1 :
名無しさん?:2005/11/17(木) 00:39:03 ID:35gpKOj2
一発やったらホイサッサ〜
2 :
名無しさん?:2005/11/17(木) 00:44:19 ID:TWE/prHN
3 :
名無しさん?:2005/11/20(日) 20:44:09 ID:???
鳴らない電話。
部屋から出られない。
部屋中にあるゴミ袋から悪臭が出始めている。
自分では分からないが身体も臭い始めているだろう。
でも、ゴミを出しに行っている、シャワーを浴びている、
その間に電話が鳴ったら。
その電話に出られなかったら。
2度と電話は鳴らないかも知れない。
電話が鳴ったら。
ゴミを出して、お掃除をして。
お風呂に入って身体を磨く。
1時間。
いつも決まって1時間。
至福の時を過ごす。
そして1週間分の食べ物を買い、
部屋へ戻って電話を待つ。
今日で2週間。
途中から節約し始めた食べ物も底をつきかけている。
このまま電話が鳴らなかったら。
そう思う事もある。
でも、電話がならない過ぎり、
私は部屋から出られない。
4 :
名無しさん?:2005/11/20(日) 20:49:17 ID:???
ガチャ
プッポププッポ・・
「この電話は、お客様のご都合により・・・」
「・・・・・」
ガチャ
5 :
名無しさん?:2005/11/20(日) 20:51:05 ID:???
携帯電話が普及する前の時代。
こうして衰弱死する人が後を絶たなかったと言う。
6 :
名無しさん?:2005/11/20(日) 20:51:52 ID:???
プッポププッポ萌えw
7 :
名無しさん?:2005/11/21(月) 21:12:12 ID:???
これで何回目だ?
携帯電話を手に取り、そんな事を思う。
もうやめた方がいいのかもしれない。
こんな事を続けていても・・
裏腹に指先はいつもの手順を踏む。
ディスプレイに表示される番号。
通話ボタンの上をさまよう指。
深いため息。
携帯電話を置き煙草を取り出す。
紫煙に映るディスプレイの光。
ディスプレイに映る数字を見つめる。
灰皿に置かれた煙草は半分程になっている。
「トゥルル・・・」
ワンコール、ツーコール
このまま出なければ・・そんなことを思う。
カチャ
心拍数が上がる。
聞き慣れた声。
「・・・今夜、大丈夫かな・・そう・・・1時間・・・」
「うん・・・後で・・・」
ツーツーツー
灰皿の中で煙草をもみ消す。
8 :
名無しさん?:2005/11/21(月) 21:14:42 ID:???
メモを取りながら携帯電話をしまう。
同僚が声をかけてくる。
「例の人?」
「うん、1時間の人」
「ふーん、携帯教えてるんだ。いがーい」
「客専の受専だしね。お金かかんないし。
これで指名が増えるなら安いもんよ」
「なるほどねー、それもテクニックてやつ?」
「でも、今の人決まって60分なのよね。
他の気に入ってくれたお客さんは、90分とかスペシャル入れてくれるんだけどねー
後の予定は入れやすいけど、B級よねー」
9 :
名無しさん?:2005/11/22(火) 20:41:51 ID:???
これもあげておこうか
10 :
名無しさん?:2005/11/26(土) 00:41:28 ID:???
ぬー
11 :
名無しさん?:2005/11/28(月) 21:51:45 ID:???
深い穴の底でヌーは空を見上げる。
穴と言っても井戸の様なものではなく、
直径500m程の大きな穴。
中では植物が自生し、極まれではあるが、
どこからか迷い込んだ動物がいる事もある。
ヌーにとっては、またと無いごちそうだ。
見回せば円形の空が広がっている。
穴の外に世界がある事をヌーは知っている。
ヌーの先祖はその世界から来たのだから。
穴の外へ出る?
そんなことは考えない。
あきらめでは無く、ヌーの世界はここだけだという事。
もう何十年この丸い空を見ているのだろう。
最近では迷い込んだ動物を捕まえるのもままならない。
そろそろかな。
日が暮れ、星が昇る。
柄杓型に見える7つの星。
ヌーはこの星たちが気に入っている。
何を考えるでも無く眺めていると1時間程の時が経つ。
いつの頃からか8つに増えている柄杓型の星たち。
明日も見られるかな。
抜けて行く力を感じながらそんな事を思う。
12 :
名無しさん?:2005/11/28(月) 22:16:33 ID:???
