【キャラ萌え】オルフェウスの窓【なりきり】第37部
1 :
クラウス:
池田理代子著「オルフェウスの窓」
に登場する男装の麗人ユリウス・フォン・アーレンスマイヤ
その他魅力的な男性キャラの面々について語っテくれ。
なりきりやSS、
もしもこれをしていたら萌えルってことを
書いてもOK!
時にはエッチなリア語りも、SSのヒントになルかもしれネエぜ。
○コテハンさんやレスへの誹謗、中傷は慎み、不満があれば最悪板へドぞ。
○コテハンさんに対しての過度なリア追求は、本人の露出願望を見極めテ行いまショう。
○必要以上の自分語り、過度な自己主張は荒らしを呼び込ムかもよ?
○教えてちゃん、かまってちゃんは変質者の住人達から歓迎を受けまス。
○980踏んだ方が次スレを。1000いくまでに誘導スレを貼りましょう。
○基本sage進行 (小文字、半角でメル欄にsage)
ロシア支局(そうだ、ロシアへ行こう)
http://2ch.ru/beta/v/kareha.pl/1202658311/l50 ※住人達の談話室兼避難所。投稿日時はモスクワ標準時で表示されます。
<オル窓>なりきりスレの不満(ペトロパブロフスク要塞)
http://tmp7.2ch.net/test/read.cgi/tubo/1203658905/ Let's go to the Petropavlovsk Fortress!
,,,,,,,,,,,, ,,,,,,,,,,,,
[,,,|,,★,|,,] >>*** [,,,|,,★,|,,]
( ・∀・) ∧_∧ ( ・∀・)
⊂ 〈V〉+つ○(l|li゚Д゚li)○⊂ 〈V〉+つ
/___:|__| 丿 ノ /__:|_|
(__)__),,,,,(,/(,/ (__)__)
「ユスーポフ侯とロストフスキー大尉殿がお待ちです」
関連スレ
オルフェウスの窓でエロパロ
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1156160098/ オルフェウスの窓でエロパロ 【2】
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1189763878/ オルフェウスの窓でエロパロ 【3】
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1198761375/ 推奨動画 (3つ並んでいるサンプルの右)
http://www.clubseventeen.com/ 過去スレを見たい人はこれを使ってみてね
http://www.23ch.info/
★★★このスレの主要メンバー紹介★★★
ダー担さん・・・レオ(本家)、青年Д、ダー、他。
ここの萌えの中心であり、住人たちの心の拠り所。
細やかな気配りの反面、イタズラ大好きで住人の肝を冷やし、楽しませる。
スレ繁栄の為であれば手段を選ばない。
「いつ消えるかわかンねぜ、あしかラず」
クラ担さん・・・クラウス(アレクセイ)、レオニー怒、ケレンスキー他。
ロシア関連の知識が深い、アイデアと実行力の熱血漢。
軍事板に出張して喧嘩するのが趣味。ダー担さんと共にSS神職人。
ここの世話人的存在で、ロシア支局スレ主でもある。
「アレクセイ?悪いけどそんな奴には興味ねえんだ」
イザ担さん・・・イザーク、ユリウス、オレ様レオ、ズボフスキー他。
中途半端と亀レスが持ち味の、ここのマスコット的存在。
レ怒様に萌えるあまり、誰も成し得なかったユリ役を完璧にこなす。
不満スレの管理人だが、降ってわいた大騒動をキョトンとして見ている事も。
「ぼ、僕だけが知らなかったのか・・。迂闊だった・・・orz」
関西さん・・・ベルスレからやってきた親善大使的存在。
宝塚歌劇に精通し、白人男性と同棲の経験からスレ一の色香を放つリア読者。
時々思い出したようにオスカルになりきる。
「私は、バラの花びら等、食べないぞ」
関東軍さん・・・関西人ばかりの中で一人頑張る東京人。
ウナギのように掴み所が無く、都合の悪い質問をされると喘息持ちのボケ老人を装って逃走。
バレエファンでもある。
「後ろに道がある限り、逃げ続けますじゃ」
スリコギさん・・・ここの最年長住人でリア読者。
住人達が腹の中で思っている事を率先して発言、
時には荒らしにネチネチと説教し、住人一人一人に濃い愛情をそそぐ。
「ちょっとあんたたち!逃げる気じゃないだろうね?」
13万字さん・・・オル窓の神に憑依され執筆の日々を送る有望新人。
現在ここに大長編SSを連載中。
真面目さゆえにまだまだ壊れ代があるらしく、そこに住人は興味津々。
「元の生活に戻りたい〜〜(泣)」
7 :
レオニー怒:2008/06/07(土) 02:26:06 ID:???
スタスレに倣って
>>6に資料集などを作ってみた。
全て過去に公開済みのものだが、
此処も今月末には移転後一周年を迎えることであるし、新しいロム専の者が来ているやも知れぬ。
古参の住人達も今一度楽しむがよい。
担当の趣味により著しい偏向が見られるが、ドイツ関連の資料蒐集はドイツ勢支持者に任せるとしよう。
>>1-7 クラ担さん、スレのリニューアル乙&ありがとう!見るだけでワクワクしてきますよ!
ますます、「主」らしくなってきましたね!!(ここでは敢えて、主を2番目に紹介するみたいですね。)
そこに痺れる、憧れるぅ!!なんて引用してみました・・・w
これからもずっと応援しています!
By:初カキコ脱ROM住人(なりすまし)
>>1−
>>7 クラ担さん、スレ立て&新装オープン乙でした!
オフ会wのホテル、フルスクリーンモードになるんですね、迫力・・・。今初めて知りました(遅い)
そうですね、一周年ですよね・・・。あの頃は性格悪〜い名無しさんがいて、些細な事で執拗に絡んでたりしてましたっけ。
結局、自分が楽しめなければ文句を言う人は消えて、
スレのためを思って行動する人がこうして生き残ったんですねぇ・・。(感慨)
>>8
いつの日か、ダー担さんと13万字さんの共同をキボンヌw
彼女に共同の悦楽を教えてあげましょうw
By:終始一貫リクエストばっかりで何もしない住人S
10 :
ケレンスキー:2008/06/07(土) 18:12:01 ID:???
>>10 また貴様の自慢話か。
テンプレに加えてくれだと・・? 断わる。
ふん、一国の首相を務めた者にしては粗末な墓ではないか。
12 :
ケレンスキー:2008/06/07(土) 21:14:27 ID:???
13 :
ウスチノフ:2008/06/08(日) 14:22:30 ID:???
>>10 >「シューラ」宛ての手紙の写真なんかもあるんですがね。
ケレンスキー君、見させて貰ったがうちの娘と文通していたというのは本当かね?
君が独身でしかももう少しうまく立ち回って権力の座についていたなら
シューラを嫁にやったというのに。
いやあ、実に惜しい。
ははは・・・冗談だよ(落ち目の政治家なんぞに娘はやれんからな・・w)
>>1-7 スレ立て乙でした!
資料、どこに行ったか探してたのばかりだったので嬉しいですw
特にオフ会会場w
フルスクリーンモード、
>>9さんのカキコで気づき見てきました(遅い)
どの部屋も天井まで素敵すぎる〜
万が一あのホテルでオフ会が開催されたならば
どんなカッコで行けばいいんだぁ。
私は荒らしさん宅で十分で御座います・・
(と、心にもないことを言ってみるw)
こんにちは〜♪今日は1時間ほど早めに来ましたw
イザ担さん、復帰おめでとうございます!このところ、こっちでキャラなりきりをされてるのはクラ担さんだけだったので、貴方の復帰で一気に華やいだ気分です。
華やぎ、といえば、昨日はめずらしく関西さんも来られていないですね?今夜は来られるでしょうかw
>>12 ケレンスキーミュージアム≠チて、なんだか名前を聞くだけで笑えませんか?
これがレーニンミュージアムや、チャイコフスキーミュージアムだとちっとも可笑しくないのにw
彼もソ連時代に、かなり歪められた評価をされていたようですね、もちろん作中でも。例のストルイピンも名誉回復されつつあるみたいですし。
今の時代に連載されてたら全然違う話になりそうですね。(って前に誰かも言ってましたねw)
>>6のユスーポフ邸、何の建物なんでしょうね。ルーブル宮殿っぽい?イルクーツクなんて最果ての地に、意外ですよね。
>>14 >どんなカッコで行けばいいんだぁ。
うわ〜!それを忘れてました!しょぼいスーツじゃダメですよね、いっそのこと和装?でも一人じゃ着れないし、・・・orz
(クラ担さん推奨の窓からの景色、レオ様と一緒に眺める妄想が・・wいい年こいて・・・)
★服装の話がでたところで、皆さんは、ユリの服装でどれが一番好きですか?
私は1部の、レナに「何もかも話そう、ね、そうしよう」と言ってる時のが好きです。
逆にワースト1は、1部最後のオサーン服ですねw
そうそう、ケレンスキー、何故か独身だと思っていました。というか、むしろ絵的にホ○っぽい・・。
それから、本スレでのクラ担さんの主張に同感です。
共産主義思想は、個々の人間の欲望を軽く見すぎでしょう。生身の人間には無理なシステムだってことは火を見るより明らかで・・。
人間は羊の群れでもないし、神でもないんですから。
御大は余程の性善説なんでしょうね。オメデタイ人ですワw
>>15 >いっそのこと和装?でも一人じゃ着れないし、・・・orz
やっぱ、御大が着用してるような発表会ドレスですかね(ただし、住人sさんだけw)
書斎もレオユリ妄想をかき立てられますね〜。
★ユリの服装について
私もそのシーンの服好きです。繊細で綺麗ですよね〜
最初のニーベルンゲンでヴァルハラに逃げた時、かわいかったw
短い髪にもよく似合ってた。
2回目のニーベルンゲンは色っぽすぎて私は直視できないw
1部ラストもイマイチなんだけど、2部ラストの服もあまり好きじゃない・・。
アレクセイが死ぬシーンのフリフリもなんか嫌だ・・・
スケスケのシャツ一枚さらりと着てるのとか結構好きです。
>>16 私もケレンスキー独身かと・・
ホ○っぽく感じるのは髪型がロス君と似てるからでしょうか?w
>>8 初カキコROM専住人で思い出したけど、
前にレオユリ妄想でユリが「いいえ」て言葉遣いする妄想書いて下さってた住人さん
どこいっちゃったんだろう?また妄想話を聞きたい・・w
>>14 そういえば、何を着て行ったらいいんだ〜!!
このホテルの案内には「あなたは高貴な伯爵にならなければならない」みたいな意味の一文が。
そもそも、ドレスを買いに行くのに着ていく服が無いかもww
>>15 好きな服装・・・。嫌いな服装なら山ほどあるけど、好きなのって聞かれると困るなあ。
お二人と同じく、1部ラストの変なネクタイのオサーン風スーツもアレク銃撃の訳ワカラン形のガウン?も嫌い。
昔好きだったのは、手元にコミックスが無いからウロだけど
アネの手をピアノの蓋で挟むシーンで着てたヤツかな・・。
ドレスはアレクとの今生の別れの時の。
(また複数回答してしまったorz)
ところで3部になった途端、衣服の襟の先が丸まったのがスッゴク気に入らなかった!
おおむねロシア編にはこれは!ってのはないなあ。頭部はともかく、服は全部アシ絵か?w
今の今までずっと忘れてた事を、この質問で思い出した!
中学生の時、ミモザ館のアルラウネの部屋着?が気に入って、母に作ってもらいますたww
(コスプレ母娘だ)
クラ担
>>16 ケレンスキーって臨時政府の2代目首相なのに、前任者の公爵の事が描かれてない。
臨時政府=資本家=謀略をめぐらす悪の組織、と描くために、名門貴族出身の首班の存在は邪魔だったのかな。
御大、意図的にそんな事したらいかんよ・・・。
23 :
クラウス:2008/06/09(月) 00:57:29 ID:???
登場人物の中でワーストドレッサーといえばこのおれだろうよ。
24 :
ケレンスキー:2008/06/09(月) 00:59:59 ID:???
私は最後まで一度も着替えさせてもらえなかったんですぜ!
25 :
ズボ:2008/06/09(月) 01:19:08 ID:???
>>23-24 www
お前たち、自虐はいかんぞ、自虐は・・・
もっと自分に自信をもたなきゃいかんぞ・・。
(アレクセイ、お前も明日早いんだろう。もう寝ろよ・・・。
おやすみ。)
通り魔事件ならアレクが一番頼りになるなぁ。
さっと犯人ねじ伏せて「おっさん、早く逮捕しろ」って逮捕させて、
自分は名乗らず去っていく・・・
リュドミール助けた時のアレクはかっこよかった。
>>1-7 亀ですが、素晴らしいテンプレありがとうございます。&一周年、おめでとうございます!!
ここ、何日か、息子の学校関係の行事(4月から、役員になったのでorz…)と遠くから親戚が訪ねてくるのが、重なり、ここを覗く時間もなく…(リア話、スマソ!!)
又、レスが、怠る事が、あると思いますが、そんな理由ですので。。。
身体が、二つ欲しいと思う今日この頃です^^;
又、時間が、ある時に、カキコします。
イザ担さん、復帰おめでとう!!(共同、楽しみです。)関東軍さん、御愁傷様でございます…が、ロシア支局が、より賑わう事と思いますよ!!
28 :
ミハイル:2008/06/09(月) 15:27:54 ID:???
おれなんかガキの頃からろくなもの着ていないぜ。
>>20 小さい画像を見なれていたから、大アップにびびりましたw屋根の左端にあるのは鐘楼でしょうか。
>>17>>21 よくよく考えてみれば、夢のオフ会ですもん、作中にあるドレスを着たっていいじゃあありませんかw
さてさて、どれにしようかな〜♪
皆さんはどれにします?
>>22 今日も本スレでは左翼思想が叩かれてますね。だいたい2ちゃんは右寄りの人が多いからでしょうか。
連載中はソ連も健在で、曲がりなりにもアメリカの向こうを張っていたから、読者の間でここまで革命をコケにする風潮はなかったですね。
>>26 アレク擁護が新鮮に見える今日この頃w
>>27 関西さんおかえりなさ〜い!貴方がいないとスレが男臭くなるような気が。
共産主義国が次々と崩壊し
残ってるニダ国とアル国の惨状が世界に報道されている現代で
左翼思想にまだ夢を見られる人の頭の中を覗いてみたい。
>>30 共産主義が敗北したのではなく、
理想を実現出来なかった【人類】の敗北だ、と負け惜しみを言ってるw
何のかんの言って、第二次大戦後の社会は共産主義の恩恵も随分うけてると思いますが・・・・。
と、それはさておき、素晴らしい画像の数々に「これは助かるわ・・・!」
と、目を輝かせたのでございますが(なんせ資料は脳内の原作記憶と、ナボコフ自伝のみという。)
それよりびっくりだったのが、移転1周年って・・・。
1周年で37部って・・・。本スレって2001年か2002年開始で、いま9章・・・?
あなた達、この1年どんな勢いで語ってたんですか・・・。
と、腰を抜かしつつ、順不同で、
イザ担さま、よかったですね!
ロシア板の感想、読ませていただいてました。
ありがとうございました・・・!
書き込みルールがいまいちわからずROM専で失礼しております。
関東軍さま、お気の毒です・・・。
古い話ですが、本スレで妄想禁止トークになった時、
張本人としては「ごめんなさいもうしません」が言いたかったのですが
当時の私もアク禁でした。トホホ。
早く解けるといいですね。
ええと@、亀ですがユリで好きな服装・・・。
好きというより、制服とか上着とか着てるとほっとしますね。
結構作中でシャツ1枚で胸元も開いてることが多くて
「ユリ、胸!胸は大丈夫?」って気になって仕方が無いです。
ブラも無い時代だし、さらしなんかまいてたらすぐバレそうだし。
ええとA、妄想ですが、皆様あたたかいご感想ありがとうございました(涙)。
胸をなでおろしつつ、話は亀進行に入りますのでゆっくりおつきあいいただけたら幸いです。
33 :
13万字:2008/06/09(月) 20:03:21 ID:???
(6)
ユリウスが目覚めた時、部屋の窓には朝日の昇り初めの光が差し込んでいた。
濁流から打ち上げられた思いでユリウスは厚いカーテンから差し込む光の筋を眺めながら、全てを忘れて呑気に過ごしていた
昨日までの日々とは全てが変わってしまったことをしみじみと噛み締めた。
昨日までの自分は無感覚な夢の中にいたようなものだ。ある意味では、自分があんなにも望んでいた平安を得た日々
だったのかもしれない。だが、もう二度とあんな時間は自分の人生には訪れる事はないだろう。その全てはまやかしだったのだ。
朝の清らかな光にいままでの欺瞞を責められるように感じてそれ以上耐えきれなくなり、目を閉じてうつむけに
なろうとした次の瞬間、ようやく彼女は自分がレオニードの膝で寝ている事に気づき跳ね起きた。
「まさか一晩中・・・?」
呆然としてユリウスは寝椅子の背もたれに肩を預けた彼の寝顔を見つめた。記憶を失っていた間でもこんなに
間近でレオニードをしげしげと見つめたことは無かった。ユリウスは少しぼんやりと、彼の寝顔を眺めていた。
やがてレオニードがみじろぎして目をさましそのまままっすぐに黒い瞳で彼女を見た。ユリウスは今まで自分が
彼を眺めていたことに咄嗟にバツの悪さを感じる一方で、自分が全てを告白し、おそらくもっとも知られてはいけない
相手に弱みを握られてしまった事を改めて思い出し、目を閉じた。
(もう、これで全て終わりだ・・・。ゆうべは官憲には渡さないと言ったが・・・。これで文字通りこの男に
生殺与奪を握られてしまった・・・。)
「起きたのか。」
ユリウスは返事をせず、目を落とし床を見つめた。だが聞こえてきたのはレオニードが軽く吹きだす音だった。
「?」目をあげたユリウスの顔を見てレオニードはさらに笑った。
「おまえ、ひどい顔だぞ。」
「・・・!」
「まあ冷たい水で洗って少し冷やすことだな」立ち上がってひらりと上着を肩にかけると
「私は寝室で寝なおす。これで軍務では体がもたんからな」と赤い顔のユリウスを尻目に隣の寝室に向かった。
「あ・・・」とユリウスは思わず1歩踏み出した。レオニードは振り返ると
「何だ?まだ一緒に寝足り無いのか?寝室までついてくる気か?」とユリウスを思いがけずからかった。
今度こそ真っ赤になったユリウスは思わず手近なクッションをつかむとレオニードの背中に投げつけたが、
彼はかまわず笑いながらいってしまった。
空しく床に落ちたクッションを拾い上げるとユリウスもふいに脱力し、笑いの発作におそわれそうになった。
「こんな時に・・・ばかな・・・」と首を振ると、壁にかかっていた鏡に、泣きはらして、かつて見たことも
ないほど目を腫れあがらせた自分の顔が見えた。ユリウスは今度こそ狂気じみた発作に逆らえず笑い出してしまった。
涙が出てくるほど一人で寝椅子にころがって笑い、やがて笑いの発作が鎮まるとあおむけになって涙がほおをつたうに任せた。
ゆうべあんなに泣いたのに、涙はいつまでも止まる事はなかった。
34 :
13万字:2008/06/09(月) 20:04:00 ID:???
レオニードが予測したように賊の身元はわからなかった。アデールが戻らなくなって数年、屋敷の警備が手薄に
なっていた事を反省しレオニードは使用人の身元の洗い直しをはじめ、商人など屋敷への人の出入りをもう一度締め直させた。
そしてユリウスに釘をさした。
今の彼女を脅かしたくはなかったが、もしラスプーチンが依然としてユリウスを狙っているのなら、
記憶を回復した彼女が脱走したところで早々に彼の魔手に飛び込む羽目になるのがおちだった。
ユリウスとてあの異様な僧にまた捕らえられるのだけはごめんこうむりたかったのでその勧告は素直に受け止めた。
どのみち、すぐに脱走を図るような力など彼女には無かった。
記憶が戻ったことでユリウスはひどい苦しみに襲われていた。故国で犯した数々の罪の記憶、たとえここに監禁されて
いなくても還るべき故郷は自ら失ってしまったこと、それだけの犠牲を払ってまで追ってきたクラウスには瞬時にして
見捨てられたこと。そしてそのクラウス、いやアレクセイは終身刑に処せられてしまい、生きて再会できる望みは今度こそ
限りなく薄くなっている。それらの全てがユリウスの心を苛んだ。
何よりもそれらのことが過ぎてもう3年とは!
絶望に錯乱して己を失おうにも、若いユリウスにとっては3年とは取り返しのつかない長い時間に思えた。
知らないうちにクラウスは刑に処され、手の届かない遠い場所へ送られてしまっていた。
しかもその間、自分はのうのうとユスーポフ家で安寧を味わっていたに等しい。おまけに自分の監禁者を恩人とすら
思い、感謝し信用しきっていたのだ。自らのおめでたさにユリウスは歯噛みし、自分を騙していたレオニードを憎み、
何より自分自身に激しい羞恥と怒りをおぼえた。
そのくせ、この数年間レオニードに頼り切っていた自分がまだどこかにいて、実のところ怒りのですら彼への信頼感を
根こそぎ無くすことがどうしてもできなかった。それにしても動揺のあまりとは言え、自ら封印してきた全てを
彼にぶちまけてしまったことは取り返しのつかない失策だった。だが不思議なことに「彼が全部知っている」という
事実はなぜか今までの人生で味わったことの無い安堵感と、一方で矛盾することに彼自身に対しては自分がひどく無防備に
なってしまったような寄る辺無さを感じさせた。これは自ら虜囚の立場に甘んじ始めているということではないのか?
ユリウスはどこか後ろめたい疑問を自分に感じた。
だがそんな事は本当に彼女を苦しめている事に比べればささいな問題だった。
何より彼女を強く苛んだのは再び肩に戻ってきた自らの罪の重さだった。
自分は殺人者なのだ。よくも今まで罪無き顔で生きてこれたものだ。ロシアに来た当初はクラウスに会えるという
期待や幻想がそれを遠くに押しやっていたが、いま取り戻した記憶は
(お前は母と共に周囲を欺き、人を殺めたのだ。おまえは未来永劫殺人者で、その罪は消えることがない。
それだけでない。いまやたった一人の肉親となったあの善良なマリア・バルバラの人生におまえが何をしたか考えてもみろ。
彼女は家族を全て失い、傾きかけた家門とスキャンダルだけを背負わされ独りで取り残されたのだ。
お前を愛し、信じた高潔な姉。その愛にも信頼にも値しなかったおまえが彼女を破滅させたも同然ではないか)とささやいた。
全てが今さらどうにもならない事だったが、腹違いの姉にだけは心からユリウスは悔恨を抱いた。
だが、ここロシアで深く悔いても、まさにそれはユリウスの心の中だけの問題であり、彼女はレオニードの言葉を思い出して
いつか自分がこの罪を贖うことがあるのだろうか、それにはどうしたらいいのかとあやぶんだ。
だが彼の言うとおり、忘れられないのなら、結局それが分かる、あるいは裁きの日を迎えるまでは重すぎる罪の記憶を
再び背負っていくしか無いのだった。
35 :
13万字:2008/06/09(月) 20:04:41 ID:???
そして同じくらい彼女を苦しめたのは、クラウスがシベリア流刑、しかも終身刑に処されているという冷厳な事実だった。
シベリア流刑という事が何を意味するのか、外国人の彼女には本当に理解する事はできなかったが、革命派として終身刑に
処された彼がむごい処遇をうけているだろう事は、明らかだった。
ああ・・・!でも生きていてさえくれれば!しかし、生き抜く事、この弾圧の時期において、それがシベリアの監獄での
革命派にとっていかに過酷で難しいことか、ユリウスは知らなかった。アレクセイがどんな日々を耐えているかを知れば、
おそらく彼女はどんな手段を使ってでも出奔しただろう。しかしその頃の彼女はロシアについてあまりにも無知だった。
おまけによみがえった記憶の辛さで彼女の意気は少し挫けてしまっていた。憲兵たちの中に慌ただしく自分を突き放して
去っていった彼の姿。ドイツで置いていかれた時とは事情が違う。追われていた彼に他の選択肢は無かったろうとはいえ、
思い出すたびに彼女の胸は鋭い痛みに貫かれた。そして、もう一つ、もしかしたら一番苦しいかもしれないのは、記憶を
回復した時の透徹した自己認識、自分はとにかく逃げ出したかったのだ・・・クラウスを逃げ場に利用しようとしたのだ
・・・というあまりにも苦い真実だった。
無理とわかっていても今すぐにでもこの屋敷を脱走してシベリアまで駆けつけたい、例え終身刑でも少しでも傍にいたいと
いう狂おしい思いと、それでも又拒まれるのではという恐れに彼女の気持ちは引き裂かれた。決してクラウスの事をあきらめた
のでは無かったが、この頃の彼女は自分自身にすら懐疑を抱き、いわばバラバラになってしまった自己のかけらを拾い集めるのに
精一杯になっていた。そしてやっとの思いで集めたそれらを繋ぎ合わせた所で、できあがる模様が以前と同じものになるのか
どうかすらわからなかった。
そのように自らを苛んでユリウスは日々を過ごしていた。悔恨と疑惑に毎夜眠れずに横たわり、天井を見つめ、いつか疲れ果てて
涙もかれていた。それでも朝は毎日訪れてくるのだった。
だがやがて彼女は少しづつ力を回復させていった。彼女の精神はもろいものだったが、肉体そのものに、自己を再生させるエネル
ギーがまだ残っていたようだった。全てを崩壊させてしまうには、まだあまりにも彼女の心も体も若かったのだ。
皮肉なことにユスーポフ家に軟禁されて外界の刺激から隔離されていることはいわば修道院の僧房に入ったように、苦しむ彼女が
傷を癒すのに必要な孤独と静寂の時間を与えていた。それに彼女自身は気づかなかったが、レオニードに全てを語ってしまった事で
肩に背負った罪の重みはかなり軽くなっていた。彼は裁きも赦しも与えはしなかったが、いわば聴聞僧の役割を果たしたのだ。
そしてあれからは一切何も言わず、ユリウスが自己と戦っているのをただ黙って見ていた。
記憶が回復したことを知らされたヴェーラは驚き、逆に気の毒にすら思った。リュドミールには、ただユリウスが病気とだけ伝えられ
見舞いも禁じられた。彼は心配でたまらなかったが命には別状のあることではないと言い含められ、彼女が冬が苦手なことは子供ながら
承知していたので回復を首を長くして待っていた。そして毎朝必ず、自分で温室の花を摘んできて、彼女の朝食の盆に添えるように
していた。最初の頃は手付かずのままの朝食と共に花も戻されてきていたが、やがてそれがリュドミールからのものだと知らされて以来、
花だけは盆に帰ってこなくなり、やがて少しづつ食事もとるようになっていった。
36 :
13万字:2008/06/09(月) 20:05:12 ID:???
そうしてユリウスは、やがてゆっくりと日常生活に戻り始めた。記憶喪失以前のような攻撃的な態度はとらなかったが、
もちろん、もう子犬のようにレオニードにまとわりつく事はなくなった。一方でヴェーラとリュドミールには変わらず
友情をもって接していた。ヴェーラは黙っていたことを詫び、ユリウスは彼女を許した。(あなたが好きでそうしたん
じゃない事はわかっている。いいんだ。)
時折遠くを見つめていたが、そんな時、彼女の視線は何をとらえているでもなかった。その後、苦悶の表情を浮かべ一人
部屋にひきこもってしまう時、レオニードの視線は閉じられた扉に向けられたが、決してそこに入っていきはしなかった。
あの夜を期に二人の関係が劇的に変わったかといえば、傍目にはそうであるともそうでないとも言えた。記憶を失う以前の
敵対心に満ちて背中の毛が逆立つような関係にも、ここ数年間の子供と庇護者のような関係にも戻らず、二人の関係はいわば
新しい段階に入ったのだ。それは一見距離を置いたよそよそしいものに見えた。レオニードは相変わらず忙しく屋敷には不在がち
だったし、ユリウスも彼に会う少ない機会をむしろ避けていた。
アデール夫人が去った後、ユスーポフ家は兄弟だけの気軽な(と言っても規律には厳しかったが)家庭に逆戻りし、ユリウスは食事も
ヴェーラ、リュドミールと共に席に着くことが多かった。監禁された者でありながら友人、客、家族の間のような不思議な位置に
ユリウスはいた。ことに記憶喪失中の無邪気な時代にはほとんど家族同然だった。だからレオニードのたまの帰宅時も今までどおり
ヴェーラ達と一緒に彼を出迎えても少しもおかしくなかったのだが、ユリウスは巧みに席を外し、レオニードもユリウスのいる場所に
顔を出す事も無かった。
結局二人は急に距離が短くなったことに恐れをおぼえてお互いを避けていたのだ。あの夜、ある意味では記憶を失っていた頃よりも
さらに深い所で二人の心が隔てを失っていた事は確かだった。だが彼らのどちらにとってもそれは受け入れがたい事だった。
だから傍目には、むしろ二人の関係はユリウスが姿を現したころののよそよそしさに戻ったかのようにすら見えたかもしれない。
だが注意深く観察する人間がいれば、彼らが顔を会わせるほんのわずかな時間にレオニードが細心の注意を払ってユリウスの様子を
推し量っていることを、ユリウスが視線をレオニードに向けることを避けつつも、ふとあげる瞳がきらめき、頬がわずかに紅潮している
こと、彼らの間に新たに生まれた一種の緊張感に気づいたろう。次第にユリウスが一人で部屋にいても以前のような病んだ瞳で膝を抱えて
いることは少なくなったことにヴェーラもリュドミールも気づいていた。
「もうすぐ冬が去るからかしら・・・?」
>>33-36 レオユリの心の軌跡が細密に描写されていて、しかも無理の無い展開で大変説得力があり、
まるで「真の原作」を読んでいるような気持ちになりました。
私の方も連載の回が重なる毎に心拍数が上がって来ており、
今日なんかはもう、読み始めた時には200を軽くオーバーしていたのは確実でした。
(これはかなり体に悪いw)
この調子だと次回は一読したところで内容が頭に入って来ないかもしれません。
こんな素晴らしい作品がタダで読めるとは、なんとお礼を申していいのやら。
(おい、聞いてるか!オル窓で儲けようとして大失敗したヘタレ作家、ヘボ脚本家!)
次回以降、ますます期待しております。
(クラ言葉だとぞんざいな表現になってしまうので、今日は「普通の言葉遣い」で書きましたw)
>>32 そうだな、共産主義への恐れが社会福祉を充実させた側面があるな。
>>30 もうひと言だ。その二カ国はまだまだぬるい。
共産主義が最悪の形になったのはカンボジアのポル・ポト政権だろう。
原作が連載中だった頃の話だってのも皮肉だぜ。
(担当は個人的には南米のチェ・ゲバラが好きで、奴のTシャツを愛用してるミーハーだ。
遠く(未来?w)を見据える強い意志が宿った目がいい。
革命に成功して国家のナンバー2になったものの
その地位をなげうって他国の革命に参加、逮捕、銃殺。 わかりやすい男だ)
>>29 夢のオフ会w
う〜ん、原作の中のドレスを着ていけるんだったら、
「私を殴りたいのならそうなすったら?」の時のアデのドレスがいいかな・・w
>>32 それで驚いていてはいけない。表向きは37部目だけど、本当は38部目なんだ。
トロツキーのように闇に葬られたスレが1つある。
だがその秘密を知ったものは消される・・・・というのは嘘w
クラ担
>>9 今さら亀だが
>結局、自分が楽しめなければ文句を言う人は消えて、
スレのためを思って行動する人がこうして生き残ったんですねぇ・・。(感慨)
自分が楽しめなければ文句を言う、
それこそ前スレ129で誰かが書いてた、ここで長続きする条件の「譲歩できる人」の真逆だと気付かされたぜ。
譲歩とは何か、分からなかったが。
>>38 世界一福祉が充実してるとサヨから称えられたスウェーデンが
充実してるはずの福祉による現場崩壊、矛盾に国民が呆れ
社会主義政権が倒れたな。
>>33-36 は〜〜!!素晴らし過ぎて、言葉が、出てきません。貴女様の原作、脚本で、映画や海外大河ドラマを制作して欲しいと、心底思いましたよ!!
又は、池プロで、宮本えりかさんにでも、オル窓を書き直して頂きたい!!(かなり、本気です)
レオニードとユリウスの心理描写が手に取る様に、こちらに伝わってきます。本当に、続きが楽しみですよ♪
ベルのサイトで、長編SSがあり、更新をいつも楽しみにしていましたが、貴女の書くSSは、それに勝るとも劣らない、妄想の枠を超えた大作だと思います。
もし、サイトを作られたら、超人気神職人は、間違いなしだと思いますが、こちらで、ずっと、書いていて欲しいというのが、本音です。w
もしかして、将来は作家希望とか?
それにしても、続きが楽しみです!!
>れに彼女自身は気づかなかったが、レオニードに全てを語ってしまった事で
肩に背負った罪の重みはかなり軽くなっていた。彼は裁きも赦しも与えはしなかったが、いわば聴聞僧の役割を果たしたのだ。
>レオニードの視線は閉じられた扉に向けられたが、決してそこに入っていきはしなかった。
>結局二人は急に距離が短くなったことに恐れをおぼえてお互いを避けていたのだ
悶絶しそうです。たまりません。
>>43 禿同です!!
13万字さんは、言葉の魔術師?
こ、この部分でそんなに反応がくるとは思いませんでした・・・(汗)。
まだ何も起こっていないというのに。
きっと憑き物も喜んでいるでしょう。
しかしこの先の展開で期待を裏切ったらいったいどんな事に。
ダー担さま、あなたまで・・・。
(私のなりすましはご本人ですよね・・・?)
曲の件、ありがとうございます。ショパンではそもそも長さに無理があったのですね。
う〜ん、しかしなぜショパンなんだろう。
チャイコでなく、バッハでなくベートーヴェンでなく、モーでなく、リストは全く聞いたことなく、
ラフマニノフでは同時代過ぎ・・・。
(しかし2章は当分終わりそうにないので大丈夫です・・・。)
あと、共同は私には無理です。ほんと、振らないで。お願い。
>>38 私はホーおじさんがひいきですわ。でもヴェトナムに行っても思ったほどグッズが。
>>39 38部目・・・。どちらにせよ一月あたり3スレ前後消費・・・?
一月3000レス・・・一日100レス・・・?
オル窓で・・・?
ボー然としつつおやすみなさい・・・。
>>45 一日で1000逝ったスレもありましたよ・・・w
そのスレは隠し扉からしか入れませんがw
あ、寝られるんですか?おやすみなさい!
てか、何でロム専だったのにダー担さんがいるかいないか分かるんですか!?
鋭い観察力w
感想言いたいんですがやっぱりうまく言えない・・。
すごくいじってあるのに、毎回自然で違和感なく心に入ってきて
心の葛藤が手に取るように伝わってくる・・本当に凄いです。
どんなに長くても読むのが嫌にならないのは、文章力の為せる技というか・・
無駄も不足もない。
早く続きが読みたいのに、全部読んでしまうのが惜しいです。
読めて本当に幸せです。改めてありがとうございます!
もしかしたら・・大丈夫かも。(シベリアに朗報がw)
どうだっ!
>>1-7 スレたて乙です。(遅)
>>45 13万字さん今日もありがとう。お休みなさい。
(みなさま、お騒がせしました 関東)
48 :
クラウス:2008/06/10(火) 00:10:55 ID:???
>>47 お帰り!出所できてよかったな、関東軍。
終身刑かも知れん、なんて言うから心配したぜ。
(お休みー!)
関西さ〜ん!忙殺されてたんですねw
体に気をつけてくださいね。
過疎の時に関西さんとクラ担さんが頑張って下さってた時のことを何故だかふと思い出しました。
しばらく13万字さんがいらっしゃるので、過疎る心配はないしゆっくりしてくださいねw
(人任せなお前が言うなって?wすみません)
それとスリコギさん、1周年を記念してちょっと感謝の言葉を・・
毎日レスありがとうございます。
スレに対する愛情をいつも感じています。
たとえスリコギ棒で尻ひっぱたかれてもついていきます〜!
スリコギ様ぁ・・・(スリコギ棒ににじり寄ってチュウw)
(よし、これで閻魔帳にプラス5ポイントは貰えるぞ。しめしめ・・w)
(だけど本音です。毎日ほぼ欠かさずに同時刻にレスするの、大変だと思うんですよね。
ネタ振りも有り難いです。)
>>47 お帰りなさーーーい!!!
嬉しいです!
スタスレで‘関東軍’という文字を見るにつけ切ない気持ちになっていた今日この頃、
やったー!!!!
あ、みんな寝ちゃったのか・・・もう12時半ですからね。
おやすみなさーい。
クラ担さんこんばんは!今日は嬉しいこと続きだ〜w
ダー担さんもいたようだしw
関西さんも姿が見られたしw
52 :
イザーク:2008/06/10(火) 00:38:53 ID:???
オフ会の服装ですか?
僕はフリデリーケに買って貰った新品の制服で・・・
(迷うなぁw)
あの、それと・・人を服装で判断するのはよくないんですが、
カタリーナさんの服装はちょっと・・(ry
(と僕が思ってることは、内緒にしておいて下さい。)
>>15 ★服装の話がでたところで、皆さんは、ユリの服装でどれが一番好きですか?
> 私は1部の、レナに「何もかも話そう、ね、そうしよう」と言ってる時のが好きです。
私も、好きです。よくイラストで、あの服を描きました。ブラウス前の華やかなレースっぽいタイ(専門用語忘れたw)が好きで(いかにもヅカ&ベルファン好みの服装だw)似たようなブラウスを着て、回りから浮いてた事も、多々ありますた。orz…
喪服も、綺麗だったし、一部は、夜着を含め、バラエティ豊かなファッションが、多かったと思う。
ユリウスがはじめてロシアに着いた時のメーテルみたいな服装も、好きですw
>>21 > 中学生の時、ミモザ館のアルラウネの部屋着?が気に入って、母に作ってもらいますたww
> (コスプレ母娘だ)
是非、クラ担さんのその部屋着姿を見てみたいwなかなか、色っぽいドレスですよね。
お母様、凄く器用な方なんですね!!よく、手作りされるのですか?
裏山〜。
母上様のファン1号より
54 :
クラウス:2008/06/10(火) 00:49:01 ID:???
>>51 おうw
>>49 >スリコギ棒ににじり寄ってチュウw
おい、生々しい事を言うな!スリコギ棒はあいつの・・
>>52 おっさんの妹の服もいただけないぜ。どれも華が無いってのか、、、
キャラ的にお堅いイメージだからかもな。
>>53 私もお母たまの手作り衣装着てるクラ担さん見たいです〜!
で、私も着せてもらいたい・・・w
>>53 >よく、手作りされるのですか?
いや〜、子供の頃、野暮なのばっかり作って着せられて・・・
アルラウネのは奇跡≠フ一着でしたww
ところで銀河鉄道999、冥王星の駅がペテルスブルクの冬宮の前にある
海軍省のアーチ状の建物そのものだったw
(999、結構好きでコミックス何冊か持ってました)
関東軍さん、お帰りなさ〜い!!(良かった、良かった♪)
イザ担さん、13万字さんも、こんばんは〜!!
寝ようと思ったら、賑やかな声に誘われてしまいました〜♪
ダー担さんも、早く、戻ってきてねぇ〜!!
>>53 それはそうと、関西さんは原作の誰のどのドレスを着てオフ会に行きたいですか?w
>>54 >おい、生々しい事を言うな!スリコギ棒はあいつの・・
おえぇぇ〜っぷ(失礼w)
>おっさんの妹の服もいただけないぜ。どれも華が無いってのか、、、
>キャラ的にお堅いイメージだからかもな。
確かにそうですね・・orz
結論=黒髪キャラはダサイ服
アレクおばあさま← アントニーナにバカにされてた
エルヴィラ ← 一目で客をとって生活していたと分かるような(ry
カタリーナ ← 柄に目がチカチカする
ヴェーラ ← ぱっとしない
マリアバルバラ、ガリーナ等々・・・
あ、例外がいた。ドイツ時代のアルラウネは素敵だったw
ヴァルハラで上着脱いでるところとかカッコイイし綺麗。
あのブラウス好き。
>>59 >ドイツ時代のアルラウネは素敵だったw
そういえば中学時代はあいつが嫌いで
初出の時に着てる(マフ持ってるやつ)ドレス
襟と帽子の薔薇の花の模様を「人骨」に変えて描いたおぼえがあるなw
レオ様は軍服以外、まったく想像できないなあ。
1部ラストのユリが着てるようなスーツなんかだと、
想像しただけでムズムズしてくる。
>>55 > 私もお母たまの手作り衣装着てるクラ担さん見たいです〜!
> で、私も着せてもらいたい・・・w
うん、うん、見たい!!www
>>56 > アルラウネのは奇跡≠フ一着でしたww
お気に入りだったのですね!お母様の愛情が籠ったドレス姿、是非、拝見したいwww
冥王星の駅がペテルスブルクの冬宮の前にある 海軍省のアーチ状の建物そのものだったw
999、好きだったのですね!私も、一時、好きでしたが、(余り詳しくないけど…)映画版の方が綺麗でしたね。
クラ担さん、凄い!詳しい!
>>33-
>>36 13万字様
今回も、頂きました。
そして御馳走さまでした。
なんだか、感動です。本当に原作よりずっと良いです。
どの箇所も説得力があるのですが、特にココ↓
>結局二人は急に距離が短くなったことに恐れをおぼえてお互いを避けていたのだ。
唸りました。
なるほどね〜 はぁ(溜息)
本当に素晴らしい憑きモノが13万字様に憑いて下さったようで、憑きモノに感謝です♪
次回も楽しみです。
>>32 遅くなってすまん。
>書き込みルールがいまいちわからずROM専で失礼しております。
ロシア語が解らないのか?(そりゃないな)
前にも言ったがあそこは雑談用だ。時事ネタとか、趣味の話とかな。
アク禁食らったやつが向こうでオル窓の話をするから混乱するんだと思う。
ロシアの地でのお前の初カキコ、待ってるぜ。
>>60 さぞ意地悪そうな顔をして描いてたんだろうなww
>>61 ムズムズが伝播してきました・・orz
>>56>>62 何故か家に999のDVDがあるので確認してみようっとw
>>64 独り言
(そうか・・そういえばロシア支局の
13万字さんカキコはなりすましだったんだ・・w)
>>58 > それはそうと、関西さんは原作の誰のどのドレスを着てオフ会に行きたいですか?w
う〜ん、華やかさで、言えば、アデールの夜会用のドレスかな?(似合う、似合わないは、おいといてw)
アルラウネのドレスも、いいかな?
遅くなりましたが、アク禁解禁祝いを頂きありがとうございました。
___
つ| 内 |
| 祝 |
|=¥=|
| |
|___|
つまらない物ですが、どうぞお納め下さい。
イザ担・(ついでにw)関東軍
>>68 Cawaii!
いえ、いえ、どういたしましてw
70 :
68:2008/06/10(火) 01:54:20 ID:???
あら、えらいズレてる・・・
>>67 アデールの服装はいいですよねw
関西さん、クラ担さんがアデの服装か・・・
叩きスレでこのスレ褒められててびっくりした!!
嬉しいな。神たちと良住人のお陰だぁ♪
(褒めてくれた人が変な人に自演だと言われちゃわないことを祈ろう・・)
>>45 >う〜ん、しかしなぜショパンなんだろう。
ひょっとすると、ゼバスの編入試験でユリが弾いたのがショパンだった、という印象が残ってる?
13万字さんはオフ会、どのドレスにします?
(アオザイ、なんて答えそうw)
>>71 ダー担さんがあっちに行って「自演乙」とかやるかもww
>>72 >ダー担さんがあっちに行って「自演乙」とかやるかもww
アク禁なのに、出来たらネ申!!!
オスカル、そろそろおれたちも寝ようか。w(アンドレ)
おやすみなさい。
>>73 頼みの綱のケータイも何故かはじかれるって言ってたな。
(さっきから30分以上PCがジリジリいいながら内部で何か作業してて
言う事をきかん。仕方ない、寝るか・・・・。お休み)
76 :
名無しさん@ピンキー:2008/06/10(火) 12:21:30 ID:zYaBSG/x
ageてしまった。申し訳ない^^;
>>76 有難うございます、さっそく懐かしく読んで来ました・・・が、驚愕の事実が!!!!
どうか皆さん、過去スレを読んで、「SS職人のふりをしてる名無しは住人Sか?」なんて言わないでくださいよぉ〜(泣き)
私、当時、SSの意味を完全に取り違えてて、「小学生の頃から書いてる」、なんて自慢げに言ってますけど、とんでもないです!
本当の意味のSSなんて書いてるはずもございません。
ああもう、すごい勘違いを・・・・orz
SS=ショート・ショートという、一行ネタおよび、それに毛が生えた、4コマ漫画風にセリフだけを数行並べただけのもの・・・、
うまく説明できませんが、結局ただの「妄想カキコ」「落とし文」(←古い言葉です)のたぐいのコトを“SS”だなんて得々と言っておったのです。
あああ、恥・恥・恥に塗られた私の過去が、、、、、
>>33 13万字さん、GJGJ、はやく続きを・・・!
(ああ、せっかくの余韻が過去スレ見た事で吹き飛んでしまった)
(ところで、あげ荒らしに噛み付いてたクラウスはクラ担さんですか?・・・と道づれにしてみよう)
>>49 いくらなんでも生々しいので、プラス1点どまりw
>>78 笑ったww 過去スレ見てこよう
さて、恥に塗られた過去はどのあたりですかな?w
>>76 ありがとう。
自分のネタやなりきりの痛さも、
今となっては苦笑しながら見れるものだね。
>>78 900あたりからは、スリコギさんとクラ担さんと、
私の会話だったんだねw
アレクファンという経緯も辿ったスリコギさんw
それにしても、エロ妄想歴長いですね〜(感心)
(みんな心配かけてごめん。携帯の接続は治ったみたい。)
ダー担
>>76 ありがとう。
自分のネタやなりきりの痛さも、
今となっては苦笑しながら見れるものだね。
>>78 900あたりからは、スリコギさんとクラ担さんと、
私の会話だったんだねw
アレクファンという経緯も辿ったスリコギさんw
それにしても、エロ妄想歴長いですね〜(感心)
(みんな心配かけてごめん。携帯の接続は治ったみたい。)
ダー担
>>81 ダー担さん こんばんは〜!
>>82 ダー担さん こんばんは〜!!
(声かけ運動実施中♪ 関東軍)
84 :
レオ:2008/06/10(火) 19:54:36 ID:???
誤爆すまぬ。
>>72>>73 >ダー担さんがあっちに行って「自演乙」とかやるかも
人聞きの悪い事を書くでない。
昨夜眠れずに携帯から叩きスレを閲覧していたが、
近頃、あいつがなりをひそめていたようなので、空気の読めぬレスをつけ、
呼び込もうと目論んだまでだ。
(当然、自演乙と書き込みに来ることを想定しての自演だ。)
ふん・・・あのアンチは、
予想通りすっかり見なくなったが、
左翼思想を叩く輩が、嬉々と使っておるな。
まあよい。
>>68 私の分もありがたいことですじゃ。
私からもスリコギさんに閻魔帳にプラス5点の推薦状を・・
おお。もう結果が・・・・残念じゃが・・
いくらなんでもズレズレなので、やっぱりプラス1点どまりw
(私も過去を旅してこよう〜)
アク禁組みがみんな戻って来てうれしいぜ。
>>76>>77 帰宅するなり読ませてもらったぜ。
そうだ、あの時おれはスリコギの事をパロ板の職人だと思ってたんだ。
SSの意味はサイド・ストーリーだと思っていたが、さっきググってみたら色んな意味があるんだな。
↓
同人用語。
アニメ、ゲーム、漫画などの世界観や登場人物を用いて、原作にはないエピソードを二次創作した短い小説のこと(かなりの長編大作だった場合、あまりSSとは呼ばれない傾向がある)。
その多くは、批評性の強いパロディ的要素よりも「原作では描かれていないけど、こういう出来事があったに違いない/あったらいいな」という補完的な欲望から書かれることが多い。
語源は定かではなく、「サイド/サブ/ショート/セカンド」などのSに「ストーリー」のSを加えた略称ではないかと言われている。また、「ショートショート小説」の含意もある。
かつてSSの作者は圧倒的に女性が多かったが、エヴァ、ギャルゲー全般、マリみて等のブームを経た現在ではSSを書く男性も増加している。
海外では"Fan Fiction Novel"と呼ばれる。
って事だが、「補完的な欲望」・・・、まさにそれだな。
>>81 横からだが、おれも読み始めて10分間くらいはイザークのファンだった。
強制的にイザ目線にされたからな。
だからおれ(クラウス)が怖かったらしいぞ。
ユリウスがおれを気にするようになったらすぐにイザークからは心が離れたってわけだ。
(携帯が直っただと?ろうそくが消える前の(ry )
シボウプラグ
90 :
クラウス:2008/06/10(火) 20:53:16 ID:???
>>84 自演決め付け荒らしを呼び込むため、か。
さすが策士のあんただけあるな。
それより、あれじゃまるっきり広告だぜ。
スレ発展の為には云々の、あんたの担当の面目躍如たるものがあるぜ。
>>87 10分・・・w
イザ熱は、火事でレナ助けたあたりから、
加速度的に上がったな〜w
92 :
クラウス:2008/06/10(火) 20:59:04 ID:???
>>79 過去スレを見て、青い汗や赤い汗がブワーッと出た。
>(ところで、あげ荒らしに噛み付いてたクラウスはクラ担さんですか?
俺はクラウスだ!、のコテの奴なら違うぜ。
知ってるだろうが、初期の「クラ担」はおれじゃない。
というか、この上詮索はやめてくれ。今日は精神的にダメージを受けちまったorz
93 :
クラウス:2008/06/10(火) 21:00:56 ID:???
>>91 おれは加速度的に(ry
恋愛なんか知らない七三苦学生、のあいつが好きだ。
>>90 あの荒らしにとっては、
(あいつがそうと認めた)KYなレスが餌なんだろうからナ。
もう面白くなくなっチまっタんだろうw
>>72 オフ会・・・。バーチャルなら自前の顔もスタイルも不問ですな。
それなら私もアルラウネ!
ミモザ館のギリシャっぽい奴か(しかしあれを部屋着にとは・・・!)
ヴァルハラの時のマントと乗馬服かな?
>>87 補完的な欲望・・・。10何万字をすらすら書けるのも
これが「なぞり」の世界だからということはしみじみ実感いたします。
そして移転前のスレに男性がいた気配にびっくり!
