【ジョジョ】ゼロの奇妙な使い魔【召喚48人目】

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1Classical名無しさん
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http://orz.2ch.io/top.html

     _      ここは「ゼロの使い魔」と「ジョジョの奇妙な冒険」のクロスSSスレよ。
    〃 ` ヽ     他にも避難所にしか掲載されてないSSとかもあるから一度見てみなさい 
    l lf小从} l  /   投下中は空気読んで支援しなさいよ 荒らしはスルーだかんね
   ノハ{*゚ヮ゚ノハ /    職人さんは荒らし防止にトリップを付けてよね
  ((/} )犬({つ'      次スレは900か950を踏んだ人が立てること
   / '"/_jl〉` j      わかった?
   ヽ_/ィヘ_)〜′

【ジョジョ】ゼロの奇妙な使い魔【召喚47人目】
http://sports2.2ch.net/test/read.cgi/entrance2/1185219781/

●まとめサイト                               ,〜'´  ̄ヽ
http://www22.atwiki.jp/familiar_spirit/pages/1.html         ミハ^^ヽヽ(   | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
●避難所.                           ____. -' ヽル::::д)ζ <批判は避難所だ!君の意見を聞こうッ!
http://jbbs.livedoor.jp/otaku/9292/     =='、 ̄ニ|::... . . . . ...::::: :: ::〉:::.:ヽ     |_________________
●ジョジョの奇妙なAA集               ' ´   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄`!:::::::::::.. :i
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*スレ運営について意見のある方は運営議論スレへどうぞ    .*
*http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/9292/1184936505/ *
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2Classical名無しさん:07/07/25 18:02 ID:jbf3YKDM
「現在、試験移転中です。」

第一部+第二部
ジョナサン 卿 シュトロハイム シーザー スケコマシーザー
究極生命体カーズ様 スト様 ブルりん 石仮面

第三部
空条承太郎 法皇花京院 一巡花京院+平賀才人 メロン花京院
ジョセフ アブドゥル ポルナレフ イギー 
DIO様 ンドゥール ペットショップ ヴァニラ・アイス ホル・ホース
ダービー兄 ミドラー デーボ エンヤ婆 アヌビス神 ボインゴ

第四部
東方仗助 仗助+トニオさん 広瀬康一 アンリエッタの康一 虹村億泰 ミキタカ+etc 間田
デッドマン吉良 猫草 キラー・クイーン シンデレラ カトレアのトニオさん

第五部
ブチャラティ ナランチャ ポルナレフ+ココ・ジャンボ(亀ナレフ) アバ茶 ナラ・アバ・ブチャ組
ルイズトリッシュ マルコトリッシュ ナンテコッタ・フーゴ アバ+才人 ジョルノ
ディアボロとドッピオ プロシュートの兄貴 リゾット ローリングストーン 偉大兄貴
ギアッチョ メローネ 俺TUEEEディアボロ ペッシ ホルマジオ スクアーロ
最弱ボス 暗殺チーム全員 紫煙+緑日 ブラック・サバス チョコラータ

第六部
引力徐倫 星を見た徐倫 F・F アナスイ ウェザー エルメェス エンポリオ
プッチ神父 帽子 ヘビー・ウェザー ホワイトスネイク 白蛇ホワイトスネイク

SBR+その他
リンゴォ マウンテン・ティム 橋沢育郎 ジャイロ+才人 ジョニィ Dio
3Classical名無しさん:07/07/25 18:08 ID:jbf3YKDM
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現在、避難所の運営議論スレにて移転に関する投票を実施中です。
内容は、「夏休み期間中の本格的なID有りの板への移転の賛否」です。
そして、賛成の人は少年漫画板・ラウンジクラシックのどちらへ移転するかも投票して頂ければ幸いです。
本格移転後も問題が発生すれば柔軟に再議論はなされますので
移転後の運営に関する事は今回は抜きにして上記した点にだけ投票お願いします。

運営議論スレ
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/9292/1184936505/
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4Classical名無しさん:07/07/25 18:12 ID:S66LfOb6
携帯用2ちゃんねるブラウザiMona
http://imona.net/
携帯で閲覧していてorzで物足りない方はこちらもどうぞ
5Classical名無しさん:07/07/25 18:20 ID:9oMioKUk
>>1乙なさい!                       /// /
                              / /              \ ヽ  ∧   ∧
                    __ __   | {   \   |          \   ハ    ∧
                 ,  '´        `  、!∧  / \ !    ト       \  |、    \
               /                \!  | {!\ヽV |、 | \_ヽ    \ \ |丶     \
.             /       、 i          ヽ ハ  jZv!V ! ヽ!___\   \ ヽ  \     `
            /      /   ヽゝ   ヽ、   \ヽ!、|  ̄`  ヽ ̄ヾz才¨'''ァ、ト   ハ\! _\__
           /      /  ヽ ヽ    ヽ ト、 } ヽ ! } ||ヽ-‐ '/ ヽ、 ヽ ′   -|、   }| /
          /   l   '  /! }\{ \  iイ! Vヽ  W !\     ヽ __ -‐f’ ヽ !|{
          /    |   {i ! } / ー‐'’} / / _ } /r‐、 |  \ \        /   ∨|
.         }    |   |! {/'   __ !/  ̄   ノ' Y \ヽ   ト、        /|    | V
         j    /|   ハ  / ̄ /         ヽ  \、  { `ーt '′_ y |    | ∨
         ノ   ,' 〉   ∧ゝ  /        , '7   入  Y ∧ /  /`「: /  ̄|    |  ∨ \
       /   / / ヽ   ヽ○        / /  /  〉  | ∧| /: : |: :{ヽ: : |    |\ \  \
   , <   /  __ヽ   ヽ       /__/, イ       !  ∧'’ヽ: : : :|: : : :|    |: : \ \  \
  /     /   /:.:.:.:.:.:.:.:.\   \/ } / )_ < /入      /   ∧ /}:_:_: :!: : : :|    |: : : : :\ \
 /     /     {:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.\  / / / , ‐,  !_ /` ――'7    〉: |: : :ー|: : : :|    ヽ: : : : :/
6Classical名無しさん:07/07/25 18:25 ID:Z6ch4Y1w
>>1乙!
そして前スレ>>1000カッコいいメローネなんているわけないでしょう。
ファンタジーやメルヘンじゃないんですから…。
7Classical名無しさん:07/07/25 18:26 ID:GpDgII3g
1000をとると願いがかなう時代はもう終わったんだよ
8Classical名無しさん:07/07/25 18:27 ID:9RGZamlA
無敵の>>1乙で何とかしてくださいよ!
9Classical名無しさん:07/07/25 18:27 ID:F6kxs6Nc
>>1
10Classical名無しさん:07/07/25 18:28 ID:Z7Oz9f4U
     |  を   エ ( {           |
      |  |  乙 メ   | i 半     く   |
.    |  |  ラ ラ  { | 径.  >>1ら  |
.     |.   |  ッ ル  |. }. 20     え. |
....   |.  |  シ ド   | |. m  ッ .ッ  i
    |.  ッ ュ   ( く     ! ! .|
     |、  !        / 'っ           f
...   | )       ,-ゝ  )  _ ,、_     >
.    |'- 、  ,r‐-‐ 、|-、ヽ//  .|| V`ー、|
.     |`` `ー |/ .|| :::: |! ノ,/. リヾ||`ヽヽ、、
..   ||  !   ;  || :::::レ/ ,;;;;;;;ー||-‐ミ、ゞヽ
    |.|  |   ;; ||..::,/il _,,::=-、;;; ||  i::ヘミi
.....  | ヽ | .! ;, |レ';;,,-'' ⊆/'';;::..||  .ノ::'''! |
.   |`ーう、 | |!_ ||;;;;'二 ̄|!     '||,     V
.    |三=ゞ巛='''||‐''''i;;;;;;::::::::.   ||;;
....  |. ,,r‐zァ.!::::!'||''  !;;;::::::::::.   || ;;
   |、ヽ ̄/i::::: ||| ._/::::::::::::::::.  || ;
    |ーゝ、. '< . || ン:::::::::::::::...   ||
.   |. ‖||ヽ  ヽ||',, r-三= 、.   ||
_.   || ‖||. ヘ. (||ェラ ̄ :::::::::::ヽ、||
..  |. _ || ||ヘ `||::::::::::::::::,r-f⌒`|Lr-― 、
  / 7 L|lコ .||.∧.||`、::::::::|      if   i; ヽ
. / ,ニコ ||  ○.`|L,ヘ:::::::/      |l    |;; i`
/_/ |ヽ| ̄| l ̄| | | ∨ヨ.   _,, -ァi:,r‐-- 、 |
.   |.ヽ|  | |__//._/、 !_ニ二_,,/;fl    :i !
.... |.  |  `ー-、_|| ┌-,  !''7/'7 ル-―--' i,
  |ヽ |  _  |   .| !、_i'./ L/ .|{    ;;;ノ
... |ー` |. i   ̄||  i _  7   .|/>ー=''、,,
. └―-|. !-、、.⊥__| |_  ̄ー ''/  ::::::::::ヽ
.       !_,,|     .レ'  ̄ ̄ '' ー―-- 、_
11Classical名無しさん:07/07/25 18:28 ID:gQE3mAg6
>>1

そしてやはりかっこいいメローネはファンタジーか・・・わかってはいたんだがな・・・
12Classical名無しさん:07/07/25 18:29 ID:O1wcJR02
お前らは次に、
『>>1乙!!&ツンデレギアッチョハァハァ…』と言う!!
13Classical名無しさん:07/07/25 18:31 ID:DM8YuEVA
>>1乙!!&ツンドラギアッチョハァハァ…ハッ
14Classical名無しさん:07/07/25 18:36 ID:TNWRLLRQ
>>13
ある意味あってるw
15Classical名無しさん:07/07/25 18:38 ID:rC5NWzKY
>>13
普段はツンツン
二人でいるときは「ドラララァーー!!」って岩にされる
16Classical名無しさん:07/07/25 18:42 ID:2qzZOONg
それ違う人wwww
17Classical名無しさん:07/07/25 18:44 ID:ZslZsz/k
>>1ッ!乙らずにはいられないッ!!
かっこいいメローネなぁ…
原作からしてダメだなw
18Classical名無しさん:07/07/25 18:47 ID:BUOi1oOQ
ジョジョ立ちをした状態で「おしりかじりむし」を熱唱するメローネはある意味かっこいいかも。
19Classical名無しさん:07/07/25 18:47 ID:xnCVm94E
まあかっこいいメローネと同じくらい
サブ・ゼロ氏以前のツンデレギアッチョはファンタジーやメルヘン
だと思っていた希ガス
20Classical名無しさん:07/07/25 18:51 ID:O1wcJR02
昨日に続いて今日もこれを貼らせて貰うぞ!!!

ツンデレキャラの 「ツン デレ」・・・・・ってォ〜〜〜〜
「ツン」ってのはわかる・・・ スゲーよくわかる
俺はあいつのことなんか好きじゃないし、いつもツンツンしてるからな・・・・
だが「デレ」って部分はどういう事だああ〜〜〜〜〜〜っ!?

俺があいつに惚れるかっつーんだよーーーーーーッ!
ナメやがってこの言葉ァ 超イラつくぜぇ〜〜〜〜ッ!!

それに俺の他にあいつを護れる使い魔なんかいるわけねーじゃねえか!
あの餓鬼を護れるもんなら護ってみやがれってんだ!チクショーーッ!

どういう事だ!どういう事だよッ!クソッ!
結局俺が一緒にいて護ってやるしかないじゃねえかッ!ナメやがって
クソッ!クソッ!

これがッ!これがッ!!これがッ!!!
『ギアッチョ・ツンデレフェノメノン(最萌男子現象)』だァーーーー!!!
21Classical名無しさん:07/07/25 18:53 ID:DM8YuEVA
>>20
まさにツンドラ
22Classical名無しさん:07/07/25 18:58 ID:9RGZamlA
>>20
萌えたwwwww
23Classical名無しさん:07/07/25 18:58 ID:XFpgoN4M
>>21
誰がうまい事を言えと
24Classical名無しさん:07/07/25 19:01 ID:c1SRaJfc
>>20
脱字が直ってねーじゃねーかw
てめぇのギアッチョ愛はそんなもんかァーー!
25Classical名無しさん:07/07/25 19:11 ID:O1wcJR02
>>24
恥ずかしい話なんだが…『今の今まで脱字に』気がつかなくってねェ〜…
お詫びにもう一パターンだ!!!
ツンデレキャラの 「ツン デレ」・・・・・ってよォ〜〜〜〜
「ツン」ってのはわかる・・・ スゲーよくわかる
俺はあいつのことなんか好きじゃないし、いつもツンツンしてるからな・・・・
だが「デレ」って部分はどういう事だああ〜〜〜〜〜〜っ!?

俺があいつに惚れるかっつーんだよーーーーーーッ!
ナメやがってこの言葉ァ 超イラつくぜぇ〜〜〜〜ッ!!

でも俺の他にあいつの癇癪に付き合える奴なんかいるわけねーじゃねえか!
一日アイツと一緒に過ごしてみやがれってんだ!チクショーーッ!

どういう事だ!どういう事だよッ!クソッ!
結局俺がアイツの相手してやるしかないじゃねえかッ!ナメやがって!
クソッ!クソッ!
26Classical名無しさん:07/07/25 19:28 ID:mujDPrIY
まさかギアッチョに萌える日が来ると思わなかった
サブゼロ…こわい子…!
27Classical名無しさん:07/07/25 19:38 ID:Z7Oz9f4U
ロリド「私の名は『ジャン・ジャック・フランシス・ド・ワルド』年齢26歳
    趣味は『年端も行かぬ少女』の観賞で
    毎日早くとも夜8時までは見ている」

ロリド「巨乳は好かない、胸は軽く隆起する程度」

ロリド「ほとんど朝まで妄想さ……」

28Classical名無しさん:07/07/25 19:59 ID:MTqbDlQ2
あと少しで50スレ目か……

だいぶ前にこのペースなら正月までに100スレ目までいくんじゃね? とか言ってた者だが、マジでいきそうだ。
29星屑 ◆LSP/td4iE2 :07/07/25 20:01 ID:o1GNQkPc
5分から投下。
30Classical名無しさん:07/07/25 20:05 ID:jbf3YKDM
>>28おいおい、お前が変なこと言うから職人が召喚されちまったじゃねぇかw
31スターダストは砕けない 1/7:07/07/25 20:05 ID:o1GNQkPc
刻印! 三人目の足音

「虚無の担い手と使い魔はそれぞれ四人ずつ。
 伝承だと四つの王家から虚無の担い手が生まれるらしいっス。
 ロマリアは俺の召喚者さんと、この俺ヴィンダールヴの東方仗助。
 トリステインはルイズさんとガンダールヴの承太郎さん。
 ガリアはジョゼフ王で、使い魔は何者なのかは不明……。
 ただ、その使い魔がレコン・キスタに協力してるって噂もあります。
 これが俺の召喚者から聞いた虚無の情報です」
さらっととんでもない情報を吐く仗助に、ルイズは目を白黒させた。
「あああ、あんた、それ軍の司令部には報告したの?」
「まさか。承太郎さんとルイズさんが特別ってだけさ、同じ虚無仲間ですからね〜」
場所はルイズの天幕で、夜も更けた頃仗助がこっそり訪ねてきたと思ったら、
いきなり虚無に関する大暴露を開始したのでルイズは驚きっぱなしだ。
「俺や承太郎さんが元の世界に帰るためには、ルイズさんの協力も必要だしよぉ〜。
 レコン・キスタが狙ってる聖地をロマリアも狙ってるんスよ。
 そのためには虚無の力がひとつでも多く必要で、
 聖地に行けば虚無の伝説について色々解るはずらしいんです。
 つまり『元の世界に帰る手がかりも聖地にある』ってのが俺の召喚者の考えなんだよ」
それを聞いてルイズは複雑な気持ちになる。
承太郎は、元の世界に帰さなきゃならない。
でも……承太郎がいなくなってしまうのは、何か、ヤだ。
使い魔がいなくなるというのも困るけど、もっと違う理由があると思う。
その理由から目をそらしていると自覚して、理由を知る事を恐れている。
承太郎は、この世界に残る気は無いんだろうか?
もし残ってくれたら、嬉しい。
しかし承太郎は表情ひとつ変えず、感情を読ませない。
32Classical名無しさん:07/07/25 20:06 ID:Ed1BfUl.
毎日投下の星屑氏には本当に恐れ入る
メルシーポーク
33スターダストは砕けない 2/7:07/07/25 20:07 ID:o1GNQkPc
「やれやれ……聖地か。今はレコン・キスタとの戦争でそれどころじゃあねーな」
「だから連合軍を勝たせるべく俺が来たって訳っスよ〜。
 俺と承太郎さんがいりゃあ怖いモン無し!」
異世界に召喚され、知り合いどころか日本人すら一人もいない毎日を送ってた仗助は、
承太郎と再会できた事によりかなりテンションが上がっていた。
といっても十七歳の承太郎のため、ある意味初対面ではあるのだが。
「だが気になるのは……ガリア王が呼び出したという使い魔だ。
 俺と仗助、虚無の使い魔の条件は……『スタンド使い』である事かもしれん。
 だとするとスタンド能力と虚無の使い魔としての能力を持つ強敵が待ち受けている。
 仗助……虚無の使い魔の能力について何か知っているか?」
「虚無の使い魔は全部で四人いるそうです。
 あらゆる武器を使いこなすガンダールヴ。あらゆる獣を操るヴィンダールヴ。
 そしてあらゆるマジックアイテムを操るミョズニトニルン。
 ただ四人目の使い魔は能力どころか名前すら解らねーみたいです。
 俺の召喚者も調べてはいるんですが、今のところ手がかりゼロ」
「……そうか」
仗助が知りえる虚無の情報は現段階ではこれくらいだった。
ロマリアにいるという仗助の召喚者ならばもっと情報を持っているかもしれないが。
「ところで仗助。お前を召喚したロマリアの虚無の担い手は……信用できるのか?」
「……正直に言えば微妙っスね〜。色々と隠してる感じがします。
 俺も探りは入れてるんですけど、何しろアウェイっスから……」
どうやら仗助はあまり召喚者に入れ込んでいないようだ。
しかし使い魔のルーンが精神を操り主のために行動させるのではないかという疑念は、
この程度の情報ではまだ晴らす事はできない。
もしかしたら惚れ薬の後遺症でまだ精神が正常ではないだけかもしれないと、
希望的観測を持つ事もできるが、虚無の詠唱を聴いている時の高揚感は別問題だ。
なぜならタルブの村で虚無の詠唱を聴いた時はまだ、惚れ薬を飲んでいないのだから。
仗助も虚無の詠唱を聴いたら何か感情に変化が現れるのだろうかと思い質問してみたが、
仗助はまだ召喚者が虚無の魔法を使うところに居合わせていないらしい。
34スターダストは砕けない 3/7:07/07/25 20:08 ID:o1GNQkPc
無言で承太郎が何かを考え込んでいると、場の空気が沈んできた。
仗助も次第に居心地の悪さを感じ、何とかしろよという目つきでルイズを見る。
と、ルイズは何かを閃いたように「あっ」と小さな声を上げた。

「ねえ。あんたを召喚したのって、教皇聖下?」

とびっきりの発見をして大喜びしている子供のような笑顔でルイズは言い、
仗助が「ゲッ」と呟き、承太郎は溜め息をつく。
その反応にルイズは空気を読んでない発言をしたのではと冷や汗を垂らした。
「あ……あの、ごめん、今の忘れて」
「はぁ〜……正解っス。教皇の聖エイジス三十二世ですよ、俺の召喚者は」
ガックリと肩を落として仗助は告白した。
ルイズも冷静に考えてみれば、教皇が虚無の担い手だなんてかなりヤバイ話と理解する。
というかガリア王が虚無の担い手っていうのも相当のものなのだから、
もっと早く気づいて然りではあるのだが。
「ところで承太郎さん……その反応、もしかして気づいてました?」
「……まあな。虚無の担い手は四つの王家から生まれる。
 ヴァリエール家は王家の親戚だし、ガリアは国王自身が虚無の担い手だ。
 となればロマリア王族の誰かだという推理は、刑事コロンボじゃなくとも簡単だぜ」
ついでに言えばウェールズが死んだ今、アルビオン王家は根絶されており、
もはやアルビオンから虚無の担い手が現れる事はないだろうとも考えていた。
王族の誰かが浮気じじいよろしく隠し子でもこさえていれば話は別だが。
そういえばゲルマニアは蚊帳の外なのだろうか。
風のルビーがアルビオンにあったから、四人目の虚無もアルビオンに違いないのだが。
「この件はくれぐれも内密に頼みますよ〜、
 教皇もいずれはトリステインに正式に協力を仰ぐつもりらしいっスから。
 今ルイズさんから話が伝わっちまうと、政治的にゴタゴタしかねるかも……」
「うっ……。ま、まあこの戦争が終わるまでは黙ってて上げるけど、
 私は女王陛下直属の女官なんだから、報告はするわよ」
35スターダストは砕けない 4/7:07/07/25 20:10 ID:o1GNQkPc
敵にも虚無がいる可能性があるとはいえ、
ルイズにまで色々と話してしまったのは失敗だったかと仗助は頭を抱えた。
承太郎を使い魔にするくらいだからもっと空気の読める賢い人を想像していが、
典型的なムカつく貴族タイプっぽいような感じがするし、
水と油のように承太郎とは合わないタイプの人間なんじゃあないかとまで思う。
「承太郎さん……何でルイズさんの使い魔やってんスか?
 イメージと合わないんスよね〜……承太郎さんのキャラクターじゃないっていうか」
「……ルーンは刻まれてるが、こいつの使い魔になった覚えはねーぜ」
「はあ。まぁ俺も本心から使い魔はやってませんけど……。
 人間の尊厳とかプライドとか、お偉い貴族様は考えてくれね〜しよぉ〜」
仗助の発言に心当たりありまくりのルイズは、
やっぱり承太郎が自分をご主人様と認めない理由はそういった点にあるのかと悩む。
今では平民への理解も多少できた……ような気がする、多分だけど。

その後仗助は竜騎士隊で竜を扱う腕を見せるため、竜舎へと出かけていった。
ヴィンダールヴの能力のおかげで誰よりもうまく竜に乗れると仗助は自信満々で、
腕前に嫉妬した竜騎士隊が彼の髪型を馬鹿にして大惨事が起こるけれど、
それは本編とはあまりカンケー無い話なので割愛する。

ルイズが一人で作戦会議に出かけ、竜騎士隊の護衛達もそれについて行くと、
一人きりになった天幕の中でベッドに腰掛けた承太郎は問いかけた。
「お前は虚無の使い魔に関して何か知っているのか……?」
「……うん? もしかして俺に訊いてんのか?」
「今ここにいるのは俺とおめーだけだぜ」
「そういやそうだな。それにしても久し振りだな、ほとんど背景と化してたよ」
そんな調子で喋り出したのは、承太郎が背負うデルフリンガーである。
36Classical名無しさん:07/07/25 20:11 ID:qDs7yK9s
テファはどうなるっすかね? 支援
37Classical名無しさん:07/07/25 20:11 ID:Z7Oz9f4U
支援!
38スターダストは砕けない 5/7:07/07/25 20:11 ID:o1GNQkPc
「で、虚無の使い魔について何が知りてーんだ?
 はっきり言って全部思い出した訳じゃねーから、答えられるか解んねーぞ」
「そうだな……例えば虚無の詠唱を聴いている時、俺は高揚感や安心を感じた。
 あれはいったい何だ? ガンダールヴのルーンがそうさせているのか?」
「そりゃそうさね。主人の詠唱を聞いて元気になるのは、
 赤んぼの笑い声を聞いて母親が顔をほころばすのと理屈は一緒さ。
 そういう風にできてんのさ、ガンダールヴってのは。
 別に悪い事じゃねーだろ? ガンダールヴの役目は敵を倒す事じゃーない。
 ご主人様の詠唱を守るのが仕事だ。何か不服かい?」
「…………つまり……このルーンは俺の精神に影響を与えるって事か」
「まーそうなんじゃねーの?」
肯定され、承太郎は左の拳を握りルーンを見た。
惚れ薬を飲んでルイズを愛していた時、それが当然だと思っていた。
疑いもしなかった。
解除薬を求めたのは、そうしないとルイズが自分の愛を認めないという事と、
それを飲んでもルイズを愛する心は変わらないと確信していたから。
だが違った。
それと同じではないか?
このガンダールヴのルーンは知らぬ間に自分の精神を操り、
主を守らせよう従わせようと己にささやき続けているのではないか?
あのタルブの空、日食の中に飛び込むのが間に合わなかったのは、
もしかしたらこのルーンが元の世界に帰すまいと働いて、
ゼロ戦の操縦に干渉してきたからではないだろうか?
思えばあの時、疲労からか操縦桿を握る手に力が入らなかった。
本当に疲労のせいなのか? そう錯覚していただけではないのか?
ルイズに青銅を錬金させる賭けをした後、なぜ自分はルイズの部屋に戻った?
やかましい女、騒がしい女が嫌いな自分がなぜ、ルイズを気に入っている?
39Classical名無しさん:07/07/25 20:11 ID:jbf3YKDM
まとめサイトの新スレURLもう更新されてるよw管理人さんホント毎回乙です支援
40Classical名無しさん:07/07/25 20:12 ID:amiWklx.
デルフに涙支援
41スターダストは砕けない 6/7:07/07/25 20:13 ID:o1GNQkPc
「どうしたね相棒。何を悩んでなさる」
「……てめーには関係ねー」
「俺が思うにだね相棒、おめーさんはもっと人に頼った方がいいんじゃないかい?
 悩み事があるなら、俺みてーな剣じゃなく、人間に相談してみなよ。
 おめーさんは一人でたいていの事はできちまうから、
 かえって何でもかんでも自分一人で抱え込んじまうんでねーのかい?」
「フン。たかが剣の分際で好き勝手言ってくれるじゃねーか」
「これでも六千歳なんでね」

しかし承太郎は誰にも相談せず日々をすごした。
次第にルイズも承太郎の異変に気づき出し、
何か悩みでもあるのかと訊ねてくるようになったが、
承太郎は頑として心を開かなかった。
もし自分の推測が正しかったら、それはルイズを傷つけるだろうから。
しかしその優しささえ刻まれたルーンの仕業なのかと思うと彼はゾッとした。
何度か軍の作戦に参加し、ルイズを守り、敵を倒し、
虚無の詠唱を聴くたびに奮える心をわずらわしく思いながら承太郎は戦う。
するとなぜか次第にガンダールブのルーンの光は鈍り、
ウェールズと戦った時ほどの力を発揮できないようになってしまった。
悪循環にハマりつつも、やはり承太郎は相談する相手を持たなかった。
コルベールかタバサがいれば相談できたかもしれない、
この際キュルケでも構わないとさえ承太郎は思う。
ギーシュはサウスゴータ解放の際に見かけたが、
手柄を立て勲章をもらい実兄から褒められている姿を見れば、
わざわざこんな相談事を持ちかけるのは無粋と感じられた。
そんな日々はある日突然変化を迎える。
42スターダストは砕けない 7/7:07/07/25 20:14 ID:o1GNQkPc
アルビオン軍が休戦を申し込んできた、理由は降臨祭のためだ。
戦時であろうと降臨祭には休戦するのがハルケギニアの慣例である。
降臨祭は十日ほど続き、その準備も含めて二週間の休戦。
不可侵条約を破り魔法学院を襲って生徒を人質に取ろうとしたアルビオンの申し入れ、
とても信用できるものではなかったが兵も疲労が溜まっているため、
アンリエッタは今すぐにでも艦隊と『虚無』の力で敵を滅ぼしたいのをこらえ、
枢機卿マザリーニの苦言を聞き入れ休戦の申し入れを飲んだ。

神聖アルビオン共和国との休戦が発効して三日目のシティオブサウスゴータにて。
連合軍が徴収した宿屋の一室を得たルイズは暖を取っていた。
高度三千メイルに位置するアルビオンの冬は早くつらいものなのだが、
承太郎は暑さだけではなく寒さにも強いのか相変わらず学ラン姿である。
で、その承太郎はというと冬の寒さに負けず普通に外出して行った。
慰問隊がうまい料理とうまいワインを持ってきたというので、仗助と一杯やるらしい。
ちなみに承太郎はワインよりもアルビオンで作られる麦酒(エール)を好んでいたが。
仗助と合流した承太郎は、トリスタニアから出張してきたどの居酒屋で飲むか相談し、
どうせ異世界の店なんだからいい店なんて見分けつかないから適当に選ぼうとすると、
突然広場で「ジョータローさん!」と女性に声をかけられた。
聞き覚えのある声に承太郎が振り向くと、そこにはシエスタの姿があった。
ついでに魅惑の妖精亭の店員達と、店長のキモいオカマのスカロンも一緒に。

「だいたいこの辺りよ」
薄暗い部屋の中、土くれのフーケは地図の一点を杖で指した。
「ふむ、少々難儀しそうな道のりだな。山歩きをせねばならん」
あごヒゲをさすりながらワルドが言う。
「仕方ないでしょ。空を飛んでったら連合軍に見つかりかねないわ」
「ふっ……サウスゴータの事はお前に任せるのが一番か、マチルダ」
そして三人目の少年が右手の薬指に嵌めた指輪を撫でながら呟く。
「道案内はよろしくお願いします。降臨祭が始まったら作戦開始ですから」
最後にそう呟いた少年は、額を隠すように帽子を深くかぶっていた。
43星屑 ◆LSP/td4iE2 :07/07/25 20:16 ID:o1GNQkPc
以上ッ! 投下した……。
仗助が虚無の詠唱を聞いた事ないのは火のルビーが(ry
44Classical名無しさん:07/07/25 20:17 ID:Z6ch4Y1w
ジョースターの血統が虚無の使い魔として召喚されてるとすると、
「少年」が該当するのは一人しかいないよな…
45Classical名無しさん:07/07/25 20:16 ID:ry1AbYJA
GJ! 盛り上がってきましたね。
46Classical名無しさん:07/07/25 20:17 ID:ZslZsz/k
少年かぁ…ジョルノか!?
47Classical名無しさん:07/07/25 20:18 ID:chU/6y/.
>>44
15才のギャングボス?
48Classical名無しさん:07/07/25 20:18 ID:amiWklx.
GJ。
3人目はやはりヤツなのか……?
49Classical名無しさん:07/07/25 20:18 ID:MTqbDlQ2
少年期のジョナサンかジョセフに1000ペリカ
50Classical名無しさん:07/07/25 20:21 ID:Z6ch4Y1w
帽子をかぶっているのは額のルーンと頭のコロネを隠すため。
そうだろ承太郎!
51Classical名無しさん:07/07/25 20:22 ID:chU/6y/.
>>49
その発想はなかったわ。

でさっきGJ付け忘れてたんで今言わせて貰うぜ星屑さん!

GJ!
52Classical名無しさん:07/07/25 20:22 ID:426zlPRE
じゃあ俺はジョニィで
53Classical名無しさん:07/07/25 20:23 ID:JFYt5LFU
GJ!
wktkがとまらない展開だ
話としては承太郎のルーン関連が当面の主軸かな
承太郎と仗助のジョジョコンビが目立ってきそうだ

54Classical名無しさん:07/07/25 20:25 ID:hUvH4Nto
面白すぎる続きがワクテカだよもう
55Classical名無しさん:07/07/25 20:31 ID:DYVmYMjY
>>53
そしてゼロ魔キャラを蹂躙するってわけですか
糞ですね
56Classical名無しさん:07/07/25 20:33 ID:MM7hfewU
>>55実績のある星屑の人なら上手く調和できる
57Classical名無しさん:07/07/25 20:33 ID:MM7hfewU
ゴメン、あげちまった
58Classical名無しさん:07/07/25 20:35 ID:PuE7Hjw6
別に蹂躙しようがどうっちゃいいがいかんせん厨っぽすぎる。
59Classical名無しさん:07/07/25 20:36 ID:a3YbcqnA
だれだーだれだー!
だれだーだれだー!
俺はアブドゥル! アブドゥルまーん!
60Classical名無しさん:07/07/25 20:37 ID:MM7hfewU
・・・これ以上続けるってんなら避難所の毒吐きに行こうぜ
61Classical名無しさん:07/07/25 20:39 ID:DtJqeMqc
>>58
原作への愛の心を持たないやつは消えろ!
62Classical名無しさん:07/07/25 20:40 ID:xnCVm94E
ニコポが無くて文章が読みやすければどんな厨設定
でも耐えられるオレは勝ち組
63Classical名無しさん:07/07/25 20:40 ID:o1GNQkPc
舞台は1989年なんだからジョルノが少年で通用するはずないだろう。
64Classical名無しさん:07/07/25 20:40 ID:a3YbcqnA
>>59ですが額に傷があるjojoキャラといえば彼しか思い浮かばなかった
ジョルノはDIOの息子でジョースターの血統ではない!
65Classical名無しさん:07/07/25 20:43 ID:jbf3YKDM
>>63
あんた、何答えっぽいこといってんだよ!wktkさせやがって!クソッ!クソッ!
66Classical名無しさん:07/07/25 20:44 ID:BUOi1oOQ
>>64
首から下、つまり種はジョースターの血統だからな。
他のDIOの息子達もある意味ジョースター家なわけで。
67Classical名無しさん:07/07/25 20:45 ID:ZslZsz/k
『来たか…肉体…』
DIO様の首から下はジョナサンだから問題無い
1989年に限定すると他も全員ダメだし
>>49
二部ジョセフ少年期は無いと思う。
タメ口で通しそうだし
68Classical名無しさん:07/07/25 20:45 ID:chU/6y/.
>>66
リキエルだけは認めてやる。

だが二人は駄目だ!特に爬虫類顔!
69Classical名無しさん:07/07/25 20:48 ID:chU/6y/.
>>64
つジョナサン直列の息子
つブチャ協力の元ズームパンチもどきを一回発動
つ仲間思い

ジョナサン要素もあるっちゃある。
少しだけDIO要素も混ざってるが。
70Classical名無しさん:07/07/25 20:50 ID:Z6ch4Y1w
>つブチャ協力の元ズームパンチもどきを一回発動
これジョナサン要素だったのかwww
71Classical名無しさん:07/07/25 20:51 ID:jc1U8HAM
本命はジョルノだなあ
72Classical名無しさん:07/07/25 20:51 ID:jbf3YKDM
大穴で康一くん…はないか
73Classical名無しさん:07/07/25 20:51 ID:amiWklx.
対抗馬はドッピ夫かなぁ……。
74Classical名無しさん:07/07/25 20:53 ID:L639pkHQ
少年か
間田だな
75Classical名無しさん:07/07/25 20:54 ID:chU/6y/.
敬語使う少年キャラか。
早人 ジョルノ ドッピオ 康一君 エンポリオ
他にいたっけ?
76Classical名無しさん:07/07/25 20:55 ID:DM8YuEVA
@ハンサムな1989年の少年は実はジョースター家とは全く関係ないジョジョキャラである
A仗助同様にジョルノが未来から来て召喚されて来てくれる
Bミョズニルトルンではない。現実は作者のミスリードである
77Classical名無しさん:07/07/25 20:57 ID:Z6ch4Y1w
>>75
JOJOは少年キャラが少ないからなあ
78Classical名無しさん:07/07/25 20:58 ID:Z7Oz9f4U
ジョルノが助けたギャングが未来のジョルノっていうのを妄想したが
それだと少年にはならないか…帽子かぶってるはいるが…
79Classical名無しさん:07/07/25 20:59 ID:dmIpo102
ジョルノが15歳とは限らん
80Classical名無しさん:07/07/25 20:59 ID:Cg8cGN0w
>>78
それなんて四部?
81Classical名無しさん:07/07/25 21:00 ID:Cg8cGN0w
すまん。あげてしまった
82Classical名無しさん:07/07/25 21:01 ID:DM8YuEVA
>>75
ボインゴとか
83Classical名無しさん:07/07/25 21:02 ID:jKatcgD6
流れを無視して質問

ゼロ魔世界の戦闘用(?)マジックアイテムって最大でどのくらいのことが出来るの?
まだ原作8巻までしか読んでないからガーゴイルぐらいのものしか分からないんだ
個人的には例えばライトニングクラウドみたいな強力な呪文を、
ルーン詠唱無しでいきなり使えちゃったりするようなマジックアイテムがあったりすると話を盛り上げやすくて、
書く側としても楽しいんだけど……どうだろ?
84Classical名無しさん:07/07/25 21:03 ID:Z7Oz9f4U
意外!それは宮本輝之輔!
85Classical名無しさん:07/07/25 21:04 ID:426zlPRE
>>83
今のところ、一番強力なのはヨルムンガルドかね?
ミョが使ってるのを見ると一応マジックアイテムだろうし
86Classical名無しさん:07/07/25 21:05 ID:UWGgDils
だがジョルノから見たらゲス野郎であろうガリア王にルーンがあろうと容易く従うか?
87Classical名無しさん:07/07/25 21:07 ID:hpxOlJL6
なに言ってんだ?ジョゼフ倒してパッショーネ王国にするんだよ
88Classical名無しさん:07/07/25 21:08 ID:Ntcawi52
大穴で成長ポコ…いやかんでもない
89Classical名無しさん:07/07/25 21:08 ID:Z6ch4Y1w
倒して乗っ取るつもりなんじゃね?
90Classical名無しさん:07/07/25 21:08 ID:JFYt5LFU
>>86
ジョルノだったとするとそこら辺での下克上に期待してる
タバサ関連の動きが気になるが
91Classical名無しさん:07/07/25 21:08 ID:UWGgDils
    / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ
 / ̄ ̄ ̄        /|
 |\_______/ |
  |          __ ヽ_
  |   |     /     / |`'''ー------‐'''''フ
   |   |    /    /: :ノ        /
__|ヽ \  |   ,.-'´: :/     _,.-''´
    | :`'ー----‐''´: : ,.-'´  _,.-Tミ ̄     >>87つまりこういうことか?
'‐-、_ \____,. -二-‐<ミ( ) |ミ、
   `''‐-、__,._- ,=tラフ  ミkノ /ミミ、    『ジョルノ×タバサ…』
   /,.ヽくゞク!T ヽ ̄´ )  ミr'くヽヽミ、i    
 / / >、-‐|ヘ ノ`''''''´l  ミミ|  ヽヽ/ |ヽ、
_/ / /  ヽ ゞブ 、、、  、ミミノ    /  ヽl
  / く、   ヽ〃‐‐--ヽ川/   /   !
    ||ヽ   ! ''''''ミ、ヽ/   /    /
    | | |   ヾ川川/   i´     /
    `' ヽ   !ヽ ̄: : /   |ヽ    /
92Classical名無しさん:07/07/25 21:09 ID:ZE9bwrms
世界一巡してきたエンポリ夫と超予想
93Classical名無しさん:07/07/25 21:09 ID:ZslZsz/k
そこでアレだろ。
「僕はあんたの国の王を倒し、この国を乗っ取るつもりでいる」
94Classical名無しさん:07/07/25 21:10 ID:9LRFU.Xk
仗助が時間ぶっ飛んで来てるんだから年齢はあんまり当てにならないよな・・・
95Classical名無しさん:07/07/25 21:10 ID:ym0tijd2
エンポリオだろ。ふつーに
96Classical名無しさん:07/07/25 21:11 ID:DM8YuEVA
>>83
破壊の杖(ロケットランチャー)で伝説のアイテム扱いだから一般的なマジックアイテムじゃ大した威力は無いと思う
97Classical名無しさん:07/07/25 21:12 ID:UWGgDils
チンポなら召喚されたタイミング次第でウェザーリポートを使えるかもしれんなwww
98Classical名無しさん:07/07/25 21:12 ID:1ZjcVFxc
意外!それは静・ジョースターが仗助をお兄ちゃんと呼ぶ展開……ッ!
99Classical名無しさん:07/07/25 21:13 ID:Z6ch4Y1w
ひょっとして、虚無の使い魔は全員、何らかの形で承太郎を知ってる人物だったりして。
100Classical名無しさん:07/07/25 21:14 ID:chU/6y/.
ジョルノ→「僕はあんたの国の王を倒し、この国を乗っ取るつもりでいる」
エンポリオ→ジョリーンに会う前ならしょうがないか...と従う 一巡後は従わなさそう
早人→どうするんだろうね。従わなさそう。
ドッピオ→ボス以外につくとは思えん
101Classical名無しさん:07/07/25 21:20 ID:426zlPRE
ここで花京院と予想
102Classical名無しさん:07/07/25 21:22 ID:jKatcgD6
>>85
グーグル先生に聞いても答えが出なかったんで、そのヨルムンガルドとやらをkwsk頼む
103Classical名無しさん:07/07/25 21:28 ID:2QoYgbxg
>>101
その発想はなかった
104Classical名無しさん:07/07/25 21:30 ID:chU/6y/.
>>101
何で思い浮かばなかったんだ俺。
どうやらヘブンズドア食らってるようだ
105Classical名無しさん:07/07/25 21:30 ID:DM8YuEVA
>>102
11巻に出てきた剣士人形。ゴーレムではないらしい
実際、ワルキューレやフーケのゴーレムとは違って人間以上に素早くて器用
動かしてるのはもちろんミョズニトルン
106Classical名無しさん:07/07/25 21:30 ID:2qzZOONg
>>102
ネタバレだし設定まとめスレで聞いたほうがいいんでない?
107Classical名無しさん:07/07/25 21:30 ID:ZE9bwrms
北欧神話で世界を取り巻く大蛇。
ゼロ魔に出てくるのはヨルムンガント。なんか超凄いゴーレムみたいなもの
108Classical名無しさん:07/07/25 21:31 ID:426zlPRE
>>102
人間をそのまま大きくしたような機動性と器用さを持っていて、
反射で生半可な攻撃は全て防ぐゴーレム的な何か。
109107:07/07/25 21:31 ID:ZE9bwrms
>>102
出遅れた上ミスった。スマソ
110Classical名無しさん:07/07/25 21:37 ID:mE1GFGXg
なにそのどっかのロボット系のゲームでの最強モンスターは?
111Classical名無しさん:07/07/25 21:37 ID:jKatcgD6
>>105,>>107,>>108
トンクス

>>106
確かにそうするべきだったね
スマンかった
112Classical名無しさん:07/07/25 21:38 ID:dmIpo102
サーフィスみたいな能力の人形もあったっけ
113Classical名無しさん:07/07/25 21:42 ID:rYDsU2FQ
ちなみに北欧神話のは“ヨルムンガンド”ですからね。
“ヨルムンガルド”じゃないですぜ。
ガンドは杖とか帯とかいう意味らしい。


ついでに言うと、ガンダールヴは北欧神話に出てくるドワーフの名前の一つで、
意味は『魔法を使う妖精』。杖・魔法を意味するガンドと妖精を意味するアールヴ
(エルフ)を繋げた単語。既出だろうが、発作的に薀蓄をはきたくなった。
114Classical名無しさん:07/07/25 21:43 ID:3yP9/OjI
始祖プリミルですらついに勝利することができなかったエルフの先住魔法と、系統魔法のハイブリッド。ジョゼフの虚無も混ざってたかな?
虚無のディスペルマジックで反射解除しないと攻撃が届かない。
ゼロ魔ってあの後どうすんだよって感じなんだが。
先住魔法強すぎ。
115Classical名無しさん:07/07/25 21:47 ID:BUOi1oOQ
FF的に言うとリフレク掛かってる相手に黒魔導士だけで戦いを挑んでるようなもんだしな。
116Classical名無しさん:07/07/25 21:48 ID:ZslZsz/k
そこは東の方々が先住魔法?何それ?
みたいな感じで、残像が残るような速度で移動しつつ
抜き身も見せない剣速で刀を振ってくれるのさ!
117Classical名無しさん:07/07/25 21:49 ID:amiWklx.
東の果てに居る連中は皆アヌビス神標準装備とか。
反射でさえ「覚えたぞ」の一言で済ます。
118Classical名無しさん:07/07/25 21:52 ID:KLsx.vmg
>>114
先住魔法はその場所の精霊と契約さえしてしまえば、虚無以外ではまず勝てそうに無いからなー
ルイズがエルフの反射を破るときも、建築物1個分の力と競り勝てと要求されてるから
虚無が有っても勝てるとは限らない無敵ぶりだし。
119Classical名無しさん:07/07/25 21:52 ID:0tVrrL6E
いいこと考えた
デスペル用意すればよくね
120Classical名無しさん:07/07/25 21:53 ID:yC1wvPlo
>>113
その薀蓄ならもう10回ぐらい既出してるよ
121Classical名無しさん:07/07/25 21:53 ID:WGeRewvU
>>114
FE的にはハーディンに光のオーブ無しで突っ込むようなものか
122Classical名無しさん:07/07/25 22:00 ID:SJHtdO.s
ゼロ魔もたいがいインフレ上等だわな、虚無の時点で目に見えてはいたが
123Classical名無しさん:07/07/25 22:00 ID:j6Hl1L5I
>>121
あれ? それって絶対死ぬよね?

