ………出会った頃よりは、結構進んだと自分では思ってるけど…・」
「そう……じゃ、もう した?」
「『した』って何を?」
「勿論、sex」
「ブッ!!!!」
何を言い出すんだよ?!!!
(14/19)
「あぁぁーーー、もぅ いきなり何すんの。汚いじゃない」
そっちが、いきなり『sexした?』なんて訊くからだろ? 全く、何て事訊きやがる。
などと言葉にならない愚痴を俺が言っている隙に、あいつはこ雑巾を持ってきて、こぼれたコーヒーを丁寧に
拭き取っていく。
「ったく、もう少しで服にかかるところだったじゃない。これ、お気に入りなんだからね。気をつけてよ」
「へーへー」
「で、どうなの?」
コーヒーを吹いてしまった時点で終わりと思っていたのだが、どうやら違うらしい。この件はどうしても答え
が欲しいというのか?
「だから、何でこんな事訊くんだよ?」
「別に、気になったからだけど」
「気になったからって、ホイホイ訊いて答えるようなものかよ?こういうことは」
「いいじゃない。別に減るもんじゃなし」
「…『減るもんじゃなし』って…そういう話じゃないだろ?」
「それにさ、ひろクンだって私に訊いたじゃん。この話」
「私はちゃんと答えたよ。それなのに、あんたはそう言って逃げる気?卑怯だよ」
確かに…そう言われると、反論できない……、俺の話には答える気ないのかよ。
(15/19)
「で…どうなの? したの?まだなの?」
あくまで、俺の口から言わせたいらしい。
「……………ま……まだだよ」
一瞬、沈黙が流れた。
その次の瞬間、香織が見せた顔に、安堵の表情が浮かんでいた様に感じた。
「そう……じゃ、予行演習しない?」
「予行演習って何の?」
「だから、sexの」
(16/19)
「ブッ…グ……ゲホ…ゴホゴホゴホ……」
何とか噴出すのは堪えたものの、その分が鼻から流れてでてくる。
鼻の奥が痛い。
「キャハハハハハ。もう、変な事やって笑わせないでよ」
「ゲホ…グ…ゴホ…お前が…変な事……言い出すから…ゴホゴホッ…だろ?」
「変な事ってなによ。あのねぇ、これって結構重要なことなんだよ」
「知ってる?初めての時って、うまく行かなくて 結構焦るんだって」
「でね、何度やってもうまくいかなくて、焦っているうちに男の人のアレが萎えちゃうんだって」
「それがきっかけで、気まずくなって 別れちゃうことだってあるんだよ。いいの?そうなっても」
「良くないよ。良いわけないけど、でも必ずしも初めての相手とは絶対うまく行かないって訳じゃないだろ?」
「そりゃあ、必ずそうなるって言ったわけじゃないけど」
「じゃあ、いいよ。心配してくれるのはありがたいけど、わざわざリハーサルしてまで成功させる必要はない
から」
「あーもう、わかってないな。いい?確かに必ず失敗するわけじゃないよ。でもね、あんた未経験でしょ?
今まで経験していなかった事をいきなりやって、上手くいくと思う? まず上手くいかないにきまってるよ」
「そんなの、やってみなくちゃわからないだろう?」
「あー、そういう事いうの?じゃあ訊くけどさ、あんた どうすれば女の子が気持ちよくなるか知ってる?」
「あのね、女の子はさ、最初の頃は、かなり痛いんだよ。でも、好きな人と一つになれるから、我慢してるの」
(17/19)
「でもね、本当は女の子だって気持ちよくなりたいんだよ。できれば一緒に」
「それなのに、どうしたら良いかわからなくて、無茶苦茶やって、ただ相手に痛い思いだけさせて、それでそ
の後、上手くいくと思う?」
「………」
こう言われると、経験のない自分には反論の余地はない。というか、経験者としての言葉が胸にズシっと響いてくる。確かに、こんな事で景子に嫌われるのはごめんだ。
「だから、今ここで予行演習しておこう、って言ってるんじゃないの」
「何だってそうでしょ?予め一回でも経験しておくと、落ち着いて行動できるって。せっかく経験できる機会
なのに何で躊躇する必要があるの?」
「だからって、こういうのは好きでもない相手とやるものじゃないだろ?いいのかよ、お前は。こんな事で男
に体を許して平気なのかよ」
「私は、ひろクンの事、今でも好きだよ。前にも言ったよね?私はひろクンが相手なら、構わないって」
「あれは、今でも変わってないよ。私は、ひろクンが相手なら、平気だよ」
突如、心臓がドカンと大きく鳴り出した。
一体自分の体に何が起こったのか、解らない。
ただ、この時から目は、前にいる少女から逸らすことが出来なくなってしまっていた。
耳は、自分の心臓の鳴り響く音以外聞こえなくなっていた。
手も足も殆ど動かなくなってしまった。
「勿論、誰にもしゃべりなんかしないよ」
「これはね、ひろクンと遠野さんの仲が上手く行くようにするための練習なんだから」
「だからさ、何の心配も要らないんだよ」
(18/19)
「ね? しよう」
だめだ!これはそんな理由でするものじゃないんだ。それは俺のポリシーなんだ!
頭の中では一所懸命に叫んでいた。けれどもそれは一語も外には出て行かなかない。
何故だ?どうしてなんだ?
心臓は早鐘ようにガンガンと体中に鳴り響き、それに合わせるかのように 呼吸は浅く荒くなっていく。
目の前の香織にも『ハァハァ』といやらしい音を立てて呼吸をしている音がはっきりと聞こえているはずだ。
いつのまにか 俺の股間のものは、はちきれんばかりに大きく 硬くなっていた。
俺は、これから起ころうとしている事に期待しているのか?
咄嗟に景子の悲しそうな顔を想像した。
これを受ければ、確かに上手くできるかもしれない。でも、その代わり、景子の顔を見るたびにその事を思い
出して、態度がぎこちなくなるのは間違いない。
そうしたら、彼女には絶対に感づかれる。……何を考えているんだよ、俺は。
今俺の大切な人は、誰だ?大切な人は、遠野景子という名前の人だろ?目の前にいる人の名前は景子って言う
のか?違うだろ?ダメだ!きっぱり断れ!でないとみんな不幸になる!!!
必死で景子の事を思い、自分に言い聞かせて見るものの、体は全く変化を見せない。
股間のものは相変わらずギンギンに硬く、大きくなったままで、痛いほどだった。
なんとか自分の感情を抑えようと悪戦苦闘している目の前に、刺激的な赤いものが…香織の唇が飛び込んでき
た。
いつのまにこんな近くに……なおもその顔は、ゆっくりとこちらに近づいてきている。既に目は閉じられていた。
(19/19)
あと5cmも接近すれば、あいつの唇が俺の唇と触れてしまうだろう。
俺は、
@身動き一つできなかった。
A「だめだ!そんな事できない」
という訳で、久々のエロゲ−風 選択肢です。
尚、今回はどちらを選ぶかによって、ストーリー・結末が変わってきます。
どうぞ皆さん、どちらを選ぶとどういう結末になるか、自分勝手に想像して
このスレを盛り上げてみて下さい。
それでは、今回はここまで。皆さんおやすみなさい。
久々神キター!!!!
とうとう香織、ヤク使っての寝取りできましたか!!
スゲー!
この物語が、どうみてもヒロクンが寝取り寝取られの対象にしか
見えなくなってきたのは何故だろう(W
がんばれヒロくん。
というわけでAに一票。つまらぬ性癖ですまんが。
オワタ……じゃなかった、乙!
初めてリアルタイムでハァハァしますた。
このスレ的には@が多そうなので、とりあえず漏れは<<A>>に一票入れておきます。
Aがいいでつ
……童貞END(ボソッ
>>538 とてもモツカレー様。
個人的にはAが好みなのですが、選択式にすると
「両方書けゴルァ」とか言う香具師が現れそうな気がするので・・・
神の自由に書いて欲しいとか思ったり。
A
Aがいいです。
それで、ヒロ君を取り戻したい香織が景子を調教して寝取る。
っていうのがいい。
Aです
恋愛チックに景子に寝取られていく ひろクン モエー
個人的には ヒロイン:ひろクン 主人公:香織 で見てるので…
Aを希望します。
>545さんと同じような理由ですw
ともかく乙カレー!603様!!
ここでヤるのは、今までのひろくんの行動に反するのでA。
ひろクンが幸せになる方でひとつ・・・。
すげぇ・・・みんなの意思が統一されている・・・
やはりここまできたら思いは1つなのだろうか?
ひろくんはこんなにもみんなから愛されているのか・・・
いっそ自分がひろくんを寝取りたい衝動にかられながらもAを希望!
549に笑いつつも心半分同意してしまう自分が憎い
同じくAキボンであります!
>>548 同意。あんまり不幸エンドは見たくない…
Aを希望。
>545、546さんと理由は同じ(w
がんばれ、我らがヒロイン、ヒロくん!
景子に恋愛チックに寝取られてくれ。
>535以降の香織の言い分を見て@を選べる香具師はそうそう居ない
554 :
:03/12/11 10:43 ID:ayPeR8Rf
A
なんか、4角関係の恋愛小説みたいになってまいりますた。
オモロイから良いけど。
>535以降の香織の言い分
つまり、香具師は、先輩が自分の前に、既に何人ものファンの女の子を
食っちまってる、ということに気が付いてしまったんだよ!!
な、なんだってぇ(AA略
という風にいかないで、自分の場合のことをすっかり棚上げしてるあたりが、
香具師がDQN呼ばわりされる所以かなとほほえましく見守ってみる。
>>553 経験豊富なセンパイにしてもらった私は勝ち組(・∀・) って感じだな。
相手の事は何も考えてない禍汚痢チャソ。
このスレの住人ってスレタイにまるで合ってないよな。
ここは景子も取られてヒロ君自殺エンドだろ。
ってことで、そのきっかけを作るためにも@キボン
経験豊富な相手に仕込まれた非処女な幼馴染に筆おろしされるなんて
燃えるシチェーションでそ。
ってことで@。
559 :
名無しさん@初回限定:03/12/11 16:30 ID:E+27BV3p
この後、景子が先輩に寝取られるていくようなら
ありきたりな展開だなと思っていたけど…(そういうの好きですけど)
もし本当に香織による寝取られな展開になったりしたら、
それはそれで意外な展開でいいかも。
>>557 ステレオタイプなものばかりでなく、色んな角度からの寝取られがあったほうが
スレタイにはあってると思うんだが。
とりあえずひろクンがんばれという事でAかな。
まあ603氏が書けばどちらの展開でも面白そうだけど。
スマソ。sage忘れ。
A
ひろくんに幸せになってほしいのはもちろんだが、
たとえ童貞ENDでも最後まで信念を貫いてほしい。
ひろくんにヘタレは似合わんしな。
なんか自分の中でひろくん神聖化されてて怖いが。
というか香織が一人で堕ちていくさまがみたいのだが。
諸君、考えてもみたまえ。
@はそれはそれでドロドロした展開になると思うが、
Aになった場合、
あれだけ策をろうしておきながら、
ひろくんをモノに出来なかった香織が、どれだけヘタレて、、
先輩の魔の手の中にまっさかさまに堕ちてゆくことかを。
私はその様も楽しみにしてます(W
心情的にはAを推したい…
推したいけど…
@の即物的な展開も捨て難いんだよねぇ〜…
ん〜…
じゃ、@に1票投じまつ…
@に投票してひろ君自殺エンドが見たいけど
それ以上に蚊汚痢がムカツクのでAに一票。
Bぶん殴る!
・・・すみません。
Aでおねがいします。
AAAAAAAAAAAィィぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ〜!!!
しかないだろ、ひろくん萌えな俺は彼がヘタレでないこと信じていたい!
A
@も捨てがたいが、やっぱりAしかねえ
Aを希望です。
>>562さんみたいな展開を期待してまつ
あ、香織は嫌いじゃないです
むしろ好きだからこそ堕ちていくさまが見たいんでw
A
ここでやっちゃうと香織の一人勝ちのような気が・・・。香織には敗北感を味わせてやりたい
香織LOVEな俺としてはA
ひろくんとこんな結ばれ方はイヤぽ。
Aだろ。
もはや寝取られを望む漏れよりヒロ君の幸せを望む漏れの方が強い。
そして香織の不幸せを望む漏れも居たりする。
A
香織なんてエイズマンに犯されちまえ
A
香織が先輩の手先になってというパターンなら複線として
俺的におっけーなんだけど、自己電波暴走中の香織だと
ピエロにもなれん。
どうせヒロくんを堕とすならもっと美しくやれと小一時間・・・
@
んでもって、いよいよ宴もたけなわって時に
かおりんが「もうだめ!! 早くいれて、センパイ!!」
とか口走っちゃって、ひろくん萎え萎え……
>>574 た、たまらん、それイイィィィッ!
でもA
>574
しかし、「セックスした」と聞いただけで、
心臓バクバクで気絶して、
今回も心臓バクバクのひろだからなあ。
萎えるどころか、ショックのあまり心臓発作でもおこしかねんぞ。
ひろくんの良い所を一つ。
処女厨じゃない。
以上
ヒロくん派の漏れとしてはAなんだが、
これで香織が先輩の手先モードだったら、
ここで流されるともうダメポの予感だから、
そんなドロドロに期待して@
>>580 いやいやAなのに香織が先輩の手先かなんかだったらもう・・・
俺なら先輩ボコボコにして埋めてからハーレム引き継ぐね
>>581 先輩をボコボコにする
↓
足にしがみつき、やめてくれと懇願する苛悪痢&景子
↓
うなだれてその場を後にする
↓
(゜д゜)ウマー
@
キス、手コキ、フェラ(飲精)、強制クンニ、69、パイずり、スマタ、アナル、本番
先輩に仕込まれたsexテクで淫らにヒロを翻弄し、抜け殻状態になるまで抜きまくる香織。
(心の中で手練の先輩とヒロを比較して「ってもう射精してるしー、ショボ・・・」
とか思ってる香織タン萌え)
景子に惚れさせ、香織にも未練を残させ、全てを奪い去るのが先輩のゲーム、至福の愉悦
(だったりして・・・)
まるっきりうち妹だな。
つまるところなにか?先輩はヒロくん萌えだったと?
つまり先輩がヒロくんに懸想して・・・女全てに対して絶望させようと・・・
そして傷ついたヒロくんに忍び寄るつなぎの・・・男
>>586 香織が自分とは違う世界に行ってしまっていることに傷つき、それでも心を保とうと
必死のヒロくん。
香織の無神経な先輩との情事を知るにつけ、いつしか先輩への憎しみをたぎらせて
いた。
しかし、ある日気がつく。自分は香織に惹かれていたとごまかしていたけれど本当
は先輩を香織に独占されていることにこそ傷ついていたことに・・・。
@からこういう展開ありかも。香織を主人公とするなら最も狂った寝取られだす。
寝取られって深いな…
うん、深い
他人のものは美味そうに見える。
それが自分の好物ならなおさら
んじゃここらでちょっと途中採決
@が557、558、563、574、580、583、の6票。
Aが539、540、541(21氏)、543、544、545、546、547、549、
550、552、554、559、561、564、565、熱い566、567、568、
569、570、571、572、573、575、の25票。
明らかに票を投じてる、というものだけ集票したので訂正とかあったらヨロ。
ゴメンなさい、自演してました・゚・(つД`)・゚・
>593
ヽ(`Д´
とりあえず、Aで進めて宜しいですね? to All
但し、Aの選択が必ずしもひろを幸せにするとはかぎりません。
(幸せになるかもしれませんが・・・)
ある程度の不幸は許容できますが
ひろくんを破滅させるのは勘弁してほしい…。
破滅させるなら香織を!
つか妊娠して先輩の態度が変わったりしたら(゜д゜)ウマー
(´・ω・`)23氏の続きマダカナ・・・
漏れも23氏待ち…
>>596 603氏に腹案があるのなら、お好きなように進めてやってくださいな
きっとアンタなら、どちらに進んでも素晴らすぃ寝取られを描ける…
と期待してますけぇ
>600 に同意。
603氏の書きやすいように書いてもらえればいいや。
期待しながら待ってます。
602 :
:03/12/18 09:46 ID:4FH9dc2O
っつーか、HP立ち上げて両ルート書け。
とかわがまま言ってみる。
なんでもいいからとにかくガンガレ
と訳のわからんことを言ってみる
ヒロキュン&香織&景子タソのイメージ絵誰か描いてくんないかな…
と言ってみるテスト
どうせなら、最初の頃のイメージで書いた香織と
今現在のイメージで書いた苛悪痢
という対比も見てみたい
と他人の尻馬に乗ってみるテスト
始めまして。
初書き込みです。
僕もここに自分の性癖をさらしたいんですが、
何分、初心者なもんで、質問させて下さい。
一回の投下文字数ってどれぐらいが適切なんですか?
決まりとか有ったら教えてください。
特に決まりはないと思うよ。
2,3行とか短すぎるのは問題だけどあんまり長すぎると長文すぎて書き込めない場合もあるので
メモ帳とかにあらかじめ書いておいて順次コピペするのがいいよ。
あとは何かなぁ・・・改行ちゃんといれて読みやすくしてくれるといいかも。
がんがって
603氏や23氏などの文に刺激され、テンション高くなっちゃって、
そのまま辛抱たまらず、妄想を爆発させちゃいました…
学園ものですが、香織タンとは被ってない…と思う。
まあ、書くのも、見せるのも初めてなんで、
面白くなかったらごめんなたい。
(1/12)
「うーん、やっぱり、新商品の鯨肉おにぎり、行っとくべきだったな」
「でも、朝からおにぎり食べると、眠くなるからなー」
本人以外はどうでもいい事を、いろいろと考えながら、いつもより、ほんの少しだけ遅くなってしまった事を気にしながら、僕は、まだ静かな朝の教室に入って行った。
ちらっと、左斜め前方の空席を確認して、少しほっとしながら、僕は自分の席につく。
大山良樹は父親が一月ほど前から、仕事の都合で海外で暮らすことになり母親共々出かけた為、いつも朝食はコンビニで買って、教室ですます事を日課にしている。
母親に僕の世話を任されたはずの、三つ年上で大学生の姉は、家事全般が全く苦手なのだ。
当然、夕食は良樹が作る。
(…はー、だいたい、ガサツな姉貴に家事が無理なのは分かってたんだよ。いったい、かーさんは姉貴に何の世話を頼んだんだか…)
ブツブツと文句をこぼしながら、鞄からパンの袋を取り出す。
(2/12)
「おはよう、ヨシキ君」
「あ…お、おはよう」
丁度、パンを食べようと袋を開けている時だったが、名前に反応して条件反射で挨拶を返す。
が、相手が宮沢智子だと確認した瞬間、おもわず声がうわずってしまった。
だが、相手はそんな事、気にする風でもなく、すでに自分の席に付きながら、隣の親しい女友達に話し掛けていた。
彼女はクラスメイトには皆、ちゃんと挨拶するため、入り口近くに席がある僕には朝、必ず声を掛けて行く。
僕の密かな楽しみだったりする。
また、パンを食べ終わっても、まだ半分も席が埋まってない時間に教室に居るのもこの為だ。
分かってはいても、いざ彼女に声を掛けられると、いつも心臓の鼓動が早くなってしまう。
(やっぱ、かわいいよな〜)
本来はモデルみたいに整った顔で、かわいいより綺麗の方が形容としては相応しいのだろうが、人懐っこい笑顔を常に浮かべていて、笑うと出てくるエクボが、たまらない程かわいい。
スタイルも申し分ない。
日本人離れした、長い手足や、程よく大きめのヒップ。
バストは84のCらしい。
本人から聞いた訳では無いが、クラスのオッパイ職人の見立てだ。
まず、間違いは無いだろう。
後ろから、彼女の肩甲骨まで真直ぐ伸びた髪と、そのすぐ下の椅子に押しつぶされた彼女のお尻を、ぼ〜っと眺めながら、今日もHRが始まるのを待った。
(3/12)
「よっ!」
ぽんっと肩を叩きながら、軽い挨拶をかけられる。
「おう」
僕の方も、軽くかえす。
大庭京子だ。
あまり親しくしてるつもりは無いが、初めて会った時から、妙に慣れ慣れしく僕に絡んでくるやつだ。
もっとも、彼女も宮沢智子程ではないが、かなり美人だしスタイルもいいので、別段、悪い気はしない。
見るとは無しに、つい、クラス一のEカップバストに目が行ってしまう。
「あ〜、今、私の胸みたでしょー」
メッシュの髪をかき上げつつ、胸を強調するかの様に少し突き出す。
「だからどうした」
「一回見るごとに100円って、昨日、言ったじゃん」
「朝から何言ってんだよ、ばーか」
「あっ、ムカツク!その言い方!」
べーっと可愛く舌を出して、異様に短いスカートをひるがえしながら、女友達の方へ立ち去る。
(しかしデカイ胸だ)
あそこだけは宮沢を圧倒しているな。
あまり、女の子と話す事のない僕としては、目下、一番仲のいい女友達だと認識されている。
(4/12)
ただ、彼女にはいろいろ悪い噂もある。
援助交際の元締めをやってるだとか、オヤジ相手に恐喝や、暴行を行ってるだとか、ブルセラで京子の本番ビデオを発見したなんて奴もいた。
もっとも、それは俺も見たが、本人なのか、よくは分からなかった。
エロ本や、エロビデオに出てくる女優が、知り合いや芸能人に似てると言って、騒いでるバカは、何処にでも居るもんだ。
他にも学校内で薬を売ってる、なんてのもあるが、まあ、いくらなんでもそれは無いだろ。
火が無い所に煙は立たないとは言え、さすがに噂が走りすぎだ。
京子は外見で損してるんだよな。
派手で、いかにもって感じだし。
(きみ、いくら?って思わず挨拶しちまいそうだよ…フフ)
…絶対、殴られるだろーけど。
まあ、学校内で女子仲間の顔ってのは事実だけど。
(5/12)
休み時間、突然上がった女子達の明るい嬌声に、何人かの穴熊達が、机の上からそちらに、眠そうな目をチラリと向ける。
輪の中心には宮沢智子と京子のやつがいた。
「何かあったのか?」
丁度、近くを通りかかった僕は、目が合った京子に、軽くたずねる。
「占いよ、占い。トモの占い、マジ凄いんだって!」
世界の不思議を知った子供が、母親にその事を訴えかける様に、興奮した様子で、僕に向かって必死に訴えて来る。
「あのね、昨日さ、ご飯の時、お茶飲もうとしたら、すっごいむせちゃったのよ。死ぬ程よ!」
「それだけじゃないの!なんと、その後、お風呂で眠って、溺れかけたのよ!」
どーだと言わんばかりに、京子の大きく見開いた目がキラキラと輝く。
「……不幸自慢か?」
「違うわよ!占いよ!さっき、トモに見て貰ったら、私、今月水難だって!ねっ、すごいっしょ。誰も知らないのよ、昨日の事!」
「あー、もう、ほんとムカツク!今月後、29日もあるのに」
一人で暴走していた京子が突然、何か思い出したのか、ハッとした顔でみんなを見回す。
(6/12)
「…ま、まさか…昨日、TVでやってたみたいな津波で、みんな死ぬんじゃ…」
「ばーか、おまえの水難で、みんな死んでたまるかよ」
「あんた、昨日の特集見てなかったの?もうすぐ来んだよ、津波が!」
「そうそう、凄かったよね」
「ホントに来るのかなー?」
「来るわよ。だって、東台の先生が、絶対来るって言ってたじゃん」
「えー、じゃー、ボート買わなきゃー」
取り巻きの女子達と、津波対策に話を咲かせている京子達に、智子はクスクスと可笑しそうに笑っていたが、不意に視線を変え、良樹に話しかけて来る。
「ねえ、良樹君も手を見せて?占ってあげる」
予測してなかった突然の申し出に、僕の心臓は高鳴った。
「え、いいの?」
「うん、ふふ、良樹君も水難出てたら、津波で死んじゃうかもね?」
智子は悪戯っぽい微笑みを浮かべて、大きな瞳で良樹を見上げながら喋りかけて来る。
その視線を恥ずかしくて、正面から受け止める事ができず、少しそっぽを向きながら、申し出を受ける。
「はは…右手でいいの?」
…顔…赤くなってないよな…
などと考えながら、正面の椅子に座る時、さりげなく手のアセを拭き取って、そっと右手を差し出す。
智子は、うんと言いい、差し出された右手を両手でそっと包みながら、当たるかは分かんないけど、と前置きして真剣な表情で始めていく。
(7/12)
僕は、京子達の喧騒などを、耳の奥でボーっと聞きながらも、全てが一つの風景として、宮沢と僕だけを浮かび上がらせる様に感じた。
次第に彼女だけの現実感もあやふやになり、興奮で体温の上がった手に、冷たい宮沢の手を心地いいとだけ感じていた…
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
…今日は、アフリカカレーでも作るかな…
学校の帰りに買った、夕飯用の買い物袋の重さを意識しながら、帰り着いた我が家の前の小さな門を開いていると、隣の家の一人っ子、僕とは違う学校で一つ年下の川渕秀雄が、バイクを押しながら出てくる。
一瞬、秀雄の少しタレ気味の目と視線がかち合った。
スッと通った細い鼻梁に、真っ赤な形のいい唇。
涼しげで、整った顔が彼の危険な雰囲気を増幅していた。
秀雄はいつも、少しアゴを上げ気味にする癖があり、見下ろす様な、あの目で見られると、どうしても見下だされている気がする。
劣等感の所為だとは、思いたくない。
僕の視線など気にもせず、秀樹はバイクに跨ったかと思うと、すぐにアクセルを噴かし加速していく。
年下なんだから、挨拶ぐらいしろよな…
小さくなって行く秀雄の背に、僕は複雑な表情を向ける。
あいつは去年からこっちで暮らす様になった。
なんでも中学の卒業を機に両親が離婚し、父親の実家であるウチの隣の家から高校に通っているらしい。
(8/12)
その父親も仕事が忙しいのか、めったに帰って無いみたいだ。
じーさんばーさんは、いないみたいだし、ウチと似てるって言えば似てるかな?…違うか。
まあ、グレルのも仕方無い…か?…。
一瞬、納得しかけてしまったが、あの目を思い出すと、どうにも地に思える。
…どうでもいい事さ……さ、晩飯晩飯っと。
秀雄に対する思考を打ち消し、僕はさっさと家に入った。
ーーーーー
「…ぁ…ゃあ…ん…あん…ぃい…ぁ…そ、そこ…」
「ほら、ここ?ここがいいの?」
ブラウン管の中では一人の女性相手に男が二人、見る者の欲望を煽る行為を繰り広げていた。
女はまだ少女と言っていい程、若く見える。
少女は後ろから男に、あまり大きくはない乳房を両手でかなり荒々しく揉みしだかれていた。
もう一人の男は、さっきから執拗に女性の性器へ指を突き入れながら、その少し上の肉の突起を舌で吸い出していた。
「あ"ぁー、ぃく…イクーー!!」
少女は後ろの男の腕の中で、ピーンと背筋を反らすと絶頂に達する。
(8/12)
その父親も仕事が忙しいのか、めったに帰って無いみたいだ。
じーさんばーさんは、いないみたいだし、ウチと似てるって言えば似てるかな?…違うか。
まあ、グレルのも仕方無い…か?…。
一瞬、納得しかけてしまったが、あの目を思い出すと、どうにも地に思える。
…どうでもいい事さ……さ、晩飯晩飯っと。
秀雄に対する思考を打ち消し、僕はさっさと家に入った。
ーーーーー
「…ぁ…ゃあ…ん…あん…ぃい…ぁ…そ、そこ…」
「ほら、ここ?ここがいいの?」
ブラウン管の中では一人の女性相手に男が二人、見る者の欲望を煽る行為を繰り広げていた。
女はまだ少女と言っていい程、若く見える。
少女は後ろから男に、あまり大きくはない乳房を両手でかなり荒々しく揉みしだかれていた。
もう一人の男は、さっきから執拗に女性の性器へ指を突き入れながら、その少し上の肉の突起を舌で吸い出していた。
「あ"ぁー、ぃく…イクーー!!」
少女は後ろの男の腕の中で、ピーンと背筋を反らすと絶頂に達する。
ホッシュ
(9/12)
はぁ…はぁ…
良樹はごしごしと右手で、勃起した自分のペニスを激しく、しごきたてながら、画面の隅に表示されている青い時期表示に視線をやる。
そこに映っている三年前の日にちと、タイトルの京子14歳とは、確かに計算は合う。
…でも、いくら三年前とはいえ、このスタイルは無いよな…
僕は京子のEカップバストを思い出すと、画面の中の小ぶりな乳房と比べてみる。
顔にしても設備が余り良くない為か、いささか鮮明さに欠ける画面の差を引いても、面影はあるが本人とも言い切れない。
声にしてもそうだ。
全てが微妙なんだが、想像の範囲内でもある為、より興奮する。
今やこのビデオはクラスの大半にダビングして行き渡り、男達の子種を大量に搾り出していた。
もちろん女子達や京子本人も、昼間騒ぎ会ったり、罵り合ったりした友人達が、夜にその事を思い出しながら、こんな行為に耽っているなんて夢にも思って無いだろう。
(10/12)
しばらく少女の稚拙なフェラチオを堪能していた男が、やっと満足したのか、それとも我慢できなくなったのか、自慢の商売道具を少女の口腔からグポっと抜き取ると、2本に増やされた指で相変わらず少女の膣を責め続けていた相方の男に合図を送る。
「さあ、お待ちかねの物を突っ込んでやるぞ」
「うん、入れて」
さっきまでのフェラチオで唾液まみれになって、ヌラヌラと凶悪な光沢を放つ一物をごしごしと擦りながら、甘えた声でおねだりする少女の股間側に回り込んで行く。
先程まで、そちら側で膣穴をもてあそんでいた男は少し離れた所に固定されていたカメラを外し、撮影に回る。
綺麗な色だね〜…入るよ〜……そらっ!」
3・4回、入り口の肉ヒダにペニスを絡まして、ずぶぶっと、そのまま一気に根元まで押し込む。
ビラビラを巻き込みながら、真っ赤に充血し、極限かと思われる程まで広がった膣穴に、男は遠慮なくズボズボと挿入を繰り返して行く。
「裂け…あ"…あ"ぁ…イィ…」
「おらっ、おらっ」
(11/12)
さっきまで使われていた為、すでに膣腔の内部は準備できていたとはいえ、激しすぎる行為に少女は、口の端からヨダレを垂らしながら、白目を剥きかけていた。
そんな事には気にもかけず、男はパツーン、パツーンと甲高い音を響かせながら、長いストロークで腰を叩きつけていく。
「あ"っ…あ"っ…あ"っ…」
「おらっ…いくぞっ…うっ…くっ…くぉっ!」
「あ"ぁーーーーイッグゥーーー!!」
十分近く全力で腰を振り続けた後、男は、トドメとばかりに力強く腰を叩きつけ、少女の膣腔の中に思い切り精液を流し込む。
精液を出し切るまで、浅くピストンを繰り返していたが、満足したのか男は、ズルッとペニスを引き抜いた。
ビクン、ビクンと余韻に浸るペニスの先から、精液と少女の淫液の混じった物が、真っ白く淫らに橋を架け、そして消えていく。
少女は絶頂の瞬間、ピーンと背筋を反り返らせていたが、やがてバタッとシーツに身を沈める。
はぁー、はぁーと荒く呼吸する少女の膣穴はヒクヒクと伸縮を繰り返し、コプリと打ち込まれた精液を吐き出した。
(12/12)
暫らくアップで、その映像を写した後、カメラ役が入れ替って、二人目が少女にのしかかり、先程の男と同じ行為がまた始まる。
……ノーカットの映像は間もなく二時間に成ろうとしていた。
2順目が終わり、最初の男が後背位から、また正常位に戻された少女の膣穴にドプドプと、3度目とは思えない量の精液を吐き出し、その間、自分でしごいていた男と、素早く場所を入れ替える。
もう既に絶頂近くまで自分で高めてある男が、間髪を入れずに追加の精液を、こちらも存分に吐き出していく。
…たっぷり二人分の精液を注ぎ込まれ、ぐったりとしている少女の顔をしばらく映した後、ぐじょぐじょになった少女の股間に向かって、キラキラと体中に汗を浮び上がらせた、若く張りのある少女の肌の上をテレビの画面が滑っていく。
ぽっかりとだらしなく開ききった少女の膣穴からは、とろとろと何時までも真っ白い精液が垂れ流しになっていた。
そのシーンに合わせて、僕は今日、ビデオの男優と同じ三度目の射精を放ち、フーと、ため息を吐き出し、気だるげに体を横たえる。
…すでに、僕のペニスは力無く放置され、ぼーっと、再生の終わった青い画面を見ながら、僕はこの悲惨な少女の京子と、クラスメイトの京子に向かって、申し訳ない気持ちで一杯だった。
新作キタ━━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━━ !!!!
