ドラゴンボール ベジータとブルマのSEX 2

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1名無しさん?
ベジータとブルマのSEXの話をみんなでつくろうぜ

・SEX中の会話
・SEXにいたるまでの話
・毎日のSEXの様子
を小説風にお話つくってみようぜ・ヮ・

・sage推奨です
・アゲ厨と荒らしと煽りはスルーでお願いします

前スレ
http://changi.2ch.net/test/read.cgi/entrance/1252648845/901-1000
2名無しさん?:2010/01/11(月) 10:51:55 ID:???
雲行さんはほんまSEXが好きなお方やで
3名無しさん?:2010/01/11(月) 11:58:20 ID:???
690さん
前スレでは続きありがとう
とてつもなくいやらしかった
下手なセクースよりも
あんたはネ申
4名無しさん?:2010/01/11(月) 12:16:19 ID:???
690さん!
上に同意です!あなたは神!!!

続き楽しみにしてます^^
5名無しさん?:2010/01/11(月) 14:43:09 ID:???
>>1
乙!新年も新スレでマッタリwktkしましょう〜
6名無しさん?:2010/01/11(月) 18:42:59 ID:???
690さんGJ!!
葡萄のやり取り最高だった〜こんなのされたらメロメロになるってw
愛には不慣れで動揺しちゃうけど、俺様テクはウワテなベジのキャラも超好み!
7名無しさん?:2010/01/11(月) 23:29:59 ID:???
激しいセックス→まじめな生活→えろいキス
この緩急がたまらん
ブルマじゃなくてもメロメロになります
8前スレ690 :2010/01/12(火) 01:50:44 ID:???
前スレ995様へ。優しい心遣いありがとうございます。

皆様、長い作文でスレをまたいでしまって申し訳ありません。どうかこれからも
ぬるく読んでいただけるとありがたいです。
神とか言われたの初めてや信じられん…勿体無いお言葉 ありがとうございます。

エロが伝わって良かったです… 続きです↓
9前スレ690 :2010/01/12(火) 01:51:33 ID:???
ろくに仕事も出来ずに帰宅したブルマは、落ち着かない気分で炊事を始めた。
ベジータはずっと部屋にいる。
どんな顔で会えばいいのか。会ったら何をされるのか。

…おおかた準備が出来ると、ベジータが何食わぬ顔でやってきて、席についた。
ブルマはカーッと顔が赤くなるのを感じて、それを見られないように俯きながら
席についた。
ベジ「…オイ何だこれは。味がしないぞ」
ベジータがもぐもぐと肉を食べながら顔をしかめた。
ブル「…えっ…?」
ブルマが、肉の皿にフォークを伸ばした。
ベジ「うわっ!なんだこのスープは!」
ブル「えっ!?」
ブルマは慌てて全ての料理の味見をした。殆どめちゃくちゃな味付けになっていた。
ブル「ご、ごめん、ベジータ」
ベジ「…もういい」
ベジータは憮然として、パンを手に取り、ふと思い出したように顔を上げた。

ベジ「ああそうだ。今朝の葡萄がまだ余ってたな。オイ、ブルマ、葡萄を出せ」

ブルマはビクッ!と体を震わせた。冷や汗がじわっと全身に滲み、鼓動が速まった。
朝の舌の感触がよみがえる。
震える手で、冷蔵庫から葡萄を出して、そーっと男の前に置いた。
ベジータはそれを黙々と食べだした。
ブルマはドキドキしながら男を盗み見る。
ベジ「もう無くなっちまった…。ブルマ、またコレ買っとけよ」
ベジータはそう言うと、つまらなそうに席を立って、さっさと部屋に戻ってしまった。
10前スレ690 :2010/01/12(火) 01:54:04 ID:???
ブルマは呆気にとられて男を見送った。
そしてすぐに、強烈な孤独感に襲われた。
ベジータが何もしてこなかった…。私と目すら合わせてくれなかった…。

どうして? どうして?

途端に熱い体の疼きを感じて、自分の体をぎゅっと抱きしめた。
そして弾かれたように浴室へ行き、強いシャワーを浴びた。


コンコン…
ブルマはパジャマ姿でベジータの部屋のドアをノックした。中から返事はない。

そっとドアを開けてみると、ベジータはベッドで横になってTVを見ていた。

ベジ「何の用だ」
TVから目を離さずに、ベジータが訊いた。
ブル「…あのさ、ベジータ」
ブルマはソロソロとベッドに近づき、その端っこにチョコンと座った。

ベジ「何だよ」
視線はTVに向けられたままだ。
ブル「ねえ… やろうよ…」
ブルマが猫のように四つんばいになり、男ににじり寄った。

声に色が滲み出ていた。
11前スレ690 :2010/01/12(火) 01:56:15 ID:???
ベジータがじろっとブルマを睨んだ。

ベジ「何を」

ブル「SEX」

小さな呟きの後、女の足が男の足にいやらしくまとわりついた。
ブルマの頬が紅潮している。

…早く抱いて… 早く早く…

ベジ「……?『セックス』ってなんだ?」
ベジータは眉をひそめて、抑揚のない声で訊いた。

ブル「えっ……?」
ベジ「そんな言葉聞いたことがない。どういう意味だ?」
思わぬ質問に、ブルマがたじろいだ。
ブル「え?えっと…だから…。あの、ほら、お、男と女がさ、裸でくっついてやる
あの… 気持ちいいやつ…」
ブルマはしどろもどろ説明した。

ベジータはしばらく眉をひそめていたが、やがて気が付いたように
ベジ「ああ、なんだ。交合のことか」
と言って再びTVに顔を戻した。
12前スレ690 :2010/01/12(火) 01:58:53 ID:???
ブル「え? ベジータ… ちょっと…」
ブルマが焦って、男を揺さぶった。
ベジ「何だよ…。オレは今TVを見てるんだ」
ブル「や、やろうよだから、その…『コウゴウ』を」
ベジ「なぜだ」
鉄のような声でベジータは切り返す。
ブル「な、なぜって…… だってベジータ、今日の朝さ…」
ベジ「チッ… なんなんだお前は。鬱陶しい」
ベジータがギラリとブルマを睨む。そしてすぐにTVに戻った。
ブル「もう…ベジータってば…」
ベジ「オイどけ。TVが見えんだろ!」
ドンと女を押しのけた。

ブルマはむかついて、何か決意したようにパジャマのボタンを外しはじめた。
そして美しい胸をきわどくはだけて、再び迫った。
ブル「ねえ、こっちを見てよ……」
豊かな胸を見せ付けて誘惑した。自分でも驚くぐらいの大胆さだった。

それを男は冷めた目で一瞥した。眉ひとつ動かさない。
ベジ「しつこいぞお前!オレ様は女の裸が見たいんじゃないTVが見たいんだ!
どけ馬鹿野郎!邪魔だ!」
ベジータはイライラと怒鳴った。

ブル「なっ…… なっ……」

ブルマは真っ赤な顔を引きつらせ、ベッドから飛び降り、猛然と男の部屋を
出て行った。
13前スレ690 :2010/01/12(火) 02:01:15 ID:???
ブル「何よバカーーーーーー!!!」
ブルマは自室に戻るやいなや、クッションを壁に投げつけベッドを殴った。
ブル「じゃあ今朝のはなんだったのよ〜〜〜!!ふざけんじゃないわよ〜〜〜!!」
うわーーー!!と泣きながら枕に顔をうずめる。
ブル「バカみたい私!!もうやだあ〜〜!!もう知らない!!ベジータなんか
死んじゃえ〜〜〜〜〜!!!!」
ブルマは顔を真っ赤にして、子供のように泣きじゃくった。

…そして泣きながら、いつのまにやら眠ってしまった。


…それから何時間すぎただろうか…
こめかみのあたりにチクチクとした痛みを感じて、ブルマはうっすら目を覚ました。
部屋がぼんやりと明るい。ベッドのそばの小さな照明が灯っていた。
ふと、窓際の目覚まし時計に目が行く。針が午前2時すぎをさしている。
ズシ…とふとともの付け根あたりに重みを感じて、ブルマはうめいた。
すると突然、こめかみあたりの髪を強く引っ張られて、ぐいっと顔を天井に向けられた。

ベジ「起きろ!」
鋭い命令にブルマは仰天した。
ブル「…えっ!?」
ブルマが目を見開いた。
ブル「え? ベ、ベジータ…?」
見ると、ベジータが、ブルマの体にまたがって、髪を引っ張っていた。

無慈悲で冷酷な支配者の眼差しがブルマを見下ろす。低い鋭い命令が流れた。
ベジ「起きろブルマ。このベジータ様がわざわざ足を運んでやったぜ。何をグズグズ
している?さあ早く脱げ。さっきのストリップショーを今すぐ再開するんだ」
14前スレ690 :2010/01/12(火) 02:04:01 ID:???
ブル「えっ ちょ… ちょっと… ベジータ」
ブルマが慌てふためいた。ベジータはその髪をさらに強く引っ張りながら、氷のような
命令を続けた。
ベジ「この前、お前はオレの女だとか言ってたなあ。じゃあオレ様の女らしく一流の
ストリップを見せてみろ。最高の踊りで楽しませろ」

ベジータはもう片方の手にもっていたミネラルウォーターを、ポンとブルマのそばに
放り投げた。

ブル「な…?なんなのよベジータ!ちょっとやめて……どいて!どきなさいよ!」
男のあまりにも不躾な行動に腹が立って、ブルマはバタバタと暴れた。
ブル「なんなのよいきなり… 何時だと思ってるのよ!」
ベジ「何時。ふっ… 知るか。これがオレ様のタイミングなんだよ」
男の低い声に軽蔑が含まれている。
ブルマは全く訳がわからない。なぜ自分が今こんな目に合っているのか…。
ブル「ちょっと、なんでこんなことするの!重たい…!どいて!!」
ブルマは力いっぱいベジータの体を押したがびくともしない。
すぐにその手を掴まれてしまった。

ベジ「今、『なんで』って言ったのか?とぼけやがって…」

ベジータは憎々しげにブルマを睨んた。そして女のパジャマのボタンをゆっくり
外し始めた。
15前スレ690 :2010/01/12(火) 02:06:30 ID:???
ブル「ちょ… ちょっとやだ…」
ブルマはギョッとして身をよじった。
ブル「あんた、さっきは私のこと追い払ったくせに…! なんなのよぉ!!」
腹が立ってベジータのふしだらな手を掴んだ。
しかし全く動じない。己の非力に絶望する。
ベジ「お前こそなんなんだ。このオレ様に下品な色仕掛けなんかしやがって」
ベジータは2つめのボタンを外した所で、指を一気に下まで走らせた。
ブチブチブチ!と残りのボタンが弾けとんだ。

ブル「キャ!」
ブルマが短い悲鳴をあげる。
ベジ「ふふっ これぐらい派手な脱ぎ方がお前にはお似合いだぜ」
ブル「やだちょっと!!やだ!!」
ベジータは嫌がるブルマからパジャマをひんむいて、上半身を裸にしてやった。

ベジ「なぜあんな下品な真似をしたんだ。なぜお前はいちいちオレを怒らせるんだ」
ベジータはブルマの目を睨みつけ、次に白い体に視線を流した。
透明な肌に、青く血管が浮き出ているのを見つけると、それを指でなぞりはじめた。

ブル「何!?…何言ってんのよ!あんたのほうからしてきたんじゃない!ベジータが
今朝いきなりあんな…中途半端な…  変なことするからぁ!!」
ブルマは男の悪戯な手を掴む。無駄とは解っていても精一杯抵抗した。
16前スレ690 :2010/01/12(火) 02:08:57 ID:???
ベジ「…ああ、そうだ。今朝オレはお前を愛でようと思ったんだ。本当はあのまま
お終いまでやるつもりだったさ。だが残念な事に、時間がきてしまったよなあ?
お前が仕事を大切にしてるのをオレは知ってるんだ。だからお前の都合を優先して
やった。尊重してやった。譲歩してやったんだ。このベジータ様がわざわざ…。
なぜだか解るか?」

ベジータは静かに語りながら、ブルマの血管をなぞりつづけた。
指が、首筋から鎖骨へと、ゆっくりと滑る。

ベジ「それはお前がオレにとって特別な女だからだ。今までの中で最高の女だからだ。
本当にお前はなんて可愛い奴だ…オレの為にけなげに世話をし、欲しいものはなんでも
買い与えてくれて、宝石のように美しく、こんなにいい体してやがって、おまけに
頭もいいときた。最高だぜ… 最高の女だ…」

夢のような賛辞が、地獄の響きを伴って男の口から奏でられる。

ブルマは目を見張り、自分を誉めそやす言葉に全神経を研ぎ澄ませた。

底知れぬ不安が足元から忍び寄ってくる。

男の指が、鎖骨から胸の谷間をなぞり、少しずつ降りていき、その軌跡がビリビリと
甘く痺れた。
17前スレ690 :2010/01/12(火) 02:13:01 ID:???
ベジ「今朝は途中で終わったから、続きは今夜やるつもりだったのさ。お前が後始末を
して、シャワーを浴び、部屋に戻った後、オレの方から伺うつもりだったんだ。
最高の褒め言葉を土産にしてなあ…」

ベジータの冷酷な瞳が、ブルマを凍りつかせた。
指が、女のやわらかい腹を優しく撫でまわした。

ベジ「生まれて初めてだぜブルマ… このサイヤ人の超エリート王子のベジータ様が
女を寵愛してやろうなんて思ったのは…。信じられん。お前はなんて凄い女なんだ…
虐めずに抱いてやったら、お前はどんなよがり声をあげるんだろうなあ。
それを想像するだけでオレは……… 畜生…たまんねえぜ…しびれる……あぁ……
何もしなくてもいっちまいそうだ…」

うっとりとしたため息と共に下卑た淫らな言葉が垂れ流され、女の肌の上をヌルヌルと
這いまわる…
指が腰まで移動すると、ベジータはブルマのパジャマをずらしはじめた。
ブル「あっ… はっ……」
ブルマは怯えてその手を掴んだ。
ベジータはかまわずに、力任せにパジャマを剥ぎ取った。
下着はビリビリと破いてやった。

ベジ「だがお前はこのベジータ様のありがたい寵愛の意を汚しやがったんだ。
オレの大っ嫌いなやり方でだ。一体お前は何度虐められたら覚えるんだ?」

みるみるうちに、ベジータの声に凶悪な力が篭り始めた。
指が、女の股間に滑り込んで、割れ目をなぞった。
18前スレ690:2010/01/12(火) 02:15:23 ID:???
つづく
19名無しさん?:2010/01/12(火) 08:20:33 ID:???
うーん
すばらしい
20名無しさん?:2010/01/12(火) 11:44:31 ID:???
あ〜最高だ〜

続きが楽しみ!
21名無しさん?:2010/01/12(火) 18:25:11 ID:???
色んな意味でブル→ベジータを飼っている ベジ→ブルマに飼われているという関係が面白いw
22名無しさん?:2010/01/12(火) 20:03:54 ID:???
前スレ690さんエロオモSSいつもありがとー!

朝にあんな葡萄プレイされて「続きは夜」も何も言われなかったらねぇ
ただでさえ前回から2ヵ月近く間空いてブルマとしては待ってるのにもう待てないってw
このベジータ様は女から仕掛けられるのは嫌いなんだろうけどただの従順だったらつまらないんだろうしね
俺様、もう少し考えを口に出してもらわにゃ分かりませんwでもその分かんないとこがSSとして面白かったりする〜
23名無しさん?:2010/01/12(火) 22:30:32 ID:???
こんな男ほんとにいたらとんでもないけど
ベジータだから許せてしまう
だって宇宙人な上王子だもの
24前スレ690 :2010/01/13(水) 14:25:22 ID:???
こんにちは。皆様、お世話になります。読んでくださってありがとうございます。
ここらへんから、激しくなってきます。Sが苦手な人は気をつけてください。
では続き。
25前スレ690 :2010/01/13(水) 14:26:35 ID:???
ベジ「なぜ分からんのだ…? なぜ… オレ様はな!自分から色で仕掛けてくる女が
死ぬほど嫌いなんだ!!今までもそうだったろ!!忘れちまったのか!?
なぜ色仕掛けなんかしてきやがった!!なぜもっと行儀良く待ってられんのだ!!
このくそったれがぁ!!」
ベジータの声が一気に激した。

ブル「…あっ……あ……」

ビクビクを目を閉じて、ブルマがうめいた。
久しく聞かなかったベジータの怒号。脳天を突き抜け、一気に全身に緊張が走る。

突如、男の指が膣に侵入してきた。

ブル「あああ!」
驚く程、甘い喘ぎが漏れた。その恥ずかしさに、ブルマは口を手で塞いだ。

ベジ「よくも……よくもこのアマ……少しはマシな女だと思っていたのに…!!
お前のせいで全部ぶち壊しだぜ!!どうしてくれるんだ〜〜〜!?」

イライラとブルマを睨みつけながら、ベジータは指で女をいじくりまわした。
ブルマは両手で口を抑え、喘ぎを殺した。
26前スレ690 :2010/01/13(水) 14:27:49 ID:???
…なんということだ。
自分はちゃんと女として見られていたのだ。
最高の女として。
その評価が今、ただ自分から誘ったというだけで、全て無に帰しようとしているのか…

ベジ「ふざけやがって…。誰がオレの女になんかしてやるもんか… ふふふふ…
お前なんかオモチャだぜ…」
ブルマの体を知り尽くした指が、グイグイと責めてきて、すぐに女は弓なりになって
叫んだ。
ビクビクと美しい肢体が痙攣した。

それが収まるのを待たず、ベジータは女のふとももを強く吸った。

口を離すと、赤い印がくっきりと残った。

ブル「…ごめんなさい…ベジータごめんなさい」
知らぬ間にわめいていた。取り返しがつかないと分かっていても粉々の絆を修復
しようと口が勝手に動き出す。

ベジ「もう遅い……お前は黙ってろ…!!」

低い、震えるその声に、裏切られた者の怨恨が込められていた。
27前スレ690 :2010/01/13(水) 14:29:03 ID:???
すぐに、凶暴な指が女の膣を責めはじめた。
ブル「んっ……んっ……」
ブルマは目をつぶって、口を手で塞いだ。
快感で涙が溢れてくる。信じられない速さで絶頂が迫ってくる。

ベジ「いけよほら」
冷たい命令に従うように、女の体が再び硬直して弓になった。
甘いため息とともに体中が痙攣する。
その体がベッドに沈むと、ベジータはまたふとももを吸った。

白い肌に、赤い印が二つ並んだ。

ブル「…ベジータ… 私の話…… お願い話を聞いて……」
これがブルマの最後のまともな言葉となった。

女の懇願が冷酷に無視され、再び指が突っ込まれた。
中指の腹で、ひっきりなしに中を刺激すると、愛液が滲み出てきて、指をズルズルと
滑らせる。弄ぶ手と膣の間から、ぐちゅぐちゅと卑猥な音が漏れた、

ベジ「ほら。これがいいんだろお前は」
ベジータがニヤリと笑ってつぶやいた。
ブル「あっ……!!」
ブルマの体がまた弓になった。ベジータのうわずった声を聞いた途端、あっという間
に達してしまったのだ。

…そしてまた、男が女のふとももを吸う。赤い印は三つになった。
28前スレ690 :2010/01/13(水) 14:30:46 ID:???
間髪をいれず、4度目の指が膣に侵入してきた。
ブル「もっ……もういやあ〜〜!もう指はいやあ〜〜〜!!」
ブルマは顔を両手で覆って泣き出した。
ベジ「くっくっ…」
ベジータはわざとゆっくり指を動かした。

ベジ「いい声だぜ。もっと聞かせろ」

ブル「うう〜〜〜!!」
ブルマが自分の手で口を塞いで、声を殺した。
それを素早く男が剥ぎ取る。
ベジ「もっと聞かせろ…最高の音楽を… ほらほらほら…」
中指の動きがどんどん速まっていく。グチュグチュグチュグチュ…

ブル「やだ!やだ!イヤ!あはあ……早く…!ちょうだい!ちょうだいよお〜〜!!」
ベジ「なんだ〜?何がほしいんだ〜〜?」
ベジータがブルマを愛しげに見つめながら、歌うようにたずねた。
ブル「ベジータのを……あうう!! ゆ、指はもう…いやあああ!!ベジータのを
入れてよお〜〜〜!!」

せわしない指がピタリと止まる。
空いている手が、ブルマの髪を優しくなでた。

ベジ「それがベジータ様に対する頼み方か?違うだろ?前に教えた通り、礼儀正しく
お願いするんだ」
泣きっ面のブルマの顔が、さらにくしゃくしゃになった。
29前スレ690 :2010/01/13(水) 14:32:13 ID:???
ブル「ああ…お願い!!お願いします入れて下さいベジータ様!!お願いします…
あっ… は 早く…早く抱いて下さい!!」

恥辱で真っ赤になった顔を両手で覆いながら、ブルマは大声で泣きわめいた。

ベジータがニヤッと残忍に笑った。凶々しい瞳…圧倒的上位の者の笑み…
ベジ「そうかそんなに欲しいのか。じゃあお前にチャンスをくれてやる。こっちを
向いて四つんばいになれ」
命令しながらスッと膝で立つ。
ブルマは言う通りにした。切ない目で男を見上げた。異常な情欲。もう我慢できない。
ベジータが、窓際に手を伸ばして時計を取り、針を見つめながら首をかしげた。
淫らな瞳がギラギラと光る…

ベジ「…2分だ。2分やるからマラ舐めでオレをいかせてみろ。そうすればお前の
言う通りにしてやる」

下劣極まりない命令が、ブルマに降った。
ブルマはビクビクと目を閉じた。
屈辱よりも欲望の方がはるかに勝って、体がうずいた。

…早く入れて下さいベジータ様…

ベジ「何をグズグズしてるんだ?ぼーっとしやがって。…5秒前だぜ、さあ……
何をしてる?お前が脱がせるんだ!」

ブルマがそれに従って素早くベジータの服をずりおろし、ペニスを手で掴んで
一気に口の奥まで含んだ。

ベジ「くっくっ。それでいいんだ。よーし、始めろ」
30前スレ690 :2010/01/13(水) 14:34:04 ID:???
恥も外聞も無かった。ブルマは全身全霊を駆使して目の前の男に奉仕した。
口の中でどんどん男が硬くなっていく。

ずっとこれが欲しいと思っていた。早く欲しい。早く早く!

男を高めてやる為に、思い切りいやらしい音をたててしゃぶった。

一生懸命舌を動かしていると、ベジータが急にブルマの頭を掴んで、口からペニスを
引き抜いた。
そして人差し指で女の顎をクイと持ち上げ、上を向かせた。

バチッと2人の目が合う。

ベジ「つまらんやり方教わりやがって……」

ベジータは憐れみともとれる眼差しでブルマを見つめ、親指で唇をなぞってやった。

ベジ「がっかりだぜ…それじゃあ全然駄目だ…オレが教えてやる……」

慈悲深く呟いてブルマの頬をそっと撫でる。
そしてゆっくりと女の口の中に性器を差し込んだ。
31前スレ690 :2010/01/13(水) 14:38:38 ID:???
ブル「んん…」
ブルマが目を閉じて男を咥えた。
ベジ「いいかブルマ。こうやるんだ」

ベジータは女の頭を支えてピストンを始めた。ブルマがそれをビクビクと受け入れる。

ベジ「もっと頬をすぼませろ… 吸え、もっと…もっとだ… オイ、舌がお留守だぜ…
そう…そうだ… いいか?この速さを覚えるんだ… ハア… これより速くても、
遅くても駄目だ… 違う…そこは舌を尖らせろ!…もっと! ハアッ… ハアッ…
ほら角度を変えろ…さぼるんじゃない… 次はそこで歯を立ててみろ…少し…そうだ……
オイ…何度言わせるんだ… 舌はどこへ行った?」
淫らなしつこい指導にブルマは夢中になって従った。力のこもったピストンで、口から
ジュプジュプ音が鳴る。
ベジ「わかってるだろうが同じ調子ばかりでなくちゃんとメリハリを付けるんだぞ…
こうやって……」
熱いため息を漏らしながら、ベジータはゆっくりと悩ましく腰を動かした。
その扇情的な動きにブルマは恍惚となった。
ベジ「…何をしている……舌の出番だぜ……心を込めて舐めろ……徹底的に……」
じっくりと時間をかけて舐めさせてから、性器を引き抜くと、
ベジ「分かったか?じゃあ今から2分間だ。頑張れ」
と命じて再び女の口に突っ込んだ。

ブルマは言われた通りに、必死に奉仕し続けた。頭上で男が忍び笑いを漏らす。
部屋に女のうめき声と下品な音が充満した。
32前スレ690 :2010/01/13(水) 14:39:49 ID:???
つづく
33名無しさん?:2010/01/13(水) 16:33:11 ID:???
おお盛り上がってきた!
690さんの前置きやコメントもおもしろいw
34名無しさん?:2010/01/13(水) 20:57:06 ID:???
ここでつづく?はうう‥w
ベジータは戦闘だけじゃなく夜の方も稽古つけてあげられるのか‥
なんか意外と先生向きですね!w
さすがハーレム時代に色んな女を狂わせただけの事はある‥(←第一章より)
ブルマが狂っちゃわないか心配ですw
35前スレ690:2010/01/13(水) 23:04:58 ID:???
失礼します。たまには雑談を…

>>33様。
読んで下さってありがとうございます。ええ、やっと濡れ場に突入しましたw
ここから王子の本領発揮かと思われます。

>>34様。
読んで下さってありがとうございます。この王子は結構調教が好きなようですw
ただし気に入ってる相手にしかしませんが。

原作など読んでて思いますが、ベジータの色っぽさは一体なんなのかと思います。
人造人間をいたぶり殺す所や、リクームと必死に闘ってる所なんかに
自分はそこはかとない色気を感じる。

ひょっとしたら、女の体は知り尽くしてるかもしれないなあ、と思ってハーレムの
エピソードを作ってみた。
ただし体だけです。欲望と快楽と支配だけ。恋愛はよくわからない。そんな感じ。
36名無しさん?:2010/01/13(水) 23:56:23 ID:???
>>35
34ですがブルマが気に入ってるから調教してあげてるんだなって伝わりますw
でも過去に気に入って調教してあげた女はいるのかなぁ‥?
なんてまた妄想が広がるw

ベジは未経験・経験済どっちの可能性もあるのがまた面白いって思うけど
自分もベジは女経験はあっても恋愛感情や愛を知ったのはブルマが初めてだと思ってます
前スレ690さんのベジータは予測不可能な行動取るのに本人の気持ち的には筋が通ってて
あとドSだけど実は愛情あるのが良かですよね 続きも楽しみにしてまするw
37前スレ690 :2010/01/14(木) 17:20:32 ID:???
>>36様、どもありがとうございます。過去に気に入って調教した女か…
自分で書いててアレですがあんまり思いつかんw
前スレで、確か92さんが(ごめんなさい、うろ覚えだ…)ザーボンのねーちゃんと
初体験したっていうネタが見事でしたが、この場合はどっちかというとねーちゃんの
方が王子を調教してそうだしなあ…。

はあー。セックスの所はほんとに恥ずかしいので早く書いて終わらせたいです。
長くなってすんません。

では続き…
38前スレ690 :2010/01/14(木) 17:21:58 ID:???
口の中で男がどんどん熱く硬くなっていく。
あの時、自分はこれで突きまくられていたのかと思うと興奮して下半身が濡れてくる。

ベジ「オイどうした。頑張れ。あと30秒だ」
ブルマはビクッと震えて、焦り狂って滅茶苦茶に男をなぶった。

ベジ「くっくっ……10…9…8…7…6」

ブルマは泣きそうになりながら懸命に舌を使ってしゃぶった。腰にしがみつきながら
一心不乱に動いた。

早くいって。早くちょうだい…

ベジ「ふふっ。そこまでだ」
冷たい声とともに、勢いよく性器が引き抜かれた。チュパア…と何本も糸を引いた。
急に主人を失ったブルマの口に、残酷な寂寥だけが残った。
ベジ「残念だったな…」
ベジータの優しい手が、ブルマの頬を撫でる。
39前スレ690 :2010/01/14(木) 17:23:15 ID:???
ブル「ああ………」
その絶望を耳にするやいなや、突然男は女を仰向けに倒した。
強引に足を開き、股に顔を突っ込む。
ブル「はあああぁん」
ブルマの体がのけぞった。膣に、ベジータの尖った舌がもぐりこんできたのだ。
それは魔性の蟲のように妖しく中を蠢いて、狂おしい快楽を呼ぶ……
すぐに女からドバドバと愛液が溢れた。
ブル「や…めて……イヤぁ……」
ブルマはたまらずふとももを閉じ、男の頭がそれに挟まれた。
舌は全く動じず蠢きつづける。両手がふとももをいやらしく撫でまわす。
そのままゆっくりと腹を通って上まで撫で上げて、ブルマの胸を愛撫する。
舌でたっぷりと愛液をすくうと、胸まで這わせて、汗ばむ女の肌に塗りたくってやった。

その舌の動きに、女のか細い喘ぎが応えた。
ブル「あ…あ… やめて… やめて…」
ベジータが女から舌を離してニヤッと笑った。
ベジ「なんだ嫌なのか… ほら、やめてやった。これでいいのか?」
ブル「イヤ!……やめないで!……やめないで……」
ベジ「くっくっく… どっちなんだよ…」
ブル「ベジータ……ベジータぁ……」

ブルマが男の名を連呼する。
ベジータは女の喘ぎを吸い取るように、その唇を何度も強く吸ってやった。
40前スレ690 :2010/01/14(木) 17:25:10 ID:???
舌の標的が乳首に移されると、間髪を入れず膣に指が潜り込み、両方から挟み撃つように
快感を引きずり出す。
足を、女の足に絡ませて、きつく縛り付ける。…蛇のように。
舌で乳首をたっぷり愛撫して、チュパチュパ音をたてて肌を吸いながら上へ動いていき
柔らかな耳を噛む。可憐な唇を吸い、口の中に舌をねじりこみ、女のそれと淫らに
絡めあう。そして再び耳へ戻り舐め回す。耳を濡らした舌と唇は、今度は首筋に降り、
雨のように優しいキスを降らせ、再び耳まで戻ってきて噛みついた。
その間指は休まず女の口を愛しつづける。ブルマが嬌声をあげている。

女の体を強引にひっくり返す。背中を両手で撫でまわし、上から下に舌を這わせる。
下へ、下へ。腰から尻、ふとももからふくらはぎ、最後に到達した可愛い足の指を
一つ一つ噛んでやる。
優しく。
そして一気に上まで舐め上げ、女の股ぐらに猛獣のように喰らいついた…

ブルマが男の名を連呼する。幼い子供の様に甘く小さく泣いている。

オレの口が足りない。…ベジータは思った。
オレの舌が足りない。
オレの手が足りない、オレの指が足りない。
オレがもう一人居ればいいのに。
そうしたら前も後ろも上も下も同時にやってやれるのに。
そうしたらお前をもっと狂わせてやれるのに。

やがてブルマが大きな叫びをあげた。シーツに必死にしがみつき、ビクビクと震えた。
ベジータはブルマのふとももを強く吸った。
そして痙攣の冷めやらぬ尻を両手で抱えて持ち上げると、硬く熱いペニスを膣に
あてがった。
41前スレ690 :2010/01/14(木) 17:26:45 ID:???
ベジ「欲しいか?」
ベジータはペニスを握って、その先端を女の下の唇にゆっくりとこすりつけた。
その部分は愛液で溢れかえっており、こするたびに濡れた音がして男を扇情した。
途端にブルマが猫の背伸びのようにグーーッと体を反らせた。開かれた唇から、
声にならない喘ぎが細く長く流れている。
ベジータは女の痴態を眺めながらぬるぬるとペニスをこすりつづけた。
下の唇がヒクヒクと痙攣しているのが感じられた。

…女が絶頂している。

ブル「…はぁん……」
体の緊張が終わってから、やっと小さな喘ぎが漏れた。男が女のふとももを吸う。
ベジ「何だもういったのか?くっくっ…どうするんだ。そんなんじゃオレ様の相手は
とてもつとまらんぜ。しっかりしろブルマ」
ベジータがブルマの尻を撫でまわした。
ブル「ああん… ううん…」
ブルマがうっとりと喘いだ。目は半開きで、長いまつげが震えていた。
だらしなく指をくわえて、遠くをぼんやり見つめている。
ベジ「どうした頑張れ!前にオレをてこずらせたお前はどこに行きやがったんだ。
それともアレはまぐれだったのか?なあ、ブルマ」

ブルマは子猫のように小刻みに震えるばかりだった。何も答えられない。
42前スレ690 :2010/01/14(木) 17:27:58 ID:???
そんな淫らな女の姿を目にすると、とたんに強烈な支配欲が突き上げてくる。
ベジータは体が熱くなって、ああ…と身悶えた。

…全部だ。
その瞳も。いやらしい体も。甘い唇も。痺れるような声も。
白い肌も。可愛い爪も。香る髪も。
泣くお前も。微笑むお前も。よがるお前も。
歓喜、激怒、恐怖、悲哀、お前の持つ感情の全て。
その髪の先から魂の深遠まで全部オレのものだ。
全部全部奪い尽くしてやる…

ベジータはそっとブルマの体を横にして、寝転がした。
そしてベッドに転がっているミネラルウォーターの蓋をあけて、水を口に含んだ。
それを女の半開きの口にゆっくり流し込んでやる。
ブルマがピクリと動いて、その水を受け入れてコクリと飲み込んだ。
ベジータはその小さな嚥下さえ奪いたいと思った。
ベジ「しっかりしろ」
もう一度水を口に含み、女に口移しで飲ませる。
ブルマが自分から水を吸ってきた。コクリと飲み込むのを認め、ベジータはブルマの
唇を吸った。
43前スレ690 :2010/01/14(木) 17:29:22 ID:???
そしてブルマの隣に寝転がり、しばらく黙って様子を見つづけた。

ブルマの体がだんだん冷めてくる。
ぼんやりとした目がしっかりしてくると、男にじっと見つめられていることに気づき、
目を見張った。

ベジータがピクリと身じろぎして、突然ブルマの瞳を食い入るように睨みつけてきた。
女の体が冷めたかどうか探っているのだ。
女の全てを喰らい貪るような、凶暴な眼差し…
この眼差しに射止められると、ブルマは金縛りにあい、動けなくなってしまう。

ベジ「冷めたか?」
男の目がギラギラと女を突き刺す。その刃のような鋭さにブルマは戦慄した。

ブル「アッ」
ベジータが乱暴にブルマをうつ伏せにし、再び尻を持ち上げて、猫の格好にした。
そして膣にペニスをあてがった。

ベジ「さあやり直しだ。ベジータ様はここにおいでだ。欲しいか?欲しいんだろうなあ。
ふふふふ… いいぜくれてやっても。ただしお前から出迎えるんだ」
貴族のような優雅な風情で男の口が動いた。
44前スレ690 :2010/01/14(木) 17:30:53 ID:???
ブルマは膣にあてられた熱を感じてゾクゾクと情欲に襲われた。
ベジータの言葉の意味がよく分からなかった。
ベジ「何をしている。言ったことが分からんのか。オレ様の肉棒が欲しかったら
お前の方からケツを動かしてその穴にぶちこめと言ってるんだ」
貴族の口が下劣な言葉を吐く。

冷めた女の脳天にその下卑た言葉が突き刺さり、どっと恥辱が噴き出した。
ブルマは耳まで真っ赤になった。
頭の中で繰り広げられる恥辱と情欲の綱引き。
やがておずおずと尻を準備した。

ブル「うっ… うっ…」

ブルマが顔をシーツにうずめながら、男の方に尻を押し付ける。
ベジータは屈強にそれを待ち受けた。
メリメリとペニスが女に食い込んでいく。

最も太い部分で抵抗がかかり、女の尻が止まった。

ブル「あ…」
ブルマは恥ずかしさでうめいた。そして後ろ手で素早く男のふとももを掴み、
グイッと引き寄せようとした。
45前スレ690 :2010/01/14(木) 17:32:33 ID:???
次の瞬間、その手はパチンと男に振り払われた。
ベジ「何だその横着な真似は!このベジータ様に失礼じゃないのか?ちゃんと
ケツだけで迎え入れろ!」
ベジータが怒って命令した。声がドロドロにうわずっていた。

ブル「ううっ…」
ブルマは悔しさで目をつぶり、歯を食いしばった。
そして思い切り男に向かって尻をぶつけた。
太い部分を越えて、ヌルッと一気に根元まで入った。
ブル「あんっ……」
ギュッとブルマの体が強張る。ベジータがビクッと天を仰いで熱くため息をつき、
両手で女の尻をいやらしく撫でまわした。
ベジ「ああそうだ… それでいいんだ… さあ… 自分で動かしてみろ… 踊れ…
このベジータ様を楽しませてみろ……」

うっとりと呟く声が淫らな色にまみれている。
ブルマはその言葉に震えた。恥辱も情欲も両方、ドッと高ぶってくる。
そしてわずかに欲が勝った。
ブルマは男の性器に神経を集中して、ゆっくり腰を動かし始めた。
46前スレ690 :2010/01/14(木) 17:35:00 ID:???
スマーーン、S注意って書くのわすれた。生ぬるく許してくれ…
つづく
47名無しさん?:2010/01/14(木) 21:15:29 ID:???
エロい
48名無しさん?:2010/01/14(木) 22:11:26 ID:???
>>43のブルマの体が冷めたか伺うベジの様子が動物で好きw
しかしこんな愛されちゃってもう、妬けますよ!w
49名無しさん?:2010/01/14(木) 22:15:25 ID:???
↑48の訂正:動物「みたいで」好き
50名無しさん?:2010/01/14(木) 22:32:57 ID:???
>>35>>36
自分は童貞派だけど、ベジータは色気がある&恋愛感情はブルマで初めて知ったに同意。
エロ映画・小説にありがちだけど純粋な少年・青年が経験豊富な熟女のテクに嵌ってやりまくる
→そのうち上手くなって熟女の方が焦るようになるってイメージ。てか調教されても努力してリベンジしそうw
51名無しさん?:2010/01/14(木) 22:42:35 ID:???
>>49
前スレの母乳プレイSSや690さんのシリーズで
ベジータの子供や動物っぽい所とブルマの綺麗で柔らかい体がよく書かれていると思いました
とりあえずブルマの体に嵌ってそうw
52名無しさん?:2010/01/15(金) 22:36:46 ID:???
続きがほんっとに楽しみです!!!
53前スレ690 :2010/01/16(土) 00:23:15 ID:???
お世話になります。読んでくださってありがとうございます
今回もサディストに注意です。
では続き↓
54前スレ690 :2010/01/16(土) 00:24:38 ID:???
5〜6回ブルマが動いたところで、ベジータがガシッとその腰を掴んで止めた。
ベジ「チッ…白けるぜ… なんだそのへっぴり腰は!」
そういうとすぐに性器を引き抜き、ブルマの体をひっくり返して仰向けにした。
すぐさま女の足を開いて、一気に奥まで挿入する。

ブル「ああん!!」
ブルマが大声で叫んでのけぞった。
ベジータがもどかしげに服を脱ぎ捨てた。勢い余ってビリリ!!と破けた。

ベジ「オイ、これを見ろブルマ」
ベジータがブルマのふとももをグイッと持ち上げ、見せ付けてやった。
ベジ「この赤い印がなんだか分かるか?お前が今夜いった数だけ刻んでやったんだ。
いくつあると思う。5つだ!全くなんて多さだ…これから本格的にかわいがって
やろうっていうのに…」
ベジータがゆっくりと動き出す…
ブル「はあ…ああ…」

ベジ「オレの夜はまだまだこんなもんじゃないぜ……頑張って付き合えよブルマ。
気絶しやがったら水をぶっかけて叩き起こしてやる。その為にわざわざ持ってきた
んだからなあ。もっともっと印を刻んでやるぜ。他の男にその股を開けなくしてやる…
お前はオレだけのものだからだ!」

いきなりベジータが激しくブルマを突いてきた。
女の体がくねる… のけぞる…
55前スレ690:2010/01/16(土) 00:26:45 ID:???
ブル「ああっ!ベジータ!ああっ!あっ!!」
ベジ「違う!『ベジータ様』だ!早く覚えろ!」
ブル「あうう〜〜!ああっ!!すごい……凄……あああっ 気持ち… いい…」
ベジ「なんだとぉ〜〜〜!?当たり前だこのくそったれが!!このオレを誰だと
思ってやがるんだ!!」

激しく男が突きまくる。股から漏れる打撃音がすぐに濡れた。
ブルマの体がギュッと強張る。半開きの淫らな目がみるみる潤んでいく。

ブル「あう……あう…もう!…だめェ〜〜!…もう…おか…おかしく…なっちゃう!」
ベジータがギラギラと女の半開きの瞳を睨みつけた。
ベジ「なぜだ?…ハアッ なぜやめなければならないんだ?なあ、オイ、ブルマ!
お前はこれから生きながらにして天国に行こうとしているんだぜ? ハアッ…ハアッ
最高だ… 最高じゃないか… このオレ様が送ってやる! ハアッ… ただし迷子に
なるなよ〜〜〜?ちゃんとこっちの世界に戻ってくるんだ!」
ブル「ああああああ〜〜〜」
ベジ「さあ!行け!行って来いブルマ!!…ハアッハアッ 狂え!狂え!狂え!」
男の激しい突きに、ブルマが絶頂した。
あきれるほど長い時間体が弓になり、ガクガクと震え続けた。
ベジータはそれを認めると、ブルマのふとももにキスマークをつける。
印が6つになった。

ベジ「もっと…もっとだ…ハア…まだまだ可愛がってやる…まだまだ……ハア ハア
さあ…戻ってこい… オレのもとに……」
56前スレ690:2010/01/16(土) 00:29:38 ID:???
ベジータが両手でブルマの頬を撫でながら、愛しげに女の正気を待ちつづけた。

ベジ「…まだか?…まだか? 畜生… 早く戻ってこいブルマ…」

やがて、ピクリとその手が止まった。
ベジータが突然、大きく目を見張った。
その目が女の顔にくぎ付けにされている。

ベジ「……ブルマ?」

…ブルマの目つきがなんだかおかしい。
一体どこをみてるのか分からない、不可解な瞳…
妖艶な、夢見るような眼差し……

この目つきに、ベジータは見覚えがある………

途端に、ぞわっ!!と男の全身に鳥肌が立った。
ベジ「……ああ…」
非常に恐ろしい予感がして、ベジータはゆっくり上体を起こし、そーーっとブルマから
性器を引っこ抜こうとした。
その瞬間、女が両足を男の腰に巻きつけて捕まえた。
ベジ「あ!!」
ガッチリと女の足に捕まえられて、ベジータは思わずひるむ。その足の意外な程の
力強さに驚愕した。そして慌ててその足を掴んで体から外そうとした。
その隙を狙うようにブルマが上体を起こし、両手を伸ばしてベジータに抱きついてきた。
そして男の唇に吸い付いて、舌をねじりこんできた。
57前スレ690:2010/01/16(土) 00:31:53 ID:???
ベジ「うっ……」
ベジータは目をまんまるくして凍りついた。
ブルマの可愛い舌が、ベジータの中で子供みたいに遊びまわった。
ブルマが自分から舌を使ってくるのはこれが初めての事だ。…ベジータはうろたえた。
甘い舌に痺れ、女の体を抱きしめたい衝動にかられる。それを必死にねじふせて、
女の唇に抵抗した。

ベジ「何……!何を…」

なんとか唇を離す。しかしまたすぐにブルマが吸い付いてきて、舌が遊びにくる。
男の口の中で、それは可憐に踊りまわった。

ベジ「うう〜〜〜〜〜!!」

ベジータが混乱してバタバタともがいた。
しがみつく女の体を、どうやったら解けるのか全然分からない。
やがて意を決して、ブルマの腰をしっかり掴み、唇を奪われたままで下からガンガン
突き上げ始めた。
ブル「…ハッ あっ! アッ! ああん!」
チュッと唇が離れて、ブルマが天を仰いで可愛く喘いだ。
ベジ「このアマっ……勝手な……生意気な真似しやがってェ〜〜!! …あぐっ!!」
ビクッ!と男の体が震えて、動きが止まった。

ブルマが突然、物凄い力で締め付けたのだ。

何か冷たいものが、ベジータのこめかみからタラリと流れた。
58前スレ690:2010/01/16(土) 00:34:12 ID:???
隙をついて、またブルマがベジータの唇を奪ってきた。
ベジ「んんん〜!」
ベジータの頭の中は大混乱となってしまった。
ブルマの踊る舌にゾクゾクと翻弄されて、脳天が痺れて、たまらず女の肢体にしがみ
ついた。そして自分からも舌を動かして女の舌と淫らに戯れた。
2人は抱きしめあって激しく口づけた。何度も何度も…
ベジータは何も考えられず、殆ど衝動的に女を責め始めた。欲望のままに。
ブルマが叫んで唇が離れる。股から淫らな打撃音が鳴る。

ベジ「…ああう!!」
…10回も突かぬうちにベジータが叫んで動きを止めてしまった。
女がまた強く締め付けてきたのだ。
ベジ「く……くそったれ…!!」
持ち前のプライドからくる悔しさが遅れてやってくる。ギラギラと凶暴に女を
睨みつけ、再びガンガンと女を突き上げはじめた。
ブル「あん!あん!あん!あん!」
ベジ「このっ……クソッ……どうだ!……どうだ!……」
殺意が感じられるほどの眼力でブルマの瞳を貫く。しかしまるで手ごたえがない。

ブルマの瞳はずっと夢を見ている。半分どこかへ行ってしまっているのだ…

ベジ「アッ ああ!!」
ベジータがブルマの胸に顔をうずめてもだえた。
女がギューギューと締め付けてくる。このやりにくさにベジータは焦り狂った。
59前スレ690:2010/01/16(土) 00:37:50 ID:???
ベジ「ふ…ざけるなこの…!オレは…超エリートの」
またブルマが唇を吸ってきた。ベジータの言葉が寸断された。
女の舌に遊ばれると、ベジータは酔ってしまい、すぐさま思考が奪われた。
ガタガタと震えながら、無理やりに唇を離す。
ベジ「ち、畜生〜〜〜!!オレは!!オレは超エリートだ!!負けん!!絶対に…
絶対に負けん!!女になんか…!!負けてたまるか〜〜〜!!」
ベジータが顔を真っ赤にして絶叫した。

途端にブルマが、ベジータの首からパッと腕をほどいた。
ベジータがあっけにとられて目を見開いた。
次の瞬間、男の横っ面に強烈なビンタが飛んだ。

パーーーーン!!

ベジ「うっ!」
男の首が横に飛ばされた。
ブル「バカ」
ブルマがぽつりと呟いた。ベジータがカッとなってブルマに怒鳴ろうとした瞬間
ドン!!と胸を押された。

ベジ「うわっ!」
すっかりバランスを崩していた男の体は、いとも簡単にベッドに倒れてしまった。

そして女が男を見下ろす格好となった。
男と女の視線がビリビリと鋭く交わった。
部屋の空気が一気に張り詰めた。

…それは完全なる主従の逆転。

ベジータが騎上位を取られたのだ。
60前スレ690:2010/01/16(土) 00:39:34 ID:???
つづく
61名無しさん?:2010/01/16(土) 02:38:54 ID:???
おおおおおおおおおおお!!
これは意外な展開w

おもしろ〜〜い!!
62前スレ690 :2010/01/16(土) 13:33:44 ID:???
読んでくださってありがとうございます。
では続き…↓

ベジ「ふふっ… ふは… ふははははははははは」
この信じがたい恐ろしい状況に、ベジータは腹の底から笑いがこみ上げてきた。

ブル「好きよ」
ブルマがポツリと呟いた。

ベジータの顔が真っ白になった。
しばらくブルマを見つめ、やがてわなわなと体を震わせ始める。
額にブチブチ!と血管が浮き出た。
ベジ「こ……の……ア……マ……」
みるみるベジータの瞳に凶悪な色が広がり始めた。
ブルマは静かにベジータを見下ろしている。
ベジ「なめるな〜〜〜〜!!!この…サイヤ人の超エリート王子のオレ様を!!
地球人の分際で支配するだとぉ〜〜〜〜!?ふざけやが」
ブルマが覆い被さって男の唇を奪った。
ううっ、とベジータが身をよじってうめく。

ブル「支配じゃないわ」
ブルマが唇を離してつぶやいた。
ベジ「何を…ほざいてやがる!!『好き』というのは『支配したい』という事だろ!!
『嫌い』というのは『殺したい』という事だ!!」
ブル「違うわ。『好き』は『一緒にいたい』、『嫌い』は『あっちにいって』」
ベジ「なっ…それはお前ら地球人のゴタクだろう!!サイヤ人の王子であるオレ様に
そんな戯言ぬかすんじゃねえぜ!!」
ブル「一緒にいてよベジータ…」
ブルマが熱っぽくベジータを見つめた。
そしてゆっくりと腰を動かし始めた。
63前スレ690 :2010/01/16(土) 13:35:04 ID:???
ベジータがビクッと体を震わせて、ブルマの腰を力強く掴み、その動きを阻止しよう
とした。すると途端にブルマが覆い被さってきて、唇を奪ってくる。
ベジ「ん…んんん」
女の可憐な舌が口の中であいくるしく踊り、男の脳天が一気に痺れる。
膣の動きで、硬い性器がますます怒張した。
ブルマが唇を離すと、糸を引く。
ベジータが驚愕の表情で女を見上げた。その頬が紅潮している。
ブル「一緒にいてよ…SEXした後もずっとそばにいて…。もう黙ってどっか行ったり
しないで…」
ブルマが徐々に腰の動きを速めていく。
ベジ「あ…やめ… 動くな!」
ギョッと結合部に目を走らせて、男がうろたえた。
ブル「好きよベジータ…もっとあの葡萄を食べさせて……毎日毎日食べさせて……
抱いてよ…ハア…なんで朝あのまま抱いてくれなかったのよぉ…私仕事なんて……
そんなのどうでもいいわよぉ…あっあっ…そんなことよりベジータと…ベジータと…」
ああ…とブルマが天を仰いで、激しく上下しだした。
真っ白い胸が一緒に揺れる。その谷間に汗が滲んで光った。色っぽい吐息がせわしなく
吐き出される。
ベジ「うっ…あっ…あっ…」
ベジータが顔をしかめてのけぞり、苦しげに喘いだ。その淫らで扇情的な女の裸体が
目に飛び込むと、冷静な思考が一気に吹き飛んだ。
ベジ「オイ…あッ…やめろ…待て…ブルマ… ハアアァ……」
結合した部分から、濡れた音が漏れ出した。
64前スレ690 :2010/01/16(土) 13:36:11 ID:???
ベジ「ああっ…!畜生…!!くそっ…!!」
頭の中からプライドを引っ張り出して、女を下から思い切り突き上げた。
快感と悔しさとが、ぐちゃぐちゃに絡み合って、男の動きを凶暴にする。
ブル「きゃん!あん!あん!あん!」
ブルマが翻弄される。声が淫らに放たれ、細い髪が振り乱され、汗が飛んだ。
ベジ「あっ!ハアッ!ハアッ!ブルマ!いけ!いけ…!くたばれ!いっちまえよ!
ア〜〜〜〜!!畜生!!どうなってやがる!!最高だ!!最高だお前は〜〜!!
アアッ…!!た…たまんねえ…!!たまんねえぜ!!あっ…!!ハアッ…!!」
ベジータは目をドロドロに酔わせながら、女をめちゃくちゃに突き上げまくった。
ド派手に喘ぎながら、揺れる女の胸を両手でもみくちゃにした。
ベジ「いけ!!いけ!!ああう!!いきやがれェ!!」

しかしブルマは達しない。
焦り、女の快楽に飲み込まれた男の性技は、いつもの魔術のような精彩をすっかり
欠いていた。手が、指が、オロオロと女の体をさまよった。
ブル「あんっ!あんっ!…ベジータ!…ベジータ…」
ブルマがのけぞって腰をこね回した。体中をいやらしくくねらせる。

ベジ「あっ あああああ……そ…それはやめろおおおぉ……」

ベジータがビクッと体を痙攣させて動きを止めた。ぶるぶると体中が震え上がる。
目をつぶり、必死に耐え忍ぶ。
ブルマは止まらず腰をこね続けた。男の喘ぎを見てうっとりと酔いしれている。
上から見下ろすベジータがこの上なくいとおしい。
65前スレ690 :2010/01/16(土) 13:37:03 ID:???
ベジ「わ…わかった…分かったブルマ〜〜〜!!ど、どこにも…行かん!!ハアッ!
葡萄も…あう…食わせてやる…!毎日毎日!死ぬほど!!し…死ぬほど抱いてやる!!
お前を抱いてやる…!!だから…だから…あぐ…!!」
ブル「ベジータ…ベジータ…ベジータ」
ブルマは恍惚と腰をくねらせ続けた。
男の派手な喘ぎが扇情して、膣が勝手に締まる。
ブル「私がいかせてあげるから…ハア ああん… 今いかせてあげるから…」
ベジ「や…やめろ!!やめろ!!待て!!駄目だ!!ああっ…… 聞け!!待て!
中止だ!!今日は中止だぁ〜〜〜!!!」
ブル「いや!いや!いや!駄目ェ〜〜!」
ブルマが切なそうにブンブン首を振った。
ベジ「分かった!ブルマ!!聞け!!もう…もうお前を!虐めたりしない!!
済まなかった!!謝る!!だから!!うっ…ああああ…これを……これを今すぐに
やめろぉ!!ブルマ〜〜!!」」
ブル「虐めない?…私のこと虐めない?ホント?」
ベジ「ああ本当だ!…虐めない!…虐めない!」

ブルマが、憑き物がおちたように、ピタリと止まった。

その瞬間、ベジータの目がギラリと光った。

ベジ「このアマ〜〜!!よくもやりやがったなぁ〜〜!!許さん!!畜生〜〜〜〜!!」
ブル「ああああ〜〜〜!!」
2人はコロコロと主従を交代しながら快楽の渦の中になだれ込んで行った。
思考も理性も剥ぎ取られる。ただ、欲と本能だけを宿した肉塊となって激しく交わった。
66前スレ690 :2010/01/16(土) 13:38:38 ID:???
ベジータはかつてないほど女の体に酩酊した。
目はドロンドロンに酔っ払い、淫らで卑猥な喘ぎ声を派手に放ち、この女との快楽に
完全に没頭した。
何度も何度もおしよせるエクスタシー。
絶頂。
この女と共に、狂いに狂った。
ただの一匹の獣と化していた。
本能を剥き出しにして、互いの体と喘ぎを貪りあった。

どちらが主人でどちらが奴隷かわからないような乱れた性交……

やがて2人は体力を絞りあい、限界となる。

ブルマが体を支えきれなくなって、横に倒れこんだ。
繋がったまま、ベジータも一緒に横になって向かい合った。

汗まみれの2人の体が深くベッドに沈みこんだ。

ベジ「ハア…ハア…くたばりやがれ… ブルマ…」
ベジータは酔った目でブルマを見つめ、ゆっくりとペニスを動かす。
ブルマが、のろのろと艶かしく喘いだ。
2人の下腹が、精液か愛液かわからないようなもので、ヌルヌルになっている。
ああ…とベジータが震えてブルマの体を撫で回した。目を閉じると、快感のあまりか、
めまいがした。
67前スレ690 :2010/01/16(土) 13:40:05 ID:???
ブル「もう……殺し……殺して……」
ブルマが悶絶してベジータの頭を抱きしめ、髪をぐしゃぐしゃとかき回した。
ベジ「なぜだ?…なぜ、殺さなくちゃならない…ハア…オレは…嫌いじゃないんだ…
お前のことが」
目の前に汗にまみれた乳房がある。ベジータは訳もわからず、操られるようにそれを
舐めまわした。舌が震えた。
そしてゆっくりゆっくり、優しく女を突いてやる。
2人の間に、いやらしい熱い吐息がしつこく交わされた。

ブル「ああ…だ…め…… もう…だめ… し… しんじゃう…しんじゃう…」
ブルマが絹糸のように細い可愛い声で喘いだ。ゆっくりと体が反り返る。
男が執拗に女の体を撫でまわす…
ベジ「何…言って……やがる… ハアッ…ああっ… お前が死んだら……誰がオレの… 
メシを作るんだ……誰がオレの………怪我の…手当てを……」
男の指が、女の頬をなでる。女の睫毛が震えた。
ブル「あう…ベジータ……しんじゃう…しんじゃう… しぬ………」
ベジ「…駄目だ……許さん…そんなことは……死ぬな…お前は死ぬな……絶対」
ブル「あっ… あっ… あああ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜」
ベジ「死ぬな… 生きろ… 生きろ… 生きろ…オレと…! オレと生きろ…!」
ブル「んんんんんん!!」
ブルマがきつくベジータにしがみつきグーーッと弓になる。
女の目から、涙がドッと溢れた。
体中が痙攣する。
女の痙攣を、男は全身で感じ取る。それが感染したかのように、男が震えだす。
ベジ「…ああっ…!ブルマ!オレの女になれ!オレの女になれ!オレの女になれ!!」
獣が低く唸り声をあげながら、力強く女を突きまくった。
68前スレ690 :2010/01/16(土) 13:42:53 ID:???
ベジ「ううっ…!!」

…激しく女の中に射精した。
何度も何度も体が痙攣して、永遠に続くかと思われた。
やがて精も根も尽きて、ベジータはベッドに沈んだ。
ブルマがベジータの頭を抱きしめて、その顔を胸にうずめてやった。

ブル「ベジータ…すきよ」
ブルマが小さくつぶやいた。
ベジ「チッ… まだ言って…やがるのか」
ベジータが弱々しく悪態をついた。

ブル「すきよベジータ… すきよ… すきよ…」
ブルマが小さくつぶやきつづける。
柔らかな声の抑揚が、歌の様に続く。

ブル「すきよ… すきよ… すきよ…」

その声を聞いているうちに、ベジータの目がトロトロとしてきて、眠りに誘われた。

ブル「すきよ… すきよ… すきよ… すきよ……」


それは男にとって、生まれてはじめての子守唄……

女の胸の中で男が夢におちていく。
2人を隠すとばりが、その夢色に染まっていく。
優しい子守唄は、いつまでもいつまでも静かに奏でられた。
69前スレ690 :2010/01/16(土) 13:43:38 ID:???
〜完〜
70前スレ690 :2010/01/16(土) 13:51:49 ID:???
ふ…ふっふっふ…
こ…これでベジータ様の桃色地獄ショーはおしまいだ…
ドロドロのグッチャグチャにしてやったぜ…

ざ… ざまあみやがれ……!!
71前スレ690 :2010/01/16(土) 14:58:39 ID:???
なんか恥ずかしくなってきた。皆様、長々と失礼しますた… 長文になりすぎて
しまった事は反省している。
あと全章サディスティックエロ凶悪王子でお送りしたことも…
純愛派、童貞派の皆様、ごめんなさい。

第3章はもの凄く難しかった…。期待してた方、うまくかけなくてごめんなさい。
自分の中ではナメック星で戦ってる頃の、悪くて強いベジータを想定して書いてるもので。
愛を分からせるのがちょっと…。
あとブルマも弱すぎになった。本当はもっと気が強いのにベジータが凶暴すぎて
お転婆が発揮できてない。
セックスシーンも長すぎた…くどくなってスマソ。
読んでくださった方々、コメントくれた方々、本当にありがとうございました。




72名無しさん?:2010/01/16(土) 18:59:41 ID:???
すごく良かったです!!!
悪くて強いベジータが大好きなので
読んでていつもドキドキしっぱなしでした!

毎日このスレを覗くのが楽しみで最近の生きがいだったのでw
終わっちゃうなんて寂しいです〜〜。。
でも、夢をみてるみたいですごく幸せでした!!
ありがとうございました^^
お疲れさまでした☆
73名無しさん?:2010/01/16(土) 22:56:42 ID:???
>>72
前スレ690です。うう…、ありがとうございます。 その言葉に救われました。
こんなんでも楽しんで貰えたなら幸せです。
自分も、悪くて強いド不良のベジータが好きだわ…
そう簡単にブルマとラブラブにさせてやるもんかーという気持ちも抱えつつ書いてた。

またポツポツ短い作文書くかもですがそん時はまた生温く見守ってくらさい('A`)

他のSS作家様へ。長い事連載してしまいすみませんでした。
74名無しさん?:2010/01/17(日) 01:12:56 ID:???
お疲れ様でした!!
ブルマ騎乗位取った展開も良かった
やられるばかりじゃない、しかし言う事は可愛い女だなーとオモタですよ
あと前スレ690さんの書く悪ドSベジは、自分の中では原作のこの時期のベジータに近い気がしました
それでいてベジの行動には意外性もあったし、物語としても面白かったな〜
別の時期のベジブルも是非また書いて下さい♪
兎に角ドSっぷりがかっこ良かったー俺様ベジータ様バンザイw
7574:2010/01/17(日) 01:25:41 ID:???
あ、言葉足らずでスマソ‥
↑で「原作のこの時期のベジータに近い」って書いたのは
この頃ってベジータはまだ元の凄く悪〜な部分が残ってたり
地球や地球人にも一線馴染んでない部分があった方が自然だと思うので
前スレ690さんのベジはそういう部分が感じられて、原作のこの時期のベジータも実際こんな風だったんじゃないかな
とSSを読んでいて思った次第です
76名無しさん?:2010/01/17(日) 08:11:32 ID:???
>>74様。
前スレ690です。ありがとうございます。おっしゃるように、この頃のベジータは
まだまだ地球にも地球人にも馴染んでなくて、オレ様異星人全開、
地球の文化なども解らない事が多い気がしたので、その辺も書いてみましたが、
伝わって貰えたようで嬉しいです。
あとこの頃は超化が上手くいかなくてベジータの負の感情は最高潮だったんじゃないかと思った。
だから余計サドになってまう。

超化を果たした後は絶対の自信を取り戻し、心に余裕が出来てブルマに優しくしだすかも。
ああ、でも超化出来た事が嬉しくて、戦いの事で頭が一杯でブルマをほったらかしにしてそうだ。
ドクターゲロにブルマの飛行機がやられそうだった時も、戦闘の事しか頭に無い感じだし。
7776:2010/01/17(日) 08:57:34 ID:???
あともうひとつスマーン。
ベジータの名誉の為に。
ベジータはもともと女を蹂躙するような奴じゃない。
気高い血を誇る王子にとって、性をみだりに濫用するような真似は
己の血を汚す最低の下劣な行為。
だから惑星フリーザで、ナッパが大枚はたいてハーレム作った時は心底軽蔑してヘドが出そうだったw
そんな汚らしいものには見向きもしない。純粋に、戦いこそが全てだった。

しかしある時、フリーザの秘書女に寝込みを襲われる。そいつは吸淫魔で、戦闘魔術を使う超絶美女。
激烈な戦闘の末、騎上位で童貞を奪われてしまう。
しかも女はただアンチエイジングの為だけに王子の高潔な精を絞り取っただけで、
これはベジータにとってマジで死ぬ程の屈辱だった。
もちろん復讐しようとするが女は嫁に行き行方不明に…
復讐の相手を失い、呆然自失になり、屈辱に耐え切れず
童貞喪失の記憶を無意識のうちに封じ込めてしまう。

そんでその頃から、ナッパのハーレムを横取りして淫蕩の限りを尽くすようになる。
そう、まるであの女に復讐するかのように。

…という過去がある前提で書いてますw
78名無しさん?:2010/01/17(日) 13:48:38 ID:???
前スレ落ちてて全部読めない…
葡萄のやりとりってなんなのー
79名無しさん?:2010/01/17(日) 17:00:22 ID:???
>>76
超化が上手くいかなくて負感情激しい故に余計サドになっちゃう、
なるほど〜納得です
あと超化成功したら浮かれてブルマほったらかしワロタw自分勝手な奴w
前スレ690さんのベジはそうであって欲しいと思います
そんでまたベッドの中でブルマに叱られたり、それ以前に夜の相手して貰えなかったりとかしてw

>>77
アンチエイジングの為だけに王子の事襲って、その後ちゃっかり嫁に行って行方不明なんて
許せんぞ〜!絶世の美女だったのがまだしもの救い
しかし激烈な戦闘の末‥ってまたwwいや本人にとっちゃたまったもんじゃなかったのでしょうが
そんな過去が封じ込めたとは言えあるから女からの色仕掛けが大嫌いなのかな
なんて、SS終わった後も楽しい妄想提供ありがとうです!

あ、それとベジータの目がドロドロに酔って・ドロンドロンに酔っぱらってと言う表現や
「オレの女になれ!オレの女になれ!」と連呼しながら最後突き上げるシーンも好きでしたw
80名無しさん?:2010/01/17(日) 17:11:42 ID:???
>>78
知ってるかも知れないけど‥落ちたスレはモリタポを購入すれば読めるよ
他の作者さんの良作SSもあるし自分的には買っても損なしかと
因みに葡萄のやり取りは、ベジータが普通に食べてた葡萄を突然ブルマの口に入れて食べろ言ったり
舌入れたり、自分にも食べさせてくれって言ったり…そんな事があったんだ
81名無しさん?:2010/01/18(月) 03:46:03 ID:???
690さん
前スレからワクワクな展開
ありがとうございます。

前スレでエロから離れたSSしか
書けない911と935です。

どんなに妄想してもそんな風に
表現デキナイワタシにとって
もう超化GJ!

こっちの妄想ベジータは
基本経験はアリで知識はアリマスが・・・
愛はシラズ、執着もナク、
終わった後でムナシク、
嫌悪する事(所詮変化のヒューマノイド)もアリ

ブルマが初めて「オレだけの女」と
思っている感じです。
ブルマは体で「愛してる」と
感じ取っていてベジータのすべてを
許しています。

葡萄でエロ展開なんて
とても思いつかない・・・本当にGJ!!
82名無しさん?:2010/01/18(月) 13:41:28 ID:???
>>76
超GJ!
ネ申です。
83名無しさん?:2010/01/18(月) 20:04:27 ID:???

あまりエロくないですが・・・投下させて下さい。


〜ベジータ回想〜

隣に眠るブルマを見つめながら、
ベジータは上半身を起こして考えていた。

「俺はなぜ・・・」
思えばこんな風に眠るのも普通になっていた。
関係を持って 1ヶ月あまり。

なかなか超化出来ずに
無茶な訓練をし、身も心もボロボロだった。
そんな自分に 涙しながら突っかかってきた、
生意気な地球の女。

頼みもしないのに 世話を焼き、
文句を言いながら そばに来る。
この宇宙でも凶暴なサイヤ人の俺を
恐れずに近寄る。

いつでも殺せたはずだった。

なのに・・・あの日俺は
抱きついて来たこの女にこう言った。

「どうして構う?放っておいてくれ!」
84名無しさん?:2010/01/18(月) 20:06:11 ID:???

その答えがいきなりのキスだった。
面食らった俺は・・抵抗できなかった。
そのまま なすがままで・・・・
今思えば 心地良かったのだった。
しばらくして 二人は離れた。

我に返り
「何をする!」
「・・・だからよ・・」
「は?」

「アンタが好きなの!理由なんか無いの!!」
そう言って抱きついてきた。

その時の行動の記憶は曖昧だった。
何故だか俺は・・・・この女を抱いてた。
お互いがお互いを必要としていたかの如く。

気が付いたら全裸で抱き合っていた。
俺は夢中でこいつを壊さないように
優しく扱っていた。何故だろうか・・・。
「ベジータ・・・・ベジータ・・・」
声が聞こえた。柔らかで滑らかな肌の感覚は覚えている。
85名無しさん?:2010/01/18(月) 20:07:24 ID:???

達したのは女が先だった。ビクビクっと痙攣した後。
俺を締め付けた・・・その中に注ぎ込んでいた。

その朝はこいつが起きる前に出て行った。

今までの俺なら、その行為の後は
苦々しい思いしかしなかった。
だが・・・この女は・・・・どうしても自分の物にしたかった。

次の夜、また抱いた。
抵抗はされなかった。むしろ待っていたようだった。
確認するようにお互いを貪った。

他人に触れられたくもなかった俺が
彼女の愛撫を受け入れていた。

それ以上に俺は 女のすべてに刻印を付けたかった。
何度も何度も女が気絶するまで突き上げた。
快楽は俺に穏やかな心を与えてくれていた。

そんな日々を幾度と繰り返していた。
そして・・・・超化する事が出来た。
86名無しさん?:2010/01/18(月) 20:09:25 ID:???

今までを思い出していたら、
ふと目が覚めた女が俺を確認して
じっと見つめていた。

「・・・・起きたのか・・・」
「うん・・・」

「何を見ている?」
「・・・ねぇ・・・覚えてる?」
俺の問いにまともに答えず
違う話題に変わるのは、この女のいつもの事だった。

「何をだ?」
「目の色の話。」
「ああ・・・」
こんな関係になる前の話だった。
87名無しさん?:2010/01/18(月) 20:10:06 ID:???

「ねぇ?アンタの目の色って本当に漆黒なのね。
宇宙空間の闇の色だわ・・・他の黒い瞳の人には無い
吸い込まれそうな色。」

「・・・・人のことが言えるのか?お前の目はどうなんだ。」
「え・・・?」
「お前の目は地球の色そのものの青だ。それも極上の。
他の宇宙人でも他の地球人でもない。美しい青だ。
飾ってみたくなるような、な。」

その瞬間顔が赤くなっていく女。
「ねぇ・・アンタは宇宙人だから分からないのかもだけど。
それって・・・凄い口説き文句だわ。」

「は?何を言ってる。」

俺には意味が分からなかった。

だが・・・抱きながら、つい口にする言葉は
「お前は俺の女だ・・・この髪も唇も・・肌も・・その青い瞳も・・」
「うん・・・うん・・ベジータ・・好きよ・・・」
今なら意味が分かる気がした。
88名無しさん?:2010/01/18(月) 20:10:56 ID:???

そっと無意識に手が伸びた。
髪を指ですくって弄んでいた。
「・・もう・・くすぐったい。」
地球人の髪を不思議に思っていたからだったのか。
時々自分でも分からない行動に出ている。

その手を掴んで頬にあてがいながら
「私の事好き?」と問う。
いつもの事だから俺は答える代りに

「ふん・・くだらん。」と振り払い
シャワーを浴びにベッドを出るのだった。
背中を向けていても 後ろで笑っているのは分かっている。
89名無しさん?:2010/01/18(月) 20:11:50 ID:???

