舞台はとある学園、人ならぬ『力』を得た少年少女たちの物語である。
彼らはその力の存在に惑い悩みつつも、同じような『力』を持つものたちと、時には敵として、
時には味方として対峙しながら 力を合わせて様々な奇怪な事件に挑み、その闇を暴いていく。
【ルール】
・煽り、荒らしは華麗にスルー。
・民間人やその他能力を持たないキャラハンの参加も可能です。
・スレの性質上、強姦や特殊プレイも可ですが、きちんと相手の了承を得ましょう。
・いくら戦闘モノだからとはいえ、険悪な展開はやめましょう。(相手の了承なく妖魔を殺害など)
・最強設定は勘弁してくださいお願いします。
・能力は使い魔、サーヴァント、念、核金、魔術、法術、変身など基本的になんでもありです。(強力すぎなければ)
・名無しさんは一般生徒、怪物で襲ったりなどがいいかもしれません。
・本校は幼等部から高等部まで有しており、留学生との交流も盛んです。
テンプレ
【名前】(読みも)
【年齢】
【性別】
【身長】
【3サイズ】
【容貌】
【能力】
【希望】
【NG】
【弱点】
【備考】
前スレ 【異能】黄昏の学園3【異端】
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/erochara2/1211089910/l50 避難所 【異能】黄昏の学園避難所【異端】その4
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/5556/1214053801/l50
>>1 お疲れさん。プロフ投下しておくぜ。
【名前】裏宮 空吾 (うらみや くうご)
【年齢】18歳 高校三年
【性別】 男
【身長】 185cm
【容貌】 ドレッドヘア・筋肉質な体格・サングラス
制服の前を開けて、Tシャツを見せている。
【能力】
・空間に関する法術
衝撃破などによる攻撃、空間断裂による防御、空間転移など用途は
多岐に渡るが、一度に二つの事は同時にできないという欠点も抱える。
【希望】ノーマル・和姦・責めなど
【NG】 猟奇・切断・薔薇・汚物など
【弱点】体力・肉体的防御力の低さ
【備考】
一見体格の良いレゲエな男に見えるが、空間を操る空法師の末裔。その特殊な能力は
血筋に起因する。「空」を操る者の心得として、常に中庸である事を叩きこまれている。
本人としては平穏な学生としての生活を愛している為、それを守る為に最近の騒動の調査
とその根源の根絶を目的として動いている。ちなみに「空」の力を操る為大量の生命力を法力
に変換しているので、見掛けより打たれ弱いという必然的な弱点を抱えている。
逆説的に言えば、大量の生命力を貯蓄する為に強靭な肉体が必要とも言える。
【名前】柊 鈴音 (ひいらぎ りんね)
【年齢】 15歳/高等部一年
【性別】 女
【身長】 150cm程度
【3サイズ】 所謂ツルペタ体型
【容貌】 童顔・目付きは鋭い・ロングのストレートヘア
普段は制服を着ている。戦闘時はスクール水着の上に
黒いマントを羽織る。そして頭にはウサ耳を装着する。
【能力】 悪魔使い
【希望】 雑談・交流・ラブロール・和姦・戦闘・その他
【NG】 スカ(大)・隷属・洗脳など
【弱点】 エネルギー切れ・神聖の強い攻撃
【備考】
政府公認の特殊機関《神魔総合管理局》が開発した、高性能義体兵の試作品。
脳味噌以外が特殊な素材で構成されている。妖魔や異能者を捜索・監視・確保・
殲滅する為にこの学校に潜入した。悪魔と契約し、その力を使う事により
戦闘する。義体兵としての身体能力も高い。死後、契約の代償により彼女の魂は
地獄に落ちることが確定している。エネルギーは食事でも代用可能だが効率は悪い。
故に基本、生体バッテリーの交換で済ませるが、甘い物は好き。
【投下落ち】
【待機解除するぜ】
名前】伊織津綺子(いおり つきこ)
【年齢】17
【性別】女
【身長】167センチ
【3サイズ】85−57−83
【容貌】ショートカット、目もと涼しげなアジアンビューティ
背が高めで、きりりとした雰囲気
【能力】電気を起こし、放つことができる。
稲妻を起こして攻撃するほかに、微弱な電流で治療行為なども可能。
【希望】NG以外ならなんでも。言葉責め歓迎。強姦のプレイ内容については要相談
【NG】濃い百合、スカ、グロ、妊娠 後に影響が残るほどの怪我
【弱点】放出する電力量に比例して、体力の消耗がある。
自然現象の雷と同じぐらいの電力放出で、10分程度気絶することも。
【備考】高等部所属。陸上部のエース。
クールに見えるが、恥ずかしがりなだけ。育ちはいいが謙虚で努力家。
家は由緒ある武門の家柄だが、本人は特に武道をたしなんでいるわけではない。
厳しくしつけられたので、少し頭が固いところもある。
妖魔に殺された兄の死に責任を感じている部分があり、その原因を突き止めたいと思っている。
【トリが崩れましたが
>>6は私です】
【裏宮先輩をお待ちしてます】
(・・・・・・合宿初日の晩。刺身をメインとした夕食を終え、就寝時間までの)
(自由時間になった。日焼けに苦しむ者がいる。初々しい雰囲気で語り合っている)
(カップルがいる。夏休みの課題や、受験勉強に取り組む者がいる。カードゲームに)
(興じる者がいる。それぞれがそれぞれの方法で、時間を過ごしていた)
(そして、卓球台が設置された遊戯コーナーで遊ぶ者たちもいる)
そりゃっ、温い!貰ったぁ!しゃっあ!俺の勝ちだな。
(鋭いスマッシュを叩きつけ、ガッツポーズ。その素早い動きは、俊敏な獣を彷彿とさせた)
そんじゃあ、ジュース買ってこいよ、ポカリな。
(ドレッドヘアを靡かせ、賭け卓球に腐心しているやたら体格の良い男がいる)
(裏宮空吾。その外見からは想像もつかないほどに、平和で温和な性格をしている男)
(彼はクラスメイトと戯れつつ、この自由時間を過ごしていた)
(入浴を終えて遊戯コーナーを通りかかると、ひときわ賑やかな卓球台)
裏宮先輩……な、なんて大人げない勝ち方……
(およそ日頃はスポーツなどとは縁遠そうな同級生・下級生をビシビシとやっつけ)
(これでもかとパシらせている最上級生がいた)
…先輩、賭けほどほどにしないと、先生に叱られますよ……?
(そっと後ろの方から近寄って、声をかけた)
あーん?余興だよ余興。金は賭けてないから、平気平気。
政治家だって賭け卓球する御時世なんだから、気にすんな。
(問題発言しつつ、ラケットの上でポーンポーンと球を弄ぶ)
ま、明日はアイツらにも何か奢ってやるさ。
(その辺の帳尻はきっちりと合わせる方なので、少なくとも恨まれることはない)
んで、何か用かい?小難しい話なら余所でしたいもんだが。
(言外に昼間の件を滲ませつつ、室内でも外さないサングラス越しに)
(伊織津綺子を見つめ、次にクライメイトたちを見て、そして玄関の方を見る)
(そういう話なら外でしよう、というジェスチャーである)
よかった、ちゃんとお返しするなら賭けじゃないって先生に言えますものね。
(妙なところで気が小さい)
小難しいことはありませんが、昼間うかがった件、ぜひ詳しく伺いたくて。
(と少し強い意志をこめた眼で空吾を見上げる)
(空吾が外へというジェスチャーを示すので、うなずいてついて行った)
(海辺は、夜には冷える)
(両手で自分の体を抱くようにして、歩きながら、宿から遠ざかったころに)
昼間言ってらした「魑魅魍魎を黙らせる」って…先輩はいつからそんなことをなさってるんですか?
(用意していたサンダルを履いて、連れ立って外へ出る)
(途中で知り合いに冷やかされたが、適当に笑って誤魔化しておいた)
(外の風は昼間との気温差も手伝って、少し肌寒かった)
あー、そうだな。訓練自体は物心ついた頃からしてたぜ。
本格的に魔物とやり合うようになったのは、中学入ってからか。
ま、その頃はまだ下積みの段階で、親父の仕事の補佐だったけどな。
(昔を思い出すように、サングラスの下の眼が細められる)
(あの頃は、今ほど彼の住むあの街は、物騒ではなかった)
俺の家は代々、あの街で妖魔退治やっててな。
俺はそこまで出来はよくないんだが、それでも困らない程度には平和だったんだ。
(それこそ、妖魔が人を喰い殺すのは、交通事故に遭う程度確立だった)
(不幸な事故で済ませられる程度の確率。その確率が、どうにも急激に跳ね上がった様だ)
それじゃ、本当にお小さい頃から魔物を封じる訓練を……。
妖魔退治のお家柄なんですね。
逆にいえば、あの学校がある街は、そんなに昔から魔物がいるということなんでしょうか?
(しかし以前は平和だった、と言われて)
やっぱり、ここ数年の間に何かがあったんですね。
(夜だというのにサングラスをしたまま歩く男)
(彼にとって、夜も闇も、昼と何も変わらないのかも知れない、などと思う)
先輩が昼間見せてくださったのは、物質を瞬間移動させる技なんですか?
(そんなものがあるのかどうか、そんな言い方でいいのか、疑問ではあったが)
そういう力が魔物を封じるのに有効なんでしょうか。
…私、質問ばかりしてますね…でも、なんとか魔物に通じる力がないかと思っていて…。
(肩をすくめ、声のトーンを落とす)
昔から奴らはいるぜ。何せ此処は、八百万の神々が住まう国だからな。
ただ、文明の進歩ってのが、そいつらを忘れさせてるだけで、今でも奴らは
俺らの隣りにいるのさ。だから何も驚くことじゃない。
(当然のことを、当然の様に語っている口調。彼にとって妖怪や精霊は)
(身近な存在で、封じるべき相手であると同時に、親しき隣人でもあるのだ)
そうだな・・・・・・どうにも、あの街の結界を崩してるのがいるようだ。
意図的にやってんなら、そいつはあの街を魔界に変えるつもりなのかも知れん。
(人間の住む街には、大抵霊的地場というべきか、住む人間の都合のいいように)
(悪霊や妖魔の動きを抑える結界が張られている。しかし、それは建物の位置が変化すれば)
(自然と揺らぎ、やがて綻びが出来てしまうものなのだ。それを意図的に行っている者がいると)
(仮定するならば、あの変事も納得できてしまう)
空法師って言ってな。空間を操ることに特化した血筋なんだよ。
そうだな、停止してる無機物なら・・・・・・・こんな感じかな。
(握った掌を彼女の前で開く。そこいつの間にか、砂浜の砂が握られていた)
そこそこ役には立つな。俺には無理だが、俺の爺さんは巨大な鬼を空間ごと岩の中に
封じ込めたらしいぜ。戦後間もない頃の話だそうだ。
――ふうん、そうか。ちなみにキミは何ができるんだ?
ふつうは、先輩のように化け物を見たりすることはできませんもの。
私だって、この学校へ来るまではそんなものが本当にいるなんて信じてなかった。
(当り前のように怪異を語り、それらに親しみさえみせる空吾)
(そういう人がこの学校にはあまりにも多い…)
結界を崩す人がいる?
(その言葉にパッと顔を上げる)
もし、本当に意図的にやっている誰かがいるなら……兄は…
(単に魔物に出会って殺された、と思い込んでいたが)
(兄の変死は実はもっと根深い原因に根ざしているのかと思い当たる)
その人に、殺された、とも言える…(と独り言を)
(目の前で開かれた空吾の掌からこぼれおちる砂に目を見張り)
…!…
(こちらが異能者だと見抜いた空吾に一瞬、鋭い眼を向けて)
やっぱり、何かを感じられる、というわけですか・
私は……
(砂を取り出して見せた空吾の手を両手で挟みこむ)
(軽く、低周波を発して)
わかりました?
私、発電するんです。電気ウナギみたいに。
ま、普通はな。あいつらだって好んで姿見せるようなのばっかりって
わけじゃねーし。それが崩れてるから、問題なんだけどな・・・・・・
(姿を見せないのは小心者であり、基本無害だ。問題は平然と姿を現し)
(時に人に対して牙を剥く様な連中だ。それを退ける役目を彼は担っている)
実際、これは俺の憶測だからな。本当のところはわからん。
戦後、復興する時に建物の位置が随分変わっちまったし。
だから、結界が綻ぶこと自体は避けられないことなんだ。
(永続的に働く結界は存在しない。それが森羅万象の理というものである)
(それを実現しようとしても、その理に弾かれるのが落ちである)
ま、何か悪いことしてる奴がいてもおかしくはないけどな。
んー?これは昼間に・・・・・
(包まれた手から感じる波動。これは昼間にも感じた記憶がある)
なるほど、ね。人間の身体ってのは微弱な電流が流れてるもんだが、
キミの場合、それがかなり強いって事か。電気、電流・・・・・
法術ともまた違った感じだな・・・・・・それで、キミはこの力で怪異に挑む、と?
(暢気な口調と裏腹に、安易な答えは許さないと身体から発する雰囲気で伝える)
(サングラスの奥からでも、空吾の視線の強さは感じられた)
(これほどのものを背負った彼が、自分にその一端を打ち明けたということは)
(生半可な覚悟で怪異に挑むことは許さないという意志の表明でもあるのだろう)
なぜこんなことができるのか、自分でもわからなくて、ずっと迷ってました。
兄が亡くなったことで、きっと私がするべきことは
魔物に少しでも立ち向かっていくことなんじゃないかって思えて…
先輩のように、ずっと大きなものを背負っているわけでもないし
所詮は自己満足なのかもしれない。
それでも、自分が何もしなかったために、もっと悪いことになるのなら
たとえ偽善だと言われても、何かせずにいられないんです。
(握ったままの空吾の手にさらに強い力で握り返して)
そして何より、本当のことが知りたいんです。
何が起こっているのか、なぜそんなことが起こるのか。
兄は…なぜ、どうやって死んだのか。
きっと私も、心身ともに深く傷つくことになると思います。
(すでに一度ならず、妖魔と戦っている身であって、それは実感だった)
平気だとは言いません。
覚悟は…あります。
・・・・・・いいんじゃねーのか。それで。
人はいつだって、自分の為に戦うのが正解だ。
(緊迫感が薄れる。いつもの温和な先輩の態度に戻る)
(戦う理由、覚悟、使命、約束、復讐・・・・・・)
(それらが内側にキチンと存在していれば、彼は何も口出ししない)
俺だって、俺が過ごす平和な日常の為に戦ってるだけだ。
何かを背負うとか、そういうもんは考えた事もねーな。
あんまり気負い過ぎるのは、俺の流儀じゃないんでね。
(手の中にあった砂を余所へと飛ばし、包まれた自分の手を引く)
常に中庸たれ。偏った物の見方では、本当のことは見えてこないもんさ。
(それは「空」の力を司る彼が、常に心掛けていることでもある)
キミが何かを探すのは自由だが、自分の思い込みだけで動いて、都合のいい
事実だけに跳びついて、見極めるべき真実を見失わないようにしろよ。
(最後に、彼女の頭を軽くポンポンと叩き、踵を返す)
そろそろ戻ろうぜ。
海に来て風邪でもこじらせたら、洒落にもならねーよ。
(そう言って、彼は鷹揚な足取りで砂浜を踏みしめ、旅館への道を辿る)
【こっちはこれで〆だな。お疲れさん】
常に中庸たれ……
(空吾の言葉をもう一度繰り返してみる)
(飄々とつかみどころなく見える彼の、行動指針となっているであろう言葉)
今の私には本当に何も見えていなくて、夜中に知らない町を手探りで歩いているみたいなものなんです。
今みたいに。
何が真実なのか、こうしてやみくもに歩いているうちに何かにぶつかって
それが何だったのか、後から見極めようとしているような。
(宿へ戻る空吾について行きながら、その背をもう一度見上げる)
(自分のために戦うのが正解だと言いながら、おそらく彼は、自分のためであるなら戦わずに済む方がいいと思っているだろう)
(なぜ兄は、自分からそんな戦いに足を踏み入れたのか)
(そして自分もまた、なぜ兄と同じ轍を踏もうとするのか)
(空吾の背に答えはもちろん、ない)
【こちらもこれにて締めといたします】
【今日はお相手ありがとうございました】
【そろそろ落ちるわね】
【名前】 郡 太一朗 (こおり たいちろう)
【年齢】 16歳
【性別】 男
【身長】 168センチ
【容貌】 はねっけのある癖の強い髪型。少々垂れ目。
髪・瞳とも黒。中肉中背。青と黒のチェック柄のバンダナを額に巻いている。
【能力】 無呼吸の瞬き −ゼロ・ブレス−
集中力を高めて、感覚を鋭敏に研ぎ澄ませる。
そのことにより、相手の攻撃を見極めたり、(他者から見れば)高速の連撃を与える。
発動している間は過度の集中のため、無呼吸になる。制限時間は3〜5秒ほど。
【希望】 基本的には何でも。
【NG】 ウホッ
【弱点】 能力発動時は無呼吸になるため、酸素濃度の低い場所では制限時間が縮まったり、
あるいは、能力自体が発動できなかったりする。
また、能力発動後は酸素を取り込むため、隙が大きくなる。
【備考】 高等部所属。家族構成は父・母・姉の四人暮らし。部活動は無所属、委員会は見た目に寄らず図書委員。
性格はテンプレ的な正義漢。ただし、バカで女には弱い。
特に武術には興味がないのだが、ある日【能力】を得たと同時に
街に異変が起きつつあることを知り、独学なりに学ぶことにした。
今のところ、得物は家の倉庫から見つけた特製のサバイバルナイフ。
特製と言っても、やたらと頑丈なだけ。で、破魔能力もなければ、殺傷能力もそれなりにしかない。
数学が大の苦手。
今更だけど、プロフィール投下。
そして待機するぜ。気軽に声をかけてくれよなっ!
よければ、短時間だが雑談相手になりましょうとも。
そろそろ新しいナイフとか欲しくない?
>>23 おう、サンキュッ!
……そーだなぁ。確かに、ナイフ一本っていうのも心元ないし…
短刀とかでもいいかもなー。
だよねー。
そろそろ妖魔も強力なのが出て来そうだし。
切り札が使い切りというのも心許無いよね。
ほんの少し強力な武器を持っててもおかしくないと。
或いは能力が進化するとか。
>>25 …だよなぁ。
切り札は…せいぜい秒数を長くする、ってぐらいだな。
それ以上やると、…まあ性質上最強厨っぽい能力になっちまうし。
となると、能力の強化よりは新しい能力を開花させるしかねーか…
もしくはその派生?
武器も、強力と言ってもどう言ったものがいいのやら。
…んー、何か案ある?
能力の強化だと、それこそ静止空間で動けるとか
下手すると世界になるしな・・・・・・
派生なら思考速度の上昇とかどうよ?
戦闘には役に立ちそうだが。
あー・・・・・名無しがどうこう言うより、キャラハンと関わりで
見つけるとかどうよ?それこそ避難所の雑談でまがきっちゃんが
呪いのナイフを郡くんにあげるとか、そんなこと言ってたし。
>>27 さすがに、そこまで行くと飛躍しすぎだからなー…。
成る程な。思考速度の上昇か…なかなかいいな。
参考にさせて貰うぜ。
……なんつーか、副会長の仲間入りしそうだな。
でも、案外真賀樹さんルートで手に入れるのが一番妥当っちゃあ妥当かもな。
思考速度が上昇っていうのは・・・・・
漫画でよくある手法で、ボールが投げられる瞬間に
バット振るまで長々と思考に浸ってたりするって奴に近いかな。
実際に行動速度があがるわけじゃないから、そこまで便利でもないけどね。
弱み握られないなら平気でしょ多分。
自分で武器として使うつもりはないとも言ってたしね。
>>29 それが高じると、どこかの錬金術師みたく
同時並列思考とか出来ちまうわけか。
……でも、行動選択の幅がぐんっと引き上げられるわけだから、
便利っちゃあ便利だよな。
…いや、呪いグッズってことでさ。
まあ、郡くんは直感と本能で戦うタイプだしね。
下手に考え過ぎて自滅とかしそう・・・・
あー、そうか。
ナイフが血を求めて徘徊するとか。
お前はどこの殺人貴かと。
けど魔眼はないから大丈夫?そういう話でもないか。
>>31 まぁ、実際のところそうなんだよなー。
……そういう意味じゃ、活かせるかどうか。
んんー…どうしたもんだかな。
魔眼がないかわりに、無呼吸で16分割には出来るぜ!
…いや、嘘だけど。そこまでばっさり切れねーしなー。うん。
戦闘時には訓練で培ったことを堅実に出すタイプの人と、
本能と閃きで戦うタイプの人、そして複雑な思考をしながら
戦う人がいるわけで・・・・・・
それも訓練次第で使えるとは思うけどね。
ひめっち先輩あたりに稽古でもしてもらえば?
よっぽど切れ味よくないと無理だろ。
それこそ霊刀とか妖刀とかじゃないと。
ともかく、もう少しマシなアイテムが見つかるといいね。
さて、名無しはこれで失礼するぞノシ
…ま、そうだな。試行錯誤していくとするか。
先輩との稽古か…ん、それもいいかもな。
だな。
どちらにしろ、曰く付きの代物ってことか。
……そうだなぁ。そっちも探していくことにするぜ。
ああお疲れさんノシ
俺はもう少し待機してみるとするよ。
【名前】須佐乃 水琴(すさの みこと)
【年齢】17
【性別】女
【身長】170cm
【3サイズ】88-63-90
【容貌】黒の長髪、顔色は少し不健康。若干釣り目気味、近眼のため眼鏡着用。
表情や雰囲気は緩め。姿勢は良い。「おつとめ」の際には黒コート。
【能力】武術と「勁」。体内に循環する霊的な力、及び物理的な運動力を操る技能。
陰勁は身体能力を高め、陽勁は外側へ影響を及ぼすことができる。
武装は長尺の日本刀で、刀身への化勁を施すこともできる。
【希望】雑談、エロ、戦闘は(キャラ的に)消極的 百合可能
【NG】 特殊なプレイは事前にご相談下さい 猟奇妊娠の類はNG
【弱点】遠距離攻撃 朝
【備考】高等部2年生、帰宅部。多少マイペースなきらいがある普通の学生。
暢気。夜型のためか遅刻・居眠りも多い。一人も誰かといるのも嫌いではない。
学校生活では「輪の一部」、昼食を食べる相手には事欠かない程度。
禍祓いの血族で、代を重ねるにつれて力が弱まるなかに生まれた天才児。
血の使命に恭順な父親に過酷な訓練と実戦を強要され、戦士として成長し、
同時に、あまりに強烈な夜の戦いのせいで、現実をそうと実感しにくくなる
精神障害を患う。生活に支障はないが、かっとなったりすると顕著。
家は道場のある古風な屋敷。「武術」側面は門下生も多く、
そこそこ活気もあるが、水琴は門下生ではない。
【こんばわ。お相手、いいかな?】
【ああ、喜んで。よろしく頼むぜ。
…で、シチュの方はどうしようか?】
>>36 【んー。 昼休みとかに屋上で会う、とかかな。……前は夜だったしね?】
【それじゃ適当に書き出してみるぜ?】
(昼休み――、食堂も教室も賑やかだったので、少し気持ちを入れ替えようと、
静かな屋上を昼食の場所に選んだ。片手には紙袋に入れられたサンドイッチなどがぶら下げられている)
やーれやれ、たまにはのんびりと過ごしたいよなぁ。
此処ならあまり人は来ないし、飯を食べるのには持って来いだな。
さて、と……
(適当に座るベンチを探して、屋上に出る)
あっちー……。そういやもう夏なんだよなぁ…
これからどんどん暑くなるなんて考えたくもねーな。
【よろしくー】
(初夏の熱気も顕れて、学生にとってもつらい季節となった。
うなじの汗の不快感に眉を顰めつつ、階段を上がる。
眼鏡がくもるほどの熱気でないのがせめてもの救いだろうか、
手に握った冷えたスポーツドリンクのペットボトルを頬にあてながら、
影で涼めそうな静かな場所と、あたりをつけた屋上に躍り出る)
お邪魔ー……っと、先客がいたか。
そこ、暑くないのー?
(誰もいない、という可能性は高いだけであって百ではない。
じりと照りつける日差しを遮らないベンチのほうに向かって問いかけてみる。
その顔をはっきりと確認せぬと、見覚えも想起せずに)
>>39 ……んー…?
(物陰のベンチに腰掛けていたが、
声が聞こえて来てそちらをふと振り向く)
…風が吹いてきて気持ちいいぜー。
それに静かだしな。このまま、寝ちまいそうだぜ…
(聞こえてきた声に答えながら、サンドイッチを取り出して口に頬張る)
…って、あんたっ!?
確か、この間遭った……
(さんざん嫌味や口論をぶちまけられた相手だった。
はっきりとした顔は覚えていないがそれでも印象のある姿と声で判断し)
【こちらこそー】
(器用に螺子蓋を外し、ボトルの内容液で喉を潤し、冷やす。
心地よさげな溜息をついて、だが続いた少年の狼狽に、
歩みながらも眼鏡を押し上げて……レンズから照り返しが消えて、
物陰を子細に観察することが出来るようになると、表情が若干厳しく)
あんた……やっぱここの生徒だったんだ。
一年でしょ?三年によく出入りしてるけど、見ないもんね。
(にこやかに、というわけではないが、そこまで棘を見せずに、
ベンチ……の横の、影の濃い部分に直に座り込み、冷たい壁に背を預け)
>>41 ……まあな。俺の知り合いが三年の先輩にいる。
だから、よく見かけるんだろ。
(軽く視線を鋭くさせるが、ここで気張っても仕方がないと考えると、
肩の力を抜くように、ため息を溢しコーヒー牛乳をストローで吸う)
アンタも、学校じゃ普通の女子高生だな。
もちろん、見た目の話だけど。
やれやれ…同じ学校とはな。幸か不幸か。
…ま、どっちにしろ今の時点ではどうでもいいんだが。
【すまない、少し遅れちまった】
>>42 センパイ、ねえ……。
(やにわに何かを思い出すように視線を彷徨わせた後、
誤魔化すように少し多めにペットボトルの内容物を流し込み)
んッ――……ふ、ぅ。
あん時、あんた制服だったでしょ。だから。
(夜のことは鮮明に思い出せるため、冷静に事実を告げると)
夜は、見た目も普通じゃなかった?
服以外はあんまり変えてないつもりなんだけど、ね。
(短めのスカートの裾を摘んで、揺らしてみせる。
裾から伸びた白い足は、細身で優美だが、か弱さは一切感じさせない)
……まあどっちにしろ、夜についてはやましい部分もあるわけだ、お互い。
【いいよー】
>>43 …ああ、すっかり忘れてた。
そういや、あの時制服のまんまだったな……
(がりがりと頭を掻いて、苦笑し)
武器をぶら下げた姿のどこが普通だよ。
…それに雰囲気が違うしな。あの時は、空気がぴりぴりしてたし…
諸刃の刃。…あの時のアンタはそんな感じだったな。
(コーヒー牛乳を啜りながら、軽く肩を竦ませて)
そうだな……まぁ、お互い考え方が違うってことだ。
目的が真正面からぶつかり合うことがない限りは、別に支障はない。
…逆に言えば、それが当然なんだろうしな。
あんただって、丸腰で来てたわけじゃないでしょうに。
顔とかはそんな変わんないでしょ。
……諸刃、ねえ。一応、峰なんかもついてるんだけどね。
(白い喉を動かして、ようやく落ち着いたのか、額の汗を拭うと、
少しだけ考えた後、渋々、というように口を開いて)
まあ……あの時は、あたしが悪かったよ。
(半分はまだ残ったボトルの蓋を閉め、たぷんと揺らしながら)
考えの訂正はしない、けど、
あんたに喧嘩売ったり、怪我させようとしたのは、ね……。
>>45 …少なくとも、アンタよりは殺気立ってなかったつもりだけどな。
まあ、あの後なら仕方がねえと思うけど。
(周りに四散していた化け物の遺骸を思い出して)
だから、こうしてみると普通の女子高生みたいだな、って言ったんだよ。
あの時は、そんなの考えてなかったしなー…。
…お互い様だろ。
俺は結構遠慮なく言うタイプだからな。
また意見がぶつかり合うこともあるだろうけど……
…そんときはそんときだ。また口げんかなりなんなりすればいいさ。
(コーヒー牛乳を飲み干すと、空になり)
ふー…そろそろ予鈴がなる頃か。俺はそろそろ行くとするわ。
せいぜい遅刻するなよ?
【そろそろ締めにするか? こんな感じで】
普通……か。
あんたみたいな、"普通の高校生"から、そう見えるんだ?
(その評価は、以前よりは素直に受け入れることは出来るものの……
それは結局、実は普通ではないということなので、悲しく笑うしかなく)
次は、斬った貼ったになんなきゃいいけどねー。
身体も、傷つけ合うよりは、慰め合うほうがいいっての、わかったから。
(呟いて、気を入れ替えるように指を弾いて蓋を開けると、再び大きく飲み干して)
ん?んん、午後はサボる。眠くなってきた。
(退いたベンチの上に寝そべり、スカートの裾を引っ張って捲れないようにしながら)
……あたし、2年の、須佐乃ってんだけど。あんたは?
(眼鏡を外しつつ、問うてみて)
【そだね、そろそろ】
さぁてな。
……飽くまで見た目の話しだし、何だかんだで、
これでアンタと会うのは二回目だからな。
ぜんぜん、アンタのことを知らないわけだ。そういう意味じゃ、
簡単に普通だの何だの言えないかもしれねぇな。
(軽く肩を竦ませて、苦笑し)
そもそも普通って何だ、って言われたらそれまでだしよ。
……ふぅん?
ま、そういうことにはならないだろ。
刃を交わらすと言うことになると、よほどのことだし……大丈夫だと思うぜ。
保障はできねぇけど。
(よっと、立ち上がると軽く振り向いて)
俺は一年の郡。郡太一朗だ。
…ま、これから会うこともあるだろ。アンタもあの化け物を追ってるなら。
よろしく頼むぜ。水琴さん。
(ひらひらと手を振ると、そのまま後者への階段へと向かって去っていった)
【それじゃ、こんな感じで締めさせて貰うぜ? 付き合ってくれてありがと。
また今度頼むぜ?】
普通は理想……かな。
あたしにとっての。でも、あんたから見たら、
それは普通じゃないのかもね。
――でもあたしからしたら、あんたは普通……"っぽく"は見えるよ。
(日差しを遮るように、目の上に手を置いて)
出来れば、顔を合わせるのはお昼だけにしたい、ね。
……ああいうの誰かに見せるのって、
割とキツいんだよ。刀持ってないときなら、夜もいいけどさ。
(ぐったりと手を伸ばし、ゆらゆらと揺らし)
んー。 おやすみ、郡。
(見送って、暫しのあと寝息を立て始める)
【うん、こちらこそありがとう。機会があれば色々やろうねノシ おやすみ】
プロフを投下。
【名前】真賀樹 漸 (まがき ぜん)
【年齢】 17歳
【性別】 男
【身長】 175cm 65s
【容貌】銀縁眼鏡(伊達) 短い髪(白) 華奢な体型
詰襟の学生服。冬場は蒼いロングコートを着用している。
探索時にはアサルトベスト・暗視ゴーグル・リュックサックを装備する。
【能力】 特殊武器の使用
■傀儡糸(攻撃・探索用)
ミクロンサイズの糸。頑丈で切れ難く、人間の身体なら簡単に切れる鋭さも有している。
部屋の内部の調査などにも使える。 高熱・火に弱く、燃え易いのが弱点。
■小型フィールド発生装置(防御用)
身体の周囲に電磁場を発生させる装置。個人レベルで携帯できる武器はまず通用しない。
連続持続時間が短く、スイッチを入れないと作動しない。使用時間30分以上を超えるとバッテリー
が切れて充電しないといけないなどの欠点も抱える。
■E・グローブ(攻撃・捕獲用)
一見頑丈そうな手袋。人体から発生するエナジーを充填・増幅し電気に変換できる。
締め具合・緩め具合で出力を調節できる。最大出力で大型動物なら一撃で昏倒させられる。
充填時間が最低でも30分必要。 一度の充填で最大出力で六発までしか放てないなどの欠点も抱える。
■銃器の使用(戦闘補助)
【希望】 戦闘・雑談・強姦・和姦
【NG】 排泄・グロ・薔薇行為・死亡など
【弱点】肉体的には少し鍛えた程度の生身の人間
【備考】
世界各地に散らばる超古代文明の痕跡を辿り、その技術を独占している集団に所属している
トレジャー・ハンター。その集団は得た「遺物」の技術を転用し、武器・兵器として使っている。
彼自身は「糸」と「見えない盾」、「E・グローブ」を所持し、それらを使ってハントと戦闘をこなす。
今回はこの土地のある遺物の捜索のため学園に転校してきた。普段は大人しく目立たないように振舞っている。
目的の為なら誰を犠牲にしようと厭わないが、ミスやポカもある。尚、「オカルト的なモノ」に対して根深い憎悪があり、
異能者は基本的に嫌い。だが、目的の為ならそれすら利用する柔軟性も持つ。長年の「相棒」に掛けられた呪いを
解く秘宝を探し出すのが、彼にとっての最優先事項である。
さて、暫く待機しようかな。
今日はかなり時間があるから。
【一旦落ちるね】
(そこは不思議な場所だった。様々な動物を模した石像が無造作に)
(立ち並ぶ場所。月明かりに照らされる有象無象は、正直不気味だった)
(ここは変わり者の大地主が昔、独自の宗教観と信仰を元に設立した場所だと言う)
(如何なる由縁を持つのかイマイチ判然としないが、鳥居があることからして、神社で)
(ある事は間違いないらしい。その場所を一人無音でゆく盗掘屋)
日本人の考える事はよくわからないね。
(適当なコメントを呟きつつ、探検時の服に身を包み、彼は慎重に奥へと進む)
(この奥に遺物があると言う。その情報を頼りに、彼は一縷の望みと希望を託し、赴く)
(須佐乃の生業は義や慈善ではない。密に葬る影の武である)
(標的は妖が主であるが、かつては人身にその刃を向けるも常であった)
(混沌の源流を断つ。 遺跡自体も、遺跡荒らしも、来る妖もすべてひとしく敵である)
……センパイも似たような仕事なら、あたし帰ってもいいっすかね。
こーんな場所に来るモノ好き、そうそういないと思うんだけど……。
(その狩人は面倒そうな面持ちだ。裾は長いが袖は短い、改造したケプラー繊維の黒衣を揺らし)
(左手に長尺の刀を握った眼鏡の女が、そうして成り行き上、路を共にする先輩へと声をかけた)
よくないですよ。心細いではありませんか。
(心細い、などと言いながらその貌にそんな感情は微塵もみられない)
(暗闇に溶ける漆黒の髪を結いあげながら、水琴の言葉に振り返って)
(面倒、という面持ちの彼女を見てから小首をかしげて見せた)
私だって、いないと思いたいの――…ですけれどね。
(不意に、言葉をつまらせて足を止める。一つ分の足音が、消えた。
すっと瞳が細めると、彼女は無言のままに暗器を取り出して)
どうにも、いらっしゃるような気が、致しますよ。
どうせなら、二人っきりの方が、嬉しかったのに…とか、言ったほうがいいですか?
(龍の石造、虎の石造、鳳凰の石造・・・・・・実在する動物と伝説上の生き物が)
(入り混じっている。東洋圈に由来する生き物の方が若干多いだろうか)
(くねった道を進むと、道が狭くなった。その小道に脇に並ぶ無数の顔)
(仮面だ。翁の面、鬼の面、狐の面・・・・・・今度は面の見本市らしい)
いよいよ、わけがわからないね・・・・・・・
(感じるはずの無い視線を感じつつ、それても突き進む)
(後退するに値する理由も危険も、今のところは感じない)
(暗視ゴーグルのモードを切り替え、赤外線などの警戒網の有無を確認するも)
(当然のように何の異常も見当たらない。罠を仕掛けられる地形でもない)
(何事もなく進むと、遂に突き当りに到達した。そこにそびえ立つ巨像)
仏像・・・・いや、阿修羅か?
(三つの顔を持つ仏像。六本の腕にそれぞれ刀剣や槍を携えている)
(その阿修羅の前に供えられた゛何か゛。あれが遺物だろうか?)
……は、ぁ。
――今晩も、泊ってあげてもいいよ?
(親指で鍔を押し上げながら、軽く頬を紅潮させつつ溜息をついて)
……誰かいる。白髪……かな?
踏み込んで首落とすには、ちょっと距離が遠いなぁ。
(しかしすぐに真顔へ戻ると、冷静に分析する。
少なくとも誰ひとり、逃がすという算段ではない。)
そんじゃ、フォローと後始末と、いざというときの盾役をお願いしますよ、センパイ。
(不気味な石路を踏み越えた先、まずは手近な標的。
活歩にて、音なく数歩を詰めて、密に、その青年の首を狙って近づいていく)
…なら、仕事が無事に終わったら、お願いします。
(“泊ってあげてもいい”との言葉に、暗闇の中で小さく肩をゆらしながらも
相手の言葉を聞くと、ゆっくりと目を伏せて…息を吐き出す)
全て面倒な役回りではありませんか。分かりました、了解です、水琴さん。
それにしても―――…白、髪。
(ぽつりと呟いたころには既に黒衣の狩人は、音もなく先へ。
それを目で追いながら、嫌な予感から逃げるように自身も暗器を左手に構える)
(右手には既に皮手袋がはめてあり、指に巻きついているのは、糸)
(水琴が狙う影に改めて目を凝らし――息を呑んだ次の瞬間、思い切りと、地面を蹴った)
(森の奥を切り開いた場所にある円形の空間。そこに鎮座する阿修羅)
(秘宝は目前にあり、だがそこでいきなり跳びつくほど、彼は迂闊ではない)
あー・・・・・なんかあるし。
また結界って奴か・・・・・・どうしよ。
(宝籤が外れた様な声を上げる盗掘屋。調査の為、ミクロンサイズの)
(糸を這わした結果、通常の方法であれは取れないという事が判明した)
(そして次の瞬間、無音の作動音と共にソレは起動した)
――って・・・・まだ何もしてないってのに・・・・・
(阿修羅の腕がギギギ・・・・・という錆びついた音とともに動く)
(丁度、彼の背後――退魔剣士が音もなく侵入した時と同時であった)
(阿修羅が槍を投擲する。彼が横に避ける。猟犬が跳ぶ)
(あらゆる全ての行動が、数瞬のズレと共に、しかしほぼ同時に行われた)
(ただの石像ではない、とわかれば、行動は即座である。
眼前の後姿が大きく避けたと見るや、体をわずかに横に捌き、
胸前を通り過ぎた槍の柄を引っつかむ。石槍は重いが、許容範囲である。
コートの帯に鞘ごと刀を戻すと、後ろへ飛びのきつつ槍を旋回させ、低く構える)
なんかあたしのせい、のような気もするけど……いや、いいか。
手が六本。もしくは八本。 こっちはふたりあわせて、四本。
こりゃ、迂闊に近寄れないわ……どうしよっか、センパイ?
(先客にも石像にも同様に気を配りながら、一先ずは、成り行き上の協力者に意見を仰いでみた)
【ちょっとごめん。"猟犬が跳ぶ"って何にかかってるの?】
【猟犬→ひめ先輩】
(思わずと零れおちた吐息は、白髪の盗掘屋と
成り行き上の協力者の無事に向けられたものだったのか)
(水琴の言葉を聞く頃には、既に彼女の近くまで駆け寄っていて)
……二、三本…とても頑張って四本なら、止められるかもしれません。
ああいうのって、あんまり打撃が効きにくそうで、嫌なのですけれど…。
(“止める”ための糸とダガーを弄びながら、冷静な素振りを。
しかしながら、彼女の視線はどちらかといえば阿修羅よりも白髪に向いており)
一番の上策は、“あれ”を囮にすることかと、存じますけれどね。
(玲瓏と響く、声。明らかに“あれ”は盗掘屋の事を指して向けられた言葉だった)
(投擲された槍は、しかし退魔剣士が巧妙に捌いて手中に収めた)
(想定外の事など、幾らでも起きる。肝心なのは平静さを保ちつつも)
(当初の予定など脳味噌から蹴散らし、臨機応変に動くことである)
何やら知った顔が二つあるけど・・・・・
(須佐水琴。退魔剣士。媛名葵。異形狩りの猟犬)
(前者とは一度しか会っていないが、顔を覚えるのは得意で有り)
(その後の調査で名前と生業はわかった。後者は、浅からぬ因縁がある相手)
えーっと、ひめ先輩?
あれってもしかしなくても僕の事でしょうか?
(ふざけた口調で、こちらも臨戦態勢を整える。立場上、彼女たちの援護は期待できない)
(大口径の自動拳銃を引き抜き、その凶弾を都合六発叩きこむ。ビシリと、僅かに罅が入った)
(ゴオォ・・・・・・三つの口から火炎を思わせる吐息が漏れる。どういう構造になっているのか)
【ヒビは石像のどこに?】
【胸部辺りを想定】
(上げられた声と垣間見た顔――白髪の青年は何時ぞやかに見知ったものだった。
が、それだけでは情けをかける理由には成りえない)
あいわかった。 そんじゃセンパイ、せいぜい死なないように。
――あんたには悪いね。でもまあ、囮になったっていいじゃない。
死ぬのが早いか遅いかの違いだよっ!どうせなら人の役に立ってから死のう。
(獣の如く姿勢を屈め、疾駆する。
なびいた黒髪の端々が、上空を通り過ぎる火炎にちりちりと焦げるが止まらず、
石像の口と炎の着弾点の奥、すなわち安置へと滑りこむ。
続けざま、石畳を踏み割るほどの震脚とともに、石像の胸倉の罅へと槍の穂先を豪速で投擲。
威力を重視すれば止まらざるを得なくなる。が、隙を埋める役目は他人に預けてあるので仔細はない)
“あれ”と呼ばれる程度の存在という自覚はおありだったのですね。
(束の間の静寂に少しだけ声を張り上げたのは、これが盗掘屋への皮肉だから)
ぅ、ん…、了解です。水琴さんも、御無事で。
(弄んでいる間に鋼糸で吊ったダガー。行儀悪く口をつかって右手にも皮手袋をはめて)
―――囮は、お任せ致しました。
水琴さんのおっしゃる通りですし、派手に、踊って下さい…ッ!
(水琴が疾駆に一秒足らず遅れて阿修羅の右側へと駆け、走りざまにダガーを投擲)
(鋼糸というリードのついたダガーは阿修羅の腕へと向かい――…
使い手の指先の動きひとつで、向きを変えて、阿修羅の腕へと“リード”を絡みつける)
(石像の胸倉に水琴の攻撃がぶつかったと同時、阿修羅の三本の右手を雁字搦めにして――)
生憎だけど、そういうのは正義の味方に任せよう。
まだここで、死ぬわけにはいかないんでね。
(吐き出される火炎を電磁フィールドを張り防ぎつつ、言葉を返す)
(こんな馬鹿げた相手と戦って、素直に死んでやる理由はない)
(死は誰にでも等しく訪れるが、それに抗うのが生きるという事だ)
(退魔剣士が疾走し、槍を投擲し、猟犬が鋼糸を阿修羅の腕に絡ませる)
(槍は狙い違わず罅へと突き刺さり、割れ目を広げる)
(巧妙に操られた糸は、狙い通りに阿修羅の三本の腕を封じた)
やってくれるね。僕の出番は必要な・・・・・・あっ?
(小賢しいとばかりに、巨大な石剣が二本同時に投げつけられる)
(退魔剣士と盗掘屋を狙って。おまけに、独鈷杵を握っていた手が輝き)
(強力な電流を発生させて絡みついた糸を強引に焼き切った)
(空恐ろしいほどに強烈な出力である)
おいおい、洒落にならないな。
(本能的に避けた石剣は、石畳を深く抉り、亀裂を生じさせていた)
はっ――上等だよ、この骨董品。おい、時間は稼いでやる。
さっさとやれ。でなきゃ俺が先にコイツを始末するだけだ。
(唇の端を吊り上げて、彼は不敵に笑う。同時、彼の放つ見えざる糸が空間を)
(縦横無尽に舞い、彼の支配領域を広げようとしていた)
(一度目を凌いだらば、二度目など造作もない。視線を動かさずに体をずらし、
飛んでくる石剣の柄に指を絡める。流石に重みは苦であるために、
動力によって独楽のように回転するものの、細身の双腕は決して剣を放さない)
よしセンパイ、あとはお任せあれ。
(真賀樹の避けた石剣の柄尻と鍔裏に飛び乗ると、
丁度そこは左側、相手からの右面である。
封ぜられた右側面から、左三腕の攻撃に転ずる僅かな隙に、
胸元に突き立った槍の柄尻に、石剣の切っ先を照準して)
長々と戦う気はないよ。今、活殺自在は我に。
(短い呼気とともに、石剣の柄尻に直線の崩拳を叩きつける。
槍の投擲の比にならぬ速度で、寸分違わず切っ先が直撃。
胸元の罅より円形の超衝撃が発生し、石造の上半身を圧壊せんとする)
………っと、と。 お、コレかな。
(その折の震脚に、足場の柄は粉砕され、水琴の身は前へと放り出された。
財宝の鎮座した座を前に。化勁した腕で、その遺物を手に取る。
……こうした宝物は妖の格を備える。或いは、これが石像の動力なのではないかとあたりをつけたわけだ)
(電流が届く前に幸いと切られた糸を捨てて、疾駆。
拘束が途切れた瞬間に浮かんだ水琴を案じる気持ちは、泡のようにすぐ消えた。
自分ごときが彼女の心配をする必要はない―…目の前にあるのはそれを肯定する光景)
(胸元から波及してゆく罅を得た石像。それと、その向こうにある青年の笑みを
目におさめた瞬間に感じたのは、言いようのない感覚的な寒気)
(それは、糸を扱う真賀樹の手腕と遺産であろう糸の織りなす“空間”へのと嫉妬と憧憬ゆえ)
――――ええ、お任せ致しました。
(その言葉は、真賀樹へ向けられたものか、水琴へと向けられたものか)
(縦横無尽に這いまわる見えない糸を感じながら、彼女は“二つの獲物”に狙いを定めた。)
(水琴が手にしたのは“財宝”。それを壊されると困る存在は“二つ”)
(それならば、自分にできることは一つ――…水琴が財宝を破壊する為の、安全な一瞬を作ること)
(彼女は両手にダガーを構えて阿修羅の方へと走る。電撃でも何でも、
こちらへと攻撃がむけばそれは“水琴が財宝を破壊する為の時間”に繋がるのはずだ)
(手を振り上げれば、走りざまに宙を裂いて飛ぶ、二本の切っ先。ただ、その一本は石像に向けてでなく――…盗掘屋に、向けて)
(だらりと両腕を垂らし、無防備を装いながら糸を這わせ)
(周囲の石灯籠や木すら利用しつつ、殺戮の方陣を形成する)
(この状態では、電磁フィールドを張ることはできず、自力で攻撃を回避する)
(必要ができてくる。それでも彼は恐れた風もない。彼女たちを信頼している風でもない)
・・・・・・やるじゃないか。
流石、戦うしか脳の無い人間は違うな。
(二度目。投擲された石剣を凌ぎ、それを武器として扱う退魔師)
(その妙技に刮目すべし。皮肉な口調とは裏腹に盗掘屋ですら見惚れている)
(そして、退魔師鋭く強力な一撃を阿修羅に叩きつけ、更に罅を広げてゆく)
(阿修羅の上半身は取り返しのつかないほどに罅割れ、圧壊寸前に見えた)
(独鈷杵が唸る。キィンと空気が凍つき大きな氷塊が生じる)
(それが爆ぜて小さな散弾と成り、三人を襲う)
(それをステップで避け、時には食らい、負傷しつつも生き延びる)
・・・・・って、おい。それは俺のだ、横取りすんな!
お前は!ハンターじゃないだろっ!
(盗掘屋が状況も負傷も忘れて叫ぶ。退魔師が秘宝を手にしたからだ)
(戦闘中という事もあり、結界が解けたのだろうか)
(それは石塊に見えるが、人間の心臓に近い形をしており、しかも脈動していた)
(糸を操り、それを奪取しようとするも、猟犬の投擲したダガーがその動作を阻害する)
――幕引きだ。
(冷徹に吐き出される言葉。かつて屋上で交わされた無言の契約。゛向かい合うなら全力で゛)
(そして彼は猟犬と交わした契約を履行する。完成した斬殺空間が、放った銃弾を契機として)
(阿修羅・退魔師・猟犬に対して牙を剥く。それは十重二十重に襲いかかる不可視の刃)
(阿修羅に絡み付き動きを封じ、そして関節部分を断ち切り、崩壊を促進させる)
じゃ、これにてあたしの仕事は終了、ってことで。
(固めた拳で、3cm離れた位置から拳が石の心臓を小突く。
が、打撃音は本気で殴りつけたもので、内部から爆裂したように石塊は破砕した。
寸勁の残心に浸る間もなく、不可視の結界から逃れるように跳躍する)
センパイ、油断したらローストビーフっすよ。
――人肉食べる趣味はないんで、散らかった自分は御自分で処理なさってくださいね。
(気楽な声とともに、抜きざまに一閃。返す刃、払い、下げては袈裟に上げと、糸の位置を確かめるように、
抜きつけからの連斬ながらに、崩壊しゆく阿修羅を背に青年へ歩みよっていく。
背を向けられればそこへ。手を緩めねば胸へと。 眼鏡の奥の瞳は清らかに澄み、迷いなく)
お疲れ様です、水琴さん。
……でも、散らかった自分って、どうやって処理したらいいのでしょうね。
(剣呑な状況において、彼女の頭によぎった心配はそこであったらしい)
(二匹の獲物めがけて投擲されたダガーが、主人の令により地面から舞い戻る。
そのダガーにも予めくくられていた鋼糸。それを手繰り寄せ、糸とダガーを操ることで
惨殺空間を構築する糸と自身の糸を絡めて、空間に隙間と撓みを作り出した)
(自分が作った撓みだけでは、きっと空間から完全には抜け出せなかっただろう)
(しかしながら、彼女は水琴が青年に歩み寄ったのを認めていた。――…と、すれば)
(真賀樹が無事に“次の瞬間”まで息をしているかは知れないが、自分のすべきは追撃の構え)
(いくらか、足元に糸が絡みついたのを感じたが術があるわけもなく、彼女は“次の瞬間”を待った)
がっ・・・・・ぐぅっ・・・・・・
(そして秘宝は彼の目の前で見事粉砕された)
(例えそれが彼の目的の物でないとしても、眼の前で横取りされ)
(あまつさえ破壊されたのだ。その屈辱は言葉では表現できない)
(おまけに、必殺を期した殺戮の方陣も、彼女の巧妙な動きと太刀捌きの前に)
(儚く散ってゆくだけだ。そして彼女は迷いのない足取りと眼差しで歩み寄ってくる)
――やる気かな。まあいいけど。
このままじゃ、気が収まらないし、ね・・・・・・・
(退魔師がこちらを殺す気なのは十分理解できた。だから彼も拳銃を突きつけ照準し)
(引き金に指を掛ける。この距離なら、どれだけ素早く動けても、こちらに部がある)
(思考を整理し、冷徹な仮面を被り直す。些か素の自分を出し過ぎた)
無事だったみたいだね、ひめ先輩。
それは何よりだけど、自分の腕に自信なくしちゃうな。
(見ると、猟犬の方もどうにか無事だったらしい。いつもの口調に戻って)
(安心したように言う。彼が言うべき台詞では決してないが)
(最早三人の関心は崩壊した阿修羅にはない)
(誰が、どう動くのか。誰がこの場を支配し、幕を降ろすのか?)
悪いねえ、仕事でねー。
――ああいや、うん、決してさー、他意はないよー。ほんとー。
(真賀樹の、一瞬屈辱に震えた表情は見逃さなかったか、
閉じきれない唇を歪ませて、嗜虐の悦にでも浸ったかのように言葉を紡ぐ。
しかし構えなおせば、そんな弛みもなくなる。
動きを止めた葵を一瞥し……直ぐ戻すと)
反省するなら、あたしはここでやめてあげるよ。
もちろん、そこの胡散臭い――うん、センパイは無傷で返してもらうし、
次にまたあたしの仕事の標的になるなり、怒らせたり、
そこの人に傷つけたら、"ふたりになってもらう"。
博打に出るか、命拾いを得とするかは任せるよ? ……あたしを怒らせるとしつこい、って先に言っとくけど。
(切っ先を下げて、取引を持ちかけてみる。
このときの確執を忘れろと、恨みなど封じろと暗に脅している。葵を殺そうとした瞬間に、
葵が助けられずとも相手の首は落とせる、とのある意味の自信も含め)
水琴さんがいて下さったので、どうにかというところです。
もしも私ひとりでしたら、少々と痛々しいものをお見せするところでした。
ご自分の腕と、お持ちの遺産(デバイス)には、自信を持たれて下さい。
(手繰りよせて手元に戻したダガーを握ったままに、小首をかしげてみせる)
(しかし、漸の糸はいくらか足に絡みついたままなのだから、状況は未だ――剣呑)
(剣呑、だというのに彼女は焦り顔一つ見せることはなかった)
(いつものような表情の薄い貌のままに…いや、少しばかり楽しそうに目元を緩ませて)
(水琴の“交渉”に耳を傾けてから、あらあら、とでも言うように頬に手をあてた)
何やら、こう、私って美味しいポジションですね。
……胡散臭い、がなかったら、水琴さんに惚れていたかもしれないです。
(本当は自力で抜けられるんじゃないのかと思われても仕方ないほどに、落ち着いた素振り。)
(それでも、動かないのは足に絡みついた糸を警戒してか――…眼は、漸に向けたまま)
今回は、契約を履行する時ではないと思います。
私が向かい合ったのは、この度の私の獲物は、貴方なんかじゃ、ないですから。
(ダガーの構えを決して解かないのは、“万一”、水琴に引き金を引いたなら――という意志表示)
ふむ・・・・・・実に稚拙な取引方法だね。
ま、こんなところで大事な命を無くすのも馬鹿らしいし。
(言いつつ、こちらは銃口は下げない。相手の技量から考えれば)
(こちらを殺すことなの容易なのだ。簡単に死ぬつもりは微塵もないが)
(相手に安易に流されず、しかし必要以上に刺激しない対応が必要だった)
(此処で見誤っていけないのは、優先順位である。必要なのは相手を倒すことではなく)
(この場を生き延びる事なのだ。生きていればチャンスはいくらでも転がっている)
それはどうも。ちなみにこれは遺産(デバイス)とやらの技術を応用した模倣品でしてね。
オリジナルは僕も見たことがないんで、何とも言えませんが。
(反対の指で、しゅるりと彼女の足に引っ掛かったそれを巻き戻す)
(瞬く間に彼女の足は糸から解放された)
他のことはともかく、ひめ先輩には手を出さないよ。
まだデートもしてないことだしね。他のことは、ともかくとして。
(その゛ひめ先輩゛も殺そうとしておいて大した物言いだが、彼としては罪悪感の欠片もない)
(そして自分の仕事を諦めるつもりもないし、彼女の脅しにも屈するつもりはないと暗に含ませる)
(ギチリと緊迫感が高まりつつある中、猟犬の口から零れた言葉)
――逃げ口上の詭弁か。大体何しに来たんですか、貴方は。
(契約の件に関して持ち出され、彼は曰く言い難い表情を浮かべる)
ま、今回はそれに乗るとしよう。さっさと行ってくれ。
ひ弱な僕としては、後ろから斬られちゃ堪らないからね。
(二人の姿を均等に収めつつ、ゆっくりと銃を下した)
取引じゃないよ。 これは譲歩。
殺される筈の自分の命が、殺す側の誰かと同じ天秤にかけられたんだ。
……それを光栄に思うこそすれ、勘違いはちょっとダメ。
気が変わったから、殺ろうか。
(笑顔で肩を竦めて、掌中で刀を旋回させると、迎え鞘にて作法に違わぬ納刀をおこなう。
立ち振る舞いや思考は現代のものでも、本性や価値観は、古代の殺し屋のそれを継いでいる。
要するに、気まぐれ。掌口頬以外への接吻のような狂気の沙汰である)
……ま、今日は自分ん家に帰らないから、刀ぁ、汚したくないんだよね。
あとは、そこの人を守るために剣を引いた……ってあらましにでも、しておこっか。
(三度、帯へと鞘を戻せば、どちらかの言葉にぴくりと眉を震わせて、
少しばかり拗ねたような面持ちで、葵の手を取って引こうとし)
……行こ。一緒が嫌なら、ひとりで帰るけど。
(足がふっと軽くなった感覚に、安堵のものであろうか息を吐き出す)
(水琴と漸のやりとりをしばらく静かに見つめたのち――……
何がおかしかったのか、二人に気取られないようにと小さく笑った)
……逃げて、ないですよ。
(しかしながら、笑みも消える。“逃げ口上”との言葉に、
少し体裁と機嫌が悪そうに言葉を返したように見えたのは、真実か幻覚か)
今回の仕事は、貴方に関する件ではなかっただけのことです。
この度の仕事が完遂された今においては、貴方は“私の仕事の邪魔”でもない。
(それは漸だけに向けられた言葉。そのやりとりの最中――…くん、と手を引かれて)
…あ、はい、帰りましょうか、水琴さん。
(少し慌てたように――もしくは我に返ったように、水琴に対して同意の言葉を返し)
それにしても、“自分ん家に帰らないから”って、お帰りにならないつもりだったのですか?
(先輩は初耳です、とでも言いたげに小首をかしげたのは次の答えを期待した仕様)
(そんな意地悪な問いかけをしてのち、ふっと漸を振り返って)
……また、屋上でお会いしましょうね。
(いつものような表情で、ひらり、と片手を振った)
自信過剰だね、キミ。過ぎたるは身を滅ぼすよ。
あんまり人を見下してると、折角の技も鈍るってものさ。
(こちらは面白くもなさそうな表情で応じる。彼はハンターとして、強い人間にも)
(恐ろしい人間にも沢山出会っている。恐怖を感じてもそれに屈する事はない)
(完全無欠の人間など存在せず、やり方次第では殺せると知っているからだ)
(彼は殺し屋でも殺人鬼でもないので、障害を取り除く以外で技を使う事は少ないのだが)
あー、そうですか。もう好きにしてくださいよ。
僕も好き好んで、大事なひめ先輩と戦いたくないですからね。
(何かとてつもなく徒労感を感じ、お座なりな口調で告げる)
――ええ、また屋上で。
(連れ立って立ち去る二人を見送り、先輩に対して言葉を返す)
(暗視ゴーグルを取り払って素面を晒し、下弦の月を見上げる)
――リンダ。キミの居ない世界に意味はない・・・・・・
どうして此処にキミがいないんだろうね・・・・・・
(静かに呟いて暫く目を瞑って、微妙な空気を醸し出しつつ、帰った二人を思い出す)
(孤独な盗掘屋は、そのまま立ち尽くしていた。胸の軋みが収まるまで・・・・・・・・)
【これで〆だよ・・・・・・短レスは無理だった】
【二人ともお疲れ様。おやすみなさい】
心配してくれるのは有難いけど、あたし正直者なんだよね、割と。
……お仕事のなかに、個人のうらみつらみが入ると、どうしてもとまらなくなる。
だからまあ、出会わないように配慮しようよ。 探索なら、ゲームでもできるっしょ。
(次があればわかることだ、と、手首を捻って鈴のような鍔鳴りを響かせて)
あんたも、余所見好きね。 ――血も刃も、……あたしも嫌いなんだ?
(と、何所か不機嫌に、強めの口調で葵を打ちすえるようにした。
かと思わせれば、歩を早め)
夜はなるべく、外にいたくないの。さっき、センパイん家に泊る、っつったでしょ。
……こっからならそっちのが近いし。
(決して誰かに見せたくない表情は、久しくか、初めて覚えた妙な感情に起因してか)
【あたしもこれで……おやすみ、ふたりともありがと】
(漸の様が気になって、ちらりと彼に視線を移した瞬間に言われた言葉)
(相手の不機嫌さと打ちすえるような物言いの原因に、心当たりがなく。
少しだけきょとん、とした表情を見せてから…少しだけ思案顔をつくる)
……申し訳ありません。つい、性分なもので。
全部、嫌いではないですよ。ああ、でも血は、あまり好みません。
(そう答えていれば、いきなり早まった歩みに取り残されぬよう自分も歩みを早める。
そうして、返ったきた言葉。表情から笑みを消し去っても、堪え切れず肩が震えた)
そうでした、ね。泊まって下さるんでした。
そういえば…言い忘れていましたが本日はいろいろと有難うございました、水琴さん。
(“全くと、可愛い人です”なんて言えば斬り殺されそうだ、と思ったから
彼女は代わりの言葉を吐き出して、自分の身の保全を図ったのだった)
【お二人とも本当にお疲れ様でした。それでは、私もこれで…失礼致します(一礼)】
【名前】迫水 直(さこみず ただし)
【年齢】19/3年(2回目)
【性別】♂
【身長】185cm/75kg
【容貌】スッキリとした顔立ち、日に焼けた肌
本来なら「爽やかさん」なのに、ぼさぼさのだらしない長髪が全てを台無しに
【能力】特異体質
・たとえ首を落とされても、すぐにくっつければ治るほどの驚異的な新陳代謝
・常人の数倍に達する筋力と瞬発力、持久力を備えている
・戦闘時は皮膚・骨格・筋肉が変質して西洋甲胄に似た姿に変身する(220cm/150kg)
・ただし上記の能力で消費するエネルギーは膨大で、しかもその全てを食事で補わなければならず、食事量は桁外れ
【希望】エロ、謎解き・探索・戦闘等、色々なロール
【NG】切断・殺害、衆道
【弱点】
・変身が解けると全裸に
・戦闘技術皆無
・空腹
【備考】
高等部所属/元野球部のエース
謎の不登校から復帰して、2回目の三年生
他の異能者や怪異の存在を知らず、その能力も隠している
【新参者のプロフ投下です】
【今日のところはこれで失礼します】
【名前】御法川醍醐(みのりかわ だいご)
【年齢】 18 高等部三年
【性別】 男
【身長】 178センチ 75キロ
【3サイズ】 いらなくない?
