【第一部:ファントムブラッド】9/11
○ジョナサン・ジョースター/○ディオ・ブランドー/○ロバート・E・O・スピードワゴン/○ウィル・A・ツェペリ/
○エリナ・ペンドルトン/○ジョージ・ジョースター1世/●ダイアー/○黒騎士ブラフォード/○タルカス/○ワンチェン/
●ジャック・ザ・リパー
【第二部:戦闘潮流】10/10
○シーザー・アントニオ・ツェペリ/○シュトロハイム/○リサリサ(エリザベス・ジョースター)/○スージー・Q/
○ドノヴァン/○ストレイツォ/○サンタナ/○エシディシ/○ワムウ/○カーズ
【第三部:スターダストクルセイダース】15/15
○ジョセフ・ジョースター/○モハメド・アヴドゥル/○花京院典明/○J・P・ポルナレフ/○イギー/
○ホル・ホース/○ラバーソール/○エンヤ婆/○J・ガイル/○ンドゥール/
○オインゴ/○マライヤ/○アレッシー/○ダニエル・J・ダービー/○ヴァニラ・アイス
【第四部:ダイヤモンドは砕けない】12/12
○東方仗助/○空条承太郎/○虹村億泰/○広瀬康一/○山岸由花子/○岸辺露伴/
○矢安宮重清(重ちー)/○トニオ・トラサルディー/○川尻早人/○片桐安十郎(アンジェロ)/○音石明/○吉良吉影
【第五部:黄金の旋風】15/15
○ジョルノ・ジョバーナ/○ブローノ・ブチャラティ/○グイード・ミスタ/○レオーネ・アバッキオ/
○パンナコッタ・フーゴ/○トリッシュ・ウナ/○サーレー/○ホルマジオ/○プロシュート/○ペッシ/
○ギアッチョ/○リゾット・ネエロ/○ティッツァーノ/○チョコラータ/○ディアボロ
【第六部:ストーンオーシャン】 13/15
○空条徐倫/○エルメェス・コステロ/○F・F/○ウェザー・リポート/○ナルシソ・アナスイ/
○エンポリオ・アルニーニョ/●ロメオ/○グェス/○サンダー・マックイイーン/●ラング・ラングラー/○ケンゾー/
○ヴィヴィアーノ・ウエストウッド/○ミュッチャー・ミューラー/○ドナテロ・ヴェルサス/○エンリコ・プッチ
【第七部:スティール・ボール・ラン】 10/10
○サンドマン/○マウンテン・ティム/○リンゴォ・ロードアゲイン/○マイク・O/○オエコモバ/
○スカーレット・ヴァレンタイン/○ブラックモア/○フェルディナンド/○ミセス・ロビンスン/
○ベンジャミン・ブンブーン
【残り84人】
【基本ルール】
全員で殺し合いをしてもらい、最後まで生き残った一人が勝者となる。
勝者のみ元の世界に帰ることができる。
ゲームに参加するプレイヤー間でのやりとりに反則はない。
ゲーム開始時、プレイヤーはスタート地点からテレポートさせられMAP上にバラバラに配置される。
プレイヤー全員が死亡した場合、ゲームオーバー(勝者なし)となる。
開催場所は、荒木のスタンドで作られた異次元世界であり、外に逃れることは不可能である。
開催場所は、杜王町ベースのJOJOワールド。
MAPはこちら>
http://rowvj6pbm.ame-zaiku.com/index.html 【首輪と禁止エリア】
プレイヤーは全員、荒木のスタンドで作られた首輪を取り付けられている。
首輪の爆弾が発動すると、そのプレイヤーは死ぬ。(例外はない。爆発後にC・ダイヤモンドで治す等は不可能)
この首輪はプレイヤーの生死を常に判断し、荒木にプレイヤーの生死と現在位置のデータを送っている。
また、プレイヤーには説明されないが、実は盗聴機能があり音声・会話は荒木に筒抜けである。
首輪が爆発するのは、以下の条件の時である。
* 荒木が放送で指定した禁止エリア内に、プレイヤーが入ったとき。(首輪が自動で爆発)
* 首輪を無理やり取り外そうとしたとき。(〃)
* 24時間で、一人も死者が出なかったとき。(全員の首輪が一斉に自動で爆発)
* プレイヤーが、荒木に不利益な行動をとろうとしたとき(荒木本人がスイッチを押すことで、手動の爆発が可能)
【主催者】
荒木飛呂彦。ジョジョロワ1stの荒木飛呂彦とはまた違う荒木である。
【参加者】
参加者は、上記の通りこれ以上の増員は絶対に認められません。
参加者の容姿、記憶、能力は、そのキャラクターを最初に書いた人に委ねられます。
(例:ディオ・ブランドー:ラグビー終了後 ジョルノ・ジョバーナ:ブチャラティに会う前)
そのキャラクターを最初に書く人はいつから来たのか明言を、
続けて書く人は前の話をよく読み時間軸の矛盾が起こらないように注意してください。
また、「作中で死亡したキャラクターが生き返った」は無しです。
あくまで死亡する前の時間軸から連れてきただけになります。
(例外として、殺されたのに永遠に死ねないディアボロがいます)
【能力制限】
スタンドは、スタンド使い以外でも視認可能。ただし、接触・破壊はできない。
柱の男は、頭を潰されれば死ぬ。
肉の芽、GER、バイツァダスト、メイド・イン・ヘブンは使用不可能。
カーズの究極生命体化も不可。
【支給品】
プレイヤーがあらかじめ所有していた武器、装備品、所持品は全て没収。
ゲーム開始直前にプレイヤーは開催側から以下の物を支給される。
「食料(パン数個)」「飲料水」「懐中電灯」「開催場所の地図」
「鉛筆と紙」「方位磁石」「時計」 「デイパック」「名簿」「ランダムアイテム」
以上の9品。
【ランダムアイテムについて】
「ランダムアイテム」は『ジョジョ作中に登場するアイテム』『日用品』『現実の武器』等から選択。
猫草、ココ・ジャンボなどのスタンド能力を持つ支給品を登場させてもOK。
『参加者に能力を付与してしまう可能性』のあるアイテム、
つまり石仮面・弓と矢・聖人の遺体などは不可。
【予約】
キャラ被りを防ぐため、自分の書きたいキャラクターを予約することができます。
例 【予約】:空条承太郎、ディオ・ブランドー
期間:予約当日から三日間。予約期間後は、他の人が予約または投下してもOKです。
予約しなくても投下することはできますが、
その際は他に予約している人がいないか十分に確認してから投下しましょう。
予約制度
@期間→1週間。その後は他の人が投下してもOK(一言断って貰えると助かる)。
A権利→本編で2作以上採用されている作者のみ。新人はまず2回採用を目指そう。
B途中報告→2〜3日目に1回と、5〜6日目にもう1回。
C間に合わなかったときのペナルティ→次回だけ予約の期限が3日以内に。
{間に合わなくても、投下しても構わない。その代わり、なるべくお早めに。
その際も、途中報告をちゃんとする。}
【トリップ】
投下後、作品に対しての議論や修正要求等が起こる場合があります。
書き手は必ずトリップをつけてください。
【投下宣言】
投稿段階で被るのを防ぐため、
投稿する前には必ず議論スレで 「投下します」 と宣言をして下さい。
いったんリロードし、誰かと被っていないか確認することも忘れずに。
【キャラクターの参加時間軸】
このロワでは登場キャラクターがいつの時点から召集されたかは
「そのキャラクターを最初に書いた人」にゆだねられます。
最初に書く人は必ず時間軸をステータスにて明言してください。ステータスについては下記。
【ステータス】
投下の最後にその話しに登場したキャラクターの状態・持ち物・行動指針などを表す
ステータスを書いてください。
テンプレはこちら。
【地名・○○日目 時間(深夜・早朝・昼間など)】
【キャラクター名】
[スタンド]:『名前』
[時間軸]:ここはキャラの登場時間軸。できるだけわかりやすく
[状態]:(ダメージの具合・動揺、激怒等精神的なこともここ)
[装備]:(武器・あるいは防具として扱えるものはここ)
[道具]:(ランタンやパソコン、治療道具・食料といった武器ではないが便利なものはここ)
[思考・状況](ゲームを脱出・ゲームに乗る・○○を殺す・○○を探す・○○と合流など。
複数可、書くときは優先順位の高い順に)
【作中での時間表記】
深夜:0〜2
黎明:2〜4
早朝:4〜6
朝:6〜8
午前:8〜10
昼:10〜12
日中:12〜14
午後:14〜16
夕方:16〜18
夜:18〜20
夜中:20〜22
真夜中:22〜24
乙です
続々投下が始まって盛り上がってきましたねー
ところで〔装備〕って「現在身につけているもの」だと思ってたw
あぶねーあぶねー
まあそういうのでもいいんじゃないか
前スレうまりました
1000 名前: Classical名無しさん 投稿日: 08/05/31 20:00 ID:Nmb1sOI.
, //丿ノヽ ヽ
( / ノノ_::ノ ノノ,, 彡
\|ノノ :: ___,"r´ヽミ
ミ/ . ,._//;; ヽ,ノ\ミ
ゝ|、 ,),ヾ;;;  ̄;;;;;; ) ヽ \
( ,/,)ヽ;;;ヽ;;; ,\ ) 「フフ……波紋入りの
>>1000は、
.`´, ;; |,,ゝ 丿 / 早かろう・・・・」
\、 /ノ .|;;;;
.`ー、ヽ;;/;;;;;;;;;
`-´ ̄`----
空条承太郎 投下します
実に奇妙な光景だった。
家、家、家、スペースシャトル、家………スペースシャトル?
そう、D-4に忽然と現れたスペースシャトルはまるで「ここが自分のいるべき場所だ!」と主張しているかのように、ドンッと置かれていた。
その奇妙な光景のなかに一人の男が現れた。身長は180…190はあるだろうか?白いコートを着込み、同じく真っ白な帽子をかぶっている。なかなか上等な服のようだ。
顔は日本人離れしている高い鼻や整った顔立ちをしている。しかし、なにより目立つのがそのギラリと鋭く光る、揺るぎない意志を持つその目だろう。しかし今その目は輝きを失い、確かにその中には絶望の色が宿っていた。
その男、空条承太郎が最初に想ったのは“悲しみ”であった。
なぜ“彼女”が殺されなくてはならなかったのか?
さきほどの光景を見てから彼はこの答えの出ない迷宮に入り込んでしまったのだ。自問自答を繰り返し、決して答えの出ない問いを自分自身に問い続ける……。
自分が“空条承太郎”だからだろうか?やはり自分のせいなのか?
“彼女”を助けることは不可能だったのだろうか?荒木をなんとか止める手段はなかったのか?
そして……どうして“スタープラチナ ザ・ワールド”を使わなかったのか?
いや…、使わなかったのではない。正確に言えば承太郎は“止めなかった”のではなく、“止められなかった”のだ。
大勢の人を一度に集めるほどの力を持つ荒木を恐れたから?
首輪がはめらていて、自分の命を握られていたから?
いや、違う。
答えは…ひとつの声だった。空条徐倫の声だったのだ。
微かに聞こえた自分の愛娘、徐倫の声は承太郎に“自分の命だけでなく、娘の命も握られている”という事実を認識させた。
だからだ…。動かなかったのではなく、動けなかったのである。子を想う気持ちがあったからこその悲しい決断であった。
“彼女”が“自分”の立場でも娘の命を優先しただろう。母も当然娘の命は大切なのだから。しかしそれは仮定でしかない。でも…、もしかしたら…。それでも…。
いくつもの“if”がシャボン玉のように浮かんでは消え、弾けては生まれる。そうして大きな喪失感と罪悪感、そしてなによりも抑えきれないほどの悲しみが彼を襲う。
思い出される彼女の死の瞬間。目の前で散っていった命。
そして思い出される…あの男。まるで人の命をおもちゃかのように扱うあの男。
だから次に湧き出たのは“怒り”。燃え滾るマグマのような、熱く濃厚で底なしの怒り。
ゆらりと承太郎はスペースシャトルに近づく。血がにじみ出そうなほどにきつく握られた拳。その拳をゆっくりと持ち上げる。そのかげにもうひとつの影が重なる。
そして、刹那、
まるで自動車をスクラップにするような音とともにぼろぼろになっていくスペースシャトル!
その様はファンタジーやメルヘンに出てくるトロールやオーガが透明になって、その強靭な拳を力任せにふるっているかのようだ。
怒り狂った獣かのように。
そう、空条承太郎は“怒っている”のだ、“逆上”しているのだ。かつてないほどに。
エジプトでDIOを倒すために出た旅よりも。
平和な町、杜王町に潜んでいた吉良吉影の行為を知ったときよりも。
あの冷静でクールな承太郎がスタンドを使ってものに八つ当たりをしたくなるほど怒っているといったら今の彼の怒りがどのほどかわかるだろう。
(野郎ッ……!荒木飛呂彦ッ……!!)
彼の怒りを映しだすかのようにスタープラチナ、承太郎のスタンドは拳を振るう。鈍い音をたててへこんでいたスペースシャトルの扉が完全に壊れ、音をたてて落ちてきた。
(荒木……てめーがやっていることは“悪”だ!それも吐き気をもよおすほどの極上のな!)
またふるわれる拳。響く音。
(DIOを倒すと誓った俺達には確かな“覚悟”があった…。杜王町の吉良を退治した俺たちには“決意”があった…。だが今のこのゲームにはッ!)
さらに激しさを増すスタープラチナの拳。
(なにも知らねー一般人をッ!戦うことも知らねー女子供をッ!てめーの勝手でもてあそぶ行為ッ!てめーは俺を怒らせたぜ…ああ、怒らせたッ!)
その速度は一般人では、いや、スタンド使いにさえ目で追えないほどのスピードで次々と突き刺さっていく!その一発一発の重いこと!
(だから…荒木!てめーはこの空条承太郎がじきじきにぶっ飛ばすッ!この俺が…裁くッ!)
まっ平らな箇所は一撃目で30センチほどへこみ、続けて繰り出される打撃がひびを入れ、三発目には粉々になるほどであった。もはやただの鉄屑となったスペースシャトルはものすごい轟音とともに崩れさった。
凄まじい破壊の後を目にする承太郎。くるりと、その場で回り轟音を背にし、スタンドを消して承太郎は歩き出した。
「……やれやれだぜ」
その言葉はこの殺し合いの場で軽率にも八つ当たりしてしまった自分に対してだろうか?いまだ収まらない怒りにだろうか?悲しみを引きずっている自分に対してだろうか?
ただわかることは今の彼を突き動かすのは怒りではない。悲しみでもない。娘を守ろうとする父親の心だった。その顔を上げ、この場を去ろうとする承太郎。
けれども彼の歩みがピタリと止まった。
ふいに雨が降ってきたのだろう…。承太郎の顔はいくつかの水滴で濡れている。雨だろうか?しかし天気は晴れだ。星空が見える、月が見える。
雨など降ってはいなかった。ただ彼の“心の中”では雨が降っているのだ。
降り止まない心の雨。流れ続ける涙。けれども承太郎は涙を止めない。
この涙が止まったとき一人の女を愛した“空条承太郎”は死ぬのだ。この涙が止まったときから彼は彼女の死を受け入れ、一人の親であり、怒り狂う男であり、最強のスタンド使いであるただの“空条承太郎”
にならなければいけないのだ。
だから…だから、せめてそれまでは彼が泣き止むの待ってあげよう。彼の中の心の荒れ狂う悲しみに身をゆだねる時間を与えよう。一人の、最愛の女性を亡くした男にしてあげよう。それが彼を再び立ち上がる足となるのなら…。
暖かい風が吹き承太郎を包んだ。その風の温かさが“彼女”を思い出させた。
思い出される最愛の彼女。幸福な時間。親子三人で過ごした時間。微笑む彼女と母に甘える娘。
そして―――
彼の瞳から一粒の涙が流れ、風に運ばれていった…。
【J-3 スペースシャトルの傍/1日目 深夜】
【空条承太郎】
[時間軸]:四部終了直後
[状態]:荒木に対する怒り、抑えきれないほどの悲しみ、“彼女”に対する罪悪感
[装備]: なし
[道具]:支給品一式不明支給品1〜3(本人未確認)
[思考・状況]
基本行動方針:荒木をぶっ飛ばす
1.――――ッッ!!
2.徐倫を自分の命にかけても守る。
※名簿はチェックしてません。
※スタンドが悲しみで一時弱体化してます。時を止められかどうかもわかりません。ただ、一時的なもので心の整理がついたらもとに戻ると思われます。
※D−4にあるスペースシャトルが破壊され、破壊音が周り一帯に響きました。どこまで響いたかはほかの書き手さんにお任せします。
※徐倫の姿は見てませんが、声を聞きました。またその声のちがいに違和感を感じてます。また妻の容姿の変化にも気づいていますが今はそのことを意識していません。
※参戦時期が四部終了時なのでジョルノのことは知りません。
投下終了しました。
誤字脱字、修正点、矛盾点がありましたらご指摘よろしくお願いします。
23 :
Classical名無しさん:08/05/31 20:58 ID:8kEZ.1oU
乙です。
うほー承太郎がキレたーーーーー。
親父さんきれてるな。
とにかく乙でした。
しかし、備考欄の一番下、4部からの参戦は投票で以前から決まっていましたし書く必要はないと思いますよ。
前スレ
>>1000wwww
前スレ投下乙!
スカーレットwww
そしてミューミューは荒木の事を思いっきり誤解してくれたなw
まあ無理もないが。
果たしてミューミューのスタンドだけでどこまでこの戦場を切り抜けられるのか……
そして承るゥゥゥーーッ!
これは切ない……
ていうか演出が格好いいなぁ……
その文章力に僕は敬意を表するッ!
あと今気付いたんですが吉良・ギアッチョの話の状態表に時間表記が抜けていました。
ですので【深夜】を追加してください。
それと吉良の[状態]に【掌に軽度の負傷】も追加しておいて下さい。
問題が多くて申し訳ありません。
しまった、前スレのミューミューとスカーレット見逃してた…
ここに感想を書きたいんですが、かまいませんねッ?!
とりあえずSSタイトルで吹いたww
意外だった対主催者ミューミュー、そして相変わらずのスカーレット
間違いなくこれは次で圧迫祭りが見られる…しかも場所はナチス研究所!
これは…ミューミューが危ないッ!(性的な意味で)
次回が気になるいい話でした!GJ!
>>23 あ、そうだった。すみません、wiki収録の時に修正します。
ついでにこちらにも貼っておきます。
【第一部】
ロバート・E・O・スピードワゴン/ジョージ・ジョースター1世/黒騎士ブラフォード/タルカス/
【第二部】
シュトロハイム/リサリサ(エリザベス・ジョースター)/スージー・Q/ドノヴァン/サンタナ/ワムウ/カーズ
【第三部】
ラバーソール/J・ガイル/オインゴ/
【第四部】
東方仗助/虹村億泰/山岸由花子/岸辺露伴/片桐安十郎(アンジェロ)/音石明/
【第五部】
レオーネ・アバッキオ/トリッシュ・ウナ/サーレー/プロシュート/
【第六部】
エルメェス・コステロ/ヴィヴィアーノ・ウエストウッド/
【第七部】
サンドマン/オエコモバ/ミセス・ロビンスン/ベンジャミン・ブンブーン
まだ登場していない参加者たち
この30人を動かすのは君だッ!
(すでに登場してたらゴメンネ…。大人は嘘吐きではなく、間違いをするだけなのです…)
3部、見事に敵だけ残ったな。
17,8歳と5,6歳の声の違いは違和感どころじゃないと思うのだが…
まあ凄みでもいいけどw
親なら分かるもんなんですよ多分
……俺には子供がいないから知らんけど
ジョースターの血統の力だよ
そういうことにしとこうぜ
おにゃのこも声変わりするんだっけ?
まぁあんな非常事態で「ママ!」って叫んだ奴がいたら娘だって思うんじゃないかな。
切羽詰まって「俺俺」言うだけで性別さえ合ってりゃ親を騙せるくらいだし。
普通に考えりゃ幼稚園児と大学生の声は一緒じゃあない
でもいいよ凄みでなんとかなるレベルだ
>>31 声変わりしますよ。男ほどではないですが
まあ、切羽詰ると人間の声はやたら高くなるので、それほど問題はないかと
wiki管理人さん、非ログイン時の編集で文字列入力が何とかっての解除できませんか?
あの文字列入力はログインしないと解除できない
誰でも編集できるように、あの文字列をなんとかしてもらいたいものだねぇ
別に文字列打ち込めばいいだけなんだから
誰にだって編集できるだろw
なんだ、その半角から全角とかに変えたりするのメンドーだし
微妙に間違ってやり直しになったりするんだよぉ〜ッ!
俺はメンドーなのが嫌いなんだよぉ〜ッ!
38 :
Classical名無しさん:08/06/01 01:08 ID:VxXpr1dU
ずっと全角で打ってりゃいいじゃないか
だいたいめんどくさくなきゃ荒らし避けにならんだろ
すまんsage
あの文字列半角しか受け付けないんよ
というかこんなとこに荒らしとか来ないって
もし編集されたら履歴調べてバックアップすりゃいいハナシだからな
エンヤ婆、投下します。
一人の老婆がいた、全身穴だらけでしくしく泣いている老婆が。
何故全身穴だらけなのかは割愛するが、老婆は何故泣いているのか?
この殺し合いという異常な状況に対して?いやそうじゃない。
この老婆に限ってそんな事は絶対にありえない。
老婆の"かわいくて"、"誠実で"、"心の清い"息子が死んでしまった事に対する涙である。
その老婆の息子はJ・ガイル。このゲームの参加者の一人、J・P・ポルナレフの妹を惨殺し、さらに彼の仲間であるモハメド・アヴドゥルも殺し(実際には生きていたが)その他にも己の欲望の赴くままに犯罪を重ねた卑劣漢である。
しかし因果というものが巡りに巡ったのか、彼はそのJ・P・ポルナレフに殺された。所謂敵討ちであろうか。
話を戻すが、老婆の中の彼と実際の彼はだいぶ違っている、老婆の眼に巨大な色眼鏡でも掛けてあるのだろうか、恐らくはそうだろう。まあ、そんなわけで……
「ルウエエエエエエエエ〜〜〜〜! 」
老婆は泣いていた。最愛の息子が死んでしまったからだ。
「アウッアウッアウッ」
人目もはばからず泣いていた。と言っても、人などこの場には老婆を除いて1人たりともいはしないが。
「悲しいよぉおおおおお〜〜! 」
どれほど泣いただろうか、数分は泣いただろうか、数十分は泣いただろうか、数時間は泣いただろうか。
しかし、程なく悲しみは怒りに変わる、この殺し合いを仕組んだ荒木に対して?もちろん違う。
息子を殺した男と、息子を見捨てて"逃げ出した"一人の男に対して。
そいつら全員いないものかと名簿を確認する。老婆の顔に嫌らしい笑みが広がった。
名簿に記されていたその名、J・P・ポルナレフとホル・ホースを見たからだ。
「イッヒッヒッヒッ……お前ら二人ともここへ来ていたのかい……ちょうど良い……わしのスタンド「正義」でお前ら二人とも……」
――――――口から紡ぐは、呪いの言葉――――――
「殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる
殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる
殺してやる殺してやる殺してやる殺してやる殺してやるイヒヒヒヒ〜〜〜ッ! 」
――――――狂気の老婆が、そこにいた――――――
しかし老婆は名簿を見続け、ある一つの名前で眼が止まる、ある筈のない名前、死んだ者の名前――――――
「J・ガイル……」
――――――最愛の息子の名が、そこにあった――――――
またもや老婆の眼から涙が溢れてくる。
「おお…………J・ガイル…………生きてて…………くれたんだね……」
エンヤの顔にまたもや笑みが浮かぶ、本当に忙しい人だ……
「そうじゃそうじゃ! 誠実で心の清いお前が死ぬ筈が無い! J・ガイル! 早くお前に会いたいよ! 」
ジョースターの奴らの名前もあった、ついでだから全員ブチ殺してやろう、そんな事を考えながら老婆、エンヤは歩き出した。内なる狂気を秘めたまま――――――
【B-5 タイガーパームガーデン・1日目 深夜】
【エンヤ婆】
[時間軸]:聖痕で全身に穴が開いた直後
[状態]:全身穴だらけ、最高に「ハイ!」ってやつだアアアアアア
[装備]:なし
[道具]:基本支給品、不明支給品1〜3
[思考・状況]
1.J・ガイルに会う
2.ポルナレフとホル・ホースは地獄の苦しみの末に殺す
3.ジョースターの奴ら(ジョセフ・ジョースター、モハメド・アヴドゥル、花京院典明、空条承太郎)も殺す
[備考]
※全身穴だらけの老婆が何やらニヤつきながら歩いています。それはもう奇怪な事でしょう。
投下終了しました。
誤字、修正要求、お前状態票とか備考とかおかしいだろ。
その他諸々あるようでしたらお願いします。
投下乙!
恐いよばあさんww
しかし正義はかなりの強スタンドッ!
これからに期待ですなッ!!
愛しのディオ様に婆さんが反応しないのはおかしくない?
>>48 いえ、愛しのディオ様エンヤ婆にとってはDIOですしディオならまだしもディオ・ブランドーじゃ反応しないかな?と。
駄目っすかね?
なんでエンヤ婆がDIOじゃない=三部ディオじゃないってわかる前提なんだ
ディオは三部でもたまに身内からディオ・ブランドーって呼ばれてるな
っていうか位置ちけえwwwwww
やっぱそうですかね?
こりゃ加筆した方がいいかな?
修正版産み落としてきました。状態表が余計おかしくなっただろとかそんな事は気にしない。
そして・・・・・スピードワゴン・・・・・取られちゃった・・・・・
>>53 さぁ、没ネタスレに書き込む作業に戻るんだ
>>40 全角で打ってF10ポチっとなで済む話じゃあないか
某所でやっているネタを、ここでもやってみたかったので投下
第1回週刊ジョジョロワ2nd(6/01)
先週の主な出来事
, //丿ノヽ ヽ
( / ノノ_::ノ ノノ,, 彡
\|ノノ :: ___,"r´ヽミ
ミ/ . ,._//;; ヽ,ノ\ミ
ゝ|、 ,),ヾ;;;  ̄;;;;;; ) ヽ \
( ,/,)ヽ;;;ヽ;;; ,\ ) 「フフ………○○入りの××××は、
.`´, ;; |,,ゝ 丿 / △、△か……ろう………フッ」
\、 /ノ .|;;;;
.`ー、ヽ;;/;;;;;;;;;
`-´ ̄`----
↑の空白に一番上手いこと入れた奴がジョジョロワ2nd優勝
・遂にジョジョロワ2nd開幕! 今度も荒木打倒ENDか!? それとも優勝ENDか!?
・見せしめは徐倫ママ! そして……ナランチャァァァッ!(結局OPにも出れなかった的な意味で)
・まあ! エリナったら、い け な い ひ と ッ !
・まさかの人間ディオ様! ジジレイツォ! あれ? コイツらかなり弱くね?
・リパー! ロメオ! ラングラー! 終わったよ!!(出番が)
・ダイアーさん……まあ1stで最後まで生き残ったんだから良いよね?
本日までの投下数:25(+5)作 ※+5はプロローグや他のOP
死者:4名(ジャック・ザ・リパー、ロメオ、ラング・ラングラー、ダイアー)
現時点での予約:10件(◆5N氏、◆iW氏、◆de氏、◆4T氏、◆/N氏、◆H3氏、◆BR氏、◆fl氏、◆hq氏、◆BG氏)
_,,....,,_ _人人人人人人人人人人人人人人人_
-''":::::::::::::`''> ゆっくり投下するね!!! <
ヽ::::::::::::::::::::: ̄^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^ ̄
|::::::;ノ´ ̄\:::::::::::\_,. -‐ァ __ _____ ______
|::::ノ ヽ、ヽr-r'"´ (.__ ,´ _,, '-´ ̄ ̄`-ゝ 、_ イ、
_,.!イ_ _,.ヘーァ'二ハ二ヽ、へ,_7 'r ´ ヽ、ン、
::::::rー''7コ-‐'"´ ; ', `ヽ/`7 ,'==─- -─==', i
r-'ァ'"´/ /! ハ ハ ! iヾ_ノ i イ iゝ、イ人レ/_ルヽイ i |
!イ´ ,' | /__,.!/ V 、!__ハ ,' ,ゝ レリイi (ヒ_] ヒ_ン ).| .|、i .||
`! !/レi' (ヒ_] ヒ_ン レ'i ノ !Y!"" ,___, "" 「 !ノ i |
,' ノ !'" ,___, "' i .レ' L.',. ヽ _ン L」 ノ| .|
( ,ハ ヽ _ン 人! | ||ヽ、 ,イ| ||イ| /
,.ヘ,)、 )>,、 _____, ,.イ ハ レ ル` ー--─ ´ルレ レ´
GJwww
第1回ってことは次回にも期待して構いませんねッ?
おお、なんというタイミングの良さ
ゆっくり投下していってね!!!
「夜の海っていい眺めだわァ〜♪」
天然そのもの、といった気質の声を上げながら、一人の少女が客船の縁に腰掛け、足をブラつかせている。
無防備で、放心状態ともいえるその様は、とても殺し合いのゲームに参加させられているようには見えなかった。
「こんな豪華客船に乗れるなんてラッキーよねェ〜……なかなか出航しないけどォ〜」
くるり、と半身回って甲板に戻ろうとする少女。
「あら?」
体のバランスが崩れる。
「あららァ〜?」
のけぞるように、上体が船の外側に傾いていく……。
「キャアアアアァ〜!?」
『スティッキィ・フィンガーズ!』
数分後。
照明で照らされた豪華客船の甲板には、オカッパ頭の男と、先ほどの少女が立っていた。
「あのォ〜……助けてくれてありがとうございます」
「……気にするな。ちょっとした実験代わりだ。俺に対して恩を感じる必要はない」
少しおどおどしながら例を言う少女に、手に持った荒縄を弄りながら無愛想に返す男。
荒縄には、奇妙な事に"ジッパー"が付いていた。
二倍の長さになった荒縄が、少女、スージーQの腕に絡みつき、まさしく水先で落下を食い止めたのだ。
開いた状態のジッパーを男はゆっくりと閉じ、荒縄を元の長さに戻す。
スージーQはそれを不思議そうに眺めていたが、ハッとして辺りを見回し、呟いた。
「あら? おかしいわ、あなたの他に一人……変わった格好の人が、縄を投げて助けてくれたと思ったんだけど…
「……!」
オカッパ頭の男が、突然スージーQから数歩距離を取った。
スージーQはきょとん、として男を見つめている。
男は警戒するように眼を光らせながら、スージーQに問い掛ける。
「君も……スタンド使いか?」
ゆっくり支援
何を言っているのか分からない、といった表情を見せるスージーQ。
男はそんな彼女を見て、深く一呼吸する。
同時に、男のそばに寄り立つように、頭部全体を覆う兜を被り、
各部にジッパーの意匠が施された全身タイツを身に付けた人間(?)が姿を現した。
スージーQは「キャッ」と声を上げつつも、まじまじと突如現れた存在に視線を送る。
「やはり……見えているな」
「この人ォ〜、どこから出てきたんですか?」
「……?」
男は生まれて初めて見る物に対する様な視線をスージーQに送り、軽く首を傾げる。
一方のスージーQは、彼女なりの誠意を尽くしたお礼を二人目の恩人に述べ始めた。
「危ないところを助けてくださって、本当にィ……あらァ?」
全身タイツの人間が消える。
「彼、恥ずかしがり屋さんなの?」
「……そうかもな」
「支援した」ッ
男はスージーQに投げやりに答えると、脇に置いてあったディバッグを持ち上げ、早々にその場を立ち去ろうとする。
スージーQは慌てて、男を引き止めために"先ほど開いた数歩分の間合い"を詰めようと、一歩踏み出した。
オカッパの男は、ぼそりと小さな声、しかし強い口調でそれを制する。
「それ以上俺に近づかないほうがいい」
「え?」
「もしこの忠告を無視するなら、俺に"近づけなく"なってもらうことになる」
「……」
スージーQは一瞬躊躇したが、心細さゆえか、彼女の気性ゆえか、構わず更に一歩踏み出した。
「そんな言い方って」
『スティッキィ・フィンガーズ!!!』
スージーQの全身に、一瞬で無数のジッパーが走った。
先ほど消えた全身タイツ……『スティッキィ・フィンガーズ』が再び現れた、とスージーQが認識した時には、
既に彼女はバラバラになり、冷たい甲板に横たわっていた。
「こ……これは!? なに!? 私の体、どうなって……」
「……」
男は 無抵抗でバラバラにされ、反撃する意思すら見せずに慌てふためいているスージーQを見て困惑していた。
(俺のスタンドがしっかりと見えている……彼女がスタンド使いなのは間違いない。だが、スタンドが持つ危険性、
そして"奇妙"な能力にはまるで無防備……一体どういうことだ? スタンドがよっぽど特殊なタイプなのか……あるいは)
男は、状況を把握し始めてすっかり大人しくなったスージーQに話しかける。
「もう一度聞く。君はスタンド使いか?」
「……その、スタンド……ってなに? 電気スタンドの掃除なら得意ですけどォ……ホホホ」
「……」
男が相手に危険はないと判断し、『スティッキィ・フィンガーズ』の能力を解除する。
スージーQは自由に動くようになった体に安堵して、おずおずと男を見上げた。
「すまなかったな。特異な状況で気が立っていたんだ。俺はブローノ・ブチャラティ。イタリア出身のケチな男さ」
「はあ……わたしはスージーQです」
お互いに簡単な自己紹介を済ませ、2人は甲板に備え付けられた椅子に座って会話を始めた。
最初に話題になったのは、ついさっき、この悪魔のゲームの開始を告げた男の事。
ブチャラティは、ほとんどゲームの内容・ルールを聞いていなかったスージーQに、それらを詳細に教えた。
「ええェ〜ッ!? こ……殺し合いィ!?」
「そうだ。……聞いてなかったのか?」
「JOJO……って言っていいのかしら?……のお母さんが死んだのに気を取られちゃってて……」
「無理もない。とても素人には許容できるような出来事じゃあないからな」
:.....
スジモノと言ってもいいような、独特の凄みを放ちながら言うブチャラティに、スージーQが慌てふためきながら問う。
「ど……どうすればいいのかしら……」
「それは君の自由だが……俺は今のところ、このゲームに乗る気はない」
「……そりゃ私も、殺し合いに参加するなんてゴメンですけど……」
意見が一致したことで、一瞬緊迫した場の空気が少し柔らかくなる。
最も、両者共に相手の行動方針をある程度予測していたのか、態度にあまり変化は見られなかった。
ディバッグの中を漁っていたスージーQが、一枚の紙切れを見つけて引っ張り出し、書かれた内容を読み始める。
「……人の名前が書いているわッ!」
「恐らく、このゲームに参加している者たちのリストだろう。よく見てみるといい、知り合いがいるかも……」
「JOJOッ! リサリサ様に、シーザーまで……!」
「やはり、か」
納得いった、という口調で呟いたブチャラティ。
怪訝そうな顔をしたスージーQに、このリストの中には自分の知り合いも数名いる、と説明する。
「恐らくは、ある程度関係のある人間を集めているんだろう……その方が、敵対・裏切りなどが発生しやすいからな。
そしてその選別規定は……スタンド使いであること、と思っていたんだが……君は、本当にスタンドを持っていないのか?
自分の身の回りでなにか奇妙な事が起こった事は?」
「うーん、あったような、なかったような……リサリサ様に会えれば、もっと詳しいことが教えてもらえると思うんだけどォ〜」
ブチャラティはディバッグから取り出したワニの人形を眺め眇めしながら、
目の前の少女にスタンド能力がない、と確信し始めていた。
(ならば、何故彼女に俺のスタンドが見えたのか? 『スティッキィ・フィンガーズ』には特に変わった様子はない……
能力も、パワーやスピードにも……だとすると、あの男、あるいはこの土地……空間自体に、スタンド能力が……?)
どうやってかは分からないが、その作用で、一般人にもスタンドの像が見えるようになっているのか?
長考しているブチャラティに、スージーQが不意に話しかける。
「あのォ……あなたの知り合いって、どの人?」
「ああ……」
ブチャラティが、順に名簿の名前を指差していく。
ジョルノ・ジョバーナ。
グイード・ミスタ。
レオーネ・アバッキオ。
パンナコッタ・フーゴ。
トリッシュ・ウナ。
サーレー。
名前を全て示して、再び長考に入ろうとするブチャラティ。
「ちょ、ちょっとブチャラティさん。この人たち、どういうお知り合い何ですかァ〜?」
「ン……ジョルノ・ミスタ・アバッキオ・フーゴはチームの仲間だ。サーレーは敵対していたチンピラだ」
「チーム? ブチャラティさん、なにかスポーツでもォ〜?」
「いや、ギャングだ。言ってなかったかな?」
「…………そ、そうですか。このトリッシュさん……名前からすると、女の人みたいですけど?」
「彼女は俺にとって"護る"べき人だ。このゲームからも必ず"護り"抜き、無事にイタリアに帰さなくてはならないッ!」
そこで会話が途切れ、ブチャラティはディバッグから地図を取り出し、現在位置を把握する。
最寄のライフラインを探している途中で……。
「……?」
いままで間をおかずに喋っていたスージーQが、途端に黙ったことに気付いたブチャラティ。
彼女の方を向くと、興味深々といった感じで、トリッシュについて質問してくる。
「ヒョッとして恋人ですかァ〜〜〜!? ……まさか婚約者とか! キャ〜♪」
溜息を付いて、トリッシュについて説明を始めるブチャラティ。
「簡単に説明すると……彼女は俺の……恩人の娘だ。その恩人から命令を受けて、護衛することになっている」
ブチャラティは、複雑そうに、何かに迷っているかのように答えた。
「へェェェェ〜〜?」
スージーQは明らかに信じていない。
色恋沙汰を想像しているのか、とブチャラティは苦笑する。
「何笑ってるんですゥ?」
「いや、なんでもないさ。ところで、君の知り合いだが……」
「はぁ〜い、説明ですねッ!? まずJOJOは婚約者で……きゃー、恥ずかしいっ♪」
「……」
三人分の説明が終わるまでに50分かかった。
支援!
二人は、とりあえず一緒に行動することにした。
簡易に決めた取り決めは、お互いに探す人物の特徴を頭に入れ、なるべく戦闘には関わらない。
「俺たちの支給品はいわゆる"ハズレ"だ。俺はそれでもスタンドで戦えるが……君はそうもいかないからな」
「そうねェ〜……これって、なんなのかしら? 何のために……」
ブチャラティの支給品は、荒縄とワニの人形。
スージーQの支給品は、エプロンドレス、スクール水着、ランドセル。
「着替え……にするには、あまり向いていないな?」
「エプロンドレスは仕事で着慣れてるけど……こっちのは何かしら?」
「それは……水着じゃないのか?」
「紙を開いたら出てきたこれは……」
「……バッグの予備、かな」
こんなものを入れた主催者の意図がわからない。
二人の認識は、この点では完全に一致していた。
「とりあえず、君の護身用の武器を探さないと……ん?」
ワニの人形をディバッグに仕舞う途中、ブチャラティの手に何かが当たる。
手探りで取り出してみると、それは指輪だった。
「これも支給品ってヤツか?」
「アアァ〜〜〜〜ッ!!」
ブチャラティが取り出した指輪を見て、スージーQが素っ頓狂な声を上げた。
「……どうした?」
「それッ! 私の婚約指輪ッ!」
「そういえば、君はミスタージョースターと結婚していると言っていたな」
ブチャラティが指輪をスージーQに渡すと、スージーQは大切そうに指輪を左手の薬指に填めた。
その安堵した表情を見て、ブチャラティが質問する。
「君の夫……ジョセフ・ジョースターは、立派な人のようだな」
「ええッ!? 立派……かしら……でも、すごく頼りになるのは確かヨン。きっとこのゲームにも乗ってないと思う……」
「そうか……それはいい事だ」
「……出発しようか」
気を取り直して、ブチャラティがスージーQを先導して歩き始める。
しかし、スージーQは着いてこない。
ブチャラティが振り向くと、なにやら顔を赤く染めてもじもじしている。
「どうした?」
「あのォ〜……何ていうか……」
「? 」
「……おトイレッ! 生理現象よン!」
「ああ、それはしょうがないな。出すべきものは出せる時に出しておかないと体に悪いッ!」
「じゃ、船の中でおトイレ捜してくるから、ちょっと待ってt」
『スティッキィ・フィンガーズ!』
甲板にジッパーが取り付けられる。
それを開きながら、ブチャラティはスージーQに促すように言った。
「あまり衛生的ではないが……すぐに離れる場所だ、構わないだろう。俺はあっちを向いているので、どうぞ」
「……え〜ッと?」
「別行動を取るのは良くない。時間をかけすぎるのも良くない。両方の問題を解決できるのが、このトイレのいいところだな」
「もっと別の問題が出来るでしょォ〜〜〜ッ!!!」
数分後。
「トイレ……ないわねェ〜?」
ブチャラティにビンタを見舞い、客船の中に入ってトイレを探すスージーQ。
ブチャラティの言うとおり、確かに別行動は危険だ。
早く済ませたい、とスージーQは思っているのだが……。
「……」
トイレが見つかる気配はない。
豪華客船というだけあって、内部が異常に広いのだ。
その上薄暗く、下手をすれば迷ってしまう可能性もある。
焦り始めるスージーQ。
最悪の選択をしなければならないか……との考えが頭をよぎり始めた時だった。
「あら?これってェ……」
地下への階段を、見つけた。
澱んだ空気が、ねっとりと身体に絡みつく。
薄暗いその地下室は、船倉だった。
スージーQは不気味な雰囲気を感じ取りつつも、尿意を抑えることが限界に近づいていた。
「……ここで、やっちゃおうかしら?」
混乱し始めた頭が導き出した結論を、つい口に出してしまう。
だが、なんとか理性を保ち、階段を昇ろうとするスージーQ。
そこで、船倉の奥に鎮座する、目立つ物体を見つけた。
それは、棺桶だった。 ....................
豪華な装飾が施され、 フタの隙間から止め金が見える。
つまり……。
「……なにかしらァ?」
スージーQは尿意を一旦忘れ、その棺桶に近づく。
ごそり、と背後から音が聞こえた気がした。
! 突然 口を
塞がれた 小柄な
死臭 恐怖
失禁 ブチャラ 男が
血 爪?
が
首から 出て
死 私 ここで
ぬ の?
―――――JOJO……
混乱した思考の中で、スージーQが最後に感覚したのは、
「テメェーの五臓をぶち撒けてッ! 濃ォ〜い血をペロペロ舐めてやるねェ〜ッ!!」
――――下卑た、殺人鬼の声であった。
ブチャラティが惨劇の場に到着したのは、それからぴったり十五分後。
なかなか帰ってこないスージーQを探すため、客船の中に入った彼は、道標のように床に垂れた血の滴に気付く。
それを逆に辿っていき……地下の船倉で、スージーQの無惨な死体を見つけた。
裂かれた腹。割られた頭。蹂躙された四肢。
......
あるべきところからはみだし、だらり、と床に伸びて踏み荒らされ、肉片と血糊の混ざった半固体の何かになった内臓。
掻き毟られ、血を出し尽くした喉からは、何かの管が飛び出している。
尋常ではない力で捻じ切るように解体された四肢はあちこちが裂損し、肌色の皮膚は紫色に変色している。
床にはスージーQから染み出した、最後の液体が溜まっている。
濁ったピンク色の脳漿と、濁った赤色の血を彩るように、黄色い液体が放射状に広がっていた。
カッ、と見開かれた目はもう何も映していない。
そこには、絶望の暗黒だけが残影していた。
そんな光景を見て、ブチャラティは、呆然と立ちすくんでいた。
――――これは、俺の責任だ。
ブチャラティが、消え入るような声で呟く。
――――何故、俺は、油断していた? 何故、この状況で、"安心"していた?
ブチャラティが、自問する。
何故?
幸せそうに婚約指輪を見せびらかせていた彼女が。
自分とは違い、何の罪も、何の闇も背負っていないであろう彼女が!
ここでッ! 最愛の夫とも会えずにッ!
「死ななければならないッ!?」
ブチャラティが、慟哭した。
歯を砕かんとばかりに噛みしめて、唇から血を流すブチャラティ。
「許さねえッ! 見ているのか、聞いているのか! ゲームマスター! てめえは! 何も知らぬ無垢なる少女をこの運命に追いやったッ!」
叫び、怒りを発散させるブチャラティ。
その怒りは、不甲斐ない自分、残虐なる襲撃者、そして何より、自分達に殺し合いを強制させたあの男へ向けられていた。
『スティッキィ・フィンガーズッ!』
内側から鍵がかけられた棺桶に、ジッパーが付けられる。
ブチャラティは、臆することも嫌悪することもなく、あくまで丁重にスージーQの残骸を棺桶に納めていく。
「今は……ここしか君に安らぎを与えられる場所がない。すぐに陸に渡って、埋葬……」
そこまで言って、ブチャラティはスージーQの体に、足りない部分があることに気付いた。
……左手首から先だけが、消失している。
「ッッ!! 持ち運んでいるのかッ! 彼女のあの指輪を……『婚約』という『誓い』の意味を持ったリングをッ!」
襲撃者は、指輪が目的か、あるいは手首を収集するような変態趣味か、スージーQの左手首を持ち去っていた。
点々と続く血の跡が、ブチャラティの推測と怒りを加速させる。
「……スージー、少しだけ待っていてくれ。君の『誇り』を取り戻し、必ずここに戻る……!」
船外にまで続いているであろう血の跡を睨みつけ、走り出すブチャラティ。
彼自身の『信じられる道』に従い。
行きずりの、ほんの小一時間の付き合いだった少女のために。
ブチャラティは、己の『死』をも覚悟した、『徹底的な追跡』を開始した。
同時刻。
豪華客船から一キロ程離れた地点。
獣のような走法で、人間には到底出せない速度で移動する影があった。
影の名はワンチェン。さる吸血鬼によって人外の魔境に踏み込んだ、屍生人の一体である。
ワンチェンは、哄笑していた。
「ウェッヘッへッへ! まさかこんなに簡単に餌にありつけるとはねッ! ディオ様の強運のおこぼれあるかねッ!?」
彼の腹を満たしているのは、スージーQの鮮血。
そう、ワンチェンこそが、スージーQを襲撃した殺人鬼なのだ。
満腹になった屍生人は、脇に止血されたスージーQの左手を抱えていた。
ブチャラティの想像とは違う理由で。
「非常食も手に入れたしねッ! あとはディオ様を探して指示を頂くだけあるねッ!」
異常な性欲でも、金銭欲でもない。
ワンチェンは、食欲を満たす為だけに、"血袋"として、スージーの左手を持ち運んでいた。
「水筒に入れてもよかったんだけどッ!やっぱ血管からチューチューすするのが乙ってモンねッ!」
狂ったように笑いながら走るワンチェンは、気付いていなかった。
止血されたスージーQの左手から、怨念を垂らすかのように、一滴、一滴、道標のように血が垂れている事に。
このことは彼にとって、不幸に転ぶのだろうか?それとも、新たな"強運"を呼ぶのだろうか?
それはまだ、誰にも分からない。
【B-3 豪華客船・1日目 深夜】
【ブローノ・ブチャラティ】
[時間軸]:護衛指令と共にトリッシュを受け取った直後
[スタンド]:スティッキィ・フィンガーズ
[状態]:健康・激怒
[装備]:なし
[道具]:基本支給品、荒縄、シャーロットちゃん
[思考・状況]基本行動方針:打倒主催、ゲーム脱出
1.血の道標を追い、襲撃者からスージーQの指輪を奪い返し、スージーQを埋葬する。
2.トリッシュを護衛する。
3.チームの仲間に合流する。
4.ジョセフ・ジョースターにどう詫びればいいのか……
[備考]
※パッショーネのボスに対して、複雑な心境を抱いています。
【B-2 平地・1日目 深夜】
【ワンチェン】
[時間軸]:ジョナサンを襲撃してズームパンチを食らう直前
[能力]:屍生人
[状態]:健康・満腹
[装備]:スージーQの左手首(指輪付き)
[道具]:基本支給品×2、スクール水着、エプロンドレス、早人のランドセル、不明支給品0〜3
[思考・状況]基本行動方針:ディオに従う
1.ディオを捜す。
2.太陽から逃れる場所を探す。
3.出くわした人間共の血をペロペロなめてやるねッ!
【スージーQ・死亡】
【残り83人】
[備考]
※スージーQの遺体は豪華客船の中のディオが入っていた棺桶の中に安置されています。
内側から鍵がかかっているため、破壊されない限り開きません。
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\ / レリイi (ヒ_] ヒ_ン ).| .|、i .||
< 投下 > !Y!"" ,___, "" 「 !ノ i |
/ \ L.',. ヽ _ン L」 ノ| .| ||
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レ ル` ー--─ ´ルレ レ´
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\ / i イ (ヒ_] ヒ_ン ).ヽイ i |
< 終 > レリイi!"" ,___, "".| .|、i .||
/ \ !Y! ヽ _ン 「 !ノ i |
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レ ル` ー--─ ´ルレ レ´
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\ / ,'==(ヒ_] ヒ_ン ).==', i
< 了 > i イ "" ,___, "" ヽイ i |
/ \ レリイi ヽ _ン | .|、i .|| ゆっくり修正要求していってね!
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L.',. L」 ノ| .|
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レ ル` ー--─ ´ルレ レ´
投下乙!!
ワンチェン・・・・・・オメーは俺を怒らせた・・・・・
脳ミソすくいとってやるるるるるるるるるるるるる
しかしマップ左上にディオに馴染みのある人がいっぱい集まってるなあ・・・・・
帝王の引力という奴か。
くやしいっ!
スージーQが最後まで生き残ると予想してたのに外れたっ!
深まる謎?彼女を殺した犯人は一体!?
次回、ブチャラティ青年の事件簿、お便所殺人事件ファイル2!
ご期待ください!
【ワンチェン】と【スクール水着】ッ!この世にこれほど相性のいい物が存在するだろうかッ!
乙wwww
ワンチェーン! てめええええええ!!
スージー……ああ……まさかここで死ぬとは
投下乙でした!
投下乙です
スウゥゥゥゥジィィィィィィィッッ!!
自分の目も「失禁」しております・・・
ところで「ドキッ☆変態オヤジと新婚奥さん」のSSを投下したいんですが、構いませんね!
支援するッ!
「あ、あの、お待ちになってください!」
『ヒェ〜、あのマシンガン女、まだ追って来やがるゥ〜〜!』
アレッシーは必死で逃げるが、背中の刺傷と体中の打撲の痛みにより、彼の疾走スピードは徐々に落ちていく。
それを見て取り、エリナは再び声を掛ける。
「私に敵意はありませんわ! 私は看護婦です!
見たところ、あなたはお怪我をされている様子。手当てをさせていただけないでしょうか?」
アレッシーはちょっと考えた。そういえば、あの女はさっきも自分を助けに来たな……。
善良な大人が見ていない所でコソコソと悪事を働くアレッシーは、まさにエリナが"善良な大人"であると睨んだ。
ゲームに乗っていることも、急に襲ってくることも無いだろう。
とりあえず、ミスタにボコボコにされた恨みをあの女にぶつけてやるとするか……。
それに、女が持っているマシンガンも、できれば欲しい。
「ああ〜、痛いぃ〜。痛いよォォ。もうだめだァァ〜〜ぼくちゃん死んじゃう〜〜〜タチケテ〜〜〜」
傷がひどく痛むふりをして、アレッシーはその場に座り込む。
「大丈夫ですか?」
演技だとは露知らず、エリナは急いでアレッシーに駆け寄った。
「まずは止血をしますね。服を脱いでください」
アレッシーの背中の傷の具合を見て、自分のドレスの裾を破こうと、エリナは上体を屈める。
* * *
エリナが体勢を崩したのを切っ掛けに、アレッシーはセト神を出現させた。
「きゃあッ!?」
屈んでいたお陰で、エリナは視界に入った不気味な影に気が付き、すぐに飛びのくことが出来た。
「おおっとお〜〜、逃げちゃうなんて、エラくないネェ〜」
「い、一体……」
エリナは自分に違和感があったが、自分を襲った影がアレッシーの足元から伸びていることに気付き、そのまま言葉を続けた。
「一体、何をするんですか! わたしがキズの手当てをしてあげようと思ってたのに! ひどいわ!」
「うるせーぞ、このガキがッ!!」
アレッシーはエリナを憎々しげに蹴り飛ばす。その衝撃に耐えられず、彼女は小さく呻いた。
「こちとら弱い者いじめしたくってしたくって堪らないんだもんねェ〜。ヒヒッ……」
アレッシーは下卑た笑いを浮かべながら、木刀で自分の肩をトントンと叩いた。
「弱い者いじめ……大ィィィー好きッ! オレってえらいネェーーー」
* * *
アレッシーは、思いっきりエリナの腕を引っ張った。
「いやあ〜ん! 離して離して、手が取れるゥ!」
しかし子供になったエリナが敵う筈も無く、逃げられないように押さえつけられてしまった。
エリナは激しく後悔した。
よく覚えてはいないが、とにかく、このおじさんに付いて行ってはいけなかったのだ。
なぜかエリナはシマウマに謝りたい気持ちでいっぱいだった。その謝罪の言葉に喉が押し潰され、涙が頬を伝った。
「シクシク……」
「おやおやおンやぁ〜〜? 泣き虫みたいだネェ〜〜。こりゃあいじめ甲斐がありそうだぜェ〜〜!
よ〜し、まずはそのキレーな顔をひっぱたいて、も〜っと泣き喚かせちゃおうかなァ〜〜〜♪」
そんな事をしたら他の参加者に見つかってしまうかもしれない、なんてことはアレッシーの頭の中には無い。
ただただ、子供をいじめられるという快感だけに浸っている。
* * *
すぅぅぅじぃぃぃぃぃ!
あまりのマイペースさに草生やしながら名前書こうかと思いながら読んでたのに……
そして支援!
ああ、もうだめなんだわ……。わたしは、このおじさんに殺されちゃうんだ……。
エリナが絶望に身を包まれそうになった瞬間――
――「やめろォ! 人形を返してやるんだッ!」
――「知らない子だが、ぼくには戦う理由があるッ!」
誰かの声が、胸の中に響いた。
誰だろう、とエリナは戸惑った。
ううん、わたしはこの声の主を……この男の子を知っている。
――「ぼくは本当の紳士をめざしているからだ!」
覚えてないけど、知っている……。
とても、とても特別な気持ちで、いつも彼に接していたような気がする……。
いつも、いつだって……あの日から――
「ジョ……」
――「相手が大きいヤツだからって、負けるとわかってるからって
紳士は勇気を持って、戦わなくてはならない時があるからだぞッ!!」
* * *
『ジョジョ……!!』
エリナはハッと目を見開き、自分を押さえつけているアレッシーの腕に、目にも留まらぬ速さで噛み付いた。
「ウギャアアアーーッ!! こ、この糞ガキャアアア!!」
アレッシーが悶絶している隙に、エリナは素早く状況を判断する。
すぐ側にある身を守れる武器は木刀だが、アレッシーの足元に転がってしまっている。ノコノコ拾いに行くのは危険だ。
だとすると――
「えらくない! えらくない! ぜ……ぜって〜に許さね〜ぞォォォ!!」
エリナは一目散に自分のデイバッグに駆け寄り、無造作に入れていたマシンガンを引っ掴む。
アレッシーは、たじろいだ。
さっき噛まれた衝撃で子供化は解けているが、彼女の決意に輝く瞳、引き締まった顔つき――見た目だけでなく、さっきまでと気迫が明らかに違う。
気を付けていないと、何をしでかすか分かったもんじゃない。引き金を引く前に、もう一度子供化させておかないと――。
* * *
『ジョナサン……もう一度、私に力を貸して……!』
震える手で、エリナは銃身を握った。
アレッシーを撃つ気など、さらさら無い。だが、銃は鈍器としても使えることをエリナは知っていた。
ハンマーのように振り回せば、あの男に届くかもしれない。
「残〜念でちたァ〜♪」
だが、あともう少しというところで、エリナとアレッシーの影が交わってしまった。
エリナは慌ててマシンガンを遠心力に頼りながら投げるも、目線がぐんと低くなるのを感じた。
背中にツララを当てられたように、冷たい汗が流れる。
しかし、"数日間も飲まず食わずで海を彷徨いながらも無事に救出される" ――そんな未来の幸運が、ここに転じた。
「ぎにゃあああああっ!」
マシンガンは彼の体にこそ届かなかったものの、足のつま先の上に落ちたらしい。
当たり所が悪かったのか、目を白黒させて痛がっている。
エリナはこのチャンスを逃さなかった。
「私は――もう"泣き虫エリナ"ではありません!」
再び、マシンガンを拾い上げる。
「あの方の――誇り高きジョナサン・ジョースターの妻です!!」
そして、渾身の力で、アレッシーの鼻面にマシンガンを叩き付ける。
叫ぶ間も無く彼の顔面に血の華が咲き、そのまま白目を剥いたまま倒れた。
うっかり殺してしまったかのと青ざめたが、彼の脈がまだあることを知り、安堵した。
もちろん、「自分が殺人を犯したこと」ではなく、「この人が生きていること」に対して。
* * *
「これは私が預かっておきます」
伸びているアレッシーに向かって言い、木刀を何でも入る不思議な紙の中へ入れた。
そして、少し躊躇しながらもアレッシーの荷物を探り、武器の類が入っていないか確認した。
彼は悪人だ。いつまた誰かを襲うか分かったものではない。
結局、武器らしいものは何も見つからなかった。足早にその場を去ろうとしたが、ふと気になった。
――武器を取り上げてしまったら、この人はどうやって自分の身を守るのだろう?
慌てて自分の荷物の中身を見る。何かないだろうか……薬でも何でもいい。
何か、この人が生き延びられるようにできる物……。
ゴソゴソやっていると、あの折りたたまれた紙の中に筒のようなものが入っていた。
「何かしら、これ……」
妙な感触のする紙で出来ている、初めて目にする物体だった。周りに細かい文字が書かれている。
説明か何かが記されていないかと思い、目に止まった部分を読み上げた。
「え〜っと……"かやくを入れ"……? 銃……ではないわね。紙で出来た銃なんてあるわけないもの。花火か何かかしら……」
危険な物ではないかと思いを巡らせた挙句、火薬、もしくは火が無ければ使えないだろうと考え、残しておくことにした。
例え使えないとしても、無いよりは、ましだろう。
* * *
エリナはふと、空を見上げた。あまり星は見えなかったが、不思議と不安は感じなかった。
――近くにいる。あの人の鼓動を感じる……。
風より軽く、水よりも柔らかく、一つ一つの音に口付けするかのように最愛の夫の名を囁く。
彼の名に、彼の言葉に、彼の存在に何度助けられたことか。
――今すぐエリナが、そちらへ参ります。
決意を胸に、立ち上がった。
――例えこの身が滅びようと、私はあなたのお命をお守りいたします。
マシンガンを肩に掛け、エリナは迷わず真っ直ぐに歩き始めた。
そしてすぐに歩き辛いことに気が付き――ドレスの裾を躊躇無く引き裂いた。
【C-2・1日目 深夜】
【アレッシー】
[時間軸]:不明
[状態]:顔面に殴られた痕(ミスタからとエリナからの分)、背中に刺された傷(浅い)、地面を転がり蹴られたのでドロドロ、
片腕に少女エリナの歯型、足のつま先に痛み。
※現在は鼻血を盛大に出しながら気絶中。
[装備]:なし(※木刀はエリナに没収されました)
[道具]:カップラーメン(しのぶが浩作の夕食として用意したもの。元々はエリナの支給品です)、支給品一式。
不明支給品残り0〜2(※エリナは、彼が武器を持っていないと判断しました。あくまで彼女の判断です)
[思考・状況]
1.ゲームに乗るつもりは今のところないが、明らかに自分よりも弱い奴がいたら虐めてスカッとしたい
2.意識が戻ったらミスタとエリナに報復を考える…か・も
※ セト神の持続力が弱体化しているようです。アレッシーが気絶しなくても、
アレッシーに何らかの異常があれば子供化は解除されるようです。
※C-2にて絶賛気絶中。デイバッグも傍にあります。
※アレッシーは数十分で意識を取り戻せそうですが、最悪、失血死する可能性があります。
【C-2・1日目 深夜】
【エリナ・ペンドルトン】
[時間軸]:ジョナサンと結婚後
[状態]:少々の疲労、先程の戦闘とジョナサンの気配を知ったことによりやや興奮
[装備]: サブマシンガン(残り弾数不明)
[道具]:木刀(元々はアレッシーの支給品です)、支給品一式。
不明支給品残り0〜1
[思考・状況]
1.私がいま向かっている先に、あの人がいる!(確信)
2.ジョナサンを守るための戦いの覚悟はできている。
3.でもなるべく人は殺したくない。
4.もし再び会えるのならば、あの男性(ミスタ)に謝罪をしたい。
※ C-2辺りで、アレッシーとエリナが争う音、少し前にサブマシンガンの轟音が響き渡りました。
※ アレッシーの支給品には武器が無いと判断しました(あくまでエリナの判断です)
※ 自分の支給品、アレッシーの支給品を確認しました。
※アレッシーを、「危険人物」と認識しました。
※現在は【C-2 ジョースター邸】に向かっています。
エリナさんかっけええええ!
