【対決】インフレターゲットの実行手段は?

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1金持ち名無しさん、貧乏名無しさん
インタゲの必要性は、もう議論する必要は無い。
では、インタゲ実行手段としては何をするべきか?
主な意見だと思われる
国債買いオペ単独派、プラス財政出動派
どっちが正しいか決着つけるぜ!

注意:アンチインタゲ君は、書き込み禁止。
2金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/07 00:10
2ゲット
3金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/07 00:11
苺で、財政は不要って結論が出てたはずですが・・。
4金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/07 00:18
23: すりらんか  2002/11/17(Sun) 13:36
財政政策の波及メカニズムを考えれば,金融緩和の法が先行しなくて
はいけない.財政政策による所得移転があったとしてその所得が再度
支出に回されるには現在「貨幣の魅力」は大きすぎる.たとえば,今
一時的な減税があったならば自分の消費行動が変わるか否か考えると
良いかもしれない.
5金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/07 00:19
29: すりらんか  2002/11/17(Sun) 14:54
>財政出動でインフレ期待を作るとしたらその額は
少なくともデフレギャップが将来埋まると確信させる規模が継続的に
行われる必要がある.50兆のデフレギャップを埋めるには(一度価格
が反転すれば放置しても大丈夫……としても)30兆以上の追加支出が
必要……そんなの無理でしょう.例えできたとしてもRさんの指摘さ
れた政府肥大の問題から逃れられない.さらに国債累増(少なくとも
累増部分は)は将来償還されなければならない.その際に世代をまた
いだ家計を中心に一種の「持たざるものから持てるものへの再分配」
が生じる.これは大きな問題だと私は思っています.

>ただ、財政出動の効果もその規模や政策スタンスによって変ってくる
>のではないか、という意味で書いています。
マクロ政策が効果を持つ理由のひとつとして所得再分配を挙げるのも
この板のコンセンサスになりつつあるかと……すると財政政策は上手
な再分配効果を行うものでなければならない……これはかなり難しい
のではないかというのが私の感想です.それに較べるとインフレは「
ヘッジ能力に応じて」という自動選別機構のようなものを持っている
点が望ましいと言えるかと思います.

>現実問題として、現在補正予算の議論が出ていますが、歳入欠陥の補
>填以外の部分はインフレターゲットが行われるまでやってはいけない
>ということですか?
政府支出を上昇させるならば継続可能な(もしくは継続する気のある)
範囲で行う必要があると思います.一時的なGの増大が上手い具合に再
分配効果を持ったとしても,デフレ期待が支配的な限りは波及が途中で
止まってしまう.財政引き締めはさらなる引き締め期待を生みかねない
ため反対ですが,積極拡大は波及メカニズムを復活させた後にすべき(
まぁそうなったらもう必要ないかもしれないが)と思います.
6金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/07 00:19
>>3
苺は苺でしょう。なんでも苺が素晴らしいていうのはどうも・・・?


竹中スレでいわれている

始皇帝氏ですなw

という言葉が脳裏に浮かんできます。
7金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/07 00:22
だな〜呼んで来い。
あいつは、財政出動派だったはずだ。
8だな〜 ◆hBCVuhDAVI :03/02/07 00:24

なんか呼んだか〜?
>>8
財政出動が必要だと思う理由を述べよ。
>>1
インタゲは政策の枠として物価目標を日銀に与えるもの。
手段は日銀が考えるものだろ。

財政政策は政府の専管事項だから、これはインタゲとは
関係ない。むしろ、政府の財政政策が行きすぎた時は、
物価目標を達成するように受動的に日銀が引き締める
ことになる。

というか、今現在の情勢では、政府がちょこっと財政支出
を増やしても日銀が引き締めないという保証(物価目標の
下限が1%)をインタゲが与えることになる。何度も繰り返し
になるが、速水日銀の物価目標は上限が0%となっている。
0%になるまで緩和と言っているからね。そのため、小渕の
景気対策の際に日銀は引締めに動いた。これが小渕時代
の公共事業の効果の薄さになって現れた。まさしく足の引っ
張り合い状態になっていたわけ。

インタゲはこういう問題を排除することで、金融財政の政策
協調を実現する手段。
11金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/07 00:28
>>1
経団連の奥田氏を説得する。彼は前は推進派だったが今はアンチ。
12金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/07 00:30
補足するなら、GDP伸び率とか一旦おいていて、景気がまあまあ
な状態で物価が安定している状態がどういう状態なのかを議論
するのが先だろ。

まずは1〜3%がいいのか、2〜5%がいいのか。そこから議論
しようや。
13金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/07 00:32
実行に期限をつけるかつけないか
つけるならどのぐらいの期間にするべきか
その辺も議論してもよさげ。
14金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/07 00:34
>>12
クルーグマンは、高めのインフレ目標を採用する事で
インフレ期待を増やせると考えるようだが
高めのインフレ期待を作ってしまうと
インフレを止める際に、難しくなってしまうかと。

1〜3%が現実的数字。
15だな〜 ◆hBCVuhDAVI :03/02/07 00:35
>>9
日銀による金融緩和は国際価格の下落リスクを高めるな〜。
この場合に財政出動を行わないと、直近の時点での需要の
拡大が見込めないので、企業は新規投資を控えるな〜。んで、
銀行などはリスクヘッジのために外債ないし株式購入に走るな〜。
それで起こるのはバブルだな〜。もちろん、バブルで土地・株
価格が上昇すれば企業のBSは改善し、儲ける奴が増えて消費
も徐々に拡大することが予想されるから、設備投資も増える
だろうな〜。しかし、それが末端で日本を支える中小企業に回る
までには、しばらく時間がかかるのだな〜。だから、初期段階で
財政出動をドカンと行って、非金融部門の金回りを良くする必要が
あると思うのだな〜。

オレも、「財政出動はリフレの不可欠の要素である」とは思って
いないのだな〜。問題は、スピードの点にあるのだな〜。
16だな〜 ◆hBCVuhDAVI :03/02/07 00:36
>>14
高めのインフレ期待を作っても、引き締めるのは簡単だから
気にしなくてよいな〜。縄で物を押すことはできなくても、縄で
物を引くのは簡単だからな〜。
17金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/07 00:40
>>16
その考えは、危険じゃねぇか?
君は、若いからインフレの恐ろしさを知らんのだろう。

勢いがあまりつきすぎると、抑えれないので
上手く調整しないとインフレデフレをランダムウォークする
羽目になるかもしれない。
18だな〜 ◆hBCVuhDAVI :03/02/07 00:44
>>17
高めのインフレ期待ったって、せいぜい7〜8%だな〜。これだけ
デフレが続いた後では、25%とかのインフレは想像だに出来ない
からな〜。だから、たいして気にする必要はないと考えるな〜。

それに、オイルショックとでたった3年で沈静化したな〜。でも
デフレは10年続いてるな〜。デフレはとめるのが難しいが、インフレは
とめるのが簡単なのだな〜。特に、清貧バカ・貯蓄バカの多いわが国
ではな〜。
19バカアンチ討伐こそ経済学の本流:03/02/07 00:55
CPI1%では、CPIの上方バイアスを考えれば事実上ゼロインフレであり、デフレ再燃のリスクが高い。
そのことを考慮すれば、CPI2−4%(事実上の1−3%)をターゲットとすべき。
20金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/07 00:57
この際だから、定量的な話をしてみる香具師はおらんか?
日銀は、いくら国債(or それ以外)を買ったらいいか、財政支出は
どれだけ増やせばいいか等。

ちなみに、漏れは厨なので論じる資格がないが、、、
21金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/07 00:58
>>14
クルーグマンは別に高めの目標とは言っていない。
逆に、日本のGDPの利子弾力性をよく調べて、それからはじき出した
適切な数値を採用すべきだと言っている。
例として、アメリカのGNPの利子弾力性0.75を日本に適用して4%という数値を
挙げていただけ。
クルーグマンの考えは正しいが、ただし、日本の利子弾力性がもっと
高い数値なら(そしてそれが高い確率で推測されるわけだが)、
当然日銀の設定すべき「適切」な目標インフレ率はもっと上がる。
一度過去10年間の日本経済のパフォーマンスから単純にはじいてみたら、
日銀の設定すべきインフレ率は最低でも18%と出たことがある。
苺でもそんな話が出たことがあったな〜。
22名無し募集中。。。 :03/02/07 00:59
財政政策は、将来への負担を残すという意味において
「一時的な刺激策=カンフル剤」以上ではありえない。

もちろんデフレが進行している経済で、カンフル剤そのものを絶って良いはずは無いし、
その投入量を、例えばプライマリーバランス+30兆円なんていう
経済情勢による税の減収諸々の要因のを一切無視したテキトーな
数字を当て嵌めて、制御して良い訳ではないけど、

やっぱ金融政策が基本でしょ。
財政政策は補助だな。金融政策の効果のラグを埋めるための一時凌ぎ。
23金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/07 01:03
>>20
「インフレ期待」という、人間心理に直接作用することだから、
日銀がいくらの通貨を放出すれば目標インフレ率を達成できるかという議論はできない。
日銀が一度目標を決めたら、クルーグマン流フィッシャー方程式における人々の「期待インフレ率」が、
その目標を達成できそうな数値を出すまでただひたすら大規模に金融緩和をしなくてはならない。
24金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/07 01:05
マッカラムルールはどうよ?
25金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/07 01:05
日銀がインフレ期待を高めようと大規模な金融緩和をすれば、
世界中のヘッジファンドが対抗措置として円買いをするだろう。
彼らの買いペースを上回って金融緩和をしなくてはならない。
イギリスとソロスの間では逆の勝負があって、ソロスが勝ったが。
26だな〜 ◆hBCVuhDAVI :03/02/07 01:07
>>23
その通りなのだな〜。総理大臣の発言一つで、必要量は
変わってしまうと思われるのだな〜。だから、定量的な
話をするの極めて難しいな〜。

ただ、小泉がずっとだまっているって前提なら、5〜8ぐらいで
なんとかなりそうな気がするな〜。根拠は>>21と同様だな〜。
27だな〜 ◆hBCVuhDAVI :03/02/07 01:08
>>25
なんで対抗しなければならないのかが意味不明だな〜。
不当に高く評価されてたポンドについては、ヘッジファンドが
売りをかけるのはわかるけどな〜。
28sunny:03/02/07 01:10
>>25
つうかそのヘッジファンドはヘタレだな。言うなれば日銀は無制限に
円を刷れるわけで、それを有限の弾しか持たないのに買い向かうとい
うのは愚の骨頂。
29金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/07 01:10
>>25
勝ち目のない戦いをヘッジファンドが挑むとは思えないけどな・・・
30金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/07 01:11
>>27
円が不当に安くなれば円を買うことが有利となる。
さらに手元の円をベースに他の円建て資産を買い占めることができる。円が兌換可能であるうちは、という条件付で。
人々や当局の期待の逆を突いて儲けるのが彼ら相場師の常道なので。
31金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/07 01:11
>>25
ヘッジファンドがやるとすれば円売りだと思うが。
実際、98年はそれのおかげで140円台までいった。が、その後ロシア危機で
ファンドの方がコケ、円は戻ってしまった。
32金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/07 01:13
インタゲ批判とか永久デフレ論を出版・発言することを禁止するってのはどうだ
33金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/07 01:13
>>31
日銀がインタゲをやらなければ当然キミの言うとおり今までどおり円をショートにしておく。
34金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/07 01:15
>>33
逆でしょ。インタゲすると円安になるんだから、インタゲするなら円ショートで正解。
35金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/07 01:16
>>28
日銀は確かに円を無制限に刷れるが、ただしそれは外貨で観れば
同時に起こる円安のためそれ以前と同額のまま円貨だけがふえる現象なので、
彼らの必要とする資金量は大きく変化しない。
36だな〜 ◆hBCVuhDAVI :03/02/07 01:19
>>30
そりゃ違うな〜。ユーロ離脱前のイギリスの景気はよくなかったな〜。
なのに、ECF(だっけ?)内の交換比率を維持するためには、金融
引き締めを行わなければならなかったのだな〜。そうなったのは
ドイツのせいなのだが、その話はおいておくな〜。

つまり、イギリスはユーロ圏内に留まろうとすれば国内の不景気を
甘受し、国内の景気をよくしようとすればユーロから離脱する、って
究極の選択を迫られていたわけだな〜。そこにヘッジファンドのつけ
入る隙があったのだな〜。

しかし、日本の場合、通貨価値の下落は内国の景気にも好影響なの
だな〜。だから、そこにヘッジファンドの付け入る余地はないのだな〜。
37金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/07 01:20
>>21>>23の議論が本質を突いているとおもうな〜
38sunny:03/02/07 01:20
そもそも通貨アタックなるものがどのようにして起こるのか
よくわかっていないヤシが約一名いるようだが、スレ主旨とは
関係ないので放置して議論続行しようよ
39ヘッジファンド:03/02/07 01:23
>>36
>しかし、日本の場合、通貨価値の下落は内国の景気にも好影響なの
>だな〜。

という話が出たところで、日本の持続可能な景気のためにはインタゲには
反対というアンチ性がばれてしまいそうになってきたので、私アンチはここで落ちます。
40だな〜 ◆hBCVuhDAVI :03/02/07 01:26
>>39
キミは「インタゲに反対」というより「リフレに反対」なのだと
見受けられるな〜。究極デムパだな〜。
41金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/07 01:27
>>40
そもそもフィッシャーのリフレ政策ってあれ自体で成功したのか?
42得体の知れない不況がやって来ている。:03/02/07 01:27
得体の知れない不況がやって来ている。
43金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/07 01:29
>>39
これ書かない方が良かったな。
書かないで黙って落ちれば通貨危機の起こり方
がわからない香具師がいるなで終ったのに。
これ書いたから「アンチってやっぱり馬鹿だな」
と付け加わったよ。
44異聞=流種土:03/02/07 01:30
やった〜進展だ〜
うれし〜。
45だな〜 ◆hBCVuhDAVI :03/02/07 01:31
>>41
オレは経済は専門ではないので、フィッシャーのリフレ政策って言われても
よくわからんのだが(フィッシャーってそんなに政権内部に入ってたこと
あったっけか〜?)、まあ金融緩和によるリフレ、と理解することにするな〜。

んで、それに対しては、オレはそれ自体では成功してないと思っているな〜。
流動性の罠の話だな〜。
46異聞=流種土:03/02/07 01:32
ターゲットについて。
何%ぐらいに置く?というところ。
俺的には、あまり高くは置けないと思う。
何故なら、インフレの加速現象を煽る結果になりかねないからだ。
4%てのは、その限度ぎりぎりの値にかなり近いと思うよ。
47金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/07 01:35
ヘッジは過剰な通貨下落に持ってゆけば儲かる。日本は相対的に買い支えなければならなくなるから。
48金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/07 01:35
インタゲで長期金利暴騰=国債暴落となるのでやっぱり円はショートポジションでしょ。
49どんどん不景気になって来ている:03/02/07 01:36
どんどん不景気になって来ている。

どんどん不景気になって来ている。
50だな〜 ◆hBCVuhDAVI :03/02/07 01:37
>>46
そこはオレと意見が分かれるとこだな〜。オレは、感覚的にだが、
全人口の3%ぐらいがCPIという言葉を実感をもって理解していて、
その半分がインタゲ宣言でのリフレ効果に疑問をもっている、ぐらい
の印象を持っているな〜。もちろん、その3%は金融関係者が多い
ので、多めに見積もってその20倍ぐらいの影響力を持つとしても、
日銀のインタゲ宣言でインフレが起こると思う者は、加重平均で
高々30%ぐらいだな〜。そうすると、平均すれば、期待インフレ率は
設定ターゲットのメヂアンより下になることになるな〜。だから、
ターゲットは5〜8%でもいいと思っているのだな〜。
51金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/07 01:38
>>46
だがクルーグマンは正しい計算から導いた適切な数値でないとインタゲによる
景気浮揚効果はない、と断言してるが。
だからそういうあてずっぽう的な数値はクルーグマンなら反対するだろう。
52異聞=流種土:03/02/07 01:38
それと、高いインフレ率は税対策によって
貯蓄も投資も抑えてしまうから、
将来への投資の規模を落とすことにも、
貿易赤字体質を作ることにもなりかねない。
せいぜい5%あたりまでにしておくべきだよ。
53だな〜 ◆hBCVuhDAVI :03/02/07 01:39
>>47
買い支えなければならなくなるのはBOJというよりFRBとECB
だろうな〜。
54金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/07 01:41
>>52
そういう導き方には問題がある。
55金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/07 01:45
>>50
それはちと違う気が
じゃ、実際に5〜8%で運営するんでしょうか?
56異聞=流種土:03/02/07 01:47
>>50
>平均すれば、期待インフレ率は
>設定ターゲットのメヂアンより下になることになるな〜。

これには激しく同意する。
だけど、期待を持つのが全体の(影響力で加重平均して)30%というのは
少なく見積もりすぎ。
まあ、当初の期待については、だな〜さんが言っている範囲で正しいだろう。
でもね、実際にインフレが結果してきて、それがターゲットゾーンにまで及んだ
とき、経済学なんて何も知らない人たちでも「なんか名目の消費額が増えたな」
とかは感じられるし、家計簿を見れば一目瞭然だ。
家計簿つけてない人でも「高くなったな」ぐらいのことは分かるはず。
それらの「自覚」がさらに高い価格設定へ影響していくことは十分ありうる
のだから、実績や期待が100%ではないにしても、
インフレ率の相当な部分を構成してしまうことはおかしい話ではないでしょう。
そうなると、加速する可能性は(CPIなど感じられない人たちの影響力が強まるほど)
高くなるわけです。
57だな〜 ◆hBCVuhDAVI :03/02/07 01:48
>>55
うんにゃ、運用上は2〜5%だな〜。そのレンジ内に入ったら
ターゲットを変更すればいいんだな〜。一回しか使えない手
だけど、レンジに入ってしまえばこっちのもんだな〜。
58デパート:03/02/07 01:48
売り上げがさらに落ち込んできやがったぜ
59金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/07 01:48
>>55
5だろうが8だろうが、名目金利がゼロに張り付いている現状で、
実質金利の低下が需給ギャップを埋めるのに十分な数値(期待インフレ率が十分に上昇)でない限りでは、
インタゲをやっても何の意味も無い、というのがクルーグマンの論点。
60金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/07 01:51
>>57
でもその時点でも政策当初の時期なのだから、需給ギャップは開いたままで、
名目金利はゼロのままだ。
まだまだその時点では「こっちのもんだ」とはいえない。
61金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/07 01:52
>>57
やっぱそーゆー意味の話でしたか。
期待に働きかけるための数値として5〜8って言ってるんだと思いましたけど、
実際の運営レンジになるとやっぱ1〜3が妥当だと思います。
62金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/07 01:53
ところで、現在トイレットペーパーの価格がコストプッシュで暴騰しているのを知ってるか?
原料となる国内の古紙が中国に大規模に奪われているからだ。
63だな〜 ◆hBCVuhDAVI :03/02/07 01:53
>>60
インフレ率が4%とかになってて、何で需給ギャップが
開いたままなんだ〜?
64異聞=流種土:03/02/07 01:54
>>51
クルーグマンは10年間(だっけ?)のターゲット期間中で
不況によるGDP損失を埋めきることを考えて、
「4%」という数字を出しています。
長期不況によるGDP損失はオークン則で測っています。
ただ、彼が10年間(かなあ〜?)にもわたる期間を設定しているのは、
この加速しない範囲内にターゲットを収めることが根拠のようです。
彼は加速インフレについては定量的には説明していませんが。
まあ「いいかげんだ」というところはあたっていますがね。

>>54
欧州のターゲット採用国では、この「インフレによる経済損失」を出さない範囲に
インフレターゲットを設定することを主眼として目標設定しています。
5%超はまずい、という説明もヤフーイギリスのどこかで読んだ記憶があります。
65だな〜 ◆hBCVuhDAVI :03/02/07 01:54
>>61
CPIの下方バイアスを考えると、下限1%では
デフレ突入の危険があるな〜。
66金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/07 01:55
>>63
えーと、クルーグマンは15年間メジアン4%でどうだ、と。
つまりインタゲ数値達成直後はまだ需給ギャップは埋まらない、と。
数値維持を一定期間続けて初めて需給ギャップが縮小していく、と。
67金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/07 01:55
>>62
トイレットペーパーなんざ、古紙で作らん方がコストが安いぞ。
68異聞=流種土:03/02/07 01:56
あと、前にも書いたようにターゲットはレンジで設定するべきです。
2%ぐらい間を空けておけば効果満点だと思いますよ。
69異聞=流種土:03/02/07 01:57
>>66
ああ、そうでした。
ありがとうございます。
70だな〜 ◆hBCVuhDAVI :03/02/07 01:58
>>66
インフレギャップが生じないとインフレにはならないんじゃ
ないか〜? それ、クルーグマンのどの論文に書いてあったか
教えて欲しいな〜。取りあえず読むな〜。
71金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/07 01:59

クルーグマンの前提は、日本のGDPギャップが4〜5%(20〜25兆円)
必要な実質金利の低下幅=GDPギャップ×実質GDPを1%上昇させる長期金利の低下幅
そこで日本経済の利子弾力性を0.75と「仮定」すれば、目標インフレ率は4%。
そして当然15年間。
72商店街:03/02/07 02:00
お客が死にそうな面した奴ばかりだ。
月初めの給料が入ったばかりの時だけ
少し忙しくなるだけで
その後はど暇になる。
73金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/07 02:01
>>70
It's baaak...だよ。これって基礎の基礎だが、読んでなかったのか?
74だな〜 ◆hBCVuhDAVI :03/02/07 02:02

クルーグマンの言ってるのは需給ギャップじゃなくて
可能的GDPと実際のGDPのギャップ(GDPギャップと
いうのか?)の話ではないのかな〜?
7573:03/02/07 02:02
>>70
It's baaack...だった。スペル間違えた。
リンクはこちら。本人のHPだ。
http://web.mit.edu/krugman/www/jpage.html
7673:03/02/07 02:04
>>63
とにかくその質問は痛いぞ
77金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/07 02:05
>>73 >>75
当然に読んでるな〜。んで、>>74のように理解してるな〜。
7873:03/02/07 02:05
>>74
GDPギャップ。無意識に需給ギャップと買いていた俺も痛い。
79だな〜 ◆hBCVuhDAVI :03/02/07 02:08
>>76
そうだったな〜。需給ギャップ=潜在供給−総需要、で
潜在総供給=完全雇用下でのGDP、で、総需要=現実の
GDP、だから、需給ギャップでよいわけか〜。
80だな〜 ◆hBCVuhDAVI :03/02/07 02:12

なんかわかんなくなってきたな〜。需給ギャップある
状態でインフレって起きるのか〜?

