【デスノート】女の子メロたん専用スレpage.15
1 :
名無しさん@ピンキー:
・ここは、デスノートのメロは女の子だと思い込んでいる人達の為のエロSS・イラスト投下or雑談スレです。
・思い込みの方向性は人によって様々なので細かいことで争うのはやめましょう。
・初心者は色々なスレを見学して2chの空気やマナーを学んでから発言しましょう。
・荒らしや釣りに反応する人も荒らしと同じです。消えて下さい。
・馴れ合い禁止。過剰な投下師マンセーも荒れの原因になります。
・マナー違反に対する不用意な注意は荒れたり過疎る原因になります。
注意をする人も言葉の選び方に気を付けましょう。
・『パクリ』等、一方的な決めつけもやめましょう。
・PINK鯖は21禁の隔離板です。スレの作品はスレ内に留めましょう。
その他のスレ・一般サイトなどでのこのスレの話題はやめましょう。
スレの紹介などもってのほかです。
【特に投下師は以下の項目にも注意】
・作品はメロ=女の子が絶対条件です。ここはピンク板なので
イラストや寸劇的なギャグ以外は『極力エロ中心』ということを念頭においてください。
・感想レスをくれた人へのレス返しは控えましょう。全レスは特にNGです。
・投下・連絡時以外はコテを外しましょう。
前スレ、関連スレ、まとめサイトは
>>2以降
2 :
名無しさん@ピンキー:2006/12/06(水) 11:38:42 ID:u1lqi8oE
前スレがもう書き込み不可だったから急いで立ててしまった。
間違ってたらごめん。
「長々と議論をしたり、過ぎた話題を蒸し返すのはやめましょう。」
が抜けてるな。でも乙
早速神の投下待ち
5 :
名無しさん@ピンキー:2006/12/06(水) 13:37:32 ID:6tSUpNfh
>>1
乙メロ〜
// // / リ ', ヾ、 ヽ
,',' ,'/ / , / 、 i |!lハ
i i| ! | / リ | |.ヽ |!i ',
|i i l! i| ' // /i! ハ i l!} i.
/.| l ! i l| //ノ /ソ 入_l !i |
./l j i| li i|/oヽ/ /oソi | i! !
{i | i l!ト i |! | ゙"''" i ゙゙~ i!l| .!| }. 乙。
い_!从!| | ! l . :! / ! iリ
_,..イ:::::::``ハ! ! i {i i、 ヽ=_='" ,ィ'リ il ,ソ
,r''´ 'i:::::::::::::::`ヾ从乂:ヽ、 _ ,/ィ'-'‐ン'゙`ヽ、
/ i::::::::::::::::::::::::::`:T:´::::::::::::|ノ ゙ヽ、.
ずっと待ってる.....。
11げと
メ口たん
12げとか?
13げと。もうすぐメロタソの誕生日だ!とりあえずチョコを食らいまくろうと思う。
メロたんの微乳(;´Д`)ハァハァ(;´Д`)ハァハァ(;´Д`)ハァハァ
テンプレ厳しすぎないか・・・・・。
何を今更w
最近変な人が増えたからこれくらい明文化しておかないと。
前スレの議論の結果決まったんだから今スレはこれでいい。
あ、スレ立て乙!
ぶっちゃけ、投下しづらい
まあ叩かれても投下したい自己主張の激しい人でないとここには向かないけどさ〜
>>17 どのみちテンプレ変えるには次スレまで待たなきゃいけない
よく分からんが自己主張云々は、名無しで投下すれば一応解決じゃね?
気が向けば名乗れば済む話だし
というわけで投下待ってるw
他のエロパロスレはこんなにギスギスしてないんだがな。
住民が自己主張激しいんだろ。
>>19 俺はテンプレ議論に参加せず見守っていただけなんでなんとも言えんが…
まあ確かに厳しいテンプレだよなw
人が増えたっつっても前よりは確実に少ないし…
エロSSが読めればそれでいいんだけどさw
陵辱モノも読みたい(;´Д`)ハァハァ
>>1 乙です。空気読まずにマトメロ投下です。
*チョコエートダイアリー*
ここはワイミーズハウスという孤児を集めた施設だ。
僕が7歳の時、連れて来られた。親の虐待が理由だったわけだが
同世代の仲間がいっぱいいるここでの生活はとても楽しくて、
これで良かったんだと思っている。
そんな中でも一番仲が良いのは同い年のマット。
僕は女だけどすごく気の合う奴で、あいつも何気に頭が良いし、
一緒にいて良い刺激になる男だ。
ある日マットと一緒にテレビを観てるととある番組に釘付けになった。
『チョコレートの有名メーカーが街に専門店をオープン。
三日間限定で高級生チョコレートを破格で販売』
とあった。
「チョコレート!高級だって!すっげえ。」
「メロ、こういうの目がないだろ」
ニヤニヤしながら興奮している僕を冷やかすように言った。
「当たり前だろ!いいなぁ。食べたいな。でも店遠いし、無理か。」
しょんぼりしてテレビから目を離す。施設は月に2回ほど、外出許可
が貰える。小さい奴らは先生が付くが、僕らくらいになれば2人以上
で行動する事を条件に好きなところにいける。
が、門限はあるしあまり遠出はしてはいけない。
都心地であるこの店に行くのは・・・許されない。
「メロ、行きたくない?この店。」
「え!?そりゃあ行きたいけど。でも・・。」
「んじゃあ今度の外出許可日、こっそり行こうよ。」
「はぁ!?マジで言ってんの?」
マットは俺と違い違反事に抵抗がない。たまにトイレでこっそり
タバコを吸っていることも、外出した先でこっそりお小遣いで
(変装して)パチンコをして、お金を稼いだりしていることを知ってる。
14歳で恐ろしい奴だ。
「でも行きたいんだろ?門限までに帰れば大丈夫だって。
俺も都会行ってみたいし♪」
「・・・・・・。」確かに。僕らは施設の中では年齢も上の方だし
成績も良いから信用されてる。
「そう、だな。こっそり行ってみるか。おこづかいも結構貯まってるし。」
かくしてはじめての都会進出。
この選択が仇となることになろうとは、この時は知るはずもない
23 :
22:2006/12/08(金) 21:42:19 ID:???
<2>
待ちに待った日がやってきた。
あらかじめ電車の時間を調べ、規定の時間朝10時ピッタリに二人
せかせかと施設を出た。電車自体乗ることは許されてない。
罪悪感とわくわくとしたこの優越感。
まぁ、僕らも14歳だ。今後施設を出て自立した時の為の社会勉強だ。
「メロ、楽しみだな。」マットは持参したゲームをピコピコやりながら言った。
どうしてこいつは平然としていられるんだろう。
マットにとっても一番仲が良いのは僕だし、互いに
生理がきただの夢精しただのと色気なくあっけらと話せる仲ではあるが
本質的なところこいつは何を考えてるのか分からないことがある。
マットは頭が良いし、性格も明るいので施設内ではナンバーワンに
モテる。顔も整っていて目もでかくてそこらのモデルや俳優より、
よっぽどカッコイイと思う。ただちょっと背が小さいのが傷だが。
でもこれからまた背が伸びたら・・・・。
ブンブンと顔を振った。な、何を考えてるんだ。
マットは友達!今まで異性として意識したことはない、のに。
しかし向かい合わせて座っている彼は日に照らされ、自慢の
ゴーグルが光っている。こいつと遠出。ある意味デートみたいだ。
電車は乗り継いで2時間。座りっぱなしでお尻が痛くなった。
まとめろイイ
神
続き待ってますよ…
26 :
22:2006/12/09(土) 02:16:20 ID:???
<3>
しかしやっと着いた。一歩外へ出ると見たこともない風景。
さすがに、でかい。人はごった返し、オシャレな人ばかりだ。
僕らと同世代の奴らもいる。すごい・・・・。
「ふあ〜やっと着いたな。」マットにも初めての街のはず。
そのわりに普通な反応だ。
「マット、お前こういうところ来たことあるのか?」
「ん?そんなことないよ。でも施設入る前はこういうところ
は来たことはあるけど。」
あぁ。なるほど。ちらと聞いたマットの家族の話。
結構な金持ちだったというのを思い出した。
「ま、そんなことよりせっかく来たんだ。楽しもうぜ」
マットはズンズンと街中へ歩いていった。
「ま、待てよマット!」あわてて後を追った。
お目当てのチョコレート店を探すが、なかなか見つからない。
その間にも僕はキョトキョトとめずらしい店を覗いては感心していた。
周りから見たら結構な田舎ものに見えただろう。
「おっかしいな。この辺だと思ったのに。
ちょっと待ってて。店の人に道聞いてくる」
そういうとマットはある雑貨屋に入っていった。
こういうときこいつは頼りになる。
待っている間おいしそうなクレープの匂いがしてきた。
そういえばお腹空いたな。ふらふらと匂いの元へ歩くと、
突然一見ロックバンドでもやっているような、
ド派手な頭をした男が道を塞いだ。
「ね〜、君可愛いね!どこから来たの?」
「はぁ!?え、あの・・・・。」
「俺、スティーブって言うんだ。ここで会ったのも縁だし、
どっか遊びに行こうよ」いきなり手を掴まれ強引に引っ張られた。
「は、離せバカ!誰がお前と遊ぶか!」
「お。いいね〜。気の強い子好きだよ。ボーイッシュでホント俺の好み...」
そう言い切る前に、すごい勢いで男がグルリと回転した。
見るとマットが男に掴みかかっていた。
「おい、人の女どこに連れ込もうとしてんだ?」
「あ、彼氏さん!?こ、これは失礼しました!」
慌ててスティーブと名乗る男は走り去った。
・・・・い、いま『人の女』って・・・・。
「メロ大丈夫だった?」
「あ、あぁ。別に何もされてないし・・・。」
「バカ。されてからじゃ遅いんだよ。もう男に話しかけられても無視しろよ!
メロは可愛いから、変な男がうじゃうじゃ寄ってくるからな。」
「へ!?」可愛いと言われ、思わず声が裏返ってしまった。
「バ、バカ。寄ってこないよ!そんなもの好き・・・。」
「ははっ。もの好きかぁ。」なにがおかしいのか分からないが
マットは笑いながら僕の手を掴んだ。
27 :
22:2006/12/09(土) 02:17:02 ID:???
<4>
「え、ちょっ」
「こういうところは結構治安悪いからね。迷子になったら大変だから」
そういって軽く掴んだ手をひっぱりこっち。と歩いていった。
こ、これじゃあまるで・・はたからみたらカップルじゃないか。
さっきの男も『彼氏さん』と言った。小さい頃から友達が、
なんだかいつの間にか別人になってしまった気がする。
いや、変わったのはマットか、僕か。
やっと店が見つかった。しかしキラキラ装飾されたその店は
行列になっていて、数に制限があったため、なんとか買えたのは
一つだけだった。生チョコレートなのでその場で食べることにした。
マットにも半分やろうとしたけれど、
「俺はいいよ、メロ食べな?」と売店で売っていたホットドックを
食べていた。まさか食べれると思えなかったこのチョコレート。
とても柔らかくて、甘くて、美味しい。
多分一生忘れない味になるだろう。最後の一口は、ホットドックを
食べ終わったマットの口に放り込んでやった。
マットもマットで、ずっと欲しかった(らしい)以前雑誌で見たと
いうゴーグルを発見して、とてもうれしそうだった。
そろそろ施設に戻る時間だ。
今日の外出は、とてもたのしかった。こいつの意外な一面も見れた事だし。
しかし楽しい時間はそう続かなかった。その日はぐずついた天気だったが、
日が少し落ちる頃、ゴロゴロと雷が鳴り始め、とうとうスコールのような
雨が降り出した。僕らは走って駅へと走った。しかし駅は最悪なことになっていた。
なんと線路に落雷により樹木が倒れ、
しかも土砂崩れにより電車が止まっているということだった。
午後5時。早く戻らないと間違いなく門限に間に合わない。
しかし線路が塞がっている。
「どうしよう・・・。」ポツリともらした。
「そうだな。雨はひどくなるし、もしかしたら最悪今日は帰れないかもな」
「え、そうしたら・・・・・。」どえらい事になる。違反して電車に乗り、
しかも外泊となると・・・・。
「まぁ、しゃー無いなコレは。誰か先生に車で迎えに来てもらうにも
ここは遠すぎるし。施設の人に正直に言うしかないね」
そういってぎりぎりまで駅に座り込み、何とか電車が動き出さないか
待ったが、土砂崩れがおこった場所は今台風並みに荒れているらしく
復旧の目処はたたない。仕方なく施設に電話をすることになった。
はぁ・・・。今まで優等生で通していた僕がこんな失態。
やっぱり悪いことは出来ないな。
施設に電話し、素直に現在の状況を話した。
ロジャーが出たのだが、電話越しに雷を喰らった。
とはいえその日当番の先生は少ないうえ、ロジャーも
用事があり、話し合った末、ここで一泊して電車が復旧次第
戻るか、それが無理なら明日ロジャーが迎えに来てくれることになった。
そしてお約束に・・・・罰として当分の外出禁止と、
1ヶ月間の施設内のトイレ掃除、山ほどの課題提出を言い渡された。
「はぁ・・・・。」ため息を漏らし落胆する僕をよそ目に、マットは
「ホント、すみません!今後こんなことにならないよう気をつけるから。
そんな〜。冗談キツイよ。ロジャー。」
と、なんとも悪びれた様子も無く喋っていた。こいつは・・。
マットが電話を切ると同時にクシャミをした。
そういえば雨に打たれたせいで二人びしょぬれだった。
「これからどうする?メロ」
「そうだな。朝までやってるファミレスか、カラオケ店で時間を潰すか」
「でも、このままじゃ風邪引くだろ」
「そうだな・・・。」
困った。だいたい街でオールしたことがない。急に不安になった。
28 :
22:2006/12/09(土) 02:17:40 ID:???
<5>
「え、ちょっ」
「こういうところは結構治安悪いからね。迷子になったら大変だから」
そういって軽く掴んだ手をひっぱりこっち。と歩いていった。
こ、これじゃあまるで・・はたからみたらカップルじゃないか。
さっきの男も『彼氏さん』と言った。小さい頃から友達が、
なんだかいつの間にか別人になってしまった気がする。
いや、変わったのはマットか、僕か。
やっと店が見つかった。しかしキラキラ装飾されたその店は
行列になっていて、数に制限があったため、なんとか買えたのは
一つだけだった。生チョコレートなのでその場で食べることにした。
マットにも半分やろうとしたけれど、
「俺はいいよ、メロ食べな?」と売店で売っていたホットドックを
食べていた。まさか食べれると思えなかったこのチョコレート。
とても柔らかくて、甘くて、美味しい。
多分一生忘れない味になるだろう。最後の一口は、ホットドックを
食べ終わったマットの口に放り込んでやった。
マットもマットで、ずっと欲しかった(らしい)以前雑誌で見たと
いうゴーグルを発見して、とてもうれしそうだった。
そろそろ施設に戻る時間だ。
今日の外出は、とてもたのしかった。こいつの意外な一面も見れた事だし。
しかし楽しい時間はそう続かなかった。その日はぐずついた天気だったが、
日が少し落ちる頃、ゴロゴロと雷が鳴り始め、とうとうスコールのような
雨が降り出した。僕らは走って駅へと走った。しかし駅は最悪なことになっていた。
なんと線路に落雷により樹木が倒れ、
しかも土砂崩れにより電車が止まっているということだった。
午後5時。早く戻らないと間違いなく門限に間に合わない。
しかし線路が塞がっている。
「どうしよう・・・。」ポツリともらした。
「そうだな。雨はひどくなるし、もしかしたら最悪今日は帰れないかもな」
「え、そうしたら・・・・・。」どえらい事になる。違反して電車に乗り、
しかも外泊となると・・・・。
「まぁ、しゃー無いなコレは。誰か先生に車で迎えに来てもらうにも
ここは遠すぎるし。施設の人に正直に言うしかないね」
そういってぎりぎりまで駅に座り込み、何とか電車が動き出さないか
待ったが、土砂崩れがおこった場所は今台風並みに荒れているらしく
復旧の目処はたたない。仕方なく施設に電話をすることになった。
はぁ・・・。今まで優等生で通していた僕がこんな失態。
やっぱり悪いことは出来ないな。
施設に電話し、素直に現在の状況を話した。
ロジャーが出たのだが、電話越しに雷を喰らった。
とはいえその日当番の先生は少ないうえ、ロジャーも
用事があり、話し合った末、ここで一泊して電車が復旧次第
戻るか、それが無理なら明日ロジャーが迎えに来てくれることになった。
そしてお約束に・・・・罰として当分の外出禁止と、
1ヶ月間の施設内のトイレ掃除、山ほどの課題提出を言い渡された。
「はぁ・・・・。」ため息を漏らし落胆する僕をよそ目に、マットは
「ホント、すみません!今後こんなことにならないよう気をつけるから。
そんな〜。冗談キツイよ。ロジャー。」
と、なんとも悪びれた様子も無く喋っていた。こいつは・・。
マットが電話を切ると同時にクシャミをした。
そういえば雨に打たれたせいで二人びしょぬれだった。
「これからどうする?メロ」
「そうだな。朝までやってるファミレスか、カラオケ店で時間を潰すか」
「でも、このままじゃ風邪引くだろ」
「そうだな・・・。」
困った。だいたい街でオールしたことがない。急に不安になった。
29 :
22:2006/12/09(土) 02:19:10 ID:???
<6>
さっきのAV女優みたいに・・・?
密着していた唇をマットがゆっくりと離した。
「嫌がらないね。メロ。」
「ぁ・・・。いやその。」
「嬉しい。メロとキス出来て。」
「え?」
「いつか、こんなこと、出来たらいいなって思ってたから。」
「.....。マットは...僕の、事、その....」
「好きだよ」
僕が言う前にマットが優しく言った。
こんなにマットの顔が近い。やっぱり近くで見れば見るほど、
カッコイイ.....そう思ってしまう。ギュッと抱きしめられ、
頭の中が真っ白になった。マットは僕の事.....。
ドクンと胸がなる。これ以上鼓動が激しくなったら、
死んでしまうんではないかと思う。
「メロ、どうした?」
「な、なんか突然すぎて.....。胸が...。」
締め付けられるほど苦しい。
しかしさらにびっくりすることがおこった。
マットは一度体を離すと、僕の胸をローブ越しに触った。
「ひゃっ」
「ホントだ、すごいドキドキいってる」
「や、離しっ」いう前にスルリとローブの中に手を入れてきた。
「あぁっ」マットのひんやり冷たい手が、シャワーで温まった
僕の胸を冷やす。
「あは。メロの胸あったかい....。」
「や、やめ....。離せ。」
「やだよ〜すごい柔らかくて気持ちいい。メロ、結構胸あったんだな。」
「何言って...!」
「はははっごめん。でもホント思ったより、大人な身体してる。」
そういって首筋にキスをしてきた。ビクッと反応するとそのまま
押し倒された。もうローブは肌蹴て、僕の胸はむき出しになり、足も
マットに開かされ太ももまで丸見えだ。なんていやらしい格好だ。
「ん〜、メロ....」
ごろごろと猫のように擦り寄られ、そのたびのゾクゾクとかゆくなるような
快感が襲った。胸はゆっくり強弱をつけて揉まれたが、それがなんだか
気持ちよくて、そのたびの甘い吐息を洩らした。
「メロォ、したい....」
「え?」
「勃っちゃった。」
「!?」僕の返事を聞く前にローブの紐を解かれ、はらりと身体がむき出しに
なった。下着も干していた為、全裸状態だ。
「や、やだやだ。こんなことしたことないから!怖い!」
ローブを掴んで抵抗すると、
「俺もしたことないよ。でも、メロだから...。」
「...!?」
「いつかセックスを経験するなら、メロがいいって思ってたんだ。」
ちょっとはにかみながら、そう言うマットが妙に可愛くて。
「ん、そ、そりゃぁ僕も.....。」
「ん?」
「初めては、...マットが、..いいな。」
ニヤァと化けの皮が剥がれたように笑うマット。
しまった。と思ったがもう遅かった。
自分のローブも脱いだマットは僕に覆い被さってきた。
30 :
22:2006/12/09(土) 02:30:10 ID:???
すみません誤投下しました・・・・。Orz
>>28.29はスルーしてください。
しかも途中の文章もミスで消してしまった為、
>>27の続きは後日に・・!
お恥ずかしい・・・。
<5>
31 :
日向:2006/12/09(土) 03:37:42 ID:???
流れ無視してすみません。お久しぶりです
前スレで投下のマナー等で問題になっていたので、
今の作品が終わったら投下を自粛したいと思います
それでは結婚生活の続きを投下します
長い上にまだ終わってなくてすまん…orz
***************************************************
崩れてしまったサイコロタワーを作り直し始めてから随分経った頃、ふと外を見る。
とっくに日は沈んでいて、空はすっかり真っ暗だった。
…メロが出て行ってからいったい何時間たったのだろう。
それにあれからレスターの通信も来ない。だが自分から繋ぐ気力も起きなかった。
なので特にする事もないので、黙々とサイコロタワーの建設をしていた。
しかし、気付くとタワーは物凄い塔になっている…我ながら此処までよく作ったと思った。
どうやらメロの事をなるべく考えないようにしていて熱中しすぎたらしい。
…これからどうしようか。明日までメロは帰ってこない。
サイコロタワーも完成したし……何より飽きた。
私は溜め息をつきながら床に寝っころがる。
もうこのまま眠ってしまおうかと思い、目を閉じた。
――その時。鍵の開く音がした。
…メロ?
それ以外に誰も居なかった。
此処の厳重なセキュリティの中に入れるのは鍵を持っているメロしかいない。
でも帰ってくるのは明日のはずだ。……何か有ったのだろうか?
コツコツといつもの靴の音が近づいてきて、モニタールームのドアが開く。
ドアの隙間から顔を出したのはやはりメロだった。
「ただいま。」
「メロ…どうしたんですか?こんなに早く帰ってきて。」
メロはコートも脱がずに寝っころがっている私に近づいてきた。
そしてしゃがみこみ、私の頬にちゅっと恥ずかしい音を立ててキスをする。
唇を離した後に視線が合うと、メロは不敵に笑った。
「ニアに会いたくて帰ってきた。良い嫁さんだろ?」
「…嘘ですね。貴女が仕事を投げ出すはずはないです。」
「随分と酷い言われようだな。」
メロは、ははっといつものように明るい笑い声をたてる。
何故か私にはその笑顔が、無理をしているようにしか見えなかった。
それにいつものような冗談のはずだったのに、自分の言った事があっている気がした。
そうだ。あのメロが、仕事を投げ出す事なんて…無い。
32 :
日向:2006/12/09(土) 03:42:48 ID:???
すると、心に沢山の不安がこみ上げてきた。
…どうしてだろう。
ちゃんと帰ってきたのに、まだ不安でしょうがない。
メロはコートを脱ぎながらさっさとリビングへ戻っていった。
私は目を伏せ、床に耳をつける。
コツコツと規則的にメロの歩く音が聞こえた。
本当に面白くない。
仕事から帰ってきたばかりなんだからもう少しイチャついても良いんじゃないか。
…留守番の代償としては合わない態度だ。
「ニア。」
不意に名前を呼ばれて起き上がる。すると、そこにはメロがいた。
コートを脱いで手袋を外しているいつも通りの格好だ。
足音がしたからそのまま部屋に行った物だと思っていたのに…。
メロは私の後ろにしゃがむと、そのまま私に倒れこむように抱きついてきた。
背中から温もりが伝わってくる。
「疲れた…」
そう言ってメロは抱きついてくる腕に軽く力を入れる。
…その時、ふっと煙草の匂いがした。
メロは、煙草なんか吸わないはずなのに。
****************************************
――さっきから忘れようとしても、マットの事が頭から離れなかった。
ずっと痛んでいた胸が、思い出すと更にチクリと痛む。
実は先程からニアを見る度に苦しくなって、痛んでいる。
…俺は初めて知った。
嘘を吐くのが、こんなに苦しいなんて。
「ニア……」
抱きつくようにして、頼りない薄い胸板に顔を押し付けた。
「ど、どうしたんですか?」
あの後、明日の仕事はマット1人でも出来るので置き手紙をしてきた。
文章の最後にはもう会えない、と書き残して。
…だが大丈夫だろうか。
いくらマットでも全然平気とは思えない。
なんせあのマットが泣いたのだから……
――ああもう!こんなにマットのことを引きずるとは思わなかった!
俺は必死に考えを紛らわそうとした。
マットを思い出す度、ニアの声を聞くたびに胸が痛む。
……そうだ。ニアに、マットの事を言わなければ…。
あいつに何を言われて…何をされたのかを。
俺は嘘を吐き続けられるほど、器用な人間じゃない。
それに本当の事を話したら、この苦しみから解放されるのかもしれない…。
1つ、ゆっくり深呼吸をする。
俺はニアに抱きついたまま、口を開いた。
33 :
日向:2006/12/09(土) 03:50:16 ID:???
メロに抱きつかれて、喜んだのも束の間だった。
…煙草の匂い。
どうかこの移り香が、空間からの物であって欲しい。
メロが唯一自分の前で吸うのを許すのは、あのマットだけなのだから。
するとその時メロが重い口を開いた。
「ニア。…今日、マットに告白された。」
――認めたくなかった。
予測していた中で、1番遭遇したくなかったパターン。
身体は…大丈夫なのだろうか。
しかし早く帰ってきたということは、やはりマットと何か有ったのだろう。
あの男が、何もしない訳が無い。
「それで上だけ脱がされて…でも抵抗して言い返して、止めさせた。」
……それでも私は気に入らない。
私のメロに触れて良いのは、私だけだ。私のメロなのだから。
例え未遂でも、上半身だけでも裸を見るなんて。
今、私の気持ちは嫉妬で支配されている。……ただの下らない束縛欲だ。
だがそんな事も自分で分からない程、冷静さを欠いてもいない。
しかし、それを抑えられるほど、冷静でもなかった。
「そうですか…。それで、メロはどう思ったんですか。」
「どうって……」
だんだん頭に血がのぼる。イライラが止まらなかった。
もう今すぐにでも、マットを殴りに行きたい。
「…嬉しかったんですか?マットに襲われて。」
「お前っ…馬鹿か!人が怖かったのに――?!」
メロがそこまで言いかけた時、私はメロを抱き上げて部屋を移動した。
…私は気持ちと言動がそぐわない。
今は優しくメロを労わらなければならない筈なのに。
本当に、自分は不器用だと思う。
34 :
日向:2006/12/09(土) 04:00:27 ID:???
※サドでおかしいニアが駄目な人はスルー頼む
*******************************************
寝室へ着くと、私は抱えていたメロをベッドの上に投げ出す。
ボスンと跳ねる音がしてメロが着地した。
「いたっ……!」
まだ腰の痛みがひいていないのだろう。
メロの顔が歪んだ。
…私は普通の人と感覚がずれている。
愛しい人の好きな表情が、この歪んだ顔だなんて。
しかしだからこそ私は、この明るいメロの表情を歪めたくなる。
「メロ…償いをして下さい。」
そのまま無理矢理メロの上の服を脱がす。
メロは抵抗するが、男女の力の差の上に腰の怪我等のハンデもあり、逃げるのは不可能だった。
乱暴にジッパーを下ろして脱がし捨て、上半身をさらしのみにする。
「な、何すんだこのスケベ!」
「スケベじゃないです。変態です。」
適当に受け答えしながら、裂いたシーツでメロの手足を縛りつけ自由を奪う。
これなら逃げれないし抵抗も出来ないだろう。
あのマットは途中で止めてくれただろうが、私はそんなに生易しくも無い。
引き出しから取り出したナイフをそっとメロの腹部から上。つまりさらしに向けて沿わせた。
キラリと鈍く光る刀身。冷たい感触。
メロの恐怖で歪む顔、涙ぐむ目……そうだ、この顔が堪らない。
さぞかし恐ろしい思いを受けているだろう。
「さっきまでの威勢はどうしたんですか。」
最初は下のほうからゆっくりさらしを切っていった。だんだん胸へ近づけてゆく。
そして膨らみへ差し掛かった頃で、思いっきり上まで勢いよくナイフを引き上げた。
ザクッと切れる音がして、はらはらと切れたさらしが解けていった。
そのまま傷をつけないようにナイフでメロの腹をなぞる。
背筋へゾクゾクとした快感が走る。私はメロに向かって、ニヤリと笑った。
「メロ、気分はどうですか?」
――罪は、重い。
メロは、この上ない恐怖を感じていた。
*****************************************
此処までです。続きは後日
あと
>>32と
>>33の間に本当はライン(*****)が入ります
>>17 その言い方だと今投下してくれている人に対して失礼だろ
また後半にでも話し合えよ。せっかく投下してくれてるんだから。
神達、投下ドゾー
>>35 自分が叩かれたと思ってスネてんだろ。2で叩かれる事くらい誰にでもあるのに
ニアメロ続きキターww
>22氏
29の一行目に驚いたww
ゆっくりがんがってくれ
>日向氏
Sニアキタ━━━━━(゜∀゜)━━━━━!!!!
でも自粛は残念だな…気が向いたらまた投下しに来てくれ
神の投下しづらくなるような書き込みはやめなよ。
空気悪くなるだけ。
神達続き楽しみにしてます!
遅くなったけど・・・・・・トリアーエズ。。神GJ!
>スケベじゃないです。変態です。
ちょwGJ!
続きも待ってます(*´Д`)ハァハァ
いつもハァハァさせてもらってます
42 :
22:2006/12/10(日) 00:09:05 ID:???
先日は失礼しました。一応流れになるよう、
>>27の続きを投下します。
ループになってしまいますが。ホント申し訳ない。
<5>
「メロ、お金はどれくらい残ってる?」
「ん?そうだな....」
二人お金を出し合うと結構な金額があった。
「これなら、平気だな。」
そういうとマットに連れられ、駅を出ることになった。
たどり着いたのはなんとラブホテル。
「え....ここって.....。」
「ビジネスホテル代わりに使う人もいるし、シャワーもあるからさ。」
確かにビショビショになった体でいては体調を崩すし、何より遠出の
おかげでくたびれていた。躊躇しながらもここで朝まで過ごす事にした。
中に入るとブルーを基調にしたシンプルな部屋が広がる。
思ったほどムード満点という感じではない。
しかしマットと僕はここで朝まで.....。
ドキドキと鼓動が早まり、ひとり佇んでいた。
「メロ、先にシャワー浴びな?服も乾かさないといけないし。」
そういうとバスローブを手渡した。マットは平気なんだろうか?
「あ、あぁ。じゃあ、お先に。」
変に意識して顔を見れないまま、僕はシャワーを浴びることにした。
濡れた服はハンガーに掛け、十分シャワーで温まって出てくると、
マットもローブに着替えてベットに寝転びテレビを観ていた。
あぁ、テレビも普通に観れるのか、と僕もベットに座る。
そして驚愕した。音はかなり小さくなっていたが、こいつは
AVを観ていたのだった。今まさしく挿入された女がアンアン言っている。
「わぁ!!お前何観てんだよ!」
「え、だってせっかくだし.....」
「何がせっかくだしだ。かえろ!」
「そんなー俺も一応年頃の男の子なんだからさ〜」
そんなこんなでリモコンの奪い合いになった。
僕が無理やり引き剥がすと、間違えてボリュームボタンを押してしまった。
部屋中に大音量で響く喘ぎ声。パニックで消そうとしたが、チャンネルが
かわり、今度は大男に女が服を脱がされているシーンが映った。
「うわあぁ!」僕はもう真っ赤になってチャンネルをようやく消した。
「メロ、もしかしてAV観るの初めて?」
「...!? わ、悪いか!?こんなの僕は興味ない!!」
リモコンをボスッと投げつけ、ベットから出ようとすると、
腕を引っ張られ、耳元で囁かれた。
「嘘ばっかり。ね、せっかくだし、......俺としてみる?」
そういうとマットのひんやりとした手が僕を引き寄せ、
いきなりキスをしてきた。
「う..!?」突然の事で頭が真っ白になる。
マットは少し体をずらし、さらに深く、唇を重ねてきた。
手とは対象に、とてもあたたかい唇。気持ちいい......。
そう思うとなんだか心地よくなっていった。
異性としていままで意識してこなかったのに。
いつの間にこいつはこんなに男らしくなったのか。
僕はいままで女であるということがとてもいやだった。
女のくせに、生意気。女のくせに、でしゃばるな。
クラスのやつにそう言われてケンカになることもよくあった。
だから極力ガサツに、男っぽく過ごして来て。
マットはそんな僕を受け入れて仲良くしてくれた。
そんな奴と今していることはなんだ。恋人同士のような。
これから......僕とマットはどうなるんだろう。
セックスを.....するのか?
43 :
22:2006/12/10(日) 00:10:08 ID:???
<6>
さっきのAV女優みたいに・・・?
密着していた唇をマットがゆっくりと離した。
「嫌がらないね。メロ。」
「ぁ・・・。いやその。」
「嬉しい。メロとキス出来て。」
「え?」
「いつか、こんなこと、出来たらいいなって思ってたから。」
「.....。マットは...僕の、事、その....」
「好きだよ」
僕が言う前にマットが優しく言った。
こんなにマットの顔が近い。やっぱり近くで見れば見るほど、
カッコイイ.....そう思ってしまう。ギュッと抱きしめられ、
頭の中が真っ白になった。マットは僕の事.....。
ドクンと胸がなる。これ以上鼓動が激しくなったら、
死んでしまうんではないかと思う。
「メロ、どうした?」
「な、なんか突然すぎて.....。胸が...。」
締め付けられるほど苦しい。
しかしさらにびっくりすることがおこった。
マットは一度体を離すと、僕の胸をローブ越しに触った。
「ひゃっ」
「ホントだ、すごいドキドキいってる」
「や、離しっ」いう前にスルリとローブの中に手を入れてきた。
「あぁっ」マットのひんやり冷たい手が、シャワーで温まった
僕の胸を冷やす。
「あは。メロの胸あったかい....。」
「や、やめ....。離せ。」
「やだよ〜すごい柔らかくて気持ちいい。メロ、結構胸あったんだな。」
「何言って...!」
「はははっごめん。でもホント思ったより、大人な身体してる。」
そういって首筋にキスをしてきた。ビクッと反応するとそのまま
押し倒された。もうローブは肌蹴て、僕の胸はむき出しになり、足も
マットに開かされ太ももまで丸見えだ。なんていやらしい格好だ。
「ん〜、メロ....」
ごろごろと猫のように擦り寄られ、そのたびのゾクゾクとかゆくなるような
快感が襲った。胸はゆっくり強弱をつけて揉まれたが、それがなんだか
気持ちよくて、そのたびの甘い吐息を洩らした。
「メロォ、したい....」
「え?」
「勃っちゃった。」
「!?」僕の返事を聞く前にローブの紐を解かれ、はらりと身体がむき出しに
なった。下着も干していた為、全裸状態だ。
「や、やだやだ。こんなことしたことないから!怖い!」
ローブを掴んで抵抗すると、
「俺もしたことないよ。でも、メロだから...。」
「...!?」
「いつかセックスを経験するなら、メロがいいって思ってたんだ。」
ちょっとはにかみながら、そう言うマットが妙に可愛くて。
「ん、そ、そりゃぁ僕も.....。」
「ん?」
「初めては、...マットが、..いいな。」
ニヤァと化けの皮が剥がれたように笑うマット。
しまった。と思ったがもう遅かった。
自分のローブも脱いだマットは僕に覆い被さってきた。
44 :
22:2006/12/10(日) 00:11:01 ID:???
<7>
お互い裸になったことで直に伝わる体温。
さっきも思ったが、マットは猫みたいだ。
ペロペロと唇を、首筋を、舐められて小さく喘ぐと
嬉しそうに笑う。同い年なのになんだか年下のような感覚。
こいつにこんな一面があるとは、今までなら気付かなかっただろう。
胸に顔をうずめられ、思わず
「やぁっ」
と恥ずかしい声を出してしまった。
「可愛い声出るじゃん」
不適に笑うマット。マットも僕の新しい面を発見したんだろう。
初めて他人に胸を舐められる。くすぐったい。でも、気持ちいい。
マットの触れるすべてが、僕の性感帯のようだ。
なんだか腿の間がムズムズする。それに気付いたようにマットの
手が肢へと下りた。
太腿をすりすりといやらしく触られる。
「ンッ...ンン」
「メロ、触れるよ...。」
自分ですら触ったことのない未知の箇所に、ゆっくりとマットの指がふれた。
触られて気付いたが、僕の股間はかなり濡れているようだった。
指がにゅるにゅると入り口付近を撫で回す。
「うっ..あぁんっ」感じたことのない、快感。
身を捩らせて逃げようとすると、しっかりと上半身を抱えられてしまった。
「すごい...濡れてるよ。気持ちいい?」
「っ...ぅうん...わ、わかんないっ」
「嘘ばっか。」
言うと同時に蜜が出てくる入り口に指が入った。
「あぁっ....!」
さっきの快感とは違い、鈍い痛みが身体を包んだ。
「メロ、痛かったら手を握って。もう少し慣らすから、力抜いてリラックスして」
そう言われて、繋がれた手をギュッと掴んで、ひたすら耐えた。
指がゆっくり、ゆっくりと中へ入っていった。
時々大丈夫?とか痛くない?休憩する?と気遣ってくれた。
そのマットの優しさが嬉しくて、この痛みさえもなんだか快感だった。
指にも慣れ、ゆっくりと動かされると、段々とそれが気持ちよく、
とろりと愛液が溢れて止まらなかった。
そして指を抜くとマットは僕の膝を割り、ピタリとマットの性器をあてた。
「なるべくゆっくりやるけど、俺もはじめてだからさ....。」
マットのモノはかなり大きくなっているようで、マットの顔からもあまり
余裕がないようだ。
でも....マットにも、気持ちよくなってほしい。
マットの初めても、良いものになってほしい。
「うん...。」
そう答えるとキスをしながらお互いギュッと抱きしめあった。
僕の中がかなり濡れていたせいか、グチャッといやらしい音とともに
スムーズに入ってきた。しかしかなりの質感に思わず身体が逃げてしまう。
「あああぁぁ!い、痛い!マット待って!!」
「っっごめ、すごい、滑って...」
「はぁぁうう.....っ。」
ズブリ、と一気に中まで入ってきた。もう痛さで体中が収縮してしまった。
45 :
22:2006/12/10(日) 00:12:43 ID:???
<8>
ピクリとも動けない。
「はぁっはぁっ..メロ、大丈夫...?」
僕は小さく首を横に振った。
「い、痛いよな、ごめんな....。」
そう言われて、僕はごくりと唾を飲み込むと、意を決した。
マットだって余裕はないんだ。
「ぃ いいよ、動いても。」
「え、でも...。」「僕、マットと、一つに...なれてうれしい...からっ」
そういうと力をゆっくりと抜いた、
「メロ...大好き...。」
そういうとマットはゆっくりと動き出した。
「あっあっっふ、んん…..ッ!」
ひたすた痛みに耐えいると顔になにか落ちてきた。水....?いや、汗。
快感に酔いしれるマットの顔。目を瞑って
「っ....はぁ....はぁ...っ」
と小さく喘ぐ。その姿が妙に可愛くて。嬉しくて。
いつのまにか痛みは遠のき、マットが絶頂を迎える頃にはすべてが
快感になっていた。
「あぁっイクっ.....!!」
そういうと僕の身体を強く抱きしめ、絶頂に達した。
熱いものが体内に注ぎ込まれる。
「はぁっはぁっ....」
ずるりと力が抜けて、マットが寝転んだ。
男がこんな表情するなんて。不思議だ....。
46 :
22:2006/12/10(日) 00:13:24 ID:???
<9>
ジーっとマットの顔を見ていると、
「ん?」とこちらに気付いた。
「いや....。なんか、すごいなと思って。」
「え、何が?」
「セックスってこういうものなんだな。」
「ハハッ。なに突然。痛かったでしょ?ごめんな...。」
「なんで謝るんだ。確かに痛かったけど..。」
「俺が貰っちゃってよかったのかな......。」
「え?」
「メロの処女....。」
「アホ。さっきも言っただろ。初めてはマットがいいって。」
「でも、俺も・・初めてだったし.....。途中興奮しすぎてメロの体
いたわれなかった.......。」
そういって僕の背中にうずくまり、抱きついてきた。
どうしてこいつは僕の母性本能をくすぐるのがうまいんだろうか。
「そう思うんなら、今度はそうしてくれればいい。」
「へ?」
「僕の処女を奪ったんだ。それくらいの事は当然だろ?
何回でも、何十回でもして、お互い気持ち良くなればいいよ。」
お互い見つめあうと、軽くチュッと音を立ててキスをした。
「あぁ、ともかく明日は地獄だな。」
僕がいうと、マットはすっかり忘れていたらしく、二人声をあげて笑った。
END
(;´Д`)ハァハァ(;´Д`)ハァハァ(;´Д`)ハァハァ
(;´Д`)ハァハァ(;´Д`)ハァハァ超GJ!!!
神乙!
メロたん処女喪失乙!
余計なことかもしれないけど
...はiMONAで見ると省略されるかもわからん
使うなら三点リーダ…がおすすめ
老爺心すまん
神乙です!
もうメロの誕生日まであと2日か…
17歳のメロたん(*´Д`)ハァハァ
神乙です!
問題になったのはごく一部のレス群だけだから
今までの職人さんたちも気になるようなら名前変えて
これからもこっそり投下してくれると嬉しいです
乙です!ハァハァして見てました。
(*´Д`)この顔文字がないとただの変態みたいに思われるな
じゅ・・・十七歳のメロたんだと…
実にけしからん!!検証の為もっとエロSSを提供するのじゃ!!!
今頃歯をくいしばって体売っているに違いない
ボスにレイプされるのつくってくれたら神
レイプものは萌えるな
両想いの上での激しいプレイも良い
ちょw12時過ぎたwwぴったりに書き込もうとしてたのにw
誕生日おめでとうメロたん(*´Д`)ハァハァ
わざわざ今日のためにチョコを買い込んできた俺って病んでるのか?
59 :
名無しさん@ピンキー:2006/12/13(水) 00:09:02 ID:d+hx8p+/
メロお誕生日おめでとう!
チョコレートケーキは予約済みさ。直径12センチ1人で食うのキツいけど愛の為。
メロおめでとー
チョコあげww つ■
メロおめ〜!
いろんなチョコ買ってきたよ
メロの17歳の誕生日は
きっとマフィアの皆様にいっぱいチョコを買ってもらったに違いない
メロたんがマフィア入りしたのは2007年4月以降だから
今はまだ下積み中だ
ソースはサユ誘拐が2009年10月(13巻参照)、その時点で
ボスが「メロが来てからこの一年半〜」と言っているから
神…。
すぎちまったけど一言・・・。
メロおめ
>>63 マジか
ここに来て新情報得るとはwありがとう!
メロたんは06年は体売ってたのかな…
…ちょっとアメリカ行って来るわ
神待ち保守
未完成作品の続編楽しみにしています
メロたんがでてればなんでも萌える
一番人気があるカプはニアメロなんだろうか?
どのシチュが一番萌える?
ss作りの参考までに。
ニアメロ萌える
>>69 鬼畜というか、激しくて愛のあるのが萌え
マトメロの鬼畜版も読みたい
ジェバメロとか異色カプも読んでみたい
結論としては、メロたんが出てれば何でも萌える
総一郎メロがみたい!!幸子さんごめんね
マトメロ鬼畜萌える!!
マトメロ!萌える
マトメロで鬼畜
ニアメロで純愛
難しい?
マトメロ!純愛でも鬼畜でも
総一郎メロキタ!実は好きだ。
マトメロ派多いんだな。
ここで幸子メロですよ皆さん
ここはワイミーズハウス。いわゆる養護施設。
実際は普通の養護施設とはまったく別物。しかし表向きはそう装っていた。
ここでは年少者は大部屋で、年長者には個室が与えられていた。
14歳のメロは後者で、狭いながらも個室で寝起きしていた。
今日もいつもと変わらない、朝が来て、昼を過ごして、夜になった。
シンプルなコットンのワンピース。これがここの施設から与えられた寝巻きだ。
飾り気はないが肌触りがとてもいい。
メロは女の子扱いされるのがいやで男の子の格好ばかりしていた。
しかし、個室で寝るのに誰に見られることがあるだろう。
だから、わざわざ文句も言わずこの寝巻きを愛用していた。
さて、今日も一日何事もなく過ごせた。
お祈りを捧げて、メロは布団にもぐりこんだ。
暖かな寝具に包まれて、メロはあっという間に深い眠りに落ちていった。
メロは目を開いた。真っ暗だった。まだ夜らしい。
確かにたくさん寝た気はしなかった。
なぜ、目が覚めたんだろう・・・?
「・・・・・・!」
メロは驚いた。叫ぼうとするが、手で口を塞がれる。
慣れ始めた目に映ったのは同学年のマットだった。
マットはベッドのすぐ脇に座り込みメロの顔を覗き込んでいた。
「大声出さないで!」マットは小声で言った。
口を塞がれるのは苦しいし、相手が強盗とかじゃないと分かったのでうんうんと首を縦に振った。
「まったく、何しに来た?ばれたら罰掃除だぞ。」
上半身を起こし、メロも小声で言った。
マットはニヤリと笑い言った。
「夜這い。」
「ふーん、よばいか・・・よば!?」メロは自分の語彙にない単語だったため、反応が遅れた。
その隙にマットはベッドに上り、掛け布団をはぐりメロにまたがり手首を押さえつけた。
起こしていた上半身もその勢いでメロの頭はまた枕に納まった。
「な、なにやってんだ!」メロは思わず大声で言った。
「いいの?そんな大きな声出して。誰か入ってくるかもよー。」
それは困る。絶対に困る。こんなところを誰かに見られたら。
ただでさえ女の子扱いされるのはまっぴらなのに、こんなことが噂になったら。
83 :
82:2006/12/17(日) 00:15:52 ID:???
すまん、投下前に言うべきでした
マトメロ 微妙に鬼畜です
苦手な方はスルーお願いします
「どうするつもりだよ・・・」メロは弱気になって小さな声で言った。
「さあね?俺の気分次第かな。メロはどうして欲しいの?」マットはメロの顔を見ながら言った。
「さっさと出てけ!大体なんで俺なんだ!モテるんだからお前のこと好きな女の子のところに行けばいいだろう!」
メロはこれからどういうことになるか全く予想できず不安になりながらもマットに言った。
「やだ。俺メロがいい。」マットは答えた。
どういうつもりだろう。マットがメロのことを好きだとは思えなかった。
男として振舞っているメロをマットも男として接してきたから。結局マットがどういうつもりか分からない。
投げやりになって皮肉げな表情でメロは言った。
「僕のこと好きなわけ?」
「そうだよ。」マットは答えた。
「はぁ!?嘘だろ!」聞いたのはメロのほうだったが信じられなかった。
「嘘じゃない。メロが全く気づかないのが悪いんだ。だから、今からどうなってもメロのせいだから。」
マットはそう言うなり、メロにキスした。
メロは混乱した。どうやら、マットはメロのことが好きで、それにメロはずっと気づかなかったらしい。
そして、メロのファーストキスはたった今マットに奪われたのだった。
呆然となったメロだったが、呆然とし続けるわけには行かなかった。
マットがメロのワンピースをたくし上げたのだ。
「マット・・・何する!」メロは小声でそう言った。
簡素なつくりのワンピースは腰のところで止まらず、わきの下まで簡単にめくれあがった。
寝るときなので、パンツははいているがブラはつけていなかった。
胸がマットに晒される。
マットはメロの胸を揉み始めた。
「気づかないメロが悪い。俺の気がすむまで付き合ってもらうからな。」マットは言った。
気が済むまで・・・どうしたらマットの気が済むのだろうか?
暴れても、薄い壁を通して隣の部屋に聞こえてしまう。
マットを押し返す力もない。もう、されるがままになるしかないようだった。
胸を揉む手は休まず、何度もマットはキスをしてくる。
何度目かのキスでは口の隙間を割って舌まで入ってくる。
怖かった、これからどうなるのか。しかし、頭の奥が痺れて変な気持ちになったりもした。
される側なのになぜか息が上がった。
そんなメロを見てマットは言った。
「まんざらじゃないんだろ?感じてるくせに。」
「そ、そんなんじゃない・・・」メロは言ったが最初の時ほど声に力はなかった。
マットはメロのパンツに手を添えた。
「やっ!さわるな!」メロは言ったがマットがこの期に及んで聞くはずもない。
「こんなに、濡れて・・・実はメロもして欲しかったんだろ?」
パンツの上から割れ目をなぞりながらマットは言った。
メロは真っ赤になっていった。
「ちがう・・・」
その声も無視してマットはメロのパンツに手をかけた。
「や、やめて」涙を浮かべてメロは懇願したが、パンツは脱がされた。
濡れているそこにマットが触れた。
「あ、んん・・・」思わずメロは声をもらす。
うつろになっていくメロの表情を見ながらマットは人差し指を差し入れた。
「やぁ、ん、痛い・・・」メロはマットにしがみついてきた。
完全に相手にされていなかった思い人が自分にすがりつく様子にマットはさらに興奮した。
指をゆっくりと動かす。その動きにあわせてメロは小さな喘ぎ声をもらす。
マットも初めてだったがメロも初めてだ。にもかかわらず感じているらしい。
「あ、マット、もう無理・・・」メロはマットに涙を浮かべて訴えた。
それが、これ以上進めるのが無理ではなくこれ以上待つのが無理と言うことは明らかだった。
しかし、マットはあえていじめてみたくなった。
「そっか、無理か。悪かった。もうやめようか?」
実はマットももう少しも待てないくらいの状態だったがそう言ってみた。
メロはふるふると首を振った。
マットはそれに大いに満足したが、さらにいじわるをした。
「何?どうして欲しいの?はっきり言ってよ。」
メロは真っ赤になりながら言った。
「やめないで・・・やってよ」
「ふーん、メロがしてほしいなら仕方ないなぁ」ニヤリと笑いながらマットは言った。
何でこんなことになったのだろう。やめて欲しくてたまらなかったのに。
「やって」なんて頼むのなんて屈辱でしかないはずなのに。
現にやめられたらこんなに辛いなんて。もっとマットに触って欲しい・・・それから・・・
ベッドに寝かされているメロは限界だった。
けれどもマットは寝巻きを全く脱いでいないのでマットが脱ぐ間待たなければならなかった。
全裸になったマットが覆いかぶさり、待ち望んだそれがメロに突き刺さった。
「ん、ああん、痛い、大きい・・・」ゆっくりとメロへ沈んで行き、完全に収まった。
マットは少しずつ動き始める。その度に卑猥な音が響いた。
動くたび痛みがメロに響く。それでも、しばらくしていると慣れてきて快感に変わってきた。
「メロ、出すよ」マットは余裕のない声で言った。
メロが返事をする間もなく、熱いなにかが入ってきた。
そこで、メロは意識を失った。
朝、目を覚ましたメロは思わず飛び起きた。
しかし、寝巻きはちゃんと着てるしシーツも綺麗だった。
夢でも見たのか?と思ったが腰の痛みがあった。
どうやら、マットが全て片付けて帰ったらしい。
とにかく、誰にもばれなくてよかった。
朝食でマットと顔を合わせたが、マットは何もなかったかのように平然としていた。
相手がそうだとメロも普通に出来たので普通にしていた。
その夜。
マットは深夜に目を覚ました。
ベッドサイドに居たのはメロ。
「メ、メロ!?ご、ごめん、この間は悪かったよ・・・でもさ・・・」
マットはしどろもどろになりながら言った。
「別にー。」メロは笑顔で答えた。
「え!?許してくれるの!?というか、何しに来たの?」
メロの性格だ復讐されるのか?と思いながらマットはあわてながら言った。
「夜這い。」
メロは笑顔で答え、ベッドにあがりマットを押し倒した。
END
夜這いだというのに
何かかわゆいとか思ってしまったマトメロ……!
神ゴチになりましたーーー!!
今まさにマトメロ鬼畜萌えの話をしていた所で
この投下…
>>82氏…もしや…神…?
89 :
今北用まとめ:2006/12/17(日) 01:43:44 ID:???
新スレも初っ端から良作ぞろいで(;´Д`)ハァハァしております
純愛ニアメロいいですね。ニアメロ多いですけど殆ど鬼畜系ですものねw
鬼畜万歳ですけどww個人的にはキラメロも…
『チョコレートダイアリー』22氏 マトメロ
>>22-27 >>42-46 完
『』 日向氏 ニアメロ
前スレからの続き
>>31-34 『』 82氏 マトメロ
>>82-86 完
すみません…過去ログ保管し忘れて日向氏の題名が…分からなく…
"Marriage"か"married"でしたっけ…?
保管してない自分のアホ!!!!!
次回のまとめまでに探してきます…!
俺の記憶によれば多分マリアージュ
>>89 いつも乙です!過去ログはまとめサイトにありますよ
神待ちついでにチラ裏
アイアちゃんがロリメロに見える
もう末期です。
アイアたん可愛いけど、メロの持つ目つきの悪さとか暗さ成分が足りん
メロたんはメロたんで最高
八じゃないほうだよな?
ここのところこのスレでもマトメロ人気と思っていたが・・・
マトメロスレが立ってる
時代はマトメロなのか・・・?
意外にマイナーじゃないみたいだね。びっくりした・・・
因みにメロニア好きの友人が立てますた
マトメロ読みたい
神よ
マイナーどころか
マトメロのが人気なような………
ニアメロもLメロも萌えるんだがな
なんでかな
ここはそういう論争をするスレじゃないと思う
主張があるなら作品投下で。
>>104 頑張って書いてみたけど3行で挫折したw
神ってすげー
じゃあ3行うp(^ω^)
流れ的にマトメロな雰囲気ですが数日後ボスメロ投下良いですか。
下さい!!ボスメロ大好き。
メロたんもうすぐクリスマスだよ('A`)
チョコケーキ用意して待ってるからね
マトメロもボスメロもニアメロも
メロがでてれば何でも萌える
鬼畜マトメロ萌えるな
少女メロにアイアの服着せたい
鬼畜マットに羞恥強姦希望。
>>116 2ch検索で マット メロ で検索してみろ
ただでさえ特殊なスレなのに乱立させんなよ
乱立なのか?あれは♂メロだよな多分
なんだホモスレかよ
ここで話題にするのはスレ違いだな
………まあ他スレの話はともかく
聞いてくるなよとは思う
メロたんの為にチョコケーキ用意したよ…
ろうそくの代わりにタバコ刺したよ…
飾りに指人形並べたよ…
Mのチョコレートろうそくの代わりに立てたよ
待てwどんなケーキだwwww
想像するだけでメロにぴったりだな・・・ ォゥ
メロ特性ケーキひどいなwww
それはそうと最近絵師様がいないな…
誰か書いてくれ…
サンタコスのメロたんが↑のケーキ食べてるところ(;´Д`)ハァハァ
>>128 サンタメロは萌えるが しかし、そのケーキを食べることはどうかと思wwww
ニアメロ!
俺もニアメロ
そして俺は恥らうメロたんの脚をそっとこじ開け保守をする
>>132 受け入れ態勢OKってやつだな!!
興奮する(;´Д`)ハァハァ
GJ!
135 :
134:2006/12/27(水) 17:37:25 ID:???
興奮のあまり間違った・・・スマン
さっきの
>>133だった・・・
>>133 超GJ!!!!
ぷにぷに感が(;´Д`)ハァハァ
早く江口が見たいよメロたんヽ(`Д´)ノ
誰かぁ〜エロを投下してくださぁい!!!!!
| lllノlノl从)
川j ゚∀゚メリ < ちょっとだけよ
(つ/ )
⊂、 (.ノO
きっと神たちは年末年始で忙しいのさ・・・
年明けにはお年玉として大量のエロが投下されることを祈って
大晦日も待ってる('A`)
来年もエロメロでありますように
保守
神ーーーー
どこにいるんだあああああ
誰も知らない遠いところ
神の都合も考えなきゃ
神が来ない時は自家発電するしかないのさ
146 :
名無しさん@ピンキー:2006/12/31(日) 20:09:05 ID:bRHOIx/p
g
か、可愛い…GJ!!
>>145 あ、あなたはもしやっっ!?
グッジョブです。
あけ女の子メロたんおめ
150 :
【大吉】 :2007/01/01(月) 00:44:57 ID:???
今年も神が来るまでずっと保守するぜええ!!
あけおめ!
マトメロを書くのを今年の抱負にする
なんだか楽しそうだ。
マトメロで投稿したいが エチー場面が下手でできあがらない
自分はニアメロで投稿したいが
エロが書けない…
エロってさ書いてる内に恥ずかしくなってこねえ?
人の書いたのは興奮するが自分が書いたのだと恥ずかしい
ましてやここにうpるなんて公開オナニーより恥ずかしいぜww
神に超尊敬するわ。マジで。
うん。エロ書くのって身悶えするくらい恥ずかしい
発表会みたいなもんだからw
他のエロスレにエロSS投下したことがあるけど、恥ずかしくて書いた後はいつも鬱になった。
途中でやめる人の気持ちはよくわかる。でも、せっせと書いて投下した。
そして最近気が付いた
目尻の小じわが急激に増えていることに…!
読んでるだけの時はこんなにならせなかった
「目尻に皺の多い人は浮気癖のある人なんだってー?」と同僚に言われた…
(つまりエロ小じわ……すごいショック…
それを考えると神、ほんとにありがとう
ふー…
何故職人さんが投下しにくい空気にするのか
つスルースキル
メロたんの姫はじめマダー?
マトメロ希望だが・・・
いや、メロであれば何でも萌える・・・
ああ・・・神よ・・・
自分はLメロ希望してみる
じゃあ俺はラットメロとか…
SPKもメロメロにしてスパイにするメロたん
メロたんなら何でもこ─い
メロメロ
キラメロって、あまりないのかなぁ?
そういえば、前スレの粧裕メロ神さんはどうしたのだろうか?
新年初メロは…まだかいな?
神、我々にお年玉を下さい。
気になるんだが、ジェバメロってないよな
接点が難しいな
総一郎メロもないよな…?
ラットメロもないな・・・
ラットメロ初めて聞いた…なんか新鮮だな
メロたんと初めて接触したイル・ラット
結構 想像のしがいがあるな
ごめん、
>>161にラトメロ話出てました…ちゃんと嫁自分…
>>170 総一郎がノートにメロの名前を書かなかった優しさにキュン?
関係ないけどふと思った。8巻21頁1コマめのジェバンニ面白い・・・。
ここに来る方ってデスノ絵師の方が多いようですね。
絵の投下キボン!
>>174 メロたんが美しいロマンスグレー(13巻企画より)に恋するとかでもいい
女の子メロに会いたい
メロに似てるがメロじゃない・・・
>>177 デスノのイラストサイトを持ってると思われる方
がちらほら。
個人特定するような書き込みはやめないか
ここはそういうスレじゃない
しかしこのスレ落ちたものだな。
いっぱい萌えを提供してくれた
神々はみな自粛か…。
間違いなく最近沸いてる厨のせいだな
いい加減浮いてるって気づけよ
おいおい 馴れ合いはしない約束だろ
※アニメのメロたんは女の子仕様になります
>>186 マジか!!メロたんは、アニメに出てくれるのか!!動くのか
マジか!
アニメスタッフ神!!
全力で釣られるぞ!
早くアニメロ見てええ
2chが閉鎖されてもメロたんは女の子だと思い続ける事をここに誓います
って思ったけどここはドメイン違うから閉鎖されないよなwwハハww
>>189 うん 知ってる
だがそっちはガイシュツだから敢えてレオタードの方を出した
・・・まぁ お気に召さなかったようだが
早いけどバレンタインデーはメロの日ってことで
L×メロのSS投下します
嫌いな方はスルーして下さい。
長いので何日かに分けて投下したいと思います。
ワイミーズハウスは単なる養護施設ではない
優秀な子ども達が集められその才能を競っている
そしてそこは、Lの後継者を育てるための施設と言っても良いだろう
そのワイミーズハウスで、メロは何時までたっても2番だった
それでも皆は褒めてくれる
2番だって十分すごい、次は1番になれるよ、と・・・
それはきっと本心だろう でもメロにはわかっている
自分が女だから、だから皆は“十分”だと言うのだろう
“ニア”を越える事が出来ない
だったら“あの人”には何時追いつける?
募る想いは、メロの焦燥感を高ぶらせていくだけだった
「L、お久しぶりです」
ニアはLにそう言うと、軽く会釈をした
その光景をメロは遠くから見つめていた
ニアはメロに冷たいわけではない どちらかというとメロの方がニアを遠ざけている
そんな事もあり二人は決して仲が良い訳ではなかった
・・・メロにはニアの行動が全て目障りで仕方が無かった
一番であり、そしてあのLに認められている
Lは表立ってそんな事は言わない だがメロにはわかっている
Lは自信の後継者をニアと決めている事を
その日、珍しくLはワイミーズハウスを訪れた
ロジャーと何か話があるとかないとか、そんな事はメロが深く考えなくても良いだろう
理由はなんでもいい
メロはLの姿を見れただけでも嬉しくて仕方が無かった
だけど、ニアがLと挨拶を交わす姿を見たら何だか急に恥ずかしくなってしまった
いつまでも2番でいる自分の姿を見せたくなかった
・・・悔しい
メロはニアに嫉妬していた
もちろん、ニアを越えられない事だって悔しい
だけど本当は
メロよりLに一歩近いニアが羨ましかった
そしてどんなに努力しても報われない自分自身が何よりも嫌で仕方なかった
メロは二人の姿を尻目に部屋へ戻った
ベッドに腰掛け、何をするでもなくただぼんやりと窓の外を眺めていた
思いを寄せるあの人の姿が脳裏に浮かぶ
「L・・・」切なく呟くと、メロの耳に聞きなれた声が飛び込んできた
「はい、なんでしょう?」
「わっ!!」
「メロ、お久しぶりです 元気でしたか?」
慌てて声の主を見ると、そこには黒の瞳と髪を持つ青年が立っていた
Lだ
「え、L・・・!」
「すみません、一応ノックはしたんですが返事が無かったもので
鍵がかけてなかったので勝手に入らせて貰いました」
「・・・L、一応ここ、女の部屋なんだけど・・」
「知ってます 着替え中でなかったのは何よりも残念です」
「・・・ははっ・・」
さっきまで曇り顔だったメロの顔がLの言葉で少しだけ晴れた
「久しぶり、L」
「私にあいさつしてくれなかったのはメロ一人だけですよ 私、傷つきました」
そう言うとLはわざと怒った顔を見せた
「・・・」
メロはさっきまで胸に溜めていた感情を少し思い出した
「だって・・・」
いつもと様子が違うメロにLは問い掛けた
「どうかしました? またマットと一緒に悪戯してロジャーに叱られましたか?」
「・・もう子どもじゃないよ、僕は」
「ふむ・・・メロも難しい年頃の女の子、という訳ですか」
その言葉がメロの胸にちくっと刺さった
「女じゃなければ良かった・・・」
「え?」
「だったらこんな想いしなくて済むのに・・・」
苦しかった
大好きなLが目の前にいるのに、せっかくLが僕に会いに来てくれたのに
「L、僕とニア、やっぱり後継者は1番のあいつの方??」
Lを困らせたくないのに口が勝手に言葉を放つ
違う、こんなことを聞きたいわけじゃない 本当に聞きたい事は・・・
「う・・・ん、確かに成績は今のところニアがトップですね でもメロだって頑張ってる
じゃないですか いつか立場は逆転するかもしれません だから、今のところ何とも言えませんね」
無難な答えだ
「嘘だ、そんなの・・・」
メロは拗ねた子どもの様に唇を尖らせそっぽを向いた
窓の外からはメロよりも幼いワイミーズハウスの子ども達の無邪気な声が聞こえる
どんな遊びをしてるんだろう?