1部の正義キャラは人間の敵を殺すことに躊躇しそうだし、それが仇になるかと思いきや……
やるじゃあないか!
やっぱ1部のキャラの格好良さはその善良さにあるなぁ……
GJでした!
ただエニグマの少年以外がアイテムを紙に戻せましたっけ?
そこだけがちょっと気になりました。
投下終了よン
◆5Nm.X290ko氏の直後の投下となってしまい、
氏の感想を書きたかった方、大変申し訳ありませんでした
>>111 ハッ!
後で修正しておきます・・・
ご指摘、ありがとうございます
ところで、書いていて気付いたんですが、子供化するとですねえ、エリナの・・・その・・・
ドレスの胸元が大変なことに・・・
エリナ、かっこいいいいい!!
ジョナサンの気配を感じ取ったことで、早くも合流か……
いや、まだ一波乱ありそうだw
とにかく、エリナ覚悟完了には惚れた!
投下乙!
紙は別に問題ないと思うけどなあ
投下乙です!
>>114 一応Wikiにも
>>一度開けたら、元に戻すことは出来ない。
とあるので…
ナンデモ入れられたら、万能収納アイテムになっちゃうんだぜ!
紙に入れられるのはエニグマの少年と、不思議なダンジョンに迷い込んだボスだけw
◆5Nm.X290ko氏
◆4TVCWBLT0c氏 乙であります!!
…でだ。
何ていうか…その…さらに連投していいかしら?
関係ない 行け AAry
___,,,,,..... -一ァ
/ ̄;;;´;;、;;;ヾ;;;, -──--、,!
. /'´|;;;;,、;;;;;;;;;;/ ,!
. /:.:.:.レ´:.ヾ;;;;;;i だ い ,!
/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヾ;i ろ い ,!
. /:.;.イ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:..ヽ う ,!
. /レ' ;|:.:.:.:.:.:.:,:ィ:.:.:.:〉 __,.,!
/-、ヽ,:|:.:.:,/ /:.:.://.:,:ィ:.:.:.,!
/'ヽ、ヾi ゙´.: /__;:;:-'"´ ,;|:.:.:.,!
. /ゝ-`';:/ .:〈ニ=-=ニ二 ̄ヽレ',!
/::::;;;;;/ ' ,, ニ`ー-,、__\〉ィ,!
. /;:::::/ ::. ::.,,\_ゞ;'> 〈;,!
/i!:::::iヾ-'、::.. '';~ ,;:'/,!
. /;;;i!fi´l_、,.` .: ,;:' ,!
/;;;;;i' ('ー、ヽ ..: ,;:'' ,!
ヽ、jゝ、`ヾ:、゙、 ,..:'.:'" .: ,!
``ヽ.、_ ¨` ,:' (_r:,!
``ヽ.、.. ノr;ソ~,!
``ヾ、 / 7,!
問題なしっ!
自分が睡眠中何者かに連れ去られ、『殺し合い』のゲームを告げられる。
他の者ならどのように考えるだろうか。
殺人ゲームに巻き込まれた事への恐れ?
人々の殺し合いを楽しむ主催者に対する怒り?
ゲームに生き残ってやるという決意?
はたまた自由に殺人ができることへの狂喜?
だが、ケンゾーの胸中にあるものはその何れとも異なっていた。
今彼の心の中にあるもの…それは歓喜であった。
刑務所に入ってからのケンゾーの人生はさげすみの人生だった。
皆が自分をさげすみ笑った。子供を誘拐したロリコン野郎すらさえもだ。
昨日も「特別懲罰房に女囚が来た!」と他の囚人達が騒ぐ以外は何も変わらない生活だった。
だが今日は違う!ゲームの開始に伴い、あの主催者は言ったのだ。
勝者――つまりたった一人の生き残りには、『自由』を与えると!!
おそらくこのゲームは、趣味の悪い権力者や看守共の『趣味』なのだろう。
そして『生存者』に与えられる『自由』とは『恩赦』!
40年前…自分は輝いていた。あの栄光の日々がすぐそこにある。
3万人もの弟子が自分に教えを乞うた、『教祖』と呼ばれた日々が再び戻ってくるだッ!!
「参加者どもを皆殺しにしッ!!
教祖復活じゃあああああああああああああああッッッ!!!」
ケンゾーは高々と宣言する! 彼には『自信』があった。
自分はあの集団自殺の日から、『風水』の叡知がスタンドとして発動したあの日から、
絶対なる『攻撃の方角』と完璧なる『守りの方角』を40年間磨き上げてきたのだ。
ただの囚人共…、いや仮に自分のような『スタンド使い』がいたとしても、自分の『暗殺風水』に敵うものはない。
そして『暗殺風水』を極めた自分が世に出たならば! 釈迦と並ぶ聖人としてその名を歴史に残せるのだッ!!
おそらく自分は今『幸福の絶頂』にいるのだろう。そう錯覚させるだけの高揚感がケンゾーにはあった。
そして彼は『大吉の方角』へと身を移すべく、『龍の夢(ドラゴンズ・ドリーム)』を発動させる。
だが本当に『龍の夢』を発動させる必要があるのだろうか?
おそらく今の自分にとって『この場所』こそが『大吉』の方角だろう。
それほどまでに彼の心は昂ぶっていた。
そう−−−『龍の夢』が指し示す方角を見るまでは……。
ゴゴゴ・・・
ゴゴ・・・ ゴゴ・・・
『 大 凶 』
ゴゴ・・・
ゴゴゴ・・・
ゴゴ・・・
ゴ・・・
「な、なんじゃと!!?」
ケンゾーは我が目を疑った。自分の場所が『大凶』? ありえない。ありえるはずがない。
だがしかし−『龍の夢』の指し示す方角は絶対…。とにかく!安全な方角に行か……。
ガ オ ン ッ ッ ! ! !
「今の老人は…こなみじんになって死んだ。
何者だろうが…、DIO様を倒そうなどと思い上がった考えは…正さねばならん。」
グェスは物陰から全てを見ていた。
老人が狂喜している所を。その老人が『腕だけ』を残し消滅した所を。
そして虚空から『男』が現れ、残った腕をも消す所を。
グェスは『小心者』であり、そして『卑怯者』である。
荒木に殺人ゲームへの参加を告げられた瞬間、彼女は考えた。
『何としても自分だけは助かりたい』と。
そしてさらに彼女は考える。このゲームから助かる方法は3つだ。
1つは、『自分が勝者になる』こと。
1つは、『ゲームからの脱出方法を見つける』こと。
1つは、『荒木そのものを倒す』こと。
だが先ほどの光景を見た瞬間、彼女の中から1つの考えは消えていた。
「じょ、冗談じゃねぇッ! あんな化け物! か、勝てるわけがない!」
(なら、どうする。このゲームであたしが知り合いと呼べるのは、『徐倫』だけだ。
どうする? 徐倫を探すか!? …いや、ダメだ!
ホールでの徐倫での様子…アイツは間違いなく主催者に復讐する!
徐倫が荒木に勝ってくれるならそれでいいが、アイツの仲間になるのはダメだ!
あたし達には『首輪』がついてる。下手すりゃすぐにドカンッ!だ。
なら…、どうする…?どうする…?どうする……?)
「!!」
グェスは再び老人の消えた場所に注意を向ける。
『男』の姿がなかった。
「つ…、次は、あたし…か?
う、うわあああぁぁぁあああッッッ!」
グェスは逃げる。わざわざ重いバッグを背負い、物陰から無様に姿を現して。
…だがヴァニラ・アイスがグェスを始末することはなかった。
『クリーム』の暗黒空間の中では、ヴァニラは外の様子を見ることができない。
彼はまだ、グェスには気づいていなかったのだ。
ケンゾーの『龍の夢』が指し示す『大吉の方角』……その先にグェスはいた。
【ケンゾー死亡】
【残り82人】
【ヴァニラ・アイス】
【時間軸】:???
【状態】:健康
【装備】:なし
【道具】:不明
【思考・状況】
1.ディオ(DIO)様に会いたい
2.ディオ様の命に従う
3.ディオ様に逆らう者は始末
【備考】
・支給品が手元にあるか?所持品のため暗黒空間でも無事か?はまだ不明です。
【グェス】
【時間軸】:脱獄に失敗し徐倫にボコられた後
【状態】:恐慌状態
【装備】:なし
【道具】:支給品一式
【思考・状況】
1.とにかく生き残りたい
2.ゲームに勝つ自信はない
3.徐倫には会いたくない
4. ヴァニラやばい。ヴァニラやばい。
【備考】
グェスは、エルメェスや他の刑務所関係者は顔見知り程度だと思っています。
※ケンゾーの支給品一式は粉みじんにされました
乙だよー。
じいさん死んだ、ガオンに轢かれてじいさん死んだ、名前もわからぬどこかの場所で、
腕だけ残して死んだ〜
現在位置、書き忘れてますよ。
つ【H-5 ポンペイ遺跡/一日目/深夜】
すみませんでした。
投下乙ですー
>>88 スージーQ…安らかに…眠れねーよなぁ、これじゃぁ。非道ワンチェン!
>>109 エリナさんかっこいいよ&ポロリですね!わかります!アレッシーがなんかサラマンダーっぽいような気もしてきた…
>>125 ヴァニラさんには前回の鬱憤を晴らして欲しいような…あぁ、しかし6部は妙に死者が多いなwこれで3人目かw
ジジイ\(^o^)/オワタ
やはり一発ネタ感の強いスタンドは厳しいということか……
あとグェスは俺の嫁
◆>>BGBx2CZJts氏
予約スレにて予約したエンヤと山岸由花子のSSなんですが、
エンヤの時間軸がよくわからないんです…。
確認させてもらうとジャンプコミックス16巻の「女帝A」の所ってことでいいでしょうか?
あと予約スレより引用
【第一部】
タルカス
【第二部】
シュトロハイム/リサリサ(エリザベス・ジョースター)/ドノヴァン/ワムウ/カーズ
【第三部】
ラバーソール/J・ガイル/オインゴ/
【第四部】
東方仗助/虹村億泰/山岸由花子/片桐安十郎(アンジェロ)/音石明/
【第五部】
プロシュート
【第六部】
エルメェス・コステロ
【第七部】
サンドマン/オエコモバ/ミセス・ロビンスン/ベンジャミン・ブンブーン
残り20人、ただいま、2部と4部と7部が大変お安くなっております。
しかも!5部と6部で未予約なのが奇しくも兄貴同士!書き手の皆さ〜ん、夢のクロスオーバーを書くなら今ですよ〜。
そして4部のメインキャラ達が皆売れ残ってますね〜、大変お買い得。
>>130 / , -''"´ \
/ / / ,. ‐'''""~´ ̄ ̄\
V / / / }
∨ / / ,,.. -一ァ',二二二{
V ,..,/ ,.ィ彳 f==<r'二二二{、 | ̄ ̄ __|__ |
∨| ヘ`<=''~ 弋ッ-ミ'''テ~ナ/ |ー― \/ ´ ̄| 「 ̄` | | \/
〉'| | ト、 i{ ,..`二/ =|/''′ |__ /\ 匚]__ !__, |_ | __/
//ヽヽぅ ヽ { =|
//匚 ̄]〕 丶,-‐ ,> ( そ の と お り で ご ざ い ま す )
/´r┐|__,|ト、 、____`7´
__人..二.」' l>、 ヽ`,二/
´"''ー-論\ ∠三ノ
―-、__ ``ヾニ='′
`ヽ /、
|‐- ...__ /ヽ\_
\  ̄ `ヽ \
さらに細かく言えばウォルェェエエエエエエエエ〜〜〜〜〜〜ッとかアウォォォォォォヒィィィィとか言ってるコマ辺りです。
ヴェルサス・ティッツァーノ予約してましたが、
途中の構成変更、本日個人的な用事があった為、
投下予定日時を早くて、今日の深夜、最低でも明日の夕方に延期しても大丈夫でしょうか?
OKだと思いますよ。
待っていますっ!!
>>131 すばやい対応ありがとうございます。把握しました…てかダービーさん、なにやってんすかwwww
>>132 たぶん大丈夫だと思います。まだ序盤なのであせらずじっくり書いてください。待ってます。
ここで唐突に投下数ランキング〜(予約込み)
1位 ◆BGBx2CZJts氏の5本
2位 ◆/N8q5ODajQ氏
◆Y0KPA0n3C.氏
◆4TVCWBLT0c氏の3本
3位 ◆7d53oKGJP2氏
◆iWsXXvK.9U氏
◆deggScNisI氏
◆flqW0mzZYI氏
◆FoU.wbC/ko氏
◆wKs3a28q6Q氏
◆5Nm.X290ko氏の2本
4位 ◆yxYaCUyrzc氏
◆zQyD4guRRA氏
◆BGBx2CZJts氏
◆DjrxstNlbk氏
◆H3u6BDqpIo氏
◆PU9YxOvRdg氏
◆MxJhD84ahg氏の1本
一つだけ言っておく。
自虐、ダメ、絶対
職人さんもずいぶんと増えたなぁこの前までは9人しかいなかったのに
果たして何人が生き残れるか?・・・なんてな
いやー申し訳ない。ギリギリになってしまいました。
ジョセフ・ジョースター、ディアボロ、ホルマジオ 投下します
意識が覚醒し、まず目に入ったのは満天の星空。
どうやら仰向けで寝ていたらしく、背中にはベッドというよりも土の柔らかさを感じた。
身体を起こし辺りを見渡す。街灯の灯りはあるが、どういうわけか建物の窓から漏れる明かりだとか、そういうものはなかった。
電気が無いわけではないようだが、人の済んでる気配を感じない…少し、冷や汗。
まさか、と思い首に手を当てる。ヒンヤリとした感触があった。よくよく見れば、側にはデイパック。
夢だとは思っていたが、どうやら夢ではなかったらしい。
「Oh My God…」
顔に手を当て、自らの不幸を…いや、自分の事ではない。夢という第一の希望が絶たれてしまった事を嘆いた。
まだだ。まだ可能性はある。
確かアラキ(日本人くせー)の説明では名簿がデイパックの中にあるはずだ。それを確認すれば…
デイパックの中から名簿を探り当て、街灯の下で載せられた名前を確認する。
あるはずがない、見間違いのはずだ。なんせ『トシ』だから。
そんな第二の希望も絶たれてしまう。探していた名前が、そこにはあったのだから。
『スージーQ』
顔に手を当て、今度は空を見上げ、嘆く。
「Oh My God…」
男、ジョセフ・ジョースター。こんな訳の分からないゲームに自分が巻き込まれた事よりも、
愛妻のスージーQが巻き込まれたことに何よりもショックを覚えていた。
風呂に行く前に支援しとくか
(あの謎の広間で突然起こった爆発。その閃光で見えたスージーQの顔。見間違いと思いたかったわい…)
すぐさま行動に移すべきなのだろうが、どうしても気になることがあり再び名簿を、今度はじっくり確認する。
ジョージ・ジョースター1世、ジョナサン・ジョースター、ウィル・A・ツェペリ。
やはり、おかしい。ご先祖様や、忘れられぬ親友の祖父の名が載っている。タチの悪いジョークだろうか。
エリナ・ペンドルトン、ロバート・E・O・スピードワゴン。
これまたおかしい。確かに死去したはずなのに。まさか死んだ者が蘇ったのか?何のために?
だがそれよりも、気になるものは…
ディオ・ブランドー
ギリッ、と奥歯を噛み締める。あってはならぬ名が、載っていた。
まさか承太郎が仕留めそこなったのだろうか。有り得ない話ではない。それほどまでに、ディオの執念は侮れない。
だとすれば今度こそは、間違いのなく、完全に…息の根を止める。
覚悟を決めつつ名簿を読み進める。
シーザー・アントニオ・ツェペリ、リサリサ、ルドル・フォン・シュトロハイム
親友の名が載っていた。これで死者の名前は6つ目か。正直な所…本当に生きているのなら、会って話したいという気持ちはある。
それはシーザーだけではなく、実際に見たことはないジョナサン、ジョージ、ツェペリにも言える事なのだが…
「これは、死者への冒涜じゃ…っ!」
そう、死んだ者を蘇らせる等冒涜でしかない。ジョークだろうが、偽者だろうが、許せる話ではない。
同姓同名ならしょうがないからパンチ一発で許してやろう。そう思っていると…
ストレイツォ、サンタナ、エシディシ、ワムウ、カーズ
ドバッと、汗が出てきたような気がした。
「まぁ、そうじゃな。死んだ者を蘇らせて戦わせるなんておかしな事するんじゃ。これくらいのゲストは欠かせないのじゃろう、うん」
もう、慣れた。笑顔で空を見上げる。
「物には限度があるじゃろアラキ ̄ ̄ ̄ ̄Z__ィッッ!!!」
なんかもう考えるのが嫌になってきた。名簿を見れば見るほど暗い気持ちが募る。
というかもうどんどん先に進めよう。半ば投げやりな気持ちで更に読み進める。
モハメド・アヴドゥル、花京院典明、イギー
何人目だろうか、死んだはずの名前は。だんだんこの名簿が疑わしくなってきた。
もしかしたらこうやって困惑させる事が目的なんじゃないだろうか、とさえ思えてくる。
正直もう誰の名前があっても驚く気はジョセフにはなかったが、最後の最後、油断した。
東方…
いや、違う。夜空を見上げ、思いなおす。
「違う。東(あずま)じゃ。東 方助とかそんな名前じゃ。うん、きっとそう」
もう一度見直す。東ですよね、東。
『東方』
ドバッと、汗が噴出してきた。もしかしたら今までで一番の量かもしれない。
「いやいや、東方って言ってもあれじゃ。知らない人。うん、よく見る姓じゃしの…
んなわけあるかーっ!Oh My God!」
ムンクの叫びのように両手を頬に当て、絶叫する。
「なんてこった。まさか、これはバチですか、天罰ですかぁーーっ!?」
まさかここで懐かしの東方の姓を見るとは。しかもここにはスージーQがいる。ヤバイ、マジでヤバイ。
しかし何故朋子の名前が―
「いや、まてよ…」
改めて見直す。東方…朋子ではなく、仗助。これは誰のことか?
「よく考えるんじゃ…雑巾絞りのように、記憶を搾り出せジョセフ・ジョースター…
朋子には兄弟はいなかったはず。とすると親?いや、確か良平とかいう名前だったような」
朋子が話していないだけ、というだけで兄弟かもしれないが、何か違う気がする。
もしかして、もしかしてだが…『仕込んじゃったか』?
いやいや、冷静に考えろ。『仕込んだ』可能性は、ある。だがそうだとしてもまだ4〜5歳の子供のはず。
そんな子供をこの殺し合いの場に連れて来てどうする?子供の死ぬ所見てーとかいう野郎なのかもしれないが。
(いやいやいやいや、何か見落としてる。死者の名前が載ってたり浮気した相手の血縁者?と思われる名前があったりで混乱している。
見落としているのはなんだ?考えろ、考えるんじゃジョセフ・ジョースター…)
そもそもこの名簿を見た切っ掛けはスージーQだ。あの暗闇で見たスージーQは…『若く』なかったか?
よくよく考えるとこの名簿の並びもおかしい。
あいうえお順というわけでもなければ肉親を集めてるとか、そういうわけでもない。誕生日順とかでもないはずだ。
もしかしたらもしかしたらだが…この並びは――
「時代、か?」
時代を超えて、集めてきたのか?この参加者を。それならば死者も参加させる事ができるだろう。死ぬ直前にでも連れて来ればいいだけの話なのだから。
スージーQの顔を見なければ、ディオの『世界』を目の当たりにして、時を操るスタンドの存在を知らなければ…この発想は出来なかったかもしれない。
否、できるはずがない。誰がこんな事を思いつける?それならまだ死者を蘇らせるとか、偽者と片付けたほうが手っ取り早い。
時を操れるというのなら、空条承太郎の名がずれ込んでいるのも頷ける。だが、それはつまり…
「この承太郎は…わしの知る承太郎ではない!恐らくは、何年後からかきた『未来の承太郎』のはずっ!」
名簿を信じれば、の話ではあるが。そう考えていくと更に下にある空条徐倫という名前。
もしかしたら承太郎の…
「…どっちじゃろう?十中八九、女の子とは思うが…男の子の可能性もあるのかのぉ」
これはら全て、最初の部屋で見たスージーQの顔、ディオの『世界』、そして名簿に載っている死者の名前。
これらから推測したにすぎず確証等ない。一番手っ取り早いのは…
「信頼できる相手…そうじゃな、まずは承太郎あたりと合流して、確認してみることにしよう」
名簿から得られる情報は得た。ジョセフは名簿をデイパックに仕舞おうとして、中身を確認していなかった事を思い出す。
中から出てきたのは「食料」「飲料水」「懐中電灯」「地図」 「鉛筆と紙」「方位磁石」「時計」そして「名簿」。以上だ。
支給品の確認を終え、全てを仕舞いこむ。さて、次にすべき事は…
「『隠者の紫』!」
紫色のイバラを右手から発現させ、自分の首輪へと巻き付ける。内部の構造を調べるためだ。
(首輪には隙間は…ないな。喉もとの部分に様々な機能が備わっているようじゃな…
残りの部分には…爆弾のようなものが仕掛けられておるな。仮にだが首輪の一部を削り取ろうとしても爆発するような仕組みというわけか)
もしも隙間があれば花京院のスタンド等で解除できるのでは?とも思ったのだがそれも無理なようだ。
だが内部の構造はわかった。機械の知識がある者がいれば、地面にその構造を『隠者の紫』で描き表し、見せる事で解析する事も可能だろう。
もっとも、解析した所で解除できる保障はない。外枠をまったく傷つけず、内部だけを破壊するような、そんな神業は存在するはずがないのだから。
そうするとあとの可能性としては、首輪と首の間に強力な防護を施し、強引に外すか、或いは首輪から身体を抜けさせるか、か。
前者で思いつくのはあの黄色いゲルを身に纏った男のスタンド…あれならばもしかしたら首輪と首の僅かなスペースでも充分に防護できるのかもしれない。
後者は…正直柱の男達なら余裕でできそうな気がする。というか柱の男達やディオにとって首輪は無いも同然ではなかろうか…
首輪の考察もこんな所か。何にせよ今のままでは情報があまりにも少なすぎる。
時代を超えたのでは、という確証を得るためにも、首輪の解除方法を探るにしても…今は他の参加者と接触する必要がある。
デイパックを肩にさげ…とりあえずは近くて目立つ場所へと向かうべきだろう、と判断し辺りを見渡す。
「とりあえず近いのは…あの教会かの」
目的地を教会へと決めたジョセフはしっかりとした歩調で歩き出した――
* * *
ピッツァを食べ終えた俺はとりあえずの行動方針を決め、動き出す。
こうしてる間にも内心怯えている。突然飛行機が落下してきて…
――今日のディアボロ。飛行機墜落に巻き込まれて死亡――
なんて事になるのかもしれないのだから。というかそういう死に方もした気がする。
もしや、と思い腹に手を当てる。まさか、ピッツァに毒が仕込まれていて…
――今日のディアボロ。ピッツァを食べて死亡――
ありえる。いや、落ち着け…今回はいつもより生存時間が長い。今回は特別なのだろう。
嫌な思考をなんとか断ち切ろうとするが、それでも心は晴れない。
絶望的なほどにディアボロの心はボロボロだった。それほどまでに、死というのは辛い。
(もうそろそろ普通に死にたい…)
ふらふらとした足取りで教会の中を歩く。死ぬのは怖いが、生きたいが、死ねるなら死にたい。
矛盾だらけの思考。扉の前までくるのに随分と時間が掛かったのはそういう精神状況もあるのだろうか。
この扉を開ければ戦場。そう思うと中々開けられない、が。
「ここで何もしないでいると…
――今日のディアボロ。鬱になって自殺――
なんてことになりかねない…外の空気を吸おう…」
扉を押し込んで…動かない。
「ば、ばかなっ!?」
両手で押し込むが、開かない。開きそうなのだが、まるで反対側に何かあるかのように扉は開かれない。
「ま、まさか
――今日のディアボロ。教会の中で餓死――
という死に方か!?い、嫌だ、いっそ普通に殺してくれ!頼むから、殺してくれー!」
願いが通じたのか、扉は唐突に開かれた。
力一杯押していたためそのまま飛び出すようになって、思わず転倒してしまった。
幸い『偶然道路に突起物があってその突起物が転倒したディアボロの腹部を…』とかいう展開にはならなかった。
地面に伏せ、コンクリートの冷たさと、空気の冷たさ、潮の匂い、腹部や膝に感じる転倒した際の痛み、全てを噛み締める様に味わう。
(俺は、間違いなく…生きているんだ…幻なんかじゃなく、現実に…)
それら全てがありがたかった。生きている事を実感させてくれた。
思わず、涙してしまう。随分弱くなったものだと自分でも思うが、涙は止まらない。
「あー…その、大丈夫かのぉ?」
その声は自分の後ろの方から聞こえた。思わず首をあげ振り向くと、若々しく逞しい老人が立っていた。
* * *
支援
教会へと辿り付き、ジョセフはまず、ぐるっと周りを一周してみた。
正面の大きな扉以外に出入り口があるかないか、の確認の為だ。
結論から言えば出入り口は3箇所あった。正面と裏口が2つの計3箇所。
身を潜めるには持ってこいと言える場所かもしれない、つまり――
(待ち伏せがあるかもしれん、ということじゃ)
しかし開いて見なければわからない。正面から堂々と教会へと入ることにする。
扉を押して、開かない。少し力を込めるが、開かない。
(鍵か何かされてるのか?いや、違うのぉ。この感触は…)
両手でグッと押してみる。開きそうなのだが、開かない。
これはつまり鍵とかよりももっと単純な…
(反対側から押されておるな)
そう判断するのが妥当だろう。とするとここでスッと横にでも避ければ案外引っかかるかもしれない。
(こうして意地でも入れてくれそうに無い所を見ると…恐らくは戦闘能力が低い参加者と判断するわい。
こうして扉越しに話しかけても下手に刺激を与えるだけ。顔をあわせてじっくりと…)
――…頼むから、殺してくれー!――
扉越しに聞こえたその言葉に思わずギョッとしてジョセフは飛びのいた。
教会の開かずの扉は開かれ、中から網目の服を着たピンク髪の男が飛び出し、こけた。
できれば、関わりたくないような容姿と雰囲気だ。静かに、悟られないように教会から離れようとする。が…
男が泣いていた。転んだのがそんなに痛かったのだろうか?その涙が、ジョセフの判断を変えた。
(ふぅー…まぁ、しょうがないか)
「あー…その、大丈夫かのぉ?」
男は驚愕の表情でこちらに振り向く。疲れきった顔で、肉体とは裏腹にとても老いて見えた。
「痛かったかの?いやー、こちらももう少し気を使うべきだったかな」
頬をポリポリと掻きつつも、ジョセフは一応警戒は緩めない。外見ではわからないが、服の下では『隠者の紫』で全身をガードしている。
しかしその心配も杞憂に終わりそうだった。男は涙を拭うと立ち上がり、身体の汚れを落としながら話しかけてきた。
「あぁ、いや…いいんだ。こちらも気づかなかったのが悪かったんだ。…反対側から押されていただけか、馬鹿馬鹿しい…」
「まったくじゃな。お互いいい歳こいて、馬鹿馬鹿しい真似をしたものだ」
そう話しつつも男からは視線を外さない。言葉にも気をつける。何しろまったく未知数の相手なのだから、警戒するに越した事はない。
だが、なんというか男からは覇気を感じられなかった。というより、生気が。別に吸血鬼ってわけではなさそうだが…
「見苦しい所を見せてすまなかったな…。で?きさ…いや、あんたは『乗った』のか?このゲームに」
「随分と直球じゃな…。わしは『乗って』おらんよ。君の方はどうなのかね?」
「俺は、正直な所を言えば『どうでもいい』。とりあえず生き残れればそれでいい。
あー、ただ、もしも殺したいっていうのなら一思いに頼む。じわじわと死ぬのは何度も経験したがやはりつらいんだ。一撃で死ぬ方が楽でいい」
まぁ突然殺し合いと言われればそりゃ頭もおかしくなる。生き残りたいのに殺すなら殺せとは、矛盾もいいとこだ。
だが少なくとも『乗って』は、いない。それならば一緒にいても問題はないかもしれない。
「そんな簡単に死ぬとか言うもんじゃないぞ。わしだって何度死ぬ思いをしたか…飛行機墜落だって一度や二度じゃないし本気で死に掛けた事もある。
だが死に掛けた度に思うが、やっぱり生きてるというのはいいもんじゃよ」
「俺は本当に何度も死んだんだけどな…」
男はそう呟くと地面にどさっと座り込み、虚ろな目をして何かを考えて…いや、考える事すら放棄していそうだった。
「まぁともかくじゃ!生き残りたいんじゃろ?それならわしと一緒にこないか?
わしには頼りになる仲間が大勢いる!もちろん、わしだって頼りになるぞ!」
男は虚ろなままの目でこちら見上げてくる。
何か、とんでもなく暗い目をしているが、ここで目を逸らしてはいけないと感じ、ジョセフはそのまま男と目を合わせる。
「俺を…仲間に?配下になれと言うのか…?この俺に…?」
言葉だけなら、まるで怒りをあらわにしたように聞こえるが、実際にはほとんど無関心なままの気の抜けたような声だった。
「配下じゃない、仲間だ。まぁ、実を言えばわしはちょいとばかし護りたい人が多くてのぉ。
正直わし一人では手が足りそうにない。だから、お前さんにも力を貸して欲しいんじゃ。
お前さんは生き残りたいから、わしと組む。わしは、護りたい人を護る為の手助けが欲しい。ギブアンドテイクというやつじゃな」
そうやって話を聞いている間も男の目は変わらない。死んだままだ。あれ?もしかして説得失敗?
だがそんなジョセフの心配を余所に男は再び立ち上がり――
「いいだろう。だが、俺は自分の身しか護らん。それでいいのなら一緒に行動してやる」
「オッケーオッケーじゃ。交渉成立というわけだな。わしは、ジョセフ・ジョースター。君は…えーっと」
ジョセフは右手を差し出しながら男の名前を尋ねる。
「…ディアボロだ。よろしく、ジョセフ」
ディアボロは右手を差し出し、軽く握手をしてくれた。そうしている間も、目は死んでいたが…
* * *
正直に言おう。顔を見られても『始末しなければ』そう思えなかった自分を俺は嘆く。
それほどまでに俺の心はボロボロなのだろうか。いや、自分の事だ、わかりきっている。
(俺の心はボロボロだ…)
もはや『帝王』の誇りも何も無い。ただ『生き残りたい』という、理由もない足掻き。
それでいながら楽に死にたいと考えているんだから、自分でも反吐が出るほど弱い足掻きだと思う。
『ドッピオ』という仮面はもう必要ない…というか、下手にトラブルの元を作りたくない。
そうだ、俺はもう一度やり直す。やり直して…平穏のまま過ごしてみせる。
平穏を勝ち取るための最終的なゴールは即ちこのゲームからの脱出。だが、それ以前にしなければならないことがある。
(トリッシュ…それにジョルノ、ブチャラティ、ミスタ、アバッキオ。
あと『俺の顔』と『俺の過去』を結びつける事ができるのは…リゾットくらいか。
俺は平穏に暮らしたい…だから、いちいち騒ぎそうなお前達は邪魔なんだよ)
過去と決別し、平穏に生きるために自分の顔と過去を知る者は消さなくてはならない。
過去だけ知っているならいい。ようは俺がボロを出さなければいいだけの事だから。
顔だけ知っているのも別にいい。顔だけからどう過去を割り出す?あの道端で会った占い師のような才能を持つ者がいる可能性は否定できないが…
(それならそいつも始末すればいいだけの事だ…)
過去と決別し、やり直すために…ディアボロは歩く。死という絶望を何度も味わった男が望む物は『平穏』
その『平穏』を手に入れるための、最後のチャンスを必ず掴む為に、ディアボロは歩く――
ピタ
「どうした?ディアボロ」
「…いや、なんでもない」
一人、抜けていた。『自分の顔』と『自分の過去』を結び付けられる人物が。
(そうだ…お前も邪魔なのだよ…『ドッピオ』)
勿論ドッピオは自分とボスが同一人物とは気づいていない。だが、何かの弾みという物がある。
それを恐れて過ごす等、『平穏』とは言えない。
――使わない『仮面』は、いらないよなぁ?――
ディアボロは胸に手を当て、ニヤリと笑う。
(このゲームの間に、必ず割ってみせる、この『仮面』をな…っ!)
目は相変わらず死んでいる。心も死んでいる。だが、『平穏』を手に入れるという『欲望』だけはギラギラと光っていた――
――唐突だが、このゲームが開始された頃…つまり参加者達がこの地へと放り出された頃まで、時を遡ろう――
俺は自分の幸運に感謝したぜ。
まぁ最初は殺し合いだかなんだか訳の分からん事に巻き込まれた事に腹を立てたが…
こうして『未だ目覚めぬ参加者を俺がいち早く見つけられた』んだからよぉー!
帽子を被り随分とがっしりした体系のじじぃだ。
さっそく『リトル・フィート』でこいつの首を掻っ切ってやろうと思ったが、それでこの幸運を使い切るのは勿体ねぇ!
手始めに近くに放置されていたデイパックを漁る事にした。恐らく、いや、間違いなくこのじじぃに支給されたものだろう。
そこから頂戴するのは『折り畳まれた紙』3つ。これだけだが、これさえあれば充分だ。
こいつの中にはどういう原理か知らねーが(まぁ多分スタンドだろう)変わったものが入っている。
それは『万年筆』だったり『ローストビーフサンドイッチ』だったりするんだが、まぁともかく便利?な物が入っているはずなんだ。
何で知ってるかって?自分の分を開けたからに決まってんだろ?しょうがねぇーなぁ〜。
その場で開けて確認したい所だったがじじぃが起き出したんでな、俺はすぐさま行動に移したわけよ。
何って?言ったろ?『それでこの幸運を使い切るのは勿体ねぇ』ってな!
『リトル・フィート』で俺と俺の分のデイパックを小さくしてじじぃのケツポケットの中に入り込んだのさ!
何?仰向けでじじぃは寝てたはず?強引に入ったんだよ、強引に。しょうがねぇーなぁ〜。
しばらくすると案の定じじぃは起き出して、それからブツブツ喋った後デイパックを調べ始めたみてーだったな。
ま…頑張んなよ。俺はてめーの特別な支給品は丸ごと頂戴したんだし、ついでだからお前についていってやんよ…
どこの誰殺そうが、護ろうが関係ねー…
だが、俺の仲間を攻撃しようとすれば俺はすぐさまお前を『リトル・フィート』で切り裂き、仲間を陰から援護する!
まぁ後はトリッシュだな。トリッシュと接触してくれれば俺としては万々歳だ。隙を見て戴くぜ。
ジョセフーお前なんつーモン拾うんだよーw
それにしても、だ。この名簿にあるティッツァーノ、チョコラータ、ディアボロってのは…誰だ?
他の奴らは知っている。後の知らない奴らは少し離れた所に記載されてるから関係ねー…
だが、この3人は俺たちの近くにその名が載せられている。これは、どういうことだ?
まず有り得るのは俺の知らない暗殺チームの補充要員…ソルベとジェラート、2人の穴を埋める要員だな。
だが…それなら俺が知らないってのは、おかしいだろう。それに補充要員にしては補充が遅すぎるし、そもそも3人だ。数が違う。
あとはまぁ、サーレーみてーにそこらのゴロツキって可能性はあるな。流石の俺も全員の名前は把握できてねーし。
まぁ、そうは言いつつ多分これじゃねーか?って予想はついてんだけどな…
この3人は、多分ボスの親衛隊だ。
噂程度にしか聞いた事がないが、間違いなく親衛隊は存在しているだろう。俺たちのようにボスに反旗を翻す者を粛清するためとかほざいてよー。
親衛隊なら、或いはボスの居場所を知っているのでは?
まぁボスの事だ。あまり期待はできねーがそれでも俺たち以上に何かボスの事について知っているはずだ。
トリッシュか…或いはこの3人。見つけ次第『拷問』してやるぜ…覚悟しときなよ…
…そうしてじじぃのポケットに潜む事数分。じじぃは誰かと接触したようだ。話の流れからして同行するらしい。
「オッケーオッケーじゃ。交渉成立というわけだな。わしは、ジョセフ・ジョースター。君は…えーっと」
(なるほど、このじじぃはジョセフ・ジョースターか…ジョースターってのは結構名簿に載っていたな。
護るとか言ってたが…ちと、しんどいんじゃねーのか?そいつら全員護りきるのはよー)
俺がじじぃの事を哀れに思っていた時だ。じじぃと同行する男の名を聞いて俺は本当に自分の幸運に感謝したね!
「…ディアボロだ。よろしく、ジョセフ」
ディアボロ!探そうと思っていた4人のうちの一人!同行まで漕ぎ着けたじじぃに感謝だぜ、おかげでディアボロに逃げられないで済む!
なんとか隙ができねーもんかなー…隙を見てディアボロを『小さく』して拷問してやりたいんだが…
だがまぁ、会話の内容から考えるとこのディアボロってのは大したことはなさそうだな。情報にも期待できそーにねーが…
まぁ、いい。なんだかわからんが幸運が降って沸いたように俺の元へ転がり込んでくる。
こういう時は焦らないもんだ…俺は慌てる必要はねぇ、ゆっくりと観察させてもらうぜ、ディアボロ…
ホルマジオはポケットの中でじっと息を潜め、機を窺う事にした。
確かに、幸運ではある。探し人が向こうからやってきてくれたのだから…
――だが、果たしてこれは幸運と言えるのだろうか?ホルマジオは自分で思っている以上に…近づきすぎている――
【E-9 サン・ジョルジョ・マジョーレ島の教会/1日目 深夜】
【■子持ちのおっさんコンビ〜ポケットの中には小さいお兄さん入り〜】
【ディアボロ(ドッピオ)】
[時間軸]:レクイエムジョルノに殺された後
[状態]:健康。だけど目が死んでる。
[装備]:なし
[道具]:支給品一式
[思考・状況]
基本行動方針:とにかく生き残り平穏な生活を送る。
1.ジョルノには絶対殺されたくない。
2.自分の顔と過去の二つを知っている人物は始末する。
3.とりあえずはジョセフに協力。でも無理はしない。
4.ボロは出さない。ドッピオも出さない。
5.平穏のためにドッピオは邪魔だ。ドッピオの人格だけ消せる手段を探る。
6.普通に死ねるならそれでもいいや。でもなぶり殺しは勘弁。苦しまないように殺して欲しい。
【ジョセフ・ジョースター】
[時間軸]:DIO討伐後、日本に帰る飛行機の中。
[状態]:健康。
[装備]:なし
[道具]:支給品一式
[思考・状況]
基本行動方針:必ず生きて脱出する。打倒アラキ!
1.承太郎、シーザー、リサリサ、アブドゥル、花京院辺りと合流して自分の推測について話し合いたい。
2.スージーQ、ジョージ、ジョナサン、ツェペリ、エリナ、スピードワゴン、仗助、徐倫は見つけ次第保護する。
3.勿論それ以外の殺し合いに乗っていない参加者達も護る。或いは協力していく。
4.ディオや柱の男達は見逃せない。ストレイツォに関してはリサリサの育ての親でもあるし保留したいが…
5.ディアボロにちょっと戸惑い。自殺をしそうで怖い。
6.機械に詳しい人間がいたら『隠者の紫』で首輪の内部構造を描き、解析してもらう。
7.正直な所スージーQと仗助はなるべく会わせたくない(スージーQに自分が殺されかねない。ばれるとは思わないがねっ!)
※参加者達は時代を超えて集められたのでは?と推測しています(ディアボロにはまだ話していません)
※首輪を『隠者の紫』で調べましたが機械には疎いので詳しい事はわかりません。分かった事といえば隙間がまったく無いという事くらい。
※1で挙げた面子はジョセフが聡明と判断した面子なだけで別にポルナレフが信用できないというわけではありません。
※ポケットの中のホルマジオには気づいていません。
【ホルマジオ】
[時間軸]:ナランチャ追跡の為車に潜んでいた時。
[状態]:健康。小さくなってジョセフのケツポケットの中に潜んでいます。
[装備]:なし
[道具]:支給品一式、万年筆(体温計とは間違えそうにない)、ローストビーフサンドイッチ(美味そう)、不明支給品3(本来はジョセフの物。ホルマジオ、ジョセフ共に未確認)
[思考・状況]
基本行動方針:ボスの正体を突き止め、殺す。自由になってみせる。
1.とりあえず今はポケットの中で機を窺う。
2.ディアボロはボスの親衛隊の可能性アリ。チャンスがあれば『拷問』してみせる。
3.トリッシュ、ティッツァーノ、チョコラータ。こいつらからもボスの情報を引き出したい。
4.もしもジョセフが仲間を攻撃しようとすれば容赦はしない。
※首輪も小さくなっています。首輪だけ大きくすることは…可能かもしれないけど、ねぇ?
※サーレーは名前だけは知っていますが顔は知りません。
※死者とか時代とかほざくジョセフは頭が少しおかしいと思っています。
ポルナレフ哀れw
投下終了です。誤字脱字、矛盾点ご指摘よろしくお願いします。
支援してくださった方々ありがとうございます。
投下してて気づいたぜ。ジョセフってテンパランスの男と面識がないってな!そこんところ後で修正しておきます、ハイ
投下乙でした!
確かにホルマジオやグェスの能力なら首輪なんとかなりそうですね…
乙です!なんかボスが吉良みたいになってるww
それでケチをつけるようで申し訳ないんですが、レクイエム戦後なのでドッピオはいないかと…
前スレでも話にあったので、それで確定してると思います。
>>166 なんてこったい\(^o^)/
お、落ち着け…素数を数えて落ち着くんだ…そうか、いないのか…まったく気づきませんでした
ドッピオ関係の部分を削除しておきます
だめだこの中年……早くなんとかしないと……
投下GJ!
ディアボロおまえwww
しかしボスはとことん暗チに縁があるな。
前回も二人目に会った奴が暗チだったし。
ホルマジオがどのタイミングで出るかだよなぁ……
超wktkするぜっ!
投下乙
シリアスなのに笑いを誘う、さすがジョセフw
でももうスージーQは・・・
ボスはもう誇りもなにもあったもんじゃねえw
ボス惨め過ぎw
( 0ボ0)<俺の心はボドボドだ!
配布されてる名簿って部ごとに分けられてるんじゃなくて五十音順じゃね?
部ごとだよこの東洋のイエ(ry
>【第六部:ストーンオーシャン】
とかも入ってるんだとしたらキャラにとってはイミフだなwwww
ボスwwwww
前回の覇気のカケラもなくなっちまってww
確かに死にまくる拷問のようなことされれば心が折れるけどねえw
>>164 テンパランスは太郎づてに聞いたで問題ないんじゃね?
【第一部】
タルカス
【第二部】
シュトロハイム/リサリサ(エリザベス・ジョースター)/ワムウ/カーズ
【第三部】
ラバーソール/J・ガイル/オインゴ/
【第四部】
東方仗助/虹村億泰/音石明/
【第五部】
プロシュート
【第六部】
エルメェス・コステロ
【第七部】
サンドマン/オエコモバ/ミセス・ロビンスン/ベンジャミン・ブンブーン
予約にあぶれた余り物の皆さんだよー(^o^)ノ
仗助人気ねえwwwwww
人気がないんじゃなくて書き手の皆が「どうぞどうぞ」って言ってる状況だと思う、仗助は
二部と七部が人気ないのがなぁ
仗助の万能能力は扱い辛いからなぁ
最後まで押し付け合われそうw
>シュトロハイム
>リサリサ
>ワムウ
>カーズ
二部の良キャラはまだまだあまってるな
七部ヤバいな
そろそろ支給品まとめでも作ってくる
7部キャラは1〜6部間以上に『時代の違い』が色濃く出ちゃうからなぁ……
1〜6までなら出身時代に絡む単語を口にしなきゃいいだけなんだが、レース真っ直中に拉致された奴がレースのことをまるで口にしないって展開にするにも理由づけが必要になるし。
ぶっちゃけその辺の考察がしんどいんだよね、特に反主催になりそうな奴は
書きたいけど、ここ3日で書くのは難しい…
7部は実は未読の人が結構いたりして
今予約してるの書いたらサンドマンとか書いてみてえなあ……
サンドマン
大統領と組む前から参戦ってすればレースよりもこの殺し合いで勝つ方が、って考えでマーダー
或いはレースに戻らなきゃ!って事で脱出派にもなれるか?
オエコモバ
爆弾能力で皆殺しってするにはちょっと理由が薄いか?
気に食わないとか適当な理由つけて対主催っていうのもどうも違う気がするしな
ミセス・ロビンソン
もしかしたら7部で一番めんどくさいかも。金目当てで優勝狙いか?
スタンド使いじゃないっていうのはある意味でアドバンテージだとは思うんだが…
ベンジャミン・ブンブーン
磁力軍団最後の一人。ていうかこいつの能力地味にハッキリしねぇな
顔を変えたりできるし…ステルス候補って気はするんだが時代の差がでけぇな
ついでにいうと絡ませやすいキャラがいなくなりつつあるのがなぁ……
正直「ずっと人に会いませんでした」で夜明けくらいから登場してもいい気はする
現在までの7部の皆さん
ブラックモア:見た目?時代?何ソレ。遺体集めるんだから邪魔しないでくださぁい
マイク・O:戦闘でそれ所じゃなかった世界。大統領夫人は護る世界
フェルディナンド:自動車怖い。優勝するのは私だ!
スカーレット:チッチッ、ス・カ・ー・レ・ッ・ト。もっと罵倒を込めて♪あと宝石キレイ
駄目だこいつら…
支給品まとめ
【現実世界】
木刀(アレッシー) サブマシンガン(エリナ) イタリア料理沢山(ジャック?) 加湿器(F・F)
一八七四年製コルト(ロメオ) 予備弾薬(ロメオ) コップ(ダービー) ビデオテープ(ダービー)
麻薬(ギアッチョ) 荒縄(ブチャラティ) スクール水着(スージーQ) エプロンドレス(スージーQ)
【一部】
LUCKとPLUCKの剣(ポルナレフ) ダニー(ジョナサン)
ジョナサンのハンカチ(花京院) メス(フェルディナンド)
【二部】
手榴弾(ミスタ) リサリサのタバコ(マライヤ)
テキーラ(ダービー) 石鹸水(シーザー)
ネーロスパゲッティ(ダイアー) スーパーエイジャ(赤石) スージーQの指輪(ブチャラティ)
【三部】
アヌビス神(早人) オレンジ爆弾(ジャック?)
チャーイ(ディオ) 万年筆(ホルマジオ)
【四部】
猫袋(マックイィーン) ボヨヨン岬の岩の欠片(リゾット)
重ちーが爆殺された100円玉(重ちー) 早人のランドセル(スージーQ) カップラーメン(エリナ)
【五部】
ナランチャのナイフ(ミスタ) ポルポのライター(エンポリオ)
フーゴのフォーク(リゾット) メローネのマスク(F・F)
ディアボロのデスマスク(フーゴ) ミスタの拳銃(チョコラータ)
チョコラータのビデオカメラ(チョコラータ) 角砂糖(吉良) フーゴの辞書(ミューミュー)
【六部】
第九のDISC(エンポリオ?) 鳩のレターセット(早人?) ヨーヨーマッ(エンポリオ)
ノートパソコンの幽霊(ジャック?) シャーロットちゃん(ブチャラティ)
【SBR】
ジャイロの鉄球(早人?) ローストビーフサンドイッチ(ホルマジオ)
【その他】
顔写真付き参加者名簿(ダービー)
>>188 なんという乙…
なんかろくなもんない気がしてならないが使えるものは使えそうだな
>>188乙
>スーパーエイジャ(赤石)
だがここでふいた
>>190 ( ゚д゚ )
スーパーエイジャはスカーレットねwww
寝ぼけてたわwwwww
>>188 超乙! 落差ひどいなw
現実出典のを無理矢理各部に振り分けるなら、
コップ→3部(ギャンブルで使用したやつ)
イタリア料理沢山→4部(効果の有無はわからんけど)
加湿器→4部(アンジェロが使ってたような)
麻薬→5部(出てきたわけじゃないけどさ)
ビデオテープ→5部(多分チョコラータは持ち歩いてた)
かな?
>>190 おまえのせいで俺まで吹いた
>>188 乙
でもオレンジ爆弾ってディオの支給品じゃなかったっけ?
>>193 修正されてディオの支給品はチャーイになったそうです
キング・クリムゾン!!
このSSに対する全ての規制は消し飛ぶッ!!
あ…ありのままに(ry
「携帯からエリナのSSを支援しようとしたらそれは既に過去に投下されたSSだった」
ブラウザの不調とか新着レスが表示されないとかそんなチャチなレベ(ry
俺もクラウン他一部の板がそうなるな
名前忘れたが携帯専ブラ使ったら見れるようになったぜ
7で戻れないから使いづらいけど
予約していた分、投下します。
[00:14:32:22]
「……裸?」
怪訝そうな表情と共に、トリッシュ・ウナの唇が小さく動く。
声として音になるような呟きではない、ただ唇だけは確かにそのように動いた。
トリッシュの形の良い眉が顰められる。その顔に浮かぶのは警戒、そして微かな嫌悪。
それはそうだろう。いくら突拍子もない「殺し合い」の場だからって、裸の人間を見つけたらそんな顔にもなる。
男の裸程度で悲鳴を上げるような気弱な娘でもないが、平然と微笑みかけられるほどアバズレでもない。
複雑な表情のまま、それでも深呼吸1つすると、慎重に歩み寄る。
「……こんばんわ。ちょっといいかしら?」
「…………」
[00:12:30:54]
返事はない。それでも即座に攻撃されたりしないことを確認し、トリッシュはさらに距離を詰める。
首を傾げて、目の前の相手――視線の高さからして、けっこうな体格のようだ――の手元に視線を向ける。
「……名簿を見ていたのね。誰か知り合いの名前でも載っていたの?」
「………………」
「エシディシ、ワムウ、カーズ……それはあなたの仲間? ……同族?」
「…………」
「ああ、お互い自己紹介がまだわね。私はトリッシュ・ウナ。あなたは?」
「…………」
「サンタナ……柱の男? 言ってることが、よく、分からないけど……」
会話になっていないことは、容易に見て取れる。恐らくは裸の男が呟く言葉を、トリッシュが拾っているだけ。
沈黙。気まずそうな表情。
気の強い彼女のこと、相手にされないだけなら怒り出してもいいはず。
なのに、どこか彼女の動作には躊躇いがある。微かな怯えがある。
目の前の相手に、彼女を躊躇わせるだけのモノがある。
しばしの躊躇いの後――彼女はそして、意を決してその問いを口にする。
「それで……サンタナさん、でいいのかしら。あなたは、この『殺し合い』に乗るつもり?」
[00:10:09:24]
「…………」
答えは、すぐには返ってはこなかった。さらに間が空く。トリッシュの額に脂汗が伝う。
沈黙に耐え切れなくなったのか、彼女は言葉を重ねる。
「その3人とどういう関係なのか、いまいち分からないけど……
知り合いがいる以上、素直に殺し合いはできないんじゃないかしら」
「…………」
「私にも、知り合いがいる。私も、殺し合いに乗るつもりはないわ」
「…………」
トリッシュはそこで言葉を切り、相手の返答を待つ。
待つ。
待つ。
不安の色を僅かに滲ませながらも、根気強く待つ。
やがて……彼女がじれかけた時、相手の男が、何かを言ったらしい。
トリッシュは慌てて、耳を傾ける。聞きなおす。
「……え? 今、なんて言ったの?」
「…………」
「……殺し合いをするつもりはない? 良かった……え?
殺し合いじゃなくて……一方的な、殺戮?!」
彼女でなくても聞き直しそうな、その単語。
次の瞬間。
トリッシュ・ウナの身体に、ドスドスドスッ! と大きな『穴』が開いた。
[00:08:31:04]
「ろっ……肋骨、が……!? 曲がって、伸び、た……?」
「…………」
呆然と呟いた彼女の呟きは、つまりその「凶器」そのものを指しているのか。
トリッシュ・ウナの身体は、まるで象の牙のような形をした突起物で左右から突き刺されていた。
まるで巨大な牙の生えた顎に噛み付かれたような有様。
胸の辺りを、左右から刺され。腰の辺りも、左右から刺され。
どちらもどう見ても、致命傷。死に至るような深さ……いや、違う。おかしい。
傷口から血が一滴も出ていない……というより、服の上から刺されたのに、服も破けてさえいない!
まるでゴムか何かのように、大きく伸びている!
身体の方も凶器の形そのままに凹んではいるが、決して「貫かれて」はいない!
「……『スパイス・ガール』! 攻撃の直前に、私自身の身体を『柔らかく』したッ!」
「……?!」
「その自在に動く肋骨が、あなたの『スタンド』? でもご生憎様……私の『スタンド』は、一味違うの。
あなたの攻撃には、最悪の相性だったみたい……ねっ!」
相手の必殺の不意打ちを凌ぎ切ったトリッシュは、強い口調でその場を飛びのく。
凹みはすぐに元通りに戻り、ダメージらしいダメージを受けた様子はない。
だが、スタンド?! トリッシュに……スタンド、だと? 『柔らかくする』スタンド? 『スパイス・ガール』?
しかし次の瞬間に彼女が取った行動は、確かに間違いなく、近距離パワー型のスタンド使いに特有のもので。
「あなたがその気なら……容赦しないっ!
やるわよ、『スパイス・ガール』! WAAANNNAAABBBEEEEEE!!」
「…………」
無数の拳の連打が、その『肋骨を自由自在に動かせる男』サンタナの身体に叩き込まれた――
支援
[00:08:20:33]
スタンド……特に、人の形をした近距離パワー型による格闘は、自然と似通ってくるものだ。
そこには人間の格闘術の常識は通用しない。
パワー・スピード共に人間の肉体の限界を超えている上、拳で叩いて能力を発現させるタイプは多いのだ。
自然と、拳による攻撃。それも、両手を駆使した連続攻撃となる。
人間の動体視力では追いつかない連撃。防御も回避も困難な拳の弾幕。絶叫と共に放たれる必殺の攻撃。
これに対抗する方法は、同じく近距離パワー型のスタンドの連打で迎撃すること、くらいのはず――だった。
だが。
「…………っ!?」
トリッシュの表情が驚愕に歪む。
理解できない――という様子ではない。
それはそう、言ってみれば「一瞬分からなかったが、すぐに思い出した」という表情。
……何を思いだしたというのか? それはすぐに彼女自身の口から漏れ出ることになる。
「これは……あの、『自分から殺された男』と同じっ……肉片!?」
意味不明の悲鳴。しかし起こったことは目に見えて分かる。
トリッシュの両腕が――ラッシュを繰り出したその腕が、何箇所も抉れていた。
拳の乱打はほとんど何の手応えも得られず、慌てて引き戻してみたその時には、既に抉れていた状態。
いや、ただ抉れているだけではない。
見る間にその「抉れた部位」が大きくなっていく。腕がどんどん削られていく。
『肉片』……彼女は確かにそう言った。
ということは、殴った時に『肉片』が拳にこびりついたのか。その肉片が彼女の腕を喰らっているのか。
「……痛くない、むしろ気持ちいいのが、怖いっ……!
このまま『喰い尽される』前に、少しでも、時間をっ……!」
広がっていく腕の欠損部位。トリッシュの判断は、早かった……驚くほど早かった。
まるで、既に「似たような状況に出くわしたことがあるかのように」。
近くの建物に転がるように駆け寄り、窓を叩き割るとそのガラス片で――自ら、両腕を切断した。
[00:08:04:31]
近距離パワー型で、拳で殴るスタイルのスタンドなら……両腕の喪失は、再起不能を意味する。
『肉片』による侵食は止まったとしても、その痛み、その出血だけでも相当なモノのはずだ。
ましてや、すぐ傍にはまだサンタナが居るのだ。
もはや逃げ切るだけの体力もない彼女は、それでもブツブツと何かを呟いている。
1歩ずつ近づいてくるらしいサンタナの姿を目で追いながら、「サンタナではない誰か」に向けて呟いている。
「……何故、『あなた』の名が名簿に載っているのか、私には分からない。
サルディニアで父に殺されたはずのあなたが……あなただけじゃない、ブチャラティも、何人かの敵も……」
トリッシュはもう立ち上がれない。
両腕の失血もそうだし、よく見れば、足も……さっきの腕のように、欠け始めている。
『肉片』がついているのだ。腕を斬りおとした時に破片が飛び散ったのだろうか。
これさえなければ、きっと彼女はすぐにでも駆け出し、その場を離れようとしていだろうに。
絶体絶命の状況の中、それでも彼女の瞳に絶望はない。
ある種の諦め、はあるのだろうが、誰から受け継いだものか、強固な意志の光がある。
未来に意志を繋ごうという、強い想いがある。
「サンタナに……『柱の男』たちに……気をつけて。最悪の相性だったのは、むしろこっちの方。
こいつらには、『スタンド』が通用しない……少なくとも、近距離パワー型では無理。
殴った傍から、細胞単位で一体化されてしまう……! 能力を発動させる隙も、あるかどうか……!」
サンタナがトリッシュに手を伸ばす。サンタナがトリッシュに触れる。サンタナがトリッシュの中に潜り込む。
彼女の均整の取れた美しい身体が、無様に膨らむ。内側から大きく風船のように膨れ上がる。
苦痛ではなく、悔しさを滲ませ、彼女は最期に呟く。
「あと、父に……『ディアボロ』に、気をつけて……! 私たちが、一度は倒したはずの相手……!
この『声』が届いているなら、きっと、あなたの『スタンド』が、もう一度、」
そこまで口にしたところで、彼女の身体は内側から弾け飛び……『再生(リプレイ)』は中断された。
[00:00:00:00]
「…………ワケが、分からない……!」
――街灯の下。
『ムーディ・ブルース』の『再生』を終えた彼、レオーネ・アバッキオは長い髪を揺らして呟いた。
目の前には、見覚えのあるスカートの布地。千切れ飛び散乱した衣服のカケラ。散乱した無惨な肉片。
そして、無造作に放置されていた、2つのデイパック。
アバッキオは考える。
彼自身の記憶によれば――彼らブチャラティ・チームは、「ボスの娘」の護衛任務を行っていたはずだ。
それが、いきなりこんな所に連れてこられて、唐突に告げられたのは「殺し合い」。
ワケも分からぬまま、それでも組織から、「ボス」から命令された「娘の護衛」を果たそうと、歩き出して……
そうして見つけたのが、この「スカートだった布きれ」。
その模様から、それがトリッシュのものだと思い出した彼は、すぐさま彼女の行方を探ろうとしたのだが。
トリッシュは、『サンタナ』という男に、『喰われてしまった』のだろう。『服だけ残して死んだ』のだろう。
それは分かる。今こうして『再生』してみたから分かる。
守れなかった――組織の命令を完遂できなかった。
そのことにアバッキオは呆然となるが、しかし、混乱の原因はそれだけではなく。
「彼女は、何を……!? サルディニア島? ボスを倒した? ディアボロ、だと?
いやそれよりも、何故俺のスタンドの能力を知っている?! 何故彼女がスタンドを扱える!?
俺やブチャラティが『死んだはず』だって……!?」
最期のメッセージは、明らかにアバッキオに宛てたもの。
アバッキオの『ムーディ・ブルース』が『再生(リプレイ)』するのを期待しての遺言だ。
きっとアバッキオの到着は、彼女の想定よりも早かったことだろう。遥かに早かったことだろう。
遥かに早くて……しかし、もう既に周囲に人の気配は残されていない。
サンタナは、既にこの場を離れてしまったのだ。支給品であるデイパックを、放置したまま。
道具を扱う知性が無いのか、それともあれだけの能力を持つ男だ、細かい道具など無価値と断じたか……。
いやしかし、問題はそんなことではない。
アバッキオは慎重な男なのだ。安易に自分の能力を他人に語りはしないし、チームの仲間も語らない。
何故、トリッシュが――護衛対象に過ぎないはずの一般人の少女が、知っているのだ!?
