連れ込み旅館「淫水荘 15階

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628宗也 ◆lihRnFfAjO1D :2014/07/06(日) 17:38:37.20 ID:C5gJQxDx
>>627
安心しろよ――
単にこの部屋を、ヤり部屋としてだけ使う気ってのは、ねェから
(それとも、むしろ下僕としては残念だろうかと下僕の耳に小さく重ね)
(頬を撫ぜるのと一緒に耳へも手指を伸ばしていた)

(普段以上に近く、肩が触れ合うような距離で歩けることは――中々気分良し)
(下僕が掴んだ手を熱くさせ汗を滲みさせ始めれば、)
―――なんか言ったか?
(主人は手指を組み替え指を絡めた周囲のカップルと同じ握り方へとして)
(それは「駄目だ」との返答に他ならない)
(避暑地と言うだけあって気温は落ち着いていて、風も心地がいい)
(主人は一人たっぷりと満喫しながら、辺りを見回し店の並びを眺めて歩いていく)
さて、どーいうの選んでみっかねェ……とりあえず、スカートだよなァ
(ちらりと腿へと視線を向け、繋いだままの手の甲を摺り寄せて)
(そんなセクハラをしてみたところで、怪訝そうに見る人々等居らず)
(周りも似たようなもので――それはカップルだ、と認識されているということか)
629司 ◆u1Q8klMOxA :2014/07/06(日) 18:05:33.47 ID:BU7+KazZ
>>628
うぐ……っ
(よりしっかりと指を絡められて、言外に拒否されれば、呻き隣を歩くしかない)
(彼女らしく見られることだけでもなんだか妙に落ち着かず)
(こんな、女らしくない自分を連れている宗也が好奇の目にさらされているのでは)
(などと、余計なことまで気になり始めたところで)
――は?
え、な、なんで俺の服なんか……っ
(すり、と手の甲が腿を摩り、次いで続けられた台詞に再び声を上げる)
(が、一応は女に見えるだろう自分が“俺”と言うのもおかしいかと)
あ、あたし、別に服なんか買う気、ないけど
スカートだって、どうせ今しか着れないし
(慣れない一人称で、語尾も妙に丸めようとしたせいでたどたどしく)
(それにも関わらず脚を進める主人には、こんな抵抗は意味がないだろう)
630名無しさん@ピンキー:2014/07/06(日) 18:18:15.65 ID:mZLwbn7g
630
631宗也 ◆lihRnFfAjO1D :2014/07/06(日) 18:23:36.06 ID:C5gJQxDx
>>629
ン、聞き分けよくて宜しい
(視線はちらほらと感じられるが、好奇のものかは流石に知れない)
(下僕の瑞々しい脚に寄せられているのかもしれないし、)
(微笑ましいやり取りについ向けられているのかもしれない)
(現に、いきなり一人称を変えた下僕に主人こそ肩を揺らして小さく噴き出した)
―――はァ?
俺の服なんかこんなトコで見たってしょうがねェだろ
(立ち並ぶ店店はドコも女性層をターゲットにしているものばかり)
(男モノを扱っている店もあるが、あえてそこへ入る気もなく)
今しか着れねェから、今、似合うのを買っとくンだよ
……精一杯彼女ヅラ出来るトコでしとかなくてイイのか……?
(意味は無いどころか、逆効果となって煽りで応える)
(指を絡めた手を、にぎにぎと「女」の肌触りを確かめて)
(一つ、雰囲気の落ち着いた店舗へと脚を踏み入れた)
(取り扱う品の色合いこそ落ち着いているが――パンツの類は殆ど取り扱っていない辺り、意図的だ)
632司 ◆u1Q8klMOxA :2014/07/06(日) 18:42:09.36 ID:BU7+KazZ
>>631
――っな、笑うなよっ!
人がせっかく気ぃきかせてるのに……っ
(と、上げた声こそ少々大きめで、人の耳目を集めたかも知れない)
(わざわざこんな会話まで聞いてはいないだろうと、割り切ることにして)
(笑われた慣れない言葉遣いはやめて、いつもの調子で返す)
しょうがないことないだろ、せっかく現実逃避しにきてるんだし
――別に、彼女面したいわけじゃないし……
(女らしくしたくないのか、と投げかけられると、不意に視線が下を向く)
(どれだけ主人に褒められようと、“かわいくない”という自意識は根深く)
(かといって、嫌だとも言い切れないのは目の前の男のせいで)
…………宗也が喜ぶなら、着る、けど
(ぽそり、つぶやくと同時に頬に血が回るのを感じる)
(顔を上げられないまま入った店を見渡せば、どこにも“男っぽい”服はない)
(派手でないのが救いだが、どれをとっても自分には似合いそうもないと)
(手を引かれるままついていくばかりで、自分から商品に手を伸ばそうとはしない)
――その、どういうのが、いいの……?
(ただ男を喜ばせるために着るのだと、その問いでもう一度自白して)
(似合うかわかんないけど、と、また自信なさげにつぶやく)
633宗也 ◆lihRnFfAjO1D :2014/07/06(日) 18:43:45.23 ID:C5gJQxDx
>>632

【っと、夜もこれからだってところですみません…】
【少々出掛けなければならなく……今日のところはこの辺りまでで良いでしょうか?】
【次回に関してはいつごろが宜しいですかね】
634司 ◆u1Q8klMOxA :2014/07/06(日) 18:54:18.93 ID:BU7+KazZ
>>633
【はーい、了解です!お気をつけて〜】
【11日(金)の夜、19時から23時が空く予定です!】
【また楽屋でお知らせ&打ち合わせ、ですね〜】
635宗也 ◆lihRnFfAjO1D :2014/07/06(日) 18:58:16.73 ID:C5gJQxDx
>>634
【金曜日、承知しました!次回も愉しみな展開ですね】
【近づいたらまた、楽屋にて確認の連絡取れたらなと思います】
【ちょくちょく覗きますので打ち合わせなどありましたら残してくだされば見ます故!】

