【異能】黄昏の学園36【異端】

このエントリーをはてなブックマークに追加
1 ◆IorinFNlA2
舞台はとある学園、人ならぬ『力』を得た少年少女たちの物語である。
彼らはその力の存在に惑い悩みつつも、同じような『力』を持つものたちと、時には敵として、
時には味方として対峙しながら 力を合わせて様々な奇怪な事件に挑み、その闇を暴いていく。

【ルール】
・煽り、荒らしは華麗にスルー。
・異能が認知されていない普通の現代日本設定なので、民間人やその他能力を持たないキャラハンの参加も可能です。
・スレの性質上、強姦や特殊プレイも可ですが、きちんと相手の了承を得ましょう。
・いくら戦闘モノだからとはいえ、険悪な展開はやめましょう。(過度の確定、相手を無視するロールなど)
・最強設定は勘弁してくださいお願いします。
・能力は使い魔、サーヴァント、念、核金、魔術、法術、変身など基本的になんでもありです。(強力すぎなければ)
・名無しさんも一発キャラでどんどんご参加ください。
・本校は幼等部から大学部まで有しており、留学生との交流も盛んです。
・同時進行、ロール割り込み、自作自演はマナー違反です
 マナー違反をしても明確なペナルティが架せられることはありませんが、
 繰り返していると見えないものを失っていくという自覚を持ちましょう。

テンプレ
【名前】(読みも)
【年齢】
【性別】
【身長】
【3サイズ】
【容貌】
【能力】
【希望】
【NG】
【弱点】
【備考】

前スレ:【異能】黄昏の学園35【異端】
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/erochara2/1295454020/

避難所:【異能】黄昏の学園避難所84【異端】
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/5556/1296998500/
2紅裂拓兎 ◆QiSi/P5T2Q :2011/02/20(日) 11:28:00.55 ID:81+NwGbf
【名前】紅裂 拓兎(べにさき たくと)
【年齢】十七歳
【性別】 男
【身長】 183p 83kg
【容貌】 半端な長さの赤茶色の髪・右耳にリングピアス(10mm)
      紅いコートを好んで着る。 特に冬場。 
【能力】
・珪素の支配…珪素を生成して支配する能力。能力の用途は多岐に渡る。
・体術…あらゆる格闘技の技を節操無く使う。 
・魔術・・・『Timewalk』自分自身の時間の流れを加速させる。
      『Lunatic』相手の運動神経を一時的に混乱させる。有効射程は6メートル程度。

【武器】 トンファー・小型拳銃
【希望】戦闘・交流・その他
【NG】 猟奇・排泄
【弱点】
・魔王の加護(魔力供給・再生能力など)を失っているので
 肉体的には鍛えた常人程度の強度しかない。
・魔術と異能の同時使用ができない。
・『Timewalk』は一度の戦闘に二度までしか使用できない。
 無理に使用すれば行動不能になる。また使用後に反動があるので反撃が確定する。
・『Lunatic』は同じ相手に一度しか通用しない。二度目はどんな相手にでも無効化される。
・エネルギー切れ(魔力切れ)
【備考】
元魔王の契約者。悪人。日中は軽薄に笑っているが最近は自分でも 制御し難いほど不安定な
精神状態にある。鬱になりやすい。芯が無いのでその場の勢いで 行動することも多々ある。
基本、年下には甘い性格。 気に入らなければ善人でも殺すし気にいれば極悪人にも手を貸す。
人間・異形で差別はしないが区別も容赦もしない。人の顔と名前を覚えない悪癖がある。

※現状
《虚影会》に反旗を翻し、奏永久と協力して事に当たっている。
≪魔女≫アンジェラ・ウィーク・トルーマンは宿敵。
久遠ゆりかから小型拳銃をプレゼントされたが、射撃のセンスが壊滅的なので
本当に護身用でしかない。

【スレ立て乙】
【プロフ投下しておくな】
3尖 戒奈 ◆J8yhkhix9w :2011/02/20(日) 15:12:13.57 ID:ClE0r9cL
>>1さんスレ立てお疲れ様です。】

【名前】尖 戒奈(とがり かいな)
【年齢】16
【性別】男
【身長】175cm
【3サイズ】――
【容貌】短めな髪を跳ねさせている。もみ上げ長め。
人によってはキツい印象を与えるかもしれない程度に目付きが悪い。
体つきは身長相応に筋肉も脂肪もついていて若干手足が長い。

【能力】
・光刃
刃物を媒体として光の刃を作り出し、それを操る能力。
作り出される刃はだいたい全長100cmの日本刀型。
威力は媒体の殺傷能力などに応じる
刀など刀剣類を媒体にすれば高威力の刃を作り出せる。

・その他
不明瞭ではあるが獲物たりうる存在を感知できる。
曲線を描くように足を運び、その際に生じた遠心力を進行方向に向けることにより通常の数倍の速度で動くことができる。
さらに曲線軌道を描くため、いったん死角に回ってから強襲するような動きになる。
難点としては一歩下がると軌道が丸見えになることと、視野が広い相手には効果が薄い。

【希望】なにかしら護衛させてもらえるとありがたい。
【NG】欠損、死亡、スカ
【弱点】
・能力使用時に刃物が必要
・遠距離戦
・異形、人問わず、女性と敵対したときは防戦一方

【備考】
高等部一年男子。「殺す」という行為そのものを糧として生きる≪トガリ≫という異形。
幼い頃両親を≪トガリ≫として暴走した姉に殺され、姉と二人きりの生活を強いられる。
その際に両親を殺されたことよりも、自分(と姉)を守ってくれた
守護者(ガーディアン)を名乗る者のことが強く頭に残り、歪まず育ち
他人を守る守護者(ガーディアン)に強い憧れを抱くことになる。
また、姉からの調きょ……教育の成果で、女性に対する高い免疫力(非常に鈍感)と
常に紳士的に振る舞う心がけをもつ。最近両親が死んだ事件の真相を知った。
自分が本質的に守護者(ガーディアン)に向いていないことと、死臭に敏感になりすぎたことが最近の悩みの種。

戦闘スタイルは我流。変則的な体捌きと担ぐように構えたり
引き気味に構えて光刃を隠し、間合いを誤魔化したりする戦い方をする。
身体能力及び反射神経は姉のち……教育のおかげで常人以上。

【プロフを投下します。それではいったん失礼。】
4黒上 いろは ◆zPDVctO00E :2011/02/20(日) 20:25:38.16 ID:GDwlWi3z
【名前】黒上 いろは(くろがみ -)
【性別】女
【年齢】15歳・中3
【身長】142cm
【3サイズ】つるぺた
【容貌】人間時:童顔、黒のショートボブ
    異形時:↑+頭部に前に突き出た一対の白い角。背中の中ほどまで伸びた髪。背に蝙蝠のような一対の翼。
    本来の姿(不完全):漆黒の巨大な四足獣、霧や影のような見た目。背に六枚の翼。
【能力】異形としての力と姿。任意のタイミングで異形化できる。
    異形時には身体能力(特に五感と筋力)が大幅に強化される。
    そこまで強力ではないが再生能力を持ち、一ヶ月ほどで片腕くらいなら再生可能。
    因みに、角や翼にも痛覚があり、折ったり千切ったりできる。
    異形故の嗅覚で、相手を「匂い」で覚えることができる。また、気配や妖気・霊力などを敏感に察知する。

【希望】雑談、戦闘 エロール可
【NG】スカ、ハードなSM
【弱点】中距離・遠距離戦(射程的に)、退魔武器(種族的に)

【備考】三年前から人間の少女「黒上いろは」の姿をとって学園に通う純正の異形。
    三年前に起こった「ある事件」を境に記憶が一部欠落している。
    日中は人として生活する一方で、夜では人・異形を襲い喰う。
    無邪気な性格故に他者を殺すのも、たまに異能者を手助けしたりするのも、遊びの内。
    人間は今のところ餌か玩具程度に考えているが、気に入っている人間には手を出さない。
    「やりたいからする」というような思考回路で行動することが多い。
    因みに、頭が弱く補修・再試常連。

    水鏡恭弥との戦闘において著しく損傷した影響でリミッターが外れたため、一定の損傷を受けると不完全ながら本来の姿に戻ることがある。
    この際いろはの意識は無く記憶も残らない。また、この姿に自由になれるわけでもない。
    兵部晶との戦闘で『自分と本物の「黒上いろは」』が写った三年前の写真を拾われており、現在瑞谷愛華が持っている。
    前山馨とはクラスメイトで、同じ掃除場所。

【投下落ちーっ】
5瑞谷 愛華 ◆kO59iqwB7g :2011/02/21(月) 21:09:19.46 ID:9d8jZr+t
【名前】瑞谷 愛華(みずたに あいか)
【年齢】13 中等部1年C組
【性別】女
【身長】144cm
【3サイズ】71-54-77
【容貌】青みのかかったショートカット 優しい眼差し
【能力】〜水流操作〜
    空気中の水分を集合させ、それを自在に変化させて使用する
    現在:鞭状・球状・壁状(マット3〜4枚の衝撃吸収力)・糸状(鞭状態からの力収縮)
    
    この先硬質化(凍結)して(一例として剣や盾として)扱えたり、
    相手を丸ごと水の牢に閉じ込めたり出来る模様
    最終的には人体の水分を操作できるほどになるがいつになるかは不明
    
【希望】NGを除いて基本的に何でも 但し、性格上戦闘は苦手
【NG】排泄や切断など、他にグロいことはダメです
【弱点】流行(特にファッション)・電子機器(授業で学ぶ程度まで可)・くすぐられること
【備考】基本的に明るいが、能力の発覚以後人付き合いが苦手に
    友達は別なクラスに数名いるが、自分からは声をかけず避けている
    (未熟な自分の能力で他人に迷惑をかけない為で、普通に話しかけられれば普通に返す)
    ただ、異性との付き合いが少なかったためか、男性と話すのはぎこちない
    
    家族を初等部卒業前に事故で亡くして現在一人暮らし 休みの日はバイト三昧との噂
    (バイト"三昧"というのは噂で、能力を制御する為ほぼ特訓に時間を割いている)
    住居は生活に困らない程度の小さなアパート 料理・裁縫など、家庭的なことが得意
    
    貧乏生活なので、制服やジャージ姿でいることが多い
    能力発覚後は戸惑いながらもそれを受け入れ、「夜」の世界を生きていくためにその能力を使いこなすべく、
    日々体力トレーニングや能力を使いこなすための特訓を行っている
    
    未来の自分が自らを亡き者にしようと現代へと飛んできた
    しかし、どこかへと行方をくらましている

<能力現状>葵先輩との共闘で集中すれば相当量の水流で異形を撃退する事が可能である事が判明
    しかし、その後のトレーニング上ではまだまだものに出来ずにいる
    
    基本の水鞭は並みの異形程度なら通用する
    
    空気中から生成した水は基本的に相手からの衝撃を緩和する
    なので、一点集中などで打ち破られることが弱点
    まだ純水に近づけられる程度で、電撃の類はやはり防ぎきれない
    炎系統の攻撃に関しては性質上自身に通用しない
    (隙を衝かれればその例にあらず)
    
    特訓中に操りきれず失敗し、水浸しになってしまうことがまだある
    
    日々のトレーニングのおかげで能力は2時間程度まで継続して使えるようになった
    体力維持の方法に関しては自分なりに研究している模様

【プロフを投下させていただきますー】
【しばらく待機させていただきますねー】
6瑞谷 愛華 ◆kO59iqwB7g :2011/02/21(月) 22:21:05.63 ID:9d8jZr+t
【そろそろ、撤退しますねー】
【スレをお返ししますー】
7紫 一久 ◆aYx5IIasQU :2011/02/22(火) 21:11:27.21 ID:8PFP56I7
【名前】紫 一久(むらさき かずひさ)
【年齢】17/高2
【性別】男
【身長】172cm
無駄のない体つきに、やや大人びた顔。昼間は笑顔、夜間は無表情が七割を占める。
右腕は義腕。ただし、肌の色と質感をした装甲をつけているので、一見して義腕とは分からない。
手ばかりは間接が多く誤魔化しにくいので、常に黒い革手袋をつけている。
【能力】
*身体能力
生身でも、訓練を受けた大人と互角以上に渡り合える程度の身体能力。ただし、若干足が遅い。
*特殊能力関係
・アンビバレンス
右の義腕。手首から右手を射出できる他、五指も別々に射出する事ができる。有線でそれぞれ10mほど。
右手から電流を流せなくなった。また、右上腕部には「デオニュソス」という変圧機関が搭載されている。
首筋の端子(平時は装甲で隠している)にコードを接続して使用すると、脳の活動を活性化させ、反射神経や思考力を大きく上げる。
・ショックボルト(能力)
左手から触れている対象に電流を流しこむ(義手からは不可能)。使用には痛みを伴い、痛みは威力や相手の大きさに比例。
・刺天改
強固な補強を施した日本刀。電流を流すと刃が裏返り、流し続けるとドリルのように回転する、冗談のような刀。
・他にも様々な武器を小器用に操る

【希望】事前に相談あれば、基本的に何でも
【NG】グロ、ホモ、大きな後遺症(切断くらいならおっけー)
【弱点】
義腕の駆動に常時能力を発動する必要があるので、激しい動き(戦闘等)を長く続ける事ができない。
足が遅い。
勝利が見えると油断する(平時)。
【備考】
対異能組織<<十三天梯>>の特職部隊隊員。コードネームは<<ヴァンブレイス(剣守の篭手)>>。
異形や異能の調査および討伐、捕獲、場合によっては勧誘を行う。また、実戦の中で試作武装のテストを行う事も。
孤児だったところを組織に拾われ、ある異能を模倣した電撃能力を、人工的に与えられる。
適当な性格に見えるが、使命感はかなり強い。でも不平不満は結構こぼす。
昼間は人当たりが良いが、あくまでそれは情報収集のための仮面であり、夜の戦いの最中に現れる残忍・傲慢な性格が本性。
自身がかつて苦しい思いをして能力を物にした経験から、能力を制御しきれない異能に対してすこぶる甘い。年下にも甘い。

組織上層部で混乱(再編)があり、自由に振舞う事ができずストレスが溜まっているとか。


【とりあえず投下落ちだ】
8紫 一久 ◆aYx5IIasQU :2011/02/22(火) 21:25:16.31 ID:8PFP56I7
【郡 太一朗 ◆gphCpRvXtQ とのロールに使用する! 今夜もよろしく頼むぜ】
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/5556/1292900553/906 からの解凍だ】


お互い知っている人間だからこそ、だ。
知りあえば互いに互いの行動を読めるようになり、それは互いに互いを殺しやすくなるという事でもある。
そうなれば、警戒するのも当然じゃないか。相手が同格以上の実力ならば、尚更にな。
可能な限り殺し合いは避けて、殺さねばならないとなったら確実に勝ち殺す。そういう事が求められる世界だ。
……おっと、殺す殺さないという話に倫理観を持ち込むなよ? 話しづらいからな。
(すこしばかり荒っぽい話になってしまっただろうか。このくらいの話にはついて来れるとは思うが)
フフ、それはそうだ。組織が所属員に忠誠を誓わせるには、組織も所属員に良くしなければならない。
御恩と奉公。小学校で習っただろ? 互いに使い使われるような存在であるべきなんだよ。
…ハハハ。正面からそれを言ったら、腹の探り合いにはならないだろ。
(自分の事を探るつもりでこうしている、という宣言のつもり、なのだろうか。そんな事、言われずとも分かっているのに)
気配が感じられないか? ま、こういう仕事をする人間にとって、気配を殺すのはあって当然の能力だからな。
(わざとらしく話を逸らす。そのつもりがあるか、ないか、などと話すだけ無駄な事だ)
(優位に立てれば仲良くするし、立てないようなら放置、害になったら潰す。これが基本なのだから)

おいおい、人を勝手に物好きにカテゴライズするなよ。この俺ほどの好青年を。
(茶化すように言ってやる。自分が変わり者、どころではない事は十分に分かっていた)
そうだな。以前の方が良かった。良かったというよりも、完成されていた、と言った方が良いか。
打ち鍛えられた刀だ。美と能を兼ね備えた芸術品、と言った所か。
(…自分の中のイメージで、こうも相手を褒めるというのは、なんかむず痒い)

女の子? …猟狗である以前に。
(ほう、と。胸中でするりと息を吐いた。詰まるところ、これが彼の最大動機という事なんだろうか)
……何故だ?
何故、彼女が猟狗である以前に女だと思うんだ? 生物学的に女だからか?
利用するかされるか、か。俺はその考えが、そこまで悪い事だとも思わないな。
自覚しているにしろしていないにしろ、人間は他人を二つに分類している。利用できるか、できないか。
………自分にとってプラスかマイナスか、と言い換えてやれば分かりやすいか?
お前がやっている事は、彼女に新しい判断基準を与えてるだけだろ。
(恋とか愛とか、「理屈ではない」ものを。計算外のif条件を)
(なんとなく、分かってきた。媛名 葵の、完成されていたもの隙間に生まれた、翳りが)
それは結局、お前のエゴじゃないのか。俺にはそうとしか思えないんだが。
9郡 太一朗 ◆gphCpRvXtQ :2011/02/22(火) 21:47:24.87 ID:cwMmOS2d
>>8
……勉強になるよ。
出来るだけリスクを減らす為に譲れる部分は譲るが、
譲れない部分に関しては、必ずそこは勝ち獲りに行くってことか。
(紫の言葉を自分なりの言葉に直して口にして、小さく頷いて)
ま……当然と言えば当然か。

……鎌倉時代だったか、いつだったか知らないが、そのバランスが崩れて
政府が瓦解したとかどうとか習ったような気はするけどな。
一般人の俺からしてみりゃ、ピンと来ない話だけどな。…就職でもすりゃ分かるか。
この不景気に就職が出来れば、の話だが。
(やれやれと頭を振りながら、溜息をついて軽口を叩き)
それが俺なりの言葉遊びってヤツだよ。まぁ、言葉遊びに関しては、俺より、それこそ先輩の方が上手だけどな。
俺の茶目っけとでも思ってくれ。
(ひらひらと手を振りながら苦笑し、肩を竦めて)

物好きじゃないって言うのなら、何ていうんだ?
もし、物好きじゃないって言うのなら、あの人に好感なんて持てないだろ。
無愛想だし、他人と距離を置くし、仕事最優先だし、自分のことは話さないし。
それでも好きだって言えるのは物好きに違いないはずだ。
(クッと笑いながら、おどけた様子で話して。つまり、それこそが自分が彼女に惹かれる魅力のエッセンスになっているのだが)

―――エゴさ。
俺が単純に、彼女が「そうであって欲しい」と願う結果に過ぎないかもしれない。
それ自体が彼女を不幸にするのかもしれない。
でも、それは結局「かもしれない」って言うだけの話だ。……結果なんて時間を経なければ分からない。
これが俺のエゴだという前提で言うぜ?
(スッと吐息を吐き出して、ちらりと上を向いて)
俺はそれでも、先輩のことが好きなんだ。人間は完成品じゃないとダメなのか?
そもそも完成された存在なんているのか?――人は、何かしら欠けているから、人間じゃないのか?
完成された存在なんて、それはただの機械だろ。

俺は、「完成」された以外の彼女の魅力を知っている。
「完成」よりも、その魅力の方が魅力的だから、その良さを先輩に知ってほしい。
もちろん「完成」を否定するわけじゃない。それだって、彼女の良さのひとつだ。
そう、これは俺の完全なエゴだ。だけど、それを知らないアンタに、何を言われようと“譲る気はない”ね。
(猟狗としての彼女も、女の子としての彼女もすべてをひっくるめて彼女のことが好きなのだ。
 それを素直に言葉に出来ないのは自身のボキャブラリーの無さだろう。それが彼に伝わるかどうかはさておき)
…だから、彼女を「完成品」に戻したいのなら、あんたがすればいいじゃないか。
もちろん、俺はそれを阻むけどな。

【それじゃよろしく頼むぜーっ】
10郡 太一朗 ◆gphCpRvXtQ :2011/02/22(火) 21:57:29.37 ID:cwMmOS2d
【名前】 郡 太一朗 (こおり たいちろう)
【年齢】 16歳
【性別】 男
【身長】 168センチ
【容貌】 はねっけのある癖の強い髪型。少々垂れ目。
     髪・瞳とも黒。中肉中背。青と黒のチェック柄のバンダナを額に巻いていたが、現在は外している。
     代わりに銀のリングを通したネックレスを首に掛けている
【能力】 ・無呼吸の瞬き −ゼロ・ブレス−
      集中力を高めて、感覚を鋭敏に研ぎ澄ませる。神経の反応も過敏になり、一時的に運動能力が上昇する。
      そのことにより、相手の攻撃を見極めたり、(他者から見れば)高速の連撃を与える。
      発動している間は文字通り「呼吸するのも忘れるほど」過度に集中するため、無呼吸になる。
      制限時間は3〜5秒ほど。

     ・不可避の直感
      能力というより、体質。自身にとっての災いが降りかかりそうになる時に限って働く直感。
      殆どの場合において、ほぼ100%的中し、微弱な未来予測と呼んでも良いほど。
      ただし、直感は直感に過ぎず、とても曖昧なもので具体的な事象が分かるでもなく、
      事前に回避することも出来ないので、役立たず。故に、不可避。       

【武器】 切姫(きりひめ)
       :無呼吸の瞬きの要領で、集中力を注ぐことで能力を引き出し、霊的なエネルギーを裂くことが出来る小太刀。
        また、かなり不安定だが他者の傷を癒す能力もある。
     夜逆(やさか)
       :無銘の無骨な短剣。ただしひたすらに頑丈。不思議なことに刃こぼれひとつしない。
        家の倉庫から出てきた物。名前は自身で考えたもの。

【希望】 基本的には何でも。
【NG】 同性同士
【弱点】 能力発動時は無呼吸になるため、酸素濃度の低い場所では制限時間が更に短くなり、
     あるいは、能力自体が発動できなかったりする。
     また、能力発動後は酸素を取り込むため、隙が大きくなる。
【備考】 高等部所属。家族構成は父 千市・母 百花・姉 十和の四人暮らし。
     部活動は無所属、委員会は見た目に寄らず図書委員。
     性格はテンプレ的な熱血漢。ただし、変なところで悩みやすく、結構打たれ弱い面も。
     勇気と無謀を簡単に履き違える。無力なのに理不尽な不幸に逆らう。 そんな馬鹿。
     ただし、その為の手段に関しては非常に現実的な部分と、理想的な部分とが混在している部分がある。
     短剣(小太刀)と蹴りを主体とした戦闘スタイルで、スピードで勝負するタイプ。

     ある可能性のひとつとして、10年後、異形とそれを討つ機関の排除を目的とした
     ≪三千世界≫と名乗る武装集団を結成する。その組織の人間は皆、現代に時間跳躍している。

     現在、媛名葵と置いている(置かれている)。しかし、それすら取り戻そうとしている。

【そしてプロフ投下っ】
11紫 一久 ◆aYx5IIasQU :2011/02/22(火) 22:14:23.85 ID:8PFP56I7
>>9
鎌倉時代の例で言うなら、決定的瓦解は敗北に際して生まれた。
……正確には敗北ではないが、事実上は敗北だな。
(外部からの侵攻を防ぐ事しかできず、そこからバランスは崩れて行った)
(勝ちもなく負けもなく、何も得られない戦いが、磐石の忠義を揺るがしたのだ)
だから負けないようにベストを尽くす。人間も、組織も。
それだけだ。

………………
……なるほど、な。
(黙って彼の話を聞き、重くため息を吐く)
(それがお前の哲学か)
何かしら欠けているから人間と言いたい気持ちは分かる。
分かるが、しかし人間ならば、完成により近い場所にあるべきじゃないか。
一挙手一投足で生き死にが決まるこういう世界なら、尚更だ。機械になれるなら、それがベストだ。
さもなければ死ぬ。……死を確約はないが、確率は上がる。
そういう場で、魅力なんて何の役にも立たない。ここは芸能界じゃないんだ。
(不完全な人間の魅力。それは、分かる。理屈でもなく、理解できる)
(だがそれは、こういう世界では命取りに繋がりかねない弱み、翳りにもなる)
(だからそういう物は、自分が持つべきでなく、守り慈しむように――)
――ああ。
(思考がその点に至った時、成程と理解し、殊更に重く溜息をついた)
(それが、媛名 葵が、この青く未熟な少年を求めた理由。そのひとつなのかもしれない)
(ある意味では、非常に自分と似通っていた)

…結局のところ、お前は。
(気を取り直して、言葉を続ける)
好みの女を見つけて、でももっと俺好みにできるから、死ぬ確率を上げてでも俺のために俺好みになれと。
そう言ってるのか。
大したエゴイストだな。お前みたいな奴は将来大物になるぜ。

別に、俺はそんな事は思いはしないさ。
敵が…おっと、不適切な表現だな。相手が完成していない、つまり付け入る隙がある方が、何事もやりやすい。
たとえば、そうだな……
(歩きながら、腕を組んで暫し考え込む)
…………学校の下駄箱に。
お前の家の住所と、狙撃用のポイントを幾つかマークした地図と、使用済みの銃弾。
これだけ放りこんでおけば、ある程度こちらがイニシアチブを握った状態で媛名 葵を誘導できるんじゃないか。
……と、俺みたいな仕事人は思ってしまうんだな。いや、効果があるかは知らないが。
(本気にするなよ? と微笑して念押ししておく)
だから俺的には、媛名 葵が不完全になって弱くなる事は一向に構わない。むしろガンガン弱らせてくれ。是非に。
恋愛感情を燃料に走ってる訳じゃないんだ、こっちは。

だが、それをまず是としない奴もいるだろう。
奴、というよりは、連中、と言うべきか。
……<<深凪>>とはどんな関係を築いてるんだ、お前は。
12郡 太一朗 ◆gphCpRvXtQ :2011/02/22(火) 22:43:03.12 ID:cwMmOS2d
>>11
そりゃ確かに人間と機械じゃ、絶対に機械の方が優秀だろうさ。
でも、人間だから、命の重さが分かるんだろう?
俺は、どんなに力を得られるとしても、人間を辞めたくはないね。
それに、魅力があるからこそ、人は誰かに助け助けられるんじゃないのか?
ま、そこは俺の持論であり、アンタに押し付けるつもりはないけどさ。
(此処までの話で、何となく察していたが、彼と自分とでは価値観が違うのだろう。
 だから、こうも考え方が対照的になるのだろう)

ハッ、そこまで大層なモノじゃねえよ。
そこまで言い退けられるなら、俺はあの人の手を強引に引っ張ることが出来た筈だ。
(ホテルでの出来事を思い出す。そんなことを言えたのなら、今ここで悩んでいることはなかったはず)
それに、不完全が弱いだなんて、誰が決めたんだ?
あまり、不完全を見くびっていると、足元を掬われるぜ。……ま、一般論では完成品の方がそりゃいいけどな。
俺が言いたいのは、アンタの言っていることが絶対じゃないってことだよ。
(やれやれと苦笑しながら、彼の言う冗談を流しながら、冗談を返す)
まあ、そんなことをする前に俺があんたを一刺しするだろうけどさ。

おいおい、まるで俺が先輩しか見てないような言い方じゃないか。
ああいや、大方で合ってるけど―――、それで走れるほど俺もそこまで単純じゃないさ。
もちろん、それが燃料のひとつだということは否定しないけどな。
(自分なりの理想もある。それを追い続けたいという欲求もある。それを口にするにはまだ力が足りないが)

…………そうだな。
敵対関係になる可能性……だ、って先輩には思われているみたいだな。
実際のところは、どう思われてるか分からないな。
<<深凪>>のひとりと知り合いだけど、……ううん。どうなんだろうな。
…まあ、先輩には危険視されていて、その人には玩具にされているっていうところか。
組織自体が俺のことをどうみているのかまでは、分からない。
(正直なところ、<<深凪>>の全体像が見えないのだ。彼の義兄だという人物に会ったことはないし、
 組織員だって、朱羽一人に会っただけだ。もしかしたら、組織としては、何とも思っていないのかもしれないが)
13紫 一久 ◆aYx5IIasQU :2011/02/22(火) 23:04:32.36 ID:8PFP56I7
>>12
…………
(機械。命の重み)
………人間は、どこまで行っても人間だ。
変わる事はあっても、辞める事はできない。
(腕を組み、服の上から右腕を摩る。さながら、薄ら寒さから己の腕を慰めるように)
ただ、ああ…命の重みが分からない事が、機械であることのひとつ、という考えは、止めた方が良い。
殺すべき時に殺せなくなる。人間であるというプライドに、土壇場で縛られたくはないだろう?
殺人を神聖視するな。殺人は手段だ。ツールであり、プロセス。
それが自分の生存のための適解である場合…最適解でないとしても、躊躇ってはいけない。
(ことごとく、というほどでもないが、彼と自分との向いている方向は百八十度近い違いがあるように思えた)
(しかしそうなら、少しでもその間違い……自分にとっての間違いを教えてやれば良いだけだ)
(話していて、判断した。郡 太一朗には生きている価値があると判断したから)

………何だ、それは。まるでフられたかのような物言いだな。
(単なる言葉の綾か、自分の考え過ぎか)
(しかし、手を強引に引っ張ることができたはず、という言い方は、逆にその手を引っ張れなかった、という意味でもある)
媛名 葵に拒まれたのか? 俺はすっかり、お前と彼女がラヴラヴなものだとばかり思い込んでいたんだが。
もしも昔の女語りをさせていたのなら、謝らせてくれ。据わりが悪い。
(自分の知る媛名 葵には、確かに恋人がいた。もしかしたら、今後の軌道修正が必要になるかもしれない)

なるほど。敵対関係を危険視される一方で、可愛がられてもいる、と。
(…良く分からないが、それは彼も同じなのだろう)
(「<<深凪>>は本当にマズい」という言葉を思い出す)
(マズいと断言できるながら、何がマズいとは言い切れない。得体の知れない組織である事は、こちらも承知のことであった)
…………
(細長く息を吐き、肩を竦めて見せる)
さりげなく、今のは……<<深凪>>に関する情報は、我々が強く求めるものの一つだったんだが。
やはりそう簡単に尻尾は掴めないか。面倒な事だ。
14郡 太一朗 ◆gphCpRvXtQ :2011/02/22(火) 23:17:10.12 ID:cwMmOS2d
>>13
ご忠告、痛み入る。
……ま、経験がないわけじゃない。だからこそ、アンタの言うことは分かる。
信念を貫くのなら、最後まで――その覚悟をしろとあの人が教えてくれた。
(キュッと拳を握りしめ、じっと視線をそちらに視線を落とす。いつか殺人鬼を殺したあの日、
 そしてその後彼女が与えてくれた言葉を噛み締めながら、瞳を閉じて)
ああ。分かっているつもりだ。……でも、ま、俺は未熟だからな。
いざ、その時になってみないと分からない。……そのつもりではいるつもりだけどな。
(彼の言葉が湯水のように流れ込んでくる。そう、分かるのだ。
 命が簡単に奪われる“夜”。故に、奪うことを躊躇うことは致命的だということが)

俺個人としては今でもラブラブのつもりなんだけどな。
……まあ、色々とあって、先輩とは距離を置かれているんだ。
でも、いつかまたあの人の手を取るつもりではいるけどな。その為には……力が足りない。
(そっと溜息をつきながらも、きゅっとネックレスのリングを掴んで)
謝る必要はないぜ? 俺は諦めが悪いからな。

ま……組織っていうのはもともとそういう物なんじゃないのか?
こういう世界なら………。
……ん、情報?そうだな……<<深凪>>については、俺には何もないが、
媛名葵についてはひとつ、ある。ここはひとつ、情報交換といかないか?
(ピッと人差し指を立てて、にやりと笑う。さて、取引となるかならないか。
 あの時の“言葉”について彼なら何か知っているかもしれない)
15紫 一久 ◆aYx5IIasQU :2011/02/22(火) 23:34:05.66 ID:8PFP56I7
>>14
そうか。
(脱童貞、もとい、殺人経験はあったようだ。追求はせず、その一言に留めて置く)
それでいい。誰だって慣れないうちはそうだ。
できないかもしれない、やれないかもしれない。そういう不安と戦うのも、強くなるためのプロセスだろう。
未熟である事を自覚できる奴は、強くなる。
俺が保証しよう。

なるほど…それはお前の思い込みではないだろうな。
場合によっては、お前を媛名 葵の恋人から粘着ストーカーに認識を改めないといけなくなるんだが?
(冗談めかして言いつつ。彼の様子を見る。胸の辺りに、何か交わしたものでもあるのだろうか)
(……胸を撃ったらそれが盾になるフラグか)
まあ、お前がそう思っていないのなら、良い。
良いが………出来ることなら仲良くしろよ。
(その方が有利だからである。勘違いするなよ)

いやしかし、構成員の恋人なんてかなり有力な情報源候補だぞ?
そこから吸えなかったらもう本丸に乗り込むしかないんだが。
(淡い期待ではあった。恋人となり、隙を作れど、組織を守る意識は働いているということか)
……情報、交換?
(急な申し出。これも、腹の探りあい、という奴か。あるいは彼なりに「強くなろう」と思っての事か)
ふむ、情報か。
(腕を組み考える……フリをする。ここで乗らない手はない)
(だが、即決してはいけないのだ、こういう場では。互いを焦らし、相手に安堵、自身に冷静をくれてやるのが良い)
………そう、だな。
(性癖とかは勘弁しろよ?)
(喉元までせりあがった軽口をそっと押し戻る。ここで機嫌を損ねる必要はない)
良いだろう。そう言われれば、俺も気になる。
交換に出せるような情報を俺が持っている保証はない、が。
16郡 太一朗 ◆gphCpRvXtQ :2011/02/22(火) 23:49:44.25 ID:cwMmOS2d
>>15
………そう言ってくれるなら、少しは自信が出てきたかな。
アンタの本心か世事かは分からないが、俺の糧にはなった。
ま、保証してくれたアンタの為にも、今より強くなってみせるさ。…絶対にな。

……そう誤解されても仕方がないとは思うよ。
まあ、それでも、今先輩と距離を置いているのは事実だ。
アンタの言うように、仲良く出来たらいいけどな。……そのあたりは、頑張るとするよ。
(とは言っても、今はただ強くなることぐらいしか、考えられないのだが)
本心はどうあれ、俺はその言葉を有難く受け取っておくよ。

ああ、情報交換だ。
……いや、正確に言えばある情報について、俺が詳しく知りたい…ってのが妥当かな。
(瞼を閉じて、あの時の言葉を思い出す)

―――“A-01”。

おそらく、媛名葵につながる単語のひとつだ。あるいは、彼女自身のことだと思う。
だけど、それが何なのか、何が関係しているのかは、全くわからない。
きっとこれが分かれば、<<深凪>>につながる何かが分かる……かもしれない。
アンタにとってもこれについて調べることは損にはならないはずだ。
何か分かれば、教えてくれないか?
<<深凪>>の他に、何か…彼女には関わっている何かがあると思うんだ。
(自身のことをあまり話さない彼女のことだ。きっと彼もこの言葉については初耳だろう。
 知っていれば、ここで教えて貰いたいし、知らなければ、情報網として彼に情報共有を持ちかけるだけだ。
 もちろん、相手が不利になるような情報は貰えないかもしれないが、それでも何も知らないよりはマシだ)
17紫 一久 ◆aYx5IIasQU :2011/02/23(水) 00:04:12.29 ID:iI+RKF6+
>>16
A-01
(……似つかわしくないと思った)
(<<深凪>>と言い、媛名 葵といい、その存在は日本的で、尚且つ伝統的だと思っていたから)
(無機質なアルファベットと二桁の数字。何なのか、これは)
A…answer、arctic……ankh…absolute……?
…駄目だな。分からん。あまりに抽象的だ。
(かぶりを振る、心当たりなどある訳もなく、ただひたすらに、似つかわしくなかった)
<<深凪>>以外の、媛名 葵の関わるもの……か。
(有用な情報だ。有用な情報だが…あまりに曖昧だ)
(日本のどこかにいる特定の「佐藤」を探してこい、と言われているようなものだ)
(条件が少なすぎる)

……そうだな。
(こつりと、足を止めた。腕を組み、じっと何かを考え込む様子で)
俺は、彼女の事を…人並みより強い人間だと、そう思っている。
知る限り、異能の類もない。ただ純粋に強い人間だと思っている。
変わった武器は使うようだがな。そしてそれが、<<深凪>>のやり方だと、そう思っていた。
しかし、この認識は…誤っていたのかもしれない。
(郡 太一朗に向き直った。その表情は険しく、真剣そのものだ)
もう少し情報が欲しい。その言葉は、どういう状況で出てきたんだ。
教えてくれ。ほんの些細な事でも良い。
18紫 一久 ◆aYx5IIasQU :2011/02/23(水) 00:05:44.74 ID:iI+RKF6+
【すまん、最後二行を訂正させてくれ】

もう少し情報が欲しい。その言葉は、どういう状況で出てきたんだ。
あるいは、そうだな……彼女が何か、特別な能力、体質を持っているという事は、ないか。
教えてくれ。ほんの些細な事でも良い。

【拾えなかったり、気づかなかったりしたらスルーで構わない】
19郡 太一朗 ◆gphCpRvXtQ :2011/02/23(水) 00:26:19.38 ID:seMEpI6P
>>17
……それが分かれば、彼女のことも分かる、はずだ。
ただ、あの時の様子を見るに、その言葉はおそらくは今の当主とは関係ないと思う。
(おそらくその単語は彼女自身のもの。あれだけ義兄を敬愛している彼女に対して、
 その義兄がそんな機械的な名を与えるだろうか?……直接彼に会ったことはないが)
何か……嫌な予感がするんだ。彼女に関しては、不安の種が尽きないんだよ。
ただでさえ、自分のことを隠すからな、あの人………俺を心配させまいとして。

……ああ。
それが単純に“強さ”なら問題ない。でも、それだけじゃないとしたら……。
(たとえば、何かを犠牲にしているとか、何らかの危険性があるとかであれば、見過ごすことが出来ない。
 もっとも彼が真剣に考え込んでいる理由は異なるだろうが)
何にしろ、彼女の過去に何かがあるのは確かだ。
でなきゃ、そんな言葉が出てくるはずがない。
(明らかに、アレは自身のことを差していた。媛名葵と、A-01。一体何のつながりがあるのだろうか。
 ……そう考えていたところで、その思考を停止させる紫の言葉が聞こえてきた)

へ……あ、いや……、ん、そ、そうだな……。
ちょ、ちょっと、あの人が我を忘れてた時に、その単語が出てきたんだよ。
(まさか情事の最中で、思い切り彼女が蕩けてしまっていた時のことだ、だなんて言えるはずもない。
 あいまいに言葉を濁しながら、視線を逸らして)
じょ、情報か……。ううん……そうだな。例えば、俺の小太刀だけど、こいつは霊的なエネルギーをぶった切ることが出来る。
そして、コイツをくれたのは先輩だ。そして、彼女自身もその力がありそうだ。
(受容という体質や弐式の詳細についてに知っていれば、それを話していたのだろうが、この時点ではそれを知らなかった)
20紫 一久 ◆aYx5IIasQU :2011/02/23(水) 00:47:18.94 ID:iI+RKF6+
>>19
……お前を心配させまいとして、か。
(ふと過ぎったのは、本当の媛名 葵と郡 太一朗の関係)
(本当の、というより、媛名 葵の視点での、と言うべきか)
(その認識において、差はないのか? ……答えなど、出る訳もないが)
過去、<<深凪>>より以前に何かあった、と。
隠してるんじゃなく、本当に分からないのかもしれない。刷り込みという事もある。
お前だって、どんなタイミングで自分が歩き始めたか、とか覚えないだろう?
だが、今現在確かに歩く事はできている。
ルーツが分からなくても、結果・記憶がついてくる事はそう珍しくない。

我を忘れていた時? 少し曖昧じゃないか。
何かから追われていたとか、逆に追っていたとか……
(他に何か我を忘れるようなことは、と考え、ふと思い出す)
(媛名 葵と郡 太一朗は恋人同士であり)
…………
(かちりと、組み合う音)
…まあいい。
(男に羞恥プレイを強要する趣味はなかった)
なる、ほど。霊的なエネルギーを斬る小太刀か。媛名 葵自身にも……
(改めて、考える。考え込む。直接的な利益にはならずとも、思った以上に根が深く、興味深い話だ)
(彼女が妙な武器を使った時は、どうだっただろうか? ……状況が状況なだけに、記憶が曖昧だ)

………結論を言ってしまうと、だ。今の俺に分かる事はない。
が、何らかの形で調べる事は約束しよう。興味深い事案だ。
本当は調査のためにその小太刀も…と、言いたい所だが。
(フフ、と小さく笑いを漏らし、視線を逸らす)
さすがに、何の確証もなく恋人から受け取ったものを取り上げるほど、情緒やデリカシーのない男ではない。
生憎俺自身、霊感という物が欠けているし、我々としてもそういう霊的な物に関してはそこまで得意ではないんだ。
成果を約束する事はできないが、調べる事にしよう。
(そしてそれは、ともすれば、<<深凪>>の一角を大きく打ち崩す手掛りになるかもしれない)

【さて、そろそろ〆に向かえそうか?】
21郡 太一朗 ◆gphCpRvXtQ :2011/02/23(水) 01:03:18.91 ID:seMEpI6P
>>20
……ま、それに関しても「かもしれない」ってことだ。
俺の勘違いだと言われたら、「そうかもしれない」と言うしかない。
だけど、結局のところ、まだ何も分からないんだ。なら俺の信じるように信じておく。
調べたら、真実は分かるもんだ。
(軽く肩を竦ませて再び歩みをはじめて)

……察してくれてありがとう。
まあ、つながりがあるかどうかは分からないけどな。
やっぱり俺一人の力で探るのには限界があるからな。特に組織という背景がない俺には。
……もし、他に何か分かれば教えてくれると助かる。
まあ、これは取引でもなんでもない…俺の願いだけどな。
代わりに俺で力になれることなら、協力する。出来る範囲で、だけど。
(そう言うと、懐からメモ用紙を取りだし、さらさらと自分の携帯アドレスを書き、それを紫に手渡す)
これ、俺のメルアド。まぁ、何かあれば連絡してきてくれ。
(出来るだけ穏やかな内容だといいんだが、と苦笑を浮かべつつ、腕時計に視線を落とし)

うへ…もうこんな時間か。そろそろ帰って寝ないと、明日キツいな。
さて……それじゃよろしく頼んだぜ、紫さん。
…次に出会う時は、もっと落ち着いた状況で出会いたいもんだな。
(苦笑を浮かべて、ふと今回の一連の流れを思い出す。
 踵を返すと軽く手を振り、その場を後にした)

【それじゃ、こっちはこれで締めにしようかなっ。そっちのレスを見届けることにするよ】
22紫 一久 ◆aYx5IIasQU :2011/02/23(水) 01:16:54.81 ID:iI+RKF6+
>>21
……なるほどな。
(不確定は、都合よく。そのほうが前に進みやすいからと)
(やはり自分とは違う生き方だと思えた。正反対とは行かずとも、確実に背を合わせている状態で)
ああ。俺のは…朝にでも送っておこう。
(メモを受け取り、ポケットに……ではなく、懐に入れる)
(ないとは思うが、うっかり妖精の目に紙片の端が刺さったりしたら、きまずい)
何か分かれば必ず、とは言わない。気が向いたら俺にも伝えてくれ。
助けになるとは、思う。こちらはこちらなりのアプローチで仕掛けるとしよう。
(媛名 葵。A-01。もう一度、心にその単語を刻み込む)

ああ……そうだな。
(そう、明日。たとえ夜に何が起ころうと、当然に明日はやってくる)
俺も一応、あの学校の二年だ。
意識していれば、意外と会う機会はあるかもしれないな?
じゃあな。……媛名 葵とは良くしろよ。
(その方が俺がやりやすいからな、と。胸中で呟きながら)
(しかし本心はもっと別の所にあったのかもしれない)
(……相手すべきは媛名 葵個人ではなく<<深凪>>なのだ)
(自分は組織であり、彼女もまた組織ならば……)


【申……し訳ない。ちょいと脳が睡魔を訴えかけ過ぎている】
【凍結挟んだが、付き合ってくれてありがとうだ。また機会があれば、よろしく頼む】
【返事を待たず、落ちさせてもらおう。楽しかったぜ】
23郡 太一朗 ◆gphCpRvXtQ :2011/02/23(水) 01:21:08.71 ID:seMEpI6P
【こちらこそありがとうな!長い時間付き合ってくれてありがとう!
 また機会があれば、こちらこそよろしくっ。それじゃお休みっ。スレをお返しするぜー】
24久遠ゆりか ◆Juli/dituo :2011/02/23(水) 02:13:31.63 ID:h8bZBt0a
【アンジェラ ◆rdAV3DcvpI さんへ置きレスさせていただきます。】

現実味が、無いですの?
わたしてっきり、紅裂拓兎と「夜」なんて単語を出されるものですから
また、紅裂先輩を殺されたい方なのかと、思っておりましたわ。
わたし、紅裂拓兎相談窓口として、そろそろ整理券でも配ろうかしらと思っていたところでしたわ。
彼を憎しみで殺したい人、愛情で殺してあげたい人、彼を愛した人。
(冗談めかして笑い、アンジェラをじっと見つめ、ほんの少し首をかしげる。)
そして……紅裂拓兎との友情相談?

一生を棒に……?
じゃあ、彼一人を殺すくらいで一生を棒に振ってしまうトルーマン先輩は
特に後ろ盾はなく、この国でこの街で、夜を生きていらっしゃるということ、ですの?

(少し、不思議に思った。)
(夜や紅裂といった、非日常に大きく関わる単語を口にした割には、いきなり現実的だ。)
(まさか、たまたまこの街へやってきた、ごく普通の留学生が、この街の夜の現状を知って)
(燃え盛る正義感にあふれちゃった物好き人物のようには、とても見えない。)
(どちらかと言えば、美しさすら感じるほどに理知的のように見える。)
(やはり、アンジェラが全て本心を語っているとは思えない。何かを、隠している?)
(後ろ盾が、無いわけがない。)
(アンジェラ・トルーマンは日本人ではない。)
(それだけでもう、どこかのエージェントであると疑わざるを得ない。)
(自分を見て、夜の関係者誰もに、そうであると疑われるように)
(人種に溢れている欧米諸国ならともかく、異国でのこういった活動は、見た目が本当に損をする。)
(ゆりか自身は、両親が帰化してから産まれた、それなりに紛うこと無き日本人ではあるのだが。)

(何度かまばたきをしながら、青い瞳で、改めてアンジェラをじっと見つめる。)
(日本人とは違う、欧米人らしい、すらっと整った目鼻立ちと長い手脚。)
(綺麗な瞳は、長いまつげに縁取られて)
(ホテルのラウンジに良く似合う、優雅な空気は、持って生まれたものだろうか?)
(――いったい、なんの目的で、あの学園に、いるのだろうか?――)

わたしも、特殊?
(楽しそうな笑顔を見せるアンジェラに、同じように笑顔で返す。)
ということは、トルーマン先輩も特殊な方、なのですわね。
ねぇ、先輩。
これは紅裂先輩関係なく、わたしが個人的にお聞きしたいことなのですけれど……
先輩は、どこかの組織に属していらっしゃるの?
もしも10年ほど前から日本にある組織であれば、わたしお聞きしたいことがあるのですわ。


【お借りいたしました。ありがとうございます。】
25久遠ゆりか ◆Juli/dituo :2011/02/24(木) 21:07:25 ID:HMBXOdy4
【アンジェラ ◆rdAV3DcvpI さんとの、ロールの解凍にお借りいたします。】
26アンジェラ ◆rdAV3DcvpI :2011/02/24(木) 21:11:20 ID:cCMSQF4m
【それではよろしくお願いします。レス作成までもう少々お待ちを……】
27アンジェラ ◆rdAV3DcvpI :2011/02/24(木) 21:32:11 ID:cCMSQF4m
この街の「夜」の事情を知っていたのですか、成程。
知らない可能性もあると思って、一般的な学生らしい答えを探したのですけれど。
(半分本当で、半分は嘘だ。途中からは彼女が夜の住人である事を感づいていた)
(だがそれでも、このままお互いしらを切り続けた方が良いと思っていたのだが──)

それでも、ご察しの通り私は外より派遣された者。
個人的な都合で現地人、ましてや異能に深いつながりを持つ貴重な人物(サンプル)を殺してしまえば
「後ろ盾」から顰蹙を買うのは必然。私自身が処刑されることもあり得ます。
それ以外にも、貴女や「奏」が彼との親交を持っているのであれば、
彼を殺害した後にこの街に居続けるのは困難。
脱出すら、ままならない可能性もあります。
(言葉にして返すのは、事実と予想される結末)
(感情を外に追いやって冷静に思考すれば、確かにリスクが大きすぎる)
(それほどまでのリスクを冒して彼を殺害するなど現実味に欠けている)
(そう、感情抜きでは、だが)
(微笑みを残したまま紅茶を飲み、紅ほっぺを一つ口に入れて間を開ける)

特殊、というのは立場ではありません。
正確、あるいは思考回路、あるいは境遇。
失礼ながら、若干の貴女に恐ろしさを感じました。
(眼前に座る金髪の美少女は、何もかもが素晴らしい)
(立ち振舞いはまるで映画のお嬢様、その頭脳は映画のエージェント)
(けれどもその可愛らしさ、聡明さが逆に見る者を不安にさせるのでは──なんて)
組織に属しています。
「10年ほど前から日本に」は存在しません。
(微笑みのまま簡潔に答えれば、間髪いれずに今度はアンジェラが質問する)

貴女は、どうなのですか。
組織に属しているのですか?

【大変お待たせしました。ではよろしくお願いします】
28久遠ゆりか ◆Juli/dituo :2011/02/24(木) 21:51:57 ID:HMBXOdy4
(外より派遣された者、という説明に、じっと聞き入る。)
(「奏」という名前を出したが、それは奏永久のことだろうか。)
(冷静な判断だが、もし紅裂が殺されたら、その処刑人を自分は追うだろうか?)
(――解からない。)
(少なからず、憎いとは思うだろう。)
(だけれど、心のどこかで、彼が死ぬときは彼自身が満足して、納得した相手に殺される。)
(そう、思っているから……だから、たぶん………追わない。)
(ジュースの最期の一口を飲み込み、空になったグラスに証明が反射するのを見て)
(誰に見せるでもない、曖昧な笑みを唇に浮かべた。)

冷静なご判断ですわね。
トルーマン先輩こそ、なかなかに特殊じゃありませんこと?
あ、これは褒めていますのよ。
この世界を生き抜くには、特殊であれば特殊であるほどに、いい。
だから、恐ろしさを感じていただけて光栄ですわ。
(にこり、と笑って、金色の髪を揺らしながら首を傾げてみせる。)

……そう…残念ですわ。
10年ほど前から日本に存在していたのであれば、少しお聞きしたいことがありましたのに。
(すっぱりと迷い無く答える様子を見ると、嘘はついていないだろう。)
(そもそも、そんなことで嘘をつくメリットもないだろうし…)

わたし?
(アンジェラの問いに、しばし考えをめぐらせる。)
(彼女が在籍するのが海外の組織であれば、もしかしたら祖国との交流もあるかもしれない。)
(それでなくとも、あの国の人間たちは、この街に入り込んできているというのに……)

属していないと言ったら嘘になりますし、属していると言うには、さほど関係も深くなく。
つまりは……うぅん………
(いわば素で、本当に困った表情を浮かべる。)
(首を捻り悩んだ結果、ぽんと、両手を打ち)
幽霊部員!
そんな感じですわ。
――もしくは、給料泥棒?


【こちらこそ、よろしくお願いいたします。】
29アンジェラ ◆rdAV3DcvpI :2011/02/24(木) 22:19:49 ID:cCMSQF4m
お褒めいただけて光栄ですが……
特殊であるほど良い、ですか。
(今一つピンと来ないまま、少し視線を外して久遠の言葉を反復する)
(特殊であればある程、敬遠されてしまい仲間が作りにくいのではないのだろうか)
(あるいは、それこそが良いのか。解らない)
(ふと視界に入った自身の指先が、何故だか忌まわしいものに思えた)

(10年前の何かに関する情報を探している)
(組織に属していると言えば属している)
(幽霊部員、或いは給料泥棒)
(情報を総合すれば、彼女はおそらく生まれながらの組織人の立場にあり、未だそのまま)
(10年前に彼女の組織の仲間、あるいは家族が日本にいた)

(いや、彼女が生まれながらの日本人であるとすれば、もう答えは決まっている)
……詳しくは伺わないでおきましょう。
ですが、何らかのキーワードを頂けるのであれば、全力で調査してみますが。
私の役割は情報収集ですから、そのきっかけを頂けるのであればありがたいのです。
少なくとも、調査結果を全てお伝えすると約束できる程度には。
(微笑みを一旦消せば、真剣なまなざしで久遠を見つめる)
いかがでしょうか。
30久遠ゆりか ◆Juli/dituo :2011/02/24(木) 22:44:04 ID:HMBXOdy4
えぇ。
だって、そのほうが一般の方々と係わり合いを持たずに済みますもの。
瞬時に状況を判断して、その場面に応じた、ちょうどいい嫌な人間でいられますわ。
もちろん、そういったお仕事をスムーズにするために、表向き係わり合いが必要だとしても
『特殊』であれば、それを装うくらいは簡単ですわよね。
まぁ…それでも友情と言うものが、どれだけ大切で綺麗なものであるかくらいは、わたしだって知っていますし
他のいろんな方には、お友達を大切にと説いて回っているのですけれど、ね。
(なんで、こんなことを彼女に喋っているのだろうか。)
(もしかしたら、もしかして、心のどこかでほんの少しだけ、紅裂拓兎との友情を、うらやんでいるのだろうか。)
(本当に自分は、性格が悪い……)
(ジュースを飲むふりをして、グラスを持ちうつむき、きゅっと唇を噛む。)
(………そうだ、空だったんだっけ。)

トルーマン先輩が、調査?
(思わず身を乗り出してしまう。)
(アンジェラの真剣なまなざしに見つめられ、気が付き、ばつが悪そうにもそもそと居住まいを正す。)
(視線を落とし、マーブル模様のテーブルをじぃっと見つめ)
(それでも、指先は落ち着きなさそうに、隣のぬいぐるみバッグの毛並みを弄くって)
(キーワードを預けるという事は、自分の素性を明かすも同じこと)
(だけど、兵部や紫とはまた違った方向からの情報が、もしかしたら得られるかもしれない。)
…………
(視線をうろつかせ、最終的にはアンジェラの瞳へと戻る。)

……キーワード、は……ロシア、て…天使、アレクセイ……
(悩みに悩んだ末、情報の魅力には勝てずに)
(祖国の名、その国に天使と呼ばれた父の名を告げる。)
10年から6年くらい前の間、アレクセイという男がさまざまな異能や異形研究関係の組織に
声をかけて回ったと思うのですわ。
わたしがまず知りたいのは、彼の足取りがどこで―――どこの組織で、途絶えたか。
31アンジェラ ◆rdAV3DcvpI :2011/02/24(木) 23:08:43 ID:cCMSQF4m
……なる、ほど。
確かに、そうですね。
(理にかなっている。確かにその通りだと感心する)
(否、本当はその事実に気づいていたけれども、それを認めるのが嫌だっただけだ)
(人間ではないのに、別の生き物なのに)
(それでも人間と対等でいたいと願っていた自分が、未だここに居る)
(人を助ける『魔女』になると決めたのはずっと前なのに、)
(己の考え方や性格が人間のそれとは乖離していく事を拒み続け)
(どうしようもなくかい離して言っている事を認めようともしない)
(『魔女』の魂ではなく、『アンジェラ』の魂が問いかける)
(──どうしてまだ、私は人間のふりをし続けているの?)

そう、調査です。
(思わず俯きつつあった顔を、久遠の声に合わせて起こせば思考を切り替える)
(何にせよ、調査する対象が増えることは良い事で有るし、)
(久遠ゆりかもまた人間である。助けなければならない。幸福にしなければならない)

(動揺する久遠を無言で見つめていたが、返答を貰えば肯きながら口を開く)
了解、しました。
ちなみに私や私の後ろ盾、まあイギリスの機関なのですけれど、ロシアとも日本ともコネクションはありませんでした。
ようやく、日本の警察とは協力体制が気づく事が出来たのですが、それくらいです。
まずは機関のデータベースから関連しそうな事柄を探して、
あとは個人的な協力者、うわさ話や都市伝説から地道に洗っていくことになりそうです。
(出された単語は、おそらくは彼女にまつわるとても重要なキーワード)
(躊躇いながら口に出すのを見れば、こちらも自分の事情をある程度さらけ出す)
(彼女は、しばらくの間は敵にならないと判断しての事だった)
32久遠ゆりか ◆Juli/dituo :2011/02/24(木) 23:26:06 ID:HMBXOdy4
(美しく、そして冷静な表情を浮かべるアンジェラだけれど、時々どこか瞳に影が宿る気がする。)
(それの意味するところは、解からない。そもそも、自分の気のせいかもしれない。)
(だけど、妙に心惹かれる表情だな、と、見つめた。)

(しっかりとした口調で、調査と言われ、こくりと頷く。)
イギリスの……
(ロシアとはつながりが無いという言葉に、思わず隠すことも忘れ、あからさまにホッとした表情を浮かべる。)
(そして続いて聞こえてきた、日本の警察との協力体制という台詞。)
………兵部、晶…くん。
(つい、小さく呟いてしまった声は、アンジェラに聞こえただろうか。)
(今度、彼をまた外出にでも誘って、その時にでもアンジェラトルーマンの名を問うてみようと思った。)

天使と呼ばれるアレクセイは、二人居ますわ。
一人は小学生で、もう一人は大人。
大人の方は……もう……亡くなっています。
知りたいのは、そのなくなったほうのアレクセイの情報です。
――どうか、よろしくお願いいたします。
(立ち上がり、アンジェラに向かって深々とお辞儀をする。)
(先ほどの挨拶の礼とは違う、感謝の意を示す、日本人らしい仕草のお辞儀。)

報酬は、先輩のお望みのままに。
と、言いたいところですけれど、わたしには不可能な事項が多すぎて……
なんせ、給料泥棒ですもの。
夜の細かい組織の関係やらは、さっぱりですの。
解かりやすく現金、か…もしくは、なにかと戦うための物資。
または、わたし自身………
(もっさりとしたバッグから携帯を取り出し、赤外線通信の準備をして)
紅裂拓兎には遠く及びませんが、わたしもそれなりに場慣れはしておりますの。
先輩、携帯はお持ちですの?
もしも、先輩がなにか困難に直面したとき、連絡をいただければ。
得意科目は、銃器の取り扱い、ですわ。

【そろそろ締めでしょうか?】
【先輩のほうで、なにか欲しい情報や進めたい事項がございましたら遠慮なく、ですわ。】
33アンジェラ ◆rdAV3DcvpI :2011/02/24(木) 23:44:39 ID:cCMSQF4m
【すいません。眠気が強くなってないりました。少しの間、気を失っていたようです】
【こちらから提示することは特にありませんので、こちらは明日に置きレスで〆を投下しようと思います】
【今宵もお相手ありがとうございました。また一歩、進めた感じがします】
【それでは申し訳ありませんが、お先に失礼します。ありがとうございました】
34久遠ゆりか ◆Juli/dituo :2011/02/24(木) 23:49:51 ID:HMBXOdy4
【気を……っ、大丈夫でしょうか?】
【無理をなさらないようにしてくださいませね。】
【今夜もお付き合いいただきまして、ありがとうございます。】
【こちらこそ、色々と進展させていただきまして、深く感謝ですわ。】
【とても楽しく過ごさせていただきました。】

【では、おやすみなさいませ。よい夢を…ですわ。】


スレをお返しいたします。ありがとうございました。
35アンジェラ ◆rdAV3DcvpI :2011/02/25(金) 22:37:24 ID:DKzFvtlm
>>32

天使と呼ばれるアレクセイ。ロシア。
警察も何らかの情報は掴んでいそうですが、異能や他国のエージェント絡みとなると
そう簡単には手出しができなさそうです。
手段の思考錯誤と準備が必要なようです。
(久遠の言動から彼女はロシアの機関から脱走にも等しい形で離脱している事)
(また、兵部晶と面識があるらしい事が推測されるが)
(今はその事について追及はしない。あくまでも推測であるし、)
(金髪の美少女にはは先程までの余裕は無く、どこか苦しそうにすら見えるから)
(今の様子が彼女の演技であったとしても、自分より年下で)
(不安を抱えている様子の彼女を、あまり傷つけたくないなどと思ってしまうから)

ええ、ご安心を。
(立ってお辞儀をされれば、真剣な表情のまま短く告げて軽く頭を下げる)
(そして誓う。必ず成果を上げて見せると)

報酬に関しては特に要求するつもりはありません。
ただ、友好的な関係を続けられれば私は良いですから。
(資金や物資は機関より得られているし、この調査の結果次第ではさらに追加でもらえる可能性もある)
(100%が善意ではないのに何か貰う、してもらうというのはなんだか悪い気がしてならない)
はい、それでは……
(携帯電話を取りだされれば、こちらも取り出して赤外線の送受信部を向ける)
了解しました。
久遠さんこそ、何か御有りでしたら遠慮なく。
異形や異能者、都市伝説、怪談。
超常現象に進んで関わることは私の任務でもありますから、よろしければ是非。

それでは、そろそろ失礼させていただきます。
お茶に紅ほっぺ、とても美味しかったです。
次回は、こちらから何かご馳走したいと思います。
(一旦言葉を区切って、席から立ち上がる)
では、改めて。
これからよろしくお願いします、久遠ゆりかさん。
(今度は深く礼をした)

【それではこれで締めます。お付き合いありがとうございました】
【とても楽しむ事が出来ました。また是非よろしくお願いします】

【置きレスにスレをお借りしました。失礼します】
36久遠ゆりか ◆Juli/dituo :2011/02/25(金) 23:50:14 ID:dhL7FQyZ
【アンジェラ ◆rdAV3DcvpIさんへの置きレスに、お借りいたします。】

>>35
警察には……あまり頼りたくないんですの。
頼りたくない、というか……あまり、わたしのことでは迷惑をかけたくない。
彼には、もっと他に、やるべきことがたくさんあるのだから。
ちゃんと使命を全うして、それでなお、余裕があるというのなら別だけれど…
(少しだけ微笑みながら、うつむいてゆっくりと首を横に振る。)
(アンジェラが兵部のことを知っているかどうかは、解からない。)
(だけれど、あえて警察関係に知り合いがいることを匂わせて語った。)

友好的な、関係?
(この場合、どんな関係が友好的だと指すのだろうか?)
(アンジェラの日本での活動の妨げにならない。)
(夜のありとあらゆる情報を、アンジェラに提示する。)
(……オトモダチ…は、ないか。)
(―――心のどこか、なぜか、残念に感じている自分に、首をかしげた。)

(赤外線通信を終えて「アンジェラ・トルーマン」と入力する。)
(グループ分けは、少し悩んだのち――先輩、と至って普通のものにした。)
よろしくお願いいたします。
トルーマン先輩が、どのような夜をお過ごしになっているのか、具体的にはわからないけれど
わたしの想像するとおりであれば、どうか…どうか……また無事でお会い出来ますように。
……ご無理は、なさらないでくださいませ。
だって、ご馳走していただかなくちゃ、ですものね。

(なるべく柔らかく笑顔を向ける。)
(まだまだ彼女に関しては、よく解からないところもあるし)
(紅裂拓兎の名を出して近づいてきた人物は、どうしても油断なら無いと感じてしまう。)
(だけど、それとこれとは、話が別だ。)
(己も含めて、死と滅亡に一番近い場所にいる、夜の住人たち。)
(どんな相手でも、明日の無事を、心より祈らざるを得ない。)

こちらこそ、よろしくお願いいたしますわ。



【それでは、こちらはこれで締めです。】
【こちらこそ、お付き合いいただきましてありがとうございました。】
【また、機会がありましたら、ぜひよろしくお願いいたします。】

【置きレスにお借りいたしました。ありがとうございます。】
37水鏡恭弥 ◆kyo/P7P7mo :2011/02/26(土) 15:53:41.87 ID:EzEDDAhZ
【名前】水鏡 恭弥(みかがみ きょうや)
【年齢】17歳/二年次
【性別】♂
【身長】T180/W59(ライト級)
【容貌】髪はやや長め、癖毛が多少収まり悪く裾は跳ねて気味
 瞳は薄い茶色、体形はかなりのひょろ長、少し面長

【能力】戦装束「不知火」:左手の人差し指で唇をなぞることにより、
 全身に揺らめく炎または人魂のような呪術的紋様が浮かび上がる
 「不知火」時限定能力:「ハレ」と「ケ」
  「ケ」の右手から放つ波動で物質・エネルギーを腐食・減衰させ、破壊する
  「ハレ」の左手は逆に物質・エネルギーを活性化・賦活することができる
 「不知火」時は霊的・物理的防御力が大幅にアップ、運動能力も常人を超えたものになる
 気配や異形の臭いには敏感で、霊体や幽体を感じ、会話することも可能
 発動時ほどではないが、不知火を纏っていなくても異形や妖魔、人の「匂い」を嗅ぎ分けることが出来る

【希望】 NG以外
【NG】理不尽な死

【弱点】「不知火」持続時間は少しずつリミット増大中ではあるが制限もある
 能力全開なら10分程度、全く「ハレ」も「ケ」も使わなくても1時間程で霊的スタミナ切れを起こす
 スタミナ切れ後は強制的に刺青状の文様は解除され、立っているのがやっとなほどに消耗する
 また、連続使用も不可能、最低24時間は霊的スタミナを回復させないかぎり、再度「不知火」を纏うこともできない
 遠距離・中距離攻撃の手段は皆無、接近戦オンリーに特化している
 常態では平均的高校生男子よりは運動能力がやや上な程度
 動体視力は発達していて、攻撃をかわす・いなすのだけは得意    

【備考】アマチュアボクシング部所属(現在自主休部中)、普段の性格は温厚で、誰にでも丁寧な言葉を使う
 若干手足は長く、体重もあいまってガリガリ、筋肉はボクサーらしくそれなりに締まってついている
 両親とは物心がつく前に死別、兄弟姉妹なし、現在は寮生活

 不知火発動時は完全に別人格となり、恭弥自身の意思で言動をコントロールすることはほぼ不可能
 近接戦闘技術・体術に長けた「オレ様」キャラになる。人を勝手に愛称をつけて呼ぶ癖がある

 現在、紫一久から借り受けたオートマティックハンドガンcz75(後期型)を所持。
 以前の事件の影響から「右手」の破壊力は増大、人程度の大きさまでなら「破壊」することが可能に
 ただし「右手」の能力を発動すると硬直の隙が出来るのは相変わらず

【プロフ貼りついでに少しだけ待機してみます】
38名無しさん@ピンキー:2011/02/26(土) 15:59:03.92 ID:/caZz7r+
待機してる間に○夜香に伝言したら?
39水鏡恭弥 ◆kyo/P7P7mo :2011/02/26(土) 16:42:53.18 ID:EzEDDAhZ
【お邪魔しました。待機解除します】
40紅裂拓兎 ◆QiSi/P5T2Q :2011/02/27(日) 20:37:56.42 ID:OK4xe3aJ
【暫く待機、と】
【プロフは>>2にあると思う】
41紅裂拓兎 ◆QiSi/P5T2Q :2011/02/27(日) 21:08:57.39 ID:OK4xe3aJ
【待機終了】
【ただちに撤収】
42葛森 利香 ◆eOqEZEQIEE :2011/02/27(日) 21:35:33.35 ID:vXGsJnt6
【名前】葛森 利香(クズモリ リカ)
【年齢】17
【性別】女性
【身長】149p
【3サイズ】禁則事項(本人談)
【容貌】
 黒髪のショートカットで少し日に焼けた肌。。
 靴下の代わりに足の甲と足首の辺りに布を巻いている事が多い。(地面に肌を触れさせたいため)
 護身用の道具(昼は拳銃やスタンガン、夜は鹵獲したライフルや自家製の武器を所持)やメモ帳、鉛筆を常にベルトにつけている。    
【能力】
・小型の蟲を生み出し、操ることができる。
・虫の力を借りる事が出来る。(蜘蛛の糸や蝶の羽、毒や耐性など体に付属させる)

・逃げ足が速く、柔術もかなりの腕。(ただし、能力とは関係なし) 

【弱点】鳥、トカゲ(これらが相手だと能力は一切使えない。彼女自身もこれらは怖いらしい)
【希望】NG以外
【NG】 死亡、グロ、スカ
【備考】
 高等部の文芸誌同好会員。会が週1回発行する会誌のインチキオカルト部門を担当している。
 ただし、ネタは近年発生している本物の異形であり、常にそれらを撮影や取材をし、それを改変して記事を書いている。
 取材の域は、現場から警察や暴力団、退魔機関の一部など様々であり、いい意味でも悪い意味でも顔を覚えられる事がある。
 本人曰く、「面白そうならそれでいい」と、はた迷惑な思考の持ち主。
 元は蟲を祭る神社の娘であったが、姉殺しの為に妹によって家を追い出さている。 現在は友達の家の庭に居候している。
 現在、一部で妹による工作が行われている模様。戸籍上も追い出した日に死亡、認識が異形で殲滅指定など、多岐にわたって活動してるとかしてないとか。そのため、武装を強化したとの事。

【とりあえず、投下と少し待機】
43葛森 利香 ◆eOqEZEQIEE :2011/02/27(日) 22:45:58.13 ID:vXGsJnt6
【落ち〜】
44竜胆 凍 ◆n81Qx4w0s. :2011/02/28(月) 21:03:25.11 ID:f9DqWqx5
【名前】竜胆 凍(りんどう こおる)
【年齢】18
【性別】女
【身長】176cm
【3サイズ】計ったこと無い。身長相応。
【容貌】肩まで伸びた白髪、濁った灰色の眼。薄汚れた白基調のセーラー服着用。
身長相応に胸もあるし腰もしまっているが肩幅が広いため
グラマーと言うよりガタイがいい印象を受ける。
中性的な顔立ち。学園にいる間は黒のカラーコンタクトで目の色をごまかしている。
【能力】
魔刃・輝夜:竜胆凍に内包された霊刀。「五難題」という特殊能力を備える本体。
そのものはちょっと丈夫なごく普通の刀で折れたりするが自己再生する。

難題之弐・火鼠の皮衣:刃部分が炎と化し、身を守る衣となる。相応の熱を持っていて
鉄を溶かしたりとかもできるが、別に実体剣などで受け止められる。
防御以外の用途は纏って殴打、大剣形態「アンスリウム」などがある。

藤姫感知:吸収された自分の存在を通して魔神・藤姫(真名・アスーレゥル・ベリアル・ブレイズ)を感知する
      
【希望】戦闘、交流、エロ、長考遅レスの許容、炭酸飲料受付中
【NG】特に無しだけどよくわからないものはわからない
【弱点】
・典型的なパワーファイターであるため、動きが鈍重で攻撃後の隙が大きい。
・難題の燃費が悪く、ガス欠になりやすい
・火鼠も自動防御というわけでもなく、炎と炎の合間に隙間があるため
そこを狙われた攻撃は防げない
・炎は炎で焼けないため、炎による攻撃も防御不可
・水分による連続攻撃(小雨程度ならば蒸発させられるがその域を超えると消える。)