ちと読点が多いが、けっこう読みやすいもんだね。
どんな寝取られが待っているのか、期待に胸膨らませ妄想膨らませ待ってますぜ〜。
新作ビデオキタキタ━━(゚∀゚)━━!!
○○14歳系のエロビはよくショップで見かけるので
リアルにハァハァできそうな予感
続き楽しみにしてまつ
∧∧ ミ_ドスッ
( ,,)┌───┴┴────┐
/ つ ここまで保存しました|
〜′ /´ └───┬┬────┘
∪ ∪ ││
> 710 ◆dSM6ilYLGg さん
私の管理しておりまするSS保存サイト(
>>1参照)に貴殿のSSを保存させていただきました。
もし何か不都合がございましたらおっしゃってください。
少し更新です。
(1/13)
ここ最近の伊集院輝は、帰宅後真っ先にパソコンの前に向かっている。
急ぎ立ち上げ、インターネットに接続。
そしていきつけのHPへとアクセスしていく……
☆★国際偽キャビア先物取引推進委員会★☆
そこは、よくわからないHPだった。
あるのは、如何に偽キャビアが儲かるか、の説明と、
それを熱く語る会議室のみ。
しかし、HPの来訪者を示すカウンターは7ケタの数字を刻んでいる。
そんな、よくわからないHP。
今の輝にとって、最も有益なHPであった。
(2/13)
〜「焼ポーク」さんが入室しました〜
秋田雄町>おぃ〜す
高野テンプル>ご無沙汰
焼ポーク>お二人だけで経営会議でござるか?
秋田雄町>他の面子はまだ営業中
焼ポーク>そうでござったか
高野テンプル>豚さんは偽キャビアの売り上げどう?
焼ポーク>(´・ω・`)
高野テンプル>ま、まぁ頑張れ
秋田雄町>そうそう、昨日一件仮契約に成功したよ
焼ポーク>まじでござるか!?
秋田雄町>まじまじ
高野テンプル>俺達の活動に感銘を受けたとか?
秋田雄町>今を生きる漢だから断るって
高野テンプル>(´・ω・`)
焼ポーク>(´・ω・`)
秋田雄町>若いっていいよね
何気ないチャット風景。
しかしそれは偽装された会話。
情報交換の場、であった。
(3/13)
秋田雄町>(お待ちしてました)
高野テンプル>(遅かったな)
焼ポーク>(二人しかいないのかい?)
秋田雄町>(他の仲間はまだ同胞を探し回っている)
焼ポーク>(そうか)
高野テンプル>(伊集院氏は何か宇宙人の情報手に入ったか?)
焼ポーク>(駄目だね)
高野テンプル>(仕方ないか)
秋田雄町>(告知。洗脳を受けてない男が一人見つかった)
焼ポーク>(本当かい!?)
秋田雄町>(本当だ)
高野テンプル>(協力してくれそうか?)
秋田雄町>(今の環境が気持ちイイからと拒否された)
高野テンプル>(駄目か……)
焼ポーク>(駄目か……)
秋田雄町>(若い奴だったから仕方ないさ)
(4/13)
「ふぅ……」
パソコンの電源を切り、深く溜息。
肩をコキコキと鳴らす。
時間は既に午後11時をまわっていた。
「状況は芳しくない」
一人、呟く。
宇宙人による洗脳が始まってから既に二週間。
このHPを発見してからは一週間が経過している。
洗脳を受けていない人々が自分と加藤佐紀意外にもいるという事実。
それは輝を大いに勇気づけた。
しかし、その誰もが決定的な状況打開策を見つけるに至っていないのだった。
(優菜……)
机の隅の写真立ての中で、成瀬優菜は微笑んでいた。
しばらく見つめた後、輝はそれを微妙に位置換えする。
輝に向かって彼女が微笑むように。
無論、優菜に撮らせてもらったわけじゃない。
写真部の知り合いに頼み込んで5,000円で盗撮してもらったものだ。
(5/13)
(君は、現実の君はこんな風には微笑んでくれないんだろうな)
輝は無言で写真立ての中の優菜に語りかける。
その笑顔が決して届かない場所に在ることも知らずに。
(僕はね、今の状況はよくないと思うんだ。
以前だって決して貞操観念が良好な世の中じゃなかったけどね)
ふと、己の股間を見やる。
そこには、優菜の写真に見つめられてるだけで自己主張している輝自身がいた。
(はは……言ってる僕がこんな様じゃ説得力ないよな)
ぶんぶんと首を振り、輝はおもむろに窓を開け、深く深く呼吸した。
湧き上がる性欲を無理矢理ねじ伏せているのだ。
(そろそろ僕は寝る。 おやすみ、優菜……)
400万画素の優菜に就寝の挨拶をし、輝は布団に潜り込んだ。
(6/13)
同日、同時刻。
逮捕された佐紀と優菜は、町外れのとある施設に連行されてきていた。
警察の施設なのだろうが、桜の大門も、季節の標語の垂れ幕もない。
夜の闇に浮かび上がる、穢れ無き白い建物。
性犯罪者を裁く、それは純潔の城だった。
(俺達殺されるのかな。繁殖法違反で殺されるのかな)
若気の至り。しかしながら未遂。
それでも優菜が拒んだのは事実だ。
佐紀の脳裏に、笑顔で5階から地表へ落下していく後輩、牧原芹の姿がよぎる。
あんな風に、佐紀も優菜も……
(優菜っ……!)
先は横に連れ立って警官に連行される優菜を見やった。
優菜はうな垂れて、連れられるままに暗い廊下を歩いている。
果たして、今どんな心境でいるのだろうか。
(7/13)
階段を2回ほど昇っただろうか。
昇ってすぐのT字路を、佐紀は西へ、優菜は東へと誘導された。
「おい! 優菜をどこへ連れて行くんだ!」
「貴女はこちらへ」
「はい……」
「貴方はこちらへ」
「は、離せ! この馬鹿力め!」
抵抗するも徒労。
漆黒の警官は、意見の介入を許さない剛力で佐紀と優菜を別った。
「ここでしばらくお待ちください」
曲がった先の奥の奥。
そこに配された部屋に佐紀は通された。
鉄格子付きの窓が一つ。
あるのは机一つに椅子二つ。
それと、お決まりの蛍光スタンド……
見紛うこともない、そこは取調室だった。
「じきに、おいでになりますので」
そう言い残して立ち去る警官。
一体何がおいでになるのか。
これから行われる執拗な尋問、恫喝、追及を考え、佐紀は震えた。
(8/13)
20分ほどして、取調室のドアが開いた。
そこには……
「やぁ、遅くなって申し訳ありませんね」
全く緊張感を伴わない口調で、彼はやってきた。
慎重はおよそ130cm。
血の気のない、妙に白っぽい逆三角形の顔。
その顔の半分以上を占める巨大な双眼。
それに対して申し訳程度に開いた穴のような鼻と口。
いわゆる矢追氏とかの特番によく出るタイプの宇宙人そのものの姿。
だがその格好は普通のスーツ姿。
―――――ご丁寧に色はグレーだったりした。
「初めまして。
私は宙域希少動物保護団体代表、名前は……」
「イ、イチロー……」
あの日TVで見た宇宙人が、そこにいた。
(9/13)
「あ、ぁあ、あぁあっ……!」
何という感覚なのだろうか。
常識を打ち砕く、その異常の極み。
それが僅か1メートルの至近距離に在る。
もうそれの侵食圏内にいるんだろうか。
何に侵食されしまうのかは解らない。
でも、恐怖。
膝は震え、焦点は定まらず、意味不明の奇声で叫びだしたい衝動。
しかし、
「カツ丼は……まだのようですね」
「……へ?」
イチローは椅子に腰掛け、胸ポケットからタバコを取り出し火を点けた。
「スゥ〜…… プッ、ゲホゲホホッ!!」
そして勢い良くむせ込んだ。
(な、何なんだこいつ……)
見た目は完全な異形なのは間違いないのだが……
行動が妙に俗っぽい。
これがワザとなら違和感も感じるのだろうが、
「くうっ…… やはり1ミリじゃないとキツいですねぇ……」
イチローのそれは天然っぽかった。
少なくとも佐紀にはそう見えた。
(10/13)
「あ〜 きつかった〜」
しばらく咳き込んだ後、イチローは人心地ついたらしく大きく息を吐いた。
オレンジ色のネクタイを緩め、武装警官に運ばせたほうじ茶をすする。
妙な宇宙人だった。
人間臭い、およそらしくない態度。
この時、佐紀に少しだけ余裕が生まれ始めていた。
「あんた……本当に宇宙人なのかよ」
「こんな生物、この惑星にいますか?」
「仮装とか」
「地です。触ってみますか?」
「け、結構だっ」
「そうですか」
睨み合う。
といっても睨んでいると分かるのは佐紀だけで、
イチローの方は表情を読み取ることができない。
「それにしても、君は我慢が足りませんね」
唐突にイチローが口を開いた。
佐紀は反応せず、次の言葉を待った。
(11/13)
「繁殖法ですか」
そういって、携えてきた鞄から書物を取り出した。
雑誌ほどの薄さのA4サイズのそれには、
『繁殖法』
しっかりと記載されていた。
「一晩で作り上げた即席な法律の割りには、
知能を持つソブネリアには効果的のようだ」
パラパラと法律書に目を通すイチロー。
なかなか本題に入らない相手に、佐紀のほうが焦れた。
「……優菜はどこだ」
「一緒に連行されてきたメスですか?
恐らく東棟のほうじゃないかと」
「会わせてくれ!」
佐紀はイチローに懇願した。
優菜の安否……
それは宇宙人との邂逅よりも、地球の平和よりも気がかりなこと。
しかし、
「駄目です」
あっさりと断られてしまった。
(12/13)
「優菜は何もしていない!
俺が、俺が一方的に犯ろうとしただけなんだ!」
「強姦は未遂でも罪に問われます。
しかも両性とも等しく」
佐紀の懇願も、目の前の異形、それ以前に法律には通用しない。
「くうっ……!」
佐紀は後悔していた。
あの時、衝動に任せて優菜を抱こうとしたことを。
セックスがこれほどまでに禁忌な事項だったなんて。
反面、
(じゃあどんな状況ならしてもいいんだ?)
という疑問も浮かぶが、現状打破には何の意味もない考えだった。
「……ちくしょう」
「……」
無機質な取調室に、佐紀の嗚咽が静かに響き渡る。
イチローはそれを静かに眺めている。
その巨大な双眼は、何故か憐憫の色を湛えていた。
(13/13)
「帰してあげてもいいですよ」
「……えっ」
いきなりな提案。
それは敵からの塩、だった。
「君だけなら、今すぐ帰してあげてもいい」
「優菜は!?」
「彼女には一応妊娠検査やその他色々を受けてもらわないと」
「そんな……俺はまだ何もしちゃいない。さっきからそう言ってるだろ!」
「警官達が踏み込んだ時点の状況では何とも言えないですねぇ」
実の所、このイチローには佐紀と優菜が未遂なことは分かっていた。
しかし、言わない。
それはすなわち、
「君が私の仕事を手伝ってくれるなら、君達は解放してさしあげましょう」
「仕事……?」
「えっと、優菜さんですか。彼女はとりあえず人質ということで」
「……!」
「君にしかできない仕事」
そう言ってイチローは再びタバコに火を点けた。
今度は何故かむせず、大きく吸い込んで紫煙を吐き出す。
「我々の洗脳を受け付けない君にしかできない……仕事です」
イチローには、思惑があった。
うほっ。更新きてた。がんがれ〜
↑ああっ、続きが気になる…
そして、23氏の世界でしか難しい性処理係りを希望しまつ
僕は性保健委員会の設立を希望しまつ。
優菜タンに佐紀タンの前でクラスの皆の処理を頼みたいでつ
多数決で係りに優菜当選みたいな
(1/11)
…やっべ、遅刻だ。
腕にはめた時計を気にしながら、二年の教室のある三階まで一段飛ばしで、
ビュンビュン階段を駆け上って行く。
そして、教室の前の廊下を視界に捕らえると、慌てる意味は無くなリ…
…はぁ…はぁ……はぁ………はぁ…
僕は収まりつつある動悸を意識しながら、何時も通りの風を装い、教室に足を踏み入れて、
黒板の上で始業に十五分前を示している時計ではなく、一つの空席にホッとする。
…間に合った…
…挨拶ぐらいで…と自分でも思うが、もうすっかり習慣になってしまって、
これに成功しないとなんだか気分が悪くなる。
ふーっと息を吐いて、カバンを机の上に投げ出し、どかっと椅子に腰を降ろす。
「よっ!朝からだらけてるねー」
後ろからの声は、京子だとすぐに分かった。
確認も兼ねて、椅子を後ろに傾けながら、首も一緒に真後ろに倒す。
てっきり京子を映すと思い込んでいた僕の目には、逆さでも相変わらず可愛い微笑みを浮かべた宮沢が映り込み、慌てた僕は体勢を立て直そうとするが、ぴとっ、と優しく顔を挟み込んだ、宮沢の手の平の感触に僕は体がビクンっとなる。
端っこにキッカケになった京子もいたが、最早どうでもいい。
(2/11)
口をぽかーんと開けた顔を二人に見下ろされながら、
なにより宮沢の温度に僕は、どうしていいのか分からずただドキドキしていた。
「おはよっ、良樹君。くち、開いてるよ?」
「おっ、のどチンコはっけーん!」
「お、おはぅわっ!」
高まっていた緊張と突然かけられた声に慌てて返事を反そうとしたためか、バランスを崩した椅子と共に、ガシャーンっと、豪快に転倒してしまう。
「きゃっ!…良樹君、大丈夫?」
…イテテ
ウケまくっている京子を尻目に、打ってしまった腰を擦りながら、本気で心配してくれている宮沢に大丈夫だから…とジェスチャーを送る。
「マヌケ過ぎだよヨシキ、ちょーウケルんだけど」
「…あー痛て…笑わせてやったんだから、何かおごれよなー」
宮沢の手前、京子に余り強く言い返せず軽くかえす。
「なんじゃそら!あ、そうだ。んじゃさー、さっき駅前でボイズ(カラオケ屋)の割引券貰ったから、帰りに行こーよ」
「ね、どーする?トモコも行くよね?」
意外な展開に期待を込めて、僕は宮沢の反応を伺うが、宮沢は両手を顔の前で合わせながら複雑な表情を見せる。
(3/11)
「ご、ごめん…今日はちょっと無理」
正直、がっかりした。
…まあ、仕様がないか…
僕と行くのが嫌だからかな…と少し思ったが、宮沢からはそんな雰囲気は窺える筈も無い。
宮沢の性格から考えて、恐らく本当に無理な理由があるのだろう。
「えー、今日もデートなのー?」
…え!!?
思わず心臓が飛び出しそうになる。
「み、宮沢彼氏いたんだ…」
「ち、違うよ、いないいない、もー!京子変なこと言わないでよー」
「えー、またまたー、最近付き合い悪いし、それにミカが街で男と歩いてるの見たって言ってたよ?」
「違うよ、それたぶん従兄弟よ、よく遊ぶの」
宮沢はチラチラと僕の方を気にしながら、京子に向かって真っ赤な顔で必死に言い訳している。
(4/11)
「えー、サインはVでありー、また、コサインもVとなるとー…」
…はぁ…
「タンジェントはインテリジェントである事がー導きだされー…」
…そうだよなー…
…宮沢だってずっと一人な訳ないもんな…
「この公式をー、つれずれなるままにー、春はあけぼの…」
カツカツと黒板に数式を書き込んでいる教師の解説を聞き流しながら、僕はずっと宮沢の事を考えていた。
今朝の会話をキッカケに、宮沢が男と付き合うという想像から頭が離れない。
…自分以外の男と手を繋いでいる宮沢…
…自分以外の男と見詰め合う宮沢…
…自分以外の男とキスをし頬を赤く染める宮沢…
…自分以外の男と……
…ずっと考え無い様にしてたけど、いつかは来る事なんだ…
チラリと宮沢の方をを盗み見る。
宮沢は光沢の有るつややかで真っ黒い髪を右耳にスッとひっかけ、黙々と真面目にノートをとっている。
椅子の下に見えている白いふくらはぎが眩しかった。
(5/11)
今朝の手の平の感触が両頬に蘇って来る。
…あー!ダメだ!やっぱり耐えられない…
…好きだ…渡したくない…誰にも渡したくない…
…やるしかないかっ!……嫌、でも…
…くーーー、弱気になるなー…やるっ、俺はやるぞ!…
…今日だ!今日やるんだ!この勢いのまま乗り切るんだ!…
安西先生、見ていて下さい…
今までに無い思いの高まりに、僕は断固たる決意をするのだった…
(6/11)
放課後の視聴覚室、今月はうちのクラスが掃除当番で、今週は僕と宮沢を含んだ四人が当番だった。
内、一人が欠席であり、残りの一人がたった今、此処よりずっと離れた廊下の隅のダストシュートまでゴミを出しに行き、
いつ告白しようか悩み、早くも決意の萎えかかっていた僕に思わぬチャンスが舞い込んで来る。
「宮沢…」
僕に名前を呼ばれて、掃除道具をロッカーにしまっていた宮沢は、ん?っと言いながら振り返り、なに?と聞き返す。
「宮沢あ、あのさ、その…」
何か気配を察したのか、真直ぐと僕の目を見詰めながら僕の言葉を待つ。
…勢いで咄嗟に掛けた言葉に、もう戻れないと自分を追い込み、ありったけの勇気を振り絞って、
僕は言葉を続けていく。
「宮沢…今朝付き合ってる奴、誰もいないって言ってたじゃん…」
「…うん…」
今朝の話しを持ち出されて、心配そうな表情でうつむきながら、宮沢は小さく答える。
「その…よかったら、僕と付き合ってくれないか?」
「え?」
僕の言葉が意外な物だったのか、パッと顔を上げると、宮沢は状況がまだ分からないといった顔に驚きの混ざった表情で僕を見返す。
(7/11)
「あ、いや、その……好きなんだ!…僕は宮沢が好きなんだ!」
「僕と付き合ってください!」
僕のストレートな告白に、宮沢は大きな目を見開き、口元を両手で覆ってワナワナと震えながらつぶやく。
「…私…良樹君は京子の事が好きなんだと思ってた…」
「え…いや、全然そんな事ないよ」
宮沢の口から飛び出した意外な名前に、僕は慌てて否定した。
感極まったのか、宮沢は涙声に為りながら必死に返事を返す。
「…うれしい…私もずっと好きだったの…」
「え?…じゃ…じゃあ…」
驚いて聞き返す僕に、宮沢は充血した目の端に涙を浮かべながら、真っ赤な顔でコクンと小さく頷いた。
「うん…こんな私で良かったら、付き合って下さい」
じわじわと駆け巡って来る喜びの衝動に全身の筋肉に力がみなぎって来る。
「…ぅううっ……イェス!イェス!イェーッス!」
僕は全身を使って何度もガッツポーズをした。
宮沢の方はゴミを出し終え戻ってき、気が狂った様な僕を呆然と見ている少女に気が付いて、
恥ずかしそうに俯いていた。
(8/11)
携帯に表示されている宮沢智子の名前と、十一桁の数字の列にさっきまでの出来事が現実のものだった事を実感し、ニヤニヤ笑いながら何度でも表示させてしまう。
あの後、少しだけ二人っきりでお喋りしながら、携帯の番号やメールアドレスのやり取りをしていたが、
宮沢は突然自分の携帯に入ったメールを読み、悲壮な顔でごめんね、と言い慌てて帰って行った。
お互い照れてしまって殆んど会話はできなかったが、これからはいつでも、話そうと思えばいつだって話す事が出来る様になったのだ。
焦る必要は無い。
僕は宮沢の彼氏になったのだ。
一旦家に帰り、嬉しさでじっとしてられず、私服に着替えて街でブラブラしていても頭の中は宮沢の事で一杯だった。
明日からの学校が待ちどうしい。
…そうだ、寝る前に初メールでも打ってみようかな?
そんな事を考えながら、しばらく街をうろつき、ついでに夕飯の材料も買い集める。
家に帰り着くとそのまま台所へ向かい、キッチンテーブルの上にどさっと買い物袋を置く。
今日は記念日だ。
少しだけ豪華な夕食にしようと、買ってきた本マグロを鋸でさばき、下準備をすましてしまうと後はゆっくり待つだけになり、一緒に買ってきたマンガでも読もうと自分の部屋へ戻った。
しばらくベッドでうつ伏せになりながら、夢中で一気にマンガを読み終えると、ふーっと脱力し、そのまま全身ベッドに身を任せていく。
(9/11)
…今、なにやってるのかな…
宮沢の事を考えながら僕は体を起こすと、外の空気を吸いたくなり、シャッとカーテンを開ける。
…!!!!
わずか数メートルの距離に、隣の家の秀樹の部屋と向かい合わせているため、普段は滅多に開けた事の無いカーテンをさして深い意味も無く開けたはいいが、偶然にもとんでもない光景に居合わせてしまった様だ。
こっちのカーテンが閉まってて安心してたのか、秀雄の部屋のカーテンは半分だけが開いたままになっていて、秀雄の部屋は半分だけが丸見えになっており、そしてその中で男女の性行為が営まれていた。
…マジかよ…
閉まってる部分で上半身は隠れていて、相手はどんな子なのかまでは分からないが、下半身の方は丸見えじゃないか。
秀雄と思われる男によって、女は正常位で腰ぐいぐいと打ち付けられている。
手で抱えるように押し広げられた長い足が、空中でゆらゆらと艶かしく揺れていた。
おいおい、いいのかよ…と思いながらも、気ずかれないのを良い事に、食い入る様に見入ってしまう。
エロビデオとは違う、生の迫力に股間の物が、痛いくらいにズンズンとジーンズの中で膨らんでいく。
あわててジーンズを下着と一緒に膝まで押し下げるが、途中で今の格好の自分を想像して少し情けなくなってしまう。
が、初めての生の興奮に、あっさり理性は消えてしまった。
(こんなんの見せられちゃ、しょうがないよな)
秀雄の腰の動きは、こすり付けるなんて生易しい物じゃなく、パンパンパンと音が聞こえて来そうな程、激しかった。
(10/11)
知り合いのセックスを盗み見るのがこんなに興奮するなんて・・。
背徳的な光景に、かつて無い程の興奮を覚え、右手でしゅっしゅっと激しく一物をしごきたてていく。
秀雄は最初の激しい腰使いから一転、馴れた腰使いに緩急を付けてしばらくストロークを繰り返していたが、おもむろにズルリと20センチは有りそうなペニスを引き抜く。
(すっげー!・・あいつ、あんなにでかかったのか・・)
右手だけで事足りる自分の物と思わず比べて、切なくなる。
秀雄のペニスは見事に使い込まれた色をしていて、腹との間に30℃の角度で見事にそそり立ち、傘も凶悪な位に開ききっていた。
(しかもゴムつけてねーよ・・大丈夫なのか?)
勝手な心配を他所に、秀雄は女をうながすとクルリっと後背位の体勢をとらす。
少し大きめでシミ一つ無い、真っ白なお尻がおずおずと、控えめに突き出されていく。
(しかし、スタイルいいよな・・足長いし・・一体、誰なんだ?)
秀雄と同じ学校の子かな・・などと考えてる間に、秀雄は女の腰を引き寄せると、しばらく尻の肉を開いたり、両手でグニグニ揉みながら谷間にペニスを滑らせていたが、おもむろに女の中心部へずぶずぶとペニスを埋め込んでいく。
それだけで女は軽くイッタのか、ベッドに沈んでいた女の上半身がピーンと反り返った状態でピクピクと痙攣していた。
あのサイズだ、ひょっとしたら苦しかったのかもしれないが、良樹にとって下半身だけではそこまでの判断は無理だった。
少なくても処女では無い様だ。
あれだけの物をくわえ込んでいるのだ、昨日今日の関係では無いだろう。
(11/11)
秀雄は浅く腰を動かし、物を馴染ませながら徐々にストロークを大きくしていく。
大きなストロークの度に、秀雄の大きな一物がずぶりずぶりと、女の白い尻の谷間から見え隠れし、しっかりと中心部に打ち込まれているのが確認できた。
何度もピストン運動を繰り返しながら、時折りピシャーン、ピシャーンと女の尻肉に手の平を叩きつけている様に、秀雄のサド性を垣間見た気がする。
僕はもうすぐイキそうになるのを堪えながら、限界まで早まっている右手に力を込める。
秀雄の方も限界が近いのか、猛スピードで腰を打ち付けている。
…もうダメだ…クゥ…ィ…イクッ!……クッ……………ふぅ…
ほぼ同時にイッタのか、秀雄の方も両手で女の腰をグッと抱え込みながら、打ち上げる様に腰を押し上げていた。
欲望を子宮の中に出し切り、満足したのか両手で押さえ込んでいた女の腰を突き放す様に開放すと、
女はバタリと身を横たえ、放たれた一物が女性器との間に真っ白な橋を架けながらずるんと抜け出し、ビクンビクンと脈打っていた。
…へへ、秀雄の奴ざまーみろ。
…おまえの彼女でたっぷり抜かしてもらったぜ。
精液を吐き出し終え、まだ余韻の残るペニスを握ったまま僕は、変な優越感に浸る。
一物をティッシュで後始末しながら、秀雄の体を借りて奴の彼女を視姦できた事に、僕は大いに満足していた。
心地いい余韻に浸りながら、思考は宮沢との事に広がっていく。
…そうだ、僕らは付き合い始めたんだ。
…いつかは宮沢とだってあんな行為が…
さあて、今日は2つの作品の書き込みをリアルで見届けたわけだが。
二人とも乙
710さん、作品とても良かったです。
宮沢智子は容姿も人柄も好みだし、これからの展開を想像すると
今から寝取られ感で興奮します。智子のエッチを色々と見たいですね〜。
続き楽しみにしています。
実は目の前で秀雄にヤラレテタ女が(ry だたりして
それによっては・・・嗚呼、妄想が膨らむハァハァ
23氏、今回はエロくないね。
毎回濡れ場挿入はきびしい?