では今日の分、トン
(7)
そんなある日、レオニードが言った。ユリウスはそろそろロシア語を学ぶべきだと。これまでは脱走を警戒され、
ロシア語を学ぼうとするユリウスの試みはさりげなくも悉く絶たれてきた。身の回りの世話をする者もフランス語を
理解する者だけとし、ヴェーラ達にもユリウスにロシア語の書物やことに新聞を与えるのを禁じてきた。
(それでもユリウスは数年を過ごすうちに自然自然と片言程度ながら、ロシア語を解しつつあったのだが・・・。)
ロシア語の習得が許されたことに、ユリウスは「ドイツに帰さない」というレオニードの意思を見る気がしたが、
それが彼女にとって官憲に渡されない安寧を保障するのか、ついにロシアに終生監禁されて故郷とは永遠に断ち切られる
事を意味するのかまではわからなかった。そして記憶を取り戻した今、ロシア語をマスターすれば、ユリウスが脱走して
自由を得ようとする可能性も高まるのに、あえて学習を許すレオニードの真意をユリウスは図りかねた。
だがちょうど彼女は少しづつ気力を回復してきたところで、何か集中できる事があるのはありがたかった。ロシア語の習得に
真剣に取り組んでいれば、その間は自らをさいなむ様々なことを考えなくて済みそうだった。突然の兄の方向転換にヴェーラも
とまどいながら、ユリウスの家庭教師をかってでた。(本来ならいくらでも家庭教師など都合がつくものを、レオニードは
ユリウスが外部の人間と接触を持つことは相変わらず禁じていた。)
ヴェーラはユリウスの記憶の回復と共に兄と彼女の関係も変化せざるを得ないだろう事は察しつつも、その方向性には第三者
としては傍観を決め込むしかなかった。
やがて春も半ばを過ぎ夏も近づいた頃、珍しく軍務を午前に終えて邸に戻り、平服に着替えたレオニードが階段を上がると、
踊り場の出窓に陣取ってユリウスが本を読んでいた。
そこは庭から生い茂った木々の梢に包まれたような場所で、レオニードの少年時代のお気に入りの読書場所でもあった。
彼は懐かしい気持ちでふと足をとめ、「何を読んでいるのだ?」と久しぶりにユリウスに声をかけ、本を覗き込んだ。
レオニードの足音にも気づかず、没頭していたユリウスは驚いて顔をあげ、だが素直に表紙を見せた。
「プーシキンか・・・。革命家どものバイブルだな。だが美しいロシア語だ。学ぶにはもってこいかもな。」
ユリウスは開いたページの詩をつぶやくように読み上げた。
「日々のいのちの営みがときにあなたを欺いたとて
悲しみを またいきどおりを抱いてはいけない。
悲しい日にはこころをおだやかにたもちなさい。
きっとふたたびよろこびの日がおとずれるから。
こころはいつもゆくすえのなかに生きる。
いまあるものはすずろにさびしい思いを呼ぶ。
ひとの世のなべてのものはつかのまに流れ去る。
流れ去るものはやがてなつかしいものとなる」
(本当に・・・そうだといいのに・・・)
出窓に並んで腰掛けた二人の瞳には外の新緑が映りこみ、ユリウスの瞳はさらに若葉色に澄むようだった。レオニードは、
つと胸をつかれて、視線をユリウスからそらした。
一方のユリウスは久しぶりに彼がごく間近にいることをなぜか意識してしまい、頬に僅かに血が上るのを感じながら、
レオニードの顔は見ず傍らにある彼のシャツの肩先を見つめていた。軍服をまとっていない彼の姿はなぜかいつもユリウスを
とまどわせた。
「だがもうこれを読みこなせるとはずいぶん早い上達だな。」開かれた頁を指ではじき、ぶっきらぼうな調子でレオニードが
言葉を接いだ。
「おまえ、隠れてロシア語を学習していたのではないか?脱走に備えての独習か。ご苦労なことだったな。」
久しぶりの皮肉な物言いにユリウスは以前のような反発よりも、むしろ気持ちが傷つけられるのを感じた。
「そんな・・・。独習なんて・・・しようにもあなたは全て取り上げたじゃないか。新聞も、本も。
フランス語しか許されなくてもここはロシアだ。この館の中だけで暮らしていても自然に言葉は入ってくるよ。」
せいいっぱいの反論にもレオニードは答えず「どうだか」という顔で庭の方を眺めていた。
その冷たい横顔にユリウスは思わずつぶやいてしまった。
「記憶を失ってた頃はあんなに優しかったのに・・・。」
それが耳に届いたレオニードも窓を包む新緑をみつめながら言葉を返した。
「お前も人が違ったように素直だったな。どちらが本当のお前なのだ?」
いつもの低いがよく響く声と違う、かすれたかすかな声のつぶやきにユリウスは思わずレオニードを見あげた。
彼の顔にはユリウスが初めて見るなんとも形容しがたい表情が浮かんでいた。
そして本当に久しぶりに二人の瞳が合い、彼らはそのまま凍りついたようにお互い視線が外せなくなってしまった。
息詰まるような数十秒、いやもしかしたらもっと長い時間が過ぎ、やがてレオニードはそっと手をあげユリウスの頬に触れた。
視線はユリウスの瞳に据えたまま、軽く曲げられた指の背だけが頬の輪郭をたどるように微かにかすっていき、その指がそのまま
ユリウスの金髪にもぐっていった刹那、ユリウスはその感触と、これ以上見つめられる事についに耐え切れなくなり、目を閉じてしまった。
その瞬間、レオニードは引き寄せられるようにくちづけしかけ・・・からくも留まった。
そしてユリウスの肩を邪険に押しやると、怒ったような顔つきと足取りでさっさと階段を降りていった。目を閉じていたユリウスには
何が起こったかわからず、いや本当はわかりたくなく、出窓に腰掛けたまま呆然と彼を見送っていた
二人にとってそれは出来事とも言えない、小さな波紋に過ぎなかった。そしてその数日後の事だった。
「ユリウス、いい知らせがあるのよ!」
「どうしたのヴェーラ、楽しそうだね」
「聞いたらあなたもきっと喜ぶわ。いいことユリウス、夏の別荘にあなたも連れて行くお許しをお兄様がくださったの。」
「夏の別荘・・・?」
「田舎の本宅とは別で、それは小さな、小屋みたいなものだけど湖のそばにあるの、静かで素敵なところよ。
私も4、5年ぶりかしら。革命騒ぎも少し落ち着いて最近は治安も良くなったし今年の夏はここも暑くなりそうだから、
ひさしぶりに田舎で楽しんでこいってお兄様が。」
「・・・僕を外に出すのを許すなんて、信じられない。」床に目を落としたユリウスの手をとってヴェーラは
「ごめんなさいね、ユリウス・・・。何年もこんな状況で私達本当にあなたにひどいことをしている・・・」
「ヴェーラのせいじゃないよ。」
「でもお兄様がなさってることなら、ユスーポフ家の者も同じ咎だわ。別荘に行くぐらいで許されるとは思わないけれど、
このままでは誰だっておかしくなってしまう。だからお兄様の気持ちが変わらないうちにさっさと準備してしまいましょう。
矛盾する事を言うようで申し訳ないけれど、もちろん警護の者もつくわ。
あなたに完全な自由が与えられるわけではないのよ・・・。」
「・・・」さらに黙り込んでしまったユリウスを眺め、ヴェーラは言葉を次いだ。
「それに・・・ね、正直に言いましょう。兄には私たち妹弟と、そしてあなたをこの屋敷から遠ざけておきたい理由があるの。
この間アデールが来たでしょう。」
アデールの帰還は本当に久しぶりのことで、ユリウスは彼女の視界に入って機嫌を損ねぬよう自ら自室にこもっていたが
(直接言葉を交わす事は無かったが、アデールの彼女への視線の冷たさにはいくらユリウスでも気づかざるを得ないものがあった)、
すぐに階下からものすごい悶着の気配が伝わってきた。傍目には冷静沈着の鑑のようなレオニードと宮廷の貴婦人の中でも
群を抜いて優雅で美しいアデールの組み合わせなのに、二人を一緒にするとなぜこのような険悪な様相をきたしてしまうのか、
これは誰もが首をひねる謎だった。結局アデールは半日ともたずにまた屋敷から出て行ってしまった。
「正式な話し合いに入りたいようだわ。アデールに言わせると本来主人夫婦だけのものである筈の屋敷に余分なコブが
ついているのが諸悪の根源らしくって、そんなものがいては話し合いも冷静にはできないのですって。」
少し笑ってヴェーラは続けた。
「コブ扱いは失礼だけど、彼女の気持ちもわからなくはないわね。
コブとしてはおあいにく様としか言いようがないのだけれど・・・」
ユリウスは確かに、ユスーポフ家は兄弟の団結が強いと思った。3人の母はリュドミールを産んだ後ほどなく亡くなり、
父親も外交と軍務の重責を担う任務で留守勝ちだった上に妻の死後数年で暗殺される憂き目にあった。士官学校を出て間もない
レオニードが家督をつぎ、軍務に邁進しながらも妹弟の後見を果たしてきたのだ。大貴族といえど、いや大貴族だからこそ
油断していると狡い使用人や親戚に財産をかすめとられるし、当主が侮られると足元をすくわれ宮廷での地歩を失う。
稚いリュドミールを育てつつ、まだ若かった兄妹は支えあいながら名家であるユスーポフ家を守ってきたのだ。ユリウスは
ヴェーラの少し口の軽い侍女からそんな話を聞かされたことがある。(美少年めいた魅力のあるユリウスに夢中になる侍女は
常に数名発生していた。)
苦労知らずのアデールには、そんな中に割って入るのはかなりの努力が必要だったろうが、お嬢さん育ちの彼女にはそもそも
努力が必要なことすらわからなかったのだ。
「まあそういうわけで、私達は邪魔者として、夫婦水いらずにするべく田舎へ追い払われるわけよ」と笑いながらヴェーラは言った。
「だからこれは許可というより命令ね。さあ、わかったらさっさと準備をしてしまいましょう。あまりもたもたしていると、
別荘が近いもの同士の招待合戦に巻き込まれてしまう、それはごめんこうむりたいのよ。」
もちろん、準備といってもユリウスには大層な持ち物など全く無く、せいぜい着替え少々と楽譜、それにロシア語の教本程度だった。
侍女が小さな荷物を造ってくれているのを眺めつつ、ユリウスはレオニード達の正式な話し合いとは離婚のためなのか、
復縁のためなのかふと訝しく思った。
だがすぐに、このユスーポフの宮殿を出て汽車に乗るなど本当に数年ぶりである事に思いを馳せ、自由の予感に頭がくらくらした。
(一体、レオニードは僕が脱走するという可能性は考えないのだろうか?道理がわかっていても僕がどんなに衝動的なことを
やらかす人間か知っているだろうに・・・。
ロシア語を学ばせ始めておいて、このタイミングで丸1日以上移動にかかる別荘に行かせるとは・・・。)
この処遇の意味にユリウスは頭を悩ませた。
流れを切るようなとこに投下ですみませんでした・・・。
お風呂いってきまーす。
>>96-100 GJ〜!!!
ああん、レオ様とのキスはお預けですか〜!
焦らしますねぇ〜、そこがまたいいのですがw
どんな展開になるのか全く掴めなくて、全部が新鮮〜!
続きも楽しみです!!
>これが「なぞり」の世界だからということはしみじみ実感いたします。
いやいや、物語の再構築能力に平伏したいですw
>>84 レオニード、あれはあなたの自演だったの・・・?
ぼ・・僕が喜んでいるのを尻目に・・・
(不自然なのを、あえて自演と思わないようにしてたのにぃ〜!w
アク禁解除良かったwお帰りなさい)
>>96-100 今夜もますますGJGJ!
一気に読みたい・・・・・いや、それでは楽しみが早く終わってしまう・・・・
いや、それでも・・・・・
(何故か読むたびに苦しくなる今日この頃・・・)
>>101 おうイザ担じゃないか、今日は早かったんだな。
おれは過去スレ見たショックで、晩メシを食う気にならなかったんだ。
そのうえ13万字のSSに萌えちまって一層食欲が遠のいたぜ。
だが食わねえと体が持たんから今から食うぞ。
ここを覗きながらなw
>>79>>86 二人合わせても2点どまり・・(涙)
>>92 >過去スレを見て、青い汗や赤い汗がブワーッと出た。
クラウス、大丈夫ですか・・・!?
へ、変な汗が出てますよ・・・
(注射したら、目から涙流す人形を友達が持ってたこと思いだしたw
赤の色水注射したら日には・・orz)
>>104 クラ担さん、覗きながらはだめですよ!
前に消化に悪いと言われていたじゃないですかw
これ以上痩せたら、本当にアレクセイのようになってしまいますよ〜(泣
追加。ゆっくりご飯どうぞw
>>106 大丈夫だ。
今日会社で帰り際にジュースとアイス2本奢られたからな
カロリーは足りてる。
(糖尿病まっしぐらw)
>>96-100 ありがたや、ありがたや〜(ナムナムw)
からくも・・からくもですね〜 くうぅ!
ユリがレオ様に管理されているって状況って萌えますねw
今日も本当にGJ!!!
>>108 夜更かしと甘い物喰いはメタボ街道まっしぐら〜
(ネットしだしてから、私は若干体重増えました・・orz
画面の前から動かないからかな?w
世の中のニートやオタクが太っているイメージなのは、ネットしてて動かないからだ!
と、体重増えて初めて身をもってそう思いましたw)
>>109 >ユリがレオ様に管理されているって状況って萌えますねw
萌えます、萌えます〜!
>>96-100 GJ!!GJ!!今日も、楽しませて、頂き、ありがとうございます!!レオニードとユリウスのキス寸前には、ドキドキしましたが、ま、楽しみは、後の方が、いいですしね。二人の間に流れる、微妙な空気に、何とも言えない気持ちになります。
盛り沢山の、エピソードと共に、次の展開を非常に楽しみにしてますよ!!
13万字さん、乙かれさま〜!!
>>103 >何故か読むたびに苦しくなる今日この頃・・・
あ〜、なんか分かる・・・
13万字さんのSS、今日までの分(アナのオルグの場面は除く)で大体何万字ですか?
あ、つまり何分の一かって知りたいんですw
>>114 一章w(アナと会うまで。オルグ部分は2章です。)が5万6千字で、今日の投下分までで3万2千ですね・・・。
いつのまにか1章の半分過ぎてました!
ちなみに全体では今日で14万2千くらい?になってました。いつの間に・・・。
私から皆様に質問なのですが、あの〜様々なSSや共同を書いてこられたと思うのですが
PCとかには残してらっしゃるのですか?
私はもし今自分に何かあって、このパソの中身見られたらどうしようというのが
一番の心配事なのですが・・・。
>>115 おお、4分の1ってことですね、ありがとうw
>PCとかには残してらっしゃるのですか?
残してはいますが、まず読み返さないですね〜w
自分のPCの中にある内は平気なんだけど、公表したら最後、もう、恥ずかしくて読み返せません。
今書き直し中なのですが、もうそれは死ぬ思いで・・・orz
吐き出した唾をもう一度口の中に戻したくないのと同じです。
(キッタナイ喩えでスマン。エロSSだからそうなるんでしょう)
書きかけのもの以外は全部ネット上に残ってるから、保存しておく必要もないんですが、
まあ、それなりの愛着もあるので・・・。
クラ担
(ちょっとお風呂に入ってきま〜す)
>>116 ありがたいソフトがあるものですね・・・。
導入を真剣に考えてしまいますよ。
>私自身は、どんなに恥ずかしいと思うことが表に出ても、
結局はそれが自分が生きてきた「証し」である以上、
それが他人に受け入れられようと、受け入れられまいと、
自分のことは自分で引き受ける、ということがやはり大切なこと
なんじゃないかと思っている。
そんなに達観できない〜(泣)。
きっとこの人はいい年してSSなんか書いたりしないんだ。
クラ担さんは残してらっしゃるのですね。
2chならネット上にも残るって事ですね・・・。
じゃあ私が今ぶんすか投下してるものも残るって事か。ゾゾ。
あ〜なんか複雑な気持ちになってきたところで
お休みなさい・・・。
>>118 おやすみなさ〜い!
明日の夜も楽しみにしています!
120 :
クラウス:2008/06/11(水) 00:37:05 ID:???
>>78 おいスリコギ、言いだしっぺのお前がオフ会のドレスを決めないのはどういう事だ。
他の連中も早く決めろ。ロム専もだ。
(今夜は疲れた、もう寝るぞ)
121 :
名無しさん@ピンキー:2008/06/11(水) 00:39:59 ID:uSiP5eOh
(お疲れ様wおやすみなさい)
13万字様
今夜も素晴らしかったです。
次回が待ち遠しいです。
地下活動・・・を、夫や子供に知られたら・・・
あぁ恐ろしい〜 そんな事は考えたくないですね。
でも、PCの中身以外にも家族に見られたくないモノがいろいろあるなぁ・・・
ホント、いつ死んでもいいように身辺整理しておかなきゃ・・・
皆さんおかえりなさ〜い、お疲れ様です。
>>96-
>>100 本当に焦らしますねぇ〜〜。
こんな気持ちになったのは28年ぶり、連載中のオル窓を必死で読み、次号を待った高校時代以来ですよ〜。
なんだかすっかり若返った気分、乙女心で
>>120、はい、決まりましたwアナがユリに面会に来た場面の豪華そうなレースのドレスにします。
過去スレで私がSSと勘違いしてた、小学生の頃書いたモノがどんなのだったか、紹介します。(イラネって?)
職人に成りすました前科がばれて、もうヤケです。
好きだった漫画やアニメのセリフを、オルキャラの名前に変えてノートに書いていましたorz
(セリフだけですから、ちょうど台本のようになります。)
その中のひとつ。16・7の少女が急死した父親の跡を継いで、会社社長になるんですが、次々嫌がらせをして乗っ取ろうとしてくる大商会と戦う・・というお話。
女子高校生ですから、会社経営も株の仕組みもわからない。そこで若いイケメン社員がSな教育係になって、ヒロインを怒鳴りまくりながら補佐するんですが、
気に入ったやりとりを名前と言葉遣いを変えて、ノートに書いて楽しんでいたんです。(/ω\)ハズカシー
(高校生の頃のも、似たようなやりかたで、微エロな少女漫画のを同じように・・・・。見せてあげた友人達は、今冷静に思えば、引き気味ですた、、、)
>>81 >アレクファンという経緯も辿ったスリコギさんw
アレクファンだったのを、すっかり忘れていたぐらいですから、ちょっとした浮気程度のものです。
でも今でも、すごく情に厚くて迂闊な、愛すべきキャラだと思います。
ところで、私も関西さんもクラウスを熱烈に愛してたのに、レオ様に心を移したことから、
ユリだって記憶を無くさなくても、十分その可能性は・・・・・、と13万字さんのSSを読みながら、ずうずうしくもユリを自分と同じに考えたい今日この頃です。
ロシア支局>850
>(コテつけテはっきり意見すルことを教えテくれタ先駆者!)
いいえ、それは違います、先駆者はイザ担さんなんですよ。
どちらかというとイザ役でドンくさいキャライメージがあった彼女が、コテつきで決然と意見されたのが目から鱗だったので。
発言に責任を持ったコテハンの威力の前には、「名無し」で逃げ道を用意している意見なんか・・・・、でしょう。
何様だ、と叩かれるリスクも同じ大きさになりますけどねw
(そうそう、名無しだった頃のタメ口、今読むとスゴイ違和感が・・・。
そのうえ、覚えたてで、使ってみたくてしょうがなかった2ちゃん用語、恥ずかしすぐる・・orz〜だお、は流石に無いと思いますが・汗)
スタスレにある太宰治の「人間は恋と革命の為に生まれてきたのだ」で思い出したんですが、
「恋と革命と」
って、オル窓関係の何かのタイトルだった気がするんですが、、、関西さん、オル小説でそういうサブタイトルはありませんか?
(非常にクサイ・・・ヅカ窓かも、、)
太宰の『斜陽』では、太宰がモデルの主人公の子を産んだ華族の女性が
「今日もあなたを知る方が、あなたについてつまらぬ噂を聞かせてくれます。
どうぞ、あなたはあなたの革命をお続けください。
M.C.様、マイ・コメディアン」と男を見限る描写があるのを思い出しました。
>>115 >PCとかには残していらっしゃるのですか?
パロ板に貼ったものから消していっタよ。
万が一親に見られたらひとたまりモないから...
只でさえ2chはやメろと言われテいるのにw
しかし、すごいボリュームだナ。
本スレの前スレからあまり経っテないのに、
これだけ書き上げルなんてすごすぎ...!
>>123 ああ...そうダったな。俺は、19部のユリア事件のイザ担の、考え込んだ勇気あル対応(ユリアに話かけナい)に、
本当の思いやりを学んだ気がしタ。
旧20部の「あきれてものも言えなくなりました」
にもナ。
あれが無かっタら、
得体の知れない名無しの一行叩きが、
もっとだらだらト続いタかもしれナい。
自分への都合を優先させナい強さ...実直さ、
見ならわなきゃナ。
俺も、ここ見つけテ少したっタ頃だっタか、
名前替え小説サイトで「ユリウス」「ダーウ゛ィト」
、と当てはめテ、
読んだこトあるぜ。なかなか萌えタ。
(エロではない学園もの)
それからここ来た時やっぱり2ch用語「スマソ」とか、嬉々ト使っテた!!w
>>120 スリコギではないが、ふってくれテるのに申し訳ナいが、
あのオフ会サイト、セキュリティ〜みタいなのが働いて、
見れなかっタんだ。
想像デ悪いケど、俺もアルラウネのドレスにさせテもらうw
じゃ、SS読んできまース!
>>127 >あのオフ会サイト、セキュリティ〜みタいなのが働いて、見れなかっタんだ。
Fire foxだと何故か見れないね。IEで見てみて。
>>125 男を見限った瞬間、女の身の丈がスッと男よりも高くなるよね。
斜陽は読んだ事ないけどw
関西さん、役員で忙しくなったんだね。
無理しないでね。
>>123>>126 おれも2ちゃんに来たばかりの頃は用語、使いまくっていたぜ。
今見たら頭の悪そうなレスに顔が赤くなりそうだorz
イザ担の勇気ある行動、おれも絶賛してやりたいんだが
あんまり言うとあいつ照れちまって出て来難くなるだろうから、おれはやめとくぜ。 w
(野良猫が産んだ子猫が家の中に入っちまってて、外に出すのに苦労した。
これから仮眠だ。また後で来る)
叩きスレ見て、みな考える事は同じと実感・・・。
でも連載終了後20年以上たっててもここまで皆を
悶々とさせる御大はやはり偉大な才能だったですね・・・。
ではトン。
8)
もちろん、ユリウスは脱走などできなかった。車と汽車で移動する際も常にレオニードの配下の兵が数名まわ
りを固めていたし、だいたい金銭というものがユリウスには全く無かった。多少収まったとはいえ、いまだ混乱
が続く(らしい)ロシアに一文無しでろくに言葉もわからず飛び出したところでどうなるものでもなかった。それ
どころかレオニードに言われたようにあの不気味な僧侶の手に飛び込むのがおちかもしれない。ロシアに初めて
着いた頃のユリウスならばともかく、クラウスにあっさりと見捨てられた記憶に苦しむ今の彼女にはそんな気概
はもうなかった。それになんとか脱走したところでユリウスには行くあてがない。アレクセイ・ミハイロフがど
の監獄に収容されているかすら機密扱いで知るすべがなかったのだ。(せめてそれぐらい探っておくべきだっ
た・・・。レオニードの書斎に何か鍵になる情報があるだろうに。)だがもちろん彼女の手が届く範囲にレオニー
ドがそのようなものを放置しておく筈もない事はユリウスもじゅうじゅう承知していた。ユスーポフ家の豪奢な
生活のお相伴にはあずからせても、彼女には金銭も知識も自由もとことん与えないのがレオニードのやり口だ
という事をユリウスは実感した。
リュドミールはユリウスとの初めての遠出に興奮して傍を離れなかった。ユリウス自身、久しぶりの外界に圧
倒され、最初は過ぎゆく街角や道を行きかう人々に恐怖すら感じたほどだ。(ほんとうになまってしまっている・・・。
虜囚は牢獄を恋い慕うというが・・・)ヴェーラはそんなユリウスの様子を痛ましげに見ていたが、リュドミール
の「ユリウス、どうしたの、ねえまた気分が悪いの?僕、手を握っててあげようか?」無邪気だが真剣な声にユ
リウスも笑いを見せ、「ううん、病気じゃないよ。でもそうだね、そうしてもらえるかな?リュドミールももう幼
年士官学校の準備に入るんだもんね。騎士の仲間いりだ。この旅の間は僕の騎士になってもらおう。」
「いいよ、じゃあ約束だ。僕がユリウスをお守りする騎士でユリウスは僕の貴婦人。」早速膝まづくリュドミール
に接吻のため手を与えながら、ユリウスとヴェーラは思い切り笑った。
だが汽車に乗り込む時、あの頃と変わらぬ駅舎と雑踏にユリウスは立ち尽くした。4年と少し前の春この駅に
着いた時の、無鉄砲で根拠の無い希望に満ちていた己れを思い出し強烈に胸を締め付けられた。あの頃と今では、
何もかも状況は変わってしまった。そして自分は何て愚かだったことか。リュドミールは少年らしく汽車に気を
とられていたが、ヴェーラはユリウスの様子に気づき、声をかけようとしたがやめた。ユリウスの今の過酷な状
況は兄によるものだった。それに手を貸してるのも同然な自分が同情を示してどうなるというのだ。だが、車窓
の風景が田舎に移るにしたがって、しだいにユリウスは初めて見るロシアの美しい夏の大地に目を奪われた。や
がてその口元には小さな笑みが浮かび、ヴェーラをほっとさせた。
翌朝別荘に到着後、困った事態が判明した。ユリウスの着替えの鞄が紛失していたのだ。あまりにも荷物が少
なく、小さい鞄だったことが逆に災いしたのかもしれない。召使達はおろおろして互いに叱責しあっていたが、
ユリウスは別に数日着たきりでもかまわなかった。ヴェーラも少し困った顔をして「そうね・・・屋敷に連絡し
て持ってこさせても数日はかかるわ・・・。それまではリュドミールのでは小さいし。お兄様の幼年学校時代の
ものでも残ってたら寸法が合うかしら?」
いくらなんでもそれにはぎょっとしてユリウスはあわてて拒否した。「とんでもない!ユスーポフ候の服なんて
着られないよ!いいよ2、3日くらいこの服で」
「そんな埃をかぶった格好で何を言うの?例えあなたが構わなくても私はごめんこうむるわ。そうだわ・・・」
と彼女にしては珍しくいたずらっぽい目になって
「私が休暇用に置いていたドレスがあるわ!5、6年前のでちょっと形が古いけれど、あれなら少し直せばあな
たの体にはぴったりな筈よ」
「いやヴェーラ、ドレスなんて冗談じゃないよ、僕は本当に着替えがくるまでこれで結構」「ではお兄様の服しか
なくてよ。着たきりなんて無作法は私は許さないのだから。」
ぐ・・・とユリウスが詰まったところでリュドミールが参戦し、「騎士の意見としては、もちろん姫にはドレスを
着ててもらわねばね。」と言い放ったので、ユリウスはついに根負けしてヴェーラのドレスを借りる羽目になった。
ありがたい事にヴェーラの趣味でドレスは簡素なスタイルのものだったのでユリウスは胸をなでおろし、初めて
彼女のドレス姿を見たリュドミールは最初感嘆の声をあげて、後は何かちょっと気まずそうにしていたが、すぐ
いつものようにまとわりつき、動きにくそうにしているユリウスを笑いながら手助けしていた。そして満足顔の
ヴェーラは当然ながら、屋敷に着替えの手配などしなかった。
レオニードが予告無く別荘に着いた時、ユリウスがドレス姿でピアノに向かっていたのはそういうわけだった。
やはりというべきか、アデールとの話し合いはあっという間に決裂し、おたがいの亀裂を決定的に深くしただけ
だった。怒り狂ったアデールが去り、屋敷に一人になった時、彼は異様なほどの開放感に包まれた。彼を苛立た
せる二大要素、アデールとユリウスの二人ともが目の前にいないということがどんなに心を安らげるかそれは滑
稽なほどだった。レオニードは女ごときに振り回されている己に気づかされて、自嘲で口元をゆがめた。だがア
デールは偶に現れて騒ぎ立てて終わりだが(皇帝陛下の命令がなければお互いがどんなに望もうと正式な離婚は
不可能だった)、ユリウスはそういうわけにはいかない。ここ数ヶ月の奇妙な緊張関係は彼を決して消耗とまでは
言わないまでも、必要以上に困惑させていた。
こうして一人になって、その異常さに改めて気づかされた彼は、ユリウスとの関係は当初の虜囚と監禁者の関
係が結局一番正しかったと思い至った。自分が平静さを取り戻した今、あの冷ややかな関係に戻ることは実に容
易な事のようだった。所詮、あいつはたまたま捕らえられた反政府分子の一人に過ぎない・・・。隠し財産の事
さえなければ、とうにアカトゥイかドイツに送られていただろう存在だ。父のアルフレートは皇室の忠実な協力
者だったが娘のあいつはそうではない。アーレンスマイヤ家に託された隠し財産については至急に何か対策を考
える必要があるだろう。久しぶりに頭がすっきりした気分でレオニードは眠りについた。
もちろん別荘に足を延ばす気は無く、この機会に軍務に集中するつもりだったが、来春以降に予定されていた
西部の補給線の検討がドイツとの関係悪化を鑑みて前倒しで早まることが決まった。この調子ではリュドミール
の幼年学校の準備にあまり意識と時間が割けなくなる。準備の実務的な面は執事や秘書に手配を任せられたが、
父代わりのレオニードとしては、入学に際してまだ幼い弟にいろいろ伝えておきたい事があった。だが彼らが屋
敷に帰ってきてからでは遅すぎる。レオニードは数日を別荘で過ごすしかないと腹をくくり、急ぎ休暇に入る手
筈を調えた。途中ちらりとユリウスの白い顔が脳裏をかすめ、「まずいな」という思いが浮かんだが、自分でもそ
の意味はよくわからなかった。
本日も亀進行・・・。
感想はスルーでよかですよ。
>>133-134 GJ★GJ☆!!!!
うわぁ〜!!レオ様も、別荘へ、いらっしゃるんですね!ユリウスのドレス姿との対面に今からドキドキしちゃいます!!
レオ様の複雑な心理描写迄、細かく描かれていて、あなたは、本当に、オル窓を知り尽くしていると、感嘆致します。
(続きが、早く読めて、嬉しいですよ。あなたの底知れぬ才能に、乾杯!!)
>>133-134 ぐぅ・・・今日も焦らしますね。
13万字さんのSS中のレオのように苛立たされてる自分がいるw
SSごときに振り回されている己に気づかされて、自嘲で口元をゆがめた。←勝手に引用w
は、早く別荘へ・・・w今日もGJでした!
>>133-135 う〜む、ここに至って急な投下のペースダウンw
13万字さんに調教されて、Mになってしまいそうですw
(今夜もGJでした!!)
13万字さんへ
昨日からのと合わせた続き、やっぱまだ読まないことにしましタw
みんなの感想&焦れ具合を見テいるとネ・・・w
もうちょっと進展あってから一気に読ませてもらいまース!
気を悪くしなイでね!
Д
>>123 > ユリだって記憶を無くさなくても、十分その可能性は・・・・・
そうそう、私も、図々しく自分とユリを当て嵌めてましたw最終的にレオ様を選ぶだろうなぁ〜とか…
>>124 > 「恋と革命と」って、オル窓関係の何かのタイトルだった気がするんですが、、、関西さん、オル小説でそういうサブタイトルはありませんか?
wwまるで、宝塚のサブタイトルみたいですねぇ〜!!
小説3巻の「革命と恋と」の事でしょうか?
ついでに…小説では、アレクが、自分の死の間際に、変装して、ユリウスを探す場面ありますね、スリコギさん。
原作よりは、ユリウスの事を心配してるように思われます。ユリウスは、その場面には、出ていなくて、原作の様に、「ユリウスが、あの時、大きな声で叫ばなければ…」とアレクファンに恨まれる事は、ないみたいですねw
>>130 どうもですwかなり、甘くみていたようで、今頃、皺寄せが……前より、行動が、早くなったみたいです。w(前は、トロかったw)
無理せず、マイペースで、いきますので、宜しく…!!ありがとう☆
>>139 またいつもの楽しみ先延ばし〜?
この変態!w
(携帯からだと読みにくいですもんね。ご愁傷様です)
>>141 関西さんがんばって下さいね!応援してますよ〜
>>139 いえいえお気になさらずに〜。
次回投下ぶんでちょうど一区切り感あるのでまとめちゃって下さい。
(と言ってもたいした進展があるわけでなく、ダラダラダラダラ。)
「適当な長さ」というのが良くわからなくて少し短めに切ってたのですが、
5千字ペースで良かったのですね。
あと4回・・・。お名残おしや・・・。
>>143 あと4回・・・!?
ちょっとショックだ・・・永遠に続けばいいのに・・。
いつかは終わりが来るんですね・・しくしく・・
永遠に憑きものが落ちないで欲しい・・
>>143 では第2章は当分の間発表なさらないおつもりで?
あちらで読ませて頂きましたが、とても良かったです。
続きが気になるので、宜しければ是非こちらに投下して下さいね。
ほかのサイトの事はあんまり知らないんだけど、
イザークがらみのSSって見たことないなあ。。。
>>148 イザークに妄想をたぎらすのって少し難しそうですよね・・・。
>>144 >永遠に憑きものが落ちないで欲しい・・・。
↑ありがとうございます。でも冗談では無いです(汗)。
>>145 う〜ん・・・・。
だって書きあがってないんですもん・・・。
2章も3章も最初と最後は「ほぼ」書けてて、中があちこちボツボツ抜けてるって状態で。
(憑き物は興味があるとこだけ書き逃げしていき、残りを私がうんうん言って埋めて推敲してるような)
って違う違う、なんで完成させなきゃいけないのか自分、目標はそれじゃ無いんだった!
目標はリア(って2ch用語ですか?)救済!
皆さんには中途半端な段階でお付き合いいただけて本当に感謝しております・・・!
あと少しですが、どうぞよろしく・・・!
>>149 又、次の憑き物、期待してるよwと言ったら、リア救済が……でも、色々な作品も、読みたいし……う〜ん、悩んでしまう〜〜!!
>>149 それでも、いつかは全て完成させるつもりでいらっしゃるんでしょう??
待ちますよ、半年でも1年でも。
我々はあきらめない人種の集団でもあるんです。 w
>>147 新しい、SS職人さん?御待ちしてま〜す(はぁと♪)最近、住人さんが、増えて、賑やかになりましたねwww
>>148 イザークファンの方のサイトが、ありますよね。中は、覗いた事ないのですが、SSとか、あるのだろうか?
13万字様が、SSを投下される時の
>ではトン。
これが好きです。
毎日 拝見したいものです。
>憑き物は興味があるとこだけ書き逃げしていき・・・・
↑
なんだか分かる気がします。
ですが、あなたには残りを埋める事のできる才能がおありです。
是非是非、頑張ってください。
>>153 イザークって、わりと作中で語り尽くされてような気がするんだよね〜。
さすが「主人公」、ってところかw
(と、(原作の)イザが嫌いな私の考え)
エロ一切抜きでも、レオ様がらみが一番話を作りやすいと思う。キャラの濃さ、空白の7年間。
>>155 > さすが「主人公」、ってところかw
そうですよね〜原作のイザ君は、妄想、湧きませんね〜w
レオ様がらみが一番話を作りやすいと思う。キャラの濃さ、空白の7年間。
禿同!!
ロス君に会う時のレオ様、毛皮帽を「アミダ」に被りすぎ。
あれは女性の被り方だから、どうもオバンくさく見えていかんorz
>>157 (あのシーン・・・www)
思ってはいても誰も言わなかったことを、あなたという人は・・・(狼狽するロス)
(皆さんおやすみなさーい)
おなすみなさ〜い♪
今日も電池を消耗させるぞ、消耗させるぞ、消耗させるぞ、消耗させるぞ、消耗させるぞ、・・・
(○○○真理教)
>>160 www楽しんでね!!〇゛〇〇゛オ〇
皆様も、おなすみなさ〜い!!
今日からまたネットできない(かも)知れないので
朝ですが、投下してきます。
そうか・・・イザークは作者の愛する主人公だから、描きつくされてる・・・
なるほど!です。
では、トン。
(9)
別荘につくとちょうど午睡の時間だったが、警護を言いつけた配下の兵達は感心なことに任務を怠っていなか
った。レオニードは彼らの労をねぎらい、別荘に足を踏み入れた。数年ぶりだったが別荘の変わらぬ様子に彼は
まだ父母が健在でここで夏を過ごした少年時代を懐かしく思い出し、ふと最近同じようなことがあったような気
がした。みな寝ていると思ったが、サロンのほうからピアノの音色が聞こえてきたのでそちらに足を向けた。
開いている扉で立ち止まると、ほっそりとした見慣れぬ若い女性がピアノを奏でているのが見えた。一瞬それ
が誰かわからず、ヴェーラが近くの別荘の客でも招いたか?と思ったが、その女性が弾きながら楽しげに頭を巡
らした時、ようやっとそれがユリウスだと驚きと共に了解した。一方のユリウスは半ば目をつむって弾いていた
ので戸口に立っているレオニードには気づかなかった。ヴェーラの白い簡素な夏のドレスをまとい、少し古風な
形にゆるく髪をまとめたユリウスはレオニードの知らない若い美しい女性に見えた。彼はしばらく無言でそのま
ま戸口にたたずんでいた。
長い曲を弾き終え、余韻にひたりながらユリウスが次は何を弾こうか迷う様子で首をかしげた時、警護の兵士
に知らされた召使がようやく「若様、これは気づきませぬで・・・!」と慌てて廊下を走ってきて、彼女は初め
てレオニードに気がついた。最初は軍服でないせいか誰かわからない様子できょとんとして彼を見つめ、逆にじ
っと見つめられて相手がレオニードだという事を認識した次の瞬間、自分の格好に思い至り、真っ赤になって席
を立つとあっという間に反対側の扉から走り去っていってしまった。あっけにとられたレオニードは召使のあた
ふたとした挨拶を手で制すると、急いで彼女の後を追った。
「ユリウス!」それは中庭に通じる扉だったのでレオニードはユリウスが庭の木戸にたどり着く前に容易に彼女
をつかまえることができた。
「なんなんだ、いきなり。私の顔を見るなり脱走か?」
両手首を掴んで強引に自分の方に振り向かせるとレオニードは笑いながら言った。両手の自由をそれぞれ奪われ
てユリウスは振り払うこともできず、レオニードの視線が自分を上から下まで眺めおろすのを感じて真っ赤にな
ってそっぽを向いた。
「どうしたのだ、その格好は」
「・・・仕方なかったんだ、着替えが無くなって・・・」とそっぽをむいたままユリウスが口をとがらせた。
その様子が可笑しくて、レオニードは左手は開放してやり、だが右手は掴んだままで「見せてみろ」と言って、
ダンスのように彼女を一回転させた。ひらりとドレスが翻り、ユリウスはまるで白い花のようだった。レオニー
ドが笑ってもう一度左手もつかまえようとした刹那、ユリウスは不意をついて思いもよらぬ力で彼の手を振り払
い、一気に館に向かって走った。召使から兄の到着を聞きつけてちょうど戸口まで来ていたヴェーラに勢いあま
って突き当たり、「僕の服を出して!ドレスはもう終わり!」と叫ぶと自分の部屋へ走り去っていってしまった。
「あらあら」とヴェーラは庭に出て、夏花を手折ると笑いをおさえながら兄に言った。「お兄様がからかうからよ。
かわいそうに。」
「お前の着せ替え人形か?しかしあれがおとなしくドレスを着るとは意外だな。いったいどうやったんだ?」
「彼女の鞄が紛失してしまって私のドレスか、お兄様の古着を着るしか無かったのよ。お兄様はご自分の服を着
せた方がよかった?」と言ってのけると、ヴェーラは折った花を兄に押し付けてさっさと上がっていってしまった。
当主の急な到着のため、居間には急いでお茶とさまざまな軽食が並べられた。午睡からさめたリュドミールは
兄の到着を知らされて急いで走ってきて兄と姉に叱られた。笑いさざめきながらお茶を囲み、リュドミールが別
荘への道程と、ついてからのささいな出来事を息せき切って報告し、レオニードは笑みを浮かべてそれを聞いた。
夏の別荘の明るい空気が、ユスーポフ家の団欒をいつもより解放され華やいだ気分にしていた。
「そういえばお茶の時間なのにユリウスはどうしたの?兄上も到着されたのになんで降りてこないのかな?ああ
兄上、見たらきっとびっくりするよ!ユリウス、ドレス着ててすごくきれいなんだ。あ、しまった、黙っててび
っくりさせればよかった!」
「・・・さっき着いた時に顔はあわせている。さっさと引き上げられてしまったがな。」
「え、そうなの?なんだもう会ってたんだ。ねえユリウスってああしてるとすごくきれいだよね。僕が知ってる
女の人の中では一番だよ。(あ、もちろん姉さまは別格!) ユリウスは女の人なんだし、いつもああしてればい
いのに・・・。ねえ兄上もきれいだって思ったでしょう?」
「・・・まあ・・・そうかもしれないな」
急に言葉につまってしまったレオニードをおもしろがるような目つきで見ていたヴェーラは助け舟を出すように、
「でもリュドミール、ユリウスはもうドレスは着てくれないかもしれないわ」
「ええっ何で?」残念がっていぶかしむリュドミールにおかしそうにヴェーラは「さあなんでかしらね。」とはぐ
らかし、横目で兄を軽くにらんだ。レオニードは少し憮然とした顔をしていた。
「リュドミール、ユリウスの話はもういい。それより私はお前と話がしたくてきたのだ。」
「僕のため、ここまで?本当に?兄上が?」
「ああそうだ。おまえももうこの秋には家を離れる。その前にお前と少し時間がとりたかったのだ。夕食のあと、
二人でゆっくり話そう。それまで私は少し休む。」
「わかりました、兄上!」
忙しい兄がわざわざ時間を割いて自分のために別荘まで来てくれた喜びでリュドミールは顔を紅潮させた。
レオニードは予告なしに訪れたにも関わらず、主寝室には幸い風が通してあったので夕食までそこで少し休息を
とることにした。寝室の窓から見下ろすと、いつもの格好にもどったユリウスが中庭をそぞろ歩いていた。ユリウ
スが2階を見上げる前に彼は笑って静かに窓を閉め、寝台に身を横たえ、少しだけ眠った。
夕食の席はさすがにユリウスも逃げるわけにいかず、3人と共に卓を囲んだ。男装に戻ってしまったのでリュ
ドミールはしきりに残念がったが、ヴェーラが少しおかしげにたしなめたので(いい加減になさい、リュドミー
ル。あなたがそんな風だから、ユリウスもドレス姿ではあなたのお守りができないのよ)、ユリウスが何も言わな
いうちにその話は終わりとなった。レオニードは何事もなかったかのような知らん顔でその事にはふれず、ユリ
ウスをほっとさせた。兄弟はお茶の時間に彼らとしては珍しくよもやま話に花を咲かせていたので晩餐は静かな、
しかしリラックスしたものだった。ただユリウス一人だけが少々自意識過剰気味に居心地の悪い思いをしていた。
レオニードが来るまでは晩餐の後はサロンでユリウスのピアノを聞いたりゲームをするのが常だったが、明日
の昼食後には発つレオニードは、さっさとリュドミールを連れて書斎に入っていった。なんとなく所在無げな気
持ちのユリウスはピアノの鍵盤に触れてみたが、弾く気にはなれなかった。そして、多忙なレオニードがとんぼ
帰りで遠く離れた別荘にくるなんて、彼は本当に弟思いなんだなと思った。まるでその気持ちを読み取ったよう
にヴェーラが「リュドミールはお兄様がここまで来てくれたことに、大感激なのよ。」と紅茶を飲みながら言った。
「リュドミールには嬉しいことだよね。・・・ユスーポフ候は・・・弟思いな人だね」(ユリウスは記憶を取り戻
して以来、どうしても彼のことをレオニードと名では呼べずにいた)
「リュドミールももうこの秋の半ばからは寄宿舎に入らねばいけないし、考えてみれば家族水入らずで過ごせる
時間もあとわずかね。兄様は軍務でまたしばらくお忙しいようだから、今のうちにいろいろ言っておきたい事が
あったようだわ。私も帰ったら準備に本腰を入れねば。リュドミールの入学には兄上の代わりにつきそわなけれ
ばいけないでしょうね。本当ならアデールの仕事なのだけど・・・。こうも早く兄上が来られたところを見ると・・・
ね。まあわかっていたことだけど。だからユリウス、私も秋からはしばらくモスクワに行ってると思うわ。」
「そうだね・・・。まだ先と思っていたけどあっという間だったね。ヴェーラも寂しくなるね。」
「そうね。でも弟の成長が嬉しいのも本当よ。あの子がいなくなれば、あなたも少しは寂しく思ってくれるかし
ら?」とヴェーラは微笑んだ。ユリウスも微笑み返しながら、このユスーポフ家の人々にとって自分は一体なん
なのだろうと思った。確かにリュドミールが寄宿舎生活に入ってしまうことは寂しかったが、自分はそもそもそ
のように感じる資格のある人間だろうか?気が付けばすっかり家族に準じる位置にいて、少なくともアデールよ
りはうぬぼれでなく彼らに近しい存在となっていた。だが、それは随分皮肉で、不自然な事ではないだろうか・・・。
ヴェーラ達と親しさが増す程、記憶を失っていた時期ならいざ知らず、今のユリウスには疑念がわきあがってく
るのだった。もちろんヴェーラは賢く一線をひいており、ユリウスとはお互いその境界線を認知していた。だが
心の距離という点でやっかいなのはレオニードとリュドミールだった。(馬鹿なことを・・・。なぜそこにユスー
ポフ候が?)とユリウスは首を振った。そこにリュドミールが入ってきた。
「リュドミール、お兄様のお話は終わったの?」「はい姉上。」と神妙に答えるリュドミールの頬はかすかに高潮
して、瞳はわずかに涙でうるんでいた。おそらく兄との対話で感動している事を見て取り、ヴェーラと二人にし
てやろうと気をきかせてユリウスは先に部屋に戻ることにした。だがそのためには書斎の前を通らねばならず、
ちょうど出てきたレオニードとあいにく鉢合わせしてしまった。
「あ・・・」
なんとはなく気まずい気分でユリウスはレオニードを見上げた。何も言わないのも変なので、「おやすみなさい」
とだけ言って急いで通り過ぎようとした。廊下は中庭に面していて、レオニードは壁際に置かれた長椅子に腰を
おろした。その夜は月がとても明るかったので明日帰る身としては、せっかくの田舎の空気をもう少し味わいた
かったのだ。
「少しつきあえ。」自分でも思わぬ言葉が口をついてでた。
ユリウスは少しためらったが、おとなしくレオニードの隣に座った。二人はしばらく無言で中庭を眺めていた。
月の明かりが夏花が生い茂る庭を銀色に照らし、どこかで虫が鳴いていた。ペテルスブルグの屋敷もまるで都
会とは思えないほど静かだったが、ここ夏の別荘はそれとは全く違う、命に満ちた静けさと清浄さに満ちていた。
その夜の空気のせいか、二人の間にはユリウスが記憶を回復して以来、常に付きまとってきたぎこちなさが嘘の
ように消えていた。
「・・・不思議なものだな。」決して不快でなかった沈黙を破ってレオニードが言った。
「リュドミールは我々の両親とここで夏を過ごしたことは無い。あれが生まれてまもなく二人は相次いで亡くな
ったからな。父上も母上も末っ子に伝えたいことは沢山あったろうに。・・・だが、ここに来ると私は彼らの存在
をペテルスブルグの屋敷より強く感じる。書斎でリュドミールと話している時、なぜか同じ部屋に父上たちが一
緒にいるような気がした。ただの感傷だろうが、おかしな事だな。」
ユリウスには、それが彼女に言っているのではないことがわかっていた。レオニードはいわば独り言を言って
いるのだ。だから彼女もあえて返事をせず黙っていた。レオニードも答えは求めず、ただ無言で隣にいるユリウ
スの存在になんとなくくつろぎを感じていた。その後もしばらく二人は黙って座っていたが、やがて夜空を細い
光の弧が流れ、同時に「あ・・・」と声が出て、彼らは目を合わせて笑った。レオニードが「つき合わせて悪か
ったな。」と言ったので、ユリウスはそれを引き下がる機会と承知して立ち上がった。
「おやすみなさい。」レオニードも静かに「おやすみ」と言い、再び庭に視線を戻した。
翌朝、レオニードがいるという緊張感のせいかいつもよりずいぶん早く、夜明け前に目がさめてしまったユリウスは、
二度寝する気にもならず身支度を済ますと階下に降りていった。意外なことにレオニードとリュドミールも既に
起きていた。二人はレオニードが帰る前に、湖まで早駆けをするつもりだった。
「おはよう、ユリウスも早いね。」
「うん・・・。なんだか早くに目がさめてしまって。その格好は、馬?」
「そうだよ。兄様が帰るまえに、湖まで行くんだ。」
ユリウスも一緒に・・・と言いかけて、さすがにリュドミールもそれはレオニードは許さないだろうと気づき(彼
もこの頃には、ユリウスの行動はずいぶん制限がかけられていることはさすがにわかっていた。彼女の存在の意
味と謎に首をひねるようになるのは彼が家を離れもう少し成長した後のこととなる。)、ちらりと兄を見た。弟の
期待に気が付いたレオニードは朝から厳しい顔をつくるのも面倒になり、
「お前も行くか?」とブーツを履きながら顔も見ず無造作に彼女に聞いた。ユリウスは驚き、「え・・・」と思わ
ず問い返しそうになった。そして突然、自分も馬で駆けたい、体全体で風を感じたい、と痛切なまでの願いが
こみあげてきた。
「でも邪魔じゃないの・・・。せっかく兄弟、水いらずなのに」とリュドミールの気持ちも考えたが、当のリュ
ドミールは否である筈もなかった。冷えないように外衣をまとい、まだ薄暗い中、ユリウスは兄弟と厩舎に向か
った。もちろん自分に一頭与えられる筈はないとわかっていたが、レオニードに乗せられる気恥ずかしさよりも、
室内を出て遠出できる喜びのほうが上だった。そしてレオニードの前に乗せられ、「行くぞ!」との合図と共に、
一気に二頭の馬は早駆けをはじめた。
ユリウスにとって夜明け前のまだ冷たい大気の中、風が頬をうつ清涼さはここ数年味わったことのない素晴ら
しいもので、彼女は思わずのどをのけぞらして笑った。リュドミールがついてこれるよう速度を加減していたが、
レオニードは予想通り素晴らしい騎手で、危なげなくやすやすと馬を繰りながら、腕の中にしっかりとユリウス
をホールドしていた。いくつかの丘を駆け上がり、また駆け下る間に東の空は夏の朝の早さで白み始め、彼らが
湖についた頃太陽はちょうど湖の東岸から昇ろうとしていた。
レオニードは無言で馬を降りるとユリウスを抱き下ろした。馬を木立につなぐと、手をとるでもなく彼女を岸
辺に誘った。そして二人並んで、湖面のへりの光の筋が、やがて湖面の輝きと別れて朝日として昇っていくのを
眺めた。朝の光が徐々に周囲を鮮やかな色彩に変えていく間、二人は一言も口をきかなかった。だがこの美しい
時間は人生の中でそう度々は訪れてこないこと、彼らが今ささやかだが何かかけがえのない、純粋な瞬間を分か
ち合っていることはお互いがわかっていた。
そしてリュドミールが少し遅れて到着し、二人は同時に振り返った。輝く湖面を背景に朝日がユリウスの金髪
を逆光で透かして輝かせ、兄とユリウスの二人が微笑んで彼を迎えている。それは子供から少年へと成長しかけ
ていたリュドミールには一生残る、幸福の記憶のイコンとなった。やがて大人になり、思いもかけぬ運命の変転
を経た後もそれは時折彼のまぶたに甦り、少年時代の失われた幸福の切なさに彼の胸を締め付けさせた。だがこ
れはずっと後の話となる。
帰ってきた3人を朝の食卓とヴェーラが迎えた。丘に立ち、彼らが見えた時、兄とユリウスの騎馬の様子を見
て、ヴェーラは少しだけ胸が痛んだ。二人の間には静かな理解の空気が漂っていて、何かが始まりそうになって
いるのは傍目にも明らかだった。
>>163-167 “早起きは、三文の得”その言葉を実感した、出来事であり、感動した瞬間でもありました。
今日は、いつもより、早めの仕事が、あるので、早朝3時に起き、一段落した6時過ぎに覗いてみると、ナ・ナ・ナント、13万字様のSSが・・・
もう、感激で、胸が、一杯です!!!!
ネタバレになるので、細かくは、書きませんが、(ふふふ…皆様、お楽しみに…)二人の間に、ジワジワと進展があり…オオッと、皆様、後は、御自分の目で、確かめて……
ある、シチュに、萌えてしまいました!!
やはり、別荘での出来事は、二人の間の距離を縮めたようで……ああっ〜!!続きが、楽しみです。
朝、早くからのsurpriseに、興奮して、眠れない私で、ございます。
Thank you !!
>>163-167 今日は沢山読めて、酔わせていただきました、GJ!残りは3回ですか、、お名残惜しや。
ウォホン、ところで・・・・。
多分、ここの皆さんがずっと気にしてる事を、私が代表してお聞きします。『性描写はあるんですか?』
>>139 なるほど〜。おいしい物を後で食べれる人なんですね、ダー担さんはw私は真っ先に食べてしまう人間です。
>>140 「革命と恋と」がありましたか、やっぱり!(ああ、スッキリしたw)宝塚歌劇「オルフェウスの窓・第3幕『革命と恋と』」ってカンジですネw
>変装して、ユリウスを探す場面ありますね、
オル小説では、アレクはレオ様の罠にかかって死んだ、という設定でしたっけ・・・(記憶が・・)
銃弾を浴びながら自分の意志で、最後に残った力で川に身を投げたのは覚えてるのですが・・・。
「尽きぬ恨みを残して」って表現があったでしょうか。
「絶命」と、ハッキリ書いていませんでしたか?
ところで、アレクのことは(それなりに)記憶があるのに、肝心のレオ様自決モノローグがあったかどうかさえ、思い出せないんですよ・・・orz
私も1部のユリのように、都合が悪い部分を記憶喪失してるんでしょうかw
(また、お暇な時にご紹介ください〜)
高校時代、オルファンの友人の妹が、「怖い女の人は全部アがつく名前だね〜」と言ったらしいんです。そういえばそうかな?
アントニーナの名前を挙げたらしいんですが、小学生には彼女、怖い女に見えるんでしょうかねェ・・。
今日はクラ担さんに質問です!
もしユリに告白されて彼女の殺人歴を知ったら、アレクはどんな態度をとって、どう言うと思いますか?
(よろしく!)
>>162-167 情景が目に浮かんでGJGJ!!
ここ数日、この長編SSの世界にどっぷり浸ってしまって
終ると辛いものがあります。
ところで、その憑き物があなたに書かせている「興味のあるとこ」は
イコール「私たちの読みたいとこ」に違いないと思いますがw
>>170続き
つまり私的には、アレクがらみの物語は(以下略)
偏食はエロだけでは無い事に気付かせてもらいました。
で、スリコギさんの質問に便乗!w
どうなんですか?w
(ではまた後ほど)
>>162-167 13万字様
今日も『ブラボ〜♪』でした。
みなさんも書かれているように、本当に描写が素晴らしくて
映像をみている気分です。
・・・そして、少しづつ縮んでいく二人の距離・・・
あぁ、次回が待ちどおしいです。
おっと、催促はしないのだった・・・
いつまでもお待ちます。
こんばんは〜
13万字さん今日も本当に・・ありがたや〜
2人の繊細な感情の表現に、こっちも苦しくなるw
ホント緊張感がびりびり伝わってきます。
私も
>>151さん同様、半年でも1年でも待ちますわっ!
(そういえば、土管SSは今年のクリスマス予定でしたっけ?w)
>>169 >もしユリに告白されて彼女の殺人歴を知ったら、アレクはどんな態度をとって、どう言うと思いますか?
私も便乗w!
あともし、1部のボートの時にユリがさらけ出してたら〜・・
あの頃のクラウスなら〜・・もっと希望が〜・・w
>>169 >もしユリに告白されて彼女の殺人歴を知ったら、アレクはどんな態度をとって、どう言うと思いますか?
レオ様の場合は冷静に理論を優先するだろうけど、
アレクの場合は感情を前面に押し出しそう。
事のあまりの重さに、長い、長い沈黙の後、
今まで一人で背負い込んで辛かっただろう、とポツリと言い、
また長い沈黙。
そして急に涙ぐむ。(ユリの立場に立ってものを考えるからそうなる。冷静に判断するレオ様と決定的に違うところw)
ようやく落ち着いたところで事件を「分析」してみせ、人間が生きていくためには云々、と言い始める。
(以上アレクの場合。なりきりをやってるワリに詰まんない答えだwなにせ今やアレクはどうでも(ry )
>>173 クラウスの場合?う〜ん、それはちとわからんな。ボートの時ならまだヤーン一人か・・・。
18の少年、しかも兄を処刑された経験によって「人の命」に普通より敏感かも知れない。
そえとも若いなりの無鉄砲な正義感で「そんなエロ親父殺されて当然だ」というのもあるだろうし。
(私にはクラウスを美化する気持ちが全く無いので、「彼なら大丈夫だろう」なんてとても思えない。 ダー、イザもしかり)
(熱烈なクラファンだった中学時代の私なら、格好いい彼を想像出来た筈なんだけどなorz)
もう何も言うことが残されてないw
13万字さんGJ〜!続きも楽しみにしてますね!
>>172 >あともし、1部のボートの時にユリがさらけ出してたら〜・・
>あの頃のクラウスなら〜・・もっと希望が〜・・w
うんうん!でも知っててもロシア行ってしまうんだろうか〜。
(原作)クラウス〜!!悲しい・・・・・。
>>169 >銃弾を浴びながら自分の意志で、最後に残った力で川に身を投げたのは覚えてるのですが・・・。
自分の意思で、っていうのはクラウスらしい感じもする・・悲しい・・・・・。
かのネチャーエフの書簡にこんなのがあって、
学生時代、「革命家」「革命」のところを名前替えしてバカ受けだった。
↓
革命家はもはや人間ではない。
興味も感情も習慣も無い。自分の名さえ無い。ただひとつ革命のみである。
革命家は自己に対しても、他人に対しても冷酷でなければならぬ。
家庭、友情、恋愛、恩義、名誉の全ては、革命の非情の前に窒息させねばならぬ。
唯一の喜び、唯一の報酬、唯一の満足は革命の成功である。
明けても暮れても唯一の思想、唯一の追求は、容赦なき破壊だ。
この目的のために、倦む事無く、冷静に、いつでも死ぬ準備がなければならぬ。
目的を妨げる者は、いつでも自分の手で殺す用意が無ければならぬ。
>>174 なるほど〜
キャラが好きか嫌いかは別にして、
本気でクラ(アレク)になりきってたらそういう答えになるものなのかも、と思ったり。
>>169 > オル小説では、アレクはレオ様の罠にかかって死んだ、という設定でしたっけ・・・
ユリウスを探す為、労働者に、変装したアレクセイは、ケレンスキー一派かレオニードの部下が、彼女を連れ去ったに違いないと、レオニードの屋敷に向かう途中に、数人の兵士に銃口をつきつけられ、アレクと見破られると、銃弾を容赦なく浴びせられた。
みずから、ネヴァ河に身をおどらせたようです。(レオの罠には、掛かってないような、ユリの手紙も、カットでした)
> 「尽きぬ恨みを残して」って表現があったでしょうか。
> 「絶命」と、ハッキリ書いていませんでしたか?