にしてもブリミルはエルフに絶対勝ちたかったみたいだから
虚無の力を四つに分けたことにも意味があると思うんだよな
四人居ないと唱えられないほど強い魔法とか
124Classical名無しさん:07/07/25 22:01 ID:mE1GFGXg
『ゼロの使い魔 第二部・双月の誓い』
王国暦〜〜年。
ガリアはハルケギニア全域に対し宣戦布告。
人型戦闘魔道人形「ミョズニルトン」を用いて
トリスタニア、ゲルマニア、ロマリアに対し攻撃を開始した。
まったく未知の魔道人形に成す術なく敗北する三国。
三国は同盟を結びアルビオンをガリアに落とすことで戦況を一転させようとする
その余波はハルケギニア全土に及び総人口の半分を死に至らしめた。

戦況が膠着状態に入って半年、ゲルマニアにおいて一人の少年が一機の巨人と出会う。
一人の男が異世界の技術から生みだした科学。
そして既存の工学と魔法学を持って生み出された『兵器』
GAT-RX-78『ガンダー…』である!
125Classical名無しさん:07/07/25 22:02 ID:XFpgoN4M
ガンダーm
126Classical名無しさん:07/07/25 22:03 ID:426zlPRE
>>124
あっちにも投下しろよw
127Classical名無しさん:07/07/25 22:08 ID:ZslZsz/k
三国同盟の結果できた国名がジオン公国なんだな?w
あれ?でもアルビオン落しをしたのがガリアなんだからどっちの人形が一つ目なんだw
128Classical名無しさん:07/07/25 22:08 ID:jbf3YKDM
>>124
某姉妹スレで待ってるぜ!
129Classical名無しさん:07/07/25 22:08 ID:chU/6y/.
>>114
最高にハイになってるDIO三体にディアボロLV1で挑むような物か?
130Classical名無しさん:07/07/25 22:18 ID:RU6aLJRo
射撃DISCだけでギアッチョに挑むようなもの
131Classical名無しさん:07/07/25 22:19 ID:jKatcgD6
ジョゼフを倒しても話が終わらなさそうなところがゼロ魔の怖いところ
132Classical名無しさん:07/07/25 22:20 ID:0tVrrL6E
>>130
それでも…それでもマンインザミラー(設置)ならなんとかしてくれる
133Classical名無しさん:07/07/25 22:22 ID:dFev7y3s
>>123
>にしてもブリミルはエルフに絶対勝ちたかったみたいだから
その実態は、虚乳なプリミルが乳革命に憎悪を燃やして(ry
134Classical名無しさん:07/07/25 22:24 ID:cWK007Rg
>>130
寝てる隙にヘヴンズドアー
135Classical名無しさん:07/07/25 22:26 ID:KLsx.vmg
>>131
聖地関連のイベントを消費しないと終わらないだろうなー
全20巻以上いきそうだw

>>133
つまり、その時代に小さい方が良いと言うロリドを召還すると歴史が変わるト。
136Classical名無しさん:07/07/25 22:27 ID:BlJ.6Wio
>>130
部屋中にエメラルド設置
137Classical名無しさん:07/07/25 22:29 ID:jbf3YKDM
俺もテスト明けに大冒険やろうかな…
138Classical名無しさん:07/07/25 22:29 ID:EM1lhius
1 全20巻以上で完結
2 全30巻を越えてほとんどの人から忘れ去られたころに人知れず完結
3 超展開で急転直下完結
4 完結しない、現実は非情である

正直4が一番ありそうでならん
139Classical名無しさん:07/07/25 22:30 ID:F6kxs6Nc
>>114
一階でハイプリエステスに遭遇するようなものか
140Classical名無しさん:07/07/25 22:31 ID:nKXidjvI
>>139
つまりアレか
持ち込みなしでレクイエムに突っ込んで
ペッシがいたから釣りしてもらったらブチャラティが釣れたようなもんか
141Classical名無しさん:07/07/25 22:32 ID:KLsx.vmg
>>140
微妙にエルフに合ったら逃げろと言われてる意味が実感できた。
142Classical名無しさん:07/07/25 22:35 ID:ppSckeE6
スレチかもしれんがドラクエでレベル15で布の服とひのきの棒の装備でラスボスに挑むもんか
143Classical名無しさん:07/07/25 22:35 ID:F6kxs6Nc
>>140
Exactly
そこでなんかヤバそうだから逃げようとしたらいきなり2マス先攻撃ですよ
144Classical名無しさん:07/07/25 22:37 ID:KLsx.vmg
>>142
ドラクエなら魔法使い×4のPTでガメゴンロードと戦うような物、無論毒針は無しで。
145愚者(ゼロ)の使い魔 ◆Dv3XctLjy. :07/07/25 22:39 ID:nM0hUhiE
予約は無さそうなので五分後に投下します
あと一応トリップ付けました
146Classical名無しさん:07/07/25 22:40 ID:34DxCf12
それじゃあサガなら?
147Classical名無しさん:07/07/25 22:41 ID:426zlPRE
サイキックプリズンなしで時の君と戦うような感じかな
解りづらいかも知れんが
148Classical名無しさん:07/07/25 22:41 ID:dd2qSphU
ドラクエで例えるならFC版シドーとロンダルキアの洞窟じゃね?
縛り無しでも泣けてくる
149Classical名無しさん:07/07/25 22:41 ID:miFXHB4A
ギアッチョVSセックス野郎みたいなものか
150Classical名無しさん:07/07/25 22:42 ID:GjaxddX.
イギーキター
151Classical名無しさん:07/07/25 22:42 ID:jKatcgD6
>>145
キャモォォーーーーーーーンッ!
152Classical名無しさん:07/07/25 22:42 ID:miFXHB4A
既に支援の準備は出来ている
153Classical名無しさん:07/07/25 22:42 ID:mE1GFGXg
C-EEEN

>>146
ワグナスに対しジェラールが挑むようなもの
154愚者(ゼロ)の使い魔1/9:07/07/25 22:44 ID:nM0hUhiE
「ってな事があったんだよー、どうすればいいと思う?」
「うーん、謝るしかないんじゃあないですか?」

おれは昼食を取りながら授業中の事をどう誤魔化そうか考えていた。
あの後ルイズはオスマンに呼び出されたらしい。それはつまり相当ヤバイ事をしでかした、という事だ。
おれとしては今この学院を離れるのは惜しい。ここなら部下も集められるし、ルイズを通して国の動きもわかるからな。

だから謝ろうと思った。
方法としては砂人形で何とかなりそうではあるのだが、ワンパターンすぎるのが問題だ。
後の事を考えると他の方法も持っておいた方が良い。
だがあの怒りはちょっとやそっとでおさまりはしないだろう。
考えても分からない。
だから人に聞いてみた。具体的に言うとシエスタに。

「悪い事をしたのなら謝らなくちゃ駄目ですよ」
「うん」
「ちゃんと悪い事をしたという意識を持つんですよ」
「ああ」
「イギーさんはその辺を適当にしそうですけど、それじゃ駄目ですからね」
「うい〜す」
誠意を持って謝る以外の方法を知らなさそうなので適当に返事してこの場を去る事にする。

「参考になったよ、ありがとー」
「どういたしまして、でもなんで私に相談したんですか?」
「え?いや、なんとなく」
謝りなれてそうだから、なんて口が裂けてもいえないよなー。
155Classical名無しさん:07/07/25 22:45 ID:EM1lhius
>>147
それはサイキックプリズン無しで普通に時の君打ち殺した俺への挑発か?
ええ、うちのブルーは体術一筋で術法?ナニソレでしたよ
156愚者(ゼロ)の使い魔2/9:07/07/25 22:46 ID:nM0hUhiE
他にも色々聞いてみた。
「あんな見事な逃走しといて謝るのは難しいんじゃないの?そもそも私謝り方なんて知らないわよ」
そういやキュルケが謝っている所は見た事ないな。

「……知らない」
素っ気ねーなあ、でも話してくれるだけマシなのか?この前マリコルヌが完璧に無視されてたしな。

「プレゼントで機嫌をとれば良いのさ!薔薇とかはどうだい?」
それは金がもったいない。そもそも金を持ってない。

結局有効な手は見つからなかった。
仕方ないので直球で行く事にする。
部屋の前で深呼吸。
落ち着いて謝罪の言葉を思い浮かべる。部屋に入って『ゴメンナサイ』。
これで大丈夫だ。というかこれしかない。

ドアをノックする。
「誰ですか?」
「イギーです。謝りにきました」
おれはドアを開け、コルベールの部屋に入った。

「えーと、その、ゴメンナサイ」
157Classical名無しさん:07/07/25 22:46 ID:miFXHB4A
C-EEEN
158Classical名無しさん:07/07/25 22:47 ID:KLsx.vmg
私怨
なんと言う適材適所、ギーシュのイベントでかなりの確立で謝ってるからなw
159愚者(ゼロ)の使い魔3/9:07/07/25 22:48 ID:nM0hUhiE
「別にもう良いですよ。何とか修理もできそうですし」
何とか許してもらえた。
だがちょっと元気が無いみたいだ。心なしか頭にもいつものような輝きが無い。
机の上を見ると確かに教室に入ってきたときの物があった。
「すいませんでした。ところでそれ何?」
謝るのが目的だったがどこか見覚えのあるそれに興味がわいた。
「聞いてなかったのですか?」
そりゃまあ、寝てたし。

「これはですね、まずこうやって油を気化させて…」
コルベールは足でふいごを踏んだ。
「そうするとこの円筒の中に気化した油が放り込まれます」
コルベールは円筒の横に慎重に杖の先っちょを差し込み、断続的に発火させた。
「すると円筒の中では気化した油が爆発し、その力でピストンが上下に動きます」
あ、分かった。これエンジンだ。
「動力はクランクに伝わり車輪を回します。そうすると…」
コルベールは箱についている扉を見る。
「ヘビ君が顔を出してぴょこぴょこご挨拶するはずなんですが…」
机の上にはヘビ君の破片があった。
「まだヘビ君は修理していないんですよ」
本当にゴメンナサイ

「でもスゲーな、エンジンだよコレ」
「えんじん?」
「そう。おれの故郷ではこれをつかって車を動かしてるんだ」
160Classical名無しさん:07/07/25 22:49 ID:DJSORAVs
犬の癖にエンジンの原理を知ってやがる生意気な支援
161愚者(ゼロ)の使い魔4/9:07/07/25 22:50 ID:nM0hUhiE
おれはコルベールに車とか飛行機とか船とかの事を話した。
その最中におれが異世界の出身であることも話した。
実はこれ、ルイズにも言ってないんだけど別に隠してた訳じゃあないので問題ない。

「機械か…私にも作れるでしょうか?」
「うーん、難しいんじゃあないかな、あんたの系統は火だろ?」
「そうですか…」
コルベールの系統は火だ。何かを作るのに向いているのは土系統。
出来なくはないが難しいだろう。
そうだ!
「まず簡単な物を作るんだ」
「簡単な物?」
「そしてそれを売ってその金で土のメイジを雇うんだ」
「なるほど!」
「もしかしたら他にも同じ考えのヤツが見つかるかもしれない」
「仲間も増やすのですか!それは良い考えだ!」

その後すぐに何かのサンプルを作りたかったがコルベールは明日から用事があって学院を離れるのだそうだ。
仕方が無いので今日はここでお開きとなった。
サンプルの第一候補は今のところ『折り畳み傘』だ。アレは地味に役に立つからな。
鞄に入れておくだけで急に雨が降った時にも大丈夫!この英知の結晶は素晴らしい!一言にまとめると人間傘下!

そしてこれは大収穫だ。
コルベールの協力があれば機械は無理にしても様々な道具が作れる。
作る国の方向性が見えてきた。『技術の優れた国』だ。

おれは意気揚々と部屋に帰ったが、部屋の前で思い出した事がある。
ルイズも怒ってたんだよなあ、すっかり忘れてた。どうしよ。
162Classical名無しさん:07/07/25 22:52 ID:UD4DHezw
支援

ところでコルベールって『火』『火』『土』のトライアングルだったような。
163愚者(ゼロ)の使い魔5/9:07/07/25 22:52 ID:nM0hUhiE
意を決してルイズの部屋に入る。

「あ、おかえりー」
あれ?何で怒ってないの?
てっきり罵詈雑言の後に体を切られたけどズレたままで固定されたり
体を小さな板のように切り崩されてそれでドミノ倒しされたり
息を吐けなくされたり吸えなくされたりして最後にご飯抜きの刑が待ってると思ったのに。
まあ良いや、怒ってないならそれで良い。話題を逸らしてやり過ごそう。
「いや勘違い、で何やってるの?」
「見て分からない?」
ルイズは机で本を読んでいる。だがその本のページは真っ白だ。
つまりあれは本ではなくノートということだろうか。
そして机の上には筆記用具。
考えに考えた末におれは答えをだした。
「分かった。作詞だ」
多分バンドでも組むつもりなのだろう。
なるほど。これに集中しすぎて怒りを忘れたって訳か、やっぱバカだな。

「正解。作詩よ、でもよく分かったわね?」
「これでも使い魔ですから」
とりあえずへつらっておく。
「やっと使い魔としての自覚が出てきたみたいね。
んなワケねーだろ。
「これはね、姫様の結婚式で使うのよ」
お、頼んでも無いのに説明しだした。
これは話したくてしょうがないって事だから適当に聞いて適当に相槌を打っておこう。

「……(説明中)……という訳なのよ」
「へー」
164Classical名無しさん:07/07/25 22:53 ID:rPOoiKfY
支援!
コルベールが誰でも知っている発明王になれそうだ
165愚者(ゼロ)の使い魔6/9:07/07/25 22:53 ID:nM0hUhiE
「そういえば午後は見なかったけど何してたの?」
このタイミングでそれ?てっきり完全に忘れたと思ってたのに。
「あれ?そういえば何か午前中に大変な事があったような…」
思い出すな、頼むから思い出すな。
「何があったっけ?確か最初はコルベール先生の授業で……」
おれが悪かったような気がするから止めて!
「コルベール先生が変な装置を披露して……あ!」
NO!remember(思い出す)NO!
「イギー、さっきはよくも逃げてくれたわね」
にこやかに言うな!まだ怒鳴ってくれた方が怖くないから!

ルイズが息を吸い始めた。怒鳴りだす準備だ。

「バカ犬〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!」

おれは逃げ出した。謝れって?無理だよあんなの。

ちょっと走ったら少しドアが開いてる部屋があったので飛び込む。
そこにはギーシュとモンモランシーがいた。
「匿え!」
命令形の文で話し、ベッドの下に隠れる。

「何なんだね君は!」
「うるせー!静かにしてろ!」
ギーシュに怒鳴り返す。って怒鳴っちゃマズイだろ、おれ!

「この部屋にいるのね?」
悪夢が、悪夢がやってくる!
「人の部屋でブツブツ言わないでくれたまえ」
166愚者(ゼロ)の使い魔7/9:07/07/25 22:54 ID:nM0hUhiE
勢い良くルイズが入ってきた。
「ここにイギー来なかった!?」
「来たよ。ベッドの下」
バラすな!
「なるほど?ベッドの下とはまたセコイ所に隠れたわね?」
ベッドの下を馬鹿にするなよ。
ここには青少年の秘密が隠されているんだ。ここはモンモンの部屋だからそんな物無いけど。
「捕まえてこの世に生まれた事を後悔させてやるわ!」
うわ、完全に悪役の発言だよアレ。
「それはそうとこのワインもらうわよ」
「あ!それは…」
モンモンの静止も空しくルイズはワインを飲んでしまったらしい。
だがワインを飲んでいるという事はつまり上を向いているという事!
おれはこの隙に部屋から逃げ出した。
167Classical名無しさん:07/07/25 22:55 ID:kr59t.9.
相変わらずのイギーの適当感がたまらねえ支援
168愚者(ゼロ)の使い魔8/9:07/07/25 22:56 ID:nM0hUhiE

再び廊下を走る。
でももう入れそうなドアは無い。
厨房とかおれが普段行く所はバレるだろうし、どうしよう。
走ってる内に前方に人影発見。キュルケだ。
おれはキュルケの後ろに隠れる。
「ちょっと、何よ?」
「すぐ分かる」
そう、すぐ分かる。
すぐにルイズが来てキュルケに噛み付くだろう。そしておれはその隙に逃げる。
完璧な作戦だ。

「キュルケ!?どきなさ…」
ルイズがやってきてキュルケを見つけた。が、様子がおかしい。
キュルケを見たまま動かないのだ。
そしてキュルケに跳びかかり、抱きついた。

抱きついた。
ルイズが、キュルケに、抱きついた。
169愚者(ゼロ)の使い魔9/9:07/07/25 22:57 ID:nM0hUhiE
「キュルケってやっぱりスゴイわね〜。胸とか、胸とか、胸とか。もう大好き!」
胸しか褒めてねーじゃん。同感だけど。
ルイズはキュルケをどこかに運んでいく、すごい力だな。
キュルケも抵抗するのだがルイズが間接を押さえているのであまり意味が無い。
ここで逃げたほうが賢いのだが好奇心からおれも付いていく。もちろんすぐに逃げられる距離を保ちながらだが。
そのままルイズは自分の部屋にキュルケを持ち帰った。

あ、コレはヤバイ。R指定だ。
これ以上は色々ヤバイ事になるので別の寝床を探そう。
部屋から離れようと思ったらキュルケの部屋からフレイムが出てきておれに話しかけてきた。
「あの、マスターからすぐに助けるよう言われたんですが、なにがあったんですか?嫌な予感がするんですけど」
どうやらキュルケがフレイムに助けるように言ったらしい。
「行かない方が良いぞ」
「でもマスターの命令ですし…」
やはりフレイムも行きたくないらしい。
「おれに邪魔された事にすれば良いだろ」
「あ!そうですね!」
キュルケの部屋はこんな時間でも訪問者があるらしいので、フレイムと別の寝床を探すことにした。


「お兄様たちと一緒に寝れるなんて嬉しいのね!」
おれ達もお前が寝ている場所を貸してくれて嬉しいよ。
ありがとうな、シルフィード。

その日の夜。女子寮にR指定なR指定がR指定だったらしい。


To Be Continued…
170Classical名無しさん:07/07/25 22:58 ID:GjaxddX.
お犬様支援!
171Classical名無しさん:07/07/25 22:58 ID:I7gOAo7E
やりやがったぁーー
172Classical名無しさん:07/07/25 22:59 ID:0tVrrL6E
GJ
ある意味惚れ太郎よりタチが悪いことにw
173Classical名無しさん:07/07/25 22:59 ID:rPOoiKfY
とんでもない事態にw
GJ!!
174愚者(ゼロ)の使い魔:07/07/25 23:00 ID:nM0hUhiE
今回は以上です
傘下の意味は傘とは何の関係も無いけど思いついたのでつい…
ちょっと忙しいので次の投下も遅れるかもしれません
175アヌビス神:07/07/25 23:00 ID:kr59t.9.
キュルケが汚されたとか新しすぎる

5分ごろに投下するよー
176Classical名無しさん:07/07/25 23:01 ID:GjaxddX.
GJ!
キュルケ可愛いよキュルケ
177Classical名無しさん:07/07/25 23:02 ID:nUBb8xdk
アヌス!アヌス!
178Classical名無しさん:07/07/25 23:04 ID:KLsx.vmg
投下乙です
キュルケにげてーw イギーR指定って断定ですかw
179アヌビス神:07/07/25 23:05 ID:kr59t.9.
 さて、ルイズは自室で頭を抱えていた。
 ベッドに腰をかけたまま何度も溜息をつく。
 城下町でお馬鹿な事を繰り返して学院への帰還が遅れ、姫殿下のお出迎えができなかったのだ。
 ミス・ロングビルのメモの『姫殿下がいらしてますよ』が目に痛い。姫様本当にゴメンナサイな気分になる。
 また、はぁーっと溜息をついて、横をチラッと見てみる。
 そこでは昼間城下町で、何度も見えもしない幻覚が見える、と大騒ぎした馬鹿と、その相棒が楽しそうに雑談をしている。

「やっぱよー、ご主人さまの絶妙な肉付きも良いけどな、シエスタちゃんのも悪くないと思うんだ。
 あのいかにも素人だけどちょっと丈夫な田舎娘って感じの按配が猟奇的に(刃を)ずぷずぷっと埋めるのに向いてる。
 ご主人さまは、我慢出来ずに速攻でどぱァーとブチまけろって感じ?
 シエスタちゃんはじっくりずっぷずっぷと」
「ちょっ。お前何駄目過ぎる事言ってんだよ。俺は素人相手はやだね。
 玄人相手じゃねーと駄目だね。フーケとか相手なら良いんだけどな」
「そう来るかよ。そう言う方向じゃタバサとか結構いけるぜ?」
「それは少し同意だーね。あれは良いな。あの張り詰めた感じが良いやね。
 良い手合わせできそーだね」
「はァ?何言ってんだ。あれは細いながらもしっかり詰まった肉がだなぁ」

 噛み合ってないけど、どこか噛み合ってるトークが繰り返されている。
 正直眩暈がする。こんな会話、他人に聞かれたらと思うととても眩暈がする。
 誤解されても理解されても不味い会話なんか、滅多にあるものじゃない。
 滅多に無いのに連日身近で行われている。
 日々徐々に内容が把握出きる様になってくる自分が嫌になる。
 アヌビス神は人を問答無用で斬りたいと主張している。
 デルフリンガーがそれに対して、戦い以外では人は斬りたくない。とか言っている。
 アヌビス神が戦いでってのは悪くないと同意。大体はこんな感じだ。
180Classical名無しさん:07/07/25 23:06 ID:miFXHB4A
ギーシュさん!ギーシュさん!!ギーシュさん!!!
181Classical名無しさん:07/07/25 23:09 ID:KLsx.vmg
私怨
見事にすれ違いつつも噛み合ってるよw 流石は剣同士w
182Classical名無しさん:07/07/25 23:10 ID:miFXHB4A
>>181
ここは『斬りあってる』と言うべきだ
183アヌビス神:07/07/25 23:10 ID:kr59t.9.
 ルイズはそんな自分が嫌になってきたのか、壁に頭をぶつけ始めた。
「オイオイ、ご主人さまが壁に頭ぶつけ始めたぜ」
「中々リズミカルだーね。あれはきっと暗号だね。おめーが昼間見た、幻覚みてえな何かと連絡を取ってるにちげえねえ」
「アレは幻覚じゃねえっ!」
 そんな時ドアがノックされた。
 ノックは規則正しく、初めに長く二回、それから短く三回……。
「何ィー?本当に返事があったぞ」
「こいつぁおでれーた。俺もまさか本当に不思議な世界と通じてるたー思わなかったね」
 タイミングがいいノックに二振り揃って吃驚だ。
 そしてそのノックにルイズの顔がはっとした顔になる。
 ぱっと立ち上がると、急いでドアへと向う。
「ゆ、油断すんじゃねえぞデル公。殺気が無くても厄介な敵の可能性は捨てきれねえ。敵のスタンド使いかもしれねえ!」
 突然アヌビス神が緊張した声を出す。
「昼間っから少し変だぜアヌ公。まー判ったが、スタンドってぇーなんだよ。あ、思い出したぜ。前に学院長室の棚の中で泣き言ってた時のあれだな?
 元居た世界で暗い時に机の上を明るくするってぇ奴。あれ欲しがってたもんなお前。電気スタンドだっけ?
 ガソリンスタンドの爆破も明るいなァとか言ってたっけ?
 まあ、取り合えず俺等は幾ら気合入れてても動けねーんだけどな」
「ちぐぁぁぁぁぁうっ!!何かチリペップァァァァァァークロスファイヤァァァァァァー!!!!」
「落ち着けよ兄弟」
 デルフリンガーの反応は、明かにその緊張通じずなのだが。

 さて、ルイズがドアを開くと、そこには真っ黒な頭巾をすっぽりとかぶった、少女が立っていた。
 辺りを覗うように首を回すと、そそくさと部屋に入ってきて、後ろ手に扉を閉めた。
「……あなたは?」
 ルイズは驚いたような声をあげた。アヌビス神がそれに反応した『スタンドだ!敵のスタンド使いがきやがった!』と錯乱している。デルフリンガー的に錯乱していると思えるだけだが。
 頭巾をかぶった少女は、しっと言わんばかりに口元に指を立てた。それから頭巾と同じく漆黒のマントの隙間から、魔法の杖を取り出すと軽く振った。同時に短くルーンを呟く。光の粉が、部屋に舞う。
184Classical名無しさん:07/07/25 23:14 ID:C/R65kps
sienn
185Classical名無しさん:07/07/25 23:15 ID:uErPwRvs
規制?支援!支援!

支援少ないな。サッカーか?
186アヌビス神:07/07/25 23:16 ID:kr59t.9.
「……ディティクトマジック?」
 ルイズが尋ねた。頭巾の少女が頷く。ルイズを挟んで死角になっているらしいアヌビス神がその光の粉を見て『スタンド攻撃だとォっ!?』とか騒いでいる。
 そしてそれをデルフリンガーが『おめえ、ナーバスになり過ぎだーね』とか嗜める。
「け、けどよォ兄貴ィー」
「おめーはそんなんだから、何時になってもマンモーニなんだよ!」
「あァ?何だってェー?今何つったよオメエ。一人で動けねえオメエの方がマンモーニだっての!」
「うっせえ。俺だって動ける!……てた気がする。あれ?」
 ルイズは素早く地面に転がる騒がしい音源を、ベッドの下へ蹴り飛ばした。
「どこに耳が、目が光っているかわかりませんからね。
 ってルイズどうなさいました?」
「あ、あははははは。お気になさらず……って、えぇ!?」
 部屋のどこにも、聞き耳を立てる魔法の耳や、どこかに通じる覗き穴がないことを確めると、少女は頭巾を取った
 現れたのは、なんとアンリエッタ王女であった。
 ベッドの下からは『スタンド攻撃なんだ気を付けろご主人さま!おれ達を隠しちゃあぶねえ!』とか叫び声が聞こえたが、
途中から『ま、まてっ。く、暗いぞ。こ、こここ、ここ暗いっ!ど、どこだ兄貴』『またか!懐くな気持ちわりィーっ!』『そ、そこかっ!そこに居るんだな兄貴ィー!』漫才に変わった。
「姫殿下!」
 声は無視して、ルイズが慌てて膝をつく。
 アンリエッタは涼しげな、心地よい声で言った。
「お久しぶりね。ルイズ・フランソワーズ」
 そして感極まった表情でルイズをぎゅっと抱きしめた。
「ああ、ルイズ、ルイズ、懐かしいルイズ!」
「姫殿下、いけません。こんな下賎な場所へ、お越しになられるなんて……」
 ルイズはかしこまった声で言った。

「そう、マジ下賎。この下賎な暗闇はらめえええええっ」
「やめろアヌ公。気持ち悪ィー!その口調背筋がゾっとする」
 ベッドの下がどんどん騒がしくなる。
187Classical名無しさん:07/07/25 23:18 ID:KLsx.vmg
私怨
剣と刀がやたらと仲が良い件について
188Classical名無しさん:07/07/25 23:18 ID:ZslZsz/k
何だこのイルーゾォとペッシ足して2で割ったような刀はw
189Classical名無しさん:07/07/25 23:20 ID:rPOoiKfY
暗闇ではアヌ刀がマスコットするなw
190Classical名無しさん:07/07/25 23:20 ID:XFpgoN4M
アヌビスかわいいよアヌビス
191Classical名無しさん:07/07/25 23:20 ID:6my4rqjc
密かに支援
192アヌビス神:07/07/25 23:21 ID:kr59t.9.
「ああ!ルイズ!ルイズ・フランソワーズ!そんな堅苦しい行儀はやめてちょうだい!あなたとわたくしはおともだち!おともだちじゃないの!」

「そう!おれ達おともだち!おともだちだから、らして!ねえ出して!わんって言います。ほら、にゃーにゃーにゃーにゃーっ!」
「わん!じゃねえだろ、それは犬のわんじゃねえ。正気を戻せアヌ公っ!」
「にゃーにゃーみゃぁ〜」
「わんだろうが!」

「もったいないお言葉でございます。姫殿下」
「やめて!ここには枢機卿も、母上も、あの友達面をしてよってくる欲の皮の突っ張った宮廷貴族もいないのですよ!
 ああ、もう、わたくしには心を許せるおともだちはいないのかしら」
「にゃーにゃー」
「昔馴染みの懐かしいルイズ・フランソワーズ、あなたにまで、そんなよそよそしい態度を取られたら、わたくし死んでしまうわ!」
「みゃぁー」
「姫殿下……
 ルイズは頭を持ち上げた。
「にゃーごにゃーご」
「幼い頃、いっしょになって宮廷の中庭で蝶を追いかけたじゃないの!泥だらけになって!」

「ちょうちょなららしてくれる?どんなの?ねえちょうちょはどんな鳴き方?」
「そ、そりゃおめえ。ひらひら〜。じゃねえか?」

はにかんだ顔で、ルイズが応えた。
「……ええ、お目し物を汚してしまって、侍従のラ・ポルトさまに叱られました」

「ひらひら〜ひらひら〜ひらひらァー!ヒラヒラァァァ!」弱弱しい声がする。
193Classical名無しさん:07/07/25 23:22 ID:nKXidjvI
これは良いアヌス神
194Classical名無しさん:07/07/25 23:22 ID:XFpgoN4M
ヒラヒラヒラヒラヒラヒラヒラヒラァ!
195Classical名無しさん:07/07/25 23:23 ID:BUOi1oOQ
アヌビス神:精神崩壊により再起不能 to be (以下略 支援。
196Classical名無しさん:07/07/25 23:23 ID:KLsx.vmg
私怨
なんと言うカオス、盗み聞きしていても内容が理解出来なさそうだw
197アヌビス神:07/07/25 23:25 ID:kr59t.9.
「そうよ!そうよルイズ!ふわふわのクリーム菓子を取り合って、つかいあいになったこともあるわ!
 ああ、ケンカになると、いつもわたくしが負かされてたわね。あなたに髪の毛をつかまれて、よく泣いたものよ」

「え?ちょうちょはふわふわーなの?」
「まて、落ち着けアヌ公。しっかりしろ!な?な?」
「ふわふわ〜ふわふわ〜」

「いえ、姫様が勝利をお収めになったことも、一度ならずございました」
 ルイズが懐かしそうに言った。
「思い出したわ!わたくしたちがほら、アミアンの包囲戦と呼んでいるあの一戦よ!」

「あみあーんあみあーんあみあーんにゃーにゃーふわわわふー」
「あ、アヌ公……」

「姫様の寝室で、ドレスを奪い合ったときですね」
「そうよ、『宮廷ごっこ』の最中、どっちがお姫さま役をやるかで揉めて取っ組み合いになったわね!
 わたくしの一発がうまい具合にルイズ・フランソワーズ、あなたのおなかにきまって!」
「姫様の御前でわたし、気絶いたしました」

「そうか、ここは宮廷か。なら判る。エジプトでは宮廷で猫が鳴くんだぜ。
 やっぱ、みゃーみゃーだよ。みゃーみゃー」
「こ、こんなになっちまって……」
「にゃごぉー」
198Classical名無しさん:07/07/25 23:26 ID:XFpgoN4M
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... ..:(   )ゝ (   )ゝ(   )ゝ(   )ゝアヌビス無茶しやがって… ..........
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..   三  |   三  |   三  |   三 |  ... ............. ........... . .....
...  ∪ ∪   ∪ ∪   ∪ ∪  ∪ ∪ ............. ............. .. ........ ...
  三三  三三  三三   三三
 三三  三三  三三   三三
199Classical名無しさん:07/07/25 23:26 ID:nUBb8xdk
にゃごーwww
200Classical名無しさん:07/07/25 23:27 ID:cWK007Rg
あみあーんはねーよww
201Classical名無しさん:07/07/25 23:29 ID:0tVrrL6E
アヌビス…酸素欠乏症にかかって…
202Classical名無しさん:07/07/25 23:29 ID:gJovTo4s
アヌスがエロイぜw支援
203Classical名無しさん:07/07/25 23:31 ID:9LRFU.Xk
アヌビスはもっとクレバーな刀のはずだ支援w
204アヌビス神:07/07/25 23:32 ID:kr59t.9.
 それからアンリエッタとルイズはあははは、と顔を見合わせて笑った。
「ルイズ、ところで先程から何だか騒がしくありませんか?」
 物音に気付いたアンリエッタが、きょろきょろと周りを見渡した。
「あ、あああ、あ、あれはわたしめの使い魔にございます」
「まあ!あなたの使い魔だなんて。どんなステキな幻獣なのでしょう。
 あら?あの鳴き声……もしかして黒猫かしら?」

「にゃおー」

「おいで」
 アンリエッタが床をやさしくコンコンと叩く。
「ひ、姫さま。そ、その人見知りをしますので……」
「そう……残念だわ。ルイズ・フランソワーズ、あなたの使い魔、一目拝みたかったわ」
 その言葉に少し淋しげな表情と声で俯く。

「にゃごー」
「……(あ、アヌ公よぉ……)」

「姫様?」
 ルイズは心配になってアンリエッタの顔を覗き込んだ。
「あなたが羨ましいわ。自由って素敵ね。ルイズ・フランソワーズ」
「なにをおっしゃいます。あなたはお姫様じゃない」
「王国に生まれた姫なんて、籠に変われた鳥も同然。
 飼い主の機嫌一つで、あっちに行ったり、こっちに行ったり……せめて部屋の中を好きに動けるあなたの猫みたいだったら……」
「あ、あはははははははは……」
 アンリエッタは、窓の外の月を眺めて、寂しそうに言った。
205Classical名無しさん:07/07/25 23:32 ID:jbf3YKDM
つーかアン様やんちゃだなw支援
206Classical名無しさん:07/07/25 23:33 ID:nKXidjvI
アヌス神が黒猫にwww
207Classical名無しさん:07/07/25 23:34 ID:KLsx.vmg
私怨
    ∧∧
   (  ,,)
   /  |
 〜(__)
暗いニャー
208Classical名無しさん:07/07/25 23:35 ID:GjaxddX.
アヌ公の可愛さにノックアウトだ支援
209Classical名無しさん:07/07/25 23:37 ID:9LRFU.Xk
ジャッカルは確かイヌ科だったよな支援
210Classical名無しさん:07/07/25 23:38 ID:H72mCg2.
アヌビス神ナイル川の底にいた間に色んな芸を身につけているな支援
さすがは成長するスタンド
211Classical名無しさん:07/07/25 23:38 ID:ppSckeE6
猫じゃなくて刀です支援リエッタ
212アヌビス神:07/07/25 23:39 ID:kr59t.9.
 ルイズはどうにも苦笑いするしかない言葉を最後に付け加えられた為、その姿を直視できない。
 取り合えずアンリエッタの視線が外に向いてる隙に、ハンガー(樫製超カタイ)を、ベッドの下へ強く投げ込んだ。
「ふぎゃっにゃごーわんわん」
 アンリエッタは視線を戻すと、そんなルイズの手を取って、にっこり笑って言った。
「結婚するのよ。わたくし」
「……おめでとうございます」
 その声の調子に、なんだか悲しいものを感じたルイズは、沈んだ声で言った。
「にゃおーん」
「大変、ルイズの猫ちゃんが呼んでますわ」
 どうにもその鳴き声が気になったアンリエッタがまた屈んでベッドの下を覗き込む。
「ひ、ひひ、姫さま。そ、その、少々変わった生き物で見ると目が潰れます」
「いやだわ。ルイズ・フランソワーズったら」
 この姫さま、はっきり言って天然である。忠告が的を得ていようが、的外れだろうが、ベッドの下を見るといったら見るのだ。
「あら、如何した事でしょう。剣が二本転がっているだけですわ」
「にゃーにゃー」
「けれど鳴き声はこの奥から……?」
「わにゃんっ」
「もしかして剣の影になっているのかしら。
 ところで、ルイズ・フランソワーズ。あなた何故剣何かをベッドの下に?
 危ないですわよ。間違えて猫ちゃんが怪我でもしたら……」
 アンリエッタがベッドの下へと手を伸ばす。
「あ、ああああ、あの。ひ、ひひ、姫さま。ほ、埃を被っているので……その」
 アンリエッタは天然である。以下どっかと同文。
「あら?いないわ」
 剣を二振りとも引っ張り出し、ベッドの下をじぃーっと見渡す。
213Classical名無しさん:07/07/25 23:40 ID:F6kxs6Nc
一家に一本お笑いの友、アヌビス神にシエんスタ
214Classical名無しさん:07/07/25 23:40 ID:BUOi1oOQ
アヌビス、デルフ、アンリエッタ二刀流ッ!!支援!!
215Classical名無しさん:07/07/25 23:41 ID:KLsx.vmg
私怨
ちょっ、姫様マジ危険ー、そして、剣や刀の下に隠れる猫ってどんなデスカw
216アヌビス神:07/07/25 23:44 ID:kr59t.9.
「ぷはァー死ぬかと思った。おれは淋しくて暗い場所が嫌いだって何度も言ってんのによォ。酷いなご主人さまは」
「おめー、あっさり治るのかよ!」
「は?何言ってんだよデル公は。また悪い幻聴でも聞こえたのか?
 怖いなァ暗闇は。精神を破壊する」
 突然手の中で景気良く喋り始めた二振りに驚くアンリエッタ。
「こ、これは……?ルイズ・フランソワーズ。これはいったい」
「つ、つまらないインテリジェンスソードですわ。姫さま」
「まあ!こういった物を集める趣味をお持ちでしたのね」
「いえ、違いますわ。ちょ、ちょっとした預かり物でございます」
 あくまでも天然にニコニコ笑いながら嬉しそうに言葉を紡ぐアンリエッタに、ルイズは困った顔を必死に隠しながら、その話題をどうにか流そうと頭をフル回転させ始めた。
「なーに言ってんだ。そのアヌ公はおめーの使い魔だろう」
「そうだぞ。酷いなご主人さまは。これだけ立派で無敵に最強な使い魔を預かり物呼ばわりか。あれか?またわんわん言わなきゃ駄目なのか?」
 何とか誤魔化そうとしたルイズの目論みは、一瞬で叩き潰された。
「ルイズ・フランソワーズ、あなたって昔からどこか変わっていたけれど、相変わらずね。インテリジェンスソードを使い魔にだなんて。
 ところで先程聞こえた猫の鳴き声は……」
「そりゃー、幻聴だな。多分耳がマヌケだったんだ。宮廷で幸せな音聞き過ぎて現実逃避したくなったんだろ
 ところで姫さまだっけ?二の腕が実に良いな。とても良い。グッド!
 腕の内側から腋の間(から斬り上げて肉)に挟まれて(血液の)暖かみを堪能したいね」
 目論見が潰えたと思いきや、ウィンドドラゴンの飛行速度の万倍の速さで恐れていた事が容赦無く連射された。
 空いた口が塞がらない。
 流石に、まさか話すなり罵倒してセクハラ発言するとは思いもよらなかった!
 いや、セクハラじゃなくて本当の言葉の意味は、斬りたいって事は判るけど、それもそれはそれで重要人物暗殺宣言な訳で。
「姫さま、ちょっと失礼します」
 急いでアヌビス神を、ついでにデルフリンガーを、硬直して動かないアンリエッタの手から取戻す。
217Classical名無しさん:07/07/25 23:47 ID:O1wcJR02
アヌス神!?なんて…なんて…なんて…こんな…
『萌える』んだ…可愛すぎるもう嫁にしたい今すぐハグして家の弟妹みたいによしよしして一緒に寝て時々ちょっと暗いところに押し込めてそれでそr(ry
亀レスだが愚者さんGJ!!ところで思ったんだけど、『R指定』ってことは
「大人が一緒に居たらおk」だからギリギリルイズの純潔とキュルケの尊厳が汚されたって訳じゃないんだよな?
的支援
218アヌビス神:07/07/25 23:49 ID:kr59t.9.
 そしてさくさくと窓際まで行き、まずはアヌビス神を手に思いっきり振り被る。
「このっ!無礼者おおおおおおおおおおっ」
 全力投球で地面へと投げつける。続けて、デルフリンガーを手に振り被る。
「さっさと止めないのは、同ッ罪ッ!!!!」
 やたらと正確に地面に転がるアヌビス神目掛けて投げ付ける。
 ばたんと力強く窓を閉め、何事も無かったかのような、にこやかな表情で硬直状態のアンリエッタの方へ振り返った。


 ばたんと窓が閉じられるのが、そして物凄く汚い何かを見下すようなゾクゾクくる表情のルイズの顔が下からも少し見えた。
「馬鹿かおめー!自重しろよ!まーた、放り出されちまったじゃねえか!
 巻き込まれるんだよ!おめーが興奮するたびに、俺も巻き込まれんだよ!」
「いやー、野晒しになっても錆びを気にしなくて良いってのは最高だな!」
「かーっ、駄目だ。反省するつもりってものが欠片もねーや。
 ん?ところでアヌ公、あそこ飛んでるの何だ?」
「あん?
 あれはロングビルの部屋だな。多分オスマンが着替えを覗こうとしてる。
 間違いない。」
 地面に叩きつけられた、アヌビス神とデルフリンガーがぐたぐた話していると、空を飛ぶ謎の姿が目に付いた。


 ミス・ロングビルは今日の昼間すべきだった書類の処理を必死になってこなしていた。
 外出が長引き帰還が遅れ、更にアンリエッタ王女一行の接待諸々で手が付けられなかったのだ。
 必死になって文書に目を通していると窓の外に気配を感じる。
「まただわ……」
 はぁーと溜息をつくと、机の上の花瓶を手に取る。
「今忙しいんです!いい加減にしてください!」
 勢い良く花瓶を、開け放っていた窓へ向って投げつける。
219Classical名無しさん:07/07/25 23:49 ID:KLsx.vmg
私怨
アヌス神が強気に戻ったw

>>217
手遅れだったと私は信じる。
220Classical名無しさん:07/07/25 23:51 ID:H72mCg2.
愚者はむしろ戦闘経験の差から
ルイズが戦いの年季の差を思い知らされてる頃だと思う
221Classical名無しさん:07/07/25 23:52 ID:9LRFU.Xk
ロリド涙目w
大人しくロリコンしてろwww
222Classical名無しさん:07/07/25 23:54 ID:nKXidjvI
水のトラウマスイッチONか?
223アヌビス神:07/07/25 23:54 ID:kr59t.9.
 ごがっ!がしゃーん
「ごぶっ」

 花瓶の直撃音と、せつない動物のものでは無い声が聞こえた。
 え?と思い慌てて窓の外の様子を覗う。
 そこにはびしょ濡れの姿で額を押さえる、黒マントを纏った白い仮面の男が浮かんでいた。
「まさか不意打ちとはな。殺気が全く無かったので反応できなかった
 流石『土くれ』だ」
 殺気が無かったの部分で、そりゃ本気で殺すつもりでやってたら不味いからと苦笑しつつも、『土くれ』の部分で身体に緊張が走る。
「こんな夜更けにレディの部屋を窓から訪ねるなんて、なんのつもりだい?」
 自分の正体を知っているものは多く無い筈だ。
 ましてやトリステイン魔法学院の秘書をしている事実を知っている者など、はっきり言って、オスマン、コルベール、ルイズ、キュルケ、タバサの五人だけの筈だ。
 ではこの男は何者か。散々国中の貴族をコケにしてきた自分だ。やはり殺し屋か刺客だろう。
 それもちょっとやそっとでは調べ上げる事が出来ない、今の自分の所在地を突き止めた。並みの者以上である事は確かだ。
 盗み出した物の中には、口封じをすべきだけの物が、多数交じっていたのだから。
 緊張した面持ちで睨みつけていると、男は両手を広げ、敵意のない事を示した。
「ふふん、まさか、この様な場所に潜伏して居ようとは、流石に思いもしなかった」
 男は愉快愉快といった風に鼻で笑っている。
「わたしがここにいちゃ悪いのかい?」
 じろりと睨み返しながら、そっと杖へと手を伸ばす。
「マチルダ・オブ・サウスゴータ、貴族を好まぬ身で有ると聞くが?」
 その言葉に血の気が引くのを感じた。
 土くれの正体以上に知っている者が居る筈の無い隠した真実。捨てる事を強いられた貴族の名。
224Classical名無しさん:07/07/25 23:56 ID:dmIpo102
ル「スティッキーフィンガーズ!(性的な意味で)」
キュ「ゴールドエクスペリエンス!(性的な意味で)」
225Classical名無しさん:07/07/25 23:58 ID:ry1AbYJA
sien
226Classical名無しさん:07/07/25 23:58 ID:rqeqT.GQ
性的な意味で黄金体験とはけしからん実にけしからん
227アヌビス神:07/07/25 23:59 ID:kr59t.9.
「そう気を張る事は無い。今宵は話しをしにきた」
「ほっほっほ、うちのマチルダちゃんに何の話しがあると言うんじゃね?」
 仮面の男の言葉に続けて、聞き覚えのある声が飛び込んできた。
「オールド・オスマン!?」
 驚きの声が思わず出る。しかし何時もの癖で、声にどこか嫌々感が含まれているのは愛嬌愛嬌。
 仮面の男の直ぐ後ろには、オスマン氏が笑いながら浮かんでいた。
「いかんのぅ。どなたか存ぜぬが、レディの部屋をこんな真夜中に尋ねるのは感心できん」
 オスマン氏は妙に軽快な動作ですすぅーと、仮面の男を抜き、窓から部屋の中へと入っていく。
「学院長殿でしたか。まさか彼女の正体を知っていながら傍においていようとは。これは驚きだ!」
 仮面の男が、これは意外な事とばかりに声を上げる。
「何者かは存ぜぬが、お帰り願えんかね?」
 オスマン氏は顎鬚を弄りながら温厚な笑顔を見せる。
「選ぶのはあなたではない、彼女だ。
 そして彼女を止める資格などは、あなたに有りはしない」
 男の言葉にオスマン氏がまた笑う。笑いながら、今はマチルダ、彼女の横へと歩いていく。
「オールド・オスマン?」
 斜め後ろへ回り込まれ、マチルダが疑問をいだいた。
 ひょいっ。
 何と言うか、まさにひょいっ。
 オスマン氏がいきなり首筋へと後ろから手を伸ばしてきた。
 さわさわさわさわ
 突然的確に首筋から敏感な所を撫でまわす。
「え?ひゃっひゃふぅっ」
 不意打ちと背筋に走る痺れるような感覚に腰が抜ける。
「は!?」
 仮面の男が、なにか呆気に取られたような様子で一瞬にして硬直している。
228Classical名無しさん:07/07/26 00:00 ID:ZW6BNDUU
オスマン自重wwww
229Classical名無しさん:07/07/26 00:00 ID:DZZLSNz6
ちょwwオスマンwww(支援
230Classical名無しさん:07/07/26 00:01 ID:XpjbKX3Y
私怨
じーさん良い事いってるな……でもあんだが言うなーっw そして、なにしてるだーっ!
231Classical名無しさん:07/07/26 00:01 ID:VxIRrEsU
>>220
甘いなキュルケは異性には強いが同性に対する抵抗は恐らく無知!!
ましてや相手はプッツン(もちろん性的な意味で)ルイズ…
相手とシュチュが悪すぎる…これは「痴女」が「乙女」にされちまうな…
&ペドド自重しろ!的支援
232Classical名無しさん:07/07/26 00:01 ID:CwoNVT.w
いいなオスマンvsワルド!
やってることはセクハラだが
233Classical名無しさん:07/07/26 00:02 ID:ZhYjlqaQ
オスマン…
てめぇは俺を怒らせた
234アヌビス神:07/07/26 00:03 ID:LGbLU8t6
「マチルダちゃんの事を色々知っておるように振舞っておったが!
 ここが弱いと知っておったかね?」
 仮面の男が、ぽかーんとしている。
 触られた当人は突然の不意打ちで、腰が砕けて涙目になっている。
「な、な、な、なななっ」
 そして言葉にならない何かを繰り返して口をぱくぱくとしている。
「ちなみに、こっちもとても弱いんじゃ」
 むにっ
 オスマン氏、指をわきわきさせながら胸へと手うずめる。
「どこでも良いわけじゃないんじゃ。弱いところはもっとこうーじゃな」
 やたらといやらしい動きでオスマン氏の手が、指が、ふくよかな胸の形を変えながらを這い回る。
「きゃぅんっ」
 今まで聞いた事がないぐらい可愛らしい声が部屋に響き渡る。
「どうじゃ!」
 言うとオスマン氏。やたらと、にやけた顔で覆面の男を見た。
 仮面の男の目には、顔を真っ赤にし涙目で、椅子を持ち上げるマチルダの姿が映った。
 ゴガッ!!
 部屋に打撃音が響き渡った。
235Classical名無しさん:07/07/26 00:04 ID:VxIRrEsU
オスマンwwwそういやフーケはアレやコレやの場所を知られてんだwww
爺も自重しろ!的支援。
236Classical名無しさん:07/07/26 00:04 ID:MgLIEvrU
何をするだーっ!許さんっ!!
237Classical名無しさん:07/07/26 00:04 ID:bt8JctWg
どう、『ギーシュさん』がからむのかw
238Classical名無しさん:07/07/26 00:04 ID:cJC5WtAo
オスマンなら着地でつんのめる→胸に突入
のTo loveるやネギまでしか無さそうなコンボをやってくれるはず!
239Classical名無しさん:07/07/26 00:05 ID:bt8JctWg
フーケ、かわいいよフーケ!
240Classical名無しさん:07/07/26 00:06 ID:FhEyLSOg
スクゥエアvsスクウェアは一度読んで見たいんだが出るか?

