【デスノート】女の子メロたん専用スレpage.14

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1名無しさん@ピンキー
・ここは、デスノートのメロは女の子だと思い込んでいる人達の為のエロSS・イラスト投下or雑談スレです。
・思い込みの方向性は人によって様々なので細かいことで争うのはやめましょう。
・荒らしや釣りに反応する人も荒らしと同じです。消えて下さい
・ネタバレはいつ到来してもおかしくありません。各自逃げて下さい。
・PINK鯖は21禁の隔離板です。スレの作品はスレ内に留めましょう。
 その他のスレ・一般サイトなどでのこのスレの話題はやめましょう。
 スレの紹介などもってのほかです。

前スレ、関連スレ、まとめサイトは>>2以降
2名無しさん@ピンキー:2006/09/16(土) 17:31:23 ID:em2amAAR
※前スレ
【デスノート】女の子メロたん専用スレpage.13
http://sakura01.bbspink.com/test/read.cgi/hneta/1125345114/

※女の子メロ以外のデスノSSスレ
【粧裕タン】DEATH NOTEのハァハァ小説【詩織タン】page.5
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1149310587/

※メロ関連(エロ禁止)
デスノートのメロが女の子だと思い込み続けるスレ2(dat落ち)
http://comic6.2ch.net/test/read.cgi/csaloon/1119694698/

■■■デスノのメロたんにメロメロになるスレ11■■■
http://comic6.2ch.net/test/read.cgi/cchara/1156088933/

【誰か】かわいそうな メロ【構って】9番目
http://comic6.2ch.net/test/read.cgi/csaloon/1149612029/

メロ は激怒した。チョコ2枚目
http://comic6.2ch.net/test/read.cgi/csaloon/1144751971/

【DEATH】みんな集合ワイミーズ【NOTE】
http://comic6.2ch.net/test/read.cgi/cchara/1146195815/

※女の子メロSSまとめサイト
http://mellomello.blog10.fc2.com/
http://mellomello.blog10.fc2.com/?mode=m(※携帯用)
3名無しさん@ピンキー:2006/09/16(土) 22:03:43 ID:???
        ┌────────┐
        |3ハエル参上!    |
        └─y‐──────┘    
       _         
      /´  `ヽ       
      | lノlノl从)       
      l !j ゚∀゚ノ! 
     ヾ;゛;:;;i「`!ゞ   
      l;;;lつ~};!.   
      ,/;;l|;;];」ゞ      
4名無しさん@ピンキー:2006/09/16(土) 23:33:55 ID:???
               // // /     リ  ', ヾ、 ヽ 
                  ,',' ,'/ /   ,  /  、 i   |!lハ 
              i  i| !  | / リ | |.ヽ |!i ', 
              |i i l!   i| ' // /i! ハ i l!} i. 
               /.| l !   i l| //ノ /ソ 入_l !i | 
             ./l j i|   li i|/oヽ/  /oソi | i! ! 
            {i | i l!ト i  |! | ゙"''"   i ゙゙~ i!l| .!| }.       乙。
            い_!从!| |  ! l     . :!   / ! iリ 
          _,..イ:::::::``ハ! ! i {i i、  ヽ=_='" ,ィ'リ il ,ソ 
         ,r''´  'i:::::::::::::::`ヾ从乂:ヽ、 _ ,/ィ'-'‐ン'゙`ヽ、 
      /     i::::::::::::::::::::::::::`:T:´::::::::::::|ノ      ゙ヽ、. 
5名無しさん@ピンキー:2006/09/16(土) 23:52:08 ID:???
良かった人来たー何か間違ってたかと思ったよ(;´Д`)
これからも女メロに萌えていこう!
投下神もお待ちしてます!
6名無しさん@ピンキー:2006/09/17(日) 09:26:15 ID:???
おーい
7名無しさん@ピンキー:2006/09/17(日) 17:06:29 ID:???
オツ
いつもロムってます
神おまちしてます
8名無しさん@ピンキー:2006/09/17(日) 17:24:50 ID:???
>>1
乙!このスレでも女メロたん萌え(*´Д`)
9名無しさん@ピンキー:2006/09/17(日) 19:14:20 ID:???
スレ立て乙です
10名無しさん@ピンキー:2006/09/17(日) 19:24:14 ID:???
メロ、女の子だとどんな名前なんだろ
ミレッタ・ケールとか?
11名無しさん@ピンキー:2006/09/17(日) 19:55:06 ID:???
ミシェール・ケール、とか?
12名無しさん@ピンキー:2006/09/17(日) 20:58:35 ID:???
ミーシャ!ミーシャ!
13名無しさん@ピンキー:2006/09/17(日) 22:01:12 ID:Wp5fHfX8
こんばんはー夏一です。皆さん元気にニョメロってますか?
>>1スレ立て乙です!

メロの女の子名!
ミシェ―ラ、ミッシェル、ミシェールとかですかね。かわいい。

さて、早速ネタ投下してもよろしいでしょうか?
前スレで予告していたパラレル学園モノのマトメロ〜
14名無しさん@ピンキー:2006/09/17(日) 22:02:06 ID:???
ぎゃアアーsage忘れたすいません…orz
15名無しさん@ピンキー:2006/09/17(日) 23:16:17 ID:???
夏一氏!大歓迎です!!!!!!!!1111
16名無しさん@ピンキー:2006/09/17(日) 23:36:44 ID:???
はじめましてです。
携帯房ですいません。

過去の拝見させていただきました。
いずれも素晴らしい作品ばかりで…萌えさせてもらいました。

次作も頑張って下さい!
17名無しさん@ピンキー:2006/09/17(日) 23:42:32 ID:???
あ、ありがとうございます!では、投下させていただきます…!
あんまり激しい奴ではないですが、冷やかし程度にw
(※『』内がタイトルです、保管庫神!)

+++++++++++++++++++++++++++++++++

『青草、一。』(夏一)


俺とマットは幼馴染みだ。

物心ついたときから毎日一緒に遊んで、一緒に学校に行って、
放課後も寄り道だのなんだのと、
とにかく俺の日常生活…いや、人生の中で一緒にいる時間が一番長い奴。
家族よりも、誰よりも。

俺たちは今、高校二年生で、同じ高校に通っている。
ここらでは、一番頭のいい奴らが通う高校だった。

授業中は常に居眠りというのが当たり前のあいつは、
朝には「宿題写させて〜」、
試験前には「ノートコピーさせて〜」と俺のところにくる。

他の奴が同じように寄ってきても俺は渋ったり断ったりするが、
なんとなくあいつにだけは、当然のごとく要望に応えてやっている。
そしてあいつはいつも、お礼と言って板チョコを一枚置いて去って行くのだ。

明るくて人懐っこくてムードメーカーで、人気者だ。友達も男女共にたくさんいる。
俺の方も人並みに女友達はいたが、一番仲が良かったのはあいつだった。


高校生。
あいつは男で、俺は女。
だからと言って幼馴染みが恋人になるなんて、そんな漫画みたいな話、
現実にはそうそうあるものじゃないと思っていた。

そうそうあるものじゃない。

けれど、稀にはある。

―――なんと、俺達はその「稀にある」ほうの部類に属してしまった。
今から、ほんの二週間ほど前のことだ。
18名無しさん@ピンキー:2006/09/17(日) 23:44:38 ID:???
俺達の住む町は駅を境に繁華街と住宅街に分かれている。
俺とあいつの家は目と鼻の先で、下校時は大概一緒に帰る。
家は駅から歩いて20分くらいの、だいぶ田舎じみた所にあった。
夕日に照らされた、広い畑の間の砂利道を、長い影を揺らしながら二人で並んで歩く。
周りにはほとんど人気がないが、危険というほどのことはない。

今は初夏。気の早い蝉がもう鳴き始めている。
青草と、畑の肥料とが混ざったにおいの中を、
俺達はその日もいつも通り、並んで歩いて帰っていた。

今日学校であった出来事、昨日自宅であった出来事、
それから、少しだけ先の将来のこと。他愛もない世間話をしていた。
その日も、やはり、そうだった。なんてことのない会話をしていた。
―――はずだった。



「なぁ、メロ、俺達、付き合わない?」


………………

………………パキッ

………………

………………?!

「はっ?!!」

思い切り眉間に皺を寄せ、マットを振り返ると、あいつはカラカラと笑った。

「あはは、何、今の間!」
「今、お前、何て言った?!」
「だから、ね、恋人としての、お付き合いをしましょうって言ったの」
「…なんでだよ」
「だって俺、メロのことが好きなんだ」

    好き    って。

…ああ、冗談か。なんだ。
俺は、ハン、と呆れて笑った。

「はいはい。今度は何がしてほしいんだ?
 ノートを写したいのか?小遣いでも借りたいのか?」
「メロとキスがしたい」
「………」

…いつまでこんな馬鹿なやりとりを続けさせる気だ?

「ね、付き合おうよ。ってか、キスしていい?今」
「はいはい、明日も宿題写させてやるよ」
「メロさぁ、キスしたことないだろ?」
「っ…!」
19名無しさん@ピンキー:2006/09/17(日) 23:46:00 ID:???
―――図星だった。
俺は理想が高いのかなんなのか、今まで他人に恋らしい恋をしたこともないし、
言い寄られてもまったくその気になれず突っぱねてきた。
おかげで、彼氏イナイ歴17年だ。(…って、死語か。)

そんな俺とは対照的に、マットはやたら恋愛経験が豊富だった。
中学に入ってからと言うもの、女をとっかえひっかえしていた。
校内に女は作らないという謎のポリシーがあるようだが、
一番近くにいる俺から見ると、それでも月単位で彼女が変わっているように見えた。
その日限りの関係というのもあっただろうと思う。

しかも、ある日、勉強を教えにこいつの部屋に行ったときに、
箱入りのコンドームがベッドの下に隠されていたのを見つけてしまった。
しかもいくつか減っていた。敢えて深くは追求せず、見て見ぬふりでやり過ごしたが。

学校では、喋ると子供ができるとか、そんな馬鹿なことも言われたりしていた。
けどこいつはそんなこと言われても笑い飛ばしていたし、
持ち前の明るさが手伝って、その所為で本格的に評判が悪くなるようなことはなかった。

ともかく、マットは校内きってのプレイボーイ。
キスなんて、星の数ほどしているだろう。
20名無しさん@ピンキー:2006/09/17(日) 23:46:56 ID:???
「し、したことないから、何だと言うんだ!」
「なんか、キスをすごい特別なことだと思ってんじゃないの」
「…別に」
「あっ…じゃあ、手。手ぐらい、繋いでもいいだろ」

マットはそう言って手を差し伸べてきたが、俺は無視をした。
が、歩行に合わせて振り子のように振れている俺の手を、マットは巧く絡めとって、
「恋人繋ぎ」ってやつをしてきた。指と指の間に、マットの指とその体温が触れた。
特別、いやな感じはしないのだが、なんだか癪だったので握り返すことはしなかった。
今思えば、このとき、この手は振り払っておくべきだっただろうか。
板チョコを一口齧る。

「手を繋ぐのはいいんだ?」
「別に、なんでもないだろう、このぐらい」
「ただの、肌と肌だもんね」
「……」
「唇と唇だってさ、ただの肌と肌なんだよ、メロ」
「だから何……」

マットと繋いだ手がいきなり引っ張られた。

―――痛い!

と思った次の瞬間、目の前に、見慣れた顔と、見慣れたゴーグルが、
今までにないほど近くにあった。
そして唇には、生まれてこのかた一度も感じたことのない、
柔らかいものが触れていた。柔らかくて、温かくて、少し濡れているような…?

まさか。
21名無しさん@ピンキー:2006/09/17(日) 23:48:16 ID:???
その、まさかだ。

―――――キス、されている。


俺は状況を把握し、全身がぶるりと震え、熱くなった。
鼓動がどんどん加速する。目が泳いで、定まらない。板チョコが手から落ちた。

鼻息を止めるべきなのかどうか一瞬悩んだ。変に冷静な自分に自己嫌悪だ。
目は閉じられなかった。閉じたら許しているみたいだし、
何より驚きで目なんか閉じていられなかった。

何時の間にか、頭を押さえ付けられている。
と言っても強い力ではなくて、添えている程度だったが。
その親指でそっと耳元を撫でられると、背筋がぞくぞくとした。

マットは、僅かに唇を開閉して、俺の唇をゆっくりと愛撫した。
そうしながら少しずつ深く唇を重ねていくうちに、
いつしか互いの唇の端から端まで、その表面は密着した。

ゴーグルの向こうで閉じていた目が開くと目が合って、俺の顔は一気に熱くなった。
マットは唇を離して、俺のものよりも少し厚く弾力のあるその唇をペロリと舐め、
得意気に笑った。

「へへ、スキあり、ってね。メロの唇、やわらかいな」
「…………」
「しかも、思った通り、チョコレート味だし。ま、食べてる最中だったもんな」
「……………」
「そっちはどうよ、ファーストキスのお味は?」

俺は、ニヤニヤとにくたらしい笑みを浮かべているマットの左頬めがけて、
渾身の一撃を食らわせた。マットはその衝撃で地べたに転がった。

「いったた…ゴーグルしてるときに殴るなよ、あぶないな〜」
「今度こんな真似したら、一発じゃすまないからな!」
「あ、口の端切れてる。舐めて舐めて」
「ばかっ!!」

更にいくつか口汚い罵声を浴びせた覚えがあるが、
混乱していたので何を言ったのかはあまり覚えていない。
あいつが情けない声で「ひ、ひどい…」と言っていた気がするから、
俺は相当酷いことを言ったのだろう。

馬鹿マットを置き去りにして、さっさと自宅へ向かった。

―――そのとき俺は、自分が何に対して憤っているのかよく分からなかった。

キスをされたこと?
俺も女として人並みには大事に思っていたファーストキスを、
遊び半分に奪われた気がして…そのせいで俺は今、怒っているのだろうか。

いや、何か、違う気がする。

その晩は眠れなかった。
宿題を済ませるにも、まったく集中できずに、いつもの何倍も時間がかかった。
好物の板チョコも齧らずに、ひたすら唇を指で触っていた。
夢ではない。
キスを、したんだ、…あいつと―――。
22名無しさん@ピンキー:2006/09/17(日) 23:49:26 ID:???
翌朝、俺はどんな顔であいつに会ったらいいのかと、悶々としていた。
クラスメイトの手前、急に態度を変えたりしても、かえって妙な噂が立つかもしれない。
いつも通りにしよう。それが一番だ。
そして、できるだけ二人きりにならなければいい。

教室に着くと、あいつはまだ来ていなかった。
談笑するクラスメイト達をすり抜けて、俺は自分の席に着いた。

すると間もなくして、「おっはよ〜」という陽気な挨拶と共にあいつがやってきた。
いつも通りだ。あいつも、いつも通りに振舞うことにしたようだ。よし、問題ない。
口元の傷を友人達に気にされながらも、うまくかわしているみたいだ。

「メロ、おはよ」
「…ああ、おはよう」

マットの席は俺の右斜め後ろだ。避けるとか、挨拶をしないとかいうわけにもいかない。
これでいい。これが自然なんだ。
俺も昨日のことは、犬に噛まれたとでも思って忘れよう―――。

いつも通りの調子で、時間が過ぎていく。
長い一日も、夕日が沈むと共に、終わろうとしている。放課後だ。

けど、生徒会に所属している俺は、今日はその定例会議が有ってまだ帰れない。
こういう時は、マットはいつも先に帰る。
今日は一緒に帰りたくなかったので、好都合だと思った。
23名無しさん@ピンキー:2006/09/17(日) 23:50:21 ID:???
小一時間程度の会議が終わって帰ろうというとき、
俺は鞄から板チョコを取り出そうとした。
いつも板チョコをを齧りながら帰るのが俺の習慣で、
鞄には最低でも一枚は必ず残して放課後を迎えている。

しかし、―――見つからない。
買い忘れることはない。教室に忘れてきたのだろうか。
鞄をしつこく漁っていたら、携帯電話も無いことに気付いた。

少し不自然な何かを感じたが、とにかく教室に戻ってみた。


―――驚いた。

マットがいる。

あいつは自分の机にうつぶせになって、寝息をたてていた。

「マット?!おまえ、帰ってなかったのか?」
「…ん〜?メロ……」

マットは上体を起こして、腕を天井に向けて背筋をぐぅんと伸ばしながら、
ふぁぁあと大きな欠伸をした。ゴーグルをわざわざ外しているところを見ると、
転寝ではなく、本格的に寝るつもりで寝ていたらしい。

「メロ、会議終わったんだな」
「どうして待っていた?いつもならさっさと帰っているだろう」
「昨日のこと…」

昨日のこと、と言われて、俺はピクンと、無い眉をしかめた。
周りには誰もいないから、まぁいいのだが。
昨日のことを謝りたい、とでも言うのだろうか。

「やっぱ、怒ってる?」
「……別に、犬に噛まれたとでも思って忘れる」

俺は板チョコと携帯電話を探すために自分の机の中に手を突っ込んだ。
けど、どこを探しても見つからない。
すると、寝ぼけていたマットが突然、何か思い出したようにパンと手を叩いて、
自分の鞄を漁り始めた。

「これこれ、これでしょ、探してんの」
「?!なんでお前が持って…どこかに落ちていたのか?」
「ごめん。わざと盗ったんだ。メロにここに来てほしくてさ」

言いながらマットは俺の板チョコと携帯電話を差し出して、
ピョコンと頭を下げた。一応、本当に悪いとは思っているようだ。
…にしても、いつの間に盗ったんだ?
無邪気を振る舞っていながら抜かりないこいつが、時々怖くなる。
24名無しさん@ピンキー:2006/09/17(日) 23:51:30 ID:???
「…俺と話をするために、か?」
「うん、みんなの前じゃ昨日のこと話せないだろ」
「こんな時間まで待たなくても、電話かメールでいいだろ、別に」

マットの手から自分の物を乱暴に奪い返して、鞄に入れた。

「直接がよかったんだ」
「なんでだ」
「とにかく、聞いてくれよ」
「…なにを」
「うーん…改めて、愛の告白を、かな?」

えへっと笑うマットを尻目に、俺はさっさと教室から出て行こうとしたが、
背後から、バァンと手のひらで机を叩く轟音がして、肩と足がびくっとすくんだ。

「ねぇ、聞いてったら」

マットはいつも通りの口調だった。
椅子が床と擦れる乾いた音がして、あいつがゆっくり近づいてくるのがわかる。
俺は…動けなかった。

「ごめんね、大きな音たてて」
「……」
「なぁ、俺、本気なんだぜ。メロのこと、ずっと好きだったんだ…」
「……」

俺は背中を向けたまま、何も言わなかった。
すぐ、背後に…息がかかるくらい近くに、マットの気配がある。
好きだなんて、今までも何人かの男に言われたことがあったけれど、
こいつに言われるそれは、これまで一度も感じたことのない、
全く違う感覚を俺に与えた。

昨日は手を繋いでいたけれど、今はどこも掴まれていない。
走って教室から出て行くこともできたはずだった。
けれど、俺は金縛りに遭ったみたいに体が硬直して、動けなかった。
25名無しさん@ピンキー:2006/09/17(日) 23:52:49 ID:???
俺は鞄の持ち手をぐっと握り締めた。
また、鼓動が高鳴っているのがわかる。俺はやっと、口を開いた。

「ずっと、っておまえ…今まで、ずっと、他に女がいただろう…」
「そうだな。その子たちには悪いことしたと思ってるよ。
 本命はずーっと、ずーっと、お前だけだった」
「……まさかと思うが…本当、か?」
「ん。ほんと」

マットは後ろから俺をぎゅうっと抱き締めて、肩に顎を乗せた。

「ほんとだよ、俺はメロが大好き」
「……誰にでも言ってるんだろ?」
「まぁね」
「―――はん、話にならないな」
「皆にはまったく同じ台詞の嘘を言っただけ。
 でも、お前にだけは本当のこととして言ってる」
「…!…嘘だけじゃないだろ…体まで、弄んでたくせに」

マットは、少し驚いたようだ。だが、それほど慌ててはいない。

「そこまで知ってんだ?さすがメロ、俺のことよく見てるね」
「…話を逸らすな!」
「向こうも遊びだって分かってる相手としか、そういうことはしないよ。
 本気になっちゃいそうな子とは、その前に別れるから」
「………」

そういうものなのか?それでいいのか?

「ただ、俺の方が本気になっちゃってる場合は、どうなるかわからないけどね」
「…!」

マットはそう言って、抱き締める腕に更に力を入れた。
俺の鼓動は、さっきからずっと加速している。顔も、火がついたように熱い。
なんだろう、この感じ……まさか―――俺…こいつのことを…?
26名無しさん@ピンキー:2006/09/17(日) 23:53:50 ID:???
………!

そう気付いた瞬間、俺は涙が出るくらい、赤面した。
顔だけじゃなくて、体中が熱い。

「メロ、すごいドキドキしてるな」
「…!!」
「なぁ、もう一回、俺とキスしたいと思わない?」
「…思うか!!この、馬鹿!!」
「…ふーん?」

マットは、不意に俺の鞄を力ずくで奪い取って、近くの机の上にどさっと置いた。
俺は肩を掴まれ、ぐるりと回転させられた。
マットは正面から俺の体を、さっきよりも強く…強く、抱き締めてきた。

俺の頬がマットの胸元に押しつけられる。
いつの間に、こんなに身長差が開いたのだろう…。

背中の真ん中辺りをぎゅっと抱き寄せられると、
俺の―――平均以下な発達具合のみっともない胸が、マットの腹に押し当てられた。
俺はそれにやたらと慌てて、腕でマットの体を少し押し離した。

体と体の間に僅かな空間ができた。一瞬、見詰め合う。

そして次の瞬間…ふわり、と俺の体がほんの少しだけ浮くような感じを覚えた。
背中に回されていたマットの手が、俺の体を上方へ押し上げたらしい。
踵が床から離れて、俺とマットの身長差が少し縮まる。

そして、文句の一つでも言ってやろうと開きかけた口を、
またあいつのそれで…ぐ、っと塞がれてしまった。
しかも、―――なんだ、これ――――?
27名無しさん@ピンキー:2006/09/17(日) 23:54:38 ID:???
…舌…?

開いていた唇の隙間に、あいつは、なんと舌を挿れてきたのだ。
昨日、ファーストキスを体験したばかりだというのに、
翌日にいきなり、大人のキスってやつをされてしまった。

「ん、ふ、んん、っ…!んーん、は、ぁむ…」

俺は逃れようともがいたが、背中に回された腕の力は強く、無駄な抵抗だった。
マットの唇は、俺の唇からいっこうに離れない。ピッタリと吸いついている。
それどころか、どんどん中を犯していく―――。
ゴーグルをしていない分、昨日よりもぐっと顔と顔が近くまで寄っていた。
俺はぎゅっと目を瞑って、マットの肩のシャツを握り締めた。

俺でもわかる、こいつのキスは―――巧い。

腰の力が抜ける。こいつに背中を押さえられていなければ、
おそらく立っていることもままならないだろう。

頭が、じんじんして…くらくらして…おかしく、なりそうだ…―――


そう。

キス自体が嫌なんじゃない。

まだ、俺は自分の気持ちがよくわからない。マットの気持ちだって、
実際のところ本当に本当のものなのか、まだ確信が持てない。

なのに、こうして、行為だけが先へ進んでいくのが、嫌なんだ…―――。
28名無しさん@ピンキー:2006/09/17(日) 23:55:35 ID:???
マットは、そっと唇を離して、その唇を俺の耳元へ近づけた。

「メロ…ちょっとだけ、エッチなことしよっか?」
「…?!」

何をする気か知らないが、とりあえず俺は頭をぶんぶんと横に振った。

放課後で人気が無いとは言え、絶対に人が来ないとは言い切れない。
さっきの俺みたく、誰かが忘れ物を取りに来たり、
警備員や教師が見廻りにでも来たりしたら―――。

「大丈夫、誰も来ないから」

一体なんの根拠が有ってそんなことが言えるのか。
それに、問題はそれだけではない。けれど、言葉が出ない。
心臓がバクバクと異様な音を立てて、喉がカラカラで、胸と息が詰まる。
声が、出せない。

マットは、背中に回した手を俺のシャツの裾にするりと突っ込んで、
慣れた手つきで軽々とブラジャーのホックを外した。

「…!!!!ちょっ…、…?!」

もう片方の手で俺の腰を押さえこんだまま、マットは、ホックを外した手を
俺の素肌に沿わせて前の方へ、まわしてきた。

やがてその手のひらが、直に、俺の胸を…―――

「…ハハ、ちっさいなぁ」
「な…、…っ…な…!」
「でも…柔らかいな」
「ばっ……!!!」

あいつの手のひらが、ゆっくりと動いて、俺の胸を、…胸をっ…
29名無しさん@ピンキー:2006/09/17(日) 23:56:09 ID:???
―――あああ、もう!!

いきなり、なんてことするんだ、こいつは!
抗議しなければ、抵抗しなければ…、なのに、
…言葉が、声が、出ない…腕も、脚も、力が…入らない…

「メロ…」

少し低めの声であいつは俺の名を呼んで、再び、キスをしてきた。
胸を弄ぶ手も、止めない。
そしてそのまま、近くの机の上に俺を仰向けに押し倒して、
もう一方の手で、シャツのボタンを上から順にゆっくりと外していく。

露になった俺の鎖骨と胸元に、あいつは何度も何度も、キスをした。
唇が肌に触れる―――その淫靡な感触。
触れるたびに、全身をびりびりと興奮の電撃が走る。


俺は自分の股間がビクビクと痙攣しているのを感じた。
その股間に、マットが自分の脚を挟んでくる。
脚を擦りつけられた刺激で、
なにか生温かいものがじんわりと滲んだような感じがした。

俺達は、恋人同士なんかじゃない。
なのに、突然、こんな…無理矢理に唇を塞がれて、胸を揉まれて…

「ん、ん、ふ、ぁ…はぁ…」

認めたくない、認めたくないけど、悔しいけれど…嫌じゃない、
…それどころか、俺は…。

―――嬉しいんだ…。
30名無しさん@ピンキー:2006/09/17(日) 23:56:52 ID:???
マットに初めて彼女ができたと聞いたとき、俺は、ものすごくショックだった。

それまであいつの恋人になりたいとか、そんなこと、思ったことは無かったのに。
当たり前のように自分が一番あいつの側にいて、それが普通になっていて…だから、
あいつの近く…自分より近くに、他の女がいるというのが、受け入れられなかった。

しかし俺にとってそれは、兄弟や友達に恋人ができたときのような、
なんとなく寂しい感じ…人がよく言う、そういうものだと思っていた。
けれど、違ったんだ。

今思えばあれは、俺にとって、失恋だった。
気付くのがあまりにも遅過ぎた…始まった途端に終わった恋だった。

けれど、俺はそのとき平気な振りをしていた。くだらないプライドだ。
そう、俺は、ずっと我慢していたんだ。
マットを男として見ないように。

見ないように…

見ない…よう…に…

なのに…

ここへきて、こいつは本当に、なんてことをするんだ。
今までの俺の我慢は何だったんだ?必死に押さえこんできたものを、
こんな、気まぐれだか、遊び半分だか、ゲーム感覚だか知らないが、
そんなもので無理矢理こじ開けて…どうしてくれるんだ…。
それとも、本当に、こいつは…本気なのか?

苦しい……!

マット……、俺は…本当は…
31名無しさん@ピンキー:2006/09/17(日) 23:57:28 ID:???
塞がれた唇からは、その言葉を発することもできない。
その代わりに、その言葉は俺の両目からぼろぼろと、止めどなく溢れ出した。

それに気付いたマットは、慌てて唇と、手を離した。

「…!ご…ごめん、メロ、そんな…、やだ…った…?」
「…っ、うっ………く…」
「え、えっと…ご、ごめん…いや、てっきり、
 そんな、満更でもないかなー…って…」
「…………」
「―――って、んなわけない、よな…。
 …マジで、ごめん、ごめんな?メロ…ううん、…参ったな」

鼻が詰まって、息苦しくて、言葉もほとんど声にならない。
手の甲で涙を必死に拭って、なんとか、マットを正面から見ようと思った。
あいつは謝っている。でも、俺が謝ってほしいのとは違う理由で…だ。

あいつは泣き止まない俺に、困っているようだ。
嗚呼〜と声を上げながら、ふらふら壁に体当たりして懺悔していた。

俺は自力で体を起こして、ボタンの外されたシャツを寄せて胸元を隠した。
ブラのホックが外れたままなのが気持ち悪い。

「メ、メロ…俺のこと、昨日みたいに殴っていいよ」
「……」
「わ、悪かったって思ってる…ほんと」

俺は大きく鼻をすすった。
あいつは歯を食いしばって、目を瞑って、頬を差し出した。

一発くらい殴ってやりたかったが、あいにく力が入らない。
拳を握るどころか、平手打ちすらまともにできそうにない。

こうなったら…
恥ずかしいけれど、最悪に、ベタなことをしてやろうか…―――。

プライドも意地も羞恥心も捨てて、
今だけ、一瞬だけ、一回だけ、素直になってやろうと思う。
32名無しさん@ピンキー:2006/09/17(日) 23:59:59 ID:???
俺は、震える唇で、あいつの頬にキスを、した。

あいつは、ひどく驚いて俺の顔を見た。
俺は、目が合わないように咄嗟に下を向く。

「…!?メ…」
「………今回は許してやる、けどな」
「……?」

色々な感情、色々な言葉が頭の中をぐるぐると回った。
何を言えば、全てが伝わるだろう。
どうすれば、俺らしくまたこいつと向き合えるだろう。

考え抜いた末―――
俺は大きく深呼吸をして、あいつの目を見て言った。

「…浮気したら、殺すぞ」
「…へ?」
「いいな」
「え?え?…あ…、うん、うん!絶対しない!!」

俺はブラのホックやシャツのボタンをはじめ衣服の乱れを一通り正して、
鞄を取って、できるだけすたすたと歩いた。
本当はまだ、腰の力が抜けているのだが、それを悟られないように。
教室のドアを出かかったところで、
まだぽかんと立ち尽くしているあいつに、背中を向けたまま言う。

「何やってるマット!帰るぞ、早くしろ!」
「え、は、はいっ、はいっ!」

なんでそんな低姿勢なんだ、こいつ、と思いながら、
俺はあいつから取り戻した板チョコの銀紙を剥いて、それを口に含み、
いつものようにパキッっと音を立ててそれを齧った。

その軽い衝撃に、目からまた涙が零れそうになったのを、俺は必死に堪えた。


―END―

+++++++++++++++++++++++++++++

はいおしまいです。読んでいただき、ありがとうございました。
…すごいスピード投下でしたなw
行数&バるさんの規制緩いとかなり違いますねww
これからもがんばります。
33名無しさん@ピンキー:2006/09/18(月) 13:33:32 ID:???
パラレルもいいなぁ(*´Д`)処女メロカワイス
夏一氏の作品好きです!がんがってください
34名無しさん@ピンキー:2006/09/18(月) 16:30:40 ID:???
夏一氏乙です!
萌えさせていただきました。

今まで自分の中でメロは女だと一人で勝手に決めつけてましたが
同志がここにいっぱいいて嬉しいです。
これからも女メロ萌えで生きていきたいです。
35名無しさん@ピンキー:2006/09/18(月) 20:47:49 ID:???
夏一氏乙!!
マトメロ萌えた(*´д`*)
これからもがんがってください
36名無しさん@ピンキー:2006/09/20(水) 00:33:24 ID:???

夏一氏のマトメロ最高です!
これからもがんばってください。
37名無しさん@ピンキー:2006/09/20(水) 08:29:17 ID:???
>>33-36
夏一です。皆さんありがとうございます!!
ちょっと間が空くと思いますが、
続きができたらまた投下させていただきたく思います。
にょメロスレ万歳!
38名無しさん@ピンキー:2006/09/20(水) 20:43:20 ID:???
今よみますた・・・
ウブいメロカワユスW
39名無しさん@ピンキー:2006/09/21(木) 11:15:35 ID:???
おまいら、前スレ埋めるの手伝ってください
40名無しさん@ピンキー:2006/09/21(木) 22:03:24 ID:???
前スレやっと埋まったな乙!
ログは保管して保管庫からリンクしといた

ファンブックではメロの身長体重も明かされるのか?
ニアより背高そうだけどモデル体型な女の子モエス
41名無しさん@ピンキー:2006/09/22(金) 02:09:14 ID:???
前スレ梅乙!&神光臨待ち
42名無しさん@ピンキー:2006/09/22(金) 06:54:50 ID:???
前スレ埋め乙!保管庫の中の人乙!
43名無しさん@ピンキー:2006/09/22(金) 16:22:49 ID:???
夏一氏最高っした!!!乙っした!!!!!
44名無しさん@ピンキー:2006/09/22(金) 21:36:11 ID:???
夏一氏以外の方は書かないの?
45名無しさん@ピンキー:2006/09/22(金) 22:47:36 ID:???
>>44
そこで君だ
46名無しさん@ピンキー:2006/09/22(金) 23:06:27 ID:???
どの神でもいつでもwktkで待っている次第です
47名無しさん@ピンキー:2006/09/23(土) 00:17:21 ID:???
てか一年位保守してたんだろ?
すげーよなwもう終わったと思ってたよ。
一年間保守ってた奴乙!復活してうれいしいよ!
48名無しさん@ピンキー:2006/09/23(土) 06:37:50 ID:???
>>47
一番凄いのは保守してた奴だと思う
49名無しさん@ピンキー:2006/09/23(土) 12:20:54 ID:???
さらにすごいのはそいつに保守させてたメロの存在自身
50名無しさん@ピンキー:2006/09/23(土) 23:22:52 ID:???
>>48-49
超同意
保守神は今見てるのかな?
51名無しさん@ピンキー:2006/09/24(日) 12:48:48 ID:???
保守は何人かいると思うよ。自分もみるたびに保守してたから。

自分もまた何か投下しにくるよ。
52名無しさん@ピンキー:2006/09/24(日) 17:38:21 ID:???
>>51
ワクテカ!
53名無しさん@ピンキー:2006/09/24(日) 18:35:20 ID:???
激しくwktk
54名無しさん@ピンキー:2006/09/25(月) 18:16:51 ID:???
ワクテカしながらhosyu
55名無しさん@ピンキー:2006/09/25(月) 20:50:44 ID:???
今週のリボーンみたいな展開をメロで見たかったに一票
ちなみに服は制服ではなく胸開きつなぎ服、触手攻めはもっとねちっこく
56名無しさん@ピンキー:2006/09/26(火) 02:42:42 ID:???
そのメロ版を>>55が書いry
57名無しさん@ピンキー:2006/09/26(火) 19:06:12 ID:???
暴力に怯えるメロが見たい
58名無しさん@ピンキー:2006/09/26(火) 19:41:14 ID:???
かわいそうだよ(´・ω・`)
59名無しさん@ピンキー:2006/09/26(火) 21:22:59 ID:???
性的暴力?
60名無しさん@ピンキー:2006/09/26(火) 21:59:11 ID:qpjXDsV5
普通に殴る蹴るして床に転がしたい
ゲロ吐かせたい
61名無しさん@ピンキー:2006/09/26(火) 22:00:37 ID:???
sage忘れた上にこんな内容でごめんね

こんな妄想でハァハァしててごめんね

私かわいそうだよね(´・ω・`) 
62名無しさん@ピンキー:2006/09/26(火) 22:05:32 ID:???
>60がかわいそう

優しくネットリしたエロとか買いてみたいんだが表現力がなあ…
63名無しさん@ピンキー:2006/09/26(火) 22:13:19 ID:???
>>62
このスレで練習すればいいじゃないか!(`・ω・´) 
64名無しさん@ピンキー:2006/09/26(火) 22:24:57 ID:???
>>60
でもちょっと分かるぞその気持ち
ボコリ愛だな
65名無しさん@ピンキー:2006/09/26(火) 23:01:38 ID:???
>>60
ちゅーかそんなことをされても
目の奥の光を失わず相手を睨みつけるメロが見たい
66名無しさん@ピンキー:2006/09/26(火) 23:55:41 ID:???
あの綺麗な金髪が乱れて床にちらばって
頬にアザがあるんだな
67名無しさん@ピンキー:2006/09/27(水) 02:37:09 ID:???
>>62
熱烈に支援!
68名無しさん@ピンキー:2006/09/27(水) 11:17:04 ID:???
支援保守!
69名無しさん@ピンキー:2006/09/27(水) 23:46:00 ID:???
神を待ちつつ

      キ        //   /::::://O/,|      /
      ュ     / |''''   |::::://O//|     /
      .ッ       \ |‐┐ |::://O/ ノ   ヾ、/
       :       |__」 |/ヾ. /    /
         ヽ /\  ヽ___ノ / . へ、,/
        /  ×    /  { く  /
        く  /_ \   !、.ノ `ー''"
  /\        ''"  //
 | \/、/           ゙′
 |\ /|\ ̄
   \|
70名無しさん@ピンキー:2006/09/28(木) 13:00:01 ID:???
保守。あんまりエロくないやつでもいいのか?
71名無しさん@ピンキー:2006/09/28(木) 13:37:28 ID:???
>>70
おぉ!何か出来たのか!?
大歓迎だが、一応注意書きを添えておくと無難かも?
72名無しさん@ピンキー:2006/09/28(木) 14:37:40 ID:???
おお!エロくなくても大歓迎!
wktkがとまらない
73名無しさん@ピンキー:2006/09/28(木) 16:04:42 ID:???

+   +
  ∧_∧  +
 (0゚・∀・)   ワクワクテカテカ
 (0゚∪ ∪ +        
 と__)__) +
74名無しさん@ピンキー:2006/09/29(金) 01:24:43 ID:???
70です
とりあえず書いてて途中なんだけどとりあえず投下
手元じゃ<4>まで行ってるけどとりあえず<1>を

注意書きは
先まで行けば少しはエロくなるかもしれんが当面エロはなし
ワイミーズハウスのシステムについて捏造設定がある
相手はマット

ってとこかな
あんまり期待しないでさらっと読んでくれたら嬉しい
75名無しさん@ピンキー:2006/09/29(金) 01:33:26 ID:???

<1>

その子どもがワイミーズハウスに連れて来られたのは夏にしてはどんよりと
雨雲が垂れ込め、薄暗い日のことだった。

がりがりにやせ、目ばかりギョロギョロと光らせており、
どう贔屓目に見てもかわいらしいとは言えない。
その上、顔や手足には小さなひっかき傷が多数あり、
傷のないところは泥やなんだか分からない汚れがあちこちに
こびりついていた。
そして着ているものは真夏と言うのにココア色の起毛のセーターという
有様だった。中でも一番目を引いたのはひどく雑に刈られた髪の毛だった。
汚れていて分かりづらいがどうやら金色と思われる髪の毛は全体的に短く
場所によっては地肌が透けて見えるほど短かったり、
一番長いところでも指の長さほどだった。それはどうやら切られる者の
ためではなく切り取った毛髪のために刈ったような印象を受けた。
知らせを受けて久々に現れた新入りを見るために集まってきた子どもたちと
職員にあっという間に取り囲まれてた。しかしその子どもは集まった者たちを
臆することなく睨みつけてくる。
その様子と外見が見るものに野良猫を連想させた。
76名無しさん@ピンキー:2006/09/29(金) 01:35:01 ID:???
もともと子どもと言うものは好奇心の強いものである。
退屈をその存在で打ち砕いてくれた得体の知れない新入りに話しかける。
「お前、名前は?」
「なんでそんな暑苦しい服着てるの?」
「どこから来たの?」
・・・その他いくつもの質問が飛んだが問われた方は一層険しい視線を向けるだけである。
返答が得られないことが分かると子どもたち同士で好き勝手に論じ始めた。
「愛想ないよなー、久しぶりの新入りなのに。」
「なんか怖ーい。いじめられないかしら?」
「何であんな服着てるんだろう?寒いところから着たのかな。」
ワイミーズハウスは孤児院で原則15歳までの子どもが入所している。
その中でも年長組と言える子どもたちの関心ごとといえばやはり1つしかないだろう。
自然と話がそちらに向かった。
「ちぇー、可愛い子を期待していたのに」
「だよなぁー、男なんてついてない」
「男の子でもあんな子私いやだー」
「だよねー、かっこいい子が良かった!」
そこに今までの意見と違う声が混じった。
「バカだねー、おまえら。あいつ、女の子だぜ」
声の主は、暗い赤毛を持った少年だった。
驚いた子どもたちはその少年の方を振り返った。
「何言ってるんだよ!マット!あれが女の子?本当?」
「確かに確認してないけど・・・でもねぇ・・・」
「女の子なら誰か同室?やだ!怖いー!」
「でも、女の子だったとしてもオレはあんなのいやだ」
「本当だよ。全然かわいくない!!」
またしても盛り上がりだす。
「どうかな?あの金髪汚れてるけど洗って伸ばせば絶対見事なもんになるし、
顔だって美人になりそうだ。将来ここの男みんなが這いつくばって
結婚してくれって懇願することになるかもよ?」
マットは軽く笑いながら言った。
「まっさかー!」
「何言ってるの!ありえない!」
一蹴してさらに好き勝手に話し出した。

その瞬間確かにその新入りとマットは視線をあわせた。


そしてその姿を施設の建物の影からのぞく視線も一つ。
「ふふふ、新入りですか・・・なかなかかわいいじゃないですか・・・」
77名無しさん@ピンキー:2006/09/29(金) 09:00:55 ID:???
キタワァ━━━━━━(n‘∀‘)η━━━━━━ !!!!!
楽しみにしてます!
ライバルいそうだし、相手はマットて知らなかった方がハラハラ出来たかも!
これからの展開期待して、今日の仕事頑張ろう。
78名無しさん@ピンキー:2006/09/29(金) 09:13:54 ID:???
よかった・・・じゃあ出かける前に<2>落としていきます
79名無しさん@ピンキー:2006/09/29(金) 09:22:10 ID:???
<2>

「はいはい、みんなお昼休みはおしまい。この子は手続きとかあるから事務室へ連れて行くから。
授業に行きなさい。」
と言う職員の声で子どもたちは散り散りに建物へ入っていった。

「今日からここで暮らすのよ。」職員はその子どもに言った。
子どもは職員の目を覗き込む。この職員には先ほどまでの敵意はない様だ。
それでも心を許すと言えるほどではない。
「何か聞きたいことは?」


「え、エルは?」口が聞けないわけではないらしい。
消え入るようなか細い声ではあったがそう尋ねた。
そのことに安堵しながら職員は優しい口調で答えた。
「あの方はここにはいないわ。とても忙しい方だから。
あなたの巻き込まれた事件を捜査していたのがLなの。
めったに姿を現さない人だから会えたのは奇跡みたいなものなのよ。」

優しく言われたが会えないという言葉にはひどく落ち込んだ。

母親は自分に興味がないようだった。
1週間ほど前のある日家に帰って部屋に入ろうとした瞬間、
ドスっと何か重いものが落ちるような音が部屋からした。
不思議に思ってドアを少しだけ開けて中を見ると母親が床に倒れ、
床は赤い液体が広がっていた。その傍に見たこともない男が立っていた。
母親が死んでいることを理解した瞬間に思わず声をあげた。
男が振り返る----。
「ガキがいたのか!」
男の大声から正気に戻り一刻も早く逃げなければと気が付いた。
無我夢中で逃げた。身が軽いこととそれなりに知恵が回ることが幸いし
人込みに紛れその場はまくことが出来た。
しかし殺人の現場を見られた男があきらめると思えず、
その後当てもなく逃げ回り、ある空き家の食糧庫の中で震えていた。
外に出れば見つかるのではと思い飲まず食わずで動けなくなったところに
現れたのがLだった。

L。

自分の頭がいいことは分かっていた。
そのために母親は自分が可愛くないのだろうとも気づいてた。
「あなたを探していました。無事でよかった」
食糧庫を覗き込む夜より深い漆黒の髪と目、その下のクマ。
なんだかとっても変わっていると思ったがその声に含まれたなにか暖かいものを感じた。
「あなたは誰?どうしてここが分かったの?」
自分の知能の及ぶ限り最大限誰にも分からないところにきたはずだった。
しかも、なぜ逃げた子どもがいることが分かったのだろう?
「チョコレート。」Lは言った。
「え?」何のことだか訳が分からない。
自分の好物がなぜ関係あるのだろう。
しかもLが自分の好物がチョコレートであるとは知らないはず。単なる偶然か?
「あの女性は甘いものを食べません。でもあなたはチョコレートが好き。そういうことですよ。」
はっきり言って理解できなかったが直感的に感じたのがこの人は自分より圧倒的に頭がいいと言うことだった。
生まれて初めて自分を思いやってくれる人に会って、初めて尊敬できる人を見つけた。だから少しでも一緒にいたかった。ここにきたのもLがいると思ったからだった。ここの職員はLのことを知っていた。たぶん自分よりLのことを知っているだろう。
どうせ一緒にいられないなら少しでも近いここにいよう。それに----。
80名無しさん@ピンキー:2006/09/29(金) 09:23:04 ID:???

「あなたの名前決めないとね。
ここは、みんな本名じゃなくて呼び名を決めるの。何か希望はある?」
いきなり言われても思いつかなかった。黙っていると職員は続けた。
「ここでは名前の頭文字のアルファベットで分けられるの。
部屋とか授業とか。各アルファベットに5人づつが基本ね。
で、一番優秀な子がそのアルファベットを継ぐの。
先代のアルファベットがいなくなったり引退したらだけどね。」
アルファベットに意味がある!なら決まっていた。
「L!Lがいい!!Lのつく名前!」
その子どもとはじめて会ってからはじめて見る笑顔だったので希望は
かなえたかったがこればかりは出来なかった。苦笑いしながら説明する。
「Lはだめ。”L”はね特別なの。全てのアルファベットの中から
一番優秀な子が継ぐことが出来る特別なものだから。」


”特別”、”一番”。Lは特別で一番なんだ。
そのことはその子どもの心に深く刻まれた。

「他なら大丈夫よ、何がいい?」
L以外なら何でもいいと思ったがそのときあるものが浮かんだ。

「じゃあ----。」
81名無しさん@ピンキー:2006/09/29(金) 10:10:01 ID:???
神キテルー!!!!!!!!!!!!!!!
熱烈支援
82名無しさん@ピンキー:2006/09/29(金) 17:35:45 ID:???
なんて、すんばらしいSS!! 職人さんGJ!
パソの前にチョコをお供えして待ってる!
83名無しさん@ピンキー:2006/09/29(金) 20:03:06 ID:???
キタァァァ(゚∀゚)ァ( ゚∀)ァ( ゚)ァ( )ァ(` )ハァ(Д`)ハァ(;´Д`)ハァハァ
神!支援!支援!
84名無しさん@ピンキー:2006/09/30(土) 02:17:17 ID:???
続き落とします。亀ペースですみません
応援ありがとうございます!!!すっごい嬉しいです
85名無しさん@ピンキー:2006/09/30(土) 02:19:45 ID:???

<3>

「メロ!!!」そう叫んだのは色白の顔に勝気そうな瞳をもつ少女だ。
名前はリンダ。あの時から4年が経っていた。メロと呼ばれた人影が振り返る。
髪の毛は肩で揃え、マットが言ったように太陽を反射し見事な輝きを放っている。
引っかき傷も汚れもない。服も季節相応のものを着ている。
真っ黒で飾り気も何もなかったが。
「なんだ?部屋の片付けならあとでやるって言っただろ?今からサッカーするんだ。」
外見だけでなくもう他の子どもたちの言葉を聞かずに睨んだりしないし(ケンカの時以外は)、
母親の死を引きずることなく彼女は成長した。(これは多分にLのお陰だろう)
「もう!メロは!たまには女の子同士で遊んだっていいじゃない!」
憤慨するリンダの言い分はもっともだった。
マットが睨んだ通りメロは女の子ではあったが
どうやら当人にそのつもりはないらしい。
言葉遣いには年ごろの女の子らしいところは全くなく大口を開けて笑い、
いいたいことは言い、裏表のない性格で、
外見は4年前ほど病的にやせているわけではないが
同じ年ごろの女の子と比べると丸みに欠けてやっぱりやせていると言えた。
「だってさー、女の子ってボールぶつけたら泣くし、
木には登れないし何して遊ぶんだよ?」
「なんで最初からそれしか選択肢がないの!
おしゃべりしたり、一緒にお料理したりあるでしょ!」
「ええーーー無理!それならニアを誘えよ。」
手をひらひらさせながらメロは言った。
そうやって立ち止まっていると窓の外からマットが声をかけた。
「メロー?まだかー?
お前来ないと奇数なんだからはじめられないんだ。早くしろよー。」
「おお、分かったー!」

ブチッ。
リンダがキレた。
「ちょっとメロ来なさい!」
「えぇ?!」
有無を言わさず襟首を引っぱって自分たちの部屋へメロを連れて行く。
この後おそらくマットたちは奇数でサッカーすることになるのだろう。
頭のいい子どもたちなので奇数で出来る特別ルールを作るかもしれない。
86名無しさん@ピンキー:2006/09/30(土) 02:25:16 ID:???
「そこに座って。」リンダはまだ怒っている。
「なんだよ・・・サッカーしたいよ。」メロは文句を言う。
「メロ!どういうつもり?」
「どうって何が?」さっぱり話が見えない。しかしリンダは話の核心をズバッと突いた。
「あなたマットのこと好きなんでしょう?」
その瞬間メロの顔は一瞬で真っ赤になった。
「リ、リンダ・・・えっと、あの、それは・・・」
真っ赤になったメロを見て少しばかり溜飲が下がったらしい。
怒気を解いて話を続ける。
「何でそんな真っ赤になるほど意識してるくせに本人の前では何もないフリしてるの?
それどころかマットの前じゃいつもより男らしくない?言葉遣いとか・・・」
「そ、、、それは・・・」メロは口ごもる。
「はっきり言いなさい!」
リンダは容赦ない。当人はメロのためと思っているので自ずと力が入る。
メロは思い起こしていた。4年前のあの日。
振り返ってみれば確かにあの時の自分の姿はひどかった。
その姿をマットに見られていたと言うことを考えるとそのときの自分を抹消したい。
そしてそれを思い出すたびにそんなひどい姿の自分をみて
マットは一目で女の子と見抜いたことを思い出す。
別に女の子と見られたいなんて一度も思ったことはなかった。
けれどメロはそれが今まで誰からもかえりみられることのなかった自分を
見出してもらえたことのように感じたのだった。
さらに将来美人になるなんて言ってくれた。
そうはならないだろうとは思ったが嬉しかった。
そのあとあった視線、マットの顔は多分これからもずっと忘れないと思う。
マットのことが好き。それは4年前から今までずっとそうだった。
ワイミーズハウスで暮らしてきた4年間でここが大好きになっていた。
そしてその年月と同じ間ずっとマットが好きだった。だから。
「あのね、リンダ。」正直に言おう。そう思った。
87名無しさん@ピンキー:2006/09/30(土) 02:28:27 ID:???
「僕はマットのことが・・・す、好き。
でね、マットが女の子好きだってリンダだってしってるよね?」
「もちろんよ!マットったら、女と見たら口説いて!
あれで同い年なんて・・・ってそんなことより!
だから、少しでも女の子らしくしなさいって言ってるのよ!
マットに対して男の子みたいに振舞って。
マットだってメロのこと女の子扱いしてないし。男友達みたいじゃない!
他の男の子に対してはそうでもないのに。
あなたが男の子みたいに振舞うのはよりによってマットの前だけじゃない!
あ、ニアにもか。って、ニアはどうでもよくて、そんなんじゃいつまでたっても・・・」
いつものことだが長くなりそうだったのでメロは遮る。
「知ってる!マットが僕を女の子としてみてないことは知ってる。
そしてそれを僕は望んでやってるんだ。」
「え?どういうこと?」予想外のメロの返答に目を丸くしてリンダは尋ねた。
「だから・・・マットが女の子好きなのは知ってる。で、女の子誰にでも優しい。
でもずっと見てるからわかるんだ。誰にでも優しいけど誰のことも本気で思ってはない。
男友達は別。女の子というくくりじゃなくて「メロ」として見てくれる。
それならそっちの方がいいんだ。」
思いもよらない言葉にリンダは一時言葉を失った。
「・・・メロ。そこまで思ってたなんて。ごめん、私何も分かってなかった。」
「いいんだ、一緒に入れるだけで嬉しいから。」これは本音だ。
例え女の子としてみてくれなくても。
暗くなりがちだった空気を払うように気を取り直したようにリンダは言う。
「そうよねー。マットの近くにいたいからって自分の頭文字同じにしちゃうなんて。
私ごときに言われなくても大丈夫ね!」
「そ、それは・・・その場で思いついたって言うか・・・
本名もMが頭文字だし・・・別にそんな・・・」
またしても真っ赤になったメロはどもった。
「あ!サッカー言ってくる!」そういってメロは走り出した。
「あー!逃げたな!後で覚えときなさい!」
リンダは本当に同い年かと思われるような華奢な後ろ姿に声を投げた。
88名無しさん@ピンキー:2006/09/30(土) 10:03:57 ID:???
続きき照ー!
89名無しさん@ピンキー:2006/09/30(土) 13:32:42 ID:???
wktk(・∀・)wktk
90名無しさん@ピンキー:2006/09/30(土) 15:34:47 ID:???
メロかわいいよメロ
職人さんガンガレ
91名無しさん@ピンキー:2006/09/30(土) 16:48:16 ID:???
メロたんはまだか (´Д`;)ハァハァ
92名無しさん@ピンキー:2006/09/30(土) 21:06:35 ID:???
ええい神はまだか神は!ヽ(`Д´)ノ
93名無しさん@ピンキー:2006/09/30(土) 21:55:46 ID:???
神よ…ただ待つことしかできぬ私をお許しください

健気なメロ→マト萌ゆるハァハァ
94名無しさん@ピンキー:2006/09/30(土) 23:58:43 ID:???
遅くてすみません
続きです
あと誤字変換ミス多くてすみません
95名無しさん@ピンキー:2006/10/01(日) 00:00:19 ID:???
<4>

サッカーは結局マットのチームがメロがいなかったせいで人数的不利に立たされ2−1で負けていた。
しかし、途中でメロが加わりどうにか2−2の同点に持ち込み試合は終了した。
サッカーをした子どもたちは炎天下を走り回って滝のように汗をかいていた。

「あっちー、風呂行こうぜ!」1人が言い出した。
「おう!」
「そうだな!」みんなが答える。
今まで一緒だったがさすがにそれには同調できない。
男の子として振舞ってはいるが事実としてメロは女の子なのだから。
なんとなく取り残された気分になって黙っていると、マットがメロに声をかけた。
「何?メロ一緒に入りたい?」
「な!?」思わず顔に血が上る。
「そ、そんなわけないだろ!!何言ってるんだ!」
恥ずかしいやらなにやらでとにかくごまかすようにメロは怒鳴った。
「わー、メロが怒った!こえー!いこーぜ!」
そう言って男の子たちは風呂へ向かって行った。マットも笑って続く。


今のはなんだったんだろう、冗談とはいえちょっと変だった。
マットはメロが女の子であることに関して触れようとすることはまったくなかった。
あの4年前のあの日だけだった。メロを女の子扱いしたのは。
そんなことを考えながらメロは少しの間立ち止まっていた。
すると背後で声がした。
96名無しさん@ピンキー:2006/10/01(日) 00:03:48 ID:???
「メロ、どうしました」
耳のすぐ後ろから聞こえた声に驚き、メロは叫んだ。
「ギャーーーーーーーーーーーーーー!!!」
気配もなくメロの背後にぴったり張り付いていたのはニアだった。
ニアとはメロと同い年で銀髪の少年だった。2人並ぶと金銀の髪が実にきらびやかだった。
「ななななな、なんだよニア!」
「いえ、メロがめずらしくぼんやりしいていたのでつい驚かせたくなって。」
(趣味わりぃ・・・こいつ)そう思ったが口に出さず黙っていた。
ニアは何かにつけて鋭くてマットのことを考えていたことを
見抜かれそうでうかつに口を開きたくなかったからである。
「メロ、汗だくではありませんか。」
しかしニアが言ったのは別のことだったので少し気を抜いて返事をした。
「あぁ、今まで走り回ってたからな。なんだ?」
「このままでは汗臭くなってしまいます。私が拭いてあげましょう」
とどこにしまっていたかは分からないがいつも自身が着ているような
白くて柔らかい生地の布をさっと取り出した。
「バ、バカ!!!なにふざけてるんだ!」
言い出したことのとんでもなさに思わず大声を上げる。
ニアはいつもそうだ。
マットと違い、何かにつけてメロが女の子であることを
自覚させるような意地の悪い事を言ってくるのである。
「メロ。またマット達と一緒にいましたね?」
メロが怒鳴ったことなど何一つ気にしていない。
しかしメロはマットの名前が出たことでまたニアに注意を戻した。
「ああ、サッカーしてたんだよ。」なるべく言葉少なめに答る。
しかしそれに対するニアの返答は聞き捨てならなかった。
「はぁ、なぜあなたはいつもマットなどといっしょにいるのです。
理解できませんね。あんな頭空っぽの男。」
「おい!マットは頭空っぽなんかじゃないぞ!もう一度言ってみろ!!」
ニアはもともと嫌いだったがこれは許せることじゃない。マットの悪口を言うなんて。
「・・・・・・・・・・」怒るのはメロのほうなのにニアは無言でかなり怒っていた。
4年も一緒に過ごせば嫌いなやつとは言えそのくらいは分かる。
しかしなんでそこまで怒ったかは分からなかったが。おもむろにニアは口を開いた。
97名無しさん@ピンキー:2006/10/01(日) 00:06:02 ID:???
「あんなのと一緒にいるからバカがうつるんです。だから万年二番止まりなんですよ。
一番になりたければ私と一緒にいなさい。食事も、勉強も、風呂も、寝るときも。
それだけ一緒にいればきっと一番になれるはずです・・・あれ?メロ?」
メロの姿はそこにはなかった。
”二番止まり”といった時点で怒って立ち去ったのである。
芝生が抜けるほど足を踏み鳴らしながら歩きメロは思った。
まったくニアなんて大嫌いだ。また二番って言った。いつか絶対負かしてやる。
こいつだけには負けたくない。マットのことを悪く言うやつには。
そして、ニアを抜いて「特別」な「一番」になってLになるんだ。
メロは自分の決心を再確認して風呂に向かった。
入れ違いにメロとニアが口論している間に風呂を済ませたマットが戻ってきた。
ニアはメロが立ち去った後もメロに関して
ぶつぶつとよからぬことを呟いていたのでその場に留まっており、
メロとマットははち合わせる形になった。
「おや、あなたはマ・・・なんでしたっけ。頭の悪い人の名前は覚える気がなくて」
ニアは敵意むき出しである。
「はぁ?昨日普通に俺の名前呼んでたよな・・・」
しかしマットはまたニアがいつもどおり妙な事を言い出したとしか受け取っていない。
「まあ、私は頭がいいのでね。あなたとは出来が違います。」
またあきらかに敵意を向けてきたのでさすがにマットも多少不機嫌になった。
実はこの2人、とても仲が悪かった。
ニアはことあるごとにマットを侮辱し些細ないやがらせを仕掛けてくる。
マットはそれにうんざりしていたのだった。
「はいはい、どうせおれは勉強できないよ。」
できないと言ってももともとレベルの高いワイミーズハウスの中でのこと話である。
というよりもけしてマットは成績が悪いわけではなかった。
勉強をしないわりにそこそこ上位を保っていた。
比べる相手が常に1位のニアやそれに次ぐメロと比べるから見劣りするだけの話だ。
これ以上相手にするのも面倒だったのでそう言って
マットはニアに背を向けて施設の建物へと歩き出した。
「あの赤頭め・・・」
その後ろ姿を見ながらニアは呟いた。
98名無しさん@ピンキー:2006/10/01(日) 01:28:34 ID:???
ニアvsマットktkrwwwwwwww
99名無しさん@ピンキー:2006/10/01(日) 02:35:46 ID:???
うはww神キテルじゃん!!
ニア相変わらず鬼畜だなwww神ガンバレ!応援してるぞ!
100名無しさん@ピンキー:2006/10/01(日) 02:47:22 ID:???
大人な反応のマットカコヨスwww

神ガンガレ! 超ガンガレ!!
101名無しさん@ピンキー:2006/10/01(日) 05:03:19 ID:???
なんかニアが鬼畜というか一昔前のベタな三流へっぽこ
あて馬キャラみたいだw
102名無しさん@ピンキー:2006/10/01(日) 10:49:23 ID:???
子供達かわいすwwww
続き楽しみです
103名無しさん@ピンキー:2006/10/01(日) 11:53:14 ID:???
ぎゃははあ
第一次ニアマト大戦ktkr
104名無しさん@ピンキー:2006/10/01(日) 13:36:30 ID:???
禿しく続きが気になってスレ覗きまくりの俺
105名無しさん@ピンキー:2006/10/01(日) 14:31:22 ID:???
70です
ありがとうございます
今書いてます・・・次は17時までには投下したい・・・!
がんばります
106名無しさん@ピンキー:2006/10/01(日) 15:01:32 ID:???
17時とか言っといてできました・・・
今度のは短いですが・・・
107名無しさん@ピンキー:2006/10/01(日) 15:03:53 ID:???

<5>

その喜ばしい日は何の前触れもなく突然やってきた。
「L!!!」
ワイミーズハウスの談話室にLがいた。周りを幾重もの人垣に取り囲まれて。
メロは人垣を掻き分けてLに飛びついた。
「Lー!!!いつここに着いたんだ!帰ってくるなら言えよ!」
椅子に両膝を立てて座るLに顔を寄せる姿はまるで子猫のようだ。
メロはどちらかと言えば人見知りする方で、なかなか人に心を開くのに時間がかかる方だった。
それでも打ち解けてしまえば心を開いて接することが出来たが。
院のみんなとうちとけるにも時間がかかったし、外部の人間には今でも非常に警戒した。
しかしLは別だった、4年前に少し話しただけにもかかわらず誰よりも信頼していた。
それはメロだけではなくこの院の全員がLを尊敬していた。
たとえ、それは変わり者のニアだってそうだった。
Lはメロの髪をなでながら言った。
「メロ、久しぶりです。元気そうですね。
それにしても背も髪も伸びて立派になりましたね。」
あまりの嬉しさに飛び上がりそうになりながらさらに言う。
聞きたいことが次から次に思いついて何から言っていいか分からないくらいだ。
「Lは4年前と全然変わってないな!一体何歳なんだよ?」
「そうですね・・・たしか8日前に8753歳の誕生日を迎えました・・・祝ってください。」
「もっと、マシな嘘ないのかよ・・・」
しばらくLを中心に会話した。Lが解決した珍しい事件の話や
おいしいケーキの話など。Lは甘いものに目がない。
そしてLは院の責任者ロジャーに会いに行くと言って談話室をでようとした。
Lはこう言い添えた。
「メロとニアも来てください」
そういうわけでもっとLと話したがってる子どもたちを置いて
Lとメロとニアは談話室を出た。
院の責任者ロジャーの部屋でロジャーを加えLは話し始めた。
「メロ、ニア私はこれからある事件の捜査にあたります。」
短い言葉で始まったがいままでの雑談にはない硬い雰囲気と
ロジャーの緊張の度合いから深刻な話であることは
ニアにもメロにも肌で感じられた。息を呑んでメロはLを見つめた。
「キラ事件です。」
108名無しさん@ピンキー:2006/10/01(日) 15:05:03 ID:???

キラ―--。
牢屋にいる犯罪者が次々と心臓麻痺で死んでいく。
まだキラが複数犯なのか、そもそも殺人なのか事故なのか。
どうやって檻の中の囚人を殺しているかなど何一つわかっていない。
あまりにも謎だらけな事件だった。そして社会への影響も大きい。

危険はないのだろうか、いや今までどんな事件でも解決してきた
Lには今までも数え切れないほど危険な目にあってきただろう。
それでもメロは胸の奥が重くなった。ニアも黙っている。

「キラは私が捕まえます」
Lは力強く言った。

あぁ、Lだ。メロはそう思った。これがLだ。
どんな事件にも自身の正義のために向かっていく。
それがどんなに危険でも難解でも。

「だから、またしばらくは―――、
そう、キラを捕まえるまではここには来れません。」
それはとても残念だった。Lが大好きだったから。
でもLが好きで先ほどのように頭を撫でてもらうのもすごく好きだった。
けれど。メロが好きなのは事件に立ち向かうLだ。
そう、母親を殺した犯罪組織を壊滅に追いやったLだ。
Lは好きだけどここでもし万が一Lと仲良く暮らせると言われてもメロは断っただろう。
事件を追っていてこそメロが好きなLなのだから。
そう考えていると最後にポツリとLが言った。

「もし、万が一私がキラに殺されたら、あなたたちのどちらかがLを継いでください。」
109名無しさん@ピンキー:2006/10/01(日) 15:32:39 ID:???
おお!神!
そんなに急がなくていいからなwww
頑張れよ。
110名無しさん@ピンキー:2006/10/01(日) 15:45:25 ID:???
ありがとうございます!

<5>は後でいれたんで遅くなりました。
<6>はできてるんで落とします。

かなり妄想と乙女チックなので要注意・・・
111名無しさん@ピンキー:2006/10/01(日) 15:47:02 ID:???