あ、こういうことか〜。

可能的GDP=完全雇用下でのGDP、で、潜在総供給=
現在の雇用水準下での可能的供給、だな〜。だから、需給
ギャップ≠GDPギャップ、ってことになるな〜。

たぶん、この理解が正しいな〜。
81金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/07 02:14
需給ギャップって、デフレギャップもインフレギャップも両方当てはまるね
82だな〜 ◆hBCVuhDAVI :03/02/07 02:16
>>81
だな〜。さっきは「デフレギャップある場合にインフレって起きるのか〜?」
と書くべきだったな〜。
83 :03/02/07 02:21
躍進する中国に押され
仕事の大半は中国へ移ってしまい
工業製品、産業技術のお株を奪われ
通りを行き交う人々に活気はなく
重苦しい空気に包まれている。
カジノ構想も却下され
もはや何も産業が無い。
84異聞=流種土:03/02/07 02:38
需給ギャップ=GDPギャップとして特に問題なし。
85異聞=流種土:03/02/07 02:43
>>82
デフレギャップの大きさによるね。
インフレといっても、ローインフレ(5%未満の)なら起こるだろう。
ただ、そのためには投資量(資本ストック量)に
産出が追いついていく(近づく)必要がある。
だから、実際にそれを可能にする需要はどうやって創造される?
というところが大事。
例えばインフレ期待の発生はその一つだし、
円の切り下げもそのルートの一つ。
公共事業もその例。
大きなところでは、主にこの辺以外ではその効果は出せないので、
これの規模や是非についても論じていこう。
86異聞=流種土:03/02/07 02:51
おやふみ・・・
87BIG−C:03/02/07 03:03
>>21
適切なインフレ率の話ではありませんが、期待インフレ率の話として、マクロ経済政策の課題と争点において、吉川洋先生が、

すでに述べたように、そもそも90年代の日本の金融政策にとって最大の問題は、需要の利子弾力性が著し
く小さくなってしまったことである。90年代に長期金利は3%に引き上げられたのだから、米国と同じ弾
力性を仮定すれば実質GDPは4%上昇したはずである。しかし、そうした効果は実際には生み出されな
かった。もし、3%の長期金利の低下によって増大した実質GDPが1%であるなら、5%のGDPギャ
ップを埋めるために必要となる期待インフレ率は15%となる。3%の長期金利の低下がそれ自体として
0.5%としか0.5%しか実質GDPを上昇させなかったとしたら、5%のGDPギャップを埋めるた
めには30%の期待インフレ率を生み出さなければならない!

と、ビックリマーク付きで話されてあります。
結論としては、リフレに銀行貸出の伸びは期待していないということにでせう。
88BIG−C:03/02/07 03:30
>>80
潜在的国内総生産は、完全雇用達成時での国内総生産であり、
デフレ・ギャップ=潜在的国内総生産−実質国内総生産でしょう。
需給ギャップ(=インフレ・ギャップ&デフレ・ギャップ)であり、需給ギャップ
=デフレ・ギャップと考えていいと思います。
で、デフレ・ギャップがなくなっているときには、すでにインフレになっているで
しょう。

>>82
>デフレギャップある場合にインフレって起きるのか〜?
という疑問が、デフレ・ギャップ下でのインフレっていうのはありえるのか?という
のであれば、潜在的国内総生産を達成したときはある程度のインフレになっているは
ずですので、デフレ・ギャップ下でのインフレはありえると思われます(つまり、デ
フレ・ギャップ下でのインフレは、低すぎるインフレということでしょう)。
89金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/07 03:31
ぎゃっぷ埋めるにゃ。しょうがないから。保護主義でもすっか。。。
でも、これって、世界中から袋叩きにあうか?
90金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/07 05:21
保護貿易は景気安定化の役には全く立たない有害無益な政策である。
91金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/07 05:24
>>90
でも、短期の失業は防げるんじゃない?
92金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/07 11:35
>>89

そういう先入観があるからしょうがないが、日本一国で保護主義
じゃなくてブロックならいけるかもしれない。
93金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/07 11:40
お金を刷って大減税では
ダメなの?
94金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/07 12:16
財政出動しかない。日銀による国債直接引き受けを財源に真水100兆円の財政出動が必要だ。
95金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/07 12:29
理想論者の巣窟かここは・・・・
実務を少しは考えれない想像力の乏しい学生ばかりかなんだろう
ぜひ安全な場所から理想論だけ吠えてないで責任あるところで
主張してくれ。
無理だろうな こんなやつらが議員 官僚 日銀職員になれるとも思えないし。
96だな〜 ◆hBCVuhDAVI :03/02/07 12:43

実務と金科玉条のようにいう奴は、もっとも想像力に欠ける奴と
いうべきなのは確かだな〜(w
97金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/07 12:45
>>95
「実務を少しは考えられない」?
お前は実務以前に小学校からやり直したほうがいいよ。
98金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/07 12:51
想像力以前に言語能力まで破綻しているな。
ヤク中かダウソかどっちかだろう。
99金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/07 12:58
>>95
おっしゃる「実務を考える」とは
「先例墨守」の言い換えではないでしょうか?
「治験」ができなければ新薬の開発は滞るでしょう。
新しい手法の論理があるなら、それをどうやって
「実務」に落とし込むかを考えるのが
プロの「実務家」というものではないでしょうか?
100だな〜 ◆hBCVuhDAVI :03/02/07 13:09

オレは、リフレ派対アンチの争いは、端的に言って過去と未来の
争いだと思っているのだな〜。前に上司とインタゲについて話した
時、「お前は上積みが期待できるからいいが、オレはこの年では
それが期待できないから、貯めた分を失いたくないよ」と言われたな〜。
頭のいい人なので、ちゃんと理解した上でリフレに反対していた
のだな〜。仕方ないとは思いつつも、殺意を覚えたな〜。

んで、今いちばん悩ましいのは、過去に組みする若い奴の多さ
だな〜。実務とか言い出す奴がそうだな〜。実務はジジイが
作ってきたもんなのにな〜。
いい事言うね
102金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/07 13:18
>>100
>仕方ないとは思いつつも、殺意を覚えたな〜。
個人の効用は、全体の効用と合致するわけではありませんからね。
その上司は現在の状況に満足していて、このままがいいというのが彼にとって
の最大の効用であるため、ミクロの経済主体としては最適な事を言っているこ
とであって何らおかしいことではないですね。
しかし、それを経済板で話すとなると別。なぜなら全体の効用最大化を話す場
所なのだから。
103金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/07 13:24
インタゲを実行しても途中で金の流れをいくらでも修正できる。
実務を握ってるのはジジイなのだからね。
104金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/07 13:26
>>103
なんかアンチは板違いらしいけどまあいいか(藁
ジジイって誰のことを言ってんの?日銀総裁とか?
だったら、政策スタンスの変更をさせないためのインタゲというフレームワー
クでもあるよ。
105金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/07 13:32
>>104
ジジイはいたる所にいて実権を握ってるだろ。
だな〜と上司の関係みたいなもので上司が駄目と言えば駄目なんだよ。
106金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/07 13:34
>>105
駄目といえば駄目って、だな〜さんは日銀マンだったのかw?
107金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/07 13:37
まずは自分の上司にインタゲに賛成するよう説得するんだな。
108金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/07 13:39
>>107
なぜ俺の上司なんだw?
ところで、インタゲが採用されるとしたらインタゲ派の人が総裁になるんだ
ろうが、そしたらトップがインタゲ派だぞw
あれだけ小泉は金融緩和に熱心な人と言ってるんだから福井はないだろ(藁
109金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/07 13:44
>>108
小泉の構造改革の公約はどうなった?
言う事と出来る事はちがうんだよ。
何でここで「構造改革」が出てくるのか理解できん。
金融政策とは関係ないけど。
111金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/07 13:53
ここでえらそうに口だけの連中よりは総理のほうが何倍も頭がいいし
器が違ったよ。
しょせんお前らがしてるのは誰かの主張をリピートしてるだけ。
しかも 実行が伴わないし責任がない場所からね。
いるんだよな 机上の計画だけで成功したら自分の手柄みたいに
吹聴して失敗したら実行した人が悪いと主張するタイプっていつの世にも。
丸ビルを見て「景気いいんじゃないの?」と言っちゃったり、
官僚が経済情勢を報告するとキレちゃったりする御仁の
どこが頭よくて器がでかいのか、よくわからんのですが
113金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/07 14:01
>>110
つまり日銀総裁であろうと公約を実行出来るとは限らない。
政府の協力無しでは失敗もありうる。
>>113
それと「構造改革」って関係あるの?
115金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/07 14:07
>>114
無い
>>111
典型的ダメじじいの言いぐさだなw
117金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/07 14:19
買いオペを今の倍にした後に消費税10%に引き上げってのはどうだ?
118だな〜 ◆hBCVuhDAVI :03/02/07 14:33

なんで、ジャブジャブ公共投資をやりながらゼロ金利を解除するって
愚策中の愚策と同じ意味を持つことをやりたがる奴が多いのかも
謎だな〜。財政赤字など無視してよいってのが、まだわからん
のかな〜?
119金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/07 14:54
>>118
>「財政赤字」など無視してよい

やはり、これらかは「物価上昇率」でつか?
120金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/07 15:12
小泉はターゲットといった言葉は使いたくないと言ってるから
具体的な数値は公表されないかもね。
121金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/07 15:15
>>119
>財政赤字など無視してよいってのが、まだわからんのかな〜?
それは言いすぎ。

122金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/07 15:18
インフレ政策を取るなら何処かで増税をするのが政府の姿勢だろ。
公共投資についても同じだよ。
補正予算の後にも様ざまの所で増税が行われただろ。
123だな〜 ◆hBCVuhDAVI :03/02/07 15:18
>>119
そこは争いある点ではあるが、少なくともインタゲ派には
財政中立派(これが具体的には何について中立なのかは
実はよくわからないのだが)と財政拡大派しかなく、財政
縮小派ってのがいるってのは聞いたことがないな〜。

124だな〜 ◆hBCVuhDAVI :03/02/07 15:20
>>122
その政府の姿勢に賛成するインタゲ派は聞いたことないな〜。
財政中立派も基本的には自然税収増で財政赤字に対処する
趣旨だと思うしな〜。
125金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/07 15:24
>>124
インタゲ派の主張は主張。
実際の政府の政策が実行されるとしたらインフレと増税のセットになると思うだけ。
インフレというのは増税の一種なんだが。
127金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/07 15:27
>>123
そう、問題は潜在成長率。
リフレ派(インタゲ+財政中立)の代表的な考え↓
「-プライマリーバランスとは何か?-(CSFB 岡田靖)」
http://www.csfb.co.jp/client_entrance/research/economic/eco010525.pdf
128金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/07 15:28
>>126
えっ?
129木徳 健益:03/02/07 15:30
インフレにしたいのに、増税は邪魔ではないでしょうか。
デフレ要因になりはしまいか
130金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/07 15:30
>>126
インタゲ派は物価上昇と所得の上昇により景気回復も狙ってるんだろ。
131金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/07 15:31
>>129
いや、あなたのレスは見当違いだと思う。
132金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/07 15:31
>>128
つまりこういうことです。
インフレとは名目値の上昇です。
税金は名目値に課されますから、
インフレ値より名目値が上昇すると
自動的に税収が増える、つまり増税となるわけです。
133金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/07 15:32
>>132訂正
インフレ値>インフレに
134金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/07 15:33
>>132
それは増税ではないよ。
135金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/07 15:35
>>132
ここで言う増税とは消費税を5%から10%にアップすると言う意味で、
景気回復による税収のアップとは別の意味。
136金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/07 15:35
>>134
はい、知っています。
もののタトエです。
137木徳 健益:03/02/07 15:35
>>131
見当違いならすみません
私はインフレターゲットとは需要喚起策かと思っていました。

増税は需要を妨げる物ではないかと思ったのです。
138だな〜 ◆hBCVuhDAVI :03/02/07 15:52
>>137
いやぜんぜん見当はずれではないな〜。
139金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/07 15:59
そのようなちぐはぐな政策を実行するのが
我が日本政府だと言う点を見逃してないか?
140金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/07 16:00
俺に金を配る。
たんまり使ってやるぜ。まず59円バーガー10個に思いきってコーラのL
141ポンキッキ:03/02/07 16:02
インフレ目標「年2.1%目安」…塩川財務相

 塩川財務相は7日午前の閣議後の記者会見で、一定の物価上昇率を目標に
日本銀行が金融政策を運営する「インフレ目標(ターゲット)」の
具体的数値目標について
「1997年度の(消費者物価上昇率)2・1%の辺が一番安定している。
せめてあの線まで押し上げていくようにあらゆる政策を努力していきたい」と述べ、年間物価上昇率2・1%が
目安になるとの考えを示した。

 その上で、速水日銀総裁の後任総裁に対しても、「決まれば私たちも意見は申し上げる」として、2・1%程度の物価上昇率を目標とした政策を新総裁に要望していく方針を明らかにした。

(2月7日13:21)

142金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/07 16:02
>>137
いや、間違っている>>126にマジレスしているのが見当違いだと言ってるだけです。
>>126を額面通りに読めばあなたのレスは見当違いではない。
143だな〜 ◆hBCVuhDAVI :03/02/07 16:06
>>139
そこは頭が痛いとこだな〜。 小泉も含めて自民党がインタゲに
傾いている理由は、財政拡大派も財政縮小派もそれで自分の
政策が推進しやすくなるって思っていて、だから合意が形成されて
いるのだと思うのだな〜。ちぐはぐな政策をやらないって保障は
どこにもないな〜。

だから、財政中立・財政拡大派のどちら側からも、緊縮財政派を
叩き続けるべきってこととなるのだな〜。
144金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/07 16:07
>財政中立・財政拡大派のどちら側からも、緊縮財政派を
>叩き続けるべきってこととなるのだな〜。
それには激同!
145金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/07 16:10
146金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/07 16:11
>>67
必死でインフレ心理を煽っている人がいて、それにのせられて
くれたんだろ。トイレットペーパーが引き合いに出ている時点で
話が上手すぎる(藁

経済板に文句垂れるのは筋違いだと思うけどさ、せめて隣の
奥さんと愚痴垂れてくれたら、波及効果が出るのになぁと思う
次第。
147金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/07 16:11
2.1%
age
148金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/07 16:15
増税と福祉の切り下げをやりながら
インフレ2.1%を目指すのか
国民は騙されるのだろうか?
149金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/07 16:15
>>111
 ここでえらそうに口だけの連中よりは総理のほうが何倍も頭がいいし
 器が違ったよ。

見てきたように物を言いなのか、役人ハケーンなのか。
150金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/07 16:19
>>120
ターゲットを公表するとかしないとかは別に構わんと思うよ。
本音はオープンにした方が効果は出ると思うけど、やり様は色々だ。

でも小鼠をはじめ、爺連中は、「やんないと言って実はインタゲやってる
んじゃないか」と思わせるのではなく、「やるやる言って実はインタゲやって
ないんじゃないか」という感覚を撒き散らしそうで、怖い。
151金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/07 16:19
>>122
インフレになった後でね。
152金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/07 16:24
しかし、塩爺の転向なんかは明らかに浜田宏一先生の力だよね。
浜田先生カコイイ!
153金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/07 16:25
>>150
ターゲットを公表しないのは、責任所在を曖昧にするのが目的
という悪寒がするね。数値目標をオープンにして爺の楽園をぶち
壊してやるべきだ。
154だな〜 ◆hBCVuhDAVI :03/02/07 16:27

わが国の金融担当大臣はいつから○木寸證券のはめ込み
営業マンになりましたか? と聞いてみたいな〜(w
155だな〜 ◆hBCVuhDAVI :03/02/07 16:28

おまけに、そのタスクフォースのメンバーは商品先物の
嵌め込み広告なんかに出てるしな〜(w
156だな〜 ◆hBCVuhDAVI :03/02/07 16:30
>>152
ただ、今日だか昨日だかに菅に突っ込まれて、
「まさか税収が下がるとは思いませんでした」って
思いっきりバカさらしてたけどな〜(w
157金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/07 16:39
ETF絶対儲かりますとか、口を滑らしてたな(W
でも儲かるわけでなく、インフレ率とともに上がるだけだろ。
現金だと損しますと、はっきり言ったらどうなんだよな(W

と、いう構想は頭の中にあるが3月危機を目の前にして、目先の株価対策をどうする
かで、ついこの状況でいってしまったというあたりだよな。ほんとヘタレ内閣だよ。
158バカが買う国債:03/02/07 16:40
株価を意図的に下げて
国民に国債なら安全だと思わせ
国民に大量に買わせた後に
インフレをおこし金利を上げて
国債の価値を無くす。
国民の財産で財政再建をはかる
国民はめ込み政策がおこなわれている。
159金持ち名無しさん、貧乏名無しさん :03/02/07 16:46
本当の事を書きすぎると殺されるぞ。
160金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/07 16:47
>>143
心配しなくてもインフレ政策が実行されれば財政出動がはじまる。
日銀が国債の買取を引き受ければ新たに国債を発行出来る。
その予算は従来型の道路・橋・ハコモノなどの公共工事や
特殊法人へと流れるだろう。
本来の目的はここにある。
161だな〜 ◆hBCVuhDAVI :03/02/07 16:50
>>160
道路つくるなら、渋滞がひどいところからって基準でやって
欲しいな〜。同じ使うのでも、効率的に使うことは大切だからな〜。
個人向け国債って、変動金利じゃなかったっけ? >>158
163金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/07 16:53
>>161
都会は用地買収が難しいから、大深度地下がいいな〜
164金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/07 16:53
大深度地下に道路通すわよ