まあ、オスマンがルイズママばりのスクウェアだと、ワルドでは勝ち目がないだろうけど。
あの人、単身でドラゴンを倒したり、連隊規模で討伐に向かう予定の反乱軍を単騎で倒したり出来るレベルだし。
241Classical名無しさん:07/07/26 00:06 ID:CwoNVT.w
>>238
意味も無くパンツずらしたりなww
242Classical名無しさん:07/07/26 00:06 ID:qwYAllBQ
それにしてもこのオスマン、ノリノリである
243アヌビス神:07/07/26 00:08 ID:LGbLU8t6
 部屋に打撃音が響き渡った。
「少し見直したのに!見直したのに!見直したのに!」
 物凄い勢いで涙目のマチルダが椅子を振り下ろす。
「あそこまでされた事まだなかったのに!なかったのに!」
 何度も何度も椅子が振る降ろされる。鈍い音が何度も何度も部屋に響き渡る。
「へんたいっ!どすけべっ!えろじじいっ!」
ゴスッゴスッゴスッゴスッゴスッゴスッゴスッゴスッゴスッゴスッゴスッ
ゴスッゴスッぬふっゴスッゴスッゴスッゴスッゴスッゴスッゴスッゴスッ
ゴスッゴスッゴスッゴスッゴスッゴスッゴスッふはぁゴスッゴスッゴスッ
ゴスッもっとォゴスッゴスッおふっゴスッそこじゃっゴスッゴスッゴスッ
 途中から声は無く、打撃音だけが響き渡る。
 時折、その間にせつない動物の嬉しそうな、時には哀しげな鳴き声が織り交ざる。

「その……なんだ。
 無粋だったか。失礼」
 仮面の男は淋しい顔で宵闇に姿を消した。


「やっぱよ、オスマンがあそこ浮いたあとは騒がしいな」
 アヌビス神が二つの月の輝きを映しながらぽけ〜と夜を過ごしている。
「けどよ、今晩は二人飛んでなかったか?」
 デルフリンガーがその隣で、これまたぼけ〜と地面に突き立っている。
「ま、禿げだろうな。多分あの禿げが夜這いかけて、かち合ったに違いねえ」
「無茶苦茶だあね。まったく、俺は思うね。この学院終わったな」

『固定化』パワーで錆びの恐怖から開放され、少し余裕なアヌビス神であった。



 To Be Continued
244Classical名無しさん:07/07/26 00:09 ID:DZZLSNz6
ワルド帰った!?
まあある意味敗北だしww
245Classical名無しさん:07/07/26 00:09 ID:UwUSdRXM
このワルド空気読めてるなwwwwwwwwww
246Classical名無しさん:07/07/26 00:10 ID:dM8GeIPg
マチルダちゃんがルイズみたいになったw
247Classical名無しさん:07/07/26 00:10 ID:T9BpKrQ2
ワルドとマチルダちゃん涙目wwwwwwwwwwwww
248Classical名無しさん:07/07/26 00:10 ID:CwoNVT.w
このフーケはすばらしいな
249Classical名無しさん:07/07/26 00:10 ID:ldcSWd4U
ギャグ展開は世界を救うwww
250Classical名無しさん:07/07/26 00:11 ID:mNqpmSkg
マチルダちゃんカワユスwww
251隠者の中の人 ◆4Yhl5ydrxE :07/07/26 00:11 ID:ziARLEsI
なんというカオスwwwwww
ところで20分あたりから投下することで第三部祭りということになるな…
252Classical名無しさん:07/07/26 00:11 ID:XpjbKX3Y
投下乙です
うわ、風のスクウェアだけにワルドが空気読めてる?!
痴情の縺れの中で勧誘は諦めるよなー
ワルドの中でマチルダちゃんはじーさんに弱みを握られてイロイロされてると勘違い? してそうだし。
253Classical名無しさん:07/07/26 00:12 ID:jr6x5CDI
もう一人のエロ爺キタ━━(゚∀゚)━━!!
254Classical名無しさん:07/07/26 00:12 ID:VxIRrEsU
GJ!!アヌス可愛いよアヌス…
これはもうこの学園ダメかも解らんね……
ところで気になったんだが…アヌスを『誰か(お好みの人で考えてください)』
に持たせて洗脳した状態で暗がりに放置したら、やっぱ……何でもない気にしないで。
255Classical名無しさん:07/07/26 00:12 ID:63vkl/ZE
もっととか言ってるオスマンはMなのかGJ!
256Classical名無しさん:07/07/26 00:16 ID:bwQ16dIY
エロジジイ自重www
ダンディジョセフカモンッ!!
257Classical名無しさん:07/07/26 00:16 ID:bt8JctWg
すばらしくGJ!
たぶんマチルダちゃんは、これでも幸せなんだろうなw
258Classical名無しさん:07/07/26 00:16 ID:gf2rvqVk
犬刀、GJ!
そして紫爺を支援!
259ゼロと奇妙な隠者:07/07/26 00:19 ID:ziARLEsI
 ジョセフの朝は早い。
 彼自身としてはもっと寝ていたいのだが、御年68歳になった彼はどうやっても夜明け頃には目が覚めてしまうのだ。しかも最近は睡眠中にも波紋呼吸をするよう心がけていた為、疲労はかなりの短時間で解消されてしまうので睡眠を取る必要もあまりない。
 その為、ルイズはジョセフの寝顔をほとんど見たことはない訳だが。
「……んぁ?」
 さて目覚めてみれば何やら顔の上に紙が乗っていた。
「なんじゃこりゃ」
 指先で摘んで見てみるが、何の変哲もない紙でしかない。
 何故こんなものが顔に乗っていたのか首を傾げるジョセフに、鞘から顔を覗かせたデルフリンガーが声を掛ける。
「相棒の運の太さにはほとほと感心させられるぜ」
「何言っとんじゃオマエ」
「俺っちから見た感想だよ相棒」
 更に首を傾げる角度を大きくしながらも、軽く伸びをして窓の外を見てみれば月が煌々と輝いており、東の空がほのかに白んでいるところだった。
「さぁて、今日も一日の始まりじゃの」
 服を着替えてから、洗濯物の入った籠を抱えて水場へ向かう。
 水場に到着すると井戸から水を汲み上げ、タライに水をたっぷりと張ってしまう。その水で顔を洗った後、服をまとめて入れた後で石鹸を指でちぎって入れてから、波紋を練り込む。
 そしてほのかな山吹色の光を全身から発した後、波紋を集約させた右手をタライの中に突っ込んだッ!
260ゼロと奇妙な隠者:07/07/26 00:20 ID:ziARLEsI
 もももももももも……

 タライの中で迸る波紋は水を緩やかに微温湯にしていき、石鹸を柔らかく蕩けさせる。
 タライから溢れんばかりに盛り上がった大量の泡は一粒一粒が肌理細かく、服の繊維の隙間にくまなく入り込んで汚れを浮き落とす事請け負いである。
 十分すぎるほど泡が生まれたのを確認すると、反発する波紋を流してタライの中で水流を発生させる。しばらく一方向に回したら、次は逆方向に回す。
 水流が変わるたびに泡がぐるりと巻き起こり、虹色に輝くシャボンが宙に舞う。
「輝虹色の波紋疾走(レインボーブライト・オーバードライブ)じゃよ。あーラクチンラクチン」
 かつてリサリサの下で波紋修行に明け暮れていた時、洗濯当番をしていたシーザーがこの技を使っていたのを盗み見してコッソリと自分流に開発した波紋である。
 当のシーザーは洗濯前に何やらブツブツと懺悔してはいたものの、この技(シーザーは『シャボン・ランドリー』とか名付けていた)を使わない選択肢はなかったようだ。
 洗濯板で根気よくゴシゴシと衣服と格闘するよりは、手を突っ込んでぼけーとしてるだけで洗濯が終わるのだから面倒くさがりのジョセフがこれを使わない手はないというものである。
 召喚された当初はボケ老人を装う必要があったから使いはしなかったが、波紋がバレた今となっては隠すメリットが何一つない。というわけで、波紋はハルケギニアで有効活用されることとなった。
 夜明け空の向こうでシーザーが「てめェーッジョセフッ! 誇り高い生命の力をなんだと思ってやがるゥーッ」と憤ってたりするが。
「年を取ると耳が遠くなっていかんわい。最近目も霞んできたのォー」
 ジョセフはあからさまにシカトを決め込んだ。
 しばらくして泡が落ち着いてきたのを見計らって、すすぎに入る。
 すすぎに使う水も当然波紋をたっぷりと流し込んでいるので泡が残る心配もない。
 最新型の日本製洗濯機にも負けず劣らずの波紋の性能に、ジョセフも御満悦である。
261Classical名無しさん:07/07/26 00:21 ID:VxIRrEsU
震えるぞ『支援』!!!
262ゼロと奇妙な隠者:07/07/26 00:21 ID:ziARLEsI
「ふはぁー、一働きすると気分がええわいッ。さ、後はこいつらを干すとするかッ」
 物干し場に洗濯物を干してしまえば、続いて部屋の掃除である。
 水一杯の桶を両手にぶら下げて部屋に戻ると、用意した箒にはたきに雑巾に波紋をかける。それから掃除用具をハーミットパープルに絡めさせる。
「ハーミットパープルッ! 部屋の汚れを掃除しろッ!」
 すると掃除用具を構えた紫の茨が部屋中に迸り、部屋中の掃除にかかる。これもジョセフが編み出したスタンドの有効活用法である。
 念視の応用で、ルイズの部屋を媒介として部屋の汚れを念視する。そして波紋付きの掃除用具が辿り着けば、そこで適当に動かすだけで吸着する波紋が埃をふき取るという寸法である。
 スタンドは使用者の精神に応じて成長していくものである。ジョセフのハーミットパープルにしたって、最初のうちはDIOの姿を念写する為に一台三万円もするインスタントカメラをブッ叩いて写真を出すことしか出来なかった。
 だが旅の中で何度もスタンドを使うたびに、テレビを用いた読心能力も誕生したし、世界中のゲーム機と照合してイカサマがされてないかどうかさえ判るようになったのである。
 機械が存在しないこの世界では、「ジョセフの雑用をこなす」ためのスタンドとしてハーミットパープルは大活躍を見せていた。
 やがてハーミットパープルがしゅるしゅるとジョセフの元へ戻ってきた時には、ルイズの部屋は十分キレイになっていた。
「ま、こんだけやりゃルイズも文句は言わんじゃろ」
「てーしたモンだよなースタンドってーのは。お嬢ちゃんもこんなアタリの使い魔引いたんだから果報者だぜ」
 デルフリンガーが感心したように言うのに、ジョセフもカラカラと笑う。
「まー家族や知り合いにゃ絶対見せられんがのー。もしわしの主人が男じゃったりしたらわしゃここまでマメに働いとりゃせんからのォ」
263Classical名無しさん:07/07/26 00:22 ID:9B9h9qqI
萌え尽きるほど支援!
264ゼロと奇妙な隠者:07/07/26 00:23 ID:ziARLEsI
「はっはっは、相棒は見たとおりのドスケベだな」
「はっはっは、そんなに誉めんとってくれテレちまうじゃないか」
 わっはっはっは、と老人と剣が笑いあう貴重なシーン。
 けっこう賑やかに会話しててもルイズがそう簡単に起きてこないことは知ってるので、ジョセフもデルフリンガーも声を潜めることなくバカ話に興じるのである。
 その後はルイズを起こす時間までのんびりと休憩である。
 朝も早くからメイド達が忙しく働いている食堂に行けば、シエスタが自分からジョセフの姿を見つけて駆け寄ってくる。
 メイド達もシエスタがジョセフに恋慕の念を抱いているのは周知の事実なので、微笑ましげに立ち話を見守っていた。無論その後で根掘り葉掘りある事ない事を聞き出す為でもあるが。
 そして戦場そのものの喧騒が聞こえる厨房に行けば、マルトーを始めとする料理人たちがそれこそ命懸けで立ち回っている。ジョセフの姿を見つけたマルトーは仕事の手も休めないまま、ジョセフとガハハと会話を始める。
 何分か話した後で、焼き上がったばかりのクロワッサンを一つ投げてよこす。ジョセフはほかほかのそれを有難く受け取ると、廊下を歩きながら行儀悪く食べてしまう。
 そして太陽も地平線から離れ始めた頃、ルイズを起こす時間となった。
 毛布に包まりながら「うーんもうたべられないー」などとお約束じみた寝言を言っているルイズの肩とお腹に手を当てると、ゆっくりと波紋を流し込んでいく。
 波紋を流し込まれたルイズの体温は緩やかだが着実に上昇して行き、やがてルイズの目がぱちりと開いた。
「…………ぁー……おはよ、ジョセフ」
 昨夜の舞踏会からジョジョと呼ぶことにしたはずのルイズだが、寝ぼけた頭ではつい慣れた方の呼び方をしてしまった。
「おうおはようルイズ。ほら、今日もいい天気じゃぞ」
265Classical名無しさん:07/07/26 00:23 ID:LGbLU8t6
支援支援
洗濯をどう手抜きするか勝負使い魔は素敵だよね支援
266ゼロと奇妙な隠者:07/07/26 00:24 ID:ziARLEsI
 それから顔を洗おうとして洗面器に用意された水に手をつけて「水冷たいー。お湯にしてー」とごねるルイズに苦笑しつつ、水に指先をつけて波紋でお湯にする。
 お湯で洗った顔をタオルで拭いてやると、続いて化粧台の前に座らせて髪を櫛で梳く。それから寝巻きを脱がせて下着を着けさせ、制服を着せていく。ガタイの宜しい老人が幼い美少女の服を着せていく姿を見ているデルフリンガーは、密かに嘆息せざるをえなかった。
(おーおー、嬉しそうな顔しちまってなァー。相棒だけならともかく娘っ子も満更じゃないって顔してるんだからなァー。世も末ってヤツだよなァー)
 ジョセフは気付いていないようだが、服を着せられているルイズの顔にはほのかな桃色が差していた。これまでは従者に服を着せている主人らしく、特に表情に変化はなかったのだが。
 けれどもそれがどのような感情に起因する桃色なのかは、さすがのデルフリンガーにも判別できなかった。
 そして服を着せ終わっていつでも部屋を出て行ける、という段階でも、まだたっぷりと時間に余裕はあった。
 ここでルイズは勤勉に朝の予習を始め、ジョセフは毛布の上で怠惰に寝転んでいた。
「おうそうじゃルイズ。なんか秘薬の材料で足らんモンはないか。今日は城下町に行く予定じゃったから、行き道の近くにあるようなモンじゃったら集めてくるぞ」
「あ、そう? じゃあ、ちょっと待ってなさいよ……」と、引き出しを確認した後で「ああ、ズフタフ槍の草にオニワライタケがそろそろ無くなりそうだわ」と答えた。
「それなら近くの森で採取できるかの。地図貸してくれ地図」
「はいはい」
 そんなやり取りの後に、学院付近の地図、それからズフタフ槍の草とオニワライタケが入ったガラス瓶を引き出しから取り出し、地図と草とキノコをテーブルの上に広げてハーミットパープルで念視する。
267ゼロと奇妙な隠者:07/07/26 00:25 ID:ziARLEsI
 そうするとそれぞれの群生地を茨が指し示すという塩梅である。後は実際この場所に行ってからハーミットパープルを出せば、茨がそれらを感知して伸びていくというワケである。
「ん、まあこの辺りじゃのォ。よしよし」
 とりあえず大まかな場所を確認すると、地図を戻す。
 そうこうしているうちにそろそろ部屋を出る時間となった。
「んじゃそろそろ朝メシじゃの」
 今日の賄はなんじゃろか、と立ち上がるジョセフに、ルイズがやや慌てて口を開いた。
「あ! ジョセ……じゃなかった、ジョジョ! 今日から、その……あれよ。ちゃんとしたご飯、用意させてるから」
 たったそれだけの言葉を言う間に、ルイズの白い頬はすっかり赤くなっていた。
 しかしジョセフも、ルイズの言葉に鳩が豆鉄砲食らったような顔になっていた。
「え? まだ飯抜きの期間は終わってないじゃろ」
 食事抜きの罰を言い渡しまくったのは誰あらぬルイズである。だがルイズはジョセフの当然の指摘に、何やら椅子をがたんと倒しながら勢い良く立ち上がった。
「いいいいいのよっ! その、あれよ! 使い魔がただのボケ老人じゃなくて、ちゃーんと有能で従順な使い魔だって判ったんだから、ちゃんと主人として報いるところがなければダメなのよ!」
 ものすごい早口で言い切るルイズだが、要は「あんまり酷い仕打ちをしてるとジョセフが別の誰かに取られてしまうかも」という危機感が芽生えたという事である。
 食事抜きの罰を言い渡した時も、かなり堂々と厨房付きのメイドに尻尾を振って食事を恵んでもらってたし、例えメイドからの補給ルートを遮断しても、ギーシュやキュルケなどの並み居る友人達から幾らでも食事を得ることは出来るだろう。
268Classical名無しさん:07/07/26 00:26 ID:VxIRrEsU
本当にこのジジイは幼女だろうと何だろうと節操ないな…的支援
269ゼロと奇妙な隠者:07/07/26 00:27 ID:ziARLEsI
 特ににっくきキュルケに餌付けさせたりなんかしたら、このスケベ犬はすぐに尻尾を振ってついていくに違いない。それだけは何としてでも阻止せねばなるまい、と考えたルイズは、舞踏会が終わった後で、明朝からのジョセフの食事を追加させたという次第だった。
 ルイズとしては(ふふ、これで使い魔には寛大な主人という印象も植え付けられて一石二鳥というワケだわ! 私ってなんて頭脳派なのかしら!)と無意味に勝ち誇っているのだが、ジョセフとしてはおおよそのルイズの意図は察していた。
 けれど空気の読めるジョセフは、バレバレ過ぎるルイズの思考を指摘することもせず。にこりと微笑んで、深々と頭を下げた。
「わしは情け深く可愛らしい主人にお仕え出来て、全く身に余る光栄ですじゃ」
「そうでしょうそうでしょう。じゃあご主人様の慈悲深さに深く感謝しながら美味しい朝食を噛み締めなさいよっ」
 あっさりとジョセフの甘言に騙されて鼻高々にカバンを持って部屋を出て行くルイズ。その後ろをいそいそとついていくジョセフ。
 ルイズ主従から少し遅れて部屋から出てきたキュルケとフレイムは、ルイズとジョセフの後ろ姿を目撃することになる。これを目撃したキュルケの感想は(よくわかんないけど、ジョセフは色々大変ねえ)と思い、フレイムは(全くですねぇ)としみじみと同意した。

 食事は用意したものの、さすがのルイズでも使い魔で平民をアルヴィーズの食堂のテーブルに付かせる度胸はなかった。
 というわけで結局、いつものように厨房の片隅で貴族の食事を取ることになったわけだが。
「……なんつーか居心地わりぃのォ」
 特に見られて困るわけでもないのでテーブルマナーにも頓着せずに食べはするが。昨日まで賄いを分けてもらってた所でいきなりランクアップした料理を食べるのは難しいものがある。
270Classical名無しさん:07/07/26 00:27 ID:ldcSWd4U
ルイズのアトリエ〜トリステインの虚無の使い手〜支援
271ゼロと奇妙な隠者:07/07/26 00:28 ID:ziARLEsI
 美味しいのは確かだが、周囲の人々と一人だけ違う食事を臆面もなく味わえるほどにはジョセフの鉄面皮は厚くなかった。全員が微妙に視線をそらしてくれる心遣いがまたせっかくの料理の味を判らなくしているのがどうにも辛い。
「なあ我らが剣。なんだったら賄い用意するぜ?」
 大体事情を察したマルトーがそう提案するが、ジョセフは苦笑しながら首を横に振った。
「いやー……うちのご主人様が用意してくれたモンじゃからのォ。有難く頂かにゃならん」
 ルイズは好意で用意したんだろうというのは判るが、今までの仕打ちの中で最もジョセフに効果的なダメージを叩き込んだのはコレだった。何と言うかルイズの空気読めなさっぷりに、苦笑を止めようとも思わなかったジョセフである。
「宮仕えは色々と大変だよなぁ、同情するぜ。でもフライドチキン一つくらいは入るよな?」
「すまん、よろしく頼む」
 結局、その日の朝食で一番美味しいと感じたのは、1ピースのフライドチキンだった。

 食事を終えると、シエスタお手製のサンドイッチとワインの入ったバスケットを受け取り、厩舎に出向き馬を借りる。前もってルイズが馬の使用許可を取っているし、厩舎番の使用人達からも好意的な反応を受けているので全く問題もない。
 まず城下町に行き、武器屋で以前頼んだ品物を受け取りに行く。最初の出会いからして悪乗りが過ぎたため、親父はジョセフを自分の命を取りにきた死神のような目で見ることは仕方のないことだった。
 そんな親父に用意させた小型のボーガンと、このボーガンには間違いなくサイズの合わない強靭で長い弦。それを数本受け取り、秘薬屋に寄ってルイズの求めていた材料を買う。
 昼食は広場の噴水の淵に腰掛けてサンドイッチとワインを嗜んで、帰りがけに近くの森でズフタフ槍の草とオニワライタケを採取して、バスケット一杯に詰めて帰る。
272ゼロと奇妙な隠者:07/07/26 00:29 ID:ziARLEsI
 ヴェストリの広場にボウガンと弦を置き、部屋にバスケットを置いた後、ちょうど授業が終わった教室に大手を振って入ると、いつもの通り益体もない世間話に興じる。その話の輪の中には、赤い洗面器で笑える会の一員であるルイズも、加わっていた。
 だが今日は夕食前まで続く会合は、「今日はすまんが用事があるんでここまでッつーことでなー」というジョセフの言葉で、惜しまれながら解散となった。
 だがジョセフは、帰ろうとしていたギーシュを呼び止めた。
「おうすまんの、前に言ってた話を試したいんでの」
 その言葉に、ギーシュはぽんと手を叩いた。
「ああ、あの話だね? 準備が出来たって訳だ。この『青銅』のギーシュが友人の頼みを断るはずがないということは、無二の親友であるジョジョは判ってくれてるんじゃないのかい?」
 いちいちキザったらしい言い方と大袈裟な身振り手振りが、注意を引かないわけもない。
 ルイズが目を光らせて「使い魔が何をするのかきちんと監視しなければいけないわっ」と付いていけば、キュルケも本を読み続けるタバサの手を引いて付いていくし、モンモランシーもこっそりとその後ろを付いてきた。
 普段あまり人気のない広場に集まる四人の貴族と一人の使い魔。
「で、何するのよ。また決闘?」
 胡散臭げにねめつけるルイズに、ギーシュが応える。
「バカな事を言ってはいけないよミス・ヴァリエール。今日は親友のきっての頼みに、不肖『青銅』のギーシュが……」
 自分の世界にはまり込んで造花の薔薇を口に咥えたまま話し出すギーシュはさておいて、代わりにジョセフがルイズに答える。
「あれじゃよ、この学院の生徒はメイジじゃとは言ってもな。メイジじゃないわしはそれ以外の手段も用意しときたいんじゃよ。で、ギーシュの協力を仰いだッつーワケじゃ」
273Classical名無しさん:07/07/26 00:30 ID:lVkdEnTw
それにしてもこのジョセフ完全に妖精さん扱いw
274ゼロと奇妙な隠者:07/07/26 00:31 ID:ziARLEsI
「前置きが長いのよギーシュは」
「顔はいいんだからそのバカさ加減をもうちょっとセーブしなさいよね」
「興味ない」
「いつも私が色々言ってるのにどうして直そうとしないの?」
「…………」
 女性四人からの集中砲火を受けて冷や汗がたらり流れるギーシュだが、すぐさま気を取り直して口に咥えてた薔薇を指先に挟んで高く掲げた。
「ま、まあそれはさておいて。とりあえず練習はしてたから、後は現物さえあればそれで修正をかけていくよ」
「オッケーじゃ。んじゃちょいと待っとれよ」
 と、広場の隅においていたボウガンと弦を持ってくる。
「んじゃこのボウガンを参考にしてじゃな。で、ここはこうなって……」
「うんうん。ここの部分はこうなってるのか……意外と単純だね?」
 精悍な老人と金髪の美少年が顔を寄せ合って何やら相談する光景。
「どうしたのモンモランシー。よだれ出てるわよ?」
「あ、え? あ、ああごめんなさい」
 そこから後は何やら男同士でしか判らない様々な相談が始まり、レディ四人を見事に置いてけぼりにしてしまう。
 ジョセフとギーシュが一通り相談を終えて固く握手を交わした時には、既に四人の姿は広場から失せてしまっていた。


 To Be Contined →
275Classical名無しさん:07/07/26 00:31 ID:VxIRrEsU
何か…『爺ちゃんと孫』なら微笑ましいが、『好色ジジイとロリっ娘』(狼と羊とも言う)
だからな…完全に。実にけしからんな、同じ幼女の保護者として。的支援
276Classical名無しさん:07/07/26 00:32 ID:DF4v32hU
隠者さんGJ!

それはそれとしてモンモン腐女子www
277Classical名無しさん:07/07/26 00:33 ID:HmbSOzCc
GJ!
悶々がwww
278Classical名無しさん:07/07/26 00:33 ID:LGbLU8t6
モンモン自重ォー
279Classical名無しさん:07/07/26 00:34 ID:8i7ZsyqA
オオカミと羊ww
280Classical名無しさん:07/07/26 00:34 ID:bt8JctWg
275に殺意を覚えた俺をだれが責められようか?
あっGJ!!です。
281ゼロと奇妙な隠者:07/07/26 00:34 ID:ziARLEsI
トリステインの元気な老人達、今夜のテーマは「特殊能力を使って主人と愉快な生活を」です。
波紋を使っての洗濯はすけこまCさんところのシーザーさんに御教授頂きましたー勝手にネタ使っちゃいましたー
んでハーミットパープルの様々な活用法については妄想とかそんな感じです。
ジジイはほっといたら勝手に色んなところに材料を採取に行きます。
しかも結構強いです。
次回辺りでやっとミスタ・ギトーやアンリビッチさんが出てきたりします。
次回もスタンド使いの修羅場が見れるぜ!
282初代スレ506:07/07/26 00:35 ID:miBtcLIY
GJ!
おいモンモンw

1時までには投下したいといっとこう!
見直してたら気に入らなくて大幅な書き直ししてるから…
283Classical名無しさん:07/07/26 00:36 ID:VxIRrEsU
GJ!!隠者さん!!
&次にお前らは『ビッチも喰われるなこりゃ…(もしかしたらギトーもセットで)』と言う!!
あとお漏らし自重www
284Classical名無しさん:07/07/26 00:37 ID:esTlaDEQ
>修羅場が見れるぜ
どこのジュドーだよw
285Classical名無しさん:07/07/26 00:37 ID:cJC5WtAo
アンリビッチ意外と語呂良くてワラタ
286Classical名無しさん:07/07/26 00:40 ID:gf2rvqVk
GJ!って改良されとる?!水洗から湯洗式に!

うちのシーザーは今ルイズに殺されかけてますので

それでは殺人女王さん、どうぞ〜。
287Classical名無しさん:07/07/26 00:46 ID:VxIRrEsU
俺は『寝る』ぞジョジョー!!寝てたはずの弟妹が俺が居ないせいで泣き始めちゃったからダァーー!!!
288Classical名無しさん:07/07/26 00:48 ID:O8nHRmoI
>>287
ま た て め ぇ か ! !
289Classical名無しさん:07/07/26 00:49 ID:6FEJxkKs
>>270
きさまッ!某姉妹スレを見ていたなッ!
>>287
イ`。俺は応援しているぞ
290Classical名無しさん:07/07/26 00:53 ID:qJmGRctI
>>287
またおまえかwww
291初代スレ506:07/07/26 00:53 ID:miBtcLIY
投下するぜ!

しかし自分の初めのほうのSS読み返すとどれだけ短いんだと思うね。書き直したいけどそんな時間は無いな〜
292使い魔は静かに暮らしたい:07/07/26 00:54 ID:miBtcLIY
ルイズの話しによれば今日は学院全員の生徒は部屋にいなくてはいけないらしかった。
理由は聞かされていないそうだ。
こんなことは初めてだとルイズは言っていた。心当たりも無いらしい。私にはあるがな。
というかここで働く平民なら大抵知っているだろう。失踪した教師と生徒、現場と思われるところにあった大量の血溜まり。
だれがどう考えても事件じゃないなんて言える奴はいないだろう。
そして何らかの事件を考慮して生徒たちが巻き込まれないように隔離しとくのは当然かもしれないな。
この学院にいる生徒はみんな貴族だ。何かあってからじゃ遅いからな。
でもやっぱり平民は普通に仕事してるんだよな。平民だからどうなっても良いんだろう。
平民なんて一人二人いなくなったって補充できるからな。
何処からか鐘の音がなる。なんだ?
「昼ごはんの合図よ」
それが顔に出ていたのだろう。ルイズが教えてくれる。
「こんなの今まで鳴ったことあったか?」
「無いわよ。今回はみんなが部屋に篭ってるから知らせるために鳴らしてるの」
「ふ〜ん」
「納得してないで行くわよ」
ルイズがドアを開けながらこっちに言ってくる。
それに従い私たちは食堂へ向かった。
アルヴィーズの食堂。朝食、昼食、夕食と、学院にいる教師、生徒全てが食事を取るところだ。
アルヴィーズというのは小人の名前で、壁際には精巧なアルヴィーズの彫像が並んでいる。夜中に踊るらしい(怪談だな)。
いつも私はここでルイズの椅子を引き、床に座らされ、ルイズが出す餌を食べるのだ。もっともその後厨房でちゃんとした食事をとるが。
そして食堂に着いた私は何時も通りルイズの椅子を引く。
そして何時も通り床に座る。素早く、そして自分から座っておけば文句を言われることはない。
椅子に座ったルイズからいつもなら餌が渡される。そう、いつもならだ。
しかしその日は何時まで待っても餌は渡されなかった。さすがに1日食事を抜いたぐらいで死にはしないが腹は減る。
293Classical名無しさん:07/07/26 00:55 ID:T9BpKrQ2
しえーん
294使い魔は静かに暮らしたい:07/07/26 00:55 ID:miBtcLIY
餌でもないよりはマシだ。腹の足しになるからな。
だというのに渡されない。さすがに焦れる。
そして催促しようとしたとき、
「今日からあんた、テーブルで食べなさい」
ルイズがそう言ってきた。
は?
初めは意味がわからなかったがわかると同時にルイズのほうを向く。
ルイズは頬を赤くしてそっぽを向いている。
何だこいつ?熱でもあるのか?
「急にどうしたんだ?どこか調子でも悪いのか?」
しかしここに来るまでにそんな様子はなかった。
もしかしたらさっき聞こえたのは幻聴だったのかもしれない。
だってあのルイズがテーブルで食べろだなんて……
「べ、別に調子は悪くないわよ。いいから。ほら、座って。早く」
マジで誰だよこいつ。ルイズじゃないのは間違いない。
いや、ルイズなんだろうが、行動があまりにもルイズらしくない。床でありがたく思えとか言ってた奴が椅子に座って食事しろだなんて言うはずが無い。
が、椅子に座ってもいいならありがたく座らしてもらおう。
そう思い椅子に座る。でもやっぱりなんとなく怪しいのでルイズとは距離を取れるだけ取れるだけとる。そんなに離れられないがな。
やっぱり怪しいものは怪しい。
それで、だ。
「私の食事は何処だ?」
椅子に座ったが見当たらない。
「何言ってるの。目の前にあるじゃない」
「は?」
こいつはマジで何言ってんだ?
「もしかして、これらか?」
「だからそう言ってるじゃない」
目の前にあるのは貴族の食事だった。ルイズは椅子に座り貴族と一緒の食事をとれと言っているのだ。
今度こそルイズを見たまま固まってしまった。
誰じゃ!?
今の心境はまさにこんな感じだな。
ルイズじゃない。確実にルイズじゃない。ルイズの形をした何かだ。
295Classical名無しさん:07/07/26 00:57 ID:e136SiJU
ルイズのデレがそんなに奇異か吉良ww
296使い魔は静かに暮らしたい:07/07/26 00:57 ID:miBtcLIY
自分が知っている人物が突然予想外の言動を取り出したとき一番初めに感じる感情は疑惑だと私は思っている。
そしてその言動が理解できればそれは納得できる。
しかしできなければ次に感じる感情は恐怖だ。得体の知れない未知に対する恐怖。
今私はほんの少し、ほんの少しだけだが恐怖を感じていた。
こんなときはデルフの軽口が無性に聞きたいぞクソッ!
こんなことならさっさと投げたデルフを回収しとくんだった!明日まで放っておくつもりだったが食い終わったら回収しとこう!
どうして俺はあんなことだけでデルフを投げちまったんだよクソッ!あ〜イライラする!
「おい、ルイズ。そこは僕の席だぞ。使い魔を座らせるなんて、どういうことだ」
突然身に覚えが無い声が聞こえ現実に引き戻される。
声のした方向を見るとそこには少しぽっちゃりした少年がいた。
見たことあるな。たしか、マリコルヌとかいう奴だ。
「座るところがないなら、椅子を持ってくればいいじゃないの」
ルイズはマリコルヌに向かって言い放つ。
いや、普通平民で、しかも使い魔がここに座ること自体がおかしいんだからマリコルヌの言ってることは正論じゃないか?
「ふざけるな!平民の使い魔に座らせて、僕が椅子をとりに行く?そんな法はないぞ!おい使い魔、どけ!そこは僕の席だ。そして、ここは貴族の食卓だ!」
マリコルヌが胸をそらし俺に向かって言い放つ。
確かに言ってることは正論だ。いつもの俺なら従うさ。でもな。
立ち上がりマリコルヌの頭を掴む。
俺は今苛立ってるんだよ。
「マリコルヌだったよな。今からいう場所に走って行ってこい。剣があるはずだから取って来るんだ」
「な、なんで僕がそんなことを……イタタタタタタ!」
『手』を発現させ頭を締め上げる。
「行ってくるよな?」
「い、行かせて貰います!だからやめてー!」
それを聞き手を話す。そしてデルフがある場所を喋る。
「早く行って来い。そうすれば少しはやせるぞ」
そういって背中を蹴ると、泣きそうな顔になりながら走っていった。
ふむ、少し落ち着いたな。
しかしこれって完璧な八つ当たりだな。……まあいいや。八つ当たりなんてギーシュにしたことあるしな。
あのときに比べれば安いものだろう。
そう思いながら私は再び席に着いた。
297初代スレ506:07/07/26 00:59 ID:miBtcLIY
以上!

羊羹を切るさいに手首を切らない自信が私にはあるのだよ。
298Classical名無しさん:07/07/26 00:59 ID:qJmGRctI
>>294
吉良の反応にワロタw
299Classical名無しさん:07/07/26 00:59 ID:s5BHMFmo
>>295
まぁ普通に奇異だ罠
300Classical名無しさん:07/07/26 01:01 ID:T9BpKrQ2
うろたえるな!デッドマンはうろたえない!
301ゼロの兄貴:07/07/26 01:02 ID:wwQyx21U
おじいちゃんと吉良もグーよグー
デッド吉良の反応が超ベネ
さて…5分からいこうか
302Classical名無しさん:07/07/26 01:03 ID:UwUSdRXM
気を付けろデッドマンッ!
世の中には殺す前に贈り物をする風習があるマフィアが存在するらしいぞッ!
303Classical名無しさん:07/07/26 01:05 ID:dM8GeIPg
信用ないなー、ルイズ。
304Classical名無しさん:07/07/26 01:05 ID:zhT0wyHA
>>302
お前ジョジョの奇妙な進研ゼミ読んだろ
305ゼロの兄貴:07/07/26 01:06 ID:wwQyx21U
『息子』の能力が解除された事により、シエスタ及び村民も元に戻ったが、ルイズ達は状況説明とかをどうするのかディ・モールト心配だったが
「ねぇ…本気で夢で通すつもり?」
「スタンド使いですらなくメイジでも無い連中に、今までスタンドに別の物質に変化させられてました。つって信じるヤツが居ると思うか…?」
「………メイジでも、先住魔法って言われても納得できるかどうか怪しいってとこね」
「一応、怪我人やバラされた連中も居ないみたいだしな、事を荒立てると厄介な事になる」
とりあえず、シエスタ以外はスタンドの事を全く知らないので、夢という事で納得して貰う事にした。というか無理矢理納得させた。

駄目だった場合最悪先住魔法で通すつもりだったが、村や村民に傷一つ無い事から、どうにかなり、本命の『竜の羽衣』を見る事に漕ぎ着けた。
「こっちが寺院なんですけど…さっきのは何だったんですか?」
「あれもスタンドだ。…どういうわけか知らないが、本体は来ずにスタンドだけが中途半端な形で来て暴走してたみたいだが…迷惑をかけたな」
「え!いえ!気にしないでください!皆も無事だったんですし」
暴走状態の息子のせいとはいえ、身内のスタンドの不始末という事でそれなりに対応を取らねばならない。
それで出た言葉が『迷惑をかけた』であるが、意外な言葉にその場の全員が半ば唖然とした顔をするハメになった。
まぁ、列車で乗客を巻き込んだ立場であまり言える言葉ではないのだが、ギャングでも人の子。悪いと思えば謝る事だってある。
世話になった人間を巻き込んだのなら尚更なのだが、ルイズが魔法を成功するぐらいのありえない発言には全員ビビったッ!
「……今、なんて言ったの?」
「ダーリンが人に謝る姿なんて始めて見たわね」
「記録が必要」
「オメーら、何か人の事勘違いしてるな」

何か色々と言いたくなったが、全てメローネが悪いという事でこらえた。
(あのヤロー…戻った時に、まだ生きてたら、あいつのコレクション半分捨ててやる)
相変わらず、あの夢では仲間達の最期の姿を見るが、夢を見てあいつらが死んだなどと納得するほどドリーマーではない。
まだ生きていたらとは思うが、なるべく生きて栄光を掴んでいて欲しいと思う。
敗れていたのなら、それを捨てる事もできないのだから。
306Classical名無しさん:07/07/26 01:06 ID:9F/u5ehw
OK兄貴来るなら支援準備
307ゼロの兄貴:07/07/26 01:08 ID:wwQyx21U
そんなこんなで草原の片隅に建てられている寺院に着いたのだが、奇妙な違和感を覚えた。
「…この寺院どっかで見た事ある形だな」
他の4人には聞こえない程度の声でそう呟く。
丸木が組み合わされた門の形。石の代わりに板と漆喰で作られた壁。木の柱。白い紙と、縄で作られた紐飾り。
確かにどこかで見た事がある。
そう思いながら、中に入った瞬間どこで見たかを思い出した。
「…あの茶と同じか」
あの時飲んだ茶と同じ。つまりこれを見たのは日本だと思い『竜の羽衣』に目をやるとそれは確信に変わった。
キュルケやルイズは、気のなさそうにそれを見て、タバサだけは好奇心を刺激されたのか、興味深そうに見つめている。
「こいつは…メローネがやってたゲームであったが…確か零式艦上戦闘機…通称『ゼロ』だったか」
「だ、誰が『ゼロ』よ!」
「オメーじゃねぇよ」
『ゼロ』という言葉に反射的反応をするルイズとそれに突っ込むプロシュートを見て、シエスタが覗き込んできた。
ちなみに、メローネがやっていたゲームは『ゼロパイロット〜銀翼の戦士〜』だ。
メローネが、操作をミスって建物や戦艦にぶつかる時、いちいち「ジオン公国に栄光あれーーーー!」と叫んでギアッチョにキレられていたので覚えている。
「プロシュートさん、これをご存知なんですか?」
「オレも詳しくは知らないが、五、六十年前の日本の戦闘機だったはずだな」
「せんとうき…ですか?」
「ああ、空戦を目的に作られた飛行機だな」
「これが、こないだ言っていた、ひこうきなんですか?」
「もう旧式だが……アレで見たのが確かなら、最高で時速500キロは出たはずだ」
308Classical名無しさん:07/07/26 01:08 ID:LEaP2676
兄貴キタコレ
支援であります
309Classical名無しさん:07/07/26 01:08 ID:UwUSdRXM
>>304
何それ?
310ゼロの兄貴:07/07/26 01:09 ID:wwQyx21U
「時速500キロ?それどのぐらい速いの?」
「1メートルが1メイルってんだったな。五十万メイルを一時間で飛ぶ事ができるって事だ」
「このカヌーに翼を付けただけのようなモノがシルフィードより速く飛んだりするの!?」
「旧式機だからな。今あるやつなら、こいつの2〜3倍は速く飛ぶ」
「この翼じゃ羽ばたけないと思うんだけど…」
ルイズとキュルケはそのブッ飛んだ速度についていけないでいる。
タバサの方はこれがどうやって、そんな速度を叩き出すのか興味津々といったところだったが。
「どうやって飛ぶの?」
「…コルベールが作ってたやつがあったろ。アレが発展したエンジンを積んでいて、それでそこのプロペラが回って飛ぶ。
  まぁそれだけじゃ飛ばないんだが、翼が空気を掴んで楊力を得る。鳥でも羽ばたいたりせずに、気流に乗って滑空して飛んでる時あるだろ。アレと同じだ」
分かる範囲で説明したが、キュルケ、ルイズ、シエスタは未知の技術に頭から煙が出かかっている。
唯一タバサはシルフィードが滑空している所をよく知っているため、辛うじて理解できていたが、やはりそのとんでもない速度に驚いていた。
「ふみゅ…それでこれ、飛ぶの?」
「…話し聞いてたか?」
「こんなのが、そんな速度で飛ぶなんて急に信じられるわけないじゃない…飛べないって言ってたんだし」
「そういやそうだな…何か他に遺したもんは無いか?」
「えっと…あとは大したものは……お墓と、遺品が少しですけど」
「そいつでいい」
311Classical名無しさん:07/07/26 01:09 ID:9F/u5ehw
誰か震電出さないかなぁ兄貴支援
312ゼロの兄貴:07/07/26 01:10 ID:wwQyx21U
シエスタの曽祖父の墓は、村の共同墓地の一角にあった。他の墓が白い幅広の石でできている中、ただ一つだけ黒い石で作られた墓石があり目立っている。
「ひいおじいちゃんが、死ぬ前に作った墓石だそうです。異国の文字で書いてあるので、誰も読めなくって。なんて書いてあるんでしょうね」
「『海…少………木……、……ニ…ル。』…駄目だな。メローネなら読めるんだろうが…オレじゃあ少ししか無理だ」
「この文字が読めるんですか?」
「ああ、行った事はあるから少しはな。こいつは日本語だ」
「日本語…ですか?」
「オレんとこの世界の国名だな。まぁ文化的に東から来たと言えばそうなる。
  …こっちじゃあ見ない色だったから珍しいと思っていたが、オメーの髪と目の色はひい爺さんから受け継いだもんだろ」
「は、はい! どうしてそれを?」
「日本に住んでるヤツらは基本的にその色だ」

再び寺院に戻り、プロシュートは『竜の羽衣』に触れると左手のルーンが反応して光り出した。
「なるほどな…確かにこいつも武器には違いないか。しかし…便利っつーか無茶苦茶っつーか何でもアリだな」
操縦法やシステム、構造まで瞬時に理解できたのだが、何故飛ばなかったかということまでは分からない。
「ベイビィ・フェイスを燃やすんじゃあなかったな。…いや、メローネが居ないのに制御できるわけねぇか」
壊れているのなら、『息子』にパーツを作らせようかと思ったが、スデに終わった事なのでそんな事を考えても意味は無い。
散々探り燃料タンクを開くと、飛ばなかった原因が判った。
「そりゃあ飛ぶわけねーな。残量『ゼロ』。ガス欠ってわけだ」
「ゼロって…何が入ってないの?」
「燃料、こいつの場合ガソリン…まぁこっちで言う風石が無いってこった」
「それじゃあ、そのガソリンってヤツがあれば飛ぶのね?」
無言でそれを肯定すると遺品を取りに行っていたシエスタが戻ってきた。
313ゼロの兄貴:07/07/26 01:11 ID:wwQyx21U
その古ぼけたゴーグルを受け取る。あのゲームでも確かこんな感じのゴーグルを着けていたはずだ。
「ひいおじいちゃんの形見、これだけだそうです
   日記とか、あればよかったんですけど、残さなかったみたいで。ただ、父が言っていたんですけど、遺言を遺したそうです」
「まぁ、下手に遺書にされて日本語で書かれて読めないとかじゃあ話にならないからな」
「それで遺言なんですけど、あの墓石の銘を読めるものが現れたら、その者に『竜の羽衣』を渡すようにと」
「全部読るわけじゃあないが、一応その権利はあるってことか」
「管理も面倒だし……大きいし、拝んでる人もいますけど、村のお荷物らしいんです。少しでも、読めるって言ったら、お渡ししてもいいって言ってました」
「ガソリンをどうにかしない事には荷物には変わりないんだが…何時か使う機会があるかもしれねぇし、ありがたく貰おう。オメーにもまた貸しができたな」
「それじゃあ、それが飛んだらそれに乗ってこの村に来てください。
   あ、それともう一つ、『竜の羽衣』を陛下にお返しして欲しい、だそうです」
「そういや、日本にも確か『テンノー』ってのがいたな。まぁ多分それだろ」
「ひいおじいちゃんは、『竜の羽衣』は二つあって、一つはこの村に。もう一つは日食の中に消えたって言ってました」
「消えた…?こんな目立つもんなら他に見付かってるはずだが…日食か…可能性はあるな」
「へ?どういう事ですか?」
「消えたって事は、日食の中に向かって飛べば、イタリア…いや地球に戻れるかもしれないって事だ。まぁ日食なんざ、そうそう起こるもんじゃあないが」
それを聞いてからシエスタが後悔した。『竜の羽衣』が飛び、日食が起これば戻ってしまい二度と会えなくなるかもしれないのだから。

ルイズもルイズで結構テンパっている。
最後の最後で帰還手段かもしれないものが見付かってしまっただけに、どう反応していいのか分からないでいる。
(え…?帰っちゃうの…?)
思考が少しばかりアレになるが、日食が来る時がまだ分からないので何とか持ち直し、とりあえずシエスタの家に行く事になった。
314Classical名無しさん:07/07/26 01:12 ID:9F/u5ehw
支援すた
315ゼロの兄貴:07/07/26 01:12 ID:wwQyx21U
その日、プロシュート達はシエスタの生家に泊まることになった。貴族の客をお泊めすると言うので、村長までが挨拶にくる騒ぎになった。
シエスタの家族を紹介されたのだが…何故か、シエスタの弟達から『プロシュート兄ィ』と呼ばれるハメになった。
ペッシやデルフリンガーから兄貴と呼ばれてはいるが、昔、イタリアで暮らしていた時の家族構成では一番下だったりする。

弟分の面倒を見る事は慣れているが、本物の弟の扱いには慣れていないので
正直言うと撤退決め込みたかったのだが、ベイビィ・フェイスの負い目があるので、とりあえず相手した。
だが、相手をしている姿を他3人に思いっきり見られている事に気付いた時には、天井にブチャラティが居た時の気分になった。
「……なに、全員でこっち見てやがる」
「…い、いや、凄く馴染んでるなーと思って」
「その、たまに見せる意外さがたまんないのよね」
「長兄」
一瞬、全員老化させて忘れさそうかと思ったが、さすがに久しぶりに家族に囲まれ幸せそうなシエスタを見て空気を読んだ。
(オレも結構丸くなったもんだな…)
そう思うが、ルイズが聞いたら
「まだ十分すぎるぐらい尖ってるわよ」
と言われる事間違い無しなのだが。
316Classical名無しさん:07/07/26 01:13 ID:LEaP2676
メローネのコレクションが気になるww
317ゼロの兄貴:07/07/26 01:14 ID:wwQyx21U
適当に相手し終えると、外に出てシエスタが話していた草原へと向かった。
まぁ特に何もする事が無かったし、身の振り方も考えて起きたかったからだ。
夕日が差す草原の中、一人腕を頭の下に組みそこに寝転ぶ。
「しかし、日食か…自然現象頼りってのが痛し痒しってとこだな」
地球でも十年単位でしか見る事のできない現象なのが辛いところだった。
まして、天文学なぞが存在するかどうかすら怪しいここでは、次に日食が起こる時期すら分かったものではない。
星間連動の結果起こる現象なので、どう足掻こうとそれが変わるものではないため、半分は諦めかけていたが、すぐにそれを否定した。
「どうにも、この事になると違和感があるな…」
その原因が分からないのがイラつくとこだ。

「ここにいたんですか。お食事の用意ができましたよ。弟達もプロシュート兄ぃと一緒に食べたいと言ってます」
クスクスと笑いながら後ろからシエスタが声を掛けられるが
その服装は、いつものメイド服と違う、茶色のスカートに、木の靴、そして草色の木綿のシャツという格好だった。
「懐かれるようなガラじゃあないとい思うんだがな…」
まぁ職業暗殺者であるからしてそうなのだろうが、どうもルイズ達の影響を受けて雰囲気というか滲み出る気配の質が変わったらしい。
イタリアに居た時なら多分泣かれてもおかしくはないのだが
こっちに来てから、殺した事はあれど状況で殺ったという事だ。仕事として暗殺をした事はない。
そのせいなのだろうとは思うが、あまり納得したくないのが本音だ。
「そんな事ないですよ?わたしも、色々と助けてもらってますし」
一瞬だが保夫やってる姿を想像して頭痛がした。どう見てもそんなキャラはしていない。
そんなのはペッシあたりが適任だと本気でそう思った。
318Classical名無しさん:07/07/26 01:15 ID:qJmGRctI
sien
319Classical名無しさん:07/07/26 01:15 ID:9F/u5ehw
支援支援支援っ
320ゼロの兄貴:07/07/26 01:15 ID:wwQyx21U
「この草原、とっても綺麗でしょう?わたしも一緒に横になっていいですか?」
無言で、肯定しながら沈みかけている夕日を見る。
しばらく、無言の時間が続いたが、少しばかり言いにくそうにシエスタが口を開いた。
「……もし日食が起こったら…やっぱり元の世界に帰っちゃうんですか?」
「帰れるかどうかは分からねぇが試す価値はある」
「…誰か待ってる人でもいるんですか?」
少し考えたが、ルイズにも話している事だと思い話す事にした。
「生き残った仲間が居るが…こっちに来てから大分時間が経ってるからな…
  全員くたばってるか、生き抜いて栄光を掴んでるかのどっちかだろうが…栄光を掴んでいたとしても、そこにオレが入る資格は無いな」
「それなら、帰らずにこの世界に居ても…
   父も、ひいおじいちゃんの国を知っている人と出会ったのも何かの運命だろうから、よければこの村に、その…住んでくれないかって」
シエスタがそういい終えると、プロシュートが寝ている周りの草が音をたて枯れ始めた。
「結果がどうあれ、それを最後まで見届けないってのはオレ自身の心が『納得』できねぇんだよ。
   万が一、あいつらが全滅してた時は、敵討ちって殊勝なもんでもないが…チームの最後の一人として報いを受けさせる必要がある」
周りの草が枯れている様子を見て、唖然としているシエスタに構わずさらに話を続ける。
「それに、こいつは周りの生物を無差別に老化させ朽ち果てさせる力だ。本来ならオレの周りに人が居ていいはずがねーんだよ」
氷という抜け道はあるが、無差別である事は変わり無い。パッショーネに入団し暗殺チームに属していなければ未だ一人だったろうと思う。
321Classical名無しさん:07/07/26 01:16 ID:LEaP2676
さすが兄貴属性
322ゼロの兄貴:07/07/26 01:17 ID:wwQyx21U
草を枯れさせる中、これで、シエスタが逃げるなりしてくれればいいと思い、周りを老化させているのだが…手をシエスタに握られた時は、さすがに焦った。
広域老化ではないが直で枯れさせている。直はグレイトフルデッドの手で触ったものが瞬時に老化させられる。
つまり、本体であるプロシュートの手を掴めば、少なからずその影響は出る。
「何やってんだオメーはッ!」
老化を解除するが、人間なら僅か数秒で寿命一歩手前まで追い込む直触りだ。
解除すれば姿は元に戻るとはいえ、髪や歯などの戻らないものも当然ある。
「………ふぅ…周りに人が居ないなんてことないじゃないですか」
「…無茶しやがる…髪や歯が抜けるだけならまだマシな方だが…下手すりゃあ死んでんだぞ」
元に戻ったシエスタを一瞥するが、髪や歯が抜け落ちた様子は無い。
老化させた事はもう数え切れないが、老化中に氷も持たず直に自ら飛び込んできたヤツは初めてだ。
その行動に今度はプロシュートが唖然とする番だったが、そこをシエスタに小突かれる事になった。
「……ッ」
「プロシュートさんはもっと『自信』を持ってください!
   わたしを二回も助けてくれたじゃないですか…人を助ける事ができる力を持った人の側に誰も居ないって事なんて無いんですから」
その言葉にまた、沈黙が続いたが、今度はプロシュートがそれを破った。
「クク…ハハハハハハハハ!」
笑った。パッショーネに入団してからは無かったが、ここに来て久しぶりに本気で笑った。
チームのヤツらと居るときも笑った事はあるが、ここまでは無い。
まして、ハルケギニアに来てからは薄く表情に出した程度だ。『魅惑の妖精亭』のアレは営業スマイルなので数に含まれてはいない。
323Classical名無しさん:07/07/26 01:17 ID:9F/u5ehw
兄貴ィ〜
324ゼロの兄貴:07/07/26 01:18 ID:wwQyx21U
シエスタもシエスタで面食らっている。今までの行動からして、まさか笑われるとは思っていなかったからだ。
「その…す、すいません…わたし、何か拙い事を言ってしまったんじゃ…」
「ハハ…いや…まさかオメーに『自信を持て』なんっつー事を言われるたぁ思わなかったからな」
ペッシにもルイズにも言った言葉が、自分に向けて。しかも、最も戦いと掛け離れたシエスタに言われるとは思いもしていなかった。
一頻り笑った後、笑った姿を見て、心なしか少しだけ明るくなった声でシエスタが答えた。
「もし…もしですよ?日食の中に入っても戻れなかったり
   イタリアって所に戻って『納得』する事ができれば、この世界に戻ってきてくれますか?わたし、何もできないけど待つことぐらいはできますから」
「日食で戻れなかったとしても、戻る事を諦めるわけはねぇし、戻ったらこっちに来る方法が無いからな。そいつはオレよりルイズに言ってくれ」
「それでも、待ってますから」
「アテが無いのに待たれても困るんだが…まぁそいつはオメーの自由だ。好きにしろ」
「そう言えば、さっき学院から伝書フクロウが届いて、サボりまくったものだから
   先生方はカンカンだそうですよ?ミス・ヴァリエールやミス・ツェルプストーは顔を真っ青にしてました」
「タバサの鉄仮面っぷりはリゾットといい勝負だな…一度会わせてみたいもんだが…日食が起こったらあいつを連れて行くか」
「そそ、それなら、わ、わたしを連れて行って、く、ください!」
「…本気にするとは思わなかったが、冗談だ。他の世界のヤツを連れてく程、堕ちちゃあいねぇよ」
「え、あ…そうですよね!冗談ですよね、驚かせないでください。わたしの事も書いてあって
   学院に戻らず、そのまま休暇をとっていいですって。そろそろ、姫様の結婚式ですから。だから、休暇が終わるまで、私はここに居ます」
「アレはオメーの家のもんだからな。ガソリンをどうにかしたら、飛んできてやるよ」
「『ゼロ』でしたっけ、その時はわたしも乗せてくださいね」
「そいつに関しては…まぁ一応約束はしといてやる」
325ゼロの兄貴:07/07/26 01:20 ID:wwQyx21U
シエスタは先に戻ったがプロシュートはまだ残った。
「……3秒やるから出て来い」
そう言うと、草原からルイズが顔を出した。
「…いつから気付いてたのよ」
「そりゃあ、最初からだ」
うぐ、と言葉が詰まり何も言えなくなる。
最初からというと、プロシュートとシエスタが草原に横になっているのを見つけた時からという事だ。
「……それじゃあ…なんで、今まで何も言わなかったのよ」
「用があるなら出てくると思ってたが、出てこなかったんでな。それで放っといても出てこねぇから呼んだってわけだ」
「気付いてるなら、言いなさいよ…わたし一人バカみたいじゃない…」
「しょお〜〜がねぇだろ、オレはリゾットみてーに洞察力が高いわけじゃあねぇんだからな」
また、『リゾット』という名前が出て、前々から名前だけは聞いていただけに、プロシュートの仲間がどういう人達なのか聞きたくなった。
「ねぇ…前から言ってるあんたの仲間の事教えなさいよ。べ、別に深い意味は無いわよ!ちょっと気になっただけなんだから」
「ま…どうせ、あいつらはこれねぇからな。そうだなまずは……」

出来てるんじゃあないかともっぱらの噂のソルベとジェラード。
『しょぉおお〜〜〜がねぇ〜〜〜なぁ〜〜〜』が口癖でスタンドの使い方を最も良く知っているホルマジオ。
鏡の中に入る事ができ、能力的にはほぼ無敵を誇るイルーゾォ。
自分の弟分で、スタンドは強力だが、まだまだ精神的にマンモーニなペッシ。
趣味は変態的だが、情報処理と追跡能力に関しては皆に頼られていたメローネ。
キレやすく手に負えない事が多いが、その実、仲間のために真っ先に動こうとしたギアッチョ。
そして、自らが最も信頼し、クセのありすぎるチームを纏め、タバサの如く表情を崩さないリゾット。
326Classical名無しさん:07/07/26 01:20 ID:LEaP2676
兄貴はいつも自信満々だよな支援
327ゼロの兄貴:07/07/26 01:21 ID:wwQyx21U
全員の事を話すと、黙って聞いていたルイズが話し始めた。
「…それで、やっぱり日食が起こったら…帰るの…?」
「そりゃあな。聞いてたとは思うが、試すだけの価値はある」
「…帰って何があるのよ…!仲間が生きてたら、姿を消すんでしょ!?
 全員…死んでるなら、一人で組織ってのに戦いを挑むんでしょ!?死んじゃうかもしれないのに…何でよ…!」
半泣きでルイズが喚きたてる。
「諦めが悪いんだよ…オレはな。つーか何でオメーが泣く必要があんだ」
「あ、あんたはわたしの使い魔なんだから、心配するのは当然じゃない…!」
「少なくとも日食が来るまでは居てやっから泣くな。このマンモーニが」
「…マンモーニって言わないって約束したじゃない。なにもうあっさり破ってるのよ、馬鹿ハム」
「ウルセー、マンモーニにマンモーニと言って何が悪い」
「ま、また…!馬鹿ハム!」
「ハッ…!マンモーニのルイズが」
「馬鹿ハム!」
「マンモーニが」
「この…ば……ばばば馬鹿ハムーーーー!躾けてやるーーーーー!!」
「やれるもんならやってみやがれ」
「うるさーーーーーい!ファイトクラブだッ!!」
そう叫んだルイズが鞭を取り出し振り回すが、それを全て避ける。
「よ、避けるなぁーーーーーー!!」
「避けないでどうする。オメーはサボった事でも心配してろ」

その様子を少し離れた場所から、キュルケとタバサが見ていた。
キュルケが何か微笑ましいものでも見るかのような笑みを浮かべながら
「やっぱり、あの二人って、兄妹みたいよね。目的は達成できなかったけど…あたしの入る余地はまだ十分って事よ」
タバサはキュルケを見て、少し考えたが聞こえない程度の小さい声で
「七転八起」
と呟いた。

プロシュート兄ィ ― ヤバイ『アニメルート』へIN!