メロだって無邪気に遊んでられた時があった
でも、今はそれどころではない 遊んでなんかいられない
「僕に足りないものって何?努力はしてるつもり・・だけど」
それ以上言いたくない 素質や才能だ、と自分で言ってしまたらもうどうしようもない
「メロに足りないもの、教えてあげましょうか??」
メロはLを見上げた その顔は不安で怯えていた
Lにこそ言われたくない Lにそう言われたら僕はきっともう・・
「それは、素直さです」
それはメロが思っていた答えと違っていた
「え・・・?」
「いいじゃないですか、2番・・ 2番は1番になれる可能性がある
だからずっと目標を持っていられます 1番になるんだ、と」
「でも、僕はずっと2番だ こんなんじゃいつまでたっても・・」
「メロは1番に固執しすぎているんです
誰だって1番になりたい でもなれない者は沢山いる
今、あなたがその1番に、一番近い位置にいるんですよ?
もっと素直にいまの立場を誇りに思うべきです あなたは私から見ても十分素質はあるの
ですから」
「でも・・・」
「それに、1番でなくたって、今のあなたはとても魅力的ですし」
Lは少し前かがみになりメロの金色の髪に触れた
「髪、伸びましたね 背も・・ いや、それだけじゃない」
「L・・・?」
「ニア、はないと思いますが・・・もしやマットから何かされてませんか??」
「??・・別に何も・・あ、でも最近やたらと体に触ってくるかも・・・」
メロはLが言った意味がわからず正直に答えた
「それはただ事ではありませんね マットには後で罰を受けてもらいましょう」
「何言ってんのL?マットは何もしてないよ??」
「自覚がないとは・・・危険ですね」
Lはメロの全身を視野に入れた
黒の長袖のTシャツに、ズボン・・・
一見男の子の様に見えるその格好であったが、良く見ると丸みを帯びており
女性の体のラインを浮き彫りにしていた
誰が見てもわかる程に・・・
「女性というのは本当に成長が早いですね・・・」
その言葉にメロははっとし、Lが何を考えているのか理解した
「な、何言ってるんだよL! 前あった時と同じだろ??
確かに髪も背も伸びたけど・・」
メロはそう否定しつつ、顔をかあっと赤く染めた
Lは自分を女として見てくれていた
・・・すごく嬉しい
「とにかく、気をつけてください
メロがいくら男勝りだったとしても、実際はか弱い女の子なんですから
男は皆、狼ですからね」
Lはメロの目の前にピッと人差し指を向けて言った
「男は狼って・・・」
メロはふふっと笑った
「じゃあ、Lだって狼になっちゃうじゃん」
「そうです、私だって狼です」Lはあっけらかんと言う
「嘘だぁ、Lは狼なんかじゃないよ」
「いいえ、狼です」
「嘘、だってLは・・・」
絶対にそんな事はしない、と言おうとするとLがメロよりも先に言った
「だったら証明してみせましょうか??」
「えっ・・・」
その言葉を聞いた瞬間、メロの唇はLの唇で塞がれた
「んっ!」
突然の出来事にメロは目を大きく開き体を硬直させた
Lはメロの肩を掴み逃さないようにするが、メロは驚きで抵抗すらも忘れていた
メロが抵抗しないとわかったのか、Lはメロの肩から背中へと腕を回しぐいっと体を引き寄せた
一瞬の内にメロの口内に舌を侵入させメロの舌を蹂躙する
逃れ様とするメロの舌にLは舌を絡ませ捕らえた
全身の力が抜けてしまったかのように、メロはベッドに腰かけたままの状態で後ろへと倒れそうになる
それをLが支えると、今度はLの力でメロはベッドに倒された
長いキスが続く
満足したのか、Lが唇を離すと間髪いれずにメロは唇を手首で拭いた
「な、何するんだよ!!」
はあ、はあ、と肩で息をし、驚きととまどいの目でメロはLを見た
「証明したんです」
「え?」
「私が男としてあなたを見ている、と言う事を」
すみません、今日はここまでです
明日また投下したいと思います
長々とすみません・・・
乙
ぐっじょぶです神!!
明日を楽しみにしております。
神様 乙です
新年初メロキタコレ!!
続き待ってますよー!!
神光臨!乙です!
待ち焦がれてますよ〜!!
>>205 ところでここのスレは、絵の投下は大丈夫なの?
テンプレには特に書いてないけど
別のスレで、絵柄には好き嫌いがあるからスレ投下はせず
絵板に描けって誘導してる人がいたんで
もしここもそうなら投下しないほうがよい?
こんばんは
昨日の続きを投下します。
では
「何言って・・・」
「私の存在はメロやニアから見れば目標であり、尊敬の類のものでしょう
しかし、私から見れば私自身はそういう者ではありません」
「へ・・?」
「私だって一人の男性であり、女性を恋しいと思ったりするんです」
Lの言葉の真意を読み取るのはメロにとっては難関である
考えるよりも先にLに問いただした
「どういう意味??僕にこんなことするのとどういう関係が・・・」
「・・・メロを好きだ、と言ったんです」
「・・・・・!!!!」
Lから放たれた言葉にメロは声が出なかった
Lが、僕を好き!?
聞き違いであろうか?メロはLを見つめていた
「ああ、やはり気付いてませんでしたか」
ごめんなさい、タイトル入れるの忘れてました・・・
続きです
「L、何いって・・冗談は」
「冗談でこんな事はしません」
Lの目は真剣だった
「だって、僕なんだよ??僕なんかに何で・・・」
「先程も言ったように、メロは自覚がありませんねあなたはとても魅力的です」
Lは続ける
「私だけではありません 気付いてませんか?ニアもあなたが好きなはずです」
思いがけないLの言葉にメロは驚く
「ニアが僕を!?そんなのあるわけない!!」
「ここまで自覚がないと、少しニアに同情しますね
メロがそんな風だから、ニアは1番でいられるのかも・・」
ますます理解できない
「ニアが例え僕を好きだったとしても、一番なのは関係ないだろ!」
「いいえ、関係あるんですよ ニアは自分の想いがあなたに届かない事をわかっていた
でも諦められない でもずっと1番でいれば嫌でもメロはニアを追う」
「・・・・」
「おっと、いけない ここまで言うつもりではなかったんですが・・・」
「嘘だ・・・」
あのニアが僕を好きなんて・・・
「うっかり敵に有利な情報を提供してしまいました しかし、私だって負けられません」
「L・・・」
「私にキスされて、嫌でしたか??嫌だったのならば謝ります」
「・・・・嫌なんかじゃない・・・」
それは、メロの本心だった
「だって、僕はずっとLが好きだったんだから・・・」
さっきLは、メロやニアにとって自分は尊敬の類だ、と言ったけどそれは違う
初めはそうだった でも・・・・
「僕は、1番になってLに認めてもらいたかった でも、そういう意味じゃないんだ・・」
「メロ?」
「僕は女としてLに見てもらいたかった・・・」
メロはせつなそうに言った
その言葉を聞くと、Lはもう一度メロにキスをした
「正直、こんなにうまくいくとは思いませんでした」
「え・・・?」
メロは目の前のLの目を見る
「あなたにキスをしたのは賭けでした」
「・・・Lは僕の気持ち、知ってたんじゃなかったのか?」
さっきLはニアの気持ちだって代弁した
Lが勝算もなしに行動を起こすなんて無いはずだ
「今、追っている事件・・・・」
キラ事件の事だ
「ようやく糸口が見つかってきてはいます だけど・・・
事件を追えば追う程、私に与えられる自由な時間は皆無に等しくなります
・・・次にいつ、あなたに会えるかわかりません だから」
「嫌われるのを覚悟で賭けに出ました 今の私には余裕がないのです
・・・メロが大人になるのを悠長に待っていられる程の余裕が・・・」
「メロの私に対する気持ちは本当は真実でないのかもしれません
いつか、例えば私を想う気持ちは憧れでそれ以上でないと
そんな風に感じる日が来るかもしれません」
「でも」
「今、私を好きだと言ってくれたメロの気持ちを優先したいと思います」
「これは、私のわがままです」
「L・・・・」
違う、違うよL
僕は本当にLが好き
だからそんな日は来ない 絶対に来ない
「メロ、あなたを抱きます」
すみません、今日はここまでです
次はエチまで良く予定ですので・・・
それではまた明日!
乙です。神!!
悶えつつ明日を待ちます。
>>211 絵の投下はオケなはず。テンプレ一文目にも入ってる
最近は絵師少ないけど以前はよく投下されてたよ
女メロ専用絵板もまだないし、どっかうpろだにあげてくれたらいいとオモ
絵師本人に異存が無ければ保管庫にも保管します
(イラストに限らず、保管されてない全ての作品は
投下神自身の拒否・削除依頼があったという事で)
萌え絵待ってます(*´Д`)
>>211 絵はおkですよ。
まとめにも多数あるし
神乙!!
久々の女子メロ分を補給(;´Д`)ハァハァ(;´Д`)ハァハァ
あ、やっぱり失敗してた。
アプローダーググってみます。
こんばんは
昨日の続きを投下します
今回はエチシーンでLの舌プレイ多し
この言葉に嫌悪感を抱いた方はスルーしてください
では
Lはメロの頬に手を当てると軽いキスを何度も繰り返した
「ん・・・」
思わず声が漏れる
そのまま、額、頬、首筋へとキスを移動させていく
くすぐったいような、心地よいような不思議な感触だった
頬に置いた手をそっと体のラインに沿って滑らせ、服の上から胸を撫でた
「あっ・・!」
メロが小さな悲鳴をあげた
「メロは着痩せするタイプなんですね・・」
Lはそう言うと、今度は服の下から手を入れ、直接膨らみに触れた
何かに気付いたのか、Lは一瞬動きを止めて言った
「・・・メロ、駄目ですよ 下着を着けていないなんて」
「あ・・・だって・・・窮屈で・・・」
Lは少し怪訝そうな顔をすると
「マットがあなたに触りたがる気持ち、理解できます」
と言い、もう片方の手でメロの服を捲し上げLの目の前に二つの膨らみを晒した
「恥ずかしいっ・・」
たまらずメロは手で膨らみを隠そうとした
しかし、Lがそれを許さなかった
メロの両手首を片手で掴むと、膨らみに顔を埋め舌でピンク色の果実をペロリと舐め上げた
「ひっ!」
自分で触れても何も感じないのに、Lの指、舌が触れる度にビクッと震える
先端の果実はすでに硬くなっていた
「可愛いです、メロのここ・・・」
Lはメロの反応を見るとさらに刺激を与える
まるで赤ん坊のように果実を口に含み、吸ったり優しく噛んだりする
「ぅ・・・ん、え、L・・」
「可愛い鳴き声です」
「あ・・やっ・・・僕・・」
メロは口から漏れる甘い声を漏らさまいと、少し顔を背けた
そうしている間にLの舌はつうっとメロのお腹へ流れていく
「や、く、くすぐったい!」
すみません
またタイトル入れ忘れてました・・・
気を取り直して投下の続きですorz
何とLは、次にメロのおへそに舌を入れ始めた
舌をくるくると回転させたり舌先に力を入れておへその奥の壁を押したりしている
「んっ」
思わぬところに刺激が与えられ、むずがゆさが広がる
「あ、あんまりぐりぐりしないで・・」
おへその奥の壁がLの舌で押される度、メロのお腹のもっとずっと奥がじんじんする
何かを期待するように、びくびくと震えるのがわかった
それを察したのか、Lはおへそから口を離し、
「今度はメロのここ、私に見せてください」
と言い、人差し指でおへそからズボンに隠れているメロの秘部に向かって直線を書く
「あ、あ、ここは・・駄目だよ!」
思わずズボンを脱がされまいとベルト部分を掴むが、抵抗も空しくあっさりと
剥ぎ取られてしまった
やっぱりLは男だ 力では全く敵わない・・・
「こっちはさすがに下着をつけてましたか」
Lはいやらしくメロに言う
「あ、当たり前だろ!?」
「もちろん、私以外の誰にも見せた事ありませんよね?」
「み、見せるわけないだろ!こんなとこ・・・」
「そうですか それはよかった」
Lはメロの足をM字に曲げ、それを覗き込むような体勢をとった
Lの温かい息が下着ごしに感じる それだけでどうにかなりそうだ
Lは下着の上から舌で秘部の線をなぞった
「ん、んんっ」
ぞろり、という舌の感触が生々しく伝わる
「メロは感じやすいんですね・・・」
メロの秘部は先程のLの愛撫によって濡れていた
蜜は溢れ、それが下着ごしでもわかる位であった
「やぁ・・・」
メロは両手でLの頭を抑えた が、Lはやめない
今度は指で秘部の一点を小さな円を描くように触った
「はぁっ・・・」
甘い吐息がメロから漏れた
「気持ちいいですか?メロ」
焦らすようにLは指でその部分を軽く突付いたり、上下へ擦ったりする
「う・・うぅ・・んっ・・・え・・る・・」
メロの心臓は激しく鼓動し、今Lに触れられている部分は熱く、ぴくぴくと動いている
「では、そろそろ味わわせてもらいましょうか」
下着の端をくいっとずらし、メロは下着をはいたままLに秘部を晒した
「ああ・・Lっ・・」
とても・・綺麗ですよ メロ・・」
間を開けず、Lの舌が潜り込んでくる
小さなつぼみを見つけると先程下着の上から指でしたように舌で舐め上げる
Lの唾液とメロの蜜が混ざり合い、ピチャピチャと卑猥な音が部屋に響く
「メロのここはとても甘いです・・・」
「んあっ・・・や、やだぁ・・」
メロは激しく与えられる快感に、身を仰け反り髪を乱していた
「すごくビクビクしてます」
「あ、ああ、ああ・・・・んっ、あ、はぁっ・・・」
たまらなく熱く、溶けてしまいそうだった
まるでチョコレートが口の中で溶かされ消えるように、体の芯から溶けて無くなってしまいそう・・
Lは唇でつぼみを吸い上げ、口に含んで舌で強い振動を与えると
快感という名の電気が一瞬でメロの全身を駆け巡った
「あ、ああ!!L駄目!!!僕・・もう・・・だめえぇぇっっ!!!!!」
何かが弾けたようにメロの全身が大きく跳ね、メロは達した
その間もLはメロから溢れる蜜を舐め上げていた
「はっ、はぁっ、L」
休む間もなく快感が込み上げてくる
「素敵です、メロ」
今日はここまでです
ダラダラと長くてすみません
つたない文章を読んでくださって有難うございます
ではまた明日
乙
萌えました。乙です神!
明日も楽しみです。
神だ…やっと神と!
絵師の神も小説の神も素晴らしい萌えをありがとうありがとうありがt
保存しますた。後ほど(小説については完結されたら)
保管庫に保管させて頂きます
(;´Д`)ハァハァ(;´Д`)ハァハァ(;´Д`)ハァハァ(;´Д`)ハァハァ(;´Д`)ハァハァ
>>234 あれ・・見れませんでしたか。
無知なもので他の方法とかどうすればいいか分かりませんすみません。
でも鉛筆描きの2コマ漫画だしそもそも萌えイラストじゃないですよ・・・。
原作でマットと一緒の時は、顔の傷がない右側にマットを置いてるな〜と思って
きっとメロは明るい所では傷側にマットが来るのがいやなんではって感じの絵です。
タイトルは「見るな!!」ですがおっぱいは隠さず顔を隠してます。
小説神も管理人さんも乙です。
小説神も絵神も乙です!
L大好きメロたんカワユスw
続き気になる!!
こんばんは!
遅くなりましたが昨日の続きです
では
Lはメロの秘部をぐいっと開き、メロのもう一つの口にそっと指先を入れた
「いっ・・・」
初めての感触とその痛みに思わず声が漏れる
しかしメロはLを想ってか、眉をひそめ目をぎゅっと瞑り痛みを我慢した
それにLが気付くと
「メロのそんなところも好きですよ」と言った
ぬるっとLの指が少しづつ入り込んでくる
蜜で滑りやすくなっているとはいえそこは小さく、Lの指ですら狭く感じる位であった
「もう少し慣らしましょう」
そう言うと、Lはメロの下着を脱がし自身の体を起こすとメロに覆い被さった
「Lぅ・・・」
メロはLの顔を見ると、腕を回しキスを求めた
しばらく舌を絡めた後、Lがごそごそと動きメロの足を広げた
「え、L?」
「私にも、メロを感じさせて下さい」
「え・・・? んあ!!!」
メロの秘部に熱く、硬い何かが当たった
それは紛れもなくL自身であった
「はぁっ・・熱いぃ・・」
クチュッと小さく水音がすると、それを挟むようにメロの足を閉じ、前後に体を揺らした
Lのそれはメロのつぼみと擦れあいながらメロの小さな口にも刺激を与えた
まるでLのそれを待っているかのようにメロの小さな入り口はL自身を吸い込もうとする
「あ、ああ、入っちゃう、Lのが入っちゃうよっ・・・・」
「メロ、こ、このまま・・・いきます・・」
「!!!!!」
あまりの痛みに声が出ない
入り口まではするりと入ったものの、やはりメロの中は狭かった
それでもLのそれはその狭い中をぐいぐいと侵入してくる
大きく熱く、その感触がリアルに伝わってくる
「うっ・・くぅっ・・」
「メロ・・頑張って下さい・・」
メロは痛みに耐えぎゅっと閉じていた目を半分開けるとLの顔を見た
Lは眉をひそめ、熱い息を漏らしている
Lのこんな顔、見たことないや・・
こんなLの表情は僕だけしか知らない
今だけは僕のLだ
そう思うと自然と痛みが和らぐ気がした
「どうですか、メロ」
「う・・ん、痛い・・けど・・・」
痛いけど、その痛みすら愛しく感じる
それはメロの中で少しづつ大きくなっていく
それをもっと感じたい
Lをもっと感じたい
「いいよ、L 平気だから・・」
「・・・動きます、メロ」
Lはゆっくりと腰を上下に動かした
Lの動きに会わせてメロの金色の髪が静かに揺れる
Lはメロの痛みを紛らわせようと、あらわになっている膨らみを揉み始めた
「はぁっ!」
突然膨らみの先端をぐりっと摘まれ、メロが声を上げた
下半身が痛みに捕らわれているせいか、敏感に反応する
「あ、あ、あぁ、もっと触ってぇ・・」
痛みから逃れたいが為か、快感を得たい為か、メロは甘い声を上げた
その言葉通り、Lはメロの膨らみの先端に指を置いたまま全体を大きく揉み上げた
その間もLは腰の動きをやめない
「んふぅぅっ・・」
メロが膨らみの快感に気をとられていると、それを遮るかのようにLはずんっと腰を突き立てた
「んはぁっ!!」
再びズキン、と痛みが走る
しかしそれは突き上げられた一瞬だけで、続けてLが腰を動かすと
メロの中から熱い何かが込み上げてきた
痛みではない、“何か”
「そろそろ・・どうですか?」
それは快感だった 先程まで痛くて仕方なかったのに
「嘘・・何これ・・熱いっ・・」
Lは大きく腰を振り、ずんっと自身をメロに埋めると今度は勢いよくそれを抜く
「はぁぁっ」
「メロ、すごいです」
小さく感じ始めた快感はLの腰の動きとともに大きくなっていった
「気持ちいいよぉっ・・」
だんだんとLの腰を振るスピードがあがる
動きが大きくなったり小刻みになったり、その度にメロは甘い声でLにねだる
「あ、L、もっとちょうだい、もっといっぱいにしてっ・・」
メロは初めての行為とは思えない位乱れ、またその姿にLも興奮していた
メロの前髪は汗で額に張り付き、Lが触れなくてもその膨らみは前後に大きく揺れている
大きな目をトロンとさせ、赤い唇からは涎の跡がある
その姿はまさに“女”であった
「L、僕、おかしくなっちゃう!!」
快感の波がゆっくりとメロに打ち寄せてくる
熱く繋がったLもまた同じであった
「メロ、我慢しないでいいです、私も一緒です」
「あ、あっ、あぁぁっっ・・・・・!!!!!!」
Lがそう言ったのと同時にメロの頭は真っ白になった
ドクドクと温かい液体がメロの中で弾けるのを感じながらメロの意識は遠くなっていった
今日はここまでです
ようやく明日がラストですので!
ホント、長くてすみません
>>235 自分のつたないSSを保存庫にいれてくださるなんて・・
感謝、感謝です
神、乙です!
ハァハァしながら読みました!!
メロとやりたいです…
こんばんは
今日がラストです
へたくそな文章ですが、最後までお付き合いください
では
気がつくとメロはベッドに寝かされていた
しばらく天上を眺め、ぼうっとしていると先程までの事を思い出し、
メロは勢いよく飛び起きた
「L!!!!!」
起き上がると同時に痛みが走り、メロはよろめきベッドから落ちそうになる
「わっ・・」
すんでのところで体勢を維持し、ベッドから落ちないで済んだ
シーツから飛び出た足はズボンをはいていた
「メロ、私はここに居ます」
「わっ!」
突然耳に入ったその声にメロは2度目の驚きの声を上げた
「メロは相変わらず落ち着きがないですね」
Lはメロのベッドの隅に腰をおろしていた
「L、・・側に居てくれたの?」
「もちろんです、メロ」
落ち着いて自身を見ると、先程乱された服もきちんと着ていた
「体、大丈夫ですか?」
Lはメロの側へ寄り、メロの頬にかかる髪に軽く触れた
「大分無理をさせました」
「・・・・」
メロは先程までの行為を思い出し少し顔を赤らめた
「平気だよ」
実際は下半身に少し痛みを感じるがそう言った
Lが僕につけた、痛み・・
「そうですか でも今日はもう休んだほうがいいですね」
「・・行っちゃうの?」
メロは悲しそうな顔をした
いつもLを困らせたくないと思うのに、どうしても、特に今日はそうしてしまう
「安心してくださいメロ、あなたが眠るまで側に居ますから」
「でも・・・」
やっと自分の想いをLに伝えたのに、Lの想いを聞けたのに、もう居なくなってしまうなんて
寂しすぎる
「Lの意地悪」
「意地悪と言われてしまいました」
間髪いれずにLは言葉を返した やっぱりLは意地悪だ でも
「・・・ははっ、Lらしいや」
「私だって名残惜しいです」
メロが目を閉じるとLはそれに応えるようにキスをした
唇を離すと二人は小さく笑った
「L・・僕・・」
「何ですか、メロ」
「僕、いつかは1番になれるかな・・」
「メロなら必ずなれます」
「うん・・・」
いつか必ず
Lがそう言うと本当にそうなれそうな気がする
「次は、いつ会える・・?」
思わず口から漏れた言葉にはっとした
聞かなくてもメロにはわかっていた
“次”が果てしなく遠い日になるという事を
さっきL自身も言っていた
メロが大人になるまで待てないのだと だから、メロを抱いたのだと
メロはLが答えるよりも先に
「やっぱり言わなくていい」と言った
きっとそれはLにもわからない
次に会えるのはキラ事件が解決した後なのだから
「メロ 私、待ってますよ」
「え?」
「あなたが1番になるその日をです 何でもいいんです
例えそれが成績であってもそうでなくても
メロが誇りに思える1番を見つけてください なってください」
「L・・」
「そしてそうなった時、元気で可愛いメロの顔を見せてください
約束です」
「・・うん」
Lは優しくメロを抱きしめた
メロはLの温もりに包まれて、いつしか安らかな寝息をたてていた
メロの寝顔にキスをすると、Lはメロの部屋を音を立てない様そっと出て行った
「Lが死んだ」
ある日突然ロジャーが言った
その言葉に体は凍りつき、頭の中が真っ白になる
「そんな・・・嘘だろ!??」
メロはロジャーの襟首を掴み、声を上げた
L・・・が・・・死・・・
ニアはいち早くその事実を受け入れ、ロジャーもLの後継者の話を淡々と薦める
いつの日か、Lの後継者になりたいと、1番になりたいと願っていた
だけどこんな風に望んだわけではなかった
Lに認められて、初めてその後継者になれると思っていた
そのLが死んだ
でも今は違う
そんな事はどうでもよかった 後継者なんてどうでもいい
ただ、ただLを想っていた
Lだけを想っていた
こんなのって・・・あんまりだ
その日、メロはワイミーズハウスを離れた
Lの面影を追うように
とめどなく流れる涙は雨が拭ってくれた
ニアとは一緒にいられない
一緒に事件を追うなんて出来ない
僕は一人でいい
犯罪者になってもいい
僕一人の力でやらなければ意味が無い
キラを誰よりも、ニアよりも先に追い詰める事できっとそれを証明できるから
僕の1番はLだった
Lを想う気持ちだけは1番だった
あの日の想いは変わらない
例え、僕がどんなに変わってしまっても
決してあの日の想いは変わらないから 絶対に変わらないから
だから、L
僕が全てを終わらせるその日まで
あの約束を忘れないでいて・・・
終わり
終わりです
改めて読み返すと直したいところがいっぱいですが
これを反省して次はもっと素敵な女の子メロが書けるようになりたいです
お付き合いくださった方、どうも有難うございました
神乙です
神乙です!
メロのセリフに萌え
うわぁ〜萌えた。神乙です
切ないような、甘いような素敵なお話でした。
こうして雨の中メロは旅立っていったのね…
激しくGJ!
大人なLに萌えますた
神様…次はニアメロが見たいです…
じゃあオイラはマトメロかな。
メロたん(;´Д`)ハァハァ
こんばんは。
遅い時間に失礼します。
ニア×メロのSS投下します。エチあり。
ワイミーズハウス時代のお話です。
嫌いな方はスルーしてください。
長いので何日かにわけて投下します。では。
窓から差し込む光はオレンジ色で、部屋には細長く二人分の影が伸びる。
それは、メロとニアのものだった。
「・・約束ですよ、メロ。」
「・・・」
メロは唇を噛み締め、ニアの目を見ようとしなかった。
黙って目を伏せているメロの手を取りぐいっと引き寄せる。
「!」
その小さな体からは想像できない位の強い力だった。
背はメロの方が高いはずなのに、今はニアが大きく見える。
「・・・ニア。」
不安そうに金色の髪の毛からメロの目が覗く。
「何も言わせません。今だけはメロ、あなたは私の思うままです。」
それは、今日の自由時間のことだった。
マットがいつものごとくメロを遊びに誘った。
『かくれんぼ』
今日はまた子どもっぽい遊びだな・・とは思ったものの、たまにはいいかもしれない。
「じゃあ、他にも誰か誘わないと。」
そう言いマットを見ると、マットはにこっと笑ってメロにウィンクをした。
マットの視線の先には彼が居た。
「ニアもたまには混ざってよ。
かくれんぼって子どもの遊びだけどさ、割と頭も使うんだぜ?誰がどこに隠れれるかって。」
マットは部屋の隅でミルクパズルを解いているニアに声を掛けた。
ニアはこちらを振り向きもせず淡々とパズルのピースを埋め込んでいる。
「やめとけよ、マット。」
どうせニアは参加しないだろう。こんな子どもじみた遊びなら尚更だ。
「鬼ごっこじゃないんだからさ。走ったりしないし体力はそんなに使わないって。」
それでもマットはニアの参加を諦めなかった。
鬼ごっこもとい、かくれんぼにはある程度の人数が必要である。
人数合わせにニアを、か。
「私はいいです。」
ほら、やっぱり。
きっぱりとニアは断った。
「いいよ、マット。他の奴誘おう。」
メロがマットの腕を引っ張ろうとした時、
「何だよメロ。せっかく1番になれるチャンスじゃんか。」とマットが言った。
「は?」
「だから例えばニアが鬼で、メロが隠れる。
メロを探し出せなかったら、メロの勝ちって事。」
・・・確かに。
マットはメロとニアの数々の成績争いを目の当たりにしている。
メロがどんなに頑張ってもニアに勝った事が一度も無い事も。
けれど。
「かくれんぼなんかで勝っても嬉しくないし。それに
ニアが僕を見つけられる訳がないよ。絶対。」
メロが強く言い放ったその一言にニアは反応した。
「・・・面白そうですね、その競争(ゲーム)。」
「えっ」
「たまにはそういう遊びも良いかもしれません。もちろん、私はどんな競争(ゲーム)で
あろうとも勝つ自信はありますが。」
ああ、こいつ本当に嫌な奴だ。
こんな子どもじみた遊びに『競争(ゲーム)』とかわざわざ言い出して。
「やった、ニア!じゃあ、鬼、決まりな。」
マットは小さくガッツポーズをして喜んだ。
マットもマットだ。いまの台詞、単に鬼役をニアに押し付けたかっただけみたいじゃないか。
僕の立場はどうなる。
「じゃあオレ、リンダや他の連中にも声掛けてくる!ちょっと待ってて!」
そう言い残し、マットは各々の時間を過ごしている子ども達を誘いに行ってしまった。
必然的にメロとニアの二人はその場に残される形となった。
マットの後姿を黙って見ていると、その沈黙をニアが破った。
「・・・しかし、メロ。このまま、ただ競争(ゲーム)というのもつまらなくないでしょうか?」
「つまらない??・・どういう事?」
「賭けをしませんか?」
こいつ、何考えているんだ?メロはあからさまに嫌そうな顔をした。
「この競争(ゲーム)、いや、この遊び。慣れているあなた達の方が有利と言えます。
私はルールを知っている程度で実際にはした事がありません。
それに付け加え、私が鬼。」
「・・だから?」
「明らかに私は不利です。私には行動力がありませんから手間は人並み以上でしょう。
しかし、あえてこの競争(ゲーム)に参加します。
そこでもしも私がメロ、あなたを見つける事が出来たら・・・」
ニアはミルクパズルを解く手を止め、しっかりとメロの目を捉えて言った。
「メロを私の好きにさせて貰います。」
今日はここまでです。
続きはまた明日。
一点、競争とかいてゲームと読ませてますが、
競走と迷いました・・どっちが好ましいんだろう・・・?
競争でいいと思いますよ!!
ニアメロキタァァァ(゚∀゚)ァ( ゚∀)ァ( ゚)ァ( )ァ(` )ハァ(Д`)ハァ(;´Д`)ハァハァ
神ありがとう!!!楽しみに待ってる!
原作中でも「競争」って言葉をニアが使ってたし
競争でいいと思いますよ。
神〜!
続き気になってパソコンから離れられないよ
続きwktk!
ニアたんハァハァ
こんにちは。
昨日の続き、ニア×メロのSS投下します。
エチあり。
ワイミーズハウス時代のお話です。
嫌いな方はスルーしてください。
レス下さった方、有難うございます。
引き続き、競争と書いてゲームと読ませる事にします。
では
思わぬニアの言葉にメロの思考は一瞬止まった。
が、また一瞬で我に返りニアを見た。
「何言ってんの?」
「言葉通りです。」
ニアはニタリと笑う。
こいつが笑うとろくな事が無い。
「・・じゃ、僕が見つからなかったら?」
「その時は私の負けです。メロの好きにすればいい。」
と言われても。ニアを好きにって・・・冗談言うなよ。
「僕は・・・」
「お待たせ〜!!皆かくれんぼやるってさ!!!」
会話の途中でマットが邪魔をした。
振り向くとそこにはマットとリンダ、他に3人。
「じゃ、ニア鬼頼むな!5分経ったら動いて良いよ。
制限時間は30時間。隠れる範囲はワイミーズハウス内!」
そう言うとマットをはじめ、子ども達は散り散りになった。
最後に残ったメロにニアが言った。
「言っときますけど私が探すのはメロのみです。私は全力であなたの隠れそうな場所を推理
します。」
こいつ、本当にどういうつもりなんだろう。
賭けだなんて。
しかもこんな遊びで・・・
メロはニアの言葉を無視するように部屋を出ようとした。
メロの後姿を見てニアが言った。
「確かに、約束しましたからね。メロ。」
「・・・・・・っ!!」
メロは驚きを隠せなかった。
目を大きく開けて、その瞳にしっかりと彼の姿を映していた。
――――メロ、見つけました。
絶対に聞く事はないだろうと思っていた言葉が耳に刺さる。
どうして?
何で此処がわかった??
「メロの性格とこのワイミーズハウスの施設の両方を視野に入れ行動したまでです。」
今、メロは此処と言ったけれど正確に言うと此処ではなかった。
メロは初めから隠れてなどいなかったのだ。
段取りはこうだ。
ニアの行動が見れる様、ニアの死角に姿を隠した。
いつでもメロの視界にニアが捉えられるように。
ニアが動けばメロも動く。
隠れず、ニアの行動を見張っていた。
こうしていれば、いつかは時間が過ぎてゲームオーバー。
かくしてニアの負け・・・
「だから私はこの部屋に入りました。他の部屋と違い、この部屋の入り口は一つ。」
そう、だから安心してメロは隣の部屋からこの部屋を見ていた。
ニアが部屋から出た気配は全くなかったのに。
・・・それなのに何故?
「入り口・・・確かにドアは一つですが。」
ニアは本日二度目の怪しい笑顔で言った。
「ドア以外にも入り口は存在するでしょう?」
窓、天井裏、通風孔・・・
もしかしたら、ニアしか知らない入り口もあるのかもしれない。
ともかくニアは部屋から出たのだ。メロに気付かれぬ様。
そして、ニアを見張るメロの背後にそっと足を忍ばせた。
さも得意な顔で背後に回ったのだろう。
それを思うと腹立たしい。
・・・が・・・
事実、メロはニアに見つかってしまった。
「私の勝ちですね。」
「ここなら誰も来ないでしょう。」
旧校舎。
今はもう誰も使用していないその部屋は、メロの部屋よりもやや狭く、
しかし大きな窓が特徴的だった。
ホコリで曇っているものの、きっと開けたら開放的な気分になれるであろう。
部屋に散らかる家具や雑貨。
使命を果たしたと思われる無機物達は静かにそこに眠っている。
対照的に残されたベッドは窓からオレンジの光を浴び、輝いて見えた。
「ニア、僕をどうする気?」
メロは少し気弱にニアに質問した。
慣れているはずの遊びにすらニアに負けた。
しかもそのルールをも破ったというのに。
―――メロは感情的に動いてしまった。
案外、ルールを守って隠れている方が得策だったのかもしれない。
「言ったでしょう。私の好きにすると。」
「痛っ!!」
ニアはメロの腕を掴むと思いっきり引っ張った。
ニアが腕を掴む力は強く、まるで離さまいとしている様でもあった。
「身長差、というのはこういう時厄介ですね・・」
そのままぐいっと腕を振り、メロをベッドの上へ落とした。
嫌でもニアを見上げる形になる。
「ニアっ・・」
「黙っていてください。気が散る。」
銀色の髪が光と交じり合いキラキラと光っている。
それを間近に迫るのを感じ、思わず身をねじる。
背けた顔。そこにニアの手がぬっと伸び、顎を掴まれると無理やり振り向かせた。
振り向いた、と思ったその瞬間唇に何かが触れた。
柔らかなそれはニアの唇。
反射的にメロはニアを払いのけた。
「な、何するんだ!気色悪いっ!!!」
「・・・私の好きにする約束では?」
「それは・・・んむぅっ!!」
強引に口を塞がれると同時にメロの体がベッドに押し倒された。
唇を離すとニアは言った。
「ずっとこうしてみたかった・・・」
今日はここまでです。
続きはまた明日。
中途半端なところで終わってすみません・・orz
神来てた〜
もうハァハァが止まらないよ!
続き気になる気になる…(エンドレス)
ニアが男らしくて萌〜
神乙です〜
すっごいいいとこでお預けなのですね。
生殺しですよね。はぁ〜
。・゚・(ノД`)・゚・。 なまごろごろごろごろー
ニアメロ(*´Д`)ハアハア
かくれんぼしていてもメロしか探さない
それがニアクオリティーなんだね!!!
続き(;´Д`)ハァハァ
メロ萌えー
はやく続き激しくうp希望(;´Д`)ハァハァ
こんばんは。
昨日の続き、ニア×メロのSS投下します。
エチあり。
ワイミーズハウス時代のお話です。
嫌いな方はスルーしてください。
レス下さった方、有難うございます。
こんなSSでも待っていてくれる方がいると思うと
励みになります・・
では続きです
ワイミーズハウスナンバー2のメロ
ニアにとってメロの存在はただそれだけ。・・・のはずだった。
きっと彼女が男であったら良いライバルになれていたかもしれない。
しかし。
彼女はまぎれもなく女であり、ニアもそれを知っている。
知っているから、だからこそ。
「ひぁっ!!」
「メロ、柔らかいです・・」
ニアは躊躇いもなくメロの乳房に触れた。
服の上からでも十分に感じる柔らかさにニアは夢中になっていた。
「や、やめろっ・・・」
ニアの頭を、銀色の髪を、体から離そうと必死に抵抗をする。
「痛いです。」
ニアが顔を上げてメロをじろりと睨むと急にメロは大人しくなった。
構わずニアはメロの体を確かめる様に触り続ける。
「ふぅっ・・」
メロの口から吐息が漏れる。
「ここ、がいいんですか?」
ニアは乳房の先端をピンッと指で弾いた。
「んっ!」
「当たりですね」
そう言うとニアはメロの服を捲くろうと、少し体を上げた。
その時・・・
「メロ。」
「―――見るなっっ」
「・・・・メロ。」
乳房を、ではない。
メロは頬に何本も筋を残していた。・・涙の筋を。
「嫌、ですか?」
「決まってるだろっ。」
「・・でも約束です。」
「わかってるよっ!」
そうだ、これは約束だ。
負けた僕が悪い。
遊びだからといって経験のないニアを侮り、負けた。
だからこれは意地でもあった。
嫌だけど、嫌だけど・・・抵抗するわけにはいかない。
戒めだ。負けた自分が許せないから。
・・・でもわからなかった。
なぜニアは僕にキスをする?
こんなのまるで・・・
「今だけは、恋人ですよ、私達。」
メロは涙が浮かぶ瞳でニアを見た。ニアはキスでその涙を拭う。
「こ、恋人!?」
「そう思えば、少しは気持ちが楽になるでしょう?」
・・・ニアはどこまでもメロを追い詰める。
わざと言っている。
その真意はわからないけれど。
なぜ恋人という言葉を選んだのかわからないけれど。
「あなたは賭けに勝った私の戦利品です。メロが嫌でも続けます。
つまり私も男だったということで・・だからこの行為です。」
それらしい理由をニアは述べた。
これでメロは明日からも普段通りにいられるだろう。
けれど本当は。
「ああっ!」
強引に服を捲りぐいっとメロの首を通す。
反射的にメロの腕が頭まで上がり、メロの手首の辺で服の端と端を結ぶ。
メロの腕の自由が奪われた。
ニアの視線がメロの胸へと落とされる。
「白くて、ここはピンクで・・・思っていた通りで嬉しいです、メロ。」
ナンバー1とナンバー2の間柄に男と女はなかった。
それなのに、今の二人は違う。
男と女、それだけ。
「二アっ・・や、やめ・・」
ちゅっ、ちゅっ、と音を立てニアは乳房を味わった。
ピンクに刺激を与えれば素直に反応を示す。誰かと違って。
「くっ・・・」
ニアから受ける快感を知られまいとメロは歯を食いしばって堪えていた。
それはメロの唯一できる抵抗。
この小さな体にどうしてこんなにも翻弄される。
たぶん、メロと同様、知識しかないはずなのに。
そして僕は。
嫌なはずなのに。
ニアの手がそこに伸びる。
「嫌だっ・・・」
ニアはどう思っただろう。
嫌だ、やめろと言いながらもそこを濡らしている僕の事を。
「ふーん、メロ。」
メロは腕を曲げ、服を巻かれた手首のまま顔を隠した。
ズボンを剥ぎ、下着もずらし、ニアの目の前にはあらわになったメロの女性器があった。
ニアは人差し指と中指でメロの割れ目をくいっと広げた。
「やぁっ・・」
小さな悲鳴が聞こえた。
「体は正直、と言うわけですか。」
体の芯から真っ赤になるのを感じる。
「知ってる風な事言うなっ・・」
「でもこれ、感じている証拠でしょう?」
つつ、とメロの愛液をすくいあげ、メロの前へ持っていく。
「や、やめろ!」
手首に巻かれた服の隙間から自分の愛液のついたニアの指が見える。
恥ずかしくて、情けなくて・・でもその指から目が離せない。
するとニアの顔がひょい、と現れ見せつけるようにその指を舐めた。
メロの愛液を、舐めた。
今日はここまでです。
明日でラストです。
タイトルが
またかくれんぼ【10】から始まってました・・。
今から訂正するとまどろっこしいので、明日はこのままの流れで
かくれんぼ【15】で続けようと思います。
今日も中途半端なとこで終わってスミマセン・・。
ハァハァ・・・神乙!!
焦らされるな〜・・w
焦らし上手な神に拍手!
続き(;´Д`)ハァハァしながらまってます!!
(;´д`)ハァハァ続きが気になって眠れないハァハァ
まだ神は来てないか…
続き気になって何度も来てるw
今日がラスト楽しみ!
ハァハァ(;´Д`)ハァハァ
続きが待ちきれない
こんばんは、お待たせしました。
昨日の続き、ニア×メロのSS投下します。
エチあり。
ワイミーズハウス時代のお話です。
嫌いな方はスルーしてください。
レス下さった方、どうも有難うございます。
今日がラストです。
最後までお付き合いして下さると嬉しいです。
では続きです。
「ばっ・・!」
馬鹿、と言おうとした。実際は“馬鹿”ではなく“天才”なのだが。
ニアは口角をあげ、いやらしく笑うと、その口でメロの唇を吸った。
「っ!!!!」
「どうですか、自分の味は?」
「ぅう・・・」
嫌な奴、嫌な奴、嫌な奴、嫌な奴!!!
メロの瞳に溜まる涙は恥ずかしさと屈辱でいっぱいだった。
「あなたのそういう悔しそうな顔、好きです。」
メロは唇を噛み締める。強く噛んだところが赤く染まる。
「試験ではなく、遊びでした競争(ゲーム)で負けるなんて、悔しい他ないですよね?」
再度、ニアの指がメロの女性器に伸びる。
言葉とは裏腹に優しくそこを撫でると、愛液のぬめりを利用してメロの奥へと侵入させる。
「はぁぁ・・・」
そしてメロも感情とは裏腹にニアの指が与える快感に次第に素直になっていった。
予感めいたものでそれを待っているメロの女性器がヒクヒクと動く。
「さあ、メロ。戦利品のあなたは今やっと私のものになります。」
「ニア・・・これ・・熱い・・」
ニアの男性器がメロの女性器にあたる。
「行きますよ、メロ・・っ」
「ん!んんん・・・・はぁっ!!!!!」
ずんっ。
勢いよく突きつけられたそれはメロの狭さに中々入らなかった。
しかし、ぐりぐりと入り口を広げ、侵入してくる。
「んああああああああっっっ!!!!!」
「我慢してください、メロ。」
ヒップをつたってベッドへとメロの赤が流れる。
それでもニアは容赦しない。
男性器を埋め込み今度はゆっくりとそれを引き抜くと
クプクプと赤まじりの愛液が飛び出す。
メロは頭を振り、必死で逃れようとする。
が、ニアがそれを許さない。
痛みに気を失いそうになり、それでも気を失えない自分が憎い。
だけど。
乗れなかった自転車が急に乗れる様になったみたいに
それは突如訪れた。
コツを掴んだかのようにニアの動きは段々とスムーズになり
メロの中もニアの大きさに慣れていく。
「はぁ、は、はあ、あああ、ん、んっ」
「本当に、メロの体は正直ですね。」
メロのそこは、ニアを離さないかのようにきゅうきゅうと締め付ける。
・・・どうしよう、どうしたらいい?
相手はニアなのに、嫌いな奴なのに。
心が離れようとする程、体が彼を求める。
痛いのに気持ちよくて。
痛みが快感に変わって。
くちゅ、くちゅという小さな音がパン、パンという音に変わり、動きが激しくなっていく。
どうしよう、気持いい・・
「あ、あ、ああ、ニア・・・!」
「メロ、もっと。もっと私の名を呼んで下さい。」
「あ、あ、あ、あ、二ア、ニア、ニア、ニアぁぁぁぁ・・・・!!!!」
「メロ、気持ちいいですか?」
「あ、や、気持ち・・やぁっ・・・」
メロが答えられないでいると激しい動きが緩やかになり、メロとニアはただ繋がった状態になった。
「や、やだっ・・・ニアぁ!」
「どうなんですか?」
「やだぁっ・・・」
たまらずメロは自ら腰を動かそうとするが、うまくいかない。
「ニア、ニア、ニアっ・・・」
苦しそうにメロはニアの名前を呼びつづけた。
「メロ?」
「・・・・いいよぉ・・・・っ・・・いいからぁ・・・ニアぁぁ・・っ」
メロは切ない悲鳴でニアを求めた。
その表情に満足したのかニアは言った。
「やっと素直になりましたね。」
ずずんっ。
再びニアが腰を大きく振ると、メロは歓喜の悲鳴をあげた。
「ああああああああああああっっっ!!!!!!!」
「そろそろ・・・メロっ・・」
ニアが埋めているそれを抜こうとすると、メロはニアの腰が離れないように足で固定した。
「メロっ・・・このまま・・では・・」
「やだ、やだ、いいから、いいからお願いニアぁぁぁ!!!!」
「しかし・・メロ・・」
「いいのぉ!!!いいからぁぁぁっっ!!!」
「メロ・・・い、いきますよっ・・・」
「んはぁぁぁぁぁあああああああぁぁぁぁぁあああっっっ!!!!!」
放たれた熱い精はメロの中で飛び散り、その熱さにまたメロも弾けた。
コプコプと、収まりきらなかった白い液がメロのヒップの赤い筋の色を変えていた。
メロはワイミーズハウスのナンバー2。
そう、ニアにとって初めはそれだけであった。
だけど。
ニアに負けたメロはどこまでもニアを追ってくる。
頑なにニアを越えようとする。
そんなメロがいじらしく、可愛らしかった。
気がつけば、メロを女として見ていた。
何でも良かった。彼女を抱けるのならば。
どんな理由でもよかったはずなのに。
「・・・大丈夫ですか?メロ。」
「はっ、はっ、はぁぁっ、はぁ」
メロの呼吸は落ち着かず、まだ苦しそうに肩で息をしている。
夕暮れの光は容赦なく窓から差し込みメロの金色の髪を鮮やかに染める。
―――なんて綺麗な。
髪だけでない。彼女の艶やかな肌。みずみずしい体。高潮した顔。
全てがオレンジ交じりの金色に溶け込んでいく。
幼いながらに放つそのその美しさにニアは見とれていた。
でも言えない。言ってはいけない。
言ったらきっとメロはニアを追わなくなる。むしろ離れてしまうかもしれない。
それならば。
Lの後継者として競う今の状態の方が好ましいに決まってる。
だから、ニアはメロに言う。
「頂いた戦利品、十分満足しましたよ。」
いつしかそれは青白い、月の光に変わっていた。
そこにニアの姿はもうない。
マットやリンダ達はさすがにかくれんぼをやめただろう。
まだ続けていたとしても律儀なニアのことだ、すでに全員見つけ出しているはずだ。
ニアはやらないだけで、出来ないのではないから。
ニアは僕を戦利品と言った。
ということは、今日の出来事・・競争(ゲーム)は本当に賭け事の一つでしかない
のだろう。
勝ちと負けの競争(ゲーム)。
ただ、それだけ。
・・・ニアにとってはそれだけ。
でも。
大嫌いで、疎ましくて、今日こんな扱いをされても、負けても。
やっぱり僕はニアを追う。
ニアだから追う。
明日からまた通常通り二人の間にLの後継者という競争(ゲーム)が始まる。
辿り着く未来はわからないけれど。それでも。
ニアを越えるその時、初めて言える気がする。
あなたが好きだから追うのだと。
終わり
終わりです。
ここまで読んで下さった皆様、本当に有難うございます。
割と何も考えずに1時間程で書いたSSなので変なところがちやほや
あったかと思います・・orz
次はマット×メロで頑張りたいと思いますので
その時はまたよろしくお願いします・・
乙です!!萌えさせていただきました。
次回作も期待しております
思いは同じなのに切ない・・
堪能しましたw
神乙です!
やっぱニアメロいいわ〜萌〜
数日間ハァハァしっぱなしでしたよ!
それにしても1時間でこのSSとはあなたは本当の神か…すごすぎ
マトメロも楽しみにしてます!!
メロちゃん。・゚・(ノД`)・゚・。
切ないわぁ・・・・(;ω;)
次回作も期待してるです。
神待ちついでにまとめサイト読んでる
メロたん(;´Д`)ハァハァ
同じく神待ち
かくれんぼの神様、マトメロ楽しみにしてますよ!
早くアニメのメロたんが見たい(*´Д`)ハァハァ
しかしどうなるやら
心配だな
アニメは今どこなんだ?ヨツバか?
メロたんはまだ先なのか?
>>321 今ミサ監禁まできた
二部やるとしたら足りるかな?
第一部がクオリティ高い分二部は簡楽化されそう。
下がり杉age
ラット×メロ・21禁・無理矢理・SM・痛い描写あり
─────────────
「鼠と猫」
地下の射撃場でメロは銃を手に射撃の練習をしていた。
人型の的の、心臓部分を狙う。だが外れる。
「くそっ」
メロが舌打ちする。と、指導していたラットが言う。
「いや。短期間のうちにここまで撃てるとは、あなたはなかなか筋がいい」
そう言うとラットはメロの後ろに来て、で銃を持つメロの手に自分の手を添えた。
「これで撃てる筈だ」
ラットに手を添えられたメロが撃つと今度は真ん中に命中した。
「お見事」
そう言うラットの息がメロの髪にかかる。
その息が熱い。しかも撃ち終わったのにいまだにメロの手を離さない。
「離せよ!」
メロはラットの手を振り切って射撃場をあとにした。
イル=ラット。
SPKのメンバーであり、すなわちニアの部下でもある彼を
こちら側のスパイとして引き入れてずいぶん経つ。
射撃のスキルもあることで、メロに対して銃の指導も申し入れた。
持ってくる情報も銃の腕も確かだ。彼は役に立っている。しかし、とメロは思う。
ラットの、自分を見る目が気に入らない。
ラットの視線は、時々メロをゾッとさせていた。
冷たく執拗に、メロの身体を嘗め回すような視線が。
326 :
鼠と猫:2007/01/30(火) 18:07:54 ID:???
>>325 その日、ラットから重要な情報が手に入ったとの連絡を受け
メロはラットの指定した場所へ向かった。
『トップ・シークレット』
ラットはそう言うと場所だけ言って携帯を切ったのだ。
メロ一人に伝えたい事があるのは明らかだった。
そこは薄暗いアパートだった。部屋ではラットが待っていて、テーブルには
ワイングラスが置いてあった。
「乾杯しましょう」
そう言うとラットはグラスにワインを注ぐ。
「用件を先に言え」
「乾杯が済んでからです」
静かだが強気なラットの物言いは、情報が重要であることを物語っていた。
メロはラットの言葉に従いワインを飲んだ。
「SPKはキラの殺人の手段と場所を明らかにした」
ラットの情報にメロはハッとした。ニアがそこまでたどり着いているとは。
何としても、ニアだけには負ける訳にはいかなかった。
「つまりこれからは私の情報がより一層重要になってくる…
それがおわかり頂けますか?」
ラットは薄く笑っていた。
「どういう意味だ?」
「ボーナスを頂きたいという事です。メロ。あなたから」
メロは、何だか頭がくらくらするのを感じていた。
「…ラット…お前…なに、を…」
床に倒れながらメロが見たものは、メロを見下ろすラットの顔だった。
327 :
鼠と猫:2007/01/30(火) 18:40:44 ID:???
>>326 バシャ!!
冷たい水の感覚にメロの意識が戻った。
「お目覚めですか」
ラットの声にメロは顔を上げた。ラットが水差しをテーブルに置いた。
そしてメロは自分が拘束されていることに気がついた。
両脚を広げて椅子に座らされ、それぞれの足は椅子の脚に縛り付けられていた。
そして、後ろに回された両手に手錠が掛かっている。
「ラット、俺たちも裏切るつもりか!」
「いえ」
ラットはナイフを取り出した。刃面がキラリと光っていた。
「…俺を…殺すつもりか…」
「とんでもない」
ラットはそう言うとメロの上着ーの襟首にナイフを差し込んだ。
「…っ!」
冷たいナイフの感触にメロは殺される恐怖を感じていた。
黒い皮の上着がぶつぶつと切られていったがメロは動けなかった。下手に動けば肌を切られる。
ラットはレザーを切り裂いていき、メロを裸にした。
「!…っ、やめろ!」
メロの形の良い胸が、金色の茂みが顕わになった。
「…ラット…今ならロッドには黙っててやる。俺を解放しろ」
「…今、私が殺されスパイだということが知れればSPKはより慎重になる。
キラの情報は更に手に入れにくくなる」
ラットはそう言うと、メロの胸を見た。
「きれいな胸だ…」
ラットの顔にじっとりと脂汗が浮かんでいた。
その嘗め回すような冷たい視線にメロは恐怖を感じた。
「ラット…なんでこんな事を…」
「いったはずだ。ボーナスを頂きたい」
「女ならいくらでも買えるだろ!金は渡しているはずだ」
「私は、あなたを自由にしたい。高慢ちきで我がままな猫を」
328 :
鼠と猫:2007/01/30(火) 19:09:04 ID:???
>>327 ラットはテーブルの上のロープを取ると二つ折りにしてメロの首にかけた。
「っ!」
メロは小さく悲鳴を上げた。絞め殺される恐怖に怯えた。
ロープは麻縄だった。ラットは結び目をいくつか作ると、メロの脚の間に垂らし、
そのまま後ろに回り、縄を椅子の脚の間から引っ張った。
「ひっっ!」
メロの敏感な秘所に2本の縄がくい込む。
「ぅぅうああうぅっ」
ぐい、とラットはメロの身体を前屈みにさせ、椅子の下に手を伸ばし
縄をメロの背中に持ってきた。
どうやら座る部分が楕円形にくり抜かれているらしい。
「く、ぅっ!…あ、はあ、は、あ…」
縄が更にくい込む。
「やめろ…ラット…あ、うっ!」
しゅるっと縄がメロの白い肌を擦る。ラットはメロの上半身を縛っていった。
「…やめろって言ってるのが…わからないのか!」
「そうだ。メロ。完全に拘束されている今この瞬間でも
そんな口をきくあなただからこそ、征服のし甲斐がある…」
「嫌だ、離せ!畜生!!」
ラットはメロの秘所にくい込む縄をそっと擦った。
「…ぁっ!」
「興奮してるのにそんなことを言う…あなたには罰が必要だ」
ラットは擦って濡れた指を立てて、メロに見せた。
329 :
鼠と猫:2007/01/30(火) 19:40:52 ID:???
>>328 ラットはメロの身体を器用に縛っていった。
メロはその縄が六角形の形で縛られているのに気が付いた。
ラットが椅子の後ろに回したメロの両手を縛り、手錠をはずした。
そして、ラットは椅子に縛り付けているメロの両足の縄を切った。
「!?」
そして、メロを縛る縄を掴むと立たせて、言った。
「あなたが選ぶんだ。吊るされるのがいいか、座るのがいいか」
ペッ、とメロはラットの顔にツバをひっかけた。目にツバが入ってラットは顔をしかめた。
そんなラットの股間をメロは蹴り上げ、走って逃げようとした。
と、ラットはそのメロの足をしっかり持っていた。
「!?」
ラットが薄く笑った。
「やはりあなたは最高だ…」
ラットはそう言うと、メロの足を高く持ち上げた。
「ううううっ!」
片足でバランスを崩し、メロは倒れた。
ラットはズボンから手錠を出すとメロの両足に、かちゃりとかけた。
「どっちだ?吊るされるのと座るのと」
両手を後ろに縛られた格好で床に転がされたメロにラットが言う。
「どっちも断る!!」
「強情な猫だ」
ラットはそう言うとメロをごろんと足で転がし仰向けにした。
ラットはメロの両足を曲げると、Mの字にして、秘所を開かせた。
「…あっ」
縄がまたくい込む。ラットはそのくい込んだ2本の縄を開いた。
メロのぷっくらした陰唇がに縄がくい込み、花びらのように開いて
ピンク色の突起がよりはっきり見えていた。
「猫に餌をあげよう」
そしてラットは上着のポケットから銃を取り出すとメロのそこに銃を押し込んだ。
比喩ではない。
自分の『銃』を押し込んだのである。
「うわああああああっ!!」
ぐりぐりと銃口を押し入れられ、メロは悲鳴を上げた。
330 :
鼠と猫:2007/01/30(火) 19:57:36 ID:???
>>329 ラットがズボンのジッパーを下ろす。
「上の口にも餌が要る」
そう言うとラットはメロに覆いかぶさり、自分の小さなペニスをメロの口元に持ってきた。
「引き金には指がかかっている。チョコのように優しく舐めれば大丈夫だ」
ラットはそう言うと膣に入れた銃口をぐりぐりと押さえた。
ここで、メロがラットのペニスを噛み切ろうものなら、指に力が入って引き金が引かれ
メロは身体の中から臓物を溢れさせる事になる。
「メロ。やるんだ」
メロは、顔に押し付けられた肉棒をそっと舐めた。
「ぐぅうっ」
吐き気がした。と、ラットが銃口をより深く挿入する。
メロは吐き気をこらえながら、それを舐めた。
それは次第に堅さを増していき、ラットは腰を押し付けメロの口に挿し込んだ。
「んむむむっ!!」
喉の奥まで突っ込まれ、別の吐き気が来た。
「ぐほっ、げほっ」
よだれをたらしながら、咳き込みながら、メロはラットのペニスをしゃぶらされていた。
「…いい舌使いだ」
ラットが満足そうに言う。そして。
メロの口の中に青臭い、苦いものが放出された。
「飲むんだ」
銃口が動かされる。ごくんとメロはそれを飲み込んだ。
331 :
鼠と猫:2007/01/30(火) 20:27:00 ID:???
>>330 口からペニスが、秘所から銃口がずるりと抜かれた。
と、ラットがメロの髪の毛を引っつかまえ、起き上がらぐるりと半回転させる。
「…はぁ…はぁ」
そこでメロは、鏡に縛られた自分の姿を見た。
金の髪は乱れ、口元からはよだれと精液が垂れ流れていた。
そして白い身体を縛る麻縄が、亀の甲羅のような六角形を作っている。
ラットはメロの後ろに回り、
手を縛っている縄の余った長さでメロの両足を縛った。
「っあ・・・!」
手足を後ろで縛られ、メロは立方体の三角形のような格好にさせられた。
「手も足も出ない、亀のようだ。だが安心しろ。私がいる限り
あの小生意気な兎には負けない」
ラットが言う。
「そして我々が勝った暁には、あの慇懃無礼な仔兎をボーナスに頂きたい」
「!」
それは間違いなくニアのことだった。
「お前馬鹿だろ…奴は男だぞ」
「構わない。彼にはフリルのついた白いドレスを着せるつもりだ」
と、ラットは携帯を取り出し、どこかにかけた。
「迎えを頼む。場所は×××St、○○十二号室だ」
「!!」
ラットは携帯を切った。
「迎えが来る。私は別室で楽しませてもらう」
部屋にカメラが取り付けられているのは間違いない。
「…殺してやる」
メロは言った。ラットはメロにアイマスクをかけた。
「今は無理でも、いつか必ずお前を殺してやるからな!!」
ラットは耳に粘土のようなものを詰めると、
ラットはメロの耳にヘッドフォンをとりつけた。ジャカジャカ音楽が聞こえてくる。
「きっとだ、きっとおまえを…!!」
そこまでだった。何かで口を塞がれた。唇みたいだった。
「む、ん、りゅんんーー!」
ラットはメロに口付け、そして口をガムテープのようなもので塞いでいた。
「んんーーーーー!んんんんーーー!!!」
迎えに来た下っ端のチンピラたちの中に、縛られたメロを助ける者は勿論一人もいなかった。
彼らにあらゆる穴を嫌というほど犯され、陵辱されながらメロは
冷たい、嘗め回すような、ラットの視線を感じていた。
332 :
鼠と,猫:2007/01/30(火) 20:52:35 ID:???
>>331 マフィアのアジトにて。
『エリクソン=ガードナー
ジョン=マッケンロー
スティーブ=メイスン
ショーン=ダンリービー』
ジャック=ネイロンがノートに名前を書いていく。
と、メロが言った。
「ラットのはこう書いてくれ
『SPK本部にて上司の前で頭を打ち抜き拳銃自殺』」
「しかし、そんな面倒な…」
「いいから書け」
ジャック=ネイロンはむっとしながらメロに従った。
受け取れラット!!
これが俺からのボーナスだ…。
あの冷たい嘗め回すような視線ともこれでおさらばだ。
そう思いながらメロは、ラットの最後のキスを思い出していた。
ラットは何故、あそこでキスをしたのか?
そしてラットの事を考えている自分に腹が立った。
あの行為が、奴の、愛情表現だとは、考えるのも、嫌だった。
とにかくあばよ、ラット
メロはチョコを口にした。
それは無意識だったが
ラットのペニスをなめた舌使いでメロはチョコを舐めていた。
終
下手な話でお目汚しをして 申し訳ありませんでした
それでは失礼します・・・・・・
メロ・・・(⊃Д`)
神乙!