          扇
165金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/07 16:54
>道路つくるなら、渋滞がひどいところからって基準でやって
欲しいな〜。

 ムダがすきなんじゃなかったのか?日高山脈かどっかの「熊の道路」なんか最高にムダでダナー好みだぞ。
166163≠164:03/02/07 16:54
おっ、かぶったw >>164
167金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/07 17:05
不況とは資源配分の歪んだ状態なのだからそれを是正するため
に資源を無駄遣いするのはナンセンス。穴を掘って埋める公共事
業をやれと言うのは労働資源が無駄になっているから労働資源を
無駄遣いしようと言ってるようなもので何の意味も無い。
168金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/07 17:07
減税も同じことにならない? >>167
169金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/07 17:08
>>167
労働を使わずに放置しているほうが、よっぽど無駄だと思うのですが?
ある意味、資産の拘束とでも言う状態でしょうか?
170だな〜 ◆hBCVuhDAVI :03/02/07 17:09
>>165
オレは前から首都高を4車線化しろと言っているな〜。
日高の熊道路よりそっちの方がいいのは当たり前だな〜。

ただ、何もやらないのと熊道路作るのでは、熊道路作る
方がましだといってるだけだな〜。
171金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/07 17:11
>>170
だな〜の過去の発言は誤解を招くものである。
公共事業の効率性に対するスタンスの説明が足りない。
まあ、デフレーランドには100%行かないが 藁
172167:03/02/07 17:14
>>169
”労働力が無駄になっているから無駄な公共事業に労働力を
無駄遣いしよう”という政策提言は馬鹿げている。
173金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/07 17:15
>>172
なんで公共事業は無駄なの?もっと理論的に話せば、あなたは財政緊縮マンセー
なのか?
174金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/07 17:16
インタゲなんて、国民の資産の、貯蓄や給料を、借金ある国や企業へ移動させ
てしまおうなんだから、手段は簡単じゃない。
国民を嵌め込んで騙せばいいんだよ。

でも計画犯罪にして、騙し続けようというのが難しい。
だから実行手段が難しいんだろ?
175金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/07 17:16
>>172
期待恒常所得が上昇するような公共投資をしようと提案すればよい?
176ピラミッド:03/02/07 17:17
減税=究極の労働力の無駄使い ?
177bloom:03/02/07 17:18
178金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/07 17:18
>>175
期待恒常所得とは何ですか?将来にわたる期待実質賃金のことですか?
179SPQR:03/02/07 17:19
>>172
「無駄な」公共事業とは何ですか?
どういう公共事業が「無駄」なんでしょうか?
死蔵されている労働力が活用されるなら
あながち「無駄」とは思えません。
また、どんな公共事業も、一国の生産力を
高めこそすれ、減じることはありません。
さらに、公共事業に従事した労働者が得た所得は
いずれ支出され、別の誰かの所得となります。
その人の所得が支出され、また別の人の所得となり…。
お金は巡っていくことになります。
180金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/07 17:21
>>176
おいおい、それはないだろう

       ジョージブッシュ
181167:03/02/07 17:24
>>173
公共事業が無駄だと言っているのではない。有益な公共事業もあれば
無駄な公共事業もあるだろう。不況もとい労働資源が余っているからと
いってそれを無駄遣いする事が良いとは思えないという事だ。

>あなたは財政緊縮マンセーなのか?

違う。

>>175
よろしい。

>>179
>「無駄な」公共事業とは何ですか?

何の便益も生み出さない事業。

>どんな公共事業も、一国の生産力を高めこそすれ、減じることはありません。

(有益な)道路などの社会資本を破壊するような物であればどうだろう。

乗数過程の存在を持って無駄な公共事業を肯定すべきではない。減税でも
良い事になるからだ。
182なら、言い方を変えよう:03/02/07 17:24
>>180
減税=究極の無駄な公共事業

              by 亀井静香
183金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/07 17:28
財政出動をしないと、

デフレ脱却⇒有価証券上昇⇒公定歩合引き上げ⇒失業増加

の生き地獄。ETFとやらを日銀が買っても、赤字国債を発行して減税しても、
上記の傾向を加速するだけ。
184金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/07 17:30
>>182
減税は国民の財布が増えることです
自分の財布で無駄遣いをする者はいません

          ジョージブッシュ
185SPQR:03/02/07 17:31
>>181
死蔵された労働力を活用することは便益ではないのでしょうか?
「社会資本を破壊するような物」とは具体的には何でしょう。
例えば、山に植林し森を整える一方でダムや護岸をより自然に
親和性のある材料で作りなおしたりすることはムダな公共事業でしょうか。
一度、建設したものを破壊することにはなりますが。

>乗数過程の存在を持って無駄な公共事業を肯定すべきではない。減税でも
良い事になるからだ。
おっしゃる通りです。常にそれが正しいわけでは有りませんが
状況によっては減税のほうが景気浮揚には効果的な場合も有るでしょう。
減税も公共投資も政府支出の増大という点で同じもので、区別はありません。
186金持ち名無しさん、貧乏名無しさん :03/02/07 17:31
>>179
前段はそのとおり。
後段は時期によります。
つまり、民間活力を削がない限りという前提が必要です。
187金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/07 17:36
>>184

ドカタのおやじが無駄遣いしても、
売上げ増えた企業やその従業員が無駄遣いしなければ良い

              亀井静香

追伸 田舎の公共事業は、東京一極集中を緩和する(w
188金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/07 17:37
だからさ、財政健全化するには、国民負担増しかないだろ?
デフレだろうが、インフレだろうがさ。

インフレでやったほうが、わかりづらいからインタゲだろ。
189金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/07 17:38
デフレだと、日銀負担増があるぞ >>183
190金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/07 17:40
今の税収のままで支出減らせ。
191金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/07 17:41
>>187
何が幸せかわからない
日本人はかわいそう

     ジョージブッシュ
192187:03/02/07 17:43
あんた、詩心があるな〜 >>191
193金持ち名無しさん、貧乏名無しさん :03/02/07 17:43
>>187
個人においては効用のない消費などありません。
つまり、個人においては無駄遣いは存在しません。
194金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/07 17:48
>>192
亀ちゃんも絵心があるらしいな
イラク問題が片づいたら
ゴルフでもやろう、またね

      ジョージブッシュ

195金持ち名無しさん、貧乏名無しさん :03/02/07 17:51
藪を突ついて亀を出す。
196167:03/02/07 17:55
どうも誤解している人がいるようだが私は現時点での緊縮財政には反対であり、
またインフレターゲットを支持する立場である。無駄な公共事業ならまだいいの
だが有害な公共事業が存在する可能性もある。

1)経済は0期と1期からなり0期には不完全雇用であり、1期には完全雇用である。
2)0期に余った労働資源を利用して、維持費がかかるだけで何の便益も生み出さ
  ない無駄な道路を建設した。
3)1期には完全雇用が成立しているので、何の便益も生み出さない道路の維持の
  ために本来なら他の目的に使える労働資源が使われる(使わざるを得ない)。

こういった事業を行なうなら穴を掘って埋める(道路を作って壊す)事業を0期内に
行なう方がまだしも罪はない。

>>185
>死蔵された労働力を活用することは便益ではないのでしょうか?

「活用」というのは効果のあるように利用する事。上の文章は有益な事業に死蔵され
た労働力を使える事を暗黙に仮定しているのでは?

>「社会資本を破壊するような物」とは具体的には何でしょう。

文面どおりに取ってくれ。つまり単に首都高を壊すなど。これでも労働力が”使われ
ている”事には変わりが無い。つまり労働力を使えば何でもいいというのはナンセンス
だと言っているのだ。
197SPQR:03/02/07 17:59
>>196
「労働力を使えば何でもいいというのはナンセンス」は否定しませんが
「首都高を壊すなど」の公共事業が行われる可能性は
問題になるほど高いものなのでしょうか?

198だな〜 ◆hBCVuhDAVI :03/02/07 18:01
>>196
なんかその話はヘンだな〜。「無駄な道路」の維持にも
労働力が必要になるわけで、その労働力のミッションを
「維持」から「破壊」に振りかえれば、0期内に穴掘って
埋めるやったのと同じことになるだけだな〜。
199金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/07 18:02
>どんな公共事業も、一国の生産力を高めこそすれ、減じることはありません。

そうとは限らない、生産力を落とす公共事業もありえる。
無駄な公共事業ならまだ良いが、有害な公共事業は
決してやるべきじゃない。
200金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/07 18:03
>>199
デフレ・ギャップ下において、クラウディングアウトは起きない。
201SPQR:03/02/07 18:05
>>199
それはどんな公共事業ですか?
具体的にお願いいたします。
202不景気でどうしょうもない。:03/02/07 18:06
不景気でどうしょうもない。
203167:03/02/07 18:10
>>197
首都高や新幹線を壊す公共事業が行なわれる可能性はほぼゼロだろう。

>>198
私も

>こういった事業を行なうなら穴を掘って埋める(道路を作って壊す)事業を0期内に
>行なう方がまだしも罪はない。

と述べているだろう。>>196で述べた事は有害な事業の例であり無駄な事業の例で
はない。0期内に道路を破壊すれば1期に維持費は当然かからない。
204工務店:03/02/07 18:14
家が全然売れなくなった。
不動産も、全く動かない。
205金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/07 18:17
有害な公共事業、民間がやるべきことを国がやるのは
生産性を下げる要因になる。

使わない物を作り、土地などの資源を占有する場合も
生産性を下げる要因になる。

これらの生産性の低下を、デフレ克服のためならOkだと言うのなら
生産性、供給を減らして、需給ギャップを埋めろと言うのと等しく
結局経済成長を阻害する要因となる。

生産性の低下は、容認すべきではない。
206金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/07 18:19
生産性の低下を招く公共事業が無いのであれば
計画経済、共産主義が成功してるはずだ。
207金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/07 18:20
>>206
お説は旧ソ連は軍事力を民間に委託すべきだった
といっているように聞こえます。
208木徳 健益:03/02/07 18:22
ただその生産活動を行うには、今民間は疲弊しきっています。
採算にはある程度拘らない、国が行うメリットもあるはずです。

例えば、電柱の撤去などは、国以外では出来ないインフラであると思います。
209金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/07 18:43
無駄な公共工事なら簡単だよ。
今まで作り上げた全ての物を破壊すれば済むはなし。
ドンドン破壊しよう成田空港・四国に掛かる橋・アクアライン・インフラ設備
これも穴掘って埋める作業だ!
210金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/07 18:47
>>163
東京一極集中自体が国の歪みの表れだという視点もあるな。

まあ、渋滞地獄は首都高もそうだけど、田舎の駅前道路とかも
結構なものがあるぞ。都会人は知らないだけだ。

個人的には東北の田んぼばかりの平野を開拓して欲しいと思う。
あっちこっち出張したが、あそこは土地が無駄に余っているとしか
思えない。
211金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/07 18:47
どんどん景気が悪くなって来ている気がする。
そう思ってるのは俺だけかな?
212金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/07 18:48
この世に無駄なものなんて何にも無いのよ…
213金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/07 19:43
インタゲ派とは土建屋と特殊法人とそれにぶらさがる企業の人間か?
214バカアンチ撲滅こそ経済学の本流:03/02/07 19:44
>>213
インタゲ派は必ずしも財政出動派ではない。
215金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/07 19:46
>>213
借金あるもの達、国もだな。
この板には財政出動のためにインタゲをしようというバカが
いっぱいいる。
217バカアンチ撲滅こそ経済学の本流:03/02/07 19:50
>>216
しかし、今の日本で財政出動をすることが間違いとも言えない(w
218金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/07 19:51
インフレ政策をしたら必ず財政出動はする!
その為の抗弁だよ。
自民党も官僚もうまく考えたな。
政府の財政出動が不可欠でしょう。
使途は市場における株式の直接購入ですね。
ETFが良いという人もいますが、それは淘汰されるべき企業の
株価も買ってしまう乱暴なやりかたなので推奨できません。
優良銘柄を安値で拾うかたちで毎月一兆億円規模で行うべきです。
そうすればデフレ、不良債権問題など、負のスパイラルが止まります。
220金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/07 20:38
>>219
日銀総裁が自分の出身企業救済でCPを買いオペするくらいだからな。

投資信託の運用者と、各投資信託の運用益を見極める市場参加者の
目に期待した方がいいと思うぞ。
221金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/07 20:45
>投資信託の運用者

おいおい、こんなもんぜんぜん信用できんぞ。
N村日本株ファンドとかあったなあ。そろいも
そろってバカばっか。年金の運用者もバカばっか。
へいぞーが買うかもって言ったのはETF、外債だっけ
株直買いは銘柄選別が難しいかもな
223金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/07 22:02
日銀が株や土地を購入しなくても民間投資はすぐ過熱すると思われるから、俺はそれには反対。
国債を買い上げ続けるだけでいい。
民間にはマネーが溢れているのだから、その流れを加速する以上の事は不必要。
224金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/08 00:21
>>221
その通りなので、ETFの買いオペは
やるべきじゃない。

とにかく、国債の買いオペ一本でいい
財政出動も不要。

>>4>>5に書いてある通りだ。
225だな〜 ◆hBCVuhDAVI :03/02/08 00:26
>>223 >>224
国債買うだけでいいとは思えないがな〜。長期国債0.75%まで
行っても、それでも国債買いオペだけでいいと思うのか〜? 

・・・あ、国債増発するならそれでもいいけどな〜。
226金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/08 00:45
日経先物でヘッジファンドをぶっ潰すのが相当。
227金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/08 00:45
>>225
いくらでも買えばいいさ。
それによって長期金利が下がれば
実質金利も下げる事ができる。

続ければ必ず、どこかで反転して
インフレ期待により長期金利が上がりだす。

そうならないなら国債がすべて消滅してしまう。
そしたら、財政拡大してもいいよ。(w
228金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/08 00:47
>>225
>国債買うだけでいいとは思えないがな〜。長期国債0.75%まで
>行っても、それでも国債買いオペだけでいいと思うのか〜? 

思う。
それでインフレ期待が生まれなければ、国債がすべて消滅してしまうわけで
そんなはずは無い。だから、国債買いオペで、インフレ期待は
必ず生まれる。
実質金利が下がるわけねーだろバカ言ってんじゃねーよ。
>>229
インフレ期待が生まれるって意味だろ。
インフレ率より金利高くするに決まってるだろサルでもわかる。
232金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/08 01:00
通貨供給ふやしたりしても物価インフレは起こっても給与インフレは
起こらないから無駄だな。ざくざく会社にお金が入ってきても労働組合
が要求しなかったら、経営者は賃金上げるわけがない。(トヨタのこと
だよ!)労働組合がこんなに物分かり良くなりすぎだとインフレは無理だな
233名無し募集中。。。 :03/02/08 01:19
>>225
本質は「インフレになるまで無制限に金融拡大をめざす」ということであって、
その手段として日銀が何らかの資産を購入し続ける必要があるということ。

「と言う訳で、何かを大量に買わなければならないんだが、何を買う?」
という話になったとき、特定の民間の経済主体が直接その恩恵を受けるような事態は
あまり望ましいとは言えない。

民間の資産を買い続けることを当局の日銀が言い始めた場合、
当初の金融拡大という目的以外の、特に利権がらみの余計なモノに蹂躙され、
それが買いオペ拡充の目的にすり換えられる可能性がある。
とりあえず国債から始めれ。
234金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/08 01:24
中小の製造業は常に技術革新を行ってるから成長分野だけど
工作機械を買う金がないんだよ。
235名無し募集中。。。 :03/02/08 01:31
>>234
1.金が無いなら借りろ
2-a.借りれないなら、その工作機械の購入計画には何か重大な欠陥がある。諦めろ。
または、
2-b.借りれないなら、今はデフレで信用収縮が進んでいるので、新規融資は総じて
    難しい状況にある。それを踏まえた上で、まともな金融機関で貸してくれるところを探せ。
注意:アンチインタゲ君は、書き込み禁止。
237金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/08 02:01
テレビで竹中も言ってたが、とにかく日銀が資産を買う必要がある

それは、特定な者への利益とならない事が望ましい。
公共事業などの財政出動をした場合、それ自体が特定な者への利益に
なる可能性が高い。

現状としては、まず国債をすべて買いきることから始めるべきだろう。
それが効果を示さない場合にのみそれ以上の政策をやればいい

金利が高い場合、金利の引き下げ余地があるのに量的緩和をする必要が無いのと同じで
国債を買う余地があるのに、必要以上の政策をする必要は無い。
国債の買いオペ余地が無くなってから、次の政策をするべき。
おれはアンチインタゲだが、特定のものにとって利益に
なる買い上げはしてはいけないと思う。

なぜなら、倫理的な問題もあるが、もし特定のものにとって
利益になる買い上げをすれば、その買い上げが済んだ瞬間に、
そいつらには金融緩和に反対するインセンティブが発生するか
らだ。なぜなら、そいつらがマネーの価値が減るような政策
に賛成するわけがない。これは非常に好ましくない。

>>236
おまえみたいなコピペ思考停止バカはすぐに氏ね。
>>235
銀行の間抜けな審査能力じゃ、たいがいの融資はきられるよ。
あいつらが馬鹿なのはインタゲでは是正できんので、素早く、
殺すしかない。バンクをアメリカから輸入しろ。
240金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/08 02:46
俺はアンチインタゲだが特定の物を買うことに賛成!!
1518三井松島 をかうのだーーーーーー
241だな〜 ◆hBCVuhDAVI :03/02/08 04:41
>>238
あのな〜、人間は貯蓄を増やすために活動しているわけでもなければ、
得たマネーを必ずキャッシュか預金の形で保持するわけでもないの
だな〜。得たキャッシュで消費したり投資したり株を買った場合は金融
緩和に反対するインセンティブなんか生じないな〜。ヘンな前提を置いた
議論はやめてほしいな〜。だから「アンチは書き込み禁止」っていわれる
のだな〜。

>>237
特定の・・・好ましくない、というが、既発国債買いオペに限定すれば最初に
銀行がおいしい思いをするな〜。ETFやREITは市場に最初に金が流れて
株・土地バブルを起こすな〜。んで、公共投資では非金融部門に最初に
金が流れるな〜。一般国民にインフレ期待を持たせるには非金融部門に
金を流すのがもっとも好ましいな〜。だからオレは公共投資を推すのだな〜。

以上のどの手法をとっても、バーナンキの背理法がある以上、いずれ
インフレが起きるのは確かだな〜。後は、どの手法が速やかにインフレ
期待を広めるかなのだな〜。

242k:03/02/08 05:57
もし日銀が土地を買い出すようになったら
まずは国有地を購入すればどうか?
これなら、特定の団体に利益が流れるという
弊害は、ある程度は緩和されると思う。
243金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/08 07:26
インタゲ派はとうとうこのスレに引き篭もったのか?
244金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/08 07:37
アンチが相手にされなくなったんだよ。
245金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/08 08:57
貧乏は 貯金するしか 能が無い。
246金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/08 11:56
>>1
北朝鮮へ軍事介入。第2の朝鮮特需。
247金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/08 12:55
これが一般的な認識か。

http://www.nikkei.co.jp/money2/news/20011009a14a9000_09.html
 金融調節の方法では、資金供給量を増やすために「ただちに長期国債の
購入増加を行う必要がある」と主張。それでもデフレ阻止が難しい場合には、
時価総額に連動した上場株式投信や不動産投資信託(REIT)の大量購入、
大量の円売り・ドル買い介入による円安誘導を処方せんとして示している。
248金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/08 16:16
agematu
249金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/09 08:09
>>245
貧乏人は貯金する金もなく借金だ。
金持ちが貯金してるんだよ。
250金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/09 11:16
インフレにするには、小渕さんがやった地域振興券みたいなのを、大量にやるのが
公平でいいと思う。国債、土地、株を買っている人は、今すぐお金使わない人。
こういう人に現金配っても意味ないじゃん。
251金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/09 13:18
貧乏人に金を配るのが一番の景気回復手段だよ。
それによってインフレになれば金持ちはあせって他のものに投資するようになる。
借金してないで株や土地をすでに持っていたり、
新たに買える層を優遇する必要など無い!
252金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/09 14:16
>>251