【容貌】 短髪を軽く茶髪にしているほかは、一見品行方正。
【能力】召喚士。呼び出す能力は超一流だが使役する能力がいま一つ。
最近学園を騒がしている魔物の何割かは実はこいつのせいw
【希望】日常ロール、戦闘、エロール
【NG】後遺症が残るような怪我、死亡、スカ系プレイ
【弱点】呼び出す能力は超一流だが従わせる能力がイマイチ。
召喚には呪文と印が必要な為、口や手を封じられると召喚できなくなる。
敵が女だと、よほどひどい目に合わない限り反撃しない。
【備考】生徒会長。ケンカっ早いが親分肌で人望はある。
すべての女性は皆美しいと本気で思っているので、
生徒だろうが教師だろうが女に対しては挨拶代わりにくどき文句。
口が上手いので相手を言いくるめるのは得意だが、
軽いという評判も広まっているのでナンパの成功率が高いとは言えない。
現在は親元を離れて召喚士の師匠宅に下宿中。
師匠は人間国宝級の邦楽家。ちなみに同居している他の弟子は全員女性。
【このスレでもよろしく頼むぜ】
【投下落ち】
【名前】山本翔子(やまもと しょうこ)
【年齢】14 (中等部二年生)
【性別】女
【身長】156
【3サイズ】 80.59.81
【容貌】 普通の女の子 髪型はポニーテール
普通に可愛らしいが美少女というわけではない。
【能力】 無し(一般人)
【希望】 雑談、純愛、強引、怪異の陵辱
【NG】 残虐、死亡
【弱点】 普通の人間の為 怪異等にはまるで歯が立たない。
【備考】どこにでもいる普通の少女。
その為学園の怪異にはまったく気がついていない。
【プロフ投下〜】
【それと折角だから軽く雑談とかよろ〜パソコン調子悪いからそれでも良かったら】
あじ〜あついよぉ。
(女の子が不機嫌そうに歩いている)
【だめだこら。パソコンが熱で五分足らずで通信エラーになってロールが出来ないから
今日はこれで落ち】
…何なんだよ一体…
どうなっているんだ…?
(夕方の帰宅途中、いつもの帰り道を進んでいたはず)
(ふと違和感を覚えて見渡すと、いつの間にか人通りが途絶え)
(路地の一本一本が不気味な暗闇に満たされ、まるで知らない街のように見える)
何なんだ?何なんだよ?
お〜い!誰かいないのか〜!
(呼び掛けに答える者はなく、周囲は静寂に包まれている)
(何者かの閉鎖結界に踏み込んでしまったようで、一人で迷宮と化した街を彷徨っている)
【以上のような状態で待機します】
【結界を抜けるまでの共闘ロールを希望します】
【詳しいプロフは
>>83を参照して下さい】
【レスの無駄遣いお許し下さい】
【前スレに書き込めませんでした】
【
>>87で出戻り待機です】
はぁ、はぁ…
(脱出方法を探して、猛烈な勢いで辺りを走り回って)
これは…
(行き止まりの路地、目の前に大きなひびが入っている)
(ひび割れからは向こう側からの光が溢れ、辺りの暗闇を圧倒している)
…出れる…のか?
(ひびの状態を見定め、決心した表情で壁から一歩下がると)
んん…あぁぁぁ!はぁっ!
(素人丸出しのフォームで無造作に拳をたたき込む)
(大音量の破壊音と共に壁が崩れ落ちる)
(途端に世界が彩りを取り戻し、車や雑踏の音が耳に飛び込んでくる)
は、ははは…出れた…
(緊張から開放され、息を大きく吸い込む)
さてと…すっかり遅くなっちゃったな、帰ろ
【落ちます】
【連投すいませんでした】
【しばらく待機してみるぜっ! プロフは
>>22だぜ。
誰でも気軽に話しかけてくれよっ】
【おはようございます。こんな時間から…】
【お話していただいていいですか?】
【おはようさん。オーケー、歓迎するぜ。
……普通の雑談がいいか? それとも、ロールで日常会話を演じるか、
どっちがいい?】
【では日常会話のロールにしましょうか】
【試験の話でも、たまには学校の外でも】
【もしよろしければ書き出しお願いします】
【それじゃ、たまには学校の外で、ファーストフード店で
偶然見かけるっていうのはどうだ? 期末試験の帰りとか】
(期末試験も折り返したところで、彼は帰りがけに
駅前のファーストフード店に寄っていた)
(平日の昼でも、店内はそれなりに賑わっており、
カウンターからハンバーガーなどの商品を受け取り、手ごろな席を探す)
…えーっと、どこか空いてるとこ、あるかな。
隅の方なら……おっ、あったあった!
(店の一角に空いている席を見つけて、そこに陣取り荷物を椅子に置いて座る)
【こんな感じでよろしくっ】
(その日の試験の出来は不本意で、この頃勉強に身が入っていないことを思い知った)
(だからと言って、早く帰って明日に備えようという気にもならず)
(つい寄り道をしてしまう)
(携帯で家に電話)
…はい、お昼はお友達と済ませます。勉強して帰りますから。
(小さいウソをつく。このごろは家族に嘘をつくことが増えた)
(周りの様子も気に留めず、自分の頼んだものを受け取ってあいている椅子に座り)
(ふと目を上げると、郡太一朗がいた)
…あ!
(つまり、すでに太一朗が陣取っていたテーブルに、何の断りもなく同席してしまった状態)
ごめんなさい!全然気がつかなかった……
(気がつかない方がどうかしている…)
【こちらもちょっと強引な展開ですが、よろしくお願いします】
>>96 ……?
アンタは……伊織さん?
(ハンバーガーを食べようと、包みを開こうとしたその時、
目の前の席に人影が移り、視線をあげてみると見慣れた顔があり)
……気づけよ。
まぁ、別に俺はいいけどさ。どうしたんだ、テスト疲れか?
そういう意味じゃ俺もそうだけどなー。
(苦笑しながら、包みを開けてハンバーガーを一口齧る)
にしても意外だな。伊織さんみたいな人はこういう寄り道はあまりしないと思ってたけど。
【こちらこそよろしくー】
あ、うん、そう、そのテスト疲れなの……
(相手の言葉をそのまま返してごまかす)
ファーストフードはコーチにいろいろ言われるから普段は食べないんだけど…
今日は暑いし、家に帰る前に何か食べたくなって。
(そんなことを言っている間に、相手のメニューはどんどん減っている)
郡くんは食欲あるみたいね。元気そうだし。
試験うまくいったんだ?
(自分もようやくアイスコーヒーを飲みながら、聞いてみる)
>>98 ふぅん……ま、あまり無理はするなよ?
テストって言っても、また新学期で中間に期末、実力もあるしなー…。
…ま、ハメを外しすぎるなよ? 俺が言うのも変だけどさ。
(違和感を覚えたが、さほど気にした様子もなく食事を勧めて)
ああ、そりゃあな。
食べるもん食べておかないと、力がつかねえしっ!
…試験なぁ。苦手な数学は何とかなったけど、
ちょっとヤバそうなのがいくつかあるんだよなぁ……
(はぁ、とため息をこぼすと頬杖をついて)
ま、終わっちまったもんは仕方がないし、後半戦を頑張るしかないな。
あなたこそ、「お仕事」ばかりしてると昼間ちゃんと授業に身がはいらないんじゃないの?
……ほどほどにした方がいいと思うけど……
でも、誰かがやらなきゃならないことだものね……
(丁寧にバーガーの紙包みをあけ、しばらくどこから食べようかと考える)
(人前で齧り食いするのも抵抗があったが、周りはみんなそうしているし、思い切って一口かじる)
数学は、必修だけなら2年で終わりだし、文系へ進むなら受験には関係ないから
必要最低限だけやっておけば?
(ようやく最初の一口を飲み込んでそう言うが、ヤバそうなのが「いくつか」と聞いて)
……「他にも」あるんだ……(ちょっと同情)
私も物理がダメっぽい。
これじゃ理数系コースへはいけないぞって先生に脅かされちゃった。
もう2学期には来年のコースを選択しなくちゃならないのに……
>>100 まぁ、そこのさじ加減はしてるから、大丈夫だって。
…授業に身が入らないのは元からだしな。
(苦笑を浮かべながら、肩を竦めて)
やっぱり、伊織さんって責任感強すぎるぜ。
「誰かがやらないと」なんて義務感、俺にはないしな。
俺は俺がやりたいからやっているだけだし……もう少し気楽に考えても大丈夫だと思うぜ?
……けど、センター試験があるからなぁ。
そりゃ関係ないところは関係ないだろうけど、
数学も頑張っておかないと、選択の幅も狭まるしなぁ……。
ああ、残念ながら。
物理か……苦手だなぁ…。
…どうしても克服したいなら、誰か教えて貰うっていうのはどうだ?
あるいは、放課後、教師のところに通って教えて貰うとか。
責任感、ね。
(年下に苦笑されてしまったが、どうしてもこちらの方が後追いな感じが否めない)
この前も、同級生に「偽善だ」って言われちゃった。
負えもしない責任を負おうとするのは無責任なんだと自分でも思う。
でも襲われたら、やり返さなきゃ生き残れないし
誰かが襲われてる時に自分にできることがあるなら、それをしたい。
内申書に入る成績は3年生の2学期だから、そのとき数学を選択しないでおくか
その時までに成績を上げておけばいいのよ。
(さらっと言って)
でも……「他にも」あるんじゃ……
いよいよ予備校へ行けって言われそうだわ、私も。
成績下がったら部活辞めさせるって親に言われてるから。
放課後に補習してくれる先生、うちの理科系にいるかしら。
みんなさっさと帰りたそうだけど……この頃、いろんなのが出るから。
そういえば、「お仕事」の方、あれからやってる?
>>102 …偽善だとしても、善は善に違いねぇだろ?
だから、問題はお前がそれを誇りに思うかどうか、じゃないか。
「〜しなければならない」じゃなくて、お前が誰かを救いたいと思って、
「そう言うことをしたい」と行動すれば、それで良いとおもうけどな。
…まあ、普通に勉強するのが一番かもな。
ああ…だから、余計に勉強を頑張らないといけねーんだよ。
…少しずつ克服していかないとな。
(尤も苦手なものは、苦手のままだろうけどな、と付け加えて)
アンタも大変だなぁ………。
うちの親は比較的寛容だから、好き勝手させて貰ってるけど。
…ま、放任主義とも言うんだけど。
どうだろうな…教師じゃなくても、同級生とか部活の先輩に聞いてみるのはどうだ?
探せばひとりくらい教えてくれる奴がいると思うけど…
仕事? ああ……、やってるぜ、相変わらず。
もっとも最近は試験もあって、ちょっと頻度は減ってるけどな。
(誇り、という言葉を聞いて、完全に手が止まった)
郡くんて、すごいね…誇りに思うかどうかなんて、全然考えたことなかった。
そんな発想なかったっていうか……人に言えないことだとしか思ってなくて。
なんだか、今、すごい大事なことを教わったような気がする。
偽善であっても、善は善……か。
しないよりはマシだし、善を為した自分を誇りに思えるかどうか、なのね。
初めて会った時、私こんなこと嫌でたまらないって言ったの覚えてる?
郡くんは「好きでやっている」っていうけど、化け物が好きなわけじゃないでしょ?
妖魔や魔獣に痛いめに合わされるのだって、好きじゃないだろうけど
それでも「戦いが好きだ」って言えるのがすごいって思う。
先輩に聞いてみる、か
(コーヒーのストローを吸いながらしばらく考え)
それってもしかして、誰か心当たりがあるの?
(仕事をやっているというのを聞いて、ちょっと責めるような目つきになる)
仕事、連れて行ってくれるって約束、忘れてないならいいんだけど。
…ん、誇りって言うと大層なものに聞こえるけどさ。
結局のところ、誰からも評価されない戦いなんだから、
最終的にはそういう自分に満足できるかどうかだろ?
自己満足の戦い、それでもやっていけるかどうかって、話だよ。
…ま、俺自身、偉そうなことは言えないけどなー。
(苦笑しつつ、ポテトに手を伸ばして齧り)
ああ、覚えてるぜ。
…ああ、俺が選んだことだからな。
楽しくてやってるわけじゃないし、誰かに評価されるわけでもねーけど…
それでも俺はやっぱりそういう化け物が好き勝手してくれるのは
許せられねぇからな……。それだけのことだよ。
…いや、まあ、先輩に頭のよさそうな人が何人か思いつくからさ。
もっとも、そのうちのひとりは、素直に聞いてくれるか分からないけど。
……だって、俺、アンタの連絡先知らないし。
誇りと自己満足は違うでしょ。
(つい苦笑して)
そう、すぱっと割り切ってるっていうか、言いきっちゃうところが郡くんらしい
…のかな。
やっぱり「許せない」気持ちでやっていることでも
自分がやりたいからだって言えるのもね。
(また少し笑いだす)
…ごめんね、笑っちゃって。
これでも感心してるんだけど。ホントに。
なんか、すごく楽しいことを聞いてるような気がしちゃって。
頭の良さそうな先輩、そんなに何人も知ってるの?
……でも素直に聞いてくれなさそうな人、かあ。
連絡先、教えてなかったっけ(思わず焦る)
(携帯を取り出して、自分の番号を表示すると)
ここへ書けてくれれば、夜中でも大丈夫だから。
自己肯定っていう意味じゃ同じだぜ?
……まあ、俺はあまり考え深いほうじゃないから、
そんなことをあっさり言い切っちまうかもしれねーな。
ほら、俺って馬鹿だし?
(苦笑を浮かべながら、ストローでジュースを啜り)
…おっ、サンキュー。
ま、それじゃお互いの予定が合ったら今度一緒に行ってみるか?
アンタの望むものがあるとは思えないけど…
それでも力を貸して貰えるっていう意味なら大助かりだから歓迎するけどな。
(番号を、携帯電話に入力して、ぱちんと閉じる)
…さてと、そろそろ食べ終わったし帰るとするかな。
伊織さんはどうするんだ?
バカだったら妖魔と戦えないと思う。
少なくとも、今日まで生き残ってるんだから、受験勉強なんかより
もっといろいろと考えることはできるんじゃない?
私は妖魔を倒すこともだけど…他に知りたいこともあるの。
なんでこんなに魔物が出てくるようになったのか、とか。
あなたを呼び出す人たちなら、その答えを知っているんじゃないかと思うし。
(携帯を閉じて立ちあがる太一朗を見上げ、自分のトレイを見ると、ほとんどまだ残っている)
私はまだ食べ終わってないから……っていうか
あれだけしゃべりながらもう食べちゃったの?
とにかく食べて、それから勉強して帰る。
…連絡、必ずちょうだいね。
【ではそろそろ締めでしょうか?】
>>108 さて、どうかね。
馬鹿じゃなかったら、そもそもこんな命がけの戦いから手を引いてるさ。
少なくとも賢いわけじゃねえわな、俺も。
(にやりと笑いながら、くくっと喉を鳴らす)
……さて、どうかな。
前も言ったけれど、いつのまにか貼紙されてて、
俺たちはそれを見て動いているだけだからなぁ……。
会えるかどうかもわからないぜ?
…まあ、育ち盛りだからな。
たくさん食べておかないと。
(ふふんと胸を張りながら、大仰に大きく頷いて)
…ああ、ちゃんと連絡入れるって。
ま、何回も言うけど、あまり無理はするなよ。休めるときは休んでくれな。
それじゃ、また、今度。
(ひらひらと手を振ると、先にトレイを持ってその場を立ち去っていった)
【それじゃ、こんな感じで締めるぜー、お疲れ様っ! 付き合ってくれてありがとうな!】
【入れたレスを消してしまったので……orz】
【綺麗に締めていただいたことですし、ここでスレをお返しします】
【朝?からお話ありがとうございました】
【またよろしくお願いします】
待機解除ノシ
【待機しさせて貰います】
【プロフは>83に】
待機解除
落ちます
さて、では今日は私が待機させてもらおう。
こんばんは。
最近出ずっぱりな僕だけど。
手が早いな、漸。
さて、それじゃあどうしようか?探索も終わったし打ち上げでもしようか。
それとも、私の秘密の一つでも解き明かしてみようか。
打ち上げでよろしく。キミの謎解きも興味深いけど、
最近はまったりとしたロールをしてないからね。
ああ、キミの身体には別の意味で興味はあるけど。
了解した、ただ、そうなると私はずいぶんと深手を負っているだろうからね。
無茶はできそうにない。そのあたりを考慮してもらえると助かるかな。
じゃあ、書き出しはそっちに任せても構わないかね?
無理も無茶はしないさ。
三日後のじゃあ僕の部屋でよろしく。
じゃあ書き出してみるよ。
(旧校舎探索から三日後の黄昏時。真賀樹 漸の住む某マンションの一室)
(居間のテーブルには、料理と飲み物が所狭しと並んでいた)
(出前の寿司三人前、シーフードピザ四人前、ビールとワインとソフトドリンク)
(肉じゃが、海鮮サラダ、白身魚のムニエル。これは彼の手料理だ)
傷、大丈夫かな?まあ打ち上げ誘った時点で訊くべきことだけど。
纏まったお金が手に入ったから、パーッとやりたくてね。
(グラスをオレンジジュースで満たしながら、本当なのか嘘なのか)
(いまいち判別の付きづらい口調で盗掘屋は言う)
キミはお酒イケる口かな?
ダメならジュースでもいいけどさ。
(空のグラスを指し示して問いかける)
(相変わらずの制服姿で、いつものように彼女がいた)
(まあ違うことといえばそこが彼の家で、目の前には普段食べないようなものが並んでいた)
(それくらいのことでしかない)
ああ、なんとかね。ものを食べてもそのまま腹から出てくるようなことはなくなったよ。
(服のすそをめくって、新しくできたばかりの皮膚をつるりと撫でた)
(恐るべき回復力と言ったところだろうが、直ったのはあくまで表皮のみ)
(さらに深部の組織や臓器は傷害を受けたまま、血が象った擬似機関がその役目を担っていた)
へぇーぇ、なかなか羽振りがいいじゃないか。
まあ、傷を治すのにはやはり栄養が不可欠だ。いいもの食べさせてくれるってな、断るいわれもないさ。
(鼻腔をくすぐる芳香に、ほんのわずかに顔をほころばせて)
呑めないってことはないけど、酔い潰そうってのは望み薄だよ。
それでもいいなら、お任せするさ。
(空のグラスの縁にそっと指を沿わせて)
あの傷で飲み食いしようっていう神経が凄いよ。
本当なら入院して、栄養点滴のお世話になっててもおかしくない傷だし。
(彼女の傷跡を見つめ、なるほどと言った感じで頷く)
まあね。この街で手に入れた遺物を何個か売り払って、昨日漸く口座に入金が
あったってわけ。本当ならステーキでも・・・・と思ったけど、キミとの打ち上げが
まだだったのを思い出してね。遠慮なく食べて傷を治してほしいところだよ。
そんなせこい真似、僕がするとでも?
そんなことするくらいなら、キミの家で跳びかかってるよ。
(とりあえず、最初は自分と同じくオレンジジュースをグラスに満たす)
ま、キミの身体には興味あるけどね。
(ウィンクひとつとばして、グラスを掲げて乾杯と言う)
仕方ないだろう?病院なんて行けるわけもなし。そもそもどう説明したらいいんだ?
鉄柵の上に落ちて脇腹ぶち破ったので、ちょちょいと傷をふさいで入院しに来ました。なんて言えるかね?
……言ってみたい気もするけど、後が面倒だよなぁ。
へぇ……ちゃんとそういうのを捌くルートもあるんだな。
一つ見つけりゃ億万長者、みたいなものかと思ってたけど、この様子を見るにそれなりにささやかなもののようだね。
(感心したように肩を竦めて、オレンジジュースを注がれたグラスを手にとって)
ほら、インディ・ジョーンズみたいなのを想像してたからさ。時期的に。
……乾杯。
(グラスを軽く掲げた)
ふぅ……腹に染みるよ。いや、文字通り結構染みるわ、さすが柑橘類だ。
(グラスに軽く口をつけて、感慨深げにつぶやいた)
(それなりに腹の傷跡には染みたらしいが、さほど構った風でもなくて)
悪いけど、見た目よりもずいぶんと体調がまずくてね。そういうヘビーな事は、今日はご免蒙るよ。
まあ、それもそうだね。
(至極御尤もな台詞なので、頷くしかない)
金次第でなんでもする闇医者に、ツテとコネがあればいいんだけど。
どんな街にもそういう人間はいるから、僕も探してるんだけどね。
ん?ああ、ルートによってはもう少しマシな値段だったんだろうけど。
億万長者になるには黄金の金塊を見つけるとか、油田を掘り当てるかしないとね。
(彼の所属している組織に売り捌くと、通常のルートよりは安く買い叩かれるのは事実だが)
(わざわざそんな事は言わない。金塊と油田についてはそういう前例があるので言ったまでだ)
はは、ベタだね。そういうのは嫌いじゃないけど。
へぇ、それって裏を返せばソフトなのならいいってこと?
(ニヤニヤと笑いながら、グラスに口をつける)
(一応共に闘った゛相棒゛なので、普段よりは幾ら柔らかい口調だった)
(それも偽りの穏やかさではなく、本音に近い部分にある柔らかさだった)
ふふ、ま、お楽しみはもう少し後に取っておくか。
その時は一晩中付き合ってもらうけどね。
(ピザを一切れ口に運ぶ。蕩けたチーズと魚介類が絡み合う)
そういうのって、やっぱりあるんだねぇ。
……ほんと、あんたと居ると飽きないよ。長いこと楽しめそうだ。
これからもよろしく頼むよ、相棒。
(唇の端を軽く持ち上げて、くくと声を漏らして)
そういうものも、出てくるのかね?金塊はともかく、石油ってのは面白そうだな。
一度、燃やした石油をそのまま……こう、操ってみたいと思ってるんだ。
もちろん、もったいなくて普通にゃあやってられないけどさ。何かと値段も上がってきてるし。
(と、現在の世界情勢からするとずいぶんと非難を浴びそうなことをさらりと言ってのけ)
前にテレビをつけたらな、偶然やっていてさ。見るつもりもなかったが、見てみると面白い。
心躍るよ、やはり王道なのだろうね。
さぁて、ね。ただ、今日のところはしっかり食べて飲んで、次の機会に備えようじゃないか。
(同じくグラスに口をつけ、これまた同じく不穏な笑みを漏らす)
(割り箸をぱしりと割って、白身魚をほぐして口に運ぶ、どうやらお気に召したようで)
うん、悪くない。何でもそつなくこなすんだねぇ。いい夫になれるぞ、あんた。
(気分を浴して冗談っぽくそういうと、皿の上にひょいひょいと乗せていった)
あるよー、みんなが知らないだけでね。
就職難とかどうかと言ってるけど、手段を選ばなければね。
ま、キミが楽しんでくれるなら何よりだよ。こちらこそ。
(何故なら、自分も誰かとハントをするのは楽しいからだ)
(一人では決して得られないこんな時間を過ごすのが、彼の生き甲斐だからだ)
どうかな・・・・・・油田は大抵掘り尽くされてるしね。まだ金塊の方が可能性あるけど。
・・・・っ、はは。キミもなかなかユニークだね。
一度、そういう豪快な無駄遣いしてみたいって僕も思うよ。
(相棒の発言を聞いて、思わず声をあげて笑ってしまう)
(いつものお愛想ではなく、突発的に込み上げてきた本当の笑い声で)
本当のハントはもう少し複雑だけどね。そういうの見て湧き立つ何かがあるなら、
キミも冒険家向きなんだろうね。そういうのがないとハンターなんてできないし。
そうかい?ま、自分でやらないといけないしね。
美味い物食べたいなら、自分で作るのが一番さ。
(相棒の食いっぷりに気をよくしたのか、こちらも寿司を口に運ぶ)
(一見華奢だが、彼はかなり大食漢である。かなりのペースで寿司が消える)
けど、ま、こんな仕事してて結婚は・・・・・・・いや、夫婦でハンターってのもあるか・・・・・
(一瞬、眼を伏せる。自分の両親もそうやって二人でハントに繰り出し、そして帰らなかった日の)
(事を思い出したからだ。もう過ぎた事だし平気なのだが、時折、何か得体の知れない気持ちになる)
ほんと、表から見えてる世界ってのは狭いんだねぇ。
あんたといると、それを思い知らされる。そしてそれを知ることができるのだから、悪くはない。
(少なくとも今この場には、自分の心と身体を満たすものが揃っている)
(興味深い相棒に、いくつかの秘密。そして美味しい料理がたくさん)
(身体の損傷を補おうとでも言うのだろうか、箸を伸ばすそのペースはそれなりに速い)
だってさ、格好いいとは思わないかね?炎を纏って飛んでいく水の槍。
実際問題、どこまで実用性があるのかといえば微妙だろうがね。それでも、絵としてはすばらしいと思うんだ。
(しょうもない夢を語るその顔は、なぜだかとても輝いていて)
(その姿は、本当に無邪気な子供のようだった。あらゆる意味で、年不相応な顔だった)
きっとね、そこに私が望んだものがあるからさ。日々鬱積していく退屈を、まとめて吹き飛ばしてくれるような何かが。
そんなものが、そこにはあると思うんだよ。きっと。
私も、時々はやるんだがねぇ……味はあまり期待できない。
可もなく不可もなくだ、そうだ、いっそのこと、あんたに教えてもらおうかな?
(人差し指を立てて言う)
(大凡見た目にそぐわぬ食べっぷりの二人がそろい、見る見るうちに料理が消えていく)
(ひとしきり食べて満足したようで、グラスの中身を飲み干し一息ついた)
……ああ、それも面白そうだ。そうなったらもう、この街だけじゃとどまれないだろうね。
世界中を巡って、ありとあらゆる謎を解く。それくらいしたいよね。
(今はまだ見ぬ冒険の日々、そこに思いを馳せてみる)
(果たして、自分はその日を迎えることができるだろうか。それだけの時間が、残されているのだろうか)
(考えても仕方のないことだったので、それはさっさと思考の端へと追いやってしまった)
裏の世界は暗くて深くて見え辛いけど、その入口は案外身近にあるものさ。
あの学園の旧校舎がその最たるものさ。人が毎日通っている場所の近くに、
誰があんな広大な迷宮があるって想像できる?僕もびっくりしたよ、最初は。
(あの遺跡がどんな由来を持ち、何故あのような化け物が徘徊し、秘宝が幾つも)
(鎮座しているのか。まだわからないが、それでも彼の目的や探究心を満たしてくれる)
くっ・・・くくっ・・・ははっ、キミってアレかい?月曜日に発売する週刊誌とか読んでるタイプ?
発想がとっても少年漫画チックなんだけどさ。確かに笑えるけどね。
(その光景を想像してしまい、笑いを噛み殺すのに必死になってしまう)
(緩む顔は相棒に負けず劣らず子供っぽく見えて、普段の怜悧さは消えている)
ふふ、同感だね。僕の求める物もきっとある。この世界の何処かにね。
ただ、その為に踏み出すには覚悟がいる。だから決断するっていう行為は尊いんだよ。
はは、いいよ。泊まり込みでレッスンしてあげよう。
満貫全席やフルコースは無理だけどね。
(大量の食べ物が消化されてゆく。どちらも一日の必要摂取量を軽く越えているだろう)
大変だよ?はっきり言ってね。同じ国でも言葉は地方ごとに微妙に違うし。
食べ物と水には気をつけないといけないし。そういう意味では日本はマシな方だけどね。
(こみ上げる奇妙な感覚を忘れる為、飲み物はジュースからビールに変わっていた)
ま・・・・・そういう生活に付き合ってくれる人と結婚できたら、僕も嬉しいけど、ね・・・・・・
>>129 だからこそ、人知れず飲み込まれる奴も居る、か。
(おそらく、かつての自分もそうだったのだろう、そう思いながら)
……夢想はしてたかもな。この街のどこかに、そんな不思議な迷宮が眠っていたら。
そこには恐ろしい魔物や、すばらしい財宝眠っていたら。なんてさ。
そして、それが今叶った。……少し不思議で、とても心躍る。そんな気分だ。
(とても身近な大迷宮には、今の彼女の心を満たすものがある)
(ほとんど全てといっていいほどに、そこは怪奇で満たされていたのだから)
嫌いじゃない、もっぱら立ち読みで済ませるけどな。
……笑うなよ、これでも真面目なんだぞ。
(少し拗ねた様子で、つん、と彼の額をつついて)
覚悟も決断も、それを阻むものは私にはない。
即断即決、それが面白ければすぐにだって飛んで行くさ。
そりゃあありがたい、楽しい日常には、美味しい料理は不可欠だからね。
もののついでに私まで料理されないように、気をつけなくちゃあならないだろうけど。
(冗談っぽく笑って言う、だが、まあそれもいいだろう、なんて考えながら)
あはは、私はそういうのはさっぱりだ。本当に戦うことしか能がないらしい。
(変幻自在の流水の魔手に、超人的な生命力、耐久力。まさしく、戦うための存在だと言えよう)
(そのような存在に、なってしまったのだろう)
探せばいい、この手の映画にヒロイン役は不可欠だ。
きっと、どこかにそういう奴がいるさ。
(赤ワインをグラスで揺らして、ゆっくりと口をつけて)
同感、だね。この世界は不思議に満ちている。もしあの迷宮が、この国の歴史を
根底から揺るがす代物だったりして・・・・・なんてことをよく考えるよ。
古代日本に生物の遺伝子組み換え技術があった、なんて事実だけでも、僕にとっては
充分驚嘆に値するできごとだけどね。
・・・・・・っと、ごめんごめん。ま、その内叶うかもね、その夢。あの旧校舎地下とかで。
(冗談めかして誤魔化すが、案外そういうものが眠っていても少しも不思議ではないのだ)
(だから、あまり想像しないことにする。実現しても、多分リアクションに困るから)
ブラボー、だね。その好奇心は、充実した人生を送るのに必要不可欠だよ。
ははは、その時はちゃんと美味しく召し上がるつもりだよ。
(まあ、いずれそんな時も来るだろうと、考えるだけは考えておく)
僕はそういう戦闘力に欠けるからね。本当は斬った張ったは嫌いなんだよ。
(必要なら殺すし、殺してきたが、戦う必要がないならそれが最善だった、しかし)
(この街に来てからその手のトラブルが絶えない。故に戦闘に特化した相棒は有難かった)
探してるさ、世界中のあちこちをね。いい子たちは沢山いたけどね。
僕のヒロインになってくれる様な子は、一人もいなかったよ。
(もし、そんな相手がいるとしたなら――その相手は病床に伏せっている)
(・・・・考えても栓なきことだった。今は寛いで鋭気を養い、明日への力を蓄える場面だ)
キミにとってのヒーローも、何処かにいるのかな?それもハントで探してみる?
(素早く気分を切り替えて、ニィっと笑ってみせる。明日への活力を蓄える為に)
【さて、よい時間だね】
【このまま〆るか、凍結するか、任せるよ】
私は、この世界が不思議で満ちていることを知った。
それだけでもすばらしいことだ、この出会いは、価値のあることだと思うよ。
そして、本当にあの迷宮に眠るものがとんでもないものだったとしたら。
(知れず、ぐっと拳を握っていて)
誰より先に、それを見つけてやる。それが何であろうと構わない。
間違いなく、それは私を退屈させはしない。それだけでいい。
(にぃ、と唇をゆがめると、わずかに白い歯が覗いた)
ありがとう、あんたもせいぜい私を楽しませておくれ。
(その見返りは唯一つ、彼女自身がそうであり)
……そういう風に言うけどさ、前のあれを見る限り、心配なんか要らないと思うんだよね。
多分、まだ何か隠し玉がありそうだし。……一度、確かめてみたいとも思うよ。
(不意に、その目が獲物を狙うような目つきに変わり)
(しかしそれも、冗談混じりに消えてしまうと)
そりゃあ当然だな、続編が出続ける限り、一人のヒロインとずっと一緒に入られない。
ボンドガールだって、続投なんて事はないだろう?
(少なからず哀愁をこめて言ったのかもしれない台詞を、さも当然と言った様子で受け流す)
……はぁ、食べた食べた。これで少しは傷の治りも速くなるな。
(と、まるでどこかのマンガのような台詞を吐いて)
よし、今日のところはこれで戻ろう。余り遅くなると、明日に障るからね。
それじゃ、また明日。……多分、そろそろ学校にも行けるはずだからね。
(ひらりと身を翻して、夜の街へと躍り出ていった)
【というわけで、こっちはこれで〆させてもらうよ】
【それじゃあ、また次の機会に】
(食い散らかした食べ物。飲み干された飲み物)
(一人残った居間で、彼はソファに埋もれながら眼を瞑る)
(楽しい時間ほど泡沫の夢だ。祭りの終りはいつも虚しい)
(それはわかっている。ならば、次の機会を待てばいいだけだ)
(問題は・・・・・・)
全く・・・・・調子狂うな。
(この街で出会った連中。この街の遺跡。そして通っている学校)
(何か、少しずつだが変わり始めている。歪み始めている。狂い始めている)
(それを実感する。あの゛相棒゛との会話で素に近い自分を晒したのも、その影響か)
まだ、放り出すわけにはいかないからね・・・・・
(眼を開く。その双眸はいつもの怜悧さを取り戻している。いつもの、冷淡で狡猾な)
(盗掘屋の眼差しを。それは生き延びる為に必要な仮面のひとつであり、手放せない)
(そして彼は、近日中にこの街で最大規模の遺跡に挑む決心をした)
(それはある猟犬との戦いを意味しているだが、神ならぬ彼は知る由もなかった)
【お疲れ様。またよろしくね】
【こんな時間だけど待機してみる】
【軽く日常ロールができたらいいな】
【名前】宝樹仍未(たからぎ・よみ)
【年齢】18
【性別】女
【身長】165cm
【容貌】おっとりとした表情とキャラメル色のウェーブロングヘア
全体的にスレンダーな体型で、落ち着いている印象
【能力】指輪(※備考参照)の力で右手を妖刀に変える。
指輪は妖魔の血を好んでいるため、人にばれぬよう夜中に魔物狩りに彷徨いている。
指輪の能力は妖魔の存在を感じると発動し、使用中は度が過ぎると
意識を半分のっとられ、やや狂った性格になる。
【NG】妊娠,切断,大スカ,死亡
【弱点】防御力に欠ける,戦闘となると理性が上手く働かずに隙が増えることがある
【備考】
高等部三年にして生徒会副会長。
中等部の頃に学園の裏山で拾った古い指輪と共生・・・というより呪われており、右手薬指から外れない。
呪いを解く方法を探しているが、なかなか見つからない。
※絵師さんに描いて頂きました→
ttp://www.100gazou.com/sinzou/bbs.cgi?check_img=295&type=jpg 【希望】戦闘or共闘,エロール,日常ロール
基本的にNGでなければOKです
>>134 【まあ、覗いてみたら人が・・・!】
【初めましてこんばんは〜ノシノシ】
【短いですが3時手前ぐらいまでで良ければ、お付き合いしますよ?】
【はじめまして、よろしくお願いします】
【忘れてましたが、プロフは>83です、御参照下さい】
【とりあえず日常ロール…としか考えてないんですが…】
【提示ありがとうございます。プロフ見させて頂きました】
【2回目とはいえ同学年なんですよねえ・・・】
【ふむ・・・同じクラスだとして教室で話すとか】
【あとは学生食堂で膨大な量のランチを食べている迫水さんにこちらが
興味を示して話しかけるとか・・・(こら】
【こちらが今浮かんだのはこんな感じですね】
【提案ありがとうです】
【では、後者でお願いします】
【あ、クラスは同じにしておきましょう】
【えーと、一応こちらからはじめてみます(何事も経験)】
【ええ、では食堂で・・・】
【クラスの件、了解です(サムズアップ】
【ではお言葉に甘えて書き出しお待ちしていますねえ】
140 :
名無しさん@ピンキー:2008/07/08(火) 02:05:15 ID:MH5tdsAg
前スレ使いなさいよ
(昼休みの学食)
(そこは広大なスペースなはずだが、中等部・高等部の学生が集まり、ごったがえしている)
……んぐ……もぐ…んぐ…
(そんな中、一際目立った存在…中等部からのエスカレータ組や外部からでも3年生なら、まず知っている…学園野球部の元エース)
(そんな彼は現在、常人とは桁外れの量の昼食でテーブルを占拠し、それを胃袋に収める作業の最中)
……んぐ、んぐ…はむ…
【こんな感じでよろしくお願いします】
>>140 【くっ・・・!あと1KBとは・・・どう使いましょうねえ・・・何故か難易度高いです】
【そして今日は時間が少ないのでこちらに集中させて頂きたかったりします・・・すみません】
>>141 (昼。学食が最も賑わう時間)
(数え切れない程の学生でごった返している場所――勿論、座席は早い者勝ちである)
(そんな昼時に、出遅れた学生が一人――――)
ああもぉ・・・職員室に寄ってたらすっかり遅くなったじゃない・・・。
(売店のツナサンドを片手に空いている座席を探す)
(見渡す限り人、人、人。空いている席など何処にも――――否、あった)
(周囲に人だかりはあるものの、何故かその席は人よりも皿や丼の数の方が多い)
(そして、その席に座る学生の顔はよく知っている。何せ同じクラスなのだから)
ええと、食事中に集中しているところに悪いんだけど・・・あの、ここ良いかしら?
(学生――迫水の肩を後ろから人差し指で突つき、次に隣の空席を指差す)
【ではわたしも始めます、よろしくお願いしますね】
…んぐんぐ…ん…宝樹、さん…?
(クラスメートの指先を目で追い、自分の食べ殻…空いた食器類を発見)
あ、あぁ…今片付けて…どうぞ…
(一瞬呆気にとられる…何せクラスメートなだけでろくに話したこともない…が、彼女のためにスペースを作る)
……んぐ…はむ…
(一連の作業を終えて、再び食事に戻る)
(かき込むという訳ではなく)
(淡々と、一定のペースを保ち、黙々と、料理を平らげていく)
…もぐ…んぐ…
(それでもチラチラと隣の女の子を伺うように視線を送る)
《確か生徒会の副会長さん…だったっけ?》
《えーと、何か話さないとマズいかな?》
>>143 はい、宝樹です。
あ、名前覚えていて下さったんですねえ。ありがとうございます。
それじゃ、お隣失礼しますね?
(呆気にとられながらも、食器を片付ける様子にクスクスと笑いを堪える)
(椅子に腰掛け、ツナサンドを包装から取り出す)
(隣から聞こえてくるのは、淡々と食事を進める静かな音)
(そういえば、クラス内の噂で彼が“不思議な程に大食いだ”という話を
聞いたことがあったかもしれない)
(そして、先程から視線を感じる)
(隣に自分が来たことで食べにくくなったのだろうか――)
――――ん・・・と。
迫水さん、随分とたくさん食べるんですねえ。
一度にこんなに食べて・・・苦しくありません?
(ツナサンド片手に、隣を見つめて首を傾げながら、純粋に疑問に思った事を尋ねる)
【ええ、一応副会長ですが・・・】
【いえいえ、難しいのであればこちらから振るので、問題無いですよ〜】
クラスメートの顔と名前くらいは一応…ね
(微かに苦笑い)
ん…まぁ、これでも元野球部な訳で…普通だよ
(絶対にあり得ない)
(並の人間の3倍…否5倍は平らげて、平然としている)遅い育ち盛り…かな?
腹が減ってしょうがないんだよ
(今更どこを育てるのか、痩せ気味とはいえ、立派な体格だ)
(言葉を交わしながらも箸は止まらない)
宝樹さんは…少ないんだね?(彼女の手元のツナサンドに視線を向ける)
【あ、いえ、《》は迫水の心の中です】
【お気を遣わせて申し訳なく…】
ふふっ、・・・まあ覚えますよね、クラス替えしてから大分経ちますし。
ただ教室ではあまり話したことがなかったものですから、つい。
(ごめんなさいね、と苦笑い)
んー・・・現役野球部でも、こんなに食べている方は見掛けませんが・・・?
それに今はしていないんでしょう?野球。
(おかしい。そもそも目の前に並ぶ食事は、育ち盛りの四文字で片付く量ではない)
えっ?あっ、その、これで十分ですよわたしは。
いつもお昼はこんな感じですから。
(そう言うと――――ぱくり、と一口。子供のようにツナサンドを頬張る)
【ああ・・・うっかりしてました、すみません;】
【そして短くて申し訳ないですが次で落ちますねえ】
…っ!……
(慌てて顔を目の前の料理へ)
(彼女の何気ない仕草にドキッとしてしまい、顔が赤くなって)
そう、女の子ってほんとに少食なんだ…
《びっくりした…顔赤いのバレてないよな…?》
(間もなく全ての料理が片付いて)
ご馳走さま…
(意外と礼儀正しく、お皿に手を合わせる)
じゃあ、また後で…
(先に席を離れる)
(去り際、彼女の指環が微かに迫水に反応する)
【取り急ぎこちらの〆です】【お相手ありがとうございました】
時間オーバーまでお付き合い頂き、ありがとうございました
これからもチラチラと登場しようと思うので、見掛けたら声をかけてやって下さい
では、おやすみなさいノシノシ
【無断落ちとなってしまい大変申し訳ないです・・・;】
【挨拶が遅れましたがこちらこそありがとうございました】
【出先からなので手短ですがこれにて・・・ノシノシ】
名前】暁 小次郎 (あかつき こじろう)
【年齢】 外見年齢20代半ば/表向き17歳
【性別】 男
【身長】 180cm 65kgkg
【容貌】切れ長の双眸・長い髪を後ろで束ねている
女性的な顔立ちをしている・学生服と黒い着物
【能力】 人間の限界を超えた身体能力+剣術
武器・両刃の西洋剣(鋼鉄製)
【希望】 戦闘・雑談・エロールなど
【NG】 死亡 薔薇など
【弱点】 大量の火 神社仏閣など神聖な土地 破魔の術
【備考】
とある妖術師の一族が生み出した《器人》。その本質はからくり人形である。
その精巧なからくり人形に、一族秘伝の降霊術により、黄泉の国から呼び出した
人間の魂を憑依させて、生身の人間の如く振舞わせる。一族の意向により小次郎は、
この街で起こっている怪異の原因を突き止めるべく、生徒として潜入する事となる。
現代日本の知識は植えつけられているが、根本的に修羅を宿す剣客なのでその齟齬に
苦しむ場面もある。普通の学生としての生活に戸惑いつつも、自分の使命を果たそうとしている。
真剣勝負を尊び、強者に敬意を払う。
【プロフを調節してまた参加させてもらいます】
【投下落ちノシ】
では、待機といこうか。
また顔を出すとしよう。
【名前】迫水 直(さこみず ただし)
【年齢】19/3年生(2回目)
【性別】♂
【身長】185cm/75kg
【容貌】スッキリとした顔立ち、日に焼けた肌
本来なら「爽やかさん」なのに、ぼさぼさのだらしない長髪が全てを台無しに
【能力】妖魔寄生体宿主
寄生体が宿主を守る為の妖力により様々な能力を持つことになった
・たとえ首を落とされても、すぐにくっつければ治るほどの驚異的な新陳代謝
・常人の数倍に達する筋力と瞬発力、持久力
・戦闘時は皮膚・骨格・筋肉が変質して西洋甲胄に似た姿(220cm/150kg)に変身、更に能力が増幅される
・ただし上記の能力で消費するエネルギーは膨大で、しかもその全てを食事で補わなければならず、食事量は桁外れ
【希望】エロ、謎解き・探索・戦闘等、色々なロール
【NG】切断・殺害、衆道
【弱点】
・戦闘技術皆無
・能力の暴走
・空腹
【備考】
高等部所属/元野球部のエース
不登校から復帰して、2回目の三年生(寄生体感染の為、自我を失っていた)
他の異能者や怪異の存在を知らず、自分の能力も隠している
【プロフを修正しました】
【そのまま待機します】
遅くなりましたが
>>149 どうかお気になさらずに…あの時間では仕方ないですから
また今度よろしくお願いします
待機解除します
おやすみなさいノシノシ
待機解除するとしよう。
【名前】清水 和也 (しみず かずや)
【年齢】17
【性別】男
【身長】161
【容貌】黒髪で小柄、常に黒い手袋を着けている。(戦闘時は手袋を外す)
瞳の色は灰色
【能力】両腕の上腕義手、4種類のカードを腕に挿入することにより能力が変わる。
■ノーマルアーム
普段、和也が使用してる義手、
腕時計型の制御装置により制御している、解除することにより発動。
常人より数倍の腕力と破壊力を持つ。
カードを挿入することによりすべての制御を解放し
高エネルギーを直接叩き込む
■ナイトアーム
カードを挿入することで発動
手刀の構えをすることにより高周波振動を発し、あらゆる物を切り裂く
掌を構えると重力波を発生し防御の役割を果たす。
■スイングアーム
手の甲よりワイヤーを発射し、遠くへ移動したり相手を捕獲する
又、応用として鞭としても使える
■ショットアーム
両手から圧縮された空気砲を撃ちだす。
ただし、一発撃つ度にチャージが必要。(威力を抑えれば連射は可能)
【希望】戦闘、雑談、和姦
【NG】 排泄・グロ・凌辱
【弱点】両腕以外は生身の部分なので弱い
カードは一回しか使えないので同じタイプは2度使えない。
【備考】
ロボット工学で有名な両親の間に生まれ、その実験ミスにより親と
両腕を失う。祖父の発明した義手を取り付け、五体満足?な生活を送る。
(義手の能力に関しては祖父の趣味らしい)
高等部2年に所属し、部活は入っていない。義手が機械むき出しなので
目立たないように常に長袖の制服と手袋を着けている
最近学園に起きる怪事件まきこまれて以来真相が知りたく事件を嗅ぎ周っている。
【プロフ投下落ち】
【久し振りでうまくいかねえかも知れねえが、待機させてもらうぜ】
【プロフは
>>84にあるんでよろしく】
こんばんは。ロールしてみる?
短時間前提か、凍結になりそうだけど
よう。よろしく頼むぜ。
軽く日常ロールで頼めるかな。
今後の伏線、ってとこでもいいが、
今日はガチバトルだとうまくお相手が務まりそうにねえんだ。
まず出会ってみないとね。了解。
あー・・・・裏庭か何処か、人気のない場所に
いる私を発見して口説くなりなんなりしてくれれば。
昼間か放課後直後ぐらいでいいんだよな?
それとも夜?
そのあたり含めて書き出し頼んでもいいかな。
うーん、放課後・・・・・にしようか。
日常ならそれが無難ね。
とりあえず書き出してみるわ。
よろしく。待ってるぜ。
(――放課後。夕暮れ時の校舎裏を歩む影。それは小柄な影)
(淀んだ池と枝垂れ桜。泳ぎ回る一匹の鯉。石灯籠)
(そして足元に纏わりついてくる、柔らかい生き物)
・・・・・・ほら、今日の分よ。
(周囲の人がいない事を確認してから、ニャーニャー啼く猫に)
(持参した猫缶を差し出し、蓋を開けて与える。猫はすぐさま食いかかってきた)
(柊 鈴音がこの猫を発見したのは、二週間前の昼休み。気まぐれにパンを与えた)
(ので原因で懐かれた。その後、放課後や昼休憩にこっそり会いに来るようになった)
全く・・・・・・楽よね、お前は。
寝て食って、縄張り守って、子供を産んで・・・・・
(ぶつくさ言っている割には、その双眸は普段より柔らかい)
(特殊な生い立ちとは言え、やはり年頃の少女。可愛いものには弱いようだ)
(夏休み前の生徒会活動、やらなきゃならんことは山ほどある)
(加えて、自分の試験勉強もある。高校三年生は楽じゃねえ)
(更に俺には、召喚士としての修行もあるわけで、寸暇を惜しんで練習せにゃならんわけだが)
ああ、先客がいたか…。
(さすがに人がいたんじゃ、異世界の住人を呼び出すわけにはいかねえ)
(それならさっさと河岸を変えりゃよさそうなもんだが、目に入ったのは女の子なんだな)
(声をかけたって、罰は当たらねえさ)
キミ、何してるんだい?
猫の餌付け? 優しいんだね。
(女の子を脅かさないように、まずは少し離れた所から声をかけて、近づいていった)
・・・・・・・っ!
(びくんと、猫の傍に座るその後ろ姿が震える。第三者にこんな姿を晒し)
(羞恥を感じない性格なら、わざわざ人目を忍ぶようなことはしない)
(猫は我関せずと言った風情で、猫缶を舐め尽くすように味わっている)
・・・何か、用かしら?
(出来るだけ平坦な表情と声音を取り繕い、ゆっくりと振り返る)
(しかし、声は微妙に上擦っているし、表情は微妙に引き攣っている)
・・・・・・・・・生徒会長さん、だったかしら?
(後ろにいたのは――この学園の現生徒会長である)
(同時に、捕獲対象リストの載っていた顔でもあった)
(名前は――御法川醍醐。召喚師である)
いや、用事があるわけじゃねえが、こんな時間にこんなところにいる子を見かけりゃ声ぐらいかけるさ。
最上級生の努めってもんだ。
(なにやら警戒している様子の彼女に、ちょっと苦笑する)
そう、俺は現生徒会長の御法川だ。
取って食ったりはしないから、よろしくな。
キミは一年生?
(校章を確認した)
(それからゆっくり彼女の隣にしゃがみ込む。猫が猫缶を食っていた)
キミがやってるの?
(猫の背を撫でようと手を伸ばしたら、猫はこっちをにらみやがった)
(時折、そういうことがある)
(俺が異世界に通じていることを、野生動物は敏感に感じ取る)
お前の飯を俺が取ったりするかよ。安心して食いな。
(俺も優しいお兄さんのふりをしながら、猫に話しかける)
(……すこし異界のイントネーションを織り交ぜながら)
(猫は胡散臭そうにこっちを見ながらも、少しは話の通じる奴だと思ったのか、また猫缶に戻った)
――柊 鈴音。一年です・・・・・
(自己紹介されたので、こちらも名乗る。無礼な一年と思われても)
(よかったのだが・・・・・・敢えてこちらから喧嘩を売る理由もない)
(しかし、自然に隣りに座られた時は、反射的に身を退いた)
(他人との接触に慣れていない、という理由が一点)
(純粋に恥ずかしかったから、という理由が一点)
(本能的に女性としての防衛機構が作動した、という理由が一点)
・・・・・・最近物騒ですから、早く帰った方がいいですよ。
(慣れない口調を使いつつ、遠回しに「さっさと帰れ」と言う)
(何やら、猫の方も警戒していた様だが・・・・・彼が話しかけると)
(大人しく食事を再開した。これも召喚師の手管だろうか?)
鈴音ちゃん?可愛い名前だね。
(もう俺は満面の笑みで話しかけた)
(警戒されるのには慣れてるし、警戒を解くのにも慣れている)
(まずは名前を聞いて第一関門突破、ってね)
そうだ、物騒だよな、このところ。キミも早く帰らなきゃ。
なんだったら俺が送ってこうか? どこまで帰るの?
(食いつく糸口を彼女の方から提供してくれた)
(これに食いつかなきゃ男じゃねえ)
お母さんに電話しなよ。生徒会長に送ってもらえる、っていえば安心してもらえるだろ?
うん、それがいい、そうしよう!
(考える暇を与えたら負けだ)
(ここはガンガン押しまくるべし)
(で、俺はすっかり呪文の練習も試験勉強も後回しってわけ)
先輩は変わった名前ですね。
御法川で、しかも醍醐だなんて。
(相手の笑みに対して、こちらは醒めた表情)
(「貴方に興味はないけど、お愛想で付き合ってマス」と)
(言わんばかりの態度。大抵の相手はこれで関わるのを避ける)
いえ、一人で帰れますから。それに私の家、遠いんです。
(これは関わりを避ける為の方便ではなく、列記とした事実)
(仮に近場でも、適当な事を言って一人で帰るつもりだが・・・・・)
母とは離れて暮らしてますので、連絡する意味はないかと。
(これも事実である。両親の安全と引き換えに、彼女は義体兵としての)
(仕事を延々とこなしている。何より、捕獲対象と親睦を深めても仕方ない)
・・・・・もう無いわよ、明日まで我慢しなさい。
(食べ終わった猫がお代わりを催促するが、彼女はツンとした態度で応じる)
そうかあ。俺の名前、覚えやすい? 気に入ってくれたみたいだね。
どっちで呼んでくれても構わねえが、ダイゴ先輩なんて呼ばれる方が嬉しいかもな。
(絶対好印象を与えたと、全く何の根拠もなく確信する俺)
(醒めた表情? 女の子ってのはそういうもんさ)
キミも親元離れて暮らしてるんだ?
俺もさ。いろいろ事情があって、中坊の頃から師匠ん家に下宿してんの。
結構にぎやかにやってるから俺は気に入ってるが
キミは淋しくない?
(同情臭くならないように共感を示すのも大事だな)
(鈴音ちゃんはまるでしつけの厳しい教師のように、猫のおねだりをぴしゃりと断った)
(動物には、そういう態度が大事なんだ)
(彼女はそれがわかってる。本当に動物が好きなんだろうと俺は好意的に解釈しておく)
さあ、本当に帰った方がいいぜ?
この頃いろんなのが出てきてるしさ。
(まあ、俺もいろいろと出しちゃってるわけだが)
覚えやすいけど、呼びにくいです。
会長さんと呼ぶことにしますね。
(まるで好印象を与えたと確信しているような表情に)
(うんざりした。空気が読めないのかコイツ?と内心呟く)
・・・・・別に、慣れたから。
(虚ろな瞳。零れ落ちる言葉は、まるで他人事のようだ)
(寂しいとか、悲しいとか、そういう言葉は無意味だ)
(だから、そんな言葉では誰も何も救えない)
・・・・・明日にしなさいって言ってるでしょ。
(しつこく纏わりついてくる猫を、一瞬殺そうかと思った)
・・・・太るわよ、アンタ・・・・・猫に言っても無駄か・・・・
(何かを諦めたかのような溜息)
(もし、この場に会長がいなかったら、その衝動は実現していただろう)
動物って、基本食える時に食って脂肪を蓄えて、いざという時に備えるから、
調子のにって食べさせてると、太るんですよね・・・・・・
(ぐりぐりと猫の頭を乱暴に撫で、そんなことを説明する。多分気紛れだ)
そうします。
会長さんも、くれぐれも、気をつけて帰ってくださいね。
(視線を合わせず、いかにも「お愛想で言ってマス」的な風情を漂わせ)
(すっと立ち上がり、その場を後にする。捕獲行動に移るのは今度にしよう)
(決して情が湧いたわけでも、猫を驚かすのが嫌だったからでは、ない)
【じゃ、こっちはこれで〆で。お疲れ様】
会長、オッケー。俺は会長だからな。
(鈴音ちゃんは、ちょっと面倒くさそうな様子)
(これ以上しつこくするのは逆効果だと判断する)
慣れるよな。確かに。
淋しいこととか、辛いこととか、嫌なことなんかもさ。
慣れちまうよ、そのうちに。
で、慣れたころには何か取り返しのつかないものをなくしてたりするからさ。
……嫌なことに、慣れない方がいいかも知れないぜ?
(鈴音ちゃんの様子には、複雑な裏事情ってやつがうかがえた)
(もちろん、俺に彼女の事情なんてものはわかりゃしねえ)
(だが、私生活が大変なことになってる子ってのはいるもんだ)
猫だって、辛い思いをしたくないから食える時には食うんだろうよ。
キミも、楽しめる時には楽しんでみたら?
(と、余計なことを一言つけくわえておいてから、たちあがる彼女を見守る)
(去ってゆく彼女が、よもや俺を捕まえようとしているとは夢にも思わない)
(俺が彼女の所属組織のことを師匠から聞くのは、数日あとのことだった)
(その時でさえ、まさかあの子がその組織から派遣されてきたとは、もちろん思っちゃいねえが)
【遅くなっちまったが、こっちもこれで締めるよ】
【声かけてくれてありがとうな】
む、一度落ちるとしよう。
【待機します】
【プロフは>153を】
【お相手お願いできます迫水先輩】
【プロフは
>>85ですぜ。時間は3時半位までなんとか】
【トリップミスった!】
>>178 【OK、こちらこそよろしく】
【どんなシチュを考えてる?】
【日常とか、翔子ちゃんが襲われてるのを助けるとか】
>>181 【どもども。迫水先輩こちらこそ】
【せっかくなので日常ロールとか考えてました】
【翔子行きつけのお菓子屋でたまたま大食い大会があって迫水先輩が出てるとか】
【もちろんこっちが怪異に襲われているのでも大丈夫です】
【ん、実はまだキャラが固まってないから、軽い日常がありがたし】
【そんな訳で、前者…大食い大会でよろしく】
【書き出しはどうする?】
>>182 【そうですね。こっちもまだそんな出てないんで】
【では大食い大会で、書き出しはこちらから書きます】
(お菓子屋。今日は千円払えばお菓子食べ放題の大会に出れる日で
しかも優勝すれば一万円がもらえる)
(そしてキャンペーンのためお菓子も一割引になる)
さてと…お菓子買えるだけ買ったし…。
ん?ああ大食い大会の時間か〜人集まってるから言ってみっか!
(人だかりのできているブースに翔子は、お菓子を持ちながら向かうのだった)
【こんな感じで、本日よろしくです】
(ブースに司会のお姉さんの声が響く)
「すごい、すごいです!真ん中の学生さんが圧倒的にリード!」
(テーブルに山の如く積まれた皿、その高さが少しずつ高くなる)
(翔子の通う学園の、高等部の制服)
(淡々とケーキを口に運び、飲み下していく)
>>184 (今日は一際お客さんいっぱいだな。)
(翔子がぼんやり見ていると、見覚えのある制服が目の前に飛び込んでくる)
(その制服を付けた男は猛然とケーキを食べ、周囲の差をさらに上げていくのだった)
(うちの制服だけど…高等部のひとか〜すごいな〜)
(翔子は猛然とケーキを食べる男が先輩と気が付き、少し驚きながらも長髪の先輩をじっと見ている)
「あ、間もなく時間です、9、8、7……1、終了〜!」(他の参加者が腹を撫でるなどのアクションをする中、一人平然と手を合わせてご馳走さま)
「優勝はこちらの学生さんで〜す」
(笑みを浮かべて賞金の入った封筒を掲げると)
(ふとしたことで、翔子と目が合う)
>>186 「お〜すご!」
(周囲の参加者がヘロヘロな状態なのに一人だけ平然としている先輩につい
驚きの声を上げる)
(そんななかその先輩が賞金を受け取っていた所でたまたま自分と目が合ったので
先輩に向けて笑顔で手を振りながら大声で)
「せんぱ〜い。凄い物見せてもらいました〜ありがとうございます〜」
(と拍手をしながら声をかける)
(目が合った少女に声をかけられ、一瞬びっくりするが)
(手をあげて拍手に答えると、ステージを降りて翔子に近付く)
こんにちは、声援ありがとう
…君は中等部の子だね?
(初対面の少女に気軽に声をかける)
>>188 (ちょっとびっくりさせちゃったかな…。)
(先輩がステージから降りて近くに寄ってきたので自分も近寄り)
優勝おめでとうございます先輩っ!
はい私は中等部二年生山本翔子って言います!
(翔子も先輩の活躍にまだ興奮状態のまま、自己紹介をする)
はじめまして、山本さん
俺は高等部3年、迫水 直
(翔子の明るい笑顔に釣られるように笑顔で自己紹介を返して)
うん、折角賞金も入ったし、お近付きのご挨拶…何か好きなお菓子を買ってあげようか?
それとも「知らないお兄さんについて行ったらダメ」とか言われてる?
>>190 こんにちは迫水先輩!
(髪の毛を切ればもてるのに…)
(迫水に対してニコニコと礼はするが、髪を切れば文句なしに格好がいいのにと内心思った)
え?お菓子ですか?
でも私の食べる分はもう買いましたし…先輩に理由もなく奢ってもらうのは悪いですよ。
それだったら先輩…もしも気に入ってたら謝りますけど…先輩の髪伸びているから散髪したほうが絶対良いと思うんですけど
顔立ちやスポーツマンって感じでもてますよ〜そっちのほうが。
(迫水の誘いにもう自分の分は買ったと丁重に断りながら、正直に髪を整えた方が良いのではと迫水に話してみる)
(翔子の手元にある袋を見て)
ほんとだ…随分とたくさん買ってるね
クラスメートの女は「お昼はサンドイッチで充分」とか言ってたけどね…別腹って奴?
(ニヤリと笑う、翔子が断ったことは気にしてないようだ)
ん…あぁ、これね…
(前髪をかき上げて顔立ちを晒す)
何かすぐに伸びちゃうから面倒なんだよね…
前は短かったんだよ?
これでも野球部だったからね
>>192 (どっさりと袋にしまいこまれたお菓子を見られて)
あはは…今日は安いですからね。
それにここのお菓子は結構質も良いですからつい…。
ご飯とお菓子は違うんですよ。先輩のクラスメートの人はどうか私にはわかりませんし…。
(翔子は照れながら迫水に返す)
髪の毛長いのもおしゃれだとは思うんですけど…うはっ!
(先輩思った以上に格好がいいな)
(髪を掻き揚げた先輩は爽やかに映り、翔子は顔を赤らめる)
うーん…髪の毛長くなると切りに行くのとか面倒になるのはわかりますけどね。
夏場になる前に切ったほうが絶対いいですって!
え…先輩野球部だったんですか?先輩の事情はよく知りませんが…。
(何かあったのかしら先輩?)
(先輩に何かあったのかと思い口をつぐんでしまう)
ふぅん…女の子の腹は謎だらけだねぇ
(深くは突っ込まない)
「うはっ」って、なに?
どうかした?
(翔子の声に怪訝な顔)
あ、ん、うん…わ、分かった、分かったから落ち着いて
とりあえずは、これで勘弁して…ね?
(髪を後ろで纏めて尻尾を作り、紐で括る)
あ、そっちは気にしないでいいよ
どうせ3年は引退だから…
(本当は違う理由だが、口をつぐんでしまった翔子を気遣うように軽めの口調で)
>>194 ははは…私が最も怖いのは体重計ですけどね〜。
(深く突っ込まないので自分のほうで勝手に締めてみる)
え?ああなんでもないです、先輩は気にしなくて平気ですから。
(やば!警戒された)
(怪訝そうな視線で見られどぎまぎするも、迫水のほうが気を使ってくれて)
はぁ…はぁ。落ち着きました先輩!
(落ち着きを取り戻す)
うーんもったいないな〜。
でも先輩がそれでいいっていうんでしたらかまいません。
(残念そうにするが、これはこれでおしゃれだろうと納得もする)
ああ…はい。
先輩…部活お疲れ様でした。
(なんか訳ありに見えるけど…これ以上は私が言うことじゃないよね)
(明るく振舞うも、内心は辛いんだろうなと思い粛々と労う)
近いうちに切ってくるよ
そしたらまた意見を聞かせて貰うね?