←To be continued
328Classical名無しさん:07/07/26 01:21 ID:9F/u5ehw
俺、兄貴の支援が終わったらベッドで寝るんだ・・・
329Classical名無しさん:07/07/26 01:21 ID:zhT0wyHA
ちょっとホルマジオうつってんな兄貴支援
330ゼロの兄貴:07/07/26 01:23 ID:wwQyx21U
投下したッ!
兄貴とルイズだと兄貴と妹という関係がピッタリなんだよなぁ…
ガンダ印パワァーで続投か、兄貴の精神力で突破かどないしょかなぁ
331Classical名無しさん:07/07/26 01:24 ID:9F/u5ehw
ゼロ魔小説は読んでるけどアニメは見たことないんだよな〜
兄貴のアニメルート、wktkしながら待ってますぜ。

よーし寝るかーーーーー!!
332Classical名無しさん:07/07/26 01:25 ID:4vr.urbA
吉良はもっと評価されてもいいと思う支援
333Classical名無しさん:07/07/26 01:29 ID:LEaP2676
GJ!
シエスタはいい子だな!前回バトルだったからこういう日常パートにホッとするぜ。
そして兄貴もかっこよす。

続きが楽しみです。
334Classical名無しさん:07/07/26 01:31 ID:9F/u5ehw
やっぱ寝る前に兄貴再読しよっと。そうしよっと。
335ゼロの兄貴:07/07/26 01:31 ID:wwQyx21U
ルートつっても日食突入で帰れるかどうかってとこだけなんだけどw
336Classical名無しさん:07/07/26 01:32 ID:T9BpKrQ2
もはやギーシュを老化でブッ殺して悪魔憑きと呼ばれてたのが嘘みたいに
丸くなりすぎだぜ兄貴ィ!


ガンダールヴのルーン…恐ろしい効果…!
337Classical名無しさん:07/07/26 01:34 ID:JWJtpUAU
GJ。
日食にINしてケリ付けるのもまたプロシュート兄貴らしい……が。
帰ってチーム全滅+ボスももう倒された事を知ったらどうするんだろうとも思う。
338Classical名無しさん:07/07/26 01:37 ID:g61gJW1s
何か今日は召喚キャラが三部→四部→五部と順序立てて投下されててなんとなくいいな。
多分この調子だと次は白蛇かヘビー・ウェザーが来て世界一巡、最後に俺の嫁仮面ルイズで本日の投下終了と見たぜ。
339Classical名無しさん:07/07/26 01:39 ID:O8nHRmoI
>>338
何?その夢展開?
340Classical名無しさん:07/07/26 01:40 ID:0LCv0wyc
ルイズ!ルイズ!ルイズ!ルイズ!ルイズぅぅううううわぁぁああああああああああああああああん!!!
ごめんよルイズ・フランソワーズ!クンカクンカのルーンが消えちゃってクンカクンカできなかったんだよぉん!
忙しくって!悲しくって!少し気が移って!!僕のせいじゃないんだよ!僕は悪いモグラじゃないよっ!!!
では…クンカクンカ!クンカクンカ!スーハースーハー!スーハースーハー!いい匂いだなぁ…くんくん
ふぁああ!!!モフモフしたいお!ルイズたんの桃色ブロンドの髪をクンカクンカじゃなくてモフモフしたいお!
モフモフ!モフモフ!髪髪モフモフ!カリカリモフモフ!!あっ!ふわふわしちゃうよ!ふわっふわっふわっ!!
よかった…僕にはまだ…モフモフできる場所があるんだっ!えっ?ル、ルイズちゃん!そんな目で僕を見ないで…
い、いやぁああああああああああ!!にゃあああああああああああん!!現実いやだぁああああああああ!!!
ああああっ…くっ…いい加減に!いい加減に目を覚ませ俺!!ルイズなんて現実にはいない!ハルケギニアもっ!
俺はどうすればいい…そうだ!ムチで叩いてもらって目を覚ませばいい!ルイズにムチで叩いてもらえばいい!!
ビシバシ!アンアン!ビシバシ!アンアン!ムチムチ!いやっほぉおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!
目が覚めたぞ!ルイズは存在する!俺は今ハルケギニアにいる!待ってろルイズ!今迎えに行くぞぉおお!!!
シ、シエスタん!その…すまない…君はどうあがいても1番目にはなれない…あぁっ!やめろ!や、やだぁ!!
あっあんああアン様ぁああ!!セ、セイバー!!ケティ!ケティ!ケティ!シャ…シャナぁあああああああ!!!
俺の想いよハルケニギアへ届け!ルイズへ届け!俺はオマエだけだルイズ!!!届けシエスタ!!テファ!!!
341Classical名無しさん:07/07/26 01:43 ID:6FEJxkKs
>>338
六部の後に七部が来る悪夢を見せてやる!…ていうかリンゴォマダー
342Classical名無しさん:07/07/26 01:46 ID:LEaP2676
兄貴はバビル2世並に敵には容赦しないけど
身内にはイイ兄貴なんだな
343Classical名無しさん:07/07/26 01:48 ID:bwQ16dIY
三部→四部→五部→六部―『一巡』→七部→一部→二部
でおk?
344Classical名無しさん:07/07/26 01:48 ID:9F/u5ehw
>>335
アヌメじゃあそこで日食INして終わりなのかよw兄貴は終わんな!w
そして眠いオヤスミ(つ∀-)
345Classical名無しさん:07/07/26 01:52 ID:cJC5WtAo
アニメは、突入→ダメですた。だっけ
346Classical名無しさん:07/07/26 01:52 ID:MSQ039Lg
書き込みできるかな
347Classical名無しさん:07/07/26 01:55 ID:4OfbOcGk
突入すらしない。日食中に戦闘終了してふと太陽見上げたらアボン
348Classical名無しさん:07/07/26 01:59 ID:MSQ039Lg
おーカキコできた
すぐ規制されるプロバイダは困る

そして兄貴の投下に間に合わなかったか・・・残念
ぜろ兄貴は安定して面白いな!続きも待ってるぜ〜


349Classical名無しさん:07/07/26 02:02 ID:rf0Sohp2
SBR勢マダー
350Classical名無しさん:07/07/26 02:11 ID:JWJtpUAU
さて2時を過ぎたし寝るか。
351Classical名無しさん:07/07/26 02:21 ID:LEaP2676
鉄こないかな…
深夜だから望み薄いか

そして長く中断されてる大冒険とか本気男とか鮫とか砕けないとか変態とかの再開期待しつつ寝る。
352Classical名無しさん:07/07/26 02:26 ID:g61gJW1s
じゃあ俺はジョナサンとダービー兄とデーボとFFと徐倫とジョニィの連載復活を願って寝るよ。
353Classical名無しさん:07/07/26 02:29 ID:6FEJxkKs
絶頂、番鳥、、億泰、シンデレラ、回転石、アバ茶の帰還を願いつつ寝るぜ…
354Classical名無しさん:07/07/26 02:31 ID:wujl0fhE
>>352
デーボは3時ぐらいに投下するらしいよ
久しぶりにマロン覗いたらスレがなくなっててビビったって言ってた。
355Classical名無しさん:07/07/26 02:33 ID:0P.yhxxU
はたらくあくまktkr!?
356Classical名無しさん:07/07/26 02:34 ID:ZUNR5Lec
はたらくあくまが来るのか?
なら寝ない!
357Classical名無しさん:07/07/26 02:34 ID:6FEJxkKs
>>354
デーボさんどこで見たの?
358Classical名無しさん:07/07/26 02:37 ID:rf0Sohp2
見えないと萌えミドラーと帽子が召還されるのを祈りつつ…寝れねぇ!
あくまさん支援するまで寝れねぇ!
359Classical名無しさん:07/07/26 02:38 ID:g61gJW1s
冷蔵庫の中だろ常考
360Classical名無しさん:07/07/26 02:39 ID:zhT0wyHA
3時てwwww

寝れなくなった
361Classical名無しさん:07/07/26 02:40 ID:ZUNR5Lec
>>359
中身を出して片付けてない吹いたw
362Classical名無しさん:07/07/26 02:46 ID:wujl0fhE
久しぶりすぎて文体覚えてないんだけど
違和感があったらどうぞぶって下さい。
投下します。
363はたらくあくま 1/4:07/07/26 02:47 ID:wujl0fhE
10 遅い目覚め、早い駆け足

三日ほど眠った後、ギーシュは目を覚ました。もっとも、起きた時点では時間の経過を知りようもない。部屋の明るさから、昼だとしか判別がつかない。あとは自分の体内時計。空腹だった。
自分の部屋の、自分のベッドだ。起き上がり、体中の痛みに最前までの記憶が呼び起こされる。
大勢の生徒の前で――自分の友人と、彼女の前で――いいように弄ばれ、死ぬ寸前だった。誇りある貴族が足蹴にされ、血反吐にまみれ、杖を折り……。最悪だ。
二人の女性とは破局だ。人望も失墜するだろう。あの「ゼロ」の使い魔に負けたのだ。部屋の静寂が身にしみる。
ギーシュは一人、自嘲の笑いを漏らす。誰にでもない、自分に向けたポーズだ。そんなものがいらないことは判っている。包帯の巻かれた頭をうなだれ、溜息をついた。

部屋のドアが遠慮がちにノックされ、応答する前に開く。黒髪のメイドが入ってくる。確か…決闘の間接的な原因を作ったのが彼女だった。いや、自分か?
半身を起こしているギーシュに気づくと、メイドはビクリと身をすくめる。ギーシュは不審も怒りも面には出さず、用件を優しく尋ねる。いつもの調子であり、芝居がかって見える。それをたしなめてくれる人間は、彼の周りにはいない。
メイドはこわばった面持ちで、自分は頼まれて様子を見に来たのだという。視線は下に向いている。ギーシュは自分の失敗を悔いる。平民とはいえ、女性にあの態度。勘当されても文句は言えない。
しかし頼まれてと言った。いったい誰に?楽しい想像が頭に浮かぶ。慈悲と憐憫の情に流されて、モンモランシーが決意を取り下げたのだろうか。
目が覚めたと告げに行くのだろう、メイドがそそくさと立ち去ろうとする。名前を聞いておく。彼女の名はシエスタと言うらしい。顔をしっかりと覚える。扉が閉まるまで、ギーシュは笑顔で見送った。
364はたらくあくま 2/4:07/07/26 02:48 ID:wujl0fhE
モンモランシーにどんな言葉を掛けるのが一番効果的なのか、横になりながら考える。哀れみを誘うような、ひどく打ちひしがれたような……、待てよ。頼んでいたのがケティだったらどうする?彼女には年上として、安心感を与える言葉を……。

授業の終わる鐘の音が部屋にまで響く。耳を澄ます。しばらくして、足音が近づいてくる。パタパタと小走りのものが一つ。ゆっくりと歩くものが一つ。さっきまでの浮かれ気分はどこかへ消えた。
扉が開かれ、傷だらけの大男が薄ら笑いを浮かべながら入ってくる。ギーシュは己の状況を噛み締める。体中の包帯が身を締め付けるような錯覚に陥る。
ゼロのルイズも一緒についてきているのが、僅かでも救いだろう。なにがどう救いなのか、自分でもよくわかっていない。僕が殺されそうになったなら、止めてくれはするだろう。一滴の水のようにありがたい。
観念したギーシュは上体を起こす。男が、使い魔が近づいてくる。見ると、ギーシュよりも直りが遅いようだ。飼い主が秘薬をケチったのか?
そういえばこいつは、召喚された時から死に体だった。その時と合わせて、一体いくらつぎ込んだのだろう。ルイズの顔を見る。微妙な表情。彼女も災難なことだ。
自分の災難を目の前にして、ギーシュは自嘲の笑いを漏らす。今こそ欲していたものだった。

すべてを失う覚悟に反して、要求は非常に小さなものだった。人形を複数。それと金。金は秘薬の代金分だけでいい。人形は膝丈ぐらいの、地味なもの。そして最後に、黙っていること。ルイズが口を挟む。人形なんてどうするのよ? まったく同感。
男は生返事を返す。ルイズはぶちぶちと文句を言う。拍子抜けしたギーシュは口を滑らせる。それだけでいいのかい?男は部屋を見渡す。物色する目つき。ギーシュはあわてて約束する。
急げと言い残して男は部屋を出る。ルイズがわめきながら後に続く。人形なんかどうするのよ!?廊下に響く。そして静かになった。
365Classical名無しさん:07/07/26 02:49 ID:6FEJxkKs
ビビッたと言っていたも何も本人かよwよく帰ってきてくれた支援
366はたらくあくま 3/4:07/07/26 02:49 ID:wujl0fhE
ギーシュは一人考える。人形をどうするかは自明のはずだ。操り、動かして……それからどうするんだ?誰彼かまわずに襲い掛かるのか?バカな。そこまで血に飢えてはいないだろう。今後、なにかするつもりなのか?たとえば……。
思いつかない。それが嫌な予感を生む。気が重い。

ノックの音。ギーシュは心持ちそのままに、不安定な声で応えた。結果的に、それが良かったのだろう。心配そうな顔を隠しもせずに、モンモランシーが入ってきた。
嫌な時間の後には、楽しい歓談の一時。禍福は糾える縄の如し。そう、これが終わったら気の進まない仕事がある。家に手紙を出し、人形を用立ててもらわなくてはならない。何の為かも判らぬまま。答えが出ないまま先に進むのは、不安だ。

ギーシュは嘘をつくのが下手という訳ではなかったが、用件を伝えるにあたって隠すべきことが多すぎた。必定、文章は不自然になって行く。何かを隠しているということは、身内が読めばすぐに判るだろう。疲れているギーシュには、それを客観的に眺める余裕がない。
まだ日が暮れるには時間がある。包帯を解き、フリルの付いたシャツに着替える。痛む体をおし、敷地内の詰め所にまで降りてゆく。
手紙を届けてくれる旨を辛そうな顔と声で伝える。早馬が駆け出す。これで安心だ。手紙の内容がちょっとした手違いを生むことは、まだ誰も知りようがない。
367Classical名無しさん:07/07/26 02:50 ID:ZUNR5Lec
支援
368Classical名無しさん:07/07/26 02:50 ID:wujl0fhE
禁断の場面転換しちゃおう。話すすまないし、やっちまおう
369Classical名無しさん:07/07/26 02:56 ID:0RNXEAGs
まずい、みんな寝てしまった。
こうなりゃ自分で支援だ
370Classical名無しさん:07/07/26 02:57 ID:6FEJxkKs
まだ起きてるぜ。場面転換でもなんでも早く投下するんだぜ!
371Classical名無しさん:07/07/26 02:57 ID:0RNXEAGs
あれ?携帯で1レス入れたのに書けないな
372はたらくあくま 4/4:07/07/26 02:58 ID:wujl0fhE
場面転換、ついでに時間も次の日


太陽が天頂から地面に引き込まれ始める時刻。複数の荷馬車が一列に、街道を通ってゆく。先頭の馬車には太った中年の男。青い髪、青い髭、白地に青のストライプシャツ、紫のベスト、紫の鍔なし帽。
男は王国有数の商人であり、荷馬車の列は商隊である。彼は巨大な店を持つことに飽き足らず、販路の拡張と商品の仕入れを自らの手で行う。そしてまた、貴族の御用商人としての顔を持つ。
横を早馬が追い抜いてゆく。男は自分の馬に鞭を打つ。後続にも速度を上げるように伝える。目的地は近い。王立軍元帥の館はもう見えるだろう。


グラモン家の家訓はそこに住まうものなら周知のことであり、主人付きの執事から、庭師の甥までもが了解していた。
馬が衛兵と問答し、門をくぐり、薔薇の咲き乱れる庭を進み、館に入る。館の女主人の元に、息子からの手紙が届けられる。
大粒の宝石を付けたリングをはめた指が、手紙を開く。視線が手紙の上を嘗め、眉間に薄く皺が寄る。内容もさることながら、なんだろう、この文章は。なにかを隠している。
愛すべき他の息子達のことを考えれば答えは簡単。人形は女性へのプレゼントだろう。だが、まだ何か、不信が残る。頼りない四男坊、鞘当てに敗れてこんな手紙を?だとしたらどうする?親として、するべきことは?
そとが賑やかだ。窓を開け、門の方を見る。使用人が庭先に集っている。御用商人が来たらしい。
長い隊列の後ろの馬車には平民用の嗜好品。前に行くに従って、高級になっていく。頼めば、手に入らないものはない。
先頭の馬車には何が入っているか、隊商長――あの太った、人相のいい男――しか知らないらしい。
彼以外には開けられない鉄の金庫が入っている(彼が死んでも、財産は永久に残るのだ。誰の手にも触れさせず)とも、振り上げれば炎が巻き起こる、魔剣が束になっているとも伝え聞く。
彼になら、私と息子に必要なものが手に入るかもしれない。女主人は、ゆっくりと立ち上がり、応接間へと向かった。
373Classical名無しさん:07/07/26 02:59 ID:0RNXEAGs
変則的ですが投下しました
いやー、さがしましたよ(サマルトリア王子の形相で)
374Classical名無しさん:07/07/26 02:59 ID:ZUNR5Lec
ギーシュの実家か。原作ですら書かれていないなw
375Classical名無しさん:07/07/26 03:02 ID:wujl0fhE
あ、原作でも書かれてないのかー
とりあえず10巻まで買ってあるんだけど、1巻先までしか読まないようにしてるから
原作と違わないように描写最小限にしました。鳥越苦労か
376Classical名無しさん:07/07/26 03:04 ID:6FEJxkKs
GJ!相変わらず背中が薄ら寒くなるわデーボ
携帯とPCの併用してセルフ支援かw
377Classical名無しさん:07/07/26 03:04 ID:ZUNR5Lec
ガンガン書けばいいさw
378Classical名無しさん:07/07/26 03:06 ID:PY1DxfWE
ちょwwwトルネコwwwww
GJ!
379Classical名無しさん:07/07/26 03:07 ID:g61gJW1s
デーボの人GJ!
グラモン家の趣味からいって人形はビスクドールかなんかになるのかな。
原作のチャッキー人形ならまだしもフリフリの服を着た陶磁器製の西洋人形が、メーンとか玉食いちぎるとか言うのかwカオスwww
380Classical名無しさん:07/07/26 03:11 ID:wujl0fhE
>>379
なんというネタバレ・・・とおもいきや
ヒント:次のバトルはフーケ
381Classical名無しさん:07/07/26 03:12 ID:cJC5WtAo
ギーシュはまくかまかないかの選択を迫られるんだな
382Classical名無しさん:07/07/26 03:14 ID:g61gJW1s
デーモンメイデンww
383Classical名無しさん:07/07/26 03:18 ID:QKFw5auE
「このジャンクが!タマキン噛み千切ってやるぜメーン!!」
384Classical名無しさん:07/07/26 03:23 ID:6FEJxkKs
水銀燈ならぬ呪いの黒曜石かw
385Classical名無しさん:07/07/26 03:36 ID:6K.y5KYU
トルネコも不思議なダンジョンの世界に入門してるから最強ボス並に強いはずwww
386Classical名無しさん:07/07/26 03:44 ID:2uB.FMTI
>>385
つまり、虚無の使い魔=不思議のダンジョンの入門者
つまりトルネコとシレンとディアボロとチョコボが戦うということだな。
387Classical名無しさん:07/07/26 03:59 ID:Dqh.b5s6
もう誰も来ないかな…
つか複数の作品見てるとキャラの立ち位置と進行状況がごっちゃになるよな。
最近兄貴の話ではギーシュが死んでるのをやっと思い出した。
388Classical名無しさん:07/07/26 04:05 ID:NmZR7XYs
名前を見てまとめに行って前回の話をおさらいする俺はマンモーニだッ!
389Classical名無しさん:07/07/26 04:08 ID:apVeQtJc
星屑・・・時を止めるぞ。素直クールだぞ。ルーンの違和感に気づいたぞ。仗助が出てきたぞ。
兄貴・・・ギーシュが死んでるぞ。ベビィが出てきたぞ。丸くなったぞ。帰るかもよ。
鉄・・・フーケ最高!
アヌビス・・・閉所恐怖症だぞ。二刀流だぞ。言葉が足りないぞ。固定化がかかったぞ。
静か・・・デッドマンだぞ。打算の塊だぞ。たまに覚醒するぞ。根は殺人鬼だぞ。
主人公のポイントはこんなもんか。
390Classical名無しさん:07/07/26 04:19 ID:2FFupdpM
ギーシュんちって兄貴が三人いるんだっけ、皆ギーシュよりずっと優秀な
391Classical名無しさん:07/07/26 04:35 ID:Dqh.b5s6
>>389
ついでにウェザー、仮面、白蛇、スネイク、ギアッチョ、白銀と亀、DIOも要約してくれよw
392Classical名無しさん:07/07/26 04:49 ID:apVeQtJc
ウェザー・・・ウェールズに自分を見たぞ。へびー・ウェザーを使ったぞ。フーケの乳をまぶたに焼き付けたぞ。テファが出たぞ。
仮面・・・死んだことになってるぞ。オークを瞬殺するぞ。傭兵になったぞ。やっぱり人恋しいぞ。
白蛇・・・ルイズに忠実だぞ。その能力のせいでルイズが暴走したぞ。サイトに目をつけてるぞ。ディスクを1枚この私に!
スネイク・・・ルイズの忠実だぞ。ルイズに能力を見せると約束したぞ。ギーシュと決闘するぞ。キュルケに洗濯させたぞ。
ギアッチョ・・・ツンドラ乙!
白銀と亀・・・5部ナレフとココ・ジャンボだぞ。チャリオッツが復活したぞ。矢を持ってるぞ。亀と根源的なところで繋がっているらしいぞ。
DIO・・・二重契約したぞ。召喚時にルイズとディープキスを繰り広げたぞ。モンモンを寝取ったぞ。シエスタをゾンビにしたぞ。
これでどうだ!
393Classical名無しさん:07/07/26 05:40 ID:wujl0fhE
短いけどもう一回投下します
あー、仕事前に20分だけ寝ようかな
394はたらくあくま 1/3:07/07/26 05:41 ID:wujl0fhE
11 倦む現実、死ぬ夢


デーボは使い魔――というより、下男――としての生活を続けている。理由は簡単、手足をもがれているからだ。人形は届かない。ギーシュに圧迫をかけるも、青ざめて知らないと言われるばかり。未だ一銭も持たず、あまり満足な食事も与えられていなかった。

朝は早い。寝苦しさと痛みに耐え切れず、床に平行になったかのような背骨を軋ませ、朝日の前に起きる。そのまま何をするでもなく朝を迎え、ルイズを起こす。
服を着せ、靴を履かせ、背中を丸めてマントの留め金も止める。互いに無表情。ルイズは何を考えているのかは判らない。こっちも何を考えているか、相手に読み取らせはしない。
外の水汲み場までバケツで水を汲みに行き、また部屋に戻る。ルイズの顔を洗う。これはすぐに自分で洗うようになった。デーボの手のひらと指に付いた傷は、他人の顔を洗うのに適さない。
食堂に行き、床でパンを食べる。雨でもなければ、外に持っていき、そこで食べる。食べられもしない肉の匂いが漂う中で、わざわざ唾を飲み込む理由はない。
食事の際外に出る理由はもう一つある。学院の裏手に回り、食堂の勝手口に近づく。あの時、シチューを施してくれたメイドが立っている。ぎこちない笑顔。
残飯を貰う。メイドは厨房へ戻る。その場で食べ、空いた容器を扉の横に置く。立ち去る。
初めは不満げなルイズだったが、一週間も経つうちに何も言わなくなった。
食事が済むとルイズは教室へ、デーボは彼女の部屋へと戻る。床を箒で掃き、塵は面倒なので窓から散らす。机と窓を雑巾で拭く。バケツは一つしかない。その後は洗濯をする。軟らかい下着を、硬い手が擦る。

上記のいずれかで失敗をすると、食事が抜かれる。逆に言えば、食事以外に取り上げるものがない。衣服はボロ布だし、部屋を追い出してはルイズ自身が困る。
信頼の一片も生み出すことなく、互いの日常は続く。デーボは疲れていた。
395はたらくあくま 2/3:07/07/26 05:42 ID:wujl0fhE
掃除洗濯を終えると、主人の授業の供をする。相変わらずルイズの後ろに座る。
その日は黒い長髪を後ろに撫で付けた、面長の男が教えていた。丸眼鏡の奥の目が細められている。
「皆さん。前任のネメシス先生が、残念ながら実験中の事故で怪我を負ってしまいました」 生徒達を見回し、優しい声で告げる。
「ネメシス先生が教職に復帰できるまで、私、ミハエル・ゼールビスが『魔法とそれ以外の併用生活』について教えていきたいと思います」 よろしくお願いしますとにっこり笑う。

授業内容は初めこそ興味を持った。生活とは名ばかりで、やたらと実戦的な話が続く。
「――パンの元の麦粉は、ただ火をつければ燃えるだけですが――」
「――ハサミと同じで、位置をずらして左右から衝撃を加えれば――」
「――火は油だけで燃えてるのではなく、まわりの風から必要なものを――」
「――例えば馬車に苦土をたっぷり詰め込んで、それを練成して――」
だがそれも、板書が始まるまでの間だった。この世界の言葉、聞き取りはできるが字が読めない。文盲である。
労働の疲れが眠気を呼ぶ。酒も入らずに昼間から船を漕ぐ。デーボは無為な生活に疲れていた。最後の仕事を夢に見る。

ルイズは熱心にノートを取っていた。通路を隔てた側に、キュルケが座っている。退屈そうに頬杖を付いている。ルイズの方を向く。
「ねえ、こんなの真面目にやる必要ないわよ」 小声で囁く。
「なんでよ?」 ルイズはキュルケに目もくれず聞き返す。
「知らないの?あいつのあだ名。『血煙』っていうのよ。あいつただの――」 身を乗り出して教師の素性を暴露しようとする。
396はたらくあくま 3/3:07/07/26 05:42 ID:wujl0fhE
「…なぜ………冷蔵庫……………」 男の呟きが聞こえた。二人が振り返る。ルイズの使い魔は椅子に浅く座り、頭を直角に垂れた体勢で眠っていた。寝言だ。
キュルケはクスクスと笑う。ルイズはむかっ腹を立て、使い魔を睨む。使い魔が授業を聞いてどうする。別に起きている必要はないのだ。自分に言い聞かせ、正面に向き直る。
「ヒヒヒ………グフヘヘ………」 奇妙な笑い声が後ろから聞こえる。ルイズは苛立つ心を懸命に抑える。
「…ケケケ………ウギ…………」 笑い声が人間離れしてきた。他の生徒が聞き耳をそばだてる。
「てめーの…………キン………小便…………」 女子生徒がひそひそと囁きあう。男子生徒がこらえきれずに吹き出す。キュルケは楽しそうな顔で男を見つめる。ルイズは我慢の限界を迎えた。
「ちょっと!なんの夢みてんのよ!」 男を揺り動かす。教室は笑いに包まれる。なおもデーボは眠り続ける。
最後の手段にでようと、ルイズが蹴り倒そうと立ち上がる。足を振り上げる瞬間、男は静かにはっきりと言った。

「死ね」

紛れもない殺意のこもった一言に、教室は静まり返る。止めようのないルイズの足が使い魔に当たる。呻き声をあげて男は目を覚ます。ルイズを見上げ、椅子に座りなおす。誰もが無言。
ルイズは座る。しばらくの間をおいて、教師が困惑した表情で授業の続きを切り出す。皆が皆、人知れず息をついたような空気。それから逃れるものはいなかった。

平民が貴族を打ち破った。あやしげな力を用いて、自分の手を汚さず、残酷に。ギーシュの立場はそう変わるものでは無かった。同情の声も一部からは上がっていた。

デーボを見る生徒達の目は、もといた世界でのそれと大差がなくなった。彼を平民だからといないかのように扱う人間はいなくなった。目をあわせようとする僅かな人間も、主人の他にはいなくなった。恐れを知らない一人の女性と、彼女の使い魔以外は。
デーボは疲れていた。人形はまだ届かない。
397Classical名無しさん:07/07/26 05:43 ID:wujl0fhE
投下しました。寝よう寝よう
398Classical名無しさん:07/07/26 06:09 ID:Dqh.b5s6
あくま乙!
そして>>392も乙だ!w
だが一つ言いたい。鉄はキュルケも最高だ。
399Classical名無しさん:07/07/26 07:31 ID:ZUNR5Lec
あくまGJ!
なぜかデーボに悲哀を感じたw
400Classical名無しさん:07/07/26 07:59 ID:0zSXkKEE
>>395
この教師たち…!
すごく『見つめてないと』危険じゃあないのか!?
本気で運河に突き落とすしかないな!

デーボの栄光は遠いが、これからの展開にwktk
GJGJGJ
401Classical名無しさん:07/07/26 08:04 ID:JXVme82c
あくまさんGJ!
淡々とした文章が凄く好きだぜ。本気で上手いと思う。
402Classical名無しさん:07/07/26 08:39 ID:9I5fNoGU
ここまで信頼関係を構築できてない主従は珍しいな。
403Classical名無しさん:07/07/26 09:20 ID:uVQKHmAs
この時点で信頼関係ができる方が異常だが、ガンダールヴルーンは恐ろしい
404Classical名無しさん:07/07/26 09:27 ID:2FFupdpM
他にも火と水を器用に操る氷炎の二つ名を持つ女先生とか盲目でゼールビス先生の叔父な老人もいそうだな
あとギトー先生と同じ二つ名の人も
405Classical名無しさん:07/07/26 10:25 ID:VxIRrEsU
あくまさんGJ!!このデーボ恐ろしいな…
406Classical名無しさん:07/07/26 11:16 ID:V9Lx.nVo
>>390
兄貴が三人と聞いて、ギーシュの兄貴がJOJO三大兄貴だという妄想が浮かんで来た
407Classical名無しさん:07/07/26 11:19 ID:HnJZcNI.
それだと、ギーシュは帰省の度に叩きのめされるだろうな。いい意味で成長できそうな感じ
408Classical名無しさん:07/07/26 11:28 ID:T9BpKrQ2
プロシュート兄貴、形兆兄貴、エルメェス兄kうわなにをすrやm
409Classical名無しさん:07/07/26 11:58 ID:YZIpj05Y
たまにはニコラスの事も思い出してやってくださいね
410Classical名無しさん:07/07/26 12:31 ID:PTT6A9tk
ならばジョジョ三大姉貴はポコ姉、グロリア、サウンドマン姉…辺りか?
ホリィさんも仗助のお姉さんではあるけど、本人同士に絡みは無いとか腹違いとかだしなぁ
411Classical名無しさん:07/07/26 12:40 ID:aOsbMNrY
とりあえずかの東洋人が召喚されたら余裕でハーレム結成だな。
412Classical名無しさん:07/07/26 12:41 ID:rgs9OaSY
>>410
杉本 鈴美…とか言ってみる
プロシュートもそうだけど選考に血のつながりは重要じゃないんじゃないか
413Classical名無しさん:07/07/26 13:09 ID:PQSmMRZg
>>410
おい!徐倫が入っていないのはどういうことだ!?
頭がいかれてるのか?...やれやれだぜ。
414絶頂の使い魔◇haugka2ak:07/07/26 13:13 ID:ouK6Jf12
とても久しぶりの投下
トリップはどうつけるか分からない。文字を入れるだけでおk?
415Classical名無しさん:07/07/26 13:15 ID:rgs9OaSY
#をつけるんだよ
416Classical名無しさん:07/07/26 13:16 ID:/7Uqt4..
『名前#8バイトまでの好きな文字列』が正解。
417Classical名無しさん:07/07/26 13:16 ID:6FEJxkKs
おかえり。待ってたぜ、ドッピオ!
418絶頂の使い魔:07/07/26 13:18 ID:ouK6Jf12
文字だけじゃダメみたいだな

翌日
「おはよう。使い魔君」
まだ酒の影響が抜けていないドッピオに朝っぱらから爽やかな声でワルドが声をかけてきました
「どうも・・・」
適当に挨拶し切り抜けようとしますが
「つれないな、僕たちは仲間じゃないか」
まだ絡み付いてきます
「仲間と言っても僕は貴方を信用してるわけじゃありませんから」
「君はアンリエッタ姫の選んだ人材を疑ってるのかい?」
「はい」
きっぱりと答えました
「・・・そこまで信用してくれないとは思わなかったよ
 さすがに始祖ブリミアの伝説の使い魔ガンダルーヴ。主しか信用してくれないか」
「・・・ガンダルーヴ?」
聞きなれない単語が出てきました
「おや、知らなかったのかい?じゃあ特別に教えてあげよう
 ガンダルーヴはありとあらゆる武器を使いこなす使い魔だったらしい
 そのガンダルーヴと同じルーンを君は宿しているんだよ」
初耳でした。実際、武器を使っての戦いもなく使いこなすと言うことはなかったのですから
419Classical名無しさん:07/07/26 13:19 ID:6FEJxkKs
念のため補足、「8バイトまでの好きな文字列」はちゃあんと控えておくんっスよ〜
420絶頂の使い魔:07/07/26 13:20 ID:ouK6Jf12
「へえー、それはすごいですね」
「それで・・・だ。ルイズから聞いたんだが君は何か特別な力、魔法とはまた違う力を持ってるらしいね
 どうだい?この先その力だけでは切り抜けられるところは狭くなっていくかもしれない
 剣でも使ってみたらどうだい?そのときの手合わせくらいならしてあげてもいいが」
遠回しに手合わせを望んでいるワルドですが
「お断りします。僕にはこの力だけで十分です」
「そうかい。だけどこの先の任務を同じくする仲間の正確な実力は知っておきたい
 そういう意味で手合わせ、願えるかな?使い魔君」
「お断りします」
「え?」
そういってドッピオはワルドの横を通り過ぎます
「どこへ行くんだい?」
「朝食を食べに行くだけですけど。その様子だともう食べたんじゃないですか?
 ついてくる必要ないと思いますけど」
「いや、僕も朝食は取っていない。一緒に食べよう」
食堂にいたのは食べ終わったルイズ
食後のワインを取っているキュルケ
まだ食べているタバサの三人でした
ギーシュはドッピオとワルドが話している間に起きたらしく三人で食堂に行くことになりました
421絶頂の使い魔:07/07/26 13:21 ID:ouK6Jf12
ドッピオはどうも食欲が湧きませんでした。昨日の酒の影響です
スープとサラダを注文しているところを見てワルドが
「そうか、二日酔いなんだね使い魔君
 二日酔いなら良い薬がある。これを飲んで元気になるといい」
「結構です。二日酔いじゃありません」
「そ、そうか」
実際はそうなのですがそのことはなぜか言いたくなかったドッピオです
どうせ二日酔いがなくなったら手合わせを申し込むのでしょう
「違うのか・・・それならいったいどうしたんだ?」
「別にどうでもありませんよ・・・」
ワルドに対して適当に答えてドッピオはサラダに手を出しました
「・・・!」
突然タバサが光りました
「・・・?どうかしましたか」
「・・・別に」
別にと言うタバサですがこちらの動きをずっと見ています
(・・・まあ気にしても仕方ないか)
そう思いサラダに口にしました
422Classical名無しさん:07/07/26 13:22 ID:KHF578qA
支援スルッ!!
423絶頂の使い魔:07/07/26 13:23 ID:ouK6Jf12
421
突然タバサが光りました→突然タバサの目が光りました
424Classical名無しさん:07/07/26 13:23 ID:JUTTb8Dc
はしばみwww
425Classical名無しさん:07/07/26 13:24 ID:6FEJxkKs
タバサが発光するのかw
426絶頂の使い魔:07/07/26 13:25 ID:ouK6Jf12
ドッピオが口にしたのは普通のサラダでした
ですが、はしばみ草というとてつもなく苦い植物を液状にしドレッシングとしてかけたものでした
栄養価は高いもののその苦味から人々から嫌われていますが中には愛好家もいるようです
反応を示したタバサも愛好家の一人、最近は異世界間で出回っているタバ茶という異世界の自分が作ったお茶を飲むのが趣味となっています
現在、この世界のタバサはまだ青銅会員。このはしばみ草愛好会を知ってから日が浅く入っていきなり白銀会員などになれるほど甘くない
別世界の自分を超えるために日々出回るタバ茶を研究し自分も一つ開発に成功したのです
名はまだ決まっていませんが、はしばみ草をドレッシングに混ぜることにより通常のサラダをはしばみ草風味に
はしばみ草自体にかけることによりその味はさらに引き立つと言うドレッシングですが
(これは・・・まだ完成していない)
このドレッシングは強い味で味の上書きをさせるだけの物
理想は共鳴、はしばみ草となんらかの食材を混ぜることによる共鳴
そのための研究は毎日続いていましたが自分ひとりでは行き詰っていました
(・・・協力が必要)
そう。協力者、自分以外の味覚を持ったアドバイザーが必要とタバサは考えていました
そこで今、目に付いたのが彼・・・ドッピオでした
(彼の・・・率直な感想が必要)
はしばみ草ドレッシングをかけたのは他でもないタバサでした
ドッピオはそれを口にし、何度か噛み、飲み込みました
427絶頂の使い魔:07/07/26 13:26 ID:ouK6Jf12
「・・・どう?」
ドッピオはサラダを一口食べた後、タバサからそう聞かれました
「え?」
「味は・・・どう思った?」
「えっとこのサラダのことですか?」
コクリと首を縦に振りました
「ドレッシングの苦味がちょっと気になりますけど美味しいと思いましたよ」
「・・・そう」
彼が言ったのはサラダに関してでした。ドレッシングは苦味が気になると言った程度
「・・・ドレッシングもそれなりに美味しい類だと思いますよ」
「本当?」
「はい」
思ったことをそのまま言ったドッピオですが
「でもこのドレッシング、何かが足りないような気がするんですよ」
「貴方もそう思う?」
「はい・・・甘みと辛みはこの味に合わないし、しょっぱいのも違うんですよね・・・
 残るのはすっぱいものなんですけど・・・酢とか入れるとどうなるんだろう」
「酢・・・それだ」
「?」
足りないと思っていたものは酸味
そう、彼が提示した酢は研究に新たな道を示すものでした
(この件が落着したら早速・・・)
そう考えるタバサでした
428Classical名無しさん:07/07/26 13:27 ID:ZhYjlqaQ
青銅会員www
一番上がプラチナ会員か
429絶頂の使い魔:07/07/26 13:29 ID:ouK6Jf12
今日はここまでなんだ。本当は人大杉でこれ以上やるつもりはなかったんだけど
星屑さん、ごめんなさい。会員はやってみたかったんだ
430Classical名無しさん:07/07/26 13:31 ID:KHF578qA
GJ!!専ブラ入れようぜ!人大杉からの開放感は年明けに新品のパンツ(ryだぜッ!!
431Classical名無しさん:07/07/26 13:33 ID:6FEJxkKs
GJ!やっぱドッピオはほのぼのするわ〜
人大杉とか気にせずガンガン続き書いてくれッ!
専ブラがダメなら避難所サル用スレでもいい!
432Classical名無しさん:07/07/26 13:38 ID:HnJZcNI.
予約が無いなら、代理投下したいんですが。
433Classical名無しさん:07/07/26 13:38 ID:kcRBijGk
おおこいやああああああああああああああああ
434Classical名無しさん:07/07/26 13:39 ID:6FEJxkKs
代理…偉大兄貴か!
435Classical名無しさん:07/07/26 13:40 ID:WyeWV25c
人大杉で止まってたのか
マロンでも結構前から人大杉は解除されてたんだけどな
まあとにかく再開は喜ばしい限りです、続きも楽しみにしております
436偉大なる使い魔 代理:07/07/26 13:41 ID:HnJZcNI.
わたしはヴェルダンデを押し退けようとするがビクともしない
一陣の風が舞い上がり、ヴェルダンデをふきとばした
「誰だッ!」
ギーシュが激昂してわめいた
朝もやの中から、長身の貴族が現れた。あれはワルドさま
「貴様、ぼくのヴェルダンデになにをするだー!」
ギーシュは薔薇を掲げるが、ワルドさまも杖を抜きギーシュの造花を散らす
「僕は敵じゃない。姫殿下より、きみたちに同行することを命じられてね。
きみたちだけではやはり心もとないらしい。しかし、お忍びの任務であるゆえ、
一部隊つけるわけにもいかぬ。そこで僕が指名されたってワケだ」
ワルドさまは、帽子を取ると一礼した
「納得できねえな」
プロシュート!?
「姫さんは誰にも話せないってんでルイズに言ったんだろ、どういう事だ?」
「それは、おそらく僕がルイズの婚約者だからだと思うんだ、姫殿下も
粋な計らいをしてくれる」
「ルイズそれは本当なのか?」
プロシュートが顔に汗を浮かべながら質問してきた
「ええ、ワルドさまは両親同士が決めた許婚よ」
「マジかよ・・・・・」
プロシュートが信じられないって感じで呟く
まあ・・・『ゼロ』のわたしには勿体無いくらいの人だしね
437偉大なる使い魔 代理:07/07/26 13:42 ID:HnJZcNI.
わたしが立ち上がると、ワルドさまは、わたしを抱えあげた
「久しぶりだな!ルイズ!僕のルイズ!」
「お久しぶりでございます」
ワルドさまはとても嬉しそうだ。十年ぶりかしら・・・
「相変わらず軽いなきみは!まるで羽のようだね!」
「・・・お恥ずかしいですわ」
「彼らを、紹介してくれたまえ」
ワルドさまは、わたしを降ろすと帽子を被り直し言った
「あ、あの・・・、ギーシュ・ド・グラモンと、使い魔のプロシュートです」
わたしが交互に指差すと、ギーシュは深深と、プロシュートはつまらなそうに
頭を下げた
「きみがルイズの使い魔かい?人とはおもわなかったな」
ワルドさまはきさくな感じでプロシュートに近寄った
「僕の婚約者がお世話になっているよ」
「そりゃどうも」
プロシュートが素っ気無く答える
ワルドさまが口笛を吹くと、朝もやの中からグリフォンが現れた
「おいで、ルイズ」
ワルドさまはわたしの手を引くとグリフォンに跨り、わたしを抱きかかえた
「では諸君!出撃だ!」
頭の中に声が聞こえてきた
438偉大なる使い魔 代理:07/07/26 13:43 ID:HnJZcNI.