これもあげておこうか。
はいはい、分かってますって。
あんたが指示して俺が持ち上げる。
簡単な話だよな。
けどさぁ、今夜1時間だけって約束じゃん?
もう何時間やってると思ってんだよ。
いや、その分くれるんなら文句はないけどさぁ。
あー、時計くらい持ってくるんだったよ。
んで?次はこれね。はいはい。
よいしょっと。
でも意外と疲れないね。この仕事。
俺もまだ若いって事かね。
何百個でも出来そうだよ。
・・・何百個?
なぁ、俺、今までに何個あげたっけ?
・・・何百個?何千個?・・・なぁ・・
なぁ、なんか言ってくれよ。
これもあげておこうか
・・・もう帰ってもいいだろ?
これもあげておこうか
・・・なぁ
これもあげておこうか
・・・いったい何をあげてるんだ?俺?
これもあげておこうか
・・・・・
これもあげておこうか
あは・・あはは
これもあげておこうか
これもあげておこうか
これもあげておこうか
13 :
名無しさん?:2005/11/30(水) 11:47:40 ID:???
14 :
名無しさん?:2005/11/30(水) 17:34:33 ID:???
わに
15 :
名無しさん?:2005/12/01(木) 22:12:32 ID:???
チラシの裏
特定の文字列に反応してNortonが誤動作。
特定の文字列のあるレスがある。
↓
Norton Internet Securityのオートプロテクトが反応。
↓
板丸ごと見られなくなる。
解決方法
1. [ファイアウォール]をダブルクリック
2. [ネットワーク]をクリック
3. [信頼]をクリック
4. [追加]をクリック
5. [範囲を使う]をチェック
6. 開始アドレスに「206.223.147.0」を入力、終了アドレスに「206.223.154.255」してOKをクリック
又はNISを切る・アンインストールする。
弊害
ルーターが無い場合、2ちゃん鯖から攻撃があった場合スルーになる。
ノートン誤作動対策本部
http://qb5.2ch.net/test/read.cgi/operate/1133161720/l50
16 :
名無しさん?:2005/12/03(土) 00:07:59 ID:???
17 :
名無しさん?:2005/12/04(日) 02:42:21 ID:???
ト、トイレ、トイレ、腹いてぇーー!
マジ限界近ぇ、も、もうだめ
いやダメだ、ここで漏らしたら、
俺の人間としての尊厳が、威信が、誇りがーーー!
あぁ!見つけた!逃がさねーぞ!
って、まあトイレは逃げないけどな。
ってそれどころじゃねーーー!
個室は1つ、使用中だったら俺の負け確実だな、こりゃ。
おっしゃ、勝った!ガチャ!
・・・え、マジかよ・・・
なんで、こんなとこで首吊ってんだよ・・・
完敗だ・・俺の尊厳・・威信・・・・
・・・迎え頼まなきゃな・・と、警察か。
あーぁ、予想通り電話の向こうで大笑いしてやがる。
ビビられても困るんで、死体の事は言わなかったけど、
迎えが来るまで1時間かぁ。
この格好じゃ外には出られないし、仏さんと一緒の1時間。長そうだなぁ・・
あのバカに、こんなに逢いたいと思うのは最初で最後だろうな。
なんか、仏さんの携帯プレーヤーからかすかに音楽が聞こえる。
って事は死んでからそんなに時間経ってないんだろうな、バッテリーから考えても。
あーぁ、後40分、やっぱ長ぇ!
いや、ちょっとまて、プレーヤー聞きながら自殺?んなことあんのか?
さっきから聞こえている音楽、イヤホンのシャリシャリ音じゃない・・
どっちかって言うと呟いているような・・?
てか、紐あったか?足が宙に浮いてたから自殺だと思ったけど・・
声?
Oh,oh,on 輪になって踊ろう Lalalalala・・・
歌?