【備考】
・高等部三年生。晴れて魔刃使いにランクアップ。
・他者を助けると呪いの条件を満たすため、それなりに頭も切れ、運動神経もいいが
成績は下の上。誰かと一緒にいるとたびたび足を引っ張る無能を演じていた。
・現在は呪いこそないものの、変に頼られるとどうしていかわからないため、相変わらず無能を演じている。 理由が変わっただけ。
・容姿こそ変わっているが、他人の興味を引くに至らない人間。

・幼少の頃、魔刃(現・藤姫)と契約関係になり両親を殺める。その事件がきっかけで能力(蓬莱の玉の枝)に目覚める。
・両親の死体は残っておらず、失踪扱いになっている。
・魔刃に封印されている存在の
「存在を一兆吸わせれば本来の姿を取り戻せるので、他者との契約は必要なくなる」
という言葉を信じて犯罪者や異形の存在を奪い、殺し続けてきた。
・口数が少なく、物静かで冷静そうに見えるが
感情を表に出すのが苦手なだけ。実際は直情的で浅慮。
・否定を否定して肯定するしゃべり方をする炭酸飲料ジャンキー
・現在、藤姫を滅ぼすために街の至る所を出歩く。相変わらず「人殺し=悪」だが思うところがあるらしい。
・藤堂清香が「嫌いじゃない」ではなく「好き」。藤姫に狙われている清香を守り抜くことも目的の一つ。
・現在、凍が「火鼠の皮衣」を、藤姫がそれ以外の難題を所持

【いちおつっ……投下ついでに待機、するわ……】
45竜胆 凍 ◆n81Qx4w0s. :2011/02/28(月) 21:38:12.86 ID:f9DqWqx5
【おち……】
46兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2011/02/28(月) 22:14:57.84 ID:UuprS3zj
【名前】兵部 晶(ひょうぶ あきら)
【年齢】14歳
【性別】男
【身長】153cm 42kg
【容貌】全体的に髪はショート。アホ毛があり、もみ上げが長い。大きなツリ目の童顔。
    基本的には仏頂面で、他人に対してツンツンした様子。
【能力】接触した物体、及びそれに接触していた物体を『回転』させる。
    また己の非力を補う為に、銃器の訓練を積んでいる。
    能力と組み合わせ弾丸の貫通力を向上させたり、弾道を曲げたりできる。
【武器】深紅色のサックスケース型ガンケース『ハーミット』or
    対異形用複合電磁兵器『ジムノペディ』
【希望】NG以外なんでも
【NG】スカグロ
【弱点】持久力や弾数の関係から長期戦が苦手で、またかなり打たれ弱い。
【備考】中等部二年に属する、鳶色の髪の少年。愛する家族を
    異形に殺され、そこで異形の存在、並びに父親の所属していた
    警察による対異形組織の存在を知り、復讐のためそれに入る
    その組織、『S3』におけるコードネームは、『ガンスリンガー』。

    様々な出会いから、大切なのは憎しみによる復讐ではなく同じことを
    繰り返させないこととし、その為には何を敵とするべきか考え、
    少なくとも全ての異形を殺す必要はないと思いつつある。

    紫 一久とは組織的に協力関係、紅裂 拓兎とは類似した過去を持ち、
    その心を理解しながらも罪は許せず、彼を救うため断罪をすると誓った。

    天羽都はクラスメート、そして黒上いろはの過去に関する断片的な情報を得ている。
    またその情報、及び写真を瑞谷愛華に渡した。
    久遠ゆりかに対しては想いを告げ、彼女の弟に対し、その宿命から彼女を解放すると宣言した。
    奏永久を当主とする奏家とも手を結び、須佐乃水琴は警察に雇われる立場であるため、間接的な同僚。
    また媛名葵も組織的に協力関係であり、彼女個人に対しては強い信頼があって、大切に思っている。
    現在はマンションにて、紅裂拓兎から貰った、うさぎと名付けた白猫と一緒に暮らしている。
    また姉と慕う久遠ゆりかからのプレゼントを大事にしており、
    その内の一つ、女の子の服を時折着ては、出かけているようだ。



>>1さん、スレ立てお疲れ様でした。プロフを投下しつつ、待機させて頂きますね】
47郡 太一朗 ◆gphCpRvXtQ :2011/02/28(月) 22:49:05.85 ID:V2YFBzq6
【まだいるかな?俺で良ければお相手をばー】
48兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2011/02/28(月) 22:55:37.79 ID:UuprS3zj
【はい、いますよ。では早速よろしくお願いしますね、郡先輩(一礼)】
【こちらから提示できるのは、
 1・学校などの昼の場所で、近況について話を訊いてみる
 2・特殊な異形二人組を相手に、こちらも二人がかりで共闘】
【などは、いかがでしょうか。先輩にも案がありましたら、遠慮なくお願いします】
49郡 太一朗 ◆gphCpRvXtQ :2011/02/28(月) 22:57:38.51 ID:V2YFBzq6
>>48
【そうだなー……どちらも楽しめそうだけど、取りあえず1番を選択してみるんだぜ!】
【まあ、俺も案としては似たような感じだったし、それで行ってみようか】
50兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2011/02/28(月) 23:02:48.53 ID:UuprS3zj
【了解しました。場所は校内と校外、どちらがよろしいでしょうか】
【校内ならば図書館や屋上、体育館裏などもいいですし、
 校外ならどこかで遭遇して、喫茶店で会話なんていいかもしれません】
【何か欲しい設定がありましたら、先輩に。なければ僕から書き出そうかと思います】
51郡 太一朗 ◆gphCpRvXtQ :2011/02/28(月) 23:06:50.42 ID:V2YFBzq6
>>50
【ん、どちらでもやりやすい方で構わないぜ?
 ま、どちらかと言われたら校外で喫茶店で…という形がやりやすいかな?】
【それじゃ女装もーどのドSあっきゅんに罵倒される展開n……冗談です。
 特にこれというものもないので、書き出しをお任せするぜー。】
52兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2011/02/28(月) 23:21:41.43 ID:UuprS3zj
(休日、時刻は3時を回った所だろうか。駅前の通りを歩く少年、兵部晶)
(背中には深紅のケースを背負っており、知る者にはそれが
 哨戒任務中である事が分かる。しかし、本来、夜に
 現れる個体が多いはずの異形を探しているのではない)

…………――――。

(怪しまれない程度に、周囲をキョロキョロと見回し、再びまた歩き出す)
(少年が今探しているのは、人間に紛れ込んでいる高等な異形。
 黒上いろは然り、あるいはあの狂科学者が作り出した『キマイラ』のようなもの)
(最近はこの近くの繁華街で、強盗殺人が起きた。
 現場を僅かながら目撃した人間の話によると、
 その犯人らしき二人の容姿は、『キマイラ』の内の二体によく似ていた)
(だから休日にも関わらず、訓練は早めに切り上げられ
 『ガンスリンガー』たる晶はこうして任務を命じられたのであった)



【面識ある人にやっちゃうとちょっぴりややこしくなりそうなので、
 またの機会のギャグ的ロールにご期待下さい(超☆笑顔)】
【お待たせしました、それではよろしくお願いしますね】
53郡 太一朗 ◆gphCpRvXtQ :2011/02/28(月) 23:38:25.39 ID:V2YFBzq6
(休日、黒のジャケットを羽織った彼は、情報収集という名目で街をぶらついていた。
 世間は物騒な事件ばかり起きているというのに、それを余所事に思っているのか街は人で溢れかえっていた。)
(特に変わった様子はない――と言いたいところだったが、つい先ほど、パトカーがサイレンを鳴らして疾走しているのを見かけた。
 何か事件でも起こったのだろうか。無闇に首を突っ込むつもりはなかったが、興味があるのも確かだった)

……どうしたもんだかなぁ。

(しかし、パトカーの向かった先に行ったところで、野次馬たちが溢れかえっているだけだろう。
 そもそもどこで事件が起きたのか、分からない。行っても仕方がないか、と判断し、彼はいつもの喫茶店で寛ぐことにした)

……どうしたもんだかなぁ。

(喫茶店に入ると、ゆったりとした雰囲気のBGMが流れており、人のにぎわいもまずまずだった。
 カウンター席に座ると、取りあえずカフェオレを頼んだ。
 ……ここの所、どうもやる気だけが空回りしているような気がする。
 奏や紫と会い、ある程度の情報を掴んだり、そのツテを得ることが出来たが、
 それだけでは「彼女」を納得させるだけの材料が得られていない。どうすれば、彼女と父親を敵対させずに済ますか、
 頭を悩ませていた。)

【それじゃこちらこそよろしくお願いしまっすっ!】
54兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2011/02/28(月) 23:54:56.65 ID:UuprS3zj
(パトカーのサイレンが聞こえた。目を向ければ、見慣れた
白と黒、ツートーンの普通車が横を通り抜けていく)
(自分に連絡がない所からして、少なくとも夜に関わるものではないのだろう。
 判明している、今のところでは。とはいえ、手伝える事があるならば手伝いたい)

(が、こちらの思惑とは別に、パトカーは足早にこの場を走り去っていく。
 電話をして追いかけてもいいが、それは逆に手間をかけてしまうだろうか)
(まあいい。こういう所では、昼の人達に任せよう。
 信頼されるには、他人を信頼する所から始めなければ。父はよくそう口にしていた)

…ふう。

(ふと疲労感を覚え、足を止め息を吐いた。慣れたものとはいえ
 やはり銃器を収納したケースは重く、こうも歩いていると負担になる)
(気付けば、丁度いい所に喫茶店があった。ここで一休みしていくか―――)

あ。

(晶が短く呟いたのは、鏡に映った自分の格好――――
 白い燕尾調のセパレートシャツ、髑髏と安全ピンで飾られた黒いネクタイに
 片側にリベットの入った黒のスキニーパンツ、ゴツ目の白い丈長ブーツ―――
 を見てではない)
(その先にいた見た事のある面影、かって一度夜の世界で共闘した者。郡太一郎を発見したからだ)

『コン、コン』

(ガラスを叩く音。彼は気付くだろうか。もっとも、媛名葵との
 待ち合わせなら、撤退せざるを得ないだろうが)
(なので、控え目に。隣の席を指差して首を傾げ、店に入る前に大丈夫か確認してみる)
55郡 太一朗 ◆gphCpRvXtQ :2011/03/01(火) 00:08:44.75 ID:SS12WdCN
(人が多いということはそれだけ善意も悪意も集まる。
 当然のことながら、事件もそれだけ溢れかえっているということだ。
 何も人の敵は異形だけではない。人の敵もまた人であることもある。
 天羽の件でも思ったことだが、そう言った場合、ある意味解決するのは相手が異形の場合よりも難しく複雑な場合がある)
(それは専門家に任せるしかない。人間は万能ではない、ましてや自分などまだまだ未熟だというのに)

(パトカーのサイレンが遠くなるのを聞きながら、テーブルに置かれたカフェオレを一口飲みながら、
 ふとガラスを叩く音が聞こえそちらを振り向いた)

お……。

(一度だけだが、その戦い方が独特で今でも覚えている。
 共闘した彼とこんな場所で再会するとは、つくづく、この喫茶店では“夜”を歩く人間と遭遇することが多い。
 何か妙な縁でもあるのだろうか、それとも。そんなことを思いながら、ガラスの向こう側を眺める)
(にぃと笑うと、OKサインを手で作りながら、手招きした。)


……こんなところで、会うとは奇遇だな?
休日を満喫していた……という様子じゃないな、それは。
(苦笑を浮かべる。明らかに生真面目そうな彼が、一人で気軽にぶらついているというのは想像が出来なかった。)
この辺りにはよく来るのか?……俺は、この店、よく使うんだぜ?
料理はもちろんのこと、コーヒーからお茶、ソフトドリンク……一通り揃ってるし、値段もお手頃だからな。
(そんな世間話を皮切りに、彼と話し始めた)
56兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2011/03/01(火) 00:18:19.91 ID:/N8MhqxK
(夜の世界には似つかわしくない、人懐っこい笑みを彼は浮かべると、
 OKという合図を出してくれた。晶はいつも通りの仏頂面で頷き、店内に入る)
(彼の横に座ると、営業スマイルの完璧な店員が注目を訊ねてきた)

…アイスココアで、お願いします。

(そうして小さく一礼をした店員が去った事を確認すると、
 カウンターの上に両手を置き、改めて太一郎の方を向く)

こんにちは、郡先輩。
…ええ、お察しの通りです。僕が一人で歩いている時は、大抵はこの関係ですから。

(そう言って隣に置いたケースを、コツンと叩いた)

時々は訪れますが、この店に入ったのは初めてですね。
そういうあなたは、何用でこちらに?
見た所、デートの待ち合わせではないようですが。
57郡 太一朗 ◆gphCpRvXtQ :2011/03/01(火) 00:35:09.88 ID:SS12WdCN
……大変だな、お前も。
でも、いいのか?こんなところに立ち寄ったりなんかしてさ?
…まあ、俺を見かけたから話しかけてくれたっていうのなら、
それはそれで嬉しいけどさ。
(軽く笑いながら、ちらりとケースへ視線を向ける。やはり彼と言えばコイツがトレードマークだ。)
(そして、それが絡むとなると、やはり物騒な話題になるわけで)

そっか、それならこれからも贔屓してやってくれよ。
(そう言いながら、カフェオレを口にして小さく吐息を吐きだす)
デートねぇ。いや、残念ながら、そのデート相手がいないんでな。
……まあ、兵部に時間があるのなら、少し話でも聞いてもらおうか。
(そう言い置くと、じっと手元を眺めながら、ぽつりぽつりと話しだし始めた)

さて…どこから話したらいいものやら………。
まあ、俺は他の“夜”の連中とは違って、組織やら何やら、そういうのには縁がないと思ってたんだ。
だから、今まで結構自由にやってこれた。他の奴らと一緒に共闘出来たのだって、
背景的な利害関係がないからという部分がある。

……ところが、最近そうじゃないっていうのが分かってきたんだよ。
(少しずつ話しながらも、どこまで話したらいいものか、判断が出来ずにいた。
 警察も場合によっては、敵と為りうるかもしれない。だが、それでもぽつりぽつりと話し始めたのは、
 目の前の少年が信頼に足りると判断しからだろうか。)
58兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2011/03/01(火) 00:50:28.89 ID:/N8MhqxK
疲労を蓄積させたままでは、かえって効率が悪くなりますから。
時には休息を挟んだ方がいい、僕もそう考えています。
…ふふ、まるでこの店の人みたいですね。

(これからも贔屓してくれよ、と語る彼に、思わず小さく笑ってしまった)
(別に自分が口にしたような関係など、ないのだろう。ただよく利用する
 お気に入りの店だからという理由で、そこまで言うこの青年の人の良さか)

何でしょう、葵先輩とは上手くいっていないんですか?

(呟きながら、到着したアイスココアの中に、手に取った
 二個のガムシロと、またまた二個のミルクを投入させ、かき混ぜる)
(そしてストローに口をつけた。どうでもいい事だが、ストローは
 便利だ。ホットのように、髪がカップの中に入る事を心配せずに済む)

(ちゅー、と口の中に広がる甘い味わいを感じながら、横目で太一郎を見て、話を伺っている)
(やはり組織には所属していなかったのか。いや、だからこそ
 ≪深凪≫の剣糸である媛名葵に、あんな深い所まで近付けたのだろうか)

確かに組織という存在は、武器や情報、その他様々な面で役に立ちます。
が、逆に上からの命令や組織のスタンスに逆らえないというデメリットもありますね。

…で、あなたは何を知ったんですか?何を感じたんですか?

(何の後ろ盾もなく歩いてきたはずの彼が、今は何を感じ取ったのか。興味はある)
59郡 太一朗 ◆gphCpRvXtQ :2011/03/01(火) 01:54:36.12 ID:SS12WdCN
【ごめんっ……!眠気が強くて、うとうとしてた……
 凍結でいいかな?…本当申し訳ないっ】
60兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2011/03/01(火) 01:59:35.95 ID:/N8MhqxK
【ええ、問題ありません。ですが、あまり無茶をしてはいけませんよ?
 ロールはともかく、日常生活には危険が生じますから、ね】
【では、再開はいつに致しましょう。僕は本日1日の午後10時からが、一番早い時間ですが】
61郡 太一朗 ◆gphCpRvXtQ :2011/03/01(火) 02:01:21.30 ID:SS12WdCN
【ほんとーにごめんっ!それじゃ、今日の22時からでいいか?
 たぶん、そんなに長くは出来ないと思うけれど、それでもよければ】
【本当にご迷惑をおかけしますっ…それではお先に失礼しまっすっ】
62兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2011/03/01(火) 02:04:03.25 ID:/N8MhqxK
【ああいえ、先輩のご都合が悪ければ別の日でも僕は全然大丈夫ですよ?】
【ひとまずはその時刻に、変更などありましたら遠慮なく仰って下さい。
 今夜はお相手ありがとうございました、郡先輩。ではまた今夜に、お休みなさい。ノシ】
63郡 太一朗 ◆gphCpRvXtQ :2011/03/01(火) 22:09:06.77 ID:SS12WdCN
【解凍にスレをお借りするぜっ】

>>58
ま、それだけこの店が気に入ってるんだよ。
学校の近くにあるって言うのもあるんだけどな。
……まあ、何か手伝えることがあったら、遠慮なく言ってくれ。
俺なんかで力になれるかどうかは分からないけどさ。
(カップから唇を離すと、小さくふぅと吐息をつきながら話して)

上手く行ってないと言うかなんというか……。
まあ、俺の父親が“そういうこと”をしていた人間だったんだよ。
“調整者(バランサー)”…って言ってたな。異形と人との勢力の均整を取る為の存在。
その為なら、人間だろうが異形だろうが、相手取るっていう話だ。
―――先輩が、その話を聞いて、俺を…いや俺たちを危険視するようになったんだ。
だから、今は距離を置かれてるんだよ。
(ぽつりぽつりと話しながら、カフェオレを飲み、軽く首を横に振る)

で、だ。俺は、先輩を納得させるだけの力が欲しいんだ。
…いざ、俺の父さんが先輩の大切な人を傷つけようとしたときに、それを止められるぐらいに。
その為には、組織的な力が必要になるかもしれないって思ったんだ。
(いつか、ホテルであの女――紅露が言ったように、組織的な後ろ盾がない自分にとっては、
 危険の可能性を孕む存在を止めるだけの抑止力がない。国が戦争をさせない為に軍を持つような、そんな力が)
……だから、今は、それをどうするか考えてるんだ。
ヒントを探りながら情報収集ってところかな?

【お待たせ!】
64兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2011/03/01(火) 22:09:34.34 ID:/N8MhqxK
【郡先輩とのロール解凍にスレをお借りしますね。それではよろしくお願いします】
65兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2011/03/01(火) 22:23:10.22 ID:/N8MhqxK
>>63

…そうですね、いざ必要になったら。その時は、よろしくお願いします。

(媛名葵や紫一久など、組織的に同盟を組んでいて、力を借りられる相手には
 少なくとも今は、困っていない。新しく仲間となった奏永久の戦闘力も、確かめてみたくもある)
(組織的に貸し借りを作らなくていいというのは利点だが。
 敵の能力が知れた時に郡太一郎の力が効果的と判断した場合、声をかけさせてもらうか)
(もっとも、まだ自分は彼の力を知らないのだが)


…そうですか。……あなたはそれだけ家族に大切にされていた、という事でしょう。
かく言う僕の父親も、死ぬまで仕事の事は僕に伝えませんでしたから。

(調整者―――人間と異形のバランスを取る?ふざけた話だ。
 どちらにも平等に犠牲になれと言っているのか?)
(こんな事を目の前の彼に問うても致し方ないが)

…ふむ。
あなたの父親に、深凪が考えるような危険性がない事を説明して頂ければいいのではないでしょうか。
実の父親なら、息子の頼みなら訊いてくれるのではないでしょうか?

―――――もしくは、僕の組織に入りますか?

(ずず、と音がして、ココアが空になった事を知らせた)
66郡 太一朗 ◆gphCpRvXtQ :2011/03/01(火) 22:44:37.03 ID:SS12WdCN
>>65
まあ、表だって話せる職業……というか稼業というわけでもないしな。
それで飯食わせて貰って育てて貰ってるんだから、文句も言えないし。
……そっか。兵部も……。
(彼の言葉を聞いてふっと吐息を吐き出す)
やっぱり、“夜”の世界は昔から守られてきてたんだな。
俺たちだけが特別なんじゃない。…多くの人たちが守ってきた世界なんだな。
(ぼうっとした様子で、視線を天井に向けながら呟いて)

父さん自体は、殆ど“仕事”はしてないんだ。
(その代り姉さんが“仕事”を引き継いでいるんだけど、と付け加えて、困ったように溜息を吐き出す)
例えば、<<深凪>>が世界征服しはじめたって言うのなら、話は別だけど…そうそうそんな危険性はないと思うんだ。
けど、可能性はゼロじゃない。そしてその可能性を先輩は危うんでる。
つまり――、その“もし”の時、俺がどれだけその二者を阻めるのか。
二者を納得させられるだけの“力”がその時の俺にあるのか。………俺は、先輩を納得させられるだけの答えを持っていないんだ。
(はぁ、と大きい溜息を吐き出して、かぶりを振って)
けど、その答えに辿り着くだけの方法が分からないんだ。

(そして、彼の提案を聞いて、軽く目を見開いた。そして、笑い)
…奏…って知ってるか?あいつにも誘われたよ。
確かに、俺にとってはそれはそれで魅力的な提案だよ。喜んで受け入れたいぐらいだ。
でも―――、やっぱり、俺はあの人の“所有物”でありたいんだ。
(おどけたように肩を竦ませて)
だから、図々しいのは承知で頼みたいことがあるんだ。

―――“非公式”に、お前の組織に“協力”させてくれないか?

(つまり、“アルバイト”。あるいは“ボランティア”だろうか。
 もちろん、自分の望む“組織的な力”については手に入らないだろうし、そんなに情報は手に入らないだろう。
 だが、確実に彼の組織、最低でも“兵部晶”との繋がりが出来る。)
(もっとも、こちらにメリットがあるだけで、情報漏えいなどのリスクを考えればあちらにとってはデメリットばかりだろうが)
67兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2011/03/01(火) 23:05:32.76 ID:/N8MhqxK
ええ、そうです。
名も無き人間が血を流す事で、力なき市民の命が守られている。
…なのにあなたの父親は、争いを長引かせる事が仕事なんですか?

(言葉に対して、そこまで責めるような口調ではない。太一郎の父親にも、
 大人として何らかの考えがあるのだろうが)

仕事ならば、依頼人もいるのが常でしょう。一体どのような人間が依頼しているのやら。

…それにしても可能性がゼロでないというだけで警戒するなら、僕の組織もまた同じでしょうに。
やはりあなたの血縁とあって、媛名葵も過敏になっているのでしょうか?

(空になり、氷だけが残ったグラスの中をゆっくりと回す。
 自分が同じ状況になった場合、どういう行動を取るのか、思考する)

自分がその仕事をすべて引き受けて、家族を『調整者』から引退させるか。
深凪が理念を曲げることはまずないでしょうから、変えるとすればあなたの家族でしょうか。

…それも不可能であれば、要するにあなたが父親も深凪も超える力を持つしかないですね。

(そう簡単に頷くとは思っていなかった。容易く決められる
 判断ではないからだ。しかし、断った理由には思わず微笑んでしまう)
(結局の所深凪たる彼女の側にいたいが故に、他の組織に入るわけにはいかないという事か)

(しかし、それならどうしたものか。他の可能性を模索していた
 所に、彼からの驚くべき提案があった。意図が分かったのは、数秒の間を置いてから)
(釣り目を細め、見定めるように太一郎に視線を向ける)

…成る程。その場合、あなたはどんなメリットを僕にくれると?
68郡 太一朗 ◆gphCpRvXtQ :2011/03/01(火) 23:22:24.74 ID:SS12WdCN
さて、な。俺は父さんじゃねえから、父さんの考えていることまでは分からない。
ただ、こう答えたよ。『人間は完全に善で正義なのですか?』ってさ。
ま、俺は俺なりの信念があるし、父さんのそれとはまた違うから、
それが正しいかどうか、俺には分からないな。
(ふーと大きく息を吐き出す。確かに、兵部の言うことも分かるし、父親の言うことも分かる。
 だが、自分の信念はそのどちらも当てはまらないのだ)

さて…それこそ分からない。
ただ、先輩のお義兄さんに対する“忠義”…とでも言えばいいのか、
それは、並々ならないもんだと思う。だからだろうな、「ああ、やっぱり」と思ったのは。
(ガシガシと頭を掻く。ホテルでの一件以来、彼女とプライベートで会うことはなかった。
 今の自分に、彼女に対して何が出来るのだろうか)

…そう、なるよなぁ。
選択肢はあるが、それを実現できるかどうかとなると怪しいものばかりだよな。
(頭を抱え込んでしまいそうだ。前者はまず無理だろう。
 今まで自分に隠していたぐらいだ。父親や姉は巻き込みたくないと考えているだろうし、
 ましてや、それを自分に押し付けるということはしないはずだ)
(となれば後者かと言えば、それも難しいだろう。それが出来るくらいなら今この時点で悩んではいないはずだ)

そうだな……一つ目は、いつでも切り捨てることが出来るってことだ。
そっちの都合のいい時だけ使ってくれたらいいし、必要なくなったら接触を拒めばいい。
二つ目は、俺がフリーだからこそ、得られる情報もある。そいつを提供できる。
(正直に言えば、口から出まかせだった。とはいえ、一つ目のメリットについてはこちらについてもメリットになる。
 兵部と接触する機会は彼次第ということになるが、反対に言えばそれ以外は自由に動けるということだ)
69兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2011/03/01(火) 23:44:46.24 ID:/N8MhqxK
仮にそれに僕が答えるならば。善か悪かなど、僕にはさほど重要ではないんです。
人間の生活が守られる事こそが最優先たる、いわば僕の正義ですから。
結局の所、あなたの父親がしている事は、僕の父親が命を懸けて
成し遂げていた事を踏みにじるものでしょう。
…とはいえ、逆もまた然りですけど。
また僕の父親も、僕と違って常に人間の味方をしていたわけではないようですし。

(もし自分の父親、兵部 鋼が太一郎の父親が出逢っていたら、
 友好的な関係は築けなかったかもしれない。自分よりはマシだろうが)
(しかし、彼の信念もまた父親とは違うようだ。果たして
 それが後々の脅威になるのなら、ここで手を貸す事などできるはずもない)

…ああ、策はもう一つありましたね。
媛名葵の心を深凪から、義兄から完全に離反させる。
なんて、これこそが一番難しいでしょうか?

(自分とて、そんな彼女は想像できない。仮にそうなったとしても、
 そこまで変わってしまった彼女に太一郎は戸惑ってしまうかもしれない。
どうやら彼は、自分が愛する女性が他の男を崇拝していても、受け入れられる程の度量があるようだから)

(隣の青年の言葉に、肩をすくめながら首を振った)

情けない事を言わないで下さいよ、郡先輩。
どちらも諦められないなら、やるだけでしょう?
どんなに辛く苦しい思いをしても、その先にある場所を望む限り。
…強くなって下さい。

(だからこそ自分は、愛する少女の一族を、はたまた
 その力を利用している一国を敵に回すことも恐れない)
(それがどれほど地獄だとしても、家族を失った時の、
 また彼女を失った際に訪れるであろう悲しみに勝るはずなどない)

……………。

(彼の話に耳を傾けながら、思う)
(一つ目は、彼の力が強いものならば、まあメリットにはなる。
 状況によっては媛名葵などに並ぶほどの腕があるなら、だ)
(二つ目は、微妙な所だ。何の組織にも所属していない彼が、
 組織人の自分にも勝る情報を得られるのだろうか。そのツテがあるのか?)
(幼い顔ながら、値踏みをするようにじっと太一郎の瞳を見つめた)


(そして、小さな溜め息とともに視線を逸らす晶)

…まあ、いいでしょう。あなた方には幸せになって貰わないと困りますし。
僕の課題を一つクリアできたなら、これから仕事を共にしていきましょうか。
70郡 太一朗 ◆gphCpRvXtQ :2011/03/01(火) 23:59:40.99 ID:SS12WdCN
そうだな。……だけど、それでも俺は父さんを尊敬している。
他の誰かの信念を踏みにじっていたのだとしても、それでも父さんは俺を育ててくれた。
……それに、息子が父親を軽蔑したら、終わりだろ?
(軽く笑いながら、首を振る)
もしかしたら、この先、俺とお前の信念も喰い違って争うことになるかもしれない。
けど……そんなのは、単なる“未来予測”に過ぎないんだ。
可能性は必ずしも起こりうる事実じゃない。
俺にとって、今大切なのは、“今、何が出来るか”だ。父さんがどうのこうの、俺には関係ない話なんだ。
俺は俺の信念で動くし、今願うのは、先輩の手を?まえることだけだ。
(カップを飲み干して、じっと空になったコップへ視線を落とす。自然とコップを握る手に力が入る)

ま、それは難しい話だな。もっとも、それが一番簡単だとしても、その選択肢は無しだ。
先輩の大切な人を心から奪うわけにはいかないだろ?
(晶の言葉をおどけながら、軽口で返しながら、肩を竦ませる。これは、本心だ)

ああ、サンキュ…兵部。
まさか、後輩に励まされるとは思わなかったな。ああ、いや…“夜”に関してはお前の方が先輩か。
いや、何にしても励みになるよ。勿論、諦めるつもりもないし、強くなってやる。
―――だからさ、お前も、頑張れよ。
(彼が様々なものを背負っているのは、自分でも見て取れた。彼の話す父親のこともまた然りだろう。
 だからこそ、力になりたいのだ。そう、協力を申し出たのは、単純な利害だけの話ではない。
 多少なりとも本心が入っていたのだ)

へへへ、悪いな。兵部。
まあ、俺は俺なりに、お前の力になれるようにがんばるからさ。
―――で、その“課題”って言うのはなんだ?

【と、そろそろ凍結で構わないか?明日の夜は空いてるけど、そっちはどうだろうかっ】
71兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2011/03/02(水) 00:02:34.51 ID:i8ypikQS
【凍結、了解しました。明日の夜もまた、10時以降ならばほぼ確実に】
【問題なければ、先輩は先に休まれていて下さい。僕は最後にレスを置いていきますので】
72郡 太一朗 ◆gphCpRvXtQ :2011/03/02(水) 00:06:45.35 ID:J5ZlIURX
【それじゃ今日と同じ時間でお願いするぜっ。】
【多分、終わる時間も今日と同じになると思うんで、よろしくなー。】
【それじゃお言葉に甘えて先に落ちさせて貰うな。今日はどうもありがとう!】
73兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2011/03/02(水) 00:26:55.14 ID:i8ypikQS
>>70

……ええ、全くその通りです。
どんな事をしていようと、それが他人に気付かれず、あるいは罵られるものだとしても。
家族に真なる愛情を与えていた父親なら、それだけで尊敬に値しますよ。

(青年の口から紡がれる言葉に、今日初めて見せた、少年の自然な笑顔)
(―――それにしても案外冷静というか、やはり度量が広いと言うか。
 自分が逆の立場なら、言葉に刃を込めていたかもしれない)
(重要な取引だからといって、言葉を選んでいる様子もない。
 ひょっとしたらこの青年の本分は、異形らと戦う力よりも、
 かの媛名葵が惹かれた心の方にあるのかもしれないな―――)

なら、今の僕はあなたを信用しましょう。確かにいずれ敵になる可能性は、少なくはない。
それでも今あなたが願っている事は、少なからず僕の願いと一致しています。
…先輩が、その父親のようにならない事は祈ってますが。

(何となく自分の長いもみあげを指でつまみながら、首を傾げる。
 そういうのが当たり前、なのか?もし自分が媛名葵を
 愛していたなら、そう素直に彼女の狂信を受け入れたりはしないだろう)

彼女が望むなら、仕方ないかもしれませんが…。
それでも僕なら、その為に切り捨てられるよりは一番の存在でありたいですね。

(子供じみているのか、この考えは。もっともそうだとしても、これは簡単には変えられないだろうが)

さて、どうでしょうか?
僕も銃を握ったのは、半年ほど前からなので。
―――はい、言われずとも。少なくとも僕は、あなた方より更に幸福になるつもりでいますから。

(不適に笑いながら、髪をくるくると指に巻きつける晶)
(個人的な取引だと彼が言うなら、丁度いい。互いの目的のため、
 太一郎の力が見られたなら、警察以外のプライベートなものにも関わってもらうとするか)

(そして“課題”の話に移れば笑みは消え、椅子を回し真剣な表情で太一郎を向く)

近日深夜、この近くの繁華街で30代半ばの男性が殺されました。
あなたには、その犯人の捜索、及び処理を手伝ってもらいます。

その際微かに犯人らしき者を見かけた目撃者によれば、
それはこちらが知っていた異形―――正確には、異形の力を埋め混まれた人間です。
…あなたは、その異形と戦う事はできますか?



【では、これにてスレをお返しします。お疲れ様でした、郡先輩。
 今夜もまた、よろしくお願いしますね。ノシ】
74伊織津綺子 ◆IorinFNlA2 :2011/03/02(水) 21:13:41.10 ID:JRYgNmWO
【名前】伊織津綺子(いおり つきこ)
【年齢】17 高等部2年E組
【性別】女
【身長】168センチ
【3サイズ】85−58−87
【容貌】ショートカット、切れ長で涼しげな目元、きりりとした大和撫子
【能力】電気を起こし、放つことができる。
    稲妻を起こして攻撃するほかに、微弱な電流で治療行為なども可能。
【弱点】放出する電力量に比例して、体力の消耗がある。
    大きい電力を発するためには充電が必要なので、短時間での連発はできない。
    逆に弱い電力は意思に関係なく発してしまうことも多く、しょっちゅう精密機械を壊す。
【希望】バトル 日常ロール エロール※・グロ展開は要相談 バトル以外は多少の確定はOK
【NG】相談なしのエロール・グロ:ROMの方への警告も含めまして事前のご相談をお願いします
    過度の確定:特にこちらの考えや反応までを強制的に決められるのはNGとさせてください
【備考】高等部2年。陸上部員でハイジャンプの選手。学生記録を持っている。
    一見淑やかな優等生であり、クールでストイックなアスリートとしても知られているが、
    素の性格は素直で恥ずかしがり。育ちはいいが謙虚で努力家。
    厳しくしつけられたので、少し頭が固いところもある。
    兄を異能に殺されており、それがきっかけで退魔の世界へ足を踏み入れた。

*現在の状況
・恋人である迫水直と組んで退魔を行っている
・陸上の学生記録は天羽都の能力によって出した不正なもの
・妖魔にレイプされた記憶を御木本正太郎によって封印され、表面上忘れている。
 迫水と御木本の二人は真実を知っている。
・兄の仇である「仮面の電撃異能者」は実は紫一久であるが、そのことはまだ知らない。

※ロールの状況により、ご希望に添えないことがあります
75伊織津綺子 ◆IorinFNlA2 :2011/03/02(水) 21:14:15.63 ID:JRYgNmWO
【待機いたします。プロフは上記をご覧ください】
76大槻 紫紋 ◆qUetENTaKU :2011/03/02(水) 21:50:20.30 ID:JISVBGNA
【こんばわー】
【お久しぶりです…自分でよければ是非名乗りをあげたいのですが…】

【あ…まだプロフ貼っていませんでしたorz】
77伊織津綺子 ◆IorinFNlA2 :2011/03/02(水) 21:50:49.71 ID:JRYgNmWO
【本日はこれにて失礼します】
【このスレでもどうぞよろしくお願いいたします】
78伊織津綺子 ◆IorinFNlA2 :2011/03/02(水) 21:51:25.60 ID:JRYgNmWO
【何と言う29秒差】
【まだおりますので、どうぞお相手くださいませ】
79大槻 紫紋 ◆qUetENTaKU :2011/03/02(水) 21:55:57.76 ID:JISVBGNA
【ありがとうございます】
【只今プロフ捜索中(前スレ35位)ですので暫くお待ちを】
【避難所では何回かお話させてもらったのですが本スレだと初邂逅になるわけですが…】
【先輩の方で何やりたそうなシチュ等ありますでしょうか?】
80伊織津綺子 ◆IorinFNlA2 :2011/03/02(水) 22:02:33.15 ID:JRYgNmWO
【プロフ確認してまいりました】
【中学生さんで退魔のプロ、ですね?】

【・共闘 そちらの設定からして、こちらが苦戦しているところへ入ってきていただく】
【・共闘? そちらのターゲットにこちらが手出しをしているので獲物の取り合い】
【・ガチバトル こちらはキャラを変えて魔物、もしくは悪の異能者で正面衝突】

【ざっと考えたのはこんなところですが、いかがでしょうか?】
81大槻 紫紋 ◆qUetENTaKU :2011/03/02(水) 22:10:28.43 ID:JISVBGNA
【その選択肢ですと一番の「共闘」がいいですね】
【しかもその戦闘中に自分の異能(ちから)を見られるわけですから何やら面白そうな予感がします!】
【では書き出しをお願いしてもよろしいでしょうか?】
82伊織津綺子 ◆IorinFNlA2 :2011/03/02(水) 22:14:48.71 ID:JRYgNmWO
【了解しました。しばらくお待ちくださいませ】

【それと、この板も連投規制が厳しいようなので、時々避難所をチェックしてくださるとたすかります】
【こちらもなるべく両方見るようにしますので】
83大槻 紫紋 ◆qUetENTaKU :2011/03/02(水) 22:19:13.27 ID:JISVBGNA
【こちらも了解しました。】
【忘れずに避難所も確認します!】
【それでは書き出しをお待ちしていますのでじっくりゆっくりと宜しくお願いします】
84伊織津綺子 ◆IorinFNlA2 :2011/03/02(水) 22:31:07.62 ID:JRYgNmWO
(ひんやりと湿気を含んだ早春の宵)
(冬並みの気温と言えども、夜露はもう霜となって凍りつくことはない)

(風もなく底冷えする夜霧の中を、ダウンジャケットを体に巻きつけるようにして足早にゆく)
確か……このあたりだった……
(細い川が中途半端に耕作されている農地と、いい加減な間隔で建っている民家の間に流れている)
(その川を渡る橋もいくつもあるが、車の通行に耐えられるようなしっかりしたものは多くない)
(溝なのか川なのか、曖昧な川幅の流れを橋の上から見下ろし“そこに居るはずのもの”に目を凝らす)
いた……!

(飛び降りても怪我をするほどの高さではないと見当をつけ、橋の袂から雑草の茂る土手へ飛び降りる)
(手にしているのは模造刀の刀身に、握りの代わりに布と皮を巻き付けたもの)
(刃は付いていないが重さ、固さは本物と変わらない)

(浅い流れに半ば浸かるようにして横たわっているモノ──人から見ればただの粗大ごみのようだが)
(知っているものなら、それが異形のなれのはてだとわかる)
(顔をしかめながら近づくと──)

あっ!
(それが突然、動いた)
(動いたと言うよりも、散らばった)
(それは──無数の黒い虫。おとなの手の平ほどもあるような甲虫が、青白い複眼を光らせて飛んでくる)

【お待たせいたしました】
【長々と書いておりますが、適当に蹴るなりしていただければと】
【今夜はどうぞよろしくお願いします】
85大槻 紫紋 ◆qUetENTaKU :2011/03/02(水) 23:05:19.83 ID:JISVBGNA
>>84
…こんな夜遅くにまさか「仕事」が舞い込んで来るとは…全く…。
(誰に聞かせる訳でもなくブツブツと文句を言いながら静かな農地を歩き続ける)
(いくつもの寂れた民家や廃れた物置小屋、おおよそ人が手入れしているとは思えないその場所)
(その場所こそが今回の「仕事」―その土地一帯の調査及び現状の確認―であるのだが…)

…ん?あれは…??
(ふととある橋をみると人影らしきものを視認するがその影は舞う様に土手へと降りていくのを目撃する)
…地元の人なのかな…この季節に川に飛び込むなんて…寒くないのかね?
(などと考えながら挨拶がてら話し掛けようと急ぎ足で近付いていく)

あの〜すみません!聞きたい事があるんですが…!?
(その瞬間紫紋が目にした光景…汚物と思われた物体が突如宙を舞いながら先程の人影に襲いかかろうとする)
(それがそこにいるべき「モノ」ではない「何か」だと気付き、反射的に物体と人影の間に「プラズマ火球」を撃ち込む)
(黒い物体を高温による熱風が遮るように立ちはだかり触れたものは瞬時に融解していく…がそれらはほんの一部に過ぎず「ソレ」はまだ無数に周囲を飛び回っている)
そこの人!今のうちにコッチへ!!
(その人影に大声で逃げるように叫ぶ)

【では改めて宜しくお願いします】
86伊織津綺子 ◆IorinFNlA2 :2011/03/02(水) 23:05:27.59 ID:JRYgNmWO
【えー……大丈夫ですか?】
【何かやりにくい点などありましたでしょうか…?】
【避難所もレスチェックしているので、お困りでしたらそちらで相談してもいいですよー】
87伊織津綺子 ◆IorinFNlA2 :2011/03/02(水) 23:06:37.95 ID:JRYgNmWO
【すみません、こちらのリロードがちゃんとしてなかっただけでした!】
【すぐにレスしますので、もう少しお待ちください】
88大槻 紫紋 ◆qUetENTaKU :2011/03/02(水) 23:08:37.98 ID:JISVBGNA
【ご心配おかけして申し訳ないです】
【やりにくいとかはないので安心して下さい!】
89名無しさん@ピンキー:2011/03/02(水) 23:18:53.56 ID:p772yM1W
大槻は高校受験終わったんだな
成人になったらまた来いよ
90伊織津綺子 ◆IorinFNlA2 :2011/03/02(水) 23:21:45.71 ID:JRYgNmWO
来ないで!
(両手から同時に放電する)
(ジジッ、と空気を震わせるプラズマ音と一緒に、甲虫が感電する音がバシっ!と殊のほか大きく響く)
(弱い電圧で小範囲な捕虫器をつくりだしているが、捕らえられるのはほんの数体で、効率が悪すぎる)

…くっ…こういう相手は…っ
(能力から言っても、小さな個体が大量に居る敵は苦手だった)
ガスボンベか車でもあれば、爆発させられるのに……
(ガスボンベならともかく、乗用車のガソリンタンクを爆発させたら自分も無事では済まない)
(たとえ無事だったとしても、大事件になってしまって逃げるのに苦労するだろう)

(甲虫を避けながら再充電している時に、いきなり眩しい何かが飛んできた)
……っっ!
(とっさに肘を上げ、腕で目を覆う)
(一瞬、すさまじい熱を感じ、次の瞬間はそれが消え去っている)
(すぐ近くに居た個体はどれも消えていて、少し離れた所には消し炭のような物が転がっている)
(炭化したか、瞬時に燃え尽きて灰も残らなかったか、と言うことで)

え、何?
(こちらを見ている人がいる)
(声をかけられたとき、とっさに考えたのは逃げるか隠れるかすることだった)
(ブーン、と低い唸りを上げて飛んできた一体を、とっさに模造刀で叩き落とす)

あなた、ここに居てはダメ!
すぐに逃げて!
(先ほどの眩しい火球とその人物の関連は、頭に浮かばなかった)
(土手を駆けあがろうとした時)

……きゃあっ…!
(後ろから飛んできた甲虫が、頭にぶつかる)
(重い物で殴られたようなショックを感じて、どさっと土手の上に倒れ込んだ)
(空中で旋回した甲虫は、再びこちらに飛びかかる)

(彼らが求めているのはこちらの体液──口吻を動物の体に突き刺し、体液を吸うのだ)
91大槻 紫紋 ◆qUetENTaKU :2011/03/02(水) 23:43:36.21 ID:JISVBGNA
>>90
(「すぐに逃げて!」という声を聞くやその人影を「女性」と判断する)
はやく!こっち!!急いで!!!
(土手を駆け上がってくる女性に手を差し伸べようとしたその時)
(背後から飛んで来た黒いモノに気付き「危ないっ!」と声を掛けるが時既に遅く)
(ソレは直ぐに彼女の後頭部へと直撃しそのまま倒れ込んでしまった)
ちぃっ!間に合えっっ!!
(素早く指に力を溜め「プラズマバレット」を―彼女に襲いかかろうとした甲虫に目掛けて―撃ち抜く)
(そしてそれは見事に命中し、その甲虫は直撃した途端焦げ臭い匂いを残しながら瞬時に蒸発してしまう)

(土手に倒れている彼女に近付き、意識があるかどうかを確認する為に声を掛ける)
大丈夫ですか?しっかりして下さい!立てますか??
92伊織津綺子 ◆IorinFNlA2 :2011/03/02(水) 23:52:39.84 ID:JRYgNmWO
う…っ……
(呻きながらやみくもに地面に手をついて体を起こそうとする)
(周囲が暗い上に、めまいがして視界が定まらない)
(不意にまた、背後で何かが燃え上がった)

どういうことなの……まさか、異能者がほかにも……
(どう見てもいまここに居るのは、自分とこっちへやってくる男性だけだ)
(その人物は、少年らしい声でこちらに語りかけてきた)

ありがとうございます……あの、大丈夫ですから……
(一瞬でも光が当たって周囲を視認出来たことで、重心がさだまった)
(立ち上がり、急いで片手に充電する)
(エネルギーが手に集中するにつれ、キーンと耳鳴りがして、甲虫がぶつかった後頭部がズキズキする)
…っ!…はぁっ……!

(手にした模造刀に帯電させて振りまわし、二体を叩き落とすと)
さあ、あなたも一緒に逃げて!
(土手の上に駆け上がり、少年を促して走り去ろうとする)
93大槻 紫紋 ◆qUetENTaKU :2011/03/03(木) 00:10:08.60 ID:/9QDLSUL
>>92
ふぅ〜よかったぁ…死んでたらどうしようかと思いましたよ…。
(倒れていた女性がしっかりとした意識をもって返事があった事に安堵の息を漏らす…が)
そんな事いってる場合じゃないですね!

(まだ迫り来る異形の甲虫を視認すると左の五指に青白いエネルギー…「プラズマバレット」を溜め)
(彼女が二体を切り落とすのと同じタイミングでソレを放つ)
…いっけぇぇぇぇぇ!!!
(放たれた五本のバレットは青白いラインを描きながらその直線上にいた異形の甲虫達を撃ち抜いていく)
(やがて土手の上に辿り着くと周囲を見回すと…五十メートル程先に古く寂れた物置小屋らしき建物が目につく)
今は…取り敢えず、彼処に隠れてやり過ごしませんか?
(異形の甲虫から走りながら距離を稼ぎながら彼女に同意を伺ってみる)
94伊織津綺子 ◆IorinFNlA2 :2011/03/03(木) 00:22:00.94 ID:iWZvrFBs
(手を貸してくれた少年は、その手をかざしたと思うと──)
…あ…っ…!
(彼の指先から青白い光が尾を引いて飛んでゆき、次々と妖虫を撃ち抜く)
異能……っ!

(今のところこちらに敵意はなさそうな少年を、闇の中でそっと伺う)
(ある意味、魔物よりも意思と知性のある人間の異能の方が危険な事もあるのを、嫌と言うほど思い知ってきた)
そ、そうね…では、あそこへ!

(とりあえず彼の言うことに同意しておいて、走り去る彼の後について行く)
(少年に背後を見せるつもりはなかった)

(虫のほとんどをやっつけ、残った虫もこちらを追って来ようとはせず)
(その場でブンブン飛び回るだけだった)
(まるでこちらを突然見失ったように──)

はぁ……
(物置小屋にたどりつき、壁にもたれながら無意識のうちに脈拍を数える)
(リカバーまで何分かを逆算するのは、ほとんど習い性と言っていい)
(そのままの姿勢で、少年の方を見ようとせずに呼吸を整えながら言った)
危ないところを助けてくださって……ありがとう……
95大槻 紫紋 ◆qUetENTaKU :2011/03/03(木) 00:34:35.54 ID:/9QDLSUL
>>94
ハァ…ハァ…ハァ…フゥ…何とか逃げ切ったみたいだね…今の所は…。
それにしても…何なんだよ…「アレ」はさ…。
(小屋の片隅に積まれている藁の上に大の字になって無防備に寝転がる)

ぁ…別にいいですよ、お礼なんて言わなくても。
困った時はお互い様っていうでしょ?
(寝転がりながら屈託のない笑顔を見せながら話ていく)
そういえば…お姉さんはどうしてこんな所に?
もしかして…
(暫く彼女をじぃーっと見ている…やがて口を開くと…)
地元の人なんですか??
96伊織津綺子 ◆IorinFNlA2 :2011/03/03(木) 00:50:21.26 ID:iWZvrFBs
(少年と一緒に小屋の中に入ることはせず、入口近くにもたれかかって座り込む)
お礼を言うことしかできないから、言わせてください。
(物静かな声で丁寧に言いおえ、小屋の中の暗がりに少年の顔形を脳裏へ刻もうとする)

どうして、と言われても……通りかかっただけだから
(少年の問いはもっともだったが、こちらは正直に答えるわけにはいかなかった)
(彼がじっとこちらを見ている間、こちらも口をつぐんでじっと見返す)

地元……そうね、近くの街に住んでます。
あなたはどちらから?
(少年の問いには曖昧な事実を告げ、こちらも攻勢に転じようと質問をする)
(それは次の問いのための最初の質問でもあった)

【申し訳ありません、ここで凍結をお願いできますか?】
【こちらは今週いっぱいなら夜はいつでも開いております】
97大槻 紫紋 ◆qUetENTaKU :2011/03/03(木) 00:54:33.83 ID:/9QDLSUL
【凍結了解しました】
【自分は今週は厳しいのですが来週なら取り敢えず月曜日と火曜日は空いてるのですが如何でしょうか?】
98伊織津綺子 ◆IorinFNlA2 :2011/03/03(木) 00:56:45.63 ID:iWZvrFBs
【ちょっと予定が流動的ですが、今のところどちらも空いてます】
【7日月曜日の22時からということにして、8日は予備ということでいかがでしょうか】
99大槻 紫紋 ◆qUetENTaKU :2011/03/03(木) 01:01:56.94 ID:/9QDLSUL
【了解しました。何か変更等ありましたら避難所に連絡しますので】
【今宵は遅くまでお相手ありがとうございました…先輩が楽しんで頂ければ幸いです。】
【今夜も冷え込みが厳しいので風邪等引かぬよう体調に気を付けて下さい】

【それでは…お休みなさいませ…】
100伊織津綺子 ◆IorinFNlA2 :2011/03/03(木) 01:03:53.32 ID:iWZvrFBs
【色々とお気遣いありがとうございます】
【では、来週にお会いできるのをたのしみにしております】
【7日22時から、どうぞよろしくお願いいたします】

【これにて失礼します。おやすみなさいませ】
101大槻 紫紋 ◆qUetENTaKU :2011/03/03(木) 01:07:47.41 ID:/9QDLSUL
【名前】大槻 紫紋(おおつき しもん)
【年齢】14歳 (3月10日生/中3)
【性別】 男
【身長/体重】 158cm/60kg
【3サイズ】―

【容貌】髪は黒で長さは全体的にセミロング。後ろは一本に束ねた三つ編み。

【能力】磁力操作/磁界制御と《プラズマ》生成/制御
今のところ四つの技がある
・『フォースフィールド』…《プラズマ》を生成した後《磁力》と《磁界》で固定化、防護壁を造り出す。
重ね掛けが可能で二重三重に造れるが、移動は不可。
・『プラズマダガー』…《プラズマ》を生成した後《磁力》と《磁界》で固定化し、短剣(二刀流)として扱う。
(イメージは『ライトセーバー』)
・『プラズマバレット』…《プラズマ》を生成した後《磁力》と《磁界》で固定化した弾丸を撃ち出す。
一度の戦闘につき28発した撃てない
・『プラズマ火球』…《プラズマ》を生成した後《磁力》と《磁界》でサッカーボール大で固定化、
掌に磁力を宿し、反発力を利用して撃ち出す

『《磁力》』…今現在できるレベルとしては
・10tトラックを片手で操る事が可能
・血行促進させたり悪くしたりも可能
(血液中に含まれる鉄分に作用する為)
目に見える相手限定/複数(2〜3人)可能

【希望】雑談・戦闘・質問・エロス(・他要相談)
【NG】グロいもの・等
【弱点】一部の後輩女子・綺麗なお姉さん(照)・朝礼(笑)
【備考】
最近引っ越ししてきた、ちょっと癖のある少年。
 性格は明朗快活で物事に対して熱く冷静に判断し、行動する(本人談)
裏の顔が「魔物退治」で「仲介者」を通して「依頼」を受け、成功報酬のみをもらって生活している。
両親は海外で謎の事故死にあっており、…今は単身でマンション(3LDK・購入済)に住んでいる。
趣味はマンガにゲームにスウィーツを食べる事。
特に最近はファミレスチェーン店『Josef』の「ストロベリーサンデー」がお気に入りらしい。
【以上、プロフ投下落ちです】
102葛森 利香 ◆eOqEZEQIEE :2011/03/03(木) 22:08:06.30 ID:348KAeR3
【適度に待機〜】
103葛森 利香 ◆eOqEZEQIEE :2011/03/03(木) 23:05:15.76 ID:348KAeR3
【適度に落ち〜】
104名無しさん@ピンキー:2011/03/03(木) 23:24:47.82 ID:XAhM/nqK
【適当にあげ〜】
105名無しさん@ピンキー:2011/03/05(土) 00:30:15.76 ID:qQptWa9o
適当に〜
106紅裂拓兎 ◆QiSi/P5T2Q :2011/03/05(土) 14:00:20.64 ID:kuyq339D
【時間ができたからのんびりと待機】
【プロフは>>2かな】

【こっちが異形キャラやってバトルロールとかもあり】
107紅裂拓兎 ◆QiSi/P5T2Q :2011/03/05(土) 14:52:12.00 ID:kuyq339D
【待機終了】
108迫水 直 ◆mkbuDdznjc :2011/03/05(土) 18:21:05.40 ID:R3dhiLaX
【置きレスにお借りします】
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/5556/1298340608/277 の続き】

ん、そうか……
(予想通りとは言え愛華の言葉に気づかれないように安堵する)
(シード感染者を見過ごす積りはない。容赦せずこれを討ち滅ぼす)
(ただその信念と、例え不倶戴天の敵であろうと年下の女の子を手にかけると言う不快感とは別物だ)
(苦い後味を味わわずにすむのなら、それに越した事はない)

(そうした安堵と共に新たな疑念が持ち上がる。それを問い質しておかなければならない)
(場合によっては愛華と敵対する可能性もあり得る)

瑞谷さんは、誰からシードのことを聞いたのかな…
君には、誰か仲間がいたり…?
(とりあえず警戒を悟られないように何気ない口調を装う)
(可愛らしく首を傾げる少女を疑うのは心苦しいことではあるが…)

【お借りしました】
109郡 太一朗 ◆gphCpRvXtQ :2011/03/05(土) 22:25:15.93 ID:q2otBV1S
【ロールにスレをお借りするぜー。】
http://pele.bbspink.com/test/read.cgi/erochara2/1296569582/316より

はは、そいつはいい。笑える冗談だ。
ま、どんなお誘いが来ようと、俺が誘いに乗るのはたった一人だ。
申し訳ないが、今回は辞退させて貰うとするよ。
(くっと笑いながら、ナイフを手の中で弄ぶ。いつでも攻撃が出来るとばかりに)

……さて、以前の俺ならそうしてただろうな。確実に。
命が掛かってるんだ。俺だけじゃなく、名も知らない人たちの命が。
そうそう簡単に、迂闊な行動は起こせないさ。
(小さくかぶりを振り、不敵な笑みをみせる。)
は、やめてくれ。“優秀”な人間なら、もうすでにこの場を収めてるだろうさ。
俺はまだまだだよ。力も、知識も、心も、すべて―――未熟者だ。
それでもそう言ってくれるのなら、それはお前がいるからだよ。
兵部がいてくれるからこそ、冷静になれる。
こう言っちゃなんだが、頼りになるパートナーがいるというのは、それだけで心を落ち着かせるもんだ。
(即席の、だけどな。と付け加えて、軽く肩を竦ませる)
(兵部晶。自分より年下だというのに、冷静沈着で、次にどう行動すればいいか常に考えている。
 先の先の先を読み、客観的に全体を見渡せる人物だ。
 こんな人物が組織の上に立てば、どんな組織であろうと万事うまく行きそうな気がした)


……やれやれ、お仕置きなんて、勘弁願いたいところだな。
怒られるのは授業だけでいいっつーの。
しかし、アイスピックとハンマーか……他にも武器を隠し持ってるかもしれないな。
普通の異形と違って、何を隠し持ってるか分からないから困る。
(呆れた様子で苦笑いを浮かべながら、肩を竦ませる)
そうだな。助けられるものなら、助けたい。
だけど、まずはあいつらの能力を把握してからだ。そして、その“元”――埋め込まれた異形の力というものが、
どういう形であいつらに与えられてるのか、それを知ることが出来たら……助けたい。
(逆に、その判断が出来ないのであれば、殺すしかない。)
まずは様子を見る。
兵部。俺はお前の言うとおり、“綺麗ごと”好きなんだ。だからこそ、お前が必要なんだ。
お前から見て、客観的に――もうダメだと思ったら容赦なく俺を蹴っ飛ばしてくれ。
その時は俺も覚悟するからよ。
(ぽんと軽く彼の肩に手を置くと、ニッに笑みを浮かべる)
じゃ―――、頼んだぜ。兵部。

俺は郡太一朗。それ以上でもそれ以下でも、ましてやそれ以外の何者でもない。
―――俺は、俺の信念を貫かせて貰う。………仕掛ける。
(その言葉を皮切りに、アスファルトの地面を蹴り上げて、真っ直ぐ駆けだした。
 まず、狙うは『オルタンス』。大振りのハンマーなら、『ヴィオレット』よりは、身動きが鈍くなるだろうと踏んでのことだ。
 懸念するべきは、双子の能力、そして『ヴィオレット』自身がどう動くか、だが。)
110兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2011/03/05(土) 22:44:27.01 ID:hM4iJI5l
…あなたこそ、僕を高く評価し過ぎです。僕はそこまで秀でた人間ではありません。
――――ですが、パートナーにそこまで言われてしまっては。
その期待を裏切る事なく、任務を遂行できるよう全力を尽くしましょう。

(太一郎から距離を置きつつ、双子のどちらも狙える射線を確保。
 前衛は彼に任せ、後ろから余計な一人を牽制する、堅実な戦術を取る)

そうですね…あの衣服なら、下に武器を隠すのは容易そうです。
不用意な動きを見せたら僕が牽制しますので、あなたは気にせず戦って下さい。

(相手に肉薄する接近戦型の人間よりは、自分の方が全体を見渡せる。
 仮にもう一方の双子が何もしてこなければ、だが)
(少なくとも、今のところ両者は飛び道具を持っている様子はない。
 また持っていたとしても、大抵の飛び道具なら無効化できるはず)

分かりました。
…できれば、そのような展開にならなければいいですね。

(そう言って晶は地を駆ける太一郎の背中を見送ると、
 『ヴィオレット』の挙動に注目する。が、双子は特に動かず、接近する青年を見つめていた)

『あなたをご指名のようです、オル』
『僕か、まあいいや。取り敢えず行ってくるよ』

(紫の少女の呟きに頷くと、青の少女はぶつかり合うように前へと走っていった)
(しかし、その動作はやはり緩慢。『ヴィオレット』よりも
 更に遅く、このまま太一郎が接近すれば、斬り捨てるのは難しくないだろう)



【それでは、よろしくお願いしますね】
111名無しさん@ピンキー:2011/03/05(土) 22:57:48.03 ID:qQptWa9o
111
112郡 太一朗 ◆gphCpRvXtQ :2011/03/05(土) 23:04:07.26 ID:q2otBV1S
(異形の力を埋め込まれた……その力は何だ?)

(思考しながら、走っていた。
 先ほど襲いかかってきた『ヴィオレット』の動きは、確かに殺し慣れはしているが、
 異形に比べれば緩慢で、“裏”の世界の人間に比べれば拙く感じられた)
(だが、兵部たちが目をつける程のターゲットだ。異形の力……それがどれほどのモノなのか推測しかねた)
………ま、やれるだけやってみるさ。
(一人呟きながら、タンっとステップを踏むように地面を蹴り飛ばすと、弧を描くようにぐっと後ろに伸ばした腕を、
 前方へとナイフを打ち下ろす)
よっ――と!
(続いて、逆の拳で顎を目掛けアッパーを繰り出す。
 水鏡が見れば、苦笑しそうな素人の殴打だが、これは次の手の前準備。
 一旦、ぐっと上半身を引くとバネのように前方へ勢いよく身体ごとナイフを突き出す。
 流れるような、というわけにはいかないが、彼女の動きをけん制する分にしては十二分だろう)
………しかしまあ、何で金稼ぐのに、人を殺すかね?
ま、確かにその年で働かせてくれるところなんてないだろうけれど……保護して貰えばいいのに。
それこそ、警察の出番じゃないのか、兵部?
(世間話でもするかのように、彼へと問いかける。
 法律や制度には詳しくないが、困ったときに駆け込むのは寺より警察だろう。苦笑しながら、ナイフを横に薙ぐ)
まったく……金目当てで殺されてたまるかっつーの!

【こちらこそよろしく頼むなーっ!】
113兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2011/03/05(土) 23:25:44.49 ID:hM4iJI5l
(振り下ろされる刃、急所を射抜く拳、そして突き出されるナイフ。
 計算された連撃。接近する瞬間に速度を増した太一郎の動きは、
 完全に『オルタンス』に対し、先手を取る事に成功した)

『ぐっ…あっ…!』

(回避しようとするが、この両者の実力差ではそれもままならない。
 右肩にナイフが突き刺さり、拳を食らいのけぞりながらも、
 最後の一刺しは左手で何とか防ぐ事に成功した、青の少女)
(刃に貫かれた小さな掌からは、赤い血がこぼれ、灰色のアスファルトを黒く汚していった)

『…強いね、お兄さん。流石、自称正義のヒーローだぜ。
 きっと、後ろのお兄さんもそうなんだろ?全く。――――、「一人」で来て正解だったよ』

(『オルタンス』が、ダメージを気にした様子もなく呟く。)
(また姉妹がかなりの傷を負ったにも関わらず、『ヴィオレット』も
 心配する素振りも見せない。ただ相変わらず、壊れた笑みを二人に見せている)

…さて、彼女らに警察を頼れない何らかの事情があるのではないでしょうか。
ただどちらにせよ、僕の組織は彼女らを異形と判断しており、頼られた所で手間が省けるくらいでしょう。

『…なんだ、後ろのお兄さんはケーサツかよ。全くどいつもこいつも、
 何も出来ないくせに………名前だけはキレイでさぁっ!』

(太一郎の言葉に、『オルタンス』が気分を害したように眉をひそめる。
 紫の少女に比べ、彼女の方が感情がよりはっきりと出ているようだ)
(強く晶を睨みつけると、ハンマーを振りかぶり、
 太一郎に叩きつけんとする。その一撃の前に、ナイフの鋭い横薙ぎが、少女の体を切り裂いた)
(――――が)



『正義のヒーローってさぁ、こんな子供を痛めつけるのが
 お仕事ってワケ?………なら、アイツらと何も変わらないぜ、あんた達もなぁ!』



(止まらない。傷を一切気にすることなく、捨て身の攻撃が太一郎を襲った)
114郡 太一朗 ◆gphCpRvXtQ :2011/03/05(土) 23:42:46.80 ID:q2otBV1S
……ったく、痛いところをついてくるな、コイツら。
(笑える。全く笑える。まさにその通りなのだ。
 正義と今行っている行為。まったくの矛盾ではないか。この双子の言うとおり、“綺麗ごと”なのだ。
 ああ、笑えて、自分自身が情けなくなる。だが―――)

罪人に人権なし、とは言わないさ。
だが、少なくとも、今目の前にいるのは、ただの人殺しだ。
それを認識できない奴にどうして他の誰かが手助けなんて出来る?
(罪人なら、それを懺悔することが出来る。なぜなら、悪を悪だと認識できるからだ。
 だが、目の前の姉妹にそれはない。仮にそれを知っていて救いの手が差し伸べる人間がいるとするなら、
 その人間は、彼女たちの犠牲となった人間たちのことを考えていない)
それに、俺の正義は自己満足なんだよ。悪いが、偽善ってヤツだ。
(堂々と言い退ける。―――卑下でも自嘲でもなく、純然たる事実。だが、その承知の上で、今ここに立っている)

何も出来ない?ああ、そりゃそうだろうさ。
俺はお前たちを知らない。名前ぐらいは兵部に聞いたがな。
お前たちがどうしたいのか、どうしてもらいたいのか、それを打ち明けずに助けることなんてできるもんか。
――被害者ぶんなよ。俺が一番嫌いなものは“理不尽な悲劇”。その次に嫌いなもんは“悲劇のヒロインぶるヤツ”だ。
助けて貰いたいなら、本気で泣けよ。本気で助けを呼べよ。本気で手を伸ばせよ。
この世に奇跡なんて無い。あるのは起きうる事実だけだ。……そして、後は、誰が何をするか、だ。
あるいは、そいつを奇跡と呼ぶんだろうよっ!
(捨て身の一撃。―――喰らえばひとたまりもないだろう。
 だが、それは飽くまで自分が“一人”だったらの話だ。攻撃に怯まないのは計算外だった。
 だから、このままでは回避することが出来ないだろう。だが生憎―――)
兵部、頼んだぜ。
(短く声を掛けると、こちらも捨て身を覚悟で、少女の身体へと突進し、その身体を押し倒し行動を封じようとした)
115兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2011/03/06(日) 00:11:52.29 ID:izjE2Rvf
『人殺し?…じゃああんたは、殺さなきゃ生き残れない僕らに、そのまま
 死ねって言いたいのかよ。助けて欲しい時に、助けてもくれないのに!』

『ガァンッ!』

(斜めから飛来した9mmパラベラムが、ハンマーを持つ右手に食らいつく。
 腕を貫かれたの痛みでも得物は離さなかったが、その狙いは反れ、
 一撃を外した『オルタンス』は、太一郎に組み敷かれる事になった)

『あら、これは面倒ですね。仕方ありません、私も動きましょうか』

先輩、『ヴィオレット』が動きました。足止めをします。

(たたっと走り出す紫の少女を見て、晶が警告を飛ばした)
(太一郎は恐らく『オルタンス』しか視界に捉えられまい。
 ならば、こちらの方は自分が行動を封じよう)


(一方青年に押さえ込まれた青の少女は、彼の言葉を聞いて、唇を強く噛み締めていた)

『もう、遅いんだよ…こんな体にされて、金儲けの道具に使われて、
 いいようになぶり者にされて、国に帰ることもできなくてっ!』
『なあ正義のヒーロー。あんたが今僕らの助けてになれるって言うんなら………このまま、死んじゃえよ』

(銃声を背景に、呪詛のように呟く『オルタンス』。
 その美しくも無機質な瞳は、何も映さず、ガラス玉のように青年の姿だけを映す)


―――先輩!そいつの傷を確認して下さいっ!

(晶の叫びと時同じく、青の少女が左手を動かず。
 ――――傷一つなく、きめ細やかな白い肌を見せるそこには、
 細長いスプレーのような物が握られていた)

(先程から鳴り止まない銃声、もし太一郎が顔を上げたなら、
 銃弾にドレスを貫かれた血まみれになりながらも、
 二人の元へ接近する『ヴィオレット』の姿が確認できただろう)

こいつら…っ!攻撃が、効いていない!傷が治っています!

『どうせ何もできないんだから、期待なんて抱かせるなよ、お兄さん』

(そして『オルタンス』が、催涙スプレーのボタンを押した)
116郡 太一朗 ◆gphCpRvXtQ :2011/03/06(日) 00:31:56.09 ID:e4TfzjB+
即席とはいえ、頼れるパートナーだ、こいつは。
(可笑しそうに笑う。十年来付き合ってきたかのような気さえしてくる。
 考え方や信念は違うのだろうが、性格面ではどうやら問題なくそりが合うようだ)
……ああ、頼んだ。
少し時間稼ぎをしてくれ。―――取っ掛かりが欲しい。
そこから、原因が分かれば……………。
(彼女たちの凶気を払うヒントが欲しい。何かないのだろうか。彼女たちは何を望み、何に犯されているのか。
 それさえ分かれば、突破口が開けるような気がしたのだ)

ハッ、笑えるな。上等上等。
そりゃ、俺はお前らよりも恵まれた環境にいるかもしれないし、お前らよりも幸せなのかもしれない。
けどよ、『もう遅い』も今更もないだろうに。助けて欲しいのなら、助けて欲しいと素直に言えばいい。
それは単純にお前らが諦めてるだけだ。勝手に絶望してるだけだ。
………嫌だね。俺は、俺にも譲れないものがある。お前たちのために死ねるほど、お人好しでもない。
知っているか?正義のヒーローってのは聖人とは違うんだぜ?
(言葉を返しながら、銃声と少女の足音を耳にしていた。そして、攻撃に怯まなかった理由。
 彼女の傷口を眺めた。そして、兵部の警告。ああ、成程、こいつたちの能力が分かったような気がする)

―――チッ!

(催涙スプレーの直撃を免れたのは、兵部の警告があったからこそだろう。
 もし、彼がいなければ直撃をもろに受けていたに違いない。だが、その代償として彼女との距離を開けざるを得なかった)
……ここまで来れば、答えは見えたな。
自己治癒能力(オートヒーリング)って奴か?
こりゃ参ったな………斬っても撃っても、通じないとなると手も足も出ないじゃないか。
(肩を竦ませる。自己治癒が追いつかない程に、葬ってしまうしか方法がないだろう。
 あるいは切姫の力なら―――、どうにかなるのかもしれない)
兵部、“アレ”は異形の力によるものだと思うか?
“アレ”の大元が身体のどこかにあるのなら、どうにかなるかもしれない。
(病巣のように大元があるのだとすれば、それを断ち切ればいい。――魔を断つことが出来る切姫なら出来るはずだ。
 だが逆に“アレ”が身体に染み込んでしまい、完全に“力”と同化してしまっていたら、自己治癒が追いつかない程に、
 致命傷を与え続けるしかない。)
117兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2011/03/06(日) 01:03:52.31 ID:izjE2Rvf
(組み合っていた二人の距離が離れ、太一郎と入れ違いに
 『ヴィオレット』が『オルタンス』の元へ到着した)
(どちらも度重なる攻撃に衣服はボロボロになっているが、
 その身体には、やはり一切の傷跡が残されていない)

『大丈夫?オル』
『大丈夫だよ、ヴィオ。―――んっ』

(倒れていた青の少女を引き起こすと、紫の少女はその小さな唇を
 彼女のそれと重ね合わせる。数秒の間の後、にこりと微笑んだ双子は、焦点の合わない瞳で二人を見た)

『我ら、死と生を巡る
    紫と青の姫君』
『だから、死なないんだ。死ねないんだ。どんなに酷い事をされても』


(自己治癒能力、太一郎のその言葉に、はっきりと晶も頷いた。
 空になった弾倉を交換しながら、淡々と判断した情報を伝える)

ええ、しかもどうやらかなりレベルの高い力です。
…最後に二発、頭と心臓を弾丸で射抜きましたが、何ともないようでした。

はい、異形の力によるものは間違いないでしょう。
他に膂力と防御力に特化した個体を知っていますが、
彼女らの場合は、どうやら自己治癒に優れた異形を混ぜ込まれているようです。

(そして最後に、ゆっくりと首を横に振った)

あの男の作品、『キマイラ』は遺伝子レベルで人間と異形が融合しています。
そこまで精密に分断できるなら、あるいは可能でしょうが。

(あの双子の制作者である男、そいつが作り出した、
 脳に施されたリミッター。しかしそれは『キュクロープス』を
 助ける際に、媛名葵が信号を全て『受容』してしまった為、今は機能停止しているだろう)

『それならヒーロー、時を戻してくれよ。化け物にもならず、
 あんな目にも合わず、mere(メール)が生きてた頃に、さぁ』
『結局あなたは、自分の都合のいい物を正義としているだけです。
 正に偽善、そんなもので随分と大層な名乗りをされたものですね――――』

(双子の言葉に、晶が小さく舌打ちをした。どうやら彼女らの言葉が気に触ったらしい)
(太一郎と距離を詰めながら、耳に届くぎりぎりの声量で呟いた)

…解けない問題がないように、奴らの能力には何らかの制限があるはずです。
でなければ、作り手にすら制御できなくなる可能性がありますので。
それを見つければ、奴らを倒せるはずです。
…ですが、撤退も視野には入れましょう。
長期戦では、明らかにこちらが不利です。

(そして、今度は同時に。双子が駆け出した)
118郡 太一朗 ◆gphCpRvXtQ :2011/03/06(日) 01:20:47.55 ID:e4TfzjB+
>>117
遺伝子レベルで、か―――。
(だとするなら、自分の力で何とかするのは難しいだろう。
 残念ながら、そこまで切姫を扱いこなしているわけではないし、自身それだけの技術はない)
やれやれ、こいつは俗にいう万事休すってヤツか?
しかし、その製作者ってヤツは、とことん悪趣味なヤツだな。
俺たちの敵は、果たして異形だけなのかな―――?
(ふと疑問に思う。異形すべてを狩れば、それで理不尽な悲劇は免れるのだろうか?)