お忍びっつってる側からデケぇ声で出撃だぁ?この野郎、ふざけてんのか?

ワルドさまの軍人としての振る舞いにプロシュートは我慢出来ない様だ
確かにコレ、お忍びの重要任務よね・・・
ワルドさまに気をつける様に頼む?
笑い飛ばされるだろうか・・・
気分を悪くするだろうか・・・

プロシュートに気にしすぎと言う?・・・
無茶苦茶怒るわね・・・きっと
どうする・・・どうする・・・どうする、ルイズ?
よしっ、決めたわ!
聞かなかった事にしよう!
439偉大なる使い魔 代理:07/07/26 13:44 ID:HnJZcNI.
避難所と同じ調子で投下したら、開業大杉になったーよorz
440偉大なる使い魔 代理:07/07/26 13:46 ID:HnJZcNI.
投下終了、よろしくお願いします



これ入れ忘れた……ごめんよ偉大氏……
441Classical名無しさん:07/07/26 13:54 ID:6FEJxkKs
GJ!代理も乙!
ライフカードwそういやこっちの兄貴は軽いテレパスできたんだっけ
442ヘビー・ゼロ ◆a97Bny7H1c :07/07/26 14:51 ID:.afwOoTA
小ネタ考えたんだ
フ○ンタのCMとサブ・ゼロさんの合体なんだが投下ないなら出してみるよ
443Classical名無しさん:07/07/26 14:53 ID:8i7ZsyqA
>>442
ちょwww期待wwwww
444ファンタ:07/07/26 14:53 ID:.afwOoTA
コテハン出しちゃった・・・orz

三年氷組ぶちギレ先生

ギアッチョ「じゃあ39Pからァ・・・ルイズ、オメーが読め」
ルイズ「はい。『ペイジはプラントの過去を根掘り葉掘り聞き回っ・・・」
ギアッチョ「『過去を根掘り葉掘り聞き回る』の『根掘り葉掘り』・・・ってよォ〜〜〜、『根を掘る』ってのはわかる・・・スゲーよくわかる。根っこは土の中に埋まっとるからな・・・だが『葉掘り』って部分はどういう事だああ〜〜〜〜っ!?
葉っぱが掘れるかっつーのよーーーーッ!ナメやがってこの言葉ァ超イラつくぜぇ〜〜〜〜ッ!!葉っぱ掘ったら裏側へ破けちまうじゃあねーか!掘れるもんなら掘ってみやがれってんだ!チクショーーッ!どういう事だ!どういう事だよッ!クソッ!クソッ!」
ひしゃげる教卓。


ルイズ「授業になりゃしない・・・・・・」

タバ茶 『ぶちギレソーダ味』でたッ!

445Classical名無しさん:07/07/26 14:55 ID:bqREK/AA
先生!朽ちて埋もれた葉っぱを指すのかも知れません
446ファンタ:07/07/26 14:57 ID:.afwOoTA
鉄さんとか星屑さんも考えたんだけど、本筋も進めなきゃいけない・・・
447Classical名無しさん:07/07/26 14:58 ID:8i7ZsyqA
タバwwwww
448Classical名無しさん:07/07/26 15:02 ID:6FEJxkKs
>>445
暖簾に腕押し、ギアッチョにマジレスw
何言っても間違いなく逆鱗に触れるwww
449ファンタ:07/07/26 15:05 ID:.afwOoTA
三年鉄組リーダー先生

リゾット「・・・拷問において重要なことはなんだ・・・ルイズ」
ルイズ「えと・・・怖がらせること・・・ですか?」
リゾット「その通りだ。だが銃や刃物で脅すよりも鈍器や拳で殴打した方が効果的だ・・・打撲の方が既知の痛みであり、恐怖をフラッシュバックさせることができるからな。座っていいぞ」
ルイズ「・・・・・・」

ルイズ「なにも昼食前にやらなくてもいいじゃない・・・」

タバ茶 『クールメタリカ味』でたッ!


鉄さんごめんなさい・・・
450Classical名無しさん:07/07/26 15:06 ID:ZhYjlqaQ
鉄先生それ保健体育の授業ですかァッー!?
451Classical名無しさん:07/07/26 15:15 ID:ikfcoenQ
根掘りに語調をあわせるってだけで葉掘りの掘りに特に意味はないらしい。
ギアッチョ「語調だぁ?根掘り葉掘りナポリってか!?イタリア人ナメんなッ!クソッ!クソッ!!」
452Classical名無しさん:07/07/26 15:17 ID:XpjbKX3Y
え、えーと……倫理の授業?
453Classical名無しさん:07/07/26 15:18 ID:6FEJxkKs
案外、理科だったりして…
454ヘビー・ゼロ ◆a97Bny7H1c :07/07/26 15:19 ID:.afwOoTA
三年星組星屑先生

承り「だからここの問題は・・・・・・」
ルイズ(あー・・・授業めんどくさいわ・・・でもあと一分・・・・・・5・・・4・・・3・・・2・・・1・・・)
承り「ムッ!『スター・プラチナ・ザ・ワールド』!」
ドオーーz__ンッ!
ルイズ「え・・・時計が止まったわ!」
承り「俺が時を止めた・・・終了一秒前の時点でな・・・やれやれだぜ。そして授業をめんどくさがるお前にこの止まった時の世界で特別授業をしてやるぜ・・・!」


ルイズ「五秒止めただけじゃ授業にならないわよ・・・」

タバ茶 『爽やかプラチナ味』でたッ!


そして星屑さん・・・
455Classical名無しさん:07/07/26 15:23 ID:apVeQtJc
DIOと静かと兄貴とウェザーでも作ってくれ
456ファンタ:07/07/26 15:28 ID:.afwOoTA
三年鉄組リーダー先生2

フーケ「リゾット先生今日飲みに行きませんか?」
リゾット「・・・いいだろう」
居酒屋『フィレンツェ超特急』に来た二人
フーケ「ここの焼き鳥は絶品なんですよ。ほら、レバーとか美味しいですよ」
リゾット「レバー・・・肝臓か。そう言えば中〜遠距離からの狙撃は肝臓を狙うといいぞ」
フーケ「あの・・・」
リゾット「人体急所の上に外しても体のどこかに当たり標的の動きを鈍らせられる。実に合理的だ」
フーケ「・・・リゾット先生?」
リゾット「狙うは出血多量によるショック死だ」
フーケ「・・・・・・」

フーケ「あの場で話すかフツー・・・」

タバ茶 『さっぱりロオォォドォォ味』でたッ!


>>455
頑張ってみる
457Classical名無しさん:07/07/26 15:32 ID:D8JS1IYU
ウェザーさんが暴走してる……というかその居酒屋、店長が兄貴な気がするんですが。
458Classical名無しさん:07/07/26 15:39 ID:6FEJxkKs
兄貴ってエルメェうわなにを ガオンッ
459Classical名無しさん:07/07/26 15:40 ID:ZhYjlqaQ
今更思うんだがフーケって先生とか保母さんとか合ってそうだよね
460Classical名無しさん:07/07/26 15:47 ID:KrSpV9H6
現代ならありえそうだな保母さん。
話は変わるけどスポーツマックスのリンプビズキットって7万の軍団にも普通に勝てそうだなぁ
屍骸は相手に見えないし殺すそばからどんどん増えてくし・・・

ルイズが真っ先に見えない屍骸にされるだろうけど。
461Classical名無しさん:07/07/26 15:47 ID:kcRBijGk
最近の流行はファンタ・先生シリーズか・・・
462Classical名無しさん:07/07/26 15:59 ID:bqREK/AA
あのCM自体はちょっとついてけないけどな
463Classical名無しさん:07/07/26 16:46 ID:bwQ16dIY
時は動いているのか・・・?
464Classical名無しさん:07/07/26 16:48 ID:avaAPlQg
『るいぱんこ』!
ボクが時を止めたよ……十五秒だけね。
465Classical名無しさん:07/07/26 16:50 ID:9GTiKlRA
                                     /\
                  , -一ー---、       __/\/   \/|__
               | ::::       |        \           /
                | ::::     |           >  | な な  /_
                    ,ヒ二二ニ._‐-|       /   | ん :   /
           _,._-‐_'゙__;;;;____,,..二ニ=‐-、_,  \   | だ :   \
           \ /;"|{叭{ィテvヽ=‐'`ヽ-<´   /   | っ      /
             `) i |〈f,.`^ヽ {.__,,.. ミ `ー、 \.  | て       \
    ( ̄, ̄,\    (,'_;_i|,r=-、 ' ヽ.__,,,.   ミ _,,`ヽ/   !? ェ      /
    ┌l ̄ \_ \ /´  |`ニ´/'/i ノ } |`ー'´ ̄`/               \
    「| | |`ゝ   `¨⌒)  `l7T´ / /__|      ´ ̄\/\   /\/ ̄
   ヽ.Lノヽ -イ丁¨´   | /‐く   / `>              \/
466Classical名無しさん:07/07/26 16:50 ID:KgKw.i8s
コンパイル・・・ぷよぷよ?
467Classical名無しさん:07/07/26 17:02 ID:bwQ16dIY
うろたえるんじゃあないッ!ジョジョ魔住人はうろたえないッ!

_く彡川f゙ノ'ノノ ノ_ノノノイシノ| }.: '〈八ミ、、;.)
  ヽ.:.:.:.:.:.;=、彡/‐-ニ''_ー<、{_,ノ -一ヾ`~;.;.;)    逆に考えるんだ
  く .:.:.:.:.:!ハ.Yイ  ぇ'无テ,`ヽ}}}ィt于 `|ィ"~   『時が止まっても良い』
   ):.:.:.:.:|.Y }: :!    `二´/' ; |丶ニ  ノノ      と考えるんだ
468Classical名無しさん:07/07/26 17:13 ID:2uB.FMTI
確かに承ったぜ。9秒の時点でな
469Classical名無しさん:07/07/26 17:49 ID:hlprokGs
       、--‐冖'⌒ ̄ ̄`ー-、
     /⌒`         三ミヽー-ヘ,
   __,{ ;;,,             ミミ   i ´Z,
   ゝ   ''〃//,,,      ,,..`ミミ、_ノリ}j; f彡
  _)        〃///, ,;彡'rffッ、ィ彡'ノ从iノ彡
  >';;,,       ノ丿川j !川|;  :.`7ラ公 '>了
 _く彡川f゙ノ'ノノ ノ_ノノノイシノ| }.: '〈八ミ、、;.)   逆に考えるんだ
  ヽ.:.:.:.:.:.;=、彡/‐-ニ''_ー<、{_,ノ -一ヾ`~;.;.;)
  く .:.:.:.:.:!ハ.Yイ  ぇ'无テ,`ヽ}}}ィt于 `|ィ"~    「シエスタの曽祖父はジョージ二世だった」
   ):.:.:.:.:|.Y }: :!    `二´/' ; |丶ニ  ノノ   
    ) :.: ト、リ: :!ヾ:、   丶 ; | ゙  イ:}     と考えるんだ
   { .:.: l {: : }  `    ,.__(__,}   /ノ   
    ヽ !  `'゙!       ,.,,.`三'゙、,_  /´
    ,/´{  ミ l    /゙,:-…-…、 ) |      
  ,r{   \ ミ  \   `' '≡≡' " ノ
__ノ  ヽ   \  ヽ\    彡  ,イ_.     
      \   \ ヽ 丶.     ノ!|ヽ`ヽ、
         \   \ヽ `……´/ |l ト、 `'ー-、__
            \  `'ー-、  // /:.:.}       `'ー、_
          `、\   /⌒ヽ  /!:.:.|
          `、 \ /ヽLf___ハ/  {
470Classical名無しさん:07/07/26 17:53 ID:apVeQtJc
       、--‐冖'⌒ ̄ ̄`ー-、
     /⌒`         三ミヽー-ヘ,
   __,{ ;;,,             ミミ   i ´Z,
   ゝ   ''〃//,,,      ,,..`ミミ、_ノリ}j; f彡
  _)        〃///, ,;彡'rffッ、ィ彡'ノ从iノ彡
  >';;,,       ノ丿川j !川|;  :.`7ラ公 '>了
 _く彡川f゙ノ'ノノ ノ_ノノノイシノ| }.: '〈八ミ、、;.)   
  ヽ.:.:.:.:.:.;=、彡/‐-ニ''_ー<、{_,ノ -一ヾ`~;.;.;)
  く .:.:.:.:.:!ハ.Yイ  ぇ'无テ,`ヽ}}}ィt于 `|ィ"~    
   ):.:.:.:.:|.Y }: :!    `二´/' ; |丶ニ  ノノ    どうしてわたしの偽者がこうも多いのだろうか。
    ) :.: ト、リ: :!ヾ:、   丶 ; | ゙  イ:}     嘆かわしい・・・
   { .:.: l {: : }  `    ,.__(__,}   /ノ   
    ヽ !  `'゙!       ,.,,.`三'゙、,_  /´
    ,/´{  ミ l    /゙,:-…-…、 ) |      
  ,r{   \ ミ  \   `' '≡≡' " ノ
__ノ  ヽ   \  ヽ\    彡  ,イ_.     
      \   \ ヽ 丶.     ノ!|ヽ`ヽ、
         \   \ヽ `……´/ |l ト、 `'ー-、__
            \  `'ー-、  // /:.:.}       `'ー、_
          `、\   /⌒ヽ  /!:.:.|
          `、 \ /ヽLf___ハ/  {
471107:07/07/26 17:53 ID:OFU53/qU
卿はもしや分裂するスタンドの使い手なのでは
472471:07/07/26 17:56 ID:OFU53/qU
ごめ、名前消し忘れてた
473Classical名無しさん:07/07/26 17:57 ID:bqREK/AA
味皇様に見えた
474Classical名無しさん:07/07/26 18:22 ID:nly2xdyA
そして時は動き出す
47520:07/07/26 18:23 ID:K7kL1NCU
改変コピペパートU『ルイズバージョン』だッ!!

どうして私が貴方のボスみたいな酷い事をしたのに助けてくれるんですか(゚Д゚)コノバカイヌ!

どうして酷い事をして貴方を怒らせた私をわざわざ探してくれるんですか(゚Д゚)コノバカイヌ!

どうして『主の不始末は使い間の不始末』なんて嬉しい事を言ってくれるんですか(゚Д゚)コノバカイヌ!

どうして涙でぐしゃぐしゃになった私の顔を皆に見せないように抑えてくれるんですか(゚Д゚)コノバカイヌ!

どうしてこんな私の為に本気で怒ってくれるんですか(゚Д゚)コノバカイヌ!

どうしてこんな酷い事をした私の味方になってくれるんですか(゚Д゚)コノバカイヌ!

どうして私の変わりにギーシュと決闘をしてくれるんですか(゚Д゚)コノバカイヌ!

どうしてこんな私を『命の恩人』なんて言ってくれるんですか(゚Д゚)コノバカイヌ!

どうして貴方を待っていた私に優しい言葉を掛けてくれるんですか(゚Д゚)コノバカイヌ!

どうして貴方はこんなに優しくて、強くて、私なんかの使い魔でいてくれるんですか……?
476Classical名無しさん:07/07/26 18:26 ID:IyU/aCyE
悪いけど    つまらん
477Classical名無しさん:07/07/26 18:29 ID:KHF578qA
改変前のコピペで感動した身としては、あまり好きじゃない。
478Classical名無しさん:07/07/26 18:32 ID:rf0Sohp2
改変前って何だっけ?
47920:07/07/26 18:34 ID:K7kL1NCU
>>476 >>477
正直スマンカッタ

>>478
これが改変前
どうしてがいつもダイエットしてる時に(・∀・)ニヤニヤと見つめやがりますか(゚Д゚)ゴルァ!
どうして私が悪いのにケンカになると先に謝りますか(゚Д゚)ゴルァ!
どうしてお小遣減らしたのに文句一つ言いませんか(゚Д゚)ゴルァ!
どうして交代でやる約束した洗濯をし忘れたのに怒りませんか(゚Д゚)ゴルァ!
どうして子供が出来ないのは私のせいなのに謝りますか(゚Д゚)ゴルァ!
どうして自分が体調悪い時は大丈夫だと私を突き放して私が倒れると会社休んでまで看病しますか(゚Д゚)ゴルァ!
どうして妻の私に心配掛けたくなかったからと病気の事を隠しますか(゚Д゚)ゴルァ!
おまけにもって半年とはどう言う事ですか(゚Д゚)ゴルァ!
長期出張だと嘘言って知らない間に手術受けて助からないとはどう言う事ですか(゚Д゚)ゴルァ!
病院で俺の事は忘れていい男見つけろとはどう言う事ですか(゚Д゚)ゴルァ!
こっちの気持ちは無視ですか(゚Д゚)ゴルァ!
正直、あんた以上のお人よしで優しい男なんか居ませんよ(゚Д゚)ゴルァ!
それと私みたいな女嫁にすんのはあんた位ですよ(゚Д゚)ゴルァ!
480Classical名無しさん:07/07/26 18:38 ID:/7Uqt4..
>>479
モニターが霞むから止めれ
481Classical名無しさん:07/07/26 18:40 ID:K7kL1NCU
>>478
忘れてた、続きあるよ ttp://www.geocities.jp/moematome/
482Classical名無しさん:07/07/26 18:41 ID:vOTA3SZk
>>479
ネタのコピペをすること自体つまらないのに、
それを改変してさらにつまらなくさせるなんて
一種の才能かも知れませんね。
後はご自分のブログで存分にやってください。
483Classical名無しさん:07/07/26 18:50 ID:WQBqd7gQ
一回褒められたり何かして調子に乗っちゃったんだろ
わざわざ名前欄に20とか入れて気分は職人ってか?
484Classical名無しさん:07/07/26 18:51 ID:5DgBgd/M
投下が無いから皆殺気立ってるな。
485Classical名無しさん:07/07/26 18:53 ID:nUeDlmio
最近姉妹スレにもコピペ大好き君が居ついてるからな
ちょっと反応があると10個以上もつまらないコピペ貼ってきたりする夏を感じさせる子が
486Classical名無しさん:07/07/26 18:55 ID:KgKw.i8s
季節+コピペ+改悪=今日も夏だなァ
487星屑 ◆LSP/td4iE2 :07/07/26 18:56 ID:GYJyk5o6
じゃ、19時から投下。
488Classical名無しさん:07/07/26 18:59 ID:6FEJxkKs
救世主キターーーーー!
489Classical名無しさん:07/07/26 18:59 ID:ULBK2Xbw
暑くて朝2時起きでモロ眠いが支援するッ!!
それがジョジョ魔住人だッ!!
490Classical名無しさん:07/07/26 18:59 ID:qT/6/yzA
待ってたぜ星屑さん
しかし私はこれから夕飯なんだorz

支援は他の人に任せた!
491スターダストは砕けない 1/6:07/07/26 19:00 ID:GYJyk5o6
休戦! 銀の降臨祭

シエスタと思わぬ再会を果たした承太郎は、色々と意外な話を聞かされた。
スカロン店長がシエスタの母方の親戚だとか、
スカロンの娘ジェシカも黒髪で日本人の血を引いてるらしいとか、
承太郎達が出発してすつ魔法学院がアルビオンの賊に襲われたとか。
三つ目の話には承太郎も驚き、シエスタが無事だった事を安堵した。
だがシエスタの話では何人かの死者が出たらしい。
平民である彼女は誰が死んだか教えてもらえなかったらしく、
キュルケとタバサ、それにコルベールあたりから聞けなかったのかと問い返してみると、
事件の後三人とも姿を見かけないし会いに来る事もなかったと返された。
キュルケの場合、トリステインは危ないという事でゲルマニアに帰ったのかもしれない。
タバサはキュルケに捕まって一緒に連れてかれたのかもしれない。
コルベールは多分研究室にでもこもっているのだろう。
その後スカロン店長はルイズにも挨拶したいと言い、
承太郎は渋々ルイズを連れに戻って、一緒に魅惑の妖精亭出張店の天幕で酒盛りをした。
シエスタの作る寄せ鍋の効果もあって、
承太郎だけでなく仗助も魅惑の妖精亭に入り浸るようになったが、
仗助の場合店の可愛い女の子で目の保養をしたいという理由もあるらしかった。
そんなこんなで年が開け、降臨祭が始まった。
承太郎と仗助にとっては正月とクリスマスが合体したような変なイベントだが、
久々に気が紛れると承太郎は結構楽しんでいるようだ。
492Classical名無しさん:07/07/26 19:01 ID:gKnPolaU
支援
それは愛
493スターダストは砕けない 2/6:07/07/26 19:01 ID:GYJyk5o6
酒に弱いルイズは、ワインを果汁やハチミツや水で徹底的に薄めて飲んでいたが、
それでも顔はすぐに赤くなってしまう。
その赤くなった顔で、チラリと少し離れた席で酒盛りしている連中を見る。
承太郎と仗助に、幻影作戦の時の竜騎士隊メンバーと、
仗助の所属する外人部隊である第三中隊の竜騎士隊達、
それに加えて再会したギーシュも自分の手柄を威張りながら酒を飲んでいる。
マリコルヌも従軍しているはずだが見かけないので放置だ。
大勢でドンチャン騒ぎをしてはいるものの、承太郎はそれを眺めているだけだ。
と思ったらタバコを五本取り出していつぞやの芸を披露していた。
「ぐ……グレート! 若き日の承太郎さんがこんな面白いキャラクターしてたとは!」
仗助はとてつもないショックを受けたらしく思いっ切りのけぞっている。
若き日ってどういう意味だろ? とルイズは首を傾げた。
そりゃ承太郎は老け顔だがまだ十七歳なのに。
しかし男というのはなんでああも騒ぎたがるのか?
承太郎はあんまり騒いでないけど、一応あの空気を楽しんでいるようではある。
おかげでルイズは居場所を無くして、一人さみしく飲んでいた。
「おかわりいりますか?」
するとワインのビンを持ったシエスタが、ニッコリと微笑んで現れた。
「……そういえばあんたも来てたんだっけ」
「ええ、ジョータローさんがいますから。あ、それとギーシュ様も」
ギーシュはついでか。まあ解るけど。
「ところでミス・ヴァリエール。お気づきですか? 雪が降ってますよ」
「え、そう?」
言われて天幕の外を覗いてみれば、白い粒がチラチラと降っていた。
「雪の……銀の降臨祭かぁ。結構オツなものね」
「私、雪の降ってる降臨祭って夢だったんです」
シエスタはうっとりとした口調で言う。
494Classical名無しさん:07/07/26 19:01 ID:K7kL1NCU
皆のお目汚しをした罪滅ぼ支援
495Classical名無しさん:07/07/26 19:02 ID:ULBK2Xbw
支援
それは優しさと覚悟
496スターダストは砕けない 3/6:07/07/26 19:05 ID:GYJyk5o6
「タルブの辺りは冬でも暖かいですから、あんまり雪は降らないんです」
「……とりあえず、あんたも飲みなさいよ」
子供のように無邪気にはしゃぐシエスタを見て、
なぜか急に気が抜けて男達のドンチャン騒ぎも気にならなくなったルイズは、
シエスタにもワインを勧めるが、下戸で酔い癖が悪いからとシエスタは紅茶を用意した。
そして二人で乾杯をして、外を降る雪と、承太郎やギーシュの席を適当に見る。
「楽しそうですね、ジョータローさん」
「ん……そうね。男はみんな馬鹿騒ぎが好きなのかしら?
 ジョータローは物静かだから、ああいうの嫌いだと思ってたんだけど」
「でも……空元気ばっかりじゃ疲れちゃいますから、
 ジョータローさんが元気になったみたいで嬉しいです」
さすがは恋する乙女と言うべきか、シエスタは承太郎の不調を察していたようだ。
「やっぱあんたにも解る?」
「ええ。何だか悩み事があるみたいなんですけど、話してくれなくて」
まあ自分にさえ相談しないのだから、シエスタに相談などしないだろうとルイズは考える。
何だかんだで今までの数々の視線を潜り抜け、お互い信頼も深まっているし。
(……そんな私に相談できない悩み事って何よ?)
異性には相談しにくい内容の悩み事なのかとも思ったけれど、
ギーシュや竜騎士隊がいるから大丈夫だし、同郷出身の仗助までいる。
ギーシュとは今日再会したばかりだが、仗助にはすでに承太郎について相談してある。
しかし仗助曰く、余計な口出しはしない方がいいらしい。
判断力に優れた承太郎ならどんな悩みだろうが一人で勝手に一番いい解答を出すだろう。
それが仗助の承太郎に対する信頼だったが、当の承太郎はというと、
その判断力自体を疑っているのだから困りものだ。
おかげでルイズは承太郎の悩みが何なのか知るすべをまったく持てないでいる。

実はデルフリンガーは多少事情を知っているのだが、いつも承太郎が持ち歩いてるし、
ルイズの視点ではデルフリンガーは相談対象から完全に除外されてたり。
497Classical名無しさん:07/07/26 19:06 ID:vOTA3SZk
数々の視線?数々の試練?支援
498Classical名無しさん:07/07/26 19:06 ID:7nca8Ncg
支援
それは勇気ッ!!
499スターダストは砕けない 4/6:07/07/26 19:10 ID:GYJyk5o6
十日間続く降臨祭だが、承太郎と仗助にとっては少々長すぎるお祭りだった。
クリスマスはイブを含めて24日、25日の二日間。
正月は大晦日から正月三が日までと考えても四日間。
どちらも十日には及ばない。そんな訳で承太郎と仗助は祭りを飽食し疲れていた。
気分転換にと仗助は承太郎を狩り(ハンティング)に誘い、森へと連れ出す。
そこで獲物を見つけては、銃弾をスタンドの指で弾いて飛ばし獲物を狩る。
1999年の夏の承太郎が、スタンド使いのズミを狩るため仗助に伝授した技を、
逆に仗助が承太郎に伝授するという奇妙な姿が展開されていた。
といってもスタープラチナの精密動作性を持ってすれば、
一発撃っただけで力加減などを完全に把握し、
二発目からは完璧に狙い通りに銃弾を飛ばせるようになって、実に教え甲斐が無かった。
ちなみに弾はマスケット銃の弾であるため、
杜王町で使用したライフル弾に比べると威力も射程も精密性もかなり劣る。
「まーこれでもメイジ相手にはかなり役立つはずっス。
 詠唱してる間に口の中にでもぶち込めば楽勝って感じです」
ちなみに銃弾はスタンドを使って放つため、ガンダールヴのルーンは反応しない。
試しに素手で銃弾を摘んでみたが、銃弾だけでは武器と認識されなかった。

野うさぎを数匹仕留めた二人は、さっそく寄せ鍋を作ってもらおうと街へ戻り、
魅惑の妖精亭の新メニューにまで発展しつつあるヨシェナヴェを食べる。
「ある意味トニオさんの料理より感動的だぜ〜、ハルケギニアで食べる寄せ鍋はよー」
シエスタとジェシカが日本人の血を引いてると承太郎から聞かされた仗助は、
二人に対しかなり親近感を持つようになっていた。
ちなみに魅惑の妖精亭の妖精(店員)達はお客様の髪型を馬鹿にするような事はなく、
さらに承太郎が隙を見て仗助の髪の件を伝えておいたため、
仗助の髪型を馬鹿にして大惨事という事態は起こらずにすんでいる。
ついでに承太郎は怪しそうな料理はまず仗助に毒味をさせ、
見事店長スカロン(はしばみ草愛好会青銅会員)のはしばみ料理を回避していた。
500Classical名無しさん:07/07/26 19:11 ID:UwUSdRXM
承太郎さりげに酷いwww
501スターダストは砕けない 5/6:07/07/26 19:11 ID:GYJyk5o6
毒味をさせられた仗助だが、タバ茶のトラウマが無い分、
はしばみ草は嫌いというレベルですんでいた。
実はロマリアにあるはしばみ草専門料理店に誤って入った事があり、
そこで初心者向けの料理から入門する事で耐性を養ったらしい。
何だかんだで結構楽しかった降臨祭も九日目を迎える。
アルビオン軍が休戦協定を破って攻めてくる気配も無かったが、
休戦協定を破っての奇襲を仕掛けてくる可能性を考慮して、
見張りだけはしっかりと立て、その他の連合軍は残り少ない降臨祭を楽しんでいた。
降臨祭が終われば、また戦争が再開される。
その前にルイズは承太郎の調子を何とか治してやろうと考えた。
とりあえず一緒に食事をしながらでもと、魅惑の妖精亭出張店に誘う。
「一人で勝手に行ってな、俺も気が向いたら行く」
「ちょっと話があるのよ、いいからついて来なさい」
渋々といった様子の承太郎を連れて魅惑の妖精亭の天幕へ行くと、
隅の席を選んで座り朝食を適当に注文する。
「で、話ってのは何だ」
「あんたなら何の話かくらい解ってんじゃないの?」
「……さあ、どうだろうな…………」
何の事だか解らないという態度を取る承太郎だったが、ルイズは引かない。
「まさか気づかれてないなんて思ってないでしょうね?
 …………。あのね、黙ってても解らないの。悩み事があるなら言いなさい。
 ………………。いい? 私達はトリステイン軍の切り札なの。
 何か問題を抱えたまま戦場に出て、任務や作戦に支障が出たら大変でしょ?
 ……………………。せめて何があったかだけでも話してよ。
 ジョースケと会って故郷が恋しくなったの? 家族に会いたい?
 …………………………。そりゃ、私だって悪いと思ってるわよ。
 あんたの都合お構いなしにサモン・サーヴァントしちゃって。
 だからこの戦争が終わったら、姫様とも相談して帰る方法探して上げるから。
 ………………………………。さっきから私ばっかり喋りっぱなしじゃない。
 せめて『はい』とか『いいえ』って答えなさいよ。相槌でもいいから。
 とにかく黙ったままっていうのが一番困るの、何も解らないでしょ?」
502スターダストは砕けない 6/6:07/07/26 19:13 ID:GYJyk5o6
次第にルイズの口調に苛立ちが混じってくる。
相手は無口な承太郎だが、ここまで無視された事は一度も無かった。
ルイズが口を止めても承太郎は一向に喋ろうとせず、
沈黙の時間が長引くにつれイライラが増大していく。
何も答えない承太郎の相手をするのが馬鹿らしく思えてきて、
頭がグツグツと煮えたぎり始めたところでシエスタが料理を運んできた。
「お待ちどうさまです、今日はパンがおいしく焼けましたよ」
焼き立てフワフワのパンに、鶏肉と野菜のスープとオムレツ、サラダとワイン。
「ありがとよ」
お礼を言い、承太郎はさっそく焼き立てのパンにかじりつく。
プッツン。ルイズの中で何かがキレた。
「私を無視してメイドには反応するってどういう了見!?」
ルイズもパンを掴むと、杖のようにして承太郎に突きつけた。
構わずパンを咀嚼する承太郎と、いきなりルイズがキレて困惑しているシエスタ。
「せっかく! せっかく人が心配して上げてんのに何なのその態度!
 もう完ッ全に頭にキたんだからッ、ご主人様としてあんたに礼儀ってものを――」
「やかましいッ! 俺はてめーみたいなうるせえ女が一番ムカつくんだ!」
テーブルが真っ二つに割れんばかりの勢いで拳を叩きつけた承太郎は、
勢いよく立ち上がりながら腹の底からの怒声を張り上げた。
あまりのド迫力にルイズだけでなく店中が静まり返り、
天幕の隙間から入り込む冬の冷たい風の温度がさらに下がったような錯覚まで落ちる。
「なな……何いきなりキレてんのよ。わ、訳解んない」
「ケッ……飯が不味くなっちまった。俺は帰るぜ」
降臨祭九日目。ルイズと承太郎は今までにない最低な喧嘩をした。
承太郎は仗助の天幕に泊まり、ルイズは宿で一人の夜をすごす。
そして翌日、事は終焉へと向かって動き出す。
503星屑 ◆LSP/td4iE2 :07/07/26 19:15 ID:GYJyk5o6
以上ッ! 投下した……。
何だかシナリオの展開上、ゼロ魔キャラの出番が今後激減しそう……。
504Classical名無しさん:07/07/26 19:17 ID:aOo6gSIo
星屑氏ならばどうにかできると信じています
505Classical名無しさん:07/07/26 19:18 ID:7mU8RNsY
支援
506Classical名無しさん:07/07/26 19:19 ID:ULBK2Xbw
GJですぜ兄貴ィッ!
承太郎がサイト化してるのが気になるところ
あのクールな承太郎もガンダールーンの効果ではこうなってしまうのか
上手く話を纏めるのを期待しておりますッ!!
507Classical名無しさん:07/07/26 19:23 ID:bqREK/AA
乙です
むっつり顔の承太郎、
横から見てると素直に吐いてしまえばよいものを、と言いたくなるようなことを
わざわざ一人で悩むのが人間というものか。もどかしいね。
508Classical名無しさん:07/07/26 19:24 ID:IhsuOOCY
GJ!
承太郎が生命線の判断力を信頼できないのは痛いから
その苛立ちは伝わってくる
ルイズと承太郎の対立も仕方がないな

最終的にカタルシスを感じる展開ならば少々のオリジナルは気にならない
星屑さんなら上手く調理してくれるだろうから期待している
509Classical名無しさん:07/07/26 19:30 ID:T9BpKrQ2
GJ
承太郎からしたらガンダールブのルーンにはルイズが
関わりまくってるから悩んでるのにガタガタ言われたらそうなるわねw
510Classical名無しさん:07/07/26 19:34 ID:Knlz33uQ
承り太郎は洗脳とけたらどうなるんだ
ルイズみたいなタイプはマジ嫌いな男だから
サイトみたいに元鞘はありえなさそうだし
511Classical名無しさん:07/07/26 19:36 ID:w6X7dFnY
ルイズも成長してるからな、大丈夫だろ
承太郎の理想は大和撫子らしいが実際に付き合っていくなら
家出少女みたいなタイプの方が合うと思う
512Classical名無しさん:07/07/26 19:39 ID:bqREK/AA
あの洗脳、原作見る限りさほど強力でもなさそうだし
513Classical名無しさん:07/07/26 19:43 ID:6FEJxkKs
散々言われてるが、真綿で締めるように効くのが怖いんだよな>ルーン
しかし、承太郎以外にルーンの洗脳に早く気付くヤツってーと誰になるのか
俺はリンゴォだと思うが
514Classical名無しさん:07/07/26 19:44 ID:bwQ16dIY
とりあえず流れを無視してタバサにこれ食わしたい
【ウワバミ草のサラダ】
515Classical名無しさん:07/07/26 19:48 ID:PQSmMRZg
自分のことに関してはうるせぇ女な
ホリィさん助けたりしてるんだから本心ではないと思うなぁ。
初期のルイズは嫌いそうだが今のルイズなら大丈夫でしょ。
516Classical名無しさん:07/07/26 19:48 ID:0RcqckHQ
花京院ならサイトの変化で気づきそう。
何せDIOの秘密に築いた男だからな。サイト・・・気づいて・・・ください見たいな感じで。
517Classical名無しさん:07/07/26 19:50 ID:PQSmMRZg
>>516
その場合何を壊すんだ。
サイトxルイズって彫られた木か
518Classical名無しさん:07/07/26 19:52 ID:p4OwUEy6
>>517
口で言えよw
死ぬ寸前じゃないだろうしw
519Classical名無しさん:07/07/26 19:56 ID:6FEJxkKs
>>516
死ぬのかよwパーティの放火
通常召喚された方はミリっぽいが
あとはそもそも契約してないジャイロもそんな感じか
520Classical名無しさん:07/07/26 19:57 ID:PY1DxfWE
口で言えワロタwww
まぁ確率としては元からルイズに悪感情持ってる奴のほうが気付きやすそうだ
あんまりいないけどそういう奴
521Classical名無しさん:07/07/26 19:57 ID:KHF578qA
むっつり花京院だと「サイトはロリツンデレ萌えに目覚めた」と気づく、
格好いい花京院だと「サイトは元々ロリツンデレ萌えだった」と気づく。

つまり格好良くてもむっつりという形になるな。
522Classical名無しさん:07/07/26 20:01 ID:rf0Sohp2
むしろ永遠に気付かない奴もいそうだ、エロ鮫とか
523星屑 ◆LSP/td4iE2 :07/07/26 20:01 ID:GYJyk5o6
あ、そうそう、SS投下に難航したせいで言い忘れた事があった。

ヘビー・ゼロさん、絶頂さん、ネタにしてくれてありがとう。
絶頂タバサが白銀会員になれる日を願ってます!

ちなみにはしばみ草愛好会に白金(プラチナ)会員はありません。
会長がアルバフィカで副会長がハーデスという聖闘士星矢組織ですから、最上級は黄金(ゴールド)会員です。
その上はもう会員じゃなくて運営になってしまう。
だが神話の時代ッ! 神(ゴッド)会員と呼ばれる伝説の会員がいたとかいないとかー。
524Classical名無しさん:07/07/26 20:07 ID:Dqh.b5s6
>>523
くだらない設定を広げて俺をワクワクさせるな!www
525Classical名無しさん:07/07/26 20:07 ID:bqREK/AA
絶頂タバサってえっちな響きね

はしばみ愛好会ネタは聖闘士知らんのでちょっとついてけない世界だけど
聖闘士ってなんか苦い野菜とか出るのだろうか?
526Classical名無しさん:07/07/26 20:09 ID:S3yApH0c
>>520
元からというのがどこからかわからんが
召喚後すぐのことだと悪感情以外持ちようがないぞ
527Classical名無しさん:07/07/26 20:10 ID:OFU53/qU
>>523
教皇は! やっぱり教皇なのだろうかッ!?
気になって夜も寝られませんシオン。
528Classical名無しさん:07/07/26 20:13 ID:PY1DxfWE
>>526
機を見て殺すとかそういうレベルの悪感情ね
そりゃあの出会いでルイズに好印象持つ奴はいないわw
529Classical名無しさん:07/07/26 20:15 ID:apVeQtJc
>>528
つまり吉良はすぐ気づくのか?
530Classical名無しさん:07/07/26 20:15 ID:XpjbKX3Y
そんなドMは原作サイトくらいだろ

……鮫の人なら該当しそうな気もするけどw
531Classical名無しさん:07/07/26 20:18 ID:6FEJxkKs
機を見て殺す…誰がいたっけか?デーボ?、死男吉良、DIO、番鳥?、ヴァニラ?
532Classical名無しさん:07/07/26 20:22 ID:0P.yhxxU
最初殺意→いつのまにやら好意の流れじゃないと洗脳は気付きにくいだろう
好意がない奴ばっかだなw
DIO様はそれなりにルイズ気に入ってたがそれは黒ルイズだからだろうし
533Classical名無しさん:07/07/26 20:22 ID:PY1DxfWE
>>529
静かは正直先が読めないから困る
ルイズにいい感情持ち始めるかと思ったら腹の中真っ黒なままだし
ついに手首ゲットしちゃったしな・・・

>>531
大概タチが悪いはずの暗殺チームが全員しっかり味方になってるよな
だがそれがいいんだけど
534Classical名無しさん:07/07/26 20:24 ID:S4T3zKJ6
洗脳が確定したときの反応が気になる
ルイズが成長してても下手すると初期状態より好感度落ちそうなもんだけど
535Classical名無しさん:07/07/26 20:26 ID:apVeQtJc
>>533先が読めなくて困るか?そのほうが楽しいと思うけど?
536Classical名無しさん:07/07/26 20:26 ID:p4OwUEy6
>>531
デッドマン吉良は殺す気満々だった
537Classical名無しさん:07/07/26 20:28 ID:XpjbKX3Y
サモンサーバントで魔法使いに相応しい使い魔が呼ばれるハズだから
よっぽどの事でも無ければ相性が悪いのは呼ばれないだろうしね。

失敗してたらその限りでは無いデスガw
538Classical名無しさん:07/07/26 20:30 ID:XpjbKX3Y
デッドマン吉良は、使い魔にルーンを刻んだ魔法使いに対して
使い魔に好意を持つように洗脳効果があるのでは? と、疑ってたりしてw

ルイズの対応が変わりすぎだしw
539Classical名無しさん:07/07/26 20:31 ID:6FEJxkKs
>>535
空気読めないお前に萌えたw
>>537
某兄弟スレで見えないヤツを呼び出した失敗例がありそうとか言ってたな
540Classical名無しさん:07/07/26 20:35 ID:NR6VXOBc
>>539
相性がいいってことにはそれぐらい含まれてるだろ馬鹿
541Classical名無しさん:07/07/26 20:57 ID:7Ud4Oxy.
だれか賢い>>540様の言ってることを解読してくれ
542Classical名無しさん:07/07/26 20:57 ID:AjfqxzcQ
あれ?おれ時止めれたっけ?
543Classical名無しさん:07/07/26 20:57 ID:oXIfmtTo
>>497
視線→死線じゃね?
544Classical名無しさん:07/07/26 20:58 ID:ULBK2Xbw
>>542止まってない、止まってないww
545Classical名無しさん:07/07/26 20:59 ID:wHR0tS3w
>>523
神会員、
スダドアカ・ワールドの神様がいたけどそれのことか!?
546Classical名無しさん:07/07/26 21:03 ID:rf0Sohp2
>>545
それは黄金会員だ
547Classical名無しさん:07/07/26 21:05 ID:FtEkbLaM
同じ時間に3人が同時に発言だとーーーーーーーーー!
548Classical名無しさん:07/07/26 21:11 ID:LGbLU8t6
一定間隔で落ちる血液の間隔が
とかなんとか
549Classical名無しさん:07/07/26 21:11 ID:XpjbKX3Y
ギトー「これが偏在だ」
550Classical名無しさん:07/07/26 21:16 ID:fB4ShoJc
つじつまが合わない!
551Classical名無しさん:07/07/26 21:23 ID:aWms4UDM
ギトー「あんた俺が偏在使うのがそんなに信じられませんか?」
552Classical名無しさん:07/07/26 21:28 ID:DVYBodtQ
無駄に名前だけある背景以上脇役未満自重
553Classical名無しさん:07/07/26 21:29 ID:GYJyk5o6
しかしギーシュさんの信奉者であるギトーは真の貴族。
554初代スレ506:07/07/26 21:30 ID:/wFyZE5Y
40分に投下してやるぜ!