耐えきれず振り返る。
目が合った。
18 :
名無しさん?:2005/12/05(月) 23:03:25 ID:???
こわいって
19 :
名無しさん?:2005/12/06(火) 21:35:55 ID:???
世の中の青少年が憧れるもの。
サッカー選手?F1レーサー?パイロット?
否、まんこである。
男性諸氏は思い起こしてほしい。
思春期の頃、他に夢や希望があったにもかかわらず、
枕を抱いてまんこー、まんこーと叫んだ夜。
初めて見たまんこを自慢げに友人に語った、
友人に根掘り葉掘り聞いた事を。
では、青少女はどうだろうか。
枕を抱いてちんこー、ちんこーと叫ぶだろうか。
初めて見たちんこを熱っぽく語ったりするだろうか。
いや、しない。しないのだ。
では、この差はどこから出てくるのだろうか。
青少年はなぜ、まんこに恋い焦がれるのだろうか。
それは、まんことちんこの形状の違いに起因するのではないだろうか。
つまり、幼少の頃は男女を問わず父母と風呂に入る事が多い。
自宅でなくとも、母に連れられて女風呂へ入る男児や、
父に連れられて男風呂に入る女児を見た事があるだろう。
そこで、数々のちんこまんこに遭遇するはずなのだ。
が、ここに決定的な違いがある。
見えないのだ。
ちんこであれば、多数のぷらぷらを目にする事が出来る。
少なくとも父親のぷらぷらは目にしているはずなのである。
身近な存在としてのちんこがここで確立する。
だが、まんこは見えない。
まんこ本体は見よう、見せようとする意志がない限り見えないのだ。
ああ、遠かりし、まんこの存在。
故に思春期にさしかかり、異性への興味が出て来た時、
青少年は枕を抱いて、まんこーまんこーと連呼するのである。
それはもう、狂ったように。
20 :
名無しさん?:2005/12/06(火) 22:41:36 ID:???
さて、ここでクローズアップされてくるのが妹の存在である。
妹がいれば、身近にまんこを感じる事が出来るのではないだろうか。
青少年がそう思うのはもっともである。
だが、妹と一緒に風呂に入れる時期を考えてほしい。
その頃の妹はいわゆる「ひとすじまんこ」なのである。
青少年が恋い焦がれ憧れるまんこではないのだ。
同時に自身も精通すら来ていない少年時代。
まんぐりがえして、しばし観察などとは考えもしないはずである。
ひょっとすると、妹と洗いっこをしていて、ちんこがむくむくしてくる事があるかもしれない。
だが、汚れの無い少年時代。
妹を怒って母に言いつけたりしてしまうだろう。
「なにやったんだよ!ちんこ腫れちゃったじゃないか!」ぼかっ。
妹を殴り母に言いつける。
「妹にちんこ洗わせたら、ちんこ腫れちゃったよー」
烈火の如く怒る母。
何故怒られているのかわからない自分。
少しうらやましそうな顔で見ている父。
いつの間にか直っているちんこ。
そして、妹との入浴禁止令。
ダメだと言われるとやりたくなる子供心。
兄離れしない妹は一緒にお風呂に入りたいと言う。
21 :
名無しさん?:2005/12/06(火) 22:44:03 ID:???
そして父母揃って出かけたある日。
作戦決行、妹との入浴。
わたしもおちんちん欲しいー。
お約束である。
お前は女だからおちんちんはないんだよ。
だってわたしなんにもついてないんだもん。おにいちゃんずるいー。
しばし考える兄。なにかを閃く。
おちんちん洗って。
尻込みする妹。殴られたのが堪えたのだろう。
大丈夫、殴らないから。おまえのおちんちんができるかも知れないんだ。
俺だって、こわいって。また腫れちゃうかも知れないんだから。
(それが狙いなんだけど・・やっぱり怖いな)
おそるおそるちんこを洗う妹。
以前とは違ってなんとなく甘酸っぱく腫れてくるちんこ。
やっぱり、腫れちゃったよ、おにいちゃんごめんね、ほんとにぶたない?いたくない?
