【異能】黄昏の学園 44【異端】

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1名無しさん@ピンキー
舞台はとある学園、人ならぬ『力』を得た少年少 女たちの物語である。
彼らはその力の存在に惑い悩みつつも、
同じよう な『力』を持つものたちと、時には敵として、
時には味方として対峙しながら力を合わせて様々 な奇怪な事件に挑み、その闇を暴いていく。

【ルール】
・煽り、荒らしは華麗にスルー。
・異能が認知されていない普通の現代日本設定な ので、民間人やその他能力を持たないキャラハンの参加も可能です。
・スレの性質上、強姦や特殊プレイも可ですが きちんと相手の了承を得ましょう。
・いくら戦闘モノだからとはいえ、険悪な展開は やめましょう。(過度の確定、相手を無視するロールなど)
・最強設定は勘弁してくださいお願いします。
・能力は使い魔、サーヴァント、念、核金、魔術、法術、変身など基本的になんでもありです。(強力すぎなければ)
・名無しさんも一発キャラでどんどんご参加ください。
・本校は幼等部から大学部まで有しており、留学生との交流も盛んです

テンプレ
【名前】(読みも)
【年齢】
【性別】
【身長】
【3サイズ】
【容貌】
【能力】
【希望】
【NG】
【弱点】
【備考】

前スレ
【異能】黄昏の学園 43【異端】
http://pele.bbspink.com/test/read.cgi/erochara2/1337089558/l50

避難所
【異能】黄昏の学園避難所 96【異端】
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/5556/1346435623/l100
2朽月 導 ◆sDGk5MjVPk :2012/09/15(土) 23:03:15.98 ID:YjlMVA4b
【スレ立てご苦労。流石に時間も時間故、待機はできぬが】
【テンプレだけは置かせてもらうとしよう】

【名前】朽月 導(くつき しるべ)
【年齢】外見年齢13
【性別】男
【身長】144cm
【容貌】
黒の短髪、瞳の色もまた黒だが、戦闘時には仄かに白銀色へと変貌する。
その容貌は子供そのものだが、見た目に不相応な言動がよく見られることがある。
服装は基本的には制服、そうでなければ青白い色を基調とした服装を好む。
【能力】
・時空間干渉型生体兵器“フェンリル”
自身の身体の内に存在する異層次元より生じる、生命を持った蒼い炎。
本来の姿は巨大な狼のそれであるが、自由自在にその形状を変え攻防に使用することが可能。
しかしそれらの能力はあくまで副次的なものであり、その本当の能力は時間跳躍である。
十分なエネルギーがあれば、極短時間から非常に長い時間まで、自由に時間を遡る事ができる。
あくまで遡ることができるだけであり、未来へ行けるという訳ではない。
【設定】
先述のフェンリルを用い、とある一つの未来からやってきた未来人。
その未来では人類は異形の怪物達によって滅亡の危機に瀕していた。
そんな未来を変えるため、彼らの未来への分岐点となる出来事を阻止するべく、彼はこの時代に現れた。
大規模な時間跳躍の影響でフェンリルはその機能の大半を失っており、現在はその機能を復活させるべく
フェンリルのエネルギー源である異能体の体組織を得るために狩りを行っている。
いずれ現れるであろう、世界を終わらせる災厄への備えを進めるために。
また、フェンリルを身に宿した影響で身体の成長は止まっている。

【希望】雑談や戦闘など
【NG】こちらの意志を無視するような行動
【弱点】
身体的には多少常人に比べて強化されている程度で、フェンリルの助けがなければまともに戦う事は難しい。
そのフェンリルもまた、攻撃力自体は申し分ないが物理的な破壊力に乏しいため、大質量による攻撃などには弱い。
【備考】
未来人という設定上、他のキャラとの関わり方も多少特殊なものとなる事が予想される。
既に一つの未来の形を考えたり演じたりしている方も居られるだろうが、それについては
あったかもしれない未来の一つ、そこからやってきた者、としてあまり深く考えないでいただけるとありがたい。
3龍岬 壱耶 ◆4waHkiVfl2 :2012/09/15(土) 23:29:20.72 ID:w7RRllwx
【名前】 龍岬 壱耶(りゅうざき いちか)
【年齢】21歳(大学二年)
【性別】 男
【身長】 170cm 65kg
【性格】 好奇心旺盛で祭り事大好き。また結構な世話焼きでもある。座右の銘は「弱肉強食」。
【容貌】
全体的に長めの黒髪。(後ろは背中が隠れるくらいで纏めている)。
瞳の色は黒。鼻に傷有。右肩から腕にかけて「黄龍」の刺青。
普段の服装はラフ・カジュアル系を好むが、 「仕事」の時は黒のスラックスにサスペンダー、黒のカラーシャツにロングトレンチコート、黒の帽子(ファーフェルト)という出で立ち。

【能力】
我流の格闘術(足技主体)と気功術の達人(マスター/「外功」と「内功」)。
また「気の流れ」で気配を読み取る事が可能。(気配を消された場合はこの限りではない)
・「外功」…主に身体強化。10m位の高さから落下しても骨折等はしないし軽機関銃程度までの弾丸なら弾く事も可能。…が痛いものは痛い。
・「内功」…主に治癒力強化。体内に入り込んだ毒物の浄化や外傷の回復促進。他人に施す事も可能。また怪我の程度により治癒期間は左右される。
練り上げた「気」を使うことによって物体の硬度を一時的に引き上げる事ができる。(「内功/外功」の応用)
尚、「外功」は長くても一時間しか維持できない(「内功」も同時使用すると40分が限界)。その場合は極度の疲労に襲われ、最悪三日間寝込む事も。
(普段は「両方」使ってもおよそ5〜10分で解決してきている為)
・「内功」奥義《断空》…いわゆる「発頸」だがその威力は内臓器官を一時的に機能停止できる程。ただし放つ際にはほぼ0距離からでないと無効。
【武器】
「銃手甲(ガントレット)」…特殊な製法と仕込みを施された炭素製鉄の手甲(右腕専用装備)。
インパクトの瞬間に拳部分から純銀製の弾丸(1発が50口径マグナム弾と同等)×4発同時に放たれる。
装弾数は4発×3回で12発相当。尚、当然ながら昼間は外している(夜間限定装備)

【弱点】 「気功術」を用いた長時間戦闘からくる疲労
【希望】 雑談、日常、戦闘、エロール(要相談)
【NG】 排泄、衆道、後々影響が出てくる恐れがあるロール(要相談)
【設定】
祖父の影響で幼い頃より徒手空拳(この頃は主に気術)に興味を持ち三歳の頃に祖父と共に中国(武林の一門)へ修行に。
その後修行に励み頭角を現し、次期当主候補にまでなるが祖父が死(異形に殺された事)をきっかけに18歳の時日本へ帰国。
現在は祖父の知り合いの「華僑」の人達の「中華街」で世話になりながら大学に通う傍ら、活動中(異形狩)。
また「黒社会(白龍:パイロン)」でも顔が効く為、荒事の仲介や用心棒まがいな事を時々「バイト」(この時ばかりは飛龍(フェイロン)」)としてやっている。

【スレ立てお疲れさまでした。プロフ投下のみで落ちます】
4名無しさん@ピンキー:2012/09/16(日) 01:31:33.84 ID:sCxlETis
ヨン様
5暁 朔夜 ◆SAKUYAqu1. :2012/09/18(火) 08:07:33.63 ID:hOBRY/wc
【名前】暁 朔夜(あかつき さくや)
【年齢】 15歳/高等部1年生(戸籍上、実年齢は2歳)
【性別】 女(正確には女性型)
【身長】 156cm
【3サイズ】 B83W56H85
【容貌】
・髪型:赤みがかかったウルフテイル(ウルフカット+位置の低いポニーテイル)
・顔立ち:大きめのアーモンド型の瞳、どちらかといえば幼い
【能力】
存在そのものが錬金術やら未知のテクノロジーやらで作られた人造人間。
通常時は一般人との見分けはつかないが、戦闘時には首から下を覆う黒に赤いラインのボディスーツを身に着け
両腕にガントレット、顔をバイザーで覆った姿となり、背中に二本のブレード、腰部に二基のスラスターが付く。

・飛行/剣術/必殺技
主兵装である二本のブレードは手持ち武器として機能するほか、背中で翼状に展開し
腰部スラスターと併用することによって、短時間ではあるが飛行することができる。(抜刀時にはホルダーが展開する。)
両腕のガントレットには切り札である反物質砲「ソルブラスター」が備わっている。

【希望】
戦闘:異形とみなされての戦闘、利害の一致による共闘、戦闘データの収集など
交流:組織から運用に関しての相談など、訓練関係や学園における生活
エロ:お任せ

【NG】
排泄に関しては小は理由がつけられるものの大に関しては思いつかないのでできません。
過度の確定
【弱点】
遠距離武器がソルブラスターのみな反面、ソルブラスター自体連射が不可能なうえ燃費が悪く
一回の戦闘において一、二発しか撃てない。
またその威力から接近状態で撃てば自身も巻き込むため、近距離で撃つのは自殺行為。
人気のある場所では戦闘モードへの移行が行えない。

【備考】
異形異能研究組織「アポロ」が作り上げた対異形人型自立兵器。
二年の試験運用期間を経てこの学園に所属し、街で起こる異形事件などの調査を行うことを目的とする。

戦闘モード以外では明るく天真爛漫にしゃべり、割とハイテンション。戦闘モード時は淡白な受け答えをする。
どちらも物事の判断は機械的に行い、基本的な一般常識はなく、機密保持や戦闘行動が行える最低限の知識のみをもつ。
微弱ながら自我が芽生え始めているため、何かのきっかけで情緒不安定になるかも?

【新スレの用意、感謝します。】
【参考画像を貼ろうかと思いましたが、ろだでは長生きしませんね。】
【何処かに良い場所はないものでしょうか】

【と、呟きを漏らしつつ失礼します。】
6杜凛子 ◆PVxfIC45I. :2012/09/19(水) 22:11:19.51 ID:Qanb/7FN
【名前】杜 凛子(もり りんこ)
【年齢】15歳/高等部一年
【性別】♀
【身長】152cm
【体重】50kg
【3サイズ】B85/W64/H85
【容貌】肩くらいのお下げ髪、渦が巻いてそうな分厚い眼鏡の下に目つきの悪い三白眼
    色白で両目に泣きぼくろ、手首に数珠、いつもジャージか体操着を着てる
【能力】自己流"乙護法"(おとごほう)
    自筆の落書きに霊力を注いで立体化し、分身として操ることができる
    見え方はちゃちい3D画像のようなイメージ
    大きさや数は任意、性能や強さは落書きのデザインによる
    なお、霊視の力も持っているが眼鏡を外して裸眼で視る必要がある
【希望】日常や戦闘、いろいろ
【NG】グロ、相談なしのエロール
【弱点】凜子自身は格闘技とかの戦闘力はない、能力使用後は極度に腹が減る
【備考】だらだらと気ままにご近所の平和を守る女子高生
    さまよえる霊を成仏させられるような霊能者になりたいと思っているが
    マイペースでゆるい性格なので夢に行動が追いついていない
    家はごく普通のお寺で両親も普通の人だが娘に力があるのは知っている
    絵が上手で、いつも持ち歩いてるスケブやメモ帳に色々な絵を描いている

※乙護法は護法童子(仏法版式神みたいなもの)を使役する呪法

【プロフ投下だけだよ】
7須佐乃 水琴 ◆MIKOlshTCI :2012/09/19(水) 23:05:47.76 ID:WttzlYeE
【名前】須佐乃 水琴
【年齢】17
【性別】女
【身長】174cm
【3サイズ】88/64/90

【容貌】黒髪ロング。眼鏡。鋭い目付き。左瞼を過ぎる薄い縦傷。
    引き締まって細身の体。色白。制服は着崩す。背筋はぴんと伸びてる。
    おつとめの際は黒コート。

【能力】『気』を以って退魔の剣を振るう武芸者。
    能力そのものは強大ではないが、身につけた武術と併せれば尋常ならざる殺傷技術へ昇華。
    他人の体を活性化させたり、斬れないものを斬ったり、用途は多岐に渡る。
    愛刀は肉厚長尺の剛刀。

【希望】雑談とかバトルとか エロルは流れ次第かも
【NG】猟奇系排泄系のロール
【弱点】持久力に不安あり 炎などの現象を防ぐ手段に乏しい

【備考】二年生、帰宅部、保健委員。警察組織に身を置く対異形戦力。
    久しく衰退していた退魔師の血筋であり、
    数代ぶりに優れた才覚を示したため警察に召し抱えられる。
    以後、『自分の心の平穏』のために異形を滅するおつとめに従事。
    正義感の類はなし。非常に打算的。自分勝手。そのくせさみしがりや。
    家は大地主のため金持ちだが、お小遣いはあまりもらえない。

【はじめましての気分で、投下してみようかな。】
8須佐乃 水琴 ◆MIKOlshTCI :2012/09/19(水) 23:07:19.70 ID:WttzlYeE
【うおう…よみがながなかった…すさの、みことです。以後よろしく!】
9須佐乃 水琴 ◆MIKOlshTCI :2012/09/19(水) 23:17:20.42 ID:WttzlYeE
【と、ではとりあえずこっちはこのへんで失礼しよーかな。まったねー。】
10名無しさん@ピンキー:2012/09/20(木) 00:14:31.11 ID:BOb7QU33
10
11兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2012/09/21(金) 00:33:54.41 ID:dNkZf66G
【名前】兵部 晶(ひょうぶ あきら)
【年齢】14歳
【性別】男
【身長】153cm 42kg
【容貌】髪は全体的にショート。アホ毛があり、もみ上げが長い。大きなツリ目の童顔。
    基本的には仏頂面で、他人に対してツンツンした様子。
    また綺麗な石の入ったロケットを、首から下げている。
【能力】接触した物体、及びそれに接触していた物体を『回転』させる。
    また己の非力を補う為に、銃器の訓練を積んでいる。

    能力と組み合わせ弾丸の貫通力を向上させたり、弾道を曲げたりできる。
【武器】深紅色のサックスケース型ガンケース『ハーミット』or
    対異形用複合電磁兵器『ジムノペディ』
【希望】NG以外なんでも
【NG】スカグロ
【弱点】持久力や弾数の関係から長期戦が苦手で、またかなり打たれ弱い。
【備考】中等部二年に属する、鳶色の髪の少年。愛する家族を
    異形に殺され、そこで異形の存在、並びに父親の所属していた
    警察による対異形組織の存在を知り、復讐のためそれに入る。
    その組織、『S3』におけるコードネームは、『ガンスリンガー』。
    晶は基本的には組織と同じく異形殲滅主義ではあるが、特殊な
    状況ではそれに従わない事がある。

    力を持たない市民の為に、日夜街の近辺を哨戒し、異形を処分するのが主な任務である。
    また特に危険な異形や異能者、それらの排除を妨害する人間などは、
    上層部からの指令により、特定の標的として始末する事も命じられる。
    ちなみに自宅のあるマンションにて、「うさぎ」と名付けた白猫を飼っている。

    紆余曲折を経て、現在は仕事を含め、あらゆるものに向ける感情が希薄になっている。
    退廃的、自虐的とも言え、唯一大切なものは、胸元のロケットの輝石しかない。

http://image02.wiki.livedoor.jp/e/2/erochara2_hokanko2/e942206896062eee.JPG
http://image02.wiki.livedoor.jp/e/2/erochara2_hokanko2/c3fda64537f2b175.JPG



【こんばんは、今夜はプロフ投下のみで失礼しますね。
 また、以前描いて頂いたものをあげ直す事ができましたので、
 そちらも併記させて頂きました。お邪魔しました、お休みなさい。ノシ】
12杜凛子 ◆PVxfIC45I. :2012/09/22(土) 20:47:38.80 ID:YUp2HMXK
【ちゃお〜、新スレで初待機だよ】
【プロフは>>6をみてね】
13名無しさん@ピンキー:2012/09/22(土) 21:23:38.84 ID:MQ9j/eFk
避難所に立候補あり
14杜凛子 ◆PVxfIC45I. :2012/09/22(土) 21:24:32.39 ID:YUp2HMXK
>>13
【ありがと! 避難所に行ってくるね】
15名無しさん@ピンキー:2012/09/23(日) 09:17:03.94 ID:gU3y6AoL
15
16杜凛子 ◆PVxfIC45I. :2012/09/23(日) 16:05:33.74 ID:Qw2UBpFu
好きに使うスレ外伝in避難所9
>>http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/5556/1347297210/281

おひさしぶりです、元気ですよ〜、アタシは
いまだって離れてたから問題ないですし

(夏休み前に大怪我したとかはあったが、治ってるし、いまはそれどころじゃない)
(龍岬壱耶のすぐ近くまできて、イヤな感じはさらに強くなった)
(メガネを少しずりおろして周囲を警戒しながら)
(龍岬の腕をを引っ張りながらつま先立ちになって彼の耳元にささやく)

やばいですよ、ここ、すぐ離れた方がいいです
これ、事故じゃない、事件です

(二人だけ安全な場所へ逃れるようで、あまりいい気分ではなかったけど)
(よほどの物好きでなければこれ以上はここへ近寄らないだろう)
(離れるにしても向こう側とこっち側、どちらへ行くか)
(鉄骨を落としたモノがどこにいるか、誰を狙ってるか、それとも無差別なのか)
(それが分かれば判断できる)

【置きレスだよ】
17名無しさん@ピンキー:2012/09/23(日) 16:21:25.12 ID:gU3y6AoL
こっちくんな
18暁 朔夜 ◆SAKUYAqu1. :2012/09/23(日) 21:21:02.30 ID:25C7JtAu
【待機させてもらいます。】
【プロフィールは>>5
19青江麗 ◆Nm7Egh9X82 :2012/09/23(日) 22:15:07.30 ID:N/qcu4qY
【名前】青江麗(あおえ れい)
【年齢】20
【性別】♀
【身長】163cm
【3サイズ】78 57 79
【容姿】腰までの黒髪と同色の瞳。
    銀縁の眼鏡をかけていて服装は黒いスーツ。
歳よりも幾分大人びて若手の講師のように見える。
【能力】極細の黒糸を操り、斬る締める縛る他に結界の媒介として用いる。
    結界師としての特殊な技能は黒糸で囲った範囲を自らの結界とすること。
異能はその結界内限定で他者の願いの具象化。結界内を願望の理が支配する異界と化す。
白昼夢の様な物であらゆる不条理が罷り通り、死者すら蘇るが夢に出る故人と同様に本人ではない。
白昼夢と異なるのは現象として現実であり、内部で傷を負えば結界が解かれてもそのまま残る。
初回の発動には相手の同意または体の一部が必要不可欠。
一度発動すればその後も記憶として(劣化している)使用可能。
解除法は外部から黒糸が切られる・結界内部の他者が願いに打ち勝つなど。
麗が解除する(任意または体力の限界)
【希望】戦闘 日常 エロ
【NG】スカトロ
【弱点】粘性の高い物を斬るとその部位の黒糸が使い物にならなくなる。
異能を使用すると急激に体力と精神力が失われていく。
また、異能で展開した結界の主は己ではないため想定外の事態が起りやすい。
【備考】
青江家次女で大学生。経済学部。結界師としての格は他の姉妹より数段上で上位。
虚無的な姉、異形の血に狂った妹を持ち姉妹唯一の常識人を自負する。
酒と甘いものが大好物。
異能による結界の記憶、つまり他者の願望・渇望の風景をコレクションし眺める趣味がある。
戦闘に使える記憶は非常に少ない上、ノーリスクで使えるものは皆無。
よって妖魔に対してはもっぱら糸を使って対抗する。
切り札は姉妹の渇望の結界の記憶と契約した桜の木の渇望の結界。
展開した異界の主は麗ではなく、特に姉妹の結界は麗にも害を及ぼすリスクがある。
桜との契約は桜は麗に害を及ぼさないこと、麗は限界まで桜の結界を展開すること。

青江景:この世に何もなくなればいいという願いを具現化する世界。
結界内が真空になるまで消滅し続ける。
青江結:無限に戦い無限に異形を引き裂きたい願いを具現化した世界。
無限に沸く異形と青江結の幻が殺し合い続ける。
桜:無残に切り倒された桜の古木が妖となるが麗と契約・封印される。
  展開するのは桜の、永遠に存在し続けたい願いを具現化した世界。
  桜の花びらと重なった物が消滅する。

【プロフ張り】
【レス遅めですがよろしければお相手に立候補します><】
20暁 朔夜 ◆SAKUYAqu1. :2012/09/23(日) 22:18:24.92 ID:25C7JtAu
>>19
【立候補感謝します。喜んで受けさせてもらいます。】
【なにか希望などはありますか?】
21青江麗 ◆Nm7Egh9X82 :2012/09/23(日) 22:21:46.17 ID:N/qcu4qY
>>19
【希望は特にはないですね。楽なのは共闘か邂逅ですが】
【後者の場合だと校外になりますね】
22暁 朔夜 ◆SAKUYAqu1. :2012/09/23(日) 22:25:50.51 ID:25C7JtAu
>>21
【了解、それでは後者の方を選択しますがよろしいですか?】
【良ければ場面の打ち合わせをしたいと思います。】
23青江麗 ◆Nm7Egh9X82 :2012/09/23(日) 22:28:34.31 ID:N/qcu4qY
>>22
【了解です。それでは場面ですね。】
【前述したように、所属が違うので校内より校外がやり易いのかな】
【】
24暁 朔夜 ◆SAKUYAqu1. :2012/09/23(日) 22:35:45.71 ID:25C7JtAu
>>23
【校外での邂逅となりますと、私用というものがない当機の場合】
【必然的に夜間の巡回中の遭遇としたほうが無難だと申請。】

【そちらが一仕事終えた後、こちらが接触もしくはその逆が考えられます。】
25青江麗 ◆Nm7Egh9X82 :2012/09/23(日) 22:39:49.15 ID:N/qcu4qY
>>24
【いいですね、了解です。】
【では私が一仕事終わった後ということで】
26暁 朔夜 ◆SAKUYAqu1. :2012/09/23(日) 22:46:11.54 ID:25C7JtAu
>>25
【了解、異形の特徴、そちらの所属、活動目的などをロール中問いかけますが】
【それらに不審な点、もしくは危険性が存在する場合、戦闘行動に移る場合があります。】
【ご了承ください。】
27青江麗 ◆Nm7Egh9X82 :2012/09/23(日) 22:53:36.14 ID:N/qcu4qY
>>26
【了解です。警察か警備員みたいですね】
28暁 朔夜 ◆SAKUYAqu1. :2012/09/23(日) 22:58:06.77 ID:25C7JtAu
>>27
【組織の性質上、それらの存在と酷似した部分があることを肯定します。】
【これから開始となると、すぐにリミットとなってしまうので後日開始とさせていただきたいのですが】
【よろしいですか?】
29青江麗 ◆Nm7Egh9X82 :2012/09/23(日) 23:00:03.51 ID:N/qcu4qY
>>28
【法的な根拠は多分ないんだろうなあと思いつつも。了解です。】
30暁 朔夜 ◆SAKUYAqu1. :2012/09/23(日) 23:03:47.99 ID:25C7JtAu
>>29
【こちらは平日21時より開始可能です。】
【希望の日時はありますか?】
31青江麗 ◆Nm7Egh9X82 :2012/09/23(日) 23:05:08.08 ID:N/qcu4qY
>>30
【今のところは特にないです】
【日時を指定していただければ大丈夫】
32暁 朔夜 ◆SAKUYAqu1. :2012/09/23(日) 23:07:21.84 ID:25C7JtAu
>>31
【では月曜日の21時に避難所で待ち合わせることを提案。】
33青江麗 ◆Nm7Egh9X82 :2012/09/23(日) 23:07:49.57 ID:N/qcu4qY
【了解】
34暁 朔夜 ◆SAKUYAqu1. :2012/09/23(日) 23:10:46.50 ID:25C7JtAu
【では今夜はこれで失礼します。】
【また、後日。声をかけていただきありがとうございました。】
【お疲れ様です。】
35青江麗 ◆Nm7Egh9X82 :2012/09/23(日) 23:17:33.15 ID:N/qcu4qY
【了解。では21時に。】
36媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2012/09/24(月) 02:26:55.29 ID:yIj0mf8Q
http://pele.bbspink.com/test/read.cgi/erochara2/1337089558/
前スレ>>637

「あらあらぁ、お疲れさまね」
(最後にかぷりと耳を噛んだ蝶。もはや、それを咎める気力すらない狗はその場に膝を折ってしまっている。
 本当に元気なのは、妖艶なる蝶のみであった――だが、その敷地内のよどみはすっかりと消えてしまっている)

……顔を洗いたいどころか、ゆっくりと温泉につかりたいほどであります。
「もぉ、そんな我侭いっちゃだめよぉ、剣糸ちゃん。でも、アタシ帰りに寄っていくなら露天がいいわぁ」
そこにいくまでの足がどこにあるというのでしょうか。
「――あらぁ。アタシのことぉ、誰だと思ってンのかしらぁ?朱羽ちゃんなら足なんて即時調達よぉ」
(うふふ、と笑いながら朱羽は鍛冶師の手をとった)

「まあ、ともかくアンタもお疲れさまぁ」

(いつまで生かされてるか、知らないけどね?)
(唇がわずかに動いたが、その言葉が吐き出されたかは定かではない。だが、狗の耳にはそんな言葉が聞こえたような気がした)
(どうあれど、彼女も冷徹なる深凪なのだ。
 そんなことを考えながら、彼女もまた気怠そうにその裸体を起こすのであった)


【遅くなってしまってすみませんっ。置き〆レスになります】
37名無しさん@ピンキー:2012/09/24(月) 02:43:22.97 ID:qQ74iwq/
丑三つ時
38暁 朔夜 ◆SAKUYAqu1. :2012/09/24(月) 21:36:11.36 ID:LZmWIuJi
【ロールの為にお借りします。】
39青江麗 ◆Nm7Egh9X82 :2012/09/24(月) 21:38:08.19 ID:M3VSWY34
(――忌々しい。)
青江麗は分別ある大人として、また退魔士として表情や動作に微塵も出さないが――怒り狂っていた。
複数の異形と対峙していたが、それらに一切関心なく心に渦巻く怒りを抑えている。
まず正確な糸の操作で異形の拘束する。次々と異形の腕に絡み足に絡み異形の動きを止めた。
腕を振り払うように動かすと麗の長い髪が揺れ、次々と妖の首が飛んだ。

死が満ちた野原に屈む。狂った妹なら血化粧でもし、恍惚とした笑みを浮かべてるのだろう。
麗はそんな無駄なことはしなかった。黒いスーツのどこにも返り血一つ浴びてはいない。
異形の死体の滅却。解れた結界の修繕。完璧な仕事振りである。
未熟な結ですらこなせた仕事だから当然だ。事実、結界士としての実力は妹と天と地の差がある。

だが逆にこれまで麗が受け持っていた土地は彼女の手に余った。
麗が死守したにもかかわらず大結界は破れ、その地に大量の異形が出現した。
倒しても倒しても地の裂け目から這い出るそれらの数は彼女には処理しきれない数だった。
彼女の失態ではないが、それは一族の失態である。大量の異形に対して麗は無力だった。
そして麗の代わりに妹が償還された。一族の総力を結集して新たな結界を張るのには時間がかかる。
その間出現し続ける異形を足止め――殺し続ける必要がある。
適材適所。上司であり、兄はそう言い、渋々ながら麗もそれを認めた。
このような荒業に向いているのは明らかに妹。とはいえ屈辱ではある。
そして妹のこなしていた仕事――結界の修繕と特異点らしき学園の監視を任命されたのだが。

「……。」
(此方の方が余程嫌な気配がする……。)
未曾有の異形の出現の前兆よりも不吉な予感がした。
当然、それが気のせいということも十分あり得る。
黒い手袋をはめなおし、黒糸から血をぬぐって回収する。
一仕事を終えた、帰って酒を飲んで寝る。それでいいじゃないか。
そう自分に言い聞かせて帰路についた。

【暁さんとのロールにスレをお借りします。】
40暁 朔夜 ◆SAKUYAqu1. :2012/09/24(月) 22:09:28.93 ID:LZmWIuJi
>>39
(――観測していた敵性異形体と思われる存在の反応の消失。)
(それが現場に入った、暁朔夜が遭遇した現象だった)
(そして歩みを進めていく内に見えてくる鋭利な刃などで首を撥ね飛ばされた異形の死骸。)

――…………約10m先に同体反応を確認。追跡行動開始。

(そして先にある人間大の同体反応。)
(これがこの状況、首なしの異形の死体が多数転がり、血飛沫が辺りを濡らす)
(惨状とも呼べる状態を作り出したのか――――)

(状況確認を急ぐ朔夜はその背中が見えると腰部のスラスターを噴射。)
(黒スーツ姿の女性の頭上を飛び越えると反転しつつ着地。)
(足裏のスパイクで地を噛み締めつつ女性の前に立つ。)

突然失礼します。
私は対異形異能研究機関「アポロ」の「暁 朔夜」。
10数m後方に多数の敵性異形体が出現したという報告を受け此処に来ました。
敵性異形体の殲滅を行ったのは貴女で間違いないでしょうか?

(進路を遮るように立ち上がりながら決まった文章をただなぞるような声音で)
(細身の女性に問いかけた。)

【遅れて申し訳ないです。それではよろしくお願いします。】
41青江麗 ◆Nm7Egh9X82 :2012/09/24(月) 22:20:53.42 ID:M3VSWY34
>>40
本当に突然だな。
ものすごい動きをした、人間だろうか?
敵性異形体って言い回しするのか。
アポロってなんだ?
敵ではなさそうだ。
などなど、一瞬で様々な考えが浮かんでは消える。
きょとん、とした顔で相手を見つめ返す。
誤魔化そうかとも一瞬考えたが、探知されていたのなら仕方がない。
口に出したのは内心と異なり極めて冷静な言葉だった。

「結界師、青江麗。間違いないですけれど、それが何か?」
(私は帰って酒を飲んで寝るのに何を邪魔するんだ……)
妹に仕事を取られたという屈辱。
仕事を済ませて楽しみの酒を引き延ばされているイライラを抑えて答える。
口調や目線が冷やかなのは何時ものことだ。
42暁 朔夜 ◆SAKUYAqu1. :2012/09/24(月) 22:49:34.58 ID:LZmWIuJi
>>41
(――データベース照合、「青江」「結界」……条件に合致する存在を確認。)
(敵性は認められず、適切に対応する必要性が有ることを確認。)

(顔を隠したままでの応対は不適切であると判断すると)
(鼻の下まで顔を覆っていたバイザーが上がり、大きめの瞳、低めの鼻を晒し)
(無機質に目の前の女性を見つめる)

所属、概ねの活動目的は確認しました。
今回、そちらが対処した敵性異形体の処理は当機に与えられた指令でもあるため
呼び止めさせていただきました。
差し支えなければ今回、対処を行った敵性異形体の特徴を可能な限り教えていただきたい。

(青江を名乗った女性の内心を理解などするはずもなく淡々と決められた文章をなぞっていく。)
(今回に関して言えば、所属も活動目的も一応ではあるがはっきりした人間の介入である。)
(答えが得られなくともことを荒げる必要はない――スラスターが下がり)
(両腕を下げ、敵対の意思がないことを示す。)
43名無しさん@ピンキー:2012/09/24(月) 22:58:26.41 ID:qQ74iwq/
44↓
44青江麗 ◆Nm7Egh9X82 :2012/09/24(月) 22:58:41.57 ID:M3VSWY34
>>42
「……。」
当――機?
サイボーグなのだろうか。
全部ロボット?
それとも妄想癖?
冷然とした態度の裏腹混乱していた。
態度は警察のようだが年齢は幼い。
装備は重厚極まるというか何か非常にロボット的だ。
一言でいえば、わけがわからない、だ。

「覚えていない。知能がないぐらい下等だったのは確かだけど。」
あっさり一言で済ませたが事実である。
一々覚えてはいられないというのが実際のところだ。
意思を持っているような高等な異形であればまた別の話だが。

「私は最近こっちにきたばかりでアポロなんて組織はしらないのだけど警察?
あなたは機械なの?」
とりあえず尋ねてみる。
職務質問でもないし相手にばかり聞かれるのも癪だ。
45暁 朔夜 ◆SAKUYAqu1. :2012/09/24(月) 23:00:52.60 ID:LZmWIuJi
>>44
【この辺りで凍結をお願いします。】
【再開は木曜日あたりを希望します。】
46青江麗 ◆Nm7Egh9X82 :2012/09/24(月) 23:06:23.65 ID:M3VSWY34
>>45
【了解、木曜日よろしくお願いします】
47暁 朔夜 ◆SAKUYAqu1. :2012/09/24(月) 23:09:35.36 ID:LZmWIuJi
>>46
【はい、それでは木曜日21時に避難所でよろしくお願いします。】
【お先に失礼します。】
48名無しさん@ピンキー:2012/09/25(火) 11:49:17.13 ID:SDoAUJIW
視野
49名無しさん@ピンキー:2012/09/25(火) 12:12:48.80 ID:EbiZnUhk
子宮
50名無しさん@ピンキー:2012/09/25(火) 15:13:43.75 ID:SDoAUJIW
50
51郡 太一朗 ◆gphCpRvXtQ :2012/09/26(水) 19:54:51.90 ID:nm7fHyep
【名前】 郡 太一朗 (こおり たいちろう)
【年齢】 16歳
【性別】 男
【身長】 168センチ
【容貌】 はねっけのある癖の強い髪型。少々垂れ目。
     髪・瞳とも黒。中肉中背。青と黒のチェック柄のバンダナを額に巻いていたが、現在は外している。
     代わりに銀のリングを通したネックレスを首に掛けている
【能力】 ・無呼吸の瞬き(ゼロ・ブレス)
      集中力を高めて、感覚を鋭敏に研ぎ澄ませる。
      神経の反応も過敏になり、数秒の間一時的に運動・反射能力が上昇する。
      発動している間は文字通り「呼吸するのも忘れるほど」過度に集中するため、無呼吸になる。

     ・不可避の直感
      能力というより、体質。自身にとっての災いが降りかかりそうになる時に限って働く直感。
      殆どの場合において、ほぼ100%的中し、微弱な未来予測と呼んでも良いほど。
      ただし、直感は直感に過ぎず、とても曖昧なもので具体的な事象が分かるでもなく、
      事前に回避することも出来ないので、役立たず。故に、不可避。       

【武器】 切姫(きりひめ)
       :無呼吸の瞬きの要領で、集中力を注ぐことで能力を引き出し、霊的なエネルギーを裂くことが出来る小太刀。
        また、かなり不安定だが他者の傷を癒す能力もある。

【希望】 基本的には何でも。
【NG】 同性同士
【弱点】 能力発動時は無呼吸になるため、酸素濃度の低い場所では制限時間が更に短くなり、
     あるいは、能力自体が発動できなかったりする。また、能力発動後は酸素を取り込むため、隙が大きくなる。
【備考】 高等部所属。性格はテンプレ的な直情型。ただし、変なところで悩みやすく、結構打たれ弱い面も。
     短剣(小太刀)と蹴りを主体とした戦闘スタイルで、スピードで勝負するタイプ。

     普段は『掲示板』を利用して、異形の情報を収集している。

【テンプレ置きつつ、待機ーっ】
52郡 太一朗 ◆gphCpRvXtQ :2012/09/26(水) 21:02:49.11 ID:nm7fHyep
【落ちます】
53名無しさん@ピンキー:2012/09/27(木) 16:51:11.39 ID:qL0TO0ue
台風
54紅裂拓兎 ◆QiSi/P5T2Q :2012/09/27(木) 21:23:58.20 ID:aa+SfyiU
【名前】紅裂 拓兎(べにさき たくと)
【年齢】 17歳(高校二年)
【性別】 男
【身長】 183p 83kg
【容貌】 半端な長さの赤茶色の髪・右耳にリングピアス(10mm)
      紅いコートを好んで着る。 特に冬場。 
【能力】
・珪素の支配…珪素を生成して支配する能力。能力の用途は多岐に渡る。
・魔術・・・『Timewalk』自分自身の時間の流れを加速させる。 使用回数は一日に一度。
      『Lunatic』相手の運動神経を一時的に混乱させる。有効射程は6メートル程度。
      同じ相手には二度と効果がない。
・格闘技…多種多様な格闘技を節操なく行使する。打撃よりは投げ・関節技が得意。
【武器】 トンファー・小型拳銃 常に携帯しているわけでもなく手ぶらの方が多い。
【希望】戦闘・交流・その他
【NG】 猟奇・排泄
【弱点】
・エネルギー切れ(魔力切れ)
・『Timewalk』は一度の戦闘に一度までしか使用できない。 反動が大きい。
【備考】
元魔王の契約者。自称「悪人」。軽薄に笑いなから虚無を抱える。
何事にも執着を持たず他者の命や人生にも関心が薄い。
反面、一度執着を持った相手には嘔吐を催すがごとき執着を見せる。
闘争においては情熱と冷徹さを同程度に内包し、好戦的に笑う。
その日の気分で物事に対するスタンスが変化する移り気な男でもある。

【スレ立ておつ】
【プロフを投下しておくな】
55名無しさん@ピンキー:2012/09/28(金) 01:47:48.21 ID:uaTj7zF/
55
56暁 朔夜 ◆SAKUYAqu1. :2012/09/28(金) 20:20:54.03 ID:oROCH3Ou
>>44
十分です、ご協力に感謝します 。
(知能が低いというのは突如湧き出る異形にはよくある特徴だ。)
(推定された特徴と合致するし、此処にたどり着く前の死骸の数から考え)
(規模を測ればわざわざ覚えていられないのも納得がいく。)

当機が所属する機関、「アポロ」が警察並びに警察庁に所属する機関であることを否定します。
ですが、「アポロ」が目的とするのは異形とよばれる敵性生物
並びに危険性をもつ異能者とよばれる存在から人類を警護することが挙げられます。
この度発生した異形は敵性生物にあたり、その処理を行った存在の危険性を確認するため
先刻のような質問を行いました。不快に感じられたようならば謝罪をします。
そして当機、対異形人型自立防衛機・識別名称「暁 朔夜」が機械であることを肯定します。

さらに質問を重ねさせていただきます。
此の周辺は「青江家」が異形に対する対処を担当する区域であり
当機関の介入は控えるべきでしょうか?

【置きレスにお借りしました。】
57青江麗 ◆Nm7Egh9X82 :2012/09/28(金) 22:59:51.14 ID:hFmVobi6
>>56
「ああ、どういたしまして。」
(やっぱり警察じゃないのか
まあ、こんな若い警察官もないしな。
何かの公的機関ぽいけど私には関係ないか、うん)

一つ頷くと、今度は首を横に振った。
苦笑いをほんの少し唇に刻んで答える。

「いや、構わないよ。」
(そのほうが楽だし。そんなことより……。)
(あまり機械に見えないな。)
(目が。人工的な硝子玉とは違う輝きが。)
(あたかも魂があるかのような煌めきが気になった。)

煙草に火を付けて、紫煙を追いかけるように上を眺める。
なんと聞いたものか、と言葉を選んで。

「立ち入った質問だが、暁さんは100%機械?半分機械とかでなく?
要は君に感情や感覚なんてものがあるのかどうか少し気になるのだけどね。」
珍しく長いセリフを吐きだして相手を見つめた。

【同じく置きレスにお借りしました。】
58名無しさん@ピンキー:2012/09/28(金) 23:58:01.41 ID:uaTj7zF/
59名無しさん@ピンキー:2012/09/29(土) 23:06:50.15 ID:/yodb8wy
60名無しさん@ピンキー:2012/09/30(日) 13:02:28.23 ID:tuaLe8o6
60
61暁 朔夜 ◆SAKUYAqu1. :2012/09/30(日) 17:23:47.65 ID:6pP1J/OA
>>57
了解、それではこれまで通りの対応を継続します。
(そう決まった言葉をなぞり終えると軽く礼をしてみせ)

当機に使われているものが全て人工物であるかということでしたら
100%機械であるという質問を肯定します。
(皮膚や体内を循環する液体燃料などを中心に有機物が含まれているが)
(人の臓器が使われているという記録は一切ない。)
感情につきましても喜怒哀楽を認識、表現することは可能となっており
損傷を認識することも可能です――
(たとえば目の前の気だるげな女性が紫煙を燻らせる仕草は)
(非常に絵になる光景だと認識できるし、それに対して興奮混じりに喜ぶなどの)
(感情を表現することもできる。)
(痛みに関してはあくまでも「損傷」を知る手段として認識している。)
(数値的なもの以上の認識はない――――はずなのだが)
――感……情……痛み……
(朔夜は呟くように細い声を漏らし、無造作に体の横に開いていた手を)
(胸の上に置いていた。ただ、抑揚の無い声音と青江の視線を受け止める無表情はそのままで)

【置きレスにお借りしました。ありがとうございました。】
62青江麗 ◆Nm7Egh9X82 :2012/09/30(日) 18:22:49.93 ID:jVa2i3Tb
>>61
「それは、すごい。」
短い言葉の中に抑えきれない感嘆を漏らす。
横を向いて煙草を吸い、深く息を吐く。
首を振って現実を直視しなければならない。

完全自立歩行――それはまだいい。
人の形をしておそらくは超常な戦闘能力があるのだろう。
それも、まだいい。異形の処理に科学技術を以てするのは不思議ではない。
極めて人間的な外見――科学技術の粋とすればできなくはない…・のだろう。
魂があるような瞳も、光を反射する眼球の構造を模倣したとすれば……可能だろうか。

そして、今。会話が成立している。
相手の言葉を聞き取り文章として読み取り、解釈し己の内にある回答を導き出す。
回答を文章として作り流暢な音声を発音する。
それは日常的に人間がしていて、機械にとっていかに困難なことだろうか。
そして最後に目を剥いたのは相手が胸に手を置き、呟いた事だ。
『この機械は何かを感じている』
ほとんど戦慄して相手をまじまじと見つめた。

もし本当に外部操作がないとしたらこの機械は僅かな自我や、魂があるように見える。
とてもとても現実にあるものとは思えない。
とはいえ、この学園異形怪物、異能者が跋扈する非日常の世界。
そこにこれだけの超科学が混じってもあらゆる意味で遜色はないのだろう。
故にこれも受け入れなければならないのだろうが。
第一自分の技術も能力もある意味似たようなものと言える。

「ここもなかなか面白いじゃないか。」
紫煙を吐き出して笑って呟く。

「興味本位に尋ねたい、魂って人間に存在すると思う?――ついでに君にも、あると思う?」
麗はあると思っている。信じている。知っていると言ってもいい。
なぜなら彼女の能力はある意味魂を映し出すものなのだから。
63暁 朔夜 ◆SAKUYAqu1. :2012/10/02(火) 12:06:07.37 ID:NTXPQf/1
>>62
(――沈黙が刻まれていく。)
(ただ、その間に目の前にいる女性は様々な挙動を見せる。)
(どれも現在の姿勢を変える必要のあるものではなく、敵対心を感じるようなものではない。)
(ただ皮膚下にあるセンサー、特に背中のあたりのそれが彼女の視線を受けて)
(過敏に反応しているのが少し気になった。)

(魂と言う存在を語り、知るものが笑う。)
(朔夜のもつ未熟な意識、自我を直接みるかのような視線に無意識に置かれた手が)
(また無意識に握りしめられる。)
魂…………魔法学、錬金術で言うところの意識体であると認識。
これが高度に発達した存在を神や天使、悪魔と呼ぶという記録があります。
それは人工物に定着する可能性は極めて低く、その人工物にあたる当機に
魂が存在する可能性もまた、同等であると予測できます。
(記録をなぞるように言葉を綴る。)
(決められたことをなぞればそれでいい、そう従うように作られているのだから)
…………なぜ?
(だがそのプログラムとは裏腹に疑問の言葉が漏れる。)
(何故そんなことを聞くのか、何故自分をそんな目で見るのか。)
(未熟な自我と意識はそれを不安と認識できないまま、言葉を紡がせるのだった。)

【置きレスにお借りしました。】
64名無しさん@ピンキー:2012/10/02(火) 12:51:10.16 ID:CX969soQ
無視
65青江麗 ◆Nm7Egh9X82 :2012/10/02(火) 22:40:36.04 ID:aDmhhv3d
>>63
「機械と語るのに論理的じゃなくて申し訳ないんだけどね。
私に言わせればあるといえばあるんだ。ないと思う人には、ない。」
その場にいない何かを嘲笑って呟くようにだが、言い聞かせるように話しかける。

「定義の話じゃないんだ、ねえ、あなたに魂は宿っているの?」
煙草を口から下ろして一歩踏み出す。
「人間同士ですら見ている世界は異なる。あなたに世界はどう映ってるんだろうね。」
極端な話、色盲の人が見る世界は目が健常な人の見るそれとは違う。
そこまで大げさでなくとも誰しも経験があるはずだ。
錯覚は人には見えない。確かにみえた気がしてぎょっとして振り向いたもの。
それはほかの誰にも見えない。
神を信じない者に神の加護は感じられない。
それは奇跡のような御業すら唯、物質の動きである。
個体が異なればその個体の認識する世界は異なる。
だが、麗の考えはそういう話よりも突飛で冒涜的だ。

 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・      ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 
「君が君の世界を作るなら、なあ、君の世界はどんなだ?」
永遠に存在し続けたい物が他すべてを押しのけて有り続ける世界。
すべての消滅を願う者が自分以外のすべてを消し去る世界。
永遠に闘争を続けたい者が煉獄を生み出す。
そういった地獄とそれを己の世界に持つものを知っているから。

「機械の君はどういった世界を持っているんだ?」
暁の疑問は最早聞こえていなかった。
明らかに麗は麗にしか見えない物を暁に求めていた。
ごく自然な動作で手を伸ばす
兄が恐れ姉妹が嫌悪し、麗この世を冒涜した、その能力を発現させかけて。
【置きレスにお借りしました】
66名無しさん@ピンキー:2012/10/03(水) 21:59:49.86 ID:rL73ngDK
66
67暁 朔夜 ◆SAKUYAqu1. :2012/10/04(木) 13:22:55.85 ID:gC9JMc3/
>>65
(論理的ではない、という。)
(魔法学や錬金術など胡散臭い技術すらできる限り理論的に解明し)
(論理に基づいて作られた朔夜にとって意味不明な言動であり、理解に至る糸口すら掴めない言動だ。)

不明……定義付けられたものをもとに事象を判断する……そうではない話、不明。
魂……世か……い……見えている……ものは……?……
(伸びてくる手を受け入れる。理解不能な言動の中に敵意が見られないからだ。)
(敵対意思の無い敵対行動が不適切である存在の動作を拒否するように朔夜はできていない。)
……あ……不明、何も……無い…ぁ…?無い、無……
(発現仕掛けている力が朔夜の未熟な魂を暴く。白く何も無い色。)
(理解不能なことに対する恐怖、不安、孤独――)
(ビクンと大きく背中が跳ね、色を失った髪が乱れる。力を失った膝がカクンと折れて座り込む。)
(乱れた前髪の間から、暴かれた意識を宿した眼が青江を見上げた。)

解析……定義……事象を確定させるもの…………
(それらを取り除くために、取り除く手段として朔夜が知る唯一のもの。)
(今、未熟な魂が願えることなど「あらゆる事象、存在の数値化」をおいてない。)
(色の無い世界、色の無い自分を慰めるように数値を刻む――――)

【置きレスにお借りしました。】
68名無しさん@ピンキー:2012/10/05(金) 21:12:11.32 ID:3WMVCfJB
びんびん
69名無しさん@ピンキー:2012/10/07(日) 00:42:35.12 ID:pLYJ7RlZ
無垢
70名無しさん@ピンキー:2012/10/07(日) 03:37:57.15 ID:pLYJ7RlZ
70
71青江麗 ◆Nm7Egh9X82 :2012/10/07(日) 17:30:16.08 ID:JSbAdw//
>>67
「……『賽』」
座り込んだ暁を見据えたまま音もなく黒糸が舞う。
青江の結界術、操糸術の基礎の一つ。
どれほど正確に大きく糸を操れるかで使い手の技量を図る物で本来戦闘用ではない。
数名の、特定の使い手のみそれは限られた空間を現世と隔離する魔技となる。
闇夜に溶けて見えづらいが黒糸は一辺10M程の正六面体を成していた。
不意に麗が屈み右手を伸ばして暁の頬を撫でる。
眼光は機械でできた少女の目を射抜いて地面に縫い付けるようだった。

「これから貴女の世界を見せてもらう。何、心配はいらない。」
少し微笑んで見せて。

「貴女が魂を持たなければここは何も変わらない。
 貴女が一般人と同じ常識や世界観を持つのなら何も変わらない。
 もしもあなたが常軌を逸脱した魂を、願いを持つのならここは今から貴女の世界になる。」
麗が暁の髪のひと房を握った瞬間。

「これは……。」
少女を中心にゆっくりと世界が塗り替えられていく。
髪の一部を切り離したまま飛びすさった。
地面が、石塊が、草が、くちた木が数字と化していく。
膨大な量の情報に。0と1の世界に。
それは機械の演算能力があって初めて読み取れる物。
(アレに生き物が巻き込まれたらどうなるのだろうか。)
頭上を飛ぶ鴉を糸に巻きつけ、暁に叩きつけてみた。

【置きレスにおかりしました】
72名無しさん@ピンキー:2012/10/07(日) 22:20:49.03 ID:pLYJ7RlZ
73名無しさん@ピンキー:2012/10/09(火) 23:28:27.42 ID:oL7+oF7b
完全にオワコン
74名無しさん@ピンキー:2012/10/10(水) 03:01:32.26 ID:hfvquMaI
だな
75名無しさん@ピンキー:2012/10/11(木) 13:43:52.01 ID:Fy+hwPrt
75
76名無しさん@ピンキー:2012/10/13(土) 14:42:25.47 ID:NFM+sEly
正解
77暁 朔夜 ◆SAKUYAqu1. :2012/10/13(土) 17:28:32.02 ID:art32cuA
>>71
(10×10×10のセカイが形成されていく色のない世界に数値が満ちていく。)
(周囲のものが全て計測可能な世界に変化していく。目に見えるもの全て――)
…………あ………う…
(朽ちた木の樹齢が、眼下に広がる土くれのもとあった地層が数値となり朔夜に蓄積されていく。)
(蓄積された数値が朔夜に安堵を与え、それが感情であることを理解していく――)
………情報、受理、演算による数値化、可能。
(口から言語を紡ぎ、縫い付けるような視線を受けていた眼は、周囲の数値をたどり続ける。)
(数値を読み取り、それによって生じる未知の感情を数値化、さらにそれを読み取ることを繰り返し)
(足りない部分は周囲の数値で埋めていく…………)
これが感情………?
ねがい……。
(だが完全な理解に至るにはこの世界はあまりにも狭く、朔夜自身、未熟すぎた。)
(完全な安堵を得られず途方にくれているときに飛来する新たな情報。)
(糸に縛られ、無理矢理に軌道を変えられたカラスが黒羽を散らせながら朔夜に当たる。)
――解析、理解。
(短く言葉を発すると、朔夜に触れたカラスに様々な数値が浮かび)
(カラスが持つステータスが数値化され、視覚として読み取ることのできる状態になっていく。)
(物理的にも霊的にも平凡、意識体が発達している様子もない。ごく普通のカラス。)

(そんなカラスは糸に絡めとられたこと、朔夜にぶつけられたことで翼を痛めていた。)
――これが、痛み……苦痛……
(その情報を読み取り、「苦痛」という感情の理解に繋げる。)
(小さく、息を吐く。ため息のようであり、ただの呼吸のようでもある息づかいで)
(そして後退した青江の方に視線を向け問う。)
――これがねがい?
わたし、の…………ねがいは……これで…いい…の?
(予め用意されたものではない言葉をたどたどしく紡ぎ)
(それに追い付かない仕草や表情は形を作らないままに)

【置きレスにお借りしました】
78名無しさん@ピンキー:2012/10/13(土) 23:39:05.21 ID:NFM+sEly
オリジン
79名無しさん@ピンキー:2012/10/14(日) 03:44:28.78 ID:mI/WcFXq
弁当
80名無しさん@ピンキー:2012/10/14(日) 12:29:54.77 ID:mI/WcFXq
80
81名無しさん@ピンキー:2012/10/15(月) 19:08:09.75 ID:TWU9JonM
ビッグボーイ
82名無しさん@ピンキー:2012/10/16(火) 23:46:20.61 ID:KVp26FQm
83名無しさん@ピンキー:2012/10/17(水) 18:49:21.76 ID:fFFKlbG8
84名無しさん@ピンキー:2012/10/19(金) 18:19:58.53 ID:9/W96Fwt
85名無しさん@ピンキー:2012/10/19(金) 19:18:23.66 ID:9/W96Fwt
85
86顕谷 梨緒 ◆x2JNvp1m4g :2012/10/19(金) 21:02:17.67 ID:PeTm82HD
【名前】 顕谷 梨緒 (あらや りお)
【年齢】 15/高等部一年
【性別】♀
【身長】 149p
【3サイズ】 ないない尽くし
【容貌】 腰の下まである最近は手入れもしている黒髪
     小柄の割に腕が不格好なまでに長い 
     基本は制服姿 私服は余り頓着しない
【能力】鬼喰い(ものぐい)
・魔物の肉を食べることで常人離れした知覚、筋力、瞬発力、反射、治癒能力を得る。
 但し魔物特有の特殊能力はひとつも有していない(取り込めない)
【希望】 戦闘 交流 エロ(相談)
【NG】 排泄(大) 嘔吐 相談なしのエロ
【弱点】 腕力と打たれ強さに任せた戦い方なので搦め手に弱い。
     五感は鋭いが、異能、霊能などは一切ない。腕力で倒せない敵相手だと詰む。 
【備考】
鬼祓師(ものはらし)の鬼喰い(ものぐい)。鬼、魔物、異形と呼ばれる存在を屠り、その肉を食う事で
戦闘力を得ている戦闘集団の末裔。梨緒は親の言いつけで魔物が頻出するこの街へとやってきた。
目的は九百九十九匹の異形の肉を胎に収める事。学校の中でもよくお菓子を食べている。
唯一味覚が鈍いので極端な味付けの食べ物を好む。物覚えが悪いのでメモを取るようにしている。
夏休み中アニメやラノベなどに嵌ったので若干言動に影響が出ている。

【スレ立て乙】
【今更だけどプロフ投下ね】
87顕谷 梨緒 ◆x2JNvp1m4g :2012/10/19(金) 21:04:08.18 ID:PeTm82HD
【暫く待機してみるね】
88名無しさん@ピンキー:2012/10/19(金) 21:22:06.60 ID:9/W96Fwt
88
89顕谷 梨緒 ◆x2JNvp1m4g :2012/10/19(金) 21:46:40.63 ID:PeTm82HD
【落ちるね】
90名無しさん@ピンキー:2012/10/19(金) 23:10:55.66 ID:9/W96Fwt
90
91茅野 癒佳 ◆JDZQnCaGbE :2012/10/20(土) 15:45:24.03 ID:OVGzctIZ
【名前】茅野 癒佳(かやの ゆか)
【年齢】 17
【性別】女
【身長】164
【3サイズ】92・61・89
【容貌】垂れ目・背中までの長髪を後ろで纏めてあげている
左腕が二の腕まで変色していて、つねに包帯が巻かれている。夏場でも長袖。
【能力】
・茅野流薬手 療仙腕
生まれた直後より代々伝わる秘薬に浸し、完成する左腕。
触れたものの自然治癒能力を促進させる効果がある。
巻かれた包帯が厚ければ厚いほど効果は薄くなり、素手で触れた場合
その部位を組織崩壊させるまで対象の治癒力を上げることができる。
【希望】雑談でもエロでも戦闘でも。
【NG】無いけど無茶したら死にます。
【弱点】
・療仙腕はあくまでも対生物能力。
・実は体術は大したことない

【備考】
対魔師の家の娘、高等部二年。
家業を継ぐ気はさらさらないが生まれる前から十三代目を継ぐことは確定済み
ささやかな抵抗として茅野としての修行と仕事は一切しないことにしている。

消極的な性格で愚痴っぽい。左腕のことも重なってぼっち。

【投下、よろしく御願いします。】
92名無しさん@ピンキー:2012/10/20(土) 17:26:51.31 ID:MpBrkkCu
組織崩壊させるまで対象の治癒力を上げるってどういうこっちゃ?
93名無しさん@ピンキー:2012/10/20(土) 19:21:59.17 ID:joX7B4pM
花に水をやり過ぎると枯れるように治癒組織を活性化しまくったら死滅しちゃうっていう
簡単に言うとマホイミ
94名無しさん@ピンキー:2012/10/20(土) 19:41:30.71 ID:9bS6b17y
つまり左手でシルクの手袋コキすると絶倫わっしょいということですねわかります
95久遠ゆりか ◆Juli/dituo :2012/10/20(土) 19:43:16.66 ID:1CgHlY0B
【名前】久遠 ゆりか (くどう ゆりか)
【年齢】16歳
【性別】女
【身長】147cm
【3サイズ】70/53/76
【容貌】
濃いブルーの瞳。少し癖毛でグレーにくすんだ金髪、背中中央辺りまでの長さ。
基本、赤と黒のシュシュでポニーテールに結んでいる。
インサイドホルスターを隠す為、夏でもフリルやリボンの付いた長袖上着を着用。
制服のスカートの下にレースのペチコート、ドロワーズも完備。私服は黒ロリ服(ゴスではない)

【能力】
MашинаАнгелマシンを掌握する者。触れただけで、機械の操作方法や構造が解かる。
物質の構成・把握・修理等が可能。弾丸を銃に装填した状態で、威力の加減加工等。
ただし、能力を使っても車両船舶等が 上手に操縦 できるかどうかは別問題。
通常装備として、左脇インサイドホルスターに、ヘッケラー&コッホP7M13。
いつも持っているバイオリンケースの中は、ベレッタM93Rを一式。
F1手榴弾内蔵ミニテディベア、通称レモンちゃん1匹。
他、自宅には複数の小中〜大型銃火器を所有。必要に応じて持ち歩くことも可。

【希望】
日常 共闘 戦闘 等
【NG】
死亡 相談の無いエロ展開 後遺症の残るような怪我

【弱点】
能力の行使に時間がかかるので、戦闘時はあまり使えない。
能力行使時は、全くの無防備になることと、背中からの出血と痛み。
甘いもので釣られやすい。現在のブームはチョコレート。
容姿は金髪碧眼だが、英語喋れない。

【備考】
父は旧ソ連の特殊諜報員で、日本の商社潜入任務中にソビエト崩壊、そのまま帰化する。
ゆりかが10歳の時、謎の事件に巻き込まれた父親が他界。 異形を退治しながら、父の仇を探している。
生粋のスラヴ民族だが、生まれる前に両親が帰化している為、日本国籍。
家族構成は母と弟。ロシアには、両祖父母健在。
ロシア名は、Julija=Alexeyevna=Kudryavtseva。愛称ユーリャ。
父を亡くしてから、身体の成長を止めている。本人は止められていると思っているが、自己暗示みたいなもの。


【プロフ投下落ち、ですわ。】
96紅裂拓兎 ◆QiSi/P5T2Q :2012/10/20(土) 21:29:58.21 ID:2XxOF1Ud
【久しぶりに少しだけ待機】
>>54がプロフ】
97青江麗 ◆Nm7Egh9X82 :2012/10/20(土) 21:54:30.19 ID:KrdfnUWq
>>77
「……ふふっ。」
妹と似た含み笑い。青江の女の共通の癖。
その異能を全開に発揮すると自然と笑みが零れる。
結界内の有機物無機物問わず全てが数字の塊と化していく。
その荒唐無稽なまでの有様はまさに異界と言えよう。

「なるほど、人間じゃない。でも機械でもない。」
麗の能力は一言で言えば対象の内世界の具現化である。
人間の常識という枷が無く他者の都合を無視し世界の有様を拒絶して始めて
人の作り出す異界の景色は世界のそれと決別する。
――であればこの目の前の相手は存在として人間ではありえない。
しかし機械では有り得ない。機械は願望を持ち得ない。
そのように麗は判断したから。

「気に入ったよ。もう少し領域を広げてあげよう。
その望みを見せて。そのままこの異界はどうなる?更に何を願う?」
問には答えず熱っぽい声を投げる。
麗が教えるまでもなく本人が気づくはずだから。
その心の内から溢れ出す願いが結界内を塗り替えていくのだから。
消耗していく体力を無視して結界を広げた。

【置きレスにおかりしました】
98名無しさん@ピンキー:2012/10/20(土) 22:00:54.80 ID:xKShL9km
室井w
99紅裂拓兎 ◆QiSi/P5T2Q :2012/10/20(土) 22:06:48.23 ID:2XxOF1Ud
【それじゃあ撤収】
100名無しさん@ピンキー:2012/10/20(土) 22:29:48.60 ID:xKShL9km
100
101名無しさん@ピンキー:2012/10/21(日) 15:53:33.67 ID:UZT3j5mU
撤収
102名無しさん@ピンキー:2012/10/23(火) 17:26:59.19 ID:4ZSMZaPs
降雨
103安曇野停 ◆QFa4Y2B.Os :2012/10/26(金) 20:48:49.89 ID:bU/TMjvJ
【名前】安曇野 停(あずみの とまる)
【年齢】17
【性別】女
【身長】156
【3サイズ】81-56-79
【容貌】長髪、ツノとか獣耳っぽいくせっ毛
基本的にセーラー服着用
【能力】
・音を弾とする力。エレキギターを鳴らすことで音符型の弾が最大8つまで停の周囲に停滞する。
それをギターを使って飛ばしたり、音符弾同士を魔力で繋げ拘束・防御に使うリングを生成出来る。
そのまま漂わせ機雷のように扱うことも可能。一定時間が経過するか、停が一定距離離れると消滅する。
・音階を変えることで弾に別の属性を持たせることが出来る。複数属性を同時に生成は出来ない。
 1:レイド …… 攻撃用の弾。触れると起爆する。主に射撃弾・機雷弾として運用。
 2:リペア …… 対象の体力や傷を回復する。回復量は小さいが射撃することで器用に活用
 3:ワイヤー …… 弾が当たった位置へ自分を引き寄せる。移動速度はある程度調節可
 4:シールド …… 起爆等はせず壁になる性質を持つ。主に繋げて輪にし防御に使い、応用すれば拘束にも転用可。
【希望】戦闘、交流、日常、共闘、エロールなどなど(応相談)
【NG】スカ・グロ・死亡
【弱点】・武器であるギターの損失。一応声でも能力は使えるが、とてつもなく弱体化する。いいとこ猫騙しに使える程度。
    ・身体能力は場数を踏んだが為の、一般人に毛が生えた程度。
    ・異能を持たない人間(一般人など)には能力が全く通用しない。
    (炸裂音で虚仮威しをするか、直接相手に作用しないワイヤーの効果で逃走をはかるしかない)
    ・この特性のため、一般人でなくとも剣豪のように超越的な「運動能力」を持つ者には勝ち目なし。
    (実際に通用するか否かの裁定はロールする相手に決めて頂く予定)
    
【備考】
組織「負け戦」の構成員。異形を退治、殲滅することを主な任としている。
しかしその実態として首領の優越心を満たす為に構成員の能力と生命が握られている。
停が一般人に対して無力なのもこれによるもの。

普段は特定の任務を命じられる訳ではなく生活圏の異形退治を行う。
能力は対異形用に特化して練られており、達人相手でなくとも対人戦には弱い。
そのことを自覚しており、自らを「アンダードッグ」と自嘲する。
とはいえ基本は後ろ向きな性格ではなくテンションは高い。逃げ足が早いことも合わせ小物っぽいと人は言う。

ちなみにギターを武器にしているが、別に音楽活動はしていない。コレクションするのは好き。

【プロフ投下っすー、よろしくお願いするっす!】
104紅裂拓兎 ◆QiSi/P5T2Q :2012/10/26(金) 21:21:03.58 ID:uNXmAyeO
【待機してみる】
【プロフは>>54
105名無しさん@ピンキー:2012/10/26(金) 21:34:27.09 ID:eCHxDrQY
105
106紅裂拓兎 ◆QiSi/P5T2Q :2012/10/26(金) 22:08:20.65 ID:uNXmAyeO
【待機終了】
107暁 朔夜 ◆SAKUYAqu1. :2012/10/28(日) 18:46:05.52 ID:8rqlPuJu
>>97
(領域が広がる……認識が広がる……異界が広がる……)
(更なる数値が蓄積され、更新されていく――そして気づいてしまう。)
(それが絶え間なく変動していることを、どれだけ観測したところで確定などしないことを。)

……ぁ……あ……どう……して?