サスガ!スリコギさん!記憶力凄いです^^ゝ
“無残にも十数発の銃弾を撃ち込まれて絶命したアレクセイは、尽きぬ恨みを残して、ネヴァ河の水に、飲み込まれたが、奇しくも丁度その時刻、ユリウスは、ひたすら彼を待ちながら、母になる感動に身を震わせていたのだ。”
尊敬致します。よく覚えていますね!!
>>179 レオの罠にはかかってないのが嬉しいけど、悲劇レベルは下がりますね〜
(悲劇は嫌なんだけど、オル窓は悲劇だからこそ・・ってちょっと思ってる)
原作のあの場面は、最初から御大が考えてたとおりの結末だったんだろうと勝手に思ってるんですが、
それまでの流れが無理矢理取って付けたような感じで好きじゃない・・。
絵も変だし、手紙で騙されるとかあり得なさすぎて感情移入できないなぁ。
信憑性としては小説のほうがまだマシかなぁ・・。
181 :
173:2008/06/12(木) 22:42:52 ID:???
>>174 そうですか、アレクはヤッパリがっぷり正面から向かい合っちゃいますかw
同調されても・・困るなw
クラウスに話すことで、その時は多少救われても、ロシアに行かれて
ユリのダメージはさらにダメージ大きくw
おまけにクラウスがイザに宜しく頼んでいっちゃったりしてww
やっぱボートはあのままでいいのか(振り出しにもどるw)。
ありがとうございました〜
182 :
クラウス:2008/06/12(木) 22:52:08 ID:???
>>181 かっこいいおれを期待してたんだろうが、(クラ担では)そうはいくか!はっは・・
(スマソ)
>>169 > 肝心のレオ様自決モノローグがあったかどうか
ありませんよ〜あの、モノローグが・・・(泣)しかも、殆どが、“おれ”で、自決前の最後の言葉だけ、“わたし”になってます。パッと見たら、アレクと混同しちゃいます。スリコギ様が、記憶喪失になった気持ち、よ―く、わかりますよ〜w
ちなみに、小説レオの最後の言葉は・・・
「いよいよ最後の時がきた。祖国ロシアと、皇帝陛下に捧げた私の短い生涯の終りが……。
だが、歴史はいつかケレンスキーの野望を裁くに違いない。そして民衆はボリシェビキの旗のもとに結集し、このロシアに新しい夜明けがくるのだ……」
もしかしたら、これがモノローグでしょうか?wユリウスや家族への言葉がない!!(哀)
184 :
アレクセイ:2008/06/12(木) 23:03:42 ID:???
>>183 >民衆はボリシェビキの旗のもとに結集し、このロシアに新しい夜明けがくるのだ
おい何だそりゃ!まるっきりボリシェヴィキ賛歌じゃないか。
おっさん死ぬ間際に「変節」したのか!(呆)
185 :
173:2008/06/12(木) 23:04:53 ID:???
>>182 クラウス先輩あやまんないで下さいよおw
ぐちゃぐちゃだった原作の第4部が、小説ではどう書かれてるのか凄く気になる。。。
>>186 > ぐちゃぐちゃだった原作の第4部が、小説ではどう書かれてるのか凄く気になる。。。
又、徐々に、書いていきます。と言っても、あっさりしているような…ラストを今、見たら、ユリウスの死で、終わってるw
最後迄、無口のヤーコプが、ユリウスやアーレンスマイヤ家への恨みつらみをユリウスの首を締めながら、吐いています。かなりの暴言で…w
>>183 なんかその作家、今だったら
>このロシアに新しい夜明けがくるのだ……
の後、「さらにその日も沈み、新たな体制が・・」と延々と続けそうだw
>>187 >かなりの暴言で
タダでさえ美しくないユリの最後が・・ひどそうw
でも知りたいw
(あ、いつでもイイですよ。いつも紹介ありがとうゴザイマス)
>>188 小説オルフェウスの窓を見て、ファンになった人いるのかな?www
又、少しずつ、発表していきますw
>>169 >「怖い女の人は全部アがつく名前だね〜」
確かに癖があるw
アントニーナ、アネロッテ、アルラウネ、アデール、アマーリエ、
「シューラ」は「アレクサンドラ」の愛称なのを御大は知らずに書いたんだろうけどw
ところで、初出の時のイメージが悪いキャラは魅力的?
マリバラさん(鞭でユリを打とうと)、クラウス(イザを殴る)、レオ様(言わずもがな)・・・
モーリッツも入れておくかw
>>190 皇后の名前がアレクサンドラだから、わざと「シューラ」にしたのかも。
>>191 ★はじめに★のところで、御大は
「愛称は使用せず、全て正式名称で統一したいと思います」と言ってるから、
おそらく・・・
それではみなさんお休みなさ〜い!
皆さんお帰りなさ〜い!一週間お疲れ様でした。
>>174 長い沈黙、というのがアレクらしいですね〜。作中ではよく頭を抱え込むような場面が見られましたもんね。
アタマでなく、心でものを考える彼だから、あんな最期を迎える事になったんですよね。
理想化して捉えないクラ担さん、深いです、GJ!
>>176 こないだからあちこちで、ネチャーエフの発言を見かけるようになりましたが、コレが一番面白いww(ホント、レオ様っぽいw)
>>179>>183 記憶力、凄くないんですよ・・・orzたった三日前の晩御飯、何を作ったか思い出せないんですorz
>歴史はいつかケレンスキーの野望を裁くに違いない。そして民衆はボリシェビキの旗のもとに結集し、このロシアに新しい夜明けがくるのだ……
本当に何ですか、それ!レオ様完全に赤化してる・・・orz
そうそう関西さん、オル小説、初版は何年何月になっていますか?また色々教えて下さいw
不満スレ>666、667
監獄でいちゃついてるお二人さん!予行演習ですかぁ?w
共同も楽しみですが、イザ担さんの○○落ち報告も同じぐらい楽しみにしていまーす!
ところで、ウォホン、恒例のダメ出し!
(3部の)ユリは「ちゃうよ」などとは言いませんww「・・ちゃった」の言い回しはゼバユリさんがよく使って、全然ユリに見えない幼稚(以下略
「声を出すべきではなかったのだ」みたいなゴツゴツした表現も、本物のユリはするんです。
ま、本番ではないお楽しみレスなので、点数はそのままにしておきま〜すw (←こいつホンマに何様)
クラ担さんからのレス予想→「可愛いんだから許せ!」
では、13万字さん、今日もお待ちしております。
>>194 補完w
「声を出すべきではなかったのだ」はセリフじゃあないですね、心の声でした。
>>190 ジェーニャも愛称ですよね。それとウリヤノフを「ウリアノフ」って表記するの、見たこと無いw
>>187 本編では謎だった、ヤーコプの一人称が「俺」でしたよね?
(最近ヤーが自分よりかなり若く・・・いいえ、若者に見えてきはじめたorz気分はオル読んでた頃の、学生服の私のままなのに〜〜)
>>194 深い・・?おれの担当がか・・・?
(いや、本当に担当はアレクセイに興味が(以下略))
おうスリコギ、名物のダメ出しがついにご贔屓のイザ担ユリウスにも向かったか!
ははは、こいつぁいいぜ!お前の平等精神を尊敬するよ。
(以下マジレス)
>「可愛いんだから許せ!」
まあな、確かに些細な事だ。針の先ほどの事だが・・
それでも一々言うのもどうかと放置してると、徐々にだが変わり果てちまう可能性があるってのが
おれたちが散々(ry
ゼバユリ・・・あいつ、「僕のせいで荒れちゃった...」みたいにいつも使ってたな。ものすごい違和感だったが
前にも言ったと思うがスリコギ、お前があいつを軌道修正してくれていればもっと・・(←年寄りの繰言)
正直な所、イザ担の場合は他が完璧だから違和感を感じなかったぜ。
(以上不満スレ的話題ですまん)
>>195 ウリアノフは確かに変だが、ロシヤ(正式)をロシア、アナスタシヤをアナスタシアと表記してる以上あんまり追求出来ないぞ。
(言う通り、ジェーニャはエフゲニヤの愛称だ)
ああ、やっと休みだぜ。金曜日の嬉しさはおれも学生時代から変わらねえ。
怠け者ってこった、ははは。
(今から寝るぞ)
13万字さんマダー?
13万字です。
ええと。。。わたくし・・・皆様の暖かい感想に逆に不安になってきました・・・。
いっそ全部釣りで、最後に叩かれたほうがいいような・・・。
そうでなければ、何と言うか、この後の展開が皆様の期待に添えてないようなイヤな予感が。
しょせん素人妄想、あと何回も引っ張る程のもんじゃなかったという事に気づき、
(あんなに燃えてる恋人達を待たせる価値は無いです・・・)
もう一気!に投下させていただきます。1万5千字弱あります。
すみません。10いくつかの連投になるかと思います。
こんなのレオじゃない!という怒りの声が聞こえてきそうです。
個人的な妄想だから許してください。
It is beyond my control.(「危険な関係」J・マルコヴィッチのセリフから)
>>169 性描写・・・。
「あいまい表現」。
では、トン。
10)
その後数週間を別荘で過ごした後、夏の終わりはまだ先だったがユリウス達はペテルスブルグへ戻った。レオ
ニードは西部地域の視察に赴いており不在だった。そしてヴェーラとリュドミールは入学準備でにわかに忙しく
なり、ユリウスは一人で過ごす時間が増えた。しばらく違う空気に触れていた事で彼女の気持ちはやや明るさと
強さを取り戻していた。一人の時間でも以前のように己の過去と罪に溺死せんばかりに浸ることはなくなってい
た。
しかし、それは一方で彼女に現状を直視するよう迫るものでもあった。このまま、ユスーポフ家で虜囚として
奇妙に気楽な日々を過ごすのか?それともここを脱走してシベリアのクラウスを追うのか?ドイツへ帰るという
選択肢に全く現実味を感じられない以上、彼女の前には結局この二つの道のどちらかしか無いのだ。そしてどち
らに自分の真実があるかは明らかだった。だが同時に、まだその時期が来ていないことも認めざるを得なかった。
今の自分にはそのための準備も情報も、いやそれ以前にまずそこに至らせる何かが足りない、もしくは何かがそ
の邪魔をしていた。決断できない自分の弱さを振り払うように、彼女はピアノに向かった。長く、激しい曲を選
び、まるで何かをそこに探しているかのように没頭する姿はそれまで彼女がここで見せた事のないものだった。
ヴェーラと帰宅したリュドミールは、自分達に気づかずピアノに向かうユリウスのそんな姿を見て、初めてこ
の大好きな友達の中には自分が撥ねかえされそうに烈しいものがある事に気づいた。彼女との間に超えられない
距離感を感じ、なぜか傷ついた思いで彼は声がかけられず鍵盤に指を走らすユリウスをしばらく眺めていた。す
ると肩に手が置かれ、振り返るとレオニードがそこにいた。
「兄上!」
「お帰り、リュドミール。」「兄上も・・・お帰りなさい。長い任務、お疲れ様でした。」
ユリウスもようやく彼らに気づき、指を止めた。そして二人の方を見たが、その視線はリュドミールを通り過ぎ、
レオニードに向かっていた。
「・・・お帰りなさい。」「・・・うむ。・・・お前もな。」彼らが会うのはあの日以来だった。二人の視線は無言
のまましばし互いに留まり、リュドミールは微妙な居心地の悪さを感じた。それを振り払うように「僕、着替え
てきます。」と断ってその場を去った。ユリウスは視線を鍵盤に落とし、「みんなが帰ってきたことに全然気づか
なかった・・・喧しくしてたなら気をつけないと。」とつぶやいた。
「構わん。それぐらい勝手にしろ。我慢できなければこちらから言うまでだ。」と言ってレオニードもサロンを去
った。言葉は相変わらずぶっきらぼうだったが底には優しさがあり、ユリウスは彼の背中に我知らず微笑んでい
た。
それから数日後、レオニードとヴェーラは彼の書斎で膝をつきあわせていた。リュドミールの入学に関する様々
なこと・・・リュドミールが学ぶ学科、優れた教師や要注意な人物、同期の子供たちの家柄や顔ぶれ、しかるべ
き姻戚関係への根回し、舎監の顔ぶれなどを一通り話し合い、互いに了解したあと、ヴェーラは思い切ってユリ
ウスもモスクワに伴いたいと兄に告げた。
レオニードは意外な提案に驚き、一瞬検討してすぐに却下した。(あれを目の届かない場所へやるわけにはいか
ない。)そんな焦燥にも近い感情がちらりと胸をよぎったが、彼はそれを突然そんな事を言い出したヴェーラへの
いらだちととった。
「そんな事はできない。お前もわかっているだろう。いくら親しくなろうと、あれは家族ではない。あくまでも
ここで監視下に置かねばならない人間だ。」
「でもお兄様・・・。」
「大体リュドミールは遊びに行くわけではない。大事な門出の時にあれを連れていくわけには行かぬだろう。」
「ええ・・・ええ、それはわかっていますわ。でも・・・」
「どうしたというのだ、一体。お前らしくも無い。」
はっきりと口に出すなどしたくなかったが、ヴェーラも苛立ち、もうあえて言葉にしてしまった。
「私達がいなくなれば、ここでお兄様とユリウスはしばらく二人きりになってしまうわ。」
妹がまさかそんな事を言い出すとは思いもよらなかったレオニードは、正直意味がわからなかった。
「何が言いたいのだ。」
ヴェーラも兄を見つめ返した。こうなったらもう兄を怒らすのを恐れてもしょうがない。
「私はそうすればきっとお二人に起こるだろうことが、果たして正しいのかどうかわからないのです。」レオニー
ドはヴェーラが何を言いたいのか図りかね、そしてようやくほのめかされた事に気づき、驚き、次いで激昂した。
「・・・おまえは兄をそんな目で見ていたのか?」
「気づいてないのは当人達だけですわ!二人の距離はどんどん縮まっていっているではありませんか・・・。
お兄様は一体ユリウスをどうなさるおつもりなの?このまま閉じ込めて誰にも会わさず、お兄様の愛人にでもしてしまう
おつもり?」
「ヴェーラ!」
レオニードは妹のむきだしな言い方に驚き、怒った。
「あれを外に出せないのはあくまでも政治的な事情だ。お前のかんぐるような下賎な理由ではない!」
「政治的な事情も確かにおありでしょう。それについて口を挟む気もお兄様に事情をお聞きするつもりもありま
せん。でもご自分のお気持ちに気づかぬ振りは卑怯だわ。お兄様は自分の感情にも彼女の感情にも知らぬふりで、
これではまるでユリウスは飼い殺しも同然よ!」
レオニードはカッとして机の上にあった置物を思い切り床に叩きつけ怒鳴った。
「あれはアレクセイ・ミハイロフの女だ!私にどうしろと言うのだ!」
ヴェーラは自ら招いたとはいえ、初めて男としての感情をあからさまにした兄を呆然と見つめた。それはアデ
ールの火遊びに苛つく時とは全く違っていた。嫉妬や恐れを兄の顔に見るのは初めてだった。
「それでユリウスをあんな宙ぶらりんな状況に?彼女がミハイロフを追ってきたからといって・・・。もう何年
もたつのに・・・。そんな事であきらめておしまいなの?」
「ヴェーラ、お前は何を言ってるのかわかっているのか?最初は愛人にするつもりかと責め、次は手をだせとで
もそそのかすのか?」
「私はそんな事は一言だって言ってません!手を出すかどうかはお兄様の・・・いえお二人の問題ですわ。私が
いやなのは、お兄様が彼女に選択の余地を全くお与えにならない事よ。とにかくもう二人を見てひやひやしてる
のにはうんざりなんです。でも馬鹿な事を言いました。いらぬお節介で失礼しましたわ。」
もともと望みは薄かったが、自分の無様な失敗を悟りヴェーラは退却をきめこんだ。さっさとドレスのすそを翻
し歩きかけたが戸口で振り返ると
「確かにユリウスは来た頃はアレクセイ・ミハイロフの女(意地悪くレオニードの言い方を真似た)だったかもし
れないわ。でも果たして今もそうなのかしら?そんなにも人の気持ちが変わらない忠実なものなら素敵ね。いっ
たいお兄様は彼女に今の気持ちを確かめたことがおありなの?それとも何か恐れてらっしゃるの?」
レオニードはものすごい表情で妹をにらみつけたが、返答はしなかった。
その頃ユリウスは居室で窓の外の闇を見つめていた。耳にはまだ、たまたま通りかかりに漏れ聞こえてしまっ
たレオニードの怒声がこだましていた。
「あれはアレクセイ・ミハイロフの女だ!」
確かにそうだった。
皇帝の隠し財産という新たな要素が入り込んだ事で彼のもとに留められる理由は強固になったものの、最初に
出会った時からレオニードにとってユリウスは「ミハイロフの女」以外の何者でもなかったろう。わからないの
はレオニードがそれを改めて口にしたことにユリウス自身がひどく苦い気持ちが抑えられないことだった。それ
以上何も聞きたくなく、ユリウスは急いで部屋に戻ったのだ。
(わからない・・・。自分の気持ちが・・・。)
あのように無残に振り捨てられた事を思い出した今でもクラウスを恋する心を失う事は無かった。危険な状況
で見捨てられたことを怒り、恨む気持ちもないではなかったが自分が罪から逃れるため彼を利用しようとしてい
た事にも気づいてしまった今、革命に生きる彼がとった道を責める気にはなれなかった。むしろ自分があの時の
彼にとってどんなに危険な存在だったかを考えるとぞっとした。
そしていま、クラウスはシベリアにいる。同じロシアとはいえ、それはユリウスが軟禁されているこの屋敷か
らはあらゆる意味で遠い場所だった。
生きて再び出会うことはあるのだろうか・・・。だがその不安はロシアに来た頃の狂おしいものとは異なり、ど
こかにあきらめを含んでいた。
そして堂々巡りをするユリウスの思考の一端にはとても自身認められることではなかったが、常にレオニード
がいた。記憶を失っていた間のレオニードの優しさと彼に頼りきっていた自分の姿を思い出すと、羞恥でいたた
まれない気持ちになり、欺いていたレオニードとおめでたかった自分の両方に怒りがわいてくる。だから極力そ
の事については考えないようにしているのに、なぜかふとしたはずみでその頃のレオニードの言葉やしぐさを思
い出してしまうのだ。呼びかけると振り向いた黒い瞳が笑みを含んでいたこと、吹雪に脅えた時差し出された大
きな手、リュドミールとふざけていると彼ともども後頭部を軽くはたかれ、子供のように髪をくしゃくしゃにさ
れた事・・・。
そんな白日夢めいた記憶を振り払うと、今度は自分が彼に全てをぶちまけてしまった事に思い至る。記憶が戻
ってからはもはや理由なく吹雪に脅えることは無くなったが、その代わり自分が殺人者であることにうちひしが
れ泣きあかす夜もあった。翌朝、腫れたまぶたを見たレオニードの瞳に無言の了解を感じ取ることが自分にとっ
て果たして良いことなのかどうかさえユリウスにはもう判断がつかなかった。だが彼に自らの生殺与奪を委ねて
しまったと思うと、なぜか今まで知らなかった安堵感に包まれる。そして彼が別荘で過ごしたわずかな時間が二
人の距離をどことなく縮めていただけに、ユリウスの胸に先ほどのレオニードの言葉は思わぬ痛みで突き刺さっ
てきたのだった。ロシアの短い夏はもう終わり、また秋が来ようとしていた。
そして、ヴェーラとリュドミールがモスクワへ赴く日がやってきた。ユリウスは駅までは行けず、ユスーポフ
邸で彼らを見送った。リュドミールは幼年学校の制服が良く似合っていて、急に成長して見えた。
「ユリウス・・・。」
「リュドミール、元気でね。・・・君なら、大丈夫。きっとお兄さんにも負けないよ。でも、お願いだから、体に
は気をつけてね・・・。友達や先輩につられて無茶はしないでね。」
「うん・・・。ユリウスも、元気でね。冬が苦手なんだから気をつけて。あと・・・。」
「なあに?」士官学校に入るのに、こんな事を言って軟弱に思われるのではとリュドミールは真っ赤になりながらも言わずにおれなかった。
「僕の事忘れないで。」
ユリウスは瞳を見開いて、そしてリュドミールの名を呼ぼうとしたが喉が詰まって声がうまく出ず、咳払い
と、そっと彼の頬にキスをした。そしてやっと言葉が出た。
「馬鹿だなあ、リュドミール・・・。忘れるはずないじゃないか。」
(忘れるのは、君の方だよ、リュドミール・・・。新しい学校や友達、新しい環境で新しい目標ができて、子供
時代は置き去りにされるんだ。でも、それでいいんだよ。僕の事は子供時代のおもちゃと一緒に忘れるのがいい
んだ・・・。)
そんなユリウスの胸の内は知らず、リュドミールは照れくささを振り払おうと、「そうだよね!」と笑うと「じゃ
あ!休暇にね!」と手を振り、見よう見まねの敬礼をすると姉と共に車に乗り込んだ。ヴェーラはユリウスに一
声掛けたかったが、まさか自分の兄に気をつけろとも言えず、車の窓から優雅に微笑んでみせて出発した。
(11)
しばらくは何も起こらなかった。レオニードは夏から始まった検討作業が大詰めに入り軍部に泊り込む事の方
が多い位で、たまに帰宅してもとんぼ返りで軍部に戻るか、邸には深夜に帰り、まだ夜も明けやらぬ早朝に出て
行く有様だった。そんな日々が続いた後、ようやく問題の補給体制の立て直しに目処がつき、レオニードは肩の
荷を降ろした気持ちで帰邸した。車寄せから邸に入る時、空から白いものがふわりと舞い降りてきた。(初雪
か・・・。)月日の経過の早さにレオニードは少し驚いた。ついこの間まで夏だったのに。リュドミールは寄宿舎
の生活に少しは慣れただろうか。そう言えば、自分自身、しばらく邸で食事を取ることも無かった。晩餐の席に
一人でついた時、「そういえばあれはどうしていたのだ?」と久し振りにユリウスの事を思い出し、執事に訊ねた。
「はあ・・・それがあの方は最近はすっかり食が細くなってしまわれて。お食事も部屋の方に運ばせていただい
ております。」「・・具合でも悪いのか?」「お医者様はいらぬと仰せられてしまって。確かにご病気では無いと思
われますが、ただ、ご気分は優れられぬようです。ピアノを弾かれてもすぐやめてしまわれますし。」
レオニードはユリウスの居室の前で一瞬躊躇した。誰かに言って自分のもとまで来させても良かったのだが、
調子が悪いとわかっている女をわざわざ呼びつけるのも少々気が咎めた。そう遅い時間ではなかったが、夜に女
の部屋を訪れる気まずさを首を振ってやり過ごすと、「ユリウス、私だ。入るぞ。」と声を掛けた。だが中からは
返事が無く、レオニードは一瞬、ひやりとした。ヴェーラもリュドミールもいない今、もし彼女が脱走を試みて
いればそれはたやすい事だったかもしれない。召使達や警護の兵の目が常にあるとはいえ、しばらく目を離して
いたのはうかつだった。レオニードは今度はノックすると、返事を待たず扉を開けた。彼が思わず安堵したこと
に、ユリウスは部屋着にショールをはおった姿で部屋の奥の寝椅子に腰掛けていた。椅子を窓際に寄せて外を見
ていた様子だった。(あの格好では外には出られないな。)と一瞬らちもない考えがレオニードの頭をかすめた。
呼びかけに全く気づいていなかったユリウスは、驚いてレオニードを見た。彼が部屋に入ってくるなど初めて
の事だった。だがその目にはかすかだが確かに涙がにじんでいた。
「・・・どうしたのだ?」記憶を回復してからは以前のように脅えることは無かったのにと、レオニードは不審
に思った。ユリウスはショールをかき合わせながら
「ううん・・・。何でもない。そちらこそ、どうして・・・。」
「・・・いや、調子が優れぬというから様子を見にきただけだ。だが顔色は悪くないではないか。」
「え・・・、ううん、別に病気でもなんでもないよ。本当に。」
「食も進まぬそうだが。」
「そんな事ない・・・。何でもないって、本当に!」
「何でもなくて食も進まず泣いているのか?」
「・・・泣いてなんか。」「嘘をつけ。」
「・・・。」「だから何だ。」
「本当にたいした事じゃないんだ。」
「言ってみろ。」
「リュドミールが・・・。」と彼女は手にした紙に目を落とし、レオニードはうかつにも初めてその紙片に気づい
た。
「リュドミールからの手紙か?お前が泣くような事が書いてあるのか?」レオニードは少々弟が心配になって尋ねた。
「ううん・・・。とても元気にやってるみたい。がんばってる。・・・でも、人より少し遅れて入った分、取り戻
したいって。・・・それで、クリスマス休暇も、学校に残るつもりだって書いてある。」
レオニードは弟の背伸びぶりがいささか微笑ましかったが、それでユリウスが涙ぐむ気持ちがわからなかった。
「で、何でお前は泣いてるのだ。」
「・・・泣いてなんかないよ。」
「何度同じ問答をさせれば気が済むのだ?」
「・・・。ちょっとだけ、寂しくなっただけだ。・・・。あと自分が馬鹿だなと思っていやになっただけ。」
「はあ?」
ユリウスは自分が言ってる事の恥ずかしさに顔があげれず早口で言った。
「だって、クリスマス休暇には帰ってくるって言ったのに!ああいやになる、こうなる事はわかってたのに、こ
れじゃ僕の方が甘えん坊だ。当たり前なんだ、家を出て学校に行き、新しい世界に触れる。子供時代の事なんて
忘れて当然だし、忘れるべきだ。わかってるのに!」
(ああ、甘えていたのは僕の方だった・・・。あの子の存在が僕にとってこんなに大きかったなんて・・・。)ユ
リウスは恥ずかしさに身もだえする思いだった。実のところリュドミールが居なくなって以来、ユリウスは毎日をもてあましていた。自分の生活が彼無しではいかに空虚なものなのか、それは驚く程だった。自分を愛し、必
要としてくれる存在がどんなにこの数年の自分を支えてくれていたのか、彼がいなくなって初めて気づかされた
のだ。一方、レオニードは呆れ果てていた。
「そんな事でか!馬鹿馬鹿しい。」
その言葉にユリウスはさらに小さくなるようだった。レオニードはそんな彼女を見下ろして呆れついでに続けた。
「あいつ、私のところには手紙の一通もよこさぬくせに。あいつがお前を忘れるわけはあるまい。むしろお前か
らは早く卒業して欲しいくらいだ。大体、あいつは発つ前に私になんと言ったと思う。」
ユリウスはまだうつむいたまま、レオニードの言葉の続きを待った。
「兄上、絶対にユリウスを追い出さないでね、そんな事をしたら僕はこの家を出て、馬丁になってでも探しに行
くからね、なんて抜かしたんだ。私はわが弟がこのユスーポフ侯爵家を出る記念すべき日にあたって言うのがそ
れなのかと、私は一体どこであいつの教育を誤ったのかと、本当に情けなかったぞ。」
ユリウスは思わずふき出し、レオニードも珍しく声をたてて笑った。かつての無邪気な関係に戻ったような錯覚
に、この時二人は彼ら自身に、油断したのだ。
「そうだね。」と涙をうかべたままユリウスが微笑んでレオニードを見あげた。
その刹那、レオニードは自分でも思いもよらなかった激しい愛情と欲望に突然つきあげられた。ユリウスがふい
に表情の消えた彼をいぶかしく思っていると肩に手が置かれ、レオニードがゆっくりと身をかがめてきてそっと
くちづけした。彼の唇のためらいがちな感触にユリウスが驚いているうちに、それは次第に激しく熱を帯びたも
のになっていき、レオニードは続いて彼女の身を引き寄せ、その首元に唇を滑らせながら強く抱きしめた。彼女
のくちびるに、素肌に一度触れてしまうと、もう自分を抑えることはできなかった。
一方のユリウスは当初の驚きからさめ、逆に自分を取り戻して必死で抗ったがやすやすと押さえ込まれ、あと
はレオニードの思うがままだった。もみあっている内に部屋着はいつのまにか引き裂くように取りさらわれてし
まい、いまや残骸が足元にたぐまっているだけで、ユリウスは肌を覆うものもないまま、レオニードに組み伏せ
られてしまった。ユリウスは羞恥と屈辱で息もできなかったが、彼女の両手を床に押さえつけたレオニードは動
きをとめて、彼女の露わな姿をじっと見下ろすと、「きれいな体をしていたのだな。」とつぶやいた。それを聞い
てユリウスはぞっとした。今の今まで心のどこかで、レオニードが思いとどまってくれると、彼がそんなひどい
事をする筈がないと思っていた。だが今の言葉で彼が引き返す気などないこと、完全にただの牡になっている事
を覚り、恐慌をきたしたユリウスは悲鳴をあげ、死にもの狂いでもがき始めた。だが精一杯の抵抗も力では敵う
筈もなく、彼女は終いには誇りも何も捨てて泣きながら懇願したが空しかった。初めて男を受け入れるユリウス
にとってそれは惨いといってもいい手荒さで、彼女は自分がいかに男女の事に無知だったか、女の体を持つとい
うことがどういう意味を持つのかを、どんなに涙を流そうがただ体いっぱいで受け止めさせられたのだった。そ
して彼の肉体的な力と想像もしなかった行為に圧倒され、その最中はクラウスのことを思い出すことすらできな
かった。しかしユリウス自身は気づいてなかったが、レオニードの仕打ちと肉体に対し、混乱した恐怖や怒り、
次いで訪れた恥辱、そして絶望と悲しみはあっても、そこには嫌悪感だけは無かった。もしも相手が彼でなけれ
ば、思い込みの強いユリウスは舌を噛み切るぐらいのことはしていたかもしれない。
やがてお互いにとって夢魔のような一刻が去った。荒い息づかいもおさまらぬまま、レオニードは彼女の腕で
覆われて彼から背けられていたユリウスの顔を引き戻し、涙をたたえたその瞳を見つめた。ユリウスもまた涙越
しに彼を見上げた。
この時、やっと二人にはわかった。お互い自分では気づかぬふりをしていたが、いずれこうなる事は心のどこ
かで知っていたという事を。そして今、彼らは何かを始めてしまった。それはこの一回では終わらず、行き着く
所まで行かないと終わらないだろう。だが、たとえそこに真実のいくばくかが潜んでいようとも、決して彼らの
関係は実りある幸福なものにはならないという事も既に悲しいほど明らかだった。終点がどのような姿をとるの
かはわからなかったが、二人に何の未来も展望もある筈は無かった。
そんな昏い予感のもと、レオニードはユリウスをそのまま無言で引き寄せた。先ほどとは打って変わった静か
さでそっと抱きしめられ、その優しさにユリウスは自身を根こそぎ奪われ変えられてしまうかもしれない恐怖を
おぼえ、震えた。そしてようやくクラウスの事を思い出し、もう彼には会わす顔がないと気づき、愕然とした。
自分は今、全てを失ってしまったのだと経験の浅い娘らしく思いこみ、改めて絶望を噛みしめた。そして抗うこ
ともかなわず、絶望と痛みに力が抜けた体を、そのままその場で再びレオニードに組み敷かれた。二度目は最初
とは打って変わった優しさと巧みな執拗さで、レオニードはユリウスから快感のあえぎ声を引き出していった。
そして再び貫かれながらユリウスは、心はとにかくも、体は今後は自分のものであっても自らの意思では制御が
できない、レオニードの意図のままに反応してしまうものに作り変えられていく事を覚らされた。涙は自分を慰
める役にすらたたなかった。
(12)
こうやって彼らの関係は始まった。もうかつてのような無邪気さや、夏の別荘で共有したやすらかな時間は取
り戻すことはできなかった。レオニードは抑制を振り捨ててしまった事に自棄になったかのように、もはやため
らいなくユリウスを抱き、ユリウスも何事かあきらめたのか、まるで意思を失ったように、彼を拒もうとはしな
かった。
昨年から引き続いて起こった出来事に疲弊して、彼女にはもうレオニードを憎む気力すら無かった。責めると
すればここからさっさと逃げ出すべきだったのにそうせず、敵となれあってしまった彼女自身の甘さと油断で、
今の状況は自業自得としか言いようがなかった。リュドミールとヴェーラが屋敷にいないことはせめてもの幸い
だった。ヴェーラはこのような乱脈さに眉をひそめたろうし、いくら子供でもリュドミールも何か気づかずにお
れなかったろう。
ユリウスには思いもよらない事だったが、レオニードは軍人とはいえこの時期の爛熟した上流社会の一員でも
あったので、ご他聞にもれずごく若い時に一通り以上の経験を積んでいた。いや、積まざるを得なかった。年若
くして当主となった彼はいつまでもおぼこである事は許されず、早く世間を知る必要があったのだ。
しかし無駄な才能と言ってもいい程、肉体的に女を悦ばせ征服することはなぜか彼にはあまりにも簡単で、そ
こには心が入り込む余地がないほどだった。女が喜ぶほど、彼の心は冷たく退いていくのが常だった。つまりレ
オニードは体の愛は学んだが、心の愛し方は学び損ねていた。アデールとうまくいかなかったのも結局肉の喜び
を妻に知らしめておいた一方で、妻の軽はずみな行動の数々にあっさりと彼女への興味を失ったからだった。
アデールは夫にとっての自分の存在はごく表面的な、「妻」という「立場」に過ぎない事、彼にとってまず第一
に「皇帝陛下の姪」でしか無い事を敏感に感じ取った。彼はアデール自身を求めておらず、知ろうとも思わない
のだ。彼女には侯爵夫人として、また高位軍人の妻としてふさわしい行動だけを求めていた。別にそれは政略結
婚の常として珍しい事では無い、自分も同じように割り切れればどんなに楽だったろう。だが、アデールはどう
しても夫に無関心になれなかった。夫婦でありながら愛を、夫の心も臥所も、求めて得られないなど誇り高いア
デールには、いやきっと誰にとってもたまらない羞恥と屈辱だった。だが決して口に出せないぶんその苦汁は実
に苦く、皮肉にもその屈折がいっそう夫を遠ざける結果を生んでいた。
しかしユリウスの肉体は今までの経験と全く異なる影響をレオニードにもたらした。あまりにのめりこみそう
になる自分を恐れ、そうさせる肢体を憎むかのようにレオニードはユリウスに大胆に官能の印を刻み込んでいっ
た。だが性愛が深まれば深まるほど、口に出せない分、二人の間にはやがてアレクセイ・ミハイロフの影が大き
くのしかかってきた。
ユリウスが未通娘だったことはレオニードには大きな驚きだった。男として、手付かずのユリウスを手に入れ
た喜びはもちろんあったが、寝た事もない相手をロシアまで追ってくるとは、いくら罪からの逃避という願望も
あったとはいえ、ユリウスのミハイロフへの情熱がどんなに強いものだったか改めて思い知らされる事でもあっ
た。何といってもユリウスは当時まだ17歳の少女に過ぎなかったのだ。寝ていないからこそかえって初恋の思
い出は美化されるだろう。おまけに死んでいればいつか思い出として諦めもついたろうが、相手はシベリア流刑
で、いわば琥珀に閉じ込められた昆虫のように凍結された存在だ。そう考えると幻滅される事が決してない、そ
して生きているアレクセイはやっかいな恋敵だった。
何と言ってもまずい事に、レオニードはユリウスの心を得る前にその場の欲望に負けて、しかも控えめに言っ
てもかなり強引な形で先に体を手に入れてしまったのだ。心と切り離された肉体の快楽を充分知っているレオニ
ードにとっては、体を手に入れたからといって即、心がついてくるわけではないという事は自分自身の体験から
も自明の理だった。体が狎れる事と愛は似ているが、違う。だからレオニードは激しい、時には驚くほど淫猥な
行為をユリウスに加えながらもこのベッドには3人目の人物がいるのではないかと感じる事があった。忘我の瞬
間どんなに強く抱きしめていてもユリウスの全てを得た気にはなれなかった。
一方でユリウスの体はレオニードの愛撫に馴らされ、そう日もたたないうちに、わずかな刺激でやすやすと快
楽の淵に追いやられるまでになっていた。深まる一方の快感はむしろ苦痛にすら思えるほどで、ユリウスは貪欲
な官能の世界をただ手を引かれるままに進むしかなかった。しかし、彼女の心が恐れに揺れるのは体がレオニー
ドに馴らされていくことでなく、彼が無意識に示す優しさにだった。どんなに淫らな事を強いられても深い部分
の彼女自身が揺らぐことはなかったが、行為や欲望とはかかわりない部分で彼の愛情の深さが垣間見える時、ユ
リウスはそれが自分を変えてしまうのではと、本当に恐ろしく、クラウスとの思い出に必死でしがみつこうとした。
だが皮肉なことにレオニードは最後までその事に気づかなかった。そして愚かにも、この時期、彼の矜持は自
身が身を屈して彼女に愛を乞う事を決して許さなかった。従って快楽の度が増すたび、彼らの関係の危うさも平
行して一層浮かび上がってくるのだった。ユリウスは決してクラウスの名を口に出さず、レオニードも臥所で彼
女を言葉で嬲る際も決して彼の事には触れなかった。どちらかが言葉にしてしまえれば、どれほど楽だったこと
だろう。
ユリウスはいまだにアレクセイ・ミハイロフの女なのか?
まだそうであり続けているのか?
今はもう、身も心もレオニードのものになっているのではないか?
しかしそれを自らにさえ問う勇気が、この頃の二人にはなかった。最初のようにユリウスの体が痣だらけになる
ような手荒な扱いは二度としなかったが、やがてレオニードの愛撫は巧みな分、まるで彼女の心を傷つける事を
望むかのように心理的には残酷さを増していった。
そのように彼らの日々は過ぎていった。倫理観に富んだヴェーラがいれば少しは違ったかもしれないが、
リュドミールの入学が滞りなく終わった後も、邸で起こっている事を知ってか知らずかヴェーラはモスクワから
帰ってこなかった。彼女もまたクリスマスと新年はリュドミールにつきあってモスクワの邸で過ごすことを伝えてきた。
その後もなぜか彼らを放置するかのようにヴェーラはペテルスブルグの邸には戻ってこず季節は過ぎ、
また夏がやってこようとしていた。
突然レオニードが部屋に入ってきてユリウスは驚いて顔を上げた。彼が昼間のこんな時間に帰ってくるのは珍
しいことだった。いぶかしみながら本を置き、立ち上がったユリウスが声を挟む間もなく、レオニードは彼女の
腕をとると「来なさい」と寝台に導こうとした。昼ひなかで召使達の気配もそこらでしているのに、カーテンも
閉めない明るい部屋での行為を強いられる事に、ユリウスはさすがにたじろぎ逆らおうとしたが、例によってあ
っさりと裸に剥かれてしまった。身を覆うものもない状態で明るいまま寝台に横たえられ、ユリウスは「いや
・・・!」と顔を背けたがレオニードはかまわず彼女を見つめた。
シーツの上の白くしなやかな肉体は、他の女達のようにコルセットで締め付けて人工的なくびれを作った豊満
なものとは異なり、柳のようにしなやかで少年の持つ清らかさと女性らしい滑らかさを併せ持っていた。視線に
耐え切れず顔を覆い、羞恥にうつぶせになってしまったユリウスのしみひとつない背中のくぼみに唇を押し当て
るとレオニードはそっと手を滑らせた。そして背後から抱きかかえユリウスの耳元でささやいた。
「そんなにいやがるな。今日からしばらくペテルスブルグを離れる。当分抱かれることはないのだから我慢しろ。」
胸元にすべってきたレオニードの手に気をとられながらユリウスは思わず「え・・・?どのくらい・・・」と聞
き返した。だが「私がいなくなるのが嬉しいか?」とはぐらかされ、「・・・そうだね。あなたにおもちゃにされ
ずに・・・あっ・・・」皮肉を返そうにもやすやすとレオニードにいつもどおり渦の中に引きずり込まれ、ユリ
ウスは後はただあえぐことしかできなかった。
夏のあまりにも明るい日中での行為の恥ずかしさは逆に彼女を昂ぶらせ、レオニードの黒い瞳がいつもより、
より冷静で突き放したような表情を浮かべている事がそれに油を注いだ。突き上げられるうちに、やがて彼女は
自分の内奥に今まで知らなかった反応が生まれてくるのを感じ、恐れをなしてその感覚からなんとか逃げ出そう
とした。だがそのあがきがかえってレオニードにそれと悟らせてより追い詰められて逃げ場を無くす事となり、
やがて彼に巧みに誘導されるまま真っ白な炎に焼き尽くされるように極みに達して、そして落ちていった。
しばしのあと、「なに・・・だったの、今のは・・・」と呟いたユリウスにレオニードは(そんな事も知らなか
ったのか・・・)とその無知がかわいくいじらしく、また初めてユリウスが達したことに男としての深い満足感
をおぼえていたので、そっとユリウスの額に手を寄せ、汗をぬぐってやりながら「おまえが本当に女になったと
いうことだ」と言って額と唇に軽くキスした。
それはこの頃の彼にしては珍しい、実に恋人らしい優しい仕草だったが、ユリウスは自分はこれでまた一つク
ラウスに裏切りを重ねたのだ、なぜ裏切りはこれでもうおしまいという事は無く、次から次へと続いていくのだ
ろうと、体は先ほどの余韻にひたっていても、心の内は暗然としていた。その昏い瞳を見てユリウスの気持ちが
体の反応には寄り添ってはきていないことに気づいたレオニードは我にもなく傷つき、身を起こすと身支度を始
めた。どのみちこれは無理な寄り道で彼には本当に時間が無かったのだ。レオニードは空しさと失望でそのまま
声もかけずに部屋をでていこうとし、ユリウスは絶望にひたりながらも、それでもなぜか彼を追わねばと思った。
だが衣服をまとう間などなく、裸体にシーツを巻きつけふらつく足でなんとか立ち上がると、「レオニード!」と
叫んだ。驚いて振り返った彼に投げつけるように聞いた。
「・・・まだ答えを聞いてない!どのくらい帰ってこないの?」
このように自分をぶつけてくるユリウスは本当に久しぶりでレオニードはとまどった。自分の不在を喜んで聞
いているのか、惜しんで聞いているのか見当がつかない。
「長ければ・・・5ヶ月だな。早くて3ヶ月強といったところだ。」
いくら普段から不在がちとはいえ、ユリウスにとってレオニードがそんなに長いこと屋敷を空けるのは初めて
の事だった。思わず呆然とするユリウスにレオニードは一瞬声をかけそうになったが、先ほどの失望の苦い味が
まだ残っていたので何も言葉にできず、そのまま身を翻した。ユリウスはかっとして叫んだ。
「あなたはいつもそうだ!僕の全てを奪おうとする!でもそれだけだ!僕を変えて・・・僕の体を変えてしまい
ながら、それをただ冷たく見ている!あなたは僕を奪って奪ってその先一体どうしたいの?!」
これは客観的にはかなり自分の事を棚に上げた言い草だったが、ユリウスにはそれを言う権利が確かにあった。
レオニードはすでに扉の把手を握っていたが一瞬うつむいて「くそっ」と吐き捨てると、シーツにくるまってベ
ッド近くに立っているユリウスのもとまで足早に戻り、顔を触れ合わんばかりに近づけて激しい調子でささやいた。
「そうだ。私はお前を奪っている。たとえお前が私を愛していなくてもな。奪う以外に、私に一体何ができると
言うのだ・・・?」
憤怒に似た何かに満ちた表情で一気にそう言うと彼女のあごをつかんでひどく乱暴にくちづけし、今度こそ出
て行ってしまった。ユリウスは足音が遠ざかるのを聞きながら、床にへたりこみがっくりとベッドに額をつけた。
唇には血の味がした。窓から差し込む夏の光はわずかに傾いたようだった。
(13)
入れ違いでヴェーラがモスクワから戻ってきた。リュドミールが幼年学校の寄宿舎に入ってからのほうがヴェ
ーラには何かと手がかかる事が増えたのだ。ようやっと様々な挨拶や折衝がひと段落つき、リュドミールが学校
になじんだのを見届け、彼女はようやくペテルスブルグの屋敷に戻ってきた。どのみち兄もしばらく任務で帰れ
ないなら、ユリウスを一人で屋敷に置いておくわけにもいかない。何より、ヴェーラにはぺテルスブルグの屋敷
が一番落ち着ける場所だった。
だが、久しぶりにユリウスを見てヴェーラはショックを受けた。屋敷の者から二人の間が男女のものに変わっ
たことはそれとなく知らされていたが、それにしても1年足らずだというのに彼女の変わりようはあまりだった。
わずかに面やつれしたユリウスは同性でもぞくりとするほどの妖艶さを漂わせていた。今までの少年と言っても
通じていた中性的な透明感に代わり、肌も髪も瞳も以前とは違う艶となまめかしさをたたえて他人と見違うほど
だった。彼女はもう決して少年にも青年にも見えず、男装は逆に彼女が新しく手に入れたなまめかしさを強調し
ているだけだった。
だが何よりも悪かったのは、美しさは増していながらもユリウスがとても不幸そうに見える事だった。(お兄
様・・・彼女に何をしたの?)とヴェーラは胸の内でつぶやき、兄をけしかけるような事を言った自分の軽はず
みを心から悔いた。自分が何も言わずとも、二人は結局関係を持ったろうが・・・何も着火点になるような事を
言う必要は無かった。監禁者の愛人となってユリウスに幸福がある筈もなかった。かつてエフレムとのひどく不
幸な形で終わった恋愛を経験し、実はいまだそこから脱しきれてないヴェーラは恋のもたらす傷には敏感だった。
今までのところ、彼女の目にはユリウスは兄を嫌っているとは思えなかった。二人の間には確かに惹かれあうも
のがあった筈だ。だが、何かがひどくゆがんでいるとしか思えないユリウスの変貌ぶりだった。
本当のところは本人達以外には決してわからない類の事とは言え、兄に腹を立てたヴェーラはユリウスをせい
ぜい外に連れ出すことにした。兄の許可は得ていなかったが、社交界のうるさ型の目につく場所でなければ、ユ
リウスの事は遠縁、あるいはヴェーラの友人として通してしまえばよい。夏はまだ盛りで気候は良かった。美し
い公園や気の張らないコンサート、ヴェーラは屋敷の外に出ればユリウスのなまめかしさが薄まると言わんばか
りに、引っ張るようにして彼女を連れ歩いた。そしてそんな外出先の一つでユリウスは彼女に、アナスタシアに
再会したのだ。運命の歯車が再び大きく回りだそうとしていた。
(第一章 了)
以上です。
住人の皆様、昼間RON専の方、最後まで読んでてくださったら
ありがとう・・・!
あっ石は投げないで・・・!いや、批評はうけなくては!
>>199-211 素晴らしすぎて、今何をどう言えばいいのかわかりません。
もうGJ≠ネどでは表現出来るものでも無く・・・。
言葉が不自由な人のようになってしまいました。
レオユリの複雑で深い心理描写・・・・・・・(「・・・・」なのは言葉が見つからないからです。
他の住人達がきっといい言葉を見つけてくれるでしょう)
13万字さん、素晴らしい世界をありがとう。
あなたにこれを書かせたのは憑き物でも神でもなく、あなた自身の才能です。
これからもどうかその才能を存分に発揮する機会に恵まれ続けますように。
偶然あなたを知る事になった、オルファンの中の極々一部の私たちは本当に、本当に幸運です。
「キスを捧げてもよろしいでしょうか、同志」
(興奮状態で何を言ってるのかわからないクラ担より)
※反響の大津波警戒警報発令※
>>211 お疲れ様でした!!投下するのも書くのも大変だったはず。
今読んできました。
この後、最初のアナスタシアとの場面になるわけですね。
いやぁそれにしても、レオとの肉体関係の始まりがあのような形とは・・!
よもや全く想像していませんでした!
とりあえず言えるのは
ここ最近常駐している住人には発想できなかったであろう展開だったということでしょうかw
こりゃ、この後もどんな展開が待っているのか予想がつきませんね。
2章以降も楽しみにしています!
自分の中で固まってたレオと違うレオを見せられて衝撃を受けました。
一言で言い表すことのできない複雑な心が伝わってきました・・。
どうなるのか想像つかないこの13万字さん長編妄想、
この後レオニードとユリとアレクの関係がどうなっていくのか興味あります。
楽しみにしていますので今後も投下よろしくお願いします!!
津波第2波
>>199-210 GJ!!GJ!!…永遠にGJ!!!!
13万字様、あなたのSSの世界に入り込んでしまい、なかなか、現実に戻れない自分が、います。。。
え、もう、続きは、本当にないのでしょうか?
時間が、かかっても、いいですので、宜しくお願い致します。(リア救済は、おあずけよ!!ナーンテw)
ユリウスの気持ちが、痛い程伝わり、レオと関係をもってしまっても、やはり、心のどこかで、アレクに対して、後ろめたい思いを抱いてしまう。。。二人の狭間で、揺れるユリウスの気持ちが、痛々しい程わかり、思わず、感情移入してしまいました。
ユリウスが、レオによって、少女から大人の女性に変わっていく様が、目の前に浮かんできました!!
是非、いつの日か、続きか新作、首を長〜くして待っておりますので…!!
お疲れ様でした!そして、私達を幸せにしてくれて、ありがとう♪♪♪
次の復帰迄、リアを満喫して下さいね♪
>「キスを捧げてもよろしいでしょうか、同志」
「クラ担さん!!(感無量といった感じで)」
>>199-211 13万字さん・・感謝します(泣)
心を開放を畏れるくらいの愛って、どれだけ深いんだろう。
クラウスへの思いに縋り付こうとするユリウスと
残虐な態度をとることで自分のバランスを保とうとするレオニード
愛を認めるのが怖いくらいの愛って〜〜ゼイゼイ(あ、発作があ〜w)
そんななかで無意識に示す優しさに気づくって〜、それに恐れるって〜ゼイゼイ
私までこの文章に溺れていくのが怖くなって、途中で何度も気を散らす
為に他のサイトに寄り道してしまった(こんなこと初めてw)
萌え〜の点でも最強ですw あなたのレオ様本当に萌えます。
ああ。もう一度w 13万字さん・・感謝します!!ありがとう!!
濡れました、ハァハァハァ・・・
218 :
最低2号:2008/06/13(金) 23:53:38 ID:???
13万字さン!!
>>96から一気に読ませてもらいました・・・!
でも
>>168読み終えたあと、しばらく泣き落ちしてました。
あそこが幸せの頂点であり、
それとの決別を惜しむ気持ちからか・・・。
(その幸せの度合いに、生き生きとした情景や、
3人の表情、はつらつとした仕草を、
重ね合わせて描く技に、息を飲みました。)
うまく言えないけど、
二人が結ばれたことに、こんなにショックを受けてしまったのは初めて。
分かっていたのになんで・・・w(嘲笑)
ユリウスが記憶を取り戻したかな・・・。
今は言葉がまとまらないけど、
長編投下、本当にお疲れさまでした!
心に爽快感が全くない。不安感はつのっていく一方・・・。
でも、それがレオユリテイストなんだよね・・・。
今まで読んだ中で、これほど蔭欝な気持ちにさせるとは、
あなたがレオユリ神の最高峰だから。
ありがとう・・・!
次の投下までwゆっくりされてくださいネ!
ダー担
220 :
219:2008/06/14(土) 01:50:41 ID:???
>ユリウスが記憶を取り戻したかな・・・。
>取り戻していたからかな・・・。
>>199-211 13万字様!!ブラボ〜♪の嵐です!!!
RON専・・・(何故MではなくてNなのか?それは多分、最初に私がキーを
打ち間違えたから・・・)
もう素晴らしすぎて声も出ません。
今夜の夢に出てきそうです。
こんな力作を2ちゃんで発表なんて、なんだかもったいない気がしています。
(別に2ちゃんを馬鹿にしている訳ではないのですよ。念のため)
本屋さんで『ケータイ小説』を、どんなモノかと覗いて見た事があるのですが、
ひどい文章でした。
あんなモノがハードカバーになって売れているっていうのに、
この素晴らしい力作が「2ちゃん」って・・・
私は毎晩のようにここでタダ読みしているのが申し訳なくなってきました。
本当にお礼を言わねば・・・
「有難うございます。」
ところで第1章が終わった・・・ということですが、その後の『憑き物』さまの
筆の調子は如何でしょうか?
いや・・・あの、別に急かしたり催促なんて出来ませんが、
いつまでも待ちますので、ボチボチでも書き続けて下さいね。
リアに支障がない程度に・・・
>>673 割り込み失礼。
上の方の疑問の答え書いテるじゃんw
「ゼバユリはダーファンかと思ってた 」
「ダーと共同をおっぱじめたから」
↓
>ゼバユリは〜あれこれ悩んだりせずにやってたんだろう。
そう、これダよ。
本命クラでいながら、ただ揺るぎ無い好奇心と、怖いもの知らずだったチャレンジ精神で、いろンな事に挑戦してみタかっタんだろう。(「女優魂」発言しかりw)
一発屋も含めテ、あいつはオルキャラでやっテないなりきり無いンじゃネか?
ゼバユリもクマーも、
別にお前が傷つけタわけじゃないからナ。
クマーの叩かれたタのは、本当にわけわからなかっタが、
ゼバユリの叩かれた原因は、なりきり内容ト有言不実行(『精進します』にいつまデも伴わない行動)だっタからではないかナ。
ただあの頃は、なりきり達も、
今みたいにコテつけテ意見すル、では無かったし何とも...。
名無しも、昼間にコソコソと悪口書いてタりしテ、相当蔭湿だっタし。
これだけは言うが、お前を慕った人は皆追い出される...っテいうのは違う。(ネタ?)
ンなこと言えば、俺を慕った人も(うさぎ、フリ担)...違うンだ。
同じ萌えデも、イザ担には感じられナい要素、いつしか周りが見えなくなっテ、
自己中な言動がやっぱ出てきテる。
愛すこトで、より思いやりが生まれ周囲に一層優しくできルか、
愛が弱さに負けてしまい、いつしか依存が勝った結果、
知らず周囲を不愉快にしテしまう発言してしまうか、
フリ担の「ダー担さんが気になってた、スレのことはどうでもよかった」発言など。
俺はイザ担と、その他の萌え尽きたメンバーとの違いを挙げるなラ、
愛←→依存、なりきり力さらに向上←→急降下ダと思う。
SSの高揚ト、身勝手な心配で眠れなかっタが、
そろそろ落ちルぜ。
二人とも、
本当に幸せになっテくれヨ!!
じゃナ!!
223 :
222:2008/06/14(土) 02:49:00 ID:???
うわっ...!
不満スレへの内容を誤爆しタ!!
せっかくの13万字のSSの空気が...
ごめン!!
>>221 よっ!最近来ないから、ひそかに心配しテいたぜ。
うん、『恋空ゎ〜とっても泣ける映画でしたぁ〜☆』
ダな。
13万字のSSこそ、社会現象になるべき!
じゃ!
あのぉ、もしや板ちがいでは・・ないですかのぉ・・ww
(アンカーがw)
と思ったら
>>223が・・くっくっ
興奮して、寝付けないですじゃ〜ww 13万字さ〜んw
>>224 揚げ足とりはスリコギのポジションだろ?お前には無理〜w
興奮して寝つけないなラ、
共同でもしテみルか?
>>225 本日は都合が悪くなりましたので、逃走いたします・・
げほっげほっ
なんだじじいか
(もう一個は不満スレにまた誤爆シた)
じゃ...
不満スレ見て、誤爆かネタか考えこんでましたw
おやすみなさいwww
亀レスだが
>>222 大誤爆乙。
ここは大本営だぜ。
>>673には何を書けばいいんだ。
ダー担お前大丈夫か?