そして、彼女が口走っていた言葉の意味は?!
激しい混乱の中、それでもアバッキオが「選んだ」のは。
「考えるのは後でもいい、今は……『ムーディ・ブルース』! 『サンタナ』を……『再生』するっ!」
[00:08:30:54]
少し位置を変えての、再度の『再生』。時刻はトリッシュが『自由自在に動く肋骨』に貫かれたあたりに設定。
『ムーディ・ブルース』がその姿を変え、見知らぬ男の肉体を再現する。
胸を突き破り、あり得ぬ方向に曲がった肋骨……なるほど、不意打ちでコレに対応するのは難しそうだ。
そのまま、『一時停止』する。
トリッシュの仇である『サンタナ』の容姿も把握できた。
『サンタナ』の特技の1つである、『自由に曲がる肋骨』のことも理解できた。
このまま『再生』を続ければ、彼の追跡も容易だろう。『肉片』による攻撃も詳しく分かるだろう。
組織のメンバーとして、またブチャラティのチームの一員として、仇であるこの男を討つことに迷いはない。
マフィアとして、「ケジメ」はつけさせねばならない。保護対象を殺されっぱなしでは済まされない。
報復は、成されなければならない。
そのためには、まずは仲間との合流が肝要だ。
仲間と合流し、トリッシュが命と引き換えに得た『サンタナ』の情報を伝え、対策を考えねばならない。
チームの面々との合流が困難ならば、組織の誰かでもいい。
そいつが『裏切り者』でなければ、協力は期待できるはず。
だが、そこから先は……そこから先は、いったいどうするべきなのだろう……?!
レオーネ・アバッキオは、どう動けば良いのだろう……!?
【F−6・とある街灯の下/1日目 深夜】
【レオーネ・アバッキオ】
[時間軸]:トリッシュ護衛任務を受けた後。ナランチャがホルマジオの襲撃を受ける前。
[状態]:健康。呆然。
[装備]:なし
[道具]:支給品一式×3、ランダム支給品×3人分(個数不明)
[思考・状況]
基本行動方針:トリッシュの仇を討つ。それ以外のことは仲間と合流してから考える。
1、サンタナを倒してトリッシュの仇を討つ。エシディシ、ワムウ、カーズにも警戒。
2、ただし、近距離パワー型スタンドのラッシュは効きそうにないので、上の4名に対する対抗策を模索する。
3、チームの仲間、あるいは、組織のメンバーの誰かと合流して協力を要請する。
4、しかし、サルディニア島で自分が死んだ? ボス=ディアボロを倒した? ボスに警戒?!何のことだ?!
※サンタナの名前と容姿、『露骨な肋骨』『憎き肉片』の2つの技の概要を知りました。
※支給品は、アバッキオ自身のもの・トリッシュのもの・サンタナが置いていったもの、の3人分です。
各デイパックにランダム支給品がそれぞれ何個入っていたかは不明です。
※参戦時期の関係上、まだディアボロを敵と認識していません。
※トリッシュの遺言を聞きました。まだやや混乱しています。
【F−6(場所不明)/1日目 深夜】
【サンタナ】
[時間軸]:敗北して捕まり、スピードワゴン財団に紫外線照射を受け続けていた状態から。
[状態]:人間1人分を「喰って」元気満タン。
[装備]:なし
[道具]:なし
[思考・状況]
基本行動方針:????
1、 ????
※支給品を全て置いていきました。地図と名簿はその「意外に高い知性」を活かし、完全に暗記しています。
他の3人の柱の男たちが参戦していることを認識しました。
※ちゃんと文字も読めるようです。
ナチスの基地やスピードワゴン財団の研究所で見聞きして学んだのか、荒木の力によるものかは不明です。
※サンタナの向かった方向、今後の行動方針は後の書き手さんにお任せします。
【トリッシュ・ウナ 死亡】
【残り 81人】
※トリッシュの死体は、そのほとんどがサンタナに喰われ、僅かな肉片と衣服が残されているきりです。
※参考までに、トリッシュの参戦時期は第5部終了直後でした。
投下完了。支援感謝です。
投下乙
トリッシュ、何でお前は早死にするんだあああああ!!
絶望した、俺の嫁が活躍できないジョジョロワに絶望した!!
だが、ムーディーブルースは便利だな。
だれがだれを殺したのかはっきり分かるしな
ト・・・・トリッシュううううううううううううう!!!
また死んじゃった・・・・
ヴェルサス・ティッツァーノ投下します
何故、俺はこんなわけの分からない場所にいるんだ…?
俺はプッチ神父に徐倫とエルメェスを倒せと命じられ、共に行動していた。
だが、遂に追い詰められ、正に絶体絶命ってときにウェザーのDISCを使い、窮地を脱しようとした――はずだった。
それがどういうわけか、気がついたら全然違う場所に飛ばされていた…それまでの記憶は全くない…
そして目の前に現れた【モナ・リザ似の野郎】に「殺しあって下さい」だと…
「ふざけるなよ、糞野郎がッ!」
特に理由はなく、アンダー・ワールドで地面を掘る。「あれ…?何か変だぞ…」
もう一度地面を掘ろうとするが…
「なんでだ…なんで掘っても何も出てこないんだよ!」
(アンダー・ワールドが使えない…なんでだ、おかしい、掘れないなんてありえない!スタンドはちゃんと出るのに!
地面の記憶を掘り起こすんだぞ。地面に記憶が無いなんてありえない!)
自分のスタンドが使えないことに困惑するヴェルサス。理由もよくわからないまま、辺りを見渡す。
(何か遺跡みたいなとこだな…)
歩を進めながら、荷物の確認をする。
(中に入ってるのは、え〜と…パンと水に時計と…おっ地図じゃねぇか、それと名簿か、これは。
なんだこの地図?ごちゃごちゃしてんなぁ、ん、コロッセオ?あれは確かローマにあるものだよな…
じゃあ此処はローマなのか…いや、こんな変てこな地図がローマなわけねぇ。じゃあ此処は何処なんだよッ!?)
頭がさらにこんがらがるヴェルサス。頭をぽりぽりとかきながら、次に名簿に目をつける。
(うわ、多いな何人いるんだ。結構いるぜ、これは。)
最初にパッと全体を見渡すヴェルサスだが、すぐに驚くべきことに気づく。
「ディオだって!?」
突然のことに思わず大声をあげてしまう。
(ディオ…俺の父親ディオ・ブランドー
こいつ、とっくに死んでるんじゃなかったのか!?此処にいるのかよ。
それにジョースターって奴も何人かいるし…ん、空条条太郎?空条徐倫の親戚か?)
そのまま、さらに目を下に動かすと――
(!!空条徐倫!!それにエルメェスにウェザーリポート!――プッチ!!
あいつもかよッ!どんだけ多いんだよッ!あのプッチの野郎、さんざん俺に指図しやがって!
あいつが一体どれだけ偉いっていうんだ?
この際だ、只じゃすませねぇぜ、あのエセ神父がッ!!)
色々な状況から頭がハイになってしまったヴェルサスだが、すぐにクールダウンする。
(けどよぉ、どうすんだよ…アンダー・ワールドは使えねぇし、敵は多いしよぉ…
こんなんじゃ、何も出来ないまま、首チョンパ、すぐにジ・エンド…)
足を進めて数分…眼前にゴミ箱が見えてきたところで、
ふうっと息を吐き、歩を止める。
(とにかくだ、死ぬのだけは絶対に嫌だ!やっとオレは自分の能力に目醒めたばかりだというのに、
まっすぐに胸を張ることさえ出来なかった、このオレが
やっと生きて来た意味がわかりかけて来たというのに――
オレはこんなところで終わらない!
オレだって幸せになる権利はあるんだッ!
こうなったら、どんな事してでも、絶対に生き残ってやるぜッ!)
【H-5 ポンペイの遺跡/一日目 深夜】
【ヴェルサス】
【時間軸】:ウェザー・リポートのDISCを投げる直前
【状態】 :健康
【装備】 :不明支給品1〜3
【思考・状況】
基本行動方針:絶対に死にたくない。
1.どんな事してでも生き残って、幸せを得る。
2.プッチ神父に会ったら、一泡吹かせてやりたい。
3.アンダー・ワールドが使えない…?
【備考】
アンダー・ワールドが使えないのは、その地面に記憶が無いからです。
つまり、この殺し合いの舞台は荒木が造った模倣品で、ゲーム開始直後には、何も記憶を持っていなかったからです。
他のマップには参加者の記憶があるので、
時間が経てば、色々な場所から記憶を掘ることができるかもしれません。
細かい能力については他の書き手さんにおまかせします。
まさか「地獄」なんてものが、本当に存在するとは思わなかったな…
これは地獄の刑罰か何かなのか?ならあの荒木という男はさしずめ、「閻魔大王」といったところ…
閻魔も酷いことをするものだ…一度死んだ者同士を殺し合わせるなんて。
最後の一人は天国にでも行けたりするのですか?フッ、まぁそんなことどうでもいいですが。
そういえば、スクアーロはどうしているのだろう…
無事にブチャラティ達の始末に成功したのだろうか…
どうか無事でいてほしい。彼には私の分まで生きてもらいたい…
そうだ、私が此処にいるんだ。ならば、他に死んでいった暗殺チームの奴らもきているかもしれない。
もし、スクアーロが始末に成功したのなら、ブチャラティ達もいる可能性は高い…
ティッツァーノは側にあるバッグに近付き、荷物の確認を始めた。
きっとこの中には殺し合いに必要な、最低限の物が入っているはず。
――やはり、中にあるのは食料・水・地図にコンパス、それに時計と参加者の名簿。
ん?何だこれは。小さく折られた紙が3つ…とりあえず開けてみよう。
ティッツァーノが紙を開いた瞬間――中から傘が出てきた。
な、何故いきなり「紙の中」から「傘」が!?
地獄では、紙に物をしまうのか?ずいぶんコンパクトになったな。
とりあえず、後の2つも開けてみよう。
バッグから二つ取りだし、紙を開くティッツァーノ。
なんだこれは?有名人のサインか?こんなの何に使うんだ…
こっちの紙から出てきたのは漫画か、
どれもこれも役に立たない物ばっかりだ…
ティッツァーノは傘を手に持ち、他の紙から出てきた物をしまい、
次に参加者名簿に目を向ける。
ジョルノ・ジョバァーナ、ブローノ・ブチャラティ――――ボスの娘トリッシュ・ウナ、
せれにプロシュートやギアッチョ暗殺チームの奴らも…
スクアーロの名前は―――無い!良かった…本当に良かった…
スクアーロ、あなたは無事なんですね…奴らの始末に成功したんですね…
私の死も無事ではなかった。スクアーロ…どうか私の分まで生きて下さい…
名簿にパートナーの名前が記されていないことに、心から安堵するティッツァーノだが、名簿を見ていてあることに気付く。
何故ナランチャの名前がないんだ?ブチャラティチームの名があるなら、奴の名前もあるはず…
それともスクアーロが始末しきれていなかったのか、いやスクアーロが生きていると分かった以上、
あの状況でナランチャが生きている可能性は、まず無いだろう。
彼はきっと他の地獄で別の刑罰を受けているに違いない。ギャングが天国に行くわけだろうし。
それにリゾット・ネェロにチョコラータ、あいつらも死んだのか。
リゾットの所在は不明だったが、誰か別の奴が殺したのだろうか?
チョコラータが始末に行って、相打ちになった可能性も捨てきれないな…
ティッツァーノは、一通りの身辺の整理がついたところで、バッグから地図を取りだし、現在地の確認をする。
ここは地図のどの辺りだろう?――おそらく、此処はポンペイだな。H-5付近、割と南のほうか。
フッ、面白い地図だ。ローマのコロッセオに、ナチスの収容所、スペースシャトルまである。
地獄は一体どういう場所なんだか…
さて、これからどうしようか…
私のスタンド「トーキング・ヘッド」じゃあ、とてもじゃないが殺し合いで勝ち残るなんて、まず不可能。
どうあがいても絶望しかやってこない…
ならどうする?殺し合いに不本意な奴らと、一緒に仲良くじゃれあうか?
それとも、ビクビク子供のように怯えながら何処かで、こそこそと隠れてでもいようか?
まぁ、そんなのどうでもいいけど、もう一度死ぬのは御免だな…
じゃあどうする?さっきから同じ質問ばっかりだな。
このままじゃあ、答えは永遠にでない。
とにかく、誰か他の人に会ってみよう。そうなれば、自ずと答えはでるだろう…
そのあとのことは――まぁどうとでもなる、か…
二人の男は歩きだす
一人は幸せに向かって…
一人は答えを探しに…
二人の行き先には何が待っているのだろうか…
【H-5 ポンペイの遺跡/一日目 深夜】
【ティッツァーノ】
【時間軸】:ナランチャのエアロスミスの弾丸を受けて、死ぬ直前。
【状態】 :健康
【装備】 :ブラックモアの傘、岸辺露伴のサイン、少年ジャンプ(ピンクダークの少年、巻頭カラー)
【思考・状況】
1.特に目的も無い…これからどうしよう…
2.とにかく、誰か他の人に会えば、何か分かるかもしれない…
3.スクアーロが生きていてくれて良かった。
4.まさか地獄が存在するなんて…
投下終了です。
すいません、途中でトリップつけ忘れました。
携帯からなので、見にくい部分や、間違いがあるかもしれません。
投下乙です。
行動方針の定まらない男2人、さて、これからどうなるか期待です。
【リンゴォ、ディオ、ジョルノ】投下します
ネェロはネエロなんだぜ!イカ墨入りなんだぜ!
―――『公正』なる戦いは内なる不安を取り除く。
乗り越えなくてはならない壁は『男の世界』―――
それが、リンゴォ・ロードアゲインの行動原理。
そしてそれは、この殺し合いというゲームにおいても変わることはない。
故に彼は、たった今見知らぬ屋敷から出て来た名も知らぬ青年に一言声を掛けた。
「よろしくお願い申し上げます」
◇
「よろしくお願い申し上げます」
その声がした方へと、ディオはゆっくりと体を向けた。
そうして街灯の下にポツンと立っている、声の主の姿をまじまじと観察する。
一目で見た感じでは、割と普通の男。
強いて特徴を挙げるとすれば、ドクロに似た形をしたアゴの髭くらいであろうか。
「一体……何が『よろしくお願い申し上げます』なのかな?」
男の言葉の意味がわからず、思った事を口にする。
出会った人間に声を掛けるというのは、理解できなくもない。
殺し合いという状況に投げ出されても、全ての者がそれに従う訳ではない。
あのジョナサンのような人間ならば、このゲームを破壊しようとするだろう。
或いはそうでなくても、取り敢えずは誰かと行動を共にしようとする人間もいるだろう。
そういった者達ならば、出会った人間に声を掛けるというのも頷ける。
(だが、こいつの言葉は何だ?)
自分に戦闘の意思がないことを示すでもなく、相手を安心させるような言葉を吐く訳でもなく。
(出会って最初の言葉が、『よろしくお願い申し上げます』だと?
まるでもう既に仲間になる事が確定しているかのような……何だこの馴れ馴れしさは!
態度や言葉は違うが、まるであいつと初めて出会った時のことを思い出させてくれる!)
―――君はディオ・ブランドーだね?―――
―――みんなジョジョって呼んでるよ……これからよろしく―――
(おれはこういった人間が一番嫌いだ! 確かにおれは安全な他人を利用すると決めた。
だが、こんな人間はジョナサン一人で充分だ!!)
「ああ、もしぼくと仲間になりたくて声を掛けたなら残念だ。
ぼくは君と組むつもりはない」
内に秘めた侮蔑の心を隠しながら、あくまで平静を保った口調で言葉を返す。
だが拒絶の言葉を返されても、目の前にいる男はただ立ったまま。
特に驚いた様子もなく、ディオを見つめていた。
(こいつ……相当鈍いヤツなのか?)
「もう一度言おうか? ぼくは君と組むつもりはない。だが、君に危害を加えようというつもりもない。
どうだい? ここはひとつ、お互いを見なかったことにして別れようじゃないか」
そう言い残し、ディオは踵を返してこの場を立ち去ろうとする。
だが、
「仲間になるつもりで、声を掛けたのではない」
背後から、静かではあるがある種の強い意志を感じる言葉が返ってきた。
それを聞いて、再びディオは男の方へと振り向く。
「なら、どういうつもりで声を掛けたんだい?」
「『公正』なる果し合いのためだ」
「公正なる果し合い……?」
「そう……正しい道はひとつ。ここから立ち去りたければ、オレを倒すしかない。
それが進むべき道。いずれ決断しなくてはならない事柄……」
(言っていることがよくわからないが、ようするにこいつは……)
自分との戦いを望んでいる。
そのことは、ディオにも理解することができた。だがそれはあくまで男の方の都合であり、ディオのそれとはまた別のことである。
このゲームにおいて、ディオは自分の力というものを過信するつもりはない。
あの開幕のホールで、自分の周囲にいた者達の様子をディオは覚えている
あの、『死』に対して慣れている人間達と戦えば自分がどうなるのか。
それが想像できる以上、安易に誰かと戦うのは絶対に避けねばならない。
常に相手よりも多い人数で且つ慎重に機を窺い、絶対に勝てると踏んだ上で戦うのが理想なのだ。
それを考えれば、今ここでたった一人で戦うなどというのはもっての他であった。
「成程……君はぼくと戦いたいのか。だがしかし、さっきも言った通りぼくは君と戦うつもりはない。
だから、もし君がこれ以上ぼくに近づいてくれば、ぼくは全力できみから離れる。自慢じゃないがぼくはラグビーをやっていてね。
普通の人間よりは速く走れるつもりさ」
それを聞いても、男の様子は全く変わらない。
「「……」」
そうして暫く睨み合いが続いた後で、男は試すようにディオへと「一歩」近づいた。
「ッ!」
それが、ディオにとっての合図だった。
最初の一歩と同時に体を回転させ、二歩目からは全力で体を走らせる。
5秒と経たない内に、男との距離を開かせていた。
さらに走りながら、チラっと振り向いて男の方を確認する。
ディオが逃げているというのに、男はまったく追ってきていない。
(よし。これでやつからは逃げられる。 少々無様ではあるが、まずは生き残ることが……何ッ!? )
逃走の成功を確信して、ディオは再び顔を前に向ける。
だが、その目に飛び込んできたのは、信じられないものだった。
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ
(馬鹿な……確かにやつとは優に30メートル以上は離れていた筈! しかもやつは追ってきてはいなかった!)
そう、逃走は成功した筈。だというのに
(何故、やつがおれの目の前にいる!?)
走る前と、なんら違いはなく。
先程までとまったく変わらないその姿のまま、男がディオの目の前に立っていた。
「残念だが……オレと戦わずにここから立ち去ることはできない」
(一瞬であの位置からおれの目の前まで移動した? 馬鹿な! そんなことができる人間がいる筈はない!)
「くそッ!」
迷いもそのまま、再びディオは男のもとから全力で離れる。
けれども、今度もまた男が追ってくる様子はない。
(今度こそ逃げ切ってやる。 さっきのは何かのまちが……!?)
もはや見紛うことのない、眼前に立つ一人の男
二度目の驚愕も、その大きさは最初を下回ることはない。
寧ろ、有り得ない筈のことが2回もおこったことがその驚愕をより大きくしていた。
(なんなんだこれは……おれの身にいったい何がおこっているのだ!?
2回ともおれは全力で走っていた! それを一瞬で追いつくだと!?
しかも全く動いていなかったやつが……んッ!? 動いて……だと?)
そこまで心の中で呟いて、ようやくディオはもう一つの異変に気が付いた。
変わっていないのは、男の姿だけではない。
暗闇の中で男を照らす街灯。
自分が先ほどまで入っていた屋敷。
それらを見る角度。
そう、自分の周囲全ての風景が、走る前とまったく変わっていなかったのだ。
支援
(まさか……やつが追い付いたのではなく、おれが動いていなかったのか!?
この場から、 まったく!! いや、そんな筈はない!
確かに俺は2回とも走っていた!! その記憶もある!)
「く……まさか貴様、幻覚剤でも持っているのか? それをおれに……」
「そんなものはない」
乱れる思考の中、苦し紛れに出てきた言葉。しかしそれを男は即座に、容赦なく否定する。
そして、ディバックの中から一振りのナイフを取り出しながら言葉を続けた。
「『公正』に言おう。オレの名はリンゴォ・ロードアゲイン。
オレがこの戦いに使う武器はこのボウィーナイフ。
そして今お前に使った『スタンド』は『マンダム』。能力は時をキッカリ6秒、戻すことができる。
お前は2回ともオレから走って逃げた。だがオレが6秒時を戻すことによって、お前はこの場所に戻ってきた。
そして、走ったという『記憶』だけが残る。
お前が何度逃げようともオレが時を6秒戻す限り、決してここから立ち去ることはできない。
どうしても立ち去りたいのならば何度も言っている通り、この場でオレを倒すしかない」
『公正』なる果し合いのため、リンゴォがディオに投げかけた言葉。
しかしそれも、『スタンド』の存在すら知らないディオにとっては悪質な冗談にしか聞こえなかった。
(スタンド……マンダム……時を6秒戻すだと!? ふざけやがって……時間を操れる人間など存在するものか!
ファンタジーやメルヘンじゃないんだぞ! 誰が信じるものか!
何が『公正』にだ! 屑がッ! おれを虚仮にしているつもりか?
貴様がそういった手を取るというのなら、おれにも考えがあるぞ!)
腹の底から湧き上がってくる、煮え滾るようなリンゴォにたいする憎悪。
それらを決して表情に出すまいと努めながら、ディオはリンゴォに向かって宣言をする。
「成程……時を6秒戻す、か。確かにそれなら君からは逃げられないな。
ならば仕方がない、君との果し合いを受けようじゃないか。そして、ぼくも『公正』に言おう。
ぼくの名前はディオ・ブランドー。それからぼくの武器は自分の拳だ。
こう見えてもぼくはボクシングの経験もあってね」
そう言って、己の拳を胸の前で打ち鳴らす。
それが、この果し合いのゴングだったのだろうか。
ディオとリンゴォ…二人の間に、今までとは比べ物にならない程の緊張感が漂い始めた。
「「…………」」
この戦いにおいて、両者の勝敗を決定するものとは何か。
それは即ち、『間合い』である。
リンゴォの武器はナイフ、そしてディオは拳。
この両者の武器の差が、そのまま間合いの差となる。
互いの間合いまで、リンゴォは九歩、ディオは十歩。
そしてディオにとっては、この一歩をどう詰めるかが勝負の鍵であった。
だが、ディオは己の勝利を疑うことはない。
そう、ディオには勝つ為の策が既にあったのである。
「む…?」
リンゴォが怪訝に思ったのも無理はない。
何を思ったのか、ディオはどんどん両者の間合いを詰めていったのだ。
支援しちゃう!
一歩
二歩
三歩
四歩
自分の方が、間合いが短いのを気にしていないかのように平然と前進を続ける。
傍から見れば、無謀としか思えないその試み。
であるというのに、ディオは自分の勝利を確信した顔をしていた。
五歩
六歩
七歩
そうして八歩目を踏み込んだところで、ディオの策は実行された。
「ッ!?」
いきなり、リンゴォの目に激痛が走り視界が閉ざされる。
激痛の正体は、八歩目の踏み込みと同時にディオが蹴り上げた砂利。
そしてそれが、ディオにとっての必勝の策だった。
砂利を蹴り上げて目潰しにする。
あまりにも単純で、誰もが思いつくであろう方法。
しかしそれ故に、戦いにおいては時にとっておきの奇襲にもなり得る。
そのことを理解していたからこそ、ディオは敢えてこの作戦を取ったのである。
そしてそれは、見事に的中した。
(間抜けが! こんな単純な手に引っ掛かりやがって!! 『公正』にだと…まったくもって馬鹿くさい!
そんな感傷など……勝利の前には無駄無駄ッ!)
作戦さえ決まってしまえば、あとはディオの独壇場だった。
残りの二歩の間合いを詰めて、最初のパンチでリンゴォのナイフを叩き落とす。
そして後は、ひたすらリンゴォを殴り続けた。
(この戦いはおれの勝利! しかしまだ安心するなよ、リンゴォ!
このままッ!!親指を!こいつの!)
「目の中に……つっこんで! 殴りぬけ……えッ!?」
一方的な戦いの筈だった。
武器を失くし、ただ殴られるだけのリンゴォに勝ち目などは存在せず。
このままいけば勝利するのは確実に自分であったし、実際そうなりつつあった。
ならば……ならばどうして…………
リ ン ゴ ォ が 無 事 に 目 の 前 に 立 っ て い る の か
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ
「ば……馬鹿な……何故…………!?」
「『公正』に言った筈だ。オレは時を6秒だけ戻すことができると……
そして、『そこ』に立っていて良いのか? ディオ・ブランドー。
『そこ』はお前の間合いには『一歩』足りないぞ」
「うぐあッ!?」
自分の置かれた状況、それを理解した時には既に遅すぎた。
激痛を感じたのと同時に、リンゴォのナイフが左肩に深々と刺さっているのを知る。
そしてそのままの勢いで、背中から地面に叩きつけられた。
そうして倒れたディオに、リンゴォが上からのしかかる。
「オレは『公正』にと言ったぞ……
だが、お前は自分が申告した『拳』以外の武器……『脚』を使ったな。使うのは自由だ。だがその場合うそつきはお前の方になり、勝利はお前から離れる」
勝利が離れる。
掴みかけたものが、己の手から零れおちる。
そのようなことほど、今のディオにとって受け入れられないものはない。
あまりの屈辱に、絶えて久しい涙が目から流れ落ちた。
「勝利が離れるだと……
よくも! このおれに向かって……このきたならしい阿呆がァーーーッ!!」
何とかして自分を押さえつけるリンゴォを振り払おうと、懸命に抵抗する。
しかしその必死の行為も、体の無数の場所を刺されてはその傷を抉られるという痛みの前では途切れるしかなかった。
それでも尚、ありったけの憎悪を込めてリンゴォを睨みつける。
(く、くそっ……ん!?)
涙のせいか、失血のせいか……ひどくぼやける視界の中で、ディオは『それ』を見た。
常人の大きさの、頭部と肩のようなもの。
それが触手を伸ばして、リンゴォの体にくっついている。
(何だこれは!! また幻覚か!?
それとも……まさか……これがスタンドというものなのか!? こいつ、本当に時を!?)
追い詰められて弱気になってきたからであろうか。
それとも、実際に目にしてしまったからか。
この土壇場になってようやく、リンゴォの言葉を信じようとする気が起きてくる。
だが、ここまでリンゴォを疑ってきた代償はあまりにも大きすぎた。
最早ディオの生死は、リンゴォに委ねられているのである。
(くそッ……こいつが時を戻せるということをもっと早く信じてさえいれば!
そうすれば他にやりようがあった! だが……!!)
「漆黒の意志による殺人は、人として未熟なこのオレを聖なる領域へと高めてくれる。
お前を殺すことでオレは、更なる高みへと上ろう……感謝いたします」
そうディオに最後通牒を突きつけて、リンゴォはナイフをディオの首へと持っていった。
(こ…こんなところでおれは終わるのか?
ジョースター家の財産を奪うこともできず、勝利者にもなれずに……
こんな無様な最後を迎えるのか!?)
自分の命を終わらせるために、首へと近づいてくるナイフ。
その動きがやけに、ディオにはスローモーションに見えていた。
しかし、どれだけゆっくりしていても、今のディオにはそれを避ける術はない。
ナイフはどんどん近付いてくる。
逆に、その動きはどんどんスローモーションになる。
そうして己の首に振れた瞬間に、ナイフは遂にその動きを停止した。
……そう、『停止』したのだ。
(……?)
その停止の意味が、ディオには理解できなかった。
自分が今、死んでしまったから?
否、己の命は終わっていない。確かにまだ、生きているのだという実感がある。
実際に、時が止まってしまっているから?
否、時は止まってなどいない。
自分にそんな能力はないし、リンゴォも時を『止める』ことはできない。
ならば、ナイフが停止した理由とは?
答えは至極簡単。
ただ単に、リンゴォがその行為を中止しただけのこと。
たった今、すぐにでもディオの命を奪える中、でナイフを首につきつけたまま。
その状態で、リンゴォはゆっくりと首を回す。
回した首の先、、目と鼻の先の位置に、いつの間にか
「これは……『公正』な果し合いの筈でしたよね?」
ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド
この舞台への、新たな参入者が立っていた。
◇
「これは……『公正』な果し合いの筈でしたよね?」
「ああ、そのつもりだったが」
この状況で、突如姿を現した一人の男……正確にいえば、まだ少年のようではあるが。
だがそのことに驚く様子もなく、平然とした状態でリンゴォは言葉を返す。
勿論、ナイフは未だにディオの首に突き付けたままである。
「いや、それは少しおかしくはありませんか?」
「何がおかしい? オレは『公正』に戦った」
そう、少なくともリンゴォにとってはおかしいところなど何一つない。
確かに、ディオは『公正』に戦わなかった。だが、リンゴォはそうではない。
『公正』に戦い、そうしてディオに勝ったのだ。
そこに、なんのおかしいところもない。
「いや……やはり僕には二人とも『公正』に戦ったようには見えなかった」
だというのに、この少年にはおかしく見えた戦いらしい。
「まず、そこの彼の戦い方。
これは明らかに『公正』ではなかった。そこは僕も認めます。対してあなたは、宣言した武器、スタンドを使って戦った。
これは一見すれば『公正』に戦ったように見えるかもしれない。
しかし、僕からすればまだ『一手』足りない」
『一手』足りない。
そう言われて、何か感じるところでもあったのだろうか。
ここにきて初めて、リンゴォは僅かに眉を顰めた。
「僕が見た限り、彼はスタンドというものを知らなかったのでは?
あなたが自分のスタンドの能力を言った時、あたかも彼は納得したような素振りを見せた。
しかし実際は、ただの出まかせと決めてかかって信じていなかったかもしれない。
ならばあなたはスタンドというもの……その概念を教えてあげるべきだったのでは?
そこまで説明すれば、もしかしたら彼はスタンドを信じたかもしれない。
……これは単なるこじつけです。ええ、僕自身もそうだとわかっています。
ですが、もしあなたが僕の言葉を聞いて僅かでも、自分は『公正』に戦わなかったかもしれないと思ったのなら、
あなたは『公正』に戦ってはいないということになる。どうです?
あなたは『公正』に戦いましたか?」
―――あなたは『公正』に戦いましたか?―――
そう問われ、リンゴォは再びディオとの戦いを反芻する。
そうして少年の言葉を、自身の心へ投げかける。
先程までの彼なら、躊躇いもなくこう断言することができるだろう。
「自分は『公正』に戦った」と。
しかし今、リンゴォの心の中には新たな思いが湧き上がっていた。
自分は、『公正』に戦っていなかったのではないか?
(オレは『公正』に戦っていなかった? だとすれば?
……今ディオを殺したところで、オレは成長することができない。
成長できなければ……乗り越えなければならない壁を越えられない)
―――『公正』なる戦いは内なる不安を取り除く。
乗り越えなくてはならない壁は「男の世界」―――
それが、リンゴォ・ロードアゲインの行動原理。
故に彼は、今ここでディオを殺すことに何の意味もないことを悟った。
同時に彼は、新しい『公正』なる果し合いへの行動を取った。
「よろしくお願い申し上げます」
ナイフをディオの首から離し、ゆっくりと立ち上がりながら言葉を紡ぐ。
無論、その言葉はディオに対してではなく、もう一人の少年に対して。
そして少年もまた、リンゴォがそう言うであろうことを理解していたようであった。
「ええ……よろしくお願いします」
そう言った彼の背後、徐々に人型が浮かび上がってくる。
「『公正』に言いましょう。僕の名前はジョルノ・ジョバァーナ。
そしてこれが僕のスタンド、『ゴールド・エクスペリエンス』。
能力は『生命を生み出すこと』。僕はこいつを使って、あなたをブチのめす。
ああ、それと言っておきます。
リーチはおそらく僕の方が長いでしょうが、僕はあなたの間合いに入るまで攻撃はしません」
そうリンゴォに告げると、ジョルノはリンゴォに近付き始める。
両者の間合いまでおよそ、ジョルノは八歩、リンゴォは十一歩。
だがジョルノは自らの言葉通り、自分の間合いに入っても攻撃することはせず、
リンゴォの間合い……即ちリンゴォから数えて十一歩目のところで、その歩みを止めた。
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ
「「…………」」
永劫とも思える、長いようで短い睨み合いの果て……両者は遂に、戦いの引鉄を引いた。
「ッ!!」
ほぼ同時ながら、僅かに先手を取ったのはリンゴォ。
手に持ったナイフを、ジョルノの胸元目掛けて突き出す。
だが、そのナイフがジョルノの胸に食い込んだその瞬間、
「ゴールド・エクスペリエンス!!!」
ジョルノの攻撃が、リンゴォの頭部にヒットしていた。
「ガフッ! うぶッ!」
(も……貰ってしまった。相討ちか? い、いや……オレの攻撃は浅い。
このままではオレの負け……だが……六秒……六秒過ぎる前に腕時計の秒針を動かせば……)
リンゴォの右手に填められている腕時計
その腕時計の『秒針』を『六秒』戻すことが、彼の精神的なスイッチ。
そうすることによって、彼は何度でも時を六秒戻すことができる。
何度でも…そう、六秒以上さえ間隔をあければ何度でも。
(六秒戻す……そして再びジョルノを攻撃する!。
ジョルノも反撃してくる……だが、それは折り込み済みのこと。
オレは反撃をくらったなら時を六秒戻せば良いだけ)
ジョルノを攻撃する。反撃をくらえば時を六秒戻す。そしてまた攻撃する……
普通に考えれば、永遠に決着がつかないであろうこの戦い。
だが、実際には永遠に続く訳ではない。
この戦いは言わば詰将棋。『一手』ミスを犯した方が負ける。
反撃をくらった後で六秒以上過ぎてしまえば、リンゴォの敗北。
リンゴォの攻撃に対する反撃に失敗をすれば、ジョルノの敗北。
リンゴォはそう考え、この戦いに臨んだ。
(何度もこの展開が続くだろう……! だが、オレは絶対にミスをしない)
リンゴォのこの決断は、決して間違ってなどはいない。
そして彼ほどの人間ならば、ミスなど犯す筈もない。
ならばこの戦い、ジョルノは勝てはしないのか?
(そろそろ六秒経ってしまう……秒針を…………?)
腕時計の秒針の位置を確認したその瞬間、リンゴォはその異変を感じ取った。
彼はそろそろ六秒経つと考えて、その秒針を戻そうとした。
だから今の秒針の位置は、戦いの開始時からだいたい四秒か五秒あたり過ぎていなくてはならない筈なのだ。
しかし、彼が確認をしたその瞬間に、腕時計の秒針は
―――未だ一秒あたりしか過ぎていなかった。
(馬鹿な……まだこれだけしか経過していないだと? いや待て、落ち着け。
まだ一秒なのだ……六秒すぎた訳ではない……今戻せば充分間に合う)
すぐさま気を取り直し、左手を腕時計のツマミへと持っていく。
だがおかしいことに、その動きがいつもより格段に遅い。
そのことが、再び彼に焦りを生みだした。
(オレの動きが遅い?
オレの感覚では既に十秒以上経過しているというのに……何だこの遅さは!
まるで、オレの感覚だけが暴走している!
ジョルノのスタンドに殴られたからか? だがヤツのスタンドは『生命を生み出す』という能力の筈。
それはジョルノ自身が『公正』に言ったこと……!!)
『生命を生み出す』
そう告げたジョルノに、嘘はまったくない。
『生命』を生み出すとは、対象に生命エネルギーを与えるということ。
殴った対象が生物以外ならば、そこから新しい生命が生まれる。
旅行カバンをカエルに変えたり、ライターを花に変えたり。
だが、殴った対象がもともと生物であったときは?
与えられた生命エネルギーは、その者が持つ感覚をひたすら暴走させる。
その結果、自分の感覚に体が追い付かず、自分を制御することなどは最早不可能になってしまう。
リンゴォが陥ってしまっているのは、まさにその状態。
(まずい……左手をどの程度動かせば…………はッ!?)
リンゴォが果たして、そこまでの結論に辿りつけたかは別として。
彼はようやく、もう一つのことに気が付いた。
ジョルノの追撃が、自分に迫りつつあるということに。
(く……! 避けなければ……しかしどうやって!! 落ち着け……オレはミスった訳ではない!
ミスさえしなければまだ取り返しが……ミスさえ……ミス……ミ…………)
「無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄ァアアアアア!!」
「ぐふぁぁぁぁぁぁぁぁああああああああああ!!」
リンゴォ考えていたとおり、彼は決してミスをした訳ではない。
だが戦いにおいては、ミスをしなくても敗れる時がある。
そう、相手が自分のことごとく上を行っていた場合。
そのような時は、どれだけベストの手を打とうとも、敗れてしまうものなのだ。
そしてこの戦いで、ジョルノはリンゴォよりも上を行っていた。
ただ、それだけのことである。
ありのまま支援
◇
決着は、ディオから見れば呆気のないものだった。
リンゴォの攻撃に対して、ジョルノと名乗った少年が反撃をし、ラッシュを決めて宣言通りリンゴォをブチのめした。
ラッシュをくらったリンゴォは、立っていた位置から数メートル後ろに吹っ飛ばされてしまっている。
「六秒……既に経ってしまったようですね」
ジョルノの口から、勝利の言葉が紡がれる。
その勝利は、『公正』に戦って掴んだもの。
決してイカサマなどはしていない……少なくとも、ディオにはそのように見えていた。
「う……」
吹き飛ばされて地面横たわるリンゴォが、苦しげな呻き声をあげる。
驚いたことに、あれだけ殴られ続けたのにも関わらず、まだ意識が残っているようだった。
それどころか、震える両手を支えにして上半身を僅かに起こし、ジョルノの方へと顔を向けた。
「と、とどめを刺せ……それともお前も、ただの対応者なのか……?」
「対応者……?」
「そ、そうだ……光輝く道を見ない、そこへ……行こうともしない……受身の……対応者…………だ」
「あなたが何を言っているのかよくはわかりませんが……僕は先程言った筈です。あなたをブチのめすと。
そしてその結果、あなたが生きようが死のうが知ったこっちゃない……僕はそう考えてあなたを殴った。
そう、僕はあなたをブチのめした。それでもあなたは生き残った。それだけのことです。
そしてもう一つ……果たしてあなたの言う光輝く道と同じかどうかはわかりませんが、僕には既に歩くべき道が用意されている」
「歩くべき……道………?」
「そう……このジョルノ・ジョバァーナには『夢』がある! 黄金のような『夢』が!
そしてその『夢』が、いつも僕が進むべき道を明るく照らし出してくれている!!」
ジョルノが抱く黄金の『夢』
それは、『ギャング・スター』になるということ。
幼い頃の自分を助けてくれた一人のギャングのような男になること。
他人に対し敬意を示すつき合いをし、人の心をまっすぐにする人間になること。
それが、彼の黄金の『夢』。
「ふ……成程……そういうことか……お前は既に……光輝く道を……歩いていたか……」
「ええ」
「ならば……オレから言うべきことは一つだけだ……これからも進め……『男の世界』を…………」
そうジョルノに言い残し、今度こそリンゴォは意識を失った。
ドシャッ……という、リンゴォが再び体を地面に預ける音が暗闇に静かに響いた。
「さて、と……」
そう呟くと、ジョルノはディオの方へと向かってきた。
そしてディオに近づくと彼を抱え起こし、いきなり左肩を露出させた。
そのまま、ただディオの左肩……特に後ろの部分をじいっと見つめ続ける。
「…………」
「…………」
(何を…するつもりだ……まさか……!?)
一瞬、攻撃されるのでは……という考えが頭をよぎった。
勿論普通に考えれば、攻撃の意思がある人間がわざわざ自分を助けることなどはしないだろう。
普段のディオならば、即座にその結論に辿りつく。
だがここまで起きた、ディオにとって奇想天外過ぎる無数の現象のせいで、彼の脳内は非常に混乱している。
そのせいで、僅かな疑念も払拭することができないでいた。
……けれども、ジョルノが発した言葉はまったく別のものだった。
「違ったか……。
ディオ……という名前でしたか? いいですか? これからあなたを治療します」
「な……何……だと…………?」
「ですから、あなたを治療すると言ったんです」
体の傷を治療して貰う。
今のディオにとって、これほど助かる申し出はないだろう。
ディオは、自分の状態を痛いほど理解している。
体の無数の場所をナイフで刺され、そのうえ出血もひどい。
放っておけば間違いなく死んでしまうほどの重傷。
そんな彼にとっては、傷を治すことが一番の優先事項なのだ。
そこへ救助の手が差し伸べられた……これ程都合の良いことはない。
だがそれは、彼のプライドというものを度外視したうえでの話。
異常な程のプライドの高さを持つ彼にとって、他人から施しを受けるなどというのは到底我慢のできないことなのだ。
(ふ……ふざけるな……!! これ以上……このおれに泥水を飲ませるような屈辱を味わえというのか!)
「……余計なお世話だ……さっさと……どこかへ消えろ……!」
ありったけの力を込めて、拒絶の言葉を口にする。
それでも、ジョルノは去ろうとする動きを見せない。
「何……度も……言わせるんじゃない!見ず知らずの貴様……なんか……にそこまでしてもらう……覚えなどない!」
「ええ、わかっています。僕にはそこまであなたにする義理がない。
僕はあなたのことを、僕の知っている人だと思ったのですが、どうやら違うようでしたし。
あなたに言われた通りいなくなる方がいいのかもしれません」
「なら……何故去らない……?」
「そこです。僕もそこがよくわからないんです。
今のところ僕の目的は仲間を捜すことで、それ以外のことにあまり興味はない。
最初あなた達二人を見つけた時も、そのまま素通りしようと考えていた。
ですが……そう、本当によくわからないのですが、あなたの顔を見た瞬間、何故か『助けなければならない』と思ったのです。
そして今も、ここから去る気が起きてこない。本当に……どうしてなんでしょうね?」
(よくわからないだと……どこまでふざけた奴なんだ……だが……何故だ! 何故おれは納得しかけている!?)
ジョルノがディオに対してある種の違和感を抱いているように。
ディオもジョルノに対して同じような違和感を抱いていた。
助けた理由もまったく筋が通っていないのにも関わらず、心のどこかで納得してしまっている自分がいる。
(くそ……これは一体なんなんだ……!?)
そんなディオの様子を見て、ジョルノはふぅと溜息をついた。
「そんなに嫌なことなのですか……? では、こう考えるというのは?
自分はお前に治療『してもらう』覚えはない。だが、そこまで言うのならば治療『させて』やらなくもない。
本当はそんなこと『してもらわなくても』平気だか、お前がそこまで自分に治療の『許しを請う』ならば仕方がないから許してやろう。
どうです? 少しはマシに思えませんか?」
「…………」
ジョルノにそう提案され、ディオはもう一度自分のプライドと傷の治療を心の天秤にかけた。
先程までならその天秤はプライドの方に大きく傾いていたが、今ではだいぶ水平に近くなっている。
ディオの気が変わりかけてきたのを感じ取ったのか、ふと思い出したようにジョルノが呟く。
「ああ、そうそう……あなたの傷は僕のスタンド『ゴールド・エクスペリエンス』ならば、完治させることができますよ」
「完治…だと……」
「ええ」
それが、ディオにとっての駄目押しの一言だった。
「フン……良いだろう。ならばおれの傷、お前に治させてやろうじゃないか!
だが勘違いするなよ! あくまで俺がわざわざ治療『させてやる』だけのことだ!
たかがそれだけのことで、これはお前に対する借りなどではないぞ!」
「勿論、それはわかっています」
それも承知という風に、ジョルノはディオの言葉を軽く受け流す。
「それから! おれはお前と馴れ合うつもりなどまったくないからな!! はっきり言っておくが、おれはお前のことが嫌いだ!」
「ええ、僕も馴れ合うつもりはありませんよ」
ディオに…このディオに『ツンデレ』になれと言うのかぁーっ!
「最後にもう一つ!!」
「随分多いですね」
「……ッ!? 黙って聞け!! 治療の間、その訳のわからん代物……『スタンド』とやらを詳しく教えろ!!」
「構いませんよ。こういう状況では情報は大いにこしたことはない。僕もあなたが知っている情報が欲しい」
「よし!! ならば治療『させてやる』! とっととやれ!」
最後の最後まで強気の言葉をジョルノに吐く。
だがその内心は、自分の言った言葉とは相当異なって渦巻いていた。
(借りがないだと……いいや違う!! これは大きな借りだ!! それをこのままにしておくなど……!!
………馴れ合うつもりはない!だが、ジョルノ・ジョバァーナ!!
お前にこの借りを返すまで、お前がこのおれと同行することを許可『してやろう』じゃないか!!
せいぜい感謝するんだな!!)
【C-04 DIOの屋敷の前左側の路上/1日目 深夜】
【チーム『無駄無駄』】
【ジョルノ・ジョバァーナ】
[スタンド]:『ゴールド・エクスペリエンス』
[時間軸]:メローネ戦直後
[状態]:胸に浅い刺し傷(勿論ゴールド・エクスペリエンスで治すつもり)
[装備]:なし
[道具]:基本支給品、不明支給品0〜3
[思考・状況]
1.ディオの治療を『させてもらう』。自分の治療もする。
2.ディオと情報交換する。
3.仲間を捜す
4.ディオに変な違和感
[備考]
1.ギアッチョ以降の暗殺チーム、ボスの正体、レクイエム等は知りません。
2.トリッシュがスタンドを身に付けてから参戦の場合、彼女がスタンド使いであることを知りません
3.このディオは自分の父親とは同姓同名の他人だと今のところ思っています。
【ディオ・ブランドー】
[時間軸]:大学卒業を目前にしたラグビーの試合の終了後(1巻)
[状態]:体中に無数の刺し傷、結構出血、リンゴォ戦の敗北による失意、プライドの傷つき
[装備]:なし
[道具]:チャーイ(残量1.5g)、基本支給品 不明支給品1〜2
[思考・状況]
基本行動方針:なんとしても生き残る。
1.ジョルノに治療『させてやる』
2.ジョルノと情報交換。特に『スタンド』についてよく知りたい
3.ジョルノは嫌いだが、借りを返すまではジョルノと行動を共にする。返した後は不明
4.勿論ジョルノとの行動の途中でジョナサン、エリナ、ジョージを見つけたら彼らとも合流、利用する
5.なるべくジョージを死なせない、ジョナサンには最終的には死んでほしい
6.ジョルノに変な違和感
[備考]
1.見せしめの際、周囲の人間の顔を見渡し、危険そうな人物と安全(利用でき)そうな人物の顔を覚えています
2.チャーイは冷めません
3.着替えは済んでいます
4.『スタンド』の存在を少しは信じたようです
【C-04 DIOの屋敷の前左側の路上、ジョルノ達から数メートル離れたところ/1日目 深夜】
【リンゴォ・ロードアゲイン】
[スタンド]:マンダム
[時間軸]:果樹園の家から出てガウチョに挨拶する直前
[状態]:気絶、ラッシュにより重傷
[装備]:ジョニィのボウィーナイフ(SBR15巻でジョニィがカタログで見てた物)
[道具]: 基本支給品 不明支給品0〜2
[思考・状況]
基本行動方針:参加者達と『公正』なる戦いをし、『男の世界』を乗り越える
1.気絶中
[備考]
1.気絶してます。2時間くらい起きないかもしれません。誰かに襲われたらたぶん死にます。
2.意識を取り戻したとしてもすぐには動けそうにありません。
あやされる幼稚園児のようだ>ディオ
投下終了です。
投下が重なっちゃったんで修正する暇がなかったのですが
ジョルノの備考欄の2の部分、消した方が良いでしょうか?
投下が重なりすぎて感想つけるのがまとめてになっちゃうよう>< 投下乙
>>211 トリッシュー!
>>228 ティッツァーノ限りなくただの一般人ね
>>282 ディオは手のかかる子供ですね、わかります
乙!全力で乙!!
ディオのツンデレもアレでしたが、
ジョルノとリンゴォの最後の会話がかっこよかったです!!
投下直後に言うのもアレですが
『未来からの/未来への伝言』のサンタナの描写ですが、
スタンドをも食われる設定でいくと
柱の男×4がチートすぎる気がするのですがどう思いますか?
元々がチートな面子だしなぁ
スタンド自身に肉片がついても問題はないけど本体に肉片がついたらやばいよ!でいいんじゃないかな?
まさしく憎き肉片ですな!なんちゃって☆
>>287 『バッド・カンパニー』ッ!!全隊、一斉射撃用意――ッ
書き手の方三名、投下乙ッ!
>>211 うわぁあああああトリッシュぅうううううーーーー!
上の数字がムーディブルースというにくい演出に痺れました。
そして混乱しながらも落とし前をつけるという決意のアバッキオ、かっけえぇ…
スタンドを食う設定は正直厳しいです…。波紋使いじゃない人たちはどうあがいても勝てない…
まぁ、その不利な状況を跳ね除けるっていうのがジョジョらしいっちゃ、らしいんですが。
>>228 ヴェルサス、焦りすぎww
そしてティッツァーノの相棒に対する愛に感動した。
>>282 スタンドを知らないディオ様、相変わらずのリンゴォ、同じく相変わらずのジョルノ
ディオ様の動揺っぷりになぜか悲しくなる自分…。ディオ様、ダサいです…
無駄無駄ラッシュが決まったときはリンゴォ早くも退場かと思いましたが
ジョルノかっけぇえ…
どれもいい作品でした GJ!
>>285 あちらでもお答えしましたが改めて。
どうもそう取られる恐れがあるようなので、
「トリッシュはスパイス・ガールを自分の身体に重ねるようにして使っていた」
「肉片がついたのはスタンドでなく同じように動かしていた本人の腕」
であることを明言する方向で修正しようと思います。
近距離パワー型は元々、本体とほとんど重なるようにして使うことが多いですからね。
なお、展開その他は変えない方向で考えています。
>>289 1stの時はスタンドは喰われないって事になってたね
ジョルノの両腕喪失→能力喪失からいくと
本体の腕を食われたらスタンドの腕もなくなるな
あれ?スタンド食われた事自体が問題なの?
てっきりスタンドに肉片ついて、そこからえぐれていくのが問題なのかと思ったのだが
>>地図氏
そろそろ新しく地図に現在位置を書き込んでくれないでしょうか…?
忙しいだろうし、書くキャラを把握するのは大変でしょうがよろしくお願いします。
すみません…
>>294 なかなかこれなくてごめんね
これから読んでないss読ませてもらうのでもうちょっと待っててください
地図の人じゃないですが、土曜日(前スレ)に更新してくださってますよ
地図の人には無理しないでほしいなぁ、週1くらいのペースでいいよほんと
自分達で編集できるんならそりゃ苦労は掛けずにすむけど何かしらのトラブルの元になるかもしれんしなぁ
そういう予防のために地図の人は一人でやってくれてるんだし本当無理はしてほしくない
したらばの「一時投下スレ」に、指摘された件についての修正の差し替え分を投下しました。
>>205-207に、説明の追加&トリッシュの独り言の変更を加えた形になっています。
>>296>>297 フォローありがとうね
投下ラッシュ続いてるから、置いてかれないように頑張って更新していくよ
一人でやってるから、見落としてたり間違えたりするかもしれないので
そのときは指摘お願いします
http://rowvj6pbm.ame-zaiku.com/index3.html 前スレ
>>944◆BRxsUzTn5A氏、F-7 【空条徐倫】【イギー】
前スレ
>>967恐竜博士と、占術士 ◆zQyD4guRRA氏、B-7【フェルディナンド】【モハメド・アヴドゥル】
前スレ
>>990◆FoU.wbC/ko氏、F-2【ミュッチャー・ミューラー】【スカーレット・ヴァレンタイン】
>>21Never Gone ◆Y0KPA0n3C.氏、J-3【空条承太郎】
>>45凄く変わった老婆 ◆BGBx2CZJts氏、B-5【エンヤ婆】
>>88指輪チェイサー・ギャングとゾンビとメイドさん ◆5Nm.X290ko氏、B-3【ブローノ・ブチャラティ】 、B-2【ワンチェン】
>>109Present ◆4TVCWBLT0c氏、C-2【アレッシー】【エリナ・ペンドルトン】
>>125教祖消滅! ◆flqW0mzZYI氏、H-5【ヴァニラ・アイス】 【グェス】
>>160過去が来る! ◆deggScNisI氏、E-9【ディアボロ】【ジョセフ・ジョースター】【ホルマジオ】
>>210未来からの/未来への伝言 ◆DjrxstNlbk氏、F−6【レオーネ・アバッキオ】 【サンタナ】
>>221行き着く先は…◆iWsXXvK.9U氏、H-5【ヴェルサス】 【ティッツァーノ】
>>278『公正』なる果し合い ◆H3u6BDqpIo氏、C-04【ジョルノ・ジョバァーナ】【ディオ・ブランドー】【リンゴォ・ロードアゲイン】
以上を現在位置マップに追加しました
誤字でも見落としや、「違う、●●はもうちょっとこっち!」とかいうのあればビシビシ言ってください
だいぶ見づらくなってきたので、そのへんの助言もあればよろしくお願いします
更新お疲れ様です
こうやってみると南の陸地は密度低いんだなぁ。重要な場所もないし過疎りそうだ
>>199 トトトトリィィィーッシュ!
貴重な戦うおっぱいが早くも脱落か……
6部勢のはおっぱいじゃなくて胸筋ですヨ?
アバはいきなり大混乱だなあ……
つーか5の主人公勢みんな序盤からかよw
能力バレてないギアッチョ歓喜w
>>228 ヴェルサス……お前、そのままじゃ完全にアバッキオだぜ……
敵役として、貫禄を見せてくれェ!
そしてティッツァ、君はスクアーロ大好きすぎだろJK(アッー
ていうか『パッショーネのボス』『ホワイトスネイクの正体』ときて今度は『地獄の閻魔様』ですか荒木www
それらが一発ネタでなくちゃんと(本人の中では)不自然な点を解明する理論的な説なのが笑いを誘うw
>>282 ジョルノかっけぇぇぇーッ!
「知ったこっちゃない」がかっこよすぐる……
しかしジョルノだと「こうなること分かってて感覚の暴走は喋らなかったんだろうなあ」とか思っちゃうから困るw
しかしツンデレだわ戦力外だわで今回のディオ様は斬新すぎるw
……と、地図氏乙!
貴方には助けられてます
>>299 地図の人乙です!
MAP北西部の方に結構固まってますね。
つーかディオ、周りに関係者いすぎだろw
>>299 乙!
H-5にガオン要員が多杉でワロタw
一方C-10はチョコさんが逆にガオンされそうなんだよなw
>>303 まぁ、6部やジョルノを入れたら参加者の約半数が関係者だからなw
>>305 それだけ聞くとなんかディオがこのロワの主人公ポジになってもおかしくなさそうだなw
一般人だしw
アンジェロ&ドノヴァン投下します。
誰が言った言葉だっただろうか。
スタンドというのは車やバイクを運転するのと同じなのだ……
能力と根性のないウスラボケはどんなモンスターマシンに乗ってもビビってしまってみみっちい運転するよなぁ――と。
それは決して間違った意見ではない。
だが――この男の考え方は少々異なっていた。
スタンドというのはラジコンを操縦するのと似たようなものだ……
確かな技量さえあればどんなチョロいマシンを操っても鮮やかな操縦を披露できるのだ――と。
* * * * *
俺は迷っていた。
道に、という意味ではなく……自分の行動方針に迷いを感じていた。
ナチスの軍人という立場を考えれば、祖国の安全を脅かす輩や敵対する戦力に全力で立ち向かうべきなのだろうが、
もともと喧嘩好きで他人を侮辱し、仲間との協調性がない性格だったために単独部隊であるコマンドーに配属されたようなものだ。
きっと他人と接しても仲間割れから相手の寝首を掻くか……掻かれるか。きっとそうなるだろう。
上官であるシュトロハイム少佐の指示を仰ぐべきなのだがそうすれば十中八九“打倒荒木”を目指すことになるだろう。
反対意見ではない――だが、無謀すぎる。本当に自分たちに出来るのだろうか、出来る人間が存在するのか……。
思考はまた振り出しに戻る。しかし、その間も自分の足は何かに急き立てられるように歩き続けていた。もっとも、明確な行き先がある訳ではないのだが……
どのくらい歩いただろうか。
思考の迷宮にはまりつつも、野生のコウモリにさえ感付かれない足運びで移動し続け、時には隠れ、時には急ぎ……
そして現在、俺が記憶した地図が正しければ――これでも軍人のはしくれだ、移動経路の把握と記憶程度のことは出来る――H−1の橋、そのど真ん中だ。
周囲に自分以外の気配が無いことを確認し、おもむろに座り込む。勿論、いつでも戦闘又は逃走に切り替えられるような体勢ではあったが――
座り込んだ理由は実に単純、水分が必要だったからだ。肩に担ぐデイバッグを地面に叩きつけるように下ろす。
疲労と行き場のないストレスで息を荒くしつつもジッパーを開くとボトルの蓋が見えてくる……が、同時に忌々しい記憶も蘇ってきた。
十数分前の話に遡る――
行動方針を決められずに立ち往生していた俺は、とにかく支給品と武器だけは確認しようとデイバックを開いた。
そこから出てきたものは……とても武器とは呼び難い物だった。
二〜三十発の銀玉とライフルの弾が四発。
殺傷能力が無い訳ではないが発射する媒体がないこれを武器と呼ぶにはいささかの抵抗があったのだ。
ベルトに忍ばせていたはずのナイフもどこかへ消えてしまっている。くそッ!忌々しい……
そんな記憶から怒りに身を任せデイバックに当たり散らしてやろうと思ったがそんな精神とは裏腹に肉体の方は素直に水分を要求していた。怒りの感情を押し殺しボトルの封を切る。
齧り付くように口をつけ、一気に半分ほど飲み下す。飲み終わってから言うのもなんだが、これで毒など入っていたら即退場だったな……
そんな事を考えながら体中に沁み渡る水の冷たさを心地よく感じていたちょうどその時だった。
背後にゾクリという悪寒を感じたのだ。
飛び跳ねるようにその場を離れる。武器となるものは手元にはない……格闘戦か、不利だな――
そんな事を考えつつ着地と同時に振り返り、敵が“襲ってきたであろう”場所を睨みつける。
だが――そこには誰も、何もいなかった。自分が回避する時に倒したボトルが目に入る。チッ、せっかくの水分をこぼして消費しちまうとは……
盛大に舌打ちをし肩を揺らしながらデイバックに歩み寄る。ボトルを起こそうと片膝をついた。その瞬間―――
ガッシ!
何かに襟首を掴まれた。まさかこの俺が不意を突かれるとは……!
必死でその手を振りほどこうと必死に首元に手を持ち上げる。
だがそこには……“ほんの少し濡れているだけで何もなかった”のだ。
確かに掴まれている感触はあるのに……!?
いや、そもそもなぜこんな所が濡れているのだ!?
そんな俺の思考を遮るかの如く―――
ボッカ!
殴られた。左顎だ……脳が揺れる。
くそッ!何なんだいきなり!この俺以上に気配を消すことが出来る者など……
そして何なのだ、この漫画みたいな効果音は―――
……そこで俺の思考は停止した。
膝の力が抜け、受け身を取る事もなくドサリと地面に倒れこむ。
オレは死んだ……のだろうか?
* * * * *
片桐安十郎は幸運に恵まれていた。
それは――自分が飛ばされた場所が湿地帯そばの倉庫の中であった事、すぐ近くに“川”があり、そして――“カモ”がいた事、である。
「荒木とか言う野郎、俺の事をこんなところに放り込みやがって……いい気になっていやがるな、クソッ!ムカつくぜッ!