わたしの手、へんなのかな?ごめんね。ごめんね。
少しポーっとした頭で、作戦を思い出し胡座をかく。
その真ん中で腫れているちんこ。
おまえ、ここにまたがってみな。
不思議そうな顔で抱きついてくる妹。
ちんこの先が妹の太ももにあたる。
ば、ばか!逆だよ逆!こっちが背中!
えー、それじゃおにいちゃんの顔みえないよー。
いいから逆!
22 :
名無しさん?:2005/12/06(火) 22:46:12 ID:???
その格好のまま回ろうとする妹を手伝って後ろ向きにさせる。
妹の尻がチンコにあたる。
そのまま足、閉じてみな。
なんか不安定だよー。
俺が支えててやるから大丈夫、やってみ。
後から腕を回してやると安心したのか足を閉じる。
妹の体重がちんこに掛かってくる。
どうだ?ちんこ生えただろ?
太ももの間から、ひとすじまんこに沿って伸びるちんこ。
わぁー!!ちんこ生えたー、ちんこー、ちんこー。
ちんこを股に挟んだままはしゃぐ妹。
お、こら、はふぅー、そ、そんなに、ふ、こす、う、るな・・・うくぅ
あ、おにいちゃん、ちんこどんどん腫れてくるよ!大丈夫?
言いながら喜ぶ妹。
おっきぃちんこ♪おっきぃちんこ♪
先にもましてはしゃぐ妹。
う、うは、、、、うくぅぅぅぅ、、あ
なんか出た。
ちんこなくなっちゃった・・・
23 :
名無しさん?:2005/12/06(火) 22:51:49 ID:???
帰宅する父母。
おかぁーさーーん!わたしね、ちんこ生えたんだよーーー
あっ、こら!ばか!
般若のごとく怒る母。
よだれを垂らさんばかりの父。
そんな父に気が付く母。
一家は離散。
妹は母、兄は父。
それぞれに引き取られていくのであった。
あぁ、遠かりしまんこへの道。
24 :
名無しさん?:2005/12/06(火) 22:56:45 ID:???
カチャ
あ、おにいちゃん?わたし。
今夜おふろ、はいろっ。
大丈夫、お母さん居ないんだ。
うん、1時間くらいならばれないよ。
エヘヘッ
25 :
名無しさん?:2005/12/08(木) 21:42:22 ID:???
大変なことになってるな
26 :
名無しさん?:2005/12/11(日) 19:42:57 ID:???
るー
27 :
名無しさん?:2005/12/17(土) 02:00:08 ID:???
変なことになってるな
28 :
名無しさん?:2005/12/20(火) 22:23:56 ID:???
新年度、始めて合う子供たち。
後ろには我が子の成長に目を細める父兄達。
さて、みなさん。自己紹介をしてもらおうかな?
時代と共に移り変わっていくものに名前がある。
教師という職業に就くとそんな事を感じる。
名簿には今風の名前が並んでいる。
じゃあ、いちばん前の窓側から順番にお願いしますね。
あ、おなまえだけでいいからね。じゃあ鈴木さんから。
はぁ〜ぃ、じぇしかでーす。
元気な声を聞きながら、ふりがなをふる。
勢紫歌(じぇしか)か、、
みゆうです。心桜(みゆう)。。
奏和(かなと)
凰雅(おうが)
琉夏(るか)
どんどんふりがなをふっていく。
萌彩(もあ)
梨舞(りぶ)
奏(めろでぃ)
・
・
・
ときおり父兄からどよめきが起きる。
鼻を膨らましているのがその子の親なのだろう。
29 :
名無しさん?:2005/12/20(火) 22:25:46 ID:???
しかし、大変な事になったものだ。
こうして、自己紹介にかこ付けてメモを取っておかないと、
とてもじゃないが読み方がわからない。
後ろで見ている父兄達は次に鼻をふくらますのは自分だとばかりに、
次の子供には冗談みたいな名前をつけてくる。
龍桜(りゅうおう)
邇我亜(じゃがあ)
紫璃愛(じゅりな)
良天気(たいよう)
・
・
・
あだ名を付けるのも大変だろうな。
一通りの自己紹介が終わり、そんな事をふと思う。
さて、授業を、、
先生する〜い!先生の名前は〜?