樹海に逝け!
253金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/09 14:19
有能な人間が金持ちになり、無能な人間が貧乏になる社会なら、
ゲームや2ちゃんで遊ぶ暇に勉強するようになる。
254金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/09 14:26
>>241
国債を買うことが、銀行の利益と言うのなら
直接引き受けをやればいい
これなら、銀行を仲介してないので
銀行の利益にはならない。

確かに、何を買っても日銀が資産買い続ければ
いつかインフレは起きるが、その際の弊害(生産性の低下など)は
最小限にするべき。

仮に、土地を買った場合、その土地の有効利用が阻害される
株を買った場合、政府の不当な市場介入となり競争が阻害される可能性がある
公共事業を実行する場合、有害公共事業による生産性の低下や
将来的に、インフレになった時、公共事業をやめる際の難しさもある。
実行中の計画は、なかなか止められない。
あのね貧乏人に金を配る方法を考えればいいんだろう
それにはね貧乏人が一番困ってることを解決してやればいいんだよ
それはね住宅の問題 貧乏人は広い住宅に住みたいんだよマジで
でも家は買えないんだ貧乏だし だから狭い賃貸なんだなしかも高い
それが安くて広い住宅に住み替えることが出来たらこんなにうれしいことはない
今やることはひとつだよ
それは住宅投資 すべての国民の最低居住面積を100u以上にすると国は宣言する
そのために政府はお金を使う
これから日本は人口が減っていくんだよ一人一人の生活の質を上げないと
消費は増えない そのためには広い住宅は絶対条件だ

家賃5万円で100uの住宅を大量に供給する 100u以下の住宅に住んでるやつを全部
住み替えさせるんだよ
家が広くなれば貧乏人でも消費するよ 住宅費の負担が軽くなればその分消費に回せる
土地が安い今がチャンスなんだ
100兆円 200兆円橋とか道路なんかに投資するよりもいいよ
国民は喜ぶと思うよ 
256金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/09 15:40
>>251
道路建設の代金を地域振興券で払うの。
政府は札する予算だけで、インフラ整備できる。
土建で働く貧乏人で消費性向が強い連中に
金を配る事ができるので一石二鳥。

ま、こういう事は本来日銀がやる仕事なんだけどな。
257金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/09 15:42
取りあえず360万人の失業者とフリーターと2チャンネラーに金配る!
258金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/09 15:43
2ちゃんねらはあまり消費してくれそうに無いけど
259金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/09 15:48
>>258
金なさそうな香具師ばっかりで可愛そうだから・・・
260金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/09 16:55
なんか「貧乏人に施しを」というカキコが増えたせいか、やはり貧困こそが共産化や
革命の原因なんだなぁ、と本当に感じるよ。(貧して鈍化した人には理屈は通じないな。)
261金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/09 16:57
貧困じゃなく守銭奴が増えるとです。
262金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/09 21:23
>>261
守銭奴ってのは貨幣フェチのことで、投資家は別に金銭自体を偏愛している訳ではないぞ。
263金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/09 21:30
通貨を切り下げるなり、発行額を激増してサプライを増やしたら
いやおうなくインフレに出来るだろう
ただ、これは劇薬なのは間違いない
やっぱ共産化運動は、不況の際に盛り上がる
265金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/09 21:43
>>263
国債の買いオペをどんどんやれば同じ事やん。
266金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/10 06:30
>>263
管理通貨制度っていうのはそういうもんだ。
速水総裁や構造改革原理主義者の見解を聞いていると、
彼らが金本位制度の亡霊に憑かれていることが分かる。
日銀ETF買えー
ETFを日銀ではなくて政府が買えば良いんだよ。
どっちにしても国が買うことになるんだからよ。
日銀という言葉で問題の本質をごまかしているような気がするんだよな。
269金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/10 10:55
>>268
政府自体は収入を税収なので資産は有限。
しかし日銀はそうではないと言うこと。
270徳政令:03/02/10 11:06
住宅ローンの債務者に徳政令を出さないと無理。
食料自給率の低い日本でデフレの現状でインフレ政策が実施されれば、北朝鮮の
お子さんのやせ細った姿や江戸時代の享保・天明・天保の大飢饉、その後は海外
移住の促進と第二次世界大戦の戦死によって乗り切った不幸な現実を思い出して
いただきたい。最近も米騒動で1993年〜1994年に緊急輸入したが、為替
相場の強さと割高な物価から乗り切ることができたのであるだろう。今は、住宅
ローンの返済で消費が渋っているために物価を上げずらい中で、原油価格が高騰
し、それもイラク情勢と東京電力の不祥事の中での状況であるのだから、もし、
政府の都合で為替相場が操作されたら、多くの子供が苦しむにちがいない。
271金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/10 12:02
>>269
日銀が国債を買うのは、国に対する貸付けの一種とみなせばまだ了解できるけども、
ETFというのは唯の有価証券で、それを日銀が買うことができるという根拠がわからない。
272金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/10 12:06
どうしても株を買う必要があるなら政府が国債を発行し、日銀が同額の買いオペ
を行なった上でそれによって調達した資金で政府が買いオペをやるべきだろう。
273金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/10 14:05
貧乏人に金配る→貧乏人が物やサービスで消費する→企業業績が上がる
→設備投資を行う→景気が回復する。

この方が健全な景気回復手段と思う。
上から金持ちに金を配っても金持ちは十分な金を持ってるから消費しないで貯蓄する。
バブルと同じで持ってる者の間をマネーゲームで行き来するだけで、
庶民にとってはそのおこぼれしか回らない。
ゼネコン・不動産・銀行・株などの間をお金が行き来するだけだ。
274木徳 健益:03/02/10 16:20
地域振興券のような形で金を配るよりも、公共事業という形での方がよほど健全ですよ
275金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/10 19:45
結局、国債の買いオペに勝るものなしか。
276金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/10 20:24
>>274
金持ちの利権政治家・天下り官僚・土建屋・に回るだけで末端には回らない。
しかも利権屋層はすでに莫大な資産を形成して消費しない。
これまでの公共工事がそれを立証している。
277金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/10 23:15
>> 274
なんで?誰も使わない橋作るよりも、振興券もらった人が欲しいもの買って
もらった方が有意義だと思うけど。
278金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/10 23:18
>>272
そうそう。インタゲって政府が日銀に責任押し付けてる
ような気がして嫌なんだよね。国がデフレ阻止のために
何でもやると言って国民に呼びかけるのは、期待インフレ率
をあげるために、いいことだと思うんだけどね。
減税か? 公共事業か?
古くて新しいテーマだ
280金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/10 23:22
地域振興券は減税でも公共工事でもないよ。
281金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/11 00:15
>>278
あんた日銀が、政府の一機関である事を忘れてるね。
政府が日銀に押し付けるんじゃなくて
政府は、日銀と共にあるんです。
282金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/11 00:37
公共工事毛嫌いする人ってマスコミに洗脳されてるだけじゃん。
みんなで使う道路が整備されるんならいいことだろ。
283金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/11 00:41
>>282
公共事業=道路なあんたも、なにかに洗脳されてるよ・・。
284金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/11 00:50
具体的には
1〜3%を宣言して国債買いオペ額を毎月増額する
10%づつでも確実に増額することを決める。

これだけで十分だろう。
285金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/11 00:53
>>282
皆で使わない道路やハコモノが地方交付金目当てで作られてるのが問題だろう。
しかも同じ道路を掘っては埋めてるからボコボコ状態だよ。
渋滞の原因にもなりドライバーや付近の住人にも大迷惑だ!
286金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/11 00:53
>>276
金持ちの利権政治家や天下り官僚、土建屋に清貧の思想を押し付けるから
じゃないのか?連中が、パーっと金つかって、家建てて、外車乗り回して、
高級ブランドに身を包んで、飲み屋のねーちゃんのほっぺたを札びらびんた
して、高いフランス料理を堪能させておけば、末端にまで金が回るんだよ。

馬鹿に金を投資する事はできないんだから、しっかりと使わせてやる度量が
国民にも必要だと思うな(藁
287金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/11 00:55
>>278
小泉がやると、政府は引締めで日銀に丸投げっぽく見えるのが癪だよね。

でもさ、日銀ってこれまで景気回復にはこれっぽっちも自主的に協力した
事はないし、逆に足引っ張ってさえいたんだよ。

個人的には亀井+中原というコンビをキボン。
288金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/11 00:56
>>286
そんなのは北朝鮮やロシアでやってるだろ。
289名無しさん@1周年:03/02/11 01:28
インタゲの非現実性は言うまでもない・・の間違いでは?
290金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/11 01:36
>>288
いや、北朝鮮やロシアは贅沢物も計画生産だからな。
291金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/11 03:09
>>290
デフレ退治には、インフレ国のマネもいいかもな(w
292NNC◇:03/02/11 03:31
どうでもいい話が続いてるけど、正直国債買いきりオペってどうですか?
293金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/11 04:01
>>291
そのかわり国民は乞食になるけどね。
294金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/11 06:07
〜〜やってそれでもダメな時には...

こう云った瞬間インフレにならないかもしれないと認めている。
...をやってインフレになるのかな?

ex.日銀が長国を大量に買い切り、それでもインフレにならなかったらETFやREITを買う。

っま、際限なく通貨を発行すればなることはなるが、
それじゃあ、景気回復を伴うか怪しいな。
295金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/11 06:14
>>294
実際通貨量が増えても需要が比例して上昇するとは思えない。
296金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/11 06:20
>>295
だから、財政出動を考えているんだろうが。
っで怪しいわけだ(w
298金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/11 06:56
>>297
なら無税国家実現
631 :金持ち名無しさん、貧乏名無しさん :03/02/10 23:51
Koizumi's last chance to rescue Japan. 日本を救う小泉の最後のチャンス
By Takatoshi Ito: February 9 2003
http://news.ft.com/servlet/ContentServer?pagename=FT.com/StoryFT/FullStory&c=StoryFT&cid=1042491642398&p=1012571727092
During the next 50 days, prime minister Junichiro Koizumi has a real chance
to turn round the Japanese economy. It is his best chance since he came to
power nearly two years ago. It could be his last.
次の50日の間に、首相小泉純一郎は、日本の経済を回転させる現実のチャンスが
あります。彼がほぼ2年前(に)強化するようになったときから、彼の最もよい
チャンスです。それは彼のラストかもしれません。
The five-year term of the governor of the Bank of Japan expires on March 19.
If he is serious about ending deflation, he should nominate three deflation
fighters to the top BoJ posts.
日本銀行の知事の5年の期間は、3月19日にエクスパイアします。
もしデフレーションを止めることに真剣なら、彼は、トップのBoJポストへの3人の
デフレーション戦う人を指名すべきです。
This is the last chance for five years for Mr Koizumi to influence monetary policy.
He must use it. If deflation and deficit financing were to continue for five more years,
the debt-to-GDP ratio would climb to 200 per cent, pushing Japan to the brink of default.
これは、通貨政策に影響する小泉氏にとって5年間の最後のチャンスです。彼はそれを
使わなくてはいけません。もしデフレーション、および赤字財政がさらに5年間続くこと
だったら、負債対GDP比は、デフォルトの瀬戸際の200パーセントに登るでしょう。

300金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/11 09:11
結局物価って国民の心理で決まるからね。なんだか、みんながお金持ってるぞって
みんなが思ったらたぶんインフレになる。でも、そうなるまでには、みんなが相当
お金持ちにならなきゃいけないし、一度あがり始めた物価は簡単には止まらない
気がする。
301金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/11 09:14
>>300
たぶんとか、気がするとか曖昧だね。
心理だけでは決まらないぞ。
大事な要素ではあるけれど。
302金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/11 09:26
厨房はカキコミ禁止です
303金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/11 09:27
300=302?プ
304金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/11 09:32
>>298
インフレになっても景気が回復するとは限らない。
賃金も税収も物価上昇率を上回るとは限らない。

結局徳政令でしかなかったりする。
305金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/11 09:33
>>304
ねえ、何で物価が上昇するのか考えたことある?
306金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/11 09:56
色々あるだろ。
需要が供給を上回って上昇する場合もあれば、
通貨の信認が低下して上昇する場合もある。
307金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/11 10:32
おおよそ今までのインタゲ論者の言ってる方法を聞くと、
需要が供給を上回るタイプになるとは思えんな(w

基本的には、
「通貨価値が減価すればみんなあわてて使い始める」
だからなあ、説得力といっても...。
308金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/11 10:40
>>307
インタゲ派が言っているのはそうではない。
インタゲすれば株と土地が上がる。すると銀行の
含み損が減って中小企業に金が回り、景気が良くなる、というもの。
309金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/11 11:23
人によるだろ。なお、私は通貨の信認が低下するというのは通貨価値の下落(=インフレ)
と等価だと考えている。
310金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/11 11:34
そもそも何故インタゲ論が登場してきたかと言えば、
名目金利の非負制約がある中で、期待実質金利を切下げるには、
インフレ期待を喚起するしかないからだ。
311金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/11 12:24
インフレ期待を喚起するしかない、これもインタゲ論者に多く見られるが、
やれば成功するという論拠になっていない。
312金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/11 12:26
>>309
需要が供給を上回るようになっておきたインフレと
通貨価値が下落しておきるインフレはさすがに違うだろ。
313SPQR:03/02/11 12:28
>>312
どのように違うのでしょうか?
314金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/11 12:47
>>313
需要が供給を上回るようになっておきたインフレ:
例えば需要が供給を上回るといっても、
ありとあらゆるものに対して均等に上回るわけではない。
その時、需要が大して増加してないものは依然安いままでしょう。
あるいは、インフレ率が一定の他国における購買力は変化しません(為替は変化しない)。
別に通貨が減価する訳ではないからです。

通貨価値が下落しておきるインフレ:
全てのものが需給に関係なく値上がりします(というより通貨が値下がりする)。
もちろんインフレ率が一定の他国における購買力も低下します(為替が安くなる)。
通貨が減価するのであるから、減価前に対して、単純に減価率をかけたものが、
減価後の価値になるということです。とっても単純な話ですね。
315金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/11 13:20
<NY外為>2カ月ぶりに1ドル=121円台

 週明け10日のニューヨーク外国為替市場では、投機筋の円の持ち高調整や次期日銀
総裁を巡るうわさから円売りが進み、円相場は午前11時(日本時間11日午前1時)
前に、前週末午後5時比1円近い円安・ドル高の1ドル=121円15銭をつけた。取
引時間中に121円台をつけたのは、昨年12月以来、約2カ月ぶり。(毎日新聞)
[2月11日1時56分更新]
316金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/11 13:21
>>314
一部の商品の価格が上昇すれば他の商品にとっても
コストアップになっていくんだから、いずれ
ほとんどの商品が値上がるだろ。

下段に対しては輸入商品や原材料のコストアップには
なるけど、輸出で儲かる方のが大きいんだから
いずれ歯止めがかかる罠。
円安になって何が悪い?

そもそもインフレは通貨価値の減少だぞ。
314はインフレに至るルートの違いを言っているだけじゃないのか?
317金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/11 13:39
給料は1年経てばあがるもの、貯金は一年立てば利子がついて増えるもの、
物価も1年経てばあがるもの、みんながそう思えば、インフレになる。
最近インフレからデフレになったのは、どこかからそれが崩れたということ。
318金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/11 13:39
>>316
>一部の商品の価格が上昇すれば他の商品にとっても
>コストアップになっていくんだから、いずれ
>ほとんどの商品が値上がるだろ。

別にそんなには否定しないよ。大いにありうる。
だから需要が供給を上回った結果起きるインフレでは景気意回復が期待できる。
というより、その状態を景気が回復したというのかもしれない。
やり方が無くて困ってるんだけどな。


それに比べ
単純に通貨が減価して生じるインフレでは、景気はそんなに回復しない。
物価も賃金も税収も為替も、通貨の減価する率に応じて平行移動するだけだからだ。
だから輸出では儲からない(原価も上昇するから、輸出価格も同率で値上げしないと儲からないから)。
ちなみに今の日本でこういうことが起きると、たぶん賃金だけは上昇率が他より低くなる可能性が高い。
つまり賃下げだ。
これで企業経営が楽になり景気をある程度下支えする効果は期待できる。
また賃金も上昇率が他より低くても、累進税率をそのままにしておけば税収も増える。
つまり増税だ。
これで国の財政が楽になる可能性もある。
また借金も同率で減価する。国の借金は楽になるな。
その分、貸し手(国債保有機関)が苦しくなる。
早く言うと国債は暴落、銀行なんかは解約が相次いでアボンかもな。
400兆円の年金も大半は国債買ってるからこれも減価するな。
319金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/11 13:43
>>318
例えば、インフレ率10%のときに日銀が5%で資金を融資すれば、企業の
投資意欲が増えるよ。デフレのときに0%で融資するといっても、借りる
企業はいない。
320SPQR:03/02/11 13:44
>>314
これは言葉の定義の問題になるのですが
インフレは一般的な物価水準の持続的な上昇と定義されます。
あるものの値段は上がっているが、別のあるものは変わらない
状態は、インフレとは呼びません。
また、物価全体が上昇すれば、逆に通貨価値が下がるわけですから
インフレが需給ギャップによってもたらされていようと
純粋にマネー的なものであろうと、同じものということになります。
321金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/11 13:47
>>298
これインパクトあるね。1年だけでもやればインフレ間違いなし。
国の赤字も今まで景気対策で使った分よりは、ずっと少なくて済むよ。

322金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/11 13:49
>>319
需要が増える形でおきたインフレならそうだろうね。
323金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/11 13:53
>>320
別に全物価の平均をとった?物価水準で説明した覚えはないが。
通貨が減価しておきるインフレと、需要が供給を上回っておきる(通貨が減価しないでおきる)インフレの違いを説明するために、
個別の物価を持ち出すのが理解しやすいと思っただけだ。

実際、インフレ時だって需要が供給を上回らずに値下がりするものはあるだろ?
324SPQR:03/02/11 14:06
>>323
あなたのお財布の中身で買えるものを考えましょう。
今、財布のなかのお金の量は変わらないとします。
その範囲内であなたは消費をするわけです。
ある日あなたは気づきます。
「全体として買い物籠の商品の山が小さくなっている!
これまで買えていたものが買えなくなっている!
おかしい、安くなっているものもあるのに…」
これがインフレです。これは総体としての物価水準が
上昇したためであり、それはとりもなおさず
あなたの財布の中のお金の価値が減少したことを意味します。
物価の上昇と通貨価値の減少はコインの裏表なのです。
325金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/11 14:11
>>324
それは違う。
インフレが、通貨が減価して起きた場合は、
海外のものを買う場合も同率で買えるものが減る。

インフレが、需要が供給を上回る等、通貨が減価しないで起きた場合は、
海外のものを買う場合は買えるものが減らない。
326金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/11 14:15
>>323通貨が減価しておきるインフレと、需要が供給を上回っておきる
(通貨が減価しないでおきる)インフレの違いを

すげーーばかだろ。
総需要>総供給じゃないインフレなんってありえんの。
実例だしてみろ。

>需要が供給を上回っておきる(通貨が減価しないでおきる)インフレの違いを

って、インフレって程度の差こそあれ通貨の減価だろ?
馬鹿すぎだよ。
需要超過のハイパーインフレって通貨が減価しないのか?
あほすぎて、馬鹿すぎて、どうしようもないな


