【作品タイトル】その星でのこと
※小説書いてみますのでウプさせていただきます。エチーなとこにいくまでの
説明がちょと長いかもしれませんががまんしてね。
被弾し仲間とはぐれたジョン・ジェットは黒煙を上げながら風に流されるように
海の方角へと迷走していた。この状態で集結点まで飛び続け、仲間に合流する
ことは不可能だった。
その星の対空環視能力は予想していた以上に高かった。
「宇宙忍び」と呼ばれる精鋭部隊、バイオ5の力を持ってしても極秘裏に
侵入することはできなかったのである。
『不時着するしかない!』操縦桿を握ったバイオブルーは覚悟を決めた。
眼下に砂浜が広がり始めたとき、ガクンガクンという不穏な振動が機体を
揺るがし始めた。
『もう限界よ!』ジョン・ジェットは海沿いのひらけた場所に向かって、
急激に高度を下げていった。
(2)
グガ−ン!
凄まじい音とともに、ジョン・ジェットは大量の砂を巻き上げ、100メートル
ほどビーチの上を滑ってから止まった。
機体が完全に止まってからも、その衝撃がさめやまぬまま、ブルーはしばらく
の間シートに体をあずけたままでいた。
ピコーン、ピコーンという計器類の立てる静かな音がコックピットに流れ続けた。
「なんとか生きてるわね・・」ようやく我に返ったブルーは自らの体を一通り
確認してみた。これといった怪我はないようだ。
『機体から離れなきゃあ・・』
ブルーは手動でハッチを開けた。その途端、目に刺さるようなまばゆい光線に
軽い眩暈のような感覚を憶えた。そこは陽光が降り注ぐ夏の海であった。
(3)
『ここはどこ・・?』ブルーは機体から降り立ち、辺りを見回した。
「あっ!」ブルーが見上げた先には特徴的な銀色の建物があった。
『ここは・・!』
背筋が凍る思いがした。それは暗殺工作のターゲットであるアクロイド教授の
研究所だった。バイオブルーはその小さな星への極秘潜入に失敗したあげく、
まさに敵陣の真っ只中に着陸してしまったのだ。
『なにかいる・・!』ただならぬ気配にブルーは慌ててバイオガンを引き抜くと
周囲を見渡した。丘の上に何か黒いものの一群がワサワサと蠢いていた。
後方に控えた海の波間にもなにやら黒い影が見え隠れしている。その黒い影は
海岸線に沿うようにして彼方の方まで続いていた。
「蟲」だ。それもその数、十や二十ではない。いまブルーは数百匹の群れの
真ん中に立っているのだった。
(4)
地球サイドが「蟲」と呼ぶその生命体がその星に誕生したのは、比較的最近にな
ってのことだといわれている。元来、原始的で温厚だと目されていた彼らに
大きな変化が起こったのは今から6年前のことである。未知の生物の研究という
使命の元、地球から大規模な研究チームを引き連れるかたちでその星に派遣された
アクロイド教授は、彼らが潜在的に、神々しいまでの繁殖能力と運動能力を
有していることを発見した。それ以来、教授は邪悪な思想に魂を奪われるように
なった。教授は本来の研究を部下にまかせ、自分はある秘密の研究に没頭した。
彼らの遺伝子を研究し、自分だけに従順な生物兵器としての「新種」を
作り出すことが教授の目的であった。
(5)
一年の後、数体のプロトタイプの創造に成功した教授は、その後五年の歳月を
かけて彼らを進化、繁殖させた。あらかじめDNAに教授だけが知る特定の
キーコードを植え付けられた彼らは同じDNA構造を持った子を産み続けた
のである。
一年前に教授は地球に対しての独立を一方的に宣言すると、大量の蟲部隊を
送り込んできた。小さな幼虫の状態で次から次へと飛来し、地球上で繁殖を