何もかも流してしまいたいと思い
シャワーを浴びて自問する。
「俺はなぜ・・・・」

その時後ろからブルマの気配を感じた。
音を立てないように 近づいているつもりだ。
(馬鹿め・・・)
気付かないふりをしている俺に安心したのだろう
手を伸ばしてきた。

不意に俺は向き直り、その手を掴んだ。
驚いて見開いているその青い瞳を・・・覗き込んで・・・
キスをしている自分に気づく。

シャワーはそのまま二人を包みこんでいた。

「俺はなぜ・・・」
「理由なんかないわ・・・」

それが答えなんだと、今気付いた。
身も心も一つになりながら。

〜「完」〜
90名無しさん?:2010/01/18(月) 20:14:34 ID:???

お粗末さまでした。
やっぱり690さんは 凄いですね。
書いてて思いました。

萌えナシでスマーンです。
91名無しさん?:2010/01/18(月) 21:23:25 ID:???
>>90
凄く良かったよ。てかこんな風のSSも大好きだ!

てか萌え無しでも朝チュンに近い描写でも
ベジブルのセクロス自体やシチュは萌え燃えだと思う
92名無しさん?:2010/01/18(月) 21:53:45 ID:???
>>90
良かったです!描写が美しいと思ったよ。
ベジの語りもイイ

綺麗なSSありがとです!
93名無しさん?:2010/01/19(火) 01:49:51 ID:???
良かったよー!
自分の中では戦闘以外のベジータはこんな風に上品でおとなしいイメージだな
690さんみたいなドSなベジータも好きだけどw
94名無しさん?:2010/01/19(火) 10:44:28 ID:???
>>90
良いよ〜好きだなこういうの。
暖かい気持ちになれた。ありがと。
95名無しさん?:2010/01/19(火) 12:51:21 ID:???
>>90です。

690さんのSベジが大好きなんです。
でも、自分が書くとこうなってしまう。
しかも ほのぼの(汗)

前スレ(911、935)から進歩無いのに、
>>91>>94の皆さま
受け入れて下さってありがとう!!

長文でほのぼのOKなら
また投下したいと思ってます。
セクロス描写もっと頑張ってみます。
96名無しさん?:2010/01/19(火) 17:52:37 ID:???
>>95
その二つの話も良かった。ベジブルのセクロスって
「何も考えないで本能丸出し」→「時々考え込む」の繰り返しがあったと思うから
ドSMエロもほのぼの心理エロもありだし美味しいネタだな

95は思いっきり書くんだ、いいな!
97名無しさん?:2010/01/19(火) 18:41:40 ID:???
>>95
ぜひ投下して下さい〜。楽しみに待ってます!
98名無しさん?:2010/01/19(火) 19:06:17 ID:???

>>95です。

受け入れて頂けたので・・・投下します。

ブゥ戦が終わって 神殿から戻ったC.C.でのその夜の出来事です。
一部ほのぼのしてしまうのはご容赦下さい(汗)。


「今日はとっても嬉しい日だったわ。何もかもこれで平和になったのだもの。」
そう言ってブルマは夕飯の後片付けをしていた。
手伝っていたトランクスはというと

「そうだね、ママ。僕も・・・パパ・・が無事に帰ってくれて嬉しいや。」
あのいきさつはまだ誰にも話していない。
でも、何となく言ってはいけない気がして
(いつか話して良いとパパが言ったら・・・ママに教えてあげよう)
とそっと心に留めたのだった。

リビングではベジータが風呂上がりで、上半身裸のまま
ソファに座ってミネラルウォーターを口にしてた。
見るでもなくテレビをつけていたが、耳はしっかりと
二人の会話を聞いているのだった。
99名無しさん?:2010/01/19(火) 19:07:13 ID:???

「そうだ、トランクス。今回頑張ったご褒美に何か欲しいものある?」
「え〜・・・別に・・いいよ、ママ。それより、パパに何かしてあげたら?」
「子供がそんなこと心配しなくていいのよ。何?今ならなんでも
望み次第よ。ねぇ、ベジータ良いわよね?」

ちらりとこちらを向いたベジータは口の端を上げ
「ああ・・・良いだろう。ただし、明日からもトレーニングは続けるならな。」
と答えた。

「え〜・・・天下一武道会終わったのにぃ?でも・・・そうだね。僕も強くなりたいもん。
頑張るよ、パパ。でもさ、今は別に欲しいものなんて無いから良いよ。」
「あら?前に最新の通信機能付きのゲーム機が欲しいとか言ってなかったけ?」

「・・・・そうだけど。今はいらない。それよりもさ・・・今晩一緒に寝ても良い?ママ。」
「あらあら・・もう7歳じゃなかったけ?」
「うん、今晩だけ。パパとママに挟まれて眠りたいんだ・・・僕。
ねぇ、パパ・・・ダメかな?」
最後は気弱に声が小さくなっていた。
100名無しさん?:2010/01/19(火) 19:08:59 ID:???

ブルマは内心ここでベジータが怒り出すと考えていた。
きっと「何を考えてやがる!甘ったれた事ぬかすんじゃない!!」と。
いつも大人びた口のきき方をしているトランクスなのに、
こんなに甘えるの初めてなのかもしれない。
出来たらそうしてあげたい母親としては・・・・それをベジータが承諾するだろうか?

ところが、一瞬真顔になったベジータが口を開いた。
「ああ、今晩だけだぞ。」
そう告げて立ち上がり、洗面所へ歩いて行った。

残された二人は 顔を見合わせた
「今の・・・パパだよね?」
「うん・・・トランクス。」
信じられないと思いながらも、喜びに微笑みあった。
101名無しさん?:2010/01/19(火) 19:09:45 ID:???

「へへへ・・・ふふふふ・・・」
「なんだ、気持ちの悪い。歯は磨いたのか?」
クイーンサイズのベッドで 両親に挟まれてベッドに入ったトランクスを
ベジータが質問した。
「とっくにさ!だって嬉しくって・・なんだか親子みたい。」
「何を言ってやがる。お前は俺の息子だろうが。」

そんなやり取りを 少し複雑な気分で見つめていたブルマ。
見られないように涙を拭っていたら
「何・・だ(何を泣いている)?」
ベジータはトランクスに悟られないよう、目で聞いた。
「・・・・別になんでもないのよ。さ、寝なさい。」
2人はトランクスを挟み語りだした。

と言っても、ブルマが話しているのをベジータが聞いていて
合間にトランクスが質問していただけだったが。
そのうち気がつくと2人の間で寝息を立てて眠る息子だった。
102名無しさん?:2010/01/19(火) 19:10:30 ID:???

その髪を撫でながら、ブルマが聞いた。
「驚いたわ・・貴方がトランクスの願いをきいてあげるなんて。」
「別に良いだろう。なんで泣くんだ?」
「あら・・なぜかしらね。涙が出てくるのよ。」
その涙を指でベジータがぬぐい、キスを交わす。

そして視線はその下にある息子の寝顔に向いた。
「よく似てるわ・・・貴方そっくり。」
「・・・・ふん。性格の甘いところはお前に似ている。これから鍛え直してやらんとな。」
「ふふふ・・・知ってる?時々ね、眠っている姿が一緒なのよ貴方と。
ほら、眠りながら眉間にしわを寄せて・・でもその後必ず横に向くの。
そして一度溜息をつくのよ・・・。ほら」

「・・・お前は俺が眠っているところを観察してたのか?」
「あら?気付かなかった?ふふ。」
「・・・・油断ならん。だがな、これからが問題だ。」
「え?」
103名無しさん?:2010/01/19(火) 19:11:14 ID:???

トランクスは眠りが深くなるにつれ、動き出した。
寝返りが激しくなり、くるっと回転しだした。
「驚いたわ・・この子こんなに寝像が悪かったのかしら?」
「ああ、時々ベッドから落ちてやがるだろう。煩くてかなわん。」
ここでブルマは気がついたのだ。
(もしかして・・ベジータ、トランクスの部屋に行ったのかしら?)

朝になると普通に寝ている息子の姿しか知らないブルマ。
だとしたら・・・落ちた子が戻るはずが無いのであれば
誰が戻したのだろう・・・答えは一つしかなかった。

あまりにも激しく動き回るので、3人で眠るのは無理と考えたブルマは
「ねぇ、この子・・・子供部屋のベッドへ運びましょうか?」
「ふん・・・そういうことだ。」
ニヤリと口の端で笑って、ベジータはトランクスを抱きかかえ、
連れて行った。
104名無しさん?:2010/01/19(火) 19:12:30 ID:???

(ベジータったら・・・・こうなるって、知ってたのね!)
どこまでも策士な夫に少し怖くなるブルマ。
なんとなくこれからの展開に柄にもなく震えた。

普段はベッドは別で、大きさは同じにしていた。
どちらからも行き来出来るようにと考えての事だった。
トランクスは自立を促す為に 早くから1人で寝かせていた。
だから・・・初めから2人で眠るつもりで同じベッドには
入ったことが無いのを思い出したのだった。
今夜はブルマのベッドだった。
思わずドレッサーに向かって 自分を見つめ直した。

若くはなくなっているが、鏡に映った自分は化粧は無くても
美人とは思える部類だった。一度メイクした顔のまま抱き合ったら、
ベジータが口紅まみれになっていた。
それ以来なるべくノーメイクか、落ちない化粧を心がけた。
105名無しさん?:2010/01/21(木) 06:25:01 ID:???
続き待ってるよ〜

家族ほのぼのしててイイ!
106名無しさん?:2010/01/21(木) 13:09:09 ID:???
昨日感想書くの忘れたorz
時期もシチュもいいよ 続きwktk

>口紅まみれのベジータ
クソワロタ Mデコにキスマーク沢山ついてそうw
107名無しさん?:2010/01/21(木) 13:34:43 ID:???

アクセス規制中・・・

>>104からはもう少しお待ち下さい
108名無しさん?:2010/01/21(木) 13:36:33 ID:???
あ・・書き込めそう・・
でも途中で終わったら
続きはすっ飛ばして下さって結構ですので・・
では・・・

>>104からの続き


「美しい私を見て欲しい」女なら誰もが愛しい人にそう思うはずだった。
だが、ベジータは
「お前はお前だ。何をしようが、何を着ようが俺にとってはな。」と
下着ひとつにも興味が無さそうだった。
ただ、白のベビードールや黒のレースの下着は多少気に入っていたみたいだった。
何故ならその二つは破らなかったから・・・・
などと回想していたら、ベジータが戻ってこないのに気づいた。

「どうしたのかしら・・・?」
10分・・20分・・30分以上経つのに、戻ってこない。
ガウンを羽織って、ブルマは部屋を飛び出した。

トランクスの部屋に行くと、幸せそうに眠る息子だけが居た。
「ベジータ?!」
彼の部屋に向かった。
109名無しさん?:2010/01/21(木) 13:37:28 ID:???

「入るわよ。」
そう言って自動ドアを開けると・・・ベッドで夫は眠っていた。
「ベジータったら・・・」
目は閉じられていた。さっきのトランクスと寸分も変わらない寝顔。
眉間にしわを寄せ、横を向く。そして溜息をついた。
「ふふふ・・・」その頬に手を伸ばした途端・・・・!!

腕を引き寄せられたブルマだった。
「あっ・・・・」
次の瞬間、ベッドに横たわっていた。
上からベジータが腕で支えながら自分を見ていた。
「そういうことだ。」
「わかったわ・・・。」
ブルマは目を閉じた。
110名無しさん?:2010/01/21(木) 13:38:26 ID:???
・・・(ここからはブルマの心理状態)・・・

ああこの人は、何もかも先を分かって行動しているのね。
そしてそれを自分で無駄のない言葉で伝えるんだわ。

唇が私の首筋を這う。ガウンは解かれ、ナイトウェアは脱がされる。
自分でも彼の服をおろしていく。
その間、キスは絶えず交わされた。
何も纏うものが無くなると・・・抱き合いながらベッドに倒れこむ。

私は言う
「本当に策士なんだから・・・こうなるって知ってたのね。」
「・・・だったら、何だ?」

「うううん・・・私・・・嬉しいの。もう二度と貴方に抱かれる事が無いんだって
あの未来の私と同じになったって・・・心が無くなりそうだった。」
「・・・今は何も考えるな・・・黙れ」
激しいキスで口を塞がれた。
111名無しさん?:2010/01/21(木) 13:39:17 ID:???

この手・・ああ・・・貴方の温もりを感じるわ・・・
お互いを密着させながら、私は脚を広げていく。
一番敏感な部分を指で弄ばれ、女として喜びとともに溢れ出す。
背中から腰に手を這わせて、彼の尾のあった部分をなぞる。
「くっ・・・やめろ・・・」
ここが感じる部分と知ったのは最近だった。

そっと放してはまたなぞる・・それに対抗して、私の中に彼は指を入れ始めた。
あくまで優しく・・・焦らすように出し入れする。
そして彼の唇は 私の二つの隆起した突起を交互に咥え 舌でなぶるのだった。
その間堅い彼の髪を撫でる事しか出来ない。

ふと・・・起き上る彼に合わせて
私の両手は彼自身をそっと包み込んだ。
茂みに触れ・・・下から撫で上げた。
いきり立った先を掴みながら指先で撫で回した。
「うぅ・・・」彼の顔が赤らみ、眉間に深くしわが寄る。
その表情を見ていたら・・・たまらなくってくる。
チロチロと舌で彼自身を舐めていた。
112名無しさん?:2010/01/21(木) 13:40:17 ID:???

「口を開けろ・・・そうだ・・・咥えろ」
私は四つん這いになり、彼を口で受け止めた。
立膝で私の舌使いに苦悶するベジータ。
彼もまた・・・私の上から指で溢れる泉をゆっくりとかき回す。
「くぅぅ・・・垂れてるぞ・・・欲しいか?」
濡れた指を見せながら・・そう問いかける。

恥ずかしさでまた溢れてくるのを感じる私は
咥えながら上目づかいで彼を見上げた。
漆黒の目が燃えているようだった。

「離せ・・・脚を広げるんだ。」
私を仰向けに寝かせて、両脚を曲げて開かせ・・・いきなり突き上げた。

「‘%&***〜!!!ああぁ・・・あぁぁ・・・あぁ・・!!」
声にならない声と快感から来る声が混じり合う。
「ああ・・ブルマ・・お前は最高だ・・・この俺が・・・
俺の・・・ベジータ・・の最後の王妃だ・・・」
彼の声を聞きながら、もう私は快楽の波にさらわれつつあった。

「ぁうぅん・・・はっ・・・くっぅぅぅん・・」
「この髪もこの肌も・・・俺の・・俺のモノだ・・・ああっ・・」
背中に手を回し・・無意識に私は彼の尾の痕に触れた。
ひとつになった部分が熱くなり、一層膨らみを増していった。
113名無しさん?:2010/01/21(木) 13:41:15 ID:???

「ぁあぁぁぁ・・・あっ・・あっ・・・も・・・だ、ダメエェェ・・・・」
私は仰け反り、体が痙攣を起こした。彼を咥え込んだまま達した。
その後、「ぅぅ・・・」と膣(ナカ)に熱い物が流れ込んできた。
(お腹の中が熱い・・・わ・・)

「ふぅ・・・・」
彼が私に覆いかぶさるように倒れこんだ。
その重みと体温を幸せと共に抱きかかえた。

やがて・・・体を離して彼が言う。
「先に浴びるぞ。」
それは二人だけの合図なのだった。
「後で来い。」と同じ意味。
少し遅れて行くのは、きっとあの時から変らない。
最初に私が彼と抱き合いながらシャワーを浴びたあの日から。

その時言ってくれた
「・・・・きだ。」小さくて聞こえない声。
でも私には聞こえた。きっとその時から私たちは一つになれたのだと思う。
114名無しさん?:2010/01/21(木) 13:42:04 ID:???

〜(ここから現実に戻る)〜

次の朝

「酷いや!パパもママも!どうして僕は自分の部屋で寝てるのさ!」
仏頂面でパジャマのまま、トランクスがダイニングにやって来た。

「おはようトランクス。あら、まだ着替えてないの?」
「ふん、そんなセリフは貴様の寝像を直してから言うんだな。」
「え・・・?」

「いつもいつも・・・ベッドから落ちてるだろうが。あんな寝相で3人で寝れると思うか?」
「で・・でも・・・あれ?パパ達は?」

「あなたが眠ったから、お互いの部屋へ戻ったわよ。」
「なぁ〜んだ・・・・。お邪魔だったかなって後で思ったんだけど。」

「下らんことをぬかさんと、とっとと着替えて来い!!朝食が終わったら
トレーニングを始めるんだぞ!!」
「は、は〜い!!」
逃げるようにトランクスは部屋に向かった。
115名無しさん?:2010/01/21(木) 14:03:19 ID:???
>>114
感動もあるしいいなあ
ちびトラも可愛いし続き希望
116名無しさん?:2010/01/21(木) 14:06:13 ID:???
>>114 からのつづき

「まったく・・・生意気なガキだ。・・・何を笑ってやがる?」
「だって・・・貴方でしょ?トランクスをベッドに寝かし治してあげてるの。
私が朝起こしに行くとちゃんとベッドにあの子居るもの。」
少し顔を赤らめて新聞を広げたベジータを 微笑んで見つめるブルマ。

走りながらトランクスは思った。
「な〜んだ、2人を一緒に寝かしてあげようと思ったのにな・・・作戦失敗か〜
明け方こっそりママの部屋を覗いたら、ママ一人だったもんな。
やっぱりパパって意地っ張りなのかなぁ。」
ベジータの部屋は見ていない彼は呑気に考えていた。

その部屋のベッドはクリーニングロボが片づけ、ソファで彼は眠っていたのだから。
いつもと変わらない・・・だが、確実に何かが変わった朝だった。

〜「完」〜


>>99 でブルマのセリフ「〜なかったけ?」→「〜なかったっけ?」
>>103 の「寝像」→「寝相」  アワワ(汗) す、すみません。

アク規制とはいえ、スレを占領してしまいました。。。
他のSS職人さん、ごめんなさい。
117名無しさん?:2010/01/21(木) 14:17:52 ID:???
>>114 でも「寝像」・・

あああ〜・・・失礼しました。お恥ずかしい。
ここまで あたたかく読んでくださった
皆さま、ありがとうございました。
118名無しさん?:2010/01/21(木) 16:13:24 ID:???
>>117
ふん、気にするな。次回作も期待するぞ!

下着の趣味も良かった。シンプルなエロさがブルマに似合うし
ベジータも気に入ってそう
119名無しさん?:2010/01/21(木) 17:54:46 ID:???
>>116
素晴らしいです。俺もベジータに抱かれたい。
120名無しさん?:2010/01/21(木) 19:33:20 ID:???
顔を赤らめるベジータかわいい。ファミリーのほのぼのぶりも、ベジブルの間の愛情もヨカタです。

良かったらまた書いて下さい〜
121名無しさん?:2010/01/21(木) 21:49:59 ID:???
あ〜このスレ、なんて幸せな気分になれるんだ

GJです!
122名無しさん?:2010/01/22(金) 05:01:42 ID:???
>>81
ありがとうございます… サドベジ、楽しんでもらえたみたいで凄く嬉しいです。
81様の、しっとりと柔らかな、温かみのあるベジブルが好きです。
澄んだ愛が滲みでていて、素敵だと思います。
トランクスも凄く可愛い。GJです!もっと読みたいです。
ぜひまた書いてください!

自分の中のベジータは初期〜ナメックの頃とか魔人の頃とかの色が強いから、どうしても
Sになってしまうですよ…。ほのぼのが書けないんです…。

>>82
どうも読んでくれてありがとうです〜。も、勿体無いお言葉…ありがたや…

自分はSベジはあんまり需要が無いと思ってるもので、書くのは勇気がいるです。
ブルマにリードされてるベジータの方が好かれてんじゃないかと。
なのでコメントつけてくださることがとてもありがたいです。本当にありがとです。

ちょっと舞台変えて書いてみたのを投入してみます。↓
原作と離れるので、まあてきとーに読んでくださいw
123名無しさん?:2010/01/22(金) 05:04:12 ID:???
↑あ、アンカーが失敗してまった!ごめんなさい82様…

題「ベジータ様の温泉旅行」


ベジ「オイ、まだ着かんのか」

腕組みして顔をしかめたベジータが、気だるそうにたずねた。
低くうなるエンジン音。ラジオから流れるヒットナンバー。
ベジータとブルマを乗せた白いフォルクスワーゲンが、晴天のハイウェイを疾走していた。

ブル「まだよ〜。あと一時間ぐらいかしらね〜」
ハンドルに手をかけて答えるブルマはウキウキとご機嫌顔だ。

ベジ「くそっ…」
ベジータがイライラしてドアの窓に目を走らせる。

2人が今目指しているのは世界有数の温泉地。一泊二日で旅行にいくところなのだ。
いや、旅行だと思ってるのはブルマだけだが…。

ベジ「本当に凄いところなのか、その何とかポケットとかいうのは」
ブル「プッ 『パワースポット』よベジータ」
ベジ「……くっ! そのパワースポットとかいうのが潜在能力を引き出すってのは
本当なんだろうな?」
ブル「どうかわからないけど…でも、不治の病が治るとか、悩みが晴れるとか、色々
不思議な現象があるみたいよ?」
ベジ「オレは遊んでる暇なんか無いんだ…インチキだったらぶっ殺すぞ…」
苦々しくベジータが呟く。その目は窓の外をじっと睨みつけたままだ。
ベジ「へっ…オレ様ともあろうものが…。そんないかがわしいものにまで頼るなんてな…」
卑屈に笑う男の目に、泥のような憂鬱が沈んでいた。
ブルマは心配そうにベジータをちら見した。
124123:2010/01/22(金) 05:07:00 ID:???
…ベジータはなかなか超サイヤ人になれずに、相変わらず行き詰まっていた。
そしてこの頃は腐ることが多くなっていた。

ただ一日なにもせず無為にすごしたり、チンケな不良少年のようにグニャリと突っ立って
外を眺めていたり… その目は常に鈍く濁り、いつもの鋭い光を失っており、まるで
別人のような劣化ぶりだった。

骨が折れようが、血反吐を吐こうが、強くなる事に対して飽くなき執念を燃やしていた
男の急落。

性交も全く無くなった。もう1ヵ月以上肌を合わせていない。
この男の、信じがたい凋落の様を見つづける事がブルマには耐えられなかった。

ブル「どうしちゃったのよ?それでも超エリートの王子なわけ!?戦闘民族サイヤ人が
聞いてあきれるわよ!」

ブルマが思い切って発破をかけても、いつものように真っ赤になって噛み付いてくる事も
無い。
ぼんやり女を一瞥して、黙って顔を背けるだけ。
強く、プライドが高く、高みをみあげる王子の姿など見る影も無い…

そこにいるのは、ただの情けない腑抜け野郎だったのだ。
125123:2010/01/22(金) 05:08:55 ID:???
ブルマはなんとか元のベジータに戻って欲しくて、パワースポットの事をきかせて、嫌がる
男を無理やり引っ張ってきたのだった。
パワースポットなどというものに科学的根拠などなく、ハッキリ言ってブルマは信じて
いなかったのだが…とにかく藁をもすがる思いだった。

長い山道を走り、やがて鬱蒼とした黒い森の奥に、ビビッドな朱の御殿が見えてきた。
ブル「ここだわ。うわー、派手な建物ね〜」
キキッと車が止まる。

ブル「着いたわよベジータ!起きて!」
ブルマがパン!とベジータの肩を叩く。
ベジ「…やっと着いたのか… 待たせやがって…」
ベジータが眠そうにのろのろと車から降り、地面に足をつけた瞬間…
ベジ「…なっ! …なんだこれは!!」
突然驚愕して震え上がった。

ブル「え?ど、どうしたのよベジータ…」
ベジータの大声にブルマは目を丸くした。
ベジ「な、な、なんだこの気は… この大地から伝わってくる凄まじい気は…」
ブル「…キ?」
ベジ「お、お前には分からんのか?何も感じんのか!?」
ベジータは顔が蒼白だ。カッと目が開かれている。
ブル「別に… なんにも?」
ベジ「体中にみなぎるようだ… どうなってやがる…! こ、これがパワースポットの
効果なのか!? うおおぉ……」

ブルブルと両手を握り締めてベジータはうなった。
…ブルマには何も感じなかったが、ベジータはいつまでも震えながらうなり続けていた。
126123:2010/01/22(金) 05:10:11 ID:???
ベジ「い、一体なんだってんだ…ここは…」

しばらくして、ベジータが落ち着いてきたので、2人は豪奢な朱の楼閣に向かった。
ブル(まあ、とりあえず連れてきてよかったみたい…ちょっと元気になったみたいだし)
男の目の泥が幾分取れたような気がして、ブルマは少しホッとした。
女将や仲居にずらりと出迎えられて、部屋に案内される。

案内された客室は、絢爛たる内装で、見事な彫刻の欄間が目を引いた。
ベジ「雅だな…」
ベジータが部屋を見回して呟いた。
無駄な装飾を嫌うベジータがこのような賛辞をこぼす事はかなり珍しい。

ブル「ふふ、ここ一番高い部屋よ〜。予約とるの大変なんだから〜」
大きなバッグを部屋の隅に置いて、腰に手を置き、ブルマが自慢げに言う。
ブル「ねえベジータ、ご飯まで時間あるから温泉入んなさいよ」
ベジ「『温泉』って何だ」
ブル「やだ、車の中で説明したでしょ?お風呂よ。でも普通のお湯じゃなくて、体にいい
成分が入ってるのよ。特にここの温泉は効き目が凄いって。飲むと病気が治るとか頭がよく
なるって噂よ〜。ベジータも何か閃いちゃうかもよ〜?」
ベジ「ふん。 だといいがな…」

ベジータは力なく卑屈に笑った。
127123:2010/01/22(金) 05:11:32 ID:???
客室についている露天風呂にベジータをうながす。

ブル「大浴場なんてイヤでしょ?ベジータはこっちに入りなさいよ。上がったら
コレ着てね」
ブルマはタオルと浴衣を用意してやった。
ベジ「……ああ」
ブル「うふふ… 私と一緒に入る?」
ベジ「入らん」
鉄の声が即答して、ブルマを無視しながら服を脱ぎ始めた。
ブル「あらそう。勿体無いわね〜こんないい女と混浴できるチャンスふいにしちゃってさ〜」
少しムッとしてブルマは客室を出て行こうとした。

ふと、気になって後ろを振り返る。窓の向こうで、男が湯に浸かって少し上を見上げていた。
その先に広がる無限の星空…。何を見、何を思っているのだろう。

ブルマはそれを探るのを諦め、部屋を出た。

数十分後、温泉でゆっくりくつろぎ、えんじ色の浴衣を着たブルマが鼻歌まじりで
戻ってきた。
ベジ「遅い…」
部屋の中から、待ちくたびれた男の声。
ブル「あ、ごめーんベジータ。…えっ」
ブルマは部屋に入るなりギョッとなった。
128123:2010/01/22(金) 05:13:52 ID:???
ベジータが部屋の隅で突っ立っていた。

藍一色の浴衣に袖を通し、前は合わせられずに、胸から陰部まで真っ直ぐにストンと
はだけていた。
手に持った辛子色の角帯が、畳にダラリと垂れている。
ブル「ちょ、ちょっとベジータ!前ぐらい隠してよ!」
ブルマが赤くなって怒った。

ベジータはギラリとブルマに視線を放つ。

その視線に、ブルマは急に目を丸くした。男の姿に身も心も奪われ、しばらくポカンと
なって動けなかった。

ベジータの黒瞳には、泥のような濁りも、暗い憂鬱も無かった。

刃物のように鋭く、孤高で、毒を孕み、見る者の息を止める程の凶暴な眼光。
まっすぐな立ち姿に、黒く頑強な力が満ち満ちて、ひどく野蛮なオーラを放っている。
数センチの幅ではだけた肌が、藍に縁取られて、イヤほど美しく芸術性を高めていた。
129123:2010/01/22(金) 05:15:31 ID:???
ル「…ベジー…タ?」
ブルマがやっと口を開く。声が震えた。

ベジ「オイ、ブルマ。これの着方がさっぱり分からん。どうにかしろ」
厳然たる声の主がスッと角帯を差し出す。ブルマはビクッと震えた。

この男が持つと、それがまるで暴君の残虐な鞭に見えたのだ。

戻ってきた… とブルマは思った。…これがベジータだ。…この姿こそが…

ブル「あ、う、うん」
ブルマは慌てて、角帯を受け取り、ベジータの前にさっとひざまずいた。
藍色の浴衣の前をあわせ、帯を腰にくるりと巻いて何度か折り返して、貝の口にしてやり、
結び目を後ろに回した。

ブル「結構似合うじゃん」
なにやら淫靡な作業に、ブルマは胸がドキドキして、そっとベジータを見上げたが、
ベジータは帯など目もくれず、空の一点を鋭く睨みつけていた。
それは訓練や戦いの場で見せる淀みのない殺人的な眼差しだった。
130123:2010/01/22(金) 05:22:38 ID:???
つづきます…
今回は3回ぐらいの投入で終わるとオモ。短めです。

>>129で脱字だ。
最初のとこ。ル→ブル だ。
131名無しさん?:2010/01/22(金) 08:15:02 ID:???
>>81です。>>116>>117でもあります。

>>121 
どうもGJありがとうございます。

規制でスレ占領しちゃったのに・・・間に温かいお言葉を
いただけた みなさん、ほのぼのベジブルを受け入れてくださった
みなさん、喜んでいただけたみたいで嬉しいです。

>>122
ありがとうございます。
Sベジこそが本当の姿ではないかと思ってます。
あの頃のベジは強烈ですよね。本当GJですよ!

日常をからめたり、他のゲスト?を入れてしまうワタクシは
つい大人しいベジになってしまいます。ベジブル萌えは同じなのに・・(笑)
なんだかんだ言っても常に家族と一緒なベジなので。

流れを切ってすみません。また ほのぼのしちゃうかもですが、
投下できたらな〜と思います。アクセス規制には参りましたが(汗)

ではワクワクで
>>129からのづづきをお待ちしてます。
132名無しさん?:2010/01/22(金) 20:30:44 ID:???
>>121禿同!

>>123
そういえば温泉や浴衣がよく似合う。続きに期待!

>>131
お互い関わってから影響されて変化したり良い方に(エロい方にも)なって行く所が魅力だから
セフレ時代から穏やかな熟年まで幅広く面白いと思います
つーかここの作者さんは皆デンデばっかりw
133名無しさん?:2010/01/22(金) 21:39:42 ID:???
セフレ時代てw
確かにそうだけどw

浴衣ベジいいなぁ
続き楽しみにしてます!
134123:2010/01/22(金) 23:24:44 ID:???
皆様読んでくださってありがとうございます。では続き…

ブル「出来たわよ、ベジータ…」
ブルマがつぶやいた。ベジータがふとブルマに視線をうつし、そしてすぐにまた
空の一点に戻った。
この眼差しの中には、ブルマは決して入れない。まるで届かない高みに、男はいるのだ。
真面目で、清潔で、真剣で、天を目指す…

これじゃあ今日は抱いてもらえないな、と思い、ブルマは自分の俗欲の汚らしさに赤面した。

しばらく黙って、男をそっとしておいた。

30分ぐらいしてようやく男が口を開いた。
ベジ「…あの温泉とかいうのはお前の言うとおり効果があるな。家の風呂と大違いだ」
ベジータの眼差しから殺気が消えて、透明な冷静が取り戻されていた。
ブル「そうね。いいお湯だったわね〜。気持ちよかった」
ブルマが男の様子にほっとして唇をほどく。

ベジ「感覚としては…メディカルマシーン100分の1ってとこだな」
ニヤッと笑って、男は両手のひらを見つめたり握ったりした。

ベジ「それにこの土地…。どうなってやがるのか本当に不思議だ…。どんどん力が
みなぎってくる…」
男の目がギラギラと光った。…それは久しぶりに見る戦闘民族の力強い目だった。
ブルマはその崇高な様を改めて見つめた。
戻ってきた、やっとベジータが戻ってきた…。
135123:2010/01/22(金) 23:27:34 ID:???
数十分後…
部屋に、仲居がやってきて、黒檀の座卓に料理を並べ始めた。
入ってきた途端、ベジータは舌打ちした。テリトリーに他人が入るのが目障りなのだ。
ベジータは上座で憮然と正座しながら、その恭しい配膳の作業を睨みつけていたが、
徐々に目が丸くなっていく。
やがて全ての料理が並べられると、仲居が一礼して部屋を退いた。
ベジ「な…なんだこれは…」
震える声でうなった。
座卓一面に並べられた料理の数々も、これまた趣向を尽くした、美しい見事なものだった。
ブル「キャー!美味しそー!海の幸も山の幸もあるー!」
ベジータの向かい側で、ブルマが大喜びで手をたたいた。
ベジ「み、見たこともない料理ばかりだぞ…」

すぐにベジータが料理に箸をつけた。
ブル「あ〜。ちょっとベジータぁ、挨拶は?『いただきます』は!」
ベジ「うっ… うまいな…なんだこれは 信じられん…」
ブル「もう…全然聞かないんだから…」
超グルメのベジータの箸は止まることがない。
料理の味にいちいち驚愕しながら夢中で食べ続ける。
ベジ「? なんだこれは。味がしないぞブルマ」
ブル「お刺身はお醤油をつけて食べるのよ、はい、コレ」
ベジ「うまいな…こんな調味料は初めてだな… ?? オイ、ブルマ、これはどうやって
食べるんだ?」
ベジータがいぶかしげに蟹を手に持った。
ブル「こうやるのよ」
ブルマが蟹の身を取ってみせると、ベジータもその真似をして取り出す。

ぞろりと蟹の身が出てきて、ベジータの眼が光った。ニヤリと不敵に笑う。
ベジ「フハハ!オイ、これを見ろブルマ。お前より綺麗に取り出せたぞ。オレの勝ちだな!」
136123:2010/01/22(金) 23:30:40 ID:???
ベジータの高笑いがブルマの鼓膜を奮わせる。男のこんな浮かれた声を聞くのも久しぶりだった。
ブル(来てよかった…)
ブルマは心底安堵した。

ベジ「ブルマ、帰ったら重力室の調整しろよ」
ベジータがもぐもぐと料理を平らげながら命令する。
ブルマは、ふふっと笑って返事をして、男の姿を見つめつづけた。こんな姿をずっと
見つづけていたいと思う。
豪奢な料理が、次々と男の口の中に葬られる。
器が裸になると、その華麗な造形を改めて披露し、黒檀の座卓をさらに美しく彩った。

ベジ「それにしてもこんな不思議な土地があるとはな…。全くこの星は飽きないぜ。
最初見た時もまあまあだと思ってたが、まさかここまで奥深い所だとは…」
ベジータが真剣に料理を眺め回しながら呟いた。
ブル「ふふっ。案外地球に向いてるんじゃないの?ベジータ」
ブルマがからかった。
ベジ「……そうかもな」
男がなんのひっかかりもなく神妙に肯定した。
ブルマは目を見開いた。
異常なまでにサイヤ人の血筋に執着するこの男から、こんな言葉が出てくるのは初めての
事だった。今までは、地球の事を見下してばかりいたのに…

まさか、この男はだんだんこの星を気に入ってきているのだろうか?
ブルマはもっと詳しく聞きたくて、ベジータをじっと見つめた。
137123:2010/01/22(金) 23:35:25 ID:???
ベジ「しかしこの料理はうまいな……。ブルマ、お前負けてるぞ…。もっと頑張れ!」
ブル「……へ?」
ブルマはあっけにとられた。
ベジ「お前もオレの女ならこれぐらい作りやがれ。今朝の卵焼き……なんなんだアレは。
熱通しすぎのパッサパサの……」
ベジータが苦虫を噛み潰したような顔で、箸を料理に突き刺しながら、説教した。

ブルマは困惑した…。
またか…と思った。この男はことあるごとにこうしてブルマに説教するのだ。

ブル「え…ええ〜?だって今朝は旅行の準備で忙しかったし……あのねベジータ、この料理は
超一流の料理人が作ったやつなのよ?作れる訳無いじゃん。そんなレベルを私に求めないで
くれる?」
ベジ「甘ったれるな。オレの女なら何でも一流になれ。あとお前、もっと掃除しろ。
物を片付けろ!いっつもオレに片付けさせやがって…。ダラダラしやがって…。
それでもオレの女か?下品なナリで家の中ウロウロするなよ…。あと香水やめろって
何度言わせるんだ」
ブツブツブツ…と男の説教が低く続いた。
ブルマは耳を疑った。
何もこんな時にそんな事を言わなくても良いではないか!とショックを感じた。

ブル「何よそれ!人にさんざん世話して貰っといて、それはないんじゃない!?
一体何様のつもりよ!」
ブルマが怒りの形相で手元のお手拭を投げつけた。男の顔面にペシッとヒットした。
ベジータがそれをゆっくり剥がして、苛ついた目でブルマを睨む。
ベジ「…なんだその口の利き方は……別にこっちから頼んだ覚えは無いぜ」
上座から、ブルマの顔面に布が投げ返された。
ブルマは顔にへばりついた布をすぐに剥ぎ取ってベジータに投げ返した。
138123:2010/01/22(金) 23:37:47 ID:???
ブル「あっそう!分かったわ!じゃあこれからはご飯も作ってあげないし、怪我しても
手当てしないし、何にも手伝ってあげない!あんたっていっつもそうよね!わがままで
自分勝手で!感謝の一つも無くて!私はねえ!あんたの奴隷じゃないのよ!あんたが
困ってるから助けてるだけ!調子乗んじゃないわよ!バッカじゃないの!?」

ベジータはゆっくりとした動作で顔から布を剥がして、ブルマを睨んだ。
ブルマもベジータを、殺す勢いで睨みつける。

しばらく2人は、氷のような沈黙のまま睨み合った。部屋中の空気が隅ずみまで凍結した。

…先に動いたのはブルマの方だった。
ベジータの存在などないかのように、料理に目を落とし、箸を手にとった。
ブル「どれから食べよっかな〜」
完璧な独り言を呟きながら、箸をイカの刺身に伸ばした。

すると突然、上座から男の箸が伸びてきて、ブルマの箸をバシッと払った。

ブル「!?」
ブルマがギョッとして、すぐにベジータを睨みつけた。
男は無言で、悔しそうに、女の刺身の皿に目を落としている。
ブル「何すんのよ………」
怨念を込めてベジータを睨みつけ、再びイカを取ろうとすると、またベジータの箸が
伸びて、女の箸をバシッと掴んで手から引っ張りぬいた。
ブル「あっ」
箸が飛んで畳に転がった。
139123:2010/01/22(金) 23:40:13 ID:???
ブル「ちょっと何すんのよ!!」
ブルマが怒鳴るのもかまわず、ベジータが刺身の皿に箸を入れ、マグロを掴んでさっと
醤油をつけると
ベジ「…これが一番うまいぜ」
とブルマの唇に近づけた。そして悔しげに女の目を睨んだ。
ブル「…な?……なん」
ベジ「この皿の中じゃこれが一番うまいんだ。オレ様の舌の保証つきだ。オレ様が直々に
食わせてやる。さあ食え」
グイッと女の唇に赤身を押し付ける。
ブルマがギョッとして、とっさにその手を押しのけた。
ブル「な、何よ… こ、これがあんたの感謝の印ってわけ?」
ドギマギしながら精一杯男を睨んだ。

ベジ「オ、オレがお前に『感謝』だとぉ〜?勘違いするな。これは『褒美』だ!お前の
今日の働きを評価してやってるんだ。感謝するのはお前の方だぜ、ありがたく受け取り
やがれ!」

……なんて餓鬼だ、とブルマは思う。
自分が常に上でないと嫌なのだ、この男は。ベジータは何をしてもらっても絶対に
「ありがとう」を言えないのだ。

ブルマは男の偉そうな口ぶりに腹が煮え繰り返った。
ブル「何様のつもりよ!!」
うるさそうに、男の手を叩き落す。
ベジ「食えよ」
ベジータが、悔しそうな表情で、再び女の口に赤身を押し付けた。
ブル「いらないったら!!そんなもの!!」
ベジ「いいから食え!受け取れ!」
ブル「ベジータ!いいかげんにしてよ!!バカ!!」
140123:2010/01/22(金) 23:44:04 ID:???
ベジ「ブルマーーー!!!!」

バアン!!

突然ベジータが左手で座卓を叩きつけた。
食器が揃いも揃って10センチ位宙に飛び上がり、ガチャガチャと無粋な音を立てて
着地した。
男の怒鳴り声に、ブルマは蛇に睨まれた蛙のように固まった。
ベジ「…オレの言うことが聞けんのか」
ギラギラと強い眼光を放ちながら、女を飲み込む。
ブル「あ…」
その眼光に怯んで、少し口を開けた瞬間に、男が素早く赤身を口内に突っ込んできた。
ブルマは慌てて手を口にあてて、その冷えた赤身を持て余す。
ベジ「褒美はまだまだあるぜ。早く飲みこんで口を開けろ」
ベジータはイライラと命令しながら、次の赤身を箸で掴んだ。
ブル「いや」
ブルマは口の中身を飲み込んで、顔を横に背けた。
赤身を掴んだままの男の箸が、ブルマの片頬にあてがわれ、顔を正面を向けさせた。
頬にベタっと醤油がついた。
141123:2010/01/22(金) 23:46:50 ID:???
ベジ「食えよほら…ブルマ」
イラついた声で命令をしながら、グチュ…と赤身を女の唇におしつける。
ブル「んんん〜」
顔を真っ赤にしながら、ブルマは口を固く閉じてベジータを睨みつけた。

この、強引で支配的なやり方に猛烈に腹がたつ。

しかしギリギリと睨みあった末、ブルマが男の眼力に負けてしまい、おずおずと赤身を
受け入れた。

ベジ「…そうだ。ご褒美ってのは素直に受け取るもんだ」
ベジータがまっすぐに女を睨みつけた。視線がブルマを強力に縛り付ける。
女の歪んだ唇から箸をゆっくり抜くと、新たな料理を掴んでまたその口に押し付けた。

ベジータは「褒美」と称して、どんどん料理を食べさせた。ブルマは真っ赤になって
それを受け入れた。
ベジータの顔から、徐々に悔しさや苛立ちが消えていく。そして女の唇と瞳にチラチラと
視線を走らせながら時々満足そうに笑うのだった。

そして15分後…
ブル「もう…いい。おなかいっぱい」
女のうんざりした敗北の声が、男の手を制止した。
ベジ「そうか。もういいのか」
ふふん、と高みから満足そうに笑って、ベジータはブルマのぽってりした唇を箸でツンと
つついた。
142123:2010/01/22(金) 23:48:25 ID:???
つづく
143名無しさん?:2010/01/23(土) 01:40:30 ID:???
スマンもうちょい…
144123:2010/01/23(土) 01:44:16 ID:???
早く終わりたいから飛ばします…つづき↓

そして、ふと真顔になってブルマをジッと見つめ、ニヤッと笑うと、今度は女の唇を箸で
優しく執拗につまみ出した…。

奇怪な箸の動きに、ブルマが驚愕した。
突然の、男の異様な行動に不安を覚え、オドオドと目を下方に落とす。
一気に心臓が爆裂する。
ブル「う……」
ベジータの、箸を持つ手がすぐそばに見えた。
この男はなんて綺麗な持ち方をするのだろう、と思う。
そしてその美しい所作が、奇怪な行動をますます奇怪たらしめていた。

ブル「やめて」
女が口から拒否を捻りだした瞬間、男の箸が口内にすべりこんできた。
今度は、舌を弄り出した。…舌をつまんで、引っ張り出そうとするのだ。
その侵食的な感覚にブルマはパニックになり、身震いした。

優しく舌を弄るその箸先から、男の淫らな欲望がビシバシ伝わってくる。

それを感じて、体の奥からきわどい情欲が突き上げてくる。下半身が濡れる。
ブルマはベジータの顔が怖くて見れない。ただじっと、男の手先に視線を集中させた。
美しい箸づかい。ベジータの指。綺麗に切りそろえられた清潔な爪。

ブル「やめてったらベジータ!」
目をギュッとつむって、ブルマが首を振った。その衝撃で、箸が口から離れる。
ブル「ぶ…無作法だわ……そういうの……」
男の美しい手を、軽蔑を込めた目できつく睨みつけた。
ブル「お箸は……そ、そういう風に使うもんじゃないわ……」
男の手に向かって母親のように説教する。
すると、その手がおとなしく引っ込み、箸が綺麗に揃えられて箸置きに行儀よく置かれた。
145123:2010/01/23(土) 01:48:32 ID:???
ベジ「そうか、それは失礼したな」
ベジータの平坦な声がした。
その声の静かさに驚いて、箸から男の顔に視線をうつす。
神妙な、穏やかな、白い面持ちのベジータがブルマを見つめていた。

ブル「へ、変な事、しないでよ…」

思わずブルマが安堵し、ふっ…と小さくため息をついて、体の緊張を解いた。

ベジ「ふふっ!」
ブルマの脱力を見て、突如ベジータがせせら笑った。
神妙に落ち着いていた瞳が、急にギラアッ!と妖しく光った。
バンッ!
突然、男の手が座卓にベタリと張り付き、そのまま一気に横になぎ払われた。

ガチャッ!!ガチャガチャガチャガチャ!!!!

華麗な蒔絵の器達が、無慈悲な手に押しのけられ、派手にぶつかりあって悲鳴をあげた。
硝子の杯が倒れ、甘美な液体をダララッ!とこぼして、黒檀を濡らす。
いくつかの器が落下して、残っていた料理がこぼれ、畳を無残に汚した。
突然の出来事に、ブルマは唖然とその光景を凝視するしかなかった。

そしてベジータが動いた。

今作ったばかりの黒檀のけものみちを、無作法によじ登りブルマににじり寄ってくる。
性欲を孕んだ鋭い目が、まっすぐにブルマを貫いている。
その目を見て、ブルマは氷の様に硬直する。この男から逃げられるわけが無いと思った。

まるで豹だ。

なだれるようにして、ベジータがブルマに掴みかかり、そのまま女を畳に押し倒した。
146123:2010/01/23(土) 01:53:50 ID:???
ブル「キャー!」
完全に押し倒されてから、やっと女の口から悲鳴が出た。
ベジータはブルマに覆い被さったまま、黒檀の座卓を鬱陶しそうに蹴り飛ばした。
座卓が壁まで大幅にずれ、またガチャン!と器が悲鳴をあげる。

そうして二人の舞台が完成した。
ベジータが食い入るように、怯える女の瞳を見つめる。
細い髪を両手でクシャクシャと掻き、頭を執拗になでまわす。
藍の浴衣を割って男の逞しい足がのぞいた。その足を女の足の間に突っ込むと、えんじの
浴衣の合わせから真っ白な足が生えて持ち上がった。
ブル「やだっ」
ブルマが思わず叫んだ。
ベジータが、両手でバチッと頬を挟んできた。
そして女を見つめてニヤリと笑う。眼光が恐ろしく鋭い。

ベジ「遊ぶか?久々にオレと…」
さも愛しげな優しい声で、質問が投げかけられた。
だが男の目は完壁にブルマに命令している。
すぐさま女の股に手を突っ込んだ。礼儀も何もない。ブルマは足が閉じられなくてベジータの
されるがままとなった。指が膣にもぐりこむ。

ブル「あっ…」
ビク!と体が震えた。…こんな嬌声を放つのは久しぶりだ。と、自分の声を聞きながら思った。
そしてすぐに、赤面する。
ブル「やだ…やだったら!ベジータ!」
ブルマが理性を持って抵抗を試み、相手の胸を思い切り押すと、男が愉快そうに笑い出した。

ベジ「ふふふ… 『やだ』ってなんだよ。こんなに濡らしやがって」
ブル「ああっ!」
ベジータの指が、動きを速めて濡れた音を立てた。
147123:2010/01/23(土) 02:01:50 ID:???
ブル「だ!…だめ!ベジータ」
ブルマが必死に喘ぎを殺しながら、男の手を掴む。
相変わらず、なんて不届きな奴だ、と腹が立つ。
ブル「こんな所じゃ嫌よ!私もうやだ!こんなやり方…あ…」
ああん…と喘ぎが漏れて、ブルマの目がとろけた。
ベジ「くっくっ…。全然説得力ないぜ」
男が女の耳元で忍び笑いした。

ブル「バカーー!!」
バシッ!と強烈な平手がベジータの頬に飛んだ。
叩かれた男の顔に一瞬壮絶な怒りが走ったが、すぐにニヤリと意地悪い顔に変化した。

ベジ「ふふ。いいぞブルマ、もっとやれ。もっと殴れよ。 燃えるぜ…!」

……ベジータのセックスはいつも獣じみている。唐突で、自分勝手で、傲慢で…
相変わらず言葉責めは直らなかった。そして相変わらずその行為は優しくてしつこくて
死ぬほどの快感を与えてくれた。
最初ブルマは男の不躾に激怒したり恐怖したりするのに、終わった頃には白痴のように
ぼんやりと男をみつめるばかり。奴隷になりさがってしまうのだった…

早くもベジータが、怒張した性器を突き入れてきた。
無茶苦茶だ…。順番も何もない。まだ胸だって触ってないしキスもしてない。
ブル「ああう… ああん…」
怒りたいのにまともな言葉が発せられない。凄く気持ちがいい。久しぶりだ…
久しぶりのこの男の……
148123:2010/01/23(土) 02:03:54 ID:???
ベジ「どうしたんだブルマ。殴れよ」
ベジータがゆっくり動きながら、やっと口づけをしてきた。
ベジ「気持ちいいのか、オイ。随分久しぶりだったもんなあ。ハア… 淋しかったか?
体がうずいて仕方無かったんじゃないのか。抱いてやれなくて悪かったブルマ…
くっくっ…。今日はたっぷりそのお詫びをしてやるよ…」
男の動きが徐々に速くなる。そして動きながら、もどかしく帯を外した。
藍とえんじがせわしなく衣擦れを起こす。
その布の中で男と女が艶かしくぶつかりあう。
ブル「あっ!あっ!あっ!」
思考が全くついていかない。ブルマは男の腰の動きに合わせて喘ぎだした。
ベジ「何だよその体たらくは、…さっきの威勢はどこいったんだ? ええ?」
女の喉元に吸い付いて舐めた。熱い息と一緒に低いうめきが吹きかかる。
途端に、ブルマはもうたまらなくなる。
ベジータの喘ぎ声を耳にすると、怒涛のように情欲が突き上げてくるのだ。
最高の催淫剤…
ブルマは喘ぎながら無我夢中で男にしがみついた。

ベジ「1ヵ月… 1ヵ月もお前を抱いてなかったな… オレは…この1ヵ月は… ハアッ
地獄のようだった…先が見えず… ハア まるで…泥の中を彷徨ってるみたいだった… 
永遠に…続くのかと……」
女の浴衣の合わせをガバッと開いて胸を出してやり、それをケダモノみたいに舐めまくる。
ブル「あ!いやあ!」
ベジ「それがたった一日… ハアッ… たった一日でブルマ… 解決されちまうなんてな…
ああ、どうなってやがるんだ… 今までの苦しみはなんだったんだ…!ああッ!畜生!」
ベジータが苦しげにうなって、バチバチと派手に突き始めた。
マニキュアの爪が男の背に食い込んだ。
ブル「あああ〜〜!いく!いくッ!ベジータ!ああっ!いきそう…!」
ベジ「いいぞいけ…ハアッ ああっ 好きなだけいけ!あぁッ!褒めてやるぜブルマ!」
149123:2010/01/23(土) 02:10:01 ID:???
コンコン!

ベジ&ブル「!!!!」
客室の入り口からノックが聞こえて、2人の動きがピタッ!と止まった。
途端にブルマは驚愕と恥ずかしさで顔が真っ赤になった。
ベジータは、信じられないといった面持ちをし、ギラッと入り口を睨みつけた。
廊下のほうから、なにやら女の小さな声が聞こえてくる。

ベジ「…なんだアレはぁ〜」
ベジータが押し殺した声で廊下の声をとがめた。
ブル「ベジータ!ど、どいて!仲居さんが食器さげにきたのよ!」
ブルマは狼狽してベジータの下で暴れた。
ベジ「何い〜?オレはそんなもん頼んだ覚えないぞ!」
ベジータがきつく入り口を睨みつけたまま怒った。ブルマを抱きしめて離さない。
ブル「時間を見計らって来てくれるんだってば!そういうもんなの!ベジータ、どいて!」
ブルマが必死で男を押しのけた。
ベジ「な、何だと!こ…これの続きはどうなるんだ… オイ、ブルマ!追っ払え!」
ブル「駄目だってばベジータ…ちょっと、お願い」
ベジ「く、くそったれェーー!!地球人のクズが!!人の情事の真っ最中に
邪魔しやがって…!!」

ベジータが猛烈に怒って、ブルマから身を離した。
そして憮然と立ち上がり、殺意のこもった眼差しで入り口を睨みつけた。
ベジ「オイ!そこの貴様ぁ!何をぐずぐずしてやがるんだ!とっとと始末しやがれェ!!」
ベジータは入り口に向けて怒声を浴びせると、浴衣をマントのように翻して奥の部屋に
引っ込んだ。
バーン!!とふすまが閉められた。

ブル「ベッ……」
ブルマは開いた口がふさがらない。
150123:2010/01/23(土) 02:17:00 ID:???
失礼します… と、怯えを含んだしとやかな女の声がして客室の引き戸がゆっくり動く。
ブルマは大慌てで帯を巻き、裾を直して身づくろいする。
そしてめちゃくちゃに散らかった食卓を唖然と見た。
仲居が入ってきて、それを見て、当然ながら目を見張った。

何かお気に召しませんでしたか… と仲居が心配そうにたずねる。
ブル「あっ!いえ!ごめんなさい!その!連れが、わ、悪酔いして!アハ…アハハ…
ごめんなさい…すみません…」
ブルマが真っ赤になってアワアワと弁解する。

仲居が丁重に食器をかたづけ、畳を掃除し、座卓の位置を直すまで、ブルマはドキドキ
しながら見守った。そして退こうとした仲居に慌てて高額のチップを渡す。

仲居が恭しく客室を退くと、シン……と部屋に静寂がおとずれた。

ブルマはドキドキした胸を抑えて、その場でしばらくへたれこんだ。
緊張とおののきが収まって、頭が冷めてくると、だんだん腹がたってきた。
ブル「なんで…私だけ…こんな恥かかなきゃなんないのよぉ〜…」

……わがままで、自分勝手で、傲慢で、餓鬼で、すぐ怒る……

ブル「ベジータ〜…」
ムカムカと、ブルマはふすまを睨みつけた。
151117:2010/01/23(土) 03:00:00 ID:???

はぁ・・・Sベジにドキドキします。。。
もしかして、連投規制でつづきがUP出来ないのでは?
流れ切ってごめんなさい。
誰かがレスすればこれで投下OKになると思います。
ワクワクで待ってます。

>>150よりつづき 待ってます!
152123:2010/01/23(土) 11:20:21 ID:???
>>151 どもありがとです〜。恥ずかしいからとっとと投入だ〜↓

ブルマは鉄壁のようなふすまの前に立って、ベジータにぶつける文句を頭の中で整理した。
もう我慢ならない。今日は全部言ってやる。
かまうものか。もうこの旅行だってぶち壊されているのだ。

ブル「ベジータ!!」
一喝とともに、パーーン!とふすまを開いた。
ブル「あんた…」
口が開かれた瞬間、あ、と開ききったまま次の言葉が詰まった。
ブルマの目が皿の様に大きく開かれる。

まず、真っ先にその目に飛び込んできたのはおびただしい紅だった。
やがてそれが、壁一面に描かれた牡丹だということに気づく。
壁に沿うように、和紙の行燈が一つ置かれており、中の火がかすかに揺れて牡丹を照らし、
炎の群れのように壮絶に魅せた。

燃えるような紅の上には、静寂の満月が孤高に浮かんで、冷たく牡丹を見下ろしている。

一輪の牡丹に、小さな虫がとまっている。
黄金の蛾。
触覚が、つげの櫛のように規則正しく分岐し、羽には目を狂わすような大きな蛇の目。
それが牡丹を犯すように、花の中心にすっぽりとおさまっていた。

ブル「わあ…」
その、いかがわしいとも思えるほどの美しい壁の絵に、ブルマは思わず赤くなって、
感嘆の声を漏らした。
153123:2010/01/23(土) 11:21:55 ID:???
部屋には分厚い布団が敷かれていて、掛け布団を引っ剥がした所に、藍に体を隠した
ベジータがうつ伏せに寝転がっていた。
険のある顔を横に向けて、ふてくされたように目が閉じられている。

この部屋に、この男が存在することで、壁の絵に背徳が加味されていた。
遊女屋さながらの情景。

ブルマはさっきの怒りはどこへやら…その部屋の圧倒的な空気に完全に飲み込まれて、
その場でポカンと突っ立っていた。

しばらくして、藍がみじろぎした。
男の目がゆっくりと開かれ、ジロリとブルマに向けられた。

ベジ「チッ… 何をボーっとしてやがる…」
イラついた声の中に、淫らなものがあるかどうか、ブルマは耳をすませて探した。
部屋の空気に触発されて、欲情が湧いてきたのだった。

ブルマは返事も出来ずに、とにもかくにもベジータの傍に近寄った。
男のそばに足を崩して座る。布団から、僅かに香の匂いがした。
ベジータの黒瞳の中に、壁の紅が映り込み、ゆらゆらと揺れている。
男の隣に寝転がり顔を近づけると、牡丹が消えて、自分の顔が映った。

男がニヤ…と笑う。上体を起こして、ブルマによりかかってきた。
手をゆっくりと女の頬に当てる。親指で女の唇をなぞって、そのまま唇を割って中に入り、
舌をぬるぬる愛撫してきた。
すぐによだれが垂れて、ブルマが恥ずかしさに目を伏せた。
指が抜かれて、今度は舌が差し込まれる。唇を吸われる…
154123:2010/01/23(土) 11:25:00 ID:???
何か文句を言うつもりだったが、なんだったかなあと、ブルマはぼんやりとした頭で考える。
頭がしびれてよく思い出せない。

ボーっとしてるうちに、ベジータの体が離れた。
何だろうと思って男を見ていると、ベジータが、引っ剥がされていた掛け布団を掴んで、
バサーっと覆い被さってきた。

突然、周りが真っ暗になった。
ゆらゆらと揺れる牡丹の紅が視界から消え、完璧な闇に…。
そして闇の中には獣がいる。
ブル「…見えない、ベジータ」
ブルマが少し怖くなって、手を、開いた浴衣の中に通し、男の体をまさぐった。
わき腹、腰、背中、肩、首…。
硬く逞しい体… 鍛えぬかれた完璧な美…
その肌がすごく熱い。
ベジータは体温が高い。命を燃やしているのがよく分かる。
男の静かな息遣いが間近に感じられて、体が緊張する。何も見えない。怖い。

ブル「ねえ、今日ぐらい、意地悪しないでよ…」
ブルマがおどおどと呟く。心臓がとびはねて、自分の言葉がよく聞き取れなかった。
男の手がゆっくり動いて、ブルマの頬をなでた。
ベジ「意地悪ってなんだ。いつも可愛がってるだろ…」
ベジータの低い声が耳元で聞こえた。
とたんに、2人を包む狭い空間が濃密になる。匂いと息と、妖しげな精気で充満する。
ブル「…ねえベジータ、たまには… 地球人のやりかたで抱いてよ…」
ブルマが恐怖を振り払うように、ギュッと男を抱きしめた。
155123:2010/01/23(土) 11:27:15 ID:???
ベジ「ふっ なんだそれ」
ベジータが軽く笑い飛ばしてブルマの耳を噛んだ。
ブル「あ…愛してるとか好きとか…言ってよ。」
ブルマが切なそうに懇願した。

ベジ「くっくっ、なぜオレ様がクズ共の真似事をしなければならないんだ?そしてなぜお前が
このオレ様に指図をするんだ?」
女の首すじに歯を立てる。
ブル「言ってよお願い… 言ってくれると私凄く感じる…」

ベジ「ふうん」
気の無い返事をしてから、暗闇で、ベジータが動く。シュルシュルと衣擦れの音がする。
自分の浴衣を脱ぎ、次に手探りでブルマの帯を解き、浴衣を剥ぎ取る。
ベジ「くだらん」
冷たく言い放ち、グイっとブルマの足を開かせる。
ブルマが怖がって、ビク!と震えた。
ブル「ねえ、お願いよ。今夜だけ。だめ?」
そう懇願して、ベジータの頬を探し。両手で包んだ。
ベジータが動きを止めて、ジッと何か考え込んでいる。暗闇で表情が見えない。
ベジ「ふん……まあいいぜ。今夜だけお前の言う通りにやってやる」
ベジータがブルマの頬を両手で挟む。
ブル「本当?本当に?」
ブルマが驚いたように歓喜した。
ベジ「ああ」
男が女の下半身に男根をあてがった。
ベジ「今日のオレ様はごきげんなんだ」

そういうと、ゆっくりと女に体重をかけていった。
156123:2010/01/23(土) 11:28:43 ID:???
ブル「ああ…」
ブルマが喘いで、ベジータに強くしがみついた。
闇の中でベジータが動き出す。ゆっくり、ゆっくり。
2人の空間がさらに濃密になる。匂いと息遣いと熱い体温で一杯に満たされる。
男の優しい挿入に、ブルマの体にこもった恐怖が溶けていき、内部がどんどん熱くなった。
ブル「あ…あ…ベジータ… 早く…言って」
ベジ「何を」
ブル「早くう… 好きって… 愛してるって… はあん」
ベジ「まだだ」
ブル「え?…ベジータ… あ、ああっ ああ! あん!!ああん!!」
ベジ「黙って待ってろよ… 全くお前は… ハアッ ハアッ」
男の動きが徐々に速くなる。
やがて動きが激しくなり、布団の端からふわりと新鮮な空気が入り込む。
それがあっという間に2人の喘ぎと体温で熱せられる。
狭苦しい空間に、体のぶつかる音がうるさく鳴る。2人ともすぐに汗まみれになった。
ブル「早く!早く!言って!ああっ!ああ!ベジータぁ!」
ベジ「まだだ… まだ…」
ブル「どうしてよお〜!嘘つき〜〜!」

嫌がる腰を掴んで突きながら、ブルマの胸を舌で責めた。
新たに、淫らな音と官能が増えて、女がますます嬌声をあげた。
ブルマが、男の髪を抜かんばかりに鷲づかみにする。
そしてバカ!バカ!とベジータを叩きまくる。男は構わず、女を愛撫しながらペニスで
突きつづけた。
157123:2010/01/23(土) 11:31:16 ID:???
やがて女の絶頂が近づいてきた。ブルマの喘ぎ声が細く長くなってきた。
ベジータはそれを認めると、激しく突きながら女の耳元に唇をよせた。
ベジ「ハアッ オイ…愛してるぜ… 愛してる… お前を愛してるぜブルマ…」
低い声をかすらせて、女に聞かせつづける。
途端に、ああ〜〜とブルマが大きく喘いだ。
ベジ「愛してるぜ… ああッ 好きだ好きだ好きだ!…どうだ?…コレが感じるのか?」

もっと もっと もっと…とブルマが叫んだ。
ベジータが一瞬動きを止める。…少しの間考えを巡らす。
そしてブルマの願いに応えて、今度は腰をゆっくり動かす。…女の絶頂を遅らせてやる。
ベジ「オレはお前が好きだ…オレはお前が好きだ…ハア…可愛いぜブルマ…愛してる…
オイ…感じるか…?一言も漏らさず聞くんだ…今夜はベジータ様の大サービスだぜ… ハア…
お前は…なんていい女だ… そばにいろずっと…オレ様が可愛がってやる…」

すきよベジータ わたしも すきよすきよすきよ 宇宙一すき

ブルマの絶叫を聞いて、男がうめき、再び激しく動き出す。
2人がぶつかる淫らな音が姦しく鳴った。汗が混じりあい、激しい吐息が空間に充満した。
ベジ「愛してるぜ!愛してるぜ!愛してるぜ!ハアッ これでいいのか〜!?ああ〜ブルマ!
好きだ好きだ好きだ好きだッ!!ああッ…!!いくのか!?これが気持ちいいのか!?
オイ!!どうなんだブルマ!!」

突然、ブルマが力をこめて弓になる。激しく体が痙攣して、ベジータにしがみついた。
ベジータは女の体をいとおしく抱きしめて、痙攣が止むのを待つ。

…そして繋がったまま女の体が冷めるのを待った。
158123:2010/01/23(土) 11:32:15 ID:???
ベジ「…まだオレが終わってないぞ 起きろよ」
グタリと布団に沈んだ女に、ベジータが知らせた。
女の顔を撫でてやると、涙で濡れているのが分かる。それを男は舌で舐めとった。
女の口から、はあぁ…と吐息が漏れた。
 
花… とブルマが呟いた。

ベジ「…何? なんだ…」
ベジータが呼吸を整えながら、女に聞き返した。

きれいな花… 壁の花… 見ながら抱かれたい… 抱いて…

ベジ「花?…壁?」
ベジータが眉をひそめて、布団をグイっと持ち上げた。

今、ベジータは部屋の装飾にあらためて気づいた。
ゆらゆらと揺れる紅…燃えさかる牡丹の群れ。冷たい月。花を犯す、金色の蛾。

ベジータは急に高らかに笑って、再び布団を閉じて、闇の密室を作った。
ベジ「ハハハハ!なぜあんなものをわざわざ見る必要があるんだブルマ!全くお前は
おかしな奴だぜ!」
ベジータがブルマに熱く口づけをした。
ブルマがビク!と奮えた。

ベジ「そんなものはこのオレ様が見せてやる… いくらでもいくらでも… もっともっと
綺麗なやつをな… ブルマ、お前の頭の中に死ぬほど咲かせてやるぜ…」
そう低く囁いて、男は女をゆっくりと突きはじめた。
159123これで終わり:2010/01/23(土) 11:33:45 ID:???
…長い、花の夢からさめて、ブルマは目を開いた。
真っ先に、紅が目に飛び込んだ。燃えるような牡丹の群れ。

冷たい風が頬にあたる。ふと見ると、部屋の窓があいている。
その前に男が全裸で座って、窓の外を見ていた。

ぼんやりとした頭で、寒くないのかしら、とブルマは思う。
ゆっくり体を起こして、えんじの浴衣を羽織った。
藍色の浴衣を持って、のろのろとベジータのそばに近づき、真後ろにペタリと座り込むと
浴衣を男の肩にかけてやった。
逞しく美しい体が、藍に隠された。
ベジータはピクリとも動かない。無言のまま、外の闇に目をむけている。
ブルマは、クタクタの腕をベジータの体に回して抱きつき、後ろからその顔を覗き込む。
見ると、ベジータの冷静な目が、夜空に向けてまっすぐ貫いていた。
真面目で、清潔で、真剣で、天を目指す…

ベジ「もう寝てろ」
鉄の声でベジータがつぶやく。
ああ、隠れてしまった。とブルマは思った。淫らなベジータがどこかへ行ってしまった。

真面目なベジータと淫らなベジータ。
白と黒。
聖と邪。
二つの面が交じり合うことはない。この男はいつも、突然に豹変する。

今、この目のベジータに抱かれたら、どんな気持ちがするのだろう、と思い、ブルマは
自分の淫らさを恥じて俯いた。

風が行燈の火を揺らし、牡丹達があざ笑った。
160117:2010/01/23(土) 12:00:22 ID:???

・・・ドキドキ・・
つづき お願いします。
>>159 からどうぞ〜
161117:2010/01/23(土) 12:10:33 ID:???

あ・・・終わりなのでしょうか?すみません。

情景が浮かんできました。
静と動が見事で・・・鮮やかな色が見えるようでした。
本当にGJ!!

Sベジも真面目になったベジも最高。
ワクワク。次回も期待します。
162名無しさん?:2010/01/23(土) 13:07:04 ID:???
>>161
ハイ、これで終わりなのです〜。読んで下さってありがとうございました!
ジャパネスクではどーなのかと妄想してみたんだけど…
情景が伝わって貰えたら嬉しいです。

今回どーーーしても王子に浴衣を着せてみたかった。浴衣は淫靡ですからな…。
163名無しさん?:2010/01/24(日) 00:51:41 ID:???
温泉旅行編もヨカタ〜!!
ベジータが耳元で言葉攻めとか低いうめきとか‥されてみたいw
浴衣をマントのように翻して奥の部屋へ行く様は王者のようでした〜
164名無しさん?:2010/01/24(日) 11:00:02 ID:???
これ、アニメ話で大変申し訳ないんだが…ベジータのやられ声ってエロいよな。
今日フリーザにやられまくりで、特にそう思った。

ブルマに騎上位乗っかられて責めまくられてる時はこの声なのか、と思うと…
とてもじゃないが子供の心でテレビ画面見れないんだぜw
165名無しさん?:2010/01/24(日) 15:37:18 ID:???
禿同。ちなみにスパキンNEOの大猿ベジータのハァハァ声と
Z3とIWでダメージ受ける時のやられ声とハァハァ声もやたらとエロい

>ブルマに騎上位乗っかられて責めまくられてる
ドSベジもほのぼのも好きだが
こんな風にブルマ姐さんに筆下ろしされる童貞ベジータのSSも読みたいっす
166名無しさん?:2010/01/24(日) 15:41:56 ID:???

>>165
ご期待に添えないかもですが・・投下します。

ここでのベジータの設定は、ブルマが初めてだった・・・というモノです。
思い出語りなので、ゲストに悟空が出ています。
どーしても必要な設定なので・・・ご容赦ください。
必要のない方は飛ばして結構です。朝チュンでほのぼのですが(汗)

アクセス規制などもありますし、連投は出来ませんので
途切れたら・・・関係なくスレ進めてくださいませ。
では・・・
167名無しさん?:2010/01/24(日) 15:43:05 ID:???