<6>

それからまたしばらくの月日がたって。

ワイミーズハウスのM2人組といえば園内では知らないものはいなかった。
その2人組の1人は暗い赤毛で1人は目の覚めるような金髪。
2人とも勉強も運動も優秀だった。
しかし、この2人が目立っていたのはそのためだけではない。
大きな2つの原因のうちの1つは2人とも器量が良かったことである。
赤毛の方は少年で端正な顔だちで背はそんなに高くはなかったが
これから伸びそうな印象を受けた。
金髪の方は少年と同じくらい背で、華奢で手足が長く
少し釣り目だが綺麗な顔立ちをしてると言える。
この2人の大きな違いは一見双子のような、一対のような印象であったが、
金髪の方は少女であるということだ。

もちろん赤毛の方の名前はマット。金髪の方がメロ。
この2人が目立っていたもう一つの理由はこの2人が
どこへ行くでも何をするでも一緒だったからである。
とくにイタズラにかけては他の追随を許さなかった。
2人で悪巧みをしては鮮やかに実行して見せた。

これらの理由からこの2人組はペアで呼ばれた。
ワイミーズハウスの同じ年ごろの子どもたちはだいたいみなこの2人を憎んでいた。
女の子はメロを。男の子はマットを。
女の子はメロに成り代りたいと祈り、男の子はマットに成り代りたいと思い悩んだ。
そう、2人は大層モテたのだった。
マットは女の子誰にでも優しく親切だった。メロはといえば。可愛い顔立ちと白い肌。
その様な外見で男の子言葉を使う。
どうやらそのギャップが男の子にはたまらないらしい。
服装も男物しか着ないが逆にそれが妙な色気を感じさせるとかさせないとか。
結局マットの言ったとおりになったのだった。
しかし、メロが男の子を相手にしないのは見て明らかだったし、
女の子扱いされることすら嫌がった。
メロに心を奪われた男の子たちはマットを呪いつつ
その恋心を胸に秘めるしかなかったのだった。
112名無しさん@ピンキー:2006/10/01(日) 15:50:05 ID:???
その俗に言う”罪な女”であるがまったく自覚のないメロにあるときリンダが聞いた。
「まだマットのこと好きなの?」
「えぇ?!わ、う、な、、何?!いきなり!えっと・・・」
耳まで真っ赤になってメロはどもった。
「分かりやすい・・・
好きか聞かれただけでそこまで取り乱すのによく一緒にいられるわね。
ばれないの?」
「だって、少しでもそばにいたいし・・・
一緒にいたらドキドキして顔が熱くなりそうになるけど。」
「・・・すごい根性ね。よく身が持つわね。
・・・さすがL候補って言われるだけあるわ。」
と言うわけで相変わらずメロはマットが好きだった。
本当は目を合わせただけで赤面しそうなくせに
それを押さえ込んで男友達のように接する
技術を身に付けたらしい。傍にいたい一心で。

そして、たった今もその技術をフル活動させていた。
「上手く行ったな!マット」
「そうだな。見たか?あいつの顔!」
たった今当の2人組はまたしても新作のイタズラを試したところだった。
結果は無論大成功。被害者は背中に好きな子の名前を書かれ、
施設の屋根の上から降りれないという非常に気の毒な目にあっている。

さすがにいつものイタズラより程度がひどく、
職員に見つかったらとてつもなく長い説教を受けたり、
罰として外出禁止にされて反省文をたっぷり書かされることになると思われた。
無論、メロもマットもそんな罰を食らうつもりはなかった。
(マットと2人きりなら反省文書くのも悪くないと少しは思ったが)
「これからどうする?」
「どこかに隠れようぜ。見つかったらお前チョコ抜きかもよ?」
ニヤリと笑いながらマットが言う。
マットが自分の好物を知っているという些細なことさえ嬉しい。
しかし現実問題として逃げるにしても園内を良く知る職員に見つからない場所とは
なかなか難しい。
「でも見つからない場所なんてあるか?」メロは世界で一番好きな相棒に尋ねた。
「オレが当てもなく逃げようなんていうと思うか?」
そう言ってマットがメロを連れてきたのは園の裏庭で一番東にあたる塀のそばだった。
日当たりが悪くここにくる人は少なかった。しかし隠れられるものなんてないし
職員どころかワイミーズハウスの人間なら誰でも知っている場所だった。
「なんだ?ここ隠れる場所なんてないぞ」
「あわてるなって。」そういってマットはしゃがみこみ足もとの土を払った。
するとそこから現れたのはコンクリートだった。
園に4年以上いるメロでもそのことは初めて知ったし、多分誰も知らないだろう。
コンクリートは小さな扉になっていてそれをあけると階段があった。
その階段は入り口の蓋となっていたコンクリートとは
別で土を掘って出来ただけの簡単なものだった。
その奥は狭い倉庫のような部屋になっているようだった。
113名無しさん@ピンキー:2006/10/01(日) 15:51:43 ID:???
「手かせよ、メロ」
そう言ってマットはメロに手を差し出した。
散々特訓してマットの前で平然としていられるフリができるようになっていたが
手に触れるとなっては話は別だった。
(ど、どうしよう)
緊張のあまりためらっていると体が傾いた。
マットが手を掴んでメロを引っぱったのだった。
「わ、マ、マット!!」
マットはメロの手を握って中へ連れて行った。
その空間はどうやら第二次世界大戦中に避難するために掘られたもののようだった。
さりげなく握られた手を離し(身が持たないので)その部屋を見回した。
どこで手に入れたか分からないがマットの好きなゲームやコミックなどが
あちこちに散らばったいた。
「すごいな・・・よくこんなとこ見つけたな」
混じりけのない感嘆をこめてメロは言った。
「だろ?」マットは得意そうな笑顔で答えた。
「でも、秘密だったんだろ?いいのか?僕に教えて。」
どこに行くでも何をするでも一緒の親友だったはずだが
マットが自分に何かしてくれることにメロは慣れない。

そしてマットは言った。
「ああ、お前は特別だからな。」

メロはその言葉を聞くなり今下りてきたばかりの階段を駆け上った。
「ちょっと、おい!いきなりどこ行くんだ!?」
そう言った声を無視してメロは走った。
マットは追いかけようにも入り口を隠したりで追いかけられない。
隠れ家と言うのは出入りが面倒なものである。
メロは先ほどの隠れ家からずいぶん離れた木の下でうずくまっていた。
目からは涙が溢れ、メロ自身の意思ではどうにもとまらなかった。

深い意味はなかっただろう。
メロが思うほど「特別」という単語にマットが思い入れがあるとは思えない。
だとしても。

メロにとって「特別」な人がメロを「特別」と言ってくれた。


「マット・・・」
自分の肩を抱きしめて涙で汚れた顔でその名をつぶやいた。

マットといつまでも一緒にいたい。
心から思った。
今まで胸の中に漠然とあった何かが突然形になったようだった。

4年半前の10歳の時にこのワイミーズハウスにメロは来た。
ここでいろんな体験をし生きてきた。
しかし15歳になればこの施設からは出て行かなければならない。
もうすぐメロもマットも15歳だ。それまで一緒にいられればいいと思っていた。
そして、たまに会ったりできれば充分だと。

そうではなかった。それはメロの思い込みだった。
卒業しても、ずっと一緒にいたい。

自分の気持ちを理解したその次の日にこの願いがかなわないことになるということを
このときのメロはまだ知らなかった。
114名無しさん@ピンキー:2006/10/01(日) 16:20:58 ID:???
うぉおおおおおキターーーー!!!!
読んだばかりなのに続きが待てNEEEEEEEE

だけど、神は焦らずガンガッてください!!
115名無しさん@ピンキー:2006/10/01(日) 19:06:43 ID:???
うおおおおお
あなたが神か!!!
116名無しさん@ピンキー:2006/10/02(月) 01:21:06 ID:???
ただのアテ馬ならニアじゃなくてもいいじゃんとニア好きの私が思いつつ…
乙んこ
117名無しさん@ピンキー:2006/10/02(月) 01:36:32 ID:???
>>116
オリキャラ出すより、変態ニアとマットだから良いんだろ
とニア好きの私は思いつつ…

神のおこしをお待ちしておりまつ
118名無しさん@ピンキー:2006/10/02(月) 01:50:18 ID:???
夏一です。敢えて名乗ってみるw
久々に自分以外の方の作品が読めて幸せです!
しかもメロ→マットテラカワユスwwwかなり好みですハァハァ
触発されて自分も創作意欲湧いてきましたw
続きも楽しみにしてます!がんばってください!!
119名無しさん@ピンキー:2006/10/02(月) 03:13:48 ID:???
>>116>>117
真面目ニア好きも変態ニア好きもいるってことだよね
あまり偏らないようにしなきゃね

そんな私は変態メロ好きwww
あんま需要も供給もなくて寂しいかぎりっすよ

70神、夏一氏、乙です
これからも楽しみにしています
120名無しさん@ピンキー:2006/10/02(月) 13:26:30 ID:???
変態ニアも鬼畜ニアも大好き
変態メロも変態マットも大好き
なんでも食えるよ!

神乙です
今後も楽しみにしてます。
121名無しさん@ピンキー:2006/10/02(月) 13:38:43 ID:???
>>119が変態メロを書いてくれwww
122町野町子:2006/10/02(月) 20:55:33 ID:???
私も絵投下しますね
123名無しさん@ピンキー:2006/10/02(月) 22:11:06 ID:???
投下宣言キタ━(゚∀゚)━!!


…ハンドルはご本人?それとも騙り?
124119:2006/10/02(月) 22:23:12 ID:???
需要あんの?マジで?

…もしかしたら頑張るかもしれない
125名無しさん@ピンキー:2006/10/02(月) 22:27:50 ID:???
お変態ドンと来い
126名無しさん@ピンキー:2006/10/02(月) 23:20:05 ID:???
>>119
是非おねがいしまつ!
wktkが止まらない
127名無しさん@ピンキー:2006/10/02(月) 23:22:37 ID:???
神…続きは執筆中か?
128名無しさん@ピンキー:2006/10/03(火) 00:22:01 ID:???
wktk(^ω^)
129名無しさん@ピンキー:2006/10/03(火) 10:38:22 ID:???
すみません、遅くなりました
70です
<7>落とします。
130名無しさん@ピンキー:2006/10/03(火) 10:40:46 ID:???

<7>

次の日、せっかく自慢の隠れ家に招待してやったのに
途中で走ってどこかへ行ってしまったメロにマットは文句を言った。
それでも2人はすぐ仲直りし今日もまたサッカーをしに外へ出て行った。
けんかをしても根に持たず水に流せる。
これもまた2人がいつも一緒にいる理由だった。

サッカーをしていると、メロをある老人が呼んだ。この院の責任者であるロジャーである


部屋にはニアもいた。そして告げられたことは・・・

メロは自室に戻ってきた。頭がぼーっとして細かいことは覚えていない。
確かなことはLが死んだということ。
ニアがLを継ぐだろうとと言うこと。

そして、自分が今日ここから出て行くということ。

L。大好きなL。灰色だった世界からこの愛すべきワイミーズハウスへ
メロを救い出してくれたL。
そのLがキラに殺された。キラだけは許さない。どんな手を使ってでも捕まえる。

Lの口から最後に聞いた言葉。
”もし、万が一私がキラに殺されたら、あなたたちのどちらかがLを継いでください。”
Lはニアとメロに託したのだ。

メロは荷づくりをはじめた。
部屋にある自分の身の回りのもの達がここで暮らした年月の
一つ一つの思い出を頭にめぐらせ気が付いたらメロの頬は涙で濡れていた。
その思い出の全てにマットがいた。
メロのこの5年弱の年月の中心はいつでもマットだった。
昨日、マットとずっと一緒にいることが自分の最大の望みだと気が付いた。
131名無しさん@ピンキー:2006/10/03(火) 10:43:40 ID:???

しかしその望みは叶わなかった。
自分の望みを現実にしようとすればそれは出来ないわけではなかった。
キラを追うのをやめればいい。しかしそれは出来なかった。

マットと一緒にいることが望みだが、この望みが持てたのはLがいたからだった。
ここにくるまではメロは名前さえない、誰からもかえりみられることのない存在だった。
Lがメロをここにつれてきてくれてマットに会わせてくれた。

ここでキラを追うのをやめればメロがメロでなくなってしまう。
メロがメロとして生きられたのはここに来られたからだった。
人間には自分の一番したいことより優先させねばならないことが時としてある。

荷づくりを終える頃にはすっかり夜も更けた頃だった。
マットと会って事情を説明し、別れの言葉を告げるつもりはなかった。
そんなことをすれば決心が揺らぐに決まっていた。
もちろん、一緒に来てくれなどとは口が裂けても言えなかった。
これはLを継ぐものと言われたメロの問題なのだから。
Lをも死に追いやったキラと争うのなら死ぬ覚悟で望まねばならない。
マットを巻き込むわけにはいかなかった。

ただ最後に顔が見たかった。顔を見て何になるわけでもない。
そんなことは十分すぎるほど分かっていたが。

小さなかばんひとつにつめた荷物を持ってマットの部屋に忍び込んだ。
マットはよく眠っていた。
枕元にしゃがみこんで顔を覗き込む。

途端にメロは後悔した。話せば決心が揺らぐと思っていたが
顔を見ただけでも涙をこらえるのに必死だった。
一緒にいたい。
キラを追うこともLの死も忘れてこのままそばにいれればとさえ思った。

マットはメロをはじめて女の子だと言ってくれた。
ワイミーズハウスでは男の子として振舞って来た。
だからこれが女の子になるのは最後だ。

メロは寝ているマットに軽く口付けた。
涙がマットの頬に落ちた。

メロは踵を返した。これからは男として生きる。

女の弱さはいらなかった。
132名無しさん@ピンキー:2006/10/03(火) 12:27:43 ID:???
おお!つづきますか



>>117
116ではないが別に変態当て馬全然いいけど
ちょっとキャラが違わないか?とニア好きな自分は思った。でも神乙
133名無しさん@ピンキー:2006/10/03(火) 14:38:38 ID:???
おお!きてる!
一生懸命なメロタン可愛いよハァハァ

>>132
なんで今更そんなに蒸し返すかな?
過去ログ保管庫とか見たら過去の作品群でも
変態ニアのお話が結構多かったと思うけど。

気に入らないならスルーすればいいことだし
好みは人それぞれだから、
神のモチベーションが下がるような発言は
できれば控えて欲しい。
134名無しさん@ピンキー:2006/10/03(火) 16:23:01 ID:???
しかし過去スレが荒らされた原因でもあるからね…
私は特にニア好きってわけじゃないけど、あんまり他キャラをないがしろにした流れになるとハラハラするのも事実

まあ読み手がレスを気を付ければいいだけで、神には感謝してるよ
次も期待してる!
135名無しさん@ピンキー:2006/10/03(火) 16:24:34 ID:???
おまいらチョコやるからもちつけ
        r────────────、
       ./ |__ .-::~ ̄~^γ'^~ ̄~ヽ、___/|
       / γ::::::::.. _ ..:::::::::::::::::::::::::ヽ  / .l
      ./ /( /  / ./ ヽ/ /三  )i  / ./
     / / ト..: ̄.:. ̄..:::::::::::::::::::::/,.ノ ./ ./ 
     / /  ヾ、..::::::::::::::::::::::::_;::/./ / ./
    ./ /   ヾ、::__;;;::.-::'^ ,./   / ./
   / /     ヾl_;;;::.- '^~    ./ ./
   i ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄~i ./
   |_____________,l/
136名無しさん@ピンキー:2006/10/03(火) 18:57:00 ID:???
           ,. r '二ヾニ=-.、
         /'´/ ,r'⌒、ヾ.、ヽ\
         ,r'//  //,r'   ', ヽ\、.ヽ
       ,r'//ン/ / /./   i }. ', ',ヾ 、ハ
      / ,' ,' / / ///,';    ,' .i ! ハ丶 ',
     ,' ,' 7,' / ./!/, '.,'   /   l i. ', , ∧
    ハ i l l ,'  i,' ,' i  ,' /   !i/i } ', 、i
    il l l | l!  i  /i ソ ./  ノ /ハ i l i!
    i | !| .i il  i !/_ン,.r 'ノ ン/r'ノ人 リ il li
    ! l l リ l  l代てノヽ'ン'"〃.,r'ひ~);;ソl| i l}
    | !i  !.',i il l `='     ::  =' ンイil l i
    l !  ', ', il !       .. :::.     リノ !リ }   ごちそうさま
    i i  ', ヽ ',.N     、 シ    /i ン l!
     ','  ヾ, ゝ、ト、  ーャ‐ーァ'´ , ',ノン/i リ
      ヾ、 ヽ\_辷ニ\  ヽ..心.,.インノ/ノ
        ヽ、ー ゞ「::r‐、__丶...ネ、\ニン,ォ'"
       -`ーl::::;ヾ''\~rT:、ヽ ヽ‐{. l_
        :::::::::`::- \ `ヽ<::::ヽ. N |::::゙j'''l
             ヽ:::::ヽ、 \_j  ヽ ',::::i:::l
137名無しさん@ピンキー:2006/10/03(火) 19:43:17 ID:???
ニアメロも大好きなんだが
マット大好きなメロたん・両想いなマトメロって余り見た事ないから
すごく新鮮でモエスwwwwwwマット大好きなメロたん…カワユスww
投下神いい物読ませてくれてありがとう!がんがってください!

出来れば、完結後でもいつでもいいので作品にタイトル付けてくれると
すごく嬉しい…無題で保管するのが忍びないので…水差してごめんよー
138名無しさん@ピンキー:2006/10/03(火) 21:34:52 ID:Byvzi9zx
ハァハァこのスレ今日はじめて気づいたよ!
アニメ放映されないからふてくされてたけど元気デター
マトメロ大好きだよ・・・メロかわいすぎ
13970:2006/10/04(水) 18:54:26 ID:???
メロとマットにばかり気が行ってニアに気が配れなくてすみません
そうですね、キャラ違い過ぎました・・・
今後出てくるときは気をつけます!

>>137
ありがとうございます!すごい励みになります
タイトルは完結後につけますね
センスがないのでかなり悩むと思いますが

あと前回の<7>の最後に付け加えたい3行があるので落とします
それから<8>も落とします
この辺から展開に無理があると思うのですが
気にせず読んでいただけると嬉しいです
14070:2006/10/04(水) 18:56:11 ID:???
(<7>の続き)
もしこの時マットが目を覚ましていたら。
メロが最後だからと決心して思いを告げていたら。
二人の運命は変わっていたのだろうか。
14170:2006/10/04(水) 18:57:16 ID:???

<8>

マットは夜中に目を覚ました。眠りの深い彼には珍しいことだった。
しかも、悪夢にうなされたとか不快な気分ならまだ分かる。

なぜか満たされた、なにか欲しくてたまらないものを得たときのような
不思議な気分だった。

そんなことはありはしないなのに。それはこの数年間ずっとだった。
欲しくてたまらないものなんて一つしかない。
でもそれは決して自分には得られない。

そこでマットはあることに気がついた。
「なんだこれ・・・?」
頬に手を触れた。なぜか頬が濡れていた。

マットは不審に思ってベットを出た。
途端に満たされた気分は飛び去って胸騒ぎがした。
部屋から廊下に出たらロジャーの部屋から明かりがついているのが見えた。

部屋に入ると机にひじをついて組んだ手に額を乗せて身じろぎもせず
ロジャーは座っていた。
その様もいやな予感をさせて声をかけづらかったが意を決して話しかけた。
「ロジャー、何かあったのか?」
「マットか。」ロジャーは苦渋に満ちた表情で言った。
一時ためらったようだったが決心をしたようにロジャーは続けた。
「Lが死んだ。」
マットは息をのんだ。想像以上の事態に愕然とした。
「このことはニアとメロにだけ言うつもりだったが・・・
マットはメロと仲が良かったな。そしておまえは頭がいい。
2人がいなくなって園は混乱するかもしれないから他の子ども達をよろしく頼む」
血の気が引いた。いなくなった。メロがいなくなった。

そのあともLが死んだことは他の子ども達には伝えないことや
メロとニアが出て行ったのは優秀な子どもを入学させる学校が見つかって
そこに入ったことにしたことなどを話された。
そのロジャーの声をまるで他人事のようにマットは聞いていた。
頭の中はたった一つのことでいっぱいだった。
14270:2006/10/04(水) 18:58:16 ID:???

部屋に戻ってきたマットは机の上に置いていた紙袋を壁に投げつけた。
「くそ・・・」
マットは噛み締めた奥歯の隙間から声を絞り出した。
そのまますべての力が抜けたかのように壁に背を預け、しゃがみこんだ。
ベットには破れた紙袋から出た何枚もの板チョコが散らばっていた。
それはマットが明日隠れ家にメロを誘い、持って行こうと思っていたものだった。

ついにマットはメロを失った。
いつかこんな日が来るような気がしていた。
初めて会ったとき、その目の強い光に驚いた。
最初は新鮮なものに出会った好奇心だった。
好奇心から見ていたらいつの間にか好きになっていた。
努力家なところも。照れ屋なだけで誰にでも面倒見が良くて優しいところも。
無邪気な笑顔も。その金の髪も。細い腕も。もちろん強い目も。
挙げればきりがない。
その全てを自分のものにしたいとどれだけ願ったことか。
ずっと昔、ある時マットはメロに自分の気持ちを告げようとした。
それはまだメロが来て2年くらいの時だった。
幼い恋心を胸に抱いて頬を上気させてマットはメロの元へ走った。
チョコレートと園の裏庭で摘んだ小さな花束を持って。
息を切らして探し当てたメロはリンダと一緒にいた。

周りを気にしながら真っ赤になってこそこそ話すメロと
興奮しながらリンダはメロに詰め寄っていた。
リンダと一緒にいるところでメロだけを呼び出すのも照れて、
つい壁に隠れた。

そのまま思わずも盗み聞きしているとこう聞こえたのだった。

「で、誰なの?そのメロの好きな人って!」

思いもかけなかった。寝耳に水とはこのことだろうか。
チョコレートも花束も取り落としたことにマットは気がつかなかった。
メロに好きな人がいるなんて。女の子扱いされるのを嫌がって
男の服装と言葉遣いをしていたから恋愛になんて興味があるとは思ってもいなかった。
メロの一番の関心事といえば勉強だと思っていた。
いつだって一番になりたいといって夜遅くまで勉強していたのを知っていた。

・・・勉強。
唐突にマットは理解した。
14370:2006/10/04(水) 18:58:46 ID:???

ニアだ。
メロはいつだってニアに勝ちたがっていた。
それはきっと好きな人に追いつきたかったのではないだろうか。
だからあれほどまで必死に勉強していたのだ。
メロのニアに対するこだわりは普通じゃなかった。
そしてニアはいつでもメロと仲良くしていたマットを目の敵にしていた。
ニアもメロが好きで自分が鬱陶しかったのだろう。

一度合点がいったらそれを裏付けることが多数浮かんできて
どうにもならなかった。

メロがニアのことを好きだとわかっても、あきらめられなかった。
いくら好きでも無駄だと何度も自分に言い聞かせた。
それでもメロが自分に笑いかけるたび好きな気持ちは強くなっていった。

だから。
そのまま知らない振りをした。
男同士としてなら側にいられたから。

メロを振り向かせようとしようともせず。
告白する勇気もなく。
自分も対等になれるように勉強するでもなく。

不甲斐ない。情けない。卑怯者。
ただ自分の気持ちだけを優先したのだった。

それでも一度、二人の成績に挑戦しようと猛勉強したことがあった。
結果は二人には遠く及ばなかった。
世界が違う、そう思った。
このことはマットにさらにメロに対し思いを告げることを完全にあきらめさせた。

だからメロはマットを置いて出て行った。
同等になれもせず、その努力すら放棄した卑怯者を。
ただ安易に側にいただけの自分を。
当たり前だ。

メロはニアと出て行った。
マットを置いて。
二人は肩を並べて同じ世界に生きている。
けしてマットがたどり着けない世界に。

そして今。メロを追いかける意気地さえないのだった。
「おまえはいらない」と言われるのが怖かった。

結局15になって園を出ねばならない期日まで園にいた。
才能を見込まれて施設を途中で出て行く子どもは少なくはなかった。
それでもその中のトップが卒業直前に二人も出て行くのは前代未聞だった。
だからロジャーに言われたように残された子ども達を落ち着けたりしながらすごした。

メロとの思い出がありすぎるくらい残ったこの場所で。
むなしい気持ちを抱えて。
14470:2006/10/04(水) 19:00:02 ID:???

15になって選んだ道は依頼主からハッキングや盗聴をして報酬をもらうという仕事だった。
もちろん表の世界で胸をはってできる仕事でもなく裏の社会で細々と生き延びていた。
その仕事を選んだのは少しでもメロの情報が得られることを期待していたのかもしれない。
しかし、メロがマットに伝わるほど迂闊に情報を流すようなことはなかった。
やっと分かったのはマフィアに身を置いているらしいということだけだった。
マフィア。
そんなところに女の身ひとつで飛び込めばどんなことになるか。
仕事の合間、つかの間の空白にはそのことばかりが頭をよぎった。
メロを忘れて他の女と付き合う気は起こらなかった。
その日限りの夜の相手と適当に遊んでいた。そしてその相手は大体金髪の女だった。
もう二度と会えるかも分からないのにマットはメロが忘れられなかった。
メロに似た金髪の女をメロと思い込んで抱いていた。
行為のむなしさは分かりすぎるほど分かっていたが。

メロがワイミーズハウスを出てから4年が経っていた。

マットは椅子に座ってタバコをくわえ次の仕事の資料に目を通していた。
くだらない。そう思った。
この4年間何一つ真剣になれたことがない。
部屋の壁はタバコの煙で汚れていた。部屋にはいくつものコンピュータが設置されていた。
その隙間にはカメラやそのほかの機材が乱雑に置かれていた。

絡み合う機材から伸びたコードの隙間に置かれた電話が鳴った。
鳴ってしばらくは集中していることもあり電話に気がつかなかった。
しかし気付かなかったにはもうひとつ理由があった。

マットの部屋には仕事の都合上電話は5台引いてある。
仕事の種類や相手によって使い分けあるからだ。
その全ての着信音は変えてある。鳴ってすぐどの電話か分かるようにだ。

しかし今回鳴った電話の着信音に覚えがなかったのだ。
それもそのはずだった。
その電話はこちらから非通知でかける側専門に使っていたのだった。
誰にもこの電話の番号が分かるはずない。
(こんなことができる奴がいるのか?)
そう思いながらも電話を取った。
向こうから声が聞こえた。
「メロ・・・?」
そうマットは電話口につぶやいた。
145名無しさん@ピンキー:2006/10/04(水) 19:43:53 ID:???
キテターーーー!!!!
次は大人になった二人が見られるわけでつね!
146名無しさん@ピンキー:2006/10/04(水) 21:43:55 ID:???
すれ違い萌えす
続き待てねー…ハァハァ
147名無しさん@ピンキー:2006/10/04(水) 22:00:19 ID:???
神乙!!!!!!!!
純愛モエスw
応援してますよ!頑張って神!
148名無しさん@ピンキー:2006/10/05(木) 23:42:49 ID:???
神きてるー!
いいよいいよ
wktkが止まらない
149名無しさん@ピンキー:2006/10/06(金) 04:36:03 ID:???
早朝に保守
150名無しさん@ピンキー:2006/10/06(金) 17:56:27 ID:???
ほし
151名無しさん@ピンキー:2006/10/06(金) 21:28:05 ID:???
萌えスすれ違いホシ
152名無しさん@ピンキー:2006/10/07(土) 03:36:42 ID:???
15370:2006/10/07(土) 03:41:10 ID:???
ほんと、切れ切れに落としてすみません
続きです
書きたい流れは決まってるのに文章力がなくて進みません・・・
自分の萌えで書いてるので読んでくださる方が楽しめてるかどうか
非常に不安です
15470:2006/10/07(土) 03:42:19 ID:???

<9>

メロに指定されたのはある建物の一室だった。それは何の変哲もないコンドミニアムといった部屋だった。
まぁ、部屋自体にこれといった特徴はなかったが場所がなんといってもN・Yだ。
マットのいたイギリスからどれだけ遠かったことか。
移動中のありすぎるほどあった時間で受話器越しの声が何度も頭に巡った。

そして、ついにマットは指定された部屋のドアの前に立っていた。

開けた先に本当にメロはいるのだろうか。
一瞬そんなことも考えたが考えても仕方ないことと気づき思い切ってドアを開けた。
メロは部屋にある一人がけのソファに浅く腰掛け、背中は背もたれに預けていた。

マットが今まで恋焦がれ続けたメロはいつも14歳のままだった。
自分と同じく月日を重ねているはずなのに19歳のメロは想像できなかった。
しかし目の前にいたのは紛れもない19歳のメロだった。
金の髪はそのままに背が伸びていた。
マットの愛した少女はもうどこにもいなくなった。
かわりに愛する女がいるだけだ。

そこから先は、どうやってメロの傍まで歩いたか覚えていなかった。
気が付けばメロのすぐ傍にマットは立っていた。
見るなり抱きしめなかったのは触れると消えてしまうとでも思ったのだろうか。
それともその資格のない自分を分かっていたからだろうか。

「・・・メロ。」
言いたいことも聞きたいことも百と言わず千もあったが結局でた言葉はそれだけだった。
そしてその声はひどく掠れていた。
それに対してのメロの答えはこうだ。

「来たな。じゃあ、説明するぞ。一度しか言わないから良く聞け。」

マットはといえばただ一人の愛する女との叶わぬと思っていた再会を果たした。
それによって自身から湧き上がる感情で言葉さえ出なかったというのに。
数年間会っていないこともマットに黙って施設を出たこともなかったかのように気安く話しかける。
「何年ぶりだ」とか「久しぶり」とか再会に際してのコメントすら一切なしだ。
15570:2006/10/07(土) 03:42:53 ID:???

メロが話したのは仕事の依頼だった。あるアメリカ人の盗聴らしい。
しかもこの仕事を割と長く続けているマットにとって難易度は低いとさえいえた。
なぜそれほどのことをマットに頼むのだろう。
マットに連絡を取れるメロなら自分でそれくらいできただろう。
そこでマットは気が付いた。
「おい、メロ!どうしたんだこの傷・・・」
メロの顔には大きな火傷とも切り傷とも見れるひどい傷跡があった。
「あぁ、ちょっとヘマしてな。気持ち悪いか?」
何の抑揚もなく淡々という。
「そんなことない。」こんな傷を作るくらい危険な目に一人で遭っていたかと思うと胸が痛んだ。
それどころかこの傷はメロの置かれた困難な境遇の一端に過ぎないのだろう。
一人で自責の念やら後悔やらで考え込んでいたらメロが言った。
「さて、報酬だ。」あくまでビジネスと言うことか。もう少し感慨にふけらせてほしい。
報酬と言ってもメロを目の前にしているだけで充分だったのだが。
金なんかにかえられない。
しかしメロは意外すぎる報酬を提案してきた。
「悪いな、今手持ちの金がない。現物支給だ。」
そう言ってメロはベッドの方へ歩いた。
「な、メロ!どういうことだ!」マットは思い切り焦った。
報酬は金以外。現物支給。メロはベッドに。つまりメロは体で払うと言っているのだ。
女一人が社会に出て金を得る方法と言えばそうするしかないとは思っていた。
マフィアに入ったメロがそうしてるとは考えたくなかった。
しかし現実問題そうはいかないだろうとも分かっていた。

そして今。メロが抱かれた多くの男にマットが仲間入りする許可が出た。
今まで生きてきてそれは多分一番欲しかったものだ。
しかしそれを手にする資格がマットにあるのだろうか?

メロを守ることも、追うことすらしなかったのに。

マットの葛藤を破ったのはメロだった。
ベッドに膝を組んで座り、こちらを上目遣いに見てからかうような口調で言った。
「するのか?しないのか?」

理性を保っていられるはずがなかった。
15670:2006/10/07(土) 03:44:49 ID:???
マットはベッドに近づいた。そして無言でそのままメロをベッドに押し倒す。
息が詰まりそうだった。細い手首を掴んでメロの顔を覗き込んだ。
メロは愛しくて仕方ないと言わんばかりの表情でマットを見つめていた。
その顔にさらに暴走させられそうになりながら思う。
(娼婦ってやつはこんな演技までできるのか――?)

狂いそうだ。 

細い首に口付けるとメロは少し身じろぎした。
今まで何十人もの女にしてきたことだった。しかし今回のは意味が違った。
今回を狂うほどに夢見て繰り返してきた行為だったから。
マットは首元からまっすぐ伸びるファスナーに震える手をかけた。




・・・・?・・・・

・・・・おかしい・・・・





そんなはずはない、そう思ったが。

その疑問は欲望で占められつつある頭で考えても答えなんて出るはずもなく。
手っ取りばやくメロに聞いた。

「メロ、お前もしかして初めてじゃないのか?」
15770:2006/10/07(土) 03:45:20 ID:???

かすかに震える肩。ファスナーは下ろしたが全身に力が入っていて服の素材も手伝って脱がせない。
顔でも手でも首でも少し触れただけで過剰に反応する。
マフィアにいてそんなはずがないとは思ったがどう見ても慣れていないのだ。
その証拠にマットが言った瞬間メロはこれ以上ないくらい赤くなった。薄暗がりでも分かるほどに。
返事はないがどうやら図星らしい。先ほどの余裕のある様子は全くなくなっていた。

どういうつもりか知らないがメロに経験がないのならこのまま進めるわけには行かないと思った。
ここまで来てやめるという決心をするには途方もない精神力がいったが。
それ以上にメロが大切だった。メロはマットにとって唯一の神聖な思い出であったのかもしれない。
マットはメロの服の下ろしたファスナーを上げた。
メロを傷つけたくない。初めてで好きでもない男(つまり自分だ)に弄ばれるような目にあわせたくなかった。
本人がいいといってるんだから気づかぬ振りをして最後まで行ってしまおうかとかなりのところまで思っていたが。
きっとこんなところでお預けさせられてしまっては外に出たらメロ似の女を捌け口にしてしまうことだろう。

そう考えているとメロがやっと口を開いた。
「・・・いいから。」
よくなんかない。こっちがどれだけ必死でやめたと思っているんだ。
メロに思いとどまらせる方法をいろいろ考え、思いついたことを言った。
「お前、ニアが好きなんだろう?初めては好きな男とがいい。」
そう言った途端至近距離から顔面に拳が飛んできた。
予測なんてもちろんできず、見事にマットの顔の中心に決まった。
「何するんだよ!」さすがにマットも怒った。
自分の欲望を抑えに押さえ込んでメロのためを思って言ったことに対する仕打ちがこれとは。
しかしメロの怒りは収まらない。
一つのベッドで重なり合う男女とは思えない言い合いが始まった。
「何で俺がニアのこと好きなんだ!」
「ずっとニアを目標にしてたじゃないか!」
「それは成績だけだ!あんなやつ好きじゃない!」
「嘘だ!あれだけこだわってたくせに!!お前はニアが好きなんだ!」
「好きなもんか!俺が好きなのはマットだけだ!」
「・・・・え?」
しまったーーーー!!!言ってから気が付いた。メロはいつだって感情的になるとボロが出る。
158名無しさん@ピンキー:2006/10/07(土) 04:26:39 ID:???
神キタ Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒(。A。)!!!
超GJ!純愛マトメロいい!
159名無しさん@ピンキー:2006/10/07(土) 04:32:34 ID:???
Q:なぜ朝鮮人が嫌われているのか?
A:インターネットにより,朝鮮人の実態が暴かれたから。
在日朝鮮人は,強制連行の犠牲者だと信じ込まされていたのに,
実際は,そのほとんどが密航・密入国で押し掛けてきた者とその子
孫だと分かった。おまけに戦前から犯罪が多く,とりわけ終戦後に
は,戦勝国民を騙り日本の男達が戦場からまだ復員していないこと
をいいことに,殺人,強姦,強窃盗,麻薬の密売,土地の不法占拠
など凶悪犯罪を犯していたことが分かった。
 また朝鮮を植民地にして彼らをを酷い目に遭わせたと信じ込まさ
れていたのに,実際には,朝鮮人,とりわけ被支配階級の朝鮮人に
とっては祝福ともいえる多大な恩恵を与えた。そして,道路すら無
く荒廃していた土地を近代化させたのも,他ならぬ日本であったこ
とを理解した。
 さらに,日本の敗戦後,日本国内だけでなく半島においても,日
本人に襲いかかり多大な被害と損害を与え,莫大な財産を略奪した
ことも明らかになった。
 そのうえ,今日に至るまで韓国は強烈な反日教育を行ない,こと
あるごとに日本へ害をなし,北朝鮮は日本に対して拉致,違法送金,
麻薬の密輸,工作員の送り込みなどの敵対行為をおこなってきたこ
とを知った。
 これだけのことをやられたことが分かったら,怒るのは当然である。
160名無しさん@ピンキー:2006/10/07(土) 13:41:50 ID:???
70氏!! お待ち申し上げておりました!!!
寸止めマトメロktkrwww
161名無しさん@ピンキー:2006/10/07(土) 16:45:35 ID:???
70神乙!いつも楽しませてもらってまつ
70神の続き、投下宣言中の神々の降臨が気になり、スレ覗きまくってるw
162名無しさん@ピンキー:2006/10/07(土) 17:55:38 ID:???
神*・゚゚・*:.。..。.:*・゚(゚∀゚)゚・*:.。. .。.:*・゚゚・*!!!!!
と思って最高潮にまで盛り上がった心を
朝鮮人コピペで打ち砕かれたwww

70氏乙です
最近ここを覗いてwktkするのが日課です
163名無しさん@ピンキー:2006/10/08(日) 07:25:06 ID:???
ほしゅ
164名無しさん@ピンキー:2006/10/08(日) 16:27:02 ID:???
めっメロおおおえう!!
同士だ。>162
165夏一:2006/10/08(日) 18:59:00 ID:???
たまには絵も投下してみようということで。
白黒ですいません。神待ち中のおつまみにドゾー
ttp://www.nigauri.sakura.ne.jp/src/up6699.jpg.html
「お前もさっさと脱げ」的シチュ。
166名無しさん@ピンキー:2006/10/08(日) 19:20:07 ID:???
夏一氏…
これは神待ち砂漠のオアシスですか…?!

萌え氏ぬ…
167名無しさん@ピンキー:2006/10/08(日) 20:15:36 ID:???
夏一氏GJ!!
  _  ∩
( ゚∀゚)彡 おっぱい!おっぱい!
 ⊂彡
168名無しさん@ピンキー:2006/10/08(日) 20:49:11 ID:???
夏一氏…文も絵も神だなんて…!!
おっぱい!おっぱい!!
169名無しさん@ピンキー:2006/10/08(日) 21:59:03 ID:???
>>164誰の言ってるのか!!ハァハァ・・・
170名無しさん@ピンキー:2006/10/09(月) 01:45:29 ID:???
夏一氏GJ!!
おつまみどころかディナーにさせていただきますた!
171名無しさん@ピンキー:2006/10/09(月) 10:16:55 ID:???
ほしゅ
172名無しさん@ピンキー:2006/10/09(月) 18:15:37 ID:???
素晴らしい神がいたものだ!!
173夏一:2006/10/09(月) 19:52:41 ID:???
ありがとうございます!嬉しいです。
またなんか描けたら投下しますね。

70神、続きwktkして待っております!
焦らずがんばってください!
174名無しさん@ピンキー:2006/10/10(火) 00:52:00 ID:???
神に触発されてメロを書いてみたけど
なにかの妖怪みたいになった…
神はすげーなやっぱり
175名無しさん@ピンキー:2006/10/10(火) 01:10:47 ID:???
>>174うp!うp!
176名無しさん@ピンキー:2006/10/10(火) 02:35:00 ID:???
妖怪とか言うなww

妖怪みたいなメロたんもハアハア(*´Д`*)
177名無しさん@ピンキー:2006/10/10(火) 10:13:11 ID:???
>174
うp
178名無しさん@ピンキー:2006/10/10(火) 16:53:08 ID:???
ハァハァ
179名無しさん@ピンキー:2006/10/10(火) 16:57:03 ID:???
おまいらうpうp言うなよw
マジで水木しげるだから見せられたもんじゃねーよw
>>173
新作うp!うp!
180名無しさん@ピンキー:2006/10/10(火) 19:05:24 ID:???
水木しげる…
み・見たい、禿しく見たい!
181名無しさん@ピンキー:2006/10/10(火) 19:28:40 ID:???
そういや小畑神のラフ画子供メロが異様にギョロ目で
妖怪っぽかったの思い出したwwww
あのキモ可愛さに惚れたんだった。
182名無しさん@ピンキー:2006/10/10(火) 19:44:13 ID:1T/Lbasa
ああそうそうキモイんだ・・・第一印象うっわーだったもの。
キモ可愛いよね、最初のメロなんて特にそう。
マフィアあたりからかき慣れたのかセクシーになっていった。
18370:2006/10/10(火) 19:50:30 ID:ORCFmxNd
お久しぶりです!
多分今日中に続きを落とさせていただきます。
それにしても最近ここが盛り上がってて嬉しいです。
夏一さんの絵・・・!セクシーメロに鼻血でそうでした・・・

私も下手ながら絵も好きなのでアップさせていただくかもしれません・・
では、続きがんばって書きますね〜。

妖怪っぽいメロも絶対可愛いので見たいです!!
18470:2006/10/10(火) 19:51:16 ID:???
下げ忘れました・・・!すみません!!!
185名無しさん@ピンキー:2006/10/10(火) 20:39:54 ID:???
キタキターーー!!待ってますぜ神!!
186夏一:2006/10/10(火) 20:58:01 ID:???
70氏鼻血コールありがとうございます!
今夜続きを投下ということで、楽しみにしてます!マトメロ万歳!
学園ものの続き書きながら待ってますw

174氏!妖怪っぽいから…なんて言わず
気が向いたらいつでも遠慮無くうpお願いします!!

あー、ほんと賑わっていて楽しいなぁ
187名無しさん@ピンキー:2006/10/10(火) 21:32:50 ID:???
ぶった切るが
ジャンレボの読切の土少年、まじでメロそっくりでモエスだった!
188名無しさん@ピンキー:2006/10/10(火) 22:36:02 ID:???
マディか・・・だってあの作者おかっぱ好きで有名だよね。
自分サイトにメロ描いてたってよ。もう閉鎖したけど。
189名無しさん@ピンキー:2006/10/10(火) 22:47:55 ID:???
>>188 マジ?
メロ好きなんだwおかっぱ好きなんだwデスノすきなんだw
サキって子もニアっぽいしなんだか意識してんのかなとw
190名無しさん@ピンキー:2006/10/10(火) 23:12:45 ID:???
マジマジ!もともとは本名でマンガ描いてたらしいけど今回は本名をちょっと変えてペンネームにしてるよ。
最初みたときメロがいるぞーと思って読んで調べたらドンピシャだった。
過去の経歴は少ないけど、有名というか今後期待な作家さんみたい。
19170:2006/10/10(火) 23:24:19 ID:???
こんばんは
遅くなったわりに短くしかも
やっとエロかと思われたのにこんなでごめんなさい
19270:2006/10/10(火) 23:25:00 ID:???

<10>

しまったーーーー!!!言ってから気が付いた。メロはいつだって感情的になるとボロが出る。

大抵のことは人よりうまくできた。運動も勉強も。
だからといって馬鹿みたいに調子に乗ったりはしなかった。
その大抵の人間よりはうまくできたがただ一人を抜けなかったし、
その後ろにいるもっと偉大な人はいつまでたっても影さえ踏めやしなかった。

施設から持ってきたものはこの身一つ。
それだけでメロは生きてきた。Lを殺したキラを捕まえるために。
手段は選ばなかった。人も殺したし、利用できるものは利用した。

”生きてる意味”なんてダサい言葉だとメロは思う。
しかし自分にとってのそれはキラを捕まえLの敵をとること。
メロはそう思って動き、生きてきた。
それが一番になるということだと思ってきた。
そして、マフィアと呼ばれる組織に入り、誘拐の身代金代わりにキラの殺しの道具であるノートを奪った。
しかしその後、キラと通じた日本警察にメロの本名はばれ、ノートも奪い返された。
その時顔を隠すのも遅れ、殺される寸前まで追い詰められた。
踏み込まれたとき、確かに驚いた。だが、Lを殺したキラだ。
ノートといういわば反則技のようなアイテムを持っていたとはいえ、
Lを倒したキラが、凡庸な相手だったらやりきれなかった。とメロは思う。
捕まえたいという気持ちに嘘はなくても。

一番になるために、そのためだけに生きている。
メロは今も昔もずっとそう思っているしその時もそう思っていた。
けれども、施設にいる間マットを想い、ずっと彼だけを見てすごした。
そうやって生きてきたメロがマットを失って4年余り。
メロ自身が納得して決別した。
それでも、マットのいない月日が少しずつメロを弱らせたらしかった。
誰かがそう言ったとしても絶対に認めないだろうが。
その突然の襲撃に現実感が伴うのに時間差があった。
事態の不利さを実感していくにつれ、自分の死を意識した。
常に死と隣り合わせで生きていたはずのメロだった。
19370:2006/10/10(火) 23:26:42 ID:???

「MIHAEL=KEEHL 本名ミハエル=ケール」

そう呼ばれ脅されるまで自身の死を現実のものとして見れていなかったのかもしれなかった。
名前を呼ばれることで死への距離を見た気がした。
そして死を意識した時頭に浮かんだのはマットのことだった。
メロはマットのいない日々に疲れ、気弱になったらしかった。
追い詰められ、これからの自分のことを考えた。
なんとか生き延びたとしてもやはりこれからもずっと自分とマットは何の関わりも持たず生きていく。
その事実に気づいた瞬間、もう死んでもいいかもしれないとメロは思ったのだった。
そしてついに爆弾を手にし、それを投げる瞬間。
死とこれ以上ないほど近づいたその瞬間。
今の今まで思っていたことと全く逆の思いがこみ上げてきたのだった。
(死にたくない。マットに会いたい。)
自分の感情には正直に、欲しいものは欲しいそう言って生きてきたつもりだった。
しかし実際には一番大切なLを失い、一番の目標であるニアに勝つことは達成できず、一番好きなマットにも会えない。

両親でさえも。

メロの母親は資産家の父親の愛人だった。
本妻が妊娠しないことに焦れた父親が子どもを生ませるためだけに作った愛人。
なぜそれほど子どもを欲しがったかと言うと笑ってしまう程よくある話だった。
跡継ぎが欲しかったのだ。
すぐに妊娠した愛人が生んだのは女の子だった。跡継ぎは男でなければならない。
父親は男の名であるミハエルと言う名をメロにつけた。
そして愛人であるメロの母親に男として育てさせた。
だから施設に入った時もメロは男のように行動し、言葉遣いも男のものだったのだ。
当たり前だ。女としての振る舞いを知らなかったのだから。
そうやって、父親の都合で性別を無視され育てられたにもかかわらずメロと母親は捨てられた。
本妻に男の子が生まれたのだ。そうなっては愛人もその子どもも必要なかった。しかもメロは女の子だ。
その後、わずかな手切れ金を持ってあの家で母親と2人で住みはじめた。
「お前が男じゃなかったから私はこんな目に遭っている」
という言葉を子守唄にして。

父親には捨てられた。男じゃないから。
母親にも要らないといわれた。一緒に住んでるのは仕方がないから。

何かを欲しがること、欲しがった何かを得ると言うことが叶えられた試しがなかった。
だから、自分の一番したいことに気づくのもここまでの状況になるまでかかった。
爆弾の威力からして生きられるか死ぬかは一か八かだった。
だが、メロは大きな傷を負いはしたが生きていた。
一か八かの賭けに勝ったのだ。
そして賭けに勝った自分に一つだけ我がままを許そうと思った。
19470:2006/10/10(火) 23:32:19 ID:???

マットに会いに行く。

一夜だけだ。本名のバレた自分に近づけば危険な目にあうのは分かりきっていたから。
マットが盗聴やハッキングを仕事にしているのは聞いていた。
それに依頼する形で近づこう。依頼の内容はキラ事件には全く関係ない調査にした。
キラにマットを関わらせるわけにはいかない。
ただ一度、一度だけマットの腕の中が自分の場所だと思いたかった。
本名を知られてしまった。認めたくはなかったが負けたと思った。
近いうちに死ぬかもしれない、そう思った。
だから一度だけ。あれだけ罪を犯してLと同じ天国に行けるとは思わなかった。
神がメロに与える罰に耐えられるように。マットの思い出が欲しかった。
処女だと言ったらマットは相手をしてくれないかもしれない。
だから娼婦をしていたフリをして、依頼の報酬と言って誘った。
メロなりに良く考えたつもりだった。なのに、あっさりマットは見破った。
日本の警察に踏み込まれたときと言いここの所メロの計画が上手く運んだためしがなかった。
経験がないことがバレただけではなくずっと好きだったとまで口走っていしまった。
計画の失敗に落ち込むやら、それでも目の前にはマットがいるやら、メロの感情は揺れに揺れた。
195名無しさん@ピンキー:2006/10/11(水) 03:42:02 ID:???
アニメ見て余韻に浸ってた間に神が来てるww
可哀相なメロに萌えた。
196名無しさん@ピンキー:2006/10/11(水) 08:10:45 ID:???
うおおおおおおおおおおおおおおおおおおお
神━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!

しかし可哀相が似合うなこの子は
197名無しさん@ピンキー:2006/10/11(水) 17:56:50 ID:???
バレまで行かないけどもし悪かったらスマソ

データでメロが身長高いのに惚れた
スレンダーで高身長なんてモデル体型だよメロ
198名無しさん@ピンキー:2006/10/11(水) 21:05:35 ID:???
197>>13巻?
199名無しさん@ピンキー:2006/10/11(水) 22:16:07 ID:???
バレスレみたー。
メロでか過ぎず、小さ過ぎず、
ちょうどいい感じ〜。
200名無しさん@ピンキー:2006/10/11(水) 22:59:16 ID:???
>>198
13巻。ニアよりもマットよりも年上だったよメロ
姉さん女房だ(ry


つか神に刺激を受けて小説書いてみたらどうにもならない物が出来た。
萌えないゴミに出してきますorz
201名無しさん@ピンキー:2006/10/11(水) 23:19:34 ID:???
>>200うp!うp!!
202名無しさん@ピンキー:2006/10/11(水) 23:22:13 ID:???
>>200
マットとは同い年でないかい?
203名無しさん@ピンキー:2006/10/11(水) 23:49:44 ID:???
>>201
もししても良いなら何か自分で読んでも煮え切らない感じになったんで
もうちょっと練り直してからになると思う
でもマトメロ旋風の中にニアメロ投下しても良いもんなんだろうか

>>202
そうだっけ?確認してくる。間違ってたらすまん
ニアより年上だったのに軽くショック受けてたからな…
でもそれはそれで年下に勝てなかったメロが可哀相すぎて萌えたけど
204名無しさん@ピンキー:2006/10/11(水) 23:57:18 ID:???
>>203
おながいしまつ>小説
メロとマットは同い年だよ(日本の会計年度で)
ニアは2歳年下
205名無しさん@ピンキー:2006/10/12(木) 00:05:43 ID:???
>>203
自分はメロが「年上のお姉さん」であったことに萌えたぜwwwww

投下楽しみにしとる!!
206名無しさん@ピンキー:2006/10/12(木) 00:33:00 ID:???
>>204
確認してきたけどそうだったo rz
早生まれなのすっかり忘れてたよマット…

>203
年上のお姉さんw
でも何故かニアより早く年上になって優越感を感じてるメロが浮かんだww
メロはマットに対しては心が広いイメージあるのになんでだろw


小説がんがってみますが明日から仕事だから土日くらいまでに延びるかも。
此処って小説の方針はギャグ寄りでもアリなのか?
スカート穿かされたミハエルとか見ても引かないでいてあげて下さい…
エロ度は低めだと思われ。神小説を期待してる人スマソ
207名無しさん@ピンキー:2006/10/12(木) 00:34:48 ID:???
>203→>>205の間違い。
自分に返事してどうするんだ俺
208名無しさん@ピンキー:2006/10/12(木) 00:35:59 ID:???
ギャグエロ大歓迎だぜwwwwスカートとかwwwwww今からwktkが止まんねえぜwwwwwwwwwwwwwwwwww
209名無しさん@ピンキー:2006/10/12(木) 02:12:45 ID:???
>>208
ちょwwww草生えすぎwwwwwwwおちつけwwwwwwww

>>206
あなたが神ですね?
210名無しさん@ピンキー:2006/10/12(木) 02:21:56 ID:???
>>206です。
土日までって長くて(自分が)待ちきれないと思い軽く投下します
文章力無くてごめんなさい。とりあえずこんな感じ。
・ワイミーズハウスの設定捏造有り
・ニアメロ
・付き合っている事前提で、2人は既に経験済
・性格は2人とも大人より。毒入ってない純粋な2人が好きな方注意
・後半は変態入りかけのニアに注意

*****************************************

―――何なんだこれは。
夢で有って欲しいと心から願った。
とりあえず漫画のように頬をつねってみたが、普通に痛かった。

…夢じゃない………?


遡るのは昨日の記憶。その雪の日の夜は、僕の部屋にニアが遊びに来ていた。
気温が低く、寒い日だった。外では雪が深深と降っている。
僕はつもったら雪合戦できるな、とか思いながら暖房の効いた部屋のベットに寝転んで本を読んでいた。
ニアは床で黙々といつものミルクパズルを解いている。

「…何でメロは何でそんな格好しかしないんですか」
ふとニアが独り言のようにぽつりと呟いた。
「……不服か?」
僕はニアの方を向いて返事をするが、ニアは話し掛けてきたくせにこっちを向いていない。
視線の先は、パズルのただ白いだけのピース。
「はい。折角女に生まれたのにその黒ずくめじゃあ…。」
「悪かったな黒ずくめで。でもニアと違って同じデザインしか持ってない訳じゃないから良いだろう。」
「でも他の服も可愛いのが無いじゃないですか…」
「…可愛いのは好みじゃない。」
―僕はムカついていた。
自分の格好を黒ずくめと言われたからだ。
…決してニアがこっちを向いていないからじゃない。
「じゃあ僕にそんな格好が似合うと思うのか?言われて穿くような人間に見えるか?」
「思います。見えます。」

ボコっと音がした。

音の原因は僕がさっきまで読んでいた本をニアの頭めがけて投げたからだ。
どうやら偶然角が当たったらしい。厚めの硬い文庫本の角だ、それなりに痛い。
ニアは右手で当たったであろう辺りを抑えていた。ざまーみろ!
もうニアに言われたなら女らしい可愛い服なんて絶対に着るものか。
僕は体制をかえて、ベットの上であぐらをかく。
するとニアが押し殺した声で、
「"見える"と言った事に関しては、虚言が混じっていた事を詫びます。」
と言った。こんな時までも淡々とした正しい詫び方なのが気に入らない。
でもニアは、似合うと言う言葉に嘘は無いらしい。
僕は遠まわしだけど、こう言う風に伝えてくるニアが嫌いだ。
211名無しさん@ピンキー:2006/10/12(木) 02:23:06 ID:???
「…本だけじゃなくて本当に殴りたいくらいだよ。」
「もう詫びたでしょう、殴ったら蹴り返しますよ。」
ニアはパズルを解く手を一旦止め、目線だけこっちを向け言った。
此処まで言われたら引き下がれない。女の意地(?)だ。
僕は立ち上がるようなしぐさをして、ニアに吼えた。
「やれるもんならやってみろよ!」
「望む所です、と言いたいんですが…私は見つかると自分の部屋に追放されますから騒ぎたくないです。」
「ロジャーが怖いのか?」
僕は皮肉っぽい口調で言う。
認めるのはくやしいけど、こう言う時にしか皮肉を言えないからだ。
ミルクパズルの最後のピースが、パチっと音を立ててはまった。
「…まさか。私は折角の機会を逃したくないだけです。」
ニアはこっちを向いてニヤリと笑うと、パズルを持ち上げて崩した。
―実は少し安心してる。
先ほどはつい売り言葉に買い言葉で言ってしまったが、ニアは怒ると何をするか分からない。
僕は前にそれで大きな失敗をしている。2度と繰り返すわけにはいかない。
もう、あんな目に遭わされるのはごめんだ。

*************************************
微妙な所で終わらせてみる
スカートまで遠いな…流れ的には記憶→スカート発覚→エロなので更に遠いですo rz
改めて神と呼ばれる人の凄さを知りました。
212名無しさん@ピンキー:2006/10/12(木) 02:40:34 ID:???
>>211修正。
「目線だけこっちを向け言った。」になってますが
「目線だけこっちに向けて言った。」の間違いです。
213名無しさん@ピンキー:2006/10/12(木) 02:45:05 ID:???
ニアメロキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!
206さん!!!超GJ!
続きwktkwktk
214名無しさん@ピンキー:2006/10/12(木) 03:44:18 ID:???
GJ!!ニアメロ大好きです
wktkして待ってます!!
215名無しさん@ピンキー:2006/10/12(木) 15:37:27 ID:???
投下神がいっぱいいるって

こ ん な に 幸 せ な ん だ

wktkしながら待ってるw
216名無しさん@ピンキー:2006/10/12(木) 15:40:21 ID:???
ニアメロキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!
ハァハァハァハァハァハァハァ(*゚∀゚*)ハァハァハァハァハァハァハァハァ

続きwktkして待ってます。
超GJ!
217名無しさん@ピンキー:2006/10/12(木) 18:46:01 ID:???
>>206ですが、これから名無しじゃ(自分が)不便なんで「日向」とでも名乗っておきます

小説は仕事の方が思ったより上手く行ってるから今日の夜あたりに投下できそう
皆さん暖かい言葉を有難う御座います。がんがるよ俺!
自分の萌えつめこんで書いてるんで満足していただけるかは微妙ですがorz
21870:2006/10/12(木) 21:56:49 ID:???
ニアメローーーーー!!!!続き、すごく楽しみです!
がんばってください!!!ワイミーズハウスで付き合ってるなんて
萌えですね!しかもスカート!!楽しみです!

さっきここ見てマット年下!?とかなり焦りました
タメ設定で書いてたので・・・でも学年はタメみたいで良かったです

じらしまくりで何が書きたいのか意味不明でダラダラ続けてすみません
続きおとさせていただきます
21970:2006/10/12(木) 21:59:28 ID:???

<11>

限界だ。マットは思った。これ以上メロに振り回させるのはごめんだ。
なぜメロがマットに仕事を依頼したのか。
まだ分からない。
それでも。
「好きなのはマットだけ」この言葉だけは許せなかった。
メロにとっては売り言葉に買い言葉だったかもしれない。
もしかしたら本当にメロの好きだったのはニアではなかったのかもしれない。
ならワイミーズハウスで聞いた好きな人が誰だったのかは見当もつかないが。
メロはいつでも一番になりたがっていた。
そのためには手段を選ばない性格と言うことも充分知っていた。
立てた計画が上手く行かないことを何よりも嫌う。
マットに依頼した盗聴はキラを追う策の一環なのだろう。
その優秀な頭脳で巧妙に練られた計画は無駄な時間も手間も挟まない。
そしてメロは誰にも借りを作らない。
だから、手持ちに謝礼の金がなければ手っ取り早くその身で払おうとしたのだ。
初めては好きな男とがいいなんて甘い考えはマットのものであってメロにはどうでもいいのかもしれない。
借りを作らないために好きでもないくせにマットに抱かれようとするのはまだいい。
だとしても、そのために、計画の一環としてだけに、
「好きなのはマットだけ」
と口先だけで言われたのは許せない。
本心だったらどれだけ嬉しかっただろう。マットは自嘲気味に考えた。
聴いた瞬間息が止まった。メロの口から自分へ愛の言葉が出るなんて。
幼いときからどれだけ聞きたいと願った言葉だっただろうか。
そして怒りと同時に胃のあたりに重くのしかかる失望感があった。
メロの借りを作らない性格は徹底していた。
滅多に人に何かを頼んだことはなかったし、それでも稀に何かを頼んだ場合必ず何かで謝礼をしていた。
マットに対してもそうだった。それに対しいつも少し寂しく思っていた。
それでもマットはメロに稀に何か頼まれた時は全力であたった。
頼みごと以外でもいつだってマットはメロだけを見て、メロのために生きていた。
好きな男が他にいても。親友以上に見てもらえなくても。
その行動で少しはメロを大切に思っていると伝わっていなかったのだろうか。
メロが頼めば盗聴だって強盗だって殺人だってなんだってやる。
もちろん謝礼なんて1セントだっていらない。それほどメロを愛しているのに。
なのにメロは簡単な仕事に多大な謝礼を提案してきた。
つまり謝礼がないとマットが依頼を受けないと思ったのか、マットに借りを作りたくないか。
どちらにしてもマットのことを何一つ分かっていない。
謝礼なんてなくてもマットがメロの頼みを断れるはずなどないのに。
メロがマットに対して何かすることを借りと思う必要などないのに。
ワイミーズハウスからメロが出て行って以来、一番メロとマットは近くにいた。
しかし心は、遠く離れたままだ。体は息がかかるほど近くにあるというのに。
やりきれなかった。やはり、メロと心がつながることはないのだ。
目の前で黙っているメロが憎かった。
こんなに想っているのに。
22070:2006/10/12(木) 22:00:22 ID:???


それをメロに思い知らせてやりたかった。

「嘘ばっかり言いいやがって。―――そんなに借りが作りたくないなら、叶えてやるよ」
マットは言った。暗く思いつめた声だった。

さっき上げたメロの服の正面についているファスナーにマットは手をかけた。
そのまま、上げた時とは違い乱暴に思いきり下にひいた。
メロは少し驚いたようだがそのまま動かない。まだ冷静なメロにますます腹が立つ。
雑にひいたものだから布をはさんで胸の少し下でファスナーは止まってしまった。
マットはファスナーに執着せず目的を果たそうとした。
開いた服を思い切り両手でひいた。それなりに丈夫な素材だったが難なく破れた。
現れたのは白い肌と黒い下着。
そのコントラストにマットはますます理性を失っていく。
白と黒に赤を加えるため、夢中で唇を落とす。
首に、胸元に、肩に。

娼婦は唇は許さない。とか聞いたことがある。
唇は本当に好きな男にしか触れさせないと。
知ったことか。そう思い次はメロの唇に顔を寄せようとした。
しかしマットの目に飛び込んできたものは。

「・・・・!!!!!」

マットは驚いた。あまりのことに言葉が出なかった。
驚くことと言ったらメロからの電話にも天地がひっくり返るほど驚いたが。
これ以上驚くことなんてないと思っていたのに、あっさりそれを超えることが起きた。
そしてそれは驚きという感情だけを生んだのではない。
マットの人生で一番狼狽させたかも知れなかった。

――――メロが泣いている。

メロの頬に一筋光が伝っていた。
「メ、メロ・・・」
覚えている限りメロは泣いたことなど一度もなかった。
ワイミーズハウスの木に登り、足を滑らせ落ちて足の骨を折った時も泣かなかった。
ニアに試験で連敗した時だって。
どれだけ痛いこと、悔しいこと、辛いことがあってもメロは泣かなかった。
ずっと施設で一緒にいたマットが見たことないと言うのだから間違いない。

本能に任せて行動したことにたちまち後悔した。
あれだけメロを女の子だと思っていたのに。
メロがこんなことをされても平気だと思っていたなんて。

マットがこんなにいたらないからメロを振り向かせられないのだ。
怒りが一気に自己嫌悪に変わった。
メロに覆いかぶさっていたマットは上半身を起こした。
そして目に涙を浮かべ黙っているメロにマットは言った。
「ごめん、悪かった。俺、頭冷やす。仕事はちゃんとやるから。」
言うなり、ベッドから降りてメロから離れるように歩きだした。
マットは部屋から出て行こうとしていた。
メロはもう違うベッドででも同じ部屋で寝たくはないだろうし、
だったらマットは外で一晩過ごすしかなかった。

メロの肌の感触、肌の香りがまだ生々しく残っていた。
同じ部屋で理性を保っていられるはずがない。
221名無しさん@ピンキー:2006/10/12(木) 22:25:03 ID:???
いやあぁあ!!素晴らしいvvもう、このじれったい関係vvwww
222名無しさん@ピンキー:2006/10/12(木) 22:48:50 ID:???
あああああああああ!
本当にもう神乙wwwwwwwwwwwwwwwwwww
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
この萌えを何て表現したらいいのかわからない!!
223名無しさん@ピンキー:2006/10/12(木) 22:54:26 ID:???
日向氏、70氏、本当に乙です!
テラモエス(*´Д`)ハァハァ

そんな中、>>119の変態が、変態メロを落としてもよろしいか…?
マジでエロだけの品物ですが
224名無しさん@ピンキー:2006/10/12(木) 22:57:04 ID:???
>>223神 是非!wktkwwwwwwww

ああこの賑わい本当に楽しいなあー
過疎の極地でホシュってたあの日々が報われたよ
神々ありがとう乙です!
225名無しさん@ピンキー:2006/10/12(木) 23:03:39 ID:???
>>224
即答ありがとうありがとう

えと、多分30分以内に投下しますんで、変態メロ嫌いは各自逃げてください
嫌われマツ子面白いねぇ
226名無しさん@ピンキー:2006/10/12(木) 23:11:27 ID:???
70氏乙!!!!!!!
萌える!切ねぇ!!本当に乙!!