……だがこの“ゲーム”、内容は悪くねぇな……殺し合いか。へへへ……」
殺人に明け暮れた青春、死刑宣告、スタンドの目覚め、脱獄、東方仗助と空条承太郎、そして悪あがき――
波瀾万丈と言う言葉では語り尽せない程の人生。そんな彼の“本能”と言う名の演算装置がこのゲーム、この状況で自分が取るべき行動を瞬時に弾き出した。
自分の趣味を止める事は出来ない。食欲や性欲のようなものである、絶対に止められない。内容はともかくとして万物が持つ欲求の一種なのだ。
だが、自分に危害が加わる事は御免蒙りたい。これも生きとし生けるものとして至極当然な発想である。
そうなれば……取るべき行動は自ずと決まってくる。
アンジェロの導き出した結果。それは“乗り物”を用意することだった。
川伝いにスタンドを移動させ、カモを見つけたらそいつに“首飾り”をプレゼントしてやる。
そして、そいつを“あやつる人形”として動かし、遊び倒すつもりだった。壊れるまで。
自己の欲求を満たすためだけにその場で殺してしまっては“次”がいつになるのかが分からない。
その上、仲間だと偽って近付けば獲物は増える。嘘吐きは泥棒の始まりと言われるが自分は泥棒以上の存在だ。何を言われる筋合いもない。
そして、自分自身は体内で暴れているだけで良い。それは自分が負うリスクが限りなく0に近くなることを意味する。
自分の体内を攻撃するような、そして自分の体内を守る事が出来るような……そんなスタンドはそう多く存在しないだろう。
どう転んでもアンジェロの満足のいくように仕組まれた緻密な計算結果であった。
そして――いとも簡単に彼の計画の第一段階は成功してしまったのである。
「とりあえず適当に歩き回るとすっか。この道を真っすぐ行くと―――コロッセオだな」
スタンドというのはラジコンを操縦するのと同じなのだ……
アンジェロはドノヴァンと言う名のラジコンをどのように“操縦”していくのだろうか―――
支援
【H−1 橋の上/1日目 深夜】
【ドノヴァン】
[能力]:野生のコウモリにさえ気づかれず尾行する移動術とコマンドーの格闘能力
[時間軸]:JC6巻、ジョセフの顔面に膝蹴りを入れた瞬間
[状態]:健康、アクア・ネックレスが憑依しているので意識の有無は不明。
[装備]:ライフルの実弾四発、ベアリング三十発
[道具]:支給品一式、ただし飲料水は空。不明支給品0
[思考・状況]
1.アクア・ネックレスが憑依しているので一切の自由が利かない。と思われる。
2.このゲームでどう行動するか悩んでいる(が憑依されているせいでほとんど考えていません)
※ドノヴァンの移動経路はJ−2北西から道なりにI−1→H−1です。
【G−1 倉庫内/1日目 深夜】
【片桐安十郎(アンジェロ)】
[スタンド]:アクア・ネックレス
[時間軸]:アンジェロ岩になりかけ、ゴム手袋ごと子供の体内に入ろうとした瞬間
[状態]:健康、テンション高
[装備]:無し
[道具]:支給品一式、不明支給品0〜3(本人は確認済み)
[思考・状況]
1.安全に趣味を実行したい
2.そのために手駒がほしい→見つかってラッキー
3.とりあえずコロッセオに行ってみるか
4.荒木は良い気になってるから嫌い
※アクア・ネックレスの射程距離は約200mですが制限があるかもしれません(アンジェロは制限に気付いていません)
以上で投下終了です。
個人的な遊び心で【ガッシ!ボッカ!アタシは死んだ】を使ってしまいましたwww
単純な発想で一寸法師=体内で大暴れ、です。でもググったら結構話が違っていたなんて…orz
短めな話ですが序盤ですし平気ですかね?
誤字脱字、話の矛盾等ありましたら指摘をお願いします。
早速誤字発見…
>>311での
>必死でその手を振りほどこうと必死に首元に手を持ち上げる。
必死が二重でしたorz
まだ把握がこの一文だけなので修正投下は予定なしですが(ぇ
>>315投下乙です
アンジェロ……相変わらずセコイな!
それから、したらばの「一時投下スレ」に
>>278の部分(ジョルノの状態表)の修正版を投下しました。
トリッシュ死んじゃいましたが、彼女がスタンド使いであることをジョルノが知らないことについて残しておきました
>>285 波紋<スタンド<柱の男<波紋
このジャンケン関係がすごく良いッ!
吸血鬼にゾンビ?何の事です?
予約リスト
5/31(土)
◆/N8q5ODajQ氏 ウィル・A・ツェペリ、広瀬康一
◆BRxsUzTn5A氏 アナスイ、マウンテン・ティム(延期願い中)
6/1(日)
◆hqLsjDR84w氏 ロバート・E・O・スピードワゴン
◆BGBx2CZJts氏 黒騎士ブラフォード、ジョージ・ジョースター
◆FoU.wbC/ko氏 岸辺露伴、サーレー、ウエストウッド
◆Y0KPA0n3C.氏 山岸由花子、エンヤ
◆wKs3a28q6Q氏 トニオ・マックイイーン・ポルナレフ
6/2(月)
◆5Nm.X290ko氏 エルメェス・プロシュート・シュトロハイム・カーズ
◆deggScNisI氏 ラバーソール、東方仗助、オエコモバ
◆PU9YxOvRdg氏 サンドマン、タルカス、シーザー
◆DadLy2ezXI氏 リサリサ、ワムウ、J・ガイル
◆4TVCWBLT0c氏 虹村億泰、オインゴ
複数投下者は、
>>135他を参照。
GJ
ジョージさんとブラフォードを予約したものです。
もうちょっとで書き上がりそうです。かっちょいいタイトルも現在同時進行で考えています。
21時くらいには投下できそうです。
書き手多いなw
やっぱりディオ様主人公フラグか?危険人物として狙われても、護衛だけは多いしw
まぁ、三部のジョースター一行には潰されるきもするがwww
SSを持ってきたんですが投下しても構いませんねっ!
構わん、いけ
さっ どーぞどーぞ
ジョージ・ジョースターは激怒していた。この殺し合いを仕組んだ荒木に対して。
「許せん……人の命をなんだと思っているんだ……こんな事、絶対にあってはならない……」
そう思いながらも、ジョージは渡されたデイバックの中を調べる、名簿らしきものを見つけ、自分の知り合いがいないかどうかを調べる。もちろんいなければいいと信じて。
ああしかし、そこにはあった、あってはならない名前が二つ。
ジョナサン・ジョースター、ディオ・ブランドー
「ジョジョ……ディオ……ああ……なんという事だ……」
息子達の、名前だった……
「ジョジョ……ディオ……なんという事だ……君たちまで」
息子達の名前を見た私は こうしてはいられないと思い、歩き出した。息子達を保護し、このゲームから脱出する為にだ。
「ジョジョ、ディオ。君たちは私がこの命に代えても守ってみせる、何故なら君たちは私の……大事な……家族なんだからね……」
そう決意し歩を進める、しばらく歩いていると人影を見つける。声をかけようと思ったのだが、危険人物かもしれない……そんな声が私の脳裏を過る。
そんな事を考えながら戸惑っているうちに……
「おまえの名を聞かせてくれ」
むこうから先に声をかけられる、騎士のような鎧を身に纏い、大きな剣を手に持った男だった――――――――
――――――――この痛みこそ生の証――――――――
――――――――屍生人ではない、人間の体――――――――
――――――――ジョナサン・ジョースター……三百年経った世界の友人よ……俺は生きているぞ――――――――
しかし、人間の魂を取り戻した俺が辿り着いたのは女王の待つ天国でも生の世界でもなく、それらとは正反対の地獄。
荒木という男に殺し合いをしろと言われ、デイバッグとかいう不思議な袋と共にこの地に飛ばされていた。
素敵なプレゼントが入っているとも言っていた、試しにおれは袋を広げる。
果たして中には、恐らくはこの世界の地図、懐中電灯という光を放つ奇怪な物体
腕に巻いて使用する不思議な時計などが入っていた、未知の技術におれは驚愕した。
これで生き延びろという事だろうか、そして最後に二枚の紙が残った。
一体、どんな事が書かれているのだろう、そんな事を考えながら小さく折り畳まれた一枚目の紙を広げた俺の前に、大きな剣が現れた、共に戦場で戦った、友の使っていた物……
「これは……タルカスの剣か……」
紙から物体が飛び出して来る非常識な事態に驚きはしたが、一時置いておこう。
この世界にはおれの常識では到底届かないようななにかがあるらしい。
しかし、この剣が今この場にあるという事は、タルカスもここに来ているのだろうか?ひょっとすると幸運の剣もこの世界のどこかにあるのだろうか?
様々な考えがおれの脳裏をよぎったが、それよりも気になるのは、三百年経った世界の友人の事だった……
「ジョナサンも、この場に来ているのだろうか……いや、そんなはずはない、彼は俺の様な罪人とは違う……ディオの手によって屍生人となり、
その凶刃をふるった俺とは違う……彼はこんな世界に……来るべき男ではない……」
そう考えた俺は、残った方の紙に目を向ける、この紙も今開いた紙と同じく何かが出てくるのだろうか、取りあえずは開いてみる事にする。
開いた紙からは何も出てこなかったが、様々な名前が書いてある。どうやらこの地に集められた者達の名前らしい。
俺のような死人ばかりなのだろうか……そう思い、名簿を読む、しかし、一番最初の名前を見た時、俺は驚愕した、そこには、ある筈のない名が記されていたからだ――――――――
――――――――ジョナサン・ジョースターという、誇り高い男の名が――――――――
彼がこの様な地獄に巻き込まれている事が、俺には俄には信じられなかった。
見知った名は他にも二つ、タルカスとディオ・ブランドーの名が記されていた。
――――――――タルカスよ、お前はまだ邪悪に身を染めたままなのか?ディオに魂を明け渡したままなのか?――――――――
――――――――ディオ・ブランドー、吐き気を催す邪悪よ、そのドス黒い狂気、俺が滅せよう――――――――
――――――――そしてジョナサン、彼は人の命を奪えるような男ではない、寧ろ騙されて命を奪われるような男だ、彼の気高き精神はこの場では寧ろ仇となってしまう……
これで行動方針は決まった。ジョナサンを助け、荒木を倒す。もしその過程で再び朽ち果てるのならば、その時は……
――――――――我が女王のもとへ旅立とう――――――――
そう決意し、しばらく歩を進めていると一人の男を見つける。どうやらむこうもこちらに気づいているようだ。荒木打倒の為には様々な人間と接触する事も必要だ、たとえそれが危険人物であろうと、そう思い意を決した俺は……
「おまえの名を聞かせてくれ」
目の前の男に声をかけた……
「おまえの名を聞かせてくれ」
「ジョージ・ジョースター」
問われた問いに答える。
「ジョースター……だと? 」
目の前の騎士風の男は明らかに動揺している。ジョースターの姓になにか関わりがあるのだろうか?
「ジョナサン・ジョースターの名に聞き覚えは? 」
「! ジョジョを知っているのかね!? 」
目の前の男は息子の事を知っている!どういうことだろうか!?
「ジョジョ? ジョナサンジョ……ジョジョか……あの男は私を呪いから解き放ってくれた青年だが……お前はあの男のなんだ? 」
「私はジョジョの……父親だ……それにしても君は何を言っているのかね!? 呪い? 恩人? 何を言っているのかさっぱりだ! 第一、まだジョジョは子供だぞ! 」
本当に意味がわからない、目の前の男は何を言っているんだろうか?
「私はジョジョの……父親だ……それにしても君は何を言っているのかね!? 呪い? 恩人? 何を言っているのかさっぱりだ!
第一、まだジョジョは子供だぞ! 」
目の前の壮年の男の言う事には驚かされるばかりだ。
あのジョナサンの父親という事にも驚いたが、ジョナサンが子供?話が噛み合なわない、どういう事なのだろうか?
この時計や不思議な紙、未知の技術、噛み合わない話……俺の脳裏に、ある一つの仮説が浮かぶ。
普通ならばありえない話だが、この世界には普通など存在しない……ありえない話ではないかもしれない……
「今は何年だ? 」
「本当に何を言っているのかわからない……今は1881年だろう……」
男の言葉を聞いて俺は確信する、あの荒木は異なる時代、異なる場所から
様々な人間を集めてこの場に呼び寄せていると。
こんな馬鹿な話、易々と信じてもらうのは不可能だろう……この考えは後回しだ、それより……今は……
男の首筋に剣を突き立てる、この男が息子と同じ「勇気」を持っているかどうか試してみる事にしよう……
「ジョージ・ジョースター! おまえに一つ問おう! おまえはこのゲームでどう動くつもりだ? 」
「な……なにをするんだね君は! 」
「俺の質問に答えろ! このゲームで生き残れるのは一人だけ! そしておまえには息子がいる、ならばどうする? 息子を守る為に自害するか? それとも一人で生き延びる事を選ぶか? 一体どうするというのだ? 」
「わ……私は……」
「早く答えろ! 」
「わ……私は! 人を踏みつけて生き残る気もないしなにもせず自害するのもごめんだ! 私はあの荒木を倒し! 息子達と共にこのゲームから脱出する! 」
そう言い放った彼の眼には息子のジョナサン・ジョースターと同じ、勇気と希望が宿っていた……フフ……無駄骨だったようだな……
俺は首筋から剣を離す、この男の勇気は本物だ……
「先程は失礼な事をした、我が名はブラフォード、あなたの勇気を認め、是非あなたと行動を共にしたいのだが……よろしいだろうか? 」
「あ……ああ、それではブラフォード君、私は息子達を探す為にまずはこのC-2にあるジョースター邸へ向かうのだが……ついてきてくれるかな? 」
「喜んで……」
二人は歩き出す、二人の行く末には何が待ち受けているのか……
【F-1 北部/1日目 深夜】
【紳士と騎士】
【ジョージ・ジョースター1世】
[時間軸]:ジョナサン少年編終了後
[状態]:健康
[装備]:なし
[道具]:支給品一式、不明支給品1〜3
[思考・状況]
1.ジョナサンとディオの保護
2.その為にC-2にあるジョースター邸へ向かう
3.ブラフォード君の言う事はよくわからないな……
【黒騎士ブラフォード】
[時間軸]:LUCKの剣に血文字でPを書き加えた瞬間
[状態]:健康
[装備]:タルカスの剣
[道具]:支給品一式
[思考・状況]
1.ゲームの破壊
2.ジョージについていく
3.ジョナサンを助ける
[備考]
※ もちろん屍生人ではありません
投下終了致しました。改行がおかしくてすいません。
誤字、指摘、おかしい所、その他ツッコミがあるようでしたらお願いします・・・・・
>>337 一部コンビ結成ッッ!!一部コンビ結成ッッ!!一部コンビ結成ッッ!!
一部コンビ結成ッッ!!一部コンビ結成ッッ!!一部コンビ結成ッッ!!
一部コンビ結成ッッ!!一部コンビ結成ッッ!!一部コンビ結成ッッ!!
一部コンビ結成ッッ!!一部コンビ結成ッッ!!一部コンビ結成ッッ!!
いきなり突っ込みを入れて申し訳ありませんが
ブラフォードは一応『人の心を取り戻した』ゾンビなのでは?
ブラフォード格好いいよ、ブラフォード!
ジョージとのコンビも面白そうで、きたいできます!
GJ!
ディオの名前が出た瞬間に険悪になりそうだなこの二人
投下乙ッ!ブラフォードかっこいいよ、ブラフォード
でもなんかジョージさんをかばって死にそうな気がする…
【一部】
【二部】
【三部】 オインゴ
【四部】 虹村億泰/音石明
【五部】
【六部】
【七部】 ミセス・ロビンスン/ベンジャミン・ブンブーン
さあこの戦いに最後まで残るのは誰だッ!
どう見てもディオ様の存在が仲たがいフラグです。本当に(ry
>>342 それ書いた者だけど、オインゴと億泰は抜けた。
あと3人の中からking of airが決まるのさ!
7部は本当に書きにくい奴らが残ったなw
ニコラスが落選したのが非常に惜しい
>>344 ただ今3人ともking of airだったことが判明しました
>>339 そこの所どうなんでしょうかね?
ツェペリさんは屍生人の肉体を滅ぼして高潔な人間の魂が蘇ったとか言ってましたけどね・・・・
どっちにしろ紛らわしいですね、備考の所は消しておきます。
投下しますね。
上空に浮かぶ琥珀色の球体には、一片の欠損すらない。つまるところ、今宵は所謂満月なのだろう。
煌くのは月だけではなく、数多の星達がその存在を主張するように光を放ち、無限に広がる本来漆黒の闇である空を彩る。
昨今にしては珍しいことに、この場では天体を観測するのに望遠鏡など必要としないだろう。
肉眼で十分事足りる。それほどに美しい夜空。雲によって、星達が遮られることもない。
天体観測を嗜む者以外にとっても、あまりに素晴らしすぎるロケーション。
しかし、素晴らしすぎるが故に、その夜空はどこか作り物のような雰囲気を醸し出していた。
青白い月光が、乳白色の石製の建造物――コロッセオを照らす。
ただでさえ、巨大な建造物であるコロッセオに一人だけという状況。
月の青白い光、それに照らされたくすんだ白石、そして深夜の陰気さや不気味さは、広大な場所に一人だけという孤独感をさらに煽り立てるだろう。
――が、今ここにいる男の場合、話は別だ。
ここにいるのは、世界各国を放浪しいろんな物を見てきた男。
ロンドンの貧民街「食屍鬼街(オウガーストリート)」の無法者共を取り仕切っていた男。
ゴロツキであるにもかかわらず、人一倍おせっかい焼き。
特異な能力など持ち合わせてはいないが、人を見る目ならば何者にだって勝る。
ガッシリとした体つき。金色の髪に、親友の師匠より譲りうけたシルクハット。顔面には、大きな傷の痕。
その男の名は――――ロバート・E・O・スピードワゴン。
後にアメリカに渡り石油王となり、ある程度の年齢以上になれば誰だって知っている『スピードワゴン財団』を設立する男である。
しかし今の彼には、そんな地位はない。今の彼は、まだただのゴロツキだ。
彼はそれまで目を通していた地図を乱暴にデイパックに押し込むと、参加者名簿を取り出す。
そして一つ目の名前を確認したと同時に、口元を苦々しく歪ませた。
■
――何が何だか、全く分かりゃしねェ。
唐突に訪れた事態への率直な感想だ。
俺は世界中を旅した。それこそ、色々なモンを見てきた。
アフリカの珍しい動物だの、アジアの奇怪な植物だの、カリブ海の大木まで吹っ飛ばす竜巻だの、他にも語りきれぬほどに色々な経験を積んだ。
それでも、俺が知らなかった世界があった。
『石仮面』、『吸血鬼』、『屍生人』、そして『波紋』。
石仮面を被った人間は吸血鬼となり、人間を遥かに上回る身体能力を手に入れる。
吸血鬼は、これまた人間の脅威となる存在である屍生人を作り出す。
その吸血鬼や屍生人を倒すのが、『波紋』ッ!
ツェペリさんの教えにより、ジョースターさんが体得した技術。
特殊な呼吸法――俺には何度やっても出来なかった――が必要らしい。
『波紋』は吸血鬼共の天敵。
それを駆使して、ツェペリさんの生命エネルギーを受け継いだジョースターさんはディオを倒した。世界は救われた。
そして決戦の三ヵ月後、ジョースターさんはペンドルトン家のエリナさんと結婚。
翌日には、二人でハネムーンに向かう……はずだった。
見送りに遅刻しかけてた俺は、どうにかこうにか間に合い、二人の幸せを祈った。
困ったときはいつでも、どこにいても駆けつける。そう、心に誓った。
そして、ポコが見つけた二人のもとへ駆け寄ろうとした瞬間――見慣れぬ部屋にいた。
戸惑ってるうちに舞台に現れた東洋人――アラキ・ヒロヒコと名乗った――が、説明を開始した。
曰く、これから殺し合いをしてもらう。
曰く、首輪があるから逃げられない。
ある程度説明すると、アラキは客席で喋っている少女二人に話しかける。
そしてほぼ同時に舞台の端に現れた女性に手を向けると、その女性が宙に浮かびあがる。
少女――会話を聞く限り、宙に浮かんだ女性の娘らしい――の声をアラキは気にも止めず、女性はそのまままっすぐと上空へ――
アラキが何かを言っていたが、それを気にする暇はなかった。
目の前で死んだのだ。少女の母が。
様々な考えが脳内を駆け巡った。咄嗟に蘇る数ヶ月前の惨劇。一夜にして七十三人もの人間が、ディオの餌食となった事件。
またしても、『俺にもさっぱり分からない』何かが起ころうとしているのか?
支援
いきなり始まった殺し合い。ここで、俺はどうするんだ?
最後の一人まで残れば、元の場所へ戻れるらしいが……
アラキの言いなりになって、殺し合いに乗る――――ごめんだねッ!!
あのアラキだけは、許せん!
俺の見る限り、残虐性はともかくとして、異常性という観点ではあのディオ以上だろう。
しかし、それでも俺はあのアラキに反旗を翻すぜ!
俺は物を盗むが、アラキは命を盗むッ!
そんな野郎の言うことを聞くだと? 首輪がつけられてるみたいだが、俺は犬猫とは違うぜ!
尻尾を振って思い通りになるワケがねェ!
そんなことを考えていたら、いつの間にかここにいた。
落ち着いて周囲を確認して理解。ここは、知っている場所だ。
かつて旅をしていた頃に、来たことがある。
古代ローマ時代の建造物、コロッセオ。イタリアのローマにある建造物だ。
……こんなとこで殺し合えってのか?
半ば呆れながら、アラキの説明を思い出す。
「そういや、地図が入ってるって言ってたな」
いつのまにか持っていたデイパックを開く。
アラキの説明通り、食料や水と一緒に地図が入っていたので開く。
ついでに時計と方位磁石は、ジャケットのポケットにでも入れておく。
懐中電灯も入っていたが、それは使わない。
光を点けたせいで、この殺し合いに積極的に参加する気の奴等が来たら困る。
何より、上空には満月が浮かんでいる。少し薄暗いが、灯りには困らない。
……しかしこんなに見事な満月は、滅多に見れるものじゃあねえな。
「何だってんだ、こりゃあよォ……」
暫し地図を眺めてる内に、不意にこんな言葉が漏れちまう。
そりゃあ、そうだ。
俺が今いるのは、コロッセオだ。だから、コロッセオが地図に載っているのは別にいい。
問題は他の施設名だ。
エジプトのナイル川、イタリアのヴェネチア運河、おまけにロンドンの食腐鬼街だって!?
滅茶苦茶もいいとこだぜ! それになんだ、この地形は? 見たこともねえ!
――だが……かといって、嘘ってワケじゃあねェだろうな。
そうだ。嘘である可能性は低い。
このスピードワゴンの目には、アラキは『楽しみを求めている』人間に見えたッ!
嘘の地図を渡して参加者を混乱させるのが、アラキの楽しみか? いや、違うな。
アラキの楽しみは、『殺し合いの舞台に放り込まれた人間達を眺めること』だ。そういうにおいがしたッ!
ならば、偽の地図など配っても、意味はない。
アラキは円滑に殺し合いが進むのを望んでいるだろうに、嘘の地図を渡したんじゃあ意味がねェ!
本物の地図を渡した方が、遥かに殺し合いは円滑に進む。
つまりこの殺し合いの会場は、『この地図通り』と見るべきだ。
まっ、地図が正しいかどうかなんて、動いて確認していけばすぐに分かるんだけどな。
地図をデイパックにしまい、参加者名簿を取り出す。
――頼むから、いねェでくれよ……
心から願って、名簿を開く。
あの人だけは、いないでくれ。
あの人は、苦難の末にやっと幸せになったんだ。
もう、こんな下らねェことに呼び出されたりしねえでくれ……
『会えるといいねえ、仲良しのお友達に』
いけ好かないアラキの声が、脳裏を過る。
うるせえ! 黙ってな!
カウントダウン。三、二、一、零!
閉じていた目を一気に見開く。
一番目の名前は――――ジョナサン・ジョースター。
ギリリ、と。無意識の内に歯を軋ませていた。
せっかく幸せになったってのに、そりゃねェだろ……
ジョースターさんは強い。
それこそ、俺なんか百人いたって敵わねェ。
でも、あの人は心のどこかで、甘い。はっきり言って、甘ちゃんだ。
ジョースターさんが殺し合いに乗るわけがねえ! むしろ弱者を積極的に守ろうとするだろう。そういう人だ。
しかし、アラキは得体の知れない能力を持っているのだ。
少女の母を殺した時に使った能力を。
『石仮面』とも、『波紋』とも違う能力を。
そんなアラキに、誰かを守ってる状態で勝てるのか……?
ジョースターさんは言った。『人間に不可能は無い』と。
ジョースターさんの強さは、あのディオでさえ最後には認めるほどだ。
それでも、そんなジョースターさんでも、人を守りながら得体の知れねえアラキと戦えるかは……疑問だ。
弱者を守るというのは、いくらジョースターさんでも相当の重荷になるだろう。
あのアラキは、そんなことを気にせず、確実に攻撃を仕掛けてくるだろう。
となると、ヤバイ。
しかし……それでも…………
「――ッ!」
不意に、脳内に電撃が走ったかのような衝撃が走った。
――――おい、おい、何を考えてるんだ? 俺はよォ……
ジョースターさんが参加者を守りながら戦う? 違うなッ!!
――――そうだ、俺はジョースターさんに守られるために、あの人についていってるワケじゃあねェ。
アラキとの戦闘は無理でも、母を殺された少女や、少女と話していた別の少女を保護するくらいは出来る。いや、やってみせるッ!
――――今までは、傍観者だった。無力だった。何も出来ねェし、してやれなかった。
でも、誓ったのさ。
このクソッタレな殺し合いに連れて来られる寸前に。
――――ジョースターさんが困ったとき、いつでも駆けつけるってな。
そうだ。せめて守るのくらいは、俺がやる。
ジョースターさんを戦闘に専念させてやる。
ジョースターさんが困ったときは、いつでも、何処にいても、駆けつける?
――――ジョースターさんが困ってるのは、『今』だッ!! だから、今こそが動く時だッ!!
そうと決めたら、チンタラしてる場合じゃねえ!
名簿を無造作にデイパックに突っ込むと、さっさとアラキの言っていた支給品を確認して……紙キレ?
そんなワケがあるか。そう思って紙を上下左右全方向から確認するが、ただの紙だ。
それも一枚だけでなく、二枚もある。
捨てちまおうかとも思ったが、何か特殊な使い方があるのかもしれないので、デイパックにしまいこんだ。
さて、もう一つくらい何かあっていいはずだ。せめて武器を……
半ば祈りながら、デイパックを弄っていると布のような感触が手に伝わった。
紙よりマシだと一気に引っ張ると、それはマフラーだった。
一応巻いといたら、首の防御になる……か?
そんなことを考えていると、マフラーに巻かれていたのか紙がヒラヒラと落ちてきた。
文字が書いてあったので、読んでみる。ふむ、どうやらこのマフラーの説明が書かれているようだ。
なになに、『このマフラーはサティポロジア・ビートルという虫の……――――
にわかには信じられないが、そんな道具だったのか……
百パーセント波紋を伝える糸なんてもんが、あったとはな。
ジョースターさんと合流次第、彼に渡そう。これだけの長さがあれば、戦術の幅も広がるはずだ。
デイパックにマフラーをしまいこむ。かなり重要な武器となるので、丁重に。
それを終えると、立ち上がってポケット内の方位磁石を取り出す。
とりあえずは――繁華街にでも向かってみるとしよう。
銃はなくても、刃物くらいはあるだろう。マフラーは素晴らしい道具なのだが、生憎俺には使いこなせねェ。
食料も確保できれば嬉しい。殺し合いを観覧するのが目的であろうアラキが、食料に毒を盛るなんてしてないだろうが、如何せん量が少ねェ。
それに、ジョースターさんが、波紋探知機にするためのワインを探してるかもしれねェからな。
ついでに地図が正しいかどうかも確認するか。
■
こうして、後に一世紀以上に渡りジョースター家を影から支援していく男は、『今』ジョナサン・ジョースターを影から支援することを決めた。
これまで、守られてきたからこそ。
これまで、自分の無力さを痛いほど認識してきたからこそ。
その決断を下したのだ。
……しかしいくら焦っていたとはいえ、名簿にはもっとよく目を通すべきだった。
そう、言わざるを得ないだろう。
そこに記載された彼の知る名は、一つではないのだから。
【E−3 路上/1日目 深夜】
【ロバート・E・O・スピードワゴン】
[時間軸]:コミックス五巻「悪鬼の最期」にて、ジョナサンとエリナを発見した直後。
[状態]:健康
[装備]:無し
[道具]:支給品一式(不明支給品×2)、リサリサのマフラー
[思考・状況]
基本:ジョナサン一人に負担をかけぬよう、自分も弱者を守る。
1:とりあえず繁華街に向かい、食料・武器の調達。そして、目的を同じくする物との合流。
2:地図が正確か確認する(現在も、それほど疑っているわけではない)。
[備考]
※ジョナサン以外の参加者を確認していません。
投下完了です。
誤字、脱字、その他アレ? と思う点ありましたら、指摘してください。
>>338 おお、ブラフォードはきれいなモードか!
ジョージとのコンビ……期待できないわけが無い!
だが、ディオの件は心配だけw
>>360 スピードワゴン、かっけええええ!数少ない純粋一般人だけど、男前度なら負けねえぜ!
……しかし、名簿は確認しろww
こうして、後に一世紀以上に渡りジョースター家を影から支援していく男は、『今』ジョナサン・ジョースターを影から支援することを決めた。
これまで、守られてきたからこそ。
これまで、自分の無力さを痛いほど認識してきたからこそ。
その決断を下したのだ。
……しかしいくら焦っていたとはいえ、名簿にはもっとよく目を通すべきだった。
そう、言わざるを得ないだろう。
そこに記載された彼の知る名は、一つではないのだから。
【E−3 コロッセオ/1日目 深夜】
【ロバート・E・O・スピードワゴン】
[時間軸]:コミックス五巻「悪鬼の最期」にて、ジョナサンとエリナを発見した直後。
[状態]:健康
[装備]:無し
[道具]:支給品一式(不明支給品×2)、リサリサのマフラー
[思考・状況]
基本:ジョナサン一人に負担をかけぬよう、自分も弱者を守る。
1:とりあえず繁華街に向かい、食料・武器の調達。そして、目的を同じくする物との合流。
2:地図が正確か確認する(現在も、それほど疑っているわけではない)。
[備考]
※ジョナサン以外の参加者を確認していません。
状態表のほうを修正しました。
>>362が正しい方です。申し訳ない。
>>315 隠れ家的ドノヴァン(笑)
頑張った貴方へのGJ(笑)
>>338 ちょ、まさかの綺麗なブラフォード!
ブラジョーのコンビは不安要素もあるだけに期待だな。
>>360 スッピーかっけえええ!
やっぱりお前はジョナサンの立派な相棒だよ……映画出てないけど。
本当にジョジョは黄金の精神を持ったやつが多すぎるwww
まぁそのぶんマーダーや荒木が無双してくれるさ
投下乙
スピードワゴン、今回はズガンされないようにがんばってくれよ!
彼の決意が伝わる作品でした GJ!
それでは エンヤ、山岸由花子 投下します。
支援
エンヤは狼狽していた。必ずやあの憎きジョースター一行を抹殺しなければならないのに……。すぐにもDIO様の元に馳せ参じてお仕えしなければならないのに……。
なのに、なのに…どうして………。
「どうして50メートルだけなのじゃ――――ッ!?」
なんということだろうか、彼女のスタンド“正義”はかつてのように広がってくれないのである。
“正義”を広げようとコントロールしても自分を中心として半径100メートル…いや、せいぜい50メートル程度しか広がらないのである。
それ以上広げようとしてみてもコーラの後に出したゲップが空気に溶けるように、霧が消えてしまうのである。
まるで子供の時から家族同然に育て上げられた犬が主人の元を離れがらないように……。
時を少しさかのぼって見よう―――
B-5のタイガーバームガーデンにて名簿をチェックした後、彼女はふと自分のスタンドで町全体を覆うことを思いついたのだ。
そうすればこの殺し合いという舞台のもと、たくさん転がっているであろう死体を操れる。自分の息子と主が自分の存在に気付いてくれる。
そう思い、霧を広げたら……このざまである。
エンヤは自分のスタンドが本来の力を出せないことに疑問と怒り、そして大きな焦りを感じた。
(落ち着け、落ち着くんじゃ……。別になにもわしがこの殺し合いで不利になるわけでもない。射程距離50メートル以上のスタンド使いなんぞ、わしの知る限り花京院しかいない…。
逆に言えば花京院さえ倒せばいいんじゃッ!その後、死体を引き連れてポルナレフやホル・ホースを始末すれば……!)
ぶつぶつと自分自身に言い聞かせるように呟くエンヤ。だが…
「イデッ?!」
その時その思考を邪魔させるほどの、とは言っても微かにチクリとだけだが、痛みを頭に感じたエンヤは深い思考の海から引き上げられた。
彼女の中に恐怖がじわじわと広がる…。あたり見回すがここはタイガーバームガーデン。
壮大な石の芸術、所々に映える緑、光輝く動物たち……。
こんな地形では周りを把握するのは至難の技だ。射程距離には自慢のある“正義”だが敵を認識できなければさすがのエンヤでも手も足もでない。
闇の中でじっと周りを伺う。ジンワリと嫌な汗が額を伝う。一体何分もの間そうしていただろう?数分?数十分?一時間?
エンヤ婆は段々と馬鹿らしくなってきた。きっとそこらの石が頭に当たったのだろう。いや、もしかしたら痛み自体も気のせいだったのかもしれない。
「こんな状況じゃ、仕方ない…。それにしてもわしも年をとったもんじゃのう……。」
ボソリと呟かれたその言葉には年相応の疲れが含まれていた。
とりあえず彼女の中で今後の第一方針は決まった。一人、最低でも一人操れる人物が必要である。死体でも良いが生きててもかまわない。そのためには……
デイバッグから地図を引っ張りだし、自分の現在地をなぞる。その指がスッと下に向かいピタリと止まった。
エンヤ婆はゆっくりと歩き出した。自分の使える手駒を探しに南へと歩きだした…。
◇ ◆ ◇
山岸由花子の性格を一言で表すといったらなんという言葉がふさわしいだろう?
情熱?乙女?激情?極端?
色々な言葉があるだろうがそれぞれには必ず共通するキーワードがあるだろう。
“広瀬康一”
彼女の全てはこの一言に尽きると言ってよいだろう。
そんな彼女がこのゲームに巻き込まれ、彼が参加してると知った時………。
彼女がどう動くかは至ってシンプルだろう。
(うまくいったようね……!)
夜行性の動物が好むような暗闇の中、由花子は安堵の表情を浮かべた。彼女の視線の先には小柄な老婆が辺りを必死で見渡そうとキョロキョロと首を動かしている。しかし彼女が見ているのは老婆ではない。彼女が見ているもの、それは……。
(口を塞いで首輪を引っ張る…。殺ろうと思えば殺れるわね…、けど康一君のためにも“今”は殺さないでおくわ……。康一君に感謝しなさいよ…)
ほんの少しだけ、微かにだが確かに老婆の髪の毛が動いている…。みなさんにこの意味がわかるだろうか?
人が見たら言うだろう。今の由花子は醜いと。ゾッとするような笑みを浮かべていると。
由花子は名簿で康一の名前を見つけた時から決意をしていたのだ。
“彼を守る”と――――
支援
実際彼女は広瀬康一のことがよくわかっているのだ。
杜王町を襲った吉良吉影を倒した彼のことである、彼は間違いなくこのゲームに反逆するだろう。弱者を守ろうとするだろう、強者を打ち倒そうとするだろう。そしてあの荒木飛呂彦さえ、なんとかしようと努力するだろう。
そして、その過程で彼は傷つき、転び、挫折し、もしかしたら再起不能の傷を心に、身体に負ってしまうかもしれない。
そんなことはあってはならない。そんなことのなってはならない。
それならば……、それならば私が代わりにその傷を負おう。彼が傷つかないようにその道に横たわる石をすべて取り去ってしまおう…。彼がこのゲームでなにもなかったかのような平穏な生活を送れるよう私が全て泥を被ろう……。
たとえ彼が望まなくたって。
たとえそれで彼が私を嫌いになったって。
たとえ私が修羅に身を落とそうとも。
彼女が思い出すのはあの岬でのこと…。今考えると愚かだったと断言できるが、彼を痛め付けようとしたにもかかわらず康一は自分を守ることを優先したのだ…。
あの優しさ、人間としての器の大きさ、人間性…。
(今度は私の番……ッ!私が私の全てをなげうってでも…必ず、あなたを、守るッ!)
彼女を突き動かすもの…それは狂気でもなく、計算でもなく、ただ純粋な愛であった…。
由花子の心は真っ白だ。清々しくなるほどに真っ白である。
例えるなら人間らしい色とりどりの心を、白い消しゴムですべて消し去ってしまったように。人としての理性や道徳を塗りつぶしてしまったかのように。
彼女の心は真っ白に染め上げられる…。ただひとつ、“愛”という感情に…。
◇ ◆ ◇
ある所に一人の老婆がいた。
一人のカリスマ性に溢れ、心身ともに真っ黒に染まったディオ・ブランドーに心酔した老婆が。
彼女はこのゲームで自分の息子とディオのため、戦いぬくことを誓ったのである。
彼女の名前はエンヤと言った……。
ある所に一人の女がいた。
一人の正義感に溢れ、邪悪な殺人鬼から街を守った広瀬康一に心酔した女が。
彼女はこのゲームで彼を“守る”という決意の元、全ての人を殺すことにした。
彼女の名前は山岸由花子と言った……。
【B-5とC−5の境目 タイガーパームガーデン/1日目 深夜】
【エンヤ婆】
[時間軸]:聖痕で全身に穴が開いた直後
[状態]:全身穴だらけ、動揺と焦り
[装備]:なし
[道具]:基本支給品、不明支給品1〜3
[思考・状況]
1.とりあえず操れる死体をひとつ確保する。
2..DIO様は守る、J・ガイルに会う、両方やらなくちゃならないのが老婆のつらい所じゃな
3.ポルナレフとホル・ホースは地獄の苦しみの末に殺す
4.ジョースターの奴ら(ジョセフ・ジョースター、モハメド・アヴドゥル、花京院典明、空条承太郎)も殺す
5.なんで“正義”が広がらないんじゃ?
[備考]
※スタンド“正義”が制限されていることに気づきました。主な制限は次のふたつです。
・射程距離が50メートルほどに制限されています。
・原作より操る力が弱体化しています。人間はともかく、吸血鬼や柱の男たちにはエンヤ婆の精神が相当高ぶってないと操れない程度に制限されています。
前者はわかっていますが後者は気づいていません。
※頭部に由花子の髪の毛が埋め込まれています。
※南に向かっています。
【山岸由花子】
[時間軸]:第四部終了後
[状態]:健康
[装備]:なし
[道具]:基本支給品、不明支給品1〜3
[思考・状況]基本行動方針:広瀬康一を優勝させる。
1.この老婆の後をつけ、利用する。
2. 康一のために参加者をすべて殺す。
3.エンヤがたくさん人を殺すことに期待
4.正直知り合いにはなるべくあいたくない。けど会ったら容赦しない。
[備考]
※名簿に目を通しました
※エンヤの頭部に髪の毛を植えつけました。
※エンヤの後を30メートルほど離れて尾行しています。また、彼女がエンヤを殺さないのはエンヤが“危険人物”であろうだからです。エンヤの行動しだいではいつでも始末する気です。
※康一と会ったらどう動くかは不明です。
投下完了しました。
誤字脱字、修正点・矛盾点などあればご指摘お願いします。
由花子ってより、恋する乙女は猪みたいになりますからね…。
投下乙
今回の由花子か計算高いマーダーか?
どちらにも期待だね
投下乙です。
>>それにしてもわしも年をとったもんじゃのう
何てこった……エンヤ婆を可愛く思ってしまった……
お二方とも投下乙です。
スピードワゴン・・・・・2ndでは頑張れよ・・・・
由花子・・・1stとはまた違うな。どっちにしろ婆さんも姉ちゃんも怖ええwwwww
>>364 ブラジョー・・・・下着みたいな名前ですね・・・・・・
由花子・・・・・・
贅沢を言いたくなったが…思いとどまるぜ…
すみません、期限より少し遅れますが明日の朝6時過ぎほどに投下します
>>383 ディ・モールト・ベネ(たいへんよくできました)
ただしGENKAITOPPAして暴れまわりたくなったら先に毒吐きに駆け込めよ
>>384 ガンバてください
386 :
◆MfFHcOKP36 :08/06/04 01:22 ID:rF1FnhnQ
投下します
恐らくオレはジャイロ・ツェペリにやられて落馬した(どうやったのかはまだよく分からないがチョヤッの針が俺に飛んできた)
その傷が今残っていないのは嬉しいが、ここはどこだ?我が愛馬『エル・コンドル・パサ』は無事なはずなのに見当たらない。そもそもここはどこだ?ここはあの砂漠じゃあないのか?
わけが分からない。向かって前方には灰色の見たこともないような変な建物?も建ってるし…まあそれは置いておいてだ。あの『荒木』とか言う奴が言ってた殺し合いって何だ?
「……まさかッ!」
ここで一つの仮説が浮かぶ。あの時チョヤッを全弾喰らってあのまま死んだんじゃあないのかと。
この場所は差し詰め地獄か天国か?殺し合いで敗者をサボテンにくくりつけて晒し者にする。そんな辺鄙な村の生まれだから信じちゃあいなかったが、まさか本当にあの世があるとはな。
だが、だとしたら何で殺しあわなきゃならない?もう死んでいるはずだろう?それが第二の疑問だ。
それが本当だとしたら警戒をしなきゃあいけないだろう。
手元に置いてあったバックのようなものの中を確認する。中には水の入った変な容器や、変な形のパン(千切ってみて食物繊維を確認し、ようやくパンと気付けるほど変だった)。
そして折りたたまれた無地の紙と名簿、まず名簿を確認して俺は驚愕する。
「ジョージ・ジョースター…ウィル・A・ツェペリ……ディオ・ブランドー…」こいつらは参加者であるDio、ジョニィ・ジョースター、ジャイロ・ツェペリは別人なのか?それとも関係者や偽名……?
それに1位通過の『サンドマン』!?さらに名簿を見渡すとベンジャミン・ブンブーンやマウンテン・ティム…オエコモバと言った面々が軒を連ねる。
確か全員参加者のはずだ…優勝候補の奴ら、1stステージで好成績を残した奴らが多い…ひょっとしてこいつらも砂漠にやられちまったのか?
俺の頭に思い浮かんだのは、「この状況でレースに戻れるならばどんなに幸運だろうかと言うこと」だ。荒木は元の世界に戻れるとも言っていた。
「最高だッ!このレースでオレの前を走る奴はいねえッ!!」
仗助にやられて、スタンドをボロボロにされたオレは、何とか意識を維持できていて、奴らを欺き船にまで行くつもりだったんだが気がついたら俺は、なんかよく分からんおどろおどろしいコスプレ男を、壁に隠れて見ていた。
「最高だッ!このレースで俺の前を走る奴はいねえッ!!」
こいつ…マジに荒木とか言ってた奴の『殺し合い』に乗ったのか!?『殺し合い』をレースに置き換えているのか?マジにヤバイ……!『チリ・ペッパー』が今現在半壊状態
(半壊状態じゃないとしても「電力」を使い切っちまってほとんど力が残ってない今の状態じゃあ勝ち目ねえだろう)
ゴミのにおいの立ち込めるレンガの建物の中でじっと息を潜める。暗さのおかげでバレずに済んでるんだ…奴がこちらに来る前に移動したいところだが……
「オイ何やってんだテメエ」
「うわああぁあっ」思わず後退りし、危機感からか『スタンド』を発言してしまった。相変わらずボロボロではあったが、眩い電光が臭いゴミ捨て場を照らした。電光はすぐに消えはしたものの、それによって完全にオレ自身の存在は露呈した。
「ピーピー騒ぐんじゃあねえよ。何も捕って食おうってんじゃあねえんだからよぉ」
その言葉を発したのは、マジにオレを捕って食うんじゃあないかってなくらいおっかねえ面のオッさんだ。今はサマーシーズンも近づく時期だってのに妙に厚手の服装。顎に埋め込んだ鉄の塊?みたいなの。
コスプレ男もそうだがこいつら見るからに怪しすぎんぞ!怪しむなと言いたさげなんだけど怪しまない方がおかしいっつーのッ!
「お!?アンタぁミセス・ロビンスンじゃあねえのか?1Stステージ18位の……」
ミセス・ロビンスン…コスプレ男?いや、体つきは明らかに男だから男でいいんだろ。
男の名前はミセス・ロビンスン…オッさんや俺と距離を取りつつ、ゆっくり口を開く。
「アンタは『ブンブーン一家』のベンジャミン・ブンブーンだったな…9位フィニッシュのアンタが18位のオレを称えるのは全く耳に心地よくないんだがな」
「そりゃあすまねえなぁ……まあ回りくどい聞き方はする気はねえよ…お前さんは『荒木』の言う殺し合いに乗ったのかい?」
オレを全く寄せ付けず二人の会話は続く。
「いいや……」
まあこの答えが返ってくるのが当然といえば当然だった。
「ハイ私はゲームに乗っています。今すぐブッ殺してやるよぉおおおおあばばばばば」何て言って相手に向かってみろ。相手がかなり強いスタンド使いだったり、強力な武器を持ってたりしたらどうする?自殺行為も甚だしいだろ。
今のオレはスタンド使いじゃあない奴にも勝てる気がしないのに、そんな危険を冒すきにはなれないぜ。
「まあそういうだろうと思ったぜ…オイ、ちぢくれボーズッ!」
「ぎえっ!?」突然背中を蹴られる感触に俺は襲われた。蹴ったのは後ろに立つブンブーンとか言うオッさん。
「テメエ名前は?テメエも参加者だろ?首輪付いてるしよ…」
「あ…ああ……!音石明ってんだ…」
「オトイシ…か……それにしてもひょろい野郎だなぁオイッ!!L.A.よりも情けねえ面だぜッ!!」
L.A.って誰だよッ!だがそうツッコむのは多分危険だろうからやめておいた。
「まあそうと分かったら荷物を全部一度確認させな…使えるのがあったらオレが預からせてもらうぜ…協力する意思があるんならできるはずだがよ…」
突然のブンブーンのオッさんの言葉に、オレは面食らった。このオッさんは俺たちを「仲間に引き込もうとしているッ!?」
だがロビンスンはあくまで平静を維持した上で、その場を動かない。だんだん暗闇に目が慣れてきてロビンスンの周りが先ほどよりもよく見えるようになってきた。
奴がいるのは細かい砂埃が立ち込め、足元にたくさん細かいゴミがある場所。
そう思った刹那の後に、銃弾を発射するような耳を劈く音と共に、前方から何かが飛んできた。
「…………何だァ?……今の音……」
そう思ったのもつかの間のこと、続々と同じような発射音がロビンスンの位置からこちらに飛来してくるのだッ!
「チョヤッと同じ要領だ……散らばっていたゴミくずや木材の破片を我が眼孔内の『虫』による『高速の飛行風圧』により飛ばした……若干威力や精度は落ちるがこの程度のズレは大した問題ではないぞぉぉおおおおおお」
ロビンスンは思ったよりも早く反旗を翻した。いや、もともとブンブーンのオッさんに付くなんて一言も言ってなかったしこれも当然といえば当然。
『チリ・ペッパー』が使い物にならない今オレはそれを躱すしかなかったが、ブンブーンのオッさんには一直線に飛んでゆく。
だが、オッさんは平静を保った上で『サタデー・ナイト・フィーバー』の『ジョン・トラボルタ』を髣髴させるように右手を天高く突き上げた。まるで天高く聳え立つミラーボールを指差すようにだ。
するとどうだろう。バケツやらさびた鉄板やら千切れたパイプやらが突然飛んできてオッさんの前に『整列』し、ズギャガガガガガガと全ての弾丸をはじき落とした。その時オッさんの背後にはトカゲに似たようなスタンドヴィジョンも見ることができた。
オッさんはまず間違いなくスタンド使い…そして「ミセス・ロビンスン」も…
『虫』を用いた攻撃は、見事に全弾弾き飛ばされた。なぜ『鉄板やバケツ』が奴の前に立ちふさがり、奴を護ったのか?明らかにバケツや鉄板の方からこちらに飛んできた。そして木片やゴミくずを残さずはじき落とした………!
一瞬見えたトカゲのようなおぞましい像は何か…奴と関係があるのか…?
不気味さと恐怖を同時に覚えた俺は『虫』をとりあえずはしまった。
「ワシぁ心が広い…お前さんがもう攻撃しないってんならこっちもお前を殺さない……こっちとしてもお前さんの能力は重宝しそうだしなぁッ…オイちぢくれボーズッ!」
「は…はいッ!?」突然の怒号にオトイシという男は酷く面食らったようだった。
「テメエが調べろッ!変な気を起こしてもワシが不意打ち喰らわねーようになッ」
それは彼にとって死刑宣告のようなもので、彼は肩を落とし酷く落胆した。だが落胆したのは彼だけではない。足元に『虫の風圧』で飛ばせる塵芥が全くないオレにとってもそれは同じだった。
「オイ…バックパック渡しな……!」やや嫌そうな口調でオトイシはオレからバックパックを取り上げる。
そしてオトイシは中身を一つ一つ、取り出して地面に置いてゆく。
紙、水の入った容器、パン、名簿…
「何なんだ……?この紙…」そこでやはり彼は、オレが疑問に思ったがあえて開かなかった『紙』にたどり着く。すぐに開けるような浅い包装を、彼は躊躇なく開こうと手を掛ける。
「何やってやがるちぢくれボーズッ!何手間取って……」
結局ベンジャミン・ブンブーンもこちらにまで足を運んでいた。そして紙を凝視すると、中が少しだけ見えた。
中にあるのは…『銃弾ッ!?』
「その紙を開くんじゃあねえぇぇええええぇ」突然のベンジャミンの咆哮は、オトイシを怯ませ、彼はすぐに紙を手放した。
「あの銃弾……こりゃあマジか!?ありゃあアンドレの…」
彼は突然困惑した。チラっとだがあの銃弾血液が付着してるようにも見えたぞ…これは単なる殺人事件か……?それとももっと上位に位置する高尚な何かなのか……?
アンドレの磁力を操る能力が持続してるとしたら危ないところだった…あの包み紙を開けたら内臓が千切れ飛んでいたぜッ
あの紙は今開いちゃあいけねえ、そんな気がしてオトイシの近くにまで直接行って正解だったぜ。
あのちぢくれボーズのことだ。オレが止めなきゃ開いていた。
「いいかちぢくれボーズ……テメエの支給品もどうせここれらのラインナップと同じようなものだ…だが紙は違う……どう言うわけかこの紙…なんでも収納できるらしい…だが今は開くなよッ いざというときに開くんだッ!分かったなッ!?」
ボーズはワシを恐れていて、今言ったことを分かっているだろうが、念には念を入れ、さらに深く釘を刺しておいた。釘は深く刺せばさすほど抜けにくい…抜けにくいことによって生じる『よくねー事』もあるが、今はそういうことは考えるつもりはない。
今湧き上がるのは荒木に対する憎悪だ…アンドレもL.A.も殺し合いに参加しちゃあいないが、アンドレの能力が発動してる…これから予測できることは二つある。
@「荒木がアンドレの能力を使っている」
A「アンドレが荒木に監禁され、能力を使わされている」
考え付くのはAだった。Aが考え付くから、荒木の奴に対する憎悪も一塩だった
「紙はワシが預かるぞッ!『協力者』ならそれくらい当然じゃろッ」
半ば強引に話を収めたワシは、オトイシの前に立ちふさがり、やや威圧するように質問をする。
「お前もさっきワシと同じような能力を出した見たが……やはりアレもワシのと似たようなものなのか?」
「……『スタンド』のことか……?」
「『スタンド』だぁ?この像のことを『スタンド』と言うのかッ?」
「………んああそうだ…アンタやアンタも…同じような能力の使い手だろう?」
「……ああ…」オトイシのその問いに、ロビンスンは多少詰まったようだった。
「まあいいわい。お前らとてワシにこの場で殺されたくはあるまい?じゃあワシについて来い。荒木の奴をブチ殺してさっさともとの世界に戻るぞッ!」
全員の思想は、未だ一つではない。果たして一つになるのか。それは誰にも分かる「はずがない」。
【E-6 ゴミ捨て場/一日目・深夜】
【ベンジャミン・ブンブーン】
[時間軸]:ジョニィに足を切られる前(4巻)
[スタンド]:名称不明(鉄を操る能力)
[状態]:健康
[装備]:なし
[道具]:基本支給品、不明支給品(アンドレの血痕付きの銃弾)
[思考・状況]基本行動方針:荒木の野郎を殺してレースに戻る
1.ロビンスンとオトイシを利用するつもり
2.アンドレを救出する
[備考]アンドレの血痕付きの銃弾。
ミセス・ロビンスンの支給品(現在はベンジャミンが所持)。血痕はまだ新鮮。
生物や物体に付着させることで相手に強力な磁力を帯びさせられます。
アンドレからどれだけ離れていても能力は持続するように荒木によって改ざんされています。
紙から出さない限り使えません。
【音石明】
[時間軸]:チリ・ペッパーが海に落ちた直後
[スタンド]:レッド・ホット・チリペッパー(ほとんど戦えない状態)
[状態]:健康
[装備]:なし
[道具]:基本支給品、不明支給品
[思考・状況]基本行動方針:生き残る
1.死にたくない
2.ミセス・ロビンスンをスタンド使いだと思っています
3.チャンスがあれば民家に立ち寄ってパワーを充電をしたい
【ミセス・ロビンスン】
[時間軸]:チョヤッを全弾喰らって落馬した直後
[状態]:健康
[装備]:なし
[道具]:基本支給品
[思考・状況]基本行動方針:優勝してレースに戻る
1.ベンジャミン、オトイシを利用する
2.戦闘は彼らに任せるつもり
3.サンドマンやマウンテン・ティムなどの優勝候補を率先的に潰す
投下終了です。
ご指摘、誤字などがあれば指摘してください。
ダメだこいつら……早く連携しないと……
黄金の精神を持つキャラが多い中、「おーごんのせーしん?なにそれもうかるの?」な連中だけで組むなんて……
彼らの今後に期待する
チョヤッって確かチョヤッ自体の特性を利用して針を飛ばしてたような…
い、いや!高速の羽ばたきでゴミくらい飛ばせるよねっ!うん!乙
投下します
…殺人鬼『吉良吉影』……新たな力act3…殺された僕………
……荒木飛呂彦…首が爆発した女性………殺し合いのゲーム……
駄目だ、頭が混乱していている。
一刻も早く現状を把握しないといけないのに…
とりあえずどこかに隠れよう、暫らく一人で考えられる場所へ……
こうして僕は近くの森へと向かった。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
多少森の奥深くへ行き過ぎた気がするけど仕方がない。
兎に角今は安全第一だ。
まさか森の中を隅々まで探すような執念深いやつなど流石にいないだろう。
僕はディバッグを開けて中身を確認する。
まず出てきたのは紙が3枚。
とりあえず1枚目を開けてみる・・・
どうやら名簿の様だがこれは後回しにしよう。
次に2枚目の紙を開ける―――
(な、何だこの機械?背負うような形をしてるけど何に使うんだ?)
カバンの様なへん機械が紙から出てきた。
紙から質量を無視して物が出てきたのには正直驚いたが、
荒木かヤツの協力者のスタンド能力だろうと考える。
殺された僕を復活させたスタンドもいるのだからヤツの周りには数人の協力者がいるらしい。
しかし今はそれよりもこの機械の使い方を知るのが先決だ。
(下手に弄るのは流石に不味いよなぁ……)
機械を見ながら使い方を推測していると、機械の傍に落ちている一枚の紙に気が付いた。
―――紫外線照射装置―――
どうやらこの機械は吸血鬼相手に非常に有効な武器のようだ。
吸血鬼に関しては承太郎さんから多少話を聞いている。
そのような凶悪な存在がこの場にいたら…
いや、この場にいるからこそこのような支給品が存在するのだろう。
兎に角、敵に成り得る存在に対しては対抗する手段が多ければ多いほどいい。
(だけど、この重さがネックなんだよな〜)
この機械は小柄な僕には重すぎる。
でも、いざという時に使えなかったら困るから背負っていく事にした。
(それに、頑丈そうだから奇襲で背後を取られても多分大丈夫だろうしね)
気を取り直して開けた最後の一枚は地図であった。
ここは恐らく果樹園なので自分の現在位置は[I-7]の南側らしい。
(それにしても奇妙な場所だな〜
杜王町がベースっぽいんだけど、コロッセオとかがドンと置いてあるってどういうこと?
やっぱりこれも荒木たちのスタンドなのかなぁ?
まぁ、所々が変わってるみたいだけど僕達に地の利があるのは間違いないよな〜)
後は僕のバッグには水と食料しか入ってなかった。
身の回りの確認はできたので名簿を開けて――
ショックを受けた。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
僕は一回死んで頭がパーになっちまったのか?
これくらいの事、いつもなら予測できたはずだ!
何で、何でこの事態を想定できなかったのだろう!!
名簿に載っていたのは親友の仗助君、億泰君。
露伴先生や承太郎さん、ジョースターさんまでいる!
アンジェロや音石明もいた!!
殺人鬼吉良吉影、こいつはさっきまで僕と戦ってたのだからいない方が逆に不自然だ。
僕より先に死んでしまった重ちー君もいる。
やはり、彼も『本物』の重ちー君なのだろうか?
どうやら、僕と重ちー君は他の参加者より少し多く主催者側のスタンドの鍵を握っている気がする。
早く仲間達と合流して自分の存在をはっきりとさせておきたい。
……そして見落としが無いか再び名簿をチェックしたとき、彼女の名前を見つけた。
山岸由花子、僕の彼女でありスタンド使いでもある。
彼女の事は心配だが彼女のスタンド『ラブ・デラックス』は十分強い。
並大抵の敵に負けることは無いだろう。
だが、僕の心配は別の所にあった。
僕が現在最も恐れている事、それは―――
支援
すみません、連投規制+用事でしたらばに投下する事にしました。
一応帰宅後にこちらにも投下するのでよろしくお願いします
【オインゴ、虹村億泰】できました
予約の際に書いたとおり、一時投下スレに置きましたので、
よろしかったらご覧になってください
では続きを投下します
……一応したらばに上げたけどNE!
彼女が僕を優勝させるため、参加者を殺害してしまう事だ。
彼女は比喩などではなく、本当に狂信的な愛を僕に注いでくる。
更に厄介な事に彼女はそのために手段を選ぼうとはしない。
実際、僕も一度彼女に拉致監禁された経験がある。
早く彼女を探さねば!!
この結論へ行き着いたとき、先ほどから沸々と湧き上がってきてる感情が爆発した。
そう、この狂ったゲームを開催した荒木への怒りだ。
仗助君…誰よりも優しいスタンドを持ち、悪を許さない正義を持つ僕の親友
億泰君…外見はいかついけど、実は気さくで友達思いの彼
承太郎さん…寡黙な人だけど、吉良との戦いで僕に大切な事を教えてくれた。
露伴先生…強引なところはあったが、彼といて悪い気はしなかった
ジョースターさん…仗助君の父親で、人生の先輩としても尊敬していた
由花子さん…付き合ってからは短いけど、魅力的な人だと思った
そして、トニオさんと重ちー君。
彼らに関しては直接会ったことは無いが、二人ともいい人だったらしい。
更に、僕の知らない数多くの善人がこの会場にいるのだろう。
それに、母親を殺されたあの女の人。
彼らや彼女らには何の罪も無い。
なのに荒木はこんな腐ったゲームへと皆を招待した!!
僕は!僕はアイツを許さない!!
この行き場の無い怒りは体中を駆け巡り、口から外へと漏れ出す。
「荒木ッ!僕を蘇らせてくれた事には感謝するッッ!
でも、僕はお前を許さないッッ!!
仗助君!億泰君!承太郎さん!露伴先生!ジョースターさん!由花子さん!トニオさん!重ちー君!
そしてッ!このゲームで見つけた仲間と共にこのゲームをぶち壊してやるッッッ!!!」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
途切れ途切れになりつつも最後まで言い切った言葉。
それは明確な主催者へのアンチテーゼ。
荒木に首輪を爆破されてもおかしくない。
それでも少年-広瀬康一-は荒木への反逆を誓った。
そして、この黄金の意思に引き寄せられるかのように一人の男が康一へと接近してくる。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
一人森を歩いていたウィル・A・ツェペリ。
右手で掴んだペットボトルを胸の前に出して歩く姿は少々奇妙であったがそれには理由がある。
波紋使いは液体に波紋を流す事によって生物の存在を感知する事ができる。
そう、ツェペリは対人レーダーとして飲料水を使用していた。
そんなツェペリであったが先ほどから早歩きで移動している。
普段は冷静である彼を何が焦らせているのだろうか?
☆ ★ ☆
わし達の宿敵ディオ・ブランドー、そしてヤツの部下の屍生人達が数人参加している。
仲間のジョナサン・ジョースターやスピードワゴン、
ジョナサンの友人エリナ嬢に関しては心配ない。
それにダイアーやストレイツォも実力、性格共に信頼できる波紋使いだ。
だが2つの気がかりがある。
ジョージ・
ジョースター1世とシーザー・アントニオ・ツェペリの2つの名だ。
シーザーに関しては偶然でも片付けることができる。
しかし、何なのだろう。
自分の心臓にある-魂-がそれを否定し続ける。
とりあえず彼に間しては出会うまで保留しておこう。
問題はジョースター卿だ!!