(完全なる数値化を求めた世界の構築が些細な変動――個体差、精神、運等の不確定要素により)
(不確かなものとなってしまう。)

数式を再度構築、読み取り、フルカネルリ式演算機構による再計算…………エラー。
数式を再度構築、読み取り、フルカネルリ式演算機構による再計算…………エラー。
数式を再度構築、読み取り、フルカネルリ式演算機構による再計算…………エラー。
数式を再度構築、読み取り、フルカネルリ式演算機構による再計算…………エラー。
…………
………………エラー。エラーエラー、エラー。

(何故波長は一定ではないのか、何故大気は常にうねるのか、何故無造作に弾かれたコインは……)
(数値を認識し、計算するほど理解不能な事象が増えていく)
(願いは未熟な自我の理解を越え、どう表現するべきものかを見失わせる。)

――…………願い

(呟くと同時に背部のブレードが展開していくスラスターを下方向に向ける。)
(見えぬものから、理解に至らぬものから、このままでは崩壊しかねない世界から逃げ出すように光が点り)
(――吐き出された。異界から突破するため、闇夜を切り裂き)
(青江の視界から逃げていく…………不確かな感覚だけを機械の体にのこして)

【こちらはこれで〆とさせていただきます。】
【長期に渡ってのお付き合いありがとうございました、また機会があればよろしくお願いします。】
【お疲れ様でした。】
108名無しさん@ピンキー:2012/10/28(日) 20:00:29.36 ID:7GVY0jdC
煩悩
109顕谷 梨緒 ◆x2JNvp1m4g :2012/10/28(日) 21:33:50.13 ID:BwfyPaFk
【こんばんは】
【少しだけ待機するね】
【プロフは>>86にあるよ】
110安曇野停 ◆QFa4Y2B.Os :2012/10/28(日) 21:56:27.90 ID:DVilWRfU
【こんちゃっすー! お相手いーかな?】
【プロフは>>103だよー】
111顕谷 梨緒 ◆x2JNvp1m4g :2012/10/28(日) 21:58:25.36 ID:BwfyPaFk
【こんばんはー】
【はい、こちらこそよろしくお願いします】

【ではシチュの相談からしたいと思います】
【どのような状況から始めますか?】
112安曇野停 ◆QFa4Y2B.Os :2012/10/28(日) 22:00:44.92 ID:DVilWRfU
【そっすねー。A:私がいつものように狩場でお仕事(異形狩り)してた所にそちらとばったり!】
【あるいはB:異教狩りに来たらそちらが先に戦ってた、といった辺りでどっすかね!】
【もちろん他に何か案でもあればぜひー】
113顕谷 梨緒 ◆x2JNvp1m4g :2012/10/28(日) 22:02:33.52 ID:BwfyPaFk
【異教狩りだと大変なことに!なのでA案でお願いします。】
【書き出しはお願いできますか?】
【場所の選定などは、そちらにお任せします】
114安曇野停 ◆QFa4Y2B.Os :2012/10/28(日) 22:04:47.56 ID:DVilWRfU
【異教狩りじゃなくで異形狩りのタイプミスっすー!w そんなエィィメンなことしないっすよぉw】
【とりあえずA案で書きだしてみるよー!】
115顕谷 梨緒 ◆x2JNvp1m4g :2012/10/28(日) 22:13:17.07 ID:BwfyPaFk
【だとは思いましたけれど】
【もしエイメンな方だったらどうしようかと】
【ではお願いしますね】
116安曇野停 ◆QFa4Y2B.Os :2012/10/28(日) 22:21:02.49 ID:DVilWRfU
いやー丑三つ時って言うんすかねこういうの?
あれ今何時だっけ。あっ、全然今日の内だ!
(夜闇にセーラー服を棚引かせ、木々に囲まれた神社の境内でのんきに少女が歩く)
(本来ならばこんな時間、こんな格好で外を歩いていれば補導されてもおかしくないものだが)

おむねに指した五寸釘ー♪ かなづち握ってこんこんこーん♪
……うっひー! 湿気た場所だからテンション上げようとしたら
ついついホラーなソングをシングしてしまったっすよぉー! 背筋絶対零度っす!
(そんな状況も、人どころか虫の気配さえせぬ異様な寒気を放つ神社の空気にも)
(一切怖じけることなく、明るく一人漫才で盛り上がる始末)

……さって、ここまで騒いだんだしそろそろ出てくるよね?
これで出てこなかったら私、夜の神社で一人ボケツッコミする痛い子っすよー?
(その無邪気な顔が一瞬のうちに歪み、境内の奥にある注連縄を巻いた大樹を見やる)
(すると、停の呼びかけに呼応するかのように……大樹の中から)
(真っ黒な影で、大猿の姿を形どった異形が降り立った)

おいでなすったー、おいでなすったー。
(真っ赤に煌めく瞳でこちらを睨みつける様子を意に介した様子も無く)
(ギターケースから取り出した武器……真っ赤なエレキギターを構えた)

さあて始めるっすよ! 放課後にはちょっと、いやかなーり遅いけど!
砲火後ティータイムのためにもサクっとズバっと! 行ってみよーう!
(エレキギターを掻き鳴る音と共に、停の周囲に8つの赤い音符が浮かび上がる)
(彼女の戦いが、いつもの「仕事」が……始まるのだ)

【それじゃ改めてよろしくっす!】
117顕谷 梨緒 ◆x2JNvp1m4g :2012/10/28(日) 22:31:55.28 ID:BwfyPaFk
(この街に来て夏が来て、夏が去り、秋が来て、秋が深まって、冬が到来しようとしていた)
(まだ目的達成には程遠い。それでも少しずつ魔物の肉を喰らい、己の胎の中に収める)
(敬意と感謝を忘れず、恨みつらみも纏めて引き受けながら、少しずつ  に近づく日々)

(得た情報と、足で探した情報を足しながら狩場を探す。この街では異形が頻繁に出現する)
(詳しい来歴は知らないが、そもそもからしてそういう土地柄なのだとか)
(その分、狩る者の数も多く、また縄張りもある様子だ)
(今のところ、外様である自分との間に軋轢は生じてはいないのが幸いと言えたが)

ん、変な匂いが……
(夜の中、特に当てもなく歩いているとその嗅覚が獣の匂いを捉えた)
(辿りながら歩いてゆくと夜の神社、その先から聞こえる―――楽器の、音?)
え?ええ?
(放課後はとっくに過ぎているのにティータイムを洒落込んでいる人がいるらしい)
(物陰に隠れながら接近すると、紅い目を爛々と輝かせる大猿の怪物と)
(対峙している楽師の女性がいた。あの制服は自分と同じ、××学園の制服だった)
んん、どうしたものかな。
(一人呟く。女性がギターを掻き鳴らし、飛び出た音符が衛星の如く飛び回る)
(音を媒介として何らかの力場が具現化しているらしい。つまり、超常能力。或いは、異能)
(ここで飛び出して女性に加勢するか、若しくは「見」に徹するか。梨緒は悩む)

【それではお願いします】
118安曇野停 ◆QFa4Y2B.Os :2012/10/28(日) 22:49:46.16 ID:DVilWRfU
猿は黙って温泉に入ってりゃーいいんすよ!
あるいは赤いネクタイをしめてバナナを取り返す旅に出たり、
パトランプ付きヘルメットを被って網で捕獲されたりすりゃーいいんす!
(言葉の意味が分かったのか否か、猿の豪腕が停を襲う)
(が、いくら身体能力に特異性が無いとはいえど大振りの攻撃)
(それに距離も取っているとなれば、戦い慣れしている停に躱せぬ道理は無い)

んっふっふー、攻撃ってのはねえ……こうやるんすよ! くーっ、この台詞たまんねー!
バッター振りかぶって一本足打法! そいやっさー!
(すかさずギターを振りかぶり、周囲を薙ぐようにスイングする)
(すると、ギターに当たった音符弾がバットに弾かれたボールにように大猿目掛けて吹っ飛んだ)
(打球は大猿にいくつか命中して炸裂する。ひとつひとつの威力は大きく無いが、連弾命中だ)

だっはー! クリティカルヒーット! 停ちゃん野球部案外向いてるかも!
ほりゃほりゃ私のターンはまだまだ終了してないよん!
(爆撃や爆風に大猿が喘いでいるうちに弦を弾き、音符弾を再装填)

シュゥ! シュゥ! シュゥッ! SHOOOOOT!
(動きが止まったその内に、指をで鉄砲の形を作って発射のジェスチャー)
(それと共に音符弾は、今度は指先に篭められた銃弾のように一点集中で射出された)
(一弾ヒットするごとに大猿はさらに苦しみの表情を見せる……が)

もいっちょ、お見舞い……ふきゃー!?
(事あっていつも以上に調子に乗り、パワーファイターの相手だということを忘れていたことが仇になった)
(最後の一発、それを大猿は火事場の馬鹿力で豪腕を振るい打ち返して見せる)

えっ、あっちょ!? たっタンマ! お、お触り禁止っすー!!
(悪いことにそれは停の足元を遅い、体制を崩すだけに留まらず持っていたギターまで弾いてしまった)
(それを好機と見、腕を構える大猿の目が輝いた――!)
119顕谷 梨緒 ◆x2JNvp1m4g :2012/10/28(日) 23:05:27.13 ID:BwfyPaFk
(景気のいい言葉は挑発か、自分を鼓舞するためのものか)
(ともあれ大猿はその丸太のように豪腕を振るいながら暴れる)
(その大振りは楽に避けられた。無論、見た目ほど簡単な所業ではない)
(攻撃に動じぬ胆力と、経験と、身体能力が合わさっているから簡単に見えるだけだ)

(楽師の女性が反撃に転じる。振り回したギターが音符を打つ)
(弾丸ライナーが大猿にヒット。音が弾ける。爆音、爆風、音、音、音)
(その音は何故だか梨緒の薄い胸を高鳴らせるものがあった)
(爽快に戦っている女性は実に奔放で、羨ましいとすら思えた)

あ……
(だから、だろうか。その窮地に「見」を忘れて、飛び出してしまったのは)
(一歩、踏み出す。その時には既に筋繊維も骨格も人間の規格を超える頑丈さと柔軟性を発揮していた)
(梨緒の動きだけが加速して、相対的に世界の動きが停滞する。それは、ただ飛び出しただけで)
(出力された力が桁外れだった。決して物理法則には逆らってはいない)
(だから、その豪腕を長く見える腕で受け止めた事実も、物理法則の範疇の出来事だった)

ぐ……かぁ……
(身体が軋む。けれど耐えられている。だから弾いた。大猿は意外な闖入者に驚いた)
(威嚇するように吠え、秋の夜の大気が震える。それには耳を貸さず、梨緒は楽師に囁く)

……叫んでいる人なんて、いない。巷に溢れるのは呟きだけ。
でも、だから貴方の演奏、胸に響いた気がするんだ……
(振り向かず、大猿と対峙しながら、それでも転んでいる楽師に届くようにはっきりと言う)

だから、立って。貴方のギター、嫌いじゃないから。
(そして合掌する。今夜の供物である大猿に「頂きます」と敬意と感謝を込めて、言う)





120安曇野停 ◆QFa4Y2B.Os :2012/10/28(日) 23:35:32.53 ID:DVilWRfU
くっ、こうなったら……南無サンダー!
(あの傲慢な男の使いであるまま、死にたくはない)
(負け犬であれども。それだけは停にとって認めたくない結末)
(死と紙一重にあっても、呟くのはいつもの軽口。そうでなければならないと、思った)
(だから無理な体制を押し戻してでも、ギターに手を伸ばし――)

……ほえっ!?
(それと同時に、飛び込む影)
(重厚な音と共に大猿の一撃を受け止めたのは、自分よりも小柄な少女だ)
(苦悶の顔こそあれど。それを受け止めて肉塊になることなどなく)

むむむむ……む。
(だからこそ。彼女が異能の持ち主なのだと、理解出来た)
(名前も顔も知らないけれど。自らの命に、その身体を持って盾となった)
(決して余裕あっての事で無いことは紛うことなし)
(だから停は強く歯を合わせる。彼女にそうさせてしまった不甲斐ない、負け犬っぷりに)
(そしてその汚名挽回と、彼女への義理立てのために)

そいつはサンキューべりーまっち売りの少女っすね。
(彼女の守りの間に、再びギターを手に取り立ち直る)
(ギターを鳴らすのは、決して娯楽の為ではないけども。その言葉には笑みを漏らす)

ほにゃらばベーシストとして、通りすがりのファンに嫌われないよう!
助っ人への恩返しと参るっすよぉ!
(三度、高らかに空気を震わすその音は、心なしか明るく聞こえた)
(指弾の合図と共に飛来する音符の弾は、現れた少女を爆風に巻き込むことないよう)
(マシンガンの如く巨躯の顔面を襲い、己を妨害した少女への暴威を妨げた)
121顕谷 梨緒 ◆x2JNvp1m4g :2012/10/28(日) 23:49:18.33 ID:BwfyPaFk
(夜を切り裂くその音色。高らかに響くその音色は実に晴れやかだった)
(連続する爆音爆音爆音。そして衝撃と爆風が漆黒の髪を靡かせて、逆立てた)
(音撃を受けた大猿がたじろぎ、喚き散らした。不可思議な攻撃に対する対処方法が)
(大猿の知能では出せず、ただ本能に任せて暴れるとかないらしい)

ハアッ!
(梨緒の攻撃に技巧と呼べるようなものはない。ただ、身体に蓄えた異形の力をそのまま吐き出すだけだ)
(その点では大猿とは大差ないかも知れない。思いっきり右腕を振りかぶって、飛びかかりながら)
(斧のように振り下ろす。その右腕に宿った暴力は人間の出力を超えていた)
(戦斧が如き右腕が、大猿の額を叩き割る。だが振り回された腕が梨緒の身体ごと薙ぎ払う)
(交通事故に遭ったように吹き飛ばされながら、くるりと反転、大樹を蹴りつけて急停止する)

もっと!もっと高めて心の奥まで!激しく!掻き鳴らして!
そんなじゃ私の心臓、ドキドキしないからっ!
(蜥蜴のように大樹に張り付きながら、叫ぶ。構図としては簡単。梨緒が近距離で大猿とやりあい)
(その隙間を突いて楽師が中距離から攻撃する。構図と役割が決まれば話は早い)
(もう一度弾丸のように飛び出して、大猿に頭突きを食らわせる)
(その巨体が腹部に人間大の鉄球を喰らった時のように傾ぐ)
122安曇野停 ◆QFa4Y2B.Os :2012/10/29(月) 00:05:11.66 ID:h1G31ZYa
うっひゃー……ありゃあ敵だったら私が一瞬でミンチっすねぇ……
(闇ごと砕かんがごとき猛追に呻く大猿を見て、どこか他人事のように嘆息する)
(既に戦いの優劣は決した。だが、それをあの異形が理解出来るはずもないのは承知済)

ふひひ、今宵のファンは注文の多い料理店っす!
いいよ……そのオーダー! 真に受けたったら引き受けた!
(冗談めかした笑い、だがその声色は待っていたと言わんがばかりに楽しげだった)
(よろめいた大猿に繰り出された痛恨の頭突き、巨躯を揺らめかした大猿)
(思わず膝をつきそうになるのを停は見過ごさなかった)

レディース・エン・モンキーガイ! お待ちかねのアンコールだよ!
ぷりちーなファンにはワックワクのドッキドキ!
バッドなフーリガンにはハラハラのガックブルをプレゼント!
(掻き鳴らすは戦いの音ではなく、守りの音)
(それを指を指揮棒のように振って操ることで、音符は猿の足元を囲み、輪を紡ぐ)

イーッツ! ショウ! タァーイム!
(パチンと指を鳴らすと同時に、守りの音色は縛りの音色へと転じる)
(要は、ちょっとした能力の応用なのだ)
(丸太のような大足を締め付ける音の輪は、猿に身体を立て直す暇を与えない)
(完全に体制を崩し、大猿は地響きを立てて仰向けに倒れこんだ)

へいゆー! フィニッシュは譲っちゃうっすよ!
(その無様な姿を指さし、少女にサインを送る)
(火力に関してはそれほどの者でないより、彼女の方がフィニッシャーには最適だ)
123顕谷 梨緒 ◆x2JNvp1m4g :2012/10/29(月) 00:20:12.01 ID:6nJkNt7r
……あだだ、折れた、か、な?
けど、まだまだ!
(身体が痛いのは生きている証。あの直撃を受けても命をつなぎとめられるくらいに)
(耐久力が向上している。それだけの数の魔物を腹に収めたのだから当然だ)
(それこそが、同列に語られることもある退魔師からすら忌み嫌われている鬼喰いの特質)
(けれど今は、そんな事実さえ吹き飛んでいた。脇腹の痛みも無視できるほど高揚しているから)

ナイスプレイ。
(仮に一人で戦っていたなら遅れを取っていた可能性もある)
(だが、今回は攻撃と行動の隙間を埋めてくれる人がいた)
(掻き鳴らされるギターが音符を生み、その音符が大猿の足元を這い回って拘束した)
(倒れかけていた大猿はとうとうバランスを崩し、転倒した。楽師に親指を立てて賛辞を贈る)

それじゃあ、遠慮なく。
(命を頂くその時が来た。いつものように敬意を込めて。感謝しながら)
(それが自己欺瞞だというなら言えばいいと自分に硬く言い聞かせながら)
(鋭く伸びた爪が大猿の喉笛を貫く。どんな巨獣にも脆い部分はあり、その一点を貫く力は最低限度で済む)
(梨緒に技巧があるとするなら、それを見抜く一点に尽きるだろう。血飛沫が顔を、髪を濡らす)
(もう一撃加える。更にもう一撃。最後の一撃で、とうとう絶命した)


【えっと、凍結頼めるますか?】
【多分置きレスで締められるとは思うんだけれど、終わらなかったら日曜日に解凍できます】




124安曇野停 ◆QFa4Y2B.Os :2012/10/29(月) 00:29:46.10 ID:h1G31ZYa
へへ、どーってことないって!
(サムズアップに頭をかきながら笑顔で応える)
(汚名挽回は十分果たしたかなと、自分の中で自賛してみたり、など。)
(けれども今日の体たらく、色々と反省する余地はあるんだろう)

う、うっわー……なむなむなむ。
お仕事アンド自衛なんすよーどうか化けて出ぬよう!
あれ、異形って幽霊になるのかなー。
(ざくり、ざくりと刈り取られる大猿の命、その灯火)
(いつもは爆破し済ませているだけに、その光景になんとなく手を合わせたりなどする)
(何かの映画で見たりしたなー、などというお気楽な雑念と共に、戦いの終わりを見届けた)

お仕事しゅうりょー! ……ま、手助け貰っちゃったけどねん。
キミ、大丈夫かいっ? 助力感謝感激ひなあられだよ!
いやーあん時はさすがの私といえど死ぬかと思ったっす!
(大猿の活動が停止したのを見届け、返り血に濡れる少女に駆け寄った)
(いつもの調子で労いながらも、勝利の代償に得た傷を認め)

あ、ちょっと失礼するっす。大丈夫っすよ、このくらいならちょちょいで!
(新たな音色を片手で奏でる。揺らめくのは襲撃の赤でも防衛の黄でもなく)
(停の音に操られる青色の音符が少女の周囲を漂い、癒しの力を奏でた)

【大丈夫っすよー>凍結】
【それじゃ、置きレスで終わらなかったら日曜に解凍、っすね!】
125顕谷 梨緒 ◆x2JNvp1m4g :2012/10/29(月) 00:32:05.14 ID:6nJkNt7r
【解凍の時間は、置きレスで知らせます】
【それでは今夜は付き合って頂いてありがとうございました】
【それと、初ロールお疲れ様です。今後ともよろしくお願いしますね】
【それではおやすみなさい】
126安曇野停 ◆QFa4Y2B.Os :2012/10/29(月) 00:33:01.99 ID:h1G31ZYa
【おっけー、了解っす!】
【こっちこそお付き合いありがとーっす! そんでもってよろしくっすよー】
【それじゃ、おやすみなさーい】
127名無しさん@ピンキー:2012/10/29(月) 09:37:43.56 ID:H5irQXqH
取り敢えずお疲れ
128顕谷 梨緒 ◆x2JNvp1m4g :2012/10/29(月) 21:15:15.10 ID:6nJkNt7r
>>124
(照れた笑顔が素敵だなと、何となく思う)
(悪戯小僧みたいな人だなとも、感じる)
(それでも、相当な修羅場を潜っているのもわかるから不思議なものだ)

…………。
(返り血で濡れた手で頬を拭うも、無意味だと悟って諦める)
(生き物を殺めたなら、その怨念は本人に来るだろう)
(それでも構わない。その怨念を集めるために戦っていると言ってもいいのだから)
(じっと手を見る。達成感は余りない。いずれ何も感じず喰らう為だけに喰らうようになるのかも知れない)

あー、ううん、えっと、平気とも言えないけど、入院する必要もないくらい、かな?
私の方こそ、勝手に助太刀しちゃったし。だから、その…………
(つかの間の感慨に耽っていると、気楽そうな声を掛けられた。歯切れ悪く応じる)
(こんな時、どう対応すればいいのか未だによくわからない)
(肋が何本か折れたのだけは確実だ。何日か安静にしていれば治る程度だろう)

……あ。
(対応を決め兼ねていると、楽師が再びギターを掻き鳴らした。青い音符が纏わりついて)
(癒しの力を注ぎ込む。魔物を屠る強靭な肉体が貪欲にその癒しの力を貪る)
(負傷部分を撫でると、異様なまでに早く修復されてゆくのがわかる)
ありがとうございます。自分、未熟なもので。
わたし、顕谷梨緒。事情があって妖魔と戦ってます。 
(上半身を深く曲げて一礼する。ばさりと髪も揺れる。起き上がりながら自己紹介をする)
(相手が何者かわからないけれど、だからこそ折り目正しく接しておこう)


【置きレスに借りました】
(この速度なら予想より早く回復するに違いにないと確信する)
129兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2012/10/29(月) 21:46:24.32 ID:F5nLRWNG
【こんばんは、待機させて頂きますね。プロフは>>11にあります】
【どなたでも、お気軽に声をおかけ下さい(一礼)】
130兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2012/10/29(月) 22:50:14.82 ID:F5nLRWNG
【それでは失礼しますね。お邪魔しました。ノシ】
131安曇野停 ◆QFa4Y2B.Os :2012/10/30(火) 01:25:59.80 ID:a7WuunFM
>>128

いーんすよいーんすよ! 命助けて貰った訳なんだし……
って入院!? あ、いやそりゃそんぐらいはキツイっすよねえ……
(常任ならまずすり潰される豪腕の一撃を、迷い無く受け止めていた光景から忘れかけていたが)
(いくら受け止められると言っても、相応のダメージは走っているはずなのだ)
(どちらにせよ、自分の責任のようなものだ。ならばとばかりに弦に手を伸ばす)

んっふっふ、癒し系ソングも手札にはあるんすよ。
応急処置程度っすけど……治りは早くなると思うから。
(青の音色で癒えゆく身体を撫でる様子を見て、目を細めた)
(効果が薄く、いつも仕事の後に自分への手当に使っているような力だが)
(なんとなく、その地味な力が今日ばかりは頼もしく感じられた)

いやいや、私もまだぺーぺーだし!
梨緒ちゃん……か。私、安曇野停って言うんだ!
こっちも事情っていうか、まあお仕事でねー。ドンパチを少々嗜んでるっすよ。
(礼儀正しい振る舞いに、つられて自分もぺこりと大仰に身体を曲げて)
(ちょっと照れくさげに、口ではいつもの軽口を飛ばしながら髪の毛をいじる)

それにしてもすんごいパワーだったっすねぇ。
私は掠め手、遠距離派だからああいう戦い方とは縁遠くて!
(その後は、またいつもの調子に。戦いを思い出しながらも無邪気な顔を見せた)

【置きレスにお借りしたっすよー】
132名無しさん@ピンキー:2012/10/30(火) 01:28:33.33 ID:uICOah8Z
置スレでやれ
133顕谷 梨緒 ◆x2JNvp1m4g :2012/10/30(火) 21:22:21.48 ID:JExjdoST
>>131
頑丈さが取り柄なんで、三日くらい安静にしてれば平気ですよ。
それに、癒しの力のおかげで明日にでも治りそうですから。
(常識から考えれば安静どころか内蔵破裂を起こして即入院コース)
(その常識を覆す頑強さこそが、鬼を喰らう者の性質)
(それに加えるなら常軌を逸した回復力)
(更に癒しの力が上乗せされれば誇張ではなく、明日にでも治っているだろう)

羨ましいですね。少しでも人を癒せる力があるんだから。
私は、あんな楽しそうにギターも弾けませんしね。本当に、いい演奏でした。
(少しだけ自嘲気味に笑う。火、水、風、土などの元素を操る者や法術に通じた者と違い)
(鬼喰いには、ただ力任せに突進するような戦い方しかできない)
(だからかも知れない。あんな奔放に、踊るように戦うこの人が羨ましいと思ったのは)

あずみの とまるさん……
あ、あずにゃん……と呼んだら流石に不味いですかね、色々と。
(某軽音学系にアニメにそんな子がいたような、いなかったような)
(……いけない。妙な白昼夢を見ていたらしい。二次元とリアルを混同してはいけない)
仕事ですか。私も似たようなものだけど。あ、こっちは家業なんですけどね。
どこかにお勤めなんでしょうか。差し支えなければ、勤め先を教えてもらえませんか。
夏にこちらに来たばかりなんで、その辺疎いんです。少しでも情報が欲しいもので。
(何とはなしに《深凪》ではない気がする。あの物静かな猟犬・媛名葵とは通じる雰囲気が)
(ないと梨緒は勝手に判断している。例の《十三天梯》か、それ以外か)

あ、あはは。他に取り柄がないので。
力任せに殴りつけるしかできないし、安曇野さんみたいに色々できる方が羨ましいですよ。
(凄い凄いと言われて照れる。他に取り柄がないと暴露してしまったが、会話の流れからすれば)
(不可抗力だろう。媛名葵が見れば「まだまだですね」とかあの涼しげな声で言われてしまいそうだ)
(けれど、人を疑って安全を確保するよりは、人を信じて裏切られた方がマシだと思っている)

それでですね、後から来て厚かましいんですけど、この死体の処理は任せてもらえますか?
どうしてもこの死体に用事があるもので。
(そろっと遠慮がちに、上目遣いで申し出る。本題は魔物を倒す事だけではなくてその肉を喰らい)
(胎に収めることだ。少なくとも、鬼祓師として、鬼喰いとしての本懐はそれに尽きる)

【置きレスにお借りしました】
134名無しさん@ピンキー:2012/10/30(火) 23:04:53.66 ID:+GRW30zg
くそが
135安曇野停 ◆QFa4Y2B.Os :2012/10/31(水) 02:09:56.44 ID:S6X/Bv7y
にゃはは、そりゃ何よりっす!
あんだけドヤ顔で演奏しといて雀の涙だったら私の立場無いしねー。
(詳しい程は分からないが、自分の盾として飛び出た行動に)
(インファイトの戦い方を見れば、元より一定の頑強性を持っているのだろう)
(目を見ても無理をしている、といった風ではないし、彼女が言う通りであることは確かのようだ)

羨ましいのはお互い様かなー?
あんだけ怖じけない力があるんだったら欲しいくらいだし。
……やー、あはは。ホントはバンドガールって訳じゃないんすけどねー。たはー。
(演奏のことを褒められるのは悪い気はしないのだが、なんだか騙してしまっているような気がして)
(バツが悪そうに空笑い。やはりちょっとぐらいは音楽活動目的で使った方がいいのかと耽る)

ん? あずにゃん? ……だっはー! なんかそれすげー聞いたことあるっすね!
いっすよあずにゃんで! お望みとあらばネコミミ付けちゃうにゃん、なんちってー!
んじゃ梨緒ちゃんはりっちゃんすかね! ふひひ!
(いつものテンションで豪快、というかノリノリで受け入れてしまうのであった)
(もともとあだ名をつけらりたり、とか親身に接されるのは好きな方である)

勤め先……かぁ……
(髭を蓄えた死神のような男の顔が脳裏を過ぎり、一瞬渋い顔になる)
(が、特に身元を隠せと言う様な話は無い。構成員を支配するその実態を口外せぬ限りは)
(恐らくあの男の事、腹いせに口外したら命が危うい所では済ませていないのだろう。だものだから)

んっとね、《負け戦》ってとこなんすよ。異形狩りのお仕事をするアットホームな職場っす!
頑張った分だけ報われる! 若さにあふれる職場ー! ……とか言ってみたりしたりして!
(自分流の腹いせとしてブラック企業にありがちな謳い文句でも並べてみるのであった。もちろんほぼ嘘である)

ん、死体処理っすか? あ、全然構わないっすよ! 私の管轄じゃないしね。
いつもはどっかんどっかん木っ端微塵の助にしてるんすけどねー。
(遠慮がちな態度に、彼女の性質なのだろうかとさほど疑問を覚えることはなく)
(腕の頭の後ろにまわしてけらけらと笑いながら、その申し出を受け入れた)

【置きレスにお借りしたっすよー】
136名無しさん@ピンキー:2012/10/31(水) 16:59:51.42 ID:7juc6NWF
聞けよハゲ
137顕谷 梨緒 ◆x2JNvp1m4g :2012/10/31(水) 20:04:46.72 ID:5OY0xYxv
>>135
魔物の肉を小さい頃から根気よく食べてれば頑丈にはなると思うけど。
あんまりお薦めしないかな。美味しくないし。
(隠してもバレそうだし、引かれても仕方ないと思いつつその方法を暴露する)
(先祖代々から試行錯誤を重ね体質改善を目指し、遂には魔物の力を取り込むことに)
(成功した顕谷家だが、結果として忌避される宿命を背負ってしまった)
(そんなことをしなくても戦える力があるのなら、真似する必要はないと感じる)
音楽の事はよくわからないんだけど……でも、とっても楽しそうに弾いてたから。
音を楽しむのが音楽の本質なら、あれはいい演奏だったと思う。
(彼女の気安い口調に釣られるように、梨緒自身の言葉も少しずつ本来の口調に戻ってゆく)
(初対面の人間に必然として感じる薄らとした警戒心が解け、瞳の色が和やかになってゆく)

……ぷっ。ご、ごめん、なさい。わ、わかった、わ。今度一緒に猫耳でも買いに……くくっ……
(顔を背け、吹き出すのを堪えつつ肩を震わせる。本当にノリのいい人だ)
な、なんか謳い文句だけだといい職場に聞こえるけど……
(どうにか笑いの衝動を噛み殺して、精一杯まじめな顔を取り繕う。目の端にはまだ笑いの)
(涙が浮かんでいたけれど。つまりこの人は……)
つまり、ある時は女子高生、またある時は流離いのギターリスト、しかしその正体は世のため
人のためお給料のため魔物に天誅下しちゃうシャイニングガールなのね、あずにゃんは。
(そこまで言ってまた笑いそうになる。何かツボにハマってしまったようだ)
その制服、××学園のだね。私もこの間転入してきたんだ。あ、一年生なんだけど
まだ知り合いが少ないから、仕事とか抜きで友達になってくれると嬉しい、な。
(それでも友達に、と言うのはそれなりに勇気が必要だった)
(迷惑がられたらどうしようという気持ちが抜けないから)

ありがとう。
処理してるところは、できれば見られたくないかな、なんて。
(処理=食事。傍から見れば屍漁りだ。宿命とは言え、見られて平気だと胸を張れるほど)
(開き直れない。むしろ、この感覚がなくなれば、人間性も同時に捨てることになるかも知れない)

【置きレスに借りました】
138名無しさん@ピンキー:2012/10/31(水) 22:52:20.93 ID:oZ9QqyzK
ボケどもが
139安曇野停 ◆QFa4Y2B.Os :2012/10/31(水) 23:03:44.56 ID:S6X/Bv7y
しぇー、魔物って食べられるんすか!
でもあいつは食べたくないなー、雑食動物っておいしくないって友達が!
あれ、もしかしてりっちゃん? おおっ、そりゃ凄いっす! だはーっ、遠い星から来たピンク玉みたいっすね!
(力の在処を耳にし、一度はくせ毛を跳ねさせ驚きはするものの)
(その反応の根源は、そういう力もあるのか、といった類の驚きであった)
(余り顔を突き合わせることは無いが、同僚も殆どが異能。中には彼女のような、表に出しにくい力の持ち主もいる)

まー、この子をぎゅいいいんってやるのは楽しっすよー。
えへへ……そっすかねー。そういうもんかな……うん、そんなもんかも!
(恥ずかしげながらも、口元は嬉しげにほころぶ)
(自分にとっても、誰かにとっても戦うの武器であったこの音を)
(「いい演奏」だなんて言われるとは思わなかったから、言われたことがなかったから)

そして二人でネコミミガールズバンドでも組んじゃうんすねぇ……話題沸騰っすねぇ……
むしろ前代未聞かな? うーん、私たちってば罪づくりな少女っす!
(勿論、バンドなんでやったことも無い上に冗談の発言なのだが)
(この話は別にしても、本当にやってみるのも良いかもしれない、と空想する)

かもしれねっすけど、りっちゃんにはちと厳しい職場っすねぇ、あはは。
(あんな組織、あの男に掴まれる程の訳ありでも無ければ、誰であっても在籍するべきでは無いのだが)
いえす! あずにゃんマックスパワーが今日も夜空を駆け巡るぜぃっ!
そう、お給料と増給と賞与、それと一振りの平和のために! 私っ、歌います! 違った鳴らします!
(ノリの良い囃しは自分にとって最高のスパイス。調子に乗ることは天井知らず、お馬鹿な言葉は止まらない)

おっ、それじゃ私がセンパイっすね! 二年生なもんで!
あずにゃんセンパイとか言っちゃっても良いっすよ! あ、でも上限関係とか気にしないし。りっちゃんのお好きなよーに!
(にかーっ、と些細なことでも喜びを見出し笑う。それが本質)
(学校で会えたら驚かせてみよーかなどといたずらっ子の笑みはちょっとしたおまけだ)

あー、にゃるほど……それじゃ、冷えて来たし今日は解散っすかねー。
ん、今日はありがとっすよりっちゃん! また、学校とかで会えるの楽しみにしてるっす!
(先の言い含めから理解した「処理」と、彼女の態度から合点し答えを出す)
(停はさして気にしないだろうが、見られて気持ちの良いものでもないだろう)

【置きレスにお借りしたっすよー】
140名無しさん@ピンキー:2012/11/01(木) 08:24:59.67 ID:bdAwGObv
140
141顕谷 梨緒 ◆x2JNvp1m4g :2012/11/01(木) 20:10:25.04 ID:XV2ItRXI
>>139
能力コピーはできないけど、各種スターテスはアップする感じかな。
(ゲームに例えてくれるなら生々しくなくて済むのでありがたい)
(少なくとも忌避されなくてよかったと思える)

そういうものだと思うな。
今度ギター買ってくるから、一緒に練習してもいいしね。ネコミミつけて。
文化祭で鮮烈デビューを飾って目指すはミリオンセラー。
CDがバカ売れしたら印税でハワイとか行きたいかも。
(りっちゃんならドラムかも知れないけれど、流石にドラムセットは置き場に困る)
(更に言うなら練習する場所にも事欠くかも知れない)
(それなりに真面目なことを考えつつも、しかしその実態はコスプレ素人バンドだ)
(けど、楽しい空想ならどれだけやったって構わないだろう)

あはは。わかった。
じゃあそんなあずにゃん先輩を陰ながらサポートするよ。
うん、約束する。正義の味方は柄じゃないし、組織の味方もできない。
でもあずにゃん先輩の味方はできるから。
(ぐっと拳を握って突き出す。ノリだけで言っているわけじゃなくて、本心だ)
(組織のことはわからないし下手に関われない。でもこの楽しい先輩を好きだと思ったから)
(夜の中にあって失われない明るい笑顔は、まるで月明かりのようだった)

私も、今日は楽しかった。
ありがとう。またよろしくっす。
(最後に茶目っ気たっぷりに敬礼して見せて、笑う。さあここからが本番だった)
(もう一度四肢に活力を漲らせ、巨大な死体を引きずって運ぶ。できれば見られたくないので)
(先輩が見ていない場所まで少しだけ頑張ることにした)

(――後日、楽器屋へ行った梨緒は「高っ!」と、数々の楽器たちの値段に眼を剥いたとか)
(一番安い初心者向けと思わしきギターで妥協することにした)


【置きレスに借ります】
【こちらの方はこれで〆ますね。改めてお相手ありがとうございました】
142名無しさん@ピンキー:2012/11/01(木) 20:27:38.92 ID:bdAwGObv
つんぼかおのれらは
143安曇野停 ◆QFa4Y2B.Os :2012/11/02(金) 01:30:30.66 ID:icObmN2O
お、マジでやっちゃうっすか? いいねいいねそういうの!
うちの学校軽音楽部とかあったかなー……うん、楽しみ楽しみっ!
うっひょーミリオンセラーっすか! 私はねー私はねー、ドイツ行きたい!
(ちょっとした冗談が予想外に現実味を帯び始めて更にテンションが上がる)
(今はまだ構想だけど。それでも、戦うだけの楽師から一皮剥ける未来を想像して無邪気に笑った)

へへー、りっちゃん後輩のサポートが得られたら百万馬力っすよ。
私もね。正義の味方とか、そういう綺麗なもんじゃないと思うけど……
でも、私だってりっちゃんの味方にはなりたいから。ファン兼バンドメンバーを無碍にゃあしないっすよ!
(突き出された拳に、同じくこちらも拳を付きあわせて青春っぽく応答)
(自分のことを、こんなに正面から。好ましく想ってくれる人は初めてだったから)
(月を照らす太陽のように、伝わる気持ちが温かかった)

今日もっと冷えると思うから、身体を暖かくして眠るように! りっちゃん隊員!
しからばまた会おうっす! ふははははー!
(ギターをギターケースに終い、何だか無駄に偉そうに敬礼に応じてみた)
(後ろ髪をひかれる思いはあったが、彼女の処理を考え)
(背を向けたまま、獲物が糧となり運ばれる方とは逆の帰り道を歩み始める)

(それから数日後。停のバンドメンバー集めが始まる訳だが)
(そもそも軽音楽部があるのかを調べていないことに気づくのはもう少し先の話のようだ)

【置きレスにお借りしたっすー】
【それじゃ、こちらもこれいにて。お相手ありがとうっすよ!】
144名無しさん@ピンキー:2012/11/02(金) 02:12:05.90 ID:sZ1mXtDr
ボケカス
145名無しさん@ピンキー:2012/11/03(土) 18:01:35.77 ID:rpZIpiE6
145
146杜凛子 ◆PVxfIC45I. :2012/11/03(土) 20:34:48.82 ID:ESXBcqBO
【ちょっと時間とれたから待機!】
【プロフは>>6だよん】
147杜凛子 ◆PVxfIC45I. :2012/11/03(土) 21:43:49.65 ID:ESXBcqBO
【落ちっ】
148紅裂拓兎 ◆QiSi/P5T2Q :2012/11/03(土) 21:53:43.53 ID:fs6CyJ7c
【出遅れたようだが仕方ない。少しだけ待機】
>>54にプロフがありmass】
149紅裂拓兎 ◆QiSi/P5T2Q :2012/11/03(土) 22:29:03.32 ID:fs6CyJ7c
【落ちmassね】
150名無しさん@ピンキー:2012/11/03(土) 22:43:17.04 ID:rpZIpiE6
150
151名無しさん@ピンキー:2012/11/10(土) 14:45:32.51 ID:dCTXEgBi
152媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2012/11/10(土) 20:24:44.45 ID:W1fel15O
そして、おくれてすみません、あいわずばっくです。
153媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2012/11/10(土) 20:27:26.00 ID:W1fel15O
【名前】 媛名 葵(ひめな あおい)
【年齢】 18歳 / 3年 ※三年時編入
【性別】 女
【体型】 身長170cm 全体的にすっとした体型、胸もちいさめ
【容貌】 腰下まで伸びるストレートな黒髪に漆黒の瞳。普段はあまり表情豊かではない。
【能力】 ≪ 受 容 (レセプター) ≫
        強い力を自分に同調させて受け止める能力。霊媒体質に近い。
        他者の能力については相手側から移譲許可された場合のみ、一時的に受容できる。
【武器】 ・ 弐 式 (にしき)
        深凪伝来の霊体武器/刀型。真名は 『弐ノ完式 夜乃刀(ニノカンシキ ヤノト)』
        それ自体が意思/人格をもち使用者を選ぶのだが、現在行方不明。葵の手にない。
        普段は無形だが、現在は自分の分体を人に憑依させて命と霊力を吸っている。
      ・ 暗 器 各 種
        糸、各種ダガー、針、圏、チャクラムなどの各種暗器/時に特殊破魔加工(ただし弱い)
【希望】 NG以外、相談次第 
【NG】 ハードスカ 妊娠 (※和姦と欠損などは要相談)
【弱点】 憑依/暗示/洗脳等の精神干渉を過度受容 魔術耐性が低い 実体のないもの/霊体

【備考】 異形/危険な異能者の狩りを主業とする非合法組織≪深凪(みなぎ)≫に所属。
      糸などの暗器多種と霊刀を得物とする事から、彼女の識別名は≪剣糸(けんし/ソードストリング)≫
      外見や丁寧げな口調とは裏腹に、真顔で冗談や人を喰ったような発言をする。
      幼い頃から組織で育ったので当主に心酔しており、微妙に世間知らず。たまに日本語がおかしい。
      だが、身体能力と戦闘経験値は常人以上。組織の建前上、能力は完全特異体質扱い。

【現状】  ≪深凪≫は、兵部晶の組織と協力関係にあり召喚士/モンスターハウスとは不戦協定を結んでいる。
      現在、訳あって≪弐式≫を手放してしまい、それ以降≪弐式≫が行方不明。それゆえ深凪八席の地位を剥奪された。
      「弐式(=夜乃刀)」は現在、人に自分の一部を憑依させて霊力と命を吸うことで力を蓄えている。


>>152に関しましては、完全に誤爆です。申し訳ありません】
【遅ればせながらスレ立てありがとうございました。プロフィール投下落ちになります】
154顕谷 梨緒 ◆x2JNvp1m4g :2012/11/10(土) 20:50:48.93 ID:L0Gjxynw
【こんばんは】
【今から少し待機させてもらいます】
【プロフィールは>>86です】
155郡 太一朗 ◆gphCpRvXtQ :2012/11/10(土) 20:56:41.56 ID:SEBiGd+c
【名前】 郡 太一朗 (こおり たいちろう)
【年齢】 16歳
【性別】 男
【身長】 168センチ
【容貌】 はねっけのある癖の強い髪型。少々垂れ目。
     髪・瞳とも黒。中肉中背。青と黒のチェック柄のバンダナを額に巻いていたが、現在は外している。
     代わりに銀のリングを通したネックレスを首に掛けている
【能力】 ・無呼吸の瞬き(ゼロ・ブレス)
      集中力を高めて、感覚を鋭敏に研ぎ澄ませる。
      神経の反応も過敏になり、一時的に運動・反射能力が上昇する。
      発動している間は文字通り「呼吸するのも忘れるほど」過度に集中するため、無呼吸になる。
      制限時間は3〜5秒ほど。

     ・不可避の直感
      能力というより、体質。自身にとっての災いが降りかかりそうになる時に限って働く直感。
      殆どの場合において、ほぼ100%的中し、微弱な未来予測と呼んでも良いほど。
      ただし、直感は直感に過ぎず、とても曖昧なもので具体的な事象が分かるでもなく、
      事前に回避することも出来ないので、役立たず。故に、不可避。       

【武器】 切姫(きりひめ)
       :無呼吸の瞬きの要領で、集中力を注ぐことで能力を引き出し、霊的なエネルギーを裂くことが出来る小太刀。
        また、かなり不安定だが他者の傷を癒す能力もある。

【希望】 基本的には何でも。
【NG】 同性同士
【弱点】 能力発動時は無呼吸になるため、酸素濃度の低い場所では制限時間が更に短くなり、
     あるいは、能力自体が発動できなかったりする。また、能力発動後は酸素を取り込むため、隙が大きくなる。
【備考】 高等部所属。家族構成は父 千市・母 百花・姉 十和の四人暮らし。図書委員。
     性格はテンプレ的な直情型。ただし、変なところで悩みやすく、結構打たれ弱い面も。
     短剣(小太刀)と蹴りを主体とした戦闘スタイルで、スピードで勝負するタイプ。

     普段は『掲示板』を利用して、異形の情報を収集している。

【こんばんはっと!プロフ置きがてら、俺で良ければお相手させて頂くぜーっ!】
156顕谷 梨緒 ◆x2JNvp1m4g :2012/11/10(土) 20:58:47.17 ID:L0Gjxynw
【こんばんは郡くん】
【待っていたよギター語り弾きしながら】
【……ゆ、指が攣って】

【小ネタは棚上げしてどんなロールをしようか】
【ベターなのは共闘、その後少しお話する流れかな】
【学校で再会しましたネタは冒頭でさらりとやるくらいがいいかもしんない】
157郡 太一朗 ◆gphCpRvXtQ :2012/11/10(土) 21:06:05.04 ID:SEBiGd+c
【ギター語り弾きってどんなキャラだよっ!しかも指つってるし!】

【ん、それじゃあ普通に共闘で行くか?】
【場所としては、夜の公園か、港…その辺りかな、パッと思いついたのは】
158顕谷 梨緒 ◆x2JNvp1m4g :2012/11/10(土) 21:08:45.13 ID:L0Gjxynw
【最近ギター始めました。ギターって高いんだね】


【んーと、じゃあ公園とかでお願いするよ】
【書き出しは……そうだね、任せてもらえると嬉しいかも】
159郡 太一朗 ◆gphCpRvXtQ :2012/11/10(土) 21:13:31.54 ID:SEBiGd+c
【楽器はやらないから分からないけど…高いんだろうなー…】

【じゃ、遠慮なくお任せするぜっ】
160顕谷 梨緒 ◆x2JNvp1m4g :2012/11/10(土) 21:25:27.69 ID:L0Gjxynw
や、郡くん。その節はどうも。
同じクラスに転入なんてベタなことがなくて残念だったね。
(その人の再会したのは、××学園に転入して暫くしてのことだった)
(その時は、あまり大した話もしなかった気がする)
梨緒って呼んでくれると嬉しいな。
私も太一朗くんって呼ぶからさ。
(ただ、それだけは覚えている。苗字でなくて、名前で呼ぶこと)
(それからも色々あった。組織の人と会ったり情報を得たり自分の足で探したり……)
(その間にも季節は夏から、秋、そして冬を迎えようとしていた)

(……回想終了。梨緒は薄手のパーカーにジーンズと言うラフな格好で夜道を歩いていた)
(この時間ともなれば、既に夜の闇に包まれている。決めておいた巡回ルートのひとつを歩く)
(今のところ平穏、そのもの。あと一時間も歩けば十分だろうかなんて決めた所で鼻が疼いた)
(鼻が嗅ぎ取った匂いの下に走る。軽やかな疾走は十分続いた。行き先はこの近辺では一番大きな)
(公園で、天気の良い日は家族連れで賑わい、バザーの会場にもなるだろう場所だった)

ん……と。この辺だと、思ったけど。
(薄らとした月明かりの下、周囲を獣のような目で探る。夜目は利く方なので光量は十分)
(ただ、匂いの元が判然としない。人影もなく、ただ静寂が横たわっているだけに見えた)


【はい、それじゃお願いするね】
161郡 太一朗 ◆gphCpRvXtQ :2012/11/10(土) 21:44:11.99 ID:SEBiGd+c
>>160
あー…まあ、流石にな。うちの学校はクラス数も多いし、
そもそも同じ学校で、同学年っていうだけでも結構な確率じゃないか?
ま、そんなベタな展開はそうそうないってことかね。
(今口にした通り、そうそう同じクラスになることはないだろう。転校生というだけでも珍しいというのに。
 なにはともあれ、同じ学校の同級生にはなったのだ。これから色々と世話になることもあるだろう)
ん、あぁー……それは、な。悪いが遠慮しておく。別に交遊を深めたくないってわけじゃないんだぜ?
……俺なりのジンクス、というか、情の表現というか、さ。
(自分が名前で呼ぶ人間はごく僅かに限られている。彼女は厚意で言ってくれているので、
 それを無碍にするのは心苦しかったが、それは自分が望んだジンクスでもあった)

……さて、と。
だんだん冷え込んできたね。こういう日はさっさと終わらせて帰って布団に潜りこみたいもんだ。
(冬も近づいてきたこの頃、夜ともなれば、外の空気も涼しさを通り越して、寒気を覚える。
 黒のジャケットに身をくるんだままぶるりと震えて、そっと吐息を吐き出す。
 まだ、吐息が白くならない程度には温かいようだ)
(『掲示板』や、警察に身を置く知人などから情報を得た結果、異形が現れる場所は自分でもそれなりに特定できる。
 もちろんガセが多かったり、知人からは渋い顔をされ時々情報をシャットアウトされたりして、
 情報の取捨選択は、その道の組織に身を置く人間たちより数段苦労しているが、それでも何もないよりはマシだった)

(そんなわけで、今回辿り着いたのがこの公園だった。流石に夜の公園ということもあって、人の気配はない。
 これが、クリスマスや年末に近づくと、隠れたデートスポットとかにもなるのだが、
 今日はご覧の通り、人影ひとつすらなかった……と思ったのだが、どうやら、先客がいたようだ)

お、アラヤン。こんなところで、奇遇だな。おまえさんも、嗅ぎつけたのかよ?

(名前で呼ぶ代わりに、提案したのが、あだ名で呼ぶということだった。
 あらや、だから、アラヤン。我ながら安直過ぎるが、呼びやすいし、語感もいいから、これでよしとしよう)

【というわけでよろしくーっ!】
162顕谷 梨緒 ◆x2JNvp1m4g :2012/11/10(土) 21:59:56.77 ID:L0Gjxynw
(夜の空気を吸い込んで、その匂いを分析する。獣にも植物にも似た、不思議な匂いがする)
(もっと端的に言えば、花が放つ芳香。それと、死臭。それがこの近辺からする)
(うーと犬のように唸っていると、暗がりから誰か来るのがわかった)
(声をかけられる前から人間だとわかった。ああ、あの人かと少しだけ笑う)

やぁやぁ、待っていたよスコケマシじゃなくて郡くん。
ギター語り弾きしながら。
(名前呼びはジンクスがあるのでお断りしますと言った彼は何やら深刻そうでもあったのでその意思は)
(尊重することにした。ジンクスとはそれ信じている人にとっては大事なことである。例えば愛用の武器しか)
(使わないとか、気合を入れるときは特定の服を着るとか、小さなことが意外と重要なことに繋がる事もある)

あー、そうなんだけどね。
郡くんって、シックスセンスとか発達した人だったりするの?
(自分は人間離れした感覚器官――視力や聴覚、嗅覚があるけれど、果たして彼は何を根拠に此処へ)
(来たのか気になった。個人情報だと突っぱねられるかも知れないけれど、聞くのは重要なことだ)
私はね、匂いが気になってさ。
花と、死骸の放つ匂いがこの辺でした気がしてね。
(自分の鼻を指し示す。文字通り、匂いを嗅ぎつけたのだと示している)
(人に尋ねるならまず自分から提示できる情報を公開する。多分これも取引のひとつだろう)
163郡 太一朗 ◆gphCpRvXtQ :2012/11/10(土) 22:17:34.01 ID:SEBiGd+c
>>162
……なんで、スケコマシなんだよ。よく話からんけど。
(やれやれと肩を竦める。言い掛かりも良いところだ。そんなこととは無縁だと言うのに)
ギターねぇ。俺ぁ、楽器を演奏したことなんて、小学校の頃に鍵盤ハーモニカとリコーダーぐらいしかないからなぁ。
器用なもんだ。俺はどんなに練習しても上手くなれる気がしないね。
(などと、他愛もない話をしながら、公園入口の車両進入防止の柵に腰掛けて)

ん、ああ、俺は基礎能力(ステータス)自体は、一般人だよ。
俺が此処に来たのはそういう伝手があるんだよ。『そういうの』を専門にしてるプロフェッショナルのね。
最近この辺りで異形の目撃例があったり、野良犬の死骸があったり、それっぽい情報があってよ。
それで、今日は此処に来てみたわけだ。
(嘘は言っていない。事実も話している。……もちろん具体的なことは口にしなかったが。
 特に知人に関しては、彼からの信頼もある。おいそれと話すわけにはいかないだろう)
……成程ね。まさに文字通りってやつか。
(自分と同じく情報収集して、ここに辿り着いたのかとも思ったがどうやら違うらしい。
 成程、彼女はそういう能力も飛びぬけているらしい)

それにしても花、か。花の匂いで気になることでもあったのか?
(花については詳しくない。彼女なりに気になる部分があるのかもしれないと思い尋ねてみた。)
164顕谷 梨緒 ◆x2JNvp1m4g :2012/11/10(土) 22:39:18.15 ID:L0Gjxynw
私の乙女センサーが反応してるのです、ビビビーンと。
スケコマシ指数50、56……なんだと?60、65、70……まだ上昇している、だと!?
(誰が乙女だとか、センサーってなんだよとかツッコミどころ多数な発言地帯)
(梨緒の言うところであるスケコマシ指数がヤバいくらいに上昇しているらしい)
あー、そうだね。小学校の頃とかめっちゃ練習したっけ。
私が笛とか吹くと犬が吠えて猫が逃げて弟たちが泣き出すんだよ、なんでか。
先生なんか「一発合格、もう吹かなくても良いわ」って言ってたよ、なんでか。
(子供の頃の想い出など楽しそうに語りながら、うんうんと頷く)

ふぅん、そうなんだ。
(組織の人間といった風情でもないが、やはり何らかの伝手はあった様子)
(何も彼の背後関係を全部暴くつもりはない。必要もない)
(単に自分が駆け引きとか、腹芸とかに慣れていないだけ)
花っていうか……花の匂いと、それに隠れる感じで何かの死骸の匂いがしたの。
私、犬並みの嗅覚を持ってるトップブリーダーだからね。
(今は犬も飼っていないし、そもそもトップでもなんでもないのだけれど)
(くんと、その鼻がまた疼く。匂いの元が移動している。風の流れが若干変化したからだろう)
(闇の中から、静かに、質量を伴った「それ」が這い寄ってくる)

でさ、その……できれば。その平均的なステータスを活かして……その……
(「それ」がゆっくりと全容を露わにする。太い三本の根っこで地面を這って移動している)
(紛れもなく、植物だ。全長は3メートル程度。犬や猫の死骸を核として蔦が絡み、葉が生えて)
(小さな花があちこち咲いている。まるでちょっとした植物の塔だ。刺が死骸に刺さって養分を)
(吸収しているらしい。上手く言葉がでないから、ドンと不躾に彼の胸板を押した)

こっち来なさい!
(自らに注意を引くべく声を上げて、公園の中へと走り出す)
(植物の塔に聴覚があるかは不明だが、それでものっそりと動きに釣られて動き出す)
165名無しさん@ピンキー:2012/11/10(土) 22:49:46.40 ID:m5l687Ng
165
166郡 太一朗 ◆gphCpRvXtQ :2012/11/10(土) 23:01:28.76 ID:SEBiGd+c
>>164
………いやいや、ありえねーから。
(半眼で呆れたように眺めながら、左右に手を横に振って。コノコハナニヲイッテルンダロウ。
 そもそもそんな甲斐性があれば――――)
そんな甲斐性があれば、俺も苦労はしないって。色んな意味でさ。

それは所謂、演奏が下手くそってだけじゃないか。なぜかじゃないよ。
(どっかのガキ大将のリサイタルかよ、とツッコミを入れながら、溜息をつき)
やれやれ……、ま、ギターもそんな悲劇が起きないように心の底から願うよ。
(願わくば、普通に上達して貰いたいものだ。周りに被害が出ないうちに)

成程な。……俺にゃ、全然分からねぇが、俺の情報とお前さんの嗅覚が一致したってのは
偶然にしては出来過ぎてるし、な……。
ま、どちらにしろ、その体質は獲物を追うには便利だよな―――……っと。
(此処まで違和感を感じれば、『それ』が、そこに存在しているのが感知できる。
 その道の専門家ほどではないにしろ、自分とて伊達に現場を踏んできたわけではない。)
『あいつ』、か。
(明確な位置まではまだ把握できない。だが、確実に『それ』が這い寄ってきているのは肌で感じ取れる。
 これだけの明確な殺気、隠そうともしていない。獲物を得ることだけを考えているのだろう)

―――はぁっ!?

(そして、いきなり胸を押されて地面にお尻をしたたかに打ち付ける。痛みで顔を顰めている間に、
 彼女は『それ』に注意を向けて、公園の中へと走り出す。状況を把握できないまま、自分も立ち上がって彼女を追いかける)
167顕谷 梨緒 ◆x2JNvp1m4g :2012/11/10(土) 23:14:01.51 ID:L0Gjxynw
はっ、ははっ。
梨緒ちゃんと行く狂気山脈横断ツアーこの世はアンサーのない謎ばかりっっ!!
ってあああ!?回り込まれっ、てっ!
(盗んだバイクで走り出す勢いで飛び出したはよいものの、次の案が浮かばない)
(しかも、この植物――仮称『植物くん』――まんま過ぎる?聞こえません――は勢いよく)
(跳躍して走る梨緒を飛び越したではないか。地面を焦がしながら急停止。しかし『植物くん』は)
(容赦しないぜとばかりに刺を飛ばした。反射的に腕を翳すも、深く突き刺さる)

イッ!
(戦闘モードに移行して頑丈になった梨緒の皮膚が容赦なく食い破られる)
(そしてその鋭い刺には即効性の毒が仕込まれていた様子)
(意識が一瞬遠のいて、ふらりと立ちくらみが襲う)
かっ……ふっ、あ、うう、い?
(お次は根っこが伸びる。はい、エロアニメとかでお馴染みの触手責めですね)
(ヤバイ。純潔が散らされる。しかも相手植物だし……ぼんやりと考えながら片膝をつく)
(それでも身体の自由が効かない。呂律も微妙に回らない)

(一本二本と言わず十本くらいまとめて根っこが襲いかかる)
(人間一人を絞め殺して養分に変えるには十分な力と意志が篭っていた)
168郡 太一朗 ◆gphCpRvXtQ :2012/11/10(土) 23:37:51.49 ID:SEBiGd+c
>>167
(状況的には緊張感のある場面のはずなのだが、……なぜだろう。余裕があるように思えるのは)
(それはさておき、このまま彼女を放っておくわけにも行かない。さーちあんどですとろい。
 ―――人を襲うモノを見つけたのであれば、それを討つ。それが自分の正義だ。
 悲劇を、それを生み出すモノを殺す。それが、今自分にある信念であり、行動原理だ)

―――ったく、独りで突っ走るから!

(誰もこの男には言われたくないセリフである。
 どうやら、異形の攻撃で身体の自由が奪われているらしい彼女は、異形の根によって更に身を封じられようとしている)
(是非もない。やることは決まっている―――、気が付くよりも先に足は強く砂利の地面を蹴り上げていて、
 涼しい夜風を切って、宙に身体を躍らせる。腰のベルトに差した鞘から小太刀を抜き、鋭くその根を切り落とす)
……まずは、二本!
(着地と同時に、『植物の塔』の本体を蹴り飛ばし、バランスを崩させる。自分の丈よりも高い塔を完全に崩すことは
 出来なかったが、軽くよろめいただけでも上出来。蹴り上げた足を、そのまま大地へと踏み込ませて、
 返す手で、更に根を切り落とす。その間に、ぼんやりとしている彼女を咄嗟に抱きかかえて横っ飛びに
 『植物の塔』から、距離を取る)

おい、しっかりしろ!……まったく、気を付けろよ。俺が言うのもなんだけどさ。

(彼女をそのままに立ち上がって、眼前の敵と対峙する。
 さて、展開は振り出しに戻る。根を切り落としたとはいえ、再生能力があるのか、
 今度は蔦がしゅるしゅると伸びて、まるで鞭のようにしなりをあげて、ふたりへと打ち付けようとする)
……ちっ、数が多いな…、捌き切れるかどうか…!
169顕谷 梨緒 ◆x2JNvp1m4g :2012/11/10(土) 23:41:15.76 ID:L0Gjxynw
【凍結申請しますっ!眠いせいか地の文が暴走してます】

【できそうなのが日曜日、明日の夜からになりそうです】
【それ以降はちょっと予定が立てられそうにないので置きレスで】
【進める形になりそうです】
170郡 太一朗 ◆gphCpRvXtQ :2012/11/10(土) 23:55:18.22 ID:SEBiGd+c
【んー、明日は帰ってくるのが遅いからちょっと難しいやも。
 明後日の夜なら大丈夫だと思うけど…取りあえず置きレスで進めるとしようか】
171顕谷 梨緒 ◆x2JNvp1m4g :2012/11/11(日) 00:01:15.59 ID:L0Gjxynw
【わかった。無理はできないからね】
【暫くは置きレスで進めよう】
【ごめんね、週末以外はあんまり時間がないっぽいので】
【ちなみに『植物くん』の元ネタについては「トリフィド」でぐぐると出てくると思うよ】

【それじゃあ、今夜はありがとう】
【お疲れ様。おやすみなさい】
172郡 太一朗 ◆gphCpRvXtQ :2012/11/11(日) 00:03:17.39 ID:NDxuBQbg
【ああ、分かった。それじゃあな、お疲れ様。またなーっ!】
173顕谷 梨緒 ◆x2JNvp1m4g :2012/11/11(日) 20:18:01.65 ID:ziPhkv82
>>168
(移動のできない植物は摂食者に対する防御として毒を有しているものもある)
(その毒は主にアルカロイド類が多い。しかし、この『植物くん』は明らかにその分類から)
(逸脱している。移動もするし跳躍もするし、攻撃もするし捕食もする)

むあっ?
(疾風を巻き起こしながら俊敏に動く彼が刃を振るう。鉈――いや、あれは恐らく小太刀だ。小太刀で)
(『植物くん』の触手を切り払い、薙ぎ払い、断ち切っている。あれが動物相手なら手足を切り落とした時点で)
(致命打だが、『植物くん』には痛覚が存在しないらしく、困惑こそすれば怯んだ様子はない)
(それでも、その間隙を突いて、梨緒の小柄な身体を抱えて攻撃範囲から離脱に成功する)

つぁ……くらくらする。うぇ、吐き気もする……
気をつけて、郡くん。刺が刺さったら、ちょいヤバイよ。
(自分で引きつけておいて結局彼の手助けが必要になってしまうとは情けない……)
(自虐に浸るのは後回し。触手の数が多いので切っても再生したのかしてないのかはわからない)
(ただ、単純に殴ったり切ったりの攻撃では相性が悪い様子。ワサワサと身体を揺さぶりながら)
(触手を鞭のように振るってくる。それに対して右腕を一閃させると、ばっさりと断ち切った)

――――っっっっ!ぁっ!
(ぶるりと『植物くんが』身体を震わせると、言った側から再び大量の刺を飛ばしてくる)
(月明かり中、きらりと光って鋭く細い刺が迫ってくるの視認するより早く彼の眼前に立ち塞がる)
(着弾の音は限りなく静かで、毒を含んだ刺は再び梨緒の身体を抉った)

貸し借りは、なしね!
(小太刀では防ぎきれずまた回避も困難だと悟った瞬間には、身体を張って防ぐことしか思いつかなかった)
(更に言えばそれすら後付けの理由で、恐らく他の誰が相手でも庇っていたかも知れないと思う)
(魔物を喰う梨緒の身体は、即座に毒に対する免疫を構築し、無効化に成功していた)

火か、海水でもあればいいんだけど無いもの強請りよね。
(『植物くん』に感情があるのか不明瞭だが、焦れた様子でその巨体を震わせながら前進してくる)
(どう見ても、チマチマ刀で切っていては追いつかない。一気に仕留めるにしても火力が足りない)


【置きレスらお借りしました】
174名無しさん@ピンキー:2012/11/11(日) 20:36:58.51 ID:xHvOVNK/
置きスレでやれ
175名無しさん@ピンキー:2012/11/12(月) 15:12:35.19 ID:jLkmC7+n
175
176郡 太一朗 ◆gphCpRvXtQ :2012/11/13(火) 08:14:10.36 ID:9n31VDfn
>>173
棘か。……なかなか厄介だな。おいそれと近づけないじゃねえか。
(迂闊に近寄ったら、あの棘で迎撃され、今の顕谷のように身体に異常を来すのだろう。
 先ほどは狙いが彼女に向かっていたから、注意から逃れることは出来たが、ヤツも警戒するだろう)
――って、おい!
(自ら身体を盾にして、庇った顕谷に目を剥く。先ほど注意しろと言ったのは彼女自身だと言うのに)
……全く、借り貸しなんて言うなよ。無茶し過ぎだぜ。
(自分も人のことは言えないが、少なくとも今の行動はその自分から見ても、無茶そのものだった。
 結果的には、彼女の身体の体質なのだろうか、大したダメージは負っていないようだが)
ま、助かったのは事実だ。サンキュな。
けど、あまり無茶はしないでくれよ。俺の為に誰かが傷つくのは、見てられないからな。
(やれやれと溜息をつきながら、視線は、異形へと向ける。
 まず、あの根の鞭がこちらを近寄らさせない。近寄ったとしても、あの棘で迎撃されれば、身体に異常を来してしまう。
 成程、なかなかに厄介な相手だ。まったく。)

せめて、身体の中に弱点とかあればな。一気にそこを突くことも出来るはずだ。
(自分の『力』を使えばそこは何とかなるだろう。だが、問題はその弱点だ。
 そもそも弱点があるのかどうかさえ分からないのに、賭けに出るのも危うい。)
……かといって、海には遠いし、かといってマッチやライターを持ってるわけでもない。
(うーんと悩む。『力』を使って、一気に微塵切りにしてしまえば、あるいは倒せるかもしれない。
 だが、あの再生能力だ。仕留めきれなければ、また再生して、こちらを襲い掛かってくるだろう)

【置きレスに借りました】
177名無しさん@ピンキー:2012/11/13(火) 12:22:15.41 ID:ExBRp8jr
178媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2012/11/13(火) 19:15:07.58 ID:t2BE044K
【――このような時間ではありますが、待機させていただきます】
【プロフィールは>>153。参考にしていただければ、幸いです】
179媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2012/11/13(火) 20:28:17.41 ID:t2BE044K
【さて。流石に長居しすぎましたね……ふふ、なんだか待機自体が久々でいつもよりそわそわしてしまいました】
【それでは、失礼いたします。場所をかしてくださったことに、感謝を。(一礼)】
180名無しさん@ピンキー:2012/11/13(火) 20:46:15.11 ID:ExBRp8jr
180
181顕谷 梨緒 ◆x2JNvp1m4g :2012/11/13(火) 20:54:22.18 ID:nrwSIUmQ
>>176
それは無理な相談だよ、郡くん。
私だって知ってる人に傷ついて欲しくないもの。
(きっぱりと、それだけは主張しておく。無茶と言われようと、譲れないことはある)
(彼が自分の為の誰かが傷つくのは許せないと考えているのと同様に、梨緒は)
(目の前にいる知っている人が傷つくのを見過ごせない)
(その為ならば何度だって自分の身体を盾にする覚悟はある)

(流石に何度も攻撃を凌がれているのが気になったのか、『植物くん』の動きが鈍っている)
(あくまで梨緒の主観だが、捕食できないことにある種の警戒を抱いているようにも見える)
(けれど、このまま膠着状態に陥っては恐らく向こうが有利だ)

考えてもしょうがない。埓を開けるよ。あとよろしくっ!
(そもそもからして、考えるよりは行動。低く、低く構えて大地を蹴る)
(その瞬間、梨緒の身体が可視可能な速度を一瞬だけ超えた)
(それは、五体そのものを弾丸と見立てて突撃する人間ロケット攻撃)
(巨大な人食い猿すら怯ませたその頭突きが、音の壁を突き破りつつ『植物くん』ごと打ち抜いた)

ロケットダーイブっって、ああぁぁ!?
(ボッ!と、伸びた蔓や大きな葉を穿つ風穴が空いて、そのまま通過する)
(運動エルネギーを吐き出した梨緒はズサーっと地面を長く長く滑走した)
(『植物』くんは、未だに健在。ただ、風穴を空けた部分から巨大な球根のようなものが顔を覗かせる)
(――梨緒は標的を外したものの、本体と思わしき部分を露出させることには成功した)


【置きレスにお借りしました】
182久遠ゆりか ◆Juli/dituo :2012/11/13(火) 22:51:49.20 ID:dLDagXhr
【龍岬 壱耶 ◆4waHkiVfl2さんへの置きレスに、お借りいたします。】

積極的って?
……あ!図々しいってこと、ですの?
(少しばかりしょげたような表情をしてみせて、申し訳なさそうに俯く。)
そんなのは、また調べればいいだけの話なのですわ。
でも、デザートのお誘いなら、いつだって断る理由は無いのですけれどね。

結構高価な品なので、もしかしたら図録に載っているかもと思ったのですの。
でも、まずはそれが過去オークションにかけられたどうかを、先に調べるべきですわね


……どうしても、欲しいものがあるんですの。
(最後の言葉は聞こえないほどに小さく呟き、きゅっと唇を噛んだ。)

へぇ…解かってはいましたけれど、大学生ってやっぱり図書館で資料とか探したりするんですのねぇ…
(あまり勉強をするほうではないゆりかにとって、わざわざ図書館で本を探してまで)
(やらなければいけない勉強を目の当たりにし、些かマヌケな感想を真顔で述べてしまう。)
わたし、要領悪いですもの。
それだけは、自信があるくらいなのですわよ。
店員…ダメですわよ。
わたしこう見えて人見知りですもの。

(龍岬が本を選んでいる様子を、しばらくぼんやり眺めて、はっとし)
(慌てて、指を指しながらタイトルを探し、本棚の前を横移動し始める。)
……っと、こんなとこかしら。
(選んだ本は、ロシアの革命についての本を1冊と、ロマノフ家についての本を1冊。)
なんでもネットで調べられる時代ですけれど、著書は紙媒体のものが、まだまだ主流ですわよね。
(重たそうに分厚い本を抱え、龍岬の隣へと戻る。)
ここは、学園の学生証があればそれで貸してもらえるって聞いたのですけれど…
これじゃ、重たくて持って帰る気になれないですわね。
まぁ、いいですわ。
小一時間もあれば、必要箇所を覚えて帰ればいいだけのことですもの。
龍岬さんは、お目当て見つかりまして?

【お借りいたしました。ありがとうございます。】
183名無しさん@ピンキー:2012/11/14(水) 02:26:30.73 ID:cmUFlqs1
184郡 太一朗 ◆gphCpRvXtQ :2012/11/15(木) 20:07:34.58 ID:aFvGvsPg
>>181
そいつは…まぁ、俺も人のことは言えないけどさ。やり方が無茶だってば。
(やれやれと溜息をつく。成程、自分がよく叱られるのがよく分かる。
 他人から見れば、自分も彼女の様に見えるのだろうか。これは危なっかしくて仕方がない)
なら、ま……傷つかないようにするしかないか、な。
(腰に手を当てて苦笑する。何ともまあ、ハードルが高い課題だ。ふ、と小さく息を吐き出すと、
 既に彼女は地面を蹴り出していた。その速度は、さながら弾丸のように速く、その勢いは
 容易く植物の異形の体躯を撃ち貫く)
(彼女の体躯が走り抜けた勢いはザァ―――、と一陣の風が巻き起こす。その風の先には、蔓に包まれていたであろう、
 巨大な球根のようなものが姿を現した。おそらくは、アレがあの異形のコアなのだろう)
(そう、言葉にしたわけではないが、感覚的に感じると同時に彼もまた動いていた。
 あの再生力であれば、再びすぐにそのコアを覆い隠してしまう。いわずもがな、彼女を追うように地面を蹴り飛ばし、
 集中を尖らせる。その先端の狙いは、あのコアだ)

―――――ッ!

(息を止め、集中を高める。四肢の感覚が鋭敏になって行くのが分かる。
 ゆっくりと流れる時間の流れで、その流れを遡るように一直線に駆ける。
 瞬き一つ許されないこの時間、ひたすら駆け抜け―――、その小太刀で、コアを、穿つ―――!)

―――は……!獲った……!

(『力』の時間制限が切れると同時に、ずしりと重くのしかかるような負担が心臓を圧迫させる。
 酸素を求め、大きく呼吸しながらも、その表情には不敵な笑みが浮かぶ。)
(刺突剣のように突き出された小太刀の刃の先は、的確に異形のコアを貫いており、それが彼のモノに
 破滅を齎すことは目に見えて明確だった)

【置きレスに借りました】
185顕谷 梨緒 ◆x2JNvp1m4g :2012/11/15(木) 21:13:15.34 ID:NAFHXDjj
>>184
(ずるずるーと長く滑走して、全ての運動エネルギーを吐き出し終えて停止する)
(服が無残なことになっているのは、何も滑った所為だけではなく、大気の壁と衝突したからだ)
(それでも素早く跳ね起きて反転したのは流石だが、その時には全てが終わっていた)
(正確には、ひと呼吸する間に……瞬きするひとつする間に……行動が終了していたと言うべきか)

(露出した球根――恐らくは『植物くん』の本体と思わしき部分――に彼の小太刀が深々と)
(突き刺さっていた。植物に痛覚はないとは言え、活動する為の根源的な、言わば『核』はあった様子)
(そこを穿たれては再生も活動も停止するしかない。瞬く間に花が散り、葉が枯れ、根っこも縮む)

うっわー。
(いろんな意味を含めて声を上げる。感嘆の声でもあり、畏怖の声でもある)
(彼の異常なまでの速度での動き、その一部始終。梨緒の持つ獣の動体視力でも)
(あの動きは捕捉しきれなかった。仮に対峙したならば、瞬きする間に心臓を穿たれているだろう)
……あれが郡くんの異能なのね、なーるほど。言うなれば加速装置ってやつなのかな。
(バッバッと服から土などを叩き落としながら、彼に向かって歩き出す)

おーい、郡くん。大丈夫ー?
(一見して大丈夫そうだけれど、礼儀として声を掛けつつ歩み寄る。梨緒の髪はぼさぼさで服も)
(土塗れだがお互いの無事と勝利を素直に喜んで笑顔を浮かべる)
って、本当に大丈夫?
(よく見ると余り平気そうでもない。恐らくは、あの異常な動きをした反動だろうか)
(こうしている限りに於いては無茶な突撃を敢行した梨緒の方が元気なくらいだ)

【置きレスに借りました】
186久遠ゆりか ◆Juli/dituo :2012/11/15(木) 21:52:16.10 ID:sJkoa9BH
【龍岬 壱耶 ◆4waHkiVfl2さんへの置きレスに、お借りいたします。】

押しが強い……
…なんか、図々しいのと似たような感じですわね。
別に、誰かの好みに当てはまりたいなんて、思ったことはないですわ。
誰かと、お付き合いするなんて……
(一瞬、口篭り、俯く。)
(思い出すのは、あの少年のこと。)
(あの日から、暫く会っていないけれど、どうしているのだろうか?)
(中等部に会いに行くのは簡単だと思う、けれど)
(変わらず、愛情を示されても、どうしていいかわからない。)
(あの日感じた拒絶が、確かなものになるのも怖い。)
(自分の我侭さ加減にあきれ果て、小さく溜息を漏らした。)
とにかく、別に誰に好かれなくても、独りで生きていきますわ。
むしろ、独りかもん。

んー、高いからこそ、図録に残っているかな?って、思ったんですの。
そういうのって、あまり小物は載りませんでしょ?
まぁいいですわ。
図録は、もっと本格的なものを海外から取り寄せることにいたしますわ。
実はたぶん、その品が出るのなら、ヤミ系だとは思いますけれど…一応念のため、ね。

宿題や課題……誰が?誰の?わたしの?
(きょとんとした顔で、龍岬を見つめる。)
そんなの、しなくても生きていけますわよ。
わたしはそんなことよりも、もっとほかの事に時間を使いたいんですの。
それにどうせわたし、進学できな…進学しない、ですもの。

そう、人見知りですわ。
(もう一度、念を押すようにして強く言い放ち)
(龍岬のほうを見ないまま、うんうんと頷く。)
わたしみたいに、人見知りで控えめな性格の人間に、そんなお仕事は無理ですわよ。
(そう言うと、龍岬を見て、ニッと笑って見せた。)

電子書籍のほうが、わたしは好きですわ。
あくまでも、個人的嗜好ですけれど。
(椅子に座り、分厚い本を開いて紙面をなでる。)
(電子書籍ならば、データとして己の中に蓄積できるのに)
(紙媒体では、目で見て、読み、記憶していかなければならない。)
紙だと…ほら……
(どういう理由を付けようか、少し首をかしげて考え)
…重たいですもの。

えぇ、父が生きていれば、こういうことをもっと詳しく教えてくれたのでしょうけれど…
(パラパラと紙面を捲り、ぴたりと手を止める。)
(凛々しい表情、でも幸せそうな、皇帝一家の写真がそこにはあった。)
わたしは、生存していないに1票、といったところですわね。
先輩は、なにを調べていらっしゃるの?
わたしなんかでは、到底解からないのでしょうけれど、後学までに。
(そう言って、身体を龍岬のほうへと乗り出し、手元の本を覗き込む。)

【お借りいたしました。ありがとうございました。】
187名無しさん@ピンキー:2012/11/15(木) 21:56:09.62 ID:vBME+9Wa
相撲
188郡 太一朗 ◆gphCpRvXtQ :2012/11/17(土) 01:11:49.40 ID:e3VOutvZ
>>185
(びっしょりと汗が浮かぶ。大きく呼吸を繰り返したまま、動こうとしない。いや、単に動くのも億劫なだけだが。
 呼吸が整いはじめたのは、梨緒に声を掛けられてようやくだ)
……ああ。まあ、な。
だいじょーぶ。怪我は大したことないしさ。ちょっと休憩すりゃ、楽になるしな。
(そこでようやく小太刀を鞘に納めて、改めてふー…と大きく吐息を吐き出す。
 そう。この『力』の難点はその反動にある。もし、梨緒の攻撃でチャンスが生まれなければ、攻撃に踏み切ることは
 出来なかっただろう。この反動で、もし致命傷を与えられなければ、大きな隙が生まれてしまう。
 ゆえに、使いどころの難しい『力』だ。それでも、この『力』と付き合ってきた時間はそれなりにある。
 それなりには、『力』を扱いこなせるようにはなってきたつもりだ)

(枯れ草と化してしまった異形の姿を確認して、ようやく安堵の吐息を漏らす。)
やれやれ……、今更改めて思うけど、色んなタイプの異形がいるもんだな。
今日もアラヤンがいなけりゃ、俺一人じゃ確実に苦戦してたぜ。
俺ぁ、エキスパートじゃないからな。独学で、独力で、出来る限りのことはしているつもりだけどさ。
(もちろん、戦い方を教えて貰ったりはしたことがある。だが、それだって、基礎的なことであって、
 異形に対する対処法や、同業者のコネクションだって自分で手探りで探していくしかない状況だ)
(だからこそ、誰かと共闘することの大切さを思い知らされる。今日だってそうだ。
 彼女がいなければ、苦戦どころか命を落とす危険だってあり得たかもしれない。
 自分自身はそれでも切り抜けるつもりではいるが、現実はいつだって理想通りにはいかないものだ)
(彼女の強靭な身体能力があってこそ、勝ちえたものだと言っても過言ではないだろう)

ま、なんにしても、サンキュな。
取り敢えずは、無事終わったし、これで今日はおしまい……っと。
(ぐっと大きく背伸びをしながら、欠伸をする。気が付けば夜も遅い。
 だが、こうしてまた一つ危険の種を排除出来たのだと思うと、気が楽になる)
(手をおろし、梨緒に振り返って、尋ねる)
これからどうするんだ?手伝って貰ったお礼に、何か食いにでも行くか?
(この時間となるとジャンクフード店ぐらいしか空いていないだろうが、学生の身分からしてみれば十二分だろう)

【土曜は…22時までには帰ってこれると思う。それでよけりゃ、おねがいするぜっ】
【置きレスに借りました。】
189名無しさん@ピンキー:2012/11/17(土) 01:43:33.56 ID:hSdadQDL
190郡 太一朗 ◆gphCpRvXtQ :2012/11/17(土) 21:59:03.03 ID:e3VOutvZ
【ロールの続きにスレをお借りしまっす!】
191顕谷 梨緒 ◆x2JNvp1m4g :2012/11/17(土) 22:02:23.82 ID:IU38eIjA
>>188
おー、タフネース。
辛くても弱音を吐かないのがいかにも男の子って感じよね。
(郡太一朗の額から汗がどっと吹き出る。まるでフルマラソンを終えた時のように)
(荒い呼吸を繰り返して身体に酸素を取り込んでいる。漠然と理解した。僅かひと呼吸分に)
(エネルギーを爆発的に消耗する代償としてあの動きを可能としたのだと)
(反動は、相当辛いはずだ。けれど弱音を吐かないのは男らしいと感心する)

あははー。お互い様だと思うよ。
私一人だったら貞操も含めてちょーっとヤバかったかも。
触手攻めなんてエロゲだけでじゅーぶんだよね。
(控えめな表現でボヤかしておいたものの、あの時、あの毒針で朦朧としていた時は本当に)
(危険だった。一瞬の気の緩みが命に関わる。ゲームと違ってやり直しは効かないのだから)
(髪も服も酷いことになったが、それも命あっての物種。反省するのはまた明日)
(だから今は、冗談めかして笑い話にしておく)

あ、いいのかな、そんな事言って。
いつの間にかフラグが立ってて気づけばNice boatになっても知らないよ。
(さらりと食事に誘うタイミングのさり気無さは実に慣れている様子)
(これがイケメンリア充の余裕というものか。爆発しろとは言わないけれど)
本当はそうしたいんだけど、この格好じゃあね。
それに、これを始末しないとね。私の目的はこれだもん。
(まるで暴行を受けたあとみたいな格好で入店するのは、かなりの勇気が必要だろう)
(彼に至っては、腰から小太刀をぶら下げたままだ。職務質問とかされないだろうか)
(しかし突っ込むだけ野暮なので、自分の目的を果たすことに専念する。『植物』くんの萎びた根っこの一部を)
(引き抜いて、頂きますと呟いて齧る。くわっと眼を見開く。口の中に広がる途方もない苦味。思わず顔を顰める)

〜〜〜〜〜〜っっっっ!!にっがーーぁい!
あ、でも結構イケるかも。郡くんも一本いっとけば?
(壮絶なまでに顔を顰めたのも一瞬、味に目覚めた梨緒はガシガジと根っこを齧って味わう)
(青汁を三倍くらい濃くした味わい。慣れれば身体がシャッキリする気がした)

【それじゃあロールの解凍にお借りします】
192郡 太一朗 ◆gphCpRvXtQ :2012/11/17(土) 22:22:57.73 ID:e3VOutvZ
>>191
さーてなぁ。弱音なら簡単に漏らす方だぜ?
ま、これぐらいなら…ってとこか。何にせよ、これでエンドってことだ。
(軽く肩を竦ませて笑う。お互い大した怪我もなく、無事異形を排除することが出来た。
 むしろ、自らの身を盾にした梨緒の方が気がかりではあるが、あっけらかんと笑っているところを見ると、
 本当に大したことはなかったのだろう。丈夫な身体である)

触手責めは守備範囲外だな。触手なだけに食指が動かないんだよな…なんちて。
まあ、ホント助かったよ。やれやれ、連中もちっとは、大人しくしていてくれりゃいいんだけどな。
(そういう存在がいるからこそ、それを討つ組織も組織として成り立っているのかもしれないが。
 どちらにせよ、平和なのが一番にきまってる)
いやいや、借りを作っておきたくないタイプでね。そうだとしても、俺はどちらかというとフラグを折るタイプだしな。
そんな心配はねーよ。
(ぱたぱたと横に手を振って苦笑する。そんな甲斐性があるなら、苦労はしていないはずだ)
あー……そうだったな。ほら、コイツを貸してやるよ。流石にそれじゃ帰れないだろ。
(ジャケットをを脱ぐと、放り投げて彼女に寄越して)
食事の代わりにってことで。これで、チャラだからな。借りはちゃんと返したぜ?

