お薦め英文学小説etc.

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1名無しさん@1周年
比較的英文にも慣れてきて、ある程度のヴォキャブラリーも
ついてきていると思ったのでここで世間一般で言われている
「傑作」「名作」と呼ばれている本を読んで見たいのです。
日本文学の場合ならすぐに著者名や作品名が浮かぶものですが、
英文学に関してはそういう学部に所属してるわけでもないので
さっぱりわかりません。
みなさんのお薦めの本や評論本などでもかまいません。
できれば購入した場所や値段も教えてくれるとありがたいです。
2名無しさん@1周年:02/03/27 01:53
http://www.promo.net/pg/
有名なやつで著作権切れてタダになったやつはここで手に入る
3名無しさん@1周年:02/03/27 01:59
>>2
ありがとう。活用させていただきます。
4名無しさん@1周年:02/03/27 02:56
George Orwell (1903-1950) いろいろ。
エッセイが秀逸。スペイン内線突撃レポート「Homage to Catalonia」
は笑える。「Burmese Days」は泣ける。「Ninteen Eighty-Four」に
出てくる "BIG BROTHER IS WATCHING YOU" というフレーズは、現在も
BBC なんかで「監視されてるようで息苦しい」という場合によく使われ
る。意識的に簡易な文体を使っているので、読みやすい。洋書屋なら
どこにでもある。Penguin Classics で一冊1000円くらいから2500円
くらいまで。
5名無しさん@1周年:02/03/27 03:04
"BIG BROTHER IS WATCHING(YOU)"はむしろアメリカ人の大好きなフレーズだよ。
大企業や政府なんかの巨大組織が陰謀的に市民の人権を蹂躙している。。。
っていうobsessionがアメリカ文化の深いところにあるとおもう。
映画なんかでもそんなテーマやそのvariationがいくつもあると思う。
6名無しさん@1周年:02/03/27 03:10
文学の話題があると嬉しいですね。ぜひ文学板にもお越しを。
傑作、というからには、やはり古典が欠かせないでしょう。
夏目漱石『文学評論』から選びますと、
Jonathan Swift, Gulliver's Travels
Daniel Defoe, Robinson Crusoe
などはいかがでしょうか。漱石はガリヴァーは誉めている反面、ロビンソン・クルーソー
は無茶苦茶貶しています。その辺を比較してみるのも面白いかと。ガリヴァーの方は英語が
散文の模範と言われているものですから(Somerset Maughamの評言)。昨今の英語とは
違うといっても極端に違うわけでは当然ありませんので。
Penguin Classicsで900〜1000円程度でしょう。ガリヴァーについては研究社の
英文学双書(4分冊、注釈付(新潮文庫での翻訳者である中野好夫氏のもの)があります。

Sherwood Anderson, Winesburg, Ohio
簡潔な文体といえばヘミングウェイが思い浮かびますが、そのヘミングウェイも含めて、
フォークナーなどアメリカ文学中のいわゆる「ロストジェネレーション」と言われる作家群
が模範とした作家です。アメリカの田舎町を、短編連作という形で淡々と、しかしその中身
は田舎町の・・・なにか表現しにくいのですが、英語は簡潔ですのでおすすめです。
Penguin Twentieth Century Classicsで2400円くらいだと思います。
7名無しさん@1周年:02/03/27 03:20
アンダーソンは初めて原書で読み通した作家ですので、思い入れで書いた部分
もありますが、本当に読みやすいですよ。英文科の卒論では、英語から考えて
ヘミングウェイを選ぶ人が多いのですが。少し引用してみますので、ご参考に。
初めの"The Book of the Grotesque"(アンダーソンが架空の老作家に仮託して
書いた前書きのようなもの)からです。
The writer, an old man with a white mustache, had some difficulty in
getting into bed. The windows of the house in which he lived were high
and he wanted to look at the trees when he awoke in the morning. A carpenter
came to fix the bed so that it would be on a level with the windows.
Quite a fuss was made about the matter. The carpenter, who had been
a soldier in the Civil War, came into the writer's room and sat down to talk
of building a platform for the purpose of raising the bed. The writer had
a cigars lying about and the carpenter smoked.
...
84:02/03/27 03:33
>5
なるほど。自分は専らイギリスのラジオを聴いているのですが、
ここ 1 カ月ほどで唐突に 4 回は聞いたので、ちょっとびくーりした
のです。特派員とアナウンサーとの会話で 2 回、ロンドン案内で1 回、
英国在住の日本人研究者が日本の鉄道会社の車内放送等を評して 1 回。w
9名無しさん@1周年:02/03/27 03:42
"Winesburg, Ohio"ってなんか行き遅れた女が裸で町に出てゆく
みたいなシーンなかったっけ?