ジョナサンの話によれば彼はディオの手にかかって死んだはず。
あそこでジョナサンが嘘を付く意味はないし、
万が一生きていたとしても屋敷が全焼する火事の中で生き延びれるはずがない。
と、いうことは彼は確実に一度死んだのだろう。
そして、私が知る限りは死者を蘇らせる方法は一つ!
そう、ヤツは、荒木飛呂彦は吸血鬼なのだ!!
さて、まずはヤツを倒す前に仲間を探して首輪を解除しないとな…
そうして波紋が示す方向へと歩いていると――
☆ ★ ☆
「荒木ッ!僕を蘇らせてくれた事には感謝するッッ!
声が聞こえた、声の質からしてまだ少年らしい。
いや、それよりもこの少年
『蘇った』と言っていたぞ!?
つまり彼も荒木の被害者の1人なのだろう。
屍生人となった人間を救う手段はただ一つ、殺してやるしかないのだ。
たとえ屍生人とはいえ少年を殺すのには抵抗がある。
しかし、わしが殺らないと確実に被害者がでるッ!!
一瞬でそう考えて彼の元へ向かおうとした瞬間―――
でも、僕はお前を許さないッッ!!
何?今この少年は何と言った?
仗助君!億泰君!承太郎さん!露伴先生!ジョースターさん!由花子さん!トニオさん!重ちー君!
そして、このゲームで見つけた仲間と共にこのゲームをぶち壊してやるッッッ!!!」
おかしい、屍生人は吸血鬼には絶対服従のはず!
なのに彼はこのゲームに反逆してみせると言ってのけた!!
屍生人になっても理性、そして正義を失わない少年。
彼に興味がある。
波紋によると、どうやらあの木の陰にいるようだな……
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
一人の高校生と男爵。
100年のときを経て彼らは不思議な『引力』によって出会った。
男爵は少年に話しかける。
「君の話は聞かせてもらった、そのゲームからの脱出とやらに
わしも乗らせてくれないか?」
少年は驚いた様な顔をしたものの、すぐに微笑んで答えた。
「ええ、もちろんですっ!
あなたのお名前は?僕は広瀬康一といいます。」
「わしはウィル・A・ツェペリ。
康一君、これからよろしく頼むよ。」
そう言って右手を出す男爵。
少年はガッチリとその右手を握り返した。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
【I-7 南部/1日目 深夜】
【チーム・ザ・ウェーブ】
【広瀬康一】
[時間軸]:吉良に腹をぶち抜かれた直後
[状態]:健康、興奮気味
[装備]:紫外線照射装置
[道具]:支給品一式
[思考・状況]
1.仲間を集めてゲームから脱出する
2.とりあえずツェペリさんと情報を交換する
3.由花子さんを探さなくちゃ!
※広瀬康一は自分が一度死んで荒木のスタンドで復活したと思っています。
※康一の叫び声がどこまで届いたかは後の作者様にお任せします
【ウィル・A・ツェペリ】
[時間軸]:ブラフォード戦直前
[状態]:健康
[装備]:飲料水
[道具]:支給品一式、不明支給品1〜3
[思考・状況]
1.仲間を集めてゲームから脱出する
2.とりあえず康一君と情報を交換する
3.屍生人なのに正気を失ってない康一君に興味有り
4.ディオとその手下に警戒
※広瀬康一は屍生人であり荒木は吸血鬼だと思い込んでいます
※参加時期上、当然ブラフォードも敵として認識しています
※ジョージも康一のように正気を保ったまま屍生人化したのではと疑っています
投下終了です
さぁハイパー誤字指摘タイムの始まりですorz
推敲したから…いつもより念入りに推敲したからきっと大丈夫……
投下します。
「「ハアアッ!」」
鍛え抜かれた肉体がぶつかり合い、闘気と殺気のアロマ噴き出している。
月明かりに照らされるは一組の男女。
女は波紋使いの達人リサリサ。年齢は50歳だが、その美貌は波紋による鍛錬で20歳と変わらぬ姿。
男は吸血鬼の捕食者ワムウ。通称“柱の男”と呼ばれる存在。
その2人が、このバトルロワイアルという状況下で、奇しくも同じスタートラインにいた。
町の南部に流れる小川が生み出した聖域、エリア【I-6】の小島だ。
「“どこまで”あなた達の思惑通りなのかしら」
「荒木が何者にせよ、我々の目的は変わらん。貴様から赤石を奪い取り、人類を淘汰できればよい」
波紋使いと柱の男――それは決して相容れることのない宿敵の関係。
血で血を洗う戦いの歴史は2000年以上も前にさかのぼる。
リサリサはその末裔の1人であり、柱の男を始めとして多くの吸血鬼を葬った戦士。
ワムウは一万年以上も生き延び、つい最近に二千年ぶりの目覚めを果たした怪物である。
互いは既に見知った関係であり、隙あらばと殺害のチャンスを窺っていた。
例えバトルロワイアルという環境に連れてこられたとしても、それは変わらない。
支援
「私を殺せば、赤石の行方は永遠にわからなくなるわよ」
「見逃したところで手に入るわけでもあるまい……ムゥンッ! 」
体を仰け反らせ、ワムウが高く飛び上がる。
ワムウの身長は常人の軽く3倍! 勢いもスピードもプロレスラーのボディプレスと一線を隔す。
女のリサリサに、彼を受け流すだけの怪力は勿論あるはずがない。
だがリサリサも波紋使いの達人。
柱の男にとって天敵となる波紋エネルギーの保有量は、彼女の弟子の軽く3倍!
「蛇首立髪(スネック・ヘア)ーッ! 」
腰ほどに伸びた彼女の髪が、波紋の力によってみるみる硬度を増してゆく。
そして髪が一本の槍のようにまとまると、髪はワムウの心臓目掛けて突き出した。
だが髪の槍はワムウの体を貫かない。ぴったりと彼の体の表面で止まっている。
「……そろそろ自分のやっていることが無駄と認めるべきだ。このマントがある限り、俺の体に波紋が流れることはない」
「じゃあ教えてくれるのかしら。あなたがストレイツォのマントをどこで手に入れたのか」
「このまま押し潰されるのならば、考えてやってもよい」
「トッポいジョークを聞くために猶予を与えているわけではないッ! 」
髪を大きく躍動させ、リサリサがワムウの体を島の端まではじく。
だが小さな島の両端に立つ2人の距離は、地図で観たイメージよりも遥かにせまい。
リサリサはイラついていた。
ワムウの戦闘力が非常識であるとはいえ、柱の男は波紋さえ直接叩き込んでしまえばこちらのもの。
だがそれができない。
自分の切り札である波紋伝導率100%マフラーと波紋増幅器『エイジャの赤石』がどこかに消えてしまったから。
亡き戦友ストレイツォが愛用していた波紋遮断率100%のマントを、敵であるワムウが持っているから。
明らかな戦力の差があるのだからこの場を一時撤退をするのも止むおえない。
だがそれもできない。
この小島を脱出するためには一度川を渡らなくてはならないし、すぐに身を隠せる建物も周囲にない。
いくら波紋の力で水面を走ることが出来たとしても、簡単に追いつかれてしまうだろう。
だがそれ以前に、リサリサには川を渡れない理由があった。
「そろそろ死んでもらおう、波紋戦士リサリサ。もはや有無は言わせん」
「……これ“も”あなた達のやり方かしら?」
ワムウが全力で走りながら、前方に立つ標的に照準を合わせる。
そして走り幅跳びの選手のようにジャンプしながら、左右の両手を大きく振りかぶる。
その素振りによって生み出される真空の渦は、全ての物を飲み込む災害だ。
「闘技『神砂嵐』ッッ!」
風の刃がリサリサに襲い掛かる。もはや逃げ場はどこにもない。
最期の最期に、リサリサが見たものは――
(………JOJO…………! )
◇ ◇ ◇
「ひっひっひ! い〜ひっひっはっはっはひゃひゃひゃひゃぁ! 」
ワムウとリサリサが戦っていた小島の側のエリア【I-6】で、1人の男が笑っている。
ムカッ腹を引き起こしそうなその下卑さは、説明するまでもない。
男の名はJ・ガイル。両手が右手になっている、救いようの無い殺人鬼だ。
彼がこの町に来て最初に行ったこと。それは暗殺。
とにかく殺す。誰であろうと殺す。DIOの敵になりそうなやつもならなそうな奴も関係ない。
荒木の思惑にあえて乗り、殺戮の限りをつくすことにしたのだ。
(ホル・ホースや俺の母ちゃんもいるみたいだが……それは会った時に考えればいい)
そして見つけた最初の標的。とても美しい女性だ。
すぐさま彼の偏愛欲望が反応した。こっそり殺した後でじっくり『味見』をする。
幸い彼女の始末は大男がやってくれたので、彼はおこぼれを貰うだけでよかった。
(ま、あのデカブツは自分が殺したと思い込んでるんだろうがなぁ〜〜実は違うんだなこいつがッ! )
J・ガイルは……ただの人間ではなかった。
リサリサもワムウも知らない、第三の存在――スタンド使いだった。
彼のスタンドの名は『吊られた男』といい、鏡から鏡を自在に移動するスタンドだ。
『吊られた男』が鏡で起こした行動は、現実世界にも反映される。
例えば『吊られた男』が鏡に映った人間を刺し殺せば、刺された人間も死んでしまう。
弱点は『吊られた男』が鏡と鏡を移動する時に無防備になることだが、それだけだ。
(最期に背中から心臓を刺された時の顔、たまんなかったなぁ〜)
つまりJ・ガイルは川の水面に『吊られた男』を潜ませて、水面に映るリサリサを攻撃していたのだ。
ワムウには悟られぬように……リサリサだけに恐怖を刷り込ませる。
彼女は自分が水面に近づくと何故か傷つく自分の体に、少なからず恐怖していたに違いない。
その証拠に、リサリサはなかなか水面へ逃亡しようとしなかったのだから。
(さてと、いただくとするか)
J・ガイルは川を泳いで、リサリサの遺体を回収、小島に上陸する。
小島にはもう誰もいない。いるのはJ・ガイルとリサリサのみ。彼を止めるものは誰もいない。
不気味な両手が、リサリサの服を引き千切り――
「貴様、我々の戦いを見ていたな? 」
◇ ◇ ◇
「ひーっ……ひぃーっ……」
J・ガイルは小島にぽつんと立ち尽くし、恐怖していた。
女を殺したと思い込みその場を去ったはずの男。
その男がいつの間にか背後をとり、彼に洗礼を浴びせたからだ。
絶対に超えられない人間と柱の男の力の差を。
(『吊られた男』には気づいてなかったみたいだが……背後をブッ刺しても全く動じなかった!
何てこった……吸血鬼を超える存在だとぉッ!? そんな奴がこの世には存在したのかよ! しかも……あの野郎! )
支援
柱の男・ワムウがJ・ガイルを発見し、やったことは尋問と命令だった。
『周りに誰かいなかったか?』と。
彼はリサリサが戦闘中に水辺へ移動しなかったことを、疑問に感じていたのだ。
波紋戦士とあらば、自分の有利な環境である場所で陣取るのは当然の摂理。
波紋が川に流れれば、ワムウはマントを身に着けているとはいえ迂闊に川に飛び込むことはできないからだ。
それをしなかった理由にワムウが気がついたのは、彼が神砂嵐をリサリサに放った後。
神砂嵐を避けようと川へジャンプしたリサリサの背中から血が吹き出した瞬間だった。
ワムウは水辺に映る『吊られた男』を――彼女を殺した物の姿を見たのだ。
J・ガイルにとって幸運だったのは、ワムウがスタンドの存在を知らなかったこと。
ワムウは『吊られた男』が魂のビジョンではなく、すばしっこい狩人にしか見えなかったのだ。
J・ガイルにとって不運だったのは、ワムウとリサリサの決闘を邪魔してしまったこと。
計らずともリサリサは水辺に気を取られ全力を出せず、また勝敗の決着も横槍に終わってしまった。
性根の腐ったフーリガンをワムウが見逃すはずはない。
――貴様はこれから川でこのワムウの決闘を邪魔したものを探し出し、見つけ次第私に報告しろ。
面倒ならば始末しても一向に構わん。いいか、包帯を巻いた男だ。
……なに、心配はいらん。このワムウが貴様に力を貸してやろう。
こうしてJ・ガイルは――ワムウの支給品である石仮面によって吸血鬼となってしまった。
逃げようと思っても逃げられなかった。
圧倒的に上回っているそのカリスマに、J・ガイルは跪くしかなかった。
(こいつは俺様にとってラッキーなのかアンラッキーなのか……ま、人を殺すのには変わらないんだけどなァァァ!!)
【I-6 川の中腹にある小島・1日目 深夜】
【J・ガイル】
[時間軸]:承太郎一行をホル・ホースと一緒に襲撃する直前
[能力]:屍生人
[状態]:健康、満腹
[装備]:小型ボート(五部でブチャラティ達がフーゴと別れた時に乗っていた物)
[道具]:基本支給品、不明支給品0〜2個
[思考・状況]基本行動方針:
1.WRYYYYYYYYYYYYYYY!!
2.川を移動して適当に人を殺す。
3.ワムウには自分のスタンドのことは黙っておく。
[備考]
※支給品の1つがボートであること以外に、どこまで持ち物の確認をしているのかは次の書き手氏にお任せます。
※小型ボートの燃料には限りがあるので海を渡りきることはかなり難しいかもしれません。
※ワムウとは情報交換はしていません。リサリサとの決闘を邪魔した者(吊られた男)の討伐の命令しか受けていません。
◇ ◇ ◇
「どういうことだ? 」
小島で吼えるJ・ガイルから数百メートル離れた小道。
ひとしきり自分の持ち物を確認したワムウは、首をかしげていた。
それもそのはずである。
名簿には死んだはずのエシディシやシーザーが記載。
地図には季節感を無視した地形が組み合わさっている。
そして紙から道具が飛び出すという奇術。
何もかもがワムウの頭を混乱させるものばかりだったからだ。
(荒木……素性はわからぬが、中々の食わせ者のようだ)
ワムウは自分に支給されていた石仮面を、目の前の生物――ミセス・ロビンスン愛馬『エル・コンドル・パサ』にかざす。
しかし石仮面は反応しない。先ほど拝借したリサリサの血をかけても、J・ガイルの時のように骨針が飛び出さない。
(この石仮面は紛い物だったというのか? ……追々調べてゆけばよいか。
まずはカーズ様との合流、そして波紋戦士を始めとした我々に楯突く人間の全滅が当面の目標だ)
ワムウは颯爽とエル・コンドル・パサに飛び乗ると、手綱を振って馬を進ませた。
彼が巻き起こす波乱という名の嵐は、まだ止みそうにない。
【I-5 小道・1日目 深夜】
【ワムウ】
[時間軸]:ジョセフとの戦車戦のちょっと前
[流法]:風
[状態]:健康 『エル・コンドル・パサ(まだ吸血鬼化してない)』に乗馬。
[装備]:ストレイツォの波紋遮断マント
[道具]:基本支給品×2、不明支給品0〜3個(リサリサの分)、石仮面
[思考・状況]基本行動方針:人類殲滅、特に波紋戦士とその一族
1.わからないことだらけなので、調査してみる。
2.逆らうもの、波紋戦士は問答無用で殺す。
3.リサリサとの決闘の邪魔をしたものを必ず始末する。
[備考]
※石仮面は常人を屍生人にする力がありますが、制限で一度に連続して使用することはできません。
つまりある程度時間がたたないと使用不可です。再び使用可能に必要な時間は次の書き手氏にお任せします。
【リサリサ(エリザベス・ジョースター)死亡】
【残り81人】
[備考]
※リサリサの死体はT-6の小島にあります。(しかしほとんどをJ・ガイルに食べられてしまいました)
※リサリサの参戦時期はジョセフが赤石を取りにホテルから退却した直後でした。
投下完了しました。
乙です。
でもやっぱり石のマスクはなあ・・・・・
石仮面支給品ってアウトじゃなかったっけ?
乙です!!
ワムウは前回と同様な感じですね
そして、ガイルの外道っぷりが素晴らしいですww
ただ、一つだけ問題があるのですが
石仮面支給に関しては初期から議論されてきた問題です。
私個人はありなのですが、
反対意見が多いようであれば修正する事にもなりそうなのでお願いします。
人格さえ変わらなければいいんじゃないか?
投下乙
おいおいいくらなんでもむっさい男多すぎじゃねw
そして石仮面か
今回のジョジョロワは斜め上をいきまくりだぜ
NO!NO!NO!
やっぱりまずいよ。
石仮面はアウトだと議論で結論が出なかったっけ?
投下する方も読む方もテンプレくらい読んだら?
石仮面は不可ってはっきり書いてあるでしょ
わかりました。
それでは石仮面は無しにして修正したものを投下スレに投下します。
書き手の癖にっ!書き手の癖に忘れてたっ!!
自分への罰として今から死亡者名鑑を埋めてくるぜ!
当然、それまで予約はしない方向で
えっ?自分がやりたいだけ?
そんなわけ無いじゃないですか
>>441 修正乙
ただ、何ていうかJ・ガイルがワムウに屈する描写がちょっと適当過ぎる気もする
予約期限、明日の夜まであるんだからじっくり修正してみては?
この早さなら言えるッ!
すみません、SSのNo.2、支給品の第九のDISCですが、メサイアのDISCの間違いです。修正しておきます。
あとテンプレの事ですが、前回ロワのwikiをコピペ(&添削)してはっつけただけなんです。
ロワが始まって結構時間が経ったのにほとんど整備されてなかったから、
勝手にやっちゃっただけなんです。
「議論」は確かにありましたが、「投票」や「決議」はありませんでした。
wikiにある参加者名簿(両方)、地図、本編以外は勝手にやっちゃったんです。
この場をお借りしてお詫び申し上げます。
本当にゴメンナサーイ。
女キャラ限定(老婆は省いてます、お願いだから霧はやめて)
【第一部:ファントムブラッド】1/1
○エリナ・ペンドルトン/
【第二部:戦闘潮流】0/2
●リサリサ(エリザベス・ジョースター)/●スージー・Q/
【第三部:スターダストクルセイダース】1/1
○マライヤ/
【第四部:ダイヤモンドは砕けない】1/1
○山岸由花子/
【第五部:黄金の旋風】0/1
●トリッシュ・ウナ/
【第六部:ストーンオーシャン】 5/5
○空条徐倫/○エルメェス・コステロ/○F・F/
○グェス/○ミュッチャー・ミューラー/
【第七部:スティール・ボール・ラン】 1/1
○スカーレット・ヴァレンタイン/
俺のおっぱ・・・じゃなくて俺の嫁達がどんどん死んでいく・・・くすん美形薄命だ・・・・・
また1stみたいにむさくなっちまうのかあああああああああああああああああああ
>○エルメェス・コステロ
___ ━┓
/ ―\ ┏┛
/ノ (●)\ ・
. | (●) ⌒)\
. | (__ノ ̄ |
\ /
\ _ノ
/´ `\
| |
| |
___ ━┓
/ ― \ ┏┛
/ (●) \ヽ ・
/ (⌒ (●) /
/  ̄ヽ__) /
. /´ ___/
| \
| |
あれ?男だっけ?
エルメェスは男でも女でもないよ
いわゆる人類の夜明けってヤツさ
エルメェス兄貴はなぁ、男とか女とかそういう次元を超えた存在なのさ!!
△△△△△△△
¶¶¶¶¶¶¶¶¶¶¶¶¶¶¶¶¶¶¶¶
¶¶¶¶¶¶¶""""""¶¶¶¶¶¶¶¶""
000◯◯0 _,,,,, ▼,,,≡0◯
¶¶¶¶ ¶ ¶ 〃 _\ /≡≡|
¶¶¶¶ ¶ ¶ 〈 (・)》 ((・)〉|
¶¶¶¶ ¶ ¶ "" ̄≡|≡≡|
¶¶¶¶ ¶ ¶≡ / ... |||≡≡|
¶¶¶¶ ¶ ¶ 《 .ヽ 〉 ≡|
>>446-449 ¶¶¶¶ ¶ ¶ ゛ γ⌒〜≡/
¶¶¶¶ ¶ ¶ ..L_」≡/
¶¶¶ ¶ | .┗━┛ |
¶¶¶ ¶ \ _≡/
これもこれもこれもこれもこれもあたしの分だあああああ
皆さん乙です
>◆MfFHcOKP36氏
なんという自己中チーム・・・
指摘といいますか、チーム名は付けないのですか?
>◆/N8q5ODajQ氏
ツェペリさーん! 康一君は人間ですよ〜!
失礼ですが、
>>416の「」内が、康一君とツェペリさんが混じってしまっているので、
ちょっと見辛いかもしれません
>◆DadLy2ezXI氏
てっきりJ・ガイルがやられると思ったら・・・
リサリサせんせええええええええええ
早くも2部女性2人がズガン・・・サミシィー!
遅くなりました。
サーレー、ウエストウッド、岸辺露伴 投下します
(俺は、昨日までの俺じゃねぇ)
懲罰房棟看守・ウエストウッドは自分の置かれた状況にまんざらでもない様子だった。
来る日も来る日も、社会のゴミのような奴らに囲まれて送る生活。
楽しみといえば贔屓のスポーツチームが勝ち、同僚から巻き上げた賭け金で酒を煽る時ぐらい。
だがそれも、突如身についた「能力」によって一変した。
ここはどこなのか?何故、こんなことをさせるのか?
その疑問は、彼にとってはどうでもいいものだった。
自分が非日常の世界にいるという事実が、彼を高揚させた。
(誰でも構わねぇ……出逢ったやつは全員潰してやる!)
郊外の道を、眼をギラギラさせながら早足で歩く。
(何処からでもかかってこい。俺は無敵だ。俺の『プラネット・ウェイブス』さえあれば―――)
そのとき、不意に上の方から光が射してきた。
周りを見回すと20メートルほど離れた鉄塔の中腹あたりに、鉄骨にもたれかかっている奴がいる。逆光で顔は見えないが…
鉄塔に向かって一歩踏み出すと、
「おい、テメー! それ以上こっちに近づくんじゃねーぞ!」
☆ ★ ☆
支援
鉄塔の上から人影をライトで照らすと、サーレーはニヤリとした。
筋肉質の大柄な男。いかにも好戦的なタイプだ。
もう一度、挑発の言葉を投げかける。
「聞こえねーのか、トンチキ! 一歩でも進んでみろ、ぶっ殺すぞ!」
「なんだと!? ふざけやがって……!」
男は顔を紅潮させ、大股でこちらに進んでくる。
(狙い通り!)
鉄塔の真下に来て、登ろうと手をかけた瞬間―――
「今だ! 『クラフトワーク』ッ!」
男の動きがピタリと止まる。
「うおっ、なんだあっ!?」
男の体は完全に『固定』された。
(我ながら完璧な作戦だぜ)
サーレーはあたふたする男を見下し、思わず自画自賛していた。
どこから敵が来ようが、ここに来るには鉄塔を登ってくるしかない。
そして鉄塔に触れれば、『クラフトワーク』で動きを止めることができる。
もっとも「こっちに来い」と言われれば用心して近づこうとしないだろう。
しかし「こっちに来るな」と言われれば……
……ムキになって入ってくる。人間とはそういうものだ。
(かわいそーだが、これで俺は優勝に一歩近づいたってわけだ。
あんたに罪はないが死んでもらうぜ。まぁ、このサーレー様に戦いを挑んだのが間違い……)
ゴーーーーーーッ……
(……ん?)
どこからか音がする。下から……ではない。では、どこから?
辺りをキョロキョロと見渡すが、何もない。その間にも、音はどんどん大きくなる。
ゴオオオオオオォォォォッ……
(上からッ!?)
そして、鉄柱ごしに振り返ると……
「うおおおおおっ!?」
轟音をたてながら、紅蓮の火の玉が迫っていた。
すかさず身を屈める。鉄柱を背にしていたので、直撃は免れたが……
「熱っちいいいいイイッ!」
隕石の温度は3000度!鉄柱ごしとはいえ、その熱はモロにサーレーの背中に襲ってくる!
(ま……まずい! くっついて離れねぇ! 『クラフトワーク』解除!)
その途端、隕石は垂直に落下して行く。
それを追うようにして、バランスを崩したサーレーの体も前方に投げ出された。
「やべぇっ! このままじゃ落ちるっ……」
とっさに空中にデイバッグを固定し、それにしがみつく。
そして、近くにあった鉄骨に飛び移った瞬間――
「うおおおおおおおぉっ! な、なんだっ!?」
(引きずり込まれているぞ!? 他にもスタンド使いがいたのかっ――)
次の瞬間。天地が逆転しドスン、と音をたてて体が床にたたきつけられる。
目の前には、黒光りするテーブルが……
「…………ピアノ?」
☆ ★ ☆
隕石が衝突し、男が吹っ飛んだ。同時に、ウエストウッドの体も自由になる。
鉄塔から距離を取ろうと、すかさず後ろに飛び退く。
(馬鹿め!)
ネチっこい笑いを浮かべた口で叫んだ。
「次は直撃だーーーッ! 『プラネ…」
その刹那。
一筋の光が風を裂き、闇を斬り……
「うごおぉォォッ!?」
――ウエストウッドの肉と骨をえぐった。
鋭い痛みが走り、思わず後ろにのけぞる。
それは、サーレーの「懐中電灯」だった。
サーレーはウエストウッドを固定したとき、すぐに攻撃準備に移った。
ウエストウッドの脳天に狙いを定め、手に持った懐中電灯にトン、トン、と力を込める。
ところが思わぬ反撃にあい、弾道がブレてしまったというわけだ。
致命傷を避けたことは、ウエストウッドにとっては幸運だったのだが……
>>420 荒木はよく吸血鬼と間違えられるなw
ツェペリさんと康一くんって何気にバランスいかも……
>>441 吐き気を催す邪悪とは(ry
俺の嫁、なんでいつも鬱死してしまうん……?
支援
「……き、きっさまあああぁっ! 調子に乗りやがって!」
ウエストウッドの怒りが頂点に達するのには充分だった。
次の攻撃に移ろうと、立ち上がって敵の位置を確認するが……
「!? い、いない!?」
男の姿は、影も形も無くなっていた。
耳を澄ませても、物音一つしない。
「バ、バカにしやがって! どこに隠れた!!」
ウエストウッドの怒りが爆発する。
それに同調するかのように、再び空の彼方から隕石が飛来する。
「雑魚があああっ!! この俺にっ!!」
バアアアアァン!
派手な音をたてて鉄塔にぶつかる。支柱の1本がへし折れる。
「盾つくというのかっ!! ふざけるなああっ!!」
ドゴオオオオォン!
もう一つ!傾いた鉄塔に再び衝撃が走り、別の支柱があらぬ方向に曲がった。
バランスを失った鉄塔は、ぎしぎしと音をたて――
「俺が最強だああああああああぁぁっ!」
グアアァッシャ ̄ ̄ ̄ ̄Z__ン!
鉄塔は半分のところで、無惨にも折れてしまった。
なおも怒りがおさまらず、しばらくハァハァと息を荒げていた。
ようやく落ち着きを取り戻し、さっきの男が周りにいないのを改めて確認する。
「クソッ……覚えてやがれ」
自分のデイバッグを拾い、どこに行こうかと思案しかけた時――
ガガガガガガガガガガ……
その音に反応する。あれは…銃声?
「……やってるようだな。面白ぇじゃねえか」
迷わず、その音のした方に歩を進めることにした。
☆ ★ ☆
その数十分後。
鉄塔の折れた箇所の1メートルほど下から、サーレーが顔を出した。
(……あいつ、もういなくなったかな?)
人の気配がないのを確認し、完全に姿を現す。
「うへぇ……あの肉ダルマ、派手にやったなぁ…」
辺りの惨状を見渡し、思わず感想を口にしてしまった。何が起こったのかは容易に想像できる。
背中には先の戦いで負った火傷の痛みが走る。うっ、と呻きが漏れた。
チクショウ、あいつ今からでも追いかけて……いやいや、待て。
サーレーは幽霊部屋の中で考えたことを思い出す。
(あの男、あれだけ派手な能力を持ってることだし、他の参加者も集まってくるだろう。
そんなところにノコノコ出て行ってやられちまったらシャレにならん)
(俺の目標はあくまで優勝することだ。
あのアラキとか言う男が俺に何をしたのかは分からない。しかし優勝すれば元の世界に帰してやるとも言った。
だったら難しく考えることはない、優勝してカプリ島に変えればいい。
どうやらこのゲーム、ブチャラティ達も参加しているらしいしな……誰かが始末してくれればなおのことだ)
以上のことを踏まえた結果……サーレーの出した結論はこうだ。
すなわち、「人が減るまで待とう」ということ。
(他の奴らが勝手に殺し合って、疲れたところにとどめをさす。
そうだ。何もわざわざ俺が出ていく必要はねぇじゃねえか……)
(にしても、まさかこんな所に部屋があるなんて、誰も思わないだろうな)
サーレーは再び部屋に入った。さっき開いた支給品が床に散乱している。
サーレーの支給品はベッド、コミックス、シャンパン。
ついさっきまでは「こんなもので戦えるか!」と憤慨していたのだが、なかなか気の利いた差し入れに思えてきた。
すぐに靴を脱いでベッドに体を投げ出す。
(なかなか高級なベッドじゃねぇか……組織のボスになれば、毎日こんな暮らしができるのか。
まぁ、そう遠くはない未来だがな!)
☆ ★ ☆
さらに遅れること数十分――
一人の男が暗闇の中を疾走していた。
「ハァ、ハァ……」
男の名は、岸辺露伴。
何故、彼は走っているのか?
愛する人を守りに行くため?
まだ見ぬ殺人鬼の影に脅えて?
血に飢えた己の欲望を満たすため?
いや、そうではない。
「ハァハァ……この杜王町に隕石が落ちるなんて……
こいつはすごい体験だッ!いいマンガの題材になるぞッ!」
野次馬根性!漫画家の好奇心が、露伴を行動させた!
支援
キラリりゅうせいぐん…
マリオRPGを思い出す支援
視界が開けてくる。そこには見事なまでに破壊された鉄塔の姿があった。
「すごいな……鉄筋ってここまで曲がるものなのか」
懐中電灯を取り出し、さっそく辺りの調査を始めた。
裏側に廻ると、そこにはまだブスブスと音を立てる赤い光を放つ石が落ちていた。
「おお、これは! なるほど、隕石はこんな形をしているのか……
こんど星を描くときは、一風変わったリアルな絵を描けるぞ!」
興奮も覚めやらぬうちに、いそいそとバッグから紙と鉛筆を取り出す。
(しかし、同時に3つも隕石が落ちてくるなんて……これもスタンド能力か……?)
考え事をしながらも、目にも止まらぬスピードで隕石と鉄塔のスケッチを終える。
そしてその場を立ち去ろうとしたとき 、何か固い感触が靴の裏に伝わる。
「むっ?」
足元を照らすと、自分が持っているのと同じ懐中電灯の破片が転がっていた。
(しかもこの赤いのは……血?)
思わず辺りを見回す。よく見ると、自分のものではない足跡があった。
誰かいたのか?この場に……
(と、なればだ。ここで起こったことを『見てない』と考える方がおかしい。
目の前に隕石が落ちてきた瞬間の心理……興味深い! 是非とも取材しなくては!)
タイトルで泣きそうになった
あのころにもどりたい支援
露伴は足跡を追って駆けだした。
が、数メートル行ったところで立ち止まり、隕石の方を振り返る。
(あの隕石、誰か取ったりしないよな?
持って帰りたいが、今はまだ触れそうもないし……ここにはまた来るとするか。)
向きなおり、再び闇の中へと消えて行った。
【D-2 鉄塔の傍/1日目 深夜】
【岸辺露伴】
[スタンド]:ヘブンズ・ドアー
[時間軸]:四部終了後
[状態]:健康、ハイテンション
[装備]:なし
[道具]:基本支給品、不明支給品0〜3
[思考・状況]
1.足跡の主に『取材』する(もちろんヘブンズ・ドアーで)
2.あとで隕石を回収しに来よう
[備考]
※まだ名簿・地図・不明支給品を確認していません。
【D-2 郊外の道/1日目 深夜】
【ヴィヴィアーノ・ウエストウッド】
[スタンド]:プラネット・ウェイブス
[時間軸]:徐倫戦直後
[状態]:左肩骨折
[装備]:なし
[道具]:基本支給品、不明支給品0〜3
[思考・状況]
1.音のした方(C-2)へ向かう
2.出会った人間は迷わず殺す
[備考]
※支給品を一切確認していません。
※自分の能力については理解しています。
※D-2にある鉄塔が破壊され、破壊音が周り一帯に響きました。
どこまで響いたかはほかの書き手さんにお任せしますが、少なくとも隕石の光はMAP全域から視認可能です。
【D-2 幽霊部屋/1日目 深夜】
【サーレー】
[スタンド]:クラフトワーク
[時間軸]:ミスタ戦直後
[状態]:背中に軽い火傷
[装備]:なし
[道具]:基本支給品(懐中電灯以外)、ベッド、『ピンクダークの少年』3部までセット、高級シャンパン
[思考・状況]
1.しばらくここで待機する。
2.優勝してポルポの遺産を奪う
[備考]
※幽霊部屋の中にも荒木の放送は聞こえてきます。
※D-2が禁止エリアになった時は、幽霊部屋もその例外ではありません。
以上です。
誤字・脱字、「擬音がジョジョっぽくない」等のお叱りがあればお願いします。
>>466 >>468 分かる人がいてよかったww
マリオRPGの面白さは異常。
そしてGJ!
サーレーおま、立てこもりは禁止エリア決定フラグw
ロハンは自ら危険を追うなぁ……今回は長生きできるかしら?
投下乙
タイトルにはにやりときたな
ウェストはいつアースアンドウィンドファイヤーって
言うのかそれが問題だ
投下乙!
引き篭もりはやばいってサーレー!絶対やばいって!
>>473 アースウインドアンドファイヤーじゃなかったっけ?
知ってんだよぉ!ジョジョネタの先生かおめぇはよぉ!
別にうっかりミスったわけじゃないんだからね、もうバカぁ!
サーレー……お前それは空気フラグ……
何気に近くの森にF・Fとリゾットがいるんだな
……サーレー、お前の近くの人間は体固定しても勝ち目のない奴ばかりだぞ
サーレーの能力は何気に応用性が高いらしいから大丈夫!
>>477 逆に考えるんだ
劣化版1stの荒木と考えるんだ
実際無数のプランクトンであるFFと体内から攻撃されるリゾットとは相性最悪な気がするんだよなあ
サーレー頑張れサーレー
もしサーレーにコーヒー支給されてたらもっと空気になってただろうなあw
http://rowvj6pbm.ame-zaiku.com/index3.html >>393 灰色い(あやしい) ◆MfFHcOKP36、E-6【ベンジャミン・ブンブーン】【音石明】【ミセス・ロビンスン】
>>419 HERO ◆/N8q5ODajQ、I-7【広瀬康一】【ウィル・A・ツェペリ】
>>430 嵐の夜がやってくる ◆DadLy2ezX、I-6【J・ガイル】I-5【ワムウ】
>>469 キラリりゅうせいぐん ◆FoU.wbC/ko、D-2【岸辺露伴】【ヴィヴィアーノ・ウエストウッド】【サーレー】
現在位置に以上を追加しました
ウエストウッドはアレッシーのとこ行くのかな
隕石のせいで鉄塔にリゾットたちも来るのかな
ワクワクする
>>383 気になるけど気にしないぜ
乙です。あと、これは質問なんですけど、サーレーのベッドとシャンパンって元ネタあります?
それとも現実扱いですかね?
地図の人乙。ちなみにどうやって作ってるの?
シャンパンは一部かな?
つぇぺりんが持ってたやつ
ベッドは文脈から見て五部最後でジョルノの部屋にあった奴か?
>>480 地図の人乙
あと前見づらくなったって言ってたけど、フルネーム表記にしなければ少しは見やすくなるのでは?
>>480 ありがとうございます。
>>481 シャンパンはSBRの1stステージ終了後に用意されてたやつです。
ベッドは考えてなかった…はっきりさせた方がいいですかね?
>>482 フォトショップを使っています
1stの地図をトレースして、各施設を配置して色塗ってます
レイヤー数がマジでパねぇです
でも作業は楽しいです
あんまり回答になってなくてすいませェん
>>484 なるほど!
その発想はありませんでした
時間かかりそうですが、とりあえずやってみます
ありがとうございます
いいかいみんな・・・・・ツェペリさんの帽子は雄帽と雌帽があってね・・・・・
それぞれ御本人と石油王が持ってるんだよ・・・・・・
東方仗助、ラバーソール、オエコモバ 投下します
おっかしいなぁ…予約したその日にほとんどできてたんだけど気づいたらこんな時間…おっかしいなぁ
学生服の男が二人、向かい合う。
一人は学帽を被り屈強な肉体は歴戦の兵を思わせる――
一人は時代錯誤な髪型をしてはいるが、その眼には強い光が宿っている――
「『スター・プラチナ』!!」
「『クレイジー・ダイヤモンド』!!」
学帽の男の名は空条承太郎。DIOを倒し、数多くの悪を裁いてきた者である。
リーゼントの男の名は東方仗助。彼にとって承太郎は恩師に当たる。
そんな二人が何故、お互いのスタンドを出し合い今にも殴り合いを始めそうなのだろうか…
* * *
夜闇を満月が照らし、河辺に佇む一人の男…東方仗助の影を作り出す。
河の流れを見つめながら、仗助は荒木の事を考える。
荒木、相当な人数を意図も簡単に集める事ができる男。
荒木、一人の女性をまるで電気のスイッチを押すみてーに簡単に消したゲス野郎。
その女性にはどうやら子供がいたらしく、あの薄暗い部屋の中で子供の叫びだけが強く印象に残っている。
プッツンしそうになって思わず髪型が少し乱れるが、手グシで整え気持ちも落ち着かせる――
「落ち着くわけねぇーだろチクショォォーーッ!!荒木の野郎…俺が絶対ブッ飛ばしてやる!」
イライラいた様子でデイパックを漁り目当ての名簿を見つける。
参加者の名前を確認し、荒木打倒の仲間がいるか確認する為だ。
「承太郎さんに億泰と康一は頼れるな…由花子や露伴のヤローの手を借りるのは癪だがこの際贅沢は言えねーだろうな…
重ちー…?嘘だろ…なんでいるんだ?あ、いやいや、考えても仕方ないのかぁ?次だ次。
トニオさんに早人、じじぃも護らなきゃならないが…アンジェロに音石に…吉良だぁ?冗談じゃねぇぞ」
アンジェロは仗助が確かに岩に同化させたはず。音石は刑務所に閉じこもっていたはず。
そして吉良は…仗助だけではない、承太郎や康一達全員で死ぬ瞬間を見たのだ。そのはずなのだが…
「時間が戻ったような感じはしなかったが…おめーがそうやって蘇るってんなら、何度だってぶっ飛ばすつもりだぜ?俺はよ」
仗助の行動方針はシンプルに荒木打倒ッ!その為に護るべき者は護り、倒すべき者は倒す!
「しかし…俺一人ってのは現状キツイな。なんとか誰かと合流してーとこだけど…そんな都合よく承太郎さんが現れたりするわけねーもんなぁ」
ちょっと期待を込めて辺りを見渡すが承太郎どころか誰の姿も見えない事にガックリしつつ、デイパックの中を更に漁る。
変わった物は特に見当たらず、飲食料まで用意してあり無駄に気が利いていた。
そして最後に残る『折り畳まれた紙』2つ――
ちょっと嫌な予感がして…いつでも逃げれるように構えつつ1つ目の紙を開く。
するとまるで不器用な奴がポテトチップスの袋を強引に開けて中身が派手に飛び出すように…コインが辺りにちらばった。
「びっくりさせやがって…こいつは…?あぁ!あのギャンブルとかに使うチップって奴か!」
だがあまりにも数が多いので仗助はとりあえず20枚ほど回収して、デイパックの中に詰め込んだ。
「しかしこれで確信したぜ…やっぱりあの『紙』だったか」
そう、仗助はこの『折り畳まれた紙』に覚えがあった。
どんな物でも『紙』に閉じ込められるスタンド。以前に一度対決した事もあり、忘れようもない。
この『紙』は本当に何でも閉じ込められる。それこそタクシーから電気、果ては人間までも。
ふと思いついて散らばったチップを紙に戻せないか試行錯誤を繰り返すがどうやら一度紙を開いたらそれっきり、という代物のようだ。
「開くまでわからないってどんだけ不便よ…まぁ、なるようになりやがれってとこか」
覚悟を決め最後の『紙』を開く。
支援っ!やらずにはいられないっ!!
かなり巨大な…何か』と鋼鉄の弾が二つ、仗助の手の平に乗り…重さに耐え切れず落としてしまった。
「ってぇ〜…なんだこりゃ。ボーガンって奴か?それにしたって…でけぇぞこりゃ」
両手で抱えてようやく持ち上げる事ができる、だがその重さよりも問題なのは…
「ひ、ひけねぇ!めちゃくちゃな弦じゃねぇか…『クレイジー・ダイヤモンド』!」
試しにクレイジー・ダイヤモンドで引いてみると時間をかければなんとか引ける、という程の固さで使い勝手はかなり悪い。
苦労しながらも弦はセットし、ボーガンを背負い込む。まるでRPGのキャラクターみたいだな、と仗助は自分を笑った。
「っと…笑ってる場合じゃねぇよな。早いとこ誰かと合流しねぇと…」
「おい」
突然声を掛けられ、振り向く。そこに立っていたのは――
「承太郎さん!」
恐らくこの場でもっとも頼りになる人物。空条承太郎がそこにはいた。
「承太郎さん!いるならいるで声掛けて下さいっスよ〜!もう、びっくりしちゃうなぁ」
「…声は掛けたがな」
「あ、そ、それもそうっスね」
頼れる男と合流できた為か、仗助はやたらテンションが高くなり口も止まらない。
「いや〜、しかし荒木の野郎なんでこんな事するんっスかねぇ?
まぁ理由がどうあれぶっ飛ばすつもりっスけど、承太郎さんも同意見っスよね?
それに荒木だけじゃねぇ、吉良やアンジェロもほっとくわけにはいかねぇっスね。音石はどうすっかなー…」
「…」
「まぁ承太郎さんがいれば百人力、いや、千人力?ポパイにほうれん草って感じでなんでもドンとこいっスよね!
この調子で億泰や康一達共合流できそうって感じっスね!なんか希望がムンムン湧いて来たっスよー!」
「…そうか」
ピタ、と仗助はこれまで大声で続けたマシンガントークを突如としてやめ、承太郎を睨みつける。
「…どうした?」
「てめー…承太郎さんに化けようなんていい度胸だな…」
「言ってる事がわからない…イカレてるのか?この状況で…」
「イカレてんのはそっちだろ、タコ。本物の承太郎さんならこう言うぜ
『静かにしろ早人、大声を出して無意味に敵を呼び寄せたいのか?』ってよぉー」
「…好きに喋らせて気持ちを落ち着けさせようとしただけだ…まぁ、確かに疑う気持ちもわかるがな」
承太郎は自らを証明するかのように『スター・プラチナ』を発現させる。その姿は本物そのものだが、仗助の表情は崩れない。
「これでも信用できないのか?『早人』」
ニカーッと仗助は笑みを浮かべ、途端に緊張した空気が和らぐ。
「やだなぁー、冗談っスよ、冗談」
「冗談もほどほどに「『クレイジー・ダイヤモンド』」――ッ!?」
仗助の態度に油断した承太郎、いや、ニセ承太郎の右頬にクレイジー・ダイヤモンドの鉄拳が炸裂する。
「俺の名前は『仗助』だっ!まんまと引っかかりやがって偽者野郎!
それに本物の『スター・プラチナ』なら例え不意打ちでもすぐに対処するぜ!『ノロマ』なんだよてめぇーは――ッ!」
再び仗助に向き合ったニセ承太郎の顔面は裂け、まるで口裂け女のようになっていた。だがそれだけではない――
「ヒヒヒ…俺の変装を見破るとは…なかなかやるじゃねーかあ〜、レロレロレロレロ」
ニセ承太郎の身長はどんどん伸び、大柄なはずの仗助でさえも見上げる大きさになっている。
「承太郎を知ってるとわかった時にゃラッキーと思ったんだがなぁ〜、ヒヒヒ…」
「うるせぇー!さっさと正体現しやがれ!」
ニセ承太郎の顔面はどんどん歪み、そして破裂する!
「これが俺の本体のハンサム顔だ!」
彼の名前はラバーソール。スタンドは『節制』のカードの暗示を持つ、『イエローテンパランス』!
「どこがハンサムだ。億泰のがまだマシだぜ!」
「ハッ、言ってろよ…言っておくが、俺のスタンド『イエローテンパランス』に…」
ゆっくりとラバーソールは仗助へと詰め寄る。その姿はまさに、自信満々!
「弱・点・は・な・い・!」
* * *
暗闇で馬の上でくつろいでいる男がいる。彼の目線の先には月明かりで照らされた男が二人。
「まぁ、じっくりと、見物させてもらおうか…」
そう言って男はタバコに火をつけた…
* * *
「ホザいてんじゃねぇ!ドララアーッ!」
『クレイジー・ダイヤモンド』のラッシュが雨の様にラバーソールに襲い掛かる!
だがラバーソールは慌てた様子もなくその全ての攻撃を受けきった!
「…ッ!?どうなってんだ!?」
「弱点はねーといっとるだろーが!人の話きいてんのかァこの田ゴ作がァー!!
俺のスタンドは言うなれば!『力を吸い取る鎧』!『攻撃する防御壁』!
エネルギーは分散され吸収されちまうのだッ!
てめーのスピードがいくら早かろーが、力がいくら強かろーが…
この「スタンド」――『イエロー・テンパランス』の前には無駄だッ!」
ラバーソールの迫力に圧倒され仗助は飛びのき、距離を開ける。
「ほーれほーれ、ジョースケちゃんよぉ。手を見やがれえ!
てめーの両手にも俺の『イエロー・テンパランス』が喰らい付いてるぜ!」
ハッとして両手を見るとウジュルウジュルと音を立てながら、なんとも気色の悪いスライムが付着していた。
「じわじわと食うスタンド!食えば食うほど大きくなるんだ、絶対に取れん!」
「…ふーん」
「ッ!?てめー、怖くねーのか!それともナめてんのかあ!?
試してみな!火で炙ろうと、水で流そうと、氷で冷やそうとも!絶対に取れん!食ってやる!」
「へー、そりゃ厄介っスねぇ…それじゃ、返すっスよ。こんな気色の悪いスライムはよ」
仗助は慌てず騒がず、まずは右手に付着したスライムを左手で殴った。
次に右手で左手に付着したスライムを殴る。これで終わり。
「『クレイジー・ダイヤモンド』!分離したスライムを直す!」
分離したスライムはラバーソールの身体へと吸収される。仗助には『イエローテンパランス』は効かないッ!
この書き込みを見てうしろを振り向いたときお前は
支援する
だがその事実を前にしてもラバーソールは動揺しない。何故ならば――
「なるほどなるほど…確かにちょっとやそっとの量を付着させたくらいじゃぁ駄目なようだな。
だが、全身を包んでやれば!ゆっくりと消化してやれるぜ!それに対しててめーの方はどうだ?
俺の『イエロー・テンパランス』を打倒する術はない!絶望しやがれ、このビチグソがァー!」
確かに仗助の『クレイジー・ダイヤモンド』の打撃は通用しそうにない。
だが仗助には絶望している暇などない。何故ならこんな所でくたばっては荒木を倒す事等不可能なのだから――
「誰が絶望なんてするか!『クレイジー・ダイヤモンド』!ドララアー―――ッッ!!!」
「何がドラだッ!消化する時その口の中にてめーのクソを詰め込んでやるぜッ!」
ラバーソールの身体全体からまるで宿主を移すかのように『イエローテンパランス』が仗助へと襲い掛かる!
ドコオーン!!
「ッ!」
仗助から飛び出した『何か』をラバーソールは咄嗟に避ける事ができた。避けてから気づいたが、何か鉄球のような物が飛ばされたのだ。
『イエロー・テンパランス』越しに仗助を見ると巨大なボーガンのような物が見えた。恐らくはあれが仗助の支給品だったのだろう。
「ハッ、残念だったな!あれだけの猛スピードだ、直撃したら身体をぶち抜かれてたかもなァー!
てめーの執念に敬意を表して…髪の毛一つ残らず消化してやるよォー!タコ!ヒヒヒヒヒ!」
仗助の身体をコーティングするかのように『イエロー・テンパランス』が纏わり付く!
不細工なスライム人形の出来上がり、といった所だろうか。仗助はただひたすら中でもがく事しかできないようでいた。
勝利を確信したラバーソールの耳にヒュンッと、風を切るような音が聞こえてきた。
何事かと振り向いたその顎に、まるで狙い済ましたかのように『鉄球』が通り過ぎ、顎を砕いていった!
「ぷぎゃっ!」
「俺の『クレイジー・ダイヤモンド』は直す物の破片を固定してりゃ、その破片に向かって他の破片が集まり、直ろうとする。
さっき発射した鉄球を少し欠かして、その欠片を俺が持ってたってわけよォー!
つまり避けられても心配無用の二段構えのボーガンってわけよ!」
鉄球の一撃で『イエロー・テンパランス』の拘束が解かれ、その隙に仗助は拘束から逃れ、再びラバーソールと距離を開ける。
ラバーソールが体勢を立て直している間に仗助もボーガンをどうにかこうにかセットしなおし、構える。
仗助は恐らくラバーソールは『イエロー・テンパランス』を纏い、防御力を生かして突撃してくると考えていた。
だがその考えとは裏腹にラバーソールは『イエロー・テンパランス』を足元から放射状に広げ始めたのだ!
「…何のつもりだ、てめぇ」
「顎を砕かれた程度はラッキーなんだよ…俺はそう学んでるんだぜ。だから、そのラッキーは生かさなきゃなァ!」
ラバーソールの手元にはいつのまにかドラマや映画で見るようなサブマシンガンが握られていた。
恐らくは仗助がボーガンの再装填に気をとられた間にデイパックから取り出したのだろうが…
一瞬だが、サブマシンガンの存在に気をとられた仗助は行動が遅れた。その遅さが二人の明暗を分けた!
ラバーソールは躊躇無く引き金を引き、仗助へと弾丸のシャワーが降り注ぐ!
「くそっ!」
仗助はボーガンを捨て咄嗟に転がり、銃撃を回避する。弾丸シャワーを代わりに浴びたボーガンは粉々に砕けてしまっていた…
「チェスで言う所の『チェックメイト』ってやつだぜぇー、ジョースケ!
てめーのスタンド。パワーとスピードはありやがるからなぁ!このマシンガンの銃撃を防ぎながら俺に突撃する事もできるだろう!
だが、この足元に広げたテンパランスのエリアがそうはさせねぇぜー!このエリアにてめーが踏み込めばすぐにでもてめーを包み込む!
包み込まれないようテンパランスにラッシュを仕掛けるかァー?そうなれば弾丸シャワーの餌食だぜ!
弾丸シャワーか!テンパランスに食われるか!好きな方を選びやがれタコ!」
「…グレートにやばい状況だなこりゃ…」
チラリと、粉々に砕けたボーガンを仗助は見る。あちらの方に逃げ込み、ボーガンを直す事ができれば、この状況を打開できるかもしれない。
だが問題はボーガンの弦だ。『クレイジー・ダイヤモンド』の力でもすぐさまセット完了というわけにはいかない。
しかしここで仗助くんは閃いた!
ボーガンをそのまま直さず『弦を張り、いつでも鉄球を発射可能』の状態に直せばいいのだ!
直す瞬間から構えるまでの時間が多少ある。その間に銃撃を喰らうのはほぼ間違いないがこうしている間にもラバーソールは撃ってくるだろう。
(やってやるぜぇ、仗助くんの大勝負!)
支援するんだよお〜っ
――ボグオァァン!!――
仗助が大勝負を仕掛けようとしたその時、突如としてラバーソールの背中が火を噴いた。
ラバーソールはそのまま仗助のすぐ近くへと吹き飛ばされる。
背中には酷い火傷があり、どう見ても故意に狙った物ではない。
「ば、爆発ってよォー…まさか、吉良の野郎か!」
仗助がラバーソールが立っていた場所の先を睨むと、その暗闇から一人の男が徐々に姿を現した。
シュルル、と植物のぜんまいのような物が頭から数本生え、身体や顔には刺青が彫られている。
タバコをぷかぷかと吸う姿には余裕が感じられた。この男は――
(吉良じゃ…ないっ!)
吉良はこんな奇抜な格好はしていない。ならば誰か?見方によっては、仗助を助けてくれたようにも見えるが…
「そっちの黄色いのを纏う方が厄介だったみたいなんでなー…先にそっちから始末させてもらった」
(『先に』にだと…?つまりその次に狙われるのは…ッ!)
言葉の意味を仗助が理解するのと男が石ころを投げたのはほぼ同じタイミングだった。
とっさに転がり、石ころから離れる。地面に接触した石ころはピンッ、と音がした後に爆発した!
(やっぱり、爆弾だったか…こいつ、吉良と似たような能力を持ってるな…)
「勘が良いのか…?まぁ、石ころを避けた所で無駄だがな。そこは『風下』だ」
ボゴォ、と仗助の頬が爆ぜる。痛みに思わず怯むが、これで相手の男の能力が大よその検討がついた。
(自分が触れた物を爆弾化させる能力…っ!吉良と似てる点が多いが、微妙な違いがある!
一つ、複数の物を同時に爆弾化できる!石ころとこのタバコの煙!これは明らかだぜ。
二つ、これは不確定だが、おそらく爆弾は接触しないと駄目なんだ!吉良みてーに自分の好きなタイミングで爆発させる事はできない!
そして極めて重要な三つめ!吉良の野郎よりもダメージという点では遥かに劣る!
口内っていう急所もいいとこを爆破させられたっていうのに、俺がまだ動けるってのが最大の証拠!ってことは、つまりだ…)
仗助は口を手で押さえ、呼吸をしないように走り出す!爆弾魔の男、オエコモバは仗助の動きを黙って見守る。
何故なら呼吸を止めるのは不可能だからだ。生きている限り…
だからオエコモバは慌てずにタバコの煙を辺りに撒き散らす。もちろん、石ころを爆弾に変えておくのも忘れない。
仗助の目的は、不意打ちを喰らってやられたはずのラバーソールだった!
襟首をつかみ、揺する!
「てめぇこら!意識があるのは知ってるんだよ!さっさとスタンド出しやがれ!」
「ほぅ、意識があるのか…」
仗助の言葉を聞き、オエコモバは爆弾と化した石を3個ほどポイッと、投げつける。
支援は生命なり!
「そうやって二人仲良く爆死しな」
「オラ!狸寝入りも終わりにしねーと死ぬぞ!」
ラバーソールがチラッ、と薄目を開けると石ころが3つ飛んでくるのが見えた。どうやら本当らしい。
「このタコ!てめーのせいでばれちまったじゃねぇか!『イエロー・テン…』は、離せ!」
爆発から身を護るためラバーソールは『イエロー・テンパランス』で自分を包もうとする。
だがその身体には仗助がしがみつき、離れようとしない!
「だが断るってか!俺も一緒に包んで欲しいんっスよねー!ケチケチしないでさァー!」
「くぅ…『イエロー・テンパランス』!」
根負けし、仗助共々包み込む。包み込み終わった後に鳴り響く爆音。あと少し判断が遅れていたらやられていただろう。
そうして残されたのは男二人を包む黄色い巨大スライムとオエコモバだけとなった。
「まぁ、精々そうやって震えてるんだな…」
オエコモバは慌てずに何本目かもわからないタバコに火をつけ、辺りに広めていった。
* * *
「ジョースケ!てめーこのタコ!俺の『イエロー・テンパランス』に包み込まれたって事はどういう事かわかってるよなァ!」
「わかってるっすよー。だから、ビジネスといきましょうや」
仗助の右手がラバーソールの火傷の一部に手を触れる。するとその部分だけ火傷が治り、肌には元通りとなった。
「俺の『クレイジー・ダイヤモンド』は生物も治せる。あんたの怪我も同様だ。この窮地を乗り切ったら治すってのはどうだい?」
「タコが!これしきの火傷くれー大したことねーんだよ!このまま消化して俺一人で窮地を乗り切る!」
ボンッとラバーソールの足元が爆ぜる。『イエロー・テンパランス』に開けられた呼吸のための穴。
そこから爆弾化した煙が入り込み爆発したのだ。
「あ、足がぁーっ!俺の右足がぁーっ!」
「あーあー、言わんこっちゃない。空気穴、塞いだ方がいいっすよ。でないとまた同じ目に合っちまう」
仗助の助言に従い空気穴を塞ぐ。だが空気穴を塞ぐという事は…
「くそっ、すぐに呼吸なんかできなくなっちまう!このままじゃ、やられちまうーっ!」
「だーかーら、俺と組もうって言ってんじゃないっスか。俺と組んで、終わればその足の怪我も治せる。
危機を乗り越え、怪我も治る。悩む必要なんか無いんじゃないっスかねぇー?」
ラバーソールは悩もうと思ったが、時間がほとんど無い事を考え、すぐさま首を縦に振った。
「うし、とりあえずあんたの名前だけ聞かせて欲しいんっスけどねぇー。名前知らないと不便だし」
「…花京院のr…」
グイッと仗助がラバーソールの首を絞める。
「嘘は駄目っすよー。こっちは嘘なんかぜーんぶお見通しっスから」
これこそ嘘だ。だがそう簡単に自分の名前を教えはしないだろう、という予想でカマをかけたのだが…
「うぐっ、分かった!言う!言う!俺の名前はラバーソール!ラバーソールだ!」
「うし、ラバーソール。あんたに頼みたい事があるんっスけどね。その『見事なまでの変装ができるスタンド』にね…」
* * *
オエコモバは勝利を確信している。
先ほど小さな爆発が目の前の黄色いスライムの下部から起こった。
恐らくは空気穴でも開いていて、そこから爆弾化した煙が入り込み爆発したのだろう。
じゃぁ空気穴を塞ごう!となるわけで、今この空間には静かな時が流れている。
だが何度も言うように生きている限り呼吸は止める事など不可能なのだ。いずれは呼吸穴が開く。
呼吸穴が爆ぜた瞬間、ほんの少しではあるがこのスライムには穴が開く。そこに爆弾化した石ころを投げ込み、一気にケリをつけるのだ。
静かに、じっと待っているとスライムの上の方が爆ぜた!
(やはり、な!吸いたくて吸いたくてたまらない空気だ、そりゃ口から直接吸い込みたいよなァーっ!だがその一呼吸が命取りだ!)
爆ぜた呼吸穴の先に僅かだが人の口元が見える。その口元めがけ、石ころを投げ込む。
「俺からのプレゼントだ、ありがたく受け取りなァー!」
――ボグオァァン!!――
派手な爆発音が鳴り響き、スライムの上部はほとんどが吹っ飛んだ。恐らく今ので一人は始末できたろう。
「一人じゃ寂しいってよォォーーーッ!!」
そして今の爆発でポッカリと空いた穴めがけ再び爆弾化した石ころをオエコモバは投げ込もうとして、気づく。
ポッカリと空いた穴からは『二人』、覗いているのだ。
「これでいいのか?ジョースケ」
「グレートっすよ、ラバーソール。おかげで撃ちこめる」
オエコモバが騙された事に気づいた時には腹部に弾丸シャワーをもろに浴び、その痛みに耐え切れず気を失った――
仗助はオエコモバが爆弾の追撃を行なうであろう事を予測していた。
呼吸穴が爆ぜ、その衝撃で開いた穴目掛けトドメの一撃となる爆弾を放り込むであろう事を。
そこで思いついたのが二重の層を作り上げる事だ。
つまりダミーの呼吸穴を開ける外の層。そしてその中で『人の顔』に化ける層。この二重の層!
オエコモバが追撃の爆弾を放り込むと中の層は爆ぜ、その中に潜むラバーソールと仗助が姿を現すという仕組み。
二人がまずしなければならないことは『呼吸』。だが周りの空気はオエコモバの煙で危険な状態だ。
そこでこの二つの爆発。この爆風で煙を吹き飛ばし、救いの一呼吸を安全に行なったのだ!
最後の仕上げとして、残り一人のはずが二人共無事、という状況に驚いているであろうオエコモバへと冷静にサブマシンガンを撃ちこむ!