だから、言ってるだろう。自己満足だって。
偽善。確かに偽善だ。だけど、善は善だ。
それに、俺が偽善だというのなら、お前たちは“悲劇ぶりっこ”だな。
過去を変えることは出来ないだろうさ。タイムスリップでも出来れば話は別だろうがな。
けど、未来は幾らだって変えることが出来るんじゃないのか?これから幸せになることは出来るだろうに。
……それだけの力があるんじゃないのか、お前たちには。
少なくともただの人間より、力があるんだろう?それがたとえ、呪われた力だとしても。
そいつをプラスにしようとしない時点で、やっぱりお前たちは“ぶりっこ”だよ。
(少女たちに言葉を向けながら、兵部の声に耳を傾けていた。
 制限。しかし、兵部の言うとおり、長引けば不利となるのはこちらだ。
 劣勢になる前に、彼らの制限を見つけ出すことができるのか。それが判明しないのであれば、彼の言うとおり退くしかない)
(だが、ここで逃してしまえば、またどこかの誰かが犠牲になってしまうだろう)

……兵部。俺が時間稼ぎをする。
その“制限”、見つけ出すことができるか?
撤退は最後の最後の手段だ。ここで引けば、また、何の罪もない人たちが犠牲になる。
そいつは、俺の偽善(ポリシー)を投げ捨てでも、回避しないといけない。
救うにせよ、止めるにしろ、ここでケリをつけておきたい…!
(双子に反応するように、今度はこちらが駆けだした。やはり気を付けるべきは、『オルタンス』の方だろう。
 しかし、他に何を隠し持っているか分からないと言う時点で、どちらも同じだった。
 だから、この時点で、攻めではなく守りに入ることにした。“時間稼ぎ”には十分だろう)

【長いこと付き合わせてるけど大丈夫か?もし時間が来てるなら言ってくれよー】
119兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2011/03/06(日) 01:50:01.77 ID:izjE2Rvf
『…どうすれば、幸せになれるのですか?こんな、薄汚れた醜い世界で』
『…もう止めろよ、ヴィオ。時間の無駄だ。こんな世界は
 ぶっ壊して、ずっと二人だけで生きていく。そう、決めたんだからさ』


…制作者の組織は、表向きには研究所、という立ち位置でした。
潰した後に金銭の出納を調べてみた所、数名の著名人から巨額の援助を得ていたようです。
………彼女らは、そいつらの望む研究の成果として、差し出されたのかもしれませんね。
全く最低な人間でした、あの男は。
そういった害悪となる人間を殺すのも、…少なくとも、僕の役目ではあります。

(ややはっきりとしない口調で、晶が呟く)
(殺しを好まない彼の前で言うのは、少し躊躇われた。だが事実だ、仕方あるまい)

ええ、その通りです。
ですが、ここで僕らが死んでもまた、何の罪もない人々達が犠牲になる可能性が増える。
それを忘れないよう。…では、やりましょうか。
あなたも何か気付きましたら、すぐに僕に教えて下さい。

『ガァン、ガァンガァンッ!!』

(太一郎の前進に合わせ、晶の二丁拳銃が火を吹いた。
 回り込むように軌道を変えた弾丸が、双子を襲う)
(しかし前もって予測していたのか、一歩前に出て
 自らの体を盾にした『オルタンス』。幾多の鉛弾に体を食い破られ、
 微笑むその口から赤い血がこぼれた。―――しかしビデオの
 逆再生のように、ダメージはすぐに自己治癒されていく)
(その陰から飛び出した『ヴィオレット』は、右手の中の鋭い切っ先を、太一郎に突き出した)

『もう人を殺してしまった私達に、戻る道なんてないんですよ、お兄さんっ!』


―――――?

(―――何だろう、今の動きは。どこか、違和感がある)



【そうですね、お気遣いありがとうございます。
 僕は次のレス辺りで、一旦凍結させて頂ければと思います】
120郡 太一朗 ◆gphCpRvXtQ :2011/03/06(日) 02:04:06.45 ID:e4TfzjB+
>>119
人間を殺すことが出来るんだ。
――なら、逆のことだって出来るんじゃないか?
正と負、一見真逆のように見えても、その絶対値は同じだ。
それに、お前たちはまだ失っていないだろう?本当に、一番大切なものを。
(双子にそう問いかけながら、考える。本当に彼らが幸せになる方法はないのだろうか、と)

……何とも、吐気がする話だな。
(成程、紅裂がいつか言っていたような気がする。お前は不幸を、地獄を知っているのかと。
 彼もまた彼女たちのような不幸を知っているのかもしれない)
人間も異形も、本当は対して変わらないのかもしれないのかもな、そういう意味では。
人は人を利用し、殺すし、―――それが、当たり前の世の中になってきたんだ。
(異形や能力者に限ったことではない。それらは日常茶飯事的にニュースで報道されているのだ。
 つまり、“夜”の世界だけではなく、日向の世界でもそれがまかり通っているのだ)

分かっているさ。だから、最後の最後には、退く。
……ああ、頼んだぜ。俺も限界まで踏ん張って見せるさ。
(飛び出してきた『ヴィオレット』のアイスピックをナイフで受け止める。そして弾き返し)
戻る道がないのなら、作ればいい。
……人を殺してしまったというのなら、俺も同じだ。
(殺人鬼であろうと、人であったことには違いない。そして、それは考え得る限り最低の結果であることも)
罪は消せない。でも、それを償うことは出来るだろう?そしてその中で、幸せになる選択肢を探すことも。
それはきっと“偽善”とか呼ばれるものだろう。でも、“完全な善”を行える人間なんて、世の中にはいない。
そんなの、聖人ぐらいだろうさ。
一生赦されないかもしれない。けれど、それでも生きていくことが、幸せになることが出来ると、俺は思うぜ。

【了解っ。…何だか、悪いな。かなり引き伸ばしになっちゃって】
【ちなみに次回は、火曜日なら一日空いてるぜー】
121兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2011/03/06(日) 02:37:17.51 ID:izjE2Rvf
『―――――ッ!』
『…ウソだね。僕達の能力で出来ることなんて、
 精々汚らしいオジさん達の玩具になって、悲鳴を上げて喜ばせるぐらいさ』

(太一郎の言葉に、思わず紫の少女は、背後の『オルタンス』を省みた)
(晶の銃撃から立ち直った青の少女は、嘲るように、
 ナイフで攻撃を受け止めた太一郎へと追撃のハンマーを振るう)
(しかし死角から放たれた銃弾が、それぞれの武器を狙った。
 アイスピックとハンマーが柄の部分から折れ、『オルタンス』の舌打ちに合わせ、二人は下がる)


『………え?』
『…は、ははっ!…何だいヒーローさん。結局あんたも人殺しなんじゃないか。
 そんな殺人鬼がさぁ、よくそんな善人気取りで、僕達を糾弾してくれるぜ』

(人を殺した、との言葉に思わず呆然とした表情になる双子。
 が、そのままの『ヴィオレット』に対し『オルタンス』は口元を歪め、罵った)

『やっぱりこいつは最低な嘘吐きだ、ヴィオ。さっさと殺そうぜ』
『……………………』
『…おい、ヴィオ?』
『…え?は、はい、……そうですね。…殺さな、ければ』

(心の中で太一郎の言葉を反芻しているのか、青の少女の言葉にも
 空虚なままだった『ヴィオレット』が揺さぶられ、曖昧な返事をする)
(不思議そうに彼女を見ていた『オルタンス』だったが、
 ひとまずは正面を向き、スカートの中から新たな武器を取り出した。
 開くように割れ、中から鈍く光る刃が出てきた。バタフライナイフだ)


…目の前の敵を倒すばかりじゃない、負の連鎖を止めろ、
僕の尊敬するとある人は、そう言っていました。
それがベストだとは分かっているんです。………でもそれは、酷く難しい。
あなたは、それを成そうとしているんですね。

(最後の弾倉をリロードしながら、晶が呟いた)

…仮定ですが、奴らの弱点を見つけたかもしれません。
どうしますか?郡先輩。


『…………………』

(そう訊ねる晶。そして『ヴィオレット』は緩慢な動作で、
 小型のボウガンを取り出すと、静かに矢をつがえた)



【いえ、僕がごちゃごちゃ遅レスで書いているせいですね…
 長時間お待たせしまして、申し訳ありません】
【では、再開は火曜日にしましょうか。僕もまた
 火曜日なら一日中都合が良いので、先輩のお好きな時間に合わせられます】
122郡 太一朗 ◆gphCpRvXtQ :2011/03/06(日) 02:41:30.59 ID:e4TfzjB+
【いやいや、遅レスはこちらの方だし!
 何よりロール自体を楽しめてるから無問題!
 つーか、一人三役とか、よくやってくれてると思うよ。本当】
【んー、それじゃ朝からとかでも大丈夫か?余裕をもってやりたいしな。
 9時半辺りからどーかなー?】
123兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2011/03/06(日) 02:45:00.79 ID:izjE2Rvf
【僕はとっても楽しんでいるので、先輩にもそう仰って頂けるなら、
 一安心しました。でもレス速度は…頑張りますっ】
【実は少し頭がぷしゅーってなりそうにもなってますが、
 やっぱり楽しいので問題なし、です。そして時間もそれで問題なし、です】
124郡 太一朗 ◆gphCpRvXtQ :2011/03/06(日) 02:47:00.33 ID:e4TfzjB+
【俺ももう少しテンポよく展開できるように頑張るッ……!
 それじゃそれでよろしく頼むぜ。今日はどうもありがとう、お疲れ様!】
125兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2011/03/06(日) 02:49:23.19 ID:izjE2Rvf
【では、その時間に避難所でお会いしましょう。
 今夜もありがとうございました、郡先輩。お休みなさい。ノシ】
126郡 太一朗 ◆gphCpRvXtQ :2011/03/06(日) 02:54:01.59 ID:e4TfzjB+
【お疲れ様ーっ、それじゃまた次回に!
 お休みっ!どーもありがとうございましたっ!】

【スレをお返ししますっ!】
127竜胆 凍 ◆n81Qx4w0s. :2011/03/06(日) 14:54:32.88 ID:T9WQYRFt
【待機する、わ…………>>44がぷろふ】
【名無しでもだれでも歓迎………】
128紅裂拓兎 ◆QiSi/P5T2Q :2011/03/06(日) 14:59:23.15 ID:Cq9iJ67I
【殆ど徹夜してて朝から用事あってオーズ観てない】
【前振りはともかくこんにちは】
【そちらさえよければロールでもしてみようかと思った】
【途中夕飯に一度退席するのでそこは了承してほしい】
129竜胆 凍 ◆n81Qx4w0s. :2011/03/06(日) 15:03:15.39 ID:T9WQYRFt
【その前振りは私に「寝ろ」の一言を吐き出させたいのかしらね?】
【こんにちは…………大丈夫なのかと心配をしなくはないのだけれど】

【そっちがだいじょうぶならこちらから断る必要もない、わね】
【大丈夫なら会話か戦闘、どっちがいい?】
130紅裂拓兎 ◆QiSi/P5T2Q :2011/03/06(日) 15:07:43.87 ID:Cq9iJ67I
【脳内麻薬が出まくって寝付けない状態ですしおすし】

【なんかテケトーに話してもいいし】
【例の擬人化魔刃とか出してもよいような】
131竜胆 凍 ◆n81Qx4w0s. :2011/03/06(日) 15:11:59.49 ID:T9WQYRFt
【じゃあ、私が子守歌を歌おうじゃない…………「ボエェエ〜」と】

【ここの所戦闘が続いたから…………適当にのんびりと…………お話でいいかしら?】
【良ければ適当に、のらりくらりと書き出すけれど……】
132紅裂拓兎 ◆QiSi/P5T2Q :2011/03/06(日) 15:17:48.01 ID:Cq9iJ67I
【ジャイアンかそれは】

【ああ、寡黙キャラと人の話し聞かないキャラで会話になるか未知数だけどやってみようか】
【問題は出会う場所くらいだな。学園内の人気のない場所…昼休みor放課後の屋上か体育館裏】
【授業抜けだしたところで、とかでもいい。俺から言えるのはそれくらい】
【あと、間が空いてるので会っても忘れてる可能性大だけど決して魔刃の所為ではないわけで】
133竜胆 凍 ◆n81Qx4w0s. :2011/03/06(日) 15:21:17.20 ID:T9WQYRFt
【タクトのものは私のもの、私のものは私のもの……】

【会話にならないなら会話にならないというロールで終わるからそれでいいわ……いいの?】
【悪党が覚えてようが覚えてなかろうが、私には関係ないから………おーけー、よ。】
【それじゃ、書き出す………わ】
134紅裂拓兎 ◆QiSi/P5T2Q :2011/03/06(日) 15:23:32.70 ID:Cq9iJ67I
【それじゃあ書き出し待っているぜ】
135竜胆 凍 ◆n81Qx4w0s. :2011/03/06(日) 15:28:58.56 ID:T9WQYRFt
(授業を終え、HRを終えてなんとなく来てみた屋上……)
(気候が穏やかになってきたとはいえ、この時間は少しだけ肌寒くそして傾きかけた日が)
(照らす景色はどこか寂しく、それ故に綺麗だと思えた。)

…………

(取り出すのは筆記用具、そして一冊のスケッチブック――この時間は日の傾きによる影の変化が速い。)
(時間とともに変わるオレンジかかった景色、それを淡々と素描する。)
(決して建設的とは言えない、竜胆凍がもつ唯一の趣味だった――――)

【それじゃこんな感じで。よろぢくおねがいじます……】
136紅裂拓兎 ◆QiSi/P5T2Q :2011/03/06(日) 15:50:51.48 ID:Cq9iJ67I
(最近の彼にとって授業の時間はそれイコール睡眠時間である)
(夜の鍛錬の内容を変更したり、徘徊する時間を増やしたり)
(ともかく眠いし、肉体が休息を欲していた。そして眠りから覚めると頭がすっきりしている)

いらない 持たない 夢も見ないフリーな状態 それもいいけど♪
(放課後、歌いながら屋上に赴く。最近は春らしい陽気になって来たとは言え、まだ多少肌寒い)
(けれど、人の中にあって人を半ば踏み外したイキモノである彼は人のいない空間で過ごす)
(ことを好んでいた。ノリノリで歌いながら屋上に出ると、そこには人影があった)
オーズ!オーズ!お……んあ?………ふむ。邪魔しちゃ悪いね。

(物好きはどこにでもいるらしく、こんな時間にスケッチブック片手に風景を描写しているらしき先客がいた)
(見えたのは後姿だけだが、小さく呟いて、すっと隅の方に移動して適当に腰掛ける)
(ポケットから一冊の本を取り出して栞を挟んでいるページから読みだす)
(レイモンド・チャンドラー「長いお別れ」である)


【こちらこそよろしく】

137竜胆 凍 ◆n81Qx4w0s. :2011/03/06(日) 16:07:36.46 ID:T9WQYRFt
(気の早い桜が蕾をつけているのが見える、校庭の隅にある鉄棒が長い影をつけ始めている)
(練習を始めた運動部らしき人間が用具を並べて――――)
(――ここで人の気配、記憶に濃く残る……許されない、許してはいけないことをした人間の声。)
(わずかに首を横に向けて腰を落ち着けた其処に見えるのは、記憶にある人物。)

…………かもーん

(聞こえてきた歌声の続き(?)を継ぐと言葉を止めて)
(その男、紅裂拓兎に――自分に「泣きながら戦うな」と言って、触れた存在から兵部晶に多大な影響を与えて)
(様々な人間に優しくして………哀しく生きてきた男。悲観に塗れた自分の許せない「悪」――)

……………………

(――しばらく、手を動かす。見たものを書き留める…………気が付けば)
(別のページに鉛筆を走らせていて、落下防止用の柵やフェンス、金網、貯水タンク……)
(ありふれた屋上の光景がそこに書かれていて――――竜胆凍は立ち上がった。)
138紅裂拓兎 ◆QiSi/P5T2Q :2011/03/06(日) 16:18:42.10 ID:Cq9iJ67I
ふむ……んー……
(私立探偵のフィリップ・マーロウの行動がわからない)
(否、行動ではなく、動機がわからない。行動に至る為の動機がわからない)
(だから首を傾げる。この場面で、あの選択をした理由がわからない)
(あの場面で、この選択をした理由がわからない)
(容疑を掛けられても尚、屈しなかった理由がわからない)
(少しだけ付き合いのあった男の為に、どうしてそこまでできるのか、わからなかった)

神様、わかりませんでした、と。
(もう少し読み進めればわかるかも知れない)
(スケッチを終えたのか、白い髪をした女子生徒が立ち上がる)
(女性にしては背が高く、遠目にも体格がよいのがわかる。見覚えがある気がする)
(ない気もする。多分、何処かで会って、忘れているのかも知れない)
(忘れるということは大したことではないのだろうが……)
(致命傷に繋がる可能性も考慮して動きを観察する)
139竜胆 凍 ◆n81Qx4w0s. :2011/03/06(日) 16:31:28.78 ID:T9WQYRFt
(風が吹く――肩まで伸ばした白髪が鼻先をくすぐるので耳にかけて)
(足を踏み出す。向かうは隅にいる赤い髪の男………)
(近すぎず、かといって遠すぎない距離――人との距離感が掴めない自分の心をあらわしているのか)
((微妙な位置に止まる、声は届くと思ったので口をひらき)

…………歌わないの?紅裂拓兎

(観察するような視線は自分がそういうことをしなければならないことを自覚しているのか)
(ならば何故あんな生き方ができたのか――こんな矛盾だらけの心で生きているのか………)
(自分はこの位置に立ってどれを問いたいのか、どう答えてもらえれば納得するのか……)

…………

(わからない。何もかもがわからない………こうして彼から視線を外さない意味も、彼の目の前に立った意味も。)
140紅裂拓兎 ◆QiSi/P5T2Q :2011/03/06(日) 16:44:45.77 ID:Cq9iJ67I
(語り合うにも殺し合うにも微妙な距離から、声が掛けられる)
(警戒されているらしいが、ならどうして声を掛けられたのか)
(名前まで呼ばれて、それでも眼前の彼女が誰だったのか思い出せない)
(不用心にも程がある、そんな生き方。だけど改めるつもりはない)
(いつだって、程ほどにやればいい。本気を出すべきシーンは他にもある)

…悪い、あんたが誰だか思いだせない。
クラスメイトじゃないことだけは確かなんだが。
(よく見ると、奇妙な女だった。目立つはずなのに、何故か目立たない)
(存在感と、精気とか、誰もが持っているそれが圧倒的に薄いからだろうか)

あー、もしかして、俺と「夜」に会ったことある?
(それはさておき、彼女が何者で、どんな目的で声を掛けたのか解き明かさないとならない)
(その為には、まず彼女との接点から洗い出す必要がある。「夜」に関わる人物になら)
(友人の仇とか、直接恨みがあるとか、多分それくらいだろう。知らない誰かに仇と呼ばれ)
(復讐を受けたことも何度かある。その全て退けて誰も挑まなくなって久しい)
(もしかしたら、彼女もそんな人間の一人なのだろうか。反射的に笑みが浮かぶ。意味はない)
(いつだってこの笑顔に意味はない。いつだって笑顔は何の為でもないただの仮面に過ぎない)
141竜胆 凍 ◆n81Qx4w0s. :2011/03/06(日) 17:03:26.28 ID:T9WQYRFt
(ああ、この男はこちらのことを何も覚えていないのか)
(以前刺された腹に手を置いて、さするように何度か手を往復させる。)
(クラスメイトどころか学年すらも違う、あったのは路地裏で――)

…………ええ、「夜」に貴方に傷ものにされた
大した痕になってないのが不思議なくらいね…………みる?

(意地の悪い言い回しが思いつき、そのまま口から出る――深く物事を考えずに)
(行動に移るのは自分の悪癖だ。自覚はある、が。自覚があるからと言って治せるようなものでもない。)
(表情を動かさず、ただその男が向けた笑みにを無機質に見つめ返して)

なにか、嗤うようなことでもあったの?
…………かまってほしいのかしら

(こんな笑みを浮かべるせいで、わからなくなる。)
(意味のないこの行動のわけが、こんな意味のないことをするのならばもっと意味のないことをするべきじゃないのか。)
(実際の紅裂拓兎は誰かの深い位置にいるというのに――――)
(開きかけた口がまた閉じる………出すべき言葉がわからなくなった。)
142紅裂拓兎 ◆QiSi/P5T2Q :2011/03/06(日) 17:42:07.70 ID:Cq9iJ67I
ああ、なるほどね。そういう事か。
謝罪と賠償を請求されているのか、俺。
(傷ものにされたなどと、身に覚えのないことを言われるが恐らく冗談なのだろう)
(かつて刃を交えて、そして何らかの理由で決着のついていない相手)
(そう考えれば、辻褄だけは合う。まったくいい加減なことであった)

んー、いや、別に。
構ってほしいのは、そっちの方だろ。
(笑みを消して、種類の違う笑みを浮かべる。それは好戦的な笑みである)
(何故なら、向こうから声を掛けてきたのだから。関わり合いを避けるのなら、黙殺すればいい)
(つまり、彼女の方から関わって問い正したいことのひとつふたつがあったのだろう)
……思い出した。あの時のインテリジェンス・ソードの持ち主だったな。
どうした?まだ泣きながら剣を振るっているのか?
(そして、彼女の顔を見てようやく思い出した。あの時の女がこんな顔をしていたのだと)
(よく漫画やアニメに登場する意志を持ち喋る剣があるが、この女が振るっていたのは)
(禍禍しい雰囲気を持つ妖刀や魔剣とも呼ぶべき剣だった。斬られたはずなのに痛みはなく)
(その癖斬られた腕が暫くの間、まったく動かなかった)


【わ、悪い。少し意識が跳んでた上にパソ再起動してて遅れた】
143竜胆 凍 ◆n81Qx4w0s. :2011/03/06(日) 17:59:48.31 ID:T9WQYRFt
そ……思い出したのね――――

(目を伏せ、奥歯を噛みしめる――そんなことをする意味はないのに、どうしてこんなことをしたのか………)
(――再び目を開けて、好戦的な笑みを無機質に見つめ、後ろ髪に指を通して払う。)

初めから私は泣いてなどいない…………それに、誰からも構われなくても当然の生き方をしてきている
誰かと向き合おうとしない、そのくせ律儀に約束を守ってそのことで自分と誰かを拘束するあなたとは違う
…………

(ただ、自分の生き方を「寂しい」と思うことは泣いているのかもしれないし、これまでのことに少なからず後悔があることは)
(否定することができない。………そんな感情を抱くのは甘えで自分には許されざる行為だとしても。)

…………今のままの生き方を続けるなら、タクトはアキラに裁かれる資格なんてない。
アンジェラを殺すことなんて許さない――――私が、貴方を喰らう

【ん、疲れてるなら寝る方がいいと思うけれど?】
【まぁ、ここで〆てもいいけれど…………凍結する?】

144紅裂拓兎 ◆QiSi/P5T2Q :2011/03/06(日) 18:20:54.10 ID:Cq9iJ67I
ふ、ん?
(まるで見てきたかのように、白い女が無機質な表情と声で語る)
(誰がそれを知っているのか。誰もそれを知っているはずもない)
(知らないはずのことを知っている。心を読まれているにしても妙な感覚だった)
(微かに戸惑いの表情を浮かべ、それでも続けて語られる言葉に耳を傾ける)

あー、待て。
いきなり結論だけ言われても困るんだが。
(そこに至るまでの言葉を省き「私が喰らう」などと無駄にキリッと断言されても困るのだが)
(リアルタイムで表層的な思考を読まれているのではないことはわかった)
(本来彼女が知り得ない情報を得た可能性として考えられるのは、ひとつ)
そうか、あの剣、だな。
アレで俺を構成する情報を読み取った、というわけか。
(痛みすら感じず、それでいて腕が動く力を奪ったあの斬撃。それを放った剣に秘密があるはずだ)
(あの時、斬った物体を吸収していたが、その記憶を読みとるのか、それとも情報を解析するのか)
(どちらにしろ、アレ以外で知り得ない情報を得ることは不可能なはずだった)
(――仮にその推測が間違っていても、当面納得できたなら問題はない)

大体わかった。
なるほどなるほど、あんた、なかなかお節介な性格してるな。かなりの馬鹿だ。
(くくっと喉の奥で笑う。別段嘲笑したわけではない。仮に紅裂拓兎の何かを知り得たとしても)
(そんなものは何の価値もない。それは何の価値もないガラクタに過ぎない。そんなガラクタに)
(わざわざ忠告じみたことを言い、あまつさえ自分が始末するとまで言っている)
(頼まれてもいないそんな役割を買って出るのは、ただの馬鹿としか思えない。だから笑った)


【じゃあ、悪いんだけど一度凍結してまた21時くらいに再開して貰えるか】
【その時まではちゃんと体調整えておくから】
【再開が無理なら、後日時間を決めてロールしてほしいのだけど】
145竜胆 凍 ◆n81Qx4w0s. :2011/03/06(日) 18:26:21.31 ID:T9WQYRFt
【ん、りょーかいした】
【じゃ、21時に避難所で………お先に失礼する――わ】

【多少寝すぎても見逃さなくもない…………じゃノン】
【ここまでありがと……】
146紅裂拓兎 ◆QiSi/P5T2Q :2011/03/06(日) 18:28:30.54 ID:Cq9iJ67I
【いや、本当に申し訳ない(土下座)】

【それじゃあまたあとで】
【ここまでありがとう】
【一度落ちるな】
147名無しさん@ピンキー:2011/03/06(日) 20:44:19.71 ID:LcOcTNnr
148紅裂拓兎 ◆QiSi/P5T2Q :2011/03/06(日) 21:35:19.43 ID:Cq9iJ67I
【ロールの解凍に借りますよっと】
【炭酸ジャンキーもとい 竜胆 凍 ◆n81Qx4w0s.の書き出し待ち】
149竜胆 凍 ◆n81Qx4w0s. :2011/03/06(日) 21:56:34.42 ID:T9WQYRFt
(す……と目を細くする。なんとなくアレの能力のおかげで知っていいる)
(という事実はこちらの心境に複雑なものをもたらすし、それにタクトが気付くのはもやっとする気がした。)
(さらに喉を鳴らす様子に小さく息を吐き)

私がおせっかいでも馬鹿でもどうでもいい………
…………気まぐれでもなんでも、それで育った芽があるなら――ちゃんと刈り取るなり、花を咲かせるなりするべき
それで自分の芽だけ世話してもらおうなんて…………私が許さない…………わ
ちゃんと…………向き合え…………

(でなければそのガラクタに価値を見出している者たちはどうなるのか、と)
(そのガラクタのおかげで支えられてきた者たちはどうなるのかと)
(少なくともそのおかげで壊れそうな心を支えられてきた少年を直接この目で見た。)

(――息を吐く、自分は何をしているのか。)
(もっとやるべきことがほかにあるだろうに、こめかみのあたりを押さえて指先で白髪をいじりまわす。)
(難題のことや藤堂清香のこと、藤姫のことにこの行動がつながるのか?――否、と即答できる。)

【遅れてごめん………お借りします】
【待たせたけど、よろしくお願いします――】
150紅裂拓兎 ◆QiSi/P5T2Q :2011/03/06(日) 22:19:02.56 ID:Cq9iJ67I
随分と、義侠心に満ちた言葉だな。
(義侠。正義を重んじる心。不義は許さないと、その言葉が語っている)
(この女は、一体どこまでこちらの事を知ってしまったのか)
(しかし、これはよくない状況だった。一方的に弱味を握られているに等しい)

けど、まーあ、気にするなよ、そんなことは。
人は植物と違って欲しいものがあるなら自分の足で歩いて自分の手で掴む。
俺が何してようが、みんな好き勝手生きていく。そして死んでゆく。
(誰にしろ彼にしろ、紅裂拓兎がいなくても生きていけるし、勝手に死ぬ)
(隙屋量子、久遠ゆりか、兵部晶、奏永久……)
(みんな紅裂拓兎がいなくても勝手に生きてゆけるだろう)

けどよ、そんな事を言うお前自身はどうなんだって話だ。
あんまりこういうのは好きじゃないんだが……
どんな理由があれ事情があれ、自分の意思で殺すのなら悪鬼の所業。
まーあ、それでも殺したくて殺したってんなら、笑って胸張って生きればいい。
もっとも、あの剣は叩き割るけどな、今ここで。
(自分のことを棚に上げてよく言えたものだが、先に踏み込んできたのは向こうだ)
(それらは別にしても、あの魔剣は壊しておく必要があるだろう)
(神ならぬ身では、もうあの魔刃を所持していないことなど知る由もない)
(望まずとも踏み込んでしまったが故抱えてしまった彼女の葛藤も、また)

【こちらこそよろしく】
【リミットは多分12時前後、かな】
151竜胆 凍 ◆n81Qx4w0s. :2011/03/06(日) 22:46:04.75 ID:T9WQYRFt
…………勝手に生きていけるとしても、生きていく中で貴方がしたことは残る
貴方が残したことは彼や、彼女たちの中に残る
…………誰とも向き合わず、そうやって悲観に満ち溢れた言葉を吐き続けて
それを格好いいと思っているなら――――勝手に一人で逝け………誰かの心にその死を残すことは許さない

(側頭部をいじりまわしていた手を離して、払う。)
(「そんなこと」で済ませ続けられるようなものじゃない。)
(この街にある「夜」はそういうものじゃない、「夜」が関係なくとも人と人はつながってしまうのだから。)
(互いの真意などその掴めぬままに)

…………私は自分が「正義」だなんていうつもりはない
「悪」は「悪」同士で喰らい合うもの………けれど、貴方がしたことは「悪」では済ませられないもの

(どんな気持ちでそれをしたとしても、それで救われた人間がいて)
(それでタクトを救おうとする人間がいることは確かなのだから。)
(それを成そうとする人間たちに向き合わず、適当に生きているならそれこそただの「悪」だから)

…………貴方じゃ無理
それにあれと決着をつけるのはほかの誰でもない、私だもの………
魔刃は――私の手を離れた、けど………貴方には関係ない
152紅裂拓兎 ◆QiSi/P5T2Q :2011/03/06(日) 23:08:59.02 ID:Cq9iJ67I
……許すとか許さないとか、随分とまあ、勝手なことを言ってくれるな。
なんだよ、今から俺の懺悔でも聞いてくれるのか?違うだろ。
それに、俺は俺なりに向き合ってるっつーの。単に理解が及ばないだけだ。
(軽くため息をつく。この女、外見上や言葉遣いは別として随分と激情家らしい)
(誰かの心を尊いと思い、それを守ろうとしているのだろうか)
(――これもただの推測にすぎない……)
(言葉は理解できるが、いつだって他人の心なんて理解できない)

……ふーん、随分と善悪に拘ってるな。
まるで昔の俺を見てるみたいだよ、お前。
(「正義」と「悪」。良いことと悪いこと。正しいことと間違っていること)
(少し前までは、拘っていた。けれど今はわかっている。自分は悪かったわけではない)
(単にどうしようもなく歪んでいただけ。どうしようもなくエゴイストだっただけ)
人はエゴを満たす為生きている。善行も悪行も根っこは同じこと。
単に満たされたいだけ。それをお前がどう評価しようが、何も変わらない。
(だからもう構わない。鬼のように笑って好き勝手生きて、殺し続けるだけだ)
(誰かを助けることも、守ることも、それと同じこと。本当の意味では誰も救えないのだから)

ほう……つまり、もう誰かを殺す理由はない……
だが、それでも自分の判断で殺すべき相手を殺す……
自分の私情の為、自分のエゴの為、自分の意思で。はん、なるほど。
(詳しい事情はわからない。だが魔刃からの束縛から脱した今、戦わなくてもいいはず)
(それでも戦うのは、戦うに値する理由があるから。その理由に納得している自分がいるから)
(……理由はあっても大事なモノがない自分とは、そこが違う)

名前を聞かせてくれよ、義侠心に満ちた悪人。
153名無しさん@ピンキー:2011/03/06(日) 23:26:11.52 ID:LcOcTNnr
ねみぃな
154竜胆 凍 ◆n81Qx4w0s. :2011/03/06(日) 23:33:59.92 ID:T9WQYRFt
人間が勝手なことは…………貴方がよく知っているでしょう?
理解が及ばないのと、理解しようとしないのは別………勝手に自分は誰も幸せにできない
なんて言って、ね…………そんなんじゃ向き合ってるようには見えない、わ

(自分が言えた義理ではない、が。)
(それをほうっておくことが正しいとも思えない。肩をすくめる。)

線引きは大事よ………そこを曖昧にして、行動を曖昧にしてはまともでいられなくなるもの………
たとえ壊れていても、まともに見せかけることもできる…………
――人はだれも救えないなんて思っているようなら…………それは間違い。
貴方は誰かを支えた、それは間違いなく支えになっている…………
それに…私も、救われたこと…………あるもの………

(眼を閉じて思い起こすは一人の少女)
(気だるそうな顔をしているくせに、不器用な笑顔で自分を救ってくれた。)
(誰かに受け入れてほしかった自分を受け入れてくれて、「悪くない」とまで言ってくれた。)

…………そうね、今はよほどのことがない限り、誰かを殺す必要はなくなったもの
貴方に語る名前はない…………少なくとも、今のあなたにはね
けど「花言葉は正義」――とだけ言っておく

(自分の名前は両親が、自分のエゴで死んだ両親が遺してくれた者だから。)
(ただの「悪」に名乗るような安い単語じゃないからただそう言って――)
155紅裂拓兎 ◆QiSi/P5T2Q :2011/03/06(日) 23:55:49.28 ID:Cq9iJ67I
自分に何かできると勝手に思いあがってる馬鹿になりたくないだけだ。
他者を助ける為の努力や相互理解する為の努力は肯定するけどな。
(忌々しそうに舌打ちして、顔を顰める。けどそれは皮肉でもなんでもない正直な気持ちだ)
(支え合う事は素晴らしい。助けてもらう事は、嬉しい)
(わからないことをわかろうとする努力はいつもしている)
(ただ、向けられた好意にどう返せばいいのかわからないだけだ)
(まともに考えると苛々するし、脳味噌が空転して仕方ない)

ふうん。自分は誰かに救われた。だから今度は誰を救いたいってか。
だから誰かを救う努力は無駄じゃないといいたいわけだな。
随分とまあ、立派というか、なんというか。若身空で苦労してるのな。
(これも皮肉でもなんでもない単なる感想だ。彼女の言葉は理解できる)
(彼女にとってその体験が行動原理に大きな影響を及ぼしていることも、推察できる)
(推察できるが、それだけだ。他人の気持ちがわかるなんて絵空事でしかない)

竜胆……それがお前の名前か。
忘れるまでは覚えておくよ。三日くらいで忘れるだろうけどな。
(確か、竜胆の花言葉は「正義」だったはず。もしかしたら全くの見当違いの可能性もあるが)
(向こうが名乗るつもりがないのだから「竜胆」で記憶に登録しておくことにしよう)
(踵を返してそのまま立ち去る。陽も落ちた。黄昏の時間は過ぎ、夜が来る)
(今夜もきっと誰かと戦う。何かと戦う。それを何と呼ばれようが止まる気はない)

Anything Goes !
その心が熱くなるもの 満たされるものを 探して♪
(誰にも邪魔させない自分だけの、道。立ち塞がる全てを砕いて進む道)
(それを善と呼ぼうと悪と謗られても、もはやどうでもいいこと)
(ただ自分の心に従うだけだった。自分を満たす何かを探しだす為に)


【俺の方はこれで〆だ】
【途中、色々あって悪かった。またよければロールしてくれ】
156竜胆 凍 ◆n81Qx4w0s. :2011/03/07(月) 00:01:37.54 ID:yadiO8Jv
【綺麗に〆ってるから………此方からはなし】

【なんか………いろいろ手間取ったりで、ゴメン………】
【こっちこそ、また良ければ…………】
【お疲れ………これでスレを返す】
157アンジェラ ◆rdAV3DcvpI :2011/03/07(月) 21:10:31.68 ID:prUvzm/T
【名前】アンジェラ・『ウィーク』・トルーマン
【二つ名】「ミス・ウィーク」「英国の焼肉提督」
【年齢】17歳
【性別】女性
【身長】165cm
【3サイズ】88:60:82
【容貌】肩までまっすぐ伸びる黒髪。肌はやや白め。
    細い眉と大きめの黒い瞳が少しきつそうな印象を与える。
    やや筋肉質で、運動の得意そうな体型。
【能力】魔法
    分厚い『呪文書』を手に持ちページを開くことでそこに書かれた魔法を使うことができる。
    本人の努力の甲斐(?)あってか、曜日による制限は無くなり、いつでも多種多様な魔法が使えるようになった。
    ただし魔力量による制限は健在。
    ・魔力量
     それぞれの魔法にはLV0〜3が存在し、彼女のその日の魔力量で使えるLVが左右される。
     (LV0=その魔法は使用できないという状態)
     未熟な魔女であるため、自身で十分な魔力を捻出できず、生物の体液や肉を摂取して捻出する。
    ・『魔女』
     呪文書を通じて、自身のオリジナルである『魔女』とつながっている。
     『魔女』は呪文書無しで多彩な魔法を使えるが、一度に複数の魔法を使えないのは同じ。
     魔女とはもともとは別人格であったが、根源が同じであるため容易に乗っ取られる。
     次第に魔女の人格(=オリジナルの人格)と融合しつつあるが、当人はその事に特に抵抗はない。
【希望】会話、戦闘等
【NG】グロ、スカ、リセットが必要となるもの(要相談)
【弱点】多彩な魔法が使えるが
    ・どの魔法もそれほど強力ではなく、LV3でも生粋の「炎使い」や「超身体能力者」には劣る。
    ・呪文書を開かなければ使えない。
    ・一度に一つの魔法しか使うことができない(例:回復魔法使用中に身体能力強化魔法を使えない、時間魔法使用中に攻撃魔法を使えないetc)
    ・魔力量には限りがあり、無理な使い方をすればすぐに身体に影響が出る。
    ・魔法は決められた術式に基づいて発動されるものであるため、融通があまり利かない。
【備考】イギリスからの留学生。
    英国営機関で作られた、魔女の髪の毛から作られた魔女のクローン。
    しかし、ほとんど独学で魔術を学びざるを得なかったため、期待されたほどの力を得られなかった。
    機関の他の実験体に比べて冷静で精神は安定しているが異能者としては最低レベルとされ、扱う魔法とかけて「ウィーク」と呼ばれる。
    本人もそのことを認め、留学先では「視察任務」と割り切り、異変や異能に積極的に首を突っ込まないが、
    冷静である以上に正義感が強いため、危機に陥ることも。
    現在は戦い方も確立し、それなりの結果も出している為「全権大使」となっているが、さまざまな点から不安は残る。
    また、人道を外れるのを拒み、肉(牛や豚など)を食べることで微量ながら魔力補給している。
    そのためかバーベキューや焼き肉には異常な拘りがあり、
    焼き肉パーティーなどが行われた場合、留学先に強烈な印象を与えている。

【状況】
     【現在】
     魔女による浸食が進行。ある程度大きな力を振るえる代わりに、若干情緒不安定に。
     【10年後のある未来】
     『三千世界』の長「絶対領域」に個人的に助力。
     「街」の力を利用して時間及び次元跳躍を可能としている。

【しばらく待機します。よろしければ、お相手ください。】
158名無しさん@ピンキー:2011/03/07(月) 21:30:37.23 ID:5agG9/72
最近は人少ないから気長に待つことだよ
相手見つからなくてもめげず頑張ってね
名無しから一言でした
159竜胆 凍 ◆n81Qx4w0s. :2011/03/07(月) 21:46:35.66 ID:yadiO8Jv
【手をあげる…………わ】
【良ければ、どう?】
160アンジェラ ◆rdAV3DcvpI :2011/03/07(月) 21:54:12.35 ID:prUvzm/T
【名無しさんはお気遣いありがとうございました】

【では、竜胆さんよろしくお願いします。シチュエーションは如何しましょうか。】
161竜胆 凍 ◆n81Qx4w0s. :2011/03/07(月) 22:00:39.55 ID:yadiO8Jv
【遅れたけれどプロフは>>44


【ん………ありがと。戦闘と会話、どっちメインの方がいい?】
【ちなみに】

・火鼠を使いこなすために特訓中に遭遇(会話系?)
・藤姫が作り出したフリッケライに対処(戦闘系)
・学食でたまたま同席してタクトとの事柄について適当に突っ込んでみる(会話系)

【これくらい………だと思う、思いつくのは………】


162アンジェラ ◆rdAV3DcvpI :2011/03/07(月) 22:12:25.32 ID:prUvzm/T
【それでは、ここのところ会話系が多かったので】
【・藤姫が作り出したフリッケライに対処(戦闘系)でお願いしたいです】

【時間帯は昼でも夜でも、場所もこちらは特に制限はありませんので】
【そちらのフリッケライの特性も踏まえたやりやすい環境で決めていただけれえれば、と】
【他に何かあらかじめ撃ち合わせておきたいこと等ありますでしょうか】

163竜胆 凍 ◆n81Qx4w0s. :2011/03/07(月) 22:19:58.99 ID:yadiO8Jv
【眉間を正確に(キリ)…………】

【そんないじわるは………さておき】
【無難に夜の廃工場………戦闘員みたいなのが大量にって感じで】
【適当に無双して――って感じで行こうかと思うけれど】
【おーけー?】
164名無しさん@ピンキー:2011/03/07(月) 22:21:12.10 ID:YPQi6Jmw
さむい
165アンジェラ ◆rdAV3DcvpI :2011/03/07(月) 22:28:06.25 ID:prUvzm/T
【誤字が凄まじい事に……】

【シチュエーション、了解しました】
【それでは書き出しをお願いしてよろしいでしょうか?】
166竜胆 凍 ◆n81Qx4w0s. :2011/03/07(月) 22:32:12.17 ID:yadiO8Jv
【私もよくするから…………】
【書き出すから、少し待っていてもらえると助かる――リミットは日付変わるくらいを】
【めやすにしてほしい………】
167アンジェラ ◆rdAV3DcvpI :2011/03/07(月) 22:33:58.45 ID:prUvzm/T
【了解しました。では、よろしくお願いします】
168竜胆 凍 ◆n81Qx4w0s. :2011/03/07(月) 22:46:42.87 ID:yadiO8Jv
(――明かりもなく、人気もない「夜」の街)
(自分が開放してしまった異界の魔神の気配をたどり)
(この街ではさほど珍しくはない部類である人外の気配を充満させた場所に竜胆凍はいた。)
(取り壊しもされず、以前は当然のようにあった人の気配から遠ざかるように存在する一つの廃墟。)
(もともと何かの工場だったのだろう。錆びつき、ひしゃげたドラム缶やワッシャー、曲がったネジなどが)
(そこかしこに転がっている………)

…………外れ

(そこにうごめく気配に向けて独り言をつぶやく。)
(間違いなく人の形をしているが、そこかしこに継接ぎがあり、人としての存在感を薄くしている)
(おかしな方向に腕を曲げているもの、そもそも腕の数が人と違うもの、手足が逆にくっついているもの)
(顔が腹についているもの……要するに醜悪な化け物としか思えないような外見をした者たちがそこに)
(うごめいていた。)

けれど、放っておくわけにも…………いかない…………

(藤姫と名乗る魔神、異形が作り出し、「フリッケライ・ファントム」と呼ぶ異形の怪人)
(人や異形の存在を選定せずにいたずらにくっつけ加工した化け物………)
(それらがうごめく中で拳を握りしめ、歩みを進めていく――――)

【こんな感じで………】
【それじゃ……よろしくお願いします】
169アンジェラ ◆rdAV3DcvpI :2011/03/07(月) 23:14:09.85 ID:prUvzm/T
(今日もまた、夜の時間が始まればアンジェラは街へ出る)
(新たに得たキーワードと義務を抱え、情報と好機を探して彷徨う)

(ふと何かに引かれるように歩みを進めれば、そこは廃工場の並ぶ所)
(何らかの組織や無法者が拠点としているかと思えば、廃工場中から感じるのは)
(今まで接した事の無い多数の「何か」の気配)

さて、何でしょうかね。
(小さく呟くとともに、左手に呪文書を発現させる)
(気持ちを落ち着かせながら、廃工場へと近づいていけば遠目に無数の人影が見える)
(否、人影ではない。人よりも禍々しく、人よりも儚い何か)
(それが何かなのかは特定できなかったが、それは人を害する物、すなわち異形に感じられる)

とりあえずは、撃退して。
彼女に話を伺ってみるとしましょうか。
(無数の「異形」に向かっていく白髪の女性の姿を視認すれば、心は決まり)
(夜風に髪をたなびかせながら、右手を突きだして駆けだし、工場の中へと入っていく)

Lightningray,Level3.
(大群の20メートル手前、工場の入り口で右手から放たれるのは大きなエネルギーをもった太い光軸)
(真っ直ぐにしか進まない上に隙も大きい魔法だが、威力と弾速は申し分ない)
(大群に向き合う白髪の影の左脇を抜けるように、光軸は大軍を消し去らんとして向かっていく)
170竜胆 凍 ◆n81Qx4w0s. :2011/03/07(月) 23:41:25.65 ID:yadiO8Jv
(それは「闘い」というにはあまりにも原始的だった。)
(決まった型などない、ただ力任せに振るわれる拳で怪人の急所を穿ち、神経系が集中していると思われるところを)
(捻り、折る多少の被弾にはかまわずただ殴り、時に投げ飛ばす――)

…………!!

(そうして向き合った異形達を斃し、左わきからの被弾を覚悟した時だった。)
(――すり抜けるように伸びた光が異様な成り立ちをした異形を貫き、射線上にいた怪人たちを呑みこみ)
(文字通り消し去っていった。)
(それは自分がよく知る魔術によく似ていて、けれども似ているだけで威力や効果はそれとは違い)
(けれど、それに期待せずにはいられなくて振り返る。)

清香…………?

(確か、マジックブレイカー………それを放てる自分がよく知る人物を思い、その姿を確認する。)
(……ますぐに伸びる黒い髪、大きめの瞳――月光に映えるその容姿は、日本人のそれとは別物で)
(他人の存在から知った清香ではない誰かにその人影はよく似ていて――――)

………ッッ!!

(勝手な期待と、それを裏切られたという気持ちを払しょくするように背後の怪人に回し蹴りを放って)
(返す刀で頭を踏みつけ頭蓋骨を粉砕する。)
(そして距離のあるそこに視線を向けて、アンジェラを見据える。)
(左わきをすり抜けてはいった、とはいえ………たまたま射線上に自分がいなかっただけ、という可能性もあり得る。)
(「夜」を生きる所謂「異形狩り」といった連中に自分は狙われないのか?そう自問すれば答えははNOだった。)
(自分にとって正しい人が正しい人のままでいられるために行った「悪」は所詮「悪」。「殺し」は「殺し」だ。)
(問いかける、観察する濁った灰色の眼でその人の目的を………自分の敵なのか、そうじゃないのか)
171アンジェラ ◆rdAV3DcvpI :2011/03/07(月) 23:41:37.65 ID:prUvzm/T
【見返してみれば、書き方が悪かったようです】
【3〜5体程倒すつもりが、これだと全滅させるつもりで撃っているように見えてしまうでしょうか】
【都合のよいように調整していただいて結構です。拙くて申し訳ありません】
172アンジェラ ◆rdAV3DcvpI :2011/03/07(月) 23:45:34.88 ID:prUvzm/T
【リロード、ミスですね。余計な心配、失礼いたしました】
【と、ちょっと早いですが本日はここで凍結させていただきたいと思います】
【こちらは今週は水木金土ならば21時より解凍可能ですが、如何でしょうか】
173竜胆 凍 ◆n81Qx4w0s. :2011/03/07(月) 23:47:13.67 ID:yadiO8Jv
【ん、大丈夫。適度に残ってるってことでお願い】
【あんまり心配なら………【】で補足説明してもらえると………助かる……かも】

【そっちも………わからないこととかありそうだったら】
【無理せずに言ってくれると、助かる………私、そんなにロールうまくないから】
【アンジェラを困らせるやも?だから聞いてくれると助かる………】
174竜胆 凍 ◆n81Qx4w0s. :2011/03/07(月) 23:48:45.09 ID:yadiO8Jv
【魔刃使いは(ry】

【ん、ゴメン私もりろミス………】
【とりあえず、早いところで水曜日3/9に………お願いしたい】
175アンジェラ ◆rdAV3DcvpI :2011/03/07(月) 23:52:37.23 ID:prUvzm/T
【了解しました。不安でしたら適宜、捕捉や質問をつけるようにするとしましょう】

【それでは、9日水曜日21時より、またよろしくお願いします】
【本日はお相手ありがとうございました。それでは失礼します】
176竜胆 凍 ◆n81Qx4w0s. :2011/03/07(月) 23:53:51.48 ID:yadiO8Jv
【ここまで………つきあってくれて、ありがと】
【じゃお疲れ…………】

【これでスレを返す………お休み………】
177郡 太一朗 ◆gphCpRvXtQ :2011/03/08(火) 09:53:40.87 ID:pKuKMAy0
>>121
最初から限界を決めてちゃ、それ以上のことは何もできないだろうさ。
なら、聞くがお前は、お前たちはお互いを守ろうとは思わなかったのか?
一番大切な存在がそこにあるから、今までお互いを守れてきたし、ここにこうして立っている。
―――そうじゃないのか?
(そう言葉を掛けながら、ハンマーの一撃を後ろに飛びのけ回避すると同時に、
 晶の銃弾が姉妹たちを襲い、お互い距離を離すことになった)

…さっすが、兵部。
これだけの腕前があるのなら、女の子のハートだって狙い撃てるんじゃないのか?
(軽口を叩きながらも、軽く目を開いて感心させられる。彼の銃口は確実に狙いを捉えている。
 静止物ならまだしも、こうして動く相手の武器を破壊できるなど、神業と呼んでもいいだろう)
やれやれ…お前を敵に回したくはないな。

俺の大切な人が言っていた。自分の意志を貫く覚悟をしろって。
俺は、俺の信念を貫く。たとえ、それが―――偽善だろうが、自己満足だろうが、な。
(『オルタンス』の罵倒に、皮肉めいた笑みを浮かべながら、再度短剣を構える)

ああ、そうだな。難しいことだ、そいつは。
腕も心も強くならなくちゃならない。
……いや、俺はそこまで立派なものじゃないよ。
現にこうしてこいつらを救えなかったら、殺してでも止めるつもりだ。
俺は保険を掛けておかないと、信念を貫けない臆病者だよ。
(自嘲しながら、目の前のふたりの挙動を観察する。『オルタンス』は殺る気充分と言ったところだが――)

このまま戦っていても、俺たちが撤退するか殺されるか……だ。
たとえ仮定だとしても、俺はそいつに賭けてみるぜ?
“不可能”を“可能”に変えてみせようじゃないか―――!

【お待たせ!それじゃよろしく頼むな!】
178兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2011/03/08(火) 10:22:28.34 ID:IRNEOg1B
『言われるまでもないさ。僕達は互いを互いに守り続けてきたんだ。
 もう、他の人間は要らない。ヴィオだけがいればいいんだよ』
『………わた、しは』

(ナイフを逆手に握り、いつでも飛びかかれるように構える『オルタンス』。
 もう当たらないと判断したらしい、催涙スプレーを投げ捨てた。
 一方『ヴィオレット』は頼りない動作で、それでもしっかりと矢の切っ先を太一郎に向ける)

それがどうして、僕の愛する人はなかなか身持ちが堅いようで。
降り注ぐ銃弾のように猛烈アタックをしても、中々心を開いてくれません。

…冗談は、さて置き。彼女達の動きには、速さもなければ技巧もありません。
速度と軌道を読めれば、後はそこへ銃弾を合わせるだけですよ。

(事も無げに言い放つ晶。彼が持つ精密動作性なら、あの程度は難しくはない)
(しかし、それはこちらも同じ事だなとも晶は思っていた。
 素早い反応、卓越した技のセレクト、俊敏な動作。
 近距離戦に持ち込まれてしまったなら、逃げるスキも与えてくれないだろう、彼は)

『なら、僕だって最後まで貫いてやるよ。この世界を壊すっていう意志を、さ!
 僕とお前、偽善のヒーロー!どっちの意志が強いかって!賭けてみるのも悪くないぜっ!』
『………』

(幼い声で力強く叫んだ『オルタンス』が、三度こちらへと走っていく)

…なら、僕が保険になりましょう。最後の線は、僕が見極めます。
ですから、あなたは好きに動いて下さい。信念を、貫いて下さい。『オルタンス』に負けないよう。

(ポン、少年が太一郎の肩に触れる。そして青の少女が接近する
 タイミングに合わせ、彼を楯にするように後ろに下がった)

了解しました、では以降の攻撃は、狙う箇所を直前に叫んで下さい。
それとボウガンに関してはこちらがどうにかしますので、気にする事はありません。
…行きますよ。

(両手の拳銃を『ヴィオレット』に向ける。言外に、
 『オルタンス』の相手は完全に彼に任せると述べている)



【こちらこそ、よろしくお願いします】
179郡 太一朗 ◆gphCpRvXtQ :2011/03/08(火) 10:40:28.99 ID:pKuKMAy0
ま、信念を貫くことがどれだけ難しいかは、知っているつもりさ。
たとえ綺麗ごとでも、それが叶うかなんて難しいに決まってる。
それでも、口に出しておかなきゃ、その現実に負けるんだ。
―――気持ちさえ、折れなければ。俺は、最後まで信念を貫くつもりだ。

分かった、それじゃ行くぜ―――!
(晶の合図と同時に前方へと飛び出す。すぐに『オルタンス』との距離が縮まり、
 お互いの武器の有効範囲内となる)
色んな武器を扱えるのは良いことだ。
けどな、ナイフの扱いで俺に勝てると思うなよ―――――右肩ァっ!
(ぐっと『オルタンス』の顔に自分の顔を近づけて、不敵な笑みを見せたかと思うと、
 攻撃軌道を描く『オルタンス』のナイフを軽く弾き、軌道を反らせる。そして、そのまま、宣言通り、右肩を狙い短剣を突き出す)
次ッ!左脇腹、左肩!
(連続して鋭い突きを繰り出す。晶がどのような制限を見つけたのかは分からないが、
 まずは彼の言葉を信じて、行動を起こすのみだ)
……まったく、本当に頼りになる即席のパートナーだぜ。
(彼と会ったのはそう多くない。だが、それでもそれだけの信頼を自分に抱かせる彼の腕前は、
 確かに正確で、『ヴィオレット』を任せることができる。ならば、自分もまた晶の信頼に答えるべきだ)
180兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2011/03/08(火) 11:03:30.67 ID:IRNEOg1B
『………なっ!』

(まだ、ナイフが当たる距離ではない。そう考えていた
 『オルタンス』の表情が、驚愕に彩られる)
(不意打ちで今まで二人の人間を葬っていただけで戦闘経験など皆無、
 肉体もさることながら、相手の動きを予測して動くことなど出来るはずもない)

『来んなよっ!』

(とっさにナイフを振るうも、呆気なくそれは弾かれ、
 がら空きの右肩に太一郎の刃が突き刺さる―――――)
『ガンッ!』

『……ぐっ?!』

(と、同時に『ヴィオレット』が小さく呻いた。右肩に
 二発ほど銃弾を食らったらしく、ボウガンの照準もブレ、よろめく)
『負けて、たまるかよっ!…………っ?!ヴィオ!?』

(『オルタンス』が逆手を引くように、ナイフを突き出そうとして、
 ふと驚いたように自分の右肩に手を当て――――後ろを振り向いた)
(そこでは『ヴィオレット』もまた、同じように同じ箇所を押さえている)

『…オ、ル……』
『!……お前ら、よくもヴィオをっ!』

(激情に顔を歪め、右肩から血を流しながらも力任せにナイフを突き出す。
 しかしスキは大きく、青の少女は左肩と脇腹を刃で貫かれる)
(そしてまたもや、銃声が吠えた。『ヴィオレット』の体が
 左肩と脇腹を貫かれ、とうとうダメージに耐えきれず、地面に倒れる)

『ぐっ……う………』
『オル…!』

(『オルタンス』も、白い肌から血を流して片膝をついた。それを見た紫の少女は
 力をふり絞りボウガンの引き金を引いた。太一郎目掛け、金属の矢が飛来する)
(―――が、太一郎の服に触れた瞬間、それは明後日の方向に飛んでいった。
 先程太一郎に触れた時に、あらかじめ晶が『回転』のエネルギーを送っておいたのだ)
181郡 太一朗 ◆gphCpRvXtQ :2011/03/08(火) 11:17:45.97 ID:pKuKMAy0
……なるほど、どういう理屈かは分からないが、
あいつらの身体はお互いにシンクロしてたってわけか。
片方が怪我をしていても、もう片方が無事ならその部分が回復……か。
だけど、同時に攻撃すれば。成程な。
(僅かなあの時間のなかでよく彼女たちの能力の『穴』を見つけたものだ。
 その洞察力もさることながら、こちらの攻撃に合わせ、同じ部位を狙撃する彼の腕前には本当に驚かされるばかりだ)

っ……!
………まったく、本当に頼りになる相棒なことで。
(油断していた為か、飛来した矢に対応できず身構えることしか出来なかったが、
 服に触れた瞬間、矢が弾かれたのをみて、晶が何らかの仕掛けを自分にしたことを確信した)

やれやれ……それにしても、凄い執念だな。
それだけの執念があるのなら、自分たちが幸せになることだって出来るだろうに。
(今度は警戒しながら双子を眺めつつ、嘆息する。そして同時に思う。
 これだけ世界を憎むのは、彼女たちが幸せになりたいという気持ちの裏返しなのではないか、と)

――まだやるのか?
お前たちの能力は分かった。身体能力や技じゃ俺たちには敵わないのは目に見えている。
(傲慢な言い方だが、彼女たちの気力を削がなければ、まだまだ立ち上がってくるに違いない)
もう、止めたらどうなんだ。自分たちを不幸に貶めるのは。
言っただろう。お前たちはそうやってお互いを守ることが出来る。
それに、そんなことを続けていたら本当に大切なものを失うんじゃないか?
182兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2011/03/08(火) 11:35:14.70 ID:IRNEOg1B
(―――不死身の体なら、何故最初から二人で向かって来なかったのか?)
(『一人で良かったよ』―――何故、青の少女はそう言ったのか?)
(接近した二人に対し銃撃を加え、何故一方が盾になる事を選んだのか?)

(これから導き出される答えは、一つ。彼女達双子は、
 同時にダメージを食らう事はできない、という事だ)

『幸せに、なってやるさ…!ここで、お前たちを殺してからさぁ…っ!』
『……っ!………』

(膝に手を突き、青の少女が荒く息を吐きながら、太一郎を睨み付ける。
 紫の少女は、今にも泣き出しそうな顔でそれを見ていた)
(自己治癒能力を除けば、双子は副産物的に少し身体能力が向上した程度。
 10歳の少女らは、痛みには慣れていても負傷には慣れていないらしい)

………。

(晶は二人の様子を見て、静かに銃口を下げた。これ以上戦闘に
 なる事はないだろうとの判断だ。後は一方的な『処理』があるか、ないか)

『くそっ…くそっ、クソォッ!』

(悔しげに、バタフライナイフを持つ手を握りしめる。
 それでも今の体で正面からぶつかっても、先程と同じような
 目に会うのは予想できているらしい。青の少女は『ヴィオレット』の方を振り返り、呟く)

『…逃げようぜ、ヴィオ。バラバラに逃げれば、もうこれ以上食らうことはない。
 僕はまだ何とか動ける、ならヴィオも同じく動けるってことだよな?』

『…………』

(紫の少女は何も答えない。そして視線をゆっくりと
 太一郎の方へ向けると、ポツリと小さな言葉を紡いだ)



『ねえ、正義のヒーローさん。あなたなら、彼女を助けてくれるんですか?』

『ヴィオっ?!』
183郡 太一朗 ◆gphCpRvXtQ :2011/03/08(火) 11:42:47.83 ID:pKuKMAy0
(しかし、『オルタンス』の意志はなかなか砕けないものらしい。
 このような窮地に立たされても、それでも活路を見出そうとしている。
 ある意味、そのあたりは自分と似ているのかもしれない)
………やれやれ、また逃げて、人間を襲うつもりか?
俺が……、俺たちがそれを許すと思うのかよ。
(最悪―――、ここで彼女たちの命を絶たねばならない。そこの判断は晶に任せた。
 それが自分の“保険”だ。彼女たちを逃して、新たな犠牲者を生み出すという選択肢は、ない)

(そして、そこでふと『ヴィオレット』の様子の違和感に気づく。
 そう言えば、彼女は先ほどからどうも様子がおかしかった。一体何を考えているのだろうか。
 それを訪ねようとしたところ、先に彼女の方から言葉を紡ぎ出した)

………“彼女”?
一体そいつは、誰なんだ?
(ちらりと晶の方を見る。彼なら何か知っているだろうか?
 ……いや、彼もこの姉妹自体詳細なことは知らなかった。ともなれば、彼にも心当たりはないかもしれない)
助けるっていったい………?
184兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2011/03/08(火) 12:01:22.10 ID:IRNEOg1B
……。

(青年の視線に、晶が青の少女、『オルタンス』の方を見た)
(双子とはいえ、生まれた日までが同じではないだろう。
 姉妹というのなら、『ヴィオレット』の方が姉なのかもしれない)

『そちらのお兄さんは、警察の方なんですよね?今までに殺した
 人間は、全て私が直接手を下しました。だからオル―――ete(エテ)は助けて上げられますか?』
『ヴィオっ…なに言ってるんだ、早く逃げるんだよっ!
 こいつらの言葉に騙されちゃダメだ、また酷い目にあわされる!』

(エテ、そう呼ばれた『オルタンス』は、『ヴィオレット』の
 手を掴み、引っ張ろうとする。が、自分一人の体すら
 動かすのも覚束ないのに、もう一人の少女を動かす力はないようだ)

(紫の少女はそに手を優しく触れると、小さく首を振った)

『エテ、もう無理ですよ。…いずれこうなると分かってました。
 それでも、あなたと死ねるなら構わないと思ってましたが…
 …ごめんなさい。どうしても、あなたの命だけは、諦められないみたいです』
『printems(プランタン)……!』


……………。

(静かな足音を響かせながら、晶が太一郎の横に並び立つ)
(深く長い溜め息を吐くと、隣の青年を見上げた)

…どうしますか、太一郎先輩。
185郡 太一朗 ◆gphCpRvXtQ :2011/03/08(火) 12:19:56.34 ID:pKuKMAy0
……兵部。俺はこいつらを助けたいと思う。
殺した人間のことは償わないといけないだろうけど……でも、だからといって、
こいつらを殺してもいいっていう理由にはならないんだろうな。

命は奪う為のものじゃない、守る為のものだと、俺は思うんだよな。
だから、俺は戦ってるし、兵部もそうなんじゃないのか?
(がりがりと頭を掻きながら、溜息をつく)
……しかし、問題はどうするかだよな。
こいつらを手放しに逃がすわけにもいかない、誰か見張りをつけないといけないよな?
だけど、こいつらに理解があるヤツじゃないと、また人を憎むようなことになりかねない。
(さて、どうしたもんだかと呟いてみて、ふいに、晶を眺めて)

兵部、どこか心当たりないか?
こいつらを保護してくれるような場所は。
(晶自身にも打ち明けたことだが、自身としては組織としての力はない。
 彼女たちを匿うにしても、家には父親と姉がいる。納得してくれればいいが、彼らの稼業を考えると、
 一筋縄にはいかないかもしれない。いざとなれば、何とか納得させるつもりではいたが)
186兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2011/03/08(火) 12:40:38.91 ID:IRNEOg1B
『違うんだ、最初に世界を壊そうって言い出したのは僕なんだ!
 だから殺すなら僕にして、プランタンは助けてやってよっ!』
『エテ…少なくとも今の体のままでは、私達は片方だけ死ぬ事など出来ないんですよ?』

(恐らく、彼女らの本名なのだろう。エテの言葉に、プランタンが
 ワガママを言う子供をあやすように、微笑んだ)



―――――。

(太一郎の言葉に、晶はゆっくりと瞼を閉じた。長めの睫毛が伏せられる)
(もし彼が自分に判断を委ねるようであれば、殺すつもりだった。
 しかし、命は奪うものではなく、守るもの―――その言葉に、迷いが生じる)

(彼女らが殺した人間の事を考える。大切な人間を
 殺された人間の事を考える。彼女らの年齢、悲惨な過去を考える)
(そしてふと思い出す、あの夜、灰色の女性が自分に呟いた一言)

(『アキラは………やるべきことがたくさんある。救える人が………たくさん居る
  殺すことよりも、自分を含めた誰かを守ることを優先して………』)

(パチリと、晶が目を開いた)

―――承諾しました。
贖罪はいずれの機会にして、まずは彼女らを匿う事を考えましょう。

(本当なら今すぐ警察に出頭させたい所だが、それは無理だ。
 結局は、自分が殺さなくてはならなくなるのだから)
(後々、異形の力を分離できる方法が見つかれば。
 そして人間としての扱いを受けられるようになれば、相応の処分になるだろう)

…僕の家でも不可能ではないですが、正直、嫌ですね。
また彼女らの殺害は組織の勅命であり、組織で繋がっている所に相談するわけにも行きません。
唯一可能性がありそうなのは…≪奏≫家辺りでしょうか。
あなたは、どうなんですか?