327SPQR:03/02/11 14:19
>>325
ですが、通貨が減価しなければ、海外のものが割安になるわけでしょう。
すると、安い製品が流入してきて物価水準の上昇を抑えます。したがって
通貨が減価しなければ、インフレは起きようがないということになります。
「通貨が減価しないで起きた場合は、
海外のものを買う場合は買えるものが減らない」という
あなたの言葉のあとには、上記のようなプロセスが待っている
ことを考えるべきです。以上により
やはり、インフレは需要要因であろうと
マネー要因であろうと同じだという結論になります。
328金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/11 14:20
>>326
ハイパーインフレは本当に需要超過か?
たぶん資金の移動が統制された国では最終的に通貨はものに逃げるしかないからそうなるが、
資金移動が自由ならそうはならない。

程度の低いヤシが現れたので失礼する。
329金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/11 14:20
個別の物価という言葉自体が物価という言葉の意味を理解していない
事を明らかにしている。それは相対価格と呼ぶべき物であり物価と呼ぶ
べき物ではないからだ。
330金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/11 14:20
>>325
なんで海外からだけに限るんだよ・
全部含めて物価だろが。
おまえ、巷でも馬鹿って言われるか
そういう扱いうけてるだろう
331金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/11 14:26
>>328

なんだ、キャピタルフライトばかの妄想か。
332金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/11 19:55
ところで福井が総裁になって小泉が続投したらどうなりマツか?
3331:03/02/13 00:15
注意:アンチインタゲ君は、書き込み禁止。

ルール守れや、アンチ君は
インタゲ本流スレ行けよ。
http://money.2ch.net/test/read.cgi/eco/1045018131/l50
3341:03/02/13 00:16
結論は、国債を買いまくって、買える国債が無くなるまで
やるってのでいいですな。
335金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/13 01:05
少なくとも、デフレ解消は景気回復の必要条件。
したがって、日銀は断固として、なにがなんでも、いかなる手段を用いても
インフレに転換すべし。
336金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/13 01:07
>>334
いいよ。
337  :03/02/13 01:08
>>334
国債ってインフレ時には値下がり(利率はアップ)するんじゃない?
それに国債自体、結局国民の借金だから付けは国民に回ってくるよ。
338金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/13 01:10
>>337
そのときは株価上がるし、税収も増えるから、平気だよ。

国債にビビって景気回復遅らせる方がよっぽどツケというか
現実の問題に直面するよ。

最近ツケという言葉が流行っているけど、目の前の問題の
方が常にでかいのよ。忘れないでね♥
339   :03/02/13 01:12
>>338
株価上げたきゃETFを買うべきだな。
340金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/13 01:16
>>339
というか、資金の運用先は日銀券&国債ペア vs 株式&土地資産
という代替関係だから、ETFでもREITでも良いよ。
3411:03/02/13 01:17
>>337
>結局国民の借金だから付けは国民に回ってくるよ。

発行された国債を日銀が買うと
国民負担が増えるんだ?減るって話なら理解できるが(w

詳しく説明して欲しいと言いたいところだが
アンチインタゲ君だろうから
スレ違いなので、消えてください。
342金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/13 01:18
NHK1時15分、世界潮流2003、
「激動の世界経済」(4) − 日本はデフレから脱却できるか −
 (慶応義塾大学教授)榊原 英資  (東京大学教授)伊藤 隆敏
 (野村総合研究所主席エコノミスト)植草 一秀
 (経済産業研究所研究員)小林慶一郎 (新生銀行社長)八城 政基


3431:03/02/13 01:18
とにかく国債日銀が買えばいいんだよ
買えなくなるまで、他の事やる必要なし!
344名無しさん@1周年:03/02/13 02:00
くちゃくちゃいっても日銀は常識の府であることを忘れてはならないよな
345金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/13 02:06
非常識の府じゃなかったのか?
346  矛     盾:03/02/13 02:09
 
インタゲやるのは別にいいいけど企業群が「給与水準を欧米並みに
なるまで引き下げる」と宣言してるんだから
給与水準が欧米並みになるまで待ってから導入しないと意味ないよ。
347金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/13 02:30
>>346
で、日銀がせっせと円高誘導してせっかくの努力をチャラにするのか。

為替下げたほうが楽勝なのにね。
348金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/13 02:52
>>344
日銀の常識は世界の非常識。
349金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/16 01:16
インフレターゲット導入

インフレになる→消費者 インフレになる前に消費しよう。→消費増
インフレになる→企業 インフレになるなら借りて投資しよう→投資増
インフレになる→企業 今ある負債が実質的に減少。→企業業績回復
企業業績回復→賃金アップ→消費増

Y(GDP)=C(消費)+I(投資)
景気回復!!!!!!!!!!
350金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/16 15:58
日銀総裁、中原伸之になれ。祈願あげ
351金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/18 21:53
                 / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
                 | 中原 が
     ,__     |    日銀総裁になりますように
    /  ./\    \_____
  /  ./( ・ ).\       o〇       ヾ!;;;::iii|//"
/_____/ .(´ー`) ,\   ∧∧         |;;;;::iii|/゙
 ̄|| || || ||. |っ¢..|| ̄   (,,  ) ナムナム   |;;;;::iii|
  || || || ||./,,, |ゝ iii~   ⊂  ヾwwwjjrjww!;;;;::iii|jwjjrjww〃
  | ̄ ̄ ̄|~~凸( ̄)凸 .(  ,,)〜 wjwjjrj从jwwjwjjrj从jr
352金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/20 22:07
                 / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 
                 | 福井 が
     ,__     |    日銀総裁になりますように
    /  ./\    \_____
  /  ./( ・ ).\       o〇       ヾ!;;;::iii|//"
/_____/ .(´ー`) ,\   ∧∧         |;;;;::iii|/゙
 ̄|| || || ||. |っ¢..|| ̄   (,,  ) ナムナム   |;;;;::iii|
  || || || ||./,,, |ゝ iii~   ⊂  ヾwwwjjrjww!;;;;::iii|jwjjrjww〃
  | ̄ ̄ ̄|~~凸( ̄)凸 .(  ,,)〜 wjwjjrj从jwwjwjjrj从jr
353金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/20 22:09
>>346
お前、為替って知ってるか?w
354金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/21 22:39
                 / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
                 | 中原 が
     ,__     |    日銀総裁になりますように
    /  ./\    \_____
  /  ./( ・ ).\       o〇       ヾ!;;;::iii|//"
/_____/ .(´ー`) ,\   ∧∧         |;;;;::iii|/゙
 ̄|| || || ||. |っ¢..|| ̄   (,,  ) ナムナム   |;;;;::iii|
  || || || ||./,,, |ゝ iii~   ⊂  ヾwwwjjrjww!;;;;::iii|jwjjrjww〃
  | ̄ ̄ ̄|~~凸( ̄)凸 .(  ,,)〜 wjwjjrj从jwwjwjjrj从jr
355金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/21 22:50
                 / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
                 | 福井 が
     ,__     |    日銀総裁になりますように
    /  ./\    \_____
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/_____/ .(´ー`) ,\   ∧∧         |;;;;::iii|/゙
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356金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/22 00:08
高速道路と新幹線をフル整備する。

地方経済の復興は金融政策だけには頼れない。
特区政策で地域振興できてもこの手のインフラは国の領分だしね。
357金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/22 00:10
>>356
>地方経済の復興は金融政策だけには頼れない。
地方って、円が流通していないんでつか?
358金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/22 00:13
都会から地方に所得分配するには公共事業でなければならない。
金融政策にはそのような効果は望めないのだから。
359金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/22 00:17
高速道路と新幹線は不要です。
リニアをフル整備にした方がいいよ。
360金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/22 21:04
 \ │ /
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               ─( ゚ ∀ ゚ )< インタゲインタゲ!
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インタゲ〜〜〜〜! >( ゚∀゚ )/ |    / \__________
________/ |    〈 |   |
              / /\_」 / /\」
               ̄     / /
361金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/02/24 21:53
 \ │ /
                 / ̄\  / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
               ─( ゚ ∀ ゚ )< 福井総裁牛歩で阻止!
                 \_/  \_________
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                    ∩ ∧ ∧∩ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\ ∩∧ ∧∩\( ゚∀゚)< 福井総裁牛歩で阻止!
福井総裁牛歩で阻止>( ゚∀゚ )/ |    / \__________
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               ̄     / /
362金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/03/04 21:18
私がインタゲ論を批判するからといって金融政策そのもの
を否定したり、デフレが良いという事でもない事を承知いただきたい。

手短にインタゲ論を批判すると
1.中央銀行はCPIだけを安定させていればよいのではなく
経済活動(Output, Yの事ね。日本語でなんていうのか忘れた)も
安定させなくてはいけない。インタゲを適用するというのは
経済活動よりCPIをより重視するという事であり、「速水総裁」
を制度化するようなものである。

2.金融政策をCPIでコントロールするインタゲは今の不況を脱出
させえる物ではないし、バブルを抑制させえる物でもない。今の
不況は資産価格の下落と貸し出しの縮小というバブル時の反対の
現象が起きている不況である。そのため日銀がいくら金をつぎ込
もうが、バランスシートが痛んでいる民間は借り入れを増やして
将来起きるか起きないか解らない需要増の為に投資などできない。
だから景気は回復しない。
363金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/03/05 02:20
>>362
 1.中央銀行はCPIだけを安定させていればよいのではなく
 経済活動(Output, Yの事ね。日本語でなんていうのか忘れた)も
 安定させなくてはいけない。インタゲを適用するというのは
 経済活動よりCPIをより重視するという事であり、「速水総裁」
 を制度化するようなものである。

物価上昇率をターゲットにする事の是非については色々異論もあろうが、
現実問題として、当面の目的に供することができる適切なターゲットはCPI
(あるいはそれに類する物価指数)である事は確かだ。GDPをターゲットに
したければ、GDPターゲットあるいは実質GDPターゲットなどを採用すれば
良い。

個人的には、デフレ及び極端な高インフレ時に実質GDPの伸びが鈍化する
事から、適切なCPIの範囲を選ぶ事は実質GDPターゲットと等しいと思う。
また、マネタリズムの考えが普及した経緯は、政治的な理由から失業率を
ターゲットの経済政策が運営された結果、知らぬ間に自然失業率が上昇し、
景気高揚目的の公共事業が物価の上昇しかもたらさなかった事に対する
批判である。

とりあえず、現状選択しうる最良(それが消去法であれ)のターゲットはCPI
であり、それはOECD諸国のうち日本と米国を除く全ての国がCPI(または
それに類する物価指数)をターゲットとして金融政策を運営していることから
も補強される。

なお、速水総裁を制度化するという批判については、CPIターゲットを-1〜0%
にした場合のみ妥当するものである。
364金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/03/05 02:26
>>362
 2.金融政策をCPIでコントロールするインタゲは今の不況を脱出
 させえる物ではないし、バブルを抑制させえる物でもない。今の
 不況は資産価格の下落と貸し出しの縮小というバブル時の反対の
 現象が起きている不況である。そのため日銀がいくら金をつぎ込
 もうが、バランスシートが痛んでいる民間は借り入れを増やして
 将来起きるか起きないか解らない需要増の為に投資などできない。
 だから景気は回復しない。

a)金融政策の効果
流動性の罠下で金融政策が効くとは限らない。というより効かない
可能性の方が高いであろう。そのため、インタゲと同時に財政支出が
必要であるという立場のインタゲ論者は多くいる。この場合のインタゲ
は、適切な物価上昇率で収まるゆに、中央銀行が機動的に金融政策
を実施する事を保証するものと捉えるべきである。

b)バブル発生の抑制
インフレターゲットはバブル発生を抑制するためのものではないし、
バブル発生をさせてはいけないというのであれば、あらゆる景気回復
手段が否定されてしまう。
バブルは個別財に対する価格上昇期待から発生するもので、一般財
全てに発生するものではない。そのため、バブルの抑制は、個別の
税制・諸規制などで行われるべきであり、現段階では1990年のバブルを
崩壊させた最強の税制度がまだ存在している。
365金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/03/05 02:34
>>362
c.民間企業の投資
民間企業の投資意欲は、投資に対する期待収益率に依存する。
企業家の心理が不安に支配され期待収益率が低下する事が不況
の原因であると看破したのはケインズであり、現在もそういう状況で
あるのは間違いない。
ここで必要な事は、期待収益率を向上させても大丈夫だという
確信である。それは名目GDPの上昇であり、物価の上昇期待に
他ならない。
インフレターゲットの宣言だけでは、人々の期待に働きかける事が
できないのは確かである。物価が上昇するまで「断固として」景気
回復手段をとり続けると政府・中央銀行が確固たる決意を示し、実際
に行動をする事で、企業家の不安は解消されるだろう。
中央銀行が途中で弱腰にならないよう、物価上昇未実現の際に責任
を求めるのがインフレターゲットの一つのポイントである。
なお、政府に対しては、選挙を通じて景気回復策を国民が求めるという、
日本以外の国では至極当たり前の理由で責任を問う事はない。が、
「構造改革」というデフレ推進策を支持する国民が50%近くいる国
では、政府が実施する経済政策が景気に与える影響評価のインフォー
ムドコンセントが機能していない可能性が高く、何らかの責任を
求める必要があるかと考える。
366金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/03/05 02:36
金刷って私学助成金を100倍に増やす。
367金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/03/05 02:37
>>362
d)今の不況の分析
当初はバブルの反動から、銀行の貸し出し態度の悪化、資産価値
下落によるバランスシート毀損が原因で悪化してきた不況だが、
現時点では、2.の後半にあなた自身が「民間は借り入れを増やして
将来起きるか起きないか解らない需要増の為に投資などできない。」
と書いているように、資金需要が無い、典型的なケインズ型不況
になっている。
368金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/03/05 02:38
>>366
子供が減ってるんだから、私学に金突っ込んでも無駄。
私学経営者は自己責任を痛感すべし。
369金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/03/05 02:43
>>366
株と土地を買う事を誓約とって金渡す(いわゆるひも付き)
これでインタゲを実施しよう。
370金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/03/05 02:47
>>368
株と土地を買う事を誓約とって金渡す(いわゆるひも付き)
これでインタゲを実施しよう。
371アンチ:03/03/05 02:54
マネーサプライを如何に増やすか、如何に乗数効果を
高めるか、自ずと答えは出てるのだと思うのだが・・
インタゲ派はバカだから気づかない。
372金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/03/05 03:13
>>371
ほほう。教えてくださいな(藁
373くたばれ福井 ◆LYNKFR8PTk :03/03/07 05:06
毎年お金の価値を下げれば、お金を貯めなくなる
こんな常識的な事を、いつまで議論するのだろう。

もう実行するべき時だろ。
公共事業をやるのもいいが、まず現金の価値を下げる事を
最重要とすべきだ。
374金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/03/20 16:20
>>373
キャピタルフライト確実だね。
375金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/03/20 16:26
>>371
中小企業金融公庫が信用枠を拡大しているが、
それで貨幣乗数が増えているのではないの?
376金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/03/20 17:01
給料が毎年増えることがわかってりゃ、馬鹿らしくって
貯金しなくなるだろ?
377金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/03/20 17:02
>>376
貯金がないってだけで、つぶれそうな会社から転職できない
ってのばかりだと、税金を投入するしかなくなるだろ?
ゼロサム社会が絶対悪だと考えている時点で、終わってるな。
379金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/03/20 20:36
>>375
通貨乗数はぜんぜん増えていないよ。
去年の12月にまた速水の馬鹿がやらかしていたよ。
380金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/04/04 22:56
>>1
インタゲは論外だから、政策を語る意味もございません。
381金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/04/04 23:28
実は具体論はないんじゃないの。そもそも一国の政策で
克服で出来ないから解決しないんでしょ。
382金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/04/04 23:37
>>380-381
もう結論出たんだよ。
http://money.2ch.net/test/read.cgi/eco/1044525795/l50
虚しい抵抗やめたらw
383金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/04/04 23:54
>>382
あのう具体作を聞いてるの、サルでも解かる
具体作。
384金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/04/04 23:59
382に追加するとバブル殺しに金利を上げ不動産の融資を止め
株の投資基準を厳しくし認可事業者には窓口指導で脅かして
みたいに具体的な話しをしてくれ。
385バカアンチ撲滅こそ経済学の本流:03/04/05 00:15
>>383
インタゲを宣言して、とりあえずは長期国債買いきりオペを大幅増額だな。
それで足りなけりゃ、外債やETFを買うわけだが、足りる可能性はかなりある。
いかんせん、国債は600兆円以上もあるからな。
386金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/04/05 00:37
>>385
民主党の河村の新しい銀行を作れってのと
あまり変わらんな。買いオペしても金は銀
行なり生保に主に流れるので今の政策とど
う違うのかサルには解かりませんが。今で
も銀行に金は有り余っているはずだが?BI
Sで融資に回せないだけで。
387バカアンチ撲滅こそ経済学の本流:03/04/05 01:04
>>386
全然買い切りの規模が足りない。
もっと大量に買わないと目に見える効果は出ないさ。
買いオペの規模を大幅に増やせば、長期金利は下がるし、円安にもなるだろう。そうすれば株も上がるかもしれないし、地価も上がるかもしれない。
そうならなくても、国債を全て買い切ってしまえば財政赤字の問題は雲散霧消だw
やらない手はない。
388金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/04/05 01:11
>>>387
一時的には上がるが、継続的にやらないとインフレにはならない。
問題は株を買った後の議決権だけど、議決権を行使しないと宣言すると
企業の経営は緩む。議決権を乱用すると、会社が潰れる。
そして売り時が問題。
389バカアンチ撲滅こそ経済学の本流:03/04/05 01:14
>>388
日銀が大量に株を買うとそういう問題も起きてくる。
だから、まず長期国債を買えと言っている。
390金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/04/05 01:26
>>386
正統インタゲ派は銀行貸し出しには期待してないので、どうでもいいのです。
今、企業は貯蓄過剰になっていますので、インフレ期待を作ってやれば投資を
はじめます。

銀行の貸し出しが増えるのは資金不足になってからで、景気回復から数年遅れ
るだろうといわれています(昭和恐慌の回復時期にも同様のことが観察されている)。
391金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/04/05 01:35
>>390 期待ってどうやって作るの?
「政府が景気回復基調」だって、幾らいっても信じないよ。
392金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/04/05 01:55
>>391
日銀法改正して日銀をがんじがらめにして、公共事業と福祉の
充実を訴えたら、俺はインフレ期待に乗っかるよ。

漏れは卸系なんだけど、金融系の人はみんな乗っかると思うよ。
393金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/04/05 02:03
>>392
国債は間違いなく暴落して、国債いっぱもってる金融機関が潰れてざまあみろって感じだね。
394金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/04/05 02:07
>>393
売らなければ暴落はしないし、暴落しても売らなければ損はしない。
395金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/04/05 02:10
>>394
解約が相次げば、その資金を捻出するために国債を売らなきゃならない。
インタゲでインフレを煽るんだからお金持ちは慌てて海外に資産を逃避させるからね。
ようするに売らなきゃならないんだよ。
日銀が買うから国債は暴落しないよ。
バカだな、アンチは
397金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/04/08 17:59
インフレしか方法はないのさ、バカだなポンチは、
398金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/04/08 18:14
リスクの透明化といって銀行に株売らせていたかと思えば、
国が株買えってか、バカだなこの国は!
399荒鳩:03/04/08 18:17
方法論は、まずはインフレターゲット宣言の効果が必ず起きる
資産市場についてまとめていくよ。2ちゃんではあまりやらんと思うが。

それから、そろそろ「インフレ期待」とやらの正体をはっきりさせる。
これは、ケインズの言う企業家のアニマルスピリット=強気、弱気とも
関係してくる指標(推定で出す)なんだが、これがミクロ的には
どう基礎付けられるのか、そして、その結果として政策レジーム転換の表明が
どのようにこれに影響してくるのか、補助政策は何か、このへんの解答を出す。

あとは物事が起こる手順だな。
今んところ、まず先に外為市場で急激な円安が起こることが分かっている。
「その後」へどう向かうか、このへんをまとめる。
400金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/04/08 18:19
>>395
債券価格は需給できまるのではなく、金利とリスクできまるのでつ。
国債のリスクはないでつ。金利が上昇するまで国債は下落しないでつ。
株とごっちゃにしてないでつか?
401金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/04/08 18:21
>>400
ギャグ?
402荒鳩:03/04/08 18:24
>>400
いや、当初の国債価格の暴落は起きると思うよ。
その結果、長期国債の金利は1〜2%上昇するだろうね。
403金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/04/08 18:25
>>402
100%に上昇するだろうね。
404荒鳩:03/04/08 18:25
んじゃ、今日はこれで。
405金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/04/08 18:27
暴楽だねえ
406荒鳩:03/04/08 18:27
>>403
お前馬鹿?