ラットでここまで妄想できるとはw
メロたんリンカーンにハァハァして紐プレイ銃つっこんだりニアにまで狙ってるなんて
すごいキャラにw
メロ虐げられてる姿が似合う…
神乙です!
おっきした!!
乙です!!
文面が神・・・・!!
次回作もきたいしてますよ。
文面からメロの痛みが伝わってきたよ(つД`)
ラットというキャラをうまく使っててマジスゴイ!!
ラットメロいいなw
神乙!
女王様なメロたんも見てみたいです
神どうかお願いします
女王様メロたん似合いそう
ボンテージの衣装に鞭ビシバシ蝋燭タラタラ
しかし相手が松田くらいしか思い浮かばん……
松田wwww
以外にマットでもいいかもよw
マフィアの連中も中々いけるかも
上のラトメロと逆になるが…
最近メロ・ニア両方女の子でマットを取り合ってる学園物
346 :
345:2007/02/06(火) 03:02:50 ID:???
スマン途中で投稿してしまった 続きは
を妄想しまくっている・・・
女の子メロ的にはニアは鬼畜王子様だとおもう
>>345 マットモテモテwww
てかここはメロ以外の女の子ネタダメだよな…?
最近ニアとマトもおにゃのこでメロニアマット百合も萌えるとか思ってる自分は変態
いや言ってみただけです……スイマセン
皆女体化は好き嫌い分かれると思うぞ
メロだから女体化でも大丈夫って人もいるだろうし
昔 女体ニアメロとかあったから注意文さえあればOKなんじゃない?
1で他キャラ女体禁止とは書かれてないし
でもここ一応「女の子メロたん専用スレ」なんだよな。
メロたん(;´Д`)ハァハァ(;´Д`)ハァハァ
エロあるならちょっと見てみたい
メロニアでマットを取り合う学園もの
この際微エロでもいい…
お前らもうすぐアニメのメロたん見れるんだぞ!!!
過疎ってる場合じゃねーぞ!!
十日ほど前SMラット×メロを投下したものです
レスを下さった方、ありがとうございました
あの作品は、読む方に不快な思いをさせてしまった…と考えてました
ですので、1作限りのつもりでしたが
続きを待って下さるという温かいレスを頂き感謝してます
それで、申し訳ないですが、2作目を投下することにします
ラット×メロ・21禁・縄プレイ・無理やり?・獣姦
─────────────────────────
『鼠と猫 『犬』」
「メロ」
何事もなかったかのように、険しい顔で部屋に入ってきたメロにラットは挨拶をした。
「ようこそ」
メロは何もいわずにチョコをかじりながら、銃を構えてラットの額に向けていた。
この男に手ひどい陵辱を加えられたのはつい先日のことだった。
『トップ・シークレット』
今日、ラットはいけしゃあしゃあとそれだけメロに伝えると携帯を切った。
メロは銃を手にしてあの部屋に向かった。ラットを殺したいという思いだけがメロを行動させていた。
メロは怒りに燃えた目でラットを睨みつけ、引き金に指をかけた。
「あばよラット」
安全装置はすでに解除していた。
と、ラットはメロを見ながら銃を気にする様子もなく言った。
「そのノートに名前を書かれた者は死ぬ」
メロはハッとして、手にした銃を下ろした。
「それがキラの力なんだな?」
「そうだ」
ラットは答えた。
「…SPKは、そのノートをもう手に入れたのか?」
「まだだ」
だがニアの事だ。もう何か策は考えているだろう。そう考えるメロにラットが言った。
「メロ。私の話を信じるのか?こんな無茶苦茶な話を」
「…そのくらいの無茶苦茶な話でなければ、キラの力は説明がつかない」
「やはりあなたは頭がいい。それに柔軟だ」
ラットは満足そうに言う。メロは向かいの椅子に腰を下ろし、銃だけは手にしたまま言った。
「それで他には?」
ラットの話が一通りすむとメロは立ち上がった。
「わかった。俺はロス達と対策を練る」
と、部屋を出て行こうとするメロの前に、ラットが立ちふさがった。
「……どけよ」
メロは手にした銃をラットに向けた。ラットは構わず、メロの手首を掴もうとする。
バン!!
メロはラットの心臓に銃を撃った。
「!?」
ラットは、驚くメロの手首をねじり上げていた。その胸からは血は出ていなかった。
防弾チョッキだと思い当たったとき、メロの両手はすでに後ろに回され手錠をかけられていた。
>>355 「くそっ、離せ!!」
手を後ろに回され、手錠で拘束されてじたばたと暴れるメロにラットが言う。
「無駄だ。今のあなたには、抵抗はできない」
言われてメロは気がついた。拘束された腕に、いつものような力が入らない。
前回、メロはワインに盛られた薬品により、まんまとラットの手に落ちた。
だが今日はこの部屋に入ってきてから何も口にはしていない。
口にしたものといえば、いつも齧っているチョコくらいのものだ。
そこまで考えてメロはハッとした。
「…チョコになにか入れたんだな!」
市販のチョコと思って安心していたが、チョコはマフィアのアジトに置いてある。
ラットが現れなかったことがないわけではない。(とても短い時間だったが)
あるいは誰か、三下がラットの指示でチョコになにか、盛ったとも…
ラットは、暴れるメロの背中のジッパーを下ろしていた。
「…っ、…やめろ!!」
ラットが、ノースリーブの上着の肩の部分をナイフで切る。メロの上半身があらわになった。
「…あっ…」
メロは抵抗していたが、しかし力が思うように入らなかった。
ズボンも簡単に脱がされて、メロはあっという間に裸にさせられた。
「汚いぞ…」
「汚い、とは?」
ラットはこの前のように、縄をメロの身体にかけて緊縛し始めた。
しゅるっ、とメロの白い肌を縄がすべり、ぎゅうっと喰い込む。
「…っ、あ…、毒を盛って俺をこんな…あっ、ああっ!!」
秘所に喰いこんだ縄が後ろに引っ張られ、メロは切ない声を上げていた。
ラットは言う。
「確かに前回、私は毒を盛ってあなたの身体の自由を奪ったが
今回はそんな無礼は働いていない。
今日、あなたは自分から私に会いに来た。この前の行為が忘れられずに。それだけだ」
「貴様!!いい加減な事を言うなっ!!!」
「では何故、今日たった一人で来た?そして何故、すぐ私を撃たなかった?
本当に激怒していたら挨拶をする余裕なんかなかった筈だ」
ラットは、机においてあるメロの食べかけのチョコを手に取ると
ぱきっと歯で折り、口にした。
「!」
チョコを飲み込むと、いつも通りの冷静な顔つきでラットは言った。
「言ったはずだ。今のあなたには、抵抗はできない。
縄の味を覚え、陵辱される悦びを知ってしまったあなたには」
そう言うとラットは、メロの秘所を2本の指でそっと擦った。
「あ、は、く…、ぅっ…」
身を捩るメロに、ラットはたった今優しく擦った指を見せた。
ラットの指はメロの愛液でぬらぬら光っていた。メロのそこは、すでにびしょびしょに濡れていた。
>>356 薄暗いその部屋で、メロは吊るされていた。
両腕を縛られ、頭上に掲げた格好で、両膝を床に付いた、ひざまずいた姿勢で。
「…ああ…」
いわゆる亀甲縛りという縛り方で、手入れをされた麻縄が
六角形の模様を形どってメロの柔肌に食い込んでいた。
天井に渡された梁、そこに掛けられたロープの先にメロは吊るされ跪いていた。
「あなたはとても素敵だ」
ラットが言う。
ラットはメロを縛って吊るしてしまうと、向いの椅子に座り
冷たい視線でじっとメロを嘗め回すように見ていた。
「…っ」
メロは顔を赤く上気させていた。
ラットの言葉に簡単に騙された事が悔しかった。
こんな格好にさせられている事が恥ずかしかった。
そして………
さっきからどうしようもなく、下腹部が熱く、じんじんしていた。
ラットはただメロを見ているだけだった。メロは言った。
「…俺を…どうする気だ…」
「そうだな。このまま鑑賞するのもいいが、あなたにサービスしなくては申し訳ない」
ラットはそう言うと、吊るしたメロに近付き、携帯を取り出した。
「この前、あなたが私に『殺してやる』と言ったのは、確か私が
あの口の利き方を知らない指揮官の事を口にした時だった…」
「!」
それがニアの事だとすぐにわかった。そしてラットが何をしようとしているのかも。
「や…やめろ!ラット…それだけは!!」
「妬けるな。そんな言い方をされると」
ラットの携帯が繋がった。
「私だ。ニアを頼む」
メロは唇を噛み、息をひそめた。
「…ニアか。私だ」
ラットはメロにも聞こえるように、携帯を持つ自分の顔を近づけてきた。
『私です。ラット』
ニアの声が聞こえる。四年ぶりだった。
あの、憎らしい、生意気な、そして懐かしいニアの声だった…
と、ラットが縄で広げたメロの秘所に、指を深く入れた。
「っ!!!!」
思わず声を上げそうになり、メロは必死で抑えた。
「ニア。次回私が向かう行き先について確認したい」
『私に確認しなければならない程、あなたの頭が回らないとは思いませんでした』
「ぁぅっ…!」
花弁の奥で指を掻き回されて、堪らずにメロは小さく声を漏らしそうになる。
『そこに誰かいるんですか?』
ニアが聞く。
「いいえ。失礼しました。場所は後ほどレスター指揮官に確認します」
ラットは携帯を切った。メロはうな垂れていた。
俺の声を忘れるほど、ニアも馬鹿じゃない。最悪、俺とラットは『通じている』と思われたろう。
「…殺してやる…」
メロが呟いた。と、ラットが胸ポケットから銃を取り出し、メロの花弁を銃口の先端で擦った。
「…あぁあっ!」
メロがのけぞって首を上げる。ラットは構わず、銃口の先端でメロ自身を愛撫する。
「うっ、ああ…殺して、やる…かな、かならず…あぁっ!!」
ずぼりと、メロの身体に銃口が突っ込まれた。
>>357 「や、やめろ、!」
ハァハァとメロは肩で息をしていた。何の為にラットはこんな事をするのか解らなかった。
ラットはメロの秘所から銃を引き抜いた。
「うぅ…っ!!」
ラットは、吊るしたメロのロープを解き、首の縄を持って
後ろ手に縛られたままのメロをどさりとベッドに放り投げた。
「うっ…」
「この間はチンピラに相手をさせて、大変申し訳ない事をした。
お詫びに今日は特別な相手を用意させてもらった」
ラットはそういうと、隣の部屋に行った。
吊るされた姿勢からうつぶせにベッドに寝かされて、少し身体が楽になったことで
メロはベッドに頭を押し付け、ラットに聞こえないようホッと息をついた。が、それはつかの間だった。
扉が開いた。ラットが戻ってきたらしい。
ハッ、ハッ、ハッ、ハッ、という短い息をする何かがうつ伏せているメロの耳に聞こえた。
恐ろしい予感がしてメロは振り向いた。
部屋の入り口に、黒い大きな犬がいた。
ラットが鎖を持ち、犬を連れて立っていた。
70センチはある、ほっそりした体つきの艶やかな黒毛のオス犬だった。
「…!……あ……あ………ら、ラット……まさか……」
メロは先ほどのラットの言葉を思い出していた。
『今日は特別な相手を用意した』
メロは力を入れて、身体を思い切り捩った。
もちろんしっかり縛られた縄はびくともしなかった。
ラットはそんなメロを冷たい視線で嘗め回すように見ていた。
ラットは、手に持っていた何かをメロの秘所に塗った。
「はぁぅっ!!」
乳臭い油の匂い、バターだった。ラットが犬を連れて、ベッドにやってきた。
「…や………やめろ………やめてくれ……」
ベッドにうつ伏せたメロの秘所に、黒犬は鼻を近づけくんくんと匂いを嗅いでいた。
そして、長い舌でそこをベロリと舐めた。
「ひゃあううっ!!」
メロは声を上げた。
そのまま黒犬は、メロの溢れる愛液で蕩けるバターを舐め続けた。薄暗い部屋にぴちゃぴちゃ音が響いた。
「…あ、…んっ」
生あたたかい犬の塗れた舌がメロの花弁を上下し、メロの愛液は更にとめどなく溢れていた。
「はっ、あ、…んんっ…」
堪らずに、メロはベットに顔を押し付けた。
「あん、くぅん、あ、ふ、うぅん」
メロは顔をベッドに押し付けて、どうしても漏れる喘ぎ声を無理にやりに押さえつけた。
>>358 と、メロは視線に気がついた。冷たく嘗め回すような視線。
メロは顔を上げた。ラットと目が合った。ラットはメロを見ていた。
思い返せば、初めて会ったときからラットはいつもメロを見ていた。メロだけを。
「…あんっ…ぅ、くっ…!」
犬の舌に感じながらも、メロはラットを睨み返していた。
ラットの視線に服従したくはなかった。
と、ラットが立ち上がりベットの足元に回った。
「ようし、よし、いい子だ」
ラットはそういいながら犬の背中を撫でると、犬をベットに上がらせた。
「!!」
「メロ。待たせたが、前戯は終わりだ」
「や、やめろ、ラット!!」
犬がメロの背中にのしかかってくる。ハッ、ハッ、ハッという短い息が耳元にかかる。
「嫌、いや…いやだ」
ラットはメロの腰を上げさせ、縄で開いたメロの秘所に犬の赤黒く長いモノを導いていた。
「いやだ…嫌…あっ…お願いラット…!!」
「行け」
ラットの声にズン、と犬が腰をすすめた。
「ああっ、あ!あああ…!い、やああああああああ!!!」
先端の大きな部分がぐりぐりとメロの膣に押し当てられ、深く、深く挿入された。
「うう、うううっ」
犬ががくがくと腰を振る。
「メロ。彼もあなたに欲情している。こんなに激しく」
ラットが額に脂汗を滲ませて静かに言った。
「ああっ!うううっ!!く、ううう!!」
犬の激しい腰の動きに翻弄され、メロはまともにしゃべれずにいた。
ハッ、ハッ、ハッ、ハッという獣の息と犬の動きに喘ぐメロの声が重なっていた。
「ああっ、うっ、はあっ、く」
何も考えられなかった。
ラットの誘いにのこのこやって来て、後ろ手に縛られ、犬に犯されている自分を思うと
涙も出なかった。
貶められて、穢されて、汚されて、メロの誇りはズタズタだった。
「ぅぅぅ…」
ふと、メロは視線を感じた。顔を上げた。ラットと目が合った。
ラットはいつものように冷たくメロを見ていた。よく見ると、その瞳の奥は熱かった。
ラットに見つめられながら腰を揺らされるメロの身体の奥で、何かが芽生えていた。
もっと。もっと。
「あっ、あぁん!くっ、は、ああ!!あん!」
メロの身体はいつしか、犬の動きに合わせて腰を振っていた。
この行為がもう、じきに終わる、刹那のものであることをメロの身体は知っていた。
だからこそ、そのほんの短い間の絶頂を求めて、腰を振り、角度を変えながら
この瞬間、メロの身体は貪欲に快楽を求める一個の装置になっていた。
「あっ!ああっ!!ああ、あんっ!!!」
メロの膣が犬のモノを締め付け、興奮した犬は更に腰を振り、メロは快楽に善がり声を上げた。
そして一人と一匹は腰のリズムを早めていき、黒犬がメロの中に出すと同時にメロもイッた。
>>359 「素晴らしい。あなたは最高だ」
ラットが拍手をしていただ。はぁ、はぁと息をしながら、メロはラットを睨みつけた。
構わずに、ラットはベットに上がりメロと繋がったままの黒犬の足をひょいと上げ、犬を後ろに向かせた。
「何を…」
メロのお尻と、反対を向く黒犬のお尻が、ぴったりくっついた格好になった。
うつ伏せになっているメロは、ラットがズボンのファスナーを下ろす音を聞いた。
ラットはメロの顔の前で足を組んで座り、メロのこめかみに銃を当てた。
屹立したラットのペニスがメロの目の前に在った。
「舐めるんだ。犬を真似て」
自由も利かず、銃を当てられたメロは、ラットの言葉に従った。
先ほど黒犬がやったようにぴちゃぴちゃと、メロはラットのモノを舐めていた。
「いい子だ」
ラットが、銃を持つ反対の手でメロの金髪をなでた。
「今度は銜えるんだ」
こめかみに銃は当たったままだ。メロは、深く喉元までくわえ込むと、舌でペニスの裏側をちろちろ舐めながらゆっくり先端に移動した。
「…っ!」
ラットが快感に顔をしかめる。
メロは首を前後に動かしながら、舌で、唇で、唾で、ラットのペニスを大きくしていった。
メロの身体が前後に揺れるうちに、尻をくっつけて交尾している犬も再び腰を動かしていた。
黒犬のペニスが引っ張られ、メロの膣にまた快い刺激がくわえられた。
「ぅんっ!」
ラットのペニスを銜えながら、メロは腰を、身体を、前後に揺らし、再び快楽を求めていた。
犬の尻尾がメロのお尻に触れていた。
犬のような格好で交尾しながら、メロの身体はは快楽を求めて再び浅ましく腰を振っていた。
と。
ラットが同じく快楽に震えながら何か、言おうとしていた。
いつものラットとは違い、快楽から熱に浮かされているようだった。
「あ…メロ。メロ!私は……あなたを……」
ラットの言葉なんか聞きたくなかった。
メロは、より強くきゅっとラットのペニスをくわえ、舌で刺激した。
「っ!!」
次の瞬間、ラットはメロの口の中に精液を放出し、そしてメロも再び絶頂を迎えていた。
「…あなたの口はいい仕事をする」
冷たい声に、メロはラットを見上げた。
ラットはもういつもの、憎らしいほど冷静なラットに戻っていた。
ラットは携帯に手を伸ばしどこかに連絡していた。おそらくマフィアのアジトだろう。
「じきに迎えが来る。今日はジャック=ネイロンに頼んだ。彼ならあなたに手は出さない」
「…く、ふふ、…ラット…」
犬を連れていき、戻ってきたラットにメロが言った。
「…ラット…お前…女がダメなんだろ…女のアソコが」
ラットの動きが止まった。メロはおかしそうに笑った。
「銃口突っ込んだり、ニアにドレス着せたいとか、変だとは思ったんだ。
チンピラや犬を使ったのも、自分じゃ抱けないから、だろ…?は、はは…」
メロは、そこまで言うと、きっと頭を上げて、ラットを睨みつけた。
「だから、俺にこんな酷いことをしてるんだろう!女が嫌いだから、女の身で、男のフリをしてる俺が許せないから…!!」
そこまでだった。メロの口が塞がれた。ラットはメロにキスしていた。
ラットはメロから離れるとメロの目を見て言った。
「私の名前はショーン=ダンリービーだ」
そう言うと再び、ラットはメロに口付けた。
「…っ!」
がりりと音がして、慌ててラットはメロから離れた。
ペッ!
メロは、ラットの血を吐きつけると彼を睨みつけた。舌を噛み切れなかった事を悔しく思いながら。
ラットは笑っていた。見ようによっては優しいともとれる笑顔だった。
「それでこそあなただ。メロ」
そしてラットは部屋を出て行った。メロはまた、一人取り残された。
>>360 マフィアのアジトにて。
「このノートに名前を書かれたものは死ぬ」
ようやく、デスノートを手に入れたメロは考えていた。
これでラットから逃れられる。
どうせ最初から、ラットには消えてもらうつもりだった。
彼から足が付き、そこからSPKに辿られる事を考えれば彼を消すのは当たり前だった。
ジャック=ネイロンがラットから入手した写真を見ながら、ロッド=ロスに声確かめる。
「エリクソン=ガードナーにジョン=マッケンロー。
それからスティーブ=メイスンに、イル=ラットですね」
「ああ。もう奴には用はない」
ロッド=ロスはそういうと高笑いをした。
「待て」
メロは言った。ジャック=ネイロンとロッド=ロスはメロを振り返った。
「ラット。奴の名前は偽名だ。本当の名前は違う」
メロは、ラットの言葉を思い出していた。
『そのノートに名前を書かれた者は死ぬ』
『私の名前は──────』
告白にも似た、その言葉が意味するものは・・・・・・
だがそこまでだった。メロの脳裏にあの
冷たい嘗め回すようなラットの視線が、許しがたい行為が、甦っていた。
そしてメロは言った。
「奴の名前はショーン=ダンリービーだ」
終
神乙!!!!
最高でした!!!
下手な話でお目汚しをして 申し訳ありませんでした
もしよければ今度は メロたんのホームドラマを投下させて頂こうかと思っています
(もっとも来月になりそうですが…)
それでは失礼します・・・・・・
お疲れ
今回も素晴らしかったです!
神乙!
獣姦とはびっくりです
すごい読み応えでした
ラトメロ神が来てる!
次回作wktkしながら待ってる!
367 :
名無しさん@ピンキー:2007/02/11(日) 22:14:13 ID:xLo7WUPP
すごい文章力に尊敬します。
次回作に期待!
イヌに中だしされるメロたんSUGEEEEEeeeeeeeee!!!!!!!!!とハァハァ(;´д`)してたら
最後
なんかぶわーーーっと胸が熱くなったよ神!!
ある意味ラットの純愛だ・・・・・・
sage間違いスマソ
佐賀www
メロたんのデレが見たいです
神どうかお願いします…
メロにバレンタインデーにチョコレートシャワーをあげるよ
バレンタインといったらメロたんの日だな。
メロたんのチョコは俺がもらった
むしろメロにチョコを奪われたい
メロ「…っ、これは、俺がお前にやったものだ。だから…俺がいくらチョコが好きでも、欲しくなんてないんだからなっ!全然、た、食べたくないぞっ!!」
バレンタインのメロたん。
1時間以内にレスがなかったらメロたんは俺の嫁
sosi
メロたんヒンヌー派とキョヌー派どっち?
メロのおかげでヒンヌーに目覚めたから
メロはヒンヌーがいい。
前半ヒンヌーで後半そこそこかな、CDくらい
こんばんは。
以前、かくれんぼを投下したものです。
今回はマット×メロを投下します。
長いので一週間を目安に投下したいと思いますがお許しを・・・
ちなみにエチまで暫くかかりますorz
タイトルは『初恋天使』
では、どうぞ。
「おい、マット・・」
「大丈夫だって!何事も経験だろ?」
「でも、やっぱりこれって・・・」
「何だよ、メロらしくない。さっきは出来るって言ったじゃないか。」
ワイミーズハウスから少し離れたところ、
今はもう誰も近づかないであろう小さな教会がある。
教会はそのままの形を残し、静かに取り壊されるのを待っている。
人が近づかなくなってからというものの、いつしかその外観は不気味に映り
かつて神の教えを説くための建物だったとは思えない。
そこに、メロとマットの姿があった。
そこは子どもにとって格好の場所。
不気味な教会は二人の秘密基地と化していた。
いや、二人ではない。正確にはマットの、だ。
メロがそこを知ったのはつい最近の事。出入りする様になってまだ間もない。
秘密基地といっても何をするでもなく、ワイミーズハウスで堂々と出来ない事・・
タバコをふかしたり、ゲームをしたり、如何わしい雑誌を堪能したり。
そんな事で時間を潰す。
しかしこれら殆どはマットの嗜好である。
メロは専ら昼寝をしたり、本を読んだり、チョコを食べたりと
院の自由時間とほぼ変わらない事をして過ごした。
ただ違うのは、マットと二人きりという事だろうか。
そこで二人が何を揉めているのかって。
それは。
先程言った“マットの嗜好”
これが発端だった。
マットから借りたゲームに飽きて、メロはごろんと床に寝転がった。
丁度メロの頭の辺りにマットの『いかにも』な雑誌が落ちていた。
する事もなく、小さな好奇心でそれを手に取りパラパラと開いてみると
そこには裸の女、女、女・・・・・
「うわあ!!」
驚いて思わず雑誌を放った。
メロは顔を真っ赤にし、何か言いたげな顔で隣に居るマットを見た。
「何、メロ。どうしたの。」
マットは何食わぬ顔でメロを見ていた。
その手にはゲーム。口にはタバコ。
「い、いや・・」
メロは慌てて冷静を装った。
しかし、今見た裸の女が瞼に焼き付いて離れない・・
その女は大きな胸を両手で持ち上げ、悩ましげなポーズを取っていた。
マットの好みなのだろうか?
女はどれも大きな胸をしていた。メロよりも断然。
マットがそんな雑誌をごまんと所有し、尚且つ持て余しているのは知っている。
どんなに賢かろうがそうでなかろうが男は皆そんなものだと思っていた。
だからメロの前で堂々とそれを堪能するマットの姿を見ても見損なわないし
どちらかというと男と気の合うメロは院の女子達よりも理解していたと思う。
だから特に気に止めていなかった・・・はずなのに。
しかし、そうは言ってもメロも女。
どこかに恥じらいがあったのだ。
そのグラビアを直視出来なかったのがその証拠。
いや、もちろん興味はある。
だから何となく内容は知っていたし想像もしていた。
けれど目にしたそれは同姓のメロが見ても恥ずかしくなる程の
とても過激なグラビアであった。
「お前、よくこんなの買えるな・・・」
「買える訳ないじゃん。大体歳が歳だし。」
そう言われればそうだ。こんな雑誌、子どもが買える訳がない。
じゃあ、一体どうやって?
「それは、秘密♪」
マットは得意な顔で言った。
その顔が何だかとても腹立たしい。
「まぁ、オレは割と顔が広いから。あ、今のヒント。」
そんな謎解き誰がするか。
メロの不満そうな表情に何か思ったのか、マットは意地悪な口ぶりで言った。
「あ、もしかしてメロ。こういうの初めて見た?」
「べ、別に。」
・・・確かにこんな過激なグラビアは初めて見た。
しかし、その事情をマットに知られたくなかった。
別に大人ぶってる訳ではない。
ただ、苛ついていた。
マットに。
どうしてもグラビアの女と自分を比べてしまう。
敵わないのは子どもだからいいとしても。
・・形や色は違うとしてもメロだって同じものを持っているのだ。
それを好んで見ているマットが急に汚らわしく見えた。
理解していたはずなのに、目の当たりにするとこうも気持ちが揺れるのは
やはり自分が女だからだろうか?
そして更に頭をよぎる疑問がますますメロを不快にさせた。
・・・僕の事もそういう目で見てるのか?
するとマットはサイコメトラーのようにメロの思考を読み取ると、
「あ、大丈夫。メロの事は変な目で見てないよ。
急に襲ったりしないから安心して。」
と言った。
「メロがもうちょっと大人になったら考えるかもしれないけどさ〜。」
マットはタバコを新しいものに変えるとゲームの続きをする。
今言った言葉通り、メロに興味なさそうに。
確かに関係はメロにとってもマットにとっても男と女ではなかった。
気の合う『友達』。
どちらかというとメロが男寄り。
だから、女として見たことがないと言われれば当然である。
秘密基地を教えてくれたのだって『友達』だから。
それなのに、さも肯定したかのようにメロから顔を背けたマットが
腹立たしかった。
だからこんな事を口にしてしまったのかもしれない。
そんな気更々なかったのに。
「・・・何言ってんだ、まだのくせに。」
その言葉が耳に届くとマットはもう一度メロを見た。
取り替えたばかりのたばこから灰が落ちた。
すみません、今日はここまでです。
中途半端でごめんなさい。
長くて申し訳ないですが、最後までお付き合い下さると嬉しいです。
続きはまた明日です。
神キター!
しかも長編なんて嬉しすぎる!
マトメロ続き待ってますノシ
続きにwktk
おはようございます。
『初恋天使』の続きを投下します。
今日もエチまで行きませんがご容赦下さい・・・
「何?何だってメロちゃん?」
マットは耳が遠くなった老人のように耳に手を当てた。
「だから、まだのくせにってて言ったんだ。」
メロは横目でマットを捉え言葉を放つ。
「ん〜・・それはどうかな〜。」
「だって、こんな雑誌いくつも持ってて。
相手がいたら困らないだろ?女の裸。」
「オレは彼女がいたっていなくたって集めるタイプだしなぁ。
ほら、雑誌だったら色んな体拝めるし。手軽だし。」
「でも・・」
「そういうメロはどうなの。」
「えっ。」
「した事ないだろ?」
「なっ・・・」
マットの言葉に答えられない。
いや、答えたくないのだ。
メロは当然『まだ』である。男性経験が一度もない、処女。
「別に恥ずかしがることないよ。むしろしてたら驚くから。」
それは諭しているのか馬鹿にしているのか。
歳からしても経験が無いのはおかしな事ではない。
しかし。
「驚くってなんだよ。僕だって女なんだし、しようと思えば出来る。」
「え、誰と!?ニア??」
「!!!」
その名前が出てくるとは思わなかった。
「何でニアが出てくるんだ!!誰がニアなんかと。」
ニアはメロにとってライバル。それ以上でもそれ以下でもない。
ただ、ライバル。当然男として見た事は一度も無い。
「あっ・・・」
もしかして、メロがニアをそう思っているように。
やはりマットも思っているのだろうか。
メロを女として見た事がないと。
今までマットが自分をどう見ているかなんて気にした事がなかったのに。
女として見られていない。それが悔しい。そして。
・・・少し悲しい。
「オレだって男だから、しようと思えば出来るよ。
・・・例えばメロとだって。」
「!?」
思わぬ言葉にメロはマットを見た。
「な、何言ってんだよ!!!」
「何って・・・
してみない?って言ってんの。」
「だ、だ、だから何でそうなるんだよ!!」
「だってメロ。興味あるんでしょ?」
マットは銜えていたタバコをぽいっと投げ捨てた。
落ちたタバコから細い煙の筋が見えたかと思うとそれはいつの間にか消えていた。
言葉を放つ間もなくマットがメロに近づいた。
「キスは?した事ある??」
マットの顔がメロのすぐ前にある。こんなに近くでマットを見たのは初めてだ。
思わず体を離してしまいそうになるが、メロは動揺を見せまいと必死だった。
「そ・・・それは・・・」
視線をマットから離す。それが精一杯。
「マット・・お前はどうなんだよ。」
「・・・・・あるよ。」
その言葉に逸らしていた視線をマットへ戻す。
マットは否定しなかった。
それは別にショックではない。
こいつは元々こういう性格だ。キスくらい経験済みだろう。
それはいい。それはいいのだが。
困るのはメロの台詞。何て答えてやり過ごす?
「・・・メロも、あるでしょ?」
マットがメロを待たずに言った。
「へ?」
キスなんて挨拶で交わす程度のものしかしたことない。
「マット・・・僕は・・・」
答えを出せず言葉に詰まる。まだなんて言いたくない。
「あるって。ほら。」
「え??」
メロがその言葉の意味を考える間を与えず
マットは顔を少し傾けてメロの唇に自身の唇を重ねた。
「!!?」
一瞬何が起こったのかわからなかった。
メロは呆然とマットの唇の感触を感じていた。
マットが唇から離れ、にやっと笑うとようやく事の重大さに気付いた。
「なっ!!何するんだよ!!!!」
「メロ、キス初めてじゃないじゃん。オレとしちゃったし。」
「な、な、な・・・・・・」
「ねえ、してみよっか。本当に。」
マットはいつものゆるい笑顔をメロに見せるががその目は笑っていない。
「なっ、さっきお前、僕の事そんな目で見てないっていったじゃないか!!!」
メロは顔を真っ赤にさせて抗議した。
未だに唇はマットの温度を残している。まだそこにマットの唇があるように。
「さっきはさっき。今は今。オレ、気分屋だからさ。メロも知ってるだろ?」
確かにそう言う奴だ。でも。
「だからって、そんな・・・・大体お前、した事あるのかよ!?」
マットは暫く考えるような素振りをしメロに言った。
「まぁ、一応。・・・・・ごめんね、メロ。」
ペロッと舌を見せるとメロにウィンクをした。
キスと同様マットが経験ある事はやっぱり何となく感じていた。
・・・・認めたくはなかったけど。
だからさっきメロがマットに言った「まだのくせに」は
はったりであり挑発でもあったのだ。
しかし。
「何で僕に謝るんだよ。」
「え??だってメロ、ショックじゃない?」
・・・どういう意味だ?
もしかして僕がやきもちでも焼くとでも思っていたのだろうか。
「ばっ・・・別に僕はお前が誰と何しようと関係ないし・・」
「や、違うって。お互い何でも話し合うって約束したじゃん。それ。」
「!」
やられた、と思った。意識しているのはメロの方だ。
自分の感情に振り回され、追い詰められている。
「もしかして、メロ・・・・怖くて出来ない??」
「は?」
「女の子って初めての時って痛いみたいだしさぁ。」
メロはまだ自分が『処女』と肯定していない。
しかし、マットは見抜いている。いや、見抜くというよりは確信しているに近い。
・・・ムカつく。
「怖いわけないだろ、そんなの。」
「怖くないんだ〜。」
「だからそうだって言ってるじゃないか!」
「じゃあ、オレとしよ。メロが怖くないなら。」
「怖くないけど・・・何でお前となんだよ?」
「オレがメロとしたいから。」
今日はここまでです。
長くて申し訳ないですが、最後までお付き合い下さると嬉しいです。
続きはまた明日です。
訂正です。
『初恋天使【8】』の最後の行
“もしかして僕がやきもちでも焼くとでも思っていたのだろうか。 ”
↓
“もしかし僕がやきもちを焼くとでも思っていたのだろうか。”
すみませんでした。
マットとメロの駆け引きが可愛いw
神乙です!!
初々しいなぁ…
メロの初エチまで見届けたい……
続き待ってます!
可愛いなぁ………
続き楽しみにしてます
こんばんは。
マット×メロの続きを投下します。
では、どうぞ。
「大丈夫だって。何事も経験だろ?」
「でも・・・・・」
「何だよ、メロらしくない。
さっきはしようと思えば出来るって言ったじゃないか。」
「だ、だけど・・・・」
「ああ、やっぱ怖いんだよね。メロも他の女子と同じだったか〜。」
「何だと・・」
明らかに挑発している。しかし、それに気付けない。
売り言葉に買い言葉、メロはもう引き下がれなくなった。
「いいよ。じゃあ、どうする??裸になればいい訳??」
「・・・そうしてもらうのもいいけど、一応、フェミニストなんで。」
マットは優しくメロの髪に触れるとそっと引き寄せた。
「ムードって肝心だぜ、メロちゃん・・・・」
耳元で囁かれるマットの声にぞくぞくした。
それは、いつも聞いているマットの声ではなかった。
男の、しかも艶めいた声。
聞いた事もないその声にメロの心臓の鼓動は激しく音を鳴らした。
「あ・・・・・・」
マットはメロの耳を舌先でそっとなぞった。
「いい声だぜ、メロ・・・・・」
ゆっくりと耳から首元へ舌が流れていく。メロの全神経がマットの舌先へ集められる。
「んん・・・・・・」
「メロって、感度いいんだな。じゃあ、ここは・・??」
マットはメロの髪から腕を滑らせ一旦肩で止まると、今度はその腕を胸へ運んだ。
「んくっ・・・・・」
マットの手の平の大きさをメ胸から感じ取る。そっとマットが膨らみを潰す。
「・・・もしかして、メロ・・・・・」
腕を止ると、メロはうっすらと桃色に染まった顔を向けた。
「な、何だよ・・・・・」
「メロ、もしかして着痩せするタイプ?思ったより大きいんだけど・・・・・」
「ばっ・・・馬鹿、何言ってんだ!!」
我に返ったメロがマットに怒鳴る。
それ程自分に興味が無かったのだろうか?いや、そんな目で見られていても困惑するが。
「ちょっと嬉しいかも・・・・・直に見てもいい??」
「何を今更・・・だからさっき裸になるか?って聞いたんだろ!!」
「いや、こういうのはムードが大切なんだってば。だから、ここはオレが脱がす。」
マットはそう言うとメロを床に寝かせその上から見下ろした。
メロの金色の髪は床に広がり、少し怯えた目でマットを見ていた。
やっぱり、いざそうなると・・・・・少し怖い。
「やっぱ女の子だね・・・メロ。」
その言葉に対し、言い返してやりたい。が、出来ないでいる自分が恨めしい。
マットの言う通り、普段より小さくなっているメロがいた。
「うるさいっ・・・・」
そう言うのがやっと。マットはにやっと笑った。
「こういうメロも、悪くないよ。」
ゆっくりと近づき唇を奪う。
それと同時にメロの黒いカットソーが捲り上げられた。
「やっぱり・・・下着つけてなかったんだ・・・」
マットの前にメロの白い膨らみがあらわになった。
先端は、淡い桜色。
すぐに刺激が与えられると思いきや、マットはそれを見つめているだけだった。
「おい、マット・・・?」
たまらなくなったメロは晒された膨らみを隠そうと両手を胸の上に持っていく。
しかし、マットがそれを邪魔した。
「マジ、嬉しいかも・・・綺麗だ、メロ。」
マットから放たれた台詞にメロは慌てた。
「そんな恥ずかしい事、よく言えるな!」
「褒めてるんだって・・・・やばい、興奮してきた・・・・」
その言葉が心臓を刺す。
・・・まさかマットが自分に??嘘だ、ぞんなの・・・でも・・・
「我慢できない、メロっ!」
言葉通り、膨らみを強く揉み上げる。
それと共に、先端を口に含む。桜色をマットの舌が蹂躙する。
「んんっ・・・あぁっ!!」
激しく与えられる感覚に、メロは声を漏らした。
「メロっ・・・・・」
マットはメロに構わず白い肌の上を舐めまわし指を這わせた。
「あっ、ちょ・・・マット・・・待って・・・・」
続けてボトムに手を掛けると、メロはそれが降ろされない様に
マットの腕を掴んだ。
「やっぱり・・・マット・・・・」
この状況はメロが言い出したことで始まった。
自分も好奇心と意地、そしてマットの挑発によりそれを受け入れる。
・・・はずだった。だけど。
ここから先は進んではいけない気がする。
そんな理由で簡単にしていいはずがない。
「セックスするのは嫌?」
マットがメロの瞳を覗く。その顔にいつもの余裕はなく少し怖いとすら感じた。
すみません、今日はここまでです。
続きはまた明日・・・・・
神乙です!
ハァハァ………メロどうなるんだ………
マットの艶めいた声ハァハァ。
神乙です
ブラなしメロ萌え……!
続き待ってます。
神の止めどころにじらされるw
あー続きが気になって寝れねーーーー
マットに翻弄されるメロが可愛い!
あぁ…これからどうなってしまうの?!
こんばんは。
昨日のマット×メロの続きを投下します。
タイトルは『初恋天使』
では、どうぞ。
「マット・・・・」
それでも。
きっと、マットなら察してくれる。きっと。
メロは瞳で訴える。
終わりにすると言って欲しい。
いつもの調子で、いつものマットの顔で。
しかしマットはそんなメロの期待をあっさりと裏切った。
片手でメロの腕を阻止すると勢いよくボトムを下ろす。
「なっ・・・・マット??」
メロの白いショーツがボトムから覗く。
中途半端に下したボトムを力いっぱい足から引き抜くと
マットは太ももにキスをした。
「もうさ、ここまできたら止められないよ。メロ。」
芯のある言葉が耳に届くとマットは太ももの間に顔を埋め
ショーツの上からメロの秘部を舐め上げた。
「うぁっ・・・・・・」
マットの舌の感覚が下着ごしに、直に伝わる。
「メロ・・・・ちょっと濡れてる・・・・」
メロはマットの頭を体から引き離そうと両手で押した。
しかし、マットはメロの太ももをしっかりと掴み全く離れない。
「メロ、お願い。オレにだったらいいだろ?」
「マ・・・・・マット・・・・」
「優しくする。だから・・・・・」
マットはショーツの隅を少しめくるとその間に舌を忍ばせた。
「あっ、ちょっ・・・・・んあっ!!!」
舌はショーツの隙間から割れ目の中に侵入し
その中にある小さな蕾(つぼみ)を探し当てた。
「あ、はっ、マット・・・・駄目だ・・・・」
舌が蕾を襲う度、メロは小さく体を震わせ身を仰け反る。
いつの間にかショーツは剥がされメロはマットに見せていた。
全てを。
「ここも・・・・綺麗だ・・・・」
マットはうっとりと呟く。
マットに舐めまわされた蕾は少し固くなり、胸の果実と同じ桜色を
鮮やかな赤に染めていた。
「ねえ、気持ちいいの?」
「あ・・・・・んんっ・・・・」
メロは目を瞑り、マットの質問に答えない。
「さっきより濡れてる・・・やっぱり、メロちゃん、感度抜群だね。」
マットはいつものようのにおどけて見せたかと思うと
またメロの秘部に舌を這わせる。
チュッ・・・・クチュ・・・・
それはマットの唾液とメロの愛液が混ざる音だった。
「あ・・・・ああ・・・・マット・・・・僕っ・・・・」
メロが身を強張らせ、その名を呼んだ。
「いいよ・・・・・もっと舐めてあげる・・・」
「マットっ・・・・ん・・・んあっ・・・!!」
「我慢しないで・・いつでもいいよ。素直なメロ、好きだから。」
「ん・・んあぁぁっ!!!」
メロが小さく跳ねるとマットの舌にひくひくと痙攣するのが伝わった。
マットの舌に侵されメロはあえなく達した。
「・・・・はぁっ・・・はっ・・」
それでもマットはメロの秘部を舐め続けていた。
「あっ・・・マット・・・・これ以上・・僕・・・は・・」
「可愛い声・・・もっと聞きたい・・・メロ。」
マットはメロから舌を離すと体を起こし、メロの上に体を乗せた。
マットの吐息がメロに触れる。
短いですが、今日はここまでです。
続きはまた明日・・・・
メロたんかわいいよメロたん
何だコレ萌えまくるw
続き気になって仕方ないよ!
マトメローーー神ーー!!
神乙
最高w
こんばんは。
昨日のマット×メロの続きを投下します。
タイトルは『初恋天使』
では、どうぞ。
達したばかりで息遣いが荒くなっているのはメロの方だ。
それなのになぜマットが・・・・
「オレ・・・・早くメロと一つになりたい・・・・」
余裕の無い声だった。
「メロ・・・見て・・・・」
「!!!??」
マットはボトムのジップを下すと反りあがったマット自身を取り出した。
「マッ・・・・・・」
メロは初めて見た男性自身に驚き思わず顔を両手で隠した。
一瞬見たそれは、想像していたものと全く違っていた。
ワイミーズハウスでは下級生の面倒を見る機会も多くあり
男の子と一緒に入浴した事だってある。
しかし、マットのそれは子どものそれとは別物であった。
「メロ、恥ずかしがらず見てよ。これでお互い様なんだし。」
「や・・・だよ。そんなもの見せて楽しいのかっ・・・・」
「楽しくはないよ。ただ・・・・・」
「オレも・・・早く楽になりたいんだ・・・。
メロ、いいかな??」
その意味がわからない。
「セッ・・・・セックス??」
「いや・・その前にさ・・・ほら、ええと・・・・舐めて、くれるかな??」
「なっ・・・・・舐めっ!??」
これを、口に含めというのか?
「いや、まあ、・・・何だ、その、強制はしないけど。一応、言ってみただけ。」
しかしその台詞とは裏腹に苦しそうな表情を浮かべる。
「・・・・・・・・」
メロは恐る恐るそれを見た。
ああ、やっぱり直視できない。
でも・・・
「マット・・・・・僕がしたら・・嬉しい??」
マットは少し驚いたような表情でメロを見た。
「メロ・・・いいの?」
「う・・うん。でも知らないぞ。どうなっても。」
そっとマットのものに触れてみる。
熱い。そして、とても硬い。
「・・こんなになるのか・・・」
「メロだから、じゃない?」
その言葉がメロを擽(くすぐ)る。
「舐めれば・・いいんだな?」
簡単な事だ。チョコレートを舐めるようにすればいいだけの事。
チロチロと舌で先端をなぞってみる。
「くっ・・・・・」
少し触れただけなのに、マットが息を漏らした。
マットのこんな声、聞いた事ないや。
そう思うと少し楽しい。メロは根元から先へ、何度も何度も舌を這わせた。
「・・・いい・・・メロ・・・」
マットのそんな声がメロを押す。気がつけば、大きなそれを銜えていた。
ジュッ・・・チュ・・・・
「あむ・・・・ん・・マット・・・・・」
「メロ・・・オレ、もう・・・・・」
見上げると、マットは更に眉をひそめ目を閉じていた。
さっきのメロのように、その時が近いのだろう。
そう思った瞬間。
「!!!!!」
口の中で何かが弾けた。ドクドクと、それが注がれる。
「うっ・・うぁっ・・・」
たまらず口から離すとメロの顔に熱い何かが飛んできた。
「うわっ・・・・」
それは、マットの白い精。
白がメロの顔と髪を染めていく。
「わっ、わっ、わっ・・・・」
マットが全てを放つと、メロはきょとんとした顔で静止した。
「今のって・・・・」
「ゴ、ゴメン、メロ・・・・あまりによかったんでつい・・・」
それが、性教育で習った“アレ”だと知るのに時間はかからなかった。
「・・・・僕はお前にひっかけられたって訳・・・・」
「ひ、人を犬みたいに言うもんじゃないって、メロちゃん!!」
「・・・酷いもんだな。」
「うっ・・・・」
マットががっくりと肩を落とした。
こいつならもっとうまくやれるはずなのに。一体どうしたっていうんだ。
しかし、言葉でマットを詰(なじ)りながらもメロは嫌ではなかった。
こんなに汚されたのに。
それなのに・・・・さっきよりも濡れている自分に気付いてしまった。
「マット・・・・・」
「ゴメンって!ホント!!さっきのはたまたま・・・」
「そうじゃない・・・・」
「な、何??」
「欲しい・・・・・」
「へ?」
「僕・・・お前が・・・・欲しい。」
今日はここまでです。
続きはまた明日・・・・
メロたんがエロすぎて悶え死にそうです
メロの大胆発言に悶え死するとこだった!
マット、優しくしたげてね!!
こんばんは。
昨日の続きを投下します。
タイトルは『初恋天使』
では、どうぞ。
430 :
初恋天使:2007/02/23(金) 00:22:47 ID:???
思わぬ告白にマットはメロを見た。
「メロ・・・・」
「お前と早くしたい・・・・・」
メロの縋(すが)るような目は、再びマットを熱くさせた。
「いいの?」
「お前だってしたいって言ったじゃないか。僕と・・・・」
「そうだけど。」
「もう止まらないって言った。」
「・・・メロ・・・」
「マット・・・僕とセックスしよう?」
「メロ・・・・オレ、嬉しい。」
マットがメロの首に腕を回すとメロもまたその背中を包んだ。
「んっ・・・くぅっ・・・・」
マットのそれがゆっくりとメロを突き上げる。
痛みと共にマットのに熱さに気付く。
マットを感じると痛みが和らぐ気がした。
431 :
初恋天使:2007/02/23(金) 00:25:50 ID:???
「メロ、大丈夫?」
その問いかけにわざと悪態をつく。
「・・・・大丈夫に見えるか?」
「見えないけど・・・・すぐに、よくするから・・・」
やっぱりフェミニストだ、こいつ。
中で大きくなっていくのがわかる。本当は早く動きたいだろうに。
知識としてなら知っている、この行為。
実際してみるなんて思わなかったけど・・・・
こいつでよかった。
初めてが、優しいマットでよかった。
「い、いいよ・・・・マット、動いて・・・・」
メロはマットを包む腕に力を入れた。
「メロ・・・」
マットは優しいキスを柔らかな唇に落とすとメロの全部がマットと繋がった。
「あぁ・・・・マットぉ・・・・・」
マットが腰を動かすと、メロは甘い声を漏らした。
432 :
初恋天使:2007/02/23(金) 00:26:55 ID:???
「んっ・・・・ふぁぁっ・・・」
メロの声は甘さを増していく。
マットが与える振動は快感に変わりさっきまで痛みがあったのが嘘のようだ。
「んっ、んっ、マット・・・・」
メロの変化に気付いたマットは満足そうに微笑んだ。
「メロ・・・気持ちいいんだ・・・?」
「あっ、あっ、う、うるさいっ・・・・」
「素直なメロが好きだっていったじゃん・・・なぁ!?」
「あああああああ!!!!」
マットは深く沈むと思い切りそれを抜く。
「ああ、マット・・・やっ・・・」
メロは耐え切れずマットから逃れようと腰を浮かした。
「駄目だってメロ。もっとオレを感じてくれなきゃ。」
マットは浮いた腰に腕を滑らせヒップを抑えた。
「これで逃げられないよ、メロ。」
深く繋がったまま腰を動かすとメロが体を仰け反らせた。
「うっ、ああああ、マット、いやっ・・・・」
快感を通り越した快感がメロを突き刺す。体がマットに支配される。
今日はここまでです。
あと2日で投下終了です。
長々とすみませんが、もうしばらくお付き合いくださると嬉しいです。
一生続いてもかまいません…w
神毎晩乙!
朝から一気に読んだ
後半かなりエロくてずっとハァハァしっぱなしw
メロ可愛すぎ…
あと二日か、淋しいな
436 :
名無しさん@ピンキー:2007/02/23(金) 18:56:56 ID:iMIk5Cw3
すごい!エロ度が高い!マトメロ萌え〜
こんばんは。
昨日の続き、マット×メロを投下します。
タイトルじゃ『初恋天使』
では、どうぞ。
「オレは気持ちいよ、メロ・・・・」
マットの囁きが耳を擽ると、メロはマットを締め上げた。
「メロ・・・すごいね。本当は、オレ以外にも経験があるんじゃないの?」
「なっ、なにっ・・・言って・・・・っ」
「だって、こんなに乱れてさ。ここはオレを離さないし。」
「ばっ・・・・・」
「ここ、教会だったのに・・・・」
「んっ、んぁっ・・・マット・・・?」
「神様が見てるのに、メロってば。」
「んん・・・あぁっ・・・」
「男のモノ銜えてこんなによがってる・・・」
「マット・・・あぁ・・・!!」
マットの意地悪な言葉がメロの快感に加わる。
「お・・・お前・・・いつもこんなんなのか・・・・っ」
「何が?メロちゃん?」
「女を・・・抱くとき・・こんなこと言って・・・」
「まさか・・・オレは基本、女の子に優しいの知ってるだろ。」
「んんっ・・・あぁっ、マット・・・」
「メロだけに決まってる。素直にならないともっと苛めちゃうよ。」
「きゃうっ!!!」
マットはメロを激しく突き上げる。
速く、遅く、言葉以外でもメロを苛める。
「まだ、聞いてないからさ・・メロ。」
「あっ、あっ、マット、もう・・・・」
メロが達しそうになるとスピードを緩め快感を奪う。
はぁ、はぁとメロの苦しそうな呼吸が部屋に響く。
「ねぇ、言って。気持ちいいって・・・」
「誰が・・・言う・・・・んきゃっ!!!」
メロの瞳から快感の涙が零れる。
「あぁ・・・僕・・マット・・・・・・」
繋がった先は熱く、どれが自分の熱なのかがわからない。
溶かされる。全てが溶かされていく。
「気持ちいい・・・・・」
「ん?何?メロ。」
「気持ちいいよぉぉ・・・・マットぉぉ・・・・」
すみません、どうやら規制がかかってしまった様で
書き込みが出来ません…
規制が解けたら続き投下します。
神…続きを…
昨晩はすみません。
続き、いきます。
「あっ、あっ、もっと、あっ・・・いいっ・・」
「メロ、可愛い・・・」
メロは行為の虜になっていた。
体がマットを求め、快感を求める。
何も知らなかったはずの体はマットが言う通り初めてではないかのように反応する。
それを感じる為なら素直になる事だって厭(いと)いとわない。
心の底から男を欲していた。
「もっとぉ・・・・マットぉ・・・もっと・・」
「すごいメロ・・・オレ・・・・」
「んんっ!あああぁぁっっ・・・・・」
「メロ・・・・オレも・・・・もう!!」
「うっくぅぅぅぅぅぅ!!!!!!!!!」
今は廃墟となった教会に歓喜の声が響いた。
そこにあるのは静寂と、二人を繋ぐ熱だけだった。
やはり規制がかかって書き込みが出来ない様です…
規制が解けたらまた来ます
神!早くお戻りを!!マトメロ好きだ、自分w
こんばんは
二週間ほど前にラット×メロを投下したものです
レス下さった方、ありがとうございました
前回「来月になったらメロたん主演のホームドラマを…」と、ぬかしましたが
時間がとれましたので、今から投下します
>>初恋天使のマトメロ神
ああうっとりです!!正直こんな素敵なSSのあとで気がひけますが
もし、規制がとけて書き込みしていただけるのなら
どうか気になさらず、お願いします
では。
カップリングは
総一郎×メロ(今回はキスまで
月×メロ(今回はキス寸止め
です
───────────────────
「お嫁さん日和り」 第一話『挙式』
リンゴーン リンゴーン
教会の鐘が鳴り響いている。
この日の空はうっすら曇っていたが、しかしメロの心は晴れ晴れとしていた。
聞け ワイミーズの同胞よ!
高らかに鳴る 鐘の音を!
天国のパパとママ 見ていてくれてるかな?
そんなことを考えながらメロは、真っ白なウエディング・ドレスで今まさに
バージン・ロードを歩いていた。
花嫁と腕を組み、竜崎得(える)は猫背でひょこひょこと彼女を新郎のもとに
連れて行く。父親役を引き受けてくれたLに感謝、だ。
招待席にはワイミーズハウスの仲間たちの顔が見える。
ブライドメードのリンダは輝く目で俺のドレスを見ている。やっぱり女の子だ。
マットは興味なさげに携帯ゲームをピコピコやってる。なんて奴だ。
ニアは教会の一番後ろの席でつまらなそうにしている。こんな日までパジャマかよ。
しかしあいつよく俺の結婚式なんて来たな……。
そしてメロは新郎のもとにたどり着いた。神父様のお話が始まる。
その声を聞きながらメロは、初恋の人・夜神総一郎と出会ったときの事を思い出していた。
447 :
名無しさん@ピンキー:2007/02/25(日) 20:42:54 ID:oozyeUJC
(´ロ`)
すみません。大事な事を言い忘れてましたが
これはパラレルで、デスノートはでてきません。
───────────────────
>>446 『L」の後継者争いでメロのとった方法は、マフィアの世界に入ることだった。
メロは手段を選ばない。
自らを男と偽り、裏のヤバイ事に手を出しながら、しかしメロは悪には染まらなかった。
全ては二代目Lになる為、ニアに勝つ為、何よりも一番になりたい為、
純粋にそれだけだった。
そんなメロの前に、その男は現れた。
「もう諦めるんだ。おとなしく捕まれば、殺したりはしない」
彼らはとある事件のために日本から来ていた捜査員達だった。仲間は大方逃げていた。
メロはメットで顔を隠して準備していた爆破スイッチを手にし、目の前のその男に言った。
「ははは。捕まえようとすればスイッチを押す」
「やりたければやれ」
「!」
「私は命など惜しくはない。私の命を投げ出してお前が死ぬならそれで本望だ」
「!・・・・・・・・・」
そんな、心中の誘いにも似たことを堂々と目の前で言われたのは、初めてだった。
なにより彼、夜神総一郎は正義のために自分の命を賭けられる人間だった。
こんな男、マフィアはもちろん、ワイミーズハウスにもいなかった‥‥‥
そう考えるメロと総一郎と一歩も引くことなく睨み合っていた。
スイッチを持ったままメロは総一郎の目を見ていた。
眼鏡の奥の真剣な瞳を。吸い込まれてしまいそうな熱い眼差しを。
そのとき、隠れていたホセが陰から総一郎に発砲しようとしていた。
それを察してメロは、爆破スイッチを押した。目の前の男を助けるために。
※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※
メロは、傷を負って気絶した総一郎を抱えて外に出た。
あのとき。爆発で柱と火の粉がメロにかかろうとしたのを見た総一郎は、
とっさに自分の体でメロをかばったのだ。
……でなければ、俺はいまごろ顔に大火傷を負っていたはずだ……
メロは総一郎をそっと地面に寝かせて耳を胸に当てた。心臓は動いてる。
それから口元に顔を近づけた。大丈夫。息してる。
メロのすぐ近くに総一郎の顔があった。眼鏡は爆発のとき落とした。逞しい顔付き。手入れした髭。
ロマンスグレーの父親ほども年の離れた男。
俺を助けるために、自分を犠牲にするなんて……
いつのまにかメロは、総一郎にそっと顔を近づけていた。
自分がなぜそんなことをしているのか、わからなかった。
唇が重なった。温かくて、口髭がくすぐったかった。その時。
「ううっ…」
総一郎の声に、慌ててメロは離れた。と、遠くで声がした。
「夜神次長ーどこですかー!」
人が来る。メロは立ち上がり、もう一度総一郎を振り返るとその場を去った。
>>448 メロは総一郎が入院した病院のパソコンに侵入し、名前と病状を確かめると
匿名で病院長や職員にうんとお金を渡し、絶対に回復させろと指示した。
お見舞いに行きたかったが、しかし総一郎の側には常に日本捜査本部の者や
家族がついていた。
病院の外、総一郎の病室の窓が見える場所からメロは回復を祈っていた。
やがて移動できるようになった総一郎は、日本に帰国した。
その日からメロはおかしくなった。
Lの後継者なんてもう、どうでもよかった。
寝ても覚めても、夜神総一郎のことが頭から離れなくなった。
メロは、夜神総一郎に恋をしていたのだった。
それからメロは総一郎のことを調べまくった。
彼が犯罪を憎んでいると知ると、メロはすぐマフィアから足を洗った。
だが、総一郎が何より大事にしているのは家族だった。
つまり自分を振り向いてくれる可能性は少ない…
思い余ってメロは、発明家でもあるワタリを訪ねた。
『妻・幸子と出会う前なら自分にもチャンスはある』
そう考えて、あるモノが発明できないか尋ねるメロに、ワタリは丁寧に答えた。
「あいにくと、タイムマシンを発明するのはかなり困難かと思われます」
恋の病は深くなる一方だった。
どうしても総一郎の傍にいたい。総一郎と一緒に暮らしたい。
なによりも、総一郎の一番になりたい……。
メロはそれしか考えられなくなっていった。
だが彼には妻も子もある……。
そして、メロはあることを決意した。
「……を夫とする事を誓いますか?」
メロはハッとした。神父さまがメロを見ている。慌ててメロは言った。
「誓います」
メロの胸は幸せだった。これで俺はずうっと総一郎の傍にいられるんだ。
「では、誓いのキスを」
神父さまの声に、白いタキシード姿の新郎がメロのベールを上げる。そして、
新郎・夜神月(ライト)は誰にも見えないようにメロにキスする「フリ」をした。
「それではここに、二人を夫婦と認めます」
こうしてメロは『ミハエル=夜神』となった。
メロは手段を選ばない。
夜神総一郎の傍で暮らすため、その息子・夜神月との結婚を敢行したのである。
>>449 総一郎の息子が独身だと知るやメロは日本に向かい、カフェで月がトイレに立った際、
彼のコーヒーに即効性の睡眠薬を落とした。
そして次の朝。とあるホテルで。
「イヤだって言ったのにひどい。責任とって。しくしく」
裸にシーツ一枚巻きつけてウソ泣きし、メロは目を覚ました月に結婚を迫った。
ふう。月はため息をついて言った。
「いいよ」
きょとんとしたのはメロだった。こんなに旨くいくか、普通?と、月が続ける。
「ただし条件がある。父さん母さんのいる、僕の家で暮らすこと。つまり、二世帯同居だ。
僕は両親の面倒をずうっと見ていきたいんだ」
「そんなことが条件!?ほんとにそれでいいのか?」
と言うか、むしろそれがメロの狙いだ。だがメロの言葉に月は何だか驚いていた。
彼はメロの金色の髪を見ながら言った。
「いいのか?日本で、僕の家で、僕の親と、ずっと暮らすことになるんだぞ?」
毛布の中で服を着て、メロはベッドから降りた。
「俺は日本語は出来るし、どんな場所でも人と上手くやっていく自信はある」
クセモノぞろいのワイミーズハウスでも、マフィアでもやってきたのだ。
月はしばらくじっとメロを見ていた。
「…なんだよ」
「いや…この話を持ち出すと大抵の女は引くからな。今まで結婚を迫られるたびに
使ってきた手なんだが」
「…性格悪いなお前…」
「何を言ってるんだ?僕は日本一と言ってもいいくらいの自慢の息子だよ」
なんのてらいもなく笑顔で言ってのける月に、正直メロはあきれた。
月の性格には、かなり問題があるように思えた。
「周りからも、男は所帯を持って一人前だ、結婚しろだ、やいのやいの言われる前に
先手を打っておけば、煩わしい人間関係に惑わされなくてすむし、ね」
月は腕を後頭部のところで組み、背中からベッドにどさっと倒れこんだ。
「結婚さえしておけば、見合いの話もいちいち断らなくてすむ。
もういい加減、理由を考えるのにうんざりしてたんだ」
そういう理由で結婚するのかこの男は。最低だな。
自分の事は棚にあげて、メロは思った。
「『僕が選んだ』とさえ言えば、父さんたちも強くは反対しない」
「じゃあつまり、俺との結婚を了承するってことだな」
と、メロの言葉に月がベッドから起き上がった。今までとは違う面持ちで。
「最大の条件がひとつある」
月はまっすぐメロを見た。
「父さんと母さんを大切にして、二人とそれから妹を、悲しませたり
迷惑をかけるような真似だけは絶対にしないこと。これを破ったら即、離婚だ」
それまでと違い、月の顔は真面目だった。
「それだけだ。それさえ守ってくれたら、君がなぜこんな事をしたのか、
僕は聞かない」
月が両親を、家族を、何より大事に思っていることだけは間違いなかった。
メロはちょっとだけ月を見なおした。
「言っておくが、離婚しても僕はちっとも困らない。バツイチなら、もう結婚は
こりごりだとか、なんとでも言えるからな」
見なおして損した。そう思いながらもメロは言った。
「……わかった」
「じゃあ契約成立だな。あっと。そういえば名前を聞いてなかった」
今ごろ名前を聞くのかよ。
「………メロ」
「よろしく、メロ」
そう言うと月はメロの肩を抱き、唇にキスしようとしていた。
「何すんだよ!」
突き飛ばされて、月がきょとんとした。
「何ってキスだよ。結婚するんだろ?」
「ば、馬鹿っ!!」
メロは叫んでいた。
「誰がキスなんかしていいって言ったよ!こっちの条件だ、『結婚しても
キスは禁止』!!いいな!」
「‥‥‥。わかった。『キスは、禁止』だな」
含みを持ってそう言うと月は、余裕のある笑い方をした。
メロは思った。この男、場数踏んでやがる。いわゆる女たらしだ………
とにかく。こうしてメロはLの座をニアに譲り、夜神家に嫁ぐことになった。
>>451 結婚のあいさつのため、月に伴われてメロが初めて夜神家を訪れた日。
総一郎も幸子もそして粧裕も、メロには驚いていた。
金髪のマッシュルームカットはともかく、黒い革のノースリーブにヘソ出しルック、
ぴっちりしたズボンといった格好ではムリもないか。
総一郎は元気そうだった。その姿に安堵しつつ、三つ指ついてメロは言った。
「ふつかよいな者ですが、よろしくお願いします」
「メロ。『ふつつかな』だ」
月が訂正する。と、驚きのさめやらぬ顔付きで総一郎が言う。
「メロ…というのか。きみは」
「メロは愛称で、本名はミハエル=ケールなんだ」
総一郎に話しかけられた嬉しさで、メロはいつもの口調に戻っていた。
すると総一郎は真顔になって、まっすぐにメロを見た。
「MIHAEL=KEEHL
(エムアイエイチエーイーエル=ケーイーイーエイチエル)本名、ミハエル=ケール」
突然メロの名前のアルファベットをそらんじた総一郎にメロは驚かされた。
まさか、マフィアのアジトで会ったのが、俺だとわかったのか?メロは総一郎の顔を見た。
「天使の名前だな」
総一郎はメロに、優しく微笑んでいた。笑顔を見るのは初めてだった。
知らず知らず、メロの胸は高鳴っていた。
こんなわけで、夜神月とメロの結婚式は執り行われたのだった。
>>452 教会で、ウエディング・ドレスのメロは、総一郎と幸子、粧裕にあいさつした。
「おちつかない嫁ですが、これからよろしくお願いします」
「……メロ。『ふつつかな』だ」
タキシードの月が訂正する。
だが総一郎と幸子はまったく気にせず、にこやかだった。
「こちらこそよろしく。可愛いお嫁さんが来てくれて嬉しいよ」
「よろしくね、メロ。気兼ねせずに、お父さんお母さんて呼んでね」
「はい。おとうさん。おかあさん」
そう言ったとたん、なぜか涙が出そうになった。胸があたたかくなった。
マフィアでは勿論のこと、ワイミーズハウスでも感じたことのない思いだった。
人前で泣きたくなるなんてこと、今までなかった。
こぼれ落ちそうになるメロの涙を、粧裕がハンカチでそっとぬぐった。
「私のほうがお姉さんになるんだよね。よろしく、メロ」
泣きながらメロはうなづいた。
和やかな雰囲気の中、総一郎が月に言った。
「ライト。嫁さんは大切にするんだぞ。今日からメロは、私たちの家族だ」
総一郎のその言葉にメロはすっかり感動していた。
やっぱり結婚して良かった。
これからは、ずうっと総一郎の傍にいられるんだ。
メロがそんな事を思っていると、月が総一郎に答えて言った。
「もちろんだよ、父さん。メロはもう、僕の大事な奥さんだ」
そう言うとタキシードの月はウエディング・ドレスのメロを横抱きにした。
「ちょっ‥」
『いいから笑って』
嫌がるメロに小声でつぶやき、月は、両親と妹に幸せそうに笑って見せた。
月にお姫さま抱っこをされたまま、メロもまた、幸子に、粧裕に、笑って見せて、
それから総一郎に、にっこり微笑んだ。
リンゴーン リンゴーン
教会の鐘が、ちょっぴり曇った空に鳴り響いていた。
第一話 終わり 次回 「初夜」
キスだけで長々とすみませんでした
今度はエロです…きっと
投下しそこねた神がいらっしゃいましたら、ほんとに申し訳ない…
神キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!