ペンを持つ手が止まる。
この餓鬼、、喉まで出掛かった声をなんとか飲み込む。
苗字しか聞いてないよ!
生徒達から次々と声が上がる。
父兄達が怪訝そうな顔をしている。
上がる心拍数。にじむ脂汗。
思わず教壇に手をつく。
俺の名前。
平成どころか昭和にあっても時代遅れだった名前。
できれば言わずに済ませたかった。
小中高大と自己紹介の時、必ず失笑を買った名前。
生徒達だけなら煙に巻く事も出来よう。
だが、適当にあしらって父兄からの信用を損ねる訳にはいかない。
いろいろな名前を聞く度に大きくなっていく名前コンプレックス。
30 :
名無しさん?:2005/12/20(火) 22:28:14 ID:???
いつの頃からか名前を言うのが酷く辛い。
目が霞む。言いたくない。
呼吸が乱れる。言いたくない。
先生?
耳鳴りの奥で生徒の声が聞こえる。言いたくない。
お、俺のなま、え、、
な、、えは、、
先生?先生!先生!
頭の中で声が渦巻く。
な、ま、え、は!
先生の名前は!!
助兵衛!!
す・け・べ・ぇ・だ!!
さぁ!笑え!馬鹿にするがいい!
静まり返った教室に助兵衛の声だけが響く。
どうした?
何故反応しない?
パチ・・・パチ
拍手?
パチパチパチパチ・・・・
素晴らしい・・すごい・・
父兄達から声が漏れる。
パチ!パチ!パチ!パチ!
パチ!パチ!パチ!パチ!・・・
拍手がどんどん大きくなってくる。
す・け・べ・す・け・べ・・・
誰からとも無く始まる助兵衛コール
す・け・べ・!す・け・べ・!
す・け・べ・!す・け・べ・!
スタンディングオベーション
31 :
名無しさん?:2005/12/20(火) 22:30:55 ID:???
騒ぎを聞きつけた他の教室からも生徒・父兄がやってくる。
す・け・べ・!す・け・べ・!
す・け・べ・!す・け・べ・!
す・け・べ・!す・け・べ・!
校内放送のスピーカーから声が聞こえる。
みなさん!今日新たなヒーローが誕生しました!
素晴らしい名前を持つその人は!
す・け・べ・ぇ・先生です!!
学校中からどよめきが起こる。
す・け・べ・!す・け・べ・!す・け・べ・!す・け・べ・!
す・け・べ・!す・け・べ・!す・け・べ・!す・け・べ・!
す・け・べ・!す・け・べ・!す・け・べ・!す・け・べ・!
す・け・べ・!す・け・べ・!す・け・べ・!す・け・べ・!
す・け・べ・!す・け・べ・!す・け・べ・!す・け・べ・!
割れんばかりの助兵衛コール。
校内放送が聞こえたのだろう。
見れば校庭に続々と人が集まっている。
口々に助兵衛の名前を称えている。
す・け・べ・!す・け・べ・!す・け・べ・!す・け・べ・!
す・け・べ・!す・け・べ・!す・け・べ・!す・け・べ・!
す・け・べ・!す・け・べ・!す・け・べ・!す・け・べ・!
す・け・べ・!す・け・べ・!す・け・べ・!す・け・べ・!
す・け・べ・!す・け・べ・!す・け・べ・!す・け・べ・!
す・け・べ・!す・け・べ・!す・け・べ・!す・け・べ・!
学校を取り巻く人々。警官隊まで出動している。
そのコールの中心。教壇の上。
とめどなく溢れる涙を拭う事もせず、
教え子に囲まれ、天を仰ぐ男。
もう耳鳴りも動機もない。
鳴り止まぬ歓声の中、助兵衛は思う。
何故、みんな「ぇ」を発声してくれないのだろう、、、?
32 :
名無しさん?:2005/12/20(火) 22:37:16 ID:???