〜「ベジータの告白」〜

今、俺はブルマの居るラボラトリー(研究所)に向かっていた。そう・・どうしても確かめたいことがあった。
それというのも、カカロットの野郎がつまらんことを俺に言ったからだった。

ブゥを倒してから、しばらくはお互いの家族の大切さを噛みしめながら、
俺達は日々を過ごしていた。ある日ヤツが瞬間移動で、目の前に現れた。

「よぅ、ベジータ修行しねぇか?なんかよう・・体が訛っちまってさぁ。
悟飯は勉強、勉強でつきあってくれねぇしよ。」
「ふん、しょうがないな。」

重力室を最高のGにして、組み手を軽くこなしてやる。
大体、俺を超えているくせに、何か理由をつけてやって来る。
2時間ほど経過したので、休むことにした。

「やっぱよ、本気でやるにはここは不便だな。」
「どうせ、お前は俺にも本気でないくせに。」
「おめぇはいつも卑屈になるなぁ。」
「当り前だそのおかげで死にかけどころか、消滅しかけたんだからな。」

ミネラルウォーターのボトルを投げてやる。
「お、サンキュー。」
「ブルマがよく言うが・・本当にお前は軽いヤツだ。」
168名無しさん?:2010/01/24(日) 15:43:47 ID:???

しばらく、喉を潤しながら沈黙した。並ぶつもりはなかったが、ヤツは俺の隣に座った。
「なぁ、ベジータ。」
「なんだ?」

「前からさぁ、聞きたかったんだけど。」
「何をだ?」

「おめぇ・・・何でブルマとそうなったんだ?」
俺は飲んでいた水を吐き出した。

「なっ・・・!!」
顔色も変えずにヤツは続けた。

「どう考えたって、あんとき おめぇらがくっつくとは思えなくてよ。
未来のトランクスは『悟空さんが死んで、寂しそうな父を見て・・つい、なんとなく』って
言ってたけどさ。その感覚がオラには分かんねぇからよ。」

「・・・・貴様はどうだったんだ?人のこと言えた立場か。ブルマが言ってたぞ。
いきなり武道大会で再会したと思ったら結婚したってな。」
(そんなこと話せるか、話を反らさんと・・・)
焦った俺は話題を変えようと柄にも無く、必死だった。
169名無しさん?:2010/01/24(日) 15:45:01 ID:???

「そう・・なんだよな。オラさ、『結婚』って食べもんだと思ってたからなぁ。
チチって分んなくてよ、散々怒られたもんな。女って怖いよな。
何すんのか知らなくてよ・・・亀仙人のジッちゃんに聞きに行ったぐれぇだからなぁ。」

また、俺は口に含んだ水を吐き出した。
「は?お前・・何も知らんで・・・女と?で、悟飯がよく出来たな。」
(は!何を俺は・・・)勝手に口から出てしまったセリフだった。

「お互いさっぱり分んなくて・・・借りたビデオで憶えたぐれぇだから。」
多少なり、地球のエロビデオなどはあのブリーフ博士が所持していて、俺に見せたから知ってた。
「ほしたらよ、毎晩したくなってさ・・・あっという間にチチは妊娠したんだ。」
(覚えたてのサルかよ・・って、元々サイヤ人だし、仕方ないがな・・)

「俺達、サイヤ人は必要でない限りはそういう行いはしない人種なんだ。」
「そうなのか?」
「生命が危機に直前したとか、種の保存の為に女を孕ます為に元々するものだった。
だが、戦場に居る兵士の為に、フリーザ部隊にはその快楽を得る場所を提供されていた。」
「おめぇはそこで覚えたってぇ訳だ?」
「いや・・・俺は最前線に飛ばされていたからな。そんな暇は無かった。ただ知識はあったぞ。
それにフリーザは俺に子種を残されでもしたら困る立場だったから、そこへ行かさなかった。」
つい、正直に話していた。
170名無しさん?:2010/01/24(日) 15:47:54 ID:???

「じゃ・・・おめぇ・・・」
「なんだ?」
「ブルマが初めてなんか?」
「なっ!!」
図星だったのもあって、俺は顔が真っ赤になるのを堪えれなかった。

「へぇぇぇ・・・おめぇもオラと同じかぁ。やっぱ、サイヤ人って奥手なんかなぁ。」
「な、何を言う!貴様と一緒にするな!!俺には許嫁も居たんだぞ!!」
「本当か?」
「だが、惑星が滅んだ時点で彼女も粉々だ。」
「そりゃ気の毒だったな。でもよぉ、ベジータおめぇ地球に来れて良かったじゃねぇか。
ブルマは面倒見が良いし、ここだと食いもんにも不自由しねぇしさ。
第一最高の環境で修行が出来るんだから、言うことねぇさ。」
「ふん、俺が頼んだわけじゃない。」

「そうつっぱんなって。で、おめぇいつからブルマに本気になったんだ?」
「元に戻すな。言うつもりはない。」
「ふぅん・・・知ってっぞ、おめぇ最初からブルマに惚れてただろ?」
「なっ!何を根拠に!!」

「悟飯がさ、「ブルマさんにだけはベジータさんは素直に従ってた」って言ってたからな。
オラ、ピーンって来たんだ。フリーザ以外でおめえを従えさせれるぐれぇだから・・・・
亀仙人のジッちゃんが「アイツを相手に出来る男は心底惚れてるヤツぐらい」って言ってたからな、
きっとベジータは一目惚れだったんだろうなってな。」
「何を言うか、アイツが・・・勝手にそうしたんだ。」
171名無しさん?:2010/01/24(日) 15:49:40 ID:???

「へぇ・・・そうかな?おめぇ、ブルマのプリプリにも魅かれたんだろ?」
「バッ!馬鹿を言うな!大体、いつも体の線がハッキリした下品な服ばかり着て、
露出してたのは向こうだろうが。」

「あ、やっぱり。見てたんだ。」
「くっ!見えたんだ。」

・・・・そんな会話をしながら、俺はブルマとの最初のきっかけを思い出していた。
あれは何を始めとすればいいのだろうか?

ナメック星で出会ったのが初めてだった。こんな処に地球人が来れる事に驚いた。
ましてや、戦闘能力もない女が、だ。命がけの戦いのさなかだった。

二度目に会ったのは、生き返ってドラゴンボールによって地球に飛ばされた時だった。
勝手な提案で俺はブルマの家に連れて行かれた。
思えば、あそこで何故ついて行ったのか?今でも分からない。
カカロットに言われた通り、魅かれる物はあったのかも知れなかった。
「ベジータ君」だの、「悪いことしちゃダメよ〜」だの、ハッキリ言わせてもらうが
あんな「下品な女」は見たことが無かった。
172名無しさん?:2010/01/24(日) 15:51:11 ID:???

大体、ナメック星人も居るのに誘うとはどういう神経だ?
地球でウロウロされたら困るから、と一応あの時の理由はそうだったらしい。
それよりも、あの能天気な家族にもこの俺は戸惑ってしまった。
ヤツらはある意味フリーザを超えていた。
有無を言わせぬあの強引さ、自分のペースに持っていく巧みさもあった。

初めは素直に従ってやったが、俺も遊んでいる場合ではなかった。
カカロットを超える為にヤツらを利用しようと考えた。
なのに、「息子が出来たみたい」とはしゃぐ母親、どんな要求にも答えようとする
素直なんだか分からない油断のならん科学者の父親、加えて世話焼きで身の回りに
いつも口煩くまとわりつくあの女。

質問攻めの毎日に、はっきりいってうんざりだった。
そして「アンタ、恋人居ないの?」などとまたもや下品な服を身につけて聞く。
年齢を聞いて驚いたり、人の食事風景を楽しそうに見つめている。
そのくせ「これがいいと思って」と服を揃えてくる。
ドラゴンボールの為にナメック星へやって来たのも、一番最初にやられたあの地球人の為だった。
ヤツと直接対決はしなかったが、あんな戦闘能力の低い男が好みかと思った時点で俺は面白くなかった。

理由は分からない。多分・・・これが生まれて初めて感じた嫉妬なのだろう。
気がつけば至る所に、ヤツらの写真が飾ってあったのだった。
だが、母親は「あの子達は結婚出来ないと思うわ。」と決めていた。
それに俺に向かって「ねぇ、ベジータちゃんうちの子にならない?」などとほざく。
無視するに限るので、放っておいたが。
173名無しさん?:2010/01/24(日) 15:53:05 ID:???

激しい訓練にもかかわらず、俺はなかなかスーパーサイヤ人になれなかった。
カカロットが戻って、未来から来たトランクスのあの姿を見せられたショックは大きかった。
無茶をしたために、ブルマに世話を焼かれる事になったのだった。
あの日々が2人を近づけさせたと言えるかもしれなかった。

重力室のメンテナンスを含めて、身の回りの世話は彼女がすることになった。
殆どが一緒にいることになった。設計や設定に、戦闘服の研究でお互いが話をすることも増えた。
肝心な話をしている途中でどうでもいいことを口走るのに付き合うのが大変だった。
機嫌を損ねると修理をしないなどと、脅す。
俺も脅かすが、ちっとも堪えてなく「私が居なくなれば困るのはそっちよ」と優位に立った。

奇妙な空気が流れるようになったのは、話の最中に沈黙が増えた事だった。
ふと会話が途切れると、お互いが見つめあってしまった。
「青い・・・」「黒い・・・」と瞳の色をのぞきこむ。
理由は無い。ただ、魅かれあっていたのだと今だから分かる。
174名無しさん?:2010/01/24(日) 15:55:21 ID:???

そして、超化出来ない行き詰まりから、自暴自棄になった俺にブルマは抱きついてきた。
「私じゃ・・・ダメなの?」
その言葉が引き金になったのを、ぼんやり覚えてる。その後、俺は・・・・彼女を抱いた。

その夜から、お互い何も言わないで抱き合った。そして「穏やかな心」を俺は手に入れた。
ブルマもまた、「抱かれる喜び」を味わっていた、と後に聞いた。

超化出来たのは、その後だった。精神的に参っていたのを、ブルマの体で癒していた。

「あ、ベジータ・・今夜からしばらく来ないでね。」
「なぜだ?」
「アンタが困ることになるからよ・・分かった?」
「ふん・・・知るか。」

その夜は抵抗されたが、俺は強引に事を進めた。
途中で諦めたのか、いつもより激しく抱かれていた。
それから2ヶ月後、トランクスを妊娠したことが分かった。
地球人は「避妊」をするのだと後に知った。
サイヤ人はそんなことはしない。子孫繁栄には不必要だからだ。
するときはそれも考えてのことだった・・・はずだ。俺は快楽だけを求めていたらしい。

ガキが出来た時点で、彼女を抱くのを控えた。
だが・・・・抑えれない欲求は・・・どうしようもなかった。
今でも抱いているのだから。
175名無しさん?:2010/01/24(日) 15:57:59 ID:???

「なぁ、やっぱおめえらは相性が良かったンか?でないとブルマだって・・なぁ。
ヤムチャでさえ、不満があったみたいだしな。」
「どういう意味だ?」
(ヤツの名前でそんなことを言われると反応してしまうとは・・・)

「結婚するつもりなのに『まだ駄目』ってさ、後で聞いたぞ。」
「は?アイツは恋人だったんだろ?とっくにそんな関係だったんだろうが。」
「いやぁ・・・あれでブルマはさ、潔癖なところがあるからな。自分が許さない限りはそうならなかったんだろ。」
「信じられんな。俺は・・・初めから・・・そのまま受け入れてたぞ・・・。」
ついポロっと口から出ていた。

「だからさ、おめえら初めて同士でオラとチチみてぇなもんだぞ。やっぱ、サイヤ人は・・・・」
「何つまらんことを・・・・」
話を戻すつもりは無い俺は、馴れ初めをどうしても聞きたかったらしいカカロットに帰ってもらった。

真相を確かめる為にブルマの処へ向かった。
どう考えてみても「経験の無い女」があんな風になるものだろうか?
ヤツに今更ヤキモチも無いもんだが、知りたい気持ちを抑えれなかった。
176名無しさん?:2010/01/24(日) 16:00:25 ID:???

ラボへ到着した。そんな俺の様子を見てブルマは驚いていた。

「どーしたの?怖い顔して・・・」
「正直に答えろ、お前・・・俺が初めての男だったのか?」
動揺していたのだろうか・・いきなり本題を口走ってしまった。

「なっ・・何言ってるの!?今更・・・聞いてどうするのよ。」
「いいから、答えろ。前の男がそうだったのではなかったのか?
だからお前は・・・俺に抱きついたんだろうが?」

本来の俺ならば、こんな聞き方はしないはずだった。
そんなただならぬ様子を見てか、ブルマは急に笑い出した。

「は?もう・・嫌だぁ〜うふふふ。何を言い出すかと思ったら・・・」
「どっちなんだ?!」
焦るこっちに余裕で応対するのでイライラした。

「どう答えて欲しいの?だったらどっちが良いと思ってんの?」
「グッ・・・どっちでも良いが・・・ハッキリしたいだけだ。」
(いつもの俺はどうしたんだ・・・まったく・・・)
真剣な俺をしばらく黙って見ていたブルマから笑顔が消えた。
177名無しさん?:2010/01/24(日) 16:02:14 ID:???

「・・・・・・・よ。」
顔を背け、やっと小さい声で答えた。
「聞こえんな。なんだ?」

いきなり椅子から立ち上がって、俺に近寄ってきた。
「貴方が初めてだったって言ったのよ!!!」
耳元で大声を出されて俺はクラクラきた。

見るとブルマは真っ赤になりながら後ろを向いた。
「あ・・あたしだって、伊達にヤムチャと付き合ってた訳じゃないのよ・・・
でも結婚するって決心つかなくって・・。」
俺はどんな顔をしてるんだか見当つかなかったが、おそらく口を開けていたかもしれない。

「それに・・デートするたびによその女の子を見てるなんて!ムッとするじゃない?
腹が立つから絶対にキスから先にはさせてやらなかったんだもん!!」
(10年もそれじゃ・・・ヤツも気の毒に)ふと同情する気持ちが生まれてきた。
(では?俺はどうだったんだ?)

「俺にはなんでああだったんだ?結婚するつもりなんか無かっただろう。」
すると下を向いてまたも小さな声になった。
「分かんない。」

「は?」
「だって、理屈じゃなかったんだもん!放っておけなくて・・・どうしても目が離せなくて・・・
気がついたら抱きついてたんだもん・・・・貴方にならって・・・それに・・・好きだったんだもん。」
言いながら、泣き出す始末だ。俺は一瞬訳が分からなくなった。

それよりも、初めて同士でよくあそこまで高まりあったもんだ。
何度も抱いていた事は覚えている。コイツも受け入れていたし・・・感度も良かったはずだ。
てっきり俺は経験豊富なのだと勘違いしていた。だから異星人をも受け入れたのだと。
178名無しさん?:2010/01/24(日) 16:03:56 ID:???

「ブルマ・・・」
思わず背後から抱きしめていた。こんな時の彼女を慰めるすべを今の俺は知っていた。
最初驚いて震えていたが・・・向き直って体をゆだねてきた。
髪を撫でていると 落ち着いたのかこう告げた。
「愛してた・・・愛してたんだと思う・・・あの時の私は貴方を・・・」

髪から甘い香りがした。
「俺は・・・初めて見たときからお前を・・・多分惹かれていたんだろうな・・。」
恥ずかしい話だ。今更・・・十数年以上も前の話で告白だ。

お互いキスしていた。さっきまで口にしていたのか・・・コーヒーの味がした。
あの時と同じだ。どちらから、なんて俺達には無い。
磁石がくっつくようにお互いが惹かれあっていた。これは運命だったのだろう。
体の相性も最高で、今でもそれは変わらない。最も、俺は他の女を知らないが・・・
別の体を試したいとも思わなかった。抱く女はお前だけ・・お前しか居ない・・。
179名無しさん?:2010/01/24(日) 16:05:31 ID:???

「ふぅ〜ん。やっぱりそうか・・・・」
傍観するつもり無かったが、瞬間移動でブルマの処へタマタマ(?)来ていた悟空は
ラボの物陰で聞いていた。
「アイツらは、お互い一目ぼれだった訳だ。オラと一緒だ。ベジータ・・・オメェは本当に幸せ者だな。」
独り言を言いつつ、消えた悟空だった。

後に残された2人は、そのまま仮眠ベッドで情事を始めていた。
あの時と同じ気持ちで・・・・まるで今初めて経験するかのように。

「好き・・よ」
「黙れ・・・・(俺も同じだ・・・)」
白衣のボタンが弾け飛んだ。その下に柔らかな肌が息づいていた。
「愛してるわ・・・」
「くだらんタワゴトだ・・・(そんなことは承知している)」
俺の心の声をブルマは体で受け止めてくれている。
だから・・・今更・・・どうでも良いことなんだと、満たされながら考えていた。


その後にブラを妊娠したブルマに皆が驚いた。
真相を知っていたのは、2人ともう1人のサイヤ人だけだった。

〜「完」〜


お粗末さまでした。長々とすみません。
180名無しさん?:2010/01/24(日) 16:30:39 ID:???
おおお… 素晴らしいです!全然お粗末なんかじゃないよ〜!面白かった。
なるほどベジータはこんな心情でいたのか…と納得。ごくうとの絡みもすごくおもろい!

読んでてドキドキしたーww
181名無しさん?:2010/01/24(日) 16:41:53 ID:???
ここは色んなSS読めて本当に幸せだ…
ありがとう
182165:2010/01/24(日) 17:24:10 ID:???
>>166&179
サンクス&GJ!こんなに早くまた超SSが読めるとは!
165とはちょっと違うけどここに来る度に色んなSSが素敵すぎて
寧ろどんなベジブルでもイイ!って思えるようになった!

てかどんなシチュや設定でも結局体の相性が良いのが根元にあるって改めて気付いた・・・
愛情が芽生えても相変わらず愛欲まみれって気がするw
183名無しさん?:2010/01/24(日) 19:48:13 ID:???
面白かった〜!
馴れ初め回想も悟空との会話も!

自分も、ベジブルはどんな設定のベジブルもそれぞれにイイ!と思うし
それぞれに納得出来るなあ
184名無しさん?:2010/01/24(日) 19:49:00 ID:???
人それぞれシチュや設定が多様だから、作家さんが交代する度に新鮮で楽しい。

結局体の相性良いwというのに同意。
例え価値観の違いがあっても何か障害あっても喧嘩しても、肉体言語はバシッと
合うようなイメージだわ。
185名無しさん?:2010/01/24(日) 23:26:16 ID:???

>>179です。

ありがとうございます。
喜んでいただけて嬉しいです。
スレタイに添えてない気がするSSに
GJまで頂けるなんて。

ゲスト出演OKなら、また投下出来たらな〜と思います。
ほのぼのばっかりですけど(汗)
186名無しさん?:2010/01/25(月) 00:04:22 ID:???
>>185
ゲスト出演ウェルカム!
セクロスも濃厚に書かれるのが得意な作家さんのは勿論それも楽しみたいけど
毎回入ってないと嫌なんて事はないし
179さんの今回のSSも決してスレタイから外れてるとは思わないお
またの投下期待してます!
187名無しさん?:2010/01/25(月) 02:43:23 ID:???

>>186
ありがとうございます。

連投になってしまいますが。では・・・
微妙に>>179に繋がっている話です。
ここに合うのか迷いましたが、良かったらどうぞ。

同じく昔語りになっています。セクロスは補足?です。
関係ないところはすっ飛ばして そこだけ読んでください。
ゲストパターンで申し訳ないですが、今回はクリリンです。

連投規制になるのを避けるために 区切りますので
途切れていたら関係なく スレを進めてください。
アクセス規制になったら・・・ごめんなさい。
188名無しさん?:2010/01/25(月) 02:45:10 ID:???

〜「クリリン回想」〜

「よ、ベジータ久し振り」
そんな軽口がきけるようになれるほど、ヤツは変ったってことだろうなぁ。
あの死線の戦いからもう、何十年たったんだろうな・・・。
俺はもう60歳を超えてた。

ヤツもとっくに還暦は超えてるはずだけど、あまり変化が無いみたいだ。
多少の貫録と、若さは無くなりつつあるけど・・・・やっぱり年相応には見えない。
つれあいのブルマさんもかなり若い。けど、年齢は話し方や態度を変えていた。

今日はトランクスの子供の誕生パーティで俺たち家族は招かれた。
彼も成人し、結婚した。孫は双子でなぜか1人はベジータそっくりで・・・
けれど礼儀正しい男の子だった。そのうえ人懐っこくて・・・
あの頃のベジータを知っている連中はつい苦笑してしまう。

その妹も似てるけれど、長い黒髪の美しい子だ。
女の子でベジータ似だと、目つきが悪くなるんじゃないかと思ったけど、
その心配はなくて、それが魅力の一つになっていた。
かなりのネコかわいがりぶりに、ベジータも変わったもんだと俺達は陰で笑った。
ブラちゃんとはまた違った、ジジ馬鹿ぶりだった。
189名無しさん?:2010/01/25(月) 02:46:43 ID:???

今でも思うけれど、「なぜベジータとブルマさんが・・・・」の謎は全然明かされていない。
誰も聞けなかったのもあるけど、今の幸せそうな2人を見るとあれはあれで良かったんじゃないかと、
勝手に納得しているみんながいる。

若いころのギラギラしていたヤツが・・・今は孫を抱いているなんて・・。
一体誰が想像できただろう?
でも、もう俺らも人生の半分は終えたも同然なので一度聞いてみたかった。

「よく来てくれたな・・。ほら、あっちでケーキを貰え。」
俺の手前 孫をぶっきらぼうに、追いやる。
悟空が居なくなって、地球人では俺がなぜか話し相手をよくしている。
なんでも、俺は人種や年齢に関係なく親しみやすいらしい。
それはピッコロや天津飯も言っていたが、コイツまでがそうだとは思わなかった。
ま、あの戦いを一緒にした仲間と言えばそうなんだけど、悟飯以外で同盟で戦ったのは
俺が初めてらしい。そのこともあったのかもしれない。
190名無しさん?:2010/01/25(月) 02:49:22 ID:???

「なあ、ベジータ。」
「なんだ?」
「俺さ、前から不思議に思ったことが2〜3あるんだけどさ・・・怒らないで聞いてもらってもいいかな?」
「・・・・・内容によるがな。」

「ほら、最初に地球にお前が来たとき、最後元気玉をくらったはずなのに生きていただろ?」
「ああ、思い出したくもないが、あの時本当に死ぬかと思った。」
「でも、お前は生きていた。なんでだろう?ってずっと不思議だったんだ。」
「何故だ?」

「知っての通り、元気玉ってのはさ・・・・悪の気を破壊する玉なんだ。だから善には効かない。
お前は本当は・・・残忍なのはサイヤ人の特性みたいなもんだから・・・極悪人って訳じゃなかったんじゃ
ないのかと思ったんだ。だから・・・・地球に二度目に来た時、誰も殺さなかったし、結局はブルマさんと
一緒になれたんじゃないのか?それに、なんだかんだと俺達を救ってくれたんだし。」

「・・・・そうか。俺もそれは思った。なんであの時死ななかったんだろうってな。
本来なら死んでて当たり前なんだ。惑星を地上げして、異星人を残虐してきた。フリーザの命令とはいえ、
極悪の限りを尽くしてきた。非常な人間がサイヤ人だとも思っていた。生ぬるいお前らとは違う。
それなのに、生きていた。しかもヤツに生かされて・・・・そしてポルンガにも生き返らされた。
だから、おかしいと思っていたんだ。だがな、クリリン俺はたぶん死んだら地獄行きだ。
心配しなくても、魂も浄化されて消えて行くんだろうよ。」
191名無しさん?:2010/01/25(月) 02:50:50 ID:???

「いや・・違うんだ。あれからもっと考えてみたんだけどさ、あの元気玉がお前の根っからの悪の気を
消しちまったんじゃないのかな?あの後、フリーザを倒す気持ちが強くなったんだろう?
それと人を愛する気持ちもできたんだろ?今までとは違う気分だったんじゃないのか?
だから・・・・」

「お前、一体何が聞きたいんだ?」

「え〜っと・・・つまりさ、何で・・・ブルマさんと一緒になったんだろうって・・・その・・2人の馴れ初めって
今さら聞いても怒んないかなぁ・・って駄目か?」

「・・・・結局はそれか・・・」
フッと笑いながら(今までのヤツならここで激怒して消えるはずだけど、今日はよほど機嫌が良いんだろう)
「そうだな・・・あれは、間が刺したんだろうな。結果的には合意の上だ。」

「それなんだよな・・・・なんで?ブルマさんってお前を選んだんだろう。あの頃ってさ、どう考えても・・・
あの人のタイプじゃないんだよ。昔っから面食いでさ、自分を捨ててまで何かを大事にする人じゃなかったから。
お前には全然態度が違うんだからさ。」
「それはあいつの母親にも言われた。よくこう言ってたな「うちの子にならない?」とか。あれは・・・
ブルマの夫になれって意味だったんだと後で知ったんだがな。そんな目でヤツらは俺を迎え入れていた訳だ。」
192名無しさん?:2010/01/25(月) 02:52:01 ID:???

「ひぇぇ〜C.C.の家族って前から変だとは思ってたけど、そこから違ってたのか。
でもさ、ブルマさん結構お前を気にしてたよな。時々会った時にさ、お前の近況やその世話の話ばかりしたから。
あの人ワガママだったのに、それ以上にお前のワガママを聞いてるんだから老師様もびっくりさ。
それとあの美貌とスタイルは宇宙共通の魅力だからな・・・結構、それもあったんじゃないのか?」

「それは、カカロットも言っていた。勝手に一目ぼれだろうと決めてかかってくれたがな・・・・
そうじゃない。俺はあいつが目の前をウロウロしていて目ざわりだったが、あの頭脳と能力に惹かれたんだ。
宇宙でもあんな天才はあまり居ないんじゃないかと今でも思う。それと、あいつのペースにハマったのが・・・
きっかけだと言えるだろうな。」

「ペースって?」

「あいつは、地球の事を教えると言っては俺を罠にはめたんだ。」
回想しているのか、少しムッとしていた。
193名無しさん?:2010/01/25(月) 02:53:14 ID:???

「どんな風にさ?」
「例えば、だ。毎日キスはするものだとかな・・・勝手に自分の領域に持っていかれてしまったんだ。」
「ひぇ〜・・・ま、あの人らしいな。」
「俺もだから、まんまと・・・何ニヤニヤしてるんだ?」

「うん、うん、分るよ。あの美人に迫られたんだからな・・・あのベジータが変わる訳だ。
ようするに、愛しちゃったんだろ?いつのまにか。認めたくないから突っ張ってたんだよな・・・
だから、穏やかな心を手に入れて、スーパーサイヤ人になれたんだろ?」
俺はあのベジータにウインクをしてみせた。
ヤツは・・顔を赤らめて、プイっとそっぽを向いた。

「ふ、ふん。そんな所だ・・・さ、向こうで御馳走が待ってるから、俺は先に行くぞ。」
そそくさと立ち上がって消えていった背中を見ながら、俺は笑っていた。
194名無しさん?:2010/01/25(月) 02:55:05 ID:???

「ああ・・そうか、あんな感じで接してたら・・・女性は・・特にブルマさんみたいな人はなぁ。
だんだん人間らしくなるアイツを「愛しい」って思ったんだろうな。天性のジゴロってああなんだろう。
興味ないようで、人の心を掴む。でも愛する人間は1人っていうんだから始末が悪いや。」

学校へ行かせる為に俺と18号は、娘をしばらくC.C.へ居候させていたことがあった。
その時期、俺達夫婦を見たクラスメートから、不釣り合いだとかでからかわれたらしい。
美人の18号より俺に似ている娘は・・・そのことを気にしていた。

ベジータはたまたまそんな娘に
「お前は父親が嫌いなのか?」
「うううん、パパは世界一優しいってママはいつも言うの。私もそう思うから大好き。」

「確かにお前は父親似だが・・・・お前の髪は母親と同じだろうが。」
その一言で、娘は元気を取り戻したようだった。そして・・・・笑顔になった娘に
「お前だって大きくなればどうかわからん。そうやって笑っていろ。」
と言ってくれたらしいのだった。

その瞬間から娘の初恋相手はベジータになった。
トランクスでないところが・・・まぁ、年頃の娘には大きかった言葉だろうけど。
バレンタインデーで初めてチョコを渡した相手がヤツだった。
後で知ったのだけれど、甘いものは好みでない男が・・震えながら渡されたチョコを
目の前で食ったようだ。「甘いな・・」と言ってはいたが。

そんな話は全部ブラちゃんが記憶していて、何かの時に語ってくれた。
195名無しさん?:2010/01/25(月) 07:19:48 ID:???

18号の話を聞くとますますそう思う。
「ベジータにさ、からくり人形とか言われてムッとしたから本気になったんだよ。
でも・・・アイツはタイプじゃないんだけど、あの後強くなって現れた時・・・
あの眼で射抜かれそうになった。なんていうのか、無駄のない男だったな。」

ランチさんも言っていた。
「負のイメージで見てる男が、急に違う面を見せると女は弱いんだよ。
典型的な例がベジータだな。アイツ・・・・結構可愛いとこあるんじゃねーの?」

チチさんなんて・・・
「悟空さは、返事はエエだが、ベジータさんほど奥さんを大事にしてくれねぇだ。
冷たい、冷たいってみんな言うだが、あれは照れてるだけで・・・きっと心は熱い男だと思うだ。」

ピッコロは
「ヤツは変ったが、要素はあったんだろう。自分の命を賭けてまで守りたいものなんだから。」

ま、俺もアイツが嫌いじゃなくなっていったから、今こうして軽口が言える訳だろう。
もうあと何十年生きれるのか分からないけど、こうしてアイツとも付き合っていきたいなと思う。


〜「完」〜

・・・・・あ、セクロスが無い・・・すみません。
ちょっと補足します。
196名無しさん?:2010/01/25(月) 07:22:24 ID:???

その夜。

「ねぇ・・ベジータ。」
「なんだ?」
パーティが終わり、ブラも今夜は友達と約束があるとかで今は2人きりだった。
軽くつまみを作って、ワイングラスを用意する。

みんなが去ったリビングは急に広く感じた。
こんなに空間があるのに、ブルマはベジータの隣に座る。
肩にもたれて今日の出来事を話していた。
ベジータは黙って聞いていた。
「・・・・にしても、あの子たちって本当に貴方に似てるのよね。動きに無駄が
まったくないし、覚えたことは忘れないし・・・特に・・・ねぇ、聞いてるの?」
「聞いてない・・・・」

「もう!何考えてるのよ!」
「今日、クリリンが聞いてきた。お前との話だ。」
「えっ・・?何を?」
「くだらん、もうどうでもいい話だ。」
「あ〜・・・・なんとなく分かったわ。だから機嫌悪かったのね。」
197名無しさん?:2010/01/25(月) 07:23:59 ID:???


「思い出すとお前はまったく・・・俺をよく騙してくれてたな。」
「もう・・・良いじゃないのそんな昔の話。」
「あの頃の俺は・・・・ああ、よく我慢出来てたもんだ。」
「何の話よ?」

「キスは毎日するもんだとかな・・・」
「あ〜・・・ふふふふ。素直に実行するところが可愛かったわ。」
「ふん・・今ならそんなこと・・」
「あ・・・・」

〜しばし沈黙〜

「・・・もう、ワインこぼれちゃったじゃない。シミになるわ。」
「そんなもの、取ればいい。」
「きゃ・・もう破らないでよ・・・今日のために作ったんだから。」
「分かっている。黙れ。」

静かな空間はそのまま2人の世界になった。

無理やり〜「完」〜・・・

おおお粗末さまでした。こんなのですみません。
適当にスルー下さいませ。
198名無しさん?:2010/01/25(月) 14:25:32 ID:???
>>197
クリリンのゲスト登場良かったよ!
でも悪いけど195は要らなかったかも。いっぺんにゲスト大杉だし
18号とランチさんのネタはちょっと王子マンセーしすぎかな?とオモタ
(そういえば二人とも強い金髪美女だし純情なスキンヘッド武道家に惚れてるなw)

でも話全体はGJ!ベジータ似の双子の孫ネタも凄く良かった!
ベジータが地球で育った感じっていいなあ〜
スパッツ、キャミ、ボクサーとか名付けて可愛がってそうw

>>1読む限りセクロスは朝チュン程度の描写もおkだと思うから
ふん、気にするな!
199名無しさん?:2010/01/25(月) 18:49:19 ID:???
色んな感想と亀レスでスマソ
>>162
温泉編は浴衣も良いけど食べ物の描写が美味しそう!夜中に読むと夜食が食べたくなるw
食う行為って色んな意味でエロいしこの二人によく似合う希ガス
>>179
トランクスはマセガキっぽいから思春期で歳が離れた妹が出来ても素直に喜んでそうw
兄弟欲しい欲しいって強請って旅行に行って来いと言いそう
>>192
ベジータはブルマの体と同じぐらい頭脳に嵌ってたと思ったな。あと美味しいメシにも・・・
クールに見せかけてご馳走やハイテクにいちいち反応してそうだから
ブルマやブリーフ夫妻も面白がってwktkしただろうし

重力室や戦闘服が出来る前のBADMAN時代も昼間にどっか行ってもちゃんと帰宅してたし(ブルマ談)
案外ちゃんと大人しく一緒に食事してそうだしな

孫の外見は紫髪のMデコのチビトラと黒髪のブラちゃんで想像してしまったw
200名無しさん?:2010/01/26(火) 03:39:57 ID:???

>>198
GJありがとうございます。
>>195は元からあった設定で(天性のジゴロだから)
加筆したのが>>194の話なのでした。
飛ばして読んでも違和感ありませんねw

トランクスの相手と子供の名前は
考えてませんでした。キャミ・・・イイかもw

>>1 でおKなら。。また 投下したいと思います。


>>199
温泉編は本当にドキドキで、食べ物の扱いがイイ!
ですよね!!

>>179 
トランクスの事は脳裏から消えてましたw
2人のときは甘い時間を過ごしてって願望?ですね。

>>192
彼が聞いたからベジータも怒らないんじゃないかな?
と思って書いてみました。
悟空と対比で見るとかなり理由を作ってる感じデスネ。

双子はどちらも黒髪のイメージで顔はベジータ似でしたが、
その想像は思わず笑ってしまいました。

読んで下さってありがとうございました。
感想頂けて嬉しいです。
201名無しさん?:2010/01/26(火) 13:05:06 ID:???

設定はだいぶ地球に馴染んだベジータと
ヤムチャと別れてしばらく経過したブルマです。

相変わらず変化は無く、焦っている彼をどうにかしたいな・・・と
考えていて〜・・・・から始まります。
文面はベジータの心情と入り混じります。
では・・・
202名無しさん?:2010/01/26(火) 13:05:54 ID:???

〜「始まった2人」〜

重力室でかなり疲れてた俺は、バスルームへ入った。
いつもならシャワーだけで済ますのだが、今日はバスタブのある方で
ゆっくり体を休めようと思っていた。

以前、ブルマが「ここでゆったりすれば?」とニュウヨクザイを入れた
大型のバスルームへ案内したからだった。
なるほど、かなり疲れは取れるようで一晩寝たら回復していた。

ここはいつも使っている所より、10倍ぐらい広い。
無駄な空間だと思っていたが、ブルマのワガママで出来たらしい。
以前「薔薇風呂」だとか言って、やたらキツイ香りのハナとかいうものをを入れていた。
その後俺が無理やり入らせれて匂いが取れず、閉口したものだ。

今日もそれに近い香りが立ち込めていた。
「また・・・アイツ何か入れやがったな!クソッあの女・・・・」
せっかく癒す為に入ったのだが、すぐに戻ろうとふと
バスタブを見ると、あの女が浸かりながら寝ているのが目に入った。
203名無しさん?:2010/01/26(火) 13:06:45 ID:???

「な、何してやがる!!」
声をかけたが、動きもしない。完全に熟睡していやがった。
だが・・顔が上気し、息使いが荒かった。
(こいつ・・・このままだと危ないんじゃないのか?)
ふとそんな思いが過った。

本来の俺ならここで放っておくだろうが、重力室の手前コイツを
とにかくここから出す事にした。
「おい、おい起きろ!起きやがれ!!」
怒鳴りながら、頬を叩いてやった。

「う・・・・・・ん・・・あ・・ベジータぁ・・・・アタシどうした・・・あ!!」
「気が付きやがったか?ほら、ここから出ろ。」
目が覚めてまずコイツがしたことは
「きゃぁぁあぁぁあぁぁぁぁぁぁあ!!!!!!」と悲鳴を上げたことだった。

俺は耳が痛くなり、一瞬めまいがした。
「あ、アンタ!!何、レディの入浴襲ってんのよ!!そ、それに何!!
ま、前ぐらい隠しなさいよ!!」
「何を言ってやがる。ここはバスルームだろうが。
それにオマエなんか誰が襲うか馬鹿野郎!」
204名無しさん?:2010/01/26(火) 13:12:02 ID:???

「と、とにかくアンタ・・先に出て行ってよ!じゃないと私出れないじゃない!」
「煩い、とっとと出ろ。」
思わず引きずり出そうと、腕で脇から持ち上げた・・・ら・・・・
目の前に柔らかい塊が揺れていた。
「きゃぁああああ!!な、何すんのよ!!」
その声で我に返り・・・降ろそうと下を見て・・・・くびれたラインと・・・臍・・
その下のヘア・・・引き締まった脚・・・を凝視してしまい、バランスを崩した。

「あっ・・・・!」
何が起きたのか分からなかった。俺の上に柔らかい生命体がモガイテいた。
その感触に下半身が熱くなってきていた。
「い・・・イヤン・・」
それを取り除こうと、手を出し掴んでいたのが女の乳房だった。
「は・・・!ど、どけ!」
「い、言われなくても、出るわよ!このドスケベ!!」
ふらつきながら、全裸の女は出て行った。
その後ろ姿は・・・・尻が形よく・・・胸よりデカかった。

「・・・・なんてこった。くそったれめが!」
起き上った俺は・・・勃起しているソレが治まるまで立てなかった。
205名無しさん?:2010/01/26(火) 13:12:57 ID:???

「お・・驚いた・・・。アイツったら!!女に興味ありませんって顔して、
なんてやつ!!でも・・・・やっぱり男なのね・・・・」
ブルマは直に肌に触れ合った部分が熱くなるのを感じていた。
「見た目より・・・たくましいんだ・・・。胸・・・掴まれちゃった・・・な。」
立ち上がる時、しっかり彼の下半身を見ていたブルマだった。

「アイツ、小柄なくせに・・・あんなに・・・やっぱり私って罪なオンナなのかしら?」
と考えながら、湯あたり気味の体をスポーツ飲料で冷ましていた。
別の部分は火照ってしまった。
206名無しさん?:2010/01/26(火) 13:14:06 ID:???

俺は、汗を流してさっきの湯船に浸かっていた。
「まったく・・・この匂いはなんなんだ!」
出ていくはずが、出れなかったので諦めてそのままバスルームを使った。
あの女、イチゴ・・とかのニュウヨクザイに浸っていたらしい。
匂いはともかく、疲れを癒すことに専念した。手首を回していて・・・ふと
さっきの感触を思い出していた。

「柔らかかった・・・な・・・あれが女の体か・・・・」
俺はまだ女を知らなかった。戦いに明け暮れていたせいもあるが、
惑星が滅んでしまい同種族との交わりはもう無理だった。
似たようなヒューマノイドで我慢するしか無い。
だが、俺は・・・興味は無かった。それよりも強くなることを望んでいた。
気が付いたら、何も知らないで過ごしていた。生きるか死ぬかギリギリの処で
生きているのに、そんな暇など無かった。が・・・・戦士の休息場は用意されていた。

ナッパもラディッツもそこへは行っていたのだが・・・・俺はフリーザが行かせなかった。
「万が一、サイヤ人の子種を残されても困りますから。駄馬は良いのですよ。
あの子は駄目です。なんせ、サイヤ人の王子ですからね。」

思い出したらヘドが出そうだ。あんな戦いにまみれて生きていたのかと思うと
今は・・・・だが、早くスーパーサイヤ人になりたいのも事実だった。

〜つづく〜
207名無しさん?:2010/01/26(火) 19:25:53 ID:???
>>206よりつづき

フロから上がって、ミネラルウォーターを飲んでいたら、あの女が近寄ってきた。
「さっきは、とんでもないことをしてくれたもんだわね!」
怒りで、目がつりあがっていた。

「あんなところで寝る貴様が悪いんだ。」
「なに、その態度!謝ってきたら許してあげようかなぁって思ってたのに!」
「ふん、知るか。」
「レディの裸、楽しんでくれてこのお返しはタダじゃ済まないから!!」
「下品な格好で何を言ってる?今も大して裸と変わらんくせに。」
「きぃぃ〜!!ムカツク〜!!」

怒っている女を見て、さっきの体を思い出してしまった。
下品な服のせいで、殆ど体のラインは変わらない。
たわわな胸も・・・腰も・・尻も・・・・。
「あ!今、私の胸を見たでしょ!」
「ふん・・・勝手に思っておけ。」
これ以上一緒にいたら、自分の身がどうなるのか分からない。
俺はこの場を離れる事にした。
208名無しさん?:2010/01/26(火) 19:27:00 ID:???

「あ、逃げないでよ!!」
ふいに腕を掴まれ、後ろをり向いた瞬間ブルマの顔が目の前にあった。
「あ・・・」
「う・・・」
「ベジータ・・・アンタ・・・」
「う、煩い!離せ!!」
思わず顔を背けていた。

ブルマは耳まで赤くなっているベジータを見て、つい口走る。
「もしかして・・・経験無いの?」
「なっ・・・何を!!」

その頬を両手で優しく掴んで、ブルマはベジータの目を見た。
動揺している彼の目が怒って睨んできた。
(やだ・・・コイツ可愛いとこあるじゃん・・・)
そう思ってつい、キスをしてしまった。
ベジータの体が硬直するのを感じた。

軽く離れ、もう一度口づけた。
「ぐっ・・・・ムム・・・」
もがくベジータの口の中に舌を入れていた。
そのうち、向こうも舌を絡めて・・・お互いの時間が止まった。

どれほどの時が過ぎたのか・・・・
息苦しくなったブルマはそっと離れた。
見るとベジータは・・・妙な顔つきでこちらを見ていた。

「お・・・俺は・・・・くっ・・・くそっ・・・」
思わず抱きついてブルマはささやく
「ねぇ・・・私が・・・教えてあげる・・・ね?」
209名無しさん?:2010/01/26(火) 19:27:56 ID:???

(何をだ?)
俺は情けない事に何も動けなかった。この俺が!サイヤ人の王子ともあろう
この俺が!!こんな戦闘能力0(ゼロ)の地球の女に・・・・
「ねぇ・・私の部屋に行きましょう。」
そんな誘い文句に・・・なぜ心が揺れる?
柔らかな息遣いが密着した体から感じられた。
俺は・・・俺は・・・この女をどうしたいんだ?

「ねぇ、抱き上げて運んでよ・・・ね、ベジータ・・・」
耳元で言われ、俺はその通りにしてしまった。
「ベッドに降ろして・・・」
そのまま、ブルマは俺の首に手を回してきた。
しばらく抱き合って居た。心臓の音が聞こえるようだった。
俺の手を胸に持っていき
「ね・・・私もドキドキしてるの・・・は・・恥ずかしいから・・・・明りは消しちゃいましょう。」

手さぐりで枕元のスイッチを押し、ベッド周りのライトだけがぼんやり浮かんだ。
俺は上半身は裸だったし、コイツもほとんど下着と言っても良かった。
密着しながらも、そっと・・・俺の服を脱がす。尻が露わになるのを感じた。
横になりながら・・・俺自身を手で弄ってきた。
「やだ・・・硬くなってるわよ・・・ふふふ。」
210名無しさん?:2010/01/26(火) 19:29:02 ID:???

(くそっ・・・・なんだ・・この・・・感じは・・・うっ・・・)
声に出さずに、頭で感じていた。
見るとブルマはうっとりしながら、俺の下半身へ体を動かしていた。
そして・・・手がそっと触れたり・・・下から撫で上げられたり・・・
先端を指で転がされて我慢できなくなってきた。
(ううぅぅ・・・熱い・・下半身が・・爆発しそうだ・・・・)
「くっ・・・・は・・・・」

「感じてるのね・・・?ふふふ。声・・・出して良いのよ。」
俺は仰向けに寝てなすがままでいた。
やがてブルマの唇が・・・・触れるのを感じた。
「ぅぁ・・・・や・・・・め・・・・ろ・・・・ぁぁ」
いつしか口で愛撫を受けていた。その舌使いと指の動きが・・・
俺を狂わしていた。

時に激しく擦られ・・・口に入れられ・・・舌で舐めあげる。
限界になりそうになると・・・そっと離れていく。
何度も何度もそうさせられると・・・我慢出来なかった。
「どう・・・イキそうなのね。良いのよ・・・イカせてアゲルヮ」
そう言うと・・・口で吸い上げられた。

「ぅあああああ・・・・う・・・・あ・・あ・・・・あああああ」
女のような悲鳴を上げていた。
頭が真っ白になり、俺はブルマの口に射精していた。
しばらく動けなかった。ぼんやり考えていた。
(何が・・・起こったんだ?)

首を起こして自分の足元を見る。
ブルマの唇から俺の白濁の液がこぼれていた。
「ふふふ・・・・こんなに濃いなんて・・・思わず飲んじゃったわ。」
妖艶な笑みを浮かべていた。
211名無しさん?:2010/01/26(火) 19:37:48 ID:???
「まだ・・・終わりじゃないわよね?」服を脱ぎながら、ブルマは問うた。
「な・・・何をだ?」
やっと口がきけるようになったベジータは、その意味を分かっていなかった。
「もう、私まだ満足してないわよ・・・?」
乳房を押しつけるように、ベジータの上に体を預けてきた。膝を立てて馬乗りになり、そして手を取った。
「ほら・・私のココ・・・こんなになってるんだもの。ね・・・?」
指に愛液が垂れ伝う。無意識に柔らかなその茂みに指を突っ込んでいた。

「ぁうん!いあぁん・・・そんな急に・・」その声を聞いて驚くベジータ。
「ここか?」偶然にも一番敏感な部分を・・・指が当たっていた。そして・・・別の指は奥の肉壁に
入って行った。入れた時にその感触に驚き曲げた所がブルマの急所だった。

「ぁっ、あああああ!いぁあああああ!」
訳も分からず、なのにポイントをついているベジータの指の動き。ブルマは遊ぶつもりが・・・遊ばれていた。

さっき、一度達した俺は体は一応落ち着いていた。だが分からないがこの指で、女が狂っていく。
段々、肌が熱く上気しているのを指先の部分から感じていた。
そうしているうちに、俺の下半身がまた・・・・疼いてきた。

ブルマはそのすぐ上で喘いでいる。
「ぁぁ・・・ん・・・もう・・・駄目ぇ・・・」
と言うので俺は指を抜いた。そして・・・腰を下ろしていくブルマのその部分に
俺のモノが偶然・・・突き刺さっていく。

「ぅっ・・・・」 「はぅん!!!」
ズルリ・・・とゆっくり入って行った。その瞬間から俺は何とも言えない、
温かな肉襞に包まれながら中でヒクつく感触を味わっていた。

「ぁあああああ・・・・」
入れただけで、ブルマは自分を支え切れなかった。体の中で密着している熱い肉棒。少しでも動くと、どうにかなってしまいそうだった。
(やだ・・・ワタシ・・・ワタシ・・・あぁぁか、感じちゃう・・・)
212名無しさん?:2010/01/26(火) 19:40:40 ID:???
動けないブルマの胸を下から揉みしだいていた。
ずっとあの感触が忘れられなかった俺は・・・・掴むことしか知らなかった。
出来るだけ優しくしたつもりが・・・・指で突起を挟み込んで揉みあげていたらしい。

女は声をあげだした。
「いやぁぁあぁ〜・・・・」
訳が分からないから、ついそのまま続けていたら、段々突起が硬くなる。その先端を・・・口に含んでいた。
その時上体がひっくり返り今度は俺が上になっていた。

俺の重みでさらに奥深く女の中に突き刺さっていく。
「ぁん・・あうぅん・・・・」
舌で突起を転がしたり、吸っていた。無意識だったが・・・ますます女の中がヒクついてきた。

「ねぇ・・・・あっ・・べ・・・ベジータァァ・・・腰を・・・動かして頂戴・・・・ネェ・・・」
喘ぎながら、俺に言う。
(動かすってどうすりゃ良いんだ?)そう思っていたら、勝手に女の腰が動き出してた。
その動きに俺も合わせていく・・・・途端に、もっと気持ちよくなっていく。
肉壁が擦れ、もっと・・もっと・・・と激しくなっていく。

最初に口の中で爆発したのとは違う感覚で・・・・我慢が限界になってきた。
「あ・・・・あ・・・・ィイイのぉぉ・・・お・・・大きくなって・・・あぁぁあぁん」
膨張していくのが分かったのか、声をあげるブルマの顔を見て 俺は征服感を覚えた。

「こ・・・これが女の体か・・・は、ハハハハ!いいぞ、いいぞ、そら・・・・
今度は・・・お前が・・・お前が・・・イクんだ!!ブルマ!!!」
本能で、俺は腰をグラインドしていた。女の体が痙攣を起こし、中がビクビクっと振動が激しくなった。
「ぁああああ!イ・・・イッちゃうぅぅぅ・・・・・」
俺の下でブルマがぐったりしてこっちを虚ろに見ていた。

その後、熱い液を思い切り注ぎ込んでやった・・・・。
213名無しさん?:2010/01/26(火) 19:42:52 ID:???
「ねえ・・・・アンタ・・・初めてだったんでしょ?」
意識がはっきりしたのか、聞いてきた。ナカで出してしばらく動けなかった俺は、聞くともなしに聞いていた。
「・・・・だったら、どうだって言うんだ?」

「それなのに・・・あんなに・・・・信じられない。」
隣で横になりながら、お互いを見た。俺は・・・・急に居たたまれなくなってきた。
(こんな、地球の女にいいようにされて・・・一体何をやってるんだ?)

そんな俺にブルマは言う。
「・・・・凄く良かった・・・感じすぎて狂っちゃうんじゃないかと思った・・・・」
とため息交じりで告げた。
そして、俺にすり寄ってきた。振り払おうと思ったその腕の中に納まる。
妙な気分だった。さっきまで下で喘いでいた女の体がそこに息づいている。
目があった。

キスを交わしている自分を愚かだと感じていた。
(もう、戻れん・・・・コイツは俺の女だ・・・・だから・・・)
ブルマはいつしか眠っていた。その寝顔を見て、改めて美しさに気づく。
長いまつ毛・・・整った唇・・・形のよい鼻筋・・・柔らかい薄紫がかった髪
首筋の白さ・・・体も・・・胸も・・・・。

俺はその場を離れて出て行った。このまま居ると自分で無くなりそうになると感じていた。

だが・・この夜から・・・俺達は始まった。

〜「完」〜

読んでくださってありがとうございました〜
214名無しさん?:2010/01/26(火) 20:53:39 ID:???
おお!>>206の後に感想書こうと思ったら続きktkr!
風呂場のシチュとブルマの柔らかいナイスボディっぷりがイイ
他にも燃え萌えポイントをいちいち説明するのも面倒なぐらい良かった
215名無しさん?:2010/01/27(水) 01:27:31 ID:???
すっごくイイ!!
>>213たんGJ!!
ほんとこのスレは色んなバージョンのベジブルが読めて天国だ〜

ところで、感じてるベジータの声‥戦闘シーンでやられてる時・その他を思い出して脳内再生させてしまったw
少し前の雑談で敵にやられてる時の声がエロいってのを読んでたせいな気がするw
216名無しさん?:2010/01/27(水) 13:23:52 ID:???

ひとり語りですみません。。。。

>>214
萌えシュチュでしたでしょうか?ありがとうございます。
前スレ690さんみたく頑張ってみましたが・・・これが限界みたいですw
やっぱりあの方は ネ申・・・ですね。
バラバラで書いてるのに、他のと微妙に繋がっています。

>>83
が一番好きな設定かもしれません。

>>165
の設定で書きたかったのに・・・なぜかこうなってしまいました(汗)
これ、ベジータだけが未経験と思われるでしょうが、
裏設定?では、ブルマも同じです。耳年増で方法だけ知っている・・・
けど、ブリーフ博士のコレクション&その他で偏っている知識でした。
>>167の話と微妙に連鎖します。

「未経験のベジータ」ならば、バレないだろうというか・・・面白いから
お姉さんぶって「教えてあげる」なので、こんな感じになりました。
ヤムチャとはキス止まり・・・。(彼の方は浮気で経験済)
自分で経験?しているので、セクロスには興味ありで
色気もあるけど、潔癖なのが災いして未体験な女性です。
ブルマには悪いですが、実際にもありえると思いました。

>>215
GJありがとうございます。
ベジータの心の声は、全部「堀川ボイス」で脳内変換されて書いていますw
つい語り口調なのは・・・そのあたりが原因かもしれませんw
217名無しさん?:2010/01/27(水) 13:41:50 ID:???
>>213
はああ…ドキドキしますた…風呂で始まるとこもエロい。
セクースのとこは読んでて顔赤くなったよ。
終盤、ベジが責めるとこも、うおお!wてな感じでヨカタです。
ぜひまた書いてください〜 待っとります!
なんか非常に盛り上がってていいスレですね。最近楽しくてしょうがないぜw

>>165さんの言う、『姐さん』『騎上位』『童貞』のキーワードで自分なりに作文作って
みたです。残念ながら213様みたくクールな王子に仕上げることは出来なかったww
だもんでてきとーに読んでくれるとありがたいです。少し投入してみます…
218名無しさん?:2010/01/27(水) 13:47:40 ID:???
「ブルマ教授の夜間講習」

その夜、ベジータはいつもより遅めにキッチンへ向かった。
ドアを少し開けて、誰もいないことを確認すると、ズカズカと歩を進め、ドカッと食卓に
着いた。
 
ベジ「クソッ…あの女〜〜…」

ブツブツと呪詛を吐きながら、とっくに冷えた料理を食べ始める。
その表情はいつになく険しい。
この所ベジータは毎日イライラしていた。その原因というのが、あの青い目をした地球人の
女だった。
地球に来たばかりのベジータを、お人よしにも保護したあのわけの分からない女…
馴れ馴れしく喋りかけては、ベジータの静かな孤独を打ち破る。
頼んでもないのに、まるで女房気取りでアレコレ世話をする。鬱陶しく姦しい派手な奴…

ベジ(…確かにな。お前の頭の良さは悔しいが認めてやる。オレの戦闘服を一週間で復元
しやがった時は正直オレも舌を巻いた。ああ、なめていたさお前の能力を。もし従軍していた
頃だったらお前を部下に持ってやってもいいと思うぐらいだ)
219218:2010/01/27(水) 13:49:01 ID:???
ベジータはグラタンをもぐもぐ食べながら、冷えてるくせに何でこんなにうまいんだと驚く。

ベジ(…そう、この料理の腕だって認めてやるぜ。あんな短時間によくこんなに大量に、多種の
料理をこしらえるもんだ。これだって頭が良くなきゃ出来ない芸当なんだろ? へっ…
味だって毎日完璧だしな…。あ〜〜むかつくぜ!何も文句がつけられんぞくそったれが!)

ベジータはさっさと食べ終わると、食器をシンクに持っていって丁寧に洗って、棚にしまった。

こうしてなるべく、自分の存在した痕跡を消す。
青い目の女に、話し掛けられるネタを残したくなかった。

ベジ(……だがな……だが……オレはどうしても許せんのだ……貴様のこのごろの……
あの行動が……下品でクソいまいましい……あのふざけたそぶりがなあ……!)
イライラして、ドン!とシンクに拳をたたきつける。
ステンレスが簡単に凹んで、ベジータは慌てて直した。
ヤツに会話のネタを与えてはならない……

とっとと自室に引っ込もうと思って、ベジータはキッチンのドアを勢いよくあけた。
220218:2010/01/27(水) 13:50:58 ID:???
ベジ「わっ!!」
ブル「あ!」
開かれたドアで鉢合わせした男と女が、ほぼ同時に声をあげた。
ベジ「うわっ!!!」
ベジータがさらにもう一度でかい声をあげて、後ろに飛びのいた。
吐きそうな表情で、青い目の女の頭から足のつま先まで睨みつけた。
ベジ「お、お前なんなんだその格好は!!」
ブル「なんだ、ここにいたんだベジータ。ねえねえ、ちょっと頼まれてくんない?」

風呂上りでバスタオル一枚を体に巻いたブルマが、平然とベジータに近づいてきた。
ベジ「オイ!その下品なナリをまずどうにかしろ!パ、パジャマとかいうのを着て来い!
今すぐだ!話はそれからだ!」
ベジータは狼狽しながら、ビシッと廊下を指差した。
ブルマの姿は、胸の谷間は見えてるわ、下半身の隠れ具合はギリッギリだわ、殆ど裸同然
だったのだ。

…そう。女のこの振る舞いこそがベジータのストレスの種だったのだ。
平気な顔して、露出の高い格好でウロウロする。物怖じせずに近寄ってきては、瞳を除きこむ
ように話し掛ける。いかにも『対等』という態度で何でも頼みごとをしてくる。

ブル「だってェ。パジャマ着ちゃったら頼めないんだもーん」
ブルマがテーブルに剃刀と石鹸を置いて、男に背を向けて椅子に腰掛けた。
そのしなやかな動きと掻き揚げたうなじに一瞬ドキッと目を奪われて、ベジータはすぐに顔を
そらした。
ベジ「チッ…なんなんだ。何の用だ」
ベジータはなるべく女を見下した調子でたずねた。
ブル「ちょっとさあ、うなじのとこから背中全部に剃刀あててくんない?自分じゃ出来なくて」
ベジ「………は?」
ベジータは目を真ん丸くした。
ベジ「……何を言ってるのかよくわからん」
221218:2010/01/27(水) 13:53:02 ID:???
ブル「背中の産毛を剃ってって言ってるのよ。私、明日授賞式のあとパーティーあってさあ、
そこで背中のあいたドレス着なくちゃいけないから。…ねえお願ーい」
ベジ「………じゅ……授賞式ってなんだ」
ベジータは、ブルマの頼みごとに底知れぬ恐怖を感じながら、話をそらそうとした。
ブル「私の書いた論文が学会で認められてさあ。初めてよ、あんな大きな賞がもらえるの!
ずっと子供の頃から憧れてた賞!ああーやっぱり私天才よね〜。ベジータの戦闘服だって
サクッと作れちゃうし」
目の前にいる女がホクホクと自負してる間に何とか逃げられないものかとベジータはキッチンの
ドアをチラ見した。

ベジ「そ そうかそれは良かったな、オレ様もそれにあやかって早く超サイヤ人になりたい
もんだぜ、ああこうしちゃおれん、お前の話を聞いてたら武者震いしてきやがった、重力室
いって特訓してくるか」
台詞を棒読みでまくし立てながら、ベジータはブルマの横をすばやく突っ切ってドアに向かう。
ブル「待ってよォ」
ブルマがグイっとベジータの手を捕まえた。
ベジ「うっ…」
ベジータが苦々しくその手を振り返る。ついでにブルマの胸の谷間が見えてサッと顔をそらした。
ベジ「オイ、離せ、オレはそんなのに付き合ってる暇はないんだ」
ブル「ベジータ、マジでお願い!もう一生のお願い!背中綺麗にして!お願い〜〜!」
ベジ「なんで……なぜオレが……は、母親… お前の母親を呼べ!そいつにやってもらえ!」
ブル「今日うちの親、旅行でいないのよォ。あと一週間は帰ってこないわ。ねえ〜〜!
ベジータしか頼める人いないんだってばあ!やってよォ!」
ベジ「な、なんで、背中なんか…… ああそうだ!背中の開いてないドレスにしたらどうだ!
お、お前の美貌なら何着たってどこでも一番だろうぜ! ふは!……ふははは!」

…ベジータはとにかく必死だった。いまだかつてない、この色っぽい淫靡な場面に居続ける
事に耐えられないのだ。なぜなら……
ブル「駄目!あのドレスじゃなきゃ駄目なの!もう、ベジータなんなのよ!たかが女の体
でしょ?それもただの背中よ?やってよォ!なんで逃げるのよ童貞じゃあるまいし!」

ベジ「うっ……」
222218:2010/01/27(水) 13:55:34 ID:???
とうとう言われてしまった…その言葉…。ベジータは地獄に突き落とされた気分だった。
…そう、サイヤ人の超エリート王子であるベジータは実は童貞だったんです。
生まれてたらずーっと血なまぐさい戦いばかりの日々を生きてきたんです。

ベジ(うう ど、童貞だからって、何が悪いってんだ…オレは… オレはサイヤ人の王子だ… 
ナッパやラディッツのように…星の女どもを蹂躙するなど…この高貴な王族の血が許さんのだ…!
そんなことすればベジータの名が地に落ちる……!!
うう…くそったれがナッパの野郎〜〜 暇さえあれば慰安所で女と遊びまくりやがってェ〜〜
…『ベジータは遊ばねえのか?』だと?ふざけやがって!!リーダーのオレはてめえと違って
山ほど仕事があるんだ!てめえは侵略先で愉快に殺戮だけしてりゃいいかもしれんが、
オレはその他に書類作ったり……報告書まとめたり、次の星の侵略計画の案をフリーザの
クソ野郎の所に持っていって、奴のハンコ貰うまで何度もやり直しさせられるんだぁ!!
あ〜…思い出しただけでヘドが出るぜ…あのフリーザの変態野郎が…いっつも気色悪い目で
オレを見やがって…やたらと尻尾を掴もうとしやがる…!2人っきりになると『ベジータクン』
などとクン付けで呼びやがる!!虫唾が走るぜ!!とっとと死にやがれ!!
……ああそうだった…お前死んだんだったな、正体のわからんガキに剣できられて…
くっくっく 木っ端微塵だぜ! ざまあみやがれ!!
それにしてもカカロットの奴…フリーザにとどめを刺さなかったとはなあ……
くそ!相変わらず甘い野郎だ…そんな下級戦士のお前より、このベジータ様が劣るだと…?
み、認めん!!認めんぞーー!!オレはサイヤ人の超エリート王子!!オレこそが宇宙一
なんだーーー!!!超える…!!絶対に超えてやるぞカカロットーー!!!)

ブル「ねえ〜!ベジータ早くしてよ!何ボーっとしてるのよ!」

…ベジータは一瞬にしてこの現実に引き戻された。
…そこには『女』という高い壁がそびえ立っている。
…それをこの男は超えられるのだろうか……
223218:2010/01/27(水) 13:57:54 ID:???
ベジ「くっ……くそっ…」
ベジータは男らしく腹をくくった。童貞であることを隠したままこの場を乗り越えてみせる!
と決意した。

そうだオレは宇宙最強の戦士。
物心ついた時から様々な死線をくぐりぬけてきた。
こんな甘ったるいクソみたいな場面は光よりも速く切り抜けてやる!

ベジ「オイ!どうすりゃいいんだ!説明しろ!」

ベジータは偉そうに怒鳴り、ブルマの後ろに椅子をずらして、ドカッと座った。

ブル「ああん!サンキューベジータ!じゃあコレ、首から背中まで塗って〜」
ブルマが石鹸の器を指差し、バスタオルをパラリと解いてその背中から腰までガバーっと
あらわにした。

ベジ「…………………………」

ベジータは早くも耳まで真っ赤っ赤だ!!
果たして超えられるのか…この壁を……
224218:2010/01/27(水) 13:59:46 ID:???
ベジ「くっ………」
ベジータは悔しそうな顔をして、石鹸の器をガッ!と掴んだ。
そして刷毛で、ブルマの背に泡を塗り始めた。その手が小刻みに震える…。
ブルマの背中は真っ白で、しなやかで、骨の一つ一つが綺麗に浮き出て、彫刻のように
美しかった。
ベジ(うう……畜生……)
ベジータは出来るだけ見ないようにして、急いで背中を泡で隠した。

ベジ「オイ塗ったぞ!!次はどうするんだ!!」
ドン!と器と刷毛をテーブルに置く。

ブル「じゃあその剃刀で上から順番に産毛を剃ってよ。頼むわよ〜?剃り残しのないようにね」
ベジ「チッ…舐めやがって…言われんでも一本たりとも残さず一掃してやるぜ!」
ブル「アハハ、おおげさ〜。じゃあお願いしま〜す」
ブルマが楽しげに笑う。
こいつは男にこんな風に背中を見せて平気なのか、とベジータは不可解でしょうがない。

ベジータは女の背中を睨みつけて、首からあたった。
スウッと剃刀をあてた所から、真新しい肌が出現する。
そのきめ細かさにベジータは目を見張る。
剃刀を持つ手が震え、女にバレやしないかとヒヤヒヤしながら、ベジータは息を殺して
剃り続ける。

ブル「明日は絶対負けらんないのよ。あの勝負ドレスじゃなくちゃ…」
ブルマが椅子の上で三角座りをして、ひとりごちた。
ブル「あの女〜… ちょっと綺麗だからって粋がっちゃって!私の論文バカにしてェ〜!
明日は賞も美貌も、どっちでも圧勝してやるんだから!」

ベジ(そうだ、一人で喋ってろ… そのほうがいくらか気がまぎれるぜ…… ああしかし、
なんて綺麗な肌なんだ… 真っ白だな… これが女の肌か… や、柔らかそうだな…)
225218:2010/01/27(水) 14:01:04 ID:???
剃刀の刃から伝わる肌の弾力に、ベジータはドキドキした。手がますます震える。

カチャン!

手が滑って、剃刀が床に落ちた。慌てて拾って続きを剃ろうとするが、ありえないぐらい
手が震えて話にならない。
ブル「どうしたのよベジータ、手震えてるわ」
ブルマが背を向けたまま指摘してきた。

ベジ「な…なんでもない…」
口を開くと、びっくりするぐらい声が震えていた。

ブル「ど どうしたの…」
ブルマが後ろを振り返ろうとすると、ベジータがとっさに叫んだ。
ベジ「こっちを向くな!!」
ブル「……え」
ベジ「…い…いや……動くなって言ってるんだ。 あ、危ないだろう、剃刀が」
ブル「あ、……うん……」

2人の間に重い沈黙が訪れる…その沈黙がベジータをますます追い詰めていく。

ブル「……ベジータってさあ」
ベジ「な なんだ」
ベジータは必死に震えを抑えて剃刀をあてる。
ブル「なんかさ…… 戦闘の時はめちゃくちゃ強いし、普段も怖い感じだし…頭もキレそうだし
いつも態度でかいし。女もいっぱい知ってんだろうな〜って思ってたけどさ………
意外とアレよね……」
ベジ「アレってなんだ」
途端にベジータの心臓が爆裂する。
ブル「なんか…結構奥手な感じだな〜と思ってさ……実は女知らないとか?アハハ」

ベジ「そっ!!!そんなわけないだろう!!!何言ってやがる!!!」
226218 とりあえずここまで:2010/01/27(水) 14:03:25 ID:???
ベジータは思わず怒鳴っていた。
ブルマがビクッと震えて、瞬間的に後ろを振り返った。
ビシ!と2人の目が合って視線が絡み合う。

ブル「ベジ……あ、ご、ごめん!」
ブルマがサッと顔をそらして、気まずそうに謝った。
途端にベジータはわなわなと震え出した。

バレた…
やっちまった
墓穴を掘ってしまった
もうこんな所に居られない

ベジータはバン!!と剃刀をテーブルに叩きつけ、席を立ってキッチンを出て行こうとした。
しかし手が石鹸の器に引っかかり、床に落下して泡を撒き散らす。
ベジ「うおっ!!」
ベジータは泡で足を滑らせて、派手にすっ転んでしまった。
それを見たブルマが呆気に取られて、すぐに噴き出した。

ブル「うぷぷ。嘘!ベッ ベジータがこけた!」
屈辱でカッとなったベジータがブルマを睨む。
『笑うな殺すぞ』と言う前に、足が出ていた。
バキッ!!
ブルマの椅子が、見えない速さで蹴り払われた。
ブル「キャ…」
三角座りしていたブルマが椅子から落とされて、ベジータの体の上に倒れこんだ。
227名無しさん?:2010/01/27(水) 15:00:21 ID:???
超面白い・・
228名無しさん?:2010/01/27(水) 16:56:28 ID:???
ベジ可愛すぎ!
フリーザ私もなんとなくホモの変態だと思ってたw
229名無しさん?:2010/01/27(水) 19:16:08 ID:???
>>213です

>>バレた…
>>やっちまった
 
なんでこんなに面白いの〜!!
つづきに ワクワク!!