お二人とも最高です
wktkしながら続き待ってます
こういうの大好き!!(*´Д`)
夜神パパのために月と結婚てかなり危険なことだと思うけど
これからどうなるのかすごい気になるよー
ウエディ姿・・・じゃなくて
ウェディングドレスのメロたんハァハァ(;´Д`)
メロたんの初夜 wktkして待ってる!!!
>>お嫁さん日和り神様
すごくおもしろかったです!
まさかメロが月と結婚するなんて思いませんでした!!
夜神家の一員になったメロがこれからどうなるのか楽しみです!!!
先日は規正により書き込めないという不具合が発生しましたが・・・
マット×メロの続き投下します。
タイトルは『初恋天使』
ラストです。
気がつくとメロはマットの腕の中に居た。
「う・・・・?」
目に入ったマットは優しい表情でメロを見つめていた。
「マット・・・」
「起きた?」
「・・・僕、気を失って・・??」
「うん。初めてメロの寝顔見ちゃった。」
その腕はそっとメロを包み、まるで恋人のようだった。
少し恥ずかしそうにメロは前髪で顔を隠した。
すると何かに気付いたマットが意地悪を言った。
「よっぽどオレがよかったみたいね、メロちゃん。」
・・・実際、そうだった。
マットから与えられる快感はチョコレートのように甘く、メロを虜にさせた。
メロを素直にさせていた。
「・・・・うん。」
メロは頬をうっすらと染め、上目遣いでマットを見た。
「うわっ・・・」
すると突然マットが声を上げた。
「・・・・な、何だよ?」
「い、いや・・・」
マットはメロから視線を外し、気まずそうに背を向けた。
「マット・・・?」
メロは少し体を起こし、後ろからマットを覗く。
しかしマットはますますメロから顔を背ける。
「おい!?」
マットの肩を掴み、無理やりこちらへ向けるとその変化に気がついた。
「・・・・顔、赤いぞお前?」
耳まで赤く染めるマットをメロが怪訝そうに伺うとバツの悪そうな顔をした。
「・・・メロが、急に可愛い顔するから・・・・」
「は、はぁ??」
その言葉にメロは戸惑った。
「オレが何でメロだけにこの場所を教えて何でこんな雑誌をばら撒いておいたと思う?」
そしてこの質問。
一体何を言い出すんだ?
そんなのわかりきっているはずなのに。
「それは友達だからだろ?雑誌は僕を女として見てないからで・・・」
「メロは頭がいい割に、ホントこういう事は鈍いよね・・・」
マットははぁ、と溜息をつくと、そっとキスをした。
「!!」
「意識してなくて、こんな事が出来ると思うかよ。
自称、フェミニストのオレが気持ちもなく女を抱けるとでも?」
メロは理解出来ずに黙ってマットを見つめていた。
「・・・・好きだから・・・・」
「は?」
「だから、好きだからしたっていってるだろ!!」
珍しく大声を上げたマットに驚き、メロは目を丸くさせた。
「メロとしたくて仕方なかったんだよ。好きなんだ。
・・・・だからわざとこんな雑誌置いて、メロが何か言ってくるのを待ってたんだ。」
「え・・・・」
「順序が逆になっちゃったけど・・・・・」
マットが何を言っているのかがわからなかった。
そんな素振り、見せたことない。今日だって・・・・
「嘘だ。」
「嘘じゃない。オレはメロが好き。」
その目は真剣だった。
「だって、僕の他に何度かしてるって・・・」
「それはそれ。今のオレはメロしかいらないし。」
「ぼ・・僕をそんな目で見たことないって言った・・・」
「だからそれはオレの作戦なんだってば!そんな目で見まくってたに決まってるだろ?
ずっとメロを如何わしい目で見てた。
メロにキスしたいとか、胸を触ってみたいとか、オレのを銜えてもらいたいだとか・・」
「なななっ・・・・」
「念願叶ってすげ〜満足なのオレ。
でも、まだ一つだけ手に入れていから・・・・」
「な・・何をだよ・・・」
「メロの心。」
「・・・・!」
メロの顔がみるみる赤く染まっていく。
そんなの、決まっている。
僕だってマットと同じだ。
成り行きはどうあれ、結局気付かされたのだ。
自分の気持ちに。嘘偽りのない気持ちに。
「メロはオレの事好き・・・?」
「ぼ、僕は・・・・あうっ!!」
マットはメロの答えを待たずに押し倒した。
「何度でも、何度でもするよ?メロがオレに堕ちるまで、ずっと・・・」
そう言うとメロに唇を寄せた。
「ここは教会だ。オレと一緒になるって誓って、メロ。」
「・・・・馬鹿か、お前。」
その言葉とは裏腹に答えるように唇を返す。
まだあどけない、それを知ったばかりの無垢な笑顔はまるで天使のようだった。
「ねぇ、言って、メロ。」
辺りにはたばこと雑誌。
使われなくなった机や椅子。
散らかる木屑が痛々しい。
廃墟となった教会に、今、ひとりの男に堕ちた天使が言った。
「大好き。」
おわり
以上です。
長々とスレ汚し申し訳ございませんでした。
改めて見直すと酷いw
・・・ですがこのスレでメロ×L・ニア・マットのお話を投下出来たので満足です。
ここまで読んでくださった方、有難うございました。
他の神を見習って出直してきます。
お疲れさま
最後まで読めてよかったw
メロが可愛かった。
乙です
メロ可愛い
正直マットにも萌えw
神、乙です!
マトメロ大好きな自分にはたまらない展開でした!!
天使のメロもそんなメロ大好きなマットも可愛い!!!
まだ始まったばかりの二人のこれからを想像するだけで萌えるw
神乙でした!
二人ともかわいいなぁ。
メロの気持ちの変化がいい!マットにメロメロにされたメロがよかったです。
神、またのお越しをお待ちしてます!
お前らデスノの新OP見たか?
我等がメロたんがいたぞ
469 :
名無しさん@ピンキー:2007/03/01(木) 05:31:51 ID:cuD/tD7M
>>初恋天使神、乙でした!
かあいいーマトメロにほのぼのさせてもらいました
ぜひぜひまた投下してください!
四日ほど前、メロたん主演のホームドラマ投下したものです。
レス下さった方ありがとうございました。では第二話いきます。
この話はパラレルでデスノートは出てきません。
21禁
カップリングは
月×メロ→→総一郎
(メロ→→総一郎の間にハートマークを入れたいが記号がみつからない…
───────────────────
奥さまの名前は メロ
旦那さまの名前は 月(ライト)
なんだか普通じゃない二人は
なんだか普通じゃない出会いをし
なんだか普通じゃない結婚をしました
でもただひとつ 間違いなく普通じゃなかったのは
奥さまのお目当ては 旦那さまのパパだったのです
「お嫁さん日和り」 第二話『初夜』
じりりりりりりりりりりりりりり
「うん…」
お弁当作りのためセットした目覚ましのベルを止め、メロはベッドを這い出した。
隣のベッドでは、月がまだ眠っている。
そこは元・月の部屋で、今は月とメロ二人で使っていた。ベッド二台で部屋は少し狭い。
結婚の日から一ヶ月、式の終わったその日からメロはこの家で暮らしていた。
初めての夕食の席で、メロを新婚旅行に連れて行かないなんて…と幸子と粧裕は月を責めた。
が、メロはこう言った。
「俺、家族がいなかったから、二人で旅行するよりも
こうやってみんなでご飯を食べられるのが嬉しいよ」
幼いときに両親を亡くし、ワイミーズハウスという孤児院で育ったというメロのその言葉に、
総一郎も幸子も粧裕も、目に涙を浮かべた。
ちなみにその言葉は月の入れ知恵だったが、言葉にした後でメロは、
自分が本当にそう思っていることに気が付いた。
そのおかげか、メロの革の服にも「俺」という言葉遣いも夜神家は大目にみてくれた。
いや、何より大きいのはメロが夜神の家で本当に幸せそうに暮らしていることだった。
実際メロは、愛する人と同じ屋根の下で暮らすことに喜びを感じていた。
月は、というとメロに何も文句は言わなかった。
『僕の家族を大事にしてくれればそれでいい』
あの時の月の言葉に嘘はないようだった。
いや、メロに興味がないと言ったほうが正解かもしれない。
エプロンを着けてメロは台所に向かった。
「おかあさん、おはうございます」
「おはよう、メロ」
お弁当を作るため、早起きしたメロに幸子はほほ笑んだ。
「お弁当だなんて久しぶりだから、ライトきっと喜ぶわ」
もちろん幸子は知らない。メロの本命は月ではなく、総一郎だった。
>>470 夜神家の習慣を幸子から色々学びながら、メロは考えていた。
『俺も総一郎に何か作りたい』
そこで思いついたのが「お弁当」だった。
刑事の仕事は張り込みや聞き込みなど外回りの多いため、総一郎はお昼を外食
または食堂ですませている。
しかし、現在総一郎の役職は「次長」である。昼食時間の確保も、前よりはできるはずだ。
メロは幸子に相談した。一応、名目はこんな風に。
「彼にお弁当を食べてもらいたいんです。もし、よかったらおとうさんの分も」
幸子はそんなメロを可愛く思い、メロは二人のお弁当作りを任された。
「………何だこのにおいは」
階下に下りてきた月は、朝から食堂に漂う甘ったるい匂いに顔をしかめた。
粧裕、幸子、総一郎はなんとも言えない顔で、朝食を食べている。
「お早う、ライト」「お早う、お兄ちゃん」「お早う」
「お早う。……メロは?」
「今、お弁当を作ってるところ」
幸子の言葉に月がキッチンを見ると、メロはお弁当箱にご飯らしきものを詰めていた。
ただ、そのご飯が黒かった。
「メロ。なんだ、それは」
「お弁当」
「いや、なんでご飯が黒いんだ?そもそもそれは何なんだ?」
「チョコレートライス。お米をミルクとチョコレートで炊いたんだ」
玄関でメロと幸子は、出勤する総一郎と午前の講義を受ける粧裕を見送っていた。
「はい、おとうさん。お弁当」
メロはハンカチで包んだお弁当箱を総一郎に手渡した。
「…ありがとう、メロ。じゃあ行って来る」
「いってらっしゃい」
と、出る間際に粧裕が幸子にひやかすように言った。
「お母さん、いつまでもそこにいて、新婚さんの『いってらっしゃい』のちゅーに
当てられたりしない?」
「馬鹿言え」
冷めた口調でそう言いながら月が現われた。
「はい」
お弁当を渡すメロに、月は言う。
「僕はいいよ。残念だけど食堂の食券をまとめて買ってるんだ。じゃ行って来ます」
振り向きもせず月は出て行った。
「あの子、照れてるのよ…」
気を使って、幸子はそう言った。しかしメロはまったく気にしていなかった。
総一郎にお弁当を受け取ってもらえたことで有頂天になっていたのだ。
>>471 その夜。夕食の席で総一郎はメロに言った。
「メロ。お弁当とても美味かったよ」
「良かったあ!!じゃあ明日も作るね」
うきうきするメロに、それまで黙々と夕食を食べていた月が言った。
「メロ。旅行会社からパンフレットを貰ってきたんだ。食べてから部屋で相談したいんだけど、
いいかな?」
「なになに?もしかして、一月遅れの新婚旅行?」
興味深そうに粧裕が言う。
「想像に任せるよ」
メロは急いで食べてしまうと、月の後ろから二階に上がった。
「なんだよ。旅行なんて嘘だろ」
部屋のドアを閉めると、訝しがるメロに月は言った。
「もう弁当はやめてくれ。いや、チョコレートライスはやめてくれ」
「食べてもいないくせに何だよ。美味かったんだぞ、あれ」
メロはお昼に月のもって行かなかったお弁当を食べてみた。いい出来で大満足だった。
「君の好きなものを、みんなが好きだとは限らない。そういう押し付けは
はっきり言って迷惑だ。何よりも父さんが気の毒だ」
「…どういう意味だよ、それ」
「父さんの世代では牛乳で炊いた飯は好まれない。父さんは、メロの行為を無にしないよう、
無理して食べたんだ。ほんとなら捨ててもいいものを」
「お前‥人の作った弁当を毒みたいに言いやがって!」
メロは頭にきた。
「メロ、声が大きい」
月は平静だった。
「人には習慣ってものがあるんだ。作るなら作るで、相手の好みを聞いたらどうなんだ?
自分の好みを押し付けるだけの自己満足はよしてくれ」
「……くっ」
悔しかった。
メロは月の横をすり抜けて部屋を出て、急いで階段を下りると外へ走っていった。
>>472 小ぬか雨の降る夜の公園で、メロはブランコに乗っていた。
ひとえに総一郎のためにと思って作ったお弁当だった。
それが総一郎にとっては、迷惑な、ただの自己満足?月の言葉が腹立たしかった。
だが。月の意見は正論であることもわかっていた。
総一郎の為ではなく、総一郎の為に何かしたい、という自分を満足させる為に作ったのだから…
「メロ」
その声にメロは振り向いた。トレーナー姿の総一郎が立っていた。
総一郎は週に何度か、夕食の後ジョギングをするのが習慣だった。メロは言った。
「おとうさん・・・・・・今日は、ごめん」
「どうした?メロ」
総一郎は、メロの隣に来た。
「俺・・・美味しいものをと思って、俺にとってはチョコレートが一番だから、
チョコレートとミルクで炊いたけど…ほんとはああいうの、ダメだったんだろう?」
「いいや。本当に美味かった。いや正直に言うと、蓋を開けたときは見た目に驚いたが」
細かく溜まった雨粒を手で払い、総一郎はメロの隣のブランコに腰掛けた。
「食べてみると、とてもいい味だった。甘いだけじゃなくスパイシーで。
ただ単に牛乳とチョコを入れて炊いただけの物じゃないと、模木も感心してた」
メロは不思議そうに総一郎を見た。
「いや…実は部下たちが珍しがって、どうしてもと言うから、メロには悪いが少しづつみんなに分けたんだ。
松田も『いい嫁さんが来ましたね』と羨ましそうだった。自分の買った菓子パンよりもずっと美味いって。
…何事も見た目では判らない。改めてメロに教わったよ」
あれが全ての人に好評だったのかはわからない。人には好みがある。だが。
「メロは努力家だな。なにより愛情がこもってた」
気が付くと涙が出ていた。涙を拭いながら、メロは言った。
「総一郎…良かったら、好きなものを教えてくれる?明日はそれを作るよ」
「‥ありがとう、メロ」
総一郎がじっとメロを見る。メロはその瞳に吸い込まれてしまいそうだった。
と、総一郎がメロの頬に手をそっと持ってきた。メロの胸がどきどきと音を立てる。
胸をときめかせるメロのほっぺから、総一郎はご飯つぶを取った。
なんだ・・・。
キスされるかと、思ってしまった…月に促され、慌ててご飯を食べたせい。
「おべんとつけてどこいくの…そんな囃し唄があった」
そう言いながら、総一郎はそのご飯つぶをためらいなく口にした。
「!」
「そろそろ帰ろう、メロ。小ぬか雨とは言え、風邪をひくとライトが心配する」
総一郎がメロに手を差し出す。メロはその手を掴んだ。
大きくて温かい総一郎の手に、メロの胸は再びときめいていた。
>>473 メロが部屋に戻ると月が腕を組んで立っていた。どうやらメロを待っていた様子だった。
「メロ。僕も、少し言い過ぎたよ」
「いまさら何言ってんだ!!」
月の言葉にメロは叫んでいた。
「人前で優しい顔をして、二人きりになったらきついこと言うなんて、
周りのご機嫌をうかがっているだけじゃないか!」
心優しい家族たちが居心地の悪い思いをしなくてすむよう、月が場所を変えた事はわかっている。
メロだって、彼らに気まずい思いをさせるのは絶対嫌だ。
「相手の事を考えろって言ったのはそっちだろ!自己満足はやめてくれって」
それに。もしあの場で月がああ言っていたら、そんなことはない、と総一郎は言ってくれたろう。
だが、メロには優しい嘘だとしか思えなかったに違いない。
「加減ってものを知らないのかお前は!!」
結局月の忠告でメロは頭を冷やし、そして総一郎の好物も知るきっかけとなった。
というのに、月から折れられると無性に腹が立った。これじゃ俺だけが幼稚なガキだ。
「メロ、もう少し小さな声で話してくれないか」
しかし、そんなメロに月は平静だった。
「君が気まずい思いをしないよう気を使ったのがわからないのか?こう見えても僕は女性には優しいんだ」
「嘘つけ。お前が優しいのはうわべだけじゃないか」
あーあ、とメロは伸びをした。
「いくら優等生つってもフリはフリ。本物には及ばないよ。結局お前、人前で総一郎の真似してるだけだもんな」
「メロ!僕と父さんを比べるのはやめろ!」
初めて月の声が険しくなった。
「はは、父親にはかなわない、ってわかってるから、か?」
「‥‥‥言ったな」
低い声だった。いきなり月はメロの腕を掴んだ。ひるまずメロは月を睨んだ。
「なんだよ、気に入らなければ暴力か?」
「メロ。君は僕と結婚した。そうだな?」
「それがどうした」
「法律では、長期間、夫婦の間に性生活がなければ離婚の原因になるって知ってる?」
せーせーかつとは性生活だと理解し、メロの顔はかあっと赤くなった。
「だ…だから何だよ。まだ、結婚して一ヶ月しか経ってないだろ」
「『もう』一ヶ月だ。なのにまだ初夜を迎えてないなんて、結婚したとは言えない」
そう言うと月はメロをベッドに押し倒した。
「や…やめろ!」
メロが抵抗すると、月はぱっとメロから手を離して、立ち上がった。
「メロが嫌だというならやめる。だが、一方の長期間の性生活の拒否は、離婚の原因になる」
「ぐ…契約では、こんな事するの禁止だろ」
「『キスは禁止』だった」
「…家族を大事にすればいいって言ったのはそっちじゃないか」
「その条件で、きみの言う『うわべだけの優等生』と結婚したのはどこの誰なんだ?」
ぐっ。メロは言葉に詰まった。月は余裕を取り戻し、メロの答えを待っていた。
そうだ。こいつは離婚してもちっとも困らない。
メロは考えた。うんと考えた。そして、総一郎と交わした約束を思い出した。
『明日は総一郎の好きなものを作るよ』『ありがとう、メロ』
目的のためなら、メロは手段を選ばない。
メロは背中のジッパーを下ろし、上着を脱いだ。それからベルトをはずしズボンのファスナーを下ろす。
そんなメロに、月は部屋のドアにかちゃりと鍵をかけ、セーターを脱ぎ始めた。
メロは裸になってしまうと、両腕を広げて月のベッドにどさっと仰向けになり、言った。
「煮るなり焼くなり、好きにしろ」
コンドームを準備しながら、月は思わず吹き出した。
>>474 メロは目を閉じて心の中で呪文のように唱えていた。
これは注射みたいなもの。ちくっとしたら終わり。一回すればそれですむ。
「…!」
裸の月がベッドに上がり毛布を引き上げて、メロを組み敷いていた。
「震えてるのか?メロ」
「いいからさっさとやれよ」
「‥わかった」
月は、メロの身体に自分の身体を重ねながら、メロのさらさらした金色の髪をかきあげて、耳にキスをした。舌も入れていた。
「ひぃゃあっ!」
いきなりの舌の感触に驚いた。そんなことした月と、変な声をあげた自分に腹が立った。
「キ、キスは禁止って約束だろ!」
「さっき『好きにしろ』って言った」
「あ、あれは言葉のあやで…」
くすっと月は笑って、舌を、唇を、メロの首筋へと移動させていく。
「わかってる。唇にはしない。それでいいね?」
「う…ぅぅぅ……」
一方では月の手のひらが、指が、メロの背中を、脇腹を、胸を、移動しながら敏感な部分を探っている。
「…あっ!」
いきなりの感触にメロは月の頭を押しのけようとした。毛布の中で
月の唇がメロの乳首に辿り着き、そして舌は丹念にそこを攻めていた。
「は、あああっ!」
メロより月の力のほうが強かった。月はメロの身体しっかり抱いて、メロの乳首に吸い付いていた。
吸い付く唇の力と突っつくような舌の動きに翻弄され、メロの抵抗する力が抜けていく。
「やぁ、いやっ!っ、あん」
くすぐったいのが嫌なのではなかった。嫌なのは、
そうされて身体に走る疼き、だった。
月にはそんなメロが新鮮で、肌の弱い部分を探りながら執拗に攻め続けていた。
「…!…あっ、は…ああん、あ、あああん!」
ぢゅ、ぴちょと卑猥な唾液の音が毛布の中からくぐもって聞こえる。
やがて、月の指はメロの濡れた部分へと侵入した。
「ゃ…あああっ!あぁん」
メロの手がぎゅうっとシーツを握りしめた。
花弁をなぞられ、メロのピンクに染まった肌に汗が滲んでいた。
「うぅっ…!あっ!!あん、あ…っあああ!!」
と、月が上半身を起こした。弾みで毛布が足元に落ちて、二人の裸身があらわになった。
月はメロの両膝を持って、大きく横に開いた。
「…ここのも金色なんだな…」
「…な…!」
かあっとなりメロは目を開けた。と、月と目が合った。月はメロの両膝に腕を差し入れ、
メロの太ももを抱え上げていた。
メロは下腹部に硬くて熱いものを感じた。月自身の先端が、濡れているメロ自身に触れていた。
「…あ…?」
「メロ‥いくよ」
「‥‥ぃゃ‥‥」
月はメロの濡れたそこに、亀頭部分を挿入した。
「つうっ!」
「力を抜いて、メロ」
「!あ‥あ!ぃ、た‥痛い!」
月の怒張した陰茎がメロの狭い膣に入り込み、ぎゅうぎゅうと粘膜を押し広げながら、
奥へ奥へ、半ば無理やり押し込むように入っていった。
「痛っ!いたい!いた!痛いよお!!」
熱い鉄の棒が無理やり入ってきたような、痛みと身体が裂けそうな感覚にメロは叫んでいた。
「うああ!ああ、あああ!!!」
「メロ、声が大きい!」
根元まで入ると、メロの太ももの付け根と月の大腿の付け根が触れた。
「ああ!ああああ!!あ、むぐっ!」
月の手がメロの口を塞いでメロの叫びを押さえていた。
そして月はゆっくり腰を動かしだした。その動きで月を咥えこんでいるメロの腰もうごく。
前後に動かされると、陰茎が膣に擦れて痛みが増し、メロはただただ叫んでいた。
「んんーん!んんんん!んんーん、んんーー!!!」
「っ、は、ぁ、っ」
手で口を塞がれたメロの耳元に、のしかかる月の荒い息がかかる。
「んっ、んんっ!んっんっ」
月の腰の動きがリズムを伴いつつ次第に早くなる。
身体を貫く大きなショック。のしかかる男の身体の重み。痛み。そして、疼き。
いまメロは女に変わりつつあった。
「んっ!んーん!んっんっ、んーんんんー!!!」
やがて、メロのくぐもった叫びを聞きながら月は果てた。
ずるっとメロから陰茎を抜いた月は
「あ…」
シーツの赤に気が付いた。ティッシュでそっとメロの脚の間を拭いながら、月はメロを見た。
呆然としていた。どう見ても大きなショックを受けていた。
月はメロの頭に手をやり、金色の髪に触れようとした。
「初めてだったのか…」
「初めてで悪いか!」
がばりとメロは跳ね起きた。
今のショックもどこへやら。月に優しくされると反発心が湧き起こった。
「誰だって最初は始めてだろ!こんなもん万国共通、入れて動かすだけのことじゃないか」
か弱い女よりあばずれの方がマシだった。
「…ああ…そう…」
毒気を抜かれて、月はコンドームを始末し服を着始めた。
ふん。ざまあみろ。弱い女だと思うなよ。とにかく、終わって良かった。
これで‥‥‥総一郎‥‥‥と一緒にいられる‥‥
あれ?
なぜか涙が溢れ出した。
月が向こうを向いている隙に、メロは毛布をかぶって涙を拭いた。
>>476 次の朝。玄関でメロと幸子は出勤する総一郎を見送った。
「はい、おとうさん。お弁当」
メロはハンカチで包んだお弁当箱を総一郎に手渡した。
「今日はおとうさんの好きなもの、たくさん作ったよ」
総一郎はじっとメロを見ていたが、やがて言った。
「ありがとう。メロ」
総一郎の言葉に、メロは身体の痛みと胸の痛みを我慢して、ちょっぴり無理して笑った。
そんなメロに、総一郎は優しくうなづいた。
「じゃあ行って来る」
「いってらっしゃい」
「父さんの好きなもの、か。だから早起きしてたのか」
出勤の準備の出来た月も現れた。
とたんにメロはふくれっ面になった。目が真っ赤になっているメロに月が言った。
「僕の分は?」
「食券があるって言っただろ」
「そうか。残念だ」
月の言葉にメロは臍を噛んだ。
くそっ、幸子の前だからって思ってもない事をぬかしやがって。誰がお前の分なんか作るか。
月はまだ、メロを見ていた。
「‥なんだよ」
月はすばやく、メロの頬にチュッと小さくキスをした。
「!」
「じゃ、行って来ます」
振り向かずに、月は家を出た。
「そうそう、後片付けしなくちゃ…」
照れながら、幸子はキッチンに引っ込んだ。
くそっ、何がどうなってる‥。
キスされたほっぺをごしごしこすりながらメロは、今度のお弁当は
月の嫌いなものを山ほど作ってやれ、と思った。
第二話 終わり 次回 「入浴」
長々とすみませんでした。
次回はちょっと間が開くと思います…
それでは
コメディばっかりかと思ったらなんかセツナス
でも面白い
うわぁぁぁ
月メロすげぇ萌える!!
次回とても楽しみにしてます!!
神!
ここのところ作品が豊富で毎日このスレ覗くのが楽しみだ
すっげぇ萌える!
メロカワユス
ちょwwww
個人的にはメロにはニアかマットじゃないとと思っていたのに
月メロ萌えるな・・・!!神・・・!!
すごい。俺も483と同じようにメロはワイミーズっ子だからニアかマットだと思ってた。
月とも合うなぁ・・・
神はスゴイ
てか総一郎メロだと思っていたのに!
いや、萌えるけど!
なるほど・・・・・・・・・・・
確かに月もメロも「神になる」とか「一番になる」とか似たようなこと言ってるし
ふたりとも、総一郎のこと好きそうだし
以外といいカプかもしれん・・・塚なんか月メロに目覚めそう
神、次回もお待ちしてます!
メロたん(;´Д`)ハァハァ
今日のアニメにメロたん出てくる!?
出てこなかった・・・orz
私は月自体に興味なかったのに…月メロ萌える!!すごい文章力だ。さすが神!
たまにはメロたんage
神待ち中
自分も神待ち
OPのメロたんかわいいよメロたん
土曜の昼間から、ワクテカしてきてしまった。
月メロ…
神…神は居らんか…。
こんばんは
メロたん主演のホームドラマを投下中の者です
レス下さった方、ありがとうございました
今から投下しますが、時間がないためもしかしたら途中で続くかもしれません。
そのときは、また明日
月×メロ→→総一郎(→と→の間にハートマークをお入れ下さい)21禁
月×メロ 21禁
総一郎×メロ 裸のお付き合い
───────────────────────
「お嫁さん日和り」 第三話 『入浴』
チーン
メロはしつらえられたキャンドルに火を灯した。そして床に膝をついてロザリオを手に
お祈りを始めた。
「天におわします我らが父よ、どうか夜神総一郎の身体から疲れと病気を追い出し
彼に健康を取り戻させたまえ。もし病状が悪化したら、俺が死んだとき天国で
一生文句言ってやるからな!アーメン」
そしてメロは十字を切った。
それから用意してきたチョコをお供えした。メロの一番好きなもの。
確か日本では「お供え」というワイロのような風習があったはず。
神さま、ほんとに頼むよ…
総一郎は入院していた。
体調が悪く、職場で倒れたのだ。連絡を受けたメロは幸子と共に急いで病院に駆けつけた。
幸い、というか、総一郎は重い病気だったわけでなく、過労で倒れたのだった。
総一郎は大事を取って入院することになり、夜神家の人々は交代で付き添っていた。
「書類はどこにやったかな…」
病室でカバンを取ろうとして手を伸ばした総一郎の顔が、辛そうになった。
「おとうさん、俺が取るよ」
メロが、棚からカバンを取って書類を渡した。
「ありがとう、メロ。やっぱり無理な姿勢を取ると、少しひきつるようだな…」
「あなた…。爆発の後から、あまり無茶はしないように言われていたじゃありませんか」
心配顔の幸子に、総一郎は真面目に言った。
「いや。私は今の事件の担当責任者だ。部下だけに任せて自分は休んでる訳にはいかない」
「………爆発…って…?」
なんだか不安になってメロは尋ねた。
「お父さんね、アメリカで爆発に巻き込まれてから、ちょっと身体が本調子じゃないの」
あの事件、実は首謀者はメロだった。メロの胸が痛んだ。そんなメロの顔を見て、
総一郎が安心させるように言った。
「メロ。私は大丈夫だ。心配させてすまないな」
着替えを持って帰りながらメロは、とぼとぼ病院の中を歩いていた。
俺が総一郎の病気の原因を作った…。俺のせいだ…。そう考えながら歩いていると、
いつの間にか廊下の行き止まりに着いていた。
そして、その部屋を見つけた。
そこは他の部屋と少し雰囲気が違っていた。どうやらこの病院にはお祈りのできる場所があるらしい。
そこにはキャンドルがしつらえてあった。マッチもあった。
十字架はないけれど、といって仏像があるわけでなく、一人でお祈りするにはぴったりの場所だった。
メロは病院から帰る前に、その部屋で総一郎の回復を祈るのが日課になっていた。
茨木病院の小さなその部屋で、毎日メロは祈り続けた。
その甲斐あってか、総一郎は予定よりも早く二日後に退院できることになった。
か神だ神だ
>>498 「ただいまー」
病院から帰り、夕飯の支度をするためキッチンに向かおうとしたメロは、
廊下にいい匂いが漂っているのに気が付いた。
ああ、粧裕が何か作ってるのかな、とキッチンに向かったメロが見たものは。
「おかえり」
エプロンを着けた月だった。ガス台には鍋が火にかかっている。
そしてテーブルの上には、すでに出来上がった食事がきちんと並べられていた。
「粧裕は、父さんの買い物をして帰るから遅くなるってさ。連絡があった」
「…お前が作ったのか?これ」
「ああ」
あっさりと月は言うが、メロは驚いていた。
仕事から帰ってこれだけの食事を作れるなんて、大したものじゃないか。
「父さんはどうだった?」
「すっかりいいよ。明後日の退院が待ち遠しいって」
「そうか。良かった」
月はエプロンを外した。
「食べたら母さんと交代しに病院に行くよ。良かったらメロも食べるといい」
「…うん」
月と向かい合ってメロは座った。
「いただきます」「いただきます」
メロは月の作ったおかずを口にした。
「!!」
すっごく美味しい…!!
それに味がいいだけじゃなく、一汁一菜の栄養のバランスもいい。
盛り付けだって、皿の色と料理の色の配色を考えて綺麗に盛り付けてある。
「…お前、料理の才能あるんだな」
「違うね、要は努力の結果だ」
なんだか冷たい声だった。
「手先も器用なんだな。女にモテるだろ?」
「そういうのは、器用より器量だよ」
事も無げに月は言う。ほんと、イヤミな奴。
「もしかしてメロ、もてないの?」
イヤミな上にひと言多い。
「余計なお世話だ、くそっ」
「メロ。食事の時に汚い言葉を使うのはやめてくれないか。せっかくの飯が不味くなる」
メロは心の中で思った。くそっ。
でも確かに、これだけの食事が作れるなら
結婚しなくてもいいって考えるのも、ある意味当然かもな…。
うほっ、神
すみません、500にタイトル入れるの忘れてました…
─────────────────────────
>>500 「学校で家庭科実習ってあるんだよ」
ご飯を食べながら月が話し出した。
「男子だからって女子に負けるのが癪だったから、母さんに毎日教わったんだ。本も読んで勉強した。
料理だけじゃなく、裁縫、掃除、洗濯もね。どうせやるなら何でも一番を目指したいからな」
「・・・・・・・・・」
「・・・おかしいか?」
「いや。見なおした」
ぶっ!!素直なメロの言葉に月はご飯を吹いた。
「あーあー、汚いのー。言葉づかいよりそっちのがよっぽど汚いだろー」
やーいやーいとばかりにメロは囃したてた。
月はじろりとメロを睨んだが、椅子から立ち上がると台拭きを持ってきた。
「てっきり、男のくせに、とか何そんなに頑張っちゃってるの?とか言われると思ったんだよ」
テーブルを拭きながら月が言う。
「なんで?何するにしたって、頑張るのはいいことだろ?」
「そう思わない人間は多いからな。で、こっちの努力はお構いなく『お前は何でもできるから』
って、丸きり元もとの才能のお陰みたいに云う」
「ふうん…」
『才能』って言ったら不機嫌になったのはそういうわけか。
もっとも努力しなくてすむ奴は知ってる。ニアとか。あいつは『天才』だが。
思い出すと同時に、ワイミーズハウスでの二番だった日々がよみがえり、
いくらやっても努力の実らない日々がよみがえり、メロの胸に二番の悔しさがよみがえった。
所詮、天才にはかなわない……。
その思いを打ち消すようにメロはご飯を口に入れた。と、しれっと月が言った。
「だけど、メロは一生懸命努力するから好きだな」
ぶっ!!月の言葉にメロはご飯を吹いた。
「あーあー、汚いなー」
にやりと笑って、月は台拭きをメロによこした。
「お、お前な……」
さっきの仕返しかよ。なんて負けず嫌いなんだ、こいつは。
「ごちそうさま」
先に食事を終えると、月は自分の食べた分の食器をきれいに洗って拭いて直す。
てきぱきと片付けるその手際もきちんとしていて、もしかするとメロ以上に
いい奥さんになれそうだった。
なんだか負けたくない。こいつには。
「メロ。考え事をしながら食べてると、せっかく作った飯が冷める」
そう言って月はキッチンを出て行った。
くそっ、見てろ。必ずお前より美味い飯作れるようになってやるからな。
そして気がついた。ご飯の途中だった。『くそっ』は取り消し。
更にすみません
>>500の中の一文「一汁一菜」は「一汁三菜」の誤りです。
訂正してお詫びします
>>502 総一郎は退院した。
しかし、家でゆっくりするよりも忙しいほうが性に合っているようで
仕事に戻ると決まると嬉しそうだった。
それは、総一郎が職場に戻る、前日の午後だった。
総一郎はデパートに買い物に行く幸子と合流し、長官の家に挨拶に出向くことになった。
粧裕は講義で遅くなるという。そして月はまだ仕事だった。
「じゃあ、メロ。ひと足先に出るけど、その間お父さんのこと頼むわね」
「はい、おかあさん」
あとのことをメロに任せて、幸子は安心して出かけた。
こうしてその日、夜神家にはメロと総一郎の二人だけが残っていた。
長官の自宅に挨拶に向かう前に、総一郎は風呂に入った。
身体を洗おうとした総一郎は、石けんがなくなっていることに気が付いた。
と、脱衣所からメロの声がした。
『おとうさん、着替えここにおいとくね』
「ありがとうメロ。あと石けんが無いんだ。すまないが、新しいのを出してくれないか」
『はーい』
総一郎はとりあえず、先にシャンプーを始めていた。
こんなに明るいうちから、我が家の風呂に入るのも久しぶりだな。
そう思いながら目を瞑り髪を洗っていると。
ガララララーと戸が開いて、メロの声がした。
「石けん持ってきた。せっかくだから、俺が背中洗ってやるよ」
「メ、メロ!?」
幸い、というかあるいは惜しいことに(?)総一郎はシャンプーのため
目を瞑っていた。そしてメロが入ってきた入り口は、腰掛けに座る総一郎の背中側だった。
「メロ…!そ、そんな必要はない!私は大丈夫だ!」
「おとうさんまだ退院したばっかりなんだから、ムリすんなよ」
総一郎の後ろ、背中のすぐ傍でメロの声が聞こえた。メロはもう座っていた。
総一郎は焦り、立ち上がって出て行こうとした。だが。それが出来る状態じゃないことに気が付いた。
一方メロは、タオルに石けんをこすり付けるとよーく泡立てて総一郎の背中を洗い出した。
「どっか、かゆいとことかあったら言ってくれよな」
総一郎は黙って下を向いていた。かゆいとこ。言ったら掻いてくれるのだろうか…?
「…メロ…」
「ん?なに?」
メロのその声に邪気はなかった。
「…その……ありがとう」
「どういたしまして」
「実を言うと、背中には手が届かなかったんだ。助かるよ」
「良かったあ!おとうさんの役に立てて」
総一郎からお礼を言われて、メロの声は明るくなった。
>>503 ていねいに優しく、メロは総一郎の背中を洗っていた。と。
「メロ」
総一郎が言った。声が真面目だった。
「メロは確か、ワイミーズハウスという孤児院で育ったんだったな」
「ああ」
「じゃあ、自分のお父さんや…お母さんのことは、何か覚えていないのか?」
「いいや。俺、物心ついたときにはもう、ワイミーズハウスに居たから」
「………そうか」
そう言うと、総一郎はまた下を向いた。
「ミハエル、だったな。メロの本名は」
本名を呼ばれるとメロは何だか照れ臭かった。
ワイミーズハウスでもメロの本名を知っているのはLだけだったし、
Lからも勿論、その名で呼ばれたことは一度もない。
「……ご大層な名前だろ?俺には」
「いいや。いい名前だ。大天使ミハエル。メロにぴったりだな」
総一郎にそう言われてメロは思い切り照れた。
「あ、あとお湯を流せば終わりだ」
メロはお湯を汲み、総一郎の頭に、背中に、ていねいにかけて泡を洗い流した。
泡が流れてしまうと、総一郎の背中の、まだ新しい火傷の痕がメロの目に映った。
それはいきなりだった。
「メ…メロ!?」
メロは総一郎の両肩を抱き、背中にもたれかかっていた。
総一郎の背中に柔らかいものが、肩甲骨のところに左右二箇所、ぽっちりした豆つぶのようなものが思いっきり当たっていた。
総一郎はメロがすっぱだかなのだと気が付いた。
「な、何を……メロ…」
振り向くと、総一郎の肩に頭を預けるメロの両肩が、小刻みに震えていた。
「メロ…?」
ハッとした。メロは泣いていた。
総一郎は、たった今自分がメロの両親のことを尋ねたことを思い出した。
おそらくメロは、記憶にない父親と自分を重ねている…
改めて総一郎はメロを見た。総一郎のすぐ近く、金色の髪が震えていた。
肩を震わせて泣きながら、メロは言いたかった。だが言えなかった。
俺のせいでごめん。俺を助けてくれてありがとう。
メロは総一郎の背中の火傷の痕にショックを受けていた。
俺を助けるために、こんな傷をつくってしまって……。
あの時。メロがアジトを爆発させなければ、総一郎を狙ったホセの銃弾は総一郎を蜂の巣にしていたはずだ。
それでもメロは申し訳なくて仕方なかった。と。総一郎が言った。
「泣かなくていい。メロは私の大事な娘だ」
総一郎の唇が、メロの金色の髪にそっと触れていた。
>>504 不器用なキスだった。西欧で、父親が娘にするような愛情表現、そう思ってのことだろう。
メロは顔を上げた。総一郎と目が合った。総一郎は、優しく笑って頷いた。眼鏡を外した総一郎の、吸い込まれそうな優しい瞳。熱い瞳。
メロの胸が高鳴った。メロは言った。言わずにはいられなかった。
『ごめん』の代わりに。『ありがとう』の代わりに。自分の想いのありったけを。
「総一郎‥‥‥。大好きだよ」
メロが、メロの想いの精一杯を込めてそう言ったとたん。
総一郎が真顔になった。
父親の顔は消えていた。二十も若くなったように見えた。
総一郎は切ない表情でメロを見つめていた。まるで、愛しい人を見るように。
「…ミ」
総一郎が何か言おうとしたその時、玄関のドアが閉まる音が聞こえた。
誰か帰ってきた!総一郎はタオルで前を隠すと慌てて立ち上がった。
よく考えたら(いや考えなくても)裸の男女が二人きりで風呂に居るという構図は非常にまずかった。
「メロありがとう助かった、良かったらメロも風呂に入るといい」
早口でそう言うと総一郎は戸を開けて脱衣所に行った。
メロは、お湯を汲んでざぶんとかぶると湯船につかった。そして、今しがた総一郎が見せた表情を思い出していた。
総一郎のあんな顔は初めてで、思い出すとなんだかどきどきするような、いい気持ちだった。
と、脱衣所のドアが開く音が聞こえた。
『父さん、フロに入ってたのか』
月の声だ。総一郎がやや慌てた様子で答える。
『ああ…じゃあ行ってくる』
『いってらっしゃい』
「おとうさん、いってらっしゃーい」
よせばいいのに湯船の中からメロが言った。
『メロ!?居るのか!?」
月の驚く声がする。次に総一郎の慌てる声。なんだか声が小さい。
『いや、変に思われそうで黙っていたが…メロは私の身体を気遣って背中を流してくれたんだ…』
『……へえ…』
『義理の父親にここまでしてくれる嫁さんはいない…本当にいい嫁さんを見つけたな…』
そんな声が聞こえた。やがて総一郎は脱衣所を出て行った。
十分温まったメロが湯船から立ち上がると、ガラッと浴室の戸が開いて月が裸で入ってきた。
メロは再びざぶんと湯船につかった。
「失礼な奴だな。人が入っている時にいきなり入ってくるなよ」
自分の事は棚に上げて、メロは言った。
「夫婦だろ、一応」
「誰と誰がだ!」
「メロ、声が大きい。父さんはまだ家を出たわけじゃないんだ」
くそっ。メロは黙った。
と、月はどっかと腰掛けに腰を下ろした。
「さて、と。じゃあ背中でも流してもらおうかな」
「なに図々しい事言ってんだよ。俺はもう上がるからな」
「メロ。父さんが怪しむだろ。義理の父親の背中は流すくせに、夫が入ってくるとさっさと上がる妻なんて」
「…わかったよ、くそっ」
メロは湯船から上がると、腰掛ける月の背中を前にして、タオルに石けんをよおおおくこすり付けた。
「お嫁さん日和り」 第三話 『入浴』
まだまだ続きますが、今日のところはここまで
21禁まで行き着けなくて、申し訳ない・・・
読んでくださった方、ありがとうございます
神キタァァァ(゚∀゚)ァ( ゚∀)ァ( ゚)ァ( )ァ(` )ハァ(Д`)ハァ(;´Д`)ハァハァ
超GJ
寝る前にきてよかった!
文章は読みやすいし、萌え萌えだし。
ありがとう、神!
神だぁぁぁぁぁ!!
萌えた…続き楽しみだぁ
(*´Д`)ハァハァ
神乙です!!
メロタンハァハァ
>やーいやーい
メロモエスw
どうも。昨日は途中までですみませんでした。
読んでくださった方、レス下さった方、ありがとう。
では続きいきます。
月×メロ21禁ですので 苦手な方はご注意を
─────────────────────────
>>505 十分に泡立つと、メロはがしがしと力を入れて月の背中をこすり始めた。
「ずいぶんと力が入ってるな」
メロに背中を洗われながら、月が言う。
「音を上げたきゃ上げてもいいぜ」
「は、誰が」
ごしごしごしごしごしごしごしごしメロは月の背中をこすった。
月の背中が赤くなった。だが月は文句は言わずに、ただ黙って洗われていた。
メロはお湯を汲み、ざぱーと月の背中の石けんの泡を洗い流した。
そして。
もう一杯洗面器にたっぷりのお湯を汲むと、月めがけて力いっぱい、思いっきり勢い良く、お湯をかけた。
ざっぱーーーーーーん!!
浴室に、盛大にお湯しぶきが散った。
ぽた、ぽた。月の前髪からしずくが垂れていた。
「はい、おしまい」
いい気分でメロがそう言うと、顔に付いた水滴を拭いながら、月が言った。
「じゃあ交代だな」
しまった。メロは思った。こいつ負けず嫌いだったっけ。
と、そんなメロの表情を見て月が言った。
「逃げたいなら、逃げても構わない」
その言葉にムッとした。メロは腰掛けにどっかりと座ると言った。
「やってもらおうじゃないか」
メロもまた、負けず嫌いだった。
とは言え、男と女じゃ力の差がある。メロは覚悟を決めて、ちょっぴり身体を硬くした。
月がタオルに石けんを泡立てて、メロの身体をこすり出した。
「……?」
予想に反して、月はメロの身体をていねいに洗っていた。
「…やり返さないのかよ」
「男と女じゃ力に差があるだろ。言ってなかったか?こう見えても僕は女性には優しいんだ」
「は、よく言うよ」
とはいえ、月は上手だった。四肢を洗うときも末梢から中枢へ。力の加減もマッサージのようで気持ち良かった。
‥‥‥こういうこと、どこで覚えるんだろうな‥‥‥
そう考えたとたん、身体がかあっと熱くなった。
初めての、あの夜を思い出したのだ。
あれから月は何にもしないし言わないし、もちろんメロもなんにも言わなかった。
だから、たった今まで記憶の底に閉じ込めていた。
その記憶が、メロの肌に触れる月の手の感触、ぬるぬるした石けんの感触に呼び起こされていた。
‥‥‥くそっ‥‥‥なんだか‥‥‥
身体の奥が、両足の間が、熱くてたまらない。メロは月に気づかれないようそっと自分の身体を抱いていた。
と、月がメロの身体にお湯をかけ始めた。終わったらしい。排水溝に泡が流れていった。
よしやっと終わった。と、メロがほっとしたその時。
月が後ろからメロを抱きすくめて、首筋にキスしていた。
か、神が…!
キテル!
>>512 「な、何すんだよ…!」
「メロ、父さんが家を出るまでは我慢…だ」
にやりと月は笑った。
「…っ」
これがこいつの仕返しか、くそっ。
メロは声を抑えた。月はメロを抱きすくめたまま、うなじに、肩に、背中に、キスしていた。
そして月の手はメロの胸を揉み扱く。メロのおしりのとこに月の硬くなったものが当たっていた。
浴室に、キスの音と、抑えようとしてもどうしても上がるメロの小さな喘ぎ声が響いていた。
「ぁん…ぁ、は…」
月の唇が、月の指が、メロの身体を火照らせ、メロの首をすくめさせていた。
バタン。
玄関のドアが閉まる音がした。総一郎は出て行った。と同時にメロが叫ぶ。
「っ!離せ!!」
しかしその時はもう、月の手がメロの脚の間にすべり込んでいた。
「…こんなに濡れてるのに?」
その指がメロの花弁をそっと撫でる。
「ふ、風呂だから濡れるのは当たり前だろ!…っ、あぁあん!!」
羽交い絞めのような格好で敏感なところを触られ、メロは抵抗できなかった。
月はメロの身体を、舌で指で唇で誘って、やがてそっとタイル張りの床に寝かせた。
前を攻められるメロの声が浴室に反響していた。
「ん、あん!う…ああ、あああん!!あああ!」
「…すごい声だな。でも今日は、存分に出していい…」
月はメロの脚を開き、そこにもう、ずん、と自分自身を挿入してした。
「あああっ!!」
だが初めての時ほどの痛みはなかった。メロのそこは十分に濡れており、月を受け入れていた。
あ!メロは大事なことを思い出した。
「な…生でするなっ!」
「わかってる。上手く、やるよ」
そう言うと月は腰を動かしだした。
「あああっ!!あっ、あっ!あっ!!あっ…!ああん…!!」
痛みもある。だがこの前とは違う。痛いだけではない、何かがメロの身体を支配していた。
「あっ、はぁん!!ああ…あ、ああん…!!」
「…メロ、感じる?」
「っ、だ、誰がお前なんかに…あ、あああぁん!!」
悔しいが感じていた。どうしようもなく。
月に腰を動かされるたびに、身体の中で蛇がのた打ち回るような、それは快感だった。
だがしばらくすると、メロの声の苦痛の方が大きくなった。
「う、んん…あ、ぃ、いたた…」
硬いタイルに腰と背中を擦り付けられているのだから、無理もない。
「痛むのか?」
月が腰の動きを止めた。
やめないで!!と叫びだしそうになる自分をメロは必死に抑えた。
「メロ。僕の首に両腕を回して」
「何でそんなこと…」
「場所を変える」
よくわからないままメロは月の言葉通り、月の首筋に両腕を回した。
と、月はメロと繋がったままメロの両足を抱え上げ、メロの身体を抱え起こした。
そうして月が立ち上がると、メロの中に月自身が深く入ってきた。
「あ、ぁん」
その気持ち良さにメロは、両足で月の腰をしっかり抱いていた。
「ん、ふぅ…」
そして月の首筋にしっかり抱きつき、月の肩に顎を乗せる。
なんだかちょうど、ユーカリの木に抱きつくコアラのようだった。
メロを抱っこしたまま月は風呂の戸を開け、たたんであるバスタオルで二人の身体をささっと拭くと
そのまま脱衣所のドアを開けて廊下に出ようとした。驚いてメロが叫ぶ。
「や!やだ!いや!!もし人が来たら…!…ぁん…」
「大丈夫。出るときは玄関に鍵をかけといてくれって、父さんに頼んである」
>>514 そう言うと月はメロと繋がったまま、二人裸で廊下を歩いていく。
「あ、ぁ、」
月が歩く度に身体が揺れ、メロは声を上げていた。
階段に着いた。月が階段を登る。ぎしっ、とん、とん、とん、とん、
「ん…!」「ぅっ!」「あんっ!」「あぁん!!」「はぅ…!」
とん、とん、と階段を登るたびにメロの身体が少し浮き上がり、次に月の身体にずん、と沈む。
「や!…ぁん、やめろ!…っ、どうにか、なりそ…っ、ああん!」
「いいね。…素敵な声だ…」
とん、とん、
「あっ!あん!!よ、よく、そんな……ぁんっ!……くっ!!」
腹立ち紛れにメロは月の肩に思い切り噛み付いた。声を堪えるためでもあった。
「んっ、んんっ!っ、は、っ、んっんっ!!」
二階に着いた時、月の肩にはくっきりとメロの歯形が残っていたが、月は涼しい顔だった。
対するメロの身体はすっかり火照って、白い肌が赤く染まっていた。
「はぁ、はぁ、……」
「メロ。やめる?」
身体は火照っていたが、月にそう言われると反発心が沸き起こった。
「や…」
やめる、と言いかけたメロの身体を、月は一回突き上げた。
「やん!!……あ……もっと……」
「もっと、なに?」
笑みを浮かべて月が聞く。なんていやらしい奴。メロは思った。
「もっと…激しく、して……」
「わかった」
なんていやらしいんだろう。月も、そして自分も。だが、いやらしいと思うと余計に身体が疼いていた。
月は部屋のドアを開けた。そしてベッドに膝をつき、メロを横たえ腰を動かした。
「あっ!あっ、あああん!」
快楽からメロはもうよがり声を上げていた。
「うっ、あああ!あっああ!!」
ベッドの上で、メロの丸い胸がゆさゆさ揺れていた。
「あああ!ああああん!!きもちいい!!気持ちいいよぉぉお!!!」
メロはシーツを握りしめ、唇を舌で舐めていた。
凄い。
セックスって、こんな、こんなに、気持ちいい事だったんだ。
「は!あああ!あああん!!ああああぁん!!あぁあ!!う、あああっ!!」
「…メロって」
そんなメロを見ながら月が言う。
「ケダモノみたいだ…」
「な!…てめぇ…っ、ぅん!あああん!!!あああっ!!!」
何と言われようと、突き上げられると抵抗の言葉も出てこない。気持ち良くて。
「うんっ!!あんん!!!ああ、あぁん!!!」
家中に響き渡るような声でメロは鳴いていた。月の腰の動きが早くなる。そして。
「ああああああ!!イ、くぅううううう!!!!!」
叫ぶと同時にメロはイった。月はメロの身体から陰茎を抜いた。
そこで月は射精した。ぴ、ぴゅぅと白く生あたたかい精液がメロのお腹の上に跳んだ。
「…ふぅ」
月はメロにかかった精液をティッシュで拭うとメロを見た。熱っぽい瞳がとろんと潤んでいる。
月は服を着ると、水を持ってこようと、階下に下りるためドアを開けた。
「!」
バタン!!急いで月はドアを閉めた。
「メロ、急いで服を着ろ。今日は外食だ」
隣の粧裕の部屋から明かりが漏れていた。
玄関に粧裕の靴があった。鍵はかかっていたし、ドアを開ける音はしなかった。
多分、総一郎とちょうど入れ違いで帰って来たのだろう。メロの声で、足音までは気がつかなかった。
春一番が吹き荒れていた。
ひゅううううと風の吹く中、月はメロより前を歩きながら、はあ、とため息をついていた。
ふん、お湯をかけられてムキになったのはそっちじゃないか、ざまあ見ろ、
とメロは思ったが、しかし粧裕の事は別だった。
大学生とはいえ、粧裕はまだ年ごろだ。さぞかしショックだったろう…。
メロは、一人で前を歩く月の背中を見た。
背を向けて歩いているから表情はわからない。だが、何だか月が遠くに感じられた。
もしかすると離縁を言い渡されるかもしれない……。
そのとき。メロはその場所に気が付いた。
「ちょっと待っててくれよ」
きょとんとする月を残してメロは駆けていった。そこは茨木病院だった。
「天におわします我らが父よ、感謝いたします。あなた様のお計らいにより、
夜神総一郎は無事、退院できました。ほんとにほんとに感謝いたします。アーメン」
メロは十字を切った。そしてチョコレートをお供えした。
「メロ、霊安室で何やってるんだ?勝手にカギまで開けて」
声がした。振り向くと月がいた。
メロは舌打ちをした。ちっ、黙ってカギ開けてるのがバレたか……え?
「れいあんしつ?」
月は頷いた。
「……なんなんだ、表の『セレモニーホール』って表札は…」
「あからさまに『霊安室』だと入院している人が引くからじゃないのかな」
メロは立ち上がり、そして肩を落とした。
今までお供えしたチョコは多分、部屋を掃除する人が持っていったんだろう。
と、月が白い布を被せた台にお供えしたチョコを見て言った。
「祈るのに場所は関係ないだろ。日本では八百万の神々がいるって言われてるんだから、
メロの祈りはちゃんと届いてるよ」
そう言う月に、メロはちょっと感動した。
「お前って、本当はものすごくプラス思考なのかもしれないな…」
「もっとも、僕は神なんて存在しないと思うけどね」
あーあ、とメロは思った。こいつにかかると感動も台無しだ。
メロは白い布を被せてある台の前に再びひざまずくと、ロザリオを手に、言った。
「どこの神かは知らないけれど、もし俺の祈りを聞いてくれたのなら心より感謝します。
総一郎を元気にしてくれて、ありがとう」
そう言うとメロはそこにある鉦をたたいた。
チーン
「…………メロ」
「何だよ」
メロが立ち上がった。
「……いや、いいんだ」
そう言うと月はメロの手を取り、ずんずんと外へ歩き出した。
「…え…?ちょっと!」
さっきと同じに、月はメロの前を歩いていた。だから表情はわからない。
ただ、月の手はしっかりとメロの手を握って離さないでいた。
「ちょっと!痛いって!!」
「ちょっとなら我慢しろ」
ほんとはそんなに痛くなかった。月の手はあたたかかった。
「人が見たら恋人同士だと思われるだろ!」
「恋人じゃなくて夫婦じゃなかったか?」
「は、誰と誰が?」
そんな会話を交わしながら、メロは月の手を振りほどかずに歩いていた。
>>516 次の朝。
総一郎と幸子、月とメロ、そして粧裕は朝のテーブルに就いていた。
粧裕を前にして、月とメロは気まずかった。
昨日のことを何て思っているか…きっと怒ってる…恥ずかしがってる…もう口を利いてくれないかも…
そんな考えが二人の頭を駆け巡っていた。
メロと月の二人はただただ黙って、黙々とご飯を食べていた。と、粧裕が言った。
「お兄ちゃんって、以外に愛妻家だね!」
ぶっ!!粧裕の言葉に月とメロはご飯を吹いた。
「やだ、どうしたの?」
「さ、粧結…お前…」
よりにもよってこんな席で言うのか。
むせこんで咳き込む月に、化粧が言う。
「だってほら、チョコレートペーストわざわざメロの近くに寄せてあげてるじゃない」
「粧裕、あんまり大人をからかわないの」
めっ、とばかりに幸子が言う。
「聞こえませんー。昨日ずっとウォークマン聞いてたから、ちょっと耳がキーンてなって…」
「ウォークマン?粧裕、お前昨日、家に帰る前からずっと聞いてたのか?」
月が聞く。
「うん。ミサミサのニューアルバムを友達が貸してくれたから。なんで?」
きょとんと粧裕が聞いた。
「いや、いいんだ」
ほっとして月は、メロの方を見て笑った。
メロもまた月を見て、にやりと嬉しそうに笑っていた。
総一郎はそんな二人を見ながら思い返していた。昨日のメロの言葉を。
あれはただの、父親に対するものとは思えなかった。だが。
月と微笑みあうメロはどう見ても嬉しそうだった。
メロはやはり月を慕っている。そう。あれは、私の、一方的な気の迷いに過ぎない。
総一郎は遠い昔を思い出していた。幸子に会うよりまだ昔のできごと。
天使。小悪魔。そしてキューピッド。『ミハエル=ケール』
だが……昔のことだ。今はこうして、メロという息子の嫁さんと一緒の席で朝食を食べている。
と。
視線に気づいたメロが、総一郎を見て微笑んだ。にっこりと。
そんなメロに微笑みを返しながら、総一郎はご飯を口にした。と、幸子が言った。
「そういえば、あなた。昨日は石けんを用意するのを忘れてて…。お風呂で困ったんじゃありません?」
ぶーっ!!幸子の言葉に総一郎はご飯を吹いた。
「…!あなた、大丈夫?」
激しく咳き込む総一郎の背中を、幸子が心配そうにさすっていた。
第三話 終わり 次回『花火』
長々と時間かけて申し訳ない
読んでくださった方、レス下さった方、ありがとうございました
それでは失礼します・・・
お疲れ〜
今回も萌え死にしました
ひょっとして月→メロの兆しあり!?
ひょっとしてひょっとして総一郎→メロもありうるかも…
(;´Д`)ハァハァ
メロえろいよメロ(;´Д`)ハァハァ
どっちがありうるかな
どっちにせよ萌えるハァハァ
始めは嫌がりつつ最終的に月に逆らえないメロ萌え
月→メロ(;´Д`)ハァハァ
総一郎→メロ(;´Д`)ハァハァ
メロにメロメロ(;´Д`)ハァハァ
まさか月VS総一郎でメロ争奪戦なんてことに…。
いや、しかし幸子とさゆがいるのに総一郎がそんな真似を…。
ダメだ妄想が止まらん
(;´Д`)ハァハァ
神乙です!