恨んだ事も逢ったが、素晴らしい名前を付けてくれた、
今は亡き両親。
今夜は一杯やりながら、その想い出に浸ってみようか。
1時間とは言わない、5分、1分でもいいから、
もう1度逢いたい。
逢って礼を言いたい。
この子達も将来、こんな想いに駆られる事があるのだろうか。
33 :
名無しさん?:2005/12/20(火) 22:42:20 ID:???
34 :
名無しさん?:2005/12/22(木) 20:40:11 ID:???
35 :
名無しさん?:2005/12/22(木) 23:26:38 ID:???
知り合いで吉右衛門がいた。
若いみそらで。
36 :
名無しさん?:2005/12/24(土) 13:38:59 ID:???
右衛門、左衛門系は絶滅危惧種だと思っていたのですが、
細々と継承されていたりするのでしょうか。
日本文化の1部として残って欲しいと思う反面、
自分の名前がそうでなくて良かった、
自分の子供には付けないだろうな、などと思ってしまうのです。
日本人が漢字を使う民族であり、漢字は個々に意味を持つ以上、
名前にはそれぞれ意味があって然るべきだと思うのです。
大概の場合、子供の名前は親が付けるわけで、
そこには親の願いや理想が漢字を通して込められていているべき
ものだと思うのです。
つまり、のび太式。
音にするとダメダメですが、そこには父母曰く、
すくすくと伸びるように。
のびのびと育つように云々。
そういう願いが込められている訳です。
うろ覚えですが。
然るに上述した子供達の名前は「音」先にありきなんですね。
そこに読めそうな漢字を当てはめる、と。
後付けでも意味が通れば良いのですが、
それすら無い、意味を取り違えている、というような
名前があるというのはいかがなものか。
などと考えてしまう訳です。
37 :
名無しさん?:2005/12/24(土) 13:41:00 ID:???
老若男女問わずに、まず文句の出ない食品にカレーがある。
小学生の好きな食べ物アンケートでは常に上位。
男性諸氏にいたっては3食x1週間でもOKだ、などと宣う御仁がいる程
人気のある食品である。
さて、そのカレー。
ポピュラーであるが故に、その家自慢のレシピというものがあったりもする。
A社の中辛にB社の甘口を混ぜて、コーヒーちょっとと、ミルクを入れて、
というアレである。
タマネギ炒める所から始めないと、という意見もあるだろうが、
そこから始めようとする人といえば、料理が趣味の専業主婦や、
料理に目覚めてしまった独身男性くらい。
一般的な家庭でカレーといえばルーなのである。
メーカー開発陣が大衆受けのする味を求め、莫大な開発費と時間を費やし、
様々な試作を繰り返した中で生き残った、いわばエリート中のエリート。
食品メーカー製のカレールー。
そんなルーを良しとせず、更に家庭で手を加える贅沢な行為が
ルー同士のブレンドである。
思い出してほしい。
メーカー製と言えどカレーである以上様々な香辛料の集合体である。
メーカー製であるが故に、古くからある伝統的な香辛料のみならず、
現代科学を駆使した化学調味料が使用されている事は想像に難くない。
更に各メーカー毎にそのレシピは違うはずである。
それらをブレンドするという行為。
なにかに似てはいないだろうか?
最近で言えばハリーポッターのハーマイオニー。
古くはオズの魔法使い等枚挙に暇が無い。
カエルや蛇、薬草等をぐつぐつ煮て魔法薬を作るアレである。
カレールーにカエルは入ってないだろ、
そう思われる方もおられるかも知れないが、それは認識不足である。
大量生産の食料品に混入は付き物なのである。
針や金歯ですら見つからないのに、粉々になったカエルや蛇を
見つけられる訳が無いのである。
38 :
名無しさん?:2005/12/24(土) 13:42:00 ID:???
私がそれに気が付いたのは15才の時であった。
それからというもの、学問は愚か女性にも目をくれず、
いろいろなメーカーのルーを混合しては試食また試食。
混入率の高そうな、名前も聞いた事の無い国のルーを取り寄せたりもした。
何千通りの組み合わせを試したかも分からない。
なんて馬鹿な事をやっているんだ。
何度もそう思った。しかし私は止めなかった。
魔法を使ってみたい。
ただ、それだけだった。
そして、ある日。ブレンドをはじめてから15年。
私は目を疑った。自分の目が信用できなかった。
机の上に。
何だ?