657 :
名無しさん@初回限定:03/12/25 18:03 ID:UnAQgR4R
濡れ場の少ないネトラレSSは需要少ないですか?
>>657 漏れは妄想を膨らまさせてくれる描写さえあればアリ。
俺は濡れ場が少なくても要所にピンポイントで爆撃してくれればOK。
濡れ場じゃないのにこっちが勝手に妄想して興奮してしまう
というアプローチがあるのならアリ。
その妄想が事実だったりむしろそれ以上だったりするとさらによし。
でもやっぱエロ描写欲しいぜ(本音)。
濡れ場無しでひっぱられまくって、
最高の寝取られシーンで濡れ濡れというのも悪くない・・・
さてもさても皆々様方、お待たせいたしました。続きを書きました故、宜しくご照覧の程お願い申し上げます。
(1/9)
A「だめだ!そんな事できない」
そんな俺の言葉なんてまるで聞こえないのか、香織の唇は近づいてくる。
3cm
「やめろ。だめだよ!止めろってば」
動きは止まらない。
2cm
「だめだ。だめだってば!」
1cm
「頼む。やめてくれ!」
それでも動きは止まらない。
5mm
「駄目だったら駄目だ!!!」
出せるだけの声を総動員して怒鳴って見たものの、香織に変化は見られない。
さりとて、俺の体も金縛りに会ったかのように、身動き一つできゃしない。
3mm
「あぁ…」
声が裏返る。まるで瀕死の鶏が首を締められたかのようで、情けない。
もう駄目だ。あの唇が触れたら、俺はなす術なく、こいつにやられてしまうだろう。
景子、ごめん。俺の事、あんなに助けてくれたのに、俺は君を裏切ってしまう…
観念して目を瞑った。もうじたばたしてもしょうがない。………
(2/9)
「プッ!フフフ……もぉ冗談だよ冗談。じょ お だ ん だってば」
え?………すぐには状況を把握できない。一体何が起きたんだ?
慌てて目を開けると、真正面に香織の顔があった。いたずらっ子のような顔をして笑っている。
「もぉ、単純だなぁ……こんな事くらいで本気になるなんて……こんな冗談くらい、ちゃんと見抜いてよね」
冗談?冗談だって言うのか?
こいつとの付き合いは幼稚園からだ。かれこれ10年ちょい経つ。人生の大半の期間はこいつと面突き合わせ
て生きてきた事になる。
その経験から言わせてもらえば、さっきの表情や雰囲気は到底冗談で言っているようには見えなかった。
本当に冗談なのか?
こいつは、俺がこういう挑発的な態度が嫌いなのは、百も承知の筈だ。まして、それをネタにからかうなんて
いうのは、一番毛嫌いする事だってわかっているはずなのに、何故こんな事を……。
「本当に冗談か?」
訊かずにはいられない。
「あ?という事は……期待してたな? いいよ今からでも。する?」
いたずら猫のような顔をして、又 唇が触れる寸前まで顔を近づけてくる。
「ば、馬鹿言うな!」
熱い。顔から火が出そうだ。 くそ!これじゃ訊きたい事も訊けゃしない。
「あ、赤くなって…かーわいいぃ」
「ふざけるのもいい加減にしろ!!」
半分見透かされている事の照れ隠しで、つい言葉が荒くなってしまう。
(3/9)
「嘘、嘘。ちょっとからかってみただけ」
「からかったって…何だよ、それ?」
「だってさ、あんたと遠野さん、傍から見てると とぉっても仲良く見えるんだよね。なのに、訊いて見ても
『ちょっとは進展しているみたい』でしょ?何か『カマトトぶるのもいい加減にしろ』って思って、ちょっと
意地悪してみたくなっちゃったの」
本当にそうなのか?本当にからかい半分でやった冗談なのか?
俺にはとても信じる事ができなかった。
「でもさ、断るにしてもあんなむきになって『やめろ!』なんてすごい顔して言う必要ないと思うんだけど」
「もう少し大人なあしらい方しないと、餓鬼だとおもわれるよ」
うるさいな。こっちの気も知らないで。今ので 俺がどれだけ焦りまくったか、お前には解らないだろうな。
「へーへー、こっちは こういう事未経験なんでね、餓鬼な対応しか取れなくって、悪ぅござんしたね」
「あ、開き直って…可愛げ無ぁーーーい」
「可愛げなくて、悪かったね。お前だって知ってるだろ?俺がこういうの嫌いだって事」
「そりゃ、知ってるけど…」
「じゃあ、やめろよ。こういう事するなら、今後は買い物にも付き合ってやらんし、お前のお袋さんからの伝
言も取り次がないぜ」
「脅すつもり?」
(4/9)
「脅すも何も、元々暫くは口きかないつもりだったんだから、その状態に戻すだけだよ。もし、お前のお袋さ
んから言われたら、『喧嘩別れして、口もきいてもらえない状態だ』って言ってくれても構わないよ」
「卑怯者」
「卑怯者で結構。で、どうする?こういう冗談は今後しないのか、それともまたするのか」
「わかった。わかりました!もう、こういうことは致しません!!!
「はー、もったいない。こんなに可愛いい娘が、扉全開にして待ってるっていうのに」
冗談とも本気とも取れるような口調でこう言うと、香織は頬をぷっと膨らませて、ソファーに沈み込んだ。
その姿が可愛く、堪らない程愛しく、思わず手を出しそうになる。
俺は、まだ こいつに未練があるのか。
本当は、さっきの事、期待していたんじゃないだろうか。
だめだよな、こんな事じゃ。
しっかり前を見据えて、今にとって一番大切な存在は誰なのか、その人が悲しむような事が何なのかを正確に
認識しないと。
「そろそろ、帰るわ」
此処に居ると、自分の気持がどんどんあやふやになっていく気がした。
これ以上居たら、もしさっきの事がもう一度あったら、俺は断ることなど出来ない……いや、おそらく自分か
らこいつに手を出してしまうのは間違いない。
怖かった。
もう、これ以上此処にいてはいけないと思った。
(5/9)
「え?もう 帰るの?もうちょっと休んでけば?」
その言葉を受けて、尻に根を生やそうとしている自分が嫌になる。
「いや、もう帰らないと…今日、親父もお袋もいないんで、夕飯自分でなんとかしなきゃならんのだわ」
「じゃあ、こっちで食べていけばいいじゃん。私、作るよ。帰ったって、どうせコンビニで弁当買うだけでし
ょ?」
「まあ、そうだけどさ、でも飯まで一緒に、ていう訳にはいかないよ。疲れも取れたし、充分暖まったし、
もうそろそろ お暇しないと」
「えー?いいじゃん、もうちょっと居たって。それとも、私と一緒にいると問題でもあるの?」
「あー、もしかしてこれから遠野さんと何処かで待ち合わせ、とか」
「それは無い。きょう彼女は友達と何処か行ったから」
「じゃあ、いいじゃん。彼女から電話かかってきたら、私黙ってじっとしてるから。ちょっかいだしたりなん
かしないよ。だから…ね?」
「しつこいなぁ、何でそんなに引き止めるんだよ」
「そんな、別に……あんたこそ、すぐに帰りたい理由でもあるの?」
「……正直言うとさ、やっぱ、苦しいんだわ」
(6/9)
「……」
「お前と一緒にいると、元に戻ったような気がして、でもそういう訳にはいかなくて、『駄目だ!』って思うと、
胸の辺りが痛いんだよ。もうそろそろ限界なんだ。帰らせてくれよ」
「…そうだったね。この間は、それで『さよなら』になったんだものね……ごめん、ちょっと呆けてた」
さっきまでの得意満面の顔はない。申し訳なさそうな顔でこちらを覗いている。
「いいよ。解ってくれれば、だけど今日はなんで……友達いない訳じゃないだろ?」
「んとね、今日は何でか みんな彼氏と一緒なんで、メールもそうそう出来ないし、……あんたが帰っちゃう
と、一人っきりになっちゃうから……寂しいなぁって思って、……それでね。」
「だったら、先輩に電話でもメールでもすればいいじゃないか。何のための彼氏だよ」
「……たぶん、先輩…今日は、繋がらないと思うから……」
その言葉に返事をする事はできなかった。
今日、何故こいつが俺を誘ったのか、……恐らく想像の通りだろう。
でも、返事を口にすれば、全てはあの日……香織にさよならを告げた日…の前に逆戻りしてしまう……いや、
今は景子がいる分、もっと複雑なことになるだろう。……だから、すぐに席を立って、家へ帰る……そうすべ
きなのに、足が動かなかった。
結局、自分が一番可愛いんだ。今 心地よければそれで良いんだ。
本当に自分が好きなのは誰かを知るために自分を泥沼の底まで引きずり込むのはできない。さりとて、今自分を一番大切にしてくれる人のために、誘惑を断ち切る事も無理……卑怯者。
俺は、ただ黙って座っているだけだった。
(7/9)
「ごめん、もうちょっと此処に居てくれる?あと10分でいいいから……お願い」
そう言うと、香織は席を立って、俺の隣に座り直し、俺に上体を預けてきた。
上腕に重みと 微かに女の子の柔らかな感触を感じる。鼻孔に飛び込んでくるファンデーションの匂いに、何とも言えない気分にさせられる。
ふと見やった時には、既に香織は俺の右腕に自分の両腕を絡ませ、目を伏せて俺の肩に頭をのせ静かに寝息を立てていた。、
可愛い。
胸の奥から「抱いてしまえ!」と囁き声が聞こえる。
本能と理性の激しい戦いだった。
ともすると本能が優勢になって、思わず香織に手を出しそうになる。そのたびに理性をフル動員させて、本能を無理矢理押さえ込む、それの繰り返しだった。
自分は、まだこんなにも香織に未練があるのか改めて認識させられ、と同時に景子に申し訳ない気持で一杯になって、激しく落ち込んだ。
(8/9)
「おい、もう9時になるぞ」
「……ぇ、え?もうそんな時間?」
「ああ。随分寝てたな。そんなに疲れたのかよ」
「う、うん……よくわからない。でも、ずっといてくれたんだ。……」
恥ずかしそうに微笑んだ顔が何とも言えず愛らしい。
「まあな。起こすと後で何言われるかわかんないから」
照れ隠しにそんな事を言ってみる。まあ、顔をみればそれが本当の事なのか一発でわかると思うが。
「もう、帰るわ」
「……うん……」
名残惜しそうな表情でこちらに視線を送ってくる。
……ばかやろ、そんな顔でこっちを見るな。そんな顔されても駄目なものは駄目なんだよ。
「じゃな」
なるべく、気持を残さないように、最小限の言葉で挨拶を交わす。
「今日は一日ありがとう。……また、つきあってくれる?」
返って来た声は、微かに震えているような気がした。
「…ああ、買い物くらいなら付き合ってやるぜ」
もう、振り向いて香織の顔をみる事はしない。これ以上此処に気持を残す事は許されない事だ。
(9/9)
「……あの、ひろク……」
靴を履くと、その声を無視して足早に−まるで逃げるかのように−自分の家へと歩いていく。
振り向いてはいけない。
振り返ってはいけない。
自分の気持は、あそこには無いんだ。
歩いている最中、繰り返し自分にこう言い聞かせていた。
こんな事、いわなくても解っているはずなのに……
外の寒さが身にしみる。
コートの襟を立て、自分の身を腕で抱えるようにして、小走りに自分の家へと急ぐ。
この寒さは、気温だけが理由なんだろうか?
その日、俺は付き合い出してから初めて、景子に電話もメールもしないで寝た。
で、その間に景子と先輩はズコズコと・・・
ヒロクンの気持ち・・・めっちゃ辛い展開だな。
603タン乙。
神が三人に増えて毎日楽しんでおります。
関係ないけど今夜、自分が惚れている女が酔っ払ったオヤジに
チチ揉まれる等のセクハラされるのを目の前で見て
腹立てると同時に鬱立ちしてしまい
もう引き返せない所まで来たなと思った忘年会。
603乙彼〜
リアルタイムで見れますた
そろそろ先輩、景子タソの立ち位置が明かされそう?
知りたくないが…でも知りたい。
そんなハァハァを楽しみにしてる自分も
>>674氏と同じ彼岸にいる…
>>656氏
直接的濡れ場無しでも興奮できる作品が理想でつ
その境地にはまだまだ遠いなぁ
自分のも明日くらいには何とかうpできまする。
>>675のレスに「氏」が抜けてる…
失礼しました603氏。
23氏に期待しとります〜
毎度毎度遅筆でスマソです。
今回は13/13でつ。
(1/13)
重い鉄製の門が重装備の警官二人の手によって
鈍い音を立てながら開かれていく。
ここは施設の表門。
佐紀たちが入った裏門とはちょうど反対の位置にそれは設置されている。
おそらく滅多なことでは開かれないのだろう。
こびりついた錆が開閉の振動でこぼれ落ちていった。
「「もう来るんじゃないぞ」」
お決まりの台詞を棒読みで吐く重装備警官二人。
その間を、佐紀は全裸に黒のロングコート一丁の姿で通り過ぎる。
……はっきり言って変態以外の何者でもないいでたちなのだが、
その服は、宇宙人・イチローが佐紀に与えたものだった。
(2/13)
「群れの、ボスになってくれませんか?」
取調室でイチローが佐紀に要求した仕事……
それは、突拍子もない、佐紀の予想だにしない内容だった。
「な…何だって?」
「同種の群れを統べる存在。つまりはボスです」
イチローはあくまで佐紀達地球人をただの動物としてしか見ていない。
言葉の端々からそれが窺えた。
「種の本能を喚起させる信号、ベクター……それを透過する生物は、
本来なら処理されてしかるべき規格外品なのですが……」
蛍光スタンドを撫でながら、イチローは続ける。
伝えるべきことを伝える。
それが今のイチローの仕事ならば。
「ソブネリアにとって、ボスの命令は絶対のもの。
君がその座を射止めることができれば、優菜さんも助けられるでしょう」
それは、佐紀が優菜を救い、かつ己を生かす為の道。
彼に選択権は無かった。
(3/13)
「わ、わかった……やるよ」
「そうですか。ではこれを」
そう言ってイチローが武装警官に運ばせてきた物。
それは、真っ黒なコートに、カプセルが3錠。
「これは……」
「君が戦う相手との体格差ハンデを考慮した上での支給品です。
これらを駆使してぜひとも勝利してください」
「ちょ……戦う、って何だよ!!ボスになりゃそれでいいんだろ!?」
「太古の昔より、群れのボスは勝ち取るのが相場です」
つまり、ボスの資格者が何人かおり、それらに勝利しろ、と。
この宇宙人は何ということを強いるのだろうか。
佐紀はあまりのことに眩暈を覚えた。
「このコートは武器です。袖口から相手を無力化するモノが射出されます。
殺傷能力は全く無いので、安心して炸裂させちゃってください」
広げてみたコートは見た目は普通で、別段仕掛けがあるようには見えない。
「そしてこの錠剤は防具です。
効果は10秒。使うタイミングを誤らないように。
あの相手なら3錠くらいが妥当な量でしょう」
これまた見た目風邪薬な普通のカプセルにしか見えない。
「説明はここまでです。私の期待を裏切らないでくださいね」
イチローはそれだけを告げ、佐紀に質問の暇も与えさせず取調室を後にした。
(4/13)
地図を頼りに1時間ほど山道を歩いただろうか。
佐紀の眼下に、ようやく目的地らしき建物が見えてきた。
が、
「ホントにこんなんで何とかなるのか……?」
全裸に纏った黒いコート一丁。
俺は痴漢か?と思ってしまう佐紀だったが、背に腹は変えられない。
イチローが指定した場所。
そこに、佐紀の『戦う』相手がいるのだという。
その相手は、佐紀と同じ、ソブネリアを統べる、ボスの候補者……
「彼は行ったようですね」
取調室を出、最上階の自室に戻ったイチローは、武装警官の報告を受けていた。
武装警官は、姿勢を全く崩さず、抑揚のない声で報告を続けていく。
「さて、彼はどこまで上りつけるのか」
ギシ、と椅子を揺らし、上体を反らせるイチロー。
その瞳は一体どこを見ているのか。
「君達と同じにならないことを祈ります」
イチローの投げかけた言葉に対し、武装警官は黙して語らない。
それも当然のこと。
彼は語る術を持ちあわせていないのだから。
(5/13)
「何、あんた」
「あ、えと」
目的地のアパートに着いた佐紀を出迎えたのは、
一人の巨大な全裸の男だった。
身長は少なく見積もっても190cm近い。
異常に広い肩幅は、彼が今まで鍛え込んできたことを言葉無く伝えていた。
そして笑顔がこの上なく似合わないであろう面構え。
刃物のように鋭い瞳が、全裸にコート一丁姿の佐紀を訝しげに睨みつける。
(こんな奴……俺にどうにかできるのか?)
その視線は佐紀を尻込みさせるには十分すぎた。
しかし佐紀は優菜のために引くわけにはいかず、
「あの、あなた、アレですか?」
「……はあ?」
「その、言われたんですよね、俺」
「お前……」
「た、戦えって」
勇気を振り絞っての宣戦布告。
サイは投げられた。
「まさか候補者か!!」
(6/13)
男は玄関口にかけてあった黒いフンドシを急ぎ締めた。
どうやら佐紀が着ているコートと同種のものらしい。
「くそ、あの話ってマジだったんかい!」
男の筋肉が突然の事態に困惑しつつも跳ねて膨張する。
練り上げられた膂力は、遠からず佐紀に叩きつける為のものになるだろう。
その炸裂をくらえば恐らくは、いや間違いなく佐紀は無事で済まない。
だったら、
(やるしかない!)
佐紀は奥歯の間に挟んでおいたカプセルを噛み潰した。
カプセルの中の液体は味も香りも無かった。
硬くも柔らかくも無い、不思議な感触。
これは果たして液体なのだろうか?
もし液体なら、佐紀が飲み下す前に彼の体内へと流れ込み、
何故か喉から食道へと降りず、
(あ、上ってくる!?)
上へ上へと染み込んでいくはずがない。
そして液体は程なくして『在るべき所』に落ち着き、
活動を開始した。
(7/13)
「ぬぅううおおぉぉぉっ!!」
雄叫びを上げ、襲い来る全裸の巨漢。
力で対抗すれば間違いなく佐紀が敗れるだろう。
そのための備えがカプセルとコート。
この戦闘を想定して、イチローは佐紀にそれらを与えた装備。
「ひっ!」
暴力から身を守るため、佐紀は両手を手前に組む。
それは圧に耐え切れず、突破されてしかるべきな防壁だった。
防壁の向こうの佐紀の顔面目掛けて、男の速度を乗せた拳が迫る。
が、
「え」
「おぅ」
空気音と、男二人の間抜けな声。
体をかわした佐紀。
激突先を失い、巨漢は拳を勢い良く地面に打ち付けた。
「あぐうっ……お!!」
躊躇なしにアスファルトを強打してしまった男の拳は裂けて血が吹き出している。
(な、何だ? 何が起きた!?)
意識せず、佐紀は男の攻撃を回避したこと。
これが、カプセルの液体(?)の力だった。
(8/13)
「ッこの餓鬼ャァア!!」
うずくまっていた男がいきなり佐紀に飛び掛った。
完全に虚を突かれた佐紀は全く反応することができない。
だが佐紀はそれ故に理解してしまった。
ぞわり、と。
体中の細胞が。
あの男との接触を拒むため、蠢いていることに。
無意識の、反射的な行動を知覚するような感覚。
磁石が反発するかのように、佐紀は男から身を弾かせた。
またしても無様に倒れこむ巨漢。
佐紀の全身が男との接触を自動的に拒絶する以上、
もはや男に佐紀を傷つける手段は残されてはいなかった。
敵のターンは終了し、佐紀の攻撃フェイズに切り替わったのだ。
佐紀が腕を恐る恐る男に向かって構える。
イチローの談では、殺傷能力のない武器とのことだが……
『効果は10秒。使うタイミングを誤らないように』
よぎるイチローの言葉。
防御の要、カプセルの効果は程なく切れるだろう。
相手の次の攻撃は、恐らくその後になるはず。
(迷っている暇は無い!)
佐紀は決断し、目標に向かって「武器」を発動させた。
(9/13)
勝負はあっさりとついてしまった。
コートの袖から飛び出した極細の金色の糸。
それは鋭角に曲がりながら角度を調整し、男の額を一瞬で穿ち抜いた。
男の後頭部に現れた糸の先端が、生物的な蠢きを見せる。
「お……」
男はしばらく呆けた後、
「を……」
ばったりと、倒れこんだ。
「し、死んだ……?」
仕事を完遂した糸が高速で袖の中に消えていく。
それは佐紀が地面にへたり込むのとほぼ同時だった。
「だ、騙された…… 殺せない武器だって……!」
絶望が佐紀を襲う。
人を殺してしまった。
その絶望は如何ほどのものか。
しかし、この後に起こる出来事が佐紀にもたらす絶望は、
人殺しで味わうそれと果たして比較できるのだろうか?
(10/13)
その頃。
暗い牢の中で、成瀬優菜はうずくまっていた。
空調が完備されていて寒さはないのだが、居て気持ちのいい場所ではない。
ましてこれから自身の処遇を待っているとなれば……
「サキくん……」
今は別の場所にいるであろう、愛しい人に優菜は思いを馳せる。
その目元には、雫が滲んでいた。
「会いたいよサキくん……
一緒に朝錬に出て、トイレで一回お口でヌイてあげたいよ……
一緒に授業を受けて、休み時間にお尻をいっぱい揉ませてあげてたいよ……
一緒にお昼ご飯を食べて、口移しでお茶飲ませてあげたいよ……
一緒に部活に出て、プールの中で素股してあげたいよ……
一緒に帰って、別れ際におっぱいで挟んでバクハツさせてあげたいよ……
休みの日にはデートして、一日中ホテルに入り浸って沢山射精させてあげたいよ……」
優菜は一人、想いを吐露する。
今日の出来事も、自分が佐紀を満足させ切れなかったことが原因なのだろう。
優菜はそう思って、今までの自分の彼との付き合い方を悔いているのだ。
「食事だ」
いつのまにかやってきていた武装警官が、牢の隙間から優菜に食事を差し入れた。
別段粗末なことはない、普通の食事。
(刑務所のクサい飯って言うけど、あれ嘘なのかな……)
などと優菜は思った。
(11/13)
「あの……」
配膳を終え、立ち去ろうとする武装警官を、優菜は思わず呼び止めた。
佐紀の安否が知りたい……そう思っての行動だった。
「……何か?」
鋼製のブーツに、これも鋼製の膝当て、肘当て、胸当てを纏い、
頭部には黒いヘルメットを深々とかぶり、その表情はわからない。
恐らく、今までの言動、行動からして無表情なのだろう。
だが、
「あっ……!」
優菜は思わず絶句した。
牢で隔てた今なら、見えなかったものも見えてしまう。
武装警官の、その下半身。
それ以外の部位の重厚な装備とは裏腹に、何もつけていない。
(ごくっ……)
おもわず優菜はそれを凝視してしまう。
これが普段なら、見ても別にどうとも思わないのだ。
彼女はこの世界に順応している側の存在なのだから。
だが、武装警官の足の間にぶらさがるそれは、あきらかに違っていた。
(この人、最近ほとんど射精していない……)
オスの逸物が、どの位射精の悦びに震えていないのか、
図らずとも、彼女はソブネリアの本能で察知してしまっていた。
(12/13)
まじまじと己の股間を凝視する牢の中のメスに対して、
武装警官は何の感慨も抱かずにいた。
すえた牢屋の匂いに混じって漂ってくる、瑞々しい女の芳香にも、彼は反応しない。
しかし、その態度とは裏腹に、その股間の肉棒は痛々しいくらいに反り繰り返っている。
しばらく優菜と武装警官の肉棒との睨み合い(?)が続いた。
「あ、あのぅ……」
焦れたのか、掠れた声で優菜が呟いた。
その目は、慈悲に満ちた無表情に極めて近く……
『状態』、一歩手前だった。
「……何か?」
同じ口調で返事を返す武装警官。
しかし、今の優菜には、それが彼の股間と同じく、
何か期待めいたものを含んでいるように聞こえてならない。
一気に優菜の『状態』が加速していく。
(だ、駄目よ優菜! ヌくのはサキくんだけだって決めたじゃない!)
優菜の中で、本能と愛情とがせめぎ合う。
しかし、体は、本能は、目の前のオスを満足させたいと悲鳴をあげている。
本来、一般的に宇宙に分布するソブネリアにはそんな葛藤は無い。
オスの性欲をメスが処理するのは、義務でもなく、本能がさせる行為なのだから。
発情期がオスメス完全にずれているソブネリアが持って生まれた、
群れの平穏を保つための、それは知恵なのだ。
しかし優菜は葛藤する。
地球にしかいない、高度な知能を持つソブネリアならではの葛藤、だった。
(13/13)
「用が無いなら私はこれで」
「ああっ……」
優菜の『状態』にも反応せず、武装警官は去っていった。
その先走りを滴らせた肉棒を揺らしながら。
警官が去った後、優菜は地面にへたり込んだ。
何て自分は薄情なのかと。
今も別の場所で責め苦に喘いでいるかもしれない佐紀を忘れ、
本能に身を委ねようとしたなんて。
優菜は自己嫌悪に打ちひしがれていた。
そして、それを追い討ちするかのような、
「嘘……?」
思わず手を伸ばした自分の股間。
ぬるり、とした感触。
信じたくはなかった。
佐紀とはあれだけの用意周到なお膳立てでも僅かにしか濡れなかったそこが、
初めて会う男との一瞬の邂逅でここまで反応した事実を。
「私……こんな……嫌だよ……サキくん……」
さめざめと瞳から雫をこぼす優菜。
せめて、涙で床に滴った愛液が薄まればと。
そんなことを思ってかは分からないが、優菜は一人、暗い牢獄で泣き続けた。
年末の忙しい最中乙です!
なんだか、妖しい雰囲気がっ!
続きが激しく気になる…。
来年も期待してます。早めの更新おながいします。
変態リベリオン&寝取られフラグキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
あけおめー。
年末の慌しさで見に来てなかったら、SSが2つも進行してて年明け早々メデテー
仕事がようやく一段落したんで、今度エロゲ買いに逝こうと思うんだが、今日びの寝取られ好きどもの流行りって何よ?
( ´ |∀・)つ|Д`)<崩壊序曲
( ´Д`)=3サッ
( ´ |∀|д゜)っ|・)つ|Д`)<未だに脅迫ソープEND
( ´|∀・)|Д`)=3サッ
( ´Д`)=3サッ
寝取られSS書こうと思ったんだけど文才なくて途中挫折しました。
小説の形にはなってないんだけど、あらすじって言うかネタ帳みたいのをここにうpしてもいいすか?
ダメ。
まったくですな、総理。
文才が無いなどと…話しになりませんよ。
いやー、若い者は何を考えているのか…
恐ろしい、本当に恐ろしいですな。
…え?書かせてみろ?
そ、そうですよね。
私も彼の才能には最初から着目してまして…
そういう訳だ。
君、ここは一つ時間がかかっても書いてみんかね?
>654
勢いでアップしたけど時間おいて冷静になったら
俺って文才ねー
てか、その前に基礎もねー
って凹んでたけどマジでうれしかった。
もう負けんよ。
俺は君がいるかぎり野球を続けるよ
君に捧げるバラード
そして衝動的にエンドを先に書いてもーた
もう少しまってね、てへへ
皆さん、長々とスミマセンね
710はアホな子なもので…
本文アップした時も思ったけど続けて書き込むと
なんかもー、世界よ俺色に染まれって感じですな。
ホンマ御免なさいね
703 :
名無しさん@初回限定:04/01/03 20:52 ID:i6a0ftRd
みんなどんどん行け!
オワタ
カナダの首都は?
>>705 それはオタワだろ、って言わせたいのだろうがその手は通じんぞ
アタタ
おまいらはオタ
ヘタすぎ
ヽ(`Д´)ノ
「主様、そんなお戯れを…」
714 :
714:04/01/05 01:50 ID:vMlCtbT8
勇次サイド 10月25日 朝
ドタ!ドタ!ドタ!バンッ!