(ペットを世話する感覚で家に置いても、情は移ってしまう
 かもしれない。それは嫌だ。だから、冷たい口調で拒否する)
(一方奏家なら異形に理解があるようだし、あの甘い頭首なら
 彼女らの事情を話せば、匿うくらいはしてくれそうだ)
(だがここまで言ったのだから、太一郎がどうにかしてくれる事に期待したいものだ)
187郡 太一朗 ◆gphCpRvXtQ :2011/03/08(火) 12:57:08.26 ID:pKuKMAy0
はぁ……分かったよ。俺が言いだしたことだからな。
責任を持つとするよ。………難航はしそうだけどな。
(ガリガリと頭を掻く。自分では甘い判断をしてしまいそうだから、晶に尋ねたのだが、
 自分が願った結末には責任を持たなければならない)
……異形退治で、俺自身稼いでいる金もあるからな。
父さんたちを納得させて、当分の間はなんとかしてみせる。
だけど、俺の判断を肯定してくれたのは、兵部だぜ?半分は責任を持ってくれよな。
―――こいつらの“力”を引き剥がす方法を見つけるっていう点でな。

ま、それにこいつらも償わないといけないからな。
当分の間は、『正義のヒーロー』をして貰うことにするさ。
(理不尽な力で命を奪われる人々を、守り救うことこそが、
 彼女たちが犠牲にした人たちへの償いとなるのではないだろうか)
……こいつらがどうするかは、それからだ。幸せを見つけられるかどうかは、な。
(やれやれと肩を竦ませる。取りあえず奏へ相談してみるとしようか。
 何かいいヒントが見つかるかもしれない)

ま…そういうことだ。取りあえずついてこいよ。
まさか、また逃げるなんて言い出したりしないだろうな?
(苦笑を浮かべつつ、ふたりの姉妹を眺めた。
 望んだ結果にはなるのだろう。だが、その先への様々な現実的な問題について、肩が重くなるのを感じつつ笑い)
もう一度名乗らせて貰うぜ。俺は郡太一朗。
―――正義のヒーロー、見習いだ。ほら、帰って、取りあえず手当をしないとな。
(両手をふたりの姉妹に差しだしながら、陽気に笑う)
188兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2011/03/08(火) 13:22:35.22 ID:IRNEOg1B
ま、それ位はしてくれないと困りますね。

(太一郎の言葉に、小さく笑った)
(幾らその言葉に正しいものを感じようと、犯罪者を助けるという
 行為は容易いものではない。それ相応の代償は支払ってもらおう)

ま、それに関してはあまり期待しないで下さい。
努力はしますが。…あの男が生きてでもいない限り、難しいでしょう。

(生きていたとしても、自分の研究作品を元に戻すなど拒否していたかもしれないが)
(異形のみを分離、あるいは破壊できるような、
 霊的に高度な技術を持つ人間がいれば、あるいは―――)

同意したとはいえ、その選択が僕に多大な危険をはらませる事はご理解頂きたいですね。
勝手に重要機密を持ち出し、あまつさえ殺害対象を逃がしたなど、
バレれば僕の信頼どころか命すら危ういんですから。
ただでさえ、対象を見つけられなかったなど報告しなければならないのに。

(ジト目で青年を睨みながら、嫌みったらしい口調で聞かせる)
(勿論冗談だ。それも覚悟していた故の決断だが、恩着せがましく
 これくらい言う程度なら許されるだろう)
(そして、両手の拳銃を背中のケースにしまった)


『……………助けて、くれるんですね。…Je vous remercie、ヒーローさん』
『………』
『ほら、エテもちゃんとお礼を言って下さい?』
『……ふん』

(痛みにふらつきながらも、青の少女の手を借りて、
 紫の少女が立ち上がる。二人は武器を捨て、そして太一郎の元へと歩いてきた)
(『オルタンス』―――エテは姉に抱き付いたまま、まだ警戒するように太一郎を睨んでいる)

(だがそれでも手を差し伸べれば、姉は微笑んで、妹は不承不承と
 いった様子で、その手をぎゅっと握り返した)


―――さて、流石にそのまま連れて行かれては、元の木阿弥になるかもしれませんが。
…服を買ってきましょう。しばしの間、潜んでいて下さい。

(その光景を見た晶は悪戯っぽい笑みを浮かべ、二人の服を指差す。
 度重なる刃と銃弾に、華やかなドレスはズタボロになっていた。
 もはや白い素肌に、色のついたボロ切れを纏っていると言った方が早いだろう)
(晶は背中を見せ、表通りの方へと向かっていく)



【では、そろそろ〆にしますか?やり残したことなどありましたら、遠慮なく】
189郡 太一朗 ◆gphCpRvXtQ :2011/03/08(火) 13:34:07.72 ID:pKuKMAy0
ハハッ、だから言っただろう?
“非公式”にお前に協力させてくれってさ。それぐらいのことはするからさ。
(もちろんその言葉を言った時にはこういう事態になるとは思いもよらなかったのだが)
ま………、何にしても、これで取りあえずは一段落と言ったところだな。
いや、大変なのはこれからだけど……、取りあえずは“悲劇”を目にしなくてもいいみたいだ。
(軽く肩を竦まさせて、苦笑を浮かべて)

別に俺がお前たちを助けるわけじゃないさ。
兵部がいなかったら、こういう展開にはなってなかっただろうしな。
(兵部晶という存在が“保険”として、自分の考えを肯定してくれたからだ。
 もし自分一人なら、彼女たちに殺されるか、殺すか、そのどちらかしか選択肢がなかっただろう)
(彼女たちの手を握り、軽く引きあげながら、笑った)
お前たちを助けるのは“お前たち”自身だよ。
お前たちが自分で考えて、自分で行動して、自分で幸せを掴むんだ。
俺と兵部はそのきっかけを作ったに過ぎない。……偽善だからな。
最後まで面倒は見きれないさ。

……っと、そうだったな。それじゃ任せたぜ。
(姉妹の姿を眺めて、参ったと苦笑浮かべ兵部を見送る。
 まったく、彼については最初から最後まで面倒になりっぱなしだった)

【女装あっきゅんに罵倒されてないz(ry
 それはさておき、こちらとしては特にないので、兵部のレスにレスを返したら締めにさせて貰うぜー。】
190兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2011/03/08(火) 13:48:29.33 ID:IRNEOg1B
『…これから、ゆっくり考えます。私達がどうすべきか、
 どうしたら罪を償えるか。その先で、幸せになるには…』
『…Merci、小さい方のお兄さん』

(太一郎の言葉を聞いて青の少女、エテが晶の背中に声をかける。が、呼び方が気に入らなかったのか、
 あるいはそれ以外の理由からか、チラリと彼女を見ただけで、返事もせず歩き出す)

『むっきー!なんだあいつ、人が折角感謝してやってんだぜ?!』
『感謝してやる、なんて一体どこから目線で言っているんですか、あなたは』

(憤慨するエテへと、背後からプランタンの手のひらが落ちた。
 頭を抑え、涙目で振り返るエテ。―――いや、その実本当に泣いていたのかもしれない)
(まだ生きていられる、生きる事を許される。
 そんな安心感が、二人に初めて年相応の笑顔を与えていた)





(そうして全てが終わった後、またもや太一郎に晶から一件のメールが届いた)
(内容は極めてシンプルに。これからよろしくお願いします、
 という分に、にこにこ笑うネコの絵文字が付け加えられていた)



【では、こちらはこれで〆ますね。本当に長い間お付き合い頂き、ありがとうございました】
191郡 太一朗 ◆gphCpRvXtQ :2011/03/08(火) 14:10:37.69 ID:pKuKMAy0
(さて、どうしたもんだか。
 殺人事件については、解決した。だが、このふたりに関しては問題が山積みだ。
 やはり理想とは困難なものなのだな、とため息交じりに肩を落とした)

……ま、色々とサンキューな、兵部。
俺に出来ることがあれば、協力させてくれ。
俺も何かあれば協力するからよ。
(彼には色々と感謝の言葉を連ねなければならないのだが、出てきたのは、
 結局そんなありきたりな言葉だった。)

さ、これから頑張ろうぜ。やらなくちゃいけないことは、まだ山積みなんだから。

(ふたりにそう声を掛けると、天を仰いだ。こんなコンクリートのジャングルに囲まれながらも、
 空を仰ぐことは出来る―――、そう確認できた)





(ちなみに、この件で父親と大喧嘩することになるのだが、それはまた別の機会に)


【それじゃ、こちらもこれで締めということで!
 長時間にわたって、本当付き合ってくれてありがとうなっ。
 そっちは一人三役で大変だっただろうし、そちらが楽しめたかどうかは分からないけれど、
 こちらは十二分に楽しませて貰いましたっ。また機会があれば、是非よろしくお願いしますっ】
【それじゃお疲れ様でした!】
192兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2011/03/08(火) 14:16:17.54 ID:IRNEOg1B
【はい、見届けました。こちらこそ先輩の様々なリアクションに、とても楽しませて頂きました】
【7割方この双子は死ぬだろうな(他3割の内、2割はこちらの逃走)と思っていたんですが、
 流石太一郎先輩クォリティか、全てが助かる方向に働いた感じです】
【正義のヒーロー、実感させて頂きました。ありがとうございました、
 太一郎先輩。また機会がありましたら、よろしくお願いします。
 それでは失礼しますね。ノシ】
193名無しさん@ピンキー:2011/03/08(火) 14:55:03.89 ID:jF8dxVY7
よくやるわ
194名無しさん@ピンキー:2011/03/08(火) 21:11:18.11 ID:1mRX1gV9
したらばメンテナンス中
書き込みできません
195瑞谷 愛華 ◆kO59iqwB7g :2011/03/08(火) 22:03:32.45 ID:vNwwnxNC
【置きレスにお借りしますー】

>>108
………えっと、わたしにば仲間"はいませんけど……、頼りになる先輩方ならいますー
(話すべきかどうか少し迷ったが、シードの情報は自分も求めているので話すことにした)

最初に………シードの事を知ったのは、葵先輩………、媛名葵先輩に助けられての事ですー
後は……自分なりに調べたのですがー、能力を持った先輩以外からは情報は得られなくてー………、
(そうして数々の時間が無に帰したのは最早気にも留めなくなった)
ただ………、事情に詳しい先輩がいたので………わたしもつい最近知ったばかりなんですけどー
(力を暴走させてしまった数日前を振り返る)
(不意に現れて能力を見られて攻撃を受け、そしてその後はシード…もとい、霧原朱音について話をした)
(結局は自分の未熟さが招いたことだったが、それでシードについて詳しいことを知られたので良しとしていた)
先輩は…………何か、ご存知なのですか?
(何故こんなに気にするのであろうか、事情は知らないが深い関わりを持っていそうな感じがしてくる)

良かったら、知っていることを………教えていただけませんか?
(先輩の一挙手一投足を見逃さぬ様、視線を送る)


【遅くなりましたが、続きですっ】
【それでは、返信をお待ちしておりますー】
196名無しさん@ピンキー:2011/03/08(火) 23:50:08.72 ID:jF8dxVY7
復旧しました
197竜胆 凍 ◆n81Qx4w0s. :2011/03/09(水) 21:02:39.40 ID:Ar88OgPh
【アンジェラ待ちで解凍準備………】
【お借りする、わ………】
198アンジェラ ◆rdAV3DcvpI :2011/03/09(水) 21:18:20.19 ID:yL+/QwuU
>>170
(前に立って奮闘する彼女の姿は凄まじい物だった)
(動きは決して乱雑ではないが、ペース配分など感じさせない、)
(力と感情に任せた物のように見える)
(多勢を一方的に破壊していく姿と、その特殊な容姿から「鬼神」という単語が頭に浮かんだ)

清香さんではありませんが、加勢させていただきます。
背後から撃たれることはないと安心して、貴女のペースで動いてください。
くれぐれも、無理はなさらぬよう。
(その彼女がこちらを向けば、アンジェラも毅然とした態度で向き合う)
(短い言葉と共に眼で問いかけられるのを感じて、言葉を返し)
(右手を突きだし、再び大群へと攻撃を行う)

Lightningray,Level3.
(先程放った魔法と同じ物を唱えれば、光軸は大群の厚い部分へと走っていく)
(眼先で揺れる黒髪を軽く払いながら、徐々に距離を詰め)
(大群の前線との距離を15メートルほどに保ちながら次の攻撃の用意をする)

私の名はアンジェラ・トルーマン。人間の味方です。
詳しい話等は、その人間に非ず者たちを撃退した後で伺いたいと思います。
(それだけ付け加えれば、もう一度同じ魔法を放つ)
(さすがに魔力に余裕がなくなってきたが、まだまだ動ける)
(前方の白髪の少女と異形の大群の動きを見ながら、次の行動を模索する)

【お待たせしました。では、今宵もよろしくお願いします】
199竜胆 凍 ◆n81Qx4w0s. :2011/03/09(水) 21:41:56.25 ID:Ar88OgPh
(毅然とした態度、よく通る声音――いつか「喰われていた時」にみたアンジェラ・トールマンそのもので)
(初めて聞く聞きなれた言葉に振り返る。――存在を食って消した自分の「殺し」は明るみになるようなものじゃない)
(そこを考えればあの言葉も本当なのだろう。)

竜胆凍…………
…………そっちも、魔力が切れたらおとなしく引くのね

(そう言って再び怪人たちに向き合い、今通った光軸とアキラとタクトの存在から得た彼女の戦闘方法)
(あとは魔力量を大体で計算して――また、目の前にいるフリッケライを殴り倒す。)
(動けなくなるようなことはないはず、だがあの二発でかなりの魔力量を消費しているはずだから、と)
(フリッケライ達の注意をこちらに引き付けるために殴る、蹴る――倒す必要はない………ただ一か所にまとめていって)

………………

(ちらりとアンジェラの動向を探る、一度で一か所に集まったフリッケライ十数体を一気に屠ることのできる攻撃方法はあるか?)
(ないならば火鼠で一気に焼き尽くすことを考えつつ地面を蹴り、フリッケライ群から遠ざかって――――)

【此方こそ………よろしく】
200アンジェラ ◆rdAV3DcvpI :2011/03/09(水) 22:05:36.58 ID:yL+/QwuU
了解しました。
──Lightningthunder,Level2
(竜胆の返答を聞けば、また魔法を行使する)
(先程までとは違い、右手から放たれた光は不安定な軌道を描きながら)
(少し外れた場所にいた異形を焼き払う)

……
(しかし今、竜胆は「魔力」という言葉を口にした)
(この言葉と力を使用しているのは、この街では少なかったはずだが、如何な事か)
(竜胆からも魔力は感じられるような気はしたが、はっきりとは分からない)
(アンジェラの事をあらかじめ知っていたにしては、反応が不自然であるし)
(竜胆は魔力に対する知識のある者、と結論付ければ戦闘に集中する)

(竜胆の動きによって、異形は徐々に一か所に集められていく)
(これまで竜胆は単純な打撃のみで戦ってきたが、)
(一か所に集めたということは、異形を一掃できる大技があるということか)
(それとも、こちらの魔法を期待しているのか──)

(──解らない、が)
(多少の無理はしてでも、確実に殲滅する事を選べば)
(左手に魔力を集中させて呪文書から、今の状況に適した魔法を検索し、)
(その魔力を右手に集め、魔法を行使する)

──Fixedstar,Level3!
(指定した座標に火球を構成する魔法を、自身の最大出力で行使)
(一か所に集まった異形たちを焼き払わんとする)
(けれども消費した魔力は多く)
(肩で息をするアンジェラの右腕は、中高年の女性のそれのように変化していた)
201名無しさん@ピンキー:2011/03/09(水) 22:13:04.02 ID:THDioh94
202竜胆 凍 ◆n81Qx4w0s. :2011/03/09(水) 22:22:42.49 ID:Ar88OgPh
(アンジェラが発生させたであろう炎は怪人たちを包み込み、その身を焼き滅ぼしていく)
(聞こえる悲鳴らしきものは人のもの、獣のもの、機械のようなものとさまざまで――)
(それらを操る藤姫の気配を食われた自身の存在から探ると、この周辺にはすでにいないことが確認できて)

………

(丹田あたりの前で軽く開いていた手を下すと、燃え盛る火炎の脇をすり抜けて)
(アンジェラの方へ近寄っていく――)
(明らかに疲弊しきっているその姿を見下ろすと、もう一度――今はもう異形を焼き終え消えゆく炎の方へ)
(視線を向けて――)

………全滅、ここらにいたフリッケライはあれで全部。
……………………

(見下ろして、口を開けていくつか間を置く。)
(魔刃「遣い」だったころの反動か少しだけためらいを覚える言葉を思い浮かべ、口にする。)

…………大丈夫かしら?
203アンジェラ ◆rdAV3DcvpI :2011/03/09(水) 22:30:13.76 ID:yL+/QwuU
(自身の魔法は想定通りの効果を発揮した)
(悲鳴から察するに、元は人間だったものもあっただろう)
(だが今は人間の敵。救われない物)
(それらを滅するのに、どんな手段を用いることもためらいはない)

フリッケライ、ですか。
よろしければそれらについて、詳しく説明していただきたいのですが……
(息を荒げながらそれだけ言い終えれば、その場に屈んで息を整える)
(顔面にこそ影響は出ていないが、体中が急激に老朽化したようで)
(脱力感と節々の痛みが一斉に襲い掛かってくる)

大丈夫、です。
(自分を心配する言葉を聞けば、顔を上げて軽く微笑む)
(フリッケライ達が消失するのを確認すれば魔法の発動を解除し)
(熱を放っていた火球を消失させて息を付いた)

貴女こそ、大丈夫でしょうか?
怪我等あれば、治療しますが。
(竜胆の様子を見ながら、鈍い動きで右手を掲げる)
204竜胆 凍 ◆n81Qx4w0s. :2011/03/09(水) 22:45:03.83 ID:Ar88OgPh
フリッケライ…………独語で「継接ぎ」――とある異形が作り出した異形で
人や獣、はては異形の存在をその名の通りつなぎ合わせた存在…………
今みたいに適当な存在をつなぎ合わせたものもいれば、相性や能力を考慮した存在もいる……
…………なんでここに居たかは、作った本人を問いたださないとわからない

(それを告げると消耗しているアンジェラの笑みを見て、いくらか逡巡したのち)
(手を差し出して、指で出口を指す。)
(話をするならば体を休められるところの方がいいという代わりに。)

…………苦痛は生きている証拠、無理に治したら、自身の異常がわからなくなる
だから、いい…………手が震えている………消耗したんでしょ?

(もちろん、本当に震えているのかはわからない。けれど消耗しているのは態度から察することができる。)
(無理をさせるより、休憩ができる場所を探すべきだと思って、自分のこめかみのあたりを指先で叩く。)

…………逆にこっちでできることがあるなら、手を貸さないでもない
205アンジェラ ◆rdAV3DcvpI :2011/03/09(水) 23:11:51.46 ID:yL+/QwuU
なる、ほど。
では、その「とある異形」を倒さない限り、まだまだ現れる可能性があると。
(そう返しながら立ち上がり、指差された出口の方へ歩みを進める)
(身体はまだ悪い状態だが、だいぶ慣れてきた)
(走るのは無理だが、歩くのには支障が無さそうなほどには)

了解、しました。
ええ、消耗はしましたが、時間が経てば回復しますので大丈夫です。
(竜胆の感情は読み取り辛いが、心配してくれているらしいことは解る)
(けれども、魔力回復の手助けをしてもらうことは、己が許せない)
(指摘されれば身体が震えないように気を入れて背筋を伸ばし、思考を巡らせる)

ですが、私は異形やこの街についての情報を欲しています。
よろしければその「とある異形」について。
あとは、「天使と呼ばれるアレクセイ」について。
それと──
(他にもいろいろあったはずだが、すぐには出てこない)
(身体のけだるさに、もう一度息をついて、、ふと浮かんだ言葉を発する)
「虚影会」について。
もし何か知っている、聞いた事がある事柄があれば教えていただきたいのですが。
206竜胆 凍 ◆n81Qx4w0s. :2011/03/09(水) 23:31:30.73 ID:Ar88OgPh
…………難儀なものね

(消耗しやすく、そのくせそれを補給する方法を選ばなければならない)
(それからそれを行うからにはそれ相応に、消耗を隠さなければならない――――)
(姿勢を正したアンジェラを見て、これ以上追及するのも――と感じて目を伏せる。)

…………一つ目。「とある異形」は別次元の魔神――存在を喰らいそれを寿命につなげる異形
名前は今は「藤姫」と名乗っている花言葉は「陶酔」、それから「死」象徴する花よ。「藤」はね………
金髪で無駄に自己主張の強い容姿をしている…………

(素直に見た目だけは可愛らしいなどと言う表現をすればいいのだが)
(そういう表現をするのはしゃくだった。)

アレとの決着は私がつける…………見かけても近寄らないで
下手に喰われて、存在をモノにされると厄介だから……

二つ目は聞いたことがない。私が出所を知りたいくらい………
語感からして、ロシアとかドイツとか……そういう処っぽいけれど?
(答える必要性を感じないのならば答えずともいい、と言外に含みながら)

三つ目…………単語は知っている。けど……それだけ
私には関係のない話…………ね
何かしようとしているの?そいつらは…………
(歩きながら語ると、すぐに入口までたどりつき――――)
207アンジェラ ◆rdAV3DcvpI :2011/03/09(水) 23:47:16.88 ID:yL+/QwuU
【すいません、本日はここで凍結していただいてよろしいでしょうか】
【続きに関してですが、今回やりたい事が他になければ、置きレスで】
【残り1,2レスで締めてしまおうかと思います】
【まだほかにもあれば、こちらは今週の金曜は21時から可能です】
208竜胆 凍 ◆n81Qx4w0s. :2011/03/10(木) 00:02:09.02 ID:Ar88OgPh
【ん、ゴメン遅くなった…………】
【特にやりたいこともないし………置きレスでOK………】
209アンジェラ ◆rdAV3DcvpI :2011/03/10(木) 00:13:12.40 ID:Xa0n4JZ8
【了解しました。明日にはレスを返す予定です。】
【それでは申し訳ありません、お先に失礼します。今夜もありがとうございました】
210竜胆 凍 ◆n81Qx4w0s. :2011/03/10(木) 00:14:27.60 ID:i5kSCJxH
【お疲れ様………】
【今回も付き合ってくれて………ありがと……】
【おやすみ】

【スレを、返します………】
211アンジェラ ◆rdAV3DcvpI :2011/03/10(木) 22:16:00.51 ID:Xa0n4JZ8
>>206
「藤姫」、ですか。
成程……厄介な相手なようです。
(「別次元」の「魔神」とくれば、自然とその力の強大さと理不尽さは伝わってくる)
(存在を奪い、それをある程度利用できるとするならば、かなり危険な存在だ)
(確かに半端な覚悟で接するべき相手ではないと、結論付ける)
ですが、無理をなさらぬよう。
声をかけていただければ、力を貸す事も出来ると思いますから。
(竜胆の言葉を無碍にしないように気遣いながらも、そう付け加えた)

アレクセイ氏は10年前程にこのあたりで活動していたらしい方です。
故あってあまり詳しくは言えませんが……ご協力ありがとうございました。
(アレクセイ氏の情報は、色々な部分で久遠につながっている可能性が高い)
(知らない旨を聞けば、礼を言って区切り、それ以上この話題を続ける事を避ける)

「虚影会」は、破滅をもくろむ強大な敵です。
彼らは大量破壊を主に行っていたのですが、最近はなりを潜めています。
目立たぬ行動を重視するように方針転換した可能性がある、との情報を得たので
何らかの手がかりを探していたのですが……いえ、ありがとうございます。
(紅裂の敵であり、人類の敵である「虚影会」)
(しかし、未だに撲滅の目処は立たないまま)
(人類が滅ぶということは当面は無しとしても、紅裂を「横取り」される可能性はある──)

それでは、申し訳ありませんが私は宿に戻ります。
くれぐれも、無理をなさるぬようにお気をつけて。
(深呼吸をひとつした後、本調子が戻らないままの身体を無理やり動かせば)
(軽く微笑みを浮かべながら礼儀正しく頭を下げる)
貴女の目的を果たせるよう、祈っております。
(前髪を軽くかき上げれば、背を向けて夜の街の中へ消えていった)

【置きレスにスレをお借りしました】

>>竜胆さん
【こちらはこれで締めにしようと思います】
【長らくお相手ありがとうございました。こちらは楽しめたので、そちらも楽しめたのであれば幸いなのですが】
【よろしければまたよろしくお願いします。それでは、またの機会】
【お相手本当にありがとうございました】
212名無しさん@ピンキー:2011/03/10(木) 22:40:39.05 ID:s6n5+Try
寒いな
213竜胆 凍 ◆n81Qx4w0s. :2011/03/11(金) 12:06:46.94 ID:4v5G7JIq
>>211
…………忘れないでおく

(目を伏せて、呟き)
(何度か深呼吸したあとで口を開き)

私も――――

(――必要ならば協力する。その言葉を告げるべきか告げぬべきか)
(そもそも迷う必要すらないはずなのに、この「助ける」言葉を吐くのをためらい)
(そうしているうちに話題はかわってしまい――)

…………アレクセイ
なにをしていたかわかるのならば……そこから調べるべき……
「夜」の機関や組織に接触する、とか…………

(そのあたりのコネクションを持たない自分ではまったく役に立つことはできまい。)
(ため息混じりに肩を竦め)

…………タクトに直接聞いた方が早そう

(構成員の一部の顔はわかるがそこまでだ。)
(似顔絵でも書いて送るか?)
(いや、そんな時間はあるまい……そこまで考えると、息を吐き)

…………ん、お疲れ
大丈夫……少なくとも貴女よりは動ける。そうね………
(それでもその心遣いは受け取っておこうと手を胸元に当てて)
(去り行くその背中を見送り――――)

(――次の自分の敵、倒すべき敵を感じるために周囲を探る)
(「夜」は深く……また、長い時間だった……)


【同じく、これで…………】
【楽しませてもらった、わ……だいじょうぶ】
【三度に分けての付き合い、ありがと…………また、よろしくお願い

【それじゃ、お疲れさま…………】
【置きレスに――かりた】
214雹堂御雨 ◆XBH/nhX93o :2011/03/11(金) 15:27:12.62 ID:qXzL3wD+
こんな時間にここに来るのもなんだけど、とりあえずテンプレだけ置いてこ。
でも、このまま帰るのもなんだし、向こうにも顔出してみるかな。

【名前】雹堂御雨(ひょうどうみさめ)
【年齢】14
【性別】男性
【身長】153cm
【容貌】全体的に色素が薄く、白い肌に薄めの金髪でボサボサ頭、碧眼とおおよそ日本人離れした容貌
でも顔つきを見るとやはり日本人。ロングコートにマフラーという季節外れな格好をしている
【性格】自信家で負けず嫌い。能力を持っている人間は選ばれたものだと思っている
典型的な(力があるだけ性質の悪い)中二病を患っている
【能力】冷気を操る能力。圧縮された冷気の塊を銃弾の用に放ち、着弾地点を凍結させる
自分自身の身体に氷を纏わりつかせて武器として使用する、などなど
また周囲から冷気を取り込んで力と変えることも可能であり、戦いが長引き周囲が凍結すればするほど
力を増していく。冬は強いが夏場は力がだいぶ落ち込む。
【希望】戦闘、雑談、大人向けのこともそれなりに
【NG】汚物関連
【弱点】高温な環境下では力が大きく減衰する、また見た目から何かと目立つ
【備考】 今は特になし
215名無しさん@ピンキー:2011/03/14(月) 16:36:19.43 ID:cADHDL+y
216瑞谷 愛華 ◆kO59iqwB7g :2011/03/16(水) 00:11:23.86 ID:MnlkDSlw
【置きレスにお借りしますっ】
【長引かせてしまってすみませんー、こちらもこれで〆としますねー】

>>586
わたしも………葵先輩からはあまり詳しくは聞けませんでしたー、
けど………"水"を扱う能力者としてはこのまま無視するわけにもいかないと思いましてー………
(少しうつむき、すぐまた顔を上げる)

是非、よろしくお願いしますっ………???
(協力してくれることに頭を下げようとして、先輩が携帯を取り出したことに気付く)
(時間でも確認していたのだろう、表情が少し変わっていた)

………あ、はい、わかりましたー
(深く追求はしながったが、きっと何かあるのだろう)
(そう心に思いつつも言葉にはせず、大人しくメモを受け取る)
いえ…、わたしの方は気にせず、自分の事を優先させてください
どうか先輩も…お気をつけてー
(そして離れ行く先輩に大きく手を振りながら見送る)

………大丈夫、かな?
(先輩を見送り、姿が見えなくなったところでポツリと呟く)
(一体何故先輩は駆け出していったのか、今回は無事に異形を退治できたのだから良しと思っていたが………)
(しかしそんな悩みも今の時間を思えば後でもよく、今は帰宅し明日のことを考えなくてはならない)
(残った体力で家まで走りきれるかどうか心配しつつ、駆け足でその場を去っていった)


【お待たせして本当に申し訳ありませんでしたー】
【状況が状況なのでお返事は無くても構いません】
【こちらも先ほど揺れたばかりなので、今後どうなっていくか分かりませんがまたロールの機会があればと思いますー】

【それでは、失礼いたしますっ】
217名無しさん@ピンキー:2011/03/16(水) 01:59:02.81 ID:eU5O1zxO
218名無しさん@ピンキー:2011/03/16(水) 21:39:21.78 ID:eU5O1zxO
219伊達 三月 ◆.xhaLHc2Qg :2011/03/16(水) 22:07:28.09 ID:aMsPCsTu
【名前】伊達 三月(だて みつき)
【年齢】15(高等部/一年C組)
【性別】女
【身長】167cm (147cm)
【体型】82/58/82(77/57/78)
【容貌】太めの眉、大きめの瞳
    肩に届く髪を首根で軽くまとめている
【能力】伸縮自在:触れた物の大きさを2割変化
    「梵天丸」を通して使用可能、巨大化した物質の質量は増加
    能力は重複せず、放置すれば5分で元に戻る
【希望】日常、戦闘ロール、などなど
【相談】スカ、グロ、エロール、重度の肉体損傷
【弱点】武器頼りの格闘術
【備考】普段は体を「伸縮自在」で大きくしている
    薙刀部所属の幽霊部員で薙刀袋に「梵天丸」を入れて持ち歩く
    お守りと称する三角形の皮袋には「鬼切り」が納めてある
    商店街の外れの伊達骨董品店の一人娘

    梵天丸:元骨董品で150cmの金属製の棍
    鬼切り:梵天丸に装着可能な霊力を帯びた正三角形の退魔の刃

【久しぶりにプロフだけの投下落ちです】
220伊織津綺子 ◆IorinFNlA2 :2011/03/16(水) 22:31:15.08 ID:R9UrpcxP
【こんばんは。待機させていただきますね】
【プロフは>>74をご覧ください】
【ロールのリミットは25時前後になります】
【どうぞお気軽にお声かけ下さい】
221雹堂御雨 ◆XBH/nhX93o :2011/03/16(水) 22:54:59.38 ID:QIK8r3Zw
【俺の初陣、相手してもらえるかな?センパイ】
222伊織津綺子 ◆IorinFNlA2 :2011/03/16(水) 22:56:52.76 ID:R9UrpcxP
【こんばんは。どうぞよろしくお願いします】
【こちらのプロフをご覧いただきましたでしょうか?】
【ご希望などありましたら伺います】
223雹堂御雨 ◆XBH/nhX93o :2011/03/16(水) 23:01:11.03 ID:QIK8r3Zw
【こっちこそよろしく。プロフのほうはしっかり見たぜ】
【電気使いとは格好いいぜ】
【そうだねぇ、初めての出会いだし学年も違う】
【となるとやっぱり、夜の街での遭遇戦とかそんな感じになるのか】
【でもなきゃ、放課後なにかの都合で顔を合わせてってなるかもな】
224伊織津綺子 ◆IorinFNlA2 :2011/03/16(水) 23:05:43.49 ID:R9UrpcxP
【遭遇戦、というと対戦になりますか】
【こちらは人が襲われているとか、あるいは自分に害がなければ手出しはしませんが…】
【どう見ても怪しそうだったら、よせばいいのに声かけるぐらいはしてしまうかも】

【いずれにせよ、こちらは重傷を負った直後なので、余り手ごたえはないかもしれません】
【簡単にやられるつもりもありませんから、思いきりやりあいましょうか!】

【お手数でなければ、そちらのキャラ紹介もかねて書き出していただけますか?】
【ご面倒でしたら、こちらで適当に書き出します】
225雹堂御雨 ◆XBH/nhX93o :2011/03/16(水) 23:08:35.69 ID:QIK8r3Zw
【共闘とかでも面白そうだけどな】
【それじゃ、書き出しやってみるぜ】
226伊織津綺子 ◆IorinFNlA2 :2011/03/16(水) 23:11:21.27 ID:R9UrpcxP
【共闘できるお立場の方だったのですか…】
【ともあれ、どんな方なのか楽しみにしつつ、書き出しお待ちしております】
227雹堂御雨 ◆XBH/nhX93o :2011/03/16(水) 23:20:51.10 ID:QIK8r3Zw
オラぁっ!!
(飛び蹴り一発!自分よりも頭三つは大きな相手がぐらりと傾いて)
(アスファルトの上にぶっ倒れた)
………へっ、大したことねーな。人をガキ呼ばわりするからそうなるんだぜ。
(唇の端についた血を親指で拭いながら勝鬨を上げた)

(日はずいぶんと高くなったが、まだ街の夜は暗い)
(これはそんな中ではある意味珍しい、人間同士の小競り合い)
(小競り合いというのもおこがましい、ただの喧嘩だった)
おーい、聞こえてますかお兄さーん。
(勝者の余裕たっぷりに、ぐりぐりとその頭を踏みつけながら)
悔しいだろ、中房に負けたんだぜあんた。……って、完全に気絶してるし。
まあいいか、やっぱり俺って最強だな。負ける気がしねぇ。
(辺りは異様に冷たい空気が漂っている)
(力を使ったわけではないけど、それでも感情の高ぶりによってあふれ出した冷気が)
(辺りの大気を冷えさせて、アスファルトに霜を張らせていた)

今日はそろそろ帰ろうかなー。
(相変わらず寝転ぶ男をげしげししながら、夜遊びも終えようかと考えていたのだが)
228伊織津綺子 ◆IorinFNlA2 :2011/03/16(水) 23:33:44.25 ID:R9UrpcxP
あの異能者を…早く見つけないと……
(独り言は闇に溶けるように、誰の耳にも届かない)
(自分に重傷を負わせた少年を探そうと焦る気持ちは、自身を今日も夜の闇へと向かわせる)
(だが、異形も異能も、互いに相呼び寄せるかと思うと、探そうとしても探せはしない)
(誰もかれも、己の存在は秘めているものだから──)

あ…嫌だ……
(とある裏街通りへ通りすがると、思わずそんな言葉が口を突いて出た)
(不良、チンピラ、おそらくはそんな風に呼ばれる物たちの諍い)
(その現場らしいところへ行きあたってしまえば、誰でもそう思う)
(面倒なことにならないように、自分が危険に巻き込まれないようにと)
(そこまでは自分も同じ思いなのだが)
(ほとんどの人々と違うのは、見て見ぬふりは出来ないと言う事)

(静かにそちらへ歩を向ける)
(倒れている人物と、それを見下ろしている少年)
(少年の方には目もくれず、だが彼のことはバリバリに意識しながら、倒れている人の方へかがみこむ)
どうなさいました?お怪我ですか?救急車を呼びますか?

(そう声をかけながらもまだ倒れているものへは手を触れない)
(そして、そばに居る少年への警戒心は、手で触れられるほどに張り詰めている)

(そこには、冬の終わりには似つかわしからぬ冷気が──)
(まるで冷凍庫の中ででもあるかのように、一面に霜が降りている)
(それを何とも思わないはずがない)

【こちらはとりあえずこんな形で始めさせていただきます】
【もしもやりにくいことやご希望などありましたら、いつでもなんなりと】
229雹堂御雨 ◆XBH/nhX93o :2011/03/16(水) 23:44:58.31 ID:QIK8r3Zw
……なんだよ、見せもんじゃないぞ。
(気分よく勝利の余韻に浸ってるところにやってきた女)
(気分はよくない、おまけに自分よりもでかいときてる)
(ますます気分はよくない、ぎらりとした目つきで睨み付けると)

軽く飛び蹴り食らわしただけだし、別に死ぬことないぞ。
まあ、ほっといたら別のことで死ぬかもしれねぇけどさ。
(歯を見せてぎらぎらと笑う、この街には妙な化け物が多い)
(こんなところで眠っていては、うっかり食われてもおかしくないかもしれない)

……オイ、俺を無視するなよ。
(自分が特別だという自負があった。人とは違うという自信があった)
(だからこそ、この期に及んで無視され続けることはたまらなく不快だった)
無視してくれんじゃねぇよ。……あんた、凍るぜ?
(ロングコートの端から、漏れ出すというレベルではない冷気が噴出して)
(急激に辺りの温度を下げていく、脅しのつもりだが)
(それでも、力を使うことへの躊躇いは彼にはない)

【大丈夫だ、ひとまずこんな感じで仕掛けてみるぜ】
230名無しさん@ピンキー:2011/03/16(水) 23:59:32.60 ID:R9UrpcxP
あなたがこの方に怪我をさせたんですか?
(飛び蹴り、と言われてようやくゆっくりと顔を上げた)
(相手を刺激したら、今度はきっと自分に暴力を振るうだろう)
(暴行を恐れはしないが、今あたりに漂っている“嫌な感じ”には背筋が固くなる)
警察を呼ばれたり騒がれたりするより、無視された方がいいでしょう?
私はこの方に手当てして差し上げないと。

(極力無表情を装って相手を刺激しないようにしたつもりだが、どう見ても人当たりのいい態度ではない)
(勝者を恐れない態度は、それだけで相手を刺激しているのだと気付かない)
凍る……

(文字通り相手の言葉をオウム返しにした時、本当にそれが起こった)
(目を見張り、驚愕の表情を隠そうともせずあたりを見回す)
これは…あなたが?!
(語気荒く問い詰める口調になった)
(異能、それもこれほどまでに攻撃的な状態の異能者に出会った緊張に、全身が張り詰める)

救急車を呼ぶわ。
ここにいたら……困ることになるのじゃなくて?
(声を低くしてそう言い、ゆっくりと立ち上がる)
(それは、少なくとも怪我人を放って逃げることはしないと言う宣言)
(だが実際には携帯には触れなかった)
(すでに両手にエネルギーを充電し始めているので、精密機器は壊れてしまうのだ)
231雹堂御雨 ◆XBH/nhX93o :2011/03/17(木) 00:11:02.80 ID:gHKjXlIP
ああ、そいつは俺をガキだといいやがった。
馬鹿にしやがった、ぶちのめすには十分すぎるだろ。
(自分は強者、自分は勝者。けれども目の前の女性はそれを恐れる様子はない)
(それが偏に彼の気分を害していく。要するにムカつく)

ああ、そうさ。俺の力はこんなもんじゃないぞ。
本当に氷付けになりたくなかったら、さっさと帰れよ。
(ぱちぱちとコートのボタンを外していく。すると中からさらに強い冷気が溢れ出す)
(力を誇るその態度には、それを隠そうとする様子は微塵も見られない)
(霜どころではなく、完全に彼の周囲のアスファルトが凍り始める)

逃げる気なしかよ。なんて女だ。
別に困りゃしねぇよ。俺はもう憂さは晴らしたし、これ以上ここにいる理由は本当ならねぇんだ。
あんたが余計なちょっかい出さなけりゃあな。
(決めた、ここまで虚仮にされてはただでは済ませない)
(腕の一本くらいは覚悟してもらおうと決めて、手を伸ばした)
(その手は傍からも白く見えるほどに冷気を纏っていて)
232伊織津綺子 ◆IorinFNlA2 :2011/03/17(木) 00:22:29.42 ID:mOyYNDcW
この方が何を言ったにしろ、もう十分でしょう?
私はあなたを通報したりはしません。この方に万一の事があったら、あなたは……
(落ちついてしゃべっているつもりで次第に口調が早口になる)
(相手はどう見てもこちらの言うことに聞く耳持たない様子だからだ)

帰るなら、あなたがそのままどこへなりと行って!
邪魔はしないから!
(焦っているのを隠せなくなった時、ついに相手が本性を見せる)
……っ!……

(衝撃も苦痛もなかった)
(代わりにこちらを襲うのはジワジワと迫る冷気)
(物をぶつけられはしなかったが、気温が下がると言うには十分に早すぎる攻撃だった)

触らないで!
(知らない男が自分に手を伸ばしてきたら誰だってそう言う)
(だが、そう言いながらこちらは左手を相手に向けて伸ばした。まるで握手を求めるように)
(すぐその先に相手の手がある)
(そこへ、強いスタンガンほどの電圧をかけて電撃を見舞う)

(バチッ!と乗用車のドアを叩きつけたような音が響いて、一瞬プラズマが光る)
233雹堂御雨 ◆XBH/nhX93o :2011/03/17(木) 00:39:24.23 ID:gHKjXlIP
(伸ばした手と手が触れそうになる)
(触れればそのまま凍りつく。それほどの冷気を帯びた手であったけど)
っぐぎゃんっ!!?
(閃光と音はほぼ同時、そして衝撃もまた同時)
(電撃に打たれ、そのまま弾かれて下がる。二、三歩後ろに下がった後)
(その場にあった電柱に寄りかかって、ずるずるとその身体が崩れ落ちた)

はにゃぁ〜……。
(目の前がぐるぐる、意識はぶっ飛び一歩手前)
(おまけに身体はしびれるけど、それでもなんとか身体を起こすと)
す……っげぇ。何、今の。
あんた、何ももってなかったよな今。なのになんだろう、びりびりと来たぜ!?
(さっきまで纏っていた敵意、少なくとも殺意にまでは行かないそれは完全に掻き消えて)
(残っていたのは、見た目相応の少年らしい、好奇心に満ちたきらきらした瞳)

すっげぇ……なあ、今何したんだあんた。
げふ……おお、痛つつ。もしかして……あんたも能力者?
だとしたら……やったぜ!やっと会えた。
(思わず再び詰め寄った。今度は冷気の欠片も纏わずに)
俺、ずっと探してたんだ。俺以外の能力者。
な、なあなあ。あんた。名前教えてくれよっ!
俺は雹堂御雨。俺の能力はこれだっ!
(そうして冷気を開放すると、再び辺りの気温が下がる)
(隠すことなく、臆すことなく自分の能力をさらけ出してしまった)
234伊織津綺子 ◆IorinFNlA2 :2011/03/17(木) 00:52:36.66 ID:mOyYNDcW
うくっ……
(左手からの放電の衝撃が、大やけどを負った左肩に響く)
(それでも相手の攻撃に備えて利き腕は遊ばせていた)
(これほど体格差のある相手を、本当に意識がなくなるまで痛めつけられる少年なのだ)

高圧電流。スタンガンとしては、日本では販売できないほど高圧。
(何、と問われてそう答えた。ハッタリに近いが嘘ではない)
(電圧はかなり高いので衝撃は強いが、電力は低いのでダメージは少ないはずだ)
(電力を落としているのは自分のエネルギーをセーブするためでもあるし)
(相手に不要な危害を与えないようにするためでもある)

これ以上、何かしたらもっと痛い目に会うわよ?
このままさっさとどこかへ───……え?
(慣れぬ恫喝の言葉は言い終える前に疑問に変わった)
(たった今まで野犬のように闘志をむき出しにしていた少年は、目を輝かせて近づいてくる)

能力者……ひょうどう、みさめ……?
(勢い込んでしゃべる少年に、言葉を挟むタイミングを失い、返事もできずに)
(再び雹堂の能力をまともに食らうことになる)
まって、ねえ、待ってよ!
分かったから……これ以上、あなたの力をみせつけられたら……

私は伊織津綺子。早く冷気を止めて!
(季節柄、防寒着を着ているとはいえ、とてもそんなものでは足りなかった)
(ダウンジャケットごと、身体が凍りそうなほど冷え切っている)
235雹堂御雨 ◆XBH/nhX93o :2011/03/17(木) 01:04:11.09 ID:gHKjXlIP
スタンガン……じゃあ、ない!絶対!!
だって何ももってなかっただろ。普通に手と手が触れそうになっただけ。
なのに俺はこんなにびりびりと来てる。ぜぇ〜ったいこれは普通じゃない!
(言葉に熱はこもるけど、ダメージはあるようでふらふらしながら)

なるほど、いおり、つきこか。おっけー、覚えた!
スタンガンみたいなことができるってことは、電気を使う能力ってことか?
すっげぇ、俺のも大概だけど、電気を操るなんてすっげぇ!!
ってことはまさか、雷とかも落とせたりするのか?うんうん、いいぜいいぜそういうの。
(なにやら勝手にどんどん盛り上がってるようだけど)

って…ああっ!?悪い、つい興奮しすぎた。
(辺りに撒き散らした冷気を取り込んでいく。氷は即座に解けて、気温も上昇し始める)
(すっかりそれが済んだ後、ロングコートのボタンを留めて)
俺は別に寒くないからいいんだが、周りが凍えっちまうのが難点なんだよな、この力も。
ま、とにかくよろしくだ。津綺子。
(明らかに年上相手に敬語も使わず、ずいぶん砕けた様子)
236伊織津綺子 ◆IorinFNlA2 :2011/03/17(木) 01:14:08.04 ID:mOyYNDcW
電気……ええ、発電…する……
(寒くて上手く舌が回らない)
(興奮する少年を見ながら、その場にしゃがみこんでうずくまる)
(目の前の怪我人が凍傷になりそうで心配だったが、そんなことまでとても言えない)

う…うううう………
(ようやく気付いた少年が能力を止めた)
(元々の気温はとても温かいとは言えないのだが、冷気を止めただけで身体がホッと弛緩する)
(少年が機嫌良さそうにこちらに手を伸ばしてきた時も、すぐには返事が出来なかった)
よ…ろし……く……

(その手を握り返す)
(案の定、キーンと脳天に響くほどの冷たさだった)
(たった今まで真っ白に霜が凍りついていたと思えば無理もない)

あ、あの、この人を……病院に……
(寒い日にウォーミングアップをするように小刻みに足ぶみしながら、倒れている男を指さす)

【ではこちらは次のレスで締めようかと思います】
237雹堂御雨 ◆XBH/nhX93o :2011/03/17(木) 01:27:25.77 ID:gHKjXlIP
お、おい……なんだかずいぶんまずそうじゃないかよ。
そんなに、寒かったか?
(少年はいまだ自分の力の大きさに気づけずにいる)
(自らは凍えることがないからそれは尚更で)
ちょ、ちょっと待っててくれっ!まさかそんなに凍えるなんて……っと、よし。
(握った手からは確かに熱が伝わってこない)
(自分の手が冷たいことを差し引いても、おそらく相当冷えているのだろう)

あー、えっと。その、何だ。その寒さを一発で解消できる方法は、ある。
あるにはあるし、やらないとまずそうだし……気ぃ悪くしたら、ごめん。
(何故だか顔を赤くして、よくよく見れば相手は背丈こそあれ)
(見目麗しい年上の女性、いまさらながらに緊張しているようで)
ほんっ……とーに、ごめんっ!
(掴んだ手を振りほどいて、両手を一気に彼女の首筋に押し当てた)
(そしてそのまま、全身を蝕む寒さ、すなわち冷気を吸い取った)

………た、多分これで暖かくなってると思う、ぞ。
(仕事を終えて、すぐさまその手を離す。思春期そのものの少年にはやはり少々複雑なものを抱かせたようで)
(なんとも落ち着かない様子ではあったけど、そこでようやく倒れている男に視線を向けて)
別に、こいつがどうなろうと知ったこっちゃないけど。
……あんたがそうしたくないってなら、連れてくよ。
(そして答えも聞かず、多分に恥ずかし紛れも混ざっている様子で男の体を背負った)
(背負った……のだが、やはり背丈の不足は否めなく、男の足はずるずると引きずられていたりするのだった)
238伊織津綺子 ◆IorinFNlA2 :2011/03/17(木) 01:40:39.33 ID:mOyYNDcW
寒いところから冷凍庫に入ったようなものよ……
冷凍庫から出てきただけでは、とても暖まらないわ……周りが寒いんだもの……
(ようやく口が回るようになったものの、とても身体が温まったとは言えない)
(ボクサーの縄跳びのように小刻みにすばやく足踏みを繰り返す)

一発で解消する方法って……あの、異能なんでしょう? そうなんでしょう?
いいです、いいから、何もしなくても、あの、やめて、本当にもう……!
(赤くなって何やらためらう様子の少年に、こちらは別の意味で緊張した)
(彼が何をやろうとするのか見当もつかないが、異能を振るおうと言うのだ)
(それが本当にありがたい結果を生むとは限らない……)
(だがこちらの曖昧な拒絶にも関わらず、少年はこちらへ抱きつく)
(…かと思えば、首筋に手を当てただけですぐに身を離した)

……はあ……ありがとう……
(フワッ、と全身に温感が広がる)
(温かい湯に浸ったように、指先まで血が巡るのがわかる)
あなたの能力では、対象を限定しにくいでしょうね……
(温度を操るのでは、確かに空間を狭めるのにも限度があるのだろう)

連れて行って下さるのね?
少しでも早く手当てが受けられるように…どうぞお願いします
(まるで大漁の獲物を引きずりながら引き揚げて行く漁師のような後姿へ)
(律儀に頭を下げて、ずっと彼を見送った)

【それではこちらはこれにて締めです】
【そちらのレスを確認したいのですが…リミットが……(涙】
【短い時間でしたが、楽しかったです。ありがとうございました】
【これからもぜひ、お相手お願いいたします】

【お疲れさまでした。おやすみなさいませ】
239雹堂御雨 ◆XBH/nhX93o :2011/03/17(木) 01:50:55.53 ID:gHKjXlIP
【ちょうどいいから、俺もこれで締めにする】
【ありがとな、こっちも楽しかったぜ】
【また会えたら、次はもう少しゆっくりやりたいもんだ】
【それじゃ、おやすみっ!】
240名無しさん@ピンキー:2011/03/17(木) 04:57:22.74 ID:gVd2o/Gq
241名無しさん@ピンキー:2011/03/17(木) 19:48:50.98 ID:gVd2o/Gq
242名無しさん@ピンキー:2011/03/18(金) 21:51:47.26 ID:hicx//Fb
243奏 永久 ◆ONICNlGmhA :2011/03/18(金) 22:24:15.53 ID:fZWYemPv
【名前】奏 永久(かなで とわ)
【年齢】 16
【性別】 女
【身長】 162cm
【3サイズ】 B94(68)W58H86
【容貌】
艶やかで癖のない漆黒の髪(長さは膝裏まで達するほど)。右目黒、左目茶(カラーコンタクト着用で黒)。奏鬼眼発動時、睫毛のみ銀色、瞳が金色に。
奏鬼眼発動中、感情が極端に昂ぶると髪も銀髪になる。ゆったりとした服装を好む。
女子にしては長身だがかなりの細身、ただし胸は除く。当主モード時は凛々しく見えないこともない。
【能力】
奏鬼眼:第五十二代奏鬼眼継承者≪奏宗家当主≫の証である額に一つ、両目に各一つづつ顕現する金色の眼。
     立ち上るオーラが鬼の角のように見える。
     「癒し」の力を発揮する目。体液などを介して異常を治癒する能力(異常と認識されないものは癒せない)
     三つの奏鬼眼から流れる力に永久の身体が耐え切れないため、体液に「癒し」が付加されるのみとなった。
     最近霊術を経由しないと、効果がなくなってきた。
     生命の流れや感情などを視覚的情報としてみることも可能(かなり大雑把で正確性には欠ける)
     左目の奏鬼眼のみ完全に閉ることができず、視力がほぼない。
     
その他:身体能力こそ常人並だが「凪」と名づけた状態を作ることにより、ある程度の攻撃を受け流すことが可能。
     霊術や内気功をメインに扱い、試行錯誤の最中。

【武器】
弧狼&堕天:霊的な文様が刻まれたバレル部分が長い銃と巨大な折りたたみナイフがくっついたような二つの可変武器。
        トリガーがなく、打つ意思を引き金に弾丸を吐き出す。トンファー、銃、トンファーブレードとして運用可能
        霊術を強化するために用いる。     
                     
【希望】気分次第ですがまぁ、主に雑談戦闘などを望みましょう。
【NG】排泄物を強調したスカトロは勘弁してもらいたいです。損傷は治っちゃうこと前提なら。理不尽な死亡。(和姦は要相談)
【弱点】    
・奏鬼眼(攻撃されると威力に比例して思考に霞が掛かる。)  ・吸血など体液を奪う攻撃方法 
・まったくの無機物 ・左側からの攻撃 ・物理的攻撃力が低い  

【備考】
兄を取り戻し、老人達の反対を二人で押し切り晴れて第五十二代奏鬼眼継承者≪奏宗家当主≫の肩書きを手に入れた高等部一年生。
兄を取り戻す際、奏鬼眼を全開にした影響で左目が変色、さらにほぼ視力が失われる。
奏鬼眼の出力もいままでよりも抑え気味なため、物理的攻撃力が低下、それを補うために霊術を扱うようになる。
おもに「癒し」を込めた符術や武器を媒介とした霊術を操る。威力は低め、むしろ補助霊術などのほうがメイン。
現在、≪奏≫の体勢を変えるために「鬼の身体を持たぬものの為の武術の開発」「抹消された当主候補の救済」などを目的として右往左往する。
人のために人を生かし異形を殺し、異形のために異形を生かし人を殺し、人と異形の共存を目指す。
けれどぶっちゃけ主な当主の仕事は兄である従矢任せである。最近銃を使い始めた。
奏鬼眼を全開にできるのは生涯であと2回ほど。
行動力が無駄に高い。しかも傍若無人な性格も持つ。善意を押し付けに行く傾向有で無駄に前向き。

【>1さんお疲れさまですっ】
【プロフ投下のみでありますっ】
244雹堂御雨 ◆XBH/nhX93o :2011/03/18(金) 23:33:11.61 ID:tr28XZLP
【待機するぞーっ!】
【プロフは214だ、よろしく頼むっ!!】
245雹堂御雨 ◆XBH/nhX93o :2011/03/19(土) 00:29:49.88 ID:uh3xBMWu
【空振り、だな】
【今日は引き上げだ、また来るからなーっ】
246名無しさん@ピンキー:2011/03/19(土) 20:25:05.35 ID:7GbYLu18
247名無しさん@ピンキー:2011/03/20(日) 15:16:38.51 ID:FkdqxZ1S
248尖 戒奈 ◆J8yhkhix9w :2011/03/20(日) 21:00:50.47 ID:xY3kG1Aa
>>3にプロフがあります。少し待機させてもらうよ。】
249尖 戒奈 ◆J8yhkhix9w :2011/03/20(日) 22:00:27.37 ID:xY3kG1Aa
【落ちるよ。】
250名無しさん@ピンキー:2011/03/21(月) 05:35:22.85 ID:9KivMilc
251兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2011/03/21(月) 21:26:02.99 ID:vGMwei2N
【こんばんは、お邪魔します。少しの間、待機させて頂きますね】
【プロフは>>46にありますので、よろしければ参考にして下さい】
252紅裂拓兎 ◆QiSi/P5T2Q :2011/03/21(月) 21:32:34.52 ID:pd8z2p2t
【俺だー!ロールしてくれー!】
253兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2011/03/21(月) 21:35:06.03 ID:vGMwei2N
【…どこかで聞いた事のあるセリフです。それはさておき、
 よろしくお願いしますね、拓兎先輩】
【こうしてみると、本スレでお会いするのはお久しぶりですね…今日はどうしましょうか?】
254紅裂拓兎 ◆QiSi/P5T2Q :2011/03/21(月) 21:41:11.46 ID:pd8z2p2t
【結婚してくれ言わないだけ自重したはず】
【そうそう、一年以上やってないはず】
【案としては】
【@俺がゆりかちゃん経由で渡したのトリュフチョコの中に】
【MrBからメッセージカードがありホワイトディの某所に呼び出される晶くん】
【A去年の末から奏宗家と何か怪しいことやってる風情なので】
【直接理由を尋ねに来る晶君】
【Bガンスリガーのピンチに駆け付けたのは水晶使いの紅い男だった!】
【Cアキちゃんに踏まれt…いえ、お任せします】
255兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2011/03/21(月) 21:47:20.27 ID:vGMwei2N
【そしたら目を丸くしながら両手を突き出して、お断りします(ry】
【@に関しては、まだゆりか先輩とロールしてないので
 これからどうなるのか分からないので、一応先送りにしておきましょうか】
【では、AかBでいかがでしょうか?】
【そしてCって。あなたもですかブルータス。
 …まあ、最近所用で女装して出掛けているので、できますけども】
【というわけで、@以外でお好きなのをお選び下さい】
256紅裂拓兎 ◆QiSi/P5T2Q :2011/03/21(月) 21:51:54.75 ID:pd8z2p2t
【そもそも俺Mキャラだったのよな、最初は(遠い目)】
【まーあそんな建前のような本音はさておき】
【Bで開始してAのことや他の事も聞いたり聞かなかったりな】
【愛憎入り乱れる情報交換という名の雑談にしませうよ】
【書き出しは任せていいかな】
【あと、凍結ありなら解凍するのは平日になりそう】
【週末は予定があるので夜帰って来られるかわからないので】
257兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2011/03/21(月) 21:56:02.95 ID:vGMwei2N
【最近はドMさんから変態さんに成りs…成長したんでしょうか?】
【了解しました、では適当にピンチってますね。書き出しますので、少々お待ちを】
【凍結に関しても了解です。サクサク進められるように、善処します】
258紅裂拓兎 ◆QiSi/P5T2Q :2011/03/21(月) 21:58:23.42 ID:pd8z2p2t
【成長なのか劣化なのか、それとも変化したのか進化したのか】
【本人にもよくわからねーです】
【あい、それでは舞ってますので今夜はよろしく】
259兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2011/03/21(月) 22:16:17.57 ID:vGMwei2N
(日付が変わる狭間の刻、街外れの樹海にて、銃声が鳴り響いた)
(それはやや間を置いて二発、三発と轟音をかき鳴らす。
 それの奏で手たる、狙撃銃を構えた鳶色の髪の少年は、遠くを見て舌打ちした)

(その視線の先では、複雑に重なり合った樹木の枝、
 その内太めの一本の上に乗っている、全身白尽くめの少年がいる)
(髪も肌も不健康なほどに白く、眼球も濁った白だ。
 鳶色の少年、晶の今夜の標的とされている、人間の形をした異形)

『ジャキッ!』『パンッ!』

(次弾を装填し、そいつ目掛けて拳銃弾より遥かに早い
 ライフル弾を放つ。しかも、異能により弾速強化も折り込み済みだ)
(しかし弾丸が届くより早く、白い少年の体から鮮血が溢れ出す。
 その赤は意志を持ったかのように彼の前で楯状に広がり凝固、鉛弾を防いだ)

―――チッ。

(再び液体状に戻った血液は、そのまま地面に落ち、湿った音を立てた。
 そして異形の少年は、枝から枝へと移動し逃走を図る)
(もちろん黙って逃がす晶ではない。走り、その姿を追いかけようとする。が)

『ビュウンッ!』
…っ!!

(暗闇から突き出された赤い槍状の何か―――恐らく血液―――が、
 晶の頭部を狙う。紙一重でかわすも、再びそれは漆黒の中に潜んだ)
(マズい状況だ。この罠に手間取っていては、対象に逃走される。
 いや、それだけならまだいい。あの血液を周囲に配置されて、一斉に襲いかかれられてしまったなら)

(その前に撤退すべきか、計りにかけながら、晶はゆっくりと暗き森を進む)



【お待たせしました、それではよろしくお願いします】
【分からない所や面倒な所は、適当に変えてしまって下さい】
260紅裂拓兎 ◆QiSi/P5T2Q :2011/03/21(月) 22:35:58.60 ID:pd8z2p2t

要するにアレだ、お前らは多少風変わりなだけで食事もするし呼吸もする。
そしてここが重要なんだが、お前らは確かに向こうの世界から来たがここに来た以上
ある程度はこちらの法則に従わなければならないようだ。ならこの結果は必然なんだよ。
(深い森の中、光源はやけに大きな満月だけ。ぐきぐきと肩を鳴らして日常茶飯事を)
(片づける程度の気軽さで紅い髪の男が言う。その言葉を聞くべき相手は、しかし既に)
(水晶の柩の中で永久の眠りについている。大型の人と猿の中間の生き物が十数匹)
(あるモノは腹を水晶の杭に抉られ、あるモノは口から吐血して絶命している)
(そしてあるモノは水晶の柩の中で絶命して永遠に停止している)

やれやれ、やっぱりここにも召喚機があったか。
(生物のように収縮し明滅する五芒星と機械的に唸りながら大地からエネルギーを吸い上げる)
(突き立った楔。これを何者がどんな目的で設置したのかは大体わかっている)
(―――ん?と銃声に振り向く。誰かが戦っているらしい。こんな月の綺麗な晩にご苦労な事だと)
(考えながら、その方向に向けて歩きだす。音からして、現場は近い。歩きながらどうするかと考える)

あ、ら?なん、で?
(乱入するのかそれとも放置するのか。特に決めずに現場を目指していると)
(ばったりと、その少年とばったりと遭遇した。胸がズキリと痛んだ)
(この部分に、あの儚い少年が突き刺した小さな棘がある)
(突き立てた張本人が、兵部晶が、そこにいた。あー……と呻くが、意識が空回る)


【こちらこそよろしく】
261兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2011/03/21(月) 22:54:23.98 ID:vGMwei2N
(地面を這うように、血の牙が木の葉を舞い上げ、少年の足を狙う。
 横に転がり回避。舌打ち。ケースからGLOCK 19を取り出すと、
 ストラップを外し、深紅色のそれをその場に放置する)
(そして、ただ駆け出す。どうやらリスクを省みてもあの異形、
 正確には人と異形の融合体、『キマイラ』を追う事に決めたようだ)

(すると頭上から、血の杭が降りてくる。斜めに移動して、回避―――)

くっ…!?

(その先に、極めて細い糸状の血で構成された、赤い網が仕掛けられていた。
 液体と固体の中間の性質になっているそれは、粘着質に晶の制服を絡め取る)
(即座に制服のボタンを外し、それから離れた。
 すると、つい先程まで晶のいた場所を、またも赤い槍が貫く)

(体勢を整え、改めて前方を見る。アルビノのような少年、
 『リコリス』は、罠が失敗した事を確認すると、血液を垂らしながら
 逃げようと枝から枝へ、移動していった)

(それでも追いかけようとする晶の耳に、男の声が届いた。
 それも久しく聞いていない、それでも慣れ親しんだ声色だ)
(振り向けば、赤ではない紅い男が暗闇の中に立っていた。
 何故、それはこちらのセリフだ。色々と他に言いたい言はあるが、全てはこれを片付けてからか)

こんばんは、拓兎先輩。
積もる話はあるでしょうが、ひとまず協力して頂けますか?
…道を作ってくれませんか。あの、白い異形の所まで。

(彼は手伝ってくれるだろうか。分からない。
 それでも可能性があるなら頼りたい。そう思い、遠くに浮かぶ白を指差した)
262紅裂拓兎 ◆QiSi/P5T2Q :2011/03/21(月) 23:09:05.17 ID:pd8z2p2t
ちょ、ちょっと待って。タイムタイム。
今自分がどんなキャラだったのか思い出すから。
(紅裂拓兎は混乱している。何事も軽薄に笑い、笑いながら受け流して)
(適当に済ませる彼が、不意を突かれ動揺し、いつもの愛想笑いすらできない)
(右手を突き出しつつそっぽを向いて…え?今この少年はなんと言ったのか)

手伝えって……ん?
(今更ながら血の匂いに気付いて、ただならぬ状況だったことを思い出す)
(ただ、負傷の程度からして「まだクライマックスには遠い」と自動的に判断していた)
(そもそも、ここで闘争している者に気付いてここまで来たのだ)
(そこで、空回っていた歯車が遅まきながらガチリと噛み合う)

あー、アレ?なんだね。アレが標的か。
(先ほど葬った異界の類人猿よりは人類に近い白い少年を目視する)
(道を作れと言われたが、一体どんな攻撃をしてくるのだろうか)
まーあ、ああいう立体的に動く奴は狙いにくいしな。
ちょっと我慢しろ。
(少年の華奢な身体を抱き寄せて魔力を足元に集約。やることはひとつ)
(少年があの異形を攻撃できる体勢にまで持ってゆくこと)
(グググッと視界が持ち上がる。足元から生えた水晶のがゆっくりと二人を持ち上げているのだ)
(ゆっくりと、それでも確実に水晶の塔が完成し、これで高さの点については五分に持ち込めた)
とりあえず、俺の後に撃て。――剣千陣
(指を振るう。ごっそりと魔力を消費したことを億尾に出さず、再度珪素を支配し形成する)
(撃ちだされた水晶の剣があちこちの枝を打ち貫く。移動する為のとっかかりであり足場を破壊すれば)
(立体的な機動力も半減する。ならあとはゆっくり狙撃すればいい)
263兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2011/03/21(月) 23:26:44.82 ID:vGMwei2N
森の中だからといって、何故クマさんになっているんですか。
失いかけたキャラと一緒に最初の異能を取ってくる、とか言わないで下さいね?

(相変わらず、良い意味で変わっていない彼に、戦場にいながら
 つい軽口が出てしまう。ボルトを動かし、今の内に弾も込めておこう)
(『リコリス』は白い瞳で新たな人間を見ているが、
 こちらが会話をしている様子を目にすると、拓兎も敵の一人だと判断したらしい)
(やはり周囲は暗闇で見えないが、何となく殺意のような物が、周囲を取り囲んだ気がした)

早くして下さいね。あまり時間はなさ…わっ?!

(不意に体を抱き寄せられる。自分のとは違う、男らしい鍛え上げられた胸だ。
 でもこの行為の必要性はあったのだろうか―――とにかく、足場はできた)
(これで地面に設置された血液は気にしなくていい。
 そして紅の青年が、珪素を操る異能を以て、刃を撃ち出す)

『……うわ』

(『リコリス』が小さく呟き、腕から漏れる血液で、盾を作り出す。
 これだけでは足りないと悟ったのか、近くの枝に仕掛けた血液からも楯を作る)
(金属と金属がぶつかるような、甲高い音が連続して響く。
 やがてそれが止んだ頃には、ズタボロになった枝や血液の破片が辺りに散らばっていた)

『………』
…もう十分ですよ。

(そして、晶が短く呟く。彼の右手には、硝煙を上げる拳銃。
 そして枝の上に立つ白い異形の姿が、盾を構えたその体が、崩れ落ちるように地面へと落下した)
264紅裂拓兎 ◆QiSi/P5T2Q :2011/03/21(月) 23:39:15.72 ID:pd8z2p2t
はぁん……血液を硬質化してるのか。
しかし効率悪いだろう。どんな生き物も血液を失えば……
(白い少年が血液で盾を形成した。ただの血液ではあり得ない)
(それを攻撃や防御に使用しているらしい)
(だが、魔力を消費して撃ちだす彼と、血液を使って盾を作る異形では)
(負担は後者の方が大きいだろう。更に言うならこちらにはもうひとつ砲身がある)

(そしてあっさりと、白い異形は枝から墜落した)
(兵部晶を抱えて結晶化していた珪素を解除。砕けると同時に跳躍して近くの)
(枝に捕まって、二人分の負荷に耐えられなかった枝がばきりと割れる)
(だが、これも計算の範疇。片腕に一人抱えながら軽やかに着地する)

で、こいつは何をしでかしたんだ?
人を襲った、とか?
(ちょっと名残惜しいなと正気の疑われそうな感想を抱きつつ兵部晶を腕から解放する)
(血液と水晶と枝の破片が散乱する地面に白い異形は倒れ伏している)
(ガンスリンガーであるこの少年に狙われたのだから、相応の理由はあるのだろう)
(別段嘴を突っ込む気もないのだけれど、会話のとっかかりとして訊ねる)
265兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2011/03/21(月) 23:58:35.67 ID:vGMwei2N
(繰り出される珪素の刃の中に、ひっそり一発の銃弾を
 紛れ込ませる。そして盾の後ろに回った所で弾丸を回転、軌道を変え延髄を貫いた)

(目論見が成功した晶は、ひょいと紅の青年に抱きかかえられたまま、黙って移動させられる。
 借りてきた猫のように、何も言わずに為されるがまま。もう慣れてしまった)

あの異形…正確には人に異形の力を組み込んだ生物ですけど。
彼こと『リコリス』は造血能力に優れ、その性質を自在にコントロールできるようです。

(今夜戦って判断した能力を述べる。だから体中の水分が
 なくなるまで、血液を極限まで絞り出せるらしい。あの白髪などはその代償なのか?)
(どちらにせよもう死んでしまう以上、知っても意味のない事ではあるが)

『あーあ………あ゛あ、アンダ、……見たこと、ある゛な』

(かすれた声で呟く白の少年。生に執着している素振りもなく、
 感情の読み取れない濁った瞳で、拓兎を見上げていた)

…少しの間は大人しくしていたようですが。
つい先日、クラスメートの少女を殺害という凶行に走りました。
ちなみに彼は、あなたと同じ学年の生徒らしいですよ。

(油断なく銃口を頭部に向けている晶が、淡々と説明した)
266紅裂拓兎 ◆QiSi/P5T2Q :2011/03/22(火) 00:12:42.01 ID:kurESPjv
作りもの、紛い物か。
どうして人間ってのはこんなの作りたがるんだ?
(彼の説明によれば、異形の力を組み込まれた人間らしい)
(なるほど。だから人間の形をしているのかと納得する)
(だが、誰が、どんな目的で作ったのかが理解できない)
(似たような「創られたモノ」や「本物に似せた紛い物」は幾らでも殺してきた)
(けどわからない。どうしてこんな哀れな存在を生み出すことを良しとするのか)

ふーん……そっか。
悪い。俺は知らない。クラスメイトの顔も名前も知らないし。
あ、もしかしたら、一年生の時にクラスメイトだったかもな。
(この人間のなれの果ては、どこかで紅裂拓兎を目撃したことがある様子だったが)
(生憎と彼自身には見覚えがない。仮に髪の色が変色してなくてもわからないと言っただろう)
(周囲の人間の関心を抱かなくなって随分と経過している)

まーあ、いいさ。楽になれ。辛かったろう。
もう、殺したり殺されたりしなくていい。
(この白い異形――否、この白い少年は被害者であり、そして回りまわって加害者となった)
(この世界はどうしてだかこんな仕組みで動いている。そして彼に救いはない)
(いつだって奇蹟は起こらないし、差し出される手がいつもあるとは限らない)
もう眠らせてやっていいだろ、こいつ。
(油断なく銃口を突きつけている兵部晶に問い掛けつつ、残りの魔力で珪素を生み出す)
(月光を浴びた粒子が白い身体の周囲を優しく包み、そして柩に押し込めようとしている)
267兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2011/03/22(火) 00:30:27.70 ID:7j2fUakl
さあ、狂人の考えなど分かりませんよ。
…造り出した本人は、人類の革新、次のステージなどと謳っていましたが。

(もう死んだ人間だ。生きていたとしても、理解したくはないが。
 周囲を省みない、勘違いした人間の振りまいた災害と称すべきか)

『あ゛ー…無理もねえ、よ。お゛れは、い゛なくても……ゴホッ!
 ……っあ…………だれも、分かんねえような、やづだったし、なぁ………』

(そう言って『リコリス』は、興味なさそうに呟く。
 その言葉からありありと感じるのは、世界への諦め。
 あるいは、周囲への無関心。紅裂拓兎と類似したもの)

『ぁ……り゛がと、な』
…ええ。このまま放っておいても、どうせ息絶えますから。

(楽にさせてやれ、その言葉に白尽くめの少年は目を閉じ、
 また傍らの銃を構えた少年は、得物を下ろし静かに頷いた)
(横たわった、年齢の割に細く小さなその体を、美しい珪素の結晶が包んでいく)



『…………………………あの゛子…、違うと……った……けどなぁ……』



(そしてガラスの棺が完成すると、晶は手元にケースを
 戻してレミントンとグロックを中に閉まった)
(そして少しの間、『リコリス』の死体を黙って見つめている。
 が、やがて隣の青年を見上げると、小さく頭を下げた)

…まずは感謝を。ありがとうございました、拓兎先輩。
しかし、あなたが何故こんな時間にこんな所にいるんですか?

(ちなみに自分は仕事です、と付け加える)
268紅裂拓兎 ◆QiSi/P5T2Q :2011/03/22(火) 00:47:28.57 ID:kurESPjv
よくある話、だな。
そんなもの、実際は都合のいい品種改良に過ぎない。
(醒めた口調で吐き捨てるように言う。そんな話は世界中に転がっている)
(紅裂拓兎の周りにも、そして兵部晶の周りにも)
(他人の考えなどわからないが、これだけはわかる)
(不幸も絶望も地獄も、結局人間の作り出したものだ)
(異形も悪魔も魔王も、それに絡んでいるわけではないのだと)

……おやすみ。
次の生があるなら、もう少しマシな人生送れ。
(周囲に無視されている間に、自分もまた周囲に関心を失った人間がいる)
(この諦念に満ちた声は、そんな人間の出す声だった)
(その諦念がわかるのは、やっぱり似た経験があるからだろうか)
(それを問うことはできない。もう水晶の柩の中で眠っているから)

んあ?えーと、色々と深い事情がありまして。
俺の人生プランに深く関わるお話なので口外できないんだけどね。
少なくとも警告なしで撃ち殺されるようなことはしてないよ、居間のところは。
(感傷的な気分に浸っていると、「貴様なんでこんなところでのうのうと生きてやがる」と)
(問われた。いや、実際は「何で此処に居るのですか」と問われたのだけど)
(不意に生きていることが辛くなったので、そんな風に聞えた)

……こいつ、最後に何か言ってたな。
まーあいいんだけど。ふん、それよっかさあ。
最後にあった時よりは大分マシな面ぁしてるな、兵部晶。
馬鹿弟子から……久遠ゆりかから話は聞いている。
(最後に会った時のこの少年の顔を思い出して、そして今の顔と比較してみる)
(表面は変わらなくても、その内側にある芯のようなものは感じられる)
(冷たい仮面ではなく、使命と誇りを持ち戦う男の顔だった)
(未だにふらふら彷徨っている紅裂拓兎とは、大違いだった)


【それじゃあ凍結お願いするよ】
【水曜日と木曜日の21時以降になるかな】
【それ以外の日はまだ予定が未定】
269兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2011/03/22(火) 00:52:35.99 ID:7j2fUakl
【了解しました、それでは水曜日の22時はいかがでしょう。
 問題なければ僕は最後にレスを書きますので、先にお休みになられていて下さいね】
270紅裂拓兎 ◆QiSi/P5T2Q :2011/03/22(火) 00:55:35.56 ID:kurESPjv
【オッケ、水曜日ね】
【それじゃあ今夜はありがとう】
【愛してるぅとか建前のような本音のようなほざきつつおやすみ】
271兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2011/03/22(火) 01:11:18.57 ID:7j2fUakl
>>268

………。

(横で『リコリス』に最後の言葉をかける紅裂拓兎の姿は、
 今までのように一方的に敵を殲滅する姿とは雰囲気が違っていた)
(それは自分が知らない一面なのか、はたまた遭遇していない時間に彼が変わったのかは、分からない)

人生プランなんて物を練るぐらいには生きたがりになったようで、喜ばしいですね。
ええ、そうらしいようで。なのでまたそんな真似をするまでは
黙って生暖かい目で見守るべしと、こっちのお偉いさんは僕に命令を下しましたよ。

(今なんだか酷く失礼な事を考えている気がする、この男。
 とはいえ大抵ロクでもない事に思考を働かせているのが
 紅裂拓兎という男でもある。いつもの事か、と小さく溜め息を吐く)


…あまり、関わらない方がいいでしょう。
心が脆いあなたが、余計な傷を増やす必要はありません。
………そうでしょうか?