(尻尾をいじりながら)
それよりも、喉渇かない?
ジュースの一杯くらいは奢らせてよ
(近くの喫茶コーナーを指差す)
さっき言ってた、理由が必要なら…
「後輩の可愛い女の子と仲良くなりたいなぁ」
「とりあえずはお茶でも奢って、もう少し話がしたいぞ」
…こんなのはダメかな?
(笑顔を浮かべて誘ってみる)
>>196 そのほうがいいですって!
絶対そのほうが似合いますから。
(髪の毛を切る気がまったくない訳でもないと知り、改めて散髪を勧める)
そうですね…立ち話もなんですから
じゃあお言葉に甘えてジュース奢らせて下さい迫水先輩
(喫茶コーナーに誘われ、実際喉が乾いてきたので了解し)
理由…いやだぁ先輩照れちゃいますよ〜
私の事可愛いとか、もっと話がしたいなんて〜
そこまで言われたら是非とも私を誘ってください。
(微笑まれてなおの事照れながら二人で喫茶コーナーへ向かう)
勿論、喜んでお誘いします
(二人で並んで注文カウンターに)
アイスコーヒーとポテト、両方Lね
(サラッと食べ物まで注文して)
えーと、翔子ちゃんは何にする?
(顔を伺いながら、下の名前で呼んでみる)
>>198 はい先輩一緒に飲み物でも飲みましょうか。
(注文カウンターに並び、迫水のオーダーとともに自分の注文を聞かれたので)
そうですね…私はオレンジジュースとホットドックで
それと私も先輩を名前呼びで呼んでもいいですか?
(と言いながらふざけ混じりに迫水の腕に抱きつく)
それは構わないけど…うわっ!
(突然抱き付かれてびっくりするが、引き離すようなことはしない)
《おいおい、胸、当たってるってば…》
(冷静を装いながらも知らずに顔が赤くなる)
(外見からは分からなかったが、意外と太くがっしりとした感触が翔子に伝わる)
えーと、翔子ちゃん…どこにする?
(支払いを済ませ、二人分をトレイに乗せて持つ)
【忘れてたけど、《》は迫水の心の声ね】
>>200 じゃあ決まりですね直先輩!
(そういいながら抱きつくことをやめず無邪気に胸を直の腕にくっ付ける)
(あれ?直先輩顔赤くなってる〜私の胸引っ付けられて照れてるのかな?
それに私が思った以上にただし先輩の腕がっしりしてるな〜やっぱり部活やってきた人は違うや)
(先輩の表情がわかりやすいほど赤くなり、さらにふざけて胸を引っ付けるが
思っていた以上に筋肉が乗っているため感心する)
そうですね直先輩!
じゃああそこのベンチで…。
(さすがに食べ物を受け取っているため少し離れ)
(食べ物を直に持ってもらい、自分は開いているベンチを指差し誘導する)
【了解です迫水先輩】
(押しつけられて、更に赤くなる)
《押しつけてる…分かってやってるな…》
《でも、意外と'ある'な…柔らかい…》
(翔子が離れると少し落ち着いて)
うん、じゃあ行こうか
(ベンチに並んで座る)
(トレイは膝の上に乗せて)
はい、これが翔子ちゃんの…
(ジュースのカップを手渡す)
>>204 (顔真っ赤!すごいな〜先輩)
(イチゴのように赤面している先輩が可愛くなり自分の年相応な胸をくっつける)
じゃあ行きましょう。
(ベンチに二人仲良く座ってドリンクを受け取り)
はいありがとうございます直先輩!
それとゲームしましょうか?私の買ったホットドックで私と先輩が食べます。
そして多く食べたほうが勝ちというルールですが、うっかりキスした場合量に関係なく負けというルールで…
唐突ですけどやってみましょうか?
(胸を押し付けた反動か…ちょっとだけHな気分になったので、まるでホスト遊びのようなことを言い出してみる)
【そろそろ私の時間が迫ってきたので、〆の展開に向かってください】
はぁ?な、何を…
(唐突な申し出に唖然として翔子を見るが)
ん…翔子ちゃんはいいの?
その…わざと負けるかもよ?(一応確認してみる)
…そのゲーム受けてみようかな…
(ホットドックを挟んで顔を向き合わせる)
【了解、うまく〆できるかな…?】
>>206 【すいませんもう少しこちらに余裕があればよかったのですが…】
うん折角直先輩に会えたんですから…。
(やっぱ先輩戸惑ってるな…でも先輩だったら)
ええ構いませんよ。その代わり負けたほうは一回だけ勝ったほうの言うことを聞くと言うことで
それに先輩だったら私負けても平気です。
(とりあえずキス自体はふざけて友達としたことがあるため了承し)
じゃあやりましょう!
(ホットドックをお互いくわえながら顔を向き合い)
(あらかじめ携帯のアラームをセットしなった瞬間お互いホットドックを食べ始め)
(確実に唇が近づいていくのだった)
ん…んぐ…
(ホットドックを食べながら、近付いてくる翔子の顔を見つめ)
(最後の一口を一瞬ためらうが、食べ切って)
………
(翔子の肩に手をかけて、引き寄せ、そっと唇を重ねる)
……俺の負けだね
(唇を離して、囁きかける)
>>208 ン…ぷはっ…。
(お互いの顔を見ながらのゲームだった為。
他者から見れば恋人のように仲良くホットドックを食べているように見えた)
(そして最後の一口になっていたが…翔子はドキドキし瞳を閉じて
好きな人のキスを待つ体勢になり、望み通り自分の唇が直の唇と触れあう)
はぁ…。
(冗談ではないキスをされ、腰が抜けてしまったが直の方が離れて負けを認めたので)
あはっ!私の勝ちですね。
(と直に笑いかけるが、直ぐに真顔に戻り直に対して)
じゃあ私のお願い聞いてください直先輩
また一緒に私と付き合ってくれませんか?
今度はもっとゆっくりできる所で…いいですよね?
(と正式にデートの誘いをかけてみる)
【ではすいませんがこれでこちらは落ちます。】
【確実に会えるかわかりませんが。またお会いできた時は普通にデートやそれ以上の事を考えますので宜しくお願いしますね】
【今日一日ありがとう迫水先輩 落ちます】
うん、分かった…付き合うよ
(申し出にまじめな顔で頷く)
(ゲームに負けたから…ではなく、翔子の心が伝わってきた気がしたから)
今度は髪、切ってくるね
(微笑み、翔子の手を握り立ち上がる)
じゃあ、一緒に帰ろうか?
(夕焼けの街に二人並んで歩み出す)
【ではこんな感じで〆ますね】
【今日はお付き合い頂いてありがとうございました】
【今度お会いできたら、その時は是非お願いします】
【では、こちらもこれにて落ちますノシ】
【待機させてもらうよ、誰か来てくれるといいけど】
【おや、今日は誰も来ないもんかと……】
【
>>35にプロフあるよ。お相手いいかな?】
【よく考えれば、私がまだプロフを投下していなかった気がする】
【それはともかく、相手をしてくれるというのならば拒む理由はない】
【というわけで、テンプレを投下しつつどういう話にしていこうか、相談したいところだね】
【名前】霧原 朱音(きりはら あかね)
【年齢】17
【性別】女
【身長】178cm
【3サイズ】89/58/81
【容貌】切れ目に長い黒髪、丈を詰めたスカートの制服。常に薄い微笑を浮かべている。
【能力】
・液体操作
自身の体液を混合した液体を自由自在に操ることができる。
例:超硬度の液体を纏って武器や鎧にする。濃密な霧を作って視界を遮断するなど。
この効果の影響下にある液体は触覚を持ち、その液体が触れているものを自身も感じることができる。
また、液体を操作するには自身の体液をある程度以上の濃度で混合する必要がある。
つまり、大量の液体を同時に操ることはできない。
【希望】責めるも良し、責められるも良し、楽しければ何でも大丈夫。
【NG】つまらないこと。
【弱点】周囲に液体が無ければ戦えない。最悪自身の体液をそのまま使用することになる。
【備考】
水を媒介とする未知のウイルスに冒され、液体操作の能力や身体能力の向上と引き替えに理性を破壊されてしまった。
そのため自己の欲求には非常に忠実な存在となってしまったが、それを隠して日常生活を送る程度の狡猾さと知性は持ちあわせている。
普段は少しだけ優等生な学生だが、夜ごと外を出歩いては自らの興味を満たすものを探し求めている。
それは戦いかも知れないし、肉欲であるかもしれない。
そもそもにして、日常を演じていることすら彼女にとっては興味深いことだから、なのかもしれない。
そして、興味に忠実な自分を自覚しつつ止めるつもりもないのが彼女である。
【そーだね、基本的に、まずは昼か夜かってなるわけだけど】
【物騒なのと日常的なの、どっちがいいかな】
【どちらも捨てがたいね、初対面ってこともあるし】
【そこそこ悪くはない印象から始めるか、少なからず脅威を抱く間柄として始めるか】
【どちらも悪くない、悪くはないが、最初は印象が悪いがそれがだんだん良くなっていく】
【……と、言うのがままある話で、もっとも私の場合はよくなる望みは薄いのだけど】
【前置きが妙に伸びたが、夜でいこう】
【最初の印象は悪め……ってことでいいのかな?】
【了解。書き出しはどっちにしよう】
【そうなるかどうかはそのときの流れ次第だけど】
【やっぱり第一印象はなるべく強いほうがいいからね、夜の私と会ってもらおうと思う】
【それじゃあ、今日は私の方からやらせてもらうとするよ】
【うん、それじゃあ、宜しく……お願いしまーす】
(いつもの夜の街、静けさと、時折の喧騒が混ざる街)
(少し湿った、それでも夜になれば大分過ごしやすくなった空気)
(そんな中、いつものように制服姿で彼女が歩いていた)
ようやく本調子、だな。まったく、随分ひどい怪我をしたものだよ。
(大凡一週間ほど前に負った酷い損傷も、すっかり治ってしまったらしい)
(相も変わらず人間離れしている体で、まるでそんな体を持て余しているかのように)
(今日も彼女は夜を往く。何もないことも多いが、今日はどうやら違ったようだ)
ほん……っと、空気読んでるよね。
本調子に戻ったとたんに、こういうのがやってきてくれるんだから。
(目の前には異形、実体を持たない影のような存在が、彼女の目の前で揺れていた)
(体はなくとも、放つ気配が告げている。それは少なくとも敵意と呼べるもので)
(それは、彼女に擦り寄ってきた。彼女は唇をわずかに吊り上げて)
(後ろから駆け寄ってくる足音に耳を澄ませていた)
(月光に照りつく黒革の竹刀袋。そのなかに篭められた重みが、
常夜からの乖離を克明に知らしめている。
両腕を露出した黒の衣服は、だが人工灯が絶えず監視眼を光らせる
現代町並みでは影と成ることはできない。
ならば影に溶け込むように、と、そうした異形の寄り合いを突き詰めれば、
自然と、迷路のような風格となった路地の奥へ踏み込むことになる――)
……? こんなところで何してるの、あんた。
(だが眼についたのは、高めの自分よりも更に長身の女の影であった。
そう影。地を這うだけの影が、別種のかたちを取っているという怪異が共にあることに気づき、
訝りながらも竹刀袋の口を開きながら)
――それ、友達?
(声には振り向けなかった。少なくとも今は、振り向くのは余りにも危険だった)
いやぁ……ちょっとこういう存在感のない友達はご遠慮願いたいかな。私は。
何してる、って聞かれると……日課の散歩。それだけ。
(話している間にも突き出された影の魔手を後ろ跳びに避ける)
(するとちょうど、背後で声をかけていた女性の真横に並ぶことになり)
(果たして計算ずくか否か、ようやくその場で相手の顔を見ることができた)
なんていうか、ね。困ってるって言うのが一番近いのかな。
ほら、あーゆーのに襲われるの、慣れてなくてさぁ。
(余りにも見え透いた嘘。この状況に一切の動揺を見せない時点で、彼女が普通ではないことなど確定しているのだ)
(ただそれは、相手の出方を見るためのブラフ。そんなことをしている間にも、影はゆらゆら迫っていた)
(眼鏡のブリッジを押し上げ、影を、それから横へ移動した影を一別する。
竹刀袋からずるりと這い出た漆黒の柄巻きで飾られた長柄に、
右手を置いて、気の抜けたような溜息を吐いた)
背を向けて、いちもくさんに逃げ出して、
今夜見たこと、誰にも言わずにさっぱり忘れて……なんて、
人間じゃないんだよね……?しゃあない。
とりあえず、人間の形してないもんから片付けようか。
(視線を影へ向けたと思えば、親指が鍔を押し上げて、やにわに右手に力が篭もったのも一瞬か。
間合いを詰める足労もなく踏み込み、霹靂のような青い光の絡みついた抜きつけの刃を、
不可視の影へ見舞う。まるで非実体を切り裂かんとするように、一瞬でその動作を完了する。
さて、どうなるか)
ここで逃げずに首を突っ込んでこそ、始まる話もあるってことで。
ほら、そういうのって王道だろう?
非日常に巻き込まれ、そこから始まるストーリー、なんてさ。
(半分本気のような、それでいてそれが冗談に過ぎないことももちろん自覚していて)
(そんな言葉を投げかけて、引き抜かれた長柄にわずかに目を見開いた)
なるほどなるほど。「彼女は刀を持っていた」
今日は、そういうお話か。なるほど。
(踏み込みから初太刀への動き、そしてわずかに見えた青い光)
(よくありがちな状況説明的なセリフを吐きながら、その一挙手一投足を注視していた)
(放たれた刃は、何の抵抗もなくその影を通過した)
(実体がないのならば当然のことではあるが、その斬撃もまた尋常ならざるものであり)
(影を切り裂いた断面に、青い光が宿って走り。あたかも炎が燃え移るように影の全身を覆っていた)
(その光が全身に回り、声なき声とともに姿なき影はその存在を掻き消した)
………お見事っ。
(はしゃぎながら、ぱちぱちと手を叩いていたりした)
(長尺を振り抜いて、血振りの空振り。
掌中で柄を回転させ、月光に照らされながら踊る刃は、迎えた闇色の鞘の
鯉口から飲み込まれていく。)
そういうのは、平々凡々な少年だか、少女だかが口にする台詞だよね。
(鍔鳴りとともに、不審げに横目で見据えながら、再び眼鏡を上げると、
剣を振るうに十分な、引き締まった白い両腕を組み)
恐慌状態にあって、颯爽と謎めいた美少女が助けに入る、と。
――そんな物語の、ふつーな主人公さんじゃないあんたは、何者?
相手は慣れて無くても、あの黒いのとは、割と見知った仲だったみたいだけど?
(拍手されても、はにかむような様は見せない。
こうして道化に徹されれば、掴める場所もないのだ)
まったくもってその通り。
こうして巻き込まれたことから、とても不思議で痛くて怖い物語が始まっていくんだ。
そして、そういう主人公には大概秘められた力があったりして……う〜ん、そういうの、あったらいいなぁ。
私にも。
(状況は違うとはいえ、そういうものがないわけではない)
(それでも心底うらやましそうに、そんなつぶやき声を漏らして)
でも参ったな、私はそういう主人公には見えないらしいし。
そんな私じゃあ、この後待ち構えているどきどきわくわくな大冒険は望み薄かぁ。
(少しだけ残念そうな口ぶりで、二、三歩歩いて振り返り)
初めて会ったよ、あんな奴。というか、人間以外で同じ奴に出くわすことなんてないけどね。この街じゃあ。
(一歩、さらに相手に向かって踏み込んで)
(斬ろうと思えば即座に斬り捨てることができるであろう、その距離で)
でもさ、さっきの、格好良かったよね。何やったの?
私にも教えて欲しいな、ただ斬っただけ、じゃないよねぇ?
(純粋な興味から来る笑みとともに、歩み寄る)
(そこには恐怖も困惑も欠片もなかった、それゆえにその表情は、その歩みは異様だった)
ただ斬っただけ、だよ。――いやこれほんと。
(竹刀袋を僅かに揺らしながら、そうして軽くあしらってみる。
どこかずれたような様子にはむしろ、こちらも冷静に対処するのが
得策だと判じたか、眼鏡の奥の瞳も伏せられた)
というわけで、とっとと現実的な朝のために、家に帰んなよ。
あたしも早いとこ寝たいしさ。
またあんなのが出てくるとも限らないし、
そんな冒険に二度も三度も都合のいい展開はやってこないよ?
(そうして顔を背け、再び人工灯ひしめく世界への回帰を促す。
得体の知れない、と言うのはまさにこの、背の高い女性にも
あてはまることだが、むやみに"一般人"だと思われる相手へ、
刃を向けたことの自省も、ないわけではないのだ)
いやいや、誤魔化さなくたっていいよ。
だって、光ってたじゃない。さっき斬りつけた時。
わざわざそんなしょうもない仕込みをして喜ぶような歳でもないだろう?
(竹刀袋を指差して、薄く笑ってそう言うと)
別に夜更かししたって、朝はいつものように来る。
だったら、夜は夜で別の楽しみ方をしたっていいじゃないか。
……いいや、あるね。断言してもいい。
この街には、私が求める冒険がある。絶対にだ。
(実際に冒険を一つ終えてきたわけだし、それでも尚まだ無数の冒険が口をあけて待ち構えている)
(それは、明白な事実であったから)
まあ……関係のない一般人相手に、そうやすやすと手の内を見せられないっていうのはわかるよ。
うん、よ〜っくわかる。だからこそ……やっぱり、降りかかる火の粉の一つでもないとだめなのかな。
ええと、何も持ってきてないってことはないと思うけど……ああ、あった。
(バッグの中を探って、取り出したのはペットボトル。ラベルは良くある炭酸飲料で)
(その蓋を緩めると、炭酸飲料特有の空気が抜ける音とともに)
(水弾が一粒、目の前の相手に向かって飛んでいった)
そんなもんより、平和に朝起きられるほうが絶対幸せだって。
現に、あんな恐い目にあいかけて、そんなこと言ってられるの、
どうかしてる――……
(肩を上げて、また落とす。
背にはどこか息巻いた様子で異常を愉しむ戯れ言が嗤っていたが、
流石にそうした、命のやりとりを快楽に置換することは彼女には無理だった。
アスファルトを靴裏が穿ち、足音のリズムを作って、やがてそれが
地面を削るような音へ変わる)
ッ……あんた、 それ。何のつもり?
(鋭い体捌きで、水弾は明後日の方向へ。
そうして回避はできたのだが、再び柄を晒すという、避けたい事態に
直面する形になって、歯がみする)
それこそ。あたしなんかよりもっと別の「冒険」にぶつけてよ。
有り余ったそのテンションを受け入れるほど、寛容じゃないんだよ……ッ!
私は欲張りでね、朝平和に起きたいとも思うし、夜は楽しい冒険がしたいとも思う。
恐い?冗談でしょ、楽しいじゃない。あんなとんでもない連中の相手するなんて。
むしろ、そんなことでもなくちゃあ体を持て余しちゃうよ。
(その感覚は他人には大凡理解できないものだとしても、それが受け入れられないのは少なからず残念ではあって)
(小さく肩を落として、頭を振る)
(少なくとも不意を突くことはできたであろうはずの水撃が難なくかわされると)
(その顔に浮かんでいたのは、わずかな驚きとそれ以上の喜び)
……やるねぇ。
ほら、命の危機となったら、いちいち出し惜しみなんかしないだろう?
あんたが教えてくれないから、自分で調べてみようと思ってさ。
何をやってるのか、凄い気になるし。だから……ちょっと付き合ってよ。
(まるで学校帰りに軽く喫茶店にでも誘うかのように軽く、彼女は水の剣を構えた)
(ペットボトルをぶち破り生じたそれは、表面に微細な水泡をいくつも纏わせていた)
私は刹那主義でね、その時々で楽しいこと、興味のあることを追いかけ続けるのさっ!
(一度剣を振るい、そして駆け出す)
(その切っ先からは再び水弾が飛んで、相手の動きを牽制した)
あんたも、可笑しいのか。
(どこか諦めたような、此度は侮蔑の色すら含めて、
相手の所作に、むしろ予見めいた感覚で殺意を感じ取り、
渋々、再びに刃を月下に晒す)
ヨノナカニハ、シラナクテイイコトモアルンダヨー。
……お断り、といいたいけど。
(炭酸水が凝った刃に警戒を緩めず、その場で刀を風車のように連続で旋回させる。
正面から飛んでくる、液体の弾丸はそれで捌けても、
次に飛び込んでくる斬撃への対応は一瞬遅れる。
一か八かと、読める位置に刃を翳し、防御の態勢を取り)
まあ、そういうわけだから。
……遊ぼうよ、一緒に。
(空気が変わった。戦いに相応しい空気へ)
(その引き金となったのは、引き抜かれて光る刃)
(その切っ先に軽く視線をやってから)
知らなくてもいいことと、知りたくもないこと、知らなきゃいけないことと知りたいこと。
それは全部私が決める。あんたの指図は受けないよ。
(弾かれた水弾が霧散し散っていく。その隙に、風車のように回る刃の中へと迫り)
(駆け寄る勢いを乗せて、鋭く打突を繰り出す。速さはあるし力もある、足りないものは技術だけ)
(とどのつまりはまっすぐすぎるその一撃は、予想外のところで不足したものを補っていた)
(突き出された刃はその先端を三叉に裂き、それぞれに刃の風車の隙間から相手に迫ったのだった)
(液体という特性を活かしたその奇怪な変化に瞠目する。
峰を押したところで恐らくは暖簾に腕押し。
相手の命に頓着はないとて、今夜は無血のままだったはずの
刃を血に汚す抵抗はある。)
――問答は無用、埒もないなら……容赦はしないよ。加減はするけど。
(故にか、再び鋭く横に体を捌き逃れんとしながら、
鞭のような中段蹴りを脇腹へ放ち)
ありがと、優しいね。
(命を懸けることになるかも知れない戦いの最中においても)
(そこで浮かべた笑顔は、親しい友達に向けるような顔)
(あるいは、こんな命がけのやり取りを楽しむことのできる相手こそ、彼女にとっては友なのかもしれない)
くっ……ぁぁっ!
(三つの切っ先がむなしく宙を切る、それと同時に鋭い蹴りが脇腹を抉る)
(重苦しい痛みと息苦しさに呻きを漏らすも、崩れかけた体制は地面に杭のように突き刺さった水の刃が支えていた)
見せてね、あんたがさっき、何をしたのかさぁっ!!
(そしてそのまま、崩れかけた体制に任せるように腕を振るう)
(その先の剣はは薄く長く引き伸ばされて、水の鞭へと姿を変えて)
(確かな手応えはあった、が、相手の動きが未だに停止していないと見るや、
遠ざかろうと思い切り地面を脚が叩く。
しかし、思うほか伸びた間合いは、庇う側の肩を、決して浅くなく裂いた。
晒されたままの腕が、赤血を散らし、また流れて目立つ軌跡を描いていって)
ッ、ンの、家は近くないのにッ!
……そしたら死ぬでしょうが……なかなか許してくれそうもないけどッ!
(そのまま一、二度跳ねる。攻撃距離や小回りに関しては
相手のほうが有利。ならば、回避という守勢に回れる間合いを選択する。
晴眼に構え直して、出方を待つ。鋭い痛みが肩に叫んでいるが、
未だ折れるわけにはいかない。そうしたら死ぬのはこちらなのだ)
こんなことより、もっと楽しいこともあると思うんだけど、ね……。
大丈夫さ、私の家が近いから。ぶっ倒れたら、そのまま連れ込んであげるよ。
(放たれた鞭が戻る、その切っ先はわずかに赤く染まっていたが、それもすぐに水に薄れて消えた)
死なないよ、私は。少なくとも生半なことじゃあ、死んだりしないよ。
でも、あんたは違うんだろう?喉笛掻っ捌かれたら死ぬだろう?脇腹ぶち抜かれたら死ぬだろうっ!
(今まで自分が受けて、それでも死ねなかった事柄を挙げる)
(半ば怒声交じりのそれは、死ねない自身への苛立ちすら含んでいるようで)
さっきの奴で来いよ。でなきゃあ、私はここからあんたを撃ち殺すよ。
(片手に水の剣を掲げて、さらにもう片方の手にもペットボトルが握られた)
(しっかりと狙いをつけて、水圧と速度を高めた水弾を再度放つ)
(銃弾ほどではないにせよ、高速の水弾が次々に降り注ぐ。そこには、加減の欠片も見えはしない)
もっと楽しいこと?あるなら知りたいね。私は、いつだって飢えているんだ。
もっと楽しいこと、もっとどきどきできるもの、いつだって求めているんだから、さぁっ!
(業を煮やしてペットボトルを上空に放り投げる。これが上空ではじけ跳べば、その直下は水弾の雨が降り注ぐだろう)
(直線の弾丸を、どうにか体を捌き、なんとか避けながらも、
次第にかすり傷は増えていく。
背を向ければたまらず蜂の巣という状況下にあって、ふいに納刀した。
短期決着の状況で悪戯に長引かせてしまったことは事実であるため、
どうにか打開策を見ようとする)
ぁ――
(その、放り投げた隙を見た瞬間、頭の中が水を打ったように静かになった。
が、その挙動は、じゃれあううちについ本気で殴ってしまったかのような
それである。踏み込み、抜いて、斬るというのを一瞬のうちに遂行するのは、
元よりも"見せる"という芸当ではない。
脇腹や喉笛を裂かれる前に、あっさりと禁を破り、死神のように間合いに滑り込み、
滞りなく抜いた。蒼の残滓のみ残して)
(誰もいない空間に、清涼飲料水の雨が降り注ぎコンクリートを穿っていった)
(彼女が見たのは、とうとう刃が引き抜かれるところまで)
(そこから先は、見ることすら叶わずに)
ぁ……はは、ははは。
(淀みも迷いも一切抜きに、明確な殺意とそれを実行するに足る業を以って振りぬかれた刃は)
(寸分違わず、彼女の胴を真横に薙いでいた)
(それは、その太刀筋があまりにも鋭く、速かったが故の必然)
あはは、ははは。……はは、ははははは!!
私、私……死んでない。
(痛みは、随分遅れてからやってきた)
(熱さや衝撃などといった物ではなくて、それは明確な痛み)
(切断されたその切り口があまりに鋭かったがゆえに、彼女の体が常人よりも遥かに優れた再生能力を持っていたが故に)
(断ち切られた皮膚が、肉が、骨が神経がそしてその細胞の一片一片に至るまでもが)
(刃がすり抜けていったその直後に、再生を始めてしまったのだった)
はは……ははっ。
(そして漏れるのは、力なく掠れた、狂ったような笑い声)
(死ににくいとは思っていた。それでも、これだけされれば死ねるだろうと思っていた境界があった)
(この一撃は、その一線をあっさりと超越した。否、させてしまった)
(その瞬間、彼女が抱いていた自己というもののイメージが大きく揺らぎ、悲鳴を上げた)
ねえ、何で?何で……私、死んでないの?
(今までの敵意も全てどこかに置き忘れてしまったような、恐怖に歪んだその顔で)
(そして、震える手を伸ばした)
(敗けた、と振り抜いてから響いた笑い声が確信させた。
そうした、戦いにおいての遣り取りで研ぎ澄まされた頭が認識させたにも関わらず、
今、この心臓が動いているのは、自分という殺人鬼が斬ったものが、
異形になりかけていても、人間であったということなのかもしれない)
……そうだね、あたしもちょっと驚いた。
(一切、無となった頭が、自我や冷静さというもののかたちを
取り戻してきたころ、相手の自問とも言える言葉に、
やや震えた声で答えた。
曲げた背を伸ばし、そうして伸ばされた手の、手首を掴む)
――いいじゃない。
物語の主人公は、そんな特別なちからを持ってるもんでしょ。
これが、"冒険"なんじゃない?
最初から最後までずっと物語……もう現実には戻れないね。
(手遅れだとでも告げるように、相手の言葉を逆手に取って。
笑おうとしたが、二転三転する目の前の女に対しては、
恐懼や疑心が先回り、引きつった鬼相へなってしまったかもしれない)
(手首を掴んだその手にすがりつくように両手を重ねる)
(水の剣も、ただの水溜りと化していて)
おかしい、よね。普通さ、こういう時ってずるずるって行くじゃないか。
上半身が、そのままどしゃって落ちるじゃないか?でも、そうじゃない。
おかしいよねぇ?
……違うよ、違うんだ。
絶対に死なないなんて、そんなことはあっちゃあいけないんだよ。
危機感がない、スリルがない。絶対に死なない、死ねないだなんて……あぁぁ、最悪じゃないかっ!
(握っていたその手を振りほどいて、何度も何度も頭を振りながら後ずさる)
違う、私は違う……そんな、そんなんじゃない。物語には終わりがあるんだ。
終わりがないなんて、そんなことがあっていいはずがないんだ!
(受け入れがたい事実を、それこそ振り払うように髪を掻き乱して)
私は、どうなってしまうんだい?これから。
(答えなんて出てくるはずもないのに、答えを求めて声を上げる)
(手を振り払い、相手が離れてようやく、刀を納めることができた。
喚き散らす相手の言葉も、端々は理解できなくもない。
自分がこうした宿命から逃れぬ理由に比べればむしろ、
苦しみとしては極上に値するのかもしれない。
だからこそ、理解したくなかったのだ)
……火口にでも飛び込んでみたらいんじゃない。
あたしは……生死なんか賭けなくても。
楽しいこと、気持ちいいことのほうが好き、だしね。
(生死の遣り取りのほうに意識が研ぎ澄まされた所為で、
実感のなくなった常にというものに、刺激を求めている。
刹那的であったとしても、殺し合いに愉悦など求めることはできない)
恐いなら、忘れちゃえば、逃げればいいんじゃない。
誰も咎めないし……知ったことじゃないんだから。
縋られても、あたしじゃ殺せなかったしね。どうにも。
……その、どこが楽しいんだい?
(そのまま離れて、地面に座り込んでしまって)
私だって、楽しいことは好きだよ。気持ちのいいことは好きだよ。
でも、これだって楽しかったんだよ。戦う事だって、楽しかったんだよ。
(欲求に忠実であるように、そういう生き物であるように変えられてしまった)
(それを自覚しているのかすらも定かではないにしても、彼女はその生き方を変えることはできない)
(だから、何でもしてしまう。その欲求が、赴くのならば)
……そう、だね。逃げちゃおうか。別にそこまで背負わなきゃいけないことじゃない。
今は、まだ死ねないけど……いつかそうなる日が来るかもしれない。
気が、早すぎたんだね。私は。
(ようやく自分を取り戻して、ゆっくり立ち上がると)
……あんたのことは、また日を改めてゆっくり確かめさせてもらうことにするよ。
だから、今日はさよなら。……何だか、疲れたんだ。
(そして、よろよろとおぼつかない足取りでその場を去っていく)
(おそらく、後ろからその隙を突くことは容易だろう)
(それほどに、隙だらけで無防備な姿だった)
【それじゃあ、こっちはこれで〆にさせてもらうよ】
【また、次の機会があればよろしくね】
それは、わかんないよ。
――あたし……普通、だし。
(そうして計らずも、目の前の、欠落に苦しみ、
悲嘆に暮れる姿にこそ、自分の正常性を確認し……
安堵する下卑た心に、むしろ自責する。相変わらずの弱さを痛感しながらも。
震えた唇でそう紡いで、目を逸らす。
理解もできなければ、相変わらずそんな苦しみを受け入れることも出来ない)
……だから、ふつーにお願いしたいけどね、後日なんてのがあるなら。
こんなのは、ごめんだよ……もう。
(肩の痛みと、緊張の糸が切れたような脱力感にその場に膝を屈し、
剣を突き立てても、大した効果のないような背を、見送るだけにとどめた。
……ただ今晩は、何もかも忘れた慰めにおぼれたいとも思ったが、
今から、他人の家に泊まりにいくのもはばかられた。
きっと見られたくない顔もしているのだと、どこまでも自分のために、
やがて自宅への帰途についた)
【うん、こっちからもありがとう。またねノシ】
【こんな時間ですが待機します】
【名前】迫水 直(さこみず ただし)
【年齢】19/3年生(2回目)
【性別】♂
【身長】185cm/75kg
着痩せするタイプ、細いが意外としっかり筋肉がついている
【容貌】短く刈り込んだ黒髪、わずかにタレ目、日に焼けた肌
【能力】妖魔寄生体宿主
寄生体が宿主を守る為の妖力により様々な能力を持つ
・たとえ首を落とされても、すぐにくっつければ治るほどの驚異的な新陳代謝
・常人の数倍に達する筋力と瞬発力、持久力
・戦闘時は皮膚・骨格・筋肉が変質して西洋甲胄に似た姿(220cm/150kg)に変身、更に能力が増幅される
・ただし上記の能力で消費するエネルギーは膨大で、しかもその全てを食事で補わなければならず、食事量は桁外れ
【希望】謎解き・探索・戦闘・エロ(攻め受け共に可能)etc…
【NG】エロでの切断・殺害、過度の暴力、衆道
その他のロールではNG無し
【弱点】
・戦闘技術皆無
・能力の暴走
・空腹
【備考】
・高等部所属/元野球部のエース
・3年時に不登校で留年
(寄生体感染の為、自我を失っていた)
・現在復学して2回目の3年生
・クラスでは浮き気味、双方で気を遣いあっている感じ
・怪異の存在は知っているが、積極的には関わろうとしない
・他の異能者の存在には気付いていない
【待機ついでに細かくプロフを修正】
【で、待機解除】
【名前】媛名 葵(ひめな あおい)
【年齢】18歳
【性別】 女
【身長】170cm
【3サイズ】 スラッとした体系で、胸が小さめ
【容貌】腰下までのストレートな黒髪。黙っていれば淑やかそうに見えないこともない。
【能力】“剣糸(けんし/ソードストリング)”
日本刀と糸やダガーなどの暗器を得物にすることから、組織内で“剣糸”の名を持つ狩人。
異能はないが、その運動能力・動体視力・反応速度は常人を大きく上回る。
※ 日本刀は≪弐式(にしき)≫という名の霊剣、特殊な糸は拘束・切断などが可能。
【希望】雑談、戦闘、エロール など
【NG】スカトロ、妊娠、死亡
【弱点】精神干渉・魔術的攻撃。痛覚は多少鈍いが、特殊再生能力などは有していない。
扱う武器の問題上で、両手を使えなくされると弱い。純粋な力比べにも同じく。
【備考】本性は≪深凪(みなぎ)≫という非合法組織から派遣された異形狩り。
狩るのは基本的に、彼女が組織の定義において“異形”とみなした存在だが、
今回は“学園の異能者”の調査を命じられ、三年に編入。彼らを探っている。
普段はあまり強く表情に感情を出さないが、感情の起伏はそう小さい方でもない。
外見や丁寧な口調とは裏腹に、真顔でさらっと冗談や人を喰ったような発言もしばしば。
“自称”平和主義者。しかし“剣糸”として敵には容赦なく、基本的に組織に忠実な猟犬。
NGワードは無い胸に関すること。現代文と銃器が苦手らしい。
【前回、投下し忘れていた分を今更ながらですが…】
【というわけで、何やら静かな夜ですが…暫く待機させてください】
【プロフィールは、上記になります】
何気にひめ先輩とは遭遇率が高い気もするけど。
発見してしまったので放置するのもどうかと思って。
そうですね…。何でしょう、暇な時間があうのでしょうか。(小首かしげ)
さて。何はともあれ、お声かけていただけたことは重畳です。
静かな夜なので、前回同様にちょっとどうかな…と思っていたところでしたので。
宜しければ、ロールでも何でも、お付き合いしていただけますか?
ロールならこちらからお願いします。
さて、内容について思いつくのはこの程度でしょうかね。
@某日屋上でまったりと会話(昼休憩or放課後)
Aテスト終了後、何処ぞで雑談
B一緒にお食事でもという誘いが何故か実現した・・・・・
そう、ですね……お約束したので恒例ですが、屋上、でしょうか。
テスト終了後、でも大丈夫なのですけれど、…場所が、思い浮かばなくて。
とりあえず、まったり(?)雑談路線、ですね。
会いたいならそこへ行け、みたいな場所になってますね。
この間は一応共闘でしたし、それが無難ですか。
では書き出してみますので、暫しお付き合いお願いします。
(人生は短い。昼休憩はもっと短い。日差しの強さが夏の訪れを声高に)
(告げている某月某日。××学園の屋上に、一人の青年が足を運んだ)
(日陰のある場所に設置されたベンチに腰を下ろし、一人栄養補給を行っている)
日本の夏ってのは・・・・・・・
(愚痴っぽく何事か呟きながら、サンドウィッチを齧り咀嚼し嚥下する)
(ペットボトルに入ったスポーツ飲料で喉を潤す)
(昼休憩突入と同時に此処へ直行した所為か、周囲に人影はない)
(人混みを厭うているわけではないが、静かに過ごせる場所は好きだった)
(白い髪に眼鏡、開襟シャツに包まれた華奢な身体)
(一人、外道を往くトレジャー・ハンター真賀樹 漸である)
(ゆったりとした足音を立てながら階段をあがり、そうして屋上への扉をひらく)
(いくらか心地よい風はくるものの、責め立ててくる夏の日差しは容赦ない)
(半ば反射的に日陰を探した視線が、“ある人物”を捉えて…彼女は一つ息を吐いた)
本当に、嫌になりますね。
(“暑くて”と後に付け加える。)
(本当に暑いのが嫌だと言ったのかは定かではないが、彼女はそのまま相手へ足をすすめ)
(そうして、何の許可も得ずに、漸の隣のスペースに腰をおろした)
【何やら使い勝手のいい場所、になってしまいましたね。】
【キャラ的にはお互い会いたがってもいなさそ(…と、書き出し有難うございました】
【それでは、改めてこちらこそよろしくお願いいたします。(一礼)】
やれやれ・・・・・
(伊達眼鏡の下の怜悧な双眸は、明確に屋上に入ってくる)
(人影の顔を捉えている。故に彼は小さく呟いた)
(多分、向こうも同様な感想を抱いたであろうが・・・・・・)
エジプトとかよりは幾らかマシですけどね。
(皮肉が入り混じった挨拶――というか何なのか。ともあれ)
(それに対してスルースキルを発動させて、言葉を返す)
この間はどうも。あの時は驚きましたよ。
ひめ先輩が須佐乃さんと付き合いがあるとは思いませんでした。
(隣に来た彼女に対して、一瞬鋭い視線を向けたが、直ぐに平坦な)
(表情を取り繕い、そして直ぐに穏やかな微笑を浮かべる)
(偽りの仮面には見えないだろうが、彼の本性の片鱗に触れたことのある)
(人間なら即座に看破するだろう。元々彼は、殺伐とした世界の住人である)
こちらこそ先日も、お世話になりました。
(日陰に入れば体感温度は随分と下がる。涼しいと、背をベンチに預けた)
私、そうそう人脈が広い方でもないのですけれどね。
…私的には貴方とあの方との間に面識があったことの方が驚きです。
まあ、私と会ったことがあるのですから、彼女と会っていてもおかしくは、ないですけれど。
(こちらに与えられた言葉と共に向けられた漸の微笑)
(彼の実態を知った今ではある種の違和感以外のものを抱くわけもなくて)
そうやって笑ってると、真顔に戻れなくなっても知りませんよ。
(汗ばんで肌にくっつく髪を厭うように軽くかきあげながら、その微笑を揶揄した)
以前、仕事の帰りに会う機会がありましてね。
その時は事無きを得ましたが。
ああいう典型的な狩人は苦手です。
(さばさばとした態度と口調でそう告げる。先日仕事の邪魔をされた)
(件については必要以上には拘っていない。何故ならハントをしていて)
(無事に秘宝を手に入れられた事の方が稀なのだ。故に彼は割り切っている)
あらら、酷い言われようですね。
これも周囲に溶け込むには必要な仮面なんですよ。
それに、結構気に入ってるんですけどね、コレ。
(しょんぼりとした風情で肩を落とす。案外コレは本音なのかも知れない)
そういうひめ先輩こそ、随分と学生服が似合ってますね。
いっそのこと猟犬なんて辞めて、スクールライフをエンジョイしてみては?
…そう、ですか。御強いですから、あの方は。
敵にまわす気なら、止めた方がよろしいと思いますよ。
(そんなこと言ったって相手に止める気がないのは分かっているのだけれど)
(とりあえず、とでもいう形でそんな気遣いに似た言葉を吐き出す)
…可愛い方、ですけれどね。
(ぽそり、と暑さに浮かされたゆえに呟いたように呟いた言葉は陽ざしに溶けた)
……別にお似合いでないとは申し上げておりません。
ただ、ああいうことがありましたから、貴方と私の間には。
正直なところ、非常に違和感を覚えざるを得ないと申し上げているだけです。
(慰めるつもりなのか、それともやっぱりバッサリ切ってしまうつもりなのか、
どちらとも取れないような言葉を真顔で淡々と返しながら、ちらりと相手に目線をやって)
―――どうも、ありがとうございます。
それにつきましては、私の飼い主次第です。別に、今は楽しい、ですけれど…。
(それから、逸らす。あまり振られたくない話題だということを、相手に露呈した)
敵に回すつもりはないんですけどね。僕としては、世の為人の為
その辺の妖魔でも狩っていた方が、遙かに有意義という気もするんですが。
少なくとも、僕程度の凡夫をどうこうするよりはね。
(彼女がこちらを気遣っている訳でも、心配している訳でもないのはわかっている)
(そんな義理も義務もない。ならばこの会話自体がかなり不毛だが、少なくともまだ)
(お互いに席を立つつもりはないらしい)
・・・・そうですか。僕としては、ひめ先輩も負けず劣らず素敵な人だと思いますけどね。
(二人の関係について立ち入る気のない彼は、それでも社交辞令の一環として言う)
(割合としては本音半分、社交辞令半分と言ったところだろうか)
・・・・・なるほど。ま、今更だな・・・・・とは思ってたけど。
とは言え、気に入ってるのは本当だけど、ね・・・・・・
(夏の暑さに反比例する様な、怜悧さの籠った言葉。盗掘屋としての彼の声だ)
世知辛い立場だね、キミも。ま、猟犬は死ぬまで猟犬か。
・・・・・キミの飼い主も酷い事をする。他の世界なんて知らなければ悩んだり
苦しんだりしなくても済んだものを・・・・・・・
(その言葉には、多少彼女に対する同情めいた想いが込められている)
(あの夜垣間見せた彼女の動揺や苦悩に接した人間として)
(或いは、学生生活の中で緩みつつある自分の事も含めて言っているのかも知れない)
貴方は妖魔並に厄介な存在だと、思いますけれど。
まあ、死んだらお線香ぐらいはあげて差し上げますから、どうぞ安らかに。
(洒落にならなそうな言葉だが、特に表情もないところをみると冗談なのだろう)
……ありがとうございます。相変わらずにお上手です、真賀樹さんは。
(かの娘についての言葉は特に深い意味なんて込めたつもりのない純粋な感想だったが
まさかそういう切り返しがくるとは思っておらず、小さく呆れ笑い、息を吐いた)
…個人的には、そっちの方が涼しくて幾分か好ましいですよ。
(そうやって揶揄したのは口調のことについてだろう。
こちらに対して幾分か同情めいた言葉が返ってくると、彼女は少しだけ瞠目した)
あら、まさかそんなお優しい言葉を頂けるとは思ってもみませんでした。
やめてください。優しくされてしまったら、揺らいでしまいます。
(肩をすくめた所作は明らかに冗談じみている。けれど淡々というのは彼女の仕様)
(しかしながら、その後にゆっくりと息を吐き出すと、ゆっくりと目を閉じた)
―――…別に、あの人は酷くなんかないです。私が我儘なだけ。
未だに何で、“私”をここに来させたのかは、理解に苦しみますけれど。
貴方こそ。他の世界なんて、知らなければ良かったんじゃ、ないですか?
過大な言葉だけど、褒め言葉として受け取っておくよ。
・・・・・・それはどうも。僕に墓標は必要ないけどね。
(冗談の類なのだろうと思いつつ、別にそれが本音だとしても)
(大した違いはないな、などと暢気な感想を抱く)
はは・・・・立場上敵対することもあるとは言え、
だからと言ってキミの事が嫌いというわけじゃないからね。
(裏を返せば、好意を抱いたとしても対立する要素があるなら)
(遠慮も容赦もしない、という遠回しな宣言である)
――僕はトレジャー・ハンターだから・・・・・・
(彼女の言葉に耳を傾け、暫く虚空に視線を移し、やがてポツリと言う)
知らない道を踏破して、禁断の領域に足を踏み込むのが仕事だから。
それに、知らない場所を知って見識を広めるのは好きだからね。
(それはこの外道を往く男の、偽りのない言葉だったのであろう)
僕の目的からすれば、マイナスになるのかも知れない。この学生生活というのはね。
けど、僕という人間にとっては、大局的に見ればプラスになる可能性だってある。
僕とキミは違うよ。猟犬や狩人と違って、戦うのはオマケみたいなものだしね。
翻って・・・・キミは僕と違って、温い生活で牙を研ぐことを忘れてしまったら致命的だ。
(ゆるやかに席を立つ。彼は日陰から日向へと移動し、振り返った)
仕事がやり辛いとか別として、個人的には死なないでほしいな
キミが死んだら、少しは悲しいと思うから。
(熱くも冷たくもない、その視線、その言葉。故に感情が推し量りにくい)
好きなことをお仕事にされているのは、良いことだと思います。
仕事を語っている時の貴方は、“本当に”幾分か柔らかいように見えますから。
(トレジャーハンターだという相手に言葉を素直に受け取る)
(こうやって自分の仕事を語る時、自分の目には彼が年相応に見えた)
……そうですね。牙を失くした犬は、猟犬ではいられません。
だから、此処にいても無くさないようにしなきゃ、いけないのです。
猟犬であることは、私の幸せの対価で、私自身が選んだことだから――…
(相手に理解できないだろう唐突な事を、呟いてしまったのは自覚していた。
何でこんなこと、と思いながら、立った相手の背を視線で追って)
(相手の言葉を聞くと、大きく目を見開いてから、珍しく…困ったように歪んだ笑いを見せた)
(それから、ふっと貌にうつした特に強い感情を沈ませて。いつものような表情で目を細める)
優しいこと、仰らないでください。うそつき。
(言外に伝えた。“貴方は、自分の道の邪魔になるなら、私だって殺すのに”と)
(それでも、日向にある彼を少しだけ眩しそうに見つめた彼女は、小首をかしげて…)
―――でも、私も貴方のこと嫌いじゃないと思います。
私も、多少なりとも悲しいと思うかもしれません。推測、ですけれど。
そういうキミは辛そうだね。猟犬であることに。
自分で選んだというのなら、もう少し毅然としたらどうかな?
多分、どんな道でも苦難は付き纏うんだろうね。それくらい僕にもわかる。
それでも、前を向いて進むのが、玄人としての矜持というものだろう。
(彼女がどんな選択と決断を迫られたのか、その背景は知らないし)
(聞き出すつもりもない。どんな想いで、今の道を進んでるのかも)
(だが、領分は異なれど彼と彼女は玄人である。なら相応に取るべき態度)
(はあるのだと、彼は心構えについて解いた。釈迦に説法かも知れないが)
よく言われるよ。僕はとっても嘘つきなんだ。
(人を食ったような笑みを浮かべ、眼鏡の位置を直す)
(゛邪魔なら殺す゛゛死んだら悲しむ゛それは彼の中では相克するものではない)
それはどうも。精々死なないように立ち回るつもりだよ。
(曖昧な言葉の交換。己の立ち位置を自覚しつつ、それでも個人としての感情は)
(別物だというのは、彼女も同じことらしい。これも致命傷に繋がると思いながら)
(それでも、その感情を無理に殺そうとは、もう彼は思わなかった)
・・・・・まだ死ねないんだよ。例え誰が相手でも、どんな遺跡でもね。
(視線を外し呟いて「それじゃ」と言ってその場を立ち去る。いつものように無音で)
ああ、そろそろ試験だけど、それが終わったら一緒に食事でもどうかな?
(今更どうして?と思われるだろうが、軽薄な女好きの後輩の仮面を被り、今度こそ立ち去る)
(――彼が食べ掛けの昼食を思い出したのは、教室に戻ってからだった)
【じゃ、これでこっちは〆だね】
【ありがとう。お疲れ様】
……つらそう、ですか?
(そう言われて、少しばかり驚いたように聞き返し、目を伏せる)
(自分が望んだことだから、辛いわけなど、ないのに――…頭ではそう理解している)
(ならば彼の言う通りだ。もっと、毅然としていなければならない)
そう、ですね。辛い、なんてことはないつもりなのですけれど、
他人から見てそう見えるなら、そうであってはいけませんね。
(そう理解しているはずなのに、揺らがされるから、この状況が彼女は“理解できない”のだ)
あら、日常ではうまく“嘘つき”なのを隠していらっしゃると思いましたけれど。
(相手の発言に、真顔で小首をかしげてみせながら)
そうですか。私も今のところ死ぬ予定というのはありませんから、
お互いに、精々長生きしましょう。生きてるって、結構大切だと思いますよ。
(視線を外して立ち去ろうとした相手の背中にそんな言葉をかけてから…
疲れたとでもいうように目を閉じた瞬間、例の二度目の誘いが聞こえて――返事の代わりに大きくため息を吐き出した)
嫌いじゃないですが。好みじゃ、ないです、あんまりに怜悧な方は。
(立ち去った彼のいない屋上でそんなことを呟きながら、ふと目線を右にやる)
(そこには彼の忘れものであろう食べかけの昼食が置かれていて)
……二年生、でしたか。
水琴さんに、渡して、「届けといてください」なんて申し上げたら、
きっとすごく嫌な顔をされてしまいそうです……困りました。
(クラスは聞いた気がするが、忘れてしまった。だが、自分で探して届ける選択肢はないのだろう。
それでも彼女は、自分の口にした状況を想像して小さく笑うと、忘れものを手に取ったのだった)
【こちらもこれで〆、になります】
【本日もお付き合いありがとうございました。それでは、おやすみなさい(一礼)】
【お疲れ様です】
【ROMさせて貰いました】
【お二人とも素晴らしいロールですね…】
【そんなすごいお二人の後で恥ずかしいのですが…待機させて貰います】
【プロフは>244です】
【待機解除、また来ます】
【おやすみなさいノシ】
こんばんはっ。
しばらく待機してみるぜ。
プロフは…
>>22だ。気軽に話しかけてくれよ
さて、久し振りの再会だ。
ゆるりと語り合うか、刃を交えるか。
>>267 おっ…どうする?
んー……まあ、やりやすいのはバトルロールかな。
別に雑談ロールでも構わねぇけど。
ふむ・・・・・
刃を交えるのはまたいずれでよかろう。
ここはひとつ、語り合うとしようか。
場所については戦場でも学び舎でも構わんよ。
んー…そうだな。
真夜中の路地裏で、化け物退治後、
偶然出会うって感じでどうだ?
もしくは前回みたく、共闘したあとの一幕とか。
そうだな。化生を退治した後でいいだろう。
以前と同じく、こちらが後から駆け付けたという塩梅で。
書き出しはまかせてよいかな?
(立ち並ぶビル街。その影に月の光すら殆ど差し込まない路地裏。
彼はそこに立っていた。既に『日常』と化してしまった『非日常』。
こんなことをして一体何になるのか。誰かの命が救われたわけでもない。
―――そう、ただの自己満足に過ぎない)
…でも、ま、…それでもいいんじゃねえかな。
(少年はそこで思考を遮断する。
今までに何度だって考えてきたことだ。そしてこれからも考えていくことだろう。
ならば、今、いつまで考えても答えが出るとは到底思えない。
苦笑を漏らしながら、四散する異形の者どもの遺骸を眺める)
勘弁してくれよ。…飛び火は燃え移る前に消しておかねえとな。
――そうだろ? 暁小次郎?
(背後に背を向けて立つ人物にそう問いかける。
この剣鬼と出会うのは二度目。良くも悪くも『戦う』ことに思考を特化されたような男。
『戦う』ことに関しての技量は遥かに上、『殺す』ことに関してはさらに上を行くだろう。
その研ぎ澄まされた雰囲気は、鋭利な刃よりも鋭い。こうして背中を向けているだけでもそれを感じていた)
にしても、相変わらずだな、あんたは。
もう少し、青春っていうものを楽しんだらどうなんだ?
(それは自分にも言えるのだが、と付け加えて背後の男に告げる)
【それじゃこんな感じで頼むぜー】
(灰色の建物に囲まれた路地裏。朧に差し込む月明かり)
(何もかもが自分の知る世界とは異なっている。自分は異邦人であると痛感する)
(己の中に擦りこまれた《知識》と、己自身の経験の齟齬が生み出す軋轢)
(変わらない物があるとすれば、剣を携えた己と倒れ臥す躯だけだろう)
(自身の得物とて、かつて愛用していたそれとは異なる西洋刀ではあったが)
ふむ、俺の知った事ではないが、そこそこ愉しめたかな。
面妖な生き物と斬り合うのは、剣客と斬り合うのとは違った趣がある。
(無造作にその言葉を斬って捨てる。修羅場の中にいるとは思えない典雅な表情)
(大剣を肩に担ぎ、まるで物見遊山をしているかの様な風情である)
ははは。生憎と俺はそこまで器用な男ではないよ、郡太一朗。
虎は虎。鷹は鷹。剣客は死ぬまで刀に生きるのがよい。
花や蝶を愛でるのはやぶさかではないが。
(からからと笑い、どこかへ剣を仕舞う。背後にいる少年――郡太一朗)
(彼と出会うのは二度目だった。それ故にこの剣鬼にはわかるのだ)
そういうお主は、以前より研ぎ澄まされておるな。
多少腕を上げたか。次に死合うのが今から楽しみだ。
(血生臭い台詞だが、この修羅に殺意はない。技比べを遊びの様に捉えているらしい)
【では、よろしく頼む】
……俺の理解を超えてるな。
アンタの『趣』って奴はよ……。
(呆れるようなため息をこぼしながら、
この剣鬼なら言うだろうなという感想も抱き、苦笑を浮かべる)
所謂、武士道ってやつか?
俺にはよく分からねえけど、それも生き方のひとつってことかね。
現代社会にゃ通用しねえ生き方だが、…ま、アンタにはよく合ってるよ。
(俺はそんな生き方はできないけどな、と付け加える。
だが、感覚としては何となく分かった。人それぞれの生き方がある。
それが良いかどうかは、分からないが、本人が納得してそういう生き方をしている。
…今自分が異形の者たちと戦っているのと同様に、
案外生き方というのは自己満足できればそれでいいのかもしれない。)
よく言うぜ。褒め言葉として受け取っておくが、
あんたに立ち向かうにはまだまだ技量が足りねぇよ。
…そうだな。俺の命と引き換えに、アンタの腕一本、取れるか取れないか……そういうところじゃねえか?
悪いが、そんな分の悪い勝負は出来ないってもんだ。
それにそんな勝負じゃ、アンタも満足できないだろうに。
(命がけの勝負を冗談として言える相手に、苦笑いを浮かべる。
冗談じゃない。こんなのを相手にしていたら、命がいくつあっても足りないくらいだ)
ふむ・・・・・ひとつ言っておこうか、郡太一朗。
武士道などと言うものはな、剣客には無縁なものだ。
ただ刀を振るうことに生き甲斐を感じ、修練を重ね研鑽する事を至上とし、
斬り合いに無上の喜びを感じ、そしてその果てに屍を晒し、朽ち果てる。
(かつて死合いにて敗北を喫し、屍を晒したことすらある修羅から語られる、《真実》)
言わばそれは修羅の道だ。高潔な人格を尊ぶ道徳性を持つ武士道というのはな、
後世の者たちが生み出した幻想に過ぎぬ。それは路傍の木切れにも等しい。
(黄泉から帰った剣客は、主に刷り込まれた《現代日本》の知識を持っている)
(故に知っている。剣客とは何かを。武士道とは何かを。修羅道とは何かを)
謙遜か、それは。まあよかろう。
今のお主と戦う気はないよ。もう少し修羅場を潜り、強敵と戦う事だな。
この様な有象無象との戦いより、真に優れた猛者との決闘の方がお主にとっては
何よりの研鑽となるだろう。生き延びられればの話だが、俺はそうやって腕を磨いたよ。
――ふむ・・・・・少し興が乗ったな。
月でも眺めながら、ゆるりと語らうとしよう。
(ゆらゆらと、不思議な歩法で歩きだし、死臭漂う場所から離れる)
(相手がついてくる事を確信したように。相手が逃げる事など念頭にない様に)
……難しいことはよく分からねぇけど、
要するに強くなることだけを考えてるってことか?
しかしまぁ…それにしても、よくそれだけ剣のことを考えられるもんだな。
ま…それがアンタの生き方だっつーんなら、当然だろうけどな。
(自分には理解出来かねない領域、それが彼にとっての日常なのだろう。
だからこそ、これほどまでに強いのだろう。剣のことだけに拘れるのだから)
…謙遜じゃねーよ。事実だ事実。まあ、俺も命は無駄にしたくねえからな。
せめて、アンタに対抗できるぐらいの力は付けてみせるさ。
俺のためにもな。
(この数ヶ月間だけでも、自分より強いと感じる相手とたくさん出会ってきた。
そんな人物たちが戦っている相手を、自分は相手にしているのだ。
ならば、尚更力をつけねばならない。そう、この剣鬼を相手にできるくらいには―――)
やれやれ…あんたの話は、物騒なことしかなさそうだが、
ここで会ったのも何かの縁ってことかね……ま、付き合うよ。
(軽く肩を竦ませて、小次郎のあとを歩いてついていく)
剣を天地と見立て、何かを追究する。もっと何かがあるはずだ、とな。
だが、俺に言わせれば剣の道に最果ても極みも何もない。本当に何もない。
ただ積み重なる躯があるだけだ。俺は剣が振れるが、百姓の様に畑を耕し
食い物を作ることはできぬ。どちらが世の為人の為になっているか、比べてみる
までもなく明白だろう。剣に生きるということは、そういう事だ。
(くっくっくっ・・・・・低く低く、陰気に、自嘲気味に笑う)
・・・・・・だが、その修羅の道からは抜けられぬ。人の命を奪うと言う事は、
人から命を奪われるその日まで、生きるということなのだからな。
・・・・・人の住む場所も変わったものだ。
俺の生きていた時代は、こんな建物はなかった。
夜空も、人の作りし光に染め上げられ、星が見えぬ。月も曇って見えぬ。
(黄泉から帰ってきた男が、作り物の眼で夜空を見上げる)
人の生き様も変わった。大地を削り灰色の石で固める。
人が空を飛ぶなど、夢物語だった。
外津の国と海を越えて交流するなど、とてもとても。
(月に向かって手を伸ばす。決して掴めぬそれを求め、偽りの手を伸ばす)
とても、豊かになったのだな、この国は。あらゆるものを犠牲にして。
だが、それはとても――よいことのはずなのに・・・・
何故だろうな。俺はとても寂しいことだとは、感じるよ。
この時代に生きるお主には、わからぬことではあろうがな。
(寂寥。自分がこの時代に黄泉還った事に後悔はない。だが、それでも・・・・・と思うのだ)
……何であれ、意味は必ずある。
どこでも聞くフレーズだけど、要するにその力も、方向次第じゃねえか?
例えば、誰かの用心棒になるとかな。
ま……、思い切り死合いしたいってのなら、それは無理だろうけど。
アンタが思うところまで行ってみればいいんじゃねえか?
それで、諦めたり、挫けたりすれば、そこでまた考えればいいさ。
―――もちろん、人の命を奪うっていうのなら、俺はアンタの前に立ちふさがるけどな。
(今は叶うこともない宣言。だが、その意思だけは本物。
相手が剣のために生きるのなら、自分はその刃を叩き折るまで)
その時までに、俺はアンタの刃殺し(ソードブレイカー)になってやるさ。
もちろん、今の俺じゃ逆に叩き壊されるだけだけどな。いつか、きっと。
(今は敵うこともない剣鬼。ならば、それに追いつくまで。
それこそ、自己満足だった。だが、自己満足でもそれを貫き通せば現実と生まれ変わる。
今は脆い宣言。幻影や虚構ですらない。形もまったく見えない未来。
だが、己の自己満足を妨害するのなら、それを蹴り飛ばして突き進むのもまた自己満足)
……何が良いのか、何が正しいのか。
今の時代しか知らない俺には分からねえよ。
アンタが知る時代とはまったく違う時代になっちまったのかもしれないさ。
けど……それでも思うんだよ。本当に大切なものは、まだ残ってるんじゃねえかってさ。
それが何かは……今の俺にはまだ分からないし、実感もできないけどな。
(ぼんやりと釣られるように天上を眺めて、ぽつりと呟く。
たしかに彼の言うことも一理ある。昔と比べ、失われたものもある。
だが、そのさびしいことばかりが、今の世の中ではない。少なくとも少年はそう感じていた)
前向きに考えろよ。
確かにアンタの言うとおりかもしれねぇが…だからこそ、新しいものを求めるべきなんじゃないか?
今を振り返って良いことがないのなら、先を見て新しい良いものを見つければ良い。
あるいは生み出したっていい。…それが未来って奴なんじゃねえかな。
単純なイメージだけどさ。それが生きていくってことでもあると思うぜ?
人斬り包丁に斬る以外のことができると?
・・・・・・今の俺には仕えるべき主はいるが、それは守るべき者ではない。
それを望んで俺を、黄泉の国から呼び戻した訳ではないからな。
いずれ――斬り合い以外の何かを見出したいものだ。
折角現世戻り、今一度の命を手に入れることができたのだからな。
(それが仮初めのモノであれ、今自分は《生きている》と断言できる)
(それが泡沫の様に儚い物であれ。一夜の幻の様なものであれ)
――ふむ、人を斬る事には飽いたが、その言葉は刻んでおこう。
その時は俺を超えてみるがいい。それもまた一興だろうしな。
(剣鬼は笑う。その清冽な意思を好ましく思ったから)
(誰かの為に刃を振るう。それは自分が遂にはできなかった事だからだ)
(彼はいずれ自分に追いつくだろう。それを確信する》
(そう思える相手が見つかっただけでも、舞い戻って来た甲斐があったというものだ)
(故に、歴史に名を刻まれることがなかった剣鬼は笑うのだ)
・・・・・新しい何かを掴めるのは、生きている者だけだ。
死者に時の刻みはない。故に進むことは叶わぬ。
(例え《知識》を刻まれたとは言え、自分の本質は昔から何も変わっていない)
(それは自分が根本的に《死》の属性を有しているからだろう)
(なるほど、確かに自分は《生きている》。それは断言できる。変わってしまった日本を見て)
(寂しさを感じる事もできる。自分が異邦人であることに、言い知れぬ感情を抱くことすら、ある)
(それでも、自分は使者である。終わってしまった者が、新しい何かを掴むことが、できるのだろうか)
俺にはまだわからぬ。光明すら見えぬ。
(――それは断言できない。少なくとも、今は)
・・・・・興に乗り過ぎたか。そろそろ別れるとしよう。
では、またいずれ。達者でな。
(十字交差点に突き当り、黒い着物を羽織った剣鬼はそのまま左に曲がった)
【久し振りなので手間取った】
【お相手感謝する。では、またいずれ・・・・・】
出来るんじゃねえの?