それと「アメリカの田舎町」は普通"small town"って言うと思う。
元プリンスの曲にもその名前の曲があったような気がする。
そんなところが舞台になってそうなのがSinclair Lewisの"Main Street"
なんだろうけど、ダウンロードしたけど時間なくて読んでない。
10名無しさん@1周年:02/03/27 04:40

辞書引く習慣があるなら過去ログの検索も覚えろ

ペーパーバック読んでる人のスレッド2
http://mentai.2ch.net/test/read.cgi/english/1013346818/l50

ペーパーバック読んでる人いますか?
http://mentai.2ch.net/test/read.cgi/english/966434532/l50
11名無しさん@1周年:02/03/27 09:08
>>10

じゃあ、ペーパーバックに限らず、「お薦め英文学小説」を紹介していくということで。
12名無しさん@1周年:02/03/27 09:22
>>8

「ビューティフルマインド」にもたくさん出てきたような。
英語苦手でほとんど聞き取れなかったんですが、
「Big Brother」って何度も言っていた(と思った)。

どうでもいいのでsage
13名無しさん@1周年:02/03/27 14:53
>12
出てきたね。一番最初にソ連の暗号解読させられるところと、
その後パーチャーに依頼を受ける時だったと思う?
14名無しさん@1周年:02/03/28 03:33
SterneのThe Life And Opinions Of Tristram Shandy。
おすすめ。ちなみに上級者向け。
15名無しさん@1周年:02/03/28 03:46
>SterneのThe Life And Opinions Of Tristram Shandy

それは誰にもお勧めしない。そーとー暇もてあましてる人意外は。
ああいうのって、書かれた時代が今とぜんぜん違うわけだし、
当時は受けた(かも?)ものかどうかしらないけど、
現代人の感覚には???だと思う。
16名無しさん@1周年:02/03/28 03:51
そうかなぁ?すごく面白かったけど。
でも読むのには苦労しました。

おすすめ英文学小説なわけでしょ?
時代が全然違うとかは文学の価値に関係なくない?

あ、わたしは14とは別人です。
17名無しさん@1周年:02/03/28 04:13
文学の価値っていうか評価なんてものは時代とともに大きく変わるんだよ
今まで見向きもされなかった過去の作家が注目されたり、
当時一斉を風靡した作家が今では忘れされつつある、なんて
当たり前。Tristram Shandyが評価されたであろう最近の時期は
おそらく今から十年くらい前で、「脱構築」ブームの一端にでもあずかれば
幸運だったろうってかんじ。
18名無しさん@1周年:02/03/28 04:15
>おすすめ英文学小説なわけでしょ?
>時代が全然違うとかは文学の価値に関係なくない?

同意。
昔これが一部の人々に受けたのか、と知ること自体にも意味があるしね。
確かに、読むには苦労するかも。
世界3大奇書の一つなはずですよ。あとの2つはなにか知らんが。
19名無しさん@1周年:02/03/28 04:19
>文学の価値っていうか評価なんてものは時代とともに大きく変わるんだよ

じゃあ好きですすめる人がいたっていいと思う。
嫌いだという人がいるのもいいと思う。
ちなみに俺はブームとは関係なく、
漱石が専門なんで、そこつながりで読みました。
「猫」とかにも出てくるんですよ。この話がほんの一言ですが。

ブームとか時代の風潮とかとは関係ないところでの評価ってのも
当然あると思うんだが。
2014:02/03/28 04:31
漏れはただ単純に、あの本は非常に読みにくい英語だと思うので
上級者(というかマニア(藁 )が
読んでみると面白いのでは、というだけのつもりで書いただけなんだが。
英文がどういう構造なのか考えながら読むのが楽しかったから。
だから一応上級者向けって書いといた。
別に脱構築だの価値だのではなく。(まあ内容も漏れ的には面白かったが。)
21名無しさん@1周年:02/03/28 05:23
うーん、現代のクソ忙しい社会でこんなもん読んでるのは
やっぱ暇人とかマニアとか呼ばれるんだね。
ちょっと読んでみたけど、最初っからanimal spiritsが云々
でとつっきにくい。一読するだけで数ヶ月〜数年はかかるよ。
もっとclassicなもので短いやつきぼん。
22名無しさん@1周年:02/03/28 06:26
大学の研究者か院生で、Sternやってますって人、
いないよ。
23:02/03/28 06:57
芸術家にゲイは多いけどなぜか小説というジャンルは異常にに多い。