(顔つきが変わった、と言われ小さな手で自分の頬に触れてみる)
(そういえばこの前身長を計った時に、1cm以前より伸びていたのだった。
 色々と辛い思いをしながらも、少しは大人に近付けたという事だろうか?)

まあ僕も、ゆりか先輩はアンジェラ先輩からあなたのお話は伺っていますので。
組織にちょっと遅めの反抗期、してやったそうですね?

(キョロキョロと辺りを見回し、座るのに適当なサイズの折れた枝を発見。
 そしてそれの上に腰掛けると、意地の悪い笑みを見せながら見上げた)



【アーアーキコエニャーイ(耳塞ぎ)】
【今夜はありがとうございました、拓兎先輩。それでは水曜日に
 お会いしましょう。お疲れ様でした、お休みなさい。ノシ】
272名無しさん@ピンキー:2011/03/22(火) 13:28:31.25 ID:Us0U/3Ci
273名無しさん@ピンキー:2011/03/23(水) 09:16:18.62 ID:LBRM++p8
274兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2011/03/23(水) 22:05:54.69 ID:RZ9AySF4
【こんばんは、お邪魔します】
【一昨日に引き続き、拓兎先輩とのロールにスレをお借りしますね】
275紅裂拓兎 ◆QiSi/P5T2Q :2011/03/23(水) 22:11:41.32 ID:bbWnaQs3
>>271
あら、まあ……大体わかった。
つまり「今はまだ泳がせておけ」。そしていざとなれば「即抹殺せよ」なわけね。
(それは正面切って戦うより厄介な現状だろう)
(安全装置をした状態とは言え、弾丸は込められたまま銃口は急所を狙ったままなのだから)
(もっとも、紅裂拓兎の現状なんていつも夜の地雷原を駆け足で走り抜けているようなものだ)

おいおい、キミの中の俺はどんだけ繊細なんだよ。
悲劇も地獄も絶望も、自前で味わい尽くしてきた男だよ、俺は。キミよりは繊細じゃないと思うんだけどな。
(ぶすっとして唇を尖らせる。そんな言われ方をされると余計に好奇心が刺激されてしまう)
(何より、だ。気遣うにしてもそんなやり方は面白くない)
まーあ、なんだね。キミが最後に会った時のままだったら、俺がどうにかしたところだったけどよ。
それはぶりぶりぶりぶりっ子がどうにかしたみたいだから、俺からはもう何も言わない。
(ひょいと肩を竦めて見せる。きっとそれは誰も幸せになれないやり方だったのだろう)
(それを理解しながらも実行するのがこの紅い男なのだが、あの金髪碧眼の少女は何も切り捨てない)
(やり方で少年を救ったらしい。つまり、もう兵部晶には紅裂拓兎は良くも悪くも必要ない)
(ただ、ガンスリンガーの使命のまま、紅く歪んだ男を断罪すれば全て終わるのだ)

……やれやれ、お喋りな馬鹿弟子と腐れ魔女だな。まーあ別にいいけど。
キミは気にする必要はないよ。キミはキミの正義と使命のままに俺を撃てばいい。
下手に気を遣われる方が、俺にとっては最悪の結末だよ。
(例え今どんな生き方を選んでいるとしても、罪は罪として残る。贖罪しない限りは消えることはない)
(そして紅い男は決して謝罪も贖罪もしないと決めている。ただ、己の思うままに生きて戦って殺して死ぬ)
(行動指針もないままに、自由気ままに力を振るう異能者。それこそガンスリンガーが倒すべき「悪」であり「敵」だろう)

ま、少なくとも「今」は素直に撃たれる気はないけどな。まだもう少しやることあるし。
どうしてもって言うなら都合のいい時間と場所を指定してくれ。絶対に行かないから。
(周囲を見回して、丁度いい場所がなかったので近くの樹に背中を預ける)
(真面目な話の時でも軽口と軽い態度はもう染みついて離れない。習性とは厄介なものだった)


【それじゃあ、今夜もよろしくな】
276兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2011/03/23(水) 22:30:33.52 ID:RZ9AySF4
頭の回転の早い罪人で何よりです。
…抹殺対象から逃れる事ができる手段もありますが、知りたいですか?

(ゆりか曰わく、絶対頷くはずがない、だそうだ。
 自分も八割方そう思う。だが、可能性があるなら訊いておくべきか)

事実として繊細でしょう、あなたは。
軽口を並べて相手を自分のペースに巻き込んで、
空虚な笑みを浮かべ大抵の人間に興味を示さない。
要するに、自分のフィールドに他人を入れたくないんじゃないですか?
何者も、自分の心の近くに置きたくない。…違いますか?

(この男の不器用さはよく知っている。思考が極端に走りがちで、
 悪となると決めたら非道も厭わない。そして生を求めた今でも、
 その罪を有耶無耶にはせず、断罪に立ち向かおうとしている)
(馬鹿な人だと思う。けど、そんな所が嫌いではないのだ)

…さて。まあ大凡ロクな手段ではなさそうなので、
ゆりか先輩に助けて頂いて良かったと胸を撫で下ろすばかりです。

(彼の優しい言葉にも、憎まれ口で返す。この程度の距離感が、僕らの立ち位置)
(しかし自分にはあまりぶりっ子なイメージはないのだけれど、
 彼にはそう見えるのだろうか。ひょっとして、彼女は
 紅裂拓兎の前だと、少し性格が変わるのか?)
(そういえばかって自分は、久遠ゆりかは彼を愛しているのだと
 勘違いしていた。それは的中とは行かずとも、的外れではなかったのかもしれない)

勿論組織を抜けたとはいえ、罪が消えるわけではありませんから。
ですが、当然あなた一人より虚影会の方が危険度は高い。
場合によっては、呉越同舟も視野に入れていますよ?
利用できる物は何でも使い、目的のためには全力を尽くすのが僕のスタンスなので。
277紅裂拓兎 ◆QiSi/P5T2Q :2011/03/23(水) 22:49:42.58 ID:bbWnaQs3
いや、知りたくない。言う必要もない。
キミもさっさと忘れることだ。
キミに必要なのは、いざと言う時に引き金を絞る覚悟だけだよ。
(そしてこの少年は、既にその覚悟を済ませているはずだ)
(使命と情の天秤を揺らしながらも、それでも使命を選ぶはずだ)
(他人のことなどわからないが、この少年に関して言えばそんな確信がある)

違う、とは言い切れないねぇ。
ただ、俺は俺なりに世界や他人と向き合ってるつもりなんだが。
(もし、本当に誰にも関心がないのなら、御木本正太郎にあんなことは言わなかった)
(隙屋量子ともあんなに親しく言葉を交わさなかっただろう)
(久遠ゆりかにも、この少年にも、あんな風に接することもなかっただろう)
(結局、契約者だった頃も未練がましく人間という生き物に執着していたのだろう)
(救いを求める心と、破滅を求める狂気。どちらも偽る事無く本音だったのだろう)
まーあ、向き合ったところで他人のことなんざちっとも分らなかったけどよ。
要するにズレてたんだろ、昔も、今も。
(特に奏永久から向けられる想いには理解が及ばない。今でもずっとわからない)
(彼女が本気だと知っていても、最近はそれが鬱陶しいとしか感じられないのだ)

ああ、確実に誰も幸せにならないやり方だったよ。
まーあ、そんなことはどうでもいいとして、あの子に愛の告白したとかどうとか。
くふ、やるねえ、あっくん。救いの女神相手がそのまま愛する人に変わったわけね。
あの子、結構困ってたけど、満更でもなさそうだったわね。
(もっとも、久遠ゆりかから直接そんな言葉を聞いたわけではない。適当な言葉を掛けている)
(間に彼女の反応をそれとなく伺い、そしてそこから勝手な想像で補完しただけだ)
(実際、彼女から感じられたのは「戸惑い」の感情くらいなものだった)


ふーん、そう。まーあこっちも人手は欲しいんで呉越同舟でも構わないが。
けど、オカルト方面は疎いんじゃね、キミは。
あれだにゃー、奏宗家って知ってるかな?できれば俺よりも、あっこに協力して
欲しいんだわ。あっこにも色々協力してもらってっから。
(どんどん口調が適当になっゆくのは、どんなキャラを演じていいのかイマイチ掴めないからだ)
(この少年にはふざけた面も、真剣な面も、悪人の面も見せているからだ)


278兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2011/03/23(水) 23:10:53.29 ID:RZ9AySF4
予測通りの返答、ありがとうございます。
…これでこの先、どんな事があろうとあなたは僕の敵という事です。

(少しだけ、寂しそうな表情をしながら、それでも心のどこかで安堵する)
(ここで贖罪を選ばない、この人は以前から根本が変わったわけではない。
 もし彼が頷いていたら、自分は言葉に詰まっていただろう)

見事強固なあなたのバリアを破った人か、あるいは
あなたが心を見せるに相応しいと安心できる人か。
向き合うのは、それ位の人間なんじゃないですか。

(大抵の人間に含まれない、数少ない例外。それらがきっと、
 彼を立ち直らせたのだろう。破滅を願う心を減衰させ、救いの心を呼び覚ましたのだろう)
(そして、それが組織への離反と結び付いた。こう自分は考えている)

そうですか?
大なり小なり、理解できていると思いますけど。
少なくとも僕は、あなたは僕を大体知ってくれていると思ってますよ。

(だから、何の駆け引きも必要ない。気兼ねする必要もない。
 敵ながら、実にやりやすい相手だと思う)

…僕は。
少なくとも以前の僕は、この世の全ての他人との関係を、愛の深さで計っていたんですよ。
親しければ親しい程、好きになる。相手が同性であれ兄姉であれ、関係なく。
僕を救えるまで僕の心に近付いてくれた人を僕が好きになるのは、自然なんです。

(自分の為にそこまでしてくれた相手を、好きにならない方法があるのだろうか?
 彼の、救いの女神を好きになったという発言を、疑問に感じた)
(とはいえ、あの異常な環境で育った自分の感覚が人とズレているのは、
 家族を亡くした後に理解している。だから、そこまでは口に出さない)

嬉しい、とは言ってくれましたけど。
…現実として、9割は困惑でしょうね。天使は恋を知らないらしいですから。

(彼は知っているのだろうか?久遠ゆりかの特異体質を。
 恐らく知らないと思う。あそこまで自分にひた隠しにしていたのだから)

ええ、オカルトは門外漢ですね。
知識は勿論、霊的なものが相手ではほぼ打つ手はありません。
が、そちらに関しては問題なく。この前僕らの組織は奏家と提携をしましたので。
…異形を保護する事もある彼女らと、殲滅主義の僕らがどこまでやれるかは分かりませんけどね。
279紅裂拓兎 ◆QiSi/P5T2Q :2011/03/23(水) 23:41:27.06 ID:bbWnaQs3
オッケー。これからもよろしくね。
愛してるよ、可愛い可愛い俺の敵。
(ふざけながら本音を吐露する。初めて会った時からこの少年が気になっていた)
(あの夜、傷心に震えるこの少年を抱き寄せた時には既に愛していたのだろう)
(そしてあの決別の夜、この胸を貫いた銃弾の痛みはずっと覚えている)
(だから兵部晶は、あのアンジェラとは別の意味で愛しい愛しい敵だった)

精神コマンド熱血でATフィールド強引にぶち破るか
脱力で気力下げてATフィールドを張らせなくするか。
まーあそんな手間を掛けてくれる人も滅多にいないけどな。
(正面から敵対しているアンジェラこそが、自分に向き合ってくれている人間なのだろう)
(美化もせず、劣化もせず、ただありのままの敵意を交えてくれる)
…まーあ、多少はね。キミは例外っていうか、特例だからね。
(ちょっと視線を逸らして頬を掻く。きっちりと断罪すると宣言してくれたこの少年もまた)
(紅裂拓兎に正面から向かい合ってくれている貴重な人間なのだと、それは理解している)

へえ、なるほど、ねえ……まーあ、俺も家族愛くらいしかわかんねーけど、言えるとしたら、そ、だな。
あの子は天使じゃないってことか。ただ、少しばかり特殊な事情を抱えた、ちょっとばかりお馬鹿で、
とっても素敵な女の子だよ。相手を必要以上に美化してっと、上手く行くものもいかないらしいぞ。
少なくとも世間一般論としては、ね。まーあ、俺としてはキミとあの子が幸せになってくれれば後は
基本的にどうなっても構いやしないんだが。
(樹から背中を離してぐっと背筋を伸ばす。流石にこの体勢は辛い)
(春とは言えまだ寒いし、魔力を消耗し過ぎて空腹になってきた)

虚影会は、明確な意思で人間を滅ぼそうとしている。
現奏宗家当主は、それでもやつらを救う気で動くつもりらしいがな。
けど、この街を守るって一点では協力できるだろ。そこからは好きにしたらいい。
(無理に足並みを揃える必要はないし、そこまで期待もしていない)
(相互扶助とでも言えばいいか、それとも相互利用とも言うべきか)
(ともかく、それぞれのできる範囲で協力して、そこからはそれぞれで本懐を無し遂げればいい)
もし、誰の協力がなくても、俺は俺でやつらと決着をつけるだけだからな。
――ああ、もう気付いてるかもしれないが、俺は虚影会から離脱しただけじゃなくて、敵対もしている。
この街のことも世界のことも知らないが、俺が自分の道を切り拓くためには、避けられない相手だ。
(ふらりと歩きだして、座ったままの少年に振り返る。で、何歩か歩いて自分の着ている紅いコートを)
(そっと羽織らせる。この季節のその格好は幾らなんでも不味いだろう)
…ところでご飯食べにいかない?ファミレスの微妙な味のハンバーグくらいなら奢るから。
280兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2011/03/24(木) 00:03:31.73 ID:RZ9AySF4
ええ、以後よろしくお願いします。
世界で三番目くらいには大切な、断罪すべき悲しき咎人。

(相変わらず、こんな状況でも軽口を忘れない人だ。
 敵に愛しているなど、だがそれこそが彼らしい)
(だから、自分は逆に本音を口にしよう。彼の痛みを理解し、
 大切に思うが故に彼の望みを叶え、その罪を裁く執行人たる事を)

気紛れに、ATフィールドを解除してくれる事もあるみたいですけどね。
いえ、それとも同族の匂いを感じ取ったんでしょうか?

(白猫を連れて現れた、彼との初遭遇を思い出す。あの時には、
 自分から彼に近寄ったわけではない。そんな余裕などなかった)
(どちらなのだろう、それともどちらでもないのだろうか。
 まあ何であれ構わないの。重要なのは、彼が自分を救ってくれたという事実だ)

…美化ではなく、事実なんですよ。
ですがご安心を。僕は彼女をそのままにするつもりもありません。
それなら彼女を、ゆりかを天使の座から引きずり下ろしましょう。
いずれ天使は空に帰る運命ならば、そのまま黙って見送るわけにも行きませんから。

(特殊な事情、か。どの程度まで理解しているのかは
 結局分からなかったが、知らないならばこの言葉の意味も分かるまい)
(それでいい、彼には彼の重要な戦いがある。戦力が必要なのは
 本音だが、必要以上に他人を巻き込みたくはない。ゆりかが傷付く)

………………はっ。
…呆れた甘さですね、あの馬鹿は。
そういえば彼女、あなたに惚れているんでしたっけ?

(奏家当主の屈託のない笑みを思い浮かべ、微笑みながら罵ってやる。
 桁外れの大馬鹿だ。…しかし、これでは本当にいずれ敵対する可能性がある)
(拓兎の言うとおり、協力するにせよ一定地点から必ず道は分かれるだろう)

でしょうね、あなたは不器用ですから。
…手一杯で共に戦う事ができなくとも、敗れたら骨は拾ってあげましょう。
そして、代わりに必ず奴らを討ってみせますよ。
その時は、地獄から楽しみにしていて下さいね?

(紅いコートの温もりに、目を細めほう、と息を吐く。
 全力の運動をした直後とはいえ、流石にそろそろ寒くなってきた所だ)
(自分の学生服は、あちらの方で大きな穴を開けたまま
 野晒しにされている。あれでは着てもさほど変わるまい)

はい、いいですよ。
…でもそれ美味しくなかったら、このコート貰いますよ。
代わりに手作りのハンバーグ、作ってあげますから。
281名無しさん@ピンキー:2011/03/24(木) 00:21:57.52 ID:p91PkOWx
お宅の郡 太一朗さんがラムザ・ベオルブになって遊んでますよ

【ぜひ】カオススレ無料326【お試しを】
http://pele.bbspink.com/test/read.cgi/erochara/1300383150/l50
282紅裂拓兎 ◆QiSi/P5T2Q :2011/03/24(木) 00:24:05.62 ID:SrAa0/ux
さーあ、どうだったかな。あの日はやたらと空が青くて高くて、
俺、おセンチな気分イーキブンいい気になるなよ状態だったからね。
(白い猫が招き寄せた、あの日の出会いを思い出す)
(出会いは運命だとも、引力だとも人は言う)
(どちらだって構わない。こうやって出会い、言葉と心を交えたのは真実なのだから)

その意気だよ。
まーあ、もうひとつ忠告するなら、あの子の手料理には要注意だ。
俺なんて、砂糖の代わりに味の素の入ったマドレーヌ喰わされたし、ね。
(まったく混じり気のない忠告をしつつ、少年の言葉の意味を考える)
(多分、紅裂拓兎よりも深い場所にこの少年は踏み込むことに成功したのだろう)
(久遠ゆりかと兵部晶。この先どうなるのかはわからない。けれど、他人の事など)
(わからない紅い男が無思慮に踏み込むよりは、きっとマシな結果になるだろうと信じたい)

…初恋で舞いあがって狭窄視野になってるんだろう。
正直、あの馬鹿の為に人生を費やす気はないな。最近は特にウザイし。
まーあ気にするな。用事が済んだらあの馬鹿は俺が樹海に埋めておくから。
つーか、なんでキミまでそれを知ってるのか心底不思議なんだけど。
俺の知らないネットワークで繋がってるのかね貴様ら。
(淡々と奏宗家当主を罵倒し、今後の人生プランの一部を公開しながら訊ねる)
(アンジェラにしろ、あの水鏡とか言う二重人格者にしろ、どうしてそこまで知っているのだろうか)
(もしかしてこいつら揃いも揃って人を乗せて笑い物にするつもりなのでは?)
(ついつい、そんな疑心暗鬼に陥ってしまう)

ハッ……その時は死んでも死にきれないから、自力で地獄から復活してみるさ。
…っておい。それ奪われたら俺のアイデンティティーの喪失のピンチなんですが?
あと、ハンバーグに自信があるなら今度勝負してみっか?
こう見えて俺、とっても料理には拘る人なのよ。
(つまらないことやくだらないことを言いつつ、その場を二人連れ添って歩きだす)
(空には丸く白い月が、何を言うでもなくじっと浮んでいた)
(共感と悲しみと、それ以外の何かを共有しながら、二人は話しながら歩いていった)


【それじゃあ、俺の方はこれで〆かな】
【二回に渡ってのロール、楽しかったよ。ありがとな】
283兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2011/03/24(木) 00:28:13.66 ID:7z9D/lpf
【では先輩が素敵な〆をして下さったので、これ以上は
 何だか蛇の足さんになりそうなので僕もこれにて】
【こちらこそ、久し振りに拓兎先輩とお話できて大満足です。
 お疲れ様でした、また機会がありましたら是非とも宜しくお願いします】
【お休みなさい、拓兎先輩。ノシ】
284媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2011/03/24(木) 22:09:34.59 ID:0PCISWY2
【名前】 媛名 葵(ひめな あおい)
【年齢】 18歳 / 3年 ※三年時編入
【性別】 女
【体型】 身長170cm 全体的にすっとした体型でパッと見は華奢、胸もちいさめ
【容貌】 腰下まで伸びるストレートな黒髪。漆黒の瞳。普段はあまり表情豊かではない。
【能力】 ≪ 受 容 (レセプター) ≫
        強い力を自分に同調させて受け止める能力。霊媒体質に近い。
        異能など他者の能力については相手側から移譲された場合のみ、一時的に使用可。
【武器】 ・ 弐 式 (にしき)
        深凪伝来の霊体武器/刀型。真名は 『弐ノ完式 夜乃刀(ニノカンシキ ヤノト)』
        それ自体が意思/人格をもち使用者を選ぶのだが、葵はこれを能力で無理に同調させている。
        普段は無形。使用時は霊刀として具現化。霊体ゆえに形は日本刀から大剣まで刀剣なら自在。
      ・ 暗 器 各 種
        各種の糸、各種ダガー、針、圏、チャクラムなどなどの、各種暗器を使う
【希望】 NG以外、相談次第 
【NG】 ハードスカ 妊娠 (※和姦と欠損などは要相談)
【弱点】 憑依/暗示/洗脳等の精神干渉を過度に受けやすい 魔術耐性が低い 弐式の長期使用→過度疲労

【備考】 異形/危険な異能者の狩りを主業とする非合法組織≪深凪(みなぎ)≫に所属。
      糸などの暗器多種と霊刀を得物とする事から、彼女の識別名は≪剣糸(けんし/ソードストリング)≫
      外見や丁寧げな口調とは裏腹に、真顔で冗談や人を喰ったような発言をする。
      幼い頃から組織で育ったので当主に心酔しており、微妙に世間知らず。たまに日本語がおかしい。
      だが、身体能力と戦闘経験値は常人以上。組織の建前上、能力は完全特異体質扱い。

【現状】 兵部晶の組織と協力関係にあり召喚士(御法川醍醐)とは不戦協定を結んでいる。
      郡太一朗を当主同等に大事だと自覚するが、その家族が≪深凪≫に敵対しうる存在と知って一方的に決別。
      敵対こそしていないが関係を極力避けている。また、須佐乃水琴も彼女にとってとても大事な人間。
285媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2011/03/24(木) 22:11:10.37 ID:0PCISWY2
【遅ればせながら、1さん。スレ立てありがとうございます】
【プロフィール投下と共に、少しだけ待機させてください】
286瑞谷 愛華 ◆MiGYmCAO7E :2011/03/24(木) 22:28:47.08 ID:8MiibZLg
【壁┃_・)ジー】
287媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2011/03/24(木) 22:33:36.84 ID:0PCISWY2
【こんばんは、瑞谷さん】
【えっと……いかな意思表示ととってよい、もの、でしょうか】
【個人的には今日は20分くらいで下げようかとも思っていたので、あれでしたらお気遣いなく、です】

【あと、その、トリップも違っておられるよう、で】
288瑞谷 愛華 ◆kO59iqwB7g :2011/03/24(木) 22:36:45.24 ID:b79Grfot
【あ………、】
【ではこれで如何でしょうかー?】

【改めて……わたしでよろしければ、お相手になりますがー???】
289媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2011/03/24(木) 22:38:46.76 ID:0PCISWY2
【十全に重畳です】
【瑞谷さんが宜しければ、宜しくお願い致します】

【何かご希望のシチュなどはございますでしょうか?】
【なければ、こちらからいくつか考えようと思います……ちょっと久々なので、軽くだと嬉しいかな、などとは考えている、のですけれど】
【うーん、買い物先でバッタリ、とか、でしょうか】
290瑞谷 愛華 ◆kO59iqwB7g :2011/03/24(木) 22:43:13.30 ID:b79Grfot
【前回はこちらの希望を聞いていただいたので、今回は葵先輩のお望みの通りにー】
【共闘でも日常編でもどーんと来て下さいっ!】

【街中でばったりと、ですかー】
【大丈夫ですよー、他にも希望されることがあったら是非にー♪】
291媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2011/03/24(木) 22:45:23.45 ID:0PCISWY2
【いいえ、前回はこちらこそ楽しませていただき、感謝です】
【ありがとうございました】

【では、軽めの会話ロール、で宜しくお願いします】
【そうですね。瑞谷さんが大丈夫なら、適当にスーパーで、とかにしようと思います】
【問題がなければ軽く書きだしてみようと思います。いかがでしょうか?大丈夫、でしょうか】 
292瑞谷 愛華 ◆kO59iqwB7g :2011/03/24(木) 22:48:32.92 ID:b79Grfot
【了解しましたー】
【また何かあれば【】にてお願いしますねー】

【それでは、改めて……今夜はよろしくお願いしますっ(礼っ)】
293媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2011/03/24(木) 22:52:39.01 ID:0PCISWY2
(冷蔵庫にものがない、というのは珍しいことだった)
(きちんと買い物には行く方だったのだけれど、このところバタバタしていたこともあってだろうか)
(基本的に「家事」に気をまわせていないらしい。まあ、ある種これも猟狗らしいのかもしれない)
(そう思うと、思わず一人笑った)


―――…何に、しましょう。
(久々に今日は仕事もない)
(ゆっくりとご飯を作るのさえ久々な気がしてしまう。そもそも昨夜は何を食べただろう)
(日々は色づくことなく飛ぶように過ぎていく気がする。仕事ばかりに、打ち込んでいる気がする)
(でも多分それでいいのだろう。それが正しい自分の在り方なのだから)
……お魚か、お肉か……んー。
(呟きながらも、なかなか献立は浮かんでこない)
(今彼女がいるのは学園の近くにある少し大きめのスーパーだ。ぼんやりと、商品を眺めながら歩いていく) 


【それでは、このような感じで。そちらこそ何かあれば遠慮なくです。宜しくお願い致します(一礼)】
294瑞谷 愛華 ◆kO59iqwB7g :2011/03/24(木) 23:05:57.07 ID:aCZ+DCYU
(今日はいつもの特訓………ではなくお買い物の日)
(例え安売りしてなくとも、気まぐれにこの日と決めて行くこともある)
(安売りの日だったらかご一杯の商品も、今日は寂しく控えめだ)

………今日は、こんなものかな?
(かごの中身をじっと見て、どうしようかと悩む)
(幸い財布に余裕はあるが、無駄遣いばかりもしていられないのだ)
何か………お菓子でも買おっかな、
(そう言ってくるりと振り向き様に、お菓子売り場の方へと足を向けたその時だ)

…………葵…先輩?
(何かを悩みつつ売り場を歩く先輩の姿を見かけた)
(かごを持っている辺り献立でも考えているところなのだろう)
(考えの邪魔をしてしまうかもしれないが、声をかけてみることにした)
何を………悩んでいるんですかっ!?
(ぴょこっと真正面に立ち、軽く一礼)
(その後じっと先輩の顔を見つめて)
295媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2011/03/24(木) 23:15:09.69 ID:0PCISWY2
>>294
(ああ、思い出した。昨夜、何も食べてない気がする)
(だったら今日は何でもいいかもしれない。たまには手の凝ったものでも作ろうか。
 煮込み料理とかいいかもしれない。……ああもう、口に入れば、なんでもいいか)

(半ば自棄じみた思考のままにぼんやりと歩いていた彼女は、声をかけられてようやく止まった)
(黒い目が目の前の対象をとらえたあと、まるで徐々に焦点があっていくかのように
 少しだけ時間がかかってから、「ああ」と薄く開いた唇が声を漏らしたのである)
こん、ばんは、瑞谷さん。
……瑞谷さんも、おかいものですか?
私も、今日の献立とか、買い出しとか色々――何を、買おうかなと、思いまして。
(近くにあった野菜を手にとって、かごに一つ入れる)
(それはまるで「とりあえず入れた」というような仕草でもあり、かごにはそれひとつしか入っていない)

……瑞谷さんは、今日、何になさるのですか?ごはん。
296名無しさん@ピンキー:2011/03/24(木) 23:22:21.77 ID:uP/CJ0Cf
297瑞谷 愛華 ◆kO59iqwB7g :2011/03/24(木) 23:33:23.39 ID:SzWkxwWW
>>295
………?
(声をかけてからかなりの間があった、それだけ考えに耽っていたという事なのか)
(とにかく、こんな所で出会って挨拶をしないわけにもいかない)
わたしも………お買い物ですよっ♪
とはいえ……今日は目的があってきたわけじゃないんですけどー………、
(普段なら、これ買うあれ買うと目処はつけてきているが)
(今日みたいになんとなく決めてきた日は何を買おうものか悩むことが多い)
(結局、かごに何も入れずに店から出てくることもしばしばあった)

先輩は………お夕飯をどうするのか悩んでるんですかー?
(かごにぽつんと入っている唯一つの商品)
(先輩の様子を伺えば、それが何らかの目的で入れられたものではないのが良く分かる)
わたしはー………今日は冷凍庫に眠っているお肉でしょうが焼きを作ろうかと思ってますがー?
(一人では安い時に結構な量を買うので、一食だけでは確実に余らせる)
(なので、よく冷凍庫などに余った食材は眠らせているのだ)

………もし、よろしかったら……決めるお手伝いしましょうかー?
(決めかねている先輩を見てなんだか手伝いたくなってきた)
(もしアドバイスできることがあるならば、家事は自分の得意分野、何か出来ることがあるかもしれない)
298媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2011/03/24(木) 23:41:22.45 ID:0PCISWY2
>>297
はい。夕食をどうしようかとか、どういうものを買っておこうかとか。
私も、なんというか、何も考えずに出てきてしまったものですから……冷蔵庫のなか、何もなくて。
(こうして今宵も一人でしっかりと買い物に来ている可愛らしい後輩に対して、
 こうも駄目なところを見せるのはあまり褒められたことではない。苦笑いをしながら首を傾げる)
生姜焼きですか、おいしそう。
……私も、真似をさせていただこうか、なんて。
(自分より年下の彼女は、その小さな体に似つかわしくないほどの健気さと逞しさを備えている)

決める手伝い、ですか?
(だから、そんな彼女からそんな申し出をもらったときは少し驚いたと同時に、
 なんとも申し訳ないというか情けない気持ちになった。自分はそんなにぼうっとしていただろうか)
(優しい気持ちは痛いほど伝わってくる。
 こうして彼女に頼るのも申し訳ない気もしたが、せっかくの申し出だ――受けてしまおうか)
それでは、お手伝いを、お願しても良いですか?
すみません、とっても、助かります。
(少しだけ、ぼんやりとした日常に色がついた気がする。目の前の少女を見ていると、そんな気がした)
299瑞谷 愛華 ◆kO59iqwB7g :2011/03/24(木) 23:56:16.04 ID:SzWkxwWW
>>298
………ううん、入れすぎも良くはないですけど、
迷った時や何もない時に備えて、日持ちするお惣菜を作っておくのも一つの手ですよー
(何も無いとは思った以上に驚きである)
(ただ、"夜"には頼れる先輩であっても、それ以外のことは知らないので不思議じゃないのだが)
(葵先輩の意外な一面を見て気付かれぬ程度にクスリと笑う)
最近は浅漬け程度なら漬物も簡単に出来ますしー………、
お肉だって、調味料につけて置いて日がたった分、味が染みて美味しくなったりもしますし
時間は有効的に使わないともったいないですよー?
(ニコニコと得意げな笑顔を浮かべている)

では、遠慮なく………お手伝いさせていただきますねっ♪
(笑顔がまた一層輝いた)
(こんな程度で先輩の力になれるのならばお安い御用だ)
ええっとー…、今日の予算とか……何か食べたいものとか………、
大雑把でいいですから、何か決めているものはありますかー???
(先ずは先輩の現状を知ること)
(献立を決めていないだけならともかく、先輩の事情を知らずに押し付けることになってはいけない)
(とりあえず、アドバイスに必要な情報を集めてみる)
300媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2011/03/25(金) 00:05:52.90 ID:0PCISWY2
>>299
日持ちするお惣菜。
(一人暮らしということで、相応には食事関係にも気を配っていたはずなのだけれど
 どうやら自分の日頃の「食べられればいい」という考えよりも、目の前の少女の方がしっかりしているようだ)
(食事のバランスはしっかり考えるものの、料理に工夫というのはあまりしない)
(レシピ通りにそれを作ればいい、という考え方だからかもしれない)
そうですね。せっかく、限られている時間ですから……有効活用しないと、だめですね。
(にこにこと笑う少女につられるように、ようやくほんのわずかだけ苦笑いじみた笑みをうかべた)

予算は、特に。
食べたいものは、……うぅん、そう、ですね。
家に、白菜はあったと思うので、すけれど――それを使ってしまいたいな、とか。
(家の冷蔵庫を思い出すように、首を傾げる)
(言われてようやく頭が回り始めたようで、しっかりと献立を立てるに必要な情報を思い出して)
できれば、野菜とお肉をつかったものがいいかな、って。
あと、あたたかいものが食べたいとは、ぼんやり考えています……。
(彼女に促されるがままに、思いついたことを口にする)
(こうしてきちんと料理のことを組み立てていけるのも、彼女の誘導あってのものだ)
301瑞谷 愛華 ◆kO59iqwB7g :2011/03/25(金) 00:27:23.67 ID:PZ183xx3
>>300
日を持たせれば、迷った時でも冷蔵庫を開ければすぐ食べられますしー、
献立で悩むことも少なくなりますよ
(そうやって特訓などの時間を作り出してきたのだ)
(伊達に能力を自覚して、一人暮らしをしてきたわけではない)
(もちろん当初は失敗の連続で何かと大家の世話になった、しかし、月日が経てば慣れてくるものだった)

予算は……特になし、白菜が家に余ってる………ううん、
(先輩の要望を元に、何が出来るのかを考えてみる)
(予算が限られていないとはいえ、自分の財布ではないのだ)

ふむー………、
(きょろきょろと辺りを見回してみる)
(見切り品に野菜のミックスが置いてある、お肉も………少しだけ豚肉が安いのに目がついた)
………では、あんかけ焼きそばなんていうのは如何ですかー?
(調味料も少々、プラスして買う必要があるが野菜もお肉もバランスよく摂取できる)
(そして余った材料で別なメニューも作ることが可能だ)
302媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2011/03/25(金) 00:37:50.61 ID:FgzvE0Tz
>>301
そうですね。
こうしてぼんやりと、食べるものがないからとスーパーに来ることもなくなるかもしれません。
(言われて、小首を傾げる)
(身長も年もずっと下で、そうして可愛らしい彼女なのに、やはりとても逞しい。
 これが幼いながらも一人暮らしをしていた成果なのだろうか。もう一人の中等部の少女を思い出して
 まったく、きっとどちらも素敵な「家庭」を築くことだろうと、素直に褒めたくなってしまった)

あんかけ焼きそば。
(そういわれて、想像がふくらむ)
(するといきなりお腹が空腹を訴えてきた。
 今まで意識していなかったが、結構お腹が減っていたらしい。そういえば、まともなものを食べていない)
(それならばきっと美味しいだろう。よし、とひとつ頷く)
美味しそうです。
それでは、それにしようと思います。なんだか、お腹が減ってしまいました。
(彼女が視線を置いた方向に足を進めて、必要そうなものを手に取る)
(その際に、いくつか別のものもカゴに入れながら、時折彼女にどれがいいか意見をもとめたりもして)
303瑞谷 愛華 ◆kO59iqwB7g :2011/03/25(金) 00:53:37.80 ID:PZ183xx3
>>302
…決まり、ですねっ♪
(先輩が頷く、どうやら提案を受け入れてくれたようだ)
それじゃあ次は、必要な物を揃えましょうー
(視線を向けた先に材料はあるので先輩を先導するような形で材料を集めていく)
(必要だったり、必要でなかったり……アドバイスできることは全てして数分が経っていった)

白菜も………使い切れなかったら、これで漬物に出来ますよ?
(最後に、野菜売り場の近くにあった浅漬けの元を指差してみる)
(余っているというその量は分からないが、きっと今後も使ってもらえるだろうと思って)
必要が無かったら………そのままレジに並びますけどー?
(自分の分の集計をしつつ、レジを見回す)
(比較的客は少ないのですぐにお会計は済ませられそうだ)
304媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2011/03/25(金) 01:05:25.73 ID:FgzvE0Tz
(彼女の言葉に頷いたり、なるほどと納得したりしながらぐるりと回る)
(最後にアドバイスに従って「浅漬けの元」というものをカゴい入れて終了である。
 レジに並びながら、サイフを取り出した。しかし――漬物って家で作れるものだったのか、驚きだ)

……よし、と。
(そんなこんなで、きちんと会計を終え、荷物も袋に詰め終わった)
(少ないとは言えないが一人で運べない量ではない。
 よいしょ、と大きめのビニール袋をひとつかかえて、ふう、と安堵の息をひとつ吐き出す)
ありがとうございました、瑞谷さん。
おかげで、しっかりと買い物ができました。とても、助かります。――感謝を。
(小首を傾げれば、黒髪が揺れる。外はもう暗い、彼女が一人で歩くのも危ないかもしれない、が、どうだろう)

お家まで、送って行きましょうか?
あ、あ……あとこれ。お嫌いで無かったら、今日のお礼ということで、受け取ってもらえれば。
(そういって袋から取り出したのはさっき買ったミルクプリンだ)
(美味しそうだと思って自分の分も入れたのだが、お礼とはいえないまでもせめてもの気持ちにと思ったのである。
 えい、と彼女のビニール袋の中に、ふたつのミルクプリンを入れてみたり)


【そろそろ〆、でしょうか?何かやり残したことがあれば、遠慮なく、と】
305瑞谷 愛華 ◆kO59iqwB7g :2011/03/25(金) 01:24:55.96 ID:WwvVT2C1
>>304
ふぅ………、
(自分の分も思ったより少し余分に買っちゃったが、それでも余裕は有る)
(先輩の買い物のアドバイスができた事に満足げな表情を浮かべながら、)
(先輩より二周り小さいビニールを手にぶら下げる)
いえー………、こんな事くらいしか先輩にできる事がなくてー
他にも、"日常"のことで困ったことがあったら相談できればと思いますー♪
("日常"という言葉に含みを込めて、笑顔を向ける)
("夜"では自分がお世話になっている、なら、自分は"日常"で出来ることをしてあげたいのだと)

(と、会話しつつ店を出たところですっかり日が沈んでいることに気付く)
("異形"さえ出なければなんて事もなくそのまま帰宅ルートなのだが………)
えと…………、それじゃあ……今日もお願いしたいと思いますー
(何分、先輩といると心強い)
(一人じゃなんだか寂しいということもあったので、今日も結局お願いすることにした)
え……?
(袋の中に入れられたのは何だろうと中を確認してみると、さっき先輩が買っていたプリンだった)
あ、えと……ありがとうございますー♪
(普段は滅多に買わない市販のプリン、嫌いと言うわけではないが値段が値段なため控えていた)
(そんな品物を譲ってもらえたのであれば、申し訳なくとも気持ちは甘えて)
それでは………夕飯のデザートにさせていただきますねー♪
(ニコニコ笑顔で軽く頭を下げて、葵先輩についていく)


【ですね、ネタはありますが……これはまた別な機会に】
306媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2011/03/25(金) 01:39:21.12 ID:FgzvE0Tz
>>305
いいえ、私にとっては十分ですから。
……ありがとうございます。本当に、今日だけで色々と勉強になりました。
(彼女の気持ちは有り難いほどである)
(しかし、「夜」でも自分が何か多くを彼女にしてあげられているとは、思えないところだ。
 自分はそんなに面倒見の良い方じゃない――と、自分では思う。必要だと思えば行う、その程度なのだ)
むしろ、私の方がもらいすぎて、これでは対価が釣り合わないほどです。

(夜の道をゆっくりと歩きながら、たわいもない話)
(料理についての豆知識を尋ねたりしながら、ゆっくりと歩く道には今宵は異形はない。
 無事に彼女の家までつくと、時間も丁度良い頃になっていた。本当に今日は、よい時間を過ごせた)

異形相手でなくとも、
可愛らしい女の子が夜に一人歩きをするのは危ないですから。
本当に今日はありがとうございました――それでは、……どうか、佳い夜を、瑞谷さん。
(そうして、別れの挨拶)


【了解です。それでは、私は次くらいで〆られるもの、と】
307名無しさん@ピンキー:2011/03/25(金) 01:57:13.66 ID:Z3TcbUwB
ねぶい
308瑞谷 愛華 ◆kO59iqwB7g :2011/03/25(金) 01:58:31.97 ID:NuBJ7TSA
>>306
そうですか?
それに………対価だなんてー………、そんな事気になさらないで下さいっ
(逆の立場ならばどうだといったところだがこれはこの際置いといて)
(立場としてはどちらとしても後輩なのに、遠慮しないで欲しいと思ったところだ)
こちらも………迷惑をかけてしまわないとも、限りませんからー
(そうならないことを心がけつつも、やはりこの先、何が起こるかわからない)
(一寸先は闇か光か………良いことがあって欲しいと願う)

(そして帰り道もまた、アドバイスの続きを……そして、最近の学校での出来事をネタにしつつ)
(何事も無く平穏なまま家にたどり着いた、が)
(………視線を感じる、多分大家さんに違いない)
(どこかでわたし達の事を"じーっ"と様子見している、そんな感じ)

(とはいえ正体が知れてから毎度のことなので、特に気にすることも無く)
……ですよね、こちらこそ……ありがとうございましたー
先輩も………良い夜をお過ごし下さいっ♪
(ぺこりっ、と頭を下げ礼を述べる)
(そして笑顔で先輩に手を振ると、名残惜しそうに部屋へと入っていった)

(それから自宅で夕飯を迎えたわけだが)
(先輩が本当に平和な"夜"を過ごせることを祈りつつの一夜となった)


【こちらは……これで〆にしますねー】
【先輩のレスを見届けてから失礼したいと思いますっ】
309媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2011/03/25(金) 02:11:46.69 ID:FgzvE0Tz
(――視線を感じてはいた)
(しかし、それはとなりの少女も同様のようで、しかもその少女は分かっていて何も言わないようだった。
 なるほど、彼女の知り合いか何かなのだろうか。
 また新しい繋がりを知ったのかもしれない、得たのかもしれない――それに、視線に害意は感じられなかった)

(だから彼女と別れるまで何もいわず、最後は彼女が部屋に入るまで見送った)



―――。
(ひとりになると、途端に時間の流れが変わってしまったように思える)
(夜の道を今宵は何もなく帰りついた先。
 自分の部屋の扉の前、見知った人影をみつけて思わずため息をついた。派手な金の髪の知り合いは多くない。
 深凪の三席に身を置く男は、家主をみつけると手を振った)

「合い鍵忘れちゃってさ。マージ困るよな、こういうの」

私としては貴方の存在自体がマージ困るなのですけれど。……仕事ですか?

(今宵は今から、騒がしくなるようだ)


【それでは蛇足かと思いましたが、このように――ありがとうございました】
【少し久しぶりなところもあったので色々とわたわたしたところもあったと思いますが、お付き合いくださって本当に有り難かったです】
【また、機会があったら宜しくお願いします。おやすみなさい、瑞谷さん……どうか、よい夢を】
310瑞谷 愛華 ◆kO59iqwB7g :2011/03/25(金) 02:18:23.46 ID:NuBJ7TSA
>>309
【深凪の三席さんですかっ、大変ですね………葵先輩も、】
【こちらも色々とありましたが、お相手していただきありがとうございましたー】

【是非また、機会があったらよろしくお願いいたしますっ♪】

【それでは改めて、お休みなさいませー(礼っ)】
311伊田満 ◆JOEATxYv1A :2011/03/25(金) 21:53:58.30 ID:5aT51Xjf
【名前】カタナシ
【本名】伊田 満 (イダ ミツル)
【年齢】17歳
【性別】男?
【体長】1〜200cm(175cm)
【容貌】
妖魔形態:もはや人としての原型を留めていない、もはや肉体のほぼ全てが黒いヘドロ状の物体。
     何処から拾ってきたのか、常に白地にの仮面を被る。
人間形態:ヘアスタイルなど特に考慮していないようなボサボサの黒髪を持つ通行人A。
     以前とは違いちょっとパンダ目気味なのが気になるご様子。
【能力】名称『ジョーズ』
自身の体と、それに直接触れた固体・液体に対して『口』を憑ける能力。
本体が『口』を操作できるものの、その『口』が何処に繋がっているかは謎。
無機質に憑けた場合射程距離は少し成長して半径20b程、
ただし、生命体に憑いた場合は対象のエネルギーを吸収して活動する為その限りではない。
裂傷等の外傷に対しては、傷口を『口』と化す事によってダメージを軽減する事が可能。
最近、成長して『口』の形状を自身で決められるようになったらしい。

そのヘドロ状の肉体は、体内を含めた、自身の腕が届く程度の範囲まではある程度操れる為、
壁にへばりつく、下水移動など更に人間離れした行動が可能。
また、肉体を動物の屍に流し込む事により操作・ある程度の加工が可能。
『口』の中では蟲型の妖魔を飼育しており、自らの戦術に利用する。

【希望】戦闘
【NG】汚いもの
【弱点】破魔・氷結・電撃に弱い。仮面を破壊されると一部の感覚が無くなる。
【備考】
[妖魔形態]
人を信じる事が出来なかった、ある能力者の成れの果て。
自我を失い、主に路地裏、郊外の不法投棄されたゴミの山に出没し、気ままに退魔師や低級妖魔を貪る日々を送っている。
顔につけている仮面は『異能者の魂を記録する』という目的の為に作られた人工妖魔であり、
基本的に『カタナシ』としての意思は、この仮面によって決定されている。
その思考は人間とは離れており、行動原理は色々と不明な点が多い。

[人間形態]
『伊達三月』への執着の為、妖魔と成り果てたその一部が分離独立、学園生活に復帰した姿。
正体が露見する事を恐れている点、また元々無気力な性質もあって、積極的に人とは関わろうと馳せず、事勿れ主義。
しかしその本質は妖魔であるが為、邪魔者に対しては冷酷・残虐な一面を見せる。
また、『御木本正太郎』と同じクラスでもある。学年は高校二年。

【今更ながらプロフを投下】
【ついでに少しばかり待機をばしてみましょうか】
312伊織津綺子 ◆IorinFNlA2 :2011/03/25(金) 22:04:53.81 ID:acRm9RZs
【こんばんは。あそびましょー】
【とお声をかけてみます】
313伊田満 ◆JOEATxYv1A :2011/03/25(金) 22:11:33.40 ID:5aT51Xjf
【今晩は、伊織さん。昨晩はすれ違ってしまったようで、失礼をば…2分落ちるのが遅ければっ。】
【という訳で喜んで遊ばせていただきますね。…シチュエーションは、どうしましょうか。】
【学園内で学生手帳を渡すもよし、直接妖魔形態をぶったたいて確認するもよし】
【何かご希望がありましたら、なんなりと。】
314伊織津綺子 ◆IorinFNlA2 :2011/03/25(金) 22:15:50.61 ID:acRm9RZs
【落ちた後に、わざわざレスを確認出来ないことも多いですものね】
【生徒手帳をお返しするのも、考えてましたー】
【時系列的には少し過去に戻る感じで、普通に学校に戻ってきたばかりの伊田くんに】
【生徒手帳を返しがてら、何があったのか訊いてみたりなど…】
【もちろん、現在進行形で白無地仮面をブったたくのも吝かではございません】

【何があったのか知ったとしても、それを人にバラしたりなどはしませんので】
【ご安心めされませ】
315伊田満 ◆JOEATxYv1A :2011/03/25(金) 22:25:19.48 ID:5aT51Xjf
【それでは、折角立てたフラグですから生徒手帳でまいりましょうか。】
【例えバラそうとしていたとしても、「いいけど、クラスメイト喰うよ?」と口止めするのも一興】
【そして三月にバラされて不幸のどん底に落とされるのも、また一興】
【そこら辺りはお任せします。別に、バラされて困るのは伊田だけですから、大丈夫です。】
【書き出しは、こちらからで宜しいでしょうか?】
316伊織津綺子 ◆IorinFNlA2 :2011/03/25(金) 22:27:11.95 ID:acRm9RZs
【うふふふ。M的に潔い人は大好きです】
【それではドロドロヌマヌマといたしましょうか】
【書き出しお待ちしております】
317伊田満 ◆JOEATxYv1A :2011/03/25(金) 22:52:16.31 ID:5aT51Xjf
(某月某日、本日も晴天。今日も今日とて空は青く、あいも変わらず雲は白い。)
(日差しの下ピーチクパーチク鳥は歌い、学園内にも活気に満ちた笑い声が響く。)
(それは、ともすれば俗称第九でも聞こえてきそうな、そんな昼休みだった。)

……。
(『伊田満』として、学園に復帰してから数日が過ぎた。)
(復帰してからしばらくは教員に何かと聞かれたり、多少奇異の目に曝されたりしたものの)
(元々自分が目立った存在ではなかったせいか、既に何事もなかったかのように学園生活を送っている)
(家出などと保護者に嘯いたらあっさりと信じたあたり、)
(今時、学生が長期間居なくなるなんて事も珍しくないのかも知れない。世の中荒んでる。)
…早く帰って布団の中で眠りたい……。
(なんかもう、学生としても妖魔としてもなんか失格な一言を、ぼそりと呟く。)
(早々に昼食は済ませ、後は残る昼休みで最大限休息をとる。いつも通りの学園生活。)
(だらだらと、昼寝でもしようかと寝心地の良さそうな場所を求め、廊下を歩いていた。)

【それではよろしくお願いしますね。】
318伊織津綺子 ◆IorinFNlA2 :2011/03/25(金) 23:05:36.59 ID:acRm9RZs
(その日、そのクラスメートの久しぶりの出席を、自分ほどの衝撃を持って迎えた者は無いだろう)
(はじめのうちこそ「何してたの」と尋ねる者もあったが)
(捗々しい返事がなければ、それはそれとして誰もが受け入れ、受け流してしまう)

(だが、自分だけは違った)
(形も定まらぬ異形に遭遇し、異形が吐き出した生徒手帳を持っている自分だけは…)
(その生徒手帳に記された名が、まさにいま目の前に居る少年だと知っている)
(自分だけは)

ちゃんと話さなきゃ……
(これと言って親しくもなかった少年と、二人きりになるチャンスは少ない)
(だから昼休み、がらんとした廊下をダラダラ歩く彼を見たとき、わずかなチャンスだと思った)

伊田くん。……あの、少し話してもいい?
(日頃の穏やかな優等生然とした表情で、おっとりと声をかける)
(自分としては相当焦っているつもりだが、それはあまり表面には表れていない)
(そのまま、すっと彼の前に近づくと、ポケットから白いハンカチに包んだものを出して差し出した)
これ、伊田くんのでしょう?

【では改めまして、こんな感じでよろしくお願いいたします】
319伊田満 ◆JOEATxYv1A :2011/03/25(金) 23:34:33.76 ID:5aT51Xjf
(屋上は最近人が多いからイヤだな、図書館にでも行くとしようか…)
(話しかけられたのは、そんな事を考えていた丁度その時だった。)
(振り返ると、見慣れたクラスメイト―――伊織津綺子の顔があった。)

…んあ?…ああ、いいけれど。
(記憶が定かではないが、夜に一度二度会っただろうか…確か、電撃の異能だったか?)
(とはいえ学園生活ではほぼ接点がなかっただけに、お互い大して興味はないだろう)
(そう考えていた矢先の出来事、まぁ、それでも大した事では―――)
(―――差し出されたモノ。黒く汚れた生徒手帳を見て、一瞬、表情を強張らせた。)

…ああ、本当だ。丁度探していてね、助かったよ。
(差し出された腕にニコ、と会釈を返し、生徒手帳を受け取る。)
(パラパラとめくられるページには、ところどころに付いたドス黒い染みは)
(ソレがどういった経歴を持つのか、淡々と語っていた。)
いやー、本当有難う。なーんかズボンが破けてたらしくてさー。
正直見つからないと思ってたから、もうけもうけ。
(口調はおどけているものの既に顔に表情は無く、口だけが饒舌に動く。)
(ある程度確認したところで、パタ、と小さく音を立て薄汚れたソレが閉じられた。)

ところで、伊織さんさ…これ、どこで拾ったのかなぁ?
(もう一度、ニコリと、張り付いたような笑みを浮かべて)
(じっと目の前の人間の瞳を見詰め、問いかけた。)
320伊織津綺子 ◆IorinFNlA2 :2011/03/25(金) 23:47:43.27 ID:acRm9RZs
探して…いた?
(切れ長な目を見張って、少年の言葉をオウム返しにする)
(相当驚いた表情のはずなのだが、他の少女たちに比べればはるかに落ちついた顔だろう)
(息を詰めて伊田満が生徒手帳を改める手元を凝視する)
(ヘラヘラと饒舌に口ばかりが動いているような彼の、何一つ見逃さないようにと)
(じっと見つめていながら、一番肝心な事を見逃していた)

(彼は元々、そんなに饒舌な少年ではなかったはずだ)

はっ…
(パタ、と小さく音を立てて手帳が閉じられた瞬間、我に返った)
(こめかみに、じわっと嫌な汗が浮く)

あの……通りすがりに……道端…で……
(出来るだけ普段通りに答えようとしたが、言葉が詰まった)
伊田くんは、どこで落としたか覚えてないの?
(こちらを見返す少年の目には、心なしか人間らしさが欠けているように見える)
(それは、異形に遭遇したという先入観のもたらすものなのか……)
(意を決して、カマをかけてみようと)

それを拾った時、私、とても変なものをたくさん見たの……
口のお化け、みたいなものから……ゴキ、ブリ、が……
(さすがにそれを口にした瞬間は眉を寄せて思いきり嫌な顔をした)
321伊田満 ◆JOEATxYv1A :2011/03/26(土) 00:23:31.69 ID:ugI+aeNQ
そっか、道理で校舎で見つからなかった訳だ。
(ふぅん、と呟くと、納得したように軽く頷き、ポケットに手帳をしまう)
(少女とは対照的に、その顔には何も浮かんではいない。そう、なにも。)

んー、気がついたら無くなっていたって感じだったからね。
なるほど、帰り道に落としていたなら、そりゃ見つからない訳だ。
(少女の問いに、何という事も無い様子で答える。)
(続けて、思い切り顔を歪ませて変なモノを見たという独白を続ける少女)
(その発言に少し、たじろいだような動きを見せて)
(口のお化け、その言葉に対して―――)


…はい?…口のお化け?…ゴキブリ?
(鳩が豆鉄砲食らったような顔した。)
(理解出来ないといった様子で首を傾げ、少女の言った事を軽く反芻する。)
…いやいやいやいやー…えっとだね。
そりゃ、確かに友達には軽くオカルトオタクだって公言してるけど…
(先程までの無表情が嘘のように、苦笑いを浮かべつつ、右手をパタパタと振る)
(左手で軽く顔を隠すように覆いながら、噴出すのを少し堪えるように軽くぷるぷると震えて)
(更に続けて言葉を紡いだ)

…でさ、俺に話があるって言ったよね?今話した口のバケモノっていうのは―――

(左手で隠された、指から覗くその顔には、表情の欠片すらない。)
(指の隙間から深い虚のような瞳で、じっと少女の顔を見据えて)
(その口から漏れる声だけが、場違いに明るかった)

―――その、俺にする話と関係あるものなのかな。
322伊織津綺子 ◆IorinFNlA2 :2011/03/26(土) 00:40:35.92 ID:YQKID9mH
変でしょう?
(まるで表情がないように見えた同級生は、鳩が豆鉄砲を喰らったような顔をする)
(そのことに安堵して、こちらも少し表情が和らいだ)
(口元を軽く笑ませて、およそその表情に似つかわしくないことを言う)
その口のお化けが、これを吐きだしたの。
だから拾っておいたのよ。伊田くんが困るだろうと思って。

(顔を覆って笑いをこらえるらしい少年を見ているうちに、彼は無関係だったのだと思い始める)
(生徒手帳は、彼の言う通りにどこかで落としたもので)
(あの日、化け物の犠牲になった人か、あるいは妖魔自身が、それを手にしていただけの事)
(そう思い始めた矢先───)

……ぁ……っ……
(少年が顔を覆った指の隙間から、その表情がのぞく)
(人の形をしていながら人のものではない、人の感情を置き忘れてきた表情)
(瞳にばかりは、強い光──生き延びるために他を殺すことを厭わない者の目)

そう、大いに関係あるでしょう?
だって、その手帳を吐きだした口は……人を、食べていたんだもの。
あなたの手帳なら、なぜその人が持っていたのか
それとも───手帳の本当の持ち主は口の化け物に呑み込まれてしまって
───そこに居るあなたは、本当の持ち主ではない……のかも。

(そこまで語り、それから片手にエネルギーを充電し始める)
(ゆっくり、慎重に)
323伊田満 ◆JOEATxYv1A :2011/03/26(土) 01:08:56.19 ID:ugI+aeNQ
…ふふっ。
(小さな笑いをこぼして、左手を顔から離す)
(下から現れたのは、普段通りの『伊田満』の表情で)

中々面白い話だったよ、…特に、俺が本物じゃないって辺り。
…正真正銘俺は俺だよ?
本名伊田満、出席番号○番、生年月日はH○○年○月○日ってな具合にね。
(プライバシー保護の為一部○にしてあります、思いつかなかったわけではありません)
なんなら、試してみたっていいけどさ。
(ゆっくりと、涼しい顔をして『伊田満』の個人情報を羅列する)
(当たり前ではあるが、本人を本人であると断定できる情報、それを自分は持っていると)
(自分に向かって猜疑の目を向ける少女に態度で表す。)

それに、面白いけど…、ツッコミどころはあるよね…
そのバケモノが、別に此処に来る理由もないし。
居たとして、別になーんも起こっちゃいないしね。
(言った矢先、二人の傍らを中等部の生徒が駆けて行く)
(今日も今日とて空は青く、あいも変わらず雲は白い。)
(日差しの下ピーチクパーチク鳥は歌い、学園内にも活気に満ちた笑い声が響く。)
(それは、ともすれば俗称第九でも聞こえてきそうな、そんな昼休み、全く、普段どおりの。)

しかし…俺をバケモノ扱いだなんて、ちょっと酷いと思うよー?
でも、まぁ、もし本当にバケモノが此処にいるとしたら、こう言うだろうね。
(ポン、と少女の肩に手をおいて、耳に顔を近づけると)
…「何の力の無い人間なんざ、三秒で皆殺しに出来る」…ってね。
(ヒトのカタチを失った妖魔が、少女に向かって吐いた囁き)
(それは、少女以外の者に聴かれること無く廊下を走る生徒の足音で、散って消えた。)
324伊織津綺子 ◆IorinFNlA2 :2011/03/26(土) 01:30:19.99 ID:YQKID9mH
…!…
(少年の手が肩に置かれた瞬間、大げさなほど身を震わせてしまった)
(彼は相変わらず、のんびりと掴みどころのない表情)

(その囁きを耳にした瞬間、目だけを動かして間近に迫った少年の顔を見る)
バケモノがここにいる理由……それは、バケモノにまだ、人の心があるからじゃなくて?
(そろそろと手を挙げて、肩に乗った少年の手の手首を軽く掴む)
(静かに静かに、エネルギーを蓄えた方の手で)
バケモノに、成りきってしまったわけじゃないから……ではなくて?

(わずかにその手に力をこめた)
私を殺すのに三秒。
あなたに電流を流すのには一秒もかからない。
(その脅し文句にどれ程効果があるのかは、自信がなかった)
(少なくとも、口の妖魔には電撃は簡単には通用しなかったのだ)

あなたにしたい話って言うのはね?
──ずっと、ヒトの心を持っていて欲しい、ということ……
(これほど近くに居ては、まして周囲に人がいなくなって不思議なほどに静まっていては)
(声の震えは隠しようもない)
(昼休みはもう、終わろうとしている──)
この学校には、退魔組織の手先もいるわ
あなたがもし、ヒトの心をなくしたら、あなたを捉えるのは私じゃない
組織、なの
325伊田満 ◆JOEATxYv1A :2011/03/26(土) 02:04:40.34 ID:ugI+aeNQ
さぁ、仮の話だからね。俺にはさっぱり分からないよ。
それに、ヒトだけが感情を持っているだなんて、ちょっとおこがましいんじゃないかい?
(手を少女の肩に乗せたまま、おどけた調子で肩をすくめる)
(手首を軽く掴まれると、少しばかり眉をひそめるも、別段抵抗などはすることはなく)
理解出来ないだけでそれなりの理由があるものさ、何にだってね。

まったく…俺は平和主義者なんだけどな。仮の話でそんなに興奮しないで欲しいよ…
護身用スタンガンなんて出回るなんて、世の中物騒だよねぇ。
(愚痴るようにして呟く。半ば呆れたような表情で、肩から手を放し)
(そのまま頭をぽりぽりと掻き、分かったもう触らないよ…と小さく呟く)
(少なくともその姿に、先程までの異常性は欠片も残っていなかった)

あのさ、さっきから聞いてると俺ヒトの心を持ってないように言われて…
…まぁいいけどさ、それなりに慣れてるし。
(少女の言葉に、なんだか全てを諦めたような瞳で窓の外を視線を走らせた)
(少女の震える声とは対照的に、妖魔の口は饒舌に動き、言葉を紡ぐ)
(既に昼休みは終わりに近づいていた。)
御忠告どうも。…待遇がいいなら、就職先にでもしたいものだね。
ただ、一つ言わせて貰うと―――
―――死ぬのが恐しければこんなところにいる訳がない   と、思うよ、俺はね。

手帳はありがとう、助かったよ。
今度は落とさないようにしないとね。
(少女に対し後ろ手で手を振って、何処に行くともなしに歩き出す。)
(昼休みは残りわずかでも、人間であった頃の普段通りの生活を送りたい。)
(人間の『伊田満』を演じる事が、少しでも三月と長く、居られるのなら)
(背後に佇む微かな懸念を感じながらも、今はそれでいいと、最後に思った。)

【これらで〆風味でしょうか】
【気付けば既に丑三つ時…お付き合い頂いて、ありがとうございます】
326伊織津綺子 ◆IorinFNlA2 :2011/03/26(土) 02:23:52.12 ID:YQKID9mH
ヒトを殺したり捕食したりする魔物に、ヒトの心なんてないわ。
魔物だけじゃない、人間だってヒトの心を忘れたような怪物はいくらでもいる。
(彼が肩から手を離せば、心から安堵する)
(ぼりぼりと頭をかく動作は、人間臭いものがある)
(彼がおぞましい妖魔を飼っている可能性は消えていないのだからと自分を戒めながらも)
(伊田満という少年への信頼は回復しつつある)

それはどういうこと?!
(死ぬのが恐ろしければこんなところに居るわけがない)
(ごく平凡な少年が、いとも気軽に死を口にして見せたことに、衝撃を受ける)
(本当に死んでもいいと思っているのか、それとも、死ねなくなっている、のか)
(問いただそうとする時に予鈴が鳴った)

(教室ではない方へ歩いて行くクラスメートを見送り)
(自分は授業を受けなくてはと教室に入る)
(その少年の席は空席だった。彼が休んでいる間と同じ光景)
(そして──誰ひとりとして以前と同じ光景に何の疑問も持たず、淡々と授業が進む)

【ではこちらもこれにて締めとさせていただきます】
【久々に、お会いできて楽しかったですー!】
【またいつか、ぜひぜひお願いいたしますね】
327伊田満 ◆JOEATxYv1A :2011/03/26(土) 02:30:46.54 ID:ugI+aeNQ
【こちらこそ、また機会がありましたら是非とも】
【こんな深夜までお付き合い頂き、感謝の言葉も思いつかないです】
【それでは、ここらでお暇を…お休みなさいませ】
328白河 沙耶 ◆PF4Z/85Uas :2011/03/26(土) 22:21:29.44 ID:sey4OXUP
【名前】白河 沙耶(しらかわ さや)
【年齢】18
【性別】女(メイドだと主張)
【身長】168cm
【3サイズ】B91W60H89
【容貌】
亜麻色の腰に届く髪、普段はほぼ、纏めているかキャップのなか。
よく言えば大人っぽく、悪く言えば老け込んでいる顔。Fカップ
【能力】
純化……対象を不純物のない純粋なものにすることにより
質の良い媒体を作り出す能力。主に対魔武器を作る時に使用。生物を対象にすることも可。

対魔効果付加…武器なら妖魔などへの攻撃力をあげ、衣服なら魔術などに耐性を得る。生物を対象にすることも可。
【希望】炊事洗濯掃除に戦闘何でもござれ。
【NG】グロテスク、排泄。
【弱点】
メイド服を着ていないと身体能力が低下するため、体育など薄着を強要される状況下では
本来の運動能力が発揮できない。
何故かフリルなどの装飾の多いメイド服では著しく平衡感覚が狂わされる。
あくまで一般扱いなので、武器が貧弱。

【備考】
天宮(あまみや)コネクションという大規模な財団を有する天宮家に代々仕える
従者の家系、白河家の長女として生まれ、天宮に仕える為の様々な訓練を受ける。
身の回りにあるものを武器とし、どんな状況下においても主君に奉仕する
白河流奉仕術の使い手。

天宮が金持ちの道楽的に対魔稼業に手を出し始めた。主な装備はケプラー(防刃繊維)で編まれたワンピースに防弾エプロン。キャップは普通。
天宮に仕えることを至上としており、何においても天宮を優先するため若干頑固で融通が利かない。
……が、そのおかげで本来の突拍子もない変人じみた性格が抑えられている節もある。
登校時は制服の下にメイド服を着込んで身体能力の低下を防いでいる。
物質転送システムの開発が異形や異能を交えて天宮で進行中。

【>1乙………というタイミングでもないが>1乙だ。】
【プロフのみで落ちさせていただく。】
329奏 永久 ◆ONICNlGmhA :2011/03/27(日) 14:34:37.47 ID:xvXx+rad
【プロフは>243で待機でありますっ】
330紅裂拓兎 ◆QiSi/P5T2Q :2011/03/27(日) 15:19:20.05 ID:kvVRRKyd
元気ですか。
俺はそこそこ元気です。
ロールでもどうだろう。
331奏 永久 ◆ONICNlGmhA :2011/03/27(日) 15:31:28.77 ID:xvXx+rad
【お間のらりくらりとリロードしておりました………申し訳ないです。】
【私自体はとりあえず元気です。】
【よろしければお相手の方お願いしたいです(ふかぶか)】

【ええと、何かネタとかあります?】
332紅裂拓兎 ◆QiSi/P5T2Q :2011/03/27(日) 15:35:59.15 ID:kvVRRKyd
【内容的に軽めのロールがしたい、かな】
【ネタと言えるほどネタはないんだけど】
【そっちに具体的なのがないならちょっと考えてみる】
333奏 永久 ◆ONICNlGmhA :2011/03/27(日) 15:40:48.25 ID:xvXx+rad
>>332
【軽め…………ええと、適当な異形狩りとか】
【適当な会話とかでいいでしょうかねぇ?】

【・例の装置の調査で偶然居合わせる。】
【・全然関係ない多数の異形相手に無双。】
【・例によって食事関係】
【……全然具体的ではないですけどこんなのなら思い浮かびました。】
334紅裂拓兎 ◆QiSi/P5T2Q :2011/03/27(日) 15:44:17.91 ID:kvVRRKyd
【果たしてそれは軽いのだろうかと疑問を抱きつつ】

【二番でいいんじゃないかな】
【偶にはそっちの仕事を手伝うのもいいかも知れないし】
【書き出しを頼めるか】
335奏 永久 ◆ONICNlGmhA :2011/03/27(日) 15:46:37.27 ID:xvXx+rad
【ど、どんなのが軽いんだろうかなどと疑問を抱きつつ……】
【ええと、それでは書き出ししますので少々お待ちくださいねぇ。】

【よろしくお願いしますっ。】
336奏 永久 ◆ONICNlGmhA :2011/03/27(日) 16:08:39.56 ID:xvXx+rad
(――このところ、≪虚影会≫絡みの騒ぎばかりではあったがこの街にはそれ以外にも)
(異形が絡んだ事件が起こり続けている。いや、むしろ例の装置が着々と土地の霊脈を乱しているのだろうか?)
(それともただ単にこの街がそういう方向で成長してしまっているのか………)
(今宵も百鬼夜行かと思われるほど大量の異形達が人目のつかない場所で発生している。)

『――A、B各ポイントの異形は殲滅完了。こいつはダメだな、ほとんど獣と同じだ。人目についたら騒ぎになる。』

(ノイズ交じりの音声が耳に着いたイヤホンから流れ込んでくる。)
(兄であり≪奏≫の戦闘部隊≪阿修羅筆頭≫従矢による現状報告だ。)
(話によると霊脈が乱れた場所に発生した異形達は知能は極端に低く、それでいて繁殖能力は高い。)
(≪奏≫の平等をもってしても隔離は不可能と思われるものであるという。)

わかりました。従矢、引き続き各所の殲滅を、私も現場に向かっていますので――とりあえず、私に仕事をとられないようにしてください。

『オメェ、そこは俺に楽させるところじゃねぇのかよ………ったく、人使いの荒い当主様だな。』

………頼りにしてますので。

(短く告げると視線を下に向ける、霊的な視覚しか持たない左目に移るのは乱れた霊脈。)
(そして発生する淀んだ霊気を持つ人型でありながら人っ違い、土気色の肌を持ち、硬質の鱗のような)
(外殻のようなものを肘や肩など、いずれかの場所にこびりつかせたモノたちがひっきりなしに湧き出ている。)
(――――報告を受けた通り、人としても獣としても地上に居てはならない存在。報告通りならば、知能を持たない存在。)

………さて、いきますか。
(銃把を軽く手になじませて、トンファーを逆手に持つようにして握りしめると異形の群衆に飛び込む。)
(まずは先頭のいったい頭に高さと体重をかけた蹴りを叩き込む。)
(ぐしゃり、と頭蓋を砕く感触が足の裏から伝わってくると同時に、一斉に異形達の注意がこちらに向く。)

【お待たせしました。よろしくお願いします】
337紅裂拓兎 ◆QiSi/P5T2Q :2011/03/27(日) 16:26:56.13 ID:kvVRRKyd
……元々この街は異世界への扉が多い場所だが
最近はこの手のが目白押しだな。やっぱアレが悪いんだな。
(誰に聞かせるわけでもなく呟いて、ごきんと首を鳴らす)
(某日、奏宗家の仕事に赴く現当主に、やることもないのでついてゆく)
(正確に言うのなら、やるべきことはある。その為に奏永久に色々協力してもらっている)
(なので、今回はこちらが手伝う番だろうと常識と良識に従って判断したのだ)

おー、いるいる。阿呆みたいに湧いていやがる。
何処の沼地で進化しやがったんだコイツらは。
(街外れにある荒涼とした場所で、多数の異形が湧いて出ている)
(硬質の外殻と思わせる肘と肩をした土気色の異形……それを何と表現すればいいのか)
(行動を観察するに知能はあるが知性はなく、恐らく人間と意思疎通は不可能だろうと判断できる)
(――人間が異形を駆逐するのは害悪だからだ。危険な害獣は始末されて当然なのだ)
(難しい理屈は必要ない。なら最初から≪平等≫なんて建前は打ち棄てろよとは思うけれど……)

よし、そのまま死んでこい。
(馴染んだ武器を片手に異形の群れに突っ込む奏永久を見送って、自分は自分で魔力を精錬する)
(彼女が前衛役として突っ込んだ以上、こちらは後方支援に徹するまでだ。役割分担とは常に大事である)
(煌めく珪素の粒子を固めて、ひとつふたつみっつ、と水晶の剣を生み出す。その数が十、二十、三十を超える)
(号令と共に押し固めた殺意の弾丸を流星のように打ちだす)


【こちらこそよろしく】
【確認するけど、そちらの仕事手伝ってるって現状なんだよな?】
338奏 永久 ◆ONICNlGmhA :2011/03/27(日) 16:51:53.19 ID:xvXx+rad
(――「そのまま死んで来い」の言葉の次に魔力が収束していく)
(一見意味のない言葉だが実はこの男の能力上、シャレにならない言葉でもある。暗灰色の水晶が剣状になり)
(流星のように飛来して、突き刺さり砕ける急所を打ち抜かれた威容は当然絶命する。)
(そしてこの時に舞う珪素の破片がまずい。これを吸い込むと体内で水晶の剣が生成され、内臓を食い破られる。)
(そういう選択肢をこの男は取れる。)

………ふっ!
(珪素の流星群にさらされてなお、急所を打ち抜かれず、動きを鈍らせる一部の異形の頭をバレルで砕き)
(腕のちぎられなお襲ってくる異形の腹をえぐり、とどめを刺していく――そうしていくうちにケイ素の攻撃にさらされなかった)
(集団が近寄ってくるので紅裂拓兎の射線から外れ、攻撃範囲から遠のいて――)

ここのあたりが沼地だったとか、ね。
それにしては広範囲ではありますけれども………何にせよ、この世界に馴染む気がないなら何処で発生しようと同じです。
――それとも、建前を並べ立てる存在が目障りですか?