も、もしや・・ネ申・・デスカァ?!
230165:2010/01/27(水) 20:38:50 ID:???
165だけどなんというスーパーSSのバーゲンセール・・・
頑張れ216と217・・・ここの皆がナンバーワンだ

>ブリーフ博士のコレクション
ワロタ。自分のテクが未熟で悩んでるベジータに博士がプレゼントってのもありえそうだな
初めは怒ってもこっそりつい勉強しちまうとかw
ブルマ耳年増&未経験はありえると思うけどフェラは達人っぽいと勝手に想像した
ベジータ童貞ならフェラに感激→うっかりセクロスの流れになりやすいイメージ

クールも良いけどこんな未熟で焦ってばかりもベジータらしくて良いと思う
ドタバタでエロギャグありの青年漫画の童貞主人公みたいな感じでいいっすw
231218:2010/01/28(木) 06:41:38 ID:???
皆様読んでくださってありがとうございます。とりあえず続き↓

ベジ「わっ!」
ブル「きゃん!」
ムニューーっと女の身体がベジータの上に覆い被さり、アンダースーツごしにその豊満な
柔らかさが伝わってきた。
ベジ「ど、ど、どけ!バカ!」
ドギマギしてブルマを押しのけるベジータ。
その瞬間にブルマの胸から股の陰毛まで丸見えとなり、慌てて女を抱きしめた。

ベジ「バッ……バカヤロ〜〜〜〜!!タオルはどうしやがった〜〜〜〜!!隠せェ!!!
はっ、早く!!隠しやがれェ〜〜〜!!!」
ベジータは真っ赤になって絶叫した。オロオロと混乱しながら、床に落ちているバスタオルを
見つけ、足を伸ばしてたぐりよせ、ブルマの身体にグルッと巻きつけた。
その瞬間、ブルマがベジータに抱きついてきた。

ベジ「!? オ…オイ離せ…… 離せ!!」
ブル「うぷぷ…かわいいね、ベジータって…」
ベジ「!? てめえ!男に向かって『かわいい』とは何だ!!ふざけるな殺すぞ!!」
ブル「ふふ…まだ『男』じゃないくせに…」
ベジ「なっ……何だとぉ!?」
ブル「信じらんない…あんたみたいな男がまだドーテーだなんて」
ベジ(あああ…… か、勘弁してくれ……)
ブル「わあ…やっぱり。前から思ってたけどなんていい体…」
アンダースーツ一枚のベジータの体を、ブルマはいやらしくなでまわした。
ベジ「やめろ!!オレ様の体に気安く触るな!!この地球人のゴミ女め!!」
ベジータは焦り狂って身をよじり、女を引っ剥がそうとした。性器が怒張しているのを
悟られる前にこの女から逃げなければ……
232218:2010/01/28(木) 06:44:27 ID:???
ブル「ココも素敵」
ベジ「あっ!」
ブルマにはお見通しだった。アンダースーツの上から、男の股間を優しく掴んだ。
ブルマの豊満な胸がタオルからはだけて、丸見えだ。
女にイチモツを撫でられると、体中の血液が脳天と股間に凝集するみたいだった。
ベジ(なんだコレは…… なんだコレは……)
ベジータは生まれてはじめての甘い感覚にグルグルと眩暈がした。

たまらない。気持ちいい。わけがわからない。なんだコレは。

ブル「ベジータ…私が女の体を教えてあげよっか?」
クスリとブルマが笑った。
ベジ「うっ…!冗談じゃねえぜ、いい気になるなよ!下等な生物の分際で…どけクソ女!!」
ベジータは真っ赤になりながら必死に見栄をきった。
その様子をブルマは、宝物を見つけた時のようなキラキラした目で見つめた。

ブル「ホントに信じらんない。…あんた照れてるの?ベジータ… かわいい」

ベジ(くっ…くそ……!なんなんだこの状況は〜〜! こ、こんなときはどうすりゃいいんだ…
教えろ…教えてくれナッパ… 畜生…殺すんじゃなかった…)

オロオロとベジータの目が泳ぐ。
ブルマの目はますますキラキラ光った。
そしてチュウッとベジータの唇を吸ってきた。
233218:2010/01/28(木) 06:46:46 ID:???
途端にビクーッ!とベジータの体が震えてガッチガチに硬直する。
その目が大きく見開かれている。視界にブルマの閉じられた目が飛び込んできた。
長い睫毛、美しい眉。
女の舌が入ってきて、ヌルヌルと口内を愛撫してきた。
ベジータはなすがままだ。両手が小刻みに震え、空中で止まったまま動かない。
ブル「ベジータ、これがキスよ。やったことある?」
ベジ「……う……う……」

まともな言葉を発せられないベジータを見て、ブルマは驚愕した。
凶悪で冷酷な戦闘民族の王子の、あられもない姿……
ブル「あんた…ホントにベジータなの?ねえ?強くって、怖くって、クールで、意地悪で、
高飛車な王子のベジータなの?ねえ?」
そしてまた、ベジータにキスした。
ベジ(……ああぁ……とろける……なんなんだコレは……)

ブル「ねえ、ベジータも舌を動かしなさいよ」
ベジ「…な……なん……だと……」
ブル「私の舌を舐めるの。私の真似をして」
ベジ「なんで…オレ様が……き…貴様の指図など……」
ブルマがすぐに口をくっつけて、ヌルリと舌を突っ込んできた。
234218:2010/01/28(木) 06:48:27 ID:???
その瞬間ベジータは、ブルマの裸体をガシッ!!と抱きしめた。
そしてブルマの舌を無我夢中に舐めまくる。急激に呼吸が荒れ、2人の動きが激しくなる。
お互いの歯がガチガチとぶつかった。男が獰猛な虎の咀嚼のように女の口を犯す。
女もそれを受け、負けじと男の口を吸いまくった。
ブルマもベジータもうめきながら、何度も熱い口づけを交わした。
ブル「ハアッ…ベジータ!もう我慢できないんでしょう?…ねえッ」
ベジ「アッ……ハア……ハッ…ハア…」
ブル「分かってるわ、もっとキスしたいんでしょ?でもこっちも気持ちよくなりたいんでしょ?
ベジータ、ほらこんなになってるわよ!」
ベジ「あっ…!!」
ブルマがベジータのアンダースーツに手を突っ込み、ペニスを握って擦り始めた。
男のそれは、もうギンギンに怒張してはちきれんばかりだ。女の手がそれを執拗にねじりしごく…

ベジ「……やめ……アッ……やめろぉぉ……」
ベジータが顔をしかめてのけぞった。その喉仏にブルマが吸い付いて舐めた。
女の手が、男の熱い性器をいやらしく弄ぶ、こする、ねじる、なでる…
ベジ「あッ…ああッ…あぐ……やめろ……手………手を…はな…せ」
ベジータは目を硬くつむってのけぞり、息絶え絶えに喘いだ。
その逞しい肉体が、髪の先まで震えている。頬は紅潮し、手はウロウロとブルマの体の周りを
夢遊する。
235218:2010/01/28(木) 06:50:25 ID:???
男の淫らなうめきと苦しげな肢体に、ブルマは猛烈に興奮して、たまらなくなってきた。

ブル「うふふふ…!ベジータ、気持ちいいんだね。今から教えてあげるからね…
さあ、これが女の体よ〜」

全裸の女がおもむろに男に騎乗する。
そしてペニスの先端を膣にあてがい、ゆっくりと腰を落とし始めた。

ベジ「は…ああ……お前……何を……何を……」
ベジータは目を真ん丸くして、怯えながら女の陰部を凝視した。
ブル「本当に知らないのね。ふふっ。男と女はこうやってつながるのよ〜。私たちは今から
愛し合うのよ」
ベジ「あっ……愛だとぉ……ほざけェ〜〜! てめえみたいなクソ女……こっちから願い下げ
だ〜〜!」
ベジータが急に激怒の色を見せた。
だが女の腰がジワジワと落ちるに従いそれも消失して、再び怯えだす。
ブル「ベジータ、『クソ女』だなんて失礼ね。……このブルマさんが『クソ女』かどうか、
コレを味わってから言いなさいよ」
女が笑うと同時に、その腰が一気に下がった。ツルッ!とペニスが根元まで膣に埋もれた。
236218:2010/01/28(木) 06:51:50 ID:???
ベジ「うぐあ…!!」
男の全身がビクッと固まった。
女の中は、熱くぬめり、繊細な襞で覆われている。
その初めての感覚にベジータは驚愕した。
手指では絶対に得られない凄まじい快感……
すぐにブルマは腰を上下に動かし出した。
ベジ「うっ……うあっ うあっ やめろっ」
ベジータは赤くなったり青くなったりめまぐるしく表情を変えながら、ブルマの腰を掴んだ。
その手に、力は全く入らない。
視線が、女の股と揺れる胸にくぎ付けだ。
股間から怒涛のように熱い感覚が上ってきて、目から入るいやらしい情報と相まって、
ぐんぐんと快感が高まった。
ブル「どう?どう?どう?どう?」
ブルマが動きながらベジータの目を覗き込んで尋ねた。
瞬時に男は屈辱感に見舞われる。それが肉体の快感に飲まれて消失し、再び戻ってくる。
屈辱と快感がシーソーのように交代する。
ベジータはたまらず目を固く閉じて顔を背けた。
すぐに、その耳の中に、ブルマが舌を突っ込んだ。

ベジ「あう!!」
…ベジータはもう初めての事だらけで大混乱だ。

ここから逃げ出したい、気持ちいい、こいつをぶっ殺したい、気持ちいい
237218:2010/01/28(木) 06:54:25 ID:???
ベジ「畜生〜〜〜〜!!そのっ…そのっ… きたねえ股をっ どけやがれェ〜〜〜!!!」
ベジータがプライドに突き動かされ、顔を背けたまま怒鳴った。
ベジ「オレはサイヤ人の王子だあ!…ほ、誇り高き……戦闘民族……ああああああ」
ブルマが首筋をペロペロ舐めてきて、ベジータは震え上がった。
ブル「ふふ。戦闘民族が何?」
ブルマはうっとりとベジータの首筋と耳を愛撫した。
ベジ「やめ…やめ… ああぁ… どけ…」
ブル「どいて欲しいなら私をぶっ飛ばせばいいじゃん。戦闘民族の馬鹿力で」
ベジ「ううううう!!」
ベジータは悔しくて悔しくてたまらない。女を突き飛ばそうにも、体に力が入らない。
完全に腰くだけになっていた。
ベジ「オレは…超エリートの… く…くそったれ……下級なクズの分際で…オレの…
オレの…上に…跨るんじゃ……」
顔を横に向けたまま、ベジータは必死に女を睨みつけた。
…しかし脅しにも何もならなかった。
いつものギラギラとした眼力など、快感と混乱ですっかり失われていたのだ。

ブルマには、その男の視線が、淫らな流し目にしか見えなかった。

瞬間的に女が体を動かす。足の裏を床にベタリと付けて、蛙みたいにしゃがむ体勢に変わった。
そして激しく腰を上下させた。膣にペニスが大きく抜き刺しされる。
ベジ「ああ!ああッ!うッ!ううッ!うッ!」
ベジータがのけぞって夢中で喘いだ。怒りが吹っ飛ぶ。強烈な快感が突き上げる。
ブル「ハア、ハア、ああッたまんないわ!素敵よなんていい男!もっと気持ちよくしてあげる
からねベジータ!はあっ ハアッ!ほらっ!ほらっ!」
238218:2010/01/28(木) 06:56:45 ID:???
パチュッ!パチュッ!パチュッ!と股間から濡れた音が漏れる。
膣の中で、襞の一つ一つが、ジュルジュルとペニスに絡みつき捻り上げる。
激しい快感。たまらない。
ベジ「ああっ!やめろッ…!ああッ…!!なんだコレは…!はあッ…!!」
ブル「これが女よベジータ!これが女よ!」
ベジ「はっ アッ……うおおぉ……」
ベジータがビクビクとこれまでと違う痙攣をして、猛獣のうなり声を漏らした。
ドロロッと体の奥から射精感が突き上げてくる。
その瞬間、女の腰がパッとペニスから遠のいた。
ベジ「……!! あ!?」
熱いペニスにヒヤリと空気が当たって、ベジータは目を見張った。
なぜ、どうして、という目でブルマを見る。
ブル「うふふ。まだ出しちゃ駄目よ。今は我慢するの。もっともっと気持ちよくしてあげる」
ベジ「…あ……ああ……」
ベジータはガタガタ震え出した。その目に子供のような怯えが滲んでいた。
ベジ(なんだってんだ……アア……こいつはオレをどうする気なんだ……)
そして女が再びペニスを飲み込む。

ゆっくり…ゆっくり…

ベジ「くっ あああ……」
男が再び温かな膣の中にもぐり、性器に快感が与えられる。
ブル「もう一回動くからね、今度も出しちゃだめよ。絶対」
ベジ「うっ!うっ!あうっ!ああーッ!!」
239名無しさん?:2010/01/28(木) 07:07:46 ID:???

スゲェ・・・・生殺し・・・
240218 つづき:2010/01/28(木) 15:21:18 ID:???
パチュッ!パチュッ!パチュッ!
ベジ「ああ〜〜やめろやめろやめろ」
ブル「ねえ、私はクソ女なの?ねえ?」
ベジ「そっ そうだぁ〜〜!! て、てめえはクソ女だぁ〜〜!!」
ブル「…まだ言うの?」
ブルマはキッとベジータを睨んで動きをさらに速めた。
ベジ「あうう!!ああッ!!あっ!!」
ブル「ハア!ハア!ほら!気持ちいいでしょ!ああん…可愛いわベジータ!可愛いわ!」
ベジ「も、も… もう… 出る …うぐ」
ベジータが低くうめいた。
その瞬間、またブルマの腰が無慈悲に去った。

ベジ「ああ〜〜畜生〜〜!!いかせろぉ〜〜!!いかせてくれェ〜〜〜!!」
ベジータはのけぞり、発狂したように叫んだ。
ブルマが男の紅潮した頬を両手ではさむ。
ブル「ねえベジータ、私はクソ女なの?」
ベジ「ハッ…ああ……」
ブル「私に謝って」
ベジ「う… う…」
ベジータが震えながら目を閉じて、敗北の色を見せた。
ブル「…なあに?反省したの?だったらいいわよ。うふふ、次でいかせてあげる。
そうだ…その前にベジータにも好きなようにさせてあげようか。少し自分で動いてみる?
少しだけ… ブルマさんと一緒に練習してみようね」
241218:2010/01/28(木) 15:22:25 ID:???
ブルマがペニスの先端を膣の入り口に当ててやった。
ブル「ほら、私はここで止まっててあげるから、ベジータが動かすのよ。やってみて」
ベジータは黙って、真っ青になって震えている……
ブル「どうしたの?戦闘民族のエリートのセックスを見せてよ。ねえ…」
ベジ「オ オレは… オレは…」
ブル「ん?」
ブルマがベジータの顔をもう一度両手で挟んだ。
ベジ「こ、こんなことやるために、ここに居るんじゃない…。ス…超サイヤ人に…なる為に」

突如、ベジータの瞳に、酷烈な悲壮が滲んだ。

ブルマはドキッとして、真顔で男を見つめた。
ブル「な、何よ、そんなこと、知ってるわよ…」
ベジ「だ、だったら… こんなことやめろ… ふしだらだ… 婚姻を結んだ訳でもないのに…」
ブルマは男の言葉に仰天した。
ベジータが貞操を語っている…
ブル「そ、そんな… か 堅いよベジータ。セックスはさ、もっと気楽に楽しむもんだよ?」
ブルマは慌てて、ベジータのほっぺをムニュ!とつまんだ。
ベジ「オレは… 王子だ…… 正統の血を引く… こんなゲスな真似… 出来るか…」
ベジータの瞳がどんどん暗くなっていくのを見て、ブルマは不安になってきた。
ベジ「オレはサイヤ人のエリートの…王子だ… 早く…超サイヤ人になって…う、宇宙一の
強戦士に… 奴を…… カカロットを超えて… カカロットを…」
ベジータの瞳が、底の見えない絶望で覆われた。
ベジ「…なぜだ… なぜオレはなれないんだ… 超サイヤ人に……これだけ修行を積んでも、
時間がかかっても、まだ足りんというのか… これがオレの限界だというのか…
それとも、元来オレにはその資質が無いのか…? …そんなはずは無い…そんなはずは…
なぜならオレは… ベジータだからだ… 戦闘民族の最エリートの…」
ベジータの目が、ブルマを突き抜けている。まるで冥界を見つめるような、死にかけた目。
242218:2010/01/28(木) 15:23:41 ID:???
ブル「ちょっとベジータ!!」
ブルマは焦って、ムニュ!と男の頬をつまんでグイグイと動かした。
ブル「駄目…!その目は駄目…!しっかりしなさいよ!!」
ベジ「……痛」
ブル「あんたって…見てられない!ホントに!クソ真面目で!馬鹿みたいに真剣で!しょっちゅう
そんなふうに死にそうな目してるわ!見てるこっちまでビョーキになりそうよ!!」
ベジ「…痛い」
ブル「もっと他の事にも目を向けなさい!何も無いとこ探るだけで、見つかるわけ無いじゃん!
あんたに足りないのはゆとりだわ!張り詰めてばかりじゃいつか切れるわよ!?なんでそれが
分からないの!?」
ベジ「やめろ」
ブル「どんだけ私が色目使っても全然なびかないんだから!無理しちゃって!意地張って!」
ベジ「離せ!!」
ベジータが怒鳴った。バチンとブルマの手を払いのけ、ギラリと睨みつけた。
その目が生き返っていた。
ベジ「いいかげんにしろよこのくそったれが…。分かったふうなクチききやがって。
このベジータ様に向かって何を偉そうに説教たれてやがんだ」
凶暴な口調で、イライラとベジータが吐き捨てた。
ブルマの瞳がパッと輝く。

そう…そうよその意気よ…

ブル「ふふふ!正統の血だとか、そんなもののせいにして逃げるんだ。単に下手なのが
バレるのが怖いんでしょ、ベジータ!情けないわね〜エリートの王子のくせして!」
243218:2010/01/28(木) 15:24:36 ID:???
ベジ「なんだとぉ〜〜〜」
怒ったベジータが見事に挑発に乗ってきた。
ブルマはしめた!と思ってさらに次の言葉をつむいだ。
ブル「いかせてごらんなさいよ!エリートだったら女の扱い方も上等になってみなさいよ!
どうしたのよ、私はあんたと違って逃げないわよ〜?ここで見ててあげるわ!」
ベジ「この……クソ女……!」
ベジータの瞳がギラギラと凶悪に光り出した。
眉間の皺が凄まじい。
怒りで額に血管が浮き出た。
そしてガッ!とブルマの豊満な腰を掴んだ。
ブル「痛っ……」
男の指が肉に食い込む。
ベジ「なめるなぁ〜〜〜〜〜!このベジータ様を〜〜〜〜〜!」
強烈に女を睨みつける。
ブルマは少し恐怖を感じたが、物怖じのそぶりも見せずベジータに不敵な笑いを返した。
そしてベジータが動きだした。いきなり強い突き上げを繰り出した。
ブル「ああっ!!」
ブルマの体がはねた。
ベジ「畜生〜〜!ああ!あッ!あッ!」
さっきの情けなさなど微塵もない。ただ怒りと、この女の中に精液をぶち込みたいという
本能がベジータを突き動かした。
ブル「ああ〜〜!凄い!凄い!ああん!!」
女がいやらしい嬌声をあげる。
マジだ。マジもんの喘ぎ声だ。
それがベジータに興奮を加えて、ますます動きを激しくさせた。
ベジ「……あ!!」
244218:2010/01/28(木) 15:25:58 ID:???
ベジータがピタ!と止まった。
…勢い余って、性器が膣から抜けてしまったのだ…
その途端、スーーっ…とベジータの顔から怒りが抜けて、絶望でいっぱいになった。
ベジ「…オレは…オレは やっぱり駄目なのか……」
その情けない沈んだ声に、ブルマがびっくりして焦り出す。
ブル「ベ、ベジータ!気にしないの!この現象はよくあることよ!」
ベジ「……へっ……」
ブル「今日は私がいかせてあげるわ」
ベジ「気に入らん…そんなこと…」
ブルマが黙ってペニスを挿入した。
ベジータが低くうめく。女がゆっくり動き始める。
ベジ「ああ… ああ…」
ブル「ベジータ、胸さわっていいわよ、ほら」
ブルマが男の手を引っ張って誘導する。
ベジータは恐々とその胸を撫でまわした。柔らかすぎて、触るのが怖い。
ブル「どう?どんな感じ?どんな気持ち?」
ブルマは腰の動きを速めながらベジータに尋ねた。
ベジ「ああ… あ… き きれいだ…」
ブルマが目を見開いてピタリと止まった。
ブル「なに?ベジータなんていったの?きれいって?そう言ったの?」
男が真っ赤になって、あああ〜とうめいた。震える手で、悩ましく顔や頭を掻いた。
245218:2010/01/28(木) 15:28:00 ID:???
たまらず、ブルマが激しく動き出す。
ブル「いいのよベジータ、何も考えないで!難しいこと考えないで!私だけ感じて!」
ベジ「ああっ… 駄目だ ああ駄目だ 駄目だ」
ブル「いきそうなの?ベジータ… ハア ハア いっちゃうの?」
ベジ「ブルマ…ブルマ… ああッ! はあッ!」
男が女の名を呼んだ。
ブル「なあに?ベジータ… なあに… ああっ凄い… ああっ」
はあん!とブルマがのけぞって天を仰いだ。
その女の痴態を見て、男は一気に扇情された。

ベジ「ああッ 駄目だもう… ううっ… うお…」

ベジータの全身に力がこもる。歯を食いしばって、弓のようにのけぞる。
のろのろともがく逞しい足が床を滑り、白いブーツが擦れて細い音を鳴らした。
ベジ「はッ!! あッ…! あはッ 」

ドパッ!と大きく精液が放たれた。
そして次に、小さく何度も、ドクドクと射精した。
ブルマが悲鳴をあげて達して、ベジータの体の上に崩れてきた。
結合部から、ドロドロと精液が溢れ出る。
ブル「はあ… はあ… ベジータ… ベジータ…」
ブルマがベジータの頬を両手ではさむ。
ベジータは、目から完全に険が取れて、眠そうに忘我している。
アンダースーツにびっしょりと汗が滲んでいる。
246218:2010/01/28(木) 15:29:40 ID:???
ブル「あんた今…いい顔してるわよ… すごく…」

ブルマが、動かない男にすっとキスをした。
唇を離すと、ベジータが色っぽいため息をついた。

ブル「もっとセックスしようね、ベジータ… もっともっと… なにもかも忘れて…
私が教えてあげるわ… 明日は、何しようか… ベジータが上になってみる? ハア…
あさっては… 後ろからやってみようね… その次の日は…愛撫の仕方を教えてあげる…
上手に出来るようになったら、今度はフェラチオしてあげるわ… いっぱい舐めてあげる… 
すごく気持ちいいわよ… ああベジータ…これからは毎晩毎晩セックスしようね…
ベジータも上手になってね… 私を一晩に3回はいかせる位上手になってくれなきゃ嫌よ…
ねえ… 分かった? ベジータ…聞いてる?」

ブルマがうっとりと、男の耳に囁きつづける。
艶かしい息が耳に吹きかかる。
ベジータが、無言で、震えながら目を閉じた。

その静かな従属を見て取ると、ああっ…とブルマは喘いで、男に激しく口づけをした。
247218:2010/01/28(木) 15:31:21 ID:???
おわりです。読んでくださってありがとう。

248218:2010/01/28(木) 17:45:46 ID:???
あ、スンマセン付け足しです。ちなみにこの後すぐにベジータは家出しますね。
もう恥ずかしいやら困惑するやらでとても居てらないんです。
しかしやはり、腹が減って疲労困憊でビビりながらも舞い戻ってしまう。
そこにはあっけらかんなブルマが待ってて、これには拍子抜けて少し安堵。
でも夜になるとブルマが部屋にやってきて
「ふふふ、続きを教えてあげるわ」
「うわーやめろやめろ」
となる。

で、また恥ずかしくて家出したりする。ベジータがテクを身につけて主導権を握るまではとにかく落ち着かない。
249名無しさん?:2010/01/28(木) 20:38:12 ID:???
>>248
GJ!漫画読んでるみたいで面白い!
マッタリモードで良いからその過程の続きも読みたいですw
250名無しさん?:2010/01/29(金) 01:46:23 ID:???
超GJ!!面白かったし何か感動した〜
笑えるしドキドキしたし、途中真面目な貞操観念や超化出来ない云々言うベジータにうるっと来たり
でもブルマが一歩上手と言うか強いので心強く復活w最後のブルマのセリフも凄く良いなぁ

ドSやクールや優しいベジもそれぞれに良いけど、性的にこんな風にウブなベジータも堪らんです
自分もまた読みたい!!
251216:2010/01/29(金) 02:10:28 ID:???
>>248
面白かったですw こっからどーやってテクを身につけるのか気になる・・・
GJ、お疲れ様です!ブルマはドレス着れたのかなぁw

>>230
での165さんの設定が面白いので、書いてみたら、
違った方向にイッてしましました(汗)
それでもおKなら、投下したいと思います。
こんな風に面白くないんですけどね。。。
252名無しさん?:2010/01/29(金) 08:01:02 ID:???
面白かったyo!!!!!
童貞ベジ萌える
253名無しさん?:2010/01/29(金) 15:03:00 ID:???
こんにちは。218です。読んでくださってありがとうです!

>>249さん
GJありがとうございます。情景が伝わって貰えたでしょうか?嬉しいです。
続きはうーん…汗 もし書けたら書くかもw その時はまた宜しくです〜
しかし書いてて思ったが、童貞ベジって難しいぜ…
自分的には、凶悪で強い格好良い部分を残したいのに、発揮しきれず… 
最後は大惨敗の王子にww

>>250さん
ありがとうです〜。色々と伝わってもらえて嬉しいです!
ブルマがいなかったら、この童貞王子はもう、超化の件で悩みすぎて精神疾患に
かかっているのではないかとw妄想して書いてみますた。
結構、心折れやすいんかもなあ…と思って。
ブルマにだけに見せる、情けない姿とか、貞操観念とか、あるんかな、あって欲しいw

254名無しさん?:2010/01/29(金) 15:05:26 ID:???
>>251
ありがとうございます!ドレス着れてないですwだって背中全っ然剃れてないもんw
翌日のブルマは普通のドレス姿でこんな感じ↓
ブル(何よあの女。あんな背中の開いたドレス着ても隣の男があんなんじゃねえ。
ふん、だっさい男!…ああ…それにしても…ゆうべのベジータ可愛かったわ…今朝は
いなくなってたけど照れてるのかしら…。もう、馬鹿ね、行くあてもないくせに。
ああ!お願い早く帰ってきてベジータ…!もっともっと教えてあげたいわ…!)
パーティーなどそっちのけで、どうしようもなく濡れてくるブルマであった。

新作期待してます〜!ぜひ書いてくだされ〜!

>>252
萌えてもらえましたか?ありがとうございます〜 
王子はほんとに…童貞だと一気に可愛くなりますな。

ちなみに、自分的には、アンダースーツとブーツを身に付けたままで襲われてる所が
ポイントだったりする。白いブーツがキューキュー滑る所が自分的には最高の萌えポイントw
あの白いブーツが大好きなんだぜ。 変態ですまん。

255名無しさん?:2010/01/29(金) 18:41:26 ID:???
>>254
この二人は重力室や研究室での着衣セクロスもよく似合うし燃えると思う
(マジレスするとCC家みたいに子供達&両親と同居している夫婦は仕方なく(?)着衣セクロスをよくするらしいw)

ベジータは白い手袋をはめる仕草がカッコイイと思うな。ブルマに触る時だけ素手になるってのもいいかもな。

人妻ブルマさんは白衣とか作業服とか女科学者のユニフォーム姿をよく披露しているから色気があると思う。
もしベジブルがお互いに対してユニフォーム萌えならワロスw
256名無しさん?:2010/01/29(金) 19:12:10 ID:???
>>254
や・・やっぱりw 
ベジは手袋+ブーツが無いと物足りませんよね。
うちの妄想ベジは「直に触れたい」から外してますが。

ご期待に添えれるか・・(汗)
投下は規制に引っ掛かるので、分けます。(ナゼカ8回目でそうなる)
また後ほど。。。

>>255
の設定も良いですねぇ。また間違った方向にイッてしまいますけど
機会があったら使いたいです。
257名無しさん?:2010/01/29(金) 19:26:08 ID:???
親や子供と同居だとなかなか二人きりになれるチャンスがなさそうだもんね。
フラストレーション溜まってる分、密室で二人になった時は燃えまくりそうだ。
服を脱ぐのももどかしそう。ブルマを壁に押し付けて立ちバックとか容易に想像できる。

手袋いいよね。終わった後って、ベジータはずっとブルマのそばにくっついてるのかなあ。
情事の後に煙草をくゆらす男にうっとり、なんていう女の描写が昔あったけど、
ベジータの場合はスカッと手袋はめて戦闘モードに入りとっとと訓練に戻るとか
そんなイメージがある。
セクロスの後ヘタレない。
残されたブルマは、ああん待って…、みたいな。
258名無しさん?:2010/01/29(金) 19:34:22 ID:???
>>256
おお…楽しみに待ってます〜!!ワクワクw
259名無しさん?:2010/01/29(金) 19:51:05 ID:???
>>253
童貞として良い意味で青臭い姿もギャップがあるからいいっす。
思い込み激しいし潔癖症だから「責任取りやがれ!」って
開き直ってそれからセクロス三昧になりそうw
>>255
白衣と作業服の下にガーターベルトとかエロい下着のチラリズムも良いな
>>257
その場合「あ、すっきりした〜気持ち良かったw」って煙草吸うブルマが似合いそう
女の方が余裕あるつうか、ありがちだけど洋画の女みたいでカッコイイかもw

>>251>>256
思いっきり書くんだ!いいな!
260名無しさん?:2010/01/29(金) 20:25:15 ID:???
>>259
ありがd

>>254
でキボン下さいましたので〜投下します。

>>230
の設定を一部使わせて頂き、書いてみました。
全然 妄想と違っていると思いますが・・・(汗)

内容は>>213からのつづきです。
では・・・
261名無しさん?:2010/01/29(金) 20:27:26 ID:???

〜「ベジータ、学習する」〜

・・・・あの夜から、幾度となく俺達は交わっていた。
主に俺がアイツの部屋へベランダから入っていくのだが、
時には向こうが俺の部屋へ来ることもあった。

初めての時から、だいぶ慣れてきたのと俺があの女の
喜びそうなコツを掴んでいるのか、毎回
「私・・・貴方になら・・・・何されても・・・イイ・・・」などと言う。
しかし、俺は・・言わせてもらうが、アイツが初めてなのだから
他にやり方なんぞ知らんのだ。

俺自身をアイツは気に入っているのか、毎回口で愛撫をしてくれる。
しかし・・・段々慣れてくるとそれもどうでもよくなる。
俺はアイツのナカで気持ち良くなるだけで満足は出来る。
アイツもそうなんだろうが、「何されても」とはなんなんだ?
他に何かあるのか?さっぱり分からなかった。
262名無しさん?:2010/01/29(金) 20:31:32 ID:???

そんな時、「アンタも地球人になるんだから・・・少しは言語の学習をすれば?」
表面上はお互いあんな関係になっていると思わせないように
人前で会話は突き放したように交わしている。
重力室が壊滅的になってメンテナンスに1週間かかるらしく、
その間ビデオ・DVDで勉強することを強制してきた。
「ふん、そんなもの必要・・・」
「あるのよ!アンタ字が読めないでしょ?それじゃ困るわよ?」
「ぐ・・・し、仕方無い目を通すだけしてやろう。」

フリーザ軍に5歳から所属していた俺は、エリート軍人としての教育は受けていた。
だから他の雑魚とは比べて、かなり優秀な方だったと思う。
特に言語能力は・・・異星人同士だから、共通言語に通じなければ指揮も出来ないのだ。
俺は一度で覚える能力が他の奴らより優れていた。それは戦闘でも同じだった。
敵の攻撃法を見極め、同じことがすぐ習得出来る能力も群を抜いていた。
見くびってもらっては困る。この俺様なら、数日でものにして見せる自信があった。
263名無しさん?:2010/01/29(金) 20:34:11 ID:???

「いい?ここが視聴覚ルームよ。ここの装置で殆どのビデオやDVDは観れるから。」
操作は容易かった。一度説明を受ければ大抵の機器は使用可能の俺だ。
「じゃ、くれぐれも壊さないでよね。ここはパパの専用なんだから・・・」
そう言ってアイツは・・・俺に抱きつき・・・長いキスをして、作業場へ行った。
「くそったれ・・・」下半身が熱くなるのを堪えるのに必死だった。

退屈な学習教材を地球言語で6カ国こなし、殆ど記憶出来た。
字もまあ、ほぼ読めるようになった2日後・・・
「これはなんだ?」
ビデオの装置の奥深く・・・隠すように箱があった。
取り出して注意深く開けてみると・・・・ビデオが出てきた。
ホコリが付いている。かなり古い感じだった・・・が、その表面を見て
「な・・・・なんなんだ!!」
地球の女の裸が・・・その一つは大きく股を広げて胸を持ち上げて・・
別のは・・・服を破られて複数の男どもを相手にして・・・
他のを手に取りタイトルを読んだ。
264名無しさん?:2010/01/29(金) 20:36:55 ID:???

「オネエサンガ・・オシエテアゲル・・・ムシュウセイ?なっ・・・なな・・・」
俺は初めての夜を思い出した。
「私が教えてあげるね」確か、アイツはこう言った。
(ど、どんな内容なんだ・・・・?これは一体何のビデオなんだ?)
そう思うと手が勝手に操作していた。

映像が流れた。俺は・・・俺は・・・・言葉を失って見続けるしかなかった。
(コレハナンダ?アノトキト オナジデハナイノカ?)
思考が働かない。どう考えてみても、あの夜を再現しているような映像だった。

年上の女が、若い男を誘い・・・あの時と同じように口でする。
男は悶え苦しみつつも、快楽を覚えていた。
(オレト オナジダ)
だが、その次の行為は違っていた。

「そう・・・そうよ・・・・アアアアン!そこを・・・舐めてぇ・・・・」
女は男に脚を広げて入口周辺を舐めさせて悶えていた。
「さぁ・・・ここに入れるのよ・・・うっ!」
(・・・?チガウ・・・これは俺とは違う。)
段々思考がハッキリしてきた。
265名無しさん?:2010/01/29(金) 20:39:45 ID:???

ビデオが終わっていた。(どういうことだ・・・?)あの時のブルマの行動と
この中の女の言葉も方法もまったく同じだった。
「アンタ初めてなんでしょ?」と聞いたのは多分、この中の男と同じだったからか?
にしても・・・・地球人はこのパターンが一般的なのかと思った。

そんなことを確かめる方法は無く、他のビデオを観てもよく分からなかった。
だが、その中の一本に「オンナヲ ヨロコバセル 5ツのホウソク」なるものが
あった。観ると女をどうすれば、イカせられるか?や、こうすれば喜ぶツボなどが
紹介風に映像になっていた。
(・・・・?これは・・・・俺がしていた事じゃないのか?)

ブルマが声をあげる時、この映像の事を殆どしていた俺だった。
「ふ、ハハハ・・・・だからか!俺はやっぱり・・天才なんだ・・」
自信が湧いてくるが・・・それもどうかと思い、笑えなかった。
それを観終わろうとした時だった。

「入るよ〜べジータ君。」
ブリーフ博士が部屋に来た。
俺は・・・・体が固まった。映像はまだ流れていた・・・・
「これで君も、明日から彼女とエンジョイだ!」画面の男が笑っていた。
266名無しさん?:2010/01/29(金) 20:43:19 ID:???

「ほぉぉ〜懐かしいのぉ〜それ、どこにあったのかな?随分昔のビデオだね。
確か、ブルマに処分されたと思ったんだけどな。」
ニコニコしながら聞いてきた。
「知らん、この奥に入っていた。何のビデオか確認していただけだ。」
なるべく平静を保って答えた俺だったが・・・・

「教育の一つとして観せたんだけどね。凄く怒ってねぇ・・・「捨てるから!!」って
全部無くなったはずなんだけどなぁ。初めて見るには刺激が強かったのかな?
しかし、なぁ・・・君にはこんなものは必要ないだろう?」
「どういう意味だ!」

「・・・・?いや、強い男と言うものは・・・大抵陰に女性が存在するからのぉ。
君はきっとそうとう経験豊富じゃないかと思ったんだけどね。」
「・・・ふ・・・ま、そうだが・・・」

「でもね、これから地球の事を学習するんじゃったら、多少違うかもしれんし・・
これが良いんじゃないのかな?」
そう言いつつ、別の棚の奥深くからアタッシュケースとかいうバッグを出した。
開いてそこからDVDを取り出し、俺に渡した。
267名無しさん?:2010/01/29(金) 20:49:01 ID:???

「なっ・・・!!なんだんだ、コレは!」
(「カレト カノジョノ HOW TO SEX」 「ダンジョ 48テノ ココロエ」
「オンナノ ツボハ コレダ」・・・・?なんなんだ?)
一瞬で読めたのは、この2日間のおかげだろうが、意味が分からなかった。

「うん、地球の女性はまた違うかもしれんからのぉ・・・君もこれからを考えて
これを観ておくと良いと思うよ。」
その時呼び出し音が鳴り、博士は急いで部屋を出て行った。
「いつでも良いから、じっくり観なさい。このケースに色んなのもあるからね。」
と言い残して。

残された俺は・・・俺は・・・・「仕方ないな」と理由をつけて、残りの学習期間を
そのDVD研究に充てることにしたのだった。

3日目、「オナニー」なるものを知った。それも女性もするのだということも。

4日目、「お互いが口で」の行為を知った。

5日目、「(°・°*)!!」・・・・・

6日目、「(*ロ*;)??!!***?」・・・・

そして7日目、「(°口°;) !!★!!!」・・・・が経過した。

〜つづく〜
268名無しさん?:2010/01/29(金) 21:35:26 ID:???
5日目以降何を知ったんだw
語学の話のとことか、王子格好イイとオモタ。頭良さそうだもんね。
それにしても、日本語以外の言語を操るベジータの声聞いてみたい…
続き楽しみにしてるよ〜
269名無しさん?:2010/01/29(金) 21:52:09 ID:???
>>260
230だけどネタ使ってくれてありがとう。なるほどこんな風にアレンジして
話が広がるんだな〜って何時も話作りの上手さと面白さに驚嘆してます。続wktk

>>268
英語なら改のキャラソンの一部にあるよお・・・w
意外と歌が上手くて褒められる→いい気になって歌いまくるってネタも面白そうw

他にもアメリカのアニメのイベントでの堀川さんの英語トークとか
ガンダムCDでウラキの英語の台詞とかあるけど
「ちょっと地球の女〜俺の服はどうした?」よりも地声だし
「ボクは良い子です」タイプの声だからベジータらしくないなw
強いて言えば地球で愛されて育った良い子ちゃんバージョンかな?童貞でウブで素直なお坊ちゃまキャラだしw
270名無しさん?:2010/01/30(土) 02:13:15 ID:???
頭の良い王子はカコイイよねw
続きも期待してます!
エロDVDで学習した事はいつ発揮するんだろう♪

>>268>>269
ベジータじゃなくてコナンの平次なのだけど、そこでも英語喋ってる回があるよ
「西の名探偵vs英語教師」278話かな?
ネイティブのはずの先生より英語上手いし発音綺麗w
ベジータの声での英語喋りも聞きたいものだ
271名無しさん?:2010/01/30(土) 03:08:01 ID:???
>>269
偏りガチな妄想に 閃きネタをありがとうございます。
きっと違う方向だろうけどw

コナンの平次・・「関西弁ウマーな人」と認識しか・・
ベジの中の人と知ったの数年前。気づくの遅っ!キャラ違うと分らんかった。。。

>>269>>270
ありがとう。期待と違うかもですが投下します。
272名無しさん?:2010/01/30(土) 03:10:39 ID:???
>>267 からのつづき〜

「さ、やっとメンテナンスが終わったわよ!今度はかなり強化したから、
壊れる事は無いと思うわ。で、どう?少しは学習出来たの?」
そう言いつつ、俺の膝に乗り体を預ける。
2人きりだとかなり馴れ馴れしいが・・・・俺もそれを受け入れてしまう。

「ああ・・・もうどこの国の言葉も大丈夫だろう。」
「そう?やっぱり貴方って・・・・凄いのね。」
口づけしながらお互いがその状態になっていた。

「ここじゃ駄目よ・・・私の部屋にする?」
「ああ・・・じゃ、離れろ。」
視聴覚ルームはブリーフ夫婦の部屋の近くなので、用心することにした。

部屋に到着し、簡単な試験をブルマから受けた。
「ま、これだけ読み書き出来るなら、大丈夫よ。」
「今度は貴様を試してやろう・・・・」
「あっ・・・・もう・・・駄目よ・・・」
「嘘つけ、その気だったんだろうが。」

服を脱ぎ捨てて、ベッドへ向かった。
「あ・・・あ・・・イヤァァ・・・・ウ・・・・」
俺はDVDで学習した技を、今夜試していた。ブルマは喜びの声をあげ、身悶えた。
「アン・・・アンンンン・・・・ど・・どうしたの・・・アッ!」
「ふん、何をしても良いんだろうが・・・楽しませろ・・・ブルマ・・・」
273名無しさん?:2010/01/30(土) 03:12:10 ID:???

夜は更けていった。何度達したか分からないぐらい、俺達は愛液にまみれ、精液を
吐き出した。ベッドが使えなくなるぐらいだった・・・・。
シャワールームでも・・・俺は獣になっていた。ブルマは自分を忘れていた。
それぐらい・・・・無我夢中になっていた。

俺の部屋のベッドで休むことにした。
くたくたになり、俺の傍らで眠りにつこうとしたブルマが言った。
「どこでこんなこと覚えたのよ・・・・」
俺の胸を指で突きながら聞いてきた。
「さぁな・・・お前が悪いんだ・・・あんな学習させるからだ。」

「・・・・!!パパね!もう・・・余計な・・・」
「そうか?お前は喜んでいただろうが。」
「そっ・・そうだけど・・・」
ブルマの顔が赤らむ。俺はどうしても聞きたかったことがあった。

「お前、あのビデオ観たんだろう?」
「えっ!・・・・あっ〜!!アレ・・・観たの!?」
飛び起きて聞いてきた。
274名無しさん?:2010/01/30(土) 03:14:05 ID:???

「あの時と同じだったからな。変だとは思った。地球では皆 ああするんだと
勘違いしていたぐらいだ。」
「・・・・初めてアレ観て・・・イヤだったの・・・あんなことするぐらいなら、一生処女でいよう!
って・・・思ってたの・・・でも・・・貴方は違ってた・・・どうしてもしたくなって・・・・」
「・・・?俺が経験無いと思ったからか?」
「ち、違うわ!自然と・・・ああなったのよ。」
言いながら、俺の腕の中に入ってきた。

「ふん・・・別にどうでもいい。」
「今夜は・・・素敵だったわ・・・もう少し・・・優しくして欲しいけど・・・。」
「考えておいてやろう。」
ブルマは俺の胸にキスし背を向けた・・・俺は後ろからその柔らかな体を抱きしめた。
お互い同じ香りに包まれて、俺達は眠りについた。

学習したことはこれからも役に立つのだろう。
あのDVDの内容はすべて記憶した。俺は一度覚えた事は忘れないのだから。

〜「完」〜
275名無しさん?:2010/01/30(土) 03:20:08 ID:???

・・・・おまけ・・・・

「おや?ワシ、教えたかのぅ?モザイク除去のセット・・・
あ、ちゃんと使ってたみたいだね。今度感想を聞かせて貰うとするか・・・ふぉふぉふぉ」
バッグを整理し、全部観ているのを確認したブリーフ博士は別のケースを出して用意していた。

「今度はこれを2人で観なさい、と言っておくかなぁ。あの子も大人になったことだし。」
満足げに部屋を出て行った。

〜「おしまい」〜

・・・・・段々書いていて、変な方向にイッてしまいました(汗)
肝心なトコロは 脳内変換ください。トテモ書ケナイ。。。。
読んで下さってありがとうございました〜

>>269
引っ張っておいてこんな妄想SSで すみません。
「精神と時の部屋」で修業して出直しますw
276名無しさん?:2010/01/30(土) 03:40:20 ID:???

〜補足〜

ブルマとベジータは時を超えて、同じビデオで偏った知識を得ています。
箱に隠したのはブルマですが、「捨てる」と言いつつ興味津津のお年頃。
こっそ〜り観て学習していました。でも「出来ない・・・」と悩んだりw

ここでのベジは 真面目なので勤勉です。訳も分からず詰め込んでしまってます。
ブルマも本当はよく知らないけれど、つい口から出ちゃったんでしょうネ。
それを実践に生かせるベジは やっぱり天才なんです。
書いてて、いろいろ突っ込んでしまいました。(全部観たんかい〜★とかw)

朝チュン&ほのぼの路線へ戻ってしまうかもですが、
また投下出来るようイッてきます。(2日間ダケかいw)
277名無しさん?:2010/01/30(土) 12:17:07 ID:???
良いね〜ヨカタ!!
こっち方面も天才なの素敵w
二人の時はこんな優しいのに、みんながいる時からは想像つかないwブルマもw

また投下して下され!!
278名無しさん?:2010/01/30(土) 17:28:25 ID:???
>>270
一番ネイティブっぽいのはスマブラのキャプテン・ファルコンだな(これもコウや素の声っぽいけど)
英検のサイトに堀川さんの最近の記事があるけど「英語版のベジータ役も是非自分がやりたい」と言ってたw

ベジータの技名が英語なのは、ベジータは英語で技名付けそうだし似合うからって大全集で鳥山先生が言ってたよw
(漢字系の技名の場合も、そのキャラが付けそうな技名でキャラに合うようにしているって言ってた)
ベジータはCC家だから英語が似合うのもあるね。

>>271>>276
ほのぼのでもギャグエロでもいいよ。つーか面白すぎw
279名無しさん?:2010/01/30(土) 19:30:47 ID:???
>>276
面白SSありがとう〜GJです!
5日目以降、驚愕しながらもバッチリ目から学習して、実際それを一発で再現するあたり
凄い肉体の勘だw
戦闘でみせるセンスをもってして、夜も様々な戦略を網羅してんだろうな。

脳内補完は自分なりにしてみるですが、やはり、69以上の事は何をしてたのか凄く気になるんだぜw

またぜひ書いて下さい〜。朝チュンほのぼの歓迎です!
280名無しさん?:2010/01/30(土) 21:25:11 ID:???
>>278
>英検のサイトに堀川さんの最近の記事があるけど「英語版のベジータ役も是非自分がやりたい」と言ってたw
めっちゃめちゃ聞きいたい!ベジータ声での英語のセリフもさぞかしかっこ良かろうて
ブルマが騎乗位で腰振りながら「英語でセリフ言って!言って!」ってやったら英語で喋ってくれるかな?
そんな余裕ないか?‥ごめん、自分二次元と三次元の境界線が見えてませんw
281名無しさん?:2010/01/30(土) 21:56:06 ID:???
サイヤ人の血、だっけ?改のアニソン。せめてアレだけでも全部英語でお願いしたい。
そこから台詞に当て嵌めて想像する。
あの歌、ベジータの冷静な声も力篭った声も含まれてるから。

騎上位でブルマに責められてる時に英語催促ワロタw
気持ち良くてそれどころじゃなさそうだw
ブルマに乗っかられてる時は喘ぎ意外にどんな台詞を吐くんだろうなあ…
282名無しさん?:2010/01/30(土) 21:57:36 ID:???
ありゃ、ゴメン。
×意外
○以外 ね。
283名無しさん?:2010/01/30(土) 22:37:59 ID:???
ベジブルのセクロス関連のネタスレが立つ度に台詞や技名をパロったネタが面白かったなw
童貞設定やギャグのノリが多いけど面白すぎてクソワロタ

「ブルマ、早くしろ!間に合わなくなっても知らんぞ」や
「イクぞ、ブルマ!ファイナルフラッシュ」とかよく挙がるw

この二人が好きそう体位ネタは騎上位とバックと駅弁がよく挙がったな
バックと駅弁は慣れてから似合う希ガス
284名無しさん?:2010/01/30(土) 23:13:18 ID:???
駅弁は王子のパワフルで屈強な男らしさが発揮されてて良いなあ

普通の男にはなかなか出来んもんな

はーあ。王子に駅弁して貰いてーよ…
285276:2010/01/31(日) 03:22:38 ID:???
>>277
ありがとう。忠実に再現してしまうベジw
天才なのも考えもんですネ。

>>278
西の都はやはり英語圏でしょうね。
DVDのタイトルは思いっきり日本語でした(汗)

>>279
5日以降はですね・・体位とか・・プレイとか・・色々でしょうか。
おそらく、69以上のものでしょうねw GJありがとう!

>>280
6カ国語マスターしてるんで、可能かもしれませんw
書いてる時は脳内で堀川ボイス炸裂ですから。

>>281
アニソン・・・まだ聴いてないので、邪な心で聴いちゃいそうデス。

>>283
これ書いてる時「ビックバンアタック」がグルグルしましたヨw
ちなみに5日以降でベジはそれらの体位を習得してる設定です。

おkいただき、ありがとうございます。
朝チュンほのぼので、また投下します。

>>257>>259の設定で修業出来たらこちらも投下したいです。
>>284も含めれたらなぁイイなぁ。
・・・・間違った方向かもしれませんけど(汗)
286名無しさん?:2010/01/31(日) 09:11:01 ID:???
>>285
ここは作家さんなりのオリジナリティーが楽しすぎるので、自分は方向変わろうが
あんまり気にならないんだぜ。

またぜひ気楽に投入してくれると嬉しい。
マターリ待っとります〜。
287名無しさん?:2010/01/31(日) 09:38:57 ID:???
>>286
ありがとう。
先に「箸やすめ」的に投入させていただきます。

トランクスの視線でのベジブルを書いてみました。
ゲスト?は悟天ですが、話にはあまり関係ありません。
ほのぼのです。誤解されそうなタイトルですがw


〜「トランクス、目撃する」〜

その朝は2人ともピリピリしているのを感じた。

戦いを通じて、「気」を感じれるようになった僕は、パパがママに対して、
いつも僕に感じるママのと同じものを出していることに気付いた。
どんなに口ではそっけなくても、ママを見るときの「気」は
とても優しいので・・・僕は安心して2人を見ながら朝食を取っていた。

なのに、今日はどうしたことか険悪なムードだ。
パパの「気」も全然優しく感じれなかった。
「・・・・どうしたの?」って聞いても
「なんでもないわよ?」って笑顔で答えるママの口元が引きつっていた。

パパはパパで「早く食べて学校へ行け」とイライラしていた。
(どうしよう・・・このままだったら)心配してもどうしようもない。
こんなケンカはしょっちゅうだったし、なぜか2日とモタナイから
安心していたんだけど。
288名無しさん?:2010/01/31(日) 09:39:57 ID:???

学校から帰ってきても・・・・同じだった。パパの姿は無く・・・
ママは帰りが遅くなるからと、僕は1人で夕飯を取っていた。
そのうちママが帰ってきて、パパが戻りバタバタと食事をして、
お互いが部屋と重力室へ籠ってしまった。
その間交わした言葉は「お帰りなさい」と「ああ・・・」だけだった。

そんな調子で3日が経過した。さすがに僕も「離婚するんじゃ・・・」と
不安になってきた。あのプライドの塊のパパだから、きっと何かよほどの事が
あったのだろう。でも全然分からない。そんな時、悟天から電話があった。

「ねぇ・・・トランクス君。宿題手伝ってくんない?今度の先生さぁ
いつも休み前にイッパイ出すんだよぉ・・僕1人じゃ無理なんだ。
お兄ちゃんもケンキュウとかでダイガクから戻ってこれないし・・・助けて・・」
と泣きそうだった。

悟天は悟飯さんと違って、勉強は得意じゃないみたいで、
僕がよく教えてあげていた。今年入学したジュニアハイスクールで
苦戦しているらしい。あの2人が心配だったけど、僕が居たら余計に
話もしないだろうから、2人きりにしたほうが良いんじゃないかと思った。
289名無しさん?:2010/01/31(日) 09:40:48 ID:???

「いいよ、僕そっちに週末泊って教えてあげるよ。」
「本当?トランクス君、ありがとう。」
「いいって、じゃ明日学校が終わったらそっちに行くよ。」
「うん。お母さんにそう言っておくね。」

次の日、その事をママに告げてお許しを貰った僕は
学校から帰ってすぐに悟天ちへ向かった。

「これが〜こうなって・・・で、こうなんだよ。分かった?」
「へぇ・・・トランクス君て物知りなんだね。先生より教え方上手だよ。」
「ま、一つ年上だしな。あ、しまった・・・あの本持ってくるの忘れちゃったよ。」
「え?トランクス君も宿題あったの?」
「仕方ないな・・・ちょっと取りに戻るよ。すぐ帰ってくるから。」
そう言って僕は一度 家へ戻った。
290名無しさん?:2010/01/31(日) 09:41:48 ID:???

「あったあった・・・」
こっそり戻ったので、見つからないように足早に中庭を駆けて行こうと
ふと窓を見たら・・・パパとママが見えた。

覗くつもりは無かった。でも・・・・2人がダンスしていたのにビックリした。
(え・・・?パパって踊れたっけ?え〜・・・・!!!ママをリードしてるよ)
ワルツが聴こえたので、ちゃんとした社交ダンスのようだった。
2人ともちゃんと正装していた。パパはタキシードに身を包み、
ママはうす紫のフワフワしたドレスを着ていた。
手袋をした手を組み合わせ・・・とても優雅に見えた。

パパの顔は怒っている感じだったけど、ママは頬を染めて見上げて居た。
動きが止まって、見つめあい・・・そして・・・2人はキスをした。

まるで映画を見ているみたいで、僕は動けなかった。
テレビとかで見たラブシーンより、綺麗だった。
あんなに険悪だった2人の「気」が・・・柔らかでお互いを包み込んでいるのを
感じた。その時、パパがこちらを見た気がした。

僕は・・・・必死でそこから離れて飛んだ。

〜つづく〜
291名無しさん?:2010/01/31(日) 11:18:21 ID:???
>>290からのつづき〜

「どうしたの?」
窓を開けたベジータにブルマが聞いた。
「・・・・?今トランクスの「気」がしたんだが・・・」

「あの子は今夜は戻らないでしょ。悟天君ちだもの。それよりも・・・練習よ。
貴方飲み込みが早いから、すぐ踊れるようになったじゃない。
この調子でお願いするわ。どうしてもパーティではあの方と踊らないと駄目なのよ。
私だって他の人と踊りたくないけど。もうご招待受けちゃったし・・・夫婦で出席なんだから。」

それを聞いてまたムッとするベジータだった
「勝手に決めやがって・・・俺が地球人のタワゴトが嫌いなのは知っているだろうが。」

「だから、お願いしてるんじゃない・・・私だって・・・気が進まないわよ。
でも、これからの会社の為に仕方がないじゃないの。ね、助けてちょうだい。」
「ふん・・・その代わり、二度は無いからな。」
また曲をかけて踊りだした。だが、リードが上手いのでブルマは
うっとりしてしまい、ついステップが疎かになるのだった。
292名無しさん?:2010/01/31(日) 11:19:11 ID:???

「どうした?」
「・・なんだか夢みたいなんだもの。」
胸にもたれかかったので、ステップは止まっていた。

さっきと同じように見つめあってキスを交わしているうちに・・・
段々濃厚になっていく。
「もう踊れるわよ・・・ね?」
「ああ、そうだな・・・。さ、行くぞ。」
「キャッ!乱暴ね。」
ブルマを抱き上げ、ベジータは自分の部屋に向かった。

「ごめんね・・・。」
首に手を回しブルマはベジータを潤んだ瞳で見つめた。
「ふん、この礼は高くつくぞ・・・。」
額を突き合わせ、鋭く見つめ返す。

もう一度キスを交わし、部屋のドアは閉じられた。
今夜は2人きりの夜。邪魔する者は誰も居なかった。
293名無しさん?:2010/01/31(日) 11:20:05 ID:???

「あ、トランクス君お帰り。あれれ〜?どうしたの顔が真っ赤だよ。」
戻った僕を見て悟天が聞いてきた。

「な、何でもないよ。さぁ片づけちゃってゲームしようぜ!」
胸のドキドキはまだ治まらなかった。
僕はさっき見た光景を 忘れることが出来なかったし、きっと忘れないと思った。

次の日家に戻った僕は、2人の「気」が元の優しさに包まれているのを、
おやつを食べているときに感じ取っていた。
なのに、パパは相変わらずそっけなく・・・ママが話しかけるだけだった。

ママはずっと笑顔で・・・とても綺麗だった。
「もう大丈夫だよね。ママ。」
「何が?トランクス。」
その時、ジロリと僕を見るパパの視線が怖かった。

「・・・・う、ううん・・・何でもない。あ、明後日も悟天と約束があったんだ。
学校帰りに寄って帰るよ。イイでしょ?ママ。」
「遅くならないならね。」
「うん。」

「トレーニングサボるんじゃないぞ。後で重力室に来い。」
「う・・・うん、パパ。」
そう言って先にパパは席を立った。
いつもと変わらない日々がまた始まったのを、僕は嬉しく思った。
294名無しさん?:2010/01/31(日) 11:21:01 ID:???

「なに わらってるの?パーパ?」
「なんでもないよ・・・昔のことを思い出してたんだ。」

「これ、おじいちゃまとおばあちゃまデチョ?」
「ああ、昔ね・・・舞踏会に招待された時のね。」

「ワタチ、見たことあるわ。おじいちゃまとってもジョウジュなの。」
「そうか・・・パパも知ってるよ。」

あれから20年経っていた。
僕は娘を膝に乗せ、不服そうにこっちを見ている父と
にっこり笑っている母のダンスの様子を映した写真を一緒に見た。
この舞踏会は北の都との事実上、取引の成立が掛かっていた。
ただし、主催者の国王妃殿下がダンスの申込を受けてくれたなら・・・と条件があった。
その重要な役割を父はせねばならず、その事で揉めたのだった。
295名無しさん?:2010/01/31(日) 11:24:03 ID:???

この女性は気難しい事で有名なので、誰でも一度は断られるらしかった。
しかも社交界での権力を持っているので、母の立場も左右される。
ところが、父と母の踊りを見て「素敵ですわ」と自らお相手を申し出てくれた。
おかげで今も契約は続いている。

「パーパはおじいちゃまと チョックリね。」
「そうかい?」
「うん。ワタチどっちも ダイチュキよ。」
そう言って娘は僕の頬にキスをして、父のもとへ走って行った。

今日は僕の子供たちの誕生パーティ。昔の仲間が集まっている。
その輪の中に父が居た。今も笑顔は無いけれど・・・その「気」は優しかった。


〜「完」〜


>>197と微妙に繋がっていて、これで終わりです。

読んでいただいてありがとうございました。
需要があれば、修行して上のレスの設定で投下したいです。
全然 設定からかけ離れるかもしれませんがw
296名無しさん?:2010/01/31(日) 11:40:30 ID:???
間違えじゃないんだけど、
>>197・・・×
>>188・・・○
でないと、よく分からない。スミマセン(汗)
297名無しさん?:2010/01/31(日) 21:03:20 ID:???
>>286に同意
ここのネタや設定や話がそれぞれノリノリで楽しい

ブルマの頼み方次第でセクロスも料理もダンスも
「ふん、この俺様に出来ない事は無い!」→トレーニングしてマスターのノリならワロスw

>>290の二人の衣装ってシンプルな描写なのにカッコいい&綺麗だし、よく似合うイメージ

>>283、284
チビだけどボクサー体型でたくましいからバックと駅弁が似合うつうか便利で上手そうだなw
298名無しさん?:2010/01/31(日) 22:40:31 ID:???
>>298です。

>>288
で誤りハケーン!!(汗)

ジュニアハイスクール →× 
エレメンタリースクール→○

中学校じゃなく、小学校です。すっごいマチガイ・・・失礼しました。
299名無しさん?:2010/02/02(火) 01:26:28 ID:???
>>297 きっとなんでもこなしそうですw
ベジはタキシード似合うんじゃないかなぁと思いました。
感想ありがとうございます。

連投になってしまうのですが・・・ネタが旬なうちに投下したいと思います。
>>257>>259>>284 の設定で妄想してみました。
期待はずれなのはご容赦ください。ブルマの語りになっています。
では・・・

〜「ある日の2人」〜

ラボに籠って私はある研究に没頭していた。
本来、メディカル分野は専門外なのだけど、この研究はどうしても自分でしたかった。
そうして、時々食事に戻る以外はラボで寝泊まりする毎日だった。
途中でトランクスが訪ねて来る以外、パパが研究資料を渡しに来たりするが、
ベジータはまったく姿を見せてくれなかった。

「別に待ってないけど・・・ちょっとぐらい・・・」と考えてしまう。
トランクスが大きくなってきたので、私達は時折ここで情事を楽しんでいた。
だから・・・白衣の下はいつもスカートで・・付ける下着も決まっていた。
研究はそんな邪魔も入らなかったので、かなり進んでいた。
あともう少しで終わる段階で、一息つこうと煙草に火をつけた。
300名無しさん?:2010/02/02(火) 01:28:35 ID:???

「そう言えば・・・」
煙草の煙を吸いながら、私は思い出していた。
彼はいつも私が情事の後 煙草を吸うのをしかめっ面で見ていた。

ある時「ねぇ、吸ってみる?知らないんでしょ・・」と聞いてみた。
すると・・・彼は、箱を掴んで一本取り出してライターで火をつけた。
初めて体験しているとは思えない手つきと、ゆったりと煙を吐き出す横顔に
思わず見とれた。

「あ・・な・・た・・吸えたの?」思わず聞いていた。
「ああ・・・だったらどうなんだ?」
「だって・・・てっきり・・・それに・・嫌だったんじゃ・・・・」
「・・・好んではいない。だが、こんな子供じみた味など問題ではない。」

聞けば、軍人時代は上官の命令は絶対なので、進められたらなんでも受けなければ
エリートにはなれない規律があったらしい。幸い、彼はフリーザのお気に入りだったけど、
一部では例外は認められなかった。当然、煙草も酒も同じだった。

私の愛用の銘柄はとても軽い味なので・・・彼らの愛用品は
地球でなら葉巻に近い形状で、それも・・・ヘビー級の味だったようだ。

「じゃ・・・・あの時もそれで?」
以前、イタズラで水とテキーラを入れ替えて飲ませたことがあった。
だけど、彼は平然としていたのに驚いた。

「あんなのは・・・大したモノではない。」
アルコール度数もかなりキツメの酒を、彼らは口にしていたらしい。
それも処世術には必要な事だったのだろう。私は自分の行いを恥じた・・・。
301名無しさん?:2010/02/02(火) 01:30:10 ID:???

「私・・・煙草止めようかしら・・・」
「なぜだ?」
「貴方、嫌いでしょ?」
「・・・以前にも言ったかもしれんが、お前が何をしようが何になろうが、
俺にとってお前はお前だ。別に問題ではない。」

以来、ずっと私は愛煙家で過ごしている。
さすがにトランクスを妊娠した時は一時吸えなかった。でもなぜか体も受け付けなかった。
そんなことを思い出していたら、

「おい!」  彼が現れた。
「わっ!びっくりするじゃない。ノックぐらいしてよって言ってるでしょ。」

「さっきから、呼んでるのにボーとしやがって。ふん・・・研究は進んだのか?」
「ご・・ごめん。まあね・・・・今回は頑張ったから。」
机の資料をなんとなく手に取り見ていたベジータに私は答えていた。

以前に会話をしていたら、彼の知識は私について行けるほど化学、地学、宇宙・天文学に
精通していたのに驚いたものだった。
「さすが・・・宇宙侵略者だった・・・だけあるわね・・・」
「嫌味か、馬鹿野郎。」

価値ある星かどうかは、事前の調査で決まるので 侵略前に把握する必要から
彼は身につけて行っていた。それを考えると胸が痛くなる。
生きるためにとはいえ・・・そうまでしないとエリートにはなれない状況があったのだろう。
302名無しさん?:2010/02/02(火) 01:31:41 ID:???

「ふん・・・今度は新薬開発・・・か?」
「そうよ、あらゆる病に対応する・・まあ応急処置的な薬。本格的なのは専門家に任せるけど。」

「こんなのはお前でなくても・・良いんじゃないのか?」
「いいの、私が自分でしたかったんだから。」

そんな話をしながら・・・手袋を外していた。その行為をする意味を知っている私はドキリとした。
「・・・・何を見ている?」
「う、うううん・・・あ、その手袋どうだった?ちょっと改良したんだけど。」
「まぁまぁだな。耐久性は上がった感じだ。」

「もう一度はめて見せてよ。」
「・・・・?変な奴だな。ほら、」

私はこの瞬間が好きなのだった。手袋をはめる時の彼の表情・・・真剣なまなざしで、指先まで
凛としている感じ・・・その顔はまさに戦場へ赴く戦士そのものだった。
そして何故か尊敬の念を抱いてしまう。やはり王族だからだろうか?
303名無しさん?:2010/02/02(火) 01:33:39 ID:???

ボンヤリそんなことを考えていたら、手袋は外されていた。
「あ・・・イヤ・・・・」
「長い間 顔も見せやがらないで・・じっとしやがれ。」
「も・・・もうじき、トランクスが帰ってくるのよ・・・あの子に頼まれて・・た・・から・・来ちゃう・・」

背後から白衣のボタンが外された。ブラがまくしあげられ、私の胸は微かな拘束を感じて敏感になる。
それをさっきまで手袋で覆われていた彼の素手が、さらに感じさせてくれる・・・・
「はぁ・・・ん・・・・うぅ・・・・」
首筋を舐められ、耳たぶを噛まれる。隆起した乳首を強くつままれ、鷲掴みされていた。

もう一つの手が・・・・スカートの下のガーターベルトとショーツを確認していた。

「・・・・こんなに濡らしやがって・・・」
卑猥な音が彼の指で奏でられていた。ショーツがずらされ、溢れる液が太腿を伝っている。
「イ・・・イヤ・・・・ヤ・・やめて・・・」

「何がだ・・・・やめて良いのか?」
「イ・・イヤ・・・もう・・・意地悪・・・」
そう言いつつ、濡れた指先を私の目の前に見せた。
私は犯されている気分になり・・・・いつもより興奮していた。

「ヒッ・・・」
「どうだ?この指・・舐めてみるか?」
「い…嫌よ・・・嫌い・・・そんなの・・・・」
「じゃ・・・こうしろ」

私は彼の股間にしゃがみ込んだ。アンダーウェアをずらし、そのそそり立った彼自身を
いつしか口に含んでいた。
304名無しさん?:2010/02/02(火) 01:34:35 ID:???

「ぁぁ・・・・いいぞ・・・そうだ・・・ハァ・・・ァァ・・」
喘ぎ声を聞いていると、また濡れてくる。彼は完全に我を忘れている訳では無かった。

見上げると眼差しがゾクリとするほど、艶っぽく輝いている。
女の私でもドキっとすることが、たまに彼には見られた。
姿態は彫刻のようで美しく・・・なのにしっかり男なのに、どこか色気がある。
淫靡な表情をする時が 行為中に見られると・・私は彼の言いなりになってしまう。

ふいに体制を変え、机に私を座らせた。
そして・・・股を割っていきなり入ってきた。

「うっぅ・・・ハァアアアアン!ヤ・・・イヤァア・・・ウゥン・・・ハッ・・ハッ・・・」
ガーターベルトは弾け飛んだ。
「・・・・アアア・・・いいぞブルマ・・・・お前は・・・やはり・・最高だ・・・」
衣服を着けたままの行為は、自由が無い分高まるのも早かった。

ガシャーン!!机のファイルが落ちた。

「ちっ・・・・」軽く舌打ちをして、彼は私の腰を抱きかかえ、
壁際へ移動した。背中が固定され、体は宙に浮き・・・
彼の腕だけが私を支える。
繋がっている部分の音と、擦れる2人の衣服の音が 押し殺したあえぎ声と
混ざり合って・・・お互いが興奮していた。

大声をあげることもはばかられた状態で、私はもうあと少しで・・・イッてしまいそうだった。
そんな時・・・・
305名無しさん?:2010/02/02(火) 01:35:58 ID:???

コン、コン。ノックがした。
「ブルマ〜居るかい?最新データが届いたから入るよ〜。」
パパだった。

「ウッ・・・」彼は達してしまい、私は慌てて、白衣の乱れを整えた。
その間数秒だった。
「え・・ええ!パパ・・良いわよ!」なんとか体裁を取り繕った。

「ほら、これが最終報告だ。順調に進んだようだね。これなら・・・・彼も安心だろうな。」
「あ・・・ありがとう、パパ。」
「・・・・?疲れているのかい?なんだか息が荒いけど。あれ?誰か来てたのかなぁ?」
「へ・・・?ええ、ベジータが来てたのよ。」

不思議そうな顔をしてるパパに答えながら、私は股間から彼の液体が垂れくるのを必死で
堪えていた。(早く・・・帰って!パパ・・・)
「じゃ、後でトランクスが来ると思うけど コレもついでに渡してくれるかい?」
「え・・・・ええ、良いわ。さ、仕上げたいからもう・・いいわよ。ありがとう。」
ラボから出たパパが完全に消えたのを確認して・・・・私は白衣が長くて良かったと安堵した。
306名無しさん?:2010/02/02(火) 01:37:06 ID:???

「ベジータ・・・もう良いわよ・・・」
仮眠室の中から、彼は出てきた。さっきまでの妖艶さは全く無く、幻だったのかと思える。

「もう・・・!時と場所を考えてよね!」
「お前も感じていただろうが。」
「そ・・そうだけど!・・・はぁ・・・腰に力が入らないわ・・・」
汚れた下着と白衣を換え、私はコーヒーを入れた。

彼は憮然と椅子に腰をかけていた。
「寂しかったの?」
「馬鹿を言うな。たまたま・・・だ。」

「でも・・・興奮したワ。いつもと違うんだもの・・・」
「お前は良かっただろうが・・・」
「あ、気にしてるの?じゃ明日また来る?」

「・・・研究は終わったんだろうが。いつまでここに居るつもりだ?」
「あ・・そうね、ふふふふ。」
コーヒーの香りが立ち込めていた。
307名無しさん?:2010/02/02(火) 03:07:07 ID:???

「ただいま〜ママ、ゲーム機直った?」
「お帰り、トランクス。」
「あれぇ・・・パパ、ただいま。」
「ああ・・・」

「さ、コレで良いでしょ?もう壊さないでよ。それとこれはおじいちゃんから。」
「わぁ!!最新のソフトだぁ!!さっそく悟天に連絡してやろう!」
「その前にトレーニングだろうが。」
「う、うん判ってるよ!」
足早に駆けて行った息子を見送りながら、私は彼の膝に座った。

「・・・・相変わらず馴れ馴れしい・・な。」
「いいじゃないの、誰も見てないし。」

いつまでも、こうしていたいから・・・・私はこの研究をしていたのだった。
「新薬」は「万能薬」でもあった。それは地球人ではない彼の健康を考えてだった。
勝手にサンプルを取って、資料を作り何年も研究を重ねて作った薬。
サイヤ人はこの世に2人だけ・・・それは彼には内緒のプレゼント。
使わなければそれで良いことなのだから。

「どうした?」
「うううん、なんだか疲れたわ。部屋まで運んでくれる?」
「甘えるな。」
「もう、意地悪ね。」
明日からまた、普通の生活に戻れる喜びのほうが、研究の成功より・・・私には大きかった。

〜「完」〜


以上です、読んでいただいてありがとうございました。
修行の成果はあったのか・・・(汗)
308名無しさん?:2010/02/02(火) 08:13:21 ID:???
補足です。

>>255
での手袋の設定を一部使わせて頂きました。
皆さんのトークのおかげで、書くことが出来て
良かったです。ありがとう!

スレ占領してしまって、すみませんでした。
規制がかかったりで難しいですが、また投下出来たらと思います。
309名無しさん?:2010/02/02(火) 22:39:23 ID:???
おおーGJ!!
エロも良かったし、ベジータが”男らしいのに色気ある”ってブルマが思ってるくだりも良い!
新薬がベジータの為の研究だったのはエエ話やなぁ
310308:2010/02/03(水) 02:23:20 ID:???