>>225
熱烈に支援!!
wktkが止まらない
227名無しさん@ピンキー:2006/10/12(木) 23:45:49 ID:8iXZuwPb
わ、わ、わ、わ、わわわくてかー!
228名無しさん@ピンキー:2006/10/12(木) 23:58:44 ID:???
おおおお!!!神がたくさん!!!!!
イヤッホオオイイイイ!!!!!!!!
229名無しさん@ピンキー:2006/10/13(金) 00:27:40 ID:???
スイマセン、>>119です
書き直してたら遅くなりました

変態メロ、投下します
2301:2006/10/13(金) 00:35:52 ID:???
「メえっメメメロ!?何をすらwせdrftgyふじこ」
「うるせえ!ヤらせろ!」

メロは頬を紅潮させて、息を荒くしながら、ロッドに馬乗りになった。
メロはロッドのことをずっと、性的な意味で狙っていた。
大きな図体と、男臭い体臭と、毛の生えた太い指を見るたびに、
この男にひどく陵辱される自分を想像して、ひそかに陰部を濡らしていた。

それなのに、ロッドはメロに、決して手を出そうとしなかった。
何を勘違いしたのか、ロッドはメロのことを、孤高で潔白な女だと信じていた。
部下に対しては酷く残忍になる男が、メロを見るときだけは、まるで神を信じる純朴な少年のように、絶対的な信頼を宿したやさしい目をした。
そんなわけで、なんとなく「ファックしようぜ☆」とは言い出せないまま、
メロの欲求不満な日々は続いていたが、元々辛抱に向いた性格ではない。

ロッドがなんとなしにメロの部屋に訪れてきた今日、メロの抑制は限界を迎えた。

「女の部屋にのこのこ入ってくる方が悪い。楽しませてもらうぜ。」
メロは自ら下半身を脱ぐと、ロッドのベルトを外し、続いてジッパーをおろし、やわやわと挑発するように袋を揉んだ。
ロッドはパニックに陥っているが、絶倫ともっぱらの噂のロッドのモノ自身は、段々と堅くなってくる。
そのまだ起ち上がっていないものに、メロは自分の陰部をすり付けた。
濡れたメロに陰部に愛撫され、ロッドは鼻息を荒くする。

「ああ…ロッドが堅くなるのを感じるよ。すげえ興奮する…。」
メロは、腰を動かしながら、ロッドの分厚い唇に、小鳥のようなキスを繰り返した。
その焦らすような行為が、ロッドの性欲を煽り、下半身をじりじりと熱くさせる。

「メ、メロ…。その辺でやめとけ。俺も止まらなくなる。」
ぬちゃぬちゃという粘液の混じった音が、ロッドの耳を支配する。
性器と性器が刺激しあう中、ロッドは必死で理性を保とうとした。
まだどこかで、メロのことを、神聖な存在だと思っていた。
しかし当のメロはお構いなしだ。
ロッドの言葉なんか耳に入らない様子で、ロッドの体を使って、勝手に快楽を高めていく。
ぴっとりと汗ばんだ体を重ね、ロッドの乳首にキスをおろし、小さな舌で、ちろちろと舐める。
薄い唇の周りを、唾液でびしょびしょにし、息を乱しながら、下半身をグラインドするメロの姿に、ロッドはひどく興奮し、否応無しにモノを起ち上げていく。
その際、ロッドのモノに、クリトリスがダイレクトに刺激されたらしい。

「…ァァッ」
メロは唐突に訪れた直接的な刺激に、体をびくつかせて、軽くイってしまった。
2312:2006/10/13(金) 00:40:32 ID:???
「はー、はー、ロッド、イイ…早く…」
メロは腰を動かすスピードを落としながら、ロッドの上に倒れこみ、暫く余韻にひたったあと、
ロッドの胸の上に乗り上げ、くっと背をそらして、
「ジッパーおろして。」
と言った。
首元まで紅潮し、汗の浮いた頬に髪を張り付かせ、すっかり淫らな姿になったメロを前にして、
ロッドが逆らえるはずもなく、大きな手を震わせながらジッパーを下ろす。

メロは期待に喉を鳴らした。その喉の緩慢な動きを見て、ロッドは自分に限界が近いことを悟った。
ジッパーが下まで下りると、ロッドの目の前に、小ぶりな白い胸が現れる。
ピンクの乳首が完全に勃起し、触られるのを待って震えていた。
まだ見た目の幼い少女が、淫婦さながらに、性器を濡らし、胸をそらして、大の男に跨っている。

「…っどうなってもしらねーぞクソガキッ。」

ロッドの理性が飛んだ。
メロの肩を掴んで、そのまま一気に押し倒す。
メロはそれを手伝うように股を開き、脚を絡ませて、ロッドを引き寄せた。
「ひやあああっ」
前戯も無しに、一気に貫かれた。

「ゆるゆるじゃねーか。どんだけぶッといモノで毎日オナニーしてんだよ。」
もうロッドの頭の中に、精錬なメロの姿はない。
目の前の女は、頭がとびきりいいだけの、変態雌豚だ。
ロッドは乱暴に膣をかき回す。
「あうぅぅ…固いぃっ」
ぐちゃぐちゃに体を揺らされながら、メロはロッドの背中に腕をまわす。

ロッドのピストンは異常に激しかった。子宮口を刺激するように、奥の奥まで突き上げる。
メロは過ぎた快楽に、獣のような嬌声を上げた。
その間もロッドは、メロの小さな胸を乱暴に引き寄せて、舌と歯で、両方の乳首を同時にいじくった。
その上、性器がぶつかるたび、ロッドの剛毛がメロの勃起したクリトリスを絡め、刺激され、メロは気をやる寸前だった。

「くああああああっ」
メロは目を白黒させながら、快楽の涙を流す。
「あ゛ーっあ゛ーっ」
ロッドのテクニックは想像以上だった。
すでに正気を失い、完全に指導権を失ったメロは、獣のようにむしゃぶりついてくるロッドに、体を揺さぶられるしかなかった。
2323:2006/10/13(金) 00:43:53 ID:???
喘ぎ声が部屋に充満する。
ロッドがある一点を突いた瞬間、メロは背中が大きく反らして、ひどい咆哮をあげた。
「なんだ、ここがいいのかメロは。随分奥だなぁ、あ?」
「あっひぃそこそこGなのGなのGいぃいぃくううぅううう」 
ビジョジョジョジョ…。ロッドを深く銜えこんだまま、メロは尿を漏らし、絶頂に達した。

「きたねえなぁ、マフィアのナンバー2がいい年こいてお漏らしかよ。」
そういいながら、ロッドの責めは一向に止まらない。
「ロッド、待っ…でっ…くひいっ…」
「勝手にイクんじゃねえよ」
「あおおぉぉおううう」
ロッドは太い指を、メロのアナルに突き立てた。そしてそのままぐりぐりと中を刺激する。

「ははは、メロぉ、ケツ掘られて感じるなんてたいした淫乱だなぁ。お前のマンコ、マン汁止まらないみたいだぞ。」
メロは口をパクパクとさせ、声にならない声を上げた。
激しい突き上げに、メロの小淫唇はめくれあがり、ロッドの肉棒を舐めあげる。
それがまたたまらない刺激となって、メロ自身を責めた。

ロッドはアナルを指でピストンしながら、太い舌でメロの唇をしごくようにいじった。
メロはたまらない様子で、むさぼりつくようにロッドの舌を絡めとる。
「むうっむっふうう」
お互いに大きく口を開け、敏感な口内を犯しまわす。
下半身はロッドの太いモノと指に責め立てられて、限界を行き来していた。
口内を蹂躙したまま、ロッドは突き上げるタイミングと合わせて、空いていた片方の手で、メロの乳首をひねりあげた。

「むっむううううううううううううううううう」

メロは潮を噴きながら、3度目の絶頂を迎えた。
ロッドもまた、小さな痙攣のあと、喉をひきつらせながらイって、大量の精液をメロの膣に流し込んだ。
2334:2006/10/13(金) 00:45:42 ID:???
その後も、メロの騎乗位で、メロに自らクリトリスをいじらせながら、激しく突き上げるプレイや、
後ろ手に縛って、アナルや乳首を犯すプレイや、
M字開脚に拘束し、膣以外を刺激し、ひくつく性器を笑いながら、何度もイかせる焦らしプレイなどを一通りし、
最後に、精も根も尽きて動けなくなったメロの、だらしなく液を漏らしている性器を、メロが気絶するまで舐めまわしてやった。
メロが気絶したあとは、メロの脇を使って自慰をし、開きっぱなしの唇に精液をぶち撒けて、二人の始めての夜は終わった。


次の日の朝、ロッドはようやく冷えた頭で、やりすぎたかもしれないと戦々恐々としていた。
しかし、目覚めたメロは、ロッドの予想に反して、最高に機嫌が良かった。

「ロッド、お前最高。」

言うや否や、ロッドの股間に何度もキスをおとして、そのまま朝の一発を営む流れになった。
こいつは俺以上に絶倫かもしれない、とロッドは頭の片隅で思った。



                                          ++おわり++
234119:2006/10/13(金) 00:51:32 ID:???
逃げまする
235名無しさん@ピンキー:2006/10/13(金) 00:59:58 ID:???
>>234
逃がさないwww

乙!!待ってて良かった!!
獣のようなメロ最高!ロッドも乙w
23670:2006/10/13(金) 01:08:25 ID:???
乙です!!すごいなぁ・・・
自分はエロ書くの多分死ぬほど下手なんで尊敬します!!!
豪快な性格がメロらしい・・・!

>>221
ありがとうございます!じれったいと言ってもらえて・・!
>>222
萌えていただけてよかったです
あんなんで良かったでしょうか・・・

他にも乙といってくれたみなさまありがとうございます!

そして調子に乗って続きを今まで書いてたんで
落とさせていただきます。
今後もここが賑わうことを祈って・・・
23770:2006/10/13(金) 01:09:58 ID:???

<12>

何もかもが上手く行かなかった。キラに本名を知られてノートを奪われたことも。
「好きなのはマットだけだ」と言った後マットは怒っていた。理由は分からないが間違いない。
いつも彼を見ていたから分かる。
その言葉は勢いで出てしまったが紛れもなく本心だった。
ワイミーズハウスに来てからずっと秘めていた気持ちだ。
あまりにも長く持ち続けていたために今やメロの一部になってしまったようだ。
しかしその言葉はマットを怒らせた。やはり、迷惑だったのだ。
当たり前だ。キラに目をつけられた自分に関わりたいと思う人間はいない。
そしてマットはメロのことなどなんとも思っていないのだから。
メロの計画は失敗した。
一夜を共にするどころか思い出を語り明かすことさせ出来ないのだ。

マットが出て行く。メロから去っていく。

後ろ姿が小さくなっていく。
これでもう最後だ。もう会えない。

そう思ったらもう、何も考えられなかった。
もはや、策を練ることも、嘘を言うことも疲れていていた。
そのどちらもことごとく失敗していたから。

まっ白になったメロは――――。

部屋を出ようとドアに向かっていたマットは無防備だった。
突然衝撃を受けてマットは転んだ。一瞬何が起きたか分からなかった。
ワイミーズハウスにいたときよそ見していてサッカーボールが激突したことがよみがえったりした。
その暖かさに気づくまでは。
ドアの方へ両手をついて転んだマットが衝撃のあった方へ向きなおすと。
目の前を光が通過した。何よりもまぶしい光が。

その光は座り込んだマットの目下にあった。胸よりは低く、腹よりは高い、そんな位置に。
マットは目を疑った。
両手を体の後方について座っているマットにメロが抱きついていた。
顔は胸の下辺りに埋めていて表情は見えない。
腕はマットの背中に回っていて、抱きしめると言うよりしがみつくと言った表現が近いほど強くマットのシャツを握っていた。
23870:2006/10/13(金) 01:10:50 ID:???

「行かないで。」メロは言った。
「メ、メロどうしたんだ?」何が何だか分からなかった。しかしメロはマットの言うことなど聞いていなかった。
もはやメロの強みでありその身を守ってきた手段である策略が通じないと分かったとき。
本心が口から出た。相手が自分をどう思ってるかだとか。言ったことに対する見返りだとか。
そんなことばかり考えていた。だから伝わらなかった。人に好きだというのに理由なんていらない。
好きだから。目の前にいるから。それだけで良かったのだ。マットがどう思うかは関係ない。
「マットが好きだ。ワイミーズハウスにいたときからずっと。」
マットに回した手にこめる力を緩めることなくメロは言った。無我夢中というのはこういうことだ。
「・・・・。」マットは何も言わなかった。
いや、言えなかったのかもしれない。マットの服の胸の辺りが濡れてることに気づいたから。
「・・・マット・・と初めて・・・会ったときに、女の子だって言ってくれて・・・すごく嬉しくて・・・」
言葉が上手く出ないのは嗚咽が混じるからだった。
泣いた事のないメロは泣くのも下手で、泣きながら話すなんてことは至難の業だった。
それでも、マットに伝えたくて必死に嗚咽の隙間に言葉を繋いだ。
「・・マット・・が俺のこと・・・なんと・・も思ってない・・・のは分かってたけど・・・」
そう言って少し顔を上げたメロはマットに顔を見られた。涙でぐちゃぐちゃの顔を。
そして今度はマットの目を見ながら続けた。涙でぼやけてはいたが。
「でも・・・ずっと・・好きで、施設をでても・・・忘れられなくて・・・」
メロは言うことに夢中で気づかなかったがマットもメロの背中に腕を回した。
そこで、メロは忘れられなくて辛かった日々を思い出しまた少し泣いた。
その間、マットは何も聞かずメロが口を開くのをおとなしく待っていた。
メロを抱きしめたまま。そしてまたメロがまた口を開いた。涙はまだ止まっていない。
泣くのも泣き止むのも下手だった。
「・・・この傷が・・できた時・・死ぬかと思った。・・だけど、死ぬかと思ったら、会いたくなって、お前に。
キラに・・目をつけられた・・・俺・・が、お前に会ったら迷惑をかけると思ったけど・・どうしても会いたくて・・」
メロは顔に左手で涙を拭いながら言った。
「・・・だから・・今日だけ・・マットに会いたかった・・多分、俺死ぬから・・・」
”死”と言う言葉にマットはピクリと身じろぎをした。しかし言葉は挟まずにメロの言葉の続きを待つ。
「・・・お前が俺のこと・・昔の友達としか・・思ってなくても・・それでも良かった・・
一度だけ・・思い出があれば・・それを地獄に持っていこうと・・・思ってた・・」
そして大きく息を吸った。涙がまた流れた。
「だから、今日は一緒にいて。お願い。」
239名無しさん@ピンキー:2006/10/13(金) 01:35:15 ID:???
寝る前にここを覗いた私は勝ち組w

と思って119氏のをニヤニヤしながら読んだ
70氏の読んだらあれ…?リアルに目から汁が

興奮して眠れねぇwww
240名無しさん@ピンキー:2006/10/13(金) 01:59:37 ID:nMqmxDzu
南下エロい神さま来たー!
ドキドキして眠れないー!
神さま寝かせて…
241名無しさん@ピンキー:2006/10/13(金) 05:07:51 ID:???
このスレにエロ神が舞い降りた━(゚∀゚)━!!
242日向:2006/10/13(金) 06:56:04 ID:???
出勤前に覗いたら凄い神達来てたwww

昨日投下できなくてスマソ
親が来るとか聞いてなかったんだ…orz
243夏一:2006/10/13(金) 11:49:37 ID:???
こんにちはー。
白昼堂々、エロいもの投下します。
まだ最後までできてないんですが、長くなりそうなんで少しずつ投下します。

++++++++++++++++++++++++++++++++

※パラレル学園ものマトメロの続きです。(と言っても今回の舞台は
学校ではありませんが…。)パラレルとか苦手な方はスルー推奨です。
マイペースでプレイボーイのマット×ツンデレでヴァージンのメロ。


『青草、二。』(夏一)


マットと付き合うようになってから、1ヶ月が経った。

そして俺は今、あいつの部屋に居る。
夏休みが始まってすぐ、
仲睦まじいあいつの両親は一週間の海外旅行に行ってしまった。
マットは留守番で暇だから泊まりにきてくれとしつこく俺に言うので、
その通りにしてやったというわけだ。

…わかっている。遊びに、ではなく、泊まりに、と言った奴の下心。
あいつもわざと俺に分かるようにそう言ったのだろう。

建前は、一緒に夏休みの宿題を終わらせること。
あいつは最初の3問を解いたところで飽きたらしく、
転寝したり、くだらない話を振って来たり、
台所から食い物やら飲み物やらを部屋に持ち込んできたり、
雑誌を読んだり、ゲームをしたりしていた。

俺は一人で問題を解き続け、3時間程度で全教科を終えた。
いつもならもっと早く終えられたはずだったが。

「すっげー、もう終わったんだ。さっすがメロ」
「写させてやらないからな」
「あー…やっぱ?あはは」
「わからないところがあったら、教えてやるよ」
「うん」

良い返事とは裏腹に、マットは宿題に手をつけることもなく、
いきなり後ろから俺に抱きついて、頬にキスをしてきた。
いきなり何を、とマットの方を向くと、唇にもキスをされた。

薄い夏服の布越しには、互いの体温が、直接触れるそれと同じくらいに感じられる。
まるで、裸で抱き合っているような錯覚に陥った。
特に熱いのは、いつの間にかキスに夢中になっていた俺達の唇。
チョコレートのようにとろとろに溶け合って、
くっついたまま固まってしまいそうだった。
244夏一:2006/10/13(金) 11:50:42 ID:???
あいつの手がどさくさに紛れて、服の上から、俺の胸を触った。
俺はすかさずその甲を軽く抓って、唇を離し、「こら」と目で叱る。
マットはその行動も想像通り、と言わんばかりに余裕の笑みを浮かべた。
まったく、憎たらしい奴。

さて、この後、俺はどうなるだろう。
早くも押し倒されるのだろうか。
ごくりと飲んだつばが、カラカラに貼りついた喉を潤す。

「メロ、シャワー浴びてきていいよ」
「…シャワー…?」
「なんか、汗かいてるみたいだから」
「…ああ、知恵熱かもな」

冗談混じりにそんなことを言ってみるが、本当の理由は違う。
これから始まる行為のことを考えると、
こうしてマットと触れ合うのも、いつも以上に興奮する。

シャワーを浴びてこい、というのは、その行為の前兆と思った。
まずは体を洗って、その後、このベッドで、俺は…こいつに、いいようにされるのだ。
俺はボーダー柄のシーツを粗雑に被されたベッドをちらりと見た。
隠れていて見えないが、その下に有るであろうコンドームのことも頭を過った。

「浴びてくる。お前は宿題をやれよ」
「はーい」

俺は持ってきた着替えと下着を鞄から取り出して、バスルームへ向かった。
ガキの頃から何度か泊まりに来ているから、勝手は分かっている。

服や下着を一枚一枚脱ぐたび…
生まれたままの姿へと近づいていくたびに、
普段は感じたこともない特別なものがこみ上げた。
245夏一:2006/10/13(金) 11:51:15 ID:???
風呂場に足を踏み入れて、蛇口を捻る。
シャワーは心地よい水圧でみるみる俺の体全体を濡らして、
早くも濡れてしまっていた股間を何事も無かったかのようにする。

先に髪を洗い終え、続いて体を洗う。
ボディソープのポンプを押して、手のひらに白いどろりとした液を受け止める。
泡立てて、そのまま素手で首から洗い始める。
この首にも、たくさんキスをされるだろう。

…―――――。

自分はこんなに妄想癖が有ったのか。少し…幻滅…自己嫌悪だ。
ぼんやりとそんなことを考えながら、ゆっくりと体を洗っていると、
突然、風呂場のドアが開いた。

「お邪魔しまーす」

耳を疑った。
振り向いて目に入った光景に、今度は目を疑った。

そこには全裸のあいつが、さっきと同じ余裕の笑みで、そこに立っていた。

マットは風呂場のドアを閉め、立ちすくむ俺をよそに、
シャワーを手に取り蛇口を捻って、湯を浴びている。

「ちょっ、ちょ、な、お、おまっ・・・!!!」
「あはっ、メロ焦り過ぎ」

あまりにも突然の出来事に、俺はにわかに対応できず、人間の言葉を話せなかった。
心臓が、爆発しそうな勢いで暴れている。

「一緒に入ってもいい?」
「ば、馬鹿!!もう入ってるだろうが!!!」
「うん、ナイスつっこみ!」
「な、な、なに…をっ!!この、ばっ……出ろ!さっさと出ろ!!!」

俺は咄嗟にドアに手を掛けようとしたが、その手をマットに取られる。
あいつは俺の肩に後ろから顎を乗せて、耳元で囁く。

「ガキの頃はよく一緒に入っただろ?」
「…もう、ガキじゃないだろっ!!」
「お、いいこと言うね。そうそう、もうオトナなんだからさ、
 はずかしがるなよ、な?」
「なっ…―――!そんなっ…!!ひゃ…!!」

そんな逆手の取り方があるか!と言おうとしたが、
あいつに腹を撫でられて、くすぐったさに言葉を遮られた。

「俺が体洗ってやるよ」
「!!」
246夏一:2006/10/13(金) 11:51:53 ID:???
マットはシャワーを壁に掛けて蛇口を閉め、
俺が手のひらで泡立てたものを、手で扱いて奪った。
そして後ろから抱き締める体勢で、その手のひらを、
俺の上半身にゆっくりと這わせる。
しかし、乳房には、近づくことは有ってもなかなか触れそうで触れない。

「やっ…!!!やめ、…!ぁっ…!」

心臓が更に高鳴る。本当に破裂しそうだった。
体中が、さっきとは比べ物にならないほど熱い。

「メロ、ほっそいよなぁ」

いつも通りの調子であいつが言う。
俺は気が動転して、受け答えをする余裕なんて無かった。

「でも、柔らかいとこは、―――柔らかいよな」

マットはその言葉と同時に、
俺のせんべい布団みたいな薄っぺらい胸を、両の手の平でぐっと力を入れて掴んだ。

「っ――――…!!!」

突然の刺激に、肩がビクンと跳ねた。
感じてしまったことを悟られて、羞恥が増す。
しかしそれに対するマットの冷やかしはしなかった。
胸全体を揉みながら、親指で乳首を捏ねている。
俺はまだ頭の中が混乱していて、体は硬直して動かなかった。
247夏一:2006/10/13(金) 11:52:24 ID:???
「メロ、Bカップ?」
「……」
「いや、そんなにないよなぁ。A?」
「っ……」
「あ!もしかして…トリプルA?」
「なっ…馬鹿にするな、Aカップだ!!っ―――…!」
「あはは、引っかかった〜」

マットはケラケラ笑いながら、俺の腹をぎゅっと抱き寄せた。

…ちなみに俺の胸は厳密に言うとAAカップでも足りるのだが、
見栄を張ってAカップのブラを着用しているのだ。

…いや、そんなことはどうでもいい。
このやりとりで少しだけ、俺は自分のペースを取り戻した。

「…やめろよ…」
「え?何?」

…確実に聞こえているのに、こいつ…。
仕方ない、今度は面と向かって、大きな声でやめろと言おう。
俺はマットの方へ、キッと顔を向けた。
すると、その行動を読んでいたかの様に、
マットはそのまま勢いに乗せて、俺を体ごと180度回し、
俺達の体は互いに正面を向かい合う形となった。

目が合って、つい、俺は「やめろ」という言葉を飲みこんでしまった。
発するタイミングを逃したその言葉は、腹の奥まで吸いこまれ、
二度と戻ってはこなかった。

マットは一瞬、マジな顔つきになって、
泡だらけの手で俺の顔を掴んで、キスをしてきた。
まずは上下の唇で表面を愛撫され、続いて舌を裂け目に沿わされた。
それに促されて開いたところへ、やはり舌を挿入してくる。
歯列を割って、マットの舌は所狭しと俺の口内を這い回る。

そう、それは、まるで―――

セックスみたいな、キスだった。
248夏一:2006/10/13(金) 11:56:19 ID:???
下半身がぶるりと震えた。
俺の下腹部は今夜、この口内と同じように、あいつに犯されるんだ。
キスとセックスのイメージが重なって、股間がまた濡れた。

腹の辺りに、あいつの性器が当たっている。
憎たらしいことに、それほど変化は起こっていないようだ。
それもそのはず、女と一緒に風呂に入るなんて、
きっとこいつには珍しいことでもなんでもないのだから。

唇と舌が離れる瞬間、うっすらと目を開けると、
あいつが自分の唇をペロリと舐めるのが見えた。
俺の口の端からは涎が漏れていたが、それを舐めることはしなかった。

「マット」
「うん?」
「…今まで付き合った女とも、こうして一緒に風呂に入ったのか」
「うん、まぁね、全員じゃないけど。ご要望があればって感じ」
「……ふーん」

俺はいらついた。
はっきり言おう。――――嫉妬だ。
他の女がこいつとこんなことをしていたのかと思うと、
顔も名前もわからないそいつらを全員殺してやりたくなった。

むすっとして俯く。腕の、泡の少ない部分で、唇とその周りを拭った。
マットはそんな俺の様子を見て、ふっ、と笑った。

「…なんだよ。妬いてんの」
「なっ…!」

思いきり図星。見上げれば、やはりいつもの笑み。悔しい。

「でもさ、俺の方から入りに来たのは、メロが初めてだよ」
「…そ、そんなこと、関係ないっ…!そもそも、妬いてなんか…!」

と言いつつ、「メロが初めて」という単語に少し優越感を覚えた。
249夏一:2006/10/13(金) 11:57:59 ID:???
「さて、体を洗わなきゃ…な」
「―――っ…!!!!ひやっ…!!ちょっ待っ…!!」

しどろもどろになっているスキに、マットの手が、俺の股間をいきなり撫でた。
一本筋の方向に沿って、泡と蜜を潤滑油にしたマットの手、指先がそこを往復する。
自分でもまともに素手で触ったことのないその場所を、
マットは躊躇いも無く、慣れた手つきでまさぐり続ける。

「なっ…なにすんだ、このスケベ!どスケベ!やめ…っ!」
「はいはい、どスケベで結構。ここを弄ると、気持ちいいんだぜ」
「あっ…!う、くっ…!!」

マットの指先が、弄ると気持ちいいという「そこ」をぐりぐりと弄る。
俺はこれまでに体験したことのない強い性感を齎され、仰け反った。

「あぁああっ…!!」

マットの肩に爪を食いこませ、痛みに耐える。

「あ、あっ…、は、あん…っ、マッ…ト…」
「メロ、結構ノリノリだな。もっと、嫌がるかと思った」

嫌だったら、泊まりになんて来ない。
俺は今日、お前に、マットに、処女をくれてやろうという覚悟で来たんだ。

…けれど、それなのに。
いざとなると怖気づいてしまう自分が、情けない。
今だって、マットの指が俺の中に入ってきそうなのが怖い。
指が入ることすら怖いのに、セックスなんてできるのだろうか。
そんな感情とは裏腹に、蜜はどんどん漏れてくる。
マットは鼻でくすっと笑った。

「…そんなに濡れるなよ、メロ」
「っ…!す、好きでこんなっ…、…ってるわけじゃ…!!」

マットはシャワーを取って、蛇口を開く。俺の体から泡を流していく。
俺の鼓動は激しく、息は整わず荒くて、弄られたところがジンジンとしている。
マットの手の感触、愛撫の余韻がまだ残っている。
泡を流しきったら、何をされるだろう―――。
怖い。逃げ出してしまおうか―――このまま、俺の方から、風呂場を出ていこうか。
250夏一:2006/10/13(金) 12:00:43 ID:???
マットはシャワーを戻して、突然床に膝を着き、俺の股間の高さに顔を近づけた。

「じっとしてろよ、メロ」
「?!」

あいつは、いきなり俺の―――さっきまで、指で弄っていたそこを、
舌でベロリと舐めてきた。

「やっ…、あぁあっ!」

舌先で力強く転がしたり、唇全体で覆って吸い上げたりしながら、
執拗にそこばかりを攻められた。

「あぁっ…や、ぁっ…やめっ…は、ぁあ、んんっ…!」

俺はマットの髪をくしゃくしゃに掴んだ。
マットの頭を押さえつけるわけではないが、離すわけでもなかった。

自分でもイヤになるくらいいやらしい俺の声と、
マットがそこを吸ったり舐めたりする濡れた音とが、
風呂場の壁に反響して、やたらと大きく聞こえる。
あいつは口を離すと、はぁ、と吐息を漏らして、不思議そうな目で俺を見上げた。

「なぁ、どうして今日は嫌がらないんだよ」
「………」
「…もしかして、そのつもりで来た?」
「…!!」

もしかして…?

もしかして、マットはそういうつもりじゃなかったのか?

まさか、本命は大事にするとかそういうクチか?
―――マットは、今、今夜、俺を犯す気なんか無いと言うのか?

「…俺は…っ!」
「メロ…?」
「…、別にっ…ただ、一応、付き合ってるなら…
 こういうことも…我慢してやろうかと…思って…!」
「…我慢?」

言っていることがめちゃくちゃだった。
自分一人がそのつもりになっていたことが恥ずかしくて、
つい、いつものように上からの口調になった。
しかも「我慢」なんて、マットに対して失礼この上無い。
251夏一:2006/10/13(金) 12:06:07 ID:???
「…うーん、そっか」

それでもマットは怒るでもなく、しょんぼりとした様子で、後ろ頭を掻いた。
俺は居たたまれなくなって、何も言わずに、風呂場から飛び出していった。
体はびしょぬれのまま、借り物のバスタオルを羽織って、
着替えと下着を持ってマットの部屋まで行き、内側から鍵をかけた。
鍵と言っても、外からコインで簡単に開けられるタイプのものだが。

マットがすぐに追ってくることは無かった。
俺はへなへなとしゃがみこんで、バスタオルをギュッと握った。

マットの部屋は漫画やらゲームやら、
脱いだままの服、ジャンクフードの抜け殻で雑然としていて、
座るスペースも二人分をやっと確保できる程度。
クーラーの機動音と、閉め切った窓の向こうから、僅かに蝉の声。
それと、自分の荒い呼吸の音がした。

今さっきまでの行為が嘘のような、現実的な風景と音。見慣れた日常の世界。
俺にとっては人生においての大きな体験をしたつもりだったのに、
世界は何事も無かったかのように、ただそのまま、そこに在り続けている。

少しすると、風呂場からシャワーの音が聞こえ出した。
あいつは普通に体を洗っているのだろう。すぐに戻ってくることはなさそうだ。
とりあえず、体を拭いて、服を着た。髪を拭く力は無かった。

服はほとんど下着に近いキャミソールと、ミニスカートしか持ってきていなかった。
普段から動きやすさや好みから、布の量の少ないものばかり着ている俺には、
別に何を意識したわけでもなくそういう選択になったわけだが、
今の俺には自分の姿が、まるで―――肌を露出して、誘っているような格好に思えた。
そっとベッドに腰掛ける。弄られた部分が少し痛んだ。

マットはなかなか戻ってこなかった。
あいつはあいつで気まずくて、時間を稼いでいるのだろうか。
俺はだんだん、うとうとしてきた。つい、ベッドの上にぱたりと横になる。
濡れてひんやりとした髪が頬に貼り付いた。
シーツは、当たり前だが、マットのにおいがした。
顔を埋めて肩を大きく上下させ、深く吸いむ。

「…ん…、…、マット…」

なぜだかじわりと涙が滲んで、シーツを濡らした。

+++++++++++++++++++++++++++++++++
今日はここまでで…
第2ラウンドは来週以降投下予定です。
252日向:2006/10/13(金) 17:06:13 ID:???
タイトルは「スカートひらりひるがえし」です(AKBw

前回の続きを出かける前に投下。
これから13巻買ってきますノシ
***************************

その時、廊下の電気が消えた。
消灯時間だ。
「あ、やべ…見回りくるかな。」
「今日は来ませんよ。先生達は今日の夜は居ません。確か何人かの子供も居ないはずです。」
「ふーん…。」
ベットの脇に置いてある目覚まし時計を見ると、夜の10時を回っていた。
ニアに何気なく目線を送る。
パズルをしているニアは、相変わらずこっちを向かない。ただひらすらパズルを見つめている。
…僕は特にする事がなくなったので本の続きを読もうと、先ほどニアに投げた本を取りに行った。
本を取ると、またベットに寝転ぶ。本は数ページが軽く折れてしまっていた。
「…図書室のなのにどうしようかな…。」
ページを逆に折り曲げたりなんかして必死に直す。
何回か繰り返すと、綺麗にまっすぐに戻った。
…良かった。
「借り物を投げるなんて信じられない人ですね…。」
ニアに白々しく言われた。お前に言われたくはない。
…ムカつくので、僕はシカトして本を続きから読み始めた。
――数分後。

ギシッ


ベットの軋む音。
何かの影が僕に覆い被さって、視界が暗くなる。
影の正体はニアだ。
…ニアは僕の部屋に止まりに来た日はいつも、必ず僕を抱く。
今日もそうなんだろうと思って身を硬くし、目を閉じた瞬間――
「メロ、何してるんですか?もっと端に寄って下さい。私が寝れませんよ。」
そう言われ、簡単にニアに転がされた。
僕は拍子抜けしている。
「…え?何で?」
「何でって…寝るんですよ?」
当たり前のような顔をして、僕の隣に横になる。
僕は自分から誘える訳も無く、煮え切らない気持ちでいた。
当然来るたび毎回していたおやすみのキスも無い。
でも何かこんなに不満なのって…僕は欲求不満なのか?
「分かった。おやすみ。」
「…おやすみなさい。」
僕はニアに背を向けて寝た。背中が温かい。
でも本当にニアは何もしないつもりなのか。
自分でも不思議な気持ちだ。どうやら僕は酷い事をされた事が有っても、アイツを良いと思ってるらしい。
…ニアはそのまま完全に寝るまで、僕に手を出してこなかった。

**********************
短いけど続きは帰ってきてからにでも…
253名無しさん@ピンキー:2006/10/13(金) 18:42:46 ID:R88ZwNPx
厳選携帯アダルトサイトリンク集
http://hp.kutikomi.net/mymysaito/
254名無しさん@ピンキー:2006/10/13(金) 20:38:31 ID:???
神が2人もきてる!

13巻読んだ!!
メロが男だったなんて…絶望した!!
でもメロってやっぱりツンデレだったんだなwwカワユス
255名無しさん@ピンキー:2006/10/13(金) 22:04:58 ID:???
>>254
皆にバレたら不味いから公式記録でもそう書いてあるんじゃないかww
メロはツンデレ確定?


13巻はニアの指人形の件で小畑神がニアは「実はメロの事が好き」って言う発言が嬉しかった
マットはおかっぱにゴーグルじゃなくて良かったなぁ
256名無しさん@ピンキー:2006/10/13(金) 23:07:00 ID:???
>>255
正確にはおかっぱに丸眼鏡だからなww
いくらなんでもダサいだろwそこは小畑GJだよな。

「ニアはキラ事件解決後自分とメロの指人形以外破棄した」
にワロタwお前せめてLくらい残せよwww
257名無しさん@ピンキー:2006/10/13(金) 23:14:23 ID:???
豚っ切ってごめん
地方は発売まだだ
楽しみは神の光臨のみ・・・
神まだかな〜
258日向:2006/10/13(金) 23:21:17 ID:???
仕事終わったし13巻入手できたからハイテンションで投下w

「スカートひらりひるがえし」の続きです
にしてもこのタイトル自分で言っててイタいなorz
************************************

いつの間にか意識が飛んでいて、僕は夢を見ていた。
何故か服を着替えさせられている夢。
体中を撫ぜられたり、揉まれたりする感じがした。
その感触は夢にしてはやけにリアルだ。相手の姿は捕えられない。
目の前は暗闇だったからだ。そしてそのまま、優しいキスをされた。


…そこで、目が覚めた。まだ眠く目が開かない。
浮上しきっていない意識の中、ニアの姿を手探りで探すが見つからない。
なんとか目を開けて見てみたが、そこにニアは居ない。
頭まで被った布団から手を伸ばし、枕元の時計を取った。
時間は朝の1時半。まだ朝日も昇っていない。

まだ夜中なのに目が覚めるなんてどうしたんだろう。
夢のせい、か?
中途半端に意識がボーっとしている僕は、布団に潜ったまま色々と考え事をする。
思い出すのは昨日の記憶だ。

――何でだったんだろう。
僕がどんなに嫌がって拒否したって襲ってきたあのニアが手を出さないなんて。
……まさか僕が悪かったのか?
でも喧嘩なんていつもの事。毎日している。
ニアも体調が悪かったようじゃないみたいだし…。
それにニアはムードなんか気にするような奴じゃない。
自己中だから僕の気分なんて考えないんだ。
だからヤりたかったのならあのタイミングでも襲ってきただろう。

…こんなに考えるなんて、やっぱり僕は欲求不満なのかもしれないな。
若しくは女なのが嫌でも、自分に女としての魅力が無いのに、落ち込んでるのかもしれない。
259日向:2006/10/13(金) 23:24:00 ID:???
起きてから一体何分経ったんだろう。
僕はまだ布団に潜っていた。

…煮え切らない気持ち。
さっきから考えて考えて整理しようとしているのに、整理がつかない。
でも考えた結論は出た。この気持ちは全部ニアのせいだ。

…ニアのバカ。頭でっかち。自己中。
1番なんだから、僕の気持ちを分かったって良いのに。
そんなのも分からないなら、僕に1番の座を渡せば良いんだ。
本当に分からない、分かってくれない奴。
ふとニアの居た隣を見たが……そこに姿は無い。
手を置いてみたが、シーツはひんやりと冷たかった。

だいたい皆に忍び込んだのがバレないようにするにも、もっと遅くても良いだろう。
何でこんな早い時間に帰るんだ。あの小心者め。
せめて僕が起きるまで居てくれたら良いのに、と心の中で悪態をつく。

…考えてたら段々腹が立ってきた。
時計を見ると、まだ2時だった。
当然皆は起きていないだろう。
居る大人はどうせロジャー程度だ。
あいつは子供が嫌いだから、上手く撒ける。どうせ深く突っ込んでもこないだろう。


…こうなったらやってやる。
あのスカした顔に一発拳をブチ込んでやるんだ。

僕はニアの部屋に行く決心をした。実力行使、先手必勝って言うしな!
1回文句でも言わないと気がすまない。
我ながら単純で幼稚だとは思うが、言わないとニアが気付くはずも無い。
僕はベットから起きようと体を起こすが、僕は足と足が擦れ合う感覚に違和感を感じた。
…ズボンじゃない?
足には素肌の感触。僕は起き上がって下半身を見た。


足が外気に触れて、寒い。
ひんやりした空気が足を包む。
見ると僕はいつものジーンズではなく、可愛らしいスカートを穿いていた。
「……は?!」
素っ頓狂な声をあげて驚く。
僅かに残っていた眠気なんて、吹っ飛んでしまった。

――そして、今に至る。

つねってみたりするが、効果は無い。
当然だろう、これは現実なのだから。
だが驚くのも無理はない。
僕はズボンを脱いだ記憶も無ければ、こんな物を穿いた記憶も無い。
ベットから降りて、前身の映る鏡の前に行く。

そこには膝上までしか丈が無いひらひらしたミニの黒いプリーツスカートを穿いた僕が居た。
こんな短いの、簡単にパンツが見えてしまう。自分の顔を見ると、青ざめていた。
…何でこんなモノを穿いているんだ。
色んな疑問が頭を巡るが、取り合えず着替えなければ。
クローゼットの扉を開けるが、そこに入っている筈のズボンは一枚の手紙に変わっていた。
すなわちズボンが一着も無い。クローゼットの中は空だった。
260日向:2006/10/13(金) 23:31:19 ID:???
「……………え?」
状況が読めない。
慌てて全部の扉を開けるが他の服は有り、ズボンだけがきれいに無くなっていた。
後は、お気に入りの下着が一枚消えている。

…取り合えず僕はそこに置いてあった手紙を見てみる事にした。

『Dear Mello
 やっぱりスカートは似合いましたね。
 本当はピンクが良かったのですが、メロの好みに合わせて黒にしておきました。
 だいたいメロは服に色気がなさすぎです。
 可愛いのも似合うので着て下さい。
 あといくら胸が無いからって、そろそろブラジャーを着けたほうが良いと思います。
 色はピンクが希望です。…あ、イメージ的に黒でも良いですよ。
 パンツはもう少し過激なのでも私は好みです。
 それと、ズボンは私が持っていますので。
 取り返したかったら来て下さい。待ってます。
                       From Near』

何だこのふざけた文面は。
スカートの事より僕の下着についての方が多いじゃないか…

でもとにかくニアにズボンを返してもらわないと。これで過ごすなんて論外だ。
時間はさっきからちょっとしか経っていない。大丈夫だろう。

…行くしかないか。しかも、この格好で。
僕はもう一回鏡を見て、とても深い溜め息をついた。

**************************************
ここまでで一旦区切ります。暫くしたら続きも投下しますので
もうこんなので良いのやらって感じ…orz

次回はメロがついに敵陣(ニアの部屋)に突入します!(ぇ
261名無しさん@ピンキー:2006/10/13(金) 23:39:43 ID:???
日向氏GJ!!
>居る大人はどうせロジャー程度だ。
>あいつは子供が嫌いだから
早速13巻ネタw
262名無しさん@ピンキー:2006/10/13(金) 23:43:39 ID:???
でもワイミーハウスの管理者なのに子供嫌いで良いのかロジャーww
263夏一:2006/10/13(金) 23:50:28 ID:8zty8RmJ
日向氏乙です!続き楽しみに待ってます!
しかし微妙にスカートネタが被ってしまって、
偶然とは言えなんだかすみません・・・
264夏一:2006/10/13(金) 23:51:01 ID:???
sage忘れるとは・・・すまない・・・
265日向:2006/10/13(金) 23:55:00 ID:???
謝らなくても大丈夫ですよw
それだけスカートメロ萌えが来てるって事ですよ。

こちらも続き楽しみにしていますのでがんがってください!
マトメロ大好きですww
266名無しさん@ピンキー:2006/10/14(土) 00:04:54 ID:???
皆さん13巻の初期設定のメロはかわいすぎますよ…
あれは…ヤバイ…

>>262
13巻で一番鳥肌たった!
ワイミーズはどうなってるんだ??怖えー
きっとニアのおもりのワタリになって腹たってるんだろうなw
ニアにおもちゃパシられたりしてw
267名無しさん@ピンキー:2006/10/14(土) 00:43:10 ID:???
ワタリロジャーなんて使えないっぽいw
てかなんでワイミにいるのロジャーは!!

指人形と好き発言は萌えた。てかここまで言っていいのか公式。
268名無しさん@ピンキー:2006/10/14(土) 01:09:24 ID:???
メロ「ロジャー、チョコなくなったから買ってきてよ」
ロジャー「何で……」(ぶつぶつ
買ってきたチョコをメロに渡す
メロ「あっ!これ頼んだメーカーの奴と違うじゃん!もー!駄目だなロジャーは!」
ロジャー「(子供なんてワガママで嫌いだ!)」

とか?使えないロジャーには同意ww
269名無しさん@ピンキー:2006/10/14(土) 01:13:38 ID:???
>>268
むしろ本当に嫌いで
(あんな生意気な餓鬼共の情報なんて…)
って感じで簡単に似顔絵とか書かせたのかもな…
ロジャーお前が一番腹黒いんじゃねーか???w
270名無しさん@ピンキー:2006/10/14(土) 01:19:43 ID:???
自分は、「メロようこそ」って台詞が最初、「お帰りメロ」だったっていうところに萌えた

いつか自分のところに帰ってくるって、信じてたのかなニア…
271名無しさん@ピンキー:2006/10/14(土) 01:46:29 ID:???
。・゚・(ノД`)・゚・。
272名無しさん@ピンキー:2006/10/14(土) 02:01:41 ID:???
>>269
それありうるなww
だから簡単に情報垂れ流したのかロジャーw

それで結果的に2人死んじゃった訳だけど……カナシス
273名無しさん@ピンキー:2006/10/14(土) 02:17:07 ID:???
>>272そうか、ロジャー、ニアに散々パシられるといいよ。
つかえないけど!!

で、メロタン子メロたんカワユス
274日向:2006/10/14(土) 04:13:35 ID:???
ロジャー使えないてww

人が居なさそうなのを見計らって投下
ぐだぐだした話でスマソ
次にはエロ行ければ良いな…
***********************************

部屋のドアを少しだけ開けて、隙間から廊下の様子を伺う。
廊下はひっそりと静まり返っている。冷たい空気が流れてきていて、素足には寒すぎる。
何よりスカートなので、下半身がスースーして落ち着かない。

僕はもう一度廊下をよく確認した。
誰も居てはならない。こんな姿見られてたまるか。
耳を澄ましてみたが、聞こえて来るのは静寂だけ。
…行くなら今だ。

そっと廊下に出てドアを閉める。
足音を立てないようそろそろとニアの部屋を目指した。
歩く度にスカートが揺れて邪魔だ。
それにこれはズボンと違って足に纏わり付いてくるので、歩きにくい。
ニアの部屋と僕の部屋はそんなに離れてはいないので、歩くのに四苦八苦しているとすぐに到着した。
ドアを軽くノックする。
すると間もないうちに、ニアがニヤニヤ笑いながら出てきた。
相変わらず嫌な笑顔しやがる…。
「メロ、どうしたんです?」
「中に入れろ。話はそれからだ。」
一応小声だが、誰が聞いているか分からない。
寒いのも有ったが、何よりこの姿で話しているのを見られたくなかった。
この状況じゃ誰かがトイレにでも出て来たら、その瞬間に終わる。

「…ずいぶん積極的ですね。」
「殴るぞ。」
僕は本気だった。
とりあえず部屋に入ったら殴ってやろうかなんて考えていたから。

部屋の中は廊下に比べ暖かかった。
ニアは床にいつものスタイルで座っている。
僕はニアの正面に立った。
「どうしたんです?そんな怖い顔して。」
「ズボンは?」
「…それにしてもスカート、似合いますね。」
「…は、穿かせたのはお前だろ!」
そう言われて少し気恥ずかしくなって、スカートの裾を手で軽く直した。
顔が熱い。多分赤くなってるだろう。
…らしくない。このくらいの事で赤くなるなんて。
275日向:2006/10/14(土) 04:18:29 ID:???

「脚が綺麗なので似合うと思ってました……やっぱり私の目に狂いはないですね。」
メロはスレンダー体型で、全体的に細い。
当然脚も細く、すらりと伸びた細く長い脚がスカートでより強調されている。
キメの細かいすべすべな白い肌が、黒いスカートと映えて美しかった。

「――っふざけんな!」
「!!」
僕はニア目掛けてパンチする。
ニアは軽く左に動いて、拳を最小限の動きで避けた。
…本当に気に入らない奴だ。
「いきなりどうしたんですか?」
「昨日の続きだ!」
ニアが立ちあがったので、そのまま顔あたりを目指して蹴りを入れる。
回し蹴りするように派手に脚を上げたので、スカートがめくれた。
「白…」
「なっ!!」
僕は慌ててスカートを抑える。
結局蹴りもよけられたし、パンツを見られただけだった。
もう最悪だ。本ッ当に最悪。

「メロはスカートが嫌なんですか?」
「…当たり前だ!」
「じゃあ脱ぎたければ脱いで良いですよ。こんな服めくるしか楽しみがない。」
そう言ってニアはスカートを掴み勢い良く上にめくり上げる。
バッ と言う音がしてスカートがめくれた。

「お、お前は何をしてるんだ!何を!」
「しかもあんまり楽しくなかった…」
ニアはガッカリした顔をして髪を弄っている。
もう嫌だこんな奴。
「それより着替えて良いならズボン返せこのバカ!」
「…バカって言いましたね…。もう良いです、気が変わりました。遅いです。」

ニアはメロに手を脚に伸ばして、太ももを撫でた。
「!?…何だよ?」
「脚、冷たいですね…」
「こんな寒い中で穿いてんだから冷えるに決まってる!早く返せ。」
「だから言ったでしょう『気が変わった』と。もう返したくなくなりました。」
そのままニアにベットに座らされる。
顔は相変わらずの無表情のままだ。
「な、何すんだよ…!」
「そんな事言って、本当は何をするのか分かってるでしょう?そして…それを望んでいた。」
「…!」
心中が見透かされているようで怖い。考えを読まれている。
……でも、確かにする事は望んでた。
僕は自分が思っているより、淫らな女なのかもしれない。
276日向:2006/10/14(土) 04:21:51 ID:???
「あなたは男のふりをしていても実は女で、体はこんなに卑猥ですものね…。」
そう言いながら、ニアはニヤリと笑って、僕の上を服を胸までたくし上げる。
そういえば僕はブラジャーをしていない。悲しい事にする必要が無いからだ。
なので服の下はシャツ一枚だけだった。
ニアにあっさり服と一緒にシャツもまくし上げられる。
小ぶりの乳房が、そこには有った。
乳首ははっきり反応を見せていて、ツンと上を向いている。
「可愛いですよ、メロ。」
「…や、やめろ……っ」
「揉んだ方が大きくなりますよ。メロにピッタリの方法じゃないですか。」
胸に触れられると、ピクッと体が震えた。初めてな訳でもないのに。
「小、さくて…悪かったな…!」
ニアは胸を揉みながら、突起を指で軽く弄んでいた。
暫く優しい快感に夢中になっていると、急に強く摘まれた。
「ひあっ!!」
「感度、良いですね。生理前ですか?」
「バ、カ……っあ!」
バカって言ったらまた強くされた。
ゆるやかに無い胸を揉みしだかれ、乳首を弄られる。
何か、癖になりそうで本当に怖い。


ニアが片手をスカートの中に伸ばし、指で下着の上からゆっくり割れ目をなぞる。
「……ん、あっ…」
「濡れてますね、こうなると予想して興奮してたんですか?」
「し…て……ない……っ!」
ニアがわざとゆっくり指を行き来させる。
早くイきたいのに、イけない……何か可笑しくなりそう。
ニアはそれが分かってて、焦らして遊んでいる。
正直言って下半身は限界だ。ビクビク反応して、刺激を求めている。
それが分かってるから…自分はやっぱり淫らな女なんだ、なんて思う。
しかしそう思ってるのが分かったのか、ニアは下着を脱がし直に刺激を与えてきた。
指を入れられる。1本…2本。
どんどん濡れてきてるのが分かる。あぁ、どうしてこんなやらしい体なんだろう。

ニアが指を出し入れするたびに、ゴプッと卑猥な音をたてて流れ出る愛液。
抑えきれないそれは、黒いスカートにどんどんシミを作っていった。
277日向:2006/10/14(土) 04:30:55 ID:???
因みにメロの体がやらしいのはニアのせいです。
また微妙な所で区切ります。何かやっぱり煮え切らなくなった
本当微妙な小説投下してスマソ
こんなんでも萌えて頂ければ幸いです

やっぱ妄想を文にするのは難しいorz
278名無しさん@ピンキー:2006/10/14(土) 04:56:58 ID:???
「しかもあんまり楽しくなかった…」
ってニアwwwwww

ラブエロなニアメロ最高!!
続きwktkで待ってます!!!!
279名無しさん@ピンキー:2006/10/14(土) 13:00:15 ID:???
ニアうらやましいぞコノヤローw

280名無しさん@ピンキー:2006/10/14(土) 17:16:59 ID:???
うおおおおお神きてる
ラブエロマジ最高
続きもよろしく頼む
281名無しさん@ピンキー:2006/10/14(土) 21:26:59 ID:???
ええい!!続きはまだかっ!!!

…13巻読んで待ってる。
282名無しさん@ピンキー:2006/10/15(日) 01:57:01 ID:???
メロのやれば出来る子ワロタwww
保守
283名無しさん@ピンキー:2006/10/15(日) 02:07:07 ID:???
>>282
同意ww
でも意外と勝ってるって言っても3敗だから負けた方が多いんだよなw

「まずはバイトでも探す」「最近はチョコ代のが痛い」
「得た物:顔の傷」とかにウケた。
チョコ代のが痛いって、チョコ代はマフィアの金じゃなくて実費なのか?w
28470:2006/10/15(日) 02:22:57 ID:???
ああ・・・やっぱり自分エロ向いてないみたいです
最近の神々の素晴らしい作品を読むとこんなもの落としていいんだか・・・
変なとこで切れててすみません・・・
28570:2006/10/15(日) 02:23:30 ID:???

<13>

「・・・メロ。違う。そうじゃない。」マットは口を開いた。
終わった。そう思った。メロは嘘偽りなく自分の思いを告げた。
それでもマットには伝わらなかったのだろうか。
マットに会って10年近くずっとすがっていたこの感情を捨てろといわれたらこれからメロはどうすればいいのだろう。
きっとそれは誰も人のいない食卓、萌え出さない枯野、受け取り手のいない贈り物。
そんな物のようにやり場のない空虚さをもたらすのだろう。いやそれ以上か。見当もつかない。 
下を向いてしまったメロのあごに手を添えマットは顔を上げさせた。
赤いシャドウを入れたかのように腫れた目を見ながらマットは言った。。
「俺が・・・お前のことなんとも思ってないなずない」
声が震えた。
メロが自分を好きだった。そう言うメロは泣いていて、必死だった。
そのメロの様子を見てまだ疑うなんてできなかった。
疑うことは出来なかったが夢のようだと思った。
見ているときは現実のように思えても、醒めてしまえば霞のように儚い。
そんなことはないと分かっていても掴んでいなければメロが消えてしまうような気がした。
メロの細い手首を掴んで言った。
「俺が好きなのは・・・メロだ」
その言葉はワイミーズハウスで一度だけメロに言おうとしたことがあった。
しかしそれを飲み込んで以来今まで、固く自分に封じてきた。
思いはくり返しマットを揺さぶった。メロの姿を見るだび。
何度も言おうとしてその度にあきらめるを繰り返してきた。
それを今言ったのだった。言ってしまえばあまりにあっけなく在り来たりで軽い言葉だ。
その言葉を聞いたメロは目を見開いた。
「お前が何も言わず施設を出て行って、俺がどんな気持ちだったか分かるか?」
メロは小さく首を振った。
「気が狂うかと思った。お前に頼られてないことと、不甲斐なさに。何よりもう会えなくなるということにだ」
マットの表情は本当に悔しそうで、泣きそうに見えた。メロはマットの頬に恐る恐る手を伸ばした。
幼い子どもを慰める時にするのと同じようにその頬に触れた。マットは続けた。
「今日だけじゃない。ずっとそばにいる。」
お互いがお互いを想い、自分の気持ちを押し殺した。
それが些細な間違いとすれ違いをくり返し、心は通わなかった。
その2人が初めて自分の望みを優先させた時、一番欲しかったものを手に入れたのだった。
28670:2006/10/15(日) 02:24:56 ID:???
「ほんとに・・・?マットも俺が好きなのか?」
メロは目を白黒させながら言った。驚きのあまり涙が止まった。
「信じられない?」
マットは言った。メロが自分を好きだと分かった時の感情の渦はやっと少し収まって、少しだけいつもの調子を取り戻したようだ。
メロは大きく頷いた。
「これでも?」マットはそう言うなりメロにキスをした。
驚いたメロは目を見開いたまま、マットの背中のシャツを握った。
マットは接した唇が離れないように逃がさないようにメロの頭に手を回す。
それは深く長いキスだった。メロは突然のことで何も考えられずされるがままだった。
さすがに息が苦しくなったころ、やっと唇が離れた。それでもその距離は数センチだ。
肩で息をするメロに休む間は与えられなかった。
半瞬の間を置いてまたキスをされる。しかも息継ぎのため開いていた口に舌が侵入する。
「っんん・・・!」もちろんそんな事態は初めてでどうしていいか分からない。ひたすら体を固くするだけだった。
マットの味覚に甘味が伝わる。メロがマットが来るまで食べていたチョコレートの味だ。
またメロがむせそうになるのでマットは名残惜しそうに顔を離した。
二人の間には二人を繋ぐ銀の糸が架かっており、それに気づいたメロが赤面する。
糸を切るようにマットは自分の唇のはじを舐めた。
その仕草もさらにメロを焦らせた。
「思い知った?」マットは言った。
「う、うん。」そういうメロは先ほど服を破られ大きく開いた胸元をマットに晒していた。
それを見たマットは言った。
「ごめん、俺このまま朝まで一緒にいたらメロを泣かせてしまう・・・かも。優しくなんて出来ない・・・と思う。」
直接的な表現がなかったがその意味がわからないメロではなかった。
「マットになら何されても・・・いい・・・から。」
熱を帯びた声にマットの理性は飛び去った。もどかしく思いつつも、メロを抱えベッドに運ぶ。
メロは靴を履いていなかった。部屋を出ようとするマットを無我夢中で追いかけた証拠だ。
それも愛しく思いつつメロをベッドに下ろした。
メロはベッドに寝かされた。マットに身を任せることに何の迷いもなかった。
あれだけ思い続けた人だ。今一緒にいることだけでも驚異に思えた。
しかし、今から始まることを想像してみるとやはり緊張した。
心臓はこれ以上速く、大きく鳴れないというほどだったし、手は震えていた。
マットがメロのすぐ近くに座った。
「緊張してる?」マットは言った。
「してない。」負けず嫌いなメロは見え透いた強がりを言った。
マットはメロの服に手をかける。今度はあっという間に脱がされてしまった。
服に越しにマットの体温が伝わる。
今や下着しかつけていない。体が冷たい空気に触れる。
マットはまだ何も脱いでないし、なんとなく心細かった。マットは自分のグローブに手をかけた。
しかしなかなか外れない。よく見ると手が震えていた。
28770:2006/10/15(日) 02:27:10 ID:???
「カッコわるいな・・・俺」ちょっと笑いながらマットは言った。
その様子でメロはマットもまた緊張していることを悟った。
それがメロの心細さをなくしたようだった。
グローブを外し、シャツを脱いで上半身裸になったマットにはやはりドキっとしたが。
メロは寝かされ、マットはベッドに腰掛けていた。
上半身を脱ぎ終わったマットはメロの上に移動した。
マットの顔が近い。(綺麗な顔してるよなぁ)改めてメロは思った。
なんでこんな人が自分を好きなのかいまだに分からなかった。
しかし、それ以上考えてる余裕はなかった。
マットはメロの上半身を左手で支え、右手で背中のブラジャーのホックをはずした。
(ぎゃーーーーーー)パニックだった。しかし何もできない。
マットの目の前に胸が露出された。メロはあわてて手で隠す。
しかしマットは隠した手を無理にのけようとはしなかった。
手は下半身の方に伸びた。
しまったと思うころには衣類どころか下着も何もつけていない状態だった。
(恥ずかしい・・・胸もないし・・・)メロのひそかなコンプレックスだった。
写真を取り戻すために近づいたハル・リドナーを思い出した。
あれくらいあればマットをがっかりさせなかっただろうか?
そう考えているとメロはキスをされた。
深かったり、軽かったり。
そのリズムに惑わされつい手を胸から離す。その隙をマットは見逃さなかった。
唇はすかさず胸へ移動した。
「あ」メロは思わず声を上げる。
(こんなこと、世の中の男女はみんなしてるのか―――?)
頭がおかしくなりそうだ。マットが先端を執拗に舐める。
反対側の胸はマットの手に包まれて揉まれている。
その刺激に我慢していたはずの声が漏れた。
「んん、あぁっ」
自分の声のあまりの卑猥さにメロは驚いた。
(もういやだーーーー!なんなんだ俺は!!!)メロは泣きそうになる。
しかしマットはその声に欲望を掻き立てられたようでさらにせわしなく動く。
288名無しさん@ピンキー:2006/10/15(日) 02:48:12 ID:???
70氏キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!
全然エロいですよ!!!!!
続きwktkしてます!
289日向:2006/10/15(日) 03:28:46 ID:???
70氏乙!続き楽しみですwマトメロ萌えww

「スカートひらりひるがえし」の続き
人が居なさそうな時間に投下。いきなりエロかよ!ってツッコミは無しですw
************************************
「……はぁ……んっ…!」
じゅぷっと卑猥な音をたてて、指が前後する。
そして無い胸を揉まれ、突起を弄られる。
「あぁっ!…い、良いよ…ニア……そこ、凄く良い……っ」
特別感じる場所を重点的に、指で突かれる。
ニアに胸と局部を同時に攻められ、どうしようもない。
耳について嫌な甘ったるい声も、抑えられなかった。
「…あっ…ニア…っ……こ、声が…」
「声は抑えなくても良いですよ。隣が居ないので聞かれる心配もないです。」
あぁ…昨日言ってたチャンスって、この事…。
もう、だんだん頭じゃ考えられなくなってる。

――でも、やっぱり今日の僕はおかしい。
快楽に支配されている脳内の、僅かに残っている部分で考える。
…本当に、おかしい。生理前でもないのに、こんなに濡れるなんて、感じるなんて…
でも自分が淫乱女だなんて事は、信じたくなんかない。

「…っ………もう…だめ…!!」
たまらず腰をくねらせる。
…もう指なんかじゃ、物足りない。

考えてる事と、体は逆だ。
淫乱だと否定しているのに…体は、求めている。
290日向:2006/10/15(日) 03:30:37 ID:???
「ニア…!はやく…きてっ…!」
促すように、ニアの背中へ手を回す。
「…私も…限界……です…」
もう準備は出来ている。
ニアは自分の性器を、メロへ宛がい、挿入した。
「…っう…あぁ…!ああぁぁぁ………ッ!!」
「キツい、です……っ」
…痛く、ない。有るのは快楽だけだっけ。
ズプッと音がして、完全に根元まで入ったらしい。
メロのそこが濡れそぼっていたのと、先ほどニアが指でほぐしていたため、楽に受け入れられた。
そしてニアがゆっくり動きだす。いやらしい水音に、ベットの軋む音。
僕はニアのシャツを破れるほど強く掴み耐えた。

――凄い。快感の糸が絡みついて、離れない。
快楽から逃げれない…溺れてる。頭が真っ白だ。
…そこが、熱い。

「うぁ、くっ!ん……っ!!」
僕の声は、いつもの声と違った。掠れたような、甘い声。
ニアの興奮も高まる。
そして限界が近いためか、段々動きは激しくなっていった。
ニアの物はメロの内壁で擦れ、確実に快感を与えている。
…指とは比べ物にならないほどの。
「ニア……!もう…イク……!!」
「…メロ…私、も…っ」
291日向:2006/10/15(日) 03:33:02 ID:???

――そのまま2人同時に達した。
呼吸を整えながらニアは、自分の物を抜く。
ごぽっと音がして、中から白濁色の液と、透明な液が混ざって流れ出てきた。
「………うわっ…。」
「…ぐちょぐちょですね。」
「バカ、何抜いてんだよ!」
「やらしいです、メロ。」
「なっ!お、お前のだろ!」
やらしいと言われ顔が赤くなる。
…お前に言われたくないよこの変態!
「…でもこれ、どうします?」
ニアが僕の股間を指差す。
普通に指差すなよ。恥ずかしいな…。

でも実際どうしようかは僕も悩んでいた。
…拭くしかないよな。
このまま風呂に行くのも危険だし無理だ。
「じゃあニアが拭けよ。」
「…私に拭けと言うのなら舐め取りま「頼むからティッシュで拭け!」
丁度枕元に合ったティッシュをマッハでニアに突き出す。
舐めるとか本気で勘弁してくれ!!

「…分かりましたよ。」
ニアは不服そうな顔をして、のろのろと拭き始めた。
気持ち悪いから早くお風呂入りたいんだけどな…。
これなら面倒でも自分で拭いたほうが良かったかもしれない……いや、待てよ。
汚したのはニアなんだから、これくらいはして貰わないと。
そうじゃなきゃニアの事だから後始末は全部僕にやらせるだろう。
292日向:2006/10/15(日) 03:39:59 ID:???


そのまま暫く足を拭いて貰っていたら、ふとある疑問を思い出した。
まぁ他に話題も無いし…訊いてみるか。
「…ニア。」
「何ですか?」
ニアは相変わらず人のほうを向かない。
僕の足を拭きながら聞いていた。
当たるティッシュの柔らかい感触が、くすぐったかった。

「ねぇ、もしかして僕って…淫乱?」
その質問にニアは少し考えて、答えた。
「…いつも今日のようなら、そう言うでしょうね。」
…やっぱり。
でも、ニアの話は此処で終わりじゃなかった。
「まぁ今日は媚薬のせいでそうなってましたからね。普段は違うと思いますよ。」

普段は違うのか…。なら良かった…。
…なんだ、今日変だったのは媚薬のせいだったのか…

「…え?び、媚薬?!」
「はい。着替えさせる際にちょっとだけ口移しで。」

…ああああぁぁ!!?
じゃああのキスされたり体をまさぐられてたのは夢じゃなかったって事か?!
…あれを、ニアにされてた?

そう考えると、羞恥と怒りで唐突にムカついて来た。
「凄い効果でしたね。これからは通販の方が良いのかもしれません。」
「…お前、もう絶対許さないからな!!!」
足を拭いているニアに、僕の蹴りが入る。
今度は、見事にヒットした。



fin.