(集団の足止めを狙って、三か所ほど銃弾を撃ち込む。)
(殺傷能力はないが目くらましにはなる弾丸。それを使ってできた隙に霊力を練り直し、可変した刃に霊力を伝わらせる。)
(やることが半端だと言われればそれまでだ。確かに、交渉をできる異形は助かる可能性がある。)
(比較的おとなしく捕獲できたり、必要以上に増えない個体であれば同様隔離して管理することができる。)
(だがそれまでだ。そこまでしかできない………その先に行くにはあまりにも世界は彼らに対して無知すぎる。)
(けれど、だからと言って歩みを止めたらそこまでだ。そこで終わってしまう――自分はそこで終わるのをよしとしない、ただそれだけだ。)

【成り行きでたのもうかと思ってました(どーん)】
【というわけで、初めから依頼した感じで今から行こうかと思いますっ。】
【そんな感じでよろしくお願いしますっ。】
339紅裂拓兎 ◆QiSi/P5T2Q :2011/03/27(日) 17:13:00.11 ID:kvVRRKyd
(鋭い切っ先を脆い部分に打ちこまれ、一匹ずつ負傷する)
(比較的頑丈な部分に打ち込まれた異形は、呻きつつも闘争心を露わにする
(どれだけの速度で打ち込んでも強度そのものは水晶に過ぎないのだ)
(だが、その隙間を縫うようにして奏永久が走り込んで異様な武器を振るって殴打している)

その建前には何の魅力も感じないないな。
まーあ、少なくとも今の人類にとってはそれでいいんだろうが……
貪れ、腐霞。
(血飛沫が舞い、煌めく破片が大地に散りばめられる。その破片を一度粒子に戻して)
(異形に吸い込ませる。吸った珪素は呼吸器官から内部へ侵入し――そして再度結合して)
(内臓を水晶の剣で破壊する。生物である以上逃れられない生理現象を逆手に取った攻撃である)
(腹の内側から食い破られた異形が吐血して絶命してゆく)

天国に行きたがるやつは沢山いるが、自分から死にたがるやつはそんなにいない。
(範囲攻撃から離れた位置で戦っている一団……奏永久は足止めから乱戦に持ち込んで)
(刃を振るっている。紅い男もまた屍を乗り越えてその戦いに加わる。トンファーで爪を防ぎ)
(蹴りで腹を撃ち抜き、その隙に顎をトンファーで砕く。倒れたその身体を更に踏みつけて頭部を粉砕)
(身体能力は異形に敵うはずもない。その生命力も人間の常識を超える。だから確実に止めを刺す)
串刺し公!
(そして自分を中心に水晶の杭を大地から生み出す。その尖った杭が一匹一匹確実に貫いて生贄とする)
340奏 永久 ◆ONICNlGmhA :2011/03/27(日) 17:41:37.40 ID:xvXx+rad
(霊符をまるめ、癒しを込めて口の中にほうりこむ。)
(先ほどの立ち回りで珪素を吸い込んでいた場合、シャレにならないからだ。)
(癒しを体内に取り込み、もしもの際に備えてから乱戦に加わった赤い髪の影に隠れてこっそり休憩。)
(緩やかに足を運び、異形の合間を縫い、襲いくるその爪と牙を受け流し導く紅裂拓兎の攻撃範囲へ………)

建前は建前ですから。それに、この建前をどうにかするのも今を生きる私の仕事です。
みんながみんな、今の私の行為を罵ってくれるような未来があるなら――喜んで受け入れますよ。
(煌めく水晶の柱が次々と異形達に突き立てられる、「凪」に乗せられ流れていったもの達も含めて相当数の)
(異形達が絶命する。)
それとも………貴方は偽りのない平等を欲しがりますか?それが無理だと自分自身が一番よく知っているとしても。
単なるかっこつけだと理解してなお、言葉を吐き続けますか?
(残り数体、近くに居る異形から順に右にの異形の首を跳ね飛ばし、其処より前進したところに居る二体を殴り飛ばす。)
(片方は仕留めたがもう片方は仕留め損ねたので紅裂拓兎の方に蹴り飛ばしつつもう少し前進したところに居る一体に刃を突き立て)
(念入りに霊力を流し込み、絶命させる――――)

ええ、それでも≪死≫は何よりも平等で、何よりも理不尽です。
死を拒むものがほとんどで、それでもそれを拒むために死を与えなければならない。
私が半端だと罵りたいならどうぞ。それでも私は道を作り続けますから――――
(目を伏せる。全てを正しく救える道なんてあるのだろうか?)
(それを目指すことそのものが正しくない可能性があるかもしれない。今の自分は他から見れば間違て映っているのだろうか)
(――わからない。暗闇の中、何も見えない感覚に似ていて、心細くなってくる。)
(それを押し込めて数体を倒し終えると、あたりを見回す。)
(――もう何体もいない、あとは紅裂拓兎だけでも問題あるまい、あとは任せて発生源に『処置』を――――)
341紅裂拓兎 ◆QiSi/P5T2Q :2011/03/27(日) 18:05:49.53 ID:kvVRRKyd
お前一人が気張ったところでどうにもならないだろう。
今のこの世界でそんなことを言っても仕方ない。
最初から隠蔽する方向選んだ以上はな。つーかこっち飛ばすな、ボケ。
(こっそりと異形をこちらの攻撃範囲まで導いているのを非難しつつ、頭部を叩き潰す)
(こちらはこちらで計算してやっているのにそこに違う流れを混入されるとどうしても)
(対応が一手、二手と遅れてしまう。こんなことをしたところで対処療法なのはもう)
(誰だってわかっているだろう。それでも戦うのは本当に不毛だと思う)

どうでもいい。つーか相変わらず会話が噛み合ってないぞコラ。
誰かに押し付けられた平等も平和も興味はないよ、俺は。
第一、世界を昼と夜に区切って昼の世界に夜の世界を隠蔽しなければ
少なくとも差別される異能者もいなかっただろうに。
……あ、考えたらなんか腹ぁ立ってきた。
(自分もまた差別された異能者であるが故に、その発想に至ったのだろう)
(もっとも、それを理由に奏永久に当たるのは果てしなく筋違いだろうが……)
(水晶の杭を解除してもう一度粒子に戻して、力任せにトンファーを異形に叩きつける)

半端者ってのは罵るにも値しないそうだ。愚者は自分の欲望を満たすことだけを考える。
命の儚さと人間の矛盾を知り、社会の醜さとそれでも人間の善性に救われて。
だがそれでも俺たちは賢者にはなれない。愚者にも戻れない。俺たちは、多分ずっと半端なままだ。
(他人を間違っていると糾弾するのは容易い。いつだって人間のしていることは穴だらけだ)
(自分の行動を間違っていると批評するのも簡単だ。だがそれでも止まれない。他の道が見えないから)
(奏永久。そして、紅裂拓兎。奏宗家当主と凶悪な異能者。どちらも半端者だろう)
ほら、さっさと終わらせろ。こんなもの腹の足しにもならねっつーの。
(そして残り少なくなった異形に向けて、残りの魔力を振り絞って総攻撃を仕掛ける)

342奏 永久 ◆ONICNlGmhA :2011/03/27(日) 18:35:29.37 ID:xvXx+rad
私一人で気張っても仕方がないのでしょう?
そんな一度に大勢を対象をとれないんですよ。私の戦闘スタイルの特性上――
ですからあなたを呼んだんですよ、紅裂拓兎様。
(しれっと言ってのけてこめかみのあたりを覆う髪を払い、緩やかに足を運び――――)
また一つ私のことを知れましたね、ついでに私は貴方のことを知れました。
(隠蔽するという道をたどらなければいけなかった、異能を異能としか認識できなかった人の心の弱さが原因か。)
(「夜」の世界があるからこそ迫害されたものがいる。その一方でそこでこそ生きる意味を見出す者もいる。)

(残りの魔力を振り絞った攻撃が異形達を殲滅する。)
(頭を半分潰され、腹を打ち破られ、手足をもがれ……各々が各々の姿で絶命していく。)
(そうしている間に霊脈の乱れを観察、完全に――とまではいかないものの異形が発生しない程度に流れを整えて)
――終わりましたか?
(静かになったころを見計らって立ち上がり振り返る。)
(とりあえず、殲滅は完了しているようだ――――まぁ、この男の戦闘力だったら当然の結果だが。)
補給しますか、魔力。まぁ、私自身魔力は行使できないので、霊力から変換してもらうことになりますけれども。
それと私たちは半端なものです。けれどもできることがないわけじゃないと思います。それは――
(ああ、なんだ――――半端ものでも他が幸せならばいいと思えているわけではないのか。)
(他が幸せならその幸せな人たちは自分たちに感謝してほしいとそう思っているのか。自分は。)
(噛み合ってない会話に、どうしてかみ合わせられないか苛立っているのか。)
(「――誰かのためになっているはずだから。」その言葉が思いつくあたり自分は誰かに自分の半端さを否定してもらいたがっているのか。)
(ぶつぶつとつぶやくは祝詞。こんなことを考えていてもその言葉をつづっていけば霊力を行使できる。)
(青白く発光を始める霊符を右手の一指し指と中指で挟み、視線をゆっくりと下におろす。)
(無機質なコンクリートが瓦礫を築いていた――――)
343紅裂拓兎 ◆QiSi/P5T2Q :2011/03/27(日) 19:01:54.30 ID:kvVRRKyd
そんな戯言に貸す耳はないが、それはともかく。
「知れました」ってのは言語としておかしくねーか?「知りました」が正解だろう。
(日本語の表現としておかしんじゃね?と思われる点を指摘しつつ)
(でも結局ひとつふたつ知ったところでこの女に対する感情が変わるわけでもない)
(んだよなー、うんうんと一人胸中で納得する。つまり、この馬鹿鬼と共に歩める道はないわけか)
(けどそれもわかりきっていたことだと、ぐるぐると思考を巡らせて改めて確信する)

いや、いい。自然回復に任せるのが一番だ。
(自分が生み出した屍の山を睥睨しつつ丁重に断って、ポケットからチョコレートを取り出す)
(包装を破って茶色い塊に齧りつく。疲労回復には甘い物が手っ取り早い)
(地脈の乱れを修復し、異形が発生しない程度になったなら任務完了である)
それは――誰かの為に戦って、偽りだと知ってても尊い平穏を守ること、か?
(途中で言葉を切った彼女の台詞を勝手に補完する。多分、その手のことを言いたいのだろう)
あのな……こんな話がある。ある魔女が言っていたことだが「自分の存在理由は人間を幸せにすること」
なんだそうだ。けど俺は、その言葉にどうしても違和感を感じていた。その理由が最近わかった。
アイツは誰も愛してない。そんなやつが何しても、誰も、本人すら幸せになれない。
(誰も愛してない人間が誰かとか、平和とか、漠然としたものの為に戦っても意味ないだろう)
(まさに無意味だ。なら、そんな無意味なことの為にアンジェラを死なせてやらない)
(自分の為に殺すと決めた。彼女と刃を殺意を向け合う事が、今最大の生きる理由になっているのだ)

誰かを愛しているの、誰を憎んでいるのか……
それがはっきりすれば、どんな行為も建前も意味が生まれるだろうよ。
それがあれば、多分俺ももう少し生きていけるだろう。
344奏 永久 ◆ONICNlGmhA :2011/03/27(日) 19:32:15.34 ID:xvXx+rad
…………?
(何がおかしいか理解できないらしく、きょと、と首をかしげる。)
(右に左に首をかしげて脳を揺さぶってとりあえず揺れるのは脳よりも膝裏まである髪だということを理解すると)
(それはさておくことにして)
ええ、自分はどうなってもいいんです。どうせ、従矢がいれば≪奏≫そのものはどうとでもなりますし。
(自分とは誰だ?誰がどうなってもいいのか?)
(「私」はそうあらなくてはならない。≪奏≫の当主としてただ見返りを求めず、目の前の男を愛して)
(何も求めず、ただ真っ直ぐ何もかも打ち砕いて、切り裂き、飛び越えて――幸せにすればいい。)

………その話の魔女さんは素晴らしいですね。
自分の幸せよりも人間の幸せのために生きて生き続けるってことなんでしょう?
(それを否定する権利なんて、意味のないものだと一蹴する権利など誰にもないはずだ。)
(ため息を一つついて手持無沙汰に後ろ髪を弄り、足元の石のかけらを一つ蹴り飛ばす。)
……はっきりと――――――
(「――――私を愛してはくれないんですか?」そんなことを言いそうになった口を紡ぐ。)
(代わりに背を向けて歩き出す。)
自然回復を待つしかないなら、これ以上はついてこれないでしょう?
かえって養生することをお勧めします。
――…………貴方の愛が、どこに向いているかわかる日が来るのを、祈ってます。
(無線の周波数を弄り、報告の交換、まだ残っている異形の発生ポイントを確認。そして――)
345紅裂拓兎 ◆QiSi/P5T2Q :2011/03/27(日) 19:54:35.49 ID:kvVRRKyd
……歪んでるな、それ。
(きゅっと眼がより鋭くなる。この女が馬鹿なのは知っていたが……)
(歪んでいると感じたのはこれが初めてだった)
(当主の座も突き詰めるなら組織を回す為の歯車に過ぎない)
(だが、当主ではないこの女の「自分」はどこへ行ったのだろうか?)

利己のない利他的行為なんてのは理解できないし
そんなどうしようもない馬鹿に何ができるはずもないだろう。
噛み合ってないんだ、そもそも。間違ってるんだ、前提から。
人間の幸せが何なのか、考えた事もないんだろうな、きっと。
(蹴り飛ばされた石ころを足で受け止めて、蹴り返す)
(幸せの定義は人の数だけある。そして押しつけられた価値観による幸せなんて)
(まったく意味がない。人間一人一人と向き合わない魔女には何もできないと確信している)
(だからあの魔女が摩耗して壊れる前に、殺す。それが唯一無二の誓いだった)

ああ、俺もそれを知りたいと思う。
もっとも、それがわかるまでのんびり構えている時間もないみたいだけどな。
(けれど、彼女を愛する事はないと思う。誰かを愛したいと思っても、わからない)
(誰を見ればいいのか。何を拠り所とすればいいのかも曖昧だった)
(背を向けた奏の鬼娘に自分もまた背を向ける。手伝える分だけの手伝いはした)
(あとは彼女の請け負い分だし、これ以上会話を続けていると、余計なことまで言ってしまうだろう)

じゃあな。またいずれ。
(別れの挨拶を適当に済ませて、戦場跡を立ち去る)
(歩み去る紅い男は、どんな表情も浮かべていなかった)


【なにこの会話、重っ!面白かったからいいけど】
【俺の方はこれで〆にするな。ありがとう、また遊んでくれ】
346奏 永久 ◆ONICNlGmhA :2011/03/27(日) 20:19:07.42 ID:xvXx+rad
(――「歪んでいる」と言われただってしょうがないじゃない。私が≪奏鬼眼≫なんてものをもって生まれてきたのが)
(そもそもの歪みなのだから。決して正すことのない歪みで、それでもそれを正そうと周りを巻き込んでもれなく全て歪ませてきたのだから。
 私だけがゆがんでいないなどと言うことがないはずがない………)

(駆け抜ける――先ほどのような範囲攻撃が望めない以上、一体一体確実に、被弾を伴いつつ突き進む。
 肩に鮮血が滲む、腕が奇妙な方向に捻じ曲がる、腹部に穴が開く、口の中に鉄の味と生臭い香りが充満していく。)

――カッはっ………ハァー、がっ…………

(血の混じった痰を吐き捨て迫りくる異形達に威嚇の閃光弾を放つ。隙ができたところに癒しを行使)
(――じぶんが「いずれ」なんて言葉を欲しがっていない、のんびり構えている時間がないだとか、そんなことをすぐ解決する方法を取ってもらいたい。
 そんなことばかり考えている――「待つ」と言ったはずだ。彼が理解するまで「待つ」と
 あの言葉はなんだったんだ、嘘じゃないはずだ。自分は何もミカエリ、ナンテ、モトメテ、イナイ、ダカラ、アノ、コトバニ、ニジンダ、シンイ、ナンテ)
(目の前の異形にトンファーを叩きつける、足りない。まるで足りない――力が、想いが、最も求めなければならない、もっともっともっと。)
(もともと見えていない左目だが、こめかみを伝う血液が入ったようなので乱暴に拭っておく。
 じんと、何かが沁みた、恐らく充血して真っ赤だろう。けれどそんなことは関係ない再び傷を顧みずに突進、動けなくなる前に回復を繰り返す。)
(暗雲が立ち込め、空から一つ、しずくが落ちた。)

はぁ、はぁ…………
(地を穿ったしずくが雨となるころには自分以外に動くものはいなくなっていた。
 体に纏わりついた血を洗い流すほど土砂降り――疲労した体に心地よい…………
 届かないのは自分が弱いから、まだ何か――――ああ、そうかならば……………………)

(――――この日を境に≪奏宗家≫は当主が不在となった。)

【えと、ハイ。軽めってどこにいったんでしょうね?】
【当主モード維持できませんでしたよ!!私もこれで〆〜。】

【大変お待たせして申し訳ありませんでした。】
【此方こそ、また遊んでいただければと思いますっ。おつかれさまでした〜】
【これにてスレをお返ししますっ】
347アンジェラ ◆rdAV3DcvpI :2011/03/28(月) 20:39:35.53 ID:4HTR4FDO
【名前】アンジェラ・『ウィーク』・トルーマン
【二つ名】「ミス・ウィーク」「英国の焼肉提督」
【年齢】17歳
【性別】女性
【身長】165cm
【3サイズ】88:60:82
【容貌】肩までまっすぐ伸びる黒髪。肌はやや白め。
    細い眉と大きめの黒い瞳が少しきつそうな印象を与える。
    やや筋肉質で、運動の得意そうな体型。
【能力】魔法
    分厚い『呪文書』を手に持ちページを開くことでそこに書かれた魔法を使うことができる。
    本人の努力の甲斐(?)あってか、曜日による制限は無くなり、いつでも多種多様な魔法が使えるようになった。
    ただし魔力量による制限は健在。
    ・魔力量
     それぞれの魔法にはLV0〜3が存在し、彼女のその日の魔力量で使えるLVが左右される。
     (LV0=その魔法は使用できないという状態)
     未熟な魔女であるため、自身で十分な魔力を捻出できず、生物の体液や肉を摂取して捻出する。
    ・『魔女』
     呪文書を通じて、自身のオリジナルである『魔女』とつながっている。
     『魔女』は呪文書無しで多彩な魔法を使えるが、一度に複数の魔法を使えないのは同じ。
     魔女とはもともとは別人格であったが、根源が同じであるため容易に乗っ取られる。
     次第に魔女の人格(=オリジナルの人格)と融合しつつあるが、当人はその事に特に抵抗はない。
【希望】会話、戦闘等
【NG】グロ、スカ、リセットが必要となるもの(要相談)
【弱点】多彩な魔法が使えるが
    ・どの魔法もそれほど強力ではなく、LV3でも生粋の「炎使い」や「超身体能力者」には劣る。
    ・呪文書を開かなければ使えない。
    ・一度に一つの魔法しか使うことができない(例:回復魔法使用中に身体能力強化魔法を使えない、時間魔法使用中に攻撃魔法を使えないetc)
    ・魔力量には限りがあり、無理な使い方をすればすぐに身体に影響が出る。
    ・魔法は決められた術式に基づいて発動されるものであるため、融通があまり利かない。
【備考】イギリスからの留学生。
    英国営機関で作られた、魔女の髪の毛から作られた魔女のクローン。
    しかし、ほとんど独学で魔術を学びざるを得なかったため、期待されたほどの力を得られなかった。
    機関の他の実験体に比べて冷静で精神は安定しているが異能者としては最低レベルとされ、扱う魔法とかけて「ウィーク」と呼ばれる。
    本人もそのことを認め、留学先では「視察任務」と割り切り、異変や異能に積極的に首を突っ込まないが、
    冷静である以上に正義感が強いため、危機に陥ることも。
    現在は戦い方も確立し、それなりの結果も出している為「全権大使」となっているが、さまざまな点から不安は残る。
    また、人道を外れるのを拒み、肉(牛や豚など)を食べることで微量ながら魔力補給している。
    そのためかバーベキューや焼き肉には異常な拘りがあり、
    焼き肉パーティーなどが行われた場合、留学先に強烈な印象を与えている。

【状況】
     【現在】
     魔女による浸食が進行。ある程度大きな力を振るえる代わりに、若干情緒不安定に。
     【10年後のある未来】
     『三千世界』の長「絶対領域」に個人的に助力。
     「街」の力を利用して時間及び次元跳躍を可能としている。

【しばらく待機させていただきます】
348瑞谷 愛華 ◆kO59iqwB7g :2011/03/28(月) 20:55:59.95 ID:8Qf6tL1M
【こんばんわですー♪】
【わたしで宜しければお相手になりますがー?】
349アンジェラ ◆rdAV3DcvpI :2011/03/28(月) 21:10:24.47 ID:4HTR4FDO
【反応遅くなってしまい申し訳ありません。】
【よろしくお願いします。何か希望のシチュエーションはありますか?】
350瑞谷 愛華 ◆kO59iqwB7g :2011/03/28(月) 21:17:28.73 ID:8Qf6tL1M
【いえいえー】
【シチュエーションは特に考えず来たのですけどー………】

1.日常編/商店街の福引で焼肉食べ放題を当ててそれをアンジェラ先輩が目撃
2.共闘編/どちらかが異形と戦闘中にバッタリ遭遇
3.未来編/"現代"に飛ぶ前の事、三千世界の助力で再会する話

【今提示できるのはこの辺りでしょうかー?】
【もちろん、先輩のご希望があればそれも沿いたいところですがー………】
351アンジェラ ◆rdAV3DcvpI :2011/03/28(月) 21:27:57.50 ID:4HTR4FDO
【それでは1でお願いしたいです】
【その他、何か入れたい要素があればその都度よろしくお願いします】
【それでは、書き出しは如何しましょうか】
352瑞谷 愛華 ◆kO59iqwB7g :2011/03/28(月) 21:33:36.44 ID:8Qf6tL1M
【了解ですっ】
【それでは、こちらから書き出させて頂きたいと思いますー】

【では……、しばらくお待ちくださいませー】
353アンジェラ ◆rdAV3DcvpI :2011/03/28(月) 21:38:14.02 ID:4HTR4FDO
【了解しました。では、よろしくお願いします】
354瑞谷 愛華 ◆kO59iqwB7g :2011/03/28(月) 21:58:19.02 ID:8Qf6tL1M
(いつもよりちょっと人通りの多い街中の商店街)
(その商店街の一角に、列を成して並ぶ人々がいる)
(列は数時間の間一定の距離を保ち、それは少女がやってきても続いていた)

………並んでる…なぁー、
(日も落ちかけた夕暮れ時、"福引"の列を見つけて呟く少女は黙々と列の一員となる)
(列の流れは滞りなく進んでいるが、やはりその分刻一刻と景品は無くなっていく)
(まだ大一番の商品である商品券や家電製品は残っているものの)
(たった数枚の福引券補助券で当てることが出来るかといえば、神のみぞ知るところだった)

「………3回、ですね」
「では、これを回してください」
(係りの人に今日この日貯めた福引の"補助券"を手渡し、抽選回数を知る)
………3…回、
(息を呑み、福引機を回す)
(1回……白、ハズレ、2回目…………銀、2等………商品券1万円分…、やったっ!)
(そして最後の一つは…………赤・4等の商店街にある焼肉店の食べ放題のチケットであった)
「おめでとうございま〜〜〜す!!!」
「2等商品券1万円分、4等の焼肉食べ放題券の進呈で〜す」
(カランカランとベルが鳴らされる)
(とここで係りの人から商品券及び、焼肉食べ放題のチケットが渡されると)
「え〜と、これで"最後の"4等になりますね」
「運が良かったですね、お客さん♪」
え………あ、ありがとうございますー
(特賞や他の商品は多少残っているものの、4等である食べ放題のチケットが無くなった)
(他には7等の商品が無くなったりしているが、代わりの物が補充されている)
(4等も、補充されるかもしれないが、おそらく"焼肉食べ放題"では無くなっているだろう)
(兎にも角にも、商品券と食べ放題券を手提げにしまいつつ、帰ろうとするところだった)


【お待たせしましたー】
【では、改めて、よろしくお願いいたしますねー】
355アンジェラ ◆rdAV3DcvpI :2011/03/28(月) 22:37:04.65 ID:4HTR4FDO
(偶然に時間が空いたので、生活必需品などを買い出しに行き)
(偶然、商店街で福引きを行っていたので抽選権をもらって並んでいたら)
(偶然、自分の前に並んでいた人間が焼肉食べ放題をあてた、それだけの事である)
(その程度の事で心の揺れるアンジェラでは──無い。多少驚きはしたが、平気である)

(良く見てみればその少女は、以前に出会ったことのある水使いの少女であったが)
(特別に深い面識があるわけでもないので、声をかけるのも不自然である)
(次で自分が当てれば良い──瑞谷の背中を眼で追いながら、心ここに非ずの状態で福引き機を回す)

「おめでとうございま〜〜す!!」
(はじき出される赤玉。内心は喜びであふれながらも、頬を僅かに緩ませるアンジェラ)
「って、焼肉食べ放題券はもう無くなっちゃったから──これで」
(予定通りなのか、何らかの誤算かは不明)
(事実は、「4等が出て10kgの米袋を渡された」ということ)
(肉以外の食材にあまり興味の無いアンジェラでさえも知っている銘柄のそれは)
(間違いなく市場価格は4千円を超える物)
(しかも焼肉食べ放題券と違い、日本人のほとんどの人間が必須としているもの)
(普通の客ならば、こちらの方が嬉しいはずだろう)

「あれ、もしかしてお米嫌いですか?」
……そういうことでは断じてありません。
ありがたくいただきます。
(故に、アンジェラほど肩を落とすのも予想外だったのだろうか)
(思わず心配そうな表情をする係員に軽く会釈しながら10kgのソレを片手で持ち歩いていく)
(無意識の内に瑞谷の後を追ってしまえば、理性の制止命令を振り切って、思わず声を出してしまう)

失礼します。
瑞谷さん、ですよね?
よろしければ、私の4等と貴女の4等、交換しませんか?
(普段のアンジェラを知っている人間から見れば、今日の彼女は少しどうかしているように見えただろうか)

【大変お待たせしました】
356瑞谷 愛華 ◆kO59iqwB7g :2011/03/28(月) 22:57:17.11 ID:CMB2gJIh
………はい?
(これで幾分食卓が豪華になると喜びつつ、自宅へ向かおうとしたその矢先)
(背後から誰かに声をかけられる)

………えーと、
………………アンジェラ先輩っ!?
(振り向いてそれが誰かを確認して驚きの声を上げる)
(少しの間が空いてしまったが、その立派な容貌には覚えがあり)
(以前特訓の時に能力を目撃されてそれ以来だった)

4等………って、えーと…………この"焼肉の食べ放題"ですよね?
先輩の4等って…………なんですか???
(確かに、自分の4等で"食べ放題"は無くなったが、その後の景品は知らない)
(首を傾げつつ、"食べ放題券"を手提げから取り出し、ひらひら風に泳がせてみる)
357アンジェラ ◆rdAV3DcvpI :2011/03/28(月) 23:14:29.66 ID:4HTR4FDO
ええ、アンジェラです。
お久しぶりです瑞谷さん。
(久々にであった彼女は、特に変わった様子はない)
(異形や異能に会う機会も少なかったのか、或いは昼間だからわからないだけか)
(どちらにしても、五体満足で健康そうであるのならば問題は何もない)

私の4等と言うのは、これ──じゃなくてこれです。
(左手に持ったトイレットペーパーや洗剤の入ったビニール袋を一旦掲げた後下げ、)
(右手に持った米袋の入ったビニール袋を前に突き出す)

実は私、炊飯器を持っていません。
朝はパン、昼は学食、夜は外食です。
出来れば、有効に使える人に浸かっていただきたいと思っていたのですが……その。
(何とか自然に取引を持ちかけようと思考を巡らせるも)
(自分が焼肉食べ放題券を欲しがる理由を、無難に伝える方法が見つからない)
(どうしたら良いものかと悩みながら眼を逸らし、少しの間黙ってしまう)

も、もちろん、貴女が嫌なのであれば仕方がないのですけれど。
(結局、自分が欲しがる理由をつたえないまま、それだけ付け加えた)
358瑞谷 愛華 ◆kO59iqwB7g :2011/03/28(月) 23:41:09.86 ID:CMB2gJIh
はいっ、アンジェラ先輩もお元気そうで何よりですっ♪
(以前"夜"の関わりで出会った先輩とこうして日中に出会い、)
(日中普段の姿を見られるのはとても平和で嬉しいことだ)
(学園で会おうと思えば会えるのだが、特に会いに行く理由も無くそのまま日が経っていった)

………お米、ですかー、
(一旦はビニールの中を伺って、これもそれなりに豪華だなと思いつつ)
(逆の手のビニールを差し出されてはっとする)
(これが本当の4等なのだと分かると少しばかり考え出す)

(聞けば先輩はパン食、そして外食で済ませるようだ)
(高くつくんだろうな…なんて考えを角に置き、さて条件を呑むかどうか改めて考える)
(普段安く売ること自体少ないお米10kである、しかも、いつも買う銘柄より高級な代物)
(しかし、焼肉も考えればそれ以上の価値はある、安い肉・高い肉関わりなく食べ放題とあれば……)
(さて、どうするか)

むむ………っ、…………どうしましょうかー???
("食べ放題"のチケットは風になびく)
(中々考えがまとまらないまま、数分が経過するところだった)
359アンジェラ ◆rdAV3DcvpI :2011/03/28(月) 23:47:57.13 ID:4HTR4FDO
【すいません。少し早いですが今日はここで凍結させていただきたいです。】
【今週は水曜木曜土曜が21時から解凍可能ですが如何でしょうか】
360瑞谷 愛華 ◆kO59iqwB7g :2011/03/28(月) 23:52:20.44 ID:CMB2gJIh
【了解ですっ】
【では、解答日……水曜日21時でよろしいでしょうかー?】
361アンジェラ ◆rdAV3DcvpI :2011/03/28(月) 23:54:54.67 ID:4HTR4FDO
【了解しました。では水曜にまたよろしくお願いします】
【それでは御相手ありがとうございました。お先に失礼します】
362瑞谷 愛華 ◆kO59iqwB7g :2011/03/28(月) 23:56:46.23 ID:CMB2gJIh
【お疲れ様でしたー、また次もよろしくお願いしますねー】

【それでは、スレをお返ししますっ】
363宮藤 早苗 ◆VKZcSa6.U6 :2011/03/29(火) 10:49:45.52 ID:xfs6t4dU
【私も参戦させてもらおう】

【名前】宮藤 早苗 (クドウ サナエ)
【年齢】高等部三年
【性別】女
【身長】158
【3サイズ】80 56 82
【容貌】ドがつくほどの童顔、中学生にしか見えない。意志の強そうなキリッとした顔立ち
    左こめかみ部分に白メッシュの入った栗色ベリーショート
    日に焼けた体は服の上からだとわかりにくいけど鍛えられていて筋肉質
【能力】アンチ・ミスティック
    魔法、超能力、怪異…ありとあらゆる“非現実的”な力が無効
    無効化できるのはあくまで魔法的なもののみ、それも自分自身への影響に限られる
    柔道4段・剣道3段
【希望】なんでも
【NG】常識の範囲内で
【弱点】魔的なものを無効化する反面、対抗手段もない。
    現実的な物理攻撃は普通にダメージを受ける。
    
【備考】学園に通う女子高生は仮の姿
    頻発する不可思議な事件・犯罪の捜査のため学園に潜入する警察官がその正体
     名前年齢ともに偽称、本名は佐原安紀子・年齢25歳。ノンキャリア巡査部長
     魔法的なものが一切効かない体質とコンプレックスの童顔を見込まれ白羽の矢を立てられた
    正体がバレるのは困るとはいえ、学生に擬態しも疑われない所かより低学年に見られる現状に落ち込んでいる
    責任感が強く真面目。怪異による犠牲をなくしたいという使命感のもと今日も職務に励む

    甘いもの好きで下戸。オカルトやホラーが苦手。射撃の腕はイマイチ


【今日はプロフィールを落とすだけで帰るよ】
【ではよろしく】
364名無しさん@ピンキー:2011/03/29(火) 15:38:52.84 ID:tvtj8Ul3
また幻想殺しか
悪いこと言わないからやめておけ
365名無しさん@ピンキー:2011/03/29(火) 17:18:01.81 ID:9fgt1k6b
警察官って採用基準に身長制限あるよ
366媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2011/03/29(火) 21:58:02.70 ID:Ckjf8BOd
【少しだけ待機させてください】
>>284にプロフィールがありますので、参考にしていただければ幸いです】
367名無しさん@ピンキー:2011/03/29(火) 22:19:06.66 ID:71psyVVJ
【血となり】カオススレは327る【肉となり】
http://pele.bbspink.com/test/read.cgi/erochara/1301318213/l50
368紅裂拓兎 ◆QiSi/P5T2Q :2011/03/29(火) 22:19:30.51 ID:EumfNZhr
【ひんぬー、めんどくさい、なげやり】
【ひ・め・な。ひめなひっめっなっ!】
【こんばんは、なのよ】
【長居はできないのだが立候補してみよう】
369媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2011/03/29(火) 22:22:55.44 ID:Ckjf8BOd
【こんばんは、紅裂さん】
【立候補ありがとうございます。我が身の空気読めなさに丁度落ち込んでいたところだったので、有り難いです】
【長居できない、ですね。了解です。今日のリミットはいかほどを想定なさっておいででしょうか?
 ――もしくは、いつごろに解凍が可能かをお聞き出来れば嬉しいです。ちょっとこの頃、遅くからしか時間が取れそうになくて】
【下手をすると長期拘束の可能性も、と……先に。不都合があれば、遠慮なく今日はナシでも大丈夫なので】

【改めて、ご希望のシチュなどあれば】
370紅裂拓兎 ◆QiSi/P5T2Q :2011/03/29(火) 22:28:54.93 ID:EumfNZhr
【え?なにかミスったのかね?】
【今日のリミットは日付が変わる頃】
【解凍は明日(水曜日)の21時くらいになりそう】
【それ以降はよくわからないので置きレスでやりつつ】
【終わらなかったら日曜日の朝でも夜でも空いてる時間でどうだろう】

【シチュは、この間馬鹿鬼とロールしたわけなんだが】
【その帰りにばったり遭遇編…そっち側の理由としては奏宗家の偵察でも】
【異常発生した異形の偵察でもなんでも。微妙なふいんきで刺々しく会話など】
【もしくはまったく違う夜のある日にばったり遭遇、飯でも喰いませんかロールとか】
371媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2011/03/29(火) 22:33:46.10 ID:Ckjf8BOd
【明日なら22時にはいけると思います。日曜は朝方だったら空けられると思うので、それで】
【存外に予定が合うようで良かったです。十全に重畳、であります。ありがとうございます】

【シチュは了解です】
【それでは、そうですね。前者で、……帰り際の紅裂さんから書きだしてもらっても構いませんでしょうか】
【奏家の偵察は私はしないと思うので、理由は異常発生の方になると思います。
 後者も面白そうですけれど、――あれ、私達ってご飯食べる間柄でしたか?いや、食べないほどの仲でもないですけれど。
 と思ったのと、せっかく前回から続けられるならそれがいいかなということで、前者で】
372紅裂拓兎 ◆QiSi/P5T2Q :2011/03/29(火) 22:36:28.26 ID:EumfNZhr
【それじゃあ、明日のその時間で】
【それ以降の話はその時にしよう】

【うんうん、じゃあそっちにしようかな】
【や、食事はあくまで提案してみただけなので】
【気が向けば誘うだけのことはするかも知れないし、やっぱりやめるかも知れない】
【それでは、手短に書き出してみるよ】
373媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2011/03/29(火) 22:38:18.56 ID:Ckjf8BOd
【そういえばまさに気が向けば〜の間柄だったような気もしております。ふふ、十全と】
【それでは、お待ちしておりますのでゆっくりと書いてくだされば十全です】

【一応お二人のロールには目を通していますが、もし何か間違ったことを私がしでかしたら【】にて訂正を、と】
374紅裂拓兎 ◆QiSi/P5T2Q :2011/03/29(火) 22:46:18.00 ID:EumfNZhr
あーあぁ、やってらんねえ。
(異形の群れと孤独に闘っている奏永久を薄情にも置き去りにして紅い髪の男が)
(暗い夜道を辿っている。この辺は街灯も少なく足場も微妙に悪い。それくらい自然が)
(残っている場所でなくては異形が大量発生する下地にはならない)
(少なくとも今回の異形はこちら側に属する生き物に分類されるだろう)
(母なる大地が産み落とした自然の申し子であり、狂ったが故に処断される哀しい生き物である)

オーズ!オーズ!オーズ!オーズ!
(しかし、そんなことは関係なく「Anything goes!」を熱唱している)
(実際、歌でも歌っていなければやっていられない気分である)
(紅い服を返り血で穢しながら、夜の中自棄気味に歌っている紅い髪の男、紅裂拓兎)
(彼の素性を知らなくても、夜道でこんな男とは遭遇したくないだろう)


【実に奇妙な関係だね、今更だけど】
【それじゃあ、暫くの間よろしく】
375媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2011/03/29(火) 22:53:05.12 ID:Ckjf8BOd
(ひとつだけ咳を吐き出せば、それは夜の森に響き渡った気がした)
(少しだけ喉が痛い。きちんと体調管理はしてきたつもりなのに、全く何たる不覚だろう。
 空を見上げれば厚い雲。――なるほど、もうしばしすれば土砂降りだ、と思っていたところに聞こえたのは唄だった)

…………。
(その声とその声の主を頭の中で結び付けるのは、そう難しくはない)
(しかし、問題なのはどうして彼がそこにいるのか、である。
 自分が目指す先は、異形が異常発生していたはずの場所。まあ、彼がいてもおかしくはないのだけれど)

(歌が近づいてきた)

(つめたい空気の中に息を吐き出せば白くくゆる)
(軽く集中して、≪弐式≫の扱いに支障がないことを確認してから、いつもより大きめに声をあげた)

ごきげんよう、紅裂さん。
こんなところで一人コンサートですか?

(歌の意味でも、返り血の意味でも)
(貴方の独壇場だったのかという質問の意味も込めて、彼女はそう声をあげた)


【はい。こちらこそ、宜しくお願い致します。(一礼)】
376紅裂拓兎 ◆QiSi/P5T2Q :2011/03/29(火) 23:05:36.28 ID:EumfNZhr
(ぴたりと、その声に動きと歌を止めて、しばし黙考する)
(………夜の中、歩きながら熱唱していて知った顔に声を掛けられた場合の)
(対処方法を探してみるが、よくわからなかった。わからなかったので、そのまま)
(何も見なかったことにしてさっさと歩き去ろうとした。そう、しようと思ったのだが……)

どうした、おい。
ちょっと見ない間に随分と老けこんだな、腐った蜜柑。
(止まっていたのは時間にして二秒。いつもと同じ態度で、いつものように軽口を叩く)
(老けこんだとは言い過ぎだが、少し見ない間に随分と顔の印象が変わったのは事実)
(少なくとも彼自身はそう感じた。会っていない間に苦労したのが顔に刻まれているのだろうと察する)

いや、俺はアレだ。ちょっとお手伝いだ。
ここから先行こうってんなら止めておけ。今は奏宗家当主の独壇場だから。
深凪ってのは余所様の獲物まで掠め盗る卑しい犬の集団と思われたくないだろう。
(いつもと同じ距離を置いて対峙する。いつもと同じ距離とは、会話するにも戦端を切るにも)
(ちょうどよい距離を指す。この二人の関係性を象徴する距離でもある。常に一線を区切り)
(そこから言葉を交わす。そこから踏み込むとしたら例外を除き刃を交える時くらいだ)
377媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2011/03/29(火) 23:13:59.04 ID:Ckjf8BOd
……そんなに老けこんでいません、失礼です。
(という彼女の貌は相変らずに表情薄く、あまり不服には思っていないようではあるのだけれど)
実際にそう変わりないとは存じますけれど、特に何があったわけでもありません。
(変化があるとしたら、――戻った、と言われるべきかもしれない。
 表情の変化の乏しさも、何もかも。彼女の昔を知っている人間からすれば、「戻った」と感じられるもの)
(とどのつまりは、≪深凪≫の猟狗らしく)

なるほど。
奏の独壇場ですか。まあ、別にこの先に足を踏み入れたとしても、着くころには終わっているでしょう。
それに、貴方の様子ならば「殲滅」だったのでしょう?手伝いとしてなら、私とて怒られますまい。
奏と我らがぶつかるのは、殲滅じゃないときのことですから、基本的に。
(黒く長い髪をかきあげながら、溜息をつく)
(そうは言ったものの、それなら日を改めての方が良いかもしれない。
 奏当主直々に討伐に出向き、その手伝いとしてその男がいたのなら、これ以上の手伝いは要しないだろう)

貴方こそ、お手伝いなら最後までお手伝いしなくて宜しいのですか?
奏さんお一人残していかれるだなんて、紳士的な男性の所業ではありません。
(からかうような言葉ではあるが、表情は変わらない。むしろ視線は紅裂の後ろの暗闇を見ている)
378紅裂拓兎 ◆QiSi/P5T2Q :2011/03/29(火) 23:28:17.61 ID:EumfNZhr
ふーん、そう。
いつぞややりあった時の方が、随分とマシな面してたがな。
まーあいい、ちゃんと飯食えよ。まだ寒いからな。風邪ひくぞー。
(彼女の事情など知らない彼は、どうでもいいことを述べるだけだった)
(――表情の薄い女だと初めて会った時からわかっていた)
(その癖、大事なモノを想い薄らと笑う女だとも知っていた)
(主に忠実な走狗、猟犬、忠犬。そして他にも大事なモノを抱えた腐った蜜柑)
(そう理解しており、理解していること以上に理解しようとは思わなかった)

ふん……組織ってのは面倒だな。
あー、それか。魔力が枯渇寸前でな。大事を取って退いたまでさ。
ここで燃え尽きるわけにはいかないんだよ、俺は、な。
(この男にとっての本命は魔王の契約者とそれが引き起こす災禍である)
(異形狩りに対してそこまで熱意や拘りがあるわけではない)
(実際はまだ暴れるだけの魔力は残っている。だが、あれ以上あの会話を奏永久と続ける)
(つもりはなかった。どうしようもない齟齬と溝を突きつけられるだけだから。だから逃げてきた)

大体、アレだ。死んでも当主の変わりは兄がやるそうだ。
そんなこと真顔でぶち撒ける女に用事はない。
(つまらなそうに吐き捨てると共に、苦々しい想いと共に唾を地面に吐き捨てる)
(いつだって、どうしていいかわからない。思わずこの女に八つ当たりしたくなってしまうのを堪える)
379媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2011/03/29(火) 23:35:36.78 ID:Ckjf8BOd
>>378
ああ、あの時は――誠にお世話になりました。
ご飯は、前日ちゃんと五目あんかけ焼きそばを食べました。美味しかったです。
……まあ、あれだからかもしれません。実はもう既に風邪気味でありまして、……こほん。
(彼に喉から零れ出た咳は本当だったけれど、今は確実に口で「こほん」と言った。
 こういうことを真顔でやってのけるのがこの女だし、ある意味そこは相変らずかもしれない)

(魔力が枯渇寸前、と言われて「はて」と思った)
(そういう場合であるなら、余計にこの男が奏永久一人置いていくようには思えないのだ。
 むしろそこまで苦戦する相手ならば、ギリギリまで彼女の傍にいただろうに)
(――そんな考えをめぐらしたところで、吐き捨てられた言葉に、勝手に納得した。なるほど、と)

それは、命を大事にしていらっしゃらないご様子なのが悲しいのですか?
それとも、それを口にしたのが彼女だから気にいらないのですか?

(けほ、と今度は本物の咳をひとつ吐き出してから、彼女は問うように紅い男を見つめて首を傾げた)
380紅裂拓兎 ◆QiSi/P5T2Q :2011/03/29(火) 23:55:41.24 ID:EumfNZhr
俺は白菜と豚肉の蒸し煮を作って食ったが。
――そうか、手遅れか。肺炎で死ぬといいよ。
死体は水晶漬けにして日本海に沈めてやろう。
それとも生ゴミ焼却処分がいいか?
(真顔で冗談を言うのが媛名葵なら、どうでもいい口調で本音なんだか)
(何なのかよくわからないことを言うのが紅裂拓兎である)

両方正解だが、それ以外にもある。
悲しくはないが、な。
(彼女が言った事も含めて、それ以外のことも含めて、気に入らない)
(それはアンジェラ対して感じている苛立ちと、それは同質な感情だった)

この世界に人は溢れている。ひとつくらい欠けても誰も気にしない。
歯車のひとつくらい、代わりは幾つでもある。そんなことはわかっている。
ただ、俺は………
(いつまで突っ立っていても仕方ないので、語りながら歩みを再開する)
(媛名の隣を通り過ぎる時、くいっと自分の顎を横に動かす)
(文句言わずついてこいの合図だ)

……いや、違うな。今のは忘れろ。あー……好きだとか、愛してるだとか、そんなことを言う
相手がその実、他人の為なら自分を省みないような歪な性格だった時……
な、んという、か……空恐ろしくなる…というか……
(自分でも言語化できない混沌を抱えながら、それでも語る相手を得たことで)
(それを無理矢理にでも形にしようとしてる。例え相手がこの不器用な猟犬でも)
(構いはしない。苦悶の表情で必死に言葉を選びつつ、声を捻りだす)
381媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2011/03/30(水) 00:08:59.38 ID:0XMAUY2H
>>380
―――!
(白菜と豚肉の蒸し煮と聞いて、従順に食欲が反応する。美味しそう、なんて思っていたが)
……どうせなら、
手遅れな肺炎がこじれて辛くなるまえに、さっくりと水晶漬けにしていただきたいものです。
(今度は本当に少し疲れたように言葉を吐き出して、ゆっくりと目を細めた)

(両方正解、という言葉に少し驚かなかったといえば嘘だ。
 存外に彼の感情が以前よりも奏永久に向きあっているように感じられたのである。
 顎で示す仕草に視線だけ送って、一拍置いてからその背中を追った。一拍分躊躇ったのだ)
歯車だからと、自分の命をモノのように扱う生き方は気にいりませんか?
それは歪みかもしれませんけれど、そう少ないわけではないでしょう。
(ぽつり、と雨が降り始める。まだまだ小雨だが、しばしすれば土砂降りになりうるだろう)
まあ、他人の為になら何でもできるという他に対しての献身と、
真っすぐに一人を愛して、ないがしろにされても思い続けるという献身は、
似ているようでも、まったく本質が違うのではないかと考えますから、その矛盾に違和感を覚えても仕方ないとは、思いますけれど。

(首をかしげれば、少し雨にぬれ始めた黒髪が揺れる)

他人のために自分をかえりみない。
そういう性格の人に「愛される」と、まるで彼女が「貴方のために貴方を献身的に盲目的に愛していあげている」ようだとか
そういうことでも、考えるのですか?


【と、そろそろお時間でしょうか?だいじょうぶ、ですか?】
382紅裂拓兎 ◆QiSi/P5T2Q :2011/03/30(水) 00:12:44.86 ID:uzwXbJDI
【うん、それじゃあ丁度いい頃合いなんで凍結をお願いする】
【30日の水曜日、22時に避難所集合でよかったかな】
【多少遅れてもおk。無理なら事前に連絡でもなんでも】
【俺も予定が変わるようだったら一言残しておくよ】
383媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2011/03/30(水) 00:15:10.01 ID:0XMAUY2H
【了解です。30日水曜日、22時でお願い致します】
【お気遣い感謝いたします。なるべく、遅れないようにサクッと狩り(しごと)を片付けてまいります】
【私ももし大きく予定が変更になれば、事前に連絡を】
【紅裂さんももしもの時は、遠慮なく連絡してください。今宵は、本当にありがとうございました】

【とても楽しかったです。また、22時に宜しくお願い致します(一礼)】
384紅裂拓兎 ◆QiSi/P5T2Q :2011/03/30(水) 00:18:12.30 ID:uzwXbJDI
【多分大丈夫だとは思うけど、念の為にね】

【こちらこそ、お相手感謝する】
【また予定の時間に】
【お疲れ様、おやすみなさい】


【以下空室で】
385アンジェラ ◆rdAV3DcvpI :2011/03/30(水) 21:13:12.98 ID:etmHy1jJ
>>358
ええ、お米です。
(力強く復唱するアンジェラ)
(きっとその言葉に、それほど深い意味はないが)
(妙な気迫を宿しては、瑞谷を見つめ続ける)

(黙って思考を巡らせる瑞谷を見続ける事数分)
(風にはためく券に時折目をやりながら、瑞谷の回答を待つ)
(暦上は春と言え、今日は風がやや強く肌寒い)
(けれども、まるで異形や異能者を相手にする時のような隙の無い構えで)
(瑞谷の答えを、ひたすら待つ)

駄目なら、仕方なしです。
いわゆる「もう一声!」であれば、そうですね。
(それでも返答がなければ、とうとうこちらから口を開く)
金銭を渡すのは倫理的に問題かと思うので、
私たち特有の情報、あるいは頼み事でも可です。
貴女がその力で何を望んでいるのかは、解りませんが。
(情報の譲渡は些か問題があるが、それが調査を伴う物ならば良し)
(頼みごとも、人助けならば本望。倫理的に問題があれば、断れば良い)
(瑞谷の現状を把握する前にこのような交渉に出るのは、迂闊な行為だとは知りつつも)
(目の前にはためく、己の欲する物の為に思わず先手を打ってしまった)
386瑞谷 愛華 ◆kO59iqwB7g :2011/03/30(水) 21:32:53.52 ID:i3TxGrvm
>>385
……んー、
(何やら以前とは別な"圧力"を感じる)
(お米だって生活に必要な主食の一つである)
(とはいえ、普段滅多に食卓に乗らない肉の食べ放題を見逃すのも………)
(数分が経過し、改めてアンジェラ先輩の様子を伺ってみる)

(と、何も言わないままにアンジェラ先輩が追加の提案をする)
情報………頼みごと………、ですかー???
……………わかりましたっ、
そのお米と………"食べ放題"のチケット、交換しますっ♪
(思わず頭に何かがひらめいたが、それをまた頭の片隅に置いておいて)
(そうまでして欲しいのだと理解すると共にチケットはアンジェラ先輩の目の前に差し出されていた)
(実際惜しいところもあったが、どうしてもと言われて断るほどのものでもない)
(それに、いつかは自分の稼いだお金で"食べ放題"に行くこともできる)
(ちょっと我慢するだけだ、そう思って決断した)

でも………、"食べ放題"のチケットで"情報"の提供とか、
そんな事して……良いんですかー???
(もちろん先輩の「一声」で決断したわけではないので改めて確認してみる)
(こちらだって未熟な上、知らないことも多々あるわけだし)
(先輩の提案はまさに願ったり叶ったりなのだが………)


【それでは、今夜もよろしくお願いしますっ】
387アンジェラ ◆rdAV3DcvpI :2011/03/30(水) 22:05:52.68 ID:etmHy1jJ
>>386
では、それでお願いします。
(交渉は成立)
(長い沈黙と緊張状態の末に結果を得られれば)
(満足そうに息を短く吐いて、軽く瞬きする)

ええ、大丈夫です。
私の任務は情報の収集、私の望みは人類の幸福。
混乱や誤解を招く恐れのある不確定な物や、
重要な機密にかかわるものは提供できませんが、
そうでなければ可能です。
(けれどもまだ気を緩めるわけにはいかない)
(私欲のために何らかの被害を出しては、全てが水の泡である)
そして、貴女が人間に悪意を持っていないのであれば
私が貴女を手助けする理由となります。
その点は、貴女の言葉を信じる他ないのですが、如何でしょう。
(あくまでも口約束の様なものにすぎないが)
(見たところ、瑞谷はまだ出会った時のままの正しい心を持っているようだったが──)

さて、どのような情報をご所望でしょうか。
388瑞谷 愛華 ◆kO59iqwB7g :2011/03/30(水) 22:33:57.57 ID:yEJ8RBJ+
>>387
どうぞ………、交換ですっ♪
(じっ、と手元を確認して"商品券"ではなく"食べ放題券"だと再確認して、改めて差し出す)
(間違っても商品券をお米と交換するわけにもいかない、さすがに割に合わないから)

………ふむー、確かに先輩の"お仕事"はそうですけどー、
(とはいえ、内容にもよるはずだ)
(話していいこと悪いこと、そんな情報があることくらい自分でも分かる)
そうですねー…………、
(そして辺りを見回してみる)
(夕暮れ時、今いる所は人がまばらでちょっとした話くらいなら可能だろう、けど、)
また………今度と言うことで、良いでしょうかー?
今は、どうしても知りたいって事もありませんし、特に困っていることもありませんのでー
それに、情報が必要なくても………助けがほしくなる時があるかもしれませんー、
そんな時のために……………とっておいても宜しいでしょうかー?
(お米を受け取り両手に下げ、にっこりと微笑む)
(こうして交渉で得られた"利益"だが、望んで手にしたわけでもないし)
(元々先輩も"食べ放題"のチケットが手に入ればそれで良かったはずだ)
(未熟なゆえの"万一"に備えて、機会を取っておこう………先輩が忘れない限りは、だけど)
389アンジェラ ◆rdAV3DcvpI :2011/03/30(水) 22:59:56.11 ID:etmHy1jJ
>>388
(右手に持ったままだった10kgのそれと食べ放題券を交換する)
(嬉しさのあまり、逆に表情は変わらず)
(ただ、自身の幸運を噛みしめていた)

はい。貴女が良いのであれば、そうしましょうか。
(今は特にないのであれば、無理強いする事もない)
(彼女が異能を扱い続けるのであれば、何れ使う機会もあるだろう)
(それがすぐ先の事か、何年も後の事になるかは定かではないが)
本当に、ありがとうございました。
(そして、差し迫った問題がないにもかかわらず、)
(この条件を飲んでくれた優しい瑞谷に感謝する)
(彼女が敵になる事、彼女を嫌悪する事はないだろうと、アンジェラは確信していた)

それでは、また。
夜でも、必要であれば昼間でも。
情報、手助けが必要な時は是非、お声をかけていただければ。
(食べ放題券を大事にしまえば、頭を下げ、帰路に就く)
本当に、ありがとうございます。
(夕日をバックにもう一度礼を言えば、その姿は街の中へと消えていく)

【それでは、こんな形でこちらは〆たいと思います】
【拙い部分、多くて申し訳ありませんでした】
【この度は、本当にお相手ありがとうございました】
【またの機会にもどうかよろしくお願いします】
390瑞谷 愛華 ◆kO59iqwB7g :2011/03/30(水) 23:21:20.85 ID:yEJ8RBJ+
>>389
………♪
("食べ放題"も名残惜しくはあるが、お米10kgでも十分満足できる)
(この程度で相手が満足してくれるのであれば、こちらも嬉しい)
(それにアンジェラ先輩のサポートも得られることになった)
(できれば迷惑をかけないに越したことは無いが、こうして"夜"に備えての支えを得られる)
(それだけでも十分すぎる出来事だった)
それじゃあ………またその時が来たら、よろしくお願いしますねっ♪
(ぺこりっと頭を下げ、お礼を述べる)

はいっ、また………御用が出来れば、会いに行かせて頂きますねー
(先輩に会いに行くのに、理由が必要と言うわけではないが)
(こうして縁を深めていくことができるのなら自分としては歓迎するところ)
(それは今も未来も………変わらなければと思う)

さようならー、また………縁があればー
(立ち去っていく先輩の姿を手を振りながら見送りつつ、自分もその場を後にする)
(願わくはまた………互いに元気な姿で出会いたいと思いつつ)

【ではでは、こちらもこれで〆とさせていただきますっ】
【こちらこそ、返しにくい点などあったかと思いますが、お付き合いありがとうございましたー】
【是非また、機会があればお相手をお願いしたいと思いますー】
391雹堂御雨 ◆XBH/nhX93o :2011/03/31(木) 20:00:48.34 ID:YuIIHTWb
【昨日は遅かったから今日は早めに】
【しばらく待機させてもらうぜっ!】
392雹堂御雨 ◆XBH/nhX93o :2011/03/31(木) 21:21:18.45 ID:YuIIHTWb
【てったーい】
393紅裂拓兎 ◆QiSi/P5T2Q :2011/03/31(木) 21:39:34.69 ID:DuFWry3O
ttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/5556/1298793783/546の続き

羨むぅ?
お前は毎日朝晩朝晩馬鹿が自室に突撃してくるのが羨ましいと言うのか。
代わってくれるやつがいるなら遠慮なくどうぞだぜ、あんなの。
(何気ない一言に、脳味噌の中で何かが切れる寸前だった。そんな言葉はあの傍迷惑な)
(行動の数々を知らないから言える、正に知らぬが仏であった。あの直情型少女に見所が)
(ないとは言わないがそれを差し引いても目に余る行動は、彼女を忌避したくなる要因のひとつだ)

それで納得してくれるなら俺も苦労しないんだがな。
まーあ、少なくともお前とあっくんみたいにはならないようにするよ。
(あの少年、兵部晶と媛名葵の間に何があったのかは知らない)
(ただ、傷つけあってしまったのはわかっている)
(もしあのまま久遠ゆりかが手を差し伸べなければ、今頃は……)
(だから、あんな風にはならないと心に決めう)
なら、俺は人間じゃないんだよ。見返りを求めない無償の愛、神の愛(アガペ)。
情欲と性欲に塗れたお前らじゃ土台無理な話だ。
(前言を借りた的確なツッコミに、しれっと返す。自分が人間なのか、人間の中に生まれた)
(突然変異に過ぎないのか、それはわからないが、どっちでも構わないと思っている)

……あの魔女の言っている事は本当だ。
俺の今の敵は魔王とその契約者。奏宗家当主にはそれを手伝って貰っている。
ああ、兵部晶のところにも一応、声は掛けたけどな。呉越同舟ってやつだ。
足並みを揃えるのは無理でも、ある一点については協力できる。
もっとも、それと俺の決着はまた別の話だがな。
(小雨が降り注ぐ中、ぴたりと足を止める。ゆるりと右腕を水平にまで上げて、指を鳴らす)
(煌めく粒子が手の中に集い、ひとつの形を生み出す。水晶の剣。わかりやすい意思表明だった)

虚影会の目的は阻止する。アンジェラは殺す。兵部晶と戦う。
奏永久とも相応の決着をつける。どれひとつ欠かすつもりはない。
(唇の端を吊り上げて、笑う。理性で考えれば全部できるはずがない)
(だが、これはそれとは別問題である。退かぬ媚びぬ省みぬの精神だった)

【置きレスに借りました】
394名無しさん@ピンキー:2011/03/31(木) 23:54:22.03 ID:NU2lh/WP
ほす
395伊田満 ◆JOEATxYv1A :2011/04/01(金) 21:31:32.14 ID:9bksiy2m
【週末の夜に少しばかり、待機をばさせていただきましょう】
【プロフは>>311辺りにあるかも知れません】
396津田 菘 ◆qCOkiXbpGji9 :2011/04/01(金) 21:38:53.75 ID:b1or24NI
【はじめましてでしょうか】
【お相手立候補しようかと思います】
【プロフおとしますので少しお待ちを・・】
397津田 菘 ◆qCOkiXbpGji9 :2011/04/01(金) 21:42:07.55 ID:b1or24NI

【名前】津田 菘(つだ すずな)
【年齢】 18(高1)
【性別】 ♀
【身長】 160cm
【3サイズ】 82 57 79
【容貌】外はねの黒髪と茶の瞳のツリ眼。
赤い伊達眼鏡と白のワンピース。
華奢な体つき。

【希望】雑談戦闘エロール
【能力】
半妖。身体能力が高め。
また、弱いながらも再生能力を持つ。
戦闘は徒手空拳が得意。

異能
段階的な身体能力の強化。
最後には強力な一撃と引き換えに打ち込んだ手足が壊れてしまう。

【武器】
手甲
義手義足に仕込んだ銃火器や刃物

【NG】スカトロ 
【弱点】
長時間、または一度最大に発動すると義手や義足は故障する。
電撃に弱く雨の日は不調になりやすい。

【備考】
退魔の組織の一員。
徒手の肉弾戦が得意。

2年前に妖を倒す事と引き換えに仲間と両腕を失い、
力尽き身動きがとれないところを残党に襲われ両足をも失う。
数日後に救出され、2年間回復に努めていた。
現在は右腕右足と左足の膝まで再生。
退魔用の高性能な義手と義足を与えられ、非常に気に入っているため再生をわざと遅らせている。

高1として入学したことを気にして普段は16才とサバを読んでいる。
趣味は写真撮影、屋台めぐり

【という感じです・・】
398伊田満 ◆JOEATxYv1A :2011/04/01(金) 21:46:05.83 ID:9bksiy2m
【避難所では二回ほど御逢いしましたが、本スレでは初めてですね。】
【えーと、シチュエーションは何かご希望ありますでしょうか?】
【昼にやる気ない伊田と遭遇とか、夜に殺る気あるカタナシと遭遇などありますが…】
399津田 菘 ◆qCOkiXbpGji9 :2011/04/01(金) 21:48:24.58 ID:b1or24NI
【そうですね、よろしくお願いします】
【ノープランできちゃったのですが、昼か夜なら夜のほうが好きです】
400伊田満 ◆JOEATxYv1A :2011/04/01(金) 21:52:47.40 ID:9bksiy2m
【了解しました。それでは、夜に遭遇という事で…】
【それではこちらから書き出しますので、少々待っていただいてもよろしいですか?】
401津田 菘 ◆qCOkiXbpGji9 :2011/04/01(金) 21:55:24.35 ID:b1or24NI
【了解しました、よろしくお願いします】
402カタナシ ◆JOEATxYv1A :2011/04/01(金) 22:19:48.33 ID:9bksiy2m
(墨で染めたような空、死んだように静まり返った街。)
(所々で頼りなさげに灯る街灯が照らし出すのは、墓標の如きビルの群。)
(時折聞こえるのは静まり返った街の一角に響く、何者かの叫び。)
(人か、それ以外か、断末魔か、歓喜の叫びか、そんな事等確認する間もなく夜空へと散っていく。)
(そんな、決して心地よいとは言えぬBGMの中、一匹の妖魔がビルの合間を駆けていた。)

…っ…ッ…ハっ…ッ!!
(泥状の肉体から何本もの腕を生やし、自身の体液を壁面に残しながらビルの隙間を器用にすり抜けてゆく。)
(妖魔の名はカタナシ。人を信じる事の出来なかった、哀れな人間の成れの果ての姿。)
(その様子に余裕はなかった。背後を気にしつつ、時折異能力を発動させ暗闇の中の何かを噛み裂く。)
(―――まるでそこに、恐ろしい何かでも存在するかのように。)

いやダ…!いやダいヤだいやダ…ッ!
(焦燥しきった様子で顔と思しき仮面を振り、小さく拒絶の言葉を呟く。)
(だが、焦る気持ちに対して、ビルの壁面は非情に入り組み、立ちはだかっていて、)
(姿も見えぬ何者かから、このままだと逃げ切れぬと悟ったのか、ビルの隙間から路地裏へと飛び出し―――)
(―――退魔師の少女の前に着地した。)

【それでは、よろしくお願いします。】
【途中でちょこっと展開を選んでもらうかもしれませんが、どっちを選んでも多分結末は一緒です。多分。】
403津田 菘 ◆qCOkiXbpGji9 :2011/04/01(金) 22:46:40.79 ID:b1or24NI
満腹満腹っと…。
(呟いて一人の女性が屋台の席を立った。)
(およそその場に似つかわしくない、華奢な女学生といった体だ。)
(反面、親しげに会話をする様子から常連客であることを伺わせる。)
(ふと、会話をやめ、くん、くんと鼻をならして夜空を見上げた。)
(鼻に入ってくる油と酒とタバコの入り混じった親しい空気。)
(僅かに混じる異形の気配を感じて顔をしかめた。)

……おごちそうさま、またネ。
(常連客と店主に手を振って背を向ける。)
(両手で手をふって場を沸かせ笑い声を背に少女は貌を変えた。)
(隠しもしない狩の意思と殺意を持って地を翔る。)
(ビルを掻い潜り、屋上を足場のように飛び回り先を回る)

……驚いた。半妖じゃない。
でも私より、人を離れてるのかな?
(目を丸くして、降り立った妖魔に声をかける)
(明確な殺意も、四肢にこめた異能も解かず)
(構えもそのままに空気を歪ませる様な妖気が立ち込める)

【よろしくお願いしますー】
404名無しさん@ピンキー:2011/04/01(金) 23:15:06.60 ID:bWIpzP6L
405カタナシ ◆JOEATxYv1A :2011/04/01(金) 23:15:26.00 ID:9bksiy2m
に、人間?…妖魔?機械?
キ、貴様に関わる暇など私には今そんな時間などなイッ!
(立ちはだかった少女、その体から漂う人・妖魔・機械の匂いを感じ取り、一瞬と惑うも)
(今現在自らが陥っている状況を思い出し、荒々しく頭を振って)

ハ、早く早く早ク早く逃げよこの場を去らねば退避撤退転進ぃぁぁあア゛あ゛AアЭア嗚呼亜ッ!!
Soこドけェェェェエエエエエエッッッ!!!
(半分混乱しつつも、少女を退かせようと威嚇する。)
(狂乱したように体を捻り、その身に生えた複数の腕を大きく振り回した。)
どケッ!ドけッ!どケェエエエエッ!!
(並より上の退魔師であれば、簡単によけられるほどの大振りの攻撃。)
(だが、泥状の肉体にはその遠心力に耐えられるほどの強度は無く、)
(振り回す度に肉体が飛び散り、周囲の路面に斑模様を描いていく。)
ドかないノなラ―――

―――齧リ舐り引キ裂き噛ミ砕キ喰、喰う喰う喰う喰う喰ウッ!
(ガパァ、と音をたてて妖魔の体が大きく横に開いた。)
(中に並ぶのは肉食魚を思わせる、鋸の歯のように並んだ牙。)
(異能『ジョーズ』。触れたモノに『口』を憑ける、『伊田満』を妖魔へと堕とした元凶である力。)
(月さえも見えぬ夜の下、人間にも妖魔になれなかったモノは、人間でも妖魔でも機械でもある少女に向かって大きく吼えた。)
406津田 菘 ◆qCOkiXbpGji9 :2011/04/01(金) 23:38:33.40 ID:b1or24NI
全部。イイ鼻もってるネ。
んー ……といっても仕事だしネ。
諦めてよ。
(伊達眼鏡の目を大きく開いて驚いてみせる。)

ん?何かに怯えてる?
私に、じゃないの……かな?気に入らない。
(疑問を口に出して迎撃の姿勢を取る。)
(上等な構えではない。むしろ下手糞で荒い。)
(技術よりも身体能力、異能、機械に頼ればこそ――)

――よッ……と。
(左手を牙に噛ませ間合いに入る。)
(特性の義手は並みの異形の攻撃は防ぎ得る)

せーの……ッ!
(右足で踏み込み左足に繋げる。)
(右足がコンクリートを踏み抜き地面に亀裂がはしる。)
(機械の力で踏み込み異能の力で押し上げ
自身の妖気と『気』を掌に乗せ打ち込んだ。)

……ふぅ。
(終わったと言わんばかりに拳を引き抜く
並大抵の妖魔を一撃でしとめてきた拳。
隙も大きいが、コレを喰らって反撃してきた異形など稀。
――打撃がまともに効く相手ならば必殺と言える)
407カタナシ ◆JOEATxYv1A :2011/04/02(土) 00:23:30.88 ID:E3Frp68g
ギッ…!?
(打撃と同時に注ぎ込まれる大量の『気』、妖魔にとっては猛毒とも言えるその効果によって、)
(掌底を受けた部分を中心に、カタナシの肉体がぐにゃりと歪み、その場で崩れ落ちる。)
(だが)

無駄無意味無価値無意義…!
(一旦崩れ去った肉体が蠢き外套のように広がると、至近距離に居る少女に覆い被さり)
(その機械の四肢に『口』の牙を咬ませ、拘束する。)
(込められた『気』の効果で、全く無傷とはいえなかったが、)
(物理的な攻撃を無効化する泥状の体には、インファイターなどカモも同じ。)
(こうなってしまえば、もはや、退魔師などクモの巣に引っ掛かった蚊も同じで)
イタだきマ―――
(巨大な顎を開き、拘束した餌を噛み砕こうとした、正にその時)
(ピタリ、と妖魔の動きが止まった。)

…ァ…ア……!
(ズルッ、と少女に対しての拘束を外し、じりじりと後ずさる。)
(微かに震える牙、その様子は明らかに何かに怯えている事を示していて)
(カサリ、と。)
(その足元に、一枚の紙切れが落ちた。)

「…不能。不可避。不可能。」
(カサカサと紙が擦れるような音をたてながらビルの隙間から新たな異形が這いずり出でる。)
(袖口から乱雑にはみ出た頁、日めくりカレンダーのようにキッチリと頁が収められた顔)
(それはまるで、子供が喪服に紙束をつめて作った出来損ないの人形)
(ゆっくりと、指であろう頁の一つをカタナシに向け、顔の部分を軽く動かして呟いた。)

「…………?
 …女?……人間?妖魔?機械?…不明。…邪魔、退去。」
(ふと、少女の存在に気がつくと、少し首を傾げながらそちらの方を覗き込む)
(訳の分からぬ文字が記された顔の頁。そこからは表情はうかがい知れず、)
(一通りじろじろと眺めた(?)後、興味もなさそうにしっしっと手を払った。)
408津田 菘 ◆qCOkiXbpGji9 :2011/04/02(土) 00:53:09.25 ID:CM7bOJjx
な……ッ!?
(手ごたえは十分。)
(霧散し消えていくだけと思われた異形が再び体を成して襲い来る。)
(油断した、と悔いるより早く詰まされていた。)

ぐ……うっ……ッ。
この……。
(右腕に牙が食い込み苦悶の声を上げる。)
(外せない。どう転んでもここからの逆転はない。)
(ソレを悟るとすっと力を抜いた。)

今度は……ダメそうだなあ。
(四肢が利かない状態にデジャブを感じ苦笑する。)
(また陵辱されるよりは、命を失うほうがいい。)
(大きな顎が閉じるのを見て目を閉じた)

……?
(拘束がはずれ、どうしたのだろうと疑問がうかぶ。)
(助け?有り得ない。)
(前回と違って救助の要請を出していないのだから。)
(廃人同然と化した姿も、肉塊となった姿もみられたくはない。)