The 100 Best Gay Novelsというのを見つけた
http://www.gayliterature.com/100.htm
http://ryota-t.tripod.com/rimbaud/g-bungaku100.htm

名作と呼ばれるものの中でもゲイや異常性愛の実体験や知識がない
とみすみすなにを書いてるのか物語の本質がわからない場合も多い。
リストの中に三島由起夫の仮面の告白も入ってるようだけど、最初は
優れた日本文学の翻訳を英語で読むとういのも入っていきやすいと思う。
エロゲーでは圧倒的に多いのはロリ物だけど、なぜか文学ではあまり
多くない。ヴェニスに死すの少年をわざわざ頭の中で女の子だという設定
にコンバートしながら読んだことがあるけど、正直、良作のロリ文学タイト
ルきぼん。
24:02/03/28 07:00
エロゲーで圧倒的に多いというのはちょっと違うな。訂正。
25:02/03/28 16:48
>>23
自己レス、そういや澁澤龍彦の少女コレクション序説というかなりよく出来
た本があったのを忘れてた。よく考えたらその本で引用好きな澁澤龍彦
著作からかなりのタイトルが引用されてるはずだった。
つうか、こういう本ってさっさと全部etext化してほしいですね。どこでどの
作品が引用されてたりってのがすぐわかるし。


面白いのが文化の違いによっていろいろと違ったプレイがあるということ。
欧米のspankingとかは本来は躾のために罰としてのお仕置きのはずが一
つのエロプレイの分野として確立されているし。今の日本の小学校の先生
がこんなことやったらクビだなってのが教育としてどうどうと昔は(今も
?)やっていたんだから、これは羨ましい。悪戯な少女にお仕置きとして
お尻をビシッ、バシッと・・・。まあ、こういった文化的背景も小説を読
むのには必要ですね。
26名無しさん@1周年:02/03/28 23:36
英文学小説をほとんど読んだことはないので、戯曲ですが、
Oscar WildeのThe importance of being earnest
をお勧めします。
27名無しさん@1周年:02/04/01 20:58
結局くれくれ君のスレで終わりか?
>>11何とかしろ.
28:02/04/01 21:12
正直、小説なんてものは多少読み始めてる人なら本来他人の意見
なんてものはそもそも聞かないだろう?結局趣味も問題だし、なに
を美しいか感じる感性だよね。それなら、結局のところシェイク
ピアやソマセットモーム、ベストセラーでも読んどけというところか?

あと、結構意外なのは日本の古典の英語翻訳は原文より文体などを
味わうことはふかのうだけどかなり読みやすい。源氏物語、伊勢物語
なんかの翻訳は高校生でも読めると思う。
孔子の論語なんかも翻訳されていてネットにもたしかどっかでみか
けたけど孔子のためにも翻訳されないほうが良かったというのが一般
的な評価。
29名無しさん@1周年:02/04/02 00:03
>>28
聞かんかも知らんが、聞かせたがるぞ
30名無しさん@1周年:02/04/14 13:27
BBC で先週放送された Kazuo Ishiguro の対談のストリーミング (23分)
http://www.bbc.co.uk/arts/books/club/realmedia/ishiguro_transcript.ram
と冒頭部分のスクリプト。
http://www.bbc.co.uk/arts/books/club/remainsofday/transcript.shtml
"The Remains of the Day" について。
31名無しさん@1周年:02/04/14 15:10
簡単なのは,「赤毛のアン」と「ハリーポッターシリーズ」。
ハリポタは訳後と原作の違いが大きいので,ハリポタファンには
お勧めです。

どなたか,「Simle Arithmetic」と言う短編(ホントに短い)
を知りませんか?両親が離婚して,父親と母親に寮で暮らす少年
が手紙を出しまくる話です。
前に一度読んだのですが,もう一度読みたい…

ご存知の方はなにとぞ〜・・・
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「Simple Arithmetic」でした。スマソ