********************************
やっと終わりました…神小説の後にこんなん投下してスマソ
メロのA型な所とニアのB型な所が出せてたら良いなと思ってます
正直次に書きたい物が有ったのでこの結末を急いで書いちゃいました
次回作の投下が許されるなら明日とか、時間が有る時にしたいと思います。

こんな小説でも読んでくださった皆さんありがとう!
293日向:2006/10/15(日) 03:43:23 ID:???
>>290の8行目修正
本当は「有るのは快楽だけ」です
「だっけ」って何だよorz
294名無しさん@ピンキー:2006/10/15(日) 11:44:18 ID:???
日向氏乙ですwwwwwwwwwwwwwww
スカートメロたん萌えさせて頂きました(*´Д`)
最新の公式設定が活かされてて良かったです!
しかも早くも次回作を用意されてるとは
wktkが止まらない!!!!!!11
295名無しさん@ピンキー:2006/10/15(日) 12:47:09 ID:???
たった3日の間に大フィーバーしてて驚いた
久々に休日に萌えを満喫できた
神々乙でした

>>230
マンピーのGスポットと潮吹きを堪能
超勃起した
逃げ出さず是非またエロお願いします

>夏一氏
じれったい乙女っぽいメロかわいい
続きハァハァ

>70氏
切ない展開と初々しい絡み方に萌えた
この後は処女喪失が待っていると期待していいですか
文才に嫉妬

>日向氏
スカート履いたまま手マンで感じるメロに萌えた
悪態つきながら仲のいいニアメロいいですね
296名無しさん@ピンキー:2006/10/15(日) 18:12:28 ID:???
そういや此処って女メロだったらエロじゃなくても投下おkなのか?
297名無しさん@ピンキー:2006/10/15(日) 18:50:02 ID:???
>>296
>・ここは、デスノートのメロは女の子だと思い込んでいる人達の為のエロSS・イラスト投下or雑談スレです。
とあるからな…イラストとかはエロくなくても全然おkじゃないか?
 ssもエロの範囲は人それぞれだからなー…

>日向氏!
お疲れさましたっ!!!ニアメロ良かったです!!
さっそく続きも書いてるんですか!超wktkです!
日向氏の書く文章好きですよー!
298名無しさん@ピンキー:2006/10/15(日) 19:21:19 ID:???
>>297
d。でもSSは倉庫にエロくないのが有ったりしたけど、あれは小ネタだから?
299名無しさん@ピンキー:2006/10/15(日) 19:44:46 ID:???
>>298
小ネタはな…エロく出来ないだろww
エロばっかよりギャクも何個かあった方が個人的には落ち着くw
全部エロエロだったらメロの下半身がいくつあっても足りねーしなw
300名無しさん@ピンキー:2006/10/15(日) 20:21:17 ID:???
>>299
確かに小ネタは無理だな(・ω・`)
でも俺もギャグ何個かあった方が落ち着くかも。エロ好きだけどさ
>メロの下半身がいくつあっても足りねー
何か皆に使い回しされるメロが浮かんだ…俺の頭ってかわいそう……

こうなったら神待ちしてます。小説・イラストは勿論小ネタでも良いですから神…!
30170:2006/10/15(日) 20:44:00 ID:???
自分もエロなしでいいなら
「一夜を共にした」とか「朝まで一緒にいた」で済ますつもりでした
読むのはいいんですが書くのが苦手で・・・
いまちょっと停滞中です・・・
302名無しさん@ピンキー:2006/10/15(日) 20:48:06 ID:???
>>70
まぁ無理はしなくていいんじゃないか?
普通にエロなしでもメロとマットのアナザーストーリーみたいな感じで
好きですよ。70氏の文。
303日向:2006/10/15(日) 21:45:44 ID:???
>70氏
>>302と同意見です。エロくなくても面白い物は面白いので!
俺も70氏の小説好きなのでがんがってくださいw応援しとりますw

とりあえず前に言ってた次回作投下。>>294>>295>>297ありがとうございます。頑張ってみました…
そこで赤ずきんメロ。金髪に赤ずきんは可愛いと思う
タイトルは「黒い森の乙女」で。何か赤ずきんの原作?の名前らしいので
※色々パラレルなので注意。年齢血筋めちゃくちゃです。
***************************************************

そこはとあるのどかな町にある小さな家。
その家にはお母さんのミサと、その娘の小さなメロが住んでいました。

今日は愛娘のメロが、近所の森の中に住んでいるライトおばさんが病気にかかったと言うので
紅白に出たりと色々仕事で忙しいミサお母さんに代わってお見舞いに行く日です。
メロは1人で出かけられるので、楽しみでした。

「良い?メロ。このコンソメ味のポテチとリンゴをライトおばさんの所に届けて。」
「はーい。」
そう言ってミサお母さんはメロに、リンゴとコンソメ味のポテトチップスが沢山入っているバスケットを渡しました。
メロは返事をして受け取ります。その時、何か違和感を感じました。

(あれ?入ってる物にしては何か重たいような…)

その時、ミサお母さんは急に怖い顔をして、メロに警告しました。
「絶対に誰にもついて行っちゃ駄目よ!必ず真っ直ぐ家に行って帰ってきてね。」
「分かってるって!大丈夫!」
メロは笑って、元気良く返事をします。
「でも1番怖いのは、羊の皮を被った狼だから。気をつけて。」
「?…うん。」
必死に警告するも、小さいメロにはよく意味が分かりませんでした。
お母さんはメロの身に何も怒らないように願っています。
明るく人見知りしない良い性格のメロ。
でもこの性格が、こう言う時仇にならなければ良いのですが……


「何か有った時は、そのバスケットの中に入れておいたからそれを使って。くれぐれも気をつけてね。」
「え?ありがとう。行って来まーす!」
メロはいつもつけていた赤ずきんのような、フード付きの赤いマントをかぶりました。
赤く可愛い赤ずきんが、メロの明るい金髪と良く有っていて、似合ってます。
メロは元気一杯に家を飛び出していきました。
304日向:2006/10/15(日) 21:52:00 ID:???
ライトおばさんの家がある森までは、歩いて30分くらいです。
メロはマントの中にたくさん隠し持っていた板チョコを食べながら、森を目指して歩いて行きました。
今日は天気が良く、とてもポカポカしている陽気な日です。
草原や花畑のあるのどかな道を気持ち良さそうに光を浴びながらメロは歩いていました。
すると、お腹をすかせたLオオカミに会いました。
「こんにちは、赤ずきんさん。」
「…オオカミさん?」
「はい、そうですよ。」

(…お母さんは付いて行くなって言っただけだよね。)

そう思い、メロは返事をしてしまいました。
実はこの辺の人たちは、オオカミは人を食べるのを知っていたので
絶対に話し掛けられても返事をしなかったのですが、そんな事を小さいメロが知るよしも有りません。
「こんにちは、オオカミさん。」
Lオオカミは猫背で、目には大きな隈。とても不健康そうなイメージを受けました。
やる気がなさそうで心なしか、尻尾もうな垂れています。

(…不思議なオオカミだなぁ……)

そして何故か右手には手錠。そして手錠から鎖が不自然に隣の草むらへ伸びています。
メロは変に思いましたが、面倒な事には関わりたくないので、スルーする事にしました。
「これから何処に行くんですか?」
「ライトおばさんの所にお見舞いに行くの。」
「そのライトおばさんの家は何処にあるんですか?」
「そこの森の中心辺りだよ。」
メロはちょっと遠めに有る森を指指して言います。
Lオオカミは左手の親指を口に当てて暫く考えると、また口を開きました。
「ライトおばさんはどんな格好をしていますか?」
「茶髪で、エプロンとか付けてて…よくVネックのピッタリめの服を着てるよ。」
メロは訊かれたので、ライトおばさんの事を色々答えてしまいました。
「…やはりそうですか……協力有難う御座いました。」
「うん。さよなら!」
そう言うと、Lオオカミは右手の鎖の先を草の中に隠したまま、歩き始めました。
メロはLオオカミに大きく手を振ると、Lオオカミも笑って振り返してくれます。
そのまま横道にそれていくLオオカミを見送ると、メロもまた森を目指して歩き始めました。

**********************************************
此処までが1話です。最初に書くの忘れたorz

きっとライトの格好はVネックのしまむらの服だと思います。(ぁ
305名無しさん@ピンキー:2006/10/15(日) 22:31:11 ID:???
>日向氏
しまむLucky!

赤頭巾メロかわええwww誰かイラスト描いてくれww
306夏一:2006/10/15(日) 23:00:10 ID:???
>日向氏完走乙です!!
ニアメロ萌えさせていただきました!
生理前でもないのに・・・とかエロ生々しくて最高ですたw
次回作も期待して待ってます!

>70氏も続き乙です!
マットにドキドキするメロがかわいくてたまらない・・・!
キスだけでも興奮しますた!続きwktkして待ってます!!

そして自分もがんばります(`・ω・´)
また絵も投下したいな・・・
307夏一:2006/10/15(日) 23:06:47 ID:???
>日向氏完走乙です!!
ニアメロ萌えさせていただきました!
生理前でもないのに・・・とかエロ生々しくて最高ですたw
次回作も期待して待ってます!

>70氏も続き乙です!
マットにドキドキするメロがかわいくてたまらない・・・!
キスだけでも興奮しますた!続きwktkして待ってます!!

そして自分もがんばります(`・ω・´)
また絵も投下したいな・・・
308夏一:2006/10/15(日) 23:13:26 ID:???
今度は二重投稿かましてしまったorzすいません・・・

>日向氏
赤頭巾メロかわええですな!
コンソメポテチに笑いましたww続きがんばってください!
309日向:2006/10/15(日) 23:38:38 ID:???
>>305
ネタ通じたwでもあのスレの勢いは凄かった!
イラストは自分も楽しみにしてます(・ω・*)自分は絵下手なので…orz

>夏一氏
ありがとうございます!
コンソメは最初ミサに
「間違えてコンソメ買っちゃったから届けてきて」とか
「コンソメはライトしか食べないから」とか言わせようとしてました。でもしなくて正解だったかも…
絵も小説もwktkしながら待ってますwがんがってください!


因みに赤ずきんはLMNで多分未遂で終わると思う。スマソ
310名無しさん@ピンキー:2006/10/16(月) 01:46:54 ID:???
エロばかりじゃなくてもいいけどあくまでエロメインのスレなんで、
その辺を念頭に置いた上で適当にやってほしいというか…。

たまのエロ無しやギャグは住人が喜ぶ以上アリだと思うけど、
「エロ無し」が完璧に罷り通っちゃったら、流石に板違いで追い出されるんだぜ(´・ω・`)

311名無しさん@ピンキー:2006/10/16(月) 01:59:56 ID:???
>>310
同意せざるを得ないんだぜ。
まぁ俺らは無力だから…神を待つしかないんだぜ?
31270:2006/10/16(月) 03:53:40 ID:???
>>239
遅レスすみません
リアルに汁!?そんなバカな ガクガクブルブル
楽しんでいただけてたらいいのですが・・・

>夏一氏
マトメロの学園物いいですねー!メロはこれからどうなるんだ・・・
気になって気になって・・・!

>日向氏
完結乙です!ニアの話し方がほんとニアっぽくてすごいです!
そして新作・・・!”よくVネックのピッタリめの服を着てるよ”
が・・・!最高!!ほんとこういう話大好きです!!
続き楽しみにしてます!!!

>>302
ありがとうございます!アナザーストーリーなんて!ガクブル
はい、ちょっと無理した感じがありました・・・

>>310
そうですね。追い出されるのは困ります!!
神々の作品が読めなくなったら・・・

と言うわけで続きなんですが前回のはちょっと無理してたので
自分らしくエロ書いてみました・・・もはやエロといえるものではないかも


31370:2006/10/16(月) 03:54:20 ID:???

<14>

メロの肌は白くて、今まで触れたどの女よりもなめらかだと思った。
ワイミーズハウスで、薄着の夏に隣に座ってノースリーブの肩が触れた時。
じゃれる様に転がりまわって遊んでいた時。もっと触れたくて、堪らなかった。

その全てに触れることを今マットは許されているのだ。

マットは誰にでも優しかった。
そのマットがメロを一番側に置いてくれていた。
笑顔も強く暖かい手も自分のためだけにあればいい、無理と思いながら何度も願った。

その手も、背中も、胸も今はメロだけのものだった。

長年押え続けた感情は今、せきを切ったかのようにメロの体へ向かった。
それは長いキスであり、触れる手であり、流れ落ちる汗だった。
そしてメロの想いだってマットに負けてはいなかった。
喘ぐ声、柔らかな体、背中に立てる爪で応えた。

マットが憧れ、願い、望んだメロに対し少しも残すことがないように執拗に全身を味わう。
そして、長い準備の時間は終わった。

「メロ、好きだ」
「うん」
簡潔な受け答えのあとついに2人の望みは叶った。
初めての痛みがメロを襲った。目に滲む涙をマットが舐めとる。

2人は共通の感情を持った。
ふわふわと暖かくて、ずっとそこでぬくぬくとそこにいたいような。
生まれて初めて知ったその感情が世間一般で「幸せ」と呼ばれていることに気づいたのは夢のなかでだった。

31470:2006/10/16(月) 03:55:28 ID:???


メロは目を覚ました。一瞬自分がどこにいるか分からなくなる。
自分が何も身に付けていないことと真横にある赤い髪の毛を見て状況を思い出す。

(ついに、オレ、マットと――。)
その言葉の先を考えるのは今更ながら顔が赤くなりそうだった。
安らかに寝ているマットを見ると愛しい気持ちがまた湧き上がる。
これ以上ないというほど好きだったのに、一夜を越えてさらに好きになってしまったようだ。

マットに向けていた目を窓の外へ向けた。
夜は明けたばかりで赤みを残した空が白み始めていた。
その視線はマットに向けていたものとはもはや違っていた。

メロはマットを起こさないように細心の注意を払い下着をつけ、服を着る。
マットに破られてしまった服はもう着れそうになかった。
その代わりにマットの白と黒のボーダーのシャツを着た。
(悪く思うなよ。お前が破ったからだ)そう心の声でことわりを入れた。
ハードな素材のパンツにカジュアルなそれはまったく合っていなかった。
でも、マットの匂いがした。

ひとまとめにしておいた荷物を確認する。
部屋は信用できる伝手で借りたからここを頼りにメロの行方が割れることはない。

最後にマットを見た。
部屋に入ってきた彼を一目見てやっぱり好きだと思った。

マットは変っていなかった。
優しいところも、軽く見せていて実は人一倍繊細なところも。その燃えるような赤い髪も。
でも、変ってもいた。
背は伸びて、見交わす視線は平行ではなかった。細身とはいえメロとは体の厚み比べようがない。
骨ばってまっすぐな手。

その一つ一つ。変っていないところも変ったところも。何もかも好きだと思った。
だから。

”今日だけじゃない。ずっとそばにいる。”

お前を死なせるわけにはいかない。
315名無しさん@ピンキー:2006/10/16(月) 04:25:00 ID:???
キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!
70氏乙!!!!!!!!!!!!
マトメロいいわ!!!!
続き期待!!!!!!
316名無しさん@ピンキー:2006/10/16(月) 14:35:36 ID:???
過去ログ読んだけど…ゲキワロタwww
なにあのノリwwwあのコテとかもいたんだなw
317名無しさん@ピンキー:2006/10/16(月) 17:32:02 ID:???
乙です!!70氏vv
マトメロ最高です!!ハァハァ
もう、読み終わった直後なのに続きが気になるvv
318夏一:2006/10/16(月) 23:53:22 ID:???
70氏乙です!!!
>「メロ、好きだ」
>「うん」
にたいそう萌えますたww続きも待ってます!

それでは>>243-251の続きです。
どうぞー

+++++++++++++++++++++++++++++++

………―――。

あれから、どれくらい時間が経ったのだろう。
気付いたら、迂闊にも俺は眠ってしまっていた。

ベッドにはマットが腰を掛けていた。鍵はコインで開けたのだろう。
マットは肩にタオルを掛け、パンツだけを履いた状態で、ゲームをしていた。
口には棒付きキャンディーの棒だけを咥えてそれを意味無く上下に小さく揺らしている。
ゲームに熱中していて捨てるタイミングを逃しているようだった。

「ん…―――?」
「あ、メロ、起きた?」
「…マット…」
「パンツ見えてる」
「えっ…!!」

俺は、咄嗟にスカートの裾を引っ張って尻を隠した。
さっきまであんなことをしていたのだから、
今更パンツごときを見られたところでなんとも思わないのだが、条件反射だ。
俺のその反応に、マットはふふっと笑った。
多少ムカついたが、マットがいつもの様子であることに、俺は安堵した。

…いや、ムカついている場合でも、安堵している場合でもない。
こいつの寛大さに甘えていてはいけない。
319夏一:2006/10/16(月) 23:54:45 ID:???
「髪濡れたまま寝たら、風邪ひくぞ」
「…マット」
「うん?」
「…さっきは…悪かったな…」

マットはゲーム機の電源を切って放り投げ、キャンディーの棒をそこらにペッと捨てた。
そうして体を少しこっちに向けて、俺の顔を見て答えた。

「…なんでメロが謝るんだよ」
「……」
「我慢なんてしなくていいよ。嫌なら、前みたいに、嫌がっていいからさ」

我慢?
―――違う。
ただ、思いこみを恥じて、心にもない言い訳をしただけだ。

嫌?
―――…違う!
ただ…土壇場になって、怖気づいただけだ…!

誤解を解きたい。目を見て話したい。俺は起き上がろうとした―――が。

「その代わり―――」

マットがそのタイミングに合わせるように、俺の肩を掴んできて、
俺はそのままベッドに押し戻された。
覆い被さるあいつは、いつになく真剣な顔つきで俺を見下ろした。

「俺も、我慢しないから」

言葉尻との間に一瞬のスキも入れず、マットは俺の唇を奪った。

俺は、

……

…嬉しかった。

やや乱暴な、貪るようなキスだったけれど、もっとやってくれという気分になった。
互いの息と唾液で、唇の周辺が湿っていく。
320夏一:2006/10/16(月) 23:56:10 ID:???
ああ、今度こそ、このまま犯される。そう思った。
正直、まだ怖い。拒むのは簡単だ。ならば今すぐ拒むべきか、
それとも、寸止めでお預けという酷な目に合わせていいのか。

いや、違う、俺だって、できるなら―――したい、と思う。
そもそも、そうでなければ俺は今日ここへは来なかったんだ。
いつまでも怖がっているわけにもいかない。
いつかこいつとセックスをするなら、それが今日でもいいじゃないか。

マットは体をずらして、俺のスカートをめくり、
パンツの上から俺の裂け目を口で覆った。

「あっ…!!ちょっ、何すん…!」

裂け目に舌を沿わされ、更にたっぷりと唾液を送り込まれ、パンツが湿っていく。
それに促されて、その裂け目からもゴボっと大量の蜜が溢れた。
せっかく新しい下着に履き替えたと言うのに、もうびしょびしょになってしまった。
濡れたパンツが外気に触れ、ヒヤリとした感触が股間に貼りつく。気持ちが悪い。
それでも、俺はM字開脚というみっともない状態のまま、
マットにその行為を許してやった。

「ん、んっ…はぁっ…あ…」
「…メロ、続けていいな?このまま、最後まで」
「…俺は…っ、…」
「ん?」

今気付いたが、俺は体中が小刻みに震えていた。何と返していいのかわからない。
マットは、俺のスカートの中…いや、パンツの中に手を入れた。

「!!」

まさぐるわけでもなく、ただ、俺の股間の上に手のひらを密着させた。
そのまま、俺の顔を覗きこんでくる。

「ほら、どうしてほしいって?…お姫さま」
「あ、あぁ…っ!」

マットは頬や首に軽いキスをいくつも落としながら、僅かにパンツの中の手を動かす。
321夏一:2006/10/16(月) 23:58:46 ID:???
「こんなカッコして、ベッドで寝ちゃうなんてさ。…誘い過ぎだろ」
「んっ…ばか、ちがっ…!や…ぁ!」

マットは俺の着ていたキャミソールの裾を咥えて器用に鎖骨までめくり上げ、
空いている方の手で、一ヶ月前と同じように、ブラのホックを外した。
そのままブラも上方へ押しやられる。

外気に剥き出しになったぺたんこの胸。
その先端を中心に、しゃぶるようなキスを何度もされた。
時々、その尖った部分を甘噛みされるのが少し痛かった。

「あ、は、ぁあっ…、ん…」

俺は抵抗もせず、ジッとその性感に耐えた。
いや、耐えたと言うのもおかしい。浸った、と言うべきだろうか。

…気持ちがいい…―――

股間から、まるで経血の塊が出てくるのに似た感触がした。
またしても大量の蜜が漏れたのだ。
無論、それはマットの手に絡め取られる。

「ぅわ…すげ…なんだ、結構エッチだなぁ、メロ」
「……ぅるさいっ…!」
「指挿れていい?」
「…!!」

マットの―――おそらく中指は、既に入り口でスタンバイしている。
僅かに、爪の感触がする。
入り口に先端をほんの少しだけめり込ませながら屈伸して、俺の許可を待っている。
俺は覚悟を決めた。

「い、一本…だけ、だぞ」
「!…ぷっ…――はは、はいはい、仰せの通りに、姫」
「な、なにがおかしぃっ…大体、なにが姫だっ…」
「力、抜いて。大丈夫だから…な?」
「な…!あ、あぁああぁッ――――!!」

言葉の終わりと同時に、マットの中指が、俺の中に―――入ってきた。
322夏一:2006/10/17(火) 00:02:00 ID:???
奥へ奥へと、少しずつ道を拓いて、突き進んで行く。
想像以上の激痛、恐怖、それと―――罪悪感。
いや、ごちゃごちゃ考えてはいられなかった。
力を抜くなんてできなかった。思い切り力が入ってしまう。

唇を噛み締めて、目を瞑って、シーツをぎゅっと握り締めた。
マットは一度指の動きを止めて、もう一方の手で、
シーツを握り締める俺の手を取った。
指と指を絡められ、俺はシーツの代わりにマットの手をしっかりと握った。

「力抜いて、メロ」
「っ―――!!」
「ゆっくり、ゆっくりでいいから…落ちついて」

言われた通り、ゆっくり、ゆっくりと、俺は下半身の力を抜いた。
マットの手を握る力も次第に弱まった。
それを確認すると、あいつは再び、中に挿れた指を動かし始める。

「気持ちいい、って考えて。怖くない、って」
「ん、う…っ、はぁ、んっ…!」
「ほら、怖くない、怖くない…」
「ん、ん…」
「な?」

な?―――と言われても、痛いものは痛いし、怖いものは怖い。
噛み締める唇に、マットはキスをしてきた。
表面を舌で舐められると、次第に噛み締めていた力が抜けていった。
俺が息を整えようと薄く開いた唇を、マットは塞ごうとはしなかった。
はぁ、はぁ、と小刻みに呼吸をする。

マットは俺の耳たぶの裏を舌先でチロチロと舐めた。
やたらとゾクゾクして、思わず声を漏らす。

「あっ…!」
「ん…感じちゃった?」
「な…!かっ、かん…?!」
「メロのかわいい声、もっと聴きたいな」

マットはニヤリと笑んで、指を、いきなり2本増やした。
323夏一:2006/10/17(火) 00:04:48 ID:???
3倍の質量を突然押しこまれて、
俺はせっかく必死に緩めた力をまた目一杯に込めて、背中を反らせた。

「ああぁぁあああぁっ!!!」

マットの指が窮屈そうに俺の中で動いている。

「んん、あ、うっ…いたっ…!!」
「これでもう痛いのかよ、本番は倍以上あるぜ?」
「だ、だいじょう…ぶだっ…」
「ほんと?」

…今まで何人もの女が受け入れてきた、こいつの体。
俺だって、絶対に受け入れてみせる。
他の女にできて、俺にできないなんて、悔しいじゃないか。
今まで抱いたどの女よりも良かったって言わせてやる。
痛くたって、壊れたって、構わない。…怖くなんか、ない!

「今日はここまでにしとく?」
「!!ふざ…、ふざけるなっ…!我慢なん…ぁ、ッ…、しないんじゃっ、
 なかっ…は、あ、っつ…!…くぅうっ!」
「…………」

マットは指を抜いた。
…本番へ移るのか、それとも、中断するのか?

「いいのか、メロ、本当に。…怖いんだろ?」
「……ない…」
「ん?」
「怖くなんか…ない…」
「…」
「…っ…けよ…」
「…?」
「…抱けよ…!」
「―――!」

もう、後戻りはできない。
完全に許可を出した。腹を括った。決行だ。
強気であいつの顔を見ると、マットは驚いた顔から、
してやったりという顔に変わった。

「…言ったね。ま、言われなくても抱くけどな」
「…!」
「仰せの通りに、お姫さま」

+++++++++++++++++++++++++++++++
続きます。今日はここまでです。
324名無しさん@ピンキー:2006/10/17(火) 01:35:10 ID:???
神キターーーーー!!
このスレのおかげで最近幸せでつw
wktkが止まらない
325名無しさん@ピンキー:2006/10/17(火) 02:45:11 ID:???
キタァァァ(゚∀゚)ァ( ゚∀)ァ( ゚)ァ( )ァ(` )ハァ(Д`)ハァ(;´Д`)ハァハァ
やばいっすよ!!!コレ!!!
夏一氏あなたが神ですね???
神だ…やっと神と!!!!!!!!!
32670:2006/10/17(火) 03:25:54 ID:???
夏一氏乙です!強がりメロがかわいいです!萌え!
続き楽しみにしてます!!

そして自分のは日に日に短く・・・
13巻やられた!って感じです

>背は伸びて、見交わす視線は平行ではなかった。
とか書いといて171と168じゃどう見ても視線平行っすよ
しかもマットのが低い・・・!

そしてマットって成績No.3だったんですね・・・

短いですが落とさせていただきます
32770:2006/10/17(火) 03:26:30 ID:???

<15>

メロは息を吸った。一度軽く閉じたまぶたを開いた。
そしてマットの寝ているベッドから立ち上がった。

その瞬間心臓が跳ねた。思いもよらぬことが起きたのだ。
メロは振り返った。二度と振り返るつもりなどなかったのに。

メロの手首をマットが掴んでいた。
その目は痛いくらいにメロを見ていた。そして怒りを帯びていた。

「お、起きていたのか、マット」
そのしっかりとした視線や痛いくらいに掴む手で今起きたばかりではないと分かった。
もしかしたら一睡もしていなかったのかもしれない。
眉根を寄せ、睨むという表現でも言い過ぎではない表情で先ほどの問には答えずマットは言った。
「寝てる間にお前がいなくなったときの俺の気持ちを知って、また同じことをするのか」
ワイミーズハウスからメロが出て行ったときのことを言っているのだった。
マットにとってそれは生きてきた中で一番辛いことだったのかもしれなかった。
怒鳴るでもなくなじるでもない言い方だったが秘められた感情の大きさは慮るに余りある。
ずるい。メロはそう思った。マットの問いには答えず口に出した別の言葉だった。
「・・・離せ。頼む。」
視線をマットから外し俯くメロにさらに追い討ちをかける。
「お前は平気なのかよ!俺のこと好きだって言ったのは嘘だったのか!?」
「!」思わずメロは俯いていた顔を上げマットを見た。
後から考えればこの言葉はもしかしたらこれはマットの計算だったのかもしれなかった。
感情が高ぶって考えるより先にメロは叫んでいた。
「勝手なことばかり言うなよ!」
手を振り払いメロはマットと向き直る。声が震えた。
「置いていかれ方だけが辛いはずないだろう!俺だって行かずに済むなら行かない!」
悔しくてメロの目に涙が滲んだ。
32870:2006/10/17(火) 03:27:30 ID:???
「じゃあ、行くなよ。俺はもうお前を腕の届くところより遠くへ行かせるつもりはないんだ。」
マットにはメロが出て行ったときの光景が浮かんでいた。
あれほど空虚で寒々しい思いを二度とする気はなかった。
「相手はキラだ、分かってるのか!?・・・そして俺は名前も知られている。
死ぬかもしれない。お前を巻き込みたくないんだ。」
少しだけ冷静さを取り戻したメロが言った。それに対しマットも声を抑えて言った。
「だから自分ひとりで死ぬつもりか?俺と一緒に生きるという選択肢はないのか?」
そう出来ればどんなにいいか。しかしメロはそれが不可能だと分かっていた。
「そう言えば嘘になる。お前に嘘はつきたくない。」
その言葉を聞くなりマットはメロを抱き寄せた。
腕を思い切り引かれたメロは前のめりにマットの胸に倒れこんだ。
耳元でマットがメロに言った。
「キラなんて俺が倒してやる。お前を殺させたりしない。キラを倒して2人で暮らそう。」
マットの胸の中でメロは思った。
(馬鹿なマット。何で俺なんかにそんなに優しいんだ。お前も死ぬことになるのに。)
愚かだと思ったのはその途方もない優しさについてだけだった。
マットがキラを本当に倒せるなどと言う浅はかな考えを持っているわけではないとメロにも分かっていた。
それなのにキラを倒すと言ったのはメロと一緒に死ぬ、そう言っているのだった。
キラを倒すと言えば一緒に立ち向かえる。そして負ければ2人で死ぬことになる。
頑固なメロに普通に「一緒に死ぬ」と言っても断られると分かっていたからキラを倒せると言ったのだ。
マットにもそれほどの覚悟があったのだった。
ついにメロは折れた。マットの命を縮めることになるかもしれなかった。それでも、もう2人は離れては生きていけなかった。
メロはマットの胸のなかで泣きながら言った。
「分かった。キラを倒すのを手伝え。マット。」
329まとめ:2006/10/17(火) 04:17:27 ID:???
このスレがもっと活気付く事を願って今北用まとめ作ってみた。
なんか不具合があったら言ってくれ。

『青草、一。』マトメロ 夏一氏
>>17-32 完結
『青草、ニ。』マトメロ 夏一氏
>>243-251 >318-323 未完

『』 マトメロ 70氏
>>75-76 >79-80 >85-87 >95-97 >107-108
>111-113 >130-131 >141-144 >154-157
>192-194 >219-220 >237-238 >285-287
>313-314 >327-328 未完

『スカートひらりひるがえし』 ニアメロ 日向氏
>>210-211 >252 >258-260 >274-276 >289-292 完結
『黒い森の乙女』 ???? 日向氏
>>303-304 未完

『』ロッドメロ 119氏
>>230-233 完結
330名無しさん@ピンキー:2006/10/17(火) 08:14:49 ID:???
>>329
乙!ありがとう!
保管庫の保管作業にもすごく助かる!!
331名無しさん@ピンキー:2006/10/17(火) 21:00:39 ID:???
神はまだかああああああああああああ!!!!
332日向:2006/10/17(火) 22:05:42 ID:???
>70氏・夏一氏
お2人とも続き乙です!
何でマトメロってこんなに萌えるんだろw
文章力が羨ましいです。神!

神でマトメロ補充しながら赤ずきんの続き投下
神小説の後にこんなん投下してスマソ
**********************************************

(2)
森の中は茂った木々たちのせいで太陽の光が届いていないので、外より暗くなっていました。
そのせいで気温も低くなっていて、ひんやりとした暗い空間はメロに恐怖を与えます。

(こんな所で1人なんて嫌だなぁ……。)

森の様子を眺めたメロはそう思い、さっきミサお母さんに言われた事を思い出しました。
メロは気になって、バスケットの中を覗いてみました。
「………うわ…。」
中には大量のコンソメポテチとリンゴ3個。
後は、それに似つかわしくない物騒な……銃器類。

(…これを危なくなったら僕に使えと?)

どうしようもなくなりました。これで抵抗したら相手を殺してしまうかもしれません。
とりあえずメロは銃刀法違反で捕まるとマズいので、そのへんに銃器を捨てて、葉っぱを被せておきました。
「…うん。バレないバレない!」
まるでメロは自分に言い聞かせるようにそう言うと、すでに本日4枚目になる板チョコを食べて歩き始めました。
さっきの事も有り、メロはさっさと森を抜けてしまおうと思いずんずん進んでいきました。
すると、お腹を空かせたニアひつじに出会いました。
どうやらまだ子供のようで、羊毛がもこもこしていて触り心地がとても良さそうです。
ニアひつじはメロに気付くと、にこっと笑って挨拶をしてきました。
333日向:2006/10/17(火) 22:09:04 ID:???

「こんにちは、赤ずきんさん。」
そう挨拶され、メロは少し警戒します。そして一考し、
(…オオカミじゃないし、ひつじさんだから大丈夫だよね?)
と思ったので返事をしてしまいました。
「こんにちは、ひつじさん。」
「何しに来たの?」
「ライトおばさんの所へお見舞いに来たの。」
メロがそう言うとニアひつじは自分のお腹に手を置きました。元気がないです。
「どうかした?」
「実は…お腹が減ってるんです……。」
「…これ、食べる?」
優しいメロはニアひつじに自分が食べているのとは別の、新しい板チョコを差し出します。
「良いんですか?…ありがとうございます。」
ニアひつじは喜んで受け取り、食べ始めます。
パキッと高い音が響いて、チョコが割れました。
「おいしいです…。」
「でしょ?僕の大好物なんだ!」
メロとニアひつじは、その辺にあった切り株の上に座って
仲良く分け合いながらチョコを食べていました。



「ありがとうございます。おかげで助かりました。」
ニアひつじはもこもこした体を丸めて、一礼します。
「そこでお礼といってはなんですが、おばさんの家までお供させて下さい。」
「お供?」
「はい。この森は女の子1人じゃ危ないですし…」
そう来ると予想してなかったメロは、驚いています。
(何かこれって前に聞いた日本の昔話みたい。…何だったっけ、確か…桃太郎とか言うやつ?)

(でもチョコ1枚で付いてきてもらうのもなぁ…。悪いよね。)
しかしこの薄気味悪い森を1人で行く事を考えると、ニアひつじが居てくれた方が心強いです。
恐怖には耐えられません。なのでメロは、ついてきてもらう事にしました。
「良いですか?」
「…うん。お願いします。」
メロは後々、この選択をした事で自分が危険な目に会うとも知らずに居ました。

334日向:2006/10/17(火) 22:10:59 ID:???
(3)
森は奥に行くにつれて段々暗くなっていきます。
(怖いな…この森。本当、ニアが居てくれて良かった…。)
「…怖いですか?」
「えっ?…べ、別に!平気だよ!」
「本当に?心配そうな顔してましたけど。」
「大丈夫だよ、大丈夫!」
メロは普段から強がりなのでこう言う時に本当の事は言わないのですが、今回は強がりじゃありませんでした。

(怖いとは思うけど、不思議と不安じゃないんだよね…)
メロは知らない内に、ニアひつじの事を頼りにしていたのです。

すると、「あ!おばさんの家!」といきなりメロが叫びました。
メロは赤ずきんと金髪を揺らしながら、家に向かって走っていきます。
ニアひつじはその後ろをマイペースで歩いています。
「ライトおばさーん!」
バン!と大きな音を立ててドアが開きました。
メロは着ていた赤ずきんを壁にかけ、バスケットを机の上に置きました。
「おばさん、ここに置いとくね。」
…ところが、呼びかけてもベットに居る人物の反応はありません。
メロは確かめるために、そろそろとベットに寄ってみました。
「…おばさん?」

――その時。
ベットに伸ばした腕を引っ張られ、メロは簡単にベットの中に引き込まれました。
「!!!」
いきなりの事で、叫ぶ事も出来ません。声が出ないのです。

(何!?怖い!怖い…!)

「は、離せ…っ!!」
メロは逃げようと暴れますが、強い力で体を押さえ込まれていて身動きが取れません。
それどころかベットの中に入れられたので、布団が邪魔で何がどうなっているのかも分からない状況です。

(助けて…ニア…!)
335日向:2006/10/17(火) 22:19:59 ID:???
「ニア、今です。早く。」
「…はい。」
メロはやっと布団が取られて見えるようになったと思ったら、そこにはオオカミのニアが居ました。
どうやら自分を抑えていたのはLオオカミのようです。
メロは驚きました。

(…ひつじじゃ、なかったの?ニアが…オオカミ…?)

メロが衝撃を受けて、気が動転していると、ニアオオカミがいきなりメロの服を脱がし始めました。
…メロにとっては更に衝撃です。
「…いやだ!離して!!」
全力で暴れますが、女の子のメロが力で成人男性のLオオカミに叶うはずもなく簡単に抑えられてしまいます。

メロの服は前開きのワンピースなので、ボタンが1個ずつ外されていきます。
ニアオオカミはワンピースを脱がすと、下着にも手をかけました。
「…い…いや!いやだ!!!」
メロの言う事に耳も貸さずに下着を脱がします。
脱がした服や下着を暖炉に放り込まれ、服を燃やされました。
「いやだ……誰か……」
これから、一体何をされるのか。
恐怖と涙でメロの顔はぐしゃぐしゃです。
「大丈夫…怖くないですよ。」
ニアオオカミがメロの頬にキスをしました。
涙を舐めて、しょっぱいです、なんて言っています。
「どうして…どうして…こんなこと…するの?」
ぐすっと鼻を鳴らしながらメロが問い掛けると、Lオオカミが低いトーンの声で答えました。
「空腹だから、です。」
「お腹が…空いてるんなら、ご飯を…」
泣いているので過呼吸のような状態のメロは、上手く喋れませんでした。

「…だから、あなたがご飯なんですよ。メロ。」

ニアオオカミは、ニヤリと笑って言いました。
その笑顔はメロは恐怖を与えます。恐怖と不安が増しました。
…そしてその時、メロの頭に浮かんだのは
『1番怖いのは、羊の皮を被った狼』と言ったお母さんの警告でした。

(――話なんか、しなければ良かった……。)

しかし時既に遅し。
もう赤ずきんは、この2匹の飢えたオオカミ達から逃れられなくなっていました。

************************************
一旦切ります
そういえばライト"おばさん"ですがライトは普通に男です

>>329
まとめ有難う御座います
因みに赤ずきんはLニアメロの予定です。

>>330
保管庫氏ですか?乙です!
336名無しさん@ピンキー:2006/10/17(火) 23:30:13 ID:???
赤頭巾キテルーーーーーーーーーーー!!!

神が!現れるまで!俺は!F5を押すのをやめない!!!!!!!
337名無しさん@ピンキー:2006/10/17(火) 23:44:58 ID:???
赤ずきんが服を脱いで暖炉に放り込むってシーンは民話になる前の話にあったらしいね
その話は赤ずきんが自分で脱いだらしいんだけど。

誰かイラスト投下してくれないかな(・ω・`)
俺も!俺もF5連打をやめない!
338名無しさん@ピンキー:2006/10/18(水) 00:06:21 ID:???
3Pクル━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ ???

ハロィンネタが見たいです!!神!!!
ニアに無理矢理女の子な格好をさせられて怒るメロたん!!!!
お菓子をたくさん貰って喜ぶメロたん!!!!!
339名無しさん@ピンキー:2006/10/18(水) 00:45:26 ID:???
神乙!まとめ乙!
13巻のラフメロ萌え!女メロ萌え!
340名無しさん@ピンキー:2006/10/18(水) 00:49:59 ID:???
>>338
そしてハロウィーンはLの誕生日・・・
Lも参加か!?
341名無しさん@ピンキー:2006/10/18(水) 01:43:22 ID:???
>>338
可愛い仮装萌えww
メロにお菓子をねだったらくれなかったのでイタズラするニア とかもw

>>340
「誕生日プレゼントはメロ」的なおいしいシチュw


でもLMNでハロウィーンって楽しそうだな
inワイミーハウスでも楽しいと思う。Lを招いて子供たち皆で仮装大会w
342:2006/10/18(水) 02:22:45 ID:???
>>329
まとめありがとうございます!
す、すみません、無題だと不便ですよね・・・
仮題ですが『Supernova』にしようと思います
センスないんで歌からとりました あ、バンプじゃないです
この歌このSSのマットっぽいんで(ひどい)
あと名前も70だと不便なので今度から尚(70なんで・・・安易)と名乗ります
あ、名前は自分SS関連の時だけ名乗ってあとは名無しで書き込んだほうがいいんだろうか?

>>330
保管神ですか!乙です!
もし、自分のも保管していただけるなら
その、自分のSSなんですが13巻関連で書き直したいところと
日本語間違い、変換間違い大量なんで書き直して完結したら
保管庫のメールアドレスに送ってもいいですか

>>日向氏
メルヘンで来てて脱がされると非常にエロく感じます・・・!
萌え!乙です!!続き楽しみです
ライトおばさんが登場するかがかなり気になります
このスレではレアですよね、ライト

>>340
ハロウィーンいいっすね!ちょっと書いてみたい・・・
今書いてるの完結させろって感じですが

長文すみません、そしてSSは短文ですみません
落とさせていただきます
343:2006/10/18(水) 02:26:36 ID:???
Supernova

<16>

「・・・とりあえずメシ買ってこい。マット」メロは赤面して言った。
メロとマットは今、抱き合うと言う密着状態だった。
その状態で昨日の運動量が祟ってかメロの腹が空腹を主張して鳴ったのだった。
さっきまでの緊迫感は何処へやら。間の抜けた雰囲気になってしまった。
「そう言って俺が買い物している間に、逃げるんじゃないだろうな?」
マットは言った。しかしその顔はニヤリと笑っている。
もうメロにそんなつもりがないのを重々知ってのちょっとした嫌味だ。
「逃げない。だからさっさと行って来い!」メロは今度は照れ隠しに怒って頬を赤くした。
マットはメロが出て行こうとしたときも、引き止めたときもベッドに座ったままだった。
(何しろ服を着ていない。さすがに立ち上がるのはまずいと思った)
自分は服を着て出かける準備が出来ている。
そのくせに買い物に自分が行くこともマットと一緒に行くことも思いもつかないようだ。
(今までどんなにわがまま言ってきたんだ。)マットは思った。
メロを抱き寄せた時に、メロもベッドに座った。そして今もベッドに2人座って話していた。
2人の距離は近かった。マットが言ったように”腕の届く範囲”と言えた。
そこでマットは思いついた。

メロの腰辺りに両手を何気ないしぐさで運ぶ。
そして一気にシャツを捲り上げた。
「んー、んんっー!!」
メロが多少もがいたが思いつきは見事決行できた。
その手にはマットのボーダーのシャツが握られていた。
「だって、俺服着ないと買い物でれねーよ」すましてマットは言った。
メロはそれに答えずマットから顔を背けた。
「・・・。」勝手に脱がされて怒っているようだ。
マットはメロを凝視した。上半身には下着だけ。
露出された白い肌には昨夜の名残が主張するように赤く咲いていた。
メロが顔を背けたのは怒っているからではなくマットに凝視され恥ずかしいからだった。
白くて細い体も、赤い印も、羞恥の表情もマットの欲望を刺激する。
メロの顎に手を添え、こちらを向かせる。至近距離から囁くように言った。
「今からまたする?」
マットなりの殺し文句で、これに落ちない女は今までいなかった。
しかしそれは過去のようだった。メロの返事は言葉ではなく拳で返ってきた。
344:2006/10/18(水) 02:27:18 ID:???

「いてぇ・・・メロってすぐ殴る・・・昔はもっとかわいくなかったけ?」
昨夜脱いだ下着や服を探しながらマットは言った。
「うるさい、さっさと服着て買い物行け!チョコがないんだ。」
メロは言う。
マットはシーツを剥がすと探していたものではないあるものを見つけた。

「メロってやっぱりはじめてだったんだな。」マットはニヤニヤしながら言った。
マットが見つけたのはシーツに出来ていた赤いシミだった。
メロは腹が鳴った時よりも脱がされたときよりも真っ赤になった。
「うっ、うるさい!悪いか!!」
メロは言い逃れることも話題を他へ振ることもできず悪態をつく。
「ふーん、俺のためにはじめてをとっておいたのかー」
その通りだったのだがそれを一々口に出すところが憎らしい。
「はは、メロってやっぱりかわいいな。」そうマットは言ったがあることに思い当たった。
彼女がマフィアに入ったと聞いたとき。
いや、女が身一つで出て行った時点で体を売ってしまったと思っていた。
にもかかわらず今まで経験がないというのはどういうことだろう。
無粋と思ったが本人に聞いた。
「マフィアにいたり、一人で出て行ってどうやって稼いでいたんだ?」
話題が変ったことで少し安心してメロは今度は怒らず答えた。
「馬鹿だな。俺くらいの頭があれば肉体労働なんてしなくたっていくらでも稼げる。」
意表を突かれたが言われて見ればその通りだった。
「そうだな、じゃあ行って来る」着替え終わったマットは言った。
345日向:2006/10/18(水) 03:28:00 ID:???
>尚氏
続き乙です!赤面してるメロ(*´Д`*)カワユス
ライトおばさんも出してみました
確かにレアですね。配役が余ったのでそうなっちゃった訳なんですが…

>>338
ハロウィーンとかイギリスの方は凄そうですよね!
>>341みたいにワイミーズハウスでお祭りとかやってれば良いのにw


それでは一旦切った赤ずきんの続きを投下します
346日向:2006/10/18(水) 03:28:55 ID:???
(4)
腕を背中側に回され、背後からガシャンと金属音が聞こえてきました。
どうやら手錠を掛けられたようです。
「これで大丈夫ですね。」
Lはそう言うとメロを持ち上げ、自分の足の上に座らせました。
メロは腕が外れないかと暴れますが、動かすと手錠に腕が食い込んでいきます。
「痛……っ!」
「無駄だと分かりましたか?いい加減観念してください。」
Lが言いました。その顔は、背中を向けているので表情が読み取れません。
「…大丈夫ですよ。食べると言っても肉を食いちぎったりする食い方ではないので。」
「そうじゃなくて…!」

(食いちぎられるんじゃないから、何をされるか分からなくて怖いんだ…)

その時Lが、メロの耳を甘噛みします。
メロの体がピクッと反応しました。
「な、何!?何するの?!」
「だから食事ですよ。」
「…いや!怖い!もう離して…っ」
「黙ってて下さい。」
Lがその辺にあった布でメロにさるぐつわをします。
その時ニアがメロの胸に手を触れました。
膨らみかけているまだ幼いそこに実っている、ピンクの突起を指でつまみます。
「っ!」
メロの体がピクッと動きますが、まだ幼いためそれは感じると言うよりもくすぐったいと言った感じです。
Lはニアの方を見て顔を顰めました。
「ニア、何してるんです。」
「見るだけと言うのはとてもつまらない物なので……」
そう言うとニアは、その突起から手を離し口を近づけます。
含むと言うよりは吸うといった感じで愛撫していきました。
「そうですか…じゃあ急ぎます。私の後がニア、という約束ですしね…。」
Lは背後から、メロのまだ陰毛も生えていない幼い性器へと手を伸ばします。
ゆっくり指で筋をなぞり、あくまでも挿れずに指で触ります。
メロは声が出せずに涙を流しながら、体を震わせていました。
347日向:2006/10/18(水) 03:30:13 ID:???

「…流石にさるぐつわは可哀相じゃないですか?」
「下手に叫ばれるよりマシです。フェラしてもらえないのは残念ですが。」
「今させたら確実に噛み千切られますよ…。」
「ええ、無理でしょうね。」
2人は暫くそのまま愛撫し続けました。
部屋に響くのはいやらしい水音と荒い息遣いだけです。
「…そろそろ良いですかね。ニア、見てみて下さい。」
そう言うとLはメロのそこから、メロの蜜で濡れた手を離しました。ニアも離れます。
するとLは今の状態のままメロの両足を持って広げ、M字開脚のような形にします。
「〜〜!!」
さるぐつわをされていて喋れないのでメロは、顔を真っ赤にして唸っています。
メロのまだ若いそこは鮮やかなピンク色で、Lの手によってとても濡れていました。
「具合は良さそうですよ。よだれが凄いので舐めても良いですか?」
「…例え舌でも挿れたら怒りますから。」
「挿れませんよ。…声聞きたいのでこれ、取りますね。」
そう言ってニアはメロのさるぐつわを取りました。メロは咳き込みながら息を整えます。
そしてニアはメロの下半身へと顔を埋めました。
「……あっ…」
ぴちゃっ…と水音がして、メロが体を震わせました。
ニアの舌は器用に動きメロの蜜を舐めとっていきます。
「……ん、ふぁ…!」
敏感な部分を舌が通るたびにメロは過敏に反応します。
ニアはそれが分かっていて、そこを重点的に舐めてきます。
ざらざらした舌の感触…快感がメロの体を支配していました。
348日向:2006/10/18(水) 03:31:31 ID:???
実はメロは先ほどから背中に違和感を感じていました。
当たる熱い物の正体はLの物。一見普通に見えますがやはりLも興奮しています。
――挿れたい。
その思いが2人のオオカミには有りました。
「…ニア、そろそろ良いですか?」
「………はい…。」
ニアは名残惜しそうにメロから舌を離します。
舌とそこの間につう、と透明な一筋の糸が出来ました。
メロは息が上がっていて、興奮状態です。
Lは自分からメロを降ろすとメロをくるっと回し、メロと向かい合う体制になりました。
その時にメロは初めてLの表情を見ました。

――無表情。

恐怖がメロの心を支配します。
(怖い…僕は…どうなるのか…。あぁ、銃器捨てなければ良かった…)
そのままLが上に覆い被さります。
メロは唯一動く足をバタつかせますが、Lに上手く上に乗られ固定されてしまいました。
「ちょっと痛いでしょうけど我慢してください…」
「…いや!離して!!誰か…誰か助けて!!誰か――」
その時、ニアがメロの口を塞ぎました。
もがっと音がして静かになります。
…メロは、泣いていました。
349日向:2006/10/18(水) 03:32:36 ID:???
(5)
Lが挿れるのに少し遅れてるとニアが急かしました。
ニアは暴れないように足を抑えています。
メロは動けないので抵抗もできず、ただ呟いているだけでした。
「L、早くして下さい。」
「いやだ………いやだ……」
「挿れますよ…」
Lが挿れようと、前に動こうとした瞬間。
銃声が響きました。
Lのわずか左を弾丸が通り抜けます。
ギリギリで、動いていたら当たる所でした。

3人は、即座に弾の飛んできた方向を見ます。
するとそこには、左手に鎖が途中で切れた手錠をしているライトおばさん。
それと…猟銃ならぬライフルを構えている、狩人のワタリが居ました。
きっとさっき撃ったのはワタリでしょう。
「L、ニア…こんな所に居ましたか…」
「ワタリ!!」
2匹のオオカミは、ライフルを構えている狩人のワタリを見ると慌ててメロから離れました。
するとライトおばさんは離れた2匹の前に行き、2匹を指差しながら大声で言いました。
「オオカミ達!よくも僕を置き去りにしてくれたな!!」
ライトおばさんは思いっきり眉間にしわを寄せて、物凄く不機嫌な顔をしています。
どうやらおばさんの話を聞くと、Lオオカミが家を訪ねてきて
ニアにいきなり薬品をかがされ眠らされて、手錠でさんざん引きずり回された後に
木の上に手錠で逃げれないように固定され放置されていたそうです。
「お腹が空いていたんで計画を立てていたんです。」
「何でそんな計画を立てたんだ。」
「『計画通り』って言いたかったんですよ。」
「それは僕のセリフだ!!」

おばさんとオオカミ達がよく分からない会話をしている間、
ワタリはずっとメロについていてくれました。
「…大丈夫ですか?」
ワタリは壁にかけてあった赤ずきん取り、優しくメロにかけます。
メロはただ、泣く事しかできませんでした。

――その後メロは、絶対オオカミに近寄らない、銃器は必ず捨てない子になったそうです。



おわり。
350日向:2006/10/18(水) 03:41:28 ID:???
こんな終わり方でスマソ
最後までやらしてあげたかったんですが、それじゃ収集付かなくなっちゃって…orz
読んでくれた方有難う御座いました。

まだ書きたい物いくつか溜まってるんでそれもここに投下してっても良いですか?
自分ばっか書きまくるってのも悪い気するんですが…
もし良いなら明日、明後日辺りに地道に投下してきまつ。
351名無しさん@ピンキー:2006/10/18(水) 04:23:12 ID:???
日向氏キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!
「よだれが〜」って表現エロス!!!!!!!!!!ハァハァ

新作超楽しみですよ!!!!!
あなたが!新作を!投下するまで!俺は!F5連打を止めない!!!!!
352名無しさん@ピンキー:2006/10/18(水) 17:05:51 ID:???
保守
<<尚氏
乙です!
もしやSupernovaってエルレですか?

<<日向氏
乙ですー
新作wktkして待ってます
353まとめ:2006/10/18(水) 21:01:06 ID:???
スーパーノバは自分はくるりかと思ったw

『青草、一。』マトメロ 夏一氏
>>17-32 完
『青草、ニ。』マトメロ 夏一氏
>>243-251 >318-323 続

『Supernova』 マトメロ 尚氏
>>75-76 >79-80 >85-87 >95-97 >107-108
>111-113 >130-131 >141-144 >154-157
>192-194 >219-220 >237-238 >285-287
>313-314 >327-328 >343-344  続

『スカートひらりひるがえし』 ニアメロ 日向氏
>>210-211 >252 >258-260 >274-276 >289-292 完
『黒い森の乙女』 Lニアメロ 日向氏
>>303-304 >332-335 >346-349 完

『』ロッドメロ 119氏
>>230-233 完
354夏一:2006/10/18(水) 21:25:06 ID:???
まとめ乙です!!
新スレ賑わってて嬉しいです。

>>351氏のF5キーが壊れないように続き投下w
>>323の続きです。

++++++++++++++++++++++++++++

たくさんの。
たくさんのキスをした。もう、回数なんていう問題じゃない。
俺達の唇は一つだった。

しばらくそれを続けた後、マットは仕切り直すように体を起こして、
まず自分の履いていたパンツを脱ぎ、タオルと一緒に放り投げた。
そして俺のパンツを、手の平を俺の太腿に這わせながら、ゆっくりと脱がして、それも放り投げた。
俺の股間はまた、あいつの視界に剥き出しになった。

マットは「よっ」と小さく掛け声を上げながら、ベッドの下をごそごそと手で探った。
コンドームを出すのかと思ったが、マットが取り出したのは、
プラスチック製の一本の瓶だった。

「ローション、塗るね」
「…?」
「滑りやすくするやつ。こんだけ濡れてたら要らないような気もするけどな、
 初めてだし念の為。あと、終わったらピルもあげるから」
「ん…」

ピル…避妊薬。まぁ、当然か。しかし、コンドームは、使わないのだろうか。

「ほんとはゴムも使った方が確実だけど…」
「…?」
「中に出していいよな」
「なっ…?!」
「言ったろ?俺も我慢しないから、嫌なら嫌がれって」
「っ……」
「病気とかは大丈夫だから。こないだ診てもらったし、一応」

そう言えば、先日マットは病院へ行くと言っていた。
一体どこが悪いのかと思っていたが、まさかそういうことだったとは…。

マットはローションを手に大量に取って、俺の股間にそれを塗りたくった。
ひやり、どろりとした感触とマットの手の力が、そこに加わる。

「あっ…!は、ぁあッ…!」

快感で身をよじる。更に指を挿れて、中もぬるぬるにされていった。
じゅぶじゅぶといやらしい水音が立った。
俺の方を塗り終わると、マットは自分のモノにもそれを塗り、体勢を整えた。
マットの先端が食いこむ。俺はビクっと全身を小さく跳ねさせた。
355夏一:2006/10/18(水) 21:27:14 ID:???
「あっ…!ん…、っ…!」
「さっきとは比べ物にならないくらい痛いと思うけど…」
「……」
「…比べ物にならないくらい気持ち良くしてやるよ」

マットはゆっくりと俺の唇にキスをして、覆い被さったまま、
腰を――――――動かした。

「はっ…あ、ああぁあぁああっっ!!」
「ふ、っ…、力、抜いて、メロ…」
「あん、あ、ぁ、あぁあっ…!」

片手はマットの手と指を絡め合い、もう片方の手はマットの背を引っ掻いた。
上半身を仰け反らせて、脚を突っ張って、腹にも無駄な力が入る。
腰と胸と髪は、マットの動きに合わせて揺れた。

「あああっ!!い、あ、あぁああ、いたっ…!いたぁ、や、やぁっ…!!」

激痛が恐怖心を再び呼び覚まして、俺は拒絶の意を表した。
しかし、マットは動きを少しも緩めることなく、そのままのペースで腰を振り続けた。

なんて…なんて、淫らな動きなんだろう。
ベッドはギシギシと大きな音を立てて、行為の激しさを強調する。

窮屈な俺の中を、しかし着実に奥へ、深くへと、マットのモノが沈んでくる。
「入っている」と、しっかり、はっきりと認識できた。
俺は痛くて痛くてたまらなかった。

「あん、あ、死ん…じま、ぅうっ…!あぁ、やぁっ…!」
「どう?さっきと、…ふ、…っ、…比べてっ…」
「ん、くぅうっ…、は、あ、おっ…き、ぃ…っ!」
「っははっ…よく、言われる…」
「ぁあっ、や、か…た…っ!い、痛い…っての!あぁ、ちょ、まっ…!!あっ、
 あ、あ、は、…ぁん、あ、あ、あっ、い、ったぁ…あ!」

本当に、信じられないくらいの量感が有った。
普段、ズボンの下に大人しく収まっている物が、
こんなにも大きく固くなるものなのかと、
俺は頭の片隅でやたら冷静なことを考えていた。

更には、その熱さだ。でかくて固い熱の塊に下腹部を突き上げられ、
攻められたそこには、火を着けられたような容赦ない熱と痛みが与えられた。
356夏一:2006/10/18(水) 21:38:48 ID:???
「メロっ…はぁ、あっ…」
「…あ、ん、マッ…トぉ…っ、ん、あん、ぁ…」

痛みにばかり集中していたが、ふとあいつの顔を見ると、
さっきまでの余裕の笑みとは違い、眉間に皺を寄せて目を瞑り、
呼吸を荒げて、見たこともない…苦しそうな表情を……、否、違う。

こいつも、感じているんだ。
こいつはこいつで、俺を犯すことで性感を得て、悦に入っているんだ。
俺はマットのそんな貴重な表情をじっと見つめた。
行為の最中のため、あまりじっくりと凝視はできなかったが。

マットはよく俺のことをかわいい、かわいいと言うが、
俺はマットの方がずっと女顔でかわいらしい顔立ちをしていると思っていた。
子供のようにあどけなく、小動物のように愛嬌のあるこいつの顔は、
男というよりむしろ女が羨むそれに相応しい。

けれど今のマットは違った。
ゴーグルを着けていないだけでも大分印象は変わるがそれだけではない。
間近で見るこいつは、顔のパーツから何から、一つ一つが男を感じさせる。
口の開き方、鼻の形、肌の質感、骨ばった輪郭。
首筋に浮いた血管は妙に艶っぽく、そこを伝う汗にすら、色気を感じた。

マットには、俺がどう見えているのだろう―――。
こんな薄っぺらい胸、まるで小学生みたいだ。
腕も脚もガリガリで、色気なんてかけらもないと、自分では思うのだが。
マットにとって俺の体は、女としての魅力を備えているのだろうか。

そう思いながら見つめ続けていたら、マットが瞑っていた目を開けて、
こっちを見た。目が合って、鼓動が跳ねた。
逸らすタイミングも逃して、俺達は
はぁ、はぁ、と肩で息をしたままほんの少し黙って見つめあった。

マットは一旦動きを止めて、かなり乱暴なキスをしてきた。
唇が食いちぎられそうだった。同じように乳首にもされた。
すっかり野獣と化しているようだ。

再び腰の動きを再開して、結合部はその繋がりをどんどん深めていく。
ギュウギュウ詰めになった下腹部は相変わらず激痛を訴える。
そして、マットがあるところに達したとき、俺は信じられない感覚に陥った。
357夏一:2006/10/18(水) 21:40:37 ID:???
「ふっ…あああ!!!ああっ!!」

全身を―――脳天から爪先に至るまで余すところなく俺の全身を、
突然、未体験の快楽が貫いた。
マットは動きをやや緩めて、俺の顔を近くで覗きこんだ。

「…こんな、奥に、隠して…たな…?」
「あ、あぁ、や、ちょ、まっ…!あ、ぁああっ!!」

マットは徐々に腰の動きを加速して、色々な方向にそれを揺らしながら、
俺の中のある一点を集中的に、徹底的に攻めて攻めて、攻め倒した。
俺は頭がおかしくなりそうだった。
腕や脚が痙攣して、マットの背に回した手の爪は思いきりそこに食いこみ、
指を絡め合っていた手には、これまでで一番強い力がかかった。

「はぁああぁあ、あああ!や、あっ、あん、はぁっ…ま、マッ…!!」
「ふ、は…あ、…く、ぁあっ…メロ…!」

マットもすっかり余裕を無くしたようだった。
動きは益々加速して、もう、何がなんだかわからないくらい、
俺の頭の中はめちゃくちゃになった。
さっきまで下腹部を支配していた激痛は、全身を支配する悦楽となって、
俺の理性を壊した。マットの動きに合わせるように、俺も腰を動かす。

「あ、あ、あ、もぅっ…、ぁあ、はぁああぁあんっ…!!」
「メロっ…!く…っ、んっ…、はぁあっ、あっ…!ふっ…!」

――――その瞬間。

ドクンと、俺の中に、マットの熱が叩きこまれた。

―――しかし、その最高潮の快楽にじっくり浸る間も無く、俺は意識を失った。

…夢うつつに、マットが俺の体を離れていく痛みと、
やっとマットと一つになれたという感激の涙を流したことを、
…覚えている。

++++++++++++++++++++++++++++

一旦切ります、続きはできれば今夜じゅうに…
358名無しさん@ピンキー:2006/10/18(水) 22:46:40 ID:???
き照−−−−−−!!!!!!!!!!!!
F5連打したかいがあったんだぜ!!!!

エロ描写ウマスwwそして初めてでもそんなに感じるメロにモエスwww

359名無しさん@ピンキー:2006/10/18(水) 23:22:51 ID:???
保管庫です。何この神の充実っぷり!キラ…神!!

各々の作品は完結次第、随時保管作業に移ります。
神の方々、何か不具合(誤字脱字修正削除など)があればご遠慮なくメールください。
タイトルも付けられない無能信者で申し訳ない…

>尚氏
了解しました!1ファンとしても完結をwktkしながらお待ちしてます。
お忙しいでしょうし、お急ぎにはならないで下さいね。
ひょっとしてタイトルのアーティストは小型犬の名前ですか?www
360名無しさん@ピンキー:2006/10/18(水) 23:37:29 ID:???
保管氏乙!!

ってか尚氏のタイトルで皆違うの思い浮かべてるのワロタw
361夏一:2006/10/19(木) 00:40:11 ID:???
続きできますた〜
そう言えば、自分がマトメロシリーズにタイトルアレンジして使ってた
「カレスオブ〜」をこないだ某歌番組で虹が歌ってて
びっくりしたよ…古い曲なのにww

そんなこんなで>>357の続き。

+++++++++++++++++++++++++++++++

―――――――。


「あれからどのくらい時間が経ったのだろう」。本日二度目だ。

目が覚めると、俺は乱れた着衣のまま夏掛けの布団を体に掛けられていた。
パンツは履いていなかった。

「ん…マット…?…」

視界にはマットの姿が捕らえられなかったので、起きあがろうとした。が―――

「つっ――――…!!」

ずきん、と股間が痛んだ。
それをキッカケに、ずきんずきんと、その痛みは脈打つように俺を襲った。
俺は怖くなった。身動きを取ることを憚られた。
このまま一生、立ったり座ったりどころか、
寝返りすらまともにうてないのではないかと思うくらいの痛みだった。

マットがドアをバーンと開けて…と言っても普通に開けただけなのだが、
その僅かな空気の流れでさえ、体に響く感じがした。
ともかく、あいつが入ってきた。

「お、メロ、丁度起きたか」
「…マット…」
「ねーねー、ピザと寿司と、どっちがいい?」
「………は?」
「腹減ったろ?」

…デリカシーが無いんだか、気を遣っていつも通りに振舞っているのか、どっちだ。

「…まぁ…言われてみれば…減ったかな」
「だろ?激しい運動の後だからね!!」

……前者か…。

「じゃあ敢えて寿司ってことで」

「じゃあ」の意味がわからない。「敢えて」もよくわからない。
マットは一人で納得して、部屋を出ていき、出前を注文し始めた。
362夏一:2006/10/19(木) 00:42:58 ID:???
部屋に戻ってくると、マットはベッドの横になぜか正座をして、俺の顔を見た。

「今日はメロの記念すべき初体験の日だから特上にしといた!!」
「…あ…ああ…そう…」
「金は親からもらってるから遠慮するなよ」
「…はぁ…」
「メロ、気分…どう?」
「えっ…」
「…後悔とか…してない?」

マットはなんだか申し訳なさそうに、俯いて後ろ頭を掻いた。

「後悔…?」
「や、してないなら、いいんだけどさ」
「ああ…してないよ」
「そっか…」

マットはにかっと笑って、俺の顔を見た。

「だと思った!」
「……は?」
「はいこれ、ちゃんと飲めよ。2錠な」

マットは俺の枕元にピルケースを置いた。
俺は言われた通り、2錠飲んだ。

「なぁ、マット…」
「ん?」
「マットは…その…ど、どう…だっ…た…?」
「どうって?」

こいつ、わかっているくせに…。

「ガ…ガキとヤってるみたじゃなかったか?」
「なんで?処女だから?」
「…………しょ……」
「まぁ確かにキツくて大変だったけどさ…でも逆にその分もあって、
 やっぱ最高だったよ」
「…最高?」
「うん」

マットはそれだけ答えると、棒付きキャンディーの包装紙を剥き始めた。
どうやら奴の中ではこの会話は終了したらしい。
俺としては、その「最高」について詳しく聞きたかったのだが。
少し、食い下がってみる。

「い、今までの女の方が、良かったんじゃないのかっ」
「え〜?なんでだよ。メロのがいいに決まってんじゃん」
「な、なんで…お前、今まで年上ばっかり相手にしてただろ、
 こんな幼児体型じゃ満足できなかったんじゃないのか?」
「なに拗ねてんだよ、メロが本命なんだから、メロが一番に決まってるだろ」
「ほ、ほんめっ…!い、一番?」

一つ一つの単語に過剰反応してしまう。顔がかぁっと熱くなった。
363夏一:2006/10/19(木) 00:45:35 ID:???
「それにメロは色気あるよ、めちゃくちゃ色っぽくて…
 ぶっちゃけ、想像以上で、びっくりしたよ」
「い、色気って…!」
「しかも…案外、積極的だったし?」
「なっ…!ば、ばか!!」

俺は恥ずかしさに、布団を頭の上まで被る。
ベッドが僅かに揺れて、痛みに響いた。
マットが笑いながら立ち上がって、部屋を出て行く気配がした。
おそるおそる顔を出すと、あいつはすぐに戻ってきたので、俺はまた顔を隠した。

「メロ、チョコ食べたら落ちつく?」
「…ん…」

とりあえず、もらっておくか…と、俺は板チョコを受け取って、
包み紙をペリペリと剥がした。

パキッっと齧ると、そんな僅かな衝撃にも、下半身が痛んだ。
チョコは冷蔵庫に入っていたらしく、冷たくて固かった。
仕方なく二口目からはペロペロと舌で舐めることにした。
すると、それを見兼ねたマットが、「貸してみ」と俺の手からチョコを取り、
パキッと一口齧ると、それを口移しで、俺に与えた。

「んっ…!!」

突然のことに、ビクンと体が反応するが、俺の口はチョコレートを受け入れる。
舌の上でゆっくり溶かしながら、大事に味わう。
口移しするとき、マットは俺の頬に手を添えた。
指先が少し触れるだけで、一度男を知った俺の体はゾクゾクと淫らな感覚を覚えた。
性懲りも無くヒクつく股間が痛かった。
364夏一:2006/10/19(木) 00:50:08 ID:???
「おいしい?」
「…ん」
「え?なに?マット君の口移しで食べるチョコは格別だって?」
「………」
「いや〜照れるね!」

俺はマットのことを「黙っていれば いい男」に認定した。

続いて三口目、四口目、と、マットは俺に口移しでチョコレートを与え続ける。
俺の方は、最早チョコを食べることよりマットとのキスの方がメインになってしまっていた。
もっと一口を小さいかけらにしてくれれば、たくさんキスができるのに、
なんてことを考えていた。もちろん、そんなことは絶対に口には出さないが。

マットの方も、チョコレートはキスの口実みたいなものだったらしい。
その証拠に、最後のひとかけらを俺に与える時…
マットは、チョコレートを俺の口の中に押し入れた後も、唇を離さなかった。
それどころか、その唇と舌で俺の唇を舐めて、吸って、覆って、揉んで、犯した。
最後のひとかけらのチョコレートは、いつの間にか溶けてなくなっていた。
長いキスの後、チョコレート色の混ざった銀色の糸が、
キスの終わりを名残惜しむように、口の端からみっともなく垂れた。

「夏休み中に何回エッチできるかな?」
「…!ばっ…ばか…何言って…!」
「はは、照れるなよ。かわいいよなほんと、お前って」
「か、かわいい…ってっ…!」
「かわいいよ、世界で一番」

身動きの取れない俺は、
その後もあいつの好きなタイミングでキスをされ放題だった。


雑然とした部屋の中、思えば不自然なくらい、ベッドの上は初めから片付いていた。
粗雑に被されたボーダー柄のシーツには血痕がたくさん染み付いていた。

西日の差し込む窓の外から、ヒグラシの鳴く声が聞こえた。
夏はまだ、始まったばかりだ。

――END――

+++++++++++++++++++++++++++
おしまいです。読んでいただきありがとうございました!
夏は始まったばかりと言ってますが次回は新学期ですw
次はニアと竜崎先輩wが絡んできて学園ものは最終回の予定です。
365名無しさん@ピンキー:2006/10/19(木) 01:37:24 ID:???
ちょwマジで夏一氏GJ!!!!!!
事後のイチャイチャいいよイチャイチャwwww
やっぱりメロといえばチョコキス!!!