ッ――!
(――全身を寒気が襲う。)
(異形であるらしい。姿形だけではない。)
(何か異なる、異質なモノがそこにいた。)
(戦え、と理性がいう。逃げろ、と本能がいう。)
(どちらも出来ずに立ち尽くしていた。)
409カタナシ ◆JOEATxYv1A :2011/04/02(土) 01:26:27.02 ID:E3Frp68g
「……。」
(戦意を消失し、ただ呆然と立ち尽くすばかりの少女をしばらく眺めた後、)
(カサカサと頁の擦れる音をたてながら、やれやれ、といった様子で頭を振った。)

「…返答、ナシ。
 …興味モ、ナシ。」
(無感情に抑揚の無い声で呟く。)
(妖魔にしては理性的な台詞、人間にしては異形すぎるその姿)
(その中途半端さが、ソレの異常さをさらに際立たせていた。)

「…目標、喪失。」
(少女に気を取られている内に逃げたらしく、既に泥状の妖魔の姿は無い。)
(紙の妖魔は黒い汚泥の残るビルの合間に向かって滑り込み)
(そのまま夜の街へと姿を消した。)

【睡魔が予想以上に激しくなってまいりました…】
【申し訳ない、今回はこれで〆風味という事にしていただけるとありがたいです】
【深夜までお付き合いいただいたのに、本当にすいません…。】
410津田 菘 ◆qCOkiXbpGji9 :2011/04/02(土) 01:51:04.61 ID:CM7bOJjx
……。
(紙の異形がさる姿を目だけが追いかけた。)
(手も足も凍ったように動かない。)
(異形のどちらかにその気があれば、至極簡単に葬ることができただろう。)
(2匹の異形の気配が完全に消えたあと、ぺたん、と尻餅をついた。)

……。
(圧倒されていた。)
(数分の間に2度も生死を異形に委ねた。)
(屈辱よりも安堵。)
(息を大きく吸い込み、吐き出す。)

いたっ……。
(夢ではないことを主張するように血が滲んだ右腕。)
(溢れ出す物を押さえ込むように傷口を強く手で塞いで歩き出す)

こんばわーっ!
まだやってます?
(手鏡を見て無理に笑顔を作り)
(閉店間際の行き着けの店へと顔をだす。)

いやー、ちょっと転んじゃって……。
あ、チャーシューひとつ。
大丈夫、私太らないから。
(怪我を心配するほかの常連客、)
(太るよ?などとからかう主人に笑顔を向けて。)
(日常を感じて不安と恐怖を紛らわした)

【ああ、長引かせてすみません】
【またよろしくお願いします。】
【おやすみなさい】
411名無しさん@ピンキー:2011/04/02(土) 19:29:15.82 ID:rZYCe8dU
412伊達 三月 ◆.xhaLHc2Qg :2011/04/02(土) 21:35:21.11 ID:nTTNu+o7
【勇気を出しての第一歩!?】
【そういうわけで、しばらく待機してみます】
【プロフは>>219にあります】
413伊達 三月 ◆.xhaLHc2Qg :2011/04/02(土) 22:07:10.31 ID:nTTNu+o7
【んー、ちょっと早いけど撤退します】
【それでは、また〜】
414紅裂拓兎 ◆QiSi/P5T2Q :2011/04/03(日) 12:38:32.08 ID:AVObNDgJ
【ロールの解凍に借ります】
415媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2011/04/03(日) 12:41:00.02 ID:VoKsAUXm
>>393
それがあれほどの美少女ともあれば、代わってほしいと名乗り出る方もおりましょう。
(彼の天秤が忌避に傾くのは、彼女のアプローチを受け入れる気がないからだろうに)
(それさえ違えば、普通の感覚で言えばそれは「うらやまれる」ことであるはずだ、というように)
……私は、あの時あの方の手を取らなかったこと自体には後悔はしていません、けれど、
そうですね。やり方の問題でしょう。私が伝えた方ヘタクソすぎたのです。
よかったですね、素敵な反面教師がいて。
(それでもこうして冗談めかすように言えるのは、今はそれを越えることができたからだろう)

――あらあら、貴方が神と呼ぶにはまだ人間らしすぎましょう。
神の愛は、博愛。見返りを求めず、分け隔てなく与えられるものでないといけませんから。
(だから、貴方は「未だ」人間だとでも言いたいかのように)


なるほど。……承りました。
(彼が足を止めれば、彼女もまた足を止めた)
(雨が降る闇の中で、きらめく彼の“力”が集まって剣を作り出す様は、まるで綺麗な幻想を見ているようだった)
そういうことなのであれば、場合によっては遠慮なく横入りさせていただきましょう。
横入りというか、貴方のいない場所で彼らを見かけた場合でも、手を出させていただく、ということ、で。
何か問題はありましょうか。……異存があれば、聞くだけお聞きしますけれど。
(無理な目標だ、とは言わなかった)
(やる気ならやってみればいい、そう思う。その後に貴方に何が残るのかは、私は知らないけれど)


【ロールの再開に、場所をお借りいたします】
【それでは、宜しくお願い致します】
416紅裂拓兎 ◆QiSi/P5T2Q :2011/04/03(日) 13:08:25.70 ID:AVObNDgJ
はん……人間なんて一皮剥けば同じだろ。
問題は性格の方だよ。
(鼻先でその意見をせせら笑う。ものすごく単純な問題として考えるならその性格こそが)
(最大の原因だった。人間関係は突き詰めると「それ」が全てなのかも知れない)
主人に尽くすことしか知らない犬が、人間の猿真似して人がましいことしたのが
そもそもの過ちだ。早く人間に進化しろよ、誰かと一緒にいたいなら。
(我ながらこうもすらすらと辛辣な悪口が出るのは人として性根が腐っている証拠だ)
(と思うが……その気もないのにフォローじみた台詞を言うよりはいいだろう)
俺の愛は三人分までで売り切れてるんだ。
他の人に配るほど在庫が余ってるわけじゃない。
(バキンと水晶の剣が砕ける。破片が散って雨と一緒に地面へと落ちる)

異存?何もないな。好きにしたらいい。
(どうせ、何を言っても聞き入れるはずもないと、理解しているのだから)
(人の話を聞かない人間と、話を聞くだけの人間は果たしてどっちが性質が悪いのだろうか)
ただ、俺の目障りにならないようにすることだ。
お前らが俺に遠慮しないように、俺もお前らに遠慮しない。
俺の周りでチョロチョロしてたら、諸共蹴散らす。それだけだ。
(冷たいとは言えない、ただ無機質な声で決定事項を伝え合う)
(まるで出来の悪い芝居のように、三流の役者同士の盛り上がらない会話のように)


……雨は降る、善人にも悪人にも等しく。
人間にできるのは、傘を差すか差さないか、その程度のこと。
(ぴしゃ。小さな水溜まりを踏む。気にせず、ただ誰に言うともなく呟く)
(小さな道が途切れて別れ道に差し掛かる。このままゆるやかに下れば街まで行ける)

【はい、こちらこそよろしく】
417媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2011/04/03(日) 13:31:41.63 ID:VoKsAUXm
それも、そうかもしれません。
大人しく主人に従うだけの猟狗であれば、良かったのでしょう。そもそもの過ちでした。
(指で長い髪を梳きながら、小さく唇の端をあげる)
……私は、犬のままで構いません。人間に進化できるのは、人間に近い生物だけでしょう?
犬は、人には進化できません。
(ゆっくりと足を踏み出せば、ふわりと髪が揺れて)
―――あらあら、何とも懐の狭い、『神様』にございます、十全と。
(人であるならば、それは当たり前で、当たり前に許されること。それは、人に許されたことだ)

承りました。
目障りに、という部分につきましては、善処させていただきます。
(けほ、と一つ咳を吐き出す)
(このまま土砂降りになる前に帰途につくべきであろう。
 まったくどこで体調管理をしくじったのか、我ながら「ブレ」ているのを身に沁みて感じた)

傘をさすという選択肢を持てるだけ、幸せと感じるべきなのか否か。
幸せを自認できるのすら人間の特権なら、やはりそれを喜ぶべきなのか否か。
つきつめれば訳もわからなくなりましょう。わたしは、そういう哲学的な事は苦手です。
(彼とは違って、水たまりを避けながら、ゆるやかに下る道へと足をのばして)
418紅裂拓兎 ◆QiSi/P5T2Q :2011/04/03(日) 13:57:53.56 ID:AVObNDgJ
……ああ、そうか。それは十全とは言えないな。
末期癌で苦しんで死ぬといいよ、ばかわんこ。
(半ば冗談で「老けたな」と言ったが、感じていた齟齬の正体はそれらしい)
(以前戦った時の彼女とは、また違う結論に至ったのだろう)
(なら、らしくもない台詞を振り絞ったあの時の戦いは何だったのか)
ああ、そうだね。それでいいよ、もう。
餌を食い散らかすだけのばかわんこよりは行儀いいつもりだしな。
(右手を伸ばして指先で水滴を弾く。丁度媛名の顔に飛び散った水滴が当たるように調節する)


雨の中を傘を差さずに歩く自由もあるだろう。
人間に持てる自由も幸せも、ちっぽけなものなんだろうよ。
そんなもんだ、人間は。一人で気張っても仕方ない。
(何もない虚無色の眼差しを坂の下に向けて、ただ、歩く)
(隣の媛名の言葉に答えているようでいて、遠くに居る誰かに語りかける口調でもあった)
(それは奏永久に対してであり、アンジェラに対してでもあった)


【っと、ごめん。文章消えたので書き直すのに時間かかった】
419媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2011/04/03(日) 14:20:49.93 ID:VoKsAUXm
はい。あまり十全ではありませんが、致し方の無いことです。
……肺炎とガンってどちらが辛いのでしょうか。どちらも、決して受け入れたくはないですけれど。
(ふるふる、と左右に首を振る)
でもいいのです、一度きちんと求めた結果なら、私も後悔しません。
挑戦しなかった不成功者でなく、挑戦した不成功者であるのなら、踏ん切りもつくというもので――
(たぶん、自分は自分なりに変わろうとしたし、実際に変えてもらったのだろう)
(けれどどうしても越えられない壁が目の前にでてきて、それにぶち当たってしまったのだ。
 そしてそれを越えられなかったのだ)
―――んっ。
(目に入りそうになったそれ。反射的に目をつむって回避したものの、かかるのまでは免れない。
 ぱちぱちと何度か瞬きしてから、ゆっくりと顔についたそれを拭う。まあ、小雨にそもそも振られてはいるのだが)

ちっぽけでもいいではありませんか、大きさ関わらず幸せは幸せで自由は自由です。
他人と共有もできますし、ね。
(ふう、と息を吐き出して)
(誰となく伝えようとしているように聞こえる相手の言葉を、自分が受けとっていいものか考えながら)

……春先ってどうしてこうも、寒いのでしょうか。


【いいえ、大丈夫です。そろそろ〆、でも問題ありませんでしょうか?】
420紅裂拓兎 ◆QiSi/P5T2Q :2011/04/03(日) 14:48:42.95 ID:AVObNDgJ
男は痛みを忘れないから、昔の女を引き摺る。
女は痛みを忘れられるから、昔の男を引き摺らない。
そんな話を聞いたことはあるけどな。
それが本当なら、女は昔にピリオドを打って前を向くことができる生き物ってことか。
(女は記憶を重ねることができるから忘れられると人は言う)
(この女も終わったことは忘れて、現在と未来のことを考えられるタイプなのだろうか)
(失敗を失敗として受け止めて、そしてそれを忘れて主人に尽くす日々に戻るのだろうか)
薄情とも言えるし、リアリストとも言えるな。
はん………身体中から虹色の苔が生える奇病で死ぬといいよ。
(水滴のついた指を服で拭って、ポケットに入れる)
(こんな子供レベルの嫌がらせをしても、気が晴れるはずもない)
(そして男はいつまでたっても子供でロマンチストなのだと、人は言う)

あっそ。
そんなこと言えるお前様が誰かと共有できる幸せって何?
犬の幸せは人と共有できないと思うけどな。
(雨は降る。景気の悪い会話が続く。紅い髪をガシャガシャ掻きむしって、軽く撫でて整える)
(緩やかな坂を下りきった頃、この女との実りのない会話にも飽きて来た)

知らない。今年はちょいと異常かもな。まーあ、異常なのは今に始まったことじゃないが……
地脈が乱れてる影響で桜の開花が遅れるかもな。ひょっとしたら桜が咲かない春になるかも知れない。
(それは適当に言っているわけではなく、あらゆる要素と現状を考慮しての発言だった)
(花見をする予定はないから桜が咲かなくても構わないが、多少寂しいのは否定できない)
まーあ、それはここの連中の頑張り次第か。あばよ。
(一応、別れの挨拶を済ませてトットットッと軽く駆けだす。今日は誰も彼も妙な塩梅で、それに当てられて)
(自分も妙な気分になる。明日はもう少しマシな日にしたいものだと願いながら、帰路をついた……)


【それじゃあ、俺の方はこれで〆で】
【付き合ってくれてありがと。身体は大事にしろよ】
421媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2011/04/03(日) 15:04:18.65 ID:VoKsAUXm
痛みに堪えるのは女性の方が圧倒的に上手い、という話はきいたことがありますけれど。
……私は前々から、リアリストですよ。
主に対してだけは、夢見る乙女なロマンチストなだけです、十全と。
(分かりきったことを、とでもいうように小首を傾げる様は確かに薄情と言えたかもしれない)
男の人は、いつまでたってもロマンチストで子供で、夢をおいかけるものですから。
ですけれど、そういうところがあるから
現実主義(リアリスト)の女性も、惹かれるのではないでしょうか。
(虹色の苔が生える奇病ってどうして発想したのだろう、とか思いながら)

(共有の話になったころには、もうこれ以上に口を開く気はなかった)
(理由は相手と同じだろう。からっぽの言葉を聞いて空っぽの言葉を返すことは、
 思考の整理や言葉遊びの練習にはなっても、それ以上の実なんてないのだから)

(さようなら、という代わりに手をふって帰途につく)

(じっとりと濡れた服が気持ち悪い)
(そして確実に肌から熱を、身体から熱を、奪っていく。
 寒いのは嫌いだ。寒いのは好きではない。寒いと寂しくなるから、ひとりぼっちになる気がするから)


【それでは、私もこれで〆、に】
【遅くなってすみません。ここまでのお付き合いありがとうございました】
【う、ぐ……はい。なるべく自愛させていただきます。まったく、不甲斐ないことです、本当に】

【それでは、ありがとうございました。スレッド、お返しいたします】 
422名無しさん@ピンキー:2011/04/03(日) 16:09:07.58 ID:W7t8dlW6
423名無しさん@ピンキー:2011/04/04(月) 08:36:47.96 ID:QPskWNyl
424兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2011/04/04(月) 21:38:17.30 ID:MOkD9kug
【こんばんは、お邪魔しますね。少しばかり、待機させて頂きます】
【プロフは>>46にありますので、よろしければご覧下さい】
425名無しさん@ピンキー:2011/04/04(月) 21:48:53.64 ID:QPskWNyl
ようこそ
426媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2011/04/04(月) 22:00:01.59 ID:mo3Ob0Ea
>>424
【こんばんは、兵部さん】
【お相手に立候補させていただけたら、と思って手をあげてみます】
【何か不都合があれば、遠慮なくっ、仰られてくださいね。プロフィールは>>284にあります】
427兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2011/04/04(月) 22:04:51.16 ID:MOkD9kug
【こんばんは、葵先輩。それでは、どうぞよろしくお願いしますね】
【今夜のロールはどうしましょうか。こちらから提示できるのは、
 1.以前お話した、隊長&僕とのお茶会inキュクロープスさん家の喫茶店
 2.先輩の今の状況を伺いたい僕が、遭遇して話しかけてみる】
【どちらかといえば個人的には、今は2番の方がやりたい感じでしょうか。
 先輩もやりたい事がありましたら、遠慮なくお願いしますね。詰め込みも辞さない構えでっ】
428媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2011/04/04(月) 22:10:03.55 ID:mo3Ob0Ea
【…………どどど、どっちも、す、すごく、魅力的……(えらべない、という顔)】
【丁度貴方との最後のロールはキュクロープスさんの話だったのですよね。
 以前、他の方とのロールで出られたときにほっこりさせていただきました。十全と】

【しかし、同じく魅力的な2ですし、時事ネタですし、ここは兵部さんの提案に乗っかって
 恐縮ではありますが、やりたい感じと言って下さった2番でお願いします。
 やりたいことは話の流れ次第で、兵部さんも、色々辞さない構えでしたいことは遠慮なくぶっこんでくださいっ】
429兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2011/04/04(月) 22:15:55.16 ID:MOkD9kug
【そう考えると、意外とご無沙汰さんだったんですね、先輩とのロール…】
【正直、二度目があるとは思いませんでした。あの時はそれ程
 追い詰められていたんですけどね。きっと三度目で、最後になるはずです…!】
【こちらのやりたい事に乗って下さり、ありがとうございます。
 ではよろしければ、先輩に書き出しをお願いさせて頂いても】
【そこにこちらが偶然、あるは意図的に訪れさせて頂きますので】
430媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2011/04/04(月) 22:19:07.20 ID:mo3Ob0Ea
【……三度目で最後と言われると、個人的にめちゃくちゃに寂しかったりする私がいまs(】

【ともかく、書き出し了解です】
【うぅん、それなら家に来てもらうのがいいかな、と考えているのですが、問題ない、ですか?
 私の家を訪ねるほどでもない、というのであったり
 戦闘後の方がよければ、仕事の後という感じで外を舞台に書きだそうと思います】
431兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2011/04/04(月) 22:27:31.69 ID:MOkD9kug
【と、時々ふらっと通りがかったりするかも?自重せねばと思いつつ、楽しかったりするから困ります、NPC】
【いえ、そちらで問題ありません。今の僕はスーパーやる気モードなので、
 家どころか深凪にだって押しかけますよ。それなら
 僕が書き出しでも大丈夫そうですけど、どうしましょうか?】
432媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2011/04/04(月) 22:31:35.30 ID:mo3Ob0Ea
【もちろんその自重心の大事さは分かっているつもりですが、……皆さまのNPC、見てて楽しいのです(←)】

【スーパーやる気モードですか!なにそれかわいい】
【と、半分本気の冗談はここらにしておいて。
 そうですね、いま実はちょっとだけ書き出しつくったので、ちょっと簡単にこちらからしようと思います】
【すぐ投下できると思うので、少しだけお待ちくだされば、幸いです】
433兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2011/04/04(月) 22:33:36.18 ID:MOkD9kug
【はい、了解しました。それではのんびりお待ちしていますので、ごゆっくりどうぞ】
434媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2011/04/04(月) 22:36:20.40 ID:mo3Ob0Ea
(この頃、買い物とか仕事以外で外に出ないような気がする)
(むかしはもう少しよく外に出ていたはずだ。何故だろう?
 多分、ちょっとした娯楽的な意味の買い物とか、クレープを食べに行ったりとか、街をまわったりとか。
 ――そこまで考えて、ああ、と思った。自分がそれを一緒にしていたのは誰かを考えれば答えはそこにあったからだ)

(彼女の住処は、マンションの四階)
(学園から電車ですぐの場所に用意してあるその部屋は
 もちろん女子高校生には少し豪華だ。しかし、彼女の後ろの組織のことを考えれば相応だろう。
 実際に彼女の私有のものではなく、組織が用意している部屋なのだから)



【本当に簡単に、になりましたが宜しくお願いしますっ】
【何かあれば、いつでも【】にて、と】
435兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2011/04/04(月) 22:54:55.48 ID:MOkD9kug
(学園の帰り。兵部晶は、普段は乗らない電車を利用して、とあるマンションに到着した)
(そこは以前にも一度、訪れた事がある。深凪の猟狗、媛名葵の自室だ)

(その建物の全貌を見れば、学生が住むにしては些か
 敷居が高いと分かるだろう。彼女が一介の学生だとするならば、だが)
(深凪に所属する一戦士ならば、不自然ではない。晶もまた同様、
 組織が肩代わりをしているマンションを住処としているからだ)
(少々不思議なのは、深凪はS3との協力関係に、金銭的な
 見返りを求めない事だ。運営はどうやっているのか、
 以前は気になっていたが―――ひとまず今は置いておこう)

さて。

(小さく呟くと、電車の中からここに来るまで付けていたヘッドフォンを外し、
 カバンの中にしまう。そして自動ドアをくぐり、彼女の部屋を目指した)
(記憶を頼りに、四階へと赴く。少々前の出来事なのが
 気になるが、そう外れてはいまい。どちらにせよ、表札もあるはずだ)

…ここ、だな。

(その部屋の前に立つと、あの日の会話を思い出す。
 ここで彼女と作ったハンバーグを食べ、色んな話をしたものだった)
(さて、当人はいるのだろうか。インターホンを押して、反応を確かめる)



【お待たせしました、それではよろしくお願いします】
436媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2011/04/04(月) 23:08:10.63 ID:mo3Ob0Ea
(インターフォンの音。それはリビングにも聞こえている)
(それを聞いて、彼女は資料から顔をあげた。
 ちなみに資料の右端には、今日の夕食はハンバーグ、
 なんていう資料内容とはまったく関係ない書きなぐりがあったりした。
 今日は同僚は来る予定ではなかったけれどなどと思いながら、ソファから腰をあげた)

――――。
(どちら様ですか?、尋ねる声はインターフォン越しに)
(一応はチェーンロックはかけたままに、玄関の鍵だけをあけた。
 ゆっくりと、そしてほんの少しだけ扉をあけてしまったのは、結構不用心にも見えるかもしれない)

(しかし、逆をいえば彼女としては相手が敵であればその一瞬を見逃さないというだけの自信があるのだろう)
(自分のタイミングで空けたほうが、よほど攻撃のタイミングをつかめるからだ)
437兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2011/04/04(月) 23:18:10.92 ID:MOkD9kug
こんばんは…には少々早い時間でしょうか。
こんにちは、葵先輩。

(どちら様ですか、そう問いかけられながら覗いた顔に、
 いつも通りの、淡々とした仏頂面で返す)
(ここから見える範囲には、外傷はないようだ。彼との不仲により、
 自棄になっている、なんて少しふざけた予想はどうやら外れたらしい)

少々お伺いしたい事があるんですけど、よろしいですか?

(もし返事が曖昧なものでも、鍵をこじ開けていくつもりだが)
(鍵はともかく、チェーンロックは『回転』でもどうしようもない。
 その場合は、背中のケースの中から取り出した9mmの鉛の剣で失礼させてもらおう)
(―――などという、そんな物騒な考えはおくびにも出さず、少し首を傾げたりなどして)
438媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2011/04/04(月) 23:30:24.25 ID:mo3Ob0Ea
>>437
こんにちは、兵部さん。
(カチャリ、という音をたててすぐにはチェーンロックは外さなかった)
(その淡々とした仏頂面を見れば、決して明るい話題を持って来たのではないことは想像がつく。
 しかし、どういうことだろう。仕事のことならば電話連絡でも構わないだろうに)
(深凪の八席の顔つきでしばらく少年をじっくり見つめてから、彼女はちいさく息を吐き出した)

……貴方が直々に来て下さるだなんて、珍しいことです。
立ち話をさせるのも申し訳ありませんし、
玄関先で話せるようなことを電話ですませるないとは思いませんから。どうぞ、お入りください。

(もちろん、目の前の少年が物騒なことを考えているとは今は全く思っていない。
 ようやくチェーンロックは外してから、ドアをしっかりあけた。
 同盟を結んでいる組織の人間を無碍に返すようなことは、勿論彼女だってしない)

紅茶、でよろしいですか?
これといってあまり……あ、シュークリームでよければ、おだし致しますけれど。

(お好きですか?そう聞くように、玄関に立つ彼女は小首を傾げた)
(黒髪を揺らして、いつものように、だ)
439兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2011/04/04(月) 23:42:13.82 ID:MOkD9kug
(夜の道を行く異形狩りとして、適切な判断だろう。
 自分とて、彼女が何も告げずに家に現れたら驚き、少しは警戒するはずだ)
(が、しばしの逡巡の後、葵はロックを外してくれた。
 手荒な真似をしなくて済んだか、と安心半分残念半分の心境で、部屋の中に入る)

ではお言葉に甘えて、お邪魔します。

(ようやく訪れ始めた春の気温で、そろそろ止めようかと考えている
 マフラーを外し、畳んで脇に持つ。ケースはそのまま背負っておく
 今日はまだ戦闘は行っていない、血や土に汚れてはいないだろう)

ああいえ、お気遣いなく。
…紅茶もシュークリームも、好きですけれど。

(形式的な受け答えの後に、不意ににこりと微笑んで首を傾げる晶)
(―――しかし、こうして話している限りは、あまり
 違和感は感じられない。ここへ来たのは無駄足だったろうか?など、考える)
440媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2011/04/05(火) 00:01:46.78 ID:vRvBnE+f
>>439
(マフラーにうもれている彼を可愛らしいと言ったら怒るだろうか?)
(もちろん、もうすぐ暖かくなってくるのだからその似合う姿を見られなくなるのは少し寂しい。
 けれど春には春の、夏には夏の、可愛らしい、もしくは格好良い姿を見せてくれるのだろう)
(――さて、それまで傍にいられるかは、分からないけれど)

それであれは、それに致しましょう。

(彼がそれこそそう感じるのも仕方がないほどに、彼女の振る舞いはいつも通りだった)
(彼を先導してリビングに招き入れると、ソファーをすすめる。
 さっとソファ近くのテーブルの上の書類を片付けると、しっかりと紙袋にしまった)

紅茶、ミルクはいれる方でしたでしょうか?
ちょうど、同僚が甘い匂いのする紅茶を買ってきてくださったので、それを。
ストレートでもミルクでも、美味しいのですよ。もちろん、甘いものにもあうので、是非に。
(コンロにやかんをかけて、お湯をわかしながらゆっくりと席に戻る)
(そして、自分も彼にすすめたのとは向かい側にかるソファに腰をかけると、ゆっくりと髪を指でかきあげた)

もう少し、お待ちください。
来ると言って頂ければ、片付けたのですけれど。
(お茶の用意もしっかりしましたのに。そう付け加えるが、部屋はもともと物が少ないので
 散らかりようがない。そんな部屋をみまわして、兵部をしっかりと見つめる)

――それで、ご用件というのは?



【すみ、ません……一回、消えました】
441兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2011/04/05(火) 00:23:54.48 ID:wHI6lO5+
(招かれるままケースを置いて、ソファにぽす、と座る。どうやら仕事中だったらしい)
(こういうのを見ると、やはり年上なんだな――――そう思ってしまう。
 必要があれば自分も任務に関する資料を渡されるし、
 自宅でも異形のデータを確認したり、銃器のメンテナンスもする。
 が、こういった事務的な仕事は、大抵組織の非戦闘員が行っているのだ。所帯人数の差もあるのだろうが)
(だが、いずれ自分が組織の長となれば、やる必要は出てくるだろう。
 今は着実に信頼を勝ち得ていこう。しまわれる資料を見ながら、一人そう思う)

……ああいえ、ストレートで結構です。
ミルクも嫌いではないですが、紅茶の渋みを味わうならやはりそれが良いかと思いますので。

(何もなくなった机を見ながら、媛名葵が一人机に向かい、
 静かにペンを走らせる光景を想像して、それは絵になりそうだ――――
 なんて事を考えていたら声をかけられ、そちらを振り向いた)

メールで連絡を入れようかとも思いましたが、そこまで
する必要もないかと思いまして。さほど重要な事ではありませんので。

(片付けるべきものが、どこにあるのか分からない。
 先程の資料ぐらいではないのか。もしや見られては不味いものだったか?
 まあこの女なら、社交辞令的な、意味のない言葉の可能性もあり得る)

そうですね…最近、太一郎先輩とはうまく行っているんですか?



【ご、ご愁傷様です。その痛い気持ちはとてもよく分かりますので、
 無理はなさらぬよう。凍結大丈夫ですので、したい時はいつでも遠慮なく】
442媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2011/04/05(火) 00:38:19.22 ID:vRvBnE+f
>>441
(仕事の資料は、色々な内容のもの)
(もちろん、異形関連やら都市伝説の情報などの狩るべきターゲットに対しての情報が大半ではあるが
 別組織の情報などを記したものもある。
 実際に現場で動く人間ほど、その場所の組織関係を把握していないと、面倒な事になりうるからだ)

(下手打ってとある組織と敵対関係にでもなれば、まったく目も当てられない)

そうですか。
……案外に、なんというか、通な飲み方をなさるのですね。
わたしが淹れた紅茶でお口にあうやら。精一杯頑張らせていただきましょう。
それか、もしお詳しいのなら淹れ方とか、一度教わってみたいものです。私、あまり詳しくないので。
(あまり表情を変えずに、小首を傾げる)
(これは彼女にとっての相変らずであって、口から零れてた内容も口調も相変らずのものであったはずだが)

逆に、重要でないことを貴方が足を運んで話にくるというのも、また珍しいものです。
(少しだけ目の色を変えたのは、違和感を感じたのだろう。
 ならば何だろう。仏頂面で淡々とした表情で自分の家を訪れるからには、
 おそらく一緒に遊びましょうとか一緒に食事しましょうなんて話ではないのだから―――)
(――そんなことを考えていた彼女は、次に続いた言葉に思わず思考を停止させてしまった)

(数秒たっぷりの沈黙)

…………どうして、そのようなことを?
それよりも、私は貴方と久遠さんのことの方が気になります。いかが、なのですか?


【ありがとうござい、ます……orz】
【こちらの時間は大丈夫、ですので。兵部さんも色々と遠慮なく、時間のときなどは仰ってください。
 今週は比較的ゆるいので、再開の時間は作りやすい、ですから。無問題です】
443兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2011/04/05(火) 00:55:06.09 ID:wHI6lO5+
通だなど、そんなものではないですよ。
丁寧な淹れ方も知ってはいますが、自分の為になどやりませんからね。
大切な人が家を訪れた時にするくらいです。

(ですので、と続け、満面の笑みで)

今度あなたがいらっしゃって下さった時に、お見せする事にしますよ。

(別段、自分は紅茶に造詣が深いわけではない。単純に、ミルクティーや
 レモンティーより、ストレートの方が好きだというだけだ)
(淹れ方だけなら、久遠ゆりかの口に合うように少しは研究をした。
 何となく、彼女は紅茶や菓子類などは特に拘りがありそうな気がしたから)

たまたま家を訪れて、いなかったらそれでいいかと考えまして。
何でしょう、とても気になるけれど、知ってしまえばサラッと終わるようなものですよ。

(そして、返ってきたのは沈黙。返事を考えるにしては、長すぎるそれ)
(彼女は、意に反してこんな類の問いかけには雄弁だ。
 自分は、彼女のそういう所が好きだけれど。小さく笑みをこぼす)

それなら、端的に言えば告白して返事は保留状態でしょうか。
…さて、どうしてこんな事を訊ねたのかと言われれば、
当の本人である太一郎先輩から、実際に聞いてしまったからですよ。

(かいつまんで、あの喫茶店で見聞きした事を話す。
 要するに、太一郎の家族は深凪にとって敵になるかもしれず、
 両者はそれで戸惑っているのだという事を)

それであなたは、この一件に関してどうするつもりなのかなと思いまして。
444媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2011/04/05(火) 01:04:50.02 ID:vRvBnE+f
(きっと、彼が満面の笑顔で言ってくれた話題を続けられたなら、それこそ嬉しい時間が続いただろう。
 自分を大切な人と称してくれたことは、嬉しい。
 ひどく嬉しいことで、思わずそう言ってくれたときははにかむような笑顔を浮かべてしまったものだ)
(あの日から随分使わなかった顔の筋肉をつかって笑ったと思えるくらい、自然に笑えた)

(それでも彼が続けた話題は、彼女の顔を無表情に戻すには十分だった)

……告白して保留状態とは、なんともじれったいお話でありますね―――。
(そっちの方の話題だけを続けようとしても、彼はきちんとこちら側の話にシフトしてくる)
(自分より年下だとしても、そういう会話の持っていきかたは確かに抜け目がないと思う。
 彼が太一朗から聞いたという話を静かに聞きながら、彼女はゆっくりと自己を落ちつけるように息を吐いた)

(そのとき、お湯が沸いたことをしらせる音)
(質問に答えることはせずに無言で席を立つと、用意していたポットに茶葉やお湯をいれる。
 何分むらしたり、なんていうことはよく分かっていないようだが、普通に飲める紅茶はいれられたようだ)
(トレーの上に紅茶のカップやポット、そしてお皿とシュークリームを載せてもどってくると
 ゆっくりと並べ始めた。その時間で、自分が何と返そうか考えているような、そんな風でもあった)
それ、「ボンボン」という名前の紅茶なのです。
(フルーツのような甘い匂い。そんな匂いを立ち上らせる紅茶のカップを彼の前においてから、息をついた) 


その一件に関してはどうもこうも、ありません。
……敵対する可能性がある相手と、一定の距離をとるべきだというのは、常識以前の問題でしょう。
445兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2011/04/05(火) 01:22:37.57 ID:wHI6lO5+
確かにじれったくはあります。が、事情が事情ですから、仕方ありませんよ。
…と、これ以上は脇道に逸れてしまいますね。
続けるにせよまずは、こちらのお話から先に進めましょうか。

(目の前に置かれた紅茶と菓子に、小さく頭を下げる。
 何やら知らない銘柄の紅茶だ。久遠ゆりかなら知っているかも
 しれないが、自分には分からない。恐らく葵も、持ってきた人間から聞いたのだろう)

ボンボン、ですか。変わった名ですね。
………ふむ。…いい香り、です。

(カップを口元まで持ってきて、やや驚いたように僅か目を開く)
(自分がよく知るような、普段は気にも止めない一般的な
 紅茶の香りではない。甘く爽やかな、果物を連想させる香り)
(続いて口を付けると、紅茶特有の渋みの中に、ほのかな
 甘酸っぱさが感じられた。ひょっとして、フレーバーだけでなく他にも何か入れてあるのだろうか?)

ただの仕事人なら、そうするでしょうね。でも、あなたはそれだけの人ではないでしょう。
太一郎先輩を、敵に回してしまっていいんですか?あなたは。

…ん、美味しいですね。


(そう紡ぐ晶の口調に、責めるような色はない。ただいつもと同じく
 冷静に、紅茶の味に舌鼓など打ちながら、いっそ穏やかとも言える様子で問い訊ねた)
446媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2011/04/05(火) 01:34:52.04 ID:vRvBnE+f
気に言って頂けたなら、何よりです。
私も詳しくは知らないのですけれど、いい匂いだということと、名前だけは知っているのです。
(ふわっと香るフレーバードティーのカップを手に持ちながら、ふー、と息を吹きかけて)
ミルクだとおっしゃられたら、別のを入れようとおもっていたのですが、
ストレートと言われたのでこれにしてみました。うちの同僚、紅茶とお菓子の選択だけは、まともなんです。
(机の上のシュークリームに視線をおいたのは、それも同僚がかってきたものだからであろう)

そういう同僚がいるだけの、ただの仕事人です、私。
敵に回すも何も。
私に、場合によっては両親を裏切るように諭せというのでしょうか?それは、彼には酷でしょう。

それであれば、私が距離を置くのが一番早いとは思いませんか?
私自身も、これ以上彼のところに心をおいておいては、有事の時に判断が鈍りうる。
私の所為で、私の家族を危険にさらすわけにはいかない。そう判断したまでに、ございます。

(責めるような声音ではないし、彼がそんなつもりはないと分かっている)
(目の前の青年は自分の内心とは違って随分と冷静だし、落ちついているというのに。
 落ちついていないのは自分の中身だけだ。だから、言い訳にも聞こえるような響きを帯びた言葉になったかもしれない)

致し方の無いことでしょう。

……私は、家族を捨てることはできません。家族なしでは生きられません。
私がこうしてここに住めるのも、これが飲めるのも、食べ物があるのも、全ては家族あってですから。
447兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2011/04/05(火) 01:53:32.33 ID:wHI6lO5+
逆に言えば、それ意外はマトモではない、と。
面白い仲間に囲まれているようで、羨ましい限りですね。
まさか深凪に、そんな女性的な気遣いに溢れた方がいらっしゃるとは。

(本音と冗談の入り混じった言葉を紡ぐ)
(結局の所、組織の戦闘員は自分しかいない。もちろん非戦闘員に
 不満を持っているわけではないが、共に戦える仲間というのも、
 欲しくは―――いや、いいか。今目の前にいる、彼女のような人が居てくれるなら)
(それにしても、深凪の人間とは意外にバラエティーに富んでいるらしい。
 酔狂で偏屈な集団かと思えば、スペイン語を扱ったり、茶や菓子に詳しい人間もいるとは)

ええ、それはよく分かっています。
あなたが組織―――いえ、家族をとても大切になさっている事も。
また太一郎先輩に、家族と敵対するなんて事も無理でしょうから。

(葵の言葉に同調するように頷きながら、じっと反応を伺う。
 予測した通りの雰囲気だ。相も変わらず不器用な人だから、この人は)

………。
あなたにとって、太一郎先輩は大切な人。それは間違いないでしょう?
…僕の想いを拒否してまで、あなたはあの人を選んだんですから。

(ふふ、と彼女にとってはあまり良くないであろう
 過去を思い出させながら、意地悪な猫のように微笑む)

でも、あなたは深凪なしでは生きられない。それは、とてもよく分かります。
かって僕がそうでしたから。だから、心半分を潰してでも役割を果たそうとしている。
でも、そんな事をしなくてもいい方法、あるんじゃないでしょうか?

―――そう、どちらも手に入れてしまえばいいのでは、と僕は思うんですよ。

(言い終えるとシュークリームを両手で掴み、小さくかじりついた)
448媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2011/04/05(火) 02:03:18.32 ID:vRvBnE+f
私は素敵な上司をお持ちの貴方の方が、余ほど羨ましいです。
……私を含めて、ただの酔狂の集まりですよ。酔狂な『人間』の集まりです、≪深凪≫は。
(相手の言葉に、軽く肩をすくめるくらいの余裕は出てきた)
(ここで乱れてしまってはいけない。
 こんな話をこれからさき、何度するか分からないのだ。自分はその度に心乱すべきなのか?
 そうではないだろう。その答えは、いつものように落ちついて、大人びた姿を見せる少年を見れば分かる)

分かっているのであれば、私の申していることもお分かりになるはずです。

(反応をうかがうようなその瞳を、黒い瞳でしっかりと見つめ返す)

大切なものは、ときに天秤にかけなければなりません。
以前私がそうしたように、……この私が薄情な女だということは、ご存じでしょう。
(彼の意地悪な笑みに対し、むしろ自虐を交えることで応戦)
(とはいえ、決まりが悪そうに言葉を返してしまったこちらの劣勢なのは確かであるが)

けっきょく、私は≪深凪≫という絶対の重りの上で、はかりごとをしているにすぎないのです。
≪深凪≫という重りは前提条件。
それがなければ、はかりごと自体できなくなるのですから、天秤と称すのがいいかもしれません。

(そして彼の言葉にしばらく黙ってから)

……だから、両方なんて、無理ですよ。
≪調整者≫と≪深凪≫は、対立する運命(さだめ)にある。これはもう決まりきったことです。
449兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2011/04/05(火) 02:20:55.06 ID:wHI6lO5+
別にあなたとて、上役に不満を持っているわけではないでしょう?
…確かに、彼女は有能な上司ですが。

(身内を褒めるのは何とも格好が付かないが、あの女性が
 人を指揮する立場に置いて優秀なのは、間違いない)
(それにしても、やけに彼女は隊長の肩を持つ気がする。
 自分が席を外して話していたあの時に、仲良くでもなったのだろうか?
 そう言えば、今度一緒にお食事する約束しちゃった、なんて
 年甲斐もなく―――これは本人を目の前にしては言えない)

ええ、あの時はあなたの判断は正しかった。天秤に賭けざるを得ない状況でした。
…ですが、今の状況は果たして本当に、取捨選択が必要なんでしょうか?

深凪と調整者は戦う定め、どちらも選ぶ事はできない。
そう決めたのは―――誰でもない、あなた自身でしょうに。
運命などという聞こえのいい単語を使って、諦めてしまったのでは?

(半分ほどになったシュークリームを置き、またボンボンを一啜り。
 やはり、美味しい。今度、自分用に買ってくるべきだろうか)
(そう、自分は感情的にならないように。一線を置いて、彼女と
 話すように心掛けている。どうあっても、葵に諦めてもらうわけには行かない)

…僕は、正直あなた達の事をよく知りません。
ですが、本当に和解し、歩み寄る手段はないんでしょうか?
ないとしても、諦めて互いに殺し合う事をすぐに認めてしまっていいんですか?
あなたは、媛名葵は。
450媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2011/04/05(火) 02:25:13.25 ID:vRvBnE+f
【と、レスをいただいたところで、今宵はここで凍結で構いませんでしょうか?】
【ついつい楽しいと続けてしまいますが、……自重自重、です】
【次は、えっと……基本的に夜21時以降ならば、合わせられると思います】
【あとは、5日は朝から15時までとか、そのような変則的な感じもあるので、まずは貴方の予定を、と】
451兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2011/04/05(火) 02:30:43.09 ID:wHI6lO5+
【はい、了解しました。今夜は遅くまでお付き合い頂き、ありがとうございます】
【んー…でしたら、今日五日の22時はいかがでしょうか?】
452媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2011/04/05(火) 02:33:24.62 ID:vRvBnE+f
【了解です。それでは、5日22時から避難所でレスを携えてお待ち致しております】
【こちらこそ、今宵はこんな時間までありがとうございました。楽しかったです】
【それでは――また、明日というか今日ですけれど、次を楽しみにしておりますね】

【改めてありがとうございました。おやすみなさい、兵部さん……どうか、良い夢を】
453兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2011/04/05(火) 02:36:47.44 ID:wHI6lO5+
【はい、では僕もその時間までには避難所にお邪魔させて頂きますね】
【こちらこそ、今夜の再開をとっても楽しみにしていますので、
 またその時もよろしくお願いします。お疲れ様でした、葵先輩。お休みなさい。ノシ】
454名無しさん@ピンキー:2011/04/05(火) 09:09:06.78 ID:aBcZJo0k
今夜か
455媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2011/04/05(火) 23:36:59.74 ID:vRvBnE+f
>>449
(彼女の有能さ、そしてその人柄)
(会ったのは一度だけだがとても好ましいと感じられた。逆を言えば、その一度で十分に感じられるほどだったというわけだ)

主に不満があるわけではありませんけれど、
主以外の同僚には不満がないわけではありません。仕事においての有能さ如何よりも
その性格如何、人間性如何についての方、ですけれど……。
(お前が言うな、と言われそうなことをさらりと真顔で言いながら小首を傾げる)

……そう決めたのは、私ではありません。
異形と異形狩りと同じようなものでしょう。狩るか狩られるか、そういうことです。
向こうに仕掛けてくる気がなければ、こちらとしても牙を向くことは致しません。

それに、関わることになった場合、我々が仕掛けるのではないでしょう。
おそらく、我らと彼らの立場からして、いずれ仕掛けてくるのはあちらです。
もちろん、仕掛けてくる本人が彼の家族だとは申し上げません。
……それでも、≪調整者(バランサー)≫の一人である以上、それは舞台にあがってしまったも同然です。
(≪深凪≫は確実に、均整をとられる側、なのだ)
我が主は≪深凪≫を曲げるつもりはないでしょう。
そして、私も主の意思に反して≪深凪≫を曲げることを良しとは決して思いません。

それに、……距離をとらなければ、それこそ「やりあう」ことになったときにこそ困りましょう。
組織というものは、一組織員の心情などに動かされていてはまとまりません。
もしも、自分の組織の中に≪調整者≫と恋仲で強い絆を持った者がいたと想像して見てください。
兵部さん、貴方の組織が彼らとやり合うことになったとき、貴方はその『関係性』を利用しようとは思いませんか?
もしくは警戒を抱きませんか? 私だったら、警戒するし、利用しようと考えます。


【置きレス、です】
456名無しさん@ピンキー:2011/04/06(水) 14:04:48.93 ID:QVRy8cXx
ブッチホン
457奏 永久 ◆ONICNlGmhA :2011/04/06(水) 21:03:31.78 ID:q6ezrCwm
【おじゃましまー、プロフは>243】
458奏 永久 ◆ONICNlGmhA :2011/04/06(水) 22:05:12.74 ID:q6ezrCwm
【おじゃましましたー】
459媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2011/04/06(水) 22:27:41.38 ID:eK3NouKO
【兵部晶さんとのロールに解凍に、場所をお借りいたします】
460兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2011/04/06(水) 22:29:08.01 ID:z6lS2hjK
>>455

…さて、それはそれは。
あなたが咎める同僚の方々もまた、あなたと同じ思いを抱いてそうですが。

(葵の発言に思わず、ぷ、と口元を押さえる。そして
 真顔でそんな事をのたまう彼女に、面白そうにそんな言葉を返した)
(もっとも自分は、直接深凪の構成員と遭遇した事はない。
 隊長なら、協定を結んだ際など大事な連絡の時には深凪を訪れているのだけど)
(だからどれほど他のメンバーが人格に問題があるのかは知らないが、
 しかしこの目の前の女の人を食ったような態度は、彼らに何ら劣るものではないだろう)

異形狩りである事を決めたのも、狩るべき相手を選ぶのもあなたでは?
…ふむ、向こうから打って出てこなければ、そちらが手を下す事はないと。

それに関しては心配いらないでしょう。
少なくとも太一郎先輩の家族については、彼が止めてくれます。…例え、力ずくでも。
それとも深凪は、一度敵と見做したなら組織のもの全てに牙を剥くのでしょうか?
いずれにせよ、当主の意向を最優先としたままでも、
≪調整者(バランサー)≫との戦いを避ける術、皆無ではなさそうですが。

(最後のシュークリームを手に取り嚥下して、媛名葵の
 問いかけに、ふむと呟き、腕を組んで顎に指を当てた)

…確かにその組織を敵と認めたなら、利用も警戒も考えるでしょう。
ですが、まだ同様にこうも考えます。
運命を共にする仲間と呼べる人間なら、己の心を殺して職務に準じるような
辛く苦しい道を歩むより、限界まで自分の心に対して素直であってほしい。
描く理想に対して、真摯であってほしいと。

(そこまで一気に述べた後、小さく息をついて紅茶のカップを口元に寄せる。
 喉を潤すように、そっと唇を付けた。そこで、彼が唐突に呟く)



―――久遠ゆりかは、後3年もしない内に永遠の眠りについてしまいます。
…比喩ではなく、本当に覚めることのない夢の中に。



【お待たせしました、それでは今夜もよろしくお願いします】
461媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2011/04/06(水) 22:47:21.21 ID:eK3NouKO
>>460
あら、それは心外です。
(心底驚いたように、とまではいかないけれど。少しくらい目を瞠ってみせるのは、わざとだろう)
(この女だってもちろん自分の性格の如何くらい分かっている。
 言葉遊びに似たようなものだ。相手をしてくれる人がいるから楽しめる、言葉のやりとり)

≪深凪≫の猟狗であることを決めたのは私ですが、
猟狗であることを決めた以上、狩人の命令に従うという選択をしたのも私です。
……彼が家族を止めたとしても、――駄目、です。
貴方の仰られる通りです。
――≪深凪≫は、我らに牙を向く“組織”に対しては、必ず鏖戦致します。
もちろん、そのことを相手方に通達は致します。それを覚悟で望んで来いと、そして我らもそれを覚悟で臨むと。

だから、それを存じている方々には旧体制の野蛮人やら、狂った原始人の集まり、だなんて揶揄もされます。
しかし、それも主の考えあってのこと。私はその考えを肯定します。

(ふー、と紅茶に息を吹きかけるとことで、話をいったん区切る。
 そして自身がひと息つく間をつくるために。そして、ちらりと目の前を彼を伺う為に)
(紅茶に口をつける様はいやに上品で様になっていた)

なるほど。しかし、≪深凪≫の構成員は、仲間とは実際呼べるものではないのでしょう。
我々は手足です。ただの手足です。
こう申し上げると卑屈に聞こえるかもしれませんが、我らはそれを良しとし誇りに思って―――
(そう続けようとした彼女の唇が、途中で止まる)

―――、どういう、ことですか?


【こちらこそ、今宵も宜しくお願い致します。(一礼)】
462兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2011/04/06(水) 23:05:14.63 ID:z6lS2hjK
(頭の中に入ってきた現在の構図を整理して、並べる。
 郡太一郎と媛名葵。おおよそ、二人を取り巻く状況が見えてきた)

当主の命令が絶対だと言うのなら、命令が出る前にその原因をなくせばいいでしょう。
それならば郡太一郎と協力し、≪調整者(バランサー)≫の方々を止める手伝いを。
太一郎先輩が思っているように、深凪は抹消すべき組織ではないと説得を。
彼の思考は父親とも、また僕達とも違うようですから。

(しかし、そのような危険な組織だったとは。初めて彼女と遭遇した
 病室で、銃を突きつけた過去を思い出す。危うい所だった。まああの時は、
 自分の組織など異形を絶滅させる為の道具くらいにしか思っていなかったが)

…家族、なんでしょう?
仲間、よりも強い絆を持つ家族ならなおさら、僕はそう思いますけどね。
手足のように忠実な、そして生に欠かせぬ四肢のように大切なもの。
その「手足」とやら、そういう意味合いに僕は聞こえます。

(カチャ、とテーブルの上にカップを置く晶。そして、
 釣り目がちの鋭い瞳で、真正面から媛名葵を射抜くように見つめる)

さて、詳しい原因は分かりません。
彼女の一族の力を狙うロシア、祖国にその力を振るわせたくない一族。
僕としては後者が絡んでいると思っていますが。

あの幼い容貌は、それが関係しています。
やがて彼女の体は成長を止め、眠りにつく時間は増え、植物状態になってしまうらしいですよ。
463媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2011/04/06(水) 23:27:51.50 ID:eK3NouKO
>>462
まあ、もちろん。我らとて何度も簡単に鏖戦を繰り返すわけではありません。
全面抗争、それに至ればの話。つまりは最後の手、ではありますが――そういう組織なのですよ、我らは。
(そしてそれは逆を言えば、公組織のように強大かつ巨大すぎる組織相手には
 対応も慎重になる。≪深凪≫ひとつで、国を相手取るなんてことをしても結果は目に見えているからだ)
(簡単に自滅をしうる組織、それが≪深凪≫の本性で実態)

――≪深凪≫を抹消すべきでないと、≪調整者(バランサー)≫に、説く?
(彼女の視線が、険しくなる)
それができれば、わたしは、今の選択肢など取ってはいません。
…………話し合いですむようなことなのであれば、そんな苦悩などするはずもないでしょう。
(理由は明かさぬままに頑なに、「それは無理である」と告げる。だだを捏ねる子供のように)
わたしは、正直その≪かぞく≫という概念は、分かりません。
一番近いであろうという言葉で定義しているだけであって、
おそらく私の思う≪かぞく≫と貴方の思う≪かぞく≫は、似ていても根本的にちがっているのだと存じます。
(世間一般に言う家族など、分からないのだと、そう逃げる)

しかし――、どういうこと、ですか?
彼女の異能を振るわせたくない一族?……ロシアの――彼女はそんなに深いつながりを持っていましたか。
一国の異能。……色々、彼女のへの対応を、改めるべきでしょうか。
(新しい情報に、しっかりとくらいつく様は相変らずに)
それで、彼女の異能を使わせないために、彼女を眠らせる?しかし、あれでしょう?
使わせたくないのであれば、殺せばいい話ではありませんか……ああいえ、それをしないということは、
その異能自体は、しっかりと保持したままにしておきた、い?

そして眠るから、成長が遅い――?
すみません、少々情報を整理する時間をいただけますでしょうか。
(あまりにも突拍子もない、とは言わない)
(突拍子もないと世間で言われる世界に生きているのが自分であり、また彼なのだ。
 しかし、話の規模が大きくなれば流石に頭の切り替えが必要になる。回転の具合を調節する時間も)
464兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2011/04/06(水) 23:55:55.75 ID:z6lS2hjK

…成る程、よく心得ておきましょう。

(深く頷く。味方にしている限りは頼もしいが、その力は
 いつまでも頼りにできるものでもない―――と)

できれば、などと諦めて殺し合いをなさりたいのであれば、もう僕には何も言えません。
それが望みでないと思っているから、こうして僕は来たんですよ。
まあ無理なら、結局の所力ずくにはなるんでしょうが。
…全面抗争よりはマシでしょう?
そんな事になれば、あなた方はもう二度と共に時を過ごす事はできなくなる。

(葵の険しい視線にも、晶はただ何度も同じ事を繰り返すだけだ。それしか言葉を知らぬように)

………。
仮に、そんな苦しみを他の同僚に強いる事になっても、
当主の為ならば幸せだと言って自分を納得させてしまうんでしょうか、あなたは。

(この二人の一件、他の同僚とやらはどう考えているのだろう?
 もしくは知らない可能性もあるが。知っているなら、少し訊いてみたくはある。
 また皆同じような答えを返すのだろうか、深凪という組織は)

かの国は彼女の弟の方を、その力を受け継いでいると
騙されて扱っているので、ゆりか先輩へは丁重に接する必要はないかと。
…きっと、あの人も寂しがりますから。

(ほんの少しだけ、晶は笑った。が、すぐにその表情は怜悧なものになる)

さあ。仰る通り、天使の力は尊いからと言っていたような気もしますが…。
ですが、今はどうでもいいでしょう。
僕はあなたに、その辺りの事情を知ってほしいわけではありません。
詳しい話でしたら、ゆりか先輩本人にお訊ね下さい。
本人は望まないでしょうが、それでも真剣に頼めば恐らくは語ってくれるでしょう。


…要するに。
僕は、彼女を救う為にかの国と戦わなければならないんですよ。
必要があれば、またその一族とも。

(同じ調子のまま、晶は淡々と呟いた。真顔のまま、
 一国の組織と争うつもりであると。異能こそ持っているが、
 ただの14歳で、擬似的に公務員の役割を与えられているだけの、ただの子供が)
465媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2011/04/07(木) 00:12:09.05 ID:5J1s8pyQ
私としては、むしろこうして距離を置いていることこそが、
仮に全面抗争になったときにお互いに痛みを引きずらない方法だと存じております。
……もちろん、全面抗争すらならない可能性もあるでしょう。
しかし、私は基本的に――他の組織と深いつながりのある人間と、そういう感情で共にあることはやはりできません。
わたしは、≪深凪≫の人間ですから。実際はただ、それだけのことなのですよ。

(頑なに真摯に繰り返してくれる彼に対して、彼女もずっとそれを繰り返すだけ)

――それが、≪深凪≫にいるという意味です。
我が主は去る者は追いません。≪深凪≫を捨ててでも苦しみから逃れたいのであれば
みなそうするはずです。苦しみと≪深凪≫を比べた結果の本人の選択を、私は尊重します。

(彼女はつまり、何の感情も宿さない黒い目で「≪深凪≫以上に大事なものはない」と言いきったのだ)


……それにいたしましては、了解いたしました。
(ほんの少しだけ笑った彼の表情に、あの少女への気持ちを感じ取る)
(大事なのだ。きっと、とても、大事なのだろう。何と引き換えても守りたいと思えるほどに)

いいえ、今のだけでも十分に。
――なるほど。
貴方は欲しいものを手に入れる為に、一人で一国を相手取るということ、でしょうか。
(無謀だ、と思う)
(しかしそれを口にするつもりはない。出来るはずはないだろうと、理性的に考えればそうです)
(彼は異能を持っているし、公務員の役割を与えられた人間ではあるだろうけれど。
 ――それでも、14歳の、ひとりの、少年)
本当に死ぬ気で、その国と戦って見せると仰られるのでしょうか。
人間、死ぬ気でやれば何でもできる、などという言葉がありますが――本当に本気でそれを為せば、
十中八九ただ、死んでしまうだけでしょうに。

…………でも、それは貴方が選んだ選択、なのですね。
466兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2011/04/07(木) 00:34:46.45 ID:EQXvVisZ
痛みを引きずる覚悟をしてでも、あの時間を失わないようにする。
そんな気にはなれない、という事でしょうか。
…あなたにとって彼は、もっと大事なものだと思っていたんですが。

(この猟狗にとって、深凪以上に大事なものがあるとは思ってはいない。
 それは彼も認めた通りだろう。だが、深凪への忠誠心を損なわぬままでも
 両者の望む形に近付けることは、最悪を回避することはできるだろう。そう思っていた)
(だが、その道を選ばずただ黙々と主に仕えたいと、
 そんな苦労や面倒は嫌だと言うのなら、やはり自分に打つ手はないのだ)

…どうしてそこで、二者択一になってしまうんでしょうね。
他者を切り捨てる事だけが、忠誠心の現れではないでしょうに。

(嘆息しながら、首を振った)
(そういう思考が根付いてしまっているのだろうか。それならば、
 ここで自分ごときが何か言った所で、何の影響もないかもしれない)

死ぬつもりはありませんよ。…彼女が悲しみますから。
僕は残された時間と、僕の持つ力と知力と権力を全て使ってでも、彼女を救う手段を探し出します。

無謀だとお思いでしょう。…恐らく彼女もそう思っています。
いえ、ひょっとしたら子供の話す戯言くらいに感じているかもしれません。

―――…でも、こんな状態が嫌だから、誰か助けてよと泣き叫んでも、誰もどうにかしてはくれない。
だったら、大切なものを失うあの苦しみを二度と味わいたくないなら、やるしかないじゃないですか。

(喋り疲れたのか、晶は一気に紅茶をあおると、中身を空にした)

…ごちそうさまでした。


最後にお訊ねしますが、あなたは本当に郡太一郎と刃を交えても構わないと―――。
ここで、僕に誓えますか?
467媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2011/04/07(木) 00:49:37.81 ID:5J1s8pyQ
私が痛みを引きずるのは一向に構いません。
それでも私は、――あの方が痛みを引きずるのには堪えられない。こういうのは早い方がいいと聞きました。
できればこれ以上傷口を深くしないために。……大切ですよ、後にも先にも無いと思えるほどには。
あの方の為だなんて申しませんけれど――これが私の、……わたしなりの、守り方です。

(目を伏せる彼女の言は、目の前の少年にとってはくだらないものかもしれない)
(普通の人間からすれば
 あと一つしかないパズルピースを前にして、どこに嵌めればいいのか分からずに
 右往左往した結果、部屋をひっくり返して他のピースを探して回るような滑稽さなのかもしれない)
にしゃ、たくいつ……?
(それでも彼女は、彼の言葉が分からないというように首を傾げる。
 忠義の表し方なんて他に何があるのかと問うように。わずかに、黒の瞳が揺れる)

……そうですか。
――無謀です。無茶です。正直、おやめなさいと申し上げたいところにございます。
それでも、貴方が全てをかけてそれを望むのならば、それを止めることは致しません。
個人的に助力できることがあれば、その範囲でお手伝いする。
もちろん、逆にいえばできることしかしない、ということですが――私にできるのはそれだけ、です。

そうですね。やるしかないのでしょう。
わたしも、やるしかないのです。これ以外に、私には道がみつけられません、どうしても。
何をしても、最後には≪深凪≫と彼を天秤にかけているのです。――薄情でしょう。
(自虐的な言葉は、薄情ものだと罵ってほしくて出た言葉なのかもしれない。
 口にした後になってそんな自分の独りよがりな真理に気づいて、誤魔化すように笑った)

――お粗末さまでした。

(話の終わりを告げる、合図に近い言葉)

構わないことは、ありません。でも……、私もそうするしかないのです。
否、そうしかできません。わたしが、わたしのために、わたしのことだけを考えて、わたしの責任で決めたことです。
468兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2011/04/07(木) 01:09:24.19 ID:EQXvVisZ
(目を伏せて呟く女の言に、は、と呆れたように笑った)

…もう手遅れですよ。
あなたの為にあんな事まで出来る男が、あなたを失って
なお笑っていられるなど、僕には思えません。

(ああ、彼の為なのか。深凪を守り、そして次に選んだのは太一郎なのか。
 いずれ殺し合うことになっても、その心を傷つけぬように)
(馬鹿だ。どうして互いにこんな想い合っているのに、
 すれ違うことしか出来ないんだ――――)
(晶は、酷く疲れたような息を吐いた)

本当に主が望む事をしようとしているなら。
今しようとしている事が、全て主人に捧げ余るものを捨てる事が、
その人の望んでいる事なのか、もう一度考えてみませんか。
…など、当人に会ったことすらない僕が言えた事ではないでしょうが。

(実際、当主の姿ですら、隊長から見聞きしただけだ。
 その人格どころか、晶は声や口調すら全く知らない)
(けれど、深凪という組織の性質、変わり者の猛者達を
 狂信的に従わせるような、そんなカリスマ性を持った男なら、ば)
(己の為に全てを捧げる事を強いるような、そんなつまらない
 人間ではないと一方的に思っている。逆にそうしたいと思わせるような、魅力的な男だと)

いいえ、結構ですよ。
こんな所で停滞しているあなたに出来ることは、恐らくないでしょうから。

(いっそ冷たいとも言える口調で、葵の申し出を切り捨てた晶は、立ち上がった)

道が見つけられずとも、探すことを止める理由にはならないでしょう?
…構わないのなら、諦めないで下さいよ。
そうですねと頷いてあげたい所ですが、残念ながら僕は
あの涙で、あなたが薄情者でなく、ずっと苦しんでしまう愚か者である事を知っていますので。

(ケースを背中に担ぐと、やれやれと肩をすくめ、玄関の方へ歩いていく)
469媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2011/04/07(木) 01:28:54.18 ID:5J1s8pyQ
それでも、どこかで生きてくれるならそれで構いません。
先走って早く死なれるよりは、彼がどこかで生きているなら、私はそれでいいのです。
(それはただの我侭だと知っている)
(それは彼の気持ちを汲まない行為だと知っている。 
 だからこそそんなことは当人に告げるつもりはない。これは自分の我侭で勝手なのだから)

―――…あのかたは、何も望んでなどおられません。
ただ私が、あの方に忠義を見せたいだけで、ただ私が≪深凪≫でありたいだけで、
ただ私があの方の手足であり続けたいだけなのですよ。本当に、それだけですから。

(信仰ではなく、盲信。
 当主が強いることをせずとも、当主が彼か深凪か好きな方を選んでいいのだと言っても
 主なしでは生きられないと思っている彼女は、深凪から離れることはできない)
(彼女にとって彼女の主とは、もはや彼女の世界を指すものなのだ)

それはそれは、冷たいお言葉です。
(しかし、彼の言うことももっともだと思っているのだろう)
(その小さな身で、国一つ敵に回すことを決めた少年。
 そしてそれほどまでに彼が思っていることを、あの少女はいったいどう感じているのだろうか)
(ただ強く真っすぐで、ある意味で無垢。そんな強い気持ちを受け止められるのは、強い人だけだ。
 ならばきっと、あの小さな少女も強いのだろう。――そんなことを考えながら)

大丈夫ですよ。

(彼を玄関まで送りながら、呟く。
 玄関をあけて彼を送りだし、自分を扉の間に挟むようにしてドアをあけたまま、足だけは玄関に。
 体の半分だけ室内に、体の残りだけ外に出したような形で)

……今度は最後まで、しっかり薄情でいてみせましょう。
ずっとそうだと自分に言い聞かせていれば、気づけばそれが現実になりうる。
自己の上塗りです。わたし、そういう異能の持ち主なのですよ。

(わずかに笑ったのは、それが冗談だからだろう)
(とはいえ、彼女の能力はレセプトすること、受け入れること)

(小さくも気高い訪問者に、最後に表情を緩ませて、微笑んでみせた)

ありがとうございました。また、お茶しましょうね。あと、隊長さんによろしくお伝えください。

(まるでいつもと変わらぬ別れ文句)
470兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2011/04/07(木) 01:46:55.72 ID:EQXvVisZ
(―――――ああ、これは不可能だ)

(もはや理屈で責めても意味がない。当主以外の存在を
 心に許さないことを望んでいるのであれば、それはどうしようもない)
(太一郎が認める通り、彼女の盲信は揺るぎないものだ。
 しかもそれが一方的なもので、辛い選択こそ忠義を示せるのだと思っているならば、揺るぐはずもない)

(だが、それならば何故郡太一郎は、あそこまで深く
 媛名葵の心に入り込めたのだろう?当主に捧げる以外に、ものを知らない彼女に)
(真相は分からないし、恐らく本人に問い詰めても分かるまい。
 ただ理解できるのは、それをもう一度覆せるのは、また彼だけなのだろう)

もしそれであなたは傷を負わないようになったとしても、
彼は…太一郎先輩はきっと酷く傷ついてしまうでしょうね。
………全くこんなに不幸になるなら、せめてどちらも僕と知り合わないで欲しかったです。
さようなら、葵先輩。

(無茶な暴言を吐き、半身を出す葵の別れ文句に頷いた)
(そうして歩き出し、ふと思い出したように首だけ背後へ向ける)

なんだかんだ話しましたけど、結局僕の言いたかった事をまとめると。

僕は頑張るから、あなたも頑張れ。

…そう言いたかっただけなんですよ。

(捨て台詞のようにそれだけ残して、晶はカバンからヘッドフォンを
 取り出すと、足早に階下のロビーへと向かっていった)
471媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2011/04/07(木) 01:57:47.48 ID:5J1s8pyQ
―――頑張れ、ですか。

(ヘッドフォンを取りだした彼の背中に声をかけても、聞こえないだろう。
 そうふんだ彼女は、彼の言葉を口の中で転がす。見えなくなるまで、その背中を見送った)

(恐らくあの優しい少年は、自分を心配してくれたのだろう。
 そして激励するために来てくれたのだろう。
 その身に小さな希望を掴もうとする、強固な決意を秘めた彼は――自分を案じてくれたのか。
 違ったとしても、勝手にそう思い込むことは許されることだろうか。
 それが許されるなら、やはり自分がこの街にいたことは決して悪くないことだったと感じられるから)

(扉をしめて、そのまま玄関に座りこむ)
(ドアに背中をもたれさせたままずるずると座りこんだ)

(――ああ、悪くなかったじゃないか。もう充分じゃないか)
(だから、『頑張ろう』。きっと彼の言った頑張れとは違うのだろうけれど、それでも頑張ろう。
 大丈夫、――できる。
 だって、それは≪深凪≫にいるために、主の傍にいるために。その為なら薄情になれる)

だい、じょうぶです。
(言い聞かせるように呟きながら、自分を抱くようにして小さくなる)
(力を込めれば自分の体に指先が、食い込む)
大丈夫だから、大丈夫、……できる、ちゃんと、ちゃんとできる
だいじょうぶだいじょうぶだいじょぶ、だいじょうぶ、大丈夫、だいじょうぶ大丈夫―――。

(ひたすらに、彼女は自分に言い聞かせた)


【こちらは、これで〆にと思います。兵部さんに〆をいただけるならそれを見届けて、と】

472兵部 晶 ◆oWbpNIMs9M :2011/04/07(木) 02:18:02.06 ID:EQXvVisZ
(言いたいことは全て言ったし、伝えたいことは全て伝えた。
 知りたいことも全て知ったろう。もう自分にできる事は何もない)
(歌でも唄いながら、帰ろう。流れる曲のリズムに合わせ、
 原曲よりどうしても高くなってしまうトーンで、声を上げ)

―――…僕らなら、求め合う、寂しい動物―――♪

(彼女を助けるには、あまりに自分は無力だった。
 いや、先程の発言を聞く限りでは、太一郎もどこまでやれるものか)
(だが、彼は当然諦めるつもりもないのだろう。正直、今の自分ほど
 追いつめられている人間はいないと思っていたが。
 どうやら互いに、途轍もない苦境に追い込まれているらしい。苦笑がこぼれる)

―――肩を、寄せるようにして…愛を、歌っている―――。

(そう、もう自分とて早々他人の事にかまってはいられない。
 ゆりかの父親の足取りを。もっと詳細に探さなければ。
 今やっている、独力でかの国に関わる組織を虱潰し、では限界もあるだろう。別の手立てはないものか)
(…こちらに関しては、後は完全に太一郎だけに任せればいい。
 それこそ先程媛名葵が言ってくれたように、必要な限り力を貸せばいい)

(本当に、どうしてこうなってしまったのだろう。運が悪かったのだろうか?
 互いに関わりの深い組織が、このような関係になってしまうなど。
 そして互いの意思はすれ違い、混ざり合うことは決してない)

抱いたはずが突き飛ばして

包むはずが切り刻んで

撫でるつもりが引っ掻いて、また、愛求める――――♪

(現代版ロミオとジュリエット、と言った所か。
 せめて、シナリオ通りに進まないよう自分は祈るだけだ―――)

(そんな晶の小さな歌声は、誰の耳にも届かずに、静かに虚空へと消えていった)



【お待たせしました、それではこれで僕も〆とさせて頂きます】
【二日間ありがとうございました、葵先輩。やりたい事全部やれた、
 とっても楽しいロールでした。また次の機会にはよろしくお願いしますねっ】
【それではお疲れ様でした、お休みなさい。ノシ】
473媛名 葵 ◆YJKujNK4t6 :2011/04/07(木) 02:25:52.28 ID:5J1s8pyQ
【見届けました】

【こちらこそありがとうございました】
【本当に充実した、&がっつり乗っからせていただいてしまったロールでした。感謝しきれぬ程です】
【また機会があればこちらこそ宜しくお願い致します】

【二日間のお付き合いに深い感謝を。おやすみなさい、兵部さん――良い夢を】

【ありがとうございました。スレッド、お返しいたします】
474奏 永久 ◆ONICNlGmhA :2011/04/07(木) 21:20:23.60 ID:6g4ywyH+
【おじゃましまー、プロフは>243】
475瑞谷 愛華 ◆kO59iqwB7g :2011/04/07(木) 21:30:49.94 ID:Sow3W2mx
【こんばんわー………】
【待機しようと思った所で奏先輩がいたので立候補させていただきたいと思いますー】
476奏 永久 ◆ONICNlGmhA :2011/04/07(木) 21:34:45.82 ID:6g4ywyH+
【こんばんはであります。】
【昨日は申し訳なかったです。】

【えーと何かきぼうあります?】
477瑞谷 愛華 ◆kO59iqwB7g :2011/04/07(木) 21:39:59.50 ID:Sow3W2mx
【大丈夫ですよっ、こうして会うことが出来たのでー】
【では先ず一つ質問をさせていただければとー………】

【今、"奏家"当主さんはどこで何をされているのでしょうかー?】
478奏 永久 ◆ONICNlGmhA :2011/04/07(木) 21:44:57.98 ID:6g4ywyH+
【街の中をぶらぶらと歩いております。】
【目的としてはとりあえず「私が当主の座に居ることを快く思ってない人に自分を認めさせること」ですので】
【適度に痕跡残しつつ、襲ってきた人たちを殺さずに撃退してる感じですねぇ。】
【携帯はGPSとかで位置がばれるので持ってないのが現状であります。】
479瑞谷 愛華 ◆kO59iqwB7g :2011/04/07(木) 21:48:27.26 ID:Sow3W2mx
【ふむふむー…………、状況は了解しましたー】
【希望は特にないのですが、先輩のほうはなにかありますでしょうかー?】
【特にないのでしたら街中で出会うところから書き進めたいと思いますがー】
480奏 永久 ◆ONICNlGmhA :2011/04/07(木) 21:51:44.07 ID:6g4ywyH+
【はいなー、こっちは特にないので】
【それでお願いしたいと思います。】