【本日はお昼から楽しい時間をありがとうございましたっ】
【では名残惜しくもスミマセン、これにて失礼致します…良い夜を!】
636司 ◆u1Q8klMOxA :2014/07/06(日) 19:09:17.60 ID:BU7+KazZ
>>635
【いえいえ、お気をつけていってらっしゃいませ!】
【こちらこそありがとうございました。また次回、楽しみにしてますね〜】
637司 ◆u1Q8klMOxA :2014/07/11(金) 19:20:22.94 ID:67AoVzS7
>>632の続きにお借りしまーす】

【それでは、日付変わる頃まで(睡魔が来なければ)よろしくお願いします!】
638宗也 ◆lihRnFfAjO1D :2014/07/11(金) 19:22:07.11 ID:svUwdAas
【同じくお借りいたします】

>>637
【退屈させんように頑張りますよ!w】
【イイトコロまでいけるといいですね、宜しくお願いいたします!】
639司 ◆u1Q8klMOxA :2014/07/11(金) 19:30:08.22 ID:67AoVzS7
>>638
【それでは私も頑張ります!】
【は〜い。よろしくお願いします!】
640宗也 ◆lihRnFfAjO1D :2014/07/11(金) 19:33:18.15 ID:svUwdAas
>>632
あ、なンだもう止めちまうの?
ヘンな言い方になるがおかしくねェから笑ったのに
(中々に似合いの女言葉で、司らしさもちゃんと感じられるようで)
(まともに女姿でいられたら、そんな話し方なのだろうかと思えた、というのに)
(む、と唇を尖らせて見せた)
俺は現実で探せンだからいーの
今までのヤってんの覚えてりゃどんなのでも十中八九悦ぶのわかんじゃん
(下僕が俯き気味の一方、主人は棚に手を掛け服を持ち上げ品定め)
(普通、男の方が興味なさそうに余所見をして――な逆の気もするのだが)
(一向に自ら探ろうとしない下僕に叱咤するよう、繋いだ手の甲に緩く爪を立てて)
あくまで、俺が勝手に喜ぶんじゃなくててめェが着て、喜ばすんだからな?
ったく……んー……。
(喜ばせてくれるならいいが、折角なのだから全て主導しても詰まらない)
(下僕がどういうものを選んでどう魅せてくれるかも愉しみというのに)
そんじゃこのヘンか、あのへん辺りの――
(一つ指差すは夏らしくタンクトップやタイトめのミニスカート等々の類)
(もう一つは、ふわりと風に揺れそうな長めのスカートや、カーディガン等の辺り)
とりあえず両方試着ってのもいいぜ?
641司 ◆u1Q8klMOxA :2014/07/11(金) 19:58:30.75 ID:67AoVzS7
>>640
はぁ?……マジで意味わかんない
いちいち笑われるの気にしてたら話せないからやめとく
――どーしても、ってんなら努力するけど
(憮然としたまま、はっきり否定、したわりには譲歩を見せる)
(笑われるのも嫌だが、不満げな様子もおもしろくはない、というあたり、矛盾しているが)
そりゃそーだろうけど……着たいの着て、がっかりされたらヤだし
……うー……
(台詞と爪とでやる気を出せと言われて、やっと視線はまともに服に向かう)
(とはいえ、普段は着ないものばかり。どうにも自分が着る想像がつかない)
(良いと思う服はあっても、それを自分が着るとなると手は伸びず)
……はぁ
まぁ、今回は宗也の手柄でここに来られたわけだし、しょうがないか
(ため息、続いてのあきらめの早さは、やはりどこかで主人を喜ばせたいと思うせい)
(少なくとも、女らしい格好であれば怒られはしないだろうと)
ん、わかった……じゃあ
(試着して、相手の感触を確かめればいいだけのこと)
(主人が指さした服の方向性が真逆なあたり、本当に十中八九喜ぶに違いない)
(そうと決まれば――腹を決めれば、決断が早いあたり、男らしいかもしれないが)
んー……こっちの方がさわやか、かな
合わせやすいのは――
(するすると目的の棚に近づくと、2,3商品を見比べて一つを手に取り)
(また別の棚に移動して、先ほど手に取ったものと合わせて見比べて)
(気に入ったものを手にすると、驚くほど迷い無く試着室へ――)
(向かう途中、視界に入った小物が気になったのか、服を抱えたままアクセサリーを眺める)
――んー…………ま、いいか
(大ぶりなネックレスや華奢なイヤリングを眺めるだけ眺めて、くるりと引き返し)
じゃ、ちょっと待ってて
(そう言い残し、試着室へと入る)
642宗也 ◆lihRnFfAjO1D :2014/07/11(金) 20:20:13.60 ID:svUwdAas
>>641
ふゥん……、ま、今はいいや
(今は――どうしても、の権利はもう少し後にとっておくことにする)
(下僕が自信が無いのも一つの要因として着たがらないのは知っていた)
(が、どうやらそれに加えて未だ主人の下僕への愛に疑いがあるらしい)
お前がネタに走ンなきゃありえねェだろ。
(口に出すには甘すぎる――が、彼女が「彼女」らしく装うのを)
(がっかりするほど、冷めた関係では無いと自負しているというのに。)
(ともあれ覚悟を決めたというのであれば、喜ばしい)