「次回メロたん主演のホームドラマ」を目にしたときはもうふつーにニアメロorマトメロのアットホームなSSと思ってた…
が・・・・!!!!!!
まさか月と総一郎とはびっくり・・・・しかし萌える!!楽しみ!!!!
過疎ってるね
神まだかな
神が来るまで保守し続けるからいいんだよ
メロたん萌えで保守ほしゅ
ねんどろいど メロたん希望ホシュ
こんばんは
メロたん主演のホームドラマを投下中の者です。長々とスレにお邪魔して申し訳ありません
レス下さった方、ありがとうございました
今から投下しますが、時間がないため途中で続くことになりそうです。
そのときはまた明後日…
月×メロ→→総一郎(→と→の間にハートマークをお入れ下さい)
月×メロ 21禁 でも本日エロまで行き着けなかったら申し訳ない・・・・
───────────────────────
「お嫁さん日和り」 第四話『花火』
ゴォォォォォォオオオオオオーーーーー!!
急降下を始めたジェットコースターが加速し、勢いよく走り出す。
「総一郎!怖くない?」
「いいや、メロはどうだ?」
「ちっとも!!」
総一郎の隣の席に座るメロの金色の髪が、激しい向かい風になびいていた。
しばらくしてジェットコースターが停止すると総一郎は先に降り、メロに手を差し出す。
その手を取って、よっ、とメロはコースターを降りた。
「ありがとう」
「いや、どういたしまして」
総一郎のメロを見る目は優しかった。メロは総一郎の腕を取って組んだ。
「もう一回乗ろ?ね、おとうさん」
「メロ。いつまで父さんを引っ張り回す気だ」
月の声がした。出口で二人を待っていたらしい。月の言葉にメロはムッとして言った。
「いいだろ。お前だって子供のときは好きだったんだから」
「それは小学生の時の話だ。メロだってもう子供じゃないんだからいい加減落ち着いたらどうなんだ?」
そんな二人のやりとりに総一郎が割って入る。
「まあ、いいじゃないか、ライト。メロはこういうところは初めてなんだろう?」
「さすが、総一郎は大人だな〜誰かさんと違って」
今度はメロの言葉に月がムッとして言った。
「そろそろお昼になる。相沢さんたちも一緒なんだし待たせちゃマズイだろ」
「ああ…もうそんな時間か」
「おとうさん、今日のお弁当は期待しててよ。俺も手伝ったんだから」
メロが総一郎に話しかける。
「そうか。それは楽しみだな」
「まさかチョコレートライスじゃないだろうな」
月が小憎たらしいことを言う。
「は。ご希望だったのか?言ってくれれば作ってやったのに」
「馬鹿言え」
初夏の遊園地。メロたち夜神一家の者は相沢たち一家と一緒にスペースランドに来ていた。
総一郎と腕を組んでメロはご機嫌だった。アルバムで見たあの遊園地に総一郎と来ている。
嬉しくてたまらなかった。
これは、あの松田って奴に感謝してもいいかもな…。
それは五日前のことだった。夜神の家に仕事の終わった総一郎の部下たちが集まった。
「みなさんいらっしゃい」
ちょうど大学から帰ってきた粧裕が、見知っているらしい松田に挨拶した。
「松田さん?でしたよね。お久しぶりです。いつも父がお世話になってます」
「あっ…はい」
「さ、粧裕ちゃん…お、大人っぽく、き、きれいに…ま、前会った時はこんな…」
赤くなる松田にメロはあきれていた。どんだけ噛んでるんだ、この松田という奴は……
「そ、そうかまだ小学生か中学生かって時だったもんな〜」
「良かったら、アルバムを持ってきましょうか?」
「は…ぜ、ぜひお願いします!」
アルバムを取りに二階へ上がる粧裕の後ろ姿に松田はつぶやいた。
「本当に大人になったなー粧裕ちゃん。もう彼氏とかもいたりするんですかねー…」
「そんな者は断じておらん!」
青筋を立てて総一郎が言った。松田がうわ、と総一郎を見た。
「特に、粧裕は刑事の嫁には絶対やらんぞ」
「そうですよ。絶対、嫌ですよ」
「はは、残念だったな」
顔をしかめる総一郎と幸子にメロも便乗した。メロとしてもこの松田をおにいさんと呼ぶのはなんか嫌だった。
そんな三人に松田は指をくわえてうな垂れた。
「……僕、プロポーズも告白すらしてないじゃないですか…お父さん…お母さん…メロさん…」
「おと…!」
「おか…!」
「メロさ…!」
総一郎と幸子、そしてメロはそんな松田にイラッときた。
……なんか空気読めなさそうな奴だな……
何となくメロは結婚式でリンダから聞いたマットの話を思い出した。
メロはワイミーズハウスのbPであるニアを越そうと猛勉強してきた。しかし結果はいつもbQ。
小さい頃、そんな屈辱を忘れるべく遊んでいたのがマットだった。小柄でポチャポチャした体型の気弱なマット。
『いじめていた、の間違いでしょ?』
リンダのからかう声が聞こえたような気がした。
まったくリンダときたら、お姉さんぶって回想の中まで口を出す。
姉御肌のメロと弟分マット。だがそんな関係だと思っていたのはメロだけで、
周りからはどう見てもいじめっ子といじめられっ子にしか見えなかった。
メロがマットにボールを投げたり(決してぶつけていたわけではない)
頭をなでなでしたり(断じて髪の毛を掴んでいたわけではない)するとリンダが注意する。
『メロったらまたマットをいじめてる…』
だが、実際にマットはメロにどんなに泣かされても、いつもメロの後をついて回っていた。
メロも、自分以外の誰かがマットをいじめようものならすぐさま飛んでいってそいつとケンカした。
勉強も教えた。飲み込みが良いマットはいつしかワイミーズハウスのbRになった。
いつもメロの後をついて回っていた気弱なマット。そんな彼がメロがワイミーズハウスを出て行ってから急激に変わった。
まず、背がぐんぐん伸びた。
『まるで押さえつけられていた者から開放されたみたいにね』とリンダは言った。
そして体型も変わった。痩せてすらりとスマートになった。
『ストレスからくる無茶食いが減ったせいみたい』とリンダは言った。
そうなるとマットは誰が見てもイケメンだった。俄然、マットはモテるようになった。
何人もの女の子たちがマットに告白した。生まれて初めて女の子に優しくされて嬉しかったらしい、
マットは彼女たち全員と付き合い始めた。そしてマットは『女の子』との付き合いに慣れていった。
だが。ある日、そのことがバレた。ある部屋で彼女たちのケンカが始まろうとしていた。
間の悪いことにそこへマットが入ってきた。
『マットはっきりして!一体誰が本命なの!?』
気色ばんで詰め寄る彼女たちに慌てることなくマットは言ったそうだ。
『おいおい、いつから俺は妻帯者になったんだ?大体、告白してきたのはそっちの方。文句なんてある訳───』
次の瞬間、マットは女の子たちから総攻撃を受けた。
『それからなの。マットが部屋に引きこもってゲームばっかやるようになったのは…』
話を終えるとやれやれとリンダは肩をすくめた。
空気を読めなかったマット・・・・可哀想に・・・・
そう思いながらメロは松田を見た。松田はメロの視線に気づくと少し顔を赤らめた。
「は〜あ…僕も結婚したい…金髪美人の嫁さんなんていいっスよねー。料理も上手だし…」
「松田!」
あんまり品があるとはいえない松田の言葉に相沢が注意する。
「えっ!?あっ、スイマセン…」
「そんなにチョコレートライスが気に入ったのか?」
伊出の言葉に松田が答える。
「いや、食券があるからって二回ほど一週間連続で弁当を月くんに頂いたことがあるんすよ」
え?
メロは月を振り返った。月は腕を組んだ。慌てているのを誤魔化すとき冷静なポーズを取るのが月の癖。
一週間連続?
メロが月のお弁当に嫌いな物を一週間連続で作ったのは二回。
それは月と『性生活』を結んだ次の日からに限られていた。
と、いうのもメロにとって月との性生活はいつも月から仕掛けてくるものであり
だからメロはメロなりに『俺はお前なんか嫌いだからな』というアピールを行っていたつもりだった。
月の持って帰るお弁当箱はいつも空だった。その度にメロはささやかな復讐を果たせたようで気分が良かったし、
そして内心、嫌いなものを残さずきちんと食べる月に感心もしていたのだ。それなのに・・・。
メロは月をぎろりと睨んだ。月は知らん顔してポテトチップに手を伸ばしている。
覚えてろ。もうお前にお弁当なんて作ってやらないからな、ふん。
「お待たせしました」
粧裕がアルバムを抱えて二階から降りてきた。そのアルバムを見ながら一同、話が弾んだ。
「ああ、これ」「なつかしいな」「次長、この頃は若いっすね〜」
メロもアルバムを見せてもらった。
今よりも若い総一郎、幸子、そして学生の月と粧裕。
「ん?」
その中の一枚にメロの目が引き寄せられた。
「これ、おとうさんと…お前だろ?」
「…ああ」
お弁当のことは一旦置いて尋ねるメロに、なんだかぶっきらぼうに月が答える。あるいは照れているのか。
それは遊園地の家族写真の中の一枚、総一郎とジェットコースターに乗った子供の頃の月の写真だった。
「ああ、それ。スペースランドに行ったときの写真だわ」
幸子が教えてくれる。小学校低学年だろう、総一郎の隣で月は楽しそうに笑っている。
月のこんな笑顔をメロは見たことがない。
なんだかまるで、こいつじゃないみたいだ・・・・・
「このときは珍しく、お父さんも一緒だったのよね。ね、お父さん」
『珍しく』。粧裕の言葉に総一郎が苦笑する。と、月がフォローを入れる。
「仕方がないさ。父さんは刑事なんだ。むしろこんな日あったことに感謝してる」
メロは再び写真を見た。
おとうさん、総一郎。おかあさん、幸子。お兄ちゃん、月。可愛い妹、粧裕。
メリーゴーランド。コーヒーカップ。観覧車。遊園地の幸せそうな夜神一家。
・・・・いいな・・・・
当たり前だが自分はそこにはいない。
そもそもワイミーズハウスでは集合写真なんて撮ったことはない。
過去の想い出は、身元を判明させる重要な証拠に繋がるためだ。
「ね、メロ。これ誰だかわかる?」
何となくしんみりするメロに幸子がアルバムを開いて写真を見せる。
そこには眼鏡をかけた月と、長い髪をひとつのまとめて三つ編みにした粧裕が並んで写っていた。
だが月と粧裕にしては年の差がありすぎた。
月はどう見ても社会人なのに、粧裕にしてはもっと若い。高校生になったばかりにしか見えない。
そして写真はかなり古かった。ということはつまり・・・・?
「実はね、お父さんと初めて会ったころ一緒に撮ったの」
「おとうさんとおかあさん!!?これが!?」
メロはまじまじと写真を見た。どう見ても眼鏡の月と三つ編みの粧裕だ。
だがよく見るとやっぱり違う。月の表情はもっと冷静だし、粧裕はもう少しシャープだ。
「へえ・・・親子ってやっぱり似るもんなんだな・・・」
さっきの憂いも忘れて写真に見入るメロに、幸子はほっとして微笑んでいた。
「スペースランドか…。実は五日後にうちの娘たちを連れて行く約束なんだ」
「今週はずっと晴れマークだし、五日後に仕事の予定はないし、家族サービスにはもってこいだな」
相沢と宇生田がそんな話をしていた。と、粧裕が総一郎に言った。
「ね、お父さん。私たちも久しぶりに行かない?スペースランド」
粧裕の言葉に総一郎も幸子も月も驚いた。
「いいじゃない。久しぶりに家族揃って。ね」
「家族で行くんなら映画のほうがいいんじゃないか?」
月が言う。と、粧裕はメロに聞いた。
「メロは?どっちがいい?映画と遊園地なら」
「遊園地!」
メロはすかさず答えた。総一郎も幸子も、粧裕の真意に気が付いた。
一方のメロはぱっと顔を赤くした。どうして俺はこの家ではまるで子供のようになってしまうんだろう…。
「じゃあ次長、良かったらご一緒しませんか」
「ああ、そうだな。……もちろん、仕事が入ればそうはいかなくなるが…」
相沢の申し出に答える総一郎に、幸子がやれやれと笑っていた。
「わかってますよ。いつものことですから」
「いいないいな……」
松田が指をくわえてつぶやいた。だが松田を誘うものはいなかった。
あの松田の顔を思い出し、メロはにやにやした。だがそこまでだった。
ヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴ
振動音がして、総一郎が胸ポケットから携帯を取り出した。
「私だ。………わかった。すぐ行く」
携帯を切ると申し訳なさそうに総一郎は言った。
「すまないが、仕事だ」
と、すかさず月がメロの両肩に手を置いた。
「わかってる。母さんと粧裕には僕から言っておく。行ってらっしゃい、父さん」
両肩に置かれた月の手にほんの少し力が入る。
危うく『ええっ』とか『そんな…』とか言うのを抑えられた。メロは笑顔で言った。
「おとうさん、行ってらっしゃい。おとうさんの分のお弁当は取っとくよ」
「ああ……すまないな。メロ、ライト」
総一郎は出口の方に向かって走り出した。メロはそんな総一郎に手を振って見送った。
「行こう、メロ」
月が歩き出した。メロも月の後をついてとぼとぼと歩き出した。
何故か急に、親子連れやカップルの楽しそうな笑い声がやたらと大きく耳に響きだした。
と。月が立ち止まった。
「メロ。ジェットコースター、もう一回乗ってくるといい。時間はまだある」
メロは顔を上げて月を見た。そして写真の中で楽しそうに笑っていた子供時代の月を思い出した。
さっきまで、俺もあんな風に笑っていたんだろうな。
そして今の俺は、きっとこいつみたいに我慢する顔をしてるんだろうな。
メロは後ろ頭のところで腕を組んだ。そして言った。
「そう言えばお前は?まだひとつも乗ってないだろ」
「馬鹿言え。僕はもう大人だ」
「は、は〜ん。怖いんだ?」
にやにやしてメロは言った。
「そうかー、子供のころは総一郎と一緒だったから乗れたんだ。
初めて知った、今知った。お前って実はファザコンだったんだ?」
「‥‥‥誰がファザコンだって?」
月はいきなりメロの腕を取り、ジェットコースターの乗車口に歩き出した。
「痛ったいなー、何すんだよ」
「安い挑発だけどのってやる。証明してやるよ」
「はは、乗ったが最後、ぎゃーぎゃー叫びだすんじゃないか?」
「それは昔の粧裕だ」
いつもの月にメロはほっとしていた。さっきみたいな月より憎たらしい月のほうがマシだった。
と。
ヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴ
振動音がして、月が胸ポケットから携帯を取り出した。
「はい。‥‥‥わかりました。行きます」
携帯を切ると月は言った。
「‥‥‥僕にも呼び出しがかかった」
ゴオオオオオオオオオォォォォォ
ジェットコースターの走る音と、乗客たちの歓声と悲鳴が一段と大きくなった。
「‥‥‥良かったじゃないか、みっともないとこ見せずにすんで」
メロは憎まれ口を叩いていた。
「ま、おかあさんと粧裕には俺から言っといてやるからさ。さっさと行けよ」
と、月がメロの頬にかかる金色の髪にそっと手を持ってきた。
‥‥‥なんだよ。気持ち悪いな。そんな顔すんなよ。
そう言おうとするメロより先に月が言った。
「‥‥‥‥すまない」
そして月は踵を返して出口の方へ向かった。
コースターに一人で乗る気にはなれなかった。
幸子と粧裕の待つ場所に向かおうとしてメロは振り返った。月の後ろ姿が小さくなっていく。
そんな月にあっかんべーをして、メロは小さくつぶやいた。
「‥‥行ってらっしゃい」
「お嫁さん日和り」 第四話『花火』 まだ続きますが今日はここまでです
21禁まで行き着けず、長々スレ汚してすみませんでした・・・
お疲れ
また1週間くらい間が空くのかな?
乙!!
メロもだんだん月に対する感情が違ったものになってる気がしてイイ…!
乙です!
もうずっとこのシリーズ続いてほしいです・・・。
大好きだ・・。
私もずっと続いて欲しい!!
だから毎日投下とかじゃなくて一週間置きとか無理なく投下してほしい。
途中なのは激しく続きが気になるが 笑
これいいなホームドラマ!
メロがかわいくてドキドキするぞ!神乙!
どうも。一昨日は途中までですみませんでした。
読んでくださった方、レス下さった方、ありがとう。
では続きいきます。
月×メロ21禁ですので 苦手な方はご注意を
─────────────────────────
>>535 ひゅるるるるる…どおん!!ぱらぱらぱら…
夏の夜空に花火が大きく咲いて散る。同時に観客が歓声を上げる。
メロもまた大きく上がる花火に魅入られ、歓声を上げた。
遊園地から数日後、夜神一家は浴衣姿で連れ立って花火大会に来ていた。
メロも浴衣を着せてもらった。藍の地に大きな赤い模様の入ったもので、帯は黄色。
『メロ。浴衣もよく似合うんだな』
メロの浴衣姿を、総一郎はほめてくれた。
思い出して嬉しくなり、そっとメロは隣の総一郎の姿を見た。
総一郎の隣には幸子、そしてその隣に粧裕がいた。ひゅるるるる…どーん
三人の姿が、ぱあっと花火に照らされた。総一郎も幸子も粧裕も花火に魅入られ歓声をあげていた。
幸せそうだった。
ずきん。
見ているメロの胸が急に痛んだ。
なんで?
慌ててメロは花火を見るため顔を上げた。
真っ黒い夜空に赤、黄、緑、橙色の花がぱあっと開いては
散る。
次から次に、大きな音と共に、火薬の花が開いてはすぐに
散っていく。
かつての思い出のように。銃撃戦。拳銃取引。そして総一郎に怪我をさせたアジト爆破。
メロの脳裏にマフィア時代の自分が甦っていた。
メロ自身は人を殺したことはない。組織に麻薬の取引もやめるよう指図した。
だがマフィアのトップに近い地位にいた自分が敵対するものや、裏切り者に対し何を行ったか。何を指示してきたか。
何よりも、マフィアが実際には何を行っているのか。
それをいちばんよく知っているのは他ならぬメロ自身だった。
誰か…………
息苦しかった。
すがるような気持ちでメロは総一郎を見た。
総一郎の隣には幸子がいた。その隣には粧裕が。
正義感のかたまりのような総一郎。優しくて明るくて邪悪なものなんてまったく感じさせない幸子と粧裕。
一緒に暮らすうち大好きになっていた幸子。粧裕。そして知れば知るほどもっともっと好きになっていく総一郎。
三人は花火を見ていた。幸せそうに。メロの目の中の三人の姿がだんだんぼやけてきた。
メロは悟った。
俺はここにいちゃいけない。この人たちと一緒にはいられない。
そうっとメロは後ずさっていた。この場から。そして夜神一家から。
総一郎たちは花火を見ていて、そんなメロには気がついていなかった。
一歩、二歩、三歩。じりじりと下がり、駆け出すために踵を返そうとしてメロは
後ろから両肩を掴まれた。
「!」
メロは振り返った。月だった。
メロの両肩を掴む月とメロの目が合った。
「‥‥‥っ」
メロは月から顔を背けて浴衣の袖で流れる涙を拭いた。
月は、総一郎に近づくとそっと耳打ちした。
「父さん。メロが気分が悪いみたいなんだ。先に帰るって母さんたちに伝えておいてくれ」
月の言葉に心配し、こちらを見る総一郎からメロは顔をそむけた。こんな顔は見せたくない。
大勢の見物客の中を、月はメロの手を引きながらその場を離れた。
連投支援
>>542 「…っ、…ぅぅ…、っ」
月に手を引っ張られ、次々に上がる花火に照らされメロはうつむいて歩いていた。
涙が止まらないでいた。
ワイミーズハウスでもマフィアでも、罪悪感を感じたり自分の行動に後悔したりする事なんか一度もなかった。
だからこそメロは手段を選ばず何でもできた。いやそれでこそのメロだった。
それなのに・・・なんで・・・
うつむいて歩くメロの耳にどーんどーんという花火の音、からんころんという月の下駄の音が聞こえていた。
それから「あん!」とか「うぅん…」とかいう声も……。
………え?
いつの間にか、月に手を引かれてメロは小高い丘の上に連れてこられていた。
あちこちの草むらの陰ではもぞもぞと二つの人影が抱き合っていて、
「あっ」とか「はん」とか悩ましい喘ぎ声が聞こえてくる。
「…なんだよここは…」
しっ、と月は自分の人差し指をメロの口元に当てた。
「見てのとおり。デートスポットだ」
そう言うと月は近くの樹にメロを押し付けて、メロの浴衣の襟元から手を入れて胸を掴んでいた。
「あっ…!」
抵抗しようとするメロの腕を頭上で樹に押さえつけ、月はメロのうなじにキスしていた。
「…んっ!」
巧みな月の唇と舌。ぞくりときて力が抜けた。メロは抵抗するのをやめた。
と、月は木に寄りかかって立つメロの裾合わせから手を入れ浴衣をめくるとメロの下腹部に指を這わせていた。
「…あっ…」
メロはのけぞった。キモノだからパンティーは穿かなかった。そのためメロの秘所にたやすく月の指が入り込んだ。
思わずメロは月の両肩を掴んでいた。月が指を動かしだすとメロの声が上がる。
「っ、く…あん!あっ、あぁん!!」
月はそんなメロの声を塞ぐため口づけようとして『キスは禁止』の約束を思い出したらしい。
メロの口の中に、自分の親指を突っ込んだ。
「む…んんっ!」
メロは口の中を探ってくる月の指を舐め、噛み、吸い付いて、声を抑えた。
指の数を増やしながら月は、自分の浴衣の裾合わせを開き、陰茎を握って少し扱くと
メロの浴衣を大きくめくり、十分に濡れているとは言い難いメロに押し付けて、立ったままぐいっと挿入した。
「む、あん、あっ!ふ、ぅ、あんああ!!」
痛みのほうが強かった。だが今のメロには快感より痛みのほうが心地よかった。
「あ、むっ!んんん!あはぁん!!…あぁん」
突き上げられて、月の指を銜えたまま声を上げるメロの口元からつーと涎が流れた。
メロは目を閉じた。月が、涙で腫れたメロの目蓋にキスした。
カップルたちは自分たちに一生懸命で、メロの大きな声もそれほど気にはならないようだった。
なによりもまだ花火は上がっていた。どーん。どーん。大きな音が続いていた。
「っは、あ、ああぁん!!」
寄りかかったまま突き上げられ、樹に押し付けられてメロの背中の太鼓帯がほどけかかり
ずるずると黄色の帯が下がっていく。
メロはやがて行為そのものに夢中になり、月の腕を抱くと自分からも腰を振っていた。
「あっ!ああっ!あっ、あっ!…あん、ぁああっ!!」
「はっ、はっ、はっ」
二人重なり合い、耳元で月の熱い息を感じながら、メロはふと焦点の合わない目で夜空に開く花火を見た。
赤。青。黄。橙色。緑。あらゆる色が夜の空を彩っては消え、それでもすぐに咲いていく。
「あ…んんっ!!あ、ああ!…ああんっ!!!」
どーん。どーん。
立って樹でする二人連れ。花火が上がる夜空の下で、
繋がって腰を動かしながらいっ時、月とメロは何もかも忘れて、熱く燃えて咲いていた。
>>544 「んっ…」
やがて行為が終わって月が陰茎を抜くと、メロは樹にもたれかかりずるずる座り込んだ。
「…はぁ」
浴衣ははだけて、帯は半分解けかかって、着付けは見る影もなく乱れまくっていた。
どうしようか…メロはぼんやり考えた。
背中で上手く太鼓を結べないメロを見かねて、着付けは幸子が手伝ってくれた。
下手な着付けで帰ったら道行く人に怪しまれるだろう。とはいえ仕方がない。メロがそう思ったとき。
「仕方がないな」
すでに自分の浴衣をぴしっと着なおした月がメロに背をむけてしゃがんでいた。
「ほら」
からんころんからんころん
月の下駄の音が夜道に響いていた。
メロは裸足になり下駄を手にして、月に背負われていた。鼻緒によるくつずれのため、歩けないように装っていたのだ。
こうして背負われていればメロの下手な着付けでも周りからはわからない。
月におんぶされて、何とはなしにメロは聞いた。
「…なあ」
「なんだ」
「なんで夜神の家族でおまえだけ変わった名前なんだ?月と書いてライトと読ませる。珍しいよな」
「それは父さんと母さんに言ってくれ」
「…なあ」
「なんだ」
「何で夜神の家族でお前しかポテトチップコンソメ味に手を付けないんだ?他はうす塩かのり塩以外絶対食べないのに」
「それは、僕の好みだ」
「…なあ」
「うるさいな。なんだよ」
「なんでお前だけ離れてたんだ?花火のとき」
「‥‥‥離れていた?僕が?」
月は立ち止まった。
「ああ」
総一郎から離れようとしたときメロは月から捕まえられた。つまり月は家族から距離を置いていたということになる。
「‥‥気が付かなかった。今度から気を付ける」
「そうじゃない。理由を聞いてるんだ」
「‥‥さあ‥‥。なんでだろうな‥‥」
メロを背負ったまま月は考え込んでいた。
「父さんは正義の人だし、母さんも粧裕も優しく明るくていい人間だ‥‥離れる理由なんてみつからない」
そう言うと月はまた歩き出した。月の背中で再びメロが尋ねる。
「じゃあさ、あとひとつ」
「まだあるのか…」
メロは月の耳元に囁いた。
「なんでさっきみたいなことしたんだ?国家公務員のくせに」
「きっと、浴衣に欲情したんだ」
「ケダモノか、お前は」
そう言いながらメロは脚で月を軽く蹴った。この嘘つきめ。
行為のおかげでメロの涙はとっくのとうに止まっていた。
月におんぶされてメロはさっきから変な気持ちだった。とっても変な気持ち。
さあっと心地よい風が吹いた。
いつしかメロは月の肩にそっと自分の頭を乗せていた。そんなメロを背負って月は夜の道を歩いていた。
家に帰っていつもの服に着替えたとき、ある事を感じてメロは急いでトイレに入った。
「あ…」
赤い色が流れた。やっぱり始まっていた。
「…そうか…」
メロは一人で納得した。
生理前で、女性ホルモンのバランスのせいだったんだ。
と、玄関のドアが開く音がした。
「ただいま」「メロ、お兄ちゃん、ただいまー」「ただいま」
「おかえりなさーい」
総一郎たちの声に、メロは急いで玄関に行き出迎えた。
「メロ…もういいのか?」
総一郎は心配そうに尋ねた。
「うん!」
「そうか」
総一郎はにっこり笑った。玄関の明るい電気のもとで、総一郎と幸子、粧裕を見ながらメロは思った。
やっぱり俺は、おとうさんやおかあさんたちと離れたくない。
幸子と粧裕の姿が、そして総一郎の笑顔が、メロを幸せな気持ちにさせていた。
きっと生理前でホルモンのバランスがおかしくなっていたせいだ。
総一郎たちから離れようとしたのも、それから‥‥‥‥一瞬でも、変な気持ちになったのも。そうだ。あれは総一郎に対する気持ちとは違う。
と、そこへちょうど風呂から上がった月が現われた。
「おかえり」
「ただいま」
たったいま考えていたことを見透かされそうでメロは月から顔を背けた。月が幸子に言った。
「母さん。浴衣はたたんで脱衣室に置いてる。明日、クリーニングに出すんだろ?」
「ありがとう、助かるわ」
ふとメロは、自分の浴衣をぴしっと着直した月の手つきを思い出した。
そして気が付いた。
女たらしで、家庭科すら女子には負けたくないという負けず嫌いで、素晴らしく器用なこの男は
もしかしたら、女性の浴衣の着付けくらいお茶の子さいさいなんじゃないか?
総一郎たちと一緒に居間に向かおうとする月の袖を、メロは引っ張った。
「なんだ?」
「お前、もしかしたら女の浴衣、着せられるんじゃないか?」
「ああ。振り袖だって着せられる。浴衣ならもっと簡単だ」
しれっと月は言った。とたんにメロは急激に腹が立ってきた。
月からさっと離れると、メロはどすどす歩きながら居間に向かった。
女の振り袖も浴衣も着せられる?それはつまり、脱がし慣れてるってことじゃないか!
くそっ!あんな女たらしに、おんぶなんてしてもらうんじゃなかった!!
明らかに不機嫌なメロの後ろ姿に月はつぶやいた。
「絶対『着せてくれ』って言わないくせに…」
メロは気が付いていなかった。そもそも浴衣の着付けなんて楽勝のはずの月が、何故メロには
浴衣を着せずにおんぶなんてしたのかを。
一方、居間に消えたメロを見ながら、月はそっとため息をついていた。
自分の肩にそっと頭を乗せた、さっきまでのメロはどこへ消えたのか。そう思いながら。
第四話 終わり 次回 「不倫」
いつも長々時間がかかってすみません
だいたい一週間から十日くらいかかってしまって、ほんとに申し訳ない…
レス下さった方、支援してくださった方、そして読んで下さった方、ありがとうございました
ではまた
乙です!
毎度のことながら月とメロの関係が良くてニヤニヤしてしまうw
次回の不倫って!!不倫って!!
期待してます〜
メロカワユス(;´Д`)
550 :
名無しa:2007/03/22(木) 16:14:15 ID:1id7I3E5
女なのに、にょたメロにめろめろ・・・って私って・・・まぁいいか。
神乙!終わってから抜いたってことは中出し?
メロたん(*´Д`)ハァハァ
神乙!
くくく・・・・漏れはホームドラマってやつを見せてもらってる気分だ・・・およメロたん日和り(*´Д`)ハァハァ
くそっ萌える………ハァハァ
可愛いw
こんばんは メロたん主演のホームドラマを投下中の者です
いつまでも長々とスレにお邪魔して申し訳ありません レス下さった方、ありがとうございました
もし、どなたかSS投下したい方がいらっしゃれば、どうか自分には構わずお願いします
この話はパラレルでデスノートは出てきません
カップリングは
ニア×メロ→→総一郎(→と→の間にハートマークをお入れ下さい) ニア×メロ 21禁
───────────────────────
「お嫁さん日和り」 第四話『不倫』
がーーーがーーーがーーーーー
メロは掃除機をかけていた。結婚前は月の部屋で、今は月とメロの部屋、兼寝室。
月が仕事に出てから、午前中のうちに掃除をするのがメロの仕事だった。
メロはふと外を見て天気予報を思い出した。
──今日の午後から明日にかけて、大雨となるでしょう──
今のうちに布団を干そうとメロは、自分のと月のベッドから薄手の掛け布団を取った。
その拍子にぱさっと何かが落ちた。見ると、月が買って来た雑誌だった。
『大人の実話』
昨日月は買って来た雑誌を取り出したものの、疲れているのか読まずにすぐベッドに潜り込んでいた。
最近月は帰りが遅く疲れているようだった。
雑誌は一旦置いておいて、布団を抱えたメロが部屋から出るとちょうど粧裕が階段を上がってきた。
「メロ、掃除機使ってもいい?」
「ああ、部屋にあるから」
布団を抱えて下に下りると、ちょうど幸子が美容院に出ようとしていた。
「今日は午前中しか開いてないから…。すぐ帰るからね。行って来ます」
「行ってらっしゃい。おかあさんもたまにはゆっくりしてきなよ」
そんなメロの髪を見ながら幸子が言った。
「メロの髪は綺麗でうらやましいわ。私の髪はゆるいウェーブがあるから、どうしてもメロみたいに綺麗なおかっぱにはならなくて」
幸子を見送ると、メロは布団を干して階段を上がった。部屋のドアは閉まっていた。
かちゃ。
ドアを開けると粧裕がびくっと身体を震わせた。メロの足音にも気が付かなかったらしい。手には『大人の実話』を持っている。
おずおずと粧裕が言った。
「……メロはこの雑誌読んだ?」
「ううん」
「そう。お兄ちゃんは?」
メロは首を横にふった。月はすぐ寝てしまって読んではいないはずだ。
「メロ。この雑誌借りていい?読みたい記事があるから…」
粧裕も大人だ。ゴシップ雑誌を読んで悪いわけじゃない。月も文句は言わないだろう。
メロの了承を得て粧裕は部屋を出て行こうとした。
「待った、粧裕。掃除機忘れてる」
粧裕は掃除機を手に出て行った。
なんか様子がへんだったな……
そう思いながらメロは今度は月の敷布団を抱えた。月の匂いがした。
切なくなってメロは急いで庭に出て、敷布団を竿に掛け布団叩きでぱんぱんと叩いた。
花火大会のあとメロはストライキを始めた。月のお弁当づくりを、だ。性生活のあと一週間は月の嫌いなものを作るのが
メロの作った勝手なルールだったが、それを食べるのが松田だと知りむかついた。
いやそうじゃなく。
女の着物を脱がせ慣れてる月に腹が立ったというのがいちばん大きい。
しかし、一週間のお弁当ストライキのあと月が突然こう言った。
『メロ。しばらくお弁当はいいよ。忙しくなりそうなんだ』
こうしてメロは月のお弁当づくりから解放された。
それからの月はなんだかメロに距離を置いていた。メロの顔をまともに見ない。帰りも遅い。話もろくにしない。
布団を叩くメロの手が止まっていた。なによりも。
‥‥‥花火大会から、ずっとごぶさただし‥‥‥
メロはハッとした。
くそっ、何を考えているんだ俺は。これじゃ欲求不満だ。
もともと契約だけの結婚だ。総一郎の傍にいられる今は幸せだし、
おかあさんと粧裕というかけがえのない家族も出来た。あいつは別にどうでもいい。
そう思いつつメロは月の布団を思い切り強くぱあんぱあんと叩いていた。
空模様があやしくなりつつあった。
>>558 夜になり総一郎が帰ってきた。
「ただいま」
「お帰りなさい」
出迎えたメロを総一郎はじっと見つめていた。
「…なに?」
「…いや。いまライトは仕事で忙しいからメロも寂しいんじゃないのか?」
急いでメロは答えた。
「ううん、ちっとも!おとうさんもおかあさんも粧裕だっているじゃないか」
「……そうか……」
総一郎はメロの金色の髪に、そっと優しく手を乗せた。暖かくて大きな手。
メロは微笑んで総一郎を、そして総一郎はなんだか切ない表情でメロを見ていた。
その夜、風呂から上がったメロが総一郎の書斎の前を通ったときだった。
ドアの向こうで月と総一郎の声がした。
『単なる大学の同期だ。父さんが思うようなことは何もないよ』
『そういう事をいってるんじゃない!』
『放っておいてくれないか』
メロは驚いた。最近にしては月が早く帰ってきていることではなく、二人の親子喧嘩に。
月に対してこんな本気で怒る総一郎の声も、そして総一郎に対してこんな口をきく月も初めてだった。
……家族を大事にする真面目な息子だって言ってたくせに……
そう思いながらメロはその場を離れようとした。と、総一郎の声がした。
『メロの気持ちを考えろと言ってるんだ!』
え?
メロは立ち止まった。
『それは僕たち夫婦の問題だ。父さんには何の関係もない』
『なんだと!?』
メロはドアを開けて、のほほんと言った。
「なんだか知らないけどさ、俺がなんだって?」
突然現われたメロに、総一郎も月も戸惑った顔をしていた。
メロはなんにも気にしていないという顔を装った。月と総一郎が、自分のせいで喧嘩しているなんて辛かった。
「…いや、帰りが遅いから、嫁さんをあんまり心配させるなと説教してたんだ…」
うろたえながら総一郎が言った。と、月が書斎を出て行く。
「もう寝る。おやすみ」
「あ、風呂は?」
月に声をかけるメロに月が言った。
「いいよ。入ってきた」
「ライト!」
いきりたつ総一郎に答えず月は二階に上がった。
なんなんだ?一体……
居間に向かうと、幸子と粧裕がぼんやり考え込んでいた。月と総一郎の喧嘩を知っているらしい。
「どうしたの?」
「…わからない。でもお兄ちゃんが悪いよ」
粧裕が言った。
「…そうね」
幸子も言った。
>>559 次の日、買い物に出たメロは本屋に寄り『大人の実話』を手にした。きっとこれにヒントがある。
ぱらぱらと雑誌をめくったメロの目が、一枚の粗い画像の写真に釘付けになった。
『NHN女子アナウンサー高田清美 密会のお相手は?』
人気女子アナのゴシップ記事。その写真には高級ホテルに一緒に入る男性の後ろ姿が写っていた。
男性の背格好と髪型、スーツに見覚えがあった。身内なら、家族なら、それが誰だかわかる。
ゆっくりとメロは雑誌をもとのところに戻していた。
『こう見えても僕は女性には優しいんだ』
月の言葉が脳裏に浮かんだ。
……そういうことか……それで最近帰りが遅かったのか……
メロは本屋を出た。
スーパーに行かなきゃ。五時からタイムサービスでお刺身が安くなる。総一郎の好きなものを買おう。
それだけを考えた。考えようとした。
だが買い物をしていても、さっきの記事が頭から離れなかった。
高田清美。NHNの人気女子アナウンサー。月と同じ東応大学卒。彼女と二人でホテルに入る月。
『離婚しても、僕はちっとも困らない』
月の言葉を思い出した。
離婚?
今のメロには夜神の家を出て行くなんてことは、考えられなかった。
幸子おかあさん、粧裕おねえさん。そしておとうさん。初恋の人・総一郎。
家族を取り上げられる思いがして、スーパーから出たあともメロはとぼとぼと通りを歩いていた。
雨が降っていた。
泣きたい心地がした。
どうして今更こんな…だったら最初から…
月が恨めしかった。
高田清美と一緒の後ろ姿。そして昨日の会話。
『風呂は?』『いいよ。入ってきた』
思い出すとだんだん腹が立ってきた。
なんで俺がこんなに落ち込まなきゃならないんだ。これというのもみんな、あいつのせいだ。
メロは月の顔を思い浮かべた。そして大きく息を吸うと叫んだ。
「お前なんか大っ嫌いだ!!」
通りを行く人がメロを振り返った。
ふん。もし離婚なんかになっても、俺はおとうさんとおかあさんとずうっと一緒に暮らすからな。
メイドになってでも夜神の家に居座ってやる。
もしあいつが高田清美と二世帯同居なんてことになったらどうしてやろうか。
『メイドさん?お風呂から上がったら私の服がないんだけど』
『毛布くらいは、やるよ』
渡された毛布に身を包み、よよと泣き崩れる高田清美……
そんな想像をして少しだけ気が晴れた。メロは再び歩き出した。と、そのとき。
キキーッ
車道を走っていた黒い外車がメロの横に止まった。サングラスの男が窓から顔を見せる。
「メロ、ですね?」
見たことのない男だった。
「私はジェバンニといいます。ニアからの伝言です」
メロの顔が険しくなった。ジェバンニが続ける。
「『写真を預かっている』と」
写真。メロはワイミーズハウスを出るときに一枚の写真を残してきた。ジェバンニが続けた。
「お乗り下さい」
「断る」
メロはまっすぐに言った。
「自分で行く」
車が去ると、メロは雨を避けて近くの店の軒下に入り、携帯で家に連絡した。
『たまにはゆっくりしてらっしゃい』
少し遅くなりそうだと告げたメロに、幸子は優しかった。
雨の振る中、メロはジェバンニに教えられたホテルに向かい歩き出した。
>>560 ワイミーズハウスのbP.ニア。
彼は現在『L』を継ぐために、Lから直接なにかしらの教育を受けているはずだった。
そのニアが現在日本に来ているとは。
ノックもせずに、メロはその部屋のドアを開けた。ドアは簡単に開いた。ジェバンニから連絡を受けてのことだろう。
「ようこそ。メロ」
ニアが言った。相変わらずのパジャマ姿。銀の巻き毛。丸まった猫背を向けたまま、ロボットを手に遊んでいる。
「写真は?」
「そのままでは風邪をひきます。その荷物もなんとかした方がいい」
振り向くことなく、メロに背中を向けたままニアが言った。
背中。背中。背中。
昔からそうだった。こいつは決して俺を見ようとはしない。
ライバル意識とコンプレックスがよみがえりメロは険しい顔で、椅子に掛けてあるバスタオルを取り雨に濡れた身体を拭いた。
そして、部屋にある冷蔵庫にがさがさと買い物の品を入れてもう一度言った。
「写真は?」
ニアはメロから目を背けて写真をつまみ上げてメロに示した。メロはさっとそれを取り上げた。
ワイミーズハウスを出て行く前のメロの写真。写真の裏にこう書いてあった。
『Dear Mello』
用はすんだ。
踵を返し、冷蔵庫に向かおうとするメロにニアは言った。
「世界一の探偵『L』にもなれるはずだったあなたが、まさか一介の家庭の主婦になるとは思ってもいませんでした」
ニアは続けた。
「あのとき、ロジャーは言いましたね。二人で『L』を継いではどうかと」
『あのとき』とはLの後継者としての競争を本格的に開始する前のことだ。
ロジャーからそう打診されたメロは『あのとき』マフィアに入る決心をした。
何がなんでも。どんなことをしても。自分ひとりの力でLになる。
あるいは今思えばあのロジャーの言葉さえ『L』の試練だったのかもしれない。
だが。だとしても。
「今の俺にはもう関係ない」
俺は総一郎に惹かれ、『L』の後継者の座を捨てて夜神家に嫁いだ。そう。今の俺には
『L』よりも大事なものがある。大切な家族がある。
「『L』よりも大事なものがあるから、ですか」
メロの心を読んだかのようにニアは言った。
「でも残念ながら、向こうはそうは思っていないようですね」
キッとメロはニアを睨んだ。
「壁がわのテーブルの上です」
メロはテーブルの上を見た。そこにはさっき見た『大人の実話』と、そして美容院によく置いてあるような
女性週刊誌があった。嫌な予感がして、メロは女性週刊誌を手に取った。予感は的中した。
『ミサミサ、熱烈恋愛中!?』
こっちの方は写真が幾分か大きくわかりやすかった。女優であり元アイドル歌手である弥海砂の隣に月の後ろ姿が写っていた。
雑誌を置くと、メロはテーブルに両手をついてうなだれていた。
「…こんな嫌がらせをするために俺を呼んだのか」
メロは下唇を噛んだ。完全に怒っていた。
月にも。ニアにも。わざわざこんな所へやってきた自分にも。
「こんなものを俺に見せるために俺を呼んだのか!俺を哂ってやろうって!!」
「違います」
突然背中でニアの声がした。
振り向くと、いつの間にかニアが背後に来ていた。
メロとニアの目が合った。
メロよりも背の低いニアは、すこしだけメロを見上げていた。
ニアと見つめ合うのは初めてだった。
メロはテーブルに手をついたままニアの目をじっと見ていた。
と。
ニアがメロに抱きついてきた。
>>561 「…ニア?」
「メロ…」
ニアはメロの耳元にふぅっと息を吹きかけた。
「っ…!」
メロは首をすくめた。
「あなたが『L』の後継者の座を捨てて、結婚すると聞いたときはとても信じられなかった」
メロの耳元にそう囁きながら、ニアはメロの上着の裾から手を入れて肌をまさぐっていた。
「何、を…!ニア、やめ…っ、あん!!」
振り払おうとするメロにしがみ付くようにして、ニアはメロの身体を探っていた。
「あ…くそっ、離せ…あ…ああん…!!」
ニアの愛撫にメロは声を上げていた。久しぶりの淫らな行為に身体はもう、とっくに反応していた。
「式に出席したのは異議を申し立てるつもりだったからです。そう……あなたがあんな笑顔でさえなかったら」
「…う…あ、あん…」
メロは息を上擦らせてテーブルに手を付いた。背中のジッパーは下ろされ、ブラもズボンのベルトも外された。
「…あ、ニア…ん…」
執拗な指先の愛撫が続いていた。
「メロ。あの時あなたは私から逃げるためにワイミーズハウスを出た。
だから分かりました。あなたは私の元へ戻ってくる。必ず」
「は、あぁんっ!」
器用な長い指に弱い所を見付けられて、攻められて、メロは身体をのけぞらせた。
「私にはあなたが必要です。メロ。二人ならLに並べる。二人ならLを越せる」
ニアはメロのズボンを下ろし自分もパジャマのズボンを下げていた。
「メロ。…私は……あなたがが好きです」
そう言いながら、ニアは後ろからメロの中に入ってきた。
「ああ!!」
メロを抱きすくめると、ニアは律動を開始した。
「…そしてあなたも。メロ。私が好きだった」
「っ、ちが、ぅ!あ、ああん!!」
ニアの舌がメロのうなじを這っていた。ニアの手はメロの肌を愛撫し、乳首を摘んでいた。
「くっ!あ、ああ。ああぁぁぁあん!!!」
堪えきれずにメロはテーブルにもたれ掛かり、声を上げる。そんなメロに覆いかぶさり、メロの耳をニアは甘噛みした。
「あっ、あん!ああんあん!!」
「この日が来るのを、ずっと待っていました……メロ……っ!」
ニアは、そう言ってメロの中に白濁色の液を放っていた。
ニアの腰の動きが止まった。ゆっくりとニアは離れた。
「っ、はぁ…」
メロはテーブルから起き上がった。
「……ニア……」
低い声でメロが言った。
「はい」
いつもの調子で平静にニアが答えた。
どさあっ!!
次の瞬間、メロはニアの両肩に掴みかかり床に押し倒していた。
「『殺してやる』ですか?」
「犯してやる」
メロはニアの陰茎を握り、扱き始めた。
「俺が犯されっぱなしで終わると思うな。自分だけ先にイキやがって」
にたぁとニアが笑った。メロの手の中で、ニアは再び勃ち上がっていた。
>>562 「…メロ…っ、あ……メロ…」
床の上で、ニアは自分の肩を押さえつけるメロの両腕を持ち、メロの名を呼んでいた。その腕が熱かった。
ニアの肌は冷たいのだと思っていた。機械のように。
ニアをみおろす格好でニアの上に乗っかって、メロは腰を動かしていた。
メロの膣はニアの陰茎をしっかり銜えこんで離さないでいた。
「っ、あん、あ!」
「んっ、…メロ…」
メロの頬から顎を伝わる汗が、ぽたりとニアの白い肌に落ちた。小柄で華奢な白い身体に滲む汗と混じりあった。
ニアは汗をかかないと思っていた。ロボットのように。
「っ、うう!あ、ああっ、あああ!!!」
「あ!メロ!っ、あ、あ…」
ニアは声を上げたり取り乱したりすることはないのだと思っていた。人形のように。
「ああ!あああん!」
ニアを犯しながらメロは快楽から声を上げていた。
『私にはあなたが必要です。メロ』
ニアは誰のことも必要とはしていないのだと思っていた。
「あ、ああん!!ニア!!あっあん!!」
「あっ、あ、メロ…もうイキます」
「ああっ!あ、あああん!!あああっ!!!」
メロもまた絶頂に達し、今度は二人ほぼ同時にイッた。
「はぁ、はぁ」
「ぁ、はぁ、…は」
メロはニアを見た。ニアもメロを見ていた。そっとメロの頬に手をやりながらニアが言った。
「キス…して下さい…メロ」
メロは答えた。
「断る」
メロはニアから身体を離すと背を向けた。
そして精液と愛液で濡れた陰部を置いてあったティッシュで拭きながら言った。
「ニア」
「はい」
「俺はお前が嫌いだ」
>>563 『この日が来るのを待っていた』とニアは言った。いつでもそうだった。
ニアは決して自分からメロの所に来ることはなかった。いつも先を読み、結果を待っていた。
そんなニアが嫌いだった。
メロは服を着始めた。
ワイミーズハウスで、メロはいつもニアを見つめていた。
ニアはいつも一人だった。不気味だと陰口を叩かれてもまったく気にすることなく、ニアは自分を曲げなかった。
ニアは独りを恐れていなかった。
そんなニアが好きだった。
だからこそメロはメロは抵抗できなかったし、ニアもそれをわかっていてメロを抱いた。
そう。すでに結婚していて性経験があり、その相手の裏切りを示された今なら、拒否はしない事もニアは読んでいた。
そして。
今日もニアは自分からメロの所に来ることなく、正面からメロに向かい合うこともなく、後ろから抱いた。
『キスして下さい』自分からキスすることもなくニアはそう言った。
だからメロはニアが嫌いだった。
そして、こんな日がくるのを待っていた。
『私とメロの二人なら』『私にはあなたが必要です』『あなたが好きです』
ニアが、そんな風に言ってくれる日を・・・・・。
メロの目に涙がにじんでいた。メロはかぶりを振った。
最低の気分だった。
なぜだか無性に総一郎の笑顔が見たかった。目を逸らすことなく、まっすぐに自分を見つめる総一郎の目を。
帰らなくちゃ‥‥‥。
メロは気持ちを切り替えた。
そうだ、今日は総一郎の好きなお刺身を買っている。今から帰ればまだ、総一郎の帰宅に間に合うかもしれない。
メロは冷蔵庫から買い物の品を取り出し、部屋を出ようとした。
と、ニアが近づいてきた。
「近いうちにまた連絡します。あなたも用事を片付けておいて下さい」
『用事を片付ける』ニアの言葉は、はっきり離婚を示していた。
「言ったはずだ。俺はお前が嫌いだ」
「説得力がないですね。一度目は私から。二度目はメロ、あなたからですよ」
ニアには答えず、ドアを開けて出て行こうとするメロを後ろから抱いて、ニアは首筋に接吻した。
「とても良かったです。メロ…」
囁くニアを振り払おうとしたメロは、開いたドアの前に立っている男に気が付いた。
メロがよおく知っている男性だった。
彼は、ニアに抱きつかれるメロと、たった今首筋に印された紅い刻印を見ていた。
メロをまっすぐ見る、眼鏡の奥の瞳が揺れていた。
蓄えられた口髭が震えていた。今にも叫びだしそうになるのを抑えるような声で、その男は言った。
「‥‥‥メロ‥‥‥」
メロもまた、口がからからに渇いていくのを感じながらその男の名を呼んだ。
「‥‥‥総一郎‥‥‥」
第五話 終わり 次回 『御免』
すみませんタイトルの「お嫁さん日和り」の「り」が抜けてました・・・
読んでくださった方 どうもありがとうございました
では
うわぁぁぁぁ気になるとこで終わってんなおい
とにかくGJ!!
うわすっごい続きが気になる・・・。
ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!
神乙 修羅場のメロたんガンガレ!3Pでもいいな!!
メロが幸せになりますように…
ニアメロキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!
神!神!
不倫てーーーーーーーニアーーー
神GJGJ!
ニアと不倫…。しかもニア可愛すぎるし(*´Д`*)
続き待ってまつ…。
メロたんすごい恋愛模様だw
始め「総一郎メロか〜楽しみだなぁ」と思っていたのに
いつのまにか「月メロ最高だ」と思っている自分がいる
メ、メロ………
どうなってしまうんだ………
577 :
名無しさん@ピンキー:2007/04/01(日) 02:02:24 ID:kepGdw+4
めろ
自分も「お嫁さん」から、月メロにハマってしまった。
今後の展開が楽しみで仕方がない。
神、GJ! ありがとう!!
今日のアニメはメロたん出てくる!?
一週間前に「今日はメロニア出てこなかったね」という主旨の書き込みが続く
夢を見た。
逆夢だと信じたい
こんにちは メロたん主演のホームドラマを投下中の者です
いつまでも長々とスレにお邪魔して申し訳ありません レス下さった方、ありがとうございました
もしどなたかSS投下したい方がいらっしゃれば、どうかどうか自分には構わずお願いします
それから いつも間違いがあって申し訳ないのですが「不倫」は第五話でした…
この話はパラレルでデスノートは出てきません
カップリングは
月×メロ→→総一郎(→と→の間にハートマークをお入れ下さい) 月×メロ 21禁
───────────────────────
「お嫁さん日和り」 第六話 『御免』
ぐらっ…
胸に手を押さえて総一郎がよろけた。
「総一郎!」
メロは急いでニアから離れ、部屋の外に飛び出し総一郎の身体を支えていた。
「総一郎、心臓発作か?大丈夫!?」
総一郎は青い顔でメロを見ていた。
「‥‥‥メロ‥‥‥」
次の瞬間。
「‥そ‥!」
総一郎はメロを強く抱きしめていた。
片手でメロを抱いて急いでその部屋に入って鍵をかけると、あろうことか
総一郎は背広に手を入れ、銃を取り出した。驚くメロを尻目に、総一郎はニアに銃を向けていた。
「貴様…メロに何をした!」
「総一郎…」
メロは総一郎を見た。本気だった。本気で激昂していた。
ニアはそんな総一郎に背を向け椅子に座った。
「Mr.夜神。あなたとお会いするのはこれで二度目です。一度目は結婚式で」
総一郎が訝しげな顔をした。
「…そのパジャマ…確か招待客の中にいた…」
結婚式でもパジャマ姿のニアは強烈な印象を残していたようだった。
「……では君は、ワイミーズハウスの…メロの養護施設の仲間か?」
総一郎はメロを振り向いた。メロは頷いた。
「とりあえず、拳銃を振り回すのはやめて頂けませんか?」
ニアの言葉にハッと気づいて、総一郎は銃をしまった。
「…失礼した。ではメロは、幼なじみである君に会うためにここに来たんだな」
「いえ。正確には、離婚を勧めるため、メロにここまで来てもらいました」
総一郎は再びよろけた。慌ててメロは総一郎をソファに座らせた。
「ニア!総一郎はショックを受けてるんだぞ!言葉を選べ」
誰のせいで総一郎がショックを受けているのかはひとまず置いて、メロは言った。
「いいんだ、メロ。あやふやな事を言われるより本当の事を言われたほうが気が楽だ」
そう言うと総一郎は姿勢を正しニアに向き直った。
「ニア、というのか、君は」
「はい、Mr.夜神。メロとは小さな頃からハウスで一緒に育ってきた者です」
ニアはそう言いながら、玩具のロボットを組み立てていた。
「あたなはメロのあとをつけて来たんですか?」
「…このホテルの前でメロを見た。捜査の帰りだった。メロが深刻な顔をしていて気になった」
総一郎は申し訳なさげな顔をした。
「…すまない、メロ」
こんな時なのに、それでも総一郎はメロに謝っていた。それから再びニアに言った。
「だが、メロは息子の嫁だ」
「だからと言って、何故ここにあなたが出てくるのか理解出来ないのですが」
「息子の嫁である以上、メロは私の娘だ。心配するのは当然じゃないか」
「息子の嫁の心配より、Мr.夜神は、ご自分の御子息を心配した方がいいようですね」
ニアがテーブルの上をちらりと見、総一郎も見た。そして苦い顔をした。
「……記事のせいか……」
「つまり、Мr.夜神。これはあなたが口を挟む問題じゃない。そういうことです」
ややあって総一郎は重い口調で言った。
「……そうか……そうだな…。……私は古い人間なのかもしれん。メロの気持ちも考えずに先走ってしまった」
「……総一郎……」
投下キタ-----!
>>582 総一郎はメロを見た。そして言った。
「メロは彼に…ニアに会いに来たのか?」
「違う。俺はニアが嫌いだ」
憎々しげにメロは言った。
「俺とニアは仲が悪かった。ワイミーズハウスの者なら誰でも知ってる。なんならロジャーに聞いてくれ」
「メロ。私はニアほどメロと一緒に時間を過ごしてきたわけじゃない。しかし私にとってメロはもう娘だ」
メロは総一郎を見た。
「親馬鹿と言われるかもしれないが、メロが嫌いな者に先ほどのような真似をされて、黙ったままでいるなど絶対にない。
どちらかといえば、相手をぶっ飛ばしてしまって捨て台詞を吐く性格だ。何よりも」
総一郎もメロを見ていた。
「…嫌いな者を相手に、メロがあんな切ない顔をするなどあり得ない」
そう言いながら、切ない顔をしていたのは総一郎の方だった。
「それに…どうやらニアはメロを愛している」
「そんな事がなんで分かる!!」
かっとなってメロは総一郎を相手に叫んでいた。キスもしない、呼びつけるだけの奴が俺を愛してるだと?
そんなメロに総一郎は静かに言った。
「分かる。何故なら私もまた私なりに、メロを愛している」
ニアが玩具で遊ぶ手を止め、総一郎を振り返った。総一郎はニアに言った。
「ニア。メロが君を愛しているのなら私が言うことは何もない。あとはライトと話を…」
「総一郎」
メロが言った。意を決したような静かな声。
「それからニア。俺はニアが好きだったよ。ニアは独りを怖がっていなかった。
なんにも恐れていないニアを、俺は好きだった」
ニアはメロを見た。素直なメロに驚いて。
「だけど俺は‥‥‥俺はヤガミを愛してる。初めて会った時から、ずっと…」
『L』になるべく教育を受けてきたメロにとって『L』は絶対的な存在だった。
世界一の探偵。警察すら動かせるこの世界の影のトップ。
何よりもL自身がメロの目標だった。あるいは、メロにとっての父親のように。
犯罪者とわたり合えるLになるべく、メロは色々な事を教わった。それは非合法な事も含んでいた。
盗聴や監視カメラは当たり前、時には泥棒や詐欺師といった相手とも手を組む。
その事を知っているからメロは、マフィアを利用するべくマフィアの一員となった。
そして夜神総一郎に出会った。信念の為、正義の為、自分の命も投げ出せる総一郎に。
カッコつけるなよと思いながらしかし、メロはあの時総一郎の中に自分と同じものを見ていた。
大切な『なにか』のために自分の全てを賭けられる男の姿を。
だがメロと決定的に違うのは、総一郎は犯罪者である自分ともまっとうに向き合う姿勢を持っている事だった。
そして見返りを求めていなかった。その姿はメロの心を打った。
そしてメロは『L』よりも総一郎の傍に居る道を選んだ‥‥‥。
ニアが何ともいえない表情をしていた。感情を表に出さないせいだろう。
「だから、ニア。俺は……」
メロはニアに言うべき言葉を探していた。そしてようやく辿り着いたのは。
「‥‥‥‥ごめん」
ニアはメロに背を向けた。
「Мr.夜神の臭い台詞を聞いたときから嫌な予感はしてました。メロはそういうのに弱い性質ですから」
ニアの言葉に感情はなかった。
「メロ。間違っていたらごめんなさいでいいんです。私はそう考えます。だから」
声に力が入って聞こえた。
「今日の件を私は絶対、謝りません」
そう言うと、ニアは声を落とした。
「それからメロ。私にだって恐いものはあります。……もうお帰り下さい。今日は疲れました」
総一郎がメロを促した。部屋を出てメロは忘れ物に気づいた。と、背中でドアが開いた。
ニアがスーパーの袋を手に立っていた。
メロに袋を渡すと、ニアは銀の巻き毛に指を巻きつけながら総一郎を見て、それからメロを見て言った。
「メロ。お前はいつも感情的になり過ぎて、大事な事をおろそかにしてしまうんだ」
言葉を失ったメロの目の前で、ドアが閉まった。
※この章のみ 総一郎×メロ キスあり
──────────────────────
>>584 外は雨が降っていた。総一郎の後を歩きながら、メロは先ほどのニアを思った。
『お前はいつも感情的になり過ぎて、大事な事をおろそかにしてしまうんだ』
ニアはメロをまっすぐに見ていた。真剣に。あんなニアは初めてだった。
くそっ、ニアの奴…あんな時だけ男前になりやがって‥‥
「ニアが恐いと言ったのは、メロのことだろう」
総一郎はつぶやいた。
「‥‥本当に、ニアはメロを好きだったんだな‥‥」
ふと総一郎は後ろを振り返った。メロは俯いて立ち止まっていた。
青い顔でメロは言った。
「総一郎…俺はニアと‥」
「メロ、もういい」
うつむくメロに向かい合い、総一郎はメロの肩を抱いた。
最低だ。月と結婚していながら、ニアと関係を結び、結局誰も彼も傷つけた。
ニアが好きだった。心はそう言い訳した。だが本当にそれだけか?結局欲望に逆らえなかったのが本音だろう?
それだけじゃない。心のどこか、月への当てつけのためメロはニアを抱いた。ニアを利用した。
月に『ざまあ見ろ』というつもりがどこかにあった。
本当にニアを好きだったのなら変じゃないか、あいつと離婚してからニアと会う方法は選ばなかったのだから……!!