『ラ・ロシェールにて』やっと完結した!本当は一回の投下で終わらすつもりだったんだ。
でも長文かけないんだ……orz
55537:07/07/26 21:33 ID:HnJZcNI.
逆にうらやましいぜ支援。
俺は、逆に話がやたらと長くなってしまうんだ……もっと小分けにしたほうがいいのにorz
556使い魔は静かに暮らしたい:07/07/26 21:40 ID:/wFyZE5Y
食事は脂っこいものが多々あったのでそれらを避けるようにして食べた。
どうも脂っこいのは苦手だ。
苦いサラダを食べたりパンを食べたりシチューを飲んだりとそこらへんの食べ物に集中する。
そして食べ終わった。
そしてみんなが食事を終え、各自が部屋に戻るときなってようやくマリコルヌが帰ってきた。
物凄い汗だくだ。息も荒い。まあここからだとデルフのある場所は結構遠いからな。
しかしそうは言ってもこれほどに疲れるということは無いだろう。
そうか。こいつ太ってるからか。それにあまり体を動かさないのだろう。食ってばかりで動かないから太るという典型的なタイプだとみた。
「こ、これハァハァだよハァハァね?」
「ああこれだ」
間違いなくデルフだった。ここでは抜かないが。
「早く帰るわよ」
「今行く」
少し先に行っていたルイズに答え私は歩き出した。
「あれ?僕のご飯は?なんでもうないんだ?」
「どこ行ってたんだマリコルヌ。もうみんな食い終わったぞ?」
「そんなああああああああああ!」
後ろでそんな会話が聞こえて来たが無視した。
そしてルイズの部屋へと帰っていった。
別に部屋の中に何かあるわけでもない。夕食までとてつもなく暇だ。
いい機会だ。デルフでも振ってくるとするか。だれも外に出ないしな。
椅子から立ち上がりデルフを手に取る。
そしてドアを開ける。
「どこ行くの?」
するとベッドに突っ伏していたルイズが顔を上げ聞いてくる。
557Classical名無しさん:07/07/26 21:41 ID:Jgud7pBw
>>555
長いほうが個人的には読み応えあって好きだ
558Classical名無しさん:07/07/26 21:41 ID:fF7Z2SzA
支援さすればよいのだ…
過程や方法なぞどうでもよかろうなのだーーーーーっ!!
559使い魔は静かに暮らしたい:07/07/26 21:41 ID:/wFyZE5Y
「剣の鍛錬だ。眠っている間に腕が鈍っているかもしれない」
「部屋から出たらいけないのよ」
「平民や使い魔はそんなことを言われてない。それとも私が弱くなってもいいっていうのか?お前の護衛が弱くなるんだぞ?」
「わ、わかったわよ!勝手に行ってくればいいでしょ!」
ルイズを言いくるめなんざちょろいもんだ。私に口で勝てれると思ったのだろうか?
そんなことを思いながら外へ向かっていった。
普段から剣を振っている場所にたどり着く。
いつものこの時間帯なら人はそれなりにいる。しかし早朝や晩はいない。そしてこの日は部屋に居るはずだから誰も来るはずがない。
デルフを抜く。
「もう無責任なことは言いません。ごめんなさい」
抜いた瞬間デルフが物凄い速さで謝ってきた。
「あ、ああ。それでいいんだ」
下手に慰めると調子に乗るからな。こっちも心配したけど。
もはや当然のようにそれを表には出さない。
「お、練習すんのか」
「腕が鈍ってるといけないからな」
「相棒はド素人だからそんなもん気にしなくてもいいじゃねえか」
「最近少しは様になってきたと思っていたけどな」
「あの程度じゃまだまだ素人だぜ」
「そうか」
デルフとの会話を楽しみながら、上の服を脱ぎ帽子と手袋をとる。
そしてデルフを振りはじめた。
いつもと同じように勢いを殺さず速く鋭く力強くを心がけて振るう。
どうせだから夕食まで続けよう。そう思ったのが間違いだった。
デルフを抜き身のままもちルイズの部屋に戻る。服はもう着てある。
560Classical名無しさん:07/07/26 21:42 ID:dM8GeIPg
マリコルダイエット支援
561Classical名無しさん:07/07/26 21:42 ID:KHF578qA
一長一短だな。支援するッ!!
562使い魔は静かに暮らしたい:07/07/26 21:43 ID:/wFyZE5Y
「ちょ、ちょっとどうしたのよ!?」
デルフを鞘に収めると同時に体中の疲労が一気に襲ってきた。
調子に乗りすぎた。前にもこんなことがあったが前回の比じゃない。デルフの調子のいい言葉に乗せられてやりまくってしまった。
ガンダールヴの効果が発動しているときにクタクタになるまでやるなんてバカな真似はもうしない。
夕食も口に入らん。毛布の上に寝転ぶ。
「ねえ!どうしたのよ!?」
ルイズが倒れた私をゆすってくる。
「練習のし過ぎで疲れたんだ。寝かせてくれ。食事はいらない」
「そ、そうなの」
ルイズが納得した様子で相槌をうった。
「ねえヨシカゲ」
しかしルイズはなにか話しかけてくる。
寝かせてくれって言っただろう。本当に邪魔な奴だな……
「いつまでも、床ってのはあんまりよね。だから、その」
いい加減だまれ。
「ベッドで寝てもいいわ」
だから黙れって……え?
ベッドで寝てもいい?だれが言った?ルイズだ。
誰に言った?私にだ。
あやしい。本気で怪しい。でもそう思うのも疲れたな。ベッドで寝ていいなら寝かせてもらおう。
私は考えることを放棄してルイズのベッドにたどりつく。そしてそのまま眠りについた。
563Classical名無しさん:07/07/26 21:43 ID:DVYBodtQ
支援
IDって気になる?自分は気にならん。むしろ忘れがち
564ラ・ロシェールにて:07/07/26 21:44 ID:/wFyZE5Y
ざまあ見ろ。これからが私の人生だ。  by檀一雄

地を抉るゴーレムの拳を避けながら、タバサは呪文を唱え杖を振り敵に向かって氷の矢を放った。
決定的な隙を見つけたわけではない。しかし決定的な隙を作るための牽制だった。
それによって相手はどう動くのか。どういった反応を見せるのか。それらをひっくるめて次はどう動けば良いのか。
それらを考えるための一撃だった。
強大な敵を倒すためには相手がどう行動するかが重大な要素になる。
つまり絶対に必要な一撃だった。
そのとき不意に足に衝撃と痛みが走りこけてしまう。
タバサが自分の足を見ると血が出ており、足元には拳大ほどの石が転がっていた。
別にタバサが気を抜いていたわけではない。ただ敵に集中しすぎていただけだ。
石は地を抉るゴーレムの拳の衝撃で飛んできたものだった。敵に集中しすぎていたため当たってしまったのだ。
これは偶然だった。敵もこんなことは意図していなかったのだから。
しかし敵にとってこけたものはいい的だ。
そしてすでに振り上げていたもう一方の拳を飛んでくる氷の矢を気にせずにタバサへと振り下ろした。
魔法を使っても間に合わない。立ち上がって走るなど間に合わない。
タバサには自分に向かってくる拳に対処する方法は無かった。
反射的に目を閉じる。そして体を強く押され吹き飛び、
「あぐぁ!」
短い悲鳴が聞こえた。
その声はとてもよく聞くなじみのある声だった。
目を開けるとそこにいたのは左足をゴーレムの拳に潰されているキュルケだった。
「キュルケ!」
「……あんまりぼさっとしてるとやられるわよ」
キュルケは苦痛を滲ませながらもタバサに笑いかけた。
拳がキュルケの足からどかされまた振り上げられる。
「ぼくの仲間から離れたまえ!」
そのとき、聞こえるはずの無い声が聞こえてきた。声のした方向をタバサ、そしてキュルケも見る。
そこいたのはギーシュだった。血まみれで今にも倒れそうになりながらも確かにそこに、潰されたはずのギーシュがいた。
ギーシュが杖を振るとギーシュのゴーレムが3体現れる。
「ぼくの仲間に傷をつけた罪は重いぞ!ワルキューレ!突撃だ!」
3体の青銅のゴーレムは巨大な岩のゴーレムに向かって走った。
565ラ・ロシェールにて:07/07/26 21:47 ID:/wFyZE5Y
不幸はナイフのようなものだ。ナイフの刃をつかむと手を切るが、とってをつかめば役に立つ。  byメルヴィル

「ヴェルダンデ!」
ギーシュは驚きの声を上げる。
間違えるはずも無い。ギーシュの隣にいた生物はギーシュの使い魔、ジャイアントモールのヴェルダンデだった。
見えなくてもギーシュにはそれがわかった。
なぜここにヴェルダンデがいるのか?
いる理由など簡単だ。出発の際、ギーシュはやはりヴェルダンデと別れるのが寂しかった。
だからこっそり連れてきたのだ。
ジャイアントモールはギーシュが言ったとおり地中を進むのは結構速い。
とは言っても休み無しでラ・ロシェールに来れるほどその速度が持続するわけではない。
ギーシュ自身休み無しでラ・ロシェールに行くとは思わなかったから大きな誤算である。
だからギーシュから1日遅れてラ・ロシェールについた。たとえ遅れてもその発達した嗅覚で追ってこれるのだ。
だからギーシュにとっては船が遅れるというのは嬉しい誤算だった。連れてきてしまいさえすれば何とか押し切ってアルビオンまで連れて行こうと思っていたからだ。
そしてその願いは果たされなかったが、ヴェルダンデを連れてきたのは間違いなく幸運だった。
ギーシュが潰される直前、ギーシュの危機を察知したヴェルダンデがギーシュを穴の中へ引っ張り込んだのだ。
といってもギーシュには何が起こったのかさっぱりわかっていなかった。
わかっているのはゴーレムの拳が目前にまで迫ってきていたこと、気がついたら真っ暗な所にいてヴェルダンデが隣にいたことだけだ。
それにしても息苦しい。
ここは一体何処なのだろうか?するとかぎなれた匂いが充満していることに気がついた。
ヴェルダンデに似ているような、でもそれよりもっと濃い匂い。土の匂いだった。
そして肌に触れる感触で確信する。土の中にいるんだと。
早くここから出なければ!こうしている間にもぼくの仲間は、仲間と言ってくれた彼女たちが死んでしまうかもしれない。
566ラ・ロシェールにて:07/07/26 21:48 ID:/wFyZE5Y
「ヴェルダンデ!ぼくを地上へ出してくれ!」
痛みを堪え歯を食いしばり叫ぶ。
それに応えるかのようにヴェルダンデは体を揺らした。ギーシュの上の土が落ちてきてぽっかりと穴が出来上がった。
ギーシュが思っているほど土は厚くなかった。
そして上に落ちてきた土を振り払い歯を食いしばりながら立ち上がる。
「あぐぁ!」
悲鳴が聞こえた。声の主に即座に気がつく。
自分が知っている声だったからだ。すぐさま穴から出るとそこにはゴーレムに足を潰されたキュルケがいた。
驚いている間にゴーレムはさらに攻撃を加えんと拳を振り上げる。
「ぼくの仲間から離れたまえ!」
とっさに声が出ていた。自分でも驚くほど自然にだ。
しかし言ったとたんに身も心も軽くなり、何かが繋がるような感じがした。
敵が自分の仲間を傷つけた。それは何よりも許しがたい!
杖を振る。そして3体ワルキューレを作り出す。作るのはもうこれが限界だ。
だがこれだけで十分だ。ぼくだけじゃ無理だけど、ぼくたちなら倒せる!
「ぼくの仲間に傷をつけた罪は重いぞ!」
許すわけが無い!罪は償わせなければならない!
「ワルキューレ!突撃だ!」
敵の注意をこちらに向けるため大きな声を出す。
そしてゴーレムに向かってワルキューレを突っ込ませる。
狙い通り敵はギーシュのほうを向きキュルケに振り下ろすはずだった拳はワルキューレに向かって振るわれた。
ワルキューレにそれを避ける指示する。ただし2体だけにだ。後に1体はそのまま突っ込ませる。
567Classical名無しさん:07/07/26 21:49 ID:rf0Sohp2
支援
568ラ・ロシェールにて:07/07/26 21:49 ID:/wFyZE5Y
そしてその指示通り2体のワルキューレは拳を避け、1体はそのまま突っ込み叩き潰される。
避けさしたワルキューレに間髪与えず突っ込ませる。
そして1体を振るった拳に張り付かせた。
しかし敵はその張り付いたゴーレムを地面に叩きつけ打ち壊す。
そしてそのままの勢いで残りの1体に拳を叩きつけた。作り出したゴーレムは瞬く間に全滅してしまう。
けれど目的は果たした!
ゴーレムをその場から動かさないため、そして体勢を整える時間と呪文を唱える時間だ!
勿論ぼくがじゃない。
体勢を立て直すのはぼくがタバサたちを押すときに作り出したワルキューレ。
呪文はタバサが唱えるはずのレビテーションだ。
そう、感じなのはタバサだ。別に唱えてくれだなんて言っていない。
唱えてくれるはずという非常に曖昧なものだ。それを信じてやったのだ。もしかしたら唱えていないのかもしれない。
それでもどこか唱えているという奇妙な確信があった。
「タバサ!」
叫ぶと同時にワルキューレが浮き上がる。必ずそうなると信じていた通りに。
敵のゴーレムはそれには気がつかずこちらに近づこうとする。
だが近づかせるわけには行かない!それに既に対処はできている!
ゴーレムが一歩踏みしめた瞬間に踏みしめた部分が深く沈む。ヴェルダンデに踏みそうな場所を掘らせたのだ。
しかしそれだけじゃ少し体勢が崩れる程度だ。わずかな足止めにしかならない。
そしてそのわずかな足止めで十分だった。
すでにワルキューレは敵の場所まで浮かび上がったいるからだ!そしてワルキューレで敵に思いっきり抱きつきゴーレムの肩から敵を落とした。
569ラ・ロシェールにて:07/07/26 21:51 ID:/wFyZE5Y
生命のある限り、希望はある。  byテレンチウス

落ちていく。身が潰れるほどの重りをつけ谷底へと落ちていく。
そんな感じがした。
思えばどうしてこんなことになったのだろうか?今はもう思い出すことすらできない。
ただ何もかも壊したい。そう思っていたのは覚えている。
でも本当に全てを壊したかったのか?壊したかったはずだ。壊したくないものもあったのではないか?
……あったかもしれない。いや違う。かも知れないではない!あったのだ!いや、ある!
心に広がっている闇の一部から微かな光が見えた。
その光の中は眩しく目をまともに開けていられない。
しかしその光の中には様々な光景が広がっていた。自分の大切な、守りたいといつも思っている光景だった。
そしてその光景の中には様々な人間がいた。自分の大切な、守りたいと決意した人たちだった。
それらを見ながら理解する。もう二度と環には戻れないんだと。
もし自分が盗賊なんていう悪事をしていなければこんなことにはならなかっただろう。
苦労しながらでも必死に働けばこんなことにはならなかったはずだ。しかしそれじゃあ守れない。
やはり悪事に身を染めるしかなかった。悪事に身を染めたものは真っ当に生きれるはずが無い。
自分がいい例じゃないか。こんな風になってしまったんだから。だからと言って後悔をするのか?するわけが無い。
後悔したら今までの自分の重いが嘘だったことになる!
光から目を逸らす。後悔なんてしない。
わたしは守るんだ。罰なら全て受けよう。守るべきものが守れるのなら。
守るべきもののために罪を犯そう。それで守れるのなら。
守ると決めたそのときから、後悔なんて無いはずだから。
マチルダ・オブ・サウスゴータは落ちていった。落ちきる前にゴーレムは崩壊を初め、落ちる罪人に岩を降り注いだ。
570ラ・ロシェールにて:07/07/26 21:52 ID:/wFyZE5Y
終幕

「なんじゃこりゃああああああああああ!?」
ギーシュは自分の怪我を見て気絶してしまった。
さっきまでの雄々しい姿は何処に行ったんだか。
「まったく、変な奴」
そう思いながら笑みがこぼれた。怪我はしたが全員が生き残れたという事実はとても嬉しいことだ。
誰か一人でも欠けてしまっては笑みなんて出ては来なかった。
「大丈夫?」
タバサが呟くように聞いてくる。その顔には心配の色がありありと浮かんでいる。
もっともあたしぐらいじゃないとわからないだろうけど。いや、ギーシュももしかしたらわかるかもしれない。
「大丈夫よ。ヒロインに悲劇はつきものよ。タバサのせいじゃないわ」
苦痛を我慢しながらタバサにできる限り優しく言う。
しかしタバサの顔色は変わることは無い。
今タバサには『治癒』の呪文をかけられるほどの精神力は残っていない。
何もできない自分が嫌なのだろう。もしくは責めてほしいのかもしれない。
でもそんなのはお断りだった。自分でそうしたいからしたのだ。誰かを責めるつもりなんてまったくない。
だってあたしの我侭だから。でもタバサの気持ちが晴れないのなら仕方が無い。
「タバサ、一人じゃ立てないから手を貸してくれない?あんたはあたしに肩を貸す。それで十分よ」
仕方なく諦めてもらおう。

背の高い女が背の低い少女に寄りかかりながら歩く。その隣を止血された少年が浮いている。
ゴーレムだった瓦礫を背に彼女たちは水のメイジを求めて歩いていった。
そして誰もいなくなった。



瓦礫がわずかに動く。
誰もいなくなった……のか?
571初代スレ506:07/07/26 21:54 ID:/wFyZE5Y
以上。

『ラ・ロシェールにて』を書いてだした結論、戦闘描写なんてできるわけがない!
本当はこれでギーシュ惨く死んでたんだよな〜。
572Classical名無しさん:07/07/26 21:57 ID:DVYBodtQ
GJゥ!ギーシュ殉職www
573Classical名無しさん:07/07/26 21:57 ID:XUGsF75k
GJ!
574Classical名無しさん:07/07/26 21:58 ID:rf0Sohp2
GJ!マチルダさん生き残ったか
575Classical名無しさん:07/07/26 22:00 ID:dM8GeIPg
そういえば、マチルダさん体が穴だらけだったな。
576Classical名無しさん:07/07/26 22:01 ID:0P.yhxxU
GJ!
577Classical名無しさん:07/07/26 22:11 ID:8p8P3.YQ
ギーシュが死ななくて良かった、本当に良かった
578Classical名無しさん:07/07/26 22:14 ID:K7kL1NCU
GJ!!!GJ!!GJ!
おれは今日おそくまでおきられるぞじょじょー…
父と母に『今日から一週間は私達が弟妹と寝るから、別に構わないよな?』(時計を借りるディオ調で)
と、言われたからだァー…
579Classical名無しさん:07/07/26 22:18 ID:KHF578qA
前々から思っていたが羨ましいぞォ>>578ぃーーーー!!!
580Classical名無しさん:07/07/26 22:18 ID:l.lLsTDk
>>578
日記はチラシ裏へ
581Classical名無しさん:07/07/26 22:23 ID:K7kL1NCU
>>580
スマン…自重する。
582Classical名無しさん:07/07/26 22:27 ID:bwQ16dIY
まあまあ、でも仄々として…はいないんだろうなぁ小さい子って騒がしいからな
まるでルイズのようにね
583Classical名無しさん:07/07/26 22:34 ID:6FEJxkKs
子供の性格に拠るがな。しかし、ルイズはやんちゃだったんだろうな
いや、なんとなくだが
584Classical名無しさん:07/07/26 22:38 ID:bwQ16dIY
つか前と比べると進行遅くなったな
いつもだったらもう50人目行ってると思う
585Classical名無しさん:07/07/26 22:41 ID:8p8P3.YQ
雑談だけで500もいくよりマシ
586Classical名無しさん:07/07/26 22:41 ID:dM8GeIPg
過度に加速するとこの板じゃ目立っちゃうからこんなもんでいいと思うけど。
587Classical名無しさん:07/07/26 22:41 ID:K7kL1NCU
>>582
子供はお話したり、お腹を優しく撫でたり叩いてやるとそれはもう大人しく寝ます。
多分ルイズ(隠者・サブ・兄貴・鉄・鮫・予報・ヘヴィウェザ・来訪者・龍夢辺り)も効果あると思うぞ?
DIO魔ルイズや番鳥ルイズなんかにしたら殺されるだろうけどwww
588Classical名無しさん:07/07/26 22:41 ID:4VM6GTRQ
やっぱID表示はでかいな。
自演できなくて夏休みな方々がいなくなったんじゃね?
589Classical名無しさん:07/07/26 22:43 ID:iJDBKF6M
>>584
逆に考えるんだ
夏厨の数だけ住民が減ったと考えるんだ


あとこれは俺だけかもしれんけど、どうやら携帯ではここに入れないらしい
だからマロン時代の携帯住民も締め出されてる可能性あり
590Classical名無しさん:07/07/26 22:43 ID:WyeWV25c
ぶっちゃけSS投下量は前々から普通はこんなもんだしな
雑談はこのぐらいが丁度良いよ
マロン時代はそっちが盛り上がり過ぎてSS投下と被っちゃう事も多かったし
591Classical名無しさん:07/07/26 22:44 ID:wwQyx21U
うちの携帯は入れてるけどなぁ
592Classical名無しさん:07/07/26 22:44 ID:WyeWV25c
>>589
お前だけなんじゃね?
俺普通に携帯で見れるし
593Classical名無しさん:07/07/26 22:44 ID:MltJ0czs
>>587
>子供はお話したり、お腹を優しく撫でたり叩いてやるとそれはもう大人しく寝ます。

DIO「ふむ………無駄ァ!」
ルイズ「ぐふっ!」
DIO「なるほど、中々の効果だ」
594Classical名無しさん:07/07/26 22:46 ID:iJDBKF6M
>>591-592
把握
595Classical名無しさん:07/07/26 22:46 ID:KHF578qA
>>589 テンプレ読んだか?ケータイはorz推奨だぞ?
596Classical名無しさん:07/07/26 22:46 ID:K7kL1NCU
>>593
『お話』はどこにいったんだよ!?
597Classical名無しさん:07/07/26 22:46 ID:XpjbKX3Y
>>589
私のPHSだけど入れますね
598Classical名無しさん:07/07/26 22:47 ID:w2t70RYM
>>589普通に見れるぞwwwwww
 
>>593ちょwwwwww
599Classical名無しさん:07/07/26 22:47 ID:rf0Sohp2
静かで過疎な板だしな
俺は携帯だぜ、ただ普通にここへ来てテンプレからorzに飛べず
orzのURL手打ちして来た
ちなみにFOMA
600Classical名無しさん:07/07/26 22:50 ID:CddBWaV6
>>593
ひでえwwwwwww
601Classical名無しさん:07/07/26 22:51 ID:CddBWaV6
あああ
602Classical名無しさん ◆vwEnJbVHN6 :07/07/26 22:51 ID:OC7DLRsM
というか別に休みでもないのに一日に1スレ消費とかはないだろ
平日はだいたい2日に1スレぐらいじゃなかったっけ?
603601:07/07/26 22:51 ID:CddBWaV6
ごめん、間違えたorz
604Classical名無しさん:07/07/26 22:52 ID:OC7DLRsM
トリップテストしてきたまmっだtttttった
605Classical名無しさん:07/07/26 22:53 ID:6FEJxkKs
>>602
そんなもんだわな。夏に入って加速しただけで
ってかテストだたのか>酉
606Classical名無しさん:07/07/26 22:54 ID:iNW5zJ1c
しかし静かの外伝ジョジョキャラ出てなかったな。
面白かったからいいけど。
607Classical名無しさん:07/07/26 22:58 ID:MltJ0czs
>>596

DIO「どうした、何を警戒している…」
ルイズ「あんた、本気で言ってるの?いきなぶん殴っておいて…」
DIO「ふむ…ある日一人の旅人が猛獣に囲まれた。数匹のクーガーと数匹のガラガラヘビにな。
   クーガーとガラガラヘビが旅人の道をふさいで通れなかった」
ルイズ「それがどうしたのよ…」
DIO「回り道をしようと思ったら無駄ァ!!!」
608Classical名無しさん:07/07/26 23:00 ID:K7kL1NCU
>>607
あれだ…もうなんか…ある意味でGJ!
609Classical名無しさん:07/07/26 23:03 ID:bwQ16dIY
>>607
もうね、この言葉を送りたい
DIO様 理 解 不 能  理 解 不 能  理 解 不 能 !!
610Classical名無しさん:07/07/26 23:05 ID:rf0Sohp2
>>607-608
喪前らの面の皮の厚さにはある意味、敬意を表すよ…
611Classical名無しさん:07/07/26 23:17 ID:iNW5zJ1c
ttp://www.geocities.jp/hatibangai/I-jojo1.htm
リンゴォ好きなら見るんだ!
612Classical名無しさん:07/07/26 23:22 ID:avaAPlQg
DIO「何、眠れない?
いいだろうルイズ、一つお話をしてやろう」

ルイズ「お話?」

DIO「ある男が生死の境を彷徨った。
その時、男の目の前に二つの扉。
扉にはそれぞれ恐ろしい番人が立っている。
ふと横を見てみると、看板が立っていてな、男はそれを読んでみた」

ルイズ「何て書いてあったの?」

DIO「『どちらかが地上、どちらかが魔界につながっている。
番人のどちらかは本当のことしか、どちらかはウソしか話さない。
質問は一度しか許されない』」
DIO「結局男は選択を誤り、魔界に墜ちた」

ルイズ「…………」

DIO「さぁルイズ、ここで問題だ。
一体どうやれば、男は無事に人間界に戻れたと思う?」

ルイズ「……(゜д゜;)」
ルイズは一晩中悩み、結局徹夜した。
613Classical名無しさん:07/07/26 23:23 ID:HnJZcNI.
鬼畜過ぎるDIO様w
614Classical名無しさん:07/07/26 23:26 ID:4aOz2Stk
ネウロwww
615Classical名無しさん:07/07/26 23:26 ID:XpjbKX3Y
ルイズは頭は良いはずなのに……
ナゾナゾ系は苦手なのかw
616Classical名無しさん:07/07/26 23:28 ID:T9BpKrQ2
割と有名な話しだけどあっちにはないっぽいなこれはw
617Classical名無しさん:07/07/26 23:31 ID:DVYBodtQ
つまりルーンの効果が強まることで、
DIO様がルイズの鳩尾打ち抜いたり頭脳戦で睡眠時間を奪うようになる、と
618Classical名無しさん:07/07/26 23:32 ID:YZIpj05Y
>>611
自サイト宣伝乙
619Classical名無しさん:07/07/26 23:39 ID:jz9JH/2Y
ガリア王国……
人口千百万人 
浮浪者の数二百万を超す
六千年前のエルフ達は
この王国を「この宇宙で最悪の場所」と呼んだ

ガリアの庶民的でない飲物
 「はしばみ茶」
はしばみ草と砂糖としょうがを牛乳でにこんだもの
1エキュー(約15円)で2杯くらい飲めるが誰も飲まない。

タバ「要はなれ。 なれればこの国の懐の深さがわかる」
ギー「なかなか気にいったよ。 いいところだね」
モン「マジなのギーシュ! マジで言ってるの? あなた」
620Classical名無しさん:07/07/26 23:39 ID:NcY2jKu6
>619
避難所の決闘ギーシュならいいかねんなww
621Classical名無しさん:07/07/26 23:41 ID:jz9JH/2Y
ルイ「フ〜
ガリア王国か…… 驚くべきカルチャー・ショック
なれれば好きになる……か
まあ……人間は環境になれるっていうしね」

ルイ「手洗いはこっち?」
みょ「はい。 これをお使いになってください」
ルイ「………? 何…? これデルフリンガー? ちょっと? ? ?」

うっ ぎィにゃああああ
   
   うわあああああ

るい「べ べべべ べ べ 便器の中に! し…信じられないッ! 便器の中にッ!

    ジョゼフ王が顔を出してるわッ!」

みょ「ガリアでもめずらしい方式をとったトイレですが、
ちょいと下の玉座の間を設計ミスで浅く作りすぎまして……
ジョゼフさまがお腹をすかしてると 顔を出してくるのですわ」

るい「えっ! なにィ! するってーと 王様の食事はッ! そのためにいるの!?」

以下略
622Classical名無しさん:07/07/26 23:43 ID:j058PYlA
何やってんだぁーーーーッwwwwwwww
623Classical名無しさん:07/07/26 23:44 ID:XpjbKX3Y
>>621
ちょっ! マテ、イロイロとw
624Classical名無しさん:07/07/26 23:46 ID:p4OwUEy6
なんというスカトロ王……
625Classical名無しさん:07/07/26 23:47 ID:T9BpKrQ2
意外ッ!それはガリア王ッ!


意外ってレベルじゃねーぞ!
626Classical名無しさん:07/07/26 23:48 ID:6FEJxkKs
茶革命以来か…
627Classical名無しさん:07/07/26 23:48 ID:CYcees7I
巨大な治癒の魔方陣を痔の治療のためだけに使っている王様を思い出しました。
ちょうど兄弟スレに来ているし……
628Classical名無しさん:07/07/26 23:48 ID:K7kL1NCU
これは酷い王ですね…
ところで>>612は、
「自分の扉を指差した後、地上の扉を指差して」でおk?
番人をA、Bとしてそいつが護る扉をa、bとした時に。
【A本当B嘘a地上b魔界。の場合】
Aは自分の扉であるaを指差し、Bは嘘つきなのでbを指し示さずaを指す
(この時点で本当のことを言う奴、嘘をつく奴が解る)
次にAは地上の扉aを指差し、Bは嘘をつくので魔界の扉bを指差す。
(本当の扉を指差しているのはAなのでaの扉に行けば助かる)
この応用で他のパターンでも地上の扉が解る。
で合ってる?
629Classical名無しさん:07/07/26 23:51 ID:9F/u5ehw
投下ないかなぁ・・・
630Classical名無しさん:07/07/26 23:51 ID:sqrIai9A
どっちが地上に繋がってるか聞きゃいいんだよ
631Classical名無しさん:07/07/26 23:52 ID:avaAPlQg
【ルイズが時の静止した世界に入門していると仮定して】

ある夜
DIO「ザ・ワールド……ザ・ワールド……ザ・ワールド……ザ・ワールド……以下略」

――――――――――
ルイズ「ふぁ〜〜あ。
いけない、ちょっと寝すぎたかしら。
今何時、DIO?」

DIO「おいおい、ルイズ。
君が寝てから、まだ一時間しか経っていないぞ」
ルイズ「……へ?」

DIO「無理せずに、もっと寝ていいんだぞ?」ルイズ「(゜д゜;)」

ルイズ、一日に三十時間寝るという記録を樹立する。
しかし誰も気づいてくれない。
632Classical名無しさん:07/07/26 23:53 ID:Jgud7pBw
なんて地味な嫌がらせ
633Classical名無しさん:07/07/26 23:54 ID:CYcees7I
DIO様、暇をもてあましてる?
634Classical名無しさん:07/07/26 23:54 ID:HnJZcNI.
このDIO様とルイズは萌えるw
635Classical名無しさん:07/07/26 23:54 ID:wk3GTUgI
DIO様スタンドパワーを何に使ってるんですか何に
636Classical名無しさん:07/07/26 23:55 ID:Bq8slXqQ
>630
大地獄決定w

元々の話は天使と悪魔で、行き先は天国と地獄。
あんたはどっちから来たの?って聞くんじゃなかったか。
637Classical名無しさん:07/07/26 23:55 ID:XpjbKX3Y
DIO様がんばりすぎw
638Classical名無しさん:07/07/26 23:55 ID:K7kL1NCU
>>630
そっか!トンクス!
>>631
ルイズは眠り続けてそのうち…考えるのをやめた…
639ワルド座談会:07/07/26 23:57 ID:x7m76gU6
星屑「さて、今日は話し合いたいことがあって諸君に集まってもらったわけだが…」
鉄「前口上はいいから早く始めよう。皆、君と違ってそれぞれ出番を控えているからな」
星屑「うっ…ま、まあ僕はもうガンダールヴに遭わないと思うからいいんだが、最近我々がスレ住人から酷い扱いを受けている」
静か「今更何を言い出すんだ。僕たちの頃から既にそうだったじゃないか。決闘断られたりして」
星屑「そうじゃない。最近『ルイズを狙うロリペド略してロリド』なんて言われてるんだぞ!しかも実際にその影響を受けたのがいる!」
愚者&亀「な、何故皆僕たちを見る!?」
ヘビー「愚者、君はロリコンを認めたし、亀に至っては完全な変態だ。モグラに手篭めにされてるルイズに勃起するなんてさ」
愚者「た、たしかに認めたが、あれは場の空気を読んでだな…」
亀「それにヘビー。揚げ足を取るようだが君もワルドとして恥ずかしい真似をしたことをしている」
愚者「確かにな」
ヘビー「な…何のことを言っている!?」
兄貴「『世界の半分をやろう』」
見えない「『これは僕の都合のいい命乞いではない』」
鉄「情けないと思うよ。命乞いするだなんて」
星屑「変態の彼等も嫌だが、君も十分醜いよ」
ヘビー「!!そういう君達は悲鳴をあげて逃げ出したじゃないか!それと同じだろ?」
一同「いや、命乞いの方がみっともないだろ」
ヘビー「…くそ!今に見てろ!タルブでガンダールヴを破ってみせるからな!」
星屑「無理だな」
兄貴「無理だろ」
鉄「僕はもうあいつに会いたくないな。あんな光景見せられたらさすがに…」
亀「無理だな」
愚者「無理だろ」
DIO「ところで登場していきなり台詞を盗られたんだが…」
兄貴「別にいいだろ。君の所じゃそれくらいで済む訳無いし、これからもっとひどい目に遭うよ。きっと」
星屑「ああ、あのマチルダにも黄金が生まれたというのに黄金ワルドは生まれないのか!?」
鉄「無理だろうな。奴みたいに孤児でも養わないと。でもその代わり死亡フラグktkrとか言われないから良いじゃないか」
ヘビー「それもそうか」


静か「……既に殺された僕に対する当て付けか?」
640Classical名無しさん:07/07/26 23:57 ID:p4OwUEy6
承りも同じ事ができるな


そしてその影響で睡眠記録を樹立するガリア王にテファにロマリア教皇
641Classical名無しさん:07/07/26 23:59 ID:wk3GTUgI
ワルドは何人集まってもワルド…
642Classical名無しさん:07/07/27 00:02 ID:HBh.mlic
まあギーシュはともかくワルドには結構みんな苦戦してるけどな
ギーシュはともかく
643Classical名無しさん:07/07/27 00:03 ID:gbWpdr42
苦戦してるから反動で逆転したときに叩き潰されるんじゃないか?
644Classical名無しさん:07/07/27 00:03 ID:l6ZtAPE2
承りの世界でやると、他の虚無の使い手にも被害がいくなw
645Classical名無しさん:07/07/27 00:03 ID:r5YvKPjo
「隣の扉の門番に『お前の護っている扉はどこへ通じているか』と尋ねたらなんと答えるか?」
 地上の扉を護る嘘つきの場合『地上』と言う。
 地上の扉を護る正直者の場合『地上』と言う。
 魔界の扉を護る嘘つきの場合『魔界』と言う。
 魔界の扉を護る正直者の場合『魔界』と言う。
『地上』と答えたら尋ねた門番の門を、『魔界』と答えたら逆の門を通ればいい。
646Classical名無しさん:07/07/27 00:04 ID:joO40woY
生活ペースを乱すってのは地味に強力
バイオリズムとか無茶苦茶になる、特に生理周期のある女は生理不順とかになるし
うまくいけば精神状態ずたずたにできる
647Classical名無しさん:07/07/27 00:04 ID:UqvqqZrM
〜と聞かれたらはいと答えますか
と質問すれば正しい答えが得られるというやりかたもあるな
648Classical名無しさん:07/07/27 00:06 ID:EypEjnpM
>>642
てっめえ!他のゴボウギーシュはともかく、ギーシュさんとペドドを一緒にするな!!
ANUBISUすっぞ!?
649Classical名無しさん:07/07/27 00:06 ID:wvT6H6L.
君の相方はなんと答える? っていうのもありだ。
650Classical名無しさん:07/07/27 00:08 ID:RFETgXso
暇つぶしにガンダルーンの洗脳への反応について考えてみた

承太郎――「やれやれだぜ・・・」
イギー――「あ?知らねーよ、そんなの」
仗助――「グレート・・・」
億泰――アホなので殴って解決






ヴァニラ・アイス――「よくもこの私を洗脳し、DIO様を裏切らせようとしたな・・・!!
蹴り殺してやるッ!!このド畜生がッ!!!」
DIO様――逆に洗脳
651Classical名無しさん:07/07/27 00:08 ID:G5iwm9i6
いいこと考えた。
その門番が美女だったら、帰らずにそこですごせば良いんじゃね?
652Classical名無しさん:07/07/27 00:09 ID:EypEjnpM
>>651
ヒント『恐ろしい門番』
653Classical名無しさん:07/07/27 00:10 ID:8OZ78hdQ
>>651
お前…それ幻…
654Classical名無しさん:07/07/27 00:10 ID:gbWpdr42
>>650
億泰はアホなので理解できないと思った俺は間違ってますか?
655Classical名無しさん:07/07/27 00:10 ID:ax7krrt.
つまり…
ルイズは「あと五分」を実現する使い魔を得たというのか…!
こいつはッ!こいつは羨ましい!!
656Classical名無しさん:07/07/27 00:11 ID:8gMoZI7I
>>651
貴様、『鮫野郎』だな!
>>652
「恐ろしい(タバ茶666号を持った少女の)門番」
かもしれん
657Classical名無しさん:07/07/27 00:14 ID:CnQ4BTJQ
>>639
小ネタに追加しといた
ついでに今まで出た小ネタも追加予定
658Classical名無しさん:07/07/27 00:14 ID:G5iwm9i6
>>652 >>653
つ恐ろしいくらいの美女

>>656
ノノノ!アイムガンマン
659Classical名無しさん:07/07/27 00:16 ID:h.cVSHPo
>>656
>>651が美女と戯れる俺がタバ茶を飲む
つまり、俺だけ割を食うという形になるな

確かに承ったぜ
660Classical名無しさん:07/07/27 00:16 ID:GODyVyik
B「あと五分」が叶っても体感時間は限り無くあっという間。現実は非情である
661Classical名無しさん:07/07/27 00:18 ID:8OZ78hdQ
>>659
承り自重www
>>658
ああ、リンゴォの人か。
662Classical名無しさん:07/07/27 00:19 ID:G5iwm9i6
>>661
いや、単なるROM中心の何か。
ガンマンは、単なるリアルな何か。
具体的に言うと、水鉄砲をワイシャツにかける仕事。
663Classical名無しさん:07/07/27 00:20 ID:HS8xKUVU
>>651
ル「そそそそそんなところ攻めても感じてなんかいないんだから!」

うそつきの門番はこうですか?わかりません><
664Classical名無しさん:07/07/27 00:22 ID:QPqATEHw
ワルド=ろりこん、だからルイズにも手を出すよと言う話を聞き続けたせいで
年下&チビ&ひんぬーと言う要素を同じく満たすタバサも守備範囲では?とか思ってみた
ガリア王国の王女様と言う素性だし、利用出来ればジョゼフ王への牽制にもなって
虚無のルイズもビックリな一石二鳥!とか……ごめん、言ってみたかっただけなんだ
665Classical名無しさん:07/07/27 00:23 ID:gbWpdr42
ところで静かワルドってやっぱり死んだのか?
666Classical名無しさん:07/07/27 00:24 ID:S2vIZMl2
>>662
具体的に言われても何の仕事か分からない俺はゆとりですか?
667Classical名無しさん:07/07/27 00:26 ID:8OZ78hdQ
>>665
いんや、生死不明のまま。
668Classical名無しさん:07/07/27 00:29 ID:GODyVyik
>>666
板上で他人の仕事を根掘り葉掘r(絶対零度
669Classical名無しさん:07/07/27 00:29 ID:9TTeSPGE
「チッ♪チッ♪」

「ロリペド・ワルド!」

「YES I AM!」
670Classical名無しさん:07/07/27 00:31 ID:2d3g2CTE
ワルドやフーケやギーシュにトーキングヘッドを寄生させた状態でべらべらしゃべらせてみたい
671Classical名無しさん:07/07/27 00:35 ID:eOs/98po
幸せなフーケ・・・鉄
不幸せなフーケ・・・静か
主観だけどな。
672Classical名無しさん:07/07/27 00:36 ID:kLDkttuQ
>>670
やめて!彼らのライフはANUBISで0よ!
673Classical名無しさん:07/07/27 00:43 ID:EypEjnpM
>>670
こうか?
愚者ワルド「貴族とは紳士的にあるべきだ、幼子に自分の欲を通す事は下衆の行為と知れ!!」
フーケちゃん「何処を触られたとしても私は何も感じませんし、私に快楽は存在しません」
ギーシュさん「モンモランシー?女一匹どーでもいいっすよwwwモテまくりででサーセンwww」
674Classical名無しさん:07/07/27 00:55 ID:D.zpj/gI
『タバサの冒険』のキャラ紹介でのイザベラのイラスト、
どうみても「WRYYYY!!」しているDIO様にしか見えん……!!
675Classical名無しさん:07/07/27 00:57 ID:ax7krrt.
>>674
「支配してやるぞっ!我が知と力の元にひれ伏すがいい!」
って言ってるような期がする
676Classical名無しさん:07/07/27 01:02 ID:gqn/b6nA
フーケ
不幸 DIO、サブ・ゼロ
微妙 アヌ○ス神(知られたく無い過去までルイズ達に知られた)
普通 その他
幸せ 鉄、天気、奇妙な
677Classical名無しさん:07/07/27 01:03 ID:2A.io9jM
幸せなのは主人公サイドばっかだな
678Classical名無しさん:07/07/27 01:05 ID:gbWpdr42
そりゃ原作ルートに入っても、組む相手はマザコンだし
679Classical名無しさん:07/07/27 01:05 ID:D.zpj/gI
>>657
乙です!
680Classical名無しさん:07/07/27 01:08 ID:NS0g7hQo
>>651
美女「いいや、ここで過ごすことなんかできない。なぜなら――」
ザザッ ザッ ザザッ
白蛇「オ前ハココデ死ヌカラダ」
681Classical名無しさん:07/07/27 01:11 ID:2A.io9jM
喋れるスタンドだけで座談会書いてみようかなぁ…。
682Classical名無しさん:07/07/27 01:13 ID:gqn/b6nA
喋れるスタンドは
白蛇、シアーハートアタック、アヌ○ス神…他には
683Classical名無しさん:07/07/27 01:14 ID:2A.io9jM
微妙に黒鯖もだよな?
684Classical名無しさん:07/07/27 01:15 ID:8OZ78hdQ
スパイスガールとタバサの大冒険ゲストのAct.3とメタリカ
685Classical名無しさん:07/07/27 01:15 ID:9TTeSPGE
スパイシーガッ!もいるね
686Classical名無しさん:07/07/27 01:15 ID:NS0g7hQo
>>682
ヨーヨーマッと竜夢とアンダー・ワールド
6部スタンドは喋る奴らが多すぎる
687Classical名無しさん:07/07/27 01:17 ID:u78MoG4Y
GERも喋るな
688影の中の使い魔:07/07/27 01:17 ID:pU.T6ViY
>>682
|
|、∧
|Д゚) ジー……投下するね
⊂)
| /
689Classical名無しさん:07/07/27 01:17 ID:EypEjnpM
スタプラも初期は喋れたよな…
690Classical名無しさん:07/07/27 01:17 ID:NS0g7hQo
キャモォーーーンッ!!
691Classical名無しさん:07/07/27 01:18 ID:8OZ78hdQ
( ゚∀゚)o彡゜鯖子!鯖子!
692Classical名無しさん:07/07/27 01:18 ID:9TTeSPGE
中々タイムリーではないか
行け
693影の中の使い魔  1/5:07/07/27 01:18 ID:pU.T6ViY
「遅いから逃げ出したのかと思っていたよミス・ヴァリエール!」
ルイズたちが着くなり、ギーシュは奇抜なポーズをとりながら挑発を始めた。
コォォォォォォという奇妙な呼吸音も聞こえる。一瞬体が光ったような気もするが目の錯覚だろう。
ギーシュがさらに人体の構造を無視したポージングを決めると、観客から歓声があがった。
「ギーシュ!あなたが侮辱した全員に謝りなさい!まず私に!そうしたら許してあげてもいいわ!」
ルイズも負けじとポージングを決めながら強気の姿勢で答える。
以前図書館で見た学術書に乗っていた「究極生物」の登場シーンの挿絵と同じポーズだ。これには観客から失笑があがった。

「許してあげる?それはこっちのセリフさ!君と、その隣の君の使い魔が僕にした侮辱を謝罪するがいい!」
そう言うとギーシュは一本のバラの花をポケットから取り出した。
「ワルキューレ!」
ギーシュが派手な仕草でバラの花を振りかざすと7体のゴーレムがギーシュの前に横一列に現れた。
「本来貴族の決闘は1対1でするものだが、僕は君の使い魔にも用がある。分けるのは面倒だ。いっぺんに来るがいい。ただし!
 僕は『青銅』のギーシュ!従って青銅のゴーレム、ワルキューレ7体がお相手する!8対1になるわけだけど、よもや文句はあるまいね?」
それを聞いたルイズは疑問符を上げる。
ギーシュ+ワルキューレ×7=8は分かる。でもルイズ+ブラック・サバス=2ではないか。
足し算もできないのかこのド低脳がァーッ!
と、言おうとしたルイズよりも先にギーシュが口を開いた。
694Classical名無しさん:07/07/27 01:19 ID:EypEjnpM
再点火支援
695影の中の使い魔  2/5:07/07/27 01:20 ID:pU.T6ViY
「ああすまない。『ゼロ』のルイズをカウントするのを忘れていたよ。8対2。だったね」
ギーシュはバラの花の香りを嗅ぎながら、ルイズにウィンクした。
いつもならこの挑発にのっているところなのだろうが
ギーシュのウィンクに寒気を覚えたルイズは幾分冷静さを取り戻すことができた。
「…………さっさと始めましょ。このままだと日が昇ってくるわ」
「フッ。覚悟は決まったようだね。行けワルキューレ!」

ギーシュのその掛け声に、2体のワルキューレが列を崩さぬまま突進してくる。
ルイズはそれを見ると冷静に、ブラック・サバスに命令を下す。
「サバス。ワルキューレを捕らえなさい!」
広場は相変わらず暗い。行こうと思えばきっとブラック・サバスは、ワルキューレを飛び越えてそのままギーシュを拘束できるはずだ。
実際ルイズはもしあの7体のワルキューレが、全部同時に襲ってきたらそうしようと考えていた。
しかし、あのキザ男はルイズたちを舐めているのだろう。今こっちに向かってきているのは2体
……まずはこの2体を軽く撃退して驚かしてやろうという魂胆だ。

(ギーシュ!あんたが勝ち誇った時、そのときすでに敗北しているのよ!)
ルイズが杖をワルキューレに向けると同時に、自分の隣で微動だにしていなかったブラック・サバスが、水中に潜っていくように地面に消えた。
このときルイズはまだ気づいていない。すでに自分が勝ち誇っていたことを。
696Classical名無しさん:07/07/27 01:21 ID:gqn/b6nA
支援、これはいい勝負になりそうな予感
697影の中の使い魔  3/5:07/07/27 01:22 ID:pU.T6ViY
消えたブラック・サバスは、ギーシュとルイズの立っている場所の、ちょうど中間地点に突如現れた。
予想外の出現に突進してきていたワルキューレの動きが止まり、観客から驚きの声が上がる。
ブラック・サバスが右手を上げ、ワルキューレを指差した。
観客はもちろん、ギーシュも次にブラック・サバスが何をするのか、思わず固唾を呑んで見守ってしまう。
「チャンスをやろう!」
ブラック・サバスは高らかに宣言した。
その言葉にルイズは思わずがっくりと膝をつき、それ以外の者は何がなんだかという顔で見ている。
「お前にh「いいから!かっこつけてないでさっさと行きなさい!」」

ブラック・サバスがルイズの方を向く。ルイズは腰に手をあて、目で「さっさと行きなさい」と意志を送る。
すると予備動作なくブラック・サバスがワルキューレに突撃していく。
それに反応するように、キレイに並んでいた2体のワルキューレのうち、右側のほうが槍を片手に立ち向かってくる。
両者の距離があっという間に縮む。あと数歩と言うところでワルキューレが槍を前方に構えた。
この勢いではブラック・サバスは自らその槍に突っ込んでいってしまう。
しかし、ブラック・サバスは半歩体を横にそらすだけで、槍の直線的な軌道から外れた。
まるで闘牛士のように、ブラック・サバスの黒いマントがはためき、ワルキューレをひらりとかわす。

「なかなかやるね。でも!」
不敵に笑うギーシュ。実際彼の中ではもうルイズの使い魔をチェックメイトしていた。
2体のワルキューレのうち、動いていなかったほうがいつの間にか距離を詰めている。
そして今度は槍を突くのではなく、なぎ払うために構える。
もう横に逃げても意味を成さない。すでに必殺の間合いだ。
(勝った!第三部完!)
ワルキューレが槍を横一線に振りぬく!
698Classical名無しさん:07/07/27 01:22 ID:2A.io9jM
どうなる矢のスタンド黒鯖よ
699影の中の使い魔  3/5:07/07/27 01:25 ID:pU.T6ViY
しかし、その軌道上にやはりブラック・サバスはいなかった。
もう横に逃げるには遅すぎるし、突っ込んできている勢いがあるため後ろには飛べない。
だからブラック・サバスは前転するように頭から突っ込んでいったのだ。
回りから見たら単につまづいて、こけた様にしか見えなかっただろう。
(い、今こけてなかったら、首が飛んでたわよ!)
……ルイズもそう思っていた。
ブラック・サバスはワルキューレの足元で両肘、両膝をつき、四つんばいのポーズになっている。
正直、負けました許してくださいと土下座をしているようにも見える。
だが、ワルキューレは今度こそ止めを刺すために、槍を頭上に掲げる。後はコレを振り下ろすだけだ。
しかし先に動いたのはブラック・サバスだった。
ブラック・サバスは片手でワルキューレの腰布をめくり、もう一方の手をワルキューレの股の間に突っ込んだ。
「つかんだ!」
再びブラック・サバスは高らかに宣言した。

(な、な、な、な、何をやってんのよーー!!エロ犬ーー!)
今までで一番の意味不明の行動に、ルイズが声にならない心の叫びをあげる。
700Classical名無しさん:07/07/27 01:25 ID:EypEjnpM
これは泥試合かも解らんね的支援
701Classical名無しさん:07/07/27 01:26 ID:2A.io9jM
どういう展開だ的支援リエッタ
702影の中の使い魔  5/5:07/07/27 01:26 ID:pU.T6ViY
「なにをされてるんでしょうか?」
さっきまで戦いを恐々観戦していたシエスタが、少し顔を赤らめてキュルケに尋ねる。
「なにって…………」
「…………」
キュルケは苦笑するしかない。タバサは無言で見つめている。
回りからはブラック・サバスがワルキューレの股に手を突っ込んで、何かをまさぐっている様にしか見えない。
何をつかんだのかのかは分からないが、いろいろな考えが皆の頭に浮かぶ。なぜかマリコルヌが鼻血を出している。

これはルイズもまだ知らないことだったのだが、ブラック・サバスは影から魂を引き抜き動きを止める。
ルイズも2回それ体験していたのだが、魂を引き抜かれていたことには、気づくに至っていなかったのだ。
……とにかくブラック・サバス本人はいたって真面目に、ワルキューレの影から魂を引っ張り出そうとしているのだ。
しかし何度やっても上手くいかない。影を触っているはずなのに、地面にガリガリ爪を立てるばかりだ。
ブラック・サバスも気づいていないことがあったのだ。ワルキューレが魂を持たぬ人形だということに。そして。
「僕のワルキューレに、なにハレンチなことをするだァーーーッ!ゆるさん!!」
ギーシュの怒りの叫びに合わせて、ワルキューレの槍がブラック・サバスの後頭部めがけて振り下ろされた。
「サバス!!!」
ルイズの悲鳴にも似た声をかき消す様に、ドゴォという鈍い音がヴェストリの広場に重く響いた。


To Be Continued 。。。。?
703Classical名無しさん:07/07/27 01:30 ID:gbWpdr42
GJ!
なんという空回り…
704影の中の使い魔:07/07/27 01:30 ID:pU.T6ViY
なんというテンポの悪さ
まさかまだ決着がつかないとは
ルイズに黒鯖の制約とか能力を気づかせるために
このギーシュ戦にいろいろ詰め込もうとしたらこうなった
反省はしている
そして俺のせいで時が止まったようだ\(^o^)/
705Classical名無しさん:07/07/27 01:32 ID:gqn/b6nA
アヌ○ス神に続く第二のエロ使い魔、乙!
706Classical名無しさん:07/07/27 01:32 ID:wvT6H6L.
黒鯖……なんて素敵な展開w
707Classical名無しさん:07/07/27 01:35 ID:2A.io9jM
なんというカオス…コイツは間違いなく通報
708Classical名無しさん:07/07/27 01:41 ID:8OZ78hdQ
GJ!しかしなんちゅう所に手ぇ突っこんどるんじゃw
709Classical名無しさん:07/07/27 01:43 ID:NS0g7hQo
ヤバイ、面白すぎるwwww
GJ!
710Classical名無しさん:07/07/27 01:44 ID:EypEjnpM
>>708
ま…ま……マ………マサクゥル…
711Classical名無しさん:07/07/27 01:48 ID:9TTeSPGE
  /イ~'1イ7
  @@@/
  |  ^o^ | < お茶 おいしいです
   \_[]⊂/)
   _| |/ |
  |    /
         / ̄\
        |     | < それはアバ茶です
         \_/
         _| |_
        |     |
712Classical名無しさん:07/07/27 01:51 ID:6GQ/cNio
>>711
  /イ~'1イ7
  @@@/
  |  ^o^ | < ……… ……
   \_[]⊂/)
   _| |/ |
  |    /
         / ̄\
        |     | < ざんねん! あなたのぼうけんは ここで おわってしまった!
         \_/
         _| |_
        |     |
713Classical名無しさん:07/07/27 01:55 ID:.oXo67sc
しかし、アレだな
このブラサバはつまり、これから本体狙いでギーシュを捕まえる時にも同じように・・・
714Classical名無しさん:07/07/27 01:56 ID:g/Xd6Src
黒鯖「つかんだッ!!」
ギーシュ「アッーー!!!」
715Classical名無しさん:07/07/27 02:00 ID:gqn/b6nA
何度か掴み損ない。
黒鯖「くっ、くっ、つかんだッ!!」
キュルケ(あ〜あ〜)
ギーシュ「ルイズぅぅぅ――、君の使い魔が死ぬまで殴るのを止めない!」
716Classical名無しさん:07/07/27 02:03 ID:.oXo67sc
ところで、関係ない上にありえないはずなのに、
後日キュルケの部屋に誘われてルイズが乱入したところで胸を「つかんだっ!」してるサバスを幻視した
717Classical名無しさん:07/07/27 02:03 ID:pU.T6ViY
お前には選ぶべき2つの玉がある!
718Classical名無しさん:07/07/27 02:04 ID:9TTeSPGE
>>716
間違えてルイズに


「つか…めない!」
719Classical名無しさん:07/07/27 02:07 ID:8OZ78hdQ
                   __       >>717
              /二」二:、        本当に飲…いや掴んませるのかッ!
                 {>、_|__」_ /ミ}
    ______ K>:::Z_ィ' |7{_
    |_、 `V \| 又 ¨ヾ>ー' r、_ン
    /|/\r---- 、_]ノlシ-ミ,ン′
    厂∨∨ハ \/\} > 〉
  / ̄`∨\∧ > ノ /\       __
  /_   \/\ト-―〈 ∧ハ   _ -‐iミ} r)ア
 =三==-、ハrrTL_   \/_ ∀ТV_ - ^ ̄
 ー‐ 二ニ}  ∨   ミヽ   \__, = ¨
     ≦   ¨ ̄ ̄
720Classical名無しさん:07/07/27 02:07 ID:EypEjnpM
>>718
逆に考えるんだ『掴む』事に拘るのを止めて、
『転がすようにして撫でるのはどうか?』
そう考えるんだ…
721Classical名無しさん:07/07/27 02:07 ID:.oXo67sc
>>718
それ、爆発の発光と衝撃でサバス死んだw
722Classical名無しさん:07/07/27 02:14 ID:tRKKCt3M
黒鯖GJ!
ブラック・サバスが良い味を出してきてるな