「起きろ〜!」
いきなりドアが開き、長い黒髪の可憐な少女が飛び込んできた。
「起きろって言ってるだろ!」
ドカッ、ジャンピングエロボーが炸裂した。
そう文字どうり飛び込んできたのは、
隣に住んでいる幼なじみの由里だった。
「ぐはっ!」
僕はあまりの痛さに仰け反りながら、
「なにすんだよ!」
と叫んだ。
「なによ、起こしてあげただけでしょ。」
と、さらっと言い放った。
「毎日、毎日、殴りやがって普通に起こせないのかよ!」
と、僕が言うと楽しそうに
「だって普通に起こたって面白くないじゃない。」
と言って続けて
「普通に起こしても起きないしね。勇次は」
と付け加えてきた。
715 :
714:04/01/05 01:50 ID:vMlCtbT8
そう僕、高野勇次が毎日由里に起こされる様になったのは、
今年の夏からだった。
両親の海外への出張が決まり、
僕だけこの家に残る事にしたのだが、僕はかなり寝起きが悪く
一人暮らしになってから、学校に遅刻する事が多発していた。。
そんな時、隣の家の幼なじみ佐藤由里がお起こしに来てくれる事になったのだ。
「なに、ボーっとしてるのよ」
「早く着替えないと、学校に遅刻するわよ」
僕は寝ぼけ眼を擦りながら、
「はい、はい、着替えるから出てってね」
と言った。
由里が部屋から出て行くと、
僕は着替え始めた。ズボンを履き、ブレザーを羽織る胸には、
月見学園3年を表すバッチをつけた。
その後、洗面所に向かい。全て用意が出来たのは、
由里が起こしに来てから、20分も経ってからだった。
「おそいよ!電車に乗り遅れるよ。」
僕たちは毎朝と同じように走って駅に向かった。
716 :
714:04/01/05 01:53 ID:vMlCtbT8
どうでしょうか。
続きを書いてもよろしいですか?
良いも悪いも読む側が決めることじゃないっしょ。
続き書くのであれば、トリップは付けるべきだとは思うが
718 :
714:04/01/05 02:04 ID:vMlCtbT8
どうやって付けるんですか?
とりあえず言えることは
ちゃんと最後まで書ききってくださいね
それだけ
良し悪しの判断はそれから
完走できる自信が無いなら止めたほうがいいかも
↑この#を半角#にしる!
>>718 トリップの付け方
名前欄に[#12345678](#は半角で、1〜8は任意の文字列)
完走してほしいけど、ダメなら続き妄想するからとりあえず書いてみそ。
他のスレと一緒でつまんなければスルーするし投げ出されたら叩くけど、
そんなにきつくないしここの住民。
721 :
720:04/01/05 07:34 ID:fQsRPHJn
失敗…スレ汚しスマソ
720 名前:これね#ntrntr 投稿日:04/01/05 07:29 ID:fQsRPHJn
↑
上の720はこんな感じで書いたのだよ。
すると「これね ◆ey6dyl88o. 」に変換される。
いわゆる騙り防止策だよ。
>>714 とりあえずあなたの煩悩の赴くままに書くのがよしかと。
つじつま云々よりも如何にハァハァできるかだ!
>>723 文末が常に〜た、〜だ、で終わるから違和感を感じるんじゃないの?
「のだった」ではあまり変わらないと思う
「のだった」は某風邪で使われた駄目テキストの代名詞ともいうべき存在。
おそらく皮肉だと思われるのだった。
>>725 (´・ω・`)ショボーンとなるのだった
>726
(´・ω・)ノシ(´・ω・`) 慰めるのだった
もう「だった」が使えなくなる罠
馬鹿なことやってるんじゃなぇよ!寝取られが降臨するまでひたすら
オワタ
オワタノ
恐怖のオワタ
カナダの首都は?
>>732 それはオタワだろ、って言わせたいのだろうがその手は通じんぞ
オタワ
だった。
ご無沙汰です。
最近のこのスレの盛り上がりに何かムラムラしてきました。
ので私も参加させてもらいまする。
短編なのでしばしのお目汚しをお許しください。
1/6)
「じゃね西尾くん。明日は合宿だから遅れないように」
「はい。お疲れ様でした。神崎先輩」
そう言って夏樹先輩は爽やかに部室を去っていった。
先輩が開けたドアから流れる外気が、彼女の長い髪の残り香を運び、
それと同時にかき消していく。
後には僕こと西尾幸一だけが残された。
「先輩、片付け手伝ってくれてもいいのに」
桜丘大学光画部は、散らかしたら散らかしっぱなしがデフォルトらしい。
3年は勿論のこと、2年も同様。
一見几帳面そうな夏樹先輩も御多分に漏れないのはちょっと悲しい現実だ。
「はぁ、愚痴ってても仕方無いか」
しぶしぶ腰を上げ、テキパキと備品を在るべき位置に片付けていく。
実を言うと、僕は後片付けは嫌いじゃない。
性格もあるんだろうけど、モノが整然と配置されている様が好きなのだ。
先輩達もそれを知っているのか、いつの間にかこの仕事は僕がすることになっていた。
「僕がいなきゃ、何がどこにあるのかさえ分からないんだろうなー」
必要とされているのは何だか嬉しい。
特に夏樹先輩にそう思われていると考えるだけで……
2/14)
『君、もうサークル決めた〜?』
『は、はい?』
三ヶ月前の大学入学式の日。
中庭にはサークルの勧誘が所狭しと行われていた。
その中で、いち早く僕のことを見つけ出し、いち早く僕のことを誘ってくれた人。
神崎夏樹、先輩。
『あ、そうなんだ。ざ〜んねん』
『あ、い、いえ!』
『↓どっちやねん↑!』
初めての先輩からのツッコミは、とてつもない似非関西弁だった。
「こらっ!片付けさぼんな!」
「うおっ!?」
不意に額を叩かれ、僕はかけていたパイプ椅子から派手に転がり落ちた。
仰向けに倒れこみ、はたかれた逆の位置に鈍い激痛が走る。
「ダ、ダブルで痛てぇ…」
「ごめん。そこまで見事に倒れるとは思わなかった」
無様に倒れこんだ僕を全然申し訳無さそうに見おろすのは、
さっき帰ったはずの夏樹先輩だった。
3/14)
「な、夏樹先輩?」
「や、ちょっと忘れもんをね」
そう言って先輩はガサゴソと自分のロッカーを漁りだした。
全く、助け起こしてくれてもいいじゃないか。
ここは一つ、先輩と言えどもキツく言っておいた方がいい。
親しき仲にも礼儀あり、のはずだ。
「ちょっと、せんぱ……」
半身を起こして抗議しようとした僕の目に、
「んー、今いそがしいから後でー」
いちめんのしろ
「あ……」
先輩があれこれ探すたびに、
いちめんのしろは悩ましげに弾んで、揺れる。
「お……」
一瞬、見とれてしまったのがいけなかった。
5秒位だったろうか。
「何…見てるの」
その間に夏樹先輩はぐるりとこちらを見据えていて……
4/14)
「へへ、毎度あり」
「うぅ… 酷いや先輩」
「何が酷いのよ。こ〜んなキュートなギャルの生パン至近距離で
拝めて3,000円で済んだんだから安いもんじゃない」
「ギャルって……先輩いくつだよ」
結局、
僕は先輩にビンタ一発と現金3,000円で許してもらえた。
先輩はサバサバした性格だから後には引かないだろう。
お金で手を打つところなんかモロに性格が出ている。
そんな先輩の性格を、僕は嫌いじゃない。
ていうかむしろ、
「好きです!大好きですぅ!!」
僕はとっくの昔に夏樹先輩がいなくなって久しい部室で告白した。
5/14)
「はぁ、夏樹先輩……」
先ほどのパンティとの至近距離遭遇がまだ頭から離れない。
ふらふらと街をうろつく様は、まるで夢遊病者みたいだろうな……
などと他人事のように思う。
(いかんいかん!)
明日からはいよいよ夏合宿だ。
機材担当は僕なんだからしっかりしなくちゃ!
一切合財は宅急便で現地に送ってあるとはいえ、帰ってくまでが合宿。
僕の目が黒いうちは、絶対忘れ物などさせないからな!
「よし! 合宿前に気分転換でもすっか!」
人生には潤いが必要だ。
幸い(何が幸いかは知らない)昨日バイト料も入ったことだし、
「ケイちゃんに会いにいこうかな〜っと」
そうと決めたら善は急げ。
僕は今現在の「恋人」のところへと向かうことにした。
6/14)
「いらっしゃい幸一さん。ご無沙汰ですねっ」
流れる有線のBGMでもかき消されない、気持ちのいい澄んだ声。
サラサラのセミロングの髪が冷房の風でゆるやかに流れている。
「ご指名、ありがとうございます!」
お決まりの台詞の後、ケイちゃんはぺこり、と頭を下げた。
その拍子に、きわどすぎるほどにカットが入ったセーラー服から
ケイちゃんの乳首が顔を出した。
「ケイちゃん、見えちゃったよ」
「やぁん♪」
こんな会話できるのはホントこんな店ならではだよな。
そんなことを思いながら、僕は彼女のセーラー服を脱がしにかかった。
7/14)
「ん…ちゅぅっ……はぁむ……」
カーテンの仕切りで作られた個室内に響き渡る粘液質な音。
僕とケイちゃんはベッドに腰掛け、濃厚なキスを何度も繰り返していた。
「ああん……美味しいですぅ……幸一さんの唾液……」
「ケイちゃんのは……ミントの味がするよ……」
「幸一さんのはイソジヌの味がします……」
「イソジヌ好きなの?」
「うん……何か好きなんです…あふ……ちぅぅぅ……」
舌を差し出すと、強烈に吸ってくる。
今までこの店で当たったヘルス嬢で、ここまで濃厚にキスをしてくれるのは
ケイちゃん以外にはいない。
彼女はとにかくこの仕事が好きなのだそうだ。
『男の人が喘いでるところって何か好きー』
『最高に気持ちいい射精をしてもらいたいんですよ』
『おちんちんが早く舐めてって言ってるように見えて…
ついついイジメたくなっちゃって』
これ全てケイちゃんの口から出た言葉。
はじめは作りかとも思ったが、どうやら本気でそう言ってるらしい。
「ねぇ、キスしながらおっぱいとかもいじってぇ……」
プレイの熱烈さがそれを物語っていた。
8/14)
「横なって、楽〜にしててくださいね…」
全裸になったケイちゃんが、自分の胸にローションを塗りたくる。
今日は胸でイカせてくれるとのこと。
散々フェラチオされて昂ぶり切った僕のペニスがその衝撃を待ちわびていた。
「ケイちゃんのパイズリは初めてだね」
「え〜 他の人にはしてもらったことあるんですかぁ?」
「む、昔の話だって! 今はケイちゃん一筋だよ」
「ホントですか?」
「ホントだよ…信じてくれる?」
「むー…」
「……」
しばしの沈黙の後。
「えへへ……」
ケイちゃんは本当に嬉しそうに微笑み、その豊満なバストで僕の分身を包み込んだ。
9/14)
「うお……」
圧倒的な量感で僕のペニスがサンドイッチされる。
これは巨乳のコならではの刺激だ。
「どぉですか?」
「凄……今までのなんか比較にならない」
「ここぞという時のために、いままでしなかったんです」
「く……ここぞって時って?」
「私がぁ……したくなった時ぃ」
「何だよそれ……って、うぁ」
にゅむにゅむと刺激される。
手や口では、この感触は得られないだろう。
ぞわり、とさざ波のように快感が押し寄せてくる。
10/14)
「ね、幸一さんも動いて」
「うご、く?」
「そのほうが、きっと気持ちイイ…よ?」
上目使いでそんなエッチな要求をするケイちゃん。
彼女も感じているのだろう。
太股に当たる彼女の股間の潤いがそれを物語っている。
彼女は、生粋の娼婦なのだ。
「それって…ケイちゃんの胸、おマンコにしてって……こと?」
「うん」
「何か…それって絵的にカッコ悪いな……」
「私しか……ん……見てないよ。だから、動いてっ……」
その言葉がスイッチになり、僕はケイちゃんの胸目掛けて腰を使い出した。
それを受けて、ケイちゃんが胸の動きを調節する。
彼女が胸を上に逸らすと、僕のペニスは抜ける寸前まで下に移動させる。
そしてお互い一気に密着させ、快感を分け合う。
絶妙のコンビネーション。
今どこにいるのかも忘れそうになる位の快感。夢中で腰を振る。振る。振りまくる。
「出すとき、言わないでね?不意打ち、不意打ちがいい!!」
「わかってる!」
離れ、密着、離れ、密着、機械のような正確な動きを息を切らしながら繰り返す。
そしてそれは不意におとずれた。
11/14)
「くうううううっ!」
睾丸が一気に収縮し、魂がペニスを駆け上っていくような錯覚。
これ以上無いくらいに彼女の顔にペニスが密着した瞬間、それは爆ぜた。
「んむぁん!」
ケイちゃんの唇とゼロ距離で放たれる僕の精液。
唇に弾かれ、放射状に飛び散りながら、僕と彼女の肢体を白く彩っていく。
「あ、か、はっ……」
「ん〜〜〜……」
そして彼女は放った後の敏感な部分を口に含み、最後の一滴まで吸い尽くした。
いつもながらの、凄い快楽だ。
例えるなら、オナニーを10回ほど休みつつ放った感覚のさらに10倍てところか。
(↑意味不明)
全てを出し切った僕は、大きく息を吐き、ベッドに倒れこんだ。
そしてケイちゃんも、
「ふぅ……幸一さんが来ると、ついつい張り切っちゃうな……」
僕の胸にもたれ、息を切らせながらそんなことを呟いていた……
12/14)
「忘れ物、無いですよね?」
「うん、オッケー」
シャワーを浴び、ケイちゃんが僕に服を着せてくれる。
最後までサービス精神旺盛だ。
だから指名が引っ張りだこなんだろうな。
実際今日飛び込みで彼女に当たれたのは奇跡に近いだろう。
「ところでさ」
奇跡は奇跡のままにしておくべき。
「今日、暇だったの?」
なのに僕はそれを探ろうとしてしまった。
だから罰が当たっても、文句は言えない。
「うん。ナンバー1のコが来てるから、ちょっと暇だったかな」
「え?それってケイちゃんじゃないの?」
「あははっ、私なんか全然ですよ。現にほら今……」
小声でそう言って、彼女は右隣のカーテンを指差した。
どうやら隣にそのコがいるらしい。
さっきは自分のプレイに夢中で気付かなかったけど、聞こえてくる。
隣のプレイが……
13/14)
「おじさん今日はいい感じにビンビンですねぇ」
「ナツキちゃんが相手してくれてるからだよっ」
「お世辞いっても何も出ませんよ?」
「いいの。出すのは僕なんだから」
「うふっ。確かに」
聞いてて寒気がするような会話だった。
他人のプレイは何と白々しく聞こえるものなのか。
でも、
「おしり、好きでしたよね?j準備できてますからね」
「覚えていてくれたんだ。嬉しいね」
「この前あれだけ激しくしてくれたじゃないですか〜ナツキ忘れたりしませんよ〜」
どうやらアナルファックOKのコらしい。
かなり嗜好が分かれるプレイだが、好きな人にはたまらないものだとか。
「その前に、ナツキを思いっきり味わってね?」
「シャワーは浴びてないんだよね?」
「朝浴びたっきり。おじさん、女のコの匂いがきついほうが好きだもんね」
「あ〜いい匂いだぁ……」
「やぁん。嗅いでばっかじゃ嫌だぁ……もっといろいろしてぇ……」
14/14)
カーテン越しにでも分かる、色んな汁の交換。
さぞかし濃厚なプレイをしているのだろう。
その彼女も、ケイちゃんと同様、いや、それ以上の根っからの娼婦。
男の要求に応える悦びに染まった女。
何だ。僕の好みにピッタリじゃないか。
なのに。
何でこんなに胸が苦しいのだろう。
カーテンにはシルエットも映っているのに、光景が想像つかない。
つく訳が無い。
それは声という断片的な情報での憶測でしかないのだから。
でも、この声は、まさしく
「……夏樹先輩……?」
僕の呟きは、フロントに電話をしているケイちゃんにも聞こえないくらいの小さなものだった。
949氏復活━━━━━━((゚(゚∀゚)゚))━━━━━━ !!!!!
新年早々縁起がいいやね!
(*゚ー゚)949氏の風俗描写は相変わらずエロいな…
実体験?
603氏マダー?
オ ワ タ ??
僕でごめんなさい。
関係ないけど、
いまさらながら他の方の名前の数字の意味に気が付きました。
何でみんな数字なんだ?
流行りか?仕様か?とか思ってたバカな僕です。
2チャン自体もあんまり馴染みなくて…
710はタマタマその時食べてた納豆味のうまい棒から取りました。
(1/20)
これ以上覗いてて気づかれても気まずいしな…
と思いながらも止めるキッカケがなかなか持てず、そっとカーテンを閉めながらもついつい他人の私生活を覗き見る誘惑に屈してしまい、隙間から秀雄の部屋を覗き続けてしまう。
こちらからは女は見えてはいないが、秀雄の様子からは何か言い争ってる様に見える…
うまくいってないのかな…
まさか、「アナタには付いて行けないの…もうこれっきりにしましょう…」なんて言われてたりして…
あいつのセックスを見てる時も思ったけど、余り相手に対しての思いやりが感じられないし、
きっと秀雄にとってはエッチの対象位の感覚の子なんだろうな…
あいつって何か、愛とか恋愛とかって似合わなそうだしな…はは…まあ、勝手な偏見だけど。
あ、殴った!
秀雄はダルそうに咥えてた煙草を左手の指に挟み、そのままノーモーションで右手を横に振り払う。
平手とはいえ容赦無く、女の子相手とは思えないスピードに思わず僕は顔をしかめてしまう。
…うっわー、マジで修羅場だよ…
チャララ〜チャンララ〜♪
突然響いた場違いな携帯のメロディーに、秀雄の部屋まで聞こえるはずは無いとはいえ焦ってしまい、
慌てて僅かに開いてるカーテンの隙間を元通り完全に閉め切りながら、携帯を持ち上げる。
一瞬、智子からかと期待したが残念ながら只の男友達だった。
(2/20)
「なんだ、おまえかー…ビックリさせんなよ」
「いや、別に何もしてなかったけどさー」
「それで、何かあったのか?」
「え、マジで?あはは、馬鹿だなー」
むろん隣の家を覗いてたなんて言えず、ましてや自慰をしてましたなんて言える筈も無く、その辺は話しを適当に誤魔化して、クラスの友人との他愛の無い話しを続けながら時計で時刻を確認する。
まあ、宮沢との事は俺自身まだ実感湧かないし、こいつらへの報告はまだいいか。
そろそろ姉貴も帰って来るし、夕食を仕上げようと携帯で喋り続けながら僕は自分の部屋から出て一階まで降りていった。
その後はそのまま一階で夕食を取り終え、一階のリビングでテレビを見ながらくつろぐ僕に秀雄の事はもう頭に無かった。
そんな事より智子の事の方が今日の僕にはビッグニュースだったし。
バラエティー番組の間のコマーシャル中に思い出すのはやっぱり智子の顔だった。
…何してんのかなー…
幸せに浸りながらクッションをくーっと抱きしめる僕を、近くに居た姉貴が馬鹿を見る目をしながら呆れていた。
…後で宮沢に電話してみよっと…
(3/20)
(まだ起きてる?
(もう寝ちゃってたらごめんね。
(僕はこれから寝ます。
(それじゃまた明日学校で。
(おやすみ。
…ピッ……送信完了…
結局まだ、直接電話を掛ける勇気が出ずにメールで妥協してしまった。
それに、まだ年頃の学生が寝るには早い時間で宮沢が寝てるなんてホントは思っていない。
しかも僕がもう寝るなんてのも嘘だし。
そして一番重要な愛してるって言葉はどうしても恥ずかしくて、長い間、打ち込んでは消し、消しては打ち込み、思い悩んだあげく結局採用されなかった。
ほんの少しでも宮沢を感じたくてこんな他愛の無いメールを送ってしまう。
…一分経ち…二分経ち……
そして10分、20分と時間が経っていくが、たった一言の期待していたオヤスミが返って来ない。
…少しがっかりだが、もうこれ以上待っても返事が来る可能性は無いだろ。
寝ると書いた手前、もうこれ以上メールを送る事も出来ずに、ベットで仰向けになって天井をぼーっと眺めてたが、まあ、明日になれば会えるしな…と思って今日はサッサと寝る事にした。
(4/20)
いつもの朝の、僕だけの儀式の時間。
結局、朝になっても返事の入っていない携帯を見た時の悲しさもここで癒される予定だったが、宮沢にしては珍しく、もうHRが始まろうというのに未だ彼女の席は空席だった。
昨日言ってた用事関係なのか、それともやっぱ風邪とか………寂しいぜ……
後でメールでも送ってみるか…。
・・・・・
「ねえ!ユカに聞いたんだけど、トモと付き合い始めたって本当なの!?」
一時限目の休み時間、宮沢に心配のメールを作成してると興奮した様子の京子が大きな胸を揺らしながら飛んで来た。
多分、昨日見られた子から女子の間に広がりまくっているんだろう。
「ああ、まあそうなるのかな…多分」
「なにそれ!どっちなのよ!」
「いや、まだ実感湧かなくてさ。一様、オーケー貰ったと思うんだけど」
「…そうなんだ…ねえ、トモコの事…ホントに愛してるの?」
「そりゃ、こっちから告ったぐらいだからな」
「…そう…ならいい」
はにかみながら、京子は「よかったじゃん」って小さく祝福してくれて、そのままトイレへ行ったのか教室を出て行った。
京子の事だから笑いながら、てっきり冷やかされる物だとばかり思ってたけど…
次の授業、教室は空席が一つ増えていた。
(5/20)
てっきり帰ったと思ってた京子は次の休み時間には戻ってた。
只のサボりか…そうだよな、荷物とか残ってるし…
あー、俺って自意識過剰!はずかちー!
・・・・・
「うわ、サボる気だよ、こいつ」
三時限目を終えた所で、そそくさと帰る準備をしてると、目ざとく見つけた京子がからんで来る。
…いつもの京子だ。
「なんだよ、おまえだってよくさぼってんじゃん」
…こいつに会うとどうしても一度は胸を見ちゃうよな…
チラチラと胸に向ける視線に気ずかれない様に、いそいそと荷物をまとめる。
「そんな事ないよー、え、ずるーい」
「なんだよそれ」
「わかった、トモコと待ち合わせでしょ。あーあ、あのトモコがねー」
「違うって」
「えーん、悪い男に騙されてトモコが汚れていくよー、シクシク」
「だから違うって」
「じゃ、私も帰る。二人で歌いにでも行こーよー」
「こんどな」
(6/20)
それ以上かまわず、んじゃ、と言い残して小走りでさっさとその場を立ち去る。
背後に「えー」と言う声が聞こえるが気にしない。
なにしろ今日は、「ドラチャン・クエスト]」の発売日だからだ。
宮沢が休みとあらば躊躇なくサボらせてもらうさ。
スタスタと廊下を歩いてる途中で宮沢からの待ちに待ったメールを告げる音楽が鳴る。
多分、休み時間に合わせてくれたんだろう。
そんな宮沢の小さな配慮に胸が熱くなる。
(今日は心配かけてごめんね。
(それに昨日の夜も返事送れなくてゴメンなさい。
(なんだか昨日から風邪で少し熱が出ちゃって早めに寝たの。
(明日には行けると思います。
(…ホントにごめんね。
…なにを仰いますやら、お代官様。
そんなに謝られるとこちらの方が恐縮しますな。
待ちに待った宮沢からのメールに、もはや思い残す事は何も無い。
風は全て俺に味方している!…いざ行かん!
そうして僕は、予約してある近所のゲームショップへ軽やかに向かった。
通りすぎた玄関にムーンウォークで戻ってくるぐらい軽やかに。
(7/20)
…ジュースも買った。
…食い物も買った。(姉貴の夕食も)
…ふふふ、今日はもう、一歩も外へはでないぞ。
大冒険に思いを馳せながら、玄関のドアに鍵を差し込む。
…あれ?
ドアを開け、ふと玄関に視線を落とす僕の視界に見慣れた靴が映った。
…姉貴、帰ってるのか…
しかし、気になるのは一緒に置かれた三人分の男物の靴だ。
…めずらしいな、姉貴が男の友達を家に連れてくるなんて…
姉貴はずっと女子高だったし、大学でもずっと水泳一筋だった。
筋肉バカで、気が強くて、この前なんて街でヤクザと喧嘩してぶん殴ってやったなんて自慢してたし(まぁ、それは法螺だろうけど)、そんな姉貴に男なんて出来ないんじゃないかと心配してたけど…なんだ、やることやってんじゃん。
なんだか裏切られた気がして少し寂しくなった。
でもまあ、俺が言うのもなんだが顔はいいしな。
キリリと一直線で気が強そうな眉と猫を連想させる大きな瞳は、水泳に邪魔にならない様に短くした髪とよく似合ってた。
スタイルも筋肉質だってからかってるけど、張りの有る肌はとても綺麗で内心では野生の肉食獣を彷彿して大好きだった。
(8/20)
プロポーションだってかなりいい方だ。
その気になれば男に不自由はしないって事か…。
色々と勝手に考えながら、台所でグラスに氷を入れてジュースをなみなみと注ぐと、残りを姉貴の弁当と一緒に冷蔵庫に入れ、自分の食料とグラスを持って、こぼさない様にそーっと階段をのぼっていく。
ゆっくりと階段を上って行くとなんだか湿った音と共に男達の喋り声が聞こえてくる。
それらに交じって時々、男達が笑い声を上げる。
一見、楽しそうだが、なぜかそこに嫌な雰囲気を感じてしまう。
二階は廊下を挟んで両親の部屋と僕らの部屋が向かい合ってる。
手前が僕で、奥が姉貴の部屋だ。
グラスを持ってるってのもあるが、中の客にきずかれるのも気まずいし…と思いそーっと自分の部屋の前までくる。
「ぎゃはははははは」
突然の男の爆笑に体がビクッとなってしまいジュースをこぼしそうになってしまう。
どうやら姉貴の部屋のドアが少しだけ開いていた様だ。
(それにしても品の無い笑い方だな)
いけないとは思いつつも、ついつい聞き耳を立ててしまう。
(9/20)
「先の方に糞がつっかえてやがるぜ」
「…病気になるんじゃねーのか?」
「なに、後でキレーにペロペロしてもらえばいいだろーが」
「はは、自分もそのつもりっすよ」
会話の意味は分からなかったが、さっきからずっと聞こえてくる湿った音と生臭い匂いが、否応無く僕の不安を掻き立てる。
高鳴る鼓動を必死に落ち着かせながら、僕は食料とグラスをそっと床の上に置く。
グラスからはジュースが少し、滴ってしまっていた…。
緊張で手の震えが止まらないのだ。
自由になった手を揉み解しながら、そっと姉貴の部屋を覗き込む。
(…!!…!!!!)
一体、なにが行われているのか、さっぱり分からなかった。
いや、行為自体は分かる。
セックスだ。
それもかなりアブノーマルな…四人の変態的なセックスだった。
(10/20)
ベッドの上では40代ほどのかなり肥満体といっていい程の男が裸で、同じく裸でうつ伏せになっている姉貴を下から突き上げていた。
さらに後ろから二十代後半か、三十代ぐらいの(良樹には汚いケツを姉貴の腰に打ち付けている後姿しか見えなかったが)ロンゲで、あの軽薄そうな品の無い笑い声を上げる男にアナルまでも犯されていた。
三人目の男は190cmはありそうな巨躯で、ボディービルダーの様なガッチリとした筋肉を持つ肉体に小さく見えるスキンヘッドの若そうな男。
そいつはさっきから無言で、刺青を施したその丸太の様な腕で姉貴の両腕を吊るし上げ、腰の位置に姉貴の顔が来るように調整している。
姉貴のショートヘアーの向こうで何が行われているか、想像するまでも無くイメージ出来てしまう。
四人の裸の塊は、まだお昼前の…姉貴の好きな青でコーディネートされた部屋にはとても不自然で、なにか別の邪悪な生き物のようだった。
(なんで…なんで姉貴が…)
さっぱり分からなかった。
姉貴がなんでこんな事をしてるのかが。
(これは…合意なのか?…)
(11/20)
恋人同士の愛の交わいどころか1対3という異様な行為に、当然ながら僕は姉貴が暴行を受けてるんじゃと思い焦ってしまう。
「…グゥ…ゥグゥ…」
ごぽっごぽっという音と共に、姉貴の口からはくぐもったうめき声しか聞こえてこない。
どうして良いのか分からず部屋の中をオロオロと窺っていると、上の男が少し位置を変え姉貴の股間が露になる。
そこは無残にも赤く捲れ上がり、アナルからの出血と合わさって真っ赤に染まっていた。
(やっぱり、姉貴は処女だったんだ…)
やっぱりおかしいよ。
処女なら尚更おかしいじゃないか。
普通、初めてって特別な物じゃないのか?