「総一郎は知らない。俺は汚れてる」
このままいけば、俺はいずれ総一郎も幸子もそして粧裕も、傷つけることになる。
あるいはもうどこかでこの家族を傷つけているのかもしれない。
どこかで。総一郎も、幸子も、粧裕も。俺自身が。
なぜかそんな気がした。
「‥‥‥‥」
唇に唇がふれた。
何が起こったのかわからなかった。すぐそばに総一郎の顔があった。
総一郎がメロの唇にキスしていた。
涙で総一郎を見つめるメロに、総一郎が言った
「ミハエルは汚れてなんていない。綺麗だ」
総一郎はメロから離れて言った。
「さあ帰ろう」
色とりどりの傘を持つ人々が行き交っていた。総一郎の隣を歩きながらやがてメロは言った。
「……まずいんじゃないのか……?今の。誰かに見られたら…」
メロにもさすがにわかる。西洋なら今のは何と言うこともない行為だ。
だがここは日本だ。まして息子の嫁に対して行っていいものとは、普通思われない。
「そうだな」
いつもと変わらない調子で総一郎は言った。
しかし総一郎は警察庁の次長であり、スキャンダルは決して許されない身分だ。
「…考えてはいないが、…その時は…」
少し間をおき、総一郎は言った。
「再就職だな」
総一郎は笑った。何も恐れていなかった。やましい事など何一つない、と。
「‥総一郎‥!!」
子供のようにメロは総一郎に抱きついた。
よしよしと総一郎はメロの頭を抱き、背広を脱いで自分とメロに羽織ると雨避けにした。
総一郎の背広をかぶって二人は雨の町を歩いた。
メロも総一郎も黙っていた。総一郎に寄り添って歩きながら、メロの頭に幸子の顔が浮かんでいた。
『‥‥幸子‥‥』
胸の中でメロは幸子を「おかあさん」ではなく「幸子」と呼んでいた。
『今だけ‥‥‥ごめん‥‥‥』
目を閉じて、メロがそ…っと総一郎の胸に頭を預けようとしたそのとき。
「メロ?」
声がして振り返ると、月が傘を手に立っていた。
「…やっぱり。その背広、父さんじゃないかと思った」
「ああ。雨が降ってきたんでコートの代わりにな」
そう言いながら総一郎は月から傘を受け取った。メロは不機嫌に月から顔を背けていた。
>>585 「この近くでうちの部署独自の捜査をしてたんだ。でもさっき片付いた。今から帰るよ」
「独自の調査?初耳だな」
総一郎の言葉に月は封筒を取り出し、中の写真を二人に見せた。
高田清美とホテルに入る写真。弥海砂と一緒の写真。他にも女性と一緒の写真。どれも月の後ろ姿が写っていた。
「ある人物の指示だった」
家に帰るとメロは、月からそう聞かされた。
「とある女性と親密になり情報を得る必要があった。だがそれを知られては不味い人物がいて、
彼女に会うことが目立たないよう他の女性…特に有名人と沢山会うようにしたんだ。
彼女と親密になって探りを入れろ、というのが事件を指揮している者の指示だ。僕なら好意を持たれる確率が高いと」
「最低だな。そいつ。いっぺん顔が見てみたいよ」
じつは彼女の家のトイレやバスルームにも監視カメラが『彼』の指示で取り付けられている、とかそういう余計なことは月は黙っていた。
「家族にも秘密にと言われた。特に、正義感の強い父さんには」
「…じゃあ、なんで俺には説明しなかったんだ?」
「説明して欲しかった?」
にやりと月が笑った気がした。『計画通り』。そんな声が聞こえたような気がした。
こいつ・・・・・・メロは月の真意を感じた。言わせたいんだ『俺はお前の妻だろう』って。やきもち妬かせたいんだ。誰が言うか。
「そうだな。お前から何の説明もなかったから、…」
メロは意を決していた。これで離婚したいというなら、お望みどおりしてやる。
「ニアと寝たよ」
沈黙がその場を支配した。
月はくるりと机に向かい、メロに背を向けた。
目覚まし時計の秒針の音すら聞こえてきそうな中で、メロは月の言葉を待った。
ばん!!!!
びくっとメロは身体を震わせた。月だった。月が両手を拳にして机を叩いていた。
いつもは冷静なこいつが逆ギレか。そうとうきてるな。
「ニアか。結婚式の招待客の一人で、ワイミーズハウスの仲間だ」
月はニアを覚えていた。
「今日…だな。…どうして父さんが一緒だったんだ?」
「俺を見かけて、心配して来てくれたんだ。誰かさんとは違ってな」
ぴくっと月の身体が動いた。やがて月は低い声で言った。
「…女を殴りたいと思ったのは生まれて初めてだ…」
「…殴りたきゃ殴れよ」
メロの言葉に、ゆらりと月が動いた。メロは打たれる覚悟をして身を硬くした。
次の瞬間。
月はメロの顔を両手で挟み、唇に噛み付くようなキスをしていた。メロは月を突き飛ばした。
「何すんだよ!キスはしないって約束だろ!」
「先に契約違反をしたのは誰なんだ?!父さんまで巻き込んで」
「は、お前、総一郎を持ち出さなきゃ俺に何にも言えないのか!」
「何だと!?」
「第一、もともとうわべだけの結婚だ!俺が外で誰と会おうと勝手じゃないか!!」
「よく言う。当てつけるために不倫なんかして」
「うぬぼれるな!!!」
とたんにカッとなり、メロは月の胸を思いっ切り拳で叩いていた。
「誰が……誰が!よくも、よくも、そんなこと……俺に写真を見せ付けるために
雑誌まで買ってきたくせに…!よくも、あんな捜査に協力なんか……あんな…」
月は自分を叩くメロの両腕を取ると、再びメロにキスした。
「んっ!…んんん…」
メロは月の両肩を持ち身体を離して、月を睨みつけた。
「お前なんか大っ嫌いだ!!お前なんか…」
三たび、月はメロにキスした。
「ん…、ぅん……んっ、ん…」
柔らかな唇を吸い舌をからめると、唾液が糸を引いていた。月はメロの背中の上着のジッパーを下ろしていた。
メロもまた月のワイシャツのボタンを外しにかかった。お互いの服を脱がしながら月が言った。
「どうやったんだ!?ニアは!」
「後ろからだよ!!」
「…後ろだな」
どさっ!
メロを裸にすると、月はメロをベッドに押し付けるようにうつぶせた。
>>586 「〜〜〜っ!!」
枕に顔をうずめて、メロは必死で声を抑えていた。
ベッドの上では月が後ろからメロを激しく攻め立て、突き上げていた。
『くぅっ!んん!ぁん!!んっ、〜〜っ!!」
「…別れない」
がた、がたっ、がたたっ!月の激しい動きに合わせ、ベッド自体が動き始めた。
「絶対に、別れない!!」
「ぁぁん!ぁ、ふ…んぅ!んん〜っ!!」
階下には総一郎と幸子がいる。いくら何でもベッドの動く音は天井から階下に響く。
「…っ、下に、聞…っ!聞こえるぅっ!あっあっ!」
「構うもんか!」
月は更に激しくメロを付いた。
「こっちはずっと我慢してたんだ!!」
がったがったとベッドが動き、メロは快楽に上がる声を抑えようとひたすら枕に顔を押し付けていた。
と、月がメロの身体を抱き起こし、今度は上に突き始めた。声を抑える媒体がなくなり、ただただメロはよがり声を上げさせられた。
「あ!ああっ!は、ああぁっ!!ああぁん!!」
そんなメロの顎を持ち、後ろに向かせ、月はメロの口を、悲鳴のような声を吸っていた。
「んーーっ!んんんっ!」
そのまま上に突き上げながら、月の手はメロの身体をまさぐっていた。
「んーっ!んんー!んっんっ」
汗びっしょりになりながらメロもまた月に応えていた。荒い息に混じり、ぴちょ、ぴちゃと唾液の音が響いていた。
「んん!…あ、ん!んーんっ!!」
「はぁ、はっ、…んっ」
二人はお互いを貪りながら何度もキスを繰り返し、離れていた時間を埋めるかのように、何度も何度も行為を繰り返した。
やがてようやく月はメロから離れた。
と、ベッドの上、メロは月に背を向けた。
「…メロ」
メロの背中に月が声をかけた。メロは黙っていた。
絶対、俺は謝らないからな。悪いのはそっちだ。
月は言った。
「…………ごめん」
とたんにメロの瞳から涙が溢れてきた。
なんでお前が謝るんだよ!お前は何にもしてないくせに!不倫をしたのは俺の方なのに!!
だけどそれでもメロは月に背を向けたまま何も言えなかった。
・・・・結局、俺はいつも二番だ。
月は隣のベッドに戻ったようだった。
メロは目を閉じた。今は眠ろう。今日は色んなことがあり過ぎた。涙を拭いて、メロはいつしか眠っていた。
目が覚めると朝だった。時計はとっくに九時を回っていた。
…くそっ、あいつが三時まで離さなかったせいで…
キッチンに下りるとテーブルに幸子のメモがあった。『粧裕と買い物に行ってきます』
月も総一郎もとっくに出勤していた。メロは時計を見た。お昼までにはまだ間に合う。
メロはお米をといだ。そしてお米に水を吸わせるべく三十分置いてから、炊飯器のスイッチを入れた。
炊き上がると、蒸らすため五分待ってから、おしゃもじで炊き上がったご飯の天地返しをした。
それから一番大きなお弁当箱にご、飯だけをいっぱい詰め込んで、うちわでぱたぱた熱を冷ました。
ご飯が冷めてしまうと、メロは白いご飯の上から板チョコをぱきぱき折ってチョコを埋め込んでいった。
それはチョコレートライスどころか、単にご飯に板チョコが乗っかっただけのシロモノだった。
ただ、板チョコが三つのカタカナ文字になっていて、それはどうやらこう読めた。
『ゴメン』
>>587 警察庁までお弁当を届けたメロはちょうど松田に出くわした。絶対お前は食べるなよと念を押し、メロはお弁当を月に渡すよう頼んだ。
その夜、メロは帰ってきた月を玄関で出迎えた。
「ただいま」「おかえり」
月はメロをじろりと見ると、空になったお弁当箱をメロの手に乗せた。
「メロ。三文字めだが、あれじゃ『ン』じゃなくて『ソ』だ」
そう言うと月は居間に向かった。にやりとメロは笑った。
はん。あいつもやればできるじゃないか。そう思いながらメロも居間に向かった。と同時に。
パーーーン!クラッカーが鳴った。
「結婚記念日おめでとう!」「おめでとう」「おめでとう、ライト、メロ」
テーブルは総一郎と幸子、粧裕、そして月が着いていた。テーブルの上にチョコレートケーキがあった。
「ね、メロ。このケーキお兄ちゃんが注文してたの。一ヶ月も前から」
「粧裕!」
そう言うと月は腕を組んだ。内心慌てているのを誤魔化す時の月の癖。どうやら秘密だったらしい。
「メロ、今日はお祝いだからうんと食べてね」
幸子が言った。そうか、それで今日おかあさんは張り切ってごちそうをつくっていたのか。
「これ、私から二人にプレゼント」
そう言って粧裕が贈り物をくれた。
「ありがとう‥‥おかあさん‥‥粧裕‥‥」
「メロ。メロがこの家に来てからちょうど一年だな」
総一郎はそう言って、ケーキの上の一本のろうそくに火をつけ電気を消した。総一郎に感謝しながら、暗闇の中メロはそっと涙を拭いていた。
「さあ、二人とも」
月が訝しげな顔になった。
「父さん…何をさせる気なんだ?」
「今日は結婚して一年目。いわば夫婦の一歳の誕生日だ。二人一緒にろうそくを吹き消すといい」
月は頭を押さえた。なんの罰ゲームなんだ、これは。
一方、ろうそくの炎の向こうの総一郎を見ながら、メロは総一郎のキスを思い出していた。
あれはあかり。メロの胸に灯るともし火。
総一郎がどんなつもりでメロにキスしたのかそれはわからない。
娘に対するキスだったのか。女に対するキスだったのか。あるいは、罪人に対するキスだったのか。
メロはアジトで総一郎と対面したときのことを思い出していた。まっすぐにメロを見る吸い込まれそうな瞳。
間違いなく言えるのは、メロは総一郎と出会って救われたということだった。
きっとどこにいても、総一郎と出会うことによって俺は変われる。何かが変わる。
なぜかそんな気がしていた。
メロは言った。
「ありがとう、おとうさん‥‥」
と、粧裕が冷やかすように言った。
「ね、ね、お兄ちゃん、メロ。ろうそく消したら二人でちゅーっていうのはどう?」
「馬鹿言え」「誰が」
メロと月は二人同時にそんな口をきいていた。こいつとそんな真似、人前で出来るか。
しかし。やがて月は観念した様子でメロの隣にやって来た。そして小さな声で、家族に聞かれないように言った。
「これからもよろしく。…奥さん」
月らしくない、ぶっきらぼうな言い方だった。照れているのがわかった。
こういうことでもメロは受けて立つ。
「こっちこそ。…あな…」
メロは唾を飲み込み、意を決してようよう言った。
「…あなた…」
消え入りそうな声でそう言って、メロは耳まで熱くなった。しまった。間違えた。
『奥さん』と対になる言葉は『旦那さん』だった。電気消えてて良かったとメロは思った。
と。
テーブルの下で月がそっとメロの指を握った。あたたかかった。メロも月の指を握り返した。
月と二人でろうそくの炎を吹き消しながらメロは、明日のお弁当は月の好きなものを作ってやってもいいな、と思っていた。
しかし次の日、メロはお弁当を作ることができなかった。
昨夜、いや、今朝の六時まで、月がメロを寝かせてくれなかったせいだった。
寝不足のメロは、赤い目で腰をさすりながら、胸の中で月に悪態をついていた。
…くそっ…明日のお弁当は、あいつの嫌いなものを山ほど作ってやるからな……
第六話 終わり 次回『過去』
ほんとにいつも長々とすみません
読んでくださった方、レス下さった方、どうもありがとうございました
それから次回までは、かなり間が開きそうです・・・申し訳ない
はあぁぁぁはぁああああ最高に萌えた
もう全部萌えた!GJ!!
神ちょう乙!!
メロ(⊃Д`)…!!
しかし六時までって月www
まじかああああ!!すっげイイですネ申!
593 :
名無しさん@ピンキー:2007/04/04(水) 00:57:41 ID:O4a/EQ9j
(*´Д`)ハァハァ
めろたん可愛い(*´Д`)ハァハァ
なんかすっかりラブラブだねぇ
(;´Д`)ハァハァ
メロはツンデレだからこそ最高に萌える
アニメにメロたんが出てなくて落ち込んでたけど
神の作品を読んだら元気がでました
596 :
名無しさん@ピンキー:2007/04/05(木) 15:34:51 ID:VVJ2XL5r
もう、月、メロに骨抜きですね。
うわぁ、暫くこなかったからなくなってると思ったけどまだあったんだ、このスレ。
なんか妙に懐かしい……。
昔、月+猫ニア×猫メロをここで書いたけど、あの続きっぽいのとか需要ある?
書きかけたまま放置してたんだけど。
あります(*´Д`)ハァハァ
おかえりなさいませ神様
>>597需要ありまくりです
wktkしながら待ってます
ありますとも!
ありまくりです!
やったー
神が戻ってきた!
レス、あざーす!
では、遠慮なく投稿します。
とりあえず、今できている所までで申し訳ない。
今回、投稿分はエロ無し。
白月+猫ニア×猫メロで結構バカネタです。
キャラも軽く馬鹿です。
嫌な方は華麗にスルーの方向でヨロ。
やった!!!神おかえりなさい!!!
疲れたと身体を引きずり、月は玄関に鍵を差し込む。
時間は午後十時を過ぎようとしていた。
今日も猫のメロが出迎えてくれるだろう等とつらつら思いつつ、
疲れた体でドアを開ける。
「ただいま」
一声かけて靴を脱ごうとした瞬間にその声は部屋に響き渡った。
「ライトッ!」
いつも聞こえてくる声とは別の声に、月は驚き顔を上げ顔を上げる。
その瞬間白い物体が飛びついてきて、ドアにしこたま背と頭を打ち付ける破目になった。
「ッ……ニアか?」
珍しい事もあるものだ。
いつもならメロの方が飛びついてくる方なのに、
今日は何故かニアが飛びついてきた事に月は多少動揺する。
ニアが耳も尻尾もピンと立て、こんな強烈な出迎えなどするなんて思いもしなかったからだ。
その身体を支えると白い中に紅い色彩が視界の端に入り、なんだ? と首をかしげる、
ニアはジャケットの腰あたりくをグッと握り締めると青い顔をして必死な形相で月を見上げていた。
「メロが……メロが!」
ぶるぶると震えよく見るとニアは服や髪や手、顔にまで赤い色を纏っている。
血まみれでうっすらと目じりに涙をためて大きな白い耳は垂れ下がり、
ニアは必死に声を上げた。
「メロが死んでしまいます!」
「!?」
状況がよく掴めない。
血まみれのニア、見れば廊下にも転々と血が滴り落ちている後がある。
一体メロに何が起こったんだ? どんな惨劇が起きたんだ?
月は背筋がひやりと冷えた。
今にも泣き出しそうなニアを小脇に抱えて廊下に続く血の後をたどった。
この時点で月もかなり動揺していたに違いない。
足早に室内を歩き血を辿っていくとリビングの端っこのほうで、
シーツに包まり膝を抱えたままガタガタ震えるメロの姿があった。
黒い耳は垂れ下がり、長い尻尾にも力が無くだらりと床の上に寝ている。
「メロ?」
声をかけた瞬間、メロがガバリと音が立つほどに勢いよく顔を上げ、
途端にぼろぼろと涙をこぼし始め、こんな風にメロが泣く事がない為に、
月はいよいよ事態は思わしくないのかと冷や汗を流した。
「ライト……」
少しかすれた情けない声で自分を呼ぶとさっきのニア同様遠慮も無く飛びついてくる。
「うわっ」
今度は尾てい骨を床に打ち付けるはめになる。
しかし、痛いなどといって入られない、どうやら自体はかなり切迫している。
メロが血まみれだ、床の上に血を抑えただろうティッシュも散乱して、
メロの周りも血でべっとりと汚れている。
「どうした、メロ怪我したのか? どこだ?」
こんなに血が出ているという事がどこかを切ったのか?
シーツを纏ったままのメロの頬に手を添え聞いても、はっきり言葉が出ない。
動揺してか気が高ぶっているのか、泣きすぎて嗚咽で何を言っているのかまったく理解できない。
「メロ、落ち着くんだ」
そう言ってみてもこくんと頷きはするものの、まだ何を言っているのか分からない、
このままじゃ埒が明かない。
「ニア、メロは何処を怪我したんだ?」
横で真っ青になって立ち尽くしているニアに聞いたほうが早い。
振り返るとニアがびくりと身体を振るわせる。
「わ、私のせいです……」
沈痛な面持ちで、今度はニアまで泣き始めてしまう始末。
泣いてる場合じゃないだろう、と罵倒してやろうと思った瞬間メロが声を出した。
「そうだ! ニアが悪いんだ! ニアが毎日入れるからだ!! 馬鹿ニア!」
叫んでわーっと泣き出す始末。
……どういうことだ、ニアが毎日入れる? 一体何を?
問いただそうにも二匹ともが混乱して、嗚咽を漏らしてどうしようもない状況になっている。
このまま二匹に聞いても何も答えられないと判断して、月はメロが纏っているシーツを剥がした。
真っ白なシーツも血で汚れて相当な出血量だ、
流石に月でもこれだけの傷をどうにかする事など出来ないんじゃないか?
焦る気持ちをなんとか抑えて、メロを見て月は固まった。
いつもの黒いシャツだけを纏いズボンも下着も付けていない。
その姿に月は髪をかきあげ大きく息を吐いた。
……まったく、紛らわしい……。
一時はメロの生命の危機まで考えたというのに、その結末がこれなのか?
未だに二匹は混乱の中にいる。
確かにそういう教育はしていなかったな……、と月は一人ごちた。
「ライト、メロ死んでしまうんですか?」
少し落ち着いたのか、見上げるニアに怒りよりも笑いが漏れた。
よく考えれば可笑しい、モノを知らなすぎる。
二匹とも頭は良いくせに、こういう分野は全然駄目だったなそういえば……。
そこがまた可愛らしいといえば可愛らしい。
馬鹿な子ほど可愛いとはこういう事を指さすのか?
笑って答えない月にニアは足を掴んでもう一度同じ質問をしてくる。
「死にはしない」
こんな事で死んでしまうわけが無い。
月は心の中で呟く。
「本当ですか!?」
「あぁ……安心しろ」
「でも、血が止まらない!」
今度はメロが見上げてきた。
それはそうだろう、約一週間は止まらないはずだ。
「止まらなくていいんだ、良いか? これは初潮だ、メロが大人になった証拠なんだ」
「オトナ?」
「そう、子供を産める身体になったって事だな」
月は自分がこんな事を説明する羽目になるとは思わなかった。とまたため息を吐く。
こういうことは同じ女のミサの役目だろう。
しかし、ミサは今海外で撮影がありかえってくるのは3日も先だ。
「では、怪我でも病気でもないんですね?」
「あぁ」
「よかった……」
心底安心しきった顔でニアが呟く。
殊勝なニアも珍しいことだ。
そういえばさっき自分のせいだと泣き出していたな……。
メロもニアが毎日入れるからななどといっていた、この二匹は毎日やってるのか?
猫じゃなく猿だな……。
一人、冷静にそんな事を考えながら、月はメロからシーツを取り上げとりあえず汚れた床を拭く。
「兎に角特に気にする事は無いから、二匹ともその血まみれの身体を洗って来い」
そう伝えて月はポケットから携帯を取り出し、ミサに連絡する事にした。
『ダァ〜リン、ミサが居なくて寂しくなった?』
出た途端機嫌のよさそうなミサの声、月はそれをさらっと流してメロの状況だけを伝える。
『えっ!? 嘘! なんでミサが居ない時に〜、ライトお赤飯は?』
「その前に下着とか生理用品とか何処にあるんだ」
『あっ、そっか! 良かったこの日の為に前もって用意してて♪』
ミサはどうやらメロの為になにやら用意をしていたようだ。
男の月には思いつきもしなかっただろうが、
女にはこういうのをちゃんと前もって用意するものだ。
『えぇっと、生理用品はトイレの戸棚』
そういわれてトイレに足を運び生理用品を確認する。
「あぁ、あった」
『えぇっとねぇ……とりあえず昼用と夜用があるからそこら辺も説明してね』
使い分けなきゃならないのか……。
面倒だ、と思いつつ生理用品の説明を読み進める。
「それで、下着は寝室のクローゼットの……』
詳しい場所を聞き今度は寝室に向かって下着を確かめ、
真新しい赤と白のチェックのサナリーを手にしてため息が漏れる。
これからメロにこれの使い方を説明しなきゃならないと思うと月は気が引けたが、
仕方ない、他に説明する奴が居ないのだから……。
『あぁ、もう! ミサ今からそっち帰ってメロのお祝いしたいよ! この日の為にお赤飯炊くの勉強したのに!』
「帰ってからすればいいじゃないか」
『そ〜だけど……』
でも悔しい!と電話の向こうで叫ぶ声がうるさくて携帯を耳から離す。
「とりあえず、切るぞ」
『えぇ!! 使い方の説明は?』
「ある程度分かる、分からなかったらまた電話する」
『わかった……』
つまらなそうな声を聞いて携帯を切った。
続く。
思ったよりも短くて自分でも吃驚。
続きは書着始めたので、なるべき早めに出来次第持ってきます。
ではノシ
きりんになって待ってます!
うわ〜ニアメロカワイス
なんかミサにも萌えたw
神乙です!
>ニアが毎日入れる
愛されちゃってるメロたんwモエス!!
ついに第二部アニメ突入したね
メロたんもちょっとだけだけど喋った
嬉しすぎて涙が出そう
見た見た
来週はロリメロ祭りだな
声優は女希望だったので
あの爽やか青年ボイスはなんか違う気がした…。
616 :
白月+猫ニア×猫メロ 04:2007/04/11(水) 19:33:55 ID:7fzUyRyY
久々の投稿で、しかも誤字脱字やまほどあり恥ずかしい限りです。
余りにも馬鹿っぽくて申し訳ない。
レスくれた方々有難うございます。
続き持ってきましたが、まだ続きます。
前回と文体が少し変わったかも知れません。
白月+猫ニア×猫メロでバカネタのはずが少しシリアス方面に行ってます。
今回は微エロ風味。
嫌な方は華麗にスルーの方向でヨロ。
++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
月がミサに連絡をしている間に二匹は脱衣所で服を脱ぎ始めていた。
上だけしか服を着ていないメロのほうが必然的に先に脱ぎ終わり、
風呂に入っていく横でニアはそれに急かされる事も無くマイペースに血まみれの白い服を脱いでいた。
さっきまで泣いていたのが嘘のように二人とも静かだ。
メロもそんなニアなど気にせずにシャワーのコックをひねり温度調節をした後に、
血で汚れた身体にゆっくりとシャワーをかけていく、まずは腕に手についた血を落として、
それから足かけていく、白く細い太股にからふくらはぎまでくっきりと血が流れた後があり、
また、それは時間がたって乾いたのかシャワーで流しただけでは落ちないようだ。
主に内股に大量についた血を少し脚を開け蟹股になって腰を前に折って内股を確認する。
「うわぁ、すごいな」
「洗ってあげます」
付いた血を確認して独り言を呟いていると、
何時入ってきたのかメロの真後ろに立っていたニアにメロは身体をびくりとさせて尻尾を立てると振り向いた。
「なっ!? 音もなく入ってくるなよな!」
恥ずかしい姿を見られたとメロは頬を染めて悪態をつくが、
ニアは表情を変える事もなく紙に埋もれた耳を動かしただけでメロの肩を掴むとくるりと反転させて、
目の前で跪くとメロの細く無駄な肉のない太股を内側をそっと撫で下ろしていく。
「……くすぐったい」
「我慢してください」
メロが軽く身をよじりるとそれに合わせたように黒い尻尾を左右に揺らして、
くすぐったいとアピールしてたが、ニアは一言告げるとメロの手からシャワーを取り上げてその太ももにかけていき、
そっと柔らかい手つきで肌を撫で、それと一緒に固まった血もお湯で溶かされてタイルに流れていく、
白いタイルの上を血を含んだお湯が流れていくのはメロはなんとなく眺めていたが、
ニアの手つきがソフトに肌を撫でていく感触に足が自然と震え、耳がピクピクと動き出す。
「っ……」
その手つきは、二人きりの時に触ってくるあの気持ちの良い感覚を彷彿させる動きで、
ともすれば息が乱れそうになるのをメロは必死にこらえて息を飲む。
なんとなその感覚を忘れようと自分の足元に座り込み、足を洗うニアの頭の天辺を眺めると、
さっきまでボリュームのあった髪が湿気を含んで抑えられ、
耳の中に水が入らないように寝かせてある白い耳が良く見える。
そんなものを見ても何の解決になるはずも無く、ツーッと指先で内腿をなで上げられ、
「あっ……」
メロはとうとう声を出してしまい、ばっと口元を手でふさぐがすでに遅く、
気付いたのかニアが顔を上げて口の端をあげた。
「メロ、どうしたんですか?」
そんな事を呟くものだからメロはカッと目を見開きそっぽを向く。
ニアが分かっていながらやっているのだと分かり、悔しくてぎゅうと目を瞑り文句を言う。
「ニアの手つきがエロいんだよ!」
「別に私は普通に洗ってるだけです」
「……お前は普通でもエロいって事なんだろ」
「普通に洗っているのに妙な声を上げるメロも普通にエロいって事ですね」
「五月蝿い!」
ああ言えばこう言うニアにメロは尻尾を立てて怒りを表すがニアの表情は変わることもなく、メロを眺めている。
他にももっと何かいってやりたいが何も思い浮かばない。
メロは唇をかみ締めニアを睨み付けるがそれだけでは収まらず、蹴りつけようと足を上げた途端に、
ニアはメロのふくらはぎを掴みその動きを止め、メロを見上げたままでそっと見えた内腿に唇を落とした。
「なっ!?」
息を呑むメロを見上げながら舌で肌を舐めるとニヤリと笑う。
「血は綺麗に落ちました」
飄々とそんな事をメロの肌に響かせて口走りながら吸い上げると軽い痛みが走り、
赤い跡を残して、その跡を慰めるように舐めあげた。
メロはその慣れたような行為に身体の中心がじんわりと熱を持っていくのを感じて、あわてて声を上げる。
「っ……、も、もういい! 離せ馬鹿っ!」
メロは強引に足を離させると、シャワーを取り上げニアから離れ今の自分の状況を隠すように背を向けた。
ニアにからかわれたように感じて、メロは顔を真っ赤にしてうつむきながらも同様を見せないように、
シャワーを壁にかけるとスポンジを手に取りボディーソープを含ませてあわ立たせていく。
その後ろでニアが笑いをこらえている事等知らない。
むしゃくしゃとした気分でスポンジを首元に持っていきごしごしと洗おうとした所で、
またもやニアは真後ろに立ち背中に自身胸をくっつけてスポンジを奪い取る。
メロの振り向いて不機嫌にニアを睨み付けた。
「何だよ?」
「洗ってあげますってさっき言いましたよね」
「べ、別に自分で洗えるし」
また、ニアに身体を触られるとかと動揺して言いよどみながらも、
メロは否定するがニアも引く気はない。
「洗ってあげたいんです、大人しくしていてください」
耳元でささやくと首元をスポンジが掠めていく、そっと肌を傷つけぬような力加減。
ふんわりとフローラルの香りが浴室に充満していく。
首元からすっと肩を撫で、胸元に落ちていく自分ではありえないような優しい力加減で息を呑む。
小さな胸を円を描くように泡を撫で付ける手つきはやっぱり優しくもどかしい。
また、じんと腹の奥で熱を感じてメロは必死に歯を食いしばった。
そっと胸の頂に触れられて今度こそメロの身体はびくりと震えさせてしまうが、
ニアは何もいわず、何事もなかったように洗い続けていく。
「メロが無事で本当に良かったです」
いきなりの話題にメロは顔を上げたが後ろを振り返ることはない。
「一時は本当どうなるかと思いました……」
そういえばとメロは思い出す。
血まみれの切欠は、ニアが襲ってきた事から始まった。
昼間、月もミサも居ない時にニアはいつも自分を突然何の前触れもなく組み敷く。
今日もソファーに座っていたらいきなり押し倒された。
普段は抵抗するが、最近は不思議な事の自分もそういう気分の時が多く、
特に抵抗も見せなかった、キスをされながらシャツに入ってくる手は自分の体温より低く、
いつも少し驚くがそれはすぐになれてしまい、その手が早く胸を触ってくれればいいと思っていた。
ニアの手のひらにフィットするような小さな胸を掌で覆われ、持ち上げるように揉まれて、
きゅうっと頂を指でいじられるときゅんと下の方がうずくのを感じてメロが足をすり合わせると、
それを感じ取ってニアは唇を離すとメロの履いていた皮のズボンに手をかけてベルトをはずし、
脱がして床にそれを投げ捨てるとメロの足をつかみ開かせ、何時もは隠された身体の中心を見て、
動きを止めて絶句したのだ。
メロはその時の様子を思い出し、噴出す。
いつも表情の乏しいニアのあの顔は思い出しただけでもメロは笑えた。
「すごい顔してたよな、ニア」
メロの露わになった秘部から流れ出る血を見てニアは顔面を蒼白にして、震えていた。
生理を知らなければそういう反応でも可笑しくはない。
メロは自分もそれを見て怖くなって泣いたことなど棚にあげて、
笑いながらどんなにニア可笑しかったかと説明をする。
「あんなニア見えるとは思わなかった!」
今にも腹を抱えそうなほどの受けようにニアはむっとしながらも、それをメロにぶつける事は無いが、
スポンジを落とすと後ろからぎゅうっとメロを抱きしめた。
「うわっ、何だよ?」
ニアは答えずにさらにメロを抱きしめる腕に力を込めて肩に顔を埋める。
その身体がかすかに震えているのを感じてメロは怒らせてしまったのかと困惑して、
なんとか笑いを治め伺うように声を上げる。
「ニア?」
それにもニアは答えずにさらにきつく抱きしめてきて苦しい。
素肌はしっとりとぬれてぴたりと肌がくっつく感触は本当は嫌いじゃないけれど、
今はニアの様子が気になりメロはニアの腕を叩きその手を離させようとするが、ニアは離す様子はない。
「なんだよ、どうしたんだよ」
そんなに笑われたのが堪えたのかと、メロは思うがどうやらそれは検討違いだったようで、
ニアは小さく息を吐くと呟いた。
「メロが死ぬんじゃなく良かった……」
「……え? なに言って……」
かすかにその声も震えていてメロはまた困惑した。
そんな事言われると思っていなかった。
「本当にメロが死んでしまうんじゃないかと思って、怖かったんです」
実際メロは自分が死ぬなんて考えてもいなかった。
泣いたのはただ、あの大量の血を見て怖くなって混乱しただけで、そんな事思いもしない。
ただ、本能がこの血が命に別状のないものだと感じ取っていただけかもしれないが……。
「ニアは死が怖いのか?」
「はい、怖いです」
ふとした疑問を口にするとニアは案外あっさりとそれを認めてしまう。
メロはそんなにあっさりと認められるとは思わなかったが、特に食いつくこともない。
「ふ〜ん、お前でも怖いものがあるんだな」
「……メロは、怖くないんですか?」
「どうだろう。 ま、そんなのあんまり考えた事も無い」
「私は……よく考えます、メロは死について一度も疑問に思ったことないんですか?」
「一回はあるどそれで止めた、だって答えが無いから考えてもただもやもやして気持ち悪いだけで解決しないじゃないか」
死は等しく平等に誰にでも訪れるものだというのは分かってはいるが、死んだあと皆どうなるのか?
どんな気持ちになるのか、なんてそれを体験したものにしか分からないことだ。
体験したものに聞こうにも、すでに死んでしまって聞くことも出来ない。
生きている者は答えを持ち合わせてはいない、メロはそんな事を考えても無駄な気がしていた。
「確かに、そうですね」
「そんな事よくそう何度も考えられるよな」
そんな事をよく考えるというニアが理解できない。
答えがないのに考えても一向に解決なんてしないし、イライラして気持ちが悪いだけだ。
確かに答えが分からないから怖いのかもしれないと理解は出来るけど。
そんな事をぼんやりと思ってメロは今の自分状況を思い出した。
「おい、何時まで抱きついてるんだよ、いい加減離せ」
「嫌です」
「はぁ!?」
何時までもこんな所で抱きつかれたまま突っ立っていても仕方がないのに、
ニアは離そうとしない所か力を込める一方だ。
何がしたいんだとメロが振り返るとニアは肩に埋めていた顔を上げて片手でメロの頭を固定させると唇を塞いだ。
「んんっ!」
塞がれた口腔内声を篭らせた文句もまったく通用せず意味不明なうなり声にしかならない。
唇を舌でなぞられるとすっと舌が唇を割って航空内に忍び込み舌が絡む。
顔の角度が変わると同時にニアはメロの身体を無理やり反転させるとメロの腰を引き寄せて、
さらに深く舌を差し込む、上顎を舌でなぞらえるとメロの背が振るえる。
「ンッ……ちょっ、まっ……ん〜〜!」
「メロ」
何かに飢えたように貪るようなキスにメロは息を乱す。
さっきからそういう雰囲気ではあったけど、ニアはそのままそこには行き着かず、
いきなり妙なことを口走ったと思えば、またこうして触れてくる。
シャワーのタイルを打ちつける音とは違う水音が互いの唇から漏れ出して、
それを聞くだけでメロはどうにかなってしまいそうになっているのに、ニアはただ只管に唇を貪り、
時折、キスの合間にメロの名前を呼ぶ。
やっと唇が離れるとメロは荒い息を吐き出して大きく呼吸を繰り返す。
ニアもまた同じく呼吸を繰り返しながらその唇は顎を辿り首筋を辿っていく……。
「ニアッ」
やっぱりそういう流れにいくのかと声を上げるメロはニアを離そうとしたが、
ニアに腰を引き寄せられて息を呑む、下腹部に感じる熱はニアの欲望あからさまに表している。
それを擦り付けるようにされてメロの腰が引けた。
「なっ、何勃ててるんだよ!!」
「メロの裸体を見ているのに平気なわけがありません」
「知るか!」
裸を見られるたび勃てられても困る。
ニアはメロの頬に触れると湿った横髪を後ろに流すしぐさを繰り返した。
「お願いです、メロ、私を置いて逝かないで下さい」
「今度はなんだよいきなり」
破棄のない声でニアに呟かれてメロはニアの目を見る。
さっきからこの状況がメロにとっては不満で仕方ないのに、
ニアは気にせず自分の思うままマイペースに事を進めていく。
「その目が私を映さなくなって……」
そっと目尻を指先で触れ、
「この肌がぬくもりをなくして」
頬をなで、
「この唇からメロの声も聞こえなくなる……」
視線を唇に移すと、親指ですっと唇をなぞった。
「私はそれに耐えられそうにもありません……」
「……」
あまりに悲しそうに弱々しく囁くニアにメロは言葉も出なくなる。
迷子の子供が縋り付く様なしぐさでメロに救いを求めているようだ。
メロは一瞬にして頬がカッと暑くなるのが分かったが、すぐさまはっとして表情を改める。
一体何をこんなに深刻になっているんだろう。
大体、さっきからメロはニアの行動も言動も気に入らなかった。
メロは大げさに大きく溜息をつくと徐にニアの頭を遠慮のない力で叩いた。
「ッ! ……痛いです、メロ」
ニアは叩かれた頭に手を添えるとメロを軽く恨めしげに睨むがメロもここでは引かない。
「叩いたんだから痛いに決まってるだろ」
「……今ちょっと良い雰囲気だったのがぶち壊しです」
「知るか、大体さっきからなんだよ、何でオレが先に死ぬ設定で話が進んでるんだ」
ニアの言葉を聞くと先に自分が死ぬのが決まっているみたいな言い方でメロは気に入らない。
「別に、そういう意味じゃないです、私が先に死ぬのは問題ないだけです、メロが私より先に死ぬのが嫌なだけで……」
「尚更、気に入らない。何一人で突っ走って憂鬱になってるんだよ、自分が先に死ぬのはいい? 何処まで自分勝手なんだよ、お前は」
「メロ……?」
顔を染めたまま言ったメロにニアは不思議そうにメロの顔を眺めた。
その表情は何処か苦しげに歪んでいてニアは慌ててメロの頬を慰めるように撫でる。
「何所か痛いんですか?」
「違うっ!」
ニアの検討違いの言葉にメロは慌ててニアの手を払うと自分の顔を隠すように俯いた。
本当に自分にとってはかなり気に入らない展開で気分が悪い。
だけど、このままニアに何も言わないのも嫌だった。
自分の意見だけを押し付けられるのは嫌いだ。
「メロ?」
「あぁ、もう! ムカつく……、一回しか言わないから良く聞いとけよ!」
メロはくしゃっと自分の前髪を掴み、照れる気持ちをぐっと押さえつけた。
「自分の気持ちだけオレに押し付けるな! ニアは何時もそうだ自分勝手すぎる、そんな事言われてオレが喜ぶとでも思ったのか?
ちょっとは人の気持ちも考えろよ……オレだって、お前が先に死ぬのなんて嫌だ、ニアだけがそう思ってるなんて思うな」
捲くし立てるように言葉を吐きだし、大きく息をついた。
自分が言ったの事があまりにも恥ずかしすぎてまた一気に顔が熱くなったのを感じてメロは顔が上げられず、
掴んだままの髪をさらにぐっと握り締めた。
メロはこんなこと言うのは本位じゃなかったのに、怒りに任せていってしまった。
だけど、後悔はしていない。
「メロ、顔を見せてください」
「嫌だ」
髪を掴み俯いたまま顔を隠しているメロに手を取り離させようとするがメロは力を入れてそれを嫌がり、
尚更顔を隠そうとするがニアも引く気はない、髪を掴む手を指を一本一本はずして、両手でその手を握り締める、
それでもメロが俯いたままで、長いおかっぱの髪の毛がその顔を隠してしまう。
「お願いです」
ニアはメロの手を両手で握り締めているために、メロの顔を覗き込んでもがどうしても見えない。
メロが顔を上げない限り髪に隠れてしまう。
「こっちを見てください」
その声があまりにも必死で真剣でメロは根負けしたようにゆっくりと顔を上げる、
硬い表情でメロを見ていたニアはそれに少し表情を柔らかくしてほっと息をつき、メロの顔を覗き込んで。
「さっきのはメロも私が死んだら嫌って意味ですよね?」
「……それ以外に無い、だろ」
「はい。 嬉しいです、メロ」
ニアはメロも自分と同じように思っていてくれる事が分かり喜んでいた。
珍しく目を細めて笑むニアを目の前にしてメロの身体は固まる。
続く。
うわっ、いきなりあげてしまってすみませんでした。
かなり恥ずかしい限りだ。
何かしら一回は失敗しないと気がすまないのか自分。
それでは、また出来次第きます! ノシ
乙!
猫好き、なによりニアメロ好きに生まれてヨカタw
>>その手が早く胸を触ってくれればいいと思っていた。
ここすんごい好きだー。
最近ぬこ亡くしたばっかなんで大泣きしながら読みました。
つ、つ、続きが楽しみです。ホントです。
猫メロ祭りじゃー
続きwktkwktk
総一郎…不倫かっぽーはまだか…
ぬこメロ&およメロ
どっちも楽しみ
続きwktk!!
ニアメロハァハァ(´Д`;)続きwktk
待ちきれneeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeハアン!
>>630 今日のアニメはメロたん出てくるから
頑張って待とうではないか!!
萌え死んだ…動いてる動いてるんだよほほいのほい!
moeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeハアン!
wktkしすぎて死にそうです
ウザイのがいる。
まあそっとしておこうや
こんにちは メロたん主演のホームドラマを投下中の者です
レス下さった方、ありがとうございました
で、唐突ですがこの回から「メロたんのホームドラマ」転じて「時をかけるメロたん」になります
どなたかSS投下したい方がいらっしゃれば、どうかどうか自分には構わずお願いします
猫ニアメロ続き自分もすごい楽しみにしてますので、投下なさる時は一旦休止します
この話はパラレルでデスノートは出てきません
カップリングは
月×メロ→→総一郎(→と→の間にハートマークをお入れ下さい)
月×メロ 21禁 ※ドメスティックバイオレンスにつき注意
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「お嫁さん日和り」 第七話 『過去』
ことん。
郵便屋さんが「夜神」の家の郵便受けに配達物を入れると──メロには一枚のハガキが、
そして夜紙月宛てには三通、建築会社と旅行会社とそして、もう一通は
差出人の記されてない茶封筒が来ていた──それらはそんな音をたてて郵便受けに落ちた。
だがそれは、夜神家のホームドラマの終わりを告げる音だった。
「お嫁さん日和り」 第七話『過去』
メロは早足で帰ってくると郵便受けも覗かず家に上がり、以前見せてもらったアルバムを取り出した。
幾分か色あせた写真には月そっくりの若き日の総一郎と、そして隣には粧裕そっくりの若き日の幸子がいた。
総一郎の傍らには幸子がいる。どうあっても俺はこの間には入れない。
メロはさきほど見た光景を思い出していた。
二時間ほど前のこと、メロは久しぶりにバイクで風を切って街を走っていた。バイクは、家族に話して自分で買ったものだった。
走りながらメロは、総一郎が金髪の美女と連れ立って歩いているのに気が付いた。
思わずメロはバイクを止め、デパートに入る二人を尾けていた。
女はほっそりした体型で、黒いファーの帽子に黒いサングラス、格子縞のスーツを着ていた。
肩まである金髪は外向きにカールがかかっており、モデルのような彼女をすれ違う男の何人かが振り返る。
総一郎がなにごとか彼女に話しかけると、サングラスの女は微かに笑った。
メロの胸がちくちく痛んだ。なんで総一郎があんな女と……。
二人は手袋売り場に向かった。女が手袋を選ぶと二人はレジに行き、そしてなんと財布を出したのは総一郎だったのである。
総一郎が女に贈り物をするなんて!!おかあさんがいるのに!!
どうにも我慢できなくなりメロは二人に近付いた。と、総一郎の声が聞こえてきた。
「助かったよ、ウエディ。どうも若い女性の好みはわからなくて…」
「指のサイズは知ってるくせに。でも私がプレゼントを選んで大丈夫?好みが違うかもしれない」
「いや、あの子はどちらかと言うと君のようなセンスを喜ぶと思う。実際君はバイクに合ういい手袋を選んでくれた」
「ふふ。Мr.夜神は、よっぽどそのお嫁さんが可愛いのね」
ウエディと呼ばれた女性がそう言うと、リボンを掛けられた袋を受け取りながら
総一郎は照れくさそうに笑い、そして真面目に言った。
「ああ。可愛い。あの子は私の大切な娘だ」
総一郎・・・・・・!!
メロはゆっくりその場を離れた。胸がいっぱいだった。
今やメロは、当初の望みどおり総一郎にとって一番大切なもの、愛する者となっていた。総一郎の家族として。
そのことが無性に嬉しかった。
と、メロはデパートに幸子の姿を見た。『今日は遅くなるから出るときは戸締りお願いね』幸子の言葉を思い出す。
メロは隠れていた。ドキドキしていた。総一郎とウエディと幸子。…まずいんじゃないのか?これは…
案の定、幸子は総一郎とウエディに気が付いた。
「あなた、早かったんですね」
「うむ。こちらの方にメロのプレゼントを見繕ってもらっていた。彼女は次の仕事があるから」
幸子はウエディに挨拶をし、ウエディも軽く会釈をするとその場を離れた。
メロはほっと胸を撫で下ろしていた。おかあさん、余裕だな・・・・
総一郎は幸子と連れ立って歩き出した。ウエディの時とは違い、誰も幸子を振り返ったりはしなかった。
だが総一郎は先ほどまでとは違う、穏やかで優しい顔をしていた。
ずきん。
二人を見るうちに、メロの胸は段々苦しくなっていった。
>>636 幸子は警察庁次長の妻だがそんなことは感じさせない、普通の主婦だった。家族を、そして夫を愛する主婦。
だが単にそれだけの女性じゃない。
愛する伴侶が、常に危険を伴う職務にあって常に覚悟を強いられる中で、幸子は家庭を守っていた。
誠実で時に感情的になる総一郎と、穏やかで芯の強い幸子はお似合いの夫婦だった。
メロは急いで踵を返し、その場を離れていた。
家に帰ったメロは、アルバムの中の若き日の総一郎とその隣の幸子を見ていた。総一郎の一番になりたかった。なれたと思った。だが…
褪せた写真の中、眼鏡をかけ月そっくりの総一郎の隣には、長い髪を一つくくりの三つ編みにした粧裕そっくりの幸子がいた。昔から。
では、自分は総一郎のどこにいるんだろう?メロがそう考えたとき、部屋がぱっと明るくなった。
「メロ?どうしたんだ、明かりもつけずに…」
いつの間にか暗くなってた事にも、月が帰ってきた事にも気がつかなかった。メロは慌ててアルバムを閉じた。
「おかえり…」
「ただいま。これ、メロに来てる」
座り込んでいるメロに月がハガキを差し出した。差出人は「Quillsh=Wammy」キルシュ=ワイミー
すなわちワタリから。エアメールではない所を見ると日本にいるらしい。と、いうことはLも?
ひっくり返すと文面はなんということもない挨拶だけ。ワタリのことだ、何か意味があるのだろう。メロはハガキをポケットにしまった。
と、月が自分宛の一通を開け、パンフレットを取り出すとメロに渡して言った。
「メロ。……その……良かったら、近いうちに旅行に行かないか?」
メロは旅行のパンフを見た。家族旅行を計画しているのだろうか。
「そうだな…おかあさんも温泉に行きたいって言ってたし、いいんじゃないか…?」
「違う。僕たち二人きりで、だ」
メロは月を見上げた。月は腕を組んでいた。
「二人きり?」
「結婚一周年を迎えた記念に、旅行に行かないかと誘ってるんだ」
ぶっきらぼうな言い方だった。
「…は。…そんなの、ヘンだろ…俺とお前だけ、なんて……新婚旅行じゃあるまいし……」
メロは月から顔を背けた。妙な気持ちだった。と、月が屈んでメロの金色の髪に手を触れた。
「それから…父さんたちに相談しようと思ってる。この家を増築するか改築するか、いっそのこと新築とか」
月が後ろからメロの身体に両腕を回して抱きすくめていた。
「えっ?」
「この家じゃ狭いだろ?これから家族が増えてきたら…」
家族が増えてきたら???
「か、かかかかぞくって…も、もしかしたら、粧裕も結婚して、旦那と一緒にこの家で暮らす…のか?」
「……わかってて言ってるな」
月はメロの髪をかき上げて、うなじにキスした。
「…何人くらい欲しい?メロは…」
そう言いながら月は、メロの上着のファスナーを下ろしていた。
「ま、まだ夕方だぞ!?なにやってんだ!」
「大丈夫。今日は父さんたちも、粧裕も遅くなる……でもそうだな……改築するなら、
寝室には絶対、防音が必要だ……。…そうすれば、もっと色んなことができる……」
月はメロの上着の中に手を入れ、胸の先端にそっと指を這わせていた。
「あっ、あん!!」
「…答えて、メロ。何人、欲しい?」
月の手の動きに、囁きに、メロは翻弄されていた。こんなのって、ずるい!
「は…あっ!んっ…んん…ず、ずるいだろ!!こんな事しながら、聞くなんて…っ」
と、月がメロから手を離した。
「…そうだな……」
そう言うと月は立ち上がり、自分宛に来た名無しの封書に手を伸ばした。
メロは息を弾ませながら、上着のファスナーを上げた。そんなメロに月が言った。
「それに、メロの言うとおり…僕たちだけで旅行なんて、ヘンだしな…」
『メロの言うとおり』ふん。こっちのせいにして、精いっぱいの皮肉のつもりか?
歯がゆい気持ちだった。こいつは決して、自分から俺に、大切な言葉を言ったことはない。
いつまでたってもどこまで行っても。素直になんてなれやしない。こいつも、そして……
その時、ぱさりとメロの目前に、月の手から写真が落ちた。
メロは月を見上げた。真っ青になっていた。メロは床に落ちた写真を見た。
「…僕宛ての、名前のない茶封筒に入ってた…」
それは背景から見てこの前の雨の日のものだった。ニアの所から帰る途中のもの。
そこに写っていたのは、雨の中、総一郎とメロがキスしているところだった。
神キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!!!
>>637 メロは察していた。「夜神月」宛てということは月が捜査のためカモフラージュにした女性の一人だろう。
恐らく、本気になった誰かが探偵かなにか雇って証拠写真を送ってきた、というところか。
『奥さんは陰でこんなことをしているのよ!』そんな声が聞こえる気がした。
「…どういう事なんだ?メロ…」
月の声は静かだった。ニアとの不倫のときに見せた激昂はなかった。
「女性の気持ちを踏みにじるような行為の代償がこれ、ってわけだ」
やっぱり女を馬鹿にするとロクな事にはならないな。メロはそう思った。
「ホームドラマはおしまい、ってこと。俺はこの家を出て行く」
脅迫に屈するのは癪だがここは仕方がない。
総一郎を窮地に追い込むような真似だけは絶対にしないとメロは決めていた。
たとえあの行為を総一郎が良しとしても、…あるいは、幸子もまた、そう言ったとしても、
世間はそうは見ない。幸子も粧裕も好奇の目に晒される。
いやそれだけじゃない。
俺の顔写真が広まったらいつかは、元マフィアだったことにも繋がってしまう。
それは情事とは比べ物にならないスキャンダルだ。そんなことにはさせない。
もうメロはドアに向かっていた。
「離婚届はあとから郵送するよ」
「…僕には何の説明もなしか?…」
そう言う月にメロは答える。
「家族を悲しませるような真似したら離婚って、そういう契約だろ。それにお前、念願のバツイチになれるじゃないか」
相変わらず俺は、憎まれ口しか利けない。そう思いながら。
「そういう事じゃない」
月は、搾り出すような声で言った。
「‥‥‥メロ。父さんと君は‥‥‥」
「違う!!」
メロは叫んでいた。
「あの時、総一郎は娘として俺にキスした。それだけの話だ!」
「だったら、メロが出て行くなんて言うはずがない」
「お前がどう思おうと勝手だ。だが総一郎は俺を娘だと思ってる…それだけは、確かだ」
そう言うと、メロの胸は苦しくなった。月もまた苦しそうだった。
「じゃあ…メロはどうなんだ?父さんをどう、思ってるんだ?」
「……俺は……」
苦しそうな月の顔を見ながらメロは眼を閉じた。そして眼を開いて言った。
「俺は、夜神総一郎を愛してる」
月の前でそう宣言したとたん、全てが崩れた。
おとうさん・総一郎。おかあさん・幸子。おねえさん・粧裕。そして月。あたたかい家庭。総一郎の娘である自分。
全てがばらばらになり、メロの胸には夜神総一郎の姿だけがはっきり現われた。
『私の命を投げ出してお前が死ぬなら、それで本望だ』
あのときメロは総一郎の言葉に自分と同じ性質を見た。
真正面に向かい合い、眼を捉えて離さない総一郎の姿を思い出し、メロはわかってしまった。
俺は総一郎の真向かいにいる。
総一郎を不幸に導く不吉な者として。
一方、メロの言葉を聴いた月は、いつもの月に戻った。
「なるほど。全て納得がいったよ」
激怒するかと思ったのに、月の声も表情もいつもと変わらなかった。
「だから、僕と結婚したんだな」
月は平静そのものだった。そんな月を前にしてメロは余計苦しくなり、メロは月から顔を背けた。
「総一郎たちには、お前から上手く言っておいてくれ。あいつはひどい嫁だったから追い出したとか、なんでもいい」
メロは自分の声もまた平静なのに気が付いた。感情を殺せばいくらでも平静になれる。
メロは、ドアを開け部屋を出た。トントンと階段を下りて、玄関に立った時だった。
バタン!!
ドドドドドドド!!
二階のドアが開き、急いで階段を下りてきた月がメロの前に、玄関のドアに立ちふさがった。
裏口に回ろうとしたメロの両肩を、月は掴んだ。
「・・・・行くな・・・・・」
「…離せよ」
と、そのまま月は、玄関の上がり口にメロを押し倒した。
ごん!!いきなり押し倒されて、メロは床でしたたか頭を打った。
「お嫁さん日和り」第七話「過去」
まだまだ続きますが今日はここまでです。。ごめんなさい!!
この続きはまた明日、投下します・・・・エロまで行き着けなくて本当に申し訳ない
読んで下さった方、ありがとうございました
(;´Д`)めろ…
楽しみに待ってるよ
神!大好きです!ゆっくりでいいのでまたwktkしてますね
嫁メロキタァァァ(゚∀゚)ァ( ゚∀)ァ( ゚)ァ( )ァ(` )ハァ(Д`)ハァ(;´Д`)ハァハァ
すっげー面白い!
645 :
名無しさん@ピンキー:2007/04/23(月) 19:48:34 ID:8U+P2qYT
エロスエロスハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァ(*´Д`)=з(*´Д`)(*´Д`)
「お嫁さん日和り」投下中の者です。昨日は途中までですみません…レス下さった方ありがとう
では続きいきます
カップリングは月×メロ→→総一郎(→と→の間にハートマークをお入れ下さい)
月×メロ21禁 ※ドメスティックバイオレンスにつきご注意を
─────────────────────────────────────
>>639 「っ…!」
頭を打ち、くらくらしてきたメロの襟首を月が掴んだ。
「…ぐっ…」
襟首を掴まれて息苦しかった。打った頭が痛かった。メロの顔が苦痛に歪んだ。
と、月はメロの襟首を持ち上げた。メロの目の前に月の顔があった。
吊り上った眉、眉間の皺、噛まれている臍と下唇。大きく上下する肩。そして怒りに燃えた眼。わなわなと震える唇。
「……………」
物が言えない程、月は怒っていた。だがメロには月のその顔が、泣き顔のように思えた。
月はいきなりメロの顔中無茶苦茶にキスしながら再びメロの身体を廊下に押し倒した。
「…っん」
そしてメロに馬乗りになると、かちゃかちゃとメロのズボンのベルトを外し、紐を解きめた。
「え…っ」
信じられなかった。
嘘だろ、玄関先だぞ?もし誰か来たら…何より、総一郎や幸子、粧裕が帰ってきたらどうするんだ!?
そう思いながら、しかしメロの胸は、肩は、大きく弾んでいた。いや、そう思ったからこそ、と言う方が正しい。
月は冷静さを失っていた。
ズボンが膝まで下ろされ、メロの下半身は涼しくなった。月はもどかしそうに自分もベルトを外しファスナーを下ろすと
軽く扱いて、もうメロの体内に挿入していた。
「ひ!っ!!」
メロは声を上げた。前戯はなかった。月は力づくで、濡れてもいないメロの中にやみくもに入れようとしていた。
「ぅっ!あっ、ああ!!いた、いたい!!」
「…痛いか、メロ」
ぐいぐい押し込み陰茎の付け根まで入ると、月は大きくメロを突き上げていた。
「っ!く、ううぅ…あああ!!」
「…はー…はー…はー」
今、夜神家を訪れ玄関のドアを開ける者がいるとしたら、さぞ驚く事だろう。玄関に尻を向け、力づくで妻を犯す夫の姿に遭遇するのだから。
「ああっ!う、うぅう…っ!」
痛みに声を上げるメロの金色の前髪を月は掴んだ。
「!………」
あるいは、殺されるかもしれないとメロは思った。
「………!」
だが月は、メロに跨ったまま、再び強く口付けていた。
「ふっ、んっ、んっんっ!!……ん…んんっ…………ん…。……」
そうしながら月はメロの服の上から身体を愛撫していた。
舌を絡ませ、唇で唇をなぞり、吸い付いて、そうやってメロを求めていた。
口づけを受けながら、いつしかメロの手が月の肩に伸びていた。
「…ぁ、ん…」
月の愛撫に、口づけに、メロの瞳は潤み、
そしてメロは月の首筋を抱いた。月もメロを抱いた。
玄関先で激しく犯されながらメロはやがて悲鳴のようなよがり声を上げ始めた。
「あん!ああん!!あんあっ!ああん!!」
「…………その声が聞きたかった…」
そう言って月は再び唇を重ねた。唇を唇で塞がれながら、メロは月の腰の動きに合わせて自分も腰を動かしていた。
「んーんっ!!んん、ぁ、んん!!」
月の動きが止まった。月はメロから唇を離すとメロを見つめていた。
「…途中で、止めるなぁ…っ!」
月の腕の中、快感に息を弾ませながらメロが言った。月は、汗で頬に張り付く金色の髪をかきあげて言った。
「…綺麗だ…」
そう言うと月は再びメロに口づけし、メロを突き上げていた。
「ぁっ!む、ふぅぅう!む、んんっ!んっんっ!!」
家には誰もいないのに、声を塞ぐ必要もないのに、月はメロに口づけしながら、メロの中で何度もイッた。
うおっ寝ようと思ったら神きた
>>646 「…はぁ…はぁ…はあ……。ん………」
行為を終えて月はメロから身体を離した。だがメロはまだとろんとした目で月を見ていた。
そんなメロにキスするため、月が身を屈めようとしたその時。
「良かったよ。やっぱりお前、上手だな」
月の動きが止まった。メロの言葉は冷静そのものだった。メロは起き上がった。
「総一郎たちが帰って来たらどうしようって、かなり興奮した」
言いながらメロはズボンを上げ、ベルトの掛け金を留めた。そしてもう靴を履いていた。
月はただ、膝を床に付いた格好でうつむいていた。メロの方は見てはいなかった。
「メロ。知っているか」
玄関のドアを開けると月が言った。声に感情はなかった。うつむいたままで顔は見えなかった。
「メロは父さんの名前しか呼ばない。僕を名前で呼んだことは一度もなかった」
メロは玄関をくぐりドアを閉めた。そしてメロは夜神の家を出て行った。
外はどしゃ降りだった。ワイミーズハウスを出て行った日もこんな雨だった。
総一郎と二人、背広を被って歩いた日…総一郎がキスしてくれた、あの日も…。
メロはかぶりを振った。とにかく、俺は夜神の家とはもう関係を切ったんだ。
幸子。粧裕。そして総一郎を窮地に陥らせるわけにはいかなかった。‥‥そしてあいつも‥‥
しかし、そのために月にしてしまった仕打ちがメロを苦しめていた。
月の感情のない声。こちらを向かずに見えなかった表情。
あれは誰にも弱みを見せまいとしているあいつが、感情を揺さぶられていた何よりの証拠。
あいつをあんなに傷つけるなら、結婚なんてしなきゃよかった・・・・・メロはそう思った。
それこそ夜神家でメイドとして働くほうが、まだ良かったかもしれない。
いや待て待て、メイドでは総一郎の一番にはなれない。メロは考え直した。
何か上手い方法はないだろうか?例えば、
自分のしてきた悪事を都合よく、きれいさっぱり忘れてしまえるような便利なアイテム。
そう思いながらメロは、ポケットのハガキに気が付いた。ハガキを取り出したメロは、
雨に濡れたハガキに文字が浮かび上がっているのに気が付いた。
消印を見ると水曜日のものだ。なるほど『水』か。メロは文字を読んだ。
───ご希望の品を発明いたしました───
一年も前、確かにメロは発明家であるワタリにある品を希望した。それに対するワタリの答えは。
『あいにくと、『タイムマシン』を発明するのはかなり困難かと思われます』
「もう…我慢できない…放せ、放せよ!」
拘束に耐えられなくなり、そう叫ぶメロの耳に変声期を通した声が聞こえてきた。
『メロ。君は何故いまそこに縛られている?』
「はっ?」
なんでわざわざこういうことをするんだ、Lは…。
「何故って…L。あんたが言ったんだろうが、タイムマシンの実験がしたいから被験者になってくれって」
どのくらいの時間が経ったのだろう。メロは両腕を組まされた格好で拘束着を着せられ、
立てた台に身体と足首を拘束され固定されて縛り付けられていた。目にはアイマスクを着けられ何も見ることすら出来なかった。
なんでこんなことに…メロは考えた。
あのあと。ハガキを読んだメロは指示された場所に向かった。
そこには思ったとおりLがいて、こう言ってのけたのだ。
「タイムマシンが完成しました」
しかしメロが見たそれは、どう見てもただの台…それも拘束のための単なる台にしか見えなかった。
「これが正常に作動すれば、いわゆる炊飯器以来の大発明です。しかし問題は、実験を引き受けてくれる人間がいないことです」
Lは紅茶に角砂糖を山のように入れながら言った。
「無理もない。何が起こるか分かりませんから。もしかしたら顔や身体に傷を負うかもしれないし
人格がガラッと変わったようになるかもしれない・・・だからこそ、強く希求する者が必要なんです」
そう言うとLは顔を上げた。
「元々ワタリがタイムマシンの発明に着手したのはメロの希望がきっかけだったと聞きました。
ですから、メロ。もうこの際はっきり言います。実験台になってもらえませんか?」
ミもフタもない言い方は正にLだった。
>>648 メロは考えた。ほんとにタイムマシンが完成しているのなら、そして当初の目的どおり過去に戻れるなら、
俺は幸子より前に総一郎に出会えることになる。マフィアにいた経歴は、もちろんないままで。
そしてなによりも、月を苦しめたあの仕打ちも『なかったこと』になる。
つまり、誰も苦しめずにすむのだ。
メロはうなづいていた。俺は過去に行く。そして今度こそ、総一郎の一番になる。
しかしそんなメロを待っていたのはがんじがらめの拘束だった。
『タイムマシンで時間を遡るには色々厳しい条件があるんです。この拘束も条件の一つです』
Lはそう言った。
『この装置に縛り付けられ『もう嫌だ、我慢できない、ここから逃れたい』その想いが頂点に達したとき
タイムマシンに設定した時代に移動出来る、そういう仕組みになっています』
ワタリはそう説明した。
しかし拘束が長引くと段々怪しくなってきた。『一時間拘束したら、一時間先の未来に来てました』そういう話じゃないのか?