確かに詰め込むとペース配分が難しくなるけど
そこは今回のように周りのキャラたちを程よく描写することで
くどくないようにするんだ
723Classical名無しさん:07/07/27 03:32 ID:x31j1qk.
つかんだとかwwwww
ブラサバがつかんだのは俺の心だ!!!w
724Classical名無しさん:07/07/27 03:36 ID:banw5tJw
あー、遅くなった。投下します。
725はたらくあくま 1/4:07/07/27 03:38 ID:banw5tJw
2 寒い部屋、温い心

夜が世界を覆う。二つの月の光に圧され、星の輝きが弱々しい。ルイズは一人で窓枠に片肘をつき、夜空を見上げていた。
風が吹き渡り、ルイズの体を凍えさせる。痺れた頭にはちょうど良い。考えを纏めなくてはならない。
今、室内には自分しかいない。寝巻きに着替えさせた後、使い魔は外で寝るように言いつけた。表面上は居丈高に「授業妨害の罰」としてのこと。実際はそうではない。
不可解で、危険だ。少し遠ざけておきたかった。自分の使い魔だというのに。
あの傷、あの寝言、あの決闘。時折放つ、あの気配。考えるまでもなかったのに、今まで無防備に過ごしていた。
あの男は殺人者だ。平民で、字も読めない。それでもあいつは人を殺してきたのだ。人形を何に使うつもり?人を殺すために決まっている。

決闘の時のことを深く思い出す。ゴーレムが操られる直前、自分が感じた悪寒のことを。同軸上に立っていたゴーレム、自分、使い魔。
「何か」が使い魔から放たれ、自分を通り過ぎ、ゴーレムに取り付いた、と思う。言っていたではないか、「一対一の決闘」と。あの男は自らのその力で土人形を、ゴーレムを操る。
寒気が全身を走る。ルイズは思わず窓を閉じる。ベッドに勢いよく腰掛ける。幽かな月光を受け、部屋は薄く青らむ。膝に手をやり、俯く。

正直な話、主人に忠実でない使い魔など、誇れるものではない。表面上は忠実ではあるが、肝心な時に言うことを聞かない。腹の底で何を考えているのか、判ったものではない。
コントラクト・サーヴァント、失敗したのだろうか?考え直す。いや、本当に失敗したのなら、全くの他人ならば、とっくに私は殺されている。男は脱走しているだろう。
気に入らない。前向きだが下向きの考え。上方修正の材料が欲しい。気持ちが揺れていることを自覚する。あの男は、自分の魔法の才能が「ゼロ」じゃないことの証明でもあるのだ。
何とか飼いならせないものだろうか?その意識が彼我の間に溝を作っていることに、ルイズはまだ気づかない。
726はたらくあくま 2/4:07/07/27 03:39 ID:banw5tJw
不意に顔をあげる。何かが割れる音。窓の外で誰かの声。近い。再び窓を開け、身を乗り出し、見回す。隣の部屋の窓が吹き飛んでいる。下を見ると、男が地面に横たわっている。ガラスと木の欠片がまぶされている。
キュルケが男を部屋に入れるのは、今に始まったことではない。ダブルブッキングもそうだ。平和なことだ。多少だが気が軽くなる。窓を閉め、部屋に明かりを灯す。
廊下の様子が気になる。男は文句も言わずに、磨かれた石の床に横たわっているのだろうか。流石にやりすぎただろうか。少なくとも今はまだ、ギーシュの他に被害は――

もの思いを妨害するかのように、再び男の声。さっきとは別人か。地面に肉体が打ちつけられる音。またか。
ギーシュは二股がバレた時に、あんな目にあったというのに。まったく得な性分だ。いつか自分にも恋人が出来るだろう。決してツェプルストーの家には――
更なる物音。男達の口々に叫ぶ声。そして、何かが燃えるボウという音。
なだというのだ。ルイズは苛立つ。こっちは真剣に考え事をしているというのに、隣の部屋では引きも切らずに男がやってきて、燃えて、墜ちてゆく。文句の一つも言おうと立ち上がり、廊下に出る。

廊下は部屋よりもなお寒かった。隣の部屋のドアをキッと睨みつけ、そして違和感。男は、使い魔はどこに?
どこか暖かい寝床を求めてさまよっているのか。そこまで考えた瞬間、思いつく。まさか。キュルケの部屋のドアを、物凄い勢いで開け放つ。

最初に背中が目に入った。部屋の中央に彼女の使い魔が、こちらに背を向けて立っている。顔だけで振り返る。無表情。部屋は月光で明るく、蝋燭が僅かに明度をあげている。窓は吹き飛ばされ、いびつな丸い穴と化している。
ルイズは手近な燭代を蹴り飛ばしつつ、使い魔に歩み寄る。
727Classical名無しさん:07/07/27 03:39 ID:8OZ78hdQ
( ゚∀゚)o彡゜あっくまん!あっくまん!支援
728はたらくあくま 3/4:07/07/27 03:40 ID:banw5tJw
「キュルケ!」 男の横に立ち、奥に鎮座するネグリジェ姿の女に怒鳴る。
「取り込み中よ。ヴァリエール」 ベッドに横座りしたまま、キュルケが言う。レースのベビードールの他は何も見につけていない。
「ツェプルストー! 誰の使い魔に手を出してんのよ!」 目に怒りの炎を燃やし、手はわなわなと震えている。
「しかたないじゃない。興味があるんだもん」 キュルケは両手を上げる。 「決闘の時から、ずっと興味があったのよ。デーボに」
デーボ?使い魔の名前か。なんで自分より先にこの女に教える!?ルイズは男を――デーボを――じろりと睨む。
「来なさい。デーボ」 ルイズは使い魔の手を引き、部屋から出ようとする。
「あら、お戻りになるの?」 キュルケは幾分悲しそうにデーボを見つめた。ルイズはかまわず歩き出す。デーボも付き従う。
「また今度、続きを聞かせてね! すっごく興奮しちゃった!」 部屋の中から声が聞こえる。ルイズはドアを蹴り飛ばして閉める。

使い魔を連れ、部屋に戻る。内鍵をかけ、デーボに向き直り、叫ぶ。
「まるでサカリのついた野良犬じゃないの〜〜〜〜〜ッ!」 怒りのあまり声が震える。男はなにやら呟いている。猫がいるなら犬もいるか。他人事のようなその態度が、ますます火に油を注ぐ。
机の引き出しから乗馬用の鞭を取り出す。振り向き、吠えるように言う。
「そこに這いつくばりなさい!」 鞭を振り上げる。デーボは怪訝な表情。なぜだと言い返す。
「ツェプルストーの女に尻尾を振るなんてぇーーーーーーッ!犬ーーーーーーッ!」 デーボを打ち始める。

キュルケの言ったことに嘘偽りはなかった。廊下で転がっているルイズの使い魔を見て不憫に思い、部屋に招きいれた。
入ってきた男は何をするでもなく立ち尽くしているため、多少不満に思いながらも水を向けた。男の素性、どこから来たのか。
話の枕に過ぎないはずの平民の話。キュルケは引き込まれ、他の男の優先順位を下げる。話の途中でルイズが闖入し、せっかくの興味の種を連れ去ってしまった。
デーボは説明しようとしたが、聞く耳の持たない主人の剣幕を見て、押し黙る。床に胡坐をかいて座る。大したダメージではない。やりすごそう。
729はたらくあくま 4/4:07/07/27 03:40 ID:banw5tJw
誤解の解けぬまま、暴力が振るわれる。鞭の振るわれる音、そして肉を打つ軽快な音が、一定のテンポで室内を跳ねる。

男を痛めつけたルイズは多少気が晴れる。椅子に座り、足を組む。デーボに言う。
「あんたが誰とつきあおうがあんたの勝手。でも、キュルケはだめ」 息がまだ荒い。デーボ気の無い声で、わかったという。本当にわかっているのか。
ルイズは説明する。キュルケは隣国の人間であること。ツェプルストー家は自分の家の仇敵であること。使い魔たるお前は我がヴァリエール公爵家の禄を食んでいるのだから、自分の言うことには従うこと。
デーボにとっては全く無用な知識を教え込み、満足する。なんだかおとなしいじゃない。少しは鞭打ちが効いたかな?

気分が良くなり、余裕が生まれる。デーボを上から下まで見る。
「ねえ、明日は虚無の曜日だから、街につれてってあげる」 デーボは怪訝そうにルイズを見る。
「そんなボロ布、いつまでも着てちゃ私が恥ずかしいでしょ?服、買ってあげるわ」 デーボは珍しいと呟く。ルイズの耳には入らなかった。
再び廊下に出ようとするデーボを止める。またキュルケに引き込まれたらどうする。優しさを施すルイズの目には、石と大差ない硬さの木の床は目に入らない。
730Classical名無しさん:07/07/27 03:41 ID:pU.T6ViY
紫煙
731Classical名無しさん:07/07/27 03:41 ID:8OZ78hdQ
すまん、感想はまた明日に…これが最後の支援だ……
732Classical名無しさん:07/07/27 03:41 ID:x31j1qk.
なんかしらんが俺はあくまとの遭遇率が高い気がする支援
733Classical名無しさん:07/07/27 03:41 ID:banw5tJw
投下しましたって
>>725 2じゃないわ、12だわ。
話が短いせいで進まないのに、番号だけが増えていくな
734Classical名無しさん:07/07/27 03:43 ID:banw5tJw
ああやべ
>>729
>優しさを施すルイズの目には、石と大差ない硬さの木の床は「目に入らない。」→「映らない。」の間違いだ
焦るとロクなことがないなあ
735Classical名無しさん:07/07/27 03:46 ID:pU.T6ViY
スマン支援が遅すぎました
デーボこええよwww
何考えてるか分からないキャラは恐いわ
736Classical名無しさん:07/07/27 03:50 ID:banw5tJw
言い忘れてた
乙とかGJとか心にしみます。ありがとう。マジで。

>>401
長文は書いてる本人が邪気眼臭にあてられて、自分が嫌になるから短くすることを努めています。
オリジナル会話文が少ないのも同様の理由によるものであります。

>>402
フラグへし折りまくりです。

>>400>>404
流石に露骨すぎました。
737Classical名無しさん:07/07/27 04:10 ID:xVo8eooc
投下GJ!
下手なホラーより背筋にくるものがあるなw
738Classical名無しさん:07/07/27 04:48 ID:ziTngPTM
あの世界は一週間は何日なんだろ?
火・風・水・土・虚無の五日? 月もありそうだけど
739Classical名無しさん:07/07/27 05:25 ID:cNGypFlk
赤と青の月が二つ出る時は大洪水
それだけは知ってるよ!
740Classical名無しさん:07/07/27 05:34 ID:.CO/L/bQ
ロップル君乙
741Classical名無しさん:07/07/27 05:52 ID:oRIj39tc
つまり始祖ブリミルというのはロップル君たちで
ハルケギニアはコーヤコーヤ星だったんだよ!
742Classical名無しさん:07/07/27 06:01 ID:2JtZV0HI
この>>739-741でドラえもんの話だとわかる奴は何人いるのだろうか…
743Classical名無しさん:07/07/27 06:28 ID:8mz0ZYJc
あくまさんGJ!
デーボが何を話したか気になる…
744Classical名無しさん:07/07/27 06:59 ID:G3koMTZI
>>742
つまりガンダールヴの身体能力の向上は重力の小さい星だったからというわけなのか
745Classical名無しさん:07/07/27 07:39 ID:gbWpdr42
このデーボ、そのうちルイズを排除しそうだ
恨みを源にしてるスタンドだし、資格十分だろう
746Classical名無しさん:07/07/27 07:40 ID:k.EqIAS2
ガンダールヴの洗脳なにそれうまいのって感じだしなw
747Classical名無しさん:07/07/27 07:46 ID:N4H0hHOs
実はこのデーボはハンサム顔。

いやコブラ久しぶりに見てそれもありえるかなって思っただけなんだ
748Classical名無しさん:07/07/27 08:40 ID:GODyVyik
殺伐とした主従の元にギーシュから届けられる人形
奇しくも彼の好きな花になぞらえて選ばれたその名も薔薇乙(ガオン!
749Classical名無しさん:07/07/27 08:41 ID:.wUXCwuA
水の秘薬を大量に使用し、全身の傷跡を消してみたらあら意外とイケメンなデーボ

…ちゃっとヤダな
750Classical名無しさん:07/07/27 09:09 ID:J.4Yuqr6
全身の傷とジョジョ立ちのせいでアレに見えるだけで、そんなに悪くはないんじゃなかろうか
751Classical名無しさん:07/07/27 09:39 ID:xgq5SBFE
>>750
ないない、それはない。
752Classical名無しさん:07/07/27 09:45 ID:chL51xaM
デーボさんは鼻が致命的に低い。デフォルメして描くと無くなってしまうくらい。

目許は結構くっきりしているが、どちらかというとのっぺりした不気味な顔系だ。
まあ長年殴られ続けて潰れたのかもしれんが。
753Classical名無しさん:07/07/27 10:00 ID:HAgDXNlM
そこはダイバー・ダウンの骨格矯正の出番だな
754Classical名無しさん:07/07/27 10:04 ID:/RJpO4es
人形が届いたらルイズにメーーーンしそうなんだよなぁ
755Classical名無しさん:07/07/27 10:08 ID:xgq5SBFE
「最古の四人」が届くに1000ペリカ
756Classical名無しさん:07/07/27 10:19 ID:SICWPqMs
デーボ+間田。デーボがボコられてからサーフィス人形をエボニーして攻撃、
敵に触れたら相手と正面から向き合う。エボニー解除して他の人形で相手をメッタ刺し。

可能かな?
757Classical名無しさん:07/07/27 10:21 ID:kLDkttuQ
>>755
ドットーレなら似合いそうだから困るw<最古の四人
758Classical名無しさん:07/07/27 10:28 ID:xgq5SBFE
>>756
そういやどっかのサイトで間田のサーフィスは額のネジだって設定のSSあったな。

いや、このスレとは関係ないけど
759Classical名無しさん:07/07/27 10:42 ID:c75XTKHM
原材料→黄の節制、造形担当→オインゴのクヌム神、操作担当→エンヤ婆&デーボのスタンドで、オリエント工業を超える動くダッチワイフが出来る…そう考えてた時期が俺にもありました。
760Classical名無しさん:07/07/27 11:21 ID:7S1kc2Gg
>>759
動かしてるのエンヤ婆とデーボって時点で駄目だと思うんだ俺……。
761Classical名無しさん:07/07/27 11:22 ID:izGhdtZI
オメーの金玉(ryメーン!となるわけだな。
762Classical名無しさん:07/07/27 11:26 ID:GYeCB7Ks
原材料がイエテンな時点でダメだろ…ウジュルジュルルウジュル決定
763Classical名無しさん:07/07/27 11:34 ID:NNm2gUrY
>>762
すごく…気持ちよさそうです…
764Classical名無しさん:07/07/27 11:37 ID:kLDkttuQ
>>763
たった一度キリの自〇か
その発想はなかったわw
765Classical名無しさん:07/07/27 11:43 ID:2A.io9jM
>>764
そりゃ皆自分の大事な一部分を食われたら嫌だし思いつきもしないさw
766Classical名無しさん:07/07/27 11:46 ID:GCmP.XwA
>>764
思いついて想像できちゃったら垣原組長レベルだよ。
767Classical名無しさん:07/07/27 12:07 ID:c75XTKHM
黄の節制はラバーソール専用高性能オナホール。
768Classical名無しさん:07/07/27 12:08 ID:/RJpO4es
そこでエンプレスですよ
769Classical名無しさん:07/07/27 12:12 ID:2A.io9jM
ファスィヴァムィ草の破壊力は異常
770Classical名無しさん:07/07/27 12:12 ID:gqn/b6nA
黒鯖+アヌ○ス神のエロコンビだ。
771Classical名無しさん:07/07/27 12:23 ID:2A.io9jM
変態装備
主:メローネ
右手:アヌ○ス伸
左手:パソコン(メローネの所持品)
影:ブラックサバス
772Classical名無しさん:07/07/27 12:26 ID:LiHGA0.k
黒鯖でとっつかまえて縛りプレイとな
773Classical名無しさん:07/07/27 12:27 ID:GYeCB7Ks
ハミパ→触手
アヌス→性感帯サーチ
黒鯖→(マ…マ……マサクゥルを)掴んだ!!
サバイバー→ファイトクラブだ!
上っ面→高性能ダッチ
ヤバイ…スタンドパワーって本当は性欲なんじゃね?
774Classical名無しさん:07/07/27 12:30 ID:8OZ78hdQ
>>772
貴様ッ、「再教育」する気だなッ!
775Classical名無しさん:07/07/27 12:36 ID:2A.io9jM
>>773
その発想法は無かったわ
いかにお前が性に飢えているかよーく分かったよ
776Classical名無しさん:07/07/27 12:51 ID:gqn/b6nA
アヌ○ス神「なんでアヌ”ビ“ス神のビだけ伏字になるんだ。」
狼ジョセフ「エロいからじゃよ。」
777Classical名無しさん:07/07/27 13:23 ID:N4H0hHOs
>>747
何度も挑んできて何度も逃げるデーボ吹いた
778Classical名無しさん:07/07/27 13:25 ID:N4H0hHOs
ってID同じと言うことは俺の家族の誰かかよ...
779Classical名無しさん:07/07/27 13:26 ID:k.EqIAS2
・同じアパートとか
・家族
・むしろサーフィス
780Classical名無しさん:07/07/27 13:27 ID:GCmP.XwA
・むしろ君のドッピオ
・あえて君のディアボロ
781Classical名無しさん:07/07/27 13:27 ID:ax7krrt.
野郎!投下してやるッ!
782Classical名無しさん:07/07/27 13:29 ID:NNm2gUrY
マヌケはみつかったようだな……支援する
783仮面のルイズ:07/07/27 13:30 ID:ax7krrt.
アルビオンの首都、ロンディニウムの外れ。
いかにも安っぽい作りの宿屋に、髭面の大男が入っていく。
「姉御、駄目だったよ」
男は椅子に座ると、ベッドの上に座るルイズに言った。
「どこも貴族派の口利きばかり?」
「ああ、ジョーンズが探してくれてはいるけど、期待はしねぇでくれってさ」
「…そう」

数日前、ルイズが王党派につくと言った時、ブルリンが驚いた。
ルイズは聞き耳を立てて知っていたが、ブルリンは王党派の現状が絶望的だとルイズに忠告し、何度も考え直せと言った。
しかしルイズは頑として聞き入れない、一度決めたことは全うする、それがルイズの頑固なところだった。

仕方なくルイズに折れたブルリンは、ジョーンズに王党派への口利きを頼んだ。
しかし、口利き先もほとんど潰されてしまったらしく、王党派に雇われるのは困難らしい。
何せ王党派は賃金も安いし勝ち目も少ない、貴族派はまず傭兵の口利き先を掌握していた。
王党派に協力しようとする者を探しだし、それを秘密裏に処分したり、より高い賃金で雇うのだ。
ジョーンズの話では、貴族派が登場する前にも、アルビオン王家にはお家騒動があったとまことしやかに噂されている。
ルイズは、信憑性が高いと睨んだ。
なぜなら今回の内乱はただのクーデターではなく、様々な人の思惑の混じった、泥沼の戦いに発展しているからだ。
貴族派の噂は決して良いものではない、農村部からの物資略奪はもちろんのこと、占領した町の民を餓えさせ王党派を誘い出すやり方や、空軍戦力をわざと町に落としアルビオン王家の信頼を失墜させる自作自演。
すべては噂の域を出ないが、なぜかルイズにはその噂を信じる気になっていた。

それには、何処か憎めない、ブルリンという男のキャラクターが助けていたのだが、本人はそのことに気づいていない。

「とにかく、俺はもう一度探してみるよ」
「アタシも行くわよ」
「いいって!それに、昨日酒場でとんでもない豪傑女が居たって、姉御のこと噂されてるんですぜ」
「そう…分かったわ、ここ(宿)で武器の手入れでもするわよ」
784仮面のルイズ:07/07/27 13:31 ID:ax7krrt.
ブルリンが宿を出たのを確認すると、ルイズは浅茶色のベッドで横になった。
吸血鬼になったおかげか、オークやトロル鬼の血を吸う生活のおかげか、ルイズは貧しい平民が利用する宿屋でも平気だった。
以前のルイズならば、魔法学院の部屋以上の部屋でもなければ泊まろうとも思わなかっただろう。

ブルリンは『傭兵になるのなら風呂に入れないのは覚悟しなきゃ』などと言っていたのを思い出す。
吸血鬼の肉体は垢も汗も体臭もコントロールできるので、風呂に入れなくても不都合はないし、ノミが血を吸おうとしても血が出ない。
清潔を心がけ、香水で身だしなみを整えていた頃の自分が馬鹿馬鹿しく思えてくる程だった。

「…デルフ、あんた、どう思う?」
ルイズが寝そべったまま、壁に立てかけてあるデルフリンガーに聞く。
『何がだよ』
「貴族派の首謀者よ、クロムウェル…」
『虚無の力に目覚めて、貴族の心を掴んだって奴か?うさんくせぇなあ』
「私も信用できないと思うわよ、夢物語が過ぎるわ…デルフはどうして胡散臭いと思ったの?」
『いや、なんかさあ、どっかに引っかかってんだよなあ、虚無ってどっかで聞いたような…うーん』
「アンタずいぶん古そうだもんね、始祖ブリミルにでも会ってたりして」
『いや、俺を作ったのはブリミルなんだけど、漠然としか記憶に残ってないんだよな』
「…プッ、あんた冗談が上手いじゃない」
『おいおい、冗談じゃねえぞ、俺は何せ6000年も生きてるんだかんな!嬢ちゃんよりずっと年上だ』
「6000年…ね」

ルイズは考える。
自分はまだ二十年にも満たないが、吸血鬼の寿命は極端に長く、これから先いくらでも生きていられるという自身がある。
200歳、300歳の吸血鬼が討伐されたという話はたまに耳にする。
しかし、6000年も長く生きた吸血鬼の話など聞いたことはない。
デルフリンガーは一種のマジックアイテムとして意志を持ってはいるが、それは人間より吸血鬼に近いものなのだろう。

傭兵になろうと思ったのは、本当に金を稼ぐためだろうか?
もしかしたら、誰かの記憶に残りたいと思っているのではないか。
もしかしたら、死を偽装したのは、間違いだったのでは…
785仮面のルイズ:07/07/27 13:32 ID:ax7krrt.
思考の海に沈みそうになった時、一階からブルリンの声が聞こえてきた。
『何しやがる!このっ、くそっ!』
ルイズは意識を覚醒させ聴覚に集中する。
「…足音、六つかな」
中央から床板のきしむ音、ブルリンだろう。
その周囲を囲む足音は、床板がきしむ音に合わせてどたどたと動いている。
ブルリン一人を五人で取り押さえようとしているのだと分析し、ルイズはベッドから飛び降りた。
『嬢ちゃん、俺を使うのか?』
「ここじゃ使わないわ」
フードを深く被り、デルフリンガーを背負う。
剣の扱いは素人同然なので、ルイズはデルフリンガーを使わぬよう、鞘に入れたまま部屋を出る。
屋内で振り回したら建物ごと破壊してしまう。
もっとも、素手でも十分破壊できるのだが…


一階に下りるとブルリンが他の傭兵らしき男達に押さえ込まれていた。
「何やってんの、あんた」
「ちょっ、姉御!逃げてくれよ!」
ブルリンが『姉御』と呼んだのに気づき、ブルリンの腕を縛り終わった傭兵がルイズの腕を取る。
そのままデルフリンガーも回収されてしまったが、ルイズは特に抵抗もせず縛られることにした。
「あんたねえ、こう言うときはお互いに知らんぷりするんじゃない?姉御だなんて呼んで、馬鹿じゃないの」
「そっ…そんなこと言ったってよぉ」
取り押さえられながら、情けない声を上げるブルリンと、余裕そうなルイズ。
そんな二人の会話を中断するかのように、傭兵の一人が割り込んできた。
「お喋りはそこまでにしろ、王党派を貴族派に差し出せば報酬が貰えるんだ、大人しくしてりゃ怪我はさせねえよ」
「くそっ、やっぱり貴族派の連中かよ!くそっ! …あ痛ぇ!」
傭兵の一人が、騒ごうとするブルリンをきつく縛り上げる。
「ブルリン、言われたとおりにしましょう…ね」
床に転がされているブルリンが、フードに隠されたルイズの顔を見上げる。

ルイズの瞳は、血のように鈍く輝いていた。
786Classical名無しさん:07/07/27 13:34 ID:8OZ78hdQ
仮面支援!
787仮面のルイズ:07/07/27 13:34 ID:ax7krrt.
「親方、そっちはソースの鍋ですよ、しっかりなさってください」
「ん?ああ、すまん」

トリスティン魔法学院の厨房、その料理長のマルトーに覇気がない。
慣れた料理にも、ちょっとしたミスをしそうになり、仲間のコック達が心配するほどだ。
その原因は、数日前に厨房を辞めていった使用人の少女シエスタにある。
料理長のマルトーは、シエスタが何か粗相をしてクビにさせられるのかと思いこんでしまった。
驚いたマルトーは、オールド・オスマンを問いただそうとした。
しかし、厨房の仲間達は『いくらなんでもそりゃ無茶だ』と言ってマルトーを止めようとする。
力づくでも学院長室に乗り込みそうなマルトーを迎えに来たのは、ミス・ロングビルだった。
この件についてオールド・オスマンから説明があると伝えられ、マルトーは学院長室に入っていった。


「オールド・オスマン…」
「おお、すまんのマルトー、優秀な人材を奪うようで気が引けるんじゃが」
「い、いいえ!あの、それより、シエスタが粗相をしてもこれは厨房全員の責任です、あの娘一人に責任を押しつけるのは」
「ふむ、何か誤解しているようじゃな、何か粗相があって辞めさせるわけではないぞ」
「で、では、何処かに身請けさせられるんで?」
「身請けというより、入学かのぉ」
入学って何のことだろう…と、マルトーは首をかしげた。
「入学って言いますと、も、もしかして、そういうプレイを」
「それは秘書で試すわい、シエスタはここ、トリスティン魔法学院に入学という形になるんじゃ」
「へっ?」
マルトーが呆気にとられる。
ミス・ロングビルは後でオスマンを簀巻きにして流そうと考えたが、話の続きを聞くためにあえて黙っていた。
平民のメイドが突如魔法学院に入学という異常な事態、興味が湧かない方がどうかしている。
「すまんの、マルトーはシエスタの保証人でもあったからの、追々伝える予定じゃったが」
「はぁ…もしかして、シエスタがここに入学できるって事は、シエスタのじい様は本当に貴族様だったんですかい」
シエスタのじい様と聞いて、オールド・オスマンの目が一瞬だけ鋭くなる。
しかし、すぐにいつもの優しい視線に戻ると、静かに語り出した。
「…正確にはシエスタの曾祖父母の話になるがの」
788Classical名無しさん:07/07/27 13:34 ID:D.zpj/gI
きゅいキュイ「きたない花火なのね、きゅいきゅい!」
789仮面のルイズ:07/07/27 13:35 ID:ax7krrt.
オールド・オスマンがマルトーに事の次第を説明している間、シエスタは空の上にいた。
『きゅいきゅい』
(お姉さま、やっぱりこの人もメイジだったのね、他の人と違うにおいがするの!)
「あまりはしゃいじゃ駄目」
『きゅい』
(はーい)
シルフィードがテレパシーのようなものでタバサに語りかける。
タバサはシルフィードに乗っていても本を手放さず、素っ気なく返事をする。

今朝、タバサとキュルケはオールド・オスマンに呼び出され、シエスタをタルブ村へと急いで連れて行けと指示されたのだ。
まだ空に不慣れなシエスタを後ろから支えながら、キュルケが話しかける。
「上質のぶどう酒が採れるんですって? 楽しみね」
「そんな、貴族様にお出しできるようなものじゃありません、自分で飲むために作ってるんですから」
「そうなの?」
「ええ、ひいお婆ちゃんが草原の一角を葡萄畑にして、自分で作っていたのを細々と続けているだけなんです」

シエスタは魔法学院の制服を着て、オールド・オスマンから渡された30サンチ程の杖を身につけている。
マントに慣れないのか、時折位置をただしている。
「あの…驚かれないんですか?」
「何が?」
シエスタの唐突な質問にキュルケが返す。
「だって、私、この前までメイドだったのに、突然メイジになれだなんて言われて…」
「あら、トリスティンならともかく、ゲルマニアなら経済力や商才があれば、貴族にもなれるし公職にも就けるのよ?」
「えっ、そうなんですか」
「そうよ!実力があれば平民も貴族になれるの、不可能を可能に出来る人って素敵じゃない?」
「はあ…」
「あなたも実力を見いだされたんだから、ちょっとは自信を持ちなさいよ」
790仮面のルイズ:07/07/27 13:35 ID:ax7krrt.
シエスタの心の中に、ルイズへの思いが募る。

ルイズと入れ替わるかのように知り合った二人の貴族、キュルケとタバサ。

ルイズの死んだ場所に行ったあの日、シルフィードはシエスタを見て『太陽の臭いがする』と言い出した。
ある日、キュルケのサラマンダーまでもが同じ事を言い出したのだ。
不思議に思ったキュルケがタバサに聞くと、シルフィードも同じ事を言っていたと聞き、キュルケはシエスタを「不思議な平民」だと思っていた。

だが、オールド・オスマンの鶴の一声で、トリスティン魔法学院に入学させられる程だとは考えてもいなかった。
ゲルマニアは実力主義の気があり、魔法だけでなく平民の工業技術にも力を入れている。
トリスティンは貴族主義的な気があるので、平民がどんなに努力してどんなに功績を立てても、シュヴァリエ以上の名誉が与えられることはない。
しかしゲルマニアは違う、その能力と財力次第で公職にも就くことができる。
そんな国出身のキュルケでも、以前ならシエスタを平民上がりかと小馬鹿にしていたかもしれない。
ルイズが死んでからというもの、キュルケは後輩を気遣うことが多く、特に下級生から慕われることも多くなっていた。

何よりも、勝ち気なルイズとは正反対の大人しさを持つシエスタに、ルイズの面影が見えた気がしたのが、その原因だろう。

オールド・オスマンの話では、シエスタはルイズと同じか、それ以上に特殊なケースらしい。
シエスタはルーンを詠唱することで発動する魔法ではなく、口語によって発動する魔法に特化しているそうだ。
そのため、今まで魔法の才があるとは思われていなかったとか。

ルイズの件で反省し、魔法に対する認識を改めたオールド・オスマン。
彼はシエスタを特別なケースとして魔法学院に迎え入れ、既存の魔法だけでなく新たな魔法の発見に力を入れるのだそうな。




キュルケの興味は、『どんな魔法も爆発させる』仇敵ラ・ヴァリエールの娘から、

『水の魔法より純粋な生命力を操る』元平民のメイジへと移っていた。

To Be Continued →
791仮面のルイズ:07/07/27 13:37 ID:ax7krrt.
投下したッ!
ゼロの使い魔11巻のマチルダ姉さんが妙に格好いいよ。
こりゃみんながいじくりたくなるのも分かるわ。
792Classical名無しさん:07/07/27 13:38 ID:Se53cCLs
GJ!
読みふけって支援を忘れちまったぜ
793Classical名無しさん:07/07/27 13:40 ID:qu7NgVwo
原作ルイズの道筋をシエスタがたどっていくような道筋になるのだろうか?
GJ!
794Classical名無しさん:07/07/27 13:41 ID:GCmP.XwA
相変わらず完成度高いぜ。
GJ!
795Classical名無しさん:07/07/27 13:46 ID:8OZ78hdQ
GJ!これはまさか…
「意外ッそれは波紋メイジ」フラグなのか?
796Classical名無しさん:07/07/27 13:47 ID:rJxRiR.E
GJ!
だけどキュルケの記憶から薄れていくルイズがなんというか、もう……
切ない萌え?
797Classical名無しさん:07/07/27 13:55 ID:4pDdjugs
とはいえ、波紋そのものは大した威力はないんだよな(吸血鬼除く)。
魔法の方が余程使い勝手が良いし破壊力も上。
果たして波紋だけのメイジがどこまで通用するんだろう?
798Classical名無しさん:07/07/27 14:00 ID:kLDkttuQ
>>797
そこは協力して戦うんだよ
ただ、誰かがダイアーさんになるかもだがw
799Classical名無しさん:07/07/27 14:03 ID:dJ1ivrjU
>>798

タ「ふふ…波紋入りのはしばみ草は美味かろう…」
800Classical名無しさん:07/07/27 14:03 ID:08ltEJiw
>>797
応用性は波紋の方が高いと思うんだが
801Classical名無しさん:07/07/27 14:04 ID:NNm2gUrY
支援するとかいっときながら
ちょっとPCの前はなれてる隙に投下が終わってた
今一番次の展開が気になるのが仮面だわ
職人さんがんばって
802Classical名無しさん:07/07/27 14:04 ID:SDMGQy.s
>>797
美容と健康にいいですよ?
803Classical名無しさん:07/07/27 14:11 ID:U/5.Dbhs
そういえばジェシカもリサリサの血引いてるんだよな…?
804Classical名無しさん:07/07/27 14:14 ID:R8NPtJRs
>>803
これはエロイ(*´д`*)ハァハァ
805Classical名無しさん:07/07/27 14:15 ID:kLDkttuQ
>>799
ル「よくも私の顔に…下衆な波紋を!」
>>803
スト様かツェペリさん?
806Classical名無しさん:07/07/27 14:26 ID:rJxRiR.E
>>805
ル「よくも私の唇に…下衆な波紋を!」
に見えて萌えた
807Classical名無しさん:07/07/27 15:01 ID:DBtBCelU
面白いね仮面のルイズ
特定の「キャラ」じゃなくて吸血鬼と波紋という「要素」をクロスさせたところが新しい
808Classical名無しさん:07/07/27 15:03 ID:lvvlQXiU
波紋戦士は今のところオスマンとシエスタだけか
809Classical名無しさん:07/07/27 15:04 ID:tRKKCt3M
仮面さんGJ!
シエスタとルイズの対比が太陽と月に見える

ルイズは早くも人と異なる吸血鬼の寿命について考えてるようで興味深い
デルフの意志を吸血鬼に近いと推測したのは
ルイズも自分が人間以外の生物になったという自覚があるからなのか
この先、思考だけでなく現実問題として対処が必要になってきそう
ディオの場合と比較するのも面白い
810Classical名無しさん:07/07/27 15:26 ID:iIosYN96
>>800
原作読んでるか?
ゼロ魔原作読んでるならどうやったって出てこない言葉だと思うがな
811Classical名無しさん:07/07/27 15:27 ID:hd/ykZrU
仮面ルイズはシエスタとの関係が肝になるのかな?
まあ、何にしろGJ!
812Classical名無しさん:07/07/27 15:31 ID:sQ5wugyw
深刻な鉄分不足です><
鉄の人マダ〜
813Classical名無しさん:07/07/27 15:32 ID:Na.OgOew
>>812
カエルを食うんだ
814Classical名無しさん:07/07/27 15:34 ID:UhrHomms
鉄タマゴをやかんに入れてお茶を入れるといい・・・え?そういう意味ではない?
815Classical名無しさん:07/07/27 15:35 ID:gyjdmGxw
スタンドならまだしも波紋じゃな
816Classical名無しさん:07/07/27 15:37 ID:kxgkQA6U
多少錆びてる鉄製のフライパンで調理すると鉄分が供給できる。
これあんまり役に立たない豆知識な。
817Classical名無しさん:07/07/27 15:53 ID:7gozh.wM
>>816
 錆って体に摂取していいの?

>>815
 それを言ったらジョナサン召喚やシーザー召喚はどうなる。波紋でも肉体強化、痛覚消去、治癒、解毒、水の上歩き、壁上り、カッター、催眠術、これだけできればガンダールヴくらいには働けると思いたい。
818Classical名無しさん:07/07/27 15:57 ID:8OZ78hdQ
正直、魔法も波紋もスタンドも回転も万能すぐると思うのは俺だけか?
819Classical名無しさん:07/07/27 16:03 ID:HBh.mlic
スタンドは全然万能じゃないだろ
特化した能力だから、限定された状況では他を凌駕するけど
柔軟な状況への対処では波紋に遠く及ばない
820Classical名無しさん:07/07/27 16:06 ID:SDMGQy.s
>>818
スタンドは反則
回転は万能
821Classical名無しさん:07/07/27 16:12 ID:Gruv2nQU
魔法の応用性は波紋なんて目じゃないだろ。ゼロ魔読んで無いんだな。
戦闘では波紋使いが知恵を振り絞ってようやく魔法に対抗できるかどうかってとこだろ。
それも魔法側が実力者ならあっさりひっくり返される。

日常でも、固定化・錬金・サイレント・アンロック・レビテーション・フライ・着火などなど
完全に科学や医療の代わりしてるものに応用性で勝つとか・・・。
822Classical名無しさん:07/07/27 16:14 ID:.CO/L/bQ
>>818
デーボさんがそっちを見ているようです
823Classical名無しさん:07/07/27 16:17 ID:8OZ78hdQ
すまんかった、デーボさんに金玉メーンして貰ってくる
824Classical名無しさん:07/07/27 16:26 ID:lvvlQXiU
つまりスタンドを身に付けた究極カーズが最強ということでFA?
825Classical名無しさん:07/07/27 16:30 ID:.CO/L/bQ
一番使い勝手がいいのはなんだろ。テンパランスとか?
826Classical名無しさん:07/07/27 16:34 ID:Gruv2nQU
先住魔法身につけた究極カーズが最強だろ。
827Classical名無しさん:07/07/27 16:37 ID:l6ZtAPE2
先住魔法はその土地と契約しないと使えないのだけど
究極カーズ様が他人? に頼るような魔法使う姿はあまり想像出来ないw
(習得はカーズ様なので一瞬で出来そうだが)
828Classical名無しさん:07/07/27 16:38 ID:izwTF8PU
>>821
 原作のサイトも魔法には対処できない。だからデルフがいる。それでも吸い込みきれなければ当たるしなぁ。
 波紋は一撃与えれば人間を気絶させることができる。だからどうにかして一発当てることができれば勝てるだろう。
 ルイズママのように油断しそうになく、竜巻作るような相手には流石に勝ち目が見つからないが……
829Classical名無しさん:07/07/27 16:39 ID:DDervhEM
カーズ様はあらゆる生物の祝福(遺伝子)を受け
あらゆる命を育んだ地球の生み出した生命の申し子という存在なので
契約は土地ではなく地球そのものと契約します
830Classical名無しさん:07/07/27 16:40 ID:uWphk.22
現在、御母上であらせられる地球に勘当され宇宙をさまよっておられますがなにか?
831Classical名無しさん:07/07/27 16:45 ID:Gruv2nQU
ゼロ魔世界が数万年後の地球なら「2度と帰れなかった」のでアウト。
別星系か異次元なら契約できるだろう。
832Classical名無しさん:07/07/27 16:46 ID:4H/ZN4s.
鉱物化してるのに寿命があるのかが問題だな
833Classical名無しさん:07/07/27 16:52 ID:SDMGQy.s
>>829
サイメビの惑星霊魔法だ
834Classical名無しさん:07/07/27 16:54 ID:y1I5Pk/k
なんとなくミキタカの星がカーズ様を発見→復活したカーズ様大暴れ→地球の生命体を探してミキタカ遠征
という妄想をしたことがある俺はきっとレコンキスタのシンパ
835Classical名無しさん:07/07/27 17:03 ID:/RJpO4es
先住魔法って流法なんじゃね? つまりエルフは柱の(ry
836Classical名無しさん:07/07/27 17:29 ID:DBtBCelU
カーズは遺伝子サンプルが無いからフレイムやきゅいきゅいの能力は使えないよね
837Classical名無しさん:07/07/27 17:35 ID:Z.jbMgMo
>>836
つまりこういうことか?
『女に変身しておっぱいのあるカーズ様が見たい』
838Classical名無しさん:07/07/27 17:36 ID:l6ZtAPE2
そもそも、ファンタジー世界の生物が遺伝子で能力が決まるかも定かではないしね。
839Classical名無しさん:07/07/27 17:41 ID:SDMGQy.s
>>836
食えばいいんじゃね?
840Classical名無しさん:07/07/27 17:42 ID:GCmP.XwA
>>837
何か普通に変身できそうだな。
841Classical名無しさん:07/07/27 17:42 ID:U/5.Dbhs
>>837
カーズってふんどし一丁だよな…?
842Classical名無しさん:07/07/27 17:46 ID:l6ZtAPE2
つまり、その姿を見てルイズとキュルケが orz ってなるのカ?
843Classical名無しさん:07/07/27 17:47 ID:eGVNjToI
なんか究極カーズ様だと精霊を捕食して魔法を習得しそうな気がせんでもないw
844Classical名無しさん:07/07/27 17:48 ID:DBtBCelU
>>839
食えばどうにかなるって設定あったっけ?
845Classical名無しさん:07/07/27 17:55 ID:XAzC.WAU
倒したワルドからDNAデータをゲット!
もっと強いDNAデータがあれば更に新しいマジックアイテムを生み出せるかも
しれないわ。

「エアシューター」+「アイテム二号」をゲット!
846Classical名無しさん:07/07/27 18:04 ID:GYeCB7Ks
魔法は精神エネルギー的なものを消費するんだろ?
波紋って何かエネルギー消費はあるのか?
847Classical名無しさん:07/07/27 18:08 ID:eGVNjToI
呼吸で生み出すから…肺活量か?
848Classical名無しさん:07/07/27 18:08 ID:9TTeSPGE
>>845
「ワルドが倒せない」と申したか
849Classical名無しさん:07/07/27 18:12 ID:lvvlQXiU
でも究極カーズを書き切るには相当な腕が必要だからな…
850Classical名無しさん:07/07/27 18:16 ID:2a4UyDkA
ふと思ったがカーズ様の目的は全ての生物の頂点に立って、世界を思いのままに作ることだよな。

未知の生物が多いハルケギニアでは、しばらくは勉学のために大人しくしている可能性は……
851Classical名無しさん:07/07/27 18:18 ID:l6ZtAPE2
異世界の存在を知ったからには、全ての世界の頂点に立つために活動を始めそうではアルw
852Classical名無しさん:07/07/27 18:18 ID:SICWPqMs
世界中飛び回って一匹一匹味も見るカーズ様をボヘミアンした。
853Classical名無しさん:07/07/27 18:18 ID:4pDdjugs
勉学と言うより現地調査(捕食によるDNA接種を含む)で世界中で大暴れ
854Classical名無しさん:07/07/27 18:18 ID:2JtZV0HI
ドラゴンやワイバーンの情報を取り込んでさらに強くなるカーズ様…
855Classical名無しさん:07/07/27 18:20 ID:kLDkttuQ
その理由ならタバサ外伝にも出演できそうだな
856Classical名無しさん:07/07/27 18:20 ID:l6ZtAPE2
カーズ様の研究課題:大気圏外での活動の仕方
857Classical名無しさん:07/07/27 18:20 ID:Fs/Lv8tk
それより大事なのはエルフに対する態度だろ。
カーズ様は人間が嫌いなのは公式だけど、大地と契約して先住魔法使うとか
自然の一部っぽい存在の亜人にどうゆう対応するのかは疑問じゃね?