いくら突飛な姉貴だからって、こんな状況で…しかもあんな奴らに初めてなんて望む訳がない。
(…助けなきゃ…)
しかし、そこまで考えて良樹はふと思う。
それが分かったからって、どうだってんだ。
警察を呼んであいつらが捕まっても、もう姉貴のバージンは戻らないんだ…。
いたずらに事を大きくして、姉貴に恥ずかしい思いをさせるだけじゃないのか?
(12/20)
事が終わった後、姉貴自身で警察に訴えるなり、忘れてしまうなりを選択するべきなんじゃないのか?
…分かってる。
…言い訳なのは分かってるんだ。
…だって…だってさ……
次々浮かんで来る思考と共に、必死の思いでその部屋の前から体を引き剥がすと、精一杯、静かに自分の部屋に入り込む。
グラスと食料を机の上に乗せ、そーっとドアを閉め終えると急に、緊張とそして自分自身への情け無さでその場に膝を突いたまま動けなくなってしまう。
しかし、姉貴と僕の部屋の壁はとても薄く、そんな情けない僕をなじるかの様にさっきと同じくらいずっと、あの音と共に男達の声が聞こえ続ける。
目を閉じれば先程の情景もハッキリとまぶたに浮かんできて、どうしても隣での行為を頭から振り払う事ができない。
「…うっ…飲めよっ…」
「ぐっ…ゲホォ…ゴホッ…ゴホッ…」
「こっちもイクぞオラッ」
「くっ、こっちもイキそうっすよ」
「はは、よーし、一緒に中にくれてやる。たっぷり飲み込め…うっ…」
「いやーー!いやいやいやー!お願いだから、中だけはやめてーー!!」
「ふー、おせーよ、もうたっぷり出ちまってるぜ」
「オラッ、そんなに嫌なら全員で後二回ずつぐらいマ○コの中、中出ししてやろーか?あぁ?」
「…グス…ぃやぁ…ぉねがぃ…ぅ許して…ぉ願い…」
(13/20)
・・・・・
もうどれ程たっただろうか…
時間にして一時間程度だったのだが、良樹にはその数倍にも感じられた。
その間ずっと僕はベッドで布団に包まったまま、警察へ電話をかけるか、それとも一人で乗り込むのか、友人達を召集しようか、
…それとも音を立てて僕が居る事を気づかせれば帰って行くかな…などと、いろいろ考え続けていたが…その実、そんな間にこの時が終わるのを期待して待っていただけだった。
そんな僕の存在など気づいてもいない男達は、やっと満足したのか姉への責めを止め、落ち着いた声で仲間同士の雑談をしていた。
「フフ、気を失ってやがる。
それにしても運がよかったな、なかなかイイ女じゃねーか」
「でしょ?てか、この間街でビンタ食らわせられた相手がノコノコ目の前を歩いてたのは笑えましたよ。
俺はあの時からずっと、ムカムカしてたんすよ」
「へ、そりゃどーせ、オメーが原因だったんだろーが」
「いや、兄貴はあの時いなかったからそう言うんすよ。
ただ軽ーく声かけただけなのに、このアマいきなりバチーンっすから」
「フ、どうせバカ丸出しで卑猥な事でも言ったんだろうが」
「そんな事ないっすよ、オレァこう、紳士的に…」
喋り終え、自分の台詞に自分でウケて馬鹿笑いしている男。
相変わらずの下品な笑い方。
そしてその男の話しで殆んど理解する。
分かってはいたが…恐らくもう、犯罪性を疑う余地は無くなってしまった事を。
(14/20)
「とりあえず、そいつを事務所へ運んどけ」
「そっすね」
一通りの雑談の後、年配の男がさっきまで一人でよく喋ってた男に何かを命じると、ガチャガチャと機械か何かをいじる音がして一人の男が部屋を出て行くのがわかった。
―ピッピル、ピルピル、ピッピッピ〜♪
…うそだろっ!?
僕の携帯への突然のメールに着信音楽が高音質なメロディーを響かせる。
慌ててベッドから飛び出しバッグから携帯を取り出すが、もう遅すぎた。
廊下にいる男以外にも姉貴の部屋からも残った男達が集まってくるのが気配で分かったからだ。
…ガチャ…
断わりも無くいきなり開かれたドアの向こうに立っていた男は、姉の部屋では顔を見れなかったが姉のアナルを犯していたあのロンゲの男だった。
隣の会話から想像していた通りの頭の悪そうな顔はニキビまみれで、極限まで細められた眉に一重の目、油ぎった厚めの唇に、耳には無数のピアスを付けていて、笑い声と同じ下品な薄ら笑いを浮かべながら僕に話し掛ける。
「あんた、ここの家のもんか?」
イメージ通りの馬鹿な台詞を吐くロンゲの後ろへ、頭にパンチパーマを当てて太った体型にぴっちりと高級そうなスーツを着込んだ、まるで演歌歌手の様ないでたちの中年の男がやって来て、僕の返事を待たずに話しを変える。
(15/20)
「弟さんかい?ワシ等はキミのお姉さんの友人でね。
両親が海外で留守とは聞いてたんだが、弟さんがいたとは知らんかったよ」
何が言いたいのか、そう言いながら僕を探る様に上から下まで眺めて何か考え事をしながら黙り込む中年の男の話しをロンゲが受け継ぐ。
「そーそー、俺らは君のお姉さんのセックスフレンドでよ。
久しぶりに会ったんだけど、お姉さんがオ○ンコしたいから家に来てくれってどうしても聞かないもん だから、お邪魔してハメハメさせてもらってたよ。ギャハハハ」
…なんてやつらだ…
自分の台詞にぎゃはははと一人笑ってるロンゲを見て、今更ながらこいつ等への怒りが恐怖を凌駕する。
「くそっ!」
悲しさと悔しさと情け無さで目に涙を溜めながらも、抑えきれなくなった怒りを右拳に乗せてビデオカメラを持った手前のロンゲの男を殴りつける。
格好も何も為ってない、身体ごとのパンチに男は吹っ飛んだ。
そのまま、のしかかる様にして殴り続けようとする僕をいつの間に来たのか、スキンヘッドの大男が襟首を掴んで無理やり引き剥がす。
逆上した僕は尚もロンゲに殴りかかろうとするが、次の瞬間、スキンヘッドの大男に腹をぶん殴られ、悶絶し下を向く僕の顔をすくい上げるかの様にすかさず次のパンチがきまる。
廊下から自分の部屋の端っこまで吹っ飛ばされ、僕は初めて人に殴られた事に気づく余裕も無いまま気を失いそうになる。
(16/20)
「っってー…クソッ!」
僕が最初に殴ったロンゲの男が少し切れた唇を気にしながら起き上がり、凄い形相で僕を睨み付けながら近づいてくると、そのままうずくまる僕にケリを何度も入れる。
「おらっ、調子に乗ってんじゃねーぞっ!こらっ、おらっ!」
「…もういいだろ、その辺で止めてやれ」
この三人の中で一番立場が上であろう中年の男が、若いロンゲの男に静止の声をかけるが、その声色はあまりこの場に関心は無さそうな様子で、俺の事を心配しての物で有る事とは思えない。
静止されたロンゲは、チッ…っと舌打ちしながらもトドメにもう一発、僕の腹に蹴りを叩き込んで髪を片手でかきあげながら仲間の方に振り返り、そのまま部屋を出て行く。
入れ違いに入ってきた中年の男が僕を見下ろしながら声をかける。
「兄ちゃん、お姉ちゃんの事ね、もう気ずいてると思うけど、犯させてもらったよ。
それからね、そいつをビデオにも撮影してるから。
言いたい事分かるね?」
最後にもう一度、分かったね?と声をかけて中年の男も部屋を出て行くと、入り口で待っていたデカイ奴がチラリと最後に俺を見てバタンとドアを閉める。
一人残された僕はそれを音だけで確認していた。
(17/20)
「グ…ゥグゥ…ゲホゲホ…ウー…」
ひとしきり咳き込んだ後、やっと呼吸が楽になって僕はゴロンと床で大の字になり真っ白い天井をボーっと眺める。
朦朧とする意識の中でさっき男が言っていたビデオの事を考えていた。
姉貴の部屋を覗いた時は分からなかったが、恐らくドアからは死角の部分に設置されていたんだろう。
現にさっきのロンゲは確かにビデオカメラを手にしていた。
…最悪だ…
真っ白い天井を見ていると段々と何も考えれなくなってくる。
考えたくなかったのかもしれないが…
もう僕にはさっきまでの姉貴の痴態や、宮沢や京子達の事、これからの事など何も考えれず、ただ最悪の事態だという事だけしか思い浮かべれなかった。
ましてや、買ってきたまま開封すらしてないゲームの事など綺麗サッパリ忘れていた。
そして、視界と共に意識も白から黒へと段々変わっていき…僕は気を失った。
(18/20)
………
はっと身体を起こし部屋を見回す。
真っ暗な室内に今が夜である事は分かった。
(…ッツー…)
顔の動きに皮膚が引っ張られ、ずきずきと右の顔半分に鈍い痛みが走る。
そのおかげでは無いが僕の意識と記憶もハッキリしてくる。
…あれからどうなったんだ?
…姉貴は?
飛んでいた時間は僕の中では連続しており、急に激しくなる動悸をなだめながら僕はゆっくりと起き上がって、近くの床に転がっていた僕の携帯を手に取り時刻を確認する。
暗闇に目の為れた僕に突然照らし出されるバックライトは少し眩しすぎたが、時間と共にすぐ馴染んでいく。
暗さの割にはそれ程遅い時間ではなかった。
メール…メールが一件入ってる…
…あの時入ったメールだ…
あいつらに見つかったキッカケではあるが、だからといって恨む気持ちは湧かない。
どちらにしろ玄関には僕の靴が脱いだままだったし、遅かれ早かれ見つかっていただろうし。
(19/20)
…ピッ…
…京子からだ…
(今、何してる?
(あのね、トモコの事だけど…
(さっきはあんまりお祝いしてあげれなくてごめんね。
(今だから言うけど…
(実は私もヨシキの事が好きだったのだー!
(なんちゃってw
(キャー(≧∇≦) 言っちゃった。
((´・ω・`) でもチョットだけショック。
(あはは。でも、トモコなら仕方が無いや。
(為るように為った感じ?
(でもホントによかったじゃん。
(私も応援してるからガンバレよ。いっしっし。
・・・・
この場にそぐわぬ明るいノリでサラリと重大な京子の告白。
普段ならトモコがいるとはいえ喜び浮かれる所だが、今の状況が僕を冷静にさせる。
とはいえ、京子の思いに少しだけシンミリさせられながら僕は勇気が湧いて来た。
…しっかりしなくちゃ…
(20/20)
とりあえず状況を確認しなければ…
僕は自分の部屋を出てまず姉の部屋に入った。
気配で誰もいない事は分かっていたけど、姉がどうなったのか心配だったからどうしても確かめずにはいられなかった。
やっぱり誰もいない…。
真っ暗な部屋に一様電気をつけて確認する。
布団も平らで人がいる形跡は何も無く、いつもの見慣れた姉の部屋だった。
ただ、床に散乱している無数の丸めたティッシュが異様だった。
……。
僕は姉の部屋を出て、ひとまず一階に下りてみようと考えた。
真っ暗な廊下を歩いていき、僕の部屋を通り過ぎて突き当たりの階段で流石に危険なので電気をつけ、明るく照らされた階段をゆっくり降りて行く。
スロープを曲がると玄関までの廊下が見える。
薄暗い一階の廊下にリビングからの光が漏れ出ていた。
…誰かいる。
近づくと聞こえて来るテレビの音……そして、男達の笑い声。
…最悪だ…
どうやら悪夢はまだ継続していたらしい。
710氏 乙!!
かなり(・∀・)イイ!!
これだけ読んでてイライラさせられる主人公も久しぶりに見た気がする。
710氏オツー
この主人公まじ殴りてぇ
チンピラ連中の玉つぶしてぇ
でも秀雄にはガンガレと言いたい
乙彼〜
・・・・・・・来たな!最近流行にのるヘタレ主人公!!
まぁヘタレの部分を抜けばとても面白かったけど、トドメがこれじゃぁちょっと後味悪いよね・・・。
ちなみに、漏れはもちろんヘタレ具合を見せないヒロクン萌えです。
ヘタレだが前向き…603氏主人公
バトルヘタレ…23氏主人公
たぶんヘタレ…前スレ949氏主人公
ヘタレすぎ…710氏主人公
なんだ、みんなヘタレかよ!
故に寝取られるのが相応しいんだな
前向きなヘタレが寝取られるのって最高にキクねぇ。
・・・つーことで603氏マダー?
まぁヒロクンは空手やってるから強いし710みたいな展開にならんだろ。よって俺も萌え
710氏主人公がヘタレってのもあるが、
なんとなく姉タンが単なる記号としての姉に感じられるな。
姉が寝取られてるってことに対する煩悶が感じられない。
情景描写以上に大切だと思うんだよな〜。
姉は単なる前フリだからってこともあるんだろうがな。
と、姉スキーからの感想でした。(続き期待してるよ〜)
710さん、智子萌えで彼女がどんな風に寝取られエッチをされるか楽しみな
私としては姉の登場は驚きました。ここだけみれば十二分に面白いですが、
姉やレイプ連中によって智子の物語が薄まらないか少し気がかりです。
続き楽しみにしてますです。頑張ってください!
ご無沙汰です。
ちょっと更新です。
(1/13)
「おい、どういうことだッ!!」
初めての戦いに勝利した佐紀は、真っ先にイチローのいる施設にやって来ていた。
自分が倒した相手、その末路についてどうしても問い詰めたかったからだ。
当のイチローは、自室で爪切りの真っ最中だった。
「おや、思ったより早かったですね」
「んなことはどうでもいい! 何なんだよ、あの武器は!!」
そう言って佐紀は着ているコートの中に仕込まれた糸に指令を送る。
佐紀の意思に反応して、右の袖からするり、と金色の糸が顔を現した。
入り口の傍らに控えた武装警官が慌てて銃を構えるも、イチローがそれを制した。
「確かに相手は死ななかった。でも、頭が壊れちまったぞ!」
佐紀の脳裏に、先程倒した大男の姿がよぎる。
だらしなく顔を緩ませ、己の腹を晒していた。
それはまるで、犬が飼い主に取る服従の姿勢のようだった。
「争いに負けたオスは下の下。ソブネリアのヒエラルキーでは最下層です。
だったらそれに相応しい存在になってもらわないと」
イチローはさも当たり前という風に言い放った。
その態度が、佐紀の神経を逆撫でていく。
(2/13)
「その金の糸には最も強力な『ヲ型ベクター』が埋め込まれています。
これを脳の一番古い場所に穿ち込まれた生物は完全に野生に還ってしまう。
たとえ君のようなベクター透過体でもそれは例外じゃない」
ある意味、人を殺してしまうよりも罪悪感が深いことなのかもしれない。
相手がこれまで培ってきたものを根こそぎ奪う点では同じなのだろうが、
違いは相手が以降も生きていかねばならないという点。
それはすなわち、佐紀に自分の行いを忘れることを許さないということだった。
「だったら、最初からこれで俺も洗脳しちまえばいいじゃないか……
あんな惨いことやらせやがって!」
佐紀は人としてもっともな理由でイチローを抗議する。
人質を取り、自分にあんなことをさせるなんて、この宇宙人がサディストでない限り出来やしない。
しかしイチローには、宇宙レベルでの後ろ盾があった。
(3/13)
「『ヲ型ベクター』の使用には宙央政府の許可が必要です。
今回は透過体同士をボス争いにかこつけて処理する、という理由で許可が下りましたので」
そう言ってイチローはいつものように机の引き出しからタバコを取り出した。
そしてその小さな穴のような口に含み、火を灯す。
さも美味そうに煙を吸い込むその仕草が、佐紀の怒りをさらに助長していく。
「一応勝ち残るチャンスは与えてあるのです。そんなに睨まないでいただきたい」
「うるさい!」
限界だった。
一瞬、このままイチローを糸で攻撃しようとも思った佐紀だったが、
恐らく対ベクター用の措置は万全なのだろう。
イチローの余裕の態度からそれが伺えたため、その気持ちを無理矢理押しとどめた。
「優菜さんのためにも頑張ってくださいね」
部屋を出て行こうとする佐紀に、イチローは紫煙を吐きながらそう呟いた。
佐紀が裏切らないために、念を押すように。
(4/13)
佐紀が肩を震わせせながら去っていったあと、イチローは軽く溜息をついた。
「やれやれ、一応君には肩入れしているんですがねぇ」
事実、その通りだった。
宙央政府からの使用許可が下りたのは、ヲ型ベクターが織り込まれた装束のみ。
あのカプセル剤は、許可内容には含まれてはいない。
何故、彼は佐紀に加担するのか?
それはイチローにしか分からない話だった。
「さて、君」
イチローは気持ちを切り替えて次の仕事にかかるため、ドアの傍に控えている武装警官に声をかけた。
「新しい候補者が見つかったそうですね。連れてきてください」
命令に武装警官は頷き、部屋を出て行った。
「008区No.0923050……間違いなくベクター透過体ですね」
10分位経っただろうか。
イチローが候補者の資料を見終わるとほぼ同時に、武装警官は帰ってきた。
暴れる肥え太った男を連れて。
「初めまして。
私は宙域希少動物保護団体代表、名前は……」
(5/16)
優菜が捕らえられている牢の中には浴室も鏡台もあり、ちょっとしたホテル並みの設備がある。
囚人を入れておく監獄にしては上等すぎるだろう。
だが、その扉はやはり牢らしく鉄格子が付いており、そこがどこなのかを忘れさせない。
その中で優菜は一人、佐紀を想っていた。
「サキくん、元気かな……」
もうずいぶんと佐紀の顔を見ていない気がする。
捕まってまだ2日しか経っていないのに優菜はそう思ってしまう。
時計のないこの牢が優菜の時間の感覚を蝕み始めているのだった。
孤独が優菜の心を締め付けていく。
「サキくん、サキくん……」
また、優菜の瞳から涙が零れ落ちそうになった。
そこへ、
「泣いているのか」
いきなり誰かが声を掛けてきた。
慌てて顔を上げた優菜の目の前に、昨日の武装警官が立っていた。
「あなたは……」
「朝食だ」
見ると、手には配膳のトナーがある。
もう朝なんだな、と優菜は理解した。
(6/13)
(そう言えば、お腹すいてる……)
一日二回しか配膳されない食事。それを拒む理由も無い。
優菜はそれを受け取り、勢いよく食べ始めた。
「むせるぞ」
「もぐもぐ……ご、ごほっ!」
武装警官の心配どおりに、優菜はむせ込んだ。
やれやれ、とばかりに武装警官は水の入ったコップを優菜に差し出す。
「す、すいませ……」
優菜がそれを手にしようとした時、優菜と武装警官の手が少しだけ触れてしまった。
「くっ!!」
何とかコップを落とさずにすんだものの、
思わず手を引いてしまったのは何故か武装警官の方だった。
「す、すまん」
「……ど、どうしたんですか? 急に……」
優菜の疑問ももっともだった。
普通、こんなシチュエーションで照れるのは女性のほうなのではないのか?
しかし、警官の答えは奇妙なものだった。
「女性に触れると、禁じていた自慰をしてしまいそうになる」
俯きながら、武装警官はそう吐露した。
(7/13)
武装警官はそれ以上は黙ったまま語らない。
どういうことだろう。
この人は女性に触れることを自ら禁じている。
女性に触れたり、触らせたりするのは当たり前のはずなのに。
それに自慰すら絶っているなんて……
優菜にはそれが理解できなかった。
ソブネリアの男性の発情周期は頻繁極まりない。
それを我慢するなんて、よほどの訳があるのだろうか?
「あの、じゃあ、その……それはどうしているのですか?」
好奇心に負けた優菜が、武装警官の股間を指差し尋ねた。
そこは今にも爆発しそうなくらいに硬くなっている。
「君には関係ない」
「き、気になるんですっ」
つれない武装警官に、優菜は食い下がる。
ソブネリアの本能の欲求……オスの憤りを鎮めるという行為が当たり前の世界に生きる優菜に、
自ら進んで射精させずにいるこの武装警官が理解できなかった。
「…………」
「…………」
沈黙が続く。
優菜は絶対引かない気持ちでいた。
それを汲んだのか、武装警官はしぶしぶ折れた。
(8/13)
「……勝手に、出るまで放っておく」
「そんな……!」
許せない話だった。
それは女性を冒涜する行為。
普通の世界で例えるなら、化粧をすることも髪も梳くことも認めない。
それ以上に存在することすら認めない。
それに等しい侮辱だった。
「そんなの、女性に対して失礼です!」
「だから君には関係ないと」
「私も女性です!」
優菜は怒りに少し我を忘れた。
我を忘れた為、この瞬間だけ優菜は佐紀のことを完全に思考の外に追いやってしまった。
(9/13)
「ならば、私にどうしろと」
「触れちゃ、駄目なんですよね?」
「……」
「どうなんですかっ!」
「そ、そうなるかな」
優菜の剣幕に押され、武装警官は優菜の問いに思わず答えてしまう。
「だったら……ちょっとこっちに」
「……」
優菜は警官を鉄格子の前に椅子を持ってこさせ、座らせた。
自身も鏡台の椅子を持ってきて、その向かいに座る。
「足を広げてください」
「な、何を……」
「触りませんからっ!」
武装警官は素直に足を開いた。
屹立した逸物が、両足の真ん中で天を仰ぐ。
その瞬間、ふと自分は何をしているんだろう、と思った優菜だったが、
「あ……」
武装警官の剛直。
それを見た優菜は、一気に『状態』に入ってしまった。
(10/13)
「私も……足開こうかな」
「!!」
優菜は自分の足を大きく広げ、その秘部を晒した。
ちょうど鉄格子を挟んで武装警官と鏡合わせになったような体勢だ。
「触っていませんよ……」
甘く囁く。
「うう……く」
「見えますか? 私のここ」
そう言って優菜は自らの秘所を手で開き、その中を見せ付ける。
武装警官は、食い入るように見入っていた。
「ちょっと、顔を近づけてください」
「……」
優菜に魅入られたかのように、よろよろと警官が鉄格子に顔をよせた。
そこに……
「う、おっ!」
「ほら」
優菜は自らの胸を、鉄格子ギリギリにまで密着させる。
警官の鼻先に、優菜の乳首がちょうど配された状態だ。
(11/13)
「甘い匂いしますか……?」
「く、う、うぅ……」
「どうです、か?いい匂い、ですか?」
視覚と嗅覚の波状攻撃に、
「うおあああああっ!!」
武装警官は堕ちた。
逸物が急激に膨張し、暴れ狂いながら、溜まりに溜まった精液を吐き出していく。
「あ、あれ、あれれっ……!」
鉄格子の間から飛び込んできた武装警官の精液を太ももや秘部に浴びた瞬間、
「な、何、何これええええっっ、やっ、っ、ぁぁああああーーーっ!!」
優菜の体の奥底で何かが弾けた。
びく、びくんと体が震え、経験したことのない快感が押し寄せてくる。
ただ精液が体にかかっただけなのに。
佐紀とエッチなことしてもこんな気持ちよくなったことなかったのに。
「あ、は、あ、あう、ん……」
しばらく痙攣した後、優菜は気を失った。
(12/13)
「あれ……?」
優菜が目を覚ました時、武装警官の姿は既に無かった。
のろのろと体を起こす。
「私……どうしたんだっけ……?」
寝起きで思考がぼやけているのか。
優菜はきょろきょろと辺りを見回した。
そして、ふと自分の足元に目をやる。
するとそこには、
「あっ!!」
既に冷えて固まった精液が、床のくぼみに溜まっていた。
そして優菜は思い出してしまう。
自分が、ここで、誰と何をしたのかを。
「あ……、あ……」
がくがくと膝が震え、あの時の自分の姿が、脳裏に浮かんでくる。
隠微な姿、淫らな行為。そして絶頂……
自分は、何ということを、してしまったのだろうか。
(13/13)
『抜いてあげるの、これからサキくんだけにしかしない』
優菜から申し出た約束。
佐紀との約束。
大好きな人との約束……
それを自ら違えてしまった。
優菜は自身に絶望する。
佐紀に合わす顔が無い自分自身に。
「私、サキくんの恋人の資格なんて無い……」
その夜、さんざん泣いた後……
優菜は、ある決意を固めるに至った。
(明日、実行しよう)
そう、優菜は心に誓った。
な、なにこれー!?NTRキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!
23氏乙。
デブ先輩が寝取ると思ってたのに…
意外な展開やね
でも見せてあげただけ(&かけられた)なんだよね…?
口とかAFをされて欲しかった…_| ̄|○
明日の実行内容が気になりますな。
優菜タン発情しとるし、いきなり基盤してくれてもおっけーでつが。
(1/7)
小鳥のさえずりが聞こえる。
穏やかに顔を出し始める陽光が窓から入り込み、閉じた瞼を照らす。
ベッドの上で布団に包まり丸まっている少年は、
朝を迎えた事を知らせるそれに苦しげに小さく声を漏らして、一度寝返りを打つ。
「ぅ〜……」
そんなうめきを誰ともなく漏らすと再び眠りの底へと堕ちて――行けなかった。
ノックされることも無く、バンと勢い良くドアが開かれると呆れたような溜め息が聞こえる。
ドアを開けた少女は思った、何でいつもこの男はこんなに気持ち良さそうに寝ていられるんだろう。
ベッド上の少年は思った、何でいつもこの女はこんなにしっかりと同じ時間に起きれるんだろう。
「寝るなってば。起きなさい、バカタク」
烏の濡れ羽色の髪を揺らし上下紺色の制服に包まれる一見して活発そうな少女は、
包まる布団を剥ぎ取るとそれでも諦め悪く布団を掴んでいた少年の手を引き剥がす。
プンプン怒るという擬音が似合いそうな膨れっ面で未だベッドに横たわったままの姿を見下ろして、
パシンと音立てて未だ寝惚け眼の幼馴染の頭を叩く。
(2/7)
「……痛いよ、友希」
寝起きで散らばる髪を指で掻き上げながら見上げる瞳は未だぼんやりとしている。
茫洋とした瞳に友希と呼ばれた少女は頬を引きつらせて髪を掴んでベッドの外に引っ張る。
「いたたたたたたっ! マジ痛いって、抜けるハゲる千切れるっ!」
「痛い、じゃないっ! 今何時だと思ってるの、はーやーく起ーきーる!」
手を離すと、上半身だけくたーっと床に落とされる。
「あたっ」と情けない単語を口にするのが一応のこの物語の主人公だと思われる上条卓真である。
友希は卓真の制服を投げつけながら、更にげしげしと卓真の頭を蹴り付ける。
その度に卓真の頭は素敵にシェイクされる。
「寝るな起きろ、アタシまで遅刻させる気?」
キックの嵐に晒されながらも卓真はしかし起き上がろうとはしなかった。
頭を両腕でガードしながら横目でちらちらと友希を見上げては唇は微笑の形を浮かべている。
怪訝に思った友希はトウキックの攻撃を一時中止して(ちなみにスリッパ付きなのでかなり痛い)
卓真の視線を良く追ってみる。そうすると視線の先に思いあたって、
慌てて一歩引きスカートを押さえて蹲る。
耳まで真っ赤にしながら否定して欲しいと思いながら恐る恐る口を開く。
(3/7)
「バカタク……あ、アンタ……」
「白と青のストライプか」
ぼそりと呟く卓真。
理不尽な攻撃から逃げなかった理由はそれである。
蹴る度にそう長くない制服の膝丈紺色スカートが舞い、
元々顔を床に着けている卓真の位置からは下腹部から足の付け根を覆う薄布が見えていた。
足が振り上げられる度に付け根の間にある隠すべき膨らみに皺が寄り、
その形をまざまざと見せ付けていたのだ。
「――〜っ、どーこ見てんのさっ、スケベーーーーっっっ!」
「がふっ!?」
叫びと同時、日向小次郎もかくやというファイナルタイガーがテンプルに決まる。
あらぬ方向に首が曲がり、あらぬ呼吸音が聞こえて、あらぬ早さで四肢がびくびく痙攣しているが
概ねいつも通りの二人の朝であった。
(4/7)
その後友希は卓真を蘇生させると――ザオラル、と言いながら首を逆に蹴った――
その後制服に着替えさせ、遅刻ゾーンの時刻より数分早く家を出る事に成功した。
通い慣れた通学路、ペースを十二分に把握していれば、この数分のアドバンテージで大分ゆっくりと登校できる。
「あー、しかし今朝のはマジで死ぬかと思った」
毎度の事ながら無理な蘇生術を施された卓真は未だ違和感を覚える首を擦りながら
恨めしげに隣を歩く友希に軽く肘をぶつける。
「っとと……自業自得。朝から欲情してんじゃないよー、バカ」
最近とみに身長の伸びてきた相手に合わせようと無理に歩幅を大きくしていた友希は
腕への衝撃によろけて態勢を崩す。その間も歩みを止めず先を行く相手、
当然ながら距離が開けば小さくため息がこぼれる。
しかしその歩調が僅かではあるが遅くなっているのに気づくと、
にへらと整った相好を崩して小走りで駆けると再び相手の横にくっつく。
(5/7)
「つかな、何回も言ってるけど。朝勃ちは男の宿命なんだっての、お前に欲情してるんじゃねぇ」
「わ、かってるけどさ、そんなの……でも、それで慣れるってモンじゃないじゃん」
いつからか日課になった幼馴染の起床。
中学時分から目立ち始めた隣の男子生徒の下肢のテントが寝巻きのジャージを押し上げている映像を
脳内に思い浮かべてしまい友希は頬に朱色を彩らせながら唇を尖らせて反論する。
「……ぅ〜…。あ、そだ。今晩さ、夕食作るのアタシなんだけど」
反論に詰まった友希は、しばらくの沈黙の後、努めて明るい口調で相手を見上げながら
少々無理矢理な話題転換の言葉を口にする。
その一言で友希の言わんとしている事に気づいた卓真は視線をあらぬ方向にやりながら半眼を向ける。
「……で?」
つれない返事に友希はまた返答に詰まる。
しかし今度は引けないのか、もじもじと指先で卓真のブレザーの裾を引っ張ったりくしゃくしゃにしたりしながら言葉を探す。
「だから……さ、手伝って欲しいなーって」
「何で俺が上条家の夕飯の手伝いをしなきゃならんのだ」
「あ、そういう言い方する? いつもオカズとか差し入れてあげてるじゃんか。少しは恩返し――」
「仁美さん(友希の母)にな。だから恩返しするなら仁美さんにする」
(6/7)
端的に的確に答える卓真。それ以上の説得のカードをもたない友希。
そもそもジョーカーが母親の作った料理、という時点で一般的な高校2年生の女子としてどうか。
まあ、それでも必死で脳内の記憶を検索して弱みでも良いから探る。
その間もブレザーの裾は友希の指のいいおもちゃになっている。
「……」
「うー……」
会話のなくなる二人。歩く度に友希の指に引っ張られ、ずれて行く衿を何度も直していた卓真は衿のズレを直す回数が20を超えた辺りで遂に諦めのため息を大きく吐き出した。
「わーったよ。あくまで、【手伝い】でいいなら行ってやる。」
卓真の言葉にパァーッと顔を輝かせると一も二もなくコクコクと頷く。
「うん、それでいい! アリガトッ。やー、良かったぁ。卓真のそういう最終的に手伝ってくれるトコって結構好き」
ポケットに手を入れて歩く卓真の腕、その隙間に自分の腕を絡ませて身をもう一歩寄り添いながら友希は満面の笑顔で卓真を見上げる。
「お前って、ホント、抜けてるよなぁ」
だから卓真のそんな呟きの真意を測る事もしなかった。
(7/7)
卓真は腕に感じる柔らかさに少なからず動揺を覚えていた。
友希は間違いなく気づいていないだろう、自分の行動が胸の膨らみを押し付けているという事に。
卓真は軽い頭痛を覚える。
天然の漆黒で、さらさらの腰まで伸びる髪、
長い睫に覆われる二重瞼の瞳は快活な光を覗かせ、顔立ちも悪くない。
どころか、日本人形を思わせる彫刻のように滑らかな肌に、朱く膨らむ唇は不思議な色香を感じさせる。
スタイルも細かくは知らないが、そうそうケチを付けられるものじゃない、と思う。
なのに、このバカは無警戒過ぎる。
卓真の頭痛の原因はそんな所であった。
まあしかしそんな朝も概ね今まで通りだったのだ。
この日までは。
卓真も、友希も、この一瞬が当たり前の日常で、永遠に繰り返される物だと思い込んでいた。
ちょっとリハビリさせて貰います。
短い上にヘタレでゴメンよ。
ウチのに限っては展開予想でもいいんで感想よろ。
新人さんですか?