(繋いでいた手を離し、司の一歩後ろを歩く)
(それも普段からすれば逆の立ち位置に、新鮮味を覚えてしまう)
(目の前でぶつぶつと呟きながら「彼女」が自分に見せる服を選ぶ――)
(中々どうして、普段味わえない男として嬉しいものであると思った)
―――ん?
(結構なワクワク気分で店の更に奥、試着室へと向かう中)
(アクセサリーの棚で歩みを止めるのに気づくと首を傾げた)
(しかし何事も無く進むようであれば、その場はそれ以上気にかけない)
あいよ――
(とは言うものの、言った次の瞬間には歩き出していた)
(華奢なイヤリングの元まで向かい、手早くそれは先に購入してしまって)
(静かに試着室前へ戻り――司からの声を待つ)
643司 ◆u1Q8klMOxA :2014/07/11(金) 20:35:48.93 ID:67AoVzS7
>>641
ふぅ……
(試着室に入るなり、ため息をひとつ)
(もろもろの諸事情もあり、実は試着室に入るのも久しぶりであり)
(なおかつ、女物を手にしている緊張感をほぐすためにもそれは必要だった)
(断固として拒否したくなるようなギャル系やロリータでないのが救いだ)
(などと思いつつ、手早く着替えて鏡を見つめ、おかしくはない、と頷いて)
……宗也、出来た
(外で待っているだろう男に声をかけ、なんだかいたたまれずに手を組んでみたりして)
(カーテンを開けて主人がのぞき込むと)
(先ほどのボーダーのタンクトップの上に、淡いミントグリーンのタンクトップを重ねて)
(下は、先ほどまでのハーフパンツとは打って変わって、白く軽やかなロングスカート)
……変、じゃない、よな?
(本人からすれば、スカートをはいているだけで違和感を覚えて)
(主人の視線が足下から顔のあたりまで往復するころには)
(じわりと羞恥の熱が上ってきて、早くも元の服に着替えたくなっていた)
(それでも、主人の感想をきかないうちにそうできるはずもなく)
(変な汗をかきながら、顔色をうかがう)
644宗也 ◆lihRnFfAjO1D :2014/07/11(金) 20:49:34.72 ID:svUwdAas
>>643
(そもそも自分がギャル系やロリータを外で着せようと思われていたなら)
(それこそ心外だと嘆いてお仕置きものなのだが、それは免れたようだ)
(足早に戻ってきたところで、少しすれば下僕からの声)
お、何だ早ェじゃん……割と乗り気だったんだろ
(足早に買い物を済ませてきて良かった、というところだ)
(覗き込むなり、手を組んだ司の姿が見えて不思議そうに首を傾げて笑った)
(服装の雰囲気もあってか、「女らしさ」が目に見えるようで)
へェ……、…ミニでスカートは気に召さなかったワケか?
(品定めする如く下僕の髪から足先まで長め、)
(選ばれたロングのスカートに質問を投げつつ――脚を踏み出した)
――変じゃあねェよ
(羞恥の色を浮かべる下僕の肩を押す形で試着室へと押し入る)
(新たに身に着けた軽やかなスカートの生地の上から、)
(さっきまで露出していた腿ギリギリの辺りを撫ぜて、より近くで女の姿を眺め)
コレが、こんなかじゃ一番お前気に入りの組み合わせなんだな?
(顔色として言えば、いつになく愉快そうと見えるかもしれない)
(視姦さながらに見終えると、耳へふっと息を掛けると共に問いを重ね)
645司 ◆u1Q8klMOxA :2014/07/11(金) 21:15:01.37 ID:67AoVzS7
>>644
買い物に2時間も3時間もいらない彼女で良かっただろ?
(乗り気、と言われれば、そんな気もしないではない)
(というのも、一種コスプレのような非現実感を感じているせいかもしれないが)
(もじもじとしている様子をからかわれた、と感じてむうと唇を尖らせ)
そういうわけじゃないけど、さっきとあんまり変わらないかと思って
(実を言えば脚は自信がある部位だったりするのだが)
(先ほどと代わり映えのしない服装ではおもしろくないだろうと持論を述べて)
――え?
な、ちょっ……!
(肩を押し試着室へと踏みいる主人の反応は予想外)
(普段は感じない、柔らかい服ごしに腿を撫でられますます頬が熱を持って)
(ほかの客や店員には聞こえない大きさで文句を言おうと口を開きかけ)
き、気に入ったっていうか、その、俺が着ても変じゃないというか
この場所に合いそう、とか、で……っ
(主人の笑みはどうも喜んでいるらしいが――どうにも落ち着かない)
(誰も気にとめていないかも知れないが、人前で女の格好をしていることも)
(主人と恋人らしい距離で話していることも)
(妙にくすぐったく、そわそわして、その上悪戯な吐息に肩を震わせて)
――そ、宗也が嫌じゃないなら、これが、いい
(着替えるたびにこれでは心臓が持たないと、肩を押し返して)
(主人を試着室の外に押し出し、会計の前に元の服に戻ろうとしたところで)
「お買い上げですか?よくお似合いですよ。このまま着ていかれますか?」
(店員に声をかけられ、たどたどしいやりとりを見られていたと知って)
(ますます頬を染めて言葉を失う)
646宗也 ◆lihRnFfAjO1D :2014/07/11(金) 21:41:30.33 ID:svUwdAas
>>644
そりゃそーだな、そんな彼女なら願い下げちまうかもしれねェし?
そっちこそそんな性格で良かったな、だから俺が気に入ってる
(その自信のある部位を気に入っているからこその問いではあった)
(しかし下僕なりの意図があると解れば、それはそれで良し)
(見慣れぬ姿は確かに男の心を擽っているのは確かだし、)
――可愛いじゃん
(と、耳へ寄せた唇で女として褒め、蠢かせる程度の魅力は放っていた)
(下僕の口から出るのは文句どころか、言い訳のような台詞ばかり)
(聞き流し、肩を振るわせるのに重ねて更に耳朶を啄ばむ――)
(辺りで、強引に押し返されてしまったけれど、ちょうどよかったかも知れない)
ち、……ま、言った通りだしそいつでイイ
あァ、店員サンそっちの置いてある方も会計宜しく頼むわ
(並んだ試着室の入り口前を通った店員が、様子を見に来ていたようで)
(もう少し悪戯を与えたかったが為に残念ではあったが、仕方がない)
(頬を染めて黙る下僕の代わりに店員に受け答え、そのまま着ていく旨を伝え)
ホラ、行くぜ――司。
腹ごしらえか……それとも、戻るか?
(試着室から出て靴を履くのにも、支えの手を差し出して名を呼んでみる)
(練り歩く衣装も着込んだことだし、デートを本格化しようか――それとも、と気の早い挑発)
647司 ◆u1Q8klMOxA :2014/07/11(金) 21:59:11.20 ID:67AoVzS7
>>646
――〜〜っ
(耳元で囁かれる褒め言葉が、今日はことさらくすぐったい)
(いつも通り自分の弁舌に耳を傾けない主人のその態度は――)
(強引に思えるからこそ、どこか心地よく、耳に触れる唇の感触を知ると)
(頬の熱まで感じ取られてしまうように思えた)
え、あ、いえっ……
(店員の申し出にとっさに否定しようと口を開くが、一足遅く)
(男の答えに店員はにこにこと笑みを浮かべて)
「かしこまりました。では、お着替えをまとめさせていただきますね」
(司の着ている服のタグを取り、先ほどまで着ていた服を手にレジに向かう)
(既定路線というやつだ。仕方がない。この数日間は男のおかげであり)
(そうでなくても、彼は主人なのだから)
……別にスカート履いたからってそんな扱いしなくて良い
(とはいえ、あまりに慣れない仕草には戸惑いを見せ)
(それでも引っ込まない手には致し方なく手を重ね、着替えの入った袋を受け取って)
戻るって、せっかくここまで来たのに?
(挑発を含んでいたはずの主人の台詞に、素直に疑問符を飛ばす)
(この服装で歩き回るのは本意ではないが、ホテルに戻るという選択肢は浮かばなかった)
(せっかくの避暑地、それに主人の強引さに負けて着替えまでしたというのに)
(それでは意味がない――という気持ちに気づいて、言い訳を口にしそうになって)
――もう少し、歩きたい
(逡巡ののち、恋人らしい返事(当社比)をしてみる)
648宗也 ◆lihRnFfAjO1D :2014/07/11(金) 22:17:15.45 ID:svUwdAas
>>647
(もう少し店員が来るのが遅ければ、悪戯も兼ねて)
(ひっそりと買い入れたイヤリングを弱点に着けてやることも出来たのに)
(それはまた後のお預けとなって――)
スカート履いてなくても、さっきのまんまでもコレは変わらねェよ
店員にも間違いなく恋人に見えてたみてェだし、今日はそういうデートなんだろ?
(服装の問題ではなくて、「彼女」だから――だと告げる)
(致し方なしとの割りにはしっかりと重ねられた手は再び指を絡めて握り込み)
戻るかどうかはそりゃお前次第なんだがな。
(ホテルに戻る、の意を解されなかったのは意外の一言)
(飛ばされた素直な疑問符は、この旅行とデートを純粋に楽しんで居る証だろうか)
(嘆息気味に肩を竦めるも、もごもごと言い難そうに蠢く唇は)
(きっと喜ばしい台詞を紡いでくれるのだろうと、言葉少なくそれを待ち)
ン、もー少し……と言わず、夜の街になるまででもいいぜ?
(案の定、下僕の口から出たのは曲がりなりにも恋人らしい返事、であって)
(気分良く。つなげた手をより手前へと引きながら、次の行き先を探る)
甘いもんとふつーにメシ、どっちにしとくか
649司 ◆u1Q8klMOxA :2014/07/11(金) 22:40:35.77 ID:67AoVzS7
>>648
“そういうデート”が“ふつーのデート”なら、やり過ぎだ
(紳士過ぎる。と、文句だかなんだかわからないことを言いつつ)
(それもここにいる間だけ、と思えば受け入れられそうにも思えた)
(恋人らしく見えたという安堵もあり、指を絡める手もそのまま)
わざわざ避暑地に来てホテルにこもりっきりとか、意味ないじゃん
風も気持ちいいし――
(歩きたいのは、ここがさわやかな風が吹く場所だから)
(そして、堂々と手を引かれて歩くくすぐったさに、ようやく慣れてきたからでもあり)
観光地って店じまい早いんじゃねーの?
あ、ソフトクリーム!とりあえずあれ!
(せっかくの恋人らしい空気を意にも介さず、かわいげのない突っ込みの後には)
(好物の甘いものを見つけ、半歩後ろを歩いていたはずが主人に並んで)
(観光地にありがちなご当地ソフトクリームへと向かっていく)
んーんー。どれにしようかなー
バニラとチョコとご当地モノ……やっぱここはご当地モノかなー
(色気より食い気と言わんばかりに、服を選んでいたときよりも目を輝かせて)
(さほど種類があるわけではないメニューを前に、思案を巡らせる)
650宗也 ◆lihRnFfAjO1D :2014/07/11(金) 23:09:11.71 ID:svUwdAas
>>649
とか言いながら離さねェんだから、可愛いもんよ
っつか……一回ホテル戻ったら篭りっきりとか――…なァ
(いつもの街の生温く湿っぽい風とは違う、澄んだ風)
(それを受けて歩くのが心地良いというのは解るから、強引にホテルへ連れ込むルートは取らない)
(しかし言葉の裏に窺えた気がした淫らな部分を、)
(流し目を隣の下僕へと向け、にやりと含みを持たせた笑みを浮かべ)
だから今の内に喰っとくって話だろ?
―――…まァ、甘いもんつったしいいんだけどよ
(雰囲気を求めている癖に、子供のように声を弾ませ出す下僕は愛しい)
(駆け足気味の下僕の柔らかい尻をぱしんと叩いて、布地の上から形を確かめるセクハラ)
(その後、同じペースでご当地ソフトクリームの元へ)
そうやって悩むトコは、女っぽいよなァ……
早いトコ決めろよ、俺はお前のとは違うのにすんだから
ご当地モノにすんなら、俺はバニラにしとくぜ?
(色気に服を選ぶ時には感じられなかった、「女性」っぽい部分が感じられた気がした)
(違うものを頼む意図は――流石に察せようか)
651司 ◆u1Q8klMOxA :2014/07/11(金) 23:31:32.63 ID:67AoVzS7
>>650
“彼女”が“彼氏”の手ぇふりほどくなんて、よっぽどおこだぞ
――は、大体にしてそんなとこだろ、毎度毎度
(にやりと、向けられる笑みに同じく口端を上げてみせるのは、余裕の証)
(人目を気にすればいたたまれないが、二人で会話をしていればいつもの調子で)
(けれど、脚を進めるたびにまとわりつく布の感触にはやはり慣れない)
ひゃっ……いちいち触んなよっ
(セクハラに上げた小さな悲鳴が、誰かの耳に入ってしまったのではと)
(周囲をうかがいつつも悪態を返して)
んむむ……ここは賭にでるか……よし!
じゃ、ご当地アイスとチョコのミックスで!
(賭というよりかは進んで危険な組み合わせを選んだようにも見える)
(主人の台詞を理解したうえでの選択であったが――どうも、人前ということを忘れていたらしい)
(いざソフトクリームを手にして、適当なベンチに腰掛けたところで)
えと……一口、いる?
(わずかにアイスを傾け差し出すようにして、恋人らしい台詞をつぶやいてみる)
652宗也 ◆lihRnFfAjO1D :2014/07/11(金) 23:49:06.43 ID:svUwdAas
>>651
――で、毎度毎度好きに啼いて先に寝ちまう……、と。
……ンな顔してイイのか?
(主人の含みに対してそんな余裕を見せていれば――自ずと、余裕を奪いたくなる)
(仕置きを覚悟すべきだと述べ、いつもパンツルックの下僕が)
(スカートを翻して歩いていることに、視線が忙しないのも隠せない)
いちいち触られた時にいちいちンな声出してたら困ンだろ
今の内に特訓だ、特訓
(かねてよりの修学旅行等々を思えば、鍛えておいて損はない)
(不意に出た悲鳴は高く、男としては首を傾げてしまいそうなものだから)
(と、セクハラに理由をつけて)
あー……ミックスとは考えたな、ウン、賭けだがよ
……自分で一口食ってから分け与えろ
(しっかりと繋がれていた手も、ベンチに掛けるには解かれてしまう)
(片手に袋、片手にソフトクリームの態勢を取って)
(一足先に己の、バニラのソフトクリームへとかぶりつく)
お前のお気にの味だったら、奪って、俺のも分けてヤっから
(勿論そういう意図で別のアイスを頼んだのだから望むところではあるが)
(下僕自身で賭け、とも言っていたのだから味見位すべきだろうとじと目)
653司 ◆u1Q8klMOxA :2014/07/12(土) 00:09:17.78 ID:lg6pJcOg
>>652
そーさせてんのは誰だ、つかそうさせたくてやってんだろ?
んな顔しなくても、どうせ好き勝手やるくせに
(つんとすました顔でここまで言うのも珍しい)
(ひょっとしたらそれは、女らしさのバランスがいつもとは逆転したせいか)
(日常から切り離された場所だからなのかは定かではないが)
と、特訓って……そりゃ、あの……
(困るのは自分自身、だからこそ反論はすぐには思い浮かばず)
(小さく、手つきがやらしいからだ、とかなんとかもごもごとつぶやいて)
ん〜〜、よし、いただきます!
(はむ、と主にご当地部分に食らいつき、神妙な顔をして飲み込み)
……あんまり甘くない
これってバニラの方が合うかも知れない……いや、これはこれで良いんだけど
(外れともあたりとも言い切れないと、首を捻ってからもう一口)
…………いる?
(まずいとは言わないものの、これでも食べたいか、と言わんばかりのニュアンスで)
(再び、主人へと差し出し、自分もほしいと、バニラアイスを強請って)
――ん、ん……あー、やっぱバニラ美味い
バニラにしとけば良かった……!
(ぱくり、大きく一口かぶりついて、ついでにぺろりと口の周りについたアイスを舐め取り)
(そっちはどうだ、と感想を求める)

(ソフトクリームを食べ終えてからは、また手をつないで街中を歩き回り)
(そうこうしているうちに夏の長い昼も終わろうとしていた)
ちょっと涼しくなってきたなー
(日中は心地よく感じた風も、日が落ちると肌寒く感じられて)
(くしゅん、と一つくしゃみをして、その瞬間強く握りすぎた手を緩めた)


【と、この辺で本日はタイムリミットですー】
【まさか女の子らしくデートする日が来ようとは……!】
【感慨深いです。次回はホテルに戻れそうですね〜】
654宗也 ◆lihRnFfAjO1D :2014/07/12(土) 00:11:24.38 ID:uujb9Ojk
>>653

【リミット了解でございますよー】
【もう少しイロイロ波乱があるかと思えばそりゃもうガチデートで!w】
【好いものですね。ええ、ゆったり温もりながら戻るのか夕立で駆け足か。】
【愉しみなところにしつつ、次回日程に関してはまた楽屋でしょうか?】
655司 ◆u1Q8klMOxA :2014/07/12(土) 00:21:36.94 ID:lg6pJcOg
>>654
【ガチですねぇ……今だけと割り切れれば楽しめる一方】
【日常に戻ったときに支障をきたしそうな気もします】
【そうですねー。ちょっと来週はたてこんでまして、間が空いてしまいそうです】
【また目途がたったら楽屋でお知らせするようにしますねー】
656宗也 ◆lihRnFfAjO1D :2014/07/12(土) 00:33:49.77 ID:uujb9Ojk
>>655
【主人の前でだけ女子力を高める特訓が更に必要そうですな】
【う、今日もう少しテンポ良く進めて置くべきだったか……!】
【とはいえ了解で御座います、こまめに楽屋を覗きますね】
657司 ◆u1Q8klMOxA :2014/07/12(土) 00:36:47.38 ID:lg6pJcOg
>>656
【いえいえっ、今日もこれはこれで愉しかったですよ!】
【はい、それではまた楽屋にて!】
【今日もありがとうございました。おやすみなさい〜】
658宗也 ◆lihRnFfAjO1D :2014/07/12(土) 02:39:06.15 ID:uujb9Ojk
>>657
【嗚呼、すっかり返した心算で窓を閉じてしまってました…!】
【愉しんでいただけていれば、それが一番で御座いますっ】
【此方はもちろんのことなので!】
【本日もお疲れ様でした、また楽屋にて。遅れましたがおやすみなさいませー!】
659名無しさん@ピンキー:2014/07/15(火) 10:54:31.31 ID:kIu8HhAy
保守
660名無しさん@ピンキー:2014/07/15(火) 11:25:19.28 ID:kIu8HhAy
660
661司 ◆u1Q8klMOxA :2014/07/21(月) 19:42:17.53 ID:8ii2KwI1
>>653の続きにお借りします!】

【ではでは、しごくまっとうなデートの続き、よろしくお願いいたします!】
662宗也 ◆lihRnFfAjO1D :2014/07/21(月) 19:44:59.10 ID:rq4jjpZ5
【同じくお借りいたします!】

>>661
【戻った後も真っ当な健全男女交際が宜しいでしょうか!】
【なんて聞いてみながら、今夜も宜しくお願いいたします】
【準備宜しければ、出来次第投げていきますね〜】
663司 ◆u1Q8klMOxA :2014/07/21(月) 19:52:56.39 ID:8ii2KwI1
>>662
【健全……健全って何でしたっけ】
【準備万端です!よろしくお願いします〜】
664宗也 ◆lihRnFfAjO1D :2014/07/21(月) 19:57:05.11 ID:rq4jjpZ5
>>653
俺がさせたいから、つって演技でなってるわけじゃねえだろ?
そんな顔したら余計だって解ってるクセにすっからだよ。
――やっぱ特訓、必要じゃん
(風貌も、あるけれど――仕草を取ってみても、)
(下僕の言いようはどこか女らしく、強気な女の子という雰囲気に思えた)
(だから、「女子」相手のやらしい手つきで薄い布に包まれた尻をもう一撫ぜ)

……ふゥん?
(己のかぶりついたバニラソフトの形を整えるよう、ぺろ、と舐めながら)
(芳しくない下僕の感想に眉を顰めアイスを眺めた)
とりあえず一口は貰う。
(控えめに勧める辺り本当に微妙、としか言えないのだろう)
(取り替える形でバニラアイスを差し出し、受け取り)
―――…まぁ、悪かねェかな
(求められた感想はそこそこ、とでも言いたげに応えておく)
(いわゆるご当地の「素材の味」は出ているのだろうがアイスとしては如何せん芳しくなく)
(突っ返して取り替えるところだが――今日ばかりは、「彼氏」のようなこともしてみようか)
(バニラが良いならそっちを食え、と勧め自分はミックスを啄ばんで)

(気づけば時刻は夕方)
(たっぷりと一日かけて一周してしまった気がする)
流石避暑地、あっちじゃ未だこの時間暑ィもんな
(緩められた手をむしろ主人から握り直し、引き寄せた)
(寒さを感じているらしい彼女に、少しでも肌を寄り添わせようと強制する)

>>663
【……了解いたしました!w】
【では、改め宜しくお願いしますっ】
665司 ◆u1Q8klMOxA :2014/07/21(月) 20:16:00.37 ID:8ii2KwI1
>>664
そ。……そりゃ演技、じゃないけど……
う、うう〜〜……っ
(自分でもおおよそ、主人を煽る挙動については自覚があるわけで)
(また特訓の必要性も感じて、再度のセクハラにも、今度は声を飲み込んだ)

んむ?うん、そうそう、悪くない、程度
まぁ思い出に残る味ってことで……?
(口直しとばかり、もう一口バニラをいただいたところで思わぬ勧めを受けて)
い、いやいやいいよっ、俺が頼んだんだし!
(甘え慣れない下僕はそんな厚意も無下にしかけたが、ふと思いついて)
――じゃあ、半分ずつ
(断りにくいだろう妥協案を提示して、いかにも恋人らしいと思い)
(案外自分も普通に、女子らしいことも出来るのだろうか、などと)
(主人に言えば今更と言われそうな感想をいだく)

ん、そーだな。夕立でもなけりゃ蒸し暑いもんなー……
(改めて手を握られ、肌を寄せられると、体温が伝わる)
(手をつなぐ気恥ずかしさは、全くなくなったわけではないが)
(それ以上に、何とも言えない心地よさに甘えたくなって)
……やっぱ何か上着必要だったな
そろそろ――?雨……?
(戻ろうか、と言いかけて、ぱたりとむき出しの肩に雨粒が落ちてきた)
(ぽつぽつと降り出した雨は、雨宿りへと脚を急がせる前にその勢いを増して)
(適当な店舗の軒先に駆け込んだときには、ほとんど全身を濡らしていた)
666宗也 ◆lihRnFfAjO1D :2014/07/21(月) 20:40:09.46 ID:rq4jjpZ5
>>665
んー、ま、今日のトコは合格にしといてやっか
(今度は声を飲み込んだから、やっぱりぱしんと叩くのを最後にして手を離す)
(そんな声を飲み込む仕草だって一部を刺激しそうだが)
(最初から其処まで完璧な対応を求めても、仕方ないだろう)
―――しょーがねェなァ
(妥協案は、断る理由を見つけられなかった)
(先にバニラを奪い取って、半分食べ終えたソフトを下僕と再度交換)
(後味ヨシ、というか口直しになるのだろうバニラを司に後から口を付けさせた)
(ココまできたら主人の方も恋人らしさを徹底してみる)