ニアの鬼畜っぷりと竜崎の変態っぷり(?)に期待w
うはwwwktkがとまんねーぜwww
366名無しさん@ピンキー:2006/10/19(木) 15:16:42 ID:???
しばらく来れなかったらいっぱい神がぁ!!
皆様乙です!!
マトメロ・・・いいですねwww
皆さんの文才がうらやましい!!
367名無しさん@ピンキー:2006/10/19(木) 19:27:40 ID:???
夏一氏乙ぅぅうううう!!萌え死ぬwww
続編も楽しみにしておりまつ!
368名無しさん@ピンキー:2006/10/19(木) 21:28:39 ID:???
皆様乙です!!
最近かなり賑わってますね!
このスレってどれくらいの人が見てるんだろう・・・
369名無しさん@ピンキー:2006/10/19(木) 21:37:27 ID:???
>>368
自分は毎日来てF5連打してるぞww
370名無しさん@ピンキー:2006/10/19(木) 22:41:48 ID:???
今晩も ワ ク テ カ しながら待ってます(ノ∀`*)
371名無しさん@ピンキー:2006/10/20(金) 01:50:30 ID:???
神が現れる事を信じてご飯片手に待ってるぞ!!!!
372名無しさん@ピンキー:2006/10/20(金) 08:20:19 ID:???
>>371
そんな時間に食べ過ぎてピザにならないようになw
373名無しさん@ピンキー:2006/10/20(金) 13:43:28 ID:???
神の出現を待っていて寝不足になってしまった (*Д*)
374名無しさん@ピンキー:2006/10/20(金) 22:20:57 ID:???
保守
メロはAカップに見えるけど実はC位あると妄想
375名無しさん@ピンキー:2006/10/21(土) 02:55:58 ID:???
>>374
俺はぺったんこで悩んでるメロがモエル
376名無しさん@ピンキー:2006/10/21(土) 03:12:32 ID:???
Bカップになって喜んだのに
仰向けに寝たら今までと全く変わらず
軽くショックなメロ
377名無しさん@ピンキー:2006/10/21(土) 11:17:36 ID:???
俺はさらしで胸巻いてるのがいい
それをほどk(ry
378名無しさん@ピンキー:2006/10/21(土) 12:06:44 ID:???
>>377
さらしいい。
379名無しさん@ピンキー:2006/10/21(土) 13:21:55 ID:???
>376
ガリガリの体にAカップかBカップかどっちつかずくらいの
微妙な乳が乗ってるのがいい
380名無しさん@ピンキー:2006/10/21(土) 13:22:50 ID:???
安価間違えた
>>376じゃなくて>>374

>376の仰向けになったら変わらなくてショックなメロもかわいい。
381名無しさん@ピンキー:2006/10/21(土) 14:59:34 ID:???
昼間から神待ち

メロの腰と細いウエストのラインがエロい
382名無しさん@ピンキー:2006/10/21(土) 18:30:59 ID:???
AカップのメロたんもCカップのメロたんも萌えつつ保守。
>>381に禿同意ww

さらしは俺も良いと思った
383日向:2006/10/21(土) 22:16:18 ID:???
>夏一氏
乙です!チョコキスがエロくて良いですねww
何気にベットがシーツまでもボーダー柄なのにウケましたw
続きがニアと竜崎先輩とか…wktkしながら待ってます!


前回言ってた小説なんですが、長く続く物になっちゃいました。
注意書きとしては
・長い
・事件終了後から2年(ニア20歳、メロ22歳
・メロは生きてた
・ニアメロが夫婦で同居
・ニア→←メロ←マット前提
・メロの仕事についての捏造あり
多くてすみません。まぁニアメロの結婚生活って感じで
人居なさそうなのを見計らって投下ー
384日向:2006/10/21(土) 22:19:24 ID:???
「Marriage」がタイトルです。
*******************************

――あの事件から2年後。
私とメロは同居していた。
メロは死んだ事になっているので戸籍上は出来ないが、形だけ結婚はしている。
未だにキラ復活の説を唱える人も居るが、もう皆にすっかり忘れ去られた頃だった。

 Marriage


カーテンから差し込んできた光で自然に目が覚める。
前の日にしていた事とは打って変わった爽やかな目覚め。頭がスッキリしていた。
そして私は隣に居る、安らかな寝息を立てて眠っている彼女に呼びかける。

「おはよう、メロ。」

今日は10時から仕事だと言っていた。
時計は8時を指している。
仕事に関してはマメなメロなので早めに起きるのが日課だった。
なのでいつも私が起こされるのだが、珍しく今日は私のほうが早く目が覚めた。
「…おはよう…ニア…」
メロは目をこすりながら起きる。
綺麗な金髪が光を浴びてキラキラと光っていた。
2年前に出来た左の頬の火傷も癒え、今では傷が出来る前と変わらぬ顔になっている。

「もう8時ですよ、起きなくて良いんですか?」
「今日はダルいから遅れて行く…。昨日の内に連絡入れといた。」
実は昨日の夜はいつもより激しくて、メロの体に多くの負担をかけてしまった。
私と違って活動的なメロは、いつも仕事で飛び回っている。
なのでこれは辛いだろう。悪い事をしてしまった…。
「分かりました。休まなくて大丈夫なんですか?」
「…大丈夫。自分の仕事には責任持たないと。
 それに表の仕事じゃない分、穴をあける訳にもいかないから…。」
「そうですか…。すみません、メロに負担をかけてしまって…。」
そう言って私はメロの腰を労わりながらさする。
メロは下着しか着ていないので、温かい肌の感触が手に伝わった。

暫くそのままさすっていると、メロが行き成り話し始めた。
表情は、暗い。
「今日…キラ事件の夢…見た。」
「そうですか。どうでした?」
「他は2年前のままだけど…結末が、違った…」
私は黙って聞いている。メロは今にも泣きそうだった。
夢で泣きそうになるなんてメロらしくない。
「俺が高田を誘拐しなかったから…YB倉庫でニアが…キラに殺されて…。」
声が震えている。掠れて、最後の方は声になっていない。
言い終わると、メロの目から涙が零れた。
385日向:2006/10/21(土) 22:21:12 ID:???

「ニアが死んで…俺が…俺が…誘拐しなかったから……」
「どうしたんですか?それくらいで泣くなんて、貴女らしくないです。」
そう言って私はメロを抱きしめる。
「だから…俺も死のうかと思って……」
「死んじゃ駄目です。メロは生きていなきゃいけないんですよ、私の為にも。」
「…ニアの?」
「はい。私もあの時、一緒に死のうかと思いました。」

リドナーから連絡を受けた時。
教会が燃えていたと聞いて、本当に死んだと思った。

「メロが生きていないと、私は気が狂います。」
…抱きしめる腕に力が入る。その細い体は温かかった。
その温かみは、メロが生きている証拠。
「でも…ニアも生きてないと、駄目だ。」
「しかしメロは、私が死んでも後を追うようなバカな真似をしないで下さい。
 貴女は私が死んだらやっとLの座が来るのですから、笑っていないと。」
「…分かってる。ニアが死んだら、俺の天下だからな。」
するとメロはいつものようにニヤリと不敵な笑みを浮かべ、抱き返してきた。

たまにこんな風に暗くなる、それはメロに限らず私もだ。
しかしキラ事件は夢でよく見ていたが、泣いたのは今日が初めて。
きっとそれ程私たちに深い傷を付けたのだろう…Lの死と言う形で。
その度に私たちは、互いに抱き合って安心してきた。
もう大丈夫。キラは、2年前に死んだ。

…私は深く息を吸い込む。
メロは、良い香りがした。

386日向:2006/10/21(土) 22:28:42 ID:???

そのまま私たちは暫く抱き合っていた。
メロの良い香りに包まれ、そのまま寝てしまおうと思ったが…ふと時間が気になった。
「…そういえば何時に家を出るんですか?」
「午後から。今日は忙しくて帰れないからホテルに泊まる。」
まるで夫と妻が逆転してるみたいだ。…だが私が夫でメロが妻。これは揺るがない。
しかしこうしてメロは忙しく帰ってこない日も多い。と言うよりそれがほとんどだ。
だが私もLとして推理している間は他の事に気を配れないので、それでバランスは取れている。

「そうですか…。」
「ああ。飯はいつもみたいにレンジで温めたらすぐ食べれるようにしとく。」
「はい…大変ならしなくても良いですよ。今日は辛いでしょうし…」
「…別に良い。夫なら黙って食べろよ、俺は感想しか聞かないから。」
そう言ってメロは私の口を自分の唇で塞ぐ。
そして下着姿のままベットを出た。

…メロは、スタイルが良い。
モデルばりの高身長、細く長い四肢に引き締まったウエスト。
ウエストから腰にかけての細いラインがとても色っぽい。
それに数年前はそんなに大きくなかった胸も私の努力で大きくなってきている。
遅れてきた成長で、段々女らしい体へ変化しつつ有った。

「何見てるんだよ。」
メロは枕元に置いてあったチョコを齧りながら、クローゼットを見て服を選んでいた。
着ている下着は女物だ。
しかしそれは昨日私が着けさせていたからで、普段は男物をつけている。
しかも男として振舞っている以上、膨らみが分からないように胸にさらしを巻いていた。
メロは普段ブラジャーを着けるようにいくら言っても聞かない。
さらしをして押さえ込むから成長が鈍っていると言うのに…。
「別に見てません。……今日は何の仕事ですか?」
「守秘義務が有るからそれは言えないな。シャワー浴びてくる。」
そしていつものような革製の服を適当に持つと、
さっきまで齧っていたチョコを私に渡し、バスルームへと入っていった。

1人ベットに残された私はメロに渡されたチョコを一齧りする。
とても甘いそれは、口の中で素早く溶けた。

*******************************
一旦切ります。
さらしは萌えると思いました
387名無しさん@ピンキー:2006/10/21(土) 23:39:35 ID:???
日向氏キタァァァ(゚∀゚)ァ( ゚∀)ァ( ゚)ァ( )ァ(` )ハァ(Д`)ハァ(;´Д`)ハァハァ !!!!
ありがとう神!!!
俺のさらし萌えをSSにしてくれて!!!
あと何気に腰のラインも!!!
さらしいいよさらし(;´Д`)ハァハア
388名無しさん@ピンキー:2006/10/21(土) 23:53:31 ID:???
乙!!
さらしハァハァwwなんかさらし似合うな
ニアメロSSはどうしても
ニアが初期の長身男前ルックスで頭に浮かぶんだけど
それで読んでもいいですよね???
389名無しさん@ピンキー:2006/10/22(日) 00:14:28 ID:???
日向氏GJ!! 
パラレル好きだー新婚さん(;´Д`)ハァハァ
390名無しさん@ピンキー:2006/10/22(日) 00:41:50 ID:???
すべてのメロたんに(*´Д`)ハァハァ
そして投下神×俺達の焦らしプレイ
391日向:2006/10/22(日) 03:52:19 ID:???
>>387
さらしネタ使っちゃってすみません…
でもさらしなメロも腰がエロいメロも萌えます

>>388
さらし似合いますよねw
ニアは初期の美青年でもどっちでも大丈夫です
でも2年後設定なんでそっちのが合う…かな?

>>389
俺もパラレル好きです
新婚さんは萌えですよね…!

>>390
同意。メロたん萌え…w
焦らしプレイに笑いました。焦らしてるつもりはないのだけどもw

そしてまた人が居なさそうな時間を見計らって続き投下
本当萌えないゴミでスマソ…orz
*****************************************

私はそのままちびちびとチョコを食べていた。
…特にする事が無い。仕事もレスターから連絡が入るまで暇だ。
すると聞こえていたシャワーの水音が止まった。
暫くすると、メロがバスルームから出てきた。相変わらずのカラスの行水。早い。
メロは頭にタオルを乗せていて、髪からは雫が垂れていた。
格好はあのヘソ出しのいつもの革の服を着ている。
そして胸に目をやると、ぺったんこだった。…つまらない。
どうせ今日もさらしを巻いているんだろう。
「…どうした?今日はやけに俺を見てるけど…。」
「別に……それより腰は大丈夫なんですか?出してると冷えますよ。」
「一応大丈夫。温めといたし薬も塗った。」
「そうですか…良かった。」
「でも、今度からは考えてくれよ。お前と違って俺は出かけるのが多いんだから。」
そう言うとメロは髪を拭きながらキッチンへ向かった。
この家はダイニングキッチンになっているので私も向かい、席に着く。

「でも昨日は本当にすみませんでした…。」
「まぁ別に良いけど……お前の自己中にも慣れた。」
そう言いメロは私の背後に回った。
「それと、飯の前にこんなの食うなよ。折角の飯が入らなくなるだろ、少食の癖に。」
そう言って渡されてさっきから持っていた板チョコを取り上げる。
後ろに居るメロの方へ振り向くとメロも私を見ていて、目が合った。
するとメロはにっと笑って、チョコを冷蔵庫にしまった。
「…大丈夫ですよ。ご飯は残しませんから。」
「そんなの当たり前だろ?残したら怒るぞ。」
その後メロはキッチンに向きなおし、背を向けたまま返事をした。
392日向:2006/10/22(日) 03:57:54 ID:???

…なにやら音がする。それとともに何かが焼ける香ばしい音と、広がるバターの香り。
朝食を作ってくれているようだ。
私は出来るまでボーっとメロの忙しく動く後姿を眺めていた。

背が高い。足が長い。手も長い。見える腰がいやらしい。揺れる金髪が綺麗だ。
そして性格も良い。さっぱりしていて、女独特のドロドロした所がない。
最近女らしくもなって、一般的には非の打ち所のない女性……なのに、メロ。
どうして貴女はこんな私と結婚しようと思ったのですか?
生活能力ゼロで、社交性も無く、頭脳しかない私なんかと。
しかも貴女は1番の私を恨んでたはずなのに。
…だから、この今の幸せな生活が夢じゃないかと本気で疑う。

そう訊きようの無い疑問が、頭の中をグルグル回っていた。
…不安に、なる。浮気されたりしないか。自分はメロに捨てられないかと。
「出来たぞ。朝飯。」
するとメロが急にくるっとこっちを向いた。
手には何枚か皿を持っていて、その皿を私の前に置いた。
「野菜も食えよ。」
「どうも…。」
そこには美味しそうなトーストと目玉焼き。
皿の脇にはブロッコリーに人参なども飾り付けてあり、彩りも綺麗だ。
そしてコーヒーを置く。
「ほら、食べるぞ。いただきます。」
「いただきます。」
メロは自分の分も置き、正面に座った。
しかしあのままの格好で作るよりエプロンを着けてくれた方が自分的に良いと思うのだが、メロは嫌がる。
…何でだろう。そっちの方が若奥様っぽくて良いと思うのだけど。
そんな事を考えながら、トーストに手を伸ばす。
一口食べると、香ばしい香りと共にサクッと軽い音がした。
「美味しいです。」
「だろ?パンは俺が作ってないからな。」
そう冗談を言いながら皮肉っぽく笑う。
…でも冗談抜きでメロの料理は美味しい。
その証拠に、目玉焼きも美味しかった。味付けもしっかり私の好みだ。
メロは、何でも分かってくれる。
393日向:2006/10/22(日) 04:09:35 ID:???
「美味い?」
「とっても美味しいですよ。メロは私の味の好みを熟知してます。」
「そっか。…仕事、多分明日の夜までには帰れると思う。」
「分かりました。仕事終わらせて待ってます。」
「ああ。今日は比較的危険のない仕事だから。…時間は無駄にかかるけど。」
「なら良いです。職業上死ぬ危険のある仕事だってあるでしょうから…それだけが心配です。」
「大丈夫だよ。俺は死なない。実際2年前もそうだっただろ?」
「…そう、ですよね。」
私は笑う。メロも、笑った。


「ごちそうさまー。」
メロの皿は空っぽになっていた。メロは昔から食べるのが早い。…私は、昔から遅かった。
私より一足先にメロが食べ終わる、いつもこうだ。
それは、ワイミーズ時代も同じ。
時間がある時、メロはいつも私が食べ終わるまで一緒に居てくれた。

「あれ、メール来てる。」
「…そういえばさっき鳴ってました。」
「そうか…何か変更が有ったのかも。」
そう言ってメロは居間に置いてあるパソコンの前に行きメールチェックをしていた。
暫くメールを読んでいると思うと、メロは急に立ち上がり時計を見て叫んだ。
「ニア!時間無い!」
「分かりました…自分でやっておきます。」
…これもいつもの事。
メロの"時間が無い"は『時間が無いから出来ない』を意味する。
なのでこの場合は朝食の片付けだ。
メロはドタバタと急いでコートと鞄と鍵を掴み玄関へ向かった。
私も玄関へ向かう。
先に玄関に居たメロは、コートを着ながら私に言った。
「ニア。行って来ます。」
「行ってらっしゃい、メロ。」
そう言って見送りのキスをする。
メロはにっこり微笑んで、家を出て行った。

***************************************
取り合えず此処まで。だらだらしてる上に萌え所が無くてごめんなさいorz
続きはまた後で起きたら投下します
次回でジーヴァスが出れれば良いな…

それでは寝ますノシ
394名無しさん@ピンキー:2006/10/22(日) 04:30:21 ID:???
こんな奥様がいるなんて…




ちょっと明日区役所行ってくる
ニア悪いな!ミハエルケールは俺のものだ!
395名無しさん@ピンキー:2006/10/22(日) 06:40:16 ID:???
>>394
待てwww俺は前から婚姻届用意してるぞwww
一足遅かったようだな!!!ハハッ!


日向氏超GJ!
メロの手作り朝食が食べたくなりました
むしろメロをたべt(ry
さらしを解きたいんですけどいいでしょうか…?

396今北用まとめ:2006/10/22(日) 06:59:14 ID:???

『青草、一。』マトメロ 夏一氏
>>17-32 完
『青草、ニ。』マトメロ 夏一氏
>>243-251 >318-323 >354-357 >361-364 完

『Supernova』 マトメロ 尚氏
>>75-76 >79-80 >85-87 >95-97 >107-108
>111-113 >130-131 >141-144 >154-157
>192-194 >219-220 >237-238 >285-287
>313-314 >327-328 >343-344  続

『スカートひらりひるがえし』 ニアメロ 日向氏
>>210-211 >252 >258-260 >274-276 >289-292 完
『黒い森の乙女』 Lニアメロ 日向氏
>>303-304 >332-335 >346-349 完
『Marriage』 ニアメロ←マト 日向氏
>>384-386 >391-393
 
『』ロッドメロ 119氏
>>230-233 完
397名無しさん@ピンキー:2006/10/22(日) 15:23:50 ID:???
日向氏、乙です!!相変わらずGJ!! 
ミハエル最高のヨメだなwww
ニアもポーっとしててかわいいwww
このふたりどんなエロを(*´Д`)ハァハァ
ジーヴァスも楽しみwwwww

>>396
まとめ乙です!!
398日向:2006/10/22(日) 21:47:26 ID:???
>>394
メロが妻だったら萌えですよね(´Д`*)
ニアメロが結婚したのが2011年だから今ならニアを出し抜ける!

>>395
婚姻届!先こされたorz
有難う御座います。俺も朝食食べたいぞコノヤロウって感じで書いてました
さらしを解くのって余計エロいですよね(*´Д`)ハァハァw

>>396
まとめ乙です!

>>397
ミハエルは良い嫁さんになると思います。なんか面倒見が良さそう
ニアを可愛いと言ってくれて有難う御座います
この2人のエロはちょっと遠いです…長編なのでorz
でもジーヴァス出ましたよ!でもキャラが掴みにくいので微妙です…


また人居なさそうなのを見計らって結婚生活の続き投下
でもマトメロのコンビ好きなのに仕事の内容が捏造でスマソ…裏社会はよく分からんorz
しかもマットのキャラがヒッキーで社交性ゼロじゃない、
13巻出る前に誰もが予想していたナンパ野郎です
399日向:2006/10/22(日) 21:53:02 ID:???
それでは投下ー
*******************************

俺は駐車場に有る車に乗り込み、エンジンを始動させる。
そして携帯を取り出し、電話をかけた。
「…マット、今からそっちに向かう。」
『メロ?…今からって遅くないか?』
「すまない、遅れたんだ。」
『じゃあ盗聴の準備して待ってる。カメラは昨日のうちに仕掛けといたから。』
「分かった。モニターの電源を入れといてくれ。なるべく急ぐ。」
そこで電話を切った。持っていた板チョコを一齧りする。
…急がないと。
俺は、車を飛ばした。


暫く車を走らせていると、目的地に到着した。
車を止め、建物へ入る。そこの部屋にはマットが居た。
煙草臭い部屋。コードとかが散乱していて、凄く散らかっている。
マットはと言うと、パソコンとモニターの前で煙草を吹かしながらゲームをしていた。
…器用な奴だ……。
そしてマットは俺に気付くと、さっきまでしていたゲームを電源を切って放り投げた。

「メロ、早かったね。家近かったっけ?」
「車飛ばして来たんだ。それなりに早いだろ。」
「そう言われればそうかもな。でもそんな事よりモニター見ろよ。」
「…何か有ったのか?」
「まあね。カメラ仕掛けんのは凄く簡単だったけど、でも問題はその後。」
そう言ってマットはパソコンを指差した。
メロは画面を見ようと前のソファーへ座る。すると腰に激痛が走った。
「痛……っ!」
「どうした?」
「…い、いや。なんでもない……それより、妨害か。面倒だな。」
画面の方へ意識を集中する。
…やっぱり、治ってなかったか。
痛みから気を紛らわすように、板チョコを食べる。
「だろ?俺もう解除するのに飽きちゃってさ…。どうしようか?」
画面には盗聴の音を妨害する電波を発する機械(名前は忘れた)の解除画面。
解読不能な英数字が羅列していた。
…確かにこれは飽きるだろう。正直俺も考えたくない。
でもそうなることを予想していたので、手は打ってある。
「…大丈夫だ。解読用に開発されたソフトをニアから貰ってきた。」
「何だよ…そんなソフト有るなら早く使ってくれよメロちゃん………」
「ちゃん付けするな。入れるぞ。」
そう言って鞄から出した真っ白なCD-ROMをパソコンに入れる。
パソコンから起動音がして、画面が白くなった。
一旦白くなったかと思うと、その後に解読不能だった英数字が、英語に変換されて出てきた。
400日向:2006/10/22(日) 21:55:08 ID:???

「…コレ、すげーな……。」
「ああ、人の手要らないな。」
「じゃあ俺要らないじゃん……」
「馬鹿、これから本番だ。PW入れないと出ないだろ。」
そう言って俺はキーボードをマットの方に向ける。
マットがカタカタと数回キーを叩くと、みるみる画面が変わった。
「聞けるぞ。」
マットは俺の方を向いてニヤリと笑った。
そしてそのまま盗聴器の電源を入れて俺にヘッドフォンを渡す。
俺はヘッドフォンに耳を当てた。しっかり音が聞こえる。
それを確認すると、ヘッドフォンを机の上に置いた。

「成功だ。朝にNYの市街地に有る倉庫で取引だから明日まで休める。思ったより早く終わったな。」
「やっと休めるのか…。俺疲れたよ…盗聴器仕掛けんの頑張ったし。」
癒してよメロちゃん、なんて言いながらマットが肩にもたれかかって来た。
コートを脱いでいたので、露になっている肩にマットの髪が触れる。
…今の俺とマットの距離は限りなく、近い。
ふっと香る煙草の香り。…マットの匂いだ。
煙草は煙は嫌いだけど、香りは嫌いじゃない。
「…マット、ふざけてるのか?」
「ふざけてなんかないよ?俺は本気。」
「馬鹿、欲求不満ならその辺の娼婦で晴らしてこい。俺は人妻だぞ?」
マットは更に近寄ってきた。同じソファに隣り合って座っているので簡単に寄ってこれる。
そして顔を覗き込むとマットは、俺の服のジッパーに手をかけた。
「…人妻?だからどうした。」

********************************************
401日向:2006/10/22(日) 22:01:19 ID:???

一方こちらはニア。
ちょうど朝食の後片付けを終えた頃だった。
(しかし後片付けと言っても色々取り込んだり皿を水に漬けたりするだけなので大変ではない。)
そして洗面、歯磨きなどを済まして居間へ戻ってくると、隣のモニタールームから電子音がした。
どうやら通信が入ったようだ。
…動き出したか。
私は仕事部屋に入り、通信のマイクを取った。
「レスター、動きがありましたか?」
『そうだ。取引が明日の朝有るらしい。奴等は市街地に向かっている。』
「市街地?…はい、分かりました。引き続き監視をお願いします。」
『了解した。…写真と資料は送っておいたので後々届くはずだ。』
そこで通信を切る。

…ニアの頭脳は目まぐるしく動き、推理していた。
色々考え事をしながら、サイコロタワーを作っていく。
此処の部屋はメロに掃除されず、放置されているので汚い。
床にはマッチタワーが作られていてその隣に大量のおもちゃが散らばっている。
机の上には資料とパソコン、ダーツ等のおもちゃがひしめいていた。
だがそれは放置と言うより正しくは、前に掃除されて私が怒り喧嘩になったからだ。
なのでそれ以来メロは此処の部屋を放置するようになった。
…そういえばメロは大丈夫だろうか。
何か危険な目に合っていないだろうか…
その時、パソコンから電子音がした。資料か。
ファイルを開こうとマウスを動かした時。
「あ。」
当たってもいないのにサイコロが崩れた。
さっきまで見事に積み上がっていたそれは、簡単に床へと散らばっていった。
「作り直し……。」
深く溜め息をつき落胆した。

…何か…何か嫌な予感がする。
メロは、大丈夫なんだろうか。

***************************
ついに人妻にも手を出すのかジーヴァス!なんてナンパ野郎だ!って所で一旦切ります
毎回毎回こんなんでスマソ……続きは後で
402名無しさん@ピンキー:2006/10/22(日) 23:26:27 ID:???
乙です。
モエス!!人妻に手を出すジーヴァス最高!さらしネタモエス
403名無しさん@ピンキー:2006/10/22(日) 23:46:00 ID:???
おつ!!日向氏の切り方ウマスwww
ジッパーに手をかけて…どうしたんだ!!!www
シーヴァス分かるよ…その気持ち…
人妻って響がもうエロイんだよね…?
人妻ってだけで興奮するよね…?
しかも 相 手 は メ ロ ちゃん!!
手を出さない男はいませんwwwwwww
404名無しさん@ピンキー:2006/10/23(月) 01:09:31 ID:???
人妻メロちゃん萌えーそらニアも心配だろうwwwww
wktkで寝れませんwwwwww
405夏一:2006/10/23(月) 01:29:00 ID:???
日向氏乙ですwwwwwwwww人妻メロテラモエスwwwwwwwww
ニアに激しくされた翌日に更に
マットに激しいことをされるのでしょうか…
メロのか弱い体はどうなってしまうのか…wktkですwwwww

そして自分の書いたものに感想下さった方ありがとうございました〜!

406日向:2006/10/23(月) 03:00:28 ID:???
>>402
13巻で明らかになる前のジーヴァスって色んな人にちょっかい出すプレイボーイだと思ってましたよ…
今回さらしは書いてて楽しかったですww

>>403
有難う御座います!
でも人妻って響きは確かにエロい…w

>>404
奥さんが美人で知らずに色気振りまいてるようなメロたんだったら心配ですよね…
明日起きるのが大変なので寝た方が良いですよww

>夏一氏
有難う御座います!
それじゃあ流石にメロがかわいそうなのでいたわってみました。
メロは強気で打たれ強いけどああ見えて体は弱いので…(ニア談
407日向:2006/10/23(月) 03:04:21 ID:???
それでは人がいなさそうなので投下!
ジーヴァスのキャラが違うのは突っ込まないで下さい
しかもかわいそうな悲恋系でごめんなさいorz
でも今回ニアが出てこなくてマットとメロだけです。珍しい!
*****************************************

―――理不尽だ。
俺はジッパーにかけたマットの手を掴み、下ろすのを制した。
「いいかげんにしろ。真面目にやってるのかマット。」
「だから真面目だって言っただろ。」
「…真面目だから良いって物じゃないのは分かってるはずだ。」
「でも、メロが悪い。俺がメロの事好きなの知っててニアと結婚なんかするから…。
 だから…こんな形でしか、気持ちの整理がつかなくなった。」
そう言うとマットは俺の手をいとも簡単に払いのける。
そのままソファーに押し倒し手足の自由を奪う。
「ぐっ…!」
倒された痛みでうめき声が出た。腰が痛い。
マットは一気にジッパーを下ろす。
前開きの服は簡単にはだけ、さらしを何重にも巻いて隠している胸を晒した。
「いくらメロだってそんなに胸がないとは思ってなかったけど…こんなもので潰してたのか。」
「お前何気に失礼だな。……でもそれより、そんな事どうでもいいから離せ!」
「…メロ…俺はお前を酷い目に合わせる気はない。ただ1回ヤらせてくれれば良いんだ。」
「それが良くないんだ!」
何とか自由になろうと暴れてみるが、マットの力は強く一向に外れない。
それどころか先程までは動かすと痛かった腰の痛みが、だんだん慢性的な物に変わってきている。

……ニア、すまない。どうやら逃げれそうにないようだ…。

パチ、と音がした。止めていたさらしを解かれる。
しゅるしゅると器用に解かれていく。
そして最後まで解けたさらしは、床に落ちた。
「意外と大きいな。」
「旦那が熱心なんでね。」
余裕な態度を取ってみる。
正直腰の痛みでそれ所ではないが、どうやら俺の減らず口はこれ位じゃ無くならないようだ。
しかしそこで口を塞がれた。…マットの唇で。
だが舌は入れてこない。暫くするとそのまま離された。
「…メロは『心が手に入らないなら体だけでも』って考えは絶対にしなさそうだもんな。」
「……!!」
無表情なマットの目から、一筋の涙が零れた。ゴーグルをしていないので鮮明に見える。
そしてもう一回キスをされた。それは長くて、優しいキス。
唇を離し、もう一度マットを見る。
…もう、泣いてはいなかった。
408日向:2006/10/23(月) 03:07:36 ID:???

「…本命はニアに取られてたんだよ。俺が本当に欲しいのはメロだ。」
真っ直ぐに俺を見つめる。
迷いのない目。
「メロが施設を出て行って、俺も出て行った。でも、会えなくて…。
 同じ世界に居れば会えるかもと思ってこの世界に入った。連絡が来てすっ飛んでったよ。
 でもそれでやっと会えたら、その指輪だ。もう完全にニアの物になってた。」
そう言ってマットは左手を抑える手に力を込める。
指輪が指に食い込んで、痛かった。
「…それでメロを諦めて他の女を抱いて気を紛らわせたりしたけど…
 やっぱり自分の気持ちに嘘は吐けなくて、虚しかった。」

マットにそう言われ、胸が熱くなる。
俺はふと左手の薬指に目をやった。
そこにはキラリと光るシンプルなデザインの銀の指輪。
中央には小さな石が埋め込んである。
「そうか…すまない。俺は知らない内にマットを苦しい目に合わせてたんだな…。」
一度揺らいだ心も、指輪を見て決心がついた。
……同情なんて、するものか。
俺の好きな人は…決まってる。
「しかしだからと言って、俺を抱いて良い理由にはならないだろう?
 そう苦しませたのは本当に悪いと思う。だが、俺が好きなのはニアだけだ。」
大丈夫。はっきり言えた。
俺は真っ直ぐ目を逸らさずにマットを見つめる。
「そう…やっぱりそう、か。…だから、俺は3番なんだろうな…。
 甘いなあ…俺。心どころか体すら手に入れられなかった…。」
そう呟きながらマットは組み敷いていた俺の手を解く。
そして床に落ちたさらしを拾ってくれた。
腰を痛めた俺をいたわって、起きるのも介助してくれる。
…見るとマットの表情は後悔の念でいっぱいだった。
ひょっとすると、本気で俺を抱く気はなかったのかもしれない。
409日向:2006/10/23(月) 03:15:35 ID:???

さらしも巻き終わり、すっかり普通の状態に戻った俺はマットの顔を見れないでいた。
…気まずい。
すると、マットが口を開いた。
「…実はさ、俺ワイミーズハウスに居る頃ニアにも言ったんだよね。」

『なぁニア。俺、メロの事好きだから協力してくれない?』
『嫌です。私もメロを好きなので、協力する理由がありません。』
『えー!?何でだよ?お前見ててリンダの方が仲良いじゃん。』
『そんなの嫉妬心を煽る為に決まってるでしょう。私が好きなのはメロだけです。』

「――って。もうお前達回答がそっくりだよ。道理で俺の入る隙間がない訳だ。」
「そんな事言ってたのかお前ら!!」
「まあね。正直ワイミーズハウス時代はメロ争奪戦だったよ。」
「…だからニアとマットは仲悪かったのか…今分かった気がする…。」
笑った。苦笑いじゃなくて心から。
…あぁ、可笑しい。
笑っていたのに、次第に涙が込み上げてきた。
「ごめん…ごめん、マット…。俺の態度で、お前を苦しめて……」
「…うん。大丈夫。メロが俺の為に泣いてくれてるってのが分かったから。」
俺はマットの胸に顔を埋めて泣いた。
そこは温かく、ほのかに煙草の匂いがした。

*********************************
取り合えず此処まで。続きは仕事から帰ってきてからです
でも実際ワイミーズハウスでメロ争奪戦を繰り広げてたりしたら萌えるw

それじゃあもう寝ますね。ノシ
こんな時間に寝て朝起きれるのかな…もう若くもないしorz
410名無しさん@ピンキー:2006/10/23(月) 14:45:36 ID:???
乙です!!
うぁあああ!!マット!!ジーヴァス!!なんて切ない!!でも、萌え!!
メロやさしいところ一生愛す
411名無しさん@ピンキー:2006/10/23(月) 17:16:16 ID:???
マットに全米が泣いた!!!!
412名無しさん@ピンキー:2006/10/23(月) 22:23:58 ID:???
…メロスレなのにマットに萌えてしまった。ごめんメロ。
413名無しさん@ピンキー:2006/10/23(月) 22:32:26 ID:???
乙!
なんか、みんなマット派だから、分が悪いニアを応援してみる
ガンガレw
414夏一:2006/10/23(月) 22:51:20 ID:???
日向氏乙です!
マットの男涙に泣き萌えましたwww
売れ残りジーヴァスは私がもらっていいですかwww
415名無しさん@ピンキー:2006/10/23(月) 23:50:57 ID:???
男の涙に弱いのか女は!!!
416ローライト:2006/10/24(火) 02:19:18 ID:???
>>415
い〜ぃヒントをもらった〜ぁ
417名無しさん@ピンキー:2006/10/24(火) 02:30:43 ID:???
>>416
アニメ2話ネタかよwww
このローライトさんは童貞だなw
418名無しさん@ピンキー:2006/10/24(火) 02:33:04 ID:???
>>416 ちょw笑わせんなww
419名無しさん@ピンキー:2006/10/24(火) 02:57:49 ID:???
>>416文章だけみるとルパンみたいでワロスwwwバーローww

ジーザス激しく萌え。
切ないよこころがくるしいよジーヴァスorz
420名無しさん@ピンキー:2006/10/24(火) 08:30:30 ID:???
日向氏以外の神の続きも待ってますよ!!
421420:2006/10/24(火) 08:33:28 ID:???
なんか言葉が変だった…
日向氏の作品ももちろん待ってますよ!!!

13巻で年齢が分かったわけだが
お姉さんメロとちっこいニア的な物も見たい気がする…
すげーロリ物になりそうな予感もするがwww
422名無しさん@ピンキー:2006/10/24(火) 12:59:40 ID:???
俺は13巻見てメロの方が年上だとわかるやいなや
自分の中に姉モノブームが来たぞ
423名無しさん@ピンキー:2006/10/24(火) 23:07:02 ID:???
>>416
吹いたwwwwwwwww

>>422
マトとは同じ学年になるんだよね
幼なじみマトメロ
+子ニア「大きくなったらメロお姉ちゃんと結婚するんだー」

で脳内妄想
424日向:2006/10/25(水) 00:03:26 ID:???
>>410
ニアメロ前提のマトメロならこうだろうなと思って書きました
萌えてくれて有難う御座いました。

>>412
こんな小説で萌えてくれて有難う御座います!

>>413
有難う御座います。ニアにも頑張って貰わないとですね…
次回出てくると思います。ジーヴァスに負けてられない!

>夏一氏
有難う御座います!
でもマットは本当に良い奴だと思います。メロの為に1回死んだなんて…
どうぞw売れ残りなんで早めに食べて下さ(ry

>>415
少なくともメロはマットとかの涙に弱そうですねw

>>416
ちょwwローライトwww
映画のCM見た後だから余計に吹いたww

>>419
ジーヴァスは本当に報われて欲しいですよね…
実はラブラブなマトメロを夏一氏や尚氏が投下した後だったので大丈夫なのか心配でした

>>421
でも自分ばっか投下しててすみませんorz
俺も神の作品を心から待ってます!

>>422
最初自分は歳の差で落ち込んでたんですが此処のスレ見てお姉さんメロも萌える事に気付きました
姉モノとか良いですねww


そこで流れぶった切って悪いんですが、結婚生活の続き投下します
425日向:2006/10/25(水) 01:13:25 ID:???
**********************************

マットは泣く俺の背中を、まるで小さい子をあやすように撫でていてくれる。
…これじゃどっちが年上か分かんないな。
2年前では俺の方が高かった身長も今ではマットの方が高くなっていた。
まだ伸びているのも信じられないが、泣くには丁度良い高さだ。
抜かれたのは悔しいけど、取り合えず今は泣けるだけ泣いておこうと思った。


――煙草の匂いにも慣れた頃、だんだん涙も止まってきた。
マットのボーダーシャツが涙で濡れている。
「鼻水つけるなよ。」
「だ、誰がつけるか!」
マットに言われたので急いで顔をあげると、マットは笑っていた。
…心が、チクンと痛む。
俺は今日、マットの新しい一面を見た気がした。
あんなに長く一緒に居たのに、今まで見てなかった知らない表情が有ったんだな、なんて思う。
泣いた所なんて…初めて見た。
そういえばマットは、俺に向けていつも優しい顔をしていてくれた。
だからこそ、慌てて顔をあげた俺を見て笑っているマットが急に心配になった。
痩せ我慢ではないだろうか。
「……マット…大丈夫なのか?」
「何が?」
マットは普通の表情で訊き返してきた。
相変わらず読めない奴だ。
426日向:2006/10/25(水) 01:16:03 ID:???
「…何でも無い。……そろそろ俺はホテルに行く。」
「え?此処に泊まんないの?…いや、変な意味じゃなくて。」
「こんな汚い部屋じゃ寝れないな。ベットの上が服だらけだし。」
「そうかな…。何処のホテル?」
「駅前のだ。部屋は片付けておけよ。じゃあな。」
もう涙も止まった。
俺は腰の痛みに耐えて立ち上がり、部屋を出ようとする。
「メロ!」
ドアノブに手を伸ばした時、マットに呼び止められた。
俺は振り返れずにいる。
マットの顔を見るとまた泣いてしまいそうになるからだ。
「今日、メロに迷惑かけてごめん。悪かった。」
「…別に気にしてない。」
そう言って俺はマットを見ずに部屋を出て行った。
ビルを出ると、冷たい風が吹いた。
…もう夜だ。月が出ていて、周りは明るかった。

――心が痛くて、胸が苦しい。
これがマットを苦しめた代償なのか。
あんなに良い奴なのに、俺なんかに惚れたばっかりにあんな悲しい結末にしかならないなんて。
でも、そう。マットに似合う女はもっと優しくて、綺麗な女だ。
俺のように、マットを傷つけたりなんか絶対にしないような。

「…さよなら、マット。」
こんな形の最後ですまなかったと、部屋がある辺りにそう呟く。
俺は車の中でもう一度だけ、泣いた。

**********************************
ここで一旦切ります
ジーヴァスに幸あれ…
427:2006/10/25(水) 01:31:32 ID:???
お久しぶりです
旅行で海外だったのでずっとここ見れませんでした・・・
その間にいっぱい神が・・・!
最近長くなってきてエロも一応終わったし続けていいのかとか考えます・・・
そして13巻の影響で書きたいネタが浮かんで困ります
ニア視点のニアメロで年上子悪魔メロに憧れてるニアとか

遅レスすみません

>>352
そうです!ELLEGARDENです。
"僕は糞ったれのダメ人間
だから彼女はいなくなったんだ"
がこのSSのマットぽいかと・・・(ひどい)

>>353
まとめ乙です!くるりですか・・・!
くるりもいいですよね。

>>保管神
すみません・・・スピッツじゃなんです・・・
こんなにスーパーノヴァって曲があるなんて
こちらこそタイトルつけてなくてすみません
ご配慮痛み入ります・・・!

>>夏一氏
Mステですよね?見てました
作品も乙です!マトメロ萌え!

>>377
おお!びっくりしました。
自分もメロはCカップのさらしと思い込んでました
けど、自分の思い込みをSSで書いたら叩かれるかな・・・
と思い黒い下着にしました・・・
こんな共通の萌えなら使えばよかった・・・

>>日向氏
ジーヴァス!!
萌えです、続きがんばってください!

では続きを・・・今回も短くてすみません
そして、日向氏のマットがせつなくかっこいいのに
呑気にのろけててすいません
428:2006/10/25(水) 01:33:41 ID:???
Supernova

<承前>

男の経験がないということは。マットはふと考えた。
出かけるのはひとまず置いといてかわいいメロをもう一つからかってやろうと思った。
マットは気づいてないがからかうというより愛されているということを確認したかったのだ。
「じゃあ、キスも初めてなんだ?」
言われたメロは 一瞬詰まった。言われっぱなしでさらにマットの思惑通りになるのか。
いや、そうではなかった。メロはすまして答えた。
「それくらい俺にもあるさ。」
「!!」マットは目を見開いた。
そう、それはメロの20年に満たない今までの人生でたった一回だけだった。
同じ年頃の娘であったら数え切れない位してるだろう。
そのたった一回はメロにとってけして忘れられない大切な思い出だった。
そんなことを思い出して一人懐かしさに浸っているとマットが勢いよく肩を掴んだ。
「だ、誰なんだ!?一人か!?もっと多いのか!?・・・もしかして二アか?」
それが自分であることに気づかず(知らなかったのだから仕方ないが)
あせるマットに今度はメロが少しいい気分になっていた。
しかし、思いもよらない名前が出てきて心底ぎょっとした。
「何で、ニアなんだ!?」思わず尋ねる。
「・・・いや、違うならいい。」マットは少し小さな声でそう言った。そして、黙り込んだ。
ワイミーズハウスにいた同年代の男を一人一人思い浮かべてはその可能性を推理していた。
どう考えてもその優秀な頭脳の無駄遣いであったが。
そんなマットは口を結び、頬を膨らませ、目を伏せ”不機嫌”と言う単語の模範を示していた。
自分はキスどころかどれだけの女と関係を持って来たのか。
にも関わらずマットばかりすねるのは理不尽だとメロは思った。
それでもそんな奴をかわいいと思ってしまうのも惚れた弱みだろうか。
「馬鹿だな、誰がお前以外の奴とキスなんかするか。」
メロは笑い出すのをこらえながら言った。
「え?」今や頭を抱えうんうん言ってたマットはメロの言葉に頭を上げた。
「だから、お前だよ。ワイミーズハウスから出て行く時に寝てるお前にキスした」
「え?あ、ああ!」マットは理解した。そして笑った。
それはワイミーズハウスにいた時のような陰りのない笑顔だった。
メロが出て行ったとき。夜中に目が覚めた。
何より大切なものを失ったにも関わらず満たされた気分で目が覚めた。
それはこういうことだったのか。
寝ていたにも関わらずマットの体はメロのキスを感じたのだ。
王子のキスで目を覚ますのは姫だ。メロが王子でマットが姫。
逆だ。どう考えても普通逆だ。しかしいつだって強かったメロにはお似合いかもしれない。
そんなくだらないことを考えた。
結論はマットにはメロだけが大事でメロしかいない。そういうことなのだろう。
429:2006/10/25(水) 01:34:19 ID:???
「どうした?」くつくつと笑っているマットに不審そうにメロが尋ねた。
それでもマットは答えず笑っていたのでメロは少しだけ面白くなかった。
そこで下着だけの上半身がやはり恥ずかしかったので上着を羽織ろうと思った。
向き合っていたマットに背を向け後ろを振り返った。
「メロ!!」
マットが呼んだ。その声にメロが振り返った瞬間。
「!!」
メロの唇にはマットのそれが重なっていた。
一瞬より少し長い間触れていた唇を離し、マットは閉じていた目を開けた。
勢いでしてしまったがメロが怒るか?
そう少し心配したが目の前に居たメロの様子は予想とは違った。
顔を赤くして目を見開いて固まっていた。
とても一夜を共にした次の日の反応とは思えなかった。
(くそー、なんだよ!かわいすぎる・・・!)
マットは悶絶した。そして、メロに言った。
「これから先も、お前がキスするのは俺だけだからな」
「それを言うならお前だ。もう、他の女に手をだすなよ」
赤い顔のままメロも言った。
「じゃあ、今度こそ。行ってくる。いってらっしゃいのキスももらったし?」
そう言ってマットは踵を返した。

幸せだった。お互いを思い、いつくしむことが。
メロが側に居ることが。
マットが側に居てくれることが。

この時、この瞬間がずっと続けばいい2人はそう思っていた。
430今北用まとめ:2006/10/25(水) 08:00:57 ID:???
神がたくさんいて眠れない日々です。
まとめしか出来ない自分をお許し下さい…神…

『青草、一。』マトメロ 夏一氏
>>17-32 完
『青草、ニ。』マトメロ 夏一氏
>>243-251 >318-323 >354-357 >361-364 完

『Supernova』 マトメロ 尚氏
>>75-76 >79-80 >85-87 >95-97 >107-108
>111-113 >130-131 >141-144 >154-157
>192-194 >219-220 >237-238 >285-287
>313-314 >327-328 >343-344 >428-429 続

『スカートひらりひるがえし』 ニアメロ 日向氏
>>210-211 >252 >258-260 >274-276 >289-292 完
『黒い森の乙女』 Lニアメロ 日向氏
>>303-304 >332-335 >346-349 完
『Marriage』 ニアメロ←マト 日向氏
>>384-386 >391-393 >399-401 >407-409
>425-426 続
 
『』ロッドメロ 119氏
>>230-233 完
431名無しさん@ピンキー:2006/10/25(水) 12:45:33 ID:???
>尚氏
乙です!
supernovaってこれですね!

ttp://undercontrol7225.blog.shinobi.jp/Entry/24/

>日向氏
ジーヴァス!!
誰か哀れなジーヴァスに愛の手を・・・
432名無しさん@ピンキー:2006/10/25(水) 13:15:15 ID:???
投下神達、投下してくれるのは大変ありがたい。楽しませてもらってる。
でも投下する以外の時にコテつけっぱなしはよくないと思うぞ。
自分はまったく気にしないが他スレ(あちこち見てて変態でごめん)では荒れのもとになったりしてる。

スルーして続きドゾー
433名無しさん@ピンキー:2006/10/25(水) 13:29:42 ID:???
マットとメロは同い年だよ〜
434名無しさん@ピンキー:2006/10/25(水) 13:57:33 ID:???
投下する前にコテつけてレスするならいいと思うけどそれ以外はやめた方がいいな
435名無しさん@ピンキー:2006/10/25(水) 19:14:33 ID:???
メロたん(*´Д`)ハァハァ
436名無しさん@ピンキー:2006/10/25(水) 20:00:09 ID:???
乙です!!
メロの唇は、ジーヴァスだけのものだとは・・・憎いなvv羨ましいvv

supernovaすっげ、切ないっ。ほんとマットぽい(マテ
437名無しさん@ピンキー:2006/10/25(水) 22:51:41 ID:???
今日も神を待ってます
438名無しさん@ピンキー:2006/10/25(水) 23:53:07 ID:???
ちょっwwwwwwええええええええええ

なにこれ何ヶ月かぶりにきてみたけど女メロスレまだあったのかっていうかネ申がたくさんネ申がネ申がああああああああああああ!!!!!!!111
439夏一:2006/10/26(木) 00:00:03 ID:???
>>432 >>434 了解です、今後は控えます。
勉強不足ですみませんでした…。
ご指摘ありがとうございます!!

>>日向氏
乙です!マットよ、なんて器のでかい男なんだ…!とまたまた萌えですw

>>尚氏
乙です!Mステ見てらっしゃいましたか!なんだか嬉しいです。
甘々なマトメロにも萌えですw

お二方とも続き楽しみにしておりますよ!

それではちびちびと新作投下していきます。
学園モノシリーズ三作目です。一応シリーズ最終回のつもりです。
メロとマット両思い前提でLメロ・ニアメロです。
マトメロでエロは(多分)無し。Lとニアにエロいことされるメロです。
今夜はまだエロいとこまではいけないと思いますが、出来次第投下します。

++++++++++++++++++++++++++++

『青草、三。』(夏一)



「あのぅ…ケール先輩って、ジーヴァス先輩と付き合ってるんですか?」

マットとの初めての夏が終わり、新学期を迎えた俺のもとに、
突然、後輩女子の三人組が現れた。
付き添いらしき二人に後押しされたもう一人の女子は、
顔を真っ赤にしながら、震える声でそう俺に尋ねてきた。

こういったことは初めてではなく、ずっと以前からたびたびあった。
あいつは校内行事でいつも目立つポジションについてはかっこつけていたし、
普段から名前も知らない女に優しかったり、思わせぶりな態度を取ったりする。
悪気はないのだろうが、それがあいつの性分なのだ。
とにかくその性分の所為で、あいつは同学年からも他学年からも人気が有った。

マットはなぜか校内には女は作らなかったから、
やたらと仲のいい俺のことをマットの彼女だと誤解する奴は
男女、学年を問わずたくさんいた。
だからあいつに告白しようと考える女は、
その前に俺との関係を確認しに来ることが多い。
440夏一:2006/10/26(木) 00:01:03 ID:???
マットと付き合い出す前は、こんな質問を受けるたびにひどく憂鬱になったものだ。
なぜなら、自分にとっての厳しい現実を、口に出さなくてはいけなかったから。

「いや、違う。俺はあいつと付き合ってはいない」
と。ついでに、俺はいつもこうも付け足した。
「だがあいつには他に女がいる。告白する気なら、それは勧めない」
と。自分自身に対しても、諦めろ、と言い聞かせるように。

だが、今回は違う。
今の俺には胸を張って、「ああ、俺があいつの女だ」と言う権利がある。
しかし、それは目の前の少女の失恋を意味する。
彼女の中で俺は優越感に浸る嫌な女と映り、嫉妬の対象となるかもしれない。
けれど、嘘を吐いては余計に傷付ける。俺はできるだけ優しい声で言った。

「……ああ、付き合っている…」
「!!…や、やっぱり…………」

少女は涙目になって俯いて、ぽつりとそう呟いた。
付き添いの二人が一瞬こちらを睨んだ気がした。
なんだか、悪いことをしているみたいだ。

「あっ…す、すみません、し、失礼…しました……!」

少女は顔を一度も上げないまま、すばやくお辞儀をして、
逃げるように俺の前から去っていった。
他の二人もすぐに付いていき、俺は一人になった。
周りは人気もまばらの廊下。俺はマットのトイレ待ちをしていたところだった。
少し離れたところでぼーっとしていたのを、突撃されたというわけだ。

まったく、マットも罪作りな奴だ。
その「ひとりよがり今井」ならぬ「罪作りマット」は、
三人が去った直後に、欠伸をしながらトイレから出てきた。
間一髪…もう少しで気まずい状況になってしまうところだったと言うのに、
まったく、呑気なやつだ…。

「おまたせ〜」
「帰るぞ」
「ゲーセン行こうぜ、ゲーセン」
「…ああ」
441夏一:2006/10/26(木) 00:02:05 ID:???
俺たちは学校を出て、駅の繁華街に向かった。
ゲーセンは夏休みが明けたばかりということもあって、
未だそのムードから抜け切れていない学生たちで賑わっていた。

マットはあらゆるジャンルのゲームが得意で、常連の間では少しばかり有名になっていた。
UFOキャッチャーもその例外ではなく、天才的な腕前だった。
しかし厄介なのは、その戦利品を全て俺に回してくることだ。
あまりにも大漁の時は、その辺の女に配っては愛嬌を振りまいていたが。

今日も、一体70センチはあるであろうでかいぬいぐるみを二体も寄越された。
目つきの悪い黒猫とマヌケ面の白猫のぬいぐるみだった。

「はい、メロ、やるよ」
「…またこんなでかいの取りやがって…お前、一つくらい自分で持って帰れよ」
「俺は取るのが楽しくてやってるだけだから、取ったものには興味ないんだよね」
「はぁ…またゴミが増えた」
「俺だと思って抱き締めて寝なよ」
「なっ……馬鹿か!」

日が沈むころ、俺はその二体のぬいぐるみを抱えて帰宅した。
俺の部屋は、こんな調子で大量のぬいぐるみで埋め尽くされてしまい、
やたらメルヘンチックだ。まったく、俺はこんな少女趣味ではないというのに。
しかしそれでも捨てられないのはもちろん、それがマットにもらったものであるからだった。
おかげでどんどん部屋が狭くなる。全く、迷惑な話だ…―――。

ふと、昼間の女子を思い出した。

彼女だったら、マットになら、いくらぬいぐるみをもらっても、
ちっとも迷惑には思わないだろう。
泣くほど喜んで大事にして、あいつの言うように、
それをマットだと思って愛しそうに抱き締めて寝るかもしれない。

しかし、彼女にはそれは叶わないこと。
それを迷惑な話だ、と考えてしまう自分はひどく贅沢に思えた。
彼女だけではなく、今まで俺の元に「確認」をしに来た女たちがもし
今の俺を見たら、どんなに憎らしく思うだろう。

俺も少し前まではそっちの立場だったというのに、
気付けばあいつの女でいられる有難味などすっかり忘れて、
我が物顔で隣りにいる…――――。

俺は、目つきの悪い黒猫とマヌケ面の白猫のでかいぬいぐるみを無意識に
ぎゅうっと抱き締めた後、ベッドの上にそいつらを寄り添うように並べて座らせた。

    *     *     *
442夏一:2006/10/26(木) 00:03:37 ID:???
翌日、俺はいつも通り登校した。
朝は、マットはいつも寝坊して遅刻ギリギリに来るので一緒には来ない。

教室に入り席に着くと、女友達の中で一番親しいリンダが、
なにやら真剣な面持ちで俺の元へ小走りで寄ってきた。

「メロ!」
「ああ、リンダ、おはよう」
「おはよう、じゃないわよ!ちょっと!!」
「?何かあったのか?」

リンダは少し周囲を気にして、俺の机に腕を置き、姿勢を低くしながら
俺にだけ聞こえるよう、できるだけ小さい声で話し始めた。

「あなた、マットと付き合ってるって、本当なの?!」
「!!」

どうしよう、いや、別に隠すことでもない。
隠そう、とマットと約束したわけでもなんでもない。
ただ、校内では手を繋いだりなどもせず、それらしい雰囲気は出さなかったし、
付き合い始める前から俺達は仲が良かったから、気付かれていないだけだった。

しかし、一番仲のいいリンダには言っておいても良かったかもしれない、と今思った。

「あ…ああ、そう言えば、言ってなかったな…すまない」
「ほんとなのねっ?!」

リンダは両手で口を押さえて、なんだか嬉しそうに素っ頓狂な声を上げた。
続いて、小さな拍手をしながら「おめでとう〜〜〜」と言った。

「え、え、いつからなのっ!?」
「な、夏休みに入る…少し、前から…」
「ええ〜どうして教えてくれなかったのよ!どっちから告白したの?
 やっぱりマットかしら?なんて言われたの?なんて答えたの?
 夏休みはどこかへ行った?デートとかたくさんしたんでしょ?」
「う…、いきなり、質問攻めにするなよ…」

俺はつい赤面したが、内心、なんだか少し嬉しかった。
443夏一:2006/10/26(木) 00:08:48 ID:???
リンダは、また周囲をきょろきょろ見まわして、
俺の耳元を手で覆いながら、ひそひそ声で更なる質問を浴びせた。

「もう、キスくらいはしたんでしょ?」
「なっ…!」

俺は耳まで真っ赤になってしまった。
その反応を見て、リンダは一人納得してニヤニヤしていた。

「やっぱりね〜、マット、手ぇ早そうだもの!」
「……ま、まぁ…二ヶ月は経つし…それくらいは…な…」

………言えない…まさか、中出しまで許したとは…。

「で、でも…リンダ、なんで知ってるんだ?」
「昨日、トイレの前であなたが後輩の女の子にそう言ってたのが
 聞こえて…その場で確かめたかったんだけど、すぐマットが来たから…」
「…そうか…」
「良かったね、メロ」
「ん?」
「…ずっと、好きだった…でしょ?」

思えば、リンダはよく俺とマットの関係を気にしていた気がする。
血液型占いでは俺とマットは相性がいいんだとか、
マットの好みの女のタイプとか、色々俺に教えてくれた。
おそらくは俺のマットへの想いを、
俺自身以上に確信していた彼女なりのエールだったのだろう。

しかし以前の俺は「別にマットなんて好きじゃない」と自分に言い聞かせていたから、
そんなことを言われても興味がないフリをしていた。
しかし内心ではむしろ「どうせ、俺はあいつの恋愛対象じゃないから」と虚しさを感じていたものだ。

ともかく、リンダにばれたことはさほど問題ではない。むしろ良い事だ。
ずっと言わないのも隠し事をしているようで心苦しいし、
リンダは人に言い降らすような性格でもない。

しかし、俺達の関係に気付いていた者は、リンダだけではなかった。

++++++++++++++++++++++++++++++++

今夜はここまでです。続きはまた!
444名無しさん@ピンキー:2006/10/26(木) 00:30:12 ID:???
神キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!
学園物いいっすわ〜!!
超モエタwww

やっぱりメロたんの相談相手はリンダしかいないですよねwww
たったヒトコマしか出てきてないのにこのスレでの登場率たけえw
445名無しさん@ピンキー:2006/10/26(木) 01:20:44 ID:???
夏一氏乙ぅうううう!!!!
青草シリーズのメロって
萌えとか通り越して、ひたすら可愛いな
日本語変でスマソ
続きをwktkしながら待ってまつ!
446名無しさん@ピンキー:2006/10/26(木) 02:01:23 ID:???
やっぱマトメロいいすなああああっああー

supernovaのマトメロ、キュンキュンしすぎて妄想お絵描きとまらなす。
447:2006/10/26(木) 03:14:36 ID:???
>まとめ神
乙です!

>>431
そうです!日本語訳も動画まで・・・
すごいですねー。

>>432 >>434
自分もそう思います。ってログ見たら投下以外でもコテで
発言してた・・・
すみません、今度からもっと気をつけます

>>436
Supernovaほんと切ないです。
マットかわいそ

>夏一氏
乙です
関係に気づいていたのは誰なんだと気になります
ニアかなー

>>446
キュンキュンしてもらえてるなんて嬉しいです
妄想お絵描きはマトメロですか?
死ぬほど見たいです

それでは続き投下させていただきます
なんつーかここはつなぎなんでいつも以上におもしろくありません
すいません・・・

448:2006/10/26(木) 03:16:36 ID:???
<17>

買い物を済ませてきたマットはメロに聞いた。
「で、俺は何をすればいいわけ?」
昨日のアメリカ人の盗聴がキラとは何の関係もないことはマットに分かっていた。
マットを巻き込まないために無関係の依頼をしてきたことくらい推理できた。
伊達にワイミーズハウスNo.3と言われたわけではない。
だからキラ事件に関して手伝えることを聞いたのだった。
メロもなぜそんなことを聞くのかなどと言わなかった。
マットの頭脳も良く知っていたから。
「明日から2人の日本人を監視する。」
メロは言った。
「分かった、今の状況をもっと詳しく教えろ」
マットはメロの方針、作戦、行動の善悪など何一つ口を出すつもりはなかった。
メロが言ったこと何でもしたがう。
例えそれが間違ったことだろうが、どんなに汚い仕事だろうが。誰かを傷つけたとしても。
髪の毛の先からつま先まで、そして心も。マットの全てはメロのものだだった。
それでも、具体的な情報を得ることで動きやすくなったり、機転を利かせられるのは当然のことだ。
そのためにメロの置かれた状況、今からすべきこと、キラについてなど最低限聞いておかねばならなかった。
「明日、ハルが日本捜査本部の2人を放すところを教えてくる」
メロは言った。詳しい事を聞く前に初めて聞く名前が耳に止まった。
「ハルって誰だ・・・?男か女か?」
「女だよ。SPKのメンバーだ。」
メロは答える。
「SPKか。キラ対策の組織だな。お前マフィア使って動いてたんだろ?SPKとはどう関わってたんだ?」
マットの質問は的確で簡潔だった。
「ハルにはSPKの持ってるキラの情報を手に入れるために近づいた。
あと怪我して動けない時に匿ってもらった。」
あまり人に頼らないメロがそこまで頼っている人間がいることにマットは驚いた。
「どうして、俺のところに来ないんだよ。しかもなんか頼ってるし・・・」
この言い分はキラ事件に対して的確でも簡潔でもない。
単なるマットの嫉妬だった。
「怪我してるのにお前の居場所を割る時間はなかったよ。
・・・それにハルは少しリンダに似てるから。」
少し遠くを見ながらメロは答えた。
マットはメロが女の子の中で一番仲の良かったのがリンダだったことを思い出した。
リンダとも、一番仲の良かった友達とも多分一度も会っていないのだろう。
メロの決意、孤独を改めて知った気がした。
「ところでSPKってどんな組織なんだ?政府系の組織だろう?
お前が利用するほど情報を得ているのか?」
マットはさらに尋ねた。
449:2006/10/26(木) 03:17:53 ID:???
「ああ、SPKはニアが中心の組織だ。」
メロは答えた。
「ニア!?」マットは叫んだ。
「何驚いてるんだ、俺が利用できるほどの人間と言えばニアくらいだろう」
マットの反応に驚いたメロが言った。
「・・・じゃあ、ハルって女に会ってたようにニアにもずっと会ってたのか?」
俯き加減でマットは聞いた。
「別にハルともずっと会ってたわけじゃないし、ニアと会ったのは1回だけだ。」
何か不機嫌になりつつあるマットに対し、どう対応していいかメロは分からなかった。
マットは追求を緩めない。
「一回?いつなんだ?!」
「えっと、ハルに匿ってもらって一週間くらいたったころかな。ニアが俺の写真を持ってるって聞いたから。」
マットの迫力に押されつつ言われたことを素直に答えた。
「それって、メロが怪我して、俺と会うまでの間じゃん。
死にそうになって何も考えずに俺のとこ来たかと思ってた。
へー、先にニアに会ってたんだ。」
明るく屈託のないと思っていたマットのいじけっぷりにメロは驚いた。
ワイミーズハウスではこんな風に言ったことはなかった。
どうやら、マットはニアとメロの関係に何かしらコンプレックスのようなものがあるらしい。
メロのキスの相手の話の時もマットは真っ先にニアの名前をだした。
お互いの思いを確認しながらも、マットはニアがメロに近しいと思い意識している。
それを言えば、メロの方がこれまでマットが関係を持ってきた女たち全てを意識してもいいくらいだ。
どんなきっかけで出会ったのかとか、美人かとか、胸のサイズとか。
もちろんメロはマットと関係を持った女たちに嫉妬していた。
しかし、マットはそれ以上にニアを強烈に意識していた。
「別に、ニアはこっちも見なかったくらいだし、宣戦布告ってやつをしただけだ。」
メロもいい加減にニアのことで追求されるに嫌気がさしていた。
これ以上言えば、メロも怒り出したかも知れない。
それはマットにも伝わっていたらしい。もう、マットは何も言わなかった。
その代わり行動で示した。メロに口付けてベッドに押し倒す。
メロは抵抗しなかった。
(今日も寝不足になりそうだ。)メロは腹をくくった。
寝不足なんてたいした問題ではなかった。
それ以上に2人はお互いを求めていた。
450:2006/10/26(木) 03:19:17 ID:???
次の日。メロは途中になった状況説明をマットにした。
キラに名前を知られることの危険さを改めて知り、マットは胸を痛めた。
(メロを死なせたくない。そのために俺がなにかできるのだろうか)
そう思った。

そしてメロはその頭で稼いだという金で買った車にマットを乗せて出かけた。
身元が割れないようにするため定価の2倍ほどかかった車だった。
無論無免許だ。車ごとき人に習わずとも見ればどこをどう動かせばいいか分かる。
さすがに飛行機やヘリなら無理かもしれないが。
尾行の対象の日本人はある建物に入り、一人だけ出てきた。
マットに建物の方を頼み、メロは出てきた男の方をバイクで追った。
これも当然無免許だ。
メロがバイクを降りて、建物の陰で日本捜査員の相沢を見張っていると携帯電話が鳴った。
相手はマットだ。
もう一人の日本捜査員の模木の入った部屋の主は女らしい。
そしてマットは女の特徴を言った。
「俺がこういうのもなんだが・・・・・・・・・・・・・・・・かなり可愛らしい日本人女性だ」
メロはマットが他の女を可愛いと言ったことに少し腹が立った。
しかし、嫉妬してるのを見せるのも癪だった。
「・・・・・・・真面目に言ってるのかマット」
メロは極めて冷静に言ったつもりだった。しかしやはり可愛げのない返答になってしまった。
電話を切ってさらに別々のまま監視を続けていた。
それから何日か監視を続けた。
マットは会えないことに不満を漏らすし、メロも口には出さなかったがマットが恋しかった。
声が聞きたいだけのくせに用事がないと電話をかけられないメロだった。
様子を聞くつもりでマットに電話をかけた。
監視の相手、相沢ともう一人の日本人が動かないことにマットは不満を漏らした。
と言うより、メロに会えない状況が不満なのだが。
そしてこう言った。
「だったら代わってくれよ。そっちの方が可愛い女の声盗み聞きできるだけまだましだ。」
メロは何も言わずに電話を切った。また”可愛い”といったからだった。
メロには一度しか言ったことないくせに。日本人の女には二度も言った。
451:2006/10/26(木) 03:20:02 ID:???