>>808 ですよ。
つーか、次回も濡れ場ないかも…。
なるべく早く出てくるようにするんで気長に待っててくだちい。
連続でマジスマソ。
「何で上条家の夕飯の手伝い云々」を
「中瀬家の手伝い云々」に脳内変換しといてください…。
上条卓真・中瀬友希でおま……赤っ恥ー…指摘される前に気づけ自分。
>>800氏
まだ展開が読める段でないので文章に対する感想(長文スマソ)。
「〜のだった。」絡みの話題があったばかりだけど、
前半「〜る。」が続いてリズムが悪い気がした。
なんかね、こういう単語を使うと文章が引き締まります的な単語が
そこかしこに散りばめられていて台詞の部分と地の部分とのバランスが妙。
自分の文章のリズム及び語り手のポジションが確立されてない感じ。
漏れ的には最初の7行(情景)なしで始まってそのリズムで進んだら読みやすかったかも。
あとは単語とか・助動詞・助詞とか少々使いまわしの怪しい言葉がね。
一人称の場合なら主人公が言葉を間違えて覚えてるって解釈も成り立つんだけど…。
>そんなうめきを誰ともなく漏らすと--->誰ともなく?誰が漏らしたのさ
>プンプン怒るという擬音が--------->「怒る」はいらない
>にへらと整った相好を崩して------->「整った」はいらない etc…
>「仁美さん(友希の母)
三人称なんだから地の部分で説明するべきでは?
ごめんね、えらそうで。あくまで漏れの主観よ。
幼馴染物&高校生物多いな〜差別化が難しいと思うよ…というのが初読の感想です。
文章は書いてるうちにうまくなりそうなので継続して頑張ってください。
多分、寝取り男なり寝取られシチュがある程度妄想できる段階になったら
予想や希望や感想を述べさせてもらいますね。
>>800 いらっしゃいませ〜
新しい職人さん大歓迎!
何か昔の盛況ぶりが帰ってきた感じだ
…凌辱無し寝取られキボンとか密やかに言ってみるテスト
>>811 800氏がそういう批評オーライなのかもしれないが、傍目に見ていて萎えるぞ。
個人的にはセリフの時に1行空けてもらえると読みやすい
佐紀も頑張っています。
そんな彼の幸せを願いつつ、少し続きをば。
エロ無いですけど……
(1/8)
優菜が泣き疲れて眠りに付いたのとほぼ同時刻。
午前3時。
人気の絶えた隣町の中央児童公園。
交わり、連なり、重なり。
まるで一つの音楽のように。
静寂の空間に、音叉のような澄んだ音が響き渡っていた。
奏者は二人。一メートルの間隔で向かい合い、その体は微動たりともしない。
ただ舞うのは、二人が無動作で繰る「楽器」のみ。
闇の如き漆黒のコートを纏った奇妙な奏者二人が奏でる、それは戦いの協奏曲であった。
「ほれ、ほれ、ほれほれ」
「……ぐっ!……くっ!……うぅ!」
一人の奏者は大学生風の痩身の青年。
仲間内ではユージと呼ばれているらしい。
ユージは真っ直ぐに対面の相手を見据え、慣れた手付きで己の「楽器」を手繰る。
もう一方の奏者は高校生の少年。
手持ちのパシリが見つけ出した、ユージと同様のソブネリアのボス候補者だ。
額に汗を滲ませながら「楽器」と格闘する様は、ユージの演奏についていくのがやっとのようだった。
(2/8)
「ぁふ……もう、お終いにしたいンだけど」
「くっ!」
もう飽きた、とでも言わんばかりにユージは大きく欠伸をした。
そして己の「楽器」の動きを更に複雑にし、一気に少年を置いていこうと試みる。
ユージの「楽器」は、極細の金色の糸が2本。
それは彼がコートの両の袖口から伸ばしているモノ。
意思に従って動き、目標を貫く。
後は糸に埋め込まれたベクターが、勝手に脳に必要な情報を流して不必要な情報を削除する。
穿たれれば、待ち受ける末路はすべからく始まりの姿に還るのみ。
未知にして脅威、それは必生ながら必殺の威力を持つ対人兵器。
その糸の特性をユージ十分に理解していた。
「観念して猿に戻っちまいなよ」
無慈悲に言い放ち、ユージは糸繰りを加速させた。
少年が必死に繰る「楽器」は自分のと同じ金色の糸。
ただしそれは右手からでている一本のみ。
しかも操作にあまり慣れていないと見える。
(こいつも長くはもたないだろーな)
ユージは荒事が好きな男だ。
が、か弱い者、臆病な者、何より自分に逆らうものを圧倒的な力で調伏させる。
それこそが、ユージの最も快感を覚えるアソビなのだという。
(3/8)
袖から伸びる2本の糸を巧みに操り、ユージは少年のガードを崩していく。
左手の糸で相手の糸を牽制しつつ、右手の糸で相手を追い詰める。
相手が右を裁きに来ようものなら左手の糸と攻守交代させればいい。
それに加えての彼の性格さながらにランダムな動きが、少年に攻撃の暇を与えない。
「右だ、左よ、真ン中ぁ〜ん」
「く、そ、痛ぅっ!」
言葉とは裏腹に、ユージは中、右、左と糸を放つ。
畳み掛けるような高速の連撃だった。
たまに見せるフェイントが少年の防御に穴を開け、
それを通過した糸が少年の肉体に赤い染みを幾重にも描いていく。
どうやらユージの操る糸には物理的な攻撃力が備わっているらしい。
それを知っているが故、ユージは少年の身をじわじわと痛めつけているのだ。
拙い初心者に、先輩として教えておきたいのだろう。
「こんなモノを頭にブチ込まれたら、どうなっちまうんだろうなぁ?」
己の得物がどんなに恐しいのかを。
(4/8)
ユージはこれまで5人の候補者を打ち倒してきている。
その5人、いずれも装束に装備された武器は、金の糸が一本のみ。
それに対するユージの黒シャツからは、二本の糸を繰り出せるのだ。
(俺だけが、誰よりも優れてる)
すなわち誰にも負けることは無い。
確信が生み出す、この余裕。
(ならば俺が人類のボスになるのが当然ってか?)
ボスになったら好きな女といつでも気持ちいいことができる。
久しくしていなかった中出しもし放題。
地球の運営しは宇宙人に任せておこう。
裸世界いいじゃない。
女全て売春婦いいじゃない。
今を生きる漢にとって、これ以上の天国があるかよ?
(……最高だねこりゃ)
まだ敗北を知らない彼は、これから手に入れるだろう淫猥な未来図に一瞬思いを馳せた。
それは致命的な油断。
ユージは見逃してしまった。
少年が左手……糸の出ない方の手で、「何か」を口に運んでいたことを。
(5/8)
急に少年の糸による防御が手薄に、いや、無防備になった。
諦めたのか?と思い、ユージは一気に右手の糸を加速させる。
一応片方の糸は不意打ちに備え臨戦態勢にして待機。
備えあれば憂いなし。
万全の構えにユージは必勝を確信した。
しかし、
「おーおー、やるでないの」
糸が目標を見失い、奇妙な軌跡で中空を蠢く。
それを見たユージが驚いたような、感心したような、
……しかし相手を舐め切ったような……
そんな声を上げた。
少年が糸と衝突する寸前、後方に体を反らしたのだ。
いや、反らしたなんてものではない。
両足の踵を軸に、立ったままの姿勢で後方に倒れこんでいく。
それは地面に激突するのを覚悟での緊急回避に見えた。
「へっ、往生際悪ィ……なッ!」
ならばとばかりにユージは糸に再び意識を集中させる。
蠢く糸が指令を受け取り張力を取り戻していく。
すぐさま下方90°に方向修正、
倒れこんでいく少年の額目掛けて疾走。
そして更に目視困難なほどの速度まで追加速。
重力の導きに従っている相手には過ぎる程の過剰追撃だ。
それは、ユージの脳裏によぎる得体の知れぬ不安がさせるものだった。
(6/8)
地面に激突したヤロウのデコに狙い通りブッ刺して即終了確定な予定。
その寸前に、
予測も納得も不可能な現象が起きた。
地表まであと数cmのという所で少年は体を地面と平行にぐるりと回転させ、
空を切る、音。
糸を寸前で回避したのだ。
ユージの糸が地面に深くめり込む。
伝わってくる衝撃で彼はたたらを踏んだ。
少年、加藤佐紀のの物理法則を無視したその動きは、
先ほど服用したカプセル。
それが確実に作動している証だった。
「な、何じゃそりゃぁ!?」
久しく感じていなかった恐怖がユージを侵食していく。
(7/8)
「く、っそ! ぬ、抜けねえ!」
戻るよう指令を送るも糸はなかなか帰って来ない。
ユージの混乱さながらに、糸は地中で木の根や敷石に複雑に絡み合っていたのだ。
その隙に体勢を立て直した佐紀は、ユージに向かって右手の糸を解き放った。
「ちっ!」
舌打ちしながらユージは残されたもう一本の糸で防戦を試みる。
が、混乱に支配された彼の防御はもはや笊の如くで……
「や、やめろ! やめてください!!」
苦も無く笊の目を掻い潜り、
余裕を持って狙いを定める。
「そ、そうだ! 二人で組んであの変な宇宙人ブッ殺そう!
宇宙平和を目指す地球防衛軍だ な、な、そうしよう!」
残る佐紀の仕事は……ただ穿つだけだった。
(8/8)
日の光が、かつてこの街で幅を利かせていたユージの末路を無残に照らし出す。
腹を見せて必死に佐紀に媚を売る緩みきった顔。涎塗れの口元。
佐紀はその様を哀れそうに見下ろしていた。
「うヲッ! ウをっ! 卯オッ!」
勝者の視線に恐怖したのだろうか、ユージは失禁しながら雄叫びを上げ始める。
「……俺も、負ければこうなるのか……」
体を痙攣させてのたうつユージを残し、佐紀は公園に背を向けた。
傷だらけの体に鞭を打ち、次なる候補者がいる場所を目指して。
「あと残り1つだけか……」
宇宙人イチローが佐紀の初戦時に持たせた3錠のカプセル。
体細胞の全てが攻撃を全力回避する能力を発動させる謎の薬。
その効力は僅か10秒間しかない。
イチローの予想とは裏腹に、佐紀は1錠の服用だけで初戦の相手を制した。
残った2錠はイチローに内緒でコートのポケットに隠していたのだ。
(もしこれが無かったら、俺は今頃……)
陰鬱な思考。
ぶんぶんと頭を振り、佐紀は必死に優菜を想う。
(大丈夫。まだ、俺やれるから)
佐紀を優しく抱きしめる、穏やかな笑顔が脳内に蘇る。
しばしの間、佐紀を妄想の中で優菜との逢瀬を楽しんだ。
乙彼です
>>彼の幸せを願って
願ってるやつがこのスレにいるとでもw(23氏含む)
漏れは寝取られに興奮するというか
メインヒロインが一番好きである主人公以外の男に
ヤラレるというのに興奮するのでつが。
例えば東鳩のあかりが、浩之が他のヒロインとくっついて落ち込んだ後
なんとなく告白してきた矢島と付き合い始めて
なんとなく処女を捧げて
なんとなく膣出しされる等と妄想すると
激しく興奮するのでつ。
別に寝取り男には悪意みたいのはなく
恥辱の類も一切ナシで。
ヒロインにはヤケな部分があるが
寝取り男は真剣だったりするとなおよし。
こういうのはスレ違いでしょうか?
>>825 そういうのも凄く良いが私的には幼馴染のヒロインがヤケでなく、レベルの
高い男と真剣に恋愛して寝取られて欲しい!
>>826 自分は臆病なんで主人公があまりに
痛々しいことになるのもションボリなのでつ。
まあグロじゃなければ鬱勃起はするのでつが。
それにしても救いはあってほしいというか。
グロは達磨くらいなら可
精神的に壊れる方が痛い。
とりあえず達磨展開にシフトが期待できるのは23氏と710氏か。
603氏と800氏のは精神的にキそうでこれまた楽しみ。
>>825 (;゜∀゜)ハァハァハァ!!
「ほんのちょっとの油断でヒロインが寝取られる」最高。
僅か9行の文章なれど、取り合えず想像して抜きました。
>825
それって、香織視点でのヒロの行動に、ほぼ当てはまるんだわな。
というわけ・・・・・・ではありませんが、次のレスから うpです。
(1/14)
月曜日、全身が重かった。
昨日の買い物の疲れが残っていた事も有る。でも、本当の理由は他にあった。
あの日、香織は何であんな事を言ったんだろう。
本人は『冗談だ』って言ったけれど、到底そう思えなかった。
じゃあ、もし本気でそう言ったんだとすれば……なぜ、予行演習だなんて……練習でしたところで、相手の気
持が自分に寄って来るはずも無いのに……
そんな事を一晩中考えて、眠れなかった。
誰か、答えを教えてくれ!
いや、本当の本当は、それだけじゃない。
香織から『予行演習しよう』て言われた時、ドキドキして、『冗談だ』て言われた時、ガクッと気持が沈んでい
った自分がいた。
香織から言われた事に、期待していた……。
自分が、今一番好きな人は景子の筈だ。
それなのに、香織の言葉に一喜一憂し、股間を膨らませ しぼませる……自分の気持が解らなくなっていた。
景子を裏切ってしまったような気がして、堪らなかった。
できれば景子と顔を合わせたくなかった。
好きなのに、本当はずっと一緒にいたいのに、他人の言動に心動かされる自分が嫌で、とても顔を合わせてい
られなかった。
だから、この日のピアノは、演奏中も彼女の視線がグサグサと俺の心に刺さりまくり、針の筵のようだった。
時折見る、彼女の表情も、心なしか不安そうな……何かを疑っているような顔色だった……のは、俺の考えす
ぎなのだろうか。
(2/14)
今日の演奏を手短かに済ませて、帰り支度をしていたところだった。
「ねぇ、今日は全然声を掛けてくれないよね」
何かが胸に突き刺さったような痛みがする。
「あ……そうだった?ごめんごめん、呆けてたわ」
努めて明るい声で答える。けれど、今までの態度を考えれば、バレバレなのは間違いない。
「う…ん、何か疲れているみたいで、回りに構ってられないっていうような感じがするんだけど……夕べも連
絡無かったし、……昨日何かあったの?」
一番訊かれたくない事を……正直に話すのか?…でも、話しても彼女は側にいてくれるのか?
適当に誤魔化すか?…彼女相手に誤魔化し切れるのかよ?
「いや……別に、それより、昨日 友達と遊びに行ったんだよね。楽しかった?」
結局、姑息な かわし方しか出来なかった。
「うん、楽しかったよ」
何のためらいも無く、笑顔を見せてくる。眩しくて見られやしない。
「でね、はい!」
一つの紙袋を渡された。袋には世界的に有名なねずみのキャラクターが印刷されている。
「何、これ?」
「いいから、開けてみて」
中から出てきたのは、マフラーだった。真っ白な中に ワンポイントの、これまた有名な熊のぬいぐるみの刺
繍が縫い付けてある。
(3/14)
「これ……」
「うん、クリスマスプレゼント。本当はね、手編みにしたかったんだけど、私編物上手じゃなくて……それに
時間もなかったし、これで我慢してね」
そんな、我慢だなんて……嬉しい。本当に嬉しい。
こんな自分に付き合ってくれて、あまつさえクリスマスプレゼントだなんて……。
それだけに、苦しかった。胃の中に鉛の塊を投げ込まれたような気分だった。
自分にこれを受け取る資格があるのか。そもそも俺は彼女の相手には到底つり合わないんじゃないか。
こんな自分を相手にするよりもっと相応しい男がいるんじゃないか。その方が彼女も幸せなんじゃないか……
「どうかな?」
彼女が不安そうな顔つきでこちらを覗き込む。
それもそうだろう。せっかくプレゼントをもらったというのに『ありがとう』の一言はおろか、嬉しそうな顔
一つみせてやしないんだから。
「……ごめんね。こういうのは、やっぱり既製品を買うより手作りの方がいいんだよね」
彼女は自分のせいだと思ったのだろうか、見る見るうちに顔色を曇らせていく。
「ちがう。違うよ!すごく嬉しいよ。本当に、泣きそうなくらい嬉しいんだよ!!」
彼女に悲しい顔をさせたことに嫌悪し、あわてて言い繕おうとした。
「ありがとう。そう言ってもらえるとうれしいよ」
彼女はちょっと悲しそうに、口元だけ笑顔をみせる。違うんだ。本当に嬉しいんだよ。
でも彼女の誤解を解くのは、そんなに簡単にできるはずもない。一体どうすれば……
(4/14)
「実はさ、昨日 買い物に行ったんだよ」
何故、昨日のことを彼女に話そうとしたのか、自分には上手く説明できない。
嬉しいのに、素直にそれを顔に出せない理由を説明するため、とかそんな明確な意図があって話し出したわけ
じゃない。
まして、昨日の事を彼女に赦してもらおうとか、『こんな事があっても、僕の気持ちは君だけだよ』なんて事を
言おうというつもりなど毛ほどもなかった。
ただ、彼女に隠し事をしたくはなかった。ありのまま、起こった知っておいて欲しかった。
話せばどうなるか、何て事は全く考えていない。
本当に、自然に口が動いていったような感じだった。
「買い物?」
「うん。香織がさ、中川先輩へのプレゼント、どれが良いか良くわからないからって……」
「伊藤さんと……?」
「……うん」
「……」
「それで さ、思った以上に長引いちまってさ、結構疲れたんで、あいつの家によったんだよ」
「そこで、お…君との仲の事訊かれて……まだだって言ったら……そしたら、『予行演習しない?』って……」
「予行演習って……何の?」
「……エッチ…『sex』」
彼女の顔から血の気が引いて行くのがはっきり見て取れた。ちょっと前までほんのり赤かった肌の色が、スッ
と土気色になっていく。
(5/14)
「それで…何て言ったの」
「勿論、断ったよ。『そんな事できるわけないだろ』って。」
「そしたらさ、それまで真剣な顔つきで言ってたのに、急に笑い出して『冗談だよ』って…」
「でも、それまでの口ぶりから、とても冗談には思えなくてさ……」
「もう、あいつが何考えてるのか解らなくなっちゃって……」
「ねえ、女の子ってさ、付き合ってる人がいるのに、他のの男に 冗談でもそんな事、言えるものなのかな?」
「……わからない……」
そう答えた彼女の表情は冷たく、硬く、今まで見たことのないものだった。
その顔をみて、我に帰った。
こんな事やっぱり話すべきじゃなかった。
「もう、帰りましょう」
彼女は固い表情のままで、帰り支度を始めた。
気まずい空気が音楽室中に漂っている。
何とかしなきゃ。
彼女をあんな顔のままで居させたくない。
とにかく、彼女に笑顔になってもらわなきゃ。
「……ね、ねえ、今日何処か寄っていかない?ゲーセンか何処かでちょっと気晴らししていこうよ」
幼稚だろうとなんだろうと構わない。とにかく思いつく限りのことを言って、できる限りのことをして、彼女に笑って欲しかった。
彼女の顔をこんな風にしてしまった自分の、せめてできる償いは、このくらいしかないと思った。
でも、彼女から答えはなかった。
(6/14)
学校からバス停へ向かう坂道を彼女と手を繋いで降りていく。
彼女と付き合いだしてから続く行為。いつもと変わらず、一緒に歩いていた……のだが、今日は何かが違う。
いつもだったら、笑顔を絶やさないはずの彼女の表情は硬く凍り付いている。何かを考えているのか、視線を
こっちに向けることすらしない。
繋がれた手にかいた汗が気持悪かった。
何でこんなになっちまったんだろう。
もう、ずっと彼女の笑顔は見られないのかな?
やっぱり、そうなったらお終いだよな?……そんなのは 嫌だ!どうしたらいいんだよ?!
もうバス停は目の前というところで、唐突に彼女から沈黙が破られた。
「ねえ、今日うちに寄っていかない?」
(7/14)
初めて訪れた彼女の家は、大きかった。
しがないサラリーマンの自分の家と較べても仕方がないのだが、2回りか3回りは大きいようにように思う。
そして広い庭。
一面に広がる芝生と、塀際の辺りに点々と生えている木々。
家とは別棟になっているちゃんと屋根のついたガレージ。
何だか自分とは別の世界に住んでいる人のようだった。
何でも、外資系の大きな会社の役員をやっているらしい。
「入って」
彼女に促されて玄関に入る。
しん と静まり返って、人気を感じられない。
家の中の空気の冷たさが、余計に寂しさを煽っているような気がした。
「……家族の人は?」
「父も母も仕事。二人とも今日は夜遅くならないと帰ってこないわ」
殆ど抑揚のない、機械から出てきたような返事が返って来る。
いつも優しく笑みを絶やさない彼女と同一人物だとは到底思えない。
「来て」
彼女の導くままに後ろについていくと、そこは彼女の部屋だった。
彼女はストーブにスイッチを入れると、『飲み物を入れてくるから』と部屋を出て行ってしまった。
一人取り残されて、何もする事もなく、彼女の部屋をぐるりと見回す。
世間一般の部屋と較べると明らかに広い部屋、しかし それ以外は普通の女の子の部屋だ。
(8/14)
箪笥や机の上にちょこちょこと可愛らしい動物の置物が置かれ、壁には アイドルタレントの等身大ポスター
が貼られ、床には天板がガラスになっている低いテーブルと、そのテーブルに沿って野菜の形をした大きなク
ッションが二つ並んで置かれている。
そして、部屋の中は、女の子の持つ 甘い匂いが漂っていた。
女の子の部屋、彼女と二人きり、両親不在、帰りは深夜。
まさに絶好の機会(何の?)に良からぬ思いめぐらせてしまったとしても、仕方のないような状況だった。
おい、博昭!一体何を考えているんだよ
ひそかに興奮する自分を強く叱って気持を落ち着けようと躍起になった。
全く、彼女の家に招待されたからって、そういうこと期待してどうする。このエロガキが!
「お待たせ」
と、そこに彼女が入ってきた。
「ひ?……あ、あぁ」
思わず声が裏返る。瞬間的に頭に血が上り、顔が熱くなった。恐らく真っ赤になっているだろう……見透かさ
れたか? 恥ずかしい。
ただ、その顔をみて『プッ』と彼女が口元を緩めて笑い声らしきものを発してくれたのがせめてもの幸いだっ
た。こんなことで笑ってくれるなら、いくらでもやってやる。
彼女は俺にテーブルの前に座らせ、目の前にカップを置き 紅茶を注ぐと、俺のすぐ隣に座った。
(9/14)
何か変だ。
こういう時って、普通向かい合わせに座るもんじゃないのか?
彼女の肩が、俺の二の腕の辺りに触れる感じがした。
すぐに柔らかい感触と、重みを感じる。
この程度の事は、学校でよくやっている事なのに、何か違う。心臓がドキドキしてきた。
「砂糖は?」
「……ん?あ……あぁ、いらない」
何だか落ち着かない。彼女のが何を言っているかもよく解らないくらいだ。
何でこんなにドキドキするんだよ?
その答えはすぐにやってきた。
カップに口を着け、紅茶を啜ろうとした瞬間、彼女の腕が俺の体に絡みついてきたのだ。
頭が真っ白になった。
こんな事、今まで一度もなかった。
手を繋ぐことはいつもやっている。
腕を組む事だってある。
肩を寄せ合う事は日常茶飯事だ。
そりゃ、彼女を抱きしめたいと思ったことは何度もあるから、『嬉しいか?』と訊かれれば、嬉しくないはずが
ない。
でも、
でも……
あまりにも唐突だった。
(10/14)
大人しくて 控えめな彼女が、自分の方から抱きついて来るなんて、考えても見なかった。
でも、何で。
どうして、突然こんな事をするんだ。
「どうしたの?」
返事は返ってこない。
「ね、遠野さん 何かあったの?」
それでも返事はない。ただ頭が左右に振れただけだ。
「ね、落ち着いて。これじゃぁ何もできないよ。ね?」
とりあえず、落ち着かせようと引き剥がそうとする。と彼女は腕に力を入れて離れまいと抵抗してきた。
何故?どうして?何があったんだ?