↓こっちに逝ってくれ。
http://money.2ch.net/test/read.cgi/eco/1049198725/l50
407金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/04/08 18:28
>>402
そんなに甘い見通しなのか?
本当に1〜2%ですめばいいけど楽観主義のほどほどにな。
408金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/04/08 18:28
>>406
答えられないようですなw
409金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/04/08 18:37
急激な円安なんて、諸外国が認めるかね。
円高に戻そうとされるんじゃないの。
410金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/04/08 18:41
>>荒鳩さん
どう?国家1種には受かりそう?
411金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/04/08 19:06
インフレを起こすのはいいのだが、
どうやって金を回すんだ?

誰が何処から出た金を何処に突っ込むのか、
ってのを簡潔にまとめてほしい。
実行手段スレだろ?
412金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/04/08 19:12
日銀が刷った金を国が国債と交換して手に入れて道路やらダムやらに突っ込む。
413金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/04/08 19:13
>409
外国のその行動を上手に逆手にとって...
414金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/04/08 19:21
>>409
日本以外の国が円高にしようとするなら、アメリカもしくはECBが自国通貨で
あるドルやユーロを刷りまくるしか方法がありません。日銀なみに頭の固い
ECBは絶対そんなことはしないでしょう。
ドルについては絶対ないとはいえないけど、インフレ率の差で日本に利があり
ます。アメリカはちょっとマネー増やすとすぐにインフレに振れるし、先に音
を上げるのはアメリカの方じゃないでしょうか。
415金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/04/08 19:27
>>414
そんな状況をアメリカが認めるとは思えんな。
軍事力を含めた政治力を総動員して止めさせるだろ。
円安誘導なんて歓迎する国は無いからな。
日本の対外債権はほとんどドル建てだろ?
円建てなら歓迎されるだろうが。
416金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/04/08 19:42
>>396
そして行くとこまで行くと、
日銀しか買わなくなる。
バカだな、インタゲ派は
417金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/04/08 19:48
リフレ策としては、基本形は、

1)インタゲ+長期国債買いきりオペ ←岩田菊他
2)政府通貨発行+物価連動債(これで物価情報ゲット+無制限な発行益の制御)←高橋洋一氏
3)財政一本どかーん←抵抗勢力w
4)為替への政府介入による円安誘導←スベンソン氏
5)日銀出資のRCC、不良債権簿価買取+おまけのインタゲ←ザモデル氏
6)期待潜在成長率あげて、そんで現実の需要も供給もあげちゃう←竹中氏
7)名目金利を一回あげてみて、それと同時に中長期的な貨幣供給の経路を明示←齋藤誠氏
8)貯金に税金←深尾
9)消費税を0%にしてしかるのに段階的に10%以上にもっていく(事前アナウンスつき)←経団連ww
10)ヘリマネ一本←2ちゃんのヘリマネ派

どれが良いよ?
418金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/04/08 19:53
基本は1)。
それに、財政を絡めるかどうかが争点。
419金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/04/08 19:57
買いオペなら現在やってるじゃん。
420金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/04/08 19:58
異常な低金利の元では、財政政策もからめないと、効果でないでしょう。
421金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/04/08 19:59
からめてきたジャン、効果なかったジャン。
422金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/04/08 20:03
からめてないだろ。
ちなみに財政政策単体で、かなりの効果があったわけだが。
423金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/04/08 20:06
じゃあ日銀が買いオペを続けて、亀井が政権とればいいわけだな。
424金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/04/08 20:11
土建じゃ駄目なのは立証されている。
425金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/04/08 20:16
おいらの選好関係は
1>4>2>>>>5>>>10>(超えられない壁)>6>>>8>>>9>>>7
だな。
超えられない壁以上は組み合わせ可ということで。
426ぱお〜ん:03/04/08 20:19
>>411
インタゲ派の主流の考えとしては、長引くデフレの中で、民間部門(企業+家計)
は資金余剰部門(内部留保等によって)となっています。だから政府部門が赤字
なのですが、クレディースイス・ファーストボストン証券の安達さん(この方は、
デフレの経済学、まずデフレをとめよ)の試算によれば、デフレによって現金が
市中に退蔵された結果、家計で6.7兆円、企業では5.6兆円の計12兆円程
度の現金が余剰な現金として退蔵されているとのことです。
また、デフレによって、家計の資産選択における安全志向の高まりにより、貯蓄
残高に占める安全資産《普通預金、定額貯金、金融機関外資産(現金、社内預金)》
の割合が高まっています。つまりここで、インフレ期待の醸成によって、安全志
向比率が99年の水準にまで低下すれば、約90兆円弱の安全資産が、リスク資
産、あるいは個人消費として動き出す計算になるようです。
つまり、インタゲによる期待インフレ率の上昇により、
「現金通貨+預金通貨=12兆円+90兆円=102兆円」にものぼる資金が、動
き出すことになるのです。
以下参照されたし↓
ttp://www.csfb.co.jp/client_entrance/research/economic/eco021206.pdf
427金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/04/08 20:24
>>462
この部分がすっぽりぬけてるんだよ。過去の手段では効果なし。

日本の老人の問題は、消費を十分に行わないことである。500万円の収入のある70才代の
貯蓄額が180万円と言うことは、貯蓄率が36%と言う驚くほど大きな数値になる。
しかし住宅はほとんど自前であり、住居費がほとんどかからないと考えられるこの年齢層では、
消費額が300万円以上と言うことは、現状でもけっこう消費額自体は大きいとも言えるのである。

本当の弱者
参考までに、30才未満年齢層の収入は500万円を下回る。そしてこの年齢層は貯蓄より借金の方が
大きいのである。特に最近増えているフリータの年収は、250万円にも届かないと推定される。

http://www.adpweb.com/eco/eco192.html
428金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/04/08 20:25
>>424
あくまで景気浮揚、インフレ誘導の観点から言えば、土建でも十分効果有り。
穴掘って埋めるだけでも効果有り。
土建がダメだって言うのは、単に政治の話だな。要するにマスコミに踊らされた
国民が土建を嫌がるってだけ。
429aaaa:03/04/08 20:32
430金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/04/08 20:36
郵貯の2割で株を買う。
日銀で毎年10年くらい株を買いオペする。
431金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/04/08 20:41
>>428
この10年間で645兆円も使って環境を破壊して利権屋だけに金が回り
維持費名目で特殊法人に金やって施設は使用されずに放置される。

科学技術振興に予算を回して若年層への仕事を増やして
パテント料で世界的に競争力のある国にすべきだな。
432金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/04/08 20:59
>>431
だから環境を破壊してしまった跡を修復する田園風景復活プロジェクトを
土建屋にやらせれば良いだけだよ。
433金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/04/08 21:01
>>431
応援したい分野の株買え
434金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/04/08 21:04
これ以上の土建への予算のばら撒きは日本国家の崩壊を招く。
予算配分の大幅な見直しが必要だ。
アメリカからの圧力で止まっていた科学技術に対する予算を大幅に
増やして技術立国として復活するべきである。
その特許を世界に売ればいい。
435金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/04/08 21:06
>>434
お前らが郵貯や普通預金ばっかりするからだろ、ほーあほーあほーあ
436金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/04/08 21:08
>>433
特殊法人天下り企業の役人とその一波しか金を持っていないから
民間の一般庶民が株を買うのは不可能である。
437金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/04/08 21:09
>>434
今の日本の不況は内需不足が原因なんですが?
今年の日本の経常黒字予想は15兆円。
これ以上、外需を増やすのは如何なものかと。
438金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/04/08 21:11
>>437
若年層へ金が回れば内需は拡大する。
439金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/04/08 21:13
>>431>>434は財政政策というものをちいとも理解してないのだよ。
440金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/04/08 21:15
>>439
土建屋の負け惜しみは聞き飽きたな。
441金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/04/08 21:15
デフレもインフレもこいつらが原因だ!

     http://www.page.sannet.ne.jp/pepetaro/
442金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/04/08 21:16
>>439
マスゴミのいうことを真に受けると、ああなるんだろうな。
443金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/04/08 21:18
>>442
ネットでいくらでも情報は取れるな。
    
444金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/04/08 21:21
>>443
ネット情報の真贋を見極めるためにまず、経済学の基本的な教科書を読んでみる事が必要。
まあ、読んでも全然理解できてない人も沢山いそうだけど。
445金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/04/08 21:25
>>444
インタゲが主張する経済学は電波であり社会状況を全く考慮しない
机上の空論であるから議論するに値しない。
446金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/04/08 21:27
>>445
流動性の罠の処方箋が無いからインタゲと言うものが出てきたんだが?
今の日本経済に対して君はどういう処方箋を書くのかな?
447金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/04/08 21:27
>>445
読め!
>>1

注意:アンチインタゲ君は、書き込み禁止。

448金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/04/08 21:30
>>445
インタゲの論文読めっていってんじゃねえんだよ。
経済学の基本的、一般的な教科書を読めといってるのだよ。
まあ、お前は読んでも理解できそうにないからしかたないか。
449金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/04/08 21:32
>>448
世の中は経済学だけで動いてるわけじゃないんだな。
まずそこから勉強し直すことを勧める。
450金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/04/08 21:34
>>449
読め!
>>1

注意:アンチインタゲ君は、書き込み禁止。

451金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/04/08 21:35
>>449
世の中は経済を含めて動いていると言うのが正しい。
経済学を無視して社会は円滑に運営できない。
むか〜し、経済学者の言う事を無視して戦争続けて破綻した国があったよ。
452金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/04/08 21:38
>>451
逆に勝った国もあるし、戦争をしたおかげでその後急激な発展を遂げた国もある。
歴史的判断は難しいものだよ。
453金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/04/08 21:39
>>449
こういう、経済学を否定する奴が何をよりどころに経済を論ずるのか。
結局、自分で勝手に考えたりインチキエコノミストがマスコミを通して
たれながしたりする、エセ経済学、インチキ経済理論をよりどころにするしかない。
だったら、正当な経済学の土俵で議論した方がナンボカマシだろう。
454金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/04/08 21:43
>>453
経済学を否定してるのではなく不完全な学問であり、
特に相対的に物事を考える能力に欠ける。
一部だけ取り出して実行すれば何もかも上手くいくだろうと言う発想は貧困だ。
またその排他的思想は周りからの反発を受けるのも当然である。
455金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/04/08 21:44
世の中の全ての学問は不完全である。
456金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/04/08 21:45
>>452
そんな国あったっけ?
457金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/04/08 21:47
>>454
それで、キミの非経済学的思考からすると、
インタゲは国債買い切り一本でいくべきなのか?それとも財政併用でいくべきなのか?

458金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/04/08 21:47
>>456
勝った国はアメリカ、負けた国は日本だよ。
世界経済で一位と二位だな。
459金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/04/08 21:48
>>454
物理学、化学、生物学、数学でも、どれ入れても成り立つ文章なんですが?
460金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/04/08 21:50
>>457
まず予算の使われ方の構造を直してから併用でやらなければ失敗に終わるだろう。
461金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/04/08 21:50
>>458
日本では経済学者が日本の国力のカーブを描いていずれこの戦争は負けると
ペーパーを内閣に提出したのは知っているが、アメリカで経済学者が、
アメリカの国力からアメリカが戦争に負けるなんて言ったか?
462金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/04/08 21:51
>>460
結論は案外マトモだなw
463金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/04/08 21:53
>>461
経済学を無視して敗戦したおかげで日本は発展できたと言う見方もあるんだな。
464金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/04/08 21:54
経済学でも他の学問でも、否定したり信用しなかったりするのは自由だが、
その前に中身を一応勉強しろと言う事だな。
知らずに否定するのと、知って否定するのは雲泥の差がある。
まあ、はっきり言って知らずに否定するのは、勉強しない、あるいは、勉強してみても
理解できないことの言い訳でしかないわな。
465金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/04/08 21:56
仕事でも他の実務でも、否定したり信用しなかったりするのは自由だが、
その前に中身を一応経験しろと言う事だな。
知らずに否定するのと、知って否定するのは雲泥の差がある。
まあ、はっきり言って知らずに否定するのは、経験しない、あるいは、経験してみても
理解できないことの言い訳でしかないわな。
466金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/04/08 21:56
>>464
否定してるのではなく相対的に物事を考える能力を養えってだけだ。
467金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/04/08 21:58
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468金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/04/08 21:58
>>466
じゃあ、相対的に物事を考える能力を養うために経済学の教科書を読め。
469金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/04/08 21:58
>>464
経済学者達の言うことは統一感がないね。
自然科学ではありえないことだ。
所詮は経済学なんてインチキだと証明しているということだね。
470金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/04/08 21:59
>>468
読んだ上で役に立たないことがわかったもん。
471金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/04/08 22:00
経済学の教科書が何を前提としているか考えないとね。
大抵の場合は、健全な財政が暗黙の前提、不況であろうと好況であろうと。

不健全な財政下で、とった政策により消費行動に何等かのフィードバックがかかるモデルで説明した教科書なんかあるのか?
インタゲやればそれでうまくいくというのは、教科書の前提を忘れ鵜呑みした思考停止文系の主張でしょ、所詮。
472金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/04/08 22:02
ほらほら、経済学の役に立たない教科書なんか見てないでガイアの夜明けをみなさい。
473金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/04/08 22:04
>>471
残念だが、君の理解の底の浅さを露呈したな。
教科書に答えが無いからインタゲが出てきたんだよ。
474金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/04/08 22:05
>>470
自分もそう思ったよ。

国内だけで経済政策を実行しても今回のイラク戦争がもし泥沼化して
石油がストップしたり為替や株または消費が落ち込めば
政策など外部環境でいくらでも変更しなくてはならなくなる。
復興支援の予算もまた新たに増やさなければならない。
インタゲさえ実行すれば景気が良くなるなどありえないのだよ。
475金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/04/08 22:07
>>474
なるほど君は、天が落ちてくるかもしれないからと言って心配する性分たと
いうのはわかったが、どうなるかわからんからやらんで良いというのは
おかしいぞ。
476金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/04/08 22:09
>>470
読んだのに財政政策のなんたるかがわかってないのね。
つまり、自分には理解できないから、役に立ちようがないと。
>>471
本当に何も;わかってないな。健全な財政が暗黙の前提だなんて
ぜんぜんないぞ。積極財政やれば財政が不健全になるに決まってるだろう。
477金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/04/08 22:10
>>475
まともに答えられないようですなw
478金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/04/08 22:12
>>475
今まで通りのシステムでただ量だけふやしても無意味だな。
買いオペの増額や財政出動の増額では一時的効果しかないだろう。
システム自体を大幅に変更しないかぎりこの状態は続く。
479金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/04/08 22:12
>>474
非常に経済学的な考え方ですな。
ただしアダムスミス以前だけど(w
480金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/04/08 22:12
>>477
まあ石油危機のような事態になって物価が高騰する可能性があるなら
インタゲは有ったほうがよいと思うが?
481金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/04/08 22:13
>>480
お前の頭の中にはインタゲしかないのかw
482金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/04/08 22:15
474て明日富士山が爆発するかもしれないし
関東大震災が起こるかもしれない、はたまた、
テポドンが飛んで来るかもしれない。
だから経済政策はするなって事?
アホか・・・
483sunny:03/04/08 22:16
>>471
金融緩和が景気回復に効果があるというのは、いうなればstylized factで
あり、それに異を唱えたいならば挙証責任は「効果がない」言う側にある
と考えるのが普通の学問でないの?

地動説は誤りで天動説こそが正しいと主張するヤシがいたら、証明責任は
地動説派にあるというのがチミのいうところの「理系学問」なわけ?w
484金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/04/08 22:16
デフレマンセー
485金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/04/08 22:16
>>478
日本人の平均寿命の短命化が必要。寿命が短いと死ぬ前に
使おうと思うようになるだろ。
だから小泉が医療負担率を上げたのは正しい政策だが、
これの効果が現れるのは随分先だな。短期では、財政出動が
一番良く効くからこれでつないで日本人の平均寿命が縮み出す
のをひたすら待つべし。
堺屋が日本はリスクが少なすぎると指摘していたのは、こういうことを
言いたかったのだろうが、はっきりとは言えん罠。
486金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/04/08 22:16
>>483
あれだけ金融緩和やっても景気は回復しないねw
487金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/04/08 22:17
>>481
お前はスレタイも読めないのか(w
488金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/04/08 22:17
>今まで通りのシステムでただ量だけふやしても無意味だな。
>買いオペの増額や財政出動の増額では一時的効果しかないだろう。
>システム自体を大幅に変更しないかぎりこの状態は続く

こういう言説そのものが、自分で勝手に考えた(或いはインチキエコノミスト
が考えた)エセ経済学のインチキ理論なんだよ。
大体、何故無意味なのか何故一時的な効果しかないのか全然説明もないし。
489金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/04/08 22:17
アンチは書き込むなよ。
頭だけじゃなくてマナーも悪いのかよ。
490金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/04/08 22:17
新スレ立てろ
491金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/04/08 22:18
>>486
2000年にやった0金利解除のことか?
あれは金融引締めというんだが?
492金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/04/08 22:18
>>478
ルーカス批判
493金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/04/08 22:18
インタゲ厨は書き込むなよ。
頭だけじゃなくてマナーも悪いのかよ。
494金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/04/08 22:19
>>491
ゼロ金利事態が異常なんだよ。
だいたいあの時はITバブルだったしな。
495金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/04/08 22:19
>>493
だからスレタイ読めよ。
496金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/04/08 22:20
>>493

>>1
注意:アンチインタゲ君は、書き込み禁止。

目も悪いのね(wwwwwww

497金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/04/08 22:21
インタゲ厨は書き込むなよ。
頭だけじゃなくてマナーも悪いのかよ。
498金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/04/08 22:21
>>494
ゼロ金利が異常事態なのは確かだが、金利を引き上げられる状況では
無かった。速水が言うにはお年よりの預金に金利がつかないのは可哀想
だから金利引き上げたらしいが。
このような理屈もヘッタクレも無い金融政策を抑えるためにはインタゲが
必要。官僚の暴走にはルールを制定するしかない。
499金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/04/08 22:22
>>488
現在の状況を見れば理解できるだろう。
財政出動をした後には必ず増税される。現在も日銀は買いオペをしてるが
効果が認められない。
財政出動をした結果高齢者層に金融資産が集中した。
逆に若年層の仕事はなくなり金もない状態である。
500金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/04/08 22:22
>>497
おや、とうとう荒らしですか?
501金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/04/08 22:23
>>498
ハァ? 
あの時はITバブルで好景気だったんだよ。
502金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/04/08 22:23
>>500
インタゲ厨のように悪口ばかり書くよりはましだね。
503金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/04/08 22:25
その93を立てないさい!
504金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/04/08 22:25
>>501
好景気だったが物価は落ち着いていたが?
CPIが急上昇したとでも?
505金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/04/08 22:26
>>502