昨日の夜、同じベッドでまどろんでいるマットにメロは聞いた。
「お前、俺のことワイミーズハウスに居た時から好きだって言ったよな?」
マットに対し自分のこと好きだと言うのは妙に照れたが。
「うん、そうだよ。俺、お前のことずっと好きだった。」
マットはメロのサラサラの金の髪をもてあそんでいた。
ちっとも照れずに何の躊躇いもなくさらっと言った。
「じゃあ、なんでワイミーズハウスで他の女の子ばっかり手を出してたんだよ。俺知ってるんだからな。」
メロはちょっと頬を膨らませながら言った。
それなりの年になれば性欲の処理とか言う事情もあるだろう。
しかし子どもの時に好きでもない女の子に言い寄っていたのはどういうことだろう。
マットは当時からメロが好きだった。
それならそう言ってくれれば、2人は離れ離れにならなかったかもしれない。
確かにマットはメロがニアのことを好きだと思い込んでいた。
だからマットから告白することはなかった。
それにしてもマットがが自分を女の子として見てくれればメロから動いたかもしれなかった。
そうじゃないから男友達で我慢していたのだから。
「ああ、他の女の子と仲良くしたりしたらお前が焼いてくれるかなって思ったんだ」
「俺がニアのこと好きって思い込んでたくせになんでそうなるんだ・・・」
(こいつ少し愛情表現歪んでるよ・・・)メロはそう思った。
ニアに対してで分かるようにマットはかなりヤキモチ焼きだった。
そして自分も嫉妬してもらいたいと考えているらしかった。
嫉妬させることで相手の愛情を確認する性格だった。

その後も2人は監視を別々で続けた。
模木とマットがかわいいと言った弥海砂(結構メロもこだわっている)が日本へ帰国することが分かった。
メロはマットを促して自分も日本へ向かった。
452夏一:2006/10/27(金) 00:50:04 ID:???
>>444 ありがとうございます!
リンダ13巻でもスルーされてたのにこのスレでの需要高いですよねww

>>445 メロ可愛いと言っていただけて嬉しいです!ありがとうございます。
乙女ちっくだけどツンデレなメロ書いてて楽しいですw

>>446 妄想お絵描き私も見たいです!
よろしかったら是非うpしてほしいです!

>>尚氏 投下乙です!ヤキモチ妬きなマトメロカワユスww
ニアは今夜はまだ出てこないですが次回には!!

というわけで>>439-443の続きドゾー
今夜は竜崎先輩にセクハラ?される女子高生メロたんです

+++++++++++++++++++++++++++++++++

    *     *     *

そして迎えた、放課後。
今日は新学期に入って最初の、生徒会の定例会議がある日。
マットは先に帰り、俺は生徒会室に向かう。

俺が生徒会に入ったのは、
生徒会長である、竜崎先輩に憧れてのことだった。
生徒会だけじゃない、この学校に入学したのも、彼を追ってのことだ。

彼との出逢いは、俺がまだ中学一年生だった頃。
図書室で一人テスト勉強をしていた俺は、ある難問に頭を抱えていた。
そうしたら、たまたま隣りに座っていた彼がそんな俺を見兼ねて、
貸してみなさいと言い丁寧にその解き方を教えてくれたのだ。

まだ子供で単純だった俺は、すっかり彼を尊敬して、
また会えやしないかと、毎日図書室へ足を運んだものだ。
そして会う度に難題を投げかけては、
すらすらとそれを解く彼の指先と横顔に見とれていた。

思えば、初恋だったのかもしれない。
しかしそれは、飽くまでも憧れであって、性欲に繋がるものではなかった。
今のマットに対するものとは全く違う。
どちらかと言えば、幼稚園の先生に恋する幼児のそれに近かったと思う。

マットと付き合うようになってからも、
彼に対する尊敬心には何ら変わりはなかった。
一風変わった容姿に行動、それに少しだけ子供っぽく我侭な性格だったが、
彼には不思議な魅力が有った。
頭脳だけでなく、信念とか、それを貫くための行動力だとか…。

とにかく、彼は俺が今まで出会った中で、一番尊敬する人間だ。
これからもその背中を見て、成長していきたいと願っている。
だがそれは恋とは、違う。―――違う。
453夏一:2006/10/27(金) 00:52:21 ID:???

会議が終わり帰り支度をしているとき、
竜崎先輩が俺に話しかけてきた。彼は俺のことを愛称で呼ぶ。

「メロ、少しお話がありますので、あなただけ残ってください」
「…?はぁ…」

一人、二人と他のメンバーが生徒会室を後にしていき、
俺は先輩と二人きりになった。

「なんですか、話って…」
「あなた、現在、お付き合いしている人がいますね?」
「…?!」

いますか、ではなく、いますね…とは、どういうことだろう。
先輩は俺とマットのことを知っているのだろうか?なぜ……
いや、リンダが偶然知ったくらいだ。
何かの拍子に先輩が知ってしまうということも、充分有り得る。

ともかく、俺は質問に答える。昨日と同じように、嘘は吐かずに。
ただ、「相手は誰か」とまでは訊かれていない。
マットの名まで出す必要はないだろう。

「はい、まぁ…いますけど」
「…まぁ、そうでしょうね、確信はありました」
「…?」

竜崎は少し不貞腐れたような顔をしながら、突然、信じられない台詞を吐いた。

「あなた、夏前より、胸が大きくなりましたよね」
「…は…?」

俺は色々な意味で目が点になった。何に一番驚いていいかわからない。

確かに俺の胸は少し大きくなって、
見栄を張って1ランク上のカップのブラをしていたのが、
ちょうどよくなってきたぐらいだ。
大きくなったのはもちろん……まぁ、そういうことだ。
454夏一:2006/10/27(金) 00:53:15 ID:???

いや、そんなことは、どうでもいい。
問題は、竜崎先輩が俺の胸の大きさに着目していたということと、
そんなことを面と向かって俺に確認してくることだ。
セクハラもいいところだ。
先輩がそんな人だったなんて……俺は、ショックだった。
俺は苛立ちに任せて椅子を豪快に倒しながら、立ちあがった。

「な、な、何言ってんですか、先輩…!」
「ですから、それもあなたに恋人がいるという一つの裏付けなんですよ」
「そ、そんな…そんなことで確信…っ」
「いえ、もちろんそれだけではないですよ。証拠はちゃんとあります」

先輩は尻のポケットから一枚の写真を取り出し、人差し指と親指でそれを摘んでぶら下げた。
こちら側にはまだ向けず、先輩はジッとそれを見ていた。
一体なんの写真だと言うのか。俺はじれったくてイライラした。

「…昨日、知り合いに頼んであなた方の下校を尾行していただきました。
 そして、別れ際にこんなことをしているのを、カメラに収めていただきました」

先輩は写真をぴらりとひっくり返してこっち側に向けた。

「―――――!!!」

それは、俺とマットが別れ際にキスをしているところだった。
帰り道、互いの家へ向かうための分岐点で、俺たちはいつも人の目を盗んでキスをしていた。

こんなものを、尾行してまで写真に撮って―――
一体、何の為だ?先輩の目的がわからなかった。
ともかく、俺は咄嗟にその写真を奪い取った。

「なんで、こんな…!」
「それはこっちの台詞です。あなた、どうして彼と付き合っているんですか」
「…?そ、それはっ…」

好き同士だから――――――とでも言うべきか?
そんな言葉が過って、俺は不謹慎にも頬が緩みそうになった。
いや、そんな、惚気ている場合じゃない。
先輩は更に不機嫌な表情になって、膝を抱えた。思いっきり、拗ねている。
455夏一:2006/10/27(金) 00:54:28 ID:???
「あなた、私のことが好きなんじゃなかったんですか……?」
「――――――は…?」
「は?じゃないですよ、は?じゃ。あなた私に対して、
 随分と思わせぶりだったじゃないですか」

…確かに、そうだったかもしれない。
いや、今でこそ彼に対するものは恋でなく尊敬だと断言するが、
中学の頃はどうだった?
特に、マットに初めての彼女ができた後だ。

俺はマットのことを恋愛対象から外そうと、代わりの誰かを…
竜崎先輩のことを自分は好きなんだと、思い込もうとしてはいなかっただろうか。
つまり、擬似恋愛の対象として、彼を選んだ。
そして、マットと付き合うようになった途端、また尊敬だけの存在へ戻したのだ。

自分の身勝手さに飽きれた。先輩がそれに勘付いていたのなら、怒るのも無理はない。
胸に関しての発言を許すかどうかは、また別問題として。

「メロ。落ちついて、座って下さい。それから手を出して、目を閉じてください。
 渡したいものが有ります」
「えっ……?」
「いいから、してください」
「……」

俺は渋々、倒した椅子を元に戻し、言われた通りにする。
一体何だろうか?俺は手の平に感触が来るのを待っていたが、
その感触は、手の平ではなく―――唇に、来た。

「――――?!!!んんっ・・・!!!!!」

俺は目を見開いた。すると、視界には、先輩の顔が有った。
あの時と同じだ、マットに初めて唇を奪われた、あの時と―――!
俺の唇は、先輩の唇に塞がれている。
裂け目と裂け目が密着している。
先輩は唇を動かして、その密着する面積を、更に広げようとする。
背中を抱き締められ、顔を離すことはできない。

「ん、んっ…んーん、んんっ…!!!」

やがて、先輩が手の力は緩めずに唇を離す。
表面が触れるだけだったが、長い長いキスだった。
マット以外の男とキスをしてしまったことが、
俺はショックでショックで、たまらなかった。
先輩はそのまま俺を強く抱き締め、肩に顎を乗せた。
456夏一:2006/10/27(金) 00:55:58 ID:???
「…メロ、私のところへ戻ってきなさい」
「……!」
「今なら、許してあげますよ」
「せ、せんぱっ…!んっ…」

もう一度、キスをされた。一度じゃない、何度も何度も、された。
唇を離すたびに、先輩は、ちゅ、ちゅ、と音を立てる。
優しいキスだった。俺は、変な気分になった。
かつての擬似恋愛の相手、今は尊敬しているだけ…
他に恋人もいる…なのに、俺は…、

正直、これも悪くない、なんて、思って――――――

「…!!!ぃ、やっ…!!!」

俺は渾身の力で、先輩を突き飛ばした。
先輩はかろうじて椅子の上でバランスを取って持ちこたえた。
お互いに、長いキスと緊張の所為で息が荒くなっていた。

先輩から見れば、ただの拒絶。
けれどそれだけじゃない。俺は自分自身のことがひどく、嫌だった。

頭のどこかで、うっとりとしていた。
鼓動が楽しそうに高鳴っている。
そして…一番嫌なのが、僅かにヌレてしまったこと。
…何を考えているんだ。どうしてしまったんだ、俺は…
俺は、マットが好きなんじゃなかったのか。マットのことだけが…。

体が震えた。逃げよう、という動作を起こすこともできなかった。

「嫌、ですか。でも逃がしませんよ」

先輩は俺の手首を掴んで体を引き寄せ、
俺の胸に顔を埋めた。片方の手で背中を、もう片方の手で、尻を撫で始める。

「やめっ…、ちょっ…せんぱ…やめて…くださいっ…!」
「やめません、人の心を弄んだお仕置きです」

先輩は俺の僅かに大きくなってきた胸に頬擦りをしながら、
尻に回していた手を、スカートの中へと滑り込ませ、下着の上から
俺の尻と股間を撫で回す。

「や、やめろっ…!どこ触ってん…ぁあっ、あっ…!」
「やめろ?随分強気になってきましたね…私を誰だと思っているんですか」

尻を撫でていた手は、躊躇いもなく、下着の中へ侵入してきた。

「ちょっ…!!ほ、ほんとに…や、やめてっ…くださ、あ、せんっ…!ああっ!」
「濡れてますね、これが愛液というやつですか…なるほど」

俺は腰をくねらせて抵抗したが、背に回された手の力が強く、無駄だった。
両手で必死に先輩の肩を押しても、ちっともはがれなかった。
股間を弄られていては、力も出やしない。
457夏一:2006/10/27(金) 00:58:06 ID:???
「ちょっと、上、脱いでもらっていいですか」
「…っ!!」

先輩はいきなり俺を机の上に仰向けに押し倒した。
逃げるチャンスでもあったのに、一瞬の出来事で、隙が無かった。
仰向けにされると、ますます抵抗する力が働かなくなる。
それでも俺の両手が自由だと厄介だと思ったのか、
先輩はだらりと結んでいたネクタイを解いて、それで俺の両手首を縛った。

いよいよ、逃げられなくなってきた。―――このままでは、どうなるんだ?
俺は、先輩に犯されるのか?…怖い、嫌だ、ダメだ!

さっきのは、悪い夢なんだ。
俺はマット以外の男とキスもセックスもしたくないんだ、…本当だ…!

けれどもがいてももがいても、どうにもならない。
シャツのボタンが次々と先輩の手で外されてゆく。
助けを呼ぼうか、と考えたが、今の状態を誰にも見られたくなかった。
見られて、噂が広がって、マットの耳に入るのが怖かった。

ブラも外されて、俺の胸は露になった。
始めて、父親と医者とマット以外の男に胸を見られた。

「かわいい乳房ですね…」

乳房の上に、手の平が被さって、僅かに揉まれる。

「ひゃっ…さわ、るなっ…!この、へ、変態っ!!」
「私が……変態……?」
「そうだ、やめっ…あ、やめろって…!あぁあっ!!」
「あなただって変態じゃないですか…?こんなに濡れて…」

先輩は胸から手を離し、俺のスカートをめくり上げて、
パンツの両端を指で摘みながらゆっくりと下へずらし始めた。

「!!!や、やめろっ!!!それだけは、やっ…やあぁ!!」

俺は太腿を上げてそれをなんとか阻止しようと、必死だった。
目から涙がぼろぼろ零れ出した。
大きな声は上げたくなかったが、それどころではなかった。
怖くて怖くて、思わず、あいつの名を呼んだ。

「やっ…たすけっ…!マット、マットぉお!!!」

先輩の手が止まった。俺の涙と、マットの名が効いたようだった。
俺はその隙に、もがいて緩くなったネクタイを解き、
先輩から離れるように机の反対側へ逃げた。
シャツで胸を隠して、よろよろと先輩との間合いを取る。
458夏一:2006/10/27(金) 00:59:13 ID:???
しまった、鞄が向こう側だ。いや、そんなことに構っている場合じゃない。
とにかく逃げようと、ドアに向かったが―――

「待ってください、メロ」

先輩が、大きな声で俺を呼び止めた。俺はキッと睨む。

「…!!この後に及んで、なんだ…!このっ…」
「…やり過ぎました、すみません…
 …けど、答えてください。あなた、本当に、私のこと好きじゃないんですか」
「………」
「本当に、彼のことだけが好きですか」
「……!」

悪い夢だった―――それで済ませていいのか?
本当は、満更でもないんじゃないか?
もしマットと付き合っていなかったら、今頃…先輩と、どうなってた…?

「私、あなたのことが好きなんです…メロ。本当ですよ。そして、
 あなたも私のことを、好いてくれているのだとずっと思っていたんです…」
「………」
「だからつい、裏切られたような気分になってしまいまして…本当に、すみません」
「…………」
「もしも今の彼に飽きたら、いつでも私のところへ来てくださいね」
「!!」
「お待ちしていますよ」

今の彼に飽きたら…だと?

「俺がマットに飽きることなんてない!!」

思わず怒鳴った。先輩は満月のように丸い目を更に丸くした。

「…気持ちはわからなくもないですが、あなた方、まだ17ですよ。
 これから先、心変わりしない保障がありますか?それとも、既に婚約でも?」
「それは…!」
「若い内は、ころころと心が変わるものです。
 あなたの大好きな彼だって、その典型ではないですか?」
「――……!!!」
「私の調べたところに拠ると、彼は今まで何人もの女性と付き合っていますね。
 それなのに自分だけは捨てられない…とでも、思っているんですか?」
459夏一:2006/10/27(金) 01:00:40 ID:???
俺は、返す言葉が見つからなかった。
マットは、今まで付き合った女は遊びで、俺のことだけが本命だと言っていた。
けれど、心変わりしない保障なんてない。
俺にも、マットにもだ。けれど、それを言うなら…

「…先輩だって、俺のことずっと待っていられる保障は…」
「メロ、恋愛と言うのは、追っている時が一番燃えるものです。
 手に入れてしまえば、あとは冷めていくだけです。手に入れるまでが楽しいんですよ」
「手に…入れるまで…が…?」

俺は血の気が引く思いがした。昨日のマットの言葉が甦る。

『俺は取るのが楽しくてやってるだけだから、取ったものには興味ないんだよね』

まさか。
まさかまさか。
いくらなんでも、それはないだろう?―――マット…。

俺は乱れた着衣もそのままに、生徒会室を飛び出した。
何も言い返せないのが悔しかった。
もう学校には人はほとんど残っていない。
着衣を正すため、とりあえずトイレに駆け込む。
閉めたドアに背を向けたまま、へなへなとへたれこんだ。

マット…俺は…
お前だけを好きだと思っていたのに、一瞬…ほんの一瞬とは言え、
他の男に唇を許した。もう少しで、体まで許していたかもしれない…。
そして、いつか心変わりするだろうと言われて、そんなことは絶対にないと、
言い返せなかった。断言できなかった。それどころか、お前のことを疑った。

怖い。
いつか、俺達の心は離れていくのか?
「永遠の愛」なんて甘美な幻想に思いを馳せたことはなかったけれど、
それを否定されるのは、恐ろしいことだった。
嫌だ。嫌だ…マット……

俺は、膝を抱えて、一人泣いていた。

+++++++++++++++++++++++++++++

今夜はここまでです。
次回はニアメロ編です。おやすみなさい…
460名無しさん@ピンキー:2006/10/27(金) 01:22:55 ID:???
尚氏と夏一氏GJ!GJ!

>尚氏
純愛マトメロ激萌えです!!!すばらしいですね!!!
原作と脳内リンクです!!・・・でもこのまま行くと・・・
もしかして…しn(ry

>夏一氏
竜崎先輩!あんた学校でなにやってんすかwwww
でもしっかり濡れちゃってるメロ…タマンネーw
ニアメロ編にものすごい期待していいですか??(;´Д`)ハァハァ
461名無しさん@ピンキー:2006/10/27(金) 09:41:54 ID:???
ああ…どっちもどっちも神々のお話を、頭の中で小畑神の絵でコラしながら想像すると…
ああああああああああああああああああああああああああああぁあぁぁ

続きをwktkしながら、今日も一日仕事頑張ろう。
神々よ、今日も元気をありがとう。
462:2006/10/27(金) 20:05:42 ID:???
>夏一氏
乙です!ちょっと切ない・・・竜崎先輩
メロに好かれてると思ってたのに彼氏作っちゃったら・・・
ドンマイです

>>460
ありがとうございます!
はい、あのセリフは絶対つなげようと思ってました

>>461
小畑神絵でコラいいですね!
神々のお話を自分もそうやって読もう・・・

それでは続きを投下します
463:2006/10/27(金) 20:06:30 ID:???
Supernova

<18>

メロに残された時間は少なかった。ならば少しでもマットと一緒にいたかった。
キラに対する捜査が中心ではあったがメロとマットは確かに2人で生きていた。
仮住まいのその部屋で。空腹になれば食事もとる、買い物にも行く。
そして目が合えば微笑みあい、同じものを見て、お互いを思っていた。
それはどこにでもいるありふれた恋人たちとなんら変らないことだった。
にもかかわらずメロには死の影が見え隠れしていた。
建築予定のある空き地の前を通った時、完成予定が1年後と掲示されてあった。
それを見てメロはポツリと言った。「じゃあ、俺には関係ないな」と。
金の使い方も派手だった。キラを捕まえるため経費を惜しまないのは当然だった。
しかし、手持ちの金が限られていることもまた当たり前と言えた。
メロが稼いできた金とマットのそれを合わせればかなりの大金だった。
それを使うとき、キラを倒した後の世で生きていく分など全く残さない勢いで使っていた。
メロはそんな金が必要になるときなどこないと思っていたのだろう。
これら以外にもメロが死を覚悟し、生きていくことを諦めている行動や言動は数え切れないほどあった。
無意識だっただろうが、それほどまでに死に近づいているのだった。
そんな些細なきざしを見るたびにマットはたまらない気持ちになった。
メロを抱きしめて、地上に縫い付けたい衝動に何度も何度も駆られた。
メロはただの孤児だった。それが恩ある人を殺され、その仇を討とうとしているだけだ。
なかなか表にはださないけれど、優しくて、何にでも一生懸命で。
そのメロが生きてはいけないなんて。やりきれなかった。
メロもマットと一緒に暮らし、その幸せを感じるたびに思った。
不可能とは思っても、ずっと一緒にいられたらと。
その恐れや不安を2人はお互いを求めることで消そうとした。
昼夜を問わず時間があれば2人は互いの存在を確かめ合った。
464:2006/10/27(金) 20:07:32 ID:???

2人を捕まえようと追ってくる死という悪魔に追いつかれないように恐れながら生きていたある日。
「メロ!行くぞ!」マットは声をかけた。
「な、なんだ?」メロは手首を引っぱられながら部屋を出た。
「ほら。」そういってマットはバイクのヘルメットを差し出す。そして自分も被る。
ヘルメットを持って呆然としてるとふわりと体が浮いた。
マットがメロを抱えてバイクの後部座席に乗せた。
「な、どういうつもりだ?」メロは驚いてマットに尋ねた。
「模木も動きそうにないって言ったのはお前だろ?なら少しくらい気晴らししてもいいはずだ」
マットは明るく答えた。
「な、動かないって言ったのは絶対じゃないぞ。目を離していいはずが・・・」
メロはそういいかけたがマットが遮った。
「はいはい、飛ばすからしっかり捕まってろよ」そういってエンジンをかけた。
マットも無免許だがもちろん運転できる。メロはあわててヘルメットを被った。
「お、おい!」そういうメロを無視してマットはバイクを走らせた。
もちろん日本の法定速度などマットもメロも知らなかった。
日本の都会の狭い道をスピードを少しも下げずに疾走した。
道どころか私有地を横切ったり、階段を下ったり向こう見ずな運転だった。
急ブレーキや車体を遠慮なく傾けるため、メロはマットの腰にしがみついた。お互いの体温が伝わる。
途中で私有地に干してある洗濯物に突っ込んだ。
足やバイクのミラーなどに干してあったシャツやらが絡みついた。
それがおかしくてたまらなくてメロは久しぶりに何の憂いもなく笑いだした。
そんな爽快としたツーリングがしばらく続いた。
メロはツーリング自体が目的でどこかに行くとは思っていなかった。
しかしマットはバイクを止めた。ある場所に着いたのだ。
マットはメロをまた抱えてバイクから降ろした。
(降りるくらい、自分で出来るのに。)
でも、嬉しかった。マットはいつもメロを本当に大切に扱ってくれた。壊れ物に触れるかのように。
ヘルメットを外して、顔を上げると。
465:2006/10/27(金) 20:08:31 ID:???
そこはまっ白な空間が広がっていた。雪ではない。
かすかな風にその優しい香りを乗せ静かにそして強く咲いている小さな花。
その一つ一つはとても弱くて消え入りそうな存在だった。
しかし雪よりも、雲よりもずっと神聖な白だと思った。
その花々は小さくも必死に咲いていて、数えることなど出来ない、摘むことも出来ない。
命の強さを何も言わずに伝えてくるかのように思えた。
しばらく声もだせずに一面の花の群集を見つめていた。
「マット・・・」やっとのことでメロはそう言った。
「気に入ってもらえた?」マットは笑顔で言った。
メロは小さくうなずいた。マットがここを調べていたこと、連れてきてくれたこと。
本当になんと言っていいかわからないほど嬉しかった。
「じゃあ、行くぞ」マットはメロの手をとった。ほどけないようにしっかりその手を繋いだ。
メロはもう少しこの光景を見ていたいと思った。しかし、2人には監視を休んでいていい時間はわずかだった。
本当はこのとき、この瞬間も休んでいていい訳ではなかった。
残念に思いながらもバイクへ顔を向けた。
しかし、マットが手を引いたのはバイクへではなかった。
花と花のわずかな隙間に小さな小道があった。
そこをマットは何も言わずにメロの手を引いて歩いた。
一度道を右に曲がりでた場所には建物があった。

教会だった。

日本に教会があるとは知らなかった。
「お前、教会に来れなくて落ち込んでただろ?日本にもあるんだぜ、教会。」
マットは言った。マットの気遣いが嬉しくて涙が出そうだった。
捜査で毎日忙しいのにメロのためを思ってここを調べてくれたのだ。
ただの教会ならどこにでもある。なのにこんな綺麗な場所を。
どうしてマットはこんなにメロに優しいのだろう。
「あと、これ。」マットは自分のポケットから何かをだした。
ロザリオだった。それをメロの首にかけた。
「使ってたやつが切れたって言ってたから。ちゃんとイギリスから取り寄せたから安心して使えよ。」
メロは自分に掛かっているロザリオの十字架を握り締めた。
そしてマットに言った。


「マット、一つ約束して欲しい。」
466名無しさん@ピンキー:2006/10/27(金) 20:52:53 ID:???
尚氏乙!!!!
マトメロぉおおお…
これからの展開を思うと、幸せであればあるほど切ない…!
続き待ってます…!
467名無しさん@ピンキー:2006/10/27(金) 23:17:23 ID:???
ぐはっ。乙です。
一気に素晴らしい作品を二つも見れるとは・・・・・・

夏一氏
乙です。竜崎先輩・・・流石の変体っぷりに惚れ惚れです。
悩むメロがかわぇえ…お持ち帰りしてぇ

尚氏
乙です。教会キターー!!ロザリオキター!!
このまま結婚しちまえ!!マット優しすぎだす。

もう、萌え死んできます。
468名無しさん@ピンキー:2006/10/27(金) 23:30:08 ID:???
はぁー、実写映画良かったよ・・・
メロ実写も見たかった・・・
469名無しさん@ピンキー:2006/10/28(土) 00:01:40 ID:???
>>468
メロの実写は、俺は見たくないなぁ・・・
レイみたいに日本人にされたらへこむ。
470名無しさん@ピンキー:2006/10/28(土) 00:22:24 ID:???
>>469
日本人・・・それは確かにいやだな
あんなかわいい子実写無理かもな
471名無しさん@ピンキー:2006/10/28(土) 00:26:29 ID:???
3次元には再現不可能なエロかわメロですよ
472名無しさん@ピンキー:2006/10/28(土) 00:35:33 ID:???
>>471
だから
>>446の絵が見たいわけだ
是非神!よろしくたのむ
473名無しさん@ピンキー:2006/10/28(土) 00:44:56 ID:???
実写見た。
メロは三次元化不可能なカワイさだと思った。

神々乙です!
竜崎先輩×メロが寸止めええええ!
急にそっけなくされたら先輩せつないなw

マトメロ切なくて悲しいなあ
ラブければラブいほど萌えるけど悲しい。

だいぶ前の赤ずきんちゃんメロ描いてみたかったけど
CGとかやったことなくて駄目だこりゃ
474名無しさん@ピンキー:2006/10/28(土) 01:35:55 ID:???
両神とも乙です!

>夏一氏
竜崎先輩、セクハラの域を越えてるw
一人で泣いてるメロたんカワユスwww

>尚氏
懺悔します
マットがポケットから何かを出した時
本気で指輪が出てくると思った妄想全開の私をお許しください
ロザリオ萌えwww
475:2006/10/28(土) 02:14:47 ID:???
>>474
自分も指輪にしようか・・・とも少し思いました

書いてる本人も切なくて速く終わらせたいと思ってるのですが
なかなか書きあがりません・・・
とりあえず投下
476:2006/10/28(土) 02:15:41 ID:???
Supernova

<19>

マットはメロの約束を必ず守ると言った。
それをメロが望むなら。それはマットにとって辛いものであったが。

祈りを教会で捧げつかの間の幸せな時間は終わった。
帰りもマットのむちゃくちゃな運転で2人は走った。
今度は何か少し悲しくなって笑えなかったが。

帰りに買い物に寄った。大型のショッピングセンターだった。
小さな店では顔が覚えられてしまう可能性があった。
ただでさえ、外国人という特徴があったのだから。
しかも2人はどうやっても目立ってしまった。
大きな店で買い物し、一度言った店には二度と行かないよう気をつけていた。
いつもどおりチョコレートを買占め、マットは日本の新作ゲームを手に入れ、タバコも買い足した。
バイクでは持って帰れないので荷物を宅配便で送った。
そこまではいつもの買い物となんらかわらなかった。
しかし、その後小さな事件は起こった。
マットは一服すると言って喫煙所へ行った。メロは先に駐車場へ向かった。
メロは時間をつぶすため、送る荷物に入れなかったチョコレートをかじっていた。
肩を軽く叩かれてメロは振り返った。
「早かったな、マッ・・・」
そう言って笑顔を向けた先に居たのはマットではなかった。
長身の男2人だった。2人ともストリート系と言うのか締りのない格好をしていた。
「ねぇ、君日本語しゃべれる?」
2人組のうちのより背の高い方1人がメロに声をかけた。
「話せるが、何の用だ」
メロは先ほどの英語から日本語へ言葉を変えて警戒しながら答えた。キラの関係者か?焦りを感じた。
「おおっ、流暢だねぇ!」メロの完璧な日本語にもう一人の男が答えた。
日本人は全員黒髪のはずだが、この男は茶髪だった。染めているのだろう。
「何してんの?1人なんでしょ?俺らと遊びに行かない?」
「かわいいねぇー、背が高いから男かと思ったけど。」
口々に男たちは言った。メロはその言葉に驚いた。
今まで、メロは誰かに女とばれたことはなかった。
声は低めで話したし、女の中では結構長身だった。そして認めるのは癪だが身体の丸みもない。
それが初めて女と外見から見破られたのだった。
驚いて、なぜそんなことになったかメロは考え込んでいた。
ただのナンパだと分かってキラと無関係ならこんな男たちなど些末な問題だ。
なんだかんだとメロを誘い出そうとする男たちを無視していたら男たちが急に視線から消えた。
「何やってるんだ。」
マットが立っていた。その額には青筋が立っており、ひどくご立腹と言った様子だった。
男たちはマットの後ろからの襲撃に声もなく気絶していた。
「聞いてくれよ、そいつら俺が女だって見破ったんだ。こんなこと初めてだ。」
メロはその出来事の珍しさをマットに伝えようとした。
しかしマットの問題はそんなことではなかった。
「なんで、黙ってるんだ!追い払うなり、俺を呼ぶなりしろよ!」
メロに声を荒げて言った。
「え、あぁ、別にたいした奴らじゃないし俺にとっては女と見破られた方が問題で・・・」
メロはマットが男たちに声をかけられたことに嫉妬していることに全く気づいていない。
なぜ、ここまで怒っているのか不思議に思った。
「だから、あいつらは・・・!」
マットは男たちがメロを誘惑しに来たことをまったく分かっていないことに苛立った。
しかし、それを一々説明するのもまた自分の嫉妬深さと度量のなさを見せるようでいやだった。
そのためもう何も言わずにメロを乗せてバイクを走らせた。
477:2006/10/28(土) 02:16:33 ID:???

部屋に戻ってからもメロはしきりに不思議がっていた。
「なんでだろうなぁー、髪型か?でも昔からこれくらいはあったしな・・・」
マットはそんなメロの顔を見つめていた。マットには女と見破られた理由がよく分かっていた。
「お前、女らしくなったもん」すねながらもマットは言った。
「はぁ!?何ふざけてるんだマット」
メロは今までとなんら行動において変えてるつもりはなかったし、言動だってそうだった。
「ふざけてないよ」マットは少し切なげな表情で言った。
「最近、顔つきとか表情とか、ちょっとした仕草とかすごい色気があるよ、お前。」
マットから言われたことは寝耳に水で、”色気がある”なんて言われたのは生まれて初めてだった。
無意識に顔に血が上った。
「何言ってるんだ!」メロはとりあえず怒って恥ずかしさを誤魔化した。
「ほんとだって。だから、俺心配なんだ。お前を周りの男たちがほっとかない」
その言葉でメロは微笑んだ。怒りがある感情に変った。
「馬鹿だな、例え世界中の男が誘惑しに来たって俺はついて行かないぞ。お前以外の男にはな。」
マットの頭を撫でながらそう言った。
その言葉にマットは満足したらしかった。笑って言葉を付け足した。
「じゃあ、何でお前に色気が出たか分かるか?」
「さぁ?第一俺にはそうは思えない」本心だった。全く覚えがなかった。
「俺と毎晩何してる?」調子を取り戻したマットはからかうように言った。
「・・・!」またメロは赤面した。
「あれって効くらしいよ。女を綺麗にするって。お前、胸も大きくなったしな。」
「・・・馬鹿!!」
メロはまた恥ずかしさに赤面した。
478sage:2006/10/28(土) 02:35:25 ID:e8BiroT5
supernovaまとめろ妄想 鉛筆がきでしつれいすます。
ヘタクソですまそ・・・・orz
ttp://www.uploda.org/uporg562607.jpg.html

479名無しさん@ピンキー:2006/10/28(土) 02:55:42 ID:???
尚氏乙!!!!!

ごめんマット。
……ナンパしたの俺だわwwww
480名無しさん@ピンキー:2006/10/28(土) 03:04:35 ID:???
>>478
おおー!萌!
乙ーーーー!!!!

>>479
それじゃ、マットに殴られて気絶したわけだなwwww
481名無しさん@ピンキー:2006/10/28(土) 15:08:36 ID:???
尚氏も絵師も乙ー!
そうか「毎晩」してるのかw萌ゆるwww
482:2006/10/29(日) 00:24:59 ID:???
>>479
乙です!!!本当に乙!!というか本当にありがとうございます!
まさか自分のSSの絵を見れるとは!
そして自分のSSのくせに絵ですっごい萌えました!

>>481
ああ!無意識で書いてましたよ。
やっぱり、それくらい仲いいんでしょうね!マトメロー!

続き投下させていただきます こんな連日落としすぎですみません
他の神待ちの方々特に・・・
もう書いててもほんと辛くて早く終わらせたいんです・・・orz
483:2006/10/29(日) 00:26:09 ID:???
Supernova

<20>

ついにその時が来た。知らせは1本の電話だった。
ハルは言った。ニアが直接決着をつけると。

正直に言えばメロはこの日が来なければいいのにと願っていた。
願って叶うことではないと分かっていたのに願わずにはいられなかった。
そのためにメロは祈りを欠かさなかったのだ。
まったく、自分勝手な祈りだとは自分でも思っていたけれど。
やっとLの仇を取れるかという時なのに。
喜び勇んでこそすれ、ためらう理由などないはずだ。

それでも。メロとマットは出会ってしまった。
惹かれあって、すれ違って、それでもまた会わずにはいられなかった。
不幸な結末が待っていると分かっていても離れては生きていけなかった。

「マット、電話があった。」メロは言った。
その一言でマットには伝わったようだった。随分前から覚悟していたのかもしれなかった。
「分かった。」返事はそれだけだった。

メロには分かっていた。自分ではキラを倒せないと。
名前を知られた時点で負けだと思った。
でも、ニアがノートに名前を書かせることで直接対決をするとしたら。
Lをも葬ったキラにニアが勝てるのだろうか。
悔しいことにニアはメロでは届くことが出来ないくらい優秀だった。
それでもそのニアでもL以上とは思えなかった。
そのニアがキラに勝つためには。キラの計画にわずかでも隙を作ることだ。
多分、メロが動くことはキラには想定できない。
メロに出来るのはそうやってキラの計画を揺さぶることだ。
それによってニアが計画の隙を突いてくれれば。
まったくニア頼りの情けない策だった。
そして、この策でもキラを絶対に捕まえられるとは言えない。
それでもLのいない今、誰かがキラに勝つ可能性はそれしかないように思えた。
世界をキラから救う。そんな英雄気取りのつもりはなかった。
ただ大切な人の仇であることと、馬鹿な意地だろう。
484:2006/10/29(日) 00:28:13 ID:???
2人で手はずを確認した。
それは何度も話し合ってきたことで、特に揉めるわけでもなく淡々としていた。
確認が終わり、2人は見詰め合って黙り込んだ。
言葉が出てこない。
長い沈黙を破ったのはマットだった。
「・・・メロ、どうしても明日行くのか」
それはマットがはじめてメロの意に反する言葉を発した瞬間だった。
再会してから今までマットはメロのキラに対する捜査や決意に何も言わなかった。
メロの意思を尊重して、メロのためだけに行動してきた。
それでもマットにはマットの思いがあった。メロを死なせたくなかった。
「俺が行かないでくれって言っても?」意地の悪い言い方だとは思った。
それでも言わずにはいられなかった。目を伏せて、歯を食いしばるメロを抱き寄せた。
髪を撫で、優しく頬や額に口付けた。
卑怯なことをしている。マットはそう思った。
優しく触れて、抱きしめることでメロの決心を鈍らせようとするなんて。
「マット」
メロはマットを手で押しやって接した体を離した。そしてまっすぐにマットを見据えて言った。
「俺は、キラに名前を知られている。調べたところによると似顔絵がキラの手に渡っている。
この状態でキラがこの世を支配したら俺は殺される。それは絶対だ。
似顔絵をキラの名の下に公表すればノートによってでなくても、信者に殺されるだろう。
キラがこの世を支配するのを阻止できるのはもうニアだけだ。
ニアは名前も顔も知られてないから。そしてそのニアがキラに対する策を立てている。
俺のすべきことはその策を成功させることだけなんだ。確かに明日行かなければわずかな間生き延びられるだろう。
でもそのわずかな時間のために俺が動かなければ、ニアの策が失敗するかもしれないんだ。
そうなれば全てが終わりだ。キラに支配され、ニアも殺され、俺もすぐに殺される。
俺が行くことで、キラが倒されるならそれがLへの敵討ちになるんだ」
メロの言葉に迷いはなかった。
すぐ感情的になるはずのメロがこれだけしっかりとした考えを持つには幾度自分の中に刻んできたのだろう。
マットはもう言い返すことが出来なかった。出来るのはメロを支えることだけだ。
「分かった、悪かった。俺はメロに従う。」
ここで、例えばメロを気絶させて監禁でもすれば明日行かせないですむ。
そうすればわずかにでもメロの命を延ばせるかも知れなかった。
そうしないはもしかしたら間違いかもしれない。
それでも、結局マットはメロの意思に従ったのだった。

最後の夜。2人は互いの存在を確かめようとした。
まだ生きていると。
相手の指先、瞳、体温、その全てを忘れないように自分に刻みつけようとした。



1月26日。
2人はキラにつながっていると思われる高田の誘拐を実行した。
485名無しさん@ピンキー:2006/10/29(日) 00:45:03 ID:???
神き照〜!
気にせず、じゃんじゃん投下しちゃってください
辛そうでつが、がんがってください!
486名無しさん@ピンキー:2006/10/29(日) 03:41:08 ID:???
ちょ…
マジで切ないよ…
あれ?目から汗が…?
487名無しさん@ピンキー:2006/10/29(日) 19:56:50 ID:???
マット頼む。気絶させて監禁しといて。
488名無しさん@ピンキー:2006/10/30(月) 00:28:10 ID:???
アニメにはメロでてくるかな・・・
メロが動くなんて!
そして声は女で頼む
489名無しさん@ピンキー:2006/10/30(月) 03:36:45 ID:???
メロの中の人は.hackの司きゅんかD.Greymanのアレン君がいいなあ
490名無しさん@ピンキー:2006/10/30(月) 05:41:15 ID:???
うわー切ないマジ切ない
けどそこが萌える
491:2006/10/30(月) 14:45:22 ID:???
Supernovaはこれでおしまいです。
読んでくださった方ありがとうございました!

>>485
ありがとうございます、やっとこれで辛いのも終わります。

>>487
ほんとですか!?目から汗・・・

>>487
マットは結局メロに弱いんですね・・・
監禁できなかったですね・・・

>>488 >>489
メロアニメにも出たらいいですね!

>>490
読んでくださったって、萌えてくださってありがとうございます!
492:2006/10/30(月) 14:46:50 ID:???
Supernova

<21>

ほとんど眠っていなかったが2人の目は冴えていた。
メロは高田の護衛のなかで車を先導するバイクとして走っていた。
もちろん入れ替わるために数々の手回しをした結果だった。
メロのバイクの後ろに高田の乗った車が走っていた。
それを取り囲むように護衛の車が四方いや八方を固めていた。
我が物顔で3車線を占領する集団に猛スピードで肉薄する車があった。
高田が車を降りる瞬間を狙い絶妙なタイミングで車はやってきた。
その車を運転するのは暗い赤毛にゴーグルをつけた男だった。
もちろんメロには男が誰だか分かっていた。
高田が車を降りた瞬間、マットはスモーク弾を発砲した。
白い煙が舞い上がる。その一発のスモーク弾で辺りは混乱に陥った。
当然だ。今や、キラの代弁者と言えば米国大統領以上のVIPなのだから。
高田を護ろうとするキラ崇拝者と、襲撃者を追おうとする者が錯綜する。
悲鳴。粉塵。白煙。
それらが入り混じり、混沌とした空間からマットは逃走した。
マットの役目は高田の身柄を押えることではない。
メロにそうさせる機会を作ることだった。
ハルが高田を庇いながらNHNへ走ろうとしていた。
メロはその側へバイクをつけて叫んだ。
NHNへ戻るよりもこの場から離れた方がいいと。
マットの作ってくれたチャンスを無駄にすることはできなかった。
高田を後部座席に座らせメロはバイクを走らせた。
メロは他の護衛の車をまくために路地にはいった。
大型のバイクの側面が接するほどの細い路地に。
この路地はいつかマットが教会に連れて行ってくれたときに通った道だった。
高田は常に護られてきて、危機意識の低いようだった。
路地に入ったあとでようやくメロを疑い始めたのだった。
その高田に逃げられないように手錠をはめた。
その頃のマットはキラ崇拝者であり高田の護衛から逃げようと車を走らせていた。
しかし、その数はマットとメロの予想をはるかに超えていた。
先回りしている車と追ってくる車にマットは囲まれた。
キラの崇拝者たちがマットに向けて発砲しようとした瞬間。
(メロ―――。)
思ったのはそれだけだった。
493:2006/10/30(月) 14:47:34 ID:???
確かに高田はいつも護られており、状況把握能力は低かった。
しかしキラ、夜神月から危険人物やそれに対する対処法を教えられていた。
そして、自分をさらった人間の顔を見て気が付いた。
(この人の顔は・・・一番注意しなければならないと言っていた・・・メロ、MIHAEL KEEHL)
高田はメロの名前を知っていたのだ。
そして高田は名前を書くと書かれた人間が殺せるノートの切れ端を所持していた。

メロは高田を乗せた運送車を走らせた。
その車に乗せてあるテレビ画面からメロが一番聞きたくない知らせを見た。

テレビ画面には見紛うことないマットが襲撃に使った車。
数え切れないほどの弾痕で見るも無残なその姿だった。
言葉は出なかった。涙も出なかった。
(・・・・・・マット殺されるとは・・・・・・すまない)
とっさに浮かんだのはそれだけだった。
(すまない・・・本当に。・・・俺もきっとすぐに行くから)
そう思った。
思い出が溢れすぎて。
出会った時。メロを女の子と見通したこと。
サッカーを一緒にしたこと。2人で数々のイタズラをしてまわったこと。
マットの隠れ家。"特別"と言ってくれたこと。
寝てるマットに初めてキスしたこと。
再会してマットも自分を好きでいてくれたと分かった時。
2人で過ごした夜。
教会でくれたロザリオ。

Lの仇を取るために生きてきた。
そのためにマットを失った。
もはやメロに何かする道も気力もなかった。

494:2006/10/30(月) 14:48:41 ID:???


日本のキラ捜査本部にいる夜神月の元へ電話が入った。
相手はさらわれた高田清美からだった。
その電話から夜神は高田の場所を突き止めた。
そして、夜神を含め日本捜査員がその場所に着いた。
まさに踏み込もうとしたその時、建物は燃え上がった。
夜神がノートに高田がそうやって焼身自殺を図るよう書いたのだった。
ノートには死の前の行動を操る力もあった。

夜神からは遠く離れた、それでも同じ日本内に解散したSPKの捜査本部があった。
そこにいたニアはジェバンニに指示を出した。
キラを捕まえる策の一部を。
その直後ハル=リドナーから通信が来た。
『ニア・・・すみません・・・まさかメロが』そう言った。
その言葉だけでは、メロの暴走を止められなかったことへの謝罪ともとれる。
しかしリドナーはメロと話す機会があった。
ニアとメロの関係を知っているのかもしれない。
だからメロを死なせてしまったことをニアに謝っているのかもしれなかった。
そんなことはもはやどうでも良かったが。
ニアもメロが好きだった。はじめて会ったときから。
キラキラ光る金の髪と猫のような目。
金の髪に手を触れ、その目に自分の姿を映したかった。
495:2006/10/30(月) 14:49:19 ID:???

しかしメロが求めるのはただ一人だと知っていた。
そしてその一人は自分ではないと。
多分メロは単純だから、そいつが初対面で女の子と見抜いたことで惚れたりしたんだろう。
それならニアだって一目で気づいたのに。金の横には銀が並べると思っていた。
それなのに金の髪が選んだのは銅の髪だった。
メロはいつも一途にマットを追っていた。
そんなのは横で見ていたニアにも簡単に分かったのに。
いや、それが簡単だったのはニアがメロをいつも見ていたからだろうか?
そしてメロから想われるという至上の幸福を得たはずのマットはメロの気持ちを何一つ分かっていなかった。
ニアがどれだけ妬ましく思っていたか。
そしてそのマットもメロを思っていると気づいたのもニアだけだった。
メロはマットに想われていることに気づかずに男としてふるまっていた。
どうして、誰よりも良く見ている好きな人に好かれていると気づかないのだろうか?
それとも、もしかしてそれが普通なのだろうか。
ニアが普通の人より人の心の機微を悟る能力に長けているのかもしれなかった。
でも、そんな能力なんてあったからといって何になるのだろう。
それで分かるのはメロは決して自分を好きにならないということなのだから。
ワイミーズハウスでメロとマットを見るたびニアは苛立った。
メロに想われていて気づかないマットに。
マットに想われていて気づかないメロに。
だから、いつもニアは2人に辛くあたった。
「お前は頭が悪い」ことあるごとにマットに言った。
ただの嫉妬だったのかもしれない。
メロのことが好きなくせにメロに想われていて気づかないなんて馬鹿だ。
成績のことで頭が悪いと言ったのではなかったがマットには通じなかった。
それもまた愚かだと思った。
そしてメロにも意地悪をした。
メロが女の子扱いされるのが嫌いと分かっていた。
その上で自身が女の子であると言うことを自覚させるような言葉を言った。
メロが男としてマットの隣にいようとしていることに苛立ったから。
本当にニアは振り回されていた。
そんな2人には頭にきたが、メロに「マットはメロが好き」、
マットに「メロはマットが好き」とは言わなかった。
それはさすがにみじめ過ぎると思った。
(やはり私は屈折しているのだろうか)と思ったが。

そして、愚かな2人はお互いの気持ちに気づかないまま離れていった。
しかし、リドナーからの報告で知った。
爆発の後、2人は一緒にいることを。
(あぁ、ようやくか。)そう思った。

そして2人は死んでしまった。
2人一緒に。
(もう、メロを奪えなくなってしまった)天井を見上げそう思った。
やはりニアには2人の間に入るのは不可能だったのだろう。
今も昔も。
496:2006/10/30(月) 14:49:59 ID:???

<22>

メロはとても綺麗な場所にいた。
地獄と言うのは血で汚れた醜い場所だと思っていた。
なんでこんなところにいるのだろう。
そしてぼんやりする頭で考えた。
地獄と言うのは磔だとか灼熱だとかそんなとにかく場所に行くことだと思っていた。
どうしてこんなことになったのだろう。
ああ、そうか。マットのいない世界にい続けることがメロに与えられた罰なのだ。
美しくあろうが醜い場所であろうがマットがいなければどこでも同じだ。

そう考えて改めてあたりを見回した。小さな花々が風にその花びらをそよがせていた。
暖かな光があたりを包んでいた。その光景はメロの胸を痛ませた。
マットと交わした言葉を思い出す。
もう、絶対に触れることの出来ない距離に隔たってしまったマットのことを思い出してなんになるというのだろう。
辛いだけだった。分かってはいても、次から次に思いは巡った。
マットの燃えるような赤い髪。少し高い体温の手。暖かな瞳。
もう一度会えたら。胸に掛かったロザリオを握り締めてそれだけ思った。

一人きりだったその場所に小さな影が現れた。
その影が段々大きくなり、それが何か分かってメロは痺れたように動けなくなった。
マットがそこにいた。マットのほうもこちらを見て驚きの表情を浮かべ呆然と立っていた。
地獄と言うのはここまでサービスがいいのか。
メロは思った。それともあのマットは姿かたちだけで中身は悪魔なのだろうか。
そしてメロにマットの姿で罰を与えるのか。
もう、中身が悪魔でも天使でもどうでも良かった。
メロはそう思い、無我夢中で走り寄った。
足が自分のものでないように上手に動かせなかった。
けれど、必死で飛び込んだ腕は温かかった。
「・・・どうして・・・」それしか言葉が出なかった。
マットの姿をしたそれは返事をした。
「お前こそなんで・・・」その声は紛れもなくマットのものだった。
そしてこう言った。
「俺は・・・お前との約束を守ろうと思って・・・」
まだ目の前にあるものが信じられなかったが言葉の続きを待った。
「お前が死んでも俺は生きるって約束したから・・・」
497:2006/10/30(月) 14:51:20 ID:???
メロが前教会でさせたさせた約束は
”俺が先に死んでも、お前は生きろ。”
だった。

マットは一度メロを抱きしめていた腕を解いてメロの顔を見て言った。
「撃たれる可能性が万が一にもあると思ったから、
防弾の装備をして血糊を仕込んで。そして、偽の死体を細工したんだ」
当たった銃弾の数から生きてるはずがないと思った高田の護衛はマットの死を確認せず高田を追った。
護衛が去った後にマットはその場から離れた。
マットの身元など照合するデータが元からない。
だから誰の死体でもそれが誘拐犯として処理されるだろう。
そしてその足でこの教会へ来た。高田が死んだニュースでメロもまた死んだと聞いた。
約束はしたけれど、後を追いたくてたまらなかった。
でも、最後のメロの願いを聞かないことはできなかった。
だから、せめてこの思い出の教会へ来たのだった。
マットは手を恐る恐るメロの頬に触れた。
「お前が生きろって言ったから。でも、お前のいない世界で生きていく気力がなくて・・・だからここに来たんだ。」
メロは頬に触れた手に自分の手を重ねた。
「お前こそ、死んだんじゃなかったのか?これは幻か?」マットは言った。
「あいつ、高田・・・途中で俺が女だって気づいたんだ。
ミハエル=ケールが男だと思い込んでて・・・だから俺を殺せなかったらしい・・・」

「あなた、女なの!?」高田が叫んだ。
それは、メロが発信機を恐れ、高田の持ち物と服を取り上げようとした時のことだった。
走っているときは気づかなかったがメロの雰囲気、体つきから高田はメロが女だと気づいたのだ。
そして、通称メロの本名がミハエル=ケールと知っていた。
似顔絵と目の前の女が似ているとは思ったが、女の本名が”ミハエル”と言うのはありえないと思った。
だからミハエル=ケールと目の前にいる女が同一人物とは思えなかった。
女と分かっても、隠し持っていたノートに”ミハエル=ケール”とダメもとで書いていればメロは死んだ。
なのに、書かなかった。別人だと思ったから。

その後、メロはマットが死んだというニュースをテレビで見た。
それを聞いたら、これ以上高田からキラへなにか探ろうという気がなくなってしまった。
高田をさらうことできっとニアには何かわかっただろう。勝手に判断した。
そして、夜神にさらった人間を殺したと高田を脅して言わせた。
マフィア時代の伝手でメロに似た年恰好の女の死体を調達し配送車に載せた。
そこまでするのが限界だった。途中でもうどうでも良くなった。
携帯電話を高田のもとに置いたまま、メロは彷徨った。
高田は夜神に誘拐犯が女でまだ生きていることを伝えなかった。
見張られてる夜神に余計なことを言ってはならないと思った。
それよりも、すべきことである。Tからリストをもらい裁くことを優先した。
それが夜神月の意思に叶うと思ったから。
498:2006/10/30(月) 14:52:42 ID:???
その足でメロはここへ向かった。マットにつれて来てもらったあの教会に。
メロはマットに自分が死んでも生きて欲しいと約束させた。
奇しくもこの教会で。
にもかかわらず、マットに死なれたと思ったメロは生きていく気力がなかった。
でも、死ぬ前にもう一度だけこの白い花が溢れる教会が見たいと思った。
そしてこの教会にたどり着いたのだった。
この場所は、前と何も変らず美しかった。しかしその美しい風景こそがメロを苛んだ。
花も、空も、風も前来た時と変らないのにそこにマットは居ない。
わざわざそれを思い知らされる場所に来たことをメロは後悔した。
メロは殺されて、地獄へいくと決まっていた。
なのに何の因果か生き延びた。そして思い出の場所にこれた。
でも、生きることに何の意味があるのだろう。
マットは居ないのに。
だからマットの居ないこの世界で生き続けることがメロに与えられた地獄だと思った。

しかし、そこにマットが現れた。
そしてマットも生きていた。

なんの奇跡だろう。2人とも死んでいるはずだった。
様々な偶然が重なった。

そして。
メロはマットに約束させた。
「自分が死んでも、死ぬな」と。
そして、メロはマットと再会し2人で過ごすことで高田から見破られるほど女らしくなっていた。
マットと一緒に過ごしていなければ高田に殺されたかもしれなかった。

お互いがお互いを生かしたのだった。
メロはマットを思う心で。
マットはメロを愛することで。

死ぬつもりでキラに立ち向かった2人を死の手は掴めなかった。
それどころかその手は追ってくることさえやめたのだった。

2人は自由だった。手と手を取り合って生きていける。
そのことを理解し実感するのに時間が掛かったが。

2人は口付けを交わした。
それはお互いが生きていることを実感させた。
白い花が風で舞っていた。

お互いの瞳に希望を見出し、2人は歩き出した。
しっかりと手を繋いで。
499:2006/10/30(月) 14:53:28 ID:???
教会の鐘が鳴り響いていた。メロとマットの旅立ちを祝福しているかのようだった。
「あーあ、もう”マット”って名前使えないな。気に入ってたのに。」マットは言った。
”マット”は死んだことになっている。
「じゃあ、俺はなんて呼べばいいんだ?」メロは笑顔で聞いた。
「ダーリンとか?」マットはからかうように言った。
「馬鹿!」メロは答えた。それに対し、マットは少し考え言った。
「そうだな、もう本名でいいや。」
ニアがこれからキラを倒してくれるだろう。これからは本名を晒せる世の中になるのだ。
無謀とも思えるが、そんな世界が来ると確信していた。その世界でずっと生きていくのだ。
「お前の本名なんて知らないぞ。なんて言うんだ?」メロは聞いた。
「マイル=ジーヴァス。かっこいいだろ?」またふざけるようにマットは言った。
「ふーん、そうか。でも、俺はどうしよう。新たな偽名を作ろうか・・・」
マットの本名に大した感慨もないらしい。
メロは自分の名のほうが重要だった。”メロ”も、”ミハエル=ケール”もさすがに使えない。
「お前も本名でいいじゃん」マットはあっさり言った。
「何言ってんだ!死んだことになってるんだぞ!それに、さすがにそれじゃ居場所がばれるぞ。」
マットの提案の突拍子のなさに思わずメロは言った。
それに対し、マットは言った。

「ミハエル=ジーヴァス。なかなかいい名だと思うけど?」


Supernova END

***********************************

言い訳なんですが、かなり捏造してすみませんでした。
特にマットが生きてるなんて無理ありすぎです。
エロもほとんどないし・・・
叩かれる覚悟はあります。
でも、2人を再会させたときにどうしても死なせたくなくなってこういう結末にしました。
メロが妊娠してその子をニアに託すとか(時間的に無理でしたこの案は)
いろいろ考えてましたが結局こういうことになってしまいました。
そのために教会に行かせたり、ナンパさせたり伏線を入れるために長くなってしまいました。
2人を再会させる前は<21>のニアの回想で終わらせるつもりでした
ので2人が生きてるのが気に食わないという方はそこで終わりと思ってください。

今度はもっと軽いものを投下したいです。エロもかけるようになって!
500名無しさん@ピンキー:2006/10/30(月) 16:24:28 ID:???
乙!!
>かなり捏造してすみませんでした。
>でも、2人を再会させたときにどうしても死なせたくなくなってこういう結末にしました。

それは捏造というより、創造の源だと考えます。
あるいは「サンタクロースはほんとにいるの?」という問いの答えみたいなもので
尚さんの内にある、なくせない胸の輝きですよ。(←キザでスマソ)
ハッピーエンド、ありがとうでした!!
501名無しさん@ピンキー:2006/10/30(月) 17:22:54 ID:???
尚氏乙うううううううううううう!!!!!
ハッピーエンドにしてくれてありがとうございます!!

ネタが分からない人には申し訳ないが、私は今、ゲーム
テ○ルズ オブ デスティニー の漫画版を読んで救われた時と
同じ感動を味わっている!!!

次回作もwktkしながら待っております
長連載お疲れ様でした!
502名無しさん@ピンキー:2006/10/30(月) 18:04:45 ID:???
そろそろこの流れやめろよ。
どうせ女ばっかりなんだろ。エロあり板なのにエロなしの長いオナニー小説投下したり
異様に誉め千切ったり、馴れ合いにもほどがある。ファンサイトでやれ
503名無しさん@ピンキー:2006/10/30(月) 18:13:58 ID:???
>>502
>どうせ女ばっかりなんだろ
これ以外は同意。男女差別イクナイ。

そろそろアレかな、とは思ってたけど。全レスとかきもい
同人サイトとか去年いた神のサイトからのパクりもあるし。
投下してる奴も含めて初心者しかいないw
504名無しさん@ピンキー:2006/10/30(月) 18:27:45 ID:???
荒れそうだしスルーで

尚氏乙!他の神の投下もお待ちしてます
505名無しさん@ピンキー:2006/10/30(月) 18:42:56 ID:???
乙。だけど全レスがあれなのは確か。叩く気はないし俺も最初は初心者だったから気持ちわかる。
でもここは2ちゃんだから他の板とかこの板の他スレみて空気読むことを覚えることをおすすめする。
神達これからも応援してるぞ
506名無しさん@ピンキー:2006/10/30(月) 18:59:04 ID:???
ここで松田×メロの続きを最初の投下からずっと待ち続けてる俺が登場
507名無しさん@ピンキー:2006/10/30(月) 19:31:54 ID:???
>>506
おま俺ry
508名無しさん@ピンキー:2006/10/30(月) 19:40:12 ID:???
投下神、いつも楽しませてもらってます。ありがとう!
過疎ってた日々を思えば、作品を投下してくれるのは本当に嬉しいし感謝してる
でも、ここはあくまで2ちゃんだということを意識して欲しい
全レスとか馴れ合いとか…感想を叫ぶ奴も然り

個人的にはエロ少なめでも長編でも、女メロなら別にいいとオモ
作風が気に入らない奴はスルーすればいいし、自分で書けよと
509名無しさん@ピンキー:2006/10/30(月) 19:44:39 ID:???
乙。
ミハエル=ジーヴァスという、かっこいい名前に
こういう形で出会えるとは思わなかった。
ケールは、何気に気に入っていなかった俺に救いだ。

>>503
パクりあんのか?でも、かぶることはあんじゃねぇか?
たしかに、俺は初心者ではあるが、雰囲気は最初のころと変わってはいるな。
510名無しさん@ピンキー:2006/10/30(月) 19:53:59 ID:???
>>506
俺も気になってた
511名無しさん@ピンキー:2006/10/30(月) 20:12:07 ID:???
まあ過剰な自分語り(>>501みたいな)じゃなければ
ニ、三行程度の感想くらい書いてもいいだろうとは思うけど
投下神がそれに対して全レス返すと空気悪くなるよな
512名無しさん@ピンキー:2006/10/30(月) 20:59:30 ID:???
>>511
そういうものか。
感想は保守に相当するものだと思っていた。
513名無しさん@ピンキー:2006/10/30(月) 21:35:29 ID:???
おまいらチョコやるからもちつけ
        r────────────、
       ./ |__ .-::~ ̄~^γ'^~ ̄~ヽ、___/|
       / γ::::::::.. _ ..:::::::::::::::::::::::::ヽ  / .l
      ./ /( /  / ./ ヽ/ /三  )i  / ./
     / / ト..: ̄.:. ̄..:::::::::::::::::::::/,.ノ ./ ./ 
     / /  ヾ、..::::::::::::::::::::::::_;::/./ / ./
    ./ /   ヾ、::__;;;::.-::'^ ,./   / ./
   / /     ヾl_;;;::.- '^~    ./ ./
   i ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄~i ./
   |_____________,l/
514名無しさん@ピンキー:2006/10/30(月) 22:55:10 ID:???
>>503
全レスとか注意するのはおおいに結構だが
パクり認定はいくらなんでもひどいんジャマイカ

たまたまかぶっただけかもしれないんだし、
思っても心の中でとどめておいてほしい。

誰だって最初は初心者なんだから、もうちっとやんわりな
515名無しさん@ピンキー:2006/10/30(月) 23:01:25 ID:???
松田×メロ俺も気になる。生理きちゃってこの先どうなってしまうんだ、メロたん
516名無しさん@ピンキー:2006/10/30(月) 23:08:57 ID:???
まぁパクりについては、見たことある話全部覚えてる奴なんていないんだから
似ちゃっても仕方ないんじゃないか?一から全部考え出してる話なんて二時創作じゃ
ほとんどないんじゃないか?映画からとかドラマとか他の漫画とかさ。
まぁ、プロじゃないんだからいちいちパクりパクり言うのはやめようぜ。
どっちにしたって本人しかわからんだろ
517名無しさん@ピンキー:2006/10/30(月) 23:44:56 ID:???
めろーりめろーり
オマイラもめろーり汁!
518名無しさん@ピンキー:2006/10/31(火) 02:29:19 ID:???
副隊長氏とクロメ氏…元気かな

ただ、以前このスレで言われたことだけど、
私たちは創作をしない以上、神を待つことしかできない無力な存在なんだぜ
もう一度それを噛み締めるんだぜ
519名無しさん@ピンキー:2006/10/31(火) 02:53:08 ID:???
520名無しさん@ピンキー:2006/10/31(火) 02:55:03 ID:???
>>518
激しく同意
521名無しさん@ピンキー:2006/10/31(火) 07:43:45 ID:???
>>518
みんなそれはわかってる。中にはきつい言い方してる人もいるけど。
ただ、いくら待つしかできなくても神が荒れそうなこと無意識にやってたら
言ったほうがお互いの貯めにもスレのためにもなる。
一回ああいうの体験したんだしマンセーしすぎるのもあまり良くないよ。
お互い注意しあっていい空気にしようぜ。

神達、これからも応援してます。次の投下wktkしながら待ってます。
522名無しさん@ピンキー:2006/10/31(火) 08:04:27 ID:???
メロたんおはよう。

とりあえずその話しはここまでにしよう。大方話しはついてるみたい(?)だし。
あまり長引かせてもまた神離れの原因になる。

神、俺もワクテカしながら待ってる。がんがってくれ
523名無しさん@ピンキー:2006/10/31(火) 14:18:23 ID:???
>>519って踏んでも大丈夫なURL?
鑑定スレいった方がいいかな
524名無しさん@ピンキー:2006/10/31(火) 14:37:53 ID:???
>>523
うpロダURLだからwwwwwww
中身は普通にJPEGファイルだよwww
525名無しさん@ピンキー:2006/11/01(水) 02:18:05 ID:???
神は今日はこないのかあああああああああああああああ!!!!
526名無しさん@ピンキー:2006/11/01(水) 02:28:59 ID:???
>>519
乙!
そのかぼちゃに入ってメロたんの貧乳視姦したい
527名無しさん@ピンキー:2006/11/01(水) 21:41:01 ID:???
>>519
ガリガリのメロがエロスwwwwwwwww神!!
528夏一:2006/11/01(水) 22:00:43 ID:???
とりあえず続き物完結させたら半年ロムる
では>>459の続きですドゾー

+++++++++++++++++++++++++++

   *   *   *   *   *

15分くらいだろうか。しばらくすすり泣いて、
ようやく少しだけ落ち着きを取り戻した俺は、下着と制服を正して顔を洗った。
少し、目が腫れていた。

「(そうだ…鞄…)」

鞄は、生徒会室に置きっぱなしだった。
竜崎先輩はまだいるだろうか。今会うのはさすがに気まずいが、
鞄には財布も携帯も板チョコも入っているので、放置して帰るわけにもいかない。
仕方なく、生徒会室へ向かう。どうか、先輩は帰っていますように―――。

ドアのガラス張りの部分からそっと中を覗くと、
そこには先輩ではなく、思いもよらない人物の姿が有った。

「(ニア…?)」

ニア。

高校に入ってから、俺がずっと劣等感を抱えている相手。
学年内での成績で、いつもニアは一番、俺は二番だった。

俺はニアの頭脳に嫉妬し、普段から冷たい態度を取ってしまっていた。
もちろん、ニアは何も悪くはないし、俺に何か危害を加えるようなこともしない。
だから、本気で憎んだりはしていない。ただ、嫉妬だけだ。

ただの嫉妬から冷たくするというのは、ニアにとっては理不尽なことだろう。
が、もともと特別仲が良かったわけではないし、何も問題はないと、俺は思っていた。
529夏一:2006/11/01(水) 22:02:42 ID:???

さて、生徒会室には、そのニアがいた。
髪を弄りながら、机の上に置いてある俺の鞄の横に座っていた。
俺のことを待っているのだろうか。…何故だろう。
ニアは生徒会のメンバーでも何でもない。
しかも、時計はもう五時半を回る。なぜこんな時間に、こんなところに。

俺は竜崎先輩が居ないことを確認し、
ひとまず安堵しながら生徒会室のドアを開けた。
その音に、ニアがこちらを振り返る。

「遅かったですね、メロ」
「…何してるんだ、ニア、こんな時間に、こんなところで」
「いえ、少しばかり、あなたにお話したいことがありまして」

…竜崎先輩と同じようなことを言う。

「別に、昼間、言えばいいだろ」
「いえ、二人きりが良かったので。あなたがあの―――彼と一緒に帰らないのは
 生徒会の会議がある日だけですから、今日を待っていたんです」
「―――……」
「竜崎先輩は10分ほど前に、私と入れ違いでお帰りになりました」

色々引っかかるところはあるが、俺はその「話」とやらを聞くことにする。
いつでも逃げられるように、鞄を肩に掛けた。

「なんだよ、話って」

ニアは、深い溜め息をついたあと、けだるそうにこっちを見た。

「私の調べによると、あなたは夏休みに入る一ヶ月ほど前から…」
「…?」
「鏡を見る回数が一日の平均でプラス3.7回、同じく、
 校内で彼と話している時間がプラス12分48秒、そして―――」

ニアの表情に嫌悪の色が僅かに浮かぶ。

「…彼と話すときの物理的な間隔が…17.8センチも縮まっていました」
「……は…?」
「それだけでもう薄々…いえ、ほぼ確信できましたよ。
 そして先ほどここで拾ってしまいました…決定的な証拠を」
「…!」

ニアは指に一枚の写真を挟んで、ピンと弾いて机の上に落とした。
それは竜崎先輩が持ってきた、俺とマットがキスしている写真だった。

「やっぱりあなた方、お付き合いを始めていたんですね……」
「……ああ、そうだ。なんか、悪いかよ?…それより、さっきの何だ?
 プラスとかマイナスとか」
「私はいつもあなたを見ていた…だから分かっていたんです…誰よりも早く」
「……見ていた?」
「まだ分かりませんか?」
530夏一:2006/11/01(水) 22:05:27 ID:???