「ね、落ち着いてよ。ね?とにかく一旦、この手を離してくれないかな?」
「嫌!」
いつもの彼女からは考えられないくらい強く激しい言い方だった。
「何故、どうしたの?」
「嫌。……今、この手を離したら、もう二度と一緒に居られなくなるから」
「え?どういう事?もしかして……転校……しちゃうの?」
(11/14)
「ううん。」
「じゃあ、どうして。僕は何処にも行かないよ。だから一緒に居られなくなるなんて事はないはず……
「違う。違う!!!そうじゃない!!!」
まるで駄々ッ子のような科白。こんな彼女の姿、考えもつかなかった。
「じゃあ、何で?解らないよ。一体何かあるの?」
「本当に?本当に解らない?」
「うん」
情けないけど、自分の理解の範囲を越えている。
「そう……あのね、多分 伊藤さん、あなたの事 まだ諦めてない」
(12/14)
「え?だってあれは、あいつの口から『冗談だ』って……」
「本当に冗談だと思ってるの?あなただって言ってたじゃない。『とても冗談には思えない』って」
「そりゃあ……」
「じゃあ訊くけど、昨日伊藤さんの家に寄った時、ご両親は居たの?」
「……いなかったよ……」
「二人きりだったんでしょ?そんな時に、まして他に付き合っている彼氏が居るのに、冗談でそんな事言うわ
けないじゃない」
「……でも」
「それとも、あの人はあなたが間に受けて襲ってくる事は絶対にないと確信していたとでも?」
「だとしても、そういう事、あなたが嫌っているのは充分知っている筈なのに、そういう事を、わざわざ何で
するの?」
反論の余地がない。というか、昨日から俺もずっと感じていた事だ。それを彼女が言葉に替えてくれただけだ。
「じゃあ、何で『冗談だ』何て……」
「多分、彼女 あなたの反応を見てたんだと思う。そして、誘いに乗って来ないのが解ったから、冗談だって……自分を誤魔化したんだと思う」
「誤魔化した?」
(13/14)
「彼女、きっと思い切って賭けに出たんだよ。でも……外れた。だから、誘いそのものを冗談にして、無かっ
たことにしたんだよ。自分を、あなたを傷つけないために」
「そう……そうだったんだ。でもね、僕の気持は変わらないよ。だから安心して」
そう言って一旦引き剥がそうとした。
「嫌!離さないで!!」
彼女の腕を解く事は出来なかった。
より一層離れまいと彼女の腕に力が入る。何か意地になっているようだ。
「ね、大丈夫だから。何処にも行かないから。聞き分けのないことを言わないで」
心臓の高鳴りは、一刻一刻と大きくなっている。駄目だ!もうすぐ限界だ。このままじゃ、彼女を襲ってしまう!
もう、本能を押さえることが出来ない。頼む解ってくれ
「嫌!絶対に嫌! 確かに今は私の方を向いていてくれてる。でも、もう一度あの人から誘われたら、断れる?
今まで通り私を見てくれるの?」
返答できなかった。
嘘でも良いから『断れるさ!』って胸をはって言うべきなのは解っていた。
でも、実際香織から又誘われたら……きっと断れないだろう。嘘はつきたくなかった。
「やっぱり、断れない……か。でも、もしそうなったら、あなたは私の側からいなくなってしまう……」
「……ごめん……」
「謝らないで。あなたからこの話を言われた時から、察しはついたから。人の気持なんてそう簡単に割り切れるものじゃないのはわかっているつもり。それよりも、今は言ってくれた事が嬉しいの」
彼女の腕に込められていた力が緩み、やさしく抱きしめるような感じに変わった。
(14/14)
「でも、嫌。あなたを他の女に……ましてあの人に取られるなんて、絶対に嫌!」
「だから怖いの。このまま手を離したら…と思うと不安で」
「どうしたらいい?どうしたら君の不安を取り除く事ができる?」
「言って。僕にできる事なら、何でもする。だから言って」
「絆が欲しい」
「絆?」
「うん。あなたと伊藤さんのものよりもずっと太い、こんな事があってもびくともしないような絆が欲しいの」
・・・・・・というところで、なんか中途半端なところではありますが、
今夜は此処までです。
皆様お休みなさいませ。
キタキタキタ━━━( ゚∀゚ )━( ゚∀)━( ゚)━( )━(゚ )━(∀゚ )━( ゚∀゚ )━━━!
ゴチ&乙っす。
あああ、ヒロくんの童貞がぁ〜〜〜
>>846 あんたもヒロくん萌えか。
景子「頃合いだ。そろそろ始めようか」
香織「どちらが先に彼を堕とすか」
景子・香織「貴様はそこで黙って見てろ!」
そんな絵が浮かんだ。
アグァ!
なんてイイ所で中断してしまうのだ。
続きが来るまで身悶えしてしまいまつよ。
603氏オツカレサマです〜
>>838を読んで、ヒロ君の名前が博昭だということを思い出した。
ヒロクンの童貞はとっくの昔に漏れがいただきましたがなにか?
でもアナルじゃダメか?
「寝取られ」と「失恋」は別モノ?
やっぱ一度は彼氏彼女の関係にならないと「取られ」にならないですか?
ところで、寝取られ属性で姉スキーっている?
漏れは昔「ホテル・ニューハンプシャー」っていう小説を読んで
寝取られに目覚めたよ。
実姉に憧れている弟が主人公なんだけど、姉は弟を守ろうとして弟をいじめている
いじめっ子グループにリンカーン。で、なぜかその後そのいじめっ子に良く
似た男と付き合うようになるって話。映画では姉の役はアイドル?時代の
ジョディ・フォスターだったなあ。
博昭「お前だ!いつもいつも、脇から見ているだけで、人をもてあそんで!!」
中川「勝てると思うな、小僧!!」
中川のキックを、腕をクロスさせてガードする博昭。
博昭「許せないんだ!俺の生命に代えても!体に代えても!こいつだけは!!」
中川「こいつ・・・何だ!?」
博昭「わかるはずだ、こういう奴は生かしておいちゃいけないって。わかるはずだ、みんな、みんなにはわかるはずだ!!」
中川 「こいつ・・何だ?このプレッシャーは!」
博昭 「わかるまい。女を玩具としか見ていない貴様に、この俺の体を通して出る力が!」
中川「体を通して出る力!?そんなものがこの俺を倒せるものか!!」
博昭「まだ、抵抗するのなら!!」
博昭「うおおーーーー!!」
中川「あ、足が!?う、動け、なぜ動かん!!」
博昭の正拳が中川の腹部を突き破り、心臓をも押し潰す。
博昭「ここからいなくなれーーー!!」
という夢を見た
>>852 アーヴィングね。ガープの世界も寝取られなかったけ?
サイダーハウスルールは寝取りっぽいけど。
>>855 ガープの世界は寝取られもさることながら、意識の無い男とHして妊娠
するという設定に萌えた。なんかアーヴィングの小説って、エロゲっぽい
変な設定がテンコ盛りだ。キャラもエロゲキャラっぽいし・・・天才だけど
外見は幼女のままの女の子とかね。
あと、けっこう衝撃的だった寝取られ文学w は夏目漱石の「こころ」。
なぜか自分はKに感情移入していたものだから、終盤かなりショックだった。
エロ有名どころでは「家畜人やぷー」。人体改造されてボロボロの主人公
の目の前でかつての恋人がらぶらぶいちゃいちゃ。うち芋ばりに。
>>856 「家畜人やぷー」は読んだことないなぁ。
同系列で語られているドグラマグラ読んで物凄い疲れたから、
なかなか手を出せない。寝取られがあるんなら読んでみまつ。
漏れは宮本輝の「青が散る」がよかった。
ヒロインが「あの時は処女って言ったでしょ。でも今は違うの。〜」
みたいなあっさりとした描写がなかなかきた。
あとフィッツジェラルドのグレート・ギャッツビーもよかった。
でも603氏のヒロくんのような感じでギャツビー萌えだったからなぁ。
ナボコフのロリータとか若きウェルテルの悩みも寝取られ文学かもねぇ。
個人的に「ああ、俺の○○がぁ」って感じの嫉妬だったり悲壮感みたいなものより、
「彼女は結局、僕の元へは戻ってこなかった」みたいな
虚無感だったり、ある種の郷愁みたいなものが好きです。
フィッツジェラルドだと、短編で「冬の夢」がキタ。
949さんの由香里ばりに恋多き女に惚れて人生を駆け上がろうとする貧乏
青年が、ある日憧れの彼女が結婚に失敗してボロボロになったことを知る
話。最後の締めくくりが、「今のオレには何もなくなった。今のオレは泣く
ことも出来ない」。虚無感キタ・・・
あとSFではジェイムズ・ティプトリー・ジュニアの「煙は永久に」。
主人公があこがれていた清純な美少女が、実はものすごく激しいSEXをフランス男
としていたことを知ってしまう描写あり。しかも妊娠して目の前でつわり。
ティプトリーはけっこうエロゲっぽい短編があったなあ。
意外なところでは海外TVシリーズ「ホロコースト」。
主人公の一人はなりゆきからナチ親衛隊に入隊。思想的には反ユダヤという
わけではない。憧れの恋人はユダヤ人富豪の娘。しかしなりゆきからユダヤ
人大量虐殺に手を下すようになり、憧れの彼女がレジスタンスとなって自分
に銃を向ける(しかもかっこいい青年闘士の女になって)に及んで破滅してゆく
という話だった(ような気がする)
案外寝取られってテーマにしやすいのかもね。
新人ですが、ちょっと軽めの郷愁寝取られ話を書いてみました。まだ
オープニングだけでつまんないですが、いろいろやってみようと思い
ますので、よろしくお願いします。
1/9
僕が小学校6年に上がった頃、親父は当時ベストセラーだったある本に甚く感銘を受けていた。その本とは、森本某という経済評論家が書いた一種の生活指南書で、「年収3百万円時代を生き抜く方法」というタイトルだった。
「ようするに、これからの時代のキーワードはだな、」と親父は日々客足が遠ざかる美容院のカウンターに寄りかかって言うのである。「分相応の生活をしろってこった。この世には俺たちよりもずっと苦しい生活をしている人達だっていることを忘れないようにしなきゃな。」
僕が生まれてまもなく、バブルの余韻冷めやらぬ時期に、そこそこ繁盛していた小中学生相手の床屋を『ヘアーサロン・ウチダ』という怪しげな美容院に改装してしまったことを後悔していた親父にとって、「年収3百万円時代を生き抜く方法」は余程感銘を与えたらしい。
僕の幼い要求・・・ゲーム機や、プラモデルや、その他千円以上の高価なおもちゃに対しても全て「分不相応」の一言で片付けてしまった。
2/9
僕も12歳にして我が家の経済状態はそれなりに性格に把握しており、親父と、
床屋時代からのつきあいでなんとか居残ってくれているおっさん美容師一人、そして夏休みや冬休みやGWに手伝いに来てくれる僕よりも二つ年上の従姉の琴ちゃん―――本名は篠原琴乃―――の3人・・・僕を含めると4人か・・・
とにかく人気が少なくなった店内を見て慎ましく生きてゆこうと決意したものだった。ちなみに我が家に母はいない。僕が幼稚園の頃、若い美容師と駆け落ちしてある日突然いなくなった。行方は分からない。
しかし変化の兆しは唐突にやってきた。僕が一大決心をするのはもうちょっと後、中学2年に上がってからからなのだが・・・全ての始まりは夏休みに入ってまもなく、のある夕方のことだった。その日のことは今でも良く覚えている。
3/9
「すみませーん」
良く通る中年男の声が店の入り口から聞こえてきた。僕は2階で琴ちゃんと一緒にガンダムSEEDの再放送を見ていた。
降りてみると案の定、大地康夫似のわが父はカウンターに突っ伏して爆睡していた。
「ちょっと娘の調髪お願いしたいんですけれど、この町ってぜんぜん美容院をみかけないもんだから・・・」
「JRの駅を西口の方に降りたら5軒くらいありま・・・」
と言いかけた僕の後頭部を琴ちゃんはびしりとどついた。
「ええ、どうぞどうぞ。さ、こちらへ。」
琴ちゃんは二つしかない椅子の一つを回して座るように促した。で、小声で僕に、
「あんたはおじさんを起こしなさいよ!」と命令した。
4/9
「良かったね、恭子。やっと好きなようにカットしてもらえるよ。」
高価そうなパールホワイトの麻のジャケットを着た、痩せて品の良い中年男の背後から、僕と同い年くらいの白いワンピースを着た小娘が現れた。
・・・そう、その当時はまだまだ小娘だった。ガキの癖にまるで大人の女のように退屈そうな眼差しで周囲を見回し、人を小馬鹿にしたような、口元をきゅっと下げた微笑を浮かべた少女だった。
でも大人の物凄い美人がそうであるように、人を強引に引き付けてしまう何か熱気のような迸りを、すでにそのか細い体から立ち上らせていた・・・っていうか、早い話がすごく綺麗な女の子だったのだ。
生意気そうだったけれど、かわいいとかじゃなく、素直に『綺麗』と云える子だった。
その女の子は僕なんてまるで存在しないようにずかずか店に入ると、バフッと椅子に深く腰掛けた。父親らしい中年男は、腕を組んで立っていた。
5/9
「どのようにいたしましょうか?」
熟睡している親父を起こすのを諦めて、とりあえず僕は聞いてみた。
「おとーさぁーん、髪切るの別に今日じゃなくてもいいや。」
掻きあげては垂れてくるさらさらの前髪をうざそうにいじりながら、女の子は澄んだ声で呟いた。
前髪の間から見える瞳は、ちょっとつり上がり気味のアーモンド型だった。
きゅっと下げた口元といい、小さく尖った顎といい、後数年も経てば末恐ろしいことになると予感させる本物の美少女だった。
「何いってるんだ、今朝はあんなに騒いでいたじゃないか。暑苦しくてうざいから肩までの長さに切ってもらうって。」
中年男はやれやれという雰囲気で答えた。
「きまぐれで人を振り回すのもいい加減にしなさい。」
6/9
「だってこの店、薄汚いんだもん。」
さも当然、という風情で女の子は呟いた。じろじろと周囲を見渡していたが、
何か言いたそうに睨む僕と目が合うとさらに笑みを浮かべた。子供のくせに、落ち着いて、華やかで、人を誘い込まずにはいられない微笑を。
これって美少女ならではの凄み方かもしれない。
「あなたが切ってくれるの?私の髪を。」
女の子の髪は背中の真ん中くらいまであった。まあいつも見ていることだし、僕に出来ないことも無い。失敗したってざまーみろだ、こんな生意気な奴。
「そうですね、お望みとあらばどんな髪型にでもセットしますよ。」
僕はちょっとかっこつけて言ってやった。琴ちゃんは慌てていた。中年男は「おおーっ」と小さく言って拍手する真似をした。
7/9
「ま、べつにいいや。汗かいちゃったから、とりあえず洗ってもらうだけにしとく。」女の子はさっさと洗って、と言わんばかりに手を軽く振って僕に後頭部を向けた。いちいちむかつく仕草だった。僕はずんずんと歩み寄ると、洗面台を引き出した。
「じゃっ、タオル巻きますからねぇー。ちょっと屈んでくださーい。」
親父達がいつもやるように、僕は洗髪用のタオルを手に取り、女の子の髪を少し持ち上げた。その時不意に・・・まさに藪から棒に・・・僕の幼年時代は終わりを告げ、思春期が始まったのだ。うなじから立ち昇る、ほのかな女の子の汗の匂いを嗅ぎ取ってしまったのだ。
琴ちゃんだって女の子の匂いくらいしているが、この時僕の心臓は不定脈かというくらいバクバクと鳴り響き、眩暈がして手が震えた。
8/9
・・・やたらぎこちなく、段取りが悪い僕の手つきを見て、琴ちゃんは交代しようとしたが、結局僕はなんとか女の子の髪を洗い終えた。
どんな髪型にでもセットできるという僕の言はその子にはとっくに嘘とばれていた。僕が
「どどど、どこか、か、痒いところは、ごじゃりませぬか・・・」
と震える声で搾り出すように言うと、
「いーえ。ありませんなぁ。」
と余裕に満ちた返事が返ってきた。どうも鏡に映る僕を、面白がって観察していたらしい。
さすがにフィニッシュのブローは琴ちゃんに替わったけれど、最初とは違って妙に緊張している僕の姿を、女の子はずっと目で追っていた。
9/9
「ありがとうございました。」
琴ちゃんは親父を脇にどけてカウンターのレジに立っていた。
「御代は¥1200になります。」
「ああ・・・じゃ、これ。」
中年男は千円札を2枚出した。そしてお釣りを渡そうとする琴ちゃんを手で制止した。
「別にいいよ。この子の我侭に付き合ってもらったんだから。はい、恭子、行くよ?」
まるでバレエのように、女の子は鏡の前でポーズを取って一回転した。
「ほらほら早く。」
中年男に手を引かれて店を出る間際、女の子は振り返って僕のことをもう一度、見た。そしてまたもや・・・あの微笑。
「なーんか、やな感じの子だったね。最近ガーデンランドに越してきた家族なんだろうね。」
客の姿が完全に見えなくなってから、琴ちゃんは僕に言った。ガーデンランド、というのは当時ヘアーサロン・ウチダの近くにあった西武建設の高級建売住宅地のことだ。
これが僕(自己紹介はまだだったけれど、内田裕樹というのが僕の名前だ、)と水原恭子の出会いだった。そしてもちろん・・・僕の果てしない破滅の、ささやかなオープニングだった。
すみません、台詞の前後一行明けるのを忘れていました。
へたれなくせにだらだらと書き綴ってしまうのでジェットコースターの
チケットを買ったあたりで終わっちまいましたが、真っ暗な話に持って行こう
と思いますので、見ていてやって下せえまし。
おおっ、なんかいい感じ?
ちょっと独特の雰囲気を持ってる文章ですな。
よっしゃ、楽しみにしまっさー
◆LZ40ROiqVQ 氏
文体が作者氏の独白っぽくてドキドキです。
果てしない破滅ってのが何か怖いですが、続き楽しみにしております。
>◆LZ40ROiqVQ氏
できれば適当なところで改行してほすぃ……
続く
そろそろ終盤。
あと少しだけお付き合いくださいますよう、よろしくお願い致します。
(1/16)
僅かな間だけの睡眠だったが、疲れだけは払えていたらしい。
涙の後だけはどうしようもないが、それでも構わないと優菜は思った。
だって彼女は、今日……
「朝食だ」
昨日と同じ(であろう)時刻に武装警官はやってきた。
同じ姿勢、同じ装備、同じ態度。
性犯罪者を取り締まる特別警察特有の無機質な姿。
しかしその顔……ヘルメットに隠れて窺いしれないそれは、動揺の色を隠しきれないでいた。
彼はとある理由ため、性欲を自らの意志で絶っているという。
この世界のオスとしては異端も異端だろう。
だがその実は、
(勃ってる……)
欲望と理性とその先端でせめぎ合う二律背反。
長期の禁欲が彼に与えた高精度のセンサー。
それが優菜が持つメスの体臭や美しい容姿を捕らえてしまっているのだ。
(2/16)
鉄格子の小窓を開け、彼はぶっきらぼうに食事を置いた。
どうやら昨日のこともあり、優菜との接触を拒んでいるようだ。
間接的とはいえ、彼は自らに課した禁欲を破ってしまった。
誘導したのは優菜だ。
だがあの時の彼女は悪気や浮気心があったわけではない。
ただソブネリアの習性に忠実に従っただけにすぎないのだ。
一つの種として、それは至極真っ当な行為といえるだろう。
だが同時にそれは、恋人である佐紀との誓いを破る行為でもあった。
ココロとカラダが剥離している。
野生動物が知性を持つ過程で、このような葛藤があるのだろうか?
「あの……」
置かれた食事にも手をつけず、優菜は昨晩より用意していた質問を武装警官にぶつけた。
その返答如何で次の優菜の行動は決定される故に。
「何だ?」
あからさまに嫌そうな声。でも優菜は気に留めない。
一番知りたかった疑問……それを聞かないと、いけないから。
(3/16)
「サキくん……私と一緒に連行されてきた人は、無事ですか?」
「恋人か?」
「はい」
きっぱりと、答える。
昨日の行為に対するけじめなのだろうか。
だが優菜はこのくらいのことで己の罪が払拭されるとは思ってはいなかった。
「聞き及んでないが」
「そうですか……」
「普通、未遂でここに連行されてきた男には二つの選択肢がある。
一つは極刑を甘んじて受け入れる。もう一つは、ここで我々のようになる、かだ」
「あなた達のように……?」
「そうだ。我々武装警官は、皆が性犯罪者の服役囚だ。
脳手術を施され、法の下僕となり、国家の為に死ぬまで尽くす……
ある意味、終身刑と言えるだろう」
「そんな……」
それを聞き、優菜は合点がいった。
いつかTVで見た、性犯罪者逮捕の光景、自分が逮捕される時の光景、
機械のように淀み無く、そして容赦無い警官達の態度。
成る程、法の下僕と言われればその通りだろう。
ならば目の前のこの男は一体何なんだろう?
無愛想ではあるが、およそ人間性が排除されているようには見えない。
(4/16)
「君と同時期に、この牢に投獄された男は62歳の老人が一人のみだ。
それが君の恋人か?」
「ち、違いますっ!同い年です!」
「そうか……」
そう言って、武装警官は天を仰いだ。
導き出される答えはこの少女に聞かせるには酷な内容になる。
問われないならもうここを去ろう、と彼は思った。
しかし、
「じゃあ、サキくんは……もう……」
「……」
少女の肩が恐怖に震えている。
それでも自分の答えを待っている。
このまま気持ちが宙を彷徨う位なら、いっそ引導を渡してやったほうがよいのだろうか。
それとも、ありもしない一縷の希望を残してやったほうがいいのだろうか。
「恐らく、もうこの世にはいない」
「……!!」
一瞬ビクッ、となるも、少女は黙ってそれを聞いていた。
彼は前者を選んだ。
かつて己も犯した罪。自分を愛してくれた人に課してしまった過ち。
この少女には出来る事なら未来を見つめて欲しい。
彼はそう思ってあえて残酷な返答をしたのだった。
(5/16)
「そうですか」
思いの他、優菜は冷静だった。
この答えも予想していた展開の一つだったからだ。
勿論その優先順位は一番下だったのだが……
「逮捕された男女は、どちらかが死刑に処される。
男が死ねば、女は服役だけで済む。逆も然りだ。
彼氏は君のことを思って死を選んだのだろう。
だから……」
慰めようとしたのがいけなかった。
迂闊な接近。
刹那の間だったかもしれないが、優菜が事を起こすには十分な時間だった。
「!?」
突然、武装警官の腰の重みが取り払われた。
その違和感に彼が気付いた時には、既に優菜は行動の最終段階に達していた。
武装警官が常時腰のベルトに携帯している拳銃。
今はあるべき場所にそれは無く、
無骨なる凶器は、およそそれが似合いそうも無い可憐な少女の手の中にあった。
鉄格子から少し離れた位置で、優菜はそれを自らの額に当て、祈るように瞳を閉じ……
「サキくん。私も一緒に逝く」
引き金に、手を掛けた。
(6/16)
彼の初動は正にその時だった。
当然、遅すぎる。
鉄格子の鍵を外した後、小さな牢の扉を開けてなだれ込む。
その過程を踏まぬ限り、彼は優菜を止めることはできない。
優菜が引き金を引くのと彼が駆けつけるのではどちらが速いのか。
結果は言うまでも無く。
しかし、
「噴!!」
武装警官は鉄格子に手を掛け、己が体内の斥力を凝縮させた。
内から外へ。螺旋の呼吸と身体の制約を解き放つ咆哮が筋肉を暴走させ、鋼鉄を不自然に捻じ曲げた。
恐らくは気孔や拳術の類だろう。
恐るべき剛力で人が通れる位まで開かれた鉄格子を疾風の如く駆け抜け、彼は優菜に飛びかかった。
「は、離してくださいっ!」
悲痛な叫びに聞く耳持つべくも無く、
彼は暴れる優菜を羽交い絞めにしつつ、その手から銃を叩き落とした。
(7/16)
「馬鹿な真似はよせ!
何の為に恋人が命を投げうったと思っている!」
「あ、あなた、女に触れたら駄目なんじゃないんですかっ!?」
「私は昨日既に禁を破ってしまっている。
後は死ぬだけの身に、その戒めを守る資格は無い!」
「……え」
「私の罪は深い。最愛の人を死なせてしまったのに、自分はまだのうのうと生きている。
生きた機械にもなり切れない恥晒しだ」
「そんな……」
「君には、同じ過ちを犯して欲しくない。
恋人のことを思うなら生きて刑に服して欲しい」
優菜がゆっくりと、落ち着きを取り戻していく。
武装警官は大きく安堵の溜息をついた。
が、弛緩していく彼女とは裏腹に武装警官の逸物……優菜の尻の間に挟まったそれは、
緊迫した場面の中にありながら、びくびくとわなないていた。
(8/16)
「言ってる台詞に似合わないですね、それ」
「……」
気持ちに少し余裕が出てきた優菜の言葉に、一気に赤面する武装警官。
瞬間、びくびくと跳ね、それは一気に射精へと至った。
「あーあ……また禁欲を破っちゃった」
「う、うるさいっ」
後ろ向きに抱き合ったまま、優菜と武装警官は互いに笑い合う。
顔こそは向き合っていなかったが、互いに微笑んでいるのが何故か分かっていた。
「知ってるかもしれませんが、私は成瀬優菜といいます」
「囚人の名前くらい把握している」
「そうじゃなくて、自己紹介」
「……」
「私は名乗りましたけど」
すこしの間の後、
「……健司」
「健司さんですか」
「段 健司。私の名だ」
首を後ろに向けて話しかける優菜に対し、健司は無愛想に、しかしはっきりと自分の名を名乗った。
(9/16)
「畜生、ハァ、ハァッ、ちくしょう!」
佐紀は走っていた。
昨日から一睡もしていない。
前日夕方に一人、相手は名も知らぬ大男。
明け方に一人、ユージとか言う優男。
「いい……かげんに、姿を、見せろっ……てんだ!」
そして今。
立て続けに彼は候補者とまみえていた。
一旦家に帰って一休みしようとしたのがいけなかったらしい。
その道中で、いきなりの不意打ちを受けたのだ。
相手は40代の頭の禿げ上がった中年男。
黒の背広を腹の出た醜い裸体に纏っている。
その背広の左袖から生えた金色の糸は、射程15cmにも満たない陳腐な代物だが、
付属のオプションがやっかいだった。
男は左袖から銀色の糸を放ち、その辺を歩いている人を穿っていく。
その瞬間から穿たれた人は男の傀儡となり、佐紀を襲い出す。
射程はゆうに30m。
先程から、男は何処か物陰に隠れながらこの銀糸を操り、佐紀を追い込みに掛かっていた。
(10/16)
「どけ、どけよっ!」
襲い来る傀儡を突き飛ばす。
傀儡から銀糸が抜け落ち、すかさず佐紀を穿とうと狙う。しかしその動きは緩慢極まりない。
佐紀が意識下のリンクで繰る金糸の防衛能力では回避できぬ訳の無い遅さだ。
銀糸を弾き飛ばす。あっさりと糸は後退。そして新たに作られた傀儡が再び佐紀を襲う……
先ほどからこの繰り返しだ。
男は恐らく佐紀が力尽きるのを待っているのだろう。
見えないところから自ら手を汚さずに勝利をもぎ取る。
狡猾だがスマートな戦法。正面からの戦いしか経験のない佐紀は、この相手に苦戦していた。
「く、そっ……」
1時間弱の逃走の果てに、佐紀は遂に力尽きた。
男はその瞬間を見逃さない。
近くを歩いていたOLに銀糸を穿ち、佐紀を後ろから羽交い絞めにさせた。
「は、離、せよ……」
佐紀はもがく。もがくもその腕には既に力はなく、見るからにやわそうな女の腕も振りほどけない。
「ふーっ、ふーっ、ふーっ」
「……うっ」
銀糸に穿たれ自由を失った女は、目を剥き、涎を垂らし、妙な間隔で荒い呼吸を繰り返している。
その様は正に狂人のそれだ。とても正視できるものではなかった。
(11/16)
(いくら女からの積極的な包容でも、こんなのは願い下げだ!)