もっとも、その銃撃手はラバーソールではなく仗助だ。ラバーソールならば、この時に射殺しているであろうから――
支援をするSSも読む、やれやれ幹部は大変だぜ
気を失っているオエコモバの口元と手足を『イエロー・テンパランス』で拘束し、地面に大の字に寝かせる。
そうして動きを封じてから仗助はオエコモバの腹部を治した。
「治す必要なんかねーよ、ここで殺しちまえ」
「断るっス。少なくとも、こいつの事情くらいは聞いておきたい。或いは協力できるかもしれないわけだし」
「ふん…まぁ、いいけどよ。そんなことより俺の傷も治してもらいたいとこなんだがなぁ、ジョースケ」
「わかってるっスよ――ホイ、完了」
ラバーソールが負傷した箇所全てを仗助は『クレイジー・ダイヤモンド』で約束通り治してやった。
身体の調子を確かめるように動かしつつ、ラバーソールは問う。
「そういやなんでジョースケは自分の傷治さねーんだ?」
「…自分で自分の傷を治すのはちょっと疲れるから今はやりたくないんっスよ」
嘘だ。だがなんとなく、真実を話すわけにはいかない気がしたのだ。
「なるほど。自分で自分の傷簡単に治せたら不死身だもんなぁ…さてと、ビジネスは終了だよな?ジョースケ」
「…そーっスね」
ラバーソールと仗助が向き合う。穏やかな空気など一切無い、ピリピリとした空気だけがその場に張り詰める。
闘技!支援!!
S・H・I・E・N 支援シマス
その空気をやぶったのはうめき声をあげたオエコモバだった。
「お、気が付いたみたいっすね。ラバーソール。悪いけどこいつの口元のスライム、外してくれないっすかね」
「はいよ…」
口元から『イエロー・テンパランス』が外され、オエコモバがホッとしたように見えた。
そのオエコモバの側に仗助がしゃがみ込み、話しはじめる。
「なぁ、まずは自己紹介からいこうぜ?俺の名前は東方仗助、あんたのな、ま…」
オエコモバの目や鼻、口、耳と穴という穴から黄色いスライムが流れ出てきた。
ウジュルウジュルという嫌な音が、仗助の耳に届いた。
悪趣味なゾンビ映画のように…オエコモバは死んでいた。仗助の目の前で。
「――ラバーソール!てめぇ!」
怒りの声を発しラバーソールが立っていたほうを見るとその姿はどこにもない。
辺りを見渡すと少し離れた場所に馬に乗るラバーソールが見えた。
「言ったろ?ジョースケ。ビジネスは終わりだってなッー!!ヒヒヒ!」
そう言ってラバーソールは馬を駆り、走り出す。
「逃がすかラbウゲェッ!」
オエコモバを喰らい終えた『イエロー・テンパランス』の一部が腹部にぶち当たり、仗助を怯ませる。
「ジョースケェ!そのまま食われちまいな!じゃぁなー!ヒヒヒ…」
ラバーソールの声は徐々に遠くなっていくのが聞き取れた。
腹部にはウジュルウジュルとスライムがうごめく。だが仗助は理解している。このスライムがどういう意図を含んでいるか、を。
だから仗助はすぐさまラバーソールを追わずにまずは粉々に壊れたボーガンを直し、背負い込む。
そして自分のデイパックも回収し、準備を整える。
「倒せるものなら追って来いってこったろ…ラバーソール!いいぜ、追ってやる!てめーは俺がぶっ飛ばす!」
そう、『クレイジー・ダイヤモンド』でスライムを直せば本体の『イエロー・テンパランス』へと、つまりはラバーソールの元へと飛んでいく。
飛んでいくスライムを追えば、ラバーソールを見失う事は無いのだ。
「『クレイジー・ダイヤモンド』!」
腹部に付着したスライムを直すと、スライムはラバーソールが逃走した方向へと飛んでいく。
仗助はそれを追う直前にチラッと、テンパランスに食われ、ボロボロになったオエコモバを見た。
ほんの少しだけ、悲しみの表情を浮かべた後、仗助は飛んでいくスライムの後を追い、走り出した。
* * *
支援は砕けない
「俺ってラッキーだとは思わんかい〜!?一人殺せておまけに怪我まで治っちまうなんてよぉ〜!」
夜道を馬で駆け抜けながら、ラバーソールは笑う。
「この調子ならあっという間に優勝だぜ!優勝したら十億、いや、百億ドルは貰おうか〜っ、ヒヒ!
まぁ、実際にはそう簡単にはいかねーだろうがな。あのジョースケみてーにめんどくせーのが他にもいるのは間違いないだろうし…」
ニヤリ、と顔をゆがめるとラバーソールは『イエロー・テンパランス』で自分を包み込む。
「ジョースケ!俺の傷を治してくれた礼にてめーのタコみてーな顔を広めてやるぜ!
何も知らずに俺の後をついてきた時が、てめーの終わりだ!」
馬の上で『仗助』が笑う。
「まぁ精々頑張りな!俺はてめーの顔を借りて好き放題させてもらうぜ!楽してズルして優勝だ!ヒヒヒ!!!」
馬の上で笑う『仗助』を、遥か後方から『仗助』が追う。この先何が起こるのか、『仗助』には想像もつかなかった――
【G-4/1日目 深夜】
【東方仗助】
[時間軸]:4部終了後
[状態]:両手にテンパランスに食われた軽い傷。右頬に爆発による傷。
[装備]:巨大なアイアンボールボーガン(弦は張ってある。鉄球は2個)
[道具]:支給品一式 、ギャンブルチップ20枚
[思考・状況]
基本行動方針:荒木を倒す。
1.とりあえずはラバーソールをぶん殴る為に追跡中(正確にはラバーソールに戻ろうとするスライムを追跡中)
2.荒木は倒すつもりだが何故かいる吉良やアンジェロも見逃せない。
3.仲間達と合流したい。(できれば承太郎さん)そういや何故重ちーの名前も?
※仗助の支給品「ジャイロが賭けた3000万円分のチップ」の大半がG-4のどこかに散乱しています
『支援は剣よりも強し』 ンッン〜 名言だな これは
【G-4/1日目 深夜】
【ラバーソール】
[時間軸]:承太郎と戦闘中、ザリガニ食べてパワーアップした辺り。
[状態]:健康。現在仗助に変身中。騎乗中。オエコモバを食べてパワーアップ!?
[装備]:サブマシンガン@小消費(ヴェネツィア空港警備員の持ってたやつ)、ヨーロッパ・エクスプレス(シュトロハイムの愛馬)
[道具]:支給品一式
[思考・状況]
基本行動方針:勝ち残り、優勝。溺れるほどの金を手に入れる。
1.仗助の姿で好き放題暴れるつもり。おそらく追跡してきているであろう仗助を『ハ』める。
2.状況によっては承太郎、花京院にも化ける。
3.ディオからの報酬よりも美味しい褒美だ!ディオなんてどうでもいい!
※ラバーソールは承太郎、仗助、花京院に化けれます。偽のスタンド像も出せますが性能はイエロー・テンパランスです。
※ラバーソールは仗助が自分自身の怪我も治せると勘違いしています。
※ラバーソールがこれからどこへ向かうかはお任せします…
投下終了です。長々とどうもすいませんでした。たくさん支援ありがとうございました!いや本当助かったっスよ
話が少々駆け足すぎる気がするのは気のせい…じゃないです。技量不足です
\(^o^)/ワスレテタ
【オエコモバ――イエロー・テンパランスに文字通り『食べられて』――死亡】
投下乙!!
西だあああああ西に重ちーがいるぜえええええええええええヒャッホオオオオオオオウウウウウウウウウウウウ
投下乙
西に行けばさらに有利になるのかラバーソール
今回の仗助の行く道も険しい道になりそうだ
つ重ちーの備考
※ 重ちーは漢字が読めません。
※ 重ちーは仗助がロワに参加していないと思っています。
フ・ラ・グ・の・予・感
フ・ラ・グ・フ・ラ・グ・フ・ラ・グ・フ・ラ・グ・フ・ラ・グ・
にしても変なハナシだよね。
参加者は88人でエリア数が100なら、1マスに1人居れば多いほうなのにね。
海の10マス除いても90マスだぜw
よしっ!
大体出揃ったしそろそろ誰か殺すかww
ついでにこっちも更新しとくわ。
予約リスト
5/31(土)
◆BRxsUzTn5A氏 アナスイ、マウンテン・ティム(延期願い中)
6/1(日)
◆wKs3a28q6Q氏 トニオ・マックイイーン・ポルナレフ
6/2(月)
◆5Nm.X290ko氏 エルメェス・プロシュート・シュトロハイム・カーズ (延期願い中)
◆PU9YxOvRdg氏 サンドマン、タルカス
◆4TVCWBLT0c氏 虹村億泰、オインゴ (仮投下中)
6/4(水)
◆flqW0mzZYI氏 フーゴ、チョコラータ
複数投下者は、
>>135他を参照。
予約が減ってきたから、みんなチャンスだぞ。
地図の人乙
だが……感謝する人間違えてんぞwww
>>533 恥ずかしい!!!ごめんね!!ID:mwNYLNfEありがとう!
承太郎の次くらいに好きだよ!
うわああ恥ずかしい!
つじつまが合わない!
きっと地図の人はホワイトスネイクの幻覚にあってるな
ちょっと気が多いんだよ。
>>135 現在3位か…どんどん書きたいけどネタがねー。
サーレーが幽霊部屋でお眠り、運悪く禁止エリアになりました。
そしたら首輪が爆発! 文字通り眠る様に死んだとさ、チャンチャン☆
という怪電波を受信してしまった俺はどうすればいいかな?
サーレーって首輪固定すればずっと死なないよねw
……?
予約リスト
5/31(土)
◆BRxsUzTn5A氏 アナスイ、マウンテン・ティム(延期願い中)
6/1(日)
◆wKs3a28q6Q氏 トニオ・マックイイーン・ポルナレフ
6/2(月)
◆5Nm.X290ko氏 エルメェス・プロシュート・シュトロハイム・カーズ (延期願い中)
◆PU9YxOvRdg氏 サンドマン、タルカス
◆4TVCWBLT0c氏 虹村億泰、オインゴ (延期願い中)
6/4(水)
◆flqW0mzZYI氏 フーゴ、チョコラータ
6/5(木)
◆Y0KPA0n3C氏 モハメド・アヴドゥル、フェルディナンド、ギアッチョ
◆iWsXXvK.9U氏 ブチャラティ、ミスタ、ワンチェン、ジョナサン、エリナ
◆/N8q5ODajQ氏 ブラックモア、ウェザー、エンポリオ、川尻早人
おまえ達のチャンスに即立候補した行動ッ! ぼくは敬意を表するッ!
>>538 あの首輪は吸血鬼や柱の男だって殺せるくらい強力なんだぜ?
だったよな…多分。そんな感じだったよな
フーゴにチョコラータ…地獄の予感。
ウィルスとカビでガルガンチュアですね。わかります。
後には何も残らなさそうだな…
確かフーゴのウィルスってペニシリンの類も効かないんだよね。
ジョルノはフーゴから見て天敵だったんだな。
こんばんは。アホみたいに遅れてしまい申し訳ありませんでした。
書きながら「これは無理がある気がするわ……」と感じていた部分があるのですが、仮投下して「修正したら?」と言われても代案が浮かばないので破棄するしかないため、ならばいっそこちらに投下してOKか否か聞いた方がいいかなと思いました。
こちらの方が人がいますので……
具体的にはトニオさん周りの事です。
「さすがに凄みじゃ片付けられないご都合主義」等意見があれば言って下さい。
では投下します。
痛ぇ〜〜〜……何で俺の胃袋が腹からはみ出しているんだ?
度重なる自殺未遂で痛みには慣れているけどよォ、やっぱ痛いのは気持ちがいいもんじゃねぇよなあ〜……
死にたくなった。
自分でやったのと違って、ちゃあんと死ねるか分からない傷だからなぁ。
あんまり痛みを長引かせないように、ベルトで首を……
「テメエェーッ、このドグサレがぁ!」
カチャカチャとベルトを外していたら、聞き慣れない男の声が。
「オヤ、いらっしゃ……」
「シルバーチャリオッツ!」
何だぁ? あの竹箒みたいな頭の奴も、スタンドってのを使えるのか?
というか、店に入った途端にトニオさんを襲うなんて……
ああ、でも考えてみたら当然だよな。
今は殺し合いの真っ最中。他人を助けようとするトニオさんの方がおかしいんだ。
トニオさんはスゲー優しい人だけど、そのせいでこの殺し合いじゃ長生き出来ないんだろうなあ〜……
死にたくなった。
世の中ほんっと理不尽だもんなあ〜、あんなイイ人が襲われちまうなんてよぉ……
イイ人でさえ殺されそうになっちまうんだ、悪党にも善人にもなれない小悪党の俺がまともに死ねるはずないもんなあ〜〜。
「落ち着いて下サイ!」
「うるせぇ! あんな野郎の言いなりになんてなりやがって!」
言いなり? トニオさんが誰の言いなりだって言うんだ?
……ああ、そうか、トニオさんも荒木の言いなりになって俺を殺そうとしたのか。
てことは俺、騙されてたってことか?
死にたくなった。
「いいから話を……」
「……させるかッ!」
竹箒頭を落ち着かせようと歩み寄ったトニオさんは、甲冑を着た騎士みたいなスタンドに肩を貫かれてバランスを崩し、間髪入れずに叩き込まれた竹箒頭の容赦のない蹴りによって厨房の方へと吹き飛ばされた。
あ〜あ、血が出たうえに吹き飛ぶたぁ運がないな。
……あれ? そういやトニオさんは体を張って俺の自殺を止めてくれたんじゃなかったか?
血を流してまで、俺の自殺を……
…………ああ、そうか、あの人は『クサレ外道の俺にふさわしい死に方』を教えてくれたのかァ〜〜〜ッ!
ホンットに優しいなあ〜〜トニオさんは! 嬉しいぜ、死ぬ前にそんな人に会えてよぉ。
本当はトニオさんの教えてくれた死に方で死んでやりたいけど、多分そのせいで竹箒頭に襲われたんだもんなぁ〜……
実際あんなイイ人が自分の手を汚すなんてよくねえよな。
だから悪いけどよォ、トニオさん。あんたが俺と同じ殺人犯にならなくて済むように、俺は自殺させてもらうことにするぜぇ……
首を吊るために机に上がれるほど元気はねえけど、フォークでグッサリいきゃ死ねるだろ。
あー……でも、トニオさんの料理、美味かったなあ……
もっと食ってたかったなあ……
…………トニオさんが俺と一緒に死んでくれたら、あっちで料理、また食えるかな?
☆ ★ ☆ ★ ☆
この俺、J・P・ポルナレフは、『吐き気をもよおす邪悪』を『無力で争いを好まない者を傷つける事』だと考えている。
妹を殺したJ・ガイル然り、平気で一般人を巻き込みやがったDIOの野郎然り、そういう輩を俺は許すことが出来ねえ。
いや、許していいはずがない。
俺には『力』が、『シルバーチャリオッツ』があるのだ。
無力な者の代わりに邪悪を裁く。当然の事だ。
(可哀想に……だが、仇は討ってやる!)
横目でテーブルに腰掛けた男を見る。
内蔵がはみ出し、死んだ魚のような目をしている。おそらくは即死だろう。
埋葬してやりたいところだが、生憎そんな暇はない。
あの殺人シェフは厨房の方に吹き飛んでいった。
接近されると俺まで『あんな風』にされかねないため蹴り飛ばして距離を取ったが、そのまま逃げられでもしたら厄介だからな。
さっさと追いついて倒さないと……
ダンッ!
「んな……ッ!?」
厨房に入ろうとしたその刹那、包丁が俺の頬を掠めた。
壁へと突き刺さった包丁が“ビイィ〜〜〜ン”なんて音を立てて揺れている。
後数センチずれていたら、俺は今頃天国で天使の姉ちゃんとヨロシクやるハメになっていただろう。
野郎……逃げる気はないってことかよ!
「ソレ以上……厨房に立ち入るコトは許しマセん……!」
本性を見せやがったな、このドグサレが!
目を血走らせて、殺る気満々って感じじゃねえか!
「次ハ当てマスよ……分かったらまず厨房を出なサイ……」
調子に乗りやがって……
「この程度で怯むと思うな! シルバーチャリオッツ!」
奴はまだスタンドを出してこない。
先程近付いてきた事から見ても、おそらく奴は近距離パワー型!
一撃で腹をブチ抜くようなパワーがあるみたいだし、ヒット・アンド・アウェーでいくぜ!
「いいから話を……あうッ!」
「……この後に及んでまだ言い訳をする気かッ! この外道が、お前は『磔刑』だーッ!」
シルバーチャリオッツの高速の突きがコックの両肩を貫いた!
さあどうだ、腕を封じてやったぜ。これでお前のスタンドは力を発揮できないだろッ!
「……許し、マセんよ……この神聖な厨房で、それ以上暴れ回るのはァ……」
目を血走らせ、数メートル後方に吹き飛ばされていたコックが、鬼の様な形相でこちらを見ながら立ち上がる。
立ち上がりながら奴は、地面に置いてあったデイパック(おそらくあのコックのだろう)へと手を突っ込んだ。
野郎、何か使う気か!?
(コイツ……平気で人を殺しておいて、自身のテリトリーで他人が暴れる事に怒ってやがる!
『人間の命』より『己の愛する厨房』の方を尊いものだと考えていやがるッ!)
その考えに腹が立った。
人の命を、弱き者をゴミのように考えるクソ野郎がッ!
貫け、シルバーチャリオッツ!
「ぐ……あ……」
デイパックを落とし、コックの野郎が後方に倒れ込む。
終わりだ! 支給品を使う間もなく倒してやるぜ!
ピピピピ! ピピピピ! ピピピピ!
「な、何だ!?」
不意に電子音が聞こえた。
クソッ、何だこの音は!? トラップか何かか!?
「ぐぅ〜〜……許しマセんよ……この手だけはっ……この手ダケは使いたくなかったというのに……」
壁へと寄りかかったコックが、オーブンへと手をかけた。
ヤベェ、クソ、気を取られた! こんな中途半端な位置で足を止めたらいけなかったッ!
オーブンから炎でも出す気か知らねえが、この位置はヤベェ!
「だが! スタンドは戻さねえ! 『お前がソイツを開けるのより、俺のチャリオッツの方が速い』ッ!」
そう信じる!
本体の防御を捨てたシルバーチャリオッツが放った渾身の突きは、コックの腹に深々と突き刺さった。
SoundHorizon の牢屋にいる女の人みたいな
…さっぱりわからんな
だが、コックの野郎は倒れない。踏みとどまり、オーブンの扉を開きやがった!
「な……にぃ?」
だが、中から出てきたのは猛烈な炎ではなく、美味そうな一枚のピッツァだった。
肩透かしを食らったような感覚。何なんだあのピッツァは?
「これ以上……ここを汚すわけにはいきまセン……申し訳ありまセンが、少し眠ってもらいマス……」
まさか、ピッツァを何かに使うのか?
……そういえばあの男は胃袋を飛び出させていた。
まさか、奴は体内で破裂させるピッツァを俺にも食わせる気か!?
「こんなこと……“お客様に出す物をワタシが食べる”なんてこと……したくはなかった……」
しかし、予想に反して奴はピザを自身の口へと放り込んだ。
そして、真の『予想外』はこれからだった!
信じられないことに、“奴の体から飛び出した心臓がチャリオッツの胸を打った”のだ!
「くっ……これしきで怯むと思うな! とどめだ、シルバーチャリオッツ!」
あと一突きで終わらせる。
今までのように『相手のスタンドを封じるための攻撃』ではなく、『殺すため』の一撃を放つ!
狙いはその脳天だ!
「ぬ、抜けな……!? これは……奴のスタンド!?」
レイピアを奴の体から引き抜けないッ!
クソッ、よく見たら小さいスタンドがレイピアを押さえつけていやがる!
だが、こっちにはまだ切り札があるぜ……
この“剣”で、この俺が直々に然るべき報いを与えてやる!
ヒュヒュンッ!
「な……っ!?」
風を切る音が耳に入る。
あれは……血管?
まずい、チャリオッツは戻せねえっ……防がな
「ぐあッ!」
クソッ、目をやられた!
振りかぶった剣もすっぽぬけちまった……ッ!
だが、最後まで諦めるわけにはいかねえ。
すっぽ抜けたタイミングから、剣が後方にあることは分かってるんだ。
奴が俺に接近して攻撃を食らわせるより早く、剣を拾って奴を倒す!
無惨に殺された人の悲しみを晴らしてやる!
……そう誓ったってのに、クソッ、何でこう俺は運が悪いんだ。
何か(円形のものだ。多分、さっき奴がブチ撒けた支給品の中にあったスプレー缶だ)を踏んづけ、体が宙に投げ出される。
(嘘だろ……くそっ……アヴドゥル、イギー、花京院、承太ろ)
ゴッ
☆ ★ ☆ ★ ☆
支援
トニオ・トラサルディーのスタンド『パール・ジャム』
彼のスタンドは病気を治すことができる。
従ってシルバーチャリオッツにより傷つけられた肉体を治すことは出来ないが、失血による『貧血』ならば治すことが出来る。
貧血を治すのは自慢のピッツァ。
貧血気味な客は比較的多いため、どのようにして貧血が解消されるかはよく知っている。
まず心臓が体から飛び出し、異常な速さで脈打つ。そして心臓部が体内に戻ると同時に全身の血管が体から飛び出し、過剰になった分の鉄分を血液と共に体外に排出する。
そうして体内の血液量と鉄分の量を整えるのだ。
その効果を分かっていて、トニオは賭けに出ることにした。
貧血気味でもあったマックイイーンのために作り始めていたピッツァ。
リゾットを食べてもまだ食べられるようならピッツァを食べてもらう予定だったのだ(満腹で食べられない、と言われたら賄いとして自身が食べておこうと考えていた。料理人には体調管理も必要なのである)が、それを使うことにした。
勿論葛藤はあった。客に出すために作った物を自分が食べるなど、あってはならないことなのだ。
だがトニオはピッツァを口にした。最後に排出される血液での目潰しに期待し、ポルナレフを捕らえるために口にした。
それはポルナレフの誤解を解く事が今のままでは困難なので一旦取り押さえようと考えたからではない。
そんな理由で、血液などという不衛生な物を自ら厨房に撒くなどしない。
彼が自らの血液をばら撒くはめになった理由は簡単。ズバリ『ポルナレフを止めないと、調理器具などが破壊されかねないから』だ。
血液やばい菌は石鹸で掃除すれば何とかなるが、調理器具の破損はそうはいかない。
付近の店にあるかどうかも分からない調理器具を買いに、自身の店を開けざるを得なくなる。
それだけは避けたかった。ただそれだけの理由だ。
「はぁ、っは……うっ、思った以上に傷が痛みマスね……」
血液は戻ったが、当然傷は塞がってなかった。血液は今も体から流れ続けている。
ここまで血に塗れた以上、もうこの服で料理は出来ない。
そう考え、トニオは自身の服を躊躇いなく引き裂いた。そしてそれを傷口に巻く。
大した効果は得られないが、やらないよりはマシだろう。
「彼には悪いことをしマシた……起きたらお詫びに何か作ってさしあげたいデスね」
誰にともなく呟きながら、ポルナレフへと歩み寄る。
ちなみにトニオがデイパックを取り落とした際、エニグマの紙が開かれて二つの支給品が厨房の床へと現れていた。
その内の一つである『クリーム・スターター』のスプレー缶(勿論トニオは名前と効果を知らないのだが)を踏みつけて、ポルナレフは転倒した。
彼は今、頭から血を流し倒れている。
おそらく転倒した拍子にもう一つの支給品『ローリング・ストーン』に頭をぶつけたのだろう。
ポルナレフの首筋に指を当て脈拍を見る。どうやら死んではいないようだ。
(まずはこれ以上厨房が汚れるコトを防ぎまショウ……)
ポルナレフを担ぎ、厨房を後にする。
まずは不衛生な血液を流し続ける自身とポルナレフを外に出し、それからマックイイーンにピッツァを食べた事と揉め事を起こした事を謝罪したかった。
それと、なんとかして止血したい。そうしないと掃除を始める事すら出来ないのだ。
「おや? マックイイーンさん……?」
トニオが厨房を出た時、焦点の定まらない目をして力なく座っているマックイイーンが目に入った。
その手はフォークを握っており、テーブルの上の皿からリゾットが綺麗さっぱり無くなっている。
「なあ、トニオさん……俺、どうしちまったんだろ……
死にたいと思っても死ねないんだ……死ぬ前に一口食べたら、もう止まらないんだ。まだ生きて、もっと食いたいんだ。あの世じゃなく、この世で。
……俺って情けないよなあ〜〜、俺のせいでアンタがそんな目にあったってのに、死んで詫びることも出来ないなんてよお〜〜〜……死にたくなった」
「マックイイーンさん……貴方は何もおかしくなんかありまセンよ。
私の料理は人の病気を治しマス。それは『鬱病』とて例外ではありまセン」
「……え?」
今度こそ死のうとフォークを握り治すマックイイーンの手が止まる。
「確かに、そのネガティブさは『性格』に依る物が多きく、ワタシの『パール・ジャム』では完全に治す事は出来まセン……
ですが、少しだけなら改善のお手伝いをスルことが出来マス。パール・ジャムに治せない病気はありまセン」
「病気……」
「それに、パール・ジャムの効果を抜きにしても、料理には人を幸せにする力がありマス。
程度の差はあれ、愛情を込めて作られた料理には決まってその力が宿るのデス」
そんな馬鹿な。そう思いながらも、マックイイーンには否定する事が出来なかった。
彼の記憶には『愛情を込めて作られた料理』に関したものがひとつもない。
だから彼には否定のしようがないのだ。
そしてそれ以上に“マックイイーンはそれを否定したくなかった”
「……なあ、だったらさ、俺にも作れるのかな? その『愛情を込めて作られた料理』ってやつを……
あーでも俺なんかの愛情じゃ誰も癒されないよなあー。死にたくなってきた」
「出来マスよ……マックイイーンさんなら、ね」
トニオは笑みをマックイイーンへと向ける。重傷人とは思えないほど綺麗な笑みを。
「でもさぁー、本当に必要とされてるかなんて分からないし、やっぱり俺なんかじゃダメな気がするんだよなあ……」
「…………必要デスよ。少なくとも、ワタシには」
「……アンタ本当にいい人だなあ〜〜っ。こんな俺なんかの為にそう言ってくれるなんてよお〜〜ッ! でも俺なん」
「見て下サイ」
マックイイーンの自虐を遮り、トニオが自身の服を捲る。
未だに血が流れ続ける脇腹を見せられ、マックイイーンは言葉をなくした。
この傷の間接的原因は自分である。
そう考え、マックイイーンは改めて死にたくなってきた。
そしてベルトを自身の首に巻き机に脚を掛けた所で、トニオに腕を捕まれた。
支援!
「この怪我だと、まともに料理も出来まセン……ですカラ、ワタシにはマックイイーンさんが必要なんです。
ワタシの代わりに料理をする者が……」
「…………え?」
「それに、調理場の掃除もしなくてはいけまセン……ですから、お願いします。
ワタシに、力を貸して下サイ」
帽子を取り、トニオが深々と頭を下げる。
『誰かに必要とされる』
マックイイーンにとって、初めて経験することだった。
「…………なぁ、トニオさん……俺はアンタの料理がスゲ〜〜好きなんだ……
だから、やるよ。アンタが復帰出来るまで、頑張ってみるよ。
ただ、アンタの料理は俺の希望だ。アンタには死んでほしくねぇ。だからアンタはゆっくりと傷の治療でもしててくれ。
アドバイスとか大丈夫だから、ゆっくり茶でも飲んでてくれ。掃除なら得意だからさあ〜〜〜〜ッ」
マックイイーンはそれだけ告げると厨房の方へと向かっていった。
彼が死を思いとどまった事に安堵し、ようやくトニオはピッツァの件を伝え忘れた事に気が付いた。
(……伝えるのは後にしまショウか。マックイイーンさんの出鼻を挫きたくありまセン)
とりあえずトニオは、救急箱がなかったかと戸棚を見てみることにした。
ポルナレフの傷も治療してやるつもりである。
トニオは信じているのだ。彼が目覚めたら、今度こそ分かり合えるのだと。
その姿を見ながら、マックイイーンは決意する。
“俺はトニオさんのために生きる”と。
彼のために調理場を綺麗にし、彼のために行動する。
彼こそが自分の希望であり、それこそが自分の生きる道なのだ!
(そういやあの箒頭、まだ生きてんのか? トニオさんは優しいからなあ〜〜〜〜。
俺みたいなクズにさえ優しくしてくれた人だ、あの箒頭を自分が殺したなんて事になったら引きずっちまうんだろうなあ……
そんなことさせられねえよなあ〜〜、そんな“くだらねえ事”であの人を煩わせるわけにはよお〜〜。
どうせ俺はクズなんだ。死ぬつもりだったゴミ野郎なんだ。いざとなったら、あの箒頭は俺は……)
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
イタリアンレストラン・トラサルディー。
場所はE-05の中央付近。
店長、現在休養中。
自殺癖のある店長代理が現在頑張っております。
眠ったままの客が一名ほどいらっしゃいますが、皆様是非お越しください――
【最強のシェフと最凶の囚人】
【E-5(レストラン・トラサルディー)・1日目 深夜】
【トニオ・トラサルディー】
[時間軸]:4部終了後
[状態]:右腕・左肩・右足太股・脇腹に一ヵ所、右肩に二ヵ所の刺し傷(いずれも割りと深い。衣服で一応は処置済み)、半裸
[装備]:無し
[道具]:無し
[思考・状況]
1.マックイイーンを励ましながら、彼と共に対主催の人に振る舞う料理を作る
2.対主催の皆さんに料理を振舞う
3.自分とポルナレフの怪我を何とかしたい
[備考]:レストランにある食材のうちいくつかが血液でダメになった可能性があります
【サンダー・マックイイーン】
[時間軸]:エルメェス戦中
[状態]:精神的に不安定、トニオ(の料理)に依存
[装備]:無し
[道具]:無し
[思考・状況]
1.オレはトニオさんの下で幸せになる
2.トニオさんのためになることなら“なんでも”する
3.あの箒頭(ポルナレフ)をどうするか考えながら厨房を掃除する
[備考]:
1.マックイイーンはトニオの存在を心の支えにし、死ぬのをやめようと考えていますが、まだ不安定なため何かの切っ掛けがあると反動で一気にネガティブになる可能性があります
2.マックイイーンは『ハイウェイ・トゥ・ヘル』の能力を把握しています
【J・P・ポルナレフ】
[時間軸]:3部終了後
[状態]:気絶、頭部から出血(後遺症の有無、このまま死ぬか否かは次の書き手さんにお任せします)、失明?(トニオの血液が目に入っただけの一時的なものか飛び出した血管が当たったことによる長期的なものかは次の書き手さんにお任せします)
[装備]:無し
[道具]:不明(戦闘や人探しには役に立たない)
[思考・状況]
1.…………
2.仲間を集める
3.死んだはずの仲間達に疑問
4.Jガイルを殺す
※LUCKとPLUCKの剣、ローリング・ストーンズ、クリーム・スターターは厨房に放置されています。
[クリーム・スターターについて]
制限により『使用者の肉』は霧状に出来ません。
最初から缶に入っている分の肉を噴射出来るだけです。
傷の治療に使えます。無論消耗品です。
また、トニオもマックイイーンもこの効果を知りません。
[ローリング・ストーンについて]
制限につき、ただの馬鹿デカい文字入りの石です。
ようするに、動かないただの外れ品。
投下乙。
いい奴同士の誤解が元の戦いは読んでて辛いもんがあるな。
5部のポルナレフならもうちょい冷静に判断したかもなぁ。
う〜ん、3部の投票ではポルポルスライディングで入ったからなあ。
もしあそこでイギーが当選してたら焦った住民が5部のほうにいれたかもしれないな。
以上、投下終了です。
支援して下さった方、ありがとうございました。
パール・ジャムが完全創作能力になってしまった件について、意見があればお教え下さい。
そしてセルフ誤字指摘。
>>562 ×あの箒頭は俺は
○あの箒頭は俺が
>>566 ×制限につき
○制限により
投下乙
書き手さん投下遅いみたいだけど規制とか食らってるのか?
誤解同士の戦いは読んでても後味悪いぜ!
5部レナフはなぁ、冷静な判断はあるが移動の面がまるでだめなんだよねぇ
仕方ないね
投下乙です
あぁ、ポルポル君おばかな子だこれ…
正直マックイィーンはどこで死ぬのかというのが楽しみでしょうがないw
クリームスターターは能力わけわからん割に異常な万能性持ってますしねー、治療のみってのはわかりやすくていいですね
>>570 ?ブラフォードとか波紋で死にそうな状態から来たし両足が治ったぐらいセーフじゃね?
>>569 パールジャムの射出は許容範囲だと思う
ディアボロの大冒険だってパスタくったら虫歯が飛んでダメージ与えられるし
トニオさんのスタンドが成長したのと凄みで説明できるさ
>>570 サルサンは平気でも改行規制と字数制限が……
みんなどうやってキッチリ収めてるんだろう……
凄み・・・かな・・・
二次創作を根拠にするのはどうかしてると思うよ
今回のパールジャムは別に問題あるとは思わないけど
◆wKs3a28q6Q氏、乙です
トニオさんとマックイイーンの心の交流にホロリとしました
ポルナレフは落ち着いてw
色々心配されていらっしゃいますが、特に問題は無いと思いますよ
誰もいないでしょけど、暇が出来たのでゆっくり投下します
(おれは「腹が痛い」と言ってポルナレフとジョースターの車から降りた)
気持ちを落ち着かせるために米神を揉みながら、うんうん、とオインゴは一人頷く。
(そんでもって、ポルナレフの野郎が「ほれ 紙だ」だとか言っておれにティッシュを渡してきて、走り去ろうとしたら……)
オインゴは、たっぷり数分かけて、その時のことを思い出す。
ティッシュをひったくり、走り出したら風景ががらりと変わった。
何が何だか分からないまま、前につんのめって椅子の背にぶつかったのを覚えている。
そしていきなり出てきた変な東洋人曰く、"殺し合いをしてもらう"。
その後に女2人がくっちゃべって注意され、団子頭の女の母親が殺されて――
"注意された女は、肉親を殺された"。
オインゴは、ひやりとした。もし、注意されたのが自分だったら……殺されたのは弟のボインゴだったのかもしれない。
「そ、そうだッ! 弟よ! ボインゴ! おまえ、いるのか!?」
返事は、無い。
辺りを見回していると、側にバッグが落ちているのに気付いた。
中身を確認すると、飲食物や懐中電灯、地図など、生き残るのに必要最低限のもの、そして名簿が入っていた。
オインゴは逸る気持ちを抑えながら、名簿を確認する。ボインゴ、ボインゴ……
――載っていない。
大きく安堵の息を吐きながら、今度は、どんな奴が参加しているのかをチェックする。
ディオ・ブランドー? DIO様に名前が似ているな……。
あと、ジョースターって名前がいくつかあるのはなんでだ……?
ゲッ、承太郎のやつらまでいるじゃあねえか!
しかも、九栄神も何人かいるな……。どういうこった、これは?
安堵した直後に胃が痛くなってきた。こいつらと殺し合えだなんて、どう考えても"死ぬ"に決まってるだろ!!
(何か無いか、何か……)
デイバッグの底に折りたたまれた紙を見つけた。藁にもすがる思いで紙を開く。
「……」
若い女向けの下着が入っている。普段なら大喜びするのだろうが、生憎と今はそんな気持ちにはなれない。
もう1つの紙を開く。すると今度は、矢が出てきた。どこかで見たことがあるような気がしたが、時に気に留めない。
いや、正確には、違う所に気が散っていた。
矢は風見鶏のようにくるくると回り、ここから北東の方角を指して止まった。
おかしいぞ、と思い、オインゴは方位磁石を取り出す。やはり向こうは北東だ。
この矢の形をした磁石は狂っているのか? いや、そもそもなぜ磁石が2つも入っているんだ。
そうか、こうやって錯乱させるために――。
確認のために、矢が示した方向を向く。すると、荷物を抱えた人影が、こちらに向かってくるのが見えた。
(マッ……マズイ!!)
オインゴはすぐ側に茂みを見つけ、音を立てないように回り込んで隠れた。
* * *
「ン?」
人の気配を感じ、億泰は懐中電灯を茂みに向ける。
しかし誰もいないし、葉だって揺れていない。億泰は無表情でそれを見つめ、無言で再び歩き始める。
億泰の足取りは重い。
チェックした名簿には、知り合いの名前が何人かあった。仗助や康一、承太郎、スタンドを持たない早人、死んだはずの重ちー、吉良。
そして――
"音石明"
億泰は奥歯を噛み締めた。兄貴の仇の名が、ここにある。
様々な思いが浮かんでは消え、彼の胸の中を駆け巡る。
(どうすればいい?)
自分の右手を見つめる。
(なあ、兄貴。おれはこれから、どうすればいい?)
不安だった。兄の仇を討つよりも、億泰の心を支配しつつある感情があった。
(もし、こうしている間にも仗助たちが誰かに襲われていたら――)
そう思うと、足元が掬われた様な、体の内部からストンと落ちてしまいそうな気分になる。
この静寂のせいかもしれない。気を紛らわすために、億泰は小声で自分に言い聞かせる。
「まず、仗助や承太郎さんたちと合流しなきゃな……」
* * *
意外! それは支援ッ!
低くなった姿勢のまま、オインゴは首を傾げた。
(今、"じょうたろう"って聞こえたよな?)
前を通っていった人物を茂みの影から窺う。年は十代半ばを過ぎた頃だろう。
今度は名簿に目を移す。さっき見た限りでは、"じょうたろう"という名の人物はただ一人、"空条承太郎"だけのはず。
(口振りからして、味方……だよな? わざわざ敵に"さん"まで付けて、合流しようなんて言わないもんな……。
ああ、でも、もしあいつが戦闘向きじゃないスタンド能力持ってたら……)
ガサッ
「やっぱり誰かいたじゃあねえかァ〜〜」
オインゴは飛び上がらんばかりに驚いて、とっさに振り返った。そこにいたのは、さっき通り過ぎたはずの少年だったのだ。
(こ、殺される!?)
しかし相手は懐中電灯を向けたまま、首を傾げただけだった。
「……? あれ、おまえどっかで……って、ああ! 承太郎さん!!」
「え、あ……」
「す、スイマセン、承太郎さん! だってまさか承太郎さんだなんて思わなくって……そもそも、なんで隠れてるんスかァ〜〜」
「いや……それは、その……ちょっと落し物したみたいで……」
オインゴは冷や汗をかいて顔を撫でた。どうやら、クヌム神で変身したままのようだった。
「と……ところで、懐中電灯を仕舞ってくれないか? こんな暗い中で灯りが燈ってたら誰かに見つかっちまうかもしれないからな。
やれやれだぜ」
表情を読み取られるとバレるかもしれない。オインゴはそれを、身をもってよ〜く知っていた。
* * *
億泰はすっかり安心して、ペラペラと捲くし立てた。
「……と、いうわけで承太郎さん! 仗助、康一、由花子、あと露伴先生と合流した方がいいっスよね!
あと、戦闘向きじゃあねーが、重ちーとトニオさん、スタンド持ってない早人も見つけて……
とにかく、みんなで吉良と音石明とアンジェロをブッ潰さねーと! それから、荒木って野郎も!」
オインゴは、たくさんの知らない単語に、曖昧に頷きながら名簿を見た。
(こいつが言った名前は、承太郎の名前の周りに集中してるな……。この法則でいくと、こいつは"虹村億泰"か"片桐安十郎"だよな。
でも、アンジェロ? そんな名前は見当たらない……)
一か八か。例え間違ったとしても、なんとか誤魔化せばいい。
まだ喋り続ける億泰に、上擦った声を掛ける。
「よ、よし。そうしようか……"億泰"」
「ハイ」
どうやら合っていたらしい。
他人に成りすます能力。実に暗殺向きではあるが、心臓と胃にかかる負担はでかい。
(殺されるより先に、病気で死にそうな気がするぜ……)
オインゴは、心の中でさめざめと泣いた。
そんな彼の様子に、億泰は眉を顰める。
「なんか承太郎さん、変じゃあねえスか?」
「い、いきなり殺し合いだなんて言われて、困ってるんだ! やれやれだぜ」
勘付き始めたのだろうか。オインゴは「それより」と話題を変えた。
「支給品は見たか?」
「あ、まだっス」
(早くしろよォ〜〜。何か強い武器があったら、おれはそれ貰ってお前とオサラバするんだからよ〜〜〜!!)
億泰はモタモタとバッグの中を漁った。
紙を開いて出てきたのは……瓶だった。ラベルには「シアン化カリウム」とある。
「ああ、あれッスよね。牛乳に含まれてるやつ」
「それはカルシウムだろ……」
突っ込みつつ、オインゴは喉をごくりと鳴らした。
シアン化カリウム。別名、青酸カリ。
いくら強いスタンド使いとはいえ、本体は生物。毒物は効く。だからこそ、自分だって承太郎たちの飲み物に毒を混ぜようとしたのだから。
しかし、問題は"使い方"だ……。
考えあぐねていると、億泰が驚いた様子で手元を注視しているのに気付いた。
「承太郎さん。その矢は……?」
億泰の出現によってすっかり忘れていたが、そういえば、この矢の用途をまだ理解していないのだった。
「あ、ああ……これか」
それっきり彼が黙ってしまったので、
(承太郎さんが特に何も言わないってことは、"あの"矢じゃあないってことだよな……)
と、億泰は無理やり自分を納得させた。
沈黙が続き、2人が気まずい思いをしていると、矢が反応した。
(あ! そういや、億泰が近付いてきたときも、こんな風に矢が反応したな……。
とすると、これは人がいる位置を教えてくれているのか? つまり……)
「近くに誰かいる!」
オインゴは小声で叫んだ。が、億泰は呑気に指をポキポキと鳴らした。
「じゃあ、そいつに会いに行かねーと。行くッスよ、承太郎さん」
「へ? だ、だって、ゲームに乗った奴かもしれねーぞ!」
今度は億泰が「へ?」という顔をした。
「だったら尚更、おれと承太郎さんで潰しに行かなきゃあなんねーじゃあねッスか。
それに、仗助や康一かも知れねーし」
億泰は矢が指した方向へ、スタスタと歩みを進める。
(ああ〜〜!! 戦うハメになったら絶対バレる!! でもついて行かなくても不審に思われるだろうし……)
オインゴは頭を抱えて悶えていたが、ふと、億泰の言葉を反芻した。
『"おれと承太郎さんで潰しに"行かなきゃあなんねーじゃあねッスか』
つまり……
(こいつのスタンドは、戦闘型! だったら一人でいるより心強い……)
「何やってんすかァ〜、承太郎さん。腹でも痛いんすか?」
(どのみち、おれは戦えないし――)
「あ、ああ――いま行く」
(いざ戦闘になったら、どっかに隠れてこいつを見捨てればいいよな……)
2人は無言で道を進む。
1人は仲間に出会えた喜びと、正義の希望を胸に。
1人は偽りの仮面を被って。
運命はどちらに破滅をもたらすのか、まだ誰も知らない。
【C-8 政府公邸・南の小道/1日目 深夜】
【ダブル"O"ブラザーズ】
【虹村億泰】
[スタンド]:『ザ・ハンド』
[時間軸]:4部終了後
[状態]:健康
[装備]: なし
[道具]: 青酸カリ、支給品一式。(不明支給品残り0〜2)
[思考・状況]
基本行動方針:味方と合流し、荒木、ゲームに乗った人間をブチのめす(特に音石は自分の"手"で仕留めたい)。
1.承太郎さん、変なものでも食ったのかあ?
2.なんで重ちーや吉良が生きてるんだ……!?
※オインゴを承太郎だと思っています。暗いので、彼が知っている承太郎よりも若いことに気付いていません。
※ 名簿は4部キャラの分の名前のみ確認しました。ジョセフの名前には気付いていません。
※首輪探知機を「矢に似ているだけで、スタンドが発動するあの矢ではない」と認識しました。
※【C-8の東部】(「戦」の字が重なっている辺り)から南下してオインゴの元に来たようです。
【オインゴ】
[スタンド]:『クヌム神』
[時間軸]:JC21巻 ポルナレフからティッシュを受け取り、走り出した直後
[状態]:承太郎の顔に変身中。胃が痛い。
[装備]: なし
[道具]: エルメェスのパンティ(直に脱いぢゃったやつかは不明)、首輪探知機(※スタンド能力を発動させる矢に似ていますが別物です)、支給品一式。(不明支給品残り0〜1)
[思考・状況]
基本行動方針:生き残れそうに無いが、変身能力を活かしてバトルを避けたい。
1. 億泰のスタンド能力を聞き出したい。(とりあえず戦闘型ではないかと推測)
2. 承太郎じゃないってバレたらどうしよう……!
3.でもこいつ馬鹿そうだから大丈夫かな……。
※ 名簿を確認しました。
※現在は承太郎の顔ですが、顔さえ知っていれば誰にでも変身できます。スタンドの制限は特にありません。
※億泰の味方、敵対人物の名前を知りました。
※2人は現在、首輪探知機が反応した場所に向かっています。どこへ向かうかは後の書き手さんにお任せします。
投下終了〜
>>581さん、支援ありがとうございます
改行たくさん入れたらおかしくなってしまったので、wiki収録の際に修正します
その他ヤッベーところや指摘があったらゆってネ?
投下乙。
でも億泰は露伴の事露伴先生とは呼びませんよ。
アチャー
抜けてる巻があるからって、どんな細かいところでも予想で書いたら駄目ですね
直しときます
投下乙ッス
オインゴに承太郎ディスクは支給されなかったか…
戦闘手段無いオインゴは厳しくなりそうな予感。
今確認したら既に死亡が8人
結構ハイペースだよね?
殺すべきか殺さぬべきか悩むんだけど
いや、参加者が多いしハイペースではない。単純に数だけで見れば確かにハイペースではあるが何%か?って見たほうがいいぞ
ハッキリ言えば構わん。むしろドンドン殺せ
9%か…第一放送もまだだし、このペースでいいんじゃないかな?
ただ、ガオンされたキャラは予想に反して圧倒的に少ないよね。
30人近くブチ込んでいるわけだが…
オレッチは駄目だっ!このキーボードで喜んで殺せる奴がワンチェンしかいねえっ!しかも予約入ってるっ!
駄目だ・・・・・俺はいつも繋ぎ書き手よ!熱いバトルSSを見ている事しかできねえっ!
>>596 ミセス・ロビンスンかブンブーンなら殺しても怒られないぜw
ますますSBRの影が薄くなるなw
主役級がこぞって不参加状態だから仕方ないが
>>549に天国の姉ちゃんとあるがシェリーは妹じゃね?
サンドマンとマウンテン・ティム以外はほとんど一発キャラだしなぁ…
一番目立ってるのがスカーレットなんて口が裂けても言えないwwww
>>599 妹とヨロシクやっちゃらめえええ><
普通に考えて天使のことでは?
>>地図氏
ひとつ、さっき地図を見ていたとき思いついたので提案しますが
対主催者:黒
優勝狙い:赤
どちらでもなし:緑
と名前を色分けしたらかなり見やすくなるんじゃないでしょうか?
ですが一言 無理しないでください…ほんと。
自分から提案しといてなんですがほんと"提案”であるだけなので…
無理しないでください…
>>588 投下乙!
ラバーソールと違って攻撃手段を持たないせいでオインゴは苦労するなw
本人大まじめなのにどこか滑稽なのがツボだ……こういう危うげなコンビは大好きなんだぜ。
>>593 むしろまだまださっ引いていいと思うぜ。
ほとんどの対主催がチームを組み出してるし、タイマンや2対1はやらせられる内にやっとかないと後悔するぜ?
>>599 すみません、
>>601さんの言うように『一般的な天使』のことです。
紛らわしいので
>>549を【天使の姉ちゃん】から【天使のネエちゃん】に変更します。
お手数おかけします。
あと
>>601。おまえのせいで町中で吹いただろw
「天国いいとこ一度はおいで、酒はうまいしネーチャンは綺麗だ♪」
というフレーズを思い出した俺は実はプレゆとり世代
もう投下作品40本超えたのか
にしても人数が多いからなのか、なかなか黎明にならないなw
この勢いは殺したくないかなぁ…?
このペースで終盤まで持っていけたらすげぇもんだが
ぜひともサーレーには1stのセッコになってもらいたいものだwwwww
彼は9時間の間 ピングダークの少年を読み続け・・・・
よし!誰もいねえな!今だ!投下するぜっ!
痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い
痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い
痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い
痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い
C−9区域の岩場の陰。
俺はさっきの男の苦痛を再生しながら、奪った名簿を確認していた。
ジョルノ・ジョバーナ…、ブローノ・ブチャラティ…、グイード・ミスタ……
名前と顔写真が確かにボスから受けた情報と一致している。
この名簿は間違いなく本物ってわけだ。
そして名簿にじっくり目を通すと、ある法則にも気づいた。
この名簿をよく観察すると、
ジョルノ・ジョバーナからディアボロまでで線引きがされているように見える。
その中の名前をすべて挙げると、
ジョルノ・ジョバーナ、ブローノ・ブチャラティ、グイード・ミスタ、レオーネ・アバッキオ、
パンナコッタ・フーゴ、トリッシュ・ウナ、サーレー、ホルマジオ、プロシュート、ペッシ、
ギアッチョ、リゾット・ネエロ、ティッツァーノ、チョコラータ、ディアボロ
こいつらのほとんどにはパッショーネの構成員という共通点がある。
支援するよ
そしてこいつらは、さらにカテゴリー毎に分けられる。
@【ジョルノ、ブチャラティ、ミスタ、アバッキオ、フーゴ、トリッシュ】、サーレー
A【ホルマジオ、プロシュート、ペッシ、ギアッチョ、リゾット】
B【ティッツァーノ、チョコラータ】、ディアボロ
@は裏切り者のブチャラティのチーム(但しフーゴは、ブチャラティたちを裏切った)
Aは同じく裏切り者の暗殺チーム
Bはボスの親衛隊たち(俺が親衛隊に含まれているのは心外だがな)
つまり、この名簿は『組織』や『グループ』毎に分類されているというわけだ。
死人が多数含まれているのが気にかかるが、それも荒木の能力だと考えるのが手っ取り早い。
サーレーやディアボリロという名には聞き覚えがないが、順番から言っておそらく前者は暗殺チーム。
そういえば脱退前に見せしめが出たと言っていたな。あるいはブチャラティの仲間という線もある。
ディアボロの方は、ティッツァーノと同じ親衛隊といった所か。
俺が名を知らないという事は、こいつがボスの側近という可能性もある。
機会があればこのゲーム中に拷問してボスの情報を吐かせたいものだ。
(案外、コイツがボスだったりしてな。クックック……。)
おそらく名簿の他の名前も同じように『グループ分け』がされているのだろう。
こんなことならさっきのペテン師から色々吐かせるべきだったが、まあいい。奴にはもう飽きた。
ある程度情報をまとめると、俺はその場を離れることを決める。
目指すは内陸部、高さのある所だ。
☆☆☆
海岸沿いを歩きながら僕はこれからの事を考えていた。
この殺人ゲームのこと。死んだはずの暗殺チームのこと。支給されたマスクのこと。ブチャラティのこと。
アバッキオがいきなりティーカップに尿を注ぎだしたこと。
いくら教えてもナランチャが一向に掛け算を覚えなかったこと。
ミスタの腋が妙に臭っていたこと。
………
だあっ!違う!何を考えているんだ僕は。
くそッ!何でアイツらの事ばかり頭に浮かんでくるんだ!
…ひょっとして僕は「彼らの所に戻りたい」とでも考えているのか?
「よう。『裏切り者』のパンナコッタ・フーゴ。」
そんなことを考えていると、突然声をかけられた。
少し丘ばった所に男がいる。僕の知らない男だ。
『パープル・ヘイズ』の射程外だが、かなり近くにまで接近されていた。
考え事をしていたとはいえここまで近づかれるとは…、つくづく自分が嫌になる。
「君は…?」
男は答えない。ただ男は僕を見下ろすだけだ。
そういえばコイツ、相当イカれた格好をしている。…まあ僕も人の事をいえた義理じゃないが。
「質問をしているんだが。答えてくれないか?」
まだ男は答えない。ずっと僕を見下ろしている。いや、これは僕を『見下している』のか?
「おいッッ!! さっさと質問に答えろッ! このド低脳がッ!」
「おいおい、お前はこんな所で何をしてるんだ、フーゴ。組織を裏切っておいて。」
やっと男は口を開く。組織…やはりコイツもパッショーネの人間か。
僕の事を知っていたんだ。十中八九そうではないかと思っていたが。
…いや違う。
重要なのは「コイツが組織の人間だ」とか、「質問を質問で返された」とか『そんな事』じゃない!
「待て! 何のことだ!? 僕は組織を裏切っちゃいない!!
僕はマジョーレ島でブチャラティたちと縁を切ったハズだッ!!」
思わず声を荒げてしまった。何をやってるんだ。僕は。
これじゃあまるで自分が必死に裏切ったことを弁解しているみたいじゃないか。
だが男は構わず話を続ける。
「ああ…確かにな。それは事実だ。俺もお前を始末しろとは言われてねえ。
しかし…な。重要なのは『そんな事』じゃない。
重要なのは『お前の仲間が組織を裏切った』って事だ。
ボスはこれからお前を警戒する。
これから先ほんの少しのきっかけでもあれば、ボスはすぐにお前が裏切ったと考える。
いや…ボスの性格からして、もう裏切り者と判断されてるかもな。
さあフーゴ、よく考えてみろ。お前、何かやらなかったか? ボスが疑いを持つ何かを…」
何を言ってるんだ、こいつは? 一体なんの目的がある?
そもそも彼らの仲間だったというだけで僕は裏切り者扱いされるのか?
それに第一、僕にはボスに疑われるようなことをした覚えは…
…いや、あった。
あの時…、ブチャラティがトリッシュをボスの元に届けたとき、僕はボスの命令を破った。
ボスの「ボートで待機しろ」という言いつけを破って僕はマジョーレ島に上陸したのだ。
だがそんな事で『裏切った』と判断されるのか?いくらなんでも理不尽すぎるだろう!
あの場では仕方なかった!それに僕はその後ちゃんと彼らと決別したはずだッ!
ぼ、僕は今恐ろしい事を考えている…
それが本当だったら……チョコラータ、なんて恐ろしい男だ………
☆☆☆
俺はフーゴの表情を観察していた。
悪戯や隠し事をした子供は、大人から「全部判ってるのよ」と言われると、凄く不安な顔をする。
「あの事がバレたんじゃないか?」「もしかしてそれを怒っているの?」といった勝手な想像を始める。
そして不安になる。罪悪感にさいなまれる。自分で自分を陥れる。
今のフーゴはまさにそんな顔をしていた。
「ははッ、そんな顔をするなよ。フーゴ。お前はもっと幸せそうな顔をすべきだぜ。
ブチャラティは組織を裏切った。そしてお前はブチャラティを裏切った。
お前は正しい。奴らは命を狙われるが、お前はのうのうと生きていられる。
組織を裏切った奴は間違いなく殺される。
死だけで済めばいいだろう。下手をすれば生きながら拷問って事もありえる。」
フーゴは何も答えない。
だから俺は続けてフーゴに語ってやる。
「だがな、フーゴ。『今』はまだいい。他に裏切り者がいるからな。
しかし…もし、今の裏切り者が全員始末された時…。お前はどうなるのかな?
ボスはもうお前を信用していない。次の裏切り者になるのは誰だろうな。」
フーゴの野郎はうつむき加減に黙りこくっている。
いい表情だ。例えるなら『貴方はもう助かりません』と宣告された患者の顔をしている。
「いいかフーゴ、断言してやる。
『もうお前は、この世で誰からも信頼されてない』」
「さあ! どうするフーゴ!?
仲間からもボスからも信頼を失ったお前は!
お前は一人だ! これから先、誰もお前を信じちゃくれない!!」
フーゴの顔はついに下を向いてしまった。
今の俺の位置からは奴の表情を窺い知ることが出来ないのが残念だ。
「それは…つまり、
僕にブチャラティたちを始末しろといいたいのか?」
それはやっと搾り出したようなか細い声だった。
コイツは頭のいい男だ。
俺の言葉から自分が何をなすべきかをすぐに読み取りやがった。
ああそうだ。お前はこれから『本当に』ブチャラティたちを裏切るんだ。
さあフーゴ。お前はどんな表情をみせる?
仲間を殺すことへの躊躇いか?それとも自分だけは助かりたいという欲望か?
思わず心が躍る。やはりいい。命にすがる人の表情は何より好奇心をそそられる。
さあ、どっちだフーゴ? お前はどちらの表情を見せてくれるんだ?
だがフーゴが見せたのは、俺の期待した『どちら』でもない表情だった。
「でも残念だが、僕はお前の話に乗るつもりはない。」
奴は突然『パープル・ヘイズ』を発現させる。
まずい。奴の射程は十分考慮している。しかし今は夜だ。
この距離ならば攻撃を喰らうことはないが、奴が我を忘れてウィルスをそこらに撒き散らすのはやばい。
俺は思わず後ずさりした。そしてフーゴを観察する。奴の行動を見極めるためだ。
そのフーゴは俺を見下す表情で話しだした。
「やはり君もスタンド使いか。君の話なんだが…、幾つか腑に落ちない所がある。
1つは、それが本当に『ボスからの指令』なのかということだ。
君は先ほどから僕のスタンドを警戒しているね。おそらく君も相当の使い手なんだろう。
僕の射程を考慮してギリギリの間合いをしっかり守っている。ますそれがおかしい。
ボスが直接伝言を渡すとしたら、君のような者にはまず頼まない。
もっと力のない者、そして自分に忠実な者を指名するはずだからね。
そしてもう1つ。さっき僕は名簿を確認させてもらった。
知らない名も多いが、『共通点』があった。グループで名前が固まっているんだ。
そして名簿の並びから推察すると、パッショーネの関係者は15名。
そのうちブチャラティ達が5名。暗殺チームが5名。そして僕ともう1人(サーレー)で2名。
(死者がなぜ存在しているかは知らないが)君のような純粋な組織の人間は多くて3名といった所だろう。
つまり君達は3人で、(トリッシュを除く)9人の裏切り者を相手にする必要がある。
君が僕を唆してブチャラティたちと戦わせようとしている。
その可能性も十分に考えられるんじゃないのかい?」
…なるほど。やはりコイツは頭がいい。
俺のように名簿の規則にとっくに気づいていたというわけだ。
そしてコイツの考察はほとんど当たっている。ただ1つ、俺がお前に接触した理由以外はだ。
「…というわけで、僕は君の指図に従うわけにはいかない。
僕は僕の意思と決断にしたがって行動する。」
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ
奴はそう宣言して『パープル・ヘイズ』を俺に向ける。
そして―――
支援
フーゴ頑張れ
☆☆☆
僕は一人道を歩いていた。
そしてこれからの事を考えていた。
僕は卑怯者だ。彼に対して言ったこと…。あれは屁理屈だ。
さっきの言葉は覚悟や決意で言ったんじゃない。
僕はただブチャラティたちと会うのが怖かっただけだ。
そして、この手で彼らを始末することが…。
彼の話を全て信じることはできないが、もっともだと思う部分も沢山あった。
ボスは裏切り者を許さない。わずかな疑いでも許さない。
そして僕は疑いを持たれているのかもしれない。「疑わしきは罰する」のだ。
僕がボスの立場だったら、僕だってそーする。
ならどうすればいい?
彼の言う通り、僕がブチャラティたちを始末して組織への忠誠を示すしかないのか?
「『もうお前は、この世で誰からも信頼されてない』」
そうだ。僕はブチャラティを裏切った。
そして僕のいたチームはパッショーネを裏切った。
男の言った言葉が、何度も何度も僕の頭の中をぐるぐる回っていた。
☆☆☆
俺はフーゴを見逃した。
俺は今まで医者として多くの患者の『表情』を観察してきた。
多くは、絶望や恐怖、嘆き、苦痛、後悔、空虚、孤独…といった自分の好奇心を沸き立たせる表情だった。
しかし中には、何かをなすという決意、生きることへの希望…そんな反吐が出る表情の奴もいた。
だ・が・な、フーゴ。
お前の顔はそんな決意や希望に満ちた顔じゃねえ。
今のお前の表情は「何をしていいか判らない」顔だ。
そう例えるなら、「末期ガンを宣告されどうしていいか判らない」患者のような顔だ。
アイツは結局組織を裏切ることはできないだろう。
末期ガンの患者が最後には俺に縋りついてきたように、奴は組織に縋りつくしかないのだ。
アイツの選択は、「ブチャラティたちから逃げ続ける」か「奴らを始末する」しかない。
だから俺はフーゴを見逃した。
あの表情を観察しながら殺してやるのも良かったが、俺も流石に奴のウィルスは怖い。
下手に手を出して道連れにされるのは御免だからな。
奴の表情をビデオに収められなかったのは残念だが、それは荒木にでも見せてもらえばいい。
さあフーゴ、これから楽しませてくれよ。お前の苦痛の表情を俺に観察させてくれ・・・。
【C-9 /1日目 黎明】
【パンナコッタ・フーゴ】
[時間軸]:ブチャラティチームとの離別後(56巻)
[状態]:苦悩と不安、軽い鬱状態
[装備]:なし
[道具]:ディアボロのデスマスク、支給品一式
[思考・状況]
1.ブチャラティたちを始末する……のか?