ニアは体の向きを変え、まっすぐに俺の目を見て、はっきりと、こう言った。

「私は…メロ、あなたのことが好きです」
「…!!!」
「そして彼はあなたに相応しくないと考えます」
「なっ…!なん…?!」

俺は頭がこんがらかった。好きだと言われ、マットは相応しくないと言われ…
とりあえず、これだけでも反論したい。

「マットが俺に相応しくないって、どういうことだ!」
「彼のような好色家はあなたのような人間には不向きです」
「こ、こ、好色家って…!いや、確かにそうかもしれないけど…(マットすまない…)」
「あなたはもっと貞潔な人間だったはず…どうして、
 あのような者と付き合っているのか理解できません」
「どうしてって…そんなの…理由なんて…き、決まってるだろ…」

ニアはもう一度、さっきよりも深い溜め息をついた。
少し、飽きれているような感じがした。

「な、なんだよ!そんなこと言う為にわざわざこんな時間まで待ってたのか?
 俺はもう帰る!」
「あなたの携帯ここですよ」

ニアは俺の鞄から携帯を盗んでいた。俺とマットが色違いの揃いで買った携帯だ。

「あなたと彼とのメールのやり取り、全部読みました。全く、くだらない内容ばかりで…」

俺は舌打ちをして、つかつかと近づき、取り戻そうとするが、
ニアは俺の手をひらりとかわす。

「…私、さっき、見てしまったんですよね…」
「…?!」
「あなたと竜崎先輩が、ここでセックスしようとしていたのを」
「セッ…!!?」
「少なくとも、キスはたくさんしてましたよね。
 あなた、そんなに嫌そうには見えませんでしたよ」
「………!」
「…もしこれを彼が知ったら、どう思うでしょうね」
「…!おまっ…まさか…!」
「メロ、選んでください」

ニアは俺の手をいきなり強く引っ張って、そのまま机の上に、
うつぶせの状態に押し倒した。顎がぶつかって少し鈍い音がした。
危うく舌を噛むところだった。鞄は床に落ちてしまった。
ニアは間髪入れず、さっきの先輩と同じように、ネクタイで俺の手を背中で縛る。

「つっ…!おい、何すんっ…!」
「先輩とのことを彼にばらされるか、それとも…」
「…?!」
「…今から私と、続きをするか」
「な……!!」
531夏一:2006/11/01(水) 22:07:13 ID:???

続き…?!
先輩が、俺のパンツを脱がそうとしたところから先の続きを、
今からニアとしろと言うのか。マットにばらされたくなければ―――

「さ、どうします?あなたが先輩と浮気をしていたって知ったら、
 彼はあなたを嫌いになってしまうかも」
「…っ!そんなことない、あいつなら、ちゃんと俺の話を聞いてくれるっ…!
 本当のことを話せば―――」
「―――話せば、何をしても許してくれる、と?」
「っ…?!」
「満更でもなかったくせに、飽くまでも自分は被害者だと言い張る気ですか」
「なっ、そんなことっ…!」
「もしそうなら、随分と都合のいい彼氏ですね。甘いですよ、メロ。
 あまり男を…舐めない方がいい」

ニアは、俺の胸を、シャツの上からぐっと掴んだ。

「!!!やっ…!!!!」
「相応しくないとは言いましたが、私はあなた方を無理矢理引き裂こうとは思いません。
 だから、メロ…せめて、私の玩具になってください」

ぐいと、強い握力で俺の胸を揉んだ。
背中の上にニアの体が乗っている。逃げられない体勢だ。
ニアは片方の手でゆっくりと、シャツのボタンを外しにかかる。
一つ、また一つと…さっきと、同じだ。

ニアは開けられたシャツから、更にブラの中へと手を突っ込み、
俺の胸を直に揉み始めた。俺は必死に抵抗しようと、脚をバタつかせる。

「やめろ、どこ触ってんだっ!」
「…柔らかい…あなたの体は最高の玩具です…」
「お、玩具だとっ…!…ぁ、あっ…」

執拗に胸を揉まれ、不本意にも掠れた声を漏らしてしまう。

「こちらの具合はどうでしょう?」

ニアは俺のスカートをめくり、抵抗する隙を一切与えず一気にパンツを下ろした。
そして、そのまま指で俺の筋をなぞる。

「あ、あああああ!やめろ!触るな!!や、やぁあっ!!」
「おやおや…体は正直ですね、こんなに…」

ニアは指を俺の中に、―――挿れてきた。
浅い部分を指先で、ちゅぷちゅぷと音を立てさせながら、弄っている。

「ふぁ、あ、ぁあっ…」
「いい声、出しますね。思ったより悦んでいただけて光栄です」
「あ、やめ、あっ…や、だっ…!ぁああん、やっ…!」
「やめるんですか?ばらしていいんですね?」
「………っ…!」
「……では訊きますが、あなた、私とセックスするのが嫌なんですか、
 それとも、それを彼に知られるのが嫌なんですか」
「…?!」
「セックスそのものよりも、
 セックスしたことで彼に尻の軽い女だと思われることが嫌なんじゃないですか」
「…!!!そ、そん…そんな…こと…!」
「それと…もう一つ。あなたは、彼のこと、自分より頭が悪いから、付き合っているんでしょう?」
「…―――――!!」
532夏一:2006/11/01(水) 22:11:07 ID:???

ニアは一番、俺は二番、そして、マットは三番だった。
ずっとずっと、そうだった。マットが俺を上回ったことは一度も無かった。

ニアは、指で犯す範囲をもう一段階奥へと広げた。

「もし、彼があなたより頭が良かったら、あなたは、彼にも冷たかったはずです。
 私に対してのように」
「っ…、それは…!」
「あなたは、彼が自分より下だから、いつも優越感を得られるから…、
 だから側に置きたいだけでしょう?」
「ちっ…違う!!」
「そして…もし―――」

ニアは指を抜き、突然、それまでの強気な態度が一変して、声が震え出した。
怒っているのではない。悲しそうな、声だった。

「…もし、私があなたより頭が悪かったなら…」
「……?」
「あなたは…私を…、彼ではなく、私のことを…好きになって…くれましたか…?」

ニアは、俺の上半身を背中から被さるようにしながら、抱き締めた。
泣いてはいないようだが、その手と、呼吸は震えていた。
更に俺の体を少しだけ横に向けさせると、胸の上にそっと手を置いて、
唇に、キスをしてきた。

「ん、んんっ…!!」

吐息を漏らすときも唇のどこかは触れたまま、長い長いキスをされた。
ニアの言葉が突き刺さった。
自分が今まで、いかに理不尽にニアを傷つけてきたかを思い知る。
罪悪感で、今のニアを冷たく突き離すことはできなかった。

頭の中では、ニアのさっきの問いがぐるぐると回っていた。
もしあいつが俺よりも頭が良かったら…それでも俺は、あいつを側においただろうか。

ニアは唇を離して、じっと俺の顔を見た。
俺の目はあさっての方を見ていて、わずかに涙が浮かんでいた。
ニアはふ、と呆れたように鼻で笑った。

「どうしたんですか、抵抗しないんですか…?
 あなたがそのような態度では、私も竜崎先輩も諦めがつきません」
「…そんな態度…?」

ニアはそう言うと、興ざめしたかのようにあっさりと引き下がった。
俺の手を縛っていたネクタイを解いて、一歩、二歩、離れていく。

俺はと言うと、髪は乱れて、シャツは開けられブラはズレて、
スカートはめくられパンツは下ろされ、太腿は自分の出した液で汚れている。
とんでもなく、みっともなかった。震える手で、下着や服を正す。
少しの沈黙が流れた。それを破ったのは、ニアの方だった。

「…あなたは彼の恋人であることに、誠実でいたいだけでしょう。
 本当に彼が好きなんですか?」
「!…そ……そんなの…決まってるだろ!」
「決まってません」

ニアに冷たく、すっぱりとそう言い切られ、俺は言葉を飲んでしまう。
533夏一:2006/11/01(水) 22:15:54 ID:???

「感情なんて一時的で曖昧なものです。竜崎先輩もそう仰ってましたね。
 そしてあなたの悪い癖は、いつもその感情に流されること…
 少しは自覚したらどうなんです?」
「っ……!!!」
「私はもう帰ります。あなたもお気をつけて」

ニアは自分の鞄を取って、さっさと生徒会室を出ていった。
あいつの目的は俺の体ではなく、むしろ、
俺の心に揺さぶりをかけることだったんだ。
そして、俺はまんまと心を乱された。

先輩とニアに訊かれた。
マットのことが、あいつのことだけが、本当に好きなのか、と。
そして、俺はそれに対してきっぱり答えることができなかった。
更には、マットが俺のことを本気で好きなのかどうかも、疑った。
この恋は永遠ではないだろうと言われ、それにも反論できなかった。


―――どうしてだ―――

俺はふらつく足で家路につく。
学校から駅へ向かう道。
駅から自分の家へ向かう道。
やがて、俺の家とマットの家の分岐点の手前まで来た。
左へ曲がれば俺の家、右へ曲がればあいつの家。
いつも俺達がキスをするT字路の交差点。

俺はここへ来るのが好きだった。
ここに着くと、マットとキスができるから。
マットと唇を重ねるそのほんの数秒が、一日の中で一番好きな瞬間だった。
思えば、毎日、その瞬間を楽しみに一日を過ごしている気がする。

そして唇を離し、繋いでいた手を離すときが、一日で一番嫌いな瞬間だった。
そこから家までのほんの数十メートルがとても寂しく感じられる。

そのT字路の交差点まであと少し。俺の歩調は緩くなった。
この道は、俺とマットが初めてキスをした場所でもある。
忘れはしない。あの初夏の暑い日―――夕日の赤と、青草のにおいを覚えている。

「(……いつもここでキスをするのに、今日は…あいつがいない……)」
534名無しさん@ピンキー:2006/11/01(水) 22:30:57 ID:???
夏一氏キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!
ニアメロ最高!!!
次は半年後ですか…
まあ1年後だろうと保守しますよwwww
535夏一:2006/11/01(水) 22:33:11 ID:???

俺の足は、無意識に右側へ曲がる準備をした。
そのまま右へ進むと、今度はどんどん速度が上がっていった。
突然、さっきまで頭を支配していた暗雲が嘘のように晴れていった。

俺は何を疑っていたんだっけ…?

俺はマットといる時が幸せで、
マットとキスをするのが好きで、
マットに抱かれる時には、女に生まれてきて良かったと、いつも泣いていた。
ずっと一緒に居たいと願っていたし、きっと居られると本気で思っていた。

あの時どうすれば良かったとか、どう言うべきだったかなんて、
いつも、後になってからわかるんだ。
先輩にもニアにもはっきり言うべきだったんだ。
俺はマットだけが本当に好きだと。
永遠なんか無くても、たまたまあいつの頭が俺より悪かったという偶然でも。

俺は素直なかわいい女になんてなれない。
つまらない意地や嫉妬、我侭、優越感、そんな余計なものを
ずっと抱えたまま、これからも生きていくんだろう。
それでも俺は、俺なりの愛し方で目一杯あいつを愛するんだ。
自分の気持ちを疑っている場合なんかじゃなかった。

そして、今、誰よりもそれを伝えるべき相手のもとへ、俺は向かっている。
言うんだ。
考えてみれば、今まで一度もあいつに言っていなかった、その一言。

俺の感情は昂ぶっていた。
ニアには欠点と言われたけれど、今はこの昂ぶりが追い風となっている。
今なら、何だって言える。何百回だって、言える気がする。
俺は肩で風を切りながら、まっすぐな道を、振り返らずに歩いた。
迷いや疑いは、あの交差点に置き去りにして。


−END−

+++++++++++++++++++++++++++
終わりです。ありがとうございました。
ほんとはもう少し続く予定だったけどエロに繋がらないんでやめておくw

あと色々迷惑かけてすみませんでした。
(ただパクリ疑惑だけは否定させてくれ…もし自分のことなら誤解ですよ、と)
反省の意味を込めて上にも書いた通り半年ロムって勉強しつつ
エロいネタ書き貯めてきます。
にょメロフォーエバー!
536名無しさん@ピンキー:2006/11/01(水) 22:41:00 ID:???
割り込んだ
スマンww
夏一氏乙です!!!
ちゃんと保守っときますんで
後継者〜の続き期待してます!!!!!!1
537名無しさん@ピンキー:2006/11/01(水) 22:46:16 ID:???
夏一氏乙!マトメロどうなるのか気になるが終わりか。
半年ロムとは悲しいが。
おれも、保守するぜ!
538名無しさん@ピンキー:2006/11/02(木) 00:11:07 ID:???
夏イチ氏乙です!!切ない純愛マトメロ、Lやニアもいい味だしてるw
いつまでもお待ちしてます!!
539名無しさん@ピンキー:2006/11/02(木) 07:46:39 ID:???
夏一氏乙つつつつ!!!
半年ロムなんて…貴重なエロ神が…orz
540名無しさん@ピンキー:2006/11/02(木) 10:25:43 ID:???
夏一氏乙!青草の続きもありそうで気になる
半年ということだが、帰ってきたくなったらいつでも帰ってきてくれよw
541名無しさん@ピンキー:2006/11/02(木) 11:12:43 ID:???
夏一氏、乙です!!
セツナス・・・にあ好きなのでにあ失恋は切ないですが
すごく素敵に描いてくれてうれしかったです。・゚・(ノ∀`)・゚・。
メロたん罪なイイ女やな。。。
半年といわずいつでも帰ってきてくださいね!!
542名無しさん@ピンキー:2006/11/03(金) 19:28:27 ID:???
神は現れないのか・・・
543名無しさん@ピンキー:2006/11/03(金) 23:53:33 ID:???
神が来るまでっ!俺はF5を押すのをやめなィィィィィィ!!!!
544名無しさん@ピンキー:2006/11/04(土) 06:47:37 ID:???
神降臨されたし
民草の分際で口にしていいことではないが
Lメロに飢えてきた
545名無しさん@ピンキー:2006/11/04(土) 08:07:20 ID:???
変態メロの第二弾を読みたい俺が登場
546名無しさん@ピンキー:2006/11/04(土) 10:05:32 ID:???
このスレ終わったな……
547名無しさん@ピンキー:2006/11/04(土) 10:40:30 ID:???
>>546
そう思うなら無用なコメントなど残さずに黙って去ればいいよ
548名無しさん@ピンキー:2006/11/04(土) 23:33:54 ID:???
日向氏の続きマダー?
549名無しさん@ピンキー:2006/11/05(日) 09:25:18 ID:???
保守
550名無しさん@ピンキー:2006/11/05(日) 19:02:12 ID:???
今後のこともあるからテンプレに注意を追加する?

「初心者は色々なスレを見学して2chの空気やマナーを学んでから発言しましょう」とか
「投下師の全レスや行き過ぎたマンセーは控えましょう」とか
(そこまで注意してやるのもアレだと思うが・・・)

個人的には注意する人も気を付けるべきだと思う
真面目な意見であれば
その後空気が悪くなったり過疎ったりする事はないはずだ
551名無しさん@ピンキー:2006/11/05(日) 21:29:09 ID:???
>>550
2個目の方はいらないかとも思う
全レスは1個目の範囲内と思う
過剰なマンセーの線引きもよく分からないんだよな
自分の感覚では「〇〇氏こそ唯一神」とかなら過剰マンセーな気がするが…

テンプレ追加するなら何度か質問にあがってたことを解決させてみてはどうだろうか?
「ここはエロネタ板だから投下師は、作品はあくまでエロ中心ということをお忘れなく」
とか。上手く言えないが
552名無しさん@ピンキー:2006/11/05(日) 23:37:15 ID:???
>>551
うん 叫びはどうかと思うけど
感想が続いただけで「マンセーしすぎ」というのも言い過ぎだと思う

「エロ必須」だとギャグとか投下しづらくなるし
作品の幅を狭めてしまうからそんな感じでいいんじゃないかと

あと「注意をする人も発言には気を付けて」か?
まっとうな言い分でも空気が悪くなるような書き方では
場の空気が読めない奴と同じだと思う

553名無しさん@ピンキー:2006/11/05(日) 23:43:50 ID:???
メロ=女の子ならいいと思う。
正直今のスレの状況だとss投下してくれる人も限られてる訳だし
もっと繁栄するのが一番望ましいがwww
デスノも13巻でて新しいネタもないわけだし
これから賑わうのは難しいだろう…
自分たちは神を待つ身でしかないからな…
俺に文才があれば書きたいのだがwww

誰かショタニアメロのSS書いてくれwww
554名無しさん@ピンキー:2006/11/06(月) 01:44:45 ID:???
自分ずっとここにいて何度か投下してるけどテンプレは
「ここが2ちゃんねるだと言うことを忘れないで下さい」
程度あればいいと思うな。まあ荒れる原因は限られてるけど。
やっぱり新規さん増えてるみたいだし(嬉しいことだが)わかりやすいのがあった方がいいのかな。


555名無しさん@ピンキー:2006/11/06(月) 02:47:11 ID:2cOS8jld
今日はじめてここに来ました。ちょっと見て行くつもりだったのに気づけば涙が・・・
マトメロすっごくよかったです!!!!
あと今北用まとめさんありがとう
556名無しさん@ピンキー:2006/11/06(月) 05:04:06 ID:???
>>554
映画効果、アニメ効果でさらに新規さんが増えるかもしれないから
一応テンプレではっきりさせておいた方が良いと思う
557名無しさん@ピンキー:2006/11/06(月) 09:59:46 ID:???
これから来る新規の中に、投下神になってくれる人が出てくるかもしれない。
そういう人が、現在のところ明文化されていない暗黙のルール
(例えば「極力エロ中心で」とか「感想への全レス禁止」とか)を
よく知らないままに作品を投下して、その結果
住人に怒られたりすると今後来づらくなってしまうと思う。
無用のトラブルを防ぐためにも、今のうちに自治ルールを
ある程度は取り決めた方がいいんじゃないかな。

丁度スレの折り返し地点も過ぎたところだし、
次スレのテンプレに入れる要素くらいは
今のうちに固めておきたいなあと個人的に思う。
558名無しさん@ピンキー:2006/11/06(月) 13:41:23 ID:???
そうだな。
559名無しさん@ピンキー:2006/11/06(月) 21:00:29 ID:???
とりあえず今まで出た注意書き

「初心者は色々なスレを見学して2chの空気やマナーを学んでから発言しましょう」
「投下師の全レスや行き過ぎたマンセーは控えましょう」
「作品はメロ=女の子が絶対条件です。エロは必須ではありませんが
 ここがピンク板である事をお忘れなく。」
「不用意な注意は荒れたり過疎る原因になります。
 注意をする人も発言に気を付けましょう。
 『パクリ』等、一方的な決めつけもやめましょう」

3番目は>>551>>553を勝手にまとめさせてもらった
4番目も勝手に文章作ってみたので、もっと上手い言い方があったら変えてくれ
他にもあったら追加してほしいし、いらないのがあったら捨てて下さい
560名無しさん@ピンキー:2006/11/06(月) 22:34:01 ID:???
>>559まとめ乙
前にも出てたが2番目のマンセーの方はいらないと思う
1・4番目はだいたいそんな感じで

後は【投下師用】という項目作って
>>559の3番目」
「感想レスをくれた人へのレス返しは控えましょう。全レスは特にNGです」
「投下・連絡時以外はコテを外しましょう」
みたいにしてみるとか
561名無しさん@ピンキー:2006/11/06(月) 23:00:28 ID:???
では既存のテンプレと合わせて更に纏めると
(ちょっと言葉も変えてみたけど、もとの方が良かったらそっちで)

・ここは、デスノートのメロは女の子だと思い込んでいる人達の為のエロSS・イラスト投下or雑談スレです。
・思い込みの方向性は人によって様々なので細かいことで争うのはやめましょう。
・初心者は色々なスレを見学して2chの空気やマナーを学んでから発言しましょう。
・荒らしや釣りに反応する人も荒らしと同じです。消えて下さい。
・マナー違反に対する不用意な注意は荒れたり過疎る原因になります。
 注意をする人も言葉の選び方に気を付けましょう。
・『パクリ』等、一方的な決めつけもやめましょう。
・ネタバレはいつ到来してもおかしくありません。各自逃げて下さい。
・PINK鯖は21禁の隔離板です。スレの作品はスレ内に留めましょう。
 その他のスレ・一般サイトなどでのこのスレの話題はやめましょう。
 スレの紹介などもってのほかです。

【特に投下師は以下の項目にも注意】
・作品はメロ=女の子が絶対条件です。
 エロは必須ではありませんが ここがピンク板である事をお忘れなく。
・感想レスをくれた人へのレス返しは控えましょう。全レスは特にNGです。
・投下・連絡時以外はコテを外しましょう。

てとこか?
ちなみにネタバレのくだりってまだ必要なのか?
前々から少し疑問だったんだけど…
562名無しさん@ピンキー:2006/11/06(月) 23:52:30 ID:???
>>561
自分はそんな感じでいいと思う
敢えて言えば、投下師項目1つ目は
「作品はメロ=女の子が絶対条件です。エロは必須ではありませんが
 ここはピンク板なので“作品は極力エロ中心”ということを念頭においてください」
くらいの表現の方が分かりやすいかもしれん
もっと上手い言い方あれば改変してくれ

ネタバレはあるとすればアニメ2部くらいか?
別にテンプレにする必要もない気がするな
563名無しさん@ピンキー:2006/11/07(火) 00:40:04 ID:???
>エロは必須ではありませんが
って書いちゃうとやっぱりまた線引きがあいまいになってくるから
幕間寸劇的にギャグを投下する時やイラストを投下する時以外は
極力エロ中心を念頭にしてもらいたいな。
一応ピンク板だから。
564名無しさん@ピンキー:2006/11/07(火) 01:10:08 ID:???
お前ら頑張れ
俺はもう寝る
565名無しさん@ピンキー:2006/11/07(火) 01:25:08 ID:???
>>563
・作品はメロ=女の子が絶対条件です。ここはピンク板なので
 イラストや寸劇的なギャグ以外は“極力エロ中心”ということを念頭においてください

って感じか?
566名無しさん@ピンキー:2006/11/07(火) 03:52:07 ID:???
過剰マンセーについては過去にそれで荒れてるから柔らかく入れた方がいいと思う。
567名無しさん@ピンキー:2006/11/07(火) 04:57:14 ID:???
うん。私もそう思う。荒れたりしないためにテンプレいじるんだから
荒れね原因になりうることは注意いれておいた方がいいと思うよ。
今まで何度か言われてることだし。新規さんならテンプレになかったらわからないことだと思うよ。
その微妙な空気は。
568名無しさん@ピンキー:2006/11/07(火) 09:10:46 ID:???
>>565
ああそんな感じ
サンクス

過剰マンセーと感想にかこつけた自分語りも入れとくべきかな
569名無しさん@ピンキー:2006/11/07(火) 09:36:57 ID:???
お前ら頑張れ
俺は仕事行って来る
570名無しさん@ピンキー:2006/11/07(火) 10:09:13 ID:???
>>568
荒れの原因は別だと思うし(まあ、書かない方が無難な内容だろうが)
そこまでしなくてもマンセー関連は
「馴れ合い禁止。過剰な投下師マンセーも荒れの原因になります」
程度でいいと思う
571名無しさん@ピンキー:2006/11/07(火) 11:44:21 ID:???
そうだな。過剰マンセーについては過去に確か荒れてたし、あった方がいいよ。
ない方がいいって言ってる人は何でそう思うんだ?
俺も昔投下したけど、確かに過剰マンセー投下してる方は本当に嬉しかった。今は読む側だけどw
でもここは2ちゃんだし、続けて10とか感想で埋まるのも違うと思う。
あまりテンプレ多くなるのも良くないが、これくらいならどこも似たようなもんだし。
テンプレ読まないで書き込んだと思われる新規には>>1読めだけですむし。
そっちの方が荒れないのも確かなんだよ。
新規のためのテンプレつくりなおしなんだし、また誰かが投下してる時に過剰マンセーについて
もめだしたらまた神離れするかもしれないだろ。
新規には過剰マンセーは空気悪くなるっていうのがわからないと思う。
ここまで酷いのは滅多にいないけど他スレで「感想たくさん書くんで〇×〇書いてください!」
とか言い出した奴がいて案の定、それこそファンサイトでやれって言いたくなるような
☆飛びまくった感想何回も書いて叩かれてた。新規の中にはたくさん感想書く(何回もとか自分語り長文)
のが礼儀みたいに思ってるやつも少なくない。ファンサイトとかではそれでいいが
俺は2なんだからそれくらいあった方がいいと思う。
572名無しさん@ピンキー:2006/11/07(火) 12:14:27 ID:???
>>571
感想レス続いたくらいで「マンセーしすぎ」認定あったから
それは感想レス書いた方じゃなくて認定した方がやりすぎだと思ってたから。
でも、あった方がいいと思う人もいるみたいだし>>571で挙げられたような酷い例は知らなかったから
今はテンプレ入れたらいいと思ってる
書き方に関しては>>570の感じでいいと思う
573名無しさん@ピンキー:2006/11/07(火) 18:24:07 ID:???
ああ。感想続きすぎるのも2ちゃんでは好まれないね。
まぁ空気読めってことだ
574名無しさん@ピンキー:2006/11/07(火) 20:26:34 ID:???
今までのまとめ。ネタバレについては外した
何か抜けてたり、改変した方が良い所があれば言ってくれ

・ここは、デスノートのメロは女の子だと思い込んでいる人達の為のエロSS・イラスト投下or雑談スレです。
・思い込みの方向性は人によって様々なので細かいことで争うのはやめましょう。
・初心者は色々なスレを見学して2chの空気やマナーを学んでから発言しましょう。
・荒らしや釣りに反応する人も荒らしと同じです。消えて下さい。
・馴れ合い禁止。過剰な投下師マンセーも荒れの原因になります。
・マナー違反に対する不用意な注意は荒れたり過疎る原因になります。
 注意をする人も言葉の選び方に気を付けましょう。
・『パクリ』等、一方的な決めつけもやめましょう。
・PINK鯖は21禁の隔離板です。スレの作品はスレ内に留めましょう。
 その他のスレ・一般サイトなどでのこのスレの話題はやめましょう。
 スレの紹介などもってのほかです。

【特に投下師は以下の項目にも注意】
・作品はメロ=女の子が絶対条件です。ここはピンク板なので
 イラストや寸劇的なギャグ以外は『極力エロ中心』ということを念頭においてください。
・感想レスをくれた人へのレス返しは控えましょう。全レスは特にNGです。
・投下・連絡時以外はコテを外しましょう。
575名無しさん@ピンキー:2006/11/07(火) 20:53:22 ID:???
仕切るようで心苦しいが、だいたい住人の意見が纏まってきたと思うから
今日明日くらいでテンプレ話は一旦終了して
問題発生した時や次スレ前に必要だったらまた再開するようにしないか?
このまま長々とつづけると他の話題を話し辛そうだし
576名無しさん@ピンキー:2006/11/07(火) 21:22:59 ID:???
神も降臨し辛いだろうしな
577名無しさん@ピンキー:2006/11/07(火) 23:29:44 ID:???
>>575
そうだな。テンプレは574でだいたい良さそうだし。

張り切ってメロたんドゾー
578名無しさん@ピンキー:2006/11/08(水) 03:10:10 ID:???
てすてす
579名無しさん@ピンキー:2006/11/08(水) 03:16:23 ID:???
アク禁解除されたようなので、週末にショタニアメロかハルメロを投下します
580名無しさん@ピンキー:2006/11/08(水) 18:25:43 ID:???
うおーウンコー(・∀・)!
ワクテカして待ってます!
581名無しさん@ピンキー:2006/11/08(水) 18:40:26 ID:???
スマソorz
ウンコーは間違いです。スルーして下さい
582名無しさん@ピンキー:2006/11/08(水) 19:01:31 ID:???
>>581ウンコってwww

ショタ!ショタ!
神待ってるぜー!!!
583名無しさん@ピンキー:2006/11/09(木) 00:51:40 ID:???
ハルメロも読みたい
オトナな女ハルと、大人になりかけなメロ!
584夏一:2006/11/09(木) 02:23:14 ID:???
スマン半年ロムると言ったが一個だけ。
青草、三。の続きが気になるという人がいてくれたんで
続きをうpろだにうpしますた。
ただしエロは無いのでそれでも、という方のみドゾー。何日かしたら削除します。
ttp://www.nigauri.sakura.ne.jp/src/up7210.txt.html

色々考えた結果、今回に限りこういう形を取らせてもらったけど
もし問題があったら重ね重ねすまない…
あくまでも今回に限りということで…

スレ汚しスマソ
では今度こそロムって神待ってる(`・ω・´)ノシ
585名無しさん@ピンキー:2006/11/09(木) 18:34:14 ID:???
>>584
続き気になってたんだよ
ありがとう夏一氏!!
不器用なメロたん萌えw 純愛いいな
586名無しさん@ピンキー:2006/11/09(木) 23:39:39 ID:???
久しぶりに月×メロもみたいなぁ〜。
587名無しさん@ピンキー:2006/11/10(金) 01:53:40 ID:???
マト×メロが読みたいー 神よ・・・どうか神よ
588名無しさん@ピンキー:2006/11/10(金) 02:52:58 ID:???
夏一氏ありがとう!!
自分は夏一氏のマトメロ大好きでした。
どうかまた降臨してほしい。
589名無しさん@ピンキー:2006/11/10(金) 23:51:44 ID:???
神……お待ちしております。
590名無しさん@ピンキー:2006/11/11(土) 00:47:43 ID:???
鬼畜ニアをもう一度…
591名無しさん@ピンキー:2006/11/11(土) 20:39:57 ID:???
保守
592名無しさん@ピンキー:2006/11/11(土) 21:23:01 ID:???
>>584
夏一氏
そこまで気を使われる必要はないと思う
今回一番問題になったのは全レスや明らかに初心者と思われる人たちの
はしゃぎすぎた感想レス
エロに関しては今回に限らず以前から時々言われていたことなので
いい機会だから今回テンプレに加えることになったわけで

個人的な意見で恐縮だが、直接描写がなくてもエロネタであれば
広義的に認めてあげていいと思う(ピンク板だからもちろんあるほうが望ましいが)
職人が「エロ中心」を心がけるだけでずいぶん違いはでてくる
もちろんエロ描写もエロネタもなくギャグでもない作品が
延々続けられるべきではないと思うが

ただ短編はともかく、長編で投下の度ごとエロを入れなくてはいけない
という事でもないと思う
そこまで要求したら作品の幅を狭めてしまう事になるし
投下氏たちにも負担ではないだろうか
少なくとも夏一氏の作品はピンク板でのエロのハードルは
十分クリアしていると思うので、胸をはって投下していただきたい

また夏一氏に限らず、リクエストの名前が上がる神は住人にOKと言われているわけだし
今回は注意をする側への注意も加えたので遠慮なく投下してほしいと思う

延々えらそうな事を書いて申し訳ない
だが夏一氏のレスを読んでちょっと気になったから
以下神待ち!
593名無しさん@ピンキー:2006/11/11(土) 23:05:49 ID:???
うん、遠慮なく投下して欲しいと思う

真面目な話のついでに、前からよく分からなかったことを聞きたいんだが
この板の保守システムってどうなってるんだ?
目欄にageじゃなくても上がってる(落ちるほど下には行ってない)よな?
ロムってても分からないから一応聞いてみた。スレ汚しスマソ

神よ、気にせず投下どうぞ!
594名無しさん@ピンキー:2006/11/12(日) 16:27:40 ID:???
hosu
595名無しさん@ピンキー:2006/11/13(月) 16:40:53 ID:???
ほっしゅーーー
596今北用まとめ:2006/11/13(月) 16:55:50 ID:???
しばらく来てなかったら
神達の作品が次々と完結へ…
保守ついでにまとめです。

『青草、一。』マトメロ 夏一氏
>>17-32 完
『青草、ニ。』マトメロ 夏一氏
>>243-251 >318-323 >354-357 >361-364 完
『青草、三。』マトメロ 夏一氏
>>439-443 >452-459 >528-535  完

『Supernova』 マトメロ 尚氏
>>75-76 >79-80 >85-87 >95-97 >107-108
>111-113 >130-131 >141-144 >154-157
>192-194 >219-220 >237-238 >285-287
>313-314 >327-328 >343-344 >428-429 
>448-451 >463-465 >476-477 >483-484
>492-499 完

『スカートひらりひるがえし』 ニアメロ 日向氏
>>210-211 >252 >258-260 >274-276 >289-292 完
『黒い森の乙女』 Lニアメロ 日向氏
>>303-304 >332-335 >346-349 完
『Marriage』 ニアメロ←マト 日向氏
>>384-386 >391-393 >399-401 >407-409
>425-426 続
 
『』ロッドメロ 119氏
>>230-233 完
597名無しさん@ピンキー:2006/11/14(火) 06:23:37 ID:???
今北氏乙です
598名無しさん@ピンキー:2006/11/14(火) 19:50:36 ID:???
ほしゅー
599579:2006/11/14(火) 21:15:41 ID:???
宣言したのにゴメス
日曜にまたアク禁くらっちまいました
とりあえずハルメロをエロ手前まで投下します
600ハルメロ1:2006/11/14(火) 21:19:07 ID:???
「ただいま、メロ」
「…ハル」
メロは今の今まで眠っていたようで、目をこすりながら、だるそうに起き上がった。
床にくっつけていた頬が赤くなっている。
その低く擦れたセクシーな声と、あどけない寝ぼけ顔のギャップに、ハルの顔に自然に笑みがこぼれる。

この傷だらけの少女をバスルームに匿ってから、もう三日目になる。
メロは、突然ハルの元へ押しかけてきたときから、決して乱暴な真似はしなかった。
拳銃はローライズのパンツの中にしっかりと収め、ただ一言、真っ直ぐ目を見て、協力してくれ、と言ったのだ。
私は即座に彼女を家に上げたし、最大限彼女の役に立つよう努めることを約束した。
恐らく彼女は、小さな頭の中の優秀なコンピューターによって、ハル・リドナーが自分に協力的であることを、
事前に計算済みだったのだ。

ハルの目的は、あくまでキラを捕まえ、裁くこと。
それが自分の上司であろうが、マフィア上がりの犯罪者であろうが、誰だって構わないと思っていた。
そういった点を踏まえて、メロは逃亡先に、ハルを選んだのである。

「遅くなってごめんなさい。今日は全く捜査が進まなかったのよ」
「そうか」
「ニアはいつも通り涼しい顔だったけれど、彼はくやしいとか焦れったいとか、感じないのかしらね」
「ふん」

メロは、ニアのことを話題に出すと、途端に無口になったり、逆に物凄い勢いで喋りだしたりする。
ニアのことを意識するあまり、メロは自分の、そういった不自然さに気づかない。
そういった心理を、何と呼ぶのか、ハルはよく知っている。
そしてそれは、ニアもまた、メロに抱いているものだった。

「メロ、お腹空いたでしょ?サンドウィッチを買ってきたのだけれど」
「いらない」
「そう。じゃあ、いつものチョコね」
「それも…いらない」

ハルは驚いてメロを見た。メロの頬はまだ赤く染まっていて、寝癖のせいではなかったのだと気づいた。
601ハルメロ2:2006/11/14(火) 21:23:13 ID:???
「メロ、あなた熱があるんじゃないの。ちょっとはかるわよ」
「嫌だ、触るな」
「何言ってるの。いつもは自分から触るじゃない」
「ダメだ、今日は」

メロは、熱のせいで小刻みに震えながら、小さく纏まって、ハルの手を全身で拒否していた。
どうしたというのだろう。
普段はどちらかというと、つらつらと他愛もない話をしている間、相手の手と自分の手を絡ませる癖のある子なのに。

「汗びっしょりよ、メロ。今回ばかりはあなたの言う事が聞けないわ。着替えなくっちゃ」

ハルがメロの服に手をかけた瞬間、メロは小さな悲鳴をあげて、ハルの手を振り払った。
メロのこの変化に、ハルは確かに見覚えがあった。
二日前、メロの手当てをして、寝かしつけていた時、メロは悪夢にうなされて、いやだいやだと小さく呟いていた。
あのときのメロの恐怖の顔、小さな汗が、今のメロの状態と酷似していた。
ひょっとしたら、熱で記憶が退行しているのかもしれない。
それとも、今日は一人でいる時間が多すぎて、あの悪夢に追い詰められて、熱が出たのだろうか。

「メロ、メロ、大丈夫よ。今あなたに参ってしまわれたら、私が困るのよ。いい子だから」
宥めてもメロはどんどん意固地になって、仕舞いには床に縮こまって、
「ハル、うるさい、邪魔、もうどっか行け…」と言い出す始末だった。

しょうがない。ハルは決意して、昔学んだあらゆる実践用の武術を思い出して、
冷えたタイルに額をくっつけてぐったりしているメロを、あっという間に縛りあげた。
「なっ…」
メロが抗議を言う前に、胸ポケットから上等なハンカチを取り出し、その小さな口に詰め込んだ。
「ウ」
メロは信じられないというように、目を見開いて、呼吸を荒くした。

「メロ。とにかく体を拭いて、着替えさせてちょうだい。
メロが大人しくしないから、こんなことするのよ。ほんのちょっとの辛抱よ」
メロは怒っているように、ハルを睨みつけて、顎を動かして、口の詰め物を取るように訴えた。
「だって、メロ、あんまり喚かれても困るのよ。
バスルームは玄関に近いわ。喉にも悪いし、第一、唾を飛ばして、私にうつされても困るもの」

メロのジャケットを器用に脱がし、中に着込んでいたベストのジッパーを下げる。
「ウ、ウー」
メロは髪を振り乱して暴れるが、上手く縛られているせいで、全く抵抗にならなかった。
ベストの下から、黒いブラジャーに包まれた小ぶりな胸が現れた。
さすがに下着まで剥ぎ取るつもりはなかったが、触ってみると、じっとりと湿っていて、
下着ごと代える必要性を感じられた。
フロントホックに手をかけると、震えていたメロの体が、びくっと反応し、何とか逃れようとした。
しかし努力も虚しく、ブラジャーははらりと落ち、メロの綺麗な乳首が露わになる。

「さあ、拭くわよ。大丈夫、さっぱりするから」

ハルは極力柔らかいタオルと、ぬるま湯を張った洗面器を持ってきて、そっとメロの体を起こした。
602名無しさん@ピンキー:2006/11/14(火) 21:25:37 ID:???
続きのエロは、今晩か、遅くても明日の夜までには投下します。

逃亡サッ |ミ 
603名無しさん@ピンキー:2006/11/14(火) 21:47:25 ID:???
ハルメロktkr!
579氏乙!続きもワクテカして待ってるw
604579:2006/11/15(水) 03:28:34 ID:???
ハルメロの続きです
あんまエロくなりませんでした
すみませぬ…

それから修正で、>>600の9行目は、「私」じゃなくて「ハル」ですね
保管庫神、もしもブログに保管してくれるようでしたら、
そのときはお手数ですがよろしくお願いします
605ハルメロ3:2006/11/15(水) 03:31:44 ID:???
湿らせたタオルをゆっくりとメロの肌に這わせると、メロはぎゅっと目を瞑って、体を強張らせた。
熱が辛いのか、胸を上下させて、ハルの腕に体を沈ませた。
よっぽどヤセ我慢していたのだろう、とハルは思い、メロのそういった強がりを、痛々しく思う。

まず、メロの顔を優しく拭き取り、次に首と、耳の後ろ、鎖骨、胸の間を、順に拭いた。
かわいいヘソを丁寧になぞって、一度タオルを絞ってから、今度は脇の下にゆっくりと這わす。
「ウ」
くすぐったいのか、メロは嫌々と体をよじり、ハルの手の動きに合わせて、体をひくつかせた。
顔を紅潮させ、体を不自由に縛られ、上半身を露わにして、なすがままになっているメロの姿は、
なんとも言えず扇情的で、ハルは少しずつ、おかしな気持ちになっていく自分に気がついた。

メロは痩せっぽっちで、チョコばかり食べて栄養不足のためか、年のわりに幼い体つきをしていた。
そのくせ、少しずつ女に近づいている体は、柔らかなラインを有しており、倒錯的な魅力を持っていた。

ハルは、脇を拭いているフリをして、タオルの端で、少し乳首に触れてみた。
メロは明らかにそれと分かる反応を示し、体を緊張させた。
ハルはそうやって、左右にタオルを動かしながら、何度も何度も、わざとだと知れない程度に、乳首に触れた。
メロの目が潤み、下半身が小刻みに動き出すまで続けた。

メロが熱と快楽に頭を朦朧とさせているのをいいことに、ハルはベルトを外し、下半身を露わにした。
カモシカのような白い足を一通り拭くと、またタオルを絞って、メロをうつ伏せにした。
そして腰に手を回し、お尻を突き出す格好をさせ、その小さな割れ目にタオルを這わした。
「ゥ、ウゥ!?」
メロは驚いてハルを振り返る。ハルは少し興奮した面持ちで、メロの敏感なところを擦る。
「ちゃんと、隅々まで、綺麗にしなきゃね?メロ」
その一言に、先ほどの上半身へのいじめも、ハルが分かっててやったのだと気づき、メロは怒りの表情を浮かべた。
どうしたことか、ハルはメロのその表情に、確かな快感を覚えた。

先ほどまでメロを守ってやりたくてしょうがなかったのに、この感情の波はなんだろう、と思う。
ただ一つ言えることは、ハルが元々そういった性癖の持ち主だったわけではなく、
メロが人をそうさせるのだということである。
警戒心の固まりの癖に、肝心なところでは無防備な、いびつな魂が、
あるときは保護欲をそそり、ある時は加虐心を煽るのだ。
606ハルメロ4:2006/11/15(水) 03:34:16 ID:???
ハルはメロの股を大きく開き、閉じられないように自らの体を挟み込み、
たっぷり水分を含ませたタオルで、メロのクリトリスを触る。
舐めるようにゆっくりと撫であげ、女性らしい細やかな動きで責めた。
メロは次第に、熱とは違う汗を浮かべ、呼吸を荒くして、上半身を暴れさせた。
メロが根をあげないので、ハルは残酷な気持ちになって、メロが泣いてハルに擦りつくまで、
いつまででも弄ってやろうと思った。

メロのそこは、メロ自身が出した愛液でびしょびしょになっており、クリトリスは勃起し、ヒダは震えていた。
メロはハンカチの隙間から涎を垂らし、ひくつく穴を、必死でこらえようとしていた。
ハルは焦れったく思い、側にあったソープを手に取り、くしゅくしゅと泡立てた。

「メロ、大切なところだから、綺麗にしましょうね」

そう言うと、タオルを床に置き、いわゆる手マンをし始めた。
「ウゥ、ウ、ウーッ」
ぐちゃぐちゃと音がするほど激しく擦られ、メロは体を反らせて、あっけなくイッた。
ハルは、休む間を与えることなく、メロの緩んで濡れそぼった穴に、指を入れて、かき回した。
メロはひっきりなしに声をあげて、快楽の涙を目に溜めていた。
乳首を舐めると、たまらない様子で、体を震わせて、オーガニズムに達した。
そこからのメロはイきっぱなしで、ハルはメロのスポットを指で押しながらクリトリスを親指で擦り、
そのたびに潮を噴いて快楽に慄く姿を楽しんだ。

最後に、自ら下半身を出し、メロと自分の陰部を擦り合わせた。
メロのそこはヒダが柔らかくひらめいて、絡みついてくるような名器で、淫芽と淫芽を擦り合わせると、
電撃のような快楽が頭の中でスパークして、ハルを夢中にさせた。
二人とも、愛液でぐしょぐしょになりながら、我をなくして、お互いの体を弄り合った。
メロのハンカチごしの喘ぎ声が、いつまでもハルの耳に響いた。
607ハルメロ5:2006/11/15(水) 03:36:19 ID:???
その後、気を失ったメロの体を、今度は本当に拭いて綺麗にしてやり、
暖かいカシミヤのパジャマを着させ、ベッドに寝かしつけた。
一通りの行為が過ぎると、またハルの心の中は、メロへの保護欲でいっぱいになっていた。
そのまま朝までメロが目を覚ますことはなく、ハルは名残惜しい気持ちと共に、メロを置いて、仕事に出かけた。
帰ってきたとき、メロはいつもの自分の服に着替えて、ハルに拳銃を向けていた。
勿論メロに、ハルを殺せるはずはないが、近寄るな、ということだった。
せっかくの信頼を失ってしまったのは悲しいけれど、まだ熱を引きずっているのに、
相変わらず強がって偉そうな口をきくメロに、ハルはより一層の愛しさを感じた。
この子をこの先ずっとバスルームで飼えないかしら、と、ハルは半ば真剣に考えはじめていた。

                                

                                                        (終)
608E9 ◆J37jhOoz7o :2006/11/15(水) 03:41:53 ID:???
以上です
ちなみ自分は119でもあります

これから先、もしも需要があってまた作品を投下するようなことがあれば、
そのときは119だけに、 E9 ◆J37jhOoz7o と名乗らせていただきます
よろしゅうに

では引き続き、神々の降臨をお待ちしております

サッ |ミ  
609名無しさん@ピンキー:2006/11/15(水) 19:32:50 ID:???
おおー!!神乙!!
そこはかとなくレズッ気のある二人にモエスwww
新作wktkして待ってます!
610名無しさん@ピンキー:2006/11/15(水) 20:15:25 ID:???
>>608
おお、あの時のエロ神でしたかw
そのままバスルームで飼えばいいとオモwww
次回作もwktkしながら待ってる!
611名無しさん@ピンキー:2006/11/16(木) 04:44:17 ID:???
神乙です!
前回に引き続きエロい表現満載で萌えました
需要は尽きることなくありますので次回も期待しています!
612名無しさん@ピンキー:2006/11/16(木) 21:19:26 ID:g9cbnCky
メロ萌えたw
613名無しさん@ピンキー:2006/11/17(金) 15:41:55 ID:???
ほしゅ
614名無しさん@ピンキー:2006/11/17(金) 23:29:41 ID:???
ハルSでいいぜvv
615名無しさん@ピンキー:2006/11/18(土) 01:26:30 ID:???
保守
616名無しさん@ピンキー:2006/11/19(日) 04:24:36 ID:???
保守
617名無しさん@ピンキー:2006/11/19(日) 07:50:25 ID:???
萌えにて、ほしゅ
618名無しさん@ピンキー:2006/11/19(日) 16:21:13 ID:???
ほし
619名無しさん@ピンキー:2006/11/19(日) 19:37:49 ID:???
キラメロないものか・・・
620名無しさん@ピンキー:2006/11/19(日) 21:58:46 ID:???
日向氏の続きマダー?
621名無しさん@ピンキー:2006/11/20(月) 00:36:52 ID:???
ほっしゅ
622名無しさん@ピンキー:2006/11/20(月) 01:03:28 ID:???
呼ばれもしないのにLメロ落とさせていただきます。
エロまでいけるか・・・
623診察1:2006/11/20(月) 01:04:35 ID:???
Lがここへ来るのにはいつだって予告があったことがない。
ふらりときてふらりと去っていく。
一週間と空けず現れたかと思えば、数ヶ月音沙汰なしでいきなり現れたり。
しかも数ヶ月ぶりに来たってつい数日前に来たような顔して現れる。
そんな周りに対する素っ気なさというか世離れしたところもまたLらしいと僕は思う。
Lの目に映るべきはもっと大きなことなのだから。凶悪事件とか、迷宮入り事件だとか。
いつここを訪問したかなんて小さいことに心をとらわれていて欲しくない。
といっても、Lにとっては些細なことかもしれないが訪問を受ける僕たちにとっては重要なことだ。

おっとここで、僕の紹介を。僕はメロ。
僕とは言っても一応女だ。おととい14歳になった。
Lが気まぐれに訪れるこの施設、ワイミーズハウス暮らしている孤児の一人だ。
孤児だからといって置かれた境遇に酔って、自分を哀れんで泣き暮らしてるわけでもない。
友達も居るし、それなりに楽しく暮らしている。
見たことも聞いたこともない覚えもない親を恨むなんて馬鹿らしい。
そんなことに体力も知力も使う気はさらさらない。
世の中には他にやらなきゃならないことが山ほどある。
僕の場合のそれは勉強だと思う。僕は勉強が良くできる。
だけど、どうしても同じ施設にいるニアって奴にだけは勝てない。
絶対にニアより上にならなくてはならない。だからいつだって必死に勉強するんだ。
なぜなら、ここのトップがLを継げる。
Lはそのすっとぼけた容姿からは想像のつかないけどすごい頭脳の持ち主だ。
そしてその頭脳を駆使し、難事件を解決し続けている世界の切り札とも言われている探偵だ。
僕はLに憧れている。Lのように事件を解決したい。

そう、思っている。
でも、最近少し分からなくなってきている。
僕は探偵になりたいのか?と考えると探偵とはどういうものかはっきり分からない。
でも、ニアを抜いてLの後継者になりたいのは間違いない。
僕の一番の目標だ。
じゃあ、なぜLの後継者になりたいと思うのだろう。
624診察2:2006/11/20(月) 01:06:30 ID:???
「そりゃ、Lのことが好きだからだろ。」マットはあっさり言った。
「はぁ!?何言ってるんだ。」僕は言った。
マットは僕の悪友だ。勉強は僕の次に良くできる。
ニアには敵愾心がでてしまい、仲良く出来なかったが、あまりにもレベルの低い奴とは話が合わない。
だからマットは僕にとって一番いい友達と言えた。それにマットはいい奴だ。

でもまさか。僕がLのことを好きだなんて。
Lは大人だ。はっきり分からないけど多分10歳くらい年は離れていると思う。
今まで誰かを好きになったことなんてなかった。興味がないし。
だけど・・・、でも、もしかしたら。
今まで誰かを好きにならなかったのは・・・Lを好きだから?
Lが来るのが楽しみで仕方ないのも・・・Lを好きだから?
Lの後継者になりたいのは”後継者”が重要じゃなくて”Lの"が重要だったのか?
僕も14歳だ。
よくよく思い出してみれば院のほかの女の子は「好きな人が〜」とか「彼氏が〜」とかいつも話している。

随分考えたがその事柄を否定すべき項目が見つからなかった。
これはもう、お手上げだ。認めるしかない。僕はLが好きなんだ。
それにしても、さすがはマット。ワイミーズハウスNo.3とは良く言ったものだ。
僕でさえ気づかなかったことに気づくなんて・・・只者じゃない。
「おまえ、すごいな。うかうかしてると僕も抜かれるかもしれない・・・」深刻に僕は言った。
(メロが鈍感すぎるだけなんだけどなー。分かり安すぎるよ。)マットは思ったとか。

Lが好きという事実を認めてしまうともうあとは坂を転げ落ちるかのようだった。
Lは甘いものが好きだからチョコレートも好きで食べ物の好みが一緒だ!とか、
Lが今24歳だったとして、僕が18になったらLは28。これくらいなら不自然じゃない!とか、
僕は金髪で、Lは黒髪だったら子どもはどんな髪の色だろう・・・とか、
って、おい!妄想しすぎだ!恥ずかしいなぁ。僕って妄想癖があったのだろうか?

そんな風にいつもいつもLのことばかり考えているうちにあっという間に2ヶ月が過ぎた。
その頃には断じて認めるつもりはないがマットに言わせれば僕は「立派な恋する乙女」になっていたそうだ。
そして今日も僕はLのことばかり考えていた。
Lは白い靴下が好きだと聞いたから、今度会うときは履いていこう。
Lはどんなタイプの女の子が好きなんだろうか、僕みたいに目つきが悪いのは嫌いかな?
Lは僕が好きだって言ったらどんな顔をするだろう?
L。L。L。
窓辺に頬杖をついてそんなことばかり考えていたらマットが顔を出した。
そして、今の僕にとってどんな言葉よりも嬉しい言葉を言った。
「お待ちかねのLが来てるぜ!」
多分、その時の僕といったら周りから見ればきっと変だったと思う。
一度廊下に飛び出して、あわててまた部屋に戻って靴下を履いて(もちろん白だ)
鏡に向かって顔と髪の毛のチェックをして、猛ダッシュした。
この自分の行動も良く考えてみればマットの言ったように「恋する乙女」を肯定するようなものだった気もする。
625診察3:2006/11/20(月) 01:08:21 ID:???
「L!」
そう叫んで、Lのいる部屋に飛び込んだ。
案の定、みんなの憧れのLの周りには人だかりが出来ていた。
今までだったら、その人だかりを押しのけてLに飛びついていただろう。
だけど、今日はどうしてかそれが出来なかった。
人垣から少し離れて、Lを見ているだけだった。

なんだか、もう、目の前に本物のLがいることで僕はいっぱいいっぱいだった。
顔が熱くなっている自覚は十二分にあった。
今まではLのことはなんだかちょっと変な人としか思っていないはずだった。
でも今自分の目に写ってる人はすっごく、かっこいい。
本当に心臓がどうにかなるほどドキドキしている。
そして、そんないつもと違う僕にLは気がついてくれた。
声をかけることはしなかったが僕の方をみてかすかに微笑んだ。
その笑顔はやっぱりかっこよくてまた僕は不覚にも腰が砕けそうになったのだ。
もしマットがその様子を見ていたら、「好きの欲目」と言ったかもしれないが。

L候補の筆頭のニアと僕はこうやってLがワイミーズハウスに来た時は後から必ず呼び出される。
Lとしての心構え、Lの今のところの捜査網。
その他、もちろん僕たちにも話せないことはあったけどL直々の後継者教育がされた。
いつもなら、それがすごく楽しみだった。そして楽しみ以上の感情はなかった。
けど、今は少し状況が違った。
Lの顔を見るのも恥ずかしいくらいなのに2人きり(+ニア)で平常心で話を聞けるだろうか・・・
いつもなら、ニアは呼ばれなくて僕だけが呼ばれたら・・・なんて考えていた。
そして、そのためにもニアを抜きたいと思っていた。
けど今となっては2人きりにならなくてすむならニアが同席するのも大歓迎な気がした。
だってLと2人きりだったら意識しすぎて失敗しそうな気がしたからだ。
変なことを言ってLに呆れられたり、嫌われたりするくらいなら憎らしいニアでもようこそ!と言ったところだ。

そう思って、遠巻きから呼び出しの声を待っていた。Lの姿をうっとりと見ながら。
そしてロジャーは言った。「メロ。」来た!
「さぁ、私の書斎へ来てなさい。」
場所はいつも通りだ。Lの後継者教育はロジャーの書斎を借りて行っていた。
「はい。」メロはロジャーの後ろに続いた。そこでいつもとの差異に気がついた。
「あれ?ニアは?」そうだ、今日はロジャーはニアの名前を呼ばなかったのだ。
ただの言い忘れかと思った。しかしそうではなかった。
「今日はメロだけでいい。とにかくついてきなさい。」ロジャーは言った。
なんだってー!?僕は動揺していた。それはもう、みっともない位に。
確かにニアが呼ばれなければって思ってたことはあったけど、このタイミングはない!
どうしよう・・・どうしたらいいんだろう。
626名無しさん@ピンキー:2006/11/20(月) 01:11:32 ID:???
続きます
今晩中には書き上げたい。もしくは明日くらいまでには・・・
627診察4:2006/11/20(月) 02:41:10 ID:???
ドキドキと存在を主張する心臓を押さえ、僕はロジャーの書斎に足を踏み入れた。
そこにいたのは正しくLで、Lだけで。他には誰も居なかった。
Lは窓際に立っていた。夕日が差し込んでいて表情は分からない。

「いらしゃい、メロ。今日はあなたの診察をします。」
いつもどおりの声でLはそう言った。何がなんだか分からなかった。
「え?!あ!?し、んさつぅ!?な、何だよそれ!」思わず僕は素っ頓狂な声を上げた。
「Lの後継者たる者、健康に問題があってはいけません。」
確かにそれは正論かもしれなかった。だとしても、だとしても!
「Lが診察する必要なんてないじゃないか!いつものお医者様に見てもらってるからいいよ!」
そう、ワイミーズハウスには定期健診があった。
Lに診察なんてしてもらわなくたって僕は定期健診で精密検査行きにされたことはない。
それどころかあれだけ毎日チョコレートを食べていたって虫歯にすらなったこともない。
「困りましたね。」Lは言った。困ったのはこっちだよ!そう言いたいが言葉にならない。
口をパクパクしていると、ロジャーが部屋に入ってきていた。
「メロ、駄々をこねるんじゃない。Lは医師免許も持っているし、そこいらの医師より優秀だ。」
「いっ、いやだ!僕絶対いやだからな!」
必死だった。そういう問題じゃなかった。
診察される・・・ということはいつもの定期健診の診察をメロは思い起こした。
当然、裸を見られるのだろう。
今までならまだしも大好きなLに見られるのは恥ずかしくて生きていけないと思った。
もう、僕だって14歳だ。体育の着替えだってもう男の子とは別だし、その・・・ブラジャーだって着けてる。
僕は胸なんてほとんどないけど
(ブラジャーを着け始めたのはLのことが好きと気づいて子どもじゃない女の子だと自分を思いたかったからだ)
同じ年ごろの女の子はもう立派に女性扱いされてるんだ。
医者に見せるのすら恥ずかしい年頃なのに好きな人に見られるなんてまっぴらだ。
それくらいどうして2人とも分からないんだ!!
そう思ってどうLとロジャーを説得しようか考えているとLが言った。
「メロ、あなた何か勘違いしていませんか?単なる診察ですよ。後継者になるためには必要なことです。」
ずるい、この言い方じゃあ、Lは何とも思ってないのに、僕が過剰に意識しているみたいじゃないか。
でも「Lが好きだから裸を見られるのは恥ずかしい」なんていえない。もう、我慢するしかないのか。
そうやって俯いているとロジャーが言った。
「さっさと済ませなさい、メロ。Lに時間を取らせてはいけない。」
この言い方もどう考えても僕が我侭を言ってLを困らせてるように聞こえる。
もう、どうしようもない。
普段の診察でもシャツを肩からかけるのは許されるし・・・我慢するしかないみたいだ。
「分かったよ」僕は言った。
「じゃあ、終わったら呼んでくれ。」そういってロジャーはでていった。
628診察5:2006/11/20(月) 02:41:46 ID:???
僕はむくれつつ、書斎に置かれたソファにお行儀なんて母親のおなかの中に忘れてきましたとばかりにドカっと座った。
(母親なんて顔も覚えていないが)
「早くしろよ」僕は言った。大好きな、憧れのLに可愛くない口のきき方だとは分かっていた。
それでもこういう態度を取っていないといたたまれなかった。
Lはそんな僕の些細な矜持なんて全く構わず言った。
「じゃあ、服を脱いでください」
確かに、診察するには服を脱がなければならない。
だけど、まだLに脱がされれば僕は脱ぐ気はないという意思表示になる。
でも、自分で脱ぐのは、けしてLはそう思わないかもしれないけれど
「さあ、僕の裸を見てください」って言ってるようで泣きたいくらい恥ずかしい。
でも、「診察したいなら勝手に脱がせ」とまで言う勇気はなかった。
そう考えながら黙っているとLは言った。
「どうしました?診察できないですよ。」脱ぐことが恥ずかしいという僕の気持ちをLは分からないのか。
Lの前で脱ぐのが恥ずかしいという当然の僕の感情は片方が持っているだけではなんら作用しない。
僕は「恥ずかしい」、Lは「きっと恥ずかしいだろうな」とそういう両者の認識があってはじめて気遣いが生まれるのだ。
これ以上拒否し続けることは出来なかった。
手が震えていた。その震える手で僕は恐る恐る一番上のボタンに手をかけた。
一つ目を外す。そして2つ目。数が増えるたびに肌が冷たい空気に触れていく。
Lがこっちをどういう風に見ているか怖かったけどそれを確かめないのもやっぱり怖い。
恐る恐る、Lを見た。
Lは―、僕を見ていた。
親指を唇に当て、膝を抱えこみ座り込んで、瞬きさえせずその黒い大きな目で。
一気に顔に血が上った。

「「僕はLに見られながら裸になる」」

その事実を認識した僕はどうしようもない恥ずかしさで泣きそうになった。
もう、やめたいけどそれが出来る雰囲気ではなかった。
震える手で上に着ていたシャツのボタンを全て外した。
そしてまたLを見た。救いを求めるように。
しかし、救いは与えられなかった。
「どうしました?上半身に身に付けているもの全てとってください。」
やはりLは事務口調で恥ずかしがることすら許されないのだろうかと思った。
ボタンを外したシャツの袖から腕を抜いてソファにかけた。
僕の上半身にはブラジャーが残るのみだ。
するとLは少し目を見開いた気がした。
僕がブラジャーを着けてるのが意外とでも言うのか。
しかしLは何も言わなかった。それが無言の急かしのようだ。
意を決してブラジャーに手をかける。慣れてないのと手の震えでなかなか上手くいかない。
そんな様子も一瞬も目をそらさずにLは僕を見ている。
少し苦労してブラジャーを外した、すかさず僕は両手で胸を隠す。
「メロ、手を前に置いていたら診察できません」
Lはやはり”隠す”と言う表現はしなかった。観念して手を外した。
僕の胸はほとんど隠す意味なんてないくらい未発達だった。
でもやっぱり、はずかしい・・・Lにだけは見られたくなかった。
「では、始めます」Lは全く感情のこもらない声で言った。
今まで自分が脱ぐことにばかり気が行って気づかなかったのだが恐るべきことに今気がついた。
Lは聴診器を持っていなかった。どうするのか混乱していると、右胸にひんやりとした感触があった。

Lの手だった。
聴診器など使わず、直に触れている。
629名無しさん@ピンキー:2006/11/20(月) 02:45:55 ID:???
すみません 今日はここまでで 近々完結させます では
630名無しさん@ピンキー:2006/11/20(月) 11:49:19 ID:6iIDYIgG
なぜか?
人気が無いので皆さんも来て盛り上げて下さい。

【】】デスノートにスポーツ選手を書き綴れ!【【】
http://comic6.2ch.net/test/read.cgi/csaloon/1163931980/1-100
631名無しさん@ピンキー:2006/11/20(月) 21:08:32 ID:???
おお新しい投下乙〜!
Lメロ個人的に萌えなので続き楽しみにしてます!
632名無しさん@ピンキー:2006/11/20(月) 22:17:19 ID:???
恋メロカワユスw
神乙ですw
633名無しさん@ピンキー:2006/11/20(月) 22:20:08 ID:???
乙!恋する乙女メロ萌えww
ひょっとして尚氏?
違ったらスマソ。スルーしてくれ
634名無しさん@ピンキー:2006/11/21(火) 00:22:53 ID:???
Lメロキタvv続き待ってる。
635名無しさん@ピンキー:2006/11/21(火) 09:07:29 ID:???
hosyu
636名無しさん@ピンキー:2006/11/21(火) 13:06:29 ID:???
Lメロキター!!
637名無しさん@ピンキー:2006/11/22(水) 00:40:07 ID:???
保守!
638名無しさん@ピンキー:2006/11/22(水) 00:47:55 ID:???
デスノアニメ始まる前にまとめを…
そろそろ512KBが近づいてきましたね
次スレは…まだ早漏気味ですかねw

『青草、一。』マトメロ 夏一氏
>>17-32 完
『青草、ニ。』マトメロ 夏一氏
>>243-251 >318-323 >354-357 >361-364 完
『青草、三。』マトメロ 夏一氏
>>439-443 >452-459 >528-535  完

『Supernova』 マトメロ 尚氏
>>75-76 >79-80 >85-87 >95-97 >107-108
>111-113 >130-131 >141-144 >154-157
>192-194 >219-220 >237-238 >285-287
>313-314 >327-328 >343-344 >428-429 
>448-451 >463-465 >476-477 >483-484
>492-499 完

『スカートひらりひるがえし』 ニアメロ 日向氏
>>210-211 >252 >258-260 >274-276 >289-292 完
『黒い森の乙女』 Lニアメロ 日向氏
>>303-304 >332-335 >346-349 完
『Marriage』 ニアメロ←マト 日向氏
>>384-386 >391-393 >399-401 >407-409
>425-426 続
 
『』ロッドメロ  E9 ◆J37jhOoz7o氏
>>230-233 完
『』ハルメロ   E9 ◆J37jhOoz7o氏
>>600-601 >605-607 完

『診察』Lメロ 622氏
>>623-628  続
639名無しさん@ピンキー:2006/11/22(水) 09:23:29 ID:???
出張から帰ってきたら、夏一氏の>>584が終わっていた_| ̄|○
もしよかったら、うpしてほしいが…。
エロなんかなくてもいい。
おながいします。
640名無しさん@ピンキー:2006/11/22(水) 15:21:57 ID:wUvjkxsj
夏一氏のメロ・・・可愛すぎる・・・///
641名無しさん@ピンキー:2006/11/22(水) 18:54:30 ID:1mgg/4/l
夏一氏のマトメロ萌える!

642名無しさん@ピンキー:2006/11/22(水) 20:34:53 ID:???
やたらとageるな
643名無しさん@ピンキー:2006/11/22(水) 23:09:33 ID:???
夏一氏の人気に嫉妬ww
644名無しさん@ピンキー:2006/11/22(水) 23:18:09 ID:???
夏一氏神やぁ!
マトメロ萌えの境地やぁ!