>>219の安価も間違ってるぜ。(関西のレスを読んで泣き落ちとは特異体質だなw)
本当にここではリアに劣らず色々経験させられ考えさせられるな。
ゼバユリの事でお前にまで気を遣わせて申し訳ない。
振り返ってフリ担(洒落を言ってるんじゃないぞw)のことだが、あいつは自分で自分を窒息させたように見えた。
叩きスレでよく源氏物語を引き合いに出してるが、
フリ担は、六条御息所が矜持から素直に愛情を表現する事も、受け入れる事も出来ず、
嫉妬さえ押し殺して鬱屈していった姿と重なっちまうな。
愛した相手は年下の、全ての女性の憧れ光源氏=ダー担w。彼には正妻(おれw)も可愛い紫の君(イザ担)もいて、
結局、自分の有様を悟って全てから逃げるように伊勢に旅立ったのも似てる。
(もっと言えば彼女は当代一の名筆で、ものすごい長文の手紙を須磨に届けるってとこも)
今夜はおれもSSのお蔭で頭の中がおかしいw変なたとえ話を取りとめもなくしちまったぜ。
>>221 おいRON専、ついにコテを名乗ったな。
名乗ったが最期、年貢の納め時だ。二度と名無しには戻れん。
(名無し宣言したスリコギ(毎日4〜5時代に書き込む名無し)もあの状態で妙に目立ってるのがいい例だ)
好奇心旺盛な変態住人達に徹底的にいじられるから、覚悟しといたほうがいいぜ。
テンプレに名前が載る日も近いってこった。
230 :
レオニー怒:2008/06/14(土) 03:34:09 ID:???
ふん、大混乱だな。
だがそれもここならではの良いことやも知れぬ。
深夜に愛と感動の誤爆劇場が繰り広げられていたとは・・・ww
皆さんお疲れ様でした〜w
>>231 イザ担さん?おはようございます!!
倉〇、気をつけて行ってきてね!!
クラ担さんに、会えるかも!?な〜んてw
共同に向けての英気をいっぱい、養ってきて下さいね^^ゝ
皆様も、遅く迄、乙かれさまでした!!
13万字様のSSの興奮が、まだ冷めておりませんw
233 :
お礼&蛇足:2008/06/14(土) 12:06:07 ID:???
13万字です。
皆様のレス、何度も読ませていただきました。
本当にありがとうございます・・・!
何万字も費やして 二人を寝せたらあっという間に不幸になってしまい、このスレ的には不快な進行
だったのでは・・・と気をもんでおりました。
拙い妄想に、過分なお言葉、うう、この数ヶ月のリア犠牲も浮かばれます・・・。
原作の「お前に責任がもてるなら私はとうにお前を奪っただろう。お前に今までそうしてきたように
力づくででも自分のものに云々かんぬん」
多くのレオファンが「さっさとそうせんかい!」と即座に心中烈しいつっこみを入れたであろうあの場面が
妄想の原動力だったかもしれませんが、こんなに不幸な有様になるならやはり二人を結ばせなかった
原作者は偉かったなと思いました。
(しかし原作と逆展開を丹念にやってくと自分の萌えポイントが高まるという不思議さよ。)
思えば本スレの何章か忘れましたが、4部書き直すとしたらどうする?という問いかけが
私の妄想スイッチを押したのかもしれません。
あの時オルフェウスの窓交響曲というネタを思いついたのがまずかった。
あそこは妄想禁止スレなのに、なんであんな質問が。今となってはあの住民さんを恨むばかり。
そして、憑き物が3月末から書き始めて毎日の睡眠時間はどんどん短くなっていき、ここ数週間は
4時間しか連続して眠れない状態です。
今回まとまった部分を皆様に読んでいただけたことで肩の荷(???)が降りて少しは楽になるのではと期待しております。
私にとっては本スレは基礎研究の場、なりきれスレは実践・発表の場というイメージですが、
なりきりスレで場を与えてくださって本当にありがとうございました。
続きは・・・もし完成しないとしたらご指摘のように萌えの無いアレクパートが癌でしょう(笑)。
(目下のところ憑き物はリュドミールはベルリンオリンピックでヴェーラ、マリア(ユリ娘)と会うんだよと
囁いておりますが、それはもはや脱線の域、その前にアレクをなんとかしてほしいものです。)
とにかく小説めいたもの(ってたかが二次創作)を書くのは生まれて初めての経験ですので、
どうなるかわかりませんが、ここまできたら、なんとか仕上げたいとは思っております。
そ、それが客観的にはリア的名誉になんら寄与しないものであっても・・・。むしろマイナス・・・。
(リア的にはさ来年の春まで封印するべきなのですが。)
どこでどのような形をとるかはわかりませんが、もし完成したらお知らせさせてください。
きっとこのスレは住人さん達のお力でずっと続いてらっしゃるでしょうから・・・。
私はずっと見守らせていただきます。(そして時々そっと書き込みを。)
興ざめな自分語り、長々と申し訳ありませんでした!
住民の皆様、RON専の方、本当にありがとうございました・・・!
再会の日まで、アデュー、アデュー・・・!(あれ、作品が違う・・・?これ何だったかしら?)
熱いお二人の共同を楽しみにしつつ・・・。
拝
>>233 13万字様、本当に、お疲れ様でございました!!ここ、何日間か、夢を見させていただき、本当に、乙女時代wにタイムトラベルした気分でございましたよ!!
あなたの“妄想の原動力”に感謝しつつ、又、新たなる“妄想スイッチ”に非常に期待しておりますので、いつでも、いらっしゃって下さいね。^^
楽しみにしておりますよ。本当に、ありがとうございました!!
>>194 オル小説、初版は何年何月になっていますか?
昭和58年3月(1巻)6月(2巻)7月(3巻)でした。
>233
13万字さま。
>思えば本スレの何章か忘れましたが、4部書き直すとしたらどうする?という問いかけが
私の妄想スイッチを押したのかもしれません。
ひょっとしてもしかするとコレ↓でしょうか・・・?
2 :愛蔵版名無しさん:2008/02/26(火) 18:26:24 ID:???
何度も言われてきた事ですが、あの終わり方はひどかった。
読者、おいてけぼり
落丁疑惑
皆さんなら、どんなエンディングにしますか? (オルフェウスの窓 第6章)
>>199-211 本当に欲しいものが手に入れられなくて深く傷つくレオ様に萌えました!
13万字さん、「虚構の世界」が現実を呑み込んだのも、3部の連載を読んでいた28年前以来です!
本当に懐かしい感覚・・・・。
私も関西さんも、すっかりレオ様に恋する乙女に戻ってしまったようです。
本当に有難うございました、そしてお疲れ様!
私の感想の中で、他の皆さんと違うとこは、「続きはもういいや」ということでしょうかw
3部でレオ様が自決したシーンを読み終えたときの気持ちとそっくりなのです。(何か満喫した気分なのは、あの時と全然違いますが・・・。)
>>233 >このスレ的には不快な進行だったのでは・・・と気をもんでおりました。
いえいえ、ここは何でもありなんですよ。
「幸福でいるか・・・?」の場面から続いて二人がただ一度ひと時を共にし、永遠に別れるSSから、
正式に結婚して赤ちゃんを産んだユリとレオ様の幸せなHのSSまで、本当に様々なレオユリがあるんです。
(過去スレはキラ星のような作品にあふれています、どうぞ是非、探して御覧になってください)
>続きは・・・もし完成しないとしたらご指摘のように萌えの無いアレクパートが癌でしょう(笑)。
ウォホン、いい事を教えて差し上げましょう。
そんな部分、書・か・な・く・て・い・い・ん・で・す・!
何年か後に、ユリが誰か(レオ様でもヴェーラでも)に「過去の出来事」を「簡単」に話して聞かせるシーンを設ければ、【万事解決】!☆
乙女に戻ったといいましたが、・・・・実は・・・・(汗)
あの後ユリはアレクと結ばれても、心はアレクを愛してるのに、決して肉体的に満足を得る事なく、
偶然街角で再会したレオ様と「焼けぼっくいに火が点いた」状態になり、激しく熱く・・・
・・という、中年女のドロドロ妄想が早速湧き起こっています。(13万字さんスイマセン^^)
皆さん深夜までお疲れ様でした。
>>234 58年ですか。3部終了直後かと思い違いをしていました、有難うございます。面白いセリフなど、またぜひw
誤爆の嵐に私も参加w
そうです、クラ担さんのご指摘どおり、他のなりきりサンを撫で斬りしてるのに、イザ担さんだけまだだったので、
4人平等に背後から斬り付けるまでは枕を高くして眠れなくて、やっとチャンスが巡ってきたので「とあーーっ!」と・・・。
いいえまあ、それもあるんですが、もうひとつの理由は、イザ担さんがゼバユリさんが辿った道に逝ってしまうのを、絶対に阻止しなくては!と年甲斐もなく本気でw思ったからです。
蟻の穴から堤が、、なんて老婆心から、彼女の特徴だった「・・・ちゃった」という言葉遣いに、敏感に反応してしまったのです。
イザ担さんは、躊躇した上でそれを使ったんですね、大変失礼しました、と同時にホッとしましたw
>>196 >お前があいつを軌道修正してくれていればもっと・・
どこをどう直せとおっしゃるんですか?w言葉遣いも、性格も全くの別人をどうやって?無理ですw
今残っておられるスーパーなりきりさん達は「性格」がキャラになりきる凄い人たちばかりですが、彼女は(ry orz
クラ担さん、気持ちはよくわかりますが、ダー担さんの仰るとおり、彼女があんな結末を招いたのはやはり自業自(ry
(「クマー」さんのこと、何かと言うと口にされますね。貴方の原点なんですね。)
イザ担さん、クラ担さんと同じ空を眺め、空気を吸っているんですね。
「同行二人」とはイザ担さんの場合、恐らくレ怒様でしょう。レ怒様と鑑賞した美術品、レ怒様と歩いた公園、いかがでしたか?w
貴方の愛がこもった共同に期待しています!
(クラ担さん、ぜひ濃厚にお願いします!w)
>>221 RON専さんはどのキャラのファンですか?
オルキャラをオカズにしていますか?
(新人歓迎質問w)
>>238 ユリ×クラ
ユリ×アレク
・・・は、モチろん好きだし
ユリ×レオ
・・も捨てがたいなぁ・・・
迷います、はい。
オカズ〜!?
はい?
何の事でしょう?(笑)
>>239 初読は何歳の時ですか?
その時のレオ様の印象wを教えて!
>>240 初読は、一昨年なんです。(ベルばらも・・・)
実はそれまで池田理代子作品を読んだ事がありませんでした。
もちろん「ベルばら」がすごい人気だという事は知っていましたけど、
(その頃はまだ幼稚園に上がるか上がらないか・・位かな?)
姉にギロチンの説明を聞いて震えあがり、残酷な結末が分かっているベルばらを
読む勇気がなかったですね・・
中学生の頃、遠藤周作の『王妃マリー・アントワネット』を読んで、
それでもう充分だったのです。
ところが、朝日新聞の土曜日の赤beのKidsを毎週 読んでいるうちに、
原作を読んでみたくなりまして、大病を患って外に出られなかった頃に、
旦那にブックオフで買ってきて貰って一気に読みました。
で、この作者の他の作品も読んでみたくなりまして、今度は『オル窓』をアマゾンで大人買いです。
・・・で、どツボにハマりまして「2ちゃん」まで覗いている始末なのです・・・。
レオ様の印象ですか〜?
ストイックなのはいいけれど、不器用な人だなぁ・・というのが第一印象です。
でも、あの
「幸福でいるか?」
には、参りましたね・・・心臓に矢がグサッ・・ですよ。
>>241 もし、なりきりをされるなら、どのキャラに興味が、ありますか?
>>241 (横からごめんなさい)
大病とは、大変でしたね。でもいいもの(かどうかは人それぞれw)に出会えてよかったですね!
ここに来られたのはきっと縁あっての事、楽しく萌えを語っていこうではありませんかw
ユリ×クラ(アレク)萌えなんて、絶滅したと思っていたのに珍しい!w
だけどここの徹底した思想教育にさらされて、
呪文のようにレオレオしか言わなくなる可能性が・・・・。
(共同の相手なんかしたらもう最後、二度と今の生活には戻れなくなる・・・ナンマイダ)
>>242 滅多に出て来ないキャラがいいですね〜
あっ、そうだ。
ゼバスの校長が飼っていたワンちゃんなんていいですね・・・
「ワンワン♪」
>>243 オル窓を読んで、病状は更に悪化したのです!
「なんなのだ1?この、救いのない終わり方は!!!キツネに化かされた様な気分だ・・」
心にポッカリ空いた隙間を埋めようと、
いろんなサイトでいろんなSSと触れているうちに病気は完治したんですけどね♪
本当に顔も知らない人に助けられましたよ。有難たや有難たや・・・
それから
私は文才はないので、『共同』なんて無理ですよ無理。
>>244 RON専さん、これだけ素晴らしい文章が、書けたら充分ですよ!!
あなたには、なりきりの要素が、あると見たw
気軽に挑戦してみて下さいね(…と、一住人が言ってみるw)
>>244 >オル窓を読んで、病状は更に悪化したのです!
それはお気の毒に・・・。
でも、もう既に貴女の体はワクチンのない病原体に今また侵され始めています。
ここの住人全員が罹患しているそれはそれは恐ろし〜い、リアを破壊し尽す病原体にです・・・・・・。
冗談はさておき、
共同は無理でも、キャラの口調で書き込んだりして自分も楽しむ事をおすすめします。
あと、ここでは「忘年会」などの行事が時々あるので、貴女も13万字さんも是非参加してくださいねw
※忘年会・・・池田漫画のキャラになりきった住人全員による乱痴気騒ぎ(オフ会じゃないよ)
>>233 13万字さん、睡眠時間が4時間?
なーに気にするこたぁない、私なんかもうこの1年間毎日3時間半しか寝てないのに大丈夫(たぶん)なんだからww
(あ、土日は昼まで爆睡してたorz)
イザ担、無事に帰って来てるか?暑かっただろう。
>>244 これ!ブラックス、ブラックスや〜
こ、こんばんは。ど、どうぞよろしくw
>>233 アデューってどういう意味でしたっけ?w
衝撃的な1章のラストは13日にトンされたんですね〜(感慨)
>時々そっと書き込みを
などと言わず、せめて13のつく日・・って月1度か・・
3の倍数と3のつく日と5の倍数の日くらいはぜひw
関東
>>236>>237 おうスリコギ、お前はわりと冷静に読めたみたいだな。
>あの後ユリはアレクと結ばれても、心はアレクを愛してるのに、決して肉体的に満足を得る事なく、
偶然街角で再会したレオ様と「焼けぼっくいに火が点いた」状態になり、激しく熱く・・・
いいぞいいぞ、その調子だ!ついでに本物のSSを書いてみないか?
13万字のSSのSS、ってわけだw
(ドロドロ大歓迎!東海TVドラマだぜww)
>貴方の原点なんですね。
おうさ。だからこんなに喧嘩っ早いんだ。
>>248 おうおう関東軍、相手が出てくるのを待ってちゃ話にならねえんだ。
こっちから13万字に話しかける。わかったな。
>>248 (横ですが…)> アデューってどういう意味でしたっけ?w
フランス語で、永遠の別れを「Adieu.(アデュー)」
ベルのオスカルや王妃が、自分の死を悟って、言ってました。(アニメ、原作混同ですがw)
ちなみに「Au revoir.(オー・ルヴォワール)」は、普通のさようならで『また、会いましょう』の意味も含む言葉です。
もっと詳しい事は…わかりませんw失礼致しました;(間違ってたらスマソ)
>>237 >ぜひ濃厚にお願いします!w
わかってるさ。だがちょっとあり得ん長さになっちまったからイザ担がビビるかもな。
明日投下する予定だ。
>>250 (おれも横から)
オー・ルボワール、フランス人が「オヴァ!」って言ってるの、それだよな。
>>249 こんばんは〜!!
> 偶然街角で再会したレオ様と「焼けぼっくいに火が点いた」状態になり、激しく熱く・・・
ホント、是非、スリコギさんに、SS書いていただきたいですね。何故か、私も、そこに反応してしまいましたw続き書いて〜!!
>>249 >ついでに本物のSSを書いてみないか?
便乗!!便乗!!
>こっちから13万字に話しかける。
ハイっ!かしこまりました!
(リアでも同じようなことでよく叱られるている・・ハハ・・orz)
>>250 有難うゴザイマスw
んじゃあ、やっぱり
>>233のアデューは・・誤植ですねw
>>251 明日・・明日も・・寝られんのか・・w (期待シテマス)
>>253 >明日・・明日も・・寝られんのか・・w (期待シテマス)
期待を裏切るようで悪いが、導入部だから延々心理描写が続いて殆ど何もしてないぜ。
あれではいくらイザ担でも○○落ちしないだろうよ。
本格的エロは次回以降に期待だなw
(とハシゴを外す)
>>251 > オー・ルボワール、フランス人が「オヴァ!」って言ってるの、それだよな。
詳しくは、わかりませんが、そうだと思います。発音が独特ですからね。
オ―・ルヴォワールは、日本語読み風フランス語でしょうねw
ベルのアニメの迷シーン(w)の王妃とオスカルの別離の場面で使ってますたw
>>255 フランスと言えば、「ラ・マン」っていう映画もよかったな。
少女と青年の体だけの愛、すれ違いの愛だったけど、
別れて国に帰る船上で「私はあの人を愛していた」
50年後くらいに彼から電話が掛かってきて「君を愛していた、今も君を愛している」
そのラスト、何となく寂しくて泣けた。
夜の船のデッキに流れるショパンがまたよかったなあ。。。
(ロシア支局に書くべきだったかw13万字さんのSS繋がりでまあいいかw)
>>254 >延々心理描写が続いて殆ど何もしてないぜ
それくらいが調度イイっす(今はw)
心理描写、大好物ですw
>>255 そういえば、アニメのオスカルが死ぬときに、
フラン・・ス・・ばん・・ざ・・い
じゃなくて アデュ・・と言ってました!
感動的に死なないのもいいな〜思ったヒネクレ者でしたw
>>256 「愛人」ですよね。その映画は、見た事ないです。
> 少女と青年の体だけの愛、すれ違いの愛だったけど、
13万字さんのSSに繋るものが、ありますね!!
> 夜の船のデッキに流れるショパンがまたよかったなあ。。。
是非、見てみたいです!!
共同、楽しみにしてま〜す♪ランラン♪
>>257 > フラン・・ス・・ばん・・ざ・・い
> じゃなくて アデュ・・と言ってました!
アニばらファンに言わせれば、あれこそ、人間的な死に方だそうで…;
原作や宝塚のような、派手で劇的な死に方は、絶対に有り得な〜い、そ―ですw
>>249 >ついでに本物のSSを書いてみないか?
短編SS書いてたものですが
参加させてください。
>>259 短編SSさんこんばんは〜!
あなたに是非また一服の清涼剤のような短編をお願いしたいですw
(次は短いのが読みたいクレクレ厨より)
>>195 > 本編では謎だった、ヤーコプの一人称が「俺」でしたよね?
そうです。ここで、あまり聞きたくないと思いますが、ラストのヤ―コプの暴言です^^;
「わかったか、ユリウス!とうとう俺の罠にかかったな……、殺してやる!」ぎりぎりと首を締め上げたヤーコプは、獣のようにうめいた。
「ユリウス、死ぬ前によく聞け!何の罪もない俺の父親を射殺したのは、アーレンスマイヤだ。孤児にされた俺が、どれほど惨めだったか、おまえにはわかるまい!
食うや食わずで、俺は、復讐しようと歯ぎしりし、アーレンスマイヤ家の召使いに雇われたのだ。
そんな俺にも、情をかけてくれた人がいた。ヴィルクリヒとアネロッテ様だ。だが、その二人も殺され、うちのめされた俺は川へ身を投げて死のうとしたが、死にきれなかった。今になってわかったか。
おまえがヤーン医師の死体を埋めた庭の土を掘り返したのも、ナイフをおまえの部屋に置いたのも、偽の手紙でおびき出したのもこの俺だ!
シュミット警部は、俺を憐れんで力をかしてくれた!アーレンスマイヤ一族を滅ぼす為だけに、今日迄生きてきた俺の呪いがわかるか……!」
???な部分がありますが……w、KYなカキコ、お許しを〜;
>>259 いらっしゃ〜い!!是非、ゼヒ、ご参加を〜〜!ハァハァ……
>>259 どこで書かれてたんですか?
参加者増えるの嬉しいですw
>>264 > 何だそのあらすじみたいな台詞は
www小説オル窓のあらすじをラストに無理矢理言わせたんやろな〜www
>>261 2時間ドラマみたいですねw
なんかアネロッテ様のかたきぃぃ〜!!
ってのが恨みの8割くらいと思ってたのにw
>>259 わぁ。ウレシイw
>>266 二時間ドラマならそこにヒーローが現れる。
てか、リア読者は最後までアレクが現れる可能性を捨て切れなかったのかも。
>>267 あれで死んでないって・・希望が持てましたかねぇ・・
だったらイザークのほうがいいな〜。
余生を2人で地味にマットウw
(おやすみなさい)
>>266>>267 > てか、リア読者は最後までアレクが現れる可能性を捨て切れなかったのかも。
wwwアレクは、不死身だ…と思っていた人も、多かったカモ……レオファンは、無関心wwwでも、ユリの最後は、超ショックでした。
>>269 は〜い。
でも、早く寝たほうがいいのはお互い様ですわよw
>>270 ケレンスキーが
「だいたいあのアレクセイミハイロフの死体もまだ見つかってないじゃないか!」
と言ってたから、そこにかすかな希望を繋いでたアレクファンもいたはずw
アレクがヤーコプからユリを助けるSSもどこかのサイトにあったね。
>>267 リア読者じゃないけど、
4部最後にクラウスが現れてくれると思ってたw
窓の伝説を打ち破るのは、それに勝る愛だということを、大どんでん返しという形で御大は伝えてくると期待していて、それだけが読む気力になってて・・・
4部ユリの「ぼくは人間でありたいんだ」
願いも虚しく、やるせなかったな・・・。
RON専さんが、
本スレ(2スレ前ぐらい)に、最初に書き込まれた時のことを、
即座に思い出しました!
(今日のカキコ見て、本スレで大人買いしたというエピは多分あなたかな?って。)
病気悪化したの分かります・・。
健康体でも一日以上食が通らなくてダウンしたから・・・。(そして数年間トラウマに。)
でも、元気になってここに来られるまでになり、
本当によかった!
13万字さんのSSを読んで丸一日。
展開があれだけショックだったのは、
レオのイメージが、自分の中でかなり頑固に凝り固まってしまっていたからかな・・。(今まで魔法にかかったように、原作から逃げていた。)
あとやっぱ、スリコギさんの書いていたように、
心までは手に入れられていないレオ様の苦しみが伝わってきて・・・。
でも、二次創作とはいえ、背景を冷静に見据えていてその筋を決して曲げないところ、愛するレオ様を完全に幸せにさせない厳格さ・・・すごい。
(頭の中の二次創作なら、キャラをいくらでも幸せにすることができるのに)
“レオ様は、ユリの心ごと手に入れる”を13万字さんも本当は強く望んでいるんだろうなぁ。
ダー担
>>274 >今まで魔法にかかったように、原作から逃げていた。
そんな人たちが寄り集まって騒いでるのがこのスレです。
>>273 ケレのその台詞が希望に繋がっていて、
信じてた一人・・w
本スレにも「ユリもアレクもきっと死んでない」
と書いたことある・・・w
関西さんの貼ってくれたヤーコプの台詞、
すごいね・・!
その語調だと、
ユリがアネロッテ殺しをしなかったとしても、
アルフレートの罪を、死をもってユリも当然購うべきだと言ってるみたい。
スリコギさん、
誤爆祭りに付き合ってくれてありがとうw
でも、よく考えたらなりきり叩き(イザ担ユリの「ちゃった」)を、
不満スレに書かなかったあなたもスレチ〜w
ダー担
ホントはユリウスの心だって手に入れてるのに
気づかないところがレオ様の不器用さ..ツラい
(今度こそ。寝ますw)
>>277 なるほど、
レオ様自身がそれに気付いていなくて一人苦しんでる・・・ちょっと救われた、ありがとう。
(浅読みゆえの取越し苦労だ・・・)
おやすみなさーい。
短編職人です。
ユリの体も心も手に入れていると知りながら
ロシア皇室の秘密財産の鍵を握るユリの監視&保護役として
絶対にそれを認めようとしないレオ
そういうレオを書いてもいいでしょうか?
暗くなってるみんなを励ます激甘共同を!
と自分で言ってみるw
>>280 もちろんもちろん^^
大歓迎です、是非ぜひ、お願いします!!!!!
283 :
282:2008/06/15(日) 02:12:28 ID:???
>>280 あんたはんも夜更かしやのう
と言ってみるw
>>280 うわ・・・
萌える!
ぜひ、お願いしマース!
(クレクレ厨の居心地の良さを占めてきた・・w)
>>281 ありがとう・・・・!
>>284 ダー担はもうずっと長いことリクに応える側だったからな・・w
>>285 浅いものシか書けないけドねw
いいンだ。
その時、その年齢デしか書けないものがきっトあるンだと信じテるから。(←スイーツ〜)
じゃナ!
補給を絶たれた時、こんなギャグを言うレオ様は嫌だ!
「たまに撃つ 弾が無いのが 玉に疵、なんてな」
(自衛隊の川柳だそうだ)
>>686 その人にしか書けないものが必ずあルんだぜ?
逆に、13万字に書けなくテお前やイザ担に書けルものが、ナ。
ゼバユリの事でのモヤモヤを、昨日のうちに吐いてくれテよかっタぜ。
これで、わだかまりを残すこトなく、共同に集中できルな?
フリ担を六条の御息所に例えたのは、
さすがダな。
けド、引き際としては潔かっタんじゃないかな。
押し殺してきタ抑制心が凶と出テ、
先代のように、ボロを出しまくる前で...
ああまタ誤爆。..
>>289は不満スレ686に書きたかったレスだ...
今夜もすまン!
Д
>>290 誤爆祭りはまだ続いてたのか・・・。
(ありがとうよ)
13万字のSSを読んでのフリ担の長大な感想文を読みたかったな、と
不謹慎かつ我欲丸出しな事を考えてるおれがいるわけだが・・・。(こいつサイテー)
名無しとして、または他人を装ってひょっこり帰って来てくれると嬉しいな。
>>291 RON専からフリ担の匂いを、どうにか臭ぎとろうトした俺は、
もっとサイテーw
(感想文は、1レスじゃ納まらなイダろうな。
戻ってくルのがいつになろうとも、
感想文を怠るような奴じゃナい、きっと!)
じゃ!
>>292 おれは今日何回お休みを言ってるんだ・・・
(またな)
>>280 すみません、短編SS職人さん、貴女が
>>259で仰ってる事は
「本物のSS」を書く事に参加させて下さい、という意味だったのですか?
(スリコギさんに依頼の便乗かと思ってしまったので)うっかり短いのが読みたいなんて言ってしまいましたが、
もちろん、貴女の手による長編も中編も大歓迎です!
295 :
赤恥:2008/06/15(日) 09:55:06 ID:???
わたたっ。アデユーってそうか、ベルバラだったんだ・・・。御大つながり。
そして「永遠の別れ」・・・。これ、日常生活で使うことあるんでしょうか?
あ〜RON専さんに代わってROM専に戻る筈だったのにお恥ずかしい。
最後と思ってあんな長文書いてかっこ悪う・・・。
>>235 そうです、それです。2月末だったのか。あれさえ無ければリアも今頃。
>>236 >そんな部分、書・か・な・く・て・い・い・ん・で・す・!
>何年か後に、ユリが誰か(レオ様でもヴェーラでも)に「過去の出来事」を「簡単」に話して聞かせるシーンを設ければ、【万事解決】!☆
・・・PCの前で爆笑させていただきました。
その手もありますよね。でもRON専さん(お体お大事に・・・!)の登場で「世の中にはやはりアレクファンが・・・」
という事に気づかされました。もう少しがんばろう。でも最後はその手だ。
「街角再会」については・・・(笑)。私の妄想ストーリーの中では以前、本スレに投下した部分の後は、再会しても
レオはユリに文字通り指1本!触れませぬが・・・。
スリコギさんに妄想していただけるなんて光栄です。どうぞ思う存分はばたかせちゃってください。
>>246 1年間、睡眠時間、3時間半・・・?もしかしてこのスレのために・・・?
>>274 ダー担さま、感想ありがとうございます・・・!
でも私は性格が悪いのでしょうか、レオの幸せにあまり興味が・・・。
むしろ彼の持っているものを一つずつ残らず剥ぎ取っていきたいという欲望が暴走しております。
どうか皆さんの筆で彼を幸せに・・・。
短編職人さん、違ってたらごめんなさい、以前なりきりスレに
スケートエピ、爆弾馬車エピ、最近叩きスレにも妄想投下されてた方でないですか?
書かれる物がゴージャスですよね。
(全然違う方だったらごめんなさい・・・。平にお許しを・・・。)
では夜を楽しみに。
オー・ルボワール(とほほ)。
>>295 13万字さん、昨日の挨拶はなぁに〜?w
297 :
296:2008/06/15(日) 10:36:34 ID:???
>>295 追加。やっぱり引き留められるとロム専には戻れませんよねw
>むしろ彼の持っているものを一つずつ残らず剥ぎ取っていきたいという欲望が暴走しております。
免疫ないせいか、ちょっとの刺激で萌え死にしそうですw
こんにちは・・・。
今なら誰もいないな・・ではこっそり・・。
昨日は倉○行ってテンション上がりっぱなしで、
興奮疲れのせいで声かけてもらったのに
お返事出来ませんでした・・^^;
声書けて下さった方、すみません、ありがとうございました。
しかもロムの方たちが続々とw
昨晩の流れ面白かったですw
一晩寝て頭冷やそうと思ったのに、
スレに来るとまたテンションが・・・w
イザ担
昨日も短眠だった皆さん、体を壊されませんよう・・・
>>298 お帰りなさい!!
倉〇満喫したようで良かった、良かったw
お土産話楽しみにしてま〜すw
新しい、職人さんやROM専さんの登場で賑やかになってきましたね。w
303 :
イザーク:2008/06/15(日) 11:14:00 ID:+PL3MiNC
>>268 >だったらイザークのほうがいいな〜。
>余生を2人で地味にマットウw
そんな展開になったら僕たち二人、
激怒した叩きスレ住人に袋だたきの上、川に投げ込まれますよ・・orz
>>300-302 うわw誰もいないと思ってたらw
しかもageてしまった・・・すみませんw
ただいま〜!
>>300 >お土産話楽しみにしてま〜すw
便乗!聞かせて聞かせて!
>>300 恐ろしく自己満の土産話になりそうですが、それでもよろしくて?w
土産話はしたいわ、面白そうなネタに食い付きたいわ、返信したいわ・・・
なのですが、ちょっと今から出かけてきます(泣)
(ヤーコプの台詞、笑わせて頂きましたw)
>>301-302 ダー担さん、クラ担さんですか?それとも別の方でしょうか・・
ほんと体を大切にして下さい・・!!!!
また晩に来ますねーーー!!(号泣)
アデュー・・・ っと誤植誤植・・・
>>305 どうぞ・・・ っ。←きび団子
藤戸饅頭もおいしかったのでどうぞw つ●
ではまた後ほど〜(涙
>>306 たぁ〜っぷり、夜、お土産話、聞かせて下さいね。楽しみに、待ってるよw
いってらっしゃい^^ヽ
>>306 302は関東でしたw
>>295 やはり誤植でしたかw
お帰りなさい。
剥ぎ取っていきたい..ですか
理性的なレオ様が感情に支配されていくのは萌えでしたw
レオ様への愛のでかさにおののいて、クラウスへの想いに逃げるユリと
アレクへの嫉妬で真実が見えなくなってるレオ
不在のアレクが愛の存在を見失させている…
ある意味大活躍w
あ〜それが複雑な現実に振り回されて
これからもっとややこしくなるんですよね
いつまでも待ちます(はぁと)
でも、甘いレ怒様にも癒されたい〜楽しみ!
つか、私も出掛けねば(汗)
では〜
>>249他
ほっ、本物のSS・・!お、お許しを、どうか・・ほ、ほんの出来心で、中年の妄想を・・、
そ、それだけです、どうかお許しを、お許しを、見逃してください!
「行為」の部分はここのSSや、他のサイトのエロ小説の名前を変えたのを切り張りすれば、なんとかなるかも知れませんが、
肝心な心理描写とか、その場面に至るまでの経過のところが、どう書いていいかわかりません〜〜(泣き)
あ、そうだ!今手が空いてるダー担さんに書いてもらいましょう!ね、そうしましょう!きっと素晴らしいのが出来ますよ!
(逃げますじゃ〜〜っ)
>>256 ああ、そういえば「ラマン・愛人」は小娘と大人の男の性愛の話でしたね、フィルター掛けられるのに、あちゃー、気付かなかったorz
レオン・カーフェイかっこよかった〜。援交みたいな関係だったけど、ちゃんと女の子を大事にあつかってて、、
彼も、遊び人だったにも関わらず、少女の心を得られなくて傷付き苦しみ、涙ぐむシーンがありましたよね?
こんな関係は空しすぎる、もう○たなくなった、みたいなイミのことを言って・・。
ほんとに、あの満天の星の下、真っ暗なデッキで少女が彼を愛していたことに気付いて号泣するときに聞こえるピアノ、よかったですね。
ダー担さん、あれ、ショパンのなんていう曲ですか?夜想曲?(←自分で調べない教えてチャン)
見終わった後、心にぽっかり穴があいたような気分になる映画でした・・・・。関西さん、見てみてください。
>>267他
月セのおたよりコーナーに、最後は必ずアレクが迎えに来ると信じていたのにショック!という読者の声がありましたね・・。
関西さん、ヤーのセリフの紹介乙でした!w
>>276 あわわわ、すいませんダー担さん、監獄送りはご勘弁を〜〜!冷え性なので死んじまいますぅ〜!
RON専さん、短編職人さん、住人が増えてうれしいです。13万字さんもさっそくお帰りでしたか、シシシシシ…
イザ担さんお帰りなさい、リフレッシュできましたか?クラ担さんスタートは今夜ですね、亀でもカタツムリでも、すっごく楽しみです♪
>>295 13万字様・・・
m(_ _)m 懺悔致します。 m(_ _)m
>>235(第6章の2レス目)を書いたのは・・・私でございます・・・
まさか、アレが人様のリアをぶっ壊すキッカケになっていたとは・・
石でも隕石でも投げて下さい。
体を張って受け止めます・・・(ToT)
(横レス失礼)
>>312 RON専(ロム専)だなんて、虫も殺さないような大人しいコテハン名乗ってるその陰で
そんな大それた事を。。。。(゚д゚ )ポカーン
>>295 13万字さん、ほらこれも使って! つ【ハリセン】
>>313 ハリセンといえば、モーレツしごき教室ですよね♪
いえ・・別に・・話を逸らそうだなんて、これっぽっちも思っては・・
315 :
大恥:2008/06/15(日) 20:27:21 ID:???
>>312 え〜〜〜〜っっっあんただったの〜〜〜〜〜っっっっっっ
返して私のリア〜〜〜〜〜っっっっ
ええいハリセンでは足りぬわっそこへなおれ〜っ
ゼイゼイゼイ
と怒るハシから(ああ今までまっっったく興味の無い登場人物No1だった
シューラの気持ち=逆恨みがよくわかる・・・。)
やっぱり2chなんかに書き込みしてるからこんな目にあうんだ、
やっぱり2chは怖いところなんだという自己認識が。
もうこれ以上何も知りたくない。早いけど寝てしまおう。
そして本当にROM専に戻るんだ。
イ-ゾイ-ゾ 13マンジvsロンセン モットヤレ!!!
喧嘩の最中、失礼w(面白いからもっとやれ〜www)
>>251>>254 え?オ○落ちできないんですか・・・・!!
こっ・・こっ・・これはどういうことですか!!!
約束と違いますよ!!!
○○落ちさせてくれるという約束で、うちは貴方と契約したはずですよ!!
(ひどい冗談を失礼w心理描写&長文すごく嬉しいです♪)
2部の出版社のおやじ風イザ担
>>281 僕にとってはレオニー怒だけがただ唯一のレオニードなんだ・・・。
ねえ、レオニー怒・・・
レオニー怒は13万字さんのSSのレオニードのような、
あんな酷いことを僕にしたりなんてしないよね・・?
(少し不安そうに、でもすべての信頼を寄せた疑いのない目で訴えかける)
(レオニー怒、楽しみにしてるね。いつもありがとう・・。)
319 :
レオニー怒:2008/06/15(日) 21:07:42 ID:???
>>318 そう言えば、私とお前は「初夜」を省いていたのだったな。
それもいつかは共同として実行しようではないか。
では始めるとするか?
冒頭部分はコピペとなるが・・。とにかく2千7百字あるのだ。
お前がいいと言えば投下するぞ。
あのSSのような状態になれば、
並みの男であれば耐え切れず暴力的になるぞ。
321 :
レオニー怒:2008/06/15(日) 21:21:32 ID:???
イザ担の土産話を聞きたいが、○○落ちされてはそれも叶わぬし・・・。
>>295 >1年間、睡眠時間、3時間半・・・?もしかしてこのスレのために・・・?
それ以外の理由があるとでも思うか?
>>319 >初夜
かぁ・・・・(頬を紅潮させる)
>お前がいいと言えば投下するぞ。
うん・・・。いいよ、レオニー怒・・・・。
(他所へ行ってて遅くなりました。楽しみです。では宜しくお願いします)
>>321 (大丈夫だよ、土産話はもうだいたいしたためてあるんだ・・w)
初めに一言だ。
周知の通り私もユリウス(イ)も当初、共同などをする心づもりは全く無かったために、
普段通りの他愛も無い会話から始まっているが、それはここではよくある事だ、
容赦願いたい。
904 名前:レオニー怒[sage] 投稿日:2008/04/26(土) 01:24:15 ID:???
遠征の疲れが今ごろ出たらしい。
珍しく早い時間に眠気が来るではないか・・・
ここの留守は他の者に任せるとしよう。
ユリウス、来るがいい。私が遠征で留守にしていた間の話をゆっくり聞いてやるぞ。
909 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/04/26(土) 01:56:44 ID:???
レオニー怒、疲れているんだね。
それに、少し貧血ぎみみたいだ。
(心配そうにレオニー怒の前髪に触れながら瞳を覗き込む)
今日はゆっくり寝ておくれよね。おやすみなさい。
(腕をまわして、レオニー怒の背中を撫でながら瞳を閉じる)
917 名前:レオニー怒[sage] 投稿日:2008/04/26(土) 19:14:05 ID:???
ゆうべはお前の話を聞いてやると言いながら、うっかり寝入ってしまったようだな。
今日は休日だ、起きるにはまだ早い。
今からでもかまわぬが・・?
(話はまた今夜でいい、と遠慮気味に言うユリウスに)
そうか、では私のほうの続きをさせて貰うぞ。
(言うなり、ユリウスの下着の中に手を入れて中心を探り当てると、そこは既に待っていたかの様に
侵入してきた指に蜜を纏い付けた。
そのぬめりに誘われるように指を膣内に滑り込ませると、急な行為に戸惑い勝ちだったユリウスの表情が
切なげなものに変わり、同時に中の指を柔らかな肉が閉め付けてくる。
これ程狭いユリウスの膣が、自分のものを受け入れる時に苦痛を伴う事は無いのだろうかと、ふと疑問に思い)
お前はいつも苦しそうな顔をするが・・・・、
私に中に入れられる時に痛みでもあるのか?
688 名前:ユリウス(イ)[sage] 投稿日:2008/05/06(火) 02:59:56 ID:???
(レオニードの指先が触れると、一晩中切なく留めていた蜜が一気にあふれ出るのが分かり、待ちわびていたことを知られてしまうのでは、と体が熱くなるのが分かった。
有無を言わさず進み込んでくるレオニードの指に体中が完全に支配され、自分の体のコントロールがきかない。
敏感な部分を指先で擦りたてられながら「痛みでもあるのか」と問いかけられ、レオニードの怒張を差し込まれる感触が一瞬のうちによみがえり、気が遠くなるのがわかった。
あてがわれ、押し広げられる鈍い痛みと、しっかりと固定され深く刺さる挿入感・・・寸部の隙間もなく密着した結合部・・・。
今この間だけはレオニードが自分だけのものであるという精神の安息・・・。
実のところ、昨晩は体の奧の切ない疼きをユリウスはもてあましていたのだった。
長い遠征から帰り、疲れきって眠ってしまったレオニードの体の中心に
つい触れてしまいそうになるのを必死で堪え、レオニードを起こしてしまわないようにそっと体中に唇を重ね、ユリウスはいつの間にか眠りについていたのであった。)
レ・・オニード、あ・・のね・・・
僕の体にあなたが入ってくる時・・・
本当は・・・・・少し・・痛いんだ・・・あなたが僕の体にぐっと入ってきて・・
僕は狂いそうになるんだ・・・
ねぇ、レオニード・・・これは・・僕だけが感じることのできる痛みなんだ・・よね・・?
あなたがこんな風に挿れるのは・・・・・ (そこまで言うと涙が頬をつたった)
>>324(続き)
痛いんだ、とユリウスが打ち明けたその時、レオニードは少し目を見開いてユリウスの顔を見つめた。
やはりそうだったかと思うと同時に、少し意外な気がした。と言うのは
痛みを感じているとしても、恐らく自分に気を使って嘘をつくのだろうと無意識の内に決めて掛かっていたために、
ユリウスが躊躇いがちにではあるものの、それを肯定した事が予想外だったのだ。
ユリウスははっきりと口に出してものを言わないところがあり、殊お互いを確かめ合う行為に於いては
上辺だけの拒絶こそ時折見せたが、今まで柔順に全てを受け入れるばかりで、辛いという素振りも一度として見せたことは無かった。
そんなユリウスだからこそ、こちらが気を回してやらねばという思いが、いつの間にか優位な立場に立つ者としての思い上がりに繋がって、
全て解っているつもりで実は無理強いをして来たのではないか、
体を重ねる毎にユリウスが見せる自分への渇望が、何をしても許すだろうという驕った思考に自分を陥らせ、身勝手な振る舞いをしていたのではないか。
挿入の瞬間の苦しげな表情に気付いていたものの、昂ぶる気持ちの前には些細な事であり、また、与えてやる快感の種類によっては
ユリウスは苦痛とも歓びともつかぬ声をあげ、涙さえ浮かべて縋りつき身を捩るために、どちらとも判別がつき難いことから、
自分の都合の良い方に解釈して今まで置き去りにしていたのかも知れない。
たまたま今朝になって問いかけ、そして返ってきたユリウスの言葉によって自分の身勝手な思い込みを自覚させられた上、
さらに、以前一度言ったきり二度と口にしなかった妻を意識した言葉に、レオニードも一瞬、滅多に見せない暗い表情を浮かべた。
お前はそんなに気にしていたのか、行為の最中にさえ忘れる事はないと言うのか。
私を迎え入れる痛みをそのように捉えているからこそ、今まで口に出さずに耐えていたのか。
だが私もお前を抱きながら、お前を欺いているという事を片時も忘れた事はない。
そして何度体を交わし、どんなにお前を奪い尽くしたところで、全てを手に入れる事は出来ないのだ。
愛すれば愛するほど、心の奥底にある暗闇がより一層深さを増していく。
それもこれも元はと言えば私が自分の意志で決めた事であり、今更悔いてはいないが、お前にまでこれほど辛い思いをさせる結果になろうとは。
今現在の自分の立場で体の関係を結んでしまえば、相手がどんな思いをするかなど、実に簡単に想像がつく事であるはずなのに、それを端から考えもしなかったとは呆れたものだ。
時折、あの反逆者に抱かれるお前の幻が脳裏をよぎり、その度に実体の無い相手への嫉妬が私にますますお前を求めさせる。
これは罰だな、記憶が無いのをいいことに、お前に対して罪を重ねている私への。
「ユリウス・・・・」
低い声で呟くように言うと、レオニードはユリウスの中に入れていた指をするりと抜き、顎を手で捉えて、息もつかせぬほどに唇を奪った。
重々しいカーテンの隙間から眩しい朝の光が差し込む中、底知れぬ闇から抜け出す抗いのような狂おしい口づけを繰り返して倦む事は無かった。
「・・・・その通りだ」
ようやく唇を離した時にレオニードが口にした言葉は、ユリウスがそう言って欲しいと望んでいたものだったが、
そこには優しい響きなど無く、その声はむしろ何かを断ち切るような厳しさが籠もり、見据える眼には情念、と言って良いほどの暗く熱い情感が仄見えた。
>>325(続き)
夜着の胸元に手を掛けやや荒々しく開くと、ひんやりとした早朝の室内の空気にユリウスの両の乳房が晒される。
真っ白な肌に薄桃色の乳首と乳輪が美しい。
乳房を手で包み込むように掴めば、指を軽く押し返してくるような弾力がありそれでいて柔らかく艶があり、
乳首を口に含んでやるとそれはすぐに硬くなり、ユリウスの口からは早速甘い溜め息がこぼれ出す。
片手でゆっくりと片方の乳房を揉み解しながら、もう片方の乳首を吸い、甘噛みし、執拗に愛撫を加え続けると、
ユリウスの側から身につけているものを全て脱ぎ去りたいという無言の意思表示があり、
それを受けてレオニードは封印を解くように彼女の夜着を脱がせ、下着も取り去った。
ユリウスを一糸纏わぬ姿にすると今度は彼女の脚の間に入り、外気から守るように身体を重ねて、さらに視線を絡めると、潤んだ目で欲情を訴えてきた。
少し上気した頬をレオニードは静かに撫で、唇を重ね、舌で歯の間を割ると、ユリウスの柔らかな舌が待っていたように出迎える。
暫く戯れるように舌同士を絡め合わせ、綺麗に並んだ歯の裏側や歯茎を舌でなぞった後、やがていつもそうするように彼女の舌の自由を奪う。
深い口づけの快さもユリウスを相手に初めて知った事だった。
ユリウスのほのかに甘い口内を十分に味わい終えると今度は、体を下に滑らせながら自分の所有物だと言わんばかりに、
素肌にうす赤い花びらが散ったような刻印が残る口づけを体中に落として行く。
首筋にも、肩口にも、腋の下にも、脇腹にも、そして乳房にも。
ユリウスの肌の匂いがレオニードは好きだった。
ユリウスを抱いた翌朝、体に彼女の匂いがしみ込んでいるのが自分でもわかるほどだったが、
軍服を身に纏えばそれが隠されるのと同じに、レオニードもまた何事も無かったかのごとく軍務につき、予断を許さぬ国内外の情勢に対峙するのだった。
ユリウスの存在は公人としての彼にとっては全く取るに足らない矮小なものであったが、私生活に於いては最も大きな存在へと変貌を遂げていた。
手の平に吸い付いてくるような感触の肌に手を滑らせつつ、益々激しくあちこちに熱い唇を押し付けると、肌が上気すると共にかぐわしさも増して行き、
さらに予想がつかない場所にキスを受け続けるユリウスの甘美な吐息交じりの小さな叫び声によって
いやが上にも男の征服欲を高められレオニードは、体を起こすとユリウスの両膝の裏に内側から手を回して脚を大きく開かせた。
真っ白なシーツの上に惜しげもなく晒されたユリウスの性器を目で犯す。
この行為にだけはいつまで経っても慣れないのか、ユリウスは恥ずかしげに顔をそむけるが
その様子がまたレオニードにとって可愛くもあり、
挿入のその果てに深い快感がある事すら知らなかったユリウスが、自分だけのためにそこを蜜で満たしてくれている事もまた愛しかった。
327 :
レオニー怒:2008/06/15(日) 21:32:38 ID:???
驚かせてすまなかった。次回分から通常の長さになる筈だ。
返しはお前の好きな時でよいぞ、ユリウス。
(しかもコテを付けるのを忘れていたようだ)
328 :
レオニー怒:2008/06/15(日) 21:43:40 ID:???
住人諸君へ。
ありきたりな事しか書いておらぬ私への感想など一々要らぬ。これから先もずっとだ。
その代わりイザ担ユリウスには幾らでも言ってやるがよい。
GJ!!!!………
(イザユリちゃん、大丈夫?失神してない?w)
レオニー怒様、素晴らしい!!もう、濡れ濡れでございます。
みんな、オ〇落ちかも、しれないね。www
>>327-328 レオニー怒・・・・・
貴方にあんなに恥ずかしい格好で見られて、心も体もこっちに戻ってこないんだ・・・
これから行われるであろうことを思うと、僕・・・・
>返しはお前の好きな時でよいぞ、ユリウス。
(ありがとう・・。
レオニー怒、早く返したくてたまらない・・。待っていておくれよね。)
>>329 い・・やだ・・・・!
僕、こんなに・・・・(入れられてもいないのに、濡れてしまったことが恥ずかしくて涙を浮かべる)
>>330 いや、単に人がいないだけだろうよ。
(おれは風呂落ちしていたが)
>>311 おいスリコギ、お前いつからユリウスの屋敷の下僕になったんだ。
(確かに出会ってからの経過は難しそうだな)
あの映画、もう一度見てみたくなったぜ。「何となく」見ただけだったからな。
はぁはぁ・・・
やっぱり冷静になれない・・・
レ怒様・・・・・・
ああ・・こんな所でブツブツ言ってないで、次のターンで思いをぶつけよう・・・
長い文章って嬉しい・・・
繰り返し何度も何度も読んでしまいました。
まだぼんやり・・な上に視姦で止めてあることに濡れ・・・
334 :
レオニー怒:2008/06/15(日) 22:38:19 ID:???
>>333 視姦されながら土産話をするのはやはり無理であったな、ふふふ・・
>>334 レオニー怒・・・!
み、土産話なんて簡単に・・・
(とそこまで言ったところでレオニードの××がユリウスの△△を・・・)と妄想・・・orz
336 :
335:2008/06/15(日) 22:54:31 ID:???
すみません、なんか意味わからんようになってきた、私・・・^^;
土産話は折りを見て・・・w
今日はこの余韻を引きずりたい・・・w
338 :
レオニー怒:2008/06/15(日) 22:59:05 ID:???
>>337 ふっ、お前らしいな。ではもうこのまま眠るがよい。
イザユリちゃん、土産話は、いつでも、いいですよ!それどころじゃないと思うからw
>>335 >ユリウスの△△←この三角、おっぱいに見えないことも無いw
>>338 うん・・ありがとう。わかったよ・・・。
貴方にはまだ仕事があるんだね・・。
この所ずっと遅いことが心配だよ・・・レオニー怒も早く休んでおくれよね・・・。
342 :
レオニー怒:2008/06/15(日) 23:17:08 ID:???
>>340 ふふ…ホントだw
イザユリちゃん、今日は何回するのかな?ハァハァ…(これじゃまるで、変態だね スマソ)
視姦されながら土産話wwwwワロタ
てかみんな・・落ちてるしw
ほほえましいな〜
13万字さんと、RON専さんは出会うべきして
ここで出会ったんですね〜・・仲良く喧嘩して下さいw
レ怒様また明日から1週間頑張りま〜す。有難うございます。
しかし、クラウス然りアデール然り、いない人の存在ってどうして
こんなに大きいのでしょうねw
やれやれ、おっさんの本領はまだこれからだってのにユリウスの野郎・・・。
あれじゃ先が思い遣られるぜ。あいつが挿れたら○○死するかもなw
二人のシルエットは、暗闇の中に、消えていった…これから、行われるであろう、尊い愛の儀式の為に……
(お邪魔して、スマソ、おやすみなさい)
>>345 >クラウスの存在
レ怒ユリの場合記憶が無いバージョンだから、
ユリに懐かれるほどおっさんは後ろめたさに苦しめられる設定だ。
それがどうした、寝たもん勝ちだ!と平然とふるまう設定も奴の場合ありだが、それでは面白くないだろう。
>>348 >寝たもん勝ちだ!
そんなレオ様ヤダ〜w
正々堂々奪いたい人ですから!レ怒様の葛藤・・萌えですw
いない人の存在感って不思議だな〜と単純に思ってしまって
(しかもいないくせにそれが大きくなる)
私も寝たほうがイイw
イザユリさんの幸福感をおすそ分けしていただいて・・おやすみなさ〜い!
>>315 13万字様
『大恥』だなんて、そんな・・・
それでもって、“逆恨み”なんかではございません。
お怒りになるのは、もっともな話なのです。
私もハリセンであの程度シバかれたぐらいで許されたとは思っておりません。
・・で、ここに隕石が2〜3個転がっています。
これを、私のおデコに向かって力いっぱい投げてくださいまし・・・
ここに隕石がありますので
ついにはじまっタな...!
ユリウス(イ)、幸せにしテもらえよッ!
(見てるこっチが照れてくルぜw)
13万字もRON専も案の定定着してきてくれテ、
うれしイぜ!
お前達の運命的ナ出会いにも乾杯!!
(共同希望w)
じゃ、今夜も楽しみにしテるぜ!
青年Д
>>325〜
レ怒様GJGJ!!
感想はいらないそうですが、一言だけ。
愛し合う二人を見ると、なんだかホッとします・・・・。(久々のオカズですわ〜〜w)
イザ担ユリちゃんの萌えっぷりにも癒されます〜。ゆうべは早々に落ちられて何回も・・w
そしてきっと今日一日、濡れっぱなし・・・・ハァハァ(変態2号)
視姦されながら、無理に話をさせられるなんて・・・レ怒様ったらSなんだから〜w(萌えますぅ)
>>348>>350 「心のわだかまり」って、13万字さんのSSのレオユリも、ここのレ怒ユリも、
本人たちは気付いてないけど、もしそれが無かったら、あれほどHで燃えないですよねェ。平凡に普通に幸せだったら。
>>353 ほんとに運命の出会いですね。ダークラさんがちょうど一年前に偶然出会われたように。新しいカリスマコンビの誕生だ〜!
私もお二人の共同希望!(SMでww)
関西さん、オル小説はダーイザの「素晴らしい少年時代だったな」で終わるんですか?あのヤーコプの暴言殺害シーンの後に・・・・。
イザ担さん、土産話と○○報告よろしく〜w
短編職人さんもガ〜ンバ!