>>309
GJありがとうございます。
年相応の二人の関係が出そうとすると、こんな風になってしまいます。
ベジータのすべてを許しているブルマ
ブルマのすべてを受け入れているベジータ
そんな感じですかね。エエ話でしたか?良かったw
311名無しさん?:2010/02/03(水) 18:40:46 ID:???
308さんの大人っぽいベジブルも良いけど
ちびトランクスも良いなw
色んな方が提案した設定自体も良かったけど
その盛り合わせと使い方もGJ
312308:2010/02/04(木) 01:39:36 ID:???
>>311
感想&GJ、ありがとうございます。

ちびトランクスの話で 最後彼を大人にしたのは 
ベジと同じ立場になることで、「父親」を理解出来たとしたかったからです。

娘は ちびトラと同じように 自分に向ける2人の「気」を
感じ取っていて、それが「チョックリ」なので 容姿の意味ではありません。
トランクスは容姿だと思っていますが。・・・なんつー裏設定があります。

ちびトラって人気あるのかな?「生意気なガキ」と
ここでのベジータとワタシは思ってますけどw

ワタシも皆さんの設定、書いてて楽しかったです。
313名無しさん?:2010/02/04(木) 18:36:42 ID:???
「ちびトランクスは子供に人気ある、生まれ変わったらちびトランクスになりたい」って作者が言ってたな。
「金持ちだし強いしモテそうだし暗い過去が無くて玩具沢山買って貰えそうだから」って理由も言ってたw

原作でもここのSSでも生意気なガキっぽさが上手く書けてるし
両親と祖父&祖母に愛された感じが良いね
314名無しさん?:2010/02/04(木) 21:06:25 ID:???
「はじけてまざれ!」って叫んで中出ししたらトランクスが出来てそうだw

>>308さんの研究室編、ラボという場所や白衣の着衣エロに燃え。
二人のさりげないインテリっぷりもイイ。
315308:2010/02/05(金) 12:31:02 ID:???
>>313
確かに・・w
「生意気だけど愛されてる」ようです。書いててなんですが。

>>314
研究室編ですか(笑) 萌えていただけて良かった〜
意外と二人の会話はハイレベルかもと思いました。

アクセス規制で書けないですね・・・
皆さんもそうなのでしょうか?寂しいです。
316名無しさん?:2010/02/05(金) 21:03:47 ID:???
308様
とっても素敵でした〜♪♪(ノ^^)乂(^^ )ノ
流れも自然で女の私でも楽しく入り込めましたww
よく、ん??この展開は男本位の考えだな??とか思うSSもあるんですが
素直に良かったです〜女性の方ではないんですか??
317名無しさん?:2010/02/05(金) 21:40:42 ID:???
>>315
自分は書き込み出来るけど、今週ぐらいからベジータ関連スレ見ても書き込み少ないから
規制なのかなと思っとりましたが

自分が書けないのも辛いけど他の人達が書けないのも寂しいよね
318308:2010/02/05(金) 21:59:18 ID:???

>>316
感想ありがとう。書くときはどっちの気持にもなりますが・・・
一応女性ですw 
>>83 が基本設定です。

>>317
そうなんです・・・他のSS職人さんの作品が読みたい。。。
319名無しさん?:2010/02/06(土) 12:30:47 ID:???
規制の影響もあるだろうけど元々マッタリだったりいきなり皆が集まっていたりするw

SSじゃなくてすまんが、DBスレ以外で見たネタ。
バレンタインのプレゼントの為に
ベジータ型のお菓子を作りたいけど、その方法は?って内容だったw
こうすればどう?って提案したり
男だけどそいつもDB好きなら喜びそうとか
親切な答が一杯でワロタ。
まあよく考えて見ると男の子はバレンタインにありがちな
リボンやハートでキラキラしたお菓子は興味ないだろうな。

このスレ的にはエロいバレンタインSSネタを皆でマッタリ考えると面白そう。
320名無しさん?:2010/02/06(土) 23:34:19 ID:???
ベジータ型のチョコ欲しい!!w
勿体無くて食べられん‥しかし
「ああ〜今ベジータ(型のチョコ)舐めた。今ベジータ(型のチョコ)食べてる‥」
って気持ちにも浸りたいw

ところで、ブルマがヤムチャとまだ付き合っててベジータと同居してた頃は
バレンタインのチョコ、ベジータにもあげてたんだろうか
321名無しさん?:2010/02/07(日) 02:45:51 ID:???
市販のDB改「DBケース」詰め放題のチョコは
一口大にキャラの絵の包装なんだけど・・・
いっくら探してもベジータだけないんだよ〜悪役だから?

キャラ弁当作る人もいるぐらだいから・・・
きっとフィギュアから型起こしして作るんだろうな。
でも食べれないよなぁ。冷凍保存しちゃいそう。

>>320
きっとウーロンやプーアルと同じ扱いで
義理チョコあげてる気がする。
が・・・西の都の風習はどうなんだろう?
貰ったベジータは訳が分からず食べるのかもね。
「ふん・・・甘いな」とか言ってw

エロいバレンタインデーかぁ。想像しにくい。
「私をた・べ・て」しか出てこないや。
それを「ふん・・くだらん」とか言ってアレコレするぐらいかw
322308:2010/02/07(日) 02:50:10 ID:???

皆さんのレスで面白そうなエロネタがあれば
また参考にして、書きたいです。

自分でもバレンタインで妄想してみます・・
きっと ほのぼのダケドw
323名無しさん?:2010/02/07(日) 06:46:04 ID:???
短いですが、こんなバレンタインを妄想してみた。


ブル「ベジータ、今日バレンタインだからチョコあげるわ」
ベジ「? バレンタインとはなんだ」
ブル「うふふ、バレンタインっていうのは、女の子のほうから愛を告白する
日のことよ。ベジータ、好きよ…」
ベジ「なっ…!何をくだらんことを!お前ら地球人の甘ったるい文化を
この戦闘民族サイヤ人の王子であるオレ様に押し付けるんじゃない!反吐が
出るぜ!!」
ブル「また意地はっちゃってー。かわいいんだから」
ベジ「なめやがって… とにかくそんなものは受け取れん!」
ブル「そんなこと言わずに食べてよ〜。徹夜して作ったんだから〜」
ベジ「断る」

がさがさと包装を解いて、チョコを取り出すブルマ。
結構チョコが好きなベジータは、それを見てゴクリと唾を飲み込んだ。

ブル「ほら見て、おいしそうでしょ」
ベジ(くっ… 確かにうまそうだ…)
ブル「はい、あーーん」
ベジ「な!何をしやがる!いらんと言ってるんだ!」
ブル「うふふ。照れちゃって。口移しで食べさせてあげよっか」
ベジ「あ……う……」

女の申し出に、途端に赤くなって震えだすベジータ。
324名無しさん?:2010/02/07(日) 06:48:10 ID:???
ブルマがそっと男の顔を両手ではさむ。
真ん丸いチョコレートが女の口から男の口へ移された……

ベジ(ああ…畜生… オレともあろうものが… またこいつのいいなりに…)
ブル「ベジータ、食べてみて。私の愛情を受け取って…」
超至近距離のブルマの顔が、切ない表情でベジータを見つめる。
ベジ(な、なんて顔しやがる……)
女の色香にベジータはわなないて、思わずチョコを噛み潰した。

中からトロリと液体が出てきた。

ベジ「う?…なんだ…これは」
ブル「ふふ。ウイスキーボンボンだよ、ベジータ」
ベジ「ウイスキー…だと… オレは… 酒は…」

冷酷非道凶悪王子のベジータ様は実は超下戸だったのだ!

ベジ「…か 体が…」
はあぁ…とため息をつきながら、ベジータの体がゆっくりとくずれていく。
ブルマは愛しげに男を見つめた。

ブル「美味しかった?私の作ったチョコ。うふふ。いっぱい愛を込めたのよ。
痺れちゃったでしょ」
ベジ「く…くそったれ…お前、こんな真似して…ただですむと思うなよ……」
ブル「また意地張っちゃって。ベジータは素直じゃないね。本当は私にベタ惚れの癖に」
ベジ「なっ 何い〜〜!?自惚れやがってェ!!誰がお前のような下品な女を…」
325名無しさん?:2010/02/07(日) 06:50:09 ID:???
ベジータの顔が真っ赤になった。
それは酒のせいだけではないことをブルマは見抜いている。

ブル「かわいいねベジータ。たまんない…。チョコもっと食べたい?それとも
私を食べる?」

ベジ「……………」

女に不慣れなベジータは、それに返す文句も思いつかず、ただオロオロと目を
泳がすばかりだ。

ブル「何黙ってるの?…どっちも食べたいってこと?もう!ベジータは食いしん坊ね」
ベジ「バッ……オイ!いいかげんにしろ!」
ブル「うふふふ」

ブルマがベジータに馬乗りになり、キスをした。
チュ チュ と水音と共に、男の唇を吸い、ゆっくりと舌を差し込む。
ベジータはなすすべもない。
震えながら目を閉じて、女の舌が口の中を犯すのを、恐々と受け入れた。

ベジ「う… うう…」
ブル「うふふ。チョコの味がする」
ベジ「どけ… 調子に… 乗るんじゃ… ない…」
ブル「でもベジータ、私を食べたいって言ってるわ。こっちのベジータが」
ベジ「…ッ……ア……触るな……」
ブル「飢えて飢えてしょうがないみたいよ… ほら……」
ベジ「……ゥう……うくッ……」
326名無しさん?:2010/02/07(日) 06:52:00 ID:???
女の悪戯の手が、ベジータの服の中に突っ込まれて、その怒張したものを
弄り始めた。

ベジ「ハ…… ッ… 触るな……ああ… は…な…せ…」
ブル「何言ってるの。こんなになっちゃって」

ブルマはうっとりと、のけぞるベジータをみつめた。

ああなんてかわいい男。もう離さないわ。私だけのベジータ。

空いた手で、カサカサとチョコの包装を取り、まるいウイスキーボンボンを
一つ出すと、ブルマはそれを口に咥えた。

そして再び口移し。
ベジータが震える唇でそれを受け取る。
顎が震えている。
ブルマはそんなベジータが愛しくてたまらない。すぐに男に口づけをほどこした。

ベジ「ん んん… っ…」
ベジータの口の中には、丸いチョコがまだつぶされずに残っていた。
それを、ブルマは舌でヌルヌルと転がした。
温かな男と女の舌で、チョコレートが見る見るとろけていく。
327名無しさん?:2010/02/07(日) 06:53:28 ID:???
口の中のチョコレートの甘美と、女に性器を弄ばれる快感とで、ベジータは
脳髄まで溶けて、自制心だとか冷静だとか、自分を縛るものが一気にほどけて
いった。

気がつくとブルマを思い切り抱きしめて、女の舌とチョコレートを夢中で
貪っていた。
甘くって、いやらしくって、気持ちよくって、訳がわからなくって、めまいが
してくる。

やりたいやりたいやりたいやりたい

くそったれ!こんなチョコレートさっさと片付けてやる!
そう思って、ベジータは女の舌と一緒に溶けたチョコを吸いまくった。
ウイスキーがドロリと出てきて口の中がいっぱいになる。
ベジータはその苦味にびくついた。

ああ吸ってくれ お前が吸ってくれ これ以上酔うと お前とやれなくなるだろ

男の願いを感じたかのように、ブルマがチュウ!とウイスキーを一気に吸い取った。

ああ!やらせろ! はやくやらせろ! やらせろやらせろやらせろやらせろ…

ベジータはもどかしくてブルマの服をビリビリ破り始めた。
呼吸がもう絶え絶えだ。

ブル「あっ!駄目よベジータ!この服高かったのに!」

何いってやがる かまうもんかそんなこと 畜生 全部お前がわるいんだ
328名無しさん?:2010/02/07(日) 06:55:05 ID:???
ベジータは興奮してブルマの胸にむしゃぶりついた。
ブルマの手が、性器から離れて、男の頭を抱きしめる。
ブル「ああん… アン… やっぱり…私のこと…食べたいくせに… はあん…」
ベジ「……このっ…アマ……黙れ……黙ってろ……」

早く早く女の中に自分をぶち込みたくて、ベジータはブルマのスカートに手を突っ込む。
下着を脱がすのもめんどくさい。
ビリビリと破いてやった。

ブル「あ!バカあ!お気に入りのパンツなのに!」
ベジ「ハアッ ハアッ 知るか! ああ! 早く足を開け!」
ブル「いや!駄目よそんな言い方!ムードもなんにもない!」
ベジ「文句を言うなよ…ハア お、お前のほうから… 誘ってきやがったくせに」
ブル「駄目よ!ちゃんと言って!愛してるって!好きだって言って!」
ベジ「くっ…… だ  誰が…… 」
ブル「〜〜〜全く強情な男ね!!そんなわからずやには御仕置きだわ!!」

ブルマがベジータにしっかりとまたがり、膣に男の先端をあてがった。
そしてゆっくりとそれを、自分の中にうずめていく…
329名無しさん?:2010/02/07(日) 06:57:26 ID:???
ベジ「っ……ああぁ……」

ベジータの、開かれた赤い口腔から、ため息まじりに喘ぎが押し出された。
そしてブルマがゆっくり動き出す。
ブル「簡単にはいかせてあげないからね!今日もいっぱい寸止めしてやるから!
覚悟はいいの?ベジータ!」
ベジ「あっ うっ… うッ… うぐ… ブル…… マ」
ベジータが喘ぐ。ウイスキーに酔って、頬は紅潮している。
目が、少し赤く、潤んで、じっとりと、切なそうにブルマを見上げる。

扇情的な表情を、この男はふいに見せてくるから、ブルマは途端に情欲が爆発する。

ブル「はあ… ベジータ… それじゃあいくわよ〜〜〜」
ブルマが予告をすると、ベジータが眉をひそめて一瞬怖がるような目を向けた。

その目 その目よ、ああ!たまんないわ!

急激に、ブルマの腰の動きが早まって、ベジータがはじかれたように嬌声を放つ。
部屋の中に、プチュプチュと濡れた音と、男の淫らな喘ぎ声が、いっぱいに響き渡る。

こうして初めてのバレンタインデーは、ブルマの完全勝利に終わった。

がんばれベジータ。
泣くなベジータ。
ホワイトデーにリベンジだ。
そして今度こそ、バックから突きまくって、女を先にいかせてやるんだ。

おわり
330323:2010/02/07(日) 07:03:14 ID:???
お粗末さまです 

>>218の童貞ベジータがバレンタインにはこんな感じですか。
なかなか主導権を取れずにいる王子w
331308:2010/02/07(日) 07:31:48 ID:???
>>323
オモシロかった〜w 
いいなぁこんなベジータもw
GJです♪ 
332名無しさん?:2010/02/07(日) 14:55:51 ID:???
ベジータwww
ブルマ主導権で余裕あるように見えるけど
徹夜でチョコ作ったり言動から惚れてるのが分かっていいな
ホワイトデーでベジがリベンジ出来ますようにw
333名無しさん?:2010/02/07(日) 16:06:00 ID:???
>>321
去年はちびトラやゴテンクスのチョコもあった気がするけど
改になってからグッズも改の進行に合わせているしな。
てかそのチョコってキャラが少なすぎるw
悟空と悟飯とシェンロンとピッコロだけだし主人公親子と神様コンビだけ。
でもコイン型とハート型のチョコにはベジとクリもいるよw
334名無しさん?:2010/02/07(日) 16:11:12 ID:???
>>323
おお早速バレンタイン話が!
323さん、ありがとう!
これは良いw
335323:2010/02/07(日) 20:13:24 ID:???
あ、早速の感想、皆さんどもありがとです〜
なんかちっこい作文ですまんですw
こっ恥ずかしいわ。

ではでは、他の作家様の作品をわくわくと楽しみにしてまする!
336名無しさん?:2010/02/08(月) 04:58:43 ID:???
書いてみました。エロは入れています。
ちょっと長くなったので、区切りますが投下しますね。

「ベジータ、バレンタインに願う」

もう時期、あの日がやって来るのか・・・とベジータはカレンダーの丸印を見ながら
不愉快な気分でいた。好きな男に女がプレゼントする日、一般的にはチョコレートを
渡すらしいが、彼はあまり甘いものを口にしなかった。

そのため、毎年「ねぇ・・・今日は特別な日なんだから」とか言いながら、ブルマの気まぐれに
付き合うことになるのだから、堪らない。去年はトランクスに押しつけて、逃げた。
買い物で「好きなものを買ってあげるわ。」と連れ出され、結局はブルマの趣味で
上から下までコーディネイトされた服を身につける羽目になるのが常だった。

「とっても良く似合ってるわ・・・」と勝手にうっとりし、店員に好奇の目で見られる。
ベジータには屈辱だった。別に店員は本当に賛美の目だったのだが、
そんなことはべジータには関係なかった。ブルマが会計をしてる隙に逃げ出したのだった。

そんな事は今年はお断りだった。トランクスが物心つく前は、
「私をた・べ・て・・・」と自分の体にリボンを巻いて迫ってきたり、
チョコレート色の下着で「ねぇ・・・・」と来る場合もあった。
さすがに最近は無くなったが、夜はすることはしていた。

「なんでそんなことをしなくちゃならんのだ?」と聞いたこともあった。
「あら、いつまでも初々しい気持ち持っちゃいけないの?」と反論され
5倍返しで意見される。それを聞くのも鬱陶しいのだった。
337名無しさん?:2010/02/08(月) 05:01:57 ID:???

「どこかへ雲隠れするしかないのか・・?」と諦めていたら
「あ、ベジータ丁度良かったわ。」とブルマが現れた。

「・・・・断る。」
「まだ何も言ってないじゃないの。」
「どうせ、お前のことだ。バレンタインデーは『私をプレゼント』とかぬかすんだろうが。」

「・・・何言ってるの?」
「う・・違うのか?」

「もう・・今年はね、あなたの望み通りに私従うわ。だから何でも好きなようにするから、
何が望みか教えてくれないかしら?当日あなたの言うことを何でも聞いてあげるわ。」
急にしおらしいことを言うので、面食らったベジータ。

「何でも・・・好いんだな?」
「ええ、大丈夫よ。」

「だったら、貞淑な妻になれ。」
「え・・・?!」
「どうだ?なれまい。お前には無理だからな。ま、別に・・・・」
「い、いいわよ・・・あなたの望み通り 貞淑な妻になるわ。」

「本当に出来るのか?どうせ・・・」
「あ、信用してないのね!解ったわ、じゃぁ賭けましょう!
もし、一日ずっとそうなれたら、今度は私の望みも聞いて貰いたいわ。」

「ああ、良いだろう。ただし本当に24時間だぞ」
「判ったわ。そっちこそ、忘れちゃいやよ!」
売り言葉に買い言葉・・・・この約束を後に・・べジータは後悔?することになるのだ。
338名無しさん?:2010/02/08(月) 05:03:22 ID:???
〜バレンタイン当日・朝〜

「おはようございます・・・旦那さま。」
和服姿で正座をし、三つ指をついて挨拶をするブルマに
ダイニングで遭遇する、ベジータとトランクス。

「お・・・・・おはよう・・・ママ?」
「うっ!な、なんだ?その格好は?」
怯えるトランクスの隣で、青くなるベジータ。

「まぁ、お約束でございましょう?ささ・・・朝ごはんが冷めてしまいますわ。
ほら・・・トランクスちゃん、お座りなさい。」
急変した彼女を、無言で見詰める二人。

「パパ・・何約束したんだよ・・?」
ひそひそ話で問い詰めるトランクス。

「知らん、俺は貞淑な妻になれたら願いをきいてやる・・と」
「あ〜・・・知らないよ〜パパ。ママの事だから、きっと何かよっぽど叶えたい願いが
あるんじゃない?僕・・・今日はおじいちゃんちへ行くからね。
明日学校だから朝には戻るけど・・・頑張って付き合ってね。」

「き、貴様 逃げる気か!」
焦るベジータだったが、息子は平然と言うのだった。
「だって、二人の問題だもん。子供には分かんないよ。」
339名無しさん?:2010/02/08(月) 05:05:02 ID:???

「どうかしまして?さ、召し上がれ。」
いつもと違う態度に、妙な気分になりながら考えるベジータ。
(コイツ・・・また何か誤った知識で演じてやがるな・・・)
以前、東の国には「大和撫子」なる女性が居るというTVを
目にしたことがあるから、きっとそれを真似ているだけだろうと納得させていた。

(だったら、コイツの事だ、すぐにボロが出て俺の勝利になるだろう)
口元でニヤリと笑いながら、山もりのご飯をかっ込んだ。

それから5時間が経過した。約束まで後12時間・・・・なのに、一向にブルマは
あのままで、ベジータがもとに戻そうと誘導しても同じだった。
何かを言いつける前に「はい、旦那さま」と目の前にそれらが出てくる。
諦めて、逃げようと木陰で昼寝することにした。

「ここまでなら・・・追っては来れまい。」昼食後ということもあり、
木の上でウトウトしていた。・・・・気が付いたら、おやつの時間だった。
「はっ!俺は・・・何を」うっかり眠ってしまい、無駄に時間が過ぎていた。

「旦那さま〜!!おやつご用意出来ましたよ〜だ・ん・な・さ・ま〜」
いつもより控え目な声で、べジータを探しているブルマを目撃した。
(仕方ない・・・付き合うか・・)
自分の招いたことだから、諦めるしかなかった。

おやつにチョコレートがでるのかと思ったら、純和風の和菓子と抹茶だった。
以前に「悪くはない」と言ったのを覚えていたのか・・?と訝しがりながら、
ベジータはそれらを口にした。ほろ苦い緑の茶と、ほろりと口の中で溶ける甘さの
柔らかい生菓子は疲れた心に沁み入った。

「・・・お前は食べんのか?」
「まぁ・・・勿体ないですわ。」
そうして調子が狂いっぱなしで、会話も噛み合わないまま時は過ぎるのだった。
340名無しさん?:2010/02/08(月) 05:06:09 ID:???
〜ここからはベジータの心情〜

残りの菓子を頬張りながら、俺は考えていた。
ここまで貞淑に尽くそうとしたブルマを 今まで見たことがなかった。
いつもいつも、口うるさく泣いたと思ったら笑いだす・・・・なのに、今のコイツはどうだ?

伏し目がちで、俺を見る眼差しに柄にもなくドキマギする。
(違う女と居るみたいだな)だが・・・ブルマだ。和装も似合っていた。
以前どうしても着物が着たいと、奮闘してモノにしたらしいが・・・着る機会もなく、
終わっていたのを覚えていた。その時選べと言うから、俺が指定した反物で仕立てたのを
思い出した・・・。柄の名前は知らないが、白地に薄紅色が交配し桜とか言う花が舞っている。

よくよく考えてみれば、今日のもてなしも・・以前に俺がひそかに好んでいた物ばかりだ。
朝も昼飯も・・・和食だった。それは東の都に旅行へ無理やり連れて行かれた時に
俺が珍しく褒めた内容だった。この茶菓子にしてもそうだった。

菓子も食べ終わり、俺はその場を離れた。
後片付けをするブルマをちらりと見る。しとやかな女性がそこに居た・・・着物のせいだと
思っていたが・・・眼の端で無意識に追っていた。
(なぜこんなに気になるんだ・・・?)
341名無しさん?:2010/02/08(月) 05:07:42 ID:???
小一時間経過した。またブルマが楚々とやって来て告げた。
「旦那さま・・・湯屋の用意が出来ました。」
「ああ、分かった・・」もう俺はブルマを受け入れることにした。

浴場も客室用のを いつの間にか檜風呂に改築していた。
着替えも浴衣が用意されていた。これも・・・以前に「着心地が良い」と俺が言ったものだった。
かけ湯をして、しばらく湯に浸かる・・・入浴剤も、森林の香りで心地よかった。
「旦那さま・・・お背中流しますわ。」ブルマがたすき掛けをし、姉さんかぶりで入ってきた。

「ああ、頼もうか。」言いながら、湯船から出ると
「キャ・・・す・・・座って下さいませ。」と目を反らしながら赤くなっていた。
髪も洗ってくれ、背中も流し終えた。俺はつい言っていた。
「お前も入ればいい。」
「えっ・・・そ、そんな・・・恥ずかしいですわ。」

「今日は俺の望み通りしてくれるんだろうが?だったら入れ。」
少しためらいながら「分かりました・・・。」と浴室から出て行った。
俺はもう一度湯船に浸かり、待った。

「お待たせしました・・・恥ずかしいので、み、見ないで下さいね・・・」
前を手拭いで隠しながら、恥じらいつつ入ってきた。
「ああ・・・」仕方ないので聞いてやった。
かけ湯をする音がした。そっと湯船に入る気配を感じた。

〜つづく〜
342341:2010/02/08(月) 05:10:55 ID:???

連投規制の為に区切っています。
つづきますが、無視してレス下さいね。
343341:2010/02/08(月) 07:43:40 ID:???
連投になりますが、早く終わらせたいので・・・
>>341からのつづき〜

「なんで、そんなに離れるんだ?」
広い風呂で端っこに小さく入っているブルマにこっちに来るよう指示した。
「あ・・・」
膝に乗せ・・・胸を触る・・・と、小さなあえぎ声を挙げだした。
俺は段々、妙な気持になった。「もっと・・・もっと恥ずかしがらしてやりたい・・・」
抵抗もせず、俺の膝の上で体を震わせながら耐えているこの女を
虐めてやりたい衝動にかられてきた。

ブルマの太腿を両手で抱きかかえ・・・思い切り股を広げてやり、湯船から立ち上がった。
「い…嫌ぁぁぁ・・・」顔を手で隠し、小さく悲鳴を上げる。
ますます興奮した俺は、そのまま歩きだした。

「ふ・・・ほら見ろ、ブルマ・・・」鏡の前にそのままでイスに座った。
「お前の恥ずかしい部分が丸見えだ。ほら・・・見ろ・・・」
膝に体を座らせつつ、片手で顎を掴み鏡を見せていた。
344名無しさん?:2010/02/08(月) 07:46:30 ID:???
「や・・・止めて下さい・・・だ・・旦那さま・・・」
「ふん・・・何気取ってやがる!ほら・・・」指を入れる、一本・・二本・・
「あぁぁぁ・・・ン!!」
「もっと叫べ!ほら・・これは湯なのか?それとも・・・お前のか?」
溢れる液で指が濡れていった。ヌルヌルとゆっくり動かしてやる。

「入れてください、と言え・・・ブルマ!」
「・・・・うぅぅ・・・あぁぁ・・い・・・入れて・・・く・・・」
言い終わらないうちに、俺は突き上げていた。
「はぁあああん!!」
(くぅ・・なんて締め付けだ)
両手でコイツの体を上下させ、顔を隠してこらえようとするブルマを嬲る。

「いっ・・・いやぁぁあぁぁぁン・・あ!・・・ああ・・ああ!」
「うっ・・・」
失禁しながらイッた体から、俺自身が抜け・・鏡に映ったブルマに精液をぶちまけていた。

床にうなだれて震えているブルマを尻目に・・・俺は少なからず罪悪感を覚えた。
かけ湯をし、「先に出るぞ」と言い残し、浴室から出た。
ブルマは返事もしなかった。
345名無しさん?:2010/02/08(月) 07:48:18 ID:???
浴衣に着替えながら・・・いつもと違う興奮と、ブルマに「酷いことをした」気持ちで
俺は揺れていた。
ダイニングに行くと何故か、和室に模様替えされていて、船盛りが見事な和食料理が
用意されていた。これも・・・あの宿で食した料理と似ていた。違っていたのは、おそらく
マグロを一尾使ったと思われる量と、それらの料理尽くしだった。

座って待っているとブルマが、浴衣に着替えて現れ
「お・・・お待たせしました・・さ、どうぞ・・・お口に合うと宜しいですけど。」
さっきの事は忘れたかのように、お酌の用意をした。

料理を口にし、「旨いな・・・」と舌鼓を打ちつつ、俺は傍らの妻を見ていた。
湯上りだからか、ほんのり桃色の襟足にわずかな色気が漂う。
酌をしてくれる手つきに見とれつつ、全部の料理をたいらげた。

「ご満足いただけました?」
「ああ・・」
満腹になった俺は、お茶をすすっていた。
さっきの仕打ちに怒るわけでもなく、健気に俺に尽くしている妻を・・・
愛おしい気持ちで眺めている。何とも言えない心地よさだった。
ちらりと時計を見た。(後4時間か・・・)

俺は最後まで付き合うつもりだが、もう観念していた。
(どうせ、願いなぞ決まっているからな・・叶えてやるか)
リビングでくつろぎながら見るつもりのない、TVをつけていた。
346名無しさん?:2010/02/08(月) 07:49:09 ID:???
〜ここからはブルマの心情〜

さっきのベジータの行いを思い出しながら、私は次の準備をしていた。
本当はこの時間から・・・二人の時を迎えたかったのに。
「貞淑な妻」が望みだと言うから、以前に彼が好みそうな物を考えて
用意していたのと合わせてみたのだった。

自分とはまったく正反対な女性が好みかと・・・少し落胆したけど、
それでも彼は私を愛しているのには変わりないと信じていた。
今日は自分でも演じているのに、着物のせいか・・・変だった。
なぜか本当に彼に尽くしてしまう。何を望んでいるのか分かるのだ。
(私は彼の事を見ていなかったのかも)

思えば、会話する時も自分を主張してしまっていた。
彼もワガママだけど、私も思えば我を通すのは上回っていた気がした。
少し反省もあったので、本当に貞淑な妻になろうと努力していた。
347名無しさん?:2010/02/08(月) 07:50:10 ID:???

いつも服装に無関心な彼が・・・私を見ているのに気づいていた。
見られていることに意識して、まるで・・・まるで・・・その視線が自分の
着物を透かして裸にされている気分になっていた。
だから・・恥ずかしかった。彼をまともに見れなかったのだった。

「お前も入ればいい」そう言われた時、心臓が止まりそうだった。
いつもの私なら、「ねぇ、一緒に入りましょうよ。」と平気で言っていたのに。
隠さずにはいられなかった。見られたくなかった・・・。
なのに、膝に乗せられて湯船でいたぶられ・・・もう耐えきれなかった。

急にあんなことをされて・・・・恥ずかしさで死にそうだったのに・・・・
なのになのに・・・あんなに興奮したのは初めてだったのも事実だった。
こともあろうか、失禁なんて・・・べジータの前でしてしまった。
恥ずかしさで死んでしまいたかったけど、同時に嬉しさもあったのだ。
348名無しさん?:2010/02/08(月) 07:51:28 ID:???
〜ここから現実にもどる〜

「床の用意が出来ました。」
客間には畳が敷き詰められ、真綿の布団が枕を二つ並べて用意されていた。
入ったベジータは・・・薄明かりで和紙のランプが灯っている枕元に座った。

「ブルマ。」
「はい・・・旦那さま」
「こっちに来い。」

ブルマはまた・・ドキリとした。(さっきみたいにされたら・・・・どうしよう・・・)
だが、ベジータには従わねばならない。後少しで期限が終わるのだから。
そっと傍らに座った。

無言で、彼はブルマの肩を抱いてきた。
「あ・・・」
そう思っていたら優しいキスをされていた。
力が抜け、そのまま布団に雪崩れ込んでいた。

唇が離れ、見つめあった。顔が赤くなるのを感じていたらベジータが口を開いた。
「さっきは・・・すまん・・・・今度は優しく扱う・・・許してくれるか?」
「はい・・・旦那さま。」
もう一度キスを交わし、二人は互いを確認しあった。

〜つづく〜
349348:2010/02/08(月) 07:54:28 ID:???

連投規制の為に区切っています。
つづきますが、無視してレス下さいね。
350348:2010/02/08(月) 09:26:20 ID:???
連投になりますが、これで終わらせます。
>>348からのつづき〜

「ア・・・ン・・・」
さっきとは打って変わり、ベジータの愛撫は優しく、体中にキスをする。
「そ・・・そこは・・・ァァン・・・」
いつもなら絶対しないことだった。敏感な蕾と花弁を彼の舌が撫でている。
ピチャピチャと卑猥な音が・・・静寂に響いた。

ブルマの手を自分自身に導き・・・「握ってくれ」と頼む。
そっとたくましさを感じながら、優しく掴み・・・入れて貰いたかったが・・・
何故か撫でるしか出来ない。

「ブルマ・・・今日のお前を・・・俺は・・・愛しいと思ったことはない・・嫌なら止める・・・駄目か?」
その優しいささやきに、彼女は涙を流しながら、首を振っていた。
「お願い・・・します・・・旦那さま・・・」
激しさは無かった・・・だが、彼の愛を体で受け止めている喜びが声になる。

「好き・・・好き・よ・・愛してる・・わ・」
「・・・・もう一度・・・お前に・・・・・気分だ・・・」
途切れがちなお互いの声を聞きながら、絶頂の波が二人を飲み込んだ。
その時、日付が変わった。
351名無しさん?:2010/02/08(月) 09:28:48 ID:???
腕枕をし、髪を撫でているベジータに安心しきって体を預けるブルマ。
「ねぇ・・・さっき、もう一度私に・・・何て言ったの?」
「・・・・知らん。」
「うそ、聞こえたわよ。教えてよ・・・ねぇ。」
「・・・・だ。」
「え?」

ベジータはそんな恥ずかしい事を口にしていたのかと、我に返って思い出した。
「もう一度、お前に恋をしている気分だ。」そう無意識に言っていた。
改めて言えるほど、彼も素直でなかった。

「勝手に想像しておけ。」
「もう・・・意地悪。」
「風呂での・・・ことは・・・許してくれるのか?」
「・・・・うん・・・でも・・・」
「なんだ?」

「私も恥ずかしかったけど・・・イヤじゃ無かったみたい・・。」
「?!」
「ご、誤解しないでよ!そんな・・趣味無いから。」
「あの時は・・・お前を虐めてやりたくて・・・抑えれなかった。スマン・・」
「うううん・・・もう良いの。」

思い出したようにベジータは問いただした。
「それで、お前の望みは何なんだ?」
「聞いてくれるのね?」
「約束だからな。」
「じゃ、ホワイトデーに言う通りにしてくれる?」
「ああ。」
何も考えずに、彼は承諾したのだった。
352名無しさん?:2010/02/08(月) 09:30:50 ID:???
翌朝、帰ってきたトランクスは ブルマが元に戻っていたのを安心して
こっそり確認していた。
「ママ、パパはOKしたの?」
「ええ、トランクス。だから、この手紙神殿に届けておいてね。」
何も知らないベジータは、朝食のハムエッグをモグモグ食べていた。

そして・・・運命の3月14日。
「ブルマめ・・・・騙しやがったな!!」
怒りを抑えつつ、教会で白いタキシードを着せられ、花嫁を待つベジータだった。
「パパ、今日はママに付き合ってあげてよ・・・・お願い、僕だって我慢してるんだから。」
交換する指輪を渡す係を務めるトランクスが必死でなだめる。

「お前はまあ、いいだろう。だが・・・・」
祭壇をチラリと見て言う。

「何故、貴様がココに居るんだ!?、デンデ!!」
「あ・・あのう・・・それは・・・神前式だってことで・・・僕は一応、神様なんで・・・」
あの手紙は、ブルマが神父役としてデンデにお願いするものだった。

他の連中は見当たらなかったのが、せめてもの救いだった。
涙を流しながら、ブルマの母パンチーが一人だけ席に居た。
「ああ、嬉しいわ。この日を楽しみにしていたのですもの。」
353名無しさん?:2010/02/08(月) 09:32:53 ID:???

その時、音楽とともに花嫁がブリーフ博士と腕組みをし、バージンロードを歩いて来た。
(あの衣裳・・・・!!)
それは、ずっと前トランクスがお腹に居た時に、見ていたカタログに載っていた衣裳だった。

「ねぇ・・・産まれたら、結婚式ぐらいしたいわね。」
「ふん、くだらん。」
「これなんかどう?」
「下品な衣裳ばかりだな。」
ブルマが選ぶのは、背中が大きく開いたドレスや、ミニで脚が露出するものばかりだった。

「仮にも、サイヤ人の王子の妻ならこれがふさわしいが・・・お前には着こなせまい。」
「ま!!失礼ね!!」
その衣裳を身にまとっているブルマを、ベジータは驚愕の目で見つめた。
(あの時のアイツには似合わない衣裳だったのに・・・な)

それは本当にシンプルなデザインで、だが生地は総シルクにレース地を合わせた物で
一切装飾は無かった。袖も長く手首に少しのひだがあり、体のラインに流れるような
マーメイドタイプで、胸元も首まであるカラーがレースになっていた。
真珠とダイヤのネックレスとカサブランカのブーケが無ければ 本当にただの白いドレスだった。
ヘッドドレスは一輪の白いバラと、美しい透けたレースだけで・・
それもさっぱりした感じなのに、今のブルマには似合っていた。
354名無しさん?:2010/02/08(月) 09:34:01 ID:???
「どう?ベジータ・・・今日の私・・・」
「我が娘なのに驚いたよ、ベジータ君改めて宜しく頼むよ・・」
無言でうなずき、腕組みをした。神妙な顔つきでデンデを前に二人で誓い合った。
指輪も交換し、表に出た途端、

「イヤッホ〜!!!オメデトウ!!!」
紙吹雪と、花が舞った。そこには仲間が集まっていた。
「ブ、ブルマ〜・・・・!!」
「あら、良いじゃないの。私の願いなんだから。」
「ふん、こんな茶番はもう終わりだ。」
「キャ!!何するのよ!」

ブルマを抱えて空に飛ぶベジータ。後には見送る仲間が下で見送ってくれていた。
「どこに行くのよ?」
「帰るんだ。」
「ええええ!披露パーティは?」
「そんなもん知らん。」
「・・・・しょうがないわね。」

そう言いながらも、彼の口元がほころんでいたのを知っていたブルマは
披露宴もハネムーンも無かったが、それでも幸せだった。

〜「完」〜

以上です。お粗末さまでした。長文で引っ張ってすみません。
あまりエロくなくて・・・読んでくれてありがとうございました。
355名無しさん?:2010/02/08(月) 09:37:36 ID:???
>>354
>>後には見送る仲間が下で見送ってくれていた。

ああ、失敗!
正しくは

>>後に残った仲間が下で見送ってくれていた。

すみませんでした・・・(汗)
356名無しさん?:2010/02/08(月) 16:08:34 ID:???
>336>355さんはSSのデンデだなw
バレンタインのネタから話の広がりやエロが面白かった!

欧米のバレンタインは男女がお互いプレゼントあげたり特別なデートをする日だから
(男の方から花やチョコや下着をプレゼントすることもある)
西の都のベジブルもそんな感じが似合うかなって勝手に思ってたけど
上品な和風ブルマさんも綺麗だな〜
勿論ずっとそのままだとベジータが落ち着かないだろうけどw
357名無しさん?:2010/02/09(火) 08:10:59 ID:???
>>356
感想&褒めて頂いてありがとう!
ベジータからプレゼント・・もイイかもw
そんな設定でまた考えてみたいデスネ。

バレンタイン=チョコのイメージ強いヨネ。
>>333
市販のDB改チョコ、ベジの絵の見たよ〜
亀レスでゴメンネ
358名無しさん?:2010/02/09(火) 08:15:44 ID:???

>>355です。アンカー入れてナカッタ(汗)
359名無しさん?:2010/02/09(火) 12:00:04 ID:???
>>356
の設定で妄想してみました。
別の視点で バレンタインの二人を書いてみました。ほのぼのです。

〜「ギフト」〜

「いよいよ明日だわ。」
そう言って、ブルマはカレンダーを見て思いをはせた。
毎年特に何かをしていた訳では無いけど、この日はやっぱり特別だった。
「好きな男性へプレゼント」・・・東の都ではチョコレートが定番だと聞いて
乙女の頃から、パパや身近な男性にはプレゼントをしていた。

本命の彼には、自分で手作りしたりした。実はブルマは料理は得意では無かった。
だが、菓子作りは分量や手順さえ型どおりなら何とかなった。
科学の実験に近いのもあって、結構プロ並みに作れていた。
ベジータに初めてプレゼントした時のことを思い出した。

「ねぇ、コレ食べてみてよ。」
ヤムチャと別れてから・・・初めてのバレンタインデーに
一応、男性なので義理であったが手作りのを食べさせてみた。
「なんだ?コレは。」
「チョコレートよ。甘くてほろ苦くて・・・クセになる感じのお菓子。」
「ふん・・・さっきも貴様の母親が似たようなものをくれたが・・・」

それを聞いて、なんとなく面白くなかったブルマだった。
(まぁ!ママったら!私より先に?!)
別にパンチーは市販の製菓用チョコをたまたま持っていて
「なんだ?」と聞かれて「食べてみる?」と渡しただけだった。

「それよりもきっと美味しいと思うわ!食べてみてね。」
押しつけるように手渡した。あれが最初だった。
360名無しさん?:2010/02/09(火) 12:01:04 ID:???

「今年は張り切って、特大ザッハトルテにしちゃったもんね。」
大型冷蔵庫には、昨日作って置いたものが保管していた。
もちろん、トランクスやブリーフ博士にも別のものを作っていたのだった。

ベジータが実は、甘いものはあまり好きでは無いのに気がついたのは、つい数年前だったが。
カカオを配分を考え、特別に製法から変えてみたチョコを使用してみた。
試作品を前もって食べさせてみて「旨いな・・」と言わせていたので、自信作でもあった。

本当は西の都では、男性から女性に贈ることが多い。
恋の告白扱いの東の都とは違う。でも、そんなことはべジータに望んでも無理だった。
(一度ぐらい・・・ね。でも私にとって彼からのプレゼントはあの子だから。)
トランクスの成長を、未来から来たあの青年と重ねて、楽しみにしているブルマ。
それだけで充分だと思っていた。
361名無しさん?:2010/02/09(火) 12:02:25 ID:???

「すまんね、ワザワザここまで来て貰って。」
「構わん。だが、出来たんだな?」
ブリーフ博士とベジータはある場所へ二人で来ていた。

「お待たせしました。これがそうです。」
その注文の品を見せられ、ベジータは驚いた。
「あれが・・・こうなるのか?」
「ああそうだよ、ワシも君から見せられた時驚いたけどね・・・これは見事だ。
ブルマは喜ぶと思うよ・・・、やっぱり女性だからね。」

「ああ・・・手間をかけさせたな。」
「いいんだよ、なんだかねワシもワクワクしたし・・・それに
息子と二人で何かするって言うのも・・・嬉しかったしね。」
「・・・・・・・ああ。」
彼の言葉を聞きながら、複雑な気分で家路に向かったべジータだった。
362名無しさん?:2010/02/09(火) 12:03:31 ID:???
・・・バレンタイン当日・・・・(ブルマの語り)

ディナーの用意をして、真中に特大ザッハトルテを置き、トランクスには特製ミルフィーユの
チョコレートがけを私は作っていた。

先に実家へパパ用のケーキを持って行った時、
「今日はサプライズがあると思うから、楽しみにしているんだね。」と言われた。
何のことかさっぱり分からなかったが、きっとトランクスから何か貰えると思っていた。

やがて、親子で席についたので、
「さぁ、今日はバレンタインデーだから張り切って作っちゃったわ!
自信作だから、二人とも食べて頂戴ね!」
「わぁ〜すっごいや、美味しそうだねパパ。」
「・・・ああ、そうだな。」

「いっただきま〜す!」
トランクスはもう食べ始めていたのに、ベジータは手をつけようとしなかった。

「どうしたの・・?」
私はどこか具合でも悪いのかと心配になってきた。こんな特大ケーキ・・・食べれるのだろうか。
すると、彼はしばらく沈黙し・・・咳払いを一つし、真剣な顔で席から立ち上がり、私の前に来た。
「受け取れ。」
手には箱がリボンで飾ってあった。
363名無しさん?:2010/02/09(火) 12:06:15 ID:???
「え・・・?ベジータ・・・コレって・・・私に?」
「ああ。」
「開けても良いの?」
「当り前だ。お前の・・・だからな。」

「本当に?私の・・なの?貴方が?」
「ああ・・そうだ。」
「私に?ほん・・・」
「しつこい!早く開けろ!!」
何度も聞くので、イライラしたのか怒鳴られてしまった。

震える手で受け取り、リボンを解いて箱を開けた。
中には貴金属の箱が出てきた。その蓋を開けると・・・・
見事なダイヤモンドが、ルビーに飾られて光っていた。
「コレ・・・ブルーダイヤモンドじゃない!!それもこんなサイズ、博物館か国王陛下しか
持っていないと思うわ!それにこの周りのルビー・・・ピジョンブラッド・・最高級品だわ・・」
瞬きもせず、私はその品を見つめていた・・・
そして、手に取り・・・それはまだ装飾加工されていないので、ブローチにもネックレスにも
出来そうだった。

「すごいや!パパ、これどうしたの?」
しばらくポーっとしていた私は、息子の一言で目が覚めた。
「・・・本当だわ、コレ一体どうして・・・?」
「なんだその目は、盗んだりしてないぞ。」
つい、私は疑いの目で見ていたようだった。
364名無しさん?:2010/02/09(火) 12:07:48 ID:???

「・・・以前、お前がプロテクターの材料がどうのとか言ってただろう。」
「あ・・そうだったわ。」
「トレーニングで偶然出来た亀裂に、その材料の鉱石があったから持ってきただろうが。」
「ええ、誰も行けない場所だったから。」

「その中に、やたら硬い石と赤い粒があった。」
「え?知らないわよ、私。」
その時のことを思い出していた・・・確か、あの時私は研究室に籠っていたので・・・

「分かったわ!パパね、勝手にソレ持ち出したの。」
「ああ、そうだ。それで俺に言ってきたんだ。『専門家に分析させて、磨いてもらったから』とな。」
「それっていつ?」
「1か月前ぐらいだ。」

「・・・・?ちょっと待ってよ、アレってもう5年前じゃなかったっけ?」
「ああ、自分の倉庫に忘れていたらしい。」
「もう!!!パパったら〜!!」
「何がいいのか分らんから、取りあえず身につけれるように加工はして貰った。
後は自分でなんとかしろ。」

そっけない言い方だったけど・・・私は嬉しくて、抱きついていた。
「ありがとう・・・ベジータ・・・」
キスをしようとしたら、顔をトランクスに向けられた。
「僕、見てないから・・どうぞ・・」
顔を手で隠して向こうを向いてくれた息子に感謝して、私は彼にキスをした。
365名無しさん?:2010/02/09(火) 12:12:08 ID:???
嬉しそうなブルマを見て、ベジータは満足していた。
本当は、あの石以外にも鉱脈がその場所にあって、土地を博士が購入しベジータのものに
してくれていたのは言わなかった。他人が見ればただの岩山の荒れ地だったが、
一般人には一生かかっても発掘不能の宝の山でもあった。
べジータには興味は無かったのだが、ブルマに何か出来るのだと思うと少なからず心が
踊った。必要なら自分で掘り出せば良いことだし、無くなることはないのだから。
ケーキは瞬く間に彼の胃袋に収まっていき、体も満たされた。

「ありがとう・・・ベジータ。」目を潤ませるブルマをその夜、改めて抱き寄せていた。

「何にしようかしらね・・・」
「俺が見てやる。」
「や・・・ん」
服を脱がせ、裸体にその宝石を乗せる。豊かな胸元に乗せ、
「この位置が相応しいだろうな。」と決めていた。

「じゃ・・・ネックレスにするわ。だったら、もっとダイヤが必要かしらね・・・・」
「心配は要らん。まだ石はある。」
「本当?嬉しい・・・」
(女性だからね)博士の言葉がベジータの頭をよぎった。
こんな石の装飾一つで一喜一憂する・・・彼には理解不能だった。

だが、こんなにも喜んでくれるのなら、生まれて初めてギフトというものをした甲斐が
あったというものだ。
だが・・・彼は知らなかった。心と体の満足感を彼女にギフトしていたのを。
その夜は、静かに2人を燃えさせていたことにも。

〜「完」〜

お粗末さまでした。読んでくださってありがとう。
366名無しさん?:2010/02/09(火) 17:37:55 ID:???
途中まで博士のバイト設定だと思ったけど意外性があって面白かったw
居候になって一番早く打ち解けたのはブリーフっぽいって勝手に想像した。
何となく話が合いそうだし物心ついてからあんな良い親っぽい存在は
恐らく初めてだろうしな。このスレ的にはエロ本のプレゼントも貰ってそうだがw
367356:2010/02/10(水) 02:35:52 ID:???
>>366
面白かったですか?感想ありがとうございます。
働くベジータって想像つかないしw
なのでこんな感じになりました。

>>エロ本のプレゼント

息子が出来た嬉しさから
博士もエロ本&DVDギフトしてたのかもw
ベジも「ふん、くだらん」と思いつつ
「この胸は頂けんな・・」とか呟きながら観賞してたりしてwww

>>261みたいな感じ?
デモ 一人エッチ してるベジを 想像シタクナイナ・・・
やっぱりブルマとそれを参考にして、ゴニョゴニョして欲しい。
ンで、いつか「愛してる」ってブルマに言ってくれたら・・最高?
って妄想したら・・恥ずかしくなってきたww


368名無しさん?:2010/02/10(水) 07:35:42 ID:???
超短編です。
>>269さんのネタを使わせて頂きました。

〜「デュエット」〜

朝、ダイニングに行くとパパとママが争っているのが聞こえた。
「だから、あの部分はこうでしょ?!」
「違う、こうなってたぞ!」

何か、すごく大事なことなんだろうか?だんだん声が大きくなっていた。
「・・・どうしたのさ・・・?二人とも」

「あ、トランクス・・・ねぇ聞いてよ。あのCMの歌って『〜〜★〜〜♯♯〜〜☆♪』でしょ?」
「ああ、あの曲か・・・そうだね・・・」
「そうじゃない!『〜〜☆〜〜♭♭〜〜★♪』だ!!」

僕は驚いた。パパが歌ったのをはじめて聴いたから・・・。
なのに二人とも興奮していて、全然そのことに気づいていないんだ。

「あ・・・あのさ・・・もう一回、二人で同時に歌ってみてよ・・・」
「「分かった」」同時に答えてくれた。

ベジ「〜〜☆〜〜♭♭〜〜★♪」
ブル「〜〜★〜〜♯♯〜〜☆♪」
聴いていた僕は答えた。

「二人とも正解だよ・・・あの曲さ、サビの部分ってハモってるんだからさ・・・」
「「?!!」」
顔を見合わせて驚いていた二人をそのままにして、僕は朝食を食べた。
369名無しさん?:2010/02/10(水) 07:36:42 ID:???
その夜・・・・☆

トランクスは一人ベッドで眠りにつく前・・・
「にしても、無意識に歌っちゃうなんて・・・パパって可笑しいよな。
でも二人でハモった時CMみたいで上手かったや。今度ママと歌ってくれたらな。」
と、思い出していた。

「ねぇ・・・貴方の歌声初めて聴いたわね・・・。」
「・・・・だったらなんだ?」
思い出したのか、ベジータは照れくさくなりぶっきらぼうに返事をした。

ブルマは笑いながら、彼の腕を枕に続けた。
「とっても上手だったわ・・。それに・・二人で歌えたんだし。」
見つめるブルマの視線を、反らして答えるベジータ。
「ふん・・・たまたまだ。だが・・・望むならまた歌ってやっても良いだろう。」

「本当?」
「邪魔の入らんところでな。」
「や・・・だ・・・ンンン」
その先はキスで口をふさがれてしまった。二人の夜はまだ続くようだった。

その後、別のデュエット(二重唱)は永遠に続き、夜を奏でていた。

〜「完」〜

お粗末さまでした。
370名無しさん?:2010/02/10(水) 11:29:50 ID:???
萌え!!!
371名無しさん?:2010/02/10(水) 13:16:00 ID:???
>>368
いつも楽しく読ませてもらってます!怒涛の連載ありがとうです〜。
いつも思うですが、終わり方がとても綺麗なのと、王子の正統なかっこよさ
がすばらしいなあと感じています。
あと、ブルマとベジータ以外の人物の描写も生き生きと豊かで、読んでて本当に
面白い、楽しいです。
ネタも豊かだw そうくるか、と、意外なところをつかれて楽しませてくれ
ますw

またSS楽しみにしてまする。マターリ待っとります。

えーと、自分もちょっと作文してみた… ちょっとダラダラだけどなるべく
早く終わらせます…。

372名無しさん?:2010/02/10(水) 13:23:34 ID:???
「ベジータ様、バレンタインに死す」


オレの名はベジータ。
誇り高き戦闘民族サイヤ人の王子にして最エリート。

ナメック星でフリーザのクソ野郎に一度やられちまったが、なんだかよくわからん
うちにドラゴンボールで勝手に生き返らされて、勝手にこの地球に送られてきた。

くそったれな、ゴミ共の仕業でなあ…

そして今は、目の前のこの青い目の女の家を住処とし、もっぱら特訓の日々を
送っている。

ヤツを倒すため…。
あの下級戦士のカカロットを超えるために…。

オレがまったく歯の立たなかったフリーザの野郎を、カカロットは倒した。
あの伝説の、1000年に一人現れるという宇宙最強の戦士、超サイヤ人となって。

気にいらん。
オレは認めん。
このサイヤ人の王の血を引く、超エリートのオレ様こそが、超サイヤ人となる資格を
有しているはずなのに。
なぜあんな下等戦士のカカロットなんぞが…
気にいらん…。
絶対に貴様を超えてやる。
このベジータを出し抜いた事を必ず後悔させてやる。
373372:2010/02/10(水) 13:26:53 ID:???
ブル「ベジータ、何ぼーっとしてんの?コーンスープが冷めちゃうわよ?」

…チッ…
言われんでもわかっている、黙っていろ。朝っぱらから小うるさい女だ。
この青い目の女。
オレが地球に来たばかりのころに、なぜだか知らんが勝手に俺に住まいを与えたヤツ。
変な女だ。…何より下品だ。
オレはこいつを、最初は単なる都合のいい人間として利用していた。
飯は食えるし清潔な寝床はあるし、訓練施設は用意されるし、怪我をすれば
手当てを施される。全て無償で。こんな好都合はないだろ。
超サイヤ人になるという目的があったオレはその状況を大いに利用してやったわけだ。

ただ、ある時、生意気な事を言いやがったものだから、オレはこの女を犯して
やった。
そしてその時から妙な感じになってしまい、なんだかんだで今はオレの女にして
やっている。

…別にオレが惚れてるわけじゃない。こいつがどォーーーーしてもオレを好きだとか
なんとかほざきやがるから女にしてやってるだけだ勘違いするなよ。
ふん。このベジータ様はこう見えて心が広いんだ。

まあ、この女がそこらへんの女とは違うってことは認めてやるさ。
なかなか頭がいいしな。
こないだ戦闘服の性能を向上させやがったときは舌をまいたな。
メシはうまいし。目は青いし。肌は白いし。声は鈴みたいだな。
体つきは最高級の部類だ。
……別にオレは惚れてなんかいない勘違いするなよ。
374372:2010/02/10(水) 13:28:26 ID:???
ブル「ベジータ、はい、これあげる」
ベジ「? なんだこれは」

ブルマが手渡してきた箱を、オレは怪訝な目で一瞥した。

ブル「今日はバレンタインデーよ。私から愛のチョコレート」
ベジ「……」

…『愛』という言葉にオレは真っ先に吐き気を催したのだが、一応耳慣れない
単語についてこの女に聞いてみるとする。

ベジ「まずお前に聞きたいことがある。『バレンタインデー』と『チョコレート』
が分からん。説明しろ」
ブル「あ、そっか、ベジータ知らないんだったわね。バレンタインっていうのは、
男女が愛を誓う日のことで〜、チョコレートは…ベジータはまだ食べたこと
なかったっけ?美味しいお菓子よ。ねえ食べてみて〜」

ブルマがキラキラした青い目でオレを見つめてきやがる。
オレは、ブルマが二度も口にした『愛』という単語に虫唾が走って、自分の頬が
引きつるのを感じた。

ベジ「くだらん……。そんなものは要らん」

まあ当然ながら却下だ。

ブル「ええ〜〜?昨日遅くまでかかって手作りしたのに〜〜!ねえ〜食べてよ!
ねえったら、感想聞かせて!」

ブルマが楯突いてきやがる。
だんだんこいつはオレに馴れ馴れしくなってきてるな…クソ…なめやがって。
375372:2010/02/10(水) 13:30:30 ID:???
ベジ「誰が食うか。愛だの何だのと気色悪い。お前ら地球人の甘ったるい習慣なんぞ
興味ない。感想が聞きたいなら他のヤツに食わせろ」

ブル「そんなことできるわけないじゃん!このチョコはベジータのためだけに
作ったのよ!特別なの!ねーったら食べてよ!絶対びっくりするから!」

………。

要らんと言ってるのに。しつこい女め。

ベジ「ちっ。しつこいぞお前。オレはそんなガキの遊びみたいなお祭りに
付き合ってる暇は無いんだ。…オイもう仕事の時間じゃないのか?早く支度を
してとっとと稼いでこい」

ブル「なっ!なによもう!せっかく作ってあげたのに!もう知らないベジータなんか!」

…そうむくれてブルマの奴は仕事に行きやがった。
テーブルに綺麗な箱をひとつ残して。

訳のわからんことをグダグダと……
オレのためだけ、とか、特別、とか……

へっ。一人で必死に騒いでやがるぜ。これはなかなか気分がいい。

テーブルに残された食器などを片付けてから、オレは訓練に入った。
箱はそのまま置きっぱなしにしてやった。
ブルマの奴が放置されたこの箱を見た時、どんな顔をしやがるのか見ものだぜ。
くっくっく…
376372:2010/02/10(水) 13:31:55 ID:???
訓練施設では、ただひたすら、重力との戦い、自分自身との戦いだ。
ブルマの奴はよくオレに言う。
『よく毎日根気が続くわね』

この生ぬるい地球という環境で、物質的にも精神的にも豊かな人生を享受して
るお前には、一生分からん境地にオレはいる。

ベジータ様をなめるなよ。

報われない日々に、絶望しかける事が無いわけでなない。
だがそんな時はカカロットの野郎をぶっ殺す事を考えれば、オレは瞬時に立ち直れる
んだ。

あいつだけは絶対に許さん。絶対に絶対に絶対に……!!

350倍の重力に耐えながら、イメージの中で3〜4回程カカロットの野郎を
倒した所で、オレは休憩をとるために一旦キッチンに向かった。

椅子に座って、ミネラルウォーターを飲んでると、ふとテーブルの上の箱が
目に入る。
青い箱に、純白のリボンがシンプルに巻きつけてある。

………。

あいつなんて言ってた。
美味しいお菓子とか、絶対びっくりする、とか言ってなかったか。
………。

食ってみるか。
………。
377372:2010/02/10(水) 13:33:35 ID:???
オイ、勘違いするなよ。オレはあの女の言うことを聞いてやってるわけじゃない。
ただちょっと小腹が減ったから、手近にあったこの菓子を食うだけだ。
ただそれだけだ。

オレは好奇心に負けてその箱を開けてみた。

…悔しいことだが、オレは地球のうまい食い物にめっぽう弱かったのだ……クソ。

箱の中を見てみると、なんとも見目麗しい金箔の装飾が施された、様々な形の玉
が整然と並べられていた。

一体なんだコレは。初めて見る。こんな黒っぽい色してるが本当に食えるのか?

オレは胸が高鳴ってきた。
ふふっ。未知の世界へのいざないってやつか。

そっと、その黒い玉を一粒摘んで、オレ様の気高い口の中に迎え入れてやった。
硬いな、と、舌を当てて思う。
しかし次の瞬間、その玉はオレの舌で温められて、スルスルと溶け出したのだ。

ズギャーーーーーーン!!!

ベジ「……う……」

オレはその瞬間、言葉が詰まった……
その溶けたものを喉に通したとたん、体中に、強烈な電撃が駆け巡ったのだ!
そしてビリビリと、足のつま先から、黒髪の先端まで震えてるのではないか
と思うぐらいに、しびれあがった。
378372:2010/02/10(水) 13:34:44 ID:???
ベジ「こ…こんなバカな……信じられん! ま、まさかこんなことが……」

気がつけば俺は叫んでいた。箱を持つ手が、ありえないぐらい震えて、中の玉が
カタカタと音をたてた。

ベジ「な、なんという美味さだぁーー! レ、レアチーズケーキを超える菓子が
この地球上に存在するだとォ〜〜〜〜!?」

この前代未聞の状況に、オレは我を忘れてそのチョコレートとかいう菓子を
貪り食った。
それは6個しか入ってなかったから、あっという間に無くなってしまった。

ベジ「……もう無くなった……」

ううっ……我ながら情けない声だ…。
だがやむをえん。
オレの舌は、絶大な甘美をもたらす主を失って、今、底知れぬ寂寥に打ちのめ
されている…。
ガクリと首を垂れて、しばらくその喪失感に身も心も支配されて、動けないで
いた…。

ベジ「くっ……悔しいが認めざるを得ん…… チョ、チョコレート……
お前がナンバーワンだ……」
379368:2010/02/10(水) 14:50:45 ID:???
>>372
おお待ってたよ〜!!
流れ切ってゴメン、連投規制ならコレで投下おkだから。
つづき待ってるよ〜!
380372 どもありがとです:2010/02/10(水) 15:58:41 ID:???
ブル「ただいま〜」
PM8:30…

ブル「ごめーんベジータ!遅くなっちゃった!すぐご飯作るわねー!」
いつもより3時間も遅い帰宅に、普段のオレなら怒鳴ってるところだが、まあ今日
のところは許してやる、オレ様は今とてもゴキゲンなんだ。
オレは自分の部屋の中で腕を組んで仁王立ちになり、ブルマがドアの前を通り過ぎる
のを気配で読み取った。

バン!

ブル「ギャ!!」

バサッと、買い物袋が床に叩きつけられた。
それと一緒にブルマも、このオレに廊下に押し倒されている。

ブル「なっ なにすんのよいきなり!」
ふふふ。聞きなれたお前の台詞だ。鈴のように通る声。香る髪と白い肌…

オレは何も言わずに、驚愕しきったブルマに口づけしてやった。
これ以上ないというぐらいに優しく唇を弄んで、濡れた音を立てて何度も吸ってやる。
そうすると、怒りで尖ったブルマの唇は、すぐに柔らかくなって、オレの唇の
言いなりになってしまう。
緩みきって、されるがままだ。
口から生暖かいため息が漏れるだけだ。

全く情けない女だお前は。コレぐらいで腰抜けになって何もできないでいる。
たまには、いつぞやの夜のように、自分からオレの唇を吸って噛んで弄ってみせろ、
と思うが、オレ様が相手じゃ仕方ないかと思い直し、ゆるゆるとたわんだブルマの
唇を舌で割って、口の奥まで突っ込んでやった。
381372 :2010/02/10(水) 15:59:51 ID:???
ブル「…んんッ…」

…オレの舌のほうが温度が高い。
お前の冷えた舌を、四方八方から舐めて、オレと同じ温度になるまで絶対に止めて
やらん。
オレとお前はこれから楽しいお遊戯を繰り広げるのだから、体を温めておかないと
ちゃんと踊れんだろ。
なあ、そう思わんか。

ブルマの舌が温まったから、ここはもういい。次は首筋だ。いや先に耳か。
このオレ様が、お前の大好きな順番でやってやるんだからありがたく思えよ…。

ブル「やだ… ちょっとベジータ…!」

唇が解放されたとたんに、ブルマがもがいて楯突いてきやがった。
それでも声が色に染まってるから、もう下は濡れてるんだろうな。

ブル「なんなの!ちょっと…離して…!もうイヤ!いつもこんないきなり!
んんっ…」

ちょっとうるさいぞ、黙ってろブルマ。
と、言葉に出すのも無粋だから、オレはもう一度唇でふさいでやった。
お前の尖った唇がすぐに柔らかくなるぜ。ふふん。腰抜け女め。

ありがたく味わえ…ほら…超エリートのオレ様の舌を……

ブル「……ン……んん……ふ……」
382372 :2010/02/10(水) 16:01:16 ID:???
そうしてさんざん舌を絡めてやって、ブルマの体からすっかり力が抜けたところで、
オレは唇を離した。
ブルマの顔を、優しく両手で挟んでやる。
ふっくらと丸みを帯びた頬はもうすっかり薔薇色だ。
潤んだ瞳は、天井の照明に当てられ、サファイアさながらに光り輝く。
長い睫を震わせながら、不安そうにオレを見つめてくる。
それでいて、少々期待の色も入り混じっている。
相変わらず小生意気な目つきしやがって…

ベジ「オイ、アレはなかなか美味かった。褒めてやるぞブルマ」

ブルマの髪をグシャグシャかき回しながら、ここで種明かしだ。

ブル「…あ……アレって……」

ブルマが搾り出すような声でオレにたずねる。平静を取り戻すのに必死な様子だ。
もう脳天までしびれてるんじゃないのか。

ベジ「チョコレートの事さ。ふふっ。今朝はバカにして悪かったな。謝るよ。
オレ様はアレが気に入った。これからご褒美をやるからありがたく受け取れ」

ブル「っ……ん…はっ…ベジータ……」

オレが耳に唇を這わせると、ブルマは目を閉じてヒクヒク震えだす。
今日はオレが虐めないって事を悟るとこいつは一切抵抗しなくなる。
怒って張り手を繰り出すお前が見れないのは残念だが、仕方ない、今日はご褒美
だブルマ。

このオレ様が特別に、お前の大好きな地球式のやり方で愛でてやる。
383372 :2010/02/10(水) 16:02:30 ID:???
オイ、ありがたく思えよブルマ。
このベジータ様が自分を曲げて、ゴミ共の編み出したやり方でやってやろうと
言うんだ。それがどれ程凄いことか分かっているのか?

耳が温まったら、お次は首筋だ。
それが終わったら、今度は喉元、鎖骨。
服のボタンを外してやって、胸を覆っている鬱陶しい下着を上にずらして、優しく
揉んでやって、指で乳首をつまんでやるとブルマはオレの頭を抱えてのけぞった。

そうやって『舐めて舐めて』って欲しがるんだよな、お前は…。
オレは黙って、乳首を舐めてやるさ。従順な家来みたいになあ。
舌先でそっと触れたり、押したりこね回したり、唇で吸ったり、甘噛みしたり…
ブルマは気持ち良くてたまらなくなったのか、脚をオレの腰に引っ掛けてきた。

凄い声あげてやがるぜ。

まだ前戯の段階だってのに。

ブル「あっ…んう……はあん……ああ〜…」

もう体をくねらせ始めた。下の方が辛抱できなくなってきたんだろ。
お前は淫乱だもんな…
しょうがないから可愛がってやるか。
指か舌かどっちでやってやろうか。
地球式だとどっちだ。指が先か?

全く…この退屈なやり方に、オレ様は欠伸が出てくるぜ…
384372 :2010/02/10(水) 16:03:25 ID:???
スカートの中に手を入れて、下着をゆっくり脱がしてやって、ブルマの割れ目に
そっと指を沿わせた。
ああ、案の定ひどい有様だ。
そこはもう、しとどになっていやがる。

途端にオレの頭の中に、湯水のように罵り文句が湧き出してくる。
それをこの女の耳元で思いっきりぶちまけてやりたい衝動にかられたが、今日は
ご褒美だからそこは我慢だ。

黙ったまんま、中指でブルマの中をかき回す。最初はゆっくりと、徐々に動きを
速めて、一番感じる部分をグイグイ押してやった後に、わざと外してかき回して
やって、また急所に戻って、いやらしく愛でてやって、翻弄してやる。
ブルマが嬌声をあげてよがりまくる。
こんなによがって、頭おかしくならないのか、と思うぐらい派手に声をあげる。

あんまりうるさいから口づけてその声を封じてやったぜ。

唇を離すと、途端にブルマは叫んだ。

ブル「はやく…ねえ…はやくはやく! 入れて! 入れて!」

……毎度毎度、この無粋な頼み方だけは気にいらん。
ここだけはオレ様のやり方に合わせて貰わなくては、どうにも納得がいかん。
385372 :2010/02/10(水) 16:04:21 ID:???
ベジ「オイ、その口の利き方はなんだ?いつも言ってるだろ。正しい言葉遣いで
言い直せ」
ブル「はあっ…ん …ああっ あうン…」
ベジ「『入れてください』だろ?」
ブル「…ぁ……あっ……い いれ… いれ…」
ベジ「どうした早く言え。言わんとやってやらんぞ」
ブル「ああ… ベジ…… 入れ… 入れて……くださ……」

下手くそな言葉遣いを聞いてるとますます虐めたくなってきて、オレは指をもう
一本増やして、グチュグチュ音を立てて抜き差ししてやった。
淫らな音がオレの耳を撫でる。ブルマの体がさらに強張った。

ベジ「ほらどうした、早く言え。グズグズするな」
ブル「あっ ああん! いっちゃ… いっちゃう」
ベジ「オレの名前を呼べ、ブルマ!」
ブル「ベジータ!ベジータ…!ベジータ…!」
ベジ「だから違うだろう!!きちんと『ベジータ様』と呼べ!!」
ブル「あう… あっ…あっ…はあん…」
ベジ「…オイ、いいのか、これがいいのか?気持ちいいのか!?」
ブル「っ… んっ… うっ…」

ブルマの体が弓みたいに反り返った。途端に指が秘肉にしめつけられる。
名前を呼ばせる前に、いかせてしまった。

くそったれ、なぜもっとちゃんと言えんのだお前は。
オレはむかっ腹がたってきた。お前を滅茶苦茶に虐めてやりたいぜ……
いや、待て、駄目だ…。我慢だ。今日はご褒美だと決めたんだからな。
386372 :2010/02/10(水) 16:05:31 ID:???
床が濡れるのは気に入らん。このベジータ様は清潔好きなんだ。

オレはブルマを抱えて自分の部屋に連れ込んだ。
ドアを閉め、ベッドにブルマを寝かせて、小さな照明を灯してそのだらけた顔を
照らしてやる。
一度いってしまってるから、体中の力が抜けてまるでお人形みたいだ。
ブルマの脚を開いて、俺は怒張したモノを濡れそぼった口にあてがい、ゆっくり
ゆっくりうずめてやった。

ブル「んっ んあ… あぁあ……」
ブルマが、胸元の服を固く握り締めて、震えながらオレを受け入れた。
ぬめった襞の一つ一つが、オレをしとやかに包みこみ、絞り上げる。

ベジ「……はぁ……」

お前の中が熱い…。オレのモノと負けないぐらい熱い…。

その熱がオレの体にせりあがってきやがる。
体の中を駆け上りながら脳天まで突き抜ける。
ああ、むっちゃくちゃにしてやりたいぜ…今すぐにお前を突きまくってやりたい。
でも今日はご褒美だ…
お前はだんだん強くなるのか好きなんだろ?