続ける凶暴な宇宙生物は戦士として人類のそれをはるかに上回る身体能力を
持っていた。
(6)
蟲たちは教授の意思をプログラミングされたかのごとく組織立った殺戮、破壊を
繰り返し、地球上のいたるところにインセクターの侵略拠点を築き上げた。
教授はすぐさまその軍事戦略の優越性を銀河系全体に喧伝し、地球の植民支配を
受けていた一部のコロニーを自陣に取り込むことに成功した。
教授は自らの勢力を「インセクター帝国」と名乗った。
こうしてたった一人の男の野望が、銀河系大半を巻き込む第二次獅子座戦争を
引き起こしたのである。
(7)
何十匹もの屍がブルーの周囲に散乱していた。すでにバイオガンのエネルギーは
枯渇していたので、ブルーはひたすらレーザーブレードを振り回していた。
時速七十キロのスピードで群れに突入しながら、見境なくブレードを振り回す
彼女の周囲に体長1メートルほどの蜘蛛によく似た生物の屍の山が出来上がって
いく。
『これじゃあ、キリがないわ・・』
ブルーはなんとかして突破口を切り開こうとしていた。
『早くあの丘を越えて市街地に入らなければ・・』
(8)
いくら倒しても蟲は四方八方からブルーに襲いかかる。
いくらパワースーツに守られているとはいえ、凄まじい筋力を持つ蟲の
いつ果てるとも知れない人海攻撃の前にブルーは明らかに体力を消耗していた。
足を捕まれ引きずり倒されたブルーの体の上に何匹もの蟲が覆い被さり締め付ける。
そのたびにブレードを振り回してなんとか脱出をはかるブルー。
「ハア・・ハア・・」青いマスクの下から荒々しい呼吸を漏らしながら、
それでも丘にジリジリと近づいていく。本体から離れ、孤立した今のブルーには
瞬時にして大量の敵を葬り去るバイオ戦隊特有のコンビネーションが使えない。
今はとにかく海岸を脱出し、相手にスペースを与えにくい市街地に逃げ込む
ことが重要だった。
立ち上がったブルーはその視界の先に丘を捉えた。
421 :
保管サイト担当 ◆G6orYY7knM :03/05/19 12:02
>>まごころさん
素朴な疑問いくつか。だけど、聞いちゃいけないんだろうな。
とりあえず今日は何話まで投稿予定?
(9)
「エイ!ヤッツ!!」ふたたびブルーは力をふりしぼると全速力で眼前の一群に
切り込んでいった。「ギュウオオ・・!」という蟲たちの断末魔の叫びが砂浜に
何度も響き渡った。
なんとか丘の袂までこぎつけたときだった。まるで地鳴りのような音をブルーは
聞いた。その直後、丘の斜面にスーッと影がさし、向こう側から千匹は
くだらないとおもわれる蟲の大群が現われた。
「あっ・・ああ・・」信じがたい光景に唖然として一瞬その場に立ち尽くした
ブルーに一匹の蟲が飛びかかった。
「しまった!」蟲は胸の重力エネルギー変換装置にガブリと噛み付いた。
「ああっ!」ブルーは全身に電撃をくらったような衝撃を覚え、ひざまずいた。
そこへさらに数匹の蟲が踊りかかった。蟲たちはブルーの体を地面に引きずり
倒すと、次から次へとのしかかっていった。瞬く間に、黒光りする醜悪な塊が
その場にできあがった。
(10)
ポキポキ・・という関節が鳴らす不快音をたてながら蟲の塊はワサワサと
蠢き続けていた。そこからわずかに覗いている青い足が時折ピク、ピクと
痙攣した。
「きゃああああああお!!」突然雷鳴のような悲鳴が響き、青い足が
二度三度と地面を蹴り上げ、やがて動かなくなった。
塊の中から一匹の蟲が頭をもたげると、
その口には重力エネルギー変換装置がぶら下がっていた。
>>421 これで書けている分の1/5くらいですかねえ。
疑問、よろしいですよ、なんでしょうか?