>1 名前: 金持ち名無しさん、貧乏名無しさん 投稿日: 03/02/07 00:10
>
>インタゲの必要性は、もう議論する必要は無い。
>では、インタゲ実行手段としては何をするべきか?
>主な意見だと思われる
>国債買いオペ単独派、プラス財政出動派
>どっちが正しいか決着つけるぜ!
>
>注意:アンチインタゲ君は、書き込み禁止。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
          ↑
        ここ重要
506金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/04/08 22:27
>>504
好景気=インフレじゃなかったのか?
インタゲ理論では
507金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/04/08 22:27
>>505
ここは個人の掲示板ではないw
508金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/04/08 22:28
>>504
インフレ=好景気じゃないよ
509金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/04/08 22:28
>>506
好景気になってもインフレになるまでにはタイムラグがあるのだが?
>>506
結局、インフレ=好景気と勘違いしていただけか。
もう少し、>>1の参考スレを読まんと駄目だね。
511sunny:03/04/08 22:30
>>486
プッ。w 毎月1兆2000億円の国債買い切りオペが過去と比べて増額されて
いるから、その数字だけ見て「金融緩和されている」というのは、まさに
日銀プロパガンダとニケーイ新聞あたりに洗脳されている証拠だな。 
90年代の金融政策は常に拙速であり、引き締め気味だったという
実証論文はいくらでもごろごろしているよ。
だいたい、長期金利0.7%という事実こそが現在は「金融引き締め」
であることの何よりの証左だろうに。

512金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/04/08 22:30
>>509
中国はデフレになって2年だが何か?
>>507
ここは個人の掲示板です。そして
あなたの発言はスレ違いです。
514金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/04/08 22:31
>>508
そうなるとインフレターゲット自体は好景気と関係ないことになるぞ。
インフレにする意味がない。
515金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/04/08 22:31
>>511
どういう論文だよ。その論文書いた奴は馬鹿なんだろうね。
>>514
取りあえず、>>1の参考スレに目を通して欲しいな。
インフレ期待と言うのがキーワードだよ。
517金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/04/08 22:32
>>514
関係ないよ。ヨーロッパでデフレぎみなのはドイツだけだけど全体的に不景気だし。
518金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/04/08 22:33
>>517
スペインは景気が過熱しているはず。そのため迂闊に利下げできず、
ドイツはデフレの危機なんだが。
519金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/04/08 22:34
>>511
結局は1400兆円の個人金融資産が動かないから無意味だな。
事実この10年間で個人金融資産は500兆円も増えた。
520金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/04/08 22:34
>>518
アメリカも深刻な不景気だね。デフレじゃないのに。
521金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/04/08 22:35
>>499
>財政出動をした後には必ず増税される。現在も日銀は買いオペをしてるが
>効果が認められない。

だからこそ、インフレターゲット。

>財政出動をした結果高齢者層に金融資産が集中した。
>逆に若年層の仕事はなくなり金もない状態である。

全くのでたらめ。
522金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/04/08 22:35
>>515
日銀が出している本で世界中の経済学者から指摘されている。
日銀が海外の有力学者を招いてコンファレンスを行ってそれをまとめたのが、
「ポストバブルの金融政策」(ダイヤモンド社)という本。
このなかで日銀金融研究所長は、海外学者の多くが金融緩和をしろと言い
「日銀が頑なに経済理論の常識に逆らっている」
「日銀はなぜこの簡単な原理(=経済理論の常識)を理解できないのか」
と言われて、馬鹿扱いでタコ殴りにあっているんだな。
523金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/04/08 22:36
>だいたい、長期金利0.7%という事実こそが現在は「金融引き締め」
>であることの何よりの証左だろうに。

こういうことを書く馬鹿をどう思う?
524金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/04/08 22:36
>>520
インフレ!=好景気なんだが?
525金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/04/08 22:37
>>522
日銀の言ってることはまとも。学者が馬鹿なだけ。
526金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/04/08 22:38
>>524
中国はデフレで好景気だが。
527sunny:03/04/08 22:38
>>515
機械的なテイラールールを過去に当てはめた場合と、現実に日銀が行ってき
た裁量的な金融政策を比較した緻密な分析と、チミの数字だけ見て得られる
「馬鹿だね。めいっぱい金融緩和してきたじゃん」という直感。

どっちが信頼に値するか一目瞭然だね。w
528金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/04/08 22:39
デフレ好況というのはあんまりないね。
インフレ好況
インフレ不況(スタグフレーション)
デフレ不況
のどれかだろう。
529金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/04/08 22:40
>>527
おやおや、じゃあ最近のアメリカの不景気はどう説明するんだよw
所詮テイラールールも意味なしだなあw
530金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/04/08 22:40
>>524
それはレアケース。外需が好調だから好景気。
だが理系で固められている中国首脳陣は、この春インフレターゲット導入を
高らかに、全人代で宣言したんだよ。日本の二の舞は避けるというのは
賢い選択だと思うね。
531金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/04/08 22:40
>>528
産業革命の時はデフレで好況だね。
532金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/04/08 22:41
>>529
その話は、日本並に不景気でアメリカの自殺者が増えてから聞こうじゃないか。
533金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/04/08 22:42
taylorが日銀の金融政策をテーラールール
で当てはめて分析してる論文があったはず。
もちろん結論は日銀の馬鹿アホ稚拙。
アンチ君の要望があれば探してくるけど読む
気ある?
534金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/04/08 22:42
>>530
要するに答えられないようですなw 
535sunny:03/04/08 22:43
>>523
ハァ?何いってんの。名目長期金利の低下は金融引締めの帰結だよ。
だからチミは日銀の「ダム論」「時間軸効果」とかわけのわからない論理に
無意識に洗脳されてるって優しく諭してあげてるんだろうが。
536金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/04/08 22:44
時間軸効果は謎だよなw
リフレする気があるならイールドが立ってくることを許容すべきなのに。
537金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/04/08 22:44
>>532
日本にいたらわからないだろうが、日本以上に不景気だよ。
ホームレス数百万人もいるしね。自殺者数も実態をつかめていないらしい。
日本は多く見積もってもホームレスは10万人といないだろう。
538金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/04/08 22:45
>>535
答えになってないぞw
539金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/04/08 22:45
>>534
内需が不足しても外需が好調なら経済は安泰なんですな。
しかし日本がまた外需依存の景気回復を目指そうとすると円安政策を行わなければ
ならず、アメリカからの圧力で難しいだろうね。
また中国も外需依存でいつまでも好景気でいるのは難しいと踏んでいると思われる。
でなければ内需増大を目指すインフレターゲットなんて言い出さないでしょ。
540金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/04/08 22:46
常識的には、金融緩和→長期金利低下、なわけだが、
541金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/04/08 22:47
>>540
そうだよな、>>535は理解できん。
542金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/04/08 22:48
>>539
日本は今好景気です。
543sunny:03/04/08 22:49
>>529
だから、日銀の裁量政策はそんな単純な機械的ルールに当てはめた場合
よりも拙速で稚拙だったという結論なわけだが。弁明しなければならない
のは日銀シンパ君の方なのだよ。

544金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/04/08 22:51
>>543
今のアメリカの現状を見ると、テイラールールも机上の空論だったということですなw
545バカアンチ撲滅こそ経済学の本流:03/04/08 22:54
どうもバカアンチにはsunnyの高級な議論は理解できないようだなw
546バカアンチ撲滅こそ経済学の本流:03/04/08 22:57
だいたい、日銀が十分な金融緩和をやってきたという認識そのものが経済オンチ丸だしなんだがな。

547金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/04/08 22:58
>>545
100円の価値しかない物を高級品と思い込んで買い込む愚かな日本人にしか理解できないでしょう。
548金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/04/08 22:59
>>546
ゼロ金利で金融緩和が足りないというのはモルヒネに犯されてる証拠だね。
549バカアンチ撲滅こそ経済学の本流:03/04/08 22:59
>>547
ハハハ、自分からバカを晒してどうするw
550金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/04/08 23:01
金利早く3〜5%ぐらい付かないかな。
金利で稼いだ分消費できるな。
551金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/04/08 23:01
>>549
正直うざい
552sunny:03/04/08 23:02
>>540 >>541
教科書的IS−LMではその通り。んで、教科書通り過去幾度も金利下げた
のに効果がないから教科書なんか馬鹿だ、経済学なんてチョンだという
発想になるのだろうが、それは理論を現実に当てはめるセンスのなさ
というか、教科書を深く理解していないことをを自ら露呈しているだけ。
IS−LMにはモデルに物価が考慮されていない。
この「金融緩和は高金利をもたらし、引き締めは低金利をもたらす」
というのは実は70年以上も前からギブソンパラドックスとして広く知ら
れている事実。今では入門マクロレベルでも実質と名目の違いくらい
明確に説明されてるだろ?


553金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/04/08 23:03
金融緩和がまだ不十分だっていうはなしなら、まあわからなくもないが、
金融引き締めだって話は理解できないよなあ。
引き締めなのか緩和なのかは、例えば前年との比較なワケだから、
金利が下がってきてる以上、緩和は緩和だと思うが。
554バカアンチ撲滅こそ経済学の本流:03/04/08 23:03
>>548
フフフ、経済オンチ丸出しだなw

しかし、可哀想だからヒントをやろう。
今までの90年以降の利下げの過程を詳細に(新聞のスクラップでも構わない)当時の経済情勢に遡って検証してみろ。
555金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/04/08 23:06
>>552
金融緩和は高金利をもたらす。それは経済が暴走しやすくなるからだ。
引き締めが低金利をもたらすのも経済が縮小しすぎるからだ。
なるほど。その通りかもね。
まずお前は日本語の勉強からやりなおした方がいいぞ。
低金利は金融引締めじゃねぇよw
556バカアンチ撲滅こそ経済学の本流:03/04/08 23:06
>>553
sunnyが言っているのは、期待実質金利が下がっていないということだろう。
期待実質金利が下がらなければ金融緩和効果はないわけだから、sunnyの言い分にも一理ある。
557金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/04/08 23:06
銀行や郵便局に金を預けるとマイナス金利がついたら全員預金を引き出すだろう。
その時点で国家破綻かな。
558金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/04/08 23:07
>>554
説明できないようですなw
559金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/04/08 23:10
>>557
すべて電子マネーにすればよろし。
560金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/04/08 23:11
>>559
答えになってねぇ!
561バカアンチ撲滅こそ経済学の本流:03/04/08 23:11
>>558
説明なら一行でできるぞ。
期待実質金利が下がらなかったから効果がなかった。

しかし、これじゃセンスのないキミらにはわからんだろうから、親切にヒントをあげたんだがな。
562金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/04/08 23:14
>>561
期待実質金利って何だよw
曖昧だなあw
563バカアンチ撲滅こそ経済学の本流:03/04/08 23:16
>>562
少しは自分で勉強しろ。
ヒントはさっき出したしなw
564金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/04/08 23:18
>>563
期待って言葉をつけて言葉を曖昧にするなんて経済悪って胡散臭いね。
565金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/04/08 23:19
>>560
電子マネーだと紙幣に出来ないのだが?
566金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/04/08 23:24
>>565
電子マネーでも外貨にできる。
567金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/04/08 23:26
>>564
「期待」の意味を理解していない。
568金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/04/08 23:28
【銀行から市中に金を流す方法】
@住宅金融公庫を活用する。政府の連帯保証とする。
 住宅建設資金について非常に甘い審査で、超低金利、
 超長期で貸し出す。住宅建設資金100%はもちろん、
 取得経費、家具、設備資金までとにかく大量に貸し出す。
 使途は住宅建設と関連費用とする。
A中小・零細企業に対して特別優遇融資を行う。無担保、
 政府の連帯保証とする。非常に甘い審査で年間売上額と
 同額かそれ以上をめどに超低金利、超長期で貸し出す。
 借りた金の使途は、銀行返済に充てようが、設備投資
 しようが自由とする。銀行返済に充てた場合、銀行は
 不良債権が片付き、経営が改善される。

これにより、政府は連帯保証人として大量の不良債権を
抱え込むことになるだろうが同時にインフレが起こる
ので相殺され、インフレにより、今抱えている700兆円の
借金もむしろ相対的に減少する。
569金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/04/08 23:30
>>568
特別保証がどうなったか覚えてないか?
やくざに食い物にされて終わりだよ。
570金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/04/08 23:32
かつての官僚はインフレを退治したと思ったら、インフレを起こせかよ。
571金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/04/08 23:34
>>570
そうやってずっと調整してきたのですが、何か?
572バカアンチ撲滅こそ経済学の本流:03/04/08 23:35
>>570
インフレ退治に血道をあげすぎてデフレになってしまった。
だから、マイルドインフレに戻せという話だ。
かつての「狂乱物価」を復活させようという話ではない。
もともとマイナスの領域が無いからこんなやっかいなことになっているわけだ。
解が求めやすいプラスの象現に持ってこないといけないからね。
マイナスの象現でも解が求められるようにするのも手だと思うのだが・・・
574金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/04/08 23:38
スティグリッツ何日に来日するの?
日経のセミナー行く奴いる?
575就活中:03/04/08 23:40
どなたかここで鑑定人をして下さい。
ヽ(*´ー`)ノ勝ち組?負け組?ヽ(`Д´)ノ判定会議(就職板)
http://etc.2ch.net/test/read.cgi/recruit/1049601270/l50

576金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/04/08 23:43
2004年 2月

インタゲ宣言から半年を経た。融資が拡大すると思われていたが、
円安トレンドが長期に続くと見た外資が資金をひきあげはじめ、
株はとうとう5000円を切ってしまい、BISから融資は一層厳しいものとなった。
円安にともない、資産移動の知恵のない一般人の資産は、
ドル換算で、60%になり 戦後の日本人資産が消えてしまった。
しかし円名目が変わらないせいか、騒ぎはない。
インタゲの破綻が明らかになったが、
インタゲ派の面子は、一層の円安によりインタゲ目標を達成しようとする。
物価はあがり、ダイソーは300円ショップへ、 
株安が続く中、将来への悲観から買い控えが一層膨らんでしまう。
もう、外資からの企業買収の気配もない。
優良な日本企業は、本社を米国に移動を開始。
日本企業が世界ベスト100にわずか2社という状況に
もう、円安はとまらない。 物価高も進む 失業者は20%を越えた

インタゲバンザイ アンチじゃないよー こうして社会主義国になるのだ!
577金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/04/08 23:46
アメリカに食われてるだけだろ。
太らせてから食われているだけなのに、何であわててるわけなのか。
578金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/04/08 23:50
そもそも外資が資金引き上げるほどの円安ってどれくらいよ
579金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/04/08 23:52
不良債権を処理するとデフレになるという人は多いが、まずは、
議論を整理すべきだ。本来、不良債権処理とは会計処理だ。銀行
の問題であり、企業がつぶれるか否かという問題ではない。会計
処理した後で、銀行が企業をつぶす可能性は否定しないが、「不
債権処理→企業倒産→デフレ」という議論は短絡的だ。重要なの
は、銀行に引き当てを十分にさせることであり、企業をつぶすと
いうことではない。会計処理は真実を開示する手段であって、デ
フレの元凶ではない。十分に引き当てた上で、企業を支援したい
のなら支援すればよい。

 何が何でもデフレは駄目だというのなら、銀行を公的管理にして、
国の管理下で処理を凍結すればよい。

 不良債権問題の対処には、(1)景気を良くして不良債権をなくす
景気先行型、(2)処理の苦しみを乗り越えるV字型回復、があるが、
日本以外ではすべて後者で解決してきた。インフレ・ターゲットや調
整インフレ論は、処理先送り論に変貌しやすい。外科手術を避け続け
れば、失った10年を繰り返す。銀行の信用創造機能を回復させるこ
とが先決だ。
580バカアンチ撲滅こそ経済学の本流:03/04/08 23:54
>>579
日本の現状を考えれば前者の方法での解決が良策。
581金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/04/08 23:55
心配するな、日本で外貨が流通するようになれば混乱しつつもなんとなく平衡するかも。
但し、国家予算は外貨建て、日銀も不要かも。8割は冗談だけど。
582金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/04/08 23:58
>>581
もう日本じゃないね・・・
583金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/04/09 00:07
判りやすい説明
名目金利−物価上昇率=実質金利

http://w2222.nsk.ne.jp/~eito/kinri.htm
584金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/04/09 00:10
>日本以外ではすべて後者で解決してきた。

月刊現代の2月号に、森永卓郎×竹森俊平の対談
「不良債権処理などせず、ただ景気拡大策だけを取った
 インドネシアやフィリピン、タイ、マレーシアでも押しなべてV字回復は見られる。」

韓国では不良債権が減ったのは00年になってから。
そもそも96年に財閥の淘汰によって景気冷え込みを懸念した外資が逃げたために
資金不足に陥ってIMFに頼ったんだけど、
そのIMFは構造改革をやらせたんだけど一向に回復しないから、
とうとう98年にドルペッグから変動相場制に移行して
財政・金融の両緩和、つまりリフレ策に転換したことによって
景気が回復したことをIMF自身ですら認めてるのだが何か?
http://www.dai-ichi-life.co.jp/news/nr02_37.html
つまり韓国は(1)景気を良くして不良債権をなくす景気先行型なのだよ。


>銀行の信用創造機能を回復させることが先決だ。

銀行の貸出増は景気回復にとって必要条件ですらないのだが何か?
http://www.math.tohoku.ac.jp/~kuroki/Readings/iwata20020227.html
585金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/04/09 00:11
>>584

レス番号>>579を追加
586金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/04/09 00:12
>>584
海外が支援してくれたおかげだね。
もし支援してくれなかったら国債は大暴落して復活も覚束無かっただろうね。
587金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/04/09 00:12
>>584
景気をよくするにはジジババに金を使わせるか、
若年層に金をやるかのどちらかなんだよ。
588金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/04/09 00:13
>>587
ジジババはもはや買う物なんてありません。
589金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/04/09 00:16
>>584
日本は資金不足ではなく、ジャブジャブだよ。
http://www.math.tohoku.ac.jp/~kuroki/Readings/iwata20020227.html
を良く読んでからレスするべし。

国債暴落に関しては論破済み。
590金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/04/09 02:32
円安で 外資が引き上げるのは
絶対額の問題じゃないよ、 トレンドの問題だよ

1ドル80円から2年で100円にジョジョに下がることが明らかな状況でも
引き上げるし、
1ドル200円で2年で170円に円高になるなら、投資は続く

インタゲ宣言したら、徐々に長期に円安にしますと宣言してるよーなもん
591あぼーん:03/04/09 02:33
あぼーん
592金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/04/09 02:51
>>590
日本以外の国はほとんどインタゲやっていますので、
日銀は長期的に円高になっていくのを放置している
という事ですな。
593金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/04/09 02:56
日本でインタゲやる場合だけ、円安誘導決定なんでは
594金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/04/09 03:10
>>593
なんで、そういう非対称な仮定を建てるの?
595金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/04/09 03:24
購買力なんて上がらないのに、何をしたいんだか。
596金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/04/11 00:17
【銀行から市中に金を流す方法】
@住宅金融公庫を活用する。超低金利、超長期、政府の連帯保証とする。
 住宅建設資金について非常に甘い審査で大量に貸し出す。住宅建設
 資金100%はもちろん、取得経費、家具、設備資金までとにかく大量
 に貸し出す。使途は住宅建設と関連費用とする。
A中小・零細企業に対して特別優遇融資を行う。無担保、超低金利、超長期、
 政府の連帯 保証とする。非常に甘い審査で年間売上額と同額かそれ以上
 をめどに で貸し出す。借りた金の使途は、銀行返済に充てようが、設備
 投資しようが自由とする。銀行返済に充てた場合、銀行は不良債権が片付き、
 経営が改善される。ただし、暴力団の関与する企業、キャバレー・クラブ・
 個室浴場・パチンコ店などの風俗営業、消費者金融その他公序良俗に反する
 営業種目を除く。
B消費者金融の被害者に対して救済融資を行う。無担保、超低金利、超長期、
 政府の連帯保証とする。ただし、1年以上の返済努力を行っている者に限る。
これにより、政府は連帯保証人として大量の不良債権を抱え込むことになる
だろうが同時にインフレが起こるので相殺され、インフレにより、今抱えて
いる700兆円の借金もむしろ相対的に減少する。
597金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/04/17 00:24
【銀行から市中に金を流す方法】
非常に甘い審査で超低金利、超長期、政府の連帯保証で次の融資を実行する。
@銀行の住宅ローン
 住宅取得資金100%はもちろん、取得経費、家具、設備資金までとにかく
 大量にジャブジャブ貸し出す。
A中小・零細企業特別優遇融資
 年間売上額と同額かそれ以上をめどにジャブシャブ貸し出す。借りた金の
 使途は、銀行返済に充てようが、設備投資しようが自由とする。
 銀行返済に充てた場合、銀行は不良債権が片付き、経営が改善される。
 ただし、暴力団の関与する企業、風俗、消費者金融その他公序良俗に反する
 営業種目を除く。
以上により、政府は連帯保証人として大量の不良債権を抱え込むことになる
だろうが同時にインフレが起こるので相殺され、インフレにより、今抱えて
いる700兆円の借金もむしろ相対的に減少する。
598金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/04/17 00:38
>>597
@個人は住宅買って返済計画を立てるには雇用に不安がありすぎる
状況なので、どんなに有利な条件でも大して借り手が出ない