妖精?まさか?
妖精は言う。
条件を満たしたものでなければ見る事が出来ないのだと。
研究が実った瞬間だった。
私の考えは正しかった!
それからの私は以前にも増して研究に没頭した。
何年カレー以外の物を口にしていなかったか。
たまに妖精がいたずらっぽく笑いながら助言をしてくれる。
私は更に没頭する。
人付き合いも無くなったが、話し相手はいる。
部屋中に妖精の仲間が集まる事もある。
私のカレーを褒めてくれたりもする。
(カレーという物はどんなに混ぜてもカレーにしかならないのだ)
39 :
名無しさん?:2005/12/24(土) 13:43:00 ID:???
10年が過ぎた。
たまにはお茶漬けでも食べてみようか。
目の前にお茶漬けがある。
妖精?
今はいない。
馬鹿な。
汗が出てくる。
ハンカチが欲しいな。
目の前にある。
まさか。
音楽が聞きたい。
鳴りだす。
これは。
いつのまにか妖精達が集まっている。
妖精は言う。
2番目の条件をクリアしたらしい。
少し腹がたった。
最初からレシピを知っていたのか?
何も言わず微笑を浮かべる。
まあいい。
自分の考えの正しさを立証できたのだから。
なにより妖精達を叱るなんて出来る訳が無い。
私の大切な仲間なのだから。
魔法でなにがしたい?
妖精が聞く。
まずは部屋の掃除と借金の返済かな。
我ながら現実的である。
妖精達も笑っている。
空を飛びたいな。
簡単だよ。今のあなたなら。
40 :
名無しさん?:2005/12/24(土) 13:44:00 ID:???
それから、奥さんも欲しいな。きっと驚くぞ魔法使いが旦那だなんて!
妖精達の顔が曇る。
私が結婚すると、妖精達は去らなければならないらしい。
掟のようなものがあるのだろうか。
どちらにしても妖精達と話す機会は減ってしまう事は予想できる。
冷静に考えると、家族とは言えど人前で魔法を使うのも憚られる。
私は決断した。
妖精と魔法。
空を飛んだり、いたずらをしたり。
魔法使いとしての余生を送ろう。
自由な生活を送ろう。
世界を変える事だって出来る!
数週間が過ぎたある夜。
私は考えた。
結婚しなければ。
1時間くらいなら。
愚かな私は行為におよんだ。
目の端に妖精が見える。
徐々に薄れていく妖精。
その顔は蔑んだような、それでいて寂しそうな表情を浮かべていた。
41 :
名無しさん?:2005/12/26(月) 21:40:46 ID:???
昨夜見た夢のメモ
友人夫妻宅(非常にでかい。スカイラウンジの用なものが付いている。実在しない
ガレージキットを作っている旦那。
作り終わる。(キャラクター物、ぴーぽ君的な感じ
未塗装、表面処理無し。
嫁との会話
これで完成なの?
うん、形ができてるからこれでいいでしょ?
手に取る。表面がざらざらしている。
表面処理の重要性について解説する。(それほど詳しい訳ではない。作った経験無し。
なでる度にパーツが取れるが気にしない。(双方とも
スカイラウンジに飾ってある車の模型(完成品購入らしい
その質感について語る。(車体ではなくウィンドウについて。ガラスの製品がある。
会社の同僚登場(女性
餃子を食べる話になる。
同僚に車の模型について語る。(持っていた物とガラスでできたウィンドウの差について
餃子を持った旦那登場(30cm x 15cm位の巨大餃子
両手で持って一気食いしている。
時折タレを餃子本体に注入している。(業務用のソース入れのようなものに入っている。樹脂製
そんなにタレ入れたら早死にするよ?
このくらいが丁度いいんだよ。
いつもこうなの?
うん、毎朝こんな感じだよ。
朝からかよ!
ガラス製ウィンドウの模型。エンツオ・フェラーリ。金属ボディだったかも知れない。
餃子。かなり旨そうだった。食べていない。
大笑いしながら起きた。
なにがそんなに可笑しかったのだろうか。
42 :
名無しさん?:2005/12/28(水) 21:27:00 ID:???