【書き出しの方お願いしちゃっていいでしょうか?】
481瑞谷 愛華 ◆kO59iqwB7g :2011/04/07(木) 21:57:49.60 ID:Sow3W2mx
【了解ですー、では暫くお待ちくださいませー】
482瑞谷 愛華 ◆kO59iqwB7g :2011/04/07(木) 22:07:42.87 ID:Sow3W2mx
(夕暮れの街中を買い物袋一つ提げた制服姿の少女が一人)
(今日の夕飯の買い物を済ませて帰宅しようとしているところだった)
(最近は特に"夜"に関わるような出来事も少なく、日々平和な学園生活を送っていた)
(もちろん、奏先輩のアドバイスに基づいて特訓も継続中)
(今日も入浴中にでも続けようと思っていたところだった)

………むーちゃん、お腹すかせてないかなぁ…、
(ぽつりと、家にお留守番をしている家族の事を心配する)
(えさは有る程度鳥かごに入れてむーちゃんの好きなように食べられるようにしているが、)
(今日はまだ補充をしていない……そんな不安が頭に浮かんでいた)

(と、曲がり角を差し掛かったところでハタと足を止める)
(対向から見慣れた姿の知り合いを見かけたからだった)


【ではこのような形で始めさせていただきたいと思いますっ】
【改めて、今夜はよろしくお願いいたしますー(礼)】
【なにか希望などあれば【】にて仰っていただければとー………】
483奏 永久 ◆ONICNlGmhA :2011/04/07(木) 22:21:35.29 ID:6g4ywyH+
(とりあえず歩く。あてもなくただひたすらに歩く。
 時間制限はどれほどだろうか………多分、決めるのはこっちだろう。向こうからすれば
 長ければ長いほどいいはずだし)
(――≪宗家≫を離れてはや幾年………とまではいかないまでもそれなりに時間は経った。
 左手首に動脈を守るようにはめてある腕時計に目をやると、そこそこの時間。
 そろそろ、追っ手の有無を確認して、ねぐらを確保するべき時間かもしれない。)

固ーいとーびらー♪なんども―なんども―たたーけーばー壊れるさー♪
(開かなくても突破できる――問題は叩きすぎたことくらいか。あと中途半端な気もする。
 歌いながら考えること数秒、雑踏に紛れる気配をいくつか捕捉、確認してみる。
 目的である「老人からの刺客的な気配」はない代わりに覚えのある気配――)

…………あ
(後輩であり、"夜"の厄介事を抱えた少女がこちらを見ている。
 正確には曲がり角で足を止めている――ひょっとしなくても自分を見かけたからだろうかなどと考えて
 歩みを進めていくうちにその距離は縮まっていき………)
こんばんはっ!
(とりあえず、笑みを浮かべてしゅたっと手をあげてみる。)

【はいな〜、ではよろしくお願いしますっ】
【何かあったら言いますねぇ。】
484瑞谷 愛華 ◆kO59iqwB7g :2011/04/07(木) 22:35:28.62 ID:Sow3W2mx
(見慣れた知り合い………そう、出会って以来何かとお世話になってきている"奏家"の当主様である)
(つい先日だって自らの能力制御のために厄介にならせてもらっていた)

あ………奏先輩っ!
どうも、こんばんわですー♪
(深々と頭を下げてニコニコといつも通りの笑顔を向ける)
えと、そのー……、あの時の影響は………何もありませんでしょうかー………、
(恐る恐るあの日以降の事を尋ねてみる)
(先輩の身体から少量といえど水分を奪っておいて、影響が無かった筈がない)
(きっと足枷になってしまった出来事があっただろう)

今日は……お仕事か何かで…?
(それと、こんな中途半端な時間に何故先輩がここにいるのだろうかと頭に浮かぶ)
(異形が出るような……出ても不思議じゃないが、日もまだ沈みきっていない時間だし)
(かといって、先輩がわざわざ出向いてくる場所に心当たりもない)
もし、先輩が宜しければ………わたしの家で、一休みしていきませんかー?
(伺えば少々疲れが見て取れるし、ちょっと汚れが見える)
(何かあったのだろうか………家が近いのでとりあえず休んでいくよう、提案してみる)
485奏 永久 ◆ONICNlGmhA :2011/04/07(木) 22:53:04.25 ID:6g4ywyH+
ぜんぜんこれっぽっちも問題ありませんとも〜
愛華ちゃんの方こそ、あれから何か変わったことは?
(特にあのことが原因で、何か不詳の事態が起こったということはない。
 数日ほど大口開けて笑えなかったことくらいだろうか………おかげさまで良いファンデと出会えたし。
 そう考えをまとめると、笑みとともに愛華ちゃんの様子をうかがってみる。)

違いますよぅ、ここの所非番が続いているのでのらりくらりと出歩いてるだけであります。
……ひょ、ひょっとして私はほとんど家の外に出ない引きこもりさんだと思われちゃってたりしますか?!
(こめかみの辺りに大きな汗マークを浮かべて苦笑。
 確かにこのところ曲がりなりにも女子高生ともあろうものがこれと言って遊ぶわけもなく
 家に帰っては書類とメールに目を通す作業ばかりを繰り返していたわけだが――)
ふむ…………
(一つ頷き、あたりの気配を探る――「鬼」らしき気配は特にない………眼を閉じて息を吐き)
あ、いいんですか?それじゃ………良ければお邪魔させてもらえるとうれしいのですがっ
(のほほんと返す。愛華ちゃんの視線が何やら自分の体を追っている――
 少なくとも不審がられてはいるようだ………とはいえ、ここで断ってもっとおかしなことに巻き込んではかなわないと
 とりあえず、提案に乗ることにする。)
(――――妙に鋭いこの子は一体どこまで感づいてるのやら、なるべく普段の自分維持しつつのほほんと笑って見せた。)



486瑞谷 愛華 ◆kO59iqwB7g :2011/04/07(木) 23:13:36.60 ID:Sow3W2mx
>>485
……いえ、わたしの方も特に問題になるようなことは何もないですよー♪
(一瞬間は空いたものの、これといって問題になるようなことは起きていない)
(なので、以後の言葉はスムーズに口に出せた)
(新しくまた能力者との出会いもあったがこれといって問題にするようなことでもないし)

そっ、そんな事はありませんよっ!?
ただ………"当主"のお仕事ってどんなのだったかなーって思いましてー、
ひ…非番なのでしたら、特にわたしが言うことじゃないかなー……って、
(誤解を与えてしまったのではないかと若干焦り弁解する)
引きこもりじゃないことはわたしも良く知ってますっ!
よく外で会うじゃないですかっ、、、
いつだってわたしを助けてくれましたし、それ以外にもー………
(弁解できるだけしてごにょごにょ口ごもる)
(そういえば、プライベートの事は自分の知るところではなかった)

是非是非、わたしの家にいらして下さいっ♪♪♪
(見るからに明るくなっていく)
(最近はむーちゃんとじゃれ付き、大家さんと共に食卓を囲み)
(同じアパートの住人と挨拶を交わすくらいの普段となんら変わりない生活を送っていた)
(なので、ここで先輩がまた遊びに来てくれるとなると一気に盛り上がる……感じがしていたのだ)
487奏 永久 ◆ONICNlGmhA :2011/04/07(木) 23:27:15.41 ID:6g4ywyH+
いえいえー、ほらー、実際最近あまり外に出ないのは事実ですし。
ぶっちゃけると学園方にもあまり顔を出してないものですから、割とクラスメイトには引きこもってる印象が浸透しちゃってるらしくて
(ちなみに、友人のハルに至っては真顔で「お金で困ってるならカンパするからふーぞくなんてやめなよ!いまあんま稼げないらしいよ!」
 ――とのことである。思い出したらチョークスリーパー程度じゃ足りない気がしてきた。)
…………あはは、と、言うわけですので。お外で会ってる愛華ちゃんにそこまで言われるとなると
ちょっと身の危険を感じてしまうので…………
(とかなんとか言ってると声を弾ませてお招きの声が上がる。
 無邪気さに思わずやわらかく笑みを浮かべて――)

なんだか楽しそうですね。その様子ですと、さっきの言葉は嘘ではないようで………
勘ぐらなくてもよさそうで安心しましたよぅ。
(にこにこと笑みを浮かべて頬に手を当てる――歩みの中に混じる気配に気を配りつつも
 やはり愛華ちゃんの明るさは精神的に悪くない。
 そんなこんなで例のアパートまでの道を行き――――)

488瑞谷 愛華 ◆kO59iqwB7g :2011/04/07(木) 23:48:49.47 ID:TlPwNyOO
そーですねぇ………、そう言われちゃうとそう見えちゃうかもしれませんー………、
……って、身の危険ってなんですかー???
(とはいえ、自分には活発に動いている奏先輩のイメージが強いので引きこもっているとはとても思えず)
(間がありつつも苦笑いし、答える奏先輩もとにかくそれぞれの日常を送っている)
(平和で何よりな日々を実感できる事が嬉しかった)

さ、着きましたよ、奏先輩っ♪
(いつものアパートに到着、あたりをきょろきょろ見回してみる)
(今日は大家さんの気配を感じないが、この時間なら家事をしているのだろうと特に気に留めることもなく)
ん……しょ、っと
………どうぞ、あがってくださいっ♪
(鍵を取り出し、自宅の扉を開く)
(今日は突如自分で招待しただけあって、奏先輩にあけられる事もなく迎えられた)
(特に何か散らばっているわけでもないのですぐに先輩を部屋へと上げられた)
お茶……ご用意しますから、少し待っててくださいねっ
489名無しさん@ピンキー:2011/04/07(木) 23:49:21.87 ID:DsWSSQtq
んー
490奏 永久 ◆ONICNlGmhA :2011/04/07(木) 23:59:21.95 ID:6g4ywyH+
私は風俗店には勤めることができないことくらいわかってるってことですよ?
(人差し指で自分の右頬のあたりを支えながら)
(小さく首を横に倒して――)

(過去何度か自分の方から踏み入れたことのある部屋にもう一度足を踏み入れる。
 特に変わったことはないか、大家が何も反応していないあたり少なくとも自分の力を貸すようなことは
 ないのだな、と確認が取れる。)
あ、おかまいなくー。
(お茶の用意と買い物袋の片づけをしに行った愛華ちゃんを見送ると
 周囲に注意を払ってみる………鳥籠があって、その中はどうなっているかとか確認。
 とりあえず壁で背中をこするようにしてゆっくりと腰を落ち着ける。)
491瑞谷 愛華 ◆kO59iqwB7g :2011/04/08(金) 00:09:05.83 ID:lWImYfA7
………お待たせしましたー♪
(台所からお茶を淹れた急須と湯飲みを持ってテーブルに置く)
えっと、お夕飯…………食べていきますかー???
(誘ったのがこっちといっても、急な訪問である事に違いなかった)
(けれど、一人増えたところで問題にする事ではない)

(と先輩のほうを向くとなにやら鳥かごを覗いている)
(その鳥かご、むーちゃんがかごの中の"マイルーム"から先輩の気配を感じたか)
(入り口からひょっこりと顔を出して「こんばんわー」とでも言うように口をぱかっと開けている)

むーちゃんも、もう少しだけ待っててねー?
(今日は小松菜でよかったろうか、そんな事を頭の片隅に置きつつ)
(また台所に戻って今度は夕飯の準備を整え始める)
492奏 永久 ◆ONICNlGmhA :2011/04/08(金) 00:24:06.84 ID:1Sl+7zve
おおっ!
(御在宅だったらしい椋鳥のむーちゃんさんは何やら挨拶なのか嘴を開き始めて――)
いえいえ、どうも。そんなことないですよー…………ああ、そうなんですか。………いえ
違います、ちがいますってば!!
……いえいえ、むーちゃんさんもご壮健そうで何よりで…………
(とりあえず話を合わせようと相槌を打ち始めて、嫌ですわ―と言わんがばかりに手を返してみる。)

ふむ………お夕飯を、ですか。そうですねぇ………
(ここのところ襲撃に備えて寝どころを転々としていたり、考え事をしながら何かしていたため
 どうしても自炊という状況にありつけずにいた。――この際だからとりあえず何か食べさせてもらった方がいいかもしれない。
 と、コンビニ弁当やらスーパーのお惣菜やらでしのいできたここ数日の食糧事情に眉根を寄せつつ)
………御迷惑でなければよろしくお願いしたいです。
ええと、お願いできますか?
(ぺこーと頭を下げつつそんなことを言って――――)

【すみません、そろそろ凍結をお願いしてもよろしいでしょうか?】
【明日の4/8金の22時には予定が空くと思います〜】
493瑞谷 愛華 ◆kO59iqwB7g :2011/04/08(金) 00:27:07.17 ID:xcMnKFoD
【ではではー、今夜はこのあたりで凍結させていただきますっ】
【その時間でこちらも問題ありませんよー♪】

【次のレスを準備してお待ちしておりますねー】
494奏 永久 ◆ONICNlGmhA :2011/04/08(金) 00:29:51.51 ID:1Sl+7zve
【はいなー、それでは今日は声をかけていただきありがとうございました〜】
【お先に失礼します。おつかれさまでした〜】
495瑞谷 愛華 ◆kO59iqwB7g :2011/04/08(金) 00:30:57.46 ID:xcMnKFoD
【お疲れ様でしたー、また次もよろしくお願いいたしますねー♪】

【それでは、スレをお返ししますっ!】
496郡 太一朗 ◆gphCpRvXtQ :2011/04/08(金) 21:18:21.13 ID:avJCjWpX
【しばらく待機してみるぜー。プロフは>>10で】
497郡 太一朗 ◆gphCpRvXtQ :2011/04/08(金) 22:07:16.65 ID:avJCjWpX
【落ちるぜー】
498奏 永久 ◆ONICNlGmhA :2011/04/08(金) 22:10:08.17 ID:1Sl+7zve
【ロールの解凍にお借りします。】
【愛華ちゃん待ちです。】
499瑞谷 愛華 ◆kO59iqwB7g :2011/04/08(金) 22:18:21.95 ID:dukZRCP6
>>492
………ふふっ、なにをお話してるんですかー?
(お盆に2人分の食器を載せつつ、テーブルに運ぶ)
(挨拶しているだろうむーちゃんと先輩を微笑ましく眺めながら食器を並べていき)
お待たせ、むーちゃん♪
(並べ終えるや、小松菜の葉を細かくちぎったものを鳥かごに入れる)

………バササッ
む……むーちゃんっ!?
(と、むーちゃんはえさを入れる瞬間を見計らって鳥かごを抜け出した!)
(かごを抜け出し、ラジオの横に置いてある"クリスタル"の鳥の像の隣にびったりと並ぶ)
(どうやら、むーちゃんはこの鳥の像を見せたかったらしい)
………も、もうっ、ダメだよ……急に抜け出したりしちゃー、
(特に飼い主の言葉を意に介さず、クリスタルの像の隣に擦り寄りご機嫌である)

あ、もうすぐお夕飯出来ますから、少しだけ待っててくださいねー?
今日の夕飯はご飯にお味噌汁、ひじきのサラダにしょうが焼きですよー♪
(大体普段通りのいつもと変わらぬメニューである)
(そしてまた台所に戻り、調理を続ける)
(それから漂うしょうが焼きの香り、お腹をすかせてる人にはたまらないものだろうか)


【お待たせしましたー】
【それでは今夜もよろしくお願いしますっ(礼)】
500瑞谷 愛華 ◆kO59iqwB7g :2011/04/08(金) 22:18:27.17 ID:dukZRCP6
>>492
………ふふっ、なにをお話してるんですかー?
(お盆に2人分の食器を載せつつ、テーブルに運ぶ)
(挨拶しているだろうむーちゃんと先輩を微笑ましく眺めながら食器を並べていき)
お待たせ、むーちゃん♪
(並べ終えるや、小松菜の葉を細かくちぎったものを鳥かごに入れる)

………バササッ
む……むーちゃんっ!?
(と、むーちゃんはえさを入れる瞬間を見計らって鳥かごを抜け出した!)
(かごを抜け出し、ラジオの横に置いてある"クリスタル"の鳥の像の隣にびったりと並ぶ)
(どうやら、むーちゃんはこの鳥の像を見せたかったらしい)
………も、もうっ、ダメだよ……急に抜け出したりしちゃー、
(特に飼い主の言葉を意に介さず、クリスタルの像の隣に擦り寄りご機嫌である)

あ、もうすぐお夕飯出来ますから、少しだけ待っててくださいねー?
今日の夕飯はご飯にお味噌汁、ひじきのサラダにしょうが焼きですよー♪
(大体普段通りのいつもと変わらぬメニューである)
(そしてまた台所に戻り、調理を続ける)
(それから漂うしょうが焼きの香り、お腹をすかせてる人にはたまらないものだろうか)


【お待たせしましたー】
【それでは今夜もよろしくお願いしますっ(礼)】
501奏 永久 ◆ONICNlGmhA :2011/04/08(金) 22:29:33.73 ID:1Sl+7zve
北枕のまずさと危険性についてちょっと盛り上がっていたものだと思います。
いやはや、鳥類なのに博識で驚きましたねぇ。
(うむうむ、と何やら神妙な顔で頷きながら愛華ちゃんの方へと足を運び)
いえ、待ってるだけというのも退屈ですし、それにむーちゃんさんはとてもきれいな方と
語らいの時間に入りましたので、お手伝いしますよ。
持っていけばいいんですよね?
(と台所に足を踏み入れて、お盆と盛り付けられていく料理を見て、再び愛華ちゃんの方に向く。)

それにしても………食欲がそそります………
(目を細めて、頬に手を当てる。)
(みずみずしいサラダの色合い、生姜焼きの香ばしい匂い。お米が進みそうだと思った。)
さすがは愛華ちゃんですねぇ。

【はいな、此方こそよろしくお願いしますっ。】
502瑞谷 愛華 ◆kO59iqwB7g :2011/04/08(金) 22:51:12.02 ID:QkSeknq+
へぇー………、むーちゃんって結構物知りだったんだー………、
(自分も知らないむーちゃんの知識より、奏先輩は本当に会話できていたかどうかに疑問を覚えつつ)
(焼きあがったしょうが焼きを白いお皿に並べていく)
むーちゃんが寄り添っているあの鳥の像は、紅裂先輩が作ってくれたんですよー♪
(と、ここで以前先輩が来た時は無かった鳥の像について一言を口にする)
(あれから何気に訪問してきた紅裂先輩、挨拶代わりに作ってくれた鳥の像をむーちゃんが気に入り)
(それ以来、よく像に寄り添うため隙を見てかごを抜け出すことが多くなったのだ)

それからむーちゃん、えさの前とか結構かごから逃げちゃうことが多くってー………、
…あ、冷蔵庫からきゅうりと大根の浅漬けを出していただけますかー?
しょうが焼きはできあがってますので、持って行っていただけると助かりますー♪
(そして、折角手伝ってくれると申し出ている先輩の言葉に甘えてお願いする)
(手はサラダにシフトし、ひじきをぱらぱらとふりかけて……ドレッシングを用意する)
(先輩はごまドレッシングとゆず醤油ドレッシングのどちらがお好みだろうか、瓶を持って悩む)

(そして、炊飯器が炊き上がりの音を知らせる)
(いつもは数食分一気に炊き上げて冷凍庫保存なのだが、丁度今日が補充の日であった)
今日は炊き立てのご飯の日なんですよー♪
(手に持ったドレッシングは両方持っていくことに決め、ご飯を茶碗に盛り付ける)
(ホカホカと白い湯気が立ち上がり、食卓の主役がテーブルに迎えられた)
出来上がり、ですっ♪♪♪
(先輩のおかげで夕食が綺麗に並べられたテーブル、今日は楽しい食事になりそうだ)
503名無しさん@ピンキー:2011/04/08(金) 23:01:45.67 ID:kqVRloxY

504奏 永久 ◆ONICNlGmhA :2011/04/08(金) 23:12:50.19 ID:1Sl+7zve
そう、ですか…………
(ちりっ、と何かが焼けるような痛み――ひどく気持ちが悪い痛み――
 変わった色だとは思った。けど、それだけだその色から何かを連想するのは放棄していた。
 だから自分にとってあれはただの置物と変わらない――変わらないままでいてほしかった。)
い、いいんじゃないでしょうか。お行儀よくしてくれていますし、羽ばたけば埃が舞ってしまうので
ちょっと………ですけれど、問題はないかと思います。
(寄り添うその姿を見ようとして、止める。
 どうしてあんな別れ方をしてしまったんだろう、どうして彼は追ってきてくれなかったんだろう、どうしてあの時あれができなかったんだろう
 遅い。何もかもが遅い………もう目に焼き付けてしまった。気持ちは変わってないのだ、彼の痕跡を追う程度には。)
(ため息交じりに髪を払い、背中へと追いやる。)

浅漬け浅漬け……これですかねぇ。
(気を取り直す、取り直して冷蔵庫からそれっぽいものをだし、できていると言われたものを次々と
 お盆の上に乗せていき、再び居間に戻って配膳。持っていく前に何やら悩んでいる様子の愛華ちゃんの手元を見て)
ひじきに合わせるんだったら、ゴマ………ですかねぇ?
ああ、でもそれでしたらひじきだけでなく、豆の類も入れると合いますから…………んー、愛華ちゃんはどう思いますか?
ふふ、それはいい時にきました。
(配膳を終えて、炊きたてのご飯を目の前にして笑みを――ああ、位置取りが悪かった。視界にむーちゃんさんとその他が入ってしまっている。
 例の出来事はなんだかんだで響いているようだ。
 ちゃんと笑えている………だろうか?席について、微笑を浮かべながらそんなことを考えた。)
505瑞谷 愛華 ◆kO59iqwB7g :2011/04/08(金) 23:37:57.62 ID:QkSeknq+
……………?
(何だか違和感を感じた、鳥の像……否、紅裂先輩と何かあったのか?)
(ただ……これは自分が首を突っ込むことじゃないとは察することが出来た)
(もしかしたら…、先輩の悩みの原因はこれなのかもしれない)
…ええ、大人しくしていてくれるからまだいいんですけどー、
(エプロンを解き、テーブルに移動)
(それから2人分のお茶を淹れ、席に着く………前に気付く)
(奏先輩の席からは鳥の像とむーちゃんが良く見える………)

あ、それでしたら煮豆が冷蔵庫の白いタッパーに入っているはずなのでー……、
もしよろしかったら、好きに付け加えちゃって下さいっ
(薄味なのでどちらのドレッシングにも合うはずだ)
(奏先輩のアドバイスにピンとひらめきはしたものの、結局テーブルにはドレッシング二つ)

(そして、さりげなく鳥の像と………離れないむーちゃんを深めの引き出しと鳥かごへ)
(何か言いたげな表情をしていたむーちゃんは、ようやく像から離れて渋々鳥かごへ戻ると)
(夕食の小松菜をもしゃもしゃとつまみ始めた)

いただきますー♪
(ぱんっ、と手を合わせて食前の挨拶)
ささ、奏先輩も遠慮せずどうぞー、
ご飯としょうが焼きはおかわりもありますから仰っていただければとー
(やっぱり温かいうちに食べてもらうのが一番、ニコニコと微笑みながら夕飯を勧める)
506奏 永久 ◆ONICNlGmhA :2011/04/08(金) 23:51:34.48 ID:1Sl+7zve
なんというか、さすがに何でもそろってますねぇ……
(日持ちのするものを選んでなるべく――といったところだろうか。
 随分と食卓がにぎやかだ。恐らくだが、普通に用意するよりも随分と安価で済んでるんだろうななどと思うと
 とりあえず視線を食事に定める。)

いただきます…………

(微笑みながら食事を進めテイクとらしくないことばかりが思い浮かぶ。
 視界にわざわざ自分が反応を見せたものをしまっている愛華ちゃんが見えた。
 さりげない動作ではあったものの、奇襲に備えてあたりに気を配らなくてはならない今の状況では、ものがなくなれば気になる。)
(引き出しを動かした形跡を見て「――ああ、気を遣わせてしまったんだな。」と思って。
 この程度も隠せないとなるのは――――全部あの男のせいにしておこう。うん。)

あはは、ありがとうございますっ。
焼き加減もたれも絶妙でおいしいですよぅ………自家製だったりしますか?
(生姜焼きを味わいながら、なんとなく味わったことのない味なので勘ぐってみる。)
507瑞谷 愛華 ◆kO59iqwB7g :2011/04/09(土) 00:13:18.10 ID:0y4MSa83
今日はこれでも豪華なほうなんですよー、
自分一人だったらおかずも1品あれば済みますしー………、
(ダイエットなどしているわけではないが、食事の量は普段は少ない)
(ここまで豪勢に出したのも、奏先輩に喜んでもらおうと思ってこそだ)

はいー、大家さんからアドバイスを頂いて自分で作りましたー♪
生姜と醤油と………、大家さん秘密のタレを混ぜ合わせてお肉を漬け込んでますー
(この"タレ"あってこそのしょうが焼きだが、"タレ"のレシピは未だ知れず)
大家さんの"タレ"は結構色々使えて便利なんですけどー、実はわたしもその正体はわからなくってー………、
(どんなものか知りたいと尋ねてみるものの、「秘密だよん」の一点張りだったそうな)

奏先輩は普段、どんな夕食を食べているんでしょうかー???
もし今度来られるのでしたら、作ってみたいと思うのですがー
(きっとまた来てくれるだろう、そんな時に何を作ってあげられるか)
(どんなものを作れば喜んで食べてもらえるか、参考として聞いておきたかった)
508奏 永久 ◆ONICNlGmhA :2011/04/09(土) 00:27:55.32 ID:oTJn4gTC
これでも…………
(さらにこの上がある、ということなのですか愛華ちゃん!
 などと脳内で戦慄を走らせて、ついでに背景に稲妻を背負ってみる。
 それはそれでと、思う反面、急なことでここまでにしてしまえることと、もてなしてくれることを
 ありがたく感じるのだった。)

(そして出る「大家さん」相変わらず彼の持つそれは謎に包まれている。
 というか、忍群がうんうん言ってた気がするし、そっちの方に何か関係あるのだろうか………)
うぅむ………案外漢方とかそっち関係のものが入ってるとか。
(もう一度生姜焼きを口にしながら唸る。市販のものとは違う。
 しょうがと醤油の味を抜きにしても奇妙な味だった。おいしいことには美味しいのだが……
 みりんやごま油とか、調理酒を使っているのだとしてもこんな味が出るものなのかと小首を傾げて)

最近は梅のおむすびとか、菓子パンとか、○○のお弁当シリーズとか…………
(自分で言っていて、ウワァ自炊してねぇ……とちょっと恥ずかしくなった。できる状況じゃないけれど。
 というわけでちょっと前の献立を思い出してみる――)
ええと、コーヒーとか飲んでると不思議と何か食べなくても平気だったり、十秒チャージ二時間キープが意外と――――
(何故だろうひどくなった…………イソガシカッタカラナァ。)

………基本的に牛さん関係の料理は何でも好きです。
チーズとか、ミルクリゾットとかの簡単なものもおいしく食べられますよ?
(こんなところだろうか?と苦笑を浮かべて赤らむ顔を隠しながら人差し指を立てた。)
509瑞谷 愛華 ◆kO59iqwB7g :2011/04/09(土) 00:56:17.07 ID:z5PeghHH
…♪
(何気に得意げな表情を浮かべつつ、しょうが焼きをご飯と一緒に口の中へ)
(今日の焼き加減はいつに無く上出来だ、そんな事でも気分がよくなる夕食時)
漢方………なるほどー、それもあるかもしれませんー………、
(もふもふ口を動かしつつ、あの大家さんならありうると思う)
(お世話になっておきながら、まだまだまだまだ謎が多い大家さん)
(一体"何者"なんだろう)
(と、自然と首が傾いて頭にクエスチョンマークが浮かぶ)

おむすびに菓子パン、市販のお弁当…………ですかー?
(これが今時の"普通の食事"なのだろうか、一度天羽先輩に尋ねてみたくなった)
(多分違うと言ってくれるだろうけど、今の世の中一体どんな風になっているのやら)
………ううん、先輩はもっとバランスよく食事を取る必要がありますっ!
もし宜しければ………毎日お食事を作ってあげましょうかー?
(じーっと先輩を見つめる、もちろん完全に本気でというわけではないが)
(やっぱり当主ともなればそういうこともきちんと出来てこそなのでは?と言う考えは頭に浮かぶ)
(しかし、立場が立場ならあまり強気では言い切れずに)

要するに、乳製品などのお料理ですねっ
……それじゃあ、次ぎ来られた時にでも…ご馳走させていたらければと思いますっ♪
(牛乳あらばその料理のレパートリーは広い)
(家事好きな身としては色々と想像を膨らませられる)
あ、良かったらミルクプリンは如何ですかー?
この間作っておいたのがまだ残っていたので、よろしければー………
(ニコニコと微笑みながら聞いてみる)


【そろそろ、凍結させていただけますでしょうかー?】
510奏 永久 ◆ONICNlGmhA :2011/04/09(土) 01:00:07.00 ID:oTJn4gTC
【はいな、ええと土曜日なら同じ時間】
【日曜なら一日中平気ですがいかがいたしましょう?】
511瑞谷 愛華 ◆kO59iqwB7g :2011/04/09(土) 01:04:56.90 ID:z5PeghHH
【それでは日曜の21時にお願いしたいと思いますー】
【何かあればまた避難所にてー】
512奏 永久 ◆ONICNlGmhA :2011/04/09(土) 01:06:43.18 ID:oTJn4gTC
【ではそのように。】
【今夜もお付き合いありがとうございました〜。】

【お先に失礼します。お疲れ様でした〜】
513瑞谷 愛華 ◆kO59iqwB7g :2011/04/09(土) 01:10:24.73 ID:z5PeghHH
【今夜もお相手ありがとうございましたー】
【お疲れ様です、先輩も良い夢をー♪】

【それでは、スレをお返ししますっ】
514名無しさん@ピンキー:2011/04/09(土) 16:47:35.05 ID:SMv0avlh
515久遠ゆりか ◆Juli/dituo :2011/04/09(土) 23:01:00.21 ID:0qYFa2KF
【名前】久遠 ゆりか (くどう ゆりか)
【年齢】16歳
【性別】女
【身長】147cm
【3サイズ】70/53/76
【容貌】
濃いブルーの瞳。少し癖毛でグレーにくすんだ金髪、背中中央辺りまでの長さ。
基本、赤と黒のシュシュでポニーテールに結んでいる。
インサイドホルスターを隠す為、夏でもフリルやリボンの付いた長袖上着を着用。
制服のスカートの下にレースのペチコート、ドロワーズも完備。私服は甘ロリ服。
【能力】
MашинаАнгел マシンを掌握する者。触れただけで、機械の操作方法や構造が解かる。
物質の構成・把握・修理等が可能。弾丸を銃に装填した状態で、威力の加減加工等。
ただし、能力を使っても車両船舶等が 上手に操縦 できるかどうかは、別問題。
通常装備として、左脇インサイドホルスターに、ヘッケラー&コッホP7M13。
いつも持っているバイオリンケースの中は、ベレッタM93Rを一式。
F1手榴弾内蔵ミニテディベア、通称レモンちゃん1匹。
他、自宅には複数の小中〜大型銃火器を所有。必要に応じて持ち歩くことも可。
【希望】
日常 共闘 戦闘 等
【NG】
死亡 相談の無いエロール 後遺症
【弱点】
能力の行使に時間がかかるため、戦闘中に異能はあまり役に立たない。
単純なメンテナンスや、弾丸のカスタムは、約3〜10分程度。
銃器を破壊されても再構成可能だが、数十分〜1時間ぐらい必要。
甘いもので釣りやすい。現在のブームは、いちご味。
容姿は金髪碧眼だが、ロシア語の単語程度と日本語しか喋れない。
【備考】
父は旧ソ連の特殊諜報員で、日本の商社潜入任務中にソビエト崩壊、そのまま帰化する。
ゆりかが10歳の時、謎の怪事件に巻き込まれた父親が他界。 異形を退治しながら、父の仇を探している。
現在所持している銃火器は、すべて父の遺品。
生粋のスラヴ民族だが、生まれる前に両親が帰化している為、日本国籍。
家族構成は母と弟。ロシアには、両祖父母健在。
ロシア名は、Julija=Alexeyevna=Kudryavtseva。愛称、ユーリャ。
父を亡くしてから、身体の成長を止めている。本人は止められていると思っているが、自己暗示みたいなもの。

【プロフ投下させてもらいつつ、こんな時間だけれど少しだけ待機。】
【名無しさんもお気軽に声をかけていただけると、うれしいです。】
516久遠ゆりか ◆Juli/dituo :2011/04/09(土) 23:42:38.29 ID:0qYFa2KF
【そろそろてっしゅー、ですわ。】
【おやすみなさい。よい日曜日を】
517名無しさん@ピンキー:2011/04/10(日) 00:23:44.01 ID:AN/GyCH9
おやすみ
518瑞谷 愛華 ◆kO59iqwB7g :2011/04/10(日) 21:11:30.70 ID:NhN3/2hB
【奏先輩とのロールにスレをお借りしますねっ】
519奏 永久 ◆ONICNlGmhA :2011/04/10(日) 21:12:48.67 ID:COEQzCob
>509
いや、ほら…………買い物で賄っているとはいえ、これで結構バランスは問題なかったりするんですよ?
ほら、そんなに愛華ちゃんに毎日面倒見てもらうほどじゃないですって……
(実際問題、今の状況でそれをやられると困るが、少し前の状態でそれをやられても困ることには変わりがない。
 面倒なことや、「夜」の管理関係をやるなら、それ相応に時間をかけないとならないし
 急なことがあればきっと帰りの時間などは遅くなるに決まっている。
 食べられるかどうかわからないような料理を愛華ちゃんに作らせるわけにはいかない。)
軽く善処しますから、ね?
(というわけで顔色を窺うように首を傾げて愛華ちゃんを見つめて………)

あはは、うん、期待させていただきますっ。
クリームシチュー程度でも十分においしいですよねぇ。むしろ凝ってないほうが好きと言いますか……
隠し味程度の使い方は困るといいますか………
(こめかみの辺りに冷や汗を垂らしながら、苦笑をする。
 なんでこの子はこんなに明るいのかな、と疑問に首をかしげた。)
あはは、いえ…………うん…………
(ミルクプリンと言えば……などと考えれば心に影が落ちるのがわかる――深く、暗く………
 こんなことを考える自分が嫌だった――何も望んでなんかいなかったはずなのに、何も望めるほど
 周りに何かをしてきたわけじゃないはずなのに………)

【お借りしますねぇ。】
【本日もよろしくお願いします。】
520瑞谷 愛華 ◆kO59iqwB7g :2011/04/10(日) 21:48:02.22 ID:zX03/Z5i
>>519
そうですかー……?
先輩が問題ないのでしたら……わたしからこれ以上言うことも無いですけどー、
(変わらぬペースで箸を進めながら、首を傾げて)
………頑張って、くださいねっ♪
(にこっと微笑む、改善されるかどうかは今後の先輩に期待して)

あまり凝り過ぎても手間が掛かりすぎますし、
少なすぎてもあんまり味気がないですよねー………
(などと呟き気味ながら答え、改めて先輩の様子を伺う)
………?
(本当に今日はどうしたんだろう、出会ったときから様子がおかしかった)
(思い当たるものといえば……鳥の像、否、紅裂先輩か)
(でも今度は、さっきよりも暗く沈んだ感じだった)

(意を決したように箸を置く)
(未熟な自分じゃまだまだ何かをしてあげられるという事でもないが、話くらいならば)
先輩…………、もし宜しければ……何があったのか話していただけませんかー?
もちろん、話したくないのでしたら……これ以上は聞きませんがー


【それでは改めて、今夜もよろしくお願いしますねー(礼)】
521名無しさん@ピンキー:2011/04/10(日) 21:55:01.73 ID:AN/GyCH9
522奏 永久 ◆ONICNlGmhA :2011/04/10(日) 22:04:06.68 ID:COEQzCob
……。
(黙々と薄めていた箸を止める。否、止まる。
 視線と言葉がこちらの心の中を覗くようだった。いつも通りに振る舞うことができていれば問題なかった。
 けれどもそうはいかなかったらしい。)
(一口、みそ汁を啜って口の中を漱ぐように飲み込む。ほっと日息を吐いてから箸をおいて)

…………何もないと思いますよ。
こちらは特に変わり映えのない毎日を送っていますので。

(「何が」と言ってくるそのまなざしがこちらの心理面の異常をとらえてのものだということはわかる。
 けれども、話の切り出し方からこうやって逃げ道を作る。
 さも、自分の様子は気づかれていないかのように、ただの世間話の延長だというように。)

そんなことより、愛華ちゃんの方は何もなかったと言っていましたけれども……
それでいいんですか?
貴方の中に存在するものの危険性は、先日の一件であなた自身も体感したと思うのですけれど。

(目を細めて下の方に視線をやる…………何を言っているんだろう自分は、と思ってところで口は止まりはしない。)
    アレ
ああ、水龍が暴走したところであなた自身には危害はきませんもんね。
(鼻を鳴らしながら言うと胸の下あたりで腕を組み、愛華ちゃんをあざ笑うかのように
 目を細め、ひんやりとした視線を送り………)
523瑞谷 愛華 ◆kO59iqwB7g :2011/04/10(日) 22:47:52.30 ID:ByY8/t65
本当に………何も無かったんですか?
いつも通りの…先輩の………生活を送れていたんですかー?
(変わり映えのないと言われれば、先輩の生活を良く知らない自分は引き下がるしかないだろう)
(けれど、何故か納得がいかない……素直に引き下がっても先輩が元のように明るくはずもない)

………う…っ、
(確かに、自分に眠る蛟は危険なものだ)
(先日も先輩がいなかったら制御しきることは出来なかっただろう)
(けれど、今回は先輩が話を逸らすための話題振りじゃなかろうか)
確かに……、そのままでいるわけにはいきません、危険な力を持っていることも事実です
けれど…………、
(溜めるように俯き、また上げた顔で真剣なまなざしを先輩に向ける)
けれど、わたしは……奏先輩っ、
あなたに出会えたからこうして安心して日々の生活を送ることが出来るんですっ!!!

最初に出会ったとき、わたしはあなたに命を救われました………、
それから………先日は、先輩にご迷惑をかけてしまいましたが、
相手をして頂けてなければ、今頃わたしは………力に飲み込まれてしまっていたかも分かりませんっ!
危害がない………そんなことはありません、わたしは……今でもこの力は怖い物だって思ってます
現に相手をしていただく前に暴走させて、別な先輩に助けられました
でも……でも今は、ただ先輩が何かから逃げているようにしか思えないんですっ!
当主となって、大変だっていうのはわかりますよ………仕事の内容まではわかりませんけどー、
けれど、けれど……………わたし達はまだ学生ですっ!!
悩んだり…失敗したり、躓いたりする事だってありますっ、
それでも………どんな失敗をしても、躓いても……立ち上がって挫けず突き進んできたのが先輩じゃないですかっ!
(そうして言うだけ言って立ち上がる)
お願いです、奏先輩っ………一人だけで堪えられない悩みなら、一人で抱えて悩まないで下さいっ!
(それから一礼、深く…深く頭を下げて)
524奏 永久 ◆ONICNlGmhA :2011/04/10(日) 23:04:20.73 ID:COEQzCob
(真っ直ぐな視線がこちらをとらえる。
 自分の現状を分かっているものが吐く言葉で、私――奏永久が何か言うことではないことを
 告げる言葉が紡がれて――
 気が付けば思いっきり天板に手を叩きつけていた。)

一人じゃ………一人じゃ何もできないくせにっ…………

(何もできないから誰かに頼って、誰かに迷惑をかけて、それで自己嫌悪して――
 報われなくても良かったはずの思いが報われないことに腹を立て
 関係のないこの子にあたり散らして――――)

…………気分じゃありません。

(意味が分からない――こんなことを言ってしまうい自分自身が意味が分からない。
 一人で堪えきれない、けれども堪えきれる強さが欲しい――抱え込める力があるはずなのだ。
 だって自分は、自分の唯一の力は――――)

失礼します、騒がせてすみませんでした。

(立ち上がり、脇をすり抜けて玄関に向かおうとして――)
525瑞谷 愛華 ◆kO59iqwB7g :2011/04/10(日) 23:37:10.73 ID:HQpP7GAb
………っ!
(ビクッと身体を震わして頭を上げる)
(言い過ぎてしまったのか………未熟な自分なのに先輩を怒らせることになってしまった)
(しかし、口にしてしまった事はもう防ぎようもない)

確かに………何も、何も出来ないかもしれません、
けど、誰かがいるから……………こうしてわたし達は生きていけるんです
一人では決して、生活していくことは出来ない………先輩は、違うって言うんですか?
(そして、目の前から立ち去っていく先輩)
………待ってっ!
(何かが湧き上がるのをこらえきれず、思わず先輩の腕を掴み)
(そして後ろから抱きとめた)

お願いです………わたしに、何が出来るとはいいません、
けど………笑ってください、"あの時"の様に…………あの日出会った優しい先輩の時の様に
(必死に願う、このまま奏先輩を返してしまってはもうあの優しい先輩は戻ってこないような気がして)
(ここで先輩を………どことも知れぬ夜の世界へ歩みを進めさせるわけには行かなかった)
526奏 永久 ◆ONICNlGmhA :2011/04/10(日) 23:52:10.18 ID:COEQzCob
(不意に抱きとめられる――なんてことのない力。
 すぐに振りほどける、わかりきった言葉もすべて聞き流して進んでいける。
 ――馬鹿なのか、いや馬鹿なんだろう。誰でもない、自分は………)

本当は………わかっているんですよ――――
人は繋がらないけれど、一人になるのは拒む……けれどだからこそ、繋がりを持とうとする。
わからないからこそ理解をしようと努力する。

(そっと手を振りほどき、扉の前まで歩みを進め靴を履き――)

すみません。心配していただいたのに変な態度とっちゃって……
でも大丈夫です。
先輩は後輩に心配されるほど弱い人間じゃありませんので。
(ふっと薄く口元を釣り上げながら振り返る。
 笑顔になれているかは微妙だが………今はこれが精いっぱい。
 今はこれが精いっぱいだから、次は………私はまだ学生なのだから――――)

――………また、寄らせていただきますね。

(最後にその一言を付け加えると夜の街へと消えていくのだった……)

【こっちはこんな感じで〆ですねぇ。】
527瑞谷 愛華 ◆kO59iqwB7g :2011/04/11(月) 00:02:56.81 ID:3QDJxGGx
………先、輩っ、
(目を潤ませ、見上げる)
(そして手は振りほどかれ、先輩は玄関へと足を進める)

いえ………、わたしの方こそ、余計なことばかり口にしてしまってー、
(しゅんとしょ気ながら先輩を見送る)
(まだまだ力を良く知らない自分がよく大きな事を言えたものだと反省する)
あの………っ、はい………また…気が向かれたら、遊びに来てくださいっ
(笑顔は一応見せてくれた、けど、まだまだ不安が残る笑顔だ)
(でも……言葉は受け取ってくれた、それだけはわかる)

(そして先輩はまた、夜の街へと戻っていく)
(今度はお互い……心から笑うことが出来ればいいなって、祈りながら)


【ではわたしはこれで〆にしますね】
【三夜に渡ってお相手していただきありがとうございましたー(礼)】

【また機会があればお相手していただけると幸いですっ】
528奏 永久 ◆ONICNlGmhA :2011/04/11(月) 00:05:45.14 ID:qcrMVlsX
【見届けました。】
【此方こそ何回も凍結はさんでいただいてありがとうございました。】

【またの機会にお相手よろしくお願いします。】
【お疲れさまでした。】
【これにてスレをお返しします。】
529紫 一久 ◆aYx5IIasQU :2011/04/11(月) 21:39:29.64 ID:WIzgG7Fl
【郡 太一朗 ◆gphCpRvXtQ とのロールに使用する!】
【ちなみに http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/5556/1292524829/ 827 の続きだ】
530郡 太一朗 ◆gphCpRvXtQ :2011/04/11(月) 21:43:22.76 ID:al+gmbsD
>>827
……随分と騒々しいな。
(慌てる男たちと見覚えのある男。ふたりの掛け合いは漫才のようで、思わず失笑がこぼれてしまう)
これが、こういう場所でこういう時間でなければ、だけどな。
(やれやれと、呆れた様子で首を横に振る。こういうのを間が抜けてるとでもいうのだろうか)
え……って、おいおいおい!のわっ…!
(スピードを上げて、脇目も振らず真っ直ぐに突っ込んでくるトラックから飛びのける。
 まさか突っ込んでくるとは思ってもいなかった為、慌てて飛びのけた際に、尻もちをついてしまった)
おいおい………安全運転で頼むぜ…。
(溜息をついて、立ち上がりズボンについた土埃を払う。
 もちろん、急発進せねばならない事情があっただろうことは、すぐに察知できたが)

そうだな、この間会ったばかりだろ?……いや、時間の流れは人それぞれだろうから、
あんたにとっては久しぶり、なのかもしれないけどな。
(そんな他愛もない軽口を叩き返しながら、一歩二歩と相手に近づく)
…さて、そいつは皮肉か?それとも純粋な質問か?あるいは冗句か。
一番最後だったら笑えないぜ?
(肩を竦ませながら、冗談を口にする。さて、どうしたものか……)
わざわざ“不思議なことなんて何もない”って口にするあたりが不思議だけどな。
差し詰め、俺の質問はこうだろうな。

―――“あのトラックの中身は何だ?”とな。

【それじゃよろしく頼むぜーっ!】
531紫 一久 ◆aYx5IIasQU :2011/04/11(月) 22:06:55.39 ID:WIzgG7Fl
>>530
………ふん。
(トラックが無事に走り去ったのを確かめると、ポケットの中でひとつ携帯のボタンを押す)
(輸送開始、の合図である。これで、当初の目的は達成された)
(…こいつにさえ会わなければ、今夜はこれで終わりだった、のだが。ままならない)

皮肉や質問を言った覚えはないぞ。ただの挨拶だ。
そう気を立てるなよ。それとも彼女との仲を冷やかされるのは嫌か? 意外とナイーヴなんだな?
(薄く笑みを浮かべながら、その動作を睨む。ひとつの予兆も、見逃さないように)
いやいや、それこそ、"不思議な事なんて何もない"、だろう。
お前がここにいるように、俺もここにいる。目的もまあ、似たような物のはずだ。
……何か違かったか? ん?

トラックの中身か。
(少しだけ瞑目し、次に並べる言葉を組み立てる)
………何と言う事はない。ただの異形だ。
(無理に隠す事も、ないだろう。そして逆に、全てを明かす必要もない)
その名の通り、狩った獲物を然るべき所へ輸送するトラックだよ、あれは。
殺した後に死体を放っておいて、いわゆる一般人に見つかったりしたら面倒だと思わないか?
(一旦言葉を止めて、ぐるりと回りを見渡す)
見て分かるだろ。ここは工事現場だ。
街からは外れてるし、周りに民家の類いもないが、日が昇れば人が来る。
そんな所に異形を放っておく事の愚なんて、説明するまでもないよな?
そういう事態を防ぐために、我々は我々として、狩った異形に処置を施している。
……不思議な事か、それは?
532郡 太一朗 ◆gphCpRvXtQ :2011/04/11(月) 22:23:21.14 ID:al+gmbsD
>>531
俺程の繊細な男はそうそういないだろうぜ。だから、もっと気を使ってくれよ?
(ぬけぬけとそう言い除ける。春とはいえ、この時間はまだ肌寒い。
 緊張感も交じり、ぴり、とした感覚さえ覚える)
さて、その言葉を鵜呑みにするには少々“夜”を知りすぎてるんでな。
何事も疑いを以てかかった方が、被害が最小限に抑えられるってのがセオリーだろ?
……まあ、そうでなくても、あんたからは怪しげな雰囲気がプンプンなんだけどな。

成程、そう言い返されちゃったら、そうだなと信じるしか他ないな。
―――と、言いたいところだけど、初めて会った時と言い、今のトラックと言い、
どうも違和感を感じるんだよな。異形の処理……なら、トラックを急発進させることはなかったんじゃないか?
つまり――俺に知られると厄介だ、面倒だ、ぐらいには思ったんじゃないか?
(八割方、口から出まかせだ。もっともこんなブラフに引っかかるとは思わない。が、)

……それに“処置”という言葉も気になる。
ああいや、別に言葉尻を掴まえて言いがかりをつけてるんじゃないんだぜ?
ただまあ……さっき挙げた点が気になるんでな。差し支えなければ話してくれないか?
533紫 一久 ◆aYx5IIasQU :2011/04/11(月) 22:56:11.67 ID:WIzgG7Fl
>>532
……フフ。違いない。
(喉から漏れるような、笑み。唇は片側だけが吊り上がっていた)
"疑う"力はさすがと言った所、だな。あれに気に入られただけはある。
そういう事も懇切丁寧に教わったのか? お前はパッと見、そういう事が苦手そうだと思ってたんだがな。
(話のベクトルを掻き乱して場をなあなあにしようという意図もある)
(が、この発言も、まったくのデタラメという訳ではなかった。この少年は、どちらかと言えばまだまだ青いように見えていた)

………
(太一朗の指摘に、一瞬だけ視線を落とした)
(確かに彼の言う通りだ。何も焦る事はなかったように思える)
(戦いで消耗し過ぎて、その辺りの判断、反応が過敏になっていたのかもしれない)
…厄介というか、面倒というか。まあ、現に今も少し面倒な事になっている訳だが。
別に、後ろめたい事をしている訳ではない。これは本当だ。
ただ、こういう時に色々説明するのは面倒だからな。
そういう手間から逃れようとした。それだけだ。
(結果は逆に働いてしまったがな、と、自虐めいた笑みを浮かべる)

(ふぅ、という吐息。そこには、諦めたような色を孕んでいた)
(……全てを語るつもりはない、というスタンスを崩すつもりもないが)
…大した事ではないさ。
俺が組織に属している事は以前話したな。御恩と奉公、覚えてるか?
だけどな、その関係を維持するには、媒介となる物資が必要だ。
鎌倉時代なら、それは領土だった。今ならば金だ。
そしてその金を生み出す手段が、アレだ。
異形は、既存の生物とは大きくその在り方を異ならせている。
……というか、既存の生物と在り方が違う生き物が"異形"である、と、我々は定義している。
その異形を研究すれば既存の科学とは大きく異なる、新たな技術・新たな科学が生まれ得るのは、分かるな?
(かさりと、自分の髪を軽く梳いた。少しずつ、頭が落ち着いてくる)
それがお前の問いに対する答えであり、俺の行動目的であり、我々の在り方だ。
博愛精神で動けるほど俺は強くないからな。活動のために、ああいう事をするんだよ。
珍しい異形を見つけたり、あまり外傷なく異形を仕留められたらな。
……納得行ったか?
534郡 太一朗 ◆gphCpRvXtQ :2011/04/11(月) 23:14:50.32 ID:al+gmbsD
>>533
俺ぁ、“切り札”一つあるだけで、元一般人だぜ?
それぐらいの“疑い”を持ってなきゃ、とっくに野垂れ死んでいたさ。
ま、“あの人”に教えて貰ったこともあるけどな。
―――まあ、それでもようやく、アンタらと同じフィールドにようやく立てたってところだけどな。
(肩を竦ませる。そう“野垂れ死んでない”だけで、こうして“夜”の人間に会う際、
 常に綱渡り状態なのは当然と言ったところだろう)

俺が面倒事になっているのは、まあ、許せよ。ここで出会ったが運の尽きってな。
(悪びれもなくいけしゃあしゃあと言い退けて)
“本当だ”という言葉さえも、信じるべきかどうか分からねぇけどな。
………ま、話してくれることを取りあえず聞くとするかな。
聞く話も聞いておかないと、信じることも疑うことも出来ないからな。

成程……確かに、異形を研究すれば様々な技術(モノ)を生み出せる。
それがアンタらのビジネスってわけか。………なるほど、“夜”に関わる組織は様々あるみたいだな。
アンタの言葉を信じるなら、アンタらはある意味錬金術師かもな。
異形を金に換える、な。いやはや、まあ、理解はいった。
……すべてを話したとは思えないが、ま、そこについては先輩も同じだからな。
必要最低限の知識は入ったよ。
(肩を竦ませる。納得は行ったが、まだ聞きたいことはたくさんあるとばかりに溜息をついて)
だがまあ、これ以上聞いたところで、今話してくれないだろ?今はここで手打ちにしておくよ。

535紫 一久 ◆aYx5IIasQU :2011/04/11(月) 23:42:51.68 ID:WIzgG7Fl
>>534
ご挨拶だな。元一般人と言えば俺だって元一般人だ。
ま、組織からしっかり教育されてきたし、場数も全く違うだろうけどな。
……つーか、元一般人じゃない奴なんて、本当に数えるほどしかいないだろうよ。
("元一般人"に該当しない、こちら側の人間を脳内でざっと探してみる)
(全く思い浮かばない訳でもないが、そういうタイプの人間は、知り合いの中では少数派だ)
…お前もよくよく、運の良い相手に気に入られたな。いや、ある意味悪かったかもしれないが。
俺としてはまったく、あの女が人に何かを伝授するという光景がイメージできないんだが。
(そういう、全く他人のイメージを寄せ付けない、想定されない行動を取るという事こそが、
恋とか愛とかそういう言葉でカテゴライズされるものなのだろう)

………ああ。
(内心、ホッとする。このくらいで過敏に反応する性質の少年ではなかったか)
錬金術師か…まあ、あながち間違いでもないが。
そこまで珍しい事をしている訳でもない。世の中には、たった一種類のカビのために山を二つ三つと買い取る奴だっているんだ。
どのような状況においても、未知の技術の可能性というのは魅力的な物だ。
それは価値であり、強さでもある。
……お前だって、他人とは一線を画した物を持ってみたい、他人にはないものを持ちたいという気持ちは分かるだろう?
個性というのは、それだけである種の武器になるんだ。
…………
(太一朗の溜息に対し、心の中は安堵半分、苛立ち半分といったところか)
…ま、話してやらないというか、話す義理がないな。
基本的な認識はそれで何も間違っていない。その辺で納得しておくのが利口だろう。

……しかし。
(話す事は話した。どうせ焦る用件もない。ならば、こちらからも利益を探ろう)
<<深凪>>のように、異形や異能の排除ばかり考えるような連中の事は、俺としては理解できない。
連中の行為はあらゆる面でメリットがないんだ。分かるだろ?
怪我をしても得るものはなし、積み重ねるばかりの鍛錬で、大きな何かを得る訳でもなし。
そして時としては、我々のような組織とすら、敵対する可能性を孕んでいる。
全く利益のない、マゾヒズムにあふれたボランティア行為だ。
…何故あんな事をするんだろうな?
それに、何であんな事ができるんだろうな。それだけの強さと体力は、どうやって生まれてるんだと思う?
536郡 太一朗 ◆gphCpRvXtQ :2011/04/12(火) 00:00:35.46 ID:9k4OtzmB
>>535
全然経験が違うじゃねーか。
……さて、どうだかな。まあ、少なくとも俺は後悔はしてないよ、あの人と会えて。
ま、あの人が他の人からみて、どういう風に映っているのかは、知らないけどさ。
(贔屓目に見ても、お世辞にも社交的とは言えない性格だ。……その割には交友関係が広そうだが。
 そう考えてみれば、彼女も不思議な人間である)

全く、物好きな人間もいたもんだ。
……ま、それで誰かを救う技術が開発されるなら、万々歳ってところだが。
(金と命が動くのだ。そんな生易しいものだけではないだろう。……そこから導かれる過程と結果は)
どちらにしろ、物好きな連中には変わりはないな。
好き好んで異形を捕えて、それを研究しようなんざ、文系の俺には頭の痛い話だぜ。
それが個性だっつーんなら、強烈だな。俺には理解できん話だ。

…………・…。
(彼の言葉に耳を傾ける。確かに―――言われてみれば、その通りだ)
…俺のように個人的に動いているのならまだしも、組織としてはリスクしかないよな。
そもそも組織として運営・維持できるのも怪しいぐらいだぜ。
そうだな、これは俺の個人的な考えだけど――<<深凪>>にはスポンサーがいるとか?
あるいは、国が極秘裏に抱えてる組織とか……いや、違うか。
(これは直感だが、そんな雰囲気は感じない。先輩にしても、朱羽にしても、金や見返りの為に、
 動いているという気配はない)
だとしたら……<<深凪>>としての独特の目的を持っている、とか?
異形を排除する以外に、あるいは異形を排除することで、何かを目指している、とか。

【さて、そろそろ凍結してもらってもいいか?明日のよるはどうだ?ああいや、つまり12日の夜なんだが】
537紫 一久 ◆aYx5IIasQU :2011/04/12(火) 00:04:06.99 ID:5mNxDt8b
【そうだな、この辺りにしておくか。明日までにレスを用意しておこう】
【時間は、今度は21時から大丈夫だ。そっちはどうだ?】
538郡 太一朗 ◆gphCpRvXtQ :2011/04/12(火) 00:13:49.22 ID:9k4OtzmB
【ああ、それくらいの時間でよろしく頼む。それじゃ悪い。これで失礼するな、おやすみ!】
539紫 一久 ◆aYx5IIasQU :2011/04/12(火) 00:17:01.62 ID:5mNxDt8b
【オーケイだ。では二十一時間後に】
【俺もここで休むとしよう。では、さらばだ】

【以下、空いている】
540名無しさん@ピンキー:2011/04/12(火) 02:26:54.50 ID:AMVOA6OJ
541紫 一久 ◆aYx5IIasQU :2011/04/12(火) 21:18:59.32 ID:5mNxDt8b
>>536
物好きという程でもない。科学の先端というのは、いつだって未知との戦いだ。
ただ、それが公に認められているか否か。普通の科学者と我々の擁する科学者の違いはそこだけだよ。
(ポケットに突っ込んだ右手を、ポケットの中で静かに開き、結ぶ)
………表の世界はしがらみが多すぎる。普通に生きている限りでは問題ないが、ある点を越えると、途端に生きづらくなる。
研究内容であれ、能力であれ………お前にも心当たりはあるだろう?
それともお前は、日常生活の中でもホイホイ人とは違う力を使ったりするか?
(そんな事は、ないはずだ。もしもそういう人間ならば、大なり小なり噂になっているはず)
(それに、そういう人間を媛名 葵が選ぶとも思えない……それとも、そういう理屈すら超越する感情も、あるのだろうか)
そういう、一般常識から爪弾きにされたアウトサイダーの受け皿なんだよ。
我々…<<十三天梯>>、はな。

…………
(彼の反応を見るに、どうにも何か装っているようには見えない)
(本当に知らないのか。恋人の組織が、どのように動いているのか、すらも)
……個人だろうが、リスクしかないのは確かだが、それはせておき。
国のようなスポンサーがいる、か。
俺としてはそっちの方面が一番ありそうだと思っていたんだが、お前は何故違うと思った?
あの名前と言い雰囲気と言い、戦前……いや、それ以前から脈々続いている組織、と言われたって俺は信じるぞ。
それにしては少し、古風過ぎる気はするが、な。
(この国は伝統文化を持つと同時に、最先の技術もまた持っている。しかし、それを活かしているようには、見えない)
<<深凪>>の独特の目的。それはやはり、異形の殲滅か。
…つまり連中は、異形排除の思想団体という事になるのか? まあ、それもらしいと言えばらしいという感じだが………
(とはいえ、このくらいであれば、たとえ一人で机上に思考を滑らせたとしても描けるレベルの空想だ)

……しかし、お前は本当に何も知らないんだな。正直言って、驚きだ。
仮にも好きな人間が何を思って、何のためにどんな組織で活動しているかぐらい知っておきたいと思わないのか?
(口にしながら、内心ではこれは八つ当たりのようなものだと思っていた)
(仮に…仮に自分にそういう関係の相手ができたとして、相手が一般人ならば、きっと自分も何も教えないだろう)
(その気持ちは、理解できているつもりだった)

【改めて、よろしく頼むぜ】
【ちなみにこちらのリミットは一時ほどだ】
542 ◆kyo/P7P7mo :2011/04/12(火) 21:42:43.59 ID:HsVKiEQE
割り込み失礼、新スレです。返礼無用。

【異能】黄昏の学園37【異端】
http://pele.bbspink.com/test/read.cgi/erochara2/1302612054/
543郡 太一朗 ◆gphCpRvXtQ :2011/04/12(火) 21:47:26.12 ID:9k4OtzmB
>>541
そうか?異形というのは科学と相反するようなモノだとおもうけどな。
科学では説明しきれない部分が多すぎると思うしな。
いや、だからなのか。それでも研究しようとするのは……どちらにしろ、俺からしてみれば物好きさ。
(頭が痛くなる、と愚痴っぽく肩を竦ませて、首を横に振り)
成程な、そう言われると理解できる。
……まあ、俺の場合は表で使える程便利なものでもないしな。
隠すほどの価値も持ち合わせてはいないけど、………まあ、分かるよ。
つまり、良い意味でも悪い意味でも振り切れた奴らが集まる場所ってわけか。
……いや、アンタの説明でいうなら、俺らも似たり寄ったりってところだろうか。

<<十三天梯>>………、それがアンタの組織(ホーム)ってわけか。

(しばらく考え込んだあとで、その言葉を心に刻むように閉眼し、逡巡する。
 これからの付き合いで、敵とも味方とも為りうる立場の相手だ。
 彼の説明は、警戒する上でも利用する上でも、刻んでおかねば)

直感だよ。

(短く、素っ気なく答える)
             ・ ・ ・ ・ ・
何て言うんだろうな、合ってないんだよ。雰囲気が、さ。
国の思惑には乗らない……こう、独立して動いているような気がするんだよ。
(例えるなら、犬にキャットフードを与えるようなものだろう。仮に「食事」という目的が一緒だとしても、
 犬がキャットフードを好むとは限らない。あるいは空腹になれば、それにあり付くかもしれないが、それはベストではない。
 犬に取ってのベストはドッグフードにしか他ならない。)
何より、<<深凪>>の一員と知り合った元一般人の俺がこうして自由に動いているのが、その証拠のひとつになると思うがな。

……ま、どちらにしろ、俺の直感に過ぎない。適当に俺の思っていることを繋ぎ合わせただけの、
論にもならない妄言っていうレベルだ。状況的証拠も物的証拠も何もない。
本当に真実を追い求めたいなら、それらを先に掴まないといけない。


すべてを知ることが、プラスになるとは限らないだろ。
……知りたくないわけじゃない。けれど、何ていうんだろうな。そこがちょうどベストの境界線だと思ってるだけだ。
あまりに踏み込んでしまえば、彼女に迷惑がかかるかもしれない。だが、知らなさ過ぎれば、彼女が離れるかもしれない。
…欲求を満たすことが、正しいとは限らない。

【またせたな、よろしく頼むぜ!】
544紫 一久 ◆aYx5IIasQU :2011/04/12(火) 22:20:40.02 ID:5mNxDt8b
>>543
今も昔も変わらない。研究というのは、現象の後を必死で追いすがるものだ。
現実として起こった事が解明できるか、できないか。そういう戦いさ。
………物好きだという事は否定しないが、そこで思考停止するのは良くないぞ。
生きるに於いて思考を止める事は、戦場に於いて歩みを止めるのと同じだ。
点数稼ぎとばかりに狙い撃ちだぜ。答えが出ても答えを疑い続けるんだよ。
(自分は、頭痛がしようが沸騰しようが、常に脳を動かしている。
思考は全て、質の違いがあれど自分にとっての養分となるからだ)
振り切れた、か……そうだな。それで違いはない。
人間性はどうあれ、やっている事は間違いなく振り切れているだろう。
(学術的にも、場合によっては人道的にも)
ああ。それが<<十三天梯>>だ。
格式に引きずられず、未知を恐れず、異能という可能性を探求するのが我々だ。
……それも聞いてなかったのか。
(どうにも、媛名 葵にとっての彼のポジショニングが分からない)
(徹底的に感情と理性とで住み分けていると言えば、まだ、理解は…できるのだろうか)

――……、なるほど。
(反射的に口から飛び出しそうになった言葉…悪態、叱責、その他様々なネガティブ・ワードたちを飲み込む)
(カンだって、ひとつの判断基準として大切なものだ。まったくの無根拠という訳でもないのだし)
(過程を言葉にし辛い答えが出た時、それを"カン"と表現するのは、ある種効率的な行為だと言える)
いや、良い…直感だろうがなんだろうが。
少なくとも、その組織の一人にきわめて近い人間の証言だ。信じる価値は、多少はあるだろう。
真実、か…
(ポケットから右手を出し、腰に当てる。少し仰ぎ見れば、まだまだ綺麗な星の空)
……A-01、のこともある。正直、<<深凪>>の事は、個人的には気になり過ぎるくらいに気になるな。
ひとつ本腰を入れて見る、か…目下、急がねばならない事もないしな。
(もちろん、すべき事はひとつふたつと言わずにあるが、どれも機会が訪れた時に確実に遂行すれば良い話だ)
(能動的に動ける事は、少ない。情報を漁るくらいなら、どうという事はないだろう)

お前……
(太一郎の言葉を聞き、思わず苦笑してしまう)
それ、女から"距離を置かれてる"人間の発言かよ。何だそれは。
知りたくない訳じゃない、知らなさ過ぎれば離れる。欲求を満たす事が正しいとは限らない。
お前は一体どこを目指しているんだ。
(ふぅ、と溜息をつく。刀を持つ左手からずいぶん力が抜けている事に気付いたが、直す気にはなれなかった)
俺は正直、そういう色恋沙汰? というのは良く分からん。
知識でしか知らないし、興味もない。というか、こういう組織に属する人間にとって、その手の感情は邪魔なだけなんだ。
……何もラブパワーがまったく無意味とは言わない。ただ、そういうメリットを含めて計算したとしても、邪魔なんだ。
だが、そういうデメリットをだ…
(言いかけ、少しおせっかいが過ぎるか、とも考えたが、結局言葉を止めることはなく続ける)
…そういうデメリットを相手に背負わせておいて、いざ自分は関係保全にばかり気を配るというのも、冷たい話じゃないか。
添い遂げろとは言わないが、限界まで踏み込んでやろうとか共に歩こうとか、そういう気持ちにはならなかったのか?
545郡 太一朗 ◆gphCpRvXtQ :2011/04/12(火) 22:39:46.83 ID:9k4OtzmB
>>544
………、成程。
別に思考停止させているわけじゃないぜ。単純に相性が悪いだけだ。
あるいは興味の有無だよ。追い求めるベクトルを多方向に向けるなら、
その距離はその分だけ短くなる。当然さ、人の一生なんてたかが知れてるんだから。
それが怠惰と言うのなら、怠惰なんだろうさ。
でも、だからこそ、その分だけ自分だけの“ベクトル”へ力を向けることが出来ると思うんだがな。
(そこまで言うと、ガリガリと頭を掻いて)
…つーか、そもそも、俺が聞いたのはお前のことについてであって、
研究の内容やその是非について聞いてるわけじゃないんだぜ。…やれやれ、変な方向に話が曲がっちまったな。
(閑話休題だ、とばかりに溜息をついて)

いや、聞いた覚えはある。だけど、関わるなとも言われてたんだよ。
かなり強く念を押されていたからな、先輩に。
……まぁ、こうして出会ってしまった以上、その念押しも無駄になっちまったわけだが。
(軽く頭を振る。正直なところ、本当に出くわすとは思っていなかったのだ。
 いくら“夜”を歩く人間が集まる街だとはいえ、基本的には隠密に事を為す連中ばかりだ。……怠慢といえば、そうだろうが)

あぁ……、俺もそいつについては“ベクトル”を向けてるからな。
アンタの事情は知らないが、あん時の約束は反故にしないでくれよ。
俺は俺でそいつについて、調べる。……何か、ヒントになるようなモノを掴んだら、教えるさ。

クッ…随分と言いたい放題に言ってくれるじゃないか。
まぁ…確かに俺に臆病なところがあるのは否定しないさ。むしろ、受け入れるべきなんだろう。
(あの時は―――、こちらも手を伸ばさなかったし、相手もその手を取ろうとはしなかった。
 目の前の青年が言うとおり、本当に相手を掴まえておきたいのなら、ありとあらゆるデメリットを背負うべきなのだろう)
あぁ、ああ。そうさ、俺は臆病だよ。
だが、臆病である以上に何より。……俺にはまだ、彼女がその手を握ってくれるだけの力がないんだよ。
それこそ、ありとあらゆるデメリットを鼻で笑って蹴り飛ばして、彼女が安心できるほどの力が、さ。
546紫 一久 ◆aYx5IIasQU :2011/04/12(火) 23:02:05.56 ID:5mNxDt8b
>>545
興味の有無か……まあ、それもそうか。
人間はそれぞれ脳の構造が違うからな。向き不向きもあるという事か。
(自分にだって得意苦手はある。当然だ)
(それを考慮せずに思考停止と断じてしまった事こそ、思考停止だったかもしれない。自戒である)
…………
(…どちらにせよ、問いかけをはぐらかすという目的には成功したと見て良いだろう)

関わるな、か。フフ……そうかそうか。
(嬉しそうな、しかしどこか悪意のある笑みを浮かべ、軽く頬を掻く)
恐れられるというのは、喜ばしい事だ。たとえそれが、どのような意味合いがあってもな。

力。力か。
(考える。得体の知れない組織、底の知れない組織<<深凪>>の一員。
その女と共に在る……彼の言葉を借りれば"手を握る"、ために、どれほどの力が必要になるか。
能力や戦力だけではない。財力、社会力、etc……現れる台紙は、幾つもの要素の重なる円グラフだ)
…それもそうだろうな。
(ふ、と嘆息。自分も少し、見えない底に急かされていたのかもしれない)
個人にできる事なんて、限度がある。
たとえお前がもう考えられないくらい最強であっても、社会から爪弾きにされれば、生きて行くのは難しい。
まあ、もしそれほど強ければ、それこそ<<深凪>>に飛び込んで見る、とか…
(そこまで言って、ふと口を噤む。口元を押さえ、何か思案し)
……今お前は、特にどこの組織に属して働いてるとか、そういう事はないんだよな。
(確かめるように呟くと、軽く首を揺らして)
どうだ。少し働いてみないか。
547郡 太一朗 ◆gphCpRvXtQ
>>546
……何にせよ、先輩は俺があんたと接触するのを嫌ってた。
そういう意味ではアンタと知り合ってしまったのは、先輩に対して申し訳なく思うわけだが。
喜ばしいこと、ね。…アンタって、捻くれてるな。
(やれやれと小さく笑いながら、からかうようにそうおどけてみせて)

…俺は高校生だ。残念だけど、足りないものはたくさんある。
彼女を本気で求めるなら、少なくとも、普通の人がそうであるように社会人程には
身につけなきゃいけないものが、たくさんある。力はもちろん、知識も経験も…その他もろもろな。
ましてや、“夜”に携わるなら、それ以上のものを手にしなくちゃならない。
(そう考えてみれば、今の自分にはまだまだ足りないものばかりだ。未熟という言葉では足りない程に未熟)

そうだな。……誘ってくれて嬉しいんだが、丁重にお断りするよ。
やっぱり、俺は今までもこれからも、あの人だけのモノでありたいんだ。
それが、たとえ甘えでも妄言でも、叶わない夢だとしても。
……ま、利用される分にはどれだけでも利用されてやるさ。
もっとも、それが俺に出来ることならな。……経験を積むには、俺としてもメリットがあることだし。
(そう言うと、ズボンのポケットからメモ帳を取りだし、一ページ破ると、携帯電話の番号とアドレスを書いて彼に渡す)
不用心な、って先輩に怒られるだろうけどな。
俺はアンタを気に入った。…友好的な意味ではなく、こうして、他の人間とはまた違う関係としてな。
切るも無視するのもそれはそれで、アンタの自由だ。

アンタと一緒にいれば、情報も手に入るだろうしな。