A企業サイドがBSを綺麗にしたくて仕方が無いので駄目

というわけで、こういう対症療法は大して益が無いと思います。

今やるなら、日銀直受けによる大規模公共事業というか、年金不安の
解消と借金帳消し+追加的公共事業に勝るものはない。
599金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/04/17 00:39
というわけで、

整備新幹線の前面前倒し整備
中央リニアの工事着工
日本中の高速道路網の整備

に勝るものなし。
>>1の書き込みが間違っている。
以上。
601山崎渉:03/04/17 12:57
(^^)
sageておく
603山崎渉:03/04/20 02:32
   ∧_∧
  (  ^^ )< ぬるぽ(^^)
604金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/04/21 00:01
 政府はしきりに日本はデフレだと言い、デフレ対策を講じている。
デフレの定義は「GDPが縮小して物価が下がる現象」である。
GDPの縮小を伴わずに物価だけが下がる現象はディス・インフレと言う。
となると、今の日本で起きている現象は本当にデフレなのか?
本当に対策を講じるべきことなのか?政府が講じている対策は正しいのか?
という疑問が出てくる。いずれも答えは「NO]だ。

 もし本当にデフレだとしたら金利を下げるか、マネーサプライを増やすかすれば、
物価が上がってくるはずだ。しかし、すでに日本はその両方ともやってしまった。
とっくの昔に金利はゼロだし、市場はお金でジャブジャブになっているが、
物価は一向に上がってこない。にもかかわらず、今度は数値目標を設定する
インフレ・ターゲットをやりましょうと言っている。
しかし、インフレ・ターゲットの具体的な手段は、インフレ率を定めて
それを達成できるレベルまで金利を下げるか、マネーサプライを潤沢にするかである。
つまり、もはや全く効果の無いことが実証されている手段しか打つ手はないのだ。
605バカアンチ撲滅こそ経済学の本流:03/04/21 00:06
>>604
デンパなコピペだなw

デフレの定義は通常、「2年以上継続する物価の下落」でありGDP云々は関係ない。
だいたい、マネーサプライがいくら増えてもインフレにならないなどということはあり得ない。これはバーナンキの背理法により証明済みだ!
606金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/04/21 00:23
http://yaksi.eco.saitama-u.ac.jp/~ono/teigen/defre.html

経済用語としての「デフレ」の厳密な定義、すなわち、
「景気循環過程の中で、景気の悪化と物価の低落
とが同時に現われた状態」からすれば、
「今の日本経済の状況は、決してデフレだとは言えない」
と主張されている
607金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/04/21 00:24
みんなでユンケルを飲み続ける。これこそインタゲの本流!
608バカアンチ撲滅こそ経済学の本流:03/04/21 00:36
>>606
だから、「経済用語としてのデフレの厳密な定義」なんてものはないよw
ただし、IMFは「世界経済展望」の中で「デフレ」を「少なくとも2年以上継続する物価の下落」と定義している。
これに従うのが慣例。
609金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/04/21 01:37
マネーサプライをいくら増やしたって
銀行が金貸さないんだからダメじゃん。
どうしたら、銀行が金貸すようになるか考えないとダメダーメ。
610金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/04/21 01:41
>>608
だからIMFが2年にしてるのは知ってるけど、
そんなのは状況によって変わるもんだろ?

俺は今の日本がデフレではなくディス・インフレと
考えるべきだろうと言ってるわけ。
実際ディス・インフレでもあるしな。

まあ確かに・・・、この2年間・・・cpiは下がってるわな。
グラフでみたら殆ど水平だけどな。

でもそれなら85-87はデフレで、87-89はインフレですか?
87-89の再現ならできると思うよ。
またまた数十兆円の無駄金を投入してな。
もちろん現在と未来の日本国民の財布の中からだ。
611金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/04/21 02:03
>>610

ディスインフレの定義が普通じゃないね(笑)普通は、プラスのインフレ率の
低下をディスインフレというんだが。

それから、肝心のGDPデフレータの伸び率なら、消費税除くと94年終わり以来
前年比でプラスに転じたことはないよ。8年デフレ。
612金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/04/21 02:04
>>610
GDPデフレータを見よ。1994年からずーっとデフレだ。

もしも現状デフレじゃない(ほとんど水平)と言うのであれば、実質GDPの計算
は間違いで、名目GDPだけでなく実質GDPすらマイナスがずっと続いていること
になるぞ。だとしたらそれこそデフレ以上に問題じゃないのかね?

名目GDP 実質GDP
1997/1-12 523,051.1 525,243.1
1998/1-12 516,579.2 519,323.1
1999/1-12 509,115.9 519,834.7
2000/1-12 513,376.8 534,410.5
2001/1-12 507,455.5 536,611.7
2002/1-12 500,728.6 538,348.4

613金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/04/21 02:08
よくわかんないけど、
デフレってサービスの単価じゃないの?
GDPはサービスの総額でしょ?
614金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/04/21 02:10
>>611
ディス・インフレを定義した覚えは無い。
現在の日本の状況はデフレというよりディス・インフレと
考えるべきだといったまでだ。

物価上昇率の低下をディス・インフレということは知っている。

それとインタゲってさ、なんか新しい凄いことをやるみたいに
勘違いしてんのかもしんないけど、
今までと同じことを、単に数値目標つくってやっていきましょう
ってだけの話だよ?
615金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/04/21 02:22
>>614

>物価上昇率の低下をディス・インフレということは知っている。

じゃあ、絶対水準さがっているのは、ディスインフレじゃないでしょう?

>インタゲってさ、なんか新しい凄いことをやるみたいに勘違いしてんのかもしんないけど

まさか(笑)クルッグマンや岩田規久男のいうのは、ニュアンスの相違はあれ、
いわゆるインタゲではない。インタゲ付きリフレ政策とか、インタゲ付き調整インフレとか、
インタゲ付き無制限量的緩和とかいうものであって、主目的はリフレでインタゲは行きすぎ
の抑制か、あるいはコミットメントによるリフレ政策の強化を意味する。
616金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/04/21 02:22
>>613さん

実質GDP = 名目GDP/物価水準

ですから、「物価は下がってない」と主張するなら政府が発表している
実質GDP(名目を上まわっている)の数値はおかしいということになるのです。

つまり、「今の日本はデフレじゃない」という主張は
「日本経済は6年連続マイナス成長だ」と主張と同じことになります。
617金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/04/21 02:25
あとさ、今の日本の物価下落をデフレと呼びたかったら
それはそれでいいんだけどさ、
別に表現に拘っても意味無いし。

ただ、問題は「物価が安い事」ではなくて、
金は大量にあるのに、それが流通しないことにあるわけだ。
インタゲがそれを解決する手段にならないことは
よほどの空想主義か日本の経済官僚は世界最高とか
思ってる(一時期そうそうだったが)奴だけだろ?

こんなうわべだけのデフレ「対策」に何百兆円使えばいいんだ?
俺がジジイになったとき孫にあわす顔がなくなるよ。

インフレではなく所得の再配分が必要なんだよ。

あとインタゲ信者は日経とかばっか読んでないで
最新の経済情報を得る努力をすること!
英語くらい読めるだろ?

おっと、彼女が風呂からあがってきたのでこれで失礼する。
618金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/04/21 02:26
ディスインフレだろうがデフレだろうが言葉遊びはどうでも良い。
小泉以後更に冷え込んだ景気を直視しない馬鹿の言葉遊びなどどうでも良い。

デフレマンセーが論破され、ついに言葉遊びにはまり込んで「良いデフレ」の
可能性を追い求めている連中は正直、醜い。
619金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/04/21 02:28
>>617
所得の再分配にはマイルドインフレが不可欠ですが。

一生懸命言い訳を探す根性は見上げたものですが、
少しはこれまでに積み上げられた経済学から学ばない
とね。いきなり応用編から入って、自説を構築しても、
足元がおぼつかないと説得力を持ちませんよ。
1. フローを何とかしろ。
2.自民党じゃ資産にしか目がいかないからダメ。
3.小泉死んでもともとなんだから、既得権益ぶち壊せ。
621金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/04/21 02:31
>>617
あれ?日経ってインタゲ論に転向したの?

先月くらいまで、「インタゲは駄目」「構造改革万歳」「国際競争力を回復せよ」が
日経の合言葉だったと思うんだがな(藁

最新の経済情報を得る努力をするようという言葉は君にこそ必要な忠告だな。

622金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/04/21 02:34
>>617
インフレは資産の再配分をうながし、大量に眠っている金の回転率を上げる効
果があります。

政府や日銀が現状やっているのが「うわべだけのデフレ対策」というのなら同
意ですが、リフレ+インタゲ派の案は、貨幣発行益を使うので(国民の税金は)
何百兆円どころか一銭も要りませんよ。

あとね、インタゲ派は日経なんて信じてないよ。

623_:03/04/21 02:35
624金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/04/21 02:36
>>617

>金は大量にあるのに、それが流通しないことにあるわけだ。

これは正しい認識。その原因は、将来に渡ってプラスのインフレを中央銀行が
実現する意思があることを明確に示し、その裏付けになる政策をとらないから
だというのが、今日、世界の常識。

>インタゲがそれを解決する手段にならないことは
>よほどの空想主義か日本の経済官僚は世界最高とか
>思ってる(一時期そうそうだったが)奴だけだろ?

というのが、まるで間違い。(クルーグマン、岩田などの意味での)インタゲ無し
には、解決できないというのが正しい。

>あとインタゲ信者は日経とかばっか読んでないで
>最新の経済情報を得る努力をすること!
>英語くらい読めるだろ?

日経はインタゲ大反対なのは常識。滝田洋一編集委員なんかハイパーインフレ
が来るかもなんて真面目に憂慮してる。だから日経読んでインタゲ派になる椰子
は、いない(笑)

で、インタゲ派の依拠するのは、クルーグマン、スベンソン、バーナンキとか
FTやECONOMISTで、日本語のものは少ない(爆)
625613:03/04/21 02:38
>>616
ありがとう。
確かにネットとかパソコンとかケータイとか、
この6年間で明らかに安くなって受けるサービスが増えて、
支払い金額が減ったものってありますね。
626金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/04/21 02:41
日銀がバカ、アホ、ボケ、カスなのは海外では有名なのだが。

バーナンキ先生当りはぼろ糞に言ってるよw
627金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/04/21 03:40
ヤフーの掲示板(政治カテとか)見るといまだに
いまだに「デフレは原因ではなく結果」とか「公共事業50%減らせ」
とか言ってる香具師がいる。
628金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/04/21 03:43
>>627
コテハンってYahooにも行っているのか?(藁
629金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/04/21 16:35
毎月の景気の指数で翌月の国会議員の給料
が2乗ぐらい上下する法案というのはどうかと。


早いとこなんとかせ〜よ!!!!
630金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/04/28 21:01
>>627
当然でしょ
631金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/04/28 22:54
大島の口利き告発者死亡!
http://money.2ch.net/test/read.cgi/seiji/1049453872/

個人情報保護法案を廃案させないと支配層は個人情報保護法を隠れ蓑にして
悪事を働きめぐりめぐって日本全体の富を食い物にし海外へ逃げてしまうぞ。
古今東西、過去も未来も支配層の大半は
法律を悪用し国家を食い物にすることしか考えていない。

1 名前:週刊新潮 投稿日:03/04/04 19:57
大島前農相の口利き事件を告発した会社社長が3.28交通事故で死亡していることが分かった。
大島絡みでの死亡は、  
六ヶ所村村長自殺、宮内秘書の妻自殺に続いて3人目。
本当に交通事故だったのだろうか?
632金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/04/28 23:01
暗黒社会のチョン始末屋が動いたな
半島絡みは公然の迷宮入り事件だ
アンタッチャブル
633金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/04/28 23:05
まず、マスゴミ様からうまい汁吸ってからだよ。
お前ら庶民が食えるのは俺たちの跡だよ。

俺たちマスゴミ様は、いまや権力の中の権力ですばい。

放送局に公的資金投入を 氏家前民放連会長

 日本テレビ放送網の氏家斉一郎会長(前日本民間放送連盟会長)は28日の記者会見で、地上波デジタル放送への移行に伴う地方放送局の負担を軽減するため、国に対して公的資金の投入を求める考えを明らかにした。
 民放連として要請する方向で今後調整する見通し。要請額は設備費用を圧縮した上で決めるが、数千億円規模に膨れ上がる可能性もある。
 移行期には現行アナログ放送設備とデジタル放送設備の二重投資が必要で、放送局経営の圧迫要因になるとの懸念が背景にある。
 ただ氏家会長は「国の政策とはいえ、うかつに公的資金を入れれば言論介入の恐れもある」とし、キー局や準キー局には投入を求めない考えだ。
 地上波デジタル放送は今年12月に3大都市圏から放送を開始するが、2011年7月の完全デジタル化まで現在のアナログ電波も同時に流すサイマル放送の義務がある。(共同通信)
634金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/05/04 19:36
株と土地に有利なように、相続税等、税制を改革すること。
猛烈な円売り、円安無しに経済をたちなおすにはこれが一番。
635金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/05/04 21:49
>634
まず固定資産税をどうにかしないとね。
企業が赤字でも容赦無くかかってくる税金だ。
こいつが企業の息の根を止める。

固定資産税が今のままで消費税が10%とかに
なると企業にとって地獄の様相を呈する。
現場を知らない東大出の役人が消費税を価格
に上乗せすれば問題ないとか言うだろうが、
デフレでそんなことが出来る市場があるのか?
バカ役人が日本をつぶす。
636金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/05/04 21:50
637金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/05/08 16:08
>>635
いいこと言った、役人もだけど、政治家、国会議員の問題だな、
仮面をぬぐのぬがないのと、この景気の悪い時にやっている馬鹿な議員も居るし、
そんな者選ぶやつらも居るってことだな。
固定資産税ぐらいは安くしてやらないと、製造業はほとんど中国とかに行って仕舞うんでは
無いかい、資源のない日本は、没落、北朝鮮を笑っていられるのかな。
638金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/05/08 16:36
http://quote.bloomberg.com/apps/news?pid=80000004&sid=avFt5BnQq6qw&refer=top_mof
  盛岡 5月8日(ブルームバーグ):日本銀行の春英彦審議委員は8日
午後、盛岡市内で記者会見し、日銀によるリスク資産の購入について「し
いて優先順位を挙げれば、まずは長期国債の買い取り増額、次に外債
の購入、3番目が株価指数連動型上場投資信託(ETF)の順だと認識し
ている」と述べた。

春委員はさらに「これまで私が物価目標の設定に賛成しなかったのは、
期限を決めて目標を達成するまで無制限にリスク資産を買い続けるとい
う極端な議論があったからだ」と指摘。そのうえで「極端な議論と明確に
区別ができて、有効な手段があれば、何らかの物価目標を設定するこ
とは望ましい。こういう視点で議論していきたい」と述べた。



639金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/05/08 17:37
土地の値段が下がっているのに 固定資産税を 上げてきた財務省
消費が伸び悩んでいるのに 消費税率を上げてきた 財務省
官僚は 本当に 優秀です
640金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/05/08 23:11
いや、おれ官僚ではないが、その優秀な官僚をコントロールすべき政治家はもっと
優秀で、それを選んでいる国民はもっともっと優秀ってことだな。
641金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/05/08 23:14
官邸-議会-官僚ならそうかもしれないけど
官邸-官僚-議会だから官僚で中抜き状態だもんね
642金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/05/08 23:16
>>640
選挙で選ばれた政治家が官僚をコントロールできる権限を手に入れたことは
日本では有志以来ありません。
政治家を責めるのは酷です。
責めるなら唯一のチャンスを潰した山縣有朋を責めなさい。
643金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/05/10 23:39
実行すんな!
644山崎渉:03/05/22 03:24
━―━―━―━―━―━―━―━―━[JR山崎駅(^^)]━―━―━―━―━―━―━―━―━―
645金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/05/23 20:23
官僚ってなんだ、なにを思い上がっていやがる、
パブリックサーバントと言えよ!
646金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/05/27 01:22
金本位制復活
647山崎渉:03/05/28 11:00
     ∧_∧
ピュ.ー (  ^^ ) <これからも僕を応援して下さいね(^^)。
  =〔~∪ ̄ ̄〕
  = ◎――◎                      山崎渉
648金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/05/28 18:15
>>646
ムリ
649金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/05/29 16:31
>>648
可能
650金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/06/03 00:51
僕はアンチインタゲです。
ついつい書き込みました。
651金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/06/03 01:26
労働組合がなさけねえからな。 雇用まもるためには給料安くていいってか? ゼネスト徹底的にして抜けがけゆるさないようにして給料あげて内需ふやせよなー!
652金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/06/03 05:07
国民と権力者は血縁関係ではない。
国民が権力者と血縁であれば、権力者は死に物狂いで
わがままな国民を我が子のように育て教育したり
引っかかれても叩かれても親心で思想の自由を与え愛情を注ぐ。
しかし、現実は「民は由(よ)らしむべし、知らしむべからず」で
為政者は人民を施政に従わせればよいのであり、
その道理を人民にわからせる必要はないというスタンスだ。

アフリカ最貧国の人食い人種の国でこんな例がある。
国内が貧者同士で蹴落としあい人肉を食うほど飢餓で困っているのに
権力者はフランス留学組みで教養があり、優しく上品な人柄で甘い蜜を吸う。
http://210.153.97.44/cgi-bin/a-mori/img/951.jpg
国民が苦しんでいる。しかし、権力者は自分の子供がフランスへ留学し
頭脳明晰な支配者になれる道筋を確保する国家体制だけは
国盗りゲームで必ず残す。あとは野となれ山となれ汚職天国だ。
下々の国民がお互いにいがみ合い人肉を食べるほど飢えても
自分の子供が支配層に食い込めば、社会制度としては合格点だという認識だ。
しかし、そんなゲームの勝利条件で国家形態を目指されたのでは国民が困る。

日本の個人情報保護法の成立で日本の未来はどうなるか?
政治家の汚職や食品会社不祥事の暴露記事で有名な週刊新潮や週刊文春の
出版社本体は5000件の年賀状の住所録データぐらい持っている。
そんな当たり前の住所録データーを持っていると
法的にはいつでも好きなときにそのときの内閣の都合により
公権力で出版社を簡単に倒産させることが可能となった。
また先行取材の未確認情報も、いかがわしい個人情報として逮捕できる。
その結果、出版社に印刷の自由がなくなり、
合わせ技で2ちゃんの掲示板書き込みの自由もなくなった。
そして現在審議されている人権擁護法案など
権力者の汚職隠蔽法案が、将来、何を意味すると思う?
Remarks by Governor Ben S. Bernanke
Before the Japan Society of Monetary Economics, Tokyo, Japