(夕闇の迫る頃、三河律子が帰宅するために、道を歩いているところを)
(物陰から見ている男の姿があった)
(相当に背が高く、黒髪ながら彫りの深い顔立ちと赤い瞳は日本人のものではない)
(実際、それは人間でさえなく、魔界の殺し屋と呼ばれる妖魔)
(魔物から仕事を受けて、人間の退魔師や魔物を殺す凄腕の魔剣士ディス)
(賞金稼ぎのようなこともしているディスは、たまたま立ち寄ったこの土地で、
魔物を退治している悪刀娘の噂を聞き、その顔を見に立ち寄った)
ふうん…?
(ディスはいちおうは気配を消し、背に負った2メートル近い両刃の剣も人間の目には見えないようにしているが、
宝珠を持った律子ならば、その魔の気配も剣も、感じて、姿をみることが出来る)
(ガウンのような、あるいは日本の着物を着崩した浪人のような、だらしない格好の人型妖魔が、律子をみているのを)
【こんな感じで】
>>83 ……ッ?! これは…
(何事も無く一日の授業も終り、帰宅中の律子の足がピタリと止まり
慎重に周囲を見回していたが、物影に潜み自分を見つめている男性に
気付き声をかけて)
そこにいるのは分かっています。 アナタは人間じゃありませんね?
ワタシと戦うつもりですよね…
(常人には認知出来ない長剣を背負う男に普段よりも冷静な口調と
緊張した表情で問い掛けながら、制服の胸元からペンダントを取り出して)
【次回以降の時間連日ですが、こちらの終了時刻を24時頃まで
に延長しますので、それでどうでしょうか?】
(声をかけられ、頭をかきながら道の真ん中へ)
(全く無造作な動きだが、律子…悪刀娘の剣の間合いは外して、距離を取っている)
いや…殺すつもりは無いんだがな。
最近魔物を殺しているヤツがいるって聞いたから、どんなのか見てみようと思ってなぁ。
これでも、オレも腕に覚えのある魔界の剣士だからよ。
面白い勝負が出来るか、金になる相手か、と思ってたんだがなぁ。
こんな小娘だとは、正直思ってなかったな。
なんていうか…拍子抜け、だな。
(小馬鹿にしている、というよりも、どうでも良くなった風に)
(くるり、と背を向けてすたすたと歩きだす。
普通に歩いているようで、人間の駆け足よりも早い)
(だが、悪刀娘を振り切れるような速度ではない)
(単に、「やる」つもりなら場所を変えよう、というつもりのようで)
【了解です。では明日の22から解凍を前提にしても?】
>>85 魔界の剣士…やっぱり、そうですか
こっちも人間を守る為ですから謝るつもりは無いです…
(一見するとやる気の無さそうな風であるが、自分との間合いを計り
ながら、値踏みするような言葉に不快感を覚えるが、自分なりの論を
述べて)
拍子抜けしますよね、こんな小娘が賞金首じゃ…
(「小娘」の部分で口調を変えて言葉をかけながら、男性の後をついて行く)
(小走りから軽く駈ける速度へ上げて、何とか追い付いて)
(このまま無視した場合、無関係な人々に危害を与える可能性がゼロで無いし、
何よりもここである程度の技量を持った魔物を倒す事のメリットを優先しての
反応で)
【時間は短くなりますが、それでよろしければお願いします】
(しばらく移動して、人気のない廃寺の境内へ)
(戦うには都合の良い場所とはいえ、魔物が寺に誘うのは冗談としては悪質かもしれない)
(魔界の剣士は、立ち止まって振り向くと)
(変身せずに、自分を追ってきた律子を褒めるように笑った)
ははは、なるほど。魔物を殺して来たっていうのは間違いじゃないんだな。
人間を守るためねぇ?
オマエ程度の小娘が、なんて言ってもムダなんだろうなぁ…
いや、オマエは弱くはないみたいだからよ?
でもな?
いいか、小娘。ヤル前に言っておく。オレは相当強い。
今すぐ逃げるなら、見逃してやるが…?
かかってくるなら、オレも魔界の殺し屋としてのメンツがあるんでな。
やられてやるわけにはいかん。
オマエには、二度とオレには逆らえないようになってもらう。
(最後の言葉はどういう意味なのか。説明はしないが、犯す視線で律子を射貫き、示す)
(剣も抜かず、立ったまま、律子の反応を待った)
【では、明日の22時に待ち合わせスレに待機します】
>>87 ハァハァッ…
(肩で息をしながら誘われるままに廃寺の境内へと駈け込んで来て)
(息を整えながら男性の言葉に答えて)
確かに相当には強いんでしょうね? でも、ワタシにも人間を守る剣士としての
使命があります
ですから、アナタを倒させてもらいます…
(徐々に意識を律子から悪刀娘へ切替えながら、相手から視線を反らないままで
ペンダントのカバーを開けて保魂珠を解放して)
ハアァッ!!
(保魂珠が放つ虹色の光が律子を包み、その中で制服や下着が消え失せ全裸に
なった身体が徐々に変化して行く)
(身長が伸び3サイズも拡大し、髪も色を変えながら伸びて行く)
(サラシと褌を模したチューブブラとハイレグパンツから薄青色の羽織りに紺色の袴を着て、
額に鉄板打ちの幅広の白の鉢巻を巻き、腰までのグレーのロングヘアーに茶色のショートブーツ
を履いた、少女剣士悪刀娘へと変身を終了し、虹色の光が消える中から姿を表して)
魔界の剣士か、名前を聞いておこう…知っているとは思うが、私の名は悪刀娘…キサマ等を滅っする
物だ…
(身長体格だけで無く顔付きや視線、声も律子の時よりも気迫が増した物へ変わり、眼前の相手の名を
聞きながら、胸元の宝珠から白い光の棒を引き出し両手で構え腰を落として身構えて)
(光が消えると悪刀娘の手には一振りの日本刀が握られていて)
【分かりました】
【では、明日の22時に待ち合わせスレッドでお会いしましょう】