あぁ、そうか。お前のところってそういう風習があるんだったんだっけな。
(鬼祓師だったか。常人が見れば異常な光景に映るかもしれないが、今更である。
 異能を持たないのに、常人ばなれした身体能力の持ち主、とか、意志を持つ刀、とか、そういうものものを
 見てき過ぎたせいか、そういった感覚が麻痺しているのかもしれない。)
いや、俺ぁ遠慮しておくぜ。そもそも食べる気がしねえな、うん。
193顕谷 梨緒 ◆x2JNvp1m4g :2012/11/17(土) 22:49:28.12 ID:IU38eIjA
だがこれで最後とは思えない。
きっと第二第三の『植物くん』が……なんてオチは勘弁して欲しいよね。
(正味な話、この一体だけが存在する植物型妖魔の全てだとは思えない)
(同型個体が近くにいるはずだ。近々、この近辺を探索する必要がある)
(けれど、それをこの人に言ったら多分同行すると言い出すだろう)
(だから言わないでおく。勝手に探索して勝手に遭遇する可能性はあるけど、仕方ない)

ぷっ……くくっ……
や、やめてよこの寒いのに、余計に寒く、くくっ……!
(くだらない冗談も時々ツボにハマるから怖い。俯いて笑いを噛み殺す)
(ぷるぷる震えているのは決して寒いからだけではない)
んっんー……ぅ?
聞いちゃ駄目なのかもだけど……もしかして、なんか失敗でもしたの?
(まるで自分には甲斐性がないとか、そんな風に言っているようにも聞こえる)
(女性関係で苦労しているような実感が滲んで聞こえるのは、気のせいか)
ぷおっ?なんと。
このさり気ない王子様的行動スキルは一体何に裏打ちされてるのさ。
郡くんてさー、男子には誤解されて喧嘩売られて女子には勘違いされて告られるタイプでしょ。
(本当にこの人、正統派というか、ケレン味がなくストレートだ)
(本人にそのつもりがなくとも、誤解するなという方が難しいだろう)
(厚意は嬉しいので、遠慮なくジャケットは羽織っておく)

まーねえ。先祖代々からのお役目だもの。
当代では私の役目だから、頑張らないといけないの。
だからって、引き継ぐものが何もない人が羨ましいとは思わないけどね。
(九百九十九匹の魔物を胎に収めて、最後の千匹目として自分の身体を捧げる。それが梨緒の役目)
(食って食って食い続けて、その最果てに親族一同に食われる日までは、食われるわけにはいかない)
かるちゃーぎゃっぷだね、これって。でもさ、価値観の多様性が重視される一方で守られるべきマナーまで
軽視される風潮はちょっとダメだと思うの。
(自分たちが異端なのはわかっているが、同意や理解を求める気が起きない)
(だから関係のないトークで話の矛先を逸らして誤魔化す)

あ、ところで郡くんて何組?部活とかやってんの?
私、未だに部活とか決めてないんだよね。
194郡 太一朗 ◆gphCpRvXtQ :2012/11/17(土) 23:07:55.03 ID:e3VOutvZ
>>193
それこそフラグだろ?そうでないことを祈るばかりだけどな。
(肩を竦ませて軽口を叩く。が、彼女の言うとおりだろう。
 そうでなくても警戒するに越したことはない。少しでも、危険の芽は摘み取っておくべきだ)
……ま、どちらにしろ、情報を集めるしかないけどな。
新しい異形の噂とかも聞けるかもしれないし。同じ奴が出るなら、それはそれで対策を立てられるしな。

はいはい。いーから、落ち着きなって。
(苦笑して、梨緒を眺める。そんな本気で言ったつもりではないのだが、
 こうも受けられると返って恥ずかしい気がするのはなぜだろうか)
さーてな。してるかしてないかで言えば、してばかりだろうな、俺の場合は。なかなか難しいよ。
(色んな意味で。こればかりは頭を悩ますものだ。ただ、それでも彼女の姿を追いかけることは止めやしないが)
言っただろ、借りは作らないタイプだって。
……ま、自称正義の味方見習いだからな。これぐらいのこと、褒められることじゃねーって。
(そう、それこそが自分の原初である。……というよりも、常識的に考えてこのまま彼女を帰らせる方がどうかと思うが。)
ちなみに、そのおまえの見当ははずれだ。喧嘩を売られたことも、告られたこともないよ。

俺は詳しいことは分からないけどよ。
それが本当にお前にとって誇りのあるものならいいんじゃねえかな。……そうでないなら、ってとこか。
(鬼祓師というものが、どういったものかは詳しくは知らない。
 だが、彼女がそれに誇りを持っているのなら、口をはさむべきではないだろう。―――自分の持つ信念と背かない限りは)
そうかもしれないな。でも、何が多様性で、何がマナーで……それをすべて客観的に見ることが出来るヤツはいないんじゃねえかな。
いるとすれば、カミサマぐらいだろーさ。
人なら誰しもが主観的に生きているだろうし、人が人である限りは、自分の価値観にどうしても寄り添ってしまうもんだよ。
客観的に見る、と言っておきながら、その判断は結局自分の経験や過去を参考にするしかないんだからさ。

俺は帰宅部。図書委員をやってんだ。
まあ、やりたい部活がなかったってのもあるけど、本……特に小説を読むのが好きでさ。
お陰で現代文だけは、テストの点、いいんだぜ?
195名無しさん@ピンキー:2012/11/17(土) 23:34:24.41 ID:hSdadQDL
195
196顕谷 梨緒 ◆x2JNvp1m4g :2012/11/17(土) 23:35:57.76 ID:IU38eIjA
おおぅ、してばかりなの。
その割には……いえ、ナンデモアリマセンノコトヨ?
(そっぽを向いて吹けもしない口笛を吹いて誤魔化す)
(その割には実にスマートな対応をしていると言いたかったのだけれど)
(考えてみるに失敗した経験からこんな振る舞いが身に付いたと考えるのが妥当か)
おー、社会的正義では裁けない悪事を法律や倫理に背いてでも俺の正義で裁いてやるぜ
って考えてるのね、郡くんは。アメコミのバットマンだね、まるで。
(もっとも例の蝙蝠男の行動原理は正義というよりは復讐であって、その対象が悪と呼ばれる)
(存在であるというだけで、実際はかなり紙一重な存在……らしい)
あはは、いいよいいよ。それくらいじゃないと生きてる甲斐、ないもんね。
そんな郡くんの味方に、不肖、鬼祓師の顕谷梨緒がなってあげましょう。
(喧嘩を売られたこともないし、告白されたこともないと彼は言うが、彼の言う正義は)
(如何にも衝突の原因となりそうな代物だ。個人の正義とはそういうものだ)
(ならば、そんな彼の味方が一人くらいいてもいいはずだ。ぐっと拳を握って突き出す)

誇りっていうよりは、愛かな?遠い昔、今よりもずっと夜が暗い時代から受け継がれた使命なの。
それが今も続いてる。だから私は、自分がどこから来て何して生きるか、知っている。
だから私はこの役目と愛を次に渡す時までは死なないし、死ねないの。
(先代の鬼喰いの心臓を喰らい、その役目を受け継いだ時から)
(その人の使命と愛を受け継いだ時から、ずっと自覚しながら生きている)
うーん、つまり、神様に見られていると自覚していると部屋にいるときでも露出プレイをしている
みたいで興奮すると言いたいのね、わかります。わーい、郡くんのすけべー、へんたーい♪
(真面目な話もよいのだけれど、もう少し高校生らしい会話も楽しみたい)
(やりすぎると面倒でウザイ女だと思われそうなので、限度を弁えつつ茶化す)

本かぁ。私は、ほら「泣いた赤鬼」とかの話が好きで…………
うう、青鬼ぃ…………赤鬼もそりゃ泣くわよぉ…………
(ほろりと、例の話の顛末を思い出して、涙腺が緩む)
っとと、あー、じゃあ今度遊びに行くから、なんかお薦めの本とか用意しておいてね。
(慌てて涙を拭うと、今度はにっこりと笑って指を突きつける)

(それから30分くらいかけて『植物くん』を胃の腑に落とし込み、ご馳走様と言う)

【そろそろ〆かな。置きレスも含めて付き合ってくれてありがとね】
197郡 太一朗 ◆gphCpRvXtQ :2012/11/17(土) 23:56:00.32 ID:e3VOutvZ
いや、そこまで立派なモンじゃないって。自己満足だよ、自己満足。
それに、相手は異形だしな。
(肩を竦める。そこまで徹底的な正義ではない。言い換えてみれば偽善だ。
 悪が存在すれば、東奔西走するわけではない。自分の目の前のことでしかそれを為すことができない半端者だ。
 だから、見習いであり、偽善。それでも善は善だと思うのが自分の信念だった)
はいはい、サンキューな。ま、そう言って貰えるだけでもありがたいってもんだ。
(苦笑を浮かべ、軽口を叩きながら、拳を突き合わせる。『どこかの誰かの味方』ではなく、『知っている誰かの味方』か。
 そういう考え方もあるか、と彼女の言葉に新鮮さを覚えながらも、笑う。)

愛、ねぇ。俺には高尚過ぎる言葉だな。
(愛、と正面切って言葉に出来ない辺り、自分はまだまだ子供なのだろう。
 もっとも愛と一言に言っても、家族愛、友愛、親愛、隣人愛、恋愛、……色々とあるものだ。
 言葉にならずとも、こうして、異形を討つことのその根源は、その誰かの為の愛から来るものなのかもしれない)
(そして、それは彼女も同じなのだろう。彼女にとっての役目がどういったものかは深くは理解できてないが、
 少なくともその役目を大事にしていることは測り知ることが出来る)
男はみんなスケベで変態なもんだ。それは否定できないな。
(そんな軽口を叩きながら、やれやれと溜息を付く。彼女が無理に話を逸らしたのは、すぐに分かった。
 まあ、それならば、自分もそれに付き合うべきだろう)

………感受性が豊かなんだな。
(良い話だとは思うが、十代後半の少女が泣くほどの感動だっただろうか、と苦笑を浮かべながらも、
 その感受性が彼女の良さなのかもしれない、と心の中で呟き)
はいはい、分かったよ。じゃあ、何か考えておくとするか……
(そんなこんなで、この夜の物語はおしまい。彼女の食事に付き合いながら、他愛のない話をしばらく続けることになった)

【あいよっ、それじゃこっちも締めってことで!どうも付き合ってくれてサンキュな!】
【スレをお返ししまっす!】
198顕谷 梨緒 ◆x2JNvp1m4g :2012/11/17(土) 23:57:30.07 ID:IU38eIjA
【見届けたよ。お疲れ様】
【ゆっくりと休んでね。それじゃあ、またよろしくね】

【これにて落ちます】
199名無しさん@ピンキー:2012/11/18(日) 02:00:18.88 ID:Gwq/6pG+
200名無しさん@ピンキー:2012/11/18(日) 15:20:48.20 ID:Gwq/6pG+
200
201紅裂拓兎 ◆QiSi/P5T2Q :2012/11/18(日) 21:43:24.73 ID:WZ9qbR4C
【少しだけ待機】
【プロフは>>54
202名無しさん@ピンキー:2012/11/18(日) 21:44:12.69 ID:Gwq/6pG+
スイング
203紅裂拓兎 ◆QiSi/P5T2Q :2012/11/18(日) 22:12:49.98 ID:WZ9qbR4C
【待機終了】
204顕谷 梨緒 ◆x2JNvp1m4g :2012/11/20(火) 21:48:28.45 ID:Jh6B4GaY
【ちょびっとだけ待機してみるね】
【プロフは>>86にあります】
【ちなみに凍結前提。置きレスもありありです】
205顕谷 梨緒 ◆x2JNvp1m4g :2012/11/20(火) 22:07:41.43 ID:Jh6B4GaY
【避難所からの呼び声……】
【一旦落ち】
206名無しさん@ピンキー:2012/11/20(火) 22:19:13.67 ID:oTRNiZF/
さいなら
207媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2012/11/25(日) 00:44:53.30 ID:o82W+7xM
>>http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/5556/1352560007/206

失礼致します。
(多少の居心地の悪さを感じるべきところであることはわかるが、目の前の情報が優先。
 そんな彼女はなんのためらいもない動作で、勧められた椅子に腰をかける。スカートの裾を気にすることが唯一女子高生らしい仕草といえるだろう)
(さて、もちろんこんな話は他の人間の耳にはいれたくはない。
 大人数でがやがやしているところならまだしも――だからこそ、日常会話をするかのように話を聞いて)

なるほど。
それについては同型の存在が気になります。
自立同型個体ならばいいのですけれど、親株が存在するような場合が一番心配です。
もとをたたなければ、何度殺してもイタチごっこ。しっかり根本から駆除しないと雑草が何度も生えてくると同じです。
弱点については、承知いたしました。
――有益な情報、ありがとうございます。
(軽く会釈。頭の中で今はいってきた情報を整理しながら、うんうんと小さく頷いた)
そして、「郡太一朗」という少年についてですが、私の知人です。確か、貴方と学年も同じでしたね。
組織に属さずに異形を狩る方々は、スタンドプレーが多くなりましょう。彼の素性については保証いたしますので、
何かあれば存分に、使って――もとい、協力要請をなさることをオススメいたします。
(長い髪を揺らしながら言い切る。言い換えたものの訂正する気がないところが彼女の性格を表しているだろう)

しかし、貴方も危ないことをなさっておいでのご様子。少々心配にございます、顕谷さん。


【遅くなって申し訳ありません。置きレスに1レスお借りいたします】
208顕谷 梨緒 ◆x2JNvp1m4g :2012/11/25(日) 09:03:50.95 ID:BSwXGYUL
>>207
お知り合いだったんですか。
ふぇー。ふぅん。葵さんってああいう男の子が好みだったりします?
(世間って狭いなと思いながら、特に深い意味もなく訊く)
(どの程度の知り合いなのかは、葵の言葉から推し量ることはできない)
(いつもの涼しげなポーカーフェイスからは、どんな感情も滲んではこない)
異形狩り自体、別に団体競技じゃないですし。
自分の責任に置いて勝手に戦う分には好きにしていいと思うんですけどね。
(スタンドプレイは団体競技の中でチームの勝利より個人の成績を優先するような)
(プレイのことを指す。組織単位で異形狩りをしている媛名葵が組織の利にならない行動を)
(すれば責められるのは当然だが、彼は自分の信念の為に戦っているのだから、その行動を)
(責めることをできる人間はいない。全てが自己責任に置いての行動だ)
あ、でもでも。ああいう男の子って見てて危なっかしいけどカッコよく見えるから困るんですよね。
さり気なく優しいし、気遣いも上手だし。王子様気質って言うのか、天然タラシって言うのか。
本人はモテないって言ってたけど、多分かなりモテてるんじゃないかなって思いますよ。
(やれやれと肩を竦めながらも、満更でもない顔で緩く笑う)
(郡太一朗に対して一番ピーンと来るのは主人公体質という言葉かも知れないと勝手に思っている)

まあ、彼の信念を表す「正義の味方」って単語は誤解や偏見の対象にもなる言葉ですし。
だから私は私のできる限りで郡くんの味方になってあげるって約束しました。
(小さな拳をぐっと握って快活に断言。鬼祓師は正義の味方ではないが、人間の味方のつもりではある)
(何より、顕谷梨緒自身の心がそうしたいと叫んでいるのだから、それに従うだけだ)

名前で呼ばれた方が嬉しいんですけどー。
危ないって言われても、これが鬼喰いの使命ですしね。
私が戦って生き続けて使命を果たすことが、愛の証明なわけですし。
《深凪》の方々も、当主様への忠誠心や愛の為に戦っているって話を聞いたことがありますけど
多分、それと似たようなものだと思いますよ。違ってたらごめんなさいですけど……
(最後のフレーズは小声で付け足す。《深凪》は他の組織と違うと小耳に挟んだことがある)
(異形狩りを主な目的とする組織の中でもかなり異質なのだとか)
(もっとも、梨緒は他の組織については余り知らないから比較もできないのだけれど)

あー、そう言えば、葵さん。「負け戦」って組織については何かご存知ですか?
一人、友達になった人がいるんですけど、組織に内情については詳しく聞いてなくて。
かなりブラックかつアットホームな職場とは本人から聞いたんですけどね。
(他の組織と言えば、最近友達になった、あの白く明るい月明かりを思わせる安曇野停の笑顔を思い出す)
(夜の中でも明るさを失わない彼女は夜道を照らしてくれる満月のようにも思えて好ましかった)
(もし太陽の下で会えたなら、どれだけ眩しいことだろう。もう一度会いたいと願って暇を見つけては学園内を)
(探しているが、意外にも見つからない。この学園、人が多すぎてたった一人を探すのは難しい)

【置きレスにお借りしました】
209名無しさん@ピンキー:2012/11/25(日) 17:48:23.31 ID:7Ru41tEX
210媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2012/11/26(月) 23:43:30.43 ID:5bCrnz5H
>>208
男性の好み……そうですね、求めるものは「強いこと」と「使えること」くらいなのですけれど――。
(むしろ、それ以上に何が必要なのだろうか)
(そういえばそれに当てはまっているかどうかに関わらず、あの人に惹かれたのはなぜなのやら。
 目の前の少女の問にたいして、疑問がぽんぽんとわいてきて、わずかに小首をかしげてしまう)
危なっかしいけれど格好いい、ですか。
私にはよくわかりませんけれど、そういえば何かと女性を助けていたりはするようでした、あの方。
その口ぶりからすれば、貴方もそういう場面に出くわしたのですね。あらあら、罪深いお方であります。
(黒髪を揺らして首の傾きをもとに戻すと、わずかに目を細めてみせた)
私個人としては危なっかしい人が危なっかしいことをして現場をかき回されるのは困るので
セーブ役のどなたかが一緒にいてくださると助かる、と思っている次第です。
貴方が彼の味方になってくださるのであれば、一安心というものです。
(淡々と。淡々と。彼女にとっては、現場で誰がどうなるかということは損得の問題だとでもいうように)

――鬼喰いの氏名が、愛の証明ですか。
私達については、少し……どうなのでしょう、個々人で違うところもあるのやもしれませんけれど、
しかし、貴方がそのお話しを聞いた方は珍しい解釈をなさるのですね。――否、ある意味間違っていないのでしょうか。
(≪深凪≫についての外の評価は、「過激な異形狩り集団」だの「野蛮人」だの、そういったものばかりだが、
 当主の忠誠心や愛の為に戦っているという表現は初めて聞いた。当主に陶酔している、とは言われたが、モノは言いようだなと思う)


負け戦、ですか?
申し訳ありません。このところ組織関係の情報収集を私が怠っておりますので、存じ上げておりません。
(いなくなった自分の霊体武器のことばかりにかまかけていたせいで、組織関係の仕事に手を出さなくなっている)
(もちろん、≪深凪≫の方から仕事をわたされれば窓口として交渉には出ていくけれど、
 前ほど積極的に情報を収集しなくなっている――そういう状態に気づいて、思わず生きを吐き出してしまった)
どのような組織なのでしょう?また、よろしければそのかたのお話しも聞かせていただけると嬉しいです。
(もちろん、出来る範囲で。という前提をつけくわえて)


【置きレスにお借りいたしました】 
211名無しさん@ピンキー:2012/11/27(火) 00:28:09.94 ID:WhiEfNFv
>>210
212顕谷 梨緒 ◆x2JNvp1m4g :2012/11/28(水) 05:55:28.42 ID:qdw8uq/l
>>210
それってただの都合のいい相手なんじゃ……イエ、ナンデモアリマセンのことよ?
(思わず詮索してしまいそうになったが自重する)
(ひゅーひゅーと、そっぽを向いて吹けもしない口笛を吹いて誤魔化す)
どっちかって言えば私の方が無鉄砲なんですけどね。
ただ、郡くん言ってました。「俺の為に誰かが傷つくのは許せない」って。
それって、裏を返すと誰かの為なら俺はどれだけ傷ついても構わないってことだから。
なら、そんな郡くんの味方になってあげる人が一人くらいいてもいいかなって、思ったんです。
(誰だって正しいことをしたいと思っている。けれど、世の中正しいことだけでできているわけではない)
(誰も自分の想いを叫んだりせず、呟いているだけ。だから、自分のできる範囲でやれることをやって)
(自己満足と自嘲しつつも、これが正義だと言っている彼を応援する気になった)

了解っす。
正義の味方と鬼祓師が合わさって最強に見えるコンビで罪もない妖魔たちを根絶やしにするっす。
(ビシッと敬礼する真似をする。絶対に了解してないだろお前と突っ込まれそうな態度だった)
(葵の声音は淡々としている。淡々としすぎていて、彼については無関心ですよと殊更に強調している)
(ようにすら聞こえた。色々と考えたが梨緒は追求しなかった。後日、郡太一朗本人に聞けば済むし)
(だから空気を緩和させるべく、あえて空気読まないツッコミ待ちな発言をした)

当主様に心酔しているってことは、愛があるのかなって思いまして。
私の勘違いなら、まあいいんですけど。
(なんでも自分の基準で図るのは悪い癖だなぁと思いつつも、《深凪》の風評について思い出す)
(特に気になったのが、彼らは当主様を崇拝、傾倒、心酔しているとの噂だった)
(それも愛の形のひとつだと梨緒自身が勝手に思っただけで、内情は微妙に異なるらしい)

一度会っただけですからね。組織の内情についてはよくわからないです。
名前は、二年生の安曇野停先輩です。テンション高いギター持った芸人みたいな人ですね。
この前、大猿の異形と戦ってたとこを、つい助太刀しちゃいまして、あはは。
(本当は「見」に徹するつもりだったのだけれど、彼女のギターを聞いていたら反射的に助けてしまった)
(結果だけ見ればよかったよかったで済むが、危ない橋渡ってるよね私と今更反省した)

それで何となく意気投合したって言うか、バンドやろうぜって流れになってしまって。
次の日ギター買いに行ったんですよ、ストラトキャスターとかいうやつ。イェーイ!
(突然椅子の上に足をかけて自分の机に飛び乗り、ギターを弾く真似をする)
(エアギターを激しく弾きながら、ヘッドバンキング。長い髪が激しく揺さぶられる)

【置きレスにお借りしました】
213名無しさん@ピンキー:2012/11/28(水) 10:52:07.66 ID:4QnLPpV6
>>212
214顕谷 梨緒 ◆x2JNvp1m4g :2012/11/28(水) 21:37:09.69 ID:qdw8uq/l
【媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 さんとのロールの解凍に借ります】
215媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2012/11/28(水) 21:40:21.12 ID:vTkKEEga
>>212
別に根絶やしにしていただく必要はないのですけれど……、ですが、そうおっしゃっていただけるのであれば
私もひとまず安心というものです。一人で狩りをしている方々は、やはり心配ですから。各々に。
(梨緒が空気を緩和させてくれようとしていることなど、露知らずで読めずにいるのがこの異形狩りであった。
 目の前の彼女は空気をいくらか敏感によみとっているのに、この女ときたら正反対である)

(小柄で愛らしい小動物のような少女を見つめながら、狗は首を傾げた)

……愛、といわれるとまた難しいものです。
私には正直、それをどう受け取っていいものかわかりません。付いて行きたいとおもうのがそれなら愛でしょう。
勘違いというようなことではありません。価値観のすり合わせが難しいともうしましょうか――あなたにとっては、愛なのかもしれませんね。
(愛だの恋だの、感情を言葉で縛り付けてしまうのはあまり好きではない。
 気持ちに名前をつけると、それに縛られてわけがわからなくなってしまう。感情を扱うのが得意ではない猟狗はどうしてもそう思う)
(だから、それを誤魔化すように一度、窓の方に視線をむけてから、この話は終わりですとでも言うように)


(切り替える)


安曇野停。
(その姓はどこかで聞いたことがあっただろうかと、頭の中で記憶をさぐる)
(小さく唸ってひっぱりだそうとはしてみたけれど、どうしてもでてこないようだ。該当なし、ということで彼女の話を聞く)
つい助太刀をなさるのは、結果が伴えば構いませんが、どうぞお気をつけ下さいませ。
そのようなこと、一介の異形狩りの私が、鬼喰いの貴方に申し上げるようなことではないとは思いますが。
(危うさを感じてしまうのは、その見た目の愛らしさ故なのだろうか。見た目で判断するのはよくないと、知っているはずだが)
……そして、バンド、ですか――。
すとらすと、きゃすたー。
(頭の上に?が浮かんでいるのが、誰かに見えただろうか)
(自分の興味がないもの、興味をもつ必要がなかったものにたいしてとことん疎いのがこの女なのである。
 机の上にとびのった彼女を見上げ、長い髪を揺さぶるさまをきょとんとした顔で見つめながら)

ずいぶんと頭をゆらされるのですね、頭がくらくらしてしまいそうです。
(そして首を傾げた)


【おまたせいたしました。ロールの解凍に場所をお借りいたします】 
【本日を楽しみにしておりました。それでは、今宵もどうぞよろしくお願いいたします(一礼)】
216名無しさん@ピンキー:2012/11/28(水) 21:41:23.23 ID:4QnLPpV6
解答
217顕谷 梨緒 ◆x2JNvp1m4g :2012/11/28(水) 21:59:39.19 ID:qdw8uq/l
…………。
(がっくりと無言で肩を落とす。実に肩透かしを喰らった気分だった)
(この人、真面目というか、なんというか……)
(波長がズレていると表現すればしっくり来るのかも知れない)

まあ、それもそーですね。
私の愛は家族愛ですしね。
(愛と言われると難しいと語る彼女は、その言葉を持て余しているようにも見えた)
(価値基準の定義が違うと言われればそれまでだ)
(もっとも、これとて梨緒が詮索するような話ではない)
(だからこの話はこれで終わらせておく。まだそこまで深い話をする間柄でもない)

いや、あの、えーと、私もですね、最初は見物しようとしてたんですよ?
ええ、組織間の縄張り争いとかあるじゃないですか?
それに巻き込まれたら面倒だなって一応そこまでは考えたんですよ。勿論。
(やはり突っ込まれたかと、しどろもどろになりつつ、弁解をする)
(一応、考えたのだ。考えたが結果として……そう、全て結果論でしかない……助太刀してしまった)
(安曇野停を助けたこと自体は決して後悔していないが、そう何度も上手く行くとは限らない)
反省はしてるんですよ、終わった後は。
(ただその反省を次に活かしていないので、同じことを繰り返しているだけだ)
(指摘されるとズーンと心も沈み込んで、心なしか顔色も悪くなった)

とぁっ!
(最後に飛び跳ねて空中をエアウォークして華麗に着地しつつ、決めポーズ)
(もう教室に二人きりとは言えやりたい放題だった)
ご清聴感謝!目指すはミリオンセラー印税で&ハワイ旅行!
(おどけたり沈んだり笑ったり跳ね回ったり、小柄な身体に見合わぬ活力で動き回る)
折角だし葵さんもバンドやりましょうよ、キーボードとか。

【はい、こちらこそお願いしますね】
【えー、とは言っても大体話すことは話したような……まだ引き出し少ないですしね、私(苦笑)】
【何かあるようならどうぞ遠慮なく聞くなりどつくなり篭絡するなりお願いします】
218媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2012/11/28(水) 22:21:35.21 ID:pL9sz9Lq
>>217
貴方が助太刀にはいってしまうというのも、
貴方の性(さが)であるのでしょう。こればかりは致し方ありません。
先ほどの郡さんも、そういう性質(たち)ですから。ただ、心配なのです。
(咎める気はないけれど、というのはなんてずるい言葉だろうか)

(小柄な体で身軽に飛び跳ねる彼女)
(活き活きとしている様はそれこそ小妖精のようだ。彼女がバンドでも始めれば、どれだけのファンがつくだろう。
 思わずそんなことを考えながら、やりたい放題な少女をみつめ)

私はあいにく、今時の曲はよくわからないものですから。
楽器を扱うのは嫌いではないのですが、弾ける曲がおおくあるわけでもありません。
ですから、バンドにつきましては――ファン一号という扱いでよろしくお願いいたします。
(小さく笑って)

と。そういえば、私もお尋ねしたいことがあるのでした。
あの――近頃、木刀をふくめ刀剣の類で異形を狩っているような方をご存じありませんか。加えて、近頃人が変わったようだとか。
少し異形を狩ることに執着しすぎている、というか。もちろん、私はのぞいてくださいませ。

【ふふ。了解です。それでは、好き勝手にと】
219顕谷 梨緒 ◆x2JNvp1m4g :2012/11/28(水) 22:40:39.50 ID:qdw8uq/l
えー、あのー、はい。
申し開きもありませんです、はい。
(それがお前の性格なんだから仕方ないと言われれば反論の余地もない)
(長い髪を垂らしながらがっくりと項垂れる様は、呪いの日本人形にも見えただろう)
(だが、項垂れたのも一瞬で、心配されているのだと知れば表情も明るくなる)
大丈夫です。
私には死ねない理由がありますから。
だからそれを果たすまで絶対に死にません。ご心配なく!
(心配されているのなら、その不安は杞憂だと思わせるように振舞う)
(根拠はない。だが、強い言葉には力が宿ると伝えられる)
(言霊。それは不確定な未来を少しでも明るく照らす力がある)
(愛する家族にこの身を捧げるまでは、絶対に死ねないから)

私も始めたばっかりなんですけどね。
早くもファンがつくとかいよいよ引っ込みがつかなぐるっ!?
(噛んだ。ふるふると身体を震わせつつ口元を抑えながら後ろを向く)
(どうしてこんな台詞で噛むのか自分でもよくわからない)

うみー、あー、刀剣類ですかー?私は郡くんくらいしか知りませんが。
というかあの小太刀って明らかに銃刀法違反ですよね。
刀使って異形狩ってる人ってそんなに多いもんですか?
(痛みから復帰しつつ、頭の上にハテナマークを浮かべる。魔物の力をそのまま振るう梨緒と違い)
(多くの者は武器を使った戦う。それは理解しているのだが、この国には銃刀法があり、所持には制限がある)
(大きなサバイバルナイフを持っているだけで軽犯罪に問われるような国だ)
(まさかこの街だけは特別に規制が緩いのか、なんて思ったりする)

話の流れから察するに妖刀とか、そーゆーのですか?
220媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2012/11/28(水) 22:55:27.04 ID:vTkKEEga
>>219
――…顕谷さんは、可愛らしいお方ですね。
(ふるふると身体を震わせるさまを、目を細めて眺める)
(基本的に可愛らしいものは好きだ。だからこそ、そういうものは可愛らしいとすぐに口に出してしまう)

銃刀法違反も、器物損壊も、見咎められることがなければ罪にならない世の中にございます。
……公安の方の根回しもありますし、
刀剣の類を使うような人間は、貴方が心配なさることにたいして、対策程度しておられましょう。
そもそも、そうそう見咎められるような扱いをしている人間は、……もう、捕まっているのではないでしょうか。
能力持ちだった場合には、やはり、ニュースにならないようにどこかがもみ消すでしょう。
(銃刀法にひっかからないのか、なんて。夜の世界に片足程度つっこんだ程度の人間の考えに思えてしまうのは
 自分がそちらにひたりすぎているのだろうか。そんなもの、完璧に対応しておくのは当たり前だし、
 公安にツテやコネをもってどうにかしてもらうことが当たり前なのではないだろうか。小首を傾げる。やはり浸り過ぎか)
どこかの誰かが何かをしてくださっているおかげで、
世の中に異形は存在しないことになっているのですよ。もちろん、我々も、ですけれどね。
(――だから、こうして異形の存在が公になっていない世の中が存在するのだろうに。これは夜にいきるからの考えだろうか)

……妖刀というのは、少しまた、あれなのですけれど
まあ、そうですね。何もないところから刀剣をだしたりとか、木刀で切れるはずのないものをきったりとか。
そういう方をもし見かけましたら、私に教えていただけませんでしょうか――そうそう、会うこともないでしょう、けれど。
(うぅん、と小さく唸って)
いま、探している標的の手がかりかもしれないもので。
221顕谷 梨緒 ◆x2JNvp1m4g :2012/11/28(水) 23:17:24.61 ID:qdw8uq/l
ぐぬぬ……
(可愛いと言われても、こんな醜態を晒してしまったのは恥ずかしい)
(だが全く嬉しくないと言われるかとそうでもなく)
(だから実に微妙な、表現し辛い表情で顔が固まってしまう)

警察と話がついてるならいいんですけどね。
昔はともかく、鬼祓師って今はどこの権力者とも繋がってませんし。
だから仕事も回ってこないし、その辺のフォローもないんですよ。
(でも郡くん小太刀をぶら下げたまま食事に行こうと言ってましたよ、と言おうとしたが止めた)
(突っ込んでも泥沼になるだけだと悟ったからだ。代わりに暴露したのは鬼祓師の実情)
(もっともこんな話、葵は当主から聞いて先刻承知だったかも知れない)
メンインブラックみたいな記憶操作する機械で目撃者の記憶消してるんですかね。
まあ、私は自分の存在をこの世に知らしめる気は毛頭ありませんが。
(偽装された世界で、人々は何も知らされることもなく安穏と過ごしている)
(窮屈だと呟きながら、演出された平和を怠惰に貪っている。それでいいと梨緒も思う)

ううーん、大雑把にですが、お話は解りました。
いいですよ。それっぽい人と会ったらお知らせします。
何か特徴とかあったら教えてもらえませんか?
(鞄からメモ帳とシャープシルを取り出して、「刀剣を使う」「異形に執着」「特異な剣を使う」など)
(情報を書き連ねてゆく。その間にくーと腹が小さく、一回だけ鳴いた)

えー、あー……あと、お腹が空いたんで何か食べに行きません?
用事なかったら、ですけど。
(年頃の乙女としては、腹が鳴る音を聞かれるのは恥ずかしい)
(赤面しつつ、食事に誘う。夕食には早いが軽く何か摘むにはいい時間だ)
222媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2012/11/28(水) 23:28:49.04 ID:vTkKEEga
>>211
(小太刀をどこにもしまうつもりなく食事にいこうとしていたのか、もちろんしまうつもりだったかはしらないが、
 前者であったとしたらこの猟狗は少年に「取り上げますよ」とでも言いだしそうなレベルの裏事情は知らないまま)
それでも、“通常と異なる”というコミュニティで貴方も私たちも繋がっているのです。
何かと暴きたてようとすることもないでしょうし、逆に隠そうとする者同士ですから――、
ふふ。そう、自分の存在をこの世の中に知らしめる気さえなければ、皆さま案外鈍感でいらっしゃいますから大丈夫です。
(人は自分の常識でものを図ろうとするから)
(そのような記憶操作の機械があるかはしらないが、そのような能力持ちがいれば権力者に重宝されるだろう。
 しかし、恐ろしいことだ。もしかしたら自分の記憶だって、本当は今持っているものと違うかもしれないのだから)

申し訳ありません。
我々も、何分手持ちの情報が少ないものですから――…だからこそ、人の手に頼るしかないのでございます。
特徴は、そうですね……武器に青白い光を帯びていることが多い、という報告はうけております。
たまに古典口調で話す、などという報告もあがっております。
襲われた時に生け捕りにしろというわけではありませんので――倒しても、見かけただけでも、どちらでもご報告を。
(メモをとってくれている少女。なんと律義なことだろうと思わず感謝してしまう。
 ただ、そのメモを落とすようなドジッ子ではないことを祈るばかりだ。可愛らしい姿からは、つい可愛い姿を連想してしまう)
(――そう、今、目の前の少女が見せてくれたような姿を)

……ふふ。
何が良いでしょうか。しっかりとご飯をたべるのでも、何か甘いものでも
貴女が食べたいものをおっしゃっていただければ、どこへなりともお伴いたしましょう。
(甘いものをたべるなら、少し遠いけどあの少女のところもいいかもしれない。兵部という少年が助けた、あの少女)
223顕谷 梨緒 ◆x2JNvp1m4g :2012/11/28(水) 23:52:05.02 ID:qdw8uq/l
先のことはわかりませんが、できればずっと暴かれない方がいいですね。
個人的に、鬼祓師も鬼喰いもこのまま歴史の闇に埋もれる方がいい気がしますし。
(鬼喰いの受け継がれる使命がどこまで続くかわからないし、鬼祓師の使命も同様だ)
(けれど、いずれ終わりが来ると信じて戦う以上、できれば誰にも知られることなく)
(静かに終わりたいと願う。その悲劇も、宿業も、あの世に持ってゆくべき事柄だ)

青白く、光る、と。はいはい、それで古典口調……古典口調?
あ、はい、わかりました。まあ人間は食べるつもりはないんで、殺しはしませんけどね。
(殺すのは喰らうから。食わないなら殺さない。鬼喰いのルールであり、梨緒自身のルール)
(追加情報を書き足してメモ帳を閉じる。鞄に入れるとき落とすような典型的なボケはかまさない)

ここで葵さんの手料理って選択肢はないんですか?
この前の喫茶店でよければ。
(そう。ボケるとしたらこんな感じでボケるに限る)
(笑いながら鞄を持って立ち上がり、椅子に掛かったジャケットを羽織る)
(ちなみにこれ、昨日の夜郡太一朗から貸し与えられたもので、返すつもりがタイミング悪くて返せず)
(そのままになっていた。明日でいいかとズボラなことを考えて、何を食べようかなと思案する)

【それでは、今回のロールはこの辺で〆ましょうか】
【色々伏線とか小ネタとか出ましたが、次回以降これが活きるといいなーと思ってます】
【お相手ありがとうございました、楽しかったです】
224媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2012/11/29(木) 00:27:45.76 ID:VJBfuhPF
>>223
別に私の手料理でも構いませんが、買い物からはじめなければいけませんし、
やはり、そちらにいたしましょうか――私も、少々のどが渇いてしまいましたから。よろしくお願いいたします。
(ふと、目がいったのはジャケット。どこかで見覚えがある、ような気がして記憶をさぐってみて、やめた。
 答えにいきついた瞬間、なんだか胸のあたりがざわざわしてしまったような気がしたから)

……あたたかいものが、飲みたい気分です。
わたし、寒いのが苦手なものですから。
(目を伏せる)
(思い出して胸をいたませる感情など、どう多く持たないほうがいいということは理解しているはずなのに。
 人にたいして思い入れなんて無いほうがいいと知っているはずなのに)

――ホットミルクとか、好きです。

(どうして自分は、人とかかわるのだろうか――≪深凪≫だけで、良かったのに)


【と、遅くなってすみません!考え込んでいましたら――こちらは、これで〆になります】
【色々と話題の提供も少なかったにも関わらず、お付き合いいただいてありがとうございます。
 私も、いただいた伏線を回収できればなぁ、と思いつつ。――今宵は、遊んでいただけてとても楽しかったです】
225名無しさん@ピンキー:2012/11/29(木) 00:49:33.54 ID:ChK9UcoZ
225
226多々良珠子 ◆2xKszFu4ME :2012/12/06(木) 19:58:21.01 ID:VtQJYvfZ
【名前】多々良 珠子(たたら たまこ)
【年齢】13歳
【性別】女
【身長】135センチ強
【3サイズ】つるぺた。太くは無い
【容貌】黒く染めた赤毛のロングヘア、ライトブラウンの瞳。実年齢以上に童顔
能力により持ち運び可能にした炉や工具と素材を納めた自作のウェストポーチ(ミニ工房)を持ち歩き、どこでも冶金・鍛冶を可能にしている
【能力】逢魔異鉱(あいまいこう/アバウトフルメタル)→逢魔威鋼(あいまいこう/メタルライク)
金属加工品へ、その品物の性質として様々な異能をある程度自由に付与する。
『風を火に変換』『努力を幸運に変換』『所持者の負傷を防ぐ』『変形』など付与できる能力は物理非物理概念を問わず幅広い
が、本人の能力はあくまでも金属の加工過程(精錬、冶金、鍛冶、組立、研磨など)でのみ発生する『異能を付与する』能力のみである
加工品の能力は加工に要した時間と自ら手を加えた過程数、そして素材の希少性によって異能の効率が変化する
【希望】雑談、武具制作・調整、バトル、エロ
【NG】スカ、死亡、後遺症が残るような事柄
【弱点】加工時に発動する能力が特異な以外は少々護身の心得があるだけの少女なため、装備が失われれば戦闘能力を事実上喪失する
また能力の行使に資金や時間がかかる事も弱点と言えるだろう
【備考】多々良の家系は異形退治の道具制作を生業としてきた家系であり、珠子は隔世遺伝的に強い才能を持ってうまれた。
パイルバンカーのような一風変わった武器に愛着があり、作品に使いやすさが無い事が特徴
暇さえあれば変わった武器を考案するか、前衛的なアクセサリを作っている
本人の戦闘能力は低いが、装備によってそれを補うタイプ
また日本人らしからぬ髪色や目の色は外人の母からの遺伝…と祖父兼師匠から聞かされているが、それ以上はわからない。とりあえず両親とも人間には違いない様子
最近、修行の旅から帰ってきた。多層化や超平衡化など機械にはできない職人技の一端を幾らか身に付け、それらと能力のコンボによって更に作品のチートさを際立たせる事が可能になった


【隙を見つけたからプロフ投下ー】
【でも今日は投下だけにするね。ごめんっ】
227名無しさん@ピンキー:2012/12/06(木) 22:08:38.66 ID:weWMJaKE
ロリ
228兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2012/12/10(月) 21:35:24.27 ID:4V4y3Lo/
【こんばんは、待機させて頂きます。プロフは>>11に】
【どなたでも、気軽にお声をかけて下さいね】
229郡 太一朗 ◆gphCpRvXtQ :2012/12/10(月) 21:44:53.92 ID:yFjruH6v
【何も考えてないけれど、俺で良ければ相手させて貰うんだぜっ】
230名無しさん@ピンキー:2012/12/10(月) 21:47:22.09 ID:THA06+cn
230
231兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2012/12/10(月) 21:51:20.25 ID:4V4y3Lo/
>>229
【こんばんは、太一郎先輩。お久しぶりですね(一礼)】
【それではよろしくお願いします。とは言え、僕もとっさに
 案が思いつかないのですが…。今回は、軽めに会話にしますか?】
232郡 太一朗 ◆gphCpRvXtQ :2012/12/10(月) 21:57:24.36 ID:yFjruH6v
>>231
【はい、それでは街中の喫茶店で偶然出会ったと言う感じでお願いします。】
【何も希望等なければ、此方で書き出し致しますがっ】
233兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2012/12/10(月) 22:01:08.58 ID:4V4y3Lo/
>>232
【はい、ではそちらでお相手させて頂きますね】
【実は、僕もロールは久しぶりなのでどきどきです。書き出しの
 申し出、ありがとうございます。のんびりとお待ちしてますね】
234郡 太一朗 ◆gphCpRvXtQ :2012/12/10(月) 22:16:27.09 ID:yFjruH6v
(寒さも厳しさを増してきた冬のある日。
 学期末試験を間近に控え、一部の部活以外は休止中。もっとも、帰宅部である彼自身は関係なかったが。
 委員会の仕事も、今日はない。ぶるりと寒さに震えると、ちょうど、喫茶店に通りかかる)

……うー、寒ぃっ。
コーヒーでも飲んで温まって帰るか。

(ついでに勉強もして帰るか、とひとりごちると、カランコロンとベルの音を鳴らして店内へと入る。
 流石に店内は暖房が聞いており、むしろ上着を着ていると暑ささえ覚える程だ。
 制服の上着を脱ぎながら、カウンター席のスツールに腰掛ける)
(コーヒーをひとつ頼むと、数学の教科書を気だるげに開く。
 やはり何度見ても、数学の教科書は古文書のように見えてしまう。よく他の生徒たちはこれが理解できるものだ)

やれやれ…せめて赤点を取らないように気を付けなくちゃな。

(できれば、平均点。心の中でねがいつつも、まあ無理だろうなと諦める。
 人間大きな目標を持つより、小さな目標をこつこつとこなす方が大事じゃないだろうか、と自分に言い聞かせてみた)
(それよりも、と思う。あの双子、日を増すごとにやんちゃが過ぎていく気がする。
 今では、家庭内のヒエラルキーの底辺に自分がいるような気がするのだ)

まあ、元気で何よりってところだけどなぁ。
……そう言えば。

(何だかんだで、彼女たちの過去を全て聞いてなかった気がする。まあ、いいか、とも思うが。
 要らない過去を穿り返すのも悪趣味だろう。数学の教科書のページを捲りながら、頬杖をついた)

【それじゃこんな感じでお願いしまっす!】
235兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2012/12/10(月) 22:31:56.38 ID:4V4y3Lo/
>>234

(とある喫茶店にて、少年は思う。何の代わり映えもしない、日常)
(一定のサイクルを、眈々とこなす作業。朝を起きて、食事を作り、
 学校へ赴き、夜は異形を狩りて、また家事と復習を行うだけ)
(たまに全てを捨てて、逃げてしまいたくなる。それも死への恐怖や
 責任の重圧からではなく。ただの、面倒くささからだ)
(日毎に、色味をなくしていく日常。死ぬ気はなくとも、惰性で生きている。そのような感じだ)


(カップを持ち、暖かいココアを一口)
(息を吐きながら、思う。我ながら、堕落したものだ。自嘲的な笑みが零れた)
(とは言え、それを咎めるものも、咎められるものも今はいない。
 何をしても、この世界は変わらないのだから)

『カラン』

(ドアのベルが鳴り、ちらりと横目で来店者を確認する。
 特に誰かと待ち合わせをしているわけではない、ただのクセだ)
(そう、にも関わらず。ここで知人と出会えたのは、何らかの因果が働きかけているのか?)
(そんな言葉が浮かんでしまった晶は、彼、郡太一郎から正面へと視線を戻す)

(一つ席を隔てて座った彼は、まだこちらに気付いていないようだ。
 数学の教科書を取り出した。勉強でもするつもりなのだろうか?)

随分と、勉強熱心ですね。

(少しだけ距離の空いている場所から、声をかける)



【はい、よろしくお願いしますね】
236郡 太一朗 ◆gphCpRvXtQ :2012/12/10(月) 22:45:36.96 ID:yFjruH6v
>>235
ん、おぉ、兵部。
(声を掛けられて、思わず間抜けな声が漏れ出てしまう。苦笑しながら、彼に顔を向ける。
 彼と学外で出会うのは初めてではないが、それでもどうも奇妙な感覚を覚える。
 大方彼と出会う時は厄介ごとが絡んでいる時だからだ。気を抜いてこうして出会える時間は貴重かもしれない)

まぁな。まだ高一とは言え、勉強しておかないと授業においついていけないし。
まあそもそもな話、直近では期末テストっていう障害が襲い掛かってくるわけだから、
勉強しないわけにはいかないんだよな、これが。

(勉強しなくて済むなら、迷わず勉強せずにいるだろう。しかし、現実問題そういうわけにはいかない)

赤点なんて取った日には姉さんが怒髪天を衝くだろうからなぁ。
……命の危機にも関わるから、余計に頑張らないとな。

(もしもの未来を想像して、ぶるりと震える。顔は青ざめ、視線が明後日の方向へ向いてしまう。
 ……戦いとは何も刃を交えることだけではないのだ。)
そういう兵部は楽勝そうだな。勉強が出来そうだし。
(と、そこまで言って、こうして学生としての兵部晶と話をするのは初めてのような気がする。
 いつもはお互いどちらかの身上の話だったり、異形絡みだったりするものだ)
(一息吐息をついて、じっと兵部の顔を見つめた)

なあ、ちなみに聞くんだけどよ。
兵部は将来の夢って何かあるか?こういう仕事がしたい、とかさ。
やっぱり警察官になるのか?

(進路、ということになるのだろうか。もっとも、普通ならば中学生に進路を聞くなど、時期尚早だとは思うが、
 なにせ、兵部晶である。高校、大学、そして就職のことも今既に考えているのかもしれない)
237兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2012/12/10(月) 22:58:35.28 ID:4V4y3Lo/
>>236

なるほど。
やはり高等学校ともなると、勉学の難しさは桁違いとなるのですね。
授業さえ受けていれば、どうとでもなる中学校のそれとは比べ物にならないようです。

(以前は時々、姉や兄の教科書を覗いていた時もあったが、当然その
 内容は分からなかった。今なら流石に理解できるだろうが、
 それでもテストで点を取れるかというと、自信はない)

ーーーーー。

(再度手に取ったカップ。それを口に運ぼうとして、止まった。
 今この横にいる彼には、勉強をしないと叱ってくれる、姉がいるのだ)
(ーーーだが、それだけだ。それに何の意味もないはずだ。
 幼い頃に読んだファンタジー小説のように、それは自分には
 全く縁のない物。遠い世界での出来事なのだから)

(ココアの甘さに、小さく笑みを浮かべる)

いえ、別にコツを理解してるだけですよ。
ようは自分の頭に入れやすいよう、知識を整理して覚えるだけですから。

…将来の夢、ですか?別に。現時点でも、職と呼んでいいものを持っているので。
まあこのまま異形を殺して生きていくんじゃないですかね。
死ななければ、ですが。

(晶はどこか虚ろな瞳を太一郎に向けて、他人事のような口調で言った)

あなたはどうなんですか?いつまでこんな事を続けるんです?
例えばこの先、葵先輩と家庭を持つとして、いつまでもそんな死に急ぐようなことはできないでしょう?
238郡 太一朗 ◆gphCpRvXtQ :2012/12/10(月) 23:19:32.46 ID:yFjruH6v
>>237
出来るヤツに限ってそう言うんだ。授業さえ受けていれば、ってな。
ウチのクラスの頭のいい奴もそう言ってたぜ。…要領がいいんだろうな、たぶん。
どんな風に物事を学習すれば、効率的に自分に吸収させることができるのかってさ。
(肩を竦ませる。もっともそれが出来るのならば苦労はしないが。
 とはいえ、まあ、勉強を放り投げる程、諦めも良い訳ではない。言うならば足掻き、だろうか)

言うは易し、行うは難しってな。そのコツが掴めれば、良いんだがなぁ。
差し当たって、今の俺には、片っ端から教科書を読みなおすぐらいしか出来ないよ。
(彼の言うコツは掴んだとしても、普段から繰り返し勉強していなければ身に付かないものだろう。
 しかしながら、テストは目前。そんな余裕はなかったのだった)

ドライだね。先輩も似たようなことを言ってた気がするよ。
(組織に身を置く者は皆そうなのだろうか。自分の立場からは分からないものだが)
俺にはそのままで良いのか、と諭す資格もなければ、自分の思うままに生きろ、と無責任なことも言えないけどよ。
自愛しろよ。そういう仕事をしているなら尚更な。
俺の勝手なイメージかも知れないけど、自分はどうなってもいい、っていう人が多い気がするからさ。
夜の世界を歩く人間はよ。
(特に自分の良く知る彼女はそういうタイプだろう。だからこそ、そんなイメージが付いて回ってるのかもしれないが)

あの人と家庭を持つってことこそが夢物語だよ。あの人は、<<深凪>>というものに自分の価値を置いてるからな。
(苦笑する。あの人と家庭を持つなどと思ってもいなかったのだ)
ま――、いつまでも、と聞かれればいつまでも、と答えるよ。俺は。
俺は俺が許す限り、刃を握り続ける。それがたとえ偽善だとしてもな。
けど、だからと言って日常を捨てるつもりもないよ。俺は欲張りだからな。
239兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2012/12/10(月) 23:38:06.27 ID:4V4y3Lo/
>>238

まあそういうモノは、何らかの切っ掛けで開花するかもしれませんし。
今まで見慣れていた景色が違ったものに見えるように、
ある側面から見たら難解な問題も、別の側面から見たら基礎を繰り返すだけだったりしますからね。

(きっと、彼は要領が悪いタイプなのだろう。頭の出来がどうこうという話ではない)
(それは普段の振る舞いから見ても分かる。効率的な行動とは
 言い難い、理想を求めて全力を尽くすタイプの人間だ)
(自分もかつては目的に全力を尽くすタイプだったが、
 彼とは違い効率を求め、手段を選ばないタイプだった)

まあそれは決して無駄にはならないでしょう。集中力さえ切らさなければ。

(形だけの勉強になっては意味がない。数だけやって自己満足に
 終わってしまっては、テストの結果には繋がらないだろう。
 まあ彼は、そういった方向で愚かなタイプには見えない。杞憂だろうが)

ご忠告、ありがとうございます。…ですが自愛、ですか。
…興味ありませんね。僕は、いつ死んでも構いませんので。

(人道的に考えて太一郎の言葉は正しく、自分の言葉は間違っている。
 でも、もうそれでいい。正しさなんて求めない。くだらない、そういうのは)

ふうん。ま、無理なモノは無理ですよね。

ーーーーで、そっちは諦める割に戦うのは諦めないんですか?
壊れますよ、そんなに欲張っていると、板挟みにあって。
まあ、自分の限界がまだ見えてないのでしたら、それは素晴らしい事ですが。

(空になったカップを置いて、息を吐く)
240郡 太一朗 ◆gphCpRvXtQ :2012/12/10(月) 23:49:45.27 ID:yFjruH6v
>>239
………………。

(一つ息を溢し目を閉じると、ぱたんと、教科書も閉じる。そして彼に向き合う)

……なあ、兵部。お前何かあったか?

(気のせいかもしれない。だが、彼の言動はいつもに増して硬さを滲ませているような気がした。
 前に出会った時は、いつも通り冷静で現実主義的な面はあったものの、それでも人間味を感じさせていた。
 だが、今の彼はどこか全てを、自分自身をも切り捨てているようにも思えてた。
 それも以前からだったと言うのだろうか)

まぁ、話をする気分じゃないなら別にいいけどよ。
まずお前の質問に答えるなら、どちらも諦めてはないさ。
あの人が家庭的な人になるとは思ってなかったからそう言っただけで、あの人の背中は追い続けるさ。
今度こそ、手放さないようにな。あの人が何と言おうと、絶対に掴まえてみせる。
…そして、壊れない。壊れないように強くなるんだ。
それにそもそも限界なんて、とっくに何度もぶつかってるよ。だから何度も言ってるだろ、『偽善』だって。

(と言っても、彼女はきっと良い顔はしないだろうが。まあ、それも含めての今の自分が此処にあるわけだ)
241兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2012/12/11(火) 00:04:31.71 ID:pMgGxfjg
>>240

何かあったか、なんて。ありましたよ。
何かはありましたけど、別に大したモノではありませんよ。
理想を掲げて、現実に折れた。
僕は、自分の限界という物を理解しただけです。

(特筆すべきようなことはない。この異形や異能が蔓延る街なら。
 いや、そうでなくとも、誰もが生きていく中で感じた事のあるものだろう)
(努力しても、何をしても、変えることのできない。少なくとも
 当人にはそう認めてしまった世界。他人からどんな励ましを受けても
 信じられない。そういう、良くあることの一つだ)

(別に好きになってくれなくてもいい。愛してくれなくていい。
 それでも、生きていて欲しかった。呪いに立ち向かって欲しかったのに)
(妖精の少女の命を亡くしても、あの心の中には。まだ、消えてなくなってもいいなんて、思いが)

…はは。

(首から下げた銀色のロケットに、目線を落とした)
(深く息を吐き、こめかみを押さえ、俯く晶)

…容易く言ってくれますね、限界を越えるだなんて。
そんな手段があるなら、是非とも教えてほしいぐらいですねぇ。

(唇の端を釣り上げて、嗤う)
(これもきっとファンタジーだ。彼にはあって、自分にはないもの。
 永遠に届かない、全く関係のないことだろうけど)
242郡 太一朗 ◆gphCpRvXtQ :2012/12/11(火) 00:20:30.33 ID:wXFOsDWr
>>241
自分の限界か。
その何かは俺には分からないけど、お前がそう言うのならそうなんだろうな。
お前のことを深く知ってるわけじゃないけれど、
簡単に妥協するような人間じゃないってことぐらいは知ってるつもりだからな。

(そして、コーヒーをひとつ口に含む。暖房が効き過ぎているせいか、口の中が乾燥してしまった)

容易く言うさ。そりゃ、お前の事情を詳しく知らないわけだしな。
ただ、一つ言えるなら、悲劇のヒーローやヒロインなら誰にもなれるもんだ。
兵部が今の現状に満足しているなら、文句は言わないさ。ただ、そうじゃないなら、自分を奮い立たせなきゃ。

俺に関して言うなら、俺は、先輩が好きだから。
好きだから諦めない、諦めたくない。……それだけの話だよ。意地汚いんだ、俺は。
しつこい男と言われるかもしれないし、それを正当化するつもりもないけれど。
……まあ、そりゃ、時々諦めたくなる時もあるけどな。
でもやっぱり結局のところ諦めきれないんだよな、あの人のことが好きだから。
(いつか、バンダナを返してもらう。そして、この指輪を再び押し付けてやる。
 そう心の中で呟きながら、首元にぶら下がったリングを眺めつつ)

兵部晶として、今の現状は受け入れるべきなのか?それとも、打破したいのか?……どっちなのさ?
243兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2012/12/11(火) 00:43:55.11 ID:pMgGxfjg
>>242

……あはっ。
理論も、根性論も、全部やってきた。
出せる手は全て使ってダメだったんですから、諦める他はないんです。

(目を細め、楽しそうに下から太一郎を見上げる。何が楽しいのかは
 自分でもよく分かっていない。情けない自分が楽しいのだろうか?)
(それなら、彼の言う、悲劇のヒーロー気取りは確かに相応しい。
 下らなさ過ぎて、笑いのあまり涙が出てきそうだ)

ーーーってのは、言い訳ですけどね。
もしかしたら、限りなくゼロに近い可能性で、どうにかできるかもしれない。
それでも、この無意味に思える行為を続ける理由がなくなってきたんですよ。

…好きな気持ちなら、負けないつもりだったんですけどねぇ。
一方的な言いがかりですけど。同じくらいに大切だった人が、
あの人の為に犠牲になって。それでも、何も変わらなくて。
本当にあの人のこと好きだったのか、もう分からないです。

…良いんじゃないですか、あなたはあなたで。
他人に肯定されるまでもないでしょうが、情熱的な人は好きですよ。

(そのまま、晶はゆっくりと崩れ落ちるように、テーブルに突っ伏す)
(そんなお手軽に、立ち直る術など分かるはずもない。
 自分の勉強のコツが太一郎に理解できないように、太一郎が
 今までに抱えてきたもの、それらの限界を越えていく手段などは)

…くはっ。
受け入れますよ、メンドくさいんで。
今日も変わらずここで時間を潰して、後は変わらず、異形をぶち殺すだけですからねぇ。

(傍らのケースに手を当て。唇の隙間から、漏れる笑み)
(情けない、醜い姿だ。彼のような真っ当な人間ならば、尚更だろう)
(早い内に、消えてしまおう。このようなマイナスな存在は、このような人間に関わるべきではない)
244郡 太一朗 ◆gphCpRvXtQ :2012/12/11(火) 00:57:21.16 ID:wXFOsDWr
>>243
………やれやれ。
具体的な話は分からないけどさ。可能性がゼロじゃないのなら、俺は諦めるべきじゃないと思うぜ。
根性論とか理論とか関係なくな。諦めてしまえばゼロ。それが事実なだけだ。

自分を疑うなよ。自分が自分を疑ったら、誰がお前を信じるんだよ。
そいつが好きで大切だって言うなら、最後まで諦めんなよ。
……そりゃあ、同じぐらい大切な人を犠牲にしても、何も変わらなかったのなら、ショックは大きいかもしれないけどな。
でも、逆に言えば、そこで諦めたらその大切だった人の犠牲が無駄に終わるだけだぜ?
まあ、俺は当事者じゃないから、俺の言う言葉も軽いだろうけどさ、
本当にその人の犠牲に報いたいと思うなら、最後まで色んな手を尽くしてみろよ。
それでもダメだったら、その時が諦める時だよ。

――兵部晶は、その人を二度犠牲にするのかよ?

(再びコーヒーを口に含む。乾いた口内に、水分がいきわたる)

まあ、おまえさんがその人のことを記憶の彼方に葬り去って、
その存在を否定したいって言うなら、話は別だけどな。それは誰にも止める権利はないさ。
お前の心に永遠と爪痕を残したままになるだろうけどな。
245兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2012/12/11(火) 01:36:20.75 ID:pMgGxfjg
>>244

(太一郎の一言に、彼を見る晶の釣り目が瞳孔ごと開く)
(苛立たしげに、歯を食いしばり。拳を握りしめた)

…っ…!
…犠牲が無駄になるというのは、分かってますよ。
当初はそれを支えにして、意味のあるものにする事で、死という現実に耐え抜こうとした。

でも、それが独りよがりなんだと知った時、悲しんでるのは
自分だけなんだと思ったら、全部馬鹿らしくなっちゃいましてね。ええ。

ーーーーー。

(どこか自嘲的な、それでも先程よりかは幾分マシな笑顔を作った晶。
 その表情で、太一郎の「二度犠牲にするのか」という言葉を
 聞いた少年は、思うがままに、拳を机に叩きつけた)

(周囲の視線が二人に注がれるが、激昂した晶の視界に
 それらは映らない。泣き喚く子供のような顔の彼には、目の前の太一郎の姿しか見えていない)

犠牲にしたくてしてるわけじゃないっ!!

…彼女の為を思うなら、ここで諦めるべきなんじゃないって分かってるよ。
そうでなきゃ、無念の死になる。彼女の死を冒涜することになるってな。
メリルが一言、あの笑顔で、「がんばって」と言ってくれたなら。
こんな情けなく惨めな感情なんか放り捨てて、やってやるよ。

でもな、あの子はどこにもいないんだ。
この世界のどこを探してもいないんだよ。姉さん達と一緒だ。

(家族を亡くして、初めて聞いた「お帰りなさい」も。こんな己に
 好かれようと、家事を一生懸命覚えていた姿も。二度と、聞くことも見ることもない)

なんでだ…なんでなんだよ…っ!
どいつもこいつも、メリルが死んだってのに当たり前の日常を過ごしてる。
あのメリルが、いないんだぞ…?!どうして笑ってられるんだよ!!

(銀色のロケットを両手の中に入れると、それをぎゅっと握りしめる。
 馬鹿みたいに涙がぽろぽろ零れてきていた。何を言ってるのかわからない)

会いたい。メリルに会いたい…。笑って、声が聞きたい…。
もう…いやだ、なんでこんなの…いやだいやだいやだいやだ!
246郡 太一朗 ◆gphCpRvXtQ :2012/12/11(火) 01:58:27.62 ID:wXFOsDWr
>>245
……逆に言えば、だ。
おまえが、その人のことを忘れたら、完全にその人は存在を失う。
死んだやつなら尚更だ。誰かが覚えていなきゃ、そいつが生きていた証を立てることは出来ない。
犠牲したくないと言うのなら、辛くてもそいつのことを覚えておくべきだ。ずっと。
他の誰もがそいつを知らなくても、忘れても、お前さえ覚えておけば、そいつも報われるはずだ。
(淡々と喋る。もし、自分が彼の立場だったら、どうなっていただろうか。
 ……少なくとも冷静を装うことなんてできないだろう)

その、メリルっていう娘は何で犠牲になったんだ?
……何のために犠牲になったんだ?
お前を単に悲しませる為か?こうして嘆き悲しませる為か?
(大きく吐息を吐き出す。彼とそのメリルという子に何があったのかは知る由もない。
 だが、その絆の深さは伺い知ることが出来る。心情を激しく吐露している彼を見れば一目瞭然だ)
彼女の死を無駄にしたくないのなら、前を向くべきだ。……それともお前もその彼女も報われないまま時間を経ていくのか。
決めるのは兵部、おまえだ。それが世界の選択だ。
(そしてコーヒーを飲み干す。ふっ、と小さく吐息を吐き出すと、じっと彼を見つめた)
……そして、おまえが好きだと言うその娘をそのまま見過ごして、大切なモノをさらに失くすつもりなのか。
そうじゃないだろ。これは俺の勘だが、その娘を救えるとしたら、それはおまえだけなんじゃないか?
247兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2012/12/11(火) 02:18:44.27 ID:pMgGxfjg
>>246

忘れなんか、するか…っ!
この世界では、例え僕だけだとしても、絶対に…!

(赤くなった目を、擦る)

…っく……!
前を向けって、なんど…こんな事してればいいんだよ…。
つかれたって、甘えたくたって、みんな死んじゃうのにさぁ…!
僕はいつまで、一人でがんばればいいんだよ!!

(先程と同様)
(やはり郡太一郎は正しく、自分は間違っているのは知っている。
 その言葉は正論であり、正しい道を探すなら、その通りにすべきだと)
(それでも。彼には、大切な家族がいる。かつて想いを通じ合わせた、
 自分が求めて得られなかったものもある。だから、と思ってしまう)

(妬ましいわけではない。だが、もし自分にそれらがあれば。
 一つでもあれば。この身を動かす原動力にできたかもしれない)
(けれど、自分のせいなのだけれど、僕はやはり一人ぼっちなのだから)

…見苦しいのは分かってます。
この後に及んで、限界から立ち直りたい気持ちがどっかにあるのも。

あなたの性格なら、こうなることも分かってました。
でも、少なくとも今は…放っておいて下さい。

(俯いた少年は、ぽつぽつと、絞り出すような声で呟いた)
248郡 太一朗 ◆gphCpRvXtQ :2012/12/11(火) 02:36:49.08 ID:wXFOsDWr
>>247
………誰が独りでなんて言った?
はぁ……他人の心中を察するのは得意みたいだけど、自分のことになると分からないのな。
そんなの、俺が協力するに決まってんだろ?
寂しいなら、ウチに来いよ。あの双子も、お前に会いたいって言ってたぜ?
ちゃんとまだ礼が出来てない……ってさ。

確かに、俺や双子が、そのメリルって子やおまえの家族の代わりになれるとは言わないさ。
けどな、忘れないでくれよ。おまえはひとりじゃないんだって。
愚痴なら幾らでも聞くし、独りで出来そうにないことなら、幾らでも一緒に頑張ってみるさ。
(そこで吐息をつく。自分は恵まれているのだろう、彼に比べれば。
 だから、どんな同情や慰めの言葉を吐いても彼に取って見れば、薄っぺらいものに聞こえるかもしれない)
いいか、お前が望めば手に入るものだってあるんだ。それは、お前の言う「彼女」やメリルって子の代わりには
ならないかもしれないけれど、決してゼロじゃないんだよ。

……分かったよ。じゃあ、俺はもう何も言わない。
代わりにこれを受け取ってくれ。お前がひとりじゃないっていう証だ。
(そう言うと、首に掛けていたリングを通したネックレスを彼の目の前に置く)
俺の、大事なもんだ。これをお前に預けておく。……そして、お前が立ち直った時に、返してくれたらいい。
(ふ、と小さく笑みを浮かべると、カウンターにコーヒー代を置いて、彼に向き直る)
助けが必要だったり、寂しいならいつでも電話を掛けてくれよ。番号は知ってるだろ?
249兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2012/12/11(火) 02:48:53.91 ID:pMgGxfjg
>>248

…っ?!でも、僕は…っ…。

(そう、一人になってしまったのには、自分に原因がある。家族を亡くし情緒不安定に
 なってから顕著になったのは、愛情の二極化。特定の人間だけを
 自分の泥沼まで引きずり込み、それ以外には敵意を向ける)

お礼なんて…僕は、そんな言われるべき、人間じゃない…。
あなたも、自分の事で精一杯でしょうに、なんだってそんな事までするんです…?

(今の自分は、それをコントロールできるだろうか?
 誰にも迷惑をかけずに、力を借りることはできるだろうか?)

………。ッ?!

(太一郎の、そして双子の顔を思い浮かべ、思案していた晶の表情が、今度こそ驚愕に彩られる)
(そんな大事なものを、どうして自分に渡すというのだ、この男は?)

太一郎…っ?!
こんな、もの…僕が立ち直れなかったら、どうするつもりなんだっ!