2.ティッツァーノ、チョコラータ、ディアボロは組織の人間だろう
3.2に挙げた人物とは出来るだけ敵対したくない
[備考]
※結局フーゴはチョコラータの名前を聞いていません
※チョコラータとは別の方角に進んでいます
【チョコラータ】
[時間軸]:本編登場直前
[状態]:ハイ
[装備]:ミスタの拳銃、
[道具]:顔写真付き参加者名簿、チョコラータのビデオカメラとテープ(テープは原作になし)
支給品一式(ランダム支給品はなし)×2
[思考・状況]
基本行動方針:殺し合いを楽しむ
1. 内陸部(高い所)を目指す
2. 優勝して荒木にロワの記録をもらう
3. ディアボロを拷問してボスの情報をはかせる
[備考]
※グリーンディの制限はまだ不明
※参加者が荒木に監視されている事に気づいています(ただし推測)
※思考3については、「できれば」程度に思っています
投下終了です。
支援ありがとうございました。
乙なんだぜっ
だかね、チッチッチ、ド低脳じゃなくてド低能が正解なのさっ、ゲームでも脳になってるし脳の方が自然だけど原作では能なんだぜっ
あとはディアボリロだって?可愛らしい名前だな!ディアボロなんだぜっ!
そしてジョバーナはジョバァーナなんだぜっ・・・・・
サーセン、調子に乗りすぎちゃいました〜ウィルスのカプセルはご勘弁を〜
乙です、
それにしてもディアボロよく狙われるなぁw
後>611でディアボロがディアボリロになってる箇所があります
>>623>>624 >ディアボリロ
了解。あとで他の指摘と一まとめに修正しときます。
「ド低脳」は今の所文章張替えまでは?という事と
「ジョバーナ」はテンプレでもそうなってるので……パープル・ヘイズ!!
投下乙
タイトルはFFTの『利用するものされる者』ですかね?(違ってたらサーセン)
「ド低能」は「低能」が差別用語に引っ掛かって「クサレ脳みそ」になったので「低能」で合ってる
(ゲームはジョジョファンのスタッフが作ったので音が同じだけど規制に引っ掛からない「低脳」という造語を用いた)
ジョルノの姓(名?)は「ジョバァーナ」なのでテンプレが間違ってる
ジョジョの名称ってややこしいのがいっぱいだw
俺・・・・・パープルヘイズの攻撃から逃げ延びたらしたらばの管理人やるんだ・・・・・
フーゴォォォ!
駄目だコイツ……早く何とかしないと……
しかし黄金の精神勢ぞろいな中数少ないヘタレだし、逆に美味しいぜお前w
何気にまだ1人も殺していないきれいなチョコ先生。
前回のセッコのように対主催になる可能性もあるな
カビだらけで痛がっている人ならいますぜ
チョコラータって一人称俺だっけ
俺と私があった気がするが、手元に原作がないんでわからん。
通常→わたし
大ダメージ・ブチ切れ→おれ
ヘタレ? いいや違うね、フーゴにはまだ花京院や4部承太郎のような考察キャラになれる可能性があるッ!
まあジョルノやブチャラティだってできそうだが
投下するズラ
遅れてすまなかったズラ
ダブル兄貴に期待
「……チッ」
オレは舌打ちして、目の前の河を眺めながら道を歩く。
事故でもあったのか、圧し折れて転がっている道路標識を蹴飛ばした。
ガードレールが道路と歩道を隔てているが、車は一台も通らない。
支給された地図によると、ここは『ヴェネチア運河』と『ナイル川』沿いの位置だ。
遠目に見えるいかにもスラムな街とイルーゾォの奴がブチャラティ達にやられた『ポンペイ』の遺跡がそれを示している。
最初にこのムチャクチャな地図を見たときは驚いたが、どうやら地図が間違っているわけではなさそうだな。
『ザ・グレイトフル・デッドッ!』
見慣れたオレの『スタンド』が出現する。
特に異変はない……だが、心なしかスタンドパワーが落ちている気がするな。
「あのアラキって野郎の仕業か……? チッ」
オレは再度舌打ちをすると、ディバッグに手を伸ばした。
食料、懐中電灯、方位磁石等を確認していくうちに、名簿らしき物と数枚の紙を見つけた。
紙切れを飲料水と一緒にディバックに戻し、名簿に目を通す。
「ペッシ……」
あいつは、オレたち暗殺チームの目的を捨ててこのゲームに乗るだろうか?
恐らくそれはないだろう。だが、このゲームで仲間に会うまで生き残れるかと言うと……。
カタギの奴においそれと殺られるワケはないだろうが、ママっ子のあいつは精神力に問題がある。
とはいえ、あいつはチームの仲間を殺して自分だけ生き残ろうとする程"弱く"はない。
だが、ペッシのスタンド『ビーチ・ボーイ』に太刀打ちできるスタンド使いもそうはいないだろう……。
「ホルマジオ……!? 生きてたのか……?」
安堵がオレに抱きついてくる。と、同時に疑念も沸いてきた。
ヤツは情報によれば、ナランチャの『エアロ・スミス』に殺られたはず……。
オレ自身は直接死体を確認したわけではないから、断定も出来ないが……一応用心しておくか。
アラキの罠じゃないとも限らねーしな。
「リゾット……ギアッチョ……」
チームの仲間だ。とりあえずの行動方針としては、こいつらと合流して、ここを脱出することだな……。
"栄光"も"成長"も命あってのものだ。こんな危険なゲームに自分から乗って無駄に命を消費する必要はない。
トリッシュ
「ブチャラティ達に……娘もいやがるゼッ!」
好都合だ。オレは『ザ・グレイトフル・デッド』をしまって、とりあえず街の方に向かおうと振り返る。
数十m先に、根元から折られた道路標識を持った男が立っていた。
驚愕が襲う。オレは暗殺のプロだ。このオレに気付かれず、この間合いまで近づくなど……。
「アンタさァ〜……今……『スタンド』出してたよな?」
男がオレに向かって馴れ馴れしく話しかけてくる。そこでオレは気付いた。
暗くてよく分からなかったが……コイツは……女だ。
◇
あたしの名前はエルメェス・コステロ。
とある監獄の女囚だ。
囚人番号はFE40533。
スタンドは『キッス』。
おい、あたしのスタンドの名前を聞いていやらしー想像をするんじゃねえ。
「……さて、どうするか?」
あたしはボソリと呟くと、ガードレールに体重を預け、これからの事を思索し始める。
やはりというべきか、最初に考えたのはこれが夢ではないか……という事だ。
しかし、これがムショのくせー寝床であたしが見ている夢だとしたら……このゲーム会場に呼び出される直前の、
あのスポーツ・マックスへの復讐という本懐も夢だと言う事になる。事実、スポーツ・マックス戦で受けたはずの傷が無くなっている。
半々の気持ちで祈りながら、あたしは自分のほっぺたをつまんでみた。
「イテッ! やっぱ夢じゃあねえのか……」
あたしは「なんかちょっと恥ずかしいな」とか思いながら、いつの間にか自分の肩に掛かっていたディバッグを開く。
名簿を取り出して『空条徐倫』の名前を見つけた瞬間、あたしの脳内に先ほどの徐倫の絶叫が蘇る。
『ママあああああああああああ!!!!』
「徐倫……」
徐倫は、復讐を望むだろうか? 当然だろう……復讐を望まない"被害者"はいない……。
最愛の姉・グロリアの仇を取るための戦いに徐倫を巻き込んでしまったあたしが、徐倫に対して出来ることは一つ。
あいつを助け……徐倫がそれを望むなら、彼女の"復讐"に協力することだけだ。
あいつはこないだのあたしのように、あたしの協力を断るかもしれない。
だが、それでもあたしは、徐倫を放っておくことはできない。
前準備としてとりあえず、ゲームに乗った危険人物を排除しておくか……。
次に、F・Fとマックイィーンの名前を見つけた。
FFもおそらくあたしや徐倫を探しているだろう。
マックイィーンは自殺してそうだな……。
それにしても荒木の野郎、一体全体なんでこんなゲームをあたし達にさせようとしてんだ?
あたしは段々イラついてきて、デイバックから取り出した紙切れをビリビリに破いて捨てた。
ドンッ!
「え?」
何か重いものが落ちたような音が聞こえて、あたしが振り向く。
「な……何だこれはぁぁぁぁぁぁぁぁッ!!!!?」
そこには、バラバラに分解されたトラックがあった。あたしが今、破いた紙を捨てた位置にだ。
「なるほど……これが荒木の『スタンド』ってわけか? いや……そうとは限らないな」
あたしはバラバラになったトラックを見ながら、あんな小さな紙切れの中にこれが入っていたのか、と驚く。
まあ、スタンドで驚くのには慣れはじめてきたしな。
有用な移動手段になったであろうトラックをブッ壊しちまったのにははっきり言って落ち込んだが、
気を取り直してディバッグを漁り始める。
「おっ、まだあるじゃんッ」
先ほどの物と酷似した紙切れが二枚出てくる。
「開けばいいのか?」
ぺラリ、と何気なく紙を捲る。
火の付いた導火線が最初に見えた。
次に、ダンボールみたいな色の円筒が、紙の中から姿を現し始める。
「うおおおおおおおおっ!? これはッ!? ダイナマイ……」
とっさに紙を閉じると、ダイナマイトは紙の中に納まった。
「ハァ……ハァ……なんてことしやがるッ! 火をつけたままこんなもんを入れるんじゃねェッ!」
誰にも聞こえないであろう怒号をあげながら、あたしは三枚目の紙切れにも用心しながら手を伸ばした。
ゆっくりと、慎重に紙を開いていく。
「……なんだこりゃ?」
グレイトフルシエン(偉大なる支援)
◇
「なぁ……アンタ今……『スタンド』出してたよな?って、聞いてんだぜ……」
女が、驚いて声を出せないオレを鋭い眼で睨めつけながら、再度同じ事を言った。
オレは我に帰り、即座に相手との距離を再確認する。
約20m。
こいつのスタンドが近距離型のスタンドなら、まず接戦は不可能だ。
遠距離型のスタンドだとすれば、オレを攻撃するにはあまりにも近付きすぎている……。
これらの点から、こいつはオレに対して警戒しているが、すぐさま戦闘を開始する気はなさそうだと判断できる。
「ああ……コイツの事だな」
俺は『ザ・グレイトフル・デッド』を発現させ、女に向き合った。
「それがどうした? "見える"ってことは……お前もスタンド使いか?」
「アンタ、ゲームに乗ってんのか?」
質問を質問で返してくる女に、オレは少しイラつきを覚える。
さりげなく、警戒されない程度の速度で、女に向けて『ザ・グレイトフル・デッド』の能力を使う準備を始めた。
「別に……お前はどうなんだ?」
「あたしも、殺し合いに乗る気はない。……あばよ」
女はオレに興味をなくしたらしく、背を向けて離れようとする。
「待て。お前、何故オレに話しかけてきた? オレが"乗っている"ヤツだったらどうしていた?」
今逃げられるのは避けたい。
今コイツに言ったとおり、確かに俺はゲームに乗る気はない。
だが、こいつの持っているであろう食料や飲料水を奪う気はある。コイツの挙動を見る限り、明らかに素人だ。
オレのように死と隣り合わせの日常を送ってきた者ではなく、スタンドが使えるだけの一般人であろう。
ならば、支給品を奪うのも容易い。オレは『ザ・グレイトフル・デッド』の眼から老化ガスを放たせ、暗闇に紛れるように、
女にじわじわとガスを近づかせる。
「あんたがゲームに乗っていたら……倒すつもりだったさ」
フン。要するに、正義漢か。
オレたちが生きる世界では絶対に考えられない、馬鹿げた性格だな。
もう少し冷酷なヤツだったら、リゾット達を見つけるまでの仮初の協力者にしてやってもよかったが……。
一緒に行動しても、これでは足を引っ張られるだけだろう。
オレは"カモ"に老化ガスを肉薄させる。あと数mの移動で、ヤツは"老い"始めるだろう。
「そうか……じゃあ、健康に……気をつけなッ!」
オレは、『ザ・グレイトフル・デッド』の能力を行使しようと、気を張ろうとして……。
女が、手元の道路標識から、何かを剥がすのが見えた。
「やはり……乗っていたな……『キッスッ!』」
女のスタンドの像が姿を現し、道路標識がかなりのスピードでオレに向かってくる。
ヤバイ、と一瞬感じたが、十分に対処できる攻撃だ。
『ザ・グレイトフル・デッド』で道路標識を弾き、オレは女に対する認識を改めた。
「思ったより鋭いよう……ッ!?」
バゴォッ!
「命中……正中線上ッ!!」
何が起きたッ!?
背中に激痛が走っている……オレは倒れそうになるのをなんとか踏みとどまり、、自分の背中を見た。
「がっ……! こ……これはっ!? オレがさっき蹴飛ばしたッ……!?」
道路標識がオレの背中に激突していた。
跳ね返って地面に落ちた道路標識は、女が飛ばしたほうの道路標識に引きよせらるように、ひとりでに移動している。
「あたしのスタンド……『キッス』は、生み出したシールを貼り付けることで、物体を二つにし……」
二つの道路標識が接触し、奇妙なことだが……『融合』するように一つになり、破壊された。
女は叫びながら、こちらに走り寄り始める。
「それを剥がすことで、物体を破壊するッ!うおおおおおおおっ! 次はてめえの脳天……?」
オレは、にやり、と笑みを浮かべる。
女の顔に、皺が刻まれ始めていた。
うっ、うろたえない!支援をする者はうろたえないっ!!
なんとか女に達した老化ガスが作用し始めたことを確認すると、オレはゆっくりと後ろに下がった。
予想外のダメージを受けた……ヤツがオレに近づこうとしていたことから見ると、恐らくヤツの『キッス』は近距離パワー型。
この状態でのパワー比べは避けたい。
「て……てめえッ! これが貴様のスタンドのッ! 」
女が叫ぶ。
……妙だな。 ヤツが女だということを差し引いても、老化の速度が遅い気がする。
オレは念のため、さらに一歩下がった。
女は、老化しながらも、こちらに近づこうとしている。
「能力が発動しきる前にッ! てめえを……ぉぉぉぉぉぉ……ブッ殺す……」
「あまり動かねえ方がいいぜ。体があったまると……"老化"も早まるからな……
それとブッ殺すなんてのは……まあ、てめえに説教する必要はねえか……」
オレの忠告を聞こうともせず、女はさらに近づいてくる。
……本当に妙だ。オレ自身の長年の経験からして、この距離で、こんなに老化のスピードが遅いわけが……。
オレがさらに一歩下がった時、背後からザリッっと、足音が聞こえた。
オレが振り向く前に、氷のように鋭い、男の声が飛んでくる。
「お前らの……首輪を渡せ」
◇
「……なんだって?」
「首輪を渡せ、と言ったのだ」
オレが女に注意を払いつつ振り向くと、そこにはターバンの様な物を頭に巻き、
腹部から太ももまで、至る所を大胆に露出している男が立っていた。
(何だこの格好は……変態か……?)
オレは見慣れないセンスの服装の男を警戒し、どう対処すべきか考える。
その間に、老化が進む女が、変態に話しかけた。
「何だ……テメーは……?」
「答える必要はない。首輪を渡せ」
男は女も……オレすらも見ず、なにやら地面をじっと見つめている。
オレはとりあえず意思疎通をして見るか、と話しかけた。
「首輪を渡せ……と言われても、な。 あんたにはこれが外せるのか?」
..................
「だから……このカーズの手を煩わせるな、と言っているのだ。
見ていてやるから、お互いにお互いの首をその人形で落とし合うのだ。餌以下の存在らしくな……」
変態男は傲慢な口調で言うと、懐からパック飲料の様な物を取り出し、くつろぎきって飲み始めた。
オレはチラリ、と女のほうを見る。女はどうやらオレと同じく、コイツに対して苛立ちを感じているようだ。
この変態野郎……何様のつもりだ?
「て……めえ……」
「何をそんなにいい気になってるんだ? お前から"老い"させても、一向に構わねえんだぜ?」
息切れ切れの女の言葉を継ぐように、オレはカーズ……と名乗った男を挑発する。
ヤツが『スタンド』を出す前に仕留めようと、『ザ・グレイトフル・デッド』の老化ガスをカーズに向けて排出する。
「……いい気になっている? 人間ごときが、このカーズに何を言っているのだ?」
カーズはその長い腕を伸ばして、俺の『ザ・グレイトフル・デッド』の老化ガスが"老いさせた"路傍の花を指で指し示す。
「貴様等にィ……その花ほどの価値があるとでも、本気で思っているのかァ?
フハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハッ!」
狂ったように笑うカーズ。
オレは、この瞬間、感覚で理解した。
コイツは……人間じゃねえ。化物だ。
臨戦態勢に入る。恐らく交渉は不可能だろう。
老化ガスが、カーズの顔まで届き、やつの体内に侵入する。
「『ザ・グレイトフル・デッド!』これで貴様は老いさぼらえるッ!」
「『老』・『いィ?』 老いだとォーーーッ! 浅識! 浅識ィ! 」
カーズはニヤニヤ笑いをしながら、オレに近づいてくる。
驚いたことに、その挙動には、『ザ・グレイトフル・デッド』の能力が作用している様子は全く見られない。
クソッ! さっきから何なんだ?
自分のスタンドへの自信が揺らぎそうだぜ。
「支援」
必要なし、頂点は常に一人
「おい……あたしを……戻せ……!」
「うるせえッ! お前はそのまましょげ返ってろッ!」
「ヤツ……に……一人で……勝てると……思うか……?」
「……チッ!」
老化がかなり進行した女が、オレと共同戦線を張ろう、と提案している。
オレは渋々『ザ・グレイトフル・デッド』の能力を解除する。
オレだってカーズって野郎の不気味さが異常って事はわかる。
下手に意地を張って無駄死にするのはゴメンだ。
「おおッ! 若返ったッ! 体が軽いぜェェェーーッ」
「喜んでる場合じゃねえぞ……ヤツが来るッ! そこまで来てるぞッ!」
「おい、小ジワとか残ってねえだろうな?」
「さっさとスタンドを出せェーーッ!」
「……」
女は一向にスタンドを出す気配を見せない。
まさか逃げるつもりか?
「何を揉めているんだ? 仲たがいせずに……仲良く死ねぃッ!」
「ハッ!」
いつの間にか、カーズが数mまで近づいていた。
ヤツの右腕がパクリと開き(やはり人間じゃねえ!)、剣が飛び出す。
オレはもう女に構っている暇はないと判断し、『ザ・グレイトフル・デッド』を展開した。
あの剣で斬りつけられるよりは、『ザ・グレイトフル・デッド』の一撃をヤツにぶち込む方が速いはずッ!
読み手の支援力は2ちゃん一いいいいいいいいいいいいいい
「『輝彩滑刀の流法』!」
「『ザ・グレイトフル・デッドッ!』」
カーズの腕から飛び出した剣が光を帯び、オレのスタンドに接近する。
「その人形からッ! 切り刻んでくれるッ!」
「その剣がテメーのスタンドか……?」
『ザ・グレイトフル・デッド』でガードしようと、スタンドの両腕を上げさせる。
しかし、剣は『ザ・グレイトフル・デッド』をすり抜け、地面に激突してアスファルトに切れ目を入れた。
「!? 」
「ただの剣でスタンドに斬りかかってきたのか……? 何考えてんだ?」
「スタンド!? なんだそれは……この人形の名前かッ!?」
オレが見る限りでは、カーズは今始めて焦燥の表情を浮かべている。
オレのスタンドが見えているのに自分のスタンドを出さないのは奇妙だと感じたが、このチャンスを逃す手はねえ。
「『ザ・グレイトフル・デッドッッ!』ヤツの腕を押さえてろォーーッ!!!」
スタンドにカーズの両腕を掴ませ、オレは自身の腕で直接カーズに触れる。
「『直』は素早いんだぜッ! パワー全開だッ! 」
1秒。カーズに変化はない。
2秒。カーズに変化はない。
3秒。カーズに変化はない。
「……なッ!?」
「フン! 」
カーズは自由な足で俺の顎を蹴り上げ、そのまま俺の体を足で持ち上げた。
足が地面から浮くのが分かる。
「グハッ! (こいつ、まさか……"老い"ないのかッ!? 不老の仙人だとでもッ!?)」
「何のつもりか知らんが……人間が俺にわざわざ接触してくるとはな……最も、貴様は俺の素性など知らんか」
『ザ・グレイトフル・デッド』のパワーが弱まり、やつの腕への拘束が解ける。
カーズは左腕で俺の首根っこを掴んで持ち上げなおし、右腕の剣を構えた。
『ザ・グレイトフル・デッド』で殴りつけるが、カーズは微動だにしない。
「あの奇妙な人形に警戒して……血を吸う前に、息の根を止めておくか」
(殺られ……)
「『キッス!』」
死を覚悟した瞬間、今まで完全に意識の外にあった女の声が聞こえた。
俺を掴んでいるカーズの左腕に、『スタンド』の腕がシールを貼り付ける。
俺も、カーズも、完全に虚を突かれていた。
......
こいつ……ついさっきまで、いなかったはずだ。それが突然現れた。
瞬間移動のような能力を持っているのか? しかし、スタンドは一人一能力のはず……。
パロロワでの直触り=仲間に助けて貰うフラグ
「きさ……まッ!?」
カーズの声が驚愕に染まる。
シールを貼られた自分の左腕が二つに増えたのだ、無理もないだろう。
そして驚いた拍子そのままに、ヤツはオレの体を離した。
解放されたオレは、飛びのくようにその場から退く。
....
「はがすッ!」
女がシールを一気に剥がす。
先ほどの道路標識と同じように、二つに分かれたカーズの腕が一つに戻り、破壊された。
「BAAHHHOHHHHHH―――!!!!」
奇声を上げながら、カーズが仰け反る。
女はその隙に『キッス』の蹴りをカーズに食らわせ、ヤツを運河に突き落とした。
「ふぅ〜〜〜……」
息を整える女。
オレはカーズに掴まれていた首根っこをさすりながら、女に問い掛ける。
「何故……オレを助けたんだ? あんなふうに移動できる能力があるなら……」
「自惚れんじゃねえッ! ヤツがてめえにトドメを刺そうとした瞬間にたまたま"到着した"だけだッ!
あたしをババアにしてくれたお礼はッ! これからするんだぜェェェェェッ!
ブチのめされたくなかったらワビを入れなッ!!」
これも!これも!これもこれもこれもこれもこれもこれもこれもこれもこれも
これもこれもこれもこれもこれもこれもこれもこれもこれも支援の分だぁーっ!!
一瞬感謝しそうになったが、どうやらコイツは俺を意図的に助けたわけではないようだ。
ん?
「……!」
「何黙りこくってやがるッ! さっさとワビを……」
「伏せてろッ!」
今にも噛み付きそうな女を『ザ・グレイトフル・デッド』で突き飛ばす。
「てめえッ! いきなりなにしやが……!?」
女も気付いたようだ。
ついさっきまで自分が立っていた場所に、カーズの剣が刺さっていることに。
カーズは水中から跳躍し、元の場所に戻ってきていた。
頭部からターバンが取れ、長髪を露わにしている。
先ほど飲んでいた飲料パックのフタを噛み砕き、染み出た赤い液体を飲み干している。
そしてあろうことか、破壊された左腕が僅かづつ修復していくのが確認できた。
「FUUUUU……ふざけた真似をしてくれる……波紋とは異なるエネルギー……『スタンド』とか言ったか……」
「こ……この野郎ッ! あたしの『キッス』の蹴りを喰らってノーダメージなのかッ!?」
「貴様等を『波紋戦士』に比肩する邪魔者とみなしたッ! ここで確実に始末するッ!」
まずいな……!
女とオレのスタンドは、どうやらこいつとの戦いには向いていない。
どういうわけかオレの"老化"はコイツにはきかねえし、スタンド自体での直接攻撃でもほとんどダメージは与えられない。
まともなダメージを与えられそうなのは女の『キッス』の能力だけだが……一度使った以上、もう易々とは成功しないだろう。
考えあぐねているオレに、カーズが鋭い眼光を向けた。
「貴様から……仕留めるとするか」
(来るかッ!)
『ザ・グレイトフル・デッド』を発現させ、カーズの攻撃に全神経を集中させる。
カーズは例の光る剣を露出させ、オレに斬りかかってきて―――――。
鋼弾の雨に、飲み込まれた。
「うおッ!?」
「カァァァァァァァァァァァァァズ!!!! 死ねェェェェェェェい!!!!」
鋼弾の飛んでくる方を見ると、軍服を着た男が腹から機関銃を出して叫んでいた。
銃弾の雨霰に巻き込まれては大変と、オレは慌ててその場を離れる。
鋼弾の飛んでくる方を見ると、軍服を着た男が腹から機関銃を出して叫んでいた。
銃弾の雨霰に巻き込まれては大変と、オレは慌ててその場を離れる。
「MMMMMMMMMMMMMMMM!!!」
カーズは奇声をあげながら、再び川の中に吹き飛ばされた。
軍人がオレと女に駆け寄り、畳み掛けるように話し始める。
「貴様等ッ! なにをしている! 奴がこの程度で死ぬはずがないッ! 早く逃げるぞッ!」
軍人はどうやらジープに乗ってきていたようで、俺たちを急きたてるように後部座席に案内する。
全身を撃たれたカーズが死んでないとは信じられないし、
この怪しい軍人に付いていくのに一抹の不安はあったが、あわよくば"足"を確保できるかもしれない。
オレは大人しく軍人の言うとおりにし、女の隣に座った。
軍人は慌しく車のキーをガチャガチャすると、ジープを発進させる。
「おいおい……冗談だろあの野郎ッ!」
女がバックミラーを見て叫ぶ。
反対側のバックミラーに眼をやると、カーズは既に陸に上がり、このジープを憎憎しげににらめ付けていた。
今にも俺たちを追って走り出しそうだ。
……なんなんだあいつは? どういう生命力をしているんだ。
オレは溜息をつくと、とりあえず体を休めるため、シートに身を預けた。
◇
「……『柱の男』?」
「そうだ。吸血鬼を生み出し、人間を滅ぼそうとしている……人類全体の敵と言ってもいい悪魔どもだ。
カーズはその中でもリーダー格だと調査結果がでておるッ!」
カーズから撤退して十数分後。
オレは、ジープにガソリンを補給するために止まった川沿いの駐車場で、ナチス軍人と名乗った(頭イかれてんのか?)
ルドル・フォン・シュトロハイムからカーズの情報を聞き出していた。
不老不死ね……どうりでオレの『ザ・グレイトフル・デッド』が通用しないワケだ。
どうやらこのシュトロハイムは、このゲームに連れてこられる前に『柱の男』とやらと対立していたらしい。
「カーズ・エシディシ・ワムウ・サンタナ……この四人が『柱の男』だ!
エシディシとサンタナは我等ナチスとその他波紋戦士によって無力化した筈なのだが……」
「アラキが復活させたという可能性は?」
「ナァァァァァァーーーーーーイ!!! サンタナはともかく、エシディシは完全に消滅したという情報が入っておるッ!」
「なるほど……」
ホルマジオと同じか。
単に死んでいなかっただけか?
アラキは死者を操れるのか?
それとも、参加者を撹乱させて殺し合いを加速させるための策か……。
「ところでッ! 波紋もなしにあのカーズに立ち向かった貴様等の勇気! わたしは敬意を表するッ!
人間の偉大さは恐怖に耐える誇り高き姿にあるのだ! 貴様等なら私とともに柱の男共を倒せるだろうッ!」
「成り行きでやりあっただけだ……てめえと馴れ合うつもりはねえ。
人が多いだろうこの地図の中心部……市街地まではのっけってってもらうが、そこでお別れだぜ」
「フハハ、照れるな照れるなッ!」
(うぜえ……)
とはいえ、あのカーズを放っておくのも気に掛かる。
今倒せるようなら、倒しておくか……?
リゾットたちと合流した後、邪魔されないとも限らない。
人間を吸血鬼にするとかって話だし、大軍団でもこさえられたらメンドーだ。
「おいッ! ここの車、ほとんどガソリンが入ってねえぞッ!」
ガソリンを調達しに行った女……エルメェス・コステロが戻ってくる。
シュトロハイムは残念そうに唸ると、ジープの燃料の残量を確認する。
「ムウ……市街地に着くころにはなくなってしまうか……そこからは歩きだな」
「それより、モタモタしてていいのか? カーズに追いつかれでもしたら……」
「ナチスの科学は世界イチィィィィィィィ!!! 奴の身体能力は完全に研究しきっておるッ!」
自信たっぷりに言うシュトロハイム。
エルメェスとオレは顔を見合わせ、肩を落とした。
こんなのに助けられたのか……。
と、エルメェスが先ほどのオレとの敵対を思い出したのか、喧嘩腰で詰め寄ってくる。
「そうだプロシュートてめえ〜〜〜ッ、さっきはよくも突き飛ばしてくれたなッ!」
「借りを返してやったんだぜ? これで遺恨はチャラにしな。もうお前を攻撃したりはしねーよ(多分な)」
「コブが出来てんだよ頭にッ!」
「こらこら二人とも男なら小さいことで喧嘩するなァ! フフ……ところで貴様等の不思議な能力ッ!
この私が名付け親になってやろう! そうだな……『側に立つもの』と言う意味のッ!『スタンド』というのはどうかなッ!?」
「「てめーは黙ってろォォォーーーッ!」」
数分後。
エルメェスとの口論が終わってシュトロハイムのジープのところに戻り、とりあえず走れるところまで行くことになった。
「シュトロハイム、あんたはこれからどうするんだい?」
「とりあえず『JOJO』と『リサリサ』、それと『シーザー』を探す……なんだかんだ言っても奴等の『波紋』が最も
『柱の男』には効果的だからなッ!」
エルメェスの質問に、シュトロハイムがすらすらと答える。
素性も知らない奴等の前でよくもそう仲間の名前をペラペラ言えるもんだ。
内心呆れながら、ジープに近づく。
「そうだ。アンタらに『シール』を渡しとくぜ。カーズの野郎が襲ってきたら、ドタマに貼り付けてやりな」
エルメェスが立ち止まり、オレとシュトロハイムに『キッス』の『シール』を投げ渡す。
ジープのドアを開けかけていたシュトロハイムは鋼鉄の義手で受け取るが、
鼻で笑うようにしてエルメェスにシールを返そうとする。
「フン! こんな物に頼らずとも、わがゲルマン民族の誇りであるこの体さえあれば……」
ビュンッ!
一瞬、何が起きたか分からなかった。
地面が割れ、シュトロハイムの義手が跳ね飛ばされる。
そして、空中で一回転して俺たちの目の前に着地したのは……!
「カッ! カーズッ!」
「フン!」
カーズはシュトロハイムをジープに叩きつけるように蹴り飛ばした。
ジープは横転し、シュトロハイムは腹の機関銃をぶち抜かれて吹き飛んだ。
カーズが飛び出してきた地面をみると、パイプのような物が割れている。
これは……排水口か?
「キッ! 貴様! 一体……」
「あの若造に出来たことがこのカーズに出来んとでも思ったか? シュトロハイムゥ〜」
驚いたことにシュトロハイムはほとんどダメージを受けた様子もなく立ち上がり、カーズを睨めつける。
「なるほど……自分の骨格をねじりッ! 排水口に忍んで近づきおったかァ! 予想外ッ!
だが修正は効く! ここで貴様をバラバラの肉片にしてやればなァ〜〜ッ!」
「機械ごときが相手になるか、と言ったはずだがな……」
シュトロハイムは残った一方の義手を突き出し、カーズに掴みかかる。
カーズの肉が千切られ、血が噴出した。 シュトロハイムは勝ち誇ったような表情を浮かべながら、追撃しようとする。
「見たかッ! サンタナのパワーの二倍の超握力! ナチスの科学力はァァァァァ……」
「……貴様、何を考えている? この間バラバラにされたのを忘れたのか?」
「へ?」
次の瞬間、カーズの拳がシュトロハイムの右足を破壊した。
シュトロハイムは崩れ落ち、カーズの方を向いて叫ぶ。
「バッ……バカな! これほどとは! 強い! 強すぎる! 今の人間の科学力では勝てんッ! しかしッ!」
「お前は次に『俺を完全にやっつけたと思うなよカーズ』という」
「俺を完全にやっつけたと思うなよカーズ……ハッ!?」
「なるほど……そういう事か……」
「JO……JOJOの真似事でこけ脅しのつもりかッ! 喰らえィ! 紫外線照射装置作……」
「フン!」
ウィンウィン……と作動音を上げて開いたシュトロハイムの右目。
そこに、カーズの輝く剣が間髪いれず差し込まれた。
シュトロハイムはそのまま投げ飛ばされ、オレとエルメェスの足元まで飛んでくる。
「GYAAAAAAA!!!」
「さて……次はお前らだな」
カーズが振り向く。
まずい……こいつは本当にヤバイ。
戦ったら確実に殺される。リゾットたちと一緒でなければ……。
オレはエルメェスに振り向くと、「一旦逃げるぞッ!」と叫ぶ。
「逃げたいなら逃げな……コイツは……あたしが殺るッ!」
「何ッ!?」
コイツ、何考えてる!?
無駄死にするだけだってわからねーのか?
エルメェスはシュトロハイムの脈を確認して、俺を見ずに言った。
「シュトロハイムはまだちょっぴり生きている……プロシュート、てめえはこいつを連れてここから逃げろ。
こいつを生かしておけばッ! 『あいつ』の行動をきっと妨げるッ!」
「てめー何意地張ってカッコつけてやがるッ! 自分の命が大事じゃねえのかッ!?」
..............
「大事さ……だが、それより優先されるべき物もあるッ!」
「『あいつ』!? ここにお友達でもいるってのか!? そいつにカーズが出会うかも知れないから自分が倒すとでもッ!?」
……待てよ、何故オレはこんなに熱くなってんだ?
放っといて逃げればいいじゃねえか。
だが、何かが俺を引き止める。
次のエルメェスの言葉で、その『何か』が理解できた。
支援
「友達とか仲間なんて生易しいもんじゃねえ……恩人さ。あたしは自分の復讐を『あいつ』のお陰で遂げられた。
.......... ........
だから『あいつ』の為なら死ぬかも知れねえ戦いだってやる! 『あいつ』がするかもしれない『復讐』の邪魔になるであろう
ってだけで! あたしがこいつを倒すのに命を張る理由は十分なんだッ!」
「……!」
こいつは、仲間とぺちゃくちゃ喋って心を慰めあってるような『マンモーニ』じゃねえ。
仲間と、仲間の目的の為に、"行動"だけを出来る奴だ。
それに比べて、ここに来てからのオレはどうだ?
この『柱の男』という超常生物に怯え、仲間の庇護を得ようとする。
ゲームに乗るか乗らないかという決断さえ、中途半端に保留する。
これじゃあペッシの野郎に毎日のように卒業しろと説教していた……『マンモーニ』そのものじゃあねえかッ!
「わかったら、さっさと……」
「いや……シュトロハイムと行くのはお前だぜ、エルメェス」
「何ッ!?」
「オレはッ! 『マンモーニ』にはならねぇッ!」
俺たちの会話をニヤニヤ笑いながら聞いているカーズに向けて、『ザ・グレイトフル・デッド』を発現させた。
そのクサレ顔にシールをぶち込んで……?
突進した『ザ・グレイトフル・デッド』が、何かに引き摺られるように後退していく。
何か? 何かってのは……オレ自身だ。つまり、スタンドの原則からして……。
....................
オレが、何かに引き摺られている。
「こ……これはッ!? まさか!」
「頭に血を上らせんじゃねえ……プロシュート。お前のスタンドは、カーズとは相性が悪すぎる。
今この場で奴に勝ち目があるのは、あたしだけだ。お前は、自分の仲間でも敵でもいい、
誰かにカーズの事を伝えろ……あたしが殺られた時の為にな」
「エルメェスてめえッ! これはッ! てめえこれはブチャラティ達のッ!」
オレを、オレのスタンドを引き摺っているのは、亀。
ブチャラティ達が潜伏していた、あの亀だ。
オレはシュトロハイムと一緒に、亀の中の部屋に引きずり込まれた。
エルメェスが亀を全力で川に投げ込む。
「うおおッ! 馬鹿なッ! 馬鹿なてめえぇッーーー!!」
オレは叫びながら、『亀の甲羅』から見える景色が水に変わったことに気付く。
今ここから飛び出しても、カーズのところまでは戻れねえ……。
オレは、力なく椅子にへたり込んだ。
支援
◇
パチパチパチ……と、カーズの野郎が拍手をしている。
ニヤニヤ笑いを浮かべて、心底馬鹿にするように、ゆっくりと。
「人間とは不思議な行動を取る物だ。ただ、聞き捨てならない一言があったな……」
「……」
あたしは、ゆっくりとカーズから離れる。
ガソリンがない役立たずの車に手を置き、カーズとの壁にする。
車の窓から見えるカーズの顔は、奇妙に歪んでいた。
「……『今この場で奴に勝ち目があるのは自分だけ』。これは本気で言っていたのか? それとも奴らを逃がす口実か?」
「どっちでもいいだろう? グダグダ喋ってねえでさっさと来やがれッ!」
「雄雄しいな……波紋戦士はどいつもこいつも我々『柱の男』にそんな雄雄しい態度をとった……」
……会話が成立しない。
カーズの"キケン"度が如実に分かる。
だが……逃げるわけにはいかない。
徐倫のためにも。自分のプライドのためにも。
「それが原因で……早死ぬと言うのになァ!」
「来るかッ!」
支援支援
カーズが、あたしと奴の間にある車をまるで介さずに突進してくる。
やはり車ごと、あたしをあの剣で斬るつもりか。
「こんな鉄っぺらで我が『輝彩滑刀の流法』の威力が僅かでも軽減されるとでも思ったかァーーッ!!!」
その言葉通り、車はまるでバターでも切るように抵抗なく真っ二つにされる。
剣はその勢いのままにあたしに迫り……止まった。
「クッ! 」
「不老不死で無敵なカーズさんはよォーーーッ! ちょいと学習能力が足りねーんじゃねーかぁぁぁぁぁぁっ!!!」
あたしの『キッス』が、既に車にシールを貼り付け、二台にしていた。
一台では到底防ぎきれない斬撃でも、二台ならなんとか止められたようだ。
あたしは不意を付かれたカーズの頭にシールを付けようと、『キッス』の左腕を伸ばす。
ドスッ
……え?
「クッ、クックックック……」
カーズが嘲笑する。
.............
「学習はしていたぞ……そのシールを貼れば、車が二つに増えるのだろう? それでも無駄だからこそ、愚直に突進したのだ」
奴の拳が、あたしの腹を貫いていた。
「人間の勝ち誇った顔が絶望に墜ちるのは見ていて実に面白い……ワムウは嫌がるがな」
カーズは呟いて、あたしの体を投げ飛ばす。
地面に激突して、もんどりうつあたし。
いてえ。
スポーツマックスと戦った時は怒りで痛みが麻痺していたが、体に穴が開くってのはこんなにいてえのか!?
内臓が僅かにはみ出しているのが見える。
「フン!」
カーズが、二台に増えた車のうちの一台を持ち上げ、あたしに投げつける。
あたしは必死にかわすが、大して回避した意味はなかった。
車はあたしの背後に突き刺さったからだ。
逃亡を防ぐために投げたらしい。
「さてェ……おれの腕に傷を付けたのはどっちの腕だったかな……。」
カーズが舌なめずりしながらあたしに近寄ってくる。
なぶり殺すつもりか?
背中を車に付け、手探りで車を撫でまわす。
……ねぇッ! 『あっち』かッ!
「左かッ!」
カーズが剣を振り下ろす。
『キッス』の迎撃も間に合わない。
あたしの左腕が、そして『キッス』の左腕が遠くへ飛んでいく。
意識が遠のく。気分が悪い。
支援
「ぐ……」
「おっとォ! 間違えたかなァ? 右腕だったような気も……」
カーズが再び剣を振り上げ、一瞬、奴に『隙』が生じた。
あたしは最後の賭けに出るべく、全ての力を振り絞って突進する。
「うおおおおおおおおおおおおッーーー!!!!」
「フン! 進退窮まって勝算もなく捨て身か……人間のやることはいつも同じだな」
カーズが剣を振り下ろし、あたしが『キッス』の右腕を突き出す。
「『捨て身』……? 確かにそうだ。だが。
.......
勝算はあるッ! 『キッス!』」
「!? 」
あたしは、『キッス』のシールを自分の体に貼りつけた。
同時にあたしの体が分裂し、片方の『あたし』が奴の足を、もう片方の『あたし』が奴の腕を止める。
「ぬうっ! 自分の体をも分裂させられるのかッ!」
「「初めて試したが……以前『指』に貼ったシールは、あたしの指を六本にした……
ならば、当然体自身も増やせるよな……ダメージは覚悟ッ! 二枚目ッ! 」」
一つの意識で、二つの口から言葉を発するという奇妙な感覚。
それを深く感じる余裕もなく、あたしはさらに自分に『シール』を貼っていく。
「「「三枚目ッ!」」」
「「「「四枚目ッ!」」」」
三人目と四人目の『あたし』が奴の胴に組み付き、五人目の『あたし』が奴の顔面にシールを貼り付ける。
奴の頭部が二つに増殖し、二つの顔が驚愕の表情を浮かべる。
「「W……KAKAKA……ッ!」」
「「「「「賭けはあたしの勝ちだカーズッ!!」」」」」
「「……KUKAKAKAKAKAKAッ! やはりなッ! 所詮は人間の浅知恵よッ!」」
カーズの驚愕の表情が流れるように嘲笑に変わる。
同時に、奴の左腕、そして両足から、右腕に生えているのと同じ剣が露出した。
奴の顔に貼ったシールを剥がそうとしていた五人目の『あたし』の腕が切り刻まれる。
「「RYYYYYYYY!! 『賭け』はやはり貴様の負けだったなッ!バクチなど……このカーズ相手に成功すると思ったかァ!」」
支援
カーズは五人の『あたし』を次々と切り刻む。
一つの意識に五人分のダメージが集中し、意識が飛びかける。
だが……まだ、気絶するわけにはいかないッ!
「「おっと! くたばる前に……この頭を治せ。 こんな頭ではワムウたちに会わす顔がない」」
「「「「「もう……勝った後の心配かい……」」」」」
「「勝っているから当然だろうがァ……まあいい、直感だが、貴様を殺せばこの怪異もおさまる気がする」」
カーズは全身の剣を『あたし達』に向け、抱擁するように飛びかかった。
「「「「「いいやッ! もう一度言うッ! 『賭け』はあたしの勝ちだッ! 十分に時間を稼げたからな……
飛ばされたあたしの『キッス』の左腕がッ! 『あのシールを剥がす』時間をッ! 」」」」」
「「ヌゥ!?」」
カーズが動きを止め、あたしの左腕が飛んでいった方向を確認する。
そこには……。
「「ふ……『増やした鉄っぺら』ッ!!!」」
「「「「「車のシールを……剥がすッ!」」」」」
支援
あたしがカーズの斬撃を止める為に増やした車のシールを、『キッス』の左腕がずり落ちるように剥がす。
増えた車のもう一台はあたしの背後。
『キッス』の能力により、当然のことながら……。
「「「「「引き寄せられるッ!!!」」」」」
「「GUHHHHHHHHHHHHH!!!! こ……これはッ!?」」
あたしとカーズを挟むように配置された二台の車が、二人……いや、六人を包むようにお互いに接近し、融合しようとする。
当然、あたし『達』とカーズは一つに戻っていく車の中に閉じ込められ、密着する。
「「貴様ッ! 最初からこれがッ!! 」」
「「「「「予定じゃ、『賭け』だけじゃなく……『勝負』にも勝つつもりだったがな……
相討ち……か……ったく……」」」」」
ギュウギュウ詰めになった車内で、あたし『達』は胸の豊胸手術の跡から紙切れを取り出し、開く。
五枚の紙切れの内、あたしが望む物が出てきたのは一枚だけだった。
「「「「「ん……おかしいな……まあ、一本で十分か……」」」」」
「「!? 貴様ッ! それはなんだッ!? どこかで見た覚えが……」」
「「「「「『相打ち』っていっただろ……観念しな」」」」」
「「MMMMMMMMMMMMMMMM!!! こんな鉄っぺらごときッ! ブチ壊して……」」
カーズが自分を包む自動車に力を加える。
だが、あたし達を押しつぶし、完全な融合を続けようとする自動車は微動だにしない。
「「だ……脱出できんッ! このすさまじいパワー! バカなッ! このカーズがッ!」
(あばよ……FF……徐倫……)
ダイナマイトが、爆発した。
爆音が耳に届く前に、あたしは。
最後に、確かに見た。
(グ……ロリ……ア……)
「「RRRRRRYYYEEEEEEEEEEEE!!!!!!!!」」
支援支援
兄貴言い言い言い言い言い言い
◇
「……」
エルメェスに渡された、『キッス』の『シール』が、砂のように掻き消えていく。
この砂は、ぬけがらだ。スタンドのぬけがら。それは……命の消滅を意味する。
冷たい感触だけを残し、『シール』は消滅した。
「バカが……やはり殺られたのかよ……」
オレは『亀』の中で唾を吐く。冷静に考えれば、エルメェスは愚かだ。
自分の命を顧みず、仲間(誰かは知らないが)の復讐の援助の為に、強大な敵に挑んだ。
とびっきりの馬鹿といわざるを得ない。その結果がこれだ。ざまーねぇぜ。
... ........
だが。だが、しかし。
「これがッ! オレ達のチームの誰かだったとしてもッ! オレだったとしてもッ!
仲間の復讐のためならッ! 仲間との栄光を掴む為ならッ! てめーオレだってそうするぜッ! 」
オレは、『マンモーニ』だ。
認めよう。
確かに結果的には、オレは『カーズ』にビビり、エルメェスに命を拾われた。
ならば、現在の俺を見て『マンモーニ』と呼ばない奴はいないだろう。
だから、この言葉を吐くことを、己に許そう。
それを実行した時、オレは再び……『マンモーニ』を脱却できるのだ。
「カーズ……オレは、てめえをッ! 殺すッ!」
俺の叫びが、亀の、ブチャラティ達のねぐらの中に、反響した。
◇
静かだった。
その場所は、本当に静かだった。
その静寂を耳だけで受け取れば、誰もがそう思っただろう。
だが、その場所を目で見、鼻で臭えば、誰もそうは思わないだろう。
バラバラになった車の破片。
焼け焦げた人間の死体。
それが発する強烈な臭いは、暗闇の中にあってなお、まるで色が付いたように際立っている。
静寂が破れる。
車の破片が蹴り飛ばされる音によって。
その下から現れた、一糸纏わぬ、生まれたままの姿の女によって。
「……幸運だった。目の前に、あの女がいなければ……『五人』いなければ……どうなっていたか」
女は滔々と、不釣合いに低い声で呟き、全身を大きくのけぞらせた。
瞬間、爆裂するように女の体が弾け飛ぶ。
女の肉体から、一人の男が姿を現す。
「四人分の血を吸ってダメージに耐える準備をし……残った一人の体に『入った』ッ!」
姿を現した男は、究極の生命体を目指す智者。
男の現した姿は、人間を超越した、強欲な愚者。
『柱の男』筆頭、カーズ。
「首輪は……」
カーズは『きぐるみ』にした女のつけていた首輪を拾い、歩き始める。
(何故、JOJOに消されたはずのエシディシが生きているのか……? その謎も、もはや解けた)
カーズは思考する。
先ほど殺した人間と、自分の屈辱の姿を見た人間の事など端にも残さず。
(シュトロハイムはわたしと交戦したことを覚えていなかった……まるでわたしが過去にタイムスリップしたように)
カーズは、眉を顰めて思考する。
この殺人ゲームに、一切の恐怖を見せず、悠々と歩きながら。
(アラキは……"時間"を意のままに出来るのだ。ヤツ(サンタナ)は恐らく、蘇った姿でここに来ているだろう)
時間。
それは、カーズにとって攻略したはずの概念だ。
だが、時間をこのように自在に操れるのは、想像すらしなかった。
(面白い……アラキを殺し……このカーズがその力を奪い、学習すれば……"究極の生命体"により近づくだろう……)
カーズが、邪悪な表情を上っ面に貼る。
(たとえこのようなゲームのコマにされようと……アラキの掌の上で踊らされようと……最終的に……)
勝てばよかろう、なのだとカーズが言う。
カーズが笑う。カーズが哂う。カーズが嗤う。
その姿は、『邪悪』そのものだった。
支援
【G-7 駐車場・1日目 深夜】
【カーズ】
[時間軸]:リサリサとJOJOにワムウと自分との一騎打ちを望まれた直後
[能力]:柱の男、『輝彩滑刀の流法』
[状態]:全身に裂傷、中ダメージ、中疲労、ややハイ
[装備]:なし
[道具]:基本支給品、輸血パック(残量0ml)、不明支給品0〜2(未確認)、首輪(エルメェスの物)
[思考・状況]基本行動方針:荒木を殺して力を奪う、スーパーエイジャを手に入れる
1.ワムウ、エシディシ、サンタナと合流する。
2.リサリサ、JOJO(ジョセフ)を殺し、スーパーエイジャを奪う。
3.とりあえず参加者の数を減らす。
4.首輪を解析する。
[備考]
※血を吸った際の回復力に制限がかけられています。
【F-9 海岸・1日目 深夜】
【プロシュート】
[時間軸]:ブチャラティに列車から引きずりだされた直後
[スタンド]:『ザ・グレイトフル・デッド』
[状態]:背中に傷・マンモーニ
[装備]:なし
[道具]:基本支給品、不明支給品0〜3(未確認)
[思考・状況]基本行動方針:『カーズ』を倒したなら『マンモーニ』を卒業してもいいッ!
1.どんな手段を使ってでも自分の手でカーズを倒す。
2.暗殺チームの仲間を探す。
3.トリッシュを確保する。
4.邪魔する者は倒す。
[備考]
※『ココ・ジャンボ』の中にいます。
※『ザ・グレイトフル・デッド』の老化ガスの範囲、効力が制限されています。
【シュトロハイム】
[時間軸]:スーパーエイジャを貨物列車から奪取した直後
[能力]:ナチスの科学力
[状態]:左腕喪失、右足全壊、重機関砲大破、右目完全失明(紫外線照射装置大破)、気絶
[装備]:なし
[道具]:基本支給品、不明支給品0〜2(本人確認済み)
[思考・状況]基本行動方針:ゲームを脱出
1.ナチスの科学力は世界一ィ……むにゃむにゃ……。
2.『柱の男』に警戒。
3.JOJO、リサリサ、シーザーらと合流。
[備考]
※『ココ・ジャンボ』の中にいます。
【エルメェス・コステロ死亡】
【残り79人】
[備考]
※エルメェスの支給品はトラック、ダイナマイト一本、『ココ・ジャンボ』でした。
※G-7地点に、大破したトラックが転がっています。
※G-7駐車場で起きた爆発により、周囲1マス程度に爆音が響きました。
投下完了だズラ
修正要求等受け付けるズラ
HNHNHNHNHNHNNNN〜
言い忘れたけど支援感謝ズラ////
投下乙
エルメェスがダイナマイト使った時には、カーズはまたダイナマイトで死亡かよwww
って思ったがまさかこんな結果になるとは……
そしてシュトロハイム……一気に弱体化したなwww
投下乙
おお・・・・しかしなんという事だ・・・・氏までマックイィーン症候群に・・・・
投下乙です。
なんてこった、また貴重な女性陣(?)が1人…
1つだけ、エニグマの紙は破くと中のものは破壊されちゃいます><
>>702 /(^o^)\
>>703 すいませェん……どこでしょうか><
紙を破いて破壊したのはエルメェスのトラックだけのような・・・
ダイナマイトの紙ちょっと開けて中身確認して閉めたあれじゃないですか?
ああああああトラック破壊されてたのか
ちゃんと読んでない証拠だな…ちょっと吊ってくるorz
吊られた男じゃなくて吊った男か。HAHAHA
投下乙
え・・・エルメェス兄貴ィィィィィィィィィィィィィツ!
投下おつ
死者スレにも書いたが
俺の嫁ええええええええええ!!
兄貴まで!!
カーズがまた爆発で死亡かと思ってたが
生き残ったか
ジョジョロワ2ndの法則
1stで最後まで生き残った奴は、開始早々リタイアし、
序盤で退場した奴は終盤までしぶとく残る。
>>711 それどこでもそうだしw
でも「フリオニールはマーダーの法則」よりは信憑性ないなぁ
>>711 OKだ、1stでは序盤でリタイアし2ndに至ってはズカンになっちまった俺の嫁に謝ってくれ。
>>711 ラストは単身生き残ったスピードワゴンが荒木を倒すんですね
展開予想はほどほどにね
>>713 お前、あれがズガンって冗談きついぜ
ズガンの知ってるのか? って世界だ
718 :
717:08/06/07 22:57 ID:gmE4Bllo
……名前欄は見なかった方向でお願いしますorz
軽々しくズガンとか言うのはよくないよ、本当に
職人じゃー!職人が出たぞー!!
………分かる、分かるぞ!鳥無しだと素のレスができるんだよな
投下乙です。柱の男強ぇ〜!
参加者皆殺し後、柱の男全員で荒木に対決を挑むまさかの展開に…。
これがいわゆる対主催マーダーってやつですよ
まぁこれからも他の人たちを削るのには
変わらないさ
あ、兄貴カッケェェェェェ!
バトル描写がすごすぐる……
うまく言葉にできないが、魂が震えたぜ!GJ!
しかし今回のカーズ様VSダイナマイトやプロ兄VS老いの超越者もそうだが、1stをリスペクトした組み合わせが多くてワクワクするなw
知らなくても楽しめるけど、知ってりゃ2倍楽しめる。まさにそんな感じ。
ところで、 BR氏とPU氏どうなったかな?俺は50年くらいは待てるが一言何かいってほしいなあ・・・・
あとはあの二人の予約してるキャラクターで88人全員出揃うし。
ごめん、本当に申し訳ないけどあと少しなんだ俺は
あと一日ほど自分にチャンスを!
最近風気味だったんで筆が進まなくて
ホントすまん
>>602 めんどくさいこと思いつきやがって^∀^
ちょっと今は時間ないから、明日の夜くらいにやってみるね
提案してもらった色分け以外にもやってみたいことあるんだ
元気なら緑、ちょっと疲れてたら黄、重体なら赤、気絶してたら灰色って体調で色分けとか
エンヤ婆とかが能力を使っているときはその効果の範囲を示したり
移動中、もしくは移動するつもりの方向を書き加えたり
移動の軌跡を残してみたり
死亡者の遺体の位置も書き込みたいけど
余計ごちゃごちゃになると思ってやってないのが多いです
>>724 うちの巨乳美少女型スタンド送っといたんで温まってください
>>725 いつも乙だよ地図の人
大変だろうから生存(健康・重体)・気絶・死亡の3色(もしくは4色)で充分です>色分け
「疲れてる」ってのは定義付けが微妙だし、次の話に移ったら元気になってる事もあるから、
更新の手間が掛かると思うので…
あと死んだキャラの記号を「×」にするってどうでしょう?(思いついてたらスマソ)
そんな細かく分けなくても生存者は今まで通り、死んだ奴には赤で充分。
お前は地図の人を過労死させる気か?
逆に考えるんだ
地図の人に頼らず自分が制作したものをあげれば解決するのさ
と考えるんだ
>>725 > 移動中、もしくは移動するつもりの方向を書き加えたり
おれが言おうとしてた贅沢が
だって「やってみたい」って言ってたから><
注文つける立場にも止める立場にもありませんから><
人殺し扱いはひどいです><
まあ言うだけならタダだね
そう。言うだけならタダ。 全部おながい地図の人☆
すみませぇん
今書いてるヤツに関してですが、少し思うところがあるので一から書き直します。
プロットは大体変わらないので時間は掛かりませんが、
予約の期限には多分間に合いません。
迷惑をかけてしまい申し訳ありません。
今週も投下
第2回週刊ジョジョロワ2nd(6/08)
先週の主な出来事
γ´`ヽ
_ゝ -''` ー- _
/ \
/ ヽ 、′ 、 '、 ′ ' ; 、
,':.. ', . ' '、 ′ ' . ・
!:::::. , -────── 、 | 、′・. ' ; '、 '、′' .・"
|:::::::. | `ィェァ `ィェァ| | '、′・ '、.・"; " '、
|::::::::.. `───────' | '、′ '、 (;;ノ;; (′' ・. '、′";
.|:::::::::::.. | '、′・ ( (´;^`⌒)∴⌒`.・ " ; '、′・
|::::::::::::::.. l 、 '、 '・ 、´⌒,;y'⌒((´;;;;;ノ、"'人 ヽ
l:::::::::::::::::.... / 、(⌒ ;;;:;´'从 ;' ;:;;) ;⌒ ;; :) )、 ヽ
|:::::..ヽ:::::::::::.... / ( ´;`ヾ,;⌒)´ 从⌒ ;) `⌒ )⌒:`.・ ヽ ,[]
|:::::::....` 、:::::::::.. / ′': ;゜+° ′、:::::. ::: カーズ´⌒(,ゞ、⌒) ;;:::)::ノ ヽ/´
}::::::::::::::::...`ヽ_人,ノ{ `:::、 ノ ...;:;_) ...::ノ ソ ...::ノ
 ̄:::::::::::::::.:::::::::::::::::::..  ̄ ー- _
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.... \
・スージー・Q、トリッシュ、リサリサとまさかの女性陣3人死亡! え? エルメェス? エルメェスは兄貴でしょ?
・人間、ツンデレと今回のディオ様は今までとは違いすぎるwww
・サーレー、お前それは空気フラグだぞ……
・プロシュート兄貴の柱の男達や吸血鬼達への相性の悪さは異常
・開始から2週間と少しで投下数40越えって……書き手の皆さん頑張り過ぎwww
本日までの投下数:20作
死者:6名(スージー・Q、ケンゾー、トリッシュ・ウナ、リサリサ、オエコモバ、エルメェス・コステロ)
現時点での予約:5件(◆BR氏、◆PU氏、◆Y0氏、◆/N氏、◆Da氏)
>エルメェスは兄貴でしょ?
ですよねー
乙wwAA自重しろwwwwwww
誰かリサリサ先生の哀れなブタを見るようなAAを持ってませんかね?
彼女がいれば女性陣のAA終わるんだが。
名鑑職人様〜リサリサ様は幾つか酒類があるんですよ〜どれがいいですかね〜?
/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:::/二:::ヽ、 ノ:i:/::::::::::{_
::::::::::/::::::::::::::::::::::/:::::::::/:::/. .: : : :`ヽ::i // /:::::::;ト- 二ニ
::::::/:::::::::::::::::::/::::::::::::/i:/二._ \: : : :/ / ノ /:イヾ^\
:::::/:::::::::::::::::/:::::::::::::::/,.ィ仄ハ¨゙ヽ : :/ /‐-ミ、.! \ `ヽ
ノ:::::::::::::::;::':::::::::::::::::::/ `7テ宀''¨ /テく.ヽ リ、 ヽ リ
:::::::::::::::/:::::::::::::::::::; ' トヒtツ_ヽ/ }
::::::::::;::'::::::::::::::::::::/ ', `゙ i /
::::::/::::::::::::::::::/ ,. .--- :;ァ !