寒けりゃくっついてりゃいーんじゃないかね、彼女なんだからよォ?
雨って、―――……ハぁ……
(軒下へと駆け込んだところで、薄着の男もびっしょりと濡れていた)
(これじゃもう傘を買ったところで辺りを歩き回るのは無理だろう)
(思わず溜息――だけれど、それどころでもなかった)
……コンだけ濡れてりゃもう、変わらないだろーが…
さっさとホテル、帰るぞ。
(何せ、全身濡れ鼠の下僕の上半身はシルエットがくっきりで)
(下半身のスカートなんて、白い故に艶やかな位に透けていて)
(不要とも思える傘だが、傍の店先で大きなサイズを手に入れ)
(それに下僕の顔上半身を隠しながら、こっそりと主人はその中で肢体に視線を向ける)
667司 ◆u1Q8klMOxA :2014/07/21(月) 20:57:28.07 ID:8ii2KwI1
>>666
彼女だからって人前でべたべたするのが好きとは限らないだろ?
――うわ、けっこう濡れたな……
白、余計に汚れが目立つな
(せっかくのスカートも、雨と泥はねとでだいぶ汚れてしまった)
(と同時に、足にまとわりつく生地は濡れて肌を透けさせていて)
(本人からは見えないが、後ろ姿に目をこらせば、うっすらと下着の――)
(肌よりさらにまぶしい、淡い水色もわずかに透けていた)
あぁ、うん……あ、その前に
(傘を求めて店内に入ろうとする男に、これもいつもはあまり持ち歩かないバッグから)
(タオル地のハンカチを取り出し、顔を拭くよう手渡そうとして)
――ん、これでよし
(逡巡の後、直接主人の顔を拭いて、彼女らしい自分の挙動に頬を染める)

(ホテルまでの道のりは、そう長くはないはずだが)
(スカートの汚れを気にして裾を持ち上げ、お互いが濡れないようにと)
(肩を寄せ合って歩くせいで、思ったよりも時間がかかった)
668宗也 ◆lihRnFfAjO1D :2014/07/21(月) 21:14:30.29 ID:rq4jjpZ5
>>667
人前でなきゃ?
(なら二人きりならば「彼女」は如何なのか、と尋ねてみる)
直ぐに洗えば落ちんだろ……
どっちにしろ、早く行くぞ―――、ぷぁ
(主人は目ざとくも透けた下着をいち早く視界に捉えていた)
(このままだと、冷えた外気の中で疼いてくる欲望を押さえ込む自信も無く)
……すげェメスの顔してっけど?
(足早になりそうなところを、顔を拭われ慌しかった雰囲気を一蹴されてしまった)
(満更でもない溜息を落とし、頬染めた下僕をジッと見つめ)
(キスさえ出来そうな距離まで近づいて、単語はさておき「女」の顔だと囁いて店の中へ消えた)

(びしょ濡れでホテルへと戻るのは躊躇われたが、)
(そう珍しくないのか対応は変わらぬもので、部屋へ向かうことになる)
(室内で傘を開くわけにも行かない男は、所有権の誇示に下僕の腰へ腕を回して)
(下着の透けそうな腰を隠すのも、理由として、腰を抱いて歩いた)
―――おい、
(上るエレベーターの中、カメラがあるとは解っているものの)
(濡れた頬を自分に向けさせ、途中か、目的の階か)
(止まるまで、唇を寄せて上っていこう)
669司 ◆u1Q8klMOxA :2014/07/21(月) 21:44:15.42 ID:8ii2KwI1
>>668
そ、その表現はいただけないっ!
(照れくさいのを最大限我慢しての気遣いに、かけられた単語は少々しゃくに障る)
(なんなんだと憤慨するのも、店内に消えた男に対する照れ隠しではあるけれど)

(大体が、避暑地に男だけで来る方が珍しい)
(たいていの男はそれぞれに“相手”がいるわけで、人の女にうつつを抜かす暇はない)
(はずだが、ちらちらと視線が注がれている気がして、本人も少々気まずく)
ちょ、だから、ひっつくなってば
(やけに身体を寄せて歩く男に、小声で反抗してはみるものの)
(振り払うわけにもいかず、心のどこかでは男の誇示しようとしているものも感じて)
(うつむき、人の目から逃れるようにエレベーターに駆け込む)
なん――?
(返事の途中、わずかに見上げたはずの顔が近づいて、瞬きを繰り返し)
(そのまま唇を重ね、いつ人が来るとも知れない場所なのにと、胸を押し返そうとするが)
(腰を抱かれたままでは身体を離すことなどできず、濡れた服越しに体温を分け合って)
(彼女からすると唐突な行動の理由などわからないまま)
(目的の階に着くころには、冷えたはずの頬が暖まりつつあった)

――宗也?
(急にどうしたのかと、聞く暇もなくまた腰を抱かれ部屋へと急かされ)
(室内に入りドアを閉めて、問いかけの続きを口にしようと)
どーしたんだよ急、に――?
(顔を上げて、予想外の顔つきを目にして再び言葉が途切れる)
670宗也 ◆lihRnFfAjO1D :2014/07/21(月) 22:05:02.65 ID:rq4jjpZ5
>>669
(カメラと言うものはあっても、二人きりという事実は変わらない)
(だから、キス位はしてもバチは当たるまい)
(目的の階の前に止まれば直ぐに離す心算であるし)
(目的の階なら、部屋に急かせばいい)
ん、ン……――
(首をかしげ、食って掛かるように唇は角度をつけて重ね合わせる)
(れろ、と濡れた舌で冷えた唇を温めて)
はァ……、ふ。
(エレベーターから出れば、濡れ、透けた下着のチラつく腰を引いて部屋へと足早に)
(部屋に入るなり入り口で向き合う主人と下僕)
(じと、と主人は見下ろして――正面から、男の視線を誘う姿に舌打ち)