13万字さんのSSのSSです。
13万字さんのSSを損なう、読みたくない、という方はスルーでお願いします。
陸軍幼年学校に入って最初の休暇、リュドミールは新しくできた友人たちに
夢中になり、休暇になると彼らの別荘で過ごし、屋敷には帰ってこなかった。
2度目の冬、友人達を引き連れてペテルブルグの屋敷に帰ってきたリュドミールは
ユリウスの姿がそこにはないことを知った。
士官候補生たちの訓練と勉学の合間、リュドミールが語る雪の夜、彼の屋敷にやってきた
記憶をなくした異国の少年のような美女の物語は、彼らの間に熱狂を生み
この冬の休暇先はユスーポフ侯爵家だと満場一致で決まっただけに
若い士官候補生たちは失望を隠さず、リュドミールが嘘をついたか、
幻でも見たのかと囃し立てたが、傍若無人な若さにあっても貴族の子弟である彼らは
屋敷の実質的女主人であるヴェーラに異国の麗人について尋ねる非礼は犯さなかった。
若い将校候補生たちの喧騒は、普段は静かなこの屋敷にカーニバルのような陽気さをもたらし
子供時代には決して許されなかった社交生活、夜会や晩餐の日々で
すぐに「リュドミールの屋敷にいる異国の麗人」は話題にされなくなった。
リュドミールは1度だけ姉に「あの人はどこへ行ったの?」と聞いたが
ヴェーラは「お兄様にお聞きなさい」と言ったきり、答えてはくれなかった。
相変わらず軍務で多忙な兄は、弟が帰省したからと行って休暇を取るようなタイプではないだけに
果たして休暇中に兄と話す機会があるのかどうかリュドミールにはわからなかった。
今は自分よりも背が高く、うっすら髭も生えてきた弟が、
小さかった頃そのままにふくれっつらをしたのを見てヴェーラは笑顔になったが
リュドミールは、子供の頃しばしば感じた不公平感、
大人である兄と姉だけで共有する事象(それは時には夜会であったり、
ユスーポフ家の家政だったと様々だったが)から、13万字さんのSSのSSです。
13万字さんのSSを損なう、読みたくない、という方はスルーでお願いします。
陸軍幼年学校に入って最初の休暇、リュドミールは新しくできた友人たちに
夢中になり、休暇になると彼らの別荘で過ごし、屋敷には帰ってこなかった。
2度目の冬、友人達を引き連れてペテルブルグの屋敷に帰ってきたリュドミールは
ユリウスの姿がそこにはないことを知った。記憶をなくしたままの異国の少年のような美女
に会うために、休暇中にも関わらず軍服でやってきたリュドミールの友人たちは
失望を隠さず、リュドミールが嘘をついたか、幻でも見たのかと囃し立てたが
さすがの彼らも、屋敷の実質的女主人であるヴェーラに異国の麗人について尋ねることはしなかった。
若い将校候補生たちの喧騒は、普段は静かなこの屋敷にカーニバルのような陽気さをもたらし
子供時代には決して許されなかった社交生活、夜会や晩餐の日々で
すぐに「リュドミールの屋敷にいる異国の麗人」は話題にされなくなった。
リュドミールは1度だけ姉に「あの人はどこへ行ったの?」と聞いたが
ヴェーラは「お兄様にお聞きなさい」と言ったきり、答えてはくれなかった。
相変わらず軍務で多忙な兄は、弟が帰省したからと行って休暇を取るようなタイプではないだけに
果たして休暇中に兄と話す機会があるのかどうかリュドミールにはわからなかった。
今は自分よりも背が高く、うっすら髭も生えてきた弟が、
小さかった頃そのままにふくれっつらをしたのを見てヴェーラは笑顔になったが
リュドミールは、子供の頃しばしば感じた不公平感、
大人である兄と姉だけで共有する事象
(それは時には夜会であったり、ユスーポフ家の家政だったと様々だったが)から、
最年少の彼はいつも除け者にされていた感をまざまざと経験させられて
相変わらず彼を子ども扱いしてる姉を一瞥すると、精一杯の大人らしさを見せて
「姉上失礼、これから友人と遠乗りに出ますから」と踵を返した。
翌日、帰宅したレオニードはヴェーラから弟との会話の一部始終を聞き
もの問いただけな妹に、「かまわん、捨て置け」と告げた。
晩餐の席で、姉と共に現れたこの館の主人である兄は
鋭利な刃物がそこに鎮座してるような様子は以前と少しも変わらなかったが
兄の「皇帝陛下に、そして諸君の未来に乾杯」とよく響く声
グラスを持つ指、リュドミールたち将校候補生の憧れ、皇室近衛隊の制服に包まれた体躯
「おどろいたな、お前の兄上って、色香があるな」
友人達の中で誰よりも口が軽く、そして楽観的な少年がリュドミールにつぶやいた。
子供部屋感から出た少年が皆そうであるように
リュドミールも、性と呼ばれてきたものに捕らえられる年頃になっていて
それだけに、兄が漂わせる男性らしさ、が
ユスーポフ家の本来の女主人、義姉、と呼ぶのもはばかられる
高貴な貴婦人がもたらしたものではないことは察しがついた。
では誰が?
晩餐の席でリュドミールの頭に浮かんだ疑念が、確信に変わったのは
外套を着た兄が、その長身の影をロストフスキーの持つランプの光りに守られながら
ゆっくりと、屋敷を出て行き、庭を歩いている姿を見た時だった。
庭を横切る兄は、温室へと消えたが、そのままリュドミールと彼の友人達が
交代で寝ずの番をしていたにも関わらず、兄は温室に消えたままだった。
翌朝、朝食のテーブルにいる侯爵を見て、リュドミールとその友人たちはどよめき
「諸君、朝から騒がしいぞ」、そう顔を上げて注意した侯爵の顔は厳しかったが
目はどこか微笑みを称えていた。
リュドミールの家にいたはずの異国の麗人、そしてリュドミールの家の
武勇がロシア全土にとどろいている憧れの軍人の謎めいた行動
この2つのミステリーは、自分に翼があることを知ったばかりの若鳥のような
士官候補生たちの好奇心を描きたてて、遂に彼らはリュドミールを隊長に
彼の私室を本部にして、このミステリーを説くための作戦を開始した。
ある時彼らは、ヴェーラが外出した隙を見計らって
「夜会に胸に飾る花が欲しくて」そんな理由で侯爵が消えてしまった温室を検証し
彼らにお茶を運んできたユリウスが気に入っていた侍女の一人を捕らえ
次にユリウスにあこがれていた下男を(彼を今度娼館にお供させるという約束で)説得した。
「ねぇ、あの人はどこへ行ったの?お願いだから教えてよ」
リュドミールのこの疑問に答えてくれたのは、先代からこの家に仕える老いた庭師だった。
「話したら、もぅこの家で悪さはなさらないだな」そう念押しした老人に
「軍人の名誉にかけて誓うよ」答える士官候補生たちは
長いロシアの冬でもそこだけは常夏のような温室に、整列していた。
「あのお方は、あのお方をこの国で見つけ救った若様とご一緒に
この屋敷の領地の森の、ほれ、あの泉の側にいらっしゃるだよ」
「では・・・!」リュドミールの疑念が確信に変わったときだった。
その森の奥には、この地をユスーポフ侯爵領として大帝ピョートルから拝領した
ユスーポフ侯が、大帝の欧州歴訪に同道し帰国した時持ち帰った最大の美術品
異国の美女を住まわせるために建てた館があった。
長い長い年月の間に、粋で洒脱な宮廷貴族の家から、謹厳実直な軍人の家系へと変貌を遂げた
ユスーポフ家にとっては、愛人の館は長く用を成さず
森での散策に疲れた時に憩うための東屋にすぎなくなっていたが
(そうだ、兄はあの泉までよく好んで散策していたのだった)
遠いユスーポフの先祖が欧州から連れ帰った愛人の館を囲む森には
その愛人の国に伝わるある伝説
むかし、むかし、王は一人の乙女を愛しました
王妃の嫉妬から宮廷の陰謀から 彼女を守るために
王は彼女を森の奥に住まわせました
その森の木々は迷路のようになっており
王の愛する人を王から奪おうとする悪い人間たちから
乙女を守っているのです
でもある日、森の奥にパンを届ける小間使いのカゴから
小さな糸巻きが落ちて、迷路への道しるべになりました
リュドミールは、温室のガラスの向こうに広がる森を見つめた
(完)
短編職人です。
読み返すと、改行ミスはあるわ、句読点が変だったり
読んでくださった方、すみません。
それから13万字さん、ご指摘のとおり、ここにスケート・爆弾馬車を投下しました。
叩きの方には、一度だけ投下しました。(ロシアの大地を去るレオが慟哭する妄想です)
あなたの才能にはとても及びもつきませんが、ご不快でなければ
これからも、SSのSSを書かせてくださいませんか?
あ
>>357>>358 SSのSS遂にキターーーッ!
登場場面の少ないレオ様の凄い存在感に感心、GJ!
皆さんの真似をして短編投下を。
《アレクの煩悶》
脱獄したアレクセイは、同志とともに、変装してストラーホフ伯爵邸へ向かった。
ヨーロッパ演奏旅行から帰ってきたアナスタシアと会うためだった。
「アレクセイ・・・!」
「アナスタシア・・・何年ぶりだろうか・・・君の助けには、心から感謝している・・・」
再会してから二人は、これまでお互いの身に起きたこと、アカトゥイ監獄での生活、
ストラーホフ伯と結婚した後、サロンを開くと見せかけて革命活動を行っていたこと
などを語り合った。
そして話題がアレクセイの亡命生活、ドイツで音楽学校に身元を偽って転入していた
ことを語ると、アナスタシアが、
「あら、そのことならもう知っているわ。ユリウスという方から聞いたの。
ユスーポフ侯爵邸で。」
「ユリウス・・・?あいつを知っているのか!?あいつはユスーポフ侯爵邸に
いるのか!?」
アレクセイの脳裏に、モスクワ蜂起のときの記憶がよみがえった。セミョノフスキー
連隊の先頭に立って指揮をとっていた軍人。
「このまえは弟の命に免じて見逃した。これでもう貸し借りはなしだ。容赦はせぬぞ・・・」
という冷徹な声。皇帝の義理の甥、陸軍親衛隊の氷の刃と呼ばれる男。
そんな男とユリウスがどうやって知り合ったのか。
アレクセイはアナスタシアから、市街戦に巻き込まれて流れ弾に当たったユリウスが
ユスーポフ侯の部下に救出され、その後、アレクセイを探していると侯に告げたせいで
邸に軟禁されたことを知った。
「これは噂なんだけどね・・・彼女、今ではユスーポフ侯の愛人になっているらしいのよ。
ユスーポフ侯は奥方のアデール夫人とうまくいっていらっしゃらないみたいだし。」
「・・・!!」
ユリウスが・・・あいつと・・・ユスーポフ侯と・・・
もちろん、祖国の革命にこの身を捧げると誓ったときから、色恋などは自分の
一生には縁がないものと切り捨ててきた。
だからこそ、ペテルスブルクでユリウスと再会したときも振り捨ててきたのだ。
いくら俺を追っても無駄だと。・・・しかし、それでも心のどこかで一生、
ユリウスが自分のことだけを想っていてくれるのを期待していたのだ。
アカトゥイ監獄から生還してからは、ときおりユリウスの面影が目に浮かぶ
ことがあった。
だからといってどうにもなるものではない、彼女を二度も突き放してきたのは
他ならぬアレクセイ自身なのだから。
・・・しかし・・・ まぶたの裏にユリウスの姿が浮かんだ。あの輝く金色の髪、
細くしなやかな肩・・・それが他の男の手の中にあると思うと・・・他の男の手が
ユリウスに触れるところを想像すると・・・嫉妬と怒りで身悶えしそうだった。
ユリウスの白い裸身があの男に組み敷かれ、絡み合うさまを想像してめまいがした。
>>357>>358 GJ、GJ!!!!
短編SS職人さん、ようこそ、妄想ランドへw
違った視点(リュドミール)から、見る、レオニードやユリウスも、新鮮でワクワクしてしまいました。続きを希望します!!
色々なバージョンのSSにも、期待してますよ!
ありがとう!!
>>361>>362 いいぞいいぞ、GJGJ!w
>しかし、それでも心のどこかで一生、
ユリウスが自分のことだけを想っていてくれるのを期待していたのだ。
↑
ここ最高ww
13万字さん、貴女のおいでを待っておられる方がいらっしゃいますよw
>>361>>362 GJ!!GJ!!
> ユリウスの白い裸身があの男に組み敷かれ、絡み合うさまを想像してめまいがした。
↓
(真似しますw)嫉妬するアレクが、気になりま〜すw続きも是非…
新しい方?なりきりさん?
今夜も充実してますね!!!!
幸せーーー!!!職人さんたちGJ!!!
>>357 >翌日、帰宅したレオニードはヴェーラから弟との会話の一部始終を聞き
>もの問いただけな妹に、「かまわん、捨て置け」と告げた。
レオ様かっこいい・・
>>362 >ユリウスの白い裸身があの男に組み敷かれ、絡み合うさまを想像してめまいがした。
私も目眩が・・・w
ぽっかーん・・・。
昨夜からの進行に・・・。なんか・・・ちょっとめまいが・・・。
やや廃人気味な13万字あらため新ROM専ですが・・・。
レオニー怒様
なんだかえらく持ち上げてくださるな・・・と思っていたらお人の悪い・・・!
こんなんよう書きませんわ。
>>295 >1年間、睡眠時間、3時間半・・・?もしかしてこのスレのために・・・?
それ以外の理由があるとでも思うか?
いやはや妄想始めて3ヶ月程度の私では、はなからあなた様に敵うわけもございませんでした・・・。
わたくし、改めて修行してまいります・・・!
(でもこのスレ1年前の、その前身もあったんですよね・・・?失礼ながら、リア大丈夫ですか・・・?)
RON専さま
昨夜は大変失礼いたしました・・・。つい興奮のあまり・・・。
隕石はどうぞお仕舞いください。結構高く売れるそうですよ。
考えてみればあなた様のおかげでここ数ヶ月は娯楽・交遊関係の費用がだいぶ節約できております。
書籍・雑誌も仕事・勉強関係の資料のみ、映画もDVDも鑑賞することなく
春ドラなど一本たりとも見ておりませんし(あんなに楽しみにしてたセクスィー部長も1回しか)、
友人と会食する事もめっきり減り、大変ロハス(古)な暮らしを営めております。
これはお礼を言うべきなのでしょうか。
でもアレクはやはりあまり出番がありません、ごめんなさい。
しかしスリコギ様方式は気が付いたら3章の始めで既に使ってしまっておりました。
同じ手は2度と使えないので、これから革命後アレクが追い詰められてくとこを
ねちねち書かねばなりません。誰も興味が無さそうなパートですがあなたは責任とって読んでよね。
ともあれエロもなりきりも共同も腰が引けてる者同士ささえあって生きていきましょう。
そしていざとなったら二人で本スレ(植民地化してますが)に逃げるのよ。
短編職人様
おお、やはりそうだったのですね。(よかった人違いじゃなくて。)
私のSSのSS,正直腰が抜けるご提案で、大変光栄ですが、あの〜
「言わなきゃ誰にもわからない」くらい別物をお書きになってると思います。
(ちなみに自分SSではリュドミールはレオに殴りかかろうとしてロスに羽交い絞めにされております)
短編職人さまの倫理観の高さと、書かれるものの華麗さと風格に感動です。
恋と妄想と老化は誰にも止められません。
どうぞ私はじめ皆さんを酔わしてくださいまし。
>>357>>358 おお・・早速ありがとう!年頃の男の子達の妄想ってさぞかし凄いんだろうなって思ってしまいましたw
これから、13万字さんとタッグを組んで、がんばってネw
>>361>>362 久々のアレク視点!!
・・・そしてお帰りなさい!
(と、言ってみる)
ダー担
>>366 新人です。
このスレの方々には及びもつきませんが、また新しいアイディアが浮かんだら
投下したいと思います。
>>370 いらっしゃい、新人さん!
SSだけでなくトークにも是非参加してくださいねー!!
ちょっと整理してみよっと。
最近いらっしゃった半コテさん
13万字さん
RON専さん
短編さん
短編便乗さん
あースッキリw
みなさん、何歳ぐらいなの?
>>372 ありがとう!!!
ちょっと混乱してきた住人
最近、新しい住人が増えてきてうれしい!
13万字さんのSSが、呼び水になったんだね!
いつかみたいに、
また3〜4日で落ちる勢いになったりして・・・w
>>372に便乗
みなさんお住まいは西日本ですか?
>>368 植民地だなんて、人聞きの悪い〜ww
あそこは侯爵家の領地なんですよ〜w
領民を治めるのも大切な仕事なんですよ〜
(と何もしていない住人が言ってみるw)
>>373 うれしい悲鳴だよねw
去年の初夏〜夏にかけての勢いみたい!
>>372 乙です!!
急に新人さんや職人さんが増えて、ビックリですが、賑やかになって、良かったですねw
まだまだ、増えそうな予感が…w
>>244 >ゼバスの校長が飼っていたワンちゃんなんていいですね・・・
>「ワンワン♪」
あ・・・ブラックス!!
く・・くすぐったいよ・・・
あっ・・・そ、そんなところ・・・ぁあっ・・・
(こんな流れの中妄想。失礼w)
>>380 便乗!気になる。
イザ担いるなら土産話しろよww
>>368 まさか、眉毛もむだ毛もナチュラルにしてあったんじゃ、
ないよね?
(煽り)
(迷い無くリアを絶ち切れるなんて、大人〜!)
>>244 >「ワンワン♪」
あっぁ・・・ぁっ・・あん・・・、
ブ、ブラックス・・・
ックス・・・
・・・ス・・っ・・
ク・・ラウスッ・・!!
385 :
レオ:2008/06/16(月) 22:55:12 ID:???
人多杉で頭痛が・・・。
判別のつけられるよう、
直ちに全員コテをつけるのだ。
よいな?
質問した途端だれもいなくなった・・・
もしかして、都合悪い質問になると逃げ出す人達・・?
4人が4人とも・・?
いや、丁寧な受け答えをしてくれるに違いないw
ダー担
>>387 質問たって別にお前の十八番の「中逝き出来ますか?」じゃないんだから、
逃げ出すわけ無いだろう。
>>388 変態っぽな人にしか聞かないからw
(そろそろ露出の増えてきた関○に聞いてみよっかな。
そういうのも分かって露出増やしてンだろーしw)
>>382 じゃあ、適当にブツブツしゃべるので、放置プレーでヨロw
ブログかチラ裏に書いとけよ・・てな内容なのですが、それでよろしければ・・w
6月某日、イザ担は倉○に行ってきました。
記憶に違わず、やはり良かったです!
改札出てると左右どちらに向かっても欄干があるので、
身を乗り出して「クラウスクラウス!僕はとうとうやってきたよ!」
とさっそく一人脳内オル窓ごっこ・・・w
(同行者には感づかれないように細心の注意を払いながらw)
まず、チ○リ公園に向かいました。
土曜日というのに、チボ○公園内はことごとく店舗が閉まっておりました。
かつての栄華に思いを馳せつつ、一週ぐるり。
緑が多くてとても綺麗。
建物も可愛いし、おみやげ屋さんも可愛いの置いてるんだから、入園者が少ないのは勿体ない・・
と思いながら散策。
値段がもっと安ければ価値に見合うと思うんだけどな・・
中でお爺さんがわらび餅を売ってたw(デンマークなのに・・)
スルーして通り過ぎようとすると、同行者が何を思ったか購入。
暑い中わらび餅と、何故かメロン牛乳(?)も同行者が買ってきたので、
激甘の組み合わせをベンチで食べる。
乗り物は時間もないし、乗らずだったのですが、
メリーゴーランドが可愛かった!
ウサギやブタのは初めて見た。表情がなかなかいい。
急流滑りに心引かれつつ、美観地区と往復しているバス(無料)に乗るため
一旦園から出ました。
実は今回の倉○旅行の目的は、チボ○公園・・・
同行者が、「死ぬまでに一度行っておきたい・・」と言うので連れてきたのであります。
何故チボ○にそこまでこだわりを抱いているのか謎ですが、チャンス到来とばかりに私も便乗w
見るものすべてが輝いておりまして、何見てもにやけてしまいましたw
(ちょっくらお風呂入ってきますw)
>>390 お疲レ!同行者さンきっと喜んでルだろうよ。
俺が行った時は急流に乗っタし、(急降下の時撮られタ)写真も思わず買っチまっタぜ。(勝ち!)
店、閉まってタのか...
数年前はわりト、賑わってタんだけドな。
デも、園内のスタッフが怠慢ぎみダった。
アトラクションの前のスタッフに、
「これ、乗る価値ありますか?」
「人によります」(真顔)
>>391 「聞いて」っテ書いてる間に聞ける気が...w
じつは、関○○が一番さみしがりで構って欲しがりに見えルの、
俺ダけ?
かなりMっぽいし、都合の悪いこと聞かれたら内心喜んでそうw
「後ろに道がある限り、逃げ続けますじゃ」
>>392 デンマークなのに・・
チ○リ公園ってイタリアかと思ってました・・?
わらびもちww
>>390>>392 チボリ公園は花と緑がウリかな。街中だけど森林っぽい匂いがするし。
メロン牛乳ってなんだそれ・・・?w
日没後の、空が紫色に染まる時刻がお奨めなんだけど(建物のライトアップが綺麗)、
池の周りの照明の色はダサい。(赤・黄・青のわざとらしくどぎつい色)
クリスマスの頃も中々いいよ。
夜なんか殆ど人気が無くて、店の明かりだけが明るく灯ってる古い街の静かなクリスマスって感じ。
(私は市民だから、タダとか500円の時に行くw)
>「人によります」
ギャハハ!あそこのスタッフ、専門の人じゃなくて、実は事務員なんだよ。人員削減でw
遊ぶというよりは、のんびりする場所だね。
(今年いっぱいで「チボリ」の名称も使えなくなるらしい。デンマーク側と契約決裂だとさorz)
>>368 13万字様・・o(TヘTo) うっ
許してくださるのですか?
あなたは心にダムを持っておいでなのですね・・ありがとうございます。
それから
>アレクはやはりあまり出番がありません
もちろん了解致しております。
このスレに居るとレオ様に圧倒されっぱなしですので。
そして
>誰も興味が無さそうなパートですがあなたは責任とって読んでよね。
当たり前デス。
有り難〜く拝読させていただきます。
責任だなんて、そんな・・・私は秘かに萌えているかもしれませんよ♪
399 :
・・RON:2008/06/17(火) 00:22:28 ID:???
>>368 失礼ながら、リア大丈夫ですか・・・?
大丈夫!(だと思う)
ここに入り浸るようになって丸一年、以前はしょっちゅうやらかしてた衝動買いなども一度もしなくなり、
萌えすぎと睡眠不足から異常テンションになって食欲ダウン、ダイエットなんか無縁の生活。
ずーーーっと、ロハスでエコな日々を送ってま〜す!
>>399 ではお好みの体位はワンワンスタイルことバッ・・・ ドカッ ・∵
403 :
・・RON:2008/06/17(火) 01:12:11 ID:???
>>402 「ワンワンワンワン♪」翻訳→「首都圏の政令指定都市です。♪」
405 :
・・RON:2008/06/17(火) 01:26:05 ID:???
>>404 首都圏には数多の政令指定都市があるというのに、
何故、○浜だと?
あっ、しまった!「ワンワンワンワン?」だった・・・
何かセーリになりそうだ、ならない内に○○して寝るわ。
皆さんおなすみなさ〜いw
>>406 ww
オナすみなさーいw
ゆっくり○○ってくださいねw
>>405 いや、何となくですじゃ〜(関東軍の真似して逃げw)
>>403 いずれにしても、お近くですよねw
>>392 >かなりMっぽいし・・(ワナワナ)
初めておいでの方もいるというのに・・
なんということを言うのかえ?
(今日は納屋で一晩過ごさせますっw)
>>408 つ『使用料請求書』
>>406 ○○すみなさ〜いw
>>397 その赤・黄・青の照明、昼間でも目立ってて気になってたんですけど、やっぱりイマイチなんですねw
>>392 >俺が行った時は急流に乗っタし、(急降下の時撮られタ)写真も思わず買っチまっタぜ。(勝ち!)
むむっ・・負けた・・orzダー担さんと同じ座席に座りたかった(変態)
>>396 同行者に何度デンマークと説明しても、スウェーデンだと言ってました・・w
私の脳内ではフェルゼン伯爵が顔を出しました・・
「フェルゼン、リンチの館」なんてアトラクションを妄想。
☆倉敷続き☆
さて、美観地区についたのですが・・・
やっぱりいい!!!雰囲気ありますよね〜!!
想像以上に良かったです。
同行者は歯が1本しかないので、お昼は辛うじて食べられる蕎麦屋へ・・w
間口が狭いけど店は奧に広くて、昔の建物を実感。
コシがあっておいしかったw
その後アイビースクエアへ。
ピンクと黄色の睡蓮の花が見頃のようで、綺麗でした〜!
ついでに30匹ほどの亀がひしめきあって甲羅干ししているのも目撃。
なかなか彼らはかわいかった・・・・。
その後大原美術館に入ったのですが、
ここはちょっと記憶と違いました。
もっと広くてとんでもなく大きい所だと思ってたので、アレ・・?と。
それにしても有名どころばかりでやっぱり感心。
でも現代アートは正直よく分からない・・^^;
クラ担さんが前言ってた、
潰れた空き缶に「道ばたの捻れた子宮一つ」
(でしたっけ・・?探したけど見つからなかったのでウロ)
って題名つけた絵みたいな違和感感じる。
凄いんだろうけど、よく分からない〜・・
美術館横の日本庭園に心癒されましたw
タダで入れる遊心亭とかいう休憩所の縁側で庭園眺めながらマターリ♪
地元に住んでたら毎日でも来て、ここでぼんやりするのに。
ところで、美術館出てすぐのエル・グレコ、雑誌によく載ってので入ってみましたが、
人が多くて、しかも建物の構造のせいか声が反響して騒がしかった。
イメージと違うかった・・・・w
平日なんかは空いていていいかもしれないですね。
あ、そうだ!星野仙一記念館の前まで行ってきましたw
「倉敷出身やから」などとここで得た知識をひけらかしつつ通過w
美観地区のライトアップもチボリ公園のイルミネーションも見たかったのですが、
同行者(祖父)が「もう歩かれへん・・」と弱音を吐いたため、泣く泣く諦めました〜。
それと、マンホールを見てみたかった。
「クラ」の文字を確認するまでは帰れん・・!
と思ってたものの、(移動はほとんどバス使った為)マンホールに遭遇せず・・orz
最後のあがきでバスの中から必死でマンホールを探した。
どうしてマンホールに対してこれほどまで拘りを抱いてきたのか・・・。
最後まで見つけられなかったのは計算ミスだった・・・・。 w
駅のお土産物屋さんで饅頭買いましたw
頬を紅潮させながら饅頭を買う私に、店の人は何を思ったことであろうか・・
昨日早く寝たせいかまだ眠たくない・・w
自己満足のあんまり面白くもない土産話スマソ・・w
あのぅ・・・皆さん、可哀想に思って無理にレスつけて下さらなくて結構ですよ〜・・
その方が申し訳ない。放置で結構ですので〜・・w
とりあえず、○敷いいところなので行ったことない方是非言ってみてくださいね♪
ヒソ(関東軍さんってなりきりうまいですよね・・w)
あ、そういえば・・・
>>310 >302は関東でした
ええっ!!!そうだったんですか!!(大袈裟に驚いてみせる)
(まずいまずい、かまってちゃんを危うく放置するところだった・・!)
早く寝たほうがいいよ
と言ってみるw
>>413 お 互 い 様 で す !
おやすみなさ〜い!
>>414 おやすみなさ〜い!!
入れ違いだね。私は、今日は、早いので、今、起きましたw
お土産話を見て、何年かぶりに倉〇に行きたくなりましたよ!!ありがとう!!マンホ―ル、残念だったね;;次回は、是非……
今、TVで、台湾版、「オル窓」い、いや「花ざかりの君達へ」(花様少年少女)してる…男子校の中に男装した女の子の物語ですが、ユリウスの様に神秘的な美少女じゃなく、元気そうな女の子だから、フィルターは、無理そう…orz
労働者諸君、今日も一日資本家の搾取に耐えるのだ。
では行ってくるがいい。
>>355 オル小説はダーイザの「素晴らしい少年時代だったな」で終わるんですか?あのヤーコプの暴言殺害シーンの後に・・・・。
いいえ、あの、ヤーコプの台詞の後、10行で終わりです。
『時は流れ、アーレンスマイヤ家の悲惨と、血塗られた一族の破滅を口にする人もやがていなくなった。伝えられる話によれば、マリアは呪われた屋敷を人手に渡してダーヴィトと結婚し、イザークはユーベルの待つウィーンへ旅だったという……。
だが、聖セバスチャン音楽院の生徒達は、オリフェウスの窓の伝説を信じ、ユリウスとクラウスの悲恋を後々迄語りついだのである……。』
で終わりです。ダーのあの台詞は、ありませんです^^;
ただいま〜♪、と帰ってきたら、お客さんが何人か来てて、しかもお土産をたくさん持って来てくれててビックリ!・・・みたいなのが今の気持ちですw
(たしかに人増え杉で誰がどの人か混乱・・w)
>>417 関西さん、さっそく有難うございます!
「呪われた屋敷」って、そんなぁ・・・orz・・でも、原作よりなんぼかマシな〆かも知れないところが、原作のますます情けないトコかも・・・・・。
ユリウスとクラウスの「悲恋」・・・。「悲恋」なんて呼び方されると軽過ぎませんか?(ま、いっか)
>>368 13万字さん、「やや廃人気味」って、どうなさったんですか?このスレの恐ろしさにやっと気付いたんですか?w
>こんなんよう書きませんわ。
いいえ、そんなことはありません。貴方の筆力表現力をもってすれば、共同なんて楽なもの。恥なんて言葉はここには無いんです!
ぜひ相棒のRON専さんと「13レオ×RONユリ」のキチークな奴を、ぜひ。
(萌え度ゼロのアレクパートのこと、ご愁傷様でした)
>>411 イザ担さん、遅くまでお疲れさまです。レ怒様に見られてる妄想で抜いてるんですかぁ〜?(と、私も変態妄想)
誤爆失礼。
421 :
420:2008/06/17(火) 18:31:07 ID:???
誤爆ではないです(汗)
叩きスレに誤爆した・・・。
(何やってんだ・・・)
>>419 おお何だ!びっくりさせるなよ、久し振りの荒らしかと思ったぜ!
(同一人物乙、ってやつだ)
>>411 現代アート、でかいモノクロの「蛇の目」マークの絵があっただろう。
あと、ガキの落書きや、剃刀で3ヶ所切り裂いたようなのや・・・。
わからなくてもいいから、せめて面白いとか見た目の色が綺麗なものを展示してくれorz
あいつ(大原孫三郎)は資本家だが、昭和初期、労働者や一般市民の生活水準向上に尽力したために
「社会主義者」と疑われちまって、当局からすっかり目を付けられてたらしいぞ。
そう言えば、クラウスという画家の絵があっただろう。
以前はゴッホの「糸杉」もあったが、何と贋物だったそうだぜ。(それを見て大感動した棟方志功ワロスw)
(マンホールも残念だったな)
>>418 >原作よりなんぼかマシな〆かも知れない
同意。川にドボンの後は文字だけで語ってくれた方がよかったかも。
13万字さんはそもそもRON専さんの『どんなエンディングにしますか?』に反応されたんですから、
あのSSの「ラストシーン」には渾身の力を注ぐものと思われ。(煽り)
>>419追加
みなさんは初読の時(何歳でしたか?)からレオ(アレク)ファンだったのですか?w
425 :
424:2008/06/17(火) 22:05:12 ID:???
>>420 我が家の馬車を狙ったのはお前か?
ふ・・しかし全く目標を捉えておらんではないか。w
>>424 お前も同罪だ。ペトロパブロフスク要塞に監禁の後シベリア送り。
>>422 >クラウスという画家の絵があっただろう。
・・・・・・?(゚д゚lll)
見逃した・・orz
ので、ネットで鑑賞〜(とほほ・・)
クラウスの『二月』↓ これですね。
http://www.ohara.or.jp/200707/jp/1_web/1/exh/006.html こういう感じの絵好きw
風景画はいい・・・・綺麗とか好きとかで感想が言えるから見てて疲れない。
>以前はゴッホの「糸杉」もあったが、何と贋物だったそうだぜ。(それを見て大感動した棟方志功ワロスw)
な、なんと・・・・ww(赤っ恥カワイソス・・w)
だけど、棟方じゃないけど美術品の鑑賞って難しいですよね〜
私なんかは画家の名前みて、おお〜っと思うだけで。w
>>415 朝早くからお疲れ様です!
台湾ドラマ、日本の漫画からの多いですよね。
ドラマを見て、こんな漫画あったのか〜とか思うこともしばしば・・w
オル窓もしドラマ化するのなら、日本でせずに台湾とか韓国で作ったほうがまだマシなのが出来るかも・・?w
いや、見たくないですけどねw
>>418 >イザ担さん、遅くまでお疲れさまです。レ怒様に見られてる妄想で抜いてるんですかぁ〜?
そ・・それが・・・
あの日から何だかおかしいんだ・・・
見られた後の行為を妄想してたら・・
中逝き・・・できたみたいなんだ・・・
ス、スリコギさん・・!
レ・・レオニー怒には内緒にしておいておくれよね。
彼にこんなことを知られたら僕は・・・(顔を赤くする)
>>428 なんだとォ!ユ、ユリウス、お前ユスーポフのおっさんに中逝きさせられたのか!!
(おめでとう、イザ担さん!!宜しければkwsk.....)
(あ、でもレ怒ユリ共同で表現に使いたいからおあずけ?w)
やっぱり風呂桶で中逝きしたのかなぁ?
431 :
レオニー怒:2008/06/17(火) 23:27:50 ID:???
>>428 では私は視姦の後、お前の妄想に劣らぬ行為をお前に加えねばならなくなったわけか。
>>430 レオ様サイズの何かを使ったのかな?
いや、もうこうなったら○○○゛購入しかないだろうw
433 :
レオニー怒:2008/06/17(火) 23:35:42 ID:???
>>431 言葉遣い訂正
お前に咥え・・ゴホン、
×加えねばならなくなったわけか
○加えねばならなくなったと言うわけか
(今日は担当は○理ゆえ、不調なのだ)
>>433 横だけド俺も今日なっタ。
まタ同じ日だナw
最近周期がやタら早いゼ...。
イザ担、「クラ」マンホールは見付からなかっタのか?
あの辺ならどこにデもありソなのにナ。
(もちろン数年前は、気にもとめナかっタw)
>>434 イザ担も萌え杉てるから同じく早く来るんじゃないか?
(それより、
あいつのあの様子じゃ共同の返信は1ヶ月くらい先になりそうだなww)
>>433 〇理なんですね!!今回は早いですか?そろそろ、他の方々も、訪れる時期ですねw
イザ担さん、中逝きできて良かったね!!これからは、快感の幅も広がって〇〇〇購入も、近々みたいだね!!^^Vふふ…楽しみだw
>>429 ク、クラウス!!声が大きい・・・・w
>>430>>432 風呂桶は、さすがにちょっと雰囲気出ませんので・・
しかもちょっと雑菌も多そうなので最近はおあずけだったのですが、
指で逝けちゃいました!(これが中逝きならば、の話ですが・・w)
以前に逝く前膣内が膨らんで、その後断続的に締まると某担さんから聞いていたので、
おそらくそれかと・・・w
何回も逝けちゃいましたw
もちろん、視姦の妄想で・・w
>>431 wktk〜!!!
私の妄想なんてお子ちゃま妄想なんで、どんなんでもたぶん萌え死ぬと思います〜!!
(お腹は痛くないですか?早く休んで下さいねw
飛びついて下さった方、お返事遅くなってすみませんwお風呂入ってきますw)
>>434 > 横だけド俺も今日なっタ。
やっぱり、あなたも…w周期が、短くなったのかな?
>>436 ○○○業者の回し者め!!
さては毎日運んでるのは○○○だなっww
>>434 青年Дさんもですか・・!このスレ唯一の男性、なのに○理・・・???
もしかして、ネナベさんですか・・・?(新人を装ってみる)
>>435 うう・・・。間が開くほど投下しづらくなるから、早くしなくては・・w
(不満スレ688 レオニー怒・・ありがとうw)
>>436 おう関西も来たのかw
早起きで眠いだろう、大丈夫か?
>>437 ありがとうよ。
おれはダー担のSSで初中逝きしたが、お前はレ怒のおっさんの視線で逝かされたんだな。
次はお前が誰かを中逝きに導く番だ。栗逝きを打ち砕く妄想と愛の力があれば・・・
>>439 何だまだいたのか、早く風呂で(ry
>>440 こんばんは〜!!何時間か仮眠をとったから、大丈夫です…でも、健康情報番組で睡眠は、連続6時間以上摂らないと、ホルモンバランス等が崩れやすくなる…と言ってた。
分けて睡眠を摂っても、効果はないみたいだね。生〇周期にも、影響があるみたいだけど、何となく実感してます。orz…(皆様も、気をつけて下さいね。)
>>440 >栗逝きを打ち砕く妄想と愛の力があれば・・・
うまい・・www
>>441 皆今日は早く寝たほうが良さそうですねw
ではおやすみなさーい!
(ついでに
>>413さん、今日は早く寝るべしw)
443 :
レオニー怒:2008/06/18(水) 00:36:46 ID:???
>>437 >もちろん、視姦の妄想で・・w
(ふん、恥ずかしげに顔を背けているというのに、私の目線が体の中に入るのを悦んでいるのか)
「ふふ、ではもっとよく見てやろうではないか・・」
レオニードはユリウスの・・・・、(以下次回に続く)
>>442 そうですね。〇理初日は、特に眠気が襲うので、グッスリ寝て下さいね。(もう、寝てはるかな?w)
おやすみなさ〜い !!
RON専さんはオフ会には誰のどのドレスを着て行きたいですか?
今のところアデとアルラのが人気です。
>>443 今日も、ユリウス(イ)はレ怒様の視姦で、中逝きするんだろうなw
オルキャラ悪役面ベスト3でも募集するか
(アシ絵は全員悪党面なので除外)
ストラーホフ、ヤーン、ケレンスキー、レ・・
ーニン・・・
>>428 >彼にこんなことを知られたら僕は・・・(顔を赤くする)
大丈夫、レ怒様はユリちゃんが中逝きしてくれて、きっと心から満足なさっているはずです!
そしてますます貴方を愛おしむでしょうw
(イザ担さん、おめでとうございます!「中逝きしたい」と以前から仰っていましたよね?そうですか〜、とうとう、はぁ〜・・・シミジミ
貴方のレ怒様萌えもすごい事になっていますねェ。もうこうなったらどんどん感じちゃってください!そしてそれが共同に反映するのを、楽しみにしています!!
レオ様に見られて感じまくるユリ、、、イザ担さんがどう表現するか、想像するだけでこっちまで濡れます、ハァハァ…(変態中年w))
13万字さんのSSに、また中年のベタな妄想が、、
レオ様の元を離れてアレクの元へ行ったユリだったけど、レオ様の子を妊娠している事に気付く。
原作でもレオのレの字を聞くだけでも怒っていたアレクは、受け止められるキャパを超えてしまい・・・・・。
>>427 >オル窓もしドラマ化するのなら、日本でせずに台湾とか韓国で作ったほうがまだマシなのが出来るかも・・?w
オル窓をベースに、舞台をそっちに移す・・・、ほら、「危険な関係」を韓国王朝ものに変身させたでしょう?アレですw
時代を現代にしたら、ロシア勢はどこの国の人にすればいいんでしょ〜か??
政情不安な国って、しかもクラウスがドイツ人のフリを出来たように、顔つきに違和感があってはならない・・・難しいですね〜。
今さっき、ダー担さんの「夢の続き」を読み返してきましたwGJ、また書いてネ...!!!
(整理中の住人の皆さま、お見舞い申し上げマスw)
>>450 >「夢の続き」を読み返してきました
私も調度さっき読み返しましたw
便乗GJ!!
クラ担さんは、ダー担さんのアドバイスと期待に答えて、「膝枕」をおそらくリアルバージョンに大手術していらっしゃるんでしょうねw
ぜんぜん別の作品になりそうなら、パロ板でなく、こちらで発表されては如何でしょう?
あれはあれで置いておいて、題名も改めるとか・・・。
イザ担さん、言い忘れていました。貴方のユリ、すぐに「涙を浮かべる」とこ、3部の彼女らしくていいですよ〜。
(私の妄想の中では、ユリは、レオ様の腕の中でいつも涙を流していますw)
(何も書かない、何もしない、アドバイスとクレクレ厨だけで生きている住人より)
>>450 >レオ様の元を離れてアレクの元へ行ったユリだったけど、レオ様の子を妊娠
>している事に気付く。
>原作でもレオのレの字を聞くだけでも怒っていたアレクは、受け止められる
>キャパを超えてしまい・・・・・。
ヴィルクリヒ先生は、レナーテの正体を知っても、
「だから!?そんなことでぼくたちの今日までこめた想いを否定できるとでも…!?」
と言っていたのにな。
アレクって意外に小さい男だ。
>>450>>451 こんばんは〜!!私も、便乗の便乗wダー担さんのSSが、久し振りに読みたいです!ヨロシク〜〜〜
> レオ様の元を離れてアレクの元へ行ったユリだったけど、レオ様の子を妊娠している事に気付く。
いいですね〜!!どなたかお願いします^^
> オル窓をベースに、舞台をそっちに移す・・・、ほら、「危険な関係」を韓国王朝ものに変身させたでしょう?アレですw
そういえば、何年か前、フジ系の昼ドラで、「危険な関係」を日本で、ドラマ化しましたよね。(時々見てましたw)
それに出演してた、侯爵夫人(?)で、『裏の顔が、娼館のマダム?』役を、ヅカ窓で、ロベルタを演じた、元娘役トップの姿晴香が、演じてました。(ミステリ―ドラマで、犯人役常連の演技派w)
結構、あの時間帯は、漫画をドラマ化してる物語が、多いですね。でも、舞台が日本だから、チト躊躇しますが…^^;
何処の国で『オル窓』ドラマ化して欲しいですね。
>>453 ヴィルクリヒ先生は「妊娠していた」レナと出会ったから、事情がチト違うかな
>>454 こんばんは〜、関西さん!
その昼ドラ、見てましたよ!ジョンマルの役の俳優がイモで、もう・・・orz
(ああ、時間が無い〜、残念だけど、皆さんまた・・・)
大正〜昭和初期の日本が舞台なら
ユリ:清王朝のスパイで、隠し財産の鍵を持つ日本の華族の妾の子
アレク:清王朝を倒し、中国建国を夢見る革命の闘士
レオ:清王朝の王族を妻にもつ、日本帝国軍人
大正〜昭和の日本には、革命家の孫文も滞在していて
日本国内にもいた共産・社会・無政府主義者たちと連絡取り合って
活動してたりしてたのよね。
おうおう、夕方からみんなお揃いでめずらしいな。
おれは昨夜めずらしく早く寝たんだが、一日中瞼が重かったぜ。
>>454 >「危険な関係」を日本で、ドラマ化しましたよね。(時々見てましたw)
それ、興味があったから録画して見てたぞ。マダム?は風格のある綺麗な女だったな(顔は思い出せねえが)
確かに子爵役の男は台詞が棒読みだった。顔も吊り目でイケメンかブサメンかよくわからん。
>>453 あの時カッカしてテーブル叩いたのがまずかったな。
本当にユリウスをあいつの所へ連れ戻してやれば、読者は喜んだに違いない。
>>452 >ぜんぜん別の作品
よくわかってるじゃねえか。流れを変えちまうから、そうなりそうだが
ここにするかパロ板にするかは、出来上がってから決めるよ。
>>457 川島芳子っていう有名な「男装の麗人」がいたよな?
(またひと眠りしてから来るぜ)
>>453 見ィつけタ!
お前は前スレ初めで、俺のレス番25に、
「どれだけ上から目線なんだか…呆れる人だ」
っテ、レスした女ダな?
新参者ダトしても、とりあえず
>>1とテンプレぐらイは読んデから書かないト、
ここでは、陰湿な荒らし扱いになルぜ。
ただでさえ住民は、名無しの罵倒には敏感になっテるんだ。
不満は不満スレへ!
と、お前にも上から目線お見舞いしテやるw
>>452 あいつに対しても、かなり上から目線ダからナ...w
身の程もかえり見ずにナ。
>>450 お前は13万字のSSのエロ部分を、過去の濃厚気味なエロSSで
補っていルとみた(呆)
>>438>>439 ああ、周期が短くなっタみたいダ。
異様に眠い...
イザ担、遅ればせながら本当におめデとう!
(まさに、その状態がそうダと思うぜw)
だが、一度覚えた味はクセになルから、注意なw
だからと言っテ、これは体調や精神面にモ左右されルから、
毎回そうならなクても、気にすルこともナいぜ。
Д
>>459 おお何だ、ダー担まで!
(本当だ、あの時の名無しじゃないか。見つけるとは流石だな)
(仮眠はお預けか?w)
>>457 スリコギさん?なりきりさん?違う方?素晴らしいアイディア!!!そんな時代背景なら見てみたいですね。GJ!!
昔『愛の嵐』シリーズとして、『嵐が丘』?を日本を舞台にドラマ化していましたが、結構、面白かった・・・華族世界が、華やかさを出してましたしね。
色々言いたい事があるんだが、頭がぼうっとして上手く言えねえ。
やはり、一度寝てから来る事にするぜ。じゃ・・!
>>457 日本なら、デモクラシーの時期に相当するもんね!
>>361-362の続き
《アレクの煩悶》
その日、ズボフスキーが用意してくれた部屋に帰ってからも、今日アナスタシアから聞いた話が頭の中で反響していた。
「しっかりしろ、革命の闘士になると誓った男が、この程度のことで激しく動揺していてどうする!」
そう自分に言い聞かせて着替えをし、その夜は早々とベッドに入った。
気分を落ち着かせて早く寝ようと思いながらも、ユリウスの面影が目から離れなかった。
自分があきらめたものの重さを思い知らされ、ベッドの中で転々と寝返りを打った。
あの男・・・レオニード・ユスーポフ侯は、ユリウスを無理やり手篭めにしたのだろうか?それとも、ユリウスのほうもあの男に
惹かれるようになっていったのだろうか。もし後者だとすれば・・・
少年時代、兄とアルラウネが恋仲であることを知って破れた初恋の夢・・・あのときも一晩中涙を流したものだが、
今回はそれを上回る胸苦しさだった。
あの男はユリウスを何回抱いただろうか。
あの黒髪の男がユリウスに接吻し、乳房の谷間に顔を埋め、ユリウスが喉を反らせ、金色の髪を枕の上に乱し、
甘い吐息をつき、うめき声を上げ・・・
おまけに、ユリウスがユスーポフ侯の愛人になったということであれば、これからのアレクセイとユリウスは
敵同士の立場に立つわけだった。運命の皮肉に、アレクセイは思わずうめき声を上げた。
これが祖国に身を捧げることへの代償なのか・・・!?
END
>>465 終わっちゃうの...
続きも気になルよ!
デもまタ、思い付いタら書きにきテほしい!
アレクが、ユリと二度目の再会を果たしタあトの葛藤が、これに繋がっタんだね。
GJ!!
468 :
あらし:2008/06/18(水) 20:33:27 ID:???
469 :
あおり:2008/06/18(水) 20:37:29 ID:???
>>468 ここにはかつて他の住人の表記を速効真似る短編職人が
470 :
あらし:2008/06/18(水) 20:41:49 ID:???
>>469 俺は嗅覚テスト中なンだww(←暇人乙)
(っテいうか、仮眠はとっタのか?)
>>471 いらっしゃい!上のほうにある質問に答えてね!
>>470 10分くらいしか眠れなかった。スッキリしないorz
>>471ちょっとあんた!!
>>419の質問にも答えずに、
逃げる気じゃないだろうね?
「新人」は質問攻めに合うかもしれないことを、
想定済みで来たんだろうからね?そこ、わかってる?
>>472 >上のほう
っテ...お前アバウト杉!
「新人」なンだから、もっト親切に誘導しなイといけネぜ!
ウィーンの街娼のように下品な言葉遣いの方がいらっしゃるのね。
ユスーポフ邸とは別世界だわ・・・
>>473 >お前アバウト杉!
すまん、今日は脳内が痺れててますますザックリしてるんだorz
(4時代なりすまし、冴えてるじゃねーかw)
>>465>>471>>474 >>4にある〈オル窓〉なりきりスレの不満
も、よかっタら読んできテね。
あそこで共同はじめちゃっタり、
エロ話書いたりしテるkYな住人もいルけど、そんなのはまぁほっといテ、
SS書く上で(俺達なりに絞り出しタ)役に立つこトいっぱい書いてあルぜ。
(できたら1から読むことを勧めルw)
477 :
短編便乗:2008/06/18(水) 21:05:22 ID:???
>>477 以前、俺がそんな形式のあっさりシタ受け答えシて、
名無しから「態度がつめたい」と叩かれタんだ。
ま、お前は半コテだから大丈夫かなw
Д
>>478 あはは!そうそう、そんな事もあったぜ!www
482 :
短編便乗:2008/06/18(水) 21:27:48 ID:???
>>424 最初に読んだのは中学生のときで、そのころはクラウス(アレク)ファンでしたね。
で、30代になってからもう一度読み返してみて、今ではレオファンにw
>>482 ま、その経緯は一般的かナ。
30代でもし専主婦なラ、
関西、4時代とともに昼間の護衛をたのみマス!!
485 :
483:2008/06/18(水) 21:35:57 ID:???
>>482 お前はおれか、と言ったけど
おれはこのスレに洗脳されたんだorz
初読の中学生の時クラファンだった、って言うからつい・・。
>>481 お疲れ様です。どうもありがとうございます!
新人さん花盛りで、賑やかになってきましたね。
まだ、誰が誰だか、判別不可能ですが、その内、わかってくるでしょうw
短編便乗は、
レオの性格のどのへんが好きナの?
イザ担は○○中なのか?w
>>488 みんなの前で・・言わないでおくれよね・・・
(なりすまし)
490 :
KY:2008/06/18(水) 21:56:15 ID:???
イザ担さん、共同を書こうとしたら
ユリウスになりきちゃって○○死しなければいいんだけど・・・w
中逝きする時って、奥深くに奇妙な感覚が現れて、
「?何だこれ」と思ってるうちにそれが段々大きくなって・・・
狂うほど気持ちイイよね〜〜、そこが痺れる、クセになるぅ!
491 :
ky:2008/06/18(水) 21:58:32 ID:???
490が○理中にも関わらずそんなこと書いて、
○○落ちしたくならなければいいんだけど・・・w
>>490>>491 中逝き、覚えたら、今迄の栗〇〇が、何だったの?って、思う位、衝撃的だろうね。
病みつきになって、もう止まらないカモw
〇〇〇゛業者
そういや、関東軍さんは中逝き出来ますか?w
新人さん交えての会話は見てておもしろい・・w
kyですが、ちょっと失礼して・・・
>>452 >私の妄想の中では、ユリは、レオ様の腕の中でいつも涙を流していますw
私の妄想の中でもすぐ泣きます・・・w
ちょっとしつこく泣かせすぎかな?wと思ったりもしてたんですが、
この程度なら違和感ないようですね。良かったw
>>450 >貴方のレ怒様萌えもすごい事になっていますねェ。もうこうなったらどんどん感じちゃってください!そしてそれが共同に反映するのを、楽しみにしています!!
>レオ様に見られて感じまくるユリ、、、イザ担さんがどう表現するか、想像するだけでこっちまで濡れます
自己満足なオ○ニー文章になりそうな予感・・^^;
妄想をうまく文章に出来ればよいのですが・・・w
(それにしてもスリコギさんは私を調子に乗らせるのがうまいですねぇ・・
自信がついてきたw(←単純)がんばろうっと♪)
>>488-493 11時前に来たものの、あなた方の書き込み&スリコギさんの期待してますレス見たら
何故か我慢できなくなって○○ってしまいました・・w
(中逝きしたら戻って来られなくなりそうなので、簡易○○でw)
妄想のイメージが鮮明なうちに共同レス書いてしまわなければ・・
がんばろう〜ww
関東軍さん、かまってちゃんというよりも世話焼きタイプに思えるw
絡まれると逃げるけど、ひょこっと現れて何かと世話を焼いては帰って行く・・みたいなw
>>496 > 何故か我慢できなくなって○○ってしまいました・・w
wwwやっぱり!!共同レスも、楽しみにしてますよ〜!ガンバレ〜^^
>>496 ダー担さんが
>>459で言ってるけど、中逝きには精神面がスゴク作用すると思うw
栗だと、割りと物理的な刺激だけで逝けるけど、
中は無感覚な場所に感覚が起こるというかw
そこへ持っていくにはレオ様妄想は不可欠かな。
私の場合、中逝きはその時が近付くと頭もジンジンしてくるよ。
>>496 >(中逝きしたら戻って来られなくなりそうなので、簡易○○でw)
えらいッ!
まるで、パティシエのケーキがあるのに90円のシュークリームを食べるようなもんだ!
>自己満足なオ○ニー文章になりそうな予感・・^^;
いや〜、誰だってそうなんじゃないの?気合を挿れれば挿れるほど・・・w
>>458 > 川島芳子っていう有名な「男装の麗人」がいたよな?
実在の東洋のマタハリと呼ばれた、清王朝の王女ですよね。近々、黒木メイサ主演でスペシャルドラマが、放送されるようです。
>>456 > その昼ドラ、見てましたよ!ジョンマルの役の俳優がイモで、もう・・・orz
『危険な関係』
キャスト
佐倉柊子 … 高橋かおり
矢内 律 … RIKIYA
矢内美佐緒 … 松尾れい子
若槻政人 … 鈴木ユウジ
若槻和也 … 友井雄亮
信田艶子 … 姿 晴香
矢内康一郎 … 小野寺 昭
その役の俳優は、余り有名じゃないでしょうね。誰だろう?日本名じゃわからないね^^;
KY、スレチのWでスマソ;
>>498 はーいノシ ○○も共同も両立出来るようがんばりまーす w
>>459 ありがとうございますw
ダー担さんに中逝きの魅力を教えてもらってなかったら、
中逝きなんぞに興味を示すことなく人生終えてたはずww
それにしても、また中逝きできるとはかぎらないんですね・・。
常にできるとは限らないとなると、なおさら中逝きが輝いて見える・・・!ww
>>499 >中は無感覚な場所に感覚が起こるというかw
>私の場合、中逝きはその時が近付くと頭もジンジンしてくるよ。
特に触ってめちゃくちゃ気持ちいい、とかじゃないのに不思議です。
頭がジンジン・・?うーんなんか、悔しいことに覚えてない・・orz
レオ様妄想で今日も○○って確かめてみよう・・。
今日も中逝きできますように〜!
おなすみなさい・・w
生○中の皆様、一人いい思いしてすみません・・wでは・・・
>>500 >まるで、パティシエのケーキがあるのに90円のシュークリームを食べるようなもんだ!
自分がえらいバカなことをした気分になったじゃないですか!www
(うまいことを・・w)
>>499 > ダー担さんが
>>459で言ってるけど、中逝きには精神面がスゴク作用すると思うw
ホント!目茶苦茶、精神面が作用しますね。集中しないとなかなか逝けないような・・・栗〇〇の倍の体力は消耗するけど、満足度は凄いですねw
>>495 で・・きない・・・w
>>497 妄想乙w
>>502 今日もがんばってくださ〜いw
共同のつづきも期待しております
90円シュークリームの女
(しかし90円とは安いですな・・そんなん見たことナイw)
>>503 >まるで、パティシエのケーキがあるのに90円のシュークリームを食べるようなもんだ!
上手いっ!!
イザ担さん、寝る前のた・の・し・みが増えて良かったねwww
それにしても、女性の体は、奥深くて神秘的だ!
>>502>>503 あまり萌え過ぎると、セーリが早く来るかもよ?
でも○○出来ていいなあ、みんなの分も頑張って逝っておいでw
何を妄想しながら○○っているかは、共同を見てのお楽しみ・・なんだね。
おなすみなさ〜い!