だからこうやってだんだん強くしてやるぜ。ほら…ほら…
387372 :2010/02/10(水) 16:11:50 ID:???
とりあえずここまでです。
桃色地獄ショー第3章の、その後の二人、ってことで書いてます。
388368:2010/02/10(水) 18:57:59 ID:???
>>372
わぁ〜ドキドキ・・楽しみです。帰ってきたSベジ♪
大好きです。ワクワクw

>>371
で 感想ありがとうございます。
他の方のネタを使わせて貰ってるので・・
閃いたら書いてます。でもしばらくお休みします。
投下しすぎデスモンネ。スレが寂しかったのでつい・・w
超短編が今のお気に入りデス。
389名無しさん?:2010/02/10(水) 22:08:51 ID:???
デンデ降臨!
素敵なssありがとうございます!!!
390名無しさん?:2010/02/11(木) 02:48:26 ID:???
>>387
童貞ベジのみならずSベジのバレンタインSSも読めて感激っす!!
虐めないSベジータ様も、優しくて良いですな〜!
ベジータの心情、語り口調で綴られていくのが372さんの作品では新鮮で、ベジの考えが分かって嬉しいですw
超化前だけど穏やかで笑えてエロで‥続きも楽しみです!!

>>388
投下し過ぎなんてないですよー!沢山SS読ませてもろてありがたい!
いつも素敵な夫なベジータだな〜と思います
ベジータは実際歌上手いから、こういうネタのSSはリアルに想像出来て良いですね♪
ブルマ惚れ直すだろうなーと思ってしまう‥w
また浮かんだら是非投下して下さい!
391388:2010/02/11(木) 12:37:02 ID:???
>>390
ありがとう!!嬉しいです。
皆さんのレストークで何かネタを頂いて
またひらめいて投下出来たら・・良いナと思います。
人情話やほのぼので朝チュン主流ですが。。。需要があればw

>>387
つづき楽しみに待ってますよ〜♪
392372 つづきです:2010/02/11(木) 15:23:27 ID:???
ブル「あ… アッ… んあっ… あん!」
ベジ「こうか? オイ これでいいのか?」
ブル「ベジ… あう… んっ んっ ンっ」
ベジ「どうして欲しいか言ってみろ、ハア… やってやるぜお前の望み通りに…
今日はご褒美だ」

オレがお前の奥に強く性器をねじりこむと、交接した所からうるさい位に濡音が漏れる。
聞こえるか?お前が時々かましてくる平手の音より派手だろ。
オレとお前の激しい動きでベッドがギチギチきしんで、オレの口から荒い息が漏れて、
心臓が爆裂して、うるさくてしょうがない。
そのやかましい音達に、お前の粘り気のある喘ぎ声が重なって、部屋の中が淫らな
喧騒で満ちてオレの欲望がどんどん高ぶってく。

ブル「あ…ベジ…タ 抱いて… だきしめて…」
ベジ「ん?……ほら抱きしめてやった… これでいいのか?」
ブル「すっ… すきって……すきって……!」
ベジ「ふふっ…ああ好きだ。お前が好きだ。ブルマ」
ブル「わたし…も……あ…あいしてる…あいして……」
ベジ「愛してるぜ俺だって…お前を愛してる!」

ブルマが細い悲鳴をあげて、のけぞって締め付けてくるからオレもたまらなくなって
力強く抱きしめて突いてやった。
突きまくりながらブルマの耳元で、ずっとずっと言い続けてやるんだ、愛してるとか
好きだとか…。

そうすると、ブルマはオレの腕の中で踊りだす。
この世で最高の踊り子となって。
最高の歌を歌いながら、オレの腕の中で、踊り狂って、泣いてわめいて、オレに
しがみついて、よだれを垂らしながら、もっともっとと叫んで、、、

ああ…たまんねえぜ…ブルマ…
393372 :2010/02/11(木) 15:24:58 ID:???
お前が淫らに踊り狂う姿が見たいから、オレは言葉を紡ぎ続ける。

愛してるとか好きとか…
こいつの大好きな言葉を、その可愛い耳に優しくささやき続ける。

言葉の意味なんてどうだっていい。
くだらん…。そんなのはどうでもいい事だ。

オレはただ、お前の踊りと歌を、最高の舞台で楽しめればそれでいいのさ。

その演出のためにこのくだらん言葉達が必要だと言うなら、このオレ様はいくらでも
言ってやるさ。

さあブルマ、耳をよーーく澄まして聞きやがれ。
ベジータ様のありがたいお言葉だ。


愛してるブルマ 好きだ好きだ好きだ お前は最高の女 オレ様だけの女だ…
394372 :2010/02/11(木) 15:26:53 ID:???


翌朝。
オレは台所に立って朝食を作っていた。

ブルマはオレと交わった翌日は、いつもなかなか起きてこない。
なぜかというと、全身筋肉痛になって動けんのだと。

ふっ…やわな女だ。
地球人てのはみんなこんなもんなのか?
ハーレムの女共はもう少し根性を持っていやがったぜ?しっかりしろブルマ。

ホットケーキの生地をフライパンに流して、弱火で待つ。
目を離さずに、ひたすら待つ。
オレは待つのはちっとも苦にならない。
なぜならオレはサイヤ人の王子だからだ。

昔はよく侵略先の星でナッパを偵察に走らせて、それを待つ間オレ様はふんぞり
かえってその星の種族共をどうやって面白く抹消してやろうかなんて企んでいた
ものさ。
フリーザにいいようにこき使われていたことは今でも虫唾が走るが、あの虐殺の
日々はそう悪くなかった。
戦闘民族のオレの、血と殺戮を求める欲求を十分満たしてくれていたからな。

…そういや地球に住み着いてから、まともに戦闘をしたことが無いな…。
クソ…面白くない…。
退屈だ。
早く超サイヤ人になって、カカロットの野郎をぶっ殺してやりたい。
395372 :2010/02/11(木) 15:27:48 ID:???
そうこう考えてるうちに、ホットケーキが30枚ぐらい焼きあがった。
リンゴとミルクも用意してオレはひたすら食べた。
最後の一枚を別皿に置いて、ラップをしておいた。

……別にあいつのために焼いたわけじゃないが、余ったから残しておいてやる。
オレ様は心が広いんだ、勘違いするなよ〜…

オレが食べ終えた頃、やっとブルマが起きてきた。

ブル「おはよー…ベジータ… ああ痛たた…」

情けなくしゃがれたブルマの声に、オレはチラリと鋭い視線を投げる。
これがオレ様の『おはよう』だ。
同時に、ブルマの格好に目を見張った。

ベジ「な、なんだその格好は…」

ブルマは下着の上に大きいTシャツ一枚羽織っただけで、パンツがギリギリ隠れて
いるかなり破廉恥なナリだった。
毎度のことだが、なんて下品な女だ…と思う。
オレはこの品の無さだけには、未だに慣れるということがない。

ブル「ああーお腹へった〜〜。あ、ホットケーキじゃん」
ベジ「……。お前の分だ、早く食って支度をせんと会社に間に合わんぞ」
ブル「え?私の?こ、これ、ベジータが私のために作ってくれたの?」
ベジ「な、何を…!勘違いするな!余ったから残してやっただけだ!」

しっ…しまった… 思わずでかい声が出ちまった…
396372 :2010/02/11(木) 15:29:03 ID:???
ベジ「……。ちっ、さっさと食ってしまえ。テーブルが片付かんだろ」
オレはイライラしながら腕組みして、椅子に座ってブルマを見張った。
朝食後の後片付けはオレの役目だ。早く終わらせて訓練に行きたかった。

ブル「あ、うん。いただきまーす! モグモグ…」

のんきな女だ。……餓鬼みたいな顔して食ってやがる。

ブル「おいしい。完璧な焼き上がりだわ。ベジータは本当に粉モノを焼くのが
うまいわね」

……。
当然だ。オレに出来ないことなど何もないんだ。ふふっ。なんならもう一枚焼いて
やろうか?

ブル「この前焼いてくれたお好み焼きも美味しかったし。ねえねえ、また作ってよ
お好み焼き〜。ねえベジータ〜〜」

……。
オイ調子に乗るなよ…。甘ったるい声出しやがって。
お前から催促するなど生意気だ。もう絶対お好み焼きなんか焼いてやらん。

ベジ「グダグダ言ってないでさっさと食え。会社に遅れるぞ」
ブル「モグモグ。あー会社ね、大丈夫よそんなの」
ベジ「……。何が大丈夫なんだ。もう始業10分前じゃないか…」
397372 :2010/02/11(木) 15:30:20 ID:???
オレが忠告してやったら、ブルマが電話の子機に手を伸ばした。
ブル「……あーもしもしパパ〜?ブルマだけど。おはよう。あのね、今日私午後
から出勤するから。ん?うん、ちょっとお腹いたくて。じゃよろしくー」

ピッ

ブル「これで大丈夫よ」

…なっ なんだとォ!? あ、甘ったれやがって!!それでも勤め人か貴様は!!
クッソーー!フリーザの軍隊にお前を一ヶ月程ぶち込んで、そのたるんだ根性を
たたき直してやりたいぜ!

ベジ「オイ!まだ食い終わらんのか?片付かんだろ!」
オレはイライラしてブルマを急かした。こんなグータラな奴のためにオレ様の
ホットケーキを残してやったことを今は後悔している。
ブル「うん。……モグモグ…」

途端に咀嚼のテンポが落ちてきて、青い目がオレの顔をチラチラと盗み見しだした。
みるみるブルマの頬がリンゴの色に染まる。

ベジ「なんだ。何をジロジロ見てやがる」
ブル「うん……」
ベジ「なんだ、気色悪い。はっきり言え」
ブル「あの…ベジータ、あのね」
ベジ「なんだ!」
ブル「私…あの…昨日みたいのが…いい」
ベジ「何?」
ブル「あの…。き、昨日みたいな抱かれ方がいい。これからもああいう抱き方して」
398372 :2010/02/11(木) 15:31:10 ID:???
………。
オレは空いた口がふさがらない。
誇り高きサイヤ人の王子の、ベジータが紡ぎだす極上の夜の遊戯。
これまでに数あまたの女達とまぐわい狂う中で、研ぎ澄ませてきたもう一つの
オレの牙。繰り広げられる世にも麗しき舞台。
それは、夜だけに許され、夜だけに最高に輝くものなのに…

それを平気で日のもとに引っ張り出して、口に出してさらすお前の無粋さ、無神経。

なんて下品な女なんだ……!!!

ブル「あっ!!」
オレはブルマの食っていたホットケーキを取り上げて、残りを全部平らげた。
ブル「あーー!何すんのよ!まだ食べかけ…」
ベジ「モグモグ。………もう抱いてやらん」
ブル「……え?」
ベジ「もうお前なんか抱いてやらん。ホットケーキも焼いてやらん」
ブル「ええ?何…なんで?何言ってるのよ」
ベジ「ふふっ。『なんで』か。………ふざけるな自分で考えろ」
ブル「ちょ…ちょっとベジータ」
ベジ「昼まで暇だろ。お前がテーブルを片付けろ」
ブル「ちょっと待ってよベジータ、なんなの、なんで怒るのよ〜!」
ベジ「うるさい!!自分で考えろ!!」

オレはブルマを捨て置いてキッチンを飛び出してやった。

頭にくるぜブルマ!オレ様がせっかく苦心してお前にご褒美をやっても、お前は
平気でそれを踏みにじりやがる!畜生め!

ブル「ベジータのバカーーー!なによわけわかんない!もう知らない!!」
へっ!あのアマ悔しがってやがるぜ!いい気味だ!ざまあみやがれ!!
399372 :2010/02/11(木) 15:36:58 ID:???
読んでくださってありがとうございます。とりあえずここまでで…。
400名無しさん?:2010/02/11(木) 15:40:25 ID:???
>>372さん
感想書こうとしたら続きが降臨!
かっこいいけど、さりげなくワロスな感じが良いですw
話も人物も勢いがノリノリで面白いw

>>368、388さん
371さんと390さんの感想に同意
生き生きした漫画みたいで面白いから気ままに書いておkです
401名無しさん?:2010/02/11(木) 22:18:25 ID:???
ベジータさんどうして怒っちゃったんだろうw
次はまたドSなのかなぁ
タイトルも「バレンタインに死す」とあるからまたここから一波乱何かありそうな‥♪
402372:2010/02/11(木) 22:54:05 ID:???
なかなかレスできなくてスマンです…

>>400さま
ども読んでくれてありがとうです〜。王子かこいいですか?そう感じてくれると嬉しいです〜
この王子、根がサドなので、少しユーモアを持たせないと鬼畜過ぎて…怖くて書けないw
自分の中じゃもっと思いっっ切りサディスティックだw

>>401さま
読んでくれてありがとうです〜。あ、ベジータが怒ったのはですね、
夜の情事の事を、太陽昇った後にブルマが口に出しちゃったから。
俺達の素敵な秘密の営みを、明るい所で口にするなどはしたない、興ざめだっつー事で怒ったw

王子にとっては、ブルマとの情事はものっすごい珠玉っぽい。
403名無しさん?:2010/02/11(木) 23:42:23 ID:???
>>402
401です、分かり易く解説ありがとうございますー!!成程w
「俺達の素敵な秘密の営み」‥はう、厳しくもロマンチックな王子様〜
珠玉とか・・ブルマも女冥利に尽きますねぇ!
でもベジータは情事の時は凄いのに品位保ってると言うか
その辺きちっとしてるのが良いなーと思います
404名無しさん?:2010/02/12(金) 01:38:57 ID:QQCSCUtC
デンデの連続降臨で幸せな毎日ですw

話が変わりますが今週のジャンプのHACOという漫画にベジブル要素
を発見いたしましたぞッ(^○^)
405名無しさん?:2010/02/12(金) 01:40:43 ID:???
すみませんサゲ忘れてしまいました(;一_一)
406372 :2010/02/12(金) 03:34:32 ID:???


…それから三日たった。
オレは腹の虫がおさまらなくてあれ以来ブルマを極力無視していた。
あいつの方から泣いて詫びてくるまで無視を続けようと思うが、あの女も気が強い
から俺に歯向かってこっちを無視しやがる。

くそったれ…
メシぐらい作れ…

オレはブルマが出勤した後のキッチンで、自炊して朝食を済ませた。
この冷戦がいつまで続くのかと想像すると、暗澹たる気分になってくるが絶対に
オレから折れるわけにはいかん。

オレは夜だって、ブルマが変な目に変貌しないように気をつけている。
騎乗位だって絶対に取らせない。……女になど絶対に負けてたまるか!

ベジ「…ん? なっ!なんだこの気は!!」

突如後方に、とてつもない大きな気を感じて、オレは総毛立ち、後ろを振り返った。
キッチンの窓の外に、小さな人影が見えた。こちらに向かってくる。

ベジ「な、何い!?あいつは……!!!」
407372 :2010/02/12(金) 03:36:49 ID:???
ピーンポーーン

悟空「おーっす!ベジータ!」
ベジ「…………。」

こちらから玄関を開けてないのに、勝手に瞬間移動で入ってきやがった…
ふざけやがって…
ニンジン色の服来て、変な髪形した、憎い憎い野郎…!!
悟空「あんれー?なあベジータ、ブルマいねえのかぁ〜?」

オレの半端じゃねえ殺気に、毛ほども気づかない様子で家の中をウロウロ
キョロキョロしだす。クソ野郎が……。

ベジ「……ブルマなら仕事だ。ここにはいない」

この声だけで栽培マンを60匹ぐらい殺せるんじゃないか、というぐらい殺意を
込めてオレは答えた。
畜生死ね。

悟空「はあ?あいつ仕事なんかしてんのかあ?」
ベジ「当たり前だ。真っ当な人間は日々労働して日銭を稼いで暮らしてるんだ。
貴様のような無職のプータローとは違うんだ。馬鹿野郎」
悟空「……」

カカロットが一瞬ポカンとあっけにとられて、やがてじわりと眉をひそめた。

悟空「何言ってんだよベジータ、そんなんお前だって一緒…」
ベジ「オイカカロット、その手に持ってるものはなんだ」

鮮やかに話をそらすオレ。
408372 :2010/02/12(金) 03:37:48 ID:???
悟空「あー、そうだ。これブルマに渡したくてよー。今日たずねてきたんだけど
いねえのかー。」
そう言って、カカロットは大きなビニール袋を持ち上げた。
中には水と、大きなひらべったい銀色の魚が泳いでいる。

ベジ「それなら直接ブルマの元に瞬間移動すれば良かろう。なんでオレのところ
なんか来るんだ。鬱陶しい…」
悟空「だってブルマの気は小せえから見つけにくいんだよ。おめーんとこ
行けばブルマもいると思ったんだ」
ベジ「ちっ… それで?一体なんなんだソレは?」

オレは銀色の魚を顎で指した。

悟空「これバレンタインのお返しだよ。なあベジータ、おめえブルマに渡しといて
くんねーか?」

………。

ベジ「…今、なんて言った?」
悟空「あ?だからバレンタインのお返しだって。ブルマって魚飼うの好きだった
ろー?たまたま釣りしてたらこのアロワナ釣れたから、ブルマにやろうと思って
さ。」

ベジ「………バレンタイン……だと?」
409372 :2010/02/12(金) 03:39:36 ID:???
オレはカカロットの言葉に目を見張った。そして素早く記憶の糸をたぐる。
あいつなんて言ってた?確かこう言ってなかったか?

『バレンタインっていうのは、男女が愛を誓う日のことで…』

ベジ「貴様がお返しって…どういうことなんだ」
悟空「は?おめえ知んねーの?バレンタインでチョコもらったらちゃんとお返し
しなくちゃなんねーんだぞ。あ、そっか、おめえまだ地球に来たばっかでわかん
ねーか」
ベジ「そ、そうじゃなく…な、なぜ貴様がブルマからチョコを…」
悟空「え?あ〜なんかブルマのやつ、オラにはいつも世話になってるからって……
あっ!」

カカロットが、パシッと口を手でふさいだ。

悟空「いけね。ブルマから言うなって言われてんだった…」

…………。何をだ?

ベジ「なんだカカロット。何を口止めされてるんだ」
悟空「いや言えねーんだって。ベジータだけには言うなってきつく言われてんだ」
ベジ「オ、オレだけには!?オイ!何だ!何を隠してやがる!!」

オレはいてもたってもいられず、椅子から立ち上がっていた。
410372 :2010/02/12(金) 03:43:01 ID:???
ベジ「ブルマが世話になってるって、何だ!オイ!」
悟空「わっ!なんだよベジータ!なんで怒ってんだよお!」
ベジ「お、おかしいだろ!なぜ貴様がブルマからチョコを…!だ、だってバレン
タインってのは…」

『私から愛のチョコレート』

ベジ「ブ、ブルマが貴様なんぞにチョコを渡すわけがないだろう!!!」
悟空「いて!離せよベジータ!」

…オレはカカロットに詰め寄って胸倉をつかんでいた…
タッパの差で、こいつに見下ろされる形になるため、いつもは絶対に接近しない
ようにしているオレだが、今はそれどころじゃなかった。

オレの女…オレの踊り子… 最高の……

ベジ「オイ吐け!!カカロット!!」
悟空「い、言えねーよ〜!ブルマに怒られちまうもん」
ベジ「違う!!チョコだ!!吐け!!吐き出せこの野郎!!よくもオレのブルマの
チョコを…!!」
悟空「はあっ!?」
ベジ「オレより先に超サイヤ人になりやがって、瞬間移動も体得しやがって、
その上ブルマのチョコもだとォ〜!?どこまでオレを出し抜きやがるんだーー!!」
悟空「うわわ!落ち着けってベジータ!!目ェやべえぞ!!」

カカロットの困惑した顔がさらに歪んで見えた。

…なぜ…なぜこいつの顔がこんなに霞んで見えるんだ?
411372 :2010/02/12(金) 03:45:14 ID:???
悟空「!? お、おいベジータ、おめえ…」
ベジ「……ッ!! くっ!!」
悟空「どうしちゃったんだよ、お、おめえ泣いて…」
ベジ「だ、黙れ!!泣いてなどない!!」
悟空「おめえどうしたんだよ、おかしいぞ。おめえが泣くなんて…」
ベジ「泣いてねえっつってんだろ!!!失せろ!!!」
悟空「もしかしておめえ…慣れない地球暮らしで、なんか悩みでもあるんじゃ」
ベジ「うるさい!!黙れェ〜〜〜〜!!とっとと失せろカカロット〜〜!!
ビーーッグ!!バーーン!!アターーーーーーーーーック!!!!!」

ヒュッ!

…………
……………………

……部屋に静寂が訪れた。

オレが無我夢中で放ったビッグ・バン・アタックは、まだ未完成の為に不発に
終わった。
だがカカロットはオレのただならぬ気に驚き、瞬間移動で立ち去ったようだった。
カカロットの気が全く感じられない。
この感じだと、他星まで移動しているのかもしれん。
…それほどまでにオレの気はでかくなっていたのか。

ベジ「……う……」

…オレは怒りの標的を失って、茫然自失となった……
やがて、オレの胸に落ちた疑惑が、ジワジワと、たちの悪いウイルスのように
増殖していった。

カカロット……ブルマ……お前ら……まさか……
412372 :2010/02/12(金) 03:48:02 ID:???
ベジ「ブルマとカカロットが?まさか。そんなことはありえん」

…残されたオレは一人でぶつぶつとつぶやいていた。
ベジ「ブルマはオレを愛していると言ってた。カカロットだって妻がいるじゃない
か。あ、ありえん、そんなことは、あいつらが通じているなど…」

オレはふいに、ブルマが以前オレに聞かせた、カカロットとの冒険話を思い出した。

ベジ「楽しそうに…話していたな…ブルマのやつ……。オレの前ではあんな顔…
ほとんど見せやがらねえ…。目をキラキラさせて、餓鬼みたいな弾ける笑顔で……
屈託なくて。
………そうだ、カカロットは地球育ちだ!ブルマと同じく、甘ったるい性格で、
情け深くて。あの気の強い女に…あの適当なすっとぼけた男…、いい組み合わせ
なのかもしれん……」

だんだん、怖くなってきて、視線が床に落ちてしまった。

ベジ「オレは…カカロットみたく、情けなんか持ち合わせちゃいない。ブルマに
とっちゃ相当冷たい男じゃないのか。……カカロットの方がブルマにとっては…
そ、そもそも、ブルマはこのオレのどこが好きなんだ?よく考えてみりゃ、さっぱり
わからん……なぜオレなんだ?」

頭を抱えた。
この感覚はなんだ。
息が苦しい。胸が……痛い…
…足元から来るこの震えはなんだ。
怖い。

ベジ「ブルマ……ブルマ……ブルマ………」
413372 :2010/02/12(金) 04:05:31 ID:???
つづきます…

>>403
納得していただけてヨカタですw
分かりにくくてスマーンです。作文がんばりますw
この王子はブルマのように情事の余韻をダラダラ引きずらないですね。
終わったらパッと切り替わってしまう。

>>404
うお、情報サンクスです!
414388:2010/02/12(金) 10:18:37 ID:???
>>372さん
ワクワクをありがとう!涙目になるベジータにww
ああどうなる?どうする?ドキドキシマス。

>>400さん
ありがとうございます。素晴らしいSS読んでたら・・創作意欲がw
ベジータに萌えマス。(でも、ほのぼのw)
415名無しさん?:2010/02/12(金) 10:56:09 ID:???
おかしいだろおいってセリフ
堀川ヴォイスで脳内流れましたw
普段絶対接近しないって…ほんとにそうしてそう。
いやほんと面白いです。
416名無しさん?:2010/02/12(金) 13:49:56 ID:???
>>402>>403
ツンツン時代もデレデレ時代も何かそんなイメージだな
昼間や他人の前では絶対ベタベタしないけど
夜や二人っきりの時はその分ムッツリな希ガス

>>413
面白すぎワロタ。続きwktk
1巻から読ませたら卒倒するか涙目になる姿が目に浮かぶw
417名無しさん?:2010/02/13(土) 03:11:03 ID:???
悟空が出てきてベジータ勘違い嫉妬とか、展開が凄いツボだし面白いしで堪らーん!!w
この先どう続くのか超wktk‥早くブルマ帰って来ーい!w

>>413
403ですが決して372さんのSSが分かりにくいって事はないです!!
でもレスで説明等返して頂けた事で、
この話とこのSベジータ様をより味わえて幸運です〜!

>>413>>416
ベジータの、切り替え力と言うか恋愛に関してもだらしなくない所がイイですのう
エロイのに清潔感があるのはこの辺も関係してるのかもなぁ
418372 :2010/02/13(土) 04:34:33 ID:???
皆様読んでくださってありがとうございます。
雑談したいですが、今喋るとこの先の展開まで漏らしてしまいそうなので
とりあえず続きを…
今日中に終わらせたいな。
419372 :2010/02/13(土) 04:38:39 ID:???
その日の夕方。いつも通りブルマが仕事から帰ってきた。
オレはキッチンのテーブルの席についてブルマが来るのを待っていた。
パタパタと廊下を進んでくる足音…

ブルマがドアを開けてキッチンにやってきたが、いつもの『ただいま』の挨拶がない。
そうだった、俺たちは今は冷戦中だった……
オレはぼんやりとそんなことを思い出しながら、オレを無視するブルマに力なく
言葉をかけていた。

ベジ「ブルマ、話がある…」

いやに神妙な声がオレの喉から出て、その冷静とは間逆にオレの頭の中はグチャグチャ
に混乱していた。カカロットが消えたあと、オレはずっと、湧き上がる疑惑を押し殺す
ためにこれまでのブルマとの歴史を引っ張り出しては戦わせ、孤立奮闘していたのだ。
……オレはなぜこんなにも必死なんだ……

オレの声を聞くやいなや、ブルマがパッと顔を輝かせてこっちを向いた。
ブル「ん?なあに?ベジータ」
すぐにブルマが、オレの向かい側の席に滑り込み、頬杖をついて首をかしげて、俺の
顔を覗き込んだ。
…こいつは、オレの方から冷戦を終わらせると思ってるんだろ……ニコニコしてやがる。

期待に輝いた瞳…… 青い瞳…… 美しいサファイア…… 

なんと言ったらいいんだ?『お前カカロットとどういう関係だ』なんて口が裂けても
言えない……。
そういえば、オレは他の男と女を取り合うなどという経験が一度もないんだ……。
ハーレムの女共は、オレ以外の男にうつつを抜かすなんてことは無かったし、
そんな真似死んでも出来ない位完璧に服従させてたからな。
420372 :2010/02/13(土) 04:41:25 ID:???
ベジ「今日カカロットがうちに来て、これをお前に持ってきた」

…ろくに心の準備も出来てないのに、沈黙にせかされるようにその言葉が勝手に
口から漏れていた。
急激にオレの口の中が乾いて、頭は真っ白に……ど、どうする、次の言葉を…
どうすればいいんだ……

アロワナの入った袋をブルマに見せると、ブルマは「でかっ!」と叫んで恐る恐る
それを凝視した。うへえ〜と歪んだ顔をしてやがる。
ブル「な、なにコレ…孫君が私に?」
ベジ「……お前に…渡せと。魚を飼うのが好きだからと…」
ブル「ええ〜コレを?確かに私熱帯魚好きだけど、こんなでっかいの入れる水槽
うちにないわよ〜。ぷぷっ!でもこの豪快さ、孫君らしいわね〜!あはは」

ブルマが子供みたいに無邪気に笑った。

オレには見せない種類の笑顔……子供のような無邪気。
カカロットとの、面白おかしい冒険の日々。オレの知らないお前の歴史。

ベジ「………バレンタインのお返しだそうだ」

オレの口からその言葉があっけなくこぼれた。
そんなつもりはないのに、声に怒りが篭っていた……
なぜだか、ブルマの無邪気な笑顔を見てるうちに、むしゃくしゃしてきたのだ。

ブル「……え?」
瞬時にブルマの無邪気が消えたのを、オレは見逃さなかった。
その途端に押さえつけていた疑惑がドッと膨らんで、オレの心も頭も占領して、僅かに
残されていた青い冷静を根こそぎ奪っていく。
421372 :2010/02/13(土) 04:45:15 ID:???
ベジ「お前、なぜカカロットに渡したんだ、チョコレート」
オレの声が震えて、低く地を這った。
その声に、ああ、自分は怒っているんだ、と気づく。

ベジ「オイ、お前がカカロットの世話になってるってのはどういう意味だ」
押さえ込んでいる憤りが噴火寸前の地響きのように、溢れて声に滲み出す。
ギリギリとかみ合わされた歯がなった。
ああオレは本気で怒ってるんだな。

…おそらくオレは今、凄まじい形相をしているのではないか。
ブルマが真っ青になって、オレから視線を外せないでいる。

ブル「……………」

ブルマが無言でオレを凝視していた。怯えとか、焦燥とか、そんな色が蒼瞳の中に
滲んでいて、可哀想に、今にもここから逃げ出したいと、恐怖に引きつった顔が
叫んでいるようだった。

どうした、なぜ何も言わず黙っているんだ……………
なぜ何も弁解が無いんだ…………

ベジ「ブルマ……答えろ……」

………………
422372 :2010/02/13(土) 04:49:10 ID:???
ビリビリビリーーーーーー!!

ブル「キャーー!!いやあ〜〜!!」

いつものオレの部屋だ。いつもの暗闇。いつものベッドの上で、オレはブルマを
組み敷いて、服を片っ端から引きちぎっていた。

…なあブルマ、知っているか?
この世で最も女の体を美しく照らす光はなんなのか……
オレの手の平を見てみろ、いつか作ってやっただろ、ほらあの停電の時さ、
お前はコレを見てえらく不思議がってたな。
『太陽に当たってないのにどうして月と同じ光がだせるの?』

この世でたった一人。オレにしか作れない月。

カカロットにはこんな芸当できやしないだろ。
この月でお前の美しい体を、もっともっと美しく照らしてやるから、喜べブルマ。
お前の体に最も美しく陰影を落とす光の角度はどれだ?
最高に美しい照明の中でこれからオレ様が可愛がってやるぜ。覚悟はいいか。

なあブルマ。

ブル「うっ…!」

光に照らされて、お前の顔がまぶしさに歪んだ。
オドオドと開かれる瞳。
ああ思った通り、つまらん部屋の電灯なんかよりも、オレの月に照らされたお前の
瞳のほうが、サファイアなんかに例えるのが畏れ多い位綺麗だ。
423372 :2010/02/13(土) 04:52:31 ID:???
ブル「や…やめてベジータ… 乱暴しないで…」
ベジ「…いやなら俺の質問に答えろ。カカロットと何をしてやがった」
ブル「そ…それは……あの……」
ベジ「オレに言えないのか。……何かやましいことがあるのか?」
ブル「なにも……何もないわ!」
ベジ「じゃあ言ってみろ」
ブル「………う……」
ベジ「なぜ言えないんだろうなあ。くっくっく… オレに隠れてコソコソと……
なあ。通じてやがるのか」
ブル「!?ち……… ちがっ……」
ベジ「ふふっ。愛してるぜブルマ…。お前は奴と関係があるのか?」
ブル「違うわ!!な、何よそれ!!」
ベジ「お前を信じてる。この世で一番…。なあ奴に股を開いたのか?やったのか。
やりながら、お前ら二人で、いつまでも超サイヤ人になれないオレを笑ってやがる
のか」
ブル「ベジータ…ベジータ…違う…」
ベジ「何が違うんだ!!オレに納得のいくように説明してみろ!!!」

オレはブルマの右足だけを持ち上げて太ももを抱きしめた。
そしてブルマの秘部にオレの怒張したものを一気に突き入れた。
ブル「ああっ!!」
ブルマが叫んで、大きくビクつきながらオレの腕にしがみついてきた。
ゆっくりゆっくり動かしてやったら、ブルマが恐怖と懇願の入り混じった目つきで
オレを見つめてきやがった。
424372 :2010/02/13(土) 04:55:41 ID:???
……そうだ。その目だブルマ。
その恐怖で濡れた目こそ、ベジータ様の舞台に最も相応しいんだ。
お前の怯えた瞳が、オレの嗜虐の心を高ぶらせる。
月に照らされて淫らな陰影を宿した体を隅々まで眺めてやって、こんな綺麗なお前を
これからオレの好きに出来るのかと思うとゾクゾクして、勝手に口角が持ち上がる。

何が地球式だくそったれが。

オレは怒りと欲望にまかせて容赦なくブルマを責め始めた。

ブル「アッ!ああっ…ああっ!あっ」

ブルマの体がオレの動きにあわせて揺れる。ああ…聞こえるか?凄い音だぜ…
お前の泣く声と揺れるたわわな胸と爪を立てる指と涙に濡れる蒼瞳と…
その全てにオレは興奮して、もうどうにかなっちまいそうだ。
むちゃくちゃにしてやる。

ベジ「いつもみたいに言え…。愛してると…。オレを愛してると言え…」
ブル「はあっ… あっ あっ…」
ベジ「オレの女だろ!言うんだ!!『愛していますベジータ様』だ!!さあ!!」

くだらない言葉だ。愛だの好きだの……
ヘドが出る。

だが今夜はお前にその言葉を言わせたくてたまらない。
早く言えブルマ。早く。………気が…狂いそうだ。
425372 :2010/02/13(土) 05:01:51 ID:???
ベジ「どうしたブルマ!言えないのか!?…ふふっ!カカロットの方が俺より上だ
もんなあ!強さも!優しさも!お前を楽しませる能力も!それに比べりゃオレは
いつまでたっても超サイヤ人になれずにいるうだつのあがらねえ男なんだろ!
非情で!愚直で!さぞかしつまらん男なんだろうなあ!!」

勝手に口が動きやがる。
信じられないぐらい卑屈な言葉が飛び出してくる……。
この、誇り高き…サイヤ人の王子のオレの口から…!!

いやだいやだ!
こんな言葉など、言いたくない!
この女に、こんな最低の無様な姿を見せたくない!
……でもこの女はオレを裏切りやがったんだ。オレの知らないところで。
お前はオレに愛してるだの好きだのと散々言ってきやがったくせに……!!畜生!!
ふざけやがって!!!

ベジ「よくも…!よくも…!!このオレ様を裏切りやがったな〜〜!!お前の
ような浮気な女には徹底的に罰を与えてやる!!もう二度とあの野郎に股を開け
ないように、死ぬほど刻印を打ち直してやるぜ!!さあ感じろブルマ!!
これがお前の愛するベジータ様だ!!ほらほらほら」

激しくブルマに腰を打ちつけてやる。ブルマがいやだいやだと叫ぶ。

何がいやなんだお前は!この前のご褒美よりもドロドロに濡れて凄い声あげてるぜ!
ああッ……畜生!もっと叫べもっともっと!

ブル「ああ!!いやっ…!!あはっ…!!ベジータ…!!」
ベジ「何が『いや』だふざけやがって!!こうやって犯される方がお前は好きなん
だろ!」
426372:2010/02/13(土) 05:08:36 ID:???
もうちょい書きます
427372 :2010/02/13(土) 05:10:08 ID:???
ブル「ぎ…!…ぎり!……ぎり……」
ベジ「ふふっ!もうギリギリですって言いたいのか!?ハアッ、いきそうなのか!?
じゃあとっとと一人でいっちまえ!!」
ブル「ギリ… チョコ… ぎりちょ……」
ベジ「ああ!?……何!?」

…目の前の女が、何か分からん言葉を言おうとしている。

オレはふと我にかえり動きを止めて耳を澄ませた。

ブル「義理チョコ… 孫君のは……」
ベジ「……? 何? なんだ?」
ブル「お世話になってる……お礼……ただの……」

オレはギクリとして、真摯に訴えるブルマの目に眉をひそめて見つめ返した。

ベジ「礼だと? 一体なんの」
ブル「いつももらってるから…孫君から……」
ベジ「もらってるって、何をだ!」
ブル「………せ……仙豆……」

ブルマがその言葉を発した途端に、身を縮こめてギュッと目を閉じた。
……オレがずっと黙っていると、やがてその体が緩み、瞼がゆっくり持ちあがって
再びオレをオドオドと見つめた。

ブル「仙豆を…今までに何度か……お、お金は…孫君は受け取ってくれなくて……
それで……いい機会だと思って……」

ブルマの目から、静かに涙が零れおちた。
428372:2010/02/13(土) 05:16:05 ID:???
おや。一度携帯でレスしてみたが、ここで規制がかかった。

つづきます
429372 :2010/02/13(土) 13:20:39 ID:???
オレは一気に血の気が引いて、性器を引き抜きブルマの太ももを手放した。

…こいつは何を言ってやがるんだ?

ブル「ベジータ…よく大怪我するから…私、こっそり…仙豆を細かく砕いて…
分からないように…少しずつ、看病の時に食べさせてたから……」
ベジ「な…何!?」

……ちょっと……待て……

ブル「だって見てられないんだもの…ベジータ…苦しそうな顔……」
ベジ「なん……なぜオレに黙って、そ、そうならそうと早く言えばいいだろ!」
ブル「だって前、孫君には絶対頼らないって…ベジータ言ってたわ。言ったら
絶対怒られると思って言えなかった……」

………な、なんだと……

ブル「孫君と……関係なんて……あるわけないじゃん……ひどいベジータ……」
430372 :2010/02/13(土) 13:21:22 ID:???
ポロポロポロ。

涙が次から次から、こいつの瞳から溢れてきて、やがてブルマは号泣しだした。

ブル「うわ〜〜〜〜!!ベジータのバカ〜〜〜〜〜!!酷い!!ひどい!!」
ベジ「お…オイ……」
ブル「私にはあんただけよ〜!!なんで分からないのよ〜〜!!鈍感〜〜!!
レディーにこんな事して!!酷い!!大っ嫌いよ〜〜!!」

顔を両手で覆ってますます派手に泣き出すブルマに、オレはおののいてベッドから
飛び降りてしまった。

オ、オレは身の置き所が無い……
誤解…誤解だったのか…単なるオレの思い込みだったのか!
ブルマはカカロットとは何も…!

ベジ「ま、ま、紛らわし……ううっ!! た、頼んでもないのに勝手な事
しやがって!!何もかもお前が悪いんだあーー!!」

バサッ!!

ブル「ぶっ!!」

オレはシーツを力いっぱい引っ張って、ブルマの全身をすっぽり包んで隠した。
……オレの愚かな蹂躙の証を見ていられなかった。
この部屋で起こったことを最初から全部消し去りたかった。
まだ煌々と輝くオレの月を粉々にしてやりたかった。
そして居た堪れなくなって、すぐに家を飛び出した……
431372 :2010/02/13(土) 13:24:03 ID:???


別にオレは何も悪くない!あいつが勝手にお節介を焼いて隠し事しやがるから
あんな目に合うんだ悪いのはあいつだ!

オレ様は何があろうと絶対に他人に頭を下げるなんて真似はしない。
この誇り高きサイヤ人の王子であるオレが、下賤な輩に謝罪するなど、そんな
無様な真似するぐらいなら死んだほうがマシだ!

したがってコレは決して詫びの印ではない。

まあその。ほんのご挨拶だ。礼節だ。お前ら地球人の文化に合わせてやってるんだ。
オレ様はこう見えて心が広いからなあ。
それに、カカロットが出来ることをオレが出来ないってのは癪に障るんだ。
あんな野暮な、センスもへったくれも無いようなニンジン野郎とは雲泥の差がある
ってことをお前に分からせてやる……


ブル「あー!おかえりベジータ!どこいってたのよお〜!」

鈴の声がオレの耳を打つと、オレはその声の中に含まれている感情を瞬時に聞き分け、
負の響きがないかどうか探った。
いつも通りの声だったので、オレは安堵したのだが、果たしてこの女は昨夜のオレの
蹂躙を怒ってないのかと疑問も同時に沸いて不安になった。

……。な、なぜ不安になる事がある、オレは悪くない。
432372 :2010/02/13(土) 13:26:00 ID:???
ブル「黙ってどっか行っちゃうから、また帰ってこないのかと思ったわよ!」

ブルマがむくれてオレを睨む。目の下にクマが出来ている。
一睡もしてないような顔だ。…オレが出て行ったことが余程心配だったのだろうか。

ふふん!

オレはキッチンのテーブルの席に座るブルマにゆっくりと近づいて、その隣に
腰掛け、青い瞳を突き刺すように見つめてやった。
そうだ、今までだって、オレがどんなに蹂躙してもこいつはオレを許して受け入れて
きたじゃないか。
こいつはオレに惚れて惚れてしょうがないのさ。
ふっ。ちょろい女め。

……だがオレのどこがいいんだ?この女は。

ブル「…な、何?何見てるのよ、そんなに私綺麗?」
オレが青い瞳の中に答えを探して食い入るように見つめていたから、ブルマが
赤くなってうろたえている。

ベジ「うぬぼれるな」
オレは思い切り冷たい声で言い放ってやった。見つめただけでオロオロしやがって、
ふふふ可愛い奴め。…まあなんだか分からんがとにかくお前はオレ様に惚れて惚れて
どうしようもないんだな。

ベジ「オイ、お前にコレをやる。ありがたく思え」
オレは気分よく、後ろに隠していたビニール袋をブルマに見せ付けてやった。
ブル「え?なあに?」
433372 :2010/02/13(土) 13:28:25 ID:???
オレが持つ透明のビニール袋の中には、俊敏に泳ぎ回る蒼色の小魚達。
魚が方向を転換するたびに、鱗がキラリと光を反射して、それこそサファイアさながら、
お前の瞳さながらの美しさだろ。

オイ、カカロット、どうだ?
貴様のような下賤で野暮で風情のかけらも持ち合わせてないような輩に、こういう
美しい真似が出来るか?
ふふふ。出来んだろ。
何がアロワナだ、でっかいだけの醜い魚なんぞ持ってきやがって。
貴様のかめはめ波だってそうだぜ。
でっかいだけだろ!
そっくりだけどなあ、オレ様のギャリック砲のほうが鋭くて眩しい光弾だし、構え
だってオレの方がセンスあふれる完璧なものなんだ。
技や振る舞いの美しさにかけてはこのベジータのほうが遥かに上なんだぜ。
分かったか!
貴様の負けだカカロット!!
ふははははは!!!

ブル「わあ!綺麗!なあに?どうしたのコレ?」
ブルマが案の定キラキラした目で魚をみつめた。
カカロットのアロワナを見る目とは全然違うぜ。ざまあみやがれカカロット。

ベジ「こないだのチョコのお返しだ」
ブル「………え?」
ベジ「オレが知らんとでも思っていたのか。バレンタインってのは貰った側が
お返しするんだろ。これがオレからのお返しだ」
434372 :2010/02/13(土) 13:30:30 ID:???
グイっとブルマにビニール袋を手渡すと、ブルマはオドオドと受け取り、魚とオレの
顔を頻繁に見比べて、信じられないといった顔をした。

ブル「え?え?ベジータ…。でも…」
ベジ「?何だ。気に入らんのか?綺麗な魚は好きだったろ」
ブル「そ、そうだけどさ」
ベジ「あんなでかい不細工なアロワナなんぞ飼わんでいい。アレは今夜ムニエルに
しろ。それよりこの魚を飼え、ブルマ」
ブル「あ、うん、ありがとベジータ」

ありがと、と言いながらもブルマはそわそわと落ち着かない様子で、なにやら
オレの顔を探るように見つめてくる。
なんなんだお前は。もっと弾けるぐらいに喜ぶと思ったのに。

ベジ「なんだ、あんまり嬉しくなさそうだな」
ブル「え?ううん!そんなことないわ!凄く嬉しいわ!」
ベジ「…じゃあなぜそんな浮かない顔をしてる」
ブル「え、あの……だってさ。ベジータがお返ししてくれるなんて夢にも思って
なかったから」
ベジ「ふん、なめるなよ。この程度の地球の文化ぐらいオレにも分かってるんだ」
ブル「嬉しい………」
ベジ「ふふん、満足か」
ブル「ベジータが愛を形にして見せてくれるなんて……」



……………。…………何?
435372 :2010/02/13(土) 13:33:50 ID:???
ベジ「なんだと?」
ブル「これがベジータの愛なのね。素敵……私の目と同じ色のお魚」
ベジ「あ?愛? 別にオレは愛など……。オレは地球の文化に則って……」
ブル「私があげたチョコレートは愛のチョコレートだもん。それのお返しだから、
これは愛のお魚なんでしょ?ベジータ」

……………。

……………しまった。

……………そういうことに………なるのか?

ブル「信じられない、ベジータったら、なんてロマンチックなことするの……」
ブルマが魚の袋を両手で抱きしめて、顔を赤らめてオレを見つめてくる。

そういうつもりでは無い。違う違う。断じて違うぞ。
オレはただ、カカロットの野郎に負けたくなくて……

ブル「あんたって、顔に似合わず時々そういうことする……」
ベジ「……え?」
ブル「今までもいろいろ可愛い所を見てきたけど、今日のコレが一番素敵」
ベジ「な?何? か 可愛い?」
ブル「うふふ。ベジータ」
ベジ「どこが可愛いんだこのオレの…!ふざけるな!」

気がつけば椅子から落ちそうなぐらいオレの体がのけぞっていた。
ブルマが微笑みを浮かべてジワジワとオレに体を寄せてくる。

オイやめろ見るな。こっちに来るな。
436372 :2010/02/13(土) 13:38:22 ID:???
ここまで。また後で書きにきます。次で終わりますので。
437名無しさん?:2010/02/13(土) 22:41:23 ID:???
ううー最高だ〜あ!けどまだ続くのですね
完結してから言うべきですね

今回投下分(本日明け方から昼過ぎにかけての>>419->>435)で
悲しくて泣けて、と思ってたら途中の展開でおかしくて笑えて、最後感動でまた泣けましたわ
この後まだ続くってどんなかな〜wktk
438372 :2010/02/13(土) 23:13:20 ID:???
読んでくださってありがとうございます!
では完結させます〜長くなってすまんです。
439372 :2010/02/13(土) 23:15:01 ID:???
ブル「ベジータ好きよ」
ベジ「……!」
ブル「ねえキスして」
ベジ「オイやめろ!」
ブル「愛してるって言って」
ベジ「チョーシに乗るな!誰がお前なんかに!」
ブル「私の事、本気で好きなくせに」
ベジ「本気なわけないだろ!お前がうるさいから仕方なく相手にしてやってるだけだ!」
ブル「でもベジータ昨夜言ってたじゃん」
ベジ「何を!」
ブル「私の事『浮気な女』って。うふふ、凄ーく怒ってやきもち焼いてたわよ」

…………。

………まずい。

………汗が出てきた。

ベジ「オイ返せ、魚を返せ」
ブル「えっ!」
ベジ「返せ、間違いだコレは!取り消しだ!」
ブル「ええ!やだあっ…!だめェっ……!!」
ベジ「この!おとなしく!」
ブル「やだーーーーーーー!!」

ガタタ!!

ブルマが椅子から降りて、オレの膝の上に乗っかってきやがった。
オレの頭に腕を回してキラキラした目でオレの目を見つめる。
オレの胸とブルマのみぞおちの間にはさまれたビニール袋が水音を鳴らし、
蒼い魚達が一斉に群れて方向転換した。
440372 :2010/02/13(土) 23:18:10 ID:???
ベジ「オイどけ!!オレの上にのるな!!」
ブル「ベジータ、あんたって凄く素敵な男よ」
ベジ「あ?当たり前だ!そんなこと言われんでも知ってる!」
ブル「孫君よりも素敵よ」
ベジ「……なっ……く、比べるなあんな下級な野郎と!!」
ブル「孫君よりもベジータの方がかっこいいし」
ベジ「と、当然だ、オレはエリートだ、あんな野郎とは血統からして違うんだ!」
ブル「孫君に比べてベジータは真面目だし」
ベジ「…ま?…真面目?」
ブル「孫君よりも頭がいいし」
ベジ「あんなボンクラと並べるな!!」
ブル「孫君よりセクシーだし」

カチ!と歯が鳴った。
オレの後ろ髪を両手でつかんで、ブルマが口づけしてきた。
オレがいつもさんざん舐めて責めまくっている小さな舌が、口の中にもぐりこんで
きてオレの舌を小鳥みたいにつっついてきた。

ベジ「…っ やめろ!!この生意気な……」
ブル「ねえ、しようよ」
ベジ「ああ!?」
ブル「セックスしたい、今すぐしたい」
ベジ「…ふっざけるな!真っ昼間から下品なことを……!!どけェ!!」
ブル「乱暴なのはイヤよ。でもどんなに乱暴でも絶対痛い事しないベジータが好き。
一晩に何度もいかせてくれるから好き。死ぬほど気持ちいいから好きよ」
441372 :2010/02/13(土) 23:21:08 ID:???
再び歯がぶつかって鳴った。
驚愕したオレの目の前に開かれた、真ん丸い青い星。
冷たい蒼、涼しい青、夢のような、飴玉のような、宝石のような、この世でたったふたつ。

どこにもいやしない。

宇宙からかき集めた極上の女揃いの、あの最高級のハーレムにもこの瞳は無かった。
そうだこの瞳に射止められると、オレは吸い込まれそうになる。

不思議だ不思議だお前は不思議だ。

なぜお前はオレに屈服しないんだ。いつもこうしてやりかえしてきやがって。

ブル「…ねえ、顔が赤いわよベジータ…」

瞬間的にブルマを突き飛ばしていた。
短く悲鳴をあげて、オレの踊り子が床に倒れて、激しい水音がしたかと思うと、床に
床に水が広がって蒼い魚達が勢い良く跳ね上がった。

ブル「きゃあ!!お魚が!!!」

ブルマが魚達に気を取られている隙を捉えて、オレは窓を破って家を飛び出した。
ガラスが派手に割れ、散らばる音、その後にオレの名を叫ぶブルマの声が聞こえた。

442372 :2010/02/13(土) 23:23:40 ID:???
ベジ「畜生ーーーー!!」

疾風がオレの髪を激しく撫で、耳にすさまじい音をがなりたてる。
高度をあげるほど風は氷のように冷たくなり、オレの顔から熱を奪った。


あの目!!あの蒼い目!!
オレをその目で見るな!!慈しむように!!まるでオレを包み込むみたいに!!

支配するのは俺の方だ!!支配されるのはお前の方だ!!
屈服していいなりになるのはお前のほうだぜブルマ!!くそったれ!!

オレは飛ぶ、高く高く、雲も越えて!あんな女の目につかまってたまるか!!

ベジ「くそーーー!!なんだこの色はーーー!!」

どこまでもどこまでも目の前に広がる上空は青!青!青!蒼!蒼!蒼!
お前の目と同じ色じゃねーか!!
逃げられないのか!オレを見るな!冗談じゃねえぜ!ついてくんな!

かごの中の鳥はお前のほうなんだよ!!

オレは誇り高き戦闘民族サイヤ人の王子!
このベジータを支配できる者などこの世にいないんだ!
オレは女になど負けん!お前になんか負けてたまるか!



絶対絶対絶対………!!
443372 :2010/02/13(土) 23:25:11 ID:???

RRRR…

「おっす、オラ悟空!」
『ぷっ!なによその言い方』
「お?その声はブルマかー?」
『うん私、こんにちは孫くん。あのさ、この前お魚くれてありがとう』
「あーアロワナか?いいって、元気に泳いでっか?」
『うーんそれが…せっかくくれたんだけど、川に逃がしちゃった』
「え?なんでだよ」
『ベジータがさ…食べようとしてたから』
「はあ?わはは、あいつ食い意地はってんなあ〜!」
『ふふ。孫君もでしょ』
「ははは。あ、そういやベジータのやつ元気か?」
『うん元気よ。どうして?』
「なんかこの前オラが魚持ってった時様子が変だったからさあ。なんかわかんねー
けど、チョコの事で泣いてたみたいだぞ。」
『ええ?うっそー。ベジータが泣いてたあ?』
「おめえ、ベジータにはやらなかったんか?チョコ」
『え、い、一応あげたわよ?』
「ふーん。そっか。変な奴だなあ、あいつってさ、たまに一人で変なふうになるよな」
『孫君たら、ベジータに聞かれたら殺されるわよ』
444372 :2010/02/13(土) 23:27:35 ID:???
「ははは。まあ元気だったらいいや。あ、そういや、仙豆の研究どうなってんだ?
栽培できそうか?」
『え?う、うーん…まだ、なかなか難しくて…あはは』
「ふーんそっか。また欲しかったらいつでも取りにこいよー」
『うん、いつもありがとう孫君、じゃあ、またね』
「おー。…あ、ブルマおめえ、ベジータと喧嘩とかすんなよ。仲良くすんだぞ」
『え?……』
「いやだってさ、おめえとベジータが仲良くならねーと… あっ!」

パシッ!

「いやなんでもねえ、じゃあまたなブルマ。仕事がんばれよー」
『うんまたね、孫君も修行がんばってね、それじゃあ』

ブツッ

「…いけねーいけねー、あんまり余計な事言ったら、あの二人くっつかなく
なるかもしんねーからな。トランクス生まれなくなっちまったら大変だ。
そっとしとかねーと」



〜おしまい♪〜
445372 :2010/02/13(土) 23:39:41 ID:???
終わりです。
この高飛車な王子もかなりブルマに惚れてるんだって事を自覚させるには
嫉妬させるのが一番かと思いました。
で、相手は誰がいいかなーと思いまして、ヤムチャだと弱いかなと思った。
ヤムチャだとこの王子は余裕かましそうだ。冷静に義理チョコの事とか聞き出し
そうです。

そこで悟空を出してみた。
悟空が相手だとガーーーーーッと変になるベジータ様www
コンプレックス丸出しwww

悟空が出てくると、作文が丸くなるから面白いです。

皆様長いのに読んでくださってありがとう。
ハッピーバレンタインをお過ごしください。
446372 :2010/02/14(日) 00:31:28 ID:???
今読んで気づいたけど所々誤字とかあるw ごめんね。
447名無しさん?:2010/02/14(日) 00:38:24 ID:???
ブラボー!!
お疲れ様&ありがとうでした!!
ベジータを凄く魅力的で味わい深く面白く描かれていて
ブルマも可愛くていい女で、ベジータもブルマもどっちも大好きなので嬉しいです
+悟空とベジータの好敵手関係も大好きなのでとっても満喫w

悟空の「あいつってさ、たまに一人で変なふうになるよな」には吹きながらも同意w
ベジータはベジータなりに色んな事を頭の中で考えてああなってしまうんだろうなーーーとww
冷静だけど熱く感情表現豊かなお方だし
448372:2010/02/14(日) 08:09:51 ID:???
>>447さん
読んで下さってありがとうございます〜。
ベジータは原作中の平静時は冷静で、あまり余計なお喋りしないんですけど、
頭の中では感情豊かにたくさん考えて喋ってそうだなと思いました。想像力も豊かそう。
だからこそ、ここぞと言う時、あんなふうに光る名言吐いたりできるんじゃないかなあと。

そしてそれと同時に、一人で変なふうになったりもw

恋愛部分ではやっぱりブルマが上位に立ってますなw
悟空とベジータの関係は自分も好きだ。
悟空とのやり取りの所が書いてて一番楽しかったですw
449388:2010/02/14(日) 10:44:47 ID:???
>>372さん、
楽しく読ませていただきました!お疲れ様デス。
一番ウケタのは>>407ですが、
Sベジの心情を抜粋して読むと・・・プププ、
ブルマが本当に好きなのが分かって楽しい。
>>443読んでた時、リアルで「改」の予告見てたから
笑いがこみ上げましたヨ〜www

372さんのベジは「愛してる、好きだ」と言ってますけど、
本心は出したくない、認めたくないで、ブルマの事で
弱気になったりで・・可愛いww
「その瞳に恋してる」(ベタな表現ダナ・・)
っていつになったら気づくのかな?

GJデス!!また書いてくださいね。
ワタシも触発されまして、>>394〜の設定を
使わせて貰っても良いでしょうか?
450372:2010/02/14(日) 13:38:47 ID:???
>>449さん
読んで下さってありがとございます〜。

ベジータが腹の中でギラギラと闘志を燃やしてんのに悟空が知らん顔、という図が好きですw

うーん。王子、瞳に恋wしてる事をいつになれば完全に認めるかね…
超化の後かのー。
まあ認めても絶対口には出さないんすけどw

設定は、こんなんで良ければ、どうぞ使って貰って構わんですたい!

小生はそろそろネタ切れっぽいwSベジは全部書き尽くした感があるなあ…。
ベジータを怒らせるシチュエーションが浮かばない。

そんな訳で新作の方マターリお待ちしております〜。wktk!
451449:2010/02/15(月) 02:00:13 ID:???
>>372さんのSSを読んで、触発されました。
以前から考えていたネタを投下したいと思います。
設定を少し使わせて下さいね、372さん。

ここでのブルマはお料理はヘタという設定です。
ベジータも甘いものは苦手・・・です。ほのぼの、朝チュ・・・ンかな?
お気に召さなければ、スルーください。では・・・


〜「his favorite(彼のお気に入り)」〜(トランクスの語りより)

僕は13歳になった。
中学に上がってから、「パパ」とか「ママ」だのは卒業した。
初めて「父さん、母さん」と呼んだとき・・・なぜか2人は驚いていた。
母さんは涙目になっていたし・・・父さんは何か言いたげだった。
その理由はずいぶん経って、クリリンさんから聞いた。

ある日学校から帰ると、珍しく母さんがホットケーキを焼いていた。
いつも忙しいのと、料理があまり得意ではない母さんがお菓子を作るのは
何か特別な時と決まっていた。

小さい時に、なぜホットケーキを焼くのか?その理由を話してくれたことがある。
「パパには内緒よ・・・結婚前にね、初めて美味しいって誉めてくれたの。
他のじゃダメで、ママの焼いたのが良いって言ってくれたから・・・
パパの為に焼くの・・・だって、これだけは食べくれるんだもの。」

事実、甘い物を好まない父さんが、唯一食べるのは母さんのホットケーキだけだった。
市販のケーキや、アイスクリームでもあまり口にはしないから。
僕もお店や冷凍のもあるけど、やっぱり母さんのが一番好きだった。
452449:2010/02/15(月) 02:01:31 ID:???
ただ・・・せっかちだから、3枚に1枚は焦げているけど。
それを気にせず、黙々と食べている父さんを、男らしいと思ったものだった。

「ただいま。久しぶりだね、母さんのホットケーキ。」
「あ、お帰りトランクス。でもね・・なんだか今日は上手く焼けなくて・・・」
見ると、片面がかなり焼き色が濃くなっていた。

「べ、別に大丈夫だよ・・・そのくらい。ほら、クリームやアイスをトッピングすれば・・さ。」
「そう?・・・あ、ベジータの分も大急ぎで焼くから、先に食べなさい。」

サイヤ人の僕らは食欲も旺盛だから、一気に10枚ぐらい焼かないといけない。
母さんには悪いけど、今日はあまり欲しくなかった。
(にしても・・・タイミングが悪いんだよね、父さんなんて言うかな。)
理由は・・・・今は言えないけど。

そのうち父さんがやって来た。見ると少しムッとしていて、眉間のしわが一本増えていた。
「あ、ベジータ、今焼いてるから、待っててね。」
「・・・・ああ。」
何も言わないで父さんは席についていた。

ところが・・・焼きあがってみると
「ご、ごめんなさい・・・」
両面がかなり焦げていた。いつもの父さんならこんなことは平気で・・・・食べていたはずだった。
なのに「・・・・・たまには、焦げてない物が食いたいもんだな。」と言っていた。

「な、何よ!これって簡単そうに見えて、結構難しいのよ!だったら・・・貴方焼いてみれば?」
いつもなら、笑って済ますはずの母さんも感情的になっていた。
453449:2010/02/15(月) 02:03:08 ID:???
僕はハラハラしながら、「ま・・・待って、2人とも落ち着いて」となだめようとしたのに、
無言で父さんは母さんからフライパンを取り上げ、慣れた手つきで濡れ布巾で底面を冷まし
温度を一定にしながら、綺麗な焼き目のホットケーキを3枚焼いた。
(父さん・・・何やってんだよ・・・計画がパーじゃないか・・・)
僕は頭が痛くなった。

「ほら、食え。」
見事に焼きあがったそれを、母さんに渡す。
皿を受け取り、じっと見つめながら母さんは・・・泣いていた。

「バカバカ!!ベジータなんか大嫌い!!」
お皿をテーブルに置いて、走って行った。

「父さん!!」
「ふん・・・このぐらいで・・・なんだ。」
「なんであんなことするんだよ!せっかく・・・その為に計画したんだろ!?
泣かせちゃってどうすんだよ!!」

「あいつは分かっちゃいないんだ。」
「分かってないのは父さんだよ、母さんはいつも父さんの・・・」
言いかけて内緒だった事を思い出した。

「俺の、何だ?言いかけて止めるのか。最後まで言わんか。」
「で、でも・・・」
僕は迷ったけど、やはり言わないといけないと思って、母さんの気持ちを語った。

「・・・・・で、お前はそれを信じているんだな。ブルマめ・・・あいつは都合の良いことを
脚色してるにすぎん。事実はこうだ。」
父さんはその経緯を僕に語った。
454449:2010/02/15(月) 02:05:05 ID:???
昔はいつも食事はおばあちゃんが作っていた。母さんは料理が得意でなく、
覚えようともしなかったので、まったく何も作れなかったらしい。

ただ、娘時代にホットケーキは焼けた・・・と言う。オーブンやレンジを使うお菓子は
作れたけど、自分で火加減を見て焼くのは無理難題だったらしい。

ところがある日、おばあちゃんが出かけていた時に父さんが戻ってきて
「腹が減ったから、何か作れ」と母さんに言ってきたらしい。

仕方がないので、手じかにあった材料でホットケーキを焼いたのだった。
初めて口にする、その焼き菓子は珍しく焦がさなかった。

そして、分量を間違えたのか・・・・砂糖の量が少なかったらしく、
だたのパンケーキになっていた。それが父さんの好みに合致したので
「美味しい?」と聞かれて「ああ」と答えたようだ。

その時の嬉しさが忘れられなかった母さんは、練習してちゃんと焼けるように
なったようで、その後もたびたび父さんに焼いてあげていた。

今度は分量も間違えず、正当に作ったのだけど父さんは文句も言わず黙々と食べていた。
一度材料が無くて、市販の冷凍のを出したら「お前のが食べたい」と言ったようだ。
それは甘すぎたから・・・と言うのが真相だった。
455449:2010/02/15(月) 02:06:46 ID:???
母さんが乙女チックなのは知っていたけど、自分の妄想を混ぜて
僕に語っていたことになる。
父さんは現実を見る人だから、きっとこれが本当なのだろう。
だけど、夢を見させてあげたかった僕は反論した。

「そうだったとしても、父さんの為に作ってたんだろう?」
「トランクス。」
「なに?父さん。」

「俺は、あいつが作ったのを残したことがあったか?」
「・・・・無い・・・あ!!」
「分かったら、行ってブルマに伝えろ。お前に焼いた分は食え、とな。」
僕は母さんを追いかけた。
残された父さんが、焦げたホットケーキを全部食べてるのを見て。

(そうだよ・・僕はバカだなぁ。父さんは母さんが作ったモノから食べてたんだ・・・。)
すれ違っていても、思い合ってる2人が僕の両親だと思うと・・・なんだか笑ってしまう。
「母さん、入るよ。」
部屋のドアをノックして僕は入った。

落ち着いたのか、涙を拭ってかすかに微笑んでくれた。
「あ・・・トランクス、ごめんね感情的になっちゃって。いつもなら平気なのにね・・・
でもショックだった。私より上手に焼けるんだもの。」
「ねぇ、母さん。お願いだからさ、さっきの父さんのホットケーキ食べてあげてよ。」

「どうして?」
「食べれば分るんじゃないかな・・・。」
それだけ告げて、僕は部屋を出た。
456449:2010/02/15(月) 02:16:48 ID:???

1時間が経過し、ブルマはダイニングに戻ってきた。涙は乾いていた。
見るとラップがかけられてベジータの焼いたホットケーキが置いてあった。
「食べてみようかな・・・」
あんなに焼いたのに、一枚も口にしていなかったので、
急にお腹が空いてきた。レンジで温めてシロップをかけた。

「美味しい・・・悔しいけど、本当に私より上手だわ。」
最後の一枚を食べていたら、
「ブルマさん、居るかしら?」
「あ、ママいらっしゃい。」
パンチーがケーキの箱を持ってやって来た。

「あら・・そのホットケーキ、ベジータちゃんが焼いたのね?」
「どうして知ってるの?」

「その様子じゃ忘れてるのね。明日はあなたの誕生日でしょ?」
「あっ・・・!!」

「もう年齢を忘れたいからって、パーティもしなくなったけど、
毎年ケーキだけは作って届けてたでしょ?」
「ええ。」
457449:2010/02/15(月) 02:18:37 ID:???

「2〜3日前だったかしら?ベジータちゃんがね突然来たの。」
「どうして?」

「あなたに焼いてあげたいからって・・・私に教わりに来たのよ。ふふふふ・・・」
「え〜っっ!!」

「最初はね、フライパンにひっついたり、コゲコゲで凄かったけど。だんだんコツをつかんでね。
私より上手になっていたわ。試作品は全部トランクスちゃんが食べてくれてたみたい。」
「私・・・2人に悪いことしたのかしら・・・?何も考えないで作ってたわ。」

「いいんじゃない?ブルマさんが食べてくれることが大事なんだから。」
「美味しかったわ・・・本当に。」

「じゃ、これは必要無いわね。それと・・・南の島へベジータちゃんとでバカンスでもどう?って、
パパがね予約してくれたからチケット渡しておくわね。」
「ごめんね、ママ。私・・ベジータのホットケーキが一番嬉しかったわ。」

パンチーは笑いながら、用意したバースディケーキを持ち帰ってくれた。

〜つづく〜

(連投規制があるので、区切ります。気にせずレス下さい)
458449:2010/02/15(月) 03:21:54 ID:???
>>457からのつづき


「ベジータ!」
ノックもせず、ブルマは彼の部屋に入った。

「なんだ?騒々し・・イッ!!」
振り返った彼に、ブルマは飛びついていた。
「ありがとう・・ゴメンネ・・・私・・私・・・」

抱きとめながら、ベジータが聞いた。
「食ったのか?」
「うん、美味しかったわ。」

フッと満足げに笑い、顔を見合わせて彼は言った。
「そうだろう。しかし、当分ホットケーキはイイ・・・ぞ。」
「分かったわ。」

キスを交わしてその先に進もうとした・・・ベジータの手を、止めるブルマ。
「どうしてだ?」
「ふふふ・・・・実はね。」

耳元でささやかれ、彼の目は見開き彼女を見た。
ブルマは微笑みながらまた、抱きついた。
そっと・・・その体を彼は抱きしめていた。
459449:2010/02/15(月) 03:25:08 ID:???

「え〜っっ!!マ・・母さん、それ本当?!」
夕飯の時、その話を聞いて僕は叫んでしまった。

「ええ、トランクス。来年には産まれるのよ。」
「わぁ・・・どっちかな?ねぇ父さん、女の子が僕いいなぁ。」
「どうしてだ?」

「だってさ・・・可愛いと思うよ。母さんに似てたら。」
「ま、言うようになったわね。」
「ふん、生意気言うな。」

僕は嬉しかった。2人とも仲直りしたみたいで、母さんの笑顔はキラキラしていた。
460449:2010/02/15(月) 03:26:49 ID:???
ーそれから、1ヶ月後ー
空港で、ブルマはベジータと共にブリーフ夫妻と、トランクスを見送っていた。

「いってらっしゃい。」
「すまんのう・・・ブルマ。わしらで行かせてもらうよ。」
「良いのよ。仕方ないもの。」

つわりが始まっていたので、大事を取って母さんはバカンスをあきらめて
おじいちゃん達が代わりに行くことになった。
僕も夏期講習の合宿があるので、1週間不在になった。

「父さんだけで、大丈夫?」
「あら、心配ないわよ。」
そう言って母さんは父さんの腕にもたれて、笑って見送ってくれた。

隣できまり悪そうに立っていた父さんだったけど、
「気」で母さんをガードしていたのを、飛行機の窓から感じていた。
461449:2010/02/15(月) 03:29:18 ID:???

残された2人は、空港を後にした。フライヤーの操縦はベジータがしていた。
「良かったのか?」
「良いの。だって貴方と一緒ならどこに居ても同じだもの。」
しばらくは、2人きりだった。


キッチンから甘い香りが漂っていた。

「ほら、焼けたぞ。変なつわりだな・・・これだけは食えるとは。」
「だってね・・・この子が食べたいって言うんだもの。」
お腹を撫でながら、ブルマは笑う。

「嘘をつけ。お前は都合の良いように脚色ばかりするんだな・・・」
「安定期になったら・・・ふふふ、良いわよ。お・ま・た・せ。」
「な・・・何を下品なっ!早く食え!」

顔が赤くなるベジータにウインクし、美味しそうにホットケーキを食べるブルマ。
それを満足そうに見つめ、もう一枚焼きにかかるベジータだった。
462449:2010/02/15(月) 03:31:20 ID:???

母さんは何故か、父さんの焼くホットケーキしか食べれない つわりだった。
そのせいか?妹は父さんのホットケーキが大好きで、それは僕も母さんも同じだった。

でも父さんは言うのだ。
「お前のが食いたいから、焼いてくれ。」
どんなに焦げても、どんなに甘くなくても、母さんが作るから食べる、
父さんはそういう人だった。

僕と妹はその様子を、こっそり笑い合った。
キッチンが甘い香りに包まれ、お互いが作ったホットケーキを2人が食べているのを見て。

〜「完」〜


甘い物が好きではないベジータが、甘いことをしております。
セクロスは・・・何処へ?ですが、ブラが産まれているので、あったと想定シテ下さい(汗)。

お粗末さまでした。。。。

もう一つ、「ヤキモチを焼くベジータ」でも妄想しています。
また書けたら・・・投下したいと思います。
読んでくださってありがとうございました。
463449:2010/02/15(月) 15:18:25 ID:???
ベジータがヤキモチを焼く設定を使わせていただいて
・・・で書いてみました。
エロありです。規制があるので区切ります。では・・

「〜Proposal(提案)〜」

初めて2人がひとつになった時、
お互い夢の中での出来事のようだった。
そうなる前に、何度も夢の中で抱き合っていた。

快楽はそのまま同じ内容で・・・・・体は溶け合うように、繋がった。
声をあげて喜ぶブルマ。それを壊さないように突き上げる。
気づいたらベッドで全裸だった2人。

だが・・・何があったかを思い出すと、逃げ出したくなるベジータだった。
その隣でうっすらと涙眼で、密着するブルマ。
その体をはねのけるつもりが・・・抱き寄せていた。
ブルマは彼の手を取り、遊ぶように手を重ね合わせ、握ったり頬につけたりしていた。
黙ってされるがままに、ぼんやりと見つめるベジータ。
464449:2010/02/15(月) 15:19:17 ID:???