急じゃねェよ、服屋からだし――
…――俺を前に下着見せつけてんだから、……俺がどーしたとか、解ンだろ
(生地を纏わりつかせた太腿に手を添え、身体を殊更に引き寄せて)
(スカートを引っ張ってやれば、水色の縁が透けるのに視線を注ぎ、)
(ちらりと下僕の視線を窺いながら、再び唇を奪い、パッと手を離してしまう)
……彼女の濡れ透け下着に欲情すンのは、彼氏として当然じゃん?
キスは――冷えたろうなァと思ってちょっと温めてやっただけ。
(風邪を引かれて、明日動けなくても困るからいち早く、などと告げ)
(濡れた上着をべしゃっと脱ぎ捨て、水でもと冷蔵庫を探りに歩みを進めようとして)
671司 ◆u1Q8klMOxA :2014/07/21(月) 22:22:01.40 ID:8ii2KwI1
>>670
……へ?服屋?
なん――し、下着っ!?
(服屋から、と言われても、正直なところ何がどうして、と理解不能で)
(ただ、続く台詞に思わず視線を落とそうとしたところ、またもや唇を奪われ)
(身体を離して、ようやく自分の後ろ姿を確認しようと身体を捻り)
な、っ、気づいてたんなら言えよっ
バッグで隠すとかなんか、俺だって対処できたのにっ
(旅行のために新調した下着が透けていたのは、それこそ普段着ない服のせいで)
(完全に想定外だったうえに、このまま歩いてきたのかと思うとまた頬が熱を持って)
(喜ばせようとしてやった女らしいことが裏目に出たせいか)
(さっさと服を脱げる男の身軽さに、少々の嫉妬さえ覚えて唇を噛む)
……シャワー浴びる。風邪引いたら困るし
(先ほど風呂をのぞいたときに、脱衣所にふかふかのバスローブがあるのは確認済み)
(恥ずかしいやら服を汚してがっかりしたやらで、なんだか惨めなこの状況も)
(熱いシャワーでも浴びれば拭えるだろうと、主人の横をすり抜けて浴室に向かう)
672宗也 ◆lihRnFfAjO1D :2014/07/21(月) 22:37:28.86 ID:rq4jjpZ5
>>671
普段見ない服見てんだから、そりゃクるだろ
マトモなセンスで選んだ服なんだから、ふつーに――
(主人が足早で、エレベーターに至っては我慢も限界になったのは)
(それが見覚えの無い下着だった、と言うのもあるだろうか)
(きゃいきゃいと喚く下僕に背を向け、下僕から甘えてくるのを待ってみた)

(――が、思ったよりも彼女はもっと甘やかな状況を練っていたのか)
(拗ねたような口ぶりで、シャワーを選んですり抜けようとしてきた)
……ソコは、よ――
(抜け掛けた下僕の手首を掴み――ぐい、と引き寄せる)
(濡れたままの服を身に着けた冷たい肌を腕に抱きこみ、)
(胸板に頭を抱えて、冷たい耳を熱い位の唇で啄ばんで)
――彼氏に、温めてって言うトコだ
(さっきのキスで熱を持った舌で、耳の孔まで舐り)
(体温を上げた体躯で包み、透けた腰の辺りを撫ぜ回し煽って)
(やり直しだと囁きかけ、責めるよう耳を甘噛み)
何で気づいたのに言わなかったかってな
言ったら、俺は多分ホテルまで堪えきれねェ位意識しちまったけど、よかったのか?
こんなイイトコまで来て――可愛らしいカッコのクセに路地裏でなんて
673司 ◆u1Q8klMOxA :2014/07/21(月) 22:59:37.15 ID:8ii2KwI1
>>672
(慣れないことをするものじゃない、と思った)
(人目にどう映るかも不安で、濡れてどうなってしまうのかも気づかずに)
(挙げ句、気遣ってくれた“彼氏”にも当たり散らすようなことばかり――)
(ひとつも可愛らしいところなんてないと、自虐に浸ってしまいそうだった)
――え。ひゃっ……
(が、肌と同じく冷え込んでしまいそうなこちらとは裏腹に)
(抱き寄せる男の肌は温かく、弱点に寄せられた唇はさらに熱く)
〜〜っ、や、あ、まっ
(そのまま、冷えた耳の孔まで舌が忍びこめば、こちらも胸の奥がじんと熱を持って)
(大きな手がなぞる腰は服装のせいかいつも以上に華奢に感じられるかも知れない)
よ、よくない……困る……
困るけど、その……だって、ほ、他の人にも、見えちゃってたのも、困る……
……――宗也にしか、見せたくない、のに……
(そこまで自分に欲情していたと知れば、一気に熱が上がってきて)
(反論もしどろもどろ、まともに目も合わせられず――)
(最後には、だめ押しになってしまうだろう本音がぽろりと漏れる)


【っと、いいところですがタイムアップですー】
【一応次回は26日(土)が空く予定です、と前もって】
674名無しさん@ピンキー:2014/07/21(月) 23:03:43.40 ID:VleXqfYf
BBQ
675宗也 ◆lihRnFfAjO1D :2014/07/21(月) 23:07:31.88 ID:rq4jjpZ5
>>673
【うー、ココからが愉しみなのですが仕方ありませんね】
【司はやはり意地っ張りですなぁ……】
【土曜ですね、了解ですよー。此方も予定確定出来るよう頑張ります】
676司 ◆u1Q8klMOxA :2014/07/21(月) 23:14:00.40 ID:8ii2KwI1
>>675
【……あれ、意地張ってる自覚がありませんでした……】
【……いやでも!この旅行を通してかなり女子度は上がると思います多分!】
【一応近くなりましたらまた楽屋でご連絡しますね〜】
【それでは、今日もありがとうございました〜。おやすみなさい!】
677宗也 ◆lihRnFfAjO1D
>>676
【では勘違いかもしれませぬ!】
【女子度は確かに、よくもわるくも!w】
【気をつけねば、で御座いますねっ】
【ご連絡お待ちしております、今夜も愉しく有難う御座いました!おやすみなさーいっ】