そう思い目を逸らした佐紀の前に、候補者の中年男が姿を現した。
右袖から伸ばした銀糸を撓ませる度に、佐紀の背後の女がびくびくと痙攣する。
「は、初めからこうすればよかったよ」
見た目どおりの耳障りな高音の声。
「くっ……」
「ゆ、有能な男は、人を上手く使えないとね。
女の子に抱かれながらなら、君も悔いは無いよ、ね?」
こいつ、絶対会社では窓際だな。
などと心の中で愚痴るも、体勢は佐紀が圧倒的に不利な状況には変わりが無かった。
「ぼ、僕がボスになったら、今まで散々僕を蔑んできた奴等に仕返ししてやるんだ……
セクハラしすぎて逮捕された時はどうなるかと思ったけど、まさかこんなチャンスが
転がり込んでくるとは思わなかったよー」
(12/16)
ゆっくりと、中年男が佐紀に近づいてくる。
左袖の金糸を揺らめかしながら。
恐らく勝利を確信しているのだろう。
しかし、
「あんた、絶対会社では窓際だろ?」
「う、五月蝿い!体勢は君が圧倒的に不利な状況なんだよ?分かってる」
男がみるみる逆上していく。
それでも佐紀は止まらない。
「俺にはまだ悔いがあるんだ!」
「だ、だ、黙れぇ!」
佐紀の挑発に、男は怒りの余り、全身を真っ赤にしてぷるぷると震えだした。
ああ、これですっきりした。
すっきりしたら、次だ。
「初めからこうすればよかったんだ!」
「!?」
瞬間、佐紀は糸に指令を送る。
男とのやり取りの間に展開させておいたコートの右袖の金糸。
佐紀を羽交い絞めにしている女に隠れるように地面まで降ろし、
あちこちに倒れている傀儡にされた人々の間を隠れるように這わせて男の背後へ。
そして今だ気付かぬ男の後頭部に必中の構えで狙いを定めていた。
やっと気付いた男が慌てて振り返るも、もう遅い。
(13/16)
穿つ。
反転させてまた穿つ。
更に反転させて穿ち貫く。
糸の攻めるべきポイントがどの位の大きさがあるのかは知らない。
一回穿てば事は足りるのは分かっている。
しかし佐紀は止まらない。
セクハラ。そんな軽薄な理由で罪を犯した奴なんかに俺を止められてたまるか。
絶対に引けない。その想いこそが、この戦いに挑むべき気概と知れ。
「っぽ! っぱ! っぴ!」
穿つたびに、空気が抜けるような奇声で呻く中年男。
その様が可笑しかったのか、佐紀の口元が綻び出した。
「っぷぴ! っぴょ!」
「く、くくっ、くははははっ……」
佐紀の笑いは止まらない。
糸も止まらない。
もう何百回穿ったかわからない。
しばしの陵辱の後、
不意に我に返った後、佐紀は見てしまった。
(14/16)
「!!」
目に飛び込んできたのは、何十メートルもの範囲に倒れている人、人、人。
この中年男が傀儡にした無関係の一般市民達だった。
男を穿ち始めてから軽く10分は経っている。
それでも、倒れている面々は一向に目を覚まさなずに臥したままだ。
皆、全身の戒めを弛緩させ、あらゆる体液を垂れ流していた。
「あ、あ、あ……」
佐紀は糸を退散させ、中年男を解放した。
男はおきまりの降参のポーズで呻いている。
しかし、佐紀の目にはその姿は映ってはいない。
見据えるのは、この戦いに巻き添えになった人々の姿。
果たして死んでいるのか生きているのか。
勿論佐紀が手を下した訳ではない。
しかし自分がここに来なければ、
もっと人気の無い所で迎え撃てば、
とりとめのない考え。意味を成さない考え。
そう思ってしまえ。
「う、うぷっ!」
それでも込み上げてくるこの吐き気は何なのか。
たまらず佐紀は、近くの路地に転がり込み、胃からの逆流を全て吐き出した。
苦しい。涙が出る。
腹筋が吊りそうになるも、嘔吐は止まらなかった。
(15/16)
「もう、いやだ……」
嘔吐は治まってくるも、涙は一向に止まらない。
生理的な苦しさから来る涙と違い、
それは精神的な苦しさから逃れる為に流す涙だった。
とめどなく雫は零れ落ち、じわじわと佐紀の心を弱くしていく。
「ぐっ、うううっ、ぐ、くぅうっ……!」
でも……
それでも……
「優菜も、今泣いているはずなんだ……!」
無理矢理そう思い込む。
そうでも思わないとこの涙は止められない。
陳腐でも滑稽でも哀れでも無残でもガキっぽくても勝手な思い込みでも。
それでも涙は止まってくれるのだから、愛の力は何と偉大なことか。
(16/16)
「少し、休まなきゃな」
自分が吐瀉した汚物の傍なのが気に食わないが、ここならとりあえずは安全だろう。
休んで、次の相手に備えなくては。
それでも眠りは浅く、神経は起きたままでいよう。
そう佐紀は考え、コートを深く被った。
夜風が少し障ったので、近くに捨ててあったビニールシートも被っておく。
……少し臭うのは我慢するしかないが。
「優菜……っ」
饐えた匂いに包まれて佐紀は瞳を閉じた。
優菜の芳しい香りに包まれて眠った日々が、遠い過去のように思えてならない。
(最前線で仮眠する兵士も、こんな気分なんだろうか)
愛する人を想い、未だ終わらぬ闘争の中で一時の安らぎを。
勝利者の得た報酬はそんな程度の粗末なもの。
しかし、佐紀には何者にも変えがたい一時だった。
それを甘受する為に、佐紀は意識を深く深く沈めこんだ。
最近新規でSS書き始める人、増えてきましたね。
…どいつもこいつも、そんなに俺を鬱にさせたいのかw
23氏はやっぱり他のSS職人とは何か違うものを感じるねぇ、やっぱり
寝取られると判っていてもドキドキする・・・
期待してまっせ!!
。・゚・(ノД`)・゚・。
サキたんズタボロだな…
寝取り男(だろう)いいやつぽいだけに余計痛い…
894 :
◆LZ40ROiqVQ :04/01/21 00:39 ID:QcoBIfh9
23氏のSS、なんかテリー・ギリアムの映画みたいっすね。
唐突な非日常とか。いいなあ。上手いシチュだなあ。
とりあえず漏れは突き落とす準備が楽しいので、まったり日常を
書き綴ってますわ。
すいません、ageちまいました。申し訳ないです。氏にます。
23氏の結末と、710氏の姉寝取られの続きを読みたくて蘇生
しました。ついでに、
>>868の続きもちまちま書きましたので、
よろしければおつきあいくださいませ。
1、
親父の主張は、要するに「上を見ず、下を見ず、日々の小さな幸せを感謝して生きろ」というものだった。
当時は僕もそんな考えだった。でも、これからっていう少年に、向上心とか、克己心とか、上昇志向とか、
そんな前向きな意思は端から無駄と否定するのもどうかと思う。
少なくとも、ルックスにも資産にも恵まれているような連中を見て、何も感じないなんて僕には出来ない。
それは漠然と形を取り始めた子供の嫉妬心でもあったが、なにより水原恭子の存在による影響が大だった。
後にいやという程思い知らされたのだが、なんとも恐るべきことに、水原恭子は12歳にして自分の容姿や
経済力に裏打ちされた絶大な自信を身に付けていたのだ。
にもかかわらず小学校最後の貴重な夏休みを、僕は、琴ちゃんや彼女が連れてきた女の子達と一緒に
市民プールでだらだら泳いだり、再放送のアニメを見たり、図書館で本を読んだりして無為に浪費した。
店を訪れて洗髪しただけの美少女に関する記憶は薄まっていたが、水原恭子との2度目の出会いはまもなくだった。
2、
9月1日の朝、教室では男子も女子も、夏休み中の経験について張り切って語り合っていた。
母に関するいささか不名誉な事件のおかげで、僕にはあまり友人はいなかった。
狭い町内でこの醜聞を知らぬ者はいなかったし、そういうわけで一般市民の両親達は、
僕のような家庭環境の児童と自分の大切な息子や娘が付き合うのを好まなかったせいだ。
一学級41人の6年C組で、一列8席の机が5列並ぶなか、僕の座席は最後列にぴょこんと飛び出した
窓に面する余りの一席だった。
チャイムが鳴って、担任の石井正人(36歳、妻子有り、4歳の子供の愛称は寝癖からゴクウ)が教室に入場すると、
瞬時に教室は静まり返った。なぜなら、石井正人(2浪でN大教育学部卒)の後ろから見慣れない女の子がついてきたからだ。
「はーいはいはい。ちゅーもーく。みんな、夏休みの課題はこれからだと思うけど(笑)、
とりあえず今日は新しいお友達の紹介だ。」
石井正人は黒板に『水原 恭子 サン』と書いた。
「あー、では、ミズハラキョウコサン、自己紹介をどうぞ。」
中肉中背で角刈り、たらこ唇に青々とした髭剃り跡がチャームポイントの石井正人が促すと、
両手を後ろで組んでうつむき加減で立っていた女の子は、面倒くさそうに
「よろしく。」
と一言だけ返した。このリアクションがきっかけで、早くも何人かの女子はヒソヒソ話を始めていた。
3、
「えー、ミズハラさんのご両親はIT関係の会社を経営しておられて、
この度仕事の都合でロサンゼルスから日本に帰ってこられたそうです。えーと、これでいいんですよね?」
石井は水原恭子の横顔をちらちら盗み見していた。
「まあ、そんな感じです。」
水原恭子は自分が履いている学校指定のシューズのつま先を眺めながら適当に答えた。
「他には何かありませんか?日本の小学校についてとか。」
「うーン、そうですねぇ。」
とても同年代の子供には真似できないような、ごく自然な動作で肩をすくめると、
「強いて言うと、ミズハラじゃないです。ミナハラです。」
この時やっと水原恭子は顔を上げると、笑みらしきものを浮かべた。
そして、クラス全員が―――早くも良からぬ心証を与えてしまった女子も、男子も―――水原恭子が
とてつもない美少女であり、かつ手に負えない小娘であることを理解した。
4、
「あー、席なんだけれども・・・今日は休みは居ないしなァ。内田の隣しか空きはないか。」
僕は、どきん、として、なにか、こう・・・良くはわからないけれどもある種の期待感が膨らんでゆくのを自覚した。
「じゃあ、用具室から机と椅子を持ってきて、内田クンっていうあそこの彼の隣に座っちゃって。
わかんないことがあったら、とりあえず内田クンに聞いてみてよ。」
水原恭子はかるく頷くと(またこれが、石井正人(TSUTAYAでレンタルするAVは制服もの)のような教師を、
バカにしきった仕草だった)、何の躊躇もなく大股で僕の脇まで歩み寄った。
彼女が着ている青い濃淡チェックのノースリーブのワンピースには、肩口と丸い襟首のところは白い縁取りがされていて、
これがまた綺麗に日焼けした小麦色の肌に鮮やかに映えていた。
荷物といえば肩から下げた小さなブランドもののバッグだけで、転校初日の小学6年生というよりも、
まるでリゾートに来たOLみたいな雰囲気だった。
「じゃあ、用具室の場所を教えてもらえる?あと、出来れば手伝ってくれたらうれしいな。」
さりげなく小首をかしげて、水原恭子は、何のためらいもなく気軽に僕に声をかけた。
僕が初めて洗髪したまさにその少女が、再び目の前に立っているという事実に、僕はようやくその時思い至った。
それまで気付かなかったのは、軽くシャギーを入れて肩までの長さにレイヤーカットされた髪型のせいだった。
すごい手間がかかった髪形だ、こんなのやれって言われてもウチじゃ絶対無理だな・・・。
「ぁ、あぁ、ぃいけれど。」
口ごもりながら返事しつつも、僕は弾かれたように立ち上がった。
・・・どうしたオレ。オレはアスランばりに戦いに生きるクールな少年じゃなかったのか。しっかりしろよオレ・・・。
5、
廊下を並んで歩くと、水原恭子の歩く傍からかすかな香りが漂ってくることに気付いた。
レモンみたいな香り・・・琴ちゃんが良く付けているエイトフォーの匂いに良く似ているけれども、
もっと控えめで、微妙な香りだった。
ひょっとして、これが世に言う香水ってヤツですかい?マジで??・・・
ノースリーブのワンピースを持ち上げるかすかな胸の隆起、
ブランドもののバッグ、
シャギーが入った、わずかに茶色がかかった髪、
落ち着き払って良く澄んだ低い声、
それに香水かよ・・・。
しかも彼女は僕よりもちょっと背が高かった。
10代前半では女の子の成長のほうが男の子よりも早いことは保険の授業で習ったし、
クラスの女子ではもっと背の高い子も居たのだけれど、とても同世代とは思えないような圧倒的な何か、
・・・迫力?凄み?貫禄?どれも違うな・・・
をひしひしと感じた。
実はコイツは12歳じゃなくて、20歳くらいじゃなかろうか?職業は社長秘書とかで。
6
机を並べると授業はもう始まっていた。ぼろぼろのデニムのかばんから取り出した、僕の教科書とジャポニカ学習ノートに、
水原恭子は興味津々の様子だった。
好奇心に満ちて見開かれたアーモンド形のツリ目や、整った小さな唇、控えめでくっきりと通った鼻筋は、
もはやかわいいとかキレイを通り越して美貌と呼んだほうがふさわしかった。
「ちょっとちょっと、それ見せてよ。」
初対面の時に見せた気だるさはどこへやら、水原恭子は自分の机をガタガタと寄せて僕の机にぴたりとくっつけた。
クラスの大半は振り返ってその様子を見ていた。
「教科書、持ってこなかったの?」
「ぜーんぜん。今持ってるのは携帯と財布だけ。ねぇ、まず教科書貸して?」
僕の国語の教科書に、すっと手が伸びる。そして僕の返事を待たずに手に取ると勝手にページをめくり始めた。
7
「なんか、つまんなそうな内容。まあいいわ、今度はそっちのノート見せてよ?」
琴ちゃんが買ってきてくれたガンダムSEEDのキャラクターノートを見せるのは、かなり恥ずかしかった。
別に番組見てるからって、ノートまで欲しいとは思わないけどなぁ・・・
「私、これ知ってる。」
「ホント?」
「うン。ロスにはこういうのいっぱい売ってる専門店あったもん。」
ノートの隅に僕が描いた落書き・・・バスターガンダムだったかな・・・に気付くと、
水原恭子はかすかに声を上げて小さく笑った。それは僕が初めて目にした、彼女の年齢相応の表情だった。
「なんか言ってよ?再会したんだしさ。」
「へ?」
「覚えてないの?少年カリスマ美容師君。」
僕は水原恭子の性格が、必ずしも第一印象どおりでは無いと知った。
8
「そこォ!ちょっと静かにして、授業に集中するように!!」
さすがに見かねた石井正人(元バスガイドの妻の尻に敷かれる日々)が大声で無粋な注意をした。
僕はびくっとしたけれど、水原恭子は軽く肩をすくめただけで全く動じなかった。
「何アレ?ここじゃあんな注意の仕方するわけ?」
さっきまでよりも幾段声を潜めて水原恭子は僕に聞いた。
「・・・まあね。」
「大体、そんな立派な授業してないじゃんよ。ねぇ?」
悪びれた様子も無く彼女は小さく舌を突き出した。
・・・コイツは12歳じゃなくて、実は28歳くらいじゃなかろうか?
正体はITベンチャーのCEOで、冗談で小学生のふりをしてるとか。
9
その日はずっと、水原恭子は僕にくっついて回った。
理科と算数の教科書のレベルの低さには呆れ返っていたが、
社会の教科書の落書き―――歴史上の人物の顔に僕が書き加えたひげやメガネ―――にはかなりウケたようだった。
特に、僕の自信作であるサングラスをかけて頬傷のあるフランシスコ・ザビエルの顔にはプッと吹き出した。
昼休みになるとたちまち女子が群がってきた。男子は遠巻きにしてやりとりの一部始終に耳を傾けていた。
『ねぇ、ロサンゼルスに住んでいたの?何年くらい?』
『生まれてからずーっと。』
『日本語は大丈夫なの?』
『・・・だって私、日本人だよ?(←何言ってんだコイツという表情で)』
『芸能人とか見たことある?』
『ヴィンセント・ギャロを一回レストランで見た。』
『・・・誰それ?』
『・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・俳優。(←オイオイという表情で)』
『その服って、ロサンゼルスで買ったの?どこのブランド?』
『・・・おとーさんがどっかで買ってきてくれた。ブランドとか知らない。』
『腕時計なんかしてる!』
『これはお兄ちゃんが誕生日に買ってくれた、グッチ。』
『・・・腕時計は学校にもってきちゃいけないんだよ。』
『何で?それじゃ時間わかんないよ?それともあなた金属アレルギー?(←哀れむような表情)』
『そういう決まりだもん!時計ならあそこにあるし。』
『(うわっ、何あのきったねえ壁掛け時計という表情で無言)』
『・・・お父さんは社長なの?』
『・・・・CEO。(←もはや会話を続けるつもりは全く無いご様子)』
『・・・・・・今どこに住んでるの?』
『・・・・・・・・・ガーデンランド。狭すぎるからちょっと増築してるけど。』
10
険悪な空気が広がりつつあるのを感づいて僕は席を外した。そんな僕を見て水原恭子はちょっと意外そうな顔をした。
下校時になると、彼女は下駄箱まで僕についてきた。
けれど校門でおもむろに携帯電話を取り出し、慣れた様子でタクシーを呼んだ。
「どうする?一緒に乗って帰る?」
「いいよ別に。遠慮しとく。」
タクシーが来るまで、僕は校門で一緒に待っていた。
僕はスーパーで買った運動靴を履いていて、すっかり色落ちした黄色い半袖シャツにひざでカットしたジーンズという
かっこうだった。とても同級生には見えなかったろう。
「ひとつ聞いていい?」
「なぁに?」
「美容師君って、友達いないでしょ?」
完全に不意をつかれて僕は絶句した。
「・・・な、なんでそんなこと・・・」
水原恭子は人差し指を立てて、にっと笑った。
「あれぇ、簡単にわかることだよ?休み時間になっても誰ともしゃべらなかったし、誰も話しかけてこなかった。」
ありがたいことにその時タクシーが到着した。水原恭子は優雅に車の中に身を潜りこませると、
まるで年が離れたお姉さんのようにおいでおいでをした。僕は苦笑して首を横に振った。
「じゃ、明日ね。」
窓から突き出した手が小さくなって消えてゆくのを、僕はじっと見ていた。
11
その後十年近くに渡って僕の人生に影響を与え続けた水原恭子は、このようにして唐突に僕の人生に登場した。
最終的に彼女がどうなってしまったかはともかくとしても、
多くの人が評するように彼女は病的に傲慢な人間であったり、コミュニケーション能力が欠落した人間では無い、
と今でも僕は断言できる。
そもそも彼女は、他人に対して自分の気持ちを偽ったり、隠したりする必要が無いのだ。
それは彼女の恵まれた容姿と経済力が育んだ圧倒的な自信だった。
だがその自信・・・特に容姿に起因する自信・・・は過度の行動力を彼女に与えてしまい、
結果として水原恭子自身の破滅を招いた。だがそれはまだまだ先のお話。
「あいつん家ってさぁ、めっちゃくちゃでかいんだよ。3メートルくらいあるコンクリートの塀で囲まれてて、
中はぜんぜん見えないんだけど、週末になるとでかい外車が10台くらい家の前に止まってるんだよな。」
「あの一家ってヨットも持ってるよ。ヨットっていうか、ちっちゃい客船みたいなの?クルーザーってやつ?」
「・・・朝はいっつもタクシーで来るよね・・・」
「・・・授業中は雑誌とか読んでるよね・・・」
「・・・でも、塾では普通に勉強してるらしいよ。どっかのお嬢様学校に行くんだろうね。双葉とか、桜蔭とか・・・」
全てを見下すような超然とした態度、人を馬鹿にした態度、高価なアクセサリー、
そしてその美貌は当然ながらクラス女子の反感を買うようになった。
男子はほぼ全員が憧れていたが、とても相手にしてもらえなさそうなのと他の女子の恨みを買いたくないがゆえに
ほとんど口を利かなかった。
12
「内田はなんでアイツと弁当一緒に食ってんだよ?」
「へ?だって一緒に食べようっていうから・・・」
水原恭子が持ってくる弁当はフォウションのサンドイッチセットだった。さも当然のように彼女は、
「ちょっと内田クン、あなたの机を回して私の机とくっつけてもらえる?そうそう、これくらいの広さでちょうどいいかな。」
と言って、2席分の机にサンドイッチセットを広げるのだった。
転校から一ヵ月後、彼女がしゃべる相手は僕だけだった。
「食べてもいいよ?これなんかどう?」
彼女が差し出すフランスパンのサンドイッチを、情けないことに僕は食べた。
もっと情けないことに、それは物凄くおいしかった。
もっともっと情けないことに、僕は毎日それが食べられたらと思った。
「いい、あの子と口を利いちゃだめよ?これはクラスみんなの約束なんだから。」
しかし小学生レベルの嫌がらせでは、水原恭子に、全く、なんの効果も与えることもできなかった。
ある日、学校の机の中に入れっぱなしだった彼女の教科書とノートが、泥だらけになっていた。
しかし登校してその惨状を目の当たりにした彼女は、かすかに微笑むだけだった。
「内田クン、ちょっと聞きたいんだけれど。これが日本が世界に誇るイジメってヤツなの?」
「・・・そうじゃないかな。」
「つまり、私がイジメられている、と?」
「・・・そう、じゃないかな・・・。」
ふうん、と頷く彼女の端正な横顔からは、何の表情も読み取れなかった。
すいませぬ、どへたれなのでまたもやここまでです。のちのちの衝撃
のためにねちっこくキャラを盛り上げようとしているのですが、あんまし
ウマくいきません。皆さまのように早くエロくなりたいです。
気にせずねちっこくやって下さい。
あとでまとめて読み返すとそっちの方がいい場合もありますし。
きっちり描きこまれてると寝取られのダメージも倍増ですからね。
ワシ、あなたの文章好きよ。
だからがんがってくださいな。
>>910 おもしろいよ〜♪
これからもどんどん書いて読ませてください♪
このスレ初めて読みました。第一夜から。秀作が多いですね。
特に603さんの小説には引きずりこまれました。メチャ上手い!
『寝取られるが最後は元鞘に』てなストーリーが好きな俺としては、香織みたいなキャラは好みど真ん中だったんですが……
罵倒されまくってて(´・ω・`)ションボリ
そんなに悪女かね?
以下、俺の中での香織タンの解釈。
主人公は大切な人ではあるが、恋愛対称として見た事はなかった。
しかし素敵な恋はしたい。
↓
隙をつかれ先輩と初体験をしてしまう。しかもヤクを使われて(たんだよな?)。
(ここまでは、和姦寝取られの王道か?)
↓
主人公冷たくなる。
相手にされない寂しさと、先輩の熟練した手管。
あてつけの気持ちもあったのか、ずるずると先輩との関係が続く。
↓
自分の本当の気持ちに気付く。自分には主人公が必要だったんだ…!
↓
よりを戻そうとするもすれ違いばかり。落ちこむ。
その間にも、どんどんHな体にされていき……
かなりもえ伽羅なんだがなぁ…
他の書き手さんへの感想はまた後日…
容量的に、次スレ建てた方が良いような気が。
待て! その前に聞いておくことがある!!
モウオワタ?
オワタ
オワタ
ホワタァ!
じゃあそろそろいいかな?
作者その1タン復活きぼん!
あの後のあらすじダイジェストだけでもいいから!
寝取られ梅
オワタ
オワタ
オワタ
オーワタタタタタタタタタタタ
ホクト、ヒャクレツケン!!
オワタ
オワタァッ!オーワタタタタタオーワタタタタタワタワタワタワタワタタタタタタタタァッ!
オワタタオワオワオワタタタツ!
焼き鳥が焼けましたよ…
( ´・ω・)つ―{}@{}@{}-
―{}□{}□{}- ―{}□{}□{}- ―{}□{}□{}- ―{}□{}□{}- 豚串ドゾー
―@@@@@- ―@@@@@- ―@@@@@- ―@@@@@- つくね
―{}@{}@{}- ―{}@{}@{}- ―{}@{}@{}- ―{}@{}@{}- ねぎ
―∬∬∬- ―∬∬∬- ―∬∬∬- ―∬∬∬- 鳥かわ
―зεз- ―зεз- ―зεз- ―зεз- 軟骨
―⊂ZZZ⊃ ―⊂ZZZ⊃ ―⊂ZZZ⊃ ―⊂ZZZ⊃ 焼き粗挽きソーセージ
―<コ:彡- ―<コ:彡- ―<コ:彡- ―<コ:彡- イカ丸焼き
―>゚))))彡- ―>゚))))彡- ―>゚))))彡- ―>゚))))彡- 焼き魚
オワタ……
オワタ
ナカナカオワラナイ
オーワタ
>>921 久しぶりにのぞいてみたのでついで
予定では、主人公はそのままなし崩しに
幼馴染、妹 その母と関係を結び&関係を深め
最終的に全てを肯定。寝取られることの悲しみも苦しみも快楽であると悟り
現状を楽しむことを決意。
父親を呼び戻し、幼馴染と3p
乱交状態のなかで、一つの「家族」となる。
とりあえず外見だけでも整えるための
誰と誰が結婚するかさえギャグの種になるほどの
(父×幼馴染 主人×幼馴染の母? 猛反対する妹)
今度は自分が幼馴染を孕ませようと考える
そして生まれてくる子供は
いったいどんな関係(息子? 弟? そして先に生まれてくる子との関係は?)
になるんだろうかと夢想しつつエンド
どうして続き書かなかったかはお察しください。
寝取られ後が長くなりすぎるとキツイかなー。
面白そーと思うんですが。
ま、603氏出現後と前じゃスレの雰囲気自体かなり違うけど。
私のソレが、作者その1さんの書き込みを阻害したんだとすれば、申し訳ない。この場を借りてお詫び申し上げます。
私一個人とすれば、他作者の書き込みを心から望むものであります。
もし、『書きたいけれど、今の雰囲気では到底書き込むことができない』 のであれば、申し訳ありません。もう暫くお待ち願えないでしょうか。
私目の拙作も、終盤を迎えつつありますので。
>>940 いや貴公が書き込みだしたあたりから雰囲気よくなったですよ。
だからいろんな作者さんが生まれたわけで。
むしろ寝取られ初心者氏じゃね?>書き込み阻害
あと自作自演とか言い掛りも付いてたしな。
まあ察してくれというのだから「詮索」はいらんのだろうが。
作者その1氏の序盤のシチュにはよくお世話になりました(今でもたまに使う……)
ENDは結構ポジティブな予定だったんですな
あの頃は某バハラグに感銘を受け、RPGツクールで寝取られRPGを作ってた
プレイしてくれた友人には全然理解されなかったけど
オワタ
え・・・?オワタ?(w
オワタよ?
その伝統まだ生きてたのか・・・・・・・・しみじみ
オ……ワタ
_∧_∧_∧_∧_∧_∧_∧_∧_∧
|  ̄|
オワタ < え・・・?オワタ?(w >
☆ |_ _ _ _ _ _ _ _ _ _ |
ヽ ☆ ∨ ∨ ∨ ∨ ∨ ∨ ∨ ∨ ∨ ∨ ̄
(;゚д゚)エ? =≡= ∧_∧ ☆。:.+: ∧_∧ オワタ
/ 〃 (・∀・ #) シャンシャン ( ・∀・) ♪.:。゚*
〆 ┌\と\と.ヾ∈≡∋ゞ / ̄ヽ/,― 、\ o。。。 ( ゚д゚)ポカーン
|| γ ⌒ヽヽコ ノ || | ||三∪●)三mΕ∃.
ドコドコ || ΣΣ .|:::|∪〓 || \_.へ--イ\ ゚ ゚ ゚
. /|\人 _.ノノ _||_. /|\ ∧_∧ (_)(_) ☆:.°+
( ・∀・ )っτ 。::.☆ο
( ゚д゚)ポカーン ♪〜 ( つ‡ / | オワタ
| (⌒) | ☆1 (;゚д゚)エ?
オワタ 彡 し'⌒^ミ A 〃
/ ̄ ̄  ̄ /.| え・・・?オワタ?(w
オワタ .| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| .|
| オワタ | .|
| .|/
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
ケーーーーーソ!
オワ……
オワル
オワレヨ
オワラセロヨ
955 :
名無しさん@初回限定:04/03/12 13:35 ID:Gb5OV9Ja
956 :
名無しさん@初回限定:04/03/12 13:36 ID:Gb5OV9Ja
夢ちゃぁぁぁぁ〜〜〜〜〜〜〜〜ん!!!!!
オワラネー
もう埋めていいだろ?
オワル
オワタ
オワルトキ
オワレバ
964 :
名無しさん@初回限定:04/03/28 16:46 ID:bxwAIne8
‖
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/ `ヽ‖
,:' 、ゑ ホントに寝取られた
,' ; i 八、
|,! 、 ,! | ,' ,〃ヽ!;、
|!| l川 l リへ'==二二ト、
リ川 !| i′ ゙、 ', ',
lルl ||,レ′ ヽ ,ノ ,〉
|川'、 ,,.,.r'" ,,ン゙
`T" ! ,/ '.ノ,/|
/ ,!´ !゙ヾ{ |
/ ,' i ゙ ! ,l゙
,r‐'ヽ-、! ', l|
{ `ヽ ! 「゙フ
,>┬―/ ; i,`{
/ /リ川' ', ゙、
/ ,/ ゙、 ゙、
ノ / ', `、
\_/ ; ゙、ヽ、
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 ̄`‐┬―r┬‐r'´ `'‐'′
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| Y ,)
! 〈 /
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'、 /ー'
リアルで寝取られるなんてウラヤマスィ。
その体験を創作に活かすんだ!
いやぜんぜん羨ましくないぞ。
オレもリアル寝取られ経験者だが、
ほんとに死にたくなるぞ。
967 :
名無しさん@初回限定:04/03/29 21:07 ID:hnBIbB2P
オワレ
オワラナイ
オワルトシタラ?
オワランヨ
コノスレハナゼオワッタ!!!
オワタカラサ
オワリハセン、オワリハセンゾ!!
悲シイケドコレ、オワリナノヨネ
マダダ、マダオワランヨ!
オワッチャエヨ、コイツ!!
コンナンジャ オワレナイッテ、イッテルデショ!!
オワル
オワタ
マダダ、タカガオワタダケダ