……刀でも剣でも、野菜を切ることは出来るさ。
途轍もなく、やり難い仕事ではあるけどな。
(苦笑を漏らす。刀や剣でわざわざ野菜を切る人間なぞ聞いたことがない)
そういう馬鹿がひとりくらい居てもいいとは、俺は思うけどよ。
気長に待っていてくれ。
あんたが望むような力を付けれるかどうかは、今の俺には分からない。
けど……そうだな、あんたを楽しめるぐらいには成長するつもりだぜ。俺は。
だから、アンタも何かに挑戦してみな。
アンタが死者だろうが何だろうが、やろうと思えば出来ることなんて幾らでもある。
それこそ、斬り合い以外の何かも見つかるかもしれないしな。
――ああ、アンタの望むような力をつけるまでは、
他の誰かには殺されはしないさ。絶対にな。
もっとも、出来る限り、アンタとは会いたくねえけどな、こっちとしては。
(小次郎の背中を見送ると、彼もまた踵を返し反対の表の大通りを目指して歩き出した)
【こちらこそ、ありがとうな? また機会があればよろしく頼むぜ!】
【連夜になりますが、待機させて貰います】
【プロフは
>>244に】
【おっと、いつの間にかすごい時間に…待機解除します】
軽く待機してるぜ。
プロフは
>>2を見てくれ。
雑談でもロールでも構わないぜ。
待機解除するぜノシ
さて、待機するかな…
プロフは
>>244を参照
何でもOKだよ
やあ、デモパラな少年(ぇ
と、一言言ってみたかっただけだ。ついでに相手もしてくれれば嬉しいところだけどさ。
>>286 デモパラだよw
ついでにクレイをイメージしていただけたら
こちらこそ、お相手お願いできるかな?
となるとさしずめ私はサラマンダー/オルクスとでも言ったところか。
まあ、そんなことはどうでもいいさ。
早速始めようじゃないか。何かそっちに希望はあるかね?
ダブクロかい! っ【突っ込み】
…これまでにしておこう
そうだな、あまり深く考えていなかったが
異能者同士としての交流…初対面だから、お互いの存在の確認になるかな
そんな感じでどうだろう?
大雑把過ぎるかな?
まあ、それはあくまでも目的だ。
ここで決めるべきはまず、状況。
そっちにネタがないなら、こっちからネタ振りさせてもらうけど……。
どうする、考えがあるってなら聞こうじゃないか。
そうか…うん、確かにそうだな
状況ね…
すまないが、そちらに任せてしまっていいかな?
さて、それじゃあ一つ考えるとしよう。
放課後、屋上。君が何気なくそこにやってくると、君はそこで私と出会う。
だけど、そのとき私がしていたことは普通じゃなくて、それは少なくとも興味を持つには十分なことだった。
最近、微妙に殺伐としてたし。偶には学園生活というのを少しでもやってみるのもいい。
そう思ったわけだ、構わなければ書き出させてもらおうかな。
了解
何してるんだろ?今から興味津津だな
では、書き出し頼む
(随分日も長くなった。最近は、頓にそれを感じる)
(まだまだ明るい放課後、下校する生徒を見下ろしながら。家に帰る気にもならなくて)
(そのまま、恒例の夜の散歩に出ようと思い立った。しかし、気づいてしまったことがある)
……ない、な。そういえば、最近補充を忘れてたね。
(別になくとも代用は効く。それでも、切り札は常に持っておきたい)
(彼女はそう考える人間だった。そして、考えたら即実行するのも彼女だった)
(取り出したのは空のペットボトルが一つ、それを床に置き)
(そして徐に、手首に剃刀を走らせた。流れていく血は、決められた道の上を行くように、ペットボトルの中へと流れ込んでいく)
随分、慣れたよねぇ。最近じゃあ、二本分くらい一気に抜いても、貧血起こすことも無くなったし。
(ペットボトルに二本といえば、単純計算でも1リットル。つくづく人間離れしてきたと笑う)
(そんな彼女を、見ている誰かがいることなど知りもせずに、ただ、笑う)
(何気なく足が屋上に向いた)
「うだるような暑さも、屋上ならしのげるかも」
(その程度の理由)
(階段を上がり、扉を開く)
…先客か…
(見るともなしにその少女を見る)
(が、こちらに気付いていない彼女の行為に目を疑う)
……っ!
おいっ!お前、何をやって…バカな、ことは…
(滴り落ちる赤い糸が不自然に動き、ボトルに治まるのを目にして言葉を失う)
………
おや……誰か来たね。
(呟くと同時にペットボトルが満たされて、流れ出る血も不意に止まる)
(手首の傷を赤い膜が覆うと、すぐにそこには傷一つない皮膚が再生されていて)
や、驚かせたかな?
(ペットボトルを拾い上げ、バッグの中に放り投げ)
………。
(フレンドリーに声をかけては見たものの、やはり状況は重い)
……手品、さ。ちょっとブラックでダーティーな手品。
そういうのが趣味なもんでね、人目につかないところでこっそり練習してる。
飛ばしたはずの首がくっついたりだとか、そーゆーの。
(と、口からでまかせをぽんぽんと並べ始めた)
(呼び止めたが、あっさりと血が止まり)
(平気な顔をしている彼女に二の句が継げず)
あ〜…それは、大丈夫、なのか?
(バッグにしまわれたボトルを追うように指差す)
手品…?
(彼も、そんなでたらめを疑うくらいの、真っ当ではない経験をしてきている)
(だが相手が隠す以上、詮索もできない)
なら、他にも何か見せて貰えるかい?
手品には観客が必要だろう?
本当に心配されるくらい、上手いことやれてたってなら……手品師としては合格だな。うん。
(したり顔で頷いた)
(少なくともまだ、彼女に夜は来ていない)
(だから、おいそれと正体を明かすのは躊躇われた)
なるほど、あんたの言うとおりだ。
でもね、手品だってただじゃないんだ。こっそり見られてたぶんにはしょうがないけど。
まともに見せるとなったら、見料くらいはいただくさ。
(親指と人差し指とで小さく円を作り、意地悪そうに笑う)
(そしてはぐらかしたまま、悠然とすれ違う)
ははは…ブラックでダーティー、合わせてブラッディってところかな?
(頷く彼女に笑い)
うぅ…そう来るか…
(口ごもっている隙にすれ違い、去ろうとする彼女)
おいおい、つれないじゃないか…
そうだ、見物料は払えないが、代わりに俺の手品を見ていかないか…?
(自分でも信じられない台詞が口をつくが)
(そんなことは表情に出さず、フェンスに近付く)
ああ、なかなかうまいこと言うね。
(ちょっとだけ感心したように笑って)
………へぇ。
(興味をもった。面白そうな奴だと思った)
(振り向いた理由は、ただそれだけでよかった)
ああ、いいとも。見せておくれよ。それが面白かったら、私のとっておきを披露するよ。
(開きかけた屋上の扉を再び閉ざして、そこに背を預けて腕を組み)
《何でこんなことしてるんだろうな…》
(頭に浮かぶ疑問を敢えて無視して)
(屋上の鉄柵に手をかけたまま、扉際のたった一人の観客に振り返ると)
(おどけた声色で喋り始める)
さて、タネもシカケもないこの柵ですが…
私の手にかかれば…この通り…
(さして力を入れたようには見えなかった)
(だが、頑丈な筈の鉄柵は、彼の手の中で金属質な悲鳴をあげながら)
(溶けた飴のようにその形を変えていく)
やるじゃないか、面白い。単純にバカ力なのか、高熱でも発生させてるのか。
それとも柵自体を別の何かに作り変えているのか……。
(ありもしないようなことをぽんぽんと宙に投げ)
しかし、まあ何にせよ。ただ事じゃないってことだけは確かなようだ。
スプーン曲げるのとは、ちょっと訳が違うからね。
(そんな言葉を漏らす内、先ほど作ったペットボトルが動き出す)
(次なるこちらの手のために、このちょっとした手品は、彼女の興味を引くに足るものだったから)
(視界の端に隠れるように、赤い糸が一筋、貯水タンクへ這っていった)
いや、お見事お見事。これじゃあ私も、とっておきを見せないわけにはいかないよな。
さてさて、それではこれよりこの屋上に、巨大な鳥を出現させて見せましょう。
(低く抑えた、芝居がかった口調で)
ワン・ツー・スリー。
(告げると同時に指を鳴らすと。貯水タンクが弾け飛ぶ)
(鉄の卵を食い破って現れたのは、鳥を象る巨大な水塊、夕日に染まったその羽を広げて)
さあさ、ご満足いただけたしょうか?本日はこれにて、また次の機会を、お楽しみに。
(おそらく呆気にとられているであろうその隙に、後ろ跳びにその鳥に飛び乗り)
ああ、そうそう。片付けよろしくね。センパイ。
(ダブった奴というのは、さすがに何かと有名なのだ)
(だからこそセンパイ、とそう告げて巨大な鳥は飛び立った)
(すぐにその姿は掻き消えて、彼女の背中に羽をなす。極限に薄く広い、水の羽)
(それはもちろん羽ばたく目的ではなく、滑空するためのパラシュートのような役割しかなさなかったが)
(それでも、校舎の後ろに広がる林の奥まで辿りつくには、十分すぎる滑空距離だった)
(貯水タンクの炸裂を聞きつけ、屋上にはやがて人が集まるだろう)
(かくして、迷惑をひたすら振りまいて彼女は去っていったのである)
【さて、そろそろ時間がまずいんでね】
【いささか急ではあるが、これで〆させてもらう】
まぁ、こんなところかな?
(曲げた鉄柵をこともなげに元に戻して)
どうだい?君の手品の見物料くらいにはなったかな?
(今度は自分が見る番だ、とでも言いた気な態度で柵にもたれる)
さて…随分と前口上が長いじゃないか
(彼女の口から飛び出る言葉を受け流しているうちに)
(隠れて行われている準備に気付かない)
…?おっ?おわぁぁ!
(突如として現れた水の鳥)
(その出現に、飛沫をかぶるだけで何もできずに圧倒される)
…っ!おいっ!待てよ…
(「センパイ」との呼び掛けに我に返り、呼び止めるが)
(既に彼女は遠くに飛び去ろうとしていた)
……ったく、名前くらいは教えろよな…
それに、どうしろって言うんだ…
(途方に暮れた顔で給水タンクを見上げる)
【こんなことでこちらも〆】
【予定時間を確認しなかったね、慌しくさせてしまい申し訳ない】
【ともあれ、お付き合い頂きありがたく】
【これに懲りずにまた付き合ってくださいませ】
【名前】稲葉瑞希(いなばみずき)
【年齢】18歳
【性別】女
【身長】158cm
【3サイズ】87/62/86
【容貌】明るい茶色のショートヘア。襟足だけ首を覆うほどの長さ。
だいたい制服姿。
【能力】念動力。
効果対象は無生物の固体と自分自身に限定。
有効範囲は肉眼で見える程度まで。望遠鏡やテレビの向こうに影響は及ばない。
ちょっとした体術も使うが達人にはとても敵うレベルではない。
【希望】戦闘、雑談、エロール。責め受け性別問わず。
【NG】猟奇、スカ
【弱点】決まった姿形の無いものとの戦闘。
あまり巨大な対象にも影響は及ばない。もちろんビルを吹っ飛ばすとか無理。
【備考】超古代文明の遺物を探す秘宝ハンターの中でも一際にダーティな組織『エデン』所属。
ある発掘の最中に探し出した秘宝を自らの為に使い念動力に覚醒。その際に阻止しようとした同僚のハンター数人を能力で殺害。
当時所属していたハンター組織から逃れて今に至る。
常に言動が軽くどこか他人をおちょくったようなノリ。その時の気分と欲求のままに生きている。
【新規参加。まずはプロフ貼りだけで落ちと】
>稲葉瑞希
同じ名前のキャラクターが版権作品にいるんだが。
フルメタルパニックという作品なんだけど。
名前は考え直した方がいいんじゃないかな。
版権に?それは知らなかった…。
というわけで一文字変えて見た。
稲葉→稲場
読みはそのまま変わらずで。忠告ありがとう。
それじゃ変えてないのと同じだ。
「フルメタのあのキャラか」と思われたくてやってるなら何も言わないが。
損したくないなら「既存のキャラを想起させる名前」は止めた方がいいんだがな。
うーん、そうかな?
まあ、アニメか漫画のキャラによく似た名前の人間は実際たくさんいるからね。そんな中の一人なんだと認識してくれれば。
ともあれこの名前で通してみるよ。
ただ字面がまるっきり同じではさすがに紛らわしかったろうし、そうならずに済んで感謝します。
さて、初めの一歩を踏み出す前から蹴躓くなんて失笑もんだけど待機でもしてみますか…。
>>304がプロフ。諸々の事情で名字が微変更されてるけど気にしないで欲しい。
お疲れさま、色々あったみたいだね
さて、お付き合い頂けるかな?
プロフは>244
>>310 初めまして。まあ、色々とあったみたいっぽいよ。
うん、もちろん喜んで相手するよ。
日常か軽く戦闘か…ってのが顔見せのパターンとしては無難なのかな?
あ、こちらこそはじめまして
プロフを修正してないけど、自分以外の異能者の存在は知っているってことで
じゃあ、軽く戦闘してみよう
で、状況はどうする?
こちらには幾つか腹案があるけど
>>312 了解したよ。こっちは、まあ、仕事が仕事で今や自分が異能だから言わずもがな。
じゃ戦闘で。腹案があるなら是非聞きたいなぁ。
大したものじゃないんだけどね
お互い初対面でやり合う…は不自然だから、共闘するのはどうかな?
どちらかの戦闘に首を突っ込む、もしくは巻き込まれる
で、敵を倒す
そんな感じ
プロフからすると…俺は巻き込まれ型、そちらは首突っ込み型かな?
場所は学校の裏山、深夜の公園、どこか知らない異空間w、をお好みで
>>314 あー、間違いなく首突っ込むタイプだね、わたし。
よし、共闘で場所は深夜の公園。
書き出しはそちらからお願いしていいのかな?
うん、了解
では書き出すので少々お待ちを…
(深夜、誰もいない公園)
(小さな照明の元で、日課にしている素振りを終えて)
さて、帰りますか…
(流れた汗をタオルで拭きながら、奇妙な感覚を覚える)
…何だ…?…っ!誰かそのにいるのかっ!
(暗闇に包まれた雑木林に向けて声をかける)
(その声に答えた訳でもないだろうが人影が滲み出る)
(薄汚れたスーツ、両手を下にダランと垂らし、体を左右に揺らしながら歩く男性)
(だが、その瞳には人にはない青白い光が点っている)
ちっ!また現れたのかよ…
(軽く舌打ちすると、静かにバットを正眼に構える)
【お待たせしたね】
【まぁ、こんな感じでよろしく頼むよ】
>>317 それ……セコくない?は?コスト高?
なによ、それ…5…わーかった…じゃ38で…
(深夜の公園のベンチ。腰掛けるのは制服の女子高生とやや年上と思しきアロハにサングラスの男性)
(身を寄せて座る姿は一見すると深夜の逢瀬の最中の男女だが会話の内容には色気も何もなく、何かの物品の取り引きで)
あん…なによ、喧嘩ぁ?
いやぁ…違う、かな…あっ、38だからね!?
(と、視界の隅で熱心に素振りをしていたスポーツ青年らしき人物が剣呑な声を出し始める)
(酔っ払いにでも絡まれたのかと見えたがいささか様子が違うようで…ベンチのアロハに念を押すとそちらへ歩き出す)
ちゃーす…何して……
(側まで寄るとスポーツ青年が対峙していた人間の目の光に気付く)
(面倒なことに首を突っ込んだと思い始めた)
>>318 【いや、こちらこそ待たせて…宜しくお願いします】
あっ!バカ!こっちに来るな!
(近寄ってきた少女に気をとられる)
「ぐ、がが…がぁGaaa!」
(対峙していた男?が怖気を誘う叫びをあげると)
(額の皮膚を突き破り硬質の角が生える)
(体が膨れ、獣毛を纏った皮膚が露になる)
(口は耳元まで裂けて、長大な牙が突き出して)
(爪は鋭い凶器に変わる)
……化物が…
(視線を怪異に戻し、再び対峙する)
おい、早く逃げろ
悪いがそっちまで気を回す余裕はないんだ
(正面を向いたまま、傍らの少女に声をかける)
>>321 うっはぁ…苦手なタイプかもー…
(何か言われるより先に迫水を盾にするような位置に身を置いていた)
(身体能力は少なくとも化け物に勝てる自信がない。こちらが何かやるのを上回る速度で攻撃されたくはないのだ)
えっと、あのさ…迫水君だっけ?同じ学年の…君も逃げたほうがいいよ?
いや、マジメに…。
(同じ学年だし名前と顔くらいは一致する青年…どうやらバット一本で立ち向かう気らしい)
(女を庇おうという無謀な勇気だとしても無謀過ぎて見える。少なくとも常人の反応ではない。何か策があるのかただの無謀か…)
(とりあえず言葉に従い一般人を装って後ろに下がり様子見を決め込む)
ん、あぁ…お前…
(相手は自分を知っている)
(見れば同じ学園の制服)
(どうやら同級生らしいが…名前と顔が一致しない)
こんな時間に何やってるんだ?
(場にそぐわない質問)
(怪異から目を逸らした間抜けが一人)
「Giee!Gaa!」
(夜の静寂を破り、怪異が地を蹴って飛び掛かる)
(その爪で空気を切り裂きながら、腕を振りかぶり、振り降ろす)
いけねっ!
(咄嗟に少女-瑞希を突き飛ばし、自分もその方向に避ける)
くっ!痛…っ
(避け切れなかった肩が裂ける)
(ジワリ…と服に赤黒い染みが拡がる)
【ゴメン…同級生にしちまった…】
【その辺は無視して、うまく脳内変換しといて】
>>323 ん?くふふ…深夜のデ・ェ・ト…あ、前…っきゃあぁぁーっ!?
(聞かれれば緊張感もなく変な含みを持たせて答え)
(次の瞬間に飛び掛かってきた化け物を見てボソリと呟くが遅く、突き飛ばされて地面を転がり)
つ…あいったぁ…ちょ、だいじょぶぅ?
(自分の怪我は幸いにかすり傷程度で済んだのを素早く確認して起き上がる)
(しかし迫水はそうでも無いらしく)
あー…もしかしたら…ただの正義漢くんかなぁ
(彼は何か策があったわけではなく純粋に善意で自分を逃がそうとしたのかも知れない)
(悲しいが彼が戦力外なら自分が戦うことになりそうだと、内心で舌打ちしながら聞こえぬようにぼやく)
いいから、早く逃げろって!
俺なら大丈夫だから!
(瑞希に叫びながら立ち上がり、三度目の対峙)
(肩の傷から流れた血が手首から滴り、袖を染める)
(が、次の瞬間には滴りが止まっている)
(彼自身もさほど怪我を気にしてない)
(怪異が再び飛び掛かろう身をたわめた瞬間)
おぉぉぅりゃぁっ!
(裂帛の気合いと、素人丸出しの上段斬り)
(怪異は獣じみた動きでそれを避ける)
ボゴォッ!!
(避けられたバットは地面を抉り、音を立てて半ばまでめり込む)
(非常識なほどの力で振り降ろされたことが容易に伺える)
>>327 うん。そうするねー。ゴメンッ。
(最悪、迫水が倒れても彼が食べられてる間に逃げられればそれに越したことはない)
(ピッと片手を上げると教室の掃除を級友に押し付けて逃げるような調子で踵を返す。もちろん出血が止まったことになど気付かず)
…へ?ボコン?もう死んだ?
…ヒュー…なんだ、やるじゃん?やだなぁー、それなら最初っからそう言ってよぉ。
よーし、わたしってば俄然応援しちゃうよ…んーーと…
(異様な衝撃と音に振り返る。早くも迫水が倒されたかと思ったがそこには意外な光景)
(どうやら彼は常人ではなく、その破壊力からして闘えば化け物を退けそうだ)
(それならばと再び戻ってくると辺りにある「武器」を確認しはじめる)
いけね…バットが曲がっちまう…って、何で戻って来るんだよ?
(ズボッと地面から抜き出して、脇に捨てると)
(今だに視界に入る瑞希に声をあげる)
(自分の声を無視して辺りを見回す瑞希に呆れながら)
(再び体勢を直した怪異に飛び掛かかる)
次はこいつで…
(両の拳を握り構えて)
(カジった者が見れば素人同然の構えから、素人同然のパンチを繰り出す)
うりゃ!うりゃ!うぅぅりゃぁぁ!
(気合いも虚しく空を切る拳)
(最後の一撃まで見事に避けられ)
(勢い余った拳が木立ちの幹を抉り飛ばす)
>>329 あらら…命中率最悪ー…
(またも見事に空振ったのを横目に見て溜め息をつく)
(攻撃力は申し分ないがどうにも化け物の速度についていけてない)
つまりぃ…動き止めればいいんでしょ?
(やや離れたところにある4本のブランコ。それを吊していた鎖の根元、金属の連環が弾け飛ぶ)
うーし、いっけー。
(支えを失ったブランコが地面に落ちることはなくジャラジャラと音を立てて宙を舞い、獲物に絡み付く大蛇のように化け物に襲いかかり動きを封じようとする)
おわぁ!何、だ…?
(突然飛来した物体を目にして戸惑うが)
(その鎖が怪異を拘束していくのを理解すると、我に返る)
「Giiii!」
(叫び、身を捩り、金属の拘束から逃れようともがくが)
(まるで意思を持ったような鋼の蛇は手足に絡み付き束縛する)
(チラリと瑞希を振り返るが、すぐに視線を戻し)
よっしゃぁ!
(力任せの剛腕が唸りをあげて、怪異の頭部を砕く)
「GiiaGagvrahaaa!」
(ビクッと痙攣して、膝から崩れ落ちる)
(完全に地に伏せる前に、体は砂になり、風に吹き散らされる)
>>331 うんうん、わかったからさ…サッサとブっ飛ばしてよ。
こんなのと力比べはシンドイんだからぁ…。
(化け物に絡み付く鎖に驚き、こちらを振り返り、そして殴りかかる)
(そんな一連の動作を見て苦笑混じりにぼやくと歯を食いしばる。額にいやな汗が浮く…自分の能力の出力には当然限度もあるし鎖自体が敵の力に負けて千切れ飛ぶことも考えられるのだ)
はーい、お疲れさん。いやぁ、迫水君て喧嘩強いねー?
よっ、カッコいいー。
(…が、そんな心配もなく化け物は迫水の拳の前に塵に返る)
(それと同時にブランコも地面に落ちて。呑気な声で囃立て軽く拍手などしながら)
(鎖を手に持ち、無責任な感じで囃立てる瑞希を見る)
……
(近寄りながらその鎖を差し出し)
(手を開くと足下にジャラッと音を立てて落ちる)
これは…君が…?
(それは質問ではなく確認の言葉)
(表情は静か、その分だけ心が読みにくく)
何にせよ助かったよ、ありがとう
>>333 うん、そゆこと。わたしってば鎖とか縄とかそんなロープっぽい感じのを操れるんだぁ。
たいして役に立たない力なんだけどたまには使えるなー。
(スラスラと口から出任せを言って笑う。迫水がどうやら異能の者なのはわかった)
(ならば全否定は意味がないだろう。しかし、彼の今見た性格から自分とは意見が合わない…最悪利害が対立する可能性があるとも踏んだ)
(ならば不要に手の内を晒したくはない)
でもわたしだけなら死んでたなぁ。サーンキュ。
(愛想よく迫水の掌を両手で握る。我ながら白々しい芝居だと思いながら無害で友好的な人物を装う)
ふぅん…あぁ、あれか、あれ、サイコキネシス!
(よく分からないなりに自分の知っている言葉で話をまとめる)
(瑞希の心中など探りもせずに)
こちらこそ、助けてくれてありがとう
(握ってきた手を屈託なく握り返し、にこやかに笑う)
《あの姿を見られないでよかった…》
(心の中で安堵の溜め息を漏らす)
【そろそろ〆ますか…】
【うまく纏めて貰っていいですかね?】
>>335 サイコ?スプーン曲げるってやつ?
あー、ムリムリ、それ出来ないから。
(実際にはスプーン程度なら簡単に捩じ切れるが言う訳もない)
(しかし一瞬だが自分の力の核心をついた単語にドキリとはした)
さて…ブランコ壊したことバレないうちに帰ったほういいよ?
んじゃまた学校でねー。あ、わたしの力のことは絶っ対に他言無用でヨロシクー。
(最後まで無害な人物を演じてその場を走り去る。笑顔を作りながら、自分が苦手にしそうな能力持ちが身近にいたことに辟易としていた)
【ではこちらはこんな感じで〆ます】
【お相手ありがとうございましたーノシ】
そうなんだ…そう言うのって違いってか種類があるんだね…
(妙に感心したように頷く)
…そうだな、早く退散した方が得策かも
(破壊されたブランコに抉れた木立ちを見て)
他言無用はお互い様ってことで頼むよ
(言うだけ言って立ち去る瑞希の背中に話しかける)
って…聞いてるのかね?
…また名前聞き損ねたな…
【てな感じでこちらも〆】
【お付き合い頂きありがとうございました】
【また機会があったらよろしくノシノシ】
【スレお返しします】
しばらく待機ー。
気軽に声をかけてくれよなー
さて、死亡フラグ回収しましょう。
というのは本当に冗談ですので、置いておいて…こんばんは。
もしもよろしかったら、お相手していただけないでしょうか?
男同士というのもいいものだ。
偶には僕とどうかな?
先輩が言うと、冗談に聞こえない件について。
こちらこそ。俺でよければよろしく頼むぜっ。
……と、言ったところで、具体的なシチュはどうしようか。
テスト結果の報告がてらの日常ロール、
あるいは、異形相手のバトルロール、
もしくは、先輩相手に修行名目の同じくバトルロール。
…これくらいしか今のところ考えてないんだけど。
んぉ!?
……タイミングが重なった?
んー……どうしたもんか。三人同時でロールしてみるか?
――リロードしろ、僕。
タイミングは計ったつもりなんだけどな。
んー、どうしよ。
三人というのも悪くはないけどね。
>>340 ……本当に、何でこうも貴方と私の空き時間が合うのでしょう。
ごめんなさい、先んじてしまいました……どう、しましょう。
>>341 私も、考えていたのは同じようなもので…。
そうですね…前回が日常系だったのでローテーションで物騒系、でしょうか。
修行名目のバトルロールも、凄く惹かれるところですが
たぶん、私はまだ後輩さんの能力を詳しくは知れていないので
異形相手にバトルロール、を希望させていただけたらと思います。
……と思ったのですが、まずはその前に、です。
三人ロールでしたら、日常よりバトルの方がやっぱり会いそうなもの、でしょうか…。
>>344 運命なんて言葉は嫌いなんだけど、こういう事もあるか。
僕も少し迂闊だったよ。
二人で異形と戦ってるor修行のため組み手してる時に
僕が通り掛るという手もある、かな。
場所としては・・・・・裏山とかその辺で。
>>343-344 ……んー、そうだな。
異形退治のために旧校舎に踏み込むと、
調査していた真賀樹さんと鉢合わせになるっていうのはどうだ?
…よくよく考えてみれば、お互いがお互い面識はあるけど、
もう一人がもう一人と面識があるとは知らないんだよな。
…何というか不思議?
>>345 頼みますからそんな運命なんて引きちぎっておいてください。
>>345-346 という冗談はおいておきまして、とりあえず方向性は決まった感じですか?
私と後輩さんがとりあえず何かやっているときに真賀樹さんと鉢合わせ…と。
あとは場所だけでしょうか?裏山あたりか、旧校舎あたり、か。
本当に。でも、何かそんな不思議も楽しいものです、と個人的感想でした。
>>346 その案は悪くないね。
旧校舎、何故か妖魔が寄ってくるんだよね。
・・・・そしてやっぱり僕がぼこられる役か。
友達の輪を広げてるわけじゃないしね。
>>374 僕もできればそうしたいところだけど。
シチュとしてはそれが現状ではベスト。
旧校舎辺りが無難じゃないかな。
書き出しはそちらからお願いできるかな。
僕は旧校舎の中で何かやってるから。
>>348 何だか、本当によくお会いするので申し訳ない心情と
こんな風な偶然ってあるのですね…という感嘆に似た心情が入り混じり中です。
>>お二人
はい、それでは旧校舎にてで、了解です。
ん……それでしたら、私→後輩さん→真賀樹さん、の順番で大丈夫でしょうか?
問題がなかったら、それで書き出させていただこうかと、思います。
(これで何度目になるだろうか。――真夜中の化け物退治。
考えたところで、何の答えになるわけでもないが、ふとそう感じた。
そして、隣にはよく知る人物が共に、暗い旧校舎の中を疾走していた)
……先輩、これのどこが『デート』なんだよ。
デートって言えば、もう少し賑やかで華やかなところで遊ぶもんじゃねえのか?
(随分と以前に交わした口約束を引き摺りながら、軽口を叩く。
群がってくる異形の群れを蹴散らしつつ、親玉である大元を探そうと走る)
ま…退屈しそうには、ないけどな。
(そんな皮肉めいた文句を叩きながら、怪物を蹴り飛ばす)
【それじゃ俺はこんな感じで書き出してみるぜ、よろしくな!】
と、書き出したところでリロードミス…ッ!
んー…このまま続けてくれてもいいし、仕切りなおしてくれてもいいぜ。
判断はふたりに任せるぜ。
【郡くん→ひめ先輩→僕でも大差はないね】
【僕は僕のレス用意しておくよ】
【う…色々と誤解に誤解を重ねておりました。(額に手をやって)
後輩さん→私→真賀樹さんの順番、ですね…今度こそ了解です。少々、お待ちください】
男女が一定の目的をもって会うことがデートだって、
この間、現代文の時間に調べたら載っていましたよ?これだってデートではありませんか。
(向けられた言葉に対して、声音だけは楽しげにそんな言葉を返して、
糸で飛びかかってきた異形の頭と体を切り離すと、のうのうと小首をかしげて)
退屈じゃないなら、重畳です。
まあ、でも今度はもうちょっと甘やかなデートしましょうね。
(いつものように真顔でそんな言葉を吐き出しながら、不意に走るテンポを緩める。
目の前には扉。微妙に開いているところをみると、先客でもいそうな雰囲気だった)
さて、ここら――でしょうか。
(時折、ハント以外で旧校舎に足を運ぶ。木目の廊下を静かに歩く)
(この校舎の地下に、底知れぬ迷宮が存在している。迷宮の奥には得体の知れない)
(化け物が徘徊し、不可思議な遺物が鎮座している。それを奪取するのが盗掘屋の仕事)
(しかし、真賀樹漸と名乗るトレジャーハンターは、時折それ以外の為に足を運ぶ)
・・・・・ったく、こんなのは僕の仕事じゃないよね。
(不定期に、妖魔が跳梁跋扈する旧校舎。彼らは迷宮を徘徊する守護者ではない)
(゛守護者゛という存在理由から、それは大きく外れている。恐らく、地下迷宮の放つ存在性に惹かれて)
(本能的に引き寄せられたモノたちなのだろうと推察される。彼らの正体や発生源を突き止める手掛かり)
(にはならないが、その辺の理由の追求は彼の仕事には含まれていない。今のところは、゛まだ゛)
・・・・・ね、キミたちってどうして存在するのかな。
答えなんて、知らないとは思うけど、さ。
(屍を積み上げ、その上に腰かける。問いかけたのは、蜘蛛の糸に絡め取られた蟲たち)
(糸はミクロンサイズ。蟲は妖魔。追い詰められた振りをして教室に誘い込み、部屋に糸をに張り巡らせたのだ)
(その鋭き切れ味にてあるモノは断ち切られあるモノは絡め取られ、動きを封じられている)
ま、偶には訓練しないと腕も錆びるからね。
(窓から差し込む月明かりを糸が反射する)
(――彼が此処にいる理由。それは゛害虫駆除゛の為である)
(暫くすると、廊下から足音と戦闘音が聞こえてきた)
どうぞ、開いてるよ。
>>354 …それを屁理屈って言うんじゃないのか?
ま、先輩にはテスト勉強の借りがあるし、それを返す意味でもちょうどいいや。
(ため息混じりに苦笑しながら、ナイフを振るい異形の躯に突き立てる。
嫌な手の感触に眉を一瞬だけ顰めさせながら、その血を払う)
…そうしてくれると助かるな。
もっとも、先輩のいうことだから一癖あるデートになるんだろうけど。
(この人の冗談という冗談を何となく、ようやく分かるようになった。
しかし、からかわれてる。分かっているのだが、それでも本気に構ってしまうのは自分の性分だろうか)
お……ようやく、目的地到着…ってか?
(用心しながら扉の隙間から目を細めて覗いてみると、そこには)
>>355 ――…人?
何でこんなところに人が……あれ?
(扉の隙間から覗いた人影を更に目を凝らしてみてみると、そこには見知った顔がある)
(そこで、中から声がかかり、怪訝に思いながらもゆっくりと扉を押して入る)
真賀樹さん、アンタ、こんなところで何してるんだよ?
(質問、というよりは確認だった。質問の形を取ったが、この状況を見ればすぐに分かった。
それに――、以前に出会ったときのことを踏まえればそれは尚更明白だった)
…愚問だったな。
まぁ、いいや。それ……真賀樹さんが全部ひとりでやったのか?
(呆れとも感心とも付かないため息を溢しながらも、部屋のなかを見渡す)
>>355-356 もう、先輩のいうことだからってどういうことです?
………ともかく、もう少しゆっくりできる場所にしましょうね、デート。
(扉の隙間から覗き込む太一朗の背にそんな言葉をかける。
しかしながら、彼の“人”という言葉と中からの声に、ぴくりと肩を震わせて)
(扉を押した先にあった光景。そうしてその人物と太一朗が知り合いだという様子に大きくため息を吐く)
(部屋に入った太一朗の少し後ろで彼らの会話を聞きながら、
バンダナの青年の越しにひらり、と一つ漸に向かって手を振って)
ついでに、私からも質問を一つ追加させてください。
これ以上に私たちが足を踏み込んで、安全でいられますか?
(異形が絡めとられていることから、安全な空間でない、と取ったのか。
目を細めてそんな質問をなげかけながら、
一応それ以上進むな、との警告をこめて、つ、と太一朗の服の裾を引っ張った)
――なんだ、郡くんにひめ先輩か。
(扉に向けてコルトパイソンを構えていた彼は、見知った顔が二つある事に)
(対して、一応警戒態勢を解く。油断はしていないが、それでも拳銃は下した)
何を、と言われれば――そうだね・・・・・
世の為人の為悪の野望を打ち砕こうと、こうして妖魔退治に乗り出したわけだけど。
(まるで信憑性のない台詞を面白くもなさそうに嘯く。本当の目的を話してもいいはずなのだが)
(まともに取り合うつもりはないらしい。それが彼の選んだ仮面のひとつでもあるからだ)
安全、とは言い難いね。まだ生きてるのもいるし。
(絡め取られた妖魔の中には、まだ息のあるモノもいる)
(指を振って糸を振動させ、完全に息の根を断つ)
・・・・・・あ、そこ危ないよ。下手に触れると斬れるからね。
(バンダナの少年の前方に、鋭い糸が煌いている。人の皮膚程度なら簡単に切り裂く゛それ゛が)
それにしても・・・・・どうしたんだろうね、二人とも。
こんな時間にこんな場所で逢引きとは、変わった趣味だね。
廃校でセックスというのも、趣があっていいけどね。
(屍の上に腰かけたまま、そんな事を言う)
(当然デートのはずもないが、それを知った上で揶揄している)
(証拠に、典型的な悪党の如く口元を、緩めニヤニヤと笑っている)
二人とも知り合いだったんだ。世間って狭いよね。
(学校というある種閉鎖的な社会で、特殊な事情を抱えている者同士が面識があっても)
(別段不思議ではない。前例として、ある退魔剣士とこの猟犬はつるんで行動していた)
ま……結局は、『男女が会うこと』っていう意味においてじゃ、
この時点でデートじゃなくなっちまってるけどな。
(苦笑しながら、彼女と彼を見比べる。
……どう考えても、『デート』という雰囲気ではない)
それにしても、先輩と真賀樹さんが知り合いだったとはなー…
だって、先輩と真賀樹さんも学年違うんだろ? 珍しいというか何と言う…かっ!?
(絶妙に良いところを引っ張られたのか、部屋の中に入ろうとしたところでぐいっと、仰け反ってしまい)
けほっ…せ、先輩? ……あ、そりゃあそうだな。何かトラップがあるかもしれねぇし。
――って、ちょっ!?
本当に、トラップ仕掛けてあんのかよ……。
(彼の警告にぎょっと目を丸くし、一歩後ずさる)
…逢引、ねぇ? そんな風に見えるなら、真賀樹さん、眼科言ってきた方がいいぜ。
はぁ…だいたい、そういうことをさらっと言わないっ!
(この異常な状況とは不釣合いな冗談にため息をこぼし、かぶりを振る。が、すぐに顔は赤くなって)
せっ……アンタは何をぬかしてるんだよっ!?
俺は健全な高校生だってのっ!
……そりゃ、こっちのセリフだ。
同じ学校だし…まあ、可能性がないわけじゃないけどな。
……まあ、仕事上のお付き合い、というやつです。
個人的に、あの方には決して気を許さないことをお勧めいたします。
(仮面を被った漸の言葉。第三者の前でその仮面を
剥ぎとってやろうかという気持ちを込めて、太一朗の後ろで囁いた)
…下世話な人です。
(からかいに見事に乗った太一朗を見たのち、呆れたように漸に視線をむけ)
後輩さんの言うとおり、私たちは健全な高校生なのですから…
ちゃんとベッドの上、とか、そういうところで、ですね―――
(明らかにそういう問題ではないのだが、彼女だって理解して言っているだろう)
(こちらまでからかいを込めた言葉を吐き出した後に、ふと息をついて)
“貴方と彼が出会っているのですから、私と彼が出会っていてもおかしくない”でしょう?
――そんなことは、今夜はどうでもよいのですよ。
ところで、真賀樹さん。“特に大きな異形”は、もう狩ってしまわれましたか?
多分、そこらの雑魚からみて、獣系統だと思うのですけれ。ど……ね。
(その時。唸るような鳴き声が、どこからか聞こえた)
(指を振るう。糸が撓り振動する。首が、手首が、腕が、脚が、足首、胴体が)
(次々と綺麗にバラバラに切断され、次々と息の根を断たれる有象無象)
(次々と生産される屍。次々と霧散してゆく屍)
(彼が腰を上げると、腰かけていた屍もブシュウと霧散する)
こういう事でもしないと、僕は弱いからね。
それに、殺し屋でも殺人鬼でもないから、こういうのは苦手なんだよね。
(平然と顔色ひとつ変えず妖魔を屠殺しておいて、平気な顔で嘯く)
(ちなみに、真っ向勝負という単語は、彼の中では限りなく優先順位が低い)
あはは。青いね、キミは。それくらいで慌ててたら、そっちのひめ先輩には
太刀打ちできないよ。これくらい軽く流す程度の器量は欲しいところだね。
(珍しく、本当に珍しく、お愛想ではない笑みを浮かべて笑う)
(純朴な少年の反応が余程面白かったらしい)
ベッドの上ね。いいホテル知ってるんだけど、紹介しようか?
何なら、割引券も贈呈するけど。高校生でも、ラブホくらい行くよね?
(呆れたような猟犬の言葉に、調子に乗って更に下世話な台詞)
(余程気分がいいのか、学生服のポケットから何かの紙を取り出す)
――――いや、見てないな。
僕は追いかけてきた連中だけ、始末したから。
他のは後回しにしようかと思ってたんだけど。
(緩んでいた彼の顔が引き締まる)
(指を振い、精密に張り巡らされた魔性の糸を回収する)
さて、どうする?
共同戦線って言うのも、ベターだよね。
(E・グローブの電圧を調節しつつ、二人に問いかける)
……へぇ、よく分からないけど、仕事仲間ってこと?
その割には、あんまりよろしくない雰囲気だけど……
(こそこそと彼女に言葉を返しながら、やはり二人を見比べる)
そうそう、俺たちは健全な高校生だからベッドの上で―――
って、先輩まで悪乗りするなっ!
(平然とからかいの言葉を口にする彼女に、顔を上げて)
ああ、もう………別に太刀打ち出来る出来ないの話じゃないだろ。
それに、よく言うぜ…これだけの遺骸を作り出しておきながら。
(悲惨とも言えるような状況に、顔を顰めさせて周りを見渡す)
…そうだ、本来の目的を忘れるところだった。
(葵と真賀樹の掛け合いにすっかり忘れるところだったが、今回は異形を撃退するために
旧校舎へ訪れていたのだ。このような雑談を拡げるのであれば、こんな悪趣味な場所は選ばないだろう)
…ま、そりゃ真賀樹さんが力を貸してくれるなら、俺としちゃありがたいけどな。
ほら、もうこんなに夜が更けてるし…さっさと帰って寝たいんだよなぁ。
…真賀樹さんが手伝ってくれりゃ、その時間も早まるってわけさ。
(さて、と咆哮が聞こえてくる扉の向こうを眺めながら、軽口を叩くが、そのナイフを握る力は込められており)
いいえ、仲間じゃないですよ。まあ、今度にでもご説明します。
(こちらのからかいに乗ってくれた太一朗に対して、肩をすくめて)
後輩さんにからかい甲斐があるのが悪いのです。
……悪ノリは致しましたけれど、私はあそこまで下世話ではないです
(負けました、と。ひらひらと片手を振って漸の出したものへ拒否を示す)
そうですね。早く終わるに越したことはありません。
(後ろを振り返れば、開け放たれた廊下の窓、そうしてその向こうが見える)
(旧校舎の裏庭にでもあたる外の暗闇の中に、混じりけのない白い影が浮かんでいた)
(明らかに他とは違う雰囲気を纏い、通常の二倍ほどの大きさをした白銀の狼)
(それを認めた後に、長く続く廊下の先に視線をやった――そちらの闇でギラつくのは、数々の瞳)
(外にいるのが“本命”だが、廊下の闇に蠢く瞳の数は無視できるものでもなさそうだ)
じゃあ、共同戦線決定、ですね。
―――…こっちの“小さいのいっぱい”は、私が引き受けましょう。
御二人は、できればあちらの本命さんをよろしくお願いします。女性なので、少しくらい楽してもいいでしょう?
(雑魚の方は自分が引きつけておくから、二人で“本命”の抹消を、と)
(自分が自ら引き受けた仕事は楽、でもないのだろうが――そう言うと、彼女は手に暗器を構え、床を蹴った)
はぁ・・・・・コイツらって普段何処に潜んでるんだろうね。
日本って、まだ自然が豊かな土地なのかな。
(嘆息する演技。有象無象を前した緊張を、解きほぐす為の行為)
――了解。
精々、早めに終わらせるとしよう。行くよ、郡くん!
(多数の妖魔を前に゛此処は任せて本命を叩け゛という猟犬の言葉に)
(盗掘屋は一もニも無く頷いて、教室から駆け出す。糸で薙ぎ払い、活路を拓く)
(そのまま廊下の窓ガラスを突き破って、裏庭へと飛び出す)
(巨大な白い狼がそこに悠然と存在している)
マニアに死骸を売ったら、大儲けできそうだね。
(軽口を叩きつつ、コルトパイソンの引き金を引く)
(357マグナム弾でも、あの巨体相手にはさして効果はないだろう)
(だからこれは時間稼ぎである。活路を見出すまでの)
……ったく、化け物の奴ら、そんなに飢えてるのかよ。
ああ、あとは先輩に任せて――、やってやるぜッ!
(真賀樹と同時に教室を駆け出して、廊下の窓を蹴り破り飛び出る。
鬱蒼と覆い茂った草むらに転がり出ると、巨大な銀狼が待ち構えており、獰猛な牙を剥き出しにし威嚇する。
否、威嚇というよりは殺気。それもまともな獣が滲み出すようなものではない。
それより遥かな―――)
さて、どうだかな。
獣臭くて、俺には価値が分からねーな。せいぜい毛皮ぐらいじゃねえか?
(そんな軽口を叩きながら、襲い来る爪撃を紙一重で避けつつ、死角がないか探る。
巨体に関わらず、身は軽く防戦一方とならざるを得ない。…さて、突破口はあるのだろうか)
……どうしたもんだか。
あまりゆっくりやってると、こっちの体力が持たねーぞ。
真賀樹さん、何か策はねーのかよ? せめて、脆いところさえあれば…
そこを突いて突き破ることが出来そうなんだけどな……っ!
(地面を転げまわっては、何とか致命傷を回避しているが、それは飽くまで致命傷。
打撃や牙が掠め、一方的に体力を奪われていく)
――まったく、お二人とも“男の子”ですね。
(豪快に窓を破った二人に苦笑を零しながら、彼女も自分の獲物と向き合う)
(飛びかかってきた一匹の身体を糸で切断した後に、背後にきた一匹に蹴りを見舞う。
肉弾戦なら、前回仕事が一緒になった彼女の方がずっと上手くこなすだろうと、
そんな羨みにも似た思考を振り払い――…外へ飛び出そうとした一匹に、ダガーを投擲した)
(ちらりと外に視線をやれば、“致命傷”を回避している姿が見えた。まだ、優勢とは見えない)
(取り逃がせば、彼らの危険が増える。
少なくともバンダナの青年は自分が巻き込んだのだから、せめて――と、あがる呼吸を落ち着かせ、大きく息を吸った)
―――獣系統は、大抵において毛におおわれないない部分…っ、ぃっ、
(あの系統の異形の弱点になりそうな部分をとりあえずと伝えようと声を張り上げる)
(しかしながら、少し気をそちらに向けた所為か、一匹が足元にまとわりついて)
っ…腹部っ、口内っ、とりあえず、柔らかそうなところを――…っぁ、っ!、狙ってくださいッ!
(それを蹴りと同様の動きで振り払いながら、襲いかかる獲物を捌く)
デカブツを相手にする時の基本!
(弧を描きつつ、移動しながら銃撃を続ける)
(即席の相棒を巻き込まない様にしつつ、銃撃を続ける)
(戦法の性質上、近距離で戦うのは不得手という点もある)
それは末端から潰すこと。丈夫な装甲や毛皮は狙わない!
次に、生き物なら絶対に脆い部分はある。
動物なら眉間。或いは眼球。腹と口の中!
(大声で指示を出しながら、手際よく弾丸を再装填する)
(それは、猟犬の出した指示に酷似していた)
(素早く動き回る獣相手に、銃弾は避けられ、当たっても効果は薄い)
(銀狼の攻撃を避けつつ、転がりまわる相方。致命傷を食らうのは時間の問題だと思われた)
――ったく、大人しく寝てろ!
(冷静さを装っていた仮面を脱ぎ棄て、拳銃を放り投げる)
そこから逃げろ!巻き込まれるぞ!
(同時に放り投げていた糸の塊。それは投網の様に広がって銀狼を包もうとしていた)
【時間も時間だし、郡くんは平気だろうか】
【ひめ先輩は起きてる?】
【不測の事態が生じたので、避難所に行くべきかな?】
【こんな時間な上に結構、長くやっていますから……】
【私も申し訳ないのですが、正直なところ結構キツイ状態になってしまって――】
【今後、どうするかについては各自避難所に、ということにして頂けると幸いです】
【三人ロールですので、正直なところ次に暇な時間帯が合うのも難しいかもしれませんし】
【少し強引にあと1、2レスづつの置きレスで〆るとか、
これで終わって、話的にはとりあえず無事に倒しました、ということにして〆たことにしてしまう、とか。
いささか無理な方法ですが、とりあえず凍結以外の案として、提示しておいておきますね】
【とても楽しかったのですが、まったくと、並々ならぬ無茶をしてしまった感でいっぱいです】
【もう、私は何度精進の言葉を刻めばよいやら、な気分ですが――…ともかく、御二人とも本日は有難うございました、と】
【了解了解。時間のことも考えて途中から短文に切り替えたんだけど】
【ちょっとタイミングが悪かったみたいだね、反省しているよ】
【後のことは避難所で打ち合わせて・・・・・置きレスで〆るしかないね】
【ともかく、今夜はお疲れ様、ということで】
【いえ、私も人のことをいえた性質じゃありませんし…】
【もし置きレス方式なら、とりあえず本命を倒すまで私の分のレスは
飛ばして下さったりすると、さらっと終わると思います。実はそれが利点の分担、です】
【もし、置きレスで、その方式をとっても構わないとのことでしたら、
とりあえずは私のレスを入れないまま、お二人で、本命を倒して下さったら嬉しい限りですと。
少し明日は忙しく反応が遅れるかもしれないので、先に申し上げておきますね】
【それでは、本日は本当にお疲れ様でした。おやすみなさい】
【なるほどね、そっちの意見は了承したよ】
【ともかく、お疲れ様。おやすみなさい】
【待機します。プロフは
>>6をご確認ください】
【ロールが始まるまででしたら、置きレスはどうぞご遠慮なく】
【待機解除します】
待機してみようか…
プロフは>244
誰か来るまでなら、置きレスは遠慮なくどうぞ
待機解除です
再び待機
日常・戦闘・エロ、なんでもOK
昼飯のために、一旦落ち
13時過ぎに戻って来るつもり
その前に他の人が使うなら、俺のことは気にせずにどうぞ
待機再会
プロフは>244
希望内容は前述を参照
ダメか…
待機解除
また後で来てみようかな
【名前】暁 小次郎 (あかつき こじろう)
【年齢】 外見年齢20代半ば/表向き17歳
学年は三年生
【性別】 男
【身長】 180cm 65kgkg
【容貌】切れ長の双眸・長い髪を後ろで束ねている
女性的な顔立ちをしている・学生服と黒い着物
【能力】 人間の限界を超えた身体能力+剣術
武器・両刃の西洋剣(鋼鉄製)
【希望】 戦闘・雑談・エロールなど
【NG】 汚物・薔薇など
【弱点】 大量の火 神社仏閣など神聖な土地 破魔の術
【備考】
とある妖術師の一族が生み出した《器人》。その本質はからくり人形である。
その精巧なからくり人形に、一族秘伝の降霊術により、黄泉の国から呼び出した
人間の魂を憑依させて、生身の人間の如く振舞わせる。一族の意向により小次郎は、
この街で起こっている怪異の原因を突き止めるべく、生徒として潜入する事となる。
現代日本の知識は植えつけられているが、根本的に修羅を宿す剣客なのでその齟齬に
苦しむ場面もある。普通の学生としての生活に戸惑いつつも、自分の使命を果たそうとしている。
真剣勝負を尊び、強者に敬意を払う。
不明瞭な部分を微調整してみた。
では待機するとしよう。
雑談でもロールでも気軽に応じよう。
待機を解除しよう。
【名前】稲場瑞希(いなばみずき)
【年齢】18歳
【性別】女
【身長】158cm
【3サイズ】87/62/86
【容貌】明るい茶色のショートヘア。襟足だけ首を覆うほどの長さ。
だいたい制服姿。
【能力】念動力。
効果対象は無生物の固体と自分自身に限定。
有効範囲は肉眼で見える程度まで。望遠鏡やテレビの向こうに影響は及ばない。
ちょっとした体術も使うが達人にはとても敵うレベルではない。
【希望】戦闘、雑談、エロール。責め受け性別問わず。
【NG】猟奇、スカ
【弱点】決まった姿形の無いものとの戦闘。
あまり巨大な対象にも影響は及ばない。もちろんビルを吹っ飛ばすとか無理。
【備考】超古代文明の遺物を探す秘宝ハンターの中でも一際にダーティな組織『エデン』所属。
ある発掘の最中に探し出した秘宝を自らの為に使い念動力に覚醒。その際に阻止しようとした同僚のハンター数人を能力で殺害。
当時所属していたハンター組織から逃れて今に至る。
常に言動が軽くどこか他人をおちょくったようなノリ。その時の気分と欲求のままに生きている。
【まずプロフ改訂版をー】
じゃー、少し待機してみよっかなーと。
誰かに会えればいいけど…。
おっ?
こんばんは
また会ったね
>>387 おんや?こんばんはー。
なんだか縁のあるみたいで。
まぁ、休日最後の夜だしね
色々と周りのスレをROMしてたら…って感じかな
暁くんの時は飯喰ってた
そんな事より、今日はどうする?
そちらの気分に合わせるけど?
>>389 んー、雑談ならこっちは迫水くんの力を探る感じか。
戦闘なら…こっちから仕掛けるのは危険と思ってるし何か理由が必要かなーと。
俺の力ねぇ…雑談では聞き出せないからな…(何せ全裸だから、見せたら後が大変w)
二人ともどこぞの異空間に迷いこんで…俺の方が変身した状態でそちらさんと会う…ってのはどうかな?
出会った後の展開は共闘か、戦り合うか、だけど…
そちらが手を出したくないなら、共闘かな?
>>391 そうかぁ…雑談だと爽やか青年と猫被り上っ面女の当たり障りない日常の一コマになるしね。
…ふむ……嗚呼、共闘を続ける理由が更に思い浮かばなかったや。
よし、戦闘混じりに軽い決裂でいこうかなと思うんだけどいい?
プロフ見る限りでは、仲良くなれそうにもないしな…OK、そんな感じでいこうか
でも、戦闘は素人なんでね、お手柔らかに…w
書き出しを頼めるかな?
はい。少しお待ちをー。
…うーわ…最悪…っ。
これ、またクリーニングだなぁ。
(深夜の住宅街。家の密集した一角からやや離れた廃墟の庭先…いわゆる近隣の学生の間でお化け屋敷などと陳腐な噂に上る古い洋館)
(横たわる巨大な百足のような異形の化け物の骸と体の所々を食い破られた学生服を着た男女の死骸)
(そして制服に緑色の体液と深紅の血液を浴びた稲場…)
女生徒『…ひ、ヒぃ…ばけもの……いや、いやぁぁぁ…っ!!』
(何を見たのか、怯える瞳は巨大な百足の骸ではなく稲場を擬視。恐怖に半ば狂乱した悲鳴をあげると)
(もつれる足で門扉を出て、通りがかった男子生徒…迫水にすがりつく)
女生徒『お願い!たす…っ!!』
(屋敷の方角から飛来した人の頭ほどもある庭石。鈍い音をさせて彼女の頭を弾き、女生徒は息絶える)
……だからサ、肝試しなんかやめなって言ったのに。
(門扉の奥、道路から見えぬ暗闇の中でくく、と喉を鳴らして)
(噂を聞いたせいかもしれない)
(何の気なしに訪れた洋館)…悲鳴?
(怪訝に思いに門扉を探して中に入ろうとした瞬間)
(突然足にすがりつかれる)
っ!おい、どうした?何が…っ!!!
(助け起こそうとした女生徒の頭が、まるで西瓜のように弾けるのを目の前で見る)
……!
(込み上げる吐き気に耐えながら、亡骸を優しく横たえると)
(立ち上がり、奥の暗闇へと一歩踏み出す)
(怪物の骸から臭う悪臭に生徒達の血と遺体の臭いが混ざり…風に乗って門扉のほうへと抜けてゆく)
…あー…でもこれだけいっぺんにイかれちゃうとお葬式出るのめんどくさいなぁ…
ん…?いるんだよねー、間の悪い奴って…。
(こちらからは街灯のせいでやや明るく見える門の方角。何者か、入って来たの人影を見てぼやく)
…そこに誰かいるのか?出てこい!
(怒りを瞳に込めて、門扉から屋敷の入口へと一直線に進む)
(暗がりに潜む瑞希にはまだ気付かない)
出て来ないなら、こっちから行くぞ
(静かな、怒りを込めた声で呼び掛けながら、入口に近付いていく)
【忘れてたが、時間の予定は?】
【こちらは平日になかなか来れなくてね、凍結無しを前提にしたいんだが…】
【間が空いてもいいなら、凍結でもいいけどね】
んーと…ノーコンの高校球児か。
…めんどくさそ。
(暗闇に響く怒声。先日に聞いたばかりのそれはすぐに誰のものか察しがついた)
(ただの通行人ならば哀れな死体を一つ増やしてやれくらいの気持ちだったが)
(彼の能力や性格からして話しはそう簡単ではないだろう)
やーほぅ、また会ったね?
今夜も自習トレ?感心しちゃうなー。
(雲間から漏れた月明りが屋敷の入り口の手前の暗闇を照らす)
(化け物の骸と生徒の遺体と…その中にいて、緑と紅の斑を服につけた稲場の姿)
(必要以上に間の抜けた声で場違いな挨拶をする)
【時間は2時過ぎあたりまでは…】
【おそらく最後までお付き合いできるかなと】
お前…この前の…
(知った顔に唖然とするも、すぐに気を取り直しキッと睨む)
(月明りで状況が見えてくると、その惨劇に息を飲む)
…お前がやったのか?
(再び前進を再開、ゆっくりと近付いていく)
何故だ?どうしてだ?
(相手の軽い調子に合わせることなく、勿論挨拶も返さない)
【了解】
【眠たくなった等急変があったら遠慮なく申告して】
はーい、ストップ。落ち着いてねぇ?
うん、あとボディタッチも勘弁ねー。
(両手を軽く前に突き出すと、なだめるように。しかし口調はおどけたままで)
(そして、息絶えたはずの4名の生徒の亡骸が立ち上がると迫水と稲場の間を遮るように動く)
(その動きは不自然で緩慢。見えない誰かが引き起こしているようで)
んー。仕方ないのよねぇ?
アタシの力とかバレると都合悪い事情があるしぃ…。
迫水くんならわかってくれるっしょ?
(一転ふて腐れたような態度。頬をポリポリと掻くと迫水から視線を逸らす)
(これほどの犠牲を出すにはあまりに身勝手にも聞こえる理屈を述べると迫水に同意を求める)
(瑞希まで数m)
(立ち上がった死体を見ながら前進を止め、足下の石を拾う)
………
(瑞希の言葉に耳を傾けることなく)
(重さを確かめるように手の平でポンポンと弾ませて)
(ゆったりとしたフォームで投擲)
(凄まじい勢いで打ち出された石は前に立つ死体の間を通り)
(瑞希の鼻先をかすめ、後ろの洋館の壁をぶち抜く)
ふざけるな…次は、当てる…質問に答えろ
お前の能力なら、見られずにできたはずだ…何故殺した
ヒュゥ…おっかなーい…
あんなんに当たったら、さっきの娘みたいに脳みそブチまけちゃうねぇ
(鼻先を掠めて飛んだ石礫の圧力。一瞬、本当に戦慄を覚える…今のを制止出来ただろうか?)
はーい、実は見えないようにやるのがめんどくさかったからでーっす
キャーキャー逃げ回るフリしながらとかダルいからさぁ…百足とかデカいから相手もしんどいしぃ、アッハハハハハ…
(片腕を上げて答える姿は教師に質問された小学生のようで)
(大袈裟とも思える仕草で笑い転げると、それに合わせて死体が歯をカチカチと鳴らす)
…ふぅ…おっかしぃ…んー……で?
どしよっかぁ?
(フッと息を吐くと笑うのをやめ。亡骸が糸が切れたようにドサドサと崩れ落ちる)
(手櫛で髪を直しながら、いかにもかったるいといった風に迫水を見据える)
(ケラケラとお気楽に笑う瑞希を殺せそうな視線でにらみ付ける)
お前、人の命を何だと思ってるんだ!
何故そう簡単に殺せるんだ!(そこまで言うと、息をついて落ち着こうと試みる)
「どうする」だと?
それはお前が一番わかってるんじゃないのか?
(月が雲に隠れ、二人を闇が包む)
(暗闇の中、彼の目に青白い火が点る)
だが気をつけろ
俺はキレたら止まらないぞ?
【頭や四肢は粉々にならなければ治りますから】
【遠慮なくやってもいいですよ?】
うぇー…なにそれ?アンタさぁ、人の命を何だと思ってンのよ?
だいたい女の子に手をあげるとかサイテー。
人でなしー、ブーブー。
(立てた親指を下に向けるとブーイングを飛ばす。計算なのか性格なのか、迫水をどこまでも挑発するように)
はい、みなさーん。もう一回頑張ってねー。
(パンパンと手を叩くと再び亡骸が立ち上がり。迫水に覆い被さるように飛来する)
アハハハ…じゃ、よろしくねー。
(笑いを残すと背を向けて屋敷の入り口へとダッシュ。重い扉を明けて中へと逃げる)
【はい。了解しましたよ】
待て!…くっ!
(飛来する亡骸に覆い被さられて、一瞬動きを封じられる)
くそっ…すまないっ!
(腕の一薙ぎで亡骸を振り払うと、瑞希を追跡するため、屋敷の中へ)
どこだ?出てこい!
(玄関に立つ)
(窓から入る月明かりを頼りに奥へと歩を進める)
(大声を上げながら進むので瑞希には位置がバレバレ)
(反対に彼は瑞希を見失っている)
うはぁ…バカ正直にもほどがあるっつーか…
(吹き抜けの玄関ホールから二階に続く大階段の踊り場)
(飾られた鎧の陰に身を隠すとあまりに無防備な迫水の姿を見て小声で呟く)
さすがに、ちょーっと、気が引けるけどぉ…っ!!
(見上げたのは灯の消えたシャンデリア。それを吊す鎖が捩じ切れると)
(ガラスと金属の塊が真直ぐ落ちてゆき…しかし床に炸裂することはなく)
(中空で方向を変えると迫水の立つ場所へ向けて叩き付けられる)
なっ!くっ!ぐぅぅ…
(成す術なくシャンデリアに押し潰され、壁に叩きつけられる)
(ガラスと金属に全身を貫かれ、壁に固定されて)
がはっ!
(傷から溢れた血が床に染みを作る)
がっ!はっ!ぐぅぅ…そっちがその気なら…
(力任せにシャンデリアを体から引き離し、頭上に持ち上げると)
そこかぁ!
(瑞希に向かって投擲する)
(服こそボロボロだが、あれ程溢れていた血は既に流れていない)
(シャンデリアの直撃すらなかったように見える)
よーし、あったりぃ。うん、ありゃもう挽き肉だねー。
……は?なにアレ?
って、ちょっ、待…ーーっ!!!
(重く大きい炸裂音。ズズ…ンと館の床すら揺らす衝撃)
(あれに挟まれては人間などひとたまりもないかと思えた。もちろん迫水でさえも)
(しかし驚くべきことにそのシャンデリアを持ち上げあまつさえこちらに投げ返してきた)
…っ…はー…あっぶね…
なーにしてくれんのよ?この単細胞!!
(辛くも直撃は避ける。迫水の狙いが幾分か暗闇で甘かったのが幸いだったのか)
(身を隠していた鎧はひしゃげ、踊り場の床は砕け、辺りにはガラス片が散乱し…こちらは身体能力は常識的な人間の範疇。当たればそれこそ挽き肉になったろう)
そこを動くな!
(瑞希の大声を聞き付け、階段を駆け上がる)
(その動きは先程のシャンデリア投擲と同様、ダメージを感じさせない)
【そろそろ時間…】
【このままだと、どちらかが死ぬまで続きそうだから】
【そっちが逃げて〆ってとかな?】
やぁよねー…若さと回復力にだけ任せた単純でしつこい力押しってサ…
……っ…しつっこいってのよぉ!!
(階段を駆け上がって来る迫水にはまるでダメージが見られず。改めて相性が悪そうだとウンザリして)
(ギリッと歯噛みして今まで以上に意識を集中すると、踊り場まであと数歩と迫った迫水の足元の階段が崩れ落ちる)
あー……しんど…ごっめーん、迫水くん?
アタシ門限だから帰るぅー。また学校で、ね?
アハハハ…アハハ……。
(迫水の足を止めるとフワリと体を浮かせ)
(力の使い過ぎで目眩を覚えながらも軽口だけは忘れずに)
(天窓を念動力で破壊するとそのまま外へと飛び出して逃げ去る)
【はい。ちょうど時間なんでこっちはこれで〆ます】
【お付き合いどもでしたーノシ】
うぉ!
(突然階段が崩れ足がとまる)
くっ!待て!
(下から声をあげるが瑞希が聞くわけもない)
…くそっ!何が「学校で」だ
(壁に拳を叩き付ける)
【では、こちらはこんな感じで〆】
【遅くまでお疲れ様ノシノシ】
【では、スレお返しします】
【名前】柊 鈴音 (ひいらぎ りんね)
【年齢】 15歳/高等部一年
【性別】 女
【身長】 150cm程度
【3サイズ】 所謂ツルペタ体型
【容貌】 童顔・目付きは鋭い・ロングのストレートヘア
普段は制服を着ている。戦闘時はスクール水着の上に
黒いマントを羽織る。そして頭にはウサ耳を装着する。
【能力】 悪魔使い
【希望】 雑談・交流・和姦・戦闘・その他
【NG】 スカ(大)・隷属・洗脳・一方的に責められることなど
【弱点】 エネルギー切れ・神聖の強い攻撃
【備考】
政府公認の特殊機関《神魔総合管理局》が開発した、高性能義体兵の試作品。
脳味噌以外が特殊な素材で構成されている。妖魔や異能者を捜索・監視・確保・
殲滅する為にこの学校に潜入した。悪魔と契約し、その力を使う事により 戦闘する。
義体兵としての身体能力も高い。死後、契約の代償により彼女の魂は 地獄に落ちること
が確定している。故に虚無的であり、刹那的であり、破滅的であり、破壊的である。
基本悪意の人間。情緒が安定していない。
微調節してみたわ。
というわけで一時間程度待機。
ロールでも雑談でもどうぞ。
ちょっと早いけど待機解除。
ふむ、どうにも私は運が悪い。
まあ、それはそれでしかたないとして、今度は改めて私が待機させてもらおうか。
初めまして。
連夜で動くのもどんなもんかなと思ったんだけどね、人がいないよりマシかなーと。
一時間、だ。切り上げるには十分な時間だろう。
さて、それじゃあ今日はこの辺で戻るとしよう。それではね。
……四秒差、というのは随分とばかげた話だね。
一応確認してみてよかったよ。
やあ、始めまして。まだいるなら相手、願おうじゃないか。
タイミングが…いいか悪いかは知んないけど、やー、気付いてもらえたんなら良いんだろね。
ん。まだいるよー。もちろんお相手に立候補で。
まあ、良かったのは運ということにしておこうか。
私も、あんたと話はしてみたかったからね。
……お互いのキャラ性の違いをはっきりしておきたかったからさ。
さ、それじゃあどういう話にしたいんだい?
んー。なるほど。何気に初対面から重い課題があるわけだ。
ハッキリさせるなら手早く戦闘でもしてみる?
日常の中の腹の探り合いで際立たせるには、まだ互いに情報が少ないと思うし。
それをどうにかしていくのが楽しいんじゃないか。
お互いに高めあうことができれば、それが一番さ。
ふむ、それもいい。ただ、ご覧の通り私はなかなか加減が効かないからね。
私に殺されないように、気をつけておくれ。
ま、そゆことだねぇ。
あー、わたし、命に対しては意地汚いから。必ず勝つなんて言わないけど、なかなか死なないからー。
さて、次はシチュ。こっちは異能狩りでもバトル好きでもないんだよねー。
霧原さんは何か案ある?
そりゃ何より、私も情け容赦なくやれそうだ。
そうだねぇ……遭遇のパターンも随分とマンネリ化してきたし、そろそろ何か別なものを考えたい。
と、いうわけでだ。非常にシンプルかつスマートな方法を取りたいと思う。
その日、私は非常に不愉快だった。だから、何か憂さを晴らせるものが必要だった。
押さえきれないイライラを抱えて歩く夜の街、そこにあんたがいた。どうにも不運なことに。
……と、いった具合に始めたいんだが、どうかね?
八つ当たりの的ってわけねー。うん、わかりやすくていい。
それだけで殺し合いなんて互いのネジが何本か飛んでなきゃできないなぁ。
じゃ、書き出しはそっちにお願いしていいのかな?
随分災難な話だと思うだろ?まあ、犬に噛まれたと思って付き合っておくれ。
それじゃ、始めさせてもらうよ。
(その日、彼女は機嫌が悪かった)
(目覚まし代わりの携帯電話を、寝ぼけて破壊してしまったし)
(おまけに寝すぎて朝食をとる暇もなかった)
(学校の授業の中でも比較的好きなほうだった日本史は自習、昼の購買争奪戦には敗れてしまい)
(なんともままならない一日、些細な苛立ちの積み重ねが、彼女の奥底に鬱積していった)
……つまらない、つまらない。ああ、つまらない。
(こんな日に限って、日課の夜の散歩も何事も起こらない)
(訳のわからない化け物も出ないし、相棒からの呼び出しもない)
(苛立ちは募り、歩幅は広がる。つぶやきながら)
(歩き続けていると、いつしかそこは人気のない場所)
(こんなところにいてもつまらない。だから、すぐさまその場を後にしようとした)
(そこに、一人の女性を見つけるまでは)
ああ、もう。あいつでいいや。退屈だし、いいよな?
(無論答えなど聞いているはずもなく、ペットボトルを引き抜きながら、その女性の前へと歩み寄り)
やあ、とりあえず死んでくれ。
(その目に狂気を宿して、ペットボトルから水の刃を撃ちだした)
(人の気配の無い一角。つまり、あまり人目につきたくないことをやるには都合のいい場所で)
(今日も今日とて、そんなことに勤しむべく一人でそこに佇んでいた)
……10分オーバー…しくじった、かなぁ…
(待ち合わせを遅れること10分。取り引きの相手は来ない)
(危険な橋を渡るような商売で、取り引き場所に相手が来ないのにモタモタしていれば自分の身の安全に関わる)
しゃーない…帰る…ん…来た…いや…
(静まり返った空間。誰かの足音が近付いてくる。待ち人…にしては足早で、そしてやや軽い)
は…?…っつぅ…!!
(横っ飛び。霧原の言葉を聞いて理解したわけではない)
(とりあえず違和感に警戒して飛び退いたところを水の刃が襲い、二の腕がスッパリと傷口を開く)
なんなのよ…アンタ!!
(少なくとも待ち人でもない。行為からすれば明らかに敵)
(血の滴る腕を押さえて睨みつける)
(一応宣言はしたとはいえ、完全な不意打ち。避けられるはずはない)
(だからこの水弾は確実の目の前の女性を貫き、その命が尽きる様に、わずかな愉悦を得ることができる)
(……その、はずだった。だがそうはならなかった。それゆえに、彼女は口元を大きく歪めた。嬉しそうに)
よく避けたねぇ。私もびっくりだ。もしかして、あんたって結構いけるクチ?
だとしたら嬉しいね。私は、ちょっと虫の居所が悪くてなぁ。収まりつくまで、相手をしておくれよ。
(ペットボトルを食い破り、再び水の剣が……否、今生じているのは、水の大鎌)
(柄をくるりと回して肩にかけ、警戒もせずに歩き出した)
私の気が済んだら、帰してあげるからね。それまで生き延びておくれ。
(優に十歩ほどの距離を置いて、悠然と鎌を振るう)
(するとその刃が唐突に伸び、首元を狙ってしなやかに撃ちだされた)
(「なんだコイツ?」頭の中でその言葉がグルグル回り答えを探し出す)
(命を狙われる覚えはある。あり過ぎてわからないくらいに…)
(しかしこちらが事態を理解し、見当をつけるのを待つ気は無いらしい。正体不明の襲撃者は殺る気満々のようだ)
ハッ!なに、アンタ?
戦闘キチガイってヤツ?他人の都合くらい聞きなさいよね!!
(彼女の言葉から察したのは戦闘が楽しくて仕方ない人種だということ)
(そして自分が彼女の娯楽のお相手に選ばれたこと)
(繰り出された大鎌の刃は伸びて首筋へと迫りくる)
(しかしもとが液体なら見た目の間合いなど信用していない)
(破裂音と共に足元のアスファルトが爆ぜると土塊とアスファルトの欠片が跳ね上がり、水の刃を巻き込み打ち消す)
(いかに操作を加えたとはいえ水は水、土砂と混ざれば泥となる)
(つまり、迫る刃は泥となり、届くことはなかった)
爆発?……まあいいや、面白そうだ。
(残った刃が再び鎌を成す。不足分は柄を短くすることで補って)
てっぇぇぇぃっ!!
(一足飛びに距離をつめ、横薙ぎに鎌を振り払った)
(先ほどの交錯の後としては、随分と稚拙な突撃だった)
だーかーらぁ…ああ、もうっ!
わぁーったわよ!!
(何を言っても聞きはしないのだろう。再び鎌の斬撃)
(踏み込みは早いには早いが、互いの距離を考えれば躱せぬほどではない)
(膝を折り、低く低く伏せる。一瞬遅れて頭上の空間を凶刃が薙ぎ払った)
そんなにヤりたきゃヤってやるっての…っ!!
(先ほど炸裂させ、散乱したままのアスファルト片)
(それらがフワリと浮かび上がると、一つ一つがスリングで打ち出されたような剣呑な速度で霧原を目掛けて撃ち込まれる)
(どうやら相手も吹っ切れた様子、なんだかんだで、今日も面白い日になりそうだ)
(終わりよければ全てよし、今までの不機嫌なんて忘れたように、笑みを浮かべて)
上出来上出来、そんな答えを待ってたんだよ。
(そんな言葉を投げかけた直後、浮遊するアスファルト。すぐさまそれが飛来する)
(刹那、鎌はその姿薄い膜へと変える。それは薄くとも、飛来するアスファルトを弾くに足る強度を持っていて)
(ただ惜しむらくは、水の流れが象る前に、いくつか欠片を取りこぼし)
(それが彼女を打ち据えた、肩、そして腹。アスファルトの欠片がめり込んでいた)
(ひとまず間合いをおいて、心底楽しそうな笑みを浮かべて)
……正真正銘超能力ってやつ?面白いね。
じゃあ、私も今日はちょっと、大盤振る舞いしようかな。
(新たに取り出したのは、赤い液体がなみなみと溜まったペットボトル)
(それを、道路脇の排水溝へと投げつけた。炸裂、そして排水溝へと吸い込まれていく赤い液体)
……さあ、遊ぼうか。
(排水溝の蓋をぶち破り現れたのは汚水の竜。その顎を大きく開き、声なき咆哮をあげる)
見栄えは悪いが、なかなか手ごわいよ?
(開かれた顎に、巨大な水塊が発生した)
(水の膜が攻撃を弾き返す…どうやら水の強度を操れるようだ)
(敵の繰り出す技から能力を分析する。戦闘自体は専業ではないが観察や分析なら話しは違う)
ったくサぁ…こんなハタ迷惑な趣味持たないで、ストレス解消なら男とでもヤって……。
(幾らか落ち着き、普段の軽口も出かけた…しかし最後まで言うことなく唖然とする)
(見上げたのは汚水の竜。構成する水の質量を考えれば内包した破壊力は生半可ではないだろう)
大盤振る舞いがこれってわけ?
嬉しくて涙でそー。アンタさ…サドでしょ?
(笑顔が引きつる。冷や汗が頬を伝う。避け切るにはデカ過ぎる)
(覚悟を決めると意識を研ぎ澄ます。排水溝の蓋が何枚も浮上りアスファルトが捲れ上がり…)
(受け取り拒否が許されないらしい彼女のプレゼントに備える)
そういう奴らと出くわす前に、あんたと出会ってしまったんだ。私は。
しかし、私は本当に運が良いよ。こんな最悪な日にでも、ちゃんとこういう出会いができるんだから。
(すい、と手を上げる。その動きに伴って水塊がその質量を増し)
気に入った?私、こういうのを作るのも好きなんだよ。
美術の成績も良かったんだよ、結構。
(迎撃するように舞い上がる排水溝、アスファルト)
(万が一この竜の吐息がいなされれば、その全てがこちらに飛来するのだろう)
(そうなれば、相当痛いはず)
(そしてまた、排水溝は常に水を流し続けている。それゆえに)
(竜を形なす水の体積は増し、反比例してそれを動かすべき血液の濃度は減少していく)
(実を言うなら、この一撃が最後の一撃でもあるのだ)
さ、それじゃ食らってみな。
(振り上げた手を、降ろす)
(轟音とともに打ち出される圧倒的質量を伴った水塊)
(そして、その一撃に紛れて膜の姿を保っていた水を槍へと変えて、撃ちだした)
あーっそ、おかげでわたしの一日は最悪の終わりになりそうよ…
や……人生終わらないといいなー、うん。
(更に質量を増す水塊。一介の女子高生に叩き付けるにはいくらなんでも暴力的な凶器だ)
(こんな悪趣味な美術品のお披露目に出来るなら付き合わされたくはなかった)
頼むから止まってよぉ…っ!!
(ついに吐き出された水の砲弾。それ目掛けて一斉に殺到するアスファルトに排水溝のフタ)
(衝突により水壊を削り取りその質量を打ち消す。単純な対抗策)
(一瞬の交錯。互いの全力を懸けた攻撃が衝突し大量の水と石塊が空中でひしめき合い…ついには相殺しきる)
…ハハ、ハ…やりぃ…ざまーみろ…
って、やば…っぐぅ…!!
(少なくとも負けはしなかった。それに安堵した瞬間、霧原の放った水の槍が迫る)
(完全に意識の外だった。再び土砂を巻き上げようとするが、念は散り目眩が襲う)
(よろめいたところを水槍の穂先が脇腹を貫き、地に伏して倒れる)
……っはは。こういうときに言う言葉、なんだったかな。
(汚水の竜は形を失い、排水溝へと戻っていった)
(その後には、地に伏した相手と、ふらつきながらも立っている自分)
ああ、思い出した。ざまぁねぇな。
(これだけの大質量を、それも形を保てなくなるぎりぎりまで操ったのは久しぶりだった)
(その負荷は大きく、代償も大きかった。絶えず襲い掛かる頭の痛みに顔をしかめて)
(それでも、嬉しそうに笑って悠然と見下して)
いやぁ……面白かった。ほんと、最悪な一日の幕切れとしては、十分すぎるほどに上出来だ。
……実はさ、さっきので使い切っちゃったんだよ、水。
(バッグの中にはもう、彼女の武器となるペットボトルはない)
おまけに結構疲れたし……そろそろ帰るよ。なんだか一雨来そうだし。
(いつしか空気は湿気を帯びて、空には分厚い雲が垂れ込め)
と言っても、それじゃそのうち死にそうだねぇ。
まあ、死ななかったらまた会おうよ。
(脇腹を貫いた槍が、相手の血と混ざってゆっくり朱に染まりだす)
(それを楽しそうに眺めてから、悠然とその場を去ろうとした)
(己の勝利を疑わず、それゆえに漫然とした足取りで)
かふっ…!ゴホ…っ。
(血の混じった嗚咽。脇腹を押さえた掌が滲み出した血液で温く濡れてゆく)
(肋骨を削がれ、腹筋が裂かれ…掌に触れる肉塊は己の腸だろうか?)
(たしかにこのままなら出血多量で死ぬだろう。しかし…)
……チョーシこいてんじゃないわよ…
(意識を断ち切られなかったのが幸いした。僅かに回復した念を振り絞る)
(力の源泉自体が精神力に左右される。そしてそれを引き出したのは紛れもなく霧原の勝ち誇った言葉と態度)
(屈辱と憤怒で沸き上がった微かな力は傷口を塞ぐことでは無く、彼女への復讐に注がれる)
(粉砕された排水溝のフタに仕込まれていた鉄筋…強大な圧力で捩じ切られた切断面は霧原の水槍に負けずに鋭く)
(それを隙だらけの背中に向けて射る)
参っ……たね。
(それはいびつなオブジェのように)
(背を穿ち、肋骨を砕き肺を破った鉄筋が、彼女の体を穿っていた)
(毎度毎度のことのように、そこから血が流れることはないが)
油断、したね。……っく、ぁぁっ!
(苦悶の声を上げながら、鉄骨の槍を引き抜いた)
(そして、もう一度振り向いて。今更ながらに傷口から流れ出た血液は、全て残さずその手に集中し)
正直痛かった、前は脇腹、次は胴、そして今度は胸と来たか。
だんだん上に上がってる気がするね。次は首で最後は頭か?
(愚痴めいた言葉を漏らしながら、その手に滴る血液が刃を成した)
(もはや意趣を凝らす余裕もなく、ただ鋭さを追求した刃と化して)
武器、作ってくれてありがとう。
(苦痛をこらえてにぃ、と口元を歪め、今度こそ確実な止めを刺そうと一歩、また一歩と近づいていく)
(薄れ行く視界に見たものは幻覚か悪夢だと思いたかった)
(背中から胸まで貫かれてなお生きている…そしてトドメを刺そうと歩いてくる)
ミスッたなぁ…人間じゃないならそう言えってのよ…
(おとなしく傷口を塞いで死んだフリをしとけばよかった。眼前にある霧原の靴を見ながらしみじみと思った)
あー…ゴメンなさいしても許してくれないよね?
…アンタさ…どこの組織の遺跡ハンター?それとも雇われの殺し屋?
死ぬ前にそんくらいは知りたいなぁ…
(見上げる霧原の顔。こいつが自分の死なのだろうか)
(命乞いと、冥土の土産にと言わんばかりの台詞)
(殊勝そうだが相手の素性が分かれば何がしかの交渉が出来る可能性がある)
(そう踏んだ最後の悪足掻きだった)
人間だって、これでも一応。
むしろ私は、あんたの方が何者なのか聞きたいところだけど。
(見上げるその顔、そこに浮かんでいたのは絶望か
(それともいまだに何かを秘めている目か、それを察するほどの余裕があるわけもなく)
(何を思ったか目の前にしゃがみこんで、赤い刃でその頬をうっすらと撫で)
ただの女子高生だよ。ただ、今日はちょっと気分が悪かったんだ。
霧原朱音、二年生だ。
(あっさりと素性を告げて、考え込むように腕を組む。その動きに合わせて、赤い刃は形を変えて)
なああんた。死ぬのはいやかい?まあ、聞くまでもないだろうね。
(不意に、唐突に、そう持ちかけた)
(その口元に、いたずらを思いついた子供のような笑みを浮かべて)
実は今月、結構お財布ピンチでさ。携帯変えたら、ほとんど空っぽなんだよ。
だーから、お金ちょうだい、そしたら見逃してあげるよ。
(どうにもその場にはそぐわない、これまでの張り詰めた戦いの空気すら一撃で粉砕してしまうほど)
(それは、どうしようもなく俗っぽい要求だった)
(そんなしょうもない要求を、にやにや笑って彼女は持ちかけた)
(頬を撫でる紅の刃。その後を追って滴る血液は自分自身のものだろう)
(勝者にのみ許される玩弄だが耐えるしかない)
(ここで激発すれば自分のか弱い念がノロノロと小石か何かを動かす間に首が落とされる)
霧原…さん、ね…わたし…三年の稲場瑞希…いちお超能力者っぽいね
ハハハ…も、わけわかんない…
(とりあえず向こうの問いに答える。命がかかった場なのだから下手な隠し立ては愚策だ)
(しかし、これが普通の女子高生などと悪い冗談だ)
(あれで普通だってんなら見掛ける女子高生全員を鉄筋で串刺しにしてやりたい)
…え?マジで?
あ、あるある…!制服の内ポケット…ちょっと手動かすのキツいから持ってって
お財布に10万くらいと封筒に100…
全部あげるからサ…ね?
(意外なくらいに俗っぽい要求。しかしそれで助かるなら存外の幸運だ)
(元々取り引きの為に持参していた金も都合よくある…それでも財布の中のカード類に言及しないのがいじらしいと言えなくもない)
へぇ、じゃあセンパイなんだ。よろしく、稲場センパイ。
超能力?なるほど、それは面白そうだ。今度また会えたら、そのときは定番のスプーン曲げから見せておくれよ。
(傷口は既に赤い膜が覆っていて、絶え間ない痛みだけならさほど気にせずにいられる)
(だから笑ってそういうと、赤い刃をするりと納めた)
ありゃりゃ……随分酷くやっちゃったもんなぁ、そりゃ動けないか。
って、凄いね、最近の学生は金持ってるなー。
(意外なほど大きな金額が出てきて、わずかに驚いて目を見開くと)
でもさ、さしあたり必要な分だけあればいいわけだし、たくさんありすぎてもしょうがない。
(流れるような手つきで財布を奪い取ると、中から万札を三枚抜き出して)
これだけもらっとく、命の代償には、ちょっと安すぎるかな?
それじゃ、次に会えたらそのときも楽しくやろうじゃないか。またね。
(それだけ言い残して、去ろうとしてまた振り返る)
……一つだけ、ちょっとした悪戯をして行こうかな。
(ついでに携帯を奪い取って、なにやらどこかへ電話をかけ始めた)
(不意に、その声色が切羽詰った、だけどどこか演技じみたものに変わって)
ええ、そうです。怪我した女の子が倒れてるんです……はい、お願いします。
(で、電話を切って)
……救急車、呼んでおいたから。これで一安心、だね。
(もちろん、脇腹を貫かれていることとか、超能力者であることとか)
(普通の病院なんかに入った日には、いろいろと問題が出てくるであろう事を見越した上でのことだった)
結構痛かったし、ちょっとした意趣返しってわけさ。
それじゃ今度こそ、お休み、センパイ。
(そして悠然とその場を後にした。曲がり角を曲がって、おそらく自分の姿が見えなくなったであろう場所で)
っぐ、が……ぁっ!痛い、じゃすまないって……これ。
(膝をつき、塀につかまり崩れ落ちる。それから彼女が家に戻るまで、随分と難儀したの言うまでもない)
【色々と急ぎ足になったが、今日はこれまでだ】
【それじゃあ、また次の機会にね】
あー、うん…スプーン曲げでもなんでもしてあげるからさ…
(適当に相槌を打ちながら話しを合わせる)
(曲げて捩じ切ったスプーンで首を掻き斬ってやろうかくらいは思ったがモチロン言葉にはしない)
アハ…気前いいんだぁ…助かるなー
うんうん、またねぇ
(三万円だけ抜き取って財布を返してくれたことに心底嬉しそうにして)
(立ち去る背中にサッサと失せろと内心で毒づきながら愛想を振り撒く)
…え?な、なに?や、ちょ!?ま…何してんのよ!?
(と、戻ってきた霧原に携帯を奪われ。救急車を呼ぶのを目の当たりにして慌てるが邪魔出来るわけもなく)
うーぁー…さいってぇ!
このサディスト!!呪ってやるー!!
…いっ…つぅ…あー…頑張れ、わたしぃ…
(霧原の意趣がえしにゲンナリとして、散々に悪態をつく)
(もちろんその姿が見えなくなってから)
(幾らか回復した力で傷口を塞ぐと這いずるようにして現場から逃げる。まさか通常の病院に入院も出来ない)
(半死人のままで救急車から逃げ回ること。これが霧原の望んだ意趣がえしの真意なのだろう)
(自宅までの道は死を何度か予感させるほど長く苦しく…朦朧とする意識の中で霧原への復讐を誓ったとか)
【はい、お付き合いありがとうございました】
【では次の機会に。これで落ちます】
【あの、お相手よろしいでしょうか】
【前回が前回ですので、お気が進まなければ下がります】
【いえ、こちらは一向に気にしていませんので】
【前回の件はなかったことにして、共闘路線で話を進めたいと】
【共闘ですね。了解しました】
【そちらのキャラを見せていただきたいこともありますし】
【よろしかったら書き出していただけますか】
【合わせますので】
【了解しました】
【では暫くお待ちを】
【よろしくお願いします】
(痩せ細り尖った月が浮かんでいる、そんな夜。
音もなく歩むのは冥府より舞い戻った一人の剣客――否、
一体の人形に宿る剣鬼の魂。その性は現代日本に在っても不変)
ふぅむ・・・・・
在らざるモノの気配か。俺の同類だな。
(自嘲気味に漏らしつつ、しかし表情は暢気とさえ言える風情。
彼は知らぬ事だが――この近隣で肝試しに最適なスポットである
閉鎖された病院。このからくり武者が気の向くまま赴いたのは、そんな場所だった)
さて、ゆるりと参るとしよう。
面白いモノに会えれば僥倖だがな。
(敷地内に足を踏み込み、そのまま病院に入る剣客。
闇に紛れる黒い着物を纏い、暁小次郎は斬るべき獲物を求め、徘徊する)
(夜半に家を抜け出すことが、この頃とみに増えている)
(両親はそれぞれに忙しく、優等生の娘を信じ切っているがゆえに無関心で)
(津綺子が夜半に異形の者を訪ね歩いているなどとは夢にも思わない)
ああ、やっぱりここが……
(妖魔、異形、そうしたものの気配には日に日に鋭くなる)
(それもまた、自分に何らかの使命を与える何者かの意志のように思え)
(津綺子は根拠のない励ましをそれと知りつつ自らに与え、己を駆り立てる)
(兄を死に至らしめたものへ、と)
…誰かいる……
(廃院には、すでに誰かの気配があった)
(心霊スポットとして話題になりつつある場所だけに、面白半分に近づくものもあるのだろうか)
おどかすことはないわ。何もいなければそれにこしたことはないのだから……
(独り言をいいながら、自分が相手に見られることには頓着しない)
(廊下の窓から差し込む頼りない月光。
薄暗い退廃の雰囲気。忍びよる冷気。かつて、何百の命が失われた場所。
確かに、肝試しには最適だろう。何百の命が救われたという事実があっても)
――――つまらんな。
(剣鬼は一言で切り捨てる。
纏わりつく雑霊も、彼にとっては恐怖の対象では有り得ないのだ)
有象無象の相手をするほど酔狂ではないのだ、俺は。
疾く、逝くがよい。何、いずれ俺もそこへ逝く。待っているがいい。
(何処からか現れ、手に握られた西洋刀。大剣だ。
それをひゅんと枯れ木の様に振る。たちまち、雑霊たちは何処かへと消えた。
「恐怖」という感情を忘れたはずの幽霊に、それを思い出させる一閃だった)
はて、そろそろ本命が出て来てもよい頃合いだが。
(自分の成し遂げたことなど関心がないのか、剣鬼は変わらぬ歩調で歩く。
ぶらりと散策するような足取りで辿りついたのは、手術室であった)
…嫌な感じ……
(死霊が見えるわけではないが、薄々それらの存在を感じるようにはなってきた)
自分からこんなものをわざわざ見に来る人もいるなんて。
悪趣味……。
(見えていた人影は、どうやら和服であるらしい)
(そのことが津綺子の不審を招いた。面白半分にここへ来たわけではなさそうだ)
(その人影が、何か長いものをふるった)
…!…
(きらめくそれは、おそらくは刃物……刀だ)
(一瞬、周囲の嫌な感じが消え失せ、夜の空気に清冽さが戻ったのもつかの間)
(いっそう禍々しい気配が突然わき起こった)
そこのあなた、逃げて!
(津綺子が声をかけたときには、その「気配」が闇に凝り、相手との間に立ちあがりつつあった)
ほう・・・・・
多少マシなのが出てきたようだな。
だが、お主では少々役不足だ。本命は、この中だな。
(手術室から這い出てきた、何か。悪意と死気の集合体とも言うべき「それ」を
前にしても、剣客は動じなかった。否、その様なまともな感性は黄泉に忘れてきた)
・・・・・とは言え、何だな。
放っておくわけにもいくまいて。
(廊下の向こうから聞こえ来た声。命在る者の声だった。
やれやれと言った風情で彼女に視線を向け、次に「それ」に視線を戻す)
――では、逝くがいい。
(闇の中振るわれる大剣の一閃、ニ閃。
集合体は呻きつつ霧散して、手術室の中に舞い戻った)
お主、悪いことは言わん。
この場から疾く去るがいい。
(そう言って、手術室に向き直る。
彼の意識は、既にその中の本命に向けられているようだ)
(人影が声を発した。男の声。動じる様子もなく、悪霊に語りかけている)
あなたは……いえ、あなたも。
(異形を狩るものか、と驚きつつ近づいていった)
(魔物の出現が増えるにつれ、それらを狩る者たちも現れている)
(津綺子もすでにその何人かと出会っていた)
そこにいるものが魔性の存在で、人に仇為すというなら
私はそいつを消さなくてはならない。
あなたも異形を狩るというなら、お手伝いします。
(背の高い男であると知れた人影に、そう言って手に充電しはじめた)
――面妖な。
(近づいてきた生者に対して呟く。別段、彼女の姿に変わった場所はなかった。
ただ、原始的で強力な力がその腕に集まってきていると、尋常ならざる感覚で
悟ったからだ。それ故の「面妖な」という形容詞である)
戦は男の仕事――などと、言っても仕方あるまいな。
この先にいるのは、恐らく冥府に近き輩であろう。
戦うと言うのなら、努々気を抜かぬことだ。
恐らく、生きたままあの世に赴くこととなるだろうからな。
(そう言って、彼はもう一度剣を振った。扉に向けて、真っ向から。
ここに、冥界への門が開く。無音で開かれる手術室への扉)
「手術を開始します」
(そこに待ち受けていたのは、手術着を纏った三名の医師。
開始の宣言と共に、手術器具が舞い、二人に襲いかかってきた)
わたくしは剣も拳も振るえませぬが……なにゆえか雷の力を発します。
体を張った戦は不慣れでございますが、あるいはお力になれるかと。
(知らず知らず、祖父に向かうような口調になっていた)
(目の前の男はどう見ても青年だが、なぜか古武士のような気を発している)
(手術室の扉が開くと、そこには……)
!!
(飛んできた刃物をよけ、一番奥にいる医師に電撃を放つ)
(バリバリっ、と音がして医師が転倒するが、倒したわけではないらしい)
(手術室の照明が不安定に点灯した)
とりあえず、電気で生き返る奴らじゃないのね。
よかった!
(再び電圧を高めていきながら、青年の出方を見守った)
ふむ、文字通り冥府の門だな、あれは。
なら何度斬っても、恐らくは無駄だろうよ。
(操り人形のように起き上がる医師。その背後に広がる底知れぬ闇。
あれは冥府の門であった。あれが、この医師たちに力を与えていると
自らも冥府にいた事のある剣鬼は直感的に看破した)
お主、医者ではなく、あの門に向けて撃て。
あれを閉じぬ限りは、恐らくは何をやっても無駄であろう。
(無造作に手術器具を捌いて、大剣にて冥府の門を指し示す)
(よく見ると、手術室の壁に無数の人間が埋まっている。犠牲者たちであろう)
時間は稼ぐ。どうにかしろ。
あれを閉じぬ限り、奴らは人を殺し続けるだろうよ。
(剣客として多数の人を斬った彼ではあるが、わざわざ殺す為だけに殺すという
行為は、どうしても許容できなかった。僅かに残った良心の動きか、或いは
剣客としての矜持か。ともあれ、彼は刀を振い医師たちに斬りかかる)
急げよ!
(無数の手術器具と、大剣がぶつかりあって火花を散らす)
門……
(言われて見れば、夜の中にもひときわ濃い闇が口を開けている)
くっ、しつこい!
(命ない医者が投げつけてくる刃物をよけ、跳ね返し、体勢を整える間もない)
(指先にありったけのエネルギーを溜めようと身構える)
「ヴァイタル確認……」
(命ない医者がこちらに気づいて襲いかかってきた)
はぁっ!
(思わず、充電したエネルギーを放出し、それを跳ね飛ばす)
(自分も反動でひっくり返りながら、素早く身を起こすが)
(医師がぎこちない動作で立ち上がろうとするのを見ると、点滴スタンドをつかんで投げつけた)
キリがないわ!
(自分にか、和服の青年にか語りかけつつ、さらに充電しはじめる)
弱音を吐くな!
退路など、自ら斬って捨てろ!
(本来、先取りの武器であり、受けには適さない大剣を
それでも巧妙に操り、攻撃を弾き、あまつさえ反撃の一撃を繰り出す)
とは言え、何度斬っても堪えぬというのは、些か辛いな。
(斬!薙ぎ払いの一閃が胴体を断ち切り――次の瞬間には修復している。
さしもの剣鬼も、斬っても死なない相手に対する手立ては有していないらしい)
だが、まるで効果がないというわけでもないな。
(続けざまに斬!斬!残!弧を描く太刀筋が、まとめて二人分の首を刎ねる。
腕が刎ねられる。それでも修復しようとするそれに対して、縫い付けるような刺突)
活路は開いた。撃て!
(残った医師の対して斬りかかり、叫ぶ。
冥府の門は、新たなる魂を欲して唸りを上げている)
行けっ!
(できるだけ目標を絞って、闇へと電撃を放つ)
(遠くから雷鳴がとどろくような音を立て、きらめく稲妻が闇へ吸い込まれ)
(一瞬遅れて、どおん!と地響きがするような音が)
(闇の輪郭が震え、医師たちの動きが大きく揺れた)
やった……?
(だが、小次郎の剣に倒れるも、再び医師たちが立ちあがる)
足りなかったか……!
(小次郎にあえて迎撃を任せて廊下まで下がった)
(目を閉じ、渾身の力を振り絞る)
お願い、これで、終わって……!
(突き出した手のひらから、青白い稲光が闇に向かって走り、耳を聾するほどの轟音が)
……!!……
(反動でその場に倒れ、目の隅で医師たちがはじけ飛ばされるのを確認しながら)
お武家さまっ!
(剣をふるう青年の姿を確認する間もなく、闇が収縮し……)
(すさまじい風が起こって周囲のものを吸いこみ始める)
(ドア枠につかまって吸い込まれる力に抵抗する)
お武家さま、ご無事ですか!
(ようやく風が止んでゆき…)
・・・・やれやれ。まるで本物の神鳴りだな。
だが、冥府の門を退けるにはそれくらい必要か。
(衝撃派と吸引力に翻弄されつつも、どうにか剣鬼は生きていた。
正確には、存在していたというべきか。此処で冥府に戻るのも正しい
選択肢かとも思えたが、それは言っても栓なきことだ。まだ主命は果たされていない)
ふむ、大した女子だな。こういう出会いがあるから面白い。
わざわざ、黄泉から舞い戻って来た甲斐があったというもの。
して、現代の巴御前。名を聞かせて貰えぬかな。
(悠然とした足取りで手術室から出て、雷撃使いの少女に問いかける)
俺の名は暁小次郎。黄泉から舞い戻った一匹の剣鬼よ。
(自分の身の上を恥じる訳でもなく、堂々と名乗りを上げる)
お武家さま、ご無事でしたか……
(今の世に武家がいるはずがないのだが、なぜかそう呼びかけていた)
あなたは…いったい……
(その場に座り込んで立ちあがることもできず、肩で息をつきながら相手を見上げる)
(黄泉から舞い戻った云々を、額面通りに受け取らなかったのは)
(やはり現代人の浅知恵が邪魔したものか)
(それは単に物の例えだとしか、その時には思わなかった)
あかつき、こじろうさま、ですね……
(相手の名を復唱しながら、さすがにべったりと座り込んだまま名乗るのはためらわれた)
(ドア枠にすがりつきながら、なんとか膝をつく)
伊織津綺子と申します。
しがない学生ではございますが、お見知りおきいただきたく……
(礼をするつもりだったがその姿勢は果たせず、前のめりに倒れてしまった)
むぅ・・・・・・
(名乗りに対して、名乗り返しつつも崩れ落ちる「伊織津綺子」に
剣鬼は秀麗な眉宇を寄せた。俺にどうしろというのだ、と顔に書いてある)
・・・・・放っておくのは人の道に反するか。
戯言以下の戯言だがな。ま、致し方あるまい。
(彼女がいなければ、恐らく自分は冥府に戻っていただろう。それが良いか悪いかは
別として、それでも礼の代わりにはなるだろう。だから彼は少女を抱き上げる。
その身体は酷く軽かった。その身に宿した力の強大さと、さながら反比例するように)
その名前覚えておくぞ。
(結局、病院前の壁に彼女を座らせておいて、自分の纏っていた着物を羽織らせる。
季節が季節なので、風邪をひくこともあるまいが、それが自分のできる最大限であった)
(黒い着物の下に纏っていた学生服姿で、剣鬼は月下を歩む。
次なる邂逅を求めて。次なる獲物を欲して。次なる戦いを目指して)
【これで〆です。ありがとうございました】
(意識に反して体が動かず、されるままに上着を掛けられて)
(人形のように病院の壁にもたれたまま、しばしの眠りを貪る)
(払暁、家人に知られる前に家にもどるべく、重い体を引きずって帰路につく)
(翌日、疲れの抜けきらない体で登校し、またもあの青年の姿を見ることになるのだが)
(それはまた別の邂逅となる)
【こちらも締めさせていただきました】
【またお会いできてよかったです】
【これからもよろしくお願いします】
【お疲れ様でした。おやすみなさい】
お二人ともお疲れ様でした
入れ替わりになるけど、待機させて貰おうかな
待機解除
日を改めてまた来るよ
【こんばんは。久しぶりに待機してみますねえ】
【
>>135に詳細がありますので、もし良かったらご覧くださいませ】
よう、こっちでは初めてだが、お相手お願いできるかい?
俺のプロフは
>>84にある。
たしかにロールとしては初めましてになりますねえ、不思議な感じです。
ん〜・・・生徒会ネタや戦闘(共闘?)など色々できそうですけれど、
会長さんは何か希望はありますか?
日常ロールでもいいが、キミ、そろそろ首輪が暑苦しい頃なんじゃ?
その辺、つついてみるロールでもいいな。
そこには触れてほしくないなら、指輪の能力をみせてもらってもいい。
キミのお望みどおりに。
む・・・痛いところをついて来ましたね。
いえいえ、いつかは誰かに触れて貰えないと外せる物も外せなくなりそうですから・・・(何
こほん・・・それでは先に言った首輪の方で、お願いしても良いかしら?
了解。
書き出しはどうしようか。よければこっちから書くが、何か注文ある?
それともキミに書いてもらってもいいが。
それじゃあ・・・お願いしても良いかしら?
場面は教室でも生徒会室でも、会長さんのお好きなところで構いませんので。
それじゃ保健室のベッドの上……(なんか一瞬寒気が
…もとい、夏休みの生徒会室ってことで始めさせてもらうな。
しばらく待っててくれ。
夏期講習の時間に眠気が出たからと言って保健室に来るんですね、わかります。
ええ、それではお待ちしていますね。よろしくお願いします。
(夏休みのテニスコート。俺はポロシャツにジーンズで女子テニス部のエース相手にラリーの最中)
(俺が学校へ来たとき、ちょうどテニス部が朝練を終えるところだったので乱入したってわけ)
おっ、さすが伊達くん! なんて美しいロブなんだ!
(もちろん、女子といえどもテニス部のエース相手に俺がガチで勝負になるはずがない)
(そこんとこは、口先もつかって、うまく相手をしてもらうわけだ)
俺に、スマッシュを打ち込めと言わんばかり、だっ!
(そこでコートサイドの野次馬連中から声がかかった)
「会長せんぱーい、ケータイ鳴ってますぅ」
おっ? 悪い……
(俺はプレイを中断してケータイを見ると、「ふくかいちょ♪」の名前が)
あー、俺、宝樹くんと約束してたっけ。
(生徒会役員にだって夏休みはある……はずなんだが)
(結局、なんのかんのと学校に出てきちゃ、1学期の締めだの2学期に向けてのアレコレだのを片づけることになる)
(そういうのは、案外嫌いじゃねえけどな)
(で、今日は宝樹くんと生徒会室で待ち合わせていた)
ごめん!
(遅刻したら、まずは詫びる)
【こういう展開でどうかな。確定で電話させてごめんw 気に入らなかったら蹴ってくれ】
・・・・・・・・・・・・・・・遅い。
(夏休みに入って数日が過ぎたある日の昼間。)
(生徒会室の机に並べられたプリントやら分厚いファイルやらを前にして座った少女が呟く)
遅い・・・遅い遅い遅い遅い遅〜いっ・・・!
もうっ、量が多いから早く集まって終わらせようって約束したのに・・・
今日は一体どこの誰にナンパしてるのかしら、はあ・・・。
(ナンパについては、本人に確かめなくとも何故か彼女の中で確定している)
(そんなことを考えながら椅子から立ち、窓際へ移動する)
(そこから見えるテニスコートでは女子テニス部が部活をしている・・・のだが。)
(黙ってポケットから携帯を取り出し、会長に電話をかける)
朝からいい汗流しているみたいですねえ、会長さん?
・・・・・・謝っている暇があったら、さっさと生徒会室まで来てくださいっ!
(少々語調を強めてそう言うと、返事を待たずに一方的に電話を切る)
【遅くなってごめんなさいね・・・】
【あら、これくらいの電話は全然問題無いですよ。お気になさらずに〜】
(生徒会室に飛び込むと、はたしてわが宝樹くんはさすがに怒ってた)
(謝罪もほどほどに、彼女のしてくれたことを見てとって)
お、さすが宝樹くん、ちゃんともう揃えてくれていたんだな。
よし、始める前に、待たせたお詫び。
(と俺はコートからここへくる途中で購買で買ったアイスを差し出す)
宝樹くんに任せておけば大丈夫だと思ったもんでさ。
少し運動不足を解消しようかと。
いや、悪い、ホントごめん!
(お怒りの宝樹女史も、また可愛いんだこれが)
……このごろいつも同じチョーカーしてるね。似合ってるよ。
それ、気に入ってるんだ?
(身につけてる物には普段から注意をはらっておくべし)
(で、気に入っていそうなものは褒める。ほめちぎる)
【レス時間は気にしないから、こっちも時間かかってるし】
(怒りを表す典型的な態度――腕を組み、やや口を尖らせて、現れた会長を見る)
あ、当たり前でしょう?
沢山あるんだし、これぐらい準備しておかないと・・・――――?
(差し出されたアイスに目を奪われ、言葉が止まる)
そうやって物で釣ったって・・・――――はあ・・・ま、いいです。
丁度喉が渇いてたところですし、今日はアイスに免じて許します。
(ため息まじりに微笑んで、彼の手からアイスをひょいっと取りあげる)
(この副会長、割りと単純なようだ)
(包装を開けてアイスを取り出していると、何やら会長が自分の首元を見ている)
・・・・・・・・・へ?
(会長の言葉に、間抜けな返事をしてしまう)
(勿論、気に入ってなどない。自宅では外しているし、最近では日焼けを気にして
通学中も外していたりする。ただ学園内では肌身離さず身に付けていた)
(だから気に入っているのだと勘違いされても無理も無い)
べっ・・・別に、気に入っているわけじゃありませんっ。
そのっ・・・ちょっと事情があるだけで・・・――――
っ・・・とっ・・・とにかく勘違いしないでください。
(しどろもどろな様子で、首に巻かれたそれを気にして手で触れながら答える)
【ううう・・・ありがとうございます】
アイス、気に入ってくれた?良かったらもう一本買ってこようか。
買いに行っている間、キミに会えないと思うと辛いお使いになるが……
変わったデザインだね。キミの趣味かと思ったが誰かのプレゼントか。
(事情、というあたり妙だ。普通、そういうものはつけたいからつけるもので)
(つけねばならない「事情」とやらが俺には想像できない)
誰だか知らないが、そいつの趣味はいいな。
キミの首筋が、すごくきれいに見えるよ。
……もっとも、キミはそれほど嬉しそうには見えないな。
なんかこの頃、悩んでないか?
(少し前から彼女が時折、悩ましげに見えるのには気づいていたが)
(今日、初めてそれがどうやらそのチョーカーに関係あるのではないかと思った)
(俺はおせっかいな性質だから、そういうのはほっとけねえんだ)
事情、ってなにかな。
洗いざらいぶちまけられないんなら、言いたいことだけでも言ってみちゃどうだい?
これでも中学からの同窓生なんだからさ。
プレゼント・・・というわけでも無いけれど、ん・・・それに近いものです。
趣味・・・って、い・・・良いわけないでしょうこんな首w・・・チョーカーがっ。
(首輪と言いかけ、慌てて訂正する)
(触れられたくない部分――チョーカーに触れられてから、調子が狂いっ放しだ)
別にっ、悩んで・・・なんて・・・
(彼は「この頃」と言った。悩みというものは知らず知らずのうちに表情に出ているものなのか)
(それにしても、いつの間に観察されていたのか・・・
毎日毎日様々な女性を観察しているだけあるな、と思う)
(話そうか、流してしまおうか、迷った挙句、重い口を開き――)
ちょっと・・・ね、困った問題があって、解決するために協力して貰っている人がいるんです。
それで、協力はして貰えているのだけれど、その・・・その分わたしも協力というか・・・――――
対価みたいなもの・・・なのかしら。
だから、これ(チョーカー)はその人から貰った物で・・・外すに外せない、というわけなの。
(先程まで怒ったり微笑んだりしていた顔は何処へやら。浮かない表情で語り始めた)
問題?なになに、言ってよ俺に!
(やや冗談めかして大げさに言ってみた)
(宝樹くんは、かなり浮かない表情をしている……相当深刻な悩みだ)
キミの問題を解決してもらっている代わりに、
キミもなんらかの対価を提供している。
……問題は、その対価が得られる問題の解決に釣り合っていない、というところじゃないか?
(俺も少しシリアスに言って宝樹くんの反応を伺った)
ともあれ、まずはその「問題」とやらを俺に言ってみな?
俺はそのチョーカーのお相手とはまた別の切り口と視点を持ってるかも知れないぜ?
そうすりゃ、悩むほど重い「対価」を支払わなくてもいいかも知れないじゃねえjか。
(この時点で俺は「対価の支払い」とやらを完全に見誤っていたことになる)
(チョーカーが、彼女を服従させている誰かの意思だとは思ってもいない)
釣り合っていない・・・のかもしれない。
けれど・・・その人に頼るしかなければ、断るに断れないと思いません・・・?
(弱々しく、尋ねるような口調で話し彼を見つめる)
(しかしこれは否定されても仕方ない。自分に断るだけの強さが無いのが原因なのだから)
・・・・・・・・・・・・
(つい先程不機嫌な態度見せてしまったというのに、会長は協力的だ)
(彼のこういう性格が、人望がある証拠なのだろう)
信じてもらえないかもしれないけれど・・・
あの・・・、わたしが中等部の頃から指輪しているの、気付いていたかしら?
実はこれ・・・外せないの。
物理的な問題じゃなくて・・・恐らく簡単に言うと
「呪い」のような、そういう雰囲気の物らしくて。
(右手を会長の前に差し出してみせる)
(その手の薬指には古びた指輪が一つ)
頼る相手を間違えてなきゃいいけどな。
そいつが本当に問題を解決できるのか?
(何気なく言ったつもりだったが、次の宝樹くんの言葉に、俺は度を失った)
呪いの指輪?!
…そんなもんはインチキだ。キミは誰かに暗示をかけられてるんだ!
(インチキオカルティストの催眠暗示……まず考えたのはそれだった)
(本物の呪いや、そういうアイテムがあると知っているからこそ、うかつにそういう物に近寄れるはずがないことも実感している)
その相談相手、本当にあてになるのか?
まさか、さらに深い暗示にかけられたりしていないだろうな?!
(差し出された指には、古びた指輪が……そういえば、彼女はいつもこれをしていた)
これが、本当に呪いの指輪かどうか見てやるよ。
……何を見ても驚くなよ。
(俺はゆっくりとアラブ語の詠唱を始めた)
砂漠の民、オアシスの恵みと砂嵐をもたらす者たちよ
我に力を貸したまえ。
われの前に現れいでよ、ジン!
(突然熱風が吹きつけ、俺たちのすぐ横に、入道雲のような精霊……砂漠の精霊ジンがいた)
その指輪、汝に与えよう。
(俺が命じると、ジンは太い腕を宝樹くんの手に伸ばした)
あ、暗示?
いえ、でも本当に外せないんですよ?
(暗示ならば早く解けて欲しいものだ、と思う)
(指輪の能力で夜な夜な狩りに出ている話をすれば納得して貰えるか・・・)
(しかし、そのような行為をしているとなれば退かれてしまうのではないか)
(そう考えると、話すに話せず――――)
見るって・・・これが呪いかどうか、会長さんに分かるんですか?
(異国の言葉・・・だろうか)
(会長がこちらには理解できない言葉を、まるで呪文のように呟いている)
(指を会長に見せたポーズのまま首を傾げていると、今度は熱風が)
・・・・・・ひゃ!なっ・・・なに?!
(驚いて目を閉じ、次に目を開けた時には、雲を思わせる恰好の人間がそこに・・・)
(・・・否、それは人ではなかった)
(呆気に取られた表情で固まっていると、人のような幽霊のようなそれは自分の右手を取る)
ひっ、ちょ・・・ちょっと、あのっ、会長さん?
こ、これは一体何の真似なのですかっ?
(手を掴まれたまま、引き釣った顔を会長に向ける)
こいつは俺が呼び出した召喚精霊だ。
俺はこういう奴らを呼び出せる……召喚士なんだよ。
それこそ信じられねえ話だろ?
(宝樹くんでなくても、ふつうは驚くよ)
(ジンは宝樹くんの指から指輪を抜こうとする)
(こいつは怪力でもずば抜けているから、よほどのことがない限りぬけるはずなのだが)
ばしっ!
(まるで電気がショートするような衝撃があって、ジンが跳ね飛ばされた)
うっ!
(驚く俺の目の前で、首を振りながらジンが消え失せる)
……帰っちまった……。
そいつは、どうやら本物か……。
(俺も今は本気で呪いを信じていた)
そんなもんが落ちてるなんて、とんでもねえ……。
(その事実自体、俺にはにわかに信じられない)
それで君はずっと悩んでいたわけだ。
で、そのチョーカーの相手に解呪の相談をしていたんだな?
……よかったら、相手の素性や名前を教えてくれないか。
俺の方でも少しは調べられるかもしれん。
(ここで俺は、師匠に相談してみようと思った。こいつは半端じゃない)
【さすがに落ちたかな……?】
【遅レスすまなかった!】
【もうほとんど締めに近いと思うが、続きをどうするか避難所にでも伝言くれよな】
【こっちもここで落ちる】
【楽しかったぜ!またな】
492 :
綾小路新人 ◆dvhltKataY :2008/07/26(土) 17:21:31 ID:TXHcHfka
【名前】綾小路新人(あやのこうじ にいと)
【年齢】20代後半 ダブリどころの騒ぎではない。
【性別】押忍!
【身長】180ぐらい
【容貌】スキンヘッドで八の字眉、しもぶくれの顔につぶらな瞳。猫か海豹を思わせる口。
(´・ω・`)←これに酷似。
やや人間ばなれした顔だが、この学園の連中に常識や人間らしさをガタガタ言われたくはないものだ。
【能力】生まれながらの食客。つまりタカり。
【希望】雑談。日常ロール。戦闘に巻き込まないでください、普通に死にます。
【NG】ウホは勘弁してください。
【弱点】向上心の無いこと山の如し。
【備考】社会に出たくないが為に留年を続ける男。
名は体を現すように働かないし、学ばない。そんな意欲もない。
引き籠もり気味。学園はもちろん、屋外でも滅多に見掛けない。
よろしくね(´・ω・`)
>>366-367 ――なるほど、なっ…!
頑丈なところを狙い続けても意味がない……
脆いところをやっちまうしかねえってことか……!
けどよっ! こいつ、そんな隙、作ってくれると思うかぁっ!?
(大声で叫び返しながら、強烈な一撃を逃れ続ける。避け際にナイフで突き刺したり、
切り裂いたりはするものの、当の銀狼は怯むどころか攻撃は激しさを増して)
…ったく、こんなことなら、もう少し人手をつれてくるべきだったな。
(ぼそりと毒づく。少なくとも、あの発電少女なら手伝ってくれたかもしれない。
連絡しろって言っていたし。……ダメか、彼女にとっては無益な危険にしか過ぎない)
ま…ここはなんとかしないとなっ! ……!
(地面すら抉る一撃を回避したその瞬間、真賀樹からの声が飛ぶ。それに反応するように、
銀狼から逃げるように、大きく飛び退いた)
【さて、それじゃこの前の借りを返すぜ!】
(投網の如く広がった魔性の糸が、銀色の狼を捕縛する)
(バンダナの少年が注意を惹いてくれた隙を突けた)
(キュルルっと不可視の糸で編んだ投網を引っ張り、締めあげる)
・・・・っ・・・・・くっ・・・・・頑丈だな、やっぱり。
(そこから逃れんと必死に足掻く獣。キリキリと糸を締め上げつつ)
(獣を斬り裂こうと試みる盗掘屋。だが――)
――っと、大人しく、してろって・・・・・・
(銀狼の抵抗が激しく、その巨躯の生みだす力に引き摺られないように)
(コントロールするので精一杯だった。この状態では肉まで糸が届かない)
持久戦は真っ平御免だ。これで、幕引きだ。
(だが、今の彼が止めを刺す必要はない。何故なら)
額を狙え。脳味噌を掻きまわしてやれば流石に死ぬだろう。
(今の状態でも、狼の動きはさっきより格段に鈍っている。ならば――)
華はそっちに譲るとしよう―――やれ。
(彼の役目は足止めで充分だった。止めを刺す役目は、他にいるから)
(誰と組んで戦う時、彼は牽制と足止めの役割を果たすことが多い)
(戦法上の問題もあるが、何よりそれが似合っていると確信しているからだ)
【はーい、お待たせ。今夜もよろしく】
ナイスッ! 真賀樹さん!!
……って、余裕って感じでもないな。
(銀狼の巨体を捕縛する彼に歓声を上げるが、彼の表情と、
銀狼の暴れっぷりに楽観視できるわけもなく、すぐさま体勢を整える)
グロテスクなアドバイス、どーもありがと。
さて、これだけ大暴れしてくれたんだ……きっちりとその分の駄賃は貰わないとな。
(スッ、と静かに息を吸うと感覚が研ぎ澄まされる感覚を覚える。
先ほどまで鬱陶しく思えた夏の生ぬるい風も、
今は興奮の熱を涼やかに冷ましてくれるようで心地よい)
……さて、準備はいいか。犬っころ。テメェに恨みはねえが…
こりゃ予防線だ。俺の自己満足のためのな。だからお前は俺を恨めばいいさ。
テメェにはその権利がある。だから――それで、負けといてくれよっ!
(ナイフを順手に持ち替えて握り締める。目指すはたった一点の一撃のみ。
そして息を止める。此処からは、彼の、数秒だけの脆い世界だ。
だが、その世界を消えてしまう前に、全てを終わらせるッ!)
――――ッッッッ!!!
(深く腰を落としてナイフを構えながら、銀狼へと向けて疾走する。
大地を蹴り上げ、強く、前へ。前へ。前へ。―――前へ!
そして、そのナイフを月光に照らしながら、迷いなくその額へと振り落とす―――!)
いッ………けえぇぇぇええっ!!
(咆哮を上げると同時に、世界は消える。ナイフは、不思議なほどに深々と滑らかに額を貫通する)
【遅くなっちまったけど、こちらこそよろしくっ!】
(瞬きをする暇も許さぬほどの速攻。それは閃光の一突きだった)
(盗掘屋の視認速度を大幅に超える世界で、ナイフは加速して突き刺さった)
――――よし。
(彼の反応が遅れたのも当然と言えるだろう。それでも、彼の指は習得した技術を)
(忘れることなく発揮した。どんな巨体であれ、頑丈な装甲であれ、分厚い毛皮であれ)
(動きの止まった状態ならその隙間を突くことも容易い。故に、狼の四肢が切断され、首が)
(刎ねられ宙に舞ったとしても、別段驚くべきことではない。血煙りを纏い、銀狼は絶命した)
―――どんな獣も、最後には狩られる定めにある。
人間の殺意と知恵は、この世で最強の武器だからな。
精々、人間を敵に回したことを悔やみながら逝くがいい。
(何処までも鋭く冷酷に告げ、ひゅんひゅんと血飛沫を浴びた糸を振り、回収する)
お疲れ様。まだ戦えるか?
――ひめ先輩は、無事かな。
(いつもの口調――いつもの冷静な仮面を被り直し、一人戦っている猟犬の方を見る)
【ひめ先輩の出番は、そろそろでいいかな。時間的にもスタンバイできる頃だろうし】
……くは……っ!
(一瞬でも、自己だけの世界を無理やり作り上げたそのリスクは
当然、返ってきてしまう。先ほどまでは爽快感すら感じていたが、
一度に全身へ重石を乗せられたかのような気だるさが一気に襲う)
は…ぁ、はぁ……な、なんとか、な。
無理しなかったら……だけど。
(この疲労は一時的なものだ。少しの間それに耐えればいい。
……いや、耐えないといけない。『向こう』はまだ、戦いが続いている)
せんぱいっ……大丈夫かっ……!?
(真賀樹の言葉に跳ねるように反応して、そちらに視線を向ける)
【そうだな、そういうことで頼むぜ、先輩】
(盛大な音をたてて窓が割れた。その窓を割ったのは、異形)
(しかし、それは二、三度と痙攣して動かなくなる――その眉間には、刃)
これで、ラスト一匹です。
というよりも、本命の消滅と同時に大半の姿が無くなってしまったのですけれど。
(硝子の破片に気をつけながら、その割れた窓から外へと)
鮮やかな幕引き――…お見事でした、お二人とも。
実は貴方達って対照的に見えて、合っているのではないですか?
(いつもと変わらぬ態度。変わったところといえば、わずか服が破れた程度か)
ともかく、お疲れ様です。 …大丈夫ですか、後輩さん。
(“ついでに、真賀樹さんも”とわざとらしく付け加え、太一朗の方を見据えた)
(だが、ゆるりとした仕草とは裏腹に、内心はあまり穏やかではない。
理由は餓狼に太一朗が止めを刺したその光景――…それは、再認識を促す)
(彼は異能者であり、日々、成長しているということの、再認識を)
【はい、了解です。ということで本日また改めて宜しくお願いいたします(一礼)】
こういう相手とは、あんまり組みたくないんだけどね。
もう少し頑丈な奴じゃないと、安心して前衛を任せられない。
(もっとも、郡太一朗が普通なのであって、巨大な化け物の一撃を食らい)
(つつも、戦闘を継続できる「霧原朱音」の方が異常であり規格外なのだが)
そういうひめ先輩こそ、なかなかやるね。
立場が違えば、是非相棒になってほしいところだったよ。
(そしてそれは有り得ないことだとわかっていた。彼女が頷くはずもない)
ま、精進したまえ、郡くん。
この街の未来はキミの双肩にかかっているんだからね。
(白々しい台詞を吐きつつ、太一朗の肩をポンと叩いて激励する)
(゛彼ら゛が頑張ってくれればこちらの負担も減るだろうという目論見がその裏にある)
(そして軽やかな足取りで彼から離れる。媛名葵の只ならぬ感情を込めた視線が)
(異能者の少年に注がれているの見たからだ。二人の関係は知らないが、それでも)
(巻き添えを食らうのは願い下げである)
…なんだ、心配する必要はなかったな。
(ぜいぜいと肩で息をしている自分と、服が僅かに破れた程度の彼女を
見比べて苦笑を浮かべる。よく考えれば心配されるのは自分の方だったのだ)
まあ、先輩も上手く蹴散らしてくれたし、これでひと段落ってところだな。
よく言うぜ、真賀樹さんも……。
白々しいにも程があるぜ。……ま、いいや。
真賀樹さん、手伝ってくれてサンキューな。
あんたがいなきゃ、こうもすんなり行かなかったぜ。
…今日は運がいいのかもな。
(真賀樹の軽口に呆れながらも、力を貸してくれたことに感謝して)
(とそこで少しばかりの違和感を覚える)
……?
…先輩、どうかしたか。なんか…怒ってる?
(じっと眺める眼差しに、何らかの強い意思が込められているように感じられた)
まあ、私はお二人に楽をさせていただいた身分ですから。
お陰さまで、本日のお仕事は楽に完了。 まったくと、重畳です。
(元々は彼女の仕事。 それなのに彼女が一番楽な立場にいたのは事実)
……そうですね。私も、立場が違ったのならば、
仕事の一つくらい請け負って差し上げてもよろしいと思います。
(どういう心境の変化か、それともからかう為の戯言か。
貌に色を映さず、彼女は漸を見て。そうして、“異能者”へと歩みを進める。
視線をそらさずに、静かに距離をつめてから――…目を閉じて、開く)
いいえ。怒ってなどいませんよ。
それとも、後輩さんは何か、私に怒られるようなことでもしたのですか?