先ほど生理現象を我慢出来なくなり、メロが行ったトイレにも監視カメラはあった。
『トイレに入ったままタイムスリップする可能性も、0%とは言えません』
Lは拘束されたメロをじーーーっと見つめ続けていた。
もしかして、これは単にLの趣味なんじゃないのか?メロは疑心暗鬼に駆られた。
拘束は何時間にも及び、やがてLが言った。
『何がいけないんでしょう?』
「俺にわかる訳ないだろ!」
いらいらとメロは叫んだ。Lは考えている様子だった。が、やがてぽんと手を打った。
Lはマイクに向かって言った。
『ワタリ。破れたりしないよう十分に注意しながら、多少理不尽なやり方でも構いません。くつ下を履かせて下さい』
「はい」
『色は白です』
こうして訳がわからないままメロは拘束着に白い靴下を履かされた。
『メロ』
「なんだよ」
『意外と白い靴下も似合いますね』
「単にLの趣味じゃないか!!」
メロは叫んでいた。と、再びLがぽんと手を打った。
『そうだ、ワタリ。猿ぐつわを忘れていた』
「はい」
ワタリがメロの背に回り、メロに猿ぐつわをかませた。
「な、なんで…むぐぐ」
メロは拘束着にアイマスク、白いくつ下に猿ぐつわといった格好にさせられた。
ただその胸にはロザリオがかかっていた。
『ちくしょう!Lの奴、自分の趣味でやってるだけだろ!』
どれだけ時間が過ぎたのか。メロは心で叫んでいた。
くそ!くそ!!くそっ!!!もうやだ!!!!放せちくしょう!!!!!
気が狂いそうだった。限界だった。
拘束されたままメロは暴れていた。胸元のロザリオが揺れる感触がした。
ロザリオ。それはメロが持っていたもので、ある加工を施されてワタリから渡されたものだった。
>>649 実験を了承したメロの、ロザリオが必要だとワタリは言った。理由を問うメロにワタリは答えた。
「『夢オチスイッチ』を取り付けます」
「は?」
ロザリオを持って発明部屋に消えるワタリに代わり、Lが説明を始める。
「つまり、過去の世界でもし何か不都合なことがあれば、取り付けたスイッチを押せばいい。
そうすれば過去に行ったというのはすべて、メロの見ていた夢だったということで収まります」
ほんとにタイムマシンは完成したのか?そう突っ込みたくなるのをメロはぐぐっとこらえた。と、Lが言った。
「もっとも、成功すれば心配せずとも一週間もすればこっちの世界に戻ってこれるので心配しないで下さい」
「それじゃあ困る!」
メロは叫んでいた。
「俺は、今度こそ総一郎と幸せに暮らしたいんだ!」
Lはきょとんとメロを見た。
「総一郎……夜神総一郎さんのことですね。・・・そうですか。それがメロの目的・・・なるほど・・・」
月とメロの結婚式に父親役で出席したはずなのに、メロを責めるでもなく、Lは言った。
「メロ。あなたは元々、この時間に存在しています。つまりこの時代にひっぱられて戻ってくるのは必然です。
だからあなたの希望を叶えたいのであれば、大変厳しい条件が必要になります」
「…なんだ?」
ごくりと唾を飲み込むメロにLは言った。
「過去に遡ってから一週間以内に、夜神総一郎さんからプロポーズを受けること」
メロは目を丸くした。
「夜神さんは、自分の生涯の伴侶と決めた人を決して放さない。そういう強い意志の持ち主です。
だからもし、夜神さんがメロに誓いの言葉を発するなら、それを実現してしまう力がある。そう言う人です」
メロは、やはり『L』だと感じていた。これほど夜神総一郎を理解しているのだから。
だからこそメロはLを信用し実験にのったのだ。それなのに・・・・Lのやつ!!!
そのとき、アイマスクをしたまま拘束着で暴れていたメロの猿ぐつわが解かれた。同時にメロは叫んでいた。
「L!いいかげんにしろよ!!」
と、声がした。
「しっかりしろ!もう大丈夫だ」
メロの動きがぴたりと止まった。それは総一郎の声だった。
総一郎が俺を助けに来てくれたのか・・・・・?
と、今度はアイマスクが取られた。マスクを取った、その人物の顔を見たとたん、メロは言った。
「なんでお前がここにいるんだよ」
それは月だった。制服制帽のお巡りさん姿の月はきょとんとして言った。
「なんで…って、それはこっちの台詞だ。君はなぜ、こんな目に?」
メロはハッとした。
その声は総一郎だった。顔は月だけど、声は若いけど、間違いなく総一郎の声そのものだった。
メロは夜神家のアルバムで見た総一郎の写真を思い出した。遠い昔の月そっくりの総一郎を。
お巡りさんの制服を着ているということは、刑事になる前なのか…?メロは聞いた。
「…夜神…総一郎…?」
メロの拘束を解きながら、月そっくりのお巡りさんは不思議そうな顔をしてメロを見た。
「……きみは、なんで僕の名前を……?」
拘束が解かれた。同時にメロは彼に抱きついていた。
「総一郎!!」
「うわっ!」
拘束着を纏う金髪の少女に抱きつかれ、交番勤務をする若き日の夜神総一郎はうろたえていた。
こうしてメロは過去の世界にタイムスリップしたのである。
目的はただ一つ。プロポーズを受け、夜神総一郎のお嫁さんになるために。
第七話 終わり 次回 『同棲』
こんな遅くまですみませんでした・・・
読んでくださった方、レス下さった方ありがとうございました
もう、あと少しで終われると思います
それからまた次まで間が空きそうで、読んでくださる方には申し訳ない……
神!メロ一途すぎてかわええ、月せつねえ…
もう続きwktkすぎて死にそうだけど過呼吸しながら待ってます!
653 :
名無しさん@ピンキー:2007/04/24(火) 15:38:46 ID:6t9HrQW1
ライト哀れwwwww
神乙!!
ライトのメロメロっぷりに泣いた
乙です!!
早く読みたいけど終わりが近付いてるなら終わって欲しくないような…
月すごくかわいそう
(´;ω;`)
>>655 日本語おかしいですね。「終わってしまうなら読みたくないような」です。すみません!!
番外編とか補足でシリーズ続けてホシス
>>657 うんうん。
お嫁さん日和りシリーズ大好きだ。
猫メロの続きが気になって眠れません
メロたん(;´Д`)ハァハァ
メロ分がたりねええ
今日のアニメはメロたんのチョコペロが見れるぞお前ら!!!
GWだよメロタン。
SCC行ってくるよ。
神待ちついでにメロたん(*´Д`)ハァハァ
メロ…
月に中出しされてたようだが母になったメロも良いな
神光臨待ち
670 :
名無しさん@ピンキー:2007/05/12(土) 23:20:04 ID:hevhfyyp
神
キイイィィィィィン
あんたなんか神じゃない!!
照www
こんばんは メロたん主演のホームドラマ転じて時をかけるメロたんを投下中の者です
レス下さった方、ありがとうございました。今回遅くなってしまって、すみません・・・・・・
まとまった時間がとれないため、きっと今日も途中で終わってしまいそうですが、
この際2、3日続けてだらだら行くことにします・・・
どなたかSS投下したい方がいらっしゃれば、どうかどうか自分には構わずお願いします
投下なさる方がおられる時は、一旦休止します
この話はパラレルでデスノートは出てきません
カップリングは
若き日の恐田奇一郎×メロ→→総一郎(→と→の間にハートマークをお入れ下さい)
※なお、若き日の夜神総一郎は黒髪の月で脳内補完お願いします
恐田×メロ 21禁 ※ヤクによる乱心レイプにつき注意
───────────────────────
「お嫁さん日和り」 第八話 『同棲』
だだだだだだだだだだ
メロはミシンをかけていた。
過去へのタイムスリップは成功したものの、この時代にはまだメロのお気に入りのレザーショップはない。
メロは型紙をとって合皮を裁断し、総一郎がご近所から借りたミシンに皮用のミシン針を付け
ハトメやらファスナーやら取り揃え、いつものコスチュームを手作りしていた。
よし、できた。
出来上がった服を着るべく、メロは総一郎の貸してくれたシャツを脱いだ。
かちゃ。
総一郎が、入ってこようとドアを開けた。
ばたん!!
慌ててドアが閉まり、外から総一郎の声がした。
『ごめん、気がつかなかった』
くすっと笑ってメロはファスナーを上げた。
やはり似ているのは見てくれだけで、性格は全く違う。あいつは女の裸なんかでうろたえるような奴じゃない。
メロはドアの外に向かって言った。
「もういいよ」
バツが悪そうに、黒髪の月とも言うべき若き日の夜神総一郎が入ってきた。
「…すまなかった、自分一人のつもりで…」
「いいよ。気にしてない」
メロは大きな電動ミシンをてきぱき片付け、よっこらしょと抱えて総一郎に渡した。
近くで総一郎を見て、一瞬メロの胸がちくんと痛んだ。
総一郎はやはり、髪の色を除けば、月そのものだった。まだ前髪を上げておらず、今は眼鏡をかけていない。
一方、改めてメロの服を間近で見た総一郎は、おへその見える上着に顔を赤くしながら
その反面、服の作りの複雑さに驚いていた。
「それをたった一日で作ったのか…?……器用だな……」
「作るのより材料集めが大変だった。あちこち駈けずり回ってさ」
痛みを振り払うようにメロは明るく言った。
あらかじめこの時代の下調べはしているものの、素材を調達するとなると自分で動かなければならない。
どの時代でも、どこにいても、メロはお気に入りのファッションを着たかった。
「そうか…器用というより努力家なんだな、きみは」
優しい声に、メロは総一郎を見た。総一郎の目は穏やかだった。
やっぱり総一郎だ。あいつはこんな優しい表情はしない。
メロは月の事は忘れようと努めていた。
一週間以内に総一郎からプロポーズを受けて、総一郎のお嫁さんになると決めたのだから。
そのために、ワタリの発明したタイムマシンで、過去へとタイムスリップしてきたのだから。
>>674 それは昨日のことだった。
パトロール中の警官・夜神総一郎は早朝の公園で拘束着の少女を発見し、保護した。
全身拘束にアイマスク、猿轡とただ事ではない拘束の仕方だった。
「きみの名前は?」
拘束を解き、そう尋ねる総一郎に金色の髪の少女は答えた。
「ミハエル=ケール」
とにかく拘束着のままではまずい。総一郎は制服の下に着ていたTシャツを着せ
パトカーの無線で署に連絡し、念のため通訳も頼んだ。
だが総一郎が公園に戻ると彼女は消えていた。そこに総一郎の財布が置いてあり、中から千円札がなくなっていた。
「…やられた…」
スッたのはおそらく、最初に抱きついてきたときだろう。
警官がスリに遭うとは…。総一郎は手帳にメモした彼女の名前を口にした。
「МIHAEL=KEEHL(エムアイエイチエーイーエル=ケーイーイーエイチエル)。ミハエル=ケール」
彼女が抱きついてきたとき一瞬、金色に光る髪が天使の輪っかに見えた。
天使どころかとんだ小悪魔だ。総一郎は自分の未熟さに苦笑した。
その夕方。アパートに戻った総一郎に誰かが声をかけた。
「おかえり」
金髪の少女だった。板チョコを口にしながら、足元に大きな袋を置いていた。
「きみは…」
大足で近付く総一郎に、彼女は一万円札を差し出した。
「勝手に借りて、ごめん」
ぺこりと金色の頭を下げられて総一郎は力が抜けた。どうやら悪い子じゃない。
「…せっかくだけど、おつりがない」
総一郎は受け取らなかった。
「おつりなんていいよ。一千倍になって戻ってきたから」
「一千倍!?」
「万馬券を当てたんだ」
やっぱり悪い子なのか?そう思い直す総一郎だった。
「俺、二十歳過ぎてるよ」
「…とにかく、おつりは受け取ってもらう」
「じゃあさ、なんか飲ませてもらえるかな?一日動き回って喉がカラカラなんだ」
不思議と少女に邪気は感じられなかった。総一郎は彼女を部屋に入れた。
彼女は部屋に入り、流しに立って水を飲むと今度は、袋から肉やら野菜やら取り出した。
「…何やってるんだ?」
「お礼にメシ作ってやる」
手馴れた手つきで夕食を作る彼女に、総一郎は毒気を抜かれていた。
彼女の作った料理は本当にうまかった。急須で注がれたお茶を受け取りながら総一郎は言った。
「ごちそうさま。料理、上手なんだな」
金髪の少女・本名ミハエルケール・すなわちメロはにやりとした。
一年間、幸子に総一郎の好みを教わってきた甲斐があった。
「ま、料理に関しては負けたくない奴がいたからな」
あいつには負けたくない。その一心でメロは料理の腕を上げた。負けず嫌いのあの男には・・・・
メロはかぶりを振った。くそっ、なんだってあいつのことを…。
「ところで。きみは何者なんだ?」
総一郎が、それまでと違って真剣な口調になった。
「あの拘束の仕方は普通じゃない。きみの、警官から財布をスる腕も只者じゃない。
それになにより、何故僕の名前を知ってるんだ?」
「生年月日・1955年7月12日、血液型・A、ってことも知ってる」
驚く総一郎にメロは小さく手招きした。
「ちょっと耳貸して」
メロは顔を寄せる総一郎に耳打ちした。話を聞いた総一郎は更に驚いた。
「……なぜ、そのことを知ってる……?第一、署内でも極秘事項の筈だ・・・・」
「俺は未来が読めるんだ。だからあんたの署が追ってる事件の犯人も凶器もやり口も知ってるし
万馬券だって当てるのもわけはない。そのせいで拉致されたんだ」
そう言うとメロは涼しい顔で、ぱきっとチョコを食べた。わけはないのはもちろん、この時代の下調べをしてるからだった。
一方、総一郎は慌てて署に連絡していた。メロは言った。
「すまないけど、俺の、未来が見える能力のことは秘密にして欲しいんだ」
寄った甲斐があった、神、感謝します
>>675 電話を終えると総一郎は上着を取り、出て行こうとした。メロが尋ねる。
「どこ行くんだ?」
「情報だけ渡して、人任せにはしておけない。手伝ってくるよ」
「それじゃあ困る!!」
メロは慌てた。メロの、ある作戦のためには、是が非でも総一郎に一緒の部屋に居てもらわなくてはならない。
「あんたがいなくなったら、俺、連れ去られるかもしれない・・・・」
まつ毛を伏せて、出来るだけ弱々しくメロは言った。
総一郎は困った顔になった。彼女の言うことの裏づけが取れないうちは署に彼女の保護を頼むわけにもいかない。
だが、あの拘束の仕方は確かにただ事じゃなかった。
「…わかった…。今日は僕が見張るから、君は安心しておやすみ」
そう言うと総一郎は机に向かい、眼鏡をかけて本を開いた。国家試験の上級職の勉強らしい。
一方メロは古新聞をもらって型紙をとり始めた。それが一段落すると総一郎の用意してくれた布団に潜り込んだ。
メロが寝たのを確認して、総一郎も電気を消し、毛布をかぶり壁にもたれかかった。
やがて総一郎の寝息が聞こえだすと、メロはそっと起き出した。
はっきり言って、一週間でプロポーズを受けろとはムチャクチャな話だ。
そこでメロは考えた。既成事実を作ることにしたのである。
メロは手段を選ばない。
四つんばいになって総一郎に近付きながら、しかしメロはハッとした。
豆電気の薄明かりの中で目を閉じて眠る総一郎の顔は、月そのものだった。
くそっ、なまじ顔が見えるから・・・・・・
メロは目を閉じ、そうっと総一郎に顔を近づけた。暖かい息を感じた。唇が触れそうになる。
「うん…」
総一郎がつぶやいた。慌ててメロはパッと飛びのいた。
気配を感じた総一郎が目の前のメロに気がつき、電気を点けた。
「どうした?」
総一郎は心配顔だった。メロは向こうをむいており、表情は見えない。
「……大事なことを言い忘れてた」
メロは口ごもった。
「あのね」
メロが振り返った。その顔は真剣で、切なくて、総一郎はなんだかどぎまぎした。そんな総一郎にメロは言った。
「…おやすみ」
「え‥‥‥あ、ああ。おやすみ」
メロは布団に戻った。総一郎は力が抜けた。大事なことって挨拶か?
‥‥いや、確かに大事なことだ。そう思いながら総一郎は電気を消した。
一方メロはどきどきする胸を押さえながら自分の不甲斐なさに腹を立てていた。
くそっ、思春期の女の子じゃあるまいし、なんでこんなにどきどきするんだよ、俺は・・・
『メロ。ひとつだけ覚えておいて下さい』
暗やみの中でメロはLの言葉を思い出していた。
『あなたが過去に向かうことで、何か歴史が変わるかもしれない。本来のメロはいなくなるかもしれないし、
夜神さんにだって、どんな出来事が降りかかるかまったく想像もつかない』
『L。あんたは、俺とニアの二人で『L』を継いで欲しかったんだろ?』
あのときメロがそう言うと、Lは指をくわえた。
『はい。メロもニアも『L』を目指している以上、二人の行き着く所は同じ。そう、読んでました。
しかし、その思惑が外れたからあなたを被験者にしたり、嫌なことを言って脅しているわけではありませんよ?』
しかしメロの決心は変わらなかった。と、Lが今までとは少し違う面持ちになった。
『たとえば、あなたが癒える事のない大きな傷を負ったり……あるいは最悪、
夜神さんの身に取り返しのつかない事が起こるかもしれない。それでも行きますか?』
思ってもいないLの言葉にメロはショックを受けた。取り返しのつかない事。それはすなわち『死』。
「俺は本当に夜神総一郎を殺す気なんて全くない。そんなことあるはずないじゃないか!!』
「…………が、まちがえてしまうことも、あるとしたら?』
静かにLは言った。
ふと、メロの胸に総一郎の言葉がよみがえった。
───私の命を投げ出してお前が死ぬなら、それで本望だ───
総一郎の身にもしものことがあるとしたら。
『L。俺は引き返すつもりはない』
もしも、最悪そんなことが起こるなら・・・・・
俺のせいで総一郎に取り返しのつかないことが起きるなら・・・・・
布団の中で、メロは目を閉じた。
そのときは総一郎のあとを追うだけだ。
「お嫁さん日和り」 第八話『同棲』
まだまだ続きますが、今日はここまで
長いので今日から毎日、少しずつ投下する予定です・・・・・
読んでくださった方、ありがとう。ではまた明日
乙!!
これから毎日楽しみです。
あなたが神か!?
我らが神よ!!!
このシリーズ大好きっす!しかも毎日拝めるってマジですか!
ありがてぇ!ありがてぇ!!つ◆チョコを献上つかまつります
神は今宵も降臨されるのだな?
神乙!まってました!
続き楽しみ(;´Д`)
神乙です!
待ってた甲斐がありました
本当に楽しみにしています!
お前ら落ち着けwww
上の人達の気持ち解るよほんと。
自分もかなり楽しみに待ってた。
今夜も降臨されるのかねぇ。
「お嫁さん日和り」投下中の者です。レス下さった方ありがとう では続きいきます
カップリングは若き日の恐田奇一郎×メロ→→総一郎(→と→の間にハートマークをお入れ下さい)
※なお若き日の総一郎は『黒髪の月』で脳内補完お願いします
恐田×メロ21禁 ※ヤクによる乱心レイプにつきご注意を
─────────────────────────────────────
>>677 メロは総一郎の勤務する警察署に向かっていた。通行人がじろじろとメロを振り返る。
この時代、皮素材のヘソ出しルックは普段着として着る物とは言い難かったし、何より金髪のメロは人目を引いた。
署の入り口でちょうど、メロはばったり総一郎に会った。
「ちょうど良かった。お弁当、持ってきた」
総一郎は驚いていた。署内の婦警さんたちもメロには驚いている様子だった。
「・・・・・・狙われてるんじゃなかったのか?」
「だって、総一郎が守ってくれるからな。だから安心してる」
と、同僚らしい警官たちが慌てて出て来た。
「夜神!情報の裏づけが取れた。ドンピシャリだそうだ!」
総一郎は驚いてメロを見た。メロはちょっぴり自慢気にニヤリと笑った。警官たちと一緒に出ようとして、総一郎は言った。
「遅くなるかもしれないから、僕を待たずに鍵をかけて寝るんだ。いいね?」
総一郎は署を出て行った。メロは総一郎の言葉にうっとりした。
なんだか夫婦生活…とまではいかなくても、同棲してるみたいだ……そのとき、受付から声が聞こえた。
「すまないがこれを夜神に渡してくれ」
メロは振りかえった。見た感じ管理職のその男は、受付に茶封筒を渡していた。
「事件関係の書類ですか?」
「いいや。私的な物だが上から頼まれて、この署に寄るついでに引き受けた」
メロはその男に見覚えがあった。彼の、2010年の役職は警察庁長官。多貴村菅一だ。
…なんだろ?俺の持ってきた情報で総一郎の栄転が決まるのかな?内助の功ってやつだ。
メロはいよいよ、いい気分だった。
しかし、メロはその夜と次の夜、情報を流したことを後悔した。総一郎はメロの情報により、仕事に忙殺されたのである。
アパートに帰ってきた総一郎は疲れていてすぐ眠ってしまい、とても夜這いの出来る雰囲気じゃなかった。
くそっ、もうあと三日しかない。メロはあることを決心した。
メロは瓶ジュースを片手に署へ向かっていた。こうなればもう強行突破だ。
瓶ジュースの中には、ある薬品が入っていた。媚薬、すなわち催淫剤。蛇の道は蛇。メロは裏ルートを訪ね、その薬を手に入れた。
これを飲ませて、効いたところを見計らって、ラブホテルにでも連れ込んでやれ。
お昼だった。署に向かうメロは、外の食堂に入る総一郎たちを見かけ、ジュースを渡そうと後ろから追いかけた。
メロは目立たないようにコートを着ていたため、総一郎たちは気がつかずに話をしていた。
「夜神…おかしいと思わないのか?日本語が達者過ぎるなんて。入国管理局に確認したほうがいいんじゃないか?」
同僚らしい一人の台詞に、どうやらメロのことを話しているらしいと気づいた。
「パスポートだって、偽造の可能性もある。犯罪組織に絡んでることも考えられるだろ」
「いいや。あの子は嘘は言ってない」
総一郎が言った。
「目を見ればわかる。あの子は、僕を騙すような汚いことをする子じゃない」
総一郎の青臭い台詞に同僚たちは鼻白んだ。一方メロは媚薬入りの瓶ジュースをじいっと見て、やがてそのまま踵を返した。
そうだな。こんなもんに頼ってちゃ女がすたる。帰ろうとしたメロの背に同僚たちの話が聞こえた。
「もしかして、夜神………惚れたのか?」
「ミカエルだったよな?署に来たとき見たよ。天使の名前にそういうのがあるんだがあの目つきじゃ死神だ。魂を取られない様に気をつけろよ?夜神」
メロはムカついた。いい加減にしろ!第一ミカエルじゃなくミハエルだ!メロがそう思ったとき
「いい加減にしてくれ」
総一郎が言った。
「人には好みってものがあるんだ」
どういう意味だ?メロは頭の中が真っ白になった。一方、同僚はうなづいていた。
「そうか、夜神の好みは楚々とした女性だったな。それに何より、明日は見合いだろ?」
え?メロは自分の耳を疑った。
「聞いたぞ。松田財閥のお嬢さんだって?」
「ああ。松田さんには何かと世話になったし、向こうも強引だしな…」
「いいじゃないか。見込まれたってことだよ。末は財閥の婿養子ってわけだ」
メロの手からジュースの瓶が落ちた。総一郎たちが振り向いた。ころころとジュースの瓶が道を転がっていった。メロはすたすたと歩き出した。
神キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!!!
>>687 総一郎が幸子以外の女と結婚する?そんな馬鹿な!!
総一郎のお嫁さんになるべくこの時代にやってきたはずのメロは今の話に激しく動揺していた。
「おい、待てよ!」
総一郎が追いかけてきた。構わずメロはずんずん歩いていった。
「‥‥おい!‥‥きみ…」
メロは振り向かなかった。
「待てったら‥‥!おい!‥‥‥‥‥‥ミハエル!!」
ぴたっとメロは立ち止まった。はあはあと息を切らして総一郎は追いついた。
「…今の話、聞いたのか?」
「聞こえたんだよ」
メロはぶすっとして言った。
「…すまない。いい奴らなんだが、仕事のことになるとどうにも熱心で、口が悪くなって…」
「そのことじゃない」
訝しがる総一郎を、メロはキッと睨みつけて言い放った。
「好みじゃなくて悪かったな!!」
「…?…ミ…」
メロはもう駆け出していた。
財閥のお嬢さんとお見合い?逆玉?
総一郎がそんな風に、一生のパートナーを決める奴だったなんて!!
ちくしょう!なんのために、俺ははるばる過去までやって来たんだ!!
駆けながらメロは、小柄な男とぶつかった。
「気をつけろ!」
そう叫ぶと幾分か前歯の出たその男は、なんだかよろよろした足取りで歩いていった。
しばらく走ってから、メロはふと今の男の様子をマフィア時代に見たことがあると気がついた。
今の男、覚せい剤をやってる…?
メロは振りかえった。今の男が行く先には、俺を追いかけてきた総一郎がいる可能性がある。
覚せい剤は暴力団の資金源だ。
警察官である総一郎が今の男の様子に気がついたら、放って置くだろうか?
メロは嫌な予感がした。
走って総一郎の警察署に向かったが、総一郎は戻っていなかった。
Lの言葉がメロの頭によみがえった。
『あなたが過去に向かうことで、何か歴史が変わるかもしれない。
最悪、夜神さんの身に取り返しのつかないことが起こるかも・・・』
嫌だ!嫌だ!そんなの絶対嫌だ!!
メロは全速力で駆け出していた。
「お嫁さん日和り」 第八話 『同棲』
まだまだ続きますが今日はここまで・・・・
投下に時間かかって、深夜になってしまいました。すみません
そして二日もエロなしでほんとに申し訳ない・・・きっと明日はエロにたどり着けると思います
では
乙!!
投下終わったようで安心して寝ますw
また明日楽しみにしてますノシ
メロかわいいよメロ
イインダヨイインダヨ〜!!!
それよりこうして続けて神のSSが読める事に感謝します
メロと共に、総一郎にやきもきしながら読んだよ、乙です!
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恐田×メロ21禁 ※ヤクによる乱心レイプにつきご注意を
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>>689 恐田奇一郎は爽快な気分だった。覚せい剤をやった時はいつもそうだ。おどおどしている自分はいなくなり、何でも出来る気がしてくる。
それに今日はクスリだけじゃない、凄いものを手に入れた。今の俺は無敵だ。
こいつをあのうらぶれた倉庫で試してみよう。あそこなら誰も来ない。
恐田は自分の口の端から涎が出ていることに気がついていなかった。
男の様子に不審なものを感じた総一郎は、あとをつけていた。男はさびれた港の今は使われていない倉庫に入っていった。
パーン!!パーン!中から銃声が聞こえた。
総一郎は倉庫に近付き、ゆっくり中を伺った。硝煙の臭いがした。誰もいなかった。
総一郎が署に連絡するため倉庫を出ようとしたそのとき、後ろから誰かに頭部をがんと殴られた。
「なんだ、おまえは!」
倉庫には入り口の他にもう一つ出入りできるドアがあり、すでに恐田はそこから出ていた。
そして総一郎を目にして石で殴りつけていた。
銃声を聞かれてしまってはただで帰すわけにはいかなかったが、倉庫で試し撃ちした弾は全く当たらなかった。
つまり銃では、逃がしてしまう可能性のほうが高かった。
くらくらする頭で、総一郎は倉庫の扉を閉める男を見た。勝利に酔い、目がぎらぎらと輝いていた。
銃口が総一郎の頭部を狙っていた。
油断した。注意を怠った。
さっきの、ミハエルの泣き出しそうな顔を頭から消すことができなかった。
総一郎がそう思いながらも体勢を立て直そうとしたとき。
ゴカァァッ…遠くから大きな車の音が近付いてきた。
ドガッ!!
扉が吹っ飛び、突っ込んできたトラックは急ブレーキをかけた。そしてメロはトラックから下りた。
「総一郎!」
駆け寄ろうとしたメロより早く、恐田は総一郎の頭部に銃を向けていた。
「ち、近付くな!それ以上近付くとこの男の命はない!!」
メロは立ち止まった。一方、総一郎はここへやってきたメロに驚いていた。
メロは、総一郎の靴底に探知機を取り付けているのだが、そのことは黙っていた。
「お前たち、俺をつけてたのか!?ちくしょう…こうなったら、こいつは人質だ」
恐田が総一郎に銃口を押し付けた。総一郎の額からは血が流れていた。
メロは考えた。どう見てもこいつは小物だが持っている銃が邪魔だ。下手に撃たれたら総一郎に当たる可能性がある。
男は小柄で弱々しい。だがこの距離では、拳や蹴りを出すにはちょっと遠い。引き金を引かれてしまう方が断然早い。
どうやって総一郎を助ける……?
メロは先ほどの、総一郎と同僚たちとの会話を思い出した。
『夜神の好みは楚々とした女性だったな』
メロは、はぁっと息を吐くと恐田に言った。
「人質にするなら女の方がいいだろ。俺は丸腰だ」
そう言うとメロは、上着のファスナーをジイイッと下ろし始めた。
「?!」
恐田も総一郎も驚いていた。
ファスナーを下ろしてしまうと、ブラジャーに包まれたメロの胸の谷間があらわになった。
再びメロは両手を上げた。
「これでわかったろ。そいつと交代させろ」
覚せい剤で意識の高揚している恐田は、そんなメロににやりと笑った。
「いいや。まだ信用ならないな。本当に丸腰かどうか、ハダカになってもらおうか」
「やめろ!!」
総一郎が叫んでいた。次の瞬間、恐田は総一郎の頭を銃身で思い切り殴った。
「っ…!」
「総一郎!!」
今度はメロが叫んでいた。総一郎はがくりと頭を垂れた。気を失っていた。
駆け寄ろうとするメロに、総一郎の頭に銃口を当てて、恐田が言った。
「おっとねーちゃん、俺はまだ信用したわけじゃない。お次はブラジャーだ」
※この章、暴力描写ありのレイプにつき注意!!
────────────────
>>694 メロは恐田をキッと睨んだ。そして、上着を脱ぎ背中に手を回すとホックを外した。
ブラから、形のよい、ふたつの丸いふくらみがこぼれた。
「…もうこれでいいだろ…」
「いいや。女は別の穴があるからな。そっちも調べてからだ。下も脱いでもらおうか」
恐田の口の端から涎が流れていた。
男ってのはまったく。メロはかちゃかちゃとベルトを外しながら、じりじりと恐田に近付いていた。
「へへへ…」
恐田はメロの胸とズボンのファスナーに気をとられて距離に気がついてなかった。
メロはズボンのベルトをしゅるりと外した。
そして、銃を持つ恐田めがけ、ベルトをムチのようにひゅるんと振るった。
「うわっ!」
恐田の手から銃が落ちた。銃を拾おうとする恐田よりも早く、メロはもう恐田に近付き鳩尾にパンチを一発食らわせていた。
よし!!
だが次の瞬間、メロは首を恐田の両手で絞められていた。
「ぐっ?!」
メロは恐田の手を放そうとした。だが、小柄で弱々しいはずの恐田の力は異常に強かった。
「どいつもこいつも俺を馬鹿にしやがって…!!」
メロは、恐田の瞳孔が収縮していることに気がついた。そうか、ヤクの作用で・・・・・・
「残念だったな、ヤクと銃があれば、俺は最強なんだ!」
「ぐぅ…っ!」
恐田の目がらんらんと光っていた。くそっ、銃があればこんな奴なんか……
「…げ、ほっ、…」
メロの意識が遠のこうとしていた。だめだ!俺はまだ、総一郎を助けていない……
「…そぅ、ぃち、ろ…」
メロは意識を失った。
「…手間かけさせやがって…」
興奮の止まらないまま恐田はメロに馬乗りになり、ズボンの紐を外しにかかった。
「…くそっ、なんだ、このごちゃごちゃした紐は!!」
いらいらしながらも厄介な紐を外してしまうと、恐田はメロのズボンに手をかけ、一気に下ろした。
白い下半身と金の茂みがあらわれた。
クスリがなければとてもこんなことはできない。そう思いながら恐田は自分のズボンを下げた。
恐田の陰茎は、ヤクの作用ではちきれんばかりに勃ち上がっていた。
恐田はメロの脚を開くと、ペッと手のひらに唾を吐いてメロの秘所になすりつけた。
「…ん…」
ぐったりしたままメロが小さく呻いた。
俺よりも大柄な金髪の女、その女を俺が今から征服する。その考えに恐田は陶酔した。
大きく怒張した自分のモノを持つと恐田は、唾で濡らしたメロの陰部にごりごりと押し当てた。
「へへ…」
そうして恐田は、メロにぐ、ぐっと挿入していった。
「…っ」
メロの眉間に皺が寄った。満足そうに恐田は腰を振ろうとした。
がん!!
目の前が真っ暗になった。どさぁ、と恐田はメロの上に覆いかぶさった。
的確に急所を狙った総一郎が、後ろから恐田の体を抱えて、メロから引き離した。
メロの青い顔。総一郎は心臓が止まる思いがした。
「おい!」
メロは目を覚まさなかった。総一郎はその首の絞められた跡に気づいた。
総一郎はメロの肩をぐっと抱き上げ気道を確保すると、唇を重ねて息を吹き込んだ。マウス・トゥー・マウス。
そうしながら、総一郎は呼びかけ続けた。
「もう大丈夫だ!……しっかりしろ!!……頼む……目を開けてくれ!…ミハエル!!」
メロのまぶたが開いた。
「…そぉいちろ…」
総一郎はほっとし、次に彼女を助けられなかった自分に腹を立てた。彼女になんて言えばいい?と、
「良かった!」
突然メロが総一郎に抱きついてきた。
「良かった……総一郎が生きてて……」
>>695 メロは総一郎のためだけにこの時代にやってきた。その総一郎が死んでしまっては元も子もなかった。
抱きついたメロは、ふと、総一郎がじっと動かないでいるのに気がついた。
「……?」
総一郎はなんだか泣き出しそうな顔をしていた。
「…総一郎…?どっか痛むのか?大丈夫?」
「大丈夫だ…ミハエル…」
今度は総一郎がメロの身体を抱いていた。
「…総一郎…!」
総一郎は上着を脱ぐと、メロにかけた。そのとき、メロは自分の下腹部の異変に気がついた。
気を失った恐田に手錠をかけながら総一郎は、かちゃという音に気がついた。
メロが恐田の銃を手に安全装置を解除して、恐田に向けていた。
「やめろ!」
総一郎は叫んでいた。
「今、君がこいつを撃てば、君を逮捕するのは僕の役目だ!」
だがメロは全く動じていなかった。恐田に狙いをつけ、メロは引き金に指をグッとかけた。
と、総一郎が銃口の前に立ちふさがった。ちょうどメロの構えた銃口が心臓に当たる位置だった。
「きみがこの男から僕をかばってくれなかったら、今、僕は生きていなかったかもしれない。
きみが本当に撃つべきなのは、君を守ることができなかった僕自身じゃないのか?」
総一郎は恐田の前に立ち、メロを見ていた。メロもまた総一郎を見ていた。
タイマン勝負。まさにそんな言葉がぴったりだった。
カッコつけるなよ。単に、総一郎に当たらないように奴を撃てばすむことじゃないか!!
だがメロは動けなかった。総一郎の瞳は、今も、未来も変わらなかった。
そうだ。これが夜神総一郎だ。
命がけで人のために動き、見返りを求めない。
人の命を軽視する犯罪者であってもその命を尊重する。だから悪に対しては命がけの姿勢で挑む。
だからこそ俺は総一郎に惹かれた。なぜなら俺もまた、犯罪者だから・・・・・・
銃を構えるメロの腕が下りた。総一郎も緊張を解いた。
「……ミハエル……」
「へへ、あんた警察の鑑だな」
そのとき声がした。気がついた恐田が手錠をかけられて起き上がっていた。
「ねーちゃんよかったろ?もっとも俺はヤクのせいでなあんにも覚えちゃいないけどな!」
「てめえ!!」
臆病な恐田は、こうして逮捕された今も麻薬のせいにして優位に立とうとしている。
それだけの話だとわかっていても、メロは猛烈に腹が立った。
「おっと、俺がこういうのもヤクのせいだからな。俺はいずれ出てくるから、また頼むぜ、ねーちゃん」
我慢できずに、メロが恐田をぶっ飛ばそうとしたそのとき
「黙れ」
低い声が倉庫に響いた。総一郎が銃口を恐田の眉間に向けていた。恐田は総一郎にビビっていた。
「なっ、何考えてるんだあんた!!正気か!?」
「ミハエルに対する報いだ…自業自得だと思わないか?」
カチャ。総一郎は安全装置を解除した。その目は真剣だった。
「あ…わ…」
グッ、と引き金に指をかける総一郎の顔に汗が流れる。メロはハッとした。
自分のために総一郎が人を殺すなんて、絶対にあってはならない!!
「総一郎、やめろ!!」
「ぅわあぁああ!!!!」
ガアアアン!!
メロの叫びと恐田の悲鳴と銃声とが同時に倉庫に響いた。
白目をむき、座り込む恐田の足の間に水たまりができていた。血はなかった。恐田はピクピクとけいれんしていた。
「空砲…?」
総一郎が撃ったのは空砲だった。やがて総一郎は言った。
「警察官として失格だな…」
馬鹿だな…警察のくせに、俺のために人に銃を向けるなんて・・・メロは言った。
「きっとこいつは麻薬中毒者特有の幻覚でも見たんだ」
総一郎は署に連絡すると、メロに手を差し出した。
「さあ、ミハエル…帰ろう…」
メロは総一郎の手を取ろうとした。そのときメロは、ジュースの瓶が倉庫に転がっているのに気がついた。
「………一人で立てる」
その夜、メロは総一郎のアパートに戻らなかった。
>>696 メロは夜の公園のブランコに乗っていた。総一郎がメロを発見した公園だった。
あのジュースの瓶は、自分が媚薬を入れて用意したものだ。
してみると奴(恐田奇一郎といった)の行動の責任の、少なくとも一端は俺にあることになる・・・
あるいは媚薬がなくても同じだったろうか・・・?それはわからない・・・・
ただメロには、自分のために激しい怒りを見せた総一郎が不思議だった。
本来の総一郎はとても感情的だ。メロに似て。
つまり、総一郎が穏やかでいられるのは、幸子という存在があるからかもしれない・・・・
メロは気持ちを切り替えようとした。
とりあえず元の時代に戻ったら、恐田の居場所を突き止めて、絶対になんか嫌がらせしてやる。
ああいうのは小心者で気が弱いタイプだから、この世のものとは思えない恐ろしい目に合わせてやるのが一番なんだが…
そんなことを考えてメロは笑った。笑っていなければやりきれなかった。
そうだ、ここはプラス思考でいこう。
とにかく総一郎が助かってよかった。これはやっぱり俺のおかげだな。
それに気絶していて良かった。総一郎の目の前で「ああん」とか悶えないですんで……
ぱた。ぱた。メロの目から涙が落ちていた。
総一郎の目の前で、あんなこと……!!
「…っ…」
「ミハエル」
聞きなれた声がした。私服の総一郎だった。
メロは答えず、きぃっ、とブランコをこいだ。総一郎は隣のブランコに座った。
「ブランコなんてもう何年も乗ってない」
総一郎は地面を蹴った。
「競争しようか?」
そう言うと総一郎はブランコをこぎ出した。つられてメロもこいでいた。
季節は冬で、ブランコで風をきっていると手がかじかんできた。
それでも二人はブランコをこいでいた。思い切り冷たい空気を切るのがむしろ気持ちよかった。
ふわんと頂点に上り、びゅうんと後ろに下がり、と思うとまたふわっと浮いて、半円を描きつつできるだけてっぺんを目指す。
子供のように、力一杯ブランコをこぐ総一郎に負けてられるかとばかりに、メロもこいだ。
大のおとなに乗られて、きいぃきいぃぃとブランコの鎖がきしむ音が響いた。
夜空のてっぺんに月がのぼるころ、ようやく二人はブランコをこぐのをやめた。
「帰ろう」
総一郎が手を差し出した。メロは総一郎の手を取った。
長いことブランコをこいで、二人の手はすっかり冷たくなっていた。
だがメロの心はあたたかかった。
「総一郎‥‥‥‥‥」
メロが総一郎の名を呼び、総一郎を見つめた。総一郎もメロを見つめていた。
「‥‥‥‥‥‥大好きだよ」
そう言うとメロは総一郎の手をふりほどき、走り出していた。
「ミハエル!?」
総一郎が叫んでいた。メロは振り向かなかった。
───俺がやるしかないな───
総一郎と松田財閥のお嬢さんとのお見合いは明日だった。
第八話 終わり 次回 『夢』
いつも長々とすみません
たぶん、あと2話で終われそうです
読んでくださった方、レス下さった方ありがとうございました
699 :
名無しさん@ピンキー:2007/05/19(土) 07:02:30 ID:7OFFIlHX
メロ…
wktk
個人的には長いほうがいい・・・
けど後2話で終わりって思ったらすごい寂しくなったw
恐田まででてくるとは!
作者は神
本当に神だ………
あなたこそ神
連載終わるのほんとに悲しいな…
そこで番外編ですよ。ロッドとかマットとかまだまだプリーズ!
連載終わるって気が早いなww
終わってから気にしなさい
終るのは『お嫁さん日和』自体ではなく
『時を掛けるメロタン』編じゃないの?
今後現代編に戻って、月メロがみれることを期待。
神(;´Д`)ハァハァ
ホス(*´Д`*)
メロ メロ メロ メロ メロ……ンメロオォ!(魅上風)
wwwwwwww照wwwwww
>712神ごめん既に見れなかった・・・
お手間でなければ再度チャンスを
715 :
712:2007/05/28(月) 02:22:55 ID:???
ニアメロのお姉さん物が読みたいです神
ニアにあれこれされて
「僕の方がお姉さんなのに…っ」
って感じで(;´Д`)ハァハァ(;´Д`)ハァハァ
メロがつけている下着はシンプルな黒だろうな、やっぱり
やっぱヒップハングタイプだろうな
>>718 きっと女を連想させないレース使いの少ない品かと。
メロが月の子を産んだらすごく良い母親になりそうだ。
でもドイツ系なら躾厳しそうだな
姉系もいいな
反面、デザートイーグル.50AEをやすやすと扱えるぐらいの
女の子メロ
こんばんは 時をかけるメロたんを投下中の者です
レス下さった方、ありがとうございました。今回も遅くなって、すみません・・・・・・
どなたかSS投下したい方がいらっしゃれば、どうかどうか自分には構わずお願いします
投下なさる方がおられる時は、一旦休止します
この話はパラレルでデスノートは出てきません
カップリングは
若き日の夜神総一郎×メロ
※なお、若き日の夜神総一郎は黒髪の月で脳内補完お願いします
夜神総一郎×メロ 21禁(今日中にエロまでいきつけないかも…そのときは明日やります)
───────────────────────
「なぜ『夢オチスイッチ』などと説明したのですか?」
紅茶とケーキを用意しながらワタリは尋ねた。
「あれは単なる強制帰還装置に過ぎない。だのになぜ、すべてが夢になるなどと?」
Lは角砂糖を手にしながら答えた。
「あのスイッチを押したくなるほどの辛い出来事に遭遇して、この時代に戻ってくるのなら
『全てが夢だった』と思うほうが気が楽です。
メロは手段を選ばない。何かしら痛い目に遭う可能性は80%以上です」
「では、彼女はいずれあのスイッチを押すことになる、と…?」
「いいえ。どんな辛いことが起ころうと、彼女は全てを夢にしたりはしない」
次から次に、角砂糖を紅茶に落としこみながらLは答える。
「その何よりの証拠がワイミーズハウスに残したメロの写真です。
メロは自分のしたことや、自分の過去を帳消しにできるタイプじゃない。
…実際にそんな装置があるなら、メロは簡単にbPになれますが、それは彼女のプライドが許さない」
ず、ずずずと茶色いシロップをすすり、じゃりじゃりと溶けかけた砂糖をLは噛んだ。
「言い換えればbQだからこそメロは『夢オチスイッチ』は押さない、ということです」
ワタリはうなづいた。
「だから彼女に靴下を履かせたんですね。彼女ならタイムスリップに成功すると信じて」
答えるべきかどうか、Lは考えた。『あれは単に、拘束着のメロに白い靴下を履かせたかっただけです』と。
そのときチャイムが鳴った。ワタリが応対に向かい、そして戻ってきた。
「お客さまです。竜崎得(える)に話がある、と」
客が誰なのか察しがついた。竜崎得。それは結婚式でメロの父親役として使った一回きりの偽名だった。
※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※
「お嫁さん日和り」 第九話 『夢』
はぁぁぁぁ
メロはかじかむ両手に白い息を吐きかけた。
朝から雪が降っていた。
今日は夜神総一郎と「松田財閥のお嬢さん」とのお見合いの日だった。
それを阻止すべくメロの立てた計画は『誘拐』
メロはほんとに手段を選ばなかった。
双眼鏡で見た松田のお嬢さんはおっとりした、苦労知らずで世間知らずそうな、箱入り娘で
どことなく捜査本部の松田を思わせた。これならうまくいきそうだ、と思った。
一時間、二時間、三時間が過ぎた。
しかし、待てど暮らせど「お嬢さん」は家から出てこなかった。
くそっ、何がどうなってる……
昼が過ぎた。メロはだんだんあせってきた。
俺がこの時代に居られるのは明日の朝までなのに・・・
そのとき、メロは気が付いた。
俺は、この時代でこそやらなければならないことがある。
それをまだやっていない。
病院のベッドに縛り付けられて、恐田奇一郎は幻覚とも悪夢ともつかない、嫌な夢を見ていた。
修学旅行のバスで、盲腸で苦しむ自分に同級生たちが冷たい視線を投げかける。
『じゃあ、僕はここで…そばについてると面倒なので…』
目的地に着いたとき、誰の目もそう言っていた。
『なんかせっかく修学旅行に来たのに、病人がいちゃ・・・』
『何言ってんの、せっかく来たんじゃない。行くわよ。関わりたくないし』
密かに好きだった女の子の声が聞こえた。嫌われ者なのは承知していた。
病院のベッドで、もがきながら恐田は笑った。……いいさ……どうせいずれみんな、滅亡するんだ……
「よう」
声がして、恐田は目を開けた。縛り付けられた自分の上に、いつの間にか女がまたがっていた。
「な、なんだ貴様…」
「やられたらやり返せってのが、俺のモットーなんだ」
女は黒髪のカツラを取った。その顔には見覚えがあった。
「ま、金がモノを言うのはどの世界でも共通ってこと」
金髪の女、すなわちメロは銃を取り出すと弾を一発だけ装着し、シリンダーを回した。
「消音装置はついてる。外には音は聞こえない。確立は六分の一、だ」
すばやくメロは恐田の額に銃口を当てると引き金を引いた。カチッ
「ひぃいいぃぃ!」
弾は出なかった。
メロは今度は自分のこめかみに銃口を当て、引き金をひいた。カチッ。弾は出なかった。
「次、おまえな」
メロは恐田の額に銃口を当てた。恐田の顔がひきつった。
「な、何やってるんだ貴様…!」
「知らないか?ロシアンルーレット」
「へっ、ど、どうせ弾はカラなんだろ…」
メロは恐田に向かって引き金を引いた。カチッ。弾は出なかった。女はマジだった。恐田は声を上げていた。
「!!も、もうやめてくれ!!!誰か来てくれーーーーー!!」
今度はメロは自分のこめかみに銃口を当て、引き金を引いた。弾は出なかった。
メロは凄みのある目で恐田を見た。
いまだかつて恐田は、これほどの恐怖を味わったことがなかった。
恐田の額に銃を当てるとメロは引き金に指をかけた。
「お、俺が悪かった、頼む!!助けてくれ!!なんでもする!!だから殺さないでくれ!!」
確立は二分の一。恐田の顔から冷たい汗が噴き出していた。
メロは引き金をひいた。ぼすっ。静かな音がした。
恐田の顔のすぐ横、かすかな煙を立てベッドに小さな穴が開いていた。弾は本物だった。
メロは言った。
「なんでもするって言ったな…」
恐田はこくこくとうなづいていた。こいつはなにをするかわからない。
「じゃあ、ヤクは止めろ。いいな」
「む、無理だ・・・」
恐田はぶるぶる震えながら言った。メロは恐田を睨んだ。
「だ、だって・・・・1999年に、人類は滅亡するんだぞ!」
メロはきょとんとした。
「テ、テレビでやってた。恐怖の大王が降りてくるんだ。…何やっても、未来は滅亡だ。
だったらヤクでも打って、いい気分になってるほうがマシだ」
そんなん信じて何もなかったら更に絶望しそうなタイプだな、とメロは思った。
「いいこと教えてやる」
メロは言った。
「恐怖の大王は降りてこない」
「う、うそだ…!」
「じゃあもうひとつ」
メロは、少し先の未来の競馬レースの大穴を口にした。
「これがほんとだったら、俺のいうことも信じられるだろ?」
メロは恐田から離れてドアに向かった。
「将来また来る。そのとき、まだヤクなんてやってたらどうなるか覚えとけよ」
「ま、待て!お前はなにものなんだ!?」
「天使だ」
メロはその病院をあとにした。
>>723 ぷるるるる ぷるるるる
電話の向こうで呼び出し音が響いていた。受話器を取る音がした。
「ヤガミか?」
『ミハエル!どこにいるんだ!?すぐ迎えに行く』
「ヤガミ。今から、俺に会いにホテルに来ないか?」
『!』
ホテルの場所を告げるとメロは電話を切った。
恐田のほうはあれだけ脅せばいい。病室で、シリンダーの音により何発目に弾が出るかはわかっていた。
問題はこれからだ。メロは窓の外を見た。雪が降り積もっていた。
ドアが開き、総一郎が入ってきた。向かい側の机でメロは手にチョコを持ち、真正面から総一郎を見た。
「ミハエル…!良かった、無事だったんだな…」
「見合いはどうした?」
「見合い?」
メロの言葉に総一郎は怪訝な顔をした。
「……中止になった。だが、それがなんなんだ…?」
「…実を言うと、総一郎のお見合い相手のお嬢さんを誘拐するつもりだったんだ」
総一郎は絶句した。
「でも肝心のお嬢さんが出てこなくてさ、誘拐は中止した」
「・・・・・なんのために・・・・・誘拐なんて・・・・」
「言ったろ?俺は未来が見えるんだ。あんたにはもっとお似合いの相手がいる」
メロは続けた。
「黒髪で、楚々として、料理上手で、明るくて、どこまでも総一郎の選ぶ道を付いててくれる女性…」
ぱん!!
そこまでだった。総一郎はメロの頬を打っていた。
「‥‥‥なんて馬鹿なんだ、きみは!!」
総一郎は本気で怒っていた。
「誘拐なんて、最低の行為じゃないか!!相手がどれほどの恐怖を味わうことになるのか、わかってるのか!!」
「…別に殺すわけじゃない。すぐ帰すつもりだった」
打たれた頬を押さえながら、メロは言った。
「殺さなければいいってわけじゃない、相手は力のない女性なんだぞ!家族もどれほど心配すると思ってるんだ!?」
「…身代金は取らないよ。大体、すぐ帰すつもりだったって言ってるだろ!」
「一緒に暮らしたのはほんの数日にも満たない。でもきみが努力家で一生懸命で、まっすぐなことは知ってる」
静かに、苦しそうに、そう言って、再び総一郎は声を荒げた。
「きみだって、自分の家族がさらわれて、殺されるかもしれない状況になったら
心配して苦しむのはわかりきってるじゃないか!」
「俺に家族なんていない!!」
総一郎の言葉にメロはカッとなっていた。
「物心ついたときから俺は施設にいたんだ!第一一緒に育った俺の仲間には、誘拐されるなんてそんなドジを踏む奴はいないよ!!」
訳もわからず腹が立っていた。
ああそうだ。俺の両親は天国で俺を見守ってくれている、そんなふうに夢を見ていたいだけ。
だって俺の両親が生きているなら、俺を捨てるはずがないじゃないか!!
そんなメロを総一郎はただ黙って見ていた。メロもまた総一郎の目を見た。
総一郎の目は、若くても年を取っても揺ぎ無い優しさがあった。メロを包み込む暖かさがあった。ふとメロは気づいた。
「…いや…俺にも、家族がいたよ…」
おとうさん。おかあさん。おねえさん。それから…。いつしかメロはうなだれた。
そうだな…たとえば、抵抗できる術も力もない幸子や粧祐が誘拐なんてされたら、
今の俺ならいてもたってもいられないほど心配するに違いない。
いや。
ワイミーズハウスの仲間でもそれは同じ。もし万が一のことが彼らにあったとしたら
復讐のため、俺はなんでもするだろう。・・・それが・・・人を殺めるようなことでも・・・・・
やがて
「‥‥‥‥ごめんなさい‥‥‥‥」
いたずらをした子供のようにメロは謝っていた。
そしてメロは顔を上げた。総一郎は泣き出しそうに見えた。
「総一郎って‥‥‥」
メロは言った。そう、口髭がなくても、ロマンスグレーでなくても。
「お父さんみたいだ‥‥‥‥」
「お嫁さん日和り」 第九話 『夢』
まだまだ続きますが、今日はここまで。
やっぱりエロまで行き着けなかった・・・ほんとに申し訳ない・・・・・・
続きは、今日のお昼過ぎに投下する予定です
読んでくださった方、ありがとうございました
神ーーーー!
とても読みやすくて没入してしまうよ。
楽しみにしています。ありがとう。
待ってました神!GJ!
wktkして投下待ってます。
こんにちは
「お嫁さん日和り」投下中のものです。レス下さった方、ありがとう。では続きいきます
カップリングは若き日の夜神総一郎×メロ
※なお、若き日の夜神総一郎は黒髪の月で脳内補完お願いします
夜神総一郎×メロ 21禁
───────────────────────
>>724 力が抜けたように、総一郎はベッドにどさっと腰掛けた。
やがて怒ったように言い放った。
「僕にお似合いの相手がいる?未来が読める?いい加減にしてくれ。
僕の気持ちはどうなる。自分のパートナーくらい自分で決める権利はあるはずだ。
まさか、こんなことで呼び出されるとは思っていなかった・・・・」
総一郎はため息をついて、そして意外なことを言い出した。
「…今日イギリスから警察に客人が来た。向こうでは著名な発明家らしい」
メロは怪訝な顔をした。
「きみの拘束着も道具も手製のものだった。だが靴下だけは日本には珍しい上物で、
メーカーに問い合わせていたんだ。そしたらその靴下のために、
キルシュ=ワイミーという人がはるばる日本までやって来た」
その靴下は、開発中のワタリの発明に関わっていたためだったが、メロの知らないことがあった。
メロの履かされた靴下には、ワタリだけが解読できる情報が織り込まれていたのだ。
ワタリがLを見出すきっかけとなる情報が。
総一郎は自嘲気味に続けた。
「キルシュ=ワイミーの部屋で僕の靴底の発信器が発見された。…付けたのはきみだろ…」
メロはしまったという顔をした。総一郎は続ける。
「つまり、きみは犯罪者で、なんらかの情報を得るため警官である僕に近づいたと、
そう考えるのが普通だ。誘拐未遂。発信器。スリの腕。数々の証拠はそう言ってる。
・・・みんな嘘だったんだな・・・・拉致されたっていうのも……僕を好きだって言ったのも…」
「それは違う!」
メロは叫んでいた。と、総一郎が苦笑した。
「女性に好かれるタイプじゃないのは分かってる。冗談のひとつも言えないし、
堅物に過ぎるからって。…第一きみも見たはずだ。僕は感情的になりすぎると、大事なことが見えなくなる」
「・・・・・・・・・」
総一郎が恋愛に不慣れなのはよくわかった。
メロはベッドの上、総一郎の隣に腰を下ろした。
「…総一郎を好きなのはほんとだよ」
総一郎はメロを見た。そして言った。
「……きみを信じる」
近くで見ると総一郎の口と顎にはうっすらと無精髭が生えていた。昨夜から今までメロを捜し回ってていたのだろう。
「俺を捜すためにお見合いを中止したのか…?」
メロの言葉に総一郎は首を横に振った。
「見合いは断ったよ。松田さんとお嬢さんには申し訳ないと思ってるが……」
ぽつりと総一郎は言った。
「好きな娘ができたから」
総一郎は顔を上げてメロを見た。
「努力家で一生懸命でまっすぐで……それから、とてつもない馬鹿な娘だ」
お互いの息がかかる距離で、総一郎とメロは見詰め合っていた。
やがてどちらともなく二人の顔は近づいた。唇が唇に触れた。
窓の外はすっかり夜になっていて、雪はもう止んでいた。
>>728 「ん……」
やがて総一郎はメロから離れた。メロはうっとりと総一郎を見つめた。総一郎が言った。
「ミハエル。・・・・・一緒に警察に行こう」
え?
メロは耳を疑った。
「僕もついていく。弁護士も手配しないと…」
「ちょ、ちょっと待った、自首って??」
「盗聴容疑、そして誘拐未遂罪だ。大丈夫。面会には毎日行くよ」
なんてことだ。メロは目の前が真っ暗になる思いがした。
真面目で堅物の総一郎の事だから、てっきり『好きだ』から一直線に『結婚してくれ』の流れになると思ったのに!!
「時間がないんだ!!」
メロは叫んでいた。
「俺、もう、戻らなきゃならない・・・」
泣き出しそうなメロに総一郎がふと、真剣な顔になった。
「どこに?」
「遠いとこ」
「・・・行くな・・・」
総一郎はメロの瞳を覗き込んでいた。愛しい人を見る、真剣な優しい眼差しで。
「俺だって総一郎と一緒に居たいよ。でも…」
メロは感じた。……総一郎は、俺の言ってること、信じてくれてるんだ……
「ミハエル。両手を出して」
「?」
言われるままにメロは両手を出した。
がちゃり。
総一郎はメロの両手に手錠をかけた。
「…総一郎…」
「どこにも行かせない」
総一郎の激しさに驚きながら、メロもまた激しい想いに駆られていた。
メロはベッドに上がり膝立ちになると、総一郎を向かい合わせて
手錠を掛けられた両手を総一郎の身体にそっと下ろした。
腕の中の総一郎を膝立ちのまま見つめて、メロは言った。
「…このまま抱いて…」
「!……そんなことはできない…」
困ったように総一郎が言った。
ふ。
メロが笑った。そして小さく。
「…総一郎はこんなことはしないだろうって、わかってた……それでも、総一郎……大好きだよ……」
なんだか泣いているようにも見えた。
「…ミハエル…!」
突然総一郎はメロをかき抱くと、夢中で唇を奪っていた。
「!ひゅ、ぅ、…むぅぅん!」
貪るように強く、総一郎はメロの唇を吸っていた。舌が触れた。
「んっ!んんん…!」
メロもまた総一郎のキスに舌で応えていた。なにもかもが熱かった。心も。身体も。すべてが。
総一郎はメロの両腕を掴むと、どさあっとメロをベッドに押し倒した。
そしてメロの両腕を上げさせ、手錠の鎖をベッドの上部にひっかけた。
「!」
驚くメロの上着のファスナーを総一郎は下ろし、次にブラジャーを上に押し上げた。
丸い胸があらわになると、総一郎は齧り付くように乳房を含んだ。
「あ!・・・んっ・・・!・・総一郎・・・!」
荒々しい総一郎の愛撫にいささか戸惑いながらも、メロは悦びを感じていた。
>>729 総一郎は起き上がり、メロのズボンの紐を脱ぎ始めた。
メロは手錠がもどかしかった。これがなければ総一郎が脱ぐのを手伝えるのに。
一方の総一郎ももどかしそうに、だが手早くメロのズボンを下ろすと、ダイブするようにメロに覆いかぶさった。
「あ・・・!総一郎・・」
熱く勃ち上がる総一郎を感じてメロは総一郎を呼んだ。
「ミハエル・・・」
総一郎はもう夢中でメロの金色の髪をかき上げ、肌をまさぐりながらキスしていた。
「んん……むん…っ、…んっんっ」
お互いの全てを貪るかのごとく、二人は接吻していた。
この時を夢見ていた。
総一郎の手がメロの腕を擦って、大きく上下する丸い胸を掴んだ。
「あん…!」
総一郎の手が指が、動くたびに、メロの身体はのけぞり跳ねて鎖が、じゃら、と音を立てた。
「あん、や・・・く、くくっ・・くすぐったいよ・・・ぁん」
総一郎がメロのお臍の横や、腿の付け根にキスすると、メロは身を捩った。
「くっ、ああん・・・あっ、総一郎・・・」
やがて総一郎は身体を起こすと、メロの片足を曲げた。そして、それに気づいて優しく言った。
「きみは・・・・」
「・・・ここのも金色なんだな・・・」
「!」
声は違うのに、その言い方に聞き覚えがあった。あの男を思い出した。
『離婚しても、僕はちっとも困らない』『馬鹿言え』『初めてだったのか…』
『…メロって、ケダモノだな』『きっと浴衣に欲情したんだ』『絶対に、別れない』『・・・綺麗だ』
『メロ。知っているか』
メロの耳に月の声がよみがえっていた。
『メロは父さんの名前しか呼ばない。僕を名前で呼んだことは一度もなかった』
躊躇したかのようなメロに総一郎がとまどいがちに言った。
「………ミハエル………いいか?」
その声はまぎれもなく総一郎だった。
「‥‥いい‥‥来て‥‥」
ぬっ、と総一郎が上半身を起こした。目の前に月そっくりの総一郎の顔があった。
メロはハッとした。
どうして今まで、総一郎が月にそっくりだということを忘れていたんだろう?