425 :
保管サイト担当 ◆G6orYY7knM :03/05/19 12:10
ん。
いや、どうでもいいことだから。
一段落ついた時点で保管サイトに移動します。
そうですか?なんせこのスレ初心者なもんで・・
いずれにしても、内容的に一段落なので、ちょっと一休みさせていただきます。
(11)
その部屋にはダクトから漏れるコーッという低い音が常に流れていた。
そのやたらと照明の明るい白い部屋の中央に置かれた台の上にバイオブルーは
寝かされていた。白衣を着た男たちはブルーの両腕を真横に拘束してしまうと、
その細い腕に注射針を刺し込んだ。
『痛い・・』エネルギー変換装置を無くしたパワースーツはもはや体に
ぴったりと張り付いた布にしかすぎず、か細い注射針さえ難なく貫通させてしまう。
針はあっという間に、ブルーの血管に到達した。
『毒薬・・?』ブルーは血管に流し込まれる液体がもたらす強烈な圧迫感のなかで、
マスクの下の瞳を静かに閉じ、死の決意を固めた。
(12)
「心配するな、殺しはせん」
その声に目を開けると、教授がニヤニヤしながら自分を見下ろしていた。
「どれほど貞淑な女でも、必ず内なる欲望をさらけだしてしまう薬だよ。
極東本部一と謳われる清楚な美少女がどんな姿を見せてくれるものか
実に楽しみだよ」
「なっ・・!馬鹿な!」
ブルーが教授の言葉の意味を理解したときにはすでに針は抜かれていた。
「待っていたよ。武勇の誉れ高いバイオ戦士のなかでも、
その華麗さにおいて一、二を争うと言われる君をここに招くことができて
実にうれしいよ、バイオブルー」
教授はそう言ってから周囲の男達になにやら目で合図を送った。
すると白衣を着た男達がブルーの両脚を掴み、左右に開きにかかった。
(13)
「やめて!」
男達は激しく暴れるブルーの脚を強引に押さえ込み、ベッドの両サイドに
ある拘束輪に片脚づつはめ込んでいった。ほどなくして拘束輪の留め金が
パチン、パチンと音を立ててかけられた。足用の拘束輪は左右に二つずつ、
計四ヶ所あり、大腿部と足首を拘束できるようになっていた。
「くっ・・!」
ブルーは荒い呼吸に胸を隆起させながら、燃え上がるような屈辱感に
襲われた。それもそのはずである、なにしろ両足をいわゆるガニ股の
格好で大きく開かされたまま、固定されてしまったのだ。
(14)
「素晴らしく柔軟な体じゃないかバイオブルー。さすがに元バレリーナだな」
教授は完全に無防備となった股間の上にいやらしく輝かせた視線を落とした。
「グッ!」ブルーは渾身の力で体をひねろうとしたが、その視線から
逃れることは到底不可能だった。
教授はうれしそうに笑みを浮かべながら
「いや、もはや香山マリ君と呼ぶべきかな?」と付け加えた。
「どっ・・どうしてそれを!?」
(15)
「私は君たちバイオファイブのことなら徹底的に調査済みなのだよ、
フフフ・・なにしろ君達は地球連邦の切り札だからね。
DNAに何らかの改ざんを与えられた君達は、重力をエネルギー化する
パワースーツを介することで驚異的な運動能力を発揮することができる。
しかし、その技術はまだまだ研究不足であるために弱点も多い、フフフ・・」
教授は鼻で笑いながらパワースーツの胸の部分、かつて
重力エネルギー変換装置があった場所を指でこつこつと叩いた。
(16)
「もちろん」
無言のブルーに構わず教授は話し続ける。
「連邦がこの技術の汎用化を成功させた暁には、われわれインセクターに
とって脅威となるだろう。だがそれにはもう少し時間がかかりそうだ。
現時点でそれは特定の染色体構造と筋肉特性を持った、いわば選ばれた
人間が特殊訓練を積んではじめて得られるパワーのはずだ。
違うかね?香山マリ君」
「ご想像におまかせするわ」
ブルーはそう切り捨てながらも、内心、連邦の重要機密がそこまで敵に
漏れているということに激しい憤りを感じていた。
しかし同時に教授の口ぶりから他の四人は無事潜入に成功したらしい
ことも分かった。
(17)
教授はしたり顔で話し続ける。
「しかしこの技術の存在はある側面において、現時点でも十分に危険なのだ。
その側面とは、連邦が極地戦に向けた未知の技術の実用化に成功し、実戦配備も
近いといった噂が銀河系に流れ始めたことで、この戦において中立を決め込んで
いる幾つかのコロニーが今後連邦側にまわるかもしれないという政治的な側面だ」
『すべて読まれている・・!』ブルーは歯ぎしりしたい思いに駆られた。