>>504 栗は後がスッキリするけど、中は睡魔に襲われちゃって・・・。
イザ担さんもいつぞやの、書こうとすればするほど○○してしまう「地獄の快楽」とやらに陥らなければいいんだけどw
川島芳子のドラマ情報ありがとう!ドラマは殆ど見ないけど、この手のものは好き。
「紫禁城の黄昏」に彼女は出ていただろうか・・・全然思い出せないやorz
>>505 今は出来なくても、そのうちきっと出来るようになるよ!
私なんか中は感じないと思い込んでたし、実際触っても気持ちよくないのに
突然そこに感覚が発生するんだよ。
イザ担さんも言ってるけど本当に不思議!
あとは大好きなキャラの妄想で・・・。
関東軍さんはダーかな?
いつかダー担さんと共同すれば、中逝きの近道になるかもね♪
90円シュークリーム、スーパーにも無いの?東京は物価が高いのかな?
>>508 >突然そこに感覚が発生するんだよ
へえええ〜・・ホント神秘ですな〜。
>90円シュークリーム・・
まとめて売ってるのを、1個単価に直せばありそうですが
1個売りで90円てのは・・これ深夜トークじゃナイですねw
>>507 > 栗は後がスッキリするけど、中は睡魔に襲われちゃって・・・。
そうですよね〜時間帯を考えないとヤバイですわw
> 「紫禁城の落日」に彼女は出ていただろうか
それには、出てなかったと思いますが、。(ヅカの舞台ですよね?)
何年か前にドラマスペシャルで、江角マキコが、演じた
>>509 関東軍さんもここへ来るようになって短眠になったみたいだねw
このスレは肉体を改造するよ、マジで。
整理周期は短くなるわ、中逝き出来る様になるわ・・・。
レオ様妄想ばんざ〜い!
関東軍さんもお手製ディ○○作ったりバ○○買ったりして、開発してみればいかが?w
(余計なお世話?)
プライベートにおける、人生の楽しみがひとつ増えた気分になるよ。
>>507 すみません;途中でした。寝ぼけてます^^;
江角マキコさんが、演じてましたよね。(芳子役で・・・)
天海祐希が、歌手役で、出た、ドラマで・・・
今回のは、年内に朝日系でするみたい。
>>509 > へえええ〜・・ホント神秘ですな〜。
関東軍さん、ガ〜ンバッ!!共同希望!!w
>>512 (そう、ヅカの舞台のやつです)
江角マキコのは、皇帝の弟夫婦の話でしたっけ。長すぎてよう付き合わんかった・・・orz
天海さんが歌手・・・ということは李香蘭の役だったのかな。
(眠いようですね、早く寝てくださいw)
>>513 天海さんが歌手・・・ということは李香蘭の役だったのかな。
そうでした。(私も、半分位しか見なかったorz…)
おやすみなさ〜い!!
みなさんお休みなさい、また明晩w
おやすみなさ〜い
皆さん、深夜までお疲れ様でしたー!
>>459 >お前は13万字のSSのエロ部分を、過去の濃厚気味なエロSSで補っていルとみた(呆)
妄想乙ですw
13万字さんのSSと関連は否定しませんが、「補っている」は的外れですねぇ〜。補ってるのでないとすれば・・・、
頭脳明晰なダー担さんの事だから、言わなくてもおわかりでしょうww
>>473 なりすまし暇人乙w
マジレスですが、その言葉遣い、今またやれと言われたら、再現できるかどうか・・・orz
あの時は「誰か」になりきっていたようです。
>>496 >自己満足なオ○ニー文章
う〜ん、何も感じてないで、頭の中だけで作った文章はそれこそ単なる思わせぶりで・・・・と書いたことの無い私は考えるw
イザ担さん、落ちそうになりながら頑張ってくださいねー!
>>501 キャストの紹介有難うございます!RIKIYAで画像をググったら、ますますブサイクになった彼が・・・orz
関東軍さんの共同、私もキボンヌ!w
相棒の関西さんだってダーユリ、オスアンをここの双璧のダークラ両名と楽しんでいらっしゃったんですから、ぜひ貴方も、思い切ってGO!
ところで皆さんは、1日だけ作中の男キャラになれるとしたら、誰がいいですか?
私は親衛隊時代のロス君かなw
>>445 「ワンワンワン?」翻訳→「私はゼバスの犬なんですが、ドレスを着てもいいのでしょうか?」
>>518 もちろんでございますw
近頃は犬用の浴衣からウェディングドレスまで揃っているご時世、
さて、どれになさいます?
>>517 >1日だけ作中の男キャラになれるとしたら、誰がいいですか?
う〜ん、生レオ様を間近で見たいからロス君かリュド君か・・・
それぞれ別なレオ様が見れそうだw
でもレオ様本人になってユリにチョッカイも捨てがたい・・・
ところで、リュド君の年齢って作中に出てたっけ
ダータン 今夜も釣堀で釣りカ?
522 :
短編職人:2008/06/19(木) 21:19:29 ID:???
13万字さんのSSのSS その2 アデール編1
どこにも居場所がないのに、誰もが、私の家だというあの屋敷に帰ったのは夏だった。
久しぶりに行って見れば、そこにあの陰気な義妹も、騒がしいだけの義弟もおらず
賓客でもないのに、邸内で暮らすあの娘もおらず、
予め知っていたこととはいえ、屋敷の私室に入った私は、ほっとした。
部屋着に着替えて、寛いでいると
「昨日から若様は奥様がお戻りになるということで、侯爵様が
屋敷の者たちに所持万端抜かりなく整えよとのご命令でして・・・」
「うるさいわね」
私には、夫のために熱弁をふるおうとする忠実な執事の口上をさえぎった
妻としてこの家に来た最初から、彼らは私を皇帝の驕慢な姪だとしか見なかった。
今更、悪口が一つ増えたところでなんだろう!
私がこの屋敷に戻ってきたのは、表向きは姪の夫婦仲がスキャンダルに発展
することを恐れた皇帝陛下のご配慮だったが、
実はその皇帝陛下さえご存じない密命を帯びていたのだ。
「どうしても」祖母のアンナ皇太后は言った。
「健康な男の子がロマノフ家には必要なのです」
祖母は、祖父の喪も明けぬ内に叔父ニコライの下に嫁いでいた
ドイツ生まれの義叔母を嫌っていた。
が、王女に生まれ望まれ皇后になった祖母は、感情だけでこのようなことを
言う人ではなかった。皇帝夫妻の待ち望んだただ一人の息子、皇太子アレクセイの疾患は
あのおぞましい破戒僧を呼び寄せ、彼への怨嗟は宮廷だけでなく市井にも満ち満ちて
ロシア全土を憎悪で覆おうとしていたのだ。
ピューリタニズムに満ちた英国宮廷で育てられた皇后アレクサンドラと違って
皇太后アンナは自分で馬車を駆り、軍艦の台所で将兵たちに手料理をふるまう闊達さで
老いたりといえど、宮廷はもちろん、軍部でも人気があった。
皇太后にないものは、ロマノフの血が流れていない、ということだけだった。
侯爵家とはいえ、ユスーポフ家はかのロシアの大帝ピョートルの寵姫を拝領した家で
レオニードの血のなかにはロマノフの血が流れている噂は半ば事実のようにして
宮廷では噂されていた。彼と、まごうことなきロマノフの私が健康な男の子を生めば
祖母はロマノフの血を引く健康な男の子、外孫とはいえ手にできるのだ。
「ますます美しくおなりだこと、アデール」私の顎に手をかけて微笑む祖母は
おそらく私たちロマノフの一族の中で誰よりも政治家だっただろう。
祖母は深く静かに行動し、息子である皇帝陛下に、姪の結婚生活の存続を懸念させ
今日、こうして私をユスーポフ家に帰宅させたのだった。
523 :
短編職人:2008/06/19(木) 21:26:00 ID:???
13万字さんのSSのSS その2 アデール編2
車寄せの音がして、私は居室のカーテンから外を見た
馬車から降り立ったあの人が、顔を上げ、灯のついている屋敷を眺めていた。
あの人だわ。少し痩せた?激務のせいかしら・・・
灯のついている部屋を探しているの?それともついていない部屋?
あなたの心は、レオニード・・・
「奥様、若様のご帰還です」控え目なノックの後そう告げた召使に
私は返事をしなかった。
今すぐ、階段を下りてあの人を向かえたりはしない。
夫を逆上させて支配欲をそそるか
夫の罪悪感を煽ってみるか
或いは「これは皇帝命令ですのよ、あなた」そう宣言して
(ここで私は嗤いだした。皇帝陛下の命令なら、あの人は従うだろう)
あの人と同じ寝室で過ごし、その夜の果実が実ったら・・・
武勇に優れたユスーポフ侯爵は激戦地に赴き、そこで名誉の戦死をするだろう。
残された皇帝の姪は、彼女を哀れむ皇帝の配慮で、従兄弟の誰かと再婚し
再び皇帝の一族に戻るのだ。
そして、ユスーポフ侯爵の忘れ肩身は、慈悲深い皇太后の養子となり、
ロマノフ家の皇位を継ぐ準正皇太子となる。
家系にロマノフの血を持つと言われる高潔な軍人貴族と皇帝の姪の子と
怪しい破戒僧を宮廷に呼び寄せた、ドイツ生まれの皇后から生まれた
血友病にかかった皇太子。
喝采を持って皇位に迎えられる存在なのはどちらかは自明の理だった。
私には、皇太后たる祖母の思惑がわかっていた
ロシアのため、ロマノフのため、ユスーポフ侯爵ならきっと名誉に思ってくれる
いいえ、いいえ、おばあさま
ユスーポフ侯爵夫人たる私は、同意できません。
レオニードの足音がゆっくりと私のいる部屋へ近づいてくるのを聞きながら
私は決意した。
国家に、軍務に、そしてあの娘に
あなたの心は妻たる私以外にあってもかまわない。
命だけは、誰にも奪わせない、と。
テーブルの上にあった香水瓶を今開こうとしてる扉に投げた。
レオニードの顔が怒りに青ざめる
さぁ、開戦よ、レオニード。
あなたの命を守るためにあなたと戦うわ。
524 :
短編職人:2008/06/19(木) 21:40:26 ID:???
13万字さんのSSのSS アデール編その3
「少し、休みたいわ」コンスタンチンにそう告げて
私はスツールに腰をかけた。
「アデール、ではあなたの喉を潤すなにかを」
芝居かかって跪き、私の機嫌を取ろうとする伊達男気取りにうんざりしていた私は
一刻も早く彼を追い払いたくて、
「そうね、先に私の居室を暖めてきてくださらない」と告げた。
彼は意味深い目配せを私に送り手に接吻をして、やっと私の目の前から消えてくれた。
従僕が差し出すボンボンをつまもうとした時
「犬のフリをする男につきあって、君まで愛犬家ごっこかい?」
背後から声がした。
聞きなれた声の持ち主に私は振り返らずに告げた
「ロシアの冬は寒いのよ、犬でも飼わないと凍えてしまう」
「抱き犬を抱えた老女にしては美しい」
老女と呼ばれてカッとして、ボンボンを投げつけた私の手を取った男
それは、私の従兄弟のドミートリィ大公だった。
陰気な皇后と、あの下賎な破戒僧が支配する宮廷は
彼がいなければもっと陰鬱なものになっていただろう。
どこか斜に構えたところはあるものの、美男な従兄弟は宮廷の人気者だった。
「従兄妹どの、踊ってもらえるかな」
「ええ」
彼が私をダンスに誘う時は、召使にも取り巻きにも聞かれたくない話を
私と二人だけでする時が常だった。
ユスーポフ侯爵家に嫁ぐことになるとお母様より先に私に最初に教えてくれたのも
こんな風に踊っている時だった。
「緑の迷路の森に囲まれた館に住む美女の物語を知っているかい?」
「中世フランスの伝説ね」
「その伝説が蘇ったんだよ。わが従兄妹殿のユスーポフの領地で!」
ここで、彼が何をほのめかしているのかがわかった。
誰よりも社交界に通じた彼が知ってしまったということは
皇太后の耳にも入っているだろう。
そして、早ければ明日の夜会はその話題で持ちきりだろう。
「知っていてよ、とっくに」
「ユスーポフの森の館に住む美女は氷の刃を溶かす奇跡を起こして
君を寡婦にして、僕の妻にするという奇跡は潰してしまった」
知っていたの、ドミートリィ!
従兄弟は真剣な目で私を見て言った
「皇太后のユスーポフ侯爵夫妻への保護は潰えた。
できるなら、生き残れ、アデール!」
あっと言う間に群舞になり、私と従兄弟は様々な色のドレス、軍服の中で
お互いを見失ってしまった。
おそらく何か難しい顔をして歩いていたと思う。
(僕には考えなければいけないことが山ほどある)
すれ違いざまに、誰かが僕の髪をかき上げ、頬に唇が微かに触れた。
「なっ何をする!誰だ!」反射的に叫ぶ。
そして振り返る・・その時には犯人の予想がついている。
「ダーヴィト・・また君かっ、君は何度こんなことをしたら・・」
そこまで告げると耳元で、ひとこと何かつぶやいて
(おそらく綺麗だとか・・そんなことだ)
こちらが目を見開いているうちに、ひらひらと手を振って軽やかに去っていく。
彼は僕が女性であることを・・
正確にはそのことを知っていたという事実を僕に伝えてから
こんな悪戯を時々しかけてくる。
その告白の時を僕はあまり覚えていない。(あまりにも動揺したからだ)
このことは他言しない。僕は君の味方だ・・そんなことを熱心に伝えてきたと思う。
そんなことがにわかに信じられるわけがなく、恐怖と諦めと覚悟を持って
登校を続けたのだが、周りの態度に何一つ変わった様子は無かった。
数日が過ぎ、やっと安堵の息がつけたころ、彼の悪戯が始まった。
初めは、何かの脅しなのかと疑っても見たが、それ以上のことはなく
全く僕をからかっているだけのようだった。だが、次第にそれは
僕の精神が張り詰めているタイミングに起きるということが分かってきた。
そして、今日も・・怒りで頬を紅潮させながらも、心が笑っていることに気づく。
その時まで、心を支配していた想いが僅かの時ではあるが姿を消している。
僕は彼の優しさを完全に理解した・・と思う。
いつか駄目になるときが来る・・これは僕の中にある確信だ。
そうなるに、ダーヴィト、君には心からの感謝を伝えたい。
(皆さんに評判のスコブル悪い、
ダーの無理チューがもし無かったらと思って書いて見ました)
>>522-524 短編職人さん、GJです。!!アデール目線のSS本当に、素晴らしい!新鮮な風を感じました。アデールの心情が、手に取るように伝わりました。
又、色々なバージョンのSS、宜しくお願い致しま〜す!!
>>525 ダー担さん?(違ってたら、ごめんなさい)
いやぁ、久し振りのダーの登場に、感激いたしましたよ^^ヽGJ!!無理矢理キスのないSSも、いいですね!!ユリウスがダーを心から慕っているのが、よ〜くわかりました!!
お二人様、ありがとうございました!!又、宜しくお願い致しま〜す!!
>>465の続き
その後、アレクはユリウスのことを忘れるため、何かに憑かれたように革命活動に取り組んだ。
仲間たちからも、「同志アレクセイ、そんなに仕事に打ち込んで、体に毒ですよ」と言われるほどだった。
だが、アレクセイにとっては、革命活動に奔走することによって、やっと気を紛らわせることができたのだ。
そして、少し彼の気持ちが落ち着いてきた半年後、アレクセイは街で偶然ユリウスの姿を見かけた。
長い黒髪の女性と一緒に歩いているユリウスは、以前突き放してきたときとは別人のような
艶めかしさを漂わせていた。男に愛される女だけに見られるしっとりとした美しさ、妖艶さ・・・
一緒にいる黒髪の女性に話しかけるユリウスは心から楽しそうだった。
建物の陰にかくれて見ていたアレクセイは胸を突き刺されるような痛みを感じた。
おまえをそんなに艶やかにしたのはあの男なのか?ユリウス・・・
中央委員会や印刷所を行き来し、ズボフスキーたちと行動をともにして数ヶ月が過ぎた。
その間も、折に触れユリウスのことが心に浮かぶ。
あきらめよう、思い切ろうとするその先から彼女のまぶしい瞳を思い出す。
「おれはどうかしている・・・こんなことでは兄貴の遺志も継げなくなってしまう・・・
何もかも祖国の人民に捧げたはずではなかったのか・・・」
苦悩するアレクセイの頭に、あるひとつの案が浮かんだ。
「馬鹿な・・・おれは何を考えているんだ・・・未練がましいぞ。二度も振り捨ててきた女に、
いまさらどうしようというのだ・・・」
同志ゲオルギー・バザロフ(エフレム)が射殺された後、ペテルスブルク・ソビエトは
ユスーポフ侯爵邸に、女性の同志を女中として送り込んでいた。
その女性に、ユスーポフ家の人々が邸を留守にする日がないか聞き出してみたのだ。
アレクセイは、新しく出入りする指物師に身をやつして変装した。
そして、家具を修理するためと称して、ユリウスの部屋まで導いてもらったのだ。
「ユリウス様、あの・・・指物師が家具の修理に来ておりますが、部屋に入れても
よろしいでしょうか」
「どうぞ」
懐かしいユリウスの声を聞いた瞬間、熱いものがこみあげてきた。
部屋に入り、女中に扮した同志には外で見張っていてもらうことにした。
中に入ると、ユリウスが「ご苦労様」と声をかけてきたので、彼女の前で変装を解いた。
次の瞬間、ユリウスが「・・・!」と驚愕するのがわかった。
「クラウス・・・クラウス・・・君は死んだはずじゃなかったのか・・・?どうやってここへ?」
アレクセイはユリウスのそばへ寄って、肩をがっちりとつかんだ。
思わず、
(ユリウス・・・おまえはなぜあんな男に身を任せたのだ。これがオルフェウスの窓が
おれたちに用意した宿命だったのか。おまえはその華奢な、抱きしめれば
折れそうな身体で、どうやってあの男の愛に応えたのだ・・・)
と言いそうになるのを、やっとの思いで堪えた。
「同志たちが、自分たちの命を犠牲にして、俺一人だけアカトゥイ監獄から脱出させて
くれたんだ・・・」
ユリウスの体が震え、次に、
「クラウス、ぼくは・・・」
という言葉が漏れると、
「知っている。お前は、今ではユスーポフ侯の愛人になっているんだろう」
アレクセイの苦悩に満ちた表情を見て、ユリウスは何といっていいのかわからなかった。
クラウスを追ってロシアにやってきたときの狂おしいほどの恋慕の情、彼がシベリアで
獄死したときいたときの絶望を思い出し、涙が目にあふれた。
そのとき、ドアの外から女中の声がした。
「同志アレクセイ、これ以上長くいると、邸の者に不審に思われます。」
アレクセイははっとしてドアのほうを振り返り、それからユリウスを見つめると、
いきなり彼女を抱き寄せて長いくちづけをした。それから踵を返し、元通りに
変装をすると、すばやくドアの外に走り出て行った。
ユリウスはそんな彼の後ろ姿を呆然として見守るしかなかった。
その数日後、レオニードが邸に帰ってきて、食卓でユリウスと顔を合わせた。
彼女がいつになく沈んでいるのをみて、
「どうした、ユリウス。顔色がすぐれないぞ。体調でも悪いのか?」
と問いかけるレオニードに、ユリウスは、
「ううん、なんでもないよ」
と、心の中の動揺を悟られないように気をつけながら答えた。
その夜、いつものようにレオニードの傍らに横になりながら、クラウスのことを
思い出すと、涙があふれてきた。
彼女の様子を見たレオニードが、
「どうしたのだ。おまえ、今日は何かおかしいぞ」
「たいしたことじゃないんだ。ただ・・・昔のことを思い出すと、つらくて・・・」
それを聞いてレオニードは、てっきりユリウスが過去の殺人の記憶を思い出したのだと
勘違いして、優しく抱き寄せた。
いつもならこうしてレオニードの腕に抱かれていれば、不安感も消えうせていくのだが、
今夜はあとからあとから涙が出てきて止まらなかった。
レオニードはユリウスの涙をぬぐってやり、彼女の夜着の前を大きくはだけ、
上から下へとゆっくりとキスをしていった。
アデール夫人というれっきとした正妻がいる男、その男の愛人になっていながら
クラウスのことを考えている自分は、二重の罪を犯しているのだ・・・
こうしてレオニードの腕に抱かれ、肌を合わせていながら、クラウスのあの
苦悩に満ちた表情が忘れられないとは、自分はよくよく罪深い人間なのだろうか。
レオニードの愛撫が優しければ優しいほど、彼に対して申し訳ない気持ちで
いっぱいになる。
※また気が向いたら投下します。
×そうなるに、
○そうなる前に
>>527-531 GJ!!GJ!!二人の狭間にいるユリウスの複雑な心に、ハラハラドキドキ致しました。続きが、早く読みたいですw
>>527-531 素晴らしい素晴らしい!
読み応えがあります・・
続きが楽しみです♪
「短編職人なりすまし」なんてコテではなく、別の素敵なコテを名乗って欲しいな。
今後のためにも・・・ネ。
こ・・ここはSS天国だ(嬉涙)!!
537 :
あらし:2008/06/20(金) 00:40:23 ID:???
来たンなら、
>>494の質問集にも答えてやってクれよ!
でないト、GJつけナいからwwwwwww
そこのお前ダ、わかっタか!?
>>529 >(ユリウス・・・おまえはなぜあんな男に身を任せたのだ。これがオルフェウスの窓が
おれたちに用意した宿命だったのか。おまえはその華奢な、抱きしめれば
折れそうな身体で、どうやってあの男の愛に応えたのだ・・・)
と言いそうになるのを、やっとの思いで堪えた。
↑の部分、アレク情けなくてツボにはまったww
>>527-531 失礼!「なりすまし」じゃなく、「短編便乗さん」だったのね。
でも、便乗だなんて・・あんまりだ・・
こんなGOODなSSを書かれるのに・・
やっぱり違う、素敵なコテを考えて欲しいな。
短編便乗さんと短編職人さん、名前がややこしいww
一瞬どちらか分からなくて見間違えるので、
老眼住人を代表して、私も違うコテ希望します♪
>>539 じゃ、仮名「アレク職人」でどう?
もチろん本人から何か希望があれバ、それを優先しタいが、
なにぶん寡黙な職人ゆえ...
By:「あんまり」なネーミングをつけタ最低コテ。
・短編職人
・アレク職人(仮)
で、どうかナ?
>>542 先でそぐわなくなったら、変えればいいんだよ。
イザ担さんだって初期のころは別のコテ名乗ってたしw
昔むかし、このスレには「嘔吐職人」と「ウンコ職人」がおったそうな。
じゃが、二人ともその一作のみで消えてしもうた。
同一人物じゃという者もおったが、今では真相は闇の中じゃ・・・・・。
>>543 うんwたぶん、コテなんていらないと思ってる人だよきっと。
こっちが呼びたいように呼んでたらそれできっと満足なんだと思うw
(と知ったかのように言ってみるw
私は最初コテなんてめっそうもございません、て思ってたw
何でも良かったから候補にあがったものにしたものの、
今でもあのコテを見るとむずかゆくて悶え死にそうになる・・w
そぐわないのを指摘してもらえて良かったw)
各職人様、
感想を不満スレに謝爆りました。
すみません。
ダー担
>>545 何だか質問しまくっテる俺達が、
すべりまくっテるなw
子供のやりとりを尻目に、さっさと投下(今日の分)をすませテ、
颯爽と去っテいくスタイルは真似デきナいぜ!
>>544 排泄系という、下手したら総スカン食らいかねん、もっとも難関に自ら取り組み、
ユーモアと美しさをもって我々を魅了したものですじゃ。
(おじいさんなりすまし)
>>546 今日という日は誤爆しても誰からもおとがめなし!w
お二人とも一周年おめでとうございます♪
二人揃って○理じゃなきゃ良かったのに・・。
ここに惹かれて常駐してる原点なんだ、ダークラ担さんは。
最高の二人にカンパーイ!
>>547 新しい職人さんたち口裏合わせたように皆クール・・ww
>>549 ほう・・・なるほど。そんな些細なことでもへそを・・
『ダー担理解のてびき』に追記しておこう。(メモメモ・・)
まあ、コテなんて自然に付くものなのかな、誰呼ぶとなく・・・
そういえば、自分でコテ付けた人って今までいたっけ?
「イザ担」はスリコギがそう呼びたいと言って付いたコテだし・・・。
553 :
レオニー怒:2008/06/20(金) 02:09:39 ID:???
>>550 >新しい職人さんたち口裏合わせたように皆クール・・ww
ペトロパブロフスク要塞で拷問し、口を割らせるのだ。
だが短編職人の方は気絶しても黙り通すやも知れぬぞ。
気が狂うのが先か、絶命するのが先か・・・・
いずれにしてもロストフスキー以上の精神力の持ち主だろうな。
>>554 あいつの評判なんてはじめからロクなものじゃなかったぜ。
(自演)
ダ-担クラ担 スレの私物化自重シロ
>>521 あそこでのレスは、780 784と点数のやつナ。
なンか、別な方向の妄想職人まで降臨しテ、
すごい展開になっテきタな。
やっぱ女社会において、悪口っテ盛り上がルんだな。
>>559 シベリアが植民地なら、叩きスレはお前の釣堀だろうw
>悪口っテ盛り上がルんだな。
まったくだ。
悪口専用スレにした途端、堰を切ったようにみんな毒を吐きまくってるぜ。
(おれも時々利用させて貰ってる)
まあ、原作に不満タラタラだからおれ達もここでこうしているわけだがorz
叩きスレ825www
1日なれるなら皇帝陛下がいい。
ユスーポフ侯に泣かれたい。w
リュドミールになってレオ様とユリとに可愛がられたい・・・かなw
一日なれるなら、
ケレンスキーになってレオ様に皮肉言ったり、
すごい目で睨まれたりしたい。
私は女キャラならユリになってレオ様と・・・、だけど、
叩きスレ住人は誰になりたいんだろ。興味あるw
一周年か・・・
色んな事があり杉て10倍くらいに感じる・・・・・
お休み。。。
おはようございます!!(皆様、おやすみなさい。遅く迄、お疲れ様でした)
一周年、おめでとうございます!!皆様の汗と努力と才能が、滲んだこのスレ。一周年に相応しく、新しい職人さん、住人さんも、増え、益々繁栄の道を辿る事と思います。
一住人として、皆様に感謝しつつ、微力ながらこれからも、応援させて下さいね!!
ダー・クラ様、一周年おめでとうございます!!いつの日か、又、お二人の共同も、見たいなぁ〜と思ってます。
>>570 そうですね!いつかまた見られたらいいな・・・w
ダー担さんクラ担さん、一周年おめでとうございます!!
一年前の今日、お二人が出会われて始められた「共同SS」は、このスレの華となりました。
感無量のお二人の想い、こちらにも伝わってまいります!
SS職人さん達もGJ!記念日に相応しい華やかさですね!
13万字さんのSSのSS、ここでは珍しい謀略ものですね。次はヴェーラ編でしょうか。
久し振りのダーSS、原作のダーでなくダー担さんのダーですよね?書かれたのはもしや・・・?
《アレクの煩悶》、アレクがのたうちまわればのたうちまわるほど、滑稽なのは何故でしょう?これを書かれた方が、ユーモア精神に満ち溢れた方だからでしょうかw
住人さんそれぞれに、忘れられない日があるようですねw
まだ無い、という住人さんにも、そんな日が出来るよう、このスレのますますの発展と共に祈っております!
573 :
アレクセイ:2008/06/20(金) 21:28:19 ID:???
>>572 >アレクがのたうちまわればのたうちまわるほど、滑稽なのは何故でしょう?
ユスーポフのおっさんだとユリウスの事で苦悶したって住人を笑わせるなんて事はねえのに、
何故おれは笑われなきゃならねえんだ?
兄貴・・・聞いてくれよ兄貴・・・!
SSを読んだ住人の感想がこれだってえのか・・・・・!?
こんなことってあるかよ!!
(号泣ww)
574 :
クラウス:2008/06/20(金) 21:31:52 ID:???
ところで廃人気味になったらしい13万字は元気か?
時々ネットが出来ない訳は何なんだ?
差し支え無ければ教えてくれ。
575 :
レオニー怒:2008/06/20(金) 21:47:33 ID:???
ここは朝○新聞購読者が多いようだが、
夕刊で法務大臣を死神呼ばわりしたそうではないか。
最高裁の判決に従い刑の執行を命じた者が死神ならば、
裁判抜きで部下を処刑した私は何と呼ばれるだろうな。
576 :
レオニー怒:2008/06/20(金) 22:03:04 ID:???
私とユリウス(イ)の次は関東軍とダー担によるダーユリだろうな。
関東軍、そなたは「軍」を名乗る者だ、
相手が歴戦のつわものであれ、決して怯んではならぬぞ。
ドイツ女がまた一人増えましたな、ふっふっふっ・・
しかしイザ担とかいう者は何故あんなにオッサン役が上手いんだ。
ウスチノフの落ち着きぶりと貫禄ときたら私から首相の座を取り上げかねないくらいだ。
そしてアレクセイ・ミハイロフの仲間のあの口髭男・・・・
リアで似たような連中に大勢で取り囲まれているに違いない。
578 :
レオニー怒:2008/06/20(金) 22:14:07 ID:???
ダー担ダーヴィト、私の担当に習って独り言の練習をするがよい。
では一旦落ちるぞ。
>>576 昨日のダーユリのSS、関東軍さんだったんですね!!てっきり、ダー担さんだとばかり、思い込んでいましたwすみません。改めてGJ!!を送らせて、いただきます。
ふふ…久し振りに、ダーユリ共同が、見られるかもしれないのですね。凄〜く楽しみにしていますので、絶対に実現して下さいね。ガンバレ〜!!
>>579 こんばんは〜、関西さん!
今日は貴女と私だけ?イザ担さんは中逝きおぼえて○○中かな?
まあいいや、彼女ももうすぐ○理だし
今のうちに楽しませてあげようっとw
イザ担さん、ゆっくりしてね!!!!!
>>579-580 こんばんは〜!
近い将来生○が訪れるということは非常に辛いことです・・orz
やはり共同レス書こうとしたら○○の誘惑を断ち切れず・・w
困ったなぁ・・w
ところで「ラ・マン」今日図書館に行ったら貸し出しビデオにありました!
なんてラッキー♪
まさか図書館に置いてるとは・・・。
見たくても見られない方、もしかしたらお近くの図書館にあるかもしれませんよw
>>581 借りられたの?よかったね〜、羨ましい!
私、彼氏と一緒に見たからあんまりその世界に入り込めなくて、
ストーリーもはっきり憶えていないんだorz
新しいレンタル店がもうじきオープンするから、そこに期待するかな。
(見たら、また感想教えてね。ロシア支局で)
>>582 彼氏と一緒なら性的描写のあるものってなんか緊張しちゃいますよね〜w
図書館の視聴覚室内でのみ観ることができるから、
また今度観てきますw早く見に行きたい!期待が膨らみます・・w
新しいレンタル店に入ってるといいですね〜w
>>583 >彼氏と一緒
しかもあいつ、詰まんないって早送りまでしくさって・・・。
(レス不要)
>>577 >リアで似たような連中に大勢で取り囲まれているに違いない。
(冷や汗かきながら)
あっははは・・・・・ははは・・・
いやあ、私の演奏を褒めてもらえて光栄ですよ。
しかし・・オッサンに取り囲まれているというのは、悪い冗談ですな。
確かに私は男運は無いが、オッサンに手を出すほど男には不足していませんよ・・w
(同年代より、た、確かにオッサンウケのがいい気が・・・orz
それか、私自身がオッサンと同じオーラを出しているのか・・・?ww)
>>584 wwそれは萎える・・w
まるきりスレチだけど、一回友達が彼氏と一緒にうちに遊びに来た時に、
3人で映画観たらHシーンのあるやつだったから凄い気まずかった・・w
早送りも出来ず、無言で観た・・・w
(レス不要w)
ダー担さんが週末になると姿を消す件
>>584 プププ
>>583 甘甘恋愛モノは、独りでじっくりと世界に没入したいね!
>>580>>581 共同の続きは来月初め頃と見タ!
楽しみにしテるぜ。
ラマンといえば、
後藤真希主演で日本版やルらしいナ。
期待薄そ...
>>574 元気にやっております(恐らくダー担さんと釣ったり釣られたりしてる模様)、ありがとうございます。
現在2章脳まっ最中なので、憑き物が他の方の妄想は見るなと言い、こちらはしばらく遠慮しておりました。
他の職人さん達感想書けずにごめんなさい・・・。落ち着いたら読ませていただきますです・・・。
「ラ・マン」主役の女の子が美人でなく品もないのがよかったような悪かったような。
M・デュラスの体験に基づいた・・・ってのが売りでしたが
当の中国人青年の周辺の方々の証言だとむしろ貧乏白人のデュラスの方が金持ち&ハイソサエティーの
彼を追い掛け回してて、相手に困惑されていたという話。
真相は藪の中ですが、まあ現実なんてそんなものかもしれないですね。
白人の有色人種萌え+男がとことん自分にのめりこんでくれるという女のファンタジーが合体した一作?
時々ネット不通になるわけは・・・
実は私が単身赴任中のネカマだという事を知ったらお前は一体どうするのだろう。
私の事を13万字さんなどと呼んではおれぬだろうな。
というネタでお許しください。
>>585 オッサンウケ...昭和の匂いを感じさせルんじゃネ?
お前は純朴な田舎娘だからナっ。すれてナい感じが...。
(都会育ちは天邪鬼が多いラしい。)
>>587 残念w
>>572 お前にとっテ忘れられない日は、
何月何日なンだ?
>>588 お帰りなさーいw
関東軍ユリのために、そろそろこちらでもサオのご用意を。w
>>589 久しぶりダなっ!
うれしイぜ。
ネカマか...願わくば男であっテほしいものダ。
>>591 サオはあっチの釣り堀に垂らしたまンまだからナ...。(負の連鎖により、水がよどんでいル。)
しかし、俺に変わっテあっチで採点しはじめタのだれだ?
>>589 ダー担と釣ったり釣られたり?
相棒のRON専はどうした。
(ダータン釣堀でばっかり遊んでんジャネーヨ!!!)
100点評価ありがとう。
>>595 あっチ最近まじで目離せないw(ここより消費も早いようナw)
お前が100点つけタ妄想主の筆力を、
こっチでも発揮しテもらいタいものだ。
>>596 と思ったらいタ。
誰?
意外とバレないものなのですねえ。ふむ。
>>595 せんせぇ〜、偏りまくりの採点じゃないっスかぁ〜?(メンチきる)
(15点しか貰えなかった名無しなりすまし)
お前らおれの採点に文句あるなら不満スレに逝け!!
ところで、本スレの話題だが、
貴族の屋敷に礼拝所なんてあるのか?
皇帝は一々教会に足を運べないから宮殿にはあるが・・・。
ただ、どんな農奴の家にだってイコンを部屋の隅に飾って、その一隅を聖なる場所としてたようだ。
いわば神棚みたいなもんだな。
あの邸にはあるのよ。そうでないと困る。
>>598 元気になったあの人ならいいな・・とあてずっぽうで言ってみる。
>>601 お久〜と、あてずぶっぽうで言ってみる。
叩き846
書き忘れがあった。
「2月まで」ってあんた!敵にそんな情報流してどうするよ!
ライバルメーカーに企画中の商品の成分表流すようなもんじゃん。
ほんとにバカな男だ。
ユリがシベリア帰りのアレクと再開してから話全体が面白くなくなってる
>>604 このスレでユスーポフ侯を侮辱するとは・・(わなわな)
608 :
RON:2008/06/21(土) 17:41:09 ID:???
>>594 私ならここで元気にROMっていますよ♪
書き込みせずとも、陰からこっそり皆様の活動を覗かせて頂いておりますデス。
「ラ・マン」・・・何故だかウチにビデオがある・・
それも多分、私が録画したヤツ。
録画!?
テレビで放映した事があるってことだよね?
でも、録画した経緯はまったく覚えていない。
主役の女の子が子供過ぎて、痛々しかったような・・・
>>573 >何故おれは笑われなきゃならねえんだ?
それは多分、3部の貴方が読者にとってど〜でもいいキャラになり、ここの住人も面白味の無さを、コミカルさで補おうとしてるからじゃあないっすか?
(よくわかりませんw他の住人の皆さんの意見を求む!)
>>585 オッサンオーラwwそれ何色?いつかクラ担さんのおっしゃった、オレ様レオ年長説、そのへんに原因が?w
>>590 忘れられない日はたくさんありますねェw
名無しとして半年以上住み着いていたら、荒らしに間違えられて、名乗るはめになった日や、
忘年会で初めてレオ様に長時間なりきって、ユリウスと話したことや、私が粘着するきっかけになったお腹一杯荒らしの書き込みがあった日も・・・。
一つに絞れないのは、ダークライザさんのように「記念日」になる、あまりにも強烈な体験が無い、ということでしょうかw
イザ担さんの記念日は、アンカー符失敗の初登場の日でなくて、レ怒様に抱かれた日なんですねェ〜、ほほう…ニラニラ
関西さんや関東軍さんの忘れられない日や記念日も聞きたいです。(関東軍さんは多分これから・・・w)
SS、もしかして関東軍さんかな、と思ったのは、コテのユーモアのセンスと、軽ろやかな文体、そしてダー担さんダーっぽさからですが、
貴方の共同デビュー&初中逝きの日は近いです、勇気をふるってガンガレ〜!
>>608 こんばんは、RON専さん!
「ラ・マン」、うんうん、そうですね、あの少女15歳で外人にしては子供っぽかったですねw
相手のレオン・カーフェイは12歳年上の設定ですが本人は30半ば?・・・だけど東洋人の若々しさでちゃんと20代に見えますねw
男性とそんな関係を持ったために「変貌」した、と言ってますが、別に妖艶さも、艶っぽい色気も映像からは感じられなかったかな。
私ももう一度見たくなりました。ビデオ貸して欲すぃ、、、
(ではこれで)
>>608 おうROM専、来てたのか。
こっそり覗いてなんていないで出て来いよ。
お前はネタを振る才覚があるようだしな。
そのうちセク質を浴びせられるだろうから覚悟しておけw
>>610 12歳違い?気になって今さっき調べたら17歳違いになってるぜ。どれが本当なんだorz
あの15の少女を演じた女優は実際は19歳らしい(これにはおれもたまげたが、
15歳をあんな映画に出演させる訳にもいかないってことか)
途中で男が結婚したのは知らなかった。そこは早送りされたのかもな(あの野郎・・・怒)
関東軍の野郎、おれ達が話題の中心にしたらさっそく姿をくらましやがったw
(退路はユスーポフのおっさんがダイナマイトで爆破したんじゃなかったのか)
>>531の続き
ある日、レオニードはスパイとしてボリシェビキに潜入させていたロストフスキーから、
驚くべき報告を受け取った。シベリアのアカトゥイ監獄で焼死したはずのアレクセイ・
ミハイロフが生きていたというのだ。
「あの男・・・生きていたのか・・・!いったいどうやって・・・」
とにかく、こうなったからには、革命家どもに対する戦略も練り直さなければならない。
ボリシェビキに対する対策を考えているうちに、ふとユリウスの顔が浮かんだ。
ユリウスには、絶対にこのことが知れないようにしなければならぬな。
レオニードは、アレクセイ・ミハイロフがアカトゥイ監獄で獄死したという知らせを聞いたときの
彼女の反応を思い出した。
ようやく精神的に落ち着いてきたユリウスがこのことを知ったら、感じやすい彼女はまた
不安定になるかもしれない。
・・・それにしても・・・レオニードは以前、アレクセイ・ミハイロフが獄死したという知らせを
聞いたときのことを思い出した。
あのとき、アレクセイの死を信じられぬ思いとともに、なにかのこだわりがとれたような
妙な気分になったものだった。
そして、アレクセイが死んでからは、ユリウスを自分のものにすることにも、しだいに
ためらいが消えていった。
アレクセイ・ミハイロフが生きている間は、あの男と正々堂々、正面から争いたいという
気持ちが心のどこかにひそんでいたのだ。
ユリウスの頭からは、クラウスと再会してから、彼のことがなかなか離れなかった。
自分がユスーポフ侯の愛人になったことを知って、彼はおそらくユリウスに裏切られた
ような気分になっただろう。
ユリウスのことを、あまりにもあっさりと他の男に心を移した女と思っているかもしれない。
もちろん、クラウスのほうでは2度も彼女を突き放してきたのだから、世間並みに考えれば
裏切りということばは成り立たない。
けれどユリウスとクラウスの間には、二人がオルフェウスの窓で出会ったという
こだわりがあった。
あの窓で出会った相手こそが、真の、生涯かけての恋人なのではないか?
クラウスは、聖ゼバスチアンでの、輝かしい青春時代と結びついた存在だった。
その一方、この数年間、ユスーポフ邸でレオニードやヴェーラやリュドミールに世話になった月日も、
彼女の中で大きな重みを持っていた。
思えば、生まれてこの方、女とばれないように気を使わずにすんだのは、ユスーポフ邸で暮らした
歳月だけだったのだ。
さらに、ユリウスの過去――忘れようとしても忘れられない殺人の記憶――それを打ち明けたことで、
ユリウスの心の中にはレオニードに対する特別な感情が芽生えていた。
夜中に、悪夢にうなされて目を覚ましたとき、あるいは不安感に苛まれたとき、傍にレオニードがいて、
その胸に抱かれて慰めてもらったことが幾度あったことか・・・
クラウスはいくら追いかけても彼女の指の間からすりぬけていく存在だったが、レオニードは
生まれて初めて、彼女に対して安息を与えてくれたのだ。
617 :
アレクセイ:2008/06/21(土) 23:08:11 ID:???
>>613-616 そうだな、ユリウスがはるばるロシアまで来た目的は本当はおれではなく
精神の安息だったんだ。
泣けるぜ、ちきしょうめww
(今夜もGJGJ!)
>>613-616 (「また気が向いたら投下します」が無かったから、まだ続くのかな、
と待ってたのにw今日の投下は以上ですね?
ますます寡黙になっていきますねぇ・・w)
GJでした〜!この後3人の関係がどうなっていくのか楽しみです!
「アレクの煩悩」という題名だけを見るとコメディーですが、
深刻になってきましたね・・w
>>618 エロ描写があまりなくて申しわけありません。
どうも登場人物の心理描写にばっかり気をつかっていて・・・(^_^;)
>>613-616 >ユリウスの心の中にはレオニードに対する特別な感情が芽生えていた。
>レオニードは
生まれて初めて、彼女に対して安息を与えてくれたのだ。
おお!!素晴らしい!GJGJ!!
段々、ユリウスの中で、レオ様の存在が、大きくなってきましたね!
次回、楽しみにしてます。
SSが読みたい
誰か投下お願いします。
>>619 (横からですが)
どうかお気になさらずに。
それぞれ、得意分野があるのですww
>>619 心理描写に萌えるんです!!!!!
それがないと、私・・・濡れにくいんです・・・orz
いつも楽しみにしてますよ〜w
>>621 過去スレを探せば、イヤと言うほど読めますよ^^
>>623 心理描写がないと濡れにくい?
面倒な体質だね、私なんかそんなもん一切無くたっておkだよw
ミハユリさんの『リュドミールぼっちゃまはこれも見ていた』はいいオカズだw
>>625 りゅどみーるぼっちゃま探しにいったら、過去スレにどっぷり浸かり込んでしまったw
このスレは濃い。
>>613-616 >登場人物の心理描写
あなたの心理描写は素晴らしいです。
ところでコテ名、考えて頂けましたか?
「便乗・・」とかではなく、もっとお洒落な名前。
レオ様の「私はとうに」の「とう」とはいつ?
ヴェーラに言われるまで気付かなかったんだから
わりと最近?
でも気付かないままにそういう関係になるのもあり、かw
「力ずくで」っていうのも物理的な力で無理やり、という意味以外に
そうせざるをえないような立場に追い込んでいくのもあるよね。
色々考えると萌えるw
さすがレオ様言う事が深い!そこに痺れる、憧れるぅ!
>>629 責任の持てる立場にあったら、もっと早く自分の気持ちに気がついて
「とうに」奪ってたのかと思ってました。
だから・・・けっこう早い段階なのでは?w
>そうせざるをえないような立場に追い込んでいく
そっちの可能性は考えたこと無かった。確かに萌えるw
今日は雨なのに、みんな何処かへ出かけたのかな?
それとも、家族の世話で忙しくって、PCなんかで遊んでいられないのかな?
>そうせざるをえないような立場に追い込んでいく
たとえばどんな風にして追い込む?
>>612 退路は予算申請がの決済がおりまして、無事舗装終了いたしましたw
>>579 あ、誤らないでください(汗)間違えられるなんて光栄ですw
ありがとうゴザイマス。
>>609 忘れられない日・・印象深いのは、どれも自分のことではないですね〜w
他の方々の活躍がすごすぎるからw
>>629 それ萌える・・・ッ!レオ様ぁ〜・・・
1日男性キャラになれるなら、でまだ考えてるんだけど、ユス家の爺にもなりたいな。
ユリとレオ様の行為の最中に、
「わっ若さま、た・・た・・大変で御座います!!」と慌てて部屋に入りたい。
で、目撃して「こ、こ・・これは失礼いたしました!!」とか言いながら慌てて退室したい。
こんな日常の一コマに憧れる
>>633 自分のことじゃなくてもいいから、聞きたいです^^
忘れられない日、印象深い日はどんな事件のあった日ですか?
>>631 私も誰もいないと思ってましたwなんだ、皆さんいたんですねw
>>632 アレクセイへの想いは成就できないと絶望させることですよね。
あ〜でもそれじゃ記憶喪失前か・・
記憶喪失後だったら、普通にやさしくして、迫ったら
追い詰めなくてもそれで大丈夫か・・w
(あ、ほんと皆さんいたんですねw こんにちは)
記憶喪失後でも知ってることを全部伝えて
そのうえで、お前の望みは叶わないと絶望させる・・ってほうがイイかもw
で、ときおりうっかりレオ様がやさしくなる・・(やっぱMだなw)
>>635 どれか1つといったら・・イザさんの記念日の・・その後の流れですw
あまりにもビックリして過去スレ読めるようにしましたw
皆さんこんにちは〜!
>>629>>630 >「私はとうに」
とう=「昨日今日」「今現在」の可能性だって無きにしも非ずのニュアンスで解釈してましたw
>「力ずくで」
優位にある自分の立場を利用して、お得意の脅し(実は毎度心にも無い事を言ってるのはバレバレだけどw)でユリを無力化?
Sですね、萌えますw
>>628 お洒落な名前〜?ここにはお洒落なコテ名乗ってる人なんか一人もいないwほとんどが成り行きで付いたものですから〜。
>>613 「便乗」さん、ソフトタッチなSSの連載、毎回とっても楽しく読ませていただいておりますよ〜。
不満スレのお二人さん、本当に愛し合っていますねェ、うっふっふw共同の予行ですか?w(GJ!)
ダー担さん、朝から監禁レオ様で釣りですか?釣りは楽しいでしょうが、こちらのことも宜しくw
>>638 関東軍さん、アンタはエエ人や!
(人がいるのに置きレスっぽくてすいません、クセが抜けない・・・orz)
>>640 こんにちは〜!
>お洒落な名前〜?ここにはお洒落なコテ名乗ってる人なんか一人もいないwほとんどが成り行きで付いたものですから〜。
自分だけコテが○○道具だからって、そんなにひがまなくてもwww(ちょっとイジメてみる)
>>638 うっかり優しくなるところがいい!
>>634 >ユリとレオ様の行為の最中に、
真っ昼間から、居間か書斎で、日常?w
それは萌える!ハァハァ
>>638 >あまりにもビックリして
何にビックリしたの?
>>642 そんなシチュのSS見たいカモw誰か、書いて〜!!
クレクレ厨part2
>>632 >そうせざるをえないような立場に追い込んでいく
リアで読んでた子供の時は、シベリアのアレクの命を餌にして
レオがユリに迫る・・・って設定を妄想してドキドキぢてた気が・・・。
おまけにそのレオはシベリアまで行ってアレクにその事を言って精神的に
いたぶるってとこまで暴走してた。
子供の考える事って・・・。
647 :
646:2008/06/22(日) 17:07:53 ID:???
↑もちろんユリは記憶失ってないバージョンで。
ドキドキぢてた→ドキドキしてた
>>644 久し振りに駅弁レオ様を妄想してもうた、ハァハァ
>>638 >>643>>645さんに便乗w
あの後の流れというと・・・
嫉妬やらスランプやらのドロドロが強烈で印象に残ったのかな。
ロムの人からしたら、意外な所が印象に残ったりするのだろうか。
>>646 レオ様が嫌いだったんですね、わかります。
>>646 わざわざそれだけのためにシベリア行くレオw
そんなレオ様嫌だ。
>>646 凄い想像力豊かですね。
鬼畜なレオ様想像してちょっとハァハァしてしまった。
まあ、子供の考えた事ですから。
656 :
634:2008/06/22(日) 17:21:54 ID:???
>>642 夜中を妄想してたんですが、真っ昼間もいいですね〜
ソファでやってる最中とかもいいかも
>>649 嫉妬、ドロドロといえば、あの時ダー担さんじゃなくてフリ担さんから黒い電波を感じたなあ。
スリコギさんが止めようとしたの、本当は分かる気がしてたんだ、スマン。。。
>>655 すごい事を考える子供です。
一体、何歳ぐらいの時ですか・
小学校高学年・・・
具体的な知識も無く、一番オツムがはばたきがちな年頃かも。
>>657 あら、いいんですよw
貴方が彼女のことを「目が笑ってない」と表現されたので、わかりました。もうこの話はやめやめ!レオ萌え行きましょう!
(皆さん失礼しました、続けてくださいww)
>>659 スゴっ・・
昔の小学生でじゃないですね。
さては、最近の小学生ですか?(最近っていつだ!?)
>>656 洋モノのAVはソファでやってるの多いですネ。
なぜかぱんつ脱がさず、股のところを横にずらして(略
>>663 あ、フィルターは無理ですよ、残念ながら。なにしろ下品ですから〜w
(いいのがあったら必ず紹介します)
>>665 書くのが遅くてごめんなさい。
>>643>>645>>649 う・・む。うまく言えないんですが、周りの誰かが自分とあまりに違う感じ方を
していることに気がつくと、怖くなったり愕然としますよね・・?
(しかも、そうなると自分の方がおかしいのかと思ってしまうw)
なんというか、私から見ればものすごい結束力というか、感性の近い方達が
同じ時に全く違う思いを抱いてるということが(もちろん、それは悪いことでは
なくて、違う人間で当たり前なのに)すごくビックリして関係ないのに
動揺してしまったんです。(あほですw)
まるで魔法が解けたみたいにシュルシュルっとДとかいう青年にダー担さんが
変化したのもすごく驚きました。
(全くもって部外者の勝手な感想で不快にしてしまったら申し訳ありません)
>>666 つまりダー担さんのことが以前から気になるとw
>>666 部外者の意見大歓迎!風通しが悪くなりかけてたかな、あの時は。
>>666 おい関東軍、お前いつからここをロムってたんだ、答えろw
>>667 みんなそうじゃあないですか!w
>>668 怒られなくて・・ほっ
>>669 初めて見たのは22部で・・あまり状況が分からなかったのと、週1くらいしか
PC開けなかったので・・頻繁に見だしたのは27部だと思います。
レオ様がいっぱいいましたよw(スリコギレオ様とか)
>>670 そうして今SSを書くまでに成長したんだな。
お前の今後の活躍(なりきり、共同)を期待してるぜ。
(そろそろメシを食って来い)
《2008年度上半期流行語大賞、新語大賞発表のお知らせ》
発表は2008年7月16日(海の日)に行いたいと思います。
今年1月からの、あなたの印象に残った言葉をじゃんじゃん募集します!
(ちなみに2007年度下半期流行語大賞・・・☆「神懸りの夜」
→次点「○ナ落ち」
☆新語大賞「小文字荒しさま」)
(前回幹事からのお言葉「来年はどんな新語・流行語が生まれるのでしょうか。
スレの繁栄とともに楽しみにしたいと思います。」)
なりきりスレ年間予定表は(ざっと)こちらです↓
●1月初旬「新年会(姫始め共同など)」
●5月5日「大人の日」(内容→大人トーク)
●7月某日「上半期流行語大賞・新語大賞発表」
●8月某日「納涼祭」(内容は未定)
●12月下旬「忘年会」(内容→オル窓はもちろん、池田作品のキャラになりきって(共同もOK)、翌日キャラ主を発表)
「下半期流行語・新語大賞発表」
●12月31日〜翌1日「カウントダウン」
煩悶さん(←またもやセンスのない呼び名)
タイトルの滑稽さと、
アレクのシリアスな心情とのギャップがいいです!
そういえば、
アレユリのエロ妄想はどうしてもお笑い路線になるとか、
昔書かれテいたなぁw
>>672 サンキュ!
恩に切るぜ。
(行事予定などにおいての反論も受け付け中)
>>628 お洒落なっテたとえば?
独りなのに「軍」つけタりとか?
(煽り)
>>640 >釣りは楽しいでしょうが
釣られテるのはむしろ...。なんせ、あっチの釣り人さんには、花持たせテやらなイとなw
>>672 ダー担さん乙です!
流行語候補、とりあえず4時代は外せないですねw
>>666 亀ですが、あなたの動揺が伝染して私まで今更心臓が高鳴ってしまった(アホです)
なんだかおこがましくも、関東軍さんと自分が似てる気がして親近感がわく・・
>>673 おお何だ!もう帰ってきたのか!
(本当にアク禁だったのか?お前の早とちりじゃねえのか)
8月の納涼祭はやはり盆休み中になるんだろう?
内容は乱交・・・ゲホゲホ
>>676 ダー担さん携帯で来たのかな?
ら、乱交・・・・(ゴク・・)
で、具体的にはどうやって交じります?w
>>673 昨日釣られてたのはダー担さんだったんだ?(煽り)
>>677 おれが関東軍に手を出すとか(かまわんだろう、おい)
681 :
680:2008/06/22(日) 21:30:07 ID:???
も・・もちろん・・・もちろん・・・。・゚・(ノД`)・゚・。
おっと・・・
>>680は関東軍だと思ったが、イザ担だったのか?
レ怒のおっさんが浮気すると思ったのか。
>>682-683 レオニー怒・・・・もう行くよ・・・
長いこと親切にしてもらって・・・
関東軍さんと・・お幸せに・・・ ・゚・(ノД`)・゚・。
(クラ担さんに関東軍さんをあんあん言わせてみて欲しい・・w
きっと照れながら逃げ腰で・・w面白そう)
>>680>>681 なンだ、お前クラ担萌えダったのかw
しかも連投&大興奮w俺と関東軍の共同が見たいっテいう書き込みを、
ちょくちょく見るようになっタが、いっそレ怒萌えでイザ担と取り合いしテほしいっテ思ってタところダw
>>677PCから書きこめルのは支局だけ。2ちゃんは携帯からダ。
>>684 まアがんばれよw
>>683 レオニー怒が浮気なんてするわけないよ・・・(にっこりw)
(動揺のため、同じレスに2個レス失礼w)
687 :
レオニー怒:2008/06/22(日) 22:01:48 ID:???
>>684 何を馬鹿な事を・・・・・!