:::::::::::::::::::::::::/: : (:/::::/ ;
::::::::::::::::::::/: : : . `ヽ' ,'
:::::::::::::::/::l: : : : . _,,. -- 、_ ./
:::::::::/ ::::'; : : : .. ,.. -- 、/ l /
:::;. ' :::::ヽ: : : . ¨´ ヾ /
´ : :::::\: : . ニ=- .,,.ィ /
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_,.---,.-‐ミミヽ、_
/彡三ミミミヽノ彡三i
//,//'''```Yr三三ミ|
|l川r_、 __ヽ三ミミミ|
|リゞな '''なゞヽ彡iミミ|
,///ノ|〈、  ̄ ,...タノリ|
///川|i.F= ノ:;;;;;),ノノ
i川川川li、゙,._-''´ !彡'
!川川川川リ|i _,. r‐'´ノ、
ヽV''ーヲ''フ-‐'´-‐''"´ ヽ
/ '´//_,........_ |
_!..、/ // ヽ |
|::::::ヽレ' ヽ |
|::::::/ | | /::|
_レ'゙ ̄| | ノ:::/
|/ ヽ\ / /::/
_,. - __
r-_´''´、,_ _,. -'´i´`i、、
r‐''´ ヽ | /-‐'~~´ レ-i、―――
フ ̄`\_ ノ|,r/ '´ r、、-_-i`~'ヽ、,、
/ ヽ |. | | ,>´人 /::|ヽ
/ _,. - /ミミヽ `'´ニ´_、,| i  ̄/ニ>
</ r .i 二ニ=-、;;;\ ノ!,!、 ,ノ' ∠‐´ノ \
|/‐l___| r 三三、_ヽ;;;;\ '' u" \  ̄ ̄ _,|
/ /| | ̄|フ彡三ミミヽ川;;;;;;;;;;;彡彡_,`'''',. -'´/
〈 '| |- |, /彡i川r┴┴-、ヽミミ三三/―‐''´|
ヽヽ!,. |ノ|ノ|||川 .\ヽミミ 三三三,,,,|, -‐'´
―‐‐'彡!/|ノ|/||レ‐-、,_ __'―ミミヽ三-ニ二-‐
三二三;ヽ,| r'!'| 代;;ッ | '´_,,,,,,_`ヽ ミ,. ‐i三ニ==-
三三ミヽ、;;;;''´;;l |  ̄/ .`┴"`' rく//;;ヽ'''人
二二三 ヽ_;;;`|. 〈:-、 /ノノ;;;;;;;|/
――ニ \ ;;;;;;;|. ,,.`",__ ./ ̄;;;;;;//
三二ニ=―_,,,.〉 ヽ二フ ノ/;;/ヽ;;;| .|
;;|`ー‐'''''~ ̄__,-/ ヽ. / /;川川;;| ヽ,
;>、`ヽ_,.-―'''';/ `'―'''´ /;川川;;/ ヽ \ ,. -‐'´
_i \ \-‐'´ ///川川;| | | | |´
`\ `'-、`'‐-、_ /川;;;川;/ ノ | | |
___`''‐- _`''''‐ \‐-、_ .|;;;;;;;;;;;; /| | ノ
`''‐ 、`''‐- 、_`''‐- 、_\ ~'''=''''''''´ ̄`// |
全部いいかな〜な〜んて
アハハハハハハハハ
そういえばアヴドゥルの時間軸DIOの館突入直前ってあるけどさ、テレンスが入口に出現した方とポルナレフとイギーと3人で入った方のどっちの突入直前かな?
説明不足でした。後者です。
詳細には、「亜空の瘴気 ヴァニラ・アイス その@」最終ページのセリフ、
「すでに10分たった〜」の直前です。
延長につぐ延長で
先延ばしして申し訳ありません
マウンテン・ティムとアナスイ投下します
「ここは……一体……?」
マウンテン・ティムは民家が散在する路上に目覚めた。肌から伝わる冷たい感覚。
辺りに広がるレンガのようでレンガじゃあない家。
どう考えてみてもここは自分の斃れた場所ではないことが分かった。
俺は確か大統領邸付近の道端でブラック・モアに拳銃を突きつけられていたはずだった。
しかし、そこからの記憶がまるでない。俺は死んだはずではないのか……?
ここに連れてこられる前まではあった血液もその血なまぐさい鉄の臭いも消えうせていた。
ここは……天国なのか?だとしたらルーシィは無事なのだろうか……あの娘は強い子だ。
そう簡単にはやられてはいないことを願いたいが……
マウンテン・ティムはさらに最初に目覚めた真っ暗な舞台で起こったことを思い出す。
飄々とした捕えどころない姿、そして天に上っていく貴婦人の姿。
あの貴婦人がもし、ルーシィだったとしたら……ティムは片腕の拳をぐっと握った。
「アラキ……俺に帰る場所を与える旅を再開させてくれたことは感謝する……だがな、
俺はあの罪もない貴婦人を殺したお前を許さない……!」
それからマウンテン・ティムは辺りを見回し、近くにあったデイバッグに手をかける。
自分のスタンド、『オー!ロンサム・ミー』の発動には投げ縄が必要だ。
あいにく自分の持っていたものはなくなっていた。おそらくアラキが没収したのであろう。
マウンテン・ティムはバッグを持ち、中身を確認しようとバッグに手を入れようとした。
その時――
「動くな!」
自分の後ろからに水色の何者かが、自分を拘束していた。
いつのまにッ!?
マウンテン・ティムは思った。先ほど辺りを見回していたが人らしき人はどこにもいなかった。
一体どうやって……?
「3つの質問に答えろ……答えれば何もしない……」
「俺からも聞きたいことはあるんだがなぁ……だが質問文に質問で答えるとテストで0点だ。仕方ない、答えてやるよ」
「1つ目の質問だ、お前はこの殺しあいに乗っているのか?」
「答えはNO!だ。罪もない人を殺すなど保安官を経験してきた身として恥だ。それに貴婦人を殺すような東洋人の戯言に
耳を貸すほど俺は愚かじゃあないからな」
「そうか、2つ目の質問だ、お前は空条徐倫、エルメェス・コステロ、ウェザー・リポート、F.F、エンポリオ・アルニーニョ、
以上5名と会ったことがあるか?」
「この答えもNO!だ。俺がここで初めて会ったのはアンタが最初さ」
「最後の質問だ、先ほど答えた2つの答えに嘘偽りはないな?」
「これはYES!だ。アメリカの先住民族は嘘をつく者を軽蔑すると言う。俺は先住民ではないが、
その考えはよく心得ているぜ」
支援
「……質問に答えてくれて感謝する。手荒なマネをしてすまなかった」
水色の何者かの腕がはずれたのを確認したマウンテン・ティムは後を振り返ると
何と、人間が地面からまるで泉から湧き上がるかのように現れたではないか。
「ずっとそこの地面にいたのか?」
マウンテン・ティムは地面から登場した角が生えたような帽子の男に質問する
「いや、遠くの方を歩いていたところ、お前を見かけてな……少し質問をしようかと思った」
「だったら素直に地面の上から質問すればいいじゃあないか」
「ここは殺しあいの場所だ、お前が殺しあいにのっていたかもない。そういう奴はすぐさま排除する」
「おいおい、物騒だな」
「だが、殺しあいにのってないことが分かったのなら別だ。俺の名はナルシソ・アナスイ
あそこの家で情報交換と行かないか……?辺りを調べてみたが、誰もいないようだしな」
アナスイと名乗った男は近くにある民家を指差した
◆ ◇ ◆ ◇ ◆
「……それでお前はこの殺しあいにはのってないんだな」
うす暗い家の中でマウンテン・ティムとアナスイは民家の中にあったソファに座り、話を進める、
「ああ、最初にいた舞台で殺された婦人を見て、泣き叫んでいたコがいたのを覚えているか?」
「もちろん」
「あれは、空条徐倫の母親だ……間違いない」
「…なるほど、仲間の母親が殺されて、黙ってはいられないと」
「いいや」
「どういうことだ?」
「仲間とかそれ以上の問題だ、俺はあのコに恋をしている。あのコの痛みは俺の痛みと同じだ」
「そうなのか、愛しの人といつでも付き合える……羨ましいな。」
マウンテン・ティムはここに連れてこられる前に抱いた淡い恋を思い出す
決して結ばれぬ短き恋を……。
「あのコに死ぬよりもひどい目に遭わせたアラキ、俺は絶対に許しはしない」
アナスイの目は確固たる信念を持っている、その瞳は大きな志を持っているように
マウンテン・ティムは彼を見てそう思った
「つまり、俺とお前は目的は同じ……そういうことだな?」
「Exactly。その通りだ」
アナスイは次にデイバッグの中から自分の名簿を取り出した。
「この中には俺の知り合いだけじゃあなく俺の知っている危険人物もいる。そいつらには注意しておけ。
何でか知らねぇが、この名簿には死んだはずの奴らがのっているんだがな」
アナスイは自分の仲間の名前が載っている方の先の方の名前をさす。
彼はサンダー・マックイイーン、ラング・ラングラー、ケンゾー、ヴィヴィアーノ・ウエストウッド
そしてミュッチャー・ミューラー、エンリコ・プッチ。この2人以外は以前の戦いで死んだはずだったのだ
「お前の方で知っている奴はいるか?」
マウンテン・ティムはアナスイの差し出した名簿を見つめる。
見ると5人ほど自分の知っている名前が確認された
レース参加者であるサンドマン、自分がレースをリタイアする原因になった相手オエモコバ、
アメリカ大統領23代大統領の婦人でるスカーレット・バレンタイン、ブンブーン一家の父親
ベンジャミン・ブンブーン、そして自分を殺したブラック・モア
そして、名簿に所々あるジョースター姓とツェペリ姓。
マウンテン・ティムはレース中に会った2人を思い出す。ジョニィ・ジョースター、ジャイロ・ツェペリ
彼らは2人の先祖なのだろうか、それとも子孫か……どちらにせよ、一度会ってみたいと彼は思った。
「それにしても、ここは本当に天国なのか……?生きている者は天国にはこないと元いたとこでは聞いていたんだがな……」
「天国じゃあないだろ。実際俺や徐倫は生きている。だが、俺の仲間にもF.Fという奴がいてな」
「天国じゃあないとしたら……ここは一体?」
「死人を生き返らせるスタンド……確かエルメェスがそんなスタンド使いと戦ったことがると言っていた気がする。
俺が推測するに……アラキのやつが絡んでいる」
「どういうことだ……?」
「おそらく奴は死者を生き返らせるほどの強力なスタンドを持っている……アラキはその能力を使ってF.Fを蘇生させた……
生き返った死者のために殺しあいにのる奴を増やすのを狙うために……」
「バカな……だとしたら俺はアラキに復活させられたということなのかッ!?」
「まだ推測の域だ。そう決まった訳じゃない。まだ情報が足りない……」
確かに、死んだはずの自分がいて生きているブラック・モアがいるのは不自然だ
アラキは生死も操れるというのか……。自分の他にも一度死んだ人々に鞭をうつごとき行為をする
アラキにマウンテン・ティムは憤りを感じざるを得なかった。
「そういえばお前のスタンドはロープがないと発動できないんだっけな」
「ああ。民家に着いた時、デイバッグを調べてみたが、入っていたのは青っぽいコートと……これだ」
マウンテン・ティムは黄色いお菓子のようなものを取り出した。
「ただの紙のようなものをいじっていた時これが出てきたんだ」
「俺の持っているものにも無いな……」
アナスイがデイバッグから支給品を取り出す。出てきたものは
クマの人形、双眼鏡、透明な袋の中に水が入っているもの(アナスイに聞いたところ点滴というものらしい)だった。
「もしかしたらこの家に代わるものがあるかもしれないな……ちょっと待ってろ」
アナスイはそう言うと家の奥へ入っていった。そして、少し時間が経過した後
アナスイは何かを持って戻ってきた
「洗面所を探ってみたら、案の定見つかったぜ。」
「これは……?」
アナスイがマウンテン・ティムに手渡した者は白っぽいロープの両端にフックがついているものだった
「物干しロープだ、短いかもしれないが無いよりはマシだろ」
「感謝するよ、アナスイ。普通の縄のロープしか使っていないからスタンドが使えるかどうか分からないが、これで試してみる」
マウンテン・ティムはアナスイからの物干しロープを受け取った
「さて、そろそろここを出るか……」
「仲間を捜すのか?行く当ては……?」
「当てはないが、地図を見てみろ。辺り周辺は民家がたくさん並んでいる……おそらくここは住宅街、
コロッセオの周辺だ。ここには人が集まってくる。俺たちと目的を共にするなら情報交換し、仲間の手がかりを探す。殺しあいにのっていたらその場で排除する。」
「……なるほど。今は結束が必要だな。ここに連れてこられた者たちで、あのアラキを倒すだけの結束を」
「それに、どんなささいな情報でもいい。徐倫を見つけるために、俺は行動しなくちゃあいけない」
「アナスイ、俺は一度死んだ身だ、俺は死ぬ前のことにやるべきことは全てやった。君たちの愛を助けるため、俺は力を貸そう」
「すまないな、マウンテン・ティム……」
「いいや、気にするな。俺だってお前の気持はよくわかる。好きな人には命だって投げ出すくらいの覚悟がな」
「さて、そろそろこの家を発とうか」
◆ ◇ ◆ ◇ ◆
こうして2人の愛を求める者たちのチームが結成された
一人の男は既婚の齢14の少女の安否を信じ――
もう一人の男は運命を共にすると誓った少女の安否を信じ――
彼らの愛の物語の結末ははたして喜劇か、それとも悲劇か
まだ、舞台のカーテンは上がったばかりである
◆ ◇ ◆ ◇ ◆
対主催アナスイきたあああああああ支援
「そういえばマウンテン・ティム」
「何だ?」
「お前が恋したやつってのは」
「俺が恋した女性は……14歳の既婚女性だった……決して叶わぬ恋だったが、俺は今でもあのコを愛している!」
(じゅ、14歳でかっ!?まだ未成年じゃねぇか……しかも既婚とかオイ……)
「どうしたんだ?アナスイ、何か唖然としたような顔だが……」
「いや、何でもない」
「そうか」
◆ ◇ ◆ ◇ ◆
たぶん。
【F-7/1日目 深夜】
【チーム・愛の求道者】
【ナルシソ・アナスイ】
[時間軸]:「水族館」脱獄後
[状態]:健康
[装備]:なし
[道具]:支給品一式 、点滴、クマちゃん人形、双眼鏡
[思考・状況]
1.14歳の既婚とかおまえ……
2.仲間を捜す(徐倫は一番に優先)
3.殺しあいにのった奴ら、襲ってくる奴らには容赦しない
4.アラキを殺す
[備考]
1)マウンテン・ティムと情報交換しました
ベンジャミン・ブンブーン、ブラックモア、オエモコバのスタンド能力を
把握しました
2)アラキのスタンドは死者を生き返らせる能力があると推測しています
【マウンテン・ティム】
[時間軸]:ブラックモアに銃を突き付けられたところ
[状態]:健康
[装備]:物干しロープ
[道具]:支給品一式、鎌倉カスター、オレっちのコート、
[思考・状況]
1.アナスイの仲間を捜す
2.「ジョースター」、「ツェペリ」に興味
3.アラキを倒す
[備考]
アナスイと情報交換しました
1)アナスイの仲間の能力、容姿を把握しました
(空条徐倫、エルメェス・コステロ、F.F、ウェザー・リポート、エンポリオ・アルニーニョ)
【支給品紹介】
【鎌倉カスター】
皆が持っている紙、「エニグマ」の能力者宮本輝之輔が紙に収納していたお菓子
食いかけではない
【オレっちのコート】
ヤクチュウのゴロツキが持っていたコート
ゴロツキはこのロワにはいないので持っていても
襲ってきたりはしません
【点滴】
墳上裕也との戦いで仗助が栄養補給のために飲んだもの
飲めばスタミナが少し回復するかも
【クマちゃん人形】
ジャイロ=ツェペリがレースに行くための整理整頓時に
いる物として荷物に入れたもの。特別な効果はない
【双眼鏡】
何の変哲もない双眼鏡。遠くのものが見える
折りたたむことでコンパクトにできるぞ
投下終了です
もう延長しきった上の投下ですから
足らない点があったら、レスしてどしどし指摘ください
待ってます…へん…しん……
/ ハ、
/イ´l \..__
l レ‐'  ̄¨ ー-、
,ソ´/ _ 冫 \
f=タ´ ヽヽ..__ / ヽ
.. /ヽj.frヽ r‐テ、 )_j ',
. V r'¨ヽ `、┴ 、 / i 乙だよォ〜〜
ノ /, ヽ ` i 「 i \._ ノ ロリコンと解体マニアなんてやばい組み合わせだよぉ〜
ヽ! iー、 ノ .ノ/ レ‐'⌒ヽ でもオレは死んでねぇよォ〜
!(_⌒ヽゝ / .// r'´フ ノ
/ `ヽ|./ /.// / ー'.r‐┬'
`l ノ lj // ./:ヽ- ' i. i
/ノ¨ :::::>/ i_.. -‐. ¨7 ) } \
´ \f r' ,' i ,.-‐' \
i ノ / .i j i
U^ヽ / / / / _
|/∧ / i l,.ィ´ ̄  ̄
ヽヽi__,. < i
オエ「コモ」バなんだぜ
もう死んだからどうでもいいけど
すまにー!
wikiのせたら修正するよ
俺の気のせいだろうか…オエコモバの扱いがとことん酷い気がするのはw
バトルロワイヤル3rd主役決定>オエコモバ
マックイィーン(笑)も主役にいれてやろうぜ
アナスイ、今回は徐倫に会えるのか…?
と思ったらF-7ってすぐそこww
アッー!
よく見たら位置間違えた!
F-7→F-3でお願いします
誤字脱字多くてすみません
どうか俺の頬にフォークを刺してド低能がと
罵ってください
>>765 徐倫「せっかくだから、私はここから南の方向(G-7)を選ぶぜぇ!」
◆BRxsUzTn5A氏
>そして、名簿に所々あるジョースター姓とツェペリ姓。
>マウンテン・ティムはレース中に会った2人を思い出す。ジョニィ・ジョースター、ジャイロ・ツェペリ
>彼らは2人の先祖なのだろうか、それとも子孫か……どちらにせよ、一度会ってみたいと彼は思った。
マウンテン・ティムは時間軸関係なしにロワイヤルに呼び出されていると推測しているわけではないようなので、
マウンテン・ティムが名簿に所々あるジョースター姓とツェペリ姓をジョニィ・ジョースター、ジャイロ・ツェペリの先祖か子孫か判断するのは飛躍しすぎでは?
投下乙。
ルーシイじゃなくてルーシーなんだぜ!
ブラックモアに・はいらないんだぜ!
>>768 性が一緒なだけだし、推測だけだからそこまで飛躍してないよ。
いろいろ誤字あって申し訳ない
今後までに精進せんとなあ…
>>770 う〜ん、20歳かそこそこの人の「子孫」て推測するのはやっぱり飛躍じゃないか?
親か兄弟って考えるなら分かるけど…
親戚って書き替えておけばおK
死後の世界って思ってたんだから、そういう推測もありじゃない?
ロリコンと元女コンビキタァァァァ!
オエなんとかの扱いにはいちいち吹くw
しっかし開始からまだ2時間経つか経たないかってくらいなのに
もう死者10人か……ジョジョの登場人物達は本当に好戦的だなw
とはいえ残り人数は前回の開始時より多いからなw
これからもドンドン殺した方がいいし、まだ序盤でいつ死んでもおかしくないっていう緊張感がより一層wktkさせてくれる
あとは◆PU氏のサンドマンとタルカスで全員出揃うか・・・・・
待って・・・・ます・・・・投・・・・・下・・・・・
>>778 つーか予約破棄で良いんじゃね?
全然音沙汰ないし
基本的には3日だしな
今日で予約からちょうど1週間か
連絡来たとしても、今日中には出してくれないとさすがにアウト
せめて一言あればなぁ…
あれ?そういえばOPでも同じこと言われてたな……
書き手さんの都合が悪いとしても、
石仮面とか時間軸死亡後はダメとかと同じく一応は明文化されてるルールだから、
もし期限過ぎたら即「ハイ、駄目〜!」でいいと思う
氏が予約したキャラ使いたい書き手さんもいるかもしれないし
よっしゃ、今日までにしとこう、丁度延長でもアウトだ。
いろいろいじくったらこうなりました
http://rowvj6pbm.ame-zaiku.com/map999_test.jpg やったこと
・死亡者の記入
・健康状態で色分け(wikiちょっぴりしか確認せずに記憶だけで簡単に描いたので描き漏れがあると思います)
・移動中移動予定の進路(wikiちょっぴりしか確認せずに記憶だけでry)
今までのとくらべて見やすいとかココがダメとか意見お願いします
眠いからいじりわすれあると思います
とりあえずまた明日いじります
アナスイがんばれー
明日やりたいこと
・優勝ねらいや対主催などの意思表示
・もれてるの保管
・ぐちゃぐちゃのレイヤー整理
・絵板もりあがれ
>>7にあるように、途中報告が必要ですので書き手各位お気をつけ下さい。
また、期間内に投下出来なかった人には
「ペナルティ」
がありますので、注意して下さい。
◆PU氏のSSは本日中に何も無ければ予約破棄。
氏には悪いが、こればっかりは仕方ない。
ロリコンってなんだロリコンってw
ケンゾー完全に隠れてるwwww
>>785 乙すぎる
絵は小学生以下なんだよなぁ
露伴先生いない?
つかディオやべえなwwww
ちょwwロリコンとかおまえwww
まぁ人の妻手を出しているんだけどさwww
>>785 乙!
最初の頃は結構固まってるなと思ってたけどほぼ全員出揃った今だと上手い具合にばらけるもんなんだな
あ、これ忘れてた
地図の人乙!!本当に乙!
地図氏乙!
分かりやすくていいですね
地図の人乙!
携帯だから確認できないけど、朝一で見ます
けど本当に無理しないでくださいね?
>>786 ペナルティって予約期間が3日になるだけ(とはいえデカい制限だけど)だよね?
>>794 Yes Yes Yes…!
遅刻した皆様も心に留めておいてね!
俺はチキンだから予約する前に完成させちゃう派だけどなァーッ!
>>734 スイませェん…誰か忘れていないですかねぇ…
「なに忘れてるんですか?」
おまえは「磔刑」だーーーーッ!!
【ジョナサン、エリナ、ブチャラティ、ミスタ】投下します。
>>734 スイませェん…誰か忘れていないですかねぇ…
「なに忘れてるんですか?」
おまえは「磔刑」だーーーーッ!!
【ジョナサン、エリナ、ブチャラティ、ミスタ】投下します。
◇
「見つけたぞ…お前だな、スージーを殺したのは!」「ん?お前、誰ね?」
ワンチェンは、手に持つ『手』をペロペロと舐めながら答えた。
「貴様!お前ごときに名乗る必要などない!お前は今、此処で滅する!
スティッキィーーーィ・フィンガーズッ!」
ジッパーで伸ばしたスティッキィ・フィンガーズのパンチが、ワンチェンの顎に炸裂した。
「うぎゃあ〜、う…腕がッ!腕がのびやがった!!
そ、それに痛い!痛いよォーーーッ!」
「お前は、自分が何をしたのか分かっているのか?」「え、え、あぁ、さっきの女のことねっ。いや〜、すっごく、すっごく美味しそうだったから、
ついついバラバラにして切り裂いちゃったね。ホントにホントに美味しかったあるよぉ。
ウェッヘッヘッヘッ、うぎゃあーーっ!」
再びスティッキィ・フィンガーズのパンチが炸裂する。
面白おかしく喋るワンチェンにブチャラティの怒りは爆発した。
「許せねぇ、貴様だけはッ!!絶対に許してはおけない!
スージーは…ただの純粋な女だった。悩みなんて何一つなさそうな、無垢な女だったんだ!」
ブチャラティはうずくまるワンチェンに向かってさらに怒りをあらわにする。
「それをッ!貴様は、自分の欲の為だけにッ!無惨にも切り裂いた、彼女の人生を0にしたッ!
お前は生きていてはいけない…―――お前は、この俺が天に変わって裁くッ!」
◇
「ダニー…どうして君が…」
紙の中から現れたダニーに、ジョナサンは驚きを隠せなかった。
「あのとき、(おそらくディオに)焼却炉で焼き殺されたんじゃなかったのかい…」
『ワンワンッ!』
困惑するジョナサンに、元気な鳴き声をあげるダニー。
それを見たジョナサンな目からは涙が溢れていた。
「でもいいんだ…、こんな場所でも…こんな形でも、もう一度ダニーと会えたんだから…」
ジョナサンは両の目から流れる涙を、抑えることが出来なかった。
少年時代に、突然いなくなってしまった愛犬と
再び巡り会えたことが、とても嬉しかったのだ。
ダニーは『ワンワン』と吠え、涙をこぼすジョナサンの頬をペロリと舐めた。
「ははは、やめろよダニー、くすぐったいだろ、はは、やめろって〜」
数年ぶりにじゃれあうジョナサンとダニー。
それは誰が見ても、微笑ましい光景だった。
数分か…数十分かは分からないが、ジョナサンは、ふと我に帰り、一旦ダニーとじゃれあうのを止めた。
危ない危ない。忘れてた…此処は『僕の家だけど家じゃない』んだ…
此処は殺し合いの場だ。いつ危険が迫るかもしれないのに、何を浮かれてるんだ僕は…
自分を責めるジョナサンだが、隣でクゥーンと鳴くダニーを見ると、その気持ちは揺らいでしまった。
「よし、いつまでも此処でグダグダしてるわけにはいかない!
ディオだっているんだ、ダニー、とりあえず此処から出よう!」
ジョナサンは扉に向かって進み、ドアノブに手をかけようとした瞬間、
―――急にダニーが『ワンワン』と吠えだした。
「!?どうしたんだいダニー?」
恐る恐るドアに手をかけるジョナサン。
(いざとなれば、僕には波紋がある)
ジョナサンはゆっくりと扉を開けた。
開けた先に、待っていたのは―――
「エリナ!!」
◇
はぁ…はぁ…はぁ…
エリナ・ペンドルトンは必死になって走っていた。
[C-2 ジョースター邸]に向かって…
勘だとか直感だとか、そういうものではない。
彼女は信じているのだ。彼女だけが感じることができる、何か『運命』じみたものを。
私の行き先にはジョナサン、ジョナサン・ジョースターが絶対にいる!理由なんてものはありません。
私の中の何かが感じているのです。『運命』が導いているのです!
エリナ・ペンドルトンに迷いはなかった。
彼女は、その小柄で華奢な体を必死に動かしていた。
ジョナサン・ジョースターに会えることを信じて…
どれぐらい走っただろうか…
必死に走るエリナの表情は汗でいっぱいだった。
幸い、ジョースター邸に向かっている間、
彼女は誰一人にも会うことはなかった。
「はぁ…はぁ…、やっと着いた…、はぁ…はぁ…」
ジョースター邸にたどり着いたエリナは、荒くなった息を整えながら、自分の想いを確認する。
もし、ジョナサンがいなかったら…ううん、いや大丈夫、絶対に彼は此処にいます。
私が彼のことを信じているのだから!
強い想いを胸に秘め、ジョースター邸に足を進めるエリナ。その直後―――
『ワンワン!』
!!この鳴き声は…まさか、ダニーなの!?
扉に近づくエリナ。そして扉に手をかけようとした瞬間、
向こう側から扉が開かれた。
その正体は―――
「ジョナサン!!」
彼女に間違いはなかった。
運命が二人を導いたのだ。
◇
「エリナ!」
「ジョナサン!」
二人は再会に喜び、抱き合った。互いの存在を確かめあったのだ。
「エリナ…エリナ、良かった、君と会えて!」
「私もです!ジョナサン、私が此処に来たのは、決して偶然なんかではありません!
私は信じていたのです。ジョナサンが此処にいることを!」
「エリナ、僕はもう君を絶対に離したりはしない!僕が命をかけて君を守る!」「ジョナサン、私は今、とても幸せです!」
「僕もだ!」
『ワンワン!』
ダニーの鳴き声に二人はビクリとし、抱き合うのを止めて、
そそくさと、互いの体から離れた。
二人の顔は真っ赤に染まっていた。
「エリナ、どこか怪我とかしていないかい?」
「私は大丈夫です。ジョナサンは?」
「僕も大丈夫だよ。なんたって、此処に来てから、初めて合ったのは君だからね。」
ジョナサンは笑顔で答えるが、忘れるなと言わんばかりにダニーもワンワンと吠える。
「ごめんごめん。ダニーだったね、ははは」
ジョナサンは頭をぽりぽりとかきながら、ダニーに謝る。
「もう、ジョナサンったら全然変わらないんだから。」
エリナの顔は満面の笑みに溢れていた。
「これからどうするんですか?」
「まずは此処から出よう。いつまでも此処にじっとしていたら、
安全かもしれないが、逆にそれは危険だ。いつ敵がくるかもわからない。
それに、今も何処かで殺し合いが起きているかもしれないんだ。
そんなこと僕は絶対に許せない!」
そう語るジョナサンの瞳は、決意の炎で染まっていた。
「その為には、僕らだけじゃ足りない。他にも、僕らのような仲間が必要だ。」
そう言うと、ジョナサンはエリナの手を握り、熱い誓いを口にする。
「エリナ、君を絶対に死なせたりはしない!
だからこの非道な殺し合いを止めさせ、一緒に元の世界に帰ろう!」
「はい!」
エリナはジョナサンの決意に、精一杯の想いを込めて返事をした。
「じゃあ、行こうか」
こうして、ジョナサンとエリナ、そしてダニーはジョースター邸をあとにした。
>>796 マジでスマンカッタ……ちゃんと予約人数確認してた筈なのに……
贖罪の支援
この瞬間を待ってました!
支援!
少年時代の再現じゃねえか!
◇
「て、てめぇ、もう怒ったぜぇ。この糞野郎がぁ!
テメーッ、脳みそを指ですくいとってくれるッ!ウシャアーーーッ!」
ワンチェンの魔手がブチャラティに迫る。
素早いワンチェンの攻撃をブチャラティはかわそうとするが―
「このウスノロめ!」
屍生人となったワンチェンのスピードはブチャラティを遥かに凌駕していた。
「ぐっ…」
ワンチェンの攻撃はブチャラティの肩の一部をえぐりとった。
「へっへっへっへ〜、お前もさっきの女のように、バラバラにして、バラバラにして、俺の餌にしてやるぜぇ!」
プツン その一言にブチャラティの中の何かが弾けた。
「死ねぇーーーッ!」
ブチャラティの眼前に迫るワンチェンの両腕。
だが、ブチャラティはそれを避けようとはしなかった。
「なにっ!?」
ワンチェンの攻撃は、ジッパーで二つに別れた、
ブチャラティの頭部の間を通り抜けたのだ。
そして、そのままブチャラティはワンチェンの腕を掴み、体を引き寄せ―――
「スティッキィィィ・フィンガーーーズッ!」
ブチャラティは全力のパンチをワンチェンに浴びせた。
ワンチェンはそのまま、前方に吹き飛んだ。
「うごぉッ!」
ドッゴォォ〜〜〜ン
地面に鈍い音をたて、崩れ落ちるワンチェン。
ブチャラティはうずくまっているワンチェンに、さらに攻撃を続ける。
「うげぇッ」
「ぐはぁッ!」
ドッガァァァァーーーーーーン!!
スティッキィ・フィンガーズの怒涛の攻撃に、もはや、ワンチェンになす術は、何一つとして無かった。
「う…ゆ、ゆ、許してくれぇ…俺が悪かったよぉ〜、だから、命だけは〜〜」
ワンチェンはボロボロになった体で、命ごいをうったえてきた。
そして、ブチャラティは見下すように、こう言い放つ。
支援
「お前のような『ゲス』には憐れみすら感じない。―――俺に出来ることは只一つ!」
「も…もしかして無駄無駄ですかーーーッ!?」
「よく分からないが、まぁそういうことだ、
覚悟はいいか?ゲス野郎」
そして―――
「アリアリアリアリアリアリアリアリアリアリ
アリアリアリアリアリアリアリアリアリアリ
アリアリアリアリアリアリアリアリアリアリ
アリアリアリアリアリアリアリアリアリアリ
アリアリアリアリアリアリアリアリアリアリ
アリアリアリーーーーーーーーーーーーーィ」
スティッキィ・フィンガーズの全速・全力のラッシュ。
何十発ものパンチをその身にくらうワンチェンの体は、高く空中に舞い上がる。
「アリーヴェデルチ!」
ドゴォアーーーーーーーーーッ!!
ブチャラティの渾身の一撃、いや、無数の攻撃が炸裂した。
◇
「ふぅ〜っ、これだけ走ればさすがに、もう追ってはこないだろうな。」
ミスタは先刻の、マシンガン女から逃げて此処まで走ってきた。
「あのマシンガン女、我を忘れてやがったぜ、くっそ〜、女じゃなかったらブチのめしてやりたかったぜ。」
ミスタ腰を落とし、これからのことを考え始めた。
しっかし、これからどうすなぁー…愛用の銃は無いし、敵は多いしよぉ〜。
ホンッとに面倒なことになっちまったぜ…
ミスタはあれやこれやと、色々考えるが、彼の頭では特に何も生まれてはこなかった。
とりあえず、やっぱりブチャラティ達に会うのが先だよなぁ。
ブチャラティは頭もいいし、実力だってかなりのものだ。
あいつがいれば、どんなトラブルだって乗り越えられる気がするぜ。
といってもよぉ〜、何処にいるんだよって話だぜ。
まぁ、適当に歩いてればいつか会えると思うし、大丈夫だな。
歩きはじめて一時間は経っただろうか…
ミスタは相変わらず、一人でトボトボと歩いていた。
「どうして誰もいねーんだよ〜〜〜ッ!」
ミスタは大声を出して叫んだ。
「やべ〜んじゃねぇの、このままじゃよぉ。
そういえば此処はどの辺だ?―――げっ、もしかして地図の上の方なんじゃ…
なんで真ん中の方に行かなかったんだ、俺は!
このままじゃ、やべーぜ…マジで…」
ミスタはとぼとぼと歩きながら考える。
みんな、俺のこと忘れたりしてね〜だろうな…
もしかして、もうみんなでワイワイ仲良くやってんじゃねぇか?
いや、さすがにそれはないな、たぶん…
マイナス思考で物事を考え始めてしまうミスタ。
ホンッとについてないぜ…―――んっ?
ミスタは歩くのを止め、耳を澄ませた。
何か聞こえるな…
「ア―――リ――アリ―――ア―アリ」
この声は!もしかして…ブチャラティ!?
暗く沈んでいたミスタの表情は、一瞬の内に明るくなった。
支援だッ
もう支援しかないっ
◇
「うぎゃああああス!!」
数メートル上空から地面に叩き落とされるワンチェン。
しかし、まだその体は朽てはいなかった。
屍生人として生きるその体は常人のそれより、強靭な肉体で構築されている。
だが、その身をもってしても、ワンチェンの肉体はすでにボロボロ、立っているだけで精一杯だった。
「まだ生きているのか、しぶとい奴だ」
「く、くそがーッ、ワシャアアアッーーー!!」
最後の力を振り絞り、ブチャラティに迫るワンチェン。
ブチャラティは、ふぅと溜め息をつき、「やれやれ」とこぼし、
スティッキィ・フィンガーズを発現させようとする。
が、その瞬間!!
ドグォォーーーーーーーーン!!
「!?」
突如響き渡る爆発音。
「ホゲューッ!」
爆発の正体は手榴弾。手榴弾をその身にくらい、ワンチェンは最後の断末魔と共に、
地面にグシャっとした音をたてて、そのまま絶命した。
「へっ、何をやったってしくじるもんなんだぜ、ゲス野郎ってのはなッ!」
「ミスタ!!」
煙の中から現れたのはグイード・ミスタだった。
ギャング、パッショーネにおいて、ブチャラティと共に行動していた男。
「よっ、ブチャラティ!何とか無事みたいだな!」
「俺が巻き込まれたらどうする」
「す、すまねぇ…、でも良かったぜ、ブチャラティと会えてよぉ〜」
「そうだな…」
(これで良かったのか…?スージー…)
天を見上げるブチャラティ。その瞳には哀愁の色が染まっていた…
「いや〜〜、でも本当に良かったぜ。ブチャラティと会えて。
このまま一人だったら、どうなってたことか。」
異常な空間で、親しき人物と会えたことに、喜びを分かち合おうとするミスタだったが、
それも束の間だった。
二人の再会を遮るかのように、闇の中から光が差し込んできた。
◇
「げっ!?」
「あ、あなたは!!」
「知っているのかい、エリナ!?」
「知り合いか、ミスタ?」
闇の中から現れたのは、ジョナサン・ジョースターとエリナ・ペンドルトン、そして犬のダニーだった。
彼らは先程のミスタが投げた手榴弾の爆発音を聞いて、
此処まで駆け抜けてきたようだ。
「先程は本当にすみませんでした」
ミスタに向かって深く頭を下げるエリナ。
「わかってくれればいいってことよ。またマシンガンぶっ放されたら、今度こそ死んじまうぜ」
ミスタは正直なところ、細かいことは理解できていなかったが、
とにかく、誤解が解けたことにホッとしていた。
「ところで、さっきの爆発は?」
ジョナサンがブチャラティに問いつめる。
「ああ、あれは手榴弾だ。あいつの始末に使用した。」
ブチャラティはそう言い、もはや、原型をとどめていない死体に指差す。
「こ、こいつは!たしかディオの…」
「知っているのか?」
「こいつは僕の敵、『屍生人』だ。こいつが何か…?」
「このゲスは、何も悪くないただ純粋で無垢な女性を、
自分の欲の為だけに、全身を無惨にもバラバラに切り裂き殺した。
だから、俺が追って始末した。」
そう語るブチャラティの目は、
怒りとも悲しみともとれない、複雑な色をしていた。
「そうでしたか…」
ブチャラティの言葉に顔を歪めるジョナサンとエリナ。
だが、ミスタは違った。
「ちっ、此処にはそんな酷いことする奴もいるのかよッ!
ブチャラティ、こんなの許しておけねぇぜ!!」
ミスタは他の誰よりも、激しく怒りをあらわにした。
「そのとおりだ!此処にはあいつのような『ゲス』もたくさんいるし、
それと同じように力を持たない『弱者』もいるだろう。
俺は、そんなゲスを許してはおけない!
そして、そこの彼女のような、か弱き者も見殺しには出来ない!」
エリナに視線を向けるブチャラティ。
「ありがとうございます。しかし心配はいりません。
私は誇り高きペンドルトン家の娘であり、
このジョナサン・ジョースターの妻です。
決して、悪になどくじけたりはしません!」
「エリナ…」
「頼もしい限りだ。」
「へっ、この嬢ちゃん、中々強いハートを持ってるじゃねぇか。」
◇
四人は、これから共に行動することにした。
この非道なる殺し合いを許してはおけないと。
彼らは一通りの情報交換を済ませ、今後の行動方針について話し合った。
「ところで、ブチャラティよぉ、これからどうするんだ?」
「あぁ、そのこと何だが…ジョナサン、君はどう考える?」
ジョナサンはバッグから地図を取りだし、話し始めた。
「地図を見てわかるとおり、住宅街は中心から南東に向かって伸びている。
おそらく、参加者もその辺りに集中していると思う。
しかし、僕たちが今いる此処は、大体[B-2]辺り。
だから一刻も早く、犠牲者をださない為にも、
まずは、南下してみるべきだと思う。」
ブチャラティの方を向くジョナサン。
それに答えるように頷くブチャラティ。
「まさにその通りだ。俺たちは断じて、この糞ったれな殺し合いを許してはならない!
そして、何よりも許してはおけないのは―――!
最もドス黒い悪は荒木だ!
あの男だけは絶対に生かしちゃおけないのだ!」
ブチャラティの断固たる決意に、三人の目が頷く。
今後の方針について話していた四人だったが、
急に、側にいたダニーが『ワンワン!』と吠え出した。
どうしたのだろうと思い、
四人が同時にダニーの方に首を動かそうとした瞬間、
ドゴォォォォォォォオオオーーーン!!
突如響き渡る爆音。揺れる地面、紅に染まる南の空。
四人は視線を上に向けた。
「あ、あれは隕石!?」
「な、な…隕石だとぉーーーッ!?」
驚きを隠せないエリナとミスタ。隕石は今もなお、爆音と共に降り続いている。
「あれもスタンド能力だというのか!?」
「スタンドとはあそこまでできるものなのですか!?」
「わからない…だが、あんな常識を越えたスタンドは、かつて一度も見たことはない…」
スタンドの可能性を否定するジョナサンとブチャラティ。
しかし、そんなことはお構い無しに、空から隕石は落ちてくる。
南の空には三つの光柱が立っていた…
「みんな、準備は出来たか?」
イタリアでも、リーダーとしてチームをまとめていたブチャラティだが、それは場所が変わっても同じだようだ。
「私は大丈夫です」
「僕も準備OKだ。」
『ワンワン!』
ダニーも忘れてはいけない。
「あ〜、ちょっと待ってくれ。
エリナ、お前マシンガン持ってるよな?
よかったら、俺に渡してくれないか?」
「そのほうがいいだろう。ミスタのピストルズは、
銃器を用いてこそ、真価を発揮する能力だからな。」
「なぁ、駄目かな…
それに、マシンガンがあればお前のことだって守ってやれるぜ。」
「あなたに守ってもらわなくても、私にはジョナサンがいます。」
「ちょ、そんなひどいこと言うなよ…」
「フフ、冗談です。お任せしていいんですね?」
「ああ、まかせな!」
たくましい返事をするミスタに、エリナはマシンガンを手渡した。
「へぇ〜、マシンガンも中々いいんじゃねぇか。」
「よし、みんなOKだな。」
三人を見るブチャラティ
。彼らの目には、無論ブチャラティの目にも揺るぎはなかった。
「行くぞ、南へ!!」
【ワンチェン死亡】
【残り78人】
【ジョナサン、エリナ、ブチャラティ、ミスタ、ダニー】
【B-2】
【基本行動方針】
1.南へ向かう。
2.悪を倒し、犠牲者を減らす。
3.荒木を倒す。
4.なんだ、あの隕石は…
【備考】
四人がした情報交換。
1.簡単なプロフィール
2.参加者情報
3.スタンド・波紋について
セゥクス・マシンガンズ!
【ブローノ・ブチャラティ】
[時間軸]:護衛指令と共にトリッシュを受け取った直後
[状態]:健康
[装備]:なし
[道具]:基本支給品、荒縄、シャーロットちゃん
[思考・状況]基本行動方針:打倒主催、ゲーム脱出
1.スージー…これで良かったのか…
2.トリッシュを護衛する。
3.チームの仲間に合流する。
4.ジョセフ・ジョースターにどう詫びればいいのか……
[備考]
※パッショーネのボスに対して、複雑な心境を抱いています。
何と頼もしい対主催チームなんでしょう!!ウヒョヒョヒョ!!
【グイード・ミスタ】
[時間軸]:とりあえずイルーゾォ戦の後。どれくらい後なのかは不明
[状態]:健康
[装備]:ナランチャのナイフ、手榴弾4個、マシンガン
[道具]:不明支給品残り0〜1(あるとしたら武器ではないようです)
[思考・状況]
1.ブチャラティに会えてよかった
2.エリナと誤解が解けてよかった
3.アレッシーうざい
4.あれこれ考えずシンプルに行動するつもり。ゲームには乗らない
【ジョナサン・ジョースター】
[時間軸]:エリナとのハネムーンでアメリカに向かう途中の船上でワンチェンと遭遇する直前
[状態]:健康
[装備]:なし
[道具]: 不明支給品1〜2
[思考・状況]
1.エリナは守る
2.ディオの殺害
3.死んだはずの人達が屍生人ならば誰かに危害を加えてしまう前に倒す、もし違うならば……
3.スピードワゴンの捜索
4.吸血鬼、屍生人の殲滅
[ダニーについて]
[時間軸]:ジョナサンと遊んでいる最中
※ダニーは主人(今はジョナサン)の命令を守ります。
※主人の変更は出来ます、それには現主人が次の主人の名を言い、その相手にも同意を得て貰う必要があります。
※首輪が着いています、禁止エリアに入れば無論爆発します。
※以上の事が支給品に同封されてある説明書に書いてあります。
【エリナ・ペンドルトン】
[時間軸]:ジョナサンと結婚後
[状態]:少々の疲労、先程の戦闘
[装備]:なし
[道具]:木刀(元々はアレッシーの支給品です)、支給品一式。
不明支給品残り0〜1
[思考・状況]
1.ジョナサンに会えて良かった。
2.ジョナサンを守るための戦いの覚悟はできている。
3.でもなるべく人は殺したくない。
4.ミスタに謝罪できてよかった。
支援だろーよ
投下終了です。
段落や改行がおかしいのは、
w2chからなので、改行の量に規制があったからです。
タイトルは【再会 -ミーティングアゲイン- The Revelation】で。
急いで書き上げたので、誤字脱字、文章のおかしな所が多々あるかもしれません。
投下乙!時間表記だけ追加してくれ
投下乙!
ワンチェンヘヘヘ!!ザマァみやがれこのウスノロめええええええええええええ!!!!!
てめえが死ぬのを今か今かとwikiの死亡者覧編集して待ってたぜワシャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!
ところで、時間帯って深夜ですか?それとも黎明ですか?或いは早朝ですか?あの中国野郎を一刻も早くwiki上でも亡き者にしてやりてーんでさあウヒャヒャヒャ!!!
あと、チーム名なんかも付けてみると面白いかもしれませんよ、自由ですけど。
投下乙
なんという序盤からの再会
こんなに序盤から再会していいものなのか!
そしてワンチェン死亡!
まぁ、主催者が集まってこそ脱出は希望の光が見えてくるんだけどね
投下乙
ただ、
・時間がわからない
・登場人物の前回までの位置から考えるとこんなに簡単に一ヶ所に集まれるのか?
・特にブチャラティ、いくら血の跡を辿ったからと言って深夜に1キロ程離れた
ワンチェンを正確に追跡できるものなのか?
ってのが読んでて感じた印象
気を悪くしたらスマン
話しに矛盾が生まれなければ、
時間は深夜:1〜2ぐらいと考えています。
投下乙
でもちょっとご都合主義が重なりすぎてる印象を受けた
>>835 落ち着けwwww
>>837 時間・・・書けばOK
集まる問題・・・ラッシュ音と手榴弾で解決
追跡問題・・・・・凄み
これでOKさっ!
乙です!
自分も気になるところ2つ
1、エリナの状態はコピペミス?
2、ブチャラティがスージーの指輪取り返すシーンの追加を希望
2については自由ですが
ワンチェンざまあwwwwwwwwwwww
個人的には4人集まってくれると殺しやすゲフンゲフン
いや実際ナランチャみたいに敵のスタンドを真っ先に食らってくれる人も必要だし、"襲われる側"は大人数でもいいと思うんだ
鉄塔と言えば思いきりブチャラティを敵対視してるリゾットがいるし、サーレーもいるからな
もしかしたら対主催同士の泥沼バトルが見られるかもしれん
なんていうか
・ブチャが決意したはずの指輪奪還・スージー埋葬にノータッチ
・いきなり撃たれたミスタが撃った相手と即馴れ合い
リレー形式なんだから前の話をもっと読み込んで欲しいと感じた
前のSS書いた書き手さんたちが可哀想
>>840 そう言ってしまえばそうなんだが……
地図の1マスを何キロ×何キロって考えるかにも依るんだろうな
ただ、道が通ってないところって街灯とか灯りになるものってあまりないよな…
そんな中で楽に追跡できるのかって感じた
俺がこだわり過ぎなだけなのか?
スケジュールが忙しかったこともあり、書き上げた時点で、
たしかにご都合主義展開はやりすぎかなぁ、と思いました。
こんな偶然や展開があっていいのかと。
でも、自分の判断だけでは分からないのと、
投下しないよりはましだろうと思い、投下しました。
結果的に駄作となった可能性もありますが…
wikiでワンチェン殺してきた、追悼スレでもざまあレス書いた、もう満足だぜ
ウケケケケケケケケケケエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエ
ところでワンチェン死亡だと残り78人じゃなくて77人ですね
あとタイトルの【】って要ります?どうもクサレ脳ミソの体にド低能の頭脳を持つ一般人だからわからないんですよ。
>>842 残念、4人と1匹だ、ちょっと興奮してるな俺、やべー。
>>845 投下してくれたのは本当に有難いし乙だと思う
じゃなきゃこういう問題点の発見もなかったし
できれば一時投下スレにも投下してみては?
>>645 投下していいものかどうか判らない作品なら、本スレに投下する前にジョジョロワ2nd掲示板の
一時投下スレに一度投下してみるのをお奨めする。
もう一つ言わせてもらえば、「スケジュールが忙しい」を言い訳にするくらいなら投下しなかった方がマシ。
御都合展開以前に、リレー小説スレで前の書き手さんのSSに敬意を払っていない時点でゲロ以下の駄作だ。
>>845への安価を間違えるゥーッゲロ以下なのは俺だったーァ
「駄作」は言い過ぎ…かな
指摘された箇所を修正すれば大丈夫だと思う
失礼だが、予約したキャラ数多かったのも原因の一つだと思う
ジョナサン・エリナか、ミスタ・ブチャラティ・ワンチェンのどちらかに分ければ負担も軽かっただろうし
>>849 乙の一言も言わずに駄作扱いは酷いぜ、それに言い訳じゃあないでしょう、延長してみればとかソフトに言うべきだ。
いいかい、指摘する奴や批評家が何人いたって変わらないが、書き手がいないとロワは進まないんだぜ。
確かに氏にも悪いところはあったが言い方って奴があると思うんだ・・・・・
ID:Vjh.ulRcはちょっと落ち着け
そして空気読んでくれ
ん?
×に分ければ
○を減らせば
だった…
このスレではあんましドギツイことは言わないようにな
どうしても言いたければしたらばのパープルヘイズスレへどうぞ
一時投下スレに、一部修正版載せときました。
みなさん色々とすみませんでした。
私の未熟なせいで、数々の無礼をしてしまったこと、
本当に申し訳ありませんでした。
俺はむしろ、死亡フラグktkr!フヒヒ!って思ったんだけどなぁ…w
序盤からの同じ作品キャラの合流は明らかな死亡フラグだし
投下します。
ああ……何ということだ……いってしまった。
右手も左手も右足も左足も全部。
千切れてしまった。私の体が持っていかれてしまった。
地面に這う自分の姿が、とても惨めでしょうがない。
傷口から見える緑のカビが気持ち悪い。
口にくっつく泥や砂が苦い。
くやしい。
チョコラータに復讐したい。
荒木に復讐したい。
ここにいる奴ら全員を同じ目に合わせてやりたい。
今の私はもう人間では無くなってしまった。
命が尽きるのも時間の問題だ。
でもこのままおっ死んじまうようなカスにならない。
ギャンブラーにとって大事な両腕を失ったという、この恨みをはらしてやるッ!
必ず、必ず……はらしてやるッ! どいつもこいつも道連れだ!
復讐してやるぞ! 『復讐祭り』だ!
私の体にくっついているこのカビは繁殖能力だけは優れている。
周りにある植物もどんどん食い尽くしている。
つまり、フフフ……ハハハ
アハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ
イヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒ
ウフフフフッフッフフッフフフッフフフッフフフフ
エヘヘヘヘヘヘッヘヘヘヘヘヘッヘヘヘヘヘヘヘッヘヘヘヘヘヘ
なァァァァるほどォォォォォォォォォオッォォォォォォォォォ〜〜〜
俺は芋虫さんでしたァァァァァいつの間にかァァァッァァァアァァァァァ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ッ!!
◇ ◇ ◇
「さてプッチ。俺とお前、お互いの情報はあらかた交換しあった。そろそろ本題に入ろうじゃないか」
月明かりもほとんど入らぬ暗い部屋で、私とエシディシがテーブルを挟んで座っている。
灯りをつけてもよかったのだが、敵からの襲撃の的になりやすいと考えたので止めた。
うっすらと見える彼の姿からは、独特のオーラが感じ取れる。
「ああ……問題は大きく2つ。1つは、我々自身のこと」
「その通りだ。俺たちは時代を越えてこの場に集結している。
俺たちの世代、プッチたちの世代、少なくとも2つの違う時代の人間が存在している」
エシディシは手元からリストを取り出し、机の上に置く。
このリストは、『ジョースター家とそのルーツ』が載っている。彼の支給品の1つ。
私が渋る彼を説得してバッグから取り出させたのだ。
このリストにはジョージ・ジョースターT世から空条徐倫までの一族が分かり易く解説されている。
年代別、血縁関係は勿論。わが親友DIOがジョースター家の誰を殺したのかまではっきり載っているのだ。
「最初はお前を疑っていたが……俺がこのリストを出す前に、お前が『DIO』という男のことを話してくれてよかった。
おかげでお前が未来の人間であることに信憑性が出てきたからな」
エシディシの言葉に私は相槌を打つ。
だが疑いを解消したのは私も一緒だった。
柱の男という存在を信じたわけではないが、少なくとも彼は過去の世界からきた人間に違いない。
空条徐倫の先祖、ジョセフ・ジョースターを知っていたのだから。
「リストを鵜呑みにすれば……この世界には1800年代後半から2000年代前半の人間が集結していると考えていいだろう」
「我々に与えられた名簿には、ジョースターの名前が複数、飛び飛びで記載されている。
ジョースターの名前を“区切り”とすれば、区切りの間に載っている名前は、区切りの間の時代の人間なのだろう。
例えばジョナサン・ジョースターとリサリサ(エリザベス・ジョースター)とジョセフ・ジョースター。
この間に名前が載っているやつらは君の時代の人間。空条徐倫以降の名前に載っている者は私の時代の人間。
これは間違いない。ほとんどが私の顔見知りだからな。」
「気になるのはこの“ジョルノ・ジョバーナ”という男だが……DIOはジョースターの血統なのか?」
「いや。DIOはジョナサンの頭以外の肉体を奪い、吸血鬼として私と生活していた。
つまり生まれる子供はジョナサンの血を引いている、と考えても間違いではない」
成るほど……と、エシディシが頷く。
ここまでは私も概ね彼と同じ考えだ。
このリストを見る限り、ジョースターの血統は8人。
ジョージ、ジョナサン、リサリサ(エリザベス)、ジョセフ、空条承太郎、ヒガシカタ・ジョースケ、ジョルノ、空条徐倫。
このジョルノという少年はDIOの子供なのか……迷うところだ。
そしてDIO。何故か本名のディオ・ブランドーとして載っており、ジョナサンの近くに名前がある。
これは……ひょっとするとひょっとするかもしれない。
彼ら2人は、本人に会ってみないことには何とも言えないな。
「時を越えたなどとは、俄かには信じがたいな」
「エシディシ、僕たち2人が疑っていること、それが何よりの証拠じゃないか? それに、DIOは“時を止めることが”出来る」
「それが2つ目の問題だな。荒木も同等の能力者だとして――果たしてどんな能力者なのか? 」
「奴が時を操れる能力を持っているとしたら、可能性はいくつかある。
@時代を越えて移動ができる。A時代を越えて人を集めることができる。思いつくだけでもキリがないな」
「だが付け入る隙は無いわけではない。なぜならスタンド能力は、“1人1能力”だ」
私とエシディシはニヤリと口の両端を曲げ、クックックと笑いあう。
荒木の素性はまだまだ読めない所が多いが、所詮は薄っぺらい藁の家。
我々2人の深淵なる野望に付け入る余地などない。
「……さて、月明かりが少し目立ってきたな。窓に差し込む光の量が増えてきた」
エシディシが椅子から立ち上がり、それとなく窓から距離をとった。
こうして改めて見てみると、かなり大きな体だ。
焔の流法を操るという能力を惜しげもなく見せてくれる堂々さはDIOのカリスマに通ずるものがある。
だから私も、ホワイトスネイクの能力を彼に公開した。
それがお互いが協力して生きていく上で、大事なものとわかっていたからだ。
「……な、なんだッ!? おいプッチ、これもスタンド能力なのか?」
しかし羨望の眼差しを向けている私をよそに、エシディシは焦っていた。
月明かりは別に苦手ではないのだが、エシディシが焦るということは、それなりのことなのだろう。
私は彼の代わりに窓から顔を出した。
◇ ◇ ◇
「カビだ……」
プッチが唖然とした顔で下界を見ている。
カビというのはあれか? 藍藻の類の黴のことか?石や草木にはえるあの?
そんなものが一体何だというのだ。
「待てエシディシ! むやみに顔を出すんじゃないッ!」
俺はプッチの静止の声も無視して窓から身を乗り出す。
別にカビなどどうってことはない。
スタンド攻撃であろうとなかろうと、俺には関係のない話……だ!?
「エシディシィィィィ!!」
「……NNNNMUOHHHHHHHHHH!!」
突如俺の体からはえるカビの大群。
視界を塞がれた俺はたまらず窓から飛び降りた。
プッチがカビを恐れているので、奴にカビがかからぬように、と考えたつもりだった。
しかしカビの勢いは止まらない。俺の体を緑で埋め尽くしてゆく。
完全に視界を失った俺はしこたま頭を地面をぶつけた。
「ぐおッ! 」
「エシディシ意識はあるか!私の話を聞いてくれ!」
プッチに大丈夫のサインを送りながら、俺はプッチの話に耳を傾ける。
ただの人間ならここでお陀仏だろうが……俺は柱の男の男だ。この程度では死なん。
「前に本で読んだことがある……カビという生き物は自分の生息範囲を広げるために動物や昆虫に寄生すると!
そして動物がカビの繁殖に適した場所に移動すると、奴らは爆発的に育ち、栄養分として殺すんだ!
ただのカビがこの家の周りの植物にこれだけ繁殖するはずがない! おそらくはスタンド攻撃!
君の体に突然カビが繁殖しだしたのがその証拠! いつの間にか家の周りまで射程距離が伸びていた!
このカビは……対象者の位置がより下になると繁殖が始まるんだ!だから急いで『あれ』を使ってくれ!」
支援
……よぅくわかった。
実に頭がいいじゃないかプッチ。手元に本でもあるのかってツッコミたいくらいだがな。
だがおかげでわかった。このままだと俺たちはこの家から脱出できなくなる。
『あれ』を使えばいいんだな?さっきお前が言ってた『あれ』を使えば。
「怪焔王の流法!! 」
「受け取れエシディシ! 」
俺の全身から発せられる熱でカビたちを燃やし尽くす。
カビは熱には強いが、所詮は藻。燃やしてしまえばよい。
俺はそのままプッチが投げた『鍵』を受け取り、一直線に走り出した。
「その扉を開けて、中にある差込口に鍵を刺せ! そうすれば動くはずだ! 」
プッチの指示どおりに従い、俺はそれを動かす。
こんなものが未来の時代にあるとは、2000年前にはこんな物はなかったのにな。
イタリアに行った時に見た物と形が少々似ているような気もするが。
とりあえず、乗るとしよう。操縦方法をプッチに仰がなくては……んん!?
「ヘリコプターの操縦方法は本で読んだことがあるッ! そのまま私の言うとおりに操縦して側まで来てくれ! 」
「ちょっと待ってくれプッチ! こいつは一体何だッ!」
◇ ◇ ◇
フヘヘ……痛ェ……痛ェよ〜〜〜〜〜〜。
ねぇみんなぁ〜〜ゲームしない? ポーカー、ブラックジャック、バックギャモン、バカラ……どれも楽しいよォォォォ?
僕に両手は千切れちゃったからぁ〜〜〜もう何も出来ないんだけどねェェェェェ〜〜〜。
「なぁプッチ、こいつは一体何なんだ? カビのスタンド能力者なのか?」
「おそらく犠牲者だ。両手両足が家の周りに配置されてた。カビに食い殺されたせいだろう」
ウヒヒヒヒそうでェェェェす。
僕ちんの両手と両足はァァァァチョコラータ君のスタンドが近くの家に目掛けて投げちゃったんですゥゥゥ。
多分家に誰かいると考えたんだろうねぇぇ〜〜僕ちんちゃんと確認しに見に行ってよかったァァァ。
でもねェェェ不思議なのォォォたまたま家の側のヘリコプターに近づいたらねェェェ……。
「ところでエシディシ、何もこいつを一緒に連れてくる必要はなかったんじゃないか?」
「カビは正直こりごりだが、こいつは使える。考えてもみろよ。
このカビまみれの爆弾を空から街中に投げ込んでやったら……どうなると思う?」
「パニックになるだろうな」
「それよ。俺たちは上空にいるからカビの脅威はない。こうやって俺が手で持って窓の外からカビ爆弾を出している間はな」
お空に飛んじゃってるのォォォィヒヒヒコココココカカカカカキキキキキキキポヒェ〜〜。
綺麗な眺めでしゅねぇぇえぇぇ。
「私の服に着いていたカビは、君が燃やしてくれたおかげで殺菌された。だが油断するな。この手のスタンドは厄介だぞ」
「ああわかっているさ。手についたカビを即座に燃やせる俺だからこその手段だから……ん!?」
ワァァァァ何ですかァァァ綺麗なお星様ですねェェェ地面に衝突しちゃったのかなぁぁぁ?
あ〜んな大きいお星様ァァ〜一体何なんだろォォ宇宙かなァァァうつーじんのしゅーらいかなァァァァ?