ミサイル防衛技術が高度に発達した現在において、白兵戦の持つ意義は極めて
大きい。人類をはるかに凌駕する身体能力を持つ「蟲」に対抗するものとして、
大きな期待がかけられているその新技術は連邦サイドの政治的な切り札でもあった。ブルーはただ黙り込むことしかできなかった。
ブルーはただ黙り込むことしかできなかった。
(18)
「もちろん君達バイオ5が、私の首を狙ってこの星にやってくることも
事前に知っていたよ・・」教授はブルーの動揺を読み取ったかのように、
小さく鼻を鳴らしてから話を続けた。
「フフフ、マリ君、いや、やはり君をバイオブルーと呼ぶべきだろう。
今後は我がインセクターのために存分に働いてもらいたい。
君にやってもらいたい仕事はいくらでもあるのでね・・」
「あなた方のために働けですって?ずいぶんと馬鹿にされたものね」
ブルーは得体の知れない不安に苛まれながらも精一杯毒づいてみせた。
それを聞いた教授はにやにやしながらブルーの股間に手を伸ばし、
そこをぎゅっと鷲づかみにした。
「嫌!」ブルーは羞恥に全身を震わせた。
「こいつらにたっぷりと仕込んでもらえ、間もなく薬も効いてくるぞ」
教授は顔をそむけたブルーの耳元でそう囁いたきり部屋を出て行った。
続きは夜にでもウプさせていただきます。お昼食べます。
436 :
p5122-ipad02yosemiya.okinawa.ocn.ne.jp:03/05/19 17:14
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(;´Д`)ハァハァ…スタンバイヲケー
(19)
教授が部屋を出て行ったのと同時に男達がブルーの周りを取り囲んだ。
「さあ、お嬢さん、お勉強の時間だ」男の一人がそう言うと、何本もの腕が
ブルーの下半身に伸びた。完全に無防備な状態に広げられたそこを何本もの指が
いやらしく這いまわる。
「や・・やめなさい!」ブルーはパニックに陥った。脚を閉じようと渾身の力を
振るうが、その度に脚がはめこまれている拘束輪がぎしぎしとむなしく軋むだけで、
開かれきった両脚を狭めることは全くできなかった。
『・・逃げられない!』
いくら力を込めても抵抗かなわぬと分かると、ブルーの声はいよいよ
切羽詰った叫びに近いものになった。
「嫌!嫌!やめて!」
マスクの中をとめどなく流れる塩辛い涙が口に入った。
(20)
四本のひとさし指が執拗に股間を愛し続ける。自由を奪われた戦士は唇を噛みしめ、
ただひたすら耐え続けるしかなかった。
二十分も経った頃だろうか、ブルーの内にある変化の兆しが芽生えた。
それは極めて微妙なものだった。精神が粉々になってしまいそうな激しい恥辱の
なかにあるにもかかわらず、ある種の鷹揚さをともなった軽い眩暈のような
ぼんやりとした感覚。
触られている部分がひどく熱を帯びたように感じられ、その熱が波のように背筋を
伝わり、後頭部にじんわりと押し寄せてくるような・・・。
薬が効いてきたのだ。
(21)
「うう・・」
しばらく前から必死に押し殺していたはずの声が、呻き声となって青いマスク
の下から漏れはじめた。やがて、パワースーツのある部分に小さな菱形の染みが
うっすらと浮きあがってきた。
「お嬢ちゃん、だいぶ感じてきたみたいだな」リーダー格の男が言った。
「馬鹿を言わないで!は・・放しなさい!」
その息も切れ切れの恫喝は男達の失笑を買っただけだった。
「ほ、捕虜協定は知っているでしょう・・」
ブルーの震える声に男はニヤつきながら答えた。
(22)
「お嬢ちゃんが悦ぶことをしてあげてるんだぜ。その証拠に染みが浮いてきたぞ、
それにスーツの上からでも、いやらしい突起が分かる」
「嘘よ!」
「嘘じゃない、ほらここ」
男は少女のもっとも敏感な部分に指の腹を押し付けた。
『うっ・・』
おもわず太ももの筋肉が震えるとそれを合図のようにして数本の指が
集中的にそこを責めはじめた。
敏感な肉芽が何本もの指でなで上げられ、突付かれては摘ままれる。
「あっ!ああ・・嫌!嫌!」
ブルーの腰が細かく震え始める。触られている場所から脳髄に向かって流れる
刺激の間隔が急速に狭まっていき、全身を痺れるような感覚が支配する。
(23)
「硬くなってきたぞ!」
男はそこに指の腹を押し付けたまま、細かく震わせはじめた。
「ああ・・!」
男はニヤニヤしながら執拗に指を震わせ続ける。
「うっ、ううっ、うっ・・」