ここを出てどこへ行こうと言うのだ、
騒乱が続くわが国でお前が生き残れる道など皆無といってよい。
(ほう・・お前はMだったのか、覚えておこう)
>>688 うわ...イザ担のMっぷり受けるゥ―――!!w
>>687 あなたはそうやって僕をこの屋敷に監禁して、
関東軍さんとの情事を僕に見せつけようというの・・・!?(泣きじゃくる)w
>>688-689 関東軍様じゃなくて残念でしたねぇ、
ええ、ええ、かまいませんとも。どーせ私なんてっ・・・
691 :
レオニー怒:2008/06/22(日) 22:20:49 ID:???
>>689 青年Дよ、一体誰の真似をしているのだ?
そう言えば、関東軍はアデールにもなりきれるのだったな。
先で相手をする事もあるやも知れぬ。
692 :
レオニー怒:2008/06/22(日) 22:24:47 ID:???
>>690 私を信じていないようだな。
ふっ・・・よかろう。その方がどんなに気が楽か知れぬ。
(背を向けて立ち去る)w
>>691 >誰の真似しているのだ?
あ、これは青年Дじゃなかっタなw
確かにこの口調のキャラが居タが。
関東軍さん早く来ないかな・・w
と書くと舗装したての道路(手抜き工事のため陥没注意)で逃げようとするのだろうか。
誰でもいいからキャラ叩きスレに、
支局に貼った新スレのURL貼ってもらっテいいかな?(進行の早さから、重複が起こらないかと心配なため)
(スレ立て代行しテくれたおネさん、ホントにサンキュ!)
>>694 じつはニラニラしながらずっと見てたりしてw
叩きスレ2の>3
死亡「プラグ」ではないと何度・・・
釣りか?ネタか?
死亡フラグが正しい。
来た・・ゼイゼイ
関東軍って独りじゃないよw おかしいよ!何回名前出てるんだよ。
きっと全部別人のことを指してて、実際はAKB48みたいな組織なんだ。
共同なんて・・できますかいって思ってるのに何で乱交なんだよw
>も、ももも、もちろんいいよっ♪
って誰だよ!
>ニラニラしながらずっと見てたりして
って誰だよ!!
そうだ、それはきっと別の関東軍なんだ・・そうだそうだ・・きっとそうだ
どうでもいい事だが、ダー担が貼るURLの末尾には何故「#tag」と数字が付くんだ?w
702 :
レオ:2008/06/22(日) 22:56:30 ID:???
寝苦しさからようやく解放されそうな夜となったな。
だがユリウス・・・
吹雪の音に比べれば、
止まぬ雨音や肌にまとわりつくような湿気など、
ものともせぬのだろうな。
>>702 そういえばレオ様、ロシア人はセッ○○頻度では常に世界でベスト3に名を連ねているのだそうですが、
やはりそれは寒い気候と関連があるのでしょうか?
日本のように暑いと、冷たいものでも飲んでじっとしてるほうがよくなったりもするわけですが・・・。
>>699 やっと来たかw
出来ないと言ってる共同、もしやるんだったら相手はダーがいいんだよな?
>>699 >実際はAKB48みたいな組織なんだ。
では踊ってもらいましょうか・・・。
706 :
レオ:2008/06/22(日) 23:10:17 ID:???
>>703 さあな・・・。サロンでは常日頃からそのような下卑た会話が飛び交っているのだろうか?
金の髪をしたフランス衛兵よ、
そなたの国の順位も我が国に劣らず高いそうだが、
何故なのだ。
>>699>>705 AkB48...ああ、だから以前「私のスカートはひるがえり」、とのくだりを...
♪スカートひらりひるがえし〜♪っテ口ずさんデるのか。
お前の担当最後にSEXシたのいつだよ?
>>704 >出来ないと言ってる共同、もしやるんだったら・・?
質問がおかしい〜w
>>705 ごめんなさい、曲は1曲も知りませんw
>>707 あ・・それは・・
ってこれに答えるってどんだけMだと〜〜w
709 :
ロス:2008/06/22(日) 23:31:59 ID:???
>>706 オスカル・フランソワ様の姿をここ一両日見かけませんが・・・
まさか急な帰国ということはありますまい。
>>708 しらばっくれるのは身の為になりませんぞ、関東軍どの。
710 :
レオ:2008/06/22(日) 23:39:46 ID:???
>>709 軍を名乗るあの女は、憶測でものを言われた時には激怒していたが、
質問には答えぬという不可解な気質だ。最たる目的を知りたいところだが・・・。
いずれこの地で我が身を滅ぼすのもそう遠くないだろう。
ふ・・・見物ではないか。
(地下活動家の回し者か?)
>>709 オスカルフランソワ殿が支局にお見えです。
そして、エサに釣られてあのお方も・・・。
>>709 ほほほほ、しらばっくれるのは・・身の為ですわw
>>710 >最たる目的
みなさまの活躍を拝見することですw
ホントにそれだけなんです。
(しらばっくれついでに・・落ちますw おやすみなさ〜い)
>>708 うそ・・・!!
この私と最後にした日を忘れたというの!?
関東軍!!答えなさい!!
ヴェー
>>712 お休みなさいませ、アデール様。
(本当にウナギのような女だ、気に食わんw)
>>712 断固として断る姿勢・・・!!!
憧れるぅ・・・と感心している場合じゃなかった。
ちえっ・・おやすみなさーい。
>しらばっくれるのは・・身の為ですわ
ところで関東軍さん、何をそんなに恐れているんですか・・?
みんなはあなたを愛している。あなたもです。
だのに何を恐れる必要があるのですか!?(スルーなし!)
>>706>>709>>711 > そなたの国の順位も我が国に劣らず高いそうだが、何故なのだ。
お久しぶりです。レオニード侯爵にロス殿。
我が国の人々は、プライドだけは高いようだが、下半身事情に関しては、非常に緩いみたいだな。理由は、わからぬが、「アムールの国」だからと言う事にしておこう。w
だが、昨今では、ナニの回数が、世界一なのは、オリンピック発祥の国、ギリシャだと、聞くが、何か、理由があるのだろうか…謎だなw
>>716 ナニの回数が不動の世界最低のわが日本。
私達みたいな“二次元キャラ萌え”が影響してるのかなw
>>716 オスカル様ぁ〜〜〜w
さすが諸外国の性事にもお詳しくていらっしゃいますわw
ああ惚れ惚れしますっ
それにしても順位って何で分かるのだろうか・・・
>>717 本物の男になんて萌えないよwと言ってみる
ラテン系男性って、日本人と違って「ナメるように」こっちを見るよね。
女性に対するパワーがはなから違う感じw
(てことでレオ様はやはりサムライなんだ)
>>717 > 私達みたいな“二次元キャラ萌え”が影響してるのかなw
それも、理由の一つかもしれないw知能でプレイして、満足してる人が、多いのかな?
男性諸氏の愛撫が、おざなりで、毎日セ〇クスしたいと思わない女性も、多いカモw
>>720 意欲がすごいねw
レオニードがそんな目でユリを見てたらどん引きするなぁ。
>>721 ○○で逝けても本番では逝けないかも・・orz
(皆様おやすみなさーいw)
>>722 うんうん。明らかに濡れてないのに入れようとするし。
うんうん。早漏のクセして焦らすし。
ストレス溜りっぱなし。キャラ妄想で○○の方が何倍もスッキリするw
>>723 おなすみなさ〜いw
>>718 それにしても順位って何で分かるのだろうか・・・
性生活の国勢調査でも、してるのかな?w
TVや新聞で、見掛けるけど、アンケートみたいにして、回数聞いてるんだろうね。
白人ではクロアチア人がナニの大きさでは一番らしい。
ロシア人と同じスラブ系w
レオ様なってユリに色々する妄想で抜いて寝ますwみなさんおなすみなさーい!
>>724>>725 日本人は、みんながみんなじゃないけど、仕事時間は、長いけど、食事やセ〇クスには、時間をかけない人が、多いかんじがする。
まだ、濡れてないのに、お構いなしに、挿入して自分だけ、満足してサッサと寝てしまうし…(自分の事?w)
>>727>>728 > 白人ではクロアチア人がナニの大きさでは一番らしい。
へぇ〜そうなんですか?ムフフ…想像してまうw
> レオ様になってユリに色々する妄想で抜いて寝ますw
私も、そうしますwオナすみなさ〜い!!
731 :
名無しさん@ピンキー:2008/06/23(月) 18:54:40 ID:2bHd7m+2
あり・・?スリコギさんまだなのかな・・。
今日は忙しいのかな。
あげてしまったorz ごめんなさいぃ
昨日はリアルタイムでしゃべって疲れたのかな?w
あの・・・自意識過剰な質問でたいへん恐縮ですが・・・
昨日の叩きスレの979ってこちらの住民さんの書き込みですか・・・?
>>736 はあ・・・。どうも・・・。(というのもヘンですが・・・。)
ちなみに980は私です・・・。
737 :
あ:2008/06/23(月) 20:33:07 ID:???
>>736 >ちなみに980は私です
で、何て言ってほしいの?w
おう13万字、来てたのか。
スリコギが来ていないとは珍しいな。あいつまた爆睡か?w
昨日駅弁の話が出ていたが、立位のシックスナインは何と言うんだ、誰か教えてくれ。
(女は頭に血が下がって大変だろうが、経験者はいるのか?)
>>738 ?
いや特に何を求めてるわけでわ。スルーしてください。
>>739 ヒソ(もしや・・同志○○ーリンがされていた体位でしょうか?w)
743 :
742:2008/06/23(月) 21:09:57 ID:???
「やった」ってのは野球拳な。
その体位のことじゃない。まぎらわしくてすまん
>>616の続き
レオニードは、最近になってユリウスの様子が微妙に変わったことに気がついた。
いつもぼんやりと物思いにふけっていて、レオニードに話しかけられてからはっと
気がついたり、暗い表情で沈み込んでいることが多かった。
「妙だな・・・」
いろいろその原因について考えてみたが、とくに思い当たるような節はない。
すると突然、突拍子もない考えが浮かんだ。
「ユリウスは、アレクセイ・ミハイロフが生きていることを、何かの方法で
知ってしまったのではないか?」
しかし・・・まさか、そんなはずはない。ロストフスキーが送ってきた報告書は、
ユリウスには絶対にわからないような場所に隠してあるし、誰かがそこを
触ったような形跡もない。
あるいは、ユリウスは、街を歩いているときに、偶然アレクセイ・ミハイロフと
再会したのだろうか?しかしそれならヴェーラが気づくはずだ。外出するときは
ユリウスから目を離さないようによく言い含めておいたし、数歩離れて護衛の者も
付けてある。
・・・まさか、アレクセイ・ミハイロフは、自分の留守中にこの邸に忍び込んで、
ユリウスに会ったのだろうか?
>>742-743 ええ、一応www
(野球拳のことだってくらいわかりますよww)
あの体位、サイト見回っても逆駅弁とか立ったままのシックスナインとか、
その程度にしかかかれてませんね。
軍板で聞いた方が詳しそうじゃないですか?w
童貞って言われそうですがw
「たわけた妄想だ」
そう考えて雑念を振り払ったが、一度思い浮かんだ考えはレオニードの心から
消えなかった。
もしユリウスがアレクセイ・ミハイロフの生存を知ってしまったのだとしたら、
彼に対する恋慕の情も再燃したのではないか?
しかしレオニードには、そのことをユリウスに直接問いただすことができなかった。
もしレオニードの思い過ごしにすぎないのだとしたら、わざわざ彼女にアレクセイの
生存を教えるようなものだ。
何度もそんなはずはないと思い込もうとしたが、そのとき以来、この考えは
レオニードの心の中に刺さった棘のようになってしまった。
真相がわからない上に、それを確かめるすべもないというのは、人間の心を
不安にさせ、いらだたせるものだ。
ある日、レオニードは遅くに帰ってきて、ユリウスを抱き寄せると、いつになく
強引で荒々しい愛撫を彼女に加えた。
いつもの、こわれものを扱うような彼の優しい愛撫とはまるで違っていたので、
ユリウスは驚いてしまったが、そのうち彼女の身体はその荒々しいやり方に
慣れてしまい、しまいにはこちらからぴったりと身体を寄せ、彼の身体に
絡み付いていた。
このまま彼の身体に組み敷かれたまま、頭の中から様々なこと――クラウスの顔、
殺人の記憶などを追い出してしまえたらどんなに楽な気分になるだろうか。
しだいに快感は高まっていき、男に征服されるという恍惚感に支配され、
ユリウスの側も激しく乱れた。
アレクセイ死亡の報せを聞いた後、ユリウスを手に入れたとき、これでこの女を
完全に自分のものにしたという満足感に浸ったものだった。
しかし今は再びあの反逆者の顔が目に浮かぶ――
いくらユリウスが彼の腕の中で快楽にわれを忘れ、歓びに声を上げていても、
そのことが頭から離れないのだった。
748 :
745:2008/06/23(月) 21:17:08 ID:???
(ああ・・・飛びだしてしまった。失礼、続けて下さい)
アナスタシアは、相変わらず音楽家としての活動をかくれみのにして、革命運動に
参加していた。アレクセイも、ときには彼女と会う機会があった。会うたびに、
アナスタシアがアレクセイに対して抱く恋慕の情が伝わってくるのだが、アレクセイは
どうしても彼女に対して感謝の念、あるいは友情以上の感情を抱くことができなかった。
アナスタシアは命の恩人であり、申し分のない女性であり、アレクセイのために実家の
クリコフスキー家を裏切って尽くしてくれているのだった。
・・・しかし、ユリウスは生きている歓び、情熱的な愛を与えてくれる存在だった。
ユリウスはいつも生き生きとしていて、何をしでかすか予想がつかなかった。
彼女は大胆で、正義感が強く、同時に愚かしく、精神的にもろかった。
彼女はアレクセイ(クラウス)に、彼が彼女の世界のすべてで、彼女はクラウスのために
生きているのだ、と感じさせた。
ある夜、ユリウスとレオニードは、サロンでユスーポフ家の美術コレクションを鑑賞していた。
壁にかけられた、『ユピテルとイオ』『黄金の雨を受けるダナエ』などを見ながら、ユリウスが言った。
「ねえレオニード、思うに、神は古代からさまざまなやり方で人間の女と交わり、半神を生み出して
きたに違いないよ。そしてつねに女にとっては、神に愛されるということは死ぬことであり、死んで
永劫の幸福を得ることだったんだ。」
「おまえは妙なことを言うな・・・ではわたしはユピテルか?」
「うふふ、そう。」
「アクタイオンのように、女神の裸体を見たために死ぬはめになった男の話も存在するぞ。」
次にユリウスは、アビラの聖テレサを描いた絵に目を向けた。
天使が、神意を告げ知らせる光の矢を手にして、失神したテレサに対している。
テレサの告白によると、このとき天使は、心臓に火の矢を突き刺し、激しい痛みとともに
神の愛撫による絶対的な恍惚を感じた。
聖母マリアは、自らは天寿をまっとうしたかもしれないが、自分よりも愛しい者を死なせた。
彼女は、みごもりの瞬間に、その子が夭折することを知っていた。
「あまりにも大いなる愛を引き受けることは、女にとって、必ず自己の滅びを意味するんだ。
マリアは、恐れ、自らあやぶみつつ、神を愛するゆえにこそ、あるいはただ神を信ずる
ゆえにのみ、平俗な自己にとってはおそらく耐え難いその役割を身に受けたんだよ。」
「ふん・・・」
成人してからは、それほど深い信仰心を持つこともなくなっていたレオニードは、ユリウスの
言葉を軽く受け流した。
その後、ふいにレオニードの胸を、不吉な予感がかすめた。二人の関係は、いつか悲劇的な
結末を迎えるのではなかろうかと。
>>748 投下終わりました。
どうぞ続けてください。
>>751 GJGJGJ!!ちょっと放心してしまいました。
どんどんどんどん読み応えが・・・
絵画を見るシーンにぐっときました。
ユリはずっと罪の意識に苛まれて、神様のことを強く意識してたんですよね・・・。
レオの信仰心もそんな感じがする。
今日もありがとうございました。
はぁ・・読めて幸せです。
(ブタ切りレスすみませんでした〜皆様・・)
>>751 いえいえ便乗さん、貴女の投稿を待っていたんですよw
今夜もGJ!
いつもはアレクの立場でおちゃらけた感想を言っていましたが、
作中の三者三様の「煩悶」が、重苦しすぎない文章でスッキリと書かれていて
なぜかワクワクしながら読んでしまっています。
(アレクセイ:おい便乗、話が違うぞ!タイトルからしておれが主人公じゃなかったのかよ!
またここでもユスーポフのおっさんにやられたってえのか!?兄貴・・(以下略w )
クリムトの「ダナエ」の絵はエロいね、あれを恋人同士で鑑賞するってのは萌えるかもw
(便乗さんの頭の中ではどの画家のダナエですか?)
ここの職人さんたち本当に凄いわ・・。
ROM専に戻ったなんて言ってる13万字さん、
続きの投下も首を長くして待ってますからね〜!
アレクの煩悩さん、毎日ありがとうございます・・やっぱり今日もクールに去って行かれるのでしょうか・・w
>>745 立位シックスナイン、レオユリで絵的には萌えるものがあるかもw
軍板で聞けってか?いや、やめとくわ。
(いつかの駐屯クンニは面白かったw)
>>754 ティツィアーノか、コレッジョのダナエです。
>>757 さっそくありがd!
(ははは、クリムトじゃロコツ過ぎるもんね〜w)
>>757 ユスーポフ邸にはそのあたりが似合いそうですねw
クリムトのダナエ好きだけど、ユス家には合わなさそうなイメージw
>>756 だけど、あの野球拳の映像が頭から離れない・・・orz
立位69する時は男性が女性の腰を持ち上げて、
自分の体に密着させるのかな?
その後も抱きしめてないと女の人落ちてしまうよね?
男からしたらかなり気持ちいいだろうな・・。
>>751 GJ!GJ!!!!
どんなに、ユリウスを愛しても、彼の心には、アレクの影が、常に付纏う…喜びの後の不安感を抱くレオニードに凄く人間らしさを感じました。
絵画を二人で、観賞するなんて、ホント、羨ましいです!!(貴女様は、絵画にもお詳しいとお見受けしました)
レオ様の激しい愛撫にも、萌えてしまいましたwは、早く…続きを…お願い…します。バタッ!!(←待てなくて倒れるw)
>>761 し、しっかり!!
アレク煩悩様!この方の為にも、は・・早く続きを・・・っ
>>760 リアでは69はどっちにも集中出来なくて、真剣にやるのはつらいな。
ちょっとした戯れとしてならおkなんだけどw
ましてや立位となると・・・・
どこをどうガッチリ捕まえたら安定するのかわからないや。
腕力の無い男だと、下手をするとプロレスのブレーン・バスターを女性にかませる羽目になりかねないし
いや、その前に男女の体格差に制限がありそうだ・・・・
(同志スタ○ー○のせいで熱く語るハメにorz)
帝政ロシアの風景画家、イサーク・レビターンの作品が昔好きだったな。アレクファンだった頃。
Левитан
↑ヒマな時にこれで画像をググってみて。
手元の本には、
ユスーポフ公爵にラスプ暗殺を決意させたのは
モスクワ知事を辞めさせられたのはラスプの差し金と決め込んだ母親の怒り、とある。
まあ、色んな要因があったんだろうけど(退屈からの脱出とか)、
実在のユスーポフ公の話は聞けば聞くほど萎えるorz
2章脳を保つ必要が無くなったので
短編職人さんと煩悶職人さんのSS、まとめて読ませていただきました!
はあ・・・。面白かった・・・。お二人とも達者でいらっしゃる・・・。
短編職人さんは18〜19世紀の風雅な香りが漂ってオチも短編らしくきちんとつけられ
煩悶職人さんはどんどん深みがましていかれて・・・。
お二人とも楽しんで書いてらっしゃることが伝わってまいります・・・。
(でも、短編職人さん、枕の「13万字の」は光栄ですが、不要かと思うのですが・・・。
最初に投下されたものから(スケートでしたっけ?)既にあなた様の脳裏にはあなた様のストーリーが
きちんとあるのが読み取れるのですが・・・。いかがですか?)
関東軍さまのダーもさわやかで優しくて、胸の中に一服の風が・・・!(ロザリー?)
なんだか久し振りに優しい気持になれました。
ありがとうございます。また読みたいです。
私の方は2章、今日なんとか書き終わった感が。いろいろ修正は必要ですが。
昨日、おとついからそんな感じはしてたのですが、さすがに自己保存本能が働いたのか
憑き物が静かに深い所から立ち去っていくのを感じます。
ハチクロの羽海野チカさんが連載が終わったら昨日まで一緒に部屋でご飯を食べていた
キャラたちが朝起きたら居なくなっていたって書いてましたけどまさにそんな感じ・・・。
(関係ないけどさっきから熱も出て来た。生理もいつも規則正しいのに2週間早くきた。)
不思議な3ヶ月でした・・・。
チラ裏な自分語り、すみませんでした。どうぞスルーを。
>>767 熱大丈夫ですか?
2章の完成おめでとうございます!
(というより、ありがとうございます!でしょうかw)
でも憑きもの落ちてしまっただなんて〜涙
探してきてもう一回つけたいぐらいですよ〜。
とはいえ、今日は早く休んで下さいね。
熱お大事になさって下さい。
生理はきっとここの人たちからうつったんですねw
おやすみなさい。
追加。全然チラ裏な自分語りじゃありませんよ。
語って下さって嬉しいです。お大事に・・・
>>764 すっごい綺麗な肌の色ですね。透き通ってる。
実際のユスーポフ公のこと聞くにつれ、こんの金持ちのボンボンがっ!
て思ってしまうwボンボンの家に相応しい美しい絵だなぁ・・。
オルのユス邸に飾るには少し女っぽい趣味な気がするw
(あくまでも自分だけの想像ですがw)
>>765 youtubeで漁ってきました〜。
水面に映る景色がとっても綺麗でした。なんか透明な感じの絵ですね。
こんな風景の中に入りこみたい。
風景画って、実際の映像より頭の中で想像が膨らむから好きだなぁ・・。
この人、頭薄いけど容姿が芸術家ぽくてかっこいい。
>>763 ww
落とされて頸椎骨折、なんてことになった日にゃ・・
絶対にリアではしたくない体位ですね・・・w
772 :
RON:2008/06/24(火) 00:13:45 ID:???
>>767 13万字様〜o(TヘTo)
お元気でいらしたのね。
良かった・・・
第2章投下を、楽しみにまっています。
773 :
RON:2008/06/24(火) 00:21:17 ID:???
>>744-751 便乗様
今回も堪能させて頂きました。
13万字様も短編職人様も便乗様も、本当に皆さん、素晴らしい・・・
でも、やっぱり?誰が書いてもレオ様はアレクの影に苛まれるのですね・・・
774 :
校長:2008/06/24(火) 00:26:57 ID:???
>>772 ブラックスや、どこへ行ったのかと思っていたら
お友達のところへ行ってきたんだね。
ヨシヨシ・・・(撫で撫で)
今度はお友達と交尾をしに行っておいで。
わしはかまわんよ。ニシシ・・w
(勝手にやってるので、スルーしてもらっていいです。w)
775 :
RON:2008/06/24(火) 00:35:08 ID:???
>>774 「ワンワンワン?」翻訳→「僕は男の子なの?」
776 :
校長:2008/06/24(火) 00:41:56 ID:???
>>775 ヨシヨシ・・・ん?なになに?
ああ、お前はどっちだったかな・・・
少しアソコを見れば分かるはずだが・・・w
おお・・ブラックス、悪いがちょっと見せて貰うよ(裏返す)
(どっちがお好みですか?w
ドイツ人からするとブラックスって男っぽい名前なんでしょうか?
何となく名前からするとオスっぽい気はしますがw)
777 :
校長:2008/06/24(火) 00:45:18 ID:???
>>775 そういえば、ブラックスや・・・
「僕は」と言っている時点でオスだという認識があるようだが・・?w
(もしや男装の麗犬・・?)w
>>767 2章・・・では「癌」のアレクパートを無事書き終えられたので?
おめでとうございます!
しかしついに発熱とは。。作品に命を吸われる寸前だったんですね、ゆっくり休んでください。
>>770 YouTubeで絵画を見る発想は無かった!
紹介して逆に教えられたよ、ありがd!
(BGMは脳内で好みのものにするw)
>>773〜
(校長先生vsブラックスなんて、今までに無い組み合わせだ・・w)
779 :
校長:2008/06/24(火) 00:58:43 ID:???
ブラックスや。ははは・・w
返信は気にしなくていいんだよ。
もう遅いからゆっくりと眠るといい。
わしも少々眠いようだ。
おやすみw(撫で撫でw)
>>778 >BGMは脳内で好みのものにするw
(1個目見たのはBGMピッタリだったんですけど、
2個目見たのがえらい派手なBGMで、私もミュートにしましたw
おやすみなさい☆)
780 :
RON:2008/06/24(火) 00:59:44 ID:???
>>777(ラッキー・セブン!)
「ワンワンワン!ワンワンワン〜!!」翻訳→「男装の麗犬!いいですね〜!!」
>>779 おやすみなさ〜い!
RON専さんに置き質問w
クラシックではどんな曲がお好きですか?
(オルファンだからきっとクラシック好きだろうと決め付けww)
782 :
クラウス:2008/06/24(火) 01:06:05 ID:???
>>780 (おいRON専、お前もイザ担に劣らず亀だなw)
フレンスドルフ校長はもう寝ちまったのか、
仕方ない、寄宿舎のおれの部屋に来い。
夕めしのムニエルの残りくらい食わせてやるぜ。
(いやがるブラックスを強引に拉致)
(スルー汁w)
784 :
RON:2008/06/24(火) 01:12:51 ID:???
>>781 若い頃はスペインの作曲家(特にファリャ)が好きでした。
今でも、民族の香りのするものが好きです。
シベリウスとかチャイコフスキー以後のロシア5人組とか・・
もちろんショパンやリストも好きですよ♪
特にリストのハンガリアン・ラプソディーは有名な2番以外にも素敵なのがたくさんあります。
今日はずっとパガニーニのカプリース24曲を聴いていました。
785 :
RON:2008/06/24(火) 01:15:26 ID:???
>>782 ムニエル〜
おくれおくれ、ワンワン♪
僕は亀じゃない!犬だ!!
786 :
クラウス:2008/06/24(火) 01:30:06 ID:???
>>784 ファリャなんて三角帽子しか知らんが、
まあいい、
ここでスペインの作曲家が話題に上がったのは「アルハンブラの思い出」以来だぜ。
お前も音楽が好きそうだな。ここの連中と色々話すといい。
>>785 おう、話がわかる奴だな、ついでにロシアのウォッカ・・・・はやめておくか。
何かあったら校長に恨まれるからな。
おれはもう寝るから、お前はそこの椅子で寝ろ、わかったな!
(おやすみ!)
787 :
RON:2008/06/24(火) 01:34:44 ID:???
>>786 「ワンワンワン?ワンワン〜!」翻訳→「クラウスの部屋に泊めてくれるの?おやすみなさい〜!」
おやまあ可哀想に、ブラックスは寝つきのいい校長先生に締め出されちゃったの?んもー、年寄りはこれだからや〜ね〜w
ということで、はい、昨日はコロッと寝てしまったんですorz
何だか眠いなぁ〜と思いつつ、前日の流れから、いい動画を見つけようと思ってエロ動画サイトを漁っていたら、そのままZZZZ・・・。
>>744 短編便乗さんGJ!
ところで、貴方のSSを読んで私の中の妄想では、ユリは自分の事を棚に上げてレオアデにも嫉妬しておりますw
不満スレ716・717
イザ担さん、神憑りの夜の貴方は立派でしたよ〜。私は年甲斐も無く「寂しい、つらい」電波を垂れ流してるだけでしたもんね〜、反省反省。
>>739>>741 このスタスレ住民どもがッ!
(逆駅弁の動画、どこかで見たけど、、またあったら紹介しまス)
>>783 すごくロシアの匂いがする絵・・・。この風景、チャイコフスキーの「舟歌」なんかもピッタリきませんか?
ところで、連載中アレクが死んだ時、読者から「お葬式を挙げた」という投稿があったら、
御大は「あら、アレクは生死不明なんですよ、勝手にお葬式挙げないでくださいな」と言っておりました。
同じ時のもうひとつの投稿、
「どうせなら革命に華と散って欲しかった、あんな嫁はんに会いに来て、ゴキブリホイホイに引っ掛かったような最期なんて」
↑これは読者の総意だし、誰もがクラウスは革命で死ぬものだと思い込んでいたから、あまりの最期に絶句。
皆さんはアレクが革命で死ぬとしたら、どんなシチュがいいと思いますか?
私はやっぱ、冬宮襲撃でベルばらのオスカルっぽかったら良かったのに、と思っておりますw(ベタだorz)
789 :
RON:2008/06/24(火) 18:12:00 ID:???
>>783 2楽章ですね・・
ピアノがオーボエに華を持たせていて、いいですね〜
でも、ちょうどいい処でブチ切れていて残念・・
私はこの先、転調してピアノが独奏に入ってからが好きだなぁ・・
>>788 チャイコフスキーの舟歌
実は、13万字様の書く憂いに満ちたレオ様にぴったりだと前から思っていました。
♪レミファ ソラシド レソファソレ〜 レラドシ〜 シファラソ〜・・・」
あぁ、泣けてくる・・・
ところで
>御大は「あら、アレクは生死不明なんですよ、勝手にお葬式挙げないでくださいな」と言っておりました。
↑
これは本当ですか?びっくりです。私は本気で泣いたのに〜 (ToT)
RONへ
お前もクラ(シック)好きだっタんだナ。
パガニーニにはリストも憧れていテ、ラ・カンパネッラを元に、
ピアノで編曲しタり、
超絶技巧に取り組んダりしタんだよナ。
お前のリストやショパン好きに反応しチまっタが、
さっそく...彼等の曲では何が好き?
カンパネラ(ルービンシュタインの演奏が好き)や溜め息
あト、少数派かもダけど「メフィスト・ワルツ」(曲調はイスラメイに似てる)も滑稽で好きダぜ。
ショパンは絞るの難しいけド、
バラード4やノクターン5番、8番、とかやっぱキリがないw
13万字の小説の中でユリがかつてないほど激しいタッチで弾いてたっテ曲に、「葬送」をイメージしタ。
アレク煩悶、今回もよかっタぜ!官能的な絵を静かに鑑賞するレオユリはこのカップルだから様になるンだな。
常々思うけど、アレクの存在っテほんト(ここの住人にとっテ)ありがタいよナぁ!!w(←失礼)
>>788 お疲れ〜w
アレクの死に際は、殺してしまうンなら、俺も革命家としテの偉業をなしテ散ってほしかっタ。(ダイナマイト腰につけテ敵陣に乗り込むとかw)
(主役級キャラが、じぃさんの格好のまま奥さんの目の前でっテあんまりダ...)
デも御大は、窓神話ラストに基づいて川にこだわったンだろうナ。
クラシックのリンクやらイロイロ貼ってくれタ住人、
乙&サンキュ!
PCにいけタらゆっくり見させて貰うぜ!
792 :
790:2008/06/24(火) 19:01:39 ID:???
パガニーニで思い出しタけど、
彼も末は水銀中毒(梅毒の治療から)がもとで亡くなっタんだよナ。
ユリがあのまま続けてタらと恐ろしくなるゼ。
じゃナ!
793 :
葱坊主:2008/06/24(火) 21:16:54 ID:???
>>788 >短編便乗さんGJ!
>ところで、貴方のSSを読んで私の中の妄想では、ユリは自分の事を棚に上げて
>レオアデにも嫉妬しておりますw
それ(・∀・)イイ!どうかわたしの後を継いで、そのパターンでSSを書いて
いただけませんでしょうか?
わたしのほうは、目下レオ様がユリをネチネチといたぶる別のバージョンを
構想いたしております。
ところで、「短編便乗」「アレクの煩悶」を改め、コテを「葱坊主」にさせて
いただきます。
>>793 こんばんは!葱坊主さんですね。了解しましたw
しかし何故に葱坊主・・?
ラスプーチンを連想したんですが、関係ないのでしょうか?w
>レオ様がユリをネチネチといたぶる
この一文だけで・・ry
>>783 みなさん、音楽に詳しくて、非常に勉強になりましたよ。
この、ラフマのピアノ協奏曲第2番は、1976年、エリック・カルメンが歌って大ヒットした『All By Myself (オール・バイ・マイセルフ)』の原曲だったのですね!!(目から鱗です)
昔から、ヅカのショーの最後の方に、よく使われたりしていて、大好きな曲だったので、ビックリしました。
感動です!!ありがとうございました^^ヽ
>>790>>784 (さっそくダー担さん食い付いてる・・w)
皆さん詳しいので、特に興味がなかった作曲家でも、ここ来て良さに気づけて得した気分になるなぁ。
RON専さんは何か楽器されてたのでしょうか?^^
葱坊主さま
構想が次々湧いてきてらっしゃるようで慶賀の至りです。
投下のご予定はいかがな塩梅であらせられますか?
というのは私も憑き物が落ちた今、昨日書き終えたものを
投下し終えれば、念願のオル窓の無い生活に戻れるのです!
投下予定分は5万5千字なので1万字づつくらい投下していけば、
私はあと5日で解放されるのでございます!
(読まされる側の迷惑など全く考えちゃいない★。)
でもあまり似たようなものが混載されるのも読む方も読みにくかろうし、
投下する側も混乱するかと思いましてお伺いをたてております・・・。
あ、でもイザ担さんの共同もクラ担さんのSSも短編職人さんも・・・。むむ。
798 :
葱坊主:2008/06/24(火) 21:37:10 ID:???
>>797 わたしのほうはもう少し時間がかかりそうなので、どうか13万字さまが
お先に投下なさってください。
こちらも楽しみにして待っております(はぁと
(割り込み失礼)
>>788 おお舟歌か!そう言えばそれがピッタリだぜ(お前いいセンスしてるじゃねえかw)
担当も、おれが死ぬのはやはり冬宮襲撃の時だろうと思っていたが(NHK教育の世界史≠ネんかでは必ず
エイゼンシュテインの映画「十月」の写真か映像が紹介されるので刷り込まれてるんだ)、
史実は無血開城だったからな。華々しく死ぬチャンスは十月革命には無いようだ。
モスクワ武装蜂起の時に死んでいれば、
シベリア帰りの無味乾燥・ユリウス以外にとっての存在意義が皆無のおれの劣化した姿を見せずに済んだはずだ。
それにしてもユスーポフのおっさんは一貫してるな。
3部の初めでユリウスをおれを陥れる為に邸に軟禁したと思ったら、
最後にあいつをそのためにちゃんと利用したじゃないか、たいした奴だぜ!
>>789 (朝目覚めると、ブラックスが寝ているはずの椅子に女が座っているので驚愕)
(フレンスドルフ校長め、
善人ヅラしてその実、女を犬に変えるロットバルトだったのか!
だが普通、人の姿に戻るのは夜の間だけだと思っていたが・・・・)
>ちょうどいい処でブチ切れていて残念・・
ああ、気分に浸ってたら突然ブチ切れるぜ。せめてフェードアウトさせて貰いたいもんだな。
YouTubeを紹介してくれたイザ担に感謝だが
そう言えばイザ担、お前にとってユスーポフのおっさんをイメージする曲はどの曲だ?
おれは(エロ妄想なら)前にも言ったがブラームスの弦楽六重奏曲 第1番 第2楽章だ。
(ロシアの曲じゃないのが何だがw)
>>795 エリック・カルメンのその曲大好きなんだが、
おれが見かけたどの資料にもピアコン2番ではなく、交響曲2番が原曲とあるんだ。
だが、どう聞いてもピアコンの方だよな?
交響曲は似ても似つかん・・・何故だ?
>>795 関西さんこんばんは!ピアコン2番いいですよね〜。
うっとり〜、で今『All By Myself 』よく知らなかったので聞いてきました。
自分の知ってる曲の原曲を知った時って目から鱗ですよね〜。
私は小学生の時に歌った暗い合唱曲が、
ベートーヴェンの悲愴第3楽章に似ていると気づいた時、
合唱曲の作曲者に対する評価が自分の中で落ちてゆくのを感じました・・・orz
(関係ない話すんません・・^^;)
>>793 コテハンは葱坊主か、ロシア正教会の屋根だな、なるほど。
>>797 おい13万字、熱はもう大丈夫なのか?
>>789>>783 本当にいいところで切れますねぇ・・(苦笑)
3個目見逃してたので、クラ担さんありがdですw
804 :
イザ担:2008/06/24(火) 21:55:39 ID:???
>>797 13万字さん、先に投下して下さって結構ですよw
皆さんお待ちかねですw
何分亀なもので・・・・(シクシク・・)
クラ担さん、本当に亀すぎて申し訳ないです・・
自分が楽しむばっかりで・・自己中すみません・・トホホ・・
>>804 いや、レ怒のおっさんこそイザ担ユリウスを40日も放置してたんだ、
ゆっくりすればよい、とのことだ。
807 :
校長:2008/06/24(火) 22:12:54 ID:???
>>780>>799 (朝目覚めてブラックスがいないことに気づいて青ざめる)
わしの可愛いブラックスはどこじゃ・・・?
返事をしておくれ(オロオロ)
(まずいことになってしまった・・
朝になると女の姿に戻ってしまう・・。
早く見つけださんと・・・・。しかも服を着ておらんはずだからな・・・。
毎朝あんなに嬉しそうにわしに奉仕しておったのに・・・。
あんなに嬉しそうにペロペロと・・・・。(眼鏡を外して涙を拭う))
>>800>>801 13万字さん、楽しみにしてま〜す!!流れブッタギったら、ごめんなさい。
エリック・カルメンのWikiには・・・
1976年、「オール・バイ・マイセルフ」が全米2位の大ヒットを記録した。ラフマニノフのピアノ協奏曲第2番をモチーフにしたこの曲は、途中にピアノ協奏を挟んだ7分超のドラマチックな大曲。
バラードの名曲として多くの歌手にカバーされたほか、日本では何度かCMに使われたことがある。
と載ってました。
今『冬のソナタ』の再放送を毎朝、見てます。(前、見た事ありましたが・・・)結構、クラシックの名曲が流れますね。今日は、悲愴とボッカリーズ等が、流れていましたよ!!
今日はアレクセイの話題が多くてうれしく思っています。粗忽者ですが愛すべきキャラとしていじってあげてください。
>>809 おお関西、わざわざありがとうよ!
じゃ、おれが見かけた「交響曲2番」のほうはガセだったんだな。
これでスッキリしたぜ!
13万字さん、投下されるなら、例の「トン!」で予告お願いしますw
(我々はいつでもおkですから)
RON専さん、まさかバ○ー犬に・・・?
許容量が大きそうとは思ってましたが・・・。
あ、熱は高めの平熱まで下がりました。ありがとうございます。
は〜では勝手言って申し訳無いですが、そういう事で・・・。
皆様ご協力ありがとうございます。
ここまでごり押ししといて、最初の方は本当にタルい、煩悩さんじゃなかった葱坊主さんの後でコレかいですが。
まあ長居物語には退屈な部分も必要なのです。
今夜は音楽話に花が咲いてるので(RON専さん、素敵なテーマミュージックありがとうございます・・・!)
明日からスタートさせていただきま・・・。いや、一日早くやれば解放も早くなる。
トンさせてもらおう。
※1章ほど推敲してないので粗いです。
※2章と3章は双子なのでいろいろ未消化な人やエピソードが出てきます。
※レオはなかなかでてきません。
※13万字はエコール・ド・パリには全く興味がございません。笑って読み飛ばしましょう。
ではトン
814 :
13万字:2008/06/24(火) 22:38:59 ID:???
(2)
一方でヴェーラにもこの頃思いがけない変化が訪れようとしていた。
彼女がその画廊に入ったのは全くの偶然だった。ユリウスはアナスタシアのもとへ行っており、ヴェーラは護
衛を伴って大叔母の誕生祝の品を注文に宝飾店街にでかけた。久しぶりに一人で少しぶらついてみたくなり静か
なそのかいわいを歩いているうちに雨が降られ、急いでたまたま開いていた画廊に駆け込んだのだ。他の画廊と
は違う、窓が大きくとられて装飾も少ない簡素な内装に一瞬とまどったが、壁にかかっている絵にはさらに驚か
された。
荒々しい原色の静物画らしきもの、古典的な遠近感や詩情が全く感じられない奇妙な(としか思えない)風景
画・・・。ひどくゆがんだ人物像。まるで幼い子供が書きなぐったといってもいいような代物の数々だった。だ
が、ヴェーラはなぜか引き寄せられるように歩み寄り、それらの一つ一つにじっと眺めいってしまった。
「美しいでしょう?」
振り返るとあまり背の高くない、人の良さそうな中年男が髭に埋もれた顔でにこにこと立っていた。
「あ・・・、ごめんなさい、予約もなしに失礼を。正直に申し上げて、わたくし雨宿りに入らせていただいたの
です。」と一緒に入ったものの所在なげにしている護衛も指し示して、ヴェーラは微笑んだ。「いえいえもちろん
結構ですとも。この雨のおかげで、美しいマドモアゼルがこの絵と出会えたのですから、私にとっては恵みの雨
です。」
「あなたがこの画廊のご主人?」
「オーナーです。販売や管理は別の者がおります。でもこの通り、入りびたり気味なので、私はむしろ商売の邪
魔ですな。どうです、あなたはこのような絵を見られたことはおありですか?」
「我が家で先祖がせっせと集めたものとはだいぶ違いますわね。」とヴェーラもこの男が(自分よりは少々年配だ
ったが、少年のような純真さを立ち上らせて憎めない感じだった。)きらきらと目を輝かせて絵を指し示すのにつ
られて、悪気無く、笑いながら正直に答えた。「なんと言ったらいいのかしら・・・、ええ、こんなものを見るの
は初めてですわ。以前見た印象派とかいう画風のものともすいぶん違いますし・・・。これも絵・・・で売り物
なのですか?」
「ええ、そうですとも!というより、私はすっかりこの画家達のとりこで、ほれこんでしまっているのです。彼
らのアトリエがあるパリに行ってはせっせと買い集めるものですから、いまや屋敷の壁もすっかり占領されて、
もう掛ける場所がなくなってしまった。だからこのように画廊を開き、入りきらないものをここで掛けているの
ですね。」
「まあ・・・」とヴェーラが少々あっけにとられているところへ構わず、その男は続けた。
「というのは半分は嘘で、私はこの絵を、この新しい芸術をロシアの人々に、沢山の人々に見て欲しいのです。
ことに芸術家をめざす若者にね。いま、どんなにものすごい変革が芸術の世界でも起ころうとしているかを、ロ
シアの心ある若者達にこの天才達の作品を見て、知って、感じて、ゆさぶられてほしいのです。私は正直、本当
は売る気などほとんど無いのですよ。ただ、屋敷に招ける人はどうしても限られてしまいますからね。美術館の
アカデミーは頭が固くて、この新しさを理解できない。だが、こうやって街中の画廊なら、誰もが気軽に見る事
ができるでしょう?そう、今日のあなたのように、雨のおかげで美しいマドモアゼルに予期せぬ出会いが起きた
ように。」
815 :
13万字:2008/06/24(火) 22:39:42 ID:???
「ではあなたは、これらが本当に新しい芸術だと確信してらっしゃるのね?」ヴェーラは彼女としたことが、男
の熱情に圧倒されながらも、正直に尋ねた。
「もちろんですとも!あなたも一目見て、おわかりになったでしょう?いやいや否定されても駄目ですよ。私は、
同族をすぐかぎ当てるんです。絵をごらんになった姿を見ただけで、私にはわかるんですよ。魅入られる人と、
そうでない人が。」
ヴェーラは降参して、笑った。
「・・・そう・・・なのかしら?魅入られたのかしら?確かに目を離せませんでした。でも今は絵よりもあなた
の演説に圧倒されてますわ。」
「おお、これは失礼しました。ついつい、このフォービズムの作家達の事となると私は」
「フォービズム?」
「最初からご説明しますよ。どうぞおかけになってください。ああ、私としたことが、いまお茶をご用意します
から。」
急に降り出したにも関わらず雨はなかなか上がらず、ヴェーラはそれを自分への言い訳に、男の講義と解説を
しごく楽しく聞いていた。護衛は退屈な画廊で長滞在と諦め、画廊のオーナーも危険性は無さそうだったので急
いで車を停めた宝飾店まで戻り画廊まで車を動かさせた。話しているうちに、お互いの身元も教えあった。ヴェ
ーラは簡素にしていても見るからに上流階級の令嬢だったので男もある程度の予想はしていたが、ユスーポフ家
と聞いて、さすがに少し驚きの顔を見せた。男の名はシチューキン、繊維業で財をなした一家でヴェーラもその
名は知っているほどロシア有数の金持ちだったが、階級が違うので二人の世界はいままで全く交わっていなかっ
た。
「おお・・・。ユスーポフ家のご令嬢をこんなにおひきとめしてしまったとは。」と、シチューキンは恐縮してみ
せたが、彼にとってはヴェーラが先ほどからマティスの小さな静物画のほうをちらちら気にしているほうが問題
事だった。
人がある芸術に惹かれる時、その人の人生の問題事を関連して考えて良いものだろうか?だがヴェーラが家族
の解決のつきそうにない問題に頭を悩ませていたのは確かで、そんな中、シチューキンがさんざん迷った挙句「貸
して」くれたマティスの一見単純な形と色の小さな静物画は、ヴェーラの心をひどく慰めてくれたのだった。彼
はその代わり、ぜひ今度は屋敷のほうに来て欲しいと誘った、いや懇願した。こことは比べ物にならないコレク
ションが置いてある。ここにはゴーギャンもピカソも置いてない。セザンヌも大きすぎて持ってこれなかった。
そうだ、ここには大きすぎたといえば、なんといってもマティスの最高傑作(にきっとなるだろう)をあなたにお
見せしないわけにはいかない・・・!
この熱心な誘いは性的にも、社会的にも、あらゆる意味で全く下心が無かった。あえて言えば宗教的な熱情に近
く、一種の布教活動の趣さえあった。ヴェーラは思い出しくすりと笑った。モスクワから帰って以来、初めての
純粋に楽しい時間をあの男と「フォーヴィズム」の画家達は与えてくれた。感謝しなくてはと、ヴェーラは思い、
もう一度机上に飾ったマティスを見つめた。これを返さないで、正式に自分のものにするいい方法が何か無いか
しら?そのためにもとりあえずシチューキンの招待に応じてみようとヴェーラは決意した。
816 :
13万字:2008/06/24(火) 22:40:18 ID:???
そして、ヴェーラとシチューキンの親交はすぐに深まった。シチューキンもヴェーラを最初は同好の士として、
次には女性としてひどく気に入り、彼の屋敷を訪れた際は次の訪問を定めないとヴェーラを帰そうとしなかった。
シチューキンは今までヴェーラが知っているどんな男とも違っていた。厳粛な厳しさを持った兄や父、宮廷の
軽佻な伊達男達、あんなにも自分を惹きつけたエフレムの思いつめたような情熱(彼の事を思いだすのはヴェーラ
には本当に辛い事だった。)が彼女の知っている男達だった。シチューキンの体面や打算に左右されない好意の純
粋さや、絵画に向ける情熱はヴェーラには新鮮な驚きだった。ことに自宅をついに美術館として開放した事には
驚かされた。彼は自分が集めた美を独占する事を望まず、それらがロシアの若い芸術家達の目を開かせ、さらに
新しい創造につながる事を望んだ。それも決して自分の功名のためではなく、彼はただ自分の持っている素晴ら
しいものをそれを必要とする人間と分かち合う事を望んでいただけだった。そんな男は今まで彼女の周囲にはい
なかった。
そして、何よりも彼は彼女を笑わせてくれた。彼と居ると彼女は自分の中に今まである事すら知らなかった自由
さを感じた。警戒心の強いヴェーラとしては大変珍しい事だったが、まず最初の短い間に、彼らは心を許した親
しい友人となった。シチューキンは絵画だけでなく社会の様々なことに興味が深く、二人には議論は楽しいコミ
ュニケーションだった。しかしある日の会話はいつもと異なる感興をヴェーラにもたらした。もう秋だったがそ
の日は珍しく暑く、今年最後の水遊びとヴェーラはシチューキンの屋敷の池で、彼が漕ぐボートに乗っていた。
「ではあなたは共産主義に賛成なのね?」
「うん、彼らは過激なようだけど言ってることにはもっともな事が多いよ。僕も繊維業を営んでる家の者として
は学ばされることが多くて耳が痛い。労働者の権利はもっと保障されてしかるべきだ。君はロシアの多くの工場
や炭鉱で、10歳にも満たない子供が毎日14時間以上も働かされて、しかも給料のほとんどをピンハネされてる
事実を知ってるかい?彼らの多くは体を壊して職を失い、若いうちに死んでいってしまうんだ。どの階級に生ま
れたかというだけで一部の者が富と栄誉を独占するなんておかしいよ。どこの国だって問題はあるけれど、ロシ
ア特有の旧弊な制度の数々がどんなに他のヨーロッパから遅れをとらせているか。ロシア正教なんて迷信的とい
っていいくらいだ。いい例があのラスプーチンじゃないか。本当は彼に治癒力があるかどうかなんてどうでもい
い事なんだ。問題は我々ロシア人が彼の力を過大評価して、宮廷で彼が振るっているとされる力を神秘の尾ひれ
をつけて、実態より大きくしてしまう事なんだよ。それに比べれば僕は共産主義者、ことにボリシェビキの主張
には数学的な明快ささえ覚えてしまうね。」
ヴェーラはシチューキンの言いたい事もわかったが、一方で彼は共産主義者の主張の単純さが持つ呵責の無さ
を知らないのだと思った。だいたい彼らは私有財産を否定している。彼らの革命が成功すれば、抹殺されるの
はヴェーラたち貴族だけでなく、大ブルジョアも同じ筈だが、シチューキンは人が良すぎてそんな事もわから
ないのだろうか。
「そうね・・・。共産主義者が宗教を迷信というのは彼らの勝手かもしれないわ。人は無神論者になる自由は確
かにあるかもしれない。でも他の者にも神を信じるなというのは、結局人に神を信じる自由の選択を許さないと
いう意味で、彼らが忌み嫌う旧弊な教会や制度と全く同じこと、あるいはより悪辣なのではないの?」と反論し
ながら、ヴェーラは初めてこの年上の男を、シチューキンを守ってやりたいと思った。きっと、革命が起ころう
と起こるまいと、何もかもが行き詰ったロシアには間もなく大変革の時代が訪れるだろう。その時、この純粋で
優しい人には、私がついていてあげなくては。
その気持ちはかつてエフレムに感じた若い、激しいときめきとは違ったが、ヴェーラの中に根をおろした確か
な愛情だった。ヴェーラは自分の人生がようやく次の章へ移ろうとしている事を知った。シチューキンも彼女の
目に表れた愛情に気づき、オールを漕ぐ手を止めると彼女に幸福そうに微笑みかけた。ボリシェビキも無神論も
彼らにはもうどうでもよくなった。
817 :
13万字:2008/06/24(火) 22:40:59 ID:???
3)
ヴェーラは露知らぬ事だったが、そうやって彼女も外出勝ちになることはユリウス達にとって実に好都合だっ
た。最初の会合の後、ヴェーラの不在時を狙って書斎でユリウスは手がかりを探そうとしたが、レオニードがそ
うそう情報を放置している筈もなかった。とりあえず彼が使っている大きな机に向かい、落胆のため息をついた。
いつもの事だが見事に整頓された書斎、彼が普段使っているマホガニーの豪奢な机でも置かれているのは文鎮ぐ
らいで、予想はしていたが引き出しには全て鍵がかかっていた。長い不在とわかっているのだから当然の事だっ
た。ユリウスは背後の本棚に目をやり、銀製の写真立てが並んでいる中、数枚が伏せられているのをふと不審に
思い、手に取った。
それらはレオニードとアデールの婚礼の際のものだった。長く裾をひく豪奢で美しい花嫁衣装をまとったアデ
ールと礼装の軍服のレオニード。彼らは気品に満ちて若く美しく、似合いの一対だった。この屋敷の庭で撮った
1枚には盛装した祝賀の客の中央にニコライ2世の姿もある。姪の披露宴のため皇帝まで来賓し、その日この屋
敷ではさぞ華やかな宴が催された事だったろう。
アデールが姿を現さなくなってから既に久しい。ユリウスは知らない事だったがそもそも彼女が記憶を失う発
端になったのが、アデールがラスプーチンの手に彼女を引き渡した事だった。彼女なりに夫を案じての行動だっ
たが、皮肉な事にこれが結局夫婦の亀裂を決定的なものにした。その独断でレオニードから見限られ、引導を渡
された形で、アデールは不本意にも別居に踏み切らざるを得なくなった。
ユリウスはそんな経緯は知らなかったが、結婚が将来破綻する事をまだ知らない2人の写真は彼女に複雑な思
いを抱かせた。本来ならこの屋敷は自分が初めて来た頃のように、様々な貴族達が訪れる華やかなサロンにアデ
ールは女主人として君臨し、社交面で夫の足りない面を助けていた筈なのだ。ユリウスはまさか自分が夫婦の障
害になっているとは思った事もなかった。しかし、これらの華やかな写真はレオニードには正式な夫人がいる事
を久しぶりに思い出させ、そして、今の自分の立場も彼女につきつけた。(母さんはどういう気持ちだったんだろ
う…)と、長居して怪しまれないよう早々に居室に帰ったユリウスは久しぶりに母のことを思い出していた。だが
今の自分の状況を鑑みて母の気持ちを推し量るのも辛く、ユリウスはサロンのピアノに向かった。アナスタシア
は律儀にレッスンも続けたがり、その面の準備もしておかねばならなかった。
だが程なく、ユリウスはレオニードあてに送られてくる書類にやっと気づく事ができた。意識するとは不思議
なもので、ここ数年見ていた筈なのに、今までは全くその存在に気づいていなかった。それは早朝に、軍部から
の使いの手で屋敷に届けられるのだった。受け取るのはまだ邸に入って間もない年若い従僕だった。以前の係の
ものは、レオニードの視察に伴われていた。それを聞いたアナスタシアは声を躍らせた。
「それは幸運なことね。古参の者ではあなたが近づくと警戒されてしまうでしょうから・・・。それで保管場所
はわかったの?」
「それが少し不思議なんだ。彼は確かに書斎に入って行くんだけど、その後の書斎には全く変わった様子がない。
机もキャビネットも引き出しはたいした容量は無い筈なんだ。あれだけの頻度でくる書類なら結構な嵩になる筈
なのに、あの整理された書斎のどこにそれがあるのかがわからない。だから思ったのが、笑わないで聞いてほし
いんだけど、もしかしたらあの書斎には隠し扉か隠し棚があるのかもしれない。」
818 :
13万字:2008/06/24(火) 22:41:53 ID:???