【大変お待たせしております。そろそろ〆の流れでしょうか?】
250郡 太一朗 ◆gphCpRvXtQ :2012/12/11(火) 03:07:18.02 ID:wXFOsDWr
>>249
自分のことで精いっぱいだからと言って、他の奴らなんてどうでもいいってことにはならないだろ?
……それに、俺がそうしたいからそうしたいだけなんだしな。
(肩を竦める。他人をどうでもいいと割り切れる程、都合の良い性格をしているわけでもない。
 理由なんてないのだろう。単純に放っておけないだけだ)

立ち直れなかったらその時はその時だ。
俺に見る目がなかったってだけだしな。でも、そうするだけの価値がおまえにはあると俺は思うよ。
お前自身どう思っているかは知らないが、あの双子のように、おまえに救われたヤツだって中にはいるんだ。
…俺の直感に過ぎないが、そのメリルって娘も、おまえに何かを見つけたんじゃないか?
(実際はどうだか分からない。けれど、きっとメリルという子も彼には立ち直ってほしいと願っているに違いない)
……ま、お守りだと思って、持ってろよ。
お前が落ち込んだままか、それとも立ち直るか、それがはっきりするまでには、
片付くような問題でもなさそうだからさ。俺の場合はよ。
(苦笑する。持久戦必至なんだ、こっちは。そう言いながら肩を竦ませた)

……さてと、俺はそろそろ行くぜ。
身体も温まったし、帰って勉強の続きをしなきゃいけないしな。
(自分の鞄を肩越しに背負うと、店の扉に手を掛けて、一度彼へと振り返る)
まあ、さ。諦めるにしてももう少し足掻いてみようぜ。諦めるのはいつだって諦められるんだからよ。
あと、さっき言った言葉、忘れんなよ?
(悪戯っぽく笑うと、店を出て、その場をあとにした)

【それじゃあ、こっちはこれで締めって感じでおねがいしまっす!】
251兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2012/12/11(火) 03:24:35.11 ID:pMgGxfjg
>>250

・・・・・。
耳が痛いですね、全く…。

(こんな泣きたくなるような酷い状況でも、形だけの化け物狩りは
 している。が、それは他人を思いやってではなく、やはり惰性の物だ)

…過大評価ですよ、そんなの…。

(一方的な信頼。どうして彼は、こんな自分を。理解できそうにはない)
(でも、助けた人間の声、か)
(メリルは、自分が助けたそれらを見たら、笑ってくれるだろうか。
 褒めてくれるだろうか。それらは、自分の力になるだろうか)

(考えている間にも、彼は席を立ち、ドアの外へと向かう。
 なんと声を出せばいいのかも分からず。ただその背中へ向かって、
 礼も言えずに、さようなら、とだけ口に出した)

(店内に一人残された晶は、ようやくリングを通したネックレスを手に取った。
 今でも、辛く苦しいものからは逃げたいと思っているけれど)
(それでも、ここまで自分を信頼してくれる人がいるなら。自分の行動に感謝する人がいるなら)

…もう少し…?

(小さく呟いて頭を振ると、晶も金額を支払い、迷いを抱えたままお店を出た)




【お待たせしました、それでは僕もこれにて〆にしますね】
【遅くまでお付き合い頂き、ありがとうございました。
 とても楽しませて頂きましたし、晶にも糧となる何かができたような気がします】
【お疲れ様でした、太一郎先輩。また機会がありましたら、
 よろしくお願いしますね。それでは、お休みなさい。ノシ】
252郡 太一朗 ◆gphCpRvXtQ :2012/12/11(火) 03:32:26.83 ID:wXFOsDWr
【こちらこそ、お付き合い頂いてありがとうございましたっ!
 久しぶりにロールしたから、少しぎこちなかったかもしれないけど、楽しませて頂きましたっ】
【それではまた次回機会があればよろしくお願いしまっす!おやすみなさい】

【スレを返すぜっ】
253伊田満 ◆JOEATxYv1A :2012/12/14(金) 21:35:06.13 ID:5tVo6etj
【名前】カタナシ
【本名】伊田 満 (イダ ミツル)
【年齢】17歳
【性別】男
【体長】1〜200cm(175cm)
【容貌】妖魔体:うねうね蠢く黒いヘドロ状の物体。顔と思われる部分に白地の仮面を被る。
人間体:手入れとは無縁なボサボサの黒髪を持つ通行人A。パンダ目気味。
【能力】名称『ジョーズ』
自身の体と、それに直接触れた固体・液体に対して『口』を憑ける能力。
本体が『口』を操作できるものの、その『口』が何処に繋がっているかは謎。
無機質に憑けた場合射程距離は少し成長して半径20b程、
ただし、生命体に憑いた場合は対象のエネルギーを吸収して活動する為その限りではない。
裂傷等の外傷に対しては、傷口を『口』と化す事によってダメージを軽減する事が可能。

妖魔としての特徴として、そのヘドロ状の肉体により人間離れした行動が可能。
また、新鮮な屍に入り込み、その肉体のみを生かし動かす事を覚えたようだ。
【希望】戦闘 ・日常
【NG】薔薇
【弱点】破魔・氷結・電撃に弱い。雨。
【備考】[妖魔体]
人を信じる事が出来なかった、ある能力者の成れの果て。完全に自我を『仮面型妖魔:形無』に支配されている。
主に路地裏、郊外の不法投棄されたゴミの山に出没し、気ままに退魔師や低級妖魔を貪る日々を送っている。
[人間体]
『伊達三月』への執着の為、妖魔と成り果てたその一部が分離独立、ある退魔師の肉体を侵食・加工し学園生活に復帰した姿。
固有の自我を持つが、元々無気力な性質もあって積極的に人とは関わろうと馳せず事勿れ主義。
たまに妖魔としての本能を堪えきれずに低級妖魔を貪ったりする。

【プロフ投下&少しばかり待機をば】
254伊田満 ◆JOEATxYv1A :2012/12/14(金) 22:07:28.10 ID:5tVo6etj
【それでは撤収します】
255黒上いろは ◆zPDVctO00E :2012/12/14(金) 23:35:43.77 ID:qYJsztN9
【名前】黒上 いろは(くろがみ -)
【性別】女
【年齢】15歳・中3
【身長】142cm
【3サイズ】つるぺた
【容貌】人間時:童顔、黒のショートボブ
    異形時:↑+頭部に前に突き出た一対の白い角。背中の中ほどまで伸びた髪。背に蝙蝠のような一対の翼。
    本来の姿(不完全):霧のようなもので形成されているように見える、漆黒の巨大な四足獣。背に六枚の翼。
【能力】異形としての力と姿。任意のタイミングで異形化できる。
    異形時には身体能力(特に五感と筋力)が大幅に強化される。
    ある程度の再生能力を持ち、片腕くらいなら一ヶ月ほどで再生可能。
    因みに、角や翼にも痛覚があり、折ったり千切ったりできる。
    異形故の嗅覚で、相手を「匂い」で覚えることができる。また、気配や妖気・霊力などを敏感に察知する。

【希望】雑談、戦闘 エロール可
【NG】スカ、ハードなSM
【弱点】中距離・遠距離戦(射程的に不利)、退魔武器(種族的に)

【備考】三年前から人間の少女「黒上いろは」の姿をとって学園に通う純正の異形。
    三年前に起こった「ある事件」を境に記憶が一部欠落している。
    日中は人として生活する一方で、夜では人・異形を襲い喰う。
    無邪気な性格故に他者を殺すのも、たまに異能者を手助けしたりするのも、遊びの内。
    人間は今のところ餌か玩具程度に考えているが、気に入っている人間には手を出さない。
    「やりたいからする」というような思考回路で行動することが多い。
    因みに、頭が弱く補修・再試常連。

    ある一定の損傷を受けると不完全ながら本来の姿に戻ることがある。
    この際、いろはの意識は無く記憶も残らない。また、意識的にこの姿に戻ることはできない。
    兵部晶との戦闘で『自分と本物の「黒上いろは」』が写った三年前の写真を拾われている。
『Brave』という組織に狙われている。理由は不明だが自信の過去に関係している模様。
    現在、杜凜子の絵に興味津々。

【お久しぶりー、けどけど今日はこれにて退散っ】
256名無しさん@ピンキー:2012/12/14(金) 23:37:16.79 ID:cosFK0Jz
いいね
257紅裂拓兎 ◆QiSi/P5T2Q :2012/12/15(土) 21:27:27.44 ID:sN2C5mMh
【待機ぃ……】
>>54がプロフ】
【凍結前提になるかな……】
258名無しさん@ピンキー:2012/12/15(土) 21:33:12.21 ID:zkk5YPZB
シルクロード
259紅裂拓兎 ◆QiSi/P5T2Q :2012/12/15(土) 22:13:07.17 ID:sN2C5mMh
【落ち】
260名無しさん@ピンキー:2012/12/16(日) 02:39:23.45 ID:J28KAAr9
260
261伊田満 ◆JOEATxYv1A :2012/12/16(日) 21:16:52.97 ID:wSk0Uk1J
【少々待機をば】
【プロフィールは>>253を参考にして頂ければ】
262名無しさん@ピンキー:2012/12/16(日) 21:25:24.17 ID:J28KAAr9
記念真紀子
263伊田満 ◆JOEATxYv1A :2012/12/16(日) 21:59:07.53 ID:wSk0Uk1J
【それでは撤収をば】
264名無しさん@ピンキー:2012/12/18(火) 12:24:45.96 ID:GeRWvt5B
コパ
265黒上いろは ◆zPDVctO00E :2012/12/19(水) 00:46:37.40 ID:uao01lwo
>>255で待機ー。このままだと凍結確定だろうけど、誰かよろしくっ】
266名無しさん@ピンキー:2012/12/19(水) 00:53:06.87 ID:XGIZM9db
よろ
267黒上いろは ◆zPDVctO00E :2012/12/19(水) 01:14:57.20 ID:uao01lwo
>>266
【なに?応募?sageてないから違うと思うけど…】
268黒上いろは ◆zPDVctO00E :2012/12/19(水) 01:51:39.31 ID:uao01lwo
【解除ー、それじゃまったねー】
269名無しさん@ピンキー:2012/12/20(木) 12:22:49.88 ID:nhQ2Vbp0
もっとエロ増やして
ピンクなんだし
270名無しさん@ピンキー:2012/12/24(月) 18:10:00.11 ID:sksmODdg
270
271杜凛子 ◆PVxfIC45I. :2013/01/02(水) 21:25:00.79 ID:Eqz95oRd
【あけおめ!ことよろ!】
【昨年後半はあまりロールできなかったので今年は年始から待機するの〜!】
【プロフは>>6だよ】
272紅裂拓兎 ◆QiSi/P5T2Q :2013/01/02(水) 21:31:25.68 ID:nIsQ6BzF
【同じことを考える人がいるとは思わなんだ】
【あけおめー】
【なにはともあれ立候補してみようそうしよう】
273杜凛子 ◆PVxfIC45I. :2013/01/02(水) 21:36:46.88 ID:Eqz95oRd
>>272
【あはは、同じ考えの人がいるのを期待しての待機だもんね】
【ではでは、アタシは一つネタがありますが、拓兎くんはどーですか?】
【レンタルビデオ屋にある呪いのDVDを一緒にみよう、だから拓兎くんの部屋つかわせてね】
【というしょっぱな断られたらそこで終わりのネタなんだけど】
274紅裂拓兎 ◆QiSi/P5T2Q :2013/01/02(水) 21:39:17.64 ID:nIsQ6BzF
【いきなり男の部屋に来るのってどうなん?と道徳的なこと言ってみるテスト】
【別にいいよー、と、暇つぶしくらいにはなるだろうと毎度のことながら安易に受けるのが】
【俺なのですけどね】
【ロール内での時系列は、年明けかそれとも年末か、どちらがよろしいか】
275杜凛子 ◆PVxfIC45I. :2013/01/02(水) 21:46:19.20 ID:Eqz95oRd
>>274
【いいじゃん、、そのくらい。信用してるし(ニッコリ】
【年明けで冬休みも最後の方かな、年末年始で借りられたDVDが戻ってくる頃】
【アタシが噂のDVDを借りにレンタルビデオ屋へ行ったら拓兎くんと遭遇、な出だしでどーでしょう?】
276紅裂拓兎 ◆QiSi/P5T2Q :2013/01/02(水) 21:50:08.40 ID:nIsQ6BzF
>>275
【信用ってなんだろう?新しい能力名か何か?】
【そんなことはさておき、いいよー。俺もDVDとかは観る方だし】
【ふーむ……まあ、とりあえずやってみましょうかと毎度のことながら】
【見切り発車。打ち合わせも臨機応変さも両方大事ですわ】
【書き出しはどうする?俺からでも構いませんが】
277杜凛子 ◆PVxfIC45I. :2013/01/02(水) 21:57:15.54 ID:Eqz95oRd
>>276
【能力は能力でも新しくない基本能力だと思うよ】
【ふむ、拓兎くんがどんなDVDを借りようとしてるのか、ちょっと気になるし】
【拓兎くん書き出しで、あとから入店した凛子が拓兎くんを見つける、でいいでしょうか?】
278紅裂拓兎 ◆QiSi/P5T2Q :2013/01/02(水) 21:59:48.80 ID:nIsQ6BzF
>>277
【残念ながらアダルトコーナーには入らないぞ、高校生だし】
【そんではその流れでお願い】
【ちょっと待っててね】
279杜凛子 ◆PVxfIC45I. :2013/01/02(水) 22:00:40.08 ID:Eqz95oRd
>>278
【はい、お願いしま〜す】
280紅裂拓兎 ◆QiSi/P5T2Q :2013/01/02(水) 22:11:44.82 ID:nIsQ6BzF
(紅裂拓兎がいつも通りの紅い姿でレンタルショップに赴いたのは冬休みもそろそろ終わる頃だった)
(一階は百円均一の店、そこから吹き抜けになっている階段を登るとレンタルショップがあるという構造に)
(なっている。DVD、CD、本などがレンタルできるが、最近では専らトレーディングカードのコーナーが)
(店の半分を占めている。対戦ブースも設けられており小学生と思わしき子供達たちが覇を競っていた)

ふむん……おお、あった。
(カードには関心のない彼はそのコーナーはスルーし、DVDのコーナーへ脚を向ける。レンタルを開始して)
(間もない「アベンジャーズ」と未だに最新作扱いの「仮面ライダー×スーパー戦隊 スーパーヒーロー大戦」が)
(首尾よく揃っており、躊躇なく借りる)

おんや……キミは…………えー……杜ちゃん?
(あと二本借りればパック料金の対象になるのでめぼしい物を物色していると)
(どこかでみた顔の人がいた。名前を思い出すのに苦労したのは毎度のことである)
(何故ならこの男、基本人間には余り関心がないからだ)
(人間という生き物の精神構造や心理には関心があるのだが……)


【それではこんな感じでよろしく】
281杜凛子 ◆PVxfIC45I. :2013/01/02(水) 22:41:04.37 ID:Eqz95oRd
>>280
(呪われたDVDがあるらしい。それを借りて見ると、事故にあったりケガをしたりしてしまうという噂だった)
(先々月くらいから噂は流れはじめ、12月にクラスメイトの男子が階段から落ちた事故で凛子も知った)
(あまり能動的に首をつっこまない凛子ではあったが、身近で起きた事件は重い腰を上げさせることになった)

(そのDVDはどの店のも呪われているらしい)
(いくつか店をまわってみたがどこも貸出中で、どうやら人気作品なようだ)
(噂を知って借りられてるのか、ほんとに人気作なのかはわからない)
(そもそも噂がほんとなのかも分からないけど、それは借りられればわかることだ)

(5件目の店に入る。ここは初めて入る店だ。そもそもDVDをあまり借りることがないのだけれど)
(ここも貸出中だったら諦めちゃおうか、と思いつつ階段を上がっていったら声をかけられた)
(全身のほとんどを紅でまとめた男、夏休み明けに友だちになった紅裂拓兎だった)

あ、やっほー、拓兎くん、ひっさしぶり〜
拓兎くんはなに借りにきたの?

(まさか噂のDVDではあるまい、と彼の手元をチェックするが幸いなことに違っていた)
(映画にヒーロー物のDVD、らしいと言えばらしそうなものだった)

へー、拓兎くんはそーいうの見るんだ
それはお勧めの本命? それともチャレンジ的ななにか?

【よろしくお願いしま〜す】
282紅裂拓兎 ◆QiSi/P5T2Q :2013/01/02(水) 22:54:45.74 ID:nIsQ6BzF
やっぱり杜ちゃんか。久しぶりだねえ。
今年はよろしくねえ。
(「今年も」とはと言わず、ただ「今年は」と言う)
(微妙な言い回しの違いは、ちょっとした拘りに過ぎない)

ご覧のとおりですが……と言ってもわからんよな。
えっとね、洋画と特撮モノ。
「アベンジャーズ」はこの前映画館で見たんだけど面白かったんで、ね。
特撮の方は仮面ライダーと……げふんげふん。
(ケースから抜き取った後なのでパッケージはない)
(タイトルを読み上げるものの、途中で止める。悪人を自称する癖にヒーロー物が割と好きという)
(我ながら妙な気質を他人に理解してもらえるとは思わなかったからだ)

えーっと、キミも借りに来たんだよね。
まさかカードでデュエルしに来たわけじゃないだろうし。
何借りるのかな?韓流ドラマとか?
(「遊戯王」の連載は読んだが、それ以降の作品は全く知らないこの男からすれば)
(今のカードゲームは未知の領域である。敢えて触れるほど関心もない)
(そして韓流のコーナーもあることにはある。そちらにも余り関心はないのだけれど)
283杜凛子 ◆PVxfIC45I. :2013/01/02(水) 23:12:07.59 ID:Eqz95oRd
>>282
うん、よろしく〜
というか、あけましておめでとうございます、だねっ

(正月三が日はもう過ぎたが、今年会うのは初めてだから挨拶しておかねば)
(そちらが重要で、紅裂拓兎の微妙な表現を気にすることはなかった)

ん?
拓兎くんはちゃんと映画館で映画みるんだ
アタシも年に一本もみないけど、たまに見るよ
年末にみた「ホビット」はすっごく面白かったから、たぶんDVDも買っちゃうんじゃないかな
残念なのは家のテレビが3D対応じゃないことなんだけど

(拓兎くんは特撮好きなんだ、という言葉は飲み込んだ)
(なんか触れられたくなそうだったし、隠れファンなら知られたこと事態が嫌だろう)

いやぁ、ま〜、そーだね、カードじゃなくてDVD借りにきたの
借りたいのがあるんだけど、どの店も貸出中ではるばるここまで借りに来たトコなのよ〜

(そういえば、拓兎くんも霊感がある方なんだっけ)
(もしかして噂を聞いたことかあったりするのかな?)

……ねぇ、拓兎くん。呪われたビデオって信じる?

(口に手を当て、小声で質問してみる)
284紅裂拓兎 ◆QiSi/P5T2Q :2013/01/02(水) 23:25:41.34 ID:nIsQ6BzF
んー、俺は去年は、えーっと、「MIB3」と「アベンジャーズ」は観たよ。
やっぱり迫力あっていいよね、大画面と大音響だと。
3Dは、最初はどうかと思ったが慣れるといいもんだね。
まーあ俺の家のテレビも対応してないけどよ。
(特撮好きだと公言するほどでもないが、隠すほどでもない)
(ただ、ある程度気心の知れた相手でないと恥ずかしいと思う程度の羞恥心はあるのだ)

ほう……?
(小声で問われたので、それなりに真剣な表情を拵える)
(普段は回転の鈍い脳細胞が急速に活性化して必要な知識を引っ張り出す)
信じる信じないで言えば信じる。
ただ、呪いのメカニズムに関して言えば決してオカルトのみってわけじゃないのも事実だ。
早い話、相手への呪詛を綴った手紙と動物の死体を呪いたい相手の部屋の前に放置しておくだけでも
呪いの効果はあるからな。嫌なことや怪我をしたら呪いの所為だと思わせた時点でもう心が囚われてしまう。
(何も式神や打ったり使い魔を放ったりせずとも思い込みを利用して相手の心を闇に捕えることは可能だ)

んで、呪いの映像に関して言えば、サブリミナル効果ってのがあるだろうが……
そんなもん商業製品に混ぜるなんて真似しても誰も得しない。
まあ……製作者側の意図しない何かが映り込んだか、そんな類ではあるだろうな。
(動画配信が楽になったこの時代ではわざわざお手製の呪いの動画をアップロードして不特定多数の)
(人間に閲覧させるという手口すらある。だから信じる信じない以前に呪いの映像はあると断定できる)
285杜凛子 ◆PVxfIC45I. :2013/01/02(水) 23:49:10.93 ID:Eqz95oRd
>>284
アタシも初めて見るまではいかがわしく思ってたけど、見るとけっこう面白いのよね
なんとなく見た感じがアタシの"力"と似てるからかもだけど
そ、家で見られないから映画館で見る、映画館でみる映画は大迫力だってね

(凛子の乙護法は見た感じちゃちい3D画像みたいな感じなのだ)
(なので3D映画の方が立体っぽくみえたりするくらいで)

うぉ、拓兎くん、かなり詳しいんだ、ビックリだよ
それは経験ってやつなのかな?
ならアタシが探してるもの、借りたいって思ってるDVDも本物か錯覚なのかわかったりする?

どこのレンタルショップでもふつうに貸し出ししてるあるDVD
特定の一枚じゃなくて、ある作品を視るとケガしたり事故にあったりする呪われたビデオ
全国的には分からないけど、学園内では被害者が少なからずいて噂になってる……
それは、ほんとに呪いが込められてるのか、悪いことが偶然に重なって呪われたと思われるようになったのか

百聞は一見にしかず、見るのが一番手っ取り早いんだろうけど、どこ行っても貸出中なの
ここにあれば一番なんだけど……ジュニアアイドルのコーナーってどのあたり?

(そのビデオは韓流とはまったく正反対のジャンルだった)
(ふつうの女子は借りないようなモノだけれど、18禁じゃないので凛子的には紅裂拓兎に聞ける範疇なのだ)
286紅裂拓兎 ◆QiSi/P5T2Q :2013/01/03(木) 00:08:06.64 ID:64wWVLDO
経験と知識、だな。どちらも欠かしてはならないもんだよ。
まーあ、生憎と呪い云々に関して言えば知識くらいしかないが、だからと言って説明できない
からと言って全部オカルトというブラックボックスに放り込むような真似は避けた方がいいとは思うな。
全部、心構えの問題だよ。答えなんて人の数だけある。
(人類に文明の基礎を宇宙人などいないと決めて、それを前提に古代遺跡を探索して起源を探るのと)
(人類に文明の基盤を与えた存在を想定してそれを前提に古代遺跡を探索してその起源を辿るのでは)
(当然出てくる仮説も推測も結論も違っている。要するに何事も決めてかかって挑むと自分の思った結論)
(しかでないということだ。だからできるだけ多角的な物の見方を心がけるのは大事は姿勢だ)

噂ってのはなかなか厄介だね。都市伝説もそうだが誰が言い出したんだかよくわかんねえし。
拡散してゆくうちに内容に尾ヒレ葉ヒレがついて最終的にはその噂自体に何らかの
力が宿るようになる。言霊ってやつだろう。悪い噂に宿る悪い力……ふん……
(鼻を鳴らす。どうにも実体の掴めない相手というのは対処が難しい)
(何より肉体を使って戦えないのなら退屈で仕方ないからだ)
(一番の対処方法はそんな危険はないと噂を流すことだが悪い噂より良い噂は拡散しずらい)
(人間、他人の幸せより不幸の方に関心があるからだ。そんな人間に対するせせら笑いでもある)

……アダルトコーナーの前だった……ような……
よく見てないからわかんねえけど。どんな子が出てるやつだよ?
(イメージビデオかよと突っ込みそうになったが自粛する。立ち尽くしても意味がないので一路)
(そのコーナーを目指す。18未満立ち入り禁止のゲートの横にイメージビデオが並んでいる)
(水着姿の女性たちの金をかけて作られた笑顔と肢体がずらりずらり。パッケージ部分は見栄えの)
(いいように修正してあるのだろう。その辺の技術はかなり進歩していると聞く)
287杜凛子 ◆PVxfIC45I. :2013/01/03(木) 00:25:03.27 ID:kRbEEDqB
>>286
そーなんだ、前に聞いた拓兎くんの過去バナだと経験ありそうに思えたけど、違うんだね
オカルトって……なんだっけ? 隠された知識、だっけ?
ブラックボックスはブラックボックスでいいことあると思うけど、手を抜かず勉強しろってことだよね


(霊能者になりたい、なんて思うからには呪いは避けられないようなこと)
(呪われて困った人を助けたいなら、)
288杜凛子 ◆PVxfIC45I. :2013/01/03(木) 00:26:00.04 ID:kRbEEDqB
【ごめん、途中送信しちゃった】
289名無しさん@ピンキー:2013/01/03(木) 00:27:43.09 ID:dLsAuFXj
気にするな
290杜凛子 ◆PVxfIC45I. :2013/01/03(木) 01:03:11.99 ID:kRbEEDqB
>>286
そーなんだ、前に聞いた拓兎くんの過去バナだと経験ありそうに思えたけど、違うんだね
オカルトって……なんだっけ? 隠された知識、だっけ?
ブラックボックスはブラックボックスでいいことあると思うけど、手を抜かず勉強しろってことだよね

(霊能者になりたい、なんて思うからには呪いという事象は避けられないこと)
(アタシは無知で修行が足りない、と思う凛子だった)

……、あまり楽しくない話をしちゃったね
ごめん、呪いの噂なんて好奇心くすぐられるような人じゃなければ聞きたいと思うようなことじゃないよね

(鼻を鳴らす紅裂拓兎に対して、気分を害したかと率直に謝る)
(呪いの噂なんて、多くの人は怖がっても興味をひかれるようなことだけれど、彼は違うのだろう)
(けれど怪異のことを知っていて相談できる友だちはほとんどいない、だから悪いけど付き合ってもらわないと)

あやや、そっち方面に近いとこに置かれてるんだ
お店によってはそれでもアイドルと言うことで音楽系の棚だったりしたんだけど

タイトルは「北代マヤ13歳」、マイナーにしてはけっこう可愛い子だよ、AKBの下の方にいてもおかしくないくらい?
で、学園の生徒だったって噂もあって、色々あって今は転校しちゃって、いないらしい、とか?

(携帯を取り出して、ネットで調べたDVDのパッケージを探す)
(ジュニアアイドルとはいえアイドルだけあってスタイルはどの子もいい。ウエストラインあたりを見ると微妙に気持ちが凹む)

デビューと一緒に転校したとか、仕事がおおやけになって学校にいられなくて転校した、とか
ほんとは自殺してて、表向きは転校ということにした、とか、そうゆう噂
アイドルの仕事も騙されたからで、そんな自分を見て楽しむような奴を呪ってる、とか

(上の棚から探して、真ん中辺りにそのDVDがあった)
(プールサイドでまだ幼い身体にビキニをまとった少女のパッケージ、下部に「北代マヤ13歳」と書かれている)

これだよ、この子、このDVDが噂のもの……触ってもだいじょうぶなものかな?

(メガネをずらしてパッケージをみてみる。が、特におかしなところは見られない)
(そこは事前に想像はしていた。再生してはじめて何か起きるのではないか、と)
(指をパッケージに伸ばし、さわる直前で止める)

とりあえず、見た目的にはへんなとこなさそうだけど、拓兎くんはどう?
女のアタシには見えなくて。男の拓兎くんには見える、なんてこともあるかもだし

【ごめんなさい、すっごく時間かかっちゃった】
【お正月だから夜更かしはできるけど、だからって頭が夜更かしできるとは別問題だよね】
【凍結お願いしてもいいかな?】
291紅裂拓兎 ◆QiSi/P5T2Q :2013/01/03(木) 01:06:01.60 ID:64wWVLDO
【ああ、構わないよ】
【日付変わったな、今日の夜の20時以降は空いてるかな、休みだし】
【明日も当面は暇なので早い時間から再開できるよ】
292杜凛子 ◆PVxfIC45I. :2013/01/03(木) 01:08:39.95 ID:kRbEEDqB
>>291
【アタシは土曜までは昼夜だいじょうぶです】
【それじゃ、今夜(1/3)の20時でお願いします】
293紅裂拓兎 ◆QiSi/P5T2Q :2013/01/03(木) 01:12:22.09 ID:64wWVLDO
【わかった、それじゃあその時間にお願いするね】
【久しぶりなんで無駄に長くなった気がするな……もう少しテンポよく】
【やれるように頑張るからまたよろしく】
【俺はレス返してから落ちるから】
294杜凛子 ◆PVxfIC45I. :2013/01/03(木) 01:13:55.09 ID:kRbEEDqB
>>293
【待たせちゃったのにごめんなさい】
【テンポはアタシもがんばって工夫しないと!】
【それじゃ、おやすみなさい】
295紅裂拓兎 ◆QiSi/P5T2Q :2013/01/03(木) 01:35:17.54 ID:64wWVLDO
別に?
ただ他人が不幸になる噂も娯楽程度にしか考えられない人間って生き物の
精神構造について考えてただけだよ。他人の不幸は知らんぷりしてる裏で嘲笑ってるんだよな、誰もが。
ついでに言うなら俺もそんな人間の一人だと思うと堪らなく愉快で不愉快だってだけだよ。
(不機嫌そうな表情は浮かべず、ただ表もなく裏もなく本当のことを言う)
(いつも適当なことを言っている紅い男は、こんな時だけは嘘は言わない)
(だから、浮かべている表情は嘲笑と自嘲のそれでしかない)

店によってはこっち方面らしいよ。
イメージビデオからAV女優に転向するのも珍しくないって話だし。
(何にせよどうでもいい話ではある。それにしてもぶっちゃけると棚に並んでいるアイドルたちの)
(笑顔より知り合いの女の子たちの方が何倍も魅力的に見えるのは、単なる身内贔屓だろうか)
へえ……48人のアイドルの下ねえ……
やれやれ、何か話聞くだけで根っこの深そうな話ではあるな。まあ話半分程度にしても。
(あー、この子よりゆりかちゃんの方が可愛くね?とか、この子より馬鹿鬼の方がスタイルいいだろとか)
(あちこち物色しながらそんなコメントを内心だけで呟く。本人たちには言えないし、言いたくない)
(そのアイドルのパッケージを探し当てても、気分としては白けている。何より、あの魔女の顔が消えないから)

別段なんともないがな。
視覚情報として脳味噌に焼き付けるまでが呪いのプロセスなのかも知れないしな。
呪いってのは手順が精緻であれば効力を増すって説もあるし。
(凛子はパッケージに触れるのを躊躇した。それもひとつの正解。敵の脅威がわからないうちに)
(不用意に突っ込むのは愚策。だが、虎穴に入る度胸も時には必要なのだ。虎が出てくるなら虎ごと)
(殺して虎の皮もついでに獲ればいい。だから彼は躊躇はせずパッケージのケースからDVDを抜き取った)
(何も起こらないし、何も感じない。少なくとも、現状では)

えーと、確かCDやDVDに刻まれた情報ってのはディスクに細かい0と1が刻まれていて、
弱いレーザーを当ててその反射の違いを読み取る……んだったか。そのプロセスが必要なんだろうよ。
まーあいいや、これは俺が借りとくよ、ついでだし。
(その辺の知識は朧なのだが、それが原理だった気がする)
(ともあれ、これをレンタルして再生し、鑑賞するしかない。あと一本何か借りればパック料金だし)

【それでは俺もこのレスで凍結】
【また今夜よろしく】

【落ちます】
296紅裂拓兎 ◆QiSi/P5T2Q :2013/01/03(木) 19:59:38.51 ID:64wWVLDO
【ロールの解凍に借ります】
【杜ちゃんのレス待ち】
297杜凛子 ◆PVxfIC45I. :2013/01/03(木) 20:15:17.70 ID:kRbEEDqB
>>296
>>295
拓兎くん、むずかしいこと考えてるのね
むずかしくは、ないか……みんなフツーにしてること、だもんね

(人間の一人、という言い方は、前に聞いた魔王崇拝のことを思い起こす)
(やっぱり魔王は人間じゃないんだろうし、そうゆうとこに憧れたのか)
(まぁ、宗教なんて信仰対象は人じゃない存在ばかりだけど)

そーゆう話、NHKの特集でみたことあるよ
スカウトされて言われるがままイカガワシイのにでちゃって、みたいな?
アタシも親に注意されたもん、誰がアタシなんかをスカウトするんだか

(気をつけるのはソッチよりもいましてるような事のなのだけど)
(どっちが危険かくらべるなら、呪いうんぬんの方が危険なはずだ)
(そんなことを比べてること自体、子供の考えで親からは心配なことなのだが)

拓兎くんに先に触ってもらうために手を止めたんじゃなかったんだけど、チューチョなく手に取ったね
それじゃ、DVDなんだから中身をみなくちゃ効果がでないってことなのかな
パッケージさわってすぐどうにかなるなら、もっと大騒ぎになってるだろうし

(ためらいなく手に取った紅裂拓兎をビックリというより呆れた顔でみあげる)

アタシ、この店のカードもってないし、ここにくることもあまりないだろーから借りてもらえるのは助かるよ
これはいくらくらいかな? でたのは数ヶ月くらい前だろうから新作料金じゃないよね、250円くらい?

(ジャージのポッケからカエルのデザインのがま口をだしながら店の中の料金表を探す)

【お待たせしました! 今夜もよろしくね!】
298紅裂拓兎 ◆QiSi/P5T2Q :2013/01/03(木) 20:35:52.34 ID:64wWVLDO
人間という生き物を多角的な視点で見つめるのは俺にとって大事なことなんでね。
こうやってキミと知り合ったのも、その一環だよ。
(少しだけ目元を緩める。人間とはなんなのか。その答えを知りたいのだと思う)
(だから、面倒でも色んな人間と関わる必要がある)
(友好的であれ敵対であれ、関わらないとわからないからだ)

親に多額の借金があるとかどうしても金が必要な場合、最初からAV女優や風俗嬢やるよりは
グラドルだのなんだの、そんな肩書きがあった方が売りになるんだと。
まあ、そんな経営方針の事務所は間違いなくヤクザ絡んでるし、所属しているアイドルも
最初から承知してるわけだから騙されて出演……ってケースは本当に稀らしいよ。
本気でアイドル目指してる子が勘違いをして……というのはあるらしいけどな。
(金のあるところヤクザあり。何も拳銃や麻薬の密売だけが彼らのシノギではない)
(煌びやかな舞台の裏にはやはり金、銭、マネーである)

こういうのには慣れてるから。俺の借りてる部屋なんてしょっちゅう出るしね。
んあ、そんくらい。でも四本借りたらパック料金で880円になるよ。
気にすんな。どうせだからもう一本くらい何か借りよう。
(財布を取り出す彼女を尻目に、もう一本何か無いかと引き続き物色する)
(しかしこの店で興味あるものは大半借りてしまった気がする)

杜ちゃんは純粋に何か観たいモノないのか?

【はい、こちらこそよろしく】
299名無しさん@ピンキー:2013/01/03(木) 21:10:37.76 ID:dLsAuFXj
300↓
300杜凛子 ◆PVxfIC45I. :2013/01/03(木) 21:11:36.25 ID:kRbEEDqB
>>298
それじゃ、将来は社会学者とか人類学者とか?
メガネして髪型かえたらけっこうイー雰囲気でそうじゃない

(紅い髪の学者なんてファンキーすぎる。もしかして白衣じゃなくて紅衣なのだろーか)
(その姿を想像してクスッと笑った)

NHKの特集だと原宿でスカウトされて、なんて流してたけど、闇の奥は深いのね
倒産するお寺だってあるんだし、アタシもうちの財政チェックしとこうかな?
もう手遅れとかだったらイヤなんだけど、そうゆう話を聞いちゃうと気になっちゃうなぁ

(万が一にもそんなことになったら、そっちではなく別の闇だろうけど)
(他の宗派の退魔組織とか、たぶん異形怪異をただ倒すだけになってしまうだろう)
(そんな生き方はイヤだ、ほんとに)

出るんだ、初めて会ったときもあんまり驚いてなかったもんね
アタシでよければお経あげるけど? たぶん効果なし
お話しして出て行ってくれる、なんて生やさしいものじゃないんだよね

(邪霊を気合い一発でどうにかしちゃう人が出ると言ってるのだ、きっとしつこい霊なのだろう)
(乙護法でどうにかできるかもだけど、部屋の方がどうにかなっちゃいそうだから、それはお願いされたら、だ)

え、アタシが観たいもの?
そーね……南極物語とか? ハリウッドリメイク版じゃなくて日本オリジナル版の
弱いのよ、奇跡の生還みたいなお話しが
なので、はやぶさの映画でもいいかな?
はやぶさ帰還のお話しって、タロとジロに通じるものがあるよね

(友だちに言ったら鼻で笑われたのだけど、犬と衛星が一緒だなんて、と)
301紅裂拓兎 ◆QiSi/P5T2Q :2013/01/03(木) 21:32:28.03 ID:64wWVLDO
学業の成績が芳しくないので無理。
高校卒業するのが限界だな。
大学へ行く気が微塵も起きないのよ。
(紅い髪の学者なんて創作世界だけで十分だろう)
(何より将来なんて言葉は知らないし、いらない)
(ただ、自分が納得できればそれでいい。長生きも出来ないことだし)

マスコミが流すのは無難な部分だよ。
本当にヤバイ部分は表には出ないもんさ。
ふーむ……神社仏閣は儲かってるとこと儲かってないとこの差が激しいな。
まあ儲け優先してる寺だの神社はロクでもないと相場が決まってるらしいけどな。
清貧に生きるってのは難しいもんだね、本当。
(人間の世界――ではなく、人間の社会の闇は深い。そして表は表で単純だがそれ故に)
(気の抜けない競争が絶え間なく続いている。生きるだけで精一杯で、将来に見通しなど立たず)
(子供達からは笑顔がなくなって、夢など語ることができない。そんな社会にはもう関心がない)

説法を聞くほど心が残ってるとは思えないな。
明け方くらい、恨み言ツイッターしたら勝手に消えるよ。だからあんまり気にしてない。
まあ、あの手の事故物件は業者がロンダリングしてっから説明義務もないわけで。
ここにも業界の闇があるわけですねー。
(人間の恨みつらみも闇だが、それを隠蔽しようとする不動産業者も大概だと思う)
(ありきたりな言葉だが、生きている人間の欲の深さもまた深い闇のひとつであろう)

ふぇー、奇跡ね…………
杜ちゃんは奇跡のような必然と、偶然のような奇跡の境界線はどの辺にあると思う?
その辺、曖昧なんだよな、この世界。黄昏時みたいな感じで判別できないっていうか……
(日本の映画のコーナーに脚を向けながら、そんな他愛のない事を言う)
(努力は徒労に終わって奇跡は起きない。その一方で当たり前のように惨事から生還することもある)
(この世界は一体何なのか。人間とは何なのかと並んで疑問である)
(最も人間が関心を抱くのは大別して「人間のこと」と「この世界を構成する要素」なのだから)
(ある意味においては紅裂拓兎の抱える疑問は在り来たりな人間の抱える疑問でもあるのだ)
302杜凛子 ◆PVxfIC45I. :2013/01/03(木) 22:12:25.70 ID:kRbEEDqB
>>301
それじゃ、就職するんだ
アタシは行きたいとこがあるけど、かなりがんばらないとだから

(できれば美術系の学校へ行きたいが、大学は難しいし、いけて専門学校だ)
(その先はどうなるかわからない、まだずっと先のこと)

ネットでお墓参りとか、萌え寺とか、企業努力? とはいえるんじゃない? 企業じゃなくて宗教法人だけど
地方だと過疎化で人が減ってどうにもならないとかもあるみたい
お寺だと本山から人が、とかあるけど、神社だとそのまますたれちゃうこともあるそうだし

(なんだかんだで家の車はベンツだし、清貧と言われるとケホンとかなってしまう)
(そんな贅沢はしてないはずだけど、こうゆう話題で後ろめたくなっちゃう気持ちはなんだろう?)

ツィッターする幽霊? アカウントは拓兎くんのでしょ?
勝手にツィートされちゃうのはネット生活的にタイヘンそーだけど

(変なこと書かれたら炎上しちゃうし、住所や顔をさらされちゃったりするし)
(裏学校サイトとかでもタイヘンだろうけど、拓兎くんならイジメられることもないか)

どっちも奇跡なんじゃないの?
物語の中ならメタ的に必然とかわかるだろーけどさ
タロとジロも、はやぶさも、現実のお話しなんだもの、必然かどうかなんて分からないよ

(変なことを考えてるんだねぇ、と紅裂拓兎を見上げた)
(物語と現実の区別がついてないとか、中二的なこととかとは違うように思えたけれど)
303紅裂拓兎 ◆QiSi/P5T2Q :2013/01/03(木) 22:24:25.00 ID:64wWVLDO
どっちもか。単純でいいね。
まあ、物語ならそれもありっちゃありだけど。
俺らが現実として認識している世界でも、なんつーか、ほれ。
科学者が発見した公式だの法則だのを超越した出来事が起こるもんだからさ。
単に観測できてない事象があるだけで済ますのもつまんねえし。
(はやぶさがどうたらと書かれたタイトルを探し出してこれも抜き取る)
(これにて四本。パック料金の対象だ。カウンターに行ってレンタルカードを)
(取り出して手続きを済ませ、料金を支払う。ゲートの外で受け取り階段を降りる)

俺、単車で来たんだけど、後ろ乗る?
20分もあれば着くから。
(店の入口近くに駐車してある紅く塗られた単車に乗りながら尋ねる)
(GSX1300Rハヤブサ――これもはやぶさである。妙な符合だ――この男の愛馬だ)

【話が進んでないことに危機を覚えたのでばっさり進ませます】
【無駄話しが長くて悪いっ!】
304杜凛子 ◆PVxfIC45I. :2013/01/03(木) 22:43:54.15 ID:kRbEEDqB
>>303
そーゆうのもひっくるめて奇跡は奇跡だと思うよ
難しく考えすぎだよ〜、拓兎くんは
バチカンの奇跡なんとか官とかじゃないんだからさぁ、奇跡は奇跡、すごーいって思っておけばいいのよ

(なんというか、奇跡のありがたみがなくなりそうだ)
(人生楽しくないと思う)

お〜、1,3,0,0、大型車じゃん、すごいねっ
というか、拓兎くんの部屋で呪いのビデオみてドタンバタンしてもいいってこと?
うちは今にしかプレーヤーがなくて、両親の前であーゆうの再生しなくていいのは助かるけど
いや、行きたい! 男の子の部屋にがぜん興味でてきた! ビデオみなくていいからスケッチしたい!

(男子の部屋なんて行ったことがない)
(滅多にない機会、まずいんじゃない?というのもちらっと頭の隅にのぼったが)
(いろいろと計算して行くべし、という結論になった)

【ごめん、アタシも切るべきかなと思って切らなかった】
305紅裂拓兎 ◆QiSi/P5T2Q :2013/01/03(木) 22:57:09.77 ID:64wWVLDO
総括しすぎな感は否めないが、まあ、それもありっちゃありだな。
奇跡なんて起きなくても生きては行けるし。
まあ、俺の個人的見解を言わせてもらえれば人間が生まれてきたこと
自体がひとつの奇跡みたいなもんだ。だから他の奇跡は必要ない。
(楽観的な意見に苦笑しつつ、それでも考え方のひとつとしてはありだとは思う)
(あの曖昧な感覚も、奇跡とは何なのかと考えた時に頭の隅に湧くだけだ)

流れとしては仕方ないだろ。ここで放置喰らった方が俺としちゃ退屈だしな。
あー、先に言っとくけど俺一人暮らしだが、二人きりになった途端性的行為を強要するような
ベターな展開に発展したりしない事をここに誓っておく。あとできれば騒ぐな。
(いきなりテンションを上げる杜凛子に、なんじゃこいつと思いながら問う)
(一体男の部屋にどれだけ関心があることやら)
(それでも礼儀のひとつとして小さく片手を上げて宣誓しておく)
(久遠ゆりかだの奏永久だのが相手ならここまで気遣いはしないのだが)
(杜凛子に対する距離が掴みかねている現状では必要な処置だ)
306杜凛子 ◆PVxfIC45I. :2013/01/03(木) 23:11:14.11 ID:kRbEEDqB
>>305
そーゆう考えもアリだね
奇跡が起きないとどーにもならない状況になるのもイヤだし

(タロとジロなら南極へ置き去りにすること、はやぶさならエンジンが故障すること)
(どっちも最初からそうならなければその方がいいに決まってる、そうじゃなきゃMだ)

あははっ、なんか巻き込んじゃったね
アタシの個人的な気持ちの問題なのに

それは信用してるって、それに襲われたら壁壊して逃げるから
騒がないもOK、ビデオがすごいことになっても静かになんとかするよ……えと、善処します

(ケガしたり最悪な事態になりそうだったら、近所迷惑になりそうなこともするかもだけど、その時はその時)

で、バイクにはどう乗ればいいの? 乗ったことないんだけど
307紅裂拓兎 ◆QiSi/P5T2Q :2013/01/03(木) 23:24:36.90 ID:64wWVLDO
放っておけないんだろ?なら、とことんやればいいのさ。
やらない偽善よりやる偽善の方がなんぼかマシだ。
何より、それができる「力」があるんだからな。
(「力」に意味などない。自分で理由を見つけた時に初めて意味がある)
(……それにしても難儀なものだと思う。自分にはそれができる力がないんだと)
(言い訳ができない人間も少数ながらこの世界に存在する。彼女もその一人だ)
(軽薄に笑いながら、なんでもない事のようにあっさりと言う)

壁壊さないで。マジで。
安普請なアパートとは言え修繕費がどんくらい請求されるかわからん。
あとそこは宣言しておけよ、と。
(何か悪霊だの呪いだのそれ以外のことで不安になってきた)
(近隣の住民からのクレームなど聞きたくはないのだが……)
(単車の乗り方を簡単にレクチャーする。とは言っても車体を傾けた時に逆らうなとか)
(単車乗りにとっては当たり前のアドバイスなのだが。排気音を撒き散らしつつ公道を)
(走り抜ける。世界最速とも謳われるそのスペックをフルで発揮することなく鄙びたアパートに到着する)

適当に寛いで。
(鍵を開けると玄関、キッチンを抜けて炬燵と冷気が専有する居間に彼女を案内して)
(炬燵をスイッチオン。更に石油ファンヒーターも点火しておく。普段は晩のみだが来客に)
(寒い思いをさせるのはよくない。気遣いとは面倒だが、これも必要なことだ)
(リモコンで薄型テレビを起動させて、一度キッチンに向かう)
308杜凛子 ◆PVxfIC45I. :2013/01/03(木) 23:44:58.62 ID:kRbEEDqB
>>307
そうなんだけどさ、でも自己満足にはちがわないし
もしかしたら一枚どーにかしても、他のは呪いがのこったままかもしれないし
だったら、それ以上はどーしようもないし
女子高生に全品回収なんてことできないもんね

(力を持った組織で国家機関とつながりがあるようなとこならそうゆうこともできるだろう)
(でも一個人じゃどうしても対処できないことはある)
(アタシはアタシのできることをするだけ、だから自己満足なのだ)

じゃ、拓兎くんが死ぬとか大怪我するとかみたいなことじゃなければ静かに対処します
修繕費はバイトでもなんでもしてどーにかするけど、大怪我で後遺症とかは一生モノだもの
ま、移動中に静かに対処できる方法を考えるね

(修繕費となったら親に泣きつくしかないだろうけど)
(自己満足ですることだから、人にケガさせたら満足なんてできない)

(初バイクはけっこう怖かった)
(ジェットコースターとか平気な方だけどバイクは違う、シートベルトないし)
(スケッチブックを間にはさんでだけど、結構強くしがみついてしまったのは恥ずかしかった)

はぁい、おじゃまします……
拓兎くん、よくあんなの乗れるね、ぜんぜん速度なんてだしてないんだろーけど、アタシはダメだなぁ

(カバンとスケッチブックをかかえたまま、コタツに足を入れる)
(乗る前は部屋をチェックする気まんまんだったが、まだそんな余裕はない)
309紅裂拓兎 ◆QiSi/P5T2Q :2013/01/03(木) 23:56:16.50 ID:64wWVLDO
慣れればどうってことはないさ。
ああいうのは度胸。怖がると余計に事故に繋がるもんだ。
(テレビの横にはCD/MDのコンポーネント。部屋の隅に追いやられたソファ)
(小さなテーブルは片付けられて代わりに炬燵が置かれている)
(居間の隣にある寝室兼書斎にはベッドと本棚と趣味のものが置かれているが)
(今には本人の趣味を窺わせるようなものは殆ど配置されていない)

悪いね。こんなものしか用意できないが。
(急須を用意して茶葉を入れ、電気ポットから湯を注ぐ)
(「根性」と書かれた湯呑を用意して、焙じ茶を差し出す)
(さて、ここでまったり雑談するのも悪くないが本題に入るとしよう)

そんじゃあ、呪いのDVD鑑賞と参りましょうか。
イメージビデオなんて観たことないけど、どんなもんなんだかな。
(DVDやブルーレイプレイヤー内蔵型のテレビ一なので、横のスロットに差し込むだけで)
(済む。プレイヤーがDVDを読み込む音が唸っている。暫くして、画面が切り替わった)
310杜凛子 ◆PVxfIC45I. :2013/01/04(金) 00:15:58.38 ID:AR9DzeK5
>>309
ううん、いただきます

(湯飲みから温かいお茶を一口、冷えた身体にしみわたりホッと一息)
(それでやっと部屋の中をちょこちょっと見回す)
(パッと見て特に面白そうなものはない。生活感がないということもないけど、思ってたより落ち着いている)
(てっきり部屋の中も紅で統一してたりするのでは、なんて思ってたりしたのだ)

あ、ちょっと待って……これでよしっと

(パラパラとスケッチブックをめくり、メガネを外す)
(呼び出してもあまり騒がしくならなそうなキャラが書かれたページを開き)
(霊的なモノがはっきり見えるように裸眼でテレビを睨みつけるように見る)

アタシも初めて……ま、裸眼じゃはっきりみえないんだけど

(最初は違法コピー禁止の画面、次にメーカーだかのロゴが出て、やっと「北代マヤ13歳」というタイトルが出る)
(ワンピースを着たまだ幼い感じの少女がでてきて、挨拶と自己紹介をする)
(カメラ慣れしてない感じで羞恥心をうかべた表情はとても可愛らしい)

……うわぁ、大当たりだ

(凛子にははっきりと、血の涙を流して泣く少女の姿がだぶって見えた)
(多少でも霊感のある人間ならば、恨み辛み、悲しみ、怒り、そんな負の感情をイメージさせるオーラを感じられるだろう)
311紅裂拓兎 ◆QiSi/P5T2Q :2013/01/04(金) 00:32:00.20 ID:y+pgua5I
おー、なんか見えてきたんですけど……
(この男は霊視ができない。見える事もあるし見えない事もある。そのレベルだ)
(そんなこの男にすら見える、少女の嘆き、叫び、血塗られた涙……)
(カメラの前で見せる作り物の笑顔の出来がよいだけに、それにオーバーラップする)
(怨嗟のオーラは酷いものだった。紅い男のいつもの薄笑みすら引っ込んでいる)

呪いの噂は大当たりってとこか。こんなもの見たら具合が悪くなるだろうな。
脆弱な精神持ってる人間なら相当当てられるだろうし、仮に鈍感で「見えなくとも」こんなもん
流し続けてたら周囲から悪いもの呼び寄せる切っ掛けにはなる。やれやれだな。
(軽く鼻を鳴らして、焙じ茶を啜る。自分が引き摺られずに済むのは、精神の強さではなく)
(波長が合っていないだけだと自覚している。方向性の違いとでも言えばいいか)
(ともあれ、このDVDは本物だと確認が出来たわけだが……)

杜ちゃんよ。どうするね。本物だとわかったはいいが、打つ手がないぞ。
キミが言った通り全国から回収できるわけでもないし、仮にできたとしても
ネット上で無料動画として配信してることも考えれば差し止めるのはどんな組織でも不可能だ。
(淡々と事実だけ語る。北代マヤの動画がどの程度配信されているかは知らないが、それでもDVDを借りたり)
(ネットで配信する人間はいる。そしてその画像を見たら弱い者から呪いの波動に侵される)
312杜凛子 ◆PVxfIC45I. :2013/01/04(金) 01:01:43.23 ID:AR9DzeK5
>>311
(ワンピースから水着に着替える少女、水着でシャワーを浴びる少女、プールサイドを歩く少女)
(あどけない笑顔を浮かべる無邪気な少女の顔に、怨嗟でひきつった泣き顔が重なる)
(テレビ画面から赤黒い負の波動が伝わってくる)

ひどい状態の霊はちっちゃい頃から見てるけど、重なって見えるのは、なんかいつも以上に……キツイね
ホラー映画みたいに画面から出てきて襲ってくる方がどんだけマシか……

(手にしていたスケッチブックを握る手に力がこもる)
(まだお茶を飲む余裕のある紅裂拓兎が恨めしい)

そうだね、これは再生を止めれば止まるだろうし、壊しちゃえば再生されることもないだろうけど……

(コタツから出てテレビのスイッチに手を伸ばす)
(画面からにじみでる負のオーラに少し怯んで、けど気持ちを強く持って停止ボタンを押す)
(再生は止まり、プツッと嘘のように負のオーラが消えた)

何百枚か、何千枚か、あとネット動画、か……この街だけでも5つのレンタルショップで貸し出してる
伝手をたどってお祓いしてもらうにしても、アタシじゃ全部をどうにかできない
今日借りたのだって、こうゆうのだとアタシの乙護法じゃ祓えない……
う〜、ほんとにダメなのかな、アタシの手にはおえない? 何もできない? 何か……

(これは予想していたことではあるけれど、最悪に近い結果だった)
(それでもどうにかならないか考える)
313紅裂拓兎 ◆QiSi/P5T2Q :2013/01/04(金) 01:14:31.64 ID:y+pgua5I
(無感動な眼差しで流れる映像を見つめる)
(躍動する肢体と、愛らしい笑顔と)
(それに重なる無惨な波動のギャップが凄まじい)
(彼女の言う通り、画面の中から這い出てきた方が幾らかマシだろう)
(これは人の心の深い部分に訴える、少女の叫びだった)

問題は他にもあるな。この子の作品で呪いの噂があるのはこれだけなのかとか、
新作はリリースされないのか、とかね。
(解決策も対応策も見つからない癖に問題点は次々と浮かび上がる)
(再生は停止されて、毒にも薬にもならない番組に切り替わった画面を見て、ため息をひとつ)

この子本人に会いに行って説得するとか……はちょっと現実的じゃないな。
そもそも居場所がわかんねえし。まず確認すべきはこの子がまだ生きているかどうかだろうな。
まあ死霊より生霊の方がマシとは言わないが……やれやれ、面倒だな。
ブームが過ぎて自然消滅を待つのが最善手ってのもつまらん結末だし。
(急須からお茶を注ぎ足して、静かに啜る。いつものように力づくで解決できない事件は)
(本当に面倒くさい。ああは言ったものの、自然消滅を待つのが最善なのかも知れない)
314杜凛子 ◆PVxfIC45I. :2013/01/04(金) 01:31:56.96 ID:AR9DzeK5
>>313
たしか、これがデビュー作だったと思うけど、他にあるかどうかはわかんない
噂もアタシが調べた中でさえいくつかあって、その中に自殺して、とかもあったし
これ出してるとこに聞いてみても、簡単には答えてくれないよね

う〜、たかが霊感がある女子高生には難しい問題なのかなぁ……

(ゴツン、とコタツにおでこをつける)
(何もできないというのが悔しい)
(これが個人の限界、高校生の限界なのか)
(大きな問題には大きな組織しか対応できないのか)
(問題が解決できるなら自分の手じゃなくてもいい、解決できる存在にたくしたい)
(けれど、そんな伝手もない)

……あれ?

(むくっと頭を上げ、メガネをして紅裂拓兎をみる)

そーいえばさ、拓兎くん、前にあったときに警察に知り合いがいるとか話してなかった?
たしか普通じゃないこともしってる部署?なんだよね
なんかルパン三世と銭形警部みたいな関係みたいとかだったと思ったけど、その人に相談とかできる?
拓兎くんがお話しできないなら、紹介してくれるだけでもいいんだけど
315名無しさん@ピンキー:2013/01/04(金) 01:36:09.49 ID:oTFeCMXC
315
316紅裂拓兎 ◆QiSi/P5T2Q :2013/01/04(金) 01:43:50.13 ID:y+pgua5I
ふむふむ、なるほどー。まあデビュー作と同時に二作目三作目を
同時に撮影してるってことも無きには非ずだが……
もしそうなら被害者続出だな。
(炬燵の天板に額をぶつけて無念さを表現する杜凛子を慰めるわけでもなく)
(淡々と今後の展開を予想する。この辺の無関心さが悪人の悪人たる所以である)

あー?や、確かに言ったけどよ……あー……
まーあいいか、市民を助けるのも公僕の勤めだしね。
あの子も拒否はするまい。
(果たして大丈夫か?とそんな気がする……が迷ったのは一瞬だ)
(国家権力の走狗の癖に非公式でいつでも使い捨てられる秘匿された部署に)
(所属しているあの少年……兵部晶は、仕事は仕事としてこなすだろう)

一応警察ではあるが色々と秘密の部署でね。その一環として異形退治もやってるんだが
その組織に所属している子と個人的に知り合いでね。
まあ、職務の性質上俺を処断する立場にあるんだが、その辺は色々とありまして。
そのこの名前は××学園中等部、兵部晶くんだよ。メアドはこれ。
(曖昧な説明をしながら携帯電話を取り出して、メールアドレスを表示する)
(勝手に何してんだこの変態と少年に罵られそうだが、お仕事だから仕方ないよねと弁解しておく)

紹介くらいはするけど、話は自分からしてくれ。それが礼儀ってもんだ。
317杜凛子 ◆PVxfIC45I. :2013/01/04(金) 02:08:19.35 ID:AR9DzeK5
>>316
(紅裂拓兎が告げた名前にビックリした)

ええっ、晶くん!?
同じ学園で、中等部で、兵部晶と言ったらあの晶くんだよね?

(あの、と言っても通じないか、と凛子は夏休み前の出来事を話す)

高等部の校舎に生徒を引きずり込む絵があるの
それにたまたま来てた晶くんが見初められて、ま〜、手違いで一緒に取り込まれちゃったことがあって
拳銃とかもっとすごいの持ってたから、てっきりヤクザの息子かと思ってたんだけど
そっかぁ、警察関係だったんだ……よかったぁ、ヤクザ関係なの、とか聞かなくて

(もし言っていたら、怒るか、もしくは気分を悪くさせてただろう)
(思うだけで口にしなくてよかったと胸を撫で下ろす)

拓兎くんと晶くんをくらべると、なんかすっごく悪いことしてる人に思えるよ、実際のとこは知らないけど
うん、ありがと、晶くんに相談してみる
知ってる子だし、アタシがはじめたことだからアタシが話するよ
銃が効かない相手、幽霊とかには弱いって話してたけど、今回の場合はドンパチ関係ないし
晶くんにがんばってもらえるかはアタシ次第だし、動いてもらえるよう気合い入れて説得する!
あ〜、なんか糸口が見えてちょっとホッとしちゃった

(自分の携帯を取り出してメアドをコピーする)
(さっきまでどん底の気分だったけど、いまは光明が見えてきてすごく嬉しい)
318紅裂拓兎 ◆QiSi/P5T2Q :2013/01/04(金) 02:11:05.47 ID:y+pgua5I
【寝落ちしそうです】
【どうしよう、今日の晩も暇と言えば暇だけど】
【凍結して、夜に終わらせようか?】
319杜凛子 ◆PVxfIC45I. :2013/01/04(金) 02:16:18.49 ID:AR9DzeK5
>>318
【最短で拓兎くんのレスで〆か、かかってもあと1,2レスくらいかな?】
【凍結して今夜でもいいし、置きレスで〆でもいいよ】
320紅裂拓兎 ◆QiSi/P5T2Q :2013/01/04(金) 02:18:01.86 ID:y+pgua5I
【それじゃあ置きレスでお願いするね】
【上手く話を切れなくて本題に入るまでが長くなったね。反省してる。】
【ともかくこんな時間までお疲れ様、またよろしく】
321杜凛子 ◆PVxfIC45I. :2013/01/04(金) 02:20:42.33 ID:AR9DzeK5
>>320
【それはアタシも同じなので言いッこなし】
【二日間、遅い時間までありがとうです。おやすみなさいノシ】
322紅裂拓兎 ◆QiSi/P5T2Q :2013/01/04(金) 10:37:30.78 ID:y+pgua5I
>>317
へぇ、知り合いか。ふぅん、あの子も妙な体験をしてるもんだね。
くはは、あのね杜ちゃん。漫画じゃねえんだから幾らヤクザの息子でも
拳銃持ち歩いてることはないよ?精々ドスくらいでしょ。
(杜凛子の語る話を聞きく傍ら、相変わらず世間は狭いな、なんて感想を抱く)
(ヤクザの単語が出てきた時は思わず苦笑を漏らす)
(とは言え、短刀を持ち歩く中学生も大概だとは思うが)

まーあ、実際悪いことはしてるんですけどねー。
(人命など軽いものだと思うくらい無為に人を殺し続けた日々の事は忘れたことはない)
(そして今も、償ったわけでも許されたわけでもない。それでも薄笑みを浮かべている)
まあ、それはなりよりだけどさ。
あの子には、このDVDはあんまり見せない方がいいかも知れない。
あの子、見た目や表面上はともかく色々と難儀な子でね。ひょっとしたら引き摺られるかも知れない。
(どん底から差し込まれた光明に活力を取り戻した杜凛子を尻目に、DVDを取り出して、ディスクを見つめる)
(この媒体に怨念が篭っているなどと誰も信じやしないだろう。そしてそれを確信した時には既に囚われている)
(のだ。事前に覚悟があったとしても兵部晶がこの怨念に何らかの影響を受けないとは断言できない)

まあ、そん時はキミがあの子を助けてやってくれ。
除霊とか追儺とかは出来るんだろ?
(だが、彼女が傍でフォローしてくれるなら或いは大丈夫かも知れない)
(適材適所とはこんな時に使う言葉なのかも知れない)
(呪いのデータが収まったディスクをケースに仕舞うこれも社会の在り方が生み出した新しい異形で)
(あり悲劇と狂気の産物なのだろう。不意に喉の奥から笑い声がこみ上げるが、何とか堪えた)

【置きレスに借りました】
323杜凛子 ◆PVxfIC45I. :2013/01/04(金) 19:06:49.81 ID:AR9DzeK5
>>322
えー、ふつう拳銃なんかもってたらヤクザな人だって思うでしょ?
警察関係の中学生より、ヤクザの息子の方が真実味ありそうだもん

(警察が子供に拳銃もたせる方がなさそうだし、もっとすごいの持ってたし、と)

ん、線の細そうな子だもんね、アタシなんかとちがって
説明するときには中身みせないようにする、また借りられるかもわからないし
ただ、アタシの知らないとこで手に入れて見たりするのは止めようがないのはわかってね
晶くん自身がするのかどーかはわかんないけど、強制回収するなら誰かがチェックはするでしょ?

除霊はできるけど、そーね、自分で観るって言いだしたらアタシが付き合うようにするよ
あとで調子悪いんだけど、って連絡もらうよりはいいもんね

(異形退治をしてるのに、呪いに弱いのはどうなんだろ、と思う)
(誰だって強み弱みはあるだろうけど、それをフォローしてくれる人はいないのかな?)
(それを言えば凛子だって体術はからっきしだし、それをフォローしてくれる人はいないし)
(人のことはいえないのだ)

それじゃ、まだ時間はあるし、気分を切り替えてはやぶさの映画をみよっか
アタシの好みを聞いて借りたんだから観てっていいんでしょ?

(時計をみて、にっこり視聴をうながす)
(臆面もなくボロ泣きを見せつけちゃうが、そんなことは気にしない)

【それじゃ、凛子はこれで〆ね】
【ありがとうございました。また遊んでねノシ】
324紅裂拓兎 ◆QiSi/P5T2Q :2013/01/04(金) 20:06:26.45 ID:y+pgua5I
【綺麗に纏まっているので俺のレスは蛇足だな】
【それでは今回のロールはこれで〆ということで】
【お疲れ様でした。またよろしく】
325名無しさん@ピンキー:2013/01/04(金) 20:37:34.72 ID:oTFeCMXC
325
326久遠ゆりか ◆Juli/dituo :2013/01/04(金) 21:24:08.70 ID:xqGQiH98
【久しぶりに待機、ですわ。】
327久遠ゆりか ◆Juli/dituo :2013/01/04(金) 21:25:24.23 ID:xqGQiH98
【あっ…忘れてた。】

【名前】久遠 ゆりか (くどう ゆりか)
【年齢】16歳
【性別】女
【身長】147cm
【3サイズ】70/53/76
【容貌】
濃いブルーの瞳。少し癖毛でグレーにくすんだ金髪、背中中央辺りまでの長さ。
基本、赤と黒のシュシュでポニーテールに結んでいる。
インサイドホルスターを隠す為、夏でもフリルやリボンの付いた長袖上着を着用。
制服のスカートの下にレースのペチコート、ドロワーズも完備。私服は黒ロリ服(ゴスではない)

【能力】
MашинаАнгелマシンを掌握する者。触れただけで、機械の操作方法や構造が解かる。
物質の構成・把握・修理等が可能。弾丸を銃に装填した状態で、威力の加減加工等。
ただし、能力を使っても車両船舶等が 上手に操縦 できるかどうかは別問題。
通常装備として、左脇インサイドホルスターに、ヘッケラー&コッホP7M13。
いつも持っているバイオリンケースの中は、ベレッタM93Rを一式。
F1手榴弾内蔵ミニテディベア、通称レモンちゃん1匹。
他、自宅には複数の小中〜大型銃火器を所有。必要に応じて持ち歩くことも可。

【希望】
日常 共闘 戦闘 等
【NG】
死亡 相談の無いエロ展開 後遺症の残るような怪我

【弱点】
能力の行使に時間がかかるので、戦闘時はあまり使えない。
能力行使時は、全くの無防備になることと、背中からの出血と痛み。
甘いもので釣られやすい。現在のブームは黒ごま味のスイーツ。
容姿は金髪碧眼だが、英語喋れない。

【備考】
父は旧ソ連の特殊諜報員で、日本の商社潜入任務中にソビエト崩壊、そのまま帰化する。
ゆりかが10歳の時、謎の事件に巻き込まれた父親が他界。 異形を退治しながら、父の仇を探している。
生粋のスラヴ民族だが、生まれる前に両親が帰化している為、日本国籍。
家族構成は母と弟。ロシアには、両祖父母健在。
ロシア名は、Julija=Alexeyevna=Kudryavtseva。愛称ユーリャ。
父を亡くしてから、身体の成長を止めている。本人は止められていると思っているが、自己暗示みたいなもの。
328紅裂拓兎 ◆QiSi/P5T2Q :2013/01/04(金) 21:38:10.94 ID:y+pgua5I
【連日連夜になりますが立候補】
【まあ休みは今日までなんで徹夜は無理ですが】
329久遠ゆりか ◆Juli/dituo :2013/01/04(金) 21:44:15.44 ID:xqGQiH98
【こんばんはですわ、先輩。】
【あめましておめでとうございます。】

【あら、明日は傭兵のお仕事でも?それとも、普通のバイトかしら。】
【ともあれ、あまり無理の無いように、リミットは遠慮なく仰ってくださいませ。】

【ネタは、どうされます?】
【先輩とは、わりとストックがいろいろあったような…】
330紅裂拓兎 ◆QiSi/P5T2Q :2013/01/04(金) 21:48:42.98 ID:y+pgua5I
【年末に稼いだあぶく銭を年始に使い果たして……】
【ま、まあいいじゃないか、そんなことは、ハハハ】

【使い魔とかキャンプの件ね】
【他のネタで言えば、ゆりかちゃんが仕事で組織の車に連れて行かれるところに】
【俺が勘違いして乱入とかも考えたが。まあ、ゆりかちゃんの方のネタも合わせつつ】
【何かやってみようじゃないか】
331久遠ゆりか ◆Juli/dituo :2013/01/04(金) 21:52:31.38 ID:xqGQiH98
【へぇ…わたしは、基本的に軍から固定給いただいてますもの。】
【そういう悩みは、わからないですわねぇ…】

【キャンプ…寒くない?】
【いや、焚き火とかやったり、あったかい飲み物淹れたりとかだと、むしろ冬の方が映えますわね。】
【仕事関係も面白そうだけれど、その辺は、わたしサイドの設定をもう少し煮詰めたく…ごにょごにょ】
332紅裂拓兎 ◆QiSi/P5T2Q :2013/01/04(金) 21:56:17.95 ID:y+pgua5I
【給料泥棒と言われてるわけですねわかります】

【じゃあ使い魔の方やろうか】
【新年、俺の部屋に飯を集りに来たゆりかちゃんとだらだらしてたら】
【俺がいつもの思いつきを言って、そこから開始って感じで】
【まあ新年、学校で再会した時でもいいんだけどね】
333久遠ゆりか ◆Juli/dituo :2013/01/04(金) 21:59:28.18 ID:xqGQiH98
【イエイ、任せてっ(ぴーす)】

【たかるたかる。】
【わたし、心血注いで集りまくりますわっ】

【では、書き出しはどちらから?】
334紅裂拓兎 ◆QiSi/P5T2Q :2013/01/04(金) 22:01:04.69 ID:y+pgua5I
【料理の描写があるんで俺の方から】
【絶対にお前には台所に立たせんっ!】

【ではちょっと待っててね】
335久遠ゆりか ◆Juli/dituo :2013/01/04(金) 22:05:10.23 ID:xqGQiH98
【わかった…じゃあ、自分ちで作って差し入れいたしますわね。(にぱー)】

【のんびり待っていますので、お気になさらずに。】
336紅裂拓兎 ◆QiSi/P5T2Q :2013/01/04(金) 22:11:46.52 ID:y+pgua5I
(それは新年の三が日のことである)
(お節料理は作らない代わりに、年末に稼いだ金で豪華な食材を買い入れる)
(わざわざ市場まで行って買ってきた品もある)
(それは蟹であり、河豚であり、牡蠣であり、スッポンである)
(ボイルした蟹の足を皿に盛る。ホットプレートで焼いた牡蠣に醤油とバターで味わう)
(河豚は流石に調理できないので刺身にしたものを購入した)
(スッポンは唐揚げにする。鍋とも違うがこれはこれで素晴らしい味がする)

飲み物は何がいいかね。まあミネラルウォーターかお茶くらいしかないんだけど。
(新年一番目のお客様……などと大層な肩書きはこの少女には不要だろうか)
(不届きにも飯を集りに来た金髪碧眼の少女、久遠ゆりかに問う)
(炬燵の上はこれでもかと料理が並べられている。正直はみ出しそうなくらいだった)
(一番面積を専有しているホットプレートの所為だろう。しかし焼いた牡蠣を味わうには仕方ない)

お年玉はやらんが、まあ、遠慮なく食え。
(紅い髪の男が、エプロンを外してゆりかの斜め向かいに座って脚を炬燵に入れる)
(別段親戚の子でもないが、多分こんな感じなのだろうな、なんて思いながら)


【それではこんな感じでよろしく】
337久遠ゆりか ◆Juli/dituo :2013/01/04(金) 22:24:53.15 ID:xqGQiH98
う…ん……
えぇっと…え、と……
(別に、今年の干支の話をしているわけではない。)
(ローテーブルに布団状のものがかけられ、天板が置かれているものの上に)
(目を見張るばかりのごちそう(しかも手作り!)が、並べられている。)
(はやく、その相伴に預かりたいものなのだが、どうもこの『炬燵』とやらに、うまく座れないでいた。)

……んっ
(床にぺたんと座り、もぞもぞと脚を突っ込んでは、出す。その繰り返し。)
(無理もない。今まで、『炬燵』というものを、テレビか販売している様子でしか、見たことがない。)

飲み物……わたし、紅茶がいい。
(いきなり、無いものを注文しつつ、腰をもぞもぞ。)
無ければ、ミネラルウォーター。
…先輩、エプロン似合いますわね。
(まだ、慣れない調度品に落ち着かない様子だが、それでも目の前に広がる光景には)
(期待に―まったく皆無とは言わせない!―胸を膨らませる。)
ねぇねぇ、このおさしみ、なんのおさしみ?
から揚げって、鶏?
わたし、蟹好き。
でも…こんなに沢山の料理……もしかして、お客様の予定でもありましたの?
わたし、早く帰ったほうがいい?

別に、先輩からお年玉なんて欲しくないですわよ。
なんか…新年早々不吉そうだし……
(思い切って伸ばした足先が、がつん、と何かにぶつかった。)
……?


【それでは、こちらこそよろしくお願いいたしますわね。】
338紅裂拓兎 ◆QiSi/P5T2Q :2013/01/04(金) 22:39:08.84 ID:y+pgua5I
新年早々すげー無茶振りすんのな、キミ。水でいいか。
男の料理人の方が多いから似合うのは当然だろう。
まあフリフリのエプロン着た新妻も悪くないがな。
(炬燵が珍しいらしく、落ち着かない様子で脚を突っ込んだり出したり)
(しているゆりかに苦笑しながら、グラスにミネラルウォーターを注いでやる)

刺身は河豚。買ったやつだが美味いぞ。
唐揚げはすっぽん。すげえ美味いぞ。
(ホットプレートで温められた牡蠣の殻がぶしゅうと開く。食べ頃になった)
(それにしても妙な部分だけ遠慮深い子だよな、と思う。普段の図々しさはどこへやら)
年の始めくらい美味い物食いたいだけだ。
そもそも俺にそんな付き合いは……まあ、ないとは言わないがな。
(この男、食事に関してはあまり妥協を許さない性格である)
(それは年始に限った話ではない。それでも新年を祝うくらいの気持ちはあるのだ)
(他人との付き合いに関して言えば、正直「薄い」。疎遠でもないが深くもない)
(飯を集りに来るのは奏永久か、この少女くらいなものだ)

不吉ってお前……
まあいいや。それじゃあ合掌して……あ、ロシアって飯の前にお祈り捧げるのか。
(突っ込んだ足に何かがぶつかってくる。少女の細い爪先だろう)
(それはそれとして、どうでもいい事が気になった)
339久遠ゆりか ◆Juli/dituo :2013/01/04(金) 23:02:26.26 ID:xqGQiH98
ふりふり新妻と、先輩……
……なんか、変な取り合わせですわね。
先輩も、そんな俗物的男子の感覚がかろうじてあるみたいで、わたし安心しましたわ。

ふぐ……
(一瞬、皿に盛られた河豚の刺身を見て、先輩を見上げ、疑わしげな視線を投げかけ。)
……よかった、買って来たやつか。
す…っぽん?
………
(暫し、考える表情。)
(ゆりかの頭の中にある、食材のページをいくら繰っても、すっぽんなるものが出てこない。)
………あ!
(あった。)
(食材ページ、げてものの項目に分類されていた。)
………えぇ……すっぽんって…カメでしょ…
(心底疑わしげな表情で、さらに紅裂を見つめた。)
ひゃわっ!?
(目の前のホットプレートに乗っかっている、いかついものがばくっと開く。)
こ…これ、牡蠣だったの?
なに、岩石焼いているのかと…
確かに、思い出してみれば、昔オイスターバーで見た牡蠣と同じですわね。
先輩、牡蠣に何つけて食べるの?
(しかし、この男はほんとうに食にこだあるなぁ、と感心する。)
(自分も、そこそこ美味しい店で色々なものお食べてきたが)
(基本は、レーションや野戦訓練のサバイバル料理でも平気なように出来上がっている。)
(野戦なんか出たら、このひと死んじゃうんじゃないのかなぁ…食べ物的な意味で。)
(と、首をかしげて考える。)
(そういえば、傭兵の仕事もしていると聞いたことがある。)
(それじゃあ、別に平気なのかしら…)

…えっ?あ、なに?
(はっとした表情で、紅裂に目をやった。)
(ようやく足元が落ち着いたのか、じっとしていると、つい考えこんでしまっていた。)
(最近、なにかをすると、感覚がすべてそちらに捕らわれて、ほかの事をシャットダウンしてしまう。)
(あまり複雑な思考動作が、徐々に出来なくなってきていた。)
いや、わたしはそんな敬虔な信者ってわけじゃないから、解からないですわね。
先輩は?なにかお祈りするの?
ほら、せっかく新年のごちそうですもの。
一年の抱負を誓う、とか?
340紅裂拓兎 ◆QiSi/P5T2Q :2013/01/04(金) 23:20:30.43 ID:y+pgua5I
くはは。まあ結婚する予定はないけどな。
独身貴族ですよ。モテないし。
(俗物的男子の感覚ではなく単にゲーム脳なだけなのだが訂正はしない)
(実際、結婚云々は全く無縁の話だ。長生きもできない事だし)

爬虫綱カメ目スッポン科キョクトウスッポン属のカメだが……
キミ、ひょっとしてスッポンの美味さ知らないのか?
うっわー、それ人生損してるわ。
古くは縄文時代から日本人スッポン食ってるんだぞ。
(スッポンの美味さを知らない彼女に、心底同情した顔をする)
(人間が一番簡単に成れる方法としてまず食事があげられる)
(美味い物を食うことは、根源的な欲求を満たしつつ心を満たす役に立つのだ)
醤油とバター、そうでなきゃレモン。
まあ、そのままでも美味いと思うけどな。海の旨味が凝縮されてるぞ。
(説明している間にも空腹感が彼を突き動かしている)
(口の中が既にヤバイことになっている。その気になれば異形の肉でも喰らうがやはり)
(こうして世間一般的にも高価な食材を食うのは格別だ。幸せになった錯覚が味わえるから)

…………?
(一瞬、彼女の意識がどこかに跳んでいた気がする)
(石油ファンヒーターで部屋は温まっているが、暖房を効かせすぎたのだろうか)
ねえよ。そもそも祈る神がおらんし。
まあ、自分に課した誓いならなんぼでもあるがな。
それじゃあ、改めまして、合掌、頂きます。
(誓いは、魔女を殺すことだ。そしてそれは語るまでもない。自分が知っていればいいことだから)
(早速牡蠣を小皿に移して用意したナイフを温められて出来た裂け目に突き込んでこじ開ける)
(手際よく牡蠣の身を露出させて、熱っ!とか言いながら汁を啜る。海の味がした)
341久遠ゆりか ◆Juli/dituo :2013/01/04(金) 23:40:53.94 ID:xqGQiH98
そう?
へらへらせずに、いつもきりっとした表情していれば、先輩ってモテると思うんですの。
(今は違っていても、犯罪者である事実は拭えない。)
(ましてや、罪も無い人間を異能で殺してきた。)
(そんな人間が、静かに結婚生活を送るわけがないとまでは言わないが)
(きっと、彼はそんな平穏な生活に、ゆるりと浸かるのを拒むだろう。)
(それを薄々感じているからこそ、減らず口を叩いてみた。)

……やっぱ、カメじゃん。
(箸を握って、じとーっと紅裂を見る。)
そんな顔して見ないでよ。
そんなに、みんなすっぽんって食べていらっしゃるんですの?
おかしいな…わたし、日本育ちなのに……
今度、晶くんに確認していい?
(もうそんな雑談をするだけでも心が痛むであろう、共通の知り合いの名を告げてみる。)
あー、バターいいですわね。
わたしは、藻塩かな。
なければ普通の塩でもいい。
(暗に、塩持ってこいと告げながら、いただきます。と、紅裂の真似をして手を合わせる。)

どうしよっかな……
(食卓の上を眺めながら、少し悩む。)
(最近は、食欲も減ってきたことを、この男にだけは知られたくなかった。)
(心配、かけたくなかったから…)
(……心配するのかどうかは、解からなかったけれど。)
なにも、絶対神様に誓わなければならないってことは、ないと思うの。
その、自分に課した誓いでいいんじゃないんですの?
むしろ、信じられるのは己のみでしょ。
そんな、いるのかいないのか、解かんない人に誓ったって、ねぇ?
(薄く輝く河豚を1切れ……いや、変かな?2切れ薬味を巻き箸先で挟み)
(ほんの少しポン酢をつけて、口に運ぶ。)
(爽やかなポン酢の風味、軽やかな歯ごたえと香り、薬味がぴりりと、あとから効いてくる。)
………っ
(美味しさに目を見張り、紅裂を見つめて、意味無くこくこく頷く。)
(食欲が無くとも、美味しいものは美味しい。)
牡蠣はどんな感じですの?
ねぇねぇ、そのすっぽんとやらを食べてみてよ。
342紅裂拓兎 ◆QiSi/P5T2Q :2013/01/05(土) 00:04:02.31 ID:73me1RZU
まーあ、ゆりかちゃんが俺の人生のパートナーになってくれるなら……
少しは真剣に考えてるのも吝かではないがな…………
……ぷっ……くっ……はははっ!
(真剣な表情を作って、神妙な声音で言ってみる)
(だが、真剣な表情は五秒も持続しなかった。この子の事情については本人からそれとなく)
(聞いている。彼女がパートナーになることなど有り得ない。それを自覚して、悩んだり嘆いたり)
(するのは何か違うと思う。なら笑うしかない。他の言い方なんて知らない)
(悪人である自分にとって平穏も平和も未来も将来も泡沫の夢。死ぬまで笑ってやるだけだ)

好きにしろってばよ。つうか、日本育ちの割には日本の風習とかに疎いよな、キミ。
やっぱ家庭がロシア風なわけ?まあ、それなら仕方ないかもだけど。
(首を振りながらキッチンに引っ込む。別の小皿にクレイジーペッパーを少し盛って差し出す)
んー、まあ、俺にとって神様は祈りを捧げる対象じゃないしな。
じゃあ何かって言うとなんでもないけどさ。
(神がこの世界を作って人間の生き様を見守って楽しんでい。るそんな話は魔王から聞いたことはある)
(なら精々楽しく鑑賞していればいい。少なくとも紅裂拓兎にとっては、神はそんな存在だ)
……ふぅ、海の旨味が凝縮された濃厚な味だ。美味い。
(汁を啜った後に、身を齧る。ぶしゅうと溢れ出る汁の旨みが再び口の中に広がる)
(味わうことすら思いつかずつるりと飲み込んでしまった)
(何故か賢者の境地に至ったような表情で、コメントする)

…………!
(すっぽんを切り身にして衣をつけて揚げたものを箸でつまんで口に放る)
(齧る。じわりと広がる濃厚な味。心地よい弾力。思わず背筋が震えた)
(スッポンの味がする、としか言えない。よく咀嚼して嚥下する)
はあ……生きててよかった……
(この男がまず言わない類の台詞が漏れる辺り、衝撃的な美味さが伺える)

おい馬鹿弟子、早く食え。全部食い尽くしたい勢いなんだが。
(文字通り、ご馳走を目の前にした子供のような風情で言う)
(それでも食べるように促すあたり、ぎりぎり自制は利いているらしい)
343久遠ゆりか ◆Juli/dituo :2013/01/05(土) 00:32:46.35 ID:Pdt6+ImM
(ほんの数秒で崩れ、馬鹿笑いする紅裂を尻目に、箸をきゅっと握り締める。)
わたし?
ほんとう?先輩、わたしと一生一緒にいてくれるの…?
(恥じらいの表情を浮かべ、でもどこか嬉しそうに頬を染めて)
(少しだけ俯き、上目遣いで青い瞳をまばたきさせる。)
…………うそつき。
そんなもの、さらさら求めてないでしょ、先輩って。
わたしと一生一緒にいてみなさい。
毎日、手料理食らわせてくれるわ。
(直後、あきれ果てた表情になり、付き合ってらんないとばかりに、左手を振り)
(そして、冷たい水を一口飲む。)
……ま、夜出歩くときに呼び出してくだされば、そういうパートナーならいつでも勧化しますわ。
先輩は、それもあまり必要とされて無いでしょうけれど。
それでも、先輩にできなくて、わたしにできることは、幾つかありますもの。
駒として思っていただければ、光栄。
(ぷい、と顔を背けながら、そう呟いた。)

だって、両輪がロシア人ですもの。
うちは、食事も基本ロシアですわ。
神さまを信じる必要は無いけれど、先輩は、もう少し女の子の扱いを悔い改めたほうがいいですわよ。
すぐに、へんな冗談ばっかり言うし……
(箸を置き、右手を懐に突っ込んで)
(ホルスターにつけてある、小さな、でも頑丈なナイフを取り出して、小皿にとった牡蠣の隙間に突っ込む。)
(見事なまでの、ぷりぷりでつやつやの身が姿を現す。)
(クレイジーソルトを、ほんの少しふりかけて、その丸々とした身をナイフで刺して唇に運び)
(少しお行儀がよろしくないが、なんとなく、むすっとした表情で牡蠣にばくりと喰らいつく。)
……っ!!
(しかし、その芳醇な海の味わいに、不機嫌な表情も一瞬で蕩けた。)
あ…あちっ………おいふぃぃ………っ

…………
(男の口に、その塊が運ばれるのを、文字通り固唾を呑んで見守る。)
………!!!
そ…そんなに、美味しい…の?
(まだ少し不審顔。でも、その表情緒の殆どが、好奇心めいたものに彩られていて)
(おそるおそる箸を伸ばし、なるべく小さな塊を摘む。)
………
(ちらちらと、賛辞を並べ立て美味しそうに頬張る紅裂の普段見られない様子を窺いながら)
(そっ、と唇を開く。)
……ん、む……
………ほぁ…美味しい。
(なんというか、初めての味だった。鶏肉に似ている感じもするが、少し違う。)
い、意外と、あっさりですのね…でも、味わい深い……
……へぇ…こんな味……
野営のとき、沼で捕まえたカメと同じ味なのかと、思っていましたわ。
あれは、最悪だった。

食べてますわよ。
ちゃんと、一通り……あ、蟹がまだだった。
先輩、育ち盛りなんだし、いっぱい食べたら?
(蟹に端をのろのろと伸ばし、微笑む。)
美味しそうに食べてる姿見てるだけで楽しいですわ。
344紅裂拓兎 ◆QiSi/P5T2Q :2013/01/05(土) 00:37:09.61 ID:73me1RZU
【避難所での会話と大差ねえ!】

【それはさておき、凍結よろしいですか】
【解凍は今夜(一月五日)の21時くらいから】
【若しくは日曜日の20時くらいから】
【多分その辺りからできるかと】
345久遠ゆりか ◆Juli/dituo :2013/01/05(土) 00:44:33.77 ID:Pdt6+ImM
【わたしめも、薄々感づいておりました……】
【むしろ、あちらの日々を凝縮して再現しているに過ぎないかと…】

【今夜は用事がありますので、明日の日曜日でいかがかしら?】
【お時間はご指定どおりで大丈夫ですわ。】
346紅裂拓兎 ◆QiSi/P5T2Q :2013/01/05(土) 00:46:39.36 ID:73me1RZU
【まあ、わざとそんな風に演じてましたけどね】

【日曜日ね、了解】
【むう、膨らませる部分と切り捨てる部分の釣り合いが難しいねえ】
【とまあ個人的な反省会はまた今度にして、次回を楽しみにしてる】
【それではお付き合いありがとう。おやすみ】
347久遠ゆりか ◆Juli/dituo :2013/01/05(土) 00:50:14.05 ID:Pdt6+ImM
【難しいですわ…】
【でもま、流れに任せて、楽しくどんぶらさせていただいていますわ。】

【では、おやすみなさいませ。今夜はお付き合いありがとうございました。】
【また、日曜日お会いできるのを楽しみにしておりますわね。】
【紅裂先輩に、あくm…いやいや、よい夢を。】


スレをお借りいたしました。ありがとうございます。
348紅裂拓兎 ◆QiSi/P5T2Q :2013/01/05(土) 19:48:29.41 ID:73me1RZU
>>343
おー、何故嘘だとわかった?
キミひょっとしてエスパーなんじゃないか?
(笑いの余韻に浸りつつ目の端に浮いた涙を拭う。何故も何も、そんな事彼女はわかるだろう)
(そんな話をしたわけではないが、それなりに言葉を交わせば自然と見えてくるものもある)
(そんな二人の間にあるのは、信頼と理解ではなく、沈黙と暗黙の了承)
(下手に踏み込めば別離が待っていると悟っている。だから何も言わない)
んー、ユニットの性能がわからないからどう使えばいいかわかんねえし。
それに、キミは既に重要な役割を果たしてるじゃないか。
俺の愛玩動物という非常に重要な役割が。猫以下の扱いですけどね。
(この言い方では結局重要なのかそうでないのか、見えてこないだろう)
(本音を言えば他人を利用するのは苦手である。踏み潰すのは平気なのだが……)

女の子ねえ……あー、そう言えば年末女の子ナンパしたんだけど失敗しちまったよ。
あの時は丁度妖魔を撃退した後で服がボロボロでさぁ。おまけにあちこち切り傷ができてて。
まあそれはいいんだけどそんな時に女の子に声を掛けられてね。
それで何となくナンパするみたいな流れになったんだけどね。
いやぁ、我ながらコミュ力低いなぁと実感したよ。んー、うめぇ。
(失敗談を語りながら、薄く切られた河豚の刺身をさっと箸で綺麗にまとめて掬う)
(ポン酢をつけて味わうとこれもまた絶品。ただ、ただ美味いの一言だ)
(ゆりかの方も牡蠣の芳醇な海の味わいに、眼を見開いている)
(美食は不機嫌さをも溶かす魔法である。美味い物を食っている時に不機嫌になる人間はいない)

スッポンは滋養は豊富なんだが、カロリー自体は低いんだ。
いい出汁が出るんで主に鍋やら雑炊やら吸い物に使われる高級食材なんだとよ。
甲羅と爪、あとは……膀胱と胆嚢だったかな、その部分以外は全部食えるんだとさ。
(恐る恐るスッポンの唐揚げを食べるゆりかを見守る。反応は劇的だった)
(悪戯が成功した時のように笑いながら説明をする)
そりゃ食うために養殖されたスッポンと野生のカメを比べたらなぁ。
亀と言えば一度海亀のスープとか飲んでみたいもんだがなよ。
スッポンでこれなら海で育った海亀はどんだけ美味いんだよって話だぁね。
(まだ知らぬ海亀のスープの味に想いを馳せる。まるで恋焦がれている少女を思っている時の)
(ような声音で語る。七つの大罪のひとつ、暴食に取り憑かれているのかも知れない)

おやおや、年始に飯集りに来た割には慎み深いね。
このズワイガニなんてちゃんと食べやすいように切れ目入れてるだろ?
するっと蟹の身が、この通り。
(美味だが食べづらいと言われている蟹の身を足からするっと抜き取る)
(手間取ることもなく口の中に含んで噛み締める。値段相応の、本物の蟹の味だった)

はふぅ。それにしてもあれだにゃー。ゆりかちゃんと晶くんの春は一体いつ来るのかね?
それともシベリアの永久氷土みたいにその可能性は閉ざされたのかなん?
(忘れた頃に時間差であの少年の名前を出す。これは結構意地が悪いと自覚している)
(どちらも大事な子たちなので、野暮だと分かっていても、時折聞きたくなる)

【悪夢など見なかった】
【早く帰れたので置きレス】
349名無しさん@ピンキー:2013/01/05(土) 20:28:26.68 ID:bEAcmVrL
増毛
350名無しさん@ピンキー:2013/01/06(日) 01:29:59.38 ID:VirpGOBg
350
351久遠ゆりか ◆Juli/dituo :2013/01/06(日) 20:16:27.22 ID:Q+4jpBbw
【紅裂拓兎 ◆QiSi/P5T2Qさんとのロールの解凍に、お借りいたします。】
>>348
使い道は、どうとでも?
(首をかしげながら、答える。)
そりゃ、先輩よりかは、はるかに持久力も筋力も劣りますけれど。
それでも、それなりに訓練されてきていますもの。
それに、能力だってあるし…使いどころは、多いと思うのですわよ。
………そのわりに、わたし先輩に愛玩されたことないのですけれど…
(最後は、じっとりと恨みがましい目で、紅裂を見つめた。)
(ほんとうに、この男はくだらないことばかりを言う。でも、それに応えているのは自分自身。)
(大切で、馬鹿らしく、曖昧で、確実で、手放しがたい関係の均衡。)
(そう思い続けるのは、自分に対する欺瞞なのだろうかと、時折考えたりもするけれど。)

(口いっぱいに頬張った牡蠣を、ごくりと飲み込み、一呼吸。)
先輩が、なんぱ。
……アレじゃないですの?
踏んでくれー、とか、蹴ってください!とか、言ったんじゃないの?
そりゃ、どんびきするわ。
先輩にコミュ力があればあったで、なんだか不気味だし…
(勝手な妄想で紅裂の行動を決め付けつつ、気に入ったらしいスッポンをむぐむぐ。)
…んっ、ほんと美味しい。
なるほどねー、濃厚だけどさっぱりなの、不思議。
いい出汁が出るのも、頷けるわ。
海亀って、食べていいんでしたっけ?
……先輩って、ほんっ………っっと、食べるの好きですわよね。
(どこか甘く響くように、思いを馳せた声を聞いて)
(感心しているような、半ば呆れたような声と表情で、肩を竦めてみせる。)
でも、高級食材って……
……失礼ですけど、先輩どうやって稼いでるの?
傭兵っていっても、短期のものしか働いてないんでしょう?
………まさか、またろくでもない仕事しているんじゃないでしょうね。
(まるで口やかましい母親のような口調で、紅裂をキッと睨みつけるようにして)
(そんな無遠慮な問いかけも、きっとのらくらへらりとかわされてしまうだろうなと)
(解かっていても、つい訊いてしまうのは)
(やはり、なんだかんだ減らず口を叩いていても)
(兵部同様に、この男のことを大事に思い心配しているからだ。)
(なんだか悔しいから、素直に心配の言葉は投げかけないけれど。)

別に、たかりに来たわけじゃないですわよ。
モテない先輩が、新年を一人寂しく過ごすのは可愛そうだと思ったので、
かわいい後輩の顔でも見たら、元気になるんじゃないかしらと。
(実際のところ、なんとなく寂しくなって、歩いてここまで来てしまったのだった。)
(建屋を眺めただけで帰ろうと思ったけれど、バイクがあったから、上がってきてしまった。)
(そして、ドアの前に立つといい匂いが漂ってきたので、ついチャイムを…)
(………まぁ、結果的にはたかりに来たのと同じなのだが。)
どう?元気出た?
(小皿に取った蟹脚を手で持ち直し、ずるりと殻を剥くと)
(お行儀悪くバクリと大口あけて放り込み、得意げに満面の笑み。)
(頬に蟹殻の欠片が付いているのに気が付き、ごしごしと手の甲で擦った。)

………っ
(そして、紅裂の次の句で、その手の動きが止まった。)
(瞳を伏せ、もくもくと口の中いっぱいの蟹を始末していく。)
(そして、黙ったままふるふると首を横に振ると、コップを持ち上げ水を一口。)
自分のエゴばかりを押し付けて、相手を受け入れることが出来ない、なんて。
嫌われても当然だと思わない?

【先日は、驚きの大量誤字誤変換でした。】
【長くなりましたので、てきとうにざっくり切ってくださいませ。】
【今夜もよろしくお願いいたします。】
352紅裂拓兎 ◆QiSi/P5T2Q :2013/01/06(日) 20:54:40.81 ID:2vOOz2VX
くく、ははは。わかったわかった。
今年はゆりかちゃんをすっごく可愛がってやるから、それでいいだろ。
毎日毎晩メールするし、昼休みには飯に誘うし、放課後は家まで送ってやる。
暇な日曜日は遊びに連れて行ってやるよ。だから拗ねるなって。
(ストーカーより質の悪い鬼に纏わりつかれた時の事を思い出しつつ、このくらいなら)
(まあ問題ないだろうなぁというラインの提案をする。最も、一ヶ月もすれば飽きるだろう)
(我ながら不実だが、そんな拗ねた眼差しを向けられれば仕方ない)

そこまでは言わないって。
俺でもちゃんと相手くらい選ぶよ、うん、割と本気で。
言うとしてもジョークだからジョーク。
ほら、相手笑わせせて緊張解きほぐすのって大事だろ。
(最も、そのジョークが受けた試しはない。ドン引きされても仕方はないが、改める気もない)
(何故なら、他に言えることがないから。いつだってくだらない事しか言えない)
(焼けた牡蠣を箸で摘んで自分と彼女の取り皿に置いてゆく)
(そしてすっぽんの唐揚げをもう一口。ヤバイくらいに箸が止まらない)

さあ、出す店では出すみたいだけどなぁ。
――まあ、傭兵の存在自体がグレーっていうかブラックだからな。
とは言っても、社会に貢献してる面もあるしねえ。一概には言えないってことよ。
まーあ、人間の社会自体が異端なものを排除したり隠蔽したりする方向で動いている以上、
それを片付ける役目も必要だし。異端を屠る者が異端に近くなるのは、まあ、必然でしょうよ。
(牙のない人間が知恵と殺意を総動員して異端を光射す部分から排除する活動は昔から行われていた)
(裏社会の傭兵もまたそのひとつだと聞き及んでいる。最初はあくまで利益を求めた上での活動であり)
(少なくとも大義も正義も存在しなかったらしい。そして今に至るも大義や正義とは無縁である)
(ただ、求めるモノの為に雇われて戦う使い捨ての兵士。だからこの男もそれが気に入っている)

あー、そう。うわー、ゆりかちゃんは優しいねぇ。ゆりかちゃんマジ天使。
ゆりかちゃんの思い遣りに全米が泣いたわー。
(全く熱意のない棒読みの口調で嬉しさを表現する。一瞬にして無表情になり目も虚ろで)
(まるで人の形をした異国の魔神像が録音された呪詛を自動的に再生しているような風情だ)
(この男は根っこが根っこだけに、いつでもこんな表情を作れる)
(優しさや厚意や気遣いなど向けるだけ無駄だなと思わせるような態度であった)
(牡蠣の殻をこじ開けてながら、熱い汁に火傷しつつ、それを啜る)

……色恋沙汰なんて結局エゴの押し付け合いですしね。
俺も、それを理解したばっかりだし。まーあ、いいじゃないか。
ただ、終わるならちゃんと綺麗に終わらせないとね。いつまでも引き摺ってられないし。
そうじゃないと傷になる。だから俺はちゃんと終わらせた。だから、奏永久の事思い出して
胸が痛くなっても、それは傷じゃない。多分、消えない俺の一部になったんだと思う。
(今度は彼女の方が一瞬にして元気がなくなってしまった。致命的な話題だったらしい)
(ハァとため息をつきつつ、蟹を齧る。自分の時のことを省みるに、やはり色恋は難しい事のようだ)
(自分の胸にそっと手を当てる。少しだけ痛いけれど、何処か淡く甘い感覚も付随する)
(ちゃんと恋愛をした。お互いに人間として向き合えた。そのことだけが収穫だった)

【それはお互い様なので。ソルトをペッパーと書き間違えたし】
【はい、それじゃあよろしく】
353久遠ゆりか ◆Juli/dituo :2013/01/06(日) 21:20:35.82 ID:Q+4jpBbw
…………
(なんだか迷惑そうな表情を出しながら、紅裂を見つめる。)
親よりかいがいしいですわね、それって。
まぁ、そこまで言うのならやってもらおーじゃないの。
ちなみに、何ヶ月でどっちがネをあげるのか、賭けない?
(2本目の蟹脚を、ぶらんとさせながら紅裂に突きつける。これを食べきるので、たぶん限界

。)
(…限界だと思ったのに、気が付けば取り皿に、ばかでかい牡蠣が湯気を上げている。)
(半年くらい前なら、きっと飛びついて食べただろうに。)
(嬉しいよな、困惑したような顔で、皿を見つめつつ蟹を齧った。)

先輩のそのジョーク、一度も笑えた試しないから。
ましてや、緊張もほぐれないし…
ま、わたしは一度たりとも、先輩相手に緊張していたことは無いですけれどね。
(フン、と鼻を鳴らしながら、牡蠣をナイフでつつく。)
……………
…………………………おなかいっぱい。
(申し訳なさそうな顔で俯き、微かな声で、そうつぶやいた。)

ま、白いばかりじゃ世の中成り立たないですものね。
誰かが、暗部を背負わなければならないように、なっているのよ。
傭兵もいいですけれど、せいぜい騙されないように………
(急に真顔になり、紅裂をじっと見つめる。)
(大きく吸い込み、吐き出し。そして静かに落ち着いた声で、言い放つ。)
どうか――わたしの知らないところで、死なないでください。

でしょ。
わたし、最近は優しいゆりかちゃんウィークなんですの。
ありがたく受け止めたまえ。
(普通の人間ならば、その場で激怒して帰ったであろう)
(無表情で感謝の欠片も感じない、でも口だけは達者に賛辞と感謝を述べる紅裂相手に)
(別段気にも留める様子も無く、にっこりと笑って、こくりと水を飲む。)

先輩は、終らせたの?
終らせることが必要な事態に、なっていたんですの?
……それは意外。
わたしなんて、わたしのなかでは、始まってすらいないんですもの。
それでも、胸は痛くて苦しくて。
……どうして、愛とか恋とかじゃなきゃ、いけないの?
家族同様として愛するだけじゃ、だめなの?
家族…一族以外の愛なんて………
男女間の愛なんて、愚かな感情にすぎないわ。
354紅裂拓兎 ◆QiSi/P5T2Q :2013/01/06(日) 21:45:52.88 ID:2vOOz2VX
最短で二週間。最長でも三週間。
一ヶ月後にはもう泥沼の殺し合い演じてるだろ。
愛が憎しみに変わる前に終わらせちまおうぜそうしよう。
(おや、と思った。取り皿に盛った牡蠣を見て彼女の表情が曇った)
(年頃の少女の胃袋は、思ったより許容量があると経験から知っている)
キミ、ひょっとして家で何か食ってきたんと違うか?
いつもならもう少しがつがつ食うのに。
(だというのに、早くもギブアップが飛び出だので、流石に怪訝に感じた)
(牡蠣を自分の方の皿に移す。自分で全部食うつもりだったから構わないが)
(一体彼女に何があったというのか。失恋で傷心?勘ぐってしまうのも仕方ない)

死なないよ。あの魔女を殺すまでは死ねないから。
(いつになく本気の口調が胸に染みる。けれど約束はしない。代わりに紡がれるのは)
(個人的な誓い。誓いと呼ぶにはあまりにも禍々しい感情。若しくは、感傷)
(感傷の追求こそが、人間性の最後の砦なのかも知れないと薄々感じている)

終わらせないと進めないからな。どんな物語も終わるもんだ。
終わらせて、また始める。紅裂先生の次回作にご期待下さいってね。
(またいつものくだらない口調に戻りつつ、ゆりかの言葉に耳を傾ける)
(痛くて苦しいと彼女は言う。とても切なげな様子は、それこそ恋をしている人間そのものだった)
それは……それが人間の不思議なところでね。
まあ、それが愚かだと言うのなら人間が名前を付けた感情全部が愚かなことだろうよ。
そもそも、猿から進化して、人間から理性だの知性だのが芽生えたのが間違いなんだろうし。
因果の過ち。それを言ったらおしまいよってやつだ。
(それは恋だと言わなかった。自分は彼女の親でも保護者でも教師でもないのだから)
(ガバッと刺身を大量かつ綺麗に箸で掬って、口の中に放り込む)
(そして炬燵から立ち上がって彼女の背後に回って、ほっぺたを両手でぐにぐにしてやる)

そもそも愛がくだらない感情なら俺のキミに対する想いも相当くだらないって事になるぞ。
この俺のご寵愛をくだらない愚かな感情だと切り捨てられるほどキミはご大層な存在なのかね、あーん?
(実に子供じみた、実に力技としか言えないやり方。言葉で説き伏せられた試しなんてない)
(それは知っている。でも、だからと言って何もしない事を選択できない)
355久遠ゆりか ◆Juli/dituo :2013/01/06(日) 22:07:28.69 ID:Q+4jpBbw
そうですわね。
愛を感じている間に、終らせてしまったほうが、お互い幸せかもねー
(くすくすと笑いながら、懐に手を入れ得物を出すフリをして)
(そのまま何も持たずに出した右手を、ひらひらとさせた。)
(牡蠣を自身の皿に移す紅裂に、小さくありがと、と呟く。)
…えっ?……え……あぁ…
がつがつって、失礼しちゃいますわね。
(ぷくっと頬を膨らませ、乙女になんてこと言うのとばかりに、不機嫌な表情をしてみせるが)
(すぐに、困ったように笑って)
……うん…ちょっと…体調が優れないときだって、ありますわよ。

魔女…魔女って……トルーマン先輩のこと?
(なぜ彼女を『魔女』と呼ぶかまでは、解からなかったけれど)
(それでも、二人の間に流れる空気を察知できるくらいの敏感さは、持ち合わせていた。)
お二人とも、相思相愛ですのね。
羨ましいことですわ。
わたしは――わたしの望むとおりに、わたしを終らせてくれる人が、欲しい……

そっか、人間の不思議なところ……
わたしも、こんなんでも一応は、人間…なのですわねぇ…
いっそ、心も全て異形だったら、楽だったのかも。
(力ない笑いを見せ、紅裂が豪快に食べる様子を、どこか頼もしく思いながら)
(ぬるくなった水を飲む。)
(しかし、この男はほんとうによく食べる。)
(男子高校生とは、ここまで食が進むものなのだろうか。)
(それとも、彼が特別なのか…)
(ぼんやりしつつ、そんな事を考えていると、ふと彼が立ち上がり、ずかずかと背後に回ってくる。)
(不審に思い、振り返る直前に、頬に鈍い痛みが走った。)

にゃっ!、にゃにふ……っ
(柔らかな肉と皮膚が伸ばされて、うまく喋ることができない。)
(自分のものとは随分違う、硬い筋肉を感じる腕を、べしべしと叩いて抵抗することしか出来ない。)
にょ…っ、にょび、るっ
(ようやく振り切り、勢いよく振り返り、胸倉に掴みかかる。)
何すんじゃい!!ほっぺが伸びたら、どうしてくれるんじゃい、オラッ
…………
(じっと見つめ、パッと手を離す。)
……愛しているのなら、いつか、わたしを――
もしも、わたしが全てに失敗して…どうしようもなくなったら…
―――わたしを、殺してよ。

嘘よ。
本気にしないで。
(ようやく馴れてきたこたつに座りなおし)
(箸をいじってみては、もう食べれないんだっけと、置きなおして)
(我ながら、バカなことを口走ったものだと、心中後悔する。)
(だけど、いつもいい加減なことしか言わない彼なら、きっと聞き流してくれるだろうと)
(いつも通りの、馬鹿みたいなやり取りを期待して、再び口を開いた。)
今夜は、泊まっていっちゃおーかなー
あ、もちろんベッドは、わたしに明け渡してくださるんですわよね?
先輩、床ね。
わたしが寝てるとこ、眺めでもしたら、風通しよくするから。
356紅裂拓兎 ◆QiSi/P5T2Q :2013/01/06(日) 22:30:02.94 ID:2vOOz2VX
キミの背中の神屠邪王真殺眼(かみほふるじゃおうしんさつがん)が疼いてんのか?
遥か未来目指すために羽ばたくなら止めはしないがな。
(勝手に中二病なネーミングセンスで以前見せられた背中のアレのことについて)
(言及する。こんな時、こんな風に言うのがこの男だといい加減彼女も理解している頃だろう)
(体調が優れないと言うなら細かくは突っ込むまい。笑い話にしよう)

そうだよ。
アイツは自分のこと魔女だと言ってたからな。
(魔女のクローンだとは言わなかった。敢えて言う必要のないことだってある)
(それに、あの魔女が出来損ないの複製品だとしても、彼には関係のないことだ)
まあ、想いは通じてるよ。特別って意味ではな。この間確認したし。
――ふん……それは自分で終わらせられないから、かな?他力本願な話だ。
まーあ、気持ちはわからなくもない。俺も前までそうだったし。今は違うけどさ。
(自分で世界を終わらせるか、或いは誰かに殺されるか。そう考えていた時期もあった)
(今では、世界がどうしようと構わない。殺せる限り殺し続ける。そう決めている)

それ、俺も思ってたことなんですけど。
キミはどうして妙なとこだけ俺と似てるんだ?
(本当に不思議で仕方ない。痛みも苦しみも感じない怪物ならよかったと、願っていた)
(他人は己を写す鏡と言うけれど、やはり彼女も鏡のひとつだったらしい)
くはははははは。
(なんて感傷に浸っていたら、ゆりかがブチ切れた。よし、計算通り)
(胸倉を捕まれながら幸せそうに、禍々しく笑う。しかしそこから先は計算外だった)

ん、いいよ。
俺の胸の中で愛を囁きながら殺してやる。
(それは、なんでもない、他愛のない約束をするように。いつだって、約束は悲しい)
(本気ではない言葉に紛れた悲痛な叫びに、知らん顔できればよかったのに)
別に構わないが俺に風邪を引けとでも?馬鹿は風邪ひかないって都市伝説を信じてる?
ったく、アレは嘘なのに。俺と添い寝するなら一晩中子守唄歌ってやるぞ。
(一瞬前までのやりとりなど忘れたように言いながら、元の位置に戻る)
(蟹を齧りながら、ホットプレートの温度を下げる。もう切ってもいいかも知れない)
あー、そうだ、ゆりかちゃん。
まったく関係のないことなんだが、キミ、使い魔を使役する気はないかね?
捕獲方法と契約方法を知ってるんだが、まあ、犬や猫よりは飼いやすいと思うぞ。
357久遠ゆりか ◆Juli/dituo :2013/01/06(日) 22:53:06.07 ID:Q+4jpBbw
勝手に変な名前、つけんなよ。
まぁ、だいたい合っていますけれど。
勘のいい人は、嫌いよ。
……最近、なにかを無為に殺しているときが、一番生きているって気がする。
ただ、それだけのことですわ。
(この男は、いつもへらへらと適当なことばかりしか、口に出さないくせに)
(なぜこんなにも、人をよく見ていることができるのだろうか。)
(……わたしだから?なんて、うぬぼれを感じてしまいたくなるくらいに、時々鋭い。)
(そんなうぬぼれほど、阿呆みたいなものなど無いと、解かってはいるけれど。)

ふぅん……
先輩が「俺様は、魔王の手下だぞー」とか言うと、ただの中二病に見えますのに
あの方が「私は魔女です」なんて仰ったら、信じてしまいそうになりますわ。
(無遠慮な視線を紅裂に投げかけ、そして、納得したように頷く。)
うん、やっぱり気品の問題ですわね、きっと。
(他力本願と言われ、きゅっと唇を噛む。)
……っ、そう…だけど……そうじゃ、ない…
ううん…認めなきゃ、ね。
たぶん、わたし早く楽になりたいんだと思うのですわ。
でも、最後まで足掻いていたい。
そんな葛藤があるから、わたし、まだ人間なのかなぁ…とか、思ったり。
……あーーーっ、もう、なに言ってんだか。
忘れてくださいませ。
(こくり、と、最後の一口を飲み干すと、まるで苛立つ酔っ払いのように、タンと音を立てて)
(こたつの上にグラスを置いた。)

似ているからこそ、こうやって惹かれあって
似ているからこそ、こうやって馬鹿ばっかりしている。
そう思いませんこと?
……だから、愛はいらない。
先輩だって、そうでしょう?
いつものように、笑って、殺して。
(もしも自分が全てを失敗し、一族の願いをかなえることが出来なければ)
(きっと、彼の能力は、わたしとわたしじゃないわたしを、封印することができるかもしれない。)
(だから、本当は、確かな約束が欲しかった。)
(けれど……)
ま、先輩にそんな寝覚めの悪いことさせませんから、安心してくださいませ。
…………たぶん、寝覚め悪いですわよね?
そのくらいには、わたしのこと大切に思ってくださっていると、自惚れているのですけれど、どうかしら?

添い寝するくらいなら、ソファーで寝たほうがマシよ。
うっかり蹴り飛ばしでもしたら、先輩を喜ばせちゃう。
先輩の歌は……聴きたいけれど。
……つかいま?
えっ?ほんとっ?
わたし、そういうの欲しいと思っていたんですの。
さっすが先輩、どうしてわたしの欲しいもの知っているかなー
(泣きそうな怒ってそうな表情が一転。)
(普段どおりの、若干IQ低そうな、ぱぁーっとした笑顔が満面に広がる。)
(立ち上がり、今度はこちらから駆け寄って、隣にぺたんと座り込み)
(それこそ抱きつかん勢いで、紅裂の腕を掴んでぶんぶんと上下に遠慮なく振り回す。)
358紅裂拓兎 ◆QiSi/P5T2Q :2013/01/06(日) 23:20:12.84 ID:2vOOz2VX
適当に鎌かけただけなんですけどねー。
ゆりかちゃんと晶くんに対してはよく当たるんだよね、なんでか。
これも愛してるから、かしらん?
(この少女とあの少年に関してはかなりの確率で鎌かけがあたる)
(他人の気持ちの機微に疎いと自覚してるのに、それでも高確率でヒットするのは)
(やはり二人に対する愛があるからか?それとも、歪みが似ているからか)

……チッ。
(小さく舌打ち。あの女に一種独特の気品があるのは認めよう)
(この少女に独特のオーラがあるのと同じで、何かがありそれを人は感じ取る事ができる)
まーあ、別にいいんだけどね。なんでも。
俺はキミの親でも教師でもない。友達だ。友達甲斐のない男ではあるがね。
愚痴を聞く程度ならいつでもするさ。
(どうして人と違うのに苦しみや悲しみを感じる心だけが同じなのかと)
(それならば怪物に成り果てたほうがいいと。かつてそう思っていた自分と今の少女が重なった)
(それでも、愚痴を聞く程度のことしかできない。どうして人はこんなにも無力なのかと感じる時だ)

大事に思うから自分の手で殺すのさ。
どうでもいいなら放っておいて、他人任せにする。
それが愛だなんて言うつもりはないけど――それが俺がキミに対して返せる最後のお礼になるの
なら、俺は喜んでキミを殺してやる。その最後を看取ってやるよ。
(あの魔女を殺すと誓ったのも、結局はそれと似たような理由だった。誰からも省みられない人間が)
(混沌渦巻く世界の片隅で、それでもそれなりに生きてこれた理由のひとつが、この少女だから)

落ち着けバカ野郎。揺さぶるな汁が汁が熱っ!
(牡蠣を食べようとしたところをいきなり詰め寄られて、思わず後退り)
(更に腕を掴まれたものだからバランスを崩して熱い汁が首筋にかかった)
うー、牡蠣は汁が最高に美味いんだが。まーいいや、今からちょっと外に出るか。
夜だし、いい塩梅だろう。近くの公園で適当に何か捕まえよう。
餌は……蟹でいいか。容れ物は何かあったような……ちょっと外で待ってろ、すぐ行く。
(腕を離してから汁を拭き取り、腰を上げて一度寝室に引っ込んでぬいぐみを持ってくる)
(猫と虎と豹を足したような判然としないイキモノをデフォルメしたぬいぐるみだった)
(紅いコートを羽織り、蟹の足を誘き寄せる餌として、ぬいぐるみを捕獲した妖魔の容れ物とする)

(十分後、住宅地の狭間にある小さな公園とも言えない敷地に到着する)
359久遠ゆりか ◆Juli/dituo :2013/01/06(日) 23:39:28.71 ID:Q+4jpBbw
うぐぐ……
(鎌をかけられたと言われると、解かりやすく悔しそうな顔をしてみせる。)
(くだらない発言には、あーハイハイ、愛ね、愛。と、適当に返事をしておいた。)

(……舌打ちしたよ、この人。)
(面白い、と思った。)
(あまり、本当の感情を見せることのない彼が、舌打ち。)
(成程、やはりあの魔女への感情は、相当のものらしい。)
……少し、妬けちゃうかも。
(すぐさま、嘘だよー、と、憎たらしい表情で舌を出す。)
(妬けているわけではないけれど、そんな感情を抱いてもらえるのは、少し羨ましい気がした。)
ふふっ
(この男らしい表現の優しさに、思わず小さく笑う。)
友達だって、認めたー
わたしのお友達は先輩よね、って言ったときは、否定したくせにー
……やっぱり、優しいよね。
不器用なくせに。
…大事に、思うから?
うん……わたしも、先輩のこと、大事だから…
わたしの知らないところで、死んで欲しくないし。
わたしに万が一があれば、先輩の手で、看取って欲しい。
忘れないでね…それだけが、わたしの先輩に対する願い……
(甘く切なそうな視線、それでいて意志の強そうな唇、真面目な顔で、じっと見つめる。)
(思えば、こんな表情、この男に見せたことはあまりなかった気がする。)
(正直言うと、自分は少し弱っていたかもしれない。)
(口に出しては、言わないけれど。悔しすぎるから。)
(くだらないことしか言わない、だから、安心できる。)
(目の前の悪人の、そんな優しさに触れて、心がほんの少し溶けた気がした。)
(だからこそ、同じ表情のまま、こんな言葉で締めくくる。)
……あ、ケーキ奢ってもらうのは、また別口の願いね。

あっつぅ
(潮の香りがする熱々の汁が、自分の顔にも飛び散る。)
ちょっと!なにすんのよ。熱いじゃない。
(100%自分の責任を、思いっきり紅裂に怒鳴りつけた。)

餌が、かに……とんちきなぬいぐるみ……いや、かわいいけれど…
(ほんとうに大丈夫だろうか?という、疑わしげな視線で、公園に立つ紅裂の隣に立った。)
(寒さに、うさみみフードの付いたケープの首もとを手で手繰り寄せる。)
(能力的にも、あまり素手を遮断したくないので、いつも手袋はしない。)
(今日は、ただ立っているだけでも、指先が赤く染まるほどに寒かった。)
360紅裂拓兎 ◆QiSi/P5T2Q :2013/01/06(日) 23:43:32.15 ID:2vOOz2VX
【場面転換もしたとこだし、また凍結お願いする】
【解凍できそうなのは、例によって平日なら21時くらいになるかな】
【時間はちょっと前後しそうだけど、都合のいい曜日があれば教えてくれ】
361久遠ゆりか ◆Juli/dituo :2013/01/06(日) 23:48:57.76 ID:Q+4jpBbw
【凍結、承知いたしました。】

【平日であれば、わたしもそのくらいの時間で大丈夫ですわ。なので、前後しても、ぜんぜんオッケー】
【今のところ、予定は空いているので、先輩の都合のよい日で大丈夫。】
【万が一急用ができたら、お互い避難所に伝言対応で。】
362紅裂拓兎 ◆QiSi/P5T2Q :2013/01/06(日) 23:53:18.48 ID:2vOOz2VX
【それじゃあ連日になるけど月曜日に頼むよ】
【今のところ大丈夫だけど、無理そうなら伝言するので】

【さて。ほっぺグニグニも避難所から正式に輸入したことだし】
【今年からはガンガン使おうかと思ってたり】
【ゆりかちゃんがブチキレるところまでがお約束ね】
【ま、そんなことはさておき、場面転換したので次のレスはばっさり切る予定なのでご了承くださいね】
363久遠ゆりか ◆Juli/dituo :2013/01/06(日) 23:59:42.17 ID:Q+4jpBbw
【はい、承知いたしましたわ。】
【では、月曜の21時くらいで】
【わたしも、なにかありましたら伝言いれますわね。】

【……やめぃ、伸びるっつーのっ】
【勝手にお約束決めるなーーー!!】
【それより、黒髪になさったらいいじゃないですのー(にやにやー)】
【そこはまぁ、キリがないので。いつでもばっさりしてくださいませね。】

【それでは、今夜もお付き合いいただき、ありがとうございます。】
【久々に、ゆるーい感じだけれど、話も進むし、面白くて仕方ないとこですわ。】
【おやすみなさいませ、先輩にとっておきの素敵なよい夢を。(クネクネ怪しげな呪いのポーズを取りながら)】
364紅裂拓兎 ◆QiSi/P5T2Q :2013/01/07(月) 00:02:39.30 ID:IfBRoTZ5
【お約束なんて自然とできてるものなのですよ】
【黒髪はまた今度ね、今度】
【気が向いたらやってみるよ】

【緩いんだかシリアスなんだか】
【まあ楽しいからいいけどね、しかし切りづらいのが困る】
【なんだねそのポーズは。はいはい、おやすみなさいね】
365名無しさん@ピンキー:2013/01/07(月) 00:35:07.76 ID:HsnozAWv
365
366久遠ゆりか ◆Juli/dituo :2013/01/07(月) 21:14:19.17 ID:Ou64rivo
【紅裂拓兎 ◆QiSi/P5T2Qさんとのロールの解凍にお借りいたします。】
367紅裂拓兎 ◆QiSi/P5T2Q :2013/01/07(月) 21:16:44.54 ID:IfBRoTZ5
>>359
【ロールの解凍に借ります】

知能の低い妖魔ならこれくらいで釣れるよ。
下級の妖魔は動物と大差はないからな。あんまり知能が発達したやつは飼い慣らせないしよ。
動物と同じで小さいうちから慣らせば、まあ、色々役に立ってくれるだろうが……
魔術師が使役する使い魔レベルに仕込にどれくらい必要なんだかな。俺にもそこはわからん。
(真冬の夜。ふーっと吐く息が白い。公園の中心には餌である蟹の足が朧な月明かりに)
(照らされている。それが見える位置から離れて息を殺している)
(紅髪と金髪のコンビは夜でも目立つが、気配は殺しているので不思議と存在感はない)

昔、こんな感じで一度だけ捕獲したことがあってね。
ふわふわ浮いたクラゲみたいなやつなんだが、まあ、そこそこ可愛いやつではあったよ。
一週間くらい家の中で飼って餌と魔力をやって育てて、ある程度大きくなったんで
外に連れ出してその辺の小さい妖魔を食わせたんだ。やつぱり生き餌の方が食付きがいいし
狩りの練習にもなるからな。まあ、結局連れ出したその日にもっと大きな妖魔に食われたわけだが……
寒そうだな、ちょっと手をこっちに出せ。
(かつての失敗談を語りながら、あの日から決して生き物は飼うまいと誓った事を思い出しながら)
(いかにも寒そうなゆりかの両手を取り、掌で包んで温めるようにこすり合わせる)
(彼自身は体温をある程度コントロールする方法を知っているので、寒さにも耐えられる)
(あまりらしくはない行動だが、先ほどの感傷的なやりとりがこんな行動をとらせたのだろう)

つーか、ゆりかちゃんよ。家の人にはちゃんと遅くなるって行ってあるの?
キミの弟だの母親だのに殴り込みかけられたくはないんだが。
(まさか本気で泊る気ではあるまいなこの子と思案しつつ、まあそれならそれでと考えている)
(寝る場所は幸い炬燵があることだし彼はそれを使えば済む。しかしこの季節に風呂なしはキツイだろうし)
(ちゃんと歯も磨かなくてはならない。お泊まりセットらしきものは近くのコンビニに行けばあるにはあるだろう)
(泊まらないにしても、余り遅くなるようなら送っていけばいい。どう転ぼうと問題はない)
(ひんやりとした指先が、自分の掌の温度と同じくらいになるまで温めてやる)

【それでは今夜もよろしく】
368名無しさん@ピンキー:2013/01/07(月) 21:30:21.54 ID:HsnozAWv
ロッテかよw
369久遠ゆりか ◆Juli/dituo :2013/01/07(月) 21:38:37.41 ID:Ou64rivo
(凛とした、冬の夜空。)
(乾燥した空気は、月明かりの中でも、とても澄んだ美しい星空を見せてくれる。)
(そして、その幻想的な月明かりのライトを浴びて、佇むは――蟹の脚(※ボイル済み))

………なんか、わたしマヌケな気持ちになってまいりましたわ。
(視線を蟹から逸らさないまま、そっと小声で、隣の紅い頭に向かって、今の気持ちを正直に訴える。)

へぇ…クラゲ。
それは、可愛いかもですわ。
クラゲって、ふわふわでひらひらで、半透明だし、可愛いですわよね。
先輩、それはいきなり無理しすぎなんじゃないですの?
やっぱり、ある程度成長するまでは、過保護すぎるくらいじゃないと。
ふふっ、どんな子が捕まるかな。楽しみ。
………あ。
わたし、どうやら妖精にはちょっと嫌われる存在みたいだけれど、大丈夫かな?
怖がらせたり、しないかしら?
(少し不安に思う。)
(自分の中にあるものが、どんな存在かある程度は知っている。)
(だけど、それが人外のものに好かれないとは、思ってもみなかった。)
(あの愛らしい少女……もう、死んでしまった――)
(ふるふると、首を左右に振る。)
(いけない。暗いことばかりを考えていては、引き摺られてしまう。)
え…?手?
(冷え切った手を紅裂に見せるように差し出す。)
(なんだろう?ネイルでも見たいのだろうか?)
………っ
(突然大きな手に包まれて、指先の表皮から、じんわりと暖かさが染み入ってくる。)
あ…う……
(しかし、この状況は流石にどうしていいのか解からなくて、ピンク色の唇をパクパクをさせた。)
先輩…なんだか、今夜は………キモチワルイ…
じゃなくてっ…その、えっと……
(思わずついて出たのは、普段の減らず口。)
(でも、すぐに訂正して、だけどすぐに次の句が出てこず、俯く。)
(顔をあげるのが、嫌だった。どんな顔をしているのか、自分でも見物だと思ったから。)
拓ちゃん。いつの間に、こんな女ったらしみたいな行動を覚えましたの?
お母さん、悲しい。

言ってない。
でも、二人ともあと1週間は日本にいませんもの。
だから、わたしがいつ何時に帰宅しようが、なんの問題も無いのですわ。
…………ね?…もう………
(包み込む手の中で、居心地悪そうにもそもそと指を動かす。)

【こちらこそ、よろしくお願いいたしますわ。】
370紅裂拓兎 ◆QiSi/P5T2Q :2013/01/07(月) 21:59:56.60 ID:IfBRoTZ5
安心しろ。イルカから見れば尾ヒレも背ヒレもない癖に
泳ごうとする人間の方が滑稽に見えるはずだから。
(全く気にしてない風情で堂々と応じる。生きている事自体が滑稽なのかも知れないと)
(自虐的な気持ちになったのは、何も今が初めてではない。だから今更気にしない)

気にするな。
俺なんて、誰からも好かれた試しがない。
(冗談なのか自虐ネタなのか、自分でも判然としない事を言いながら)
(少女の手を温め続けていると、ゆりかは居心地悪そうな顔をしている)
(あー、今更ながら恥ずかしくなってきたんですけど……なんて少しだけ後悔)
(ゆりかの軽口もイマイチ歯切れが悪い。さてどうしたものか)
馬鹿な女と地雷みたいな女の相手してたら自然とこうなってたよ。
どうして俺の周りにはこんな女しかいないんだろうな。
(そんなのは人徳がないからに決まっているが、知らない振りをしておく)

そうか。なら今夜はお泊まり決定だな。
帰ったら汁粉食べようぜ。餅も入れてさ。明日食べようかと思って作っておいたし。
そうだな……替えの下着と歯ブラシはコンビニで……ん?
(そこまで言って、しっと、黙るように促す。夜闇の中、幽かに蠢く気配だけを察知する)
(ぬるりと、夜と同色の黒い粘液が餌として仕掛けた蟹の足に這い寄っていた)

またまたいい具合の妖魔が出てきたな。
人間の食物に興味があるってことは、人間と波長が合うかもな。
まだわかんねえけど……今から捕まえるわけだが……
素手で捕まえてもいいが、下手すると傷つけちまうし、ふむ…………あれをやるか。
(手を離して、今度は自分の掌に魔力を集約する。ケイ素を支配する力を発動させず)
(純粋な、通常の視力では不可視のエネルギーとして使用する。魔力の糸で編んだ網)
(それを投網のように上から投げて、黒いスライムを静かに捕獲する)

よーし、これで捕まえた。
あとは契約してこの中に入れるだけだな。ついてこい。キミがやらねえと意味がない。
(猫モドキのぬいぐるみを片手に意気揚々と捕獲したスライムに近寄る)
(魔力の網に囚われながらも、うねうねと蠢き黒いスライムは蟹の足に食いついている)
371久遠ゆりか ◆Juli/dituo :2013/01/07(月) 22:21:53.94 ID:Ou64rivo
イルカの話をしているわけじゃなく……
(むっつりとした顔で、隣の紅裂を見上げる。)
(いつだって、この男はくだらないことしか言わない。)
(だけど、それが心地いいのだと、紅裂には見えないように、少しだけ下を向き、くすっと笑った。)

…いや、だからそういう話じゃなくて……
………
…………わ、わたし…は、先輩のこと、好きだよ?
(とりあえず、「誰からも」というのは、否定しておいた。)
へぇ…先輩の周りって、ろくな女がいませんわね。
………まさか、わたしそこに入ってないよね?
ま、馬鹿な女になるのも、地雷のような女になるのも、相手次第じゃなくて?
対話は鏡ですわよ。
(ふふんと、友人が居ない女が得意げに人付き合いを紅い魔人に語った。)
泊まっていっていいの?
おしるこ、食べたいですわ。
その…ちょっとだけ、だけれど……
(正直、独りの自宅に帰ると思ったら、気が滅入っていた。)
(誰でもいい、というわけでは、もちろんないけれど。)
(だけど、誰かと一緒に過ごせるのなら、この痛む胸が、少しでも軽くなれるのにと思っていた。)
(だから、紅裂にそう言われたとき、ぱっと表情が明るくなる。)
(年頃(一応)の少女が、同年代の一人暮らしの男の子の部屋に泊まるのは、如何なものかと思うが)
(そういった感情ごと欠如しているので、まったく気にならない。)
(兵部の部屋に泊まったときのように、あまり面倒をかけさせてはいけないという気持ちがない分だけ)
(むしろ、遠慮なく泊まれる。)
子守唄は?子守唄、うたってくださる……えっ、なに?
(話の途中で、紅裂が言葉を止めた。)
(息を殺し、再び蟹のほうへ目をやる。)
(……………見れば見るほど、やっぱり蟹脚で、緊迫感が一気に削がれたけれど。)

ぁ……
(なんだかよくわからない物体が、ずるりずるりと移動するのを見て、思わず声を出すが)
(すぐに、口を噤む。)
(紅裂に視線をやり、こくこくと頷き)
(ようやく解放された、すっかり暖まった手で、ぎゅっと拳をにぎり締め)
(固唾を呑んで、その捕獲を見守った。)

わっ、すごい。
それでもう捕まえたんですの?
え?わたし?
わたしがやるの?
………なにをすればいいの?できるかな…
(スライムのようなものに近寄る紅裂について、とたとたと小さな足音をたて駆け寄る。)
わー、食べてる……のかな?
元気良さそう。
(しゃがみこみ、首をかしげながら、蟹しか食べない子だったらどうしよう…とか呟いている。)
372紅裂拓兎 ◆QiSi/P5T2Q :2013/01/07(月) 22:37:46.41 ID:IfBRoTZ5
安心しろ。
俺のこと好きだとほざく女は何も知らない馬鹿か
精神のどっかが病んでる地雷女くらいなもんだ。
(まったく安心できる要素がない二択。ゆりかは恐らく後者に含まれるだろうと勝手に思っている)
(付き合いが深い相手ほどそんな傾向にあるように思えて仕方ない。奏永久はその筆頭だろう)
(魔女ことアンジェラ・ウィーク・トルーマンに関しては今更語るまでもない)
いいよ、使い魔の育て方も教えないとならんし。
誰かを泊めるのは二度目くらいだけど、一晩くらいなんとかなるさ。
まだ食べるものも残ってるしな。明日の朝も宴会だ。
(少女がそれなりに葛藤しているのを察して、気負う必要のないように気軽に言ってやる)
(年頃の男と女が……と思われるだろうが、その辺に関しては歪なまでに欠けている二人である)

ロシアの子守唄知らないんだが……ふむ……キミには見えないだろうが、魔力で編んだ網で動きを
封じてる。えーと、まず視線を合わせて……視線どこにあるんだ?
ま、まあ、とりあえずしゃがめ、目線が高いと警戒される。
(スライムは捕獲されたことを察しつつも、貪欲な性格なのか蟹に覆い被さって離れない)
(口に該当する器官は見えたらないが、それでも食べているらしいのはわかる)
こいつ、何でも食いそうだな。キミの手料理でも喜んで食いそうだ……
まあいい。そうだな、こうだな、んっんっ。
……これが今後の住処になる。食事と住居は用意するから、私についてこい……
と、まあ、そんな感じで言い聞かせろ。反応があるまでな。
あと、できれば名前もつけてやるといい。犬や猫を慣らすのと同じことだ。
(猫モドキのぬいぐるみを地面に置いて、スライムと網越しに対面させる)
(ゆりかに契約に必要な手順を耳元で囁いて教えてやる。契約と言っても今回のは)
(そこまで大仰な方法でなく、安定した環境を与える代わりに従えと繰り返し言うだけ)
(反応があればそこで網を消してやり、形代たるぬいぐるみに移動するのを待つだけだ)
373久遠ゆりか ◆Juli/dituo :2013/01/07(月) 23:08:12.77 ID:Ou64rivo
わあ、安心した。
……って、言うと思うかこのくそがきが。
折角、かわいい女の子が好きって言ってんだから、素直に受け取ったら?
(忌々しげな顔をして、紅裂を睨みつける。)
二度目…?
誰か、お友達でも泊まったの?
先輩にお友達って、なんだか信じられないですけれど。
(自分の事は棚に置いて、紅裂の部屋に誰かが泊まるというのは、妙な違和感を感じた。)
朝も宴会かぁ、やった。
わたし、ケーキ食べたい。
無ければ、香ばしく焼いたお餅でも可。
(再び、堂々と無いものを要求した。)

ロシアの子守唄なんて、わたしも知らないですわよ。
…あ、いっこだけ知ってるかな。
パパが、よく鼻歌でわたしが寝るまで。
(見えない網をなんとか見ようとして、目を細めたり、眉間にしわを寄せたり、角度を変えたり)
(だけど、見えないものは見えなかった。)
(とりあえず、しゃがめと言われたので、服が汚れるのもお構いなしに、地面にべタンと座り)
(上半身までも倒して、スライムをじっと見つめる。)
……視線、わからない………
(自分の手料理でも食うと言われ、流石のゆりかもそれは褒め言葉ではないことに気が付き)
(むっとした表情で、地べたにはいつくばったまま、顔だけ紅裂に向け、睨む。)
(そして、スライムに視線を戻して)
ひゃっ……耳、近っ
(囁く声に、くすぐったそうに首を縮めるが、すぐに紅裂に教えてもらったとおり、語りかける。)
これから、あなたの住処はここよ。
ご飯も、ちゃんと食べさせてあげる。
こんな寒い思いもさせないし、ちゃんとお部屋で安心して眠らせてあげる。
だから、一緒においで……ね?
わたしの、傍にいて……お願い。
(……寂しい、から…の、言葉は飲み込む。紅裂に聞かれたくなかったから。)
……あなたの名前は…ドゥルークよ。
おいで、ドゥルーク。
(少し悩んだ後、名前を口にする。)
(忌々しいけれど、それでも懐かしく、どうしても心が求めてしまう、故郷の言葉。)
(――友、という意味の言葉を。)
わたしが死ぬまで、ずっとお友達でいて。
わたしも、ドゥルークの信頼を裏切らないと誓うわ。
374紅裂拓兎 ◆QiSi/P5T2Q :2013/01/07(月) 23:26:01.95 ID:IfBRoTZ5
はいはい、俺もゆりかちゃん好きだよ。
初めて会った時は人形みたいに綺麗でその癖小動物みたいに
よく動いてて、小鳥みたいな声で囀るから、傍にいて飽きなかったな。
……まさかこんなしょーもない性格の難儀な子だとは……
あの時気づいてたらなー、逃げてたのになー。
(最初に持ち上げておいて落とすという実に効果的な攻撃を繰り出す)
奏永久。
どうしてもってゴネるから、一度だけ泊めてやった。
(あの時のことを思い出して、薄く笑う。本当に拙いやり方だったと思う)
(それでも、愛が何なのかと見つけようと二人共必死だったのは間違いない)
(その時の思い出は傷にはなっていない。愛しげに笑うだけだ)
……そりゃ世の中には朝からステーキ食う民族もおりますがね。
日本なんだから郷に入りては郷に従えよ日本育ちのロシア人。
(どうしてないものを堂々と要求するのか。ツッコミ待ちか。そんなにチョップされたいのか)

(もぞもぞと、黒いスライム――与えられた新しい名前はドゥルーク――が蠢く)
(視覚はなくとも周囲の情報を取得する感覚器官はあるらしく、神妙にその言葉に聞き入っている、ようにも)
(感じられる。網を解いてやると、身体から触手を一本伸ばす。ぬいぐるみに触れて、次にゆりかの顔に輪郭を)
(確かめるように触れる。人間よりも低いが、それでも体温を感じさせる触手が収まって、やがてずるりと)
(ぬいぐるみの中に潜り込んでゆく。カタカタとぬいぐるみが揺れて、やがて動いた)
(猫のような動作であちこち見回して、そして身繕いを始める)

契約完了、だな。
抱いて連れて行ってやれ。コンビニ寄るぞ。
(猫のように鳴いたりはしないが、容れ物の形に合わせた動作はやはり猫に近い)
(自分の足で立つことを覚えた子猫くらいだろうか)
(軽く鼻を鳴らしてゆりかの頭を軽く撫でてやる。この子は本当に、不器用でさみしい子だ)
(そんなこと、わからなければよかったのに。けれど、わかってしまった)
375久遠ゆりか ◆Juli/dituo :2013/01/07(月) 23:41:44.29 ID:Ou64rivo
え…やだ、そんな……そんなに、可愛くなんかは…
(直後、頬染めて恥らった自分が馬鹿だったと、心底感じた。)
(なぜ、この男の言う言葉を信じたのか、今は後悔の念しかない。)
あー、そうねー
しょーもなくて、ごめんなさいねー
(とりあえず、げし、と軽く蹴りを入れておいた。)
………奏、さん。
(その名を復唱する。)
(想いを寄せる人と夜を過ごす。)
(前に、兵部に告白された夜もそうだったけれど)
(なんとなく、心のどこかで、置いてきぼりになった気分になる。)
朝からステーキは、きっついですわね。
おなかいっぱいになって、またすぐに寝ちゃいそうですもの。
ちっとも一日が始まらないですわ。
一応、日本人ですっ
だから、わたしの考える日本が、わたしにとっての日本。

………
(言葉は、想いは、届いたのだろうか。)
(こくり、と小さく息を飲み、その動きをじっと見つめる。)
んっ……ふふ…
(暖かな感触が頬に触れ、嬉しそうな、くすぐったそうな声を上げる。)
(そして、黒い物体が、ゆっくりと器に入っていく不思議な光景を、目の当たりにして)
………っ、か…かわ…
(やがて、黒い色はすっかり中へと入り込み)
(猫のような、でもまだたどたどしい動きで身づくろいをするぬいぐるみが1匹。)
(あまりの可愛らしさに、地べたに這いつくばったまま、紅裂を見上げて、意味無く何度も頷く。)
(かわいいよね!と、同意を求める視線を投げかけながら。)

(恐る恐る、繊細なガラス細工を持ち上げるようにして、抱き上げる。)
(柔らかなふわふわの感触。もうただのぬいぐるみではない、しっかりとした手触り。)
……?
(不意に頭を撫でられて、不思議そうな顔をして、隣を見る。)
(視線は合わなかったけれど、その紅い髪の姿に優しさを感じて、嬉しそうな困ったような表情になった。)
……あんまり、優しくしないでよ。
376紅裂拓兎 ◆QiSi/P5T2Q :2013/01/08(火) 00:03:58.45 ID:IfBRoTZ5
く、ははは。
(蹴られたのも気にせず笑う。このくらいの関係がちょうどいいと思ったのは)
(いつ頃だったのか。今では思い出せないし、今更な話である)
よかったな。
(言葉も出ないくらい心底嬉しそうな様子で使い魔を抱きしめる少女にそれだけ言う)
(ともあれ、これで使い魔となる妖魔をゲットし、契約も済ませた)
(思いつきで言ったが、これはこれでよかったのだろう。他の感想は蛇足に過ぎない)

優しくされると胸が痛くなるのは切ないから、か。
(視線は合わせず、夜の闇を見通すように何処かを見つめながら呟く)
(別離が悲しいから優しい思い出はいらない。なら出会いに意味はあるのか?)
(「意味はあるさ」と、ここにはいない鬼娘と魔女に向けて、呟く)

いいじゃないか。
今年はゆりかちゃんを可愛がるってさっき決めたんだし。
ほれ、さっさと立て。宴会の続きだ。そいつの歓迎会も兼ねてな。
(遠い眼差しと真剣な表情は一瞬で消えていつもの調子に戻る)
(二人と一匹で連れ立って公園を後にする。近くのコンビニに寄って必要なものを買い込み)
(再びアパートの一室に戻る。料理の一部がドゥルークの栄養分になり、温めた汁粉がゆりかに)
(振舞われる。更に貰い物の酒を紅い男が飲んだから事態は混迷を極める)

く、ふふふ、はは。いい食いっぷりだのう。
うーい、ゆりかちゃん、コイツを地上最強の使い魔にしようぜ。
フェンリルよろしく世界の全部を食わせようぜ、ぐははは。ぐふっ。
(ドゥルークの消化器官はどうなっているのか不明だが、牡蠣の殻だの蟹の殻だのをバリバリと)
(喰らってぬいぐるみの体内に収めてゆく。明らかに身体の体積を超える量を食べているにも関わらず)
(ぬいぐるみが破裂する様子もない。ただ餓えた猫のようにガツガツと食らっている)
(酔っ払った紅い男は只管笑っている。交響曲第九『新世界より』を延々とリピートするコンポーネントと)
(酒と汁粉と料理の匂いが部屋に充満していた)


【よし、そろそろ〆かな1、2レスしたら切りがいいかな】
【いやー、久しぶりに長いロールした気がするね】
377久遠ゆりか ◆Juli/dituo :2013/01/08(火) 00:28:36.79 ID:OllyoFJS
うん、嬉しい。
(きゅっと両腕で優しく抱きしめ、頬ずりをする。)
(守るべき存在、一緒に居てくれる存在。)
(今はただ、それだけで、嬉しくて、暖かかった。)

別に、痛くなんかないもの…
(すぐに、嘘だとわかってしまう台詞でも、言いたくなる時だってある。)
そ?
じゃあ、ちゃんとメールもしてよね。
(促されるままに立ち上がり、夜の道を歩く。)
(見上げれば、月明かりがまだ煌々と、二つの足音だけが響いていて。)
(温かみを持ったぬいぐるみを抱きながら、少しだけ立ち止まる。)
(そんな自分に気が付かないのか、気付いているからなのか)
(歩みを止めずに進む背中を、眺め)
(そして、軽く駆け足で追いかける。)
(ドゥルークを片腕で抱きなおし、もう片方を伸ばし、目の前のコートを掴む。)
(それ以上は近寄らず、これ以上は離れない。そんな意思表示。)
(歩きながら、小さく呟く。)
(聞こえても構わない。)
…………痛くて、苦しくて、近寄りたくなくて……
でも、優しさに、溺れてしまいそうになるから。

(コンビニでは、すっかり調子を取り戻して、やれ紅茶が欲しいだの、プリン食べたいだの)
(満足いくまで文句をつけた。)
(そのテンションのまま部屋に戻り)
(久々に楽しくて愉快な気分のまま、汁粉を啜りつつ、ドルゥークが旺盛に食べる様子を眺める。)
やーよ。
ドルゥークに、あんまり野蛮なこと教えないで。
この子は、わたしが可愛がるんだから…って、ちょ
殻とか食べさせないでよっ
ドルゥーク、もっと美味しいものあげるから、ね?
殻はやめとうこう、殻は。
(汁粉をスプーンで掬い、差し出す。)
(だけど、当の本人は殻がお気に召したのか、バリバリと食べ続けていた。)
…………牡蠣殻…カルシウム不足には、ならなさそうですわよね。
(紅裂が飲んでいるものを、ちょーだいと手を差し出す。)
わたし、血統的にはロシア人ですもの。
きっと強いはずよね。
知らんけど。
(そして数十分後――)
(流れる壮大な第九に合わせ、エアバイオリンを披露しながら)
(あったしがコンミスーと叫び、くるくる回るシルエットが、紅裂の部屋のカーテンに映ることになる。)


【じゃあ、次のレス次第ですけれど、とりあえずはこんな感じで〆になるかな。】
378紅裂拓兎 ◆QiSi/P5T2Q :2013/01/08(火) 00:44:04.71 ID:UCZ9Cph+
(狂乱の宴を、ドルゥークはただ見ていた。紅い男が歌い、金髪の少女が踊る)
(人間って滑稽なイキモノだよねと言わんばかりの態度で眼を逸らして、振舞われた)
(肉や魚や甘味を貪り食う。野生の生き物は食える時に食い、身体に蓄える習性がある)

ぷはー、いい飲みっぷりだ馬鹿弟子。
よくも俺の酒飲みやがったなぁぐはぁ!
(全く矛盾したことを言いながらゲラゲラ笑う。酒瓶がテーブルの上に並ぶ。この様子では)
(明日は二日酔い確定だ。けれど、少なくとも今は幸せだった。幸せだと錯覚できた)
(明日なんて言葉はいつだって知らない。だから今、酔い痴れる事ができる)


むう、湯ぅは、まだ出るから……乾燥機の中にタオルと、ジャージと、あるから、勝手に
入るなら入って……俺はもういいや。
(酒と汁粉を交互に啜り、そしてごろりと寝転がる)
(身体を揺らしながら笑う。ウィスキー、ジン、焼酎……これだけ飲めば誰だって酔うだろう)
(年下の小娘の飲酒を咎めなかったのは、新年だしまあいいだろ、と緩んでいたから)

なぁ、ゆりかちゃんよぅ……
ありがとな……
(緩んでいたので、ついつい本音がほろり)
(何のお礼かは言わず、そのまま新世界の旋律に酔いしれながら眼を瞑った)

【よし、俺の方はこれで〆っと】
【楽しいロールだったよ、ありがとうな。今年からまたよろしく】
379久遠ゆりか ◆Juli/dituo :2013/01/08(火) 00:57:10.37 ID:OllyoFJS
うー…なんか、ふらふらする。
(それでも、熱いシャワーを浴びると、幾分かはしゃっきりとした。)
(頭にタオルを巻いて、借りたジャージを着て炬燵へと戻ってくる。)
(ジャージは、何度裾と袖を折り返したか解からない。)

………
(初めて見る表情を眺めながら、隣にすとんと座る。)
(とてとてとやって来たふわふわの存在を撫でながら、顔を覗き込む。)
ねぇ?起きてるの?
………っ
(声を掛けると、不意に投げかけられた言葉。)
(なにかこちらも言おうとしているうちに、その瞳が閉じられた。)

……おやすみなさい。
(そっと、髪の毛をなでてみる。)
(指先が前髪を滑り、額に触れ、頬をなぞり…グイと押す。)
酒くせぇ。
…たぶん、わたしもだけど。
(二人分のコートを引き寄せ、眠りにつこうとしている男の肩に、そっとかけてやった。)

【それでは、これで〆。】
【こちらこそ、ありがとうございますわ。】
【今年もよろしくお願いいたします。】
【おやすみなさいませ、よい夢を。】


スレをお返しいたします。ありがとうございました。
380名無しさん@ピンキー:2013/01/08(火) 01:37:10.36 ID:N4/fOz4W
380
381顕谷 梨緒 ◆x2JNvp1m4g :2013/01/12(土) 21:34:40.41 ID:xVGiCd94
【新年初待機です。】
>>86にプロフがあるので参考までに】
382久遠ゆりか ◆Juli/dituo :2013/01/12(土) 22:12:12.85 ID:cLW9i/j9
【こんばんは、ですわ。】
【わたし、すぐ上でもロールしていますけれど…】
【もし、顕谷さんさえよろしければ、お相手お願いできますでしょうか?】

【プロフは、>>327ですわ。】
383顕谷 梨緒 ◆x2JNvp1m4g :2013/01/12(土) 22:17:02.61 ID:xVGiCd94
【こんばんは、初めまして!】
【はい、こちらこそ喜んでお願いしますね】

【一年生同士なので、一応久遠さんの顔と名前だけは知っている】
【状態から始めたい感じですね。あとは特に考えてませんけど】
【そちらの方で何かありませんか?】
384久遠ゆりか ◆Juli/dituo :2013/01/12(土) 22:23:19.41 ID:cLW9i/j9
【了解ですわ。】
【一応、外見は外国人ですし、制服も変な風にアレンジして着ているので】
【もしもわたしの事ご存知の方だと、ちょっと変わった人、と思われていることが多いと思いますわ。】
【顕谷さんが、どう思われているかは、顕谷さん次第ですけれど。】
【ちなみに、校内では愛想無しですわ。】

【場所のご希望は?時間帯は、昼?夜?】
【校内でお昼なら、だいたい体育館裏に居たりしますわね。】
【もちろん、わたしが顕谷さんのいらっしゃるところに赴いても楽しいですわ。学食とか?】
【バトルであれば、月並みですが、どちらかが戦っているところに、どちらかが乱入、なんかですわね。】
【顕谷さんに何か具体的なご希望あれば、がっつり乗らせていただきますっ】
385顕谷 梨緒 ◆x2JNvp1m4g :2013/01/12(土) 22:28:24.44 ID:xVGiCd94
【休憩時間とか廊下で見かける度にみんながひそひそ噂してるのは聞いてる】
【感じですね。内容?友達いないとか誰それと付き合ってるとかそんなレベルの】
【噂ですけど】

【それでは、一度体育館裏で出会って軽く接点を作っておき】
【後日、夜に小さい妖魔と一戦交えている時に再会するとかどうでしょうか】
【……どうでしょうか(震え声)】
386久遠ゆりか ◆Juli/dituo :2013/01/12(土) 22:31:58.89 ID:cLW9i/j9
【えぇ、ではその案で。 (にこにこ………なぜ震え声?/首かしげ) 】

【では、どちらから書き出します?】
387顕谷 梨緒 ◆x2JNvp1m4g :2013/01/12(土) 22:33:54.93 ID:xVGiCd94
【受けていただいてほっとしてます】
【それでは私の方から書き出すので、少し時間をください】
388久遠ゆりか ◆Juli/dituo :2013/01/12(土) 22:36:41.32 ID:cLW9i/j9
【はい。承知いたしましたわ。】
【では、のんびり待っていますので、よろしくお願いいたします。】
389顕谷 梨緒 ◆x2JNvp1m4g :2013/01/12(土) 22:47:55.61 ID:xVGiCd94
(その人、久遠ゆりかを初めて見かけたのは転入して間もない頃だった)
(その金色を見て、最初は声を失った)
(こんな綺麗な生き物がいるのかと、戸惑った)
(こんな綺麗な生き物が同じ人間なのかと、戸惑った)
(あの子は誰と、クラスメイトに聞いてみた)

「ああ、×組の久遠だよ、久遠ゆりか。ロシア人らしいぜ」
「可愛いけど友達いないよな、アイツ。いっつも一人だし」
「えー、でも久遠さんって中等部の誰かと付き合ってるんじゃなかったっけ?」
「俺の聞いた話だと高等部の先輩と付き合ってるらしいぞ」

(噂は噂。そこにどれだけの真実が含有されているか知る術はない)
(季節は過ぎ、妖精と見間違えるようなその金色と廊下ですれ違う度に、目線でその行方を)
(追った。そして、何か明確な切っ掛けがあったわけじゃないけれど、その人と接近する機会が訪れた)

……犯罪だ…………ストーカーですよコレ。
(時間は昼休み、場所は体育館裏。狭いスペースで、逢引には持って来いの立地条件)
(まるでひらひらと舞う蝶々を追う心境で、いつの間にか久遠ゆりかを追ってここに来ていた)
(実際、やっている事はストーカーと同じだ。どうして自分はこの人といい葵さんといい女の子の)
(方に強い興味を抱いているのか。梨緒は自分の性癖を見つめ直したくなってきた)

(ゆりかの方はと言えば、何もせずぽつんとそこにいる)

【えー、殆ど動いてませんけど、こんな開始でお願いします】
390久遠ゆりか ◆Juli/dituo :2013/01/12(土) 22:57:38.80 ID:cLW9i/j9
(最初に気がついた事。)
(なかなかに、尾行が上手いな。と)

(体育館裏にある、灰色のコンクリート段、その上に腰を下ろし、頬に手を添えて考える。)
(同じ学年だろうか。それとも、学生に見せかけた、侵入者だろうか?)
(あまり見ると、気付いていることに、気付かれてしまう。)
(だけど、つけてきたわりに、殺気は感じない。)
(本国の軍部から時々やってくる、監視役のような独特の気配も無し。)

(今日は、このいつもの場所に紅裂がいなくてよかった。)
(視界の隅にチラリと見えたのは、小柄で―自分は棚に上げ―かわいい女の子。)
(もし今ここに彼が居たら、蹴ってください!と、懇願したくなるに違いない。)
(――勝手な妄想って、おもしろーい。)

………
(頬に手を添えたまま、首を傾げ考える。)
(なにか、恨まれることでも、してしまったのだろうか?)
(小さく溜息をつき、頬から手を離す。)
(とりあえず、この変な状況だけは、打破しなければ。)

………あの…何?
さっきから、気が付いているのですけれど……

【それでは、こんな感じで、感じ悪く声かけてみましたわっ】
【こちらこそ、よろしくお願いいたします。】
391顕谷 梨緒 ◆x2JNvp1m4g :2013/01/12(土) 23:09:27.83 ID:xVGiCd94
どぅっふー!
(尾行するつもりはなかったんですはい本当ですよ、私よいこですもの、などと)
(胸中で故郷にいる両親に対して弁解していると声を掛けられた)
(なので、思わず変な声を上げてしまった。うわやっべえどうしよう……)
(何にしても状況は梨緒の気持ちを置き去りにして動き出してしまった)

いえ、あの、すみません。
わわ、私×組の顕谷梨緒というものでして決して怪しい者では。
(どう見ても怪しい態度全開だった。頭の中が関係のない記憶でぐるぐるだ)
(土下座か。ここは伝統に法って土下座で凌ぐか)
(いや逆にダメだろうそれ。自分にダメ出ししつつ、恐る恐る彼女の前に歩み出た)

けほん。
久遠ゆりかさん、だよね。名前は知ってるよ。
実は前から気になってて、ちょっとでいいからお話したくて……
付回すみたいなことしてごめんなさい。
(咳払いしつつクールになれと唱え、改めて向き合う覚悟を決める)
(まずは謝罪。長い髪を振り乱して腰が直角になる角度まで頭を下げる)
 
392久遠ゆりか ◆Juli/dituo :2013/01/12(土) 23:22:20.93 ID:cLW9i/j9
……っ!?
(―――不覚。)
(突然発せられた、よくわからない発声に、ビクッとしてしまった。)
(ちょっと面白い子…と思って、心が少しだけワクワクした。)
(でも、ここは校内であり、あの子は今のところ、わたしにとっては普通の学生。)
(不機嫌そうな顔を作り、濃い青の瞳で、じっと見つめ返した。)

あらや…りお、さん……
(その名に、聞き覚えは無い。)
(高等部の制服を着ている辺り、同じ学年なのだろうか?)
(わたしと同じくらいの体型で、先輩だったらさらに面白いのに。なんてことを考えながら。)
(長く美しい黒髪。華奢な体つき。)
(おずおずと近寄ってくる様は、なんだか可愛らしい。)
(やがて彼女は目の前にきて―――さっきの訂正。かなり、相当、かわいい。)

わたしは――
(言いかけて、唇の動きを止める。)
(わたしのことは、知っていたみたい。)
……お話?
(なるほど、いわゆる「ナシつける」ってやつね。)
(長い髪が振り乱され、やがて少女の肩に落ちて、さらさらと流れる。)
(思わず、その様子に、美しいものを見た溜息を漏らし)
(そして少女が頭をあげるまでに、体勢を立て直す。)
わたし、何か、あなたに悪いことでもしたかしら…?
393顕谷 梨緒 ◆x2JNvp1m4g :2013/01/12(土) 23:34:48.59 ID:xVGiCd94
(近くで見ると、久遠ゆりかの異質さがよくわかった。髪の色は当然として肌の色が違う)
(恐らく、触れた感触すら自分の肌とは異なるはずだ。眼の色が違う。まるで宝石の様に)
(美しい。もっとも間近で宝石を見る機会は今までなかったのだけれど…………)
(本当に間なのかと疑う程だ。妖精の国から紛れ込んだと言われた方が、まだ納得できる)

あっるぇー……?
(何か話しが物騒な方向になっていた)
(何故か、不良が因縁つけて焼き入れるみたいな話になっていた)
ちょ、ちょっと待ってプリーズ。
そんなアウトローでデンジャラスな話じゃなくて、あの、あのっ!
(ぐあああ!助けて郡くん、助けて葵さん、助けてあずにゃん先輩!)
(思わず頭の中で知り合いの名前を呪文のように唱える)
久遠さんが私に悪い事したとかそんな話じゃなくて、違うの違うのっ!
(頭がぐるぐる。目の中もグルグル。否定の言葉を連ねながら、状況を打破する一言を探す)

く、久遠さんとお話したかったの!
英語で言うとトーキングフライデー!
(フライデーってなんだっけ?アイキャンフライ?)
(冬にも関わらず全身から冷や汗が滝のように流れ落ちた)
394久遠ゆりか ◆Juli/dituo :2013/01/12(土) 23:45:19.10 ID:cLW9i/j9
(じっと、見つめられている……いわゆる、ガンつける、ってやつね。)
(―――負けない。)
(何かを誓ったような表情で、顕谷をじっと見つめ返す。)
(…綺麗な黒髪、艶やかな睫に縁取られた潤んだような瞳は、この人種特有の濃い色の瞳のせい。)
(わたしも、こんな日本人の顔なら、よかったのに…)

……?
(突然、目の前の少女が、素っ頓狂な声を上げ、否定し始めた。)
あうとろ……?
違うんですの?
(自分の学園内での態度は、けしていいものではないと、自覚している。)
(だからこそ、「いんねんめいたもの」をつけられても、仕方ないと思っているから、だから…)

っふ、ふえええぇぇ?
(今度は、こちらが素っ頓狂な声を上げる番だった。)
(慌てて自分の唇を塞ぎ、彼女のせいではないのに、キッと睨む。)
わたしと、お話って……?
(とーきんぐらふらいでーって、なんですの?)
(と、問いたい気持ちをぐっと抑えて)
(ポケットから、白いレースのハンカチを取り出し、自分の隣、50センチほど空けて)
(灰色のコンクリートの上に、そのハンカチをふわりと広げる。)

とりあえず…ここ……お座りになったら?
わたしは別に、話すことはないのですけれど…
なにか、わたしにお聞きになりたいことがあったら、仰ってくださいませ。
答えられるかられないかは、そのお話を聞いてから、考えさせていただきますわ。
(愛らしい少女に向かって、ニコリと、笑う。)
(ガラスの人形のような、冷たい、作った笑い顔。)
395名無しさん@ピンキー:2013/01/12(土) 23:45:22.56 ID:bqAMrzqY
さむい
396顕谷 梨緒 ◆x2JNvp1m4g :2013/01/13(日) 00:00:10.40 ID:xVGiCd94
(……うっわぁやべえ)
(何がやばいって全部裏目裏目に出る自分の発言の足りなさがやばい)
(じーっと睨まれてるし。何か覚悟した眼で睨まれてるし)

そ、それじゃあ、お言葉に甘えまして。
(……どうしてこんな冷たい顔が作れるのか)
(まるで本当に、悪い意味で人形みたいな顔)
(その笑いには、心を許さないと誓った者特有の壁しか感じない)
(それでも、ハンカチを広げて座ることを奨めるくらいの心遣いはある)
(その心遣いを受けて、近いのか遠いのか、判断するには微妙な距離を置いて座る)

まず誤解を解きたいんだけど。
私、この前転入してきたばっかりだから、久遠さんのことは噂くらいでしか知らないの。
遠目で見て顔は知ってたけどね。色々噂は聞いたけど、それ自体にはあんまり興味がないし、
全部鵜呑みにしてるわけじゃないよ。尾鰭がつくもんね、噂って。
(ふーと深呼吸して、そして自然な表情で向き直る。無理に笑顔は作らない。無理に作った笑顔で)
(人の信頼は得られないから。だからありのままの素直な表情を見せるだけで、意識はしない)

私は……久遠さんと友達になりにきたの。
(率直な気持ちをそのままぶつける)
(気になって、いつしか眼で追うようになっていた相手が手の届く場所にいる)
(遠回りな言い方は誤解を招くだけだと、先ほどのやり取りだけで十分理解した)
私と、友達になって欲しいな。駄目?
(だから、妖魔と戦う時と同じようにまっすぐぶつかる。他のやり方は合っていないと痛感した)
397久遠ゆりか ◆Juli/dituo :2013/01/13(日) 00:15:17.68 ID:s2jn8OeU
へぇ…転入。
わたしと、同じですわね。
…わたしの場合は、高校進学とほぼ同時でしたから、転入って感じではなかったですけれど。
(ぽつんと、呟く。)
(最近は、あまり校内で他人と喋ることが無い。)
(だけど思わず、自分のことをしゃべってしまったのは、きっとこの黒く美しい髪のせい。)
(なんとなく、あの不器用そうな先輩、媛名葵を思い出すからだろうか。)
噂……
(また、くそろくでもないんだろうな…と、口悪い言葉を考えていると)
(顕谷から、全部を鵜呑みにしているわけじゃない、との言葉。)
(尾鰭とか言っているからには、やはり、噂自体は、ろくでもないことばかりなのだろう。)
(自分が、そう望んだのだから、だからそれでいい。)

……
(深呼吸して、こちらを真っ直ぐ見つめる瞳。)
(素直な強さと美しさを感じる視線から、思わず逃げるように、目をそらす。)
(そんな訳無いけれど、自分の心を見透かされそうな気がして)

(そして、俯いた目を丸く見開く。)
(がば、と顔をあげて――頬が赤くなっているような気がして、またすぐに俯く。)
(だって、その「友達」という単語に、顔が熱くなったもの。)
駄目…とか、駄目じゃない……とか……
だって…わたし、あなたのことよく知らないもの…
あなただって、わたしのこと…噂くらいしか知らないんでしょう…?
それに……
(そこまで言って、口を噤む。)
(夜を生きる人間は、友人を、大切な人を、あまり作るべきでない、と)
(最近は、痛感しているから……)
あ…あのね?
なんで、わたしと…その…ともっ…と、友達…に、なりたいと思ったんですの?
(それでも、その理由だけは気になったから、聞いておこうと)
398顕谷 梨緒 ◆x2JNvp1m4g :2013/01/13(日) 00:30:07.21 ID:6czQeEAh
(友達。その単語に対する反応は劇的だった)
(冷たい表情が一瞬にして崩れて、赤面した。それを隠すように俯く)
(これはこれは、と梨緒は思う。これは面白いと言ったら不謹慎か)

よく知らないから、今から知ろうと思うんだ。
最初は何も知らないのが当たり前じゃない。
(にぱぁーと、知能指数が低そうな笑顔を浮かべる)
(そう。何も知らないから、知りたい。それは当たり前の衝動)
(噂くらいでしか知らないのは本当のことだ。それでも、切っ掛けがなんであれ)
(彼女に関心を持ったのは事実で覆せない。だから話をしたかった)
(妖精のような彼女が、身近な存在で、人間だと確信したかった)
(それには、親しく言葉を交わす友達になるのが唯一にして最良だ)

え?
それって理由が必要?
(何を言っているのかまるで理解できない様子で首を傾げる)
(例えば退魔師。例えば鬼祓師。特殊で特別な事情な生き方をしている人間は友達一人)
(仲間一人作るにも利害や損得を考える。梨緒自身、使命の為とは言え血塗られた手で)
(誰かと手を繋ぐことに抵抗がないわけではない。けれど、そんな自分だからこそもっと友達を)
(作るべきなのではないかと。誰かとの繋がりの為に戦うのも良いのではないかと思うようになった)
うーん……一目惚れ、とかじゃ納得できない?
(それでも彼女が納得できないので、理由らしい理由を捻り出してみた)
(我ながらこじ付けにも思えたけれど、案外これが真相なのかも知れない)
399久遠ゆりか ◆Juli/dituo :2013/01/13(日) 00:45:38.93 ID:s2jn8OeU
そりゃ…そうですけれど……
(必ずしも、すでによく知った相手と友人になるとは限らない。)
(むしろ、この愛らしい笑みを浮かべる少女が言うとおりに、知らないからこそ、よく知り合おうと)
(そちらのほうが、大多数だろう。)

(返答は、意外なものだった。)
(解かった、この子は見た目どおりの素直さと、強さを持っているのだ。)
(臆病で、いつも逃げてばかりのわたしとは、大違い。)
(思わず、眩しいような気がして、目を細める。)
(そして、きゅっと唇を噛み、少し考えてから、言葉を紡ぐ。)
何事にも、理由や切欠があると思いますわ。
だって、むやみやたらに友人になりたいのってわけだったら
それは別に、わたしじゃなくてもいいじゃないですの。
よく見かけたから?噂を聞いたから?
それだけだったら、他にもたくさん候補はいると思うんですのよ。

………っ
(人種特有の白い頬が、ぶわっと赤くなる。)
(今度はもう、隠しきれないほどに。)
ひ、ひとめ惚れ…って。
わたしは、そんなことで、お友達なりたいなんて素直に言えるあなたが理解できないですわ。
それはたぶん、お互いに深く話し合っても、到底解かりあえることではないと思うんですの。
だって、お友達って……お友達って………わたし、そんなの…いない、し…
(この真っ直ぐな瞳の前出は、いらない。とは、言えなかった。)

………ところで、噂ってどんな噂なんですの?
(少しだけ、気になった。)
(もう、他人が自分の事をどう思おうとも、どうでもいいと思っていたのに。)
400顕谷 梨緒 ◆x2JNvp1m4g :2013/01/13(日) 01:03:21.82 ID:6czQeEAh
えー、そう?
でもそれって久遠さんがダメな理由にならないと思うなぁ。
(私じゃなくてもいい、なんて言うのならこう返してやるだけだ)
(自分でもここまで食い下がる理由はよくわからないが、ここは押せ押せだ)

そんなことって言われても、切っ掛けなんてそんなもんだと思うよ。
理解するのは、友達になってからでもいいじゃない。
理解できなくて喧嘩することになっても、それも含めて友達だと思うけどな。
(クリティカルヒット!久遠ゆりかの顔は茹で蛸のように出来上がっている)
(ここはもうひと押し、もうひと押しのシーンだと確信して密かに小さく拳を握り締める)

友達がいないなら、私が最初の友達だよ。
(まるで友達なんて要らないと言っているみたいに聞こえる声は、同時にそれを恐れている)
(ようにも聞こえた。どうしてだろう?わからない。だから知りたいと、その表情の理由を知りたいと)
えー、いつも一人で過ごしてるとか。
中等部の後輩と付き合ってるとか。高等部の先輩と付き合ってるとか。
昼休みはよく姿を消すとか、そんな噂くらいだけど。よくここに来るの?
(最後の噂の真相は、この体育館裏に来ているかららしい)
(一人になるには最適かも知れないけれど、如何にも殺風景で隔絶されている)
(時折、体育館の中から運動する音が響く程度だ)
401久遠ゆりか ◆Juli/dituo :2013/01/13(日) 01:23:57.19 ID:s2jn8OeU
ダメとか…そういうのでは、ないのですけれど……
……いや、やっぱりダメよ。
(少女の可愛らしい押せ押せの雰囲気に、流されそうになって)
(思わず素で返してしまう。)
(それに、ハッとして、再び視線をそらす。)

う…ぅー………
(困りに困ったとは、このことだった。)
(二の句が告げない。)
(熱い頬を冷ますように、冷えた両手で包み込む。)
い…いないんじゃなくて、いらないんだもん…
(まるで、子供が言い訳をするように、ごにょごにょと呟く。)
(拗ねたように唇を尖らせて)
(この子は、どうしてこんなに、素直にぶつかって来るのだろう…)
(いや、どうしてこんなに、他人にぶつかっていけるのだろう。素直な笑顔で。)
(これが、普通の少女という物なのだろうか。)
(中学時代までを、思い出す。)
(いや、この少女が、特別に素直なほうの部類なのだろう。)
あなた……えっと、顕谷さん……お父様とお母様に…ご家族に愛されて育ったんですのね。
(だから、思わずそんな感想を漏らした。)
(当たって無くてもいい、それだけ真っ直ぐで素直だと感じたのは、本当だったから。)

………………
(やはり、噂はろくでもないことばかりだった。)
くそろくでもねぇ…
(つい口を付いて出て、あからさまな「しまった顔」)
(小声だったし、聞こえなかったよね?と、顕谷の表情を確認する。)
後輩と、先輩は…付き合ってるとか、そういうんじゃないんですの…
その……同士、みたいなものですわ。
一人でいるのは…一人が、好き……だから、ですわ。
(ペチコートのレースをふありと揺らし、立ち上がる。)
(そして、無表情のまま見下ろして、いつの間にかポケットから出した携帯を手に)
(おもわずクセで、開かないままに赤外線設定操作してしまったけれど、きっと気が付かないだろう。)
もしかして、スマホ?
携帯なら、今ここで番号通信しましょう。
とりあえず、あなたがどんな人か…・・・見よう、と…思、う……
(冷たく言い放つつもりが、語尾はしどろもどろになってしまった。)
(こういう好奇心旺盛そうな素直で綺麗な少女が、一番危ないのだ。)
(こういうのが、一番狙われやすい、夜の世界では…だから、心配だから)
(連絡先を掴んでおきたいだけ、だから…と、心中で、自分に言い訳をしながら。)
402顕谷 梨緒 ◆x2JNvp1m4g :2013/01/13(日) 01:30:01.52 ID:6czQeEAh
【陥落寸前です!】
【凍結を申込みたい、いますぐにっ!】
【日付変わったか……】
【今夜と明日は暇なので空いてます】
403久遠ゆりか ◆Juli/dituo :2013/01/13(日) 01:32:49.35 ID:s2jn8OeU
【がってん!】
【長くなりがちで、申し訳ないですわ。】

【明日明後日と、ちょっと用事がありまして、申し訳ございません…】
【平日でしたら、だいたい夜21時から大丈夫ですわ。】
【次の週末ということでも、大丈夫ですわ。】
【また、置きレスでも可。】
404顕谷 梨緒 ◆x2JNvp1m4g :2013/01/13(日) 01:34:51.90 ID:6czQeEAh
【いえいえ、私が上手く捌けないだけで】
【次は頑張りますです、はい】

【それじゃあ、水曜日のその時間から再開でお願いします】
【置きレスはできると思うので暇を見て投下しておきますね】
405久遠ゆりか ◆Juli/dituo :2013/01/13(日) 01:36:32.82 ID:s2jn8OeU
【はい、日程承知いたしましたわ。】
【お互いにもしなにかあれば、避難所に伝言対応で。】

【それでは、今夜は遅くまでありがとうございます。】
【また、水曜日を楽しみにしておりますわね。】

【おやすみなさいませ。】
【顕谷さんに、よい夢と素晴らしい明日を…あれ?今日か。】
406顕谷 梨緒 ◆x2JNvp1m4g :2013/01/13(日) 01:38:49.29 ID:6czQeEAh
【こちらこそ、ありがとうございました】
【次のロール楽しみにしてますね】

【はい、おやすみなさーい】
【明日?うん、今日だよね、きっと】

【スレをお返しします】
407顕谷 梨緒 ◆x2JNvp1m4g :2013/01/13(日) 12:23:25.88 ID:6czQeEAh
>>401
そこを何とか。
今なら特典でチョコもついてくるよ。更にサービスでもう一個。
(ポケットから一口サイズのチョコレートを二個取り出し、彼女の前に差し出す)
(まるで新聞の勧誘をしている時くらいに熱心に説得する)

そこはお試し期間で。ちょっとだけでもいいじゃない。
今なら私の友達も紹介するし。楽しい学生生活が送れるよ。
ね、ね?減るもんじゃないし。試してみてから判断しようよぉ。
(なんて可愛らしい生き物なのだろう。照れて恥じう姿が実に愛らしい)
(動物番組を見ている時みたいに思わず頬が緩む)
(どんどん言葉遣いが馴れ馴れしいものに変化するが、こっちが素である)
……へ?
ああ、うんうん。家族家族。英語で言うとファミリーパック?
(いきなり家族のことを引き合いに出されてお目目パチパチ)
(気の利いた事を言おうとしたけれど、変なことしか言えなかった)

おうわぁー?
(思わず零れおちた乱暴な言葉にそっちが素ですかと突っ込むべきか迷った)
(でもそこはまだ知らんぷりしててもいいよねと、自己欺瞞)
同士って……ぼっち同盟?
あ、でも同盟って事はぼっちじゃない気がするけど。
(同士とはまた、随分と奇妙な表現だ。通常の人間関係を表す上であまり使わない言葉だし)
(……まさかと思うけど、まさか、ね……?梨緒は詮索するのを止めた)

にゃにゃ!?メールですか!文通ですか!
勿論オッケー!くっくっく、これで第一条件はクリアーしたんじゃよ。
(午睡から目を覚まされた猫みたいに目を見開いて立ち上がる)
(あまりの嬉しさに奇妙なキャラクターを作って応じる。多分アニメの見過ぎだろう)
(表面上冷たい仮面を被っているものの、あちこちから弱々しい素面らしきものが伺える以上)
(言葉で言っているほどに久遠ゆりかは他人を拒絶していないのだ)
(梨緒のしつこさうざったに根負けしただけだろう……という可能性も微レ存だったけれど)

今度一緒に遊びに行こうね。二人きりが何ならクラスの子も誘うし。
(彼女のことをあれこれ噂していた友人たちも、直接話せばきっとわかってくれるはず)
(それに何より、裏を返せば噂するくらいには誰もが久遠ゆりかを関心を持っているのだから)
(携帯電話を取り出して、ポパピプペーと弄る)

【置きレスにお借りしました】
【次かその次のレスくらいで夜の場面に移りたいと思います】
408久遠ゆりか ◆Juli/dituo :2013/01/13(日) 13:19:02.22 ID:s2jn8OeU
>>407
(見たことの無い、一口チョコを目の前にして、一瞬お預けをくらった犬のような顔をしてしまったけれど)
(すぐに、体勢を整えた。………………はず。)
(差し出されたものに、理性と欲望で打ち震える掌を見せ、結構ですわ。と小さく断った。)

………?
(友人に、お試し期間なんてもの、あるのだろうか?)
(なんて言うか、正直言うとこの子面白い。)
(本当は、色々突っ込みいれたり、笑いあったり、してみたい。)
(だって、おかしなことばかり言うし…)
(そしてついに、ファミリーパックで、思わず吹きだして笑ってしまった。)
………っ
(ハッと気が付き、ぷいとそっぽを向く。)
(あーぁ…)
(だから、普通の生徒から極力話しかけられないように、ずっとずっと、ずっと一人で過ごしていたのに)
(わたしには、ポーカーフェイスは無理みたい…と、心中で呟くと)
(ユーリャはマヌケだからな、無理だろ。と、弟のにやにや笑いと冷たい台詞。……幻聴だ。)

ぼっち同盟って……あなた、結構失礼ですのね。
(言葉は冷たかったけれど、少し拗ねたような表情は、仮面ではなかった。)
わたしは、あの二人には、もっと友達をつく……っ
(うー、だめだ、喋りすぎた、墓穴の大安売り。)
(しかも、結局ぼっち同盟を肯定したような台詞に、自分で自分に溜息をついてしまう。)
(人懐っこい瞳を見ていると、どうしても、つい調子が狂う。)

(立ち上がってきた彼女を、不機嫌そうな目で見つめる。)
(本当は、すごく嬉しかったけれど。)
(それを認めるわけにはいかない自分がいた。)
えぇ、メールですわね。
第一条件って……まぁ、メル友、なんて言葉もありますわね。
……放課後…お茶くらいなら。
(クラスの子を誘うと言われると、それは首を左右に振り、断固として断った。)
(何人誘うつもりなのかは知らないが、複数になると、それはもう、素でどうしていいか解からなくなる。)
(通信し終わると携帯を仕舞って、ぷい、と視線を逸らし)
(校舎のほうへ向かって、駆け出す。)
(5歩ほど軽く駆けた後、振り返り、軽く会釈だけした。)

(午後の授業は、このままサボり。)
(自宅に戻り、ドゥルークと遊びながら、夜まで銃の手入れでもして過ごそう。)
(そう、わたしは、あのこ―大切な使い魔がいるから、人間の女の子の友達なんて、必要ないんだ。)


【顕谷 梨緒 ◆x2JNvp1m4gさんへの置きレスです。】
【場面転換の場合は、ばっさりとこちらは切ってくださいませね。】

【お借りいたしました。ありがとうございます。】
409名無しさん@ピンキー:2013/01/13(日) 14:43:51.09 ID:9nta6S2P
置レスかよ
410顕谷 梨緒 ◆x2JNvp1m4g :2013/01/13(日) 17:17:53.77 ID:6czQeEAh
>>408
のぁ、これは大変失礼をば。
……でもそれって結局否定して……いえ、なんでもありませんのコトヨ?
(ピューピューと少しは上達した口笛を吹きながらそっぽを向く)
(流石に言いすぎたかと思ったけれど、言葉ほど怒っている様子もなく、拗ねている印象の)
(方が強かった。もう冷たい仮面はボロボロで、その下の感情豊かな素顔が見え隠れしている)

メル友メル友。
メル友から始まるラブストーリー感動巨編。電子書籍化したら爆売れするかも。
(やさぐれた野良猫を思わせる表情をしながら見つめられても、もう怖くはない)
(彼女の素顔がもう少しで掴める気がしたから。だから、自然と溢れ出た感情のままに笑いかける)
(久遠を見送りながら、梨緒はずっと笑っていた。正面から切り込んだだけの成果はあったから)

(笑うように時間が流れて、夜が来た。誰もが背を向けたくなるような、寒い夜だった)

ふー、ちゃっぶいちゃぶい。
(骨に刺さるような夜の寒さに身を震わせながら、ポンチョを羽織って外に出かける)
(今夜は一段と冷え込む。こんな夜では妖魔も塒に引き篭って寒さを耐え忍んでいるかも知れない)
(頼りない街灯と、過ぎ去る車のヘッドライト。巡回するルートは五通りほどある。住宅地を過ぎて)
(目印とした記念碑のある公園まで漫ろに歩く。ここは比較的人通りに面しているから妖魔が出る確立は)
(高い。何故なら人は獲物だから。人通りから少し外れただけで暗闇に引きずり込めるから)

【では、、ばっさり場面転換させてもらいました】
【都合のいいところで遭遇するという流れでお願いしますね】

【置きレスに借りました】
411久遠ゆりか ◆Juli/dituo :2013/01/14(月) 10:04:49.24 ID:Pf+waWiH
【顕谷 梨緒 ◆x2JNvp1m4gさんへの置きレスです。】

>>410
(自分にとって、くだらないことばかりしか、言わなかったけれど)
(長い黒髪さらさらと、潤んだ瞳は無邪気そのもの。)
(愛らしい仕草、屈託の無い笑顔と、人懐っこい声。)
(――多少、普通の女子高生って、あんなんだったっけ?と)
(疑問を抱くことも、あったけれど――個性の範疇として、考えよう。)
(それでも、きっと、愛し愛され、素直に伸び伸びと育ってきた様子は)
(とても羨ましく、腹立たしかった。)
(八つ当たり以外の、なに物でも無い。)
(解かってる。)
(ゆりかも、どちらかと言えば、両親に愛され、それなりに大切に育てられてきた。)
(なのにこうも、僻みっぽく苛立つのは)
(きっと、解かっていたものが、解かったフリになってしまったから。)

――もう少しだけ、これからを見ていたい…から。
(そう、小さく呟く。)
(そして、近くの街頭の下で、掌大の蟷螂と鍬形が混ざった昆虫型の異形を)
(むしゃむしゃと食べている猫のようなぬいぐるみを呼び寄せ、抱きかかえる。)
ドゥルーク、いい子ね。
わたしの言うこと、わかる?
これから先は、ちょっと危ないかもしれないわ。
だから、ちょっと窮屈だけど、いい子でここに入っていてくれる?
なにがあっても、わたしが絶対守ってあげるからね。
………ついてる。
おまえ、ほんとによく食べるね。
(ドゥルークのもふもふした口の端に付いていた、蝉の脚を、苦笑しながら指先でピッと弾いた。)

(バイオリンケースを開き、ベレッタM93Rを取り出してストックを立てる。)
(替えのマガジンを寄せて、その空いた空間に「食べちゃダメよ」と念を押して、ドゥルークを入れてやる。)
(先日、新しい銃の試射をしていたら、いつの間にか銃弾を齧っていたドゥルークは)
(その後、半日も小さく頭から黒煙を燻らせていた。確実に身体に悪そうだ。)
(裾フリルが三段になった、黒いコートの前を開き、いつでもM93Rを突っ込んで隠せるようにする。)
(少し無理があるかもしれないが、この夜の闇のなか、対して他人に興味の無い人間たち相手では)
(いくらでも、誤魔化せるだろう。)

(表通りではなく、公園の裏側、少しだけ生垣が朽ちた箇所がある。)
(そこから、柵に手をかけて飛び越え、公園内に入る。)
(このあたりは、以前通りかかって、目をつけていた場所だった。)
(確実に、普通の人間とは違う気配がする。)
(ゆりかは、まったく霊感や魔力などは持ち合わせていないが、何度も訓練を重ねてきた勘が)
("普通とは異なるもの"の、存在を告げていた。)

【遭遇するのが、異形でも、顕谷さん自身でも、それはお任せいたしますわ。】
【ちなみに、ドゥルークはわたしの使い魔ですが、これからずっと鞄に入っているので、お気になさらずに…】

【置きレスにお借りいたしました。ありがとうございます。】
412名無しさん@ピンキー:2013/01/14(月) 10:21:54.85 ID:9vNQWun9
さむい
413顕谷 梨緒 ◆x2JNvp1m4g :2013/01/14(月) 12:17:21.60 ID:KgnAHH9V
>>411
(べきり、べきり、歯で甲皮を噛み砕く。咀嚼して飲み込む。昆虫特有の尖った脚が喉に)
(引っかからないように、細かく噛み砕く必要があった。昆虫はタンパク質、脂質、炭水化物に)
(おいては家畜にも勝るとも劣らないと言われているが、掌大の蟷螂と鍬形が混ざった昆虫型)
(の異形は、栄養の観点から見てどのくらいなんだろうと梨緒は思う。それでも飲み込む)

むぐぅ……ごちそうさまだした……
でも、これじゃあちょっと足りないかなぁ……
(合掌して糧となった生命に感謝しつつも物足りなそうに呟きながら、周囲を物色する)
(小型と言えど糧には違いない。それでもせめて犬か猫くらいの大きさの肉を喰らわないと)
(一日分のノルマを果たした気がしない食事は本能に根ざす行為だが、鬼喰いは使命で喰らう)
(それとは別に自分ルールもある。昆虫サイズでは相当食べないと一匹分に相当しないと、勝手に思っている)

匂いがしない……匂いがしない……音もしない、音も……ん?
なぁーんだろ?な・な・な・なぁーんだろう?
(夜の大気を吸い込んで匂いを嗅ぐ。聴覚を最大限に広げる。もう少しマシな獲物を探すために)
(公園の裏側の方角から音がした。適当に拍子を付けて口ずさみながら、足を運ぶ)
(空気も水も違う土地は、古い一族である鬼祓師の肌に合っていない)
(それでも不思議なことに糧となる妖魔は故郷より多い)
(この街が特殊なのか、それとも妖魔の在り方が変化したのか、梨緒にはわからない)

あっるぇー?
もしかして、久遠さんじゃない……?どうしたの、こんな時間に。
(袖フリルが特徴的な黒いコートを纏った金髪碧眼の少女が、ただならぬ様子でそこにいた)
(今日の昼間、正式に対面して知り合ったばかり久遠ゆりかだった)
(にへらっと緊迫感なく笑いながら近づくと、街灯に照らされてその姿がよく見えた)
ふおぉぉ……かわいい……
(思わず感嘆の吐息を漏らす。白いポンチョコートと対照的な黒いコートと、闇色をした髪と対照的な)
(金色の髪。対照的であるから、彼女のよい意味での異質が際立った。そして、梨緒の悪い意味での)
(異質さが発散されている事を、梨緒自身は忘れていた)
(何故なら、梨緒の唇の端に食い残しの滓がこびり着いていたから……昆虫の小さな脚が……)

【久遠さんへの置きレスです】
【それじゃあ梨緒のうっかりスキル発動!みたいな展開で】
【他の異形も出す予定ですけれどね、敢えて状況を混乱させてみました】
414名無しさん@ピンキー:2013/01/14(月) 18:25:19.63 ID:oUeHU9Jc
ちゃぶい
415顕谷 梨緒 ◆x2JNvp1m4g :2013/01/15(火) 21:38:32.24 ID:xflc/0+5
【ロールの解凍に借ります】
【久遠ゆりか ◆Juli/dituo さんのレス待ち】
416名無しさん@ピンキー:2013/01/15(火) 21:40:54.30 ID:LF3DDab3
リンカーン
417久遠ゆりか ◆Juli/dituo :2013/01/15(火) 21:47:58.21 ID:PquX1qiI
>>415

(異質なものの、気配がした。)
(霊感なんて、一切無いけれど、それでも長年培ってきた勘とでも言うのだろうか。)

……っ?
(そして近づいてくる、その気配。)
(どこかで聞いたことのあるような、声を発しながら。)
えっと…なんて名前でしたっけ?
……顕谷…さん?
(無邪気な笑顔で、どうしたの?と、尋ねてくる。)
(その質問は、こちらの台詞だ。)
(右手をコートの合わせに突っ込み、隠してみるものの)
(やはり、M93Rはそれなりに大きい。)
(不恰好にコートが膨らみ、違和感のあるスタイルになるべく気付かれないよう)
(街灯のスポットライトから、2・3歩外れる。)
(すると、その心と同じなのだろうか、純白のポンチョを羽織った黒髪の少女が)
(夜の闇のなか、街灯を受け、明るく浮かび上がる。)
わ…わたしは、そのちょっと…散歩かしら。
顕谷さんこそ、こんな時間にこんな場所でなに……
(そこで、言葉が詰まった。)
(改めて、街灯に照らし出された、顕谷の姿をよく見る。)
(青い瞳を、瞬きもさせず、じっと――なんだろう、この違和感は)
(――そして、それは程なく気が付く。)
(はっとした顔、そして瞳を釣り上げ睨みつける。)
(ざり、っと、足元を鳴らし)
(パニエで膨らんだ、漆黒の三段ティアードスカートを揺らして身構える。)
(だけど、まだ得物は出さない。)
(昼間に出会った彼女は、ちょっとおもしろいところが多かったが)
(きちんと日常会話が出来る、人間そのものの存在。)
(まずは、あまり刺激しないように、問いかけてみよう。)

顕谷さん、あなた――ここで、こんな時間に"なにを"していらっしゃったの?
――唇の端、汚れていてよ?

【お待たせいたしましたわ。】
【今夜は…もうほんと、申し訳ございません。】
【たまたま顕谷さんにお時間隙があって、幸せものですわ。】
【それでは、今夜もよろしくお願いいたしますわね。】
418顕谷 梨緒 ◆x2JNvp1m4g :2013/01/15(火) 22:08:03.40 ID:xflc/0+5
はい、その通り。
一家に一台、顕谷梨緒ですよ。家事全般やる気ありませんけど。
(顎に人差し指を当てながら、あれと言わんばかりに首を傾げる)
(久遠が右手をコートに合わせ目に突っ込んでいる)
(敵が現れたので武器を取り出そうとしているかのようだった)
(その姿があまりにも馴染んでいる。違和感がない事が逆に違和感を覚えさせた)

……私は、そのぅ、金星の光を浴びながらスターライトポエムを……
ギターリストとしてそろそろ作詞作曲も手がけないとダメかなって思って……
(苦しいにもほどがある言い訳だった。言い訳として成立してすらいないかも知れない)
(そもそも、隠し事とか嘘とかは、子供の頃から本当に苦手だった)
(笑顔を浮かべようにも引き攣ったような表情しか浮かべられない)

……!
(指摘されて、ハッとなった。反射的に口元に手を当てる。細やかな感触)
(食べ残しだと気付いた時には背中から冷や汗が滝の如く流れ落ちた)
(久遠の方は臨戦態勢に突入している。一気に抜き差しならない状況に陥った)
(クンと鼻を鳴らすと、どこかで嗅いだ匂いがした。硝煙と、油の匂い……連想したのは猟銃)
(あのコートの不自然な膨らみは……ここは日本だが、この街の異常性の前にその常識は通用しない)

あっちゃー……えっとね、久遠さん。
話をする前にもその物騒なものから手を離してくれると嬉しいな。
ほら、私はこの通り。荒ぶる無抵抗主義者のポーズ。
(通用しないと自覚しても、自分のやり方は、まだ変えない。肩から緊張感を抜いて脱力して)
(戦意がない事をアピールし、両手を上げてバンザーイ。全面降伏の姿勢だった)


【こちらこそ、この時間をラッキーだと思います】
【前向きに生きるのって大事ですよねー。よろしくお願いします】
419久遠ゆりか ◆Juli/dituo :2013/01/15(火) 22:26:29.70 ID:PquX1qiI
(あろうことか、ポエムだのギターだの。)
(あからさまに、誤魔化すような言動。)
(……いや、このノリの言動は、昼間も同じだったような気がするが…この際、どうでもいい。)
(なによりも、指摘されたときの様子。)
(もう、それだけで、充分だった。)

(口元に、異形の破片―さっき、ドゥルークが食べていたものと同じ――つまりは。)
(胸に何かがこみ上げてくるものを感じる、それを、ぐっと飲み込んだ。)
(ドゥルークが食べている姿は、あんなに愛らしく微笑ましく見ることができるのに。)
(彼女は、顕谷は…人間の姿そのものに見えるからだろうか。)
(虫くらいなら、自分も訓練のとき、何度も調理し食べてきたもの。)
(だけど、彼女が口にしたと思われるのは、ただの昆虫ではない。)
(やはり、その先にいきつく"食料"を、想像してしまう。)

話すことなんて、あるんですの?
あなたがナニモノかだけは、聞きたいですけれど。
弱い異形の次はなに?人間でも食べるつもり?
――人間は、とても弱いですものね。
(にっこりと微笑み、そして、コートからM93Rを持った手を出して、ビシッとポーズ。)
荒ぶる鷹のポーズは、こう!!
(よかった。この前、弟と夜中まで練習していた甲斐があった。)
(そしてそのまま、M93Rを振り、ストックを立てた。)
(降伏ポーズを取る顕彰谷に向かって、そのロングバレルの銃口を向ける。)
(通常なら、降伏を示している相手に、そんなことはしない。)
(――ただし、相手が人間ならば、の話。)
420名無しさん@ピンキー:2013/01/15(火) 22:37:36.82 ID:LF3DDab3
420
421顕谷 梨緒 ◆x2JNvp1m4g :2013/01/15(火) 22:42:17.37 ID:xflc/0+5
(にぎゃー!ぬぐぁー!ぐぬああああ!色々と失敗したー!)
(乙女にあるまじき絶叫を心の中だけで解き放つ)
(口に出して叫ばないくらいの節度は梨緒にもまだあった)

そそそ、それでも、はは、話を聞いてくれると私は信じているよ!
だだだ、だってそれが人間の強さだもの!
(人に非ず、鬼に非ず。ただ人に紛れて人の為に鬼を喰らう者)
(それが鬼喰い。それをどうやって説明すればいいのか。説明して納得してもらえるのか)
(梨緒が連想した猟銃よりもコンパクトで高性能で、何より兵器として洗練されたフォルムを)
(持つ銃を間近にして、若干涙目でそれでも訴える。笑顔が怖ぇー怖すぎるっすよ久遠さんっ!)
(と言う代わりに、困難の時でも話し合いを選択する人間の強さを主張する)

……あ?
(その時、上から音がした)
(ブウゥゥゥン……大きな羽音だった。蜂に似ているし、カナブンにも似ている、そんな羽音)
(けれど、音から察するにもっと大きな昆虫を容易に連想させた)
(上空から、大きな……体長一mオーバーの大きな甲虫が……甲虫と鍬形虫を組み合わせて)
(更に凶悪にしたようなそれが、二人の間に舞い降りてくる。遠い昔、この大地を闊歩していたと)
(伝えられるトリケラトプスを連想させるような、大きく巨大な角は容易に人を絶命させるだろう)

うっわあ……
(その黒い外皮は銃弾すら遮断しそうな硬さを想像させる)
(どう見ても、異形だった。進化の悪戯が生み出したような昆虫の異形である)
422久遠ゆりか ◆Juli/dituo :2013/01/15(火) 23:05:01.51 ID:PquX1qiI
話し合い?
人間?あなたが?それとも、わたしが?
(その言葉を聞いて、再び、青い瞳とピンク色の唇を、にっこ、と笑わせる。)
わたしがお聞きしたいのは、2つだけですわ。
ひとつ。あなたは異形なのか、異食の人間か。
ふたつ。あなたは、人間を食うのか。
組み合わせは、色々ありますわね。
ひとつめが前者で、ふたつめがYESなら、この場で殺してあげる。
大丈夫ですわ、そんなに痛くないはずですもの。
ふたつめがNOならば、話だけは聞いてあげますわ。
聞いた後、殺すかもですけれど。
ひとつめが後者で、ふたつめがYESなら、警察に突き出す。
わたし、こんなもの持っていますけれど、一応警察の知り合いは居るんですのよ。
ひとつめ後者、ふたつめもNOならば…
……そうね、記憶が飛ぶまで殴ろうかしら?
ふふっ、嘘ですわ。

……っ!?
(なにか、羽音のようなものが聞こえた。)
(チラリと上を見て、小さく舌打ち。顕谷から目を逸らさず、まっすぐ向いたまま)
(たすきにかけたバイオリンケースを開き、替えのマガジンを出す。)
(以前作っておいた、フルメタルジャケット弾が入ったマガジンだ。)
(銃口を顕谷に向けたまま、マガジンだけを取り替える。)
(顕谷が上を向いた隙に、M93Rを脇に挟み、右手でホルスターのP7を取り出し、左で持つ。)
(顕谷への狙いをP7に切り替え、P7右は再びM93Rを構え、銃口を上空に向けた。)
ドゥルーク、落ちないでね。
(ケースの中で、しがみついているぬいぐるみに話しかけ―傍から見ると、変な子だ―)
(貫通性をあげたフルメタルジャケットの弾丸を、3点バーストで打ち上げる。)
もう!真上は、苦手なのにっ
(動きが随分速い。まずは1発だけでも、当たってくれたらいいのだけれど。)
423顕谷 梨緒 ◆x2JNvp1m4g :2013/01/15(火) 23:28:29.60 ID:xflc/0+5
わたしは……私は……
(その問いは梨緒にとって、ただ残酷なだけだった)
(人であり、人でもない。鬼でもあり、鬼でもない。その狭間を歩くモノ)
(動物の本能ではなく人間の意志で鬼を喰い、やがて鬼に成って果てるのが鬼喰いの宿命)
(そんなことはずっと前からわかっている。実感している)
ひとつだけ答えるよ……
私は、人間は食べない。絶対に。そんなことするくらいなら舌噛んで死んでやるっ!
(久遠の意思は硬いようだ。そして自分はやがて鬼と成って果てる定めを背負っている)
(だからひとつだけ決めている事を告げる。人間は食べない。それが梨緒が持ち得る人間性)
(いつしか涙は引っ込んで、ただ決然とした眼差しで銃口を向ける少女の眼を見据える)
だって、私はっ!みんな、好きなんだから!
(膨れ上がった激情がその言葉を口に出させる)
(例えばクラスメイトたち。例えば郡くんや葵さんや、あずにゃん先輩)
(この人たちを歯牙にかけるくらいなら、その前に自分の生命を断つだろう)
(家族。今まで出会った人たち。みんな好きだから)
(これから出会う人たちの中にも好きだと思える人がいるはずだから)

(三点パーストにも怯まず、ブウゥゥンと巨大な昆虫は空中を大きく旋回する)
(まるで戦闘機に似た動き。その羽でどうしてそんな動きができるのか)
(公園を横切って旋回して、久遠に向けてその凶悪な角を向けつつ突撃してくる)
(その迫力は大型トラックを凌いでいただろう)
(梨緒は自分に向けられた銃口すら無視しして、飛び出していた)

らっ!ああああっ!
(全身を発条と見立てて大地を蹴る。久遠の腰から下にタックルしてそのままタッチダウン)
(その頭上スレスレを凶悪な突進が通過する。目標を見失った昆虫――トリケラカブトムシ(命名・梨緒))
(は旋回して今度は地面に足を付ける。その節足が音を立てて変形し、太くなる。昆虫の身体に)
(動物の脚。神話に出てくるような魔物そのものだった)

ねえ久遠さん。ちょっとだけ待ってて。
本当に、ちゃんと話し合おう。ちゃんと全部説明するから。
(自分と変わらない体格の少女を押し倒しながら、それだけ言って立ち上がる)
(トリケラカブトムと向き合って、合掌、いただきます。それが開戦の合図)
424久遠ゆりか ◆Juli/dituo :2013/01/15(火) 23:50:22.95 ID:PquX1qiI
(一つだけ答えると言うと、まっすぐ、力強く、こちらを見つめてくる瞳。)
(顕谷の叫びにも似た声に、少しだけ目を細め、怪訝な顔をする。)
みんな、好き…だから、みんな、幸せに……なって、欲しい。
(銃を下ろさないまま、ぽつんと、そう呟いた。)
――そう。
でも、一つだけの返答では、あなたのこと全部を、信用できないですわ。
(まるで、冷たい機械のように言い放ち、見つめ返す。)
けれど……
(信じたいと、思ってる。その、言葉は、今は飲み込んだ。)

くそっ
(連続で繰り出される三発の銃弾は、引き金を引く直前、不意に大きく旋回され、かすりもしない。)
(猛然と、こちらへと向かってくる様子を見て)
(くるりと銃を回転させ、バレルを掴み、その銃床を叩きつけようとして――)
―っきゃ
(ガクンと身体がブレて、気が付いたときには、地面に掌がこすれて擦り傷。)
なにすんのよ!
銃を持っている人間にぶつかってくるなんて、信じられない。
暴発でもしたら、どうするつもり?
それに、他人は見捨ててでも、自分の安全を確保しなさい!!
(助けてもらったのは確か。)
(だけど、他人が危険に晒されてまで、自分が助かることは望んでいない。)

…待つわけないですわ。
待ったら死にそう。
(M93Rからマガジンを抜き、地面に置いて、遠くへ蹴り飛ばす。)
(ドゥルークがしがみついているのも、そろそろ限界かもしれないので、ケースの蓋を閉める。)
(ごめんね、と、言葉をかけるのを忘れない。)
(P7を持ち直し、その昆虫のような獣のようなものの足元を、サイトに捕らえようとして―)
(再び、舌打ち。)
(目の前の少女が、どうしても邪魔だ。)
(もう少し、離れた場所から狙わなければならない――だけど、どこに?)
425顕谷 梨緒 ◆x2JNvp1m4g :2013/01/15(火) 23:53:06.30 ID:xflc/0+5
【ああっと!日付が変更する直前だね】
【いいとこなんだけど凍結お願いします】
【明日の同じ時間にお願いできるかな?】
426久遠ゆりか ◆Juli/dituo :2013/01/16(水) 00:04:05.87 ID:3AGfO06H
【…っと、反応遅くなって申し訳ございませんわ。】
【はい、凍結了解です。解凍日も、承知いたしましたわ。というか、最初から承知してるというか…】

【それでは、お先に失礼させていただきますわね。】
【今夜もお付き合いありがとうございます。】
【また、水曜の解凍を楽しみにさせていただきますわ。】

【おやすみなさいませ。顕谷さんに、よい夢と眠りを。】
427顕谷 梨緒 ◆x2JNvp1m4g :2013/01/16(水) 00:07:01.11 ID:b9ruMoKY
【はい、こちらこそ楽しみにしてます】
【今日少しでも進められてよかったと思います】
【引き続きお願いしますね】

【はい、お疲れ様でした】
【おやすみなさい】
428顕谷 梨緒 ◆x2JNvp1m4g :2013/01/16(水) 21:09:05.71 ID:b9ruMoKY
>>424
聞く耳持たにゃい!!
(断ち切るように叫ぶつもりが、噛んでしまった。だが、行き違いから銃口を突きつけられた)
(相手だとしても自分の知っている人が目の前で傷つくのは嫌だ。だからその行動に迷いはない)

(地面を蹴ってトリケラカブトムシが突進してきた)
(四本の凶悪な角が壊滅的な威力を秘めて迫ってくる)
(甲虫は自重の50倍以上の重さを牽引する。その力が攻撃に使われたとしたら)
(ましてそれが一mオーバーの巨大昆虫なら、その破壊力は人間一人殺して余りある)
(梨緒がそれに対してやった事は単純だった。二本の腕を突き出して、同様に突進する)
(人間を越えた力と力が正面から激突した。四本のうち二本の角を掴んで受け止める)
ぐっ……くぅ……
(その拮抗は長く続かない。歯を食い縛りながら、じりじりと押される)
(本来、意思を持たないはずの昆虫の眼が攻撃衝動に爛々と燃えている)
(靴底が摩擦で磨り減ってゆくのがわかる)

のわわぁ!?
(突然、その拮抗した力のベクトルが変化する。下から上へ掬い投げたのだ)
(その変化に思考と身体がついてゆかず、梨緒の小柄な身体が信じられないほど)
(高く投げ飛ばされる。落下地点に凶器である四本の角が待ち受けていた)


【久遠ゆりか ◆Juli/dituo さんとのロールに借ります】
【それでは今夜もお願いしますね】
429名無しさん@ピンキー:2013/01/16(水) 21:11:16.65 ID:B6gIqgs6
死肉
430久遠ゆりか ◆Juli/dituo :2013/01/16(水) 21:32:55.83 ID:3AGfO06H
―――ッ!
(あっ、と思った瞬間には、バイオリンケースを地面に置き、駆け出していた。)
(人のこと、文句言えないじゃない、とも思った、けれど。)

(地面を蹴り上げ、腕を伸ばし)
(4本のうちの端の角を掴み、反動で身体を上へと持ち上げる。)
(離れていく地面を視界に入れながら、片手で持ったP7のサイトに昆虫の目のようなものを捉えて)
(頑丈そうだけれど、この部分は弱いはず。ましてや、この至近距離。)
(これでカタがつくとは、さらさら思っていないが、少しだけ時間稼ぎができると踏んだ。)
 ボシュッ、ボシュッ
(角を掴んでいた手を離すと同時に、ブローバック独特の、くぐもった音が響く。)

―――っ、たっ
(そのまま、昆虫型異形の脇の地面に、叩きつけられる様に落ちる。)
(そして落ちた姿勢のまま、今度は両手できちんと構えて)
(獣の脚向けて、再び2発。)
(そこで初めて、先ほど擦りむいた掌が痛むのに気が付いた。)
(でももう、そんな痛みはささやかなほどに、全身を打撲していたけれど。)
(それでも、立ち上がり、ズキズキと痛む足は虫をして、駆け出す。)
(落ちているバイオリンケースを抱え、素早くたすきに掛けた。)

ったく、紅裂先輩みたいな肉体派じゃないんですから、こき使わないでほしい…
(そんなことを考える余裕があるわけじゃないけれど、減らず口でも叩かないと正気で居られない気がした。)

【銃しか能がないので、詰んだかと……】
【すげー無理やりですけれど…機転なしぞうで、申し訳ないですわ。】

【それでは、今夜もよろしくお願いいたしますわね。】
431顕谷 梨緒 ◆x2JNvp1m4g :2013/01/16(水) 21:47:27.46 ID:b9ruMoKY
(昆虫に痛みを感じる神経はない。スケールが違うとは言え、この異形の性質もまだ)
(昆虫類の範疇に収まっている。だから視覚が潰されても痛み自体は感じていない)
(昆虫と違うのはその知能の高さ。そして凶暴性が手負いの獣並な点だろう)
(獣の脚に弾丸が食い込んだ時にはその凶暴性がピークに達していた)
(その一瞬があれば、梨緒には十分だった)

だらっしゃ!
(空中で姿勢を制御してそのまま落下して甲皮の割れ目に拳を叩き込む)
(コンクリートすら叩き割る拳を受けて、トリケラカブトムシは沈みこむ)
(翅を収用している部分だけあって若干脆い様子)
(更に一撃、もう一撃。大猿の異形すら怯ませる打撃は確実に亀裂を生じさせる)
(その拳を叩き込む姿は最早人間には見えまい。血と闘争に狂う鬼そのものであろう)
(けれど、その顔だけはどうしようもなく痛切だった)
(ジリジリと、それでもトリケラカブトムシは動く。ただ狂った闘争本能のままに目の前の人間を襲う)
432久遠ゆりか ◆Juli/dituo :2013/01/16(水) 21:59:54.71 ID:3AGfO06H
(痛む身体でも、そうは見せない。)
(なぜなら、もし痛む様子を見せたら、戦場では死に繋がるから。)
(幼い頃から、そう叩き込まれていた。)

(だから、全身が悲鳴をあげても、走り、マガジンとM93Rを拾い上げ、装着。)
(顕谷が拳を叩き込み、亀裂を生じさせた部分を、的確に狙って)
(何度も、何発も、撃ち込む。)
――早く、死ねばいいのに。
(もしかしたら、とうに顕谷の拳で絶命していて、反射でしか動いていないのかもしれない。)
(でも、そんなことは関係なかった。)
(少しだけ、幸せそうに微笑みながら、何度も引き金を引いて)
(やがてマガジンが空になり、銃声は止んだ。)

……空になっちゃいましたわ。
(異形は、まだ動いていたかもしれない。)
(だけど、流れる空気の危機感が、さっきまでとはまったく違った。)
(よしんば生きていたとしても、もう、コレにこちらを襲ってくるような力はないだろう、たぶん。)
(屈んで、数をかぞえつつ、薬莢を拾う。)
(そして、顕谷のほうをチラと見て、小さく溜息。)

……酷い顔ですのね。
で、まだ答えは言えないんですの?
あなたが、なにものなのか。
433顕谷 梨緒 ◆x2JNvp1m4g :2013/01/16(水) 22:16:52.97 ID:b9ruMoKY
(鬼喰いは悲痛な表情を消し、拳を止める)
(妖精みたいだと思っていた少女は幸せそうに引き金を引いていた)
(やがて完全に息絶えたトリケラカブトムシの上から降りる)
(無惨。その死体はただその一言に尽きた。鉄塊が如き拳と銃弾の猛射を浴びて)
(壊れた玩具のように沈黙している。そしてこれは玩具ではなく、間違いなく生きていた)

自分が何者か……
言葉で言うだけなら簡単なんだけどね。
(死骸から降りて、乱れた前髪をかき揚げる)
(先ほどの悲痛な顔はないし、昼間のようなおちゃらけた顔もない)
(自分の都合でひとつの生命を奪ったことを真摯に受け止めている)
私は鬼祓師(ものはらし)。人の世に仇成す鬼を喰らう者。鬼喰い(ものぐい)。
私は人間だけど人間じゃない。鬼だけど鬼じゃない。その狭間にあるモノ。
いずれ鬼に成って果てる定めにある人間。
(淡々と、夜の風に乗って言葉が流れる。覆せない、その事実を事実のままに言う)
(鬼を喰らう者がやがて鬼に成って果てるのは必然であろう。それが宿命)

それでも私は人間は食べないよ。
これで少しは納得してくれた?
(胸の中が冷たかった。例えどんな理由があれど、それが自衛の為であれど……)
(引き金を引いていた久遠の顔が、昼間見たどんな顔より幸せそうだったから)
434久遠ゆりか ◆Juli/dituo :2013/01/16(水) 22:27:22.27 ID:3AGfO06H
もの…はらし……
(初めて聞く単語だった。)
(人であって人でない、鬼であって鬼でない存在。)
(奏家とは、また別の系統の鬼なのだろうか?)
(首を傾げつつ、薬莢の数を確認、無造作にポケットにねじ込む…入りきらない。)
(そもそも、弟に「ポケットに物を入れるな、と、何度も怒られていたんだっけ。)
(そうよね、大好きなお洋服が型崩れしちゃう。)
(バイオリンケースを少しだけ開き、ころころと転がすように中に入れた。)

鬼を喰う…
鬼になって、果てる……
(目を細め、じっと見つめる。)
―――そう。
じゃあ、鬼になったら、どうなってしまうんですの?
鬼となっても、人間は、殺さない?
保障、ある?
(鬼になって果てる、か。どこか少し、自分に似ている気がした。)
(自分は、そうなるのが嫌だから、自分で終らせる。)
(自分が、どうなるのかなんて、これっぽっちも、解かってはいなかったけれど。)
(未来が怖かったから、だから――)
――あなたは、自分が怖くない、の?
(悲しげな瞳で、首をかしげ問いかけた。)
435名無しさん@ピンキー:2013/01/16(水) 22:31:15.37 ID:B6gIqgs6
435
436顕谷 梨緒 ◆x2JNvp1m4g :2013/01/16(水) 22:41:37.69 ID:b9ruMoKY
保証は、あるよ。
だって、私が鬼に成る前に、私の身体は焼かれるから。
九百九十九の魔物を喰らった私は、最後の一匹として家族に捧げられるから。
(死した甲虫の角を無造作にへし折る。その片鱗を齧る)
(硬いそれを見せつけるように噛み砕いて、ゆっくりと嚥下する)
(鬼を、魔物を喰らうとは、そのままの意味だと彼女に教えるため)

私の身体は焼き尽くされて、その肉は家族のみんなに配られる。
私は家族の一部となって死ぬまで一緒に生き続ける。
私の心臓は新しい鬼喰いの力の源になる。
私もそうやって鬼喰いになったから。
(隠すことでもひけらかす事でもないから、問われるままに、必要な事を答える)
(焼かれた祖母の心臓を食べた時のことは今でも覚えている)
(そうやって鬼喰いはずっと命脈を保ってきた)

怖くないよ。
だって私、自分が生きる意味を知ってるから。
(小さく笑う。虚勢でもなんでもない、自然と溢れた微笑だった)
(自分が生まれた理由も意味も、知っている。何をするべきかも知っている)
怖いことがあるとしたら、感謝を忘れることかな。
私は私と一族の都合でこの魔物の命を奪った。だから敬意を持ってこれを喰らう。
自己欺瞞でも、生命に感謝しなくなったら人間と一緒に生きる資格がないから。
(だから、いただきますとごちそうさまだけはどんな時でも忘れてはいけないと教えられた)
437久遠ゆりか ◆Juli/dituo :2013/01/16(水) 22:58:31.69 ID:3AGfO06H
……っ
(焼かれる、と聞いて、目を見開く。)
なん…で、ですの?
それで、あなたは納得していますの?
だって、焼かれるって……生きていけないですわよね。
その肉は、家族に……って…
いくら、一族が、そんなこと言ったって、あなたの命はあなたの――
(おもわず口元を覆う。)
(2、3歩、後ろに下がり、顕谷が異形を食べる様子も目に入らないくらいに)
(指先が、震えていた。)
(――解かってる、解かってた。解からないフリをしてた。)
(違う、解からなかった、見えなかった、だけど、今は――)
(この少女と自分は、なんらかわりないじゃないか。)
(彼女のことを、おかしいと、責めることが、自分にはできるのか?)

(なんとなく、わかってきた。)
(彼女は、1000の命と悲しみの上に立ち、そして新しい鬼喰いのために)
(再び、1000の命と悲しみを作ろうとしている。)
(そうやって、脈々と受け継がれてきた、命の上に、立っている。)
怖くないと言えるのは…強いですわね。
だけど、意味なんか……
自分が死ぬために生きる意味なんて、自分にとっては、くそほどの役にも立たないわ。
あなた、それでほんとうにいいの?
(失礼を承知で、言い放った。)
(自分自身に、言いたかったから。)
それでも……大切なものを守るために、選らばなきゃいけない道もある。
それは、解かってる………

(死んだ異形を食べ続ける少女を見つめる。)
(あからさまに、嫌悪の表情で、眉を顰めて)
………あなた、そんなもの、食べて…
……翅とか角とか、炙ったほうがぜったいにいいですわよ。
そうしたほうが、香ばしくて。
体は佃煮的なものに。
それに、立ったまま食べるなんて、お行儀悪いですわ。
(嫌悪している部分が、一般的ではなかったけれど)
……それ、あなたが食べるには少し多すぎないかしら?
少し、もらってもいい?
……………
わたしが食べるんじゃないですわよ?
(これだけ大型の異形だ、ドゥルークのいい栄養になるだろう。)
438顕谷 梨緒 ◆x2JNvp1m4g :2013/01/16(水) 23:15:10.23 ID:b9ruMoKY
言いたいことはわかるよ。でもね、久遠さん、少し考えてみて。
父親と母親がいないと、人間は生まれることができないでしょ。
私の両親も、、その両親も、そのまた両親も。
私が生まれてこうしてみんなと生きていられるのは、私と同じことをずっと
続けてくれた人たちがいたから。だから私は納得して食べられるよ。
だってそれが受け継がれた使命で、愛だから。
(受け継がれた意思と、業。そして愛。だから生きていける)
(だから誰に理解されずとも、迷うことなくこの身を捧げよう)

意味はあるよ。私、死ぬのは怖くはないけど、こうして言葉を交わした人たちといずれ
死別することは悲しいって思うよ。本当にね。でも、それってそれだけみんなのこと好きだったって
証拠でしょ。悲しみはその裏返し。だったら、少なくとも私には意味があるな。
……久遠さんとこんな話をしたことも含めてね。
(照れくさそうに付け加える。思えば誰かとこんな話をした事はなかった気がする)
(だったら、久遠ゆりかと出会った事にもそれなりの意味はあるのだと、信じられる)
それにね、私が辞めても、多分弟か妹が役目引き継ぐことになるんじゃないかな。
それに比べたら私が頑張った方がいいじゃない。だって私、おねえちゃんだもの。
(薄い胸を張って、誇らしげに答える。だから自分がやるのだと)
(姉だから。可愛い弟と妹を矢面に立たせたくないから)
(鬼と成る理由は、それだけで十分だと語る。それもまた、愛のひとつ)

お料理は、まだ勉強中なもので……
全部持って帰るわけにもいかないから、ここで全部食べないと。
(てへへと笑って舌を出す。けろりとしたものだった)
……え?いいけど、誰が食べるの?
439久遠ゆりか ◆Juli/dituo :2013/01/16(水) 23:29:18.14 ID:3AGfO06H
考えたくも無いわ。
そんなの欺瞞よ。
自分を騙しているに、過ぎないですわ。
伝統だから、受け継がれてきたから、使命だから、だから…
……死んでいい命なんて、ないのですわ。
だけど……
(二の句が次げないでいた。)
(きゅっと唇を噛み、俯く。)

意味なんてない、意味なんてないっ!!
(顔をあげ、突如として叫ぶ。)
(誇らしそうな様子の少女を、キッと睨みつける。)
(……あぁ、ダメだ。また、八つ当たり。)
意味はなくとも…やらなきゃいけないことは、ある…けれど。
(それに気が付き、少し悲しそうな顔になって、再び俯いた。)

お料理、勉強中なんですの?
(なんだか、そこに親近感を覚えた。)
(少しだけ首をかしげ、問いかける。)
顕谷さんって、大さじ小さじって、どんなのか知ってます?
(ちょっと、得意げな笑みを唇に浮かべながら。)
どうでもいいけれど、こういう虫は、寄生虫が怖いですわよ。
火を通さないと。
……そいつは、どうなのかは知らないですけれど。

たっ、食べないわよ。
あー…いや、食べますわ。
あっ、違う……
(逡巡するがままに、口に出してしまう。)
(気が付いたときには、あと戻り出来ないほどのボロボロさ加減で)
……わたし…その…異形を1匹、飼っていて…その、ごはん………
440顕谷 梨緒 ◆x2JNvp1m4g :2013/01/16(水) 23:52:02.95 ID:b9ruMoKY
死んでいい命はない。そうだよ。誰だってそう思ってるよ。
私も、久遠さんも、この甲虫さんもね。
でも、喰って喰われて、その連鎖がこの世界の原理原則だって事もわかるよね。
だったら、その中でも自分なりに納得できる理由見つけないと。
ただ殺したいから殺すだなんて、そんなの一番哀しいよ。殺した方も殺された方もね。
(それが呪縛でもあることは、誰よりも知っている)
(苦しげに唇を噛み締める久遠の気持ちはわからない。けれど、多分、彼女もきっと)
(何かを背負っていて、それの重みに身体が軋んでいるのかも知れない)
(独りでいるのが好きだと淋しげに呟いた彼女の、その理由の片鱗なのかも知れない)

それが哀しいから……
それを忘れたいから戦いに没頭してるの?
(引き金を引いていた時のあの表情は、何かの反動だったのだろうか)
(そう考えれば辻褄が合う……と、梨緒が勝手に思っているだけだが……)

お店で計量スプーン売ってたけど……
大きい方が大さじで小さいほうが小さじ……かな?
(どうしていきなりそんな話になっているのか。料理の何が久遠の琴線に触れたのか)
私、慣れてるから。
小さい頃から食べてるしね。胃袋は頑丈なの。私の胃袋はブラックホールだ。
(冗談めかしているが、事実、小さい頃から異形の肉を喰らって育った梨緒は人間より)
(頑丈な消化器官を備えている。代償として味覚自体が鈍ってしまったのは皮肉でしかない)

ええっと……式神とか式鬼とか、そんな奴?
あのー、さっきも言ったけど、私が食べるのは世に仇なす鬼だから。
人間と共存してるのまでどうこうしようとは思わないよ?
(察するに、一人歩きの理由は新鮮な餌の確保も含まれていたようだ)
(べきりと一部をへし折って、はいと差し出す)
これは別に施しじゃないから。協力したんだから、ちゃんとした久遠さんの取り分ね。
あと、私と友達になってくれる件はどうする?やっぱりこんな鬼モドキはイヤ?
(もう一度、笑う。自棄になったわけでもないし自嘲しているわけでもない)
(深い部分まで露呈した結果、肝が座った)
(ちゃんと説明はしたのだから、今度はそちらが答える番だと迫る)
441久遠ゆりか ◆Juli/dituo :2013/01/17(木) 00:11:09.84 ID:23iSQq/O
(死んでいい命は無いと、彼女は言う。)
(だけど、異形を殺し、家族に殺される運命を受け入れている。)
(今までは、自分もそうだった。そう思ってた、信じてた。)
(でも、今は、同じ顔してそれを受け入れているなんて、言えない。――だけど。)
(――そう、だけど、が、付くのだ。)
(心が叫びをあげる。一人にはなりたくないと。)
(でも、染み付いた習慣が、思考を奪っていく。)
(彼女は、そういうのを乗り越えたのだろうか。)
(それとも、以前の自分のように、はなから疑うことをせず、信じ切って、それに安心して)
(辛い生活の中の、あたたかなぬるま湯で、生きているのだろうか?)