激しい息遣いに隆起した形のいいバストが鷲づかみにされる。
「ああ・・・嫌」
「ほうら、ここだろ、これ」
男が親指と人差し指で突起周辺の布をぴんと引っ張るようにしながら押しつけると、
それはスーツの布を突き破らんばかりにそそり立った。
「いやらしいなあ。まるでテントを張ってるみたいじゃないか」男の言葉に、
周囲で下卑た含み笑いが起こった。
(24)
『ああ・・いやらしい・・嫌!』
「こんなのはどうだい?」
「あん!」
男が硬くなっているそこをコリッと爪で引掻かいた瞬間、ブルーはおもわず
切ない声を漏らした。すると男達がおもしろがって、そこを爪で刺激し始めた。
「ああ・・あっ!あっ!」
ブルーは可能な限り体をよじらせ、悪魔の刺激から逃れようとするが、
スーツのうえに米粒大に浮き上がったその標的を男達が見逃すはずがない。
コリッ、コリッ、コリッ・・
爪はそれを左右に弄うように、あるいは上下に弾くように、繰り返し恥辱の
旋律をかなで続ける。
(25)
「あっ!ああ・・」次第に大きくなっていくブルーの声に呼応するかのように、
スーツの染みが楕円形に拡がっていく。
「これ、好きみたいだな・・」
男は突起に当てた爪を細かく振るわせはじめた。爪がスーツの布地を引掻く
ポリポリという音がいやらしく響き続ける。
「むっ!むうううう・・!むふううううう!!」
突然、苦しそうな呻き声とともに胸の膨らみがせり上がり、背中が拘束台から
わずかに浮きあがった。ブルーは海老ぞったまま体を硬直させた。
スーツの下の腹筋がふるふると微かに震え、体全体を懸命に支えていることが
わかった。男はかまわず指先を震わせ続けた。
(26)
間もなく腰がビクッと小さく痙攣した。それを見計らい、男はいっそう激しく指を
震わせた。
「さあ、イッちまいな」
「あっ!ああっ!」
うろたえたような悲鳴とともに、力を失った体がベッドに落下した。
「ほら、腰振りだしたぞ」
「ああっ!だめ!・・」
ビク!ビク!ビク!小さな腰が立て続けに三度震え、両足の拘束輪がぎしぎしと
鳴った。
「ふっ・・ふおお・・・」という嗚咽を残し、ブルーの体は動かなくなった。
(27)
「ほうら仕上げだ」男は指の腹を突起にぎゅうっと強く押し付けた。
ビクン!腰がもう一度大きく震えた。それを見た男達がどっと笑った。
「なかなか可愛らしいイキかただねえ、お嬢さん。だけど、そんなお上品な
イキかたができるのも今のうちだぜ・・」
男の言葉はほとんど耳に入っていなかった。催淫剤がもたらす怒涛のような
絶頂感と人生最大の恥辱にすっかり打ちのめされたブルーは爛れたような
虚脱感にぐったりともたれかかっていたからである。
(28)
両側から二本の人差し指が伸びた。
男達は深々と肩で呼吸をしている目の前の生贄に休息を与えるつもりなどなかった。股間にあてがわれた四本の指先が
何本かの指がパワースーツの生地をぎゅうっと四方に引っぱるようにしたので、
その中心に硬くなった肉芽のシルエットが再びありありと浮かび上がった。
『ああ・・また・・』
イッた直後の敏感な部分に触れられることは、たとえそれが催淫剤を投与された
体であっても、鳥肌が立つような苦痛をともなった。
そしてその苦痛はブルーの意識をふたたび生々しい現実へと引き戻した。
「一回イッたくらいで終わるとおもったら大間違いだぜ、お嬢さん」
(29)
男が手に持ったのはペンのような形をした銀色の機器だった。スイッチを入れると
「ウイーン」という音とともに先端の部分が振動した。
『な!・・なに?』
「クリトリス専用バイブだよ。たっぷりと味わいな」
「い・・嫌ああ・・」
男はまるで歯科医が虫歯治療を施しているような繊細な手つきで機器を構えると、
その美しい脚の間に顔を埋めた。
男は振動する先端部をいきなり突起に押し当てた。
「あふ!あああああ!」
機器の先細った先端が細かく振動しながらクリトリスの天辺から
根元までを舐めるように這い回っていく。
(30)
「うおお・・!ふおおおお!!」
ブルーの全身が痙攣をはじめた。敏感な状態の肉体にとってそのピンポイントな
刺激はきつすぎるのだ。体中の神経を逆撫でされるような切ない苦痛に
気が遠くなりそうになる。
「許して!もう!」バイオブルーはおもわず叫んだ。
もはやそこにはしなやかな蒼き戦士の姿はなかった。そこにあるのは、どす黒い
悪魔の饗宴に差し出された、震え続けるいたいけな羊の姿だった。
しかしその饗宴はまだ始まったばかりなのだ。
第二章 完(w