もっと続きがみたいです・・。
645名無しさん@ピンキー:2006/11/23(木) 00:21:01 ID:???
診察神も待ってるvv
メロが風邪ひかないか心配だw
646名無しさん@ピンキー:2006/11/23(木) 00:45:04 ID:???
遅くなって申し訳ない。保管庫現管理人です。
>>639
>>584にうpされた夏一氏の作品完結編は保管庫に載せました

件の完結編を保管庫に載せる事については、誰にも相談せず
事後報告になったが、作品を余さず補完してこその保管庫だし
ここは載せるべき!と勝手に判断して勝手に保管してしまった…
何か問題あったら対処するので言ってくだされ

今後も神々の投下を一住人として正座してお待ちしてます!
647名無しさん@ピンキー:2006/11/23(木) 01:14:31 ID:???
>>646
乙です!
むしろありがとうございます・・!
私もみのがしてしまった身なのでとてもたすかりました〜v
648名無しさん@ピンキー:2006/11/23(木) 03:39:46 ID:???
2ch派生だからvとか使うのはやめようや

それはさておき診察神はいずこへ
いつまでもお待ちしています
649名無しさん@ピンキー:2006/11/23(木) 13:26:42 ID:???
>>646
おかげで読めました
続き読みたかったから大感謝!!
650再会:2006/11/23(木) 14:09:43 ID:???
<1>
メロが去り、ニアもが施設を去ってから1年後、俺も施設を出た。
俺にとってただの居場所であったそこが、もう不要であると思ったからだ。

Lが死んだから。
いや、Lは憧れの存在ではあったが彼を目指していたわけではない。
目指せるはずがない。分かっていた。 俺にはそんな力はないことを。
勉強はそれなりに出来たが限界を知った。上には上がいる。 そいつらを蹴落として一番になる。
そんな欲は考えるだけでめんどくさかったし そのために遊ぶ時間を惜しんで勉強するのはもったいなく感じた。
適度に。
すべて適当に。生きていた。
そんな安楽な生活が狂い始めはのは、いつからだったか。いや、よくわかる。

メロ。

あいつがいなくなってから。
置手紙一つ残さず、突然いなくなった俺の親友。
Lの敵を討つためか、ニアに勝つためか、両方であっても14歳で身一つ、
外の世界に向かったメロ。

その話を聞いた時、初めて感じた 嫉妬。
身近だと思っていたからこそ、その底知れないパワーを知らされ、
焦った俺は初めて『真面目』に生きていこうと思った。思ったが...。

つまらないこと。

ニアもその後すぐにいなくなったから俺が施設の中では一番になり、
ふと俺には何もないことに気付いた。目標とするものが。

空っぽな手のひらも暫く見つめ、決めた。俺も外の世界で、生きていこうと。
懸命ななにかを、探そう。

そして今、俺はちょっとやばい奴等に雇われ裏システムを盗み、時に破壊する、ハッカーとなった。
パソコンは施設で習った。が、ここで役に立つとは思わなかったが。人生やっぱ学ぶことは必要だよね。


その腕を買われ、裏ではそれなりに名が売れ出した。といっても本名と素性は頑なに隠したが。
携帯には依頼が引っ切り無しだ。時々来るのが、ロジャーから。
ワイミーズを出た人間はいつでも連絡が取れるようになっている。
必要に応じてそちらから仕事を請けることがある。あたりまえだ。
高い金をかけて育てた人材。使えるときに使うのだ。
例外にメロだけ、完璧に消息を絶ったわけだが。
651再会:2006/11/23(木) 14:12:31 ID:???
<2>
今日も携帯がなった。この音楽、施設からだ。
この日俺は徹夜で仕事....いや、女の相手をしていた。
女からある会社の賭博情報を聞き出すはずだった、がうまくかわされ
体だけの関係に終わってしまった。

やっぱ腰動かすより、手を動かす仕事のが性に合ってるな。
そんなこんなで非常にだるい、昼下がり。頭をぼりぼり掻きながら、電話にでる。

「はーい、もしもし」
『私だ。取込み中か?』
このちょっとえらそうな口調。ロジャー。
正直、ガキを見下したような喋り方をするから、昔から好きではない。
「いや、一段落着いたところだ。」
『それは良かった。といっても今回は仕事じゃない。
 謎のメールが私のパソコンに届いた。
 内容は −月−日−時、LA ○○に来るようにと。マット。』
「.....!? だ、誰から?」
『分からない。差出人は不明だ。
 行くも行かないもお前次第だが。ただ私のパソコンに届くということは
 お前をよく知っている者の可能性が高い。逆にお前の命を狙う者ではないだろう。』

そう、この仕事柄怨まれたり、邪魔という理由で命を狙われることは...少なくない。
しかしそんな奴らが俺がワイミーズ出身だと知るはずもない。
となると...。

「わかった。報告ありがとう。死ぬようなことにはならないと思うからさ。
 とりあえず行ってみるよ。」
そういうと通話を切り、ベットに横になった。
ふー。なんだか気味が悪い。誰なんだ?
ん?−月−日.....って、今日!? ○○って。遠いな。すぐ出なくてはいけない。
まったく。ちょうど仕事が片付いたところだったから良かったものの。
タイミングが良すぎるな。俺を知ってるもの。 ん?いや、まさかな。
ロジャーがメールを見てすぐに電話したとして、その日に 来るようにと。来れなかったら?
俺がいる場所がとてつもなく遠かったら? 知ってる者。もしや、今の俺も知ってる?
いやいやいや、そうだったら危険じゃないか。実は近くにいて、俺を.... いやいやいyって、ああもう!

ガバッとベットから起きた起きた拍子にCDを踏みつけ、バキッとといい音が響いた。
「うわ、やべぇ。ってこんな時間はない。早く出ないと」
いつの間にかさっきあった気味悪さは消え、
なんだかデートに遅刻しそうで慌てているような感覚に襲われてた俺。



−−−−−−−−−−−−−−−
ロジャーのキャラが変わりすぎ.......;
読みにくくてすみません。。。
652再会:2006/11/23(木) 14:57:13 ID:???
<3>
家を飛び出してそこからは車で向かった。平日の昼下がりだ。道は空いていた。
もしかしたら、これが最後のドライブになるかも...?
とはいえ、体はもう目的地に向かっている。そう、もしかしたら。
もしかしたら....。相手は、俺の期待している奴かもしれない。
それだけを頼りに、行くんだ。アクセルを吹かし、音は郊外へと響いていった。

指定された時間は23時。思いのほか早く着いた。高速を3時間飛ばしたおかげで
もうお尻が痛い。車を路地に止め、外に出てタバコをふかした。
指定された場所はとある駅の前。といっても人通りは多い。さすがLA。夜も眠らない。
駅の近くには大きな時計台があり、そこの下にあるブロックに腰掛けた。
・・・・。・・・・・。施設を出てから独り、生きてきた。生きてこれた。
そんな力が俺にあることに驚いた。適度に手を抜いてやってゆくのが今までの俺だった。
多分....。あいつの力なんだろうな。不思議と笑みが零れた。
逢いたいよ。また、一緒に仲良く暮らしたい。楽しく。お互いを刺激しあえる、最高の友達に...。

カツッという乾いた音がコンクリートに響いた。
ざわめく街中でその音だけイヤに耳に聞こえた。分かっていた。来た。
下を向いていた目線をゆっくりとあげる。黒い、靴。ブーツが見えた。
なんだかぞわっと全身を冷たいものが流れた。

「かわらないな、マット」

懐かしい声だった。あの当時のままの声。高いながらに低音で静かに喋る口調。俺と喋っている時は
なぜだか低音だった。優しくバカにする口調も俺は好きだった。

. . . . . . ん?

声、高すぎないか?まるで・・・・・女みたいな。バッと勢い良く目の前の人物を見上げ、凝視した。
口が半開きになり、いや、というよりあごが外れるくらいに開いていた。
絶句。目の前にいる、この人は・・・・・・。全身をクロのレザーで包んだ格好。
いや、それはいい。それよりも。生足(正確には太もも)がむき出しになっていた。
しかし短すぎない、ミニスカート。ジャケットの中はインナーから覗く、谷間。
全体的に細身でスラッと美しいシルエット。どこぞの女優かと思った。大きいサングラスがそれを彷彿とさせた。
口にはプックリ綺麗に塗られたリップ。
完璧に女だ。女。

「なんだ、久々すぎて声も出ないか?」
そういうとその人物はチャッとサングラスを取った。決定的だ。間違いない。

メロ。こ、こいつ・・・・・。女だった・・・・!!??
いつのまにかざわついた街の雑音は一切聞こえなくなっていた。
653名無しさん@ピンキー:2006/11/23(木) 21:01:46 ID:???
うわやべっ、こういうシチュエーションマジ萌える
654名無しさん@ピンキー:2006/11/23(木) 21:13:46 ID:???
ニアたん(*´д`*)ハァハァ
655名無しさん@ピンキー:2006/11/23(木) 21:36:26 ID:???
>>652
太もも、谷間!!! ハァハァ
656名無しさん@ピンキー:2006/11/23(木) 21:43:10 ID:???
>>654
おまwww誤爆してるぞwwww

萌えシュチュ乙乙乙!!
657名無しさん@ピンキー:2006/11/24(金) 01:23:37 ID:???
定期保守
658再会:2006/11/24(金) 01:59:00 ID:???
<4>
フルスピードで今までの思い出が頭の中を駆け巡る。

『僕がこの院の一番になる!そしてLに並ぶんだ!』
満面の笑みで語るメロの姿。
授業の合間の休み時間、廊下で駆け回り仲間とプロレスごっこではしゃぐ姿。
先生にいたずらをして、一緒に罰を受けた時のむくれた顔。
いつもニアに敵わなくて、こっそり影で泣いている姿。

女?嘘だろ?偽者か?でも、ここにいる人物はメロそのものだ。
声も、あのさらさらのヘアスタイルも、あのあどけなかった顔も−
ドキッと胸がなった。薄暗くて良く見えなかったが横を走る車のライトがメロの顔を
照らし、唇がキラッ輝いた。その時に気付いた。ひどい、傷。火傷の痕だ。

何もかもが現実として受け止められず
1分もの間、ピクリとも身体が動かなかった。まるで金縛りにあったように。
メロは俺の反応を待っていたが、いくら待っても反応がなかった為顔をしかめた。

「おい、何とか言ったらどうだ?そりゃ、驚くのも無理ないが。
 久々に友達と再会したのに、そりゃないだろ。」
メロの言葉に、なんと反応してよいのか分からない。
そのあともなんか小言を言っていたが、耳に聞こえなかった。
たしかに、昔の記憶を辿ったがメロが男である確証は、なかった。
ただ自分を『僕』といい、男のように遊び、暮らしていた。
先生もロジャーもなにも言わなかったし、男のように扱っていた。
ああ、でもメロの生の体を見たことはなかったし、トイレは....連れションをしたことがない。
プールは、メロは水恐怖症という話で見学していた。
男同士のエッチな話はメロは興味ない、というクールな反応で喰い付いたことはなかった。
ああ、信じられない。信じられないが、これは現実だ。
手に持っていたタバコの火がじりじりと掴んでいた手に近づき、思わず
「熱ッ!」と飛び跳ねた。第一声がそれで、メロも一瞬ビクッと半歩うしろに下がった。
その飛び出した拍子に勢い良くメロの腕を掴んだ。それにまたメロが驚く。
「メロ、お前、性転換したのか!?」やっと出た言葉がこれだった。
メロの目が一瞬で氷点下にまで冷たくなっていった。当然か。
「アホ。俺は、元々女だ。やっぱりお前気付いてなかったか。」
「お、女....?元々?」
「施設の人たちに頼んだんだ。黙っていてくれって。でも、それだけだぞ?
 あとはお前達が勝手に思い込んだだけだ。俺を男だって。」
そしてしばらく沈黙が続いた。俺の手はまだメロの腕を掴んだままだった。
メロは俺の反応はやや想定の範囲内だったらしく、俺の頭の混乱が落ち着くまで
その手を振り解かなかった。そうか。やっと理解した。思えばメロが施設にいたのは4年弱だ。
俺と一緒にいたのもたったの3年だ。なんだかとても長い親友だと思っていたが、
そうではなかった。気付かない秘密もあったのだ。急に頭が重くなった。ショックだ。
女だったことがというよりは親友だった人物の性別を間違えていたことに。
ズル、と掴んでいた手をやっと離し、そのまましゃがみこんだ。
この落ち込みはメロが施設を出て行ったと知らされた時ほどのものだ。

友達、失格だな。俺は.....。
659名無しさん@ピンキー:2006/11/24(金) 18:08:22 ID:???
も、萌えるwマトメロ最高です
660名無しさん@ピンキー:2006/11/24(金) 22:00:29 ID:???
うわ〜!!! 続きが激しく気になる。
マットがピュアでいい!
661再会:2006/11/25(土) 00:31:51 ID:???
<5>
メロはふうっとため息をつき、俺と同じようにしゃがんだ。
「マット、ここは人目につく。どこか別で話そう。」
そういうとスクッと立ち上がり、早く、と急かせた。
俺はメロが勢い良くしゃがんだおかげで揺れて弾んだ胸と、
座ったことによりぎりぎりまで託し上がった太股(下着は薄暗くて見えなかった)
が目に飛び込み、目を見開いたまままた固まってしまった。
とはいえこれ以上驚いてもいられない。意を決してなんとか立ち上がった。
「メロ、俺、車で来てるんだ」そういうと
サングラスを再び掛けながら「そう、でかした」と言ってメロはニヤリと笑った。

二人車に乗り込むとなんだか変な感じがした。
シートに座ってしまえばお互いの顔は見えにくくなるから
ちらと見えるのはメロの綺麗な脚、華奢で細い手だ。
なんだかナンパで成功してお持ち帰りする時の車内での、わくわくした気持ち
を思い出す。デジャブ?
「さて、メロ、どこに行きたい?店に入るか?」
「...ん?あぁ。そうだな。...店も、ダメだ。なるべく外には出たくない。
 いいよ。この車の中で。どこか静かな所に場所を移してくれ。」
「わかった」というと車を走らせた。その様子からすると真剣な話だろう。
あの、Lでさえ敵わなかったキラを追って去っていったメロだ。一体どんな話だろうか。
聞きたいような、聞きたくないような....。複雑に思い巡らしながら車を暫く走らせ、
ある大きな橋の下へ着くと、車を止めた。
こういった場所はカップルが良く使うので、先約があると他の車は寄り付かないし
都合が良い場所だ。まぁ、今回はそういう意味でとめたわけじゃないが。
窓を半分開けたところでエンジンを切った。
「メロ、タバコ吸っていい?」「ああ。」言われてからタバコを取り出し、
一本口にくわえるとメロも吸う?と差し出したが手でNO、と断られた。
変わりにジャケットから真新しいチョコレートの
板を取り出すと、破いてそれを食べだした。
 −−−−−−−−−−−−



皆さん、レスありがとうございます!
ちゃんとしたSSは初なので誤字脱字はご愛嬌で
見逃してやってください;
頑張ります!
662再会:2006/11/25(土) 00:33:42 ID:???
<6>
二人口元が満たされたおかげでさっきまでの緊張感が少しだけ緩和した。
時々チョコレートを割る、パキッと乾いた音が響いた。
そこから先に口を開いたのは俺だった。
「さっきはごめんな。なんかいろんな驚きが一気に来たもんだから、
 なんて言って良いか分からなくて......。」
「まあ、当然だな。」
「メロ、ひさしぶり。」
「........マットは、元気そうだな。」
「まあね。それなりの生活は送ってるよ。」
「そう、か。」そういうと少しメロは俯いた。俺はメロは?と聞き返したかったが、
なんだか聞ける雰囲気ではなかった。あれだけ身近だった人間の、空白の時間。
メロは.....どんな.....。
「今日、マットを呼んだのは、実はそんなに意味はない。安心しろ。」
「へ?あ、あぁそう..。」いきなりの話の転換に驚いた。
コクリ、とメロの生唾を飲み込む音が小さく聞こえた。
「俺は、知っているだろうが今Lが生前追っていたキラ、を追っている。
 この傷な、その時のものだ。ニアも組織を作って追っているんだ。
 俺、は....どうやってこの事件を追っていたと、思う?俺はマフィアに入った。」
マフィア。メロがマフィア?わ、悪い冗談だろ?
「そこから手段選ばず、すべて利用していった。人の命も、そのために犠牲にした。
 フフ、皮肉だがあの世界ではトップになるのは簡単だったぞ。」
クラクラと意識が遠のく。なんてことだ。俺の受け持つ仕事の比じゃない。
重大犯罪じゃないか。メロが人目を避けるのはその為だったのか。
「な、なぁ、一つ訊いていい?なんで施設では男の振りをしていたんだよ?」
「......。女だと思って、舐められたくなかったから、かな?」
「じゃあなんで今は隠さないんだよ?」
「そんなの、決まってるだろ?」
メロは助手席から少し体を倒し、身を乗り出してマットの顔に近づいた。
「この世界では女の方が、都合が良かった。」
ボソリと、耳元でつぶやいた。


 
663名無しさん@ピンキー:2006/11/25(土) 01:39:35 ID:???
お色気メロ・・・大好きです。
664再会:2006/11/25(土) 01:42:23 ID:???
<7>
メロは空白の5年間を語ってくれた。
だいたい身体が成長するにつれもう性別を隠すことは出来なかったため、
それならば、とそれを武器に裏社会に飛び込んでいったと。
詳しくは語らなかったが、女を武器に、ということは...つまりは
そういうことだろう。なんだかここまでくると、もうそこまで
動揺しなくなっていた。メロが一通り話すと、マットは?と訊かれ、
俺も施設を出てからの仕事の話をした。
それをメロは黙って聞いていた時々俺がおちゃらけた話をすると、
口端をくっと上げた。それがメロなりの笑顔なんだと知ると、
なんだか嬉しくてやや話は脱線した。メロはいつまでたっても
”重要ではないがわざわざ俺を呼び出す必要があった用件”
を話さなかった。そのため会話はいつの間にか昔の施設の話になり、
馬鹿をやったときの話などで盛り上がった。といっても騒いでいるのは
俺だけでメロはほとんど聞くだけだった。
ふっと会話が途切れ、必然的に見つめあった。もう、時間は26時を
過ぎていた。橋を渡る車さえも、ほとんどいないだろう。
俺はなんだか違う意味で緊張していることに気付いた。
知らなかったとはいえ、女の子と心許せる友達になれた。そして
二人成長して、ここで再び出会った。メロの送ってきた生活は
とても驚いたが、引きはしなかった。自分が認めた人間だから。
メロもなんだか考えているようで、窓の外に流れる、小さな川を
見つめていた。この、隣にいる女性に恋に落ちるのは簡単でその時間は
とても急速なものだった。いや、必然的なものだったんだと思う。
キラ事件。俺はかかわってこなかったから、どれだけ辛く苦しい
戦いなのかわからない。でも俺は−
「マット」
急に真面目な声で呼ばれ、思わず「はい!」と敬語になってしまった。
そしてゆっくりとメロは俺を見た。
「ありがとう。俺に逢いに来てくれて。嬉しかった。冥土の土産に、良いものを貰った。」
そう一言言うと、ドアに手をかけた。えぇ!?まさか.....
慌てて車を降りようとするメロの腕を掴んだ。
「なんだよそれ!?おかしいだろ?やっと会えたのに。
 だってこれから.....俺らまた戻れるんだろ!?なぁ、メロ!」
「違う、今日で終わるんだ。さよなら、マット」
掴んだ腕を剥がされた。それに俺はなにかが弾けた。衝動的な、なにか。
メロが半ば開きかけたドアを強引に掴み、バン!としめた。そして有無言わさずメロを
押さえつけ体に覆いかぶさった。片手でレバーを引き、助手席のシートを倒すと、
俺はメロを組み敷いた状態になった。

665名無しさん@ピンキー:2006/11/25(土) 10:08:56 ID:???
萌えーーーーー
がんばってください!
666名無しさん@ピンキー:2006/11/25(土) 13:09:31 ID:???
おぉお・・・神!!

続きが気になる! がんがってくだちい
667名無しさん@ピンキー:2006/11/25(土) 17:21:21 ID:???
投下神キテルー!
668名無しさん@ピンキー:2006/11/25(土) 20:53:25 ID:???
waffuru!waffuru!
669650:2006/11/26(日) 00:07:54 ID:???
ちょっとまとめて投下したいので次は来週になるかと。
普段絵描きなので文章はムズカス。が、がんがります。
みなさん温かい言葉ありがとうございます!

670名無しさん@ピンキー:2006/11/26(日) 00:18:03 ID:???
650よ…
今絵描きと言ったな?
うpをしないで帰れると…?
671650:2006/11/26(日) 00:25:40 ID:???
>>670
完結出来た暁にはUPしようと思ってます( ・∀・ )

672670:2006/11/26(日) 00:36:39 ID:???
>>671
その心意気
…感服致しました!!
陰ながら応援してるぞ。
673650:2006/11/26(日) 00:49:33 ID:???
>>672
サンクス!

こちらと気合入れてきます!
674名無しさん@ピンキー:2006/11/26(日) 12:56:56 ID:???
うわーーーっ!
なんて萌えどころで終わっているんだ。
業師だよ、神!

明日は会社で欝だったけど、神のおかげで来週が待ち遠しい。
675名無しさん@ピンキー:2006/11/27(月) 02:08:30 ID:???
保守
676名無しさん@ピンキー:2006/11/27(月) 14:39:57 ID:???
とりあえず楽しみだ
677名無しさん@ピンキー:2006/11/27(月) 17:16:19 ID:???
夏一氏にアイタイ・・・。
678名無しさん@ピンキー:2006/11/27(月) 20:39:09 ID:???
メロメロメロ・・・
679夏一:2006/11/27(月) 21:29:15 ID:???
度々邪魔してすまん
色々ありがたいこと言ってもらって黙っていられず…
自分から半年ロムると言い出しといてなんだけど、
>>592氏の意見に特に異論が無いようなら、
近々また投下再開させていただいていいだろうか…?
680名無しさん@ピンキー:2006/11/27(月) 21:51:13 ID:???
>>679 夏一氏!ぜひ! 私はあなたのファンなのです。
681650:2006/11/27(月) 22:06:18 ID:???
私も夏一氏のSS、是非見たいです!
マトメロ作品がまだまだ少ないので、どんどん投下して
増えてゆくと嬉しいv


682名無しさん@ピンキー:2006/11/27(月) 22:29:52 ID:???
>>679
是非、頼む


新テンプレ案を読んでない新規さんもいるだろう
念のため>>574を読んでない人は読んでくれ
荒れないための予防なので、気を悪くしないでくれ

スレの要領は…まだ大丈夫そうだな
683名無しさん@ピンキー:2006/11/27(月) 22:32:59 ID:???
夏一氏が投下されるのはいっこうに構わないが
>>677>>680とかの
過剰マンセーはスレが荒れる原因になるから止めような
684名無しさん@ピンキー:2006/11/27(月) 22:59:55 ID:???
夏一氏に限らず、投下してくださる方は、みんな神! でFA
685名無しさん@ピンキー:2006/11/28(火) 00:09:24 ID:???
神に萌え
686名無しさん@ピンキー:2006/11/28(火) 00:18:25 ID:???
2ch故にネ申がいても燃焼しきれないのは宿命か・・・。
萌えつきてぇ・・・。
687名無しさん@ピンキー:2006/11/28(火) 00:52:17 ID:???
>>686
どれだけ燃え尽きたいんだw
う〜ん今回は過剰マンセーより2chらしくない文の書き方の問題なんじゃないかと思う
あれが「○○氏はもう来ないのか?」とか「○○氏の××が好きだ」だったら
何レスも続かない限りは今までの傾向では問題になってないような希ガス
まあ、2chらしく空気読んで萌えられる限り萌えろってとこか

それはそうと、今日も神待ち
688名無しさん@ピンキー:2006/11/28(火) 01:30:57 ID:???
>>683

>>677>>680ぐらいの発言は別にいいと思うんだが・・・

やっぱ駄目かな?
689名無しさん@ピンキー:2006/11/28(火) 01:51:51 ID:???
>>688
>>677
他の神にちと失礼
>>680
ファンなのです!はファンサイトならおkだろうが・・・

って感じじゃないか?
690688:2006/11/28(火) 02:10:53 ID:???
確かに他の神の気を悪くしたのなら、ごめんね。
これからも神々の投下楽しみにしてます。
691名無しさん@ピンキー:2006/11/28(火) 02:12:35 ID:???
あれで過剰マンセーってのは流石に…
何レスも続けば話は別だろうが、○氏マダー?とか○○の続きが読みたい
とかいうのも今までおkだったと思うが全部ダメってことか?
後者は確かにファンサイトなら…か
ただ、どっちにしても687の言うように2chらしい言葉使いを心掛けた方がいいかな
692691:2006/11/28(火) 02:15:26 ID:???
リロってなかった。スマソ
693名無しさん@ピンキー:2006/11/28(火) 02:18:43 ID:???
自分も>>686と同じ気持ちだな。
694名無しさん@ピンキー:2006/11/28(火) 03:32:32 ID:???
投下中の支援ならともかく、
それ以外の時に名指しでファンコールをしたり
呼びつけたりするのは正直スレの空気悪くしてると思う。
他の人も投下しづらい。

最近vマークをやたら使ってみたり
馴れ合い臭漂うレスをしたりする奴がいるけど、
それを快く思わない人がいるから
事実こうやって議論でスレが伸びているわけで
そういうところを自重できない人は困る。
695名無しさん@ピンキー:2006/11/28(火) 03:36:36 ID:???
正直、半年ロムると言った意味が全くないと思う。
誘い受けしてマンセーされて戻って来たいのかと。
これでは自演も疑いたくなってしまうよ。
696名無しさん@ピンキー:2006/11/28(火) 06:17:21 ID:???
荒れるというか、スレが伸びるのは
注意する側にも原因がある場合も多いってことも忘れないでほしい

投下師は投下作品がスレの趣旨(新テンプレ参照)に沿ってれば
事前に断らずに投下して貰った方が荒れにくいから、次回からそうして貰えると助かる

何が言いたいかって言うと
今日も投下神を待っている
697名無しさん@ピンキー:2006/11/28(火) 09:11:06 ID:???
はぁ〜っスレの延び具合に騙されたorz
698名無しさん@ピンキー:2006/11/28(火) 09:36:35 ID:???
>>697
うちの真面目な息子があんなサイトを!?
699名無しさん@ピンキー:2006/11/28(火) 10:34:50 ID:???
投下する側としても、2chだと
自サイトにUPするよりも反応が早いし
直に感想が聞けるという利点があったのだが、
それを制限されるなら他の
馴れ合い場で投下したほうが良いのかもね。

700名無しさん@ピンキー:2006/11/28(火) 12:36:12 ID:???
>>698
17才なら普通でry
701名無しさん@ピンキー:2006/11/28(火) 14:06:51 ID:???
695のような発言が出るから空気悪くなる。
神が投下しやすい環境を作らないと
いなくなってしまうぞ。
というわけで神々も、
こういうのは一部の意見として気にせず
投下するしてください。
みんな楽しみにしてるのは変わりないんだ。
702名無しさん@ピンキー:2006/11/28(火) 21:13:59 ID:???
○○氏のファンです発言は禁止なのか。
なるほど・・・。

>>701に同意だなあ。
703名無しさん@ピンキー:2006/11/28(火) 22:04:27 ID:???
>>702
それは常識だと思うよ

とりあえず2ch初心者はROMれ、で落とした方がいいと思う
なんか議論してる中にも初心者いるっぽい雰囲気だし
704名無しさん@ピンキー:2006/11/28(火) 22:16:53 ID:???
ファンです発言が禁止なわけじゃなく、投下中でもないのに指名でマンセーなどの行為は空気悪くなったりする。
厨っぽければなおさら。yun氏の事もあっただろ。2ちゃんはもともとそういうところなんだよ。
神が居やすい空気を作るってのはとても大切だが、普段マンセー、いなくてもマンセー、いつでもマンセー、
神は痛くても叩いちゃいけないなんてことはないし
投下しない俺たちは神に文句なんかいっちゃいけないなんてありえない。
それはファンサイトの空気だし、そうしたいならファンサイトをおすすめする。
まず思い出せ、ここは2ちゃんだ。2ちゃんには2ちゃんなりのいい空気ってものがある。

夏一氏、俺も応援してる。でも、一度半年ROMるといったのに今戻ってくるのはどうなんだ?
それは、2ちゃんの空気が全く読めていないまま戻ってくるって事だよな。
読めていれば今その名前を出して戻ってくるはずはない。
もし作品発表がしたいと言う理由なら半年本当にロムるか名前を変えて、空気がよめてきた頃か
半年後とかに実はあの時の夏一ですって出てきた方がよかったんじゃないか。
今その名前で戻ってきてしまったら自己啓示欲が強いって思われても仕方ないと思う。
止めないけどな。

投下する側も読む側もまず2ちゃんに慣れてくれ。
じゃないと前からいた住人と初心者の衝突は避けられない。2ちゃんはそういうところだ。
他と違って多少殺伐としてる。その中でマターリやって行くには2ちゃんに慣れることは必要だ。
出てけなんて言わない。叩くきもない。俺もはじめは初心者だった。ただ慣れるまではあまりにも初心者まる出しな書き込みは控えてくれ。
何よりも初心者だらけ、初心者叩きだらけだと投下しにくい。まあ空気読めってことだ。

あとマンセーについて、人によるかもしれないが前に一度投下したんだがあまりにも初心者のマンセー(自分語り、しつこく何レスも)
はやっぱり投下する側も少しやりにくかった。文才ないからなんだけどなw
まとめサイト氏、消してくれって言ったら消してくれるかなw
705名無しさん@ピンキー:2006/11/28(火) 22:20:21 ID:???
あ、言葉足りないな。スマソ。yun氏を叩いてるわけじゃない。
読む側の態度一つで投下する側が叩かれたりもしてしまうっていいたかった
706名無しさん@ピンキー:2006/11/28(火) 22:31:30 ID:???
>>704

707名無しさん@ピンキー:2006/11/28(火) 22:43:47 ID:???
言いたい事をまとめてくれて乙
708夏一:2006/11/28(火) 23:08:11 ID:???
>>704
確かにそうだな。おかげで目が覚めたよ、感謝する。

またスレ汚してしまって、迷惑かけてすまんかった。
以後、自分のことはヌルーしてくれ。
709名無しさん@ピンキー:2006/11/28(火) 23:53:58 ID:???
自分は、夏一氏はここが過疎るのが心配でROMるって言ったけど…と気を遣って
くれてるように思ったよ。
投下もうれしいけどその心遣いがうれしかったな。
最後の話だってエロがないからってわざわざ別のところに置いたりしてくれて。

>読む側の態度一つで投下する側が叩かれたりもしてしまう
本当にその通りだと思う。神来てほしかったら気をつけなくてはな。
710709:2006/11/28(火) 23:55:39 ID:???
ヌルーして、て書いてあった…。
夏一氏…すまない……orz
711名無しさん@ピンキー:2006/11/29(水) 00:04:04 ID:???
避難所必要かもな...。
2chだから云々ループ議論は正直うんざり。
それによってせっかく投下しようとしてくれた方がいても、
自粛となってしまうならこのスレの存在意味ないだろ。
712名無しさん@ピンキー:2006/11/29(水) 00:32:12 ID:???
>>711
同意。ループでも、正論っぽいものでも
長々と議論続くだけで投下しづらい雰囲気になると思う

もし作るなら次のテンプレか関連URLに載せた方がいいと思うから早めにってとこか?
713名無しさん@ピンキー:2006/11/29(水) 00:53:50 ID:???
避難所なんていらない。過疎スレだし。テンプレしっかりまとめればいいだろ。
1みないやつは避難所行かないから意味ない。
変な奴には>>1だけで済むようにすればいい。
テンプレまとまってから投下することにする。まあ、前決めたのでだいたいいいと思うが。

それに俺空気読まないで投下してるしな。気にしてたら2ちゃんになんか投下できねぇよw
714名無しさん@ピンキー:2006/11/29(水) 01:27:29 ID:???
避難所は最初は良くてもちょっとしたらヲチ(悪い意味での)や神者叩き、アンチ、あっちの>>〇〇ウザイとかばかりになる可能性が高い。
このスレも住人達では自治できないように避難所を作っても同じ場合が多いよ。
避難所で叩かれてたら投下する気はなくなるだろうし、書き込みもしにくくなったりする。
こういう人少ないスレではなおさらそうなると思う。そしてさらに過疎ると思う。
避難所あるスレって本スレがイヤミっぽくなって避難所でプギャーなんて結構多い。
私も人少ないし避難所よりは>>1嫁で済むテンプレ希望。
それか毎スレごとに>>900位からテンプレとかについて相談にしたらいいんじゃないかな。
それに2ちゃんで自分の文投下する人はこのスレが神受け入れ体制万全じゃなくても
投下するんじゃないかな?自分も含めて。
上の人も言うように個人差はあると思うけど

これは私のこの板での経験だから偏ってるとは思うw
715名無しさん@ピンキー:2006/11/29(水) 01:47:58 ID:???
じゃあ、もう避難所なしってことでいいんじゃね?
スレの要領は500くらいだっけか。投下があれば結構すぐにきそうだな
話すこととしてはテンプレと、あとこの板のままでいいか他に移るかとかか?
個人的には今のテンプレ案と板で特に問題はないと思われるが
716名無しさん@ピンキー:2006/11/29(水) 02:24:04 ID:???

俺はエロ小説が読めればそれでいいんだよ…
717名無しさん@ピンキー:2006/11/29(水) 02:36:56 ID:???
それでおk。
おやすみメロンたん
718名無しさん@ピンキー:2006/11/29(水) 02:47:34 ID:???
おやすみマロンたん
719717:2006/11/29(水) 09:47:18 ID:???
メロたんごめん。寝惚けてた
720名無しさん@ピンキー:2006/11/29(水) 17:28:55 ID:???
今って一応テンプレ話おkなんだよな?
個人的な意見で悪いが、自分も議論にはうんざりしてるから
議論は早めに切り上げろとか、話題の蒸し返し禁止とかを軽く入れられないか?
721名無しさん@ピンキー:2006/11/29(水) 19:45:41 ID:???
入り切るなら入れてもいいんじゃないか?
722名無しさん@ピンキー:2006/11/29(水) 22:54:40 ID:???
もう一文くらい入るだろう。
「長々と議論をしたり、過ぎた話題を蒸し返すのはやめましょう。」
みたいな感じか?
723名無しさん@ピンキー:2006/11/29(水) 23:29:17 ID:???
>>722
d そんな感じだ
724名無しさん@ピンキー:2006/11/29(水) 23:50:02 ID:???
では>>574>>722を適当なところに追加するとして…

以下神待ち!
725名無しさん@ピンキー:2006/11/30(木) 19:19:50 ID:???
神待ち
726名無しさん@ピンキー:2006/11/30(木) 19:48:10 ID:???
粧裕メロって需要あります?
727名無しさん@ピンキー:2006/11/30(木) 20:16:10 ID:???
あります!!
728名無しさん@ピンキー:2006/11/30(木) 23:33:20 ID:???
ニアメロが見たいです…安西先生…
729名無しさん@ピンキー:2006/12/01(金) 02:47:24 ID:???
>>726
あります!ください!
730名無しさん@ピンキー:2006/12/01(金) 21:33:13 ID:???
全力で保守!
731名無しさん@ピンキー:2006/12/01(金) 21:56:49 ID:???
最近保守しすぎだよ。そんなに保守しなくてもVIPじゃないんだから落ちないよ
732名無しさん@ピンキー:2006/12/01(金) 23:15:08 ID:???
ここの住民うざいな。
いちいち細かいとこうるさい。
733名無しさん@ピンキー:2006/12/01(金) 23:56:56 ID:???
だって一年間保守した住民たちだぜ?
落ちないように、廃れないように保守するのは俺達の義務だろう?
734名無しさん@ピンキー:2006/12/02(土) 00:01:26 ID:???
あれ?このスレ久しぶりに来て見たらまだやってたのか・・・14って
735名無しさん@ピンキー:2006/12/02(土) 01:37:41 ID:???
いや、保守だけで埋まるぞ。
確かに保守大杉w
ここまでくると保守の意味分かってない奴もいるだろw
736名無しさん@ピンキー:2006/12/02(土) 02:39:15 ID:???
メロたん・・・相手は誰でもいいから読みたいよ
737名無しさん@ピンキー:2006/12/02(土) 02:44:34 ID:???
まあ保守は必要以上にやらなくていいんじゃないか?
最近は人来てるから滅多にやんなくていいとオモ。

ここで空気読まずにニアメロ投下。死にネタではない。エロはそんなに遠くないと思う。


「3年と9ヶ月」

季節の変わり目であるこの時期、ノースリーブに薄いジャケットは少し不味かっただろうか。
いや、少しなんてものじゃないな。かなり不味かった。寒すぎる。
まぁ、この他に着るものは持っていないので仕方ないのだが。
そもそもこんなに寒い日にわざわざ出かける必要があったのだろうか?
…今更だ。ここからだと帰るよりは目的地に向かった方が近い。
でも、あれから3年半以上たってしまっている。それこそ今更だ。会って何を話す?
それにアイツは俺が死んだと思っているはずだ。3年半以上前に。正確には3年と9ヶ月前。
何からどう説明すればいいのだろう。ああ、何で考えもしないでここまで来てしまったんだ、俺。
……今更会いに行ったところでアイツは俺のこと、もう忘れてるかもしれないのにな…。

***

つい先程、今までに入っていた捜査は一旦片付いた。これから次に備えながら少しの仮眠を取る。
時々ある、この数時間の間に少しでも眠っておかないと体がもたない。
ニアは備え付けのベッドに横になるとすぐに目を瞑った。だからと言ってすぐに眠れるわけではないが。
この3年9ヶ月、眠るたびに彼女の、メロの夢を見た。
メロとニアは真っ白な部屋にいて、向かい合って立っている。メロはいつものように自分の野望をニアに話す。
そして急にうつ向いたかと思うと照れ臭そうに「キラを捕まえたら…」と言いかける。
その時、白い部屋の隅、メロがいる側から黒い世界が広がっていき、そこから黒くて長い手が伸びてくる。
メロはその手に足を引っ張られ黒い世界に引きずりこまれそうになる。
慌ててメロの手を掴むがメロ本人により払われてしまう。
738737:2006/12/02(土) 02:52:03 ID:???
うわ、やってしまったorz
何かの手違いで続き書いてあったのに消してしまった…。
文才なし&文章おかしい上にアホなトラブルスマソ。
続き書き直してからまた来る
739名無しさん@ピンキー:2006/12/02(土) 12:19:58 ID:???
待ってるよ〜♪
740名無しさん@ピンキー:2006/12/02(土) 20:06:02 ID:gVOiYUL/
まとめろ
741名無しさん@ピンキー:2006/12/02(土) 22:01:24 ID:???
乙!
気になるwwww
続きWKTK
742名無しさん@ピンキー:2006/12/03(日) 00:25:53 ID:???
(;´Д`)ハァハァ(;´Д`)ハァハァ(;´Д`)ハァハァ(;´Д`)ハァハァ(;´Д`)ハァハァ
743名無しさん@ピンキー:2006/12/03(日) 19:16:10 ID:???
未完作品の神々の続きも、新作の神々の投下もハァハァしながら待ってる
744再会:2006/12/04(月) 01:06:15 ID:???

遅くなりましたが続きです。ダラダラ長くて申し訳ない。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−


<8>
雲の無い月明かりの下、橋の外灯もあり深夜でもメロの表情は見て取れた。
「な何の真似だマット」メロは突然豹変した俺の態度に驚いていた。
「はぁ!?それはこっちの台詞だ。お前何考えてんだよ。」
「なにって...。と、ともかく放せ。」しかし俺はメロの腕を放そうとしない。
「逃がすかよ。やっと捕まえたんだ。  −放さない。」
そう言うと右手でメロの顔を抑えつけ半ば強引にキスを、した。
「フッ....ん、んん.....」メロは顔を顰め、全身で拒絶した。解放された左手で俺を
なんとか引き剥がそうとするが、この狭い車内、到底無理な話だった。
硬く閉ざした唇を力任せに冒してゆく。顔を左右に動かし、何とか逃れようとする
メロの顔を片手で押さえ込み、隙を突いて俺の舌をメロの口内に侵入させた。
いやらしい音が車内に響く。
メロはそうこうしてゆくうちに力が弱まり、大人しくなった。うっすら目を潤ませ、
顔はおそらく紅潮している。嫌がりながらも、この淫猥な感覚に酔わされるようだ。
しかし俺が抑えていた手を、メロの胸に移したとき、
正気に戻ったのかそれを制して首を振った。
「や....ダメだ。こ、これ以上は....ダメ..」急にしおらしくなり、低音での喋り方では
なくなっていた。メロの本来の声質は、こんなにも女らしく色っぽいのか。
「なんで? ..メロは、俺の事嫌い?」「き、嫌いじゃない!」
ずっと抑えられている右手をぎゅっと握った。
「じゃあなんで途中でいきなり帰ろうとするんだよ?」俺も少し冷静になり優しい口調で言った。
ふぅふぅと小さく息をしながら、まだ半開きに潤んだ瞳で、メロはじっと俺を見た。
「途中...じゃない。もう達成された。俺はお前にもう一度逢いたかった。それだけだ。」
小さく答えるとメロは手を差し出し俺の顔に触れた。
「キラを追って俺は危険な目に何度もあった。でも、この怪我を負った時は
 本当に死ぬかと思った。でもなんとか生き延びてこうしていられる。
でもそんなのも運が良かっただけだ。もうきっと次は無い。 
勝つか、死ぬか。そんな選択肢しか俺のこの先は無いんだ。だから−.....」
「死ぬなら最後に俺に一度会ってから逝こうと?」
メロは弱々しく笑った。
745再会:2006/12/04(月) 01:07:25 ID:???
<9>
「ふざけんな!お前はそれで良くても、俺はどうすりゃいいんだよ。
いきなり色んな現実突きつけられて、それでも俺はお前とこれからも
一緒にいたいと思ったのに。勝手なこというな!」
「ッ...」
「俺はずっと待ってたんだ。施設から突然お前がいなくなって..また再び逢える日を。
 ずっとずっと....。それを...ずるい...。」
なんだか胸に痞えるような感情が押し寄せてきて、
ずっと抑えつけていたメロを解放し体を起こした。
話していくうちに再確認した。
俺にとってこいつがこんなにも大きい存在だったのか。
なんだか泣きそうになって、俯いた。
メロも身体を起こし、なにか言いたそうだったが俺は顔を見れなかった。
するとフワッっと温かいものに包まれる感覚に襲われた。
なんとメロが泣きそうな俺をやさしく抱きしめていた。
さっきは気付かなかった、うっすら甘い匂い...やわらかく温かい、メロの身体。
「.....。ごめん....。お前がそんなに俺の事考えてくれてたなんて知らなかった。
 確かに、勝手だな俺は。」そう言って抱きしめた腕を緩め、俺の目をじっと見つめた。
お互いなんだか間抜けな顔をしていて、思わず二人プッと笑った。
そして手を重ね合いどちらからともなく、
ゆっくりとキスをした。
746今北用まとめ:2006/12/04(月) 01:44:08 ID:???
まとめです。作品が多くなってきたので見落としがあるかも…
神様たちの作品を次スレでも拝める事を祈っております。
まとめサイトの管理人様も頑張ってください。

『青草、一。』マトメロ 夏一氏
>>17-32 完
『青草、ニ。』マトメロ 夏一氏
>>243-251 >318-323 >354-357 >361-364 完
『青草、三。』マトメロ 夏一氏
>>439-443 >452-459 >528-535  完

『Supernova』 マトメロ 尚氏
>>75-76 >79-80 >85-87 >95-97 >107-108
>111-113 >130-131 >141-144 >154-157
>192-194 >219-220 >237-238 >285-287
>313-314 >327-328 >343-344 >428-429 
>448-451 >463-465 >476-477 >483-484
>492-499 完

『スカートひらりひるがえし』 ニアメロ 日向氏
>>210-211 >252 >258-260 >274-276 >289-292 完
『黒い森の乙女』 Lニアメロ 日向氏
>>303-304 >332-335 >346-349 完
『Marriage』 ニアメロ←マト 日向氏
>>384-386 >391-393 >399-401 >407-409
>425-426 続
747今北用まとめ:2006/12/04(月) 01:44:59 ID:???
『』ロッドメロ E9 ◆J37jhOoz7o 氏
>>230-233 完

『』ハルメロ E9 ◆J37jhOoz7o 氏
>>600-601 >602-607 完

『診察』 Lメロ 622氏
>>623-628

『再開』 マトメロ 650氏
>>650-652 >658-664 >744-745

『』 ニアメロ 737氏
>>737
748名無しさん@ピンキー:2006/12/04(月) 18:26:19 ID:???
まとめ乙です。
749名無しさん@ピンキー:2006/12/04(月) 20:45:05 ID:???
萌えた
750名無しさん@ピンキー:2006/12/04(月) 20:52:33 ID:???
キタ━*・:*・゜(゚∀゚)゚・*:.。*・゜゚・*━!!!!!

再会神、グッジョブ!
751再会:2006/12/04(月) 22:00:26 ID:???
<10>

さっきの一方的なものとは違い、恋人同士のするような、優しいキス。
手を腰に回すと、メロも俺の首にしがみついた。
「....メロ、してもいい?」そう言うとメロの動きがピクリと止まったが
コクンと頷いた。といってもここではセックスはしにくいので
後部座席のシートを倒し、スペースを作ることにした。
車内でするのは経験済みなのでテキパキこなすと、慣れてるな、と
皮肉っぽく言われた。ともかく、寝転ぶスペースが出来た。
「マット.....」「ん?」「俺....やっぱ...」無理、とでも言うつもり
だろうか?とはいえここまできてそれは俺がキツイ。言い切る前にメロを
引き寄せ、押し倒すとメロの上着をたくし上げ、顔を埋めた。
「あ、やぁっ..!」チュッと音を立て乳首を吸うと、甘い吐息を漏らした。
堪らない。華奢な体に反してフワフワと柔らかい乳肉...。
早くも自分のモノが熱くなってきた。
メロの股間にそれを押し当てながら胸を舐め回す。
「ふぅ..んん..な、なんか..恥ずかしい..」
「なんで?すごい可愛いよメロ」「か、可愛くなんか..っ!」
恥ずかしがるメロに耳元で「すっげぇカワイイ」と囁くとゾクッと
身震いをした。そんなことで感じるメロが愛しく、また激しいディープキスをした。
この車内はスモークガラスになっているが、いつのまにか車内に熱が
篭もり窓はうっすら汗ばんでいた。これから二人もそうなるわけだが。
俺も着ていた上着を全部脱いだ。バサッとそれを置くと
目を細めてメロは「綺麗な体...」と洩らした。
メロの方が何倍も綺麗だと思うが...。そのままメロの体に密着すると
お互いの体温が直に伝わった。そろりと太腿から沿わせ、スカートの
中に手を忍ばせるとじわりと湿っているのが分かった。
「なんだ、消極的なわりに...」言いながらつい、と下着の上から秘所に触れた。
「感じてんだ?」少しからかう様にいうと、「ゃ、う..るさい、馬鹿!」と
怒られてしまった。そのままじっくりとクリトリスの辺りを優しくクルクルと
撫で回すとそれが気持ち良いらしく、「っふ、んん…..ッ!」とだんだん
メロの声が大きくなってきた。陰部がピクピクと痙攣をはじめたので
中指を下着に滑り込ませ、愛液をぬぐった。
752再会:2006/12/04(月) 22:01:41 ID:???
<11>

「ひゃっ」少し体を浮かせ、メロが俺にしがみ付いた。それに気を良くした
俺はそのまま膣内に指を侵入させた。愛液で満たされたそこはずぶずぶと指を
吸い込んでいった。「あぁん!くぅぅっ」さらにギュッと体を寄せた。
「ははっ。メロのここ、グチョグチョ。」
「ふっ..バッ! そ、そういうこと..いうな!ァン..」
奥まで突っ込んだ指をくいっと動かすと、メロはもう堪らないらしく
メロから口付けをしてきた。
車のクッションを取ると、そこにメロの頭を下ろし左手で支えながら
一気に膣内にある指を動かした。ぐちゃぐちゃいやらしい音が鳴り響いた。
「あああぁ!!はぅんっ きもち いぃ....」
2本3本と進入を増やし、愛液が指からとろりと滴ってきたので、
メロの下に穿いていたものをすべて剥ぎ取った。
これでメロは全裸になった。ふと見るとメロの身体は無数の傷があった。
火傷の痕は顔から肩にかけて広がっており女性が背負うには重すぎる傷だ。
そっと火傷の痕に触れる。「痛くないのか?」と訊ねると口を押さえて
紅潮していたメロはふるふると首をふった。
自分も穿いていたものをすべて脱ぐと、俺のペニスはかなり屹立していた。
それをメロのとろとろになったメロの入り口付近にくっつけると、
メロのこくりという唾を飲む音が聞こえた。お待ちかねだったらしい。
「!」口元を押さえていたメロの手を取り、繋ぎ合わせると
一気に俺の肉棒をメロの中に押し込んだ。
「うあああぁ!!」メロが悲鳴をあげた。ビリビリという刺激が全身を包む。
メロの爪が俺の手に喰い込んだ。そして味わうようにゆっくりと腰を動かすと
メロの手の力が薄れてゆくのを感じた。
「ふぁっ..!メロの中、最高...」
「ッマット...ハァッ..熱いっぁんっぁんっ…ぁあっッ・…・っぅ」
「メロ、きもち、いい?」「ん....っ」
暫く繰り返すと、メロは片方の手で目を覆った。俺はてっきり感じている
顔を隠そうとするしぐさなのだと思ったが、次の瞬間、メロの隠された
目からぼろぼろと涙が流れはじめた。
「メロ....!?」「っ....あ....」動かしていた腰をぴたりと止め、
隠している手をそぉっと解いた。ぐしゃぐしゃに涙に濡れた瞳。
「あぁ!ごめん!痛かった!?」あわててペニスを抜こうとすると
「ち、ちがっ..!」とメロはそれを制した。
753再会:2006/12/04(月) 22:03:17 ID:???
<12>

「う、嬉しいんだ..。好き..な人と行為をすることがこんなに幸せだなんて
知らなかったから。 こんな気持ち、初めてで......」
「......俺も、今すごく幸せだよ。好きだ。メロ」
「マット....続けて...?」そう言われて再び腰を動かすと、メロの中が
絞るように絡み付き、不覚にも、入れて5分と持たずにイってしまった..。
ドクドクとメロの中に注ぎ込まれる精子。ズルっとメロに覆いかぶさる。
どちらかというと遅漏気味なので、こんなに早い射精ははじめてだ。
メロはいつまでたっても繋いだ手を離そうとはしなかった。


「−俺な。施設に来る前父親に性的虐待を受けてたんだ。」
車を出て川原の砂利道に並んでテクテク歩く。遠くを見つめながら
ポツリとメロが話し出した。
「だから、施設に移る事になった時決めたんだ。女を捨てようって。
 必死に勉強して一番になってそうすれば昔の屈辱を忘れることが
 出来ると思った。  そう、思ったのに..」
ピタリと止まると上目使いに俺をにらんだ。
「知らなかったろ?俺施設にいた時からお前の事好きだったんだ」
「......え?」そう言うや否や俺の胸にしがみ付いた。
知るわけないだろ。同性だと思っていたのに。
そう思ったが胸元にはにかみながらうずまるメロが
あまりに可愛かったので、黙って抱きしめた。
空はうっすらと朝日が見えようとしていた。メロと結ばれ、一緒に迎える朝日。
メロは..
強い女。傷ついても、汚されても決して負けない精神。
でもそれと同時に脆い、心。施設を出たのはLの敵討ちと同時に
俺への女心を断ち切る意味もあったんだろう。
「メロ、ありがとな。」「え?」
「俺に女として逢いに来てくれて。俺は、お前の傍にいたい。
 女としての幸せを、俺がずっと感じさせてやるよ」
「マット。でも....」
「キラを追うのをやめろとは俺は言えない。言う権利はない。
 でも、そのかわり俺にも手伝わせて。勝つか死ぬかの勝負だというなら
 最後まで、俺も一緒に。」
メロは俺を見上げた。そして震える唇が、開くと同時に、
大粒の涙が頬を伝った。



「..あぁ。最後まで、一緒に..」

 


END


−−−−−−−−−−−−−−
やっと終わりです。
お付き合いありがとうございました。

754名無しさん@ピンキー:2006/12/04(月) 22:22:47 ID:???
キタァァァ(゚∀゚)ァ( ゚∀)ァ( ゚)ァ( )ァ(` )ハァ(Д`)ハァ(;´Д`)ハァハァ
755名無しさん@ピンキー:2006/12/05(火) 12:12:58 ID:???
うぉぉぉぉ!ネ申降臨!!
756名無しさん@ピンキー:2006/12/05(火) 16:51:00 ID:???
うゎああwwネ申ィwwwGJGJ!!
757726:2006/12/05(火) 18:54:41 ID:???
忘れられてそうですが、粧裕メロです。
なんか長くなりそうなので、今できてる分まで投下させてください。
今年中になんとかセクースまで書きたい、予定。
758726:2006/12/05(火) 19:00:05 ID:???
 目が覚めると悪夢のような光景が広がっていた。本当に夢だったらどんなにいいか。
 申し訳程度に毛布が敷いてあるコンクリート床でわたしは目覚めた。起き上がって辺りを見回
す。窓のない薄暗い配管むき出しの部屋にはわたしの他にいろんな人種のガラが悪い男達がいて、
下品なジョークを飛ばしあっている。
 その中で1番派手なスーツを着た男がわたしに気づき、会話から抜け出して携帯電話で何か話
しはじめた。英語みたいだけれど、早口なうえスラング雑じりで全部は聞き取れない。まじめな
面持ちと「サユ・ヤガミ」で始まる文章が多いことから、わたしに関する報告をしているとわか
るだけだ。
 学校帰りの軽装ではすこし寒くて鳥肌が立つ。なんでこんなことになったんだろう? 長い間
眠っていたせいでズキズキ痛む頭で思い出す。
 学校から帰る途中突然外国人に囲まれて、薬品臭いハンカチを口元に当てられ気を失った。悲
鳴をあげることさえできなかった。 目が覚めたらこんな場所だ。日本なのかそうでないのかす
らもわからない。
 思い出した途端、その時押さえつけられた場所がぞくりと震える。両手で肩を抱きしめたいが
できない。後ろ手で縛られているからだ。涙がこぼれそうになりぎゅっと目を瞑る。
 鉄の扉が開く鈍い音がして「メロ」と呼ばれる足音がこっちに近づいてくる。ヒール靴のよう
なカツカツという音がどんどん近くなる。……ヒール?
「ヤガミサユ、お前の身柄はこちらで預からせてもらった。無駄な抵抗さえしなければ心身の安
全は保障する」
 語尾が少し掠れるハスキーな女性の声が流暢な日本語で言った。驚いて顔を上げる。
 そう年の変わらないだろう、10代後半の少女が目の前にいた。綺麗に切りそろえられたブロン
ドのボブに大きな目、こんな場所には不釣合いな可愛い娘だ。
 ファーのついたコートもレザーのミニワンピースもグローブもブーツもアクセサリーも全部黒
い黒尽くめで、胸元のクロスとチョコレートのアルミホイルだけが銀色にひかっている。
759726:2006/12/05(火) 19:00:58 ID:???
「起きて早々悪いが、すこし協力してくれ」
 そう言うなり軽々とわたしの身体を横抱きにして持ち上げた。
「ぎゃっ! 」
 いわゆる姫抱っこだ。支える腕も半身に当たる身体も華奢なのにどうしてこんなことができる
のか不思議だ。驚きすぎて子どもの頃みたいな変な悲鳴が出てしまった。しかもテープの中でく
ぐもって怪獣の鳴き声みたいな変な声。恥ずかしくて頬が熱い。
 顔をそらすと彼女はクスクス笑い出した。金の髪が柔らかくゆれて薄い胸が小刻みに震える。
 そのまま何歩か歩いてテレビの前でわたしをそっと降ろすと、笑みを浮かべたままそっと肩に
触れた。不快感はなかった。抱き方も触れ方もとても丁寧だったので、心地よかったくらいだ。
「ちょっと待ってろ」
 そう言うと振り向いて周りのいかつい男達に英語で「この子に近づくな」と命令した。この場
にいる全員が背筋を伸ばして了解した。メロは自分よりずっと身体の大きな男が恭しく差し出し
た携帯電話を片手で受け取り、鉄扉の向こうに出て行った。
 さっき見た笑顔は、喉の奥で笑いを噛殺すなんてできない無垢な10代の少女のものだった。同
じ少女がたった今、口の端を歪めるだけの笑みで年上の男たちを制した。
 この子は一体何者なんだろう。わたしはだんだん小さくなる細い背中をぼんやりと見送った。
この場にいる誰もが、わたしに近寄ろうとさえしなかった。
760726:2006/12/05(火) 19:02:02 ID:???


 携帯のカメラでわたしを撮ってどこか ――多分お父さんとお兄ちゃんのところ―― に送信
した後、メロは自分のコートをわたしの肩にかけた。コートはほんのりチョコレートのにおいが
して、メロの体温が残っていて暖かい。凍えるほど寒い日にのむココアみたいで、すこしだけほ
っとした。ありがとうを言いたかったが口元にテープが張られているため言えなかった。
「ゆっくり休める部屋に移動する。動けるか? 」
 こくりとうなずく。腕を縛られたまま寝ていたせいで身体のあちこちが凝り固まって痛む。早
く休みたい。
 ゆっくりと立ち上がると、細い針で刺されるような痛みがこめかみから頭の芯に走って眩暈が
した。バランスがとれなくなってよろめく。コンクリートのつめたい硬さを覚悟してぐっと歯を
くいしばる。
「無理すんな」
 予想してた衝撃はなかった。倒れた先にはやわらかい体があって、抱きとめられる。
「運んでやるから寝てろ」
 言い終わらないうちに、意識は深い闇の中にすい込まれていく。闇におちる真際、目蓋に暖か
い吐息が触れた。コートよりも豊潤なチョコレートのにおいに安心して、わたしは意識を手放し
た。
761726:2006/12/05(火) 19:02:53 ID:???


 部屋の真ん中にあるキングサイズのベッドの上で目を覚ました。目をこすりながら辺りを見回
す。わたしは暖かくて清潔な客室に運ばれたようだ。ベッドのサイドテーブルにファッション雑
誌とチョコレートとペットボトルのミネラルウォーターが用意してある以外は何もない、ホテル
の1室みたいだとおもった。
 口で息ができるし、腕の縛めもない。寝ているうちにすべてが終わってくれたのかとひそかに
期待して、ベッドからキャメルのカーペットの上に降り立った。足首からチャリンと金属が鳴く
高い音がして、期待は裏切られたことがわかった。足首に手錠の輪のような、金属製の枷が嵌め
られていたのだ。
 枷には華奢な、けれど特殊な金属でできているようでわたしの力では傷ひとつつけられそうも
ないチェーンがついていた。チェーンにはこの部屋の中なら問題なく移動できる程度の長さがあ
って、端はベッドボードに固定されている。ベッドを力いっぱい押したり引いたりしてみたが、
真っ赤なベッドカバーがむなしく揺れただけで、金属製のベッドボードは微動だにしない。枷か
ら逃れるには足首を切断するしかなさそうだ。ぞっと鳥肌が立つ。じっとしていると恐ろしいこ
とばかり考えてしまう。
 気晴らしに少し動いてみることにする。この部屋にはベッドボードのすぐ近くと、ベッドとは
部屋の対角線の端にドアがある。ベッドボード側のドアを開けてみると、ユニットバスがあり、
トイレは普通に使用できた。立てこもれないように鍵が壊されている。
 もうひとつのドアはきっと出口だ。他に出口はないし、チェーンの長さが足りず腕を精一杯伸
ばしてもノブにやっと指先がかかるくらいで開けられない位置にある。何とか開けられないかと
指を動かす。突然、ノブが勝手に回り外開きにドアが開いた。
「もう目が覚めたのか。早いな」
 片手に食べかけの板チョコをもってメロが立っていた。鎖がぴんと張るまでドアに腕を伸ばし
たわたしを見て、さすがの彼女も少し驚いたようだ。
「このドアには常時2人以上の見張りをつけている。脱出は不可能だ。できるだけ早く帰してや
るから大人しくしていてくれ」
 わたしの足首を一瞥して、ため息をついた。ドアに触れようと手を伸ばしているうちに、枷で
擦って血が滲んでいたのだ。
762726:2006/12/05(火) 19:03:52 ID:???
「あんたに傷をつけるとおれたちが恨まれるんだ」
 ベッドに向かい合わせで座って、わたしの足首に絆創膏を貼りながらメロが言った。つむじし
か見えないブロンドがふわりとゆれて、ちらりとサイドテーブルをみる。
「日本人がなにを好んで食べるのかわからなかったから、いろいろ用意してある。何か食べたい
ものがあったら言え」
 ただの人質をずいぶん大切に扱うものだ。足首の枷と絆創膏をぼんやりながめながら思った。
 そういえばここに来てから何も食べてない。のどがひりつくくらい渇いていたし、お腹もすい
ていたが、口封じに殺されるのかもしれないと思うと食べる気になれないのだ。
「いますぐに解放ってわけにはいかない。食べないともたないぞ」
 サイドテーブルのものと同じ銘柄のチョコレートを齧りながら言う。
「……どうしてチョコレートなの? 」
「チョコレートをきらいな人なんていないだろ? おれの私物だからいくらでもある。遠慮しな
くていい」
 彼女がチョコレートを好きだということはよくわかった。
「まずはせめて水を飲め。日本で人気のあるやつを用意した。見ての通り未開封だから、変なモ
ンなんか入ってない」
 わたしの前にエビアンのボトルをかかげ、かるく振る。水がサイドテーブル上のライトの光に
乱反射して、きらきらはねる。メロはおもむろにキャップを外すと、ボトルの口に直接唇をつけ
て、いわゆるラッパ飲みをはじめた。
 用なんか無さそうなのに、熱心に食事を勧めてくる。心身を傷つける気はない、と言っていた
のは本心なのだろうか。
 白いのどが揺れる。ちいさな唇に入りきれなかった水が頬を伝って顎におちる。それを見て、
思わず生唾を飲み込んだ。のどが渇いたからではない。
 自分の嗜好はわかっていた。昔から女の子同士で話をするときにはお兄ちゃんに似てる流河早
樹が好きだと誤魔化してきたけれど、実際にはミサミサみたいなお人形みたいに可愛い女の子を
見てるときのほうがずっとドキドキした。男の子とも付き合ってみたけれど、性欲の対象にはで
きなかった。女子高の友達とのさわりっこの方がずっと刺激的だった。
 すうっと頭の芯が冷めて、目を細めた。嚥下にあわせて撓るラインをなぞる視線とすべり落ち
る水がぶつかった瞬間、水滴が挑発的にぎらりと光った。
 肉食獣が獲物の喉笛にかぶりつくように、わたしはメロののどに舌をたてた。薄い体はあっけ
ないほど簡単に組み敷かれた。いまさら身を強張らせても遅い。のどから口元にかけて透明な線
を舌でたどる内に下くちびるに舌が触れた。邪魔なボトルを退かせ、飛び出した舌を絡めとり、
唇で唇をふさぐ。メロの両手が突っぱねるように肩を掴んだが、丁寧に舌を吸うと、上顎を焦ら
すようにゆっくりと愛撫する頃には、しがみつく様な様相を帯びていた。口内の水を全て飲んだ
後も、角度を変えて何度も甘い口付けを味わう。メロはキスのたびに息を止めてるみたいで、口
を離すたびに熱っぽく、荒い吐息をもらした。
 しがみついた両手で弛緩して崩れ落ちそうな身体を必死に支えている彼女があまりにも苦しそ
うだったので、キスを中断した。舌と舌をつないだ唾液の銀糸を猫のように舐め取る。メロに蕩
けた視線で見つめられた気がして、脇に腕をそっと差し入れて抱きしめた。熱のこもった身体は
、早鐘みたいに鳴る心臓もあえぐ喉も体重ごと、あっさりとわたしに預けた。ベッドの下のカー
ペットが、落としたボトルの水でミルクチョコレートが溶けたみたいに変色していた。
763名無しさん@ピンキー:2006/12/05(火) 22:46:49 ID:???
サユメロエロス!激しく支援。

そしてマトメロ神・・。激しく萌え。
764名無しさん@ピンキー:2006/12/06(水) 00:22:18 ID:???
(;´Д`)ハァハァサユメロ(;´Д`)ハァハァ
765名無しさん@ピンキー:2006/12/06(水) 01:30:36 ID:???
神いっぱいキテタ・・・

サユメロ斬新です、続き楽しみにしてます!

再開神GJ!!!でもあの二人はこのまま・・・も、もしよかったら
二人の最後までry
766名無しさん@ピンキー:2006/12/06(水) 01:46:15 ID:???
サユメロ氏も再会氏も乙

そろそろ次スレ立てないとまずいよな
767名無しさん@ピンキー:2006/12/06(水) 02:41:59 ID:???
本当だ
容量やばいね
768名無しさん@ピンキー:2006/12/06(水) 10:30:53 ID:???
新規投下はやめときますか。
769名無しさん@ピンキー:2006/12/06(水) 11:03:15 ID:???
そうだね…、先に次スレ立てるか
770名無しさん@ピンキー:2006/12/06(水) 11:24:39 ID:???
                                                                           
                                                                           
                                                                           
                                                                           
                                                                           
                                                                           
                                                                           
                                                                           
                                                                           
                                                                           
                                                                           
                                                                           
                                                                           
                                                                           
                                                                           
                                                                           
                                                                           
                                                                           
                                                                           
                                                                           
                                                                           
                                                                           
                                                                           
                                                                           
                                                                           
                                                                           
                    
771名無しさん@ピンキー:2006/12/06(水) 11:25:24 ID:???
                                                                           
                                                                           
                                                                           
                                                                           
                                                                           
                                                                           
                                                                           
                                                                           
                                                                           
                                                                           
                                                                           
                                                                           
                                                                           
                                                                           
                                                                           
                                                                           
                                                                           
                                                                           
                                                                           
                                                                           
                                                                           
                                                                           
                                                                           
                                                                           
                                                                           
                                                                           
                    
772名無しさん@ピンキー:2006/12/06(水) 11:26:04 ID:???
                                                                           
                                                                           
                                                                           
                                                                           
                                                                           
                                                                           
                                                                           
                                                                           
                                                                           
                                                                           
                                                                           
                                                                           
                                                                           
                                                                           
                                                                           
                                                                           
                                                                           
                                                                           
                                                                           
                                                                           
                                                                           
                                                                           
                                                                           
                                                                           
                                                                           
                                                                           
                    
773名無しさん@ピンキー