(“太一朗”を見た瞳は、いつもと変わらぬ漆黒を湛え、いつものように小首をかしげて)
……怪我はないか、って、思っただけです。
私が貴方を連れ出したので、怪我をなされたなら手当ぐらいは、と…
あ、真賀樹さんの方もお怪我は――…って、貴方に聞くのは愚門です、ね。
(対峙したゆえ、その力は知っているつもりだとでも、彼女は示唆したのかもしれない)
何を言うのやら。キミみたいな人間こそが誰を守れるんだよ、きっと。
僕は、どうにもヒーロー気質ってのとは無縁でね。羨ましいよ、キミが。
(それはいつもの軽口だったのか。それとも偽りなき本音だったのか)
こんな場面に出くわした僕の方は、かなり運が悪いのかも知れないな。
僕は卑しい育ちをしていてね。只働きっていうのが何よりも嫌いなんだよ。
そういう意味だと、確実に今日は厄日の類だろうね。全く、疲れたよ。
(トレジャー・ハンターである彼は、この様な戦いに意味も意義も見出さない)
(自己申告通り、無辜の民の為に戦う英雄とは正反対の気質を有していると言える)
おやおや、それはそれは。
もし深凪からリストラでもされたら、その時は一緒にハントしよう。
(無論、彼女にしても本気ではないだろう。その程度のことはわかる)
僕は平気。郡くんが頑張ってくれたからね。
だからってわけでもないけど、あんまり可愛い後輩苛めないようにね。
(言いつつも、巧妙に立ち位置を移動して類が及ぶのを避ける)
(間に入って仲裁するとか、太一朗を庇うとか、そう言った気持ちは微塵も存在しないらしい)
(現に、彼は今こう考えている)
(「さて、どうやってさり気無くこの場から立ち去ろうか」と)
……そうか?
怒ってないならいいんだけど………
(釈然としないが、心当たりがないし本人もああ言っているのだ)
…こういうのは考えても仕方がねえよなぁ。
(ぽつりと呟いて、ため息を吐き出すとがりがりと頭を掻き乱す)
でも……先輩にも怪我がないみたいで何よりだぜ。先輩も女の子だしな。
(今は考えても仕方がない。違和感の正体を探るのは止めよう。
今は無事に荒事を終えたことをありがたく思わなければ。真賀樹の助力がなければ
上手くいくかどうか分からなかったのだから)
心の底からそう思っているのか、どうなのやら。
…ヒーロー、ね。ま、さっきも言ったとおり予防線だよ、これも。
自分の嫌だと感じることを起こさせないためにやってる…それだけだし。
…ま、確かに真賀樹さんにとっては骨折り損だったかもな。
野良犬に噛まれたと思って、諦めてくれよ。
(にっこりと笑顔を浮かべながら、うんうんと大きく頷いて満足げだ。
彼の思惑はどうなのかはわからないが、こうして手伝ってくれたことで荒事を片付けられたのだ)
【そろそろ締めの方向かな】
あら、「世の為人の為悪の野望を打ち砕こうと、こうして妖魔退治に乗り出した」。
そんな御方が骨折り損だなんて…何を仰っておられるのですか?
(“立派でした”、と真賀樹へ容赦のない揶揄を向けて、拍手をした)
本当に、何もないのですよ?
(不思議そうに小首をかしげる。それも“いつもと変わりない所作”)
(溜息とともに乱された頭に手を伸ばし、わしゃわしゃと余計に乱しながら)
あら、後輩さんにそう言っていただけるとは嬉しい限りです。
もし、顔に傷でもできたら責任とって、嫁にでも貰って下さると尚に嬉しいです――なんて冗談ですよ。
(責任も何も、話の流れも何もかも無茶なのは、今更のこと。
真顔でそんな風に“いつものやりとり”。そうして、漸を見てから)
……どこが苛めているというのです。
とってもとっても、丁重に接させていただいているつもりなのですけれど。
(心外ですとでも言うように息を吐き出して、ようやくと手を放した)
さて、それでは帰りましょうか。
今回の“骨折り損”は貸しにしておいていただいても。気が向いたら返します。
(帰ろう、という言葉は太一郎に、後半の言葉は漸に向けて)
(異形に突き刺さった得物を回収すると、彼女は黒髪を揺らしてそう言った)
【問題なければ、こちらはこれで〆…で大丈夫です】
【ともかく、一旦。――お二人とも、お付き合い有難うございました。楽しかったです。】
予防線はあくまで予防でしかないからね。
動くなら、事態の本質を見極めてからの方がいい。
闇雲に戦うより、この街の本当の姿を把握した方が、話は早いかもね。
(地下迷宮。裏山の中に存在した遺跡。神社仏閣。不可思議な建造物・・・・・)
(盗掘屋の勘が告げる、巨大な謎の存在。それをもう少し時間をかけて見極めるのは)
(彼にとっても必要であった。それがこの街の崩壊の引き金に繋がる可能性もあるが)
―――全く収穫がなかったわけでもないよ。キミの戦闘力が、大体把握できたしね。
(太一朗と対照的な、底冷えする様な笑みを浮かべる。その裏にある真意は、恐らく)
(彼にも伝わったはずだ。「仮にお前が敵に回るとしても、対策は練っている」と・・・・・・)
やれやれ。つまらないことを覚えてるね。
(適当に言った言葉を逆手に取られて揶揄されては、打つ手もない)
訂正。虐めじゃなくて弄りだね、それは。
そういうのは、二人きりの時にやってもらいたいものだよ。
(二人のやりとりを見て、コメント。自分にはそういう相手がいないと改めて実感する)
(不意に、床に伏せるリンダの顔が見たくなった。明日見舞いに行こうと思う)
返さなくても結構。僕はもう帰って寝るよ。
(「じゃあね」、と表向きだけは軽やかに告げ、静かにその場を後にする)
【僕もこれで〆るよ。二人ともお疲れ様でした。またよろしく】
…………そうか?
まぁ、いいや。今日は疲れたからなぁ……
今は何も考えられないぜ……
(やれやれと大きく肩を落としながら、ため息をついて)
わっぷ……先輩っ!?
ああもう、だから、先輩が言うと冗談なのかどうなのか、判断がつきにくいんだって。
(頭を乱暴に撫でられると、違和感はどこかに消え去り考えから出て行った。
何にしても、いつもどおりの彼女の様子にどこかほっと安心して)
……それが出来りゃ苦労しないって。
それに出来たとしても、俺には向いてないな。
こうして地道にやっていけば、そのうち見つかっていきそうな気もするんだよな。
…それに、何も得られないからってそのままみすみす見逃すわけにもいかないし…
そういうのって何だかもやもやするんだよなぁー…
……ま、そのデータが役立たないことを祈るばかりだな。
今のところ、俺には真賀樹さんと敵対する理由は特別ないしな。
敵対するなら、そのときはそのとき。そこで考えることにするさ。
(そう苦笑を浮かべながらも、視線は真っ直ぐ真賀樹に向けられて)
…さーて、そろそろ俺も帰るか。
やれやれ、今日はとんでもなく疲れたなぁ……ふぁぁぁ…
(大きく伸びをしながら欠伸をする。眠気による涙がこぼれて、それを拭うとふと輝く月が目に入った)
【それじゃ、こんな感じで締めかな。今日はどうもありがとうな、ふたりとも!お疲れさん!】
【はい。どちらも見届けさせていただきました】
【改めまして、本当にお疲れ様でしたと、有難う御座いました、と。】
【また、機会がありましたら。それでは、お二人ともお休みなさいませ。(一礼)】
【名前】御哭 清史郎 (みこく せいしろう)
【年齢】16/高等部一年
【性別】 男
【身長】 167cm60kg
【3サイズ】
【容貌】 ぼさぼさの髪・暗い目・右耳のピアス
ジャラジャラとしたアクセサリー多数
制服・黒を基調とした私服
【能力】 妖術(呪殺)
式神・金縛りなどで中〜遠距離から攻撃。
相手の能力値を一時的に下げたり、縛ったりする戦法が得意。
儀式用の短刀も所持している。
【希望】 交流・雑談・戦闘・エロール
【NG】 切断・薔薇・排泄など
【弱点】 決定力に欠ける・肉体的には常人以下の強度
【備考】
とある呪殺師の家系に生まれた陰気な少年。生まれつき『陰』の気が強く『陽』の気が
弱い体質である。生命力が薄く通常の生活ですら難儀をするが、呪いに対する抵抗力が
強く呪殺師としては最適な体質であった。(魂が呪いに囚われない)
人間を呪殺する方を専門としているが、妖魔を祓うことも仕事の内であると割り切っている。
自分も含めて命に対する執着が薄く、そして殺人に対する抵抗も薄い。
そんな彼だが、虚ろな自分を自覚していて、そしてそれを埋める何を探している。
初参加で初待機・・・・・こんな時間だから少しだけ。
落ちるよノシ
>>490 は、はあ・・・、召喚士・・・ですか。
(今の今まで身近な場所に居て、何故異能気付かなかったのか)
(自分を隠して来たが故に他人を知ることを避けていたのかもしれない、と
そう気付いた時には、微かに自嘲の笑みを浮かべている自分がいた)
・・・・・・ん・・・く・・・・・・――――きゃっ?!
(「ジン」と呼ばれた精霊は、指輪を引き抜こうとしているようだ)
(図体の大きさからして、もしかすると抜けるのではないかと期待がある反面、
無理だろうと諦め掛けている思いを抱えながら、精霊の動きを見守る)
(――――しかし、結果は予想通りで、精霊の能力を以てしても外せるものではなかった)
(精霊をも跳ね返す程の衝撃に驚きの声をあげる)
ええ、その・・・こういう類のことに詳しい方ですから、――――えっ?
(彼の発言に戸惑いを隠せず、暫し黙り込んで)
・・・・・・・・・真賀樹漸。
この学園の高等部1年、転校生らしいです。
(迷った挙句、この学園にいる一人の学生の名前を呟いた)
あの――――ありがとう。
ただこの話は・・・できるだけ内緒にしておいてもらえますか・・・?
(珍しく弱々しい態度で、彼を見つめる)
(身近な存在だからこそ、自分の牲で危険な目に遭って欲しくはないのだ)
【遅くなりましたが会長さん宛に置きレスです。わたしはここで〆とさせていただきます】
【この後の流れについては煮るなり焼くなr・・・ではなく、生徒会的な
作業に戻るなりナンパするなり、お好きなようにして下さって結構ですので】
【長々とお付き合いさせてしまい申し訳ありませんでした。お相手感謝します】
【御哭さん、マシンを再起動しますので、ゆっくり書いてください】
(――夕暮れ時。黄昏時。住宅地の隙間にある小さな神社。
児童公園の隣りにある、神社と呼ぶのも憚られそうなそんな建物)
・・・・・・うん、そうか。君の気持ちはよくわかるけど・・・・・
もう君は此処にいてはいけないんだ。逝くべき場所に逝った方がいい・・・・
(泣いている小さな女の子に語りかける少年。ぼさぼさの髪と、陰気な眼。
その声に潤いはなく、その声に慈悲はなく、その眼差しに優しさはない)
・・・・・逝き方がわからない?しょうがないね・・・・・
専門じゃないから、勝手が違うけど・・・・・・どうかこれで安らかに・・・・
(少年がポケットから何かを取り出す。それは一枚のお札だ。
小さく、何事か唱えそれを女の子に貼り付ける。途端、女の子はスウッと消えた)
・・・・・・・成仏してね。
(虚空を見上げ、ぼそりと祈る。じゃらりと、彼の身に付けたアクセサリーが鳴った)
(夏休みの夕暮れ時、神社までロードワークにいそしむ)
(走ることはすべてのスポーツの基本だ)
(そして神社で、その光景を見た)
あの子は……生きている子じゃない。
(霊をみるようなことはめったにないが、なぜかその少女は生者ではないと直感した)
(ならば、その少女に語りかけている少年は)
…霊能者……?
(見守るうちに、少年が何かを取り出して少女に与える仕草をする。少女が…)
消えた……。
(見てはいけないものを見た、という気がした)
(だが、今のコンディションを維持したままトレーニングに入りたい)
(そこにいる少年に、こちらが見ていたことを気づかれずに済むだろうか)
(とりあえず、素知らぬふりをして境内に足を踏み入れた)
・・・・・・・暑い・・・・・・・・
(陰気な――いっそ精気すら感じさせない顔で呟いて、
汗ひとつ額に浮かばせず、砂利石を踏んでその場を後にする。
さっき自分が行った行為に関して、何の感慨も抱いていない風情だった)
・・・・・・・・・・
(境内に、誰かが足を踏み入れた事には気付いている。
見られた、だろうか。仮に見られたとしても、「女の子の霊魂」まで見られたとも
思えないし、それを強制的に昇天させた事など理解できたとは思えない。
じゃらじゃらという音をさせつつ、彼は少女の脇を通り抜けようとした)
(境内に入ると例の嫌な感じがまとわりつく)
(魔性の気配、あるいは妖魔の存在……)
(件の少年がこちらに気づいているのかいないのか、黙って傍らを通りすぎた瞬間)
(「その原因」が見えた)
足……?
(女の子のものらしい足が境内の植え込みの中に覗いている)
(あの霊魂が直前まで宿っていたであろう、肉体)
ちょっと待って、あなた!
ここで何をしていたの?!
(思いこみにすぎないかもしれない、だが、彼が何の関係もないとは思えなかった)
・・・・・・・・見つかったか・・・・・・・・
(背後から声を掛けられても、彼は立ち止まったりせず歩き続けた。
自分の役目は「女の子の霊魂」が、悪霊と成る前に昇天させた事で終わっている。
警察への連絡などは他の人間のやるべきことだろう。そもそもがこんなボランティア
じみたことをするのは、彼の流儀から外れている。だから早く帰って寝たかった)
・・・・・・今年は・・・・・・本当に変だね・・・・・・・
霊魂が多すぎる・・・・・・・憂鬱だよ・・・・・・・・・
(近年、この手の霊魂が増えている気がした。地元の退魔師や祈祷師も、怪異に対して
それぞれ奔走しているようだが、どうにも焼け石に水という気がしてならない。興味はないが)
(いきなり彼を殺人者と決めつけるわけにはいかない)
(自分が見たのは、霊魂を消滅?成仏?させている光景だけで、殺した現場ではないのだ)
お手数なんですが、携帯を持っていらしたら警察を呼んでいただけますか?
ここに、女の子のご遺体があるんです。
(言外に、無関係ではないはずだという含みを持たせて)
【絡みにくいでしょうか?】
【お話が進めにくいのでしたら、何かイベントを起こしていただいても】
【こちらはついていきますので】
・・・・・・そうなんだ。
(追いかけてきた少女に、漸く彼の歩みが止まる。
その陰鬱で精気の欠ける顔は、むしろ彼自身が死体のようだった)
・・・・・・自分でかけたらどう?
警察とか、関わりたくないんだけど。
(罪悪感や背徳感などとは無縁。
その口調は、単に興味がないと言った風情でにべもない。
その後で、小さく何事か唱える。指先で刀印を作り、虚空を斬る。
それは不動金縛りの術。束の間だが、相手の動きを封じる対霊対人
共通の秘術。効果自体は一分程度だが、その間にさっさと家に帰ってしまうつもりだった)
【いえ、こちらからアクション仕掛けるべきでした、すみません】
申し訳ないけど、今携帯を持ってないの。
それに、私がどこかで警察を呼ぶとしたら、あなたのことを話さなくてはならないけど。
自分で警察に見たことを話す方が、後々無難なんじゃない?
(まさかと思っていたが、次第に彼が殺人者なのでは、という疑念がわいてくる)
(そう言っているうちに、少年が手で虚空に何かの図形を描きだした)
結印……?!
(印を結び呪を唱えることで何かを為す者たちのことを知っている今)
(彼がこちらに危害を加えようとしていることを悟る)
何者なの、あなた……!
(反撃は叶わなかった。突然全身が動かなくなったのだ)
……!
(何も言うことすらできず、ただ指先に充電していきながら)
へぇ・・・・・・
君、少し変わってるね・・・・・・
(何者であるのかという問いかけには彼は答えなかった。その必要もなかった。
確かに金縛りの術は成った。だが、相手の身体を流れる生命力が尋常ならざる量で
練り上げられ、一点に集約しつつある。空恐ろしい程の内在的エネルギーである。
このままだと、あっさりと金縛りの術の効果すら強引に解かれそうであった)
・・・・・法力とも魔術とも違う・・・・・・原始的で・・・・・
強力な力・・・・・異能・・・・・異形・・・・・人にして魔に近き者・・・・
(そんな力を有している者のわかりやすい総称を「異能者」と呼ぶ。
呪殺を生業とする彼であり、先天的に陽の気が薄い彼だからこそ看破できた事実。
その事実を知っても、彼に恐怖はなかった。ただ、相手に対する関心は持ったようだ)
(たっぷり1分間はそのまま動こうともがき続けただろうか)
(力が集まりつつある指先が、わずかに動いた)
くっ……!
(そのエネルギーを必死で相手に放つ)
(出力の弱いスタンガンを押し付けたぐらいの衝撃にはなっているはずだ)
(その瞬間、体を縛る力が解けた)
もう一度聞くわ、あなたここで何をしていたの?
この子は、どうしたの?
(もう彼が携帯を持っていたとしても何の役にも立たなくなっている)
(あからさまに両手に充電し、指先からバチバチと放電しているのを隠そうともせず)
私にも同じことをしようとするなら……
がはっ・・・・・・!
(そして放たれた雷撃。それは致命傷には遠いが、虚弱体質である彼には、
その弱い電流でも十分以上に効果があった。膝から崩れ落ち、痙攣する)
くはっ・・・・あっ・・・・うぐっ・・・・・うっ・・・・
はぁっ・・・・・何・・・・・やっぱり、見てたんだ・・・・はぁ・・・・ビリビリする・・・・
(呻くように答える。蒼白な顔を更に蒼白にして、口の端から唾液を垂らす。
これでは、どちらが加害者で被害者なのか、わからないだろう)
何も・・・・・ただ、あの子が・・・・・迷ってたから・・・・・
逝くべき場所に・・・・逝かせただけだよ・・・・・
後のことは、知らないし、興味もないよ・・・・・・・
(途切れ刀ぎれに答え、どうにか立ち上がろうとして、再び転倒する)
迷ってた……?
(痺れながらやっと答える少年の言葉に、嘘があろうとは思えなかった)
あなたがあの子を殺したんじゃないのね?
興味がないですまされると思うの?
人が一人、亡くなってるのよ……
(次第にこちらの詰問も調子が弱くなっていった)
(彼が霊に関わる能力を持っているなら、警察のような公権力とかかわりを持たないようにするのはわかる)
(公的な組織の中には、異能を狩る者たちもいるからだ)
(手を下ろし、充電していた力を解く)
あなたが誰なのか聞いておきたいわ。
そうしたら、今日は警察を呼んだ時にあなたのことは黙ってる。
でもこの先、またこんな風に迷う霊がいたとしたら、あなたを思い出すわ。
その時も黙っているとは限らないから。
・・・・人を、殺人鬼みたいに言わないで欲しいな・・・・・・
どうして僕が、そんな事をする必要があるんだよ・・・・・
(地に這いつくばりながら、ぼそぼそとした声で抗弁する。
彼は呪殺師の家系に生まれ、彼自身も呪殺師である。だが、
仕事や自衛の為に人間を呪い殺すことはあっても、それ以外で人間を殺すことはない)
・・・・・それがどうかした?
人間なんて、いつかは死ぬんだよ・・・・・・
(彼に命に対する執着は薄い。自分も他人も含めて。
そんな彼が生きているのは、惰性に過ぎない。
故に彼に命の価値を解くのは無駄だ。彼自身が死人も同然なのだ)
呪殺師・・・・・・
(膝をついた態勢で、のろのろと手を差し出す。至極自然で、
警戒心を抱かせないような動作。その手の平には、俯いている間に
空書された呪印が刻まれている。その効果は「生命力の奪取である)
呪殺師?
(さすがに嫌悪の表情を隠しようもなく)
人を呪い殺すことをしている……ということ?
人間はいつかは死ぬのでしょうけれど、だからって殺していいわけじゃないわ。
たがいに死すべき存在同士で、一方が一方の命を勝手に終わらせる権利なんてない。
(それでも、手を差し出されればその手をとろうと近寄った)
(彼の神経系統が混乱をきたしているのは、少なくとも自分のせいだからだ)
大丈夫?
(何の警戒もせずに、その手を取った瞬間)
(彼女が手を取った瞬間、呪印の効果が発動した)
(彼女の中に存在する圧倒的な力――「雷の力」を吸引する。
それが生命力として変換され、彼の中に注ぎ込まれてゆく)
ああっ・・・・・・これは凄い・・・・・・
これが生きるってこと・・・・・
(彼の身体に精気が注ぎ込まれ、顔の色艶が増してゆく。
その圧倒的な力が、彼を生ける死人から生きた人間へと変えてゆく)
人は何かを食らって生きている。
殺してはいいとかいけないとか、そういう建前はどうでもいいよ。
もし、そんな建前が通るなら、呪殺師なんて必要がないからね。
(暴力的なまでの勢いで彼女の生命力を啜りあげ、彼は立ちあがった)
(その声には張りと潤いがあり、まるで別人の様であった)
え……?
(少年の手を取った瞬間、自分が最大のエネルギーで電撃を放ったのかと錯覚する)
あ、あぁぁぁぁあっ……!!
(すさまじい勢いでありったけのエネルギーを吸い取られていた)
(立っていられずにがくがくとその場にひざを折り、手を少年に預けたままうずくまって)
な、にを……
(見上げる少年は、先ほどまでの覇気のなさとは別人のようだった)
(罠にかかった、とほぞをかむが、これ以上充電するエネルギーはない)
(震える手で境内の砂利をつかみながら、倒れないでいるのがやっと)
よくも、あなた……こんなっ……!
(つぅっと鼻血が一筋)
・・・・あは、あはは。
あははははは。凄い、凄いよ、この力!
(人並みの「陽の気」を持たない彼は、精気を啜る事によって
ようやく健康体になれる。だが、これほどの高揚感は久し振りだった)
本当に凄いね、君の力。
異能者の生命力ってこんなに凄かったのか。
(片手で少女の手を握り締めたまま、もう片方の手でポケットから呪符を
取り出して、それをひらひらと揺らす。このまま適当に痛めつけて口封じをするか。
この高揚感に任せて押し倒してもいいだろう。どうせこの状態も長く続かないのだから)
【時間は大丈夫ですか?】
【リミットによって展開を多少変えるつもりですが】
(異能者の生命力。彼は確かにそういった)
これは……このちからは私の生命力なの?
(鼻血にむせながら、やっと声を絞り出して)
どうしてこんなことができるのか、私にはわからないの
すごいかどうか……そんなことすら……
(少年が何かの紙切れを取り出す。脅しつけるようにこちらへそれを見せつけるのを目の隅でとらえながら)
【あと一時間ぐらいは大丈夫です】
そうだよ、これは君の力。君の生命力だよ。
(けらけらと笑う。揶揄する風もなく純粋に、ただ笑う。
悪意が存在しないが故に、それは真に邪悪とさえ言えるのかも知れない)
原因も理由も大した意味はない。それはそういうものだからさ。
暑い国に生まれた人間は、暑さに適応できる体質になる。その逆もまた然り。
怪異が跳梁跋扈するこの街では、その脅威に対応する体質の人間が生まれやすく
集いやすいってだけの話だよ。納得できたかな、ボクの説明で。
(まるで別人のような張りのある声で朗々と説明する呪殺師。
それは彼が常日頃頭の片隅で考えていたことでもある。
確証はないが、そこまで的外れな推理ではないと自分では思っている)
ねえ、どうする?これからどうする?
ねえ、これから僕にどうされると思う?
(その後、何事か呟いて符に唇を押し付ける。これで口封じする為の用意は整った)
どうする?
決まっているでしょう、警察を呼んで、ご遺体をご家族に返すのよ!
そして、その子をそんな目に合わせた犯人を探してもらう……
それがあなたじゃないのなら、何の不都合もないはずでしょう?
(肩で息をつきながら、ようやく手の甲で鼻血をぬぐう)
この街に怪異が起こるから、それに順応した人間が発生する……
なるほどね、私がこんな風になったのは、この環境への過剰な順応だってこと?
だったらなおさら、私は少しでも怪異に対してこの力を使っていかなくてはならないわ……
(少しはリカバーしつつあるのだろうか、やっと舌が回り始める)
それをどうするの……
(少年の持つ呪符に、わずかに恐れの目を向ける)
あなたが私に何をするのか知らないけど……それをやめてくれたら、って思う……
(懇願すればいいのか、脅し文句を吐くべきなのか、相手の心情がつかめずに)
(ただその時の正直な気持ちをそのまま吐露した)
あっはっは、そうかそうか、そうなんだ。それはいいね。
ボクに構わず、最初からそうすればもっとよかったのにね。
(そうすれば、少なくともこの様な目に遭う事もなかったはずだ。
彼も、誰かを傷つける事なく、家に帰ってごろごろ出来たはずだった)
君がその力をどう使うかなんて、君が決める事だよ。
けど、覚えておくことだね。その力は人間が持つには多少強すぎる。
人外、魔物、異形、精霊、そして鬼。君の持つ力はそれらに等しい。
むしろ君の方が、人に在らざる者として狩られるかもしれないね。
(それは揶揄でも皮肉でも何て゜もない、真摯な忠告だった。
外れた力とは容易に人の心を蹂躙し、人を鬼へと生まれ変わらせるのだ)
ふーん・・・・・なら条件つけようか。
時々で良いから、君の力を分けて欲しいかな。
そうしたら、酷い事するのは止めてあげよう。
(彼女の額に、ペタリと呪符を張り付ける。このまま起動の引き金を引けば
彼女の言動は拘束される。彼が符に込めた命令は「警察を呼び遺体を処理してもらう」
「その際に自分のことは口外しない」である。つまりこれを張る必要はなくなったのだ)
か、かまわずに済むものなら、私だってそうしてた。
あなたが最初から、その子をちゃんとおうちに返してあげてくれていたら……
私だって、余計なことをしなくて済んだのよ。
私が、狩られる……
(そのとき脳裏に浮かんだのは、妖魔に倒された兄だった)
(兄を倒したのは人外の存在だと信じて疑わなったが、あるいは「狩られた」のではないか)
(その可能性が初めて頭をよぎる)
私はこの力を、人を傷つける存在に向けると決めている。
少なくとも、私ひとりの利益のために、こんな力をふるうことはしない。
それでも私を狩るという人たちがいたら、その人たちはきっと
何の罪もない人を傷つける人たちなんだわ。
それなら…私の敵。
私の力が必要なら、分けてあげたってかまわない。
あなたが、人を傷つけるためにこの力を使わないと確信できれば、よ。
(半ばヤケになって少年を見上げた)
(この答えが気に入らなければ殺されるだろう)
(だが、どの道この答えが気に入らないような人物は、いずれ自分を殺す)
(それが今か近い将来に伸びるかの違いだ)
魂はともかく、死体の処理は専門外だよ。
それに、警察とはあんまり付き合いたくないんだ。
(呪殺とは、殺しである。呪殺師とは、人を呪い殺す職業だ。
例えそれが「立証できないから」という理由で捕まることは
ないとは言え、心情としては国家権力に近づきたくはない)
ご立派。どうかその力を正しく使ってくれたまえ。
(彼女の静かな言葉に、関心薄そうに言う。
あれこれ言ったが、実際そこまでの関心はなかったのだろう)
・・・・・そっか。じゃあ仕方ないね。さようなら。
(告げて、呪符を起動させる。「警察を呼ぶ」「自分のことは口外しない」
その二つの命令を絶対遵守させる呪い。無論、通常の状態で使用しても
異能者や妖術師には通用しない。人間の自分に対する支配力というものは
存外に強い。故に、ある程度肉体的にも精神的にも弱らせた状態でないと
この手の呪いは効果を十全に発揮しないのだ)
死体の処理をするのは警察の仕事です。
あなたがするべきだったのは、警察を呼ぶことよ。
……それをしないということは、後ろ暗いところがあるからでしょう?
当たり前のことを言うと、立派だって揶揄する人に、もう何人も会ってるの。
当たり前のことをしなければ、偉くなれるとでも思ってるの?
何が正しいか正しくないか、私に決めることはできないけれど
間違っていないようにと常に自分を律することには意味があるわ。
なぜなら、そうしなければ自分にいつかその力がはね返るからよ。
みんながみんな、自分の力を他者を害することに向けてしまったら
この世界はあっという間に破滅だわ。
そんなこともわからないなんて!
(さようなら、と告げる少年の声を最後に、津綺子の意思は津綺子自身のものではなくなり)
(少年の意図のもとに絡め取られる)
(呪いの力に自らの意思を明け渡しながら、それでも信ずるところを口にし続けて)
(やがて静かに意識を失った)
【こちらはこれにて締めさせていただきます】
【お相手ありがとうございました】
・・・・・うるさい人だったね・・・・・・
(一人、歩きながら呟く。一人、彼女の言葉を思い出す。
何一つ理解できない。彼女の言っていることが。
否、理屈としては理解している。だが、それが大事だとは思えない。
正しいとか、間違っているとか、そういう区分けが必要な領域と必要で
ない領域が存在するという事を、彼は知っているからだ)
人を呪わば穴二つってね。
(ひとつ共感できる事があるとそれば、その一点のみだろうか。
「その力が自分に跳ね返ってくる」という点に於いてのみ。
呪いは成功しようと失敗しようと、その反動が返ってくる。
呪詛返しと呼ばれるその反動を、巧妙にやり過ごすのが腕のよい呪殺師だ)
はーあぁ。
なんか、気分はいいけど、憂鬱だね。
(足取りは軽快に。しかし気持ちは微妙に憂鬱に。
生き損ないにして死に損ないの呪殺師は、路傍の石を蹴った)
【これで〆です。ありがとうございました】
【初ロールで拙い部分も多かったですが、またよろしくお願いします】
【名前】隙屋 量子(すきや・りょうこ)
【年齢】17(高等部2年)
【性別】女
【身長】161センチ
【3サイズ】78、55、80
【容貌】黒髪のおかっぱ、眼も黒。夜型なので、いつも眠そう。肌が白いのが自慢。
夜間外出時には、黒いレインコートを着用。装備は刃渡り20センチの刺身包丁。
【能力】名前は『クオンタム』。
連続で最大一分間、幽霊のように、非実体化することができる。
発動中は何者の攻撃もすり抜けて受けつけないが、こちらからも何にも触れることはできない。
一度使用すると、使用時間の倍の時間を置かなくては再始動できない。
(一分使用なら待ち時間は二分、三十秒使用なら一分、一秒使用なら二秒、といった具合)
非実体化中は、身につけているものも非実体化するが、手放せば実体化するようだ。
【希望】雑談、戦闘、エロール
【NG】スカ系、後遺症が出たり見た目に残るような暴力、妊娠など。
【弱点】日光に弱い。非実体化中にこれを浴びると、頭痛とめまいを合わせたような苦痛に襲われる。
月明かりや蛍光灯は平気。苦痛の原因になる波長の光が含まれていないためであろう。
よって、能力を使用できるのは夜間に限定される。
ただし、大きな炎の発する光や、ある種の電磁波兵器でも同じようにダメージを受けるようだ。
また、精神系の魔術攻撃や、魔を払うような術にも影響を受ける。
【備考】普段は、物静かで読書が好きな普通の少女。
一年前、他人の異能を目覚めさせることのできる能力者と遭遇し、異能に目覚めた。
それによって自分が特別な人間だと思い込み、他人の命を虫けらのように扱うようになった。
具体的には、夜な夜な強盗、殺人を繰り返しており、能力を使って証拠を隠滅し続けている。
自分の力を目覚めさせた人物をいつか殺害し、唯一の「特別な人間」になりたいと思っている。
自分の通う学校に、たくさんの異能者たちが集っていることは知らない。
もし、異能者と遭遇したりすれば、自分の特別性を守るため、これを殺害しようとするだろう。
【や。久しぶりに待機してみるよ】
【待機、と。プロフィールは
>>35で】
【この時間からじゃちょっときついかなあ】
【なんというタイミング……。】
【隙屋とは二連続だっけ?それでもいい?】
【うん、二回目だね。こちらは全然大丈夫だ、よろしくね】
【どういうシチュにしようか……再戦、がいいかな?】
【それとも、昼間……お互い、あのときの相手とは気付かず出会うとか……】
【順当に、昼間出会うってのはどうかなー……?】
【こっちは顔を晒してたけど、そっちに対してはフードで気づいてなかった、と】
【……今は日付的には夏休みだね。】
【こちらはキミのことに気付いているけど、キミは私に気付いていない、という状態になるのかな】
【それで偶然出会って、さりげなく私が、キミのことに探りを入れるとか】
【それとも、こちらもキミに気付いていない、という風にした方が面白いだろうか?】
【夏だね……例の、臨海学校で同じ班になるとか、知り合うきっかけとして、どうかな?】
【臨界学校って、夏休み中……だったっけ?】
【そだねー、それでもいいし。店で偶然一緒になるとかでも。】
【こちらへの判別の是非は任せるよ】
【あー、どうだったかな……? ちょっと覚えてないから、夏休みに街でぶらついてる時の出会い、ぐらいにしとこうか?】
【うん、食事しに入ったお店で相席になったとかなら、無理なく出会えそうだ】
【じゃあ、最初は私も気付かないことにしておこうか】
【夜と昼で印象も違うだろうし、なんか見覚えあるような……? って思うぐらいにしておくよ】
【そんな感じでよろしければ、書き出してみるが、どうかな?】
【シチュ提示から書き出しまで……なんという至れり尽くせり】
【それじゃあ、お願いしますっ】
【いや、ま、もうちょっと適当でも良かったかもしれないね】
【とりあえず、今回はそんな感じで……じゃ、いくね】
るーるるるー、るるるー……♪
(うだるような暑さ、風はない湿度は高い、しかしその日、私の心は爽やかだった)
(先日、なかなかいい獲物を狩ることに成功したのだった……まあ、それなりに大きな家に押し入ったわけだ)
(一家五人を皆殺しにし、それを心中に見せかけるのは大層な手間だったが、儲けは大きかった)
(その家の金庫の中にあったのは、現金で二百五十万円也)
(しばらくは、狩をしなくてもお小遣いに困りそうにはない……そして、贅沢もできるというわけだ)
(今日は早起きして、街に出てみた。ちょっとしゃれた店で、新しい服を見てみたいと思ったのだ)
(でも、電車に乗って、繁華街に着いたのは、ちょうどお昼時)
(というわけで、何はなくとも腹ごしらえなんかしておこうかと思いついた)
(食事はどこで取ろう? そこいらのレストランでもいいが、せっかくお金が入ったのだから……)
……ここにするか。
(私が入ったのは……某ファミリーレストラン)
(時間帯が時間帯で、かなり込み合っている)
(私は運良く残っていた席につき、注文を述べた)
ハンバーグセットとえびドリア、海鮮散らしとデラックスパフェ、ひとつずつ!
(ウェイトレスさんのきょとんとした顔を楽しみつつ、私はのんびりと料理が届くのを待ち始めた)
(好物を、一度でいいから、まとめて一緒に食べて見たかったのだ)
(後は、話し相手の一人でもいれば、文句はないのだが……)
(夏休み、相手もなく一人で街を闊歩するのは、遊び盛りの年齢からして
如何なものであろうとも、一人でいたいときはあるものだ。
とは言え、いい加減にきつい陽射から逃げるため、人の多い場所に逃げ込んでしまうのは、
今時の若者の意思薄弱さを象徴しているとも言えた。なんとも皮肉である)
……あー、混んでるね。
待つのもなあ。やっぱ少し歩いてマックに……え?
(偶然出くわしたのは、同じ高校に通う、まあまあ親しい学友である。
だがその邂逅も、たかがバイトの学友が席を工面してくれるわけもなく、
多忙と不運に、お互い肩を落とすしかなかったのだが。
「あれって隙屋さんじゃない」、と示されたのは、どうやら同級生らしい……
だが見覚えのない相手だった。友達が多い風ではないと聞いて、そうする結論に至ったのだ)
ね、あんた、――高の隙屋、だよね?
あたし2-Eの須佐乃ってんだけど、ここ空いてない?
座るとこなくてさ。向いの隅っこでいいから。
(お願い、と両手を合わせて、どこか地味な風の白皙の少女に、
出来るだけフレンドリーな表情で、そう頼み込んでみた)
(待っている時間に、持ってきていた文庫をのんびり読み進める)
(こういう待ち時間、話し相手がいなければ、これが時間を潰す最も良い手段だ)
(周りの混雑を意識から追い出し、ページの上での主人公たちの冒険に胸躍らせる)
(――と)
(ウェイトレスではない人影が、側に立ったことに気付いた)
(私と同じくらいの年頃の少女だった――)
(なんだかぽややんとした雰囲気をかもし出している――が、覚えがない顔でもある)
……ああ、いかにも私は隙屋だが……?
(須佐乃と名乗った少女の確認に、私は応えた)
(向こうはこちらを知っているらしいが、はて……?)
ああ、なんだ……もちろんかまわないよ。座ってくれ。
(向かいの席を勧める。隅っこよりは、そちらに座ってもらった方が、お互い窮屈でない)
(とりあえず、本を読む必要はなくなったかもしれない。しおりを挟み、ページを閉じた)
(そして、あらためてこの、初めて出会う少女に目をやった……)
……ん?
(何か、頭の中で閃くことがあったような)
(会ったことがないはずなのに……何か、見覚えがあるような気が、一瞬だけしたのだ)
須佐乃さん、だっけ……? 私と、どこかで会ったこと、あったかな?
ああ、邪魔した?ごめんね。
(変わった喋り方だな、との感想を抱くも、文学少女然とした様子に、
自分の価値観には及ばぬ目線を持つ人物なのだろうと合点する。
そうそう遠慮するわけもなく、対面する形でビニールソファに
腰を落ち着け、卓下でジーンズに包まれた足を組む。
半袖の薄いジャケットをノースリーブの上から羽織るのは、
片腕に巻いた包帯を隠すためだ)
こっちはリブロースステーキ、和風でー。オレンジジュースは食前ね。
……って、ん? ああ、ないない。あいつに同じ学校だ、って聞いただけだよ?
あたし、教室か屋上かがほとんどだからさ。クラス違う人とあんま会わないんだ。
最近は3年の教室に時々行くけど……ね。
いや、気にしないでくれ、本は逃げない。
(今や隣の席の客となった文庫本を、手でぽんぽんと叩いてみせる)
むしろ、ちょっと人恋しいなと思いつつあったところさ。
こんなにお店は混雑しているのに、私ときたらひとりで食事なんだからね。
(く、く、くと、控え目に苦笑い)
適当に暇を潰せる話し相手でも注文できないかなーとか、さっきメニューを見ながら思っていたぐらいさ。
(言いながら、相手のなりを観察する)
(穏やかそうな表情だが、話し方は活発そうだ。体……スタイルがいいな。運動も得意そうだ)
(私の友達にはいないタイプだ。大抵は文型で、読書家で、インドア派)
(いい奴らだし、話も合うが……たまにはこういう、自分と全然タイプの違う相手とも話してみたい)
ああ、そうなのか。じゃ、はじめましてだな。2ーBの隙屋量子だ。お見知りおきを。
ふん? 昼食の話かな? それだと確かに会わないな……。
つまり、お弁当派なんだね。私は、学食とお弁当と、半々ってとこかな……。
日替わり定食が美味しいから、たまには学食も使ってみるといいよ。
運がよければ、私に会えるかもしれない。
(と言ってはみたものの、三年の教室云々と言う彼女の発現を聞くと、くすりと笑って首を横に振った)
……いや、すまない、今の話は忘れてくれ。
三年の教室によく行くということは……年上の彼氏がいるということかな?
だったら、お弁当は二人きりの方がいいね?
(クスクスと笑いがとまらない)
(初対面の相手に失礼だとは思うが、こういう話は、年頃の女の子として大好物なのだ)
(……おそらく、自分は誤解しているのだろうが)
そりゃあたしも一人だよ。一人でブラブラしてたのに、
話し相手を見つけられて……なんか運を消費した気がするけど、まあよし。
(お冷のグラスを手に取って、軽く揺らしてみると)
どう?じゃ、出会いを祝して乾杯でもしとく?
(何か、特徴的な笑い方だなと考える。
夜のことは克明に記憶できる彼女は、あの夜のことを思い出していた、が、
まさか、と切ってすててしまう程度の警戒度合だった)
パンとかも、コンビニで買っちゃうんだよねー。
昼の購買って争奪戦じゃん?みんながぎゃあぎゃあやってる横で、
自販で飲み物買って。 ……って、違う違う、友達がいるの。センパイの。
(手を振って、同性だと弁解する。疾しいところがないわけではないが、
表面的な関係性を晒すのは痛くない)
テイクアウトできりゃ屋上で食べるんだけどね、日替わり定食。
――あ、そだ、部活とかは?バスケ部とかじゃ見ないけど。
ふ、ふ、ふ。そのようだね。
私とキミは、あまり似ていないようだが……その点では似た者同士だ。仲良くやろう。
(自分もお冷を手に取り、かるーくゆらした後)
新たな出会いに、乾杯。
(それを、彼女の持っているグラスに触れさせた)
(かちん、という、あまり響かない音。残念ながらお冷のグラスは、プラスチック製だった)
(微笑みながらも、目線は彼女の顔をじっと見続けている)
(どこかで見た顔だ……会ったことはないと彼女も言うが、本当は会ったことがあるような気がしてならない)
……まさか、ね。
(ふと、あの夜に出会った少女の顔が、脳裏に浮かんだ)
(私に初めての恐怖を与えた、あの「狩り手」の少女)
(それに面影が似ているような気がしたが……いや、きっと違うと、頭の中で否定する)
(あの緊張感に満ちた戦士と、このほんわかな可愛い少女とでは、イメージが違いすぎる)
ああ、あの購買の群がり具合は、毎日すごいな。
(記憶の中の光景を引っ張り出してみる)
黒山の人だかりという言葉が最適だな。
それを横目に見ながら、食券で定食を注文する爽快感、あれはたまらないよ。
……ふ、ふ、隠さなくてもいいのに。……ん? 同性? なんだ、つまんない。
屋上なんて、イチャイチャするには持ってこいだって、友人が言っていたよ。彼氏いない子だけど。
(あからさまに不満であったが、ま、追求はよしとこう)
部活か……文芸部に入ってる。人数割れしそうな、ぱっとしない部だけど、楽しいよ。
須佐乃さんはバスケ部なの? ああ、似合いそうだ。
あれだろう、スラムダンクとか、普通に決めたりできそうだ。
(冗談半分、本気半分の発言)
まあ偶然に。理由はあとから付け足してもいいでしょ。
(そうして間の抜けた音とともに、冷水で喉をうるおせば
頭の奥が冷えていくような心地よさを感じる)
くろやまの……難しい言葉知ってるね、あんた。
本とか、結構いろいろ読んでんだ?
(興味深そうに身を乗り出しながら、届いたジュースにストローを入れて、
からからと氷同士とグラスが乱雑に触れ合う音を立てる)
……スるなら密室かなあ。使われてない教室とか。
(んー、と少し考え込むように)
てことはあれか、隙屋は彼氏欲しい感じだ?
ん、似合ってる。……てのもヘンか?でも肌白いし、運動部じゃない感じだしなー、あんた。
ああ、タッパあるから誘われるだけ。もう二年の夏だってのに……ねえ?
――あたしホラ、夜にやることあるからさ。
そのようだ。人と人との縁も、あくまで出会ってから始まるものだからな……。
(ちび、とグラスを傾け、唇を湿らせる)
いや待て、黒山のはそんな難しい言葉でもないと思うぞ?
まあ、一応文芸部の末席を汚している身としては、そこそこ読まないといけないだろうな。
ミステリとかSFとかおもしろいぞー。
……須佐乃さんは、好きな本とかあるのかい?
(相手のところにジュースが届くと同時に、こちらにもハンバーグセットが届いた)
(「お先に頂くよ」と断ってから、ナイフとフォークを手に取る)
…………み、密室か。密室は私も大好きだが……。
今日の今日まで、そんな淫靡な意味でその言葉が使われたのを聞いたことがないよ……。
(少し顔を赤らめつつ、微妙に目線をそらした)
……てか、経験あるんだ……。か、活発そうな人だなとは思ったけど……ごにょごにょ。
(そんなあけすけに言われては、こちらの方が恥ずかしくなってしまう)
え!? あ、いや、そういうわけじゃないよ! いや、欲しくないと言ったら嘘になるけどさ?
(こういう話には、耐性がない私であった)
(てれを隠すために、ハンバーグにかぶりつく)
(急いで口に入れたので、モノが熱くて「にゃっ」と悲鳴をあげた)
ん、そう言われると思ったよ。自分でも、運動向きじゃないとは自覚してるし。
へえ、助っ人ってことかい?
(これには、ちょっと尊敬の眼差しを送らせてもらった)
(運動部に誘われるって、身長だけじゃそうはいかないだろうから)
夜に……? 何か、バイトでもしてるの?
いや、うちはバイト禁止だったかな……。じゃ、何をしてるんだい?
まさか、く、く、く、夜な夜な包丁を持って徘徊して、追いはぎ強盗でも働いているんじゃないだろうね?
(私なりの、とびきり趣味の悪いジョークを言ってみた)
(それは私のことなのに。あえてそれを顔に出さず、堂々と言ったのだ)
いや聞き覚えないこと山の如し、谷の如しっすよ。
ミステリにSF?……んーあれか、ヴァンパイアハンターD、とか?
(と、とことんまで俄かな部分を真顔で披露しつつ、
軽く顔を下げて、グラスを置いたままジュースの酸味を楽しむ)
…あー、いやいやそういう意味じゃない。
ある、っちゃあるけど、そのなんだ。男の人とじゃなくて……
……ってそれも違う!ともかく、ほら、水。
(こっちも墓穴を掘ったのか、言葉を濁しながら、
量子の手元のコップをずいと押し込み、すべてを飲み下させようとし)
でもいいなあ、なんかお人形みたいに白くて。
――まあ、ルールとかわかんないしいい動きできないんだけどね。
そこんとこわかってんのかなあいつら……。
……クーラーあるなら文芸部に助っ人にいってもいい。
(苦笑とともに冗談を向ける)
そうそう、バイト――………何?
(答えて唇がストローを咥えたが、啜らず停止した。
はからずも量子の言葉に、頭のなかの情報の断片が、パズルのピースのように
かちりと音をたててはまってしまった。眼鏡越しの視線が、久方にまっすぐ量子をとらえ)
山や谷が聞き覚えたりすると言うのかキミは。
ヴァンパイアハンターD……? 菊地秀行だっけ? 読んだことはないが……。
それが須佐乃さんのおすすめか……ふむ、今度探して読んでみるかな。
(相手が真顔だったので、こちらも真剣にとらえてしまったのだった)
そ、そういう意味以外に、どういう意味を含ませることができると……?
ちょ、ちょっと待つんだ! 今なんか通常の三倍ぐらい衝撃的なこと口走られた気がした!
男の人とじゃなくってって……え? ええ? き、聞き流すべき?
(はふはふと熱々のハンバーグに難儀しながら、同時にあわあわと混乱し、恐慌状態に陥る)
(そんな器用なことをしながら、さらに寄せられたコップの水をぐいーっと飲み干し)
……んっ、んんっ……ごくんっ。
ふいーっ……た、助かったよ……。
(とんとんと自分の胸を叩き、ほっと息をはく)
そこは素直に、お褒め頂きありがとうと言うべきかな?
(にっこり笑って、自分の頬に手をあててみた)
須佐乃さんも、綺麗だと思うよ? スタイルなんか、子供の頃遊んだバービー人形みたいだ。
当時、子供心に、すばらしいスタイルだと思ったもんだよ……。
(どうやら自分を日本人形、相手を外国の人形だと認識したらしい)
(オヤジ臭い言い方をすれば、「ボン、キュ、ボン」な体型からの連想であった)
おいおい、どれだけ規格外なんだ、キミは。
ルールをよく飲み込めていないのに、助っ人として機能するって、相当なことじゃないか?
さっきスラムダンクって私、言っただろう? あれ、半分冗談だったけど、さてはホントにできるな?
………………扇風機(十五年もの)ならある。一台だけ。
(苦笑に苦笑を返した)
――? どうかしたかい?
(急に、凍りついたように止まった彼女の表情に、いぶかしげな目を向ける)
(「強盗」という言葉に反応したとはわかったが、それがどういう意味でかはわかっていない)
(こちらはまだ、彼女のことを――認識していない――)
……ああ、そうか。
(ポン、と手を打つ)
そういえば、最近この辺で、本当に強盗殺人が起きているんだったな……。
冗談としては、不謹慎に過ぎたか……気分を悪くさせてしまったかな? すまない、忘れてくれ。
(頭を下げた。彼女が何かを感じ取ったとは、全然思っていないのだ)
(とにかく、なんとなく見たアニメーション映画のタイトルを口走っていた。
今度、本も読んでおこう……と心の中に書きとめておく)
――……うん、落ち着いた?
じゃあ水と一緒に忘れよう、ね?
(相手の狼狽具合にそう頷いて、自分も油がぱちぱちと跳ねている
ステーキが配ぜんされれば、フォークとナイフを手に取り)
んー…そう?結構腹筋とかついちゃうし、
アイドルとかのすらっとした細見なのには程遠いなあ。
こう、ほっそりとしたスレンダーなのに憧れる。
(安肉の硬さに難儀しながらも、どうにか切り分けて、一口。よく噛んで飲み込むと、苦笑し)
んー、この味がなんとも……。
あーいや。身長と、保体ん時ので誘ってくるだけ。実際に試合に出たことないよ。
助走がありゃなんとか……?届かないかも、だけど。
んー?いや、あたし……実際に遭ったこと、あるよ。その強盗と。
この暑いなか、レインコートなんか着ててさ、怖くてしょうがなかった。
(そうして顔を伏せる。微妙な確信とともに、ふた口目…三口目を切り分けて)
背格好は、ちょうどあんたと同じくらいだったな。
財布寄越せ、なんて言ってきて――隙屋も気をつけなきゃダメだよ?
か弱い女の子じゃ、間違いなく殺されちゃうから。
ああ、この水のおかげで、一命を取り留めたといっても過言ではないな。肉体的にも、精神的にも。
(ケホケホと空咳をしながら、空になったグラスをテーブルに置く)
え、忘れって……いや、それはさすがに無茶……あ、いや、うん……。
そ、そうだね……すっぱり忘れてしまった方がいいかも知れない。
もう、人の色事に首を突っ込んだりなんかしないよ……。
(ふざけていて事故に遭って、奇跡的に生還した子供のように、切なげな声で言ったのだった)
ま、筋肉はつけておいて損はないと思うよ。少なくとも、皮下脂肪が余るよりはね……。
それで悩んでいる女の子がいかに多いか知ったら、キミも頷くだろう。
(相手がステーキを頬張っているのに合わせて、自分もハンバーグを平らげていく)
(皿が空っぽになったところで、第二、第三の品、えびドリアと海鮮散らしが届いた)
(さっそくドリアにスプーンを入れる……今度は気をつけて、一口ずつふーふーする作戦だ)
私に言わせれば、その体型も十分スマートだと思うがね。
女性の悩みは尽きないものだな、どんなすばらしい状態になっても……。
これは人類共通の向上心とみて、歓迎するべきなんだろうか?
(ぱく、もぐもぐ)
…………えび、ちっちゃいなあ…………。
さすがだねファミレス。
(相手も、肉の硬さと格闘しているらしい)
(ちょっとした親近感がわいた)
ふむ、それでもちょっと羨ましいな。それくらい動けたら……。
(いろいろと楽になるだろうな……仕事も、その後始末も)
(そんなことを思いながら、食事を続けた)
…………なんだって?
(ドリアをすくうスプーンが、止まる)
(少しばかり……いや、極めて真剣な気持ちで、相手の目を見た)
(私に遭遇して、その姿をしっかりと見て、生きて帰った人間。それは、ひとりしかいない)
(人違いの、別の強盗かとも思ったが……彼女の口にした「私」の特徴はあっている)
(そして、私もやっと思い当たった。この顔。雰囲気は全然違う。が、やはり……)
(ひと目見て綺麗だ、と思った、その認識は変わらない。ただ、月か太陽かの違いだけ……)
……安心して。私は、夜に出歩いたりはしない。
(ドリアの最後の一口を、胃におさめる)
(名前を心の中で、再確認しておく……2−E、須佐乃)
……そのこと、警察には?
まあその……変な噂立てないでよ。
ほんと伝わるの早いんだからさ。そんなにヒマか、っての。
――やっぱそういうの、他人のやつのが楽しいんだね。
(自身の犯した不覚に、これまた深いため息を)
……あんたに彼氏ができたら真っ先に握らないとな。
てか食べすぎじゃない?なんかまだあんたの伝票来ないんだけど……?
恐るべし文学少女。貪欲に吸収するのは知識だけでなく栄養もか……!
(まさかデザートを食うつもりか、と目を眇める。
おとなしそうな見た目に反して大食だ――だがもう、今は見た目、など
気にするべくもないことだった。
鋸刃がつぶれかけているナイフが、す、と通る。
ひとつ、ふたつ……手品のように、硬いステーキが切れていく。
すべてを切り分け終えると、紙ナプキンで刃を拭い、掌のなかでもてあそび)
でもさ、"その時は"顔もちゃんと見なかったし、名前もわからなかったから。
(片手は、ジャグリングをするようにナイフを弄ぶ。
それが示威行為であるというのは言うまでもない。
心理戦は苦手だ。背に嫌な汗が流れるが、どうにか平静を装い、
テーブルの真ん中の境界をもう片腕が超え、優しく手を重ねようとする)
通報……したほうがいいかな……?
い、いや大丈夫だ、忘れたから。
キミが密室や放課後の教室が好みだとか、同性に重点を置いてるとかいう流言は、もはや私の脳の
どこにも残っていなかったりするから安心したまえ。ねっ。
…………いやいやいやいや、困る困る困る!
普通はなんでもないようなことだけど、君に限っていえばろくなことにならないような気がする!
……まあ、もっとも、その予定も気配も、悲しいまでにないんだがね……。
(哀愁という言葉がぴったりな表情を浮かべていた)
(そしてついに、最後のデラックスパフェが、ウェイトレスさん二人がかりで運ばれてきた)
(ズン、とテーブルに載せられたパフェの高さ、およそ五十センチ)
(ちょっと早まったかな、と思いながら、とりあえず残っている海鮮散らしを掻き込み始める)
……あ、欲しかったら、パフェちょっと分けてあげようか?
文学少女は、脳が糖分を使うのさ。前に漫画に出ていた名探偵も、同じことを言っていた。
(もぐもぐと咀嚼しながら、相手の皿を見た)
(切りにくそうだった肉が、今や綺麗に切れている)
(その切り口の美しいこと……これは技術によるものか? それとも……力?)
ふむ……そりゃそうだ。
顔も名前も知っている人物だったら、その犯人はもうとっくに捕まってるだろうしね。
(散らしは箸で食べている。うにやいくらに比べて、イカの割合が多いなとか思いながら)
(彼女が、ナイフを曲芸のように弄んでいる)
(なかなか素早い……それに、トリッキーだ)
(しかし、その手の自由さに比べて、顔に浮かんでいる緊張はなんだろう)
(もしかしてとは思うが、疑っているのだろうか? 私を?)
(そろそろと伸びてきていた、彼女の手)
(白く細いその指を、私から、そっと握った)
……キミは、私の予想が正しいなら、すごくバカなことをしている。
通報した方がいいかなって……してないのか? どうして?
するべきだろう、もちろん! 背格好、服装、警察にとっては重要な手がかりじゃないか!
(真剣な言葉だった。無実の者同様の)
(そんな当然の義務を、なぜ果たしていないのだと、わずかに責める気持ちも混ぜて)
(心を怒らせて……彼女に、市民の義務について、言い聞かせる者になる)
(なぜそんなことを言えるか? ……もちろん、警察など恐れていないからだ)
バッ……カ!声でかいよ、っつか誇張されてるし……もう。
(口の前で指を立てて、咎めると)
ふーん……文芸部にいい感じの男もいないわけだ?
割といないと思うけどねー、あんたみたいな子。もったいない。
……、……いやさすがにこれはないわ。
つかよく入るねー。あたしも食うほうだけど、これは胃がキッツイって。
イケて……てっぺんのソフトクリームくらい?
(ココもよくやるわ、と感嘆しながら、肩を竦める。
人は見た目に拠らない、と皮肉にもその認識が重なっていく)
………そういえば、「手」。
(強く握られた手のなかで、指を動かし、確認するように。
指先が白い肌を撫でて、恐る恐る舐めるように動いて、
やがて手首に絡まる。その認識と同時に、乾いた音とともにナイフを握りなおした。
切っ先は、かなり離れていたが確かに量子ののど元を向いてる)
―――あんただろ?
(視線は落ちたまま、だがそう、凄むように低く口にして)
ああ、いないねえ。基本的に女所帯だ。
それに、男の人とはどうも縁がないらしいんだ、私はね。
話しかけてくれる男子は何人かいたんだが、話が合わなかった。
脳みそが、特定のジャンルにしか向いてないんだな。悲しいことに。
(自分の額を人差し指でこつん、と叩き、口の端をつり上げる)
もったいないと言えばキミこそそうだ。出会いも付き合いも、私より少ないとは言わせないぞ。
女色よりは健全な性衝動を育みたまえ。隙屋さんとの約束だ。
正直に言おう、ちょっと反省している。
だが、まあ、何とかいけるだろう……うん。
(挑戦する気はマンマンだ!)
ふむ、てっぺんがお望みか。こういうところって性格が出るね。
いきなりトップを狙う以上、大胆な性格だ。
(一緒についてきた取り皿に、頂点のアイスをすくい取り、彼女の前に置く)
(有無を言わせないなめらかな動きであった)
最後までいけるかどうかはともかく、挑戦することには意義がある。
(カラン、と箸が置かれる。海鮮散らし、陥落)
手?
(するすると、白い蛇のように、私の手の中で蠢く彼女の指先)
(それは私の五指を逃れ、手首を掴み)
(もう片方の手は、ナイフを握っていた……ステーキはすでに、切り分けたのに)
(そして、発せられる低い声)
(彼女が確信していると、すでにわかっていたが、それが今、あらためて確認された)
(それに対し、私のとった手段は……)
―ー――は?
(きょとんと、目を瞬かせることだった)
ちょ……何言ってるんだい? 冗談だろ?
【ところで、お時間大丈夫だろうか?】
【こちらは眠気的に、そろそろ〆に入ろうかと思うんだが……】
まあ、本読んでる奴って割と少ないからねー。
あたしもそうだし。ってか、男じゃないけど。
――だからそこ引きずんなって言ってんでしょ。怒るよ。
(目を細めて威嚇してから、肩を落とすと)
考えるには糖分が必要だ、って?
甘いの食べて頭が良くなるなら、毎日食べるけどね。
(項垂れて、スプーンを通しかけるが、手元に置いて)
挑戦する……か。
でもたぶんあたしは、領分は超えられないな、って思うよ。
分相応のものしかつかめないんだ、って。
ごめん、立て替えておいて。ちょっと用事思い出した。
たぶんまた学校で会うでしょ、そんとき返す。
変なこと言ってごめんね――そんじゃ、また学校で。つっても、九月かな。
(ステーキをほとんどそのままに、慌てたように席を立ち。
眼鏡を押し上げると、首を横に振れば緊張もどこ吹く風。
……とはいかない。明らかに、素に疑念は出てしまっているが、押しとどめる術はない)
【ん、了解。こんなとこかな】
ふ、ふ、ふ、ネタは擦り切れるまで引きずるものだ。
安心したまえ、本当に忘れる……そういう話は、紙の上で楽しむので十分だ。
少なくとも、今はね。
いや、実際そうなんだよ。脳は、酸素と糖分だけで動いてるんだから。
ただ、どうしてなのかな……糖分を脳だけに集中させる方法を、どんな医者も見つけていない。
それができればね……お腹のぷよぷよで悩む女の子も、いなくなるだろうに。
(「挑戦」という言葉に対する、彼女の考えを聞くと、意外そうに肩をすくめ)
キミがそういうことを言うとはね。まだまだ若いだろうに。
無限の可能性、無限の未来を疑ってどうするんだい?
ゲーテも言ってるよ、「つねによい目的を見失わずに努力を続ける限り、最後には必ず救われる」って。
(パフェに、スプーンを滑り込ませながら、続ける)
そうさ。私は、人間に出来ないことなんてないって思ってる。
どんな高すぎる目標だって、一歩一歩踏み出し、過程を重ねていけば、必ずたどり着く。
そうじゃなきゃ……楽しくないだろう? 限られた人生なんて。
えっ? そんな、急だね……。
いや、わかった、任せておいて。だけど、それを頼んだからには、きっとまた会おうね。
ああ、九月だ……その時、きっと会って……また、話をしよう。
(彼女の置いていった伝票を、手を伸ばして取った)
(彼女は――完全に気づいている――私が認めなかったことは、彼女には何の意味もあるまい)
(しかし、認めなかったからこそ、彼女は人の多いここでは、何も仕掛けず去ってくれた)
……須佐乃さんか……長い付き合いになる、かもな……。
(くしゃくしゃと、伝票を手の中で弄びながら、ため息をついた)
潮時かもしれないな。妥協……というか、手を組むことも考えるべきかな……?
前に会った時、彼女は言っていた気がする……話を聞かせれば、私に干渉しないこともあると。
つまり、与えるものによっては、向こうは取引に応じてくれるかもしれないってことだ。
(ポケットから財布を取り出す。中にはぎっしり、二百五十万)
(しばらくは、狩りをする必要もない……)
あの子は……昼間のあの子も、なかなか綺麗だ。
あの日の彼女が月見草なら、今日の彼女は向日葵か。
(パフェの残りを口に放り込みながら、考え続ける)
美しいことももちろんだが……あの子の力にも、興味がある。私の成長のためにも……。
よし。
(三十分かけて、パフェはすべて私の胃におさまった)
(さすがに、食後すぐには動く気になれず、しばらくその場で休ませてもらうことにした)
須佐乃さんと、もっと話をしなければ。どう転がるかわからないが……そう、足踏みよりは、その方がいい。
(先ほど閉じた本の続きを読み始めた。とりあえず今は、架空の世界に浸って、現実を忘れよう)
(本のタイトルは……アイリッシュ『幻の女』だった)
【じゃ、こちらも〆だ】
【今回もまた、楽しいロールをありがとう。非戦闘もいいものだな】
【お付き合いどうもありがとう。また会えることを、心より祈るよ】
【うん、こちらこそ。お疲れ様、おやすみ!】
では、今夜はこれにてノシ
待機してみるね。
プロフは
>>3を見てね。
ロールでも雑談でも。
ロールの内容に関しては相談しましょう。
避難所にノシ
新参だが、避難所でロールするんかい?