―――ッ
あ、あなたにっ、なにがっ解かるっていうのっ!!
(まだ手に持っていた、M93Rを握る手に、ぎゅっと力が入る。)
……別に、わたしに哀しいことなんて、なにもないのですわ。

……………ソウデスネ、計量スプーンですヨ…
(今までの会話全てよりも、じっとりと恨みがましい目で、顕谷を見つめた。)
(青い目が、どよよんと、死んでいるかのようだ。)
(まさか、つい最近、大さじ小さじを知っただなんて、口が裂けても言えない。)
ふぅん……馴れてるのなら、いいのですけれど…
でも、女の子としては、やっぱりベンチに腰掛けるなりして、食べるものですわよ。

式は、どうかな…?
わたしのは、ただ一緒に居るって約束した、異形の子供ですわ。
わたしが守るし、飢えさせないし、夜は一緒に寝るし。
だから、ずっと一緒に居てって、約束しただけ。
確かに、式や使い魔みたいなものだけれど、わたしはそうは思っていないのですわ。
わたしの、大切な存在ですもの。
(幸せそうに、銃を持ったときとはまた違った、柔らかな表情で、微笑み)
(異形の一部を、大切そうに受け取る。)
…………
(深い青の瞳で、黒髪の美しい少女を見つめ、瞳を伏せる。)
お友達って、そういうものではないと、そう、思うのですわ。
決めて、なるものじゃなくて、いつのまにか、なっているものでなくて?
……別にまだ、お友達ってわけじゃない…ケド……
それにわたしは…そういうことで、人を選んだりはしない……
まだ、お友達とは言えない、けれど…
………少しくらいは、一緒に過ごしてもいい…かな、って思いますわ。
(とりあえず、なに様なのかと言いたくなるような台詞で、しめくくった。)
442顕谷 梨緒 ◆x2JNvp1m4g :2013/01/17(木) 00:15:40.03 ID:YqG6BkkC
【凍結を申しみたいですっ!】

【今週は多分土曜日の晩くらいが空いてると思います】
【21時の……余裕を見て、30分くらい?】
【他の日は置きレス可です】

【いやぁまさか久遠さんと似てなる存在だったとは】
【いえ知ってましたけど狙って設定したわけじゃないですからね?】
【イヤマジデホントウデスヨ?】
443久遠ゆりか ◆Juli/dituo :2013/01/17(木) 00:25:09.32 ID:23iSQq/O
【っと、またもや反応遅くて、申し訳ないですわ。】
【土曜日だと、まだちょっと空いているかどうか、わからないので】
【一応は、土曜はあけておく方向で、いこうとは思いますわ。】
【難しければ、避難所に伝言させていただきますわね。】

【置きレスも、承知いたしましたわ。】

【似てることに、今回で初めて気が付きましたわ…】
【似てるけれど、少し違う。二人の思いも、違う。】
【そんな感じですわね。】

【それでは、今夜もありがとうございました。】
【次回を楽しみにさせていただきますわね。】
【おやすみなさいませ、顕谷さんに素敵な夢を。】
444顕谷 梨緒 ◆x2JNvp1m4g :2013/01/17(木) 00:28:28.98 ID:YqG6BkkC
【わかりました】
【無理なら無理で次の機会を待ちますので】
【実生活の方に支障のないようにお願いしますね】

【こんな対比も面白いものですね】
【宿命について正式に語れたのも初めてですし、私的には大満足です】
【その辺掘り下げたらもっと面白いでしょうね】

【こちらこそ、ありがとうございました】
【またよろしくお願いします】
【おやすみなさい。スレをお返しします】
445顕谷 梨緒 ◆x2JNvp1m4g :2013/01/17(木) 21:58:18.46 ID:YqG6BkkC
>>441
何がって言われても……
久遠さんが苦しそうなのはわかるよ。顔を見ればね。
(梨緒の紡ぎ出す言葉のひとつひとつに、苦しそうな表情や、悲しそうな表情を)
(交互に浮かべられたら、嫌でもわかる。詳しい事情までは汲み取れなくたって)
(梨緒でもそのくらいのことはわかるのだから)

え?えええ!?
(最大級にその瞳を曇らせた久遠に言葉を失う)
(一体計量スプーンの何が彼女をそこまで追い詰めたのか)
(これは、表情から察せられる限度を超えている。一体どんな裏があるというのか)
そこまでのんびり出来る時間があればいいんだけどね。
これでも結構焦ってるんだけど。
(人言うまでもないことだけど、人に見られたら不味いよね)
(普段は何処か都合のいい場所に隠れてから食べるのだが、生憎と今回は事情が事情だ)
(体面を気にして上品なテーブルマナーを守っている暇は、いつだって皆無)

あー、あー、それは家族ね、家族。
英語で言うとファミリア。使い魔ってファミリアとも呼ぶらしいよ。
(その微笑を見れば、その使い魔に対する想いは察して余りある)
(よかったと、安堵する。心の拠り所があれば、案外どうにかなると梨緒は楽観した)
あはは、そこはそれ。べ、別にまだ友達じゃないんだからね、勘違いしないでよ。
とか言ってくれてもよかったんだよ?でも、わかったよ。
(控えめな返事に、朗らかに笑う。ツンデレのテンプレートを引き合いに出しつつ、色んな)
(意味で安堵した。宿命のひとつとは言え、忌避されるのは辛い。誰からも好かれなくていいなんて)
(達観できるほどの経験を積んだわけではないし、いずれ別れるのなら仲良くしない方がいいなんて)
(諦観できるほど梨緒は潔くない。だから今は心の思うままに人との繋がりを求めよう)

今度はゆりかの話聞かせてよね。そーんな武器持って歩いてる理由とか。
家族のこととか。色々とね。嫌とは言わせないよ。これだけ喋らせたんだから。
黙秘権はぜーったいに認めませーん。梨緒ちゃんとの約束だよ。
(ぴっと人差し指を立てる。名前で呼んでいるのは、既に友達になったも同然だと思っているから)


【久遠ゆりか ◆Juli/dituo さんへの置きレスです】
【お借りしました】
446久遠ゆりか ◆Juli/dituo :2013/01/18(金) 00:36:09.66 ID:aSTKYFe/
【顕谷 梨緒 ◆x2JNvp1m4gさんへの置きレスです。】

>>445
わっ、わたしは、もともとこんな表情なのですわっ
(顔をみれば解かると言われ、ぷいっと顔をそらす。)
(唇をへの字に曲げ、我侭娘そのものの、憮然とした表情を作ってみる。)
だって、あなただって…
(異形と戦っているときの表情は……と続けたかったが、そのまま黙った。)

この街では、変なものを見ちゃうほうが日常茶飯事ですわ。
一般人に見られたとて、そいつらの仲間だと思われ、逃げられて終わりだと思いますわよ。
ただ、この街には、ほんとうに様々な人が居る。
あなたのような力のある人間を、利用しようとする人も居るし。
異形も異能も異物とみなし、消そうとする人だっているかもしれない。
だから、それだけは、気をつけて。
……別に、心配しているわけじゃ、ないのですわよ?

へぇ…ふぁみりあ……
うん、家族みたいに大事な人が捕まえてくれたんですもの。
だから、この子もわたしの大事な家族なのですわ。
(そっと、バイオリンケースをなでる。)
(窮屈すぎやしないだろうか?大丈夫かな?と、トントンと軽く叩いてみると)
(内側から、同じように柔らかな何かがぶつかる手ごたえ。)
(そして、顕谷の言葉に、首をかしげながら、言葉を返す。)
か…勘違い、しないでよ?
(とにかく、そう言えばいいのだろうか?)

わたしの……理由…
(元より覇気のない表情が、さらに曇った。)
……家族は、母と弟…全員、日本国籍…
一応…親の故郷では、ユーリア=アレクセイエブナ=クドリャフツェワという名、ですわ。
日本語訳すると…クドリャフツェフ家のアレクセイさんの娘、ユーリア、となるんですの…
職業は……学生と…軍人……
だから…詳しくは、黙秘…
(弟が自分の身代わりになっている以上、自分の事を知る人は、少ないほうがいい。)
(それにまだ、そこまでこの少女を受け入れたわけではない。)
(それでも、己のこの特別な名を知る人間は、この辺りでは他に3人しかいないから)
(少ない情報に思えるが、ゆりかにとっては、かなり思い切った告白だった。)
(立てられた人差し指に、困惑した表情を浮かべながら)
(まだ、これ以上は入ってこないで、と、瞳を揺らめかせた。)
……でも、呼ぶときは、ゆりか…でいい。
あの国は…ほんとうは、あまり好きじゃないの、ですわ。
それと……中等部とも高等部とも、誰ともつきあってないから。
(この噂だけは、否定しておきたかった。)


【置きレスにお借りいたしました。ありがとうございます。】
447名無しさん@ピンキー:2013/01/18(金) 02:03:53.83 ID:5M58Y50P
クエンカの街を彩る
448顕谷 梨緒 ◆x2JNvp1m4g :2013/01/18(金) 21:27:44.69 ID:4ttpQNh2
>>446
心配してくれてるんだ。優しいね、ゆりか。
ありがと。でも大丈夫。
私、それほどマヌケじゃないもの。知り合いも何人かいるしね。
異形狩りの組織の人とか、あと個人で正義の味方やってる人とか。
(心配してるわけじゃないと念を押されたのは、心配してる裏返し)
(おマヌケそのものな抜けた表情でにぱーとその厚意に笑みを浮かべる)
(それにしてもこのゆりかという少女、案外ツンデレだ)

家族みたいな人か。いいね、そういう人がいるのって。
羨ましいな、結構。私もそう思える人と会いたいって思うよ。
(家族みたいに思える人がいて、家族のように大事にできる存在がいる)
(それは、どれだけ心が支えられる事か。本当に羨ましい)
あはは、そうそう、そんな感じ。

……シークレットソルジャーゆりか……
わかった。極秘事項なのね、これは。誰にも言わないよ。
(余計な詮索はしませんと言外に告げる)
(深く立ち入るな。あなたには知る権利がないと言われてる事くらい察している)
(いずれ、もっと突っ込んだ事を教えてくれるだろうと信じている)
(仮に教えてくれなくても友人として接する事に、迷いはないのだから)

私のことも梨緒って呼んでくれていいよ。名前で呼ばれる方が好きなんだ。
苗字だとなぁーんか、気が楽にならないっていうかね。
……うわっちゃー……ゆりかって結構……いえ、ナンデモアリマセンのことよ?
(付き合っていないと断言された見知らぬ二人に心中で合掌する)
(こんな可愛い子にその気はないと言われたも同然だ。知ったらその二人は落胆する事だろう)
(何故なら、ゆりかにその気はなくとも、向こうはその気かも知れないのだから)

そのぼっち同盟の二人って、やっぱりゆりかのことよく知ってるの?
まあどっちにしても、いずれ紹介してくれると嬉しいかも。
脱ぼっち宣言しちゃおうよ、この際だからゆりかも含めてさ。
(梨緒にはまだ話してくれていない深い事情について知っているのか)
(それとも、本当に単なる友人関係なのか)
(何にしても、知り合いの輪は広げておくに越したことはない)

【久遠ゆりか ◆Juli/dituo さんへの置きレスです】
449名無しさん@ピンキー:2013/01/19(土) 00:47:55.18 ID:wo4WGst7
家々の夜景が
450名無しさん@ピンキー:2013/01/19(土) 00:48:56.76 ID:wo4WGst7
450
451久遠ゆりか ◆Juli/dituo :2013/01/21(月) 20:46:57.77 ID:LjdROkPY
>>448
だっ、だから心配しているわけじゃなくて、一般論を述べたまでですわ。
(慌てて顕谷の認識を改めさせようと、もう一度念を押す。)
(それでも、ありがと、と言われ純粋な笑みを浮かべられると、逃げるようにうつむいてしまう。)
…ど……どういたしまし、て…
(と、もごもごと返答するしかなかった。)
(どうも、この少女の笑顔は、調子狂う。)
(あんな大きく重く、悲しい運命を背負って、それでも笑顔でいられるのは、どうしてだろう?)
(少し、気になったことがいくつか。)
(組織の人や、個人で正義の味方やっている人……)
(もう少し情報が欲しくて顔を上げたが、再びすぐにうつむいて)
(まぁ、いいだろう。メールアドレスは交換したのだ。)
(いつでもゆっくりと、焦らず引き出せばいい。)
(それでも自分には、もうそんなに時間は残されていなかったけれど――)

………………………
(変な名称をつけられ、微妙なことこの上ない表情で、顕谷をじっと見る。)
えぇ、そうしていただけると助かりますわ。
わたし、あまり知られちゃうと上に叱られちゃいますもの。

り、ぉ……さん。
(再び、もごもご口調になりうつむく。)
……え、えぇっと…その、まだ……いや、まだって言うか……
顕谷さん、で。
(これは、別に近づきたくないからとかの現れではなく)
(ただ単純に、そんなすぐに人の事を名前で呼ぶのに、慣れていないだけだ。)
……結構?
(首をかしげる。)
(結構、の次は、なにを続けるつもりだったのだろう。)
(結構、よく食べるね。――いや、今はなにも食べてない。)
(結構、バカみたいな顔してるね。――そうかもしれないけれど、脈絡なさすぎる。)
(結構、お洋服、かわいいね。――これだ。)
(―――いや、違うな。それなら、この少女の事だから、素直に言ってくれるだろう。)
(結局わからないまま、不思議そうな顔をして顕谷を見つめ続けるだけだった。)

だから、ぼっち同盟じゃないですってば。
――紹介。
(突然、真顔になって考える。)
一人は、やめておいたほうがいいですわ。悪人ですもの。
悪い人ではないけれど、とにかく悪人なのですわ。
(彼を取り巻く環境は、あまりにも特殊すぎる。)
(こんな屈託のない愛らしい少女を、万が一、彼の事情に巻き込むことになったら)
(さすがの紅裂も、深く後悔することになってしまうだろう。――3か月で忘れるかもだけど。)
(まぁ、人の出会いと言うのは不思議なもので、出会ってしまう時は、出会ってしまう。)
(今夜の、二人のように。)
もう一人、は―――
(言いかけて、目を伏せる。)
(きゅっと口唇を噛み、そのまま顕谷とは視線を合わさず、夜空を見上げた。)
(そうでもしなければ、泣いてしまいそうだったから。)
(あのとき感じた、あの違和感が、なんなのか解からないままに。)
――教えてあげない。
(そして、にっこりと笑い、顕谷と視線を合わせた。)

【顕谷 梨緒 ◆x2JNvp1m4g さんへの置きレスです。】
【この度は色々とご迷惑おかけしまして、申し訳ございませんでした。】


【お借りいたしました。ありがとうございます。】
452顕谷 梨緒 ◆x2JNvp1m4g :2013/01/21(月) 21:31:24.22 ID:iat+C+oj
>>451
(口ごもりながら、名前で呼ぶことを躊躇うゆりか)
(北欧美少女のテレ顔頂きました、これは実にいいものですと言う代わりに)
(無言でビッと親指を立てる。これだけでご飯が三杯は食べられそうなシーンだ)

はい?
(突然の真顔。そして意味不明な言葉の羅列。まったく意味がわからない)
(頭の上にハテナマークをみっつほど浮かべて首を傾げる)
(悪人。悪い人ではないけれと、悪人。これはどんな禅問答だ?)
(そして梨緒は更に混沌の渦に巻き込まれる)

え、ええぇ?
(なんですかなんですかその意味深な表情は?)
(梨緒の頭の上のハテナマークが増える)
なな、何なのなんなの?え、え!?
(好きな人を独占したいから友達に紹介したくないという乙女心の発露ですかゆりか)
(……問い詰めたくなるのを辛うじて堪える。いずれ根掘り葉掘り聞くことにしよう)

(トリケラカブトムシを30分少々で食べ終えてご馳走と合掌する)
(その夜はそんな風に過ぎて、やがて別れた。今日一日だけで随分とイベントが起きたものだった)
(止まることなく時間が過ぎる。どんな定めを背負っていようと梨緒にもゆりかにも残酷なまでに等しく)
(朝が訪れる。起床、朝食、そして登校。その日梨緒は特に親しい友達と×組の前で屯していた)

だからね、絶対いい子なんだってば。
「本当かよ」
「まあ、確かに気にはなるけどさ」
「つーかなんでいきなり仲良くなってんの?」
「この子にそんなこと言っても無駄だと思う」
どういう意味よ、それ。
あ、来た来た、おはよう、ゆりかっ!
(昨日別れたばかりの金色の少女に、冬の寒さを感じさせない元気な挨拶をする)
(その後ろには、梨緒の友達が四人。みんな戸惑いつつも、揃って挨拶をした)

(梨緒はまだ何も知らない。久遠ゆりかの背負った運命も、何もかも)
(自分と似て非なる少女との出会いが何を齎すのかも。それでも梨緒は、笑っていた)


【それじゃあ私の方はこれで〆で】
【体調崩したのにレスしてくれてありがとうね】
【また遊んでくれると嬉しいな】

【置きレスにお借りしました】
453名無しさん@ピンキー:2013/01/21(月) 22:03:17.16 ID:yBGMNz8d
糸ようじ
454久遠ゆりか ◆Juli/dituo :2013/01/22(火) 22:45:29.41 ID:yR6/kqE0
>>451
……?
(突如として、目の前で親指を突き立てられる。)
(なんだろう?どうも、この子と一緒にいると調子狂う。)
(不思議がいっぱいワンダーランドにでも、いるような気分だ。)
(少し困ったような顔になりながらも、とりあえず笑っておいた。)

(そして、今度こそはやっと、彼女をワンダーランドに落とすことが出来た。)
(ハテナマークいっぱいといった表情の彼女を見て、少しだけ満足して帰路についた。)
(少女の姿が、すっかり見えなくなってから、バイオリンケースからドゥルークを出してやる。)
(少し不満げな様子のドゥルークの頭を、ごめんね、とひと撫でしてから)
(じゃーん、と、先ほど手に入れた異形の一部を見せてやり)
(飛びつかんばかりのドゥルークを制して)
ダメ。
これは、おうち帰ってからね。
焼く……いや、ドゥルークはもともと異形だし、生がいいわよね。
人間じゃ、ないですもの。
…………あの子、おなか壊さないのかしら?
(想像するに彼女は、自分の使命を心に身体に、痛々しいほどに刻みながら、幼いころから生きてきた。)
(きっと、彼女の身体も、それに対応できるように変化したのだろう。)
(表情が陰り、小さくため息。)
(足元に、もふっと何かがぶつかったので見下ろすと、首をかしげたドゥルークが見上げていた。)
だいじょーぶ、だいじょーぶ。
早く帰って、これ食べようね。
……いや、わたしは食べないからね?全部、ドゥルークのよ。


(―――朝は、憂鬱。)
(腹立たしいほどに、学園内は活気に満ちている。)
(ほら、向こうにも、楽しそうな生徒たちが―――)
(ぴたりと歩みを止めると、スカート裾から覗くペチコートのレースが揺れる。)

(意味もなく、頬が赤くなってしまい俯いた。)
(なぜなら、昨夜の少女の背後には、好奇心と好意と期待、少しの不安に満ちたような4つの顔。)

(顔を上げると、昨夜と変わらぬ笑顔。)
(どうして、この少女はこんな風に人とかかわりを持ち、笑いかけていられるのか。)
(左手で、ぎゅっと鞄の持ち手を握り締める。)
(右手の震える指先を、そっと下唇のあたりに添え、首をかしげる。)

ぉ…おは……よ、ぅ……ですわ。
(静かな学園生活だったのに、今日は少々にぎやかになりそうな気がした。)


【顕谷 梨緒 ◆x2JNvp1m4g さんへ、置きレスですわ。】
【締め、確認いたしました。】
【そして、わたしのほうも、これにて締め。】
【もう少し深入りさせて頂こうとと思ったのですが、いかんせん風邪が…】
【でもそれはまた、次回のお楽しみ、ですわね。】
【今回は、途中こちらの都合で置きという形にしていただき、誠にありがとうございますわ。】
【こちらこそ、またよろしくお願いいたします。】


【お借りいたしました。ありがとうございます。】
455名無しさん@ピンキー:2013/01/22(火) 23:32:01.40 ID:Lh4EMO/i
455
456多々良 珠子 ◆2xKszFu4ME :2013/01/27(日) 14:40:27.45 ID:rO693NQ+
【名前】多々良 珠子(たたら たまこ)
【年齢】13歳
【性別】女
【身長】135センチ強
【3サイズ】つるぺた。太くは無い
【容貌】黒く染めた赤毛のロングヘア、ライトブラウンの瞳。実年齢以上に童顔
能力により持ち運び可能にした炉や工具と素材を納めた自作のウェストポーチ(ミニ工房)を持ち歩き、どこでも冶金・鍛冶を可能にしている
【能力】逢魔異鉱(あいまいこう/アバウトフルメタル)→逢魔威鋼(あいまいこう/メタルライク)
金属加工品へ、その品物の性質として様々な異能をある程度自由に付与する。
『風を火に変換』『努力を幸運に変換』『所持者の負傷を防ぐ』『変形』など付与できる能力は物理非物理概念を問わず幅広い
が、本人の能力はあくまでも金属の加工過程(精錬、冶金、鍛冶、組立、研磨など)でのみ発生する『異能を付与する』能力のみである
加工品の能力は加工に要した時間と自ら手を加えた過程数、そして素材の希少性によって異能の効率が変化する
【希望】雑談、武具制作・調整、バトル、エロ
【NG】スカ、死亡、後遺症が残るような事柄
【弱点】加工時に発動する能力が特異な以外は少々護身の心得があるだけの少女なため、装備が失われれば戦闘能力を事実上喪失する
また能力の行使に資金や時間がかかる事も弱点と言えるだろう
【備考】多々良の家系は異形退治の道具制作を生業としてきた家系であり、珠子は隔世遺伝的に強い才能を持ってうまれた。
パイルバンカーのような一風変わった武器に愛着があり、作品に使いやすさが無い事が特徴
暇さえあれば変わった武器を考案するか、前衛的なアクセサリを作っている
本人の戦闘能力は低いが、装備によってそれを補うタイプ
また日本人らしからぬ髪色や目の色は外人の母からの遺伝…と祖父兼師匠から聞かされているが、それ以上はわからない。とりあえず両親とも人間には違いない様子
最近、修行の旅から帰ってきた。機械にはできない職人技の一端を幾らか身に付け、それらと能力のコンボによって更に作品のチートさを際立たせる事が可能になった



【隙を見つけたので投下ー。次はいつ来れるか解らないけど、戻ってきたって感じかな?】
【ほとんど『はじめまして』だけど・・・ね。よろしくね!】
457名無しさん@ピンキー:2013/01/27(日) 20:46:45.97 ID:9fYVfT8v
アカン
458名無しさん@ピンキー:2013/01/28(月) 07:08:34.32 ID:ryT8Olrv
読み辛い
改行に気を使わないと駄目だな
459須佐乃 水琴 ◆MIKOlshTCI :2013/01/28(月) 19:42:29.06 ID:X/9d4j2K
【待機します。プロフは>>7。お相手してくださる方募集中、っていうことで…】
460須佐乃 水琴 ◆MIKOlshTCI :2013/01/28(月) 20:18:41.00 ID:X/9d4j2K
【待機解除です。お邪魔しましたー。】
461兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2013/01/30(水) 21:44:21.00 ID:9mWu0Gqh
【こんばんは、待機させて頂きますね。プロフは>>11にあります】
【どなたでも、お気軽に声をおかけ下さい】
462葛森 利香 ◆eOqEZEQIEE :2013/01/30(水) 22:06:49.57 ID:ws3xyL+1
【名前】葛森 利香(クズモリ リカ)
【年齢】17
【性別】女性
【身長】149cm
【3サイズ】禁則事項(本人談)
【容貌】
 黒髪のショートカットで少し日に焼けた肌。。
 靴下の代わりに足の甲と足首の辺りに布を巻いている事が多い。(地面に肌を触れさせたいため)
 護身用の道具(昼は拳銃やスタンガン、夜は鹵獲したライフルや自家製の武器を所持)やメモ帳、鉛筆を常にベルトにつけている。    
【能力】
・体の一部から蟲を生み出したり、近くにいる虫を操ることができる。
・虫の力を借りる事が出来る。(蜘蛛の糸や蝶の羽、毒や耐性など体に付属させる)

・逃げ足が速く、柔術もかなりの腕。(ただし、能力とは関係なし) 

【弱点】鳥、トカゲ(これらが相手だと能力は一切使えない。彼女自身もこれらは怖いらしい)
【希望】NG以外
【NG】グロ、スカ
【備考】
 高等部の文芸誌同好会員。会が週1回発行する会誌のインチキオカルト部門を担当している。
 ただし、ネタは近年発生している本物の異形であり、常にそれらを撮影や取材をし、それを改変して記事を書いている。
 取材の域は、現場から警察や暴力団、退魔機関の一部など様々であり、いい意味でも悪い意味でも顔を覚えられる事が時々ある。
 本人曰く、「面白そうならそれでいい」「付きまとってこそなんぼ」と、はた迷惑な思考の持ち主。
 元は蟲を祭る神社の娘でしかも暗殺系の仕事もやっていた人であったが、姉殺しの為に妹によって家を追い出さている。 現在は友達の家の庭にテントを張って居候している。

【なんか久しぶりに戻ってきてプロフ投下】
【覚えてる人いるか分からないですけど】

>>461
【こんばんは〜、まだいらっしゃいますか?】
463兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2013/01/30(水) 22:08:55.38 ID:9mWu0Gqh
>>462
【はい、勿論いますよ。こんばんは、そしてお久しぶりです、葛森先輩】
【それでは、よろしくお願いしますね(一礼)】
464葛森 利香 ◆eOqEZEQIEE :2013/01/30(水) 22:14:10.83 ID:ws3xyL+1
>>463
【お久しぶりです(一礼)。よろしくお願いします】
【で、状況なんですけど……ものすごく前にものすごく敵対状況で終わってた感があったのですが】
【そちらには思いつくシチュとかありますか?】

【お互い銃を突きつけながらの共闘か、単純な敵対かで迷ってるんですが】
465兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2013/01/30(水) 22:19:23.50 ID:9mWu0Gqh
>>464
【大体そのような感じですね。サーチ・アンド・デストロイな
 感じですので、共闘となると他に優先すべき人命がある状況とかでしょうか】
【とはいえ敵対は既に一度やっていますので、今回は共闘をしてみましょうか?】
466名無しさん@ピンキー:2013/01/30(水) 22:21:19.99 ID:EBdNBnMP
感染
467葛森 利香 ◆eOqEZEQIEE :2013/01/30(水) 22:24:19.63 ID:ws3xyL+1
>>465
【了解です。異形が関わっている失踪事件をたまたま追っていて、みたいな感じでどうでしょうか?】
【何人か監禁者がいて、で、あたしが情報持ってるから手を貸せみたいな】

【多分、敵対状況でも取材の為なら悪感情をきっぱり忘れて利用するのがブンヤクオリティだった気がしますし】
468兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2013/01/30(水) 22:27:48.63 ID:9mWu0Gqh
>>467
【かしこまりました、ではそのようにやらせて頂きますね。
 書き出しはどうしましょうか?後は、遭遇する場所とかでしょうか】
469葛森 利香 ◆eOqEZEQIEE :2013/01/30(水) 22:30:53.98 ID:ws3xyL+1
【書き出しはこっちから、そちらを見つける感じで書きたいと思います】
【遭遇場所は、人が多い商店街とかでいいでしょうか?】
【そこなら銃を出せないので、互いにドンパチできないでしょうし】
470兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2013/01/30(水) 22:33:48.23 ID:9mWu0Gqh
>>469
【ありがとうございます、それではよろしくお願いしますね。
 場所もそちらで問題なく、穏便に(?)会話できると思います】
【では、のんびりとお待ちしておりますね】
471葛森 利香 ◆eOqEZEQIEE :2013/01/30(水) 22:43:52.74 ID:ws3xyL+1
(冬の寒い休日のとある夕切れ)
(主婦やにぎわっている商店街のベンチ)
よっし! 久しぶりに取材やったるでぇぇぇぇぇぇぇ!
(とりあえず、訳の分からないことを叫ぶちびっ子がそこにいた)
(一瞬は注目されるが、そのまま頭を抱えておとなしくなると人目は彼女から離れていく)
いやぁ、とはいってもどうしようもないのが現状かもな〜

(数日前に起きた女性の数人の失踪事件)
(この辺では珍しくない異形が起こした事件であり、彼女もそれを追っていた)
(正義感などではない、ただネタになりそうだからという理由なのはご愛嬌ではあるが)
で、どうしようかな……
(そういうと、ずいぶん前に見知った一人の少年が視界によぎる)
あれって……確か?
(手元のメモ帳を巡ってかなり古い記憶を呼び覚ましながら、その正体を突き止めて)
(そう思うと、にこりと笑い、彼の方へとかけていく)

ちょっとー! そこな少年〜!
(彼の目の前から手を振りながら堂々と近づいていく)
(彼は自分のことを覚えているだろうか? 当然、覚えていても悪い意味でだろうが)
やっほ〜、ちょっと聞きたいことあるんですけど、いいかな〜?
(本来なら、銃を向けて警戒しながら近づくべきだろうが)
(たとえ、ヤバい異形認定されていても、この人ごみではお互いに撃てないと踏んでいた)

【ではこんな感じで、よろしくお願いします】
【敵対してる間の常識なんて、ブン屋にはきっと通じないのです】
472兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2013/01/30(水) 23:00:05.31 ID:9mWu0Gqh
>>471

(冬の休日、商店街)
(今日の晶の服装は、黒猫のフード付きパーカーの上に厚手のロングコート、
 タイトな灰色のデニムにブーツといった耐寒使用だ。勿論マフラーも忘れない)
(けれど、このような格好でも私用ではない。近頃起きている
 連続女性失踪事件。それに異形が絡んでいる線が濃厚となり、晶の部隊の出番となった)
(最後の被害者は、この付近で目撃されたのが最新の情報らしい。
 犯人は現場に戻る、その理屈が異形に通じるかは分からないが、
 ひとまず何らかの手がかりを捜索してみたところで)

ーーーー葛森、利香。

(突如、晶の警戒レベルがMAXまで引き上げられた)
(警察機構の一部では、名だたるテロリストと同等の危険度と
 評されている、小柄な一人の少女。葛森利香が姿を表したからだ)

…指名手配犯が、堂々としたものだな。

(だが逆に言えば、だからこそ手が出せない。人間の一人でも
 犠牲になれば話は別だが、この人集りの中で戦闘を繰り広げるのは、愚策だ)
(恐らく相手もそれを見越しての接近だろう。さすが、抜け目のない女だ)
(片手は背負った深紅のケースに添えられているが、まだ動けない)

それで訊ねたい事とは、なんだ?



【お待たせしました、こちらこそよろしくお願いします】
473葛森 利香 ◆eOqEZEQIEE :2013/01/30(水) 23:11:42.27 ID:ws3xyL+1
指名手配犯呼ばわりとは心外だね〜
こう見えても、あたしはごく平凡な記者の学生で通ってるんだけどね
(いきなりの相手の言葉をあっけらかんと小声で流す)
(別に何と呼ばれようと本人は気にしていない)
(ただ楽しければいい。それだけを基準にして普段は行動しているから)

というか、そう変な風に構えないでよ〜
別に戦ったり殺したりする気はないんだからさ〜
(互いの肉を銃弾でえぐった人間の言葉としては不適切)

(そういって、彼女は一か所を指さす)
(人ごみから少し離れたベンチ。あそこに移動すれば小声でつぶやかなくてもふつうに話せる場所)
ちょっとすわろっか?
君はそういう所の人間だって知ってるから少し話したいんだけど?
(そして、にやにやとしながら)
この辺の失踪事件について……
(最後に小声でそうつぶやいた)
474兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2013/01/30(水) 23:20:56.19 ID:9mWu0Gqh
>>473

凶悪な犯人ほど、普段はそうした皮を被って生活しているものだ。

(戦ったり殺したりする気はないとの言葉にも、全く信じるつもりはない。
 1mmでも気を緩めたら、その隙を突いて刺し殺してくるような人間だと、晶は認識している)
(そして、彼女はそれを可能にする技量を持っている。紅裂拓兎とは別のベクトルの強さを誇る化け物だ)
(ただ本当に利香にその気がないのであれば、こちらも手の打ち用もない。
 ひとまずは、指示されたベンチの方へと向かう)

…何故その事件に、お前が興味を持っているんだ?
475葛森 利香 ◆eOqEZEQIEE :2013/01/30(水) 23:38:05.68 ID:ws3xyL+1
ひ、ひどい……およよよ
(なぜか、わざとらしく袖で目じりを抑えながらなくふりをする)
(実際は傷ついてもいないのだが、こういう時にふざけるのは彼女なりのプライドだろう)

そりゃー、持ってるでしょ。
異形の関わってる事件だしさ。いい取材対象になるかなって
(で、ベンチに彼女はどっかりと座る。無防備以外の何物でもない姿)
(そしてそのまま持っている訳のわからない紙袋に手を突っ込む)
で、色々取材してたわけさね。あたしは取材の為ならどんな手でも使うし
(そうして、にやりと笑って、中から銃でも取り出しそうな怪しい袋から出てきたのは)
(ほかほかのあんまんであった)
食べる? コンビニで買ったやつだけど
(一個をもふもふと食べながら、もう一個差し出す利香。緊張感ゼロである)

そうしたらたまたま、その人達が監禁されている場所を見つけちゃったわけさね
ちなみに、調べた様子だと中の人は数人生きてるっぽいよ
(もふもふと穏やかにあんまんを食べながら、何でも無い様にその事実を伝える)
(自分はアジトの中を突きとめて調べたと)
で、あたしはその人の様子とかアジトの様子とかをじっくり観察したいんだけど
あたしみたいな一般人じゃ、異形に勝てないわけさ
(あんまんの甘さに笑顔になりながら、その話を持ち出す)
そうしたら、目の前にそういうドンパチを専門にしている人を見つけたってわけ
476兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2013/01/30(水) 23:48:17.71 ID:9mWu0Gqh
>>475

………やれやれだ。

(息を吐いて、肩をすくめる)
(普段から人間染みた振る舞いを心がけているのは、
 人に紛れ人混みに紛れる暗殺者の常なのだろうか?)
(ちなみにこう心の中で思考している晶にも、未だにネコミミのフードはかかっている)

…気紛れだと思っていたら、未だ続けていたのか。

(この女が危険分子扱いされる理由の一つに、行動が読めないという
 ものがある。人類に敵対しているわけでもなく、かといって異形を殲滅するわけでもない)
(以前に言っていた、「異形の存在を公にする」ーーーあれは、まさか
 本気なのだろうか。それをして、彼女に何のメリットがあるのか)

結構だ。気遣いだけ貰っておく。

(ベンチにも座らず、利香の申し出に首を振る)
(アジトを見つけたとの彼女の言葉には、流石に眉を動かしたが。
 それ自体ならば朗報だが、葛森利香の持ち出した情報である事は気がかりだ)

…つまり僕は、そこにいる異形を殲滅すればいいんだな?
477葛森 利香 ◆eOqEZEQIEE :2013/01/31(木) 00:03:06.45 ID:TMkSYLlr
おいしいのに……じゃあ、いっただっきます!
(だが、その差し出した二個目を嬉しそうに頬張る)
(少しあちちと火傷しながら、隙だらけの姿を平然と見せる)
(彼からすれば予想できない行動だろうが、彼女は別に気にしてない)

簡単に言えば、そういう事かな? ただし、一つの条件付きで
(少し火傷した口をフーフーっと息を吐いて冷ましながら)
来るのは君ひとりで、あたしも同行すること
(その条件を殺しあおうとした相手にあっさりと出した)

あたしの目的はアジトや異形、そして人質の観察という仕事がある。
そして、君は人質を助けるという公安の仕事がある。何も問題ないでしょ?
(二人の前提条件が大問題であることに彼女は一切気にせず)

ああ、あらかじめ言っておくけど、別に異形や人質を新聞社に持ち込むなんてことはしないよ
(そういうと、一冊の冊子を取り出して、彼に差し出した)
あたしはこういう風にネタとして書くのが楽しいんであって、別にやましい想いはないのです
(それは心からの言葉であった。胡散臭い笑顔が余計なおまけとしてついているが)
で、どうする? その気になれば今夜にでも待ち合わせで案内するけど?
478兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2013/01/31(木) 00:11:01.36 ID:MxhWqGE9
>>477

ーーーーー。

(結論から言えば、それは酷く公平な取引だった)
(彼女は戦力を求め、自分は情報を欲している。それを
 与える代わりに、アジトを攻める際の自身の同行を求めるというもの)

(自分を誘き寄せる餌である可能性も考慮したが、始末するならば
 こうして姿を見せずに攻撃を加えた方が効果的だ。このやり取りは必要ない)
(故に、この場の利香の言葉に嘘はないと判断する)

…よろしく頼む。

(差し出された冊子をペラペラ捲りながら、申し出を了承する)
(胡散臭さ満点の冊子だ、読む方もそれを踏まえているタイプだろう。
 こういう本でも、流行になってしまえばその力は侮れないものだが)
479葛森 利香 ◆eOqEZEQIEE :2013/01/31(木) 00:28:40.93 ID:TMkSYLlr
じゃあ、今日の夜のそこの公園で待ち合わせね〜
(そういって、自分は何も気にしないように)

(そして、その日の夜)
(冬特有の虫たちの寝息を聞きながら彼女は石焼き芋を食べながら木の上で一人の少年を待っている)
……寒い!
(虫が寒さに弱い様に、彼女も寒さは苦手だ)
(冬でも動ける蟲を持っているので能力に影響はないが、寒いものは寒い)
(そして、彼を見つけると)
待っていたよ。君
(ポケットに差したものを構えながら、彼の背後に飛び降りた)

(銃を向けられるのを覚悟の上で、彼女は自分の拳銃を構える)
いやぁ、今日も夜は寒いよね。 こんな日はあんまんか焼き芋が恋しいよ
(背中には、どこから盗んできたのか分からない二連装の猟銃。手にはペットボトル付の拳銃)
(当然、カメラの機材なども背負っていて、防寒着以外はフル装備の格好だ)
とりあえず、食べる?
(ついでに拳銃片手に石焼芋をかじっているのもご愛嬌だが)
480兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2013/01/31(木) 00:38:37.82 ID:MxhWqGE9
>>479

(そうして、その日の夜の待ち合わせ時刻。何故あんな所にいるのかとも
 思うが、段々と思考することの無意味さに気付く。狂人の行動を
 理解しようとしても、それは未知の言語に接するようなものだし、仮に理解しても何の成果もない)

こんばんは、葛森利香。

(構えられた拳銃には興味を払わない。そんなものに
 意味がない事は、彼女とて知っているだろう)

…恋しいよ、と言うか既に買っているだろうが。
というか、肉まんやピザまん、カレーまんの選択肢はないのか?
ああ、繰り返すが結構だ。防寒の備えも怠ってはいない。

(そういってポケットの中で握っていたカイロを取り出して、逆の手に投げる)
(繊細な腕の動きを必要とする晶のスタイルで、手がかじかんでしまうのは問題だ)

ちなみに敵の数や、能力などの情報はあるのか?
481葛森 利香 ◆eOqEZEQIEE :2013/01/31(木) 00:50:59.26 ID:TMkSYLlr
甘くないじゃん! 特にカレーまんやピザまんは辛いし!
あんこや焼き芋は甘くてあったかいから好きなんだよ
(そういって、焼き芋をモグモグと食べては笑顔になる)
(手に拳銃を持っていることなんか忘れているように)

むぅ、こういうのは笑顔が基本だと思うのにな〜
これだから、公安とかは嫌いなんだよね
(芋を食べ終わると、寒いと言いながら拳銃をしまって)
人生楽しく生きないと損だよ。公安もあたしもその辺はおんなじだと思うんだけど

(そういいながら、彼女は一か所を親指で差した)
場所は向こうの廃工場。敵はでっかい人みたいなイノシシのが一匹だけ
(そういいながら、ふと手元の焼き芋に目を落として)
ちなみにボタン鍋に出来るかは分かんないけど、おいしいかも?
(そんなことを言っている)

あと、別に戦ったわけじゃないから、バカ力を持ってるくらいしかわかんない
あたしは戦うのが専門じゃないしね〜
(そういって、背負った猟銃をおろして両手に持って)
他に情報はいるかな? 一応、あたしは君の後についていくけど
482兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2013/01/31(木) 01:05:57.35 ID:MxhWqGE9
>>481

…甘党か。まあ僕もその四種類なら、あんまんか肉まんだが。

(こういった所には、一抹の少女らしさを感じる。そもそも
 しかし彼女は狂人であるが故に、その人間らしさもどこまでが
 自然体で、どこまでが計算なのか、自分には読めない所もある)

…笑って引き金は引けない。
仕事にやりがいを感じてはいるが、楽しさを覚えないようにはしている。

(少なくとも、マトモな自分である限りは)
(けれど、どうしようもなく惨めに腐ってしまう時には、確かにこの
 武器で化け物の命を蹂躙する事に、愉悦を覚えてしまう)
(自分がこの目の前の女のようになってしまう未来も、そう遠くないのかもしれないーーーー)

食べたいのならくれてやるが。腹痛を起こしても責任は取れないぞ。
『ジャキッ』

(背中のケースから89式5.56mm小銃を取り出して、ストックを展開する)
(大型であるならば、不意の近距離戦は起こるまい。火力に長けた銃を選んだ)

感謝する、現在の所は特にない。
背後から撃つような真似だけはしてくれないと、助かるが。

(廃工場付近の入り口を見て回り、人気のない裏口を選ぶ。
 ゆっくりと呼吸を整えながら、周囲の気配を探りつつ進んだ)
483兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2013/01/31(木) 01:09:05.55 ID:MxhWqGE9
【申し訳ありません、今日はここで凍結させて頂いてもよろしいですか?】
【ちなみに僕は、今夜の22時から再開できます】
484葛森 利香 ◆eOqEZEQIEE :2013/01/31(木) 01:20:46.31 ID:TMkSYLlr
ううむ……いや、ボタン鍋なんてあたしじゃ食べらんないし
でも、やめといたほうが無難だよね
(自衛隊が使うような小銃を見て自分の銃を比べる)
(そして、自分じゃ撃てないだろうなと思って)
でも、欲しいな〜、お肉。私用で使うからもらってもいいよね?
(そんな風に頼み込んだりもして)

大丈夫大丈夫
もし、仮に君を殺すんなら、きっと昼に会ったときにちくっとやってるよ
(ごく普通の笑顔でさらりとその発言をする。実際にわざわざ正面で戦えば不利なのは確実だ)
(それ以上に、そんな事情はもう彼女にはもう起きないだろうから、考える必要もない)
だから、その辺だけはきっちりと信用して良いと思うよ?

(そういって、彼女はゆっくりと彼の後についていく)
(カメラを構えながらという彼とは違った格好ではあるが)
……おっ、いた
(不意にそういう言葉を発する)
あそこの部屋の中に一匹。部屋の中央でうろちょろしてる
(まだ見えない部屋の中を見ているかのようにその状況を言う)
(おそらく部屋に陣取っているイノシシの化け物の姿を)
というわけで、あの扉の先は注意してね♪
485葛森 利香 ◆eOqEZEQIEE :2013/01/31(木) 01:21:23.42 ID:TMkSYLlr
【了解しました】
【じゃあ、今日の22時に解凍という事でお願いします】
486兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2013/01/31(木) 01:25:00.93 ID:MxhWqGE9
>>484
【はい、では今夜の22時に避難所にて待ち合わせで】
【今夜はありがとうございました、葛森先輩。また今夜もよろしく
 お願いします。お休みなさい、よい夢を。ノシ】
487葛森 利香 ◆eOqEZEQIEE :2013/01/31(木) 01:26:34.98 ID:TMkSYLlr
【こちらこそありがとうございました】
【それではよい夢を】
488名無しさん@ピンキー:2013/01/31(木) 07:15:30.63 ID:871+q+w9
全く進歩がないな葛森
マグロ
489兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2013/01/31(木) 22:22:01.74 ID:geApCXAc
>>484

構わないが、それなら協力を頼もうか。
僕が仕留め損なった際に備えて、その「ちくっ」とする準備をしておいてくれ。
派手な銃声は、仕込みを助けるには十分だろう?

(索敵と暗殺に特化した能力か。全く厄介だ。味方にいる限りは役に立つが)
(扉の前には立たずに、そっと触れるだけにしておく。
 他の出入り口や窓はないか、周囲を探りながら)

周囲に人質の姿は見当たらないか?

(小声で訊ねる)
(いないようであれば、このまま強引に攻めるのが良いだろう。
 初撃、二撃が万が一外れた際に、彼女らに被害が及ぶことは避けたい)



【お待たせしました、それでは今夜もよろしくお願いします(一礼)】
490葛森 利香 ◆eOqEZEQIEE :2013/01/31(木) 22:22:27.42 ID:ZYH46LxL
【ロールにお借りします】
491葛森 利香 ◆eOqEZEQIEE :2013/01/31(木) 22:44:12.94 ID:ZYH46LxL
(それを言われると、えへへという声をだして)
このちくっが効けばいいんだけどね〜
(そういって、持ち出したのは市販のアイスピック)
(多少何かの液体に濡れているようで、毒が塗ってある事が分かる)
まぁ、何とか銃声に紛れて投げるけど、効果は期待しないでね
ぶっちゃけ、火力は君だよりなんだからさ

さぁ? わかんない
(その質問にあっさりと笑いながら疑問形で答えた)
いないっぽいけど、別に千里眼みたいな超能力を持っているわけじゃないし
(さらりと嘘を吐く。蟲による偵察は彼女の異能だ)
(彼女の見ているのは部屋の中にいる化け物。しかも、突入すれば確実にこちらに突進してくるだろう)
(元倉庫なのか部屋も広いし、救出者もいないので暴れても大丈夫だろう)
(しかし、それは彼に明かすことはない。ここでは、いつ撃たれても分からないのだから)
まぁ、人の気配はないし。近くにゃいないんじゃない?
(ただ、曖昧にそう濁すだけだ。本当に正確に把握できていないように)

(そういって、片手にアイスピックを、そして片手にカメラ、口には新しい芋を咥えてを構える)
というわけで、突撃の用意完了
(一撃で仕留められることを適当に祈りながら、そしてこっちに突撃してきたらどうしようかなっと考えながら)
ってわけで、一つやっつけちゃってくだせえな。旦那
(そういって、突撃する彼の後ろにつくように部屋の中へ入る)

【じゃあ、よろしくお願いします】
【異形は両方が好き勝手に動かして構わないと思いますので】
492兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2013/01/31(木) 23:02:51.45 ID:geApCXAc
>>491

…直接、使わないのか?
まあ情報の対価としての仕事は、きっちりこなすが。

(一般的な武器に異能の一部を行使している様を見て、ふと訊ねる)
(彼女の異能には何らかの制限があるのかもしれないし、ただ単に
 こちらに手の内を明かしたくないだけかもしれないが)
(だが取引として請け負った以上、不必要な所まで
 協力してもらうつもりもない。それはそれでいい)

了解。

(よって、次の彼女の言葉にも特に不満はない)
(それが事実であろうと、そうでなかろうと、元々葛森利香は敵なのだから)
(足りないところは、こちらが腕で補えばいい話だ)

ーーーー踏み込むぞ。

(89式5.56mm小銃を構え、同時にドアを能力で開く。そして中に踏み込んだ。
 こちらの狭い通路でやり合うよりかは、この部屋の方がいいだろう)



【了解しました。それと先程は気付くのが遅れてしまい、失礼しました】
493葛森 利香 ◆eOqEZEQIEE :2013/01/31(木) 23:21:40.48 ID:DoW6yYHi
無理無理。別にあたしは祈っただけで相手を殺せるような奴じゃないんだし
そういう意味ではあたしはごく普通の一般人。ちょっと遠くが分かるだけ
(そもそも、今回のようなでかぶつには、人とは違い、針の毒が効くかなど分からない)
(いくつか手段はあるが、彼女はそこまでやる必要も義理もない)
(だから、いつもの市販に「見せかけた」武器を使うだけだ)

(二人が入ると、イノシシの化け物もこちらに気付いた)
(見たのは二人の子供だ。だが理性などはないようで)
(そのまま、二人を爪と牙で引き裂こうと、こちらに向かってきた)

あわわ、来ちゃったよ……
(そんなことを言いながら、カメラのフラッシュが焚かれた)
(幸い、隣の少年の行動を邪魔する事はなかったが)
(その光に、より一層の勢いがついて、こちらへと向かってくる)
じゃ、ちょっと怖いので……少し逃げるね
(突進の力はイノシシそのもので、彼女は一目散にその到達地点から離れた)
(当然、残った少年に化け物は突進してくる)

(そして、そんな時でもシャッターを切るのは忘れていないのは彼女のくせだ)
(虎視眈々とアイスピックを投げる用意はしているが)
494兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2013/01/31(木) 23:39:33.67 ID:geApCXAc
>>493

(ドアを開けた先、廃品や壊れたベルトコンベアなどが散乱する
 大きな部屋。その中央に位置する、獣人と呼称すべき人と猪の合いの子)
(音に反応してこちらを向く。その目には、殺気がみなぎっていた。ゆっくりとこちらへ接近してくる)
(更に隣の利香がフラッシュを焚くと、ついに大地を蹴り飛ばすかのように
 駆けてくる。巨体に似合わず意外と俊敏だ、重力は見た目通りだろうが)

『カチッ』

(そのまま引き金を引く。三発の連続した発砲音が響いた)
(これで人体の強度なら問題なく貫ける。更に晶の異能により回転を増すことで、
 それより高い強度を持つ異形の体でも、構わず撃ち抜ける)
(そして今回は、相手の勢いもプラスされる。それ程までに条件は良かったがーーーー)

チッ。

(短く舌打ち、晶は横に飛んだ)
(一瞬遅れて到達した異形の巨体が、ドアを含めた入口部を粉々に吹き飛ばす)
(銃弾は異形の勢いを落とすことも叶わず、表面に浅い傷口を作るに留まる)
(筋肉に加え、硬い体毛も鉛弾を弾くのに一役買っているようだ)

だが、傷はできたか。

(これならば、問題ない。少しばかり時間はかかるが、単独でも倒せる)
(もっとも、彼女が協力してくれるならばより簡単に事は終わるが)
(反対側の利香の方を、ちらりと見た)
495名無しさん@ピンキー:2013/01/31(木) 23:47:17.95 ID:am7g/D35
495
496葛森 利香 ◆eOqEZEQIEE :2013/01/31(木) 23:57:50.96 ID:DoW6yYHi
まぁ、となるとあたしの出番だよね……
(晶の視線に気づくと、彼女はアイスピックを構えて)
(カメラをしまうと、入り口部にいる異形へと走っていって)
てりゃ!
(そのまま、浅くできた傷口に向かってアイスピックを振りかぶる)
(その先端は簡単に貫くものだと思っていた)
あ、あれ?
(当たった感触はあった。だが、浅く突き刺さったそれは皮膚に引っかかる程度で止まっており)
(簡単に言えば、力が足りなかったらしく)
や、やばっ!
(そのまま、腕を大振りが彼女に迫ってきて、バックステップでそれを躱そうとする)
(わずかに口にくわえていた芋に当たり、吹き飛ばされると壁にぐちゃっと張り付いた)

いや〜、ごめん、しくじっちゃった
(彼女なりに可愛く、てへっと舌を出す)
(だが、その手はすでに動いていた、手にもった猟銃を至近距離で)
(ドンという音と共に「うわっ」という慣れていない反動に声を上げる)

(その散弾が小銃の傷をさらにえぐり、さらに目を潰す)
(巨体が暴れはじめるが、その狙いは定まっていない)
(さらに、浅く刺さった針の毒で動きが鈍ってくる)
じゃ、あとよろしく。
(自分の仕事は終わったとばかり、さっさと敵の攻撃の安全圏に逃げて)
497兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2013/02/01(金) 00:18:05.52 ID:6YfYiDyZ
>>496

上々だ。
『カチッ』

(セレクターをセミオートに切り替え、単発射撃。
 更に異能の『回転』により方向を修正、柄尻に弾丸を叩き込む)
(より深くまで毒の塗られたアイスピックが差し込まれ、
 更に異形の動きが緩慢なものとなる。もはやこうなっては、蜘蛛の巣に捉えられた獲物でしかない)


(そしてただの猟銃でも、眼球などの急所ならば傷を作れることも分かった)
(今度は89式5.56mm小銃をフルオートに合わせ、頭部に狙いを定める。
 スローで大振りな動きの隙間を突きーーーーー発砲)

『タタタタタタタンッ』

(湿った音と共に眼球を貫いた弾丸は脳漿を撒き散らし、
 その巨体は轟音を鳴らして地に倒れ伏した)



…。

(死体を見て、そして周囲に視線を這わせる。隠れた仲間や、
 今の戦闘を聞きつけた第三者、人質などがいないかどうか)
498葛森 利香 ◆eOqEZEQIEE :2013/02/01(金) 00:28:22.40 ID:Ss1xc4Y3
サンプル回収っと
(周りを気にする少年とは異なり、彼女はその死体に一気に駆け寄った)
(そのまま、カバンからナイフを取り出して、傷のあたりをえぐる)
(グロテスクな作業だが、いつの間にか着ていたゴム長手袋で血が付かないようにしており)

周囲には人っぽい気配はないよ〜
捕まった人は向こうの部屋で気絶してるっぽいかも?
(そんな肉の回収作業をしながら、一か所の方向を指さす)
(さりげなく、アイスピックを回収して自分の証拠も消していたりもするが)
これで良しと。じゃあ、あとは公安のお仕事だね。
(そういって、にひひと笑っている)

さて、これからどうしようか?
(そういって、猟銃に再度弾を込めている)
(ここからは協力者でもなんでもなくなってしまうからだ)
もしかして、今からあたしを捕まえるとかは言わないよね?
そんな人でなしだとは、信じたくないけど
499兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2013/02/01(金) 00:37:23.84 ID:6YfYiDyZ
>>498

………。

(兵部晶は、素直に驚いていた。この女が、囚われている人質の場所を教えたことに)
(目的さえ達成すれば、他の事はどうでもいいのだろうと思っていた。
 あの異形は倒したのだから、後は勝手にどこかへ消えて
 人質へのインタビューとやらも、自分のタイミングでやるだろうと)

(まあこれも気紛れなのかもしれない。また次に会う時は、平気で人間を犠牲にしているかもしれない)
(それでも少なくとも今は、こちらも敵対したい気分ではなくなった)

一つ言っておくが、公安は人でなしの集まりだよ。
大切なモノを守る為に、人間性さえも捨てられる人種だ。

(厳密には、晶やその部隊は公安ではないのだが、それは些細な事だろう)
(そう述べつつ、89式5.56mm小銃をケースにしまう。
 そして利香が示した部屋の方へと、歩みを進めた)

協力に感謝する、葛森利香。
ついてくるなり帰るなり、後は好きにしていい。
500葛森 利香 ◆eOqEZEQIEE :2013/02/01(金) 00:51:05.78 ID:Ss1xc4Y3
人でなしね……なるほどなるほど……
(その言葉に彼女はにやりとした)
残念ながら、あたしもその人でなしなのですよ。
公安ではないけど、そういう事はやってたしね

まぁ、あたしの場合はしょーもない理由だったけどさ
多分、君は違うよね?
(そういうと、彼の後についていく)
(その姿は無防備だ。それは彼女もまた攻撃しないことに同意したのだろう)
どんな思いで仕事をしているのか?
その辺はあたしは妙に興味があるのですよ
(公安という職業もまた彼女にとっては取材の対象である)
(ただの興味本位という気持ちも決して少なくはないが)

あっ、そこの扉を入ったらその右の扉だよ
(そんな風に部屋の正確な位置をナビゲートしたりもしているが)
501兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2013/02/01(金) 01:08:50.94 ID:6YfYiDyZ
>>500

さあな。
理由はどうあれ、人でなしとなってしまえばそれまでだろう。

(この仕事を始めるに至る理由はあるが、それを彼女に話すつもりはない。
 普段から、必要がなければこんな身の上話をする気はないからだ)
(ましてや相手はA級危険人物。少しは見直したとはいえ、そうした心の内をべらべら話す相手では、全くない)

(それにどんな理由があれど、人として間違ってしまえばそれまで。
 犯した罪は償えない、一生心に罰を背負いながら生きていくしかない)

そうだな、お前がそうなった経緯を話してくれるなら考えようか。

(扉を開けながら、そんな事を口にする)



【お待たせしております、では今夜もこの辺りで凍結しましょうか】
【再開は、同じく本日の22時から可能です】
502葛森 利香 ◆eOqEZEQIEE :2013/02/01(金) 01:11:20.17 ID:Ss1xc4Y3
【分かりました】
【では、今日の同じ時間に再開しましょうか?】
503兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2013/02/01(金) 01:18:49.87 ID:6YfYiDyZ
【はい、それでよろしくお願いします。今回もありがとうございました】
【お疲れ様です、葛森先輩。お休みなさいませ。ノシ】
504葛森 利香 ◆eOqEZEQIEE :2013/02/01(金) 01:21:04.22 ID:Ss1xc4Y3
【こちらこそ、有難うございました】
【それでは失礼します】
505名無しさん@ピンキー:2013/02/01(金) 02:28:50.72 ID:l49fQ/Ux
505
506兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2013/02/01(金) 22:07:39.50 ID:ODOVUpCP
【こんばんは、葛森先輩とのロールにスレをお借りします(一礼)】
507葛森 利香 ◆eOqEZEQIEE :2013/02/01(金) 22:09:18.17 ID:IG7xr7Vm
えっ? あたしがどうしてこうなったか?
(その言葉に彼女は首をかしげた)
(話すべきか迷ったのではない。単純に)

人でなしっていう点では、生まれた時からそういう人間だったし
(ただ、その言葉のみを紡いで考える)
(そう、彼女が人でなしになった理由など、生まれた場所が場所だったという理由だけだ)
(当然ながら、その場所にいる事の拒否もできた)
(だが、彼女には「人を殺す事」には抵抗はなかったからその場所にずっといた)
(もっとも、その無抵抗さが原因で家を追い出されたのだが)

そういう意味では人でなしになった経緯は全くないね
生まれつきの価値観の相違から、もともとそういう人だっただけかも?
(えへへと言いながら、その言葉ではっきりと言った)
(彼女にとっては、それが事実だからだ)

じゃあ、あたしは答えたのでこっちからも。
(てへへと笑いながら)
君は違うの?
元々、そういう「人でなし」だったの? それとも、「人でなし」にならざるを得なかったのか。

【お待たせしました。それではよろしくお願いします】
508兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2013/02/01(金) 22:26:12.02 ID:ODOVUpCP
>>507

生まれながらにして、人格破綻者だと?
…大抵の重犯罪者は、幼少時の虐待など、環境に何らかの原因があるらしい。
お前は普通の家庭に生まれ、普通の環境で育てられていたというのか?

(まともな両親に恵まれたならば、よほど非現実的な世界と
 関わらない限り、こうも壊れてしまうとは思えなかった)
(何らかのキッカケもなく、ここまで人の命をどうとも思わない人間ができるのか)

僕の場合は、よくある話だよ。
家族を殺された。
そんな人でなしどもを相手にするなら、こっちも人でなしになってやると思っただけだ。

(この世界の争いは全て誤解から生まれていて、理解し合えば
 戦う必要もなくなると思っていた頃。呼吸をするように命を奪う
 真の邪悪を知った。そいつはこの世には生きてはいけないと思い、初めて憎しみを覚えた)
509葛森 利香 ◆eOqEZEQIEE :2013/02/01(金) 22:46:01.25 ID:IG7xr7Vm
まぁ、まともな両親でまともな家庭なのかなんて言うのはわかんないけどね
少なくても、家庭や両親の問題じゃない気がするね〜
(彼女の根幹を考えれば、どんな家庭であれそういう風になっていただろう)
(虫の価値も蟲の価値も人の価値と変わらない。その事をある日に考えてしまった)
(自分を除く完全に平等なる無価値。食物連鎖からなる偽りの命の価値を)
(それ以前に、彼女にも人格的に欠点があったのかもしれないが)

あっはっは、なるほどね。確かによくある話だ
(その理由を聞いて彼女は普通に笑った)
(彼女にとってはあまりにも馬鹿らしい理由だからだ)
(そして同時に、彼女はそれを利用し、様々な人に「否定」されてきた理由でもある)

確かに、家族の復讐はもっとも単純で最も分かりやすい理由だね
まさに、正しい人間の歪んだ愛の形。あたしにはうらやましい理由だね。
(ふざけているようでも、それは心からの言葉だ)
(手では勝手にメモを取っているが)
それでいて、人でなしでないような異能者まで狩ったらどうするんだか
510兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2013/02/01(金) 23:01:52.57 ID:ODOVUpCP
>>509

…そうか。
お前も結局は、あいつと同じようなモノか。

(理由がないが故に同情すべきなのか、それ故に憎悪すべきなのか。
 サイコパスという人種があるそうだが、彼女はそれに近いのかもしれない。
 善悪の価値観が一般人とは違い過ぎて、当人にも罪の意識がないタイプ)
(やはり、次に会う時は殺し合いになるだろう。こうして必要に迫られる事態でなければ)

(何事かを書き込んでいるメモを見て、目を細める)

他人の個人的な不幸でも喜んでつつき回す。僕はマスコミのそういう所が嫌いだ。
自制心やそういった価値観のないお前には、分からないかもしれないが。

(過去にも、とある誘拐事件の際に、身代金の取引場所にマスコミが
 殺到したせいで受け渡しができず、被害者の少女が惨殺されたことがある)
(それが仕事なのだろうが、節度を弁えたやりようもあるのではないかと思ってしまうのだ)

さて、どうすると思う?

(価値観の違う彼女は、自分がどういう行動に出ると思うのか。
 倫理のない人間の思考というのは、少し興味がある)

それと、人質たちの部屋はもう少しか?
511葛森 利香 ◆eOqEZEQIEE :2013/02/01(金) 23:18:45.51 ID:IG7xr7Vm
違うよ。 あたしは、あたしの知っているあいつらとも君たちとも違う。
だから、狂ってるんだよ。むしろ君の方が……
(だが、そこで言葉を止めた)
(次に来る「あいつらに近いように思える」言葉を飲み込んで)

あっはっは、嫌われるのが取材屋の仕事ですよ
(そういって、次にその言葉を吐いた)
それに、その不幸はあたしに関係のある不幸ではないでしょ?
君が、「魔物の不幸」を個人的感情で蹂躙しているみたいに

被害者の部屋はここだよ……
(そういって、近くにある扉に手をかける)
(同時に、サイレンサー付きの拳銃を構えて)
ああ、一つだけ言い忘れてたことがあった。あの異形が人を拉致した理由だけどね
(開けた瞬間に部屋の中に向けて発砲した。押し殺された銃声が響き)

大きくなった子供のエサにするみたいだったよ
(撃った後に開ければ、そこには一匹の小さな異形の仔が倒れている)
(中の被害者は気を失っており、その事実には気づいていないようだが)
512兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2013/02/01(金) 23:34:15.89 ID:ODOVUpCP
>>511

…あいつというのは、異形どもの事じゃない。
まあ自分が他人と違うという意識があるだけ、お前の方がマトモか。

(彼女がアイツのことを知っているとは思えないので、訂正しておく)
(悪意でしかできていないアイツと、悪意のない葛森利香では、
 まだ彼女の方が救いがあるか。だがどちらにせよ、敵には変わりはない)

これでも節度はあるつもりだよ。そちらから見れば、何も変わらないだろうが。

(もっとも、過去は彼女の言う通り感情に振り回され、化け物を
 ひたすら殺して回っていた。そして今も過去も、人でなしに違いはない)
(部屋の中を覗き、倒れた異形の子と、人質たちの姿を確認する)
(そして携帯を取り出すと、改めて利香の方を見た)

これから仲間を呼ぶ、お前はもう立ち去った方が良い。
…この人間の命を救ったのは、お前の力もある。
だからどうだと言うわけでもないが。
513葛森 利香 ◆eOqEZEQIEE :2013/02/01(金) 23:48:51.40 ID:IG7xr7Vm
なんだ、「あいつ」ってのは君が憎悪を燃やしている異形のことかと思ったのに
どうやら、あたし以上に狂っている人も存在するみたいだねぇ
(そう思ったが、どうやらもっとサイコパスな人間と出会っていたらしい)
(まぁ、彼女にとってはどうでもいいことだ)

そう、変わらないよ。君もマスコミも、すべてがね
(倒れたい異形の子供をまた袋に入れながら)
言われなくても、もう取材も、友達から頼まれた仕事も終わったしね
あたしはこのままクールに立ち去るよ。
いや、クールなんて似合わないけどね〜

(そういいながら、背中を向けて部屋から出ていこうとする)
あっ、そうだ……
(その最中に、先ほど回収した異形の子供の死体を見せながら)
この仔、きっと君のような人間を怨んでいるだろうね〜
親を殺した人間という種族をさ。それを考えると面白いよね
(そういって、彼女は扉から消えていった)

【じゃあ、こっちはこれで〆でしょうかね?】
514兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2013/02/02(土) 00:09:45.93 ID:OH9ZGYTK
>>513

…ゾンビにでもするつもりなのか?