「ね・・・私の事好き?」
その質問に彼は答えた。
「俺には分らん。人を好きだとも、思ったことは無かった。ただ・・・・」

「ただ?」
「お前は違う。放したくない・・・・・俺のそばに居て欲しい。」
それは本音だった。誰にもやるつもりもない、誰にも触れさせたく無かった。

ブルマは真っ赤になった。
(何、プロポーズしてるの?この人。ああ、彼は思ったことを無駄なく伝えるんだ。
それに目移りしないんだもの、きっと運命なんだわ。)
賢くも何もそれを告げずにこう答えた。
「うん・・・そばに居るわ。ずっと。」
胸に顔をうずめながら、また抱き合った。

その日から、彼は時折彼女の部屋に現われた。抱かれる行為は優しかった。
彼の残忍さを知っている彼女はそれが驚きだった。
初めから、絶頂を迎えたのは彼だけだった。
465449:2010/02/15(月) 15:20:31 ID:???

しかし、彼は異星人だ。今後のC.C.の未来を考えると、結婚云々の対象では無い。
第一、彼が婿養子になれるとも地球人になれるとも思えなかった。
相変わらず、2人っきり以外はつっぱって過酷なトレーニングをしている。
それなのに、両親は彼を勝手にブルマの相手と認めていた。
いつからか、2人の関係はバレていた。
母親は溺愛してるベジータをかなり気に入っているので、大賛成だった。

ただ、父親の方は義理でお見合いを勧めた。
「断ってもいいから。」と一言付け加えて、そのリストを渡された。
それを見ていた時、運悪くベジータが部屋へやってきた。

「何だ?それは・・・」
「うん、パパの古くからの友人がお節介で寄こしたの。
でもね・・・どうだろう?私、この中から結婚相手を選ぶのかなぁ・・・・」

「貴様はどうしたいんだ?俺と終わらせない限り無理だろう。」
「あら、いつかは結婚しなきゃいけない身なんだもの。より取り見取りのうちに選んでも・・・」
ブルマは「だったら、俺としろ」とベジータに言って欲しいのだった。
466449:2010/02/15(月) 15:22:45 ID:???

だが、彼はそう言わなかった。
「貴様は別の男と寝たいのか?」
「な、何言ってるのよ!そんな訳ないでしょ!!」

「だったら、止めるんだな。第一、俺以外満足出来るのか?」
「あら、随分な自信ね・・・・。でも、安心しても良いわよ。貴方が嫌になるまで付き合うから。」

「ふん・・・嫌にか。貴様はどうなんだ?」
「そんなこと・・・・」
「じゃ、体は正直ってことか・・・」
「あ・・・イヤ・・・」
「駄目だ。今夜は離さない。」

その夜のベジータはいつもと違っていた。
滅多に痛いことはしないはずが、歯形が付くほど乳房を弄び、体中にキスマークを付けた。
しかも・・・・
「あ・・・あああああ!そこは・・イヤァァァ!!」
「煩い!黙れ・・・・俺は・・・お前の全部を・・・・」
アナルにまで手を出した。

おかげでブルマは失禁した。幸い、バスルームだったので大事無かったが・・・
体の力は全部抜け、立つことも出来なかった。
そんな彼女を洗ってやり、優しく拭き取ってベッドへ寝かすベジータ。
知らずに涙が出るブルマ。その涙をそっと拭ってやる。
「すまん・・・・」
そう言い残すと、自分の部屋へ戻って行った。
467449:2010/02/15(月) 15:24:23 ID:???

「いったい、なんなの・・・あれ・・・」
今までと違う彼の行為に、多少のショックと体は受け入れている事実に
困惑しながら、ブルマは考えた。
「あのお見合いの事で?!まさか・・・・嫉妬?」

冷静で、残忍な異星人だった彼がそんな感情を持っていたと思えない。
「でも・・そう考えると・・・自分の物だって主張したかったのかも・・・」
そんな彼を心のどこかで嬉しく思っていた。
(愛されているのかも)そう思えてきた。

「俺は・・・あいつに何をした?」
そう我に帰って、さっきまでの行為を振り返ってみた。
「あいつを誰かに渡すぐらいなら、俺の証を全部刻みつけたかった・・・」
体のすべてに刻印をつける気持ちだった。

「俺はあいつを・・・・」
愛する気持ちをストレートに出せるほど、彼は素直ではなかった。
しかも「愛」がなんなのかもまだ分からないでいた。
「だが、はっきりしたことがある。俺は・・・あいつ無しでは生きられない。」
その事実は受け入れたのだった。
468449:2010/02/15(月) 15:29:55 ID:???

次の日、ブルマは許せないと思いつつも真意を確かめたかった。
「ねぇ、昨日の夜はどういうつもりだった訳?私はあんたのオモチャじゃないのよ。」
つい、口調は強くなる。しかし心のどこかでそれが嫉妬から生まれたものならば・・・と思っていた。

「俺は・・・お前を離すつもりはない。」
いきなりストレートな答えが返ってきた。
「え・・・?」
「誰にもくれてやるつもりもない。」
無意識に声が怒っていた。しばしの沈黙の後、ブルマは言った。
「ねぇ・・・それって、私のこと・・」
その言葉を遮って、彼は続けた。

「俺は愛とかは分らん。ただ、お前は特別だ。俺の物だ。」
「何、それ。私はモノじゃないわよ!でも・・・」
知らずに彼を抱きしめていた。
「私は誰のモノでもないわ。貴方のモノでも。でも・・・でも・・・心は違う。本当は嬉しかったの。あの話でそう思ってくれて。」
「そう思ってとは?」

「だって・・・ヤキモチでしょ?」
「なんだ?それは。」
彼は意味が分かっていなかった。
469449:2010/02/15(月) 15:33:59 ID:???

「え・・・とね。私が誰かと一緒になるのは嫌だって思う気持ち。」
「ああ、そうだ。」

「だからね、いい方法があるの。」
「なんだ?」

「結婚しましょ。」
「!」
ベジータは・・・しばらく声が出なかった。

「嫌なの?」
「今はそんな場合では・・・」

「じゃ、こうしましょ。子供が出来たら産んでも良い?それから考えてよ。」
「戦いが終わればな・・・」

それから15年・・・・
「愛してる」と彼の口から言われるまで、どれほどの年月が必要だったか。
今更 回想しては、時々思い出すブルマであった。その隣に今日も彼は眠っていた。
ブラが生まれて、それは半月後の彼の姿であった。
470449:2010/02/15(月) 15:35:41 ID:???

「でも、「好き」とはなかなか言わないのよね・・・」
寝ているときは、眉間にしわが無いのを微笑みながら、見つめてため息をつく。

隣のベビーベッドには、自分によく似た娘がスヤスヤ眠っていた。
「知っているのよ、ベジータ。あの頃から貴方、私のこと愛してくれていたんでしょ?」
独り言のはずだった。

「馬鹿を言うな・・・勝手に作りやがって。」
返事が返ってきた。

「え?起きてたの?もう・・嫌だわ。」
「ふん、お前の考えてる事なぞ、丸分かりだ。」
それを聞いて、ブルマは言った。

「じゃ・・・私が今何考えてるか、当ててみてよ。」
「簡単なことだ。「好き」「愛してる」だ。」

「あ〜・・・「好き、愛してる」って言った〜ふふふふ。」
「くっ!またお前は!!!」
クスクス笑いながら、抱きつくブルマ。
夜はまだ長かった。

〜「完」〜

補足・・・
タイトルは一般的には「プロポーズする」なんですが、ブルマは「提案する」ことで
ベジータとの結婚をかなえているのでした。

読んでくださって、ありがとうございました。
471名無しさん?:2010/02/16(火) 21:51:22 ID:???
2作品投下dでした
投下すぐに来てしかも2つも!!
ひとつめは幸せほのぼの、ふたつめは結構ドキドキ‥
そして449さんのSSはいつもどこか優しさが漂ってますね!
472449:2010/02/17(水) 00:23:02 ID:???

>>471さん
感想ありがとうございました。
ホットケーキは以前のSSでSベジが食べていたのと
今回の372さんのSSで焼いてたので
書きたくなりました。(でも脱字ハケーン・・スマーン)

ヤキモチは結婚に決心つかない男女のありがちな話で
ベジブルだとこうなるんでは?と思ったので。
ベジータってさらっと赤面する言葉を言いそう。
本人意味分かってないデショウガw

理想で書いてるからそう思われるのかな?
あまり需要ないかもですが・・また投下したら
読んでくださいませ。

473名無しさん?:2010/02/18(木) 02:34:25 ID:???

ふと、未来のブルマとトランクスのその後を書きたくなりました。

ほのぼのはありません。愉快な話でもありません。
投下しますが、気に入らない方はスルー下さい。

「未来編〜ベジータ追悼〜」

トランクスが過去から戻ってきて、人造人間も倒しセルも倒したこの世界は
平和になった。少しづつ街も暮らしも復興していた。
C.C.もだんだんと企業として、立ち直りつつあった。
元々カプセルの需要と特許で生活は成り立っていたから、
それほど会社復活に力は入れていなかった私だった。

それでも、仕事は山のように増える。
だけど忙しさは同時に 悲しみを忘れさせれてくれるのだった。
過去の事を思い出すと、心が重くなるのはどうしようも無かった。
戦いのさなかでは、生きるのに精いっぱいだったから、思い出す暇も無く・・・
平和になったおかげで、そんな思いをするのも皮肉な話だった。
474名無しさん?:2010/02/18(木) 02:36:27 ID:???

トランクスが、私に重力室を作るように願ったので、
さっそく過去の私が設計したのを 真似て作ってみた。
向こうの世界の彼と、何かつながりが欲しかったのだろう。
段々・・・あの人に似てくる。もちろんあの冷酷さはあの子には無いのだけど、
たち振る舞いや、顔つきは・・・・思い出してしまう。

そんな時、仕事の合間にこの草原へ足を運んでいた。
ここで彼は散った。炎が彼を包んでしまい・・・奇跡的に焼け残っていたのは
傷だらけで肩が片方破損したプロテクターと 左手だけの焦げた手袋が一つだった。
遺体を運ぼうと、クリリンはそばまで行ったのだけど、
人造人間がその後すぐに戻ってきたのと、この一帯を火の海にしたらしく、彼は消えた。

トランクスが「父さんの事」を聞くとき、その二つを見せて語った。
だけど・・・・私達が・・・そうなった話は、真実では無かった。
少なくとも・・・「つい、なんとなく」ではない。
あれは私からの挑戦状だったのかもしれない。
475名無しさん?:2010/02/18(木) 02:38:24 ID:???
−(ブルマの回想)−

突然の病で、孫クンが亡くなってしまい、彼は生きる目標を失った。
孫クンの亡骸を見て、彼がしたことは忘れられない。

「・・き、貴様・・俺に許可なく死にやがって!!そんなことは許さん!!
起きろ、おい、目を覚ますんだ!!起きやがれ、カカロット!!!」
胸倉を掴み、頬を叩いていた。誰もが必死でそれを止めようとしたのだけど・・・

「ええだ、ベジータさん・・・オラだって・・・そう思ったんだ。気のすむまでやってくれ。
それで、目が覚めてくれるなら、お願いしたいだ・・・そうお願いだ、もっとしてもええだ。
オラも・・オラも・・・それで悟空さが・・・やっぱり目を開けないなら、やっと諦められるだ・・・。」

そう言って、泣いてお願いするチチさんを見て、ベジータは
「くっ・・・くそったれ!!俺は認めんぞ、俺は・・・俺は・・・!!」
叫びつつ、手を放していた。そして、その場から飛び去っていった。

葬儀には参列しない彼を誰も責められなかった。
私だって、本当はこんな場所に居たくなかった。
その後・・・孫クンの墓の前に立っていたベジータを悟飯クンは見かけたらしい。
476名無しさん?:2010/02/18(木) 02:39:33 ID:???

それからのベジータは、あれほど過酷なトレーニングをしていたのに、急に重力室を使わず、
どこかへ行って戻ってきて、食料をかっ込み、また去っていくことを繰り返していた。
そして・・・段々精気も無くなっていた。部屋に居たのかと思うと、真っ暗でベッドに横たわっている。
食事も取らない時もあった。私は心配になって、何度も彼に元に戻るように勧めた。
「スーパーサイヤ人になるんじゃなかったの?」とか言ってみたりもした。
「うるさい、女のお前に何が分かる!」
「女は引っ込んでろ。」などと言うので、頭にきていた。

「なによ!!いつまでもウジウジと!!今の貴方なんか、孫クンだって戦いたくないわよ!」
と口走っていた。言ってしまってからシマッタ・・・と思ったけど、止まらなかった。
「サイヤ人の誇りなんてそんなものなの?そんなことじゃいつまで経っても彼を超えれないわ!」

そう言われて、私を睨みつけ・・・仁王立ちになった彼の眼が燃えていた。
「なに・・・!お前ごとき、地球の女が俺に偉そうに言える立場か?」
「二言目には、女、女って・・・!!女にしか出来ないこともあるんだから!!」
「ほぉ・・・それは一体なんだ?言ってみろ。」
477名無しさん?:2010/02/18(木) 02:48:17 ID:???

「子どもを産むことよ!」
「ふん・・・そんなことか。馬鹿馬鹿しい。」
それを言われてカチンときた私は、彼にこう言っていた。

「だったら、試してみたら?貴方の子を産んであげるわ。」
その時のベジータの顔を私は今でも覚えている。
(何を言ってるんだ?この女は?)そう言いたそうだったから。

「怖いの?・・・地球の女を抱けないの?どっちなのよ?」
「何を・・・!!」

私は、服を脱ぎ始めた。下着をも脱ぎ棄て、全裸で彼の前に立った。
「抱きなさいよ。そして・・・孫クンと同じになるのよ。彼には妻も子どもも居たのよ。
同じ立場になれば・・・貴方だってスーパーサイヤ人になれるかもしれない。
もう、そんな貴方を見たくないわ。私が貴方を強くしてあげる。」

身動きもせず、私を見ていた彼に・・・キスをして抱きしめた。
孫クンしか見ようとしなかった彼に、私を見て欲しかった。
私という存在を 認めてもらいたかったのだ。

その日から、私を彼は抱いた。あんなに残忍だった彼が、私を抱くときは優しかった。
だから・・・私はトランクスに言ったのだ
「はっきりと優しさを見せない人だった」と。
それは私しか知らない事実だから。・・・それがきっかけだった。
私が挑発したのが本当の話・・・真相を言うには息子はまだ幼すぎた。

だけど、いくら行為を重ねていても・・彼は朝には居ない。
いつも夜に来て、抱いたら消えている。一緒に朝を迎えたことは無かった。
トランクスを産んでから、彼は私を抱かなくなった。
超化は出来ないままだった・・・
478名無しさん?:2010/02/18(木) 02:50:13 ID:???

それからしばらくして、人造人間の出現でそれどころでは無くなった。
仲間が次々殺され・・・ピッコロが死んでしまい、ドラゴンボールも消滅した。
街も村も壊され、身の置き所が無くなり、生き残った悟飯クンとクリリンがC.C.へ越してきた。
その頃には、ベジータも一緒に戦っていた。相手2人に対して3人・・・でも対等に闘えなかった。

クリリンとかなり深刻に話しこんでいたのを、覚えている。
彼が亡くなってから、その時の内容を教えてくれた。

「いいか、何があってもトランクスと悟飯は守るんだ。サイヤ人の血をひく者は
きっと強くなるはずだ。人造人間を倒すのはそれしかない。俺は出来るだけヤツラを
引きつけて、ダメージを負わせる。お前はその隙に悟飯と逃げるんだ。
何がなんでも生き抜くんだ。戦おうとするんじゃない。お前らの戦闘能力では、絶対に勝てん。」

そう彼は言っていたらしい。逃げ延びることも・・・戦法の一つだと。

「悟飯は・・俺をすでに超えているはずだ。だが、まだまだだ。俺が実戦で教えてやる。
お前は援護に回れ、そしてアイツを死なせるんじゃない。分かったな。」

事実、彼らはその通りに 危機を何度も乗り越えた。
彼が死んでからも・・・クリリンは悟飯クンを 守りきり・・死んだ。その怒りであの子はスーパーサイヤ人になれたのだ。
そして、トランクスを鍛え、守り・・・また・・・息子も超化出来た。彼らがこの未来を守ったのだ。
479名無しさん?:2010/02/18(木) 02:51:42 ID:???

最期を迎える前夜、珍しくベジータは私を求めた。
いつもより、甘く優しく・・・なのに体中にキスで印をつけていた。
私はそんな彼の行為を、嬉しく思っていた。絶頂を迎えても、また抱き合った。
何度も何度も体力の続く限り・・・・彼を留めていたかったのかもしれない。

「うぅぅぅん・・はぁぁん・・ベジータ・・・私も戦いたい・・・でも・・あぁ・・何をすれば良いの・・・」
「お前に出来ることは・・・くっ・・・俺のガキを・・・死なせないことだ。」
「うん・・・約束するわ。大人になるまで絶対に・・・ああぁぁ・・」

彼の重み、彼の手・・・彼の体温・・・匂い、私は自分の体に刻みつけていた。
(このまま溶け合って無くなってしまえたなら・・・・)
そんなわずかな夢も見れないぐらい、私達は絶望の中にいた。

・・・・予感はあった。
朝目覚めたとき、彼は隣で寝ていたのだ。
だけど、すぐにアンダーシャツに着替え、戦闘服に身を包んだ。
手袋を装着し何も言わずに出て行こうとした。

「待って・・・約束して・・帰って来るって・・・」私はそう言いたかったのだ。
なのに声が出なかった。振り返った彼は、私をじっと見ていた。
彼の姿を焼き付けておきたかった。なのに、涙でゆがんで見えた。
それが・・・最後に見た彼の姿だった。
480名無しさん?:2010/02/18(木) 02:53:07 ID:???
〜(ここから現実に戻る)〜

・・・・・そんなことを思い出していた。

「ここにいたの?母さん。」
振り返ると、トランクスが立っていた。
(やっぱり似ている・・・)
どうしても面影を追ってしまう。

「ええ、ちょっとね・・・ベジータに報告してたのよ。」
「何を?」
「平和になったからって。だから・・トランクスに、素敵な彼女が出来たら・・・良いわねって。」
「な、何言ってるんだよ、早く戻らないと仕事溜まってるんだからね。」
戻る道すがら、トランクスは躊躇いながら聞いてきた。

「あ・・・あのさ・・・本当は、僕が産まれたのって・・・父さんが母さんを無理やり・・じゃなかったの?」
「どうしてそんなこと聞くの?」
「戦いで過去の父さんと接してて思ったんだけど・・・どう考えても、
2人が愛し合って・・・じゃない感じだったから・・・もう僕も大人だし・・・別に・・・」

「それは違うわ、トランクス。安心してちょうだい。」
私はきっぱり言い切った。
「間違えないでね、あなたは私とベジータが望んで産まれたのよ。それだけは本当。
それに・・・夫婦の形って、2人にしか分からないものよ。見た目で判断しちゃだめ。」
「・・・・母さん。」

そうだ。私が彼を挑発したのは、彼の子が欲しかったから。
そして、それを受け入れた彼も、自分の証を残したかったからだった。
481名無しさん?:2010/02/18(木) 04:31:44 ID:???

最後の夜に彼はこう言っていた。
「俺が抱くのはお前だけだ・・・お前は俺の女だ・・・
そして・・俺のガキを産んだ、唯一の女・・・お前はサイヤ人ベジータの王妃だ・・・ブルマ。
生きろ・・・・・・そして・・トランクスを育てろ・・・それがお前の・・・戦いなんだ・・・」
ひとつに繋がりながら、私は頷いていた。

だから・・・今まで生きてこれたのだ。

「父さん・・・また来るよ。」
トランクスは私がなぜここに来たのか知っていた。
ゆっくり歩いて帰ってくれたのもその為だった。
彼は何も残さなかったけど、一番大事なものを私に与えてくれた。

草原にはタンポポが一面に咲いていた。平和を象徴するかのごとく。
それは、彼を弔っているようにも見えた。何も語らず消えた私の英雄を。

(いつか、本当の事を話しても・・・良いわよね?ベジータ・・・)
振り返りざまに見たタンポポが、彼が答える代りに揺れていた。

〜「完」〜



感傷的な話になってしまいましたが・・・
きっとこんな感じだったのでは?と妄想してみました。
読んでくださってありがとうございました。
482名無しさん?:2010/02/18(木) 22:51:16 ID:???
ベジータの最期の夜の言葉がじーんと来る
トランクスはベジータの忘れ形見でもあるし
ベジータとブルマの血を受け継いだ二人の結晶だよな〜
483名無しさん?:2010/02/19(金) 09:44:40 ID:???
>>482さん
感想ありがとうございます。
ベジブルを考えた時、どうしても彼女の存在を
忘れてはいけない気がしまして・・・
妄想してしまいました。

つづきもあるのですが・・読んでいただけるなら
投下したいと思います。
484名無しさん?:2010/02/19(金) 22:44:25 ID:???
>>483
続き投下お待ちしてます!^^
485名無しさん?:2010/02/19(金) 23:04:02 ID:???
>>484さん
ありがとうございます。
長くなるので・・・いいんでしょうか?
3回ぐらいで区切ります。(連投規制があるので)
それでもおkならば、投下したいと思います。
486ベジータ:2010/02/20(土) 01:33:41 ID:???
いいこと思いついた。お前、18号吸収して完全体になれ。
487名無しさん?:2010/02/20(土) 03:18:59 ID:???
・・・・思い切って、投下します。
未来のブルマのその後です。>>481のつづきになります。
が、本当はこちらを先に書いてました。長いのですが・・
連投規制がかかるので、間が空きます。
お気に召さない方は・・・すみません、スルー願います。
多少、エロもありです。愉快な話ではないです。

「再会〜束の間の夢〜」(未来のブルマの語りより)

今の世界が少しでも変わるなら・・・と、過去の世界へ息子を送り
期待以上の成果と、平和を取り戻して2年の歳月が流れた。

西の都から、世界中が再開発し街も元通り・・とは行かなかったが、
暮らしに不自由しないまでに、人々の生活は安定しつつあった。
私と息子は平和な日々に、少しの安堵感とそれでも何かが起こる
危機感を常に抱えて暮らしていた。

「母さん、僕にも重力室を作ってくれない?」
そうせがむ息子の願いを聞き入れて、今度はこれからの未来に備えて
トレーニング出来る設備を整えた2年間だった。

ある春の晴れた日、珍しく息子から彼の墓参りをしようと提案された。
墓と言っても、何も残さなかった男が命を亡くした場所だった。
荒れ果てた大地も今は、草原になり・・・・一面にたんぽぽが咲いている。
まるで誰も来ない代わりに、彼を慰めているように思えるのは私の感傷だろうか。

黙って大地を見つめていた息子が、口を開いた。
488名無しさん?:2010/02/20(土) 03:25:31 ID:???
「母さん、この2年でやっと平和だと言える世の中になったね。」
「そうね・・・夢中だったけど、あなたもよく頑張ったかいがあったわ。
そうやって黙って立っていると、お父さんに似てきたわね・・・。
でもあなたは優しい良い息子だわ。何も語らなかった彼とは違うし。」

「父さんは、口べただっただけじゃないかと思うよ・・。少なくても、僕には
親として接してくれていたもの。突然現れた未来の僕に。」
「こっちの世界のあの人と少し違っている気もするけど、やっぱり血のつながった
わが子だものね・・・・。精神と時の部屋での修行や、一緒に戦ったことであなたと
生活したからかもしれないわ。」

風が吹いて、心地よい天気だった。周辺をぐるっと歩きながら、花を一輪摘んで
私に渡しながらトランクスは言った。

「母さん、一度父さんを見てきたらどう?」
そんなことを考えたことが無かった私は、少なからず動揺した。
「な・・・何をバカなこと言ってるの。過去を変えると今の世の中も変わってしまうかも
しれないのよ?」

「じゃあ、こっそり誰にも会わないで様子を見てきたらいいんじゃないかな。
それだと何も変わらないと思うよ。
でも・・・もうこの世界と、あの世界は別世界になってるし。
パラレルワールドだから、仮に誰かと接触しても何もこっちは変わらないんじゃないかな。
現に、人造人間だって別モノだった。過去の僕も同時に存在していたし。」

「そうかもしれないけど、だったらベジータだって別人ってことじゃないの。」
「でも・・・僕にとっては、あの人が父さんだもの・・・。」
489名無しさん?:2010/02/20(土) 03:28:50 ID:???

帰ってからのトランクスは「過去のあの人」が父親だった。
物心つく前に存在が無かった父親。話だけのまったく想像も出来なかった、プライド高きサイヤ人。
実際に会って、心が通うまでの成長過程は戻ってからの息子を見れば、一目で分かる。
彼を尊敬し、心から慕っているのが。

「とにかく、今はカプセルコーポレーションも立ち直りつつあるし、母さんがしばらく居なくても
会社は大丈夫だと思うよ。行っておいでよ。あれからメンテナンスして、
太陽光でエネルギーチャージが 短時間で出来るように改造したんだし。」
「トランクス!いつの間にそんなこと・・・・!!」

「僕は父さんに似てるかもしれないけど、母さんの息子だよ?そのぐらいの科学力はその辺の学者よりも
持ち合わせてるつもりだったけど?」

そう言いながら笑う息子は、成人しているのにまだ子供に見えた。
490名無しさん?:2010/02/20(土) 03:31:13 ID:???
「いい?もしさ・・・向こうで母さんに会ったとしたら、協力してもらうと良いと思うよ。
このタイムマシーンにかなり興味津津だったし、1年前の向こうの世界へ行くんだから・・・
かなり今の科学力があると思う。何かトラブルが起きても天才2人だとなんとかなるだろうから。」
結局、根負けした私は息子に促されるままに、タイムマシーンを使うことになった。
 
「大丈夫かしらね?あの世界へ確実に行けるのか保障出来るの?」
「時間設定は同じだから、他の世界があるなら別だけどこのマシーンで行ってるのはあの世界だけだし。」

「ちらっと見たら帰るわ・・・。会うとややこしくなるじゃない。」
「それは母さんにまかせるけど、どんな暮らししてるかはちゃんと見てきて教えてくれないかな。」
伏し目がちに言う息子を見て、本当は自分が行きたいのではないのかと思いつつ、私はスイッチを押した。

ダメージもなく、ほんの数分であの世界へ私は到着した。
場所をカプセルコーポレーションの中庭にしておいたのだが、どこでずれたのか何もない空き地だった。
間もなくその理由が分かった。
「改築したんだわ・・・建物が違うもの。」
数メートルなのだったが、家の場所がずれていた。私は早速マシーンをカプセルに詰め、建物の入り口を物陰から
見ていた。

「早く〜お兄ちゃん!パパ!」
元気よく出てきたのは・・・・私の若い頃にそっくりな、女の子だった。
驚く私の眼に飛び込んできたのは、トランクス。
私の世界とは違って、都会人として洗礼されていた。

その後ろから出てきた・・・・のは・・・
(ベジータ!!)
声に出せない私の眼から大粒の涙があふれてきた。
491名無しさん?:2010/02/20(土) 03:32:42 ID:???
髪型が以前とは違っていて、少し大人びた容姿。しかも口髭まで生やしていた・・・。
子どもたちに対して、普通の地球人の父親のような態度で接している。
しかも娘らしき女の子に、かなりベタベタされていても嫌な顔せず、黙っている。
少なからず私はその娘に嫉妬のような感情を抱いた。

「パパ、その口髭似合わないから、剃ってっていってるのにぃ〜ブラの言うこと聞いてくれないの?」
「うるさい。それより、どこへ行くつもりだ?俺だって暇じゃないんだからな。」

「あら、今日はショッピングに付き合ってくれるんでしょ?ね、お兄ちゃんも。」
「僕はたまたま買いたい本があるんだよ。途中まで付き合うけど、行くところがあるから。」

「も〜冷たいんだからぁ!!でもパパはブラとずっと一緒よね?」
「終わったら、すぐに帰るぞ。」
「そんなこと言って・・・・でもランチぐらい良いでしょう?」
「・・・しょうがいな奴だな。昼飯だけだぞ。」

言葉はそっけないけれど、私の知ってる彼が絶対に言いそうにないセリフだった。
しかも娘にずっと腕組されながら、歩いている・・・・!!
あっけにとられている私に気付かないで、彼らはエアカーで出かけて行った。
 
「この世界では・・・娘が居るんだわ。しかも私にそっくりだった。本当は私も娘が欲しかった・・・。
あのベジータがあの子を溺愛してるのね。トランクスは抱きもしなかったのに。」
なんだかおかしくて笑ってしまった。
492名無しさん?:2010/02/20(土) 03:34:30 ID:???
私の世界の彼はあくまで、誇り高きサイヤ人の王子。最後までそのストイックさは変わらなかった。
だんだん地球人らしくなってはいたが。
この世界の平和に多少羨ましく思えたが、とりあえず誰も居ない様子の家に侵入した。

セキュリティロボが居たが、「私」を認識したので、何も問題なく入ることができた。
家は改築したからか、間取りがかなり変わっていた。
一番驚いたのが、リビングの広さとキッチンの充実さだった。
「サイヤ人の彼と息子だもんね・・・・きっと毎日大食料理を作らないといけないんだわ。
それとお客さまも大勢来るようだし。こうなるのも無理は無いわね。」
リビングに飾られた写真から、この世界での皆の様子が手に取るように分かった。
きっとここでパーティでもしたのだろう。それぞれの今が読み取れた。

他にも部屋があるようだったが、昔の家より広くなっているので私は迷った。
近くのロボから配置図を確認しつつ、私の部屋に行ってみることにした。
入るとほぼキッチンと同じ広さで、ここだけで暮らせそうな居住空間になっていた。
バスルームもかなり広く・・・・隣はトレーニングルームに行けるようにエレベーターとなっていた。
ベッドの広さからこの部屋で二人で暮らしているのだと、理解して私は顔が赤くなった。
あのベジータがこの世界の私とベッドを共にしているのだ。

なぜそう分かったのかと言うと、二人分のナイトガウンが無造作にベッドに置いてあったから。
493名無しさん?:2010/02/20(土) 03:38:23 ID:???
子供たちの部屋も少し見ることにした。
息子は几帳面な性格らしく、服もきっちり畳んで置いてあり、本棚の整理の仕方からその勤勉ぶりも分かった。
彼から鍛えられているのだろう、トレーニングウエァもタイプ別にクローゼットに整理されている。
机の上には、化学式でいっぱいのノートやパソコンが置いてあった。
「かなりの天才だわ・・この子。やっぱり私の子だけあるわね〜。」
悪いとは思いつつ、解読してしまうのは私も科学者だからだろうか。

娘の部屋は年頃らしく、乙女チックな様子だった。
私も娘時代はそうだった。あれから何十年たっただろうか・・・・・。
「素敵な恋人がほしい」ただそれだけから、始まった冒険旅行。
その果てにこんな未来が待っているとは。
異星人の妻になり、彼をこんなに愛している自分が怖くなる。
 
ふと、見ると娘と彼の写真が飾ってあった。
幼児の彼女が彼にだっこされて、微笑んでいる。
その笑顔は彼の腕の中で安心しきっている表情だった。
「トランクスに同情しちゃうわね・・・。」
彼の表情は硬かったが、しかめっ面では無かったのでつい口に出てしまった。
 
あの子は抱いてもらった覚えがない。
気の毒だったが、あの時代の彼にそれを求めるのは無理があった。
あえて私も彼にそれを望まなかったのだった。
そう考えながらも、少し悲しくなってその部屋を出た。
494名無しさん?:2010/02/20(土) 04:50:34 ID:???
見取り図を見ると、私専用の研究室があるようだった。
興味本位でのぞいてみようと入った時、誰かとぶつかった。

「あ・・・ごめんなさ・・・いっ!!!」
そう言いながら、目を開けるとまぎれもなく、私が立っていた。
「あ、あなた・・・・!!わ・・・わたし??」しばらく無言で見つめあう私たち。

その束の間の沈黙に今の私とは全然違う、優雅な服装を白衣の下に着、
今でも若々しく装っている自分をマジマジと見ていた。
ふと、自分の今の様子が恥ずかしく思えた。髪はボサボサ・・・服もトレーナーとジーンズ・・。

そう思っているとこの世界の私が口を開いた。
「あ!!あなた、未来の私でしょ?!そうでしょ?タイムマシーンで来たのね?
ね、あの子・・・トランクスは元気にしてる?そっちの世界の人造人間は倒せたの?」
矢継ぎ早に質問を浴びせて私を面食らわせた。

「ね、こっちでゆっくり語り合いましょう!コーヒーを入れようと思ったの。
丁度良かったわ。あの子たちは夕方まで帰ってこないだろうから・・・・。」
私の腕を引っ張り、有無を言わさずに隣の休憩室へ私をいざなった。

自分と話をする・・・奇妙な体験を私は今しているのだ。
「そう・・・・そうよね。トランクスがそう云うのも分かるわ。私だって・・・・彼が生きてる所を見たいもの。」
「でも、私の世界の彼とは随分違う気がしたわ。平和な世界で地球人ぽくなってる。」
「ううん、違うのよ。彼は変わらないわ。ただ・・・・家族に対して素直になってきただけ。
この世界の平和はあなた、つまり私が作ったのだから、少しここで自由になさいよ。
彼に会ったって良いと私は思うわ。」

そう言いながら、私を見つめてこう続けた。
「今の恰好じゃ・・・入れ替わってもばれちゃうわねぇ〜」
「えっ・・・?」
495名無しさん?:2010/02/20(土) 04:52:34 ID:???
「こっちに来て!」
無理やり引っ張られて、連れてこられたのは
「ここはね、私専用のエステルームなの。サイヤ人って若いじゃない?!私もアンチエイジングにかなり
力を注いでいるのよ。これから、今の私ぐらいにあなたを変身させるわ!」
「え?え?」
戸惑う私におかまいなしで、私は私をエステロボに委ねた。

「まあ!見違えるわ〜今の私と全然変わらないじゃないの!!」
小一時間で、かなりの変化を与えてくれたのが、鏡を見て分かる。
一緒に写っていると、双子のようだった。

「ね、私はこれから2〜3日出かけるから、何かあったらこの携帯で連絡してくれない?
今から私になって、家族と暮らしてみれば良いわ。誰も気がつかないと思うし。
それに・・・・彼に思いっきり甘えてみたら?あなたの世界じゃ考えられないでしょうけど、
彼は私じゃないとダメだって言ってるわ。抱きしめて貰ったらいいじゃない。
浮気は嫌だけど、私だもの仮に何か起きても・・・・・それは他人じゃないから。」

「なっ・・・!!」
赤くなった私を尻目に、私はいたずらっぽく笑って出かけて行ってしまった。
一人残された私は、すべての家事はロボットがしてくれるので、何もすることがない。

「戻ったら、私にタイムマシーンの原理を教えておいてくれるとありがたいわ。
構造や仕組みを覚えたいもの。天才よね、ほんと私達って!」
そう言い残したこの世界の私。自信過剰なところは、今の私と変わらなかった。
496名無しさん?:2010/02/20(土) 04:56:46 ID:???
私は頼まれたタイムマシーンのシステムを、パソコンにデータとして残すことにした。
しばらく机に向って夢中でその資料を作っていると、誰かが後ろに居る気配を感じた。
「誰・・・!!」
「俺だ。」言いながら、背後から抱き締めてきたのは彼だった。
この感触・・・・この匂い・・・・もう私は、懐かしさと嬉しさで涙が出てきた。
「なぜ泣く?」
「・・・・・・なんでもないの。ちょっとね・・・。」
言葉を濁した私を振り返らせ、彼はキスをしてきた。

「!!!」それは私と彼と初めてキスした時のときめきと同じ感覚だった。
徐々に激しさを増してきたその抱擁に・・・私は無意識にはねのけた。

「ダメなのか?」何がダメなんだろうか?この世界の彼の甘さにめまいがした。
「今、忙しいのよ。このデーターを整理しないといけないの。それより、子どもたちは?」
少しムッとした彼だったが
「ブラは今風呂だ。トランクスは出かけた。多分、今夜は帰らんだろう。おそらく吾天の所だろうし。」
一瞬、私は分からなかったが、話の内容からして孫クンの息子らしかった。
(この世界では孫クン家も二人目が居るのね・・・)

「そう、あと1時間ほどかかりそうだから、キッチンで先に食事してくれて良いわよ。」
「・・・・・仕方ないな。」
あっさり引き下がったのはおなかが空いていたのだろう。
彼が出て行ってくれてホッとした。

あんなに急に昔の記憶が蘇るとは。それにしても・・・あのベジータが二人っきりだとまるで子どもだった。
私に甘えているのがよく分かった。今度ああされたら・・・・
「拒めないわ・・・彼ともう二度とそんなことは無いと思っていたのだもの。
私公認だし・・・・夫婦なんですものね。無理もないかも。」
ざっとまとめたデータを記憶させて、キッチンへ向かうと、まだ食事をしているサイヤ人が居た。
その横で、食べ終わった娘がデザートのイチゴをつついていた。
497名無しさん?:2010/02/20(土) 05:00:40 ID:???
「あ、先に食べちゃった。今ママの分、用意するからね。」
「ありがとう、ブラ。」娘は優しい子のようだった。

相変わらず無言で大量の食事を取っている彼の横に座った。じっと見つめていると不機嫌そうに見上げる。
その眼で見つめられると・・・・耐え切れなくなって、熱いものが胸にこみあげて来た。
あわてて眼をそらした。

「・・・・・?なんだ?今日は変だな。何かあったのか?」
その返事に私は答えず、無言で食事を始めた。
(そんなに見つめないでよ・・・それでなくても、さっきのでドキドキが止まらないんだから)

「ねぇ、ママァ。」甘えた声で娘が聞く。
「パパったらね、私が他の女の人を美人だねって言ったら・・・・・」
「こ、こら!余計な事を言うなっ!!」
彼が赤くなって必死にブラの口を塞ごうとした。

「ベェ〜だ!欲しい服買ってくれなかったから、言っちゃうもんねー!」
「や、やめろ!!」
「何?」
ブラは意味深な顔で笑いながら続けた
「ママ以上の女は居ない、だって!!フフフフッ言っちゃったぁ〜!」
そう言いながら足早に逃げた。
後には、真っ赤になったサイヤ人の男と、食事がのどを通らないで赤くなった私が残った。

「ふ、フン、当然だ。俺はサイヤ人の王子なのだから・・・この地球で最高の女が俺様の妻でないとな。」
(さっきのセリフより、もっと恥ずかしいこと言ってるのに気づいてないの?)
「ま・・・あ、ありがとう。私も最高の旦那様だわ。」
(自分でも歯が浮くセリフだわ。でも私の世界のあなたは・・・・本当に最期そう思ったもの。)

さっきより照れているのが分かる。首まで赤い彼を見たのは初めてだった。
「さ・・・先に、部屋に戻ってる。」
ブラよりも素早くキッチンから去って行った。
498名無しさん?:2010/02/20(土) 05:02:44 ID:eo8I8Bxh
499名無しさん?:2010/02/20(土) 05:07:31 ID:???
「こんな話、トランクスに言えないわねぇ。あの子の父親像のイメージ壊れちゃうわ。
でも昼間の私が言ってたのはこのことだったのか。確かに彼は素直になってる。
生きているうちに言えることは伝えるって決めたのかしら・・・・・この世界の私は本当に幸せ者ね。」
残っている食事を片付けて、私も部屋に戻ろうとした。

「その前に携帯に連絡しても良いわよね。」
これから何が起きるのか・・・少し不安だったので、私に連絡を取ってみた。
プルルルル・・・・ガチャ。「あ、もしもし。」
「フフフ、その声は私ね。どう?ベジータは。」
「いつもああなの?私おかしくって。でも羨ましいぐらいに幸せなのね・・・。」

「そうよ。だからあなたには感謝しているの。死ぬ前に私達の大切さが分かったって・・・・
だから、伝えようと決心したのだって。ただし、誰も居ないところでね。」
「意地っ張りで照れ屋なのは変わらないみたいね。」

「そこが可愛いってあなたも思ったんじゃないの?」
「「ふふふふ。」」 2人で笑って、私は続けた。
「彼はいつも・・・私を求めるの?」
「どうして?」私はメンテナンス室でのことを話して、セリフの意味を聞いてみた。
「そうよ。ブラは知らないけど・・・トランクスは気がついているみたいね。
今夜も余所に泊まりに行ってるでしょ?あれは気を使ってるつもりなのよ。」
え・・・・それって・・・とドキマギしていると、彼女は続けた。

「サイヤ人って、タガが外れるとどうしようもないみたいねぇ。体力が居るわ。
でもそれだけ愛されているんだって、思ったら私もスイッチ入っちゃうのよねぇ・・・ふふふ。」
ふふふ、ではない。私もそうなるの?と言いたかったが、言われてしまった。
「だからね、今のあなたは私なんだし。頑張ってね。」
「なっ・・・!!」
「仕事については、私のほうに連絡が来るから何も心配要らないわ。今、私は会社の近くのホテルにステイしてるから。
もし・・・本当に困ったことが起きたら、連絡して。私からはお邪魔だから、しないけど。」
返事をしないうちに、電話は切れた。
500名無しさん?:2010/02/20(土) 05:19:41 ID:???
改めて恥ずかしさが込み上げてきた。
「そんな・・・でも・・・ああ・・どうしよう。」
年甲斐もなく、心が乱れた。息子が居るとはいえ、私の世界の二人はそれどころでは無かった。
トランクスが誕生するまでは・・・それこそ、若さもあったのでいつも・・だったが。
あの頃はお互いを必要としていると言うより、足りない何かを埋めあっていた気がする。
余裕も無く、ただただ抱き合って終わり。朝気がつくと彼は居なかった毎日だった。

部屋に戻ると、彼はシャワーから出てきた所だった。
「遅かったな。」 湯上りの彼は、上気して逞しい上半身を露わに腰にタオルを巻いているだけ・・・しばらく見とれている私に
「何をそんなに見ている?今日はおかしいぞ。」 そう言いながら、近づいてきた彼を避けるように
「わ、私も疲れたから・・お風呂に入るわっ。」 とその場から逃げた。

恥ずかしさでどう風呂に入ったか・・・覚えてない。気がついたら、湯船で一人ぼーっとしていた。
「これから・・・?」想像するともどかしいような、逃げたいような気分になった。あがって、炭酸水を飲んでいると背後から抱きしめられた。

「い・・・や・・・」 つい、口に出てしまう。
「何が嫌なんだ?今日は・・本当におかしいぞ。いつもは・・」
その言葉を聞いて、この世界の私に嫉妬している自分が居た。自分からキスをする。
軽く止めて、彼は言った。
「お前・・・ブルマか?」
「!!」
「違うな。ブルマなんだろうが・・・別人だ。」
「どう・・・して・・・?」
「俺があいつを間違えるはずがない。お前は誰だ?」
もう、黙っていられない。私はこれまでここに来ることになったいきさつを手短に話した。
無言で聞いていたベジータ。

「ふん・・・あいつなら、やりかねん。それで、元気か?」
「ええ。今でもあの時のあなたのことを話しているわ。あの子にとって、父親はあなた。
この世界のあなたなのね。でも・・・私にとっては、この世界のあなたはベジータであって、
ベジータではないわ。同じ人なのにね。それはあなただってそうでしょう?」
「ああ。」
501名無しさん?:2010/02/20(土) 05:23:10 ID:???
「私はあの瞬間のあなたの本心を知りたかったけど・・・・。代わりでもあなたの姿を見たいと思ったの。
過去のあなたじゃなくて、本当に今の生きているあなたを。」
「どうしてそう思った?」

「別人でも良いの、あの頃の私をどう思っていたのか、聞きたかった。」
「そんなことは決まっている。」
「え・・・」

「この世界もどの世界も俺の気持は同じだ。お前は俺の妻だ。他の誰でもありえない。
だからこそ、生きていてほしかった。俺の分身と共に。こっちの世界でも何度も死にかけたり、
実際に死んでいた。そのたびにお前たちだけは・・・・そう思っているから、戦ったんだ。」
 
トランクスが言っていた通りだった。この世界の彼は、本当に家族を愛していたのだ。
今、私も彼の口から(愛してるとは)言われなくても、その言葉の端々から、読み取れた。
 
「お前は・・・あいつから聞いた。大変な未来を必死に生きてきた女だと。
俺は相変わらずだったんだろう。この世界のお前からいつも責められているからな。
その世界の俺の代わりに謝っておこう・・・すまない。あの頃の俺にはそんな言葉を言える余裕は無かった。」
「そんな。もう良いのよ・・・・こうして、自分の行動でこの世界が幸せなら・・・それを知ったから、
私は十分だわ。別の世界でも私たちは幸せに生きている。」

涙があふれた。こんなやさしさをあの、ベジータが持っているなんて。
いつしか・・・彼の胸の中で泣いていた。
502名無しさん?:2010/02/20(土) 05:26:12 ID:???
「ブルマ・・・」
彼が優しく口づけてきた。私も迷わなかった。体が勝手に密着する。バスローブが落ちた・・・・

「何度、こんな風に抱いたか分からない・・・でも今夜のお前は・・・お前であってお前ではない・・・
でもブルマだ・・・俺は止められない・・・良いか・・・?」
返事の代わりに、私は彼に抱きつき・・・・体を預けた。

知っている彼の抱き方とは違っていた。官能的なのは変わらなかったが、あの頃と違って大人だった。
キス・・髭が邪魔だわ・・・そんなことを思いながら、その髭が体を這うたびに体の中から喜びの震えが止まらなかった。
ただ、触れ合うだけでこれなのだから、それこそ・・・・・。
私はされるままでは自分を見失いそうなので、背中に回って彼の体をなぞっていった。
首筋をそっとキスして、腰に手を回した。

「なっ・・・止めろ・・・うっ・・・」
「感じて・・・ベジータ・・・私だけじゃなくて・・あなたも・・・」いつしか手が・・口が・・彼自身を弄んでいた。
「うぅぅぅ・・ああぅぅ・・はぁっ!」彼の切ない声を・・・聴いていると、私も堪らなくなってくる。
 
髪をなでられながら、彼自身が私の口腔で大きくなっていくのを感じていると、
「もう・・我慢できん!止めろ・・今度は俺が・・・」 私は口を離す。

上半身をベッドに預けて、私を後ろから攻め上げた。
「うぁぁ・・うぅぅん・・はぁぁぁ・・い・・いぃぃぃ・・・ああん」声にならない声が出る。
もう下半身がいうことを利かなかった。愛液が溢れて腿を伝うのをぼんやり感じていた。
グチャグチャと淫らな音が響く。中の逞しさが一層感じた時、放たれた感触を受け止めた。

彼の腕の中で、何度果てただろうか。お互いが夢中だった。もう精も根も尽き果てていた。
クタクタになった私を・・・・彼が髪を撫でている。

見上げると・・漆黒の瞳に私が映っていた。オンナになった私が。
503名無しさん?:2010/02/20(土) 05:35:58 ID:???
しばらく髪を撫でていた彼が、沈黙を破った。
「やっぱり、ブルマだな・・お前は・・・。」
「同じだった?」
「そうだな・・・・だが、あいつは今どうしてるんだ?」 覗き込んだ私から、目を逸らして思い出したように言う。

「会社の近くのホテルに居るわ。」
「こうなるって、言ってただろう。」 赤くなるのを彼の胸で隠して、私は頷いた。

「俺は、お前以外は抱かないからな・・・・今までもこれからも・・・。」
「ありがとう。」 再びキスを交わす私達。
確か、最期の前の日も同じようなセリフを聞いた。今までどの女ともこうならなかった、私だけだったと。

「今、この世界にはブラが居るのね。」
「ああ・・・お前が女の子が欲しいとか、言いやがるから。」
「私にそっくりじゃない?心配なんでしょ?」
「ふ・・ふん、見た目だけでなく、ずぅずぅしいところもそっくりだ。」

「まっ!失礼ねぇ!」
「きっと美人になる・・・そして・・・誰かに恋をするんだろう。」
そう言う彼の顔は父親の表情だった。あのベジータが・・・こんなことを言うなんて。

「あの子にはあなたも頭が上がらないようね。」
「馬鹿を言え。」 照れ隠しに必ず言うセリフは、どの時代も変わってないようだった。
「あんなにベタベタされると妬けちゃうわ。私にそっくりだしね。」
「娘だぞ?何を考えてるんだ。」 私は娘の若さに嫉妬をしているのだった。

「トランクスにも優しくしてあげてね。」
「あいつは俺の息子だからな、強くならないと駄目だ。」
男の子だから・・・・仕方ないのかもしれないけど、この時代の彼はトランクスに接していた通り
厳しさは同じようだった。それでもあの子はこの人を父親だと思っている。
ブラの存在を知らない彼に、こんな様子を話せない。不憫になってきた私だった。
504名無しさん?:2010/02/20(土) 05:38:34 ID:???
「そうそう、トランクスね・・・重力室を作って欲しいって、平和になった時一番にお願いされたわ。
あなたとの修行を忘れられなかったんでしょうね。今もちゃんとトレーニングしているのよ。」
「俺にとって・・・あいつは・・・本当に息子だった。」
「こっちのトランクスに失礼でしょ。」
その言葉に、救われた思いだった。赤ん坊のトランクスよりは、心を通わせて貰えたのだから。
そして忘れてはなかったのだ。

「こっちのあいつは甘い、優しすぎる。この平和に慣れてしまってるからな。吾天と一緒に鍛えてきたが・・・・」
「でも力はあなた以上なんじゃないの?」
私の息子は自分で言っていたから、この世界の彼も同じではないかと聞いてみた。

「どうして分かる?その通りだ。だから、その力に慢心している感じだ。昔の俺を見ている気がする。
あれでは・・・本当の危機が来た時に戦えない。それを心配しているんだ。」
「大丈夫よ。あなたの息子よ?」

「ああ・・・そっちのトランクスもな。」
「本当はあなたに会いたかったのはあの子だったのにね・・・私が来てしまったわ。」

「もう、そんな話は止せ。」
(どうして、そんなに優しいのよ・・・こんなのあのベジータじゃないわ・・・)
そう思いつつも、彼の腕の中に身を預けてしまう。いつしか眠っていた。
505名無しさん?:2010/02/20(土) 05:44:14 ID:???
「すまない・・・・ブルマ。」
誰に言っているのだろうか。今の私?この世界の私に?

「俺は・・お前を愛している。今なら言える。」
眠っていると思って、彼はそんな言葉をつぶやいた。

スッキリした朝を迎えて、私達はシャワーを浴び、朝食を食べていた。
 
「ねぇ?ママ、何か良いことあったの?」
「えっ・・・?どうして?」

「だって、なんだかキラキラしてるもん。」
私にすれば、ブラの若さが眩しいのだけど・・・眼を大きく見開いて問いかけてくる。

「ね、パパ?今日のママは今までで一番綺麗だわ。そう思わない?」
どうも、この子は思ったことをすぐ口にするようだった。

じっと見つめるベジータの視線に、顔が赤くなる。
「そうだな・・・。」
何事も無かったかのように、食事を続けている。誤魔化しているけど、彼の耳は赤かった。

夢のような日々はすぐに過ぎて行った。幸いにも子供たちは私に気が付いていなかった。
春休みだったこともあって、ブラとも買い物に出かけ、娘のいる時間を私は楽しんだ。
さすがに彼はついて来なかったが。

トランクスは研究所に泊りこんで何かをしているようで、戻ってこなかった。
506名無しさん?:2010/02/20(土) 05:50:34 ID:???
あの日から3日後に私がこっそり戻ってきた。
「どうだった?お二人とも。」 あっけらかんと言い放つ私に、彼はムッとしているのが分かった。

「何を考えてやがる、お前は。」
「ありがとう、幸せだったわ。」 お互いに別々の意見だったが、私は構わなかった。

蜜月を味わった二人をこの世界の私は、意味深に笑いつつ科学者の顔になった。
「これが、このシステムの内容なのね・・・。」
「そう、この装置が・・・」
そんなやり取りを、退屈そうに見ていたベジータだったが、ふとエンジン部分を見て気がついたようだった。
「この動力部分!!」
「そう、よく気がついたわね。孫君が戻って来た時の宇宙船の部品だった所よ。
これで光以上の速度で加速して時空を超えたの。」

「今の時代なら、復元可能だわ。」
「この世界だと部品の原料があると思うの。私の世界には物資が不足しているので・・予備を作ってもらえないかしら?」
「任せて。すぐに取り掛かるわ。」

私たちの会話を耳にしながら、じっと設計図を見ていた彼はまじめな顔でつぶやいた。
「やっぱり・・・科学者同士だな。」
「あら?今回のマシーンのメンテと改造はトランクスなのよ。」

「そうか。こっちでもあいつは同じようなことをやっている。時々破壊と爆発が起きるから、
研究所に泊まることも・・あっ!あいつ・・・・」
「どうしたの?」と聞く前に、彼はエアカーで研究所に私達と共に急いだ。
私達は分からなかったが、彼は気がついていたのだ。そこには二人のトランクスが居た。

「ど・・・どうして!?」
「ふん、お前らの考えそうなことを俺が分らぬはずがないだろう。」
うろたえてシドロモドロの彼らが、恐怖している様子は不本意ながら愉快だった。
父親が怖いのはどの時代でも同じなのかもしれない。
それでも私は聞かなければならなかった。この時代に私を来させた本当の理由を。
507名無しさん?:2010/02/20(土) 05:52:52 ID:???
「どういうこと?説明しなさい、トランクス。」
「母さん・・・・ごめん。僕、どうしてももう一度行きたかったんだ。
一年前にこっそり来たとき、この世界の僕に偶然会ってしまった。」

続けて、もう一人が話した。
「それで、僕がお願いして・・・マシーンの改造とメンテナンスをさせて貰って・・・・
 そしてもう一台を完成させてみた。それを使って僕が過去の時代へ飛んで・・・。」
「じゃあ、草原で話をしてたのは・・・・あなただったの?トランクス。」
この時代の息子は頷いた。 

「騙してゴメン・・・第2のマシーンの調子を見たくって・・・・母さんをこの世界に来て貰った。
 僕ももう一台で後を追って・・・・ここで二人、新しい部品を作って同じ性能にしてたんだ。」
「もう完成したから、こちらにもタイムマシーンが出来たんだよ。」
 
「じゃ・・・・このマシーンって、あんたが作ったの?トランクス。」
「そうだよ、ママ。」

黙って聞いていた、ベジータの血管が額に浮き出てきた。かなり怒っている。
「バカ者!!そんなことに親を利用しあがって!!二人とも、鍛えなおしてやるっ!!」
息子達は、ベジータに連れられて消えた。

残された私達は笑ってしまったが、二人の息子の成長を感じていた。
「あの子たちにまんまと乗せられてたってわけね。それにしても・・・・・やっぱり天才ね。」
「そりゃぁそうよ、あのベジータと私達の子だもの。」
「でもタイムマシーンの乱用は止めたほうが良いわね・・・・。」
科学者の本能から時空が歪むようなことは避けたかった。

「今度は私が超時空を渡れる装置を開発してあげるわ。」
この世界の私の科学者としてのスイッチが入ったようだった。

とりあえず、今のマシーンで帰る私達だったが、もう一台の旧式は残すことにした。
性能が良いのはこちらだったし、このマシーンはこの世界のトランクスが作ったのだから、私の資料は必要なかった。
508名無しさん?:2010/02/20(土) 08:44:49 ID:???
一緒に鍛えられて、多少くたびれた息子とともに帰る道すがら
夢のような彼との日々を胸に、私はある決心をしていた。
「もう・・・あの世界へ行ってはいけないわよ。」
「どうして?」

「時空を超えるのは何かがおかしくなるかもしれないから。」
「でも・・・」
「どうしてもって時は、仕方ないかもしれないけど。それまでこのカプセルは使わないで仕舞っておくから。」

不服そうな息子の頭を撫でながら、もう二度とあの人に会うつもりは無かった。
それはトランクスにも分かっていたのだ。あれ以来、タイムマシーンの話はしなかった。
ただ、時折思い出しているようだったけど。
509名無しさん?:2010/02/20(土) 08:46:51 ID:???

草原に綿毛が飛んでいる時期に、トランクスに連れられてもう一度私はこの大地に来た。
「ねぇ・・・あの世界のあなたは幸せそうだったわ。私も少しだけその幸福を味わった。
それで十分だったのに・・・・ね。」

今、私の体の中に新たな生命が宿っていた。

「やっぱり、時空を超えるのは何かがおかしくなるのよ。」
「でも、母さん・・・・父さんの子だよ。女の子だと良いね。」

「この年でまさか・・・だけど、嬉しいわ。」
少し目立ってきたお腹を、私は満足げにさすって思いを馳せた。
510名無しさん?:2010/02/20(土) 08:51:42 ID:???
 
トランクス!ブラをそんな風に抱っこしたら落っこちるわよ〜!」
「ハハ・・・・ゴメンゴメン。あ、笑ったよ、母さん。」

「女の子って可愛いわね。きっと私に似て美人になるわね!」
「本当に母さんは自信家だな・・・。父さんもだったけど。」

翌年の春、親子3人で草原に来た。

たんぽぽは変わらずに満開だった。
大地に溢れる花に、私は彼の愛情を感じていた。
 
〜「完」〜
 
  
−−−もしも、未来のブルマが本編の時代へ来て入れ替わったとしたら・・
と、妄想してみました。結構強引な展開ですが。

スレ占領してしまってすみません。
読んでいただいてありがとうございました。
511名無しさん?:2010/02/20(土) 23:53:20 ID:???
面白かったおー!!
こんな未来があっても良いな〜と思った
ラブシーンもドキドキしたし最後の展開も驚いた
また思い浮かんだらSS投下して下され!
512名無しさん?:2010/02/21(日) 09:43:17 ID:???
>>511さん
感想ありがとうございます。
面白かったですか?良かった・・。

>>473の方を後から書いていた関係で
微妙に誤りや脱字を ハケーン・・・申し訳ないです。(汗)
優しく読んでくださってありがとうございます。

これ浮気なのかな?と思ったりですけど、
未来のブルマが幸せならば良いヤ・・と書きました。

需要あるのか分からないですが、ご迷惑じゃなければ・・
また思いついたら投下したいです。(短めでw)
513名無しさん?:2010/02/21(日) 23:32:12 ID:???
この話、まちゃくちゃ面白いな〜
一気読みしちゃいました。ありがとうございます。
ちょっと最後は、本気で切なくなっちゃいました・・(TTウルウル
もう一つの世界のブルマがけなげで・・

今日の改のベジ様の裸を思い出しながら読んでました・・・ww
514名無しさん?:2010/02/22(月) 08:41:46 ID:???
>>513さん
長いのに一気読みですか・・w 感想ありがとうございます。
楽しんでいただけて良かった〜。ちょっと感傷気味なんで・・

また思いついたんで、投下したいと思ってます。
セクロスから離れていくなぁ〜人情話ですみません。
こんな話でもおkなのかしらね・・。
515名無しさん?:2010/02/22(月) 11:34:19 ID:???
スーパーデンデの降臨中に突然で申し訳ないが、ベジータの喘ぎ声について。

戦闘中に放つ獣の咆哮のような「ぐあっ!」とか「うぐ!」とかは、アニメから
持ってこればいいのだが、もっと切ないほんまもんの甘ったるーい声はどんなんなのかと
気になって仕方ないんだ。
聞いてみたいもんだ…
残酷王子ベジータでも蜜色に濡れた声を漏らし羞恥に頬を染めるのかどうか…
しかしこれはベジータが童貞でブルマが 悪魔的に テクニシャンでなければかなわない話だ。
どんな声なんだ。高いのか。低いのか。小さいのか。大きいのか。抑揚に富むのか。掠れているのか。

それとも強固なプライドで押し殺して必死に声を殺しているのか。
声を殺す代わりに脚は指のつま先まで突っ張って震えているのか?どうなんだ畜生ーー!