【名前】秦紋葉 亞無(はたもんば あむ)
【年齢】 18 高校三年生
【性別】 女
【身長】 131cm
【3サイズ】 ぺったんぺんたんつるぺったん
【容貌】 小学生にしか見えない。人相悪めな釣り目で赤髪のツインテール。
動きやすい服装に黒のグローブ、紅のスカーフ、赤いローラースケートを着用している。
ちなみにスパッツ。
【能力】 炎を操る程度の能力(魔術?)。
身体能力がかなり高く、もっぱら拳や脚に纏わせたり
拳から連続で火炎弾を放ったり、両手から火炎放射を放ったりするなど
豪快な使い方を得意とする。フィニッシュはド派手な秘奥義で締めるのがポリシーとのこと。
魔術の体型に近い節があり、強力な技は詠唱を必要とする。たまに大剣やハンマーなどを使うことも。
【希望】 戦闘、雑談、交流、ラブロール、エロール
【NG】 グロスカ百合死亡
【弱点】 防御能力はそれほどでもない。また、単純短気な性格にも難があると言える。
当然ながら炎と相性が悪い属性の能力には弱い。
【備考】
暴れることを生きがいとし、暴れるためだけに雇われ傭兵になった凶暴で凶悪な最凶娘。
暴れがいがあればどんな依頼でも(気分次第だが)請け負う。
単純・短気すぎるため普段から他の生徒と衝突することも少なくない。
言動はやけに漢らしく大雑把。背や胸のことを言われるとまずぶっ飛ばす。
人の名前を覚えるのが苦手だが、気に入った相手の名前は覚える傾向にある。
逆にそうでもない相手は覚えてもわざと間違え続ける。
【プロフ置いとくわ。闘らないか】
少しの間待機してみるね。
プロフは
>>50を参照に。
よいしょっと。
それじゃ今夜はこの辺で。
時間があるから待機。
>>3がプロフ。
ロールの内容に関しては相談に応じます。
少し早いけど落ちノシ
すれ違いになってしまったな。
少し待機、プロフは
>>157です。
待機解除します。
【名前】瀬尾 司(せのお つかさ)
【年齢】18歳/高等部3年生
【性別】男性
【身長】180cm
【容貌】栗色の癖毛にややタレ気味の瞳。インドア派にありがちな色白。
【能力】錬金術士。使い魔の作成と使役。
魔術的な力を秘めた道具の製作。
初歩的な攻撃魔術も使うが使い魔に攻撃させたほうがマシ。
研究の成果なのか肉体の再生能力はそこそこ高い。
黒のローブ:戦闘用の黒いローブ。
自前の強化を施していて魔術、物理攻撃を多少は緩和してくれる。
戦闘時に実体化して身に纏う。
【希望】雑談、戦闘、エロール
【NG】同性愛、スカ
【弱点】肉体的にはたいしたことない人です。
【備考】錬金術師の家系に生まれた青年。
日夜怪しげな研究に没頭していて、頭の中はそればっかり。
学園生活では物腰の静かな優男風。錬金術が絡まないことになら人並みの常識人。
様々な怪異や霊的力場のせいで、標本や素材が大量に手に入り研究がはかどっていることに幸せを感じている。
【新規参加希望】
【まずはプロフ投下を】
>>580 【まだいるかい? なら一時間ちょいほど闘りたいと思うのだが】
【少し避難所へとノシ】
と、入れ違っていたね。
もちろんいるよ。お相手いただけるなら有り難いね。
【そんじゃシチュエーション決めましょうかね。
レアアイテムを探しに来て発見したとこに鉢合わせ→戦闘って流れはどうだろうか。
あと、オサレみたいな逆転の永久ループにならないために勝敗(結果)も決めとくべきかな?】
うん、シチュエーションはそれで異存はないよ。
結果の判定ラインを決めての戦闘はしたことがないので、出来れば案を聞かせて貰いたいな。
もちろん逆転を続けて永久ループなんてのは、見苦しいと思うけどね。
【一応勝敗を決めるぐらいでいいとは思うけどね、正直私もしたことないし。
時間がなくなってきたらそろそろ決着って形でその流れにもってくとかどうだろう】
【ま、とにかく始めようぜ】
了解。
常識的に自分が戦闘続行不能と判断した時は潔く退くよ。
では…えーとこっちはレアアイテムどころか化け物の死体にさえ食い付くけど
亞夢さんの稼業やキャラで、何を入手するのがメリットになるかまだよく分からないんだ。
よければ書き出しをお願いしていいかな?
【まぁ、殆ど気分次第だから何でもいいとも言えるな。依頼で来たって手もあるし】
【それじゃ行くぜ】
あークソ、この辺の熱さは何々だ。武器持ってこねぇでよかったぜ。
……やっぱ来なきゃ良かったか? これでハズレだったら骨折りもいいとこだ。
ってかハズレだったらあの情報屋ぶち殺す。
(一見、小学生にしか見えない少女が不機嫌そうに歩いている。
ここは学園付近にある、隠し通路やら洞窟やら不思議な噂が絶えない森である)
……ん、こりゃ……
(さらに深部を探索していると不自然に光る植物を見つける)
これが紅蓮の花……だな。へっ、どうやら情報屋のハゲ野郎をシメなくて済んだらしい。
それじゃ早速頂きますよっと
(意気揚々と手を伸ばした瞬間、誰かの気配を察する)
……ま、予想はしてたが私以外にも狙ってるボケナスがいやがるみてーだな。
もちろん私としちゃあ大歓迎だがね。
(戦闘を期待し、紅蓮の花に立ちふさがるように仁王立ちして拳を手に叩きつける)
【とりあえずそれっぽいアイテムにしてみた。効果は適当に決めていいよ】
ああ、見付けましたか?ご苦労様…うん?先客が…?
やれやれ…話して理解してくれる方だといいですが…
(闇に浮かぶ蛍のような淡い光…小さな使い魔の報告を受けて、暗く深い森をまるで昼間のように確かな足取りで歩く)
(本来なら滅多に無い“素材”も最近はこんな森でさえ手に入る)
(それは嬉しいことだが、当然のように目をつけたのは自分だけでは無かったらしい)
……こんばんは…唐突ですいませんが…
それをこちらにいただきたいのですが…
(亞無の前に姿を現したのは黒いローブの男。場所が場所だけに尚更怪しい風貌)
(静かに告げるとフードをあげて相手の顔を確認した)
【効果などは入手後に…と】
【同じ学園の3年でとかく目立ちそうな亞無さんですし、素性は知らずとも顔と名前は知っているくらいが自然ですかね?】
ほう、黒いローブのヘンタイ野郎がおでましか。
(馬鹿にしたような目つきで現れた男を見る)
てめぇは確か……あー……まあいい。忘れた。
ふん、えらくどストレートに来たもんだ。
だが悪ぃな。こいつは私の獲物だ。そうやすやすとてめぇごときに譲ってたまるかよ。
それに私はてめぇみたいなナヨナヨしい野郎は好かねぇ。金詰まれたって渡すもんかってんだ。
(キツい言葉を浴びせな、しかし顔にはニヤリと笑みを浮かべる)
だがどうしても、絶対に、何がなんでも欲しいってんなら考えてやらんこともねぇぞ?
もちろん、この力ずくの交渉でな!!
(闘いを待ちきれず、俊敏な身のこなしで飛び出す)
【まあそんな感じですね。】
たしか亞無さんですよね?
あの、僕はヘンタイではなく瀬尾司ですよ…クラスは…
(どうやら自分の印象は薄いらしい。まあ、彼女の性格を考えれば学園でも交流など殆ど無い類の生徒だ)
(とりあえず自己紹介をしてる場合でもないし、彼女も更々聞く気は無い様子)
何と言うか…たしかに貴女のほうが漢らしいのは否めませんねぇ
(まさに問答無用の感で仕掛けてくる姿に呆れ気味の苦笑を浮かべ)
あ…僕はたしかにナヨナヨなので相手は…
…彼がしてくれますよ
(繁みから駆け出た影。それは亞無の敏捷さにすら追い付き)
(主に挑みかかるのを阻止せんと横から体当たりを試みる)
(それは犬…体の所々から白骨が見え、目には赤い狂気の光が宿り…既に生命を終えてなお魔の術に肉体を縛られる魔犬だった)
ほう。私の名前を知ってんのか。てめぇみたいなアホに知られても嬉しかねぇがな。
あー……、ヘドツバサ? まあどうでもいいが。
……ちっ!
(不意をつかれ体当りを喰らい、軽い亞無の身体が吹き飛ぶ)
(しかしそのダメージも大して気にする様子もなく、それどころか
現れた魔犬に面白そうな視線を送る)
ま、てめぇじゃ私のパンチ一発で昇天しちまうだろうからな。
ヘタレらしい闘り方をしてくれるじゃねえか。
(さらに攻撃をしかける魔犬の攻撃を正面から受け止める)
オラ! ハンバーグになっちまいな、犬ッコロ!!
(そして空いたほうの手に炎を纏わせ、重いパンチを魔犬に浴びせる)
貴女…わざと言っているでしょう?
ああ、その子はこの前、街角で拾って…明らかに魔の者に殺されたらしく汚染が始まってましてね
いやいや、以前はそんなゾンビ一体作るのも一苦労でしたよ?
そもそも魔による汚染とは……
(亞無の口の悪さに返す言葉もなく)
(しかしややピント外れな魔犬との馴れ初めを、揉み合う亞無と下僕を横目に楽しげに語り出す)
あ…その子、燃やすと臭い…じゃなくて痛いとか熱いとか気にしませんよ?
(至近距離での炎の拳が直撃。体の骨格がベコリと不快な手応えを返してヘコみ炎が魔犬の身を焦がす)
(しかしまるで気にした風もなく炎を纏ったままの亞無の腕に、牙を剥く)
そんな犬ッコロをわざわざゾンビにしてやるたぁ、
随分アホくせぇ趣味を持ってるみたいじゃねぇか。
てめぇみたいなのに限って手札を失った時が一番面白いんだけどな。
……ふん、犬ッコロ。てめぇは主人と違って随分根性あるじゃねぇか?
(炎を纏って、むしろ攻撃力が上がり逆効果と見えたにも関わらず
表情は相変わらず楽しそうなまま)
ゾンビに感覚がねえのは知ってるぜ。
代わりに随分脆いってことも……
(組み付いた魔犬を振りほどき、その表紙に宙に吹き飛ばされたそれ目掛け、
大きめの火玉をぶちこむ)
(炎が魔犬の視界を一瞬奪ったスキに司を攻撃しようと走る)
んで、オツムもサイテーだってこともな!!
(それを察した魔犬が炎を振り切ってとびかかると、待ち構えたかのような炎の回し蹴りをかました)
死体はおとなしく火葬するべきだぜ、ネオ酢バター!!
(やっぱり名前を間違えながら、身体が崩れかけてる魔犬に飛びかかる)
『流星・炎襲脚』!!! ……なんつってな!!
(たった今名づけた、空から潰しかかるような蹴りが魔犬の身体を砕き、消し炭にした】
【そろそろ一時間だし決着と行こう。手札を余り用意してなかったそっちは打ち止めだが、
魔犬とやりあってるスキにアイテムを奪ってスタコラ……ってことでどう?】
ほら、リサイクルですよ?最近はエロ…いえ、エコでしたか…の時代ですし
わざわざ手を汚して死体を“製作”しないだけ人道的なつもりです
あー、手札を失ったらサッサと逃げますがなにか?
しかし、まあ…ゾンビの類の習性をああも把握してるとは何者なんですかね?
(戦い慣れた亞無の駆け引きの前に、本能的ゆえに単純な魔犬は豪炎に包まれて消し炭と化す)
(その崩れ行く骸から、術の束縛が解けたことを告げる、魂が天へと上り消えるのを見て戦闘続行を諦め)
(そそくさと戦闘の隙をついてお目当ての花へと移動する)
いや、お見事でしたよ。ただ…目先の喧嘩しか頭に無いのはいただけません
で、この花は有り難く頂いておきますね
ああ、これ程ではないですが季節の花ならその辺にありますね
たまには貴女も花を愛でて見るのも一興かと思います…少しは女らしくなれますよ?
では、御機嫌よう
(ちゃっかりと花を摘み採るとホクホク顔で亞無に声を掛け)
(もちろん生身では逃げられないのでそこはしっかり帰還の術式を発動させて、体が光に包まれると瞬く間に姿を消す)
(消える前に好き放題に言ったが学園で再開した際の身の安全は頭にあったのかは定かではない…)
【はい、ではこんな感じでこちらは〆ます】
【お相手いただきありがとうございました】
ハッ! 次はねぇのか? スタミナの無い雑魚……
(いつの間にか司が紅蓮の花と共にスタコラするのを見つける)
っっっぬあぁぁぁぁぁぁぁぁあぁああ!!!
てめぇぇぇ! 待ちやがれボケナス!!
(猛スピードで追いすがるがしかし帰還の術式の発動が先だった)
お、女らしく……だと……ふ、ふざけやがって!!
大きな御世話だよ!! どうせ私は漢らしいよ!!
女々しいクソ野郎にゃ言われたくないわぶわぁぁぁぁぁぁぁか!!!
(実は気にしていた所を突かれ、夜の森の中大声で罵詈雑言をぶちまける)
(それを効きつけた妖魔が現れるも、すぐに亞無の凶悪なオーラを感じ取りたじろぐ)
……あぁ? ……こりゃ丁度いいとこに来たな。
逃げるな!! てめぇで思いっきりストレス発散さして貰うぜコラァァァァァァァ!!!!
(しかしバーサク状態の亞無から逃れる術はなかった)
(そして翌日、森で大量の妖魔が黒焦げ状態で見つかったという)
【あんま時間取れなくてすまなんだ。また闘ろうぜ】
【はい。楽しませていただきましたよ】
【またの機会にはよろしくお願いしますノシ】
【しばらく待機してみるぜ。
プロフは
>>22に。気軽に話しかけてくれよな】
【よっす。プロフは
>>35】
【お相手、いいかな?】
【オーケイ。こちらこそ、よろしく頼むぜ。
…んで、シチュエーションはどうしようか。
この間は日常ロールだったから、バトルロールでも構わないとは思うけど。
一度、主義主張を真っ向からぶつけ合うっていうのもいいと思うけど…
何かいい案があれば、そっちを優先させていいぜ】
【そだねぇ……夜でバトル、昼で普通に、って続くと。
間を取って、夜に普通に会う、とか?
普通の日常とはちょっと違うけど。】
【それじゃ、それで行くか。
書き出しはどうしようか。こっちが書き出すか?】
【あ、それじゃあお任せしていい?ありがとう。
よろしく!】
(ちょっとした夜食を買いにコンビニから出てきた。
ジュースやカップめんを入れた袋を手に提げて)
やれやれ、結構買い込んじまったなぁ…。
ま、カップめんは保存が効くし、あって困るもんでもないか。
さーって、家に帰ってゆっくり寛ぐとするかね。
(袋を肩から下げながら、ぶらぶらと夜の街を歩く。
大通りに当たるこの通りはこの時間帯でも人通りは多く、車の通行量も多い)
……こうしてみると、物騒な異形やら妖魔やら、何だか嘘のような気がするな。
(賑やか過ぎる喧騒。それでも、見た限りは平和そのものであり)
【それじゃこんな感じで。よろしく頼むぜ】
(人工灯のひしめく都市の夜。
濁った空気のなかは、人も魔も関係なく棲み易いらしい。
まるで世界が重なりあっているように、
常はお互いに触れることはない。ふとその境界が揺らいでしまえば、
魔は人を喰らい、人は魔を狩る。その境界点を知らない者らの
群衆の只中に居るというのは、水琴にとっては羨望に焼かれるような思いだった)
……っと、ごめんなさい。
(背筋は伸びているほうだが、どうにも俯きがちになってしまったらしい。
久しく剣を持たぬ外出だというのに、不注意ですれ違い様の人物とぶつかってしまった。
ただの夜食の調達というのに運がない。……境界点に触れるよりはマシか)
おっ? あ、いや、こちらこそ……
……って、誰かと思えば水琴さん、アンタか。
(肩がぶつかり合って、ふとそちらを見るとよく知る顔がそこにあった)
学校の外で誰かと会うなんてな。しかも、こんな夜に。
…ま、アンタと初めて会ったのも、夜だったけどな。
で、どうしたんだ? 俺は見ての通り夜食の買出しだけど。
(提げている袋を軽く上下して、それを示す)
また、化け物退治とか?
ん?あー、郡、だっけ。
(顔はすぐ思い当たったが、名ばかりは少し出てくるのに時間がかかった。
簡潔な説明に返す皮肉もなく、露出した肩を竦めて頷く。傷はもう消えた)
似たようなもん。暇潰しだよ。
……ヒマな夜って、持てあましちゃうんだよね。あんまりないから。
(手ぶらであることを両手を振って示してから、視線を落として気まずそうに)
時間が時間だし、補導でもされてみたり……。
……ふぅん? 暇つぶし、ね。
これが教師なら「学生は学生らしく、勉強でもしてろ」とでも言うんだろうな。
ま、もっとも、暇つぶしに勉強するような奴ってそうそういないだろうけど。
(苦笑を浮かべながら、首を傾けて)
補導、ね。
…俺らよりもよっぽど補導しなきゃいけなさそうな奴らも
結構出歩いてるような気がするけどねぇ。
(やれやれと言った様子で、街を行き来する同世代の少年たちを眺めて)
まあ、そういう面倒を防ぐためにもさっさと家に帰るのが賢明かもな。
勉強するのが、「学生らしい」って思う?
(口うるさい教師の顔を想像したのか、眼鏡の奥の瞳がきつく伏せられる)
テストなんて、平均点とれてればいいでしょ。
――あたしはソレよか出席日数だけど。
あんた、あんまサボんないよね。学校でよく見るようになった。
(1年の棟を通るとき、少し意識してみることにしたらしい)
銃刀法違反……は、補導じゃなくて、逮捕か。
(肩を竦める。 それじゃあね、と口にしようとしたものの、ふと唇を閉じて)
誰か、待たせてたりする?
教師から見た一般論だよ、一般論。
第一、勉強が好きな学生なんて、そう多くねえだろ。
俺だって勉強が好きなわけねえし。……ま、価値観はそれぞれってな。
(人差し指を立てて、くるくると回して)
…もとから、そんなにサボッてねえと思うぜ?
まー…何だかんだであまりズルするのって向いてねーんだよな。
どこかでボロが出るっつーかよ?
…ん、俺?
別に。さっきも言ったとおり夜食を買いに来ただけだしな。
(軽く肩を竦ませて、笑って)
学生は遊ぶのが仕事、なのにね。
(言ってても虚しいことだが、そうした皮肉で締めくくると)
しっぺ返しはある、かな……?あと一歩間違えたら補習だったし。
あんたは、バカ正直っつーか、なんつーか。
熱血くんだね。
(その物言いには、……此方が真面目であれば関心できたのかもしれないが、
どうにも疚しいところが多い身は、苦笑に留まって)
それじゃ、良かったらこれから遊ぼうよ。
――ああ、良かったら、だけどね。暇潰し。
(どう?と伺うように。いつぞやのようにか、高圧的にも、とげとげしくもならないように)
熱血かぁ……。
どちらかというと、ズルをしてそのしっぺ返しが来るのが嫌だからかもな。
楽をするためにズルをしてるのに、
それを上回る面倒を抱え込んだら意味がないしな。
ま、だからいざとズルをしたらバレやすいのかもしれねえけどな。
遊ぶ?
…アンタが言うと、物騒な意味にしか聞こえないけど、
そりゃ一般的な意味で、か?
(にやりと笑いながら、肩を竦ませて皮肉る)
ま、どっちの意味にしろ付き合うぜ。どうせ暇だしな。
たまには、他人の誘いに乗るのもいいし。
…………。
(暫し黙って聞いて、言葉終わりの一呼吸後に頷くと)
なんつーか、合理的っつか。
もしかしてあんた、意外と頭いいんじゃないの。
(少し眼を丸くする。どちらかといえば、こちらの頭が悪い)
そーかぁ……確かに、留年はキッツイなぁ……うん。
セメントしようとでも言うと思ったの? 生意気な後輩だな。
(口を尖らせて、長い黒髪を後ろに流すと)
一般的にっつーと、でもそうか。
この時間だとゲーセンとか……そこのコンビニの席で食べるのもいいし。
それとも、ホテルにでも行きたい、とか?
(こちらも口の端を吊り上げて、意趣返しをする)
……そうか?
まあ、不器用っていうか面倒くさがりというか……。
下手を打つよりはよっぽど、って思っちまうのかもな。
(首を軽く傾げて、苦笑し)
留年になりかけるほどって…どれだけ休んでるんだ?
まっ、留年にならないように最低限出ておけばそれでオーケーじゃねえか?
さて? 初めて会ったときのあんたなら言い出しかねなかったけどな。
(笑いながら、さらりと言葉を返して)
…ゲーセンか。まあゲーセンなら、人も混んでるし補導にもかからねぇか。
いざとなれば、逃げればいいだけだし。付き合うぜ。
(軽く頷いて、ゲームセンターのある方角へ歩き出そうとすると)
ばっ………!? あ、あのなっ、そういうことは冗談でもいうなよっ!
どんだけ、って言われても……んー、たまに。気が向いたら。……割と。
(具体的な日数を避けると、どれも微妙な言葉しか浮かんで来ず)
そういう考え方って、割と出来るもんじゃないと思うな。
……あんたの口ぶりからして、別に意識してそうしてるってわけじゃないでしょ。
自然にそーなってるような、気がする。
しつこいよ。だったら本当にやる?んー?
(ファイティングポーズを取ると、ワンツーの真似をする。
太一朗の胸前で二連の拳が制止し、すぐ解かれて)
あーわかった。あんたのいじり方発見した。
……いやでも、実際どうなってるのかは興味あるなあ。
(にやにやと笑って、ふと考え込むように)
…ま、水琴さんが留年したら晴れて俺と同級生だし?
水琴さん自体は、妙な居心地悪さを感じることになるだろうけどな。
それが嫌なら、最低限出席さえ何とかしてたら何とかなるもんだし。
…最悪夏休み中の補習とかもあるけど。
(指折り数えながら、「留年せずに済む方法」を考えて)
…ああもう、余計なことは言わなくていいから。
(手で顔を隠しながら、首を横に背けて)
実際どうなってるか…って、アンタな。
何がどうなってるかって、何に興味を持ってんだよっ!
…はぁ、こういうネタには弱いんだよ、俺。だいたい高校生がそういう…
(腕組みをしながら、ぶつぶつと呟いて)
1年の進級はヌルいからなぁー。
……あれ、なんかフォローされてる。悔しいな、なんか。
(少し膨れて、顔を背けると)
まあそうなったら、既にやった科目だし教えてあげられるかもよ。
それに先生の癖も……ダメだっ!想像したらやけにリアリティがある。
あれだ、保険としてあんたが留年しときなさいな。
………。
(何やら冷静さを保つために読経めいた言葉を紡ぐ
郡に対して、妙な優越感を覚えた。普段が受け専なせいか)
別に高校生にもなれば、ふつーなんじゃないの?
中学で済ませたりもするみたいだし……。
(過剰なスキンシップではある、が、不意を打って背に張り付くように密着する。
薄着故か、太一朗の体温を吸うようにしながら、耳元に唇を運んでみる)
……一緒に行こ?
(もちろん冗談である。蕩けるような声音とは裏腹、表情は笑っているが)
出席率ってのは、成績の前提になるからな。
どれだけ成績がよくても、出席率が悪かったら台無しだし?
…って何で俺が留年しなきゃならねーんだよっ!?
そういうのも含めて、俺もテストの前は勉強するようになったんだぜ。
…平均点は取れなくても、赤点を取らなきゃいいわけだし。
(平均点自体はあまり取れてないのだが)
どこが普通だよっ!?
…それこそ見つかったら問題になるだろっ!
ちゅ、中学生っ!? 日本の道徳教育はどうなってんだーーーっ!
(頭を抱えて、ううっとうめき声を漏らして)
あ、ああ、あああっ!? 近寄るなっ、どこに行くんだよっ!
ゲーセンに行くんじゃなかったのかよっ!?
(あまりに甘ったるい声色と、意地悪げな表情とのギャップに、からかわれている自分が悔しくて吼える)
>>618 そりゃま、出てて赤点取らなきゃいいんだろうねー。
保体なんて出席点が殆どだし。……ああ保体、だるいなあ。
(言ってて思い出したか、首を横に振って)
でもさー、朝って眠いじゃん?……昼も眠いじゃん。
だからこう、ついつい。しかたない。
いやホント……最近のニポンの中学生は凄いネー。
(うん、と深々と頷く。中学時代の自分を想像して「無い」と)
……あたしとじゃイヤ?
――って、ああ。これ以上ふざけてると、誰かに見っかったらホントやばいか。
(楽しげな表情のまま一歩引いて、肩を竦めて)
割と――まあ、そういうのって済し崩しっぽいとこあるけどね。
なんとなーく、そういう雰囲気になったり、されたりとかなかった?
……アンタは夜行性の動物かよ。
つーか、そんなに眠いなら授業に出るだけ出て、
あとは寝てりゃいいじゃんか。
……はあ、もう、本当にたちの悪い冗談だぜ。
(やれやれと、ため息を吐き肩を落とす)
まぁ、そうかもな。
ドラマとかでも、キスシーンでも結構済し崩しっぽいところあるしな。
……そういう雰囲気やされたこと?
あるような、ないような……。
(ふと、放課後の教室での一場面を思い出して顔を赤くし)
……何だか、結構今の状況と似てたような気がするな。
(あの時もからかわれてた気がする、と呟いて)
【そろそろ締めにするか?】
冬は寒くて、夏はだるくて……布団からでられないんだって。
ホラあるっしょ。いつまでも寝てたいなぁ、とか思ったり……。
(ね?と取り繕うように首を傾いでみせて)
なしくずし――そう、そう……だよね。
(口にしてみせて、何かを思い出すように。
太一朗の言葉を拾うように、自らの唇に指を触れてみて)
ん、そうだ……あん時はどうだったんだろう。
(何かを回顧し、思い出そうとするように語調を鎮める)
(――と、済し崩しとはもはや言い難い勢いであったが、
思索する太一朗の肩を掴み、虚を突くように、彼の唇に自らのそれを押し当てる)
【そだね、そろそろ】
……ナマケモノでも一年中寝っぱなしじゃないぜ?
まぁ…気持ちは分かるけどな。
(がしがしと頭を掻いて、釈然としないようにつられて首を傾げる)
もっとも、それこそ合理的に…って考えてたら
上手くいかないだろうな。そういうのってフィーリング?の話だし。
あれこれ理性で考えてたら、逆に出来ないっていうか…
(けれど、自分には一生理解できないだろうな。こういうのは。
そう思いながら、ため息をつこうとしたところで、不意に柔らかい感覚を感じて)
あ、な………?
(一瞬何が起こったのかわからず、目を見開き、ワンテンポ遅れてようやく理解して)
な、な、な、……何をしてんだ、あんたはっ…!?
…い、いきなり!?
(顔を真っ赤にさせて、ずずっと仰け反りながら戸惑った様子で目を白黒させる)
【じゃ、次で締めぐらいかな】
夜型なんだよね。こういうことしてると。
……あと、ああいうことも。
まあなんつーか……先が見えないな、ガッコも他も。
進んで飛び込んでる、頭いいんだか悪いんだかわかんない奴もいるし。
(肩を竦める)
(触れれば、緩く角度を変えて、擦るように。
柔らかさを確認するようにしてから、楔もない繋がりはあっさりと離れる。
そうして一人に戻れば、確認するように自らの唇に触れて)
……やっぱ、人と人で、ちょっと違う……のかな。
状況も感触も。体温も何も……。
(何を思いだしているのか、ひょっとすれば今のことか。僅かに赤くなりながらも)
もっと勉強しとく。
――んじゃゲーセンでしょ。行こっか。
(勝手に頷いて、手を離す。知るつてはある。
そうして、相も変わらず自分勝手に段をつけて、手招くように腕を振るって先行し出した)
【じゃあ、あたしんとこはこれで〆で……】
先なんて見えねーもんだろ。学生ってのはよ。
見えないなら見えないなりに、進んでいけばそのうち見えてくるかもよ?
…もっとも、何の根拠もないけどな。
(あっけらかんと言い放って)
あのなっ!?
ああもう、こういうことは勉強しなくていいからっ!
……まったく、付き合うって約束しちまったからな。
ほらよ、これでも飲んでのんびり行こうぜ。
(袋のなかから、缶ジュースを水琴に放り渡して後をついていく)
俺って、もしかして流されやすい性質なのかな……
(考えれば不毛のような気もしたので、首を振ってその考えを外に追い出した)
【それじゃ、こっちはこれで締めっと。
どうもお疲れ様っ! また機会があればよろしくなっ。それじゃ、おやすみノシ】
【うん、こっちもありがとう。おやすみ!】
【名前】伊田 満 (イダ ミツル)
【年齢】17歳
【性別】男
【身長】171cm
【容貌】少し目にかかるくらいの黒髪、中肉中背の余りぱっとしない格好。よく呆けている。
プライベートの時には、皺の寄ったロングコートを着用。
【能力】名称『ジョーズ』
自身の体と、それに直接触れた固体・液体に対して『口』を憑ける能力。(大きさは精精1bまで。)
本体が『口』を操作できるものの、その『口』が何の口腔なのか、何処に繋がっているかは謎。
無機質に憑けた場合射程距離は半径10b程、
ただし、生命体に憑いた場合は対象のエネルギーを吸収して活動する為その限りではない。
また、裂傷等の外傷に対しては、傷口を『口』と化す事によってダメージを軽減する事が可能。
【希望】戦闘
【NG】汚いもの
【弱点】氷結・電撃に弱い。(凍結・麻痺による『口』の機能停止)
その他の耐性は、物理に多少強い事を除けば人間と同じ。
【備考】
特に家柄とかそういったモノと関係なく、偶然生まれつきに見た目がグロ画像な異能力を持った一般男子。
その能力によってテストの先見等の狡猾な手段を行い、必要最低限の努力でグダグダと日々を過ごしていた。
…が、学園に異能者・人外・その他諸々が集まっている事、そして不自然な程事件や事故が頻発している事を知り、
自らの身の保身と、ついでに世の平穏の為、それらの自らの人生の障害となる者を排除する事を決意する。
性質としては、常に平穏な状態を求め、逆にこれを邪魔する障害に対しては、
如何なる手段を用いても排除しようとする傾向にある。
また、能力に頼りきりで今までまともに学習をしていなかった為、余り賢くはない。
【参加希望ですー。】
【今回はプロフを書き落ちという事で。】
や、昨日の今日で出くわすなんて、私は運がいい。
少し、私と遊んでいかないかい?
別にいいけど、シチュはどうしようかな。
学園内で再会が無難かしら。
普通に再会というのも面白くないから
多少捻った方がいいと思うけど。
そうだね、偶には私も、普通の学生に戻ってもいい頃合だ。
さて、多少捻るといわれても、なかなかすぐには面白いシチュエーションが思い浮かばないものだ。
いつもぽんぽんネタを出しているが、偶には私だってネタが切れる日もある。
というわけで、偶にはそっちの方から何かネタ出ししてもらえるかな?
そうねぇ・・・・面白いかどうか知らないけど昼休みに
暇潰しを探して徘徊してる貴方と、猫に餌やってる裏庭で再会。
あんまり見られたくないシーンなので切れそうになる私と
からかう貴方とか・・・・・・
なるほど、それは面白そうだ。
そーゆーの、好きだよ。私は。
それじゃあネタ出しはそっちに任せたことだし、書き出しはこっちからやらせてもらうとしようかな。
了解。
書きだすから少し待ってて。
(昼休み、ちょっと彼女は上機嫌だった)
(授業が少し早く終わって、購買争奪戦をさらりと潜り抜け)
(お気に入りのチョコパイとミルクココアを確保して、鼻歌混じりに歩いていた)
こういう晴れた日は、外で食べるのも悪くはない、か。
(歩きながら覗いた窓、そこから見えた青空は快晴で)
(うっすら微笑んだ彼女の耳を、小さな声がくすぐった)
……猫?
(これでも一応女の子、可愛いものも嫌いじゃない)
(そんなわけで、声の聞こえた窓の外を、覗き込んでみたらそこには……)
(――夏休みも近い、とある昼休みのことだった)
(長い黒髪の少女が、裏庭へと赴く)
(日課になりつつある、猫に対する餌付けだった)
・・・・・・今日の分よ。
夏休みになったら、あんまり来れないから。
(猫の餌にする為に買ってきた缶詰を開けて、黒い猫に与える)
今日も暑いわね・・・・・・
(キツイ日差しにも白磁の肌は日に焼けず、汗すら流さないのは)
(彼女の身体が特殊な素材で作られた義体の証明である)
【あ、ごめん。少し勘違いをしてたみたいね】
【書きなおすから少し待ってて】
【問題ない、十分に話は通るさ】
【まあ、よろしく頼んだよ】
(いつもなら、人目の届かない裏庭にいるはずの猫が)
(どういうわけか今日に限って中庭の方に移動していた)
・・・・・ったく、ちょろちょろしない。
はい、コレは今日の分。
(ちょっと膨れつつも、最近の日課である餌付けを開始する)
(この学校の敷地内全部が黒猫の縄張りだと仮定するならそれも)
(然程驚くべきことではないのかもしれないが、中庭は多少人目につく)
(さっさと切り上げて、さっさと教室に戻るべきだったが)
――――ぁ。
(何となく、嫌な予感がして、顔をあげて見ると)
(案の定、誰かが窓の中から顔を出してこちらを見下ろしていた)
(そこにいた姿を認めた途端、その顔がにんまりと愉悦に歪む)
(おおむね普通の学園生活では見られないようなそんな顔をして)
や、いい趣味してるね。
(からりと窓を開けて。なんとも器用にそこに体をくぐらせる)
おっと、このままだと上履きが汚れるなぁ……ま、いいか。
(窓の縁に腰掛けて一瞬考えてから、すとんと中庭に降り立った)
(米神に手を当て、何かを考えるようにして)
えーと、確かどこかであったよね。その顔、見覚えがある。
誰だったかなぁ……ああ、思い出した。確か、鈴音って言ったっけ?
(最初に出会ったときとはまたちょっと違ったニュアンスで、その名前を口にした)
(何か言葉を返す前にその女――名前は忘れたが見知った顔の)
(女生徒が窓から中庭に降りてきた。実に軽やかな着地だった)
(猫が一瞬ビクンと反応したが、やがて我関せずと餌を貪り始めた)
――誰だったかしら?生憎と覚えてないわね。
(こちらの名前を知っていた誰か。照れ隠しでもなんでもなく名前が)
(思い出せない。こんな現場を見られたのは確かに恥ずかしくて仕方ないが)
で、わざわざ飛び降りてきて何の用かしら?
(いつも通りの態度。ツンツンとした口調と表情で対応する)
(ちらりと見上げると、何事かと窓の中から何人かこちらを見下ろしている)
(・・・・・・・早く切り上げて、立ち去りたかった)
おーおー、なかなか肝の据わった猫だ。こんな闖入者にも驚かないなんてね。
(頭を撫でようとして払いのけられて)
……まあ、食事の邪魔をされるのは気に入らないか、当然だな。
(少しだけ残念そうに手をひらひらと振って)
連れないなぁ、あの日の夜のこと、覚えてないのかい?
ちょっと寂しいな、私はこうしてあんたのこと、しっかり覚えているのにさ。
(演技がかった口調に仕草で、残念そうに首を振り)
それじゃ、改めて自己紹介しようか?私の名前は霧原朱音。二年生だ。
昼飯食べる場所を探していたら、あいつの声が聞こえてさ。
(餌を貪る黒猫にを、軽く親指で指して)
ま、こうしてあったのも何かの縁だ。
一緒に食べようよ。いいだろ?
(パンの包みを弄びながら)
人に飼われてたみたいよ、そいつ。
だから慣れてるだけでしょ、多分。
(だからこそ、出会った初日から此方に対して恐れる事もなく)
(図々しく餌を要求してきたのだろう。結局日課になってしまったが)
ふん、そう言えばそんな名前だったかしらね。
私は柊 鈴音、一年よ。別に会いたくもなかったけどね、あんたとは。
(言われるまでもなく覚えていた。少なくとも顔くらいは。そういえば)
(そんな名前だった、かも知れない・・・・・・・迂闊だった。少し恥ずかしかった)
一緒に食事するほど仲良くはないでしょ。
勝手にその辺で食べてたら?
(いつも通り――いや、いつもより更に刺のある対応)
(猫に餌をやっているシーンを見られたのが相当恥ずかしかったらしい)
なるほどね、ってことは捨てられちゃったのかい。キミは?
それともこれはただの日課の散歩?ま、どっちにせよなかなか充実してるじゃないか。
(壁に頬杖つきながら、無心に餌を貪る様子を微笑ましげに見守って)
そんな名前だよ。よろしくね。
私は会いたかったよ。なんだか不思議な奴だったからね。
……ま、さすがにここでドンパチやろうってハラはないだろ?
何せ、ギャラリーもいることだしさ。
(二階三階、なにやら興味深げに見ている様子を見越して)
最初から仲のいい奴なんてのはいない。そして、仲がよくなるきっかけは、どこにでも転がってる。
私はそう思う。そして、私にとっては今がそれだ。
……ね、お近づきになろうじゃないか。
(一歩、距離をつめて。ココアのパックにストローを突き刺して)
案外、逃げたのかもね。
猫は自由が好きな生き物だから。
(自由。自分が渇望するの。自分の掌にはないもの)
(だからなのかもしれない。この猫に構いたくなったのは)
・・・・・・あんたほど不思議じゃないわよ。
この学園には、変なのが多いしね。
(一切の皮肉も誇張も含まず断言する)
(異能者、退魔師、魔術師、サイボーグなどが潜伏する)
(学園など世界広しと言えどこの学園くらいのものだろう)
・・・・・・それには同意しておく。
(ギラリと鋭い双眸で見上げて、見物人を威嚇して追い払った)
・・・・・煩わしいのよ、そういうの。前にも言ったでしょ。
そこまで能天気じゃ、ないのよ、私は・・・・・・
(言いつつも、ココアのパックに視線かゆく。女の子らしくというべきか)
(それなりにこの少女は甘い物が好物だった。故に、少し躊躇してしまった)
いずれ殺す相手と仲良くしても、仕方ないし。
あぁ、それもありうるな。
自由、か。確かにそうだな。好きなことをして、好きなものを食べて。
なかなか楽しい生活だ。私も、そんな風に生きていたいものだ。
(そうあろうとしてはいても、なかなか現実そうもいかないもので)
それはお互い様だ、私もあんたも普通じゃあない。
そして、おかしな奴も確かに多い。それは今さらだろう?
(ストローに口をつけて、軽く吸う。ついでにパンの包みを開けて)
でもね、案外それはここだけの話じゃないのかもよ。
みんな気づいていないだけで、あたしらみたいなのは思っているよりずっとたくさん。
世の中には存在しているのかも。
……もし、そうだったら。世界はもっと面白くなるのになぁ。
(半ば願望交じりに、そんなことをつぶやいた)
あんたは嫌かもしれないけど、私はあんたと一緒がいい。
少なくとも今のところはそう思ってる。だから一緒にいさせてもらう。
……飲むかい、あんたも。前の借りもあるしさ。
(パックに向いた視線に気づいて、ストローの先を鈴音へと向けた)
違うよ、殺すような相手だからこそ、仲良くしなきゃあ。
仲のいい友達を殺さなきゃならない。そういう展開の方が、ドラマは盛り上がるだろう?
猫には猫なりの気苦労はあると思うけどね。
縄張り見つけて、毎日餌を探さないとならないし。
(人間であれ動物であれ、食・住の二つの要素は欠かせない)
(むしろ、動物は毎日の糧を得る事に一日の大半以上を費やす)
(ことを考えれば、人間の生活も悪くない――はずだった)
(・・・・・・隣りの芝は青く見えるものだ)
そういう連中がいるから、頭の目出度い連中が余計なこと考えて
余計なこと企画立案するのよ。もう少し静かに大人しく暮らしてほしいものね。
(異能や魔術、或いは異界を探り、その力を科学的に再現したりその力を利用)
(できないかと考えている連中がいる。彼女はその尖兵である。彼女からすれば)
(いい迷惑でしかない。時折考えることがある。天使や悪魔が実在しなければ)
(今も普通に暮らせていたはずなのに、と)
――ちっ。
(これ見よがしに舌打ちして、ココアを多少乱暴に奪い取る)
つまらない漫画の読み過ぎよ、それは。殺すなら、相手のことを知らない方が
都合がいいに決まってるでしょ。引き金を引く指が、決して鈍らないようにね。
(吐き捨てるように言い放ち、ストローでズルズルとココアを啜る)
(啖呵を切ったはいいが、どうにも決まらない態勢だった)
それにね、あんた本当に好きな人でも殺せるわけ?
生きるってことは、何かと気苦労は耐えないってことか。
……それでも、猫みたいな生き方も悪くない。そう思えるくらいには魅力的だよ。
でもさ、それでも私は人のままでいいや。人じゃなけりゃあ楽しめないこと、いっぱいあるだろ?
(チョコレートでコーティングされたパンに小さく噛り付いて)
(溶けて指に残ったチョコを軽く舐め取りながら)
そ、だからこそコノ街での日々は常に危険で、面白いものになっている。
この街の現状は、おおむね私にとって理想的なんだよ。
(小さく両手を広げながら、口元を歪めて振り返る)
ありえないことがそれなりの頻度で起こる、それもあまり日常を侵さない程度に。
そして、それがまた妙な連中を呼ぶ、私を退屈させない奴らをだ。
あはは、素直で結構。
(さほど抵抗もなく、ココアのパックを手放して)
(その顔には、なにやら妙な笑みが張り付いていた。悪戯っぽい子供のような)
むしろ、その引き金が鈍ることも含めてのドラマだ。
ただ殺せといわれたから殺す、その為だけに生きて、他の物事とは関わらない。
それじゃあ、お話は面白くはならない。
だからさ、私があんたの物語、面白くしてやってもいい。
(ココアを啜る音が聞こえて、その笑みを深めると)
(啜ったココアが形をなし、あたかも舌のような形を成して)
(そして、鈴音の舌に絡みついた)
(そんな様子に気をよくしながら)
……殺さないよ。本当に好きな奴を殺さなきゃならない理由なんて、この世のどこにあるっていうんだ?
さあね。
私は人間以外の生き物になったことはないから。
むしろ、煩わしいことが人間よりは少ないかも。
(それでも、猫になりたいとは思えなかったが)
精々楽しんでればいいわ。
どうせ、それも長くは続かないわ。
(続かない。続かせない。組織が。何より私が)
(日常の崩壊を望む破壊衝動は、日に日に強くなっている)
(切っ掛けがあれば、それは崩壊の引き金を躊躇わず引くだろう)
んぐっ・・・・・んぐぅっ!?
(絡みつく得体の知らない感触に、思わずココアを吐き出す)
けほっ、けほっ・・・・・・あんた、いい度胸してるじゃない。
よっぽど私に踏み潰されたいらしいわね。
(パックを握り潰して魔力を発散させて、ココアを蒸発させる)
(リミッターで抑制している状態でも、この程度の魔力は出せる)
・・・・・あっそ。そういう部分はマトモなのね。
あんたに好きな人がいるかどうかまでは、知ったことじゃないけど。
結局、人は人以外のものにはなれない。
……普通なら、ね。
今自分を人間だと思ってるかもしれないけど、もしかしたらもう、人間じゃないのかもしれないよ。
私も、あんたも。少なくとも私は、いつかそうなるんじゃないかって思ってる。
ちょっと不安だし、ちょっと楽しみでもあるね。
続くさ、私が続かせる。
私の楽しみを邪魔する奴は、なんであろうと許しはしない。
でもまあ、日常以上の楽しみを私にくれるってなら……一回全部壊して、ってのも悪くないかもしれないな。
(そんな破滅的な未来でも、楽しむべき何かがあれば生きていける)
(そして、そんな未来だからこそ楽しんでいられるであろう者が彼女)
くくっ、あははははっ!どうだい、ココアとのキスは。
なかなか甘くてよかったろう?でもまあ、実際のキスってのはそんなに甘くもないんだけどな。
……あーあー、お気に召さなかったのかな?
(蒸発して霧散したココア、わずかに甘い匂いが漂う中で)
(残念そうに肩を竦めて、さらにもう一歩歩みより)
踏み潰されたいとは思わない。
(手を伸ばせば届く、そんな距離で手を伸ばし)
でも、押し倒してやりたいとは思うな。ああ、押し倒されるほうでもいいけど。
だってそうだろ、本当に好きだってことは、そいつの全部が好きだってわけだ。
好きなものだけでできてるような奴を、わざわざ壊す理由はないはずだ。
――普通ならね。
まあ、ある意味私もあんたも人でなしのロクデナシ
だってのは、わざわざ言うまでもないことだろうけど。
あんたがどう思おうと、それとは関係なく世界はクルクル回ってる。
陽子は崩壊する。熱は拡散する。生き物は死ぬ。有機物は腐敗する。
無機物も劣化する。環境は破壊される一方だし、世界は悪くなる一方よ。
・・・・・安心しなさい、いずれ、私がこの街を地獄そのものに変えるから。
(それは、この少女が持つたった一つの願望。それさえ達成できれば)
(自分の魂が地獄の業火に焼かれようとも、悔いはないだろう)
・・・・・悪趣味。
(油断していた。彼女の能力は判然としないが、それでも気を抜いていい)
(はずもなかったというのに。やはり夜に比べると、昼は多少気が抜ける)
本当に悪趣味ね。SでMなんて。生憎と責められる趣味はないんだけど。
(伸ばされた手を、無造作に払いのける。人に懐かない獣のような、そんな眼差し)
その理屈で言うなら、少しでも嫌いな部分があれば好きな人間でも壊して悔いは
ないってことよね。ふん・・・・・都合のいい人形を愛でるしかできない、か。
人間、程度の差はあってもそんなものよね。吐き気がするわ。
(今の彼女は、人間という生き物に対する嫌悪に染まっている)
(何もかも、踏み潰したくなるのはこんな時だった)
(だが、その足に柔らかい生き物が纏わりついて、気の抜ける声で鳴いた)
――そろそろ行くわ。
あんたは精々這いずりまわって楽しい人生を送りなさい。
(黒い猫を抱きあげて、足早にその場を立ち去る)
(或いは、逃げだした、というのが正解かもしれなかった)
【こっちはこれで〆で】
【御付き合い感謝するわね】
まあ、まともじゃないのは自覚してるよ。でもロクデナシはひどいよなぁ?
……でもさ、人でなしのロクデナシなら似たもの同士、少しは仲良くしたっていいじゃないか。
そーだね、今日も明日もおおむね世界はこともなく動いていく。
世界が私を中心に回ってくれたら面白いけど、世の中そういうわけにも行かないし。
世界を変えられるほど、器用な真似ができるとも思えない。
そのときは、私も付き合うよ。どっちに回るかわからないけどさ。
(日常が崩壊するとしたら、その中で自分はどのように生きていけるだろう)
(退屈だけはしないだろう、ただそれで全ての興味の対象となる人物が死に絶えるのだとしたら)
(それを許しては置けないだろう、その位は考えていた)
悪趣味で結構、あんたみたいなのに粉かけてるんだ。趣味がいいわけないだろう?
(くく、と小さく笑みをこぼして肩を竦めると)
(払いのけられた手を軽く握って、やれやれ、と頭を振る)
きっと、私はそういう奴なんだよ。好きなれたら、そいつの全てを受け入れられる。
どんな最悪な奴でも、私が好きだと思える、愛せるような奴だったら。
今のところそういう奴には会えたことないけどさ。残念なことに。
(どうにも分からず屋も過ぎる。これほど気を向けているというのに)
(それでも一向に相手にもせず、ただただ拒絶をするばかり)
(叩き潰して、ねじ伏せて、無理やりにでもこじ開けてやりたいなんて欲求が、ふつふつと沸いてきた)
(ただ、武器が手元にないことだけが残念だった)
ああ、そろそろ授業も始まるな。
……決めたよ。
(去っていく背中に叫ぶ)
今度会えたら、思いっきり殺しあおう!
楽しみに、してるからなぁっ!
(返事がないのも当然だから、そのまま小さくため息一つ)
(そして、悠然とその場を後にした)
【ちょっくら待機してみるぜい。プロフは
>>573だ】
こんばんは。
三日と開けずにまた同じ顔というのは、どんなものかと迷いましたが…。
そちらさえ良ければお相手をと。
んー…どうやら間が悪かったみたいだね。
それじゃ失礼するよ。
【うっかり別のとこに気をとられてこっちの方を忘れてしまった、申し訳ない】
【なんというポカ……\(^o^)/ とりあえず待機は一旦解除します】
また掛けもち同時進行かよ
お前もう板から出てけ
ヴァリタ=みさき=亞無は
同時進行や相手すっぽかしの常習犯です
以降スルーでおねがいします
【待機する】
【プロフは
>>244にあるので参照を】
【こんばんは】
【お相手おねがいできますでしょうか】
【こんばんは、はじめまして】
【勿論、こちらこそよろしくお願いします】
【どんな感じにしましょうか?こちらは何でもやれる気分と時間的余裕があります】
【こちらのプロフは
>>6ですのでよろしくお願いします】
【何でも…と言われてしまうとかえって迷ってしまいますね】
【そちらは何の関係もない一般人を襲ったりすることはありますか?】
【それなら邂逅→戦闘というシチュになりますし】
【むしろ妖魔に会ったら相手を倒すと言う方なら共闘で】
【バトル以外でも、邂逅→日常ロールで大食いっぷりをみせていただくとか】
【エロールなら既知で始めさせていただきます】
【大雑把過ぎでしたね、申し訳ありませんでした】
【一般人を襲うような事はありませんので、邂逅から共闘でお願いします】
【よろしければ、こちらから書き出してみようかと思いますが?】
【では書きだしお願いします】
(深夜の公園、誰もいない広場に駆け込む)
…っ!はぁ、はぁ…痛っ!
(息を乱し、脇腹を押さえて屈む)
(地面に赤黒い染みがゆっくりと拡がっていく)
くっ、やばい…勝てねぇ…
(街を徘徊する怪異に襲われ、手傷を負ってここまで逃げてきたのだが…果たしてアイツを撒くことができただろうか…?)
【お待たせしました】
【こんな感じからでお願いします】
(深夜、家を出て徘徊するようになったのはいつからだろうか)
(夏休みで学校へ行かなくてもよくなったこのごろは、毎晩近所を徘徊していた)
(その公園も、普段の巡回ルートだから通りかかっただけなのだが)
……いた……。
(妖魔の気配。何がいるのかわからず、公園に踏み込んで何かを探す)
(人の気配を感じそこへ行ってみる)
(うずくまっている人が)
怪我している……?
(声をかけようと思った矢先、背後から殺到する魔の気配があった)
何…っ!
(対象がなんなのか、視認する前に半端な電力を放つ)
(バリバリっと遠い雷のような音がして、一瞬青白い光があたりを包んだ)
【こちらもこのようにさせていただきました】
【改めて、よろしくお願いします】
(激しい光と音を背後に感じて振り返る)
き、君は、確か陸上部の…
(仮にも元体育会系、自分の学園の陸上のエースの顔位は知っている)
《何で彼女がここに?それに今のは?》
(考えるのも束の間、殺到する気配を感じて、声をあげる)
何をしているんだ!早く逃げろ!
(失血に震える身体を無理矢理起こし、よろめきながらも少女の側へ)
(そこから庇うように更に一歩前に踏み出す)
あなた、うちの学校の人?
(こちらを見知っているらしい相手に目を見開く)
(相手の顔に見覚えはない。実は津綺子が入学したときには彼は休学中だったのだが)
(その彼が「逃げろ」と言った)
あなたこそ、怪我をしているなら早くにげて!
あれは犯罪者とか、そういうものじゃ…とにかく、人間じゃないの!
(そう言ったが、彼は逃げるどころかよろめきながら立ち上がり、こちらをかばう体勢に)
何をしてるんですか!
早く逃げないと!
(手に十分なエネルギーを充電しながら、なぜか青年にも普通の人間とは違う何かを感じていた)
(下生えを踏み締めて怪異が姿を表す)
(巨大な、出来の悪い泥人形…肘から先が鋭い刃物の輝きを宿している)
「Kuoooo!」
(獲物が増えた歓喜なのか、表面には存在しない口から、この世のものではない唸りを声をあげる)
くっ!逃げろ!早く!
(一瞬の言い争い、目の前の怪異から気を逸らしてしまっていた)
(夜の闇を切り裂いて、一条の閃光が走る)
っ!しまっ、がぁぁぁっ!
(鋭い刃物のような巨大な爪が迫水の腹に突き刺さり、背中まで突き抜ける)
がっ!はぁ…に、げろ…
(それでも尚、彼の心配は背後の伊織の安否だった)
こいつ……どこから…
(巨大な泥の塊が、かろうじて人のような形をとってうごめいている)
(迫水の肩に手をかけ)
お願い、下がって!あなたは怪我を……
(そう言いながら充電した手を怪物に突き出し)
いけっ!
(電撃を食わせた刹那、怪物の刃が一瞬早く迫水に突き刺さる)
しまった! 大丈夫ですかっ
(大丈夫なはずがない。背中まで貫通した刃が、津綺子の攻撃によって引っ込められるが)
(内臓をえぐる音、骨を砕く音が津綺子にはっきりと伝わってくる)
…どうしよう、この人を早く病院へ連れて行かないと……!
(電撃に怪物が身もだえする間、救急車を呼ぶべきか怪物にとどめを刺すべきか迷ってしまった)
(怪物は体勢を立て直し、苦痛に怒りを増幅させたのか、更にすさまじい声で咆哮する)
(再び、光る刃が振り上げられた)
くっはぁ…
(迫水の血と肉を引きずりながら、刃が抜ける)
(常人ならよくて重傷、間もなく訪れる死を、彼の中の力が拒む)
!Gaaa!!
(再び振り上げられた刃の先に伊織が立っている)
(それを見た瞬間、迫水の喉から異形の声がほとばしる)
(獣の動きで泥人形に飛び掛かり、地面に引き倒し)
(大きく口を開けて怪異の肩口に噛み付くと、そのまま引き千切る)
(胸の悪くなる咀嚼音を響かせながら、怪異をかみ砕き、飲み込む)
Haaa…
(迫水の目に青白い火が点る)
(刃を見た、と思った瞬間、青年の体が跳ねた)
(人ならぬ咆哮は、泥人形ではなく目の前の怪我人があげたものだ)
なに…いったいなにが……!
(今の今まで、助けなくてはならない怪我人だと思っていた青年が、怪異に変じて)
(巨大な泥人形を……食べている)
あ、あなたいったい……
(動揺しながらも、充電した手を油断なく構えている)
(…事と次第によっては、この青年も倒さなくてはならないかもしれない)
(そんな新たな緊張にとらわれながら)
(伊織の見せる緊張に構うことなく、怪異に馬乗りになると)
(その胸板に両手をねじ込み、無理矢理に割り開き)
(開いた傷へと顔を埋め貪り食らい)
(その身体から黒い結晶体…中枢部を引きずり出し、かみ砕く)
(…最初の怪異が塵に返り、もう一体の怪異が伊織の前に残る)
……なんて……
(正視に堪えない残虐な場面だったが、歯を食いしばって一部始終を見守った)
(この後何が起こるのか、見極めなくてはならない)
(果たして、もう一体が闇の中ににじみ出るように姿を現した)
冗談じゃないわ。
加害者も被害者も化け物で、その上もう一体だなんて!
(躊躇することなく目の前の化け物に電撃を食らわせると)
そこのあなた、自分が何をしているのか、私に説明できる?
(もはや人の意識を失っているかもしれない、そう思いながら怪異に変じた青年に声をかけた)
(容赦のない電撃をくらい、身体を痙攣させる)
ぐっ!あぁぁ!
(地面に膝をつき、苦悶の表情を浮かべながら)
……すまない……
…君が、危ないと思った瞬間…理性が、飛んで…
…君から見たら、あの化物も俺も変わらないのだろうね…
(よろめきながら立ち上がり、伊織と顔を合わせる)
だけど、俺は人間だよ…
(理性を宿す瞳で目の前の少女を見つめる)
【ゴメン、読み間違え】
【今書き直すから少し待ってて】
【わかりにくくてすみません!】
【どうぞごゆっくり】
……すまない……
…君が危ないって思った瞬間に理性が飛んで…
(ボソリと呟くと)
君から見たら、あの化物も俺も変わらないだろうね…
(立ち上がり、伊織の問い掛けに答える)
でも、俺は人間だ…!
(いつの間にか伊織の背後ににじり寄った、更なる怪異へと拳をたたき込む)
よかった!
あなたがどんなであろうと、人間の気持ちを持っていてくれるなら……
(青年が、至極まっとうな答えを返してきたことに心から安堵して)
ありがとう……私も、あなたを助けたいの!
(再び手のひらに全力を振り絞って充電しながら)
あなたが私を助けたいって気持ちを持ってくれたように
私も、人間だから、そうしたいって思うのよ!
(青年が拳を引いてタメに入った瞬間を狙って、ありったけのエネルギーを怪物に放つ)
(電撃を受けて動きを止めた怪物に向けて拳を打ち込む)
ありがとう…俺は、君を、人を助けたい…たとえそれが化物の力であろうが、関係ない!
俺が人間である限り、この力は人の力だ!
(足下の石を拾い、逃げ出す怪物に向けて投擲)
(砲弾と化した石は的確に頭部を砕く)
…3年、迫水直…
(全てが終わり、公園が夏の静寂を取り戻すと)
(笑顔で右手を伊織に向けて差し出す)
(青年が再び拳を化け物に叩き込む)
も、もう一度…
(全身の力が抜けそうな脱力感を振り切り、さらに充電しようとすると)
(青年が石を化け物に投げつけた)
あっ……
(それはもはや石ではなく、砲弾も同然の破壊力で持って化け物の頭部を砕く)
(肩で大きく息をつきながら青年を見守っていると、彼が近づいてきて手を差し出した)
迫水直……3年……そんな、あなたは卒業なさったはずじゃ?
(野球部のエースで、自分より2つ上だったはずだと思いながら、手をさしだす)
(伊織の言葉に肩を震わせ)
(一瞬の躊躇の後、差し出された手を握り締める)
事情があってね…
(誤魔化そうとも思ったが)(「この目の前の少女には隠し事をしたくない」)
(そんな思いが心を占める)
…本物の、バケモノだったんだ…
人間に戻るまで一年かかったよ
(元野球少年の手は、厚く大きかった)
ホンモノの、化け物……
でも、今の迫水先輩には、ちゃんと人間の心があるってわかります。
私だって、こんなことができるんだから、化け物なのかも知れないけれど……
それでも、人の心は失っていないはず。
だから、私は化け物じゃありません。
先輩も。
(何の根拠もなくそう言い切り、ぎこちなく笑って見せた)
あ、先輩、お怪我は大丈夫なんですか?
(ようやく思い出したが、それは忘れてしまうほどに青年の物腰が普通だったからで)
(大丈夫なのだろう、と心の中では確信していた)
ありがとう…
(伊織の笑顔に、自分もぎこちなく笑う)
…もし君を化物呼ばわりする奴がいたら、俺のところに連れて来るんだよ?
こんな可愛い娘を化物なんで呼ぶ奴は、俺がお仕置をしてやるからね
(何とか明るく見えるように、似合わない台詞を言ってみる)
ん?あぁ、大丈夫だよ
(服の穴の回りは血に汚れているが、その下にはキレイな腹部があって)
(怪我などは微塵も感じさせない)
これも、力のうち…さ…
(少し憂鬱そうに腹を撫でる)
あ、お、恐れ入ります……
(「可愛い」を真に受けて、真っ赤になりながらしどろもどろに頭を下げ)
(それから、怪我どころか治癒痕さえない滑らかな皮膚に目を見張る)
先輩は……そういう力に悩んでいらしたんですね。
野球部をおやめになって、学校を休んでいらっしゃると伺ったときは
精神的なものだと噂になっていましたけど……
今、学校の周りで何が起こっているのか、私は知りたいんです。
もし先輩が何かご存知なら、教えていただけませんか?
(携帯を取り出して)
先輩にメール送ります。メアド入れて下さい。
(その夜、新たに知った異能者の存在と、その複雑な笑顔を心に刻んで)
(津綺子は夜の徘徊を終えた)
【こちらはここで締めとさせてください】
【最後まで見届けますので、どうぞごゆっくりレスなさってください】
あ、あぁ、うん…
(下手な台詞を真に受けられて、自分も顔を赤くする)
…俺の身体に化物がいる…そいつは他の化物を喰って、強くなりたいらしいんだ…
ただひたすらに強く、強く、強く…ある意味、精神的な問題だろうな…
抑えこんで、理性を取り戻すまでの一年…化物を喰い続けたんだ…
(それは、今まで誰にも話したことのない過去)
(記憶が蘇ったのか、苦い沈痛な表情を浮かべる)
…すまない…その点について知っていることは少ないんだ
(伊織の携帯に自分のメアドを打ち込み)
その代わり、君にはいつでも協力する
どんな時でも遠慮なく呼び出してくれ
(携帯を返しながら)
そう言えば、君の名前は…?
【では、こちらもこの辺で〆です】
【今日はお付き合い頂いて、ありがとうございました】
【また機会がありましたら、今度はエロを…(恥)】
【え、あ、もちろん、他でも構いませんよ?】
【…落ちます】
待機を解除するねノシ
再び一時間程度待機してみるね。
こんばんは
昼間は済まなかったね
連日登場の俺でよければ、お相手お願いできるかな?