遠距離恋愛の辛さというのは経験した人でないと分かるまい。
社会人ならともかく高校生の自分にとって、
この電車賃は高すぎるし、
値段の高さがそのまま距離の遠さを感じさせる。
小遣いとバイト代をやりくりして逢いにいけるのは月に1回。
特別収入があったときで2回行けるかどうか。
早く大人になりたい。
社会人になればなったで、今度は時間との戦いが始まるのだが、
今の少年にそんな事はわからない。
切符を見ながら少年は思う。
このお金が全部デートに使えたらな。
月に1度のデートでマクドナルドやケンタッキーじゃカッコ付かないよな。
彼女と同じ大学へ進むというのはどうだろう?
そんな話もしてみようかな。
この電車に乗るようになって何度目かのベルが鳴る。
夜の闇に向けて電車が滑り出す。
いくつかの駅をすぎ、窓の外に灯りがなくなる。
退屈な夜行列車。
飛行機と言う手もあるのだが、これ以上逢う回数を減らしたくない。
少年にとっては夜行列車一択しかない。
少し眠ろうか。
目が覚めれば、見慣れた町並みが見えてくるだろう。
ここ、開いていますかな?
少し驚いて顔を上げる。
中年というよりは初老に近い男。
他に開いている席があるのに。
思わないではなかったが、つい了承してしまう。
男の顔に親しみのようなものを感じたのは気のせいだろうか。
43 :
名無しさん?:2005/12/28(水) 21:28:00 ID:???
男は話し始める。
家族の事、仕事の事、自分の事。
変な事になって来たな。
眠る時間を削られて不機嫌な頭でそう思う。
話し続ける男に適当に相ずちを打ちながらも、いつの間にか眠ってしまったようだ。
ふと目が覚めると男が身支度を始めている。
男は言う。
話し相手をしてくれてありがとう。
いい気晴らしになりました。
最後に1つだけ。
今日は1時間後の電車で帰った方が良いですぞ。
そう言い残すと少年の降りる1つ前の駅で男は降りていった。
腹が立つ。俺がどんな思いでこの電車に乗っていると思ってるんだ。
これだけの時間とお金をかけて、月に1回しか逢えないのに。
1時間なんてありえない!
次の停車駅の名が告げられる。
先刻までの腹立たしさが嘘のように引いていく。
我ながら現金なものだ。
苦笑しながら荷物を降ろす。
電車を降り改札へ向かう。
改札の向こう笑顔が見える。
もう男の事など憶えてもいない。
目一杯のおしゃれをして来た彼女。
自販機の陰でキス。
時間も距離も関係ない。今、俺の腕の中にいる。
マクドナルドへ行き映画館へ行き、
夜を迎え、朝を迎える。
この時ばかりは悪友達に感謝する。
巧くやってくれてるよな?
多少、心配もする。
44 :
名無しさん?:2005/12/28(水) 21:29:00 ID:???
大学の事を話してみる。
私も考えてたんだ。同じ大学へ行けたら良いなって。
俄然やる気が出てくる。
明日から別人のように勉強に励む事を決意する。
ああ、こんな時間が続いたら。
帰りの時刻が近づいてくる。
2人の足取りが重くなってくる。
大学に入れば毎日逢えるんだし。
振り返って横断歩道を渡ろうとする少年。
悲鳴。
急ブレーキの音。
衝撃。
なんで?
もうすぐ毎日逢えるんじゃ・・・
大学へ行けば・・・
違うのか・・・?
霞んでいく視界の中、男が見える。
ああ、そうか・・・
電車の中で親しみを感じた理由。
俺の顔じゃん・・
毎日鏡で見る自分の顔。
あんたの年にはなれそうもないな・・・
45 :
名無しさん?:2005/12/28(水) 21:30:00 ID:???
少年は電車に乗っている。
目的の席を見つけ、声をかける。
ここ、開いていますかな?
そして話す。
家族の事、仕事の事、自分の事。
少年時代の恋の事。
46 :
名無しさん?:
こういうのけっこう好き