「ユリウス、それは笑い話にはならないわ。私達ロシア人は秘密が大好きなの。あなたもユスーポフ家でファベ
ルジュの一つくらい贈られたのでなくって?様々な細工ものの精緻さはそんな秘密好きからも来ているのよ。あ
なたの言うように十中八九、ユスーポフ家の書斎には隠し扉か、隠し棚がある筈だわ。だって我が家にもあるく
らいですもの。」
ユリウスはぽかんとしてアナスタシアを見た。(ロシア人って・・・。)
「よかったらご覧になる?参考になるかもしれないわ。」アナスタシアはにっこり微笑んで立ち上がった。
従僕は誰もいないと思った書斎に彼女の姿を見て驚いた。この早朝の、まだ暖房も入らない寒い書斎にはいつも
彼が最初に入るのが決まりだった。棚から1冊本を取り出しながらその美しい女性も少し驚いた様子で彼を見た。
年若い従僕はすっかりどぎまぎしてしまった。新入りの彼にとっては侯はいわば雲の上の存在であり、その愛人
となるとさらに(興味はあっても)、接し方の難しい相手だった。彼女はなぜか男装していたがその若さと美しさ
で、邸の使用人達の間では何かと噂の種だった。何やら複雑な事情でここ数年この邸にいるらしい。彼女が候の
ものになるかどうかは、気の毒な事に密かに賭けの対象にすらなっていた。ある朝、動かぬ証拠品として血と精
液にまみれた彼女の寝巻きが喚声の中、召使部屋に掲げられて、大穴狙いをした少数の人間は大負けをしたのだ
った。そして彼女に向けられる視線は[堕落した女]への、より好奇心といささかの軽蔑を増したものになっていた。
彼はそんな事を思い出しながらとりあえず、教えられた作法通り、彼女の爪先あたりを見て「おはようござい
ます。」と挨拶した。相手は「おはよう。早いね。」と返事をし、彼はその気さくに驚いた。そういえば侍女達
も辛口ではあったが、なぜかこの女性には点が甘かった。
彼女は彼が抱えた書類に目をやると、「それはレオニードの仕事のもの?僕にも手伝わせてくれる?」と笑顔で尋
ねてきた。
従僕は返事をためらった。彼はこの書類の中身については全く知らされていなかった。ただ重要なものだから
教えられた手順を絶対に守るようにと厳命されていただけだった。決まりきった退屈な作業に年若い彼は少々飽
きていた。本来それは彼の叔父である古参の従僕の仕事で、彼が候の視察にともなわれていなければ、新入りな
どが手を触れられることなど許されない筈だった。叔父がなんとか、甥を職場のいい位置に押し込もうとして、執事に頼み込んだのだ。
だが候の命令は絶対だと聞かされていた分、その愛人の願いとなると無下に断るのもどうかと思われた。自分
に縁などないと思っていた存在に間近に話しかけられて、彼はどぎまぎするのを抑えられなかった。そして彼女
はにっこりと微笑むとさらに一歩近づき、軽く彼の手首に触れた。「僕・・・あなたを困らせているのかな・・・。
ええと、あなたのお名前は・・・。」
「ヨ・・・ヨシフです。」「ヨシフ・・・。まだ入って間もない人だよね?僕の名前はユリウス。」「存じ上げてお
ります。」「そう。ありがとう。」そして再びにっこりしたかと思うとまぶたを臥せて言った。
「じゃあ知ってるよね・・・。僕は・・・とても寂しいんだ、ユスーポフ候がいなくって・・・。」従僕の胸の高
まりは最高潮に達した。
「せめて、何か彼に関わることで手伝えれば・・・少しは気がまぎれるかも・・・。」と言い、彼女は奇妙に熱い
まなざしで彼が持っている書類をじっと見つめた。
819 :
13万字:2008/06/24(火) 22:42:31 ID:???
「とんでもありません・・・!あなたにお手伝いなどさせたら、私が執事殿に怒られます。どうぞご勘弁くださ
い。」ヨシフは慌てて言った。彼女はがっかりした様子で
「そうか・・・。そうだよね、済まなかったね、無理を言って・・・。」とうつむいた。ヨシフは何だか自分が悪
い事をしているような気になり、「お手伝いしていただくわけにはいきませんが、良かったらご覧になりますか?」
彼女は顔を上げると不思議そうに、「見る・・・って?」と言った。ヨシフは「こちらにどうぞ」と言ってユリウ
スを書斎の奥に導くと、古い書籍の詰まった本棚から厚い辞書を2冊抜き、壁の羽目板をそっとずらした。そし
て現れた鉄製の取っ手を引くと、右手奥の角側、本棚と本棚が人ひとり通れるほどあいていた壁面が動き、その
奥に小部屋が現れた。
隙間を隠すかのようにそこに置かれていた、花瓶で飾られた小テーブルをどけると「どうぞ」とユリウスを案内
した。そこは天井まで棚が作られた小さな部屋で、人が3〜4人も入れば一杯になってしまいそうだった。棚は
全て書類で整然と埋め尽くされ、空いた壁面には地図が貼ってあった。「こんな仕組みがこの書斎にあったなん
て・・・。これは開けるのに鍵とか番号とかは無いのかい?」とユリウスはつぶやいた。「金庫ではございません
からね。」ヨシフは定められた作業をしながら答えた。
彼女の目は異様なまでの真剣さででヨシフを見つめていた。「すごいね・・・。これを全部君が?」「私は指示通
りに並べるだけでございます。」ヨシフは彼女の目の輝きにむしろ居心地の悪さを感じ始め、急いで今日の分の作
業を終えると「さ、もうよろしいですか。」とユリウスを促して室外へ出ると、先ほどの手順を逆に繰り返した。
暗かった隠し部屋から書斎に戻るとヨシフは急に不安になり、急ぎ「ユリウス様、ここをお見せしたことは、ど
うぞ誰にも・・・。」とささやいた。何かに気をとられていた様子のユリウスは、振り向くと、「ああ・・・もち
ろんだよ、ヨシフ。ありがとう。君を困らせるような事はしないよ。」と微笑んだ。「本当にありがとう。」
アナスタシアに指示された誘導方法で若い従僕は驚くほどあっさりと隠し部屋を開けてしまい、(女の武器なん
て、僕にもあったのか。)とユリウスは呆れていた。
ユリウスからの情報をアナスタシアはミハイルに伝えた。「報告書のありかはわかったわ。でも全て、一通づつ封
印されているらしいの。開封されたものはとにかく、新しいものはやっかいね。それこそ私達が見たいものなの
だけど。」「そうだな・・・。暗号の解読もあるからな・・・。封蝋なら、偽造という手もある。まずはやはり、
少し持ち出してもらわねば仕方ないな。それはできそうなのか?」「大丈夫だと思うわ。ユスーポフ候も不在だし、
ユリウスが書斎に出入りするのは普段の事らしいから。」
実はこの頃はまだ、ミハイルとアナスタシアの間ではユリウスの処遇についての意見は割れていた。ミハイルは、
いっそユリウスはスパイとしてユスーポフ家に残してはどうかと提案していた。だがアナスタシアはユリウスを
今の状況に残す気は全く無く、ユリウスの情報とアレクセイに会わせる事は引き換えであることを、脱獄させた
アレクセイを迎えに行くのに女連れでは足手まといになりかねないと渋っていたミハイルに受け入れさせた。そ
して、党には今回のユスーポフ家の情報提供者とアレクセイを救出に向かうメンバーに含まれる女性が同一人物
である事は絶対に報告させなかった。彼女がユスーポフ家にいたなど知れればボリシェビキの中では将来、逆に
やっかいな事になりかねない事をユリウスとレオニードの関係に察しをつけたアナスタシアは危惧していた。
820 :
13万字:2008/06/24(火) 22:43:48 ID:???
ユリウスがアナスタシアに求められた任務を淡々と勤め上げるうちに、秋は深まっていった。書類はそう嵩が
あるものではなかったが、一度にそう多くは持ち出せる筈もなく、またあまり近々のものを動かすとヨシフに気
づかれる可能性があったので、どのぐらい抜くかというのはかなり神経を使う作業だった。写しをとられた報告
書はミハイル達が偽造させた封蝋でまた封印され、ユリウスは細心の注意を払ってそれを元の位置に戻した。
単純ではあっても、決して間違えてはならない、緊張が強いられる作業だった。だがその間は彼女は何も考えず
に済んでおり、クラウスの役に立っているという無邪気な満足感に浸っていられた。
そして気が付くと、もう初雪の舞う季節が訪れてきていた。
その朝、ユリウスは朝食の席で、ヴェーラに告げられた。12月中旬にはリュドミールが、その二週後、ちょうど
聖夜にレオニードが戻ってくると。
「翌日は宮廷の参賀に揃って出席せねばならぬのに、お兄様も慌ただしい事だわ。」
とっさにどう答えてよいかわからず、「そう・・・。」とユリウスは無表情に言った。ヴェーラは深追いせず、「き
っとリュドミールを見たら驚くわよ。私がモスクワを発つ時でも、もう随分変わってたわ。不思議なくらい背も
伸びてしまって。夜中寝てると、骨が伸びるのが痛くってわかるんですって。本当かしらね?」と淡々としゃべ
った。ユリウスは微笑んで聞いたが、リュドミールに会うのも懐かしさと裏切りの痛みが交じり合うのだろうか
と感じた。
アナスタシアからの迎えを私室で待ちながら、レオニードの帰還の日がわかった以上、ユリウスは久し振りに
彼の事を考えざるを得なかった。クリスマスイブに帰還なら、あの時彼が言った通りあれからちょうど5ヶ月だ。
気まずい別れ方だった。誇り高い彼の事、いっそあれきり自分の事を疎んじて遠ざけてはくれないだろうか。そ
れこそ、父が母に飽きて捨てたように。だがそれはまだありえない事は、自分の体がよく知っていた。この1年、
あれだけ臥所を共にしていても、彼らの体はまだ新たな発見を重ねていた。その生々しい記憶に絶望してユリウ
スは思わず手で顔を覆った。うぬぼれでは無く、帰って来れば彼は必ず自分を抱くだろう。たとえすぐにではな
くとも。
では、抱かれながら彼を欺き通すなど、本当に自分にできるのだろうか?それではまるで娼婦でないか。いや、
クラウスのためなら、再び悪魔になってでもと自分は誓ったのだ。これは戦いだ。それを思えばどんな事でも耐
えられる筈だ。こちらの弱さを逆手にとってあの傲慢な男を騙してやれ。それは存外簡単な事なのではないか?
ユリウスはそう自らをけしかけようとしたが、自分がそんなに強くてしたたかな人間でない事はよくわかっていた。
そして彼が求めているのは体だけではないという事も本当はよく知っていた。だがそれはもう、ユリウスからは
決して与えられないものだった。
そして思った。この事を知れば、レオニードは自分を殺すかもしれない。シベリア流刑の囚人の脱走をもくろ
み、軍の情報を横流ししていたなど、銃殺に処されるに充分だろう。自分達の関係の如何を問わず、彼が自分の
処置をためらうとはとても思えなかった。しかし、それはいっそ光明のような気すらした。
(それならそれでいい・・・。レオニードからは裏切り行為と言われてもしかたない。それに僕自身、もうクラ
ウスに会える体ではなくなっているのだ。最後にクラウスの役に立つことができるなら、今までの日々が続くよ
りも、殺されるか、官憲に引き渡されてしまえばむしろいっそ楽になるというものだ。ああ、でもその前にせめ
てもう一度だけ、言葉を交わせなくてもいい、たとえ遠くからでもいい、クラウスの姿だけでも、一目でも見る
ことができたら・・・!)
彼女の物思いを破るように、侍女がアナスタシアからの迎えが着いた事を知らせにきた。ふりむいて「ありが
とう。」と言ったユリウスの凄絶な美しさに侍女は一瞬息を呑んだ。
821 :
13万字:2008/06/24(火) 22:44:51 ID:???
本日は以上です。
なんか、自分都合で大量投下、すみません・・・。
>>821 お疲れさまです、すごい筆力にGJGJ!
マティスの絵といえばエルミタージュの「ダンス」・・・
以前、シチューキンや名前を忘れましたが画廊の女主人の話をTVで見たのを
ぼんやりと思い出しました。
多岐にわたる登場人物にもGJ!!
明日も楽しみにしております。
(粗忽アレク担当)
823 :
RON:2008/06/24(火) 23:29:03 ID:???
>>813-821 じゅっ・・13万字様〜
本当になんて言えばいいのか・・・
凄いです!本当に!!
あぁ、言葉にならない。
824 :
RON:2008/06/24(火) 23:39:12 ID:???
>>790 ショパンならピアノソナタの3番
それも派手な1楽章でなく、3楽章の夢うつつのラルゴがいいです。
(もちろん1楽章も素晴らしいんです。特に第2主題!!冬の、暖房でぼっーとした
頭を、外気にさらしたようなあの旋律♪)
リストの溜息(はぁ〜)いいですね・・
弾くのは難しいですが。
コンソレーションなんかも好きですよ。
これなら弾ける。
825 :
RON:2008/06/24(火) 23:45:40 ID:???
>>796 ピアノとあと、もうひとつ。
松脂と肩あてが必需品の楽器をかれこれ、ン十年弾いております。
>>814-821 GJ!GJ!!!!
次々と色々な、キーワードが出てきて、展開の多様さに、圧倒されました!!ヴェーラの新しい恋の予感(?)にユリウスのスパイ活動等々、様々なエピで、益々、目が離せなくなってきました。
ドキリとさせる箇所も、多々あり、13万字さんの名に相応しい内容盛り沢山の素晴らしい文章でした^^
本当にお疲れ様〜!
>>821 いやはや・・・・・
言葉になりません。
引き込まれて、原作思い出せなくなりそうです^^;
あと数日で投下が終わってしまうことを思うと、心にぽっかりと穴が開いたような気分に・・。
とにかくGJです!
明日も楽しみにしています!
>>825 ピアノ弾きばかりの中でやっと仲間を見つけたぜw
(だがこっちはそいつを十ン年前に放り出した。
音程が不安定な自分の演奏で体調不良を引き起こしちまうんだ。弦楽器はシビアだな)
>>825>>828 音感のない自分にはヴァイオリンは無理だなぁ・・。
>>799 >イザ担、お前にとってユスーポフのおっさんをイメージする曲はどの曲だ?
うーん、特に思い浮かばないんですよね・・。
自分の中でまだピッタリくる音楽に出会えてないので今のところ無音です^^
場面によってイメージががらりと変わるからなぁ・・
ユリに優しくしてるところと軍を指揮してるところと、がらりと変わる・・・w
830 :
RON:2008/06/25(水) 00:40:44 ID:???
>>828 Pianoはフタを開ければすぐに弾けるけど、これは毎度毎度のチューニングが面倒ですよね。
実はつい最近、弦を4本とも総取り換えしたんですが、なかなか安定してくれません。
すぐに伸びてしまうのです。
私の調子まで狂ってしまいます。
はやく落ち着いて欲しい・・・
832 :
831:2008/06/25(水) 00:50:01 ID:???
どの曲が得意?
と書いて
「RON専さんはヴァイオリンではどの曲が得意?」
と書き直そうとしたら、途中で送信してもた。。。orz
すみませんです・・
833 :
RON:2008/06/25(水) 00:53:30 ID:???
>>832 シベリウスのヴァイオリンコンチェルトですっ!
是非是非、クラウスに弾いて欲しい?
>>829 無音・・・w
確かに場面によって変わり過ぎるw
テンプレの「野超え山超え」も自分的にはいい線いってると思うけど、
オル窓サントラ、他の曲が駄目だと言ってたのはスリコギさんだったっけ。
以前フォーレの月の光を挙げてたのはイザ担さんだった?
>>833 シベリウスは静かな白夜のイメージとは裏腹の、
ボコボコした音の曲(フィンランディアだったかなあ?)を聴いてうへっとなって、今まで聴かず嫌いだったけど
RON専さんの推薦なら勇気を出して聴いてみます!w
(変な事を書いてるかも、なにせシベリウス無知orz)
>>824>>825 >ラルゴ
おお...お前の持つ穏和な雰囲気とマッチしテるナ。
ソナタ...俺はかっこいい2-1や、とことん救い様無く暗い2-3がお気に入りダ。
3-1は若い頃のブーニンの演奏が好き。
ショパンの恋人だっタ、ジョルジュ・サンドも男装の麗人だっタが性格は、アルラウネをもっト奔放にしタ感じに思えタ。
>>825バイオリンといえば、
ギドンクレーメルの自伝が読んでみたい。
(モスクワ音楽院では、前山仁美が後輩にあたルらしいナ。)
つい喋りすぎたけド、スルー推奨。
ブラックスに絡みタいけど、動物アレルギーを発症しテるんですまン。
>>834 横だけド、イザ担だ。
SSはPCからゆっくり読ませてもらう。
感想を読む限り、展開に変化がありそうデ楽しみ。
熱、下がってきてよかっタな。
837 :
RON:2008/06/25(水) 01:11:15 ID:???
>>835 フィンランディアは、前置きが長すぎる様な気が・・・
あれは一種の焦らし?
でも本題に入った後の第2主題なんかは綺麗だと思うんですケド。
でも、音楽は嗜好品ですからね。
好き嫌いあって当然です・・・・。
838 :
自意識過剰:2008/06/25(水) 01:12:28 ID:???
叩きスレ37はおれだけど、急に人がいなくなったぞ
うっかり営業妨害しちまったか?
839 :
RON:2008/06/25(水) 01:15:53 ID:???
>>836 「ワンワンワン?ワンワンワンワン・・・(ToT)」翻訳→「動物アレルギー?そんな寂しいじゃないか・・・(ToT)」
>>834 >「野超え山超え」も自分的にはいい線いってると思うけど、
うわぁ・・何故か失念してた!あれはイメージにぴったりきます!
フォーレの月の光は単に好きなだけで、
あの時は無理矢理イメージに押し込めようとした感も・・w
レオユリに会うと思いこめば、思いこめますが、イメージと合わない気もせんことはないような・・
(結局どっちなんだか・・w)
フォーレのエレジーも好きなんですけど、
ロシア編のイメージと無理矢理重ね合わせて聞いてます。
>>840 月の光は、ユリ単品のイメージならしっくりクるナw
レオを待ちながら月を眺めてるユリ...とか。
RONっテ携帯参加?
顔文字が多いのでなんトなく...w
>>841 うんうん、そうそう!ユリ単品なんです!
845 :
RON:2008/06/25(水) 01:24:26 ID:???
>>841 「レオを待ちながら月を眺めるユリ」
レオ様、そんな事を知ったら喜びますね・・・・。
(こっそりニヤけるのかなぁ?)
846 :
RON:2008/06/25(水) 01:28:09 ID:???
>>843 へっ?
PCからですよ〜
顔文字かぁ・・言われてみれば確かに多いですね。(汗)
日頃、携帯のメールも顔文字・絵文字を多用しまくっておりますデス。
これって・・・オバサンな証拠・・?
>>846 あンまり「へっ」とか使うと関東軍ぽいじゃネかw
スレチだけド、携帯メールだと、
絵文字、顔文字、デコメほとんド使わない上に、
無題という愛想無しだぜ。
かわいげ無いだろ?w
848 :
RON:2008/06/25(水) 01:38:02 ID:???
>>844>>845 内心喜んでルくせに、
「何故眠っていないのだ・・・体が冷えてしまうぞ」
と、表情を動かさずに言うと、
すぐさまユリの体を温めにかかるレオ様。
851 :
RON:2008/06/25(水) 01:42:03 ID:???
>>849 いや、あの、その・・・
AB型の方は合理主義の方が多いらしくて、無駄な事はしない・・らしいので。
852 :
850:2008/06/25(水) 01:43:01 ID:???
×すぐさまユリの体を温めにかかる→○すぐさまユリの体の奥まで・・・
>>850 ユリの体の中を摩擦して内部から暖めよう!w
854 :
853:2008/06/25(水) 01:45:17 ID:???
なんとなく○○落ちしそうになってきた・・
言いたいことはまだあるのに。
明日にしようかな・・・
>>855 イザ担、お前のレオ萌えはレベル7じゃないか?危険領域だぞw
二本のちまきを貪欲にほおばる○ラ担さんw
イザ担本当に落ちたようだな・・w
今ごろレオに何かされてる妄想で○○を・・・
(なぜかこっちもハァハァ)
>>858 うるせーっ、おれも今からするぞ!wダー担お前も一緒にするんだ、わかったな!
何ならRONも・・・同時多発○○だ!
じゃ、な!
>>859 イザ担さんはホントわかりやすいよねw
今夜はお二人(三人?)に付き合いますかw
(真相やいかにw)
おやすみなさ〜い!
>>789 御大のそのコメントに対して「下手な慰めはいらない!」という声と、そのコメントが載った号はレオ様自決の号でもあったので、
翌月レオ様ファンから、「生死不明だなんて主人公のヒモはいいよなぁ、それに引き換えレオニードはしっかりコメカミに穴ぼこを開けてくれて」
という嘆きが載っていましたね。
このへんから御大が気まぐれで何を言い出すか解らない人だ、という認識を持ち始めました。
あれから30年、相変わらず、気まぐれ・その場の思いつき発言を繰り返してるのはポカーンとするばかりで・・・。
(本スレで御大の事を荒らし体質と仰ったのはRONさんですか?w)
>>791 >神話ラストに基づいて川にこだわったンだろうナ
あぁ!その視点はありませんでした!何度も彼に降りかかる水攻めは、たんなる女難・水難の相(クラ担さん談)だとばかり・・。
>>799 えぇっ!無血開城ですって?(じゃあ原作のあの描写はフィクション・・・orz)
>>793 いいえ、そのバージョンのSSも葱坊主さんにお任せしますw
何故なら、貴方が今書いている「アレクの煩悶」を書き終えてしばらくしたら、きっと、次作品を書きたくなるはずです。間違いない!
だからこの話のネタは、貴方のものです!ぜひ、お願い致します。
(私の住民としてのポジションはネタを振り係でーす♪)
>>861 あら本当だ、音源が・・・。確かに重々しさが無くなっていますね〜。orz
この曲の原曲バージョンを、いつかロシア支局に貼ってくださいましたよね?白軍行進曲・・・。
あのバイヤン(アコーディオン?)で奏でている部分、寂しげで良かったです。レオ様の沈んでる感じによく合います、ス・テ・キw
さて13万字さんのSS、今から読みます。ではこれで。
ここにはヴァイオリニストもいらしたのですね。それも2名!すごい。
そういえば最近職場に入ってきたスレンダー&清楚な超美人もヴァイオリン弾きで
いろんなオケで応援第一ヴァイオリンさんしておいでです。
フィルターかけまくられてる事を彼女は知らない。
私はあまり音楽聴かない方ですが、この3ヶ月はシベリウスのトゥオネラを
ヘビーローテーションで聞いてたような気がします。
飽きたら2番で俗気を吸収。
亀レスですが
>>778 >2章・・・では「癌」のアレクパートを無事書き終えられたので?
2章のアレクパートはかな〜り前に書き上げてたのですが・・・。
3章の革命パートが・・・。でも3章は当分封印なのでノープロブレム化。
あっスリコギ様!あの、1章で停めていただいて本当に結構ですので・・・!
と言いつつ本日投下分です。5千字ほど読んでいただくとレオ帰還です。
ではトン。
864 :
13万字:2008/06/25(水) 20:14:04 ID:???
「ではユスーポフ候の帰還までとヴェーラに約束させられてしまった以上、あともう少ししかないのね・・・。
もう少し時間があればいいのだけれど、欲張っては危険かもしれない・・・。」「・・・。」ユリウスは黙って窓の
外を見た。空は冬の濃い雪雲に覆われていた。次に何を聞かれるか、ユリウスはわかるような気がした。
「ユリウス・・・。こんな事、聞きたくは無いのだけれど・・・。ユスーポフ候とあなたは・・・。」
「ごめんなさい、アナスタシア。答えられない。その事は聞かないで。」ユリウスは外を見たまま硬い表情で答えた。
「・・・そう。・・・ごめんなさい。・・・いずれにせよ、ユスーポフ候に気づかれないうちに、できるだけ早く
あなたをあそこから出さないと。アレクセイが脱獄した後では、あなたは必ず公的にも監視対象になるでしょう。
それから脱走を図るのでは全てが露呈する危険を冒すことになるわ。その前にあなたにはズボフスキー達と共に
シベリアに行ってもらわねばいけないけれど、タイミングが難しいわね。あまり早すぎてもユスーポフ候が気づ
けば、監獄の方に手が回ってしまうかもしれない・・・。」
ユリウスは振り向き、首を振った。
「アナスタシア・・・。僕はもう彼には会えない。・・・わかるでしょう?」
二人は女が知る悲しみの内に静かに見つめあった。アナスタシアは言った。
「ユリウス・・・あともう一つ確かめたい事があったの。あなたユスーポフ候がアレクセイの助命嘆願をした事
はご存知だった?アレクセイには本来死刑判決が下されていたのよ。」
「え・・・」ユリウスは驚愕した。
「やっぱりご存じなかったのね・・・。」「レオニードが、なぜ・・・。」
アナスタシアはそれには答えず、ユリウスをその黒目がちな瞳で見つめた。
「人間って不思議ね・・・。私、夫を愛してはいなかったの。そしてあの告白で、人としての尊敬と信頼も無く
してしまった。私達の結婚生活は欺瞞でしかないと思っていたわ。でも、彼が死んだ時には自分の一部も一緒に
失われたような気がしたの。彼は、彼との結婚は確かに私の人生のある部分を形作っていたのだわ。」
「アナスタシア・・・。」
「でも、私が常に最も大事にしてきたもの、私の真実はそれとはまるで異なるもので、何があっても変わらない
し失われない。それはあなたも同じ筈よ。ダイアモンドはインクに漬けても染まるものではないでしょう?」
「・・・。」
「だからユリウス、つまらない事は言わないで。あなたの真実は全く変わってなどいないのだから。あなたを受け
入れるかどうかはあなたでなくアレクセイが決めること、そしてその後の事は二人の問題になるでしょう。ユリウス、
あなたは生きる事を恐れているだけだわ。
それにこれが成功したら、アレクセイには伴侶が必要だわ。おそらく心身ともに疲弊しきっている筈だから、誰か
傍にいて支える人、彼が心から信用できる人間が必要なのよ。それができるのは、あなた以外に一体誰がいるの?」
「・・・アナスタシア・・・。」
ユリウスは確かめずにいられなかった。
「でも・・・あなたは・・・それでいいの?今回のことはあなたが事を進めているようなものなのでは?」
「いいのよ、ユリウス。あれは幼い初恋だったわ。革命を目指す者として、私は彼を自由にすることができたら
それで満足なの。それに革命家同志の夫婦なんてぞっとしないわ。」とアナスタシアは微笑んだ。
「どうも革命家といえど、革命家の多くは妻の理解は欲しそうだけど、対等な戦士は家にいらなさそうなのよ。
そこだけはブルジョア的価値観を否定しないようよ。女権論者のヴェーラが聞いたらきっとがっかりするわね。
865 :
13万字:2008/06/25(水) 20:15:31 ID:???
その年は雪が多かった。アレクセイ達の渡る危ない橋にとってそれは吉なのか凶なのか、アナスタシアにはわ
からなかった。彼女はアレクセイの脱獄が決行される時期にはフランスに渡っている筈だった。遠く離れた地で
同志の報告を待つしかない。もしもこの計画が成功しなかったら、自分はどんなにショックを受けるだろう。
一体その時は演奏家としての務めを恙が無く終えられるだろうか?いや、聴衆への責任は果たさねば、それが革
命家としての責務にもつながるのだと、アナスタシアが自らへはっぱをかけなおしていると、ミハイルが興奮し
た様子で入ってきた。
「アナスタシア、危ないところだった!俺はユリウスって娘のことを何と言ったっけ?ユスーポフ家に残せ?、
いや、悪かった、彼女は100万回解放される価値があるぜ!」「ミハイル?」「俺達が利用しようとしていたルー
トに大掛かりな手入れが入る計画があることが、例の報告書の解読でわかったんだ!本当に危ないところだった。
あれを知らなきゃ俺とズボフスキーはアレクセイを脱獄させるどころか、その遥か手前で網にかかるところだっ
た。命拾いとはこの事だな。アナスタシア、あんな事を言って悪かった、俺は命に代えても彼女をアレクセイに
会わせるぞ。」ミハイルはアナスタシアの白い手を力をこめて握っり誓った。
(4)
まず、予定通りリュドミールが帰還してきた。ユリウスと彼が会うのはまさに1年ぶり以上だった。昨年のク
リスマス休暇は寄宿舎に留まり、イースター休暇は級友のクリミアの家に招待され、夏の休暇は優秀な成績の副
賞としてフランスの陸軍学校へ派遣され・・・と彼はまるまる1年以上、ペテルスブルグから遠ざかっていた。
リュドミールの方からは忙しいだろうにひんぱんに手紙が届いていたが、ユリウスは本当のことが書けない辛さ
で、次第に返事は途絶えがちになっていた。そして今、彼らは久し振りに向かい合っていた。リュドミールは照
れくささから、ユリウスは何とも言えない後ろめたさから、その再会は予想されたよりもぎごちないものになっ
ていた。
何より、ユリウスはリュドミールの成長振りに驚かされた。単に背が伸びただけではなく、彼はもう彼女の知
っていた甘えん坊の子供ではなく、少年期から青年期にかけての年齢独特の輝きをまとい始めていた。リュドミ
ールもユリウスが記憶よりも陰影にとんだ美しさの女性だった事に驚き、(僕が子供だったからわからなかったの
かな?)と内心思った。
「やあ。」と制帽をとり、リュドミールは微笑んだ。そしてユリウスを軽く抱擁した。ユリウスは彼がもう自分
とさほど変わらないほど背が伸びていることに驚きながら、抱擁を返した。だが身を放した後、リュドミールは
腕を一杯に伸ばして彼女の両肩をつかんでにっこりし、その笑顔は「甘えん坊」のままだった。しばらく会えな
いでいたが、ユリウスはやはり彼にとって大事な友達、いや、家族の一人だった。彼女の待ってないペテルスブ
ルグの我が家など、彼には想像がつかなかった。変わらない笑顔につられるように、ユリウスもふと気がゆるんだ。
「リュドミール・・・すっかり見違えちゃった。でも笑うと変わらないね。」
「びっくりした?今じゃ僕は同期生の中ではけっこう背が高いほうなんだ。入学した時は逆だったのにね。ユリ
ウスは少し痩せた?」「う・・・ん、どうかな?それより本当に元気だった?演習の時の怪我って本当に良くなっ
たの?」「ああ、あんなの、すっかり忘れてたよ。それより、二人におみやげがあるんだ。」ユリウスとヴェーラ
の手を引いて、荷物を置かせた間に行くとリュドミールは鞄から何やら突拍子も無いものを次々取り出して、二
人を散々笑わせた。
866 :
13万字:2008/06/25(水) 20:16:22 ID:???
晩餐の席で「それでユリウスは僕のいない間、何をしてたの?」とまっすぐな瞳で聞かれ、ユリウスは言葉に詰
まった。ヴェーラがちらりとユリウスの表情を伺うのがわかった。同性のヴェーラに気遣われるのは辛く、屈辱
的なものがあったが、リュドミールにだけはレオニードとの関係を知られたくなかった。
「リュドミール、あなたアナスタシア・クリコフスカヤ嬢を知ってるでしょう?昔はよくこの邸にも来て頂いた
わ。あなたにヴァイオリンを弾いてくださったことは憶えている?」
「ああ、姉様の友達の。確か早くにご夫君が亡くなったんだよね。あの人は今、ヴァイオリニストとして世間に
出てるんじゃなかったっけ?」
「この秋は、ユリウスは彼女にぜひにと請われて練習相手をしていたのよ。」
「ええっ。それはすごい事じゃないか。それにユリウスなら、練習相手じゃなくて公演でも大丈夫なんじゃない?」
「ヴェーラ・・・。」とユリウスは少し眉をひそめてしまった。ヴェーラは素知らぬ顔で、「でもリュドミール。
この事はお兄様にはまだ内緒ですからね。」と弟に告げた。
「兄上はそういうの嫌がるかもね。」あっさりとリュドミールは笑って答えた。「でもどうするの?兄上も来週には
帰ってこられるのでしょう?お願いして続けさせてもらうの?」と聞かれ、ユリウスは
「もともと僕は繋ぎだから。最初からクリスマスまでという約束だったし、いい人も見つかりそうだって言って
たから、とりあえずこの間で終了という事にしたんだ。」
リュドミールは(では少なくともこの休暇中は大丈夫なんだな。)とユリウスを連れ出す算段を頭の中で始めた。
「でも何かあったらまた呼ばれることもあるかもしれない。だからユスーポフ候には僕から言おうと思ってる。」
ユリウスはこの二人をも欺いていることに苦痛を感じながらそう言って、ヴェーラ達は何も疑わずにうなずいた。
計画では、最終的にはユリウスはアナスタシアとの練習を装い、昼間に堂々とユスーポフ家を出て行く筈だっ
た。帰ってこないユリウスにユスーポフ家から使いが来ても、アナスタシアの方で今日はそんな予定は無かった
といえば、アナスタシアに嫌疑をかけずユリウスが姿を消す時間が充分稼げるだろう。その時だけ迎えには別の
人間と車を行かせ、そんな男はアナスタシアの方では知らない、行かせていないと言えば、賊に侵入された以前
の事もあり、ユリウスが誰かの企みに落ちたという事で通る筈だ。問題は時期だった。シベリアの長い冬が終わ
る頃、脱獄計画は決行される予定で、ユリウスはそれに間に合うぎりぎりのタイミングでユスーポフ家を脱出せ
ねばならなかった。それまでの数ヶ月を彼女はここで周囲の人間を欺いて過ごすのだ。ユリウスは3日前、これ
が最後だろうと訪れた時の会話を思い出した。
867 :
13万字:2008/06/25(水) 20:17:50 ID:???
「ではユリウス・・・。これでしばらくお別れね。私は明日からヨーロッパ行きの準備に入るわ。発つのは春だ
けど、たぶんもう・・・なかなかお会いできないでしょうね。ユリウス、くれぐれも気をつけて。いいこと、マ
ダム・コルフの店のワシーリィが連絡係よ。あなたとアレクセイが必ず会えるように祈っているわ。そしてもう
決して彼と離れては駄目よ。」
「アナスタシア・・・。」
「帰国してもすぐにはお会いできないでしょうね。同志を通じてお互いの安否ぐらい確かめられるといいのだけ
ど・・・現状ではそれも危険だわ。知らない事が少ないほど、秘密が露見する可能性も減るものですからね。
でも、私達の行動が実を結んで革命を成し遂げられれば、こそこそする事も無くなる。それまでは私とアレクセ
イは革命家という絆で結ばれた同志というだけで充分だわ。もちろん、あなたともね、ユリウス。官憲に脅える
事無く、堂々とあなた達にお会いできる日が楽しみだわ。」
彼女はユリウスをそっと抱きしめ、頬に別れのキスをした。ユリウスもアナスタシアの白い頬にキスを返し、
抱擁した。
「ありがとう・・・。アナスタシア。あなたもどうぞ無事で。あなたとも、あなたの音楽とも又きっと会えます
ように。」
「そうだわ、忘れるところだったわ。あなたの言う通りだわ・・・。もう一つ、音楽も私達三人をつないでいる
わね。」
ついにこらえきれず浮かべた涙で瞳をうるわせ、アナスタシアが言った。
「どうぞ、幸福の調べがいつまでもあなたとアレクセイと共にありますように。また会えるその時まで、
さようならユリウス。」
「・・・さようなら、アナスタシア・・・。また会える日まで・・・。」
そうしてユリウスはアナスタシアの邸を去った。だが彼女達が会うのは本当にこれが最後となった。
結局アナスタシア生来の高潔さが彼女を滅ぼした。彼女は目的のために他の犠牲を惜しまない非情さを持ちえず、
最終的には革命家としてより、一人の人間としての良心に従う道を選んだのだった。
868 :
13万字:2008/06/25(水) 20:18:36 ID:???
(5)
それはロシアのクリスマス、1月7日の前日だった。ユスーポフ家はクリスマスと新年の準備に皆余念が無かった。
明日の宮廷での参賀の準備もせねばならない。それになんといっても今日は5ヶ月ぶりに主が帰ってくるとあって、
邸内には手落ちがあってはならない、緊張と興奮がみなぎっていた。ユリウスはそんな中、ピアノを弾くのも
憚られ、手持ち無沙汰な気持ちで楽譜を持ってふらふらと広間にさしかかった。するとふいに玄関の方が騒がし
くなり、皆が集まってきた。レオニードが帰還したのだ。ロストフスキーとその他数名の部下を伴い邸内に入っ
てきた彼を、100人近い召使達が整然と並んで迎え、その中をヴェーラとリュドミールが微笑みながら長兄のも
とへ進んでいった。
一人離れてユリウスは、その光景を広間を挟んで半ば絶望的な気持ちで見つめていた。レオニードが人々の波
にさっと目をやった時、自分を探しているのがわかった。そして彼の視線が周囲の人々の輪を超えてユリウスの
立っている階段のたもとに向けられた時、意外な事に彼の表情に一瞬さざ波のように、揺れが生じた。だが彼は
何事も無かったように傍らのリュドミールの肩を抱き、妹の頬にキスをした。そして召使達をねぎらって、それ
ぞれ持ち場に戻らせると、ユリウスの方へ向かって歩いてきた。ユリウスは楽譜を持つ手に汗がにじむのを感じ
た。(いけない・・・怪しまれるような顔をしては)
彼が自分の前で立ち止まった時、「お帰りなさい。」と自分の口から滑らかに挨拶がでた事にユリウスは驚いた。
レオニードは最初、無表情にユリウスを見下ろした。だがふっと微笑むと「ただいま。」と言ってユリウスの頬
にキスをした。それは軽い、本当に挨拶のキスだったが、身をかがめた時にいつもの彼の匂い、葉巻と皮の香り
がして、ユリウスの体じゅうの血はどっと沸きかえった。(僕は・・・!)とユリウスは自分の体の勝手な反応を
愧じて罵ったが、今きっと自分は濡れた瞳で彼を見上げているのだろうという事はわかった。ホールに残ってそ
んな二人の様子を離れて見守っていたリュドミールはふと不審をおぼえた。まるでだまし絵のように、記憶とは
何かが違っていた。所詮まだ14歳にもならない彼にはまだその違和感の正体を言い当てる事はできなかった。
だが、何かがしこりとなって心の底に沈殿し、ざらつきを残した。
ユスーポフ家の人々は翌日は早朝から宮廷での新年の参賀に参加せねばならないので聖夜とはいえ、晩餐は早
めで軽いものだった。だが久し振りに兄弟が3人とも顔を合わせ、主にリュドミールのこの1年を話題の中心に、
賑やかに会話が弾んでいた。ユリウスにとっては拷問に近い時間だったがなんとか笑顔を作っていた。多少そこ
にぎこちなさがあっても、他の者はそれぞれその理由をとり違えて解釈する理由があったので、誰もあえてそれ
を指摘はしなかった。そして偽りの入りこんだこの団欒が、結果的には彼らユスーポフ家の3人が共に過ごした
最後の聖夜だった。彼らが集ってクリスマスを祝う事はこの後二度と無かった。
869 :
13万字:2008/06/25(水) 20:22:01 ID:???
やがてそれぞれが明日の準備のため部屋に引き上げ、ユリウスも私室に戻った。関係を持って以来ユリウスは
レオニードの寝室で夜を過ごすことを命じられていたが、彼がいない間は元の部屋に戻っていた。そして今夜、
晩餐の後で私室に戻ろうとする彼女にレオニードは何も言わなかった。ユリウスは扉を閉めてそのまま背をもた
れかけさせ、うなだれてため息をついた。そして自分に与えられている部屋を見た。豪奢な部屋も今は牢獄にし
か見えなかった。本当にこの邸から脱出できるなら、たった今、逃げ出してしまいたい。レオニードが今夜来な
くても、明日は?その次は?またあの寝室に戻る事を命じられるのか?彼に抱かれる事を考えただけで今は身が
すくんだ。せめてリュドミールがいる間だけでも。初めてユリウスは心の中でクラウスに救いを求めた。
(クラウス・・・。助けて!もうこんなのはいやだ、君を思ってるのに、レオニードに抱かれるなんてもう出来ない。
君に会うために乗り越えねばいけない試練だなんて思えない、そんなのは間違ってるんだ!誰にとっても公平じない、
ひどい過ちなんだ!)と心の中で叫んだ。そしてレオニードが来る可能性を恐れて部屋で過ごす緊張に耐えられず、
一人階下へ降りていった。ふと、もう誰もいないだろう広間で、クリスマスツリーを見たくなったのだ。
予想通り、広間はもう召使の姿も見えず灯りは減らされて、暖炉の火だけがまだ赤々と燃えていた。だがツリ
ーを見ても全く心は慰められず、さらに静寂を求めてユリウスは真っ暗な、冷え切ったサロンに入っていった。
だがそこには先客がいた。彼女が今一番会いたくない相手、レオニードだった。
彼は明日の参賀で久し振りに拝謁する皇帝の事を考えている所だった。最後に拝謁してから半年以上がたっていた。
彼がラスプーチンとの対立でアレキサンドラ皇后の不興をかい、ニコライ大公の引きで陸軍親衛隊から参謀本部に
移った後は自然と皇帝に拝謁できる機会は減っていた。明日は貴重な機会だが、とても二人きりで謁見していただ
ける余裕は無いだろう。レオニードは一軍人に過ぎず国政に口を挟む事は慎むべきだったが、首相が進め
る農制の改革を皇帝が妨害して進まない事は軍の劣化・弱体化にもつながっていた。皇帝を心から敬愛するレオ
ニードだったが、彼の嫉妬深さは他の閣僚たち同様悩みの種だった。レオニードが大公に拾われるようにして参
謀本部に異動した事も内心快くは思っておられないだろう。アデールとの離婚が命じられるのももはや時間の問
題だった。やはり御前会議の席で意見を聞いていただく正攻法しかないのか。
誰か入ってきた気配に振り返ったレオニードもそこにユリウスを認めて驚いた。ユリウスは立ちすくんだまま、
無言でいた。
「寝てなかったのか。」レオニードは窓の外に視線を戻して言った。
「・・・あなたこそ。明日は早いのでは?」(今日、長い任務から戻って疲れているだろうに・・・)とユリウス
は思ったが、気遣うような言葉は言えなかった。「休養は充分とってある。考え事がしたかっただけだ。」と
レオニードは答えた。ユリウスはほっとしたと言うより、あんなに悶々としていた自分が馬鹿のように思え、
「そう・・・。邪魔をしてごめんなさい。」と言って去ろうとした。
「待ちなさい。」
870 :
13万字:2008/06/25(水) 20:23:52 ID:???
ユリウスがびくりとした様子で立ち止まるのを見てレオニードはいつもの痛みを感じた。彼女はのろのろと振り返り、
ゆっくりと窓際に立つ彼のもとに歩いてきた。明かりの灯らない入り口では暗くて見えなかった顔が窓際に近づ
いてくるにつれ雪明かりの反射でほのかに白く浮かび上がってきた。ユリウスはやはり希望を失ったかのような
表情を浮かべていた。思えば関係を持ってからのこの1年、彼女は笑顔も涙も見せなくなっていた。
かつて彼女をあんなにも際立たせていた、あの生気を失なってしまった顔。彼は決してそんな彼女を見たいわけ
では無かった。彼らはほの青い雪明りの中、凍えそうに冷たい部屋でしばらく無言で見つめ合っていた。
やがてレオニードがそっと手を伸ばし、ユリウスの頬に触れて言った。
「この間は・・・悪かった。」
ユリウスは驚いて目を見張った。(この人が僕に謝るなんて・・・)
「聖夜だからな。仲直りしよう」とレオニードは照れくさそうに言うと、背をかがめてユリウスの額に口付けした。
間をおかず、見開いたままのユリウスの瞳からはらはらと涙がこぼれ落ちた。レオニードは涙のしずくを頬から
指でそっとすくいとると、それは優しくユリウスに口付けした。そして彼女の体に静かに腕をまわすと、ユリウスの
髪に顔を半ば埋めて言った。
「私は愚か者だ・・・。馬鹿な事ばかりしている。だが・・・。会いたかった・・・。」
二人の着衣も肌の表面もすっかり冷え切っていたが、こうして体が触れ合うと、そこだけが暖かかった。
(レオニード、そんな事、言わないで・・・。僕はあなたを裏切っているのだから・・・。それもあなたが思いも
よらぬやり方で・・・。)
さらにレオニードがしっかりと彼女を抱きしめて顔をさらに深く彼女の髪に埋め、耳元に唇が寄せられた時、彼女は
次の言葉を予感し、心の中で絶叫した。
(言っちゃいけない、今、その言葉を言わないで・・・!僕なんかに、お願いだから、どうか言わないで・・・!)
レオニードがそっと呟いた。
「愛している。」
そして顔を離すと、涙を流すユリウスの顔を両手ではさみじっと見つめて、長い優しいくちづけをした。
レオニードはユリウスが自分を愛してはいない事はよくわかっていた。だが彼は待つ気になっていた。ユリウス
にはああ言われたが、実のところ変えられているのはレオニードの方だった。離れて過ごしたこの数ヶ月で彼は
その事を思い知らされ、もはや自分の心を受け入れざるを得なかった。ユリウスに出会いさえしなければ、そん
なものが自分にあるとは知らぬまま一生を終えられたのかもしれなかったが、もう元の自分に戻る事はできなかった。
一方のユリウスはくちづけされながら、どうしても涙を止める事ができなかった。しかしその涙が何故、何の
ために流されているのか自分でもわからなかった。それはもしかしたら生まれていたかもしれない愛のための涙
だったかもしれないし、あるいはここ数年の自分との訣別の涙だったのかもしれない。ともあれ、結果としてユ
リウスは意識しては望めないほど、レオニードを深く欺く事に成功していた。
871 :
13万字:2008/06/25(水) 20:24:56 ID:???
久し振りに私室の寝台に横たえられ、ユリウスはせめてもの抵抗で精一杯冷たい声を出した。
「いいの・・・?明日は早いのでしょう?」
「私は皇帝陛下の前で居眠りした初めてのユスーポフ侯爵になるかもしれぬな。」
レオニードはにっと笑うと彼女の上にのしかかってきた。だがその夜の臥所は今までとは違っていた。どこかで
彼女を傷つけようとでもするような夏ごろのそれとは異なり、彼の愛撫からはひどく優しい、暖かいものが流れ
込んできて、彼女の体の輪郭を浮かび上がらせるようだった。ユリウスは自分の体と意思がどろどろに溶かされ
そうな恐れを感じ、レオニードを押しとどめて切れ切れに言った。
お願い、優しくなんてしないで・・・。僕は優しさなんか求めていない・・・。彼女が自分から要求めいた事を
口にするのは初めてで、レオニードは「知らぬぞ。そんな事を言って。」と笑った。そんな彼がひどく若く見えて、
ユリウスはその辛さに目をつぶった。
一夜明けて朝の光の中、ユリウスは生まれたままの姿で一人乱れた寝床で目覚めた。(ユスーポフ家の人々はとう
に家を出ていた。)昨夜はおそろしい位乱れてしまっていた。レオニードの体に包み込まれ皮膚ごとその中に溶け
てしまったようで、最後はひたすら彼にしがみつき、今感じているのは自分の感覚なのか、彼の感覚なのかわか
らなくなる程だった。体に残った余韻で起き上がることも出来ず、朝食を運んできた侍女は給仕をあきらめて呆
れ顔で去って行ってしまった。ユリウスは(本当に、まるで娼婦だ・・・。)と自嘲した。クラウスのためとはい
えこんなにも深く人を欺いて、必ず自分には罰が下るだろう。考えてみれば彼女は生まれてきてからずっと周囲
を欺いていた。ありのままの自分として生きられたのは、ロシアに来てから、このユスーポフ家でが初めてだっ
た。だが、今こうして自分はまた周囲を欺く道に自ら歩みだしている。偽りは自分の本質だとでもいうのだろう
か。今の自分ほどレオニードの愛に値しない女はいなかった。ユリウスは目を固くつぶり、まだ彼の感触が残る
自分の体を抱いて胎児のように体を丸めた。
(6)
新年の参賀の時はいつもそうだが、宮廷中がごったがえしていた。ユスーポフ家に割り当てられた控えの間で、
アデールとユスーポフ家の兄弟たちは久し振りに顔を合わせていた。アデールは侍女を従え、にこりともせず入
ってくると(だがそれだけで控えの間はそれまでとは異質な華やかさで満たさた。)、まずレオニードに「お久し
振りですこと。」と言った。レオニードも大儀そうに「ああ」とだけ答えた。これだけで漂う棘とげとした空気に
リュドミールは(ああ、またこれか・・・。)と内心げんなりしていた。決してアデールの事が好きなわけではな
かったが、彼の目からはどちらもどちらだった。兄が自分達姉弟やユリウスにかける優しさの半分でも示してい
れば、義姉の態度もずいぶん違うだろうに。アデールはリュドミールを見て、さすがに成長振りに驚いたようだ
ったが、彼女からは声をかけようとはしなかった。
872 :
13万字:2008/06/25(水) 20:25:33 ID:???
気まずさをおしやるように、ヴェーラが「お久し振りです、お義姉様。新年おめでとうございます。お変わり
ないようで何よりですわ。」と声をかけると、待っていたかのようにアデールは微笑んで言った。
「あなたは随分お変わりになったのではなくって?革命家の下男から、今度は大ブルジョアの変わり者ですもの
ね。賢くなられたのか、逆なのか。」
ヴェーラは兄の前であてこすりを言われたことには少し動揺したが、(相変わらずね、この人は・・・。)とむ
しろ哀れみすら感じた。シチューキンとの事は、兄にはもっとうまい方法で知らせたかったが、兄がどう出よう
とヴェーラの心にも行動にも迷いは無かった。これで話の糸口ができたとも言えるくらいだ。しかしアデールの
方は兄にまだ執着があるのは明らかなのに、彼女は夫の心も体も失ってしまっていた。彼女の夫は他の女を愛し、
今日は妻に会う年に数度も無い機会だというのに、つい数時間前までその女を抱いていたのだ。(めざといヴェー
ラの侍女が未明に部屋に戻るレオニードを見かけ、早速言いつけてきていた。)それを思うとヴェーラの心はむし
ろ同情を感じざるを得なかった。
レオニードはアデールのあてこすりの内容には触れず、「よしなさい。」と不機嫌そうに言うと葉巻をもみ消し
た。「もう時間だ。行くぞ。」
冬宮の謁見の広間は新年の飾りつけが美々しく施され、花の香りが満ちた中に高位の貴族達が全て居並んでい
た。レースや絹の衣擦れの音、宝石や勲章に時折光が反射する中、そこここで囁きや目配せが交わされて何代も
前から旧知の者達のいつものゲームが駆け引きされている。やがて彼らの番が来て、レオニードとアデールは夫
婦らしく手をとりあい皇帝の前にすべりでて、優雅に挨拶した。ある意味、彼らはいまだに話題のカップルで、
人々の目は自然とこの侯爵夫妻に向けられた。二人の別居はいまや知らない人は居ないほどだった。レオニード
は決して普通の意味で人気があるというわけでは無かったが、人がその存在を無視できない種類の男だった。ア
デールは彼と婚約した時、夫となる男が人よりも際立った人物である事に内心はちきれそうな誇りと喜びを感じ
たものだ。だが、今はその誇りも虚しかった。人々はラスプーチンと折り合いの悪いレオニードの失墜を今か今
かと見守っているのだ。陸軍親衛隊から参謀本部への異動は表向きには左遷というには微妙だったが、皇帝との
距離が開くという事は確かで、終わりの始まりととらえられるのは仕方の無い事だった。同情や怒り、意地の悪
い喜びや興味本位の冷やかしなどそれぞれ関心のあり方は違っても、彼の失墜はこの不確定な昨今において、確
実に予想する事が出来る数少ない未来の一つだった。ただ、妻の血筋とユスーポフ家という名家としての地位、
そして彼自身の群を抜いた有能さへの評価だけが今までそれを食い止めていた。だが最初の条件を失えば後の二
つでは足りないことは明らかで、そして夫婦の不仲はあまりにも有名だった。
アデールはそんな好奇心交じりの視線の集中を撥ね返すかのように胸を張り、しかし優雅に立っていた。彼女は
意識の中では依然として皇族の一員で、誰からも下位に見られる覚えは無かった。だが宮廷中の注目を集めざる
を得ないこの瞬間に、ラスプーチンが急に体調を崩した皇太子のため奥に下がっている事はそんな彼女にとって
も素晴らしい幸運だった。皇帝はお気に入りの姪とその夫に型どおりに、しかし嬉しそうに祝福を与えたが、ア
レクサンドラ皇后は違った。
873 :
13万字:2008/06/25(水) 20:38:41 ID:???
えーと。衝撃のオチが。連投しすぎてアク禁くらったもようです。行き過ぎたエゴにはやはり神の裁きが?
楽しみは焦らされるのもうれしいですからw
ロシアにも連投・・してますねw
興奮して1度では消化できず・・昨日の分ともう一度熟読してきま〜す!
>>873 アク禁てwww
もうちょっと読みたいのに、神の裁きは読者の我々にも平等に下ったようです。
↑これがクセモノで、恐らくどこまで読んでも「もうちょっと」なんでしょうが。
今夜もGJGJ!
浮気者の私としては、ユリがなぜクラウスにそこまで拘るのか理解不能と言えない事も無いです。
それこそ宗教みたいな物で、それを無くすと自分が消える・・というやつでしょうか。
(ああ、一途にクラウスだけが好きだった中学生の頃の純な私も消えているorz)
あと3日ですか。貴女がネットを使えなくなったりしませんようにと、エゴなお祈りを致して
一旦落ち。
GJ!GJ!!!
息をも、つかせぬ展開に、圧倒されながら、楽しんでおります。
背徳の罪に苛まれながらも、レオに抱かれるユリウス‥‥想像したら、萌えてしまいました〜w今回は、さらに激しく、乱れたようで、色々、妄想を頭の中で、巡らせましたよw(Hでごめんね;)
他の方々との絡みも、緻密に書かれていて、まるで、宝石のような小説を読んでいる気持ち良さです。
続きが、気になるのですが‥‥え〜っ!!!ナント、アク禁ですか〜っ?か、悲し過ぎます!!!神様〜!早く13万字様のアク禁をお解き下さいませ!!お願い致します
今日は、ありがとうございました。お疲れ様で〜す。
↑興奮して、無駄な空白を作ってシモタ!!!
スマソ!!
(これこそ、無駄レスでねw)
878 :
短編職人:
13万字さん
素晴らしいです!既に何人が指摘されてますが
オリジナルを超える構成力、人物描写だと思います。
いつも私のSSに過分のご評価をいただいているのですが
私の中にはまたレオユリSSのきちんとした構成がなく
私はユリが記憶アリ・記憶喪失どちらの設定にするかも
決めかねている状態です。レオ、というより
ユスーポフ侯夫妻のファンなので、
記憶有りユリが煩悶葛藤を超えてそれでもレオを愛していくという
物語にしたい(あ、でもそれじゃあアデールが)と思ったり
記憶なしユリだと、煩悶葛藤はレオ一人でそれはそれで萌えかなと思ったり。
そんなこんなで妄想が分裂し、短編しか書けません。
あなたのSSがあまりにすばらしく、連載中にSSのSSを書くという
暴挙に出てしまい、13万字さんの創作の邪魔になったんじゃないか、と
遅まきながら反省しています。
(言い訳をすると、第2章発表前、だということは念頭に置き
時系列的に第1章を決して超えないように、とだけは気をつけましたが)
ここ数日、私にはアデールが憑いていたのですが
今日のあなたのSSを読んで、ユリが憑いてしまいました。
結局私って、レオの妻が愛人にどーしてもなりたい!のかもしれません。
(すみません、殴らないでください)