はーい、こちらこそよろしくね。
さて、出会うとしたら例によって旧校舎の周辺か、
或いは学園の外で何かのトラブルに遭遇し出会うかだね。
俺としては、トラブルに巻き込まれて…の方がいいかな
そちらは朱音さんから俺のことを聞いていて、共闘中に俺を試す…みたいなのはどう?
うーん・・・・・名前くらいは聞いててもいいかな。
試すというよりは、観察するだろうね、僕は。
こちらに引き込めるかどうか、みたいな。
トラブルの類としては・・・・・レストランにライフルを持った
強盗が押し入った。丁度そこに食べに来ていた僕らが巻き込まれ、とか。
了解、そちらのスタンスはそちらで
こっちは目の前のトラブル処理に専念するよ
トラブルもそれでOK
悪いけど、書き出しを頼めるかな?
それに合わせるよ
了解。
少し待っててね。
はぁ・・・・・・どうしてこんな事になるかな。
マスコミが来てるよ。国家権力の犬もあんなに。
(日曜日の昼下がりのことだった。その日の真賀樹漸は、割合憂鬱だった)
(朝一番に゛相棒゛の見舞いに行った。元気だった頃の面影すにないやつれた)
(顔で、それでも笑顔を見せる゛相棒゛が、どうしようもなく悲しくて、何もできない)
(自分が無力で、この世界の全てが、それこそ呪わしく思えて、そして虚しかった)
・・・・・ったく、どうすればいいかな・・・・・・
(家に帰る気力もなく無為に街中を散策し、時間を潰した。「海鳥の料亭」と言う)
(レストランに入ったのが、丁度昼過ぎだった。ここのパスタは専門店並に絶品なのだ)
(――事件が起こったのは、彼が二杯目のシーフードパスタに手を伸ばした時の事だった)
(ライフルを持った二人組みの男。怯える店員たちと客たち。店を取り囲むマスコミと警察)
(そう、どういう因果かは知らないが、盗掘屋の彼は、強盗の人質になっていたのだった)
「おら、そこのお前、ブラインドを下せ!」
(強盗その@が怒鳴る。彼は素知らぬ顔でパスタを掻き込んだ)
(何が悪かったんだろうか)
(量も値段もそこそこ、味は上等、だからこのレストランを選んだんだ)
(今朝の星占いも決して悪くはなかったのに…)
《根本的に運が悪いってことかな…?》
(ともかく目の前の料理を片付ける暇はなさそうだ)
はい、今すぐに…
(強盗その@にライフルを突き付けられ)
(ガタガタと音を立ててブラインドを降ろす)
(今は無駄な抵抗はしない方がよさそうだ…)
うん、いけるね、これは。
(隣りのボックス席に座っていた迫水直がブラインドを降ろすのを尻目に
盗掘屋は少し冷めたパスタを食べている。フォークにパスタを絡めスプーンの
上でくるくる回して、いい感じに纏まってきたら、それを口に運んで咀嚼する。
ズルズル麺を啜ったりせず、噛んで飲み込む。上品で、しかし濃厚な味だった)
「おい、何してんだよお前。床に這いつくばれ」
それにしても・・・・・・馬鹿馬鹿しいね、これは。
(簡単に観察した限りでは、強盗は二人だけである。武装はライフル二挺のみ。
片方は店内を威嚇して回り、もう片方はさっきまで金目の物を漁っていた。
昼下がりという事と、そこそこ広い店という事もあり、客の数は大雑把な計算で
30人以上50人以下と言ったところだろうか。シミュレートしてみた結果、一人で抜け出す
分には楽勝だった。周囲の被害を度外視すればの話だが。別段彼らに対する果たすべき
義理も義務もないのだが、かと言って゛正義の味方゛よろしく強盗を倒すのも後で面倒だった。
一定規律内の最善手探し――彼にとっては児戯に等しく、馬鹿馬鹿しい問題だった)
「聞こえねえのか、おい。一人ぐらい殺しても、こっちは構わないんだぜ」
・・・・・・少し黙れ。
(考えるのが面倒なので、後先考えず゛糸゛を強盗@の腕に絡ませ、締め上げた)
(その痛みに悲鳴をあげ、男は反射的にライフルの引き金を引いた。天井に向けて)
(大人しく指示に従っていると、背後で怒鳴り声)
(その直後に悲鳴と銃声)
《店の誰かが撃たれた!?》
(反射的に振り返って見れば、強盗@の腕が何故か天井を向き)
(苦悶の表情を浮かべている)
…っ!この…
(もう考えている暇はない、身体を翻し強盗に飛び掛かる)
(両手でライフルを掴んで、男からもぎ取ると)
(まるで飴細工を扱うように、凶器をねじ曲げる)
(後先考えず――正確には考え無しというわけでもない。
膠着状態を崩した――それが正解だろう。その先の事を考えてなかったのも
事実だったが。ともあれ、状況は動いた。不可視の――ミクロンサイズの糸で
強盗@の腕を拘束し、それに対応するかのように迫水直が動き、ライフルを曲げた)
事前の打ち合わせなどしていない事を考えると、勇気のある行動と言えただろう)
スーパーマンがいるとは思わなかったね。
ねえ、そこのキミ。正義のヒーローになってみる気はないかな。
(武器を奪われた強盗@の脚を糸で絡め取り転がすと、
席を立たず、彼は勇敢な青年に声を掛けた)
「やかましいぞ、何してやがる!」
(騒動を聞きつけた強盗Aがライフル片手にこちらへやってくる)
(@に輪を掛けて短気な性分らしく、早くも立っている迫水直にライフルを向けている)
(強盗が目の前で縺れるように倒れる)
(状況が把握できずに一瞬呆然となるが)
(まるで緊張していない背後からの声に振り向く)
…君がやったのか?
(問い掛けてきた青年--多分同世代--に、逆に聞く)
(だが、答えを聞く時間はなかった)
(もう一人の強盗がこちらに銃を向けている)
くっ…!
(咄嗟に脇のテーブルに手をかけ、持ち上げると)
(青年--真賀樹を守るためにテーブルで射線を遮る)
(彼の優先事項は目立たずこの事態を収束することだった。
ヒーローという名の道化を演じてくれる人間が、運よく居合わせたのは
彼にとっての僥倖だった。強盗事件に巻き込まれた事自体は不運だが・・・・)
―――いい仕事だ。
(激昂して放たれる弾丸。撃ち抜かれるテーブル。命中精度は意外と高い。
技量よりもライフルの性能が高いらしい。だが、一度は確実に防いだ。
彼にとってはそれで充分である。音もなく床を這う糸が、ギチリと強盗を絡め取る)
さて、懺悔は必要ない。牢屋で存分に嘆くといい。
(やれやれと肩を竦めて、青年――迫水直に取り押さえるように指示する)
(銃声が店内に響く)
(テーブルが砕け、破片が舞う)
うわっ!…大丈夫か?
(脇の青年の様子を伺うが)
(意に反して彼は至極冷静で、直後に強盗Aも床に伏せる)
……これは…?
(何が起こっているのだろうか、全く分からないままに強盗を拘束する)
(…いや、彼--真賀樹が強盗に対して何かやったのだろう)
(目に見えない何かで二人の男の行動を縛ったのだ)
(そう確信に至り、真賀樹に顔を向ける)
やあ、お疲れ様。これで新聞の一面記事だね。
(白々しい笑顔を彼――迫水直に向ける。
あくまで自分は何もしていないと言い張る気満々だった)
えっと、こうだったかな。
(糸の先で、強盗たちの身体を麻痺させる点穴を探してブスブス
と突き刺す。突き刺す度に二つの口から悲鳴があがる。拷問じみた
時間の後、漸くコツを掴んだ彼は強盗たちを昏倒させる事に成功した)
おっと、そろそろ警官が突入してくる頃だね。
この場は任せたよ。じゃあね。
(遅まきながら事態を理解したのか、我先にと逃げ出す従業員と客たち。
金切り声。子供の泣く声。人の波に紛れるように盗掘屋も店の外へと出る。
束縛した糸を回収し、テーブルの上には一万円札を乗せて。
そして彼の言った通り、武装した警官隊が怒号とともに突入してきた)
(こうして、唐突に始まった強盗事件は幕を閉じる。その真相は謎のままに)
(彼――迫水直と盗掘屋が再会するのは、もう少し先の事となる)
【邂逅ロールってことで手早く〆】
【また会ったらよろしくねノシ】
(白々しい笑顔を向ける青年に、「何を言っても無駄だろう」と)
(それ以上の詮索を諦める)
おい、何を…
(真賀樹が強盗に対して何かを行っている)
(さすがに声を荒げ制止しようとするが、青年は悪びれた様子もなく)
(更には要領よく逃げ出していく真賀樹を止めることはできなかった)
……あいつは…何なんだ…?(喧騒の中、既に見えなくなった青年の背中をいつまでも見送っていた)
【おつかれさん、こちらもこれで〆だね】
【邂逅だし、こんなもんかな?】
【書き忘れ】
【こちらこそ今後ともよろしくノシ】
【スレお返しします】
……もう、何でこうタイミング悪いのでしょう、私。
まあ、そんな夜なのですけれど、とりあえず待機できるときに待機を。
プロフィールは
>>245になります。参考にしていただければ、幸いです。
はーい、立候補。
ネタは以前雑談スレで話したやつ。
こんばんは。立候補、して下さって嬉しい限りです。(一礼)
以前のお話といえば…
孤独には慣れていたーのあれ(?)で、間違いないでしょうか?
大丈夫でしたら、書き出し、ですね。どちらでも大丈夫ですので、何なりとです。
多分それでいいかと。
◆前提条件
・裏庭で既に一度会っている(黒猫に餌を与える)
その上で流れは
・餌をやりにきた貴方と再会する。
・雑談→一度別れる→郡、真賀樹と貴方が共闘した晩の翌日に再会
→猫が死んでいた(妖魔に殺された)
こんな感じかしら?書き出しはこっちでやるわよ。
はい、まったくと十全です。
流れも了解です。ありがたく、それに乗らせていただきますね。
書き出しまで…。何やらとても至れりつくせりで重畳な限りですが、
お言葉に甘えまして、どうかよろしくお願いいたします。(一礼)
わかった。
少し待っててね。
(――夏が近づいていた。そんな、とある学園の裏庭にて)
(淀んだ池、魚影、枝垂れ桜、石灯篭、そして少女と黒猫)
・・・・・・毛が抜けてきたわね。
夏仕様って奴?意外と便利よね、動物って。
(無心に猫缶を食んでいる黒猫を撫でるでもなく、傍に屈んで)
(いつもよりは穏やかな眼差しを向ける悪魔憑きの少女)
(彼女自身、夏服を着ているが汗ひとつ浮かんでいない)
(悪魔憑きにして義体兵。そんな子供の妄想を具現化した存在、それが彼女)
(犬や猫といったような動物には、小さい頃からあまり懐かれなかった)
(それでも、見つけるとつい構ってしまいたくなるのは、“好きだから”か)
(「懲りないな」と。昔、呆れ顔で誰かにそう言われたのを不意に思い出した)
……あら。先客さん、です。
(黒猫にあげようと思っていた、猫のおやつをポケットに仕舞う)
(先客は黒髪の少女。以前で会ったのは、何時頃だったか)
(声をあげれば猫に警戒されそうだったけれど、
声をかけなければ、それこそあの少女に警戒されてしまいそうで)
どうも、お久しぶりです。
相変わらず、貴方には懐いていらっしゃるのですね、その子。
(敏そうな少女であったから、足音で気付いているかもしれないと思ったが、声をかけた)
・・・・・・また来たの?
(嫌そうな顔をして背後を振り向く。予測通り、声の主は以前)
(此処で対面した女性だった。名前は「媛名葵」。この黒猫に)
(餌をあげようとして警戒されていた三年生であった)
割と、人慣れしてるはずなんだけどね、コイツ。
多分、人に飼われてたんじゃないかしら。
・・・・・こら、そこまで怯えない。
ったく、どうしてお前はこの人には懐かないのかしらね?
(無心に餌を食んでいた黒猫が、ビクビクとした様子でこちらを――)
(正確には媛名葵を見ている。割合人慣れしていて、人の多いこの学園を)
(縄張りにしている癖に、どういうわけかこの黒猫は媛名葵を警戒している)
それで、また懲りずに餌付けに挑戦しようと思ったわけ?
(先輩に対する口の利き方ではないが、彼女にとってはこれが概ね)
(デフォルトの対応の仕方である。傍若無人と言っても過言ではない)
また、来てしまうのでした。
(嫌そうな顔をみて、とりあえず一つ小首をかしげてみせる)
(そして次に目に映るのは黒猫。瞳が完全に怯えている)
……もう、何だか、そこまで怯えられてしまうと、
さすがの私でも、傷ついて立ち直れなくなってしまいそうです。
(その猫を見ながら、そんな風に呟いて、歩みを進める)
(なるべく驚かせないようと配慮はしているのだろう、足音は小さく)
はい、懲りずに挑戦しに来たのですけれどね。
戦う前から、なんだかもう負けてしまいそうな気が致します。
(傍若無人と言っても過言でない後輩の物言いに言葉を返しながら
その隣にそっとしゃがみ込む。先輩後輩、はあまり気にしない性質であったし
こういう物言いはどことなく潔く思えて、不快だとは感じない)
………何かコツ、とかないのですか?
(ポケットにあった猫のおやつをひとつ取り出して、ひらり、と振ってみせた)
負けるとわかっていて戦うのは勇者じゃなくて、ただの愚か者よ。
(こちらの態度を気にした風もなく、自然な態度で隣に腰を降ろす)
(よほど、この猫にご執心らしい。嫌われるタイプだからこそ執着して)
(しまうのだろうか?皮肉としか言いようがない)
・・・・・コツって言われてもね。
私だって、別に猫に好かれるタイプってわけでもないし。
どっちかって言うと、嫌われる方だと思うけどね・・・・
(その最たる理由は二つある。ひとつは義体であること。
(ひとつは悪魔憑きであること。どちらかひとつでもアウトだと思うが)
(それでも尚、この猫は大して警戒もせずこちらに餌を要求してきたのだ)
強いて言うなら、もう少しこう・・・・・・笑ってみる、とか?
(それでも、それなりに考えた末に頓珍漢な例を出した)
(自分には決してできない事を他人に「やってみれば?」と言うのも妙な感じがしたが)
…もう、的確過ぎてぐうの音もでません。
黒猫に嫌われている先輩に、少しは優しくしてみませんか?
(そうは言いながらも、表情は相変わらずに薄いまま)
(特に気にしているわけでもないのに、そういうのは彼女の仕様)
(それに、彼女の容赦ない反応を少し面白く思っているのも事実。
だが、それを口にしない程度に、この三年生は賢明であったらしい)
では、私は貴方に輪をかけて嫌われるタイプ、みたいです。
(視線は猫においたままに、餌を持った手を差し出す)
(相変わらずにどこかびくびくとした様子の黒猫に、ひとつ息を零して)
(そのとき。隣の少女から与えられたアドバイスに、少しきょとん、とした)
……笑ってみる、ですか?
(少し悩んだような素振りを見せること、数秒。右にひとつ、左にひとつ、首をかしげ)
柊さん。…お手本みせてくださったり、しません?
(小さく首をかしげたまま、視線を鈴音へと移す)
(にゃー、と。それに続くように、黒猫が一鳴きした)
それは無理。私はそういう上辺だけの優しさとか
誤魔化しとか愛想とかが、すっっっごく嫌いなのよね。
(これ以上ないくらいきっぱりと断言した。ここまで断言する必要も)
(ないくらいに、必要以上に何かを断ち切る様な口調だった)
動物って人の善悪を見分けるらしいけど・・・・・
ひょっとして人に言えない悪事とか働いてない?
(自分の言えた台詞でもないのだが、どこかでそんな話を聞いたことがある)
(「動物は悪い人間には懐かない」と。自分のやっている事を考えれば思いっきり)
(的外れという他はない。その気になれば、彼女は人を容赦なく殺すのだから)
・・・・・・無理。私には、無理。そんな目で見ても無駄。
・・・・・・啼くな。うるさい。もう食べたんだから、さっさと行きなさい。
(一人と一匹に見つめられ、たじろいで、それを誤魔化すように立ち上がる)
(パンパンとスカートの裾を叩く。その頬が紅潮して見えたのは錯覚ではあるまい)
そろそろ行くわ、じゃあね。
(その台詞はどちらに向けたものか。ともあれ、彼女は教室に戻る)
(神ならぬ彼女の知ることではないが、二人と一匹が一堂に会するのは、これで最後となる)
(その日の晩、いつも通り徘徊して、発見した妖魔を捕獲したりして、彼女はいつも通り過ごす)
(そして彼女は知らない。同じ頃、媛名葵とクラスメイトの郡太一朗が旧校舎にて妖魔退治を)
(していることを。最近この街の遺跡を荒らしている男と共闘し、妖魔を殲滅したことなど)
(――そして翌日の昼休み、彼女はそれを見ることとなる)
これ以上なく真っ直ぐ、生きているつもりなのですけれど。
この黒猫さんの懐く基準が、少々と高すぎるのではないでしょうか。
(“柊さんがすば抜けて真っ当に生きすぎなのです、きっと”なんて、
鈴音の素性を知るわけもない彼女は、あっけらかんとそう言いきった)
(それは、“剣糸”もまた、自分の手が綺麗でないのを自覚しているゆえに)
………あら、全力拒否をされてしまいました。
(猫に同意を求めるようにして、そんな言葉を吐き出す)
(鈴音の頬が少し赤くなっているのは見えたけれど、口に出したら怒られそうだと
そう判断できるくらいに、頭は働いている。どうにか、口元の緩みを抑える)
(それから、別れを告げる言葉に答えたのは、黒猫の方)
(みゃあー、と少し長めの声。その隣で、“人”は声を出さずに手を振った)
(そうして、銀狼の啼いた月夜の後―――…)
……――――…ッ
(思わず、言葉を失う。無意識に、スカートを握りしめた)
(最初に鼻をついた異臭。知らない類の匂いじゃないことが、心臓の鼓動を早める)
(そうして、たどりついたその場所)
(――――見たくはない光景が、そこにはあった)
―――どうして・・・・・・・?どうして・・・・・・?
どうして・・・・・・?ねえ・・・・・どうして・・・・・?
(壊れた人形の様に繰り返す。その表情は虚無そのものだ)
(黒猫が、死んでいた。臓腑を撒き散らし、人形の様に屍を晒している)
(血の匂いを嗅ぎつけた一匹の鴉が、それを啄んでいる。どんな事情があれ)
(鴉にとっては動物の死骸というものは、豊富な栄養素を含んだ食べ物である)
―――ッッッッ!やめろ!
(空気が爆ぜる。感情の発露と共に魔力が解放される。鴉は慌てて空へと逃げた)
(激情の後の反動、即ち虚しさを抱え、覚束無い足取りで、猫の死体へと歩み寄る)
・・・・・お前・・・・・・殺されたのね・・・・・・・
(ポツリと呟いて、膝を地につく。汚れるのも構わず、その冷たい躯を抱き上げる)
(彼女は知らない。昨夜、旧校舎での戦いを。その中の一匹の妖魔が猫を殺したことなど)
(全てを見通す眼を持っているわけではない彼女は、知るはずもない)
くっ・・・・・ううっ・・・・・うっ・・・・・
(ボロボロと、涙が溢れ出る。止め処なく、悲しみの証明が零れ落ちる)
(ただでさえ強く感情を滲ませないそれから、
熱の一片も残さず剥いだような、そんな冷たい――色のない表情をして)
(“剣糸”は声もあげず、ただ“それ”を見ていた。
臓腑を撒き散らして、人形のごときただの物体へとなり果てた黒猫を。
その死骸を啄ばむ鴉が、爆ぜた空気の振動で追い払われたのを。
追い払った力の持ち主が、激情から一転、虚無を抱いて鳴き声をあげたのを)
(息を止めて、しばらく見ていた。―――…耳に響くのは、少女の泣き声だけ)
……………。
(あの日と同じように、音を立てないようにしてその背に近づく)
(ひとつ、ひとつ。歩みを進めてから、少女の黒い髪に手を伸ばす)
(振り払われるかもしれないとか、そんなことを考える間もなく、体が動いた)
(自分でも何をしようとしたのかも分からないまま、その頭を撫でようと、手を伸ばして)
―――…っ、ごめん、なさい。
(絞り出すような小さな声。口の中で溶けて消えそうなほどに、小さい音。
それは黒猫が無残に殺された原因に、心当たりが、あったゆえの謝罪だった)
――ふうぅっ・・・・・うっ・・・・・うっ・・・
ひっ・・・・うっ・・・・くぅぅっ・・・・・うぅっ・・・・・・
(冷たい。命の温もりを感じない。これが死。コレは、猫は、もう物質成り果てている)
(腐敗して朽ち果てるだけの物体。もう餌を求めて啼くことも、撫でられたくて足元に)
(纏わりついてくることもない。二度と、この黒猫は動かない。これが死というものの真相)
(それを理解した。理解した瞬間、どうしようもなく、どうにもならない感情が圧し掛かる)
(自分のやって来たことは、こういうことなのだと、今更理解した)
(いつの間にか、誰かが、後ろから慰めるように髪を撫でている)
(誰だろうとか、やめて欲しいとか、放っておいてほしいとか、そんなことは考えなかった)
(煩わしいとすら思わない。もうどうでもいい。涙が枯れ果てるまで泣くつもりだった)
(けれど――「ごめんなさい」――その一言が、彼女を振り向かせた)
・・・・・どうして、あんたが、謝るのよ・・・・・
(その眼は腫れ、声は枯れ、それでも、凛とした自分を取り戻そうとして――できなかった)
あんたに何が、わかるのよ。あんた、何様のつもり!?
(口について出たのは、的外れな八当たり。癇癪を起した子供の様に怒鳴り――そして崩れる)
うう・・・・う・・・・・うぁぁっ・・・・・・
(そのまま媛名葵の身体にしがみついて、泣いた。見かけ通りの幼さのままに)
(猫の屍を抱いたまま、涙が止まるまで、声が枯れ果てるまで、悪魔憑きの少女が泣いた)
(黒猫が死んだ理由は、“そう”だなんて言いきれない。
彼女だって物事を見通す力など持っていない。 けれど、唇から零れた謝罪)
―――…私にも、分かりません。
(感情を、貌の奥底に沈ませて。自分にも何で謝ったか分からないと、そう言った)
(猫の屍を抱いたままに、しがみついてきた小さな体を受け止める)
(壊れものを扱うかのように、そっと身体を抱いて。
それからゆっくりと、頭をなでた。何も、言わなかったし、言えなかった)
(どんな顔をしていいのか、分からなかった)
(自分は今、熱一つ宿さない、初期設定の人形のような表情をしていると思う)
(だから自分の顔を見られないように、少しだけ鈴音の身体を自分に押し付ける)
………黒猫さんは、日のあたるところと涼しいところ、どちらがお好みだったようですか?
(“埋めて、あげないと”)
(囁くように、告げた。ただ、嗚咽が収まるまでは髪を撫でる手を止める気にはなれなくて)
(嗚咽が収まるまで、振り払われるまで、突き放されるまでは、こうしていようと思った)
――――ここの、桜の根元にしましょう。
コイツは、この場所が気に入ってたから・・・・・
(暫く泣いた後、のろのろと身体を引き剥がし、彼女はそう言った)
(池に被さる様に生えている枝垂れ桜。その根元を指して彼女は言う)
(手頃な石を見つけてきて、地面を掘る。自前の馬力でも掘れたが)
(言い訳を考えるのが面倒なので、地道な手段を採用する)
・・・・・コイツ、変わってたわ。
私に懐くなんてね、ホントに。猫にも変わり者はいるみたいね。
ここをぶらついてたら、いきなり餌よこせって啼いたのよ、コイツは。
(ザクザクと地面を掘り起こし、桜の根を傷つけない様に注意しつつ)
(手頃な深さまで掘る。掘りながら、黒猫との思い出を静かに語る)
(ざくり、ざくりと。土を掘る音がした)
(それに重なるように告げられたのは、思い出。静かに語られる、想い)
………知っていたのかも、しれませんね。
(いつもと同じような表情。鈴音の隣で、手に手頃な石をもち
同じように手伝いながら、地面を向いたままに、彼女は呟いた)
柊さんが、自分が死んだら泣いてくれるような人だって、
――――…“この方”は、御存じだったのかも、しれません。
(“猫語なんて、理解はできないのですけれど”と。
特に冗談めかした様子もなく、いつもと変わらぬ表情のまま、彼女も穴を掘った)
(夏のゆるい風が、髪をさらう。枝垂れ桜が、ゆるりと揺れた)
……それから?
(風が止み、少し乱れた黒髪を片手で直しながら、問うた)
(促したのは続き。鈴音の口から語られる、黒猫との思い出)
――さあね・・・・・
猫の気持ちなんて、わかるわけないわ。
(散々泣いた所為か、さばさばとした口調で言った)
(ひとつの終わりを告げるように、彼女はさらりと言った)
(泣くという行為は、悲しみを忘却させる効果があるのだろう)
それからは・・・・・別に何も。
気が向いたら、昼休みか放課後に、餌をあげに行ったくらいね。
(本当は日課の様に、毎日餌をやっていたのだが、それは言わない)
(手頃な深さまで掘れたので、その底に黒猫の遺体をそっと横たわらせる)
私はコイツに、名前さえつけなかったわ。
多分、いつでも忘れられるようにって・・・・・・
(抱える思い出が増えても仕方ない。自分の行く末は決まっている)
(荷物を増やしても仕方ない。そう、思っていた。今でも、そう思っている)
本当に変わってたわね、お前。
・・・・・・・おやすみなさい。次はもう少しマシな人に拾われなさい。
(掘り返した土を、ゆっくりと穴に戻してゆく。手伝ってもらいながら少しずつ穴が)
(埋まってゆく。最後に別れの言葉を告げて、石を墓標に見立てて突き立てる)
―――――――祈りの言葉なんて、知らない・・・・・
(風が吹く。桜が揺れて、二人の髪が揺れる。何も言わず俯き、手を合わせることもない)
(彼女には、神に縋る事は許されていない、悪魔と契約したその瞬間から)
(やがて、何も言わず少女は踵を返してその場を去る。その背中はどうしようもなく孤独だった・・・・・)
【こっちはこれで〆。お疲れ様。ありがとう、またよろしく】
(少女は名前を付けなかったと言った。いつでも忘れられるようにと)
(彼女が呟く言葉を、ただ何も返さずに静かに聞きながら)
(墓標に見立てた石がつきたてられるのを、見終えたのちに―…去りゆく少女の背中を見る)
(その背中を、自分が追ってどうなるものでもない)
(祈りの言葉を知らない彼女へ、自分が紡ぐ言葉など、塵ほどの慰めにもならない)
(ただスカートを握りしめた。あの寂しい背に触れられるほど、自分の手は綺麗じゃない)
―――あなたが、あの方に懐いて、私に懐かないのは正解でした。
(土をスカートで拭って、自らの頬に触れる)
(乾いた肌の感触を、指先で確かめるようにして頬をなぞった)
わたしは、あなたのために涙のひとつさえ ながしてあげられない。
(ごめんなさい。懐かれないのも、無理はないですね)
(囁くように零してから、その顔に少しだけ苦笑を乗せた。
けれど、自分は“懲りないから”。また、同じ事を、繰り返すのだろうけれど)
………貴方達はもっともっと、傍にいられたはずなのに。
(墓標に見立てた石を一つ撫ぜて、立ちあがった)
(記憶を呼び起こす―――…“空気が爆ぜた”のは、見間違いじゃない)
(あの系統は何らかの術師のように思えたが、異能の可能性も拭えはしない)
(とりあえず、素性は探らなければならない。狩り対象なら――…狩るまで)
わたしの至上は、猟狗でいることだから。
(零すように、そう囁いて。彼女はもう見えなくなった鈴音の去った方向を見たのだった)
【遅くなってしまって申し訳ありません…っ。こちらもこれで〆、です。】
【今夜はお付き合い本当にありがとうございました。とても、楽しかったです】
【それでは、お疲れ様でした。こちらこそ、またよろしくお願いいたします(一礼)】
こんちわ。ちょっと待機してみるよ。
プロフは
>>35
そういうことで、こんばんは。
……つーっても、23時までしか、時間はないけど。
何か、したいこととかあるか?
………も、物凄く申し訳のないことに、
先日に続いて、二連続、の身なの、ですが――…っ
もし、水琴さんさえ宜しかったら、なのですけれど
お相手に立候補させていただいたりしても、大丈夫でしょうか?
――――…ッッ!
(声にならない悲鳴というやつ)
もうっ、私という人間は本当になんでこうもタイミングが、悪いの、やら…ッ。
申し訳ありません。ちょっとあれです、上記は見なかったことに、
していただけたら、幸いと申しますか…っ…と、とりあえず失礼致しました(一礼ッ)
―――!?
三人でやろう。(即決した)
>>732 アビリティ発動! 【無呼吸の瞬き】
(たいちろう は あおいのまえに まわりこんだ !)
…先輩、 捕まえた。
>>733 なんという高速思考能力。
>>733 ………恥ずかしさのあまり、
いつもにない速度で書き込みをした先輩でした…出戻りでごめんなさい。
とても、嬉しい申し出ではあるのですけれど……後輩さんのお時間も
あまりないようですし、私につきましては水琴さんと後輩さんの采配に全てを
お任せできたらと、都合のよいことを―――…ああ、もうっ。
も、本当に……今度からちゃんと、もっと、リロードすることを誓おうと思います…っ
ニア むしろあたしが落ちる
は冗談としても――あたしとしては相手してくれるだけで嬉しいんだけどっ。
どうしよう。
んー…実際3人ロールとなると時間はかかる。
けど、折角だし……。
敢えて今日は打ち合わせだけして、
都合がいい日にロールするってのは?
打ち合わせだと、避難所でやったほうがいい……のかな?
……うぅん。もう、後出の出戻りの私が言うのも何なのですけれど
時間が合うようだったら、軽く打ち合せて入りだけでもやってみる、とか。
ああ、でも、やはり三人だと都合つけるのは難しいでしょうか…。
そのようでしたら、やっぱりここは私が退きますので、というかもう穴があったら入りたいので…っ、
―――もう、本当に時間をとらせてしまってすみません。
いざとなれば、置きレスという手もあるし……
避難所で出てるように、俺が抜けた後でふたりでロールを進めてくれてもいいし?
とりあえずセンパイと郡の時間的な都合とか、
どうしたいかで割と変わってくるような気がするよ。
郡の言うようにするか、三人で都合あわせてやるか、
「どっちがいい」か、二人の判断に任せるよ−。
私の方は、今日は眠気まで時間があったり、致します。
いえっ、後輩さんのお時間の関係もありますし、それだったらむしろ、
後輩さんが抜ける一歩手前くらいで私が引き継ぐ感じにする、とか……水琴さんのお時間次第、でもあるのですが
もし、三人でもいいという場合は、今週と来週なら都合はつきやすいのです。
―――…じゃあ、もう、ずるいですけれど、あとは後輩さんにお任せを…っ。
俺は今週だと明日の夜か土曜の夜が空いてるけど…
あとは二人次第?
都合が付きそうになかったら、今日はふたりでロールして貰いたいな。
俺は時間があまり取れないから、今日は。
んー、明夜はちょっと都合がつかないんだよね……週末も不透明だったりする、出来るとは思うけど。
正式な3ぴ……3人ロールは後日するとして、
今日は軽くさわり、センパイに引き継ぎって感じがいいのかな?
私も、週末の夜なら結構早めから空くと思います。
うぅん……では、お言葉に甘えてしまって、正式なs( は後日と致しまして
その形式で…が一番でしょうか。――…もしよろしかったら、次からもうばさっと、どうぞ、ですっ。
本当に、余計なお時間をとらせてしまって申し訳ありませんでした…(頭かかえた)
んじゃあいうえお順に郡→あたし→センパイの順番で。
はい、キュー! ↓
状況? ――任せるよっ!
時間的に、1レスしか出来なさそうだけどっ!
(闇夜に跋扈する異形たち。それらを、苦戦しながらも蹴散らした。
ほっ――と、一息をつく。ここ数ヶ月このような夜を過ごしているが、
いまだに慣れるということはない。…以前より状況を把握しはじめた。
そういう意味でなら、『慣れる』ということになるのだろうが)
……はぁ、はぁ、はぁ……ふぅ。
取りあえずは、ひと段落ついたってところかなー。
あー、全身がダルいぜ……こりゃ、早く帰って寝ないとなー…
(人の気配もないので、アスファルトに直接大の字仰向けに倒れて)
やっぱり、先輩たちみたいに上手くいかないもんだな…
…ま、それでもやれてるだけまだマシってとこか。
(天上に向けて手を突き上げて、ぐっと強く握る。一体自分はどこまでやれるのか。
……ふとそんな考えも過ぎったが、今は考えても仕方がないこと。
今は疲労している身体を休まなければ)
【偶然3人とも近くで戦ってたみたいな? ……急には上手いシチュは思いつきません、センセイ!】
(人の寄りつかない場所。既に死んだ場所。
そう言った意味で、忘れられかけた廃工場の敷地内は異形にとっては恰好の住処である。
しかし報を受けてきたものの、何やら人里に向けて逃げてきたそれを一匹片付けたのみ。
返り血も多く浴びずに済んだが何か可笑しい……と疑問を掲げたところで、
ふと、門を超え中庭のようなスペースに転がる男の姿を見つけた)
郡……? ……あんた、なーにやってんの、こんなトコで。
ここらへんにコンビニなんてないよ?
(眼鏡を上げて、左手に鞘込めのそれを握ったまま、頭の近くに膝をつく。
長い髪の紗幕を垂らし、上下逆の顔を覗き込むようにして)
(狩りをしていると、時折、時間を忘れることがあった。
もうこんな時間だと、腕に付けた時計をみて思う――…この頃、少し時間感覚がおかしい)
(カチン、と。金属音と共に、愛用の日本刀が鞘に納められる)
(黒い服に深めの帽子を被っていた彼女は、見なれた姿を二つ見つけると
帽子を取り去って、その長い髪を夏のぬるいその風になびかせた)
―――…それ、水琴さんにも適応される台詞だと思います。
そのままじゃ、襲われてしまいますよ、後輩さん。
(声を、かけた。少しだけ、楽しそうな声音で。
二人のその様子を揶揄しながら、月光のもとで小首をかしげてみせる)
ん、ぁ……おう、先輩に水琴さん。
(ふたつの人影が、月の光を遮ったことで、ふとそちらを眺める)
……なんであんたたちが…って、まあ、別に不思議なことはねえよな。
(ふたりとも「そういうこと」をしている人間だ。
真夜中の夜で、偶然会っても不思議ではない。むしろ必然と言うべきだろうか)
見ての通り、あんたたちと同じく、化け物退治。
あんたたちも、似たようなとこだろ?
あー…やれやれ。もう身体が動きそうにないぜ。
それこそコンビニによって帰るとするかなー……。
つーか、今知ったんだけど、先輩と水琴さんって知り合いなの?
(よろめきながら立ち上がると、ふたりの顔を見比べて)
襲わないよ。てか、センパイがそれ言うかね……。
あたしは、"おしごと"だよ。センパイも、でしょ?
(肩越しに、黒ずくめの女の影を確認すれば、
自分の動向について道化て弁解し、自らも立ち上がる。
奇妙なコミュニティも出来てしまったものだと嘆息しながら)
知り合い?……まぁ、そう……だね。
どっちかっていうと、"友達"?いや、違うか。
――あのね、そこまで無茶しないんだよ、普通。
帰る道と、アシの渡りはつけとくでしょ。襲ってくるのは、バケモノだけとは限らないよ。
最近の連続強盗殺人も知らないわけじゃないでしょうに。
(若干、知り合いかと言われて関係の説明に戸惑ったが、
よろめく郡にタクシーの番号を伝えつつ、肩を支えるように)
……あたしの後ろにいる恐い人とか。人間も危険なんだかんね?
はい。 私も、近くで、少しやらなければいけないことがあって。
そのついでに、こちらの方に足を運んだところだったのですが――
(“もう、片付いてしまったみたいですし、重畳です”と。
少しだけ目元を緩ませてから、そう応えると、少し二人に近づいた)
――ええ、私と彼女の関係性については、水琴さんの仰った通り。
(よろめく太一朗と、それを支える水琴の会話を聞きながら、
水琴の言葉をきくと、すっと二人との距離を潔くつめた)
……あら。酷いです、水琴さん。
わたし、別に怖くなんてないじゃないですか。
(軽く肩をすくめながら、水琴に支えられた太一朗の頭を軽く撫でる)
ですが、それよりも前のことには同意いたしましょう。
気をつけて下さい、後輩さん。本当に、近頃は物騒ですから。
ふぅん? ……なんつーか、最近、結構意外な組み合わせって
よく目にするような気がするなぁ…
(ふたりが知り合いだと知って、意外そうな表情を浮かべる)
連続強盗殺人か…そういや、最近話題になってるよな。
現場ってこの街の近くなんだろ?
……そう言われると、気をつけるべきは他にあるかもなぁ。
(苦笑を漏らしながら、肩を支えられて歩き)
あー、向こうに俺のチャリンコ、停めてあるんだ。
ここまでで、いいよ。サンキュー、水琴さん。
(と、そこで頭を葵に撫でられて笑みを浮かべる)
あはは、かもしれないな。
先輩たちに言われるってことは、よっぽどのことだろうし。
……用心するよ。
(少しだけ真剣な表情になって、こくんと頷く)
さて、それじゃ俺はこれで帰る。早く帰らないと、
明日学校…出られないかもしれないからなー…筋肉痛やら何やらで。
ま…目立った傷がないだけ、まし…かな。
それじゃおやすみ、水琴さんに、先輩。またな?
(ひらりと手を振ると、自分の自転車を停めてある方へ歩み去っていく)
【それじゃ悪いけど、俺はこの辺で。付き合ってくれてありがとうなーノシ
あとは気にせず、頑張ってくれよな!】
出たね、センパイの「重畳です」。
約一名がヘバってるだけの結果ってのは確かにそうかもしんないけど。
――てか、郡とセンパイにもあんま繋がり無いじゃん?
こういうので知り合うのって、なんつーか、皮肉だね。因果っていうか……。
(太一朗の言葉に、なんとか立てるように支えれば、自分は離れて。
何か仲むつまじげな3年と1年の様子に、こちらも不思議そうな面持ちである)
って、そのナリで帰れんの?ホントに?
転んで、路上で寝るなよー?補導されてもあたしらのことは言わないようにー。
(背にかける見送りの言葉は、ちっとも優しいそれではないが、
何やらおぼつかない足取りを気遣うように見送り、やがてライトが灯るのを見届けて)
【ん、お疲れ様!ドタバタしてごめんね!ありがとー!】
――で、ねえ、アレさ。
センパイの彼氏、だったりすんの?
(と、殺伐としたものがこれ以上増えないと察すれば、唐突に訪ねてみる)
ほんとうに。不思議ですね。
どうせならもっと、華やかな場所でお会いしたかったものです。
(いつか、水琴と初めて会った時に似た言葉を紡いで、小首をかしげる)
ええ、素直なのがいちばんです、後輩さん。
(太一朗が頷いたのを見ると手を放し、安堵したように息をついて)
じゃあ、お気をつけて帰られて下さい。
水琴さんのおっしゃるよう、補導されたときは無言を貫いてくださいね?
今度、御昼でもご一緒しましょうね、水琴さんの手作りのお弁当で。
(軽く手を振りながら、勝手きわまりない言葉を吐き出して、彼を見送った)
【お疲れ様でした、後輩さん。お休みなさいませ。(一礼)
もう、本当にこの借りは何らかの形で、本当に必ずいつか…っ。】
……っと、無事に帰りつくといいのですけれど。
(水琴と同じようにして、太一朗の背中を見送ったのちに、小さく零す)
(それから、片手に持っていた帽子を被ろうとして――…唐突な問いに、それを取り落とした)
――いえ。 ただの…健全な後輩と先輩関係ぷらすアルファ、だと。
(何事もなかったようにその帽子を拾って、水琴をみる)
(その視線はゆっくりと不思議そうなものに変わって、彼女は小首をかしげた)
水琴さんこそ、です。どういった御関係なのですか?
……ちょい待て、三人分つくれ、ってことですかい。
(葵の発した妙な別れの言葉に、多少眉を怒らせて指摘する。
まあ、どうせ簡単なものしかつくらないし、量が増えるだけならば
大した労力ではないのだが。
そうして、図らずも二人になってしまった妙な空気に、またも肩を落とし)
ま、大丈夫っしょ。悪運強そうだし。
……今、ちょっとキョドったよね。怪しいなぁ。
(目を細めて帽子の落ちる様を見届けた後、相変わらずの仕草に、
適当な段差に腰を落ち着けて、それを受け止める)
んー、まあ、出会いはセンパイのときと似たようなもん。
関係は――まあ、
……ここまで。
(と、自らの唇に触れてみた)
…手が、すべっただけですよ?
今度、後輩さんに聞いてみれば、十全かと思われます。
(それは本当に手が滑ったのか、それとも別の要因があったのか。
帽子についた汚れを払いながら、いつのも表情であっけらかんと答える)
(それから、水琴の言葉にわずか目をひみらく)
(ほんのわずかな動作。その動作に相応な僅かな驚きを、どうにも得たらしく)
(どんな顔をしていいのか、分からなくなったのか…少し目を伏せて水琴に近づく)
………そこまで、ですか?
(少し身体をかがめて、水琴の前へ)
(彼女と視線を合わせるようにして、いくらか思案した様子を見せたのち)
―――…“それ”だけなら、は、まだ健全な関係と呼べるでしょうか?
(思案する様子を崩さぬまま、いくらか近い距離で尋ねてみせた)
出た『十全』。あの坊やから真実を引き出すのはムズいと思う。
でもセンパイに聞いても……センパイの都合の『十全』しか出てこないもんなあ。
(少し口を尖らせて、足をぱたぱたと動かす。
目の前の女は、掴み所がない。あの時も、肉体以上のそれを掴んでいたわけではない。
羨ましくはないが、どういう気分なのか……は気になる。)
……って、何。
(何か、その一歩が心を底冷えさせ、思わず顔を跳ね上げる。
不穏な空気を察知したか、眼鏡の奥の目が胡乱げに)
まあ、そりゃ、どうなんだろう。キスが不健全かどうかは、わかんない。
センパイ入れて、まだ二人としかしたことないし。
ほら――ドラマとかでもやってるから、健全なんじゃん?……たぶん。
(悪いことを咎められている気がして、それが思わず態度に出ているか、目を逸らしながら)
あれ、私ってそんなによく
『十全』だとか『重畳』だとか言っていますか…?
(気づきませんでした、とでもいうように自分の頬に手を置く)
(それから幾らか近い距離で、眼鏡越しに水琴の目を覗き込むように
その黒い瞳で、見つめた。ただじっと、水琴の紡ぐ言葉に耳を傾けて)
……そう、ですか。
(水琴の言葉を聞くと、いくらか納得したように呟く。
自分の思考に戻ったのか、少しだけ、目線を伏せて考えるような所作)
(よく分からない、知らない感情に乱されるのを感じながらも、
どうにか自分の思考をまとめ終えたらしい彼女は、うん、とまたひとつ頷いた)
やっぱり、私と後輩さんは、健全な後輩と先輩の関係ぷらすアルファ、
だと思います。それがやっぱり、十全な答えなんじゃないかなって。
(“先輩の言うこと、信じて下さらないのですか?”なんて、小首をかしげる)
(ふとそこで、ようやく目をそらしたような水琴の態度に気づいて…すっと、その濡れ羽色の髪に手をのばした)
あんまり言う人いないからさ。
辞書でしらべたんだよ。『じゅーぜん』とか『ちょーじょー』って。
お父さんもよくわからないこと言うけど、十全も重畳も聞いたことなくて。
……それで現代文苦手とか、あんたも実はよくわかんない人だよね。
(目を細めて、改めて目の前の人物評を改めてみる。
結論はそういう風に落ち着いた。あと、見てて飽きない美人であることくらいだ)
どーせ、そのぷらすアルファに不健全成分が詰まってるんでしょ?
(自分には関係ないこと、と言いたげに微笑みながら揶揄る。
そうした抜け道を難なく探しそうな人間だ、という印象があるのだ)
……ん。
センパイ、怒って……ない、よね?センパイ怒ってるの、見たことないから。
(と、髪に触れられて、やや震えながら見上げて、伺う。
少なくとも、そうした性事情やら、それ系のものに疎いというか、ずれている自覚がない)
ということは、水琴さんの語彙増加に
先輩は貢献してしまった、というわけですね。それは――…
(“重畳です”と言いかけて、口を噤む。改めて自覚するには十分だった)
………それとこれと、現代文と小論文などなどは、きっと別次元です。
その言い方では、まるで先輩がとても不健全な人間のようです。
(微笑と共に与えられた言葉に、小さく小首をかしげる。
明らかに、以前の行動から考えて“健全”な人間ではないだろうに、潔く)
少なくとも、水琴さんが想像なさっている類の不健全は詰まっていませんよ。
(髪を一房すくって、その感触を楽しむように手で弄ぶ)
(触れていると、妙に安心する。傍にいると、少し、落ち着く――)
(ひとつ、無意識に吐息を吐き出して、その顔を見る。本当に彼女は、月夜が似合うと思った)
怒ってなど、いませんよ?
……水琴さん、私が怒るようなこと、なされたのですか。
(一房すくった髪に口づけるようにしたのは、からかいを込めた行動)
(相手の髪に口づけたままに、視線だけは水琴に向けて、尋ね返した)
『重畳ですね』。
(と、言葉を汲むように笑って、頷く。
素直なのか偏屈なのかわからない相手の、取りあえずは不意を打ってみる)
センパイ、それ学年関係ないし……日本語もがんばろうよ。
……くすぐったいよ。
(じゃれるような行動も、此方は所在なくなって追い詰められていくだけだ。
そうした間が、自分は何かしたのではないかという不安を胸中で膨れさせ、
口数が減ってしまう。髪に感じた薄い感触に、眉を顰めて)
不健全なセンパイとは、あたしも不健全な関係なんだろうね。
……怒られるようなことって、どんなことだろ?
(僅かに首を横に振ってみて、座れば、と自分の隣を叩いて見せる)
どうせ、長居しないし、少しだけ。
……センパイも乗るなら、タクシー呼ぶけど?
(目を少し見開いたのは不意を打たれたら、か)
―――これでも、精一杯に日本語も頑張っているのですけれど。
(継いだ言葉に対して、どこか悔しそうな色を孕んだ目が相手を見る。
けれど、そんな視線も、息をついた後にはすぐに溶けて消えた)
触っているほうは、とても心地よいですけれど。
(くすり、と一つだけ笑いを零してから小首をかしげてみせる)
大丈夫です。 怒っていませんよ。
(相手が未だにどこか不安そうなのを、そして眉をしかめたのを認めると
ゆっくりとその手を離して、それから、勧められるがままに隣に座った)
(“怒っては、いない”、と思う。自分でもよく分からない感情が、
実のところ胸中に渦巻いているのは事実だけど――…怒り、じゃない)
ちなみに。そう、ですね……
今度一緒に食べるお弁当に、甘い卵焼きを入れて下さらないと、怒るかもしれません。
(タクシー、という言葉には横に首を振って。私は大丈夫だと、言った)
あたしより、ずっと頭良さそうなしゃべり方するくせに。
……まさかギャップ狙いの「つくり」だったり……しないか。そんな面倒なこと。
(相手への心証がだだもれの言葉に気づかず、ひとりでしきりに頷いて)
ほんとかな……?ま、いーけどさ。
髪、そろそろ切ろうかと思ってるんだよね。暑いし重いし。
(量が結構あるためか、自分の髪の手触りは――
悪くないとは思うが、素直に褒められても、照れることは出来なかった)
あ……丸めるわけじゃないから、いつでもさわれるよ?うん。
卵焼き、甘いほうが好き?んじゃ、あいつの分もそれメインでいいかな。
お店の卵焼きの作り方、なんてのがテレビでやっててさ。
ちょうどやってみようかと思ってたんだよね。
(誤魔化されたこと、目を逸らさせられたことに気づかないまま、
なんだかんだで楽しげに今後のことを思い描いて、ふと)
……唇ってさ、人によって、やっぱ少し違うんだね。
夜のことはよく覚えてられるんだけど、昼のは……はっきり覚えられるわけじゃないからさ。
(うん、と頷いて。そういえば、するときはいつも勢いだった気がする。
思い出せば顔も自然と紅潮し、伏せる。"どちらも悪いもんではなかった"という記憶はあるが。
やや躊躇って、絞り出すように一言を)
その……うん、センパイの唇って、どんなだったっけ。
(心証がだだもれている相手の言葉を聞くと、呆れたように
少しだけ目を細めてから―――余計なこと言っていますよ?と囁いた)
(切る、といった言葉に思わず少し驚いたような表情)
(しかしながら、“いつでも触れる”という言葉を聞くと、安堵に変わる)
……なら、十全です。
水琴さんの髪に、触るのは好きだから。
(普段はあまり強く表情を宿さないくせに、こういうときは分かりやすい)
後輩さんが甘いの駄目だったら、私が貰うから問題はありません。
あらあら。お店の卵焼き、とは重畳ですね。
楽しみにしていますから忘れちゃ駄目で―――……?
(そんなやり取りの最中、不意に水琴の口から放たれた言葉に小首をかしげる。
ゆっくりと赤くなる顔をみて、次に放たれた言葉を、聞いて――)
……忘れてしまうなんて、酷いと思いますよ。
(指先で、輪郭のラインをなぞるように指を滑らせて。
それからは、何の前置きも、なく――…距離をつめて、ためらいなく、触れた)
(そして、自分も思い出す。それぞれの、“触れた”感触と、“抱いた”感情を)
……センパイと同じクラスじゃなくてよかった。
なんかこう、後ろの席にいたら困りそう、色々と。
(俯いて、更に心証をさらけ出していく。当然、言葉を受けた後なので
この発言はわざと。それでも、肩を竦めて「お好きにどうぞ」と)
まぁ、まずは夏休み明けまで待て、だよね。
そういえば臨海学校なんかもあるんだっけ。
学年関係ないし、郡も誘っていこうよ。午後は自由行動っしょ?
泳ぐもよし、夜は花火なんかできるらしいし。
(そうして、お互い限りある「学園生活」を満喫しよう、と
指を立てて、笑顔で提案してみる。目の前に、苦手教科を抱えた
受験生がいるということを、あえて踏まえて)
……ん。
(自然と目を閉じる。触れて、覚えるようにこすりつけて、僅かに角度を変える。
そういえばこうだった、と回顧して、暫し味わうように、深く、深くと前へ動き、角度と密度を変える。
そうして離れれば……目を開き、赤い顔のまま、三度唇に触れて)
うん……覚えた。違うけど、やっぱりこう……。
しよう、とか、したい、とか思ってるからかもしれないけど、気持ちいいね、これ。
……うん、あたしとセンパイも、まだ健全だね。 ――あ、女同士は健全じゃない、か。
(誤魔化すように明るい語調で、頷きながら分析めいたことをする)
私、現代文と小論文の個人課題が…―――あるのですけれど。
(苦手教科を抱えた受験生であることを主張しようとして、気づく。
この満面の笑みと立てられた指は、それを踏まえて言っているのだと)
…でも、水琴さんと後輩さんと遊ぶためなら、それもさっさと終わらせましょう。
(臨海学校か、と――思案する所作をみせながら、ゆっくりと記憶をたどる)
(そういえば、誰かが、言っていた気がする。海だとか、花火だとか、
泊まりだとか、水着だと、か――…と、そこで思考が止まった)
―――…あの、あれって別に泳がなくてもいいのでしょう?
……ん、…ぅ…。
(以前はするがままだった気がして、今度は相手にすべて任せた)
(力を抜いて、少し無防備に声を小さく零し、彼女のするがままに、して)
――…うん。わたしも、水琴さんとこうするのは、嫌いじゃないです。
まあ、いいんじゃないですか?健全でも、健全じゃなくても、重畳なら。
(いつもと変わらぬ様子で、小首をかしげて…指先が相手の唇をなぞる)
(そうしながら、彼女自身は心の中で、何かとそれを比べるようにして――)
…ねえ、水琴さん。
夏休みの課題なんて、最終日にやるものなんだよ。
って、過去のあたしが言ってる。
(深く頷いて、相手に不良行為の煽動をする。
それくらいには物わかりのいい相手だ、という心象を見せるように)
え?泳がないで何すんの?
そりゃ夜は泳がないだろうけど、夕方までは海っしょ。どう考えても。
中学のときとか、1年のとき、こういうのに全く縁なかったからね。
友達、って呼べる人はいるけど、そうだ。
昼にも現実だって思えるようなことがあれば、
夜に行くのも……不安も増えるけど、嫌だとも思わなくなるかな。
(ふと、唇をなぞられて、瞳を丸くして顔を向ける)
……何? あ、もう帰る?いい時間だよね、ごめん。
じゃあ、過去の水琴さんの言葉に倣って、
最終日に頑張ればいい、でしょうか――…現代文8題と、小論3つ。
(出された課題の量は、そのまま彼女の現代文のできなさの表れ。
教科担当の教師が、少し泣きそうに“頑張ろうな”と言ったのを思い出して
困った、と彼女は呟いた。――…実質、大学に行く予定などないのだけれど)
………そう、ですか。あ、うん、そうですよね。
(そうして、もう一つ悩みになりそうなことが増えた、と思った)
――…そう、かもしれませんね。
昼でも、鮮烈に覚えていられるような現実があれば、きっと。
(唇をなぞった指先を、そのまま相手の頬に滑らせて、小さく笑う)
(頬に触れた手は、そのまま下へ降りて、首筋を、肩を通り――腕を、滑る)
……うぅん、そうじゃ、なくて。もう少し、いて、ほしい。
(腕に滑らせた手で、相手の手を掴んで、制止)
わたしは、あなたに、聞きたいことと、聞いてほしい事があるのです。
(“何か”を比べるための決定的な最後を補うために、彼女は口をひらく)
貴方にとっての、“後輩さん”って“何”ですか?
いやー、小学校の頃の自由研究は地獄だったなあ、本当に。
お父さんに手伝って貰って漆塗りの湯飲みつくったりしたよ。
(懐古して、甘酸っぱい感傷に浸る)
あれ、もしかして泳げない?
大丈夫、大丈夫。あたしが教えてあげるから。
……も、遅いよ?って、センパイ一人暮らしだったっけ。
そか、うん、じゃあも少しだけ。あんま居ると、夜が明けちゃうよ。
交番近いから、見つかると何言われるか……。
(手を"掴まれた"のは、まるで帰宅の誘いが退路であったかのように、
若干の不安に飲まれたが、続いた問いが思う他、
少なくとも水琴にとっては普通であったため、目を丸くして)
何、って。――友達、じゃない?
あ、いや、少し違うかもしんない。でも、それ以外に言う言葉も、ない……かな。
(葵と同じような言葉で、"何"という問いに答えた。
厳密には頭の中では違うのだが、それを明瞭に、混乱を避けるような
言葉にすることは出来なかった。元より、他者と言葉を交わすということ自体、
過去の水琴にとって大した意味を持たなかったことの弊害である)
うん。そう、ですか―――でも…“そう”じゃ、なくて。
…水琴さんにとって、あのひとは、“にんげん”、ですか…?
(転がしようによっては、女同士が好むような会話になりかねなかった問い。
しかし彼女が尋ねた“問い”の本質は、明らかにどこか、おかしかった)
ごめんなさい。 この頃、何だか色々あって――…少し、おかしいです、私。
(珍しいほど、その貌に困惑の色を孕ませて目を伏せる――…
それは、次に顔が上がるまでの数秒の出来事だったけれど、
それでも、初めて自ら水琴に晒した、彼女の偽りない深層で)
そうですね、遅くなってお巡りさんに見つかったら
上手い言い訳がみつけられません。女の子同士ですし――…は関係ないですね。
うん、ほんとうに、ごめんなさい。
引き止めてしまいました。水琴さんだって、明日お忙しいでしょうに。
(そうして、それを曝したのを自覚したか)
……帰りましょう、か。
あ、と。水琴さんはタクシーを呼ぶのでしたか?
違ったのでしたら、家の前までお送りしますけれど。
(手の返しようは、早かった。逃げるように手を離す、そうして潔く距離を取ろうとして)
……。……センパイは、あれだ。
人にわかるように言わないから、現代文の成績悪いんだよ。
(これは他者に言えた義理ではないが、紛れもなく中身を曝されても、
それに何を言ったらいいのかわからない歯がゆさが、
水琴自身を不機嫌にさせる。それを誤魔化すためか、和らげるためか、
葵の頬を手に捉えて、強引に唇を重ね)
……センパイとは、また違った特別なんじゃないかと思ったけど。
そうだね、"にんげん"なんじゃないかな。それは、センパイと同じ。
――今はね。
(どちらにしろ、異能者同士の、ただ単の信頼なる繋がりは、危うい橋の上なのだと。
そういった解釈を告げて、"にんげん"以外に判じかねない可能性も含めて、立ち上がる)
……泊まってってもいいけど?
どうせお父さん寝てるだろうし、事後承諾で大丈夫だから。
ん、いや――むしろ泊まりたい、かな。寝るまで誰かと一緒にいたい。
(言外に、大丈夫か、恐くないのかと告げながら、こちらも立ち上がる。
かけてあった剣を竹刀袋に収めて背負うと、肩を竦めて道化て見せて)
(今まで、“敵”は変わらずに“敵”でしかなかった)
(それで、良かった。自分の至上の為に、猟狗でありさえすればよかった)
(狩っているものが“何”か、なんて考える間もなく“異形”を狩っていれば良かった)
(そもそも、こんな“日常”のなかで“敵になりうる存在”と触れ合ったことなんて、なかった)
――…っ、ん。
(強引に重ねられた唇を、拒むこともできないまま。肩が震える)
(離れていけば、それを何処かうつろな視線が追って――…
水琴が告げた言葉に、彼女は息を呑んで。小さく、唇を噛んだ)
……本当に、ごめんなさい、水琴さん。
(須佐乃 水琴は――血族的異能者。深凪における敵対非推奨対象。
たとえば“人間でない存在”であろうとも、自分が手にかけることはない)
(ああ、そうかと思った。だから、私は彼女といると安心するのだ、と)
じゃあ、お言葉に甘えて、泊っていってくださいませんか?
(道化た相手に対して返した反応は――…“いつも”と何ら、変わりない)
(声も、震えない。ゆるく、目元をゆるめて…小さく首をかしげる)
何だか、私もそんな気分です。
お礼に明日の朝ごはんも作らせて差し上げますから、ね?是非。
(手を取って、請う。いつもと変わらぬ仕草を見せながらも、彼女は“助け”を請った)
……あ、そうです、水琴さん。もう一つだけ、迷惑かけても?
【次ぎか、次の次くらいで〆…くらいで、大丈夫でしょうか?】
謝られても困る、って。
あたし、頭悪いから、わかんないよ。察しろ、とか振られてもさ。
(肩を竦めて、それでもきつくならないように語調を和らげる程度には、
空気を把握することはできていた)
うん、泊っていってあげましょう。センパイのために。
つか、こっからならセンパイん家のほうが近いしね。
クーラーもあるし、冷蔵庫になんかおいしいもの隠してるかもしれないし。
――あー、クーラーの話したらあっついあっつい。早くいこ。
って、作らせて差し上げる、ってなんだ……まるで作らせてください!とかいったみたいじゃん。
(手うちわで空気を胸元に送りながら、すでに柵の錆びついた門のほうに歩みだす。
が、唐突に呼びとめられれば、もうひとつ、の内容をうかがうように)
何?
【了解。】
うん、御免なさい…じゃなくて、有難うでした。
(“優しい人です、まったく”だなんて言葉が出たのは、
平常を取り戻した故の仕様なのか。彼女は、大きく息を吸った)
はい、泊っていってください、センパイの為に。
クーラーはありますけれど、冷蔵庫に美味しいものは、どうでしょう?
――…あら、私には水琴さんの心の声が聞こえたのですけれど。
先輩の家に泊まるからには、是非とも作らせてほしい、って。おかしいです。
(それから、飛びとめた相手の隣まで歩みを進めて――)
――…私は、多分“貴女”と“あの人”のこと、「大切」に思っています。
(彼女を追い越してしまう直前に、そんな言葉をかけた)
(そうして、追い越す。“今の言葉、忘れて下さいね”と付け加えて、振り返った)
で、ちなみに朝ごはんは定番的に白いご飯とお味噌汁がいいなって、
そんな風に思うのですけれど。まあ、凄く妥協しても、トーストと卵焼きと。
(そうやって何事もなかったようにして、彼女は“笑った”)
【じゃあ、こちらはこれで〆になります。
お付き合い本当にありがとうございました…そして、改めてご迷惑を謝罪します】
【本当に、いつか何らかの形で返せたら、と思いつつ、本当に本日はありがとうございました】
疲れてるんでしょ。幻聴だよ、幻聴。
――まああれだ、先輩の作った奇怪なモノを食べさせられるよりかはいいね。
先輩料理できたっけ?
(さっそく、考えてはいるが――そもそも材料などという気の利いたものが、
一人暮らしの女子高生の冷蔵庫にあるものだろうか)
……。――ちぇ、同列ですか。そーですか。
やっぱりぷらすアルファのなかになんかあるな……?
郡、ああ見えて意外とマセてる?まさかな……
(言葉を受けて、一瞬、何を言っているのかわからない、と言った表情に。
だがすぐに破顔して、巫山戯ながら不貞腐れる。
深刻に受け止めると、どこまでもどつぼにはまっていくのだとは、わかる。
そうして前へ向き直ると、行こう、と手招きして)
そんで、今日も不健全なことするのかな。
――作れる程度には体力残しといてほしいけど。
(疲れたような溜息も、明けつつある夜に溶ける)
【んーん、声かけてくれてありがとう。おやすみー。
打ち合わせ諸々、コンゴトモヨロシク。またね!】
【はい、最後の最後が送ったつもりで送れていない先輩でした(…】
【こちらこそ、今後ともよろしくお願いします。では、お休みなさいませ!(一礼)】
778 :
媛:2008/08/06(水) 17:47:41 ID:xe0Ja8Rh
……あら。何やら、おかしいことをやらかしてしまいましたけれど、
>>778は、私です。名前、途中で止まってしまっていますね――…では、改めて今度こそ失礼を。