「…あ…」
メロの足の間、濡れたところに熱くて硬いものが触れた。それがゆっくり入ってきた。
「…っ、あ、はあ…はぁ…」
総一郎が、濡れたメロの秘所にゆっくり自分自身を推し進めていた。
「は、あ…総、一郎…!」
メロの顔が歪んだ。
「「総一郎…!んっ!!」
「…綺麗だ…ミハエル…」
ずぶずぶと付け根まで挿入すると、総一郎は律動を開始した。
「あっ、あっあ…あ、あああん!ああ!あぅああ!」
「っう、ん、はあ、はあ」
闇雲に、がむしゃらに、総一郎はメロを抱いていた。熱く、激しく。
「っ、そういちろ、はっ、はげし・・ぁん!ああ、ああん!!」
がくがくと揺さぶられながら、メロは声を上げた。手錠がじゃらじゃら鳴った。
「痛いか?…」
「うっ、ううん、いっ、いい!あっ、あっ」
総一郎は夢中になって手錠に繋がれたメロの身体を突き上げていた。
「そぉいちろ…わ…」
忘れさせて。行為に夢中になりながら、メロがそう言ってしまいそうになったとき
「ミハエル…」
総一郎が唇を重ねた。
「ぅん、んん!」
激しい熱い息が漏れ、二人の腰の動きが早くなっていった。
>>730 「あ・・・そういちろう・・・あん!あ、ああん、おれ・・・」
快感の波に溺れかけながら、ふとメロが言った。
「今おれ、……あ……い、いやらしくない…?はっ、ああん!!」
「?」
「ああん!あっ、ああっ!…ああん!んん……そ、総一郎は…いまの俺が、いやじゃ、ないか……?」
「…そんなわけない…!」
総一郎はメロの頬に、唇にキスした。
「……今のきみは、いやらしいよ…だから綺麗なんだ……僕のほうがもっと、いやらしくなる……」
「は、あ、ああっ!あっああん!」
総一郎の陰茎がメロの膣を出たり入ったりして擦れて、快感の波はいよいよ二人を押し上げていた。
「んっんっ、そぅぃちろぅ、すごい、きもち、い…っ!」
「あ…ミハエル…可愛いよ」
互いの名を呼びながら、二人の腰は激しくピストン運動を続けていた。
「あ、あああっ!もう、イ、イッちゃうぅ!総一郎ぉお!!!」
「ミハエル…ッ!」
総一郎は大きくメロを突き上げた。メロの中に白い、あたたかいものが放たれ、そしてメロも絶頂を迎えた。
「あ、はぁ…はあ…そういちろう…」
「…ミハエル…」
総一郎は、とろんとした目つきのメロの手錠を外した。両手が自由になると同時にメロは総一郎に抱きつき、
そのまま総一郎をベッドに押し倒した。
「総一郎!大好きだよ!!」
メロは総一郎の前髪を上げて、少し太い眉にキスした。
「この眉が好きだ」
そして目蓋に。
「近視ぎみのこの目も」
今度はメロは唇の上や顎の無精髭にキスした。
「無精髭も良いね……でも総一郎なら、伸ばすともっとカッコ良くなる…」
メロの吐息が総一郎の唇にかかっていた。
「‥‥くすぐったいよ、ミハエル‥‥第一、そんなことをされたら‥‥」
総一郎はメロの手首を掴むと、ベッドに押し倒し返した。
「あ‥‥」
不意をつかれたメロの耳元に、総一郎はささやいた。
「……我慢できない……」
そう言いながら総一郎はメロの唇に唇を重ねた。
「あん………ふ、んん……」
くちゅ、ぴちょと唇が唾液に濡れる音が響いた。柔らかく蠢く舌が絡まり、お互いを求めていた。
メロは総一郎の背中に両腕を回し、ごろんと半回転した。
ケダモノのような激しさで、総一郎とメロは燃え上がっていた。
その行為が終わると、こてん、とメロは総一郎の胸に頭を預けた。
行為の間はなにもかもを忘れられた。どこにも憂いはなかった。メロは総一郎の胸にキスした。
と、総一郎が汗でメロの頬に張りついた金色の髪をかき上げ、言った。
「結婚しよう」
「僕と結婚してくれないか?ミハエル=ケール」
一瞬きょとんとするメロに総一郎は真面目に言った。
「きみが何者でも構わない。きみさえ良ければ、僕と一緒になってほしい」
「総一郎!!」
メロは総一郎に抱きついた。
「嬉しい……!!」
総一郎はそっとメロの唇に自分の唇を重ねた。
ついに、ミハエル=ケールは夜神総一郎の一番大切な想い人となったのだ。
メロは幸せで胸がいっぱいだった。そんなメロを総一郎は優しく胸に抱いて言った。
「気が早いかもしれないけど………ミハエルは何人、欲しい?」
>>731 「・・・・・・え?」
「僕たちの子供だよ。…まだまだ先の話だろうけど…将来、何人くらい欲しい?」
「・・・・・・・・」
「ミハエル・・・?どうしたんだ?…気分が悪いのか?」
「総一郎…」
メロは総一郎の身体に腕を回した。
「…しばらくこのまま一緒に寝て…。…すぐによくなる」
総一郎は、彼女を腕にしている満足感から、いい眠りについた。
しかし総一郎が目を覚ましたとき、メロの姿は消えていた。毛布が一枚なくなっていた。
もうじき夜が明けようとしていた。
ココン!
窓ガラスに小石のぶつかる音で高校生の幸子は目を覚ました。
なに?ここは二階なのに…?
眠い目をこすり、幸子はカーテンをそっと開け外をうかがった。
月夜だった。雲の切れ間から月が顔を覗かせていた。
窓の前、庭の木の太い枝に、なにかがいた。
「…!」
白いローブのようなものを纏っていた。肩まである金色の髪が月の光に照らされていた。
天使が来たような光景に、幸子は思わず窓を開けた。と、その天使が言った。
「ヤガミ幸子」
はっきりとそう聞こえた。
「いずれ、お前の名前になる」
それは美術の本で見た受胎告知の天使を思わせた。そのものはふわっと樹から飛び降りた。
「!」
幸子は驚いて下を見た。しかし、木の枝が視界を遮ってよく見えない。カーディガンを羽織り、幸子は急いで外に出た。
庭には誰もいなかった。
ただ月の光が、雪の積もった夜の庭を静かに照らしているだけだった。
くそっ、雪のせいで石に気づかなかった・・・
裸足でメロは足をひきずって目的地に向かいながら、胸元のロザリオをぎゅっと手にした。
『夢オチスイッチ』Lはそう説明した。しかし、そんな馬鹿なことがあるだろうか。
おそらくは強制帰還できる装置だろう。
そう考えたメロは幸子のもとに向かい、ああ言わずにはいられなかった。
これでいいんだ・・・・・
メロは目的地に着いた。この時代に来て初めて総一郎と出会った公園だった。
「ミハエル」
声がした。
「・・・総一郎・・・!」
総一郎はメロがホテルにいないのを確認すると、すぐにこの公園に来た。総一郎の勘は正しかった。
メロは言った。
「・・・俺は、総一郎と結婚できない・・・」
「なぜだ・・・?」
総一郎は悲しそうにいった。
「なぜって・・・」
総一郎と結婚し、子供を生み新しい家庭を作っていく。それはメロにとっては願ってもないことだった。
だがそれは月と粧祐の抹消を意味した。
過去は決して消えない足跡。
お嫁さんとして、夜神の家で暮らした日々を忘れることはできないし彼らの存在そのものとなると、もっと重大だった。
いや。パラレルワールドになるのだから、悪くはないのかもしれない。嫁ぐ前ならそう思えたはずだ。だが。
いずれにしても粧祐のことは忘れない自信がある。
でも月は違う。今の総一郎はあまりにも月にそっくりだ。
二人の姿を重ねて見るうちに目の前の総一郎の存在が大きくなり、俺はいつか完全に月を思い出せなくなる。
それは、殺すのよりもっと悪い。そういう気がする。
なによりメロは月と暮らしてみて判ったことがあった。
ニアは天才だが、あいつは努力を怠らない天才だ。
それを知ってからというもの、メロはあの男には負けたくなかった。
あの男、夜神月にだけは。
だからこそ、月の存在を帳消しにはできなかった。そうしたらほんとうに、俺の負けだ。
>>732 「ミハエル。きみがもし、なにかに囚われていて抜け出せないのだとしても、必ず僕が助ける。
きみの口から聞かせて欲しい。なぜ、結婚できないんだ?」
「天使だから」
メロは真面目な顔で言った。
「総一郎。警察庁で一番偉い人間になれよ。総一郎ならなれる」
メロはブランコに乗ると、大きくこぎだした。
「それから、断言するよ」
ブランコをこぐメロの手がロザリオに伸びた。
「総一郎は、幸せになる」
ふあっと毛布が浮いたように、総一郎は思った。
ブランコがきいい、きいぃと揺れていた。ふぁさと毛布が地面に落ちた。
「・・・・ミハエル・・・?」
メロ、本名ミハエル=ケールは、夜神総一郎の目の前で消えた。
『たとえばメロが癒える事のない大きな傷を負ったり、あるいは最悪、
夜神さんの身に取り返しのつかないことが起こるかも知れない』
Lの言葉の通りだった。
メロは、愛する人との別れという大きな傷を負った。
そして、身を焦がすほどの激しい恋をする夜神総一郎もまたいなくなった。
このあとミハエルのことを忘れようと仕事に打ち込む総一郎が、やがて幸子と出会い、
穏やかな愛しかたをする人間に生まれ変わるまで。
※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※
メロの目に、見覚えのある天井の模様が目に入った。
そこは捜査室と称してLが使っているホテルの一室だった。
つー…とメロの頬を一筋の涙が流れた。
いい夢だったな・・・・・・・
涙をぬぐいながらメロは寝返りを打った。すぐそばの椅子に誰かが座っていた。
彼は自分の腿に肘をついて両手の指を組み、メロを見ていた。心配そうに。なんだかまるで祈るように。
とたんにがばっとメロは跳ね起きた。
「なんでお前がここにいるんだよ!!」
たった今の悲しい気持ちもどこへやら、メロは叫んでいた。
と、起きた拍子にぱさりと毛布が落ちた。メロは裸だった。
ぽろりとメロの胸がこぼれ、メロは慌てて毛布を首まで引き上げた。
「雨に打たれて熱を出したと聞いたが、その様子ならもう大丈夫だな」
やれやれとでも言いたげにその男は椅子の背にもたれかかった。
「離婚するならするで、いきなり飛び出したりせずにきちんと話し合うのがスジってものじゃないのか?」
腕を組み、冷静な顔で月は言った。
第九話 終わり 次回 『縁』
長かった・・・・住人のみなさま、申し訳ありませんでした
ようやく次で最終回+エピローグです
しかし、月メロまだ読みたいという優しいお言葉をいただき
何かうまい事やれないものだろうかと考え中です…
読んでくださった方、レス下さった方、ありがとうございました
神、ありがとう。
やっぱり終わりなんだ・・。
ああ寂しいね
月×メロがすごく好きだからまだまだ読みたい…
さみしいぃぃぃぃぃ!!
神、良い物読ませていただきありがとうございます
今回もとても楽しかったです。神。
終るのはホントに残念なので、
もう少し続いて欲しいのが本音です。
感動した
久し振りに涙がでたよ、神
741 :
名無しさん@ピンキー:2007/06/03(日) 19:31:54 ID:69UrJoXz
メロ健気
お嫁さんのメロたんて最初は意外だったけど
原作の あのワイルドなメロの行動と
お弁当とかお掃除とか布団干しとか いろんな家事のミスマッチが楽しかった
あと家庭科すら女子に負けたくない月ワロタ 終わるの寂しいです でもありがとう神
ところで「縁」は「えん」て読むのでしょうか?それとも「えにし」?「ゆかり」?
流れをdぎってスマソだが
アヌメみてると
メロたんハスキーボイスだなと思う、にょメロ派の自分がいる。。。
>>743 クールビューティ系も良いと思う…
女メロに触発されて「エキサイティングプロレス」の最新版で男と女メロ
作ってみた。女メロはまあまあだと思うが男がプルシェンコ似になった
Lとニアを加えたユニットも作ってみたいが難しいコレ
746 :
sage:2007/06/05(火) 03:36:42 ID:TubHlbpN
終わっちゃうんだ・・・でもとっても面白かったよ神!最終回も楽しみにしてるよ!
sage間違えたよ・・・_| ̄|○
エキプロって妙にごつくなるよなw
完成したらこっそりようつべにあげてほしい
749 :
745:2007/06/05(火) 18:06:48 ID:???
なんか切なくなる月×メロ。それが良い。
>>748 MNMならぬLMN作りたいw
女メロのリングインだけメリーナ設定にした。
女子レスラーメロたんなら ぜひ泥レスで・・・・(;´Д`)ハァハァ
とっくに既出の話題だったらすまん。
マドンナの「jump」というMVでマドンナがメロのコスプレしていると
言われてたんだね。女性がメロの格好だともろに女メロだね。
年齢はメロとかなり違うし、衣装も違う。
だけど相変わらず筋肉質なので賛否両論あるがあれはあれで良いかと…
>>752 ようつべのコメント見ていくと、どこにも"mello"の文字があるね
世界のメロだな
>>755 90%が格好のせいだと思うけど
メロに見えるわw
ああいう上着にたくさんジッパー付いた服着てたよなw
しかし現地のメロファンには不評
つか、前にも軽く話題が出てたよな
すぐ終わったけど
白人の金髪ボブヘアーで黒のレザーやエナメル素材の服を着ていると
メロ認定できるな
服はノースリーブで手袋着用で臍が出ていれば完璧
ああ、ロザリオがいるか
こんばんは メロたんのホームドラマ、最終回です。レス下さった方、ありがとうございました。
今回は思ったより長いので
どなたかSS投下したい方がいらっしゃれば、どうかどうか自分には構わずお願いします
投下なさる方がおられる時は、一旦休止します
この話はパラレルでデスノートは出てきません
カップリングは
L×メロ 21禁
メロ×月 キス
───────────────────────
「お嫁さん日和り」 第十話 「縁(えん)」
キイイイイイン ゴオオォン
たくさんの飛行機が着陸し、離陸し、よその国へと飛び立っていた。
成田空港のロビーでメロは、板チョコを食べながら飛行機の出発を待って座っていた。隣には月がいた。
二人は何も話さなかった。ただ黙っていた。
と、搭乗手続きを開始するアナウンスが流れた。メロの待つ飛行機だった。
メロは立ち上がった。
「じゃあ、おとうさんたちによろしく言っといてくれ」
そう言ってメロは、ふっと笑った。
「もう、おとうさん、おかあさんじゃなかった」
月は何も言わずに立ち上がり、メロの荷物を持った。
「いいよ。自分で持つ」
メロは月から自分のバッグを取った。板チョコと小さなバッグひとつきり。これがメロの荷物だった。
メロが歩き出したとき、月が声をかけた。
「メロ」
メロは振り返った。
「元気で」
それはいつものポーカーフェイスだった。メロは答えた。
「お前もな」
※ ※ ※ ※ ※
「離婚するならするで、きちんと話し合うのがスジってものじゃないのか?」
目を覚ましたメロに月は言った。
結婚式でメロの父親役を務めた竜崎にあたりをつけて、月はここへ来たらしい。
「まず、写真を投函した者は突き止め、対処もすんだ。あれが今後世間に出回ることはまず、ないと言っていい」
「……なんか、ひどいこと言ったんじゃないのか?お前…」
『対処』という言葉は、月を慕って行った者に対してなんだか冷たいと、メロには感じられた。
「まさか。きちんと話し合ったよ。……それで、ここに来るのが遅くなった」
月とメロは一緒にため息をついた。メロのは安堵の、月のはあんな捜査はもうこりごりだ、というため息。
「とりあえず、メロが出て行った理由については、施設の仲間が急病になって見舞いに行った、と説明したが
…二人とも、メロに何かあったらしいって察している様子だ。メロは黙って出て行くような娘じゃないって」
メロははっとした。確かに、今まで一緒に暮らしてきた相手が急にいなくなって、
とつぜん離婚するなんて話になったらなにがなんだかわからず、パニックに陥ることだってある。
「……二人ともメロを心配してる。それは粧裕だって同じだ」
メロはしゅんとなった。
「せめて、一年間一緒に暮らしてきた相手に何らかの話はして行ってもいいんじゃないのか?
……父さんや、母さんや、粧裕に対して」
メロに『父さん』という時、月はかすかにためらった。が、すぐにいつもの月になった。
「メロがどうしても嫌だというなら、僕から説明する」
月にそう言われると、いつものようにメロはムッとした。
「わかった。みんなには俺から話をする。…だけどその前に、竜崎と話がある。
それが終わったら、そっちに行くよ」
>>759 板チョコを手に、メロはベッドをソファ代わりにして、寝室に運んだ再生装置で映像を確認していた。
それは合成でもなかったし、CGでもなかった。
「タイムマシンは未完成でした。記録はすべて映像として残してます」
両足を椅子に乗せたLが言った。
画面は、拘束されたメロが靴下をはかされ猿ぐつわをかまされ、気を失い、
やがて、Lがそんなメロを解放して、ベッドに寝かせる場面がはっきり映っていた。
メロを拘束した道具も、拘束着も、そして公園で脱ぎ捨てたはずの白い靴下もきちんと揃っていた。
メロは混乱した。
…俺は確かに、過去に行ってきたんだぞ?
それとも、ほんとに夢オチにするつもりか…?
あるいは、精神だけが肉体を離れて過去に向かったのか?
でなければ、気絶した瞬間、過去に向かい、寸分違わず同じ時間に戻ってきた、という考えはどうか・・・
いろんな考えがメロの頭を駆け巡ったが、続く映像にメロの思考はストップした。
映像の中、Lはメロのベッドに乗っかると、メロの拘束着を脱がせて裸にし、
メロの唇にもにゅっと口付け、さらにあろうことか、メロの胸をもみもみ揉んでいた。
「縛る力が強すぎたために気を失ったようなので、拘束はすべて解き、人工呼吸と心臓マッサージを行いました」
あぜんとするメロにLが答える。
「……L」
「はい」
「これ、息を吹き込んでるんじゃなくて、単に吸ってるだけだろ」
映像のなかでLは、いつまでもメロの唇から離れないでいた。
「あっ、すみません。メロの唇はチョコレートの味がして甘くて、
つい夢中になってしまいました」
しゃあしゃあとLは言った。
「い…いい加減にしろ!L!!」
メロはもうかんかんだった。
「俺はずっと、L、あんたを尊敬してきた。あんたの跡を継ぎたいがために、
ニアに対抗してマフィアにだって入った。あんたは俺の憧れだったんだ!
それなのに、そのLが、こんな……こんな、変態だったなんて…!!」
「私はLです。父親じゃない」
まっすぐにLは言った。
「メロ。あなたは理想の父親像を私に求め、私に認められたいがために『L』を目指してきた。
しかし今言ったように、私はメロの父親じゃない。そういうことです」
そう言うとLは、ぎしっとメロのベッドに上がり、あっと言う間にメロを組み敷いた。
「……L……?」
「これは、メロ」
四つんばいで組み敷いたメロを見下ろし、Lはこれまでにない真面目な顔で言った。
「私からの餞別です」
>>760 「っ、ぁっ、あぁあん」
Lの長い舌が、ゆっくりじっくりメロの肌を舐っていた。
「メロ。いい肌です。クレープよりもしっとりして、大福よりも肌理が細やかです」
「うっ、ぅうぅぅう…える!んっ、あ、ああん」
Lの長い指が優しく、時に荒々しく、摘むよう、撫でるよう、丁寧に、メロの花弁を擦っていた。
「蜜もたっぷり出ています。ほら」
Lがそこをかき回すと、ぐちゅ、ぐちょと音がした。
「!う、ああ!!は、あああん!!」
身体の上を這い回るLの熱くて器用な舌と、骨ばんで軋む長い指、
そしてメロに絡みつくひょろ長い腕と脚の感覚に、メロは我を忘れていた。
「そして、チョコレートの味のする、甘い唇」
Lはメロの唇を舌で舐め、なぞり、挿しいれ、唇に吸い付いた。
「んん!んーんん!んっんっ!!」
メロもLの甘ったるい舌に自分の舌を絡ませ、無我夢中で吸っていた。
ぼさぼさの黒い髪と、さらさらの金色の髪が重なった。
押し倒され、唇を蹂躙され、肌を弄られ、そうされてもメロはLを押しのけたりしなかった。
最初からLのなすがままだった。
やがてLは下方に動き、メロの脚を大きく開かせると金色の茂みに顔を埋めた。
メロはぎゅっとシーツを握った。
「は、あああっ!あ、あぁあ、ぁあん!くっ、あっ、あん…!ふ」
花弁のふちをなぞり、奥を探るLの巧みな舌の動きに、びく、びくっとメロの身体がはねた。
やがてLが起き上がった。
「…あ」
脚の間に怒張した熱いものを感じたかと思うと、次にはそれがず、ずんと入ってきた。
「う、うぅ、…え、える…っ!!あ、あああっ!あん、ああ!あああ!!!」
「ああ、メロ。とても、素敵です」
腰を動かしながらメロの胸をわしわしと掴んで、Lが言った。
「んっ!あ!あ!ああ!ああぁん!!」
がくがくと突き上げられ、いいように犯され、メロの頭の中が真っ白になっていく。
Lの腰の動きがリズミカルになり、メロの声が大きくなり、
「あっ!ぁあ!!は、あぁあ!あ、ぁあ、あ───────っ!!」
そしてLはメロを大きく突き上げ、陰茎をきゅっきゅっと締め付けるメロの膣で頂点に達し
その中に白いとろりとした精液を放った。すぐあとからメロもイッた。
「は、はぁ、あ、はぁ…」
メロは脚を開いたまま、シーツを握り締め、目を閉じた。
「‥‥‥っ」
涙が流れていた。胸が痛かった。
こんなことを望んでいたわけじゃなかった。だのに抵抗なんてさらさら考えられなかった。
自分が信じられなかった。Lのしたことが信じられなかった。
「父親ならこんなことはしない。そうですね」
目の前にLの顔があった。
「メロ。あなたはもう、『L』から解放されて自由になっていい。父親の幻から。
夜神さんこそ、あなたが描く理想の父親像そのものだった。違いますか」
ぱあん!!派手な音がした。
「痛いですよ」
メロの左手がLの頬を打っていた。
「どんな理由があろうとも、一回は一回。だろ?」
Lはきょとんとメロを見つめた。これでおあいこ。そんな風にメロはニヤリと笑った。
「…なるほど。やられました。メロの勝ちです」
Lがそう言ったとたん。
メロの身体からふっと力が抜けた。
自分を繋ぐ鎖のようなものがなくなり、背中に羽が生えたような気がした。
メロは立ち上がり、服を着た。部屋を出て行こうとしたメロが言った。
「それでも、L。やっぱりあんたは、俺が目標としてきた父親だってことに変わりはない」
「嫌ですよ、父親なんて」
そしてメロは夜神の家に向かった。メロなりの落とし前をつけるために。
>>761 「ホームシックなんだ…」
メロの説明を、総一郎も幸子も粧裕もじっと聞いていた。部屋の隅には月もいた。
「それで最近調子が悪くて、仲間の見舞いに向こうに帰ったらすっかり治ってたんだ。
だから、しばらく向こうで療養しようと思う…」
ちょっと…いやかなり苦しいな、と思いながらメロはそんな作り話をした。
まさか、元・マフィアという経歴が明るみに出るのを防ぐため家を出る、とは言えない。
しかし、そんなメロの話に幸子はうなづいた。
「そうだったの……。ひょっとして、日本の食事が口に合わなかったのかしら…」
「母さん。メロはいつもご飯のお代わりをしてるだろう」
月が言った。やっぱりホームシックというのは苦しいかもしれないと、メロは思った。
「そういえば、外国で暮らしてた友達が話してくれたけど」
粧裕が言った。
「日本人は細やかで優しいけど、その分気を使うから、ときどき大らかな外国が懐かしくなるって…」
総一郎もうなづいた。
「うむ。そういうこともあるのかもしれんな。メロも健康を第一に考えたほうがいいだろう。
ライト、お前はどうする?メロが療養する間、休暇をとってついていくか、あるいは…」
「そのことだけど、メロとは別れるよ」
月の言葉に、総一郎と幸子、粧裕は一斉に月を振り返った。
「ライト…」「お兄ちゃん!なんで!?」「ライト、何を馬鹿な!正気か!?」
「もう、二人で話し合って決めたことなんだ」
冷静に月は言った。
「日本という国を守る警察官の妻が外国で暮らして、夫婦が離れ離れで生活するなんて、そんな話はない。
それくらいなら、いっそ別れたほうがいい」
「……ひどい」
そう言ったのは粧裕だった。
「お兄ちゃんてそんな冷たい人間だったの!?仕事のために奥さんを切り捨てるなんて、そんな…」
「ああ。これが僕だ」
それは、家族に対する宣言のように聞こえた。
「残念ながら僕は、父さんたちの期待に添えるような善人でもなければ、いい子でもない」
ガッシャーーーン!!
月が吹っ飛ばされ、テーブルが一緒に倒れた。総一郎は月を殴っていた。
「…ライト!!……貴様……」
月を見下ろす総一郎の拳がわなわなと震えていた。幸子と粧裕が後ろから総一郎を止めに入った。
「あなた…!」「お父さん、やめて!!」
「やめてくれよ、総一郎」
メロもまた月をかばって、総一郎の前に立ちふさがった。
「離婚は俺から言い出したことなんだ。でもこいつは、自分が全部ひっかぶるつもりでいる。見上げた根性だよ」
総一郎は信じられない、という顔になった。
「……本気なのか……メロ……本気でライトと別れると…」
「ああ」
そう言うと突然、メロはそこに正座した。
「!?」
驚く総一郎と幸子、そして粧裕をまっすぐ見て三つ指つくと、きりりとメロは言った。
「ふつつかな嫁だったけど、この一年、この家のみんなは俺にとってかけがえのない家族だった。
今日まで俺を夜神家の一員にしてくれてありがとう。家族ってこんなものなんだって、胸が暖かかった。
……おとうさん。おかあさん。おねえさん」
金色の髪が床につくほど深く、メロは頭を下げた。
「…本当に、ありがとうございました…」
やがてその肩が小さく震えだした。
「‥‥‥メロ‥‥‥」
幸子が両手で顔を覆った。粧裕も泣き出した。総一郎もまた、力が抜けたように膝を床につき
身体を震わせて、声を押し殺し泣いていた。
月はただ、うつむいて口元の血をぬぐった。
月の表情は前髪に隠れていて、誰にもわからなかった。
>>762 家を出る前に、メロは総一郎に呼ばれ書斎のソファに座っていた。向かいで総一郎は話を始めた。
「メロ。私は多分、きみの母親を知っている。ミハエル=ケール。メロと同じ名前で
容貌も瓜二つだ。・・・ミハエルはある日突然、私の目の前で、消えた」
総一郎の声が沈んだ。
「いくら調べても、彼女の行方は不明。入国管理局に問い合わせてもそんな者はいなかった。
…そして、彼女を発見したときの品々も一緒に消えていた。煙のように…」
総一郎は顔を上げた。
「もう察しはついたかもしれないが、かつてミハエルは、私にとって一番大切なひとだった」
懐かしく愛しいひとを想い、総一郎の表情が優しくなった。
「初めてメロを見た時、もしかしたら……とも考えたが、ミハエルがいなくなったのは
ライトが生まれるより何年も前だ。年が違いすぎる。やはり、彼女は国に帰り、きみの父親に出会い、
そして君という宝を得たのだろう。私が幸子に出会い、ライトと粧裕を授かったように」
「…総一郎…」
「…私はメロを初めて見たとき、ミハエルが私の元によこしたんだと、思った。
私とミハエルの娘として生まれるはずだったメロが、ライトと結婚することでほんとうに、私の娘になったのだと…。
だから私は、メロを本当の娘だと、そう思ってきた」
「・・・ごめん・・・離婚することになっちゃって・・・」
メロは小さく言った。
「いいや。私は私情をはさみ、感情的な考え方でしか二人を見ていなかった。
これはライトとメロの問題だ。二人が話し合って決めたことなら、私が口を挟める問題じゃない。
かつてニアから言われた通りだ」
そう言うと、総一郎は穏やかな口調で言った。
「メロ。よかったら、向こうに着いたら手紙をくれないか。メロが元気ならそれでいい。
幸子も粧裕も、きっと安心する」
「・・・わかった」
メロは立ち上がり、総一郎も立ち上がった。
ドアを開けようと、ノブに手をかけた総一郎にメロが言った。
「そう言えば、言い忘れてた。総一郎は間違ってる。大天使の名前はミカエルなんだ」
総一郎は不思議そうな顔をした。
「つまり、ミハエルは天使じゃない、ってこと」
「いいや、間違ってなんかいない」
総一郎は優しく笑った。
「ミハエルは…メロは天使だ」
優しい瞳。吸い込まれそうな瞳。
つまりは、理想の父親として総一郎を愛したのだと、Lはそんなふうに言った。
総一郎の言葉はいつも熱く、真剣で、本気そのものだった。
大きな総一郎に包んで欲しかった。包まれていたかった。
金色の髪が揺れた。メロはそっ…と総一郎の胸に頭をくっつけた。
と。
総一郎が腕を回して、メロを抱いていた。メロは目を閉じた。
総一郎の胸の中で、メロは何も言えなかった。メロを腕にして、総一郎もまた何も言わなかった。
二人で背広を被り、恋人同士のように寄り添って歩いた、あの雨の日のように。
やがてメロは頭を起こし、総一郎から離れると、自分でドアを開けた。
「‥‥‥ありがとう。お父さん」
ばたん。ドアが閉まった。
総一郎はどさっとソファにもたれかかった。ひとつだけメロに嘘をついた。そして自分にも。
『私はメロを本当の娘だと、そう思ってきた』
違う。そうじゃない。・・・だが・・・これでいい・・・。総一郎は目を閉じた。
メロ…・。・゚・(ノД`)・゚・
>>763 ドアが開いて幸子が入ってきた。幸子は黙って総一郎の隣に座った。幸子もまた寂しそうだった。
「お父さん、お母さん、メロはもう行っちゃった?どうやらこれ、忘れてったみたいなの、ほら」
ばたばたと入ってきた粧裕がメロの写真を見せた。裏には『Dear Mello』とあった。
「きっと近いうちにメロから手紙がくるわ。それまで預かっておきましょう…ね、あなた」」
顔を上げる総一郎に、幸子は微笑んでうなづいた。
忘れていったのか、あるいは置いていったのか、まだ幼さの残るメロの写真を見ながら粧裕は言った。
「可愛いなあ…ほんとに天使みたい」
粧裕の言葉に、幸子が思い出したように言った。
「…ねえお父さん。私が昔、夢で見た天使って、メロに似てるんですよ…」
プロポーズを受けた時、幸子は話した。『夜神幸子。いずれお前の名前になる』天使に告げられた月夜の夢を。
「ほんとうに天使だったのかもしれんな…」
天使。小悪魔。そしてキューピッド。ミハエル=ケール。
『総一郎は幸せになる』
幸子に出会ったとき。ライトが生まれ、粧裕が生まれ『幸せ』を感じたとき。
いつもミハエルの言葉を思い出した。あれは総一郎にとって明かりであり、ともしびだった。
総一郎は眼鏡を上げて、目頭を押さえた。
『‥‥‥総一郎‥‥‥大好きだよ‥‥‥』
間違いない。きっとそうだ。
───天使に好かれた者は幸せになる───
「ね、この写真私が預かってもいい?」
粧裕は写真を手にとんとんと二階に上がると、家族の思い出アルバムを開いてそこにメロの写真を貼った。
空港行きのバスを待って、メロと月はバス停に立っていた。ぽつんとメロは言った。
「…どうするんだよ、総一郎たちの前であんなこと言って…」
「一人暮らしを始めるよ。部屋はもう借りてある」
月の言葉にメロは驚いた。
「僕ももういい加減、ひとり立ちの時期だ。いつまでも父さんにぶら下がってるわけにもいかない」
バスが来て男が降りた。襟元にボアのついたジャンパーを着て、前髪がかなり後退した
小柄で弱々しい体格のその男を見たメロは、ぽんと肩をたたいていた。
「よう」
「ああ?なんだ、てめ…」
ギロッとメロを睨んだのは一瞬で、次にその男は飛び上がった。
「相変わらずしけた格好だな。俺のこと信じて馬券買ってりゃ、パリッとした格好もできたのに」
その男・恐田奇一郎は慌ててジャンパーのポケットからくしゃくしゃになった馬券を取り出した。
それは、メロがかつて恐田に教えた大穴の馬券だった。
「何だよ、換金しなかったのか?」
「大金を持ったが最後、俺なら間違いなくヤクに使っちまう」
メロはきょとんと恐田を見て、それからその頭を撫でた。
「お前もやればできるんだな。しけた格好なんて言って悪かった」
「メロ!もう行くぞ!!」
月は不機嫌に叫ぶと、恐田を睨んだ。恐怖に身を縮めながら恐田は、バスに乗り込むメロに言った。
「ま、待ってくれ…今度はいつ、会えるんだ…?」
どうやらこいつを子分にできたらしい。最高の嫌がらせを思いつき、メロはニヤリと笑った。
「天使に会いたかったら、真人間になって天国に来るんだな」
バスが行ってしまうと、恐田の身体にぞくっと震えが走った。
二十年以上もなるというのに全く変わっていなかった。あのイカレた天使も、あのおっそろしい警官も。
1999年、恐怖の大王は来なかった。だが恐田にとって世界がどうしようもないのに変わりはなかった。
そんなとき、恐田は馬券を取り出しては眺めた。あれが夢じゃなかったことを確認するために。
メロは恐田を支配していた。ある種の甘美を伴って。麻薬よりも強く。
そして恐田は、いまやはっきり天使の存在を信じ、天国で再び、あの天使に会おうと決めた。
メロがタイムスリップしたことでじつは歴史は変わった。
恐田奇一郎は覚せい剤により銀行強盗をはたらき、持っていた銃で三人の命を奪うはずだった。
しかしそんなことは起こらなかったし、これからも、ないのだから。
766 :
名無しさん@ピンキー:2007/06/12(火) 03:27:15 ID:LYM+7kdA
メロはガチで天使なんじゃないかと思い始めた
>>765 バスの中で月は腕を組み、メロに尋ねた。
「今の男は?」
「知り合い」
月は怪訝な顔をした。あれはどう見てもカタギじゃなかった。チンピラ風情の小悪党。
だがメロはそのチンピラを恐れもせず、従え、手なづけていたように見えた。
しかも、それがサマになっていた。
バスの走行音で回りには聞こえない。月は話を始めた。
「麻薬取り引きを止めていたあるマフィア組織が、一年前、再び麻薬に手を出した」
突然話を始めた月をメロは見た。月は無表情だった。
「マフィア組織にいた者たちの話では、ボスのロッド=ロスについていたブレインが、
ある日突然、現れたときと同様に、いなくなったためだという……」
ひと呼吸置いて、月は話を続けた。
「断片的な彼らの話をつなぎ合わせると、そいつは金髪のマッシュルームカットで、
黒いレザーの服を好んで着、そして無類のチョコレート好きだそうだ。それも、板チョコを」
月の表情は変わらなかった。
「ある捜査で麻薬シンジケートを調べていた際に得た情報の一つだ」
「…へえ……偶然の一致ってあるんだな」
メロは言った。今まで月が、こんな風に捜査の話をしたことはなかった。
「ああ。そんな者が警察官の妻だなんて、あり得ない」
かつてメロは性別を男だと偽り、ロッド=ロスのブレインとなって付いていた。
そして月は今の話の中で、そのブレインの性別を言わなかった。
にもかかわらず月は『そんな者が妻だなんて』と言った。うすうす察しはついているのだろう。
月は走るバスの外を見た。
「そもそも、最初から僕たちに縁なんてなかった」
「ああ。どこをどう斜め読みすれば、俺とお前が結婚なんてするんだよ、って話だ」
優等生の月は子供のように、悪を受け入れられない潔癖なところがある。
メロはわかってしまった。さっきから月が無表情でいるその訳が。
復縁はあり得ない。
・・・・・たとえ、ほんとうは月も、望んでいたとしても・・・・・・
そういうことだ。
そしてバスは空港に着いた
※ ※ ※ ※ ※
月と挨拶を交わしたメロは搭乗口に向かった。
なんだか胸がもやもやしていたが、それが何かはわからなかった。と。
「メロ!」
月が近寄ってきた。メロは立ち止まり、振り返った。なんだか胸がどきどきしていた。
「……なんだよ」
「その格好じゃ、向こうに着いたとき風邪をひく」
そう言って、月は黒い革のコートをメロにかけた。いつの間に買って来たのだろうか。
「『こう見えても、僕は女性には優しいんだ』、か?」
いつもの月の口調をまねて、メロは言った。
「いいや。優しいのはうわべだけだ」
いつもと違う月の言葉にメロは驚いた。
「…ほんとうに優しかったら、メロを行かせたりしない」
悔しそうな表情を浮かべまいとしているのがわかった。そんな月の顔を見ながらメロは思った。
結局、俺がこの時代に戻ってきたのは、も一度こいつに会いたかったからかもしれないな。
この男、夜神月に。
「…なにかついてるか?僕の顔に」
突然、メロは両腕を回して月を抱き、月の唇にキスをした。
「!」
ガヤガヤと多くの人々が空港を行き交っていた。
メロは唇を離した。月は驚いていた。
そんな月にメロはニヤリと笑って見せた。
「あばよ、ライト」
そう言ってメロは、くるんときびすを返し、かつんかつんかつんと搭乗口に走っていった。
こうして、メロを乗せた飛行機は日本を離れ、飛び立った。
「お嫁さん日和り」 最終回 『縁(えん)』
あともう少しですが以降、カップリングに変更があります
マット×メロ キス寸止め
月×メロ キス
───────────────────────
>>767 「メロ。チョコばっか食べてないで、プルーンも食べろよ」
マットはメロの前のテーブルにプルーンを置いた。
「うるさいな。もうつわりはおさまったんだから、好きなもの食べてもいいだろ」
そう言ってメロは、板チョコをパキッと口にした。
「俺だってタバコを我慢してるんだぞ?」
メロの大きなお腹を見ながらマットが言う。
「いいことじゃないか、健康的で」
L.A.のアパートの一室でメロはソファに横たわり、マットとそんな会話をしていた。
日本を出てからすでに半年が経っていた。
相変わらずメロは板チョコを口にして、黒いレザーのノースリーブの服を着ていた。
ただし、おヘソは出ていない。
黒いレザーがドーム状になって、メロのお腹をまあるく覆っていた。メロはいつものレザー服をマタニティに作り変えていたのだ。
そう。メロはもうじき、お母さんになる。
アメリカに来たメロは探偵業を始める準備をしながら、体調がおかしいのに気がついた。
なんだかふらふらするし、チョコレートもおいしくないし、なにより。
・・・・・・来ないのだ・・・・・・
薬局で妊娠検査薬を買って、おそるおそる調べてみた。ドンピシャリ、結果は妊娠反応プラスだった。
メロは頭がくらくらした。俺が母親・・・・・・?
そして、父親は・・・ええと・・・だれだ?
メロがくらくらしたのは、妊娠による貧血のせいだけではなかった。
妊娠の時間を逆算しようにも、タイムスリップが身体にどう影響しているのかわからない。
しかも、父親候補が多すぎた。
時期を考えれば、順番にニアか、月か、それともLか。
そして、タイムスリップが肉体に係わる現実のものなら、総一郎、あるいは……恐田……とか………。
(もっとも、恐田は射精前にメロから引き離されていたわけだが)
メロは頭を抱えた。
間違いなく言えるのは、お腹の子が現実だということだけ。
さて、どうする?
そしてメロは昔馴染みの気安さでマットに連絡し、世話を頼んだ。
メロの頼みを引き受けたマットは、甲斐甲斐しく、時にぶつぶつ言いながら、メロの身の回りの世話をしてくれている。
と、いうわけで妊婦となったメロはいま、マットと暮らしていた。
「あ、また動いた」
お腹に手を当てるメロの言葉に、マットは近づいた。
「触ってもいい?」
「ああ」
マットはしゃがんで、そっとメロのお腹に触れた。微笑むメロの顔がすぐ近くにあった。
多くの女の子と付き合って、マットは気が付いた。メロよりいい女はいないことに。
マットはかなり乱暴な方法で彼女たちと手を切った。もちろん、マットの真意には誰も気づかなかった。
「なあ、メロ…もし、メロさえ良かったら、俺がなっちゃいけないかな?」
「何に?」
「父親」
マットの言葉にメロはきょとんとし、次に吹き出した。
「似合わないだろ、ぴーぴー泣きながら俺の後をついてきたお前が、父親なんて」
「メロは俺をいくつだと思ってるんだ?この年で泣いたりするわけないだろ。
それに、あのメロが母親になるくらいだから、俺だって父親になって見せるさ」
「…なんか張り切ってるな。どうしたんだよ、マット」
「メロ」
真面目な顔でマットは言った。
「俺を呼び寄せたのは………俺が、似てるから、じゃないよな?」
「似てないよ」
即座にメロは答えた。
「マットの方が髪の色は濃いし、体型だって小柄でひょろっとしてる。マットはマットだ。ちっとも似てない」
>>768 「俺が『だれ』に似てないって?」
マットはゴーグルを上げた。濃い栗色の髪と、綺麗な顔立ちがはっきりした。
「だ、だれって…」
ずい、とマットはメロに顔を近づけた。
髪型は似てる。そんなことを思うメロの両腕をマットはいつしか掴んでいた。
「それでもいいと、俺は思ってきた。メロの傍に居られるなら…でも…」
「……マット……?」
ソファに寝そべるメロに、マットの顔が近づいた。息がかかるほどすぐ近くに、マットの顔があった。
マットが更に顔を近づけようとしたそのとき。
キィ
ドアの開く音がして、メロはドアの方を見た。
「!」
そこには月が立っていた。
月は、ソファの上で押し倒されて思い切りマットと接近しているメロの姿を目にし、言った。
「失礼、ドアが開いてたから」
そう言うと月は出て行った。
「邪魔をした」
ばたんとドアが閉まった。
「あ、おい!」
メロは呆然としていた。なんであいつがここに!?
次の瞬間、メロはソファから起き上がると、急いでドアを開けて外に走り出していた。
一人取り残されたマットは、ややあって、ゆっくりと立ち上がった。
マットはゴーグルを装着し、引き出しからタバコとライターを捜し出して、しゅぼっと火をつけた。
まあ、いいさ。これでようやく、タバコが吸える。
久しぶりのタバコはうまかった。煙をくゆらせて、マットはその行方を目で追った。
ちぇっ。
マットの視界がぼやけてきた。
ゴーグルをしてるってのに、今日は煙がやたらと目にしみるな……
カンカンカンカンカン
メロは急いで階段を下りていた。
くそっ、足が攣って、急に走るともつれる。
はあはあと息を切らし、メロは一階のエレベーター横の階段を下りきった。
だが、そこには月はいなかった。メロは急いでアパートの外に走り出た。と。
「初めてだな。メロから追いかけられたのは」
月が立っていた。アパートの外の壁にもたれかかり、腕を組んでいた。
メロはあっけにとられ、それから、してやられたことに気が付いた。くそっ、はめられた。
と、月の表情が険しくなった。
「‥‥メロ。馬鹿か、きみは」
「な……馬鹿とはなんだ、馬鹿とは」
つかつかと月は近寄ってきた。
「そんなお腹で走ってくる奴があるか!!」
「て、てめ…誰のせいで…」
次の瞬間、ふわんとメロの身体が宙に浮き、メロは月に横抱きにされていた。
「…大丈夫か?」
メロをお姫さま抱っこして月は尋ねた。メロを心配していた。
「…ああ。なんともない」
メロがそう答えると、月はそっとメロをおろした。
「お前…なんでここがわかったんだ?」
「色々調べた。まあ、最終的には大量のチョコの箱買いからウラが取れた」
くそっ、マットの奴。だから、買い物には気をつけろとあれほど言って…
チョコ買って来いと言いつけたのはメロなのだが、そんな自分のことは棚にあげて、メロは思った。
「…で、用件はなんなんだよ」
「求婚だ」
メロに向かい合うと、月はメロをまっすぐに見た。
「メロ。いや、ミハエル=ケール」
月は言った。
「僕と結婚して欲しい」
>>769 きゅーこんとは求婚のことだと理解しても、メロはまだぽかんとしていた。
「・・・・・・・・・・」「・・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・」「・・・・・・・・・・」
やがて月は腕を組んだ。
「メロ。いい加減に返事をくれないか。いつまで気を持たせるつもりだ」
その物言いに、メロはカチンときた。
「そんな言い方があるか」
「仕方がないだろう。プロポーズは初めてで、勝手がわからないんだ。で、どうなんだ。僕と結婚するのか、しないのか」
「何でそんな急かすんだよ」
「半年も離れてたんだ、当たり前じゃないか。ようやく探し当てて来てみれば、メロは男と暮らしてるし…」
「いやらしい言い方をするな。マットは幼なじみだ」
先程、ソファでメロを見ていたマットの切ない瞳を思い出して、月は言った。
「…さすがに、マットに同情する」
「なんでお前がマットに同情するんだよ」
「…まあ、いい。で、メロ。どうなんだ?返事はもらえないのか?」
「……もし、断ったら?」
「そのときは、次の手を考える」
どこまでも月は前向きだった。このプラス思考こそ月だった。
「…………お腹の子の父親が、お前だとは限らない」
少し考えて、月は言った。
「いいさ。惚れた弱みだ」
「…………これから先も、父親が誰だとか調べるつもりもない」
「だろうな。それでこそメロだ」
「……じゃあ、もし、俺が昔マフィアの一員だったとしたら、どうする?」
「捕まえる。……と、言いたいところだが、実質今の僕にはそれは出来ない」
月は言った。
「きみが何者でもいい。僕と結婚してくれないか。僕はきみ以外の伴侶を娶るつもりはない」
月のその言葉はどんな愛撫よりもくすぐったくて、板チョコのように甘い心地がした。
「……は。今まで散々ケンカしてきて、変だろ、そんなの…」
「…まったく、女っていうのは…」
そう言うと月はいきなりメロを抱き寄せた。
「…あ!…」
「だったらさっき、なぜ僕を追いかけてきたんだ?」
月の腕の中、幸せな心地でメロは思った。ああ、くそっ!こいつには負けたくない。
「うぬぼれるな。誤解されるのが嫌だっただけだ」
「どんな誤解?」
「……それは……」
言いよどむメロに、くすっと月が笑った。
「だけど、メロに追いかけられるなら、逃げる立場も悪くないな」
「は。もし、そんなゲームがあって、お前がラスボスなんてことになったら、必ず俺が倒してやるよ」
「無理だな」
きっぱりと月が言った。
「確かにメロは何をするかわからないが、感情に走りすぎて自爆するタイプだ。メロに僕は捕まえられない」
「そうか?だったら自爆するまえに、ニアに証拠を託していくってのもいいかもしれないなー」
ニアの名前が出ると、月は露骨に嫌な顔をした。
「それだけはやめてくれ」
勝った。メロはニヤリと笑った。
「いいや。お前がラスボスなら、なんとしてもお前を捕まえる。…それが妻の務めだから」
そう言ってしまうとメロの顔がかあっと赤くなった。一瞬月は驚き、そしてメロの肩を持つとメロの顔を見た。
恥ずかしさからメロはうつむいていた。
「…えっと…警察官のお前と結婚するんなら、整形とか、したほうがいいかな……髪も、黒かこげ茶に染めてさ…」
と、月はメロの頬と顎を持って顔を上げさせた。メロの金色の髪を、勝ち気な瞳を、見つめながら月は言った。
「馬鹿を言うな」
それはいつもの醒めたものではなく、優しく叱るような口調だった。
月はそっとメロに顔を近づけた。メロもまた、お腹に気をつけながら月の身体に両腕を回した。
「…メロ……きみを愛してる…」
「…ライト…」
唇が重なり、二人は抱き合った。離れていた月日を埋めるように。
すれ違っていた心を結ぶように。
「お嫁さん日和り」ここまで読んで下さった方、レス下さった方、ありがとうございました
続き(エピローグ)は今夜には投下できると思います・・・・
エアリスのテーマ聞きながら読んでたらガチで泣いた
神長時間投稿お疲れ様です
今夜はアニメを見ずに神の光臨をお待ちしております
神、夢と感動をありがとう…。
月メロハッピーエンドでとても嬉しい。
マットは少し気の毒だけど、
それもマットらしくて良いかも。。。
今夜の投下も楽しみだ〜。
そして、次回作も是非!!
とうとう終わっちゃうんですね…
こんなにも寂しいものだとは。
毎回毎回本当に楽しみでした。
ぜひ番外編をお願いします!!
次回作も期待してます。
ようやくお嫁さん日和り・エピローグです…読んで下さった方、
ほんとうにありがとうございました。
もし、途中で投下希望の神がおられましたら、どうか気になさらずお願いします
この話はパラレルでデスノートは出てきません
カップリングは月×メロ 21禁
※なお特別出演に、傷メロと黒月と白月のお子さまバージョン
──────────────────────
>>770 ぱんぱんぱんぱんぱんぱん
「っ!す、すごぃ、!気持ちいいっ!あ、あんっ!っ!あ、ぁん!」
机をつかむメロの手に力が入る。
「あ、メロ…こっちもいいよ…」
月の腰の動きに合わせて、机ががたがた動き出した。
メロの熱く濡れた膣の中で、月の陰茎が大きく怒張して、ずぼずぼと襞を擦っていた。
立ったまま、後ろからメロを突き上げる月の動きが早くなる。
「ぅっうっ!あ!はっ!あ、は!あ、あぁん」
あんまり大きな声を上げまいとメロは、小さく短く喘いでいた。
月はメロの首筋に、肩に、ちゅっちゅっとキスをしながらメロの大きな乳房を掴んだ。
「あんっ…あっ!はっ、ああぁ、ぁああ」
メロが快楽の声を漏らす。その乳首の先端から母乳が滲み、じわじわと月の指を濡らした。
月は濡れた指を舐めながら、メロを突いていた。
「うぅう、あぁあん!も、もぉ…い、イク!イッちゃう!!ああぁあん!!」
「…ああ…一緒に、イこう…。奥さん…」
月はメロの腰を持つと、動きを早めた。
「あん!はああっ!あっああぁああん!!」
もう我慢できずに、メロは大きなよがり声をあげ首を後ろに仰け反らせた。
と、月がメロの顎を掴んで後ろに向かせ、メロの唇に舌を挿し入れ、絡ませ、声も唇も、強く吸っていた。
「…メ…ロ…!」
「っ、ふ…ん、んんん…は…ライト…んんんーーーーっ!!」
膣の襞がうねうねとうねりながらきゅぅっと陰茎を銜え、精液が放たれて、月とメロはイッた。
繋がった所から、精液と愛液が伝わって、互いの脚を濡らしていた。
唇が離れても唾液が長く糸を引き、二人を繋いでいた。
「あ、はぁん…は、はぁはぁ……あ……」
月がもう一度メロの唇にキスすると、メロはとろんとした目で机に突っ伏した。
そんなメロに覆いかぶさり、金色の髪にキスしながら月は囁いた。
「メロ。奥の部屋に行かないか?」
「…何で…?」
「ソファがある。今度は前からメロのいやらしい顔が見たい…」
「お、お前…いい加減にしろ!ベッドがないから立ってしようって言ったのは、どこの誰だ!」
と、月がメロの唇に人差し指を立てて、そっと当てた。
「メロ。声が大きい」
月とメロは部屋の隅のも小さなベビーベッドを見た。静かだ。どうやら大丈夫のようだ。
ふぅ。月は言った。
「仕方がないな。メロが嫌なら、止める」
「………。……嫌じゃ、ない、けど……」
その言葉を聞くと月は、メロの頬に耳に、髪に、キスしてきた。
「あん…」
「そうだな。…やっと解禁だもんな。…ずっと、したかった…」
「んんん…」
メロは月に向かい合って、両腕を回すと唇にキスをした。ОKのサイン。
「…ちょっとだけ、だぞ…」
ふわんとメロは抱きかかえられていた。お姫さま抱っこでメロを奥の部屋に連れてこうと
月が歩き出したそのとき、ぱたぱたと近づく小さな足音がした。
「パパ、ママ!ハルがきた!」
その声に、慌ててメロは月から下りた。ドアが開くと、ハル=リドナーと一緒に、
1歳半になるメロそっくりの金髪の男の子が入ってきた。男の子の左頬には生まれつき、うっすら火傷のような跡があった。
>>775 急いでささっと服を着た二人にハル=リドナーは資料と手紙を差し出した。
「こんにちは。メロ、これが頼まれていた資料。それからエアメールが来てたわ」
「助かったよ、ハル。ありがとう」
「リドナー、良かったらお茶を飲んでいかないか?」
月の言葉にハルは嬉しそうに笑った。
「ありがとう、いただくわ。あなたのいれたお茶は、とても美味しいもの」
簡易キッチンに向かいながら、月は金髪の男の子に話しかけた。
「ロイト、お昼寝はもう終わったのか?」
「ああ」
ロイトと呼ばれた男の子は、メロの口調をまねて月にそんな返事をする。
メロは、月と自分宛てに来たエアメールを見た。差出人は『夜神総一郎』
手紙を読むメロに、お茶を入れてきた月がカップを配りながら話しかけた。
「父さんからだろう?何だって?」
「…いっぺんくらいは、日本に帰ってきて欲しいって」
「そうか。この間こっちに来たとき、父さんも母さんもロイトのこと可愛がってたからな」
「ブライトとハイライトがもう少し大きくなったら、みんなで日本にいこうか。あとビッグニュースだ。
粧裕が結婚するかもしれない…」
「なんだと!?相手は誰だ!?」
驚いた月が手紙を覗き込もうとしたそのとき、可愛いふたつの泣き声が部屋に響いた。
ほあぁああぁ ほぁああぁぁ
ほあぁぁああ ほぁああぁあ
メロと月は手紙は置いて、隅にあるベビーベッドに向かい、それぞれ赤ん坊を抱き上げた。
「よしよし、どうしたんだ?ブライト?ん?」
「この泣き方はお腹がすいたんだな。今ミルクを作ってくる」
「いいよ。お乳が張ってるから、二人分は大丈夫」
メロはレザー服のファスナーを下ろして前をはだけ、抱いている赤子にお乳を銜えさせた。
「ハイライトもすぐに飲ませるから、待っててくれよ」
月の抱く赤ん坊に、メロは声をかける。
赤ん坊を抱いておっぱいを飲ませるメロは聖母に見える。月はそんなことを思った。
お乳を飲み終えた赤ん坊を受け取ると月は、ぽんぽんと軽く背中をさすってやり、げっぷを促した。
その間にメロはもう一人にお乳を含ませ、飲ませた。
そして二人の赤ちゃんはお腹いっぱいになると、再び眠った。
月がメロにプロポーズし、結婚してからのこと。
しばらくのち、メロに良く似た男の子が生まれた。
顔の左側にある、うっすらとした火傷のような跡はタイムスリップの影響かとメロは心配したが
身体は丈夫そのもので、メロも月もその子を可愛がった。
名前は二人で決めた。二人にとって、とても大切な人物の名にあやかって「ロイト=夜神」とした。
漢字で書く日本名は
夜神 郎一総(ロイト)《※どう頑張っても「総」は「と」とは読めないのだが》
そして早くも一年後、今度は月そっくりの双子の男の子が生まれた。
上の子はどちらかというと黒目がちな瞳で、こちらの名前は
夜神 黒月(ブライト)《※この読み方もかなり苦しい》
そしてもう一人は目がきらきらしていた。名前は
夜神 白月(ハイライト)《※この読み方はLからの提案》
月は元マフィアのメロと結婚するために、警察を辞めて転職していた。
夜神月の現在の職業は、主夫。
そして時に、私立探偵『M』の片腕。
家事と育児と探偵業。それらを二人でこなしながら、月とメロは夫婦生活を送っていた。
妊娠により性生活が困難なときもスキンシップは欠かさず、そして出来るようになると、
待ってましたとばかりに月はメロを可愛がり、そしてメロも負けじと月に応えていた。
二人の間にはじきに、四人目、五人目と生まれそうな勢いだった。
>>776 その建物の事務所で、メロは、ハルの持ってきた資料を見ていた。
探偵『M』の名は、じわじわと知られつつあるが、しかし探偵『M』の正体を知っているものはごくわずかだった。
月と、マットと、CIAから引き抜いたハル。メロを手伝うものたちの手を借りながら、
メロは『M』として世界で一番になることを目指していた。
メロは、月とハルを前に今回の事件の説明をした。
「これはすぐ確認に行ったほうがいいな」
「マットは?」
「今は、あっちの件で調査中なんだ」
ハルの言葉にメロは答える。と、月が立ち上がる。
「じゃあ、僕が現地に飛ぶ。ヘリが着陸できる場所はあったはずだ」
そして月はメロを見て真面目に言った。
「メロ。さっきの続きは帰ってからゆっくりやろう」
「続きって?」
ハルが尋ねる。
「なんでもない」
メロは見えないように月の向うずねを蹴った。しかし月は涼しい顔だった。
「ふん。覚えてろ」
メロは小さな声で言った。
「チョコレートサンドイッチ作って待ってるからな」
月に何かしら腹が立つとメロは、相変わらず月の嫌いなもの・苦手なものをお弁当に作っていた。
そして、メロはベビーカーにブライトとハイライトを乗せ、ロイトに声をかけた。
「ロイト、おいで」
ベビーカーを押しながら、メロはロイトと月と一緒にエレベーターに乗り込み屋上に向かった。
屋上にはヘリコプターがあった。購入したのは月で、操縦もすぐ覚えたし免許もパスした。
ヘリコプターを使う理由について、月はこう言った。
──翼を持って自由に空を飛ぶなんて、神らしいじゃないか──
月の問題のある性格はそのままだった。
操縦席に向かいながら、月はメロと子供たちを振り返った。
「じゃあ、行ってくる」
「行ってらっしゃい、パパ」「行ってらっしゃい」
家族の見送りは、夜神の家の習慣をそのまま持ち越したものだった。
ばばばばばばばばばばば
雲ひとつない、いいお天気で、
プロペラの風にあおられてメロの金色の髪がなびいていた。
ヘリが上昇を始めた。
メロとロイトが月に手を振った。月も微笑んで手を振り返した。ベビーカーの二人にも。
月の口元がこう言っていた『行って来るよ、奥さん』
金色の髪を風になびかせて、メロもまた微笑んで、大きな声で手を振った。
「あなた、いってらっしゃーい!」
メロと、月と、そして子供たちで創っていく新世界の空は、高く、とっても澄んでいて
そしてどこまでも青かった。
「お嫁さん日和り」 完
神、ありがとう。
もうこれしか浮かばない。
以上です
長々といつまでも申し訳なかった・・・・・スマソ
読んで下さった方、レス下さった方ほんとにありがとうございました!
では次の神カモーン
アニメでメロたんがお亡くなりになって悲しかったけど
ここの幸せなメロたんを見たら元気がでた!
神お疲れ様!!!
そしてありがとう!!!
神乙!!ラトメロの頃から(同じ神だったはず…)
かなり萌えさせて頂いたw
壮大で楽しかったです。
私もラット×メロの頃から読んでた!!
本当にお嫁さんメロ連載中は幸せでした…
神ありがとう
神、本当にありがとう感動した。
メロたんがいつまでも幸せでありますように
新しい神様光臨待ち
メロたん(;´Д`)ハァハァ
488 KB…そろそろ新スレの季節か(;´Д`)ハァハァ
デスノキャラの女の子スレの中でここが一番長いんだよね
たしか2部開始前の小畑のラフ画が出た時点でたってなかったけ?
初期の女メロスレはカオスだったよなーw
メロたんはつるぺた希望
>>786 >デスノキャラの女の子スレの中でここが一番長いんだよね
ほんとか?正統ヒロイン(?)ミサよりも!?
だったらすげー にょメロたん!
改めて惚れ直す!!!!!!
gasgsgas
hsghdg
urtute
dhhd
hjhdj
trtrr
>>789 ごめん、ミサのスレは知らないけどw
他キャラの女の子スレは月が初代、ニアが6スレ目、Lは…知らないけど
15スレも行ってるここは長いなってww
多分
>>787が原因だろうけどwメロかわいいよメロ
乙!!
ここ埋めるにはまだ早いかな?
490 KB だから埋めてもいいかも
>>お嫁さん日和神
ありがとうございました
連載中ハッピーでした
796 :
789:2007/06/21(木) 23:26:52 ID:???
>>791 ああ「にょたいか」スレのことか・・・
女キャラ・ミサミサよりずっと人気ものなんて
にょメロたんすげーて勘違いしてたわ…
しかし
にょメロたんが一番であることに変わりはない!!
うめ
// // / リ ', ヾ、 ヽ
,',' ,'/ / , / 、 i |!lハ
i i| ! | / リ | |.ヽ |!i ',
|i i l! i| ' // /i! ハ i l!} i.
/.| l ! i l| //ノ /ソ 入_l !i |
./l j i| li i|/oヽ/ /oソi | i! !
{i | i l!ト i |! | ゙"''" i ゙゙~ i!l| .!| }. うめ。
い_!从!| | ! l . :! / ! iリ
_,..イ:::::::``ハ! ! i {i i、 ヽ=_='" ,ィ'リ il ,ソ
,r''´ 'i:::::::::::::::`ヾ从乂:ヽ、 _ ,/ィ'-'‐ン'゙`ヽ、
/ i::::::::::::::::::::::::::`:T:´::::::::::::|ノ ゙ヽ、.
梅
埋
いえい
最終回で月がハアハアいってたよ。メロたんw
気持ち悪かったなww
愛してる
女メロ×月を読んだ者としては月のハアハアは妙にリアル
そうなんだよねぇ…
ミサなら月が死んじゃったら自殺だけど
メロなら悲しみに暮れながらも健気に生きていくだろうな
とか考えた
相手を失ったとしてもメロは生きる。
普段は相手が亡くなったショックを表情にも態度にも表さないでいて
誰にも見られないところで泣くんだよ。
メロは強い子だからな
25話の月と最終回の声を合成したのを作っている人がいたな。
BLに思考は行かなかったが女メロに攻められている月の図は浮かんだ。
ずっとメロンたん!
816 :
名無しさん@ピンキー:2007/06/30(土) 21:03:25 ID:QsSE8qF9
∬ /´ `ヽ ∬
。 | ,lノlノl从)i|・。。。∬
o0o゚゚ 川j ゚∀゚メリ ゚゚oo テラカワユスw
。oO ( (( ー---- )) ) O0o
(~~)ヽ (´^ヽO,
(⌒ヽ (⌒)(゙゙゙)~
/~゙゙ヾ⌒`ゝ-(~´`(⌒(⌒~ヽ~ ~~
ゝー ′ '" ``" ¨^^
、i,, ``′ ""
たまご肌ハアハア
梅
埋め
ume
生め
おぎゃぁ
うめ
まだ埋まらないのかw
生め
梅