下品な話ですまん。どうにもこうにも叫びたくて仕方なかったんだ。
516名無しさん?:2010/02/22(月) 12:17:50 ID:???
>>515さん・・・ww
気持は分かりますヨ。

書いてる時は・・・雰囲気としてはつぶやくような声のトーン?
低い声をイメージしてます。
抑えようとしてるけど漏れてしまうみたいな・・
トレーニング中の「ハァハァ」な喘ぎもありで。

絶頂の時は・・・その時にも寄りますね。
「おぉぉぉぉ」な場合や「はっ・・・くっぅぅぅ」な場合も有り?
目は燃えていて・・顔は紅潮してるけど暗いから分らない。

そんな感じで妄想シテマスケド(恥ずかしいナァ)ww
517名無しさん?:2010/02/23(火) 00:34:14 ID:???
ベジータってやられ声がセクシーってよく言われるけど
ところどころ疑似喘ぎ声の様に聞こえなくもないよね
実際原作のベジータだとセクロスの時どんな声なんだろうな
原作に描かれてないから(当然だがw)どういうのもアリって妄想出来るけど‥

ハァハァ声は普通に敵にやられて息切れてる時とか、お料理地獄とかwで聞けるけど
あとはベジータではないけどドラクエ5のCDシアターで
主人公が夢の中でうなされてる時かなり長くハァハァやら、っく!とか言っててちょっと嬉しい気分にw

あと>>515さんが聞いてみたいと言ってる「切ないほんまもんの甘ったるーい声」は
ニコニコでもあがってる某CDドラマの中でやってくれてるんだけど
ただ○L系なもんでここに書くのはどうかなってとこです
518名無しさん?:2010/02/24(水) 17:46:31 ID:???
>>516さん
こんな変なテンションのレスに返してくれてありがとうございますw
低い声いいですよね。
516さんの作品のベジータは抑えた感じの低い声ってのが凄い伝わってきます。
普段&耳元で囁かれる時なら低い声が良いですな…。

だが騎乗位では…騎乗位ではどうなんだ…。低い声ではいられんのではないのか…?
クソ…妄想が止まらん。
519名無しさん?:2010/02/24(水) 17:59:21 ID:???
>>517さん
うおお貴重な情報をありがとうございます。○L系を堀川氏が…?いや知らんかったです。
頑張って探してみるですよ。

改の、ベジータが死に際で泣くシーンの声も聞きようによっちゃ喘ぎ声に
聞こえない事もなかったかな、と今は思うです。
520名無しさん?:2010/02/24(水) 20:43:56 ID:???
>>519
517です、ごめんよーっ
今自分も探してみたら○Lはもう消されてしまってたみたいだorz
堀川氏単体スレで去年の8月頃話題にあがってたんだけど‥。
ドラクエの方ならば「CDシアター ドラゴンクエストX」で検索して
「その05」からが丁度うなされてるとこでしたワ

攻め攻めな俺様とか、>>516さんのみたいな低い呟いてるようなのとか
同じ感じで低く囁いてる様なのとか、他にもあったら良いのになぁ擬似でもいいからw

まぁでもベジータもブルマも良い声してるから、ここでSS読んでても
それを当て嵌めやすいと言うか、より想像しやすいなーと思う
SS中で声や、ベジータに関しては歌のネタも登場する訳だし
521名無しさん?:2010/02/25(木) 12:16:29 ID:???
>>520
王子「け、消されていただと……?おのれェ〜!くそったれな地球人どもめーーッ!」

…冗談はさておき、またまた貴重な情報を本当にありがとうです!
教えてくれんかったら延々ネットをさまよっていたに違いありませんww
ドラクエの詳しい事も教えてくれて非常に感謝感激… アリガタヤ〜
有り難くチェックさせて頂きますです!
522名無しさん?:2010/02/25(木) 17:49:31 ID:???
あのーすいません。…童貞ベジータの作文、読みたい方いますか…?('A`)
523名無しさん?:2010/02/25(木) 18:45:12 ID:???
>>521
自分も他スレなんかでベジータ関連情報を教えてもろたりして
楽しんだり堪能したりして感謝感謝と思ってるからドラクエの方は堪能してくれるとイイナ
もうひとつの方は実に残念でした、王子〜… しかしベジータにくそったれ言われるなら本望だなww

>>522
はいはーい!!読みたいっす!投下して下さいまし!!wktk
524名無しさん?:2010/02/26(金) 02:00:18 ID:???
>>522さん、ぜひお願いしたいです・・が
思いついたので、アクセス規制がまた始まらないうちに
先に投下させて下さい・・スミマセン。

微妙に、>>510からのつづきになっています。
その未来と、トランクスが中学生になった頃の
>>451の現在と時代が変化します。

連投規制がありますので、途切れていたら気にせずレスください。
気に入らない方はスルー願います。
朝チュン…程度しかエロはありません。ほのぼ・・の?の部類です。
525名無しさん?:2010/02/26(金) 02:01:23 ID:???
「迷子の子猫」

ある日曜日、ベジータは一人で近所の公園に散歩に来ていた。
彼がここに来るのは日課になっていたが・・・家族は誰も知らない。

最初にここに来た時、公園の噴水が見事なので、ベンチで見入っていた。
ふと見ると、ソーダファウンテンの屋台があるので、のどが渇いた彼は
買ってみることにしたのだった。常日頃から、ブルマに「ゴールドカード」なるものを
渡されていたが、そんな物を使う買い物はしたことがない。
どちらかといえば、小銭程度の買い食いはしていた。

そのお金は、ブルマから貰ったものではなく・・・・以前に発見した鉱山の原石を
博士から業者に引き取ってもらって稼いだお金だった。
そこは普通の人間が入れる場所ではなく、彼だから発掘出来ていたので
働く必要が無かった。・・・と言えば、聞こえはいいのだが、結局は博士の計らいで
不自由なく暮らしているに過ぎない。

近寄って「抹茶ラテ」なるものを注文しようとしたら、公園でも評判の
嫌がらせをするチンピラが店主に絡んでいた。
「ほらほら・・・俺らが注文したらよ、スペシャルでサービスするのが当たり前だろが」
そう言いつつ、店の売上金を巻き上げようとレジに手を突っ込んで、3人がかりで脅していた。

ベジータは別に店主を助けようとしたのでは無かった。
ただ、飲みたかっただけなのだったが・・・・一瞬で彼らを打ちのめし、地面に転がしてから
「その抹茶ラテを1つ貰おうか。ラージサイズだ。」
と注文していた。

・・・・・それ以来、そいつらは来なくなり、公園の平和は保たれた。
そんないきさつから、この店に来ると「いつものですね?」と言わなくても
1杯はおごりで出てくるのだった。彼は必ず、2杯頼むのが習慣だった・・
526名無しさん?:2010/02/26(金) 02:03:16 ID:???
今日もそうするつもりで、店の前に来たら
「おや、今日は可愛いお連れもご一緒ですか?」と言われた。驚いて振り返ると、野球キャップを目深にかぶった子が後ろに居た。
見ると男の子らしく、年は4歳ぐらいか・・・リュックを背負っていた。
「知らん、他人だ。」と言いかけた時、

「お金ならこれ・・・。」とリュックから財布を取り出し・・・・出したお金は
オモチャの札だった。さすがにベジータも驚いた。ところが、なぜか・・・・店主に首を横に振りながら、この子の分を出していた。

心得たように店主は、「はい、ご注文は何かな?」とそのオモチャのお金を受け取って
ベジータのお金から「スペシャル・ストロベリー・サンデー」を用意してくれた。
渡しながら「ほら、あそこのベンチが空いてるから・・・パパと一緒に行っておいで。」
ベジータは否定しようとしたのだが、その子がニッコリ笑って
「うん、アリガト。」と言っていたので、そのまま2人でベンチに向かっていた。

「名前も知らない人だったけど・・・あんな子供がいたんだねぇ。可愛い子だ。
奥さんに似てるのかな?きっと美人なんだろう。」そう考えながら、店主はベンチの2人を微笑ましく見ていた。

無言で、噴水を見ながら2人はお互いの注文を楽しんでいた。ベジータはその子を横目で見ながら
「お前・・・・名前は?いくつなんだ?誰かと一緒じゃないのか?」と聞いていた。

ベジータの問いに、ビクッとしたが、その子はハッキリとした物言いで答えた。
「名前は言えない・・。年は4歳・・・今日はお兄ちゃんと来たんだけど・・・」

「ふん・・・変なヤツだ。早くそれを食ってしまえ。見つかると何か言われるぞ。
後で一緒にそのお兄ちゃんとやらを探してやるから。」
そう言われ、少し安心したのか嬉しげに食べていた。
口の周りがクリームでベトベトになっていたのを見て、つい・・・・ベジータは
「ほら、ついてるぞ。」と紙ナプキンで拭き取ってやった。

(ん・・・?この顔・・・どこかで・・・・)ふとそんな気がした。
その子は恥ずかしそうに
「あ・・・アリガト・・・」と目を伏せた。
527名無しさん?:2010/02/26(金) 02:05:59 ID:???
疑問が晴れないまま、2杯目を注文しに、また屋台へ戻った時だった。
「きゃぁぁぁあ!」 ラブラドール・レトリバーが、その子に飛びついていた。
ベジータは、反射的に走り寄り、犬からかばって抱き抱えていた。

「す・・・すみませ〜ん!!」飼い主らしき若者が走ってきた。
「気をつけろ、リードぐらいしっかりしたモノを使うんだな・・・」
睨みをきかせながら、声が無意識に怒っていた。
「は・・はい!」 彼はこんなマナー知らずの公園の利用者を、そうやって度々注意していたので・・・
ますます店主は「良い人だ」と思っていた。

2杯目をベンチまで持って来てくれていた。
「大丈夫だったかい?」 その一言で、抱きついていたその子は大声で泣き出した。
ベジータは驚いたのと、人目があるのでつい・・・頭を撫でて抱きしめていた。
帽子が取れていた・・・長い髪が現れて、その感触に覚えがあった。

そして・・・涙に濡れた大きな青い目が、じっとベジータを捕らえた。
(コイツ・・・・そうか、ブルマに似てるんだ!)
「怖かったんだねぇ・・・さ、これもおごるから持って行きなさい。」店主は誤解したまま、ベジータにカップを渡すと戻って行った。

震えながら、抱きついた幼子に何か・・・胸の奥深くから湧き上がる感情にベジータは戸惑っていた。単にブルマに似ているだけではなく・・・・もっと・・・
「守ってやりたい」気分になる感情だった。

しばらく、泣きやむまで抱きかかえてベンチに座っていた。クスンクスン・・と泣く女の子とベジータは周囲が見れば
まるで親子のようだった。本当なら子どもは苦手の彼だったのに。

ふと・・・気がつくと、その子はそのまま眠っていた。
「お・・・おい!!こら・・・起きんか!!」 安心しきって彼の胸で眠るその子は、本当にブルマそっくりだった。

「あらあら・・・大変だわね〜眠っちゃったのね」と見知らぬ夫人に言われながら、
仕方なく抱きかかえたまま家に戻るしかなかったベジータ。
よく考えてみれば「誘拐」とも取られかねない行動に、彼は気がつかないでいた。
528名無しさん?:2010/02/26(金) 02:07:56 ID:???
家に戻ると、誰も居なかった。トランクスは週末から、悟天の家に泊まり込みで遊びに行っていた。
別棟のブリーフ夫妻は、「学会」なるもので夫婦で不在で・・・・コゲも居なかった。
ブルマは友人のパーティだとかで、これもまた居なかった。だから、彼は公園に居たのだが・・・・

「しょうがないな。」とリビングのソファにその子を寝かせて、掛けるものを探した。
丁度、ブルマの大型ショールがあったので・・・掛けてやる。バスタオルを枕にして、荷物を脇に置いてやった。

(それにしても・・・これからどうするんだ?多分、迷子だろう。確か警察とやらに届ければ良いと聞いたことがあったが・・・・起きたら行くとするか。)
そう考えて、腹ごしらえにかかった。食事は、全部メニューをキッチンロボが作ってくれるようセットしてくれていたので、
大量の夕飯を彼は胃に納めていた。

(コイツにも少し、置いておいてやるか・・・どうせ、連れていくんだしな)
柄にもなく、優しい気持ちが湧いてきた。そんな自分を変だと思う。
(似ているからか?)とも考えた。

用意していたら、目が覚めたのか起き上がり・・・ぼんやりしていた。
「起きたのか?まったく・・・ずぅずぅしいガキだ・・・」と近寄って行くと

真っ赤になりながら、ショールを握りしめ、睨みつけて
「あ・・・アタチが、可愛いからって・・・変なことしちゃダメよ!」
と・・・・どこかで聞いたようなセリフが返ってきた。

「き・・・貴様・・・・・!!(何て言いぐさだ!助けてやったのに失礼な!)」
と言いかけた時、またジッと青い目で見られた。
その瞬間・・・胸の奥で無条件に、許してしまう何かが、ベジータの感情を支配した。
「さ、飯の用意をしたから・・・さっさと食え。」と言っていた。

「・・・・うん、アリガト・・・」
素直に席について、モグモグ食べているその子を見つめて
ますます・・・・何かこみ上げる物を感じていた。
(にしてもコイツは誰なんだ?)
529名無しさん?:2010/02/26(金) 02:09:11 ID:???
「・・・ねぇ、この家は誰も居ないの?」 不意に質問をされていた。
「ああ、今日はみんな出かけて俺1人だ。」
「ふぅ〜ん・・・ね、後でお庭見せてくれない?」

「なんでだ?それを食ったら警察へ行くんだ。お前は迷子なんだろう?」
「・・・違うわ。迎えが来るのを待ってたの。」
「?お兄ちゃんと来たとか言ってなかったか?」

「うん・・・途中ではぐれちゃったの。でも迷子じゃない、きっとアタチを探してくれると思う。」
「それは確実なことなのか?」
「え?」
「だから、絶対にココが分かる何かをお前は持っているのか?」
うなずきながら、彼女はリュックから発信機を取り出し、スイッチを押した。

「・・・・そうか。じゃ、ここに居ろ。俺も警察へ行くのはあまり好まん。」
「うん!」ニッコリ笑って、残りの食事を食べ始めた。

後片付けをし、食器を洗浄機に入れ終え、言われるままに中庭へ2人で出た。
「わぁ・・綺麗ね。さっき窓から見えたの。バラがいっぱい・・・」
そう目をキラキラさせながら、ベジータの手を取っていた。背が高い花の所は、彼が抱っこして見せてやった。
(俺はなぜ・・・こんなマネをしている?)疑問を抱きつつ、体が勝手にそうしていた。
530名無しさん?:2010/02/26(金) 02:11:19 ID:???
中庭のアーチをくぐるとベンチがあり・・・そこにチョコンと腰をかけたので、隣に座った。
日が沈み、夕闇がバラの香りを運んでいた。ライトアップしていたので その灯りに誘われ、白い蛾が舞っていた・・・。

それが近くに飛んできた。
「きゃあ!いやぁ〜・・・」とベジータに抱きついてきた。
「ただの虫だ。放っておけば居なくなるから、安心しろ。」
背中をポンポンと叩いて、そう言う自分をおかしいと感じていた。

2人に会話は無かったが・・・静かな時を一緒に過ごしていた。
ベジータの手をギュッと握る小さな手に・・・愛おしさを感じていた。
見るとその子もべジータを見た。青い目を見開いてジッと見つめる。

そして・・ニコッとしてくれるその笑顔が・・・ブルマそっくりだった。
ベジータはどんな顔をしていいのか分からず、ただ見つめていた。
だが・・・その子は(本当に真っ黒なおメメね。お兄ちゃんやママと全然違う。)
と瞳の奥まで覗き込んでいた。その視線に口元がゆるんでくるのを
べジータは感じていた。時が静かに流れ、座ったままじっとしていた。

急に光る物体が現れ・・・驚いて立ち上がる2人の前に、タイムマシーンが現れた。

「お兄ちゃん!!」
「ブラ!ここに居たんだね!・・・あっ!父さん!!」
(シマッタ・・・と言う顔で、ベジータを見た)

「ト・・・トランクスなのか?!」
2人の言葉に驚いたベジータ。その子は・・・走り寄り、トランクスに飛びついていた。

「お前の知り合いか・・・?」
「は・・・はい。すみません、・・・し、親戚の子なんです・・・ちょっと目を離した隙に居なくなって・・・・」
「・・・・・・マシーンを乱用するのは止めるんだな。」
「す・・・すみませんでした。さ、帰ろうか。」
「・・・・うん。」
531名無しさん?:2010/02/26(金) 02:13:24 ID:???
荷物を渡し、1人で見送るベジータ。その目はトランクスを見ていなかった。どうしてもあの子に視線が行く。
泣きそうな顔でベジータを見つめていた。それを見つめるベジータも・・・
複雑な表情をしているのに、トランクスは気が付いていた。

(もう会えないのか・・・)
べジータがそう思っていたら、その子がトランクスに耳打ちした。うなずいたトランクスに微笑んで、こちらへ来て言った。
「ねぇ・・・しゃがんでくれる?」

しゃがんだベジータの首に抱きつき、頬にキスをし、ささやいた。
「アリガト・・・パパ。」

ベジータはそう言われて・・・胸の奥が苦しくなった・・・。思わず抱きしめて
「気をつけるんだぞ・・・」そう言っていた。
トランクスは・・・その光景を見て、涙が出そうになるのを堪えていた。

「さようなら・・・父さん、お元気で。」
「ああ・・・そっちの世界でも油断するなよ。」
「バイバイ・・・・」
そして、2人は消えていった。

・・・・・その出来事は、べジータだけの胸にしまわれていた。
なぜか誰にも言いたくなく、ブルマにも内緒にしていた。そして、時々思い出していた。
(俺のことをパパと言っていたな・・・だが、未来の奴らにあの子は存在しないはずだ・・・
きっと、本当の父親に似ていたとかで連れてきたんだろ・・・アイツならやりかねん。)
そう結論付け、自分を納得させていた。

〜つづく〜
532名無しさん?:2010/02/26(金) 03:25:45 ID:???
−ここから未来−

タイムマシーンで人気のない場所へ戻り、カプセルにしまい、兄妹は手をつなぎ、歩いて家路に向かっていた。

「勝手に居なくなって・・・・探し回ったぞ、ブラ。」
「だって・・・早くパパに会いたかったんだモン。」

最初は中庭に座標をセットし、あの世界のブラが存在しない時代へ行ったのだった。
ベジータだけに会う予定が・・・誰も居なくて、ブラだけをマシーンに残し、様子をうかがう為にトランクスだけが家に入った。
が・・・入れ違いに外に出てきたベジータを見つけたブラは、勝手に後をつけて公園へ行ったのだった。
だから・・・男の子として、紹介するはずで・・・恰好もそれらしくしたのに、女の子とバレてしまった。

「名前とか言わなかっただろうね?」
「安心してよ、大丈夫。・・・デモ、お兄ちゃんが言ってたでチョ!」

「うん・・・まさか、一緒だと思わなくて・・・多分、大丈夫だろ・・・」
「そう・・・よね?(パパって言ってしまったこと、内緒にしとこ)」

「いいかい、今度のことはママには内緒だよ。」
「うん。でも、ブラ・・・パパと素敵な時を過ごせたから、ママがチッたら、ヤキモチやくかもね・・・・ウフフフ。」
「だったら尚更、言うんじゃないぞ。何がウフフフだ、しょうがない奴だなぁ。」
歩きながら、今日の出来事をトランクスに話すブラ。それを聞いて驚いたり、納得したりで彼もまた、父を思い出していた。

「やっぱり、お兄ちゃんに似てたワ。パパ・・・・・」
少し涙目になっていた、ブラの背中をトランクスはポンポンと叩いて励ました。

2人がタイムマシーンを使い出かけたのを、ブルマは気が付いていた。
だが、トランクスを責められなかった。以前に過去へ戻った時、向こうの世界のブルマがくれたベジータの写真を見つめ
「パパ・・・」とブラが時々泣いていたのを知っていた。

だから・・・帰ってきた2人に、知らぬふりをしてくれた。
そして、満足そうなブラを思い切り抱きしめて「お帰りなさい」とだけ言っていた。
533名無しさん?:2010/02/26(金) 03:27:30 ID:???
−そして現在−

その日から・・意識しなかったと言えばウソになるだろう・・・
だが、ブルマを抱く時 2人目を考えていたのはベジータだけでは無かった。
「もう1人ぐらい・・・欲しいわね。」
そう告げるブルマに、つい・・・願いを叶えてやりたくなった。
無意識に、注ぎ込む力が強くなっていた。自分の快感より、そちらに集中していた。

その後、ブルマから妊娠を告げられた。
「女の子が良いな・・・僕。」
「そうよね、私に似たら美人よ〜きっと。」
などと言う2人の会話を黙って聞いていた。・・・・密かにベジータもそう思っていたのだった。

そして、産まれたその子を初めて抱いた時、あの日と同じ感覚が蘇ってきた。
「その子の名前ね・・・ブラってつけたの。良いでしょ?反対からだとラブ・・・ふふふ。」
そう言われて、ベジータは気がついた。(トランクスがあの子を呼んでいた名前だ・・・)

だが、何も言わず微かに笑いながら
「ああ・・・お前の子らしい・・・・良い名前だ。」
とブルマにそっくりな顔で眠る、わが子を愛おしく見つめていた。

(アリガト・・・パパ)
なぜか、あの子の声が聞こえた気がした。
部屋の中にバラの香りが窓辺から漂っていた。
いつか、この子も同じように自分を呼ぶのだろう、
「パパ」と・・・。
そう思うベジータは、父親の顔になっていた。


〜「完」〜
534名無しさん?:2010/02/26(金) 03:36:22 ID:???

セクロスはどこへ・・・?ま、ブルマが妊娠しているので・・・想定下さい(汗)
ベジータが生涯愛した女性は、ブルマとブルマに似ているブラの2人と
妄想して・・・父性愛に目覚める彼を、書いてみました。(チョット危ない気もシマスガw)

読んでくださってありがとうございました。


>>518さん、亀レスなんですが・・・
童貞ベジータがブルマにフェラされたSSで
>>210に 「女のような悲鳴をあげた・・・」と書いたので、
ウチの設定ではソンナトキは力を放出する時の「はあぁぁぁぁぁ〜!!!!」に近い
高い声デス。音量抑えめデw 騎乗位も同様にその様に妄想シトリマスデス。

>>517さん・・・情報アリガd。
でも最初OL系・・って読んでました・・(●L系ダッタノネ)

>>522さん、お先に失礼しました・・・思いっきり書いて下さい!!
お待ちしてます!!

ワタクシ、しばらくはエロSSが投下出来るよう、修行・・・シテキマス!!(チョット弱気w)
535名無しさん?:2010/02/26(金) 08:39:54 ID:???
>>534
毎度思う事なんだけど、あなたは本当に素敵な家族愛を描かれるなあ〜…。
こんなクールで、でも優しいパパベジータと暮らしてみたい。
作中の、子供の瞳がブルマにそっくりでベジータが見入ってしまうシーンは
危なげな感じがしてドキドキしたw自分が変態脳なので余計にwww

もっと感想あるが長くなる…いや面白かった!
このSSの後に童貞王子(どうしよーもなくヘタレ)をぶっ放すのはどーなのかと
膝が震えてますがまた後で書きにきます('A`)
536名無しさん?:2010/02/26(金) 17:22:06 ID:???
す、すんません…。チョット事情があって童貞王子投下出来んくなった…

また機会を改めますです…。申し訳ない。

引き続きSS&雑談をよろしくお願いしますです。失礼します〜。
537534:2010/02/26(金) 17:55:08 ID:???
>>535さん、感想ありがとうございます。
変な方向に行かないよう頑張りマシタ(笑)
邪心で書いてるのにお誉め頂いて恐縮です・・・

>>536
そ、そうなんですか?待ってますから!お願いしますネ。
538名無しさん?:2010/02/26(金) 20:21:43 ID:???
>>537
いや邪心で書いてるようには見えませんよ。なんともない。全体が綺麗だから嫌な感じも全然ないし。
ドキドキはしたけどw

自分、こちらでいくつか作文書かせて貰ったけど作文て難しいなーと凄く痛感してきたw
他板で鬼畜王子書いてたら、なんかガタガタッときたw 愚痴吐いてスマンw

もちっと精進してから書きに来ます〜('A`)
それまでネタとか雑談で参加するですよ。
539534:2010/02/27(土) 03:54:43 ID:???
>>536さん
マタマタ恐縮ですが・・イヤ、文面はドウデアレ、頭ン中は邪心の妄想でイッパイw
細かい描写って苦手なんで、皆様の脳内変換に頼ってしまうんで
かなり省略シテマスから、楽しいSS書ける方が裏山シイデス。

作文って難しいデスヨネ・・ワタクシも以前、ピンク板で妄想ドラマを投下してたことがアリマスガ〜・・
職人同士で刺激しあってました。(過去ログニナッテマスガ)
未だに脱字とか・・アルシ(汗)優しく読んでくださってありがとうデス。

妄想を形にするって難しいですよね。デモ雑談ネタを使ってみたくなったり
職人同士で楽しめるスレって良いなって思いマシタ。ソントキ個性って大事だと痛感マシタヨ〜。
同じネタでも、全然違う閃きでSSが投下出来る、ココは素晴らしい。
改めて、スレたて下さって>>1さん、ありがとうございます!!

>>538さん 待ってますから、Sベジや童貞王子ネタ、投下お願いしますw
モチロン、雑談&ネタ妄想も楽しいので、ワタクシも参加サセテクダサイww
540名無しさん?:2010/02/27(土) 18:09:32 ID:???
>>534
ベジータとの別れ際のブラの行動に思わず涙が…
前回のSSの続きとの事で期待して読んだけど期待通りの面白さだたよ!
517での情報にも反応dです 確かに携帯でスレ見たら自分もOL系に見えたw

>>538
538さんの投下も心待ちにしてますー!
541534:2010/02/28(日) 03:06:22 ID:???
>>540さん
感想ありがとうございます。
家族の人情話&朝チュン路線なのに、楽しんで頂けて良かった〜 
未来のブルマもブラも結構健気デスネ。書いておいてナンデスガ。

情報でのボイス、しっかり聴きましたヨ〜アリガト!
読み違いしてゴメンナサイネ・・(笑)
542名無しさん?:2010/02/28(日) 03:46:03 ID:???
521です。
>>520さん、教えてもらったドラクエの素敵なやつバッチリ聴きました!
なんというヤバさw鳥肌立ったwwエロすぎやろコレはwww
堀川氏凄いよ…

これを参考にして童貞王子妄想してがんばって書こうと思いました。
マジで教えてくれてありがとうございます!!

>>539さん
ぜひその邪心の妄想を披露していただきたいものですw 
でもこの板だと思いきり書くのが勇気いりますな…。ここの皆様は心が広いから
何もおっしゃらないけれど。
自分は未だエロの部分はびびりながら書いてます。自分の場合、倒錯wしがち
なのでそこも気をつけなくちゃいけない。

ピンクで書かれてたんですか?あー…読みたかったな〜…ベジブルですか?
自分過去ログ読めないから残念だ…。

>同じネタでも、全然違う閃きでSSが投下出来る、ココは素晴らしい。
本当ですよね、実に面白いです。自分には思いつかない発想とか、びっくり
します。それに皆優しく読んでくれるから嬉しい。

自分も539さんの作品を待っていますよ〜!

>>540
ハイ。また出来上がったらボチボチ投下さしてもらいますです〜。

543名無しさん?:2010/02/28(日) 12:12:44 ID:???
亀レスなんだけど・・改の放送、悟空の妄想(とは言わないかw)の
ベジータはナンデ裸体なの〜?見た訳でもないのにネww
尻尾付き&背面モードで・・・思わず「サービスなのかっ?!」って声がデタw

>>542さん
ピンク板はアニメジャナカッタノデス。見る方法はアルミタイデスケドネ。
(ちなみに朝ドラ)今読み返すと・・・ああ未熟ダナってオモウワ。
邪心妄想を・・精製出来たら、投下したいと思いますw

ピロー・トークって、ベジブルでは毎度あると・・つい妄想で考えてマス。
セクロスって始めるキッカケの言葉も重要な気が。
馴れ初め最初は勢い(w)もあるけど、2回目以降の2人のシチュはドーダッタンダ?
気になる・・・つい簡潔に書いてるケド。
544名無しさん?:2010/02/28(日) 15:46:51 ID:???
ピロートークキボーンw

ブルマがなんか喋ってて、それをベジータが黙って聞いてるだけ、とか、
目だけで語る、とか…そんなもんしか想像できない。
始めるキッカケのやりとりも想像しにくい。やっぱこれもブルマから働きかける
のかな〜?

Sベジだったら何の前触れもなくいきなり抱きついてきて、
「さあ…お遊びの時間だブルマ…」
「きゃ!なにすんのよいきなり」
「ふふふ今夜も存分に天国にいかせてやる…いや、もしかしたら地獄かもな?
眠らせないから覚悟しろ!」
とか言っておっぱじめる。
事が済むとさっさとシャワー浴びに行ってとっとと自分の部屋に戻って寝る。
酷いw

改の裸王子は…なんでだろうねアレw
545名無しさん?:2010/02/28(日) 17:08:37 ID:???
ピロー・トークかぁ・・このスレだと
>>86>>89 のが一番萌えたシチュだったなぁ。

>>裸王子www
ファンサービスだとしても、誰に対してなんだよ〜ww
546名無しさん?:2010/02/28(日) 22:17:42 ID:???
>>541>>542
DQ5でのうなされ声はベジータのイメージと離れてないから
そのままベジータ変換可能+エロいしで最高ですよねw!
同じベジファン同士で堪能出来てヨカタヨカタ♪

ところで改での裸王子wはあれが悟空の白昼夢みたいなものだから
深層心理で引っ張って来ると裸のベジータ=ベジータの本音・本心の象徴で
悟空にはベジータの本音として聞こえたしそう見えた、って演出かな?
切られてないはずの尻尾があるのもより「サイヤ人」て部分を強調してると思う
Zではベジータのシャワーシーンとかのサービスもあったから
今回の裸王子もサービスの意味合いが強いのかも知れないけどw

馴れ初め1回目は勢いとか色々あってやっちゃったかーって想像するけど
2回目って何か・・気まずいって言うか難しい気がするな
1回だけなら言い訳出来ても2回目するって事は「そういう関係になりまーす!」って事だもんねえw
547名無しさん?:2010/02/28(日) 23:49:17 ID:???
>>546
ドラクエのやつは絶対消されて欲しくないよ〜。今日はニコニコでベジータ聴きまくったわw

裸王子の考察アリガトン。深い読みになるほど納得。…でもでも、やっぱりあの
裸は見てて照れるんだw

そうそう、二度目の二人は想像が難しいよね。ベジータなんかは特に複雑な心境に
なってんじゃないかなあ。しばらくはブルマを避けてたりすんのかな。

男はどう考えるのかな、と思い、連れ合いに、ベジータとブルマのくっつき方を
想像して貰ったんだが、「あの二人だけは絶対無理がある、未だに信じられん」の一言で終了だった。

「でも原作者の頭の中にはちゃんと恋愛劇が出来てるらしいよ」、って教えたら、
激しく食らいついてきたw
548名無しさん?:2010/03/01(月) 02:37:33 ID:???
自分の妄想では、セクロス体験しててもあんまし興味なし・・のベジータが、
勢いでブルマとそういう関係になってしまって、「思いのほか良かった」wで
「誰にも渡したくない」つー執着で2回目トライ!って思ってますが〜w
ブルマも彼と相性バッチリだったんで・・・「待ってたわ」で合意なのかなって・・。
>>202はそんなイメージで書いたんですけどねw

デモ、普通に健康な男女が、お互い露出気味な格好でウロウロしてて
変な感情わかないのはオカシイ、と思ってしまうワタシがオカシイの?

興味本意はブルマからだろうけど、男の部分ではベジータも興味あったと
思うんだけどナ。なんだかんだで一緒に居たみたいだしネ。
549名無しさん?:2010/03/03(水) 23:48:46 ID:???
どちらにしろお互いある程度以上の好意や興味はあったと思う
いくら勢いったって普段からあんまり好きじゃない相手だったり
逆に全く関心ない相手だったらそんな勢いも生まれないと思うしw
550名無しさん?:2010/03/04(木) 19:07:01 ID:Bz3rBvJc
わ〜やっと戻った・・・良かった!!
すみません、アクセス規制がまたあっても困るので・・投下します。

>>202からの続きとして・・・初めてから、2回目のシチュを妄想してみました・・
レストークで2回目って「そういう関係になりまーす!」(>>546さん、ナイス!)
なんで、結構プライドが高い二人にはハードルがあると思われw

で、こんな話になりました。連投規制がかかったら、途中で止まりますが、気にせずにレスください。
では・・・・
551名無しさん?:2010/03/04(木) 19:11:25 ID:Bz3rBvJc
〜「恋の媚薬」〜

(最初はベジータの語りから)

昨夜の出来事を、俺は忘れようと必死になっていた。重力室では飽き足らず、こちらでは北の都と言うらしい
極寒の大地で巨大な氷山を相手に気功波をぶっ放していた。だが・・・

(狂ってしまうんじゃないかと思ったワ・・)
アイツの声が、アイツの匂い、アイツの肌の感触・・・がチラつく。

「はぁああああああああああ!!!!!」
最大の力を加減しながら10個近く、氷山を粉々にした。

息が上がっていた。肩で息づいているにも関わらず、俺は肉体の疲労感より、気持ちの乱れのほうが
耐えきれなかった。今度は東の都へ向かい、山脈のクレパスを高速で移動しながら岩を砕く。

・・・・そんなことを一日中していた。さすがに腹も空いてきた・・身も心もフラフラになっていた。

「忘れろ・・忘れちまえ・・・くそっ!くそったれ!!」
そう思えば思うほど・・・目を閉じただけでアイツの顔が浮かんできた・・・それも・・・裸体で俺を誘うアイツが・・・・。

「逃れようとするから、こうなるんだ・・・・そうだ、こうなったら俺の女になったんだ、
支配して静かにさせてやればいいんだ。」

結局はそう結論づけるしか、自分を誤魔化せなかった。
552名無しさん?:2010/03/04(木) 19:16:36 ID:Bz3rBvJc
(ブルマの思い)

私は朝目覚めると、彼は消えていた・・・。せめて朝ぐらい一緒に迎えてほしかった。
でも・・彼にそれを求めるのは無理だろうと思った。

「いつかは一緒にそうなれたらいいのに」
無意識にそう考え、自分で戸惑っていた。

今度・・・?そうなるのだろうか?昨夜は「はずみ」とも言える行動だった。
彼も突然だったのと、免疫が無かったからああなれたんだろうと思う。
私だってそうだ・・・・こちらから、なんてもうできそうにもない。

だからと言って、彼からそういう風に誘ってくれるなんてありえないこと。
「もう・・・抱いてもらえないの?」そんな下品な考えが頭を離れなかった。

それぐらい、昨夜は素敵だった。
彼の逞しさ、彼の匂い、彼の体温・・・淫乱な女に落ちた気がする。

朝食も喉を通らなかった。仕事も手に付かず、つい・・・サボってしまった。
パパは心配していたけど、体でなく気持ちの問題だった。

これは恋なのかもしれなかった。何かをしていても、彼の顔や体がチラつくのだから。
気持が体についていかない。
体から始まった関係だけど・・・私は彼を愛しているかも・・・と思った。
553名無しさん?:2010/03/04(木) 19:18:50 ID:Bz3rBvJc
(ベジータの言い訳)

俺は何かのせいにしたかったのかもしれない。ブルマのもとへ行く前に貯蔵庫から、ラム酒を3本飲んでいた。
アルコールで酔って行けば理性を失って・・・と言い訳を作る自分に嫌悪した。

なのに・・・俺の体は長年の軍人生活からこの程度では酔うことは不可能だった。
だが、アイツに「酔っている」と思わせることが大事だった。そのぐらい、俺は・・・・切羽詰まっていたのだ。


(ブルマの思惑・・・そして訪問者)

私はもう自分の気持ちを抑えることができそうにもなかった。
だから・・ショットグラスを2つとブランデーを用意して彼のもとへ行こうと考えた。
我ながら情けない考えだった。アルコールを使って・・彼を誘うとしている。

姑息な手だな、とも思ったけど・・・それでも、自分に正直になれるにはこれ以外無かった。
どこかで言い訳が欲しかったのだ。「酔ったせい」にしたい、それだけだった。

ベランダに人の気配がした。見るとベジータが入って来た。
「ど、どこから入ってくるのよ!ドアから来ればいいでしょ?もう・・・」
といい終わらないうちに抱きしめられ、キスをされていた。驚いたのと、その舌使いに体はとろけそうだった。

同時に「酒臭っ!」とも思った。どうもラム酒の香りだった。あんなに度数の高いのを飲んでいるなら、
相当彼は酔っていると思うと・・・彼の行動をそのせいにしたかった自分がいた。
(でも本心はどこなのよ・・・?遊びなの?それとも・・・?)そうどこかで考えていた。

手が・・・胸を弄っていた。下着を着けていないナイトウェアの上から・・・乳首が敏感に反応する・・
恥ずかしいぐらいに感じていた。そして・・一度唇が離れた。

酔っていても、目は爛々としていて燃えるような瞳を見据えて私は言った。
「酔ってるのね・・・ベジータ。」私の問いに彼はうなずいていた。
554名無しさん?:2010/03/04(木) 19:20:35 ID:Bz3rBvJc

「私も飲みたい。ねぇ一杯つきあって。」
さっき用意したグラスにブランデーを注いで渡した。

私が一口含んだとき、彼はもう一気に飲んで・・・ベランダへグラスを投げていた。
遠くで割れる音がした。

私も・・・残りを飲み干し、ベランダに近寄って同じように投げた。
今度は近くで落ちた音がした。

振り返ると、黙って見つめる彼の瞳が燃えていた・・・その眼差しに耐えきれなくて・・・・私は彼に走り寄っていた・・・・。
抱きしめられ、もう一度同じ香りのする唇が触れ合い、同じ味のする舌が絡み合った。

ナイトウェアは・・破られていた。下に落ちて、彼は自分の服も・・・破り捨てた。
ショーツは剥ぎ取られ泉は溢れていた。二人は裸で立ったまま・・・お互いを貪っていた。
執拗な胸の愛撫に耐え切れず、背を向ける。後ろから抱き締められ、片手で胸を揉まれ・・・
片手は泉に指が沈んでいた・・・卑猥な音が響き、私は声をあげていた。
555名無しさん?:2010/03/04(木) 19:21:45 ID:Bz3rBvJc

もう何も考えられなかった・・・でも体はこの快感に溺れるのを避けようと逃げ出していた。
ベッドへ逃れようとする私を抑え込みながら、移動する。
上半身をベッドに預けた私を 背後から愛撫してくる彼自身は・・・熱く臀部にその存在を感じていた。
そして・・・尻の割れ目から自身の愛撫を受けた。

なかなか入れてもらえないもどかしさと、入り口でじらされている快感は私を狂わせていく。

「お・・・お願い・・・い・・欲しい・・・欲しいの・・貴方が。」
消えそうな声でお願いする。羞恥心で体が熱くなった。

「イヤラシイ体だ・・・この淫乱が・・・だが・・俺はそんなお前を・・」
つづきは肉棒の挿入で聞こえなかった。
頭がスパークした。下半身に電流が流れる感覚だった。

「あっ!あああぁぁぁぁ・・・・あああん!ああん!」
動かされるたび、感じる部分を突き上げられて自分を失いそうだった。

顔が見えないから・・・恥ずかしさが少しは薄れていたのに、
背後から足を広げられている格好を思うと堪らなかった。

でも「もっと嬲られたい・・・もっと恥ずかしくして欲しい・・」オンナになっていく自分を感じていた。
556名無しさん?:2010/03/04(木) 19:23:12 ID:Bz3rBvJc

一度イカされ、ぐったりした私の体を仰向けにして、今度は乳房を吸い上げていた。そんな彼を愛おしく思っていた。
堅い髪を撫でながら、別の感情が私の体を駆け抜けていた。

「うぅぅん・・・イヤン・・・」乳首を吸われ、触れるか触れないかのぎりぎりで体中を撫でられていた。
そして・・・膝を曲げられた脚を思い切り広げられた。

「や・・・止めて・・・イヤ・・・よこんなの・・」言葉はウソだった。どんなことをされても拒めない私がいた。
「うるさい女だ・・・感じていれば良いんだ、黙れ・・・こんなに・・・濡らしあがって。
さっき入れてやった部分がヒクついてやがる・・・フン・・どうして欲しい?言ってみろよ・・・」
何もしないのに、言葉でいたぶられていた。

(言えない・・言いたい・・・言えない・・・言いたい・・・)頭は理性と本能で混乱していた。
ジワリ・・とまた溢れるのを抑えられない。

「イヤラシイ体だな・・・・また溢れてきたぞ。体は正直だな。」そう言いつつ、指を入れられた。
敏感な蕾を弾きながら、別の指が曲げられて動かされていた。私の一番感じる部分を・・・彼はいたぶっていた。
「ハゥゥン・・・ァァァァ・・・イ・・・イヤァァァ・・・ァァァァ・・・・ウウウウウン」耐えようと必死になればなるほど、私は感じていた。

「どうする?止めるか・・・」指を抜こうとする彼の手を押さえていた。二人の眼があった。
次の瞬間、彼は私の中に居た。お互いがお互いに溺れていた・・・・

異星人とか、敵だったとか、そんなことは忘れ・・・この空間ではただの男と女で居たかった。

〜つづく〜
557名無しさん?:2010/03/04(木) 19:25:58 ID:???
連投規制になるのでつづきますが、気にせずレスください。
558名無しさん?:2010/03/04(木) 20:38:17 ID:???
(ベジータ視線での語り)

俺は、この体をどうしても支配したかった。この間みたいなことはゴメンだった。
俺の手で、自分の女にしたかった。酔ったと思わせたのは成功したが、向こうも飲みたいと言ってグラスを渡された。

大した威力は無いと思った。だが・・・一気に飲みグラスをほおり投げ、アイツを見た。
同じようにベランダに近寄り、残りを飲み干しグラスをアイツも投げていた。振り返ったその青い瞳を見つめていたら・・・
駆け寄ってきた。そして・・・抱きしめていた。気ばかり焦り、服を破っていた。どうしてもアイツを早く抱きたかった。

この胸の柔らかさはどうだ・・・この唇の感触は・・・舌の動きにこのまま飲み込まれそうだった。
アイツの愛液は溢れ出して、腿を伝っていた。(イヤラシイ体だ・・・だが・・・俺の女なんだ・・・もっと声をあげろ・・・ブルマ)

逃げようとする体を離したくなかった。そのままベッドにいざないながら、倒れこんだアイツを背後からいたぶった。
俺の股間は熱く燃えたぎっていた。すぐに入れてしまっては面白くもなかった。
じらしてやりながら・・・アイツの懇願する声に酔っていた。(そうだ・・・そう言え・・・)
559名無しさん?:2010/03/04(木) 20:42:06 ID:???

「イヤラシイ体だ」そう言う俺は・・・本能でこの女のことを「美しい体だ」と評価していた。それを好いように扱えるんだ。
「そんなお前を・・・・俺は・・・(離しはしない・・・俺の女なんだ・・この俺ダケの女だ・・・お前は・・)」言葉は発しなかった。

俺自身でその続きを体に刻みこんでやっていた。声をあげるブルマをどうしようもなく、こみ上げる感情は抑えられない。
自分の女を抱く・・・それだけでこんなに心満たされるものなのか・・・。

女のナカの快感を先端で味わいながら、いつまでも聞いていたい声が弱くなり、ヒクついた部分から抜きとっていた。
(まだ俺は満足していないんだぞ・・・ブルマ)

どうしても顔を見ながら、その先を楽しみたかった。仰向けにさせると・・・涙に濡れた瞳が訴えていた。
(もっと欲しい)俺にはそう見えた。豊かな胸を見ると吸いたくなった・・・・あの時と同じ、本能がそうさせていた。

この肌を味わいたい・・・手が勝手に撫でていた。壊さぬように・・・優しく自分でもおかしいと思いながら。
そして・・・締まった足首を掴んで膝を曲げさせていた。膝を割って・・・見つめてやった。

俺がさっき可愛がってやった肉ひだが濡れて、またどろりと流れだしている・・
それは俺にとってこの女の美しさの一つだった。(いたぶってやる・・・)どうしてもそう思う。
560名無しさん?:2010/03/04(木) 20:44:18 ID:???
女の言う言葉は嘘だと、指で愛撫していると分かる。どんなに拒む言葉を発していても、体は俺を求めている。
だから・・・・俺はコイツの中に溺れたかった。抱いているのは俺だったが・・・本当は抱かれているのだ・・・。


男の部分ではコイツを支配できても、この体には・・・・俺は子どもだった。
だが・・・それが一番求めていたことに今気が付いた。支配するなどと己の思い上がりだった。
(ブルマ・・・俺は・・・お前を・・・)

異星人同士など、関係ない・・・この空間では俺達はただの男と女として居た。
561名無しさん?:2010/03/04(木) 20:46:30 ID:???
(そして終焉・ベジータの結論)

お互いの煩悩が満たされた後、横たわりながら・・・ブルマは俺を見つめていた。
「なんだ?」
「うううん・・・素敵だったなって思ってたの。」

「あれがか?お前は嫌じゃないのか?」
「だって・・・嘘でしょ?本当は酔ってなんかいないんでしょ?」
見透かされていた・・・。だが、言い訳するのも面倒だった。それよりも、この体を自分の物だと主張したかった。

「・・・・ああそうだ。お前は俺の女なんだから・・・言うことを聞いていればいいんだ。」
「何、それ。もう!意地っ張りね。体は私を「愛してる」って言ってるのに・・・」

「だ、誰がだ!!ふん、勝手に思っておけ!」
俺は立ち上がって、シャワー室に向かおうとした。その手を掴んでブルマは言う。
「ここに居て・・・」
そして・・・・・俺はその場を離れなかった。
562名無しさん?:2010/03/04(木) 20:48:23 ID:???

俺の腕の中でコイツは・・・語っていた。
「私ね・・・はずみとか、タマタマとかで終わりたくなかったの・・・。本当は私から貴方の処へ
行こうと思ってたのよ・・・・」
「ああ・・・」

「貴方が異星人とか・・・元敵だったとか・・・忘れていたわ。」
「なぜだ?」

「貴方が男で、私が女だから。」

そうだ・・・それは俺も考えていたことだった。この宇宙の片隅で・・・俺たちは出会ってしまった。
ただの男として、そしてコイツも女として・・・惹かれあった。これは運命なのだろう・・・。
「そうだな・・・」無意識に髪を撫でていた。

「また・・・抱いてくれる?」伏し目がちに小さな声で聞いてくる。
「お前が望むならな・・・」唇が重なる。

俺の腕枕で寝息を立てて眠るこの異星人の女に・・・俺は完敗していると感じていた。
だが、なぜか怒る気にもなれない。そして、穏やかな気持が生まれつつあった。

支配するつもりが、かなわない何かをコイツは秘めていた。
それに溺れてみたい俺は・・・捕われてるのかもしれなかった。もう否定する気も起きない。
お互いがお互いを求めて何が悪いんだ。誰も俺達を止められやしなかった。
ただ、言えることはあの媚薬を2人で飲み干した時点で、俺達は「始まった」のだ。

そして・・・・その後、俺は超化するのだ。アイツに溺れ、アイツを知ったこの体で。

〜「完」〜
563名無しさん?:2010/03/04(木) 20:50:30 ID:???

長々とすみませんでした。
一応、ピロー・トーク?ありなのですかね・・・。エロって難しいワ。
お粗末さまでした。

それにしても、2ちゃんのサーバーがえらいことになってしまって・・・
スレが消えたらドーシヨって考えてました。でもSSは書いてしまう。
ではまた閃いたら投下したいと思います。
読んでくださって、ありがとうございました。

途中ageてシマッテマシタ・・・スミマセンでした。
564名無しさん?:2010/03/04(木) 22:08:21 ID:???
規制に巻き込まれて前スレで学校編書いたまま今日まで書けなかった…(´ω`)
565名無しさん?:2010/03/05(金) 00:47:14 ID:???
>>563
GJGJ!!
凄い良かった面白かったーー!!
お酒のせいで誤魔化して欲望と言うか気持ちのまま行動してるベジが何ともイイ
読んでてむっちゃテンション上がったしブルマと同じ様にドキドキwktkしたよ〜w

読んでて思ったのはベジータって純粋だよなぁってw
原作でもベジータは戦う事や強くなる事に関してもそうだけど
ブルマとのセクロスとか愛に関してとか、それ以外にも
ほんとある意味この人凄く純粋だよね
「純粋な悪」って本人言ってたけど悪以外にも純粋だべさ

自分もスレ開く事すら出来なくて何が起こったのかと‥
いきなり書き込みストップした感じだったし2ちゃんが一時的に壊れたのかな?とか‥
サーバーが攻撃されてダウンしてたってね・・
実際壊れて消えてしまったらしいスレもあるし、ここはそうならなくて心底良かった…!

>>564
それはえらく長い規制だったんだね…復活オメでとう!!
社会人編とか、また待ってますよん!
566名無しさん?:2010/03/05(金) 01:11:27 ID:???
>>565覚えててくれたんですか(´ω`)涙

proxy規制ってのに巻き込まれたんですが荒らしとかしてないのに・・・もう書けないと思てた
頑張ってまたお粗末ながら投下したいと思います(´ω`)
567名無しさん?:2010/03/05(金) 02:51:00 ID:???
>>564さん、復活おめでとう!前スレ覚えてますよ〜
投下してください!待ってます。

>>565さん
GJ&感想ありがとうございます。
2回目で自分の気持ちに素直になるベジータになってしまいました。
2人が男女だったことで、始まる恋もあるんじゃ?と書いてみましたが。
ベジータだと純粋になるのかな・・・
この後ずっと関係は続くんですけどネ「誰も俺達を止められやしない」だしww

このスレが無くなったらドーシヨって本当に心配シマシタヨ〜
実際、無くなったスレもあるんですね・・・本当に良かった・・

またスレトークでネタを頂いて、投下出来たらイイナ。

>>538さんも、投下待ってますよ〜。
568名無しさん?:2010/03/06(土) 20:45:00 ID:???
>>566
はいな!ベジータ先輩カコ良くて大好きでしたもの♪

>>567
202から始まるSSの話の続きでベジブル2回目って事だったので
その>>202からのSSと今回の新作SSとを続けて読んだのだけど、
だからよりテンション上がった気がしますw
丁度いい具合に202からのSSの話も忘れかけてたから余計にうっとりw


そう言えば話ちと遡りますがドラクエのCDシアター
うなされハァハァしてるのは「その05」からなんだけど
「その08」では最後の超一瞬でほんとにベジータ出て来たりしますw
あと「その14」ではピロートークが聞けたりして「大好きだ、チュッ」とかやってて何だかw
ベジータはそういう事しないだろうけど‥どうしてもベジータが浮かんじゃったりするw
ベジータは実際に心で思ってても口には出さないかな〜?でも目で語るのはありそう
熱い目で語って欲しいわw
569名無しさん?:2010/03/06(土) 23:53:20 ID:???
>>551
GJです!酒のせいにして行動起こす王子、ヨカタですw
ピロートークもしっかりやってくれる王子…拝めて幸せです。運命という言葉
がよく似合うよねえ、王子とブルマは。
二度目の情交を妄想するのは難しいと思ってますので(少なくとも自分は難し
かったw禿げるような思いで二度目のシチュ絞りだして作文を書いてますた…)
余計にGJです。
また投下をお待ちしております!

>>564
お帰りなさい!規制長かったんですね…大変でしたね。もう戻ってこられない
のかなあと寂しかったので、また書き込みがあって嬉しいです。
あれから、社会人編が気になってしょーがなかったですw
もし投下できたらしてくれると嬉しいです、マターリ待ってますんで…

>>568
うおぉ、ドラクエの細かい情報ありがとうございます。なんて親切な人なんだ…
ピロートークをちゃんとしてくれる王子が理想だけど、なかなか妄想が沸かんw
551様は妄想できて裏山だ〜。

ブルマがペラペラ喋ってて、その間王子は仰向けで目を閉じてて、「ねえ私の
こと好き?」とか肝心な言葉だけに反応して瞼をあげて、瞳を動かしてブルマを
じろっと見つめてきて
『いちいち言わせるなくそったれが…』
『これだけ可愛がってやったのにまだわからんのかお前は』
『なんだ?まだ抱かれ足りんのか?もう一度やるか?オレならかまわんぜ』
などなど、目だけで語る王子、というのが妄想できる限界だw


570名無しさん?:2010/03/07(日) 04:31:45 ID:???
>>551です。(蓬莱?wwww)
みなさん、ご感想ありがとうございます。
実は・・自分で書いてて>>202の設定を忘れてまして(恥)
コレ書くのにもう一度読みなおしましたw

邪心でいっぱいな頭なんで・・ww
「体から始まる恋」が二人にはお似合いなシチュって考えてます。
>>569さん、その続きが読みたいデス!瞳だけで語る・・良いですよねぇ。

基本は無意識に見つめあい心を奪われている二人が
本能で男と女になる・・設定です。(ひとめ惚れではない)
もっと動物的な魂の求めあい?だから体からw
妄想でなく煩悩で書いてますw

二度目だろうが、三度めだろうがやることは同じなんですが・・
やっぱり体の相性はバッチリなんだろうなぁ・・この二人って。

でも言葉ではけして言わない。
「愛してる」は体で・・「好きだ」はキスで・・
「離したくない」は抱きしめて・・酒で酔わず、ブルマの声で酔う。
そんなベジータを書けたら・・と思ってますが、
甘すぎかなぁクールさはどこへ?って感じですネ。

また閃いたら投下したいです。ピロー・トークでw
571名無しさん?:2010/03/07(日) 13:49:09 ID:???
>>569
ぐわー堪らんですー!!その妄想だけでニマニマが止まらないw
それ口に出してくれたらめちゃめちゃ殺し文句なのに〜
ベジなら目だけでも(あとは表情とか)殺せるだろうけどもw
ベジブル最高だー

>>570
甘過ぎって事ないと思います♪
ベジータもブルマの声に酔うのかぁw
自分も鶴さんの声が好きで好きで大好きだった頃があるのでベジータが酔う気持ちも分かるな
でもベジータの声も凄い良いと思うので‥ブルマもベジータの声に酔ったり何か込み上げたりするんだろうなって思う
(カッコイイし色っぽいのにわざとらしさとかこそばゆい感じしないのが良いなーと)

ピロートーク是非とも!待ってます!
572名無しさん?:2010/03/08(月) 12:23:04 ID:???
ここは女子の書き手さんだけ?つーか読み手に男子はまだいるのか?って感じかもしれんけど…。
男子が思いっきり書くSSも読んでみたいと、ずっと思ってるんだ。

サイト探してもベジブル書きは女性が圧倒的に多いので、おねだりしたくなったw
573名無しさん?:2010/03/08(月) 13:00:01 ID:???
男性でベジブル好きもいるだろうけど、どっちかと言うとブルマをベジータ以外と絡ませるのが好きな人が多い気がする
男性向けの本だと亀仙人とかウーロンとか名無しのモブみたいなのとか…
574名無しさん?:2010/03/09(火) 16:42:30 ID:???
>>573
レスありがとう。なるほど。
男の人って、ベジータだとドリームが湧きにくいんかもな…とオモタ。
逆に女の人はベジータにドリームたくさん見れそう。
575名無しさん?:2010/03/09(火) 17:46:45 ID:???

ドリーム・・・私的には男性のほうがあるんじゃないですか・・?
ただSSになると表現しないといけないから、
女性のほうが書き手が多いだけではないかと。

で、書いてみましたので投下したいと思います。
ピロー・トークになるのかな? 
途中で連投規制がかかったら気にせずレスください。

>>569さんのレス設定をちょっと使わせて頂きました。ごめんなさいね。
576名無しさん?:2010/03/09(火) 17:52:28 ID:???
「彼と彼女の輪舞」

−「彼女」は思う−

情事の終わった後、私はいつも彼の左側に寄り添う。腕を枕にして・・そっと彼の胸に耳をあてていた。
言葉の代わりに心臓の鼓動で彼の気持ちを読み取っていた。

日常彼はあまり私と身長の差が無い。だけどこの時だけは・・・彼を見上げる角度になり・・・
なんとなくだけど、従ってしまいたくなる気持ちになる。そして・・・この時の彼の横顔を見つめるのが好きだった。

そんな私を、横目でチラリと見る以外はずっと目を合わさない彼は
私の頭を左腕で抱えるようにして、髪に触れる。時には指でくるくるとすく時もあって・・・遊んでいるのが分かる。
「地球人は髪が伸びるんだな・・・」そう言っていたので、きっと不思議なのかもしれない。

私が眠っていると思って・・・片腕で抱きしめ、頭部に唇をあてている時があった・・・。
そんな彼の鼓動は早く、私が何か言った時はもっと大きく聞こえる時もある。

無表情なのに、分かりやすくってそれが可愛いと思う。
そんなことは口にすると不機嫌になるから、内緒にして楽しんでいた。
577名無しさん?:2010/03/09(火) 17:55:03 ID:???
「ねぇ・・・私のこと好き?」
そう聞いても絶対に答えてはくれないのに、いつも聞いてしまう。
もちろん、言葉は無くて、代わりに髪を撫でてくれる。

『ブルマ・・俺は・・・お前を・・・・』 抱かれるとき無意識に彼はそう言葉を発するのだけど、
途中で終わる言葉だから、その続きが聞きたかった。

彼の右手を掴んで、自分の手に合わせたり・・・つい遊んでしまう。そうしながら、聞いてみた。
「ねぇ、いつも途中で終わる言葉の続きって・・・何なの?」
「何がだ?」

「ほら・・・『俺はお前を・・・』って、その後何を考えているの?」
「・・・・さあな。」

「もう!・・・いっつもそうやってはぐらかすんだから。教えてよ・・・ダメ?」
「ああ、そうだ。」

ムッとしたので、彼の形の良い鼻を摘まんで
「意地悪!」 と向きを変えて、腕枕から外れた。

そんな私を背後から抱きすくめてくれる。
その位置も大好きだった・・・後ろから彼の体温を感じて、首筋に彼の呼吸を意識する。

そして耳元で言われるのだ。
「馬鹿野郎・・・そんなことは決まっている。体で聞け。」
私のウエストに手をまわして首筋にキスをされる。
578名無しさん?:2010/03/09(火) 17:59:40 ID:???
「うん・・」 どうでも良くなるのだった。彼の手が、胸に移動し・・・
持ち上げるように乳房に触れる。親指で突起を弄ばれて、声が出てしまう。
「ア・・ン・・・イヤァン・・・ウゥン・・・イヤァァァン・・・」

それを合図に・・・後ろの彼自身が、熱くなっていくのを感じていた。
「もっと・・・声をあげろ・・・ブルマ・・・どうして欲しいのか言え・・。」 低く囁くように耳元で彼の声が響く。

「イィ・・・アァァ・・ンン・・ハァ・・・ンンンン。」 無意識に唇で指をくわえて耐えてしまう・・・。内股になり・・腿をもじもじさせてしまう。
なのに・・・彼は何もせず、胸だけを丹念にイヤラシく揉む。
「もっと・・・声を出せ・・。」 耐えきれずに、彼の手を押さえてつぶやく。

「もっと・・感じさせて・・お・・・お願いヨ・・・」
「ふん・・・仕方ないな。」 彼の手が胸から下腹部へ・・・そして私の泉へと移動する・・・

「アッ・・・!クッ・・・ゥゥゥン・・・ァァァ・・・イ、ィィの・・」
「どこがいいんだ?ホラ、言ってみろ。」

「モォ・・・い、意地悪・・・ゥぅぅんハッ!ゥウウウウ・・・ゆ、指・・だけ・・で・・」
「指だけで、なんだ?」

「イ…イッチャウ・・・イヤァ・・・あ、貴方の・・・が・・・イイ・・・」
「ワガママな女だ・・・」 その手を止められて・・・・・放っておかれる。

「・・・なんで?ヤメチャウ・・の?」 向き直って恨めしく言う。

「もっと楽しみたいからだ。」 口元で笑い、起き上り私の上に被さって、
腕で上体を支えて下の私の目を見る。

「本当に意地悪なんだから・・・」 目を閉じると彼の唇が私に触れた。
579名無しさん?:2010/03/09(火) 18:03:56 ID:???
−「彼」は思っていた−

一度目の情事が終わると、いつもコイツは俺の左側へ体を寄せてくる。
「ドキドキいってる・・・」 なんのことかと思えば、俺の心臓の音を聞いているらしい。
勝手に人の気分をそれで推測している。もう面倒なので放っていた。
普段生活上は目線が同じだが、このときだけは俺の腕の中に頭がすっぽり収まり、
コイツを下に見ている。この感じが好きだとコイツはつぶやく。

俺もこの形が気に入っている。コイツを自分の女だと思えるからだ。そして・・・勝手に話をするのを、ぼんやり聞くのも悪くは無かった。
ときどき、質問され聞いていないから適当にはぐらかす。そんなやりとりも・・・心地よかった。
俺の空いている手を時々おもちゃにする。自分の手を合わせてみたり・・・指をくわえてみたり。
「やっぱり大きい・・・」 「爪・・・綺麗ね・・・なんだか妬けちゃう。手入れしてないのに」 とか言ってやがる。

そして・・・何かの拍子に後ろを向く時がある。そんなときは俺がコイツの声を聴きたくなる。
「もっと声を出せ・・・」 感じる部分を攻めてやる。

「ゆ・・・指だけで・・・イッちゃう・・・」 そう呟きながら、声をあげる。
コイツの声は俺にとって媚薬なのだ。どうしても酔いしれてみたくなる。
もっと・・もっと・・・出させてみたい。そんな衝動を抑えられない。
580名無しさん?:2010/03/09(火) 18:08:13 ID:???
「どうしてほしい?声を出せ・・・」 楽しみたくなると、わざと止めてやる。
懇願するコイツをじらして、もっと感じさせてやりたくなる。

「意地悪なんだから・・・」 すねるように、甘えた声で俺を上目づかいで見る。その表情を見て続きをしてやるのだ。

ブルマ・・お前は・・俺の女なんだ。「好き」か?なんてくだらないことだ。
お前を俺は全身で愛撫する。それが答えなんだ・・・・離しはしない。

囚われているのは俺なのかもしれない。だが・・・お前を俺は生きている限り可愛がってやる。
その声をあげさせ、その声で酔いしれる為に・・・今夜もお前を抱く。
だから・・・離れないでいてくれ。そばにいてくれ。それが・・・俺の願いなんだ。

知っているか?ブルマ。お前は極上の女だということを。その体も声も俺の物なんだということも。


二人の間にそんな会話は無い。だが・・・彼らの輪舞は生きている限り回り続ける。
彼も彼女もお互いを求めあう限り。異なる気持ちを繰り返し交わりながら。


〜「完」〜
581名無しさん?:2010/03/09(火) 18:12:41 ID:???
お粗末さまでした。

一応・・・ピロー・トークとして書いてみました。
きっと言いたいこともあるんでしょうが、体で対話なのが二人にはお似合いなのかと。
ブルマが語って、聞いているけど、答えは体で感じ取れよ、なベジータです。
「愛している」とは・・・言わないけれど、ブルマは受け止めています。そんな感じですかね。

読んでくださってありがとうございました。
582名無しさん?:2010/03/11(木) 01:41:13 ID:???
ピロートークだけじゃなくてセクロス描写も有りで‥
ご馳走様でした!!
セクロス中の会話と言うかやり取りがまたエロさがあって気分盛り上がる感じでした♪
こんなにベジに甘えられるブルマが羨ましいーーっね!w
583名無しさん?:2010/03/11(木) 18:58:27 ID:???
>>581
ピロートークありがとん。オラのネタ少しかすってくれたのですねw GJです。

髪の毛クルクルとか腕枕とか…ブルマが裏山なんですけど!畜生されてみてェー!
584名無しさん?:2010/03/12(金) 10:23:28 ID:???
どうも、581です。

>>582さん
お口に合いましたでしょうか・・良かったw
全文章 ピロー・トークってこの二人には
ちょいと無理があるのかな、とこんな展開に。

>>583さん
感想&GJありがとうございます。
ネタ使わせて頂いてすみません。

二人のベッド位置関係の妄想でした。願望?かもしれませんww
本当、ブルマ裏山デ!
ベジータにここまで思わせとるんか〜☆デス
585名無しさん?:2010/03/15(月) 23:08:22 ID:???
ベジータ童貞バージョンの二個目を書きます。
ものすごいヘタレに仕上がっています。
情けないサイヤ人など必要ない!と思われる方は気をつけてください。
586名無しさん?:2010/03/15(月) 23:09:30 ID:???
「ブルマ教授の夜間教習 2」

戦闘服に身を包んだベジータが、暑苦しい密林の奥地を当てもなくさまよっていた。
ブルマに騎乗位で童貞を奪われた直後、無我夢中で家を飛び出してこのジャングルに
辿り着いてすでに5日…
ベジータはろくに食料も摂れないまま飢えと乾きに苦しめられていた。

ベジ「あの果実は食えそうだな…」

疲れた体に鞭打ち、フワリと浮いて高い樹木の枝先の果実をもぎ取ると、葉陰から
灰色の獣がキーと威嚇してきた。
見るからにまずそうな動物だったので、ベジータは無視した。
いくつか果実をもいで地上に降りる。
地に脚をつくと、瞬く間にブーツにおびただしい数のヒルが這い登ってくる。
バシュ!!と気を放出してそれらを滅殺するも、すぐさま新たな虫けらどもが這い登って
きて鬱陶しいことこの上ない。

気味悪い生物たちに進路を邪魔されながら、鼠様の獣を何匹か捕まえて、急いで密林を
抜け、ひらけた平野に移動すると、もうすっかり夜だった。
草原の中に大きめの石があったのでそれに腰かけ、朽ちた木をくべて気功波で火を起こす
と、鼠みたいな物体を放り投げて焼き始める。

ベジ「参ったな……食料収集がこんなにめんどうなものだったとは…」

…意外なことに、ベジータは食料を集めるのが下手だった。
フリーザの命令で他星の侵略に駆けずり回っていた頃、食料収集などというくだらない
雑用は殆どナッパにやらせていたためだ。
生きるためとは言え、王子の身分である自分が食い物を探して回るなどという卑しい真似は
プライドに障って出来なかったのだ。
587586:2010/03/15(月) 23:11:34 ID:???
ベジ「今思えばナッパはどんな星でも美味いものを調達してくる奴だった。いつかの星
でも、到底食えそうもないような宇宙人の死骸を躊躇せず毒見して、美味であることを
確認してオレに与えたっけな。やつは瞬時に食物の良し悪しを見分ける才があったのかも
しれん…。殺してしまったのは勿体無かったかもな」

焚き火がパチパチとはぜて火の粉が舞った。
炎の揺らめきを見つめるうち、台所のコンロで調理するあの女の後姿が目に浮かんだ。

ベジ「……あの女の料理……うまかったな……」

ベジータは弱々しくつぶやき、うなだれた。
空腹と疲労が、いやおうなくこの男の強靭な精神を蝕んでいた。

ベジ「ああ…しかし気持ちよかったな……女の体は……あれが女というものか……」

どす黒いクマのできた疲れた目で、ベジータは満天の星空を見上げる。
スッと青白い流星が天を疾走して、その美しさに、あの女の、淫らに濡れた蒼瞳を思い出す。

ベジ「知らなかった… この世に、殺し以外にも快楽をもたらす行為があるなどと…。
オレは、女と交わることはただ子孫を残すための『作業』なのだと思っていた。それが
あんなに快感を伴うものだったとは……あ、あんなのを…あんな気持ちのいいことを……
ナッパの野郎は………!!」

天を仰ぐベジータの額にブチブチを血管が浮き出て、歯が食いしばられてギリギリと
鳴った。
数々の命を惨たらしく奪い去ってきた忌まわしき拳は、手袋が千切れんばかりに握り
しめられ、ブルブルと震えている。
588586:2010/03/15(月) 23:13:22 ID:???
ベジ「オ…オレがせっせと書類作って……フ、フリーザのクソ野郎に説教喰らってる間に
……ナッパの奴……ナッパの奴……慰安所で女とやりまくってやがったのか……あんなに
気持ちいい事を……!!く、くっそーーー!!許せん!!絶対に許せんぞナッパーー!!
てめえをぶっ殺しといて正解だったぜ!!フハハハハ!!ざまあみやがれェ〜〜!!」

屈折した男の高笑いが、静謐の夜空に空しく突き抜けてゆく…。

ベジ「はっ!しまった、鼠が焦げているぞ」

ひとしきり笑って正気に戻ったベジータが、炎の中から鼠様の物体を掴み、あちこち
角度を変えて嫌そうに眺め回した。そしておそるおそる背中のあたりの肉をかじるも、
すぐに口から吐き出した。

ベジ「食えたもんじゃないぜ、くそったれ。なんてまずさだ!」

苦々しく顔を歪ませて、丸こげの物体を思い切り地面に叩きつけると、渾身の力で
踏みにじった。

ベジ「昔はもっといろんなモノが食えていたというのに…ッ あの女のせいだ!あの女の
料理を食わされたせいで俺の舌が肥えちまったんだ!畜生〜〜!!あの女!!あの女……!!
 あの… 女……… 」


……ゆさゆさと揺れる白い乳房を思い出し、しばし呆然とするベジータ……


ベジ「……はっ!だ、駄目だ駄目だ!考えるな忘れろ!あ、あんな所には二度と戻らんぞ!
次に何をされるか解らん!あのアマ最後に妙なことを言ってやがった!前からだの…
後ろからだの…フェ、フェラチオがどうとか………ああ〜〜!なんの事だ畜生ーー!
分からん!分からんぞ!」
589586:2010/03/15(月) 23:16:05 ID:???
ベジータは海老のように体を丸め、悩ましげに頭を抱えた。
そして狂ったように頭を振ってあの夜の甘美な出来事を脳裏から振り払うと、眼差しに
凶悪な光を取り戻し、再び天空を仰いだ。

ベジ「オレは超サイヤ人になってカカロットを倒す!そして今度こそ宇宙最強の男となる
のだ!そうだオレは誇り高き戦闘民族の超エリート!!あんな下級な地球人の女ごときに
うつつなど抜かしてたまるか!!見ていろよクソ女〜〜!!オレは一人でこの星で
生き抜いて見せる!!お前の料理の出番はないぜーーー!!!」
ベジータはこぶしを握り締めてそう叫ぶと、採集してきた果実を掴み、思い切りかじり
ついた。
じゅわっと、ぬめりけのある果汁が口内に広がり、甘みと同時にビリっと刺激を感じたが、
次には痒みがきて、それがだんだん針で刺すような痛みに変化した。

ベジ「うえッ… あ…ッ」

その異常な感覚に目が見開かれ、顎がガチガチ痙攣してきた。
かじった果実の欠片が、口からポトリと地面に落ちる。
ダララッ!!とよだれが溢れて、ねばっこく垂れ流された。
舌の感覚が失われ、金属の塊のように硬く萎縮しながら喉の奥に引っ込んで気管を塞いだ。
ベジ(なんだこれは…!毒…?毒か!! し、舌が…痺れ…!!)
ベジータは慌てて口に指を突っ込み、舌を押し下げて気管を確保した。

ベジ「ぐえッ… ガハッ……」
腰掛けていた石から転げ落ち、ベジータは地面に横臥した。口の粘膜から毒が回ったの
だろうか、じわじわと全身まで痺れあがってきた。
これは相当の強毒だ…!

ベジ(い……息が……苦しい…!み、水!! 体が…動かせん…… ナッパ……! 
来てくれ…! ナッパ…!! ナッパーーーー!!)
590586:2010/03/15(月) 23:17:38 ID:???


そしてその翌朝…。

一晩中苦しみぬいてようやく毒の抜けたベジータが、フラッフラしながらブルマの家の
前に降り立った。
さんざん考え抜いたあげく、この男は野生のサバイバルをあきらめ、のこのこと戻って
きてしまったのだ。

ベジ(くっ……このオレ様が……なんたる醜態……無様だ……)

悔しさと惨めさと空腹と疲労とがいっしょくたになって、ベジータの顔から血の気を失わせて、
全身から覇気を奪い去っていた。
それでも気力を振り絞り、ギリリと歯を食いしばり5メートル先の玄関を睨みつけ、ゆっくりと
右足を一歩前に出す。

ベジ(くっそ〜〜〜!あの女に会うのは厄介だが……い、命には代えられん!オレはなんと
しても生きて超サイヤ人になって…カカロットを…!カカロットの野郎を……!!)

スタッ  スタッ  スタッ  スタッ… 

…ベジータは忘れもしない…

あの夜の、かつてない屈辱と逸楽。
女の濡れた瞳と耳にもぐりこむ妖しい囁き、目の前で揺れ動く白い裸体と猛った性器に
ぬめりつく熱い秘肉…

一歩一歩玄関に近づくにつれ淫猥な記憶がリアルに思い出されて、鼓動が速くなり、変な汗が
出て脚がすくみそうになった。
591586:2010/03/15(月) 23:19:03 ID:???
だが彼はエリート。誇り高き戦闘民族の王子。
幼き頃より培ってきた、青く冷徹な理性をあらんかぎり総動員して、脳裏を侵食する猥雑な
記憶をふっとばし、むず痒い股間の高ぶりを見事に抑圧してのけた。
そして歩く。雄雄しく、気高く、貴公子然と!

おそらくこの家の中にあの女はいる。だがベジータはそんなゴミ女は無視することに決めた。
黙って食料をかっぱらって食う。何か言ってきたら、思い切り睨みつけて黙らせてやる。
これまで数々の戦闘のなかで洗練してきたのは殺しの技術だけではなかった。
この男はその漆黒の瞳に、世にも恐ろしい残酷と狂気の光を宿らせる事が出来るのだ。
それに睨まれた者は、普通ならたいてい動けなくなる。酷いと失禁する。
糞を漏らす奴だっている。

ベジ(地球人の女め…今日はお前を徹底的にビビらせてやるからな…覚悟しやがれ!)
ついに女の家の玄関が眼前に迫った。
金属製のドアノブに手を伸ばす。ノブの鏡面に、自分の顔が歪んで映っている。
大丈夫、眼光に淀みはない。これならあの女を圧倒できるはず。

ベジータが瞳をギラつかせながらドアノブに手を触れた瞬間、それがグルッ!と勝手に回った。

ベジ「何!?」

バアン!!!

ベジ「うわっ!!」

突然ドアが勢い良く開かれて顔にぶつかりそうになり、ベジータは反射的に飛びのいた。

ブル「ん? あーー!!」

なんとブルマがこの絶妙なタイミングで現れた。白い白衣に身を包み、堅苦しい黒縁の
眼鏡をかけて、片手に大量の書類を抱えて、真ん丸く目を見開いてベジータを凝視した。
592586:2010/03/15(月) 23:21:19 ID:???
つづく
593名無しさん?:2010/03/16(火) 06:45:05 ID:???
キャアアー!!!!
待ってました
594586:2010/03/16(火) 13:35:25 ID:???
お世話になります…。
読んでくださってありがとうございます。
では続き…
595586:2010/03/16(火) 13:36:58 ID:???
何日ぶりの鉢合わせであろうか。
ベジータはブルマの顔を見るやいなや、再びあの夜の淫靡な情事を思い出しかけて、その場に
ビタッ!と固まってしまった。
言葉が出ない。眼を光らせ睨みつけるどころか、緊張で瞬きするのがやっとだった。

ブル「ベジータじゃないの!!あんた今まで何処いってたのよお!!」
ずいっとブルマがベジータに顔を近づける。
弾けるような、それでいて少し怒りの篭った高い声で怒鳴られて、ベジータは思わず
気圧されてしまった。

ブル「黙って行くことないじゃないの!私はねえ、あんたがいつ帰っても大丈夫なように
あれから毎日重力室の調整やら食事の用意やらけなげにやってあげてたのよお!?なんなのよ
いまごろ帰ってきて!!」
ベジ「……う」
ブル「ふん!!どーせ外で修行してて、食べもので困って帰ってきたんでしょ!一人じゃ
生きてけないくせに意地はっちゃって!で?どうだったの?外で修行して少しは何か
閃いたわけ!?あーあ、いいわよねあんたは自由きままで!会社の人間関係も無いし仕事の
ノルマも無いし!……あらやだ、こうしちゃいられないわ、この書類を早く研究室に
持っていかないと……」

ベジ「……あ」
ブルマは困惑するベジータの横を颯爽と駆け抜けた。その美しい髪がなびき、かぐわしい香り
がベジータの鼻腔をくすぐった。
相変わらず固まったままのベジータに、ブルマがあっ!と気がついたように振り向き怒鳴った。

ブル「あーーそうそうベジータ!お腹減ってるなら冷蔵庫の中に昨夜作った分が残してあるから
適当に食べてて!私今夜は仕事で遅くなるし、夕飯は作れないかもしんないわ!
ホットケーキの粉があるから自分で焼いて食べてなさいよ!言っとくけどちゃんと
フライパン使いなさいよ〜!?変な火の玉出して焼くんじゃないわよ!?いいわね!?」
596586:2010/03/16(火) 13:39:41 ID:???
ベジ「な、なんだと!?オイ待て!!」

ブルマの生意気な口調にベジータは腹が立って文句の一つも言ってやろうとしたのだが
白衣姿はあっという間に走り去って視界から消えてしまった…

ベジ「あのアマー!このオレに向かってなんという口の利き方を…!!」

めっちゃくちゃ悔しかったが、とりあえずあの気まずい女がすぐに消えてくれたのは
好都合だった。
女の消えた方向を睨みつけると、スパッと頭を切り替えて家の中に入っていく。
さっさと食事を済ませて、クソ忌々しい女の家から遠ざかりたかった。


冷蔵庫を開けるとドドーッ!と料理の皿が落っこちそうになってベジータは慌てて抑えた。
ものすごい量の料理が庫内に突っ込まれていた。

ベジ「な、なんだこれは…全部オレのか?」

良く見れば全て女の手作り。ずっと食べたかった例の女の料理。

ベジ「こんな量をオレのいない間も毎日作ってやがったのか?重力室の調整も毎日してたとか
言ってたが…そこまでして何のメリットがあるというんだ……なんなんだあのアマ…」

ベジータは訳が分からなかった。あの女に関わらず、地球人の考えてることはさっぱり分からない。
他人のための無償の行動とか、情けとか、そんなものはベジータの中に持ち合わせていないのだ。
彼にとっては殺しこそが、戦いの勝利こそが全てだったのだから。

ベジ「そうだ、オレには戦いこそが……カカロットを倒す事こそがオレの……」
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そう思うとにわかに、戦闘民族の血がたぎってきた。
あの女の無償の行為の意味を考える事などどうでもよくなってきて、脳裏の隅っこに
追いやると、空いた部分になだれ込んでくるのは悟空の顔…。
そしてひたすら冷蔵庫の中の皿を片付けていった。食って食って、悟空の顔を思い出して
憎しみに震え、また食って食いまくる。

やがて満腹になると、ちょっと頭が冷めてきて、汗と土ぼこりで汚れた体が気持ち悪くなって
きたので、シャワーを浴びることにした。


ベジ「くそっ…また散らかしやがって…」
シャンプーとリンスと石鹸の位置がバラバラなのが気になってベジータは整理整頓した。
惑星ベジータでも、惑星フリーザでも、自分は王子として特別高級な扱いを受け続けて
きたため、不潔で雑然とした環境には我慢ができないのだ。

乱暴に全身を洗って、タオルで体を拭く。脱衣所に自分のパジャマがきちんと畳んで
置かれていた。女のかいがいしい行動を不思議に思いながらも、そのパジャマに手を触れる。
生地がすべすべして気持ちよかった。

ベジ「アンダースーツも汗まみれで汚れているな…。洗っとくか…」
洗濯乾燥機にアンダースーツを放り込みスイッチを入れ、そのパジャマを着た。
最高級のシルクで仕立てられたそれは非常に肌触りが良くて、ベジータは密林での疲れも
あったのか、猛烈な眠気に襲われた。

ベジ「あの女今日は遅くなるとか言ってたな…。少し眠るか…。奴が帰ってくる前に家を出て、
また腹が減ったら食い物を強奪しに来ればいい…。ふん。いいように利用してやれ、あんな
訳の分からんお人よしのクソ女…」

そしてベジータは自分の部屋に行き、実に6日ぶりに清潔なベッドで泥のような眠りについた
のであった……。