(死体に感情はない。仮定の話をするつもりなのか、それとも
 これから生き返らせでもするのか。どちらにせよ、予想外の反応だ)
(わざわざそれを知って面白いと言う辺り、こちらに何らかの
 精神的動揺を求めていたのだろうか。完全に悪意なし、ではないらしい)

お疲れ様だ。

(仲間と連絡を取ると、15分ほどで到着するようだ)
(常軌を逸した犯罪者の中に、少しは理解できる部分を感じたものの、
 しかし大部分はこちらと相容れないものである事も実感した)
(残念でないと言えば嘘になるが、紅裂拓兎と違い、殺すのに
 躊躇いがでない、と前向きに捉えられるか)

(彼女の他にも、こういう生物はいるのだろうか。生まれながらにして、常人から見れば、バグを宿した人間が)
(言葉を交わしても意味はなく、故に殺し合うしかない。
 だがそもそも、言葉を交わすつもりもなく殺しあうのがこの世界の常か?)
(結局のところ、倫理も善悪もあろうがなかろうが、戦いは起きるのだから)




【お待たせしました、では僕もこれにて〆とさせて頂きます】
【三日間に渡るお付き合い、ありがとうございました。
 お互いちょっと踏み込んでみたものの、やはり決定的に違うものを感じた
 ようですね。楽しませて頂きました、お疲れ様です】
【また機会がありましたら、よろしくお願いします、葛森先輩。
 それでは一足お先に失礼しますね、お休みなさい。ノシ】
515葛森 利香 ◆eOqEZEQIEE :2013/02/02(土) 00:12:00.37 ID:aZPgoWJy
【見届けました】
【こちらこそありがとうございました】
【おやすみなさい】
516名無しさん@ピンキー:2013/02/02(土) 07:48:18.06 ID:ZykyIVW/
葛森相手だと露骨にやる気ないな兵部
お疲れ様でした
517名無しさん@ピンキー:2013/02/04(月) 00:40:35.46 ID:m2iTfVJg
だな
518顕谷 梨緒 ◆x2JNvp1m4g :2013/02/04(月) 21:10:30.37 ID:NopGO3p6
【待機です。】
>>86にプロフがあるので参考までに】
519顕谷 梨緒 ◆x2JNvp1m4g :2013/02/04(月) 21:58:25.35 ID:NopGO3p6
【落ちますね】
520名無しさん@ピンキー:2013/02/04(月) 23:19:27.35 ID:m2iTfVJg
520
521郡 太一朗 ◆gphCpRvXtQ :2013/02/08(金) 19:44:21.41 ID:2StfWaee
>>155で待機しまっす。どなたでもお気軽にどーぞっ!】
522顕谷 梨緒 ◆x2JNvp1m4g :2013/02/08(金) 19:55:27.14 ID:BSvT7qkc
【はいはーい】
【立候補させてください】
【あーそびーましょ】
523名無しさん@ピンキー:2013/02/08(金) 19:57:28.56 ID:psYaEI0e
フィギュア
524郡 太一朗 ◆gphCpRvXtQ :2013/02/08(金) 20:02:58.40 ID:2StfWaee
>>522
【オーケイ、よろしく頼むんだぜ】
【と言いつつ、何も考えてなかった件について。敢えて、敵ポジションのキャラで絡んでみようかなとか
 思ったり思わなかったりしたけども。】
525顕谷 梨緒 ◆x2JNvp1m4g :2013/02/08(金) 20:07:01.23 ID:BSvT7qkc
>>524
【郡くんは考えるより感じるタイプだと思うの、個人的に】

【えっとね、図書室で勉強でもしつつ色々お話してみようかなって思うよ】
【ちょっと小ネタとかもあるような、ないような感じだし】
【それでよければ。話の種がなくなったらその後は一狩り行こうぜな〆でもいいしね】
526郡 太一朗 ◆gphCpRvXtQ :2013/02/08(金) 20:08:05.80 ID:2StfWaee
>>525
【りょーかいっ、それじゃあそれで行こうぜ】
【書きだしはお願いしてもいいか?】
527顕谷 梨緒 ◆x2JNvp1m4g :2013/02/08(金) 20:12:43.27 ID:BSvT7qkc
>>526
【あ、すみません】
【少し返事遅れるので書き出しはお任せしたいです】
【すぐに復帰しますので】
528郡 太一朗 ◆gphCpRvXtQ :2013/02/08(金) 20:24:10.46 ID:2StfWaee
(雪もちらほら降る2月のある日。いつも通り、図書室で返却本の整理を行っていた。
 図書室は暖房が効いており、図書委員の仕事をこなしつつも居心地がいい場所だ)

……今日も雪が降ってんのかぁ。積もらなきゃいいけど。

(今朝家を出る前に見たテレビでは、天気予報では雪が積もるとは言っていなかったが、
 この寒さと外の雪の降る勢いを見ると、その予報も外れてしまうのではないかと思う。
 図書室は居心地がいいが、早く帰らないと、家路が大変なことになりそうだ)

今日に限って、返却本が多いんだよなぁ……さっさと終わらせないとな。

(軽く溜息をつきながら、カウンターで本のチェックと分類を行う。ざっと眺めただけでも、眩暈がしそうな量だ。
 幸いながら今日は自分以外の委員も多い。手分けをすれば何とか雪が積もるまでには終わるだろう)

【それじゃ軽くこんな感じで。】
529顕谷 梨緒 ◆x2JNvp1m4g :2013/02/08(金) 20:38:01.99 ID:BSvT7qkc
(そんな時だった。図書室の扉がそっと開かれる)
(小柄で小柄な、髪の長い呪いの日本人形めいた容姿の少女が入室した)
(その名を顕谷梨緒と言い、鬼を喰らう宿命を背負った鬼祓師だった)

やっほう、郡くん元気?
仕事中?手が空いたらでいいからお話して欲しいな。
(そんな宿命など欠片も感じさせない明るい声で、見知った青年に挨拶をする)
(一応、声のトーンはそれなりに下げている)
(彼、郡太一朗はそれなりに忙しそうではあった)

ちょっとこっちで勉強してるからね。
(鞄をぶら下げて隅の方の席に移動して中身を広げる)
(彼の仕事に目処が立つまで自主的に勉強をする)
(数学の小テストの結果が悪かったので、少し殊勝な気持ちになったからだ)

【お待たせしました】
【それではよろしくお願いします】
530郡 太一朗 ◆gphCpRvXtQ :2013/02/08(金) 20:49:35.51 ID:2StfWaee
>>529
ああ、アラヤンか。
ちょっと待ってろ、ある程度の仕事を終わらせたら、そっち行くよ。
(折角の客だ。相手をしたいところだが、他の委員たちの手前もある。
 勉強をしていると告げる少女にそう告げると、慌ただしく本の整理を行い始めた)

(とは言っても、相当量が多く、捌くにはなかなか骨が折れるものだった。
 だがまあ、勉強の一区切りを終えられるぐらいの時間はあっただろう。
 他の委員の仕事もそれなりには終わったようで、気づけば一時間以上が経っていた)

ふぅっ…悪いな、待たせちまって。いや、今日に限って返却本が多くてよ。
なかなか、片が付かなかったんだ。……普段ならこんなに多くはないんだけどな。
本を延滞して借りてる奴も多くてよー……やれやれ、普段からみんなが本を返却してくれりゃ、
何も問題はねえんだけど。
(そんな愚痴を溢しながら、梨緒の対面に椅子を引いて座る。横の窓を見れば、しんしんと雪は降り続いていた)
んで、俺に話って何だよ。異形絡みか、何かか?
(少しだけ声を潜める。自分たちの話を聞いている人間はいないと思うが、それでも事が事であれば、
 思わず警戒してしまうのも仕方がないだろう)
531顕谷 梨緒 ◆x2JNvp1m4g :2013/02/08(金) 21:01:41.83 ID:BSvT7qkc
>>530
ぐごごごご……
(勉強開始五分にして乙女にあるまじきうめき声を上げる)
(無味乾燥な数式がずらりと並ぶ教科書と、空白のノート)
(だめだー、もうおしまいだー……)
(挫折と再起を繰り返して、脳味噌がショートするまで数式と戦う)
(一時間後、そこには燃え尽きた日本人形風の少女の姿が……)

ふおっ!?
(声をかけられて漸く再起動するここは何処?私は誰とばかりに周囲を見回す)
(気づけば一時間は経過していた。ノートはそれなりに埋まっていた)
あ、いいんだよ、別に、うん、全然気にしてないよ、ははは。
(若干憔悴した声と顔で応じつつ、ノートと教科書を鞄に仕舞いこんだ)
(数学は苦手だった。得意な教科と言えば体育くらいだけれど……)

ん、そーゆーのじゃない……いや、なくもないかな?
私、ちょっと仕事の関係で深凪の人と知り合う機会があってね。
(彼が声を潜めたのと合わせて、梨緒も声を少し落とす)
(仮に聞かれても他人にはゲームや漫画の話くらいに思わせるだろうが用心するに越した事はない)
あのさ、郡くんって深凪の媛名葵さんと知り合いなんだよね?
葵さんに確認したから隠さなくてもいいよ。別に深凪とは仕事で対立してないしさ。
(深凪。媛名葵。事情に通じているのなら、これだけで何事か察する事はできるだろう)
(何より他ならぬ媛名葵自身から彼の名前を聞いたのだから間違いはないはず)


(
532郡 太一朗 ◆gphCpRvXtQ :2013/02/08(金) 21:28:17.36 ID:2StfWaee
>>531
……おいおい。
(机に突っ伏して、口と耳と鼻と頭から煙を吹き出して突っ伏している梨緒の姿を見て、溜息を付く。
 まあ、自分も人の事は言えないのだが、流石に見ていると不憫さすら覚えた)

ま、その様子じゃ頭の方にはあまり入ってないみたいだけどな。
(と、苦笑。それでも、それだけ苦手なものを一時間以上やり遂げようとする意志はなかなかなものだ。
 これで、頭のなかにしっかりと入っていれば更に上等なのだろうが)

ん?深凪?
(彼女から深凪という単語が出てくるのは珍しいことではない。
 どちらかというと、自分の知る深凪の『彼女』は顔の広い方で、深凪の存在を知る人間は、
 その道の人間であるなら、そう少なくはない)
んー……まぁ、そういうことなら、隠す必要はないか。
(がしがしと頭を掻き乱す。正直彼女についてはあまり話したくない。
 と言うのも自分の些細な発言で彼女に危険因子を必要以上に寄せ付けたくないからだ。
 もちろん、梨緒にそんなつもりはないだろうが、ほんの些細な言葉が一転二転し、大事を引き寄せることもある)
(とはいえ、彼女に関係する人物は今ここには自分と目の前の彼女しかいないだろう。
 多少ならば、話しても構わないだろう)
……ん、それで?悪いが、深凪については俺はあまり詳しくないぜ。
深凪のことを知りたいなら、それこそ先輩に聞いた方が早いしな。

【と、少し遅くなっちまったっ】
533顕谷 梨緒 ◆x2JNvp1m4g :2013/02/08(金) 21:41:07.94 ID:BSvT7qkc
>>532
数学なんて嫌いだー、うなー。
こんな学問作った学者の子孫は現代の子供たちの前で腹切りか土下座するべきだよぅ。
(飼い主が餌をくれない時の犬のような顔をして唸る)
(脳細胞が数式を記憶することを拒絶してるくらい数学が苦手だった)

ああ、いいのいいの。
仕事がどうとか、そんな話じゃないから。
(手を横に振ってそこは訂正しておく。深凪の仕事と梨緒の背負った使命は、ある一点を)
(除けば関係はない。あるとすれば梨緒が理性を失い完全な鬼と堕した時に狩る時だろうか)
あのね、この前一緒に植物の妖魔と戦ったじゃない。
それでね、その時の話を葵さんにしたんだけど……
なんていうのか、郡くんの事を話してる時の葵さんの顔が、なんていうのか……
(そこで言葉を切って、悩む。あの人は大抵ポーカーフェイスで、真意が伺い知れない)
(そんなあの人が殊更に、郡太一朗について言及した時に限っては……)
何て言うのか、「私、彼には関心ありませんよ」みたいな感じでさ。
無関心さを強調してる風に思えたんだよね。
(それは梨緒の単なる思い込みだったのかも知れない。けれど、気になる)
(だから野暮だと思いつつも、真相を突き止めたい衝動が沸き起こった)

もしかして、なんだけど、違ってたらごめんだけど……
郡くん、葵さんにひどいこと……した?
(更に声を潜めて、問う。その眼差しは真剣そのもの)
(違っていたら即座に土下座をする覚悟はあった)
534郡 太一朗 ◆gphCpRvXtQ :2013/02/08(金) 21:58:09.92 ID:2StfWaee
>>533
まぁ…俺も、数学嫌いだけどさ。
全教科の中で物理と数学だけはこの世から消えてもいいと思うぐらいだけどさ。
残念ながら世の中はそう簡単には出来ていないらしい。
(ふっと遠い目をする。彼女ほどではないにしろ、数学は大嫌いだ。その成績は言うまでもないだろう)

あー…あったね。あの時はなかなか手ごわかった。
(公園での出来事だったか。つい最近のようにも思えたが、よくよく考えてみれば、あれから結構な日にちが経っている)
ふぅん、その時のことを話したのか。
(成程、確かに異形絡みではないこともない。けれど、話題の中心ではないことは流れからして分かる)
(そして、次の彼女の言葉に吹きだして笑う)
あぁ、アレがいつも通りの先輩だよ。あの人はそういう性格なんだよ。
(いつも自分と接する時は、突き放すような、距離を開けるようなそんな言い方になる。
 もっともそれは、彼女に告白してからずっとであるし、それも慣れたものだが)
(強調しているかどうかは分からないが、少なくともそれは自分の前ではいつも通りの反応なので、違和感があるわけもなかった)

ヒドいこと……ねー……
(ない、とは言い切れない。色んな意味で。
 もっとも、とある一件で彼女との関係がより複雑にはなったが、
 それでも、それは「ヒドいこと」とは違うような気がする。きっと)
…まあ、よくは分からないが、先輩が傷ついているとか、苦しがってるとか、
そういうことじゃなけりゃ、俺としては安心できる話だけどな。
535名無しさん@ピンキー:2013/02/08(金) 22:09:59.26 ID:psYaEI0e
535
536顕谷 梨緒 ◆x2JNvp1m4g :2013/02/08(金) 22:13:27.67 ID:BSvT7qkc
>>534
友よ……
(それ以上何も言わず、熱い眼差しで手を差し出す)
(その台詞に深い感銘を受けた様子であった)

突き放す……か……
(ぽつりと呟く。知っている誰かを突き放す理由。それについて考える)
(第一に、嫌いだから突き放す。それなら納得できる)
(第二に、好きだけど突き放す。時にはそんな事もあるだろう)
葵さんには深凪の使命があるから、自分の周りにいたら危ないから、大事に思うから
知っている人を突き放すとか、そんな感じなのかな?
(確証はないけれど、多分、そっち寄りの理由なのかも知れない)
(少なくとも彼はその扱いで納得している。知り合いと言っても一線を引いた関係なのかも知れない)
葵さん、言ってたよ。
郡くんは危なっかしいから、隣にいて抑え役をしてくれる人がいたら安心できるってさ。
(それは現場を荒らされたくないからと、あの人は言っていたけれど)
(本当にそれだけが理由なのかと勘ぐってしまう。胸のモヤモヤが晴れない)
(複雑で無味乾燥な数式を前にした時とはまた違うモヤモヤだった)

むぅ、何とも煮えきらない返事だね。
(「ある」とも取れる言い方だった。男女の痴情の縺れなのだろうか)
私としては全然安心できないけどね。
女の子にあんな能面みたいな顔させたらダメだよ。正義の味方以前に男失格。
どんな関係かわからないけど、縁があって知り合ったんだから、笑わせてあげないと。
(元々表情が薄い人で、しかも独特のペースを持つのが媛名葵という女性)
(そう。異形狩りだとしても、女性。女の子なのだから。気遣わないと嘘だ)
537郡 太一朗 ◆gphCpRvXtQ :2013/02/08(金) 22:28:50.95 ID:2StfWaee
>>536
ったく……それはこっちのセリフだっての。
(梨緒が口にした彼女が言っていたという言葉に対して、苦笑し、頭の後ろで手を組んで、椅子の背もたれにもたれ掛かる)
そりゃ、その言葉のままの意味で、俺が危なっかしいからだろ。
俺は無理はしないけど、無茶はするからな。そういう意味で、先輩も心配なんだろう。
けど、それはお互い様ってやつだよ。俺からしてみれば、先輩の方が無理してる気がする。
だから、俺はあの人の背中が守れるぐらいには強くなりたいんだ。せめてな。
(彼女がどう思うかは分からないが、せめて傷つくのであれば自分の傍で傷ついて欲しいと思うのはきっと我儘だろう。
 けれど、その我儘を叶えるためには、まずは自分が強くならなくては、彼女の隣には立てない)
…色々と難しいんだよ、その辺りは。

ふぅん、言ってくれるじゃねえか。
(半眼で彼女を眺めながら、笑う。もっともだ。一般論で言えば、彼女の言うとおりなのだろう)
本当なら、そうするべきなんだろうな。
でも、俺は“媛名葵”という人物が好きであって、普通の女の子を好きになった覚えはないんだ。
異形狩りとしての彼女もひっくるめて、俺は好きなんだよ。あの人のことが。
(同じような話をどこかでしたような気がしないでもない。苦笑し、溜息を吐き出して)
だから、俺が出来るとすれば、その背中を守ることぐらいなんだよ。
―――その、お前のいう「能面」すら、俺は好きなんだよ。
(性格悪いと自分でも思う。けれど彼女は「能面」というが、そうだろうか。それも彼女の表情のひとつだと思っているが。
 あるいは、愛情表現とすら思っている自分はそうとう捻じれているのだろう)
それに、その「能面」を外すときは、きっと、あの人が深凪を辞める時だろうよ。
(でもなければ異形狩りなんて出来ないだろう。彼女の素顔を知っているのなら、「能面」を被っていても良いとすら思う)
538顕谷 梨緒 ◆x2JNvp1m4g :2013/02/08(金) 22:50:18.27 ID:BSvT7qkc
>>537
つまり……えっと……
(話を整理してみよう。彼女は彼、郡太一朗が危なっかしいと言っていた)
(その彼は、彼女、媛名葵は無理をしていると言っている)
(梨緒よりは付き合いのある彼が言うのだから、そうなのだろう)
(そんな葵を彼は支えたいと言い、彼女は郡を心配している)
なーんだ。結局仲良しなんじゃない。
そーしそーあいだね、お二人さん♪
(にぱーと知能指数の低そうな笑みを浮かべる)
(何のことはない。形の違いこそあれお互いに想い合っている。心配している)
(そして彼の方は少なくとも葵を支えるくらい強くなりたいと思っている)
(そんな彼の気持ちを知っているからこそ、葵は彼を突き放しているのかも知れない)

それは屁理屈だよん、郡くん。
それも含めて好きならさ、異形狩りの戦士として傍に立って戦うことも。
女の子としての部分も全部まとめて守って支えないと。
背中を守ることくらいとか言っちゃダメ。50点です。俺の背中で守ってやるくらいは言わないと。
(両腕で大きく×マークを作って顔を顰める)
(我ながら野暮の極みだと思うけれど、それこそ縁あって知り合った人たちだ)
(梨緒の出来ることなんて些細な事だけど、何かしてあげたい気持ちはあるのだから)

その人が好きならもっと強い言葉で宣言しないと。
言霊って言ってね。言葉に宿る霊力は、自分の望んだ未来を引き寄せる力があるんだよ。
だから、いつか葵さんにちゃんと言ってあげて。もっと強くて、信じてもいい言葉をさ。
(特別な力などなくとも、強い想いには霊力が宿り、不確定な未来を少しでも変える力となる)

――それから、ごめんなさい。変なことばっかり言っちゃって。
(大きく頭を下げる。流石に分限を越えた発言かもしれないと思ったから)
(言った言葉に嘘も後悔もないが、非礼は詫びるべきだろう)
539郡 太一朗 ◆gphCpRvXtQ :2013/02/08(金) 23:08:01.03 ID:2StfWaee
>>538
………はぁ。
(溜息をつく。お節介焼きというか、何と言うか。まぁ、何だかんだで自分もこういう人間なのかもしれない。
 警察官の彼とのやりとりを思いだして、苦笑。結構自分と梨緒は似ているのかもしれない)
守らないとも支えないとも言ってないさ。ただ、今の俺にはそれだけの強さがない。
だから、強くならなくちゃいけないんだよ。
(屁理屈かもしれないが、実際そうなのだ。他人からしてみれば、大したことではないのかもしれないが、
 この世界に身を置くのであれば、やはりそれだけの力は必要だ。)
言える時が来たら言うさ。今はまだ、言えない。守りたいけど、今はそれだけの力はまだ、ない。
無責任なことは言えないさ。……ま、言えるようには強くなるつもりだけどな。

宣言ならずっと宣言してるさ。
(苦笑しながら、彼女の額にデコピンを喰らわせてやり)
何を勘違いしてるかは知らないが、俺は先輩が好きだって何度も言い続けてるぜ?
それとも、俺が先輩が好きだっていう気持ちは半端だって言うか?
(何度目かの溜息。彼女からしてみればそう見えるということだろうか)

ああ、俺なら良いけど、他のヤツにはあまり突っ込んだこと言うなよ。
こういう世界に生きる奴等ほど、デリケートなヤツが多いからな。
(お前が言うな、と突っ込まれそうなセリフだが、実際精神的に脆い部分を抱えている人間は多い。
 媛名葵にしても危うい部分はあるし、兵部晶にしてもそうだ。もっともそれは、確かに余計なおせっかいだが)
540名無しさん@ピンキー:2013/02/08(金) 23:15:13.35 ID:psYaEI0e
540
541顕谷 梨緒 ◆x2JNvp1m4g :2013/02/08(金) 23:22:23.69 ID:BSvT7qkc
>>539
強さと力を履き違えてなければ、それでいいと思うよ。
うん、大丈夫。郡くんは強くなる。私が保証するよ。
(根拠のない保証。それこそが言霊だ)
(無責任な事は言いたくない慎重さが、彼にはある)
(なら代わりに、梨緒が言霊にて彼の成長を保証しよう)

どうっふ!?
お、乙女に対する態度じゃねー!
(デコピンされて面食らった。こんな態度を取るのが実にイケメンだ)
(額を抑えつつ、それでも笑った。想ったり想われたりするのは良い事だ)
ま、まあ、それならいいんだけどさ。
でーも、デコピンされたことは葵さんにチクってやるー♪怒られるがいいさ♪
(いつもの調子で笑う。自業自得?そんな言葉は知りません)
(何かあれば郡や葵の為に少しでも何かをしようとは思う。デコピンされてもそれは変わらない)

ふぁーい、了解しましたっ。
そろそろ帰る時間かな。よかったら帰りに何か食べる?
一狩り行くのでもいいけど。付き合うよ。
(敬礼などしつつ鞄を持って立ち上がる)
(今日は寒いから異形も出没しないかもしれない。それでも、夜を駆け抜ける)

あ、忘れてた。
そろそろバレンタインデーだね。義理チョコ、楽しみにしててね。
それとも葵さんのチョコ以外は受け取らないぜって決めてたりする?
(ピッと中指を立てて宣言。初めて家族以外の誰から贈るチョコレート)
(義理とは言え、精一杯の想いを籠めて作りたい。だから受け取って欲しい)
(それもこれも、彼の対応次第だけど)

【そろそろ〆かな】
【私の方は話の種も尽きたし、これくらいでいいよ】
542郡 太一朗 ◆gphCpRvXtQ :2013/02/08(金) 23:35:59.89 ID:2StfWaee
>>541
……おまえ、えらく達観してんのな。
(はは、と笑う。確かに考え方としては間違っていないし、それが正しい考え方だろう。
 しかしながら、強さと力はイコールではないにしても、少なくとも「強さ」の一部であることには違いない。
 心技体とは言うが、今の自分には力も技術も足りていない。もっと精進しなければ)

お前さんが余計なお節介を焼くからだよ。
(もちろん、その意図としては自分たちのことを心配してくれたから感謝せねばなるまい。
 しかしながら、どうもこの少女の好きなようにされるのは癪だと思うのは、同族嫌悪なのだろうか)
(いや、嫌悪ではないか。何だかんだで、こんな少女のパーソナルスペースを気にしないお人よしは嫌いじゃない。
 むしろ好感が持てるぐらいだ)
はいはい、分かりました分かりました。
(肩を竦めて笑う。冗談っぽく呆れたように笑いながら、やれやれと首を横に振り)

義理チョコなら喜んで。人がくれるものを粗末にはしないタイプなんでな。
くれるものなら喜んで貰うさ。
(まあ、肝心な大本命から貰えるかどうかはさておき)
ま、俺にくれるなら、先輩にもあげてくれよ。友チョコってあるんだろ?
そーいう感じで先輩にもあげたら、きっと喜ぶぜ?

…そうだな。軽くハンバーガーでも食って帰るか。
駅前に確かあったはずだし。寄って帰ろうぜ。
少し待っててくれよ。帰る準備するからさ。
(そう言うと、その場を離れて、帰り支度を行い、彼女と帰ることにした)

【それじゃ、こんな感じで締めって感じでいいかな?】
543顕谷 梨緒 ◆x2JNvp1m4g :2013/02/08(金) 23:42:42.70 ID:BSvT7qkc
【はいはい、こんな感じでいいかなと】
【見届けました】
【今回はこんな感じで〆だね、お相手ありがとうございます(ぺこり】

【いやー、郡くんと葵さんの今後の展開に勝手に期待してたり】
【今日は楽しかったよ。また遊んでね】
544郡 太一朗 ◆gphCpRvXtQ :2013/02/08(金) 23:46:25.61 ID:2StfWaee
【はいー、こちらこそどうもお付き合い頂いてありがとうございましたっ!】
【また機会があれば、どんどんお誘いくださいなっ】
【それじゃあ、今日はどうもお疲れ様でした。おやすみなっさいっ!】
545名無しさん@ピンキー:2013/02/09(土) 01:18:38.34 ID:y7Nxy24N
545
546紅裂拓兎 ◆QiSi/P5T2Q :2013/02/10(日) 21:27:50.30 ID:wOZOLHqE
【久しぶりに待機】
>>54がプロフ】
547名無しさん@ピンキー:2013/02/10(日) 21:32:12.77 ID:WJqC3xrr
きたか
548久遠ゆりか ◆Juli/dituo :2013/02/10(日) 21:41:02.20 ID:oWVgczZs
【先輩、こんばんはですわ。】
【もしかして、わたしとだと連続になるのかしら?】
【もしそうならば、ご遠慮しようかな…とか思ったり】
【やっぱりロールは色んな方とされたほうが、有意義ですもの。】
【その辺は、遠慮なく仰ってくださいませ。】
549紅裂拓兎 ◆QiSi/P5T2Q :2013/02/10(日) 21:46:20.64 ID:wOZOLHqE
【誰でもおkよ】
【まあゆりかちゃん用のネタは沢山あるから気にすんな】

【案@拓ちゃんが情緒不安定です。なのでゆりかちゃんがこの隙を突いてしばき倒す】
【案A拓兎とゆりかのお料理万歳(お泊まりもあるよ)。されど情緒不安定】
【案Bつい勢いでロシア工作員やっちまったので隠蔽工作に奔走する明日無き二人】
【案Cすっかり忘れていた魔王の下僕たちがゆりかを拉致った!拓兎への憎悪を植え付け】
【刺客に仕立て上げる】

【大体こんなところか。まあ気に入らなければ他にも出しますが……】
550久遠ゆりか ◆Juli/dituo :2013/02/10(日) 21:53:00.86 ID:oWVgczZs
【ふむ…1だと、どれと組み合わせても同時でいけそうですわね。】
【一番楽なのは、1と2のコンボかな。】
【面白そうなのは3だけれど、意義がありそうなのは4ですわね。】
【わたし個人的には、拓ちゃんの情緒不安定っぷりを見てみたかったり、ですわ。】
551紅裂拓兎 ◆QiSi/P5T2Q :2013/02/10(日) 21:57:50.98 ID:wOZOLHqE
【4はゆりかちゃんの背中のブツの扱いもあるから微妙なんだよね……】
【覚醒させたり暴走させたり止めていた成長を加速させたりもできるという……】
【だからある程度許可ないと無理なのよね、本当は】

【んー、よくよく考えたらいつも情緒不安定な気がしてきたわ、俺】
【まあ基本のラインは1ってことで。どれと組み合わせるかは任せよう】
552久遠ゆりか ◆Juli/dituo :2013/02/10(日) 22:02:16.71 ID:oWVgczZs
【いつも、って…】
【それは情緒不安定なのではなく、その状態がデフォだから通常ってことではなくて?】
【成程…成長は、最終的には超現象的に最初の状態に戻していただければ、全然構わないですわ。】
【なので、長丁場でいくなら1絡めた4、少しライトめでいくなら1絡めた2って感じかしら?】
【先輩なら、どちらいきます?】
553紅裂拓兎 ◆QiSi/P5T2Q :2013/02/10(日) 22:08:04.18 ID:wOZOLHqE
【にゃるほど、すごく納得できたわ】
【ふーむ……じゃあ4で。一時的に解放したけど結局負荷が大きくて】
【自然に戻った感じでよろ。あと質問、七つの大罪のひとつを】
【貼り付ける感じでやりたいけど、どの大罪がいい?】
【貼り付けたものだから結局消化されるから元に戻る感じで】
554久遠ゆりか ◆Juli/dituo :2013/02/10(日) 22:19:02.10 ID:oWVgczZs
【七つの大罪…ふむふむ、面白そうですわ。】
【なので、先輩にお任せ。】
【ちなみに、わたしの中のものは邪視と呼ばれる堕天です。】
【なので、色々誘惑には弱いとは思いますわ。】
【ちらっとご覧いただけたようですけれど、わたしとは相性がよいので自我を出すこともあり。】
【父と先々代は、己の体に封印した状態。】
【わたしは初代と同じで共存状態ですわ。】
【初代は、わたしとほぼ同じ姿かたちをしています。】
【魔王さま関係が絡んでくるのなら、とりあえずご報告。】
【その辺も絡めるかどうかは、お任せですわ。】
555紅裂拓兎 ◆QiSi/P5T2Q :2013/02/10(日) 22:22:17.02 ID:wOZOLHqE
【よくよく考えたら人間って最初から全部備えてるよな、大罪】
【大体把握した】
【謎空間で謎のやり取りをして、そこから好きな場所で目覚めて、】
【俺のところにくる感じでよろ。とりあえず書き出してみるわ】
556久遠ゆりか ◆Juli/dituo :2013/02/10(日) 22:26:02.62 ID:oWVgczZs
【だから、七つの大罪が生まれたのではなくて?】
【悪魔はいつでも、全て人間のなかにあるのですわ。】

【はい。では、お待ちしておりますわ。】
557 ◆QiSi/P5T2Q :2013/02/10(日) 22:40:35.74 ID:wOZOLHqE
「言われた通り連れてきたけどよ、どうすんのこの子」
(最初に、久遠ゆりかのよく知っている青年の声)
(此処には声しかない。光はない。暗く、昏い、冥い。光という光がこの空間では拒絶されている)
(最初に言葉があった。光あれと唱えて光が生まれた。されど、光よ去れと唱えて闇が生まれた)
(だからここには光が去った後の闇しかない。人の遺伝子に刻まれた原初の闇だけが)

「私も聞きたいです、主。ここのところ、全く活動を許してくれない、その理由を」
(次に、女性の声。冷たい性根を感じさせるに足る、その声)
(その声には問いかけた相手に対する畏怖と、それを凌ぐ不信が込められている)

「活動はしてるわよ、世界のあちこちでね。単に滅ぼすだけなら戦争と疫病を自然災害を
 近いタイミングで起こせばそれで済むことだし。でも、それだけじゃつまらないのよ、進行役としては」
(最後に、少女の――幼い少女を想起させる声。蕩けるくらいに甘い、甘い声だった)

「聞こえてるかしら、ゆりかちゃん。今から少しだけ、自分の本音に素直になってもらうわね。
 大丈夫。どんな結果になろうとね、それは貴方の望んだ結果のひとつに過ぎないのだから」

(幼女の甘い声が耳元で囁く。優しく、そして官能的に)

「嫉妬……あの人はああなのにどうして私はこうなのかしら?
 傲慢……私は貴方たちとは違う。だからそんな眼で見るな。
  怠惰……先のことなんて見たくない。ずっと楽しいことだけしたい。
   強欲……欲しい、欲しい、あれも欲しい、これも欲しい。我慢なんてしない。
    憤怒……許せない。許さない。許す必要なんてあるものか。
     暴食……食べたい、あれもこれも食べたい。一杯一杯食べたい。
      色欲……あの人が好きだから、あの人の全てが欲しい。ひとつになりたい」

(それは七つの大罪。それは人間が誰しもが持っている当たり前のもの)
(当たり前。それ故に、強固な精神を以てしても抗えるはずもない。人間だからだ)

「七つの大罪を活性化させた。少しだけ、自分に素直になれる。それも貴方の本音だから
 いずれ奥に引っ込むわ。その前にその力を借りて貴方を本当の姿に戻してあげる。
 そして、ひとつだけお願いがあるの。貴方のよく知る彼を■してあげて」


【どれとは言わず全部覚醒させたわ】
【どれが強く発露するかは任せた】
【それではよろしく】
558久遠ゆりか ◆Juli/dituo :2013/02/10(日) 23:00:54.38 ID:oWVgczZs
(気が付けば、永遠の闇で眠っていた。)
(気が付いた、というのは、少し違うのかもしれないけれど)

(遠く近く、深く浅く、声がする。)
(甘く、柔らかい、心臓を真綿で締める様な、安寧の闇。)
(すぅ、と息を吸いこみ、吐き出して、目を閉じたまま小さく寝返り――頷き。)

――わたし、の…わたしの、よく知る、あの―ひと……あの人、を――
(甘ったるい、砂糖菓子のような、優しく、恐ろしい、声。)
(その中に、ずっと浸っていたいような、そんな、誘惑―)
(深く、甘く………)

―――ッ
(はっ、と目が覚める。)
(あれ?ここはどこだ…)
(きょろきょろとあたりを見渡す。)
(少し離れた場所に見える、校舎の一角。放課後、部活動の生徒たちのざわめき。)
(暮れ行くオレンジの空と雲、横たわっていた石段。目の前には、いつのまにか修復されていたフェンス。)

……あれ?わたし……
(いつもの場所だった。いつもの、体育館裏だった。)
(起き上がり、ふと掌を見る。制服の袖口、白い肌、長い指。)
(わたしの手、こんなんだったっけ?と。)
(まだ午睡の余韻が指先まで残っているような、そんな心地よい倦怠感のなか)
(胸元から手を差し込み、大切な相棒を確認する。)
(昨夜のメンテナンスは上々、大丈夫、わたしはやれる―――やれる?何を?)
(立ち上がり、少しだけふらつく。)
(鬱陶しげな仕草で、ポニーテールに結ったゴムを引っ張り解く。)
(長い金色の髪が、ゆるりと背中を覆った。)

わたし…あの人の……あの人のとこへ、行かなきゃ……あの人…
なぜ?……わからない?
(そう、でも、いつものように笑って、笑顔を、見たいから、だから)

(歩いていると、ふらつく足取りも少しだけ軽やかになってくる。)
(いつしか、たたたっと駆け出して、その姿を、紅い色を追い求めるように)


【それでは、よろしくお願いいたしますわね。】
【このまま、道中出会うか、先輩の部屋の呼び出しをわたしが押すかは、そちらにお任せですわ。】
559紅裂拓兎 ◆QiSi/P5T2Q :2013/02/10(日) 23:11:13.56 ID:wOZOLHqE
全てが無価値……
無価値だとしか感じられない自分が一番無価値……
あーあー、なんで生きてるの、俺。早く俺を殺しに来いよ。
なぁ、アンジェラ…………
(ひとたまりもない空洞の日。楽しくない。飢えていない。刺激がない。退屈極まりない)
(なのに動けない。動くことすら億劫だ。怠惰に取り憑かれているのか)
(自分の贋作が久遠ゆりかを拉致した事など知る由もない紅裂拓兎が、歩いていた)

(その日、学校を休んで映画を観に行っていた。実に微妙な出来栄えに暫く放心していた)
(そのままショッピングモールの中で昼食を済ませて、あちこち彷徨っていた)
(例えば普段は行かない神社。廃墟でなにかしている人間たちを無慈悲に痛めつけてやった)
(断末魔の叫びは愉悦にすらなりはしなかった。気づけば放課後の時間)
(こんな日は兵部晶に愛のメッセージを送るか、久遠ゆりかを可愛がるか……)

馬鹿弟子を可愛がるって決めたしな……
なにか食わせてやるか。
(そう決めると、少しだけ気分が晴れた。誰かを無慈悲に殺した手で、愛する――とは言っても)
決して男女愛のそれではなく――少女に手料理を振る舞う、その矛盾に笑う)
(携帯電話を操作して久遠ゆりかの番号を呼び出す)
(呼び出し音が一回、二回、三回、四……)

あ、もっしもし、ゆりかちゃん。お耳の恋人、拓ちゃんですよ。
(いつもどおりの調子で、ふざけた事を紡ぐ。そうしなければ他人とまともに会話できないからだ)

【では呼び出すような感じで】
560久遠ゆりか ◆Juli/dituo :2013/02/10(日) 23:28:37.07 ID:oWVgczZs
(ようやく、頭がはっきりしてきたような気がしたのは、そのコール音に気が付いたときだった。)
(だけど、そのはっきしりたきたような気、というのは、本当に、たんなる気のせいだったのだけれど。)
拓兎先輩?
(弾む息を抑えながら、開口一番呼びかける。)
うん、わたし……
(自分でも、よく解からないほどに甘い声を出し、首を傾げつつ髪を指先に絡める。)
解かった、すぐ行くわ。

(表通りに出て、程なくやって来たタクシーを止める。)
(一度家に帰って着替えたかったけれど、制服でも問題ないだろう。)
(途中で、着替えを買ってもいいわけだし。)
(なによりも、1秒も早く、会いたかったから。)

(人ごみの向こう、いつもよりもずいぶん楽に、その姿を見つけることが出来た。)
(手を挙げて、大きく振る。)
せんぱーい、こっちこっち。
(大きな声に、数人がこちらを振り返る。)
(視界の隅に入る、緩やかなウェーブを描く金色の髪が揺れる。)
(顔のすぐ真横、驚いた表情に、何故か優越感を感じて、青い瞳を微笑ませ会釈をした。)
先輩、こんなとこでなにしてたの?
わたしお腹すいちゃった。なにか食べたいな。甘いものがいい。
でも、お洋服も見に行きたい。
だってわたし、制服のままでしょ?
みんなもっと可愛いお洋服着て歩いてるもの。
(腕を伸ばし、その大きな手に触れる。繋いで歩きたい。そうじゃなきゃ、嫌なんだから。)
(だってそうでしょ?先輩が優しくしてくれるのは、わたしだけ。)
(甘えるような瞳で、真っ直ぐと見つめる。)
(彼の顔を見る、首の角度の違和感には、まったく気が付かないままに。)
561紅裂拓兎 ◆QiSi/P5T2Q :2013/02/10(日) 23:44:32.69 ID:wOZOLHqE
(はて、この声は誰の声だ?回線越しだから声が多少違って聞こえる事はあるが)
(何かいつもの声とは違う気がする。何より、彼女はいつも紅裂先輩と呼んでいたはず)
(違和感を覚えながら通話終了。なんだろう、あのシュークリーム並みに甘い声は?)
(色々納得できない。それでも、いつもの笑みを浮かべる)

(――道化は楽しくて笑っているわけではない)
(矮小で滑稽な自分を観客に見てもらうことで、笑わせているのだ)
(そして観客すらいないのに笑っている自分は道化以下だろう)
(誰も笑ってはくれないのだから。そんな自分が哀れで、笑う)

ハハッ、なんの冗談だこりゃあよ。
(だから、こんな時でも、乾いた笑い声を出すしかない)
(誰だ、あの久遠ゆりかをバージョンアップした美少女は?)
(いや、待て。待ちなさい、現実を直視しろ。アレは間違いなく久遠ゆりかだ)
(どうしてって顔の骨格が似ている。発散している空気が似ている)
あー、何かって言われてもだね……
ちょっと自分の人生について振り返って色々死にたくなってたとこよ?
(本当に誰だこいつと言いたい。理解していても、世界の中心で叫びたい)
(いつも纏められていた、少し癖のある金色の髪が今は解かれて優美に靡いている)
(すらりと伸びた身長。接吻したくなるような手足。潤んだ蒼い瞳……)
(誰もが振り返る……なんて手垢のついた形容詞が、本当に似合う女性がそこにいた)

うん、わかった。俺が悪かった。今までのキミへの侮辱は取り消す。
発展途上のクソガキとか言って悪かった。今のキミは十分以上魅力的です。
だから元に戻って欲しい……な?
気づいてる?キミ……身長、伸びてる、よ?
(恐る恐る――何を恐れているのか自分でもわからないが――小声で指摘する)
(やばい。頭の中がぐるぐるしている。胸の中でごうごうと風が吹き抜けている)
(甘い少女の香り……それが、限りなく接近して、ついに触れ合った)
(現実逃避すら許されない、らしい。罅割れた道化の仮面を思わせる表情を浮かべる)
562久遠ゆりか ◆Juli/dituo :2013/02/11(月) 00:03:09.98 ID:oWVgczZs
(放たれる言葉を捕まえ、キッと睨みつける。)
死んじゃダメ!
だって、先輩が死んじゃったら、わたしどうしたらいいの?
(死んで欲しくない、生きていて欲しい。幸せになって欲しい。そんな希望もあるのに)
(だけど、まず口を付いて出るのは、己の保身。)
(淡いピンクのグロスが濡れる唇を尖らせ、本気で拗ねたような顔になる。)
(そんな甘えすらも自分は赦される、当たり前のこと。)

しんちょう?…慎重……?
身長?
(暫し考える、左手をしっかりと繋いだまま、右の指を顎に添えて首をかしげ)
(ぱちぱちと何度か睫を揺らすと、今度は逆側に首を傾け、紅い男に寄り添う。)
普段から、こんなんだったんじゃない?
それよりもー、なになに?魅力的って。
(恥らうことなく、満足そうに微笑み、うんうんと頷く。)
当たり前でしょ?
だって、先輩にとって、わたしが一番可愛くて綺麗でしょ?
ねっ?
(普段のゆりかなら死んでも言わないような台詞を、さらりと言ってのけ)
(外見はもとより、あからさまに言動も普段とは全く違うのに)
(その放つ空気や表情作り、なによりもその存在が、まったく普段の久遠ゆりかそのもので)
ふふっ。先輩、変な顔してる。
先輩、夜も一緒にいてくれるのよね?
わたし、二人だけになりたいな。
(背筋を伸ばし、紅裂の耳元に唇を寄せて囁く。)
その前に甘いもの、ねっ
(いたずらっぽく笑うと、強引にぐいぐいと繁華街に向けて引っ張る。)
(あれもしたいし、これも欲しい、見たい。)
(特別な人と一緒に歩く、特別なわたしを見て。)
(そして、わたしはこの人を――■してあげなきゃ…)
563紅裂拓兎 ◆QiSi/P5T2Q :2013/02/11(月) 00:20:44.22 ID:33q+cq9A
……本気で返されてもな……
どうしたらって、好きにすればいいんじゃないか、な?
誰がどうしようが、勝手に生きて勝手に死ぬのが俺らのやり方だろ……?
(予想外に本気の声でダメだと言われて、ビクッとなる)
(痴話喧嘩かと周囲の視線が突き刺さる)
(ここまで人目が気になったのは実に久しぶりな気がする)
(それでも、口をついて出るのは実にらしい台詞。若干、尻窄まりな言い方になったけど)

あぅ…………
(絶句する。一応、歪な感性を持つこの紅い男にも美醜の判別くらいはできる)
(愛らしいとか、美しいとか、それくらいの判断基準はある)
(その基準に照らし合わせるのなら、彼女は美しい存在だった。そんな彼女に寄りかかられて)
(反応しない方がおかしい。だが、それだけだ。最初の衝撃が過ぎれば、残るのは虚しさのみ)
(こんな時、いつも確信する。自分に遂には人間に成れはしないのだと)
あー、はいはい、ゆりかちゃんはいつでも可愛いよ。うん、本当にね。
……つーか、明らかにコレ超常現象だろ。とうとう覚醒しやがったのか、背中のアレが。
(反対の方向を向いて答える。原因と思われるのは、多分彼女の中の例のアレだろう)

ぐっ、げほっ、げほっ……!
お、おま、お前……
(囁かれて、咳き込んだ。こんな台詞はあの馬鹿鬼――奏永久ですら言わなかったというのに)
(空洞だった胸の中で、再び風が吹き荒れた。ついさっきから情緒が安定しない)
(本当に誰だこいつと今すぐ何故か兵部晶に訴えたい気分だった)
だ、大体いつも二人で過ごしてるだろ。何を今更って感じだがな。
本当に脳味噌までスイーツに成り下がったか馬鹿弟子め。
(いつもの調子を取り繕いつつ、彼女に誘導されるままに歩き続けている)
(いつもの調子……そう、いつもの態度、いつもの仮面。手馴れた作業)
(人間の振り、人間の真似。哀れな道化。紅い悪人。出来損ないの怪物)

そもそも、だ。本気で言ってるんなら、俺はキミを……さなくちゃならない……
(本当にそれを望むなら、■さなくてはならない。奏永久を■さずに済んだのに)
(どうして彼女をこんな形で■さなくてはならないのか。こんなのは、約束と違う)
564久遠ゆりか ◆Juli/dituo :2013/02/11(月) 00:37:49.31 ID:rguG4oUG
(絶句している様子を、きょとんとしながら見つめる。)
(暫らくして、軽く流されたような発言に、ぷくーっと頬を膨らませて見せた。)
(どうして、目の前の彼が時折戸惑いを見せるのが、解からない。)
(わたしは、いつも、こうだったはずなのに。)
(ちゃんと、可愛いって言って!と言いながら、繋いだ手をもぞもぞと動かし、指を絡める。)
(紅色と金色)
(身長もそれなりにある二人が、手を繋ぎ、女の方はじゃれ付きながら繁華街を歩いている。)
(なんとなく、注目を浴びているような気がして)
(特別大きいほうではないけれど、程よく膨らんだ柔らかな曲線の胸元を、ふふんとそらして見せた。

(いつもなら、紅裂の些細な表情の変化に、それなりに気が付き)
(距離をとったり、逆に近寄ったりと)
(程よく関係を保っていたゆりかだったのに、今は、相手の気持ちは考えもしない)
(自分が全ての中心であり、世界だった。)
(紅裂の言葉は、届かない。)
やだ!いつも二人で…だなんて……
そんな、恥かしいこと、こんな人前で言わないでよ…
まわりに聞こえちゃぅ…
(恥かしそうに頬を薔薇色に染め、紅裂の手をぶんぶんと振る。)
(そしてそのまま視線を前に送ると、あっ、と声を上げて)
わたし、あそこ、あそこに行きたいっ
(たすきにかけたバイオリンケースのストラップを、いじいじと弄っていた右手を上げ)
(指差したのは、この辺りでは一番大きな、所謂ゲームセンター。)
先輩、ゲームとかするの?
わたしは結構なんでもやるのよ。
ね?なにやりたい?
(ただひたずら無邪気に、目の前に飛び込んできた快楽が欲しいと訴えた。)
565名無しさん@ピンキー:2013/02/11(月) 00:48:37.81 ID:e5u3ZC7V
565
566紅裂拓兎 ◆QiSi/P5T2Q :2013/02/11(月) 00:51:27.11 ID:33q+cq9A
(真実も事実も知ったことではない)
(自分の妄想に埋もれて耽溺するのが《傲慢》)
(他者の意見も気持ちも踏み躙って君臨するのが《傲慢》である)
(――誰だっけか、そんなことを言ったのは?)
(紅裂拓兎はここに至って確信した。今の彼女はトチ狂ったに違いないと)
(いつも適度な距離を保っていた久遠ゆりか。誰よりも寂しい癖に、誰よりも)
(触れ合うことを恐れる少女。それがこの男の知る限りの久遠ゆりか)

あの……ゆりか……さん?
(ああ、聞いちゃいない……問いかけつつも、確信している)
(甘い物関連以外でここまで螺子の跳んだ態度をするのは初めてだった)
(彼女は、久遠ゆりかはどうにかなってしまったのだ。認めるしかない)
(喧騒と騒音に塗れた空間に入ると、ゆりかは無邪気なまでに眼を輝かせる)
(無邪気――無邪気さとは時に残酷さなのだと、知っている)

……決めた。こんな馬鹿臭い三文芝居はさっさと終わらせる。
(決断するのに一秒必要だったかどうか。醒めた眼がゆりかの姿をしたナニモノかを)
(一瞬だけ見つめて、離れる。掴まれていた腕と共に心の距離さえも突き放す)
(次に取った行動は、乱暴そのものだった。逆に腕を掴んで店から出て、強引に引っ張る)

ここから先はR指定だ。
(普段は潜めている殺意を発散すると、それだけで彼の前から人が次々といなくなる)
(海を割った聖者の如き歩み。されどこの男は限りなく魔物に近い悪人)
(紅い魔人は、人気のない路地裏に美しい獲物を引きずり込んで、壁に押し付ける)
(肩を腕で掴んで抑えて、ギラリとした笑みを浮かべた)
567久遠ゆりか ◆Juli/dituo :2013/02/11(月) 01:08:18.11 ID:rguG4oUG
(不意に、暖かかった手が離され、不安そうな顔をする。)
(そしてその表情に次に訪れるのは、怒り。)
なんで離すの?どうして?
わたしのそばに居なきゃ、ゆるさな……きゃっ
やだっ、ちょっと、痛いっ
離してよっ
(二人の様子に、周りの人間が、なにごとだと注目し)
(そして、ただならぬ雰囲気――殺気―に、見て見ぬふりをし、再びゲームに興じる。)
(他人と関わらない、面倒事はいやだ、自分だけよければいい)
(渦巻く感情がタバコの煙のように二人に絡みつき、風にゆるりと流れる。)

痛っ
(壁に押し付けられ、燃えるような怒りと憎しみを、瞳に宿し睨み返す。)
(狂った笑いを浮かべる様子にも怯まず、女王様の言葉を投げつける。)
わたしを、こんな目にあわせるなんて、許さないっ
わたし…わたし、は――
(表情が崩れ、今度は青い瞳から、ぽろぽろと涙を零し始める。)
わたしは、なに?
どうしたらいいの…?
わたしは―――
(肩を押さえる腕に、縋りつくようにして)
(誘うように濡れた唇を開き、瞳を揺らし、小動物のようなか弱さで震えて見せる。)
あなたに、抱きしめてもらいたい、だけ、なのに……

そしたら、あの子の…あの子の願いを叶える……あなたを、…してあげる……
568紅裂拓兎 ◆QiSi/P5T2Q :2013/02/11(月) 01:21:25.97 ID:33q+cq9A
知るか。
(一言で切って捨てる。これこそ、本当の傲慢)
(他人の都合も気持ちも踏み躙って相手の上に君臨する、これが傲慢)
(許しなど乞わない。いつだって、そんなものは乞うたことはないのだ)

それが本音か?あの子の本音か?
(キミの本音かとは言わない。最早、久遠ゆりかと同一視すらしていない)
(弱々しく震え、泣いて縋る無力で美しい獲物を前に、唇の端が吊上がるのを感じる)
(彼女の、久遠ゆりかの前では終ぞ見せたことのない表情だった)

抱きしめてやるのは構わねぇさ。
そんなことしたって人間に成れはしないからな。
どう足掻いたって、俺はこの俺にしか成れなかったようだ。
(色んなことがあった。それでも自分は、幸せになることも、人間になりきることもできない)
(残ったのは、戦い。闘争を愉悦と感じ、ただ血にまみれて死ぬまで踊るしかない)

(――だから今は、ただ、今は――狂おしい。ただ、その一言だ)

さあ、やってみろ。俺を殺して見せろよ。
お前が、キミが、俺の敵になるのなら、俺は喜んで愛してやるよ、殺してやるよ。
(支離滅裂なことを言って、強く、抱きしめる。誰に言っているのかもうわからない)
(久遠ゆりかに言っているのか、彼女に似た誰かに言っているのか)
(それとも、ここにいない誰かに向かって言っているのか)
(それでも強く、抱きしめる。あの冬の日のように、強く、優しく)
(抱き潰したい衝動を殺しながら、狂おしさに抗いながら)
569久遠ゆりか ◆Juli/dituo :2013/02/11(月) 01:43:39.91 ID:rguG4oUG
(抱きしめられ、苦しさに息が止まりそうになる。)
(それでも、その狂気に抗うかのように、抱き返し)
(または、悪人を受け入れるかのように、身体がしなやかに寄り添う。)

そうだな…
誰とも触れ合わなかったわたしに、あなたが触れた。
そして、あの子が、あの少年が揺さぶった。
だから、ほんの小さな欲望が生まれた。
真っ白な中におちた、染みのような。
それを、私が正直に述べただけだ。
(そして狂気の身体を軽く押しのけ、獣の表情を微笑む瞳でじっと見つめる。)
お前は、人間になりたかったのか?
その血塗れた手で、狂った瞳で。
人間に成れないと思うのは、穢れた魂が、人間になりたいと訴えるからなのか?
あのまま、彼女の手の中で過ごしていれば、身も心も怪物となり得て
お前の魂も、楽になっただろうに。
どうして、彼女の手から逃れた?
たかが、飼われている獣の分際で。
(ところどころ、少女の声としゃがれた声が、オーバーラップする。)
彼女には、感謝している。
この器を与えてくれた。
頑なに、ユーリアが拒んだ、この姿を。
それでも、お前の存在がなければ、こう簡単にはならなかっただろう。
(腕を、首に絡ませ抱き寄せる。)
(顔を寄せ、息がかかるほどに近づき、甘く囁く。)
ねぇ…?それとも、私の物になる?
私、あの女との約束を、反故にしてもいいのよ?
あの女ほど上手くはないけれど、先輩に世界を見せてあげる。
あなたの為に、天使も悪魔も、殺してみせるわ。
570名無しさん@ピンキー:2013/02/11(月) 01:54:20.28 ID:e5u3ZC7V
570
571紅裂拓兎 ◆QiSi/P5T2Q :2013/02/11(月) 02:08:15.34 ID:33q+cq9A
(抱きしめ合う。ただそれだけの、行為)
(愛し合っているのなら、満ち足りた気分に浸れたかも知れない)
(だが、この二人に愛はない。あるのは、狂気)
(一方的で噛み合わない、二人の想い)

お前は……
(――本当に、誰だ?)
(けれど、どこか知っている。識っている。似たような誰かを)
(頭が軋む。重なる過去と今。唯一無二の存在。それは古き蛇にして万魔の長)
(そんな馬鹿なと理性は言った。それもあるかもしれないと本能が言う)
正直に……なった……だけ……
(オウム返しに呟く。だからそれもある意味では本音だと、本心なのだと……)
(思いやるという最低限度の楔が抜け落ちただけで、この有様なのか)

……人間に……なりたかったわけじゃない。
ただ、少し憧れただけだ。
俺は怪物でいい。俺は俺が思うような怪物でいい。
(それは、深い部分を抉る言葉だった)
(束の間、その瞳から狂気が消えて、淡い正気と悲しみが宿った)
誰かを想って戦う出来損ない鬼と会えた。
誰かを助けるような出来損ない魔女と会えた。
泣きながら必死に引き金を絞るあの子と会えた。
しょうもない性格をした難儀なあの子に会えた。
それで十分だろう。なら後は戦って殺し合うだけでいい。
甘い夢を捨てる時が来たなら、今ここで捨てるだけだ。
(見つめ合う。誰かに似た誰かと。誰かなんて存在ではない。それは恐らく……)
(囁かれる甘い声。フラッシュバックしたのは、あの時の契約の場面)
(喉が震える。身体が蠕動する。ぶるぶると震えて遂に決壊した)

……くく、ははは……ハハハハッ!残念だったな!
いやいや、本当に残念だぁ……
あの子の姿のまま、そんな事言われたら……ハハハッ!
危うく、鞍替えするところだったぜ。クハハハッ、ガハッ、ゲフッ!
(哄笑。鬼のように笑った。咳き込みながら、狂ったように笑った)
残念だけどな、俺が愛してるのはあの子なんだ。
お前じゃ、ない。こんな腐った世界なんていらない。あの子と遊んでたほうがマシだな。
(そしてニヤリと笑った。くるくると、クルクルと、顔が変わる。表情が変わる)
(ひとつの身体に幾つもの人間が宿っているかのように)
(くるくるくるくるクルクルクルクル狂狂狂狂……)
572久遠ゆりか ◆Juli/dituo :2013/02/11(月) 02:30:38.73 ID:rguG4oUG
それがお前の真意か?
お前の生きる意味、死ぬ価値。
甘い夢を測りに乗せることもせずに、狂気の生と死を選ぶか。
(目を細め小さく微笑むと、狂気に嗤う唇と頬の境に、柔らかな唇を押し付ける。)
それは、残念だな。
方向性は違うかもしれないが、この子の心が、お前を欲しいと泣いていたから。
私は、誘っただけだ。
お前には解からないかもしれないが、私は、この子を愛している。
私なりに、ね。
(愛おしそうに両手で胸元を押さえ、目を閉じて微笑む。)

(そして、バイオリンケースを開き、ぬいぐるみを取り出すと)
  プキュ…
(と、そのぬいぐるみが小さく鳴いた。)
鳴けるようになった。
あと、さわり心地が、中身が綿だったのに、ちょっと肉っぽくなった。
とりあえず、お前に伝えたいことはそれだけだ。
(ドゥルークの頭をぽふぽふと叩くと、向こうへ避けているようにと指示を出す。)
アレを狙うほど、お前は外道ではないだろう。
(ぽてぽてと素直に移動するドゥルークの後姿を、顎で指し示しながら)
(胸元に手を差し入れ、P7を取り出す。)
(そのままその銃口を、紅裂の肩へと押し付ける。)

私に、あなたの全てを、頂戴。
(柔らかく、囁くように言い放つ。)
(躊躇いのない微笑の唇、だけど、押し付けられた銃口だけはガタガタと震え揺れて)
(微笑んだままの唇が、声を出さずに、形を辿り始める。)
(…タ…ス…ケ…テ)
(初めて、紅裂拓兎に救いを求めたとき、表情を崩さない青い瞳から涙が零れた。)
573紅裂拓兎 ◆QiSi/P5T2Q :2013/02/11(月) 02:32:01.63 ID:33q+cq9A
【うう、眠い。凍結いいか?】
【例によって21時以降は大体空いてる】
【置きレス進行も可】

【あと容量が480超えてたんでスレ立て試したけどダメだった】
【よかったら頼む。無理だったら避難所に伝言残して誰かに頼もう】
574久遠ゆりか ◆Juli/dituo :2013/02/11(月) 02:37:32.78 ID:rguG4oUG
【了解ですわ。】
【では、明日の22時からで、いかがかしら?】

【ん、次スレチャレンジしてみますわ。】
【無理ならば、避難所に伝言してみます。】
【わたしのほうは、まだ余裕があるので、先輩は先におやすみになってくださいませ。】

【今夜は、ありがとうございますわ。】
【なんか、謎方向へ進行していますけれど、それもまた楽しいのでよし。】
【それでは、おやすみなさいませ。先輩に良い夢と希望の明日を】
575紅裂拓兎 ◆QiSi/P5T2Q :2013/02/11(月) 02:40:32.67 ID:33q+cq9A
【わかった。明日……明日?】
【火曜日よな?うん、了解した】

【ん、悪いけど頼むな、次スレ】

【まあ、そういう事もあるさ】
【あと情緒不安定っていうかある意味いつもどおりの安定しない俺だったので】
【ある意味で安定しているという謎展開であった】
【なんの言葉遊びだろうねーこれ】

【はい、それじゃおやすみ、楽しい猿夢をどうぞ】
576久遠ゆりか ◆Juli/dituo :2013/02/11(月) 02:44:58.10 ID:rguG4oUG
>>575
【誰がんな夢見るか。】
【あぁ、そうですわ。ごめんなさい。火曜日ね、火曜日。】
【では改めて、おやすみなさいませ。】



次スレ案内です。

【異能】黄昏の学園 45【異端】
http://pele.bbspink.com/test/read.cgi/erochara2/1360518045/
577紅裂拓兎 ◆QiSi/P5T2Q :2013/02/11(月) 09:15:12.49 ID:33q+cq9A
>>572
お菓子の家はどろどろに腐って虫に喰われるだけの運命なんだよ。
そんなものを計りに乗せるつもりもない。
そんなものを生きる意味にするつもりは、ない。
(柔らかい物が頬に軽く触れる。彼女が絶対にやらない事だろう)
(もし彼女が自分の意志でやってくれたなら、それはそれで意味のあることだろうけれど)

……好きな物を欲しがるのは当たり前のことだろ。
そんなものをこの世では愛とは呼ばない。
ただの独占欲、所有欲だろう。
(或いは色欲、或いは強欲。人間が当たり前に持っている感情)
(……胸が軋む。突っぱねたものの、結局こうなった原因のひとつが己である事は)
(疑う余地もない。その気もないのに優しくした代償が、現状なのだろう)

……。
(使い魔。年の始めにあの子と一緒に捕獲した、元々は黒いスライム。ドゥルーク。ロシア語で、確か)
(友とか、友達とか、そんな意味だった、はず。寂しいあの子が手に入れた友達)
(それこそが、あの子が欲しているものの発露だったのだろうと後になって知った)
(家族も、友人も、大切な人も全て欲しい。それは当たり前のことだ)
(その当たり前が背負った使命の為に、どれだけ手に入らなかった事か)

(そして今の彼女は何一つ我慢することはない。ただ全てが欲しいのだと言い切っている)
(生命……その存在の全てを。けれど、全てを解き放つ事は決して肯定的な事だけではない)
(その証拠に、助けを求める声無き声が漏れた時、あの子は泣いた)
(欲しがることも、殺したいことも、きっとそれを望まないことも、偽りのない本音)

――悪いな。俺の生命をやる相手は、決まってるんだ。
(肩に押し付けられた銃口にそっと手を添えて、そして捩じりとる)
(格闘技の中には銃器を持った相手に対する対処方法がある)
(その大半はお約束の中でしか使えない、特撮のアクションみたいなものだ)
――!
(それでも、ひと呼吸に満たない刹那、銃を持った彼女の腕を捻り上げて背後を取り)
(壁に押し付けたのは現実だ。そこから躊躇せず背中に向けて掌を押し当てて)
ちょっとくすぐったいぞ!
(魔力を体内の経絡に注ぎ込む。背中にある例のアレがどう反応するか未知数だが)
(現状では手荒い方法しか取り得る手段がない。暴力的な魔力が身体中に注ぎ込まれる)


【置きレスに借りました】
578久遠ゆりか ◆Juli/dituo :2013/02/11(月) 22:53:06.75 ID:rguG4oUG
>>577

いずれにせよ、人間なんぞどろどろに腐って虫に食まれ、土に返り行く存在だろうが。
人の生は短い。甘い夢を見たければ、見ればいい。
狂気に濡れた血の道を歩むのなら、それでもいい。
本当ならば、ユーリアも、そう生きて欲しかった。
時代が、それを許さないみたいだが。
この少女と共に葬られるのなら、それも私の運命として受け入れよう。
(途中から、話が己のものへとすり替わる。)
(少し切なそうに笑う表情は、その滲み出る悲しみが久遠ゆりかと全く同じものだった。)

(人は一人で生まれ、一人で死ぬのに)
(なぜ、独りでは生きられないのだろう。)
(暗闇の中、ゆりかは一人考える。)
(目の前の赤い魔人も、そんなこと考えた時があったのだろうか。)
(もう…一人で、居たくない。何もかもが、欲しい。ほしい、ホシイ…)
(狂おしいほどに、心が乾いて、カラカラに干からびた視界が、気持ちを霞める。)
(それでも、欲しいものを手段選ばず結果を問わず手に入れることが、本当に幸せかと)
(目の前の、小さな光が問いかけた。)

―――ッく
(一呼吸すらの間も無く、細い腕が捻りあげられる。)
(カシャンと音を立てて、P7が足元に転がる。)
(ゆりかは素早くそれを蹴り、そして自由な左手をスカートのポケットに突っ込み)
(掌に収まる程の小さな拳銃を、取り出す。)
(小さく薔薇の彫刻が施された、以前、大切な人に贈ったものと同じもの。)
(それはもう、軍人として訓練され育てられてきた、ゆりかの身体が反射で行ったこと。)
(感覚で狙いを澄ませ、紅裂の手をめがけ、自分の腕ごと銃弾を貫通させる。)
(ただし、わずか紅裂の行動の方が早かった。)

うっ、あああああぁぁーーーーあああぁぁぁっ
(少女のものとは思えない、しゃがれた叫び声。)
(銃創の痛みではない、もっと、身体の深いところを貫く、異質なものに叫びをあげた。)
(みるみるうちに背中が赤黒く滲み、ガタガタと全身が震え始める。)
(腕から溢れた血は肘から滴り落ちるが、そんな傷は気にしない様子で)
(ゆりかの腕力とは思えないほどの力で、紅裂から逃れようと暴れる。)
(堕ちたものだけれど、元来は天上にあるべき力を、紅裂の魔力が蝕んでいく。)
(こんなものをぶつけられたら、体内で中和できるまでに何ヶ月かかるだろうか。)
がッ…ふ……っ
(振り返り、おぞましいほど憎しみと悔しさの色を浮かべた青い瞳が、紅裂を睨みつけ)
(そして、静かに目を閉じた。)
(その直後、姿こそまだ戻っていないものの)
(次に開かれた瞳に宿る色は、普段の久遠ゆりかそのもので)
――先輩、紅裂先輩…ただいま。
これは…わたし"達"の力ではないですわ…なにか、別の大きな力が……

【置きレスにお借りいたしましたわ。ありがとうございます。】
579名無しさん@ピンキー:2013/02/12(火) 01:20:57.67 ID:hkwT2mO9
580名無しさん@ピンキー:2013/02/12(火) 02:25:41.01 ID:mvdAvov0
580
581紅裂拓兎 ◆QiSi/P5T2Q :2013/02/12(火) 22:10:15.08 ID:9AJsw8Vg
>>578
(ひと呼吸に満たない攻防)
(腕を捻り上げる。反対の腕で拳銃を引き抜く)
(狙いを定める。それより先に身体を壁に押さえつける)
(狙いが逸れる。銃声。流し込まれる魔力。迸る絶叫)

ッッ!
(力、力、力。ただ力としか表現できない力。その奔流に翻弄される)
(それは、その力は知っている。かつて身に纏っていた力に似ている)
(紅裂拓兎から流れた魔力はゆりかの身体の経絡を駆け巡り、その中にある存在に)
(影響を与えるはずだった。少なくとも無傷ではないはず。それが予想)
(――しかし反応は予想すら超えていた。その内側から迸る力が迷走し、とうとう逆流した)
(蝕まれる。痺れる。突き刺す。抉る。熱い。寒い。痛い、痛い、気持ちいい!)

あっ……ぐぅっ……
(それは、絶えて久しかった性的な快楽にも近かった)
(水晶の破片が舞って散る。創造と破壊を繰り返して、気つけば尻餅をついて放心していた)

……あっ……あっ?
(性的快楽の余韻に浸りながら、意識が再起動)
(あーっと呻いて、発条の仕込まれた玩具のように跳ね上がる)
(だが、やはり力なく片膝をついた。身体が痺れて上手く立てない)
おまえ……本当に、あの子……か?
(目つきだけは鋭く、絞り出すように問いかける)
(明らかに弱っているにも関わらず、殺意と闘志だけは萎えていない)
(虚偽を申し立てればそのまま食い殺すと言わんばかりの形相である)

【ロールの解凍に借ります】
【それでは今夜もよろしく】
582久遠ゆりか ◆Juli/dituo :2013/02/12(火) 22:23:41.28 ID:yf7t5f5z
う……く…
(小さくうめき声を上げながら、ずるずると地面へと崩れ落ち)
(頬にあたるアスファルトの感触、ぼんやりとした瞳で、きらきら舞い散る結晶を見つめる。)
(なんて綺麗な力なんだろうと、目を閉じた。)

(目を閉じていても、殺気を孕んだ視線を感じる。)
(魔力のぶつかり合いの影響か、全身が痺れるようにけだるく、熱い。)
(瞳を開き、視界に入る自分の指を見る。)
(続いて、腕。)
(肩から流れる、いつもより少し長くなった髪の毛。)
(それを眺めているのは、確かにわたしなのに…視界に入る姿は、一体誰のものなのか。)

ん…
(それでも、紅裂に問いかけられれば、こくりと頷く。)
(片膝をつき、こちらを睨みつける視線に、まばたきを見せて)
(ふらつきながら上半身を起こして、壁にもたれかかった。)

先輩……わたしの姿は……醜い、かな…?
(姿までは、どんな風なのか解からない。)
(ただ、内包する心は、この感情は、自分でも目を背けたくなるほどに醜いことを、知った。)

【こちらこそ、よろしくお願いいたします。】
583紅裂拓兎 ◆QiSi/P5T2Q :2013/02/12(火) 22:36:24.87 ID:9AJsw8Vg
(崩れ落ちる少女の身体)
(少女――女の身体と言い換えるべきか)
(本当に、外見だけは見違えるほど成長を果たしている)
(けれど、違う。あれが隠された本音で、本性だとは思う)
(だが、それだけで彼女の全てを知ったわけでもないし、語れるわけでもない)

……知るかよ、そんなことは。
今更、外見がどうのって付き合いでもあるまい。
(内包された醜い本性をお互いに曝け出した今となっては今更な話だ)
(だから、小さく吐き捨てるように、切り捨てるように、言う)
(なんとはなしに、今の彼女は自分の知る久遠ゆりかなのだと確信する)
(これは直感にすぎないが、その直感を信じることにした)

立て。
誰か来る前に逃げるぞ。
(笑っている膝を拳で叩いて強引に立ち上がる。壁にもたれ掛かるゆりかの肩を貸して)
(逃げる前に排出された空薬莢をポケットに仕舞いこみ、出血したゆりかの腕に掌を添える)
弾丸は貫通してるのか?
とりあえず止血だけはするぞ。
(魔力を集約して生み出したケイ素繊維で傷口を覆って強引に塞ぐ)
(傷口を無理やり閉じただけで痛みは減らないが、何もしないよりはマシだ)
(いつもと違う身長差に戸惑いつつも、それでも上辺だけは仲の良いカップルに見えるように)
(振る舞いつつ人通りの中を顔色を変えずに歩く。やはり周囲の視線が突き刺さった)

タクシーでも呼べばよかったな。
(今更、その選択肢に気づいて苦笑した。時間がなかったから仕方ないけれど)
584名無しさん@ピンキー:2013/02/12(火) 22:51:25.98 ID:hkwT2mO9
SAM
585久遠ゆりか ◆Juli/dituo :2013/02/12(火) 22:51:45.68 ID:yf7t5f5z
だって……
(反論する元気も無い。)
(とりあえずは空元気で、拗ねたように唇を尖らせてみせる。)
(だって、中身があんなに醜いのに、外見までもが醜かったら、目も当てられないと思ったから)
(鏡を見てみたいような、見たくないような…)
(こんな状況下で、そんな呑気とも言える事を考えてるのは)
(やはりまだ、頭が混乱しているせいなのだろうか。)

うん、してる……体も痺れてて、痛みも今はあまりない…
なんで、わたし怪我してるの?
…あぁ、先輩から逃げようとしたんだっけ……
(思考が前後しつつも、徐々に意識がはっきりしてくる。)
……ッ
(立ち上がり、痛みに顔を歪ませる。)
(それでもなんとか、奮い立たせるように顔を左右に何回か振って)
(にこり、と微笑むと)
(今度は、あそこのケーキが食べたいだの、明日は学校サボっちゃおうかだの)
(時折よろめいては、隣の紅い髪の男に、甘えてくっついていった素振りをして)

たくしー…
それはそうですけれど……わたしが乗ったら、汚しちゃいそうですもの。
……まだ、身体中がじんじん痛い…
先輩、入れるの乱暴すぎ…くすぐったくなんかない、無茶苦茶痛かったですわ。
あんなことされたの、初めてなのに……いっぱい入れられて、苦しかったし…
(思い出すと涙目になり、そして俯き、小さな声で、ごめんなさい…と、呟いた。)
586紅裂拓兎 ◆QiSi/P5T2Q :2013/02/12(火) 23:06:01.19 ID:9AJsw8Vg
そもそも事の始めからおかしかったんだ、今日は。
映画はつまんねえし。昼飯に食ったパスタは不味いし。
他にやることもねえし。ぶらぶらしてたらこんな時間から廃墟で酒盛りしてる
馬鹿共がいるし。ちょっと腹立ったから殺しても暇潰しにもならねえしよ。
(ぶちぶちと、今日の出来事を最初から並べ立て、文句を垂れる)
(――他人に話を盗み聞きされない最も有効な方法は一箇所に留まらず徒歩で移動しながら)
(会話することだ。誰も自分のことに精一杯で風変りな紅と金に視線を向けつつも直ぐに)
(関心を余所に移す。だから立ち止まることなく歩きながら話し続ける)

そしたらなんでか超進化した馬鹿弟子が爆誕してやがるし。
脳味噌に蛆沸いたみたいなことばっかりするし。
オマケに例の背中のブツが表に出て来てるし。
てかアレ、堕天使とか悪魔とかそんなのだろ?
(表向きだけは仲良しカップル。しかし中身はいつものしょうもない一人と一人だった)
(――そう。一人と一人。決して二人ではない。どこまでも別個の、孤独な一人と一人)

人聞きの悪いことを。
純潔を散らされるよりはマシだと思っとけ。
(――実際は殺す気だった)
(助ける気なんてなかったと言ったらこの関係は破綻するだろうか?)
(甘い夢を捨てる時は、やはり今しかないのだろうか)
……謝るな。
悪い夢を見てただけだ。誰でもそんな時くらいはある。
(だから謝られても困る。一度たりとも視線をゆりかに向けず、前だけ向いて話す)
(殺す気だったのだから。助ける気なんて、本当になかったのだから)
587久遠ゆりか ◆Juli/dituo
殺した、の…?
(少しだけ、咎めるような視線を投げるが、すぐにそれはやめて)
(よく考えたら、人の事は言えないと、小さく溜息をついた。)

なにその、超進化爆誕って…そのうえ蛆って……
なんかもっとこう、綺麗な言い方ないの?
(じつのところ、自分がなにを口走ったのか、半分くらいしか覚えていない。)
(もしかしたら、その覚えている半分すらも、自分の夢だったのかもしれない。)
(ただ解かるのは、まだ心の中に微かに燻る。甘い、殺意。)
(愛というものが解からない、受け入れられない。)
(でも、手放しがたい大切な人々…だったら、殺して自分のものにしてしまえばいい、なんて)
……っ
(少しだけ、言葉に詰まり表情が強張る。)
アレは……サリエルの邪視、邪眼と呼ばれるものよ。
天の使いでありながら、邪悪なものを持ち、結局堕天したと言われている。
本物なのか、呪術による人工物なのか、今はもう知る術がないけれどね。

純潔、って?
(瞳をぱちぱちとさせ、首を傾げる。)
(年相応になったのは見た目だけで、当たり前だが中身は全く変わっていなかった。)
――殺されても、仕方ないと思った。
(ぽつんと、呟く。)
あのまま、わたしがわたしに戻れずにいたら、ね。
前に、お願いしたじゃない?
先輩の手で、わたしを…って。
でも、そんなこと、先輩にさせたくないから…だから、ごめんね、って。
……うん、ちゃんと戻ってこれたのだから、もう、謝らないけれど。
あっ、そうだった。
ごめんね、苦しかった?
(人通りが薄れ、ポケットにねじ込んだドゥルークを、すぽんと取り出す。)
(あやすように、ぽふぽふと背中を叩いて、片腕できゅっと抱きしめた。)
(そしてそのままフラリとよろめく。)
(熱っぽくなってきたのは、身体のなかに異物があるせいなのか。)
(風邪みたいなものかなぁ…と、呟いた。)