まあ、究極になった時点で花を踏むのを避けるために全力を出す穏やかな面が
失われたっぽいからノリノリカーズ様なままでいいかもしれんが。
858Classical名無しさん:07/07/27 18:25 ID:kLDkttuQ
究極になる前のカーズ様を呼ぶとか?
859Classical名無しさん:07/07/27 18:39 ID:h.cVSHPo
>>845
テラロックマン2w

波紋は体力かな?戦いが長引いて疲労が溜まってくると
呼吸が乱れて波紋が弱くなった描写があるけど、
基本は呼吸法だからエネルギー消費はほとんど無いんじゃない?
860Classical名無しさん:07/07/27 18:50 ID:96hAJhg2
更新頻度では姉妹スレに負けてきたな・・・
やっぱり一作品のくくりがあると、だんだんと枯渇してきちゃうんだろうか
861Classical名無しさん:07/07/27 18:53 ID:x9MwWElw
そりゃ当然だろ。初めのほうで色々出しちゃった感があるしな。
残ってるものでやるには技量がいるし既存のものはどうしても比較されるし。
狭まるのは仕方の無いことだ。でもそれを気にせず書く人を待つのも重要なのだよ。
862Classical名無しさん:07/07/27 18:57 ID:SICWPqMs
別に競争してるんじゃないし、一住人としては神職人を何人も抱えているこのスレに不満はないぞ?
863Classical名無しさん:07/07/27 18:57 ID:NEHD2YXo
移転したせいだと思うんだが
864Classical名無しさん:07/07/27 18:59 ID:kLDkttuQ
そういや移転先の投票はまだ続いてるから、みんな投票しに行ってね
865Classical名無しさん:07/07/27 19:00 ID:2A.io9jM
>>859
確かに。
体力を使うんだったら寝てる時にもどんどん減らされるわけだしなw
一晩寝たら体力が無いって状況になるw
866Classical名無しさん:07/07/27 19:04 ID:HBh.mlic
>>863
根本的なSS投下速度の差はマロンの頃からあったよ
あっちはSSが増え盛りだったが、こっちはあらかた出尽くしてた時期だしね
盛り上がり始めた時期が違うから勢いの差も当然

ただ、あちらは出そうと思えば幾らでもネタは出せるから持続性はここより高いかも知れんが
まあだからなんだという話
867Classical名無しさん:07/07/27 19:07 ID:rJxRiR.E
まあ、勢いが無くなったっていうよりも安定したって感じ
逆にマロンに戻す時が心配
868Classical名無しさん:07/07/27 19:07 ID:Bmo1b36g
むしろ波紋やってると食事も睡眠も必要なくなるからな
869Classical名無しさん:07/07/27 19:11 ID:kLDkttuQ
>>867
あっちみたいに駄作投下が増えるかもしれんしな
ただ、その中からなかなかの逸材が出る可能性があるのも事実だ
ま、気長に待つしかないやね
870星屑 ◆LSP/td4iE2 :07/07/27 19:13 ID:lmvpdkCM
15分から投下。
871Classical名無しさん:07/07/27 19:14 ID:S/8JcE5w
星屑さんキタ――(゚∀゚)――!!
872Classical名無しさん:07/07/27 19:14 ID:izGhdtZI
キャモォォォォン!
873スターダストは砕けない 1/6:07/07/27 19:15 ID:lmvpdkCM
敗走! ジョータローと逢えてよかった

降り続けた雪により銀色に染められたアルビオンの降臨祭十日目、最終日。
街の西側に駐屯していた連隊が武装してやって来たと思ったら、
連合首脳部の泊まる宿をいっせいに襲撃した。
反乱である。
街の西区に駐屯していた連隊および一部ゲルマニア軍が反乱を起こし、
各地で連合軍と交戦を開始した。
シティオブサウスゴータに駐屯していた部隊の崩壊は早く、
反乱などまったく予期していなかったために指揮系統は混乱していた。
反乱の原因すら解らない。兵から不満の声が上がっている訳でもないし、
内通者らしき存在もまったく無かった。
勝利を祝った戦友が虚ろな表情で武器を向けてきたがため、
王軍の士気は低く戦意を持てないものまでいる。
昼前には市内の防衛線は崩壊し、至る所で王軍は壊走を開始した。
そして偵察の竜騎士の報告により、
アルビオン軍主力がシティサウスゴータを目指し進軍を開始したとの知らせも入る。
連合軍はロサイスまでの退却を決定。
この命令は慰問隊には一切知らされぬまま実行され、
魅惑の妖精亭の面々は承太郎が知らせてくれねば置いてきぼりになるところだった。

ロサイスに到着した連合軍は、まだ危機を脱した訳ではなかった。
事情を飲み込めてない王政府は撤退を認めず、やっとの事で許可が出たのは半日後。
敗軍が乗船を開始した時、アルビオン軍主力の進軍が予想より早いと報告が入り、
連合軍すべてが乗船しアルビオンから退却するより早く、
主力五万に連合軍から離反した二万を加えた七万の軍がロサイスに到着する方が早い。
連合軍が生き残る手段はひとつ、七万の大軍を足止めするしかなかった。
874Classical名無しさん:07/07/27 19:16 ID:LnnwKQdY
投下ある!
気づいたら職人が投下しようとしてるある!!
投下だー!投下だー!
875スターダストは砕けない 2/6:07/07/27 19:16 ID:lmvpdkCM
ルイズは意気消沈していた。
今までにない最低な喧嘩を承太郎としてしまい、ただでさえ気分は最悪なのに、
反乱が起きて大混乱になりロサイスまで敗走してしまうだなんて。
楽しかった降臨祭の最後がこれだなんて、あんまりだ。
でも、ルイズにはまだそれよりさらに最悪たりえる事態が迫っていた。
それは乗船を待つための天幕にまでやって来た伝令兵が伝えてきた。
司令部へ来い、との命令を聞きルイズは一人で命令を受けに行く。
そして、蒼白な顔で司令部から出てきたルイズは、なぜかロサイスの街外れに向かう。
気になった承太郎は、それがルーンの働きかけなのか解らぬ苛立ちを噛みしめながら、
ルイズの後を追いかけた。街外れの寺院に到着すると、
ルイズは馬丁から馬をもらいまたがろうとした。
そのルイズの肩を、承太郎が掴む。
「そっちは街の外だぜ」
「……解ってるわよ」
震える声で答えるルイズの握られる命令書を目ざとく見つけた承太郎は、
スタープラチナを使って即座に奪い取り目を通す。
「……何だこれはッ」
「字、勉強したんだから読めるでしょ? 虚無の魔法で敵軍を足止めするの」
ルイズが答えると、命令書に興味を持ったデルフリンガーが鞘から口を出す。
「おでれーた。しんがりを任されるたぁ、すげーな。
 しかも敵軍は七万ときた。てーしたもんだ。でもどうやって足止めすんの?」
命令書にはこう書いてある。
『ここから五十リーグ離れた丘の上で待ち構えて虚無を放て。
 敵に見つからぬよう、陸路で迎え撃ち、魔法が尽きるまで敵軍を足止めせよ
 尚、撤退も降伏も認めない。何としても街道を死守せよ』
つまり、死ね、と命令されたのだ。ルイズは。
「……本気で行くつもりか?」
「……何よ。心配してるの? 私みたいな女、嫌いなんでしょ?」
876スターダストは砕けない 3/6:07/07/27 19:18 ID:lmvpdkCM
ルイズは承太郎を睨みつけたが、瞳には恐怖や悲しみの色が濃く刻まれていた。
だがそれでもルイズは任務を遂行しようとする。
「軍は私を認めてくれている。虚無の私を認めてくれている。
 だからこんな大役を仰せつかる事ができたの、とても名誉な事だわ。
 私が行かなきゃ、みんなが死ぬ。ギーシュやメイド、魅惑の妖精亭のみんなが。
 ……私の事はほっといで。私はあんたのご主人様になれなかった……駄目なメイジよ」
肩に乗った承太郎の手を払い、しかしルイズは馬に乗ろうとしなかった。
どうしてだろう。行く覚悟はできているのに、足が動かない。
承太郎がすぐ後ろにいると思うと動けない。
その瞬間、雷が全身を駆け巡るかのように、ルイズは唐突に閃いた。

――ああ、そうか。ジョータローと喧嘩したままじゃ、イヤなんだ。

閃いて、顔が熱くなる。何で、そんな事を閃くのか考えつくのか思ってしまうのか。
相手は、無口で、デカくて、無口で、何考えてるか解らなくて、無口で……。
そんな奴を相手に、どうしてこんな気持ちになってしまうんだろう。
昨日、言われたのに。

『俺はてめーみたいなうるせえ女が一番ムカつくんだ!』

一番、一番……誰よりも、ムカつく相手。それがルイズ。
ふと、ルイズは思い出した。
フーケのゴーレムの下から承太郎が現れた時の安堵と喜び。
ワルドが裏切った時、壁を破って承太郎が現れた時の安堵と喜び。
ヴァリエールの湖の上で、承太郎が手を差し伸べてくれた時の……。

カァッ、とますます顔が熱くなる。
自覚してはいけない、必死に目をそらしていた感情が湧き出てくる。
もし相手が普通の貴族の男性だったなら、目をそむけなかったかもしれない。でも。
877Classical名無しさん:07/07/27 19:22 ID:2A.io9jM
支援リエッタ!支援リエッタBIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIITCH!!
878スターダストは砕けない 4/6:07/07/27 19:22 ID:lmvpdkCM
「ジョー……タロ。あんたが私の事を嫌ってるっていうのは、よく解ってるわ。
 キュルケみたいに色っぽくないし、タバサみたいに賢くないし、
 メイド……シエスタみたいに料理が得意じゃなければ素直でもない。
 何より、すぐ怒鳴って、やかましくて、ムカつくんでしょ?
 でも、最後のお願いくらい、聞いてくれる?」

どうせ、どうせ死んでしまうなら。
連合軍の盾となって、七万の軍勢に蹂躙されて死ぬのなら。
せめて、最後に――。

ルイズが振り返ると、厳しい表情の承太郎が言葉の続きを待ってくれていた。

「結婚式、したいの」

恐る恐る差し出した手を、承太郎が優しく掴み返す。
するとルイズは高鳴る鼓動を必死に抑えて、寺院の中に向かった。
「か、勘違いしないでよね。あんたが私の事を嫌ってるのは知ってるし、
 私だって別にあんたの事、そんな目で見てたりなんかしないんだから。
 ただ……やり直したいの。結婚式の思い出が、裏切り者のワルドとだけなんて、
 それって……すごくさみしいって言うか……だから、この際、あんたでもいい」
寺院の中にはすでに人影は無かった。
ステンドグラス越しの夕陽が荘厳な雰囲気に仕立て上げ、静謐な空気が漂う。
ルイズは祭壇の前まで行くと、承太郎と向かい合った。
何を考えているのか解らないポーカーフェイスの承太郎は、相変わらず無言。
誘ったのは自分なんだから、何か言わなくちゃ、言わなくちゃと焦燥感がつのる。
「ち、誓いの言葉、言わなくちゃ。ええと……えっと、えと……」
「悪いがウェールズが言ってた誓いの言葉は覚えてねーぜ」
「て、適当でいいのよ、適当で。どうせ、その、お遊びみたいなものなんだし」
そう、こんなものはお遊び。ごっこ遊び。
でも、それでもちょっとは、照れたり、恥ずかしがったり、戸惑うとか、
嬉しそうにするとか、してもいいんじゃない?
何で無言。何で無表情。何を考えてるのか全然解んない。ほんと、解んない。
879Classical名無しさん:07/07/27 19:22 ID:S/8JcE5w
承太郎支援じゃぁ〜!
880スターダストは砕けない 5/6:07/07/27 19:24 ID:lmvpdkCM
「わわ、私……ルイズ・フランソワーズ……は、その」
一生懸命言葉を考えるうちに頭が茹だってきて、訳が解らなくなってくる。
何を言えばいいかなんていくら考えても解らないし、
いっそ勢いに任せて唇がつむぐがままに何か喋ってしまえばいいかもしれないとも思う。

「私は……!」
うん、それがいい、そうしよう。思考を放棄して後は本能に任せよう。
「あんたを勝手に召喚しちゃって、悪かったと思ってる」
今さら謝るの? もう嫌われちゃっているのに。
「で、でも。あんたは異世界の人間だから、召喚しなきゃ、一生……逢えなかったから」
逢えなかったら、この今は無かっただろうから。
「例えあんたにとっては不服でも、私は、ジョータローと……」
つらい事もあったけど、嫌われたりもしたけれど、今までの過去を否定したくないから。
「ジョータローと逢えてよかった」
これは私の、正直な気持ち。だと思う。
「この際だから、あんたも好きな事、何でもいいから言ってみなさいよ。
 ……私への文句だろうと、特別に許して上げるわ」
これで最後だから、正直な気持ちが聞きたい。
正直な気持ちが――。
881Classical名無しさん:07/07/27 19:26 ID:wvT6H6L.
支援!
882スターダストは砕けない 6/6:07/07/27 19:26 ID:lmvpdkCM
「ルイズ。おめーはわがままで口うるさくて高飛車で偉ぶっていてムカつく」
特別に許すって行ったけど取り消したい気分になるルイズだった。
怒りがフツフツと燃え上がり、顔がさっきまでとは違う理由で赤くなる。
「だが……誇り高い貴族であろうという志の高さは認めていた」
持ち上げてから落とすのと、落としてから持ち上げるの、
それぞれ違った効果があるけれど、まだ話の途中みたいだから油断はできない。
「……かつてDIOを倒すために旅をした仲間達のように……。
 いつしかお前を信頼している自分に気づいた……だが……」
だが、と来た。だが、何なのか。
ルイズにはその続きが想像できなかった。
「その気持ちが俺のものなのか、ガンダールヴのルーンによるものなのか解らくなった。
 おめーの虚無の詠唱を聴くたび、俺の精神は昂り、同時に安らぎを覚えた。
 デルフリンガーが言うにはそれがガンダールヴの本能らしい……。
 そしてコントラクト・サーヴァントした使い魔は主人に忠実になるそうだな。
 人間を使い魔にした場合も同じような効果があったとして不思議は無い……」
「あ……あの、ジョータロー? 何の……何の話よ、それ」
「だから……これが俺とガンダールヴ、どっちの気持ちかは解らねーが……。
 ルイズ、俺はお前を見殺しにはできない。仲間を喪うのは……二度とゴメンだぜ」
「ジョ……」
「アルビオン軍は俺が足止めする」
突然承太郎はスタープラチナを発現させ、ルイズの首に当て身を食らわせた。
意識が暗闇に落ちる中、ルイズは承太郎に抱き支えられるのを感じた。

ルイズが気絶したのを確認すると、空気を読んで黙っていたデルフリンガーが口を開く。
「結局相棒は伝説通り虚無の盾になるつもりかい?」
「……俺の精神がルーンによって操作されたものなのかは解らないが、
 少なくともルイズの精神は操られたものじゃあない……それで十分だ」
承太郎の瞳には、エジプトへの旅の間ずっと宿っていた黄金色の光が、
色あせる事無く輝いていた。まるで星のように。
883Classical名無しさん:07/07/27 19:27 ID:h.cVSHPo
なんということだ…!
この私が、ルイズに萌えている!

支援。
884星屑 ◆LSP/td4iE2 :07/07/27 19:28 ID:lmvpdkCM
以上ッ! 投下した……。
ジョジョもゼロ魔も尊重したい……だがシナリオ的にどうしようもない。
ルイズは当分ご退場! こっからジョジョキャラのターン!
885Classical名無しさん:07/07/27 19:31 ID:mQmEkJvs
こんな……こんな所で切りやがってGJ!!!!!
886Classical名無しさん:07/07/27 19:32 ID:kLDkttuQ
GJ!こいつはくせえッー!ゲロ甘のにおいが(ry
887Classical名無しさん:07/07/27 19:34 ID:ax7krrt.
ジョータロオオオオオ!
思わず叫びたくなるような所で区切るとは、悔しいけどGJ!
GJだよ!
888Classical名無しさん:07/07/27 19:35 ID:NEHD2YXo
生殺しwww
これは期待せざる得ない
889Classical名無しさん:07/07/27 19:35 ID:S/8JcE5w
星屑さんGJです
次回は承太郎の本気が炸裂ですか〜!?
890Classical名無しさん:07/07/27 19:40 ID:2A.io9jM
承太郎は『スタプラを発動させながらデルフを振り回して戦う』のか?
そこに疑問。
891Classical名無しさん:07/07/27 19:43 ID:iPZEpifY
GJ!
ところでEl○naというゲームやってたら
スターダストビッチ孤高の自宅警備員
という単語?を見つけて噴いた
892Classical名無しさん:07/07/27 19:43 ID:SICWPqMs
ここは主義を曲げて時止め→ナイフのコンボをパクる。
ナイフじゃなくて小石でも散弾並だし。
893Classical名無しさん:07/07/27 19:46 ID:GYeCB7Ks
星屑さんGJ!
やっぱエネルギー消費少ない(?)波紋の方が魔法より持続して戦えて…
それでトライアングル・スクウェアクラスや虚無などでの一撃性は魔法の方が上。
スタンドはそれぞれ役割や状況しだい(一対一でのみ最強なのもいれば集団戦で最凶に近いが状況次第では無力、それ以前に戦闘でなく補助むきなものもある)
ってことでFA?
894Classical名無しさん:07/07/27 19:48 ID:yinyM6m2
7万の内訳はほとんど傭兵でしょ、メイジがいたら終わりそうだけど
895Classical名無しさん:07/07/27 19:56 ID:M8cH4q0E
職人よ、だれかマルコリヌをスタンド使いにしてくれ。
たとえば敵を太らせるスタンド『ザ・グレイトフル・デブ』とか
896Classical名無しさん:07/07/27 19:58 ID:GYeCB7Ks
承り太郎「『ロードローラー』の代わりに『ローリワルドー』だ!!!」
897Classical名無しさん:07/07/27 19:59 ID:3zohTpVw
>>895
GSに出たデブの神を思い出した
あれの呪いで体重の上がりすぎた人間は最終的にはブラックホール化して周囲巻き込んで消滅するんだっけ
898Classical名無しさん:07/07/27 20:05 ID:l6ZtAPE2
>>894
原作でメイジ優先でサイトが切り掛かって、100人くらい倒して(力尽きて)たから
メイジは結構な数はいるぽい(流石に数が違うので)
899Classical名無しさん:07/07/27 20:08 ID:WnUFYVgU
GJ
思ったんだけどルイズに時止め効かないから
する必要なくね?
900Classical名無しさん:07/07/27 20:09 ID:HBh.mlic
星屑さんGJ!
時止めてる間もルイズが動けるとすると、
余裕を持って呪文も唱えられるしかなり足止めになるよな承太郎は
まあ気絶させちゃったわけだが
901Classical名無しさん:07/07/27 20:09 ID:Kx0taOyk
>>899
ただ単にスタンド出しただけじゃね?
902Classical名無しさん:07/07/27 20:22 ID:GYeCB7Ks
>>900
次スレ作れる?
903Classical名無しさん:07/07/27 20:25 ID:N4H0hHOs
星屑氏よ。GJって奴だぁ!フハハハハ!

当て身見て花京院思い出して吹いた。
904Classical名無しさん:07/07/27 20:26 ID:Gruv2nQU
>>894
頼むから原作読んでもいないのに知ったかぶらないでくれ。
メイジも獣もいるっつうの。
905Classical名無しさん:07/07/27 20:28 ID:HBh.mlic
>>902
無理でした。
誰か代わりにお願いします。
906Classical名無しさん:07/07/27 20:33 ID:qHIWroNU
んじゃ>>950でいいんでねえの
そして遅れたが星屑さんGJ!ルイズ可愛い承りカコイイ!最高!
907Classical名無しさん:07/07/27 20:33 ID:rJxRiR.E
星屑さんGJ
先が気になる所で切ってくれるなあw
908Classical名無しさん:07/07/27 20:34 ID:rJxRiR.E
>>906
まあ、ここは流れがゆっくりだからそれでおkだと思うぜ
909使い魔ファイト ◆Ux26ysntzk :07/07/27 20:36 ID:PzZL8Gd.
サディスティック・19の面白さは異常。
短めに投下させていただきます。
910Classical名無しさん:07/07/27 20:36 ID:l6ZtAPE2
しかし……此処で切るのは某ベイダーの人並にドSだと思う。
ああ、気になって眠れない
911Classical名無しさん:07/07/27 20:37 ID:8OZ78hdQ
ファイトキタ――(゚∀゚)――!!
912Classical名無しさん:07/07/27 20:38 ID:kgswep3o
>>909
うおおう、なんというところで同士を発見!
でも残念ながらジョジョクロスの板なので塀マンの出番は無い支援ッ!
913ファイト1/3 ◆Ux26ysntzk :07/07/27 20:39 ID:PzZL8Gd.
 わたしは屋敷の中庭を逃げ回っていた。まるで逃げることが得意な誰かさんのように。
「ルイズ、ルイズ、どこに行ったの? ルイズ! まだお説教は終わっていませんよ!」
 お母さま、あなたの場合、お説教じゃ済まなくなることがあるから逃げるんです。
 おっと危ない。誰か来たみたい。ルイズ、急いで茂みに隠れるのよ。
「ルイズお嬢様は難儀だねえ」
「まったくだ。上の二人のお嬢様はあんなに魔法がおできになるっていうのに……」
 使用人にまでなめられるかわいそうなわたし。あんた達、顔は覚えたからね。
 不心得な庭師と馬丁をやり過ごし、ルイズスーパーダッシュで中庭を走り抜けた。
 色々と凝った造りの庭だけど、毎日眺めてる人間にとっては大した有り難味もない。
 誰かさんに言わせれば庭師に対する感謝の気持ちを持つべきなんでしょうけど、さっきわたしの悪口言ってたんだからおあいこよね。
 抜き足差し足かつ早足という神業で庭を駆け抜けたわたしは、池のはたに浮かぶ小船の中に潜り込んだ。
 わざわざ毛布まで持ってきて、いざという時の隠れ家にしているのよ。おかげで住み心地は悪くない。
 食料をちびちび失敬していれば、三日くらいはもつんじゃないかしら。
 ただし、見つからなければという注釈つきで。気配を感じ、予備動作無しで伏せ、船に耳をつけた。
 むっ……わたしが完璧な篭城体制に入ったのに、邪魔者再びあらわる。庭の方から足音がする。
 この足音、家族のものじゃない。霧の向こうにうっすらと映るシルエットは……。
「泣いているのかい? ルイズ」
 うわ、あのなんとかって子爵だ。あの人苦手なのよね。泣いてない女の子に「泣いてるのかい?」って言っちゃうセンスとか、そういうところが。
 べつに何されたってわけでもないし、悪い人じゃないとも思うんだけど、何かむしが好かないっていうかさ。
 理不尽なこと言ってるとは思うけど仕方ない。前世で何かあったのね、きっと。
914Classical名無しさん:07/07/27 20:39 ID:izGhdtZI
さぁー皆さんお待ちかね、使い魔ファイトのお時間です支援
915Classical名無しさん:07/07/27 20:40 ID:lvvlQXiU
>>904
でもメイジ率は多くても数十人に一人くらいな感じだし獣も馬が大半だろ
まあガンダールヴだろうとスタンド使いだろうと所詮人間だからスタミナ的に7万は無理だけど
916ファイト2/3 ◆Ux26ysntzk :07/07/27 20:40 ID:PzZL8Gd.
 なんたら子爵に捕まるわけにはいかない。ここで手をこまねいていてはすぐに見つかっちゃう。
 わたしは素早く服を脱ぎ、下着一枚になって肩まで池につかった。
 あれだけ追いかけっこしてれば準備体操は必要ないわね。ルイズスーパースイムで水に潜る。
 波を立てないよう気をつけて、なるだけ深く深く潜水していきましょう。
「お嬢さま、こまめに手入れをしているとはいえ、お池の中は大変不衛生でございます。水泳に適した環境ではないかと」
 そうかな。ところでなんであんたここにいるの?
「わたくし、蛙でございますから」
 なるほど、納得ね。
 わたしはヨーヨーマッ子爵に手を引かれ、水底に建設中の蛙王国を目指す。
 幸いなことに、ゼロのルイズであるわたしは息継ぎの必要もゼロ。当分蛙王国でかくまってもらいましょう。
「ねっ。それはおすすめできないねっ、ねっ」
 どうしてよ。
「ルイズは蛙が大嫌い。ねっ」
 そうだった。忘れてたわ。どうしよう。
「共存共栄でよいじゃろう。石の上の蛙を殴る必要はあるまい」
 誰がそんなことしますか。
「スクークム族でよく使われることわざにこんなものがある。赤い沼の蛙は右足を切れ」
 意味が分からない。ていうかあなた誰?
「……」
 なんですって? 水の中より陸の上で風に吹かれて暮らしたい? 蛙のくせしてどういうつもり?
917Classical名無しさん:07/07/27 20:41 ID:FWZJS4Rc
ロリド「つじつまが合わない、これは現実ではない!」
918Classical名無しさん:07/07/27 20:42 ID:izGhdtZI
夢の中までカオスだwwww
919ファイト3/3 ◆Ux26ysntzk :07/07/27 20:42 ID:PzZL8Gd.
「さあルイチュ。おいで」
 グェス子爵が水の底で手招きしている。
 普段は信用できないやつだけど、今日初めて会ったような蛙達よりはまだマシかもね。
「気にしないで。あんたあたしのお友達じゃない」
 気づいてないなら教えてあげるけど、あんたが友達っていうたびに言葉の意味が軽くなってるのよ。
「あたしのルイチュ」
 だからいつ誰があんたのものになったっていうの。失礼しちゃう。
「なァルイズ。そっちはいかネェ方がいいゼ。そっちは大凶の方角ダ」
 何が大凶よ。あんたの言うことって、自信たっぷりなわりに根拠薄弱なのよね。
「キュイキュイッ! 根拠ならあるゼーッ」
 ふうん。言ってみなさいよ。
「水の中デ暮らす夢ナンテ見たら寝小便確実ダッツーの!」

 ベッドの上に横たわり、グェスの後頭部を見つめている自分を認識した。
 額に張り付いていた前髪を指先で払う。肌が汗でべたついていた。……汗よね?
 布団をはいで、ネグリジェの裾を胸元まで巻くり上げた。大丈夫そうね。
 念のため下着の中まで確認した。乾いている。毛が薄い。お小水を漏らしてはいなかった。
 胸を撫で下ろした。よかった。人として間違ったことにはならなかった。ドラゴンズ・ドリームには大感謝ね。
 とても混沌とした夢を見ていたような気がするけど、夢って大抵は混沌としているわよね。だって夢ですもの。
 気にしないでおこうっと。気にしたら眠れなくなっちゃう。まだ朝には早いみたいだし、ちょっと走ってこようかな。
920Classical名無しさん:07/07/27 20:43 ID:kgswep3o
前世!
つまりこれは逆行ルイズ同居フラグッ!!
え、違いました?
921使い魔ファイト ◆Ux26ysntzk :07/07/27 20:44 ID:PzZL8Gd.
とりあえず異常です。

>>912
やっべ、本棚見て目についたコミックスの名前あげただけなのに、同士いるとは思わなかった
922Classical名無しさん:07/07/27 20:45 ID:2A.io9jM
GJゥ!!オラァゴクゥ−!
923Classical名無しさん:07/07/27 20:49 ID:HBh.mlic
クロスオーバーならぬカオスオーバーw
なんじゃこりゃw
924Classical名無しさん:07/07/27 20:50 ID:kgswep3o
乙でした。
シュールギャグ少女漫画の先駆ですよ。知らないわけがない
925Classical名無しさん:07/07/27 20:51 ID:8OZ78hdQ
GJ!もはや夢が原型留めてねぇwww
926Classical名無しさん:07/07/27 21:00 ID:Gruv2nQU
ヨーヨーマ子爵と蛙王国で吹いた
927Classical名無しさん:07/07/27 21:02 ID:ax7krrt.
むちゃくちゃだ!
でも小水を気にするルイズと龍夢が、なんか可愛い。
ついでに短いものを五分頃から投下させて頂こう。
928Classical名無しさん:07/07/27 21:04 ID:kLDkttuQ
仮面もう来るのか!
929仮面のルイズ:07/07/27 21:05 ID:ax7krrt.
「あれは何十年前じゃったかのう、ある村に立ち寄ったとき、昼飯を食べた後、森の奥を散策していたんじゃ、そこでワシは一人の少女に出会ってのぉ」

オールド・オスマンは、シエスタの曾祖母と会った時の話を始めた。
マルトーとロングビルの二人は固唾を飲んで、それを聞く。

「ひっ…ぐすっ…」
「む? 誰かおるのか」
魔法薬の材料を探しがてら、森の奥まで入り込んだオールド・オスマンの耳に、何者かの声が聞こえた。
少女の声にも聞こえたが、こんな森の奥で泣き声が聞こえてくるなど尋常なことではない。
オールド・オスマンは杖を片手に握りしめながら、声のする方に近づいていった。
「ひうっ…あ…たすけて…たすけて」
声の主はあっけなく見つかる。
森の奥に小さな岩山があり、そこには野草が咲き乱れていた。
マジックアイテムの材料になりそうな物も多いが、岩山はそれなりの高さがあり、フライやレビテーションを使わなければ野草には届かない。
その岩山の下に、15〜17歳ほどの少女が倒れていたのだ。
近くにはバスケットが落ちていて、中には野草が入っている。
おそらく山菜や野草を摘みに着たのだろう、オールド・オスマンはその娘に近づくと、怪我の様子を見た。
「おうおう、お嬢さん、この崖を登ろうとしたのかね、無茶をするのう…」
「あ……き、貴族様…」
弱々しく返事をする少女の足は、崩れた岩に挟まれていた。
「どれどれ、外してやろう、ちょっと待ちなさい」
オールド・オスマンはレビテーションを詠唱すると、少女の足に乗っていた岩を浮かせて移動した。
930仮面のルイズ:07/07/27 21:06 ID:ax7krrt.
「あうっ!」
「すまんの、ちょっと痛いのは我慢しておくれ」
そう言って少女の怪我を見る、足は圧迫だけでなく内出血で酷く腫れており、どう見ても歩ける様子ではない。
少女の顔は土気色に近い、オールド・オスマンは怪我の程度が酷いと見たが、念のためディティクト・マジックで周囲を調べ、改めて話しかけた。
「この近くの村の娘か?よければ、どこの村なのか教えて欲しいんじゃがのう」
「わ、わたし、タルブ村から、来たんです」
「タルブ村?ちょっと遠いのう」
杖を振り、レビテーションを唱えて少女を浮かせて運ぶ。
オールド・オスマンは少女から三歩離れて歩いていた、これは用心のためだ。

森で注意しなければいけないのは、オーク鬼、トロル鬼、野犬類と相場は決まっている。
しかしそれらは人間の生活圏内にはあまり入ろうとしない、知能がそれなりに高く、臆病さも彼らは持っているのだ。
だが、まれに、ごくごく希に人間の天敵とでも言うべき相手が存在する。
『吸血鬼』である。

岩山で出来た日陰から少女を運び出そうとしたその時、茂みの中から低いうめき声が聞こえてきた。
オールド・オスマンが目を向けると、平均的な人間よりも少し大きい、トロル鬼の影が茂みの向こうに見えた。
「いかんな、お嬢ちゃん、ちょっと下ろさせてもらうぞ」
「きゃっ!痛っ…」
「すまんのー、念には念を入れんとな」
オールド・オスマンは用心しながらもトロル鬼に向き直る、すると、一足早くトロル鬼がオスマンへと飛びかかってきた。
「!?」
妙だ!と直感した。
トロル鬼にしては動作が俊敏すぎる!
茂み越しには確認できなかったが、体つきはともかく、顔や毛の特徴は人間に近いように見えたのだ。
931Classical名無しさん:07/07/27 21:06 ID:wvT6H6L.
パープルヘイズッ! すなわちしえん!
932仮面のルイズ:07/07/27 21:07 ID:ax7krrt.
「グアアアアアアアアアアアア!」
叫び声を上げながら飛びかかってくるものが、オーク鬼でもトロル鬼でも獣でもないと判断したオールド・オスマンは、慌てて呪文を詠唱して中に浮き、攻撃を避けた。
人間とは思えない腕力で振り下ろされた棍棒が、オスマンが一瞬前まで立っていた地面をえぐった。

「あの娘は吸血鬼じゃったか!」
先ほどのがグールだと判断したオスマンの背中に冷たいものが走る、思わずフライを唱えて空中に逃げたが、木々の枝は深く生い茂っている。
オスマンに飛びかかった人間は、グールとしての本性を剥き出しにしたためか、木々の隙間から漏れる日光に当たり顔や頭が焼け付いていた。
しかし、あの少女が居ない。

危険だと本能が告げたが、そのときは既に遅かった。
「”枝よ。伸びし森の枝よ。彼女の腕をつかみたまえ”」
少女の声で先住魔法が唱えられる、すると瞬く間に周囲から枝が伸び、オスマンを拘束する。
そしてグールは俊敏さを活かして木に駆け上がり、オスマンの持っていた杖を奪った。

「むぐっ、な、吸血鬼がこんな時間に!まだ太陽が昇っておるんじゃぞ!」
「ふふ、用心深いメイジ様も、これには気づかなかったみたいね…」
声のする方を向くと、先ほどの少女が岩山の影に立っていた。
足の怪我は偽装だったと見えて、まったく平気な様子だが、顔色は相変わらず土気色をしたままだ。
少女は無言でグールを指さす。
グールの肉体は人間のものだが、グールとなった以上その肉体は日光に弱くなっているはずだ、しかし奇妙なことに木漏れ日に焼かれているのは頭だけで、その他の部分には特に変化はない。
「用心深いんだね、普通のメイジなら私を見て、すぐに油断するのに…ディティクトマジックまで使ったのには驚いたよ」
「……貴様、日陰にいても吸血鬼なら焼け付くほどの太陽光じゃろう、なぜ動ける?」
「人間は、残酷な同族(人間)に、”ヒトの皮を被った悪魔”って言うんでしょ、フフ、その通りかもしれないね」
少女は自分の顔を左右から押さえると、その皮をつまんで伸ばした。
皮は不自然なほど左右に伸び、唇の下からもう一つの唇が出てくるのも確認できた。
933Classical名無しさん:07/07/27 21:08 ID:rJxRiR.E
なんて精密動作性の高い作家…
きやがれ!
934仮面のルイズ:07/07/27 21:08 ID:ax7krrt.
「こやつ…!ならばそのグールも、トロルの皮を被っているという事か、なんという…」
「どう、私、けっこう頭良いでしょう?」
オールド・オスマンも思わず舌打ちした、吸血鬼は狡猾だと聞いていたが、まさか昼間に、こんな手段で人間を『狩る』とは思わなかったからだ。
吸血鬼が再度呪文を唱え、今度はオスマンの身体をゆっくりと地面に下ろす。
グールがオスマンの身体をまさぐり、予備の杖を持っていないかどうか確認すると、吸血鬼がオスマンの首に手をかけた。
「光栄に思うわ、貴方、しわの深さからは考えられないほど精力的なのね、こんなメイジ様の血を吸えるなんて…」
そう言いながら吸血鬼は口を開け、牙を見せた。



「光栄に思いなさい」

突如、森の奥から、別の声が聞こえた。
「誰!?」
吸血鬼が驚いて声のした方を向くと、水滴が目に入った。
”バチッ”という音がして、吸血鬼の眼球は砕け、まるで石をハンマーで砕いたような音が響いた。
「GUAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA!ああああ!あああ!…っ殺せえええええ!」
吸血鬼がグールに指示を下す、グールは頭からぶすぶすと煙を出しながら、声のした方に向かって飛び込んだ。
樹木の枝による拘束が緩んだので、オスマンも声をした方向を見る。
するとそこには一人の美しい女性が居た。
若葉の茂る木の枝を使って、グールの身体を撫でつつすり抜けると、その女性はこちらに向き直った。
935Classical名無しさん:07/07/27 21:09 ID:at/nqCGs
やよいさんwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
936Classical名無しさん:07/07/27 21:09 ID:at/nqCGs
すまん、誤爆
937Classical名無しさん:07/07/27 21:09 ID:SDMGQy.s
かしこい吸血鬼しえn
938Classical名無しさん:07/07/27 21:10 ID:5/WV4zVY
リサリサ降臨?
939仮面のルイズ:07/07/27 21:10 ID:ax7krrt.
「まるで動物ね」
女性は一言呟き、腰にぶら下げていた水筒から木の枝に水を振り掛けた。
…奇妙なことに、そのとき水滴は一滴も地面に落ちていなかった気がする。
そしてその枝をオールド・オスマンの足下に投げた。

突然の事に驚いていたオールド・オスマンだったが、女性の背後でグールが立ち上がったのを見て、思わず「危ない!」と叫んだ。
だが、グールは女性の方を向き直るどころか、ビシッ、ピシッと、音を立てて身体が砕け散り、その破片は霧散して気化した。
「な…何だよ…何なんだよ…」
吸血鬼もあまりの事に驚いたのか、既に逃げ腰になっている。
先ほど目に受けた水滴がよほど効いたのか、顔を手で押さえながら苦しそうにうめく。
グールを倒した女性が呟く。
「今度は演技じゃないのね」

「”枝よ!伸びし森の枝……」
吸血鬼が慌てて先住魔法を唱えようとした所で、先ほど投げられた枝が爆発した。
バァン!という破裂音とともに、枝に付着していた水がはじけ飛び、オスマンの服と、吸血鬼を濡らした。
「なっ、こんなっ、ああ、あああああ!ああああああアアアァァァアァaaaaa…!」
オスマンの目にはハッキリと映っていた。
吸血鬼の身体に付着した水滴は、まるで太陽の光のように輝いていたのだ。

ほんの一瞬の輝きだが、吸血鬼を相手にするにはそれで十分だった。

吸血鬼は、身体の上に被った皮膚を残して、ボロボロと崩れ去っていった。


「光栄に思いなさい、本当の太陽に焼かれて死ねるのを」




To Be Continued →
940Classical名無しさん:07/07/27 21:10 ID:63o0pRqU
生命に関わる力だからな。
タバサの母親も波紋帯びさせたら自己治癒で治したり出来る可能性もある。
941仮面のルイズ:07/07/27 21:11 ID:ax7krrt.
投下したッ!
おそらくこの時点でリサリサ先生53歳!
942Classical名無しさん:07/07/27 21:11 ID:rJxRiR.E
おおお!リサリサ先生登場GJ
943Classical名無しさん:07/07/27 21:11 ID:63o0pRqU
≫940
ゴメン、前回の仮面へのレスに誤爆…orz
944Classical名無しさん:07/07/27 21:13 ID:PzZL8Gd.
先生かっけー!
本当の年齢を知ったオスマンのリアクションが今から楽しみだ
945Classical名無しさん:07/07/27 21:14 ID:wH1siyrs
さ、さすが50代!
オスマンも300いってるからいけるってw
946Classical名無しさん:07/07/27 21:20 ID:QiuIl4Do
ゼロ魔キャラ踏み台SS乙
947Classical名無しさん:07/07/27 21:21 ID:6fiO.HmY

オスマン「この尻の前において、年齢などいかほどの物であると言うのだ!?」
948Classical名無しさん:07/07/27 21:21 ID:kLDkttuQ
GJ!キメゼリフイイ!
>>945
いけるってまさかエ(ry
949Classical名無しさん:07/07/27 21:23 ID:rJxRiR.E
>>945
つまりリサリサ先生は実は生きていて、シエスタの波紋の師匠となると?
950初代スレ506:07/07/27 21:30 ID:Tdv1n09o
40分に投下してもいいかなー(タモさん)
951Classical名無しさん:07/07/27 21:30 ID:8OZ78hdQ
いいけど次スレよろ〜
避難所見てきてね〜
952Classical名無しさん:07/07/27 21:30 ID:wvT6H6L.
いいともー! なんだけど……次スレも立ててね
953初代スレ506:07/07/27 21:33 ID:Tdv1n09o
マジ……!?
立てたこと無いからわからない……orz
954初代スレ506:07/07/27 21:40 ID:Tdv1n09o
避難所見る限りここでいいんですよね?
955Classical名無しさん:07/07/27 21:42 ID:ax7krrt.
とりあえずここに立てちゃってもいいんじゃないかな。
956使い魔は静かに暮らしたい:07/07/27 21:42 ID:Tdv1n09o
目を覚ますと強烈な疲労感に襲われた。
そして昨日の練習のことを思い出す。もう過度の練習はしない。
そういえばこの感触は何だろう?まるでベッドに寝ているようだ。首を振り隣を見るとルイズの顔が眼前にあった。大体2pほど前に。
ルイズはこちらに全く気づかず穏やかに寝息を立てている。何でこんな所にルイズの顔が?意味がわからない。というかこれだけ近い寝息が五月蠅い。
とりあえず起き上がる。まだ早朝のようだ。
そして気づく。
ベッドに寝ているみたいではない。ベッドに寝ていたのだ。なんで寝てるんだっけ?
そうだ。ルイズがベッドで寝てもいいとかいう考えられない発言のせいだ。
昨日は疲れて頭が働かなかったから深く考えなかったがむちゃくちゃ怪しいじゃないか!
私に泣きついたり、服を修繕したり、教えて欲しいと言ったり、貴族と同じ食卓に座らせたり、自分のベッドで寝かせたり!
アルビオンに行ってから怪しいことだらけだ!
でも待てよ?ルイズが貴族とは何かって聞いてきたときに、アルビオンの皇太子のことを言っていたな。
確か大衆が求める貴族になることは難しいとか言われたって。
あのときのルイズの話を思い出す限り、ルイズは皇太子に色々言われてそれに影響を受けている。
その中には、皇太子がルイズへ平民のことについて何かを話した事もあるだろう。
ルイズが言った『平民がこっちをどう思ってるか』と。それがいい証拠じゃないか。
それらを含めて考える。
もしかしたらルイズは平民について考え始めたんじゃないのだろうか?
ルイズが一番初めに思いつく平民とは何か?おそらく私のことじゃないだろうか。
多分そうだと思う。何故なら今まで自分が使役してきた使い魔で、一番身近にいる平民が私だからだ。
そして私の生活を考える。
今までの自分が行ってきたことを思い出せばいいのだから簡単だろう。
使い魔といっても人だ。周囲も私のことを平民だ平民だ言ってきたから、ルイズは無理やりにでも私のことをちゃんと人だとは意識していたはずだ。
もっとも言われれば言われるほどより私を動物扱いしていたような気がするな。
957Classical名無しさん:07/07/27 21:43 ID:kLDkttuQ
YES!YES!YES!
投票結果はクラウンだ
958Classical名無しさん:07/07/27 21:44 ID:ax7krrt.
支援!
959使い魔は静かに暮らしたい:07/07/27 21:46 ID:Tdv1n09o
きっと周囲に言われるたびに平民ということを自覚して、認めたくないから動物扱いしたんだろう。
古今東西平民を使い魔にしたメイジはいなかったらしいな。
それはともかく、私をちゃんと(?)平民として見始めたのなら生活がみすぼらしいのに気づくだろう。
毛布一枚で床に寝かされ、食事は床に座らされ質素な食事(餌)、授業も床。
普通に考えてこんな風な生活を強いる奴を慕えというのが土台無理な話なのだ。殺されても仕方が無い。
そしてルイズはこれじゃあ自分が皇太子が言ったような『大衆が求める貴族』にはなれないと思い人間らしい生活をさせようと思った。
……かなり強引だがそれなりに説得力はある気がする。
ルイズは今まで貴族として育ってきた中で平民のことなど考えることは全くとは言い切れないが皆無に近かったはずだ。
初めから上に立って当然の生き物で、平民を知っていても自分たちに貢献するものぐらいにしか認識していなかったはずだ。
自分の中で全てが完結していたと言い切るほどだからな。
それが皇太子をきっかけに平民のことを考えるようになった。その話の何がきっかけで考えるようになったのかは知らない。
ただ、完結していたはずの世界が広がったのは事実だろう。
それで色々な試すのは当然の反応なんじゃないかと思う。知らないことがあれば知りたいし、やってみたい。人間として当然だ。
それがいい影響につながればいいがな。
しかしそれらを抜きにしてもベッドで寝れるのはいい。食事は餌でも食堂で食べればよかったしな。
ベッドから下り立ち上がる。
置いてあった帽子を被りデルフを持つとドアを開ける。
もし、さっきまでの考えが全部外れていて実はルイズが私に何らかの害をもつ考えで行動しているとしたら?
ふとそんなことを考え、苦笑する。
何も問題なんて無い。
だってこいつは『ゼロ』のルイズなのだから。知識はあるが、知能は並だ。状況によっては並以下だ。
魔法も使えない貴族の甘ちゃんで並以下。
そんな奴が私に害をもたらせれるはずがない。もたらしたとしてきっと事後に解決できることだろう。
何にせよ、生活が向上するのはいいことだ。もしこれが維持されるのならば別にルイズを殺す必要も逃げる必要もないな。
960Classical名無しさん:07/07/27 21:47 ID:ax7krrt.
吉良黒いよ黒いよ
961使い魔は静かに暮らしたい:07/07/27 21:48 ID:Tdv1n09o
私をこのまましっかり養って『幸福』の足がかりになってくれよ、『ゼロ』のルイズ。
そんな風に心の中で嘲笑しながら部屋を出た。
そして船上で見たルイズの眼を思い出し、頭を振りかぶる。
あんな眼が何だっていうんだ!あの眼に何ができる!何もできるわけが無い!
そしてあの眼を頭から追い出そうと頭を振りながら昨日剣の練習をした場所へ向かった。疲れたときこそ体を動かせというからな。
練習とデルフとの会話を終え部屋へ戻る。
そしてデルフを置くと洗面器を手に取り外へ水を入れに行く。水を入れて戻ってきた頃には大体ちょうどいい時間になっているだろう。
水を入れルイズの部屋まで戻り床に洗面器を置く。
「起きろルイズ」
ルイズを起こそうと肩を揺する。
「ん〜〜ん」
ルイズがそれに反応するかのように声を上げる。
「起きろ」
起きるまで揺すり続ける。
「ふみゅ?」
揺すっているとようやくルイズが目を開ける。しかしまだ瞳はぼやけたままだ。
「朝だぞ。起きろ」
ルイズはむにゃむにゃと目を擦りながら起き上がり、ひとつ小さな欠伸をした。
普段から低血圧気味で寝起きが悪いが、今日は何時にも増して眠そうである。顔は少し寝たりないといった感じだ。夜更かしでもしたのかもしれない。
それでも起こすがね。
962Classical名無しさん:07/07/27 21:49 ID:ax7krrt.
朝起こすのも大変だな
支援。
963使い魔は静かに暮らしたい:07/07/27 21:50 ID:Tdv1n09o
「起きるんだ」
肩を揺するとルイズはふにゃっと顔を崩したままベッドに腰掛ける。
それを確認し、ルイズの足元へ置く。ルイズの顔を洗うためだ。ルイズは私に顔を表せるのだ。もう慣れたから楽なもんだが。
手袋を外し両手で水をすくう。普段ならルイズが顔をもってくるのだが今日はもってこない。寝ているのか?
しかし顔を見ると目はちゃんと開いている。眠たそうに目をグシグシと擦っている。
「おい、顔を洗わないのか?」
「そこに、置いといて。自分で洗うから、いいわ」
声をかけるとルイズは眠たそうな表情でそう言った。
「そうか」
私は素直にその言葉に従う。もう驚くことは無い。
ルイズが顔を振りながら顔を洗う様子を見ながらそう思った。というか水が飛びすぎだ。
ルイズが顔を洗っている間に着替えをクローゼットからから取り出す。そして下着と着替えをベッドに置く
それらをし終えると後ろを向く。ルイズが下着を着けるのを見ないためだ。前は隠さなかったが最近になって見るなといい始めたのだ。
それ以来後ろを向いて下着を着けるのを待っている。
そして下着を身につけたのを音で判断するとルイズのほうを向く。服を着せるためだ。
しかし振り向くとルイズは慌てた様子でシーツを体に巻きつけた。
「どうした?」
「向こうむいてて」
「着せなくていいのか?」
「向こうむいてないさいって言ってるの」
そう言われまた振り向く。仕事が減って助かった。もはやルイズの変化は自分にとって好ましいものだと判断した。
964Classical名無しさん:07/07/27 21:50 ID:pgXrhEVU
黒いけど、吉良の望みである「植物のように平穏な生活」に近づきつつある。
965初代スレ506:07/07/27 21:52 ID:Tdv1n09o
以上!
初めてのスレ立て……俺頑張るよ!

どうでもいいけど明日お払い頼みに行くんだ。
心霊写真取れたから……目の錯覚と思えれない俺はまさにびびり!
966Classical名無しさん:07/07/27 21:54 ID:4wNrWBOQ
>>965
『親父』か!?『親父』が写っていたのか!?
967Classical名無しさん:07/07/27 21:54 ID:ax7krrt.
GJ
淡々と進んでいるのがいかにも吉良らしい気がする。
平穏に見えてその実…って雰囲気。
968Classical名無しさん:07/07/27 21:55 ID:FWZJS4Rc
>>965
もしかしてその心霊写真には包丁を持ったじいさんが写っているのか?
969Classical名無しさん:07/07/27 21:55 ID:DBtBCelU
スタンドが発現したのだろう
970Classical名無しさん:07/07/27 21:55 ID:PzZL8Gd.
ルイズ不憫だな……でもそんな吉良が好き
971Classical名無しさん:07/07/27 21:57 ID:l6ZtAPE2
投下乙です
ルイズ→デレデレ
吉良→ツンデレ
に見える私は病気かもしれない。
972Classical名無しさん:07/07/27 21:57 ID:SDMGQy.s
>>965
お払いって、いくらぐらいかかるの?
973Classical名無しさん:07/07/27 21:59 ID:HBh.mlic
ルイズのちょっとした仕草の変化が可愛いなあ…とは全く思わない吉良に惚れたw
こういう日常が続けば良いのだが…吉良の中の人が起きてるからねえ
続きが楽しみだ、GJ!
974初代スレ506:07/07/27 22:01 ID:Tdv1n09o
http://sports2.2ch.net/test/read.cgi/entrance2/1185540917/
これでいいのか!?よかったら好ましい返事を!

私がしてもらう(予定)場所は7千円です。一番安いランク……らしい。
975Classical名無しさん:07/07/27 22:01 ID:kLDkttuQ
GJ!でもいつか、この平穏も崩れちゃうんだよな……
976Classical名無しさん:07/07/27 22:02 ID:SICWPqMs
本体:初代スレ506
スタンド:静かに暮らしたい…のに
能力:自動車を本体に引き寄せ事故らせたり、縁起が悪いことを引き起こすスタンド。
   効果は本体のみに発揮されるため、本体も周りも気づかない。
977Classical名無しさん:07/07/27 22:03 ID:l6ZtAPE2
>>974
スレ立て乙であります。
978Classical名無しさん:07/07/27 22:04 ID:x2q1vRSQ
GJ&乙!
979Classical名無しさん:07/07/27 22:04 ID:N4H0hHOs
>>965
とりあえず幽霊を別の写真に撮って
畳んでグルグル巻きにしておくんだ。
980Classical名無しさん:07/07/27 22:05 ID:HBh.mlic
>>974
スレ立て乙です。
981Classical名無しさん:07/07/27 22:07 ID:PzZL8Gd.
>>974
見事なスレ立てでございました
982Classical名無しさん:07/07/27 22:19 ID:u78MoG4Y
うめ
983Classical名無しさん:07/07/27 22:20 ID:ax7krrt.
982ならツェッペリさんに殴られたけど無事だったカエル召喚
984Classical名無しさん:07/07/27 22:20 ID:SICWPqMs
さて、最近御利益が薄くなってきたような気がする1000取りでもするか。
985Classical名無しさん:07/07/27 22:23 ID:wvT6H6L.
なあ、1000取りで出たテーマ達成した人に、何か景品つけないか?
何といわれても困るが、たとえば作品のイラストかいてもらえるとか……無理か
986Classical名無しさん:07/07/27 22:25 ID:kLDkttuQ
アヌ〇スキターーー
987Classical名無しさん:07/07/27 22:27 ID:SICWPqMs
まとめサイトで1000実現作品には★を付ける。
自分で思いついておきながらお駄賃以下な下策だな。

1000なら虫食い召喚。
988Classical名無しさん:07/07/27 22:29 ID:u78MoG4Y
うめ
989Classical名無しさん:07/07/27 22:31 ID:ax7krrt.
10000ならスモーキー召喚
990Classical名無しさん:07/07/27 22:32 ID:GJLcCOoc
>>976小ネタに乗せてもいいんじゃねw
1000ならハ〜イ・ウェイ・トゥ・ヘ〜ル召喚
991Classical名無しさん:07/07/27 22:33 ID:u78MoG4Y
1000なら荒木神召喚
992Classical名無しさん:07/07/27 22:33 ID:cWK007Rg
じゃあ、さっそく。
1000なら











ゼ ロ の 奇 妙 な 使 い 魔




最終話 「鮮血の結末」


かぁ〜なぁ〜しぃ〜みぃのぉ〜 むぅ〜こぉ〜うぉ〜へとぉ〜
993Classical名無しさん:07/07/27 22:34 ID:kgswep3o
1000なんてありませんよ。ファンタジーやメルヘンじゃないんですから
994Classical名無しさん:07/07/27 22:34 ID:DBtBCelU
1000ならBTがくる
995Classical名無しさん:07/07/27 22:34 ID:w4/dieF2
1000なら俺達のご主人様はタバサで毎日タバ茶祭
996Classical名無しさん:07/07/27 22:34 ID:elh35mRY
1000なら俺たちの戦いまだまだつづく
997Classical名無しさん:07/07/27 22:34 ID:THRTf2yw
1000ならザ・サン召喚
高温によるトリスティン滅亡へのカウントダウンドキュメントみたいなかんじで
998Classical名無しさん:07/07/27 22:35 ID:GYeCB7Ks
>>1000ならロリドがえらい目に遭わされる
999Classical名無しさん:07/07/27 22:35 ID:u78MoG4Y
1000なら荒木神召喚
1000Classical名無しさん:07/07/27 22:35 ID:8OZ78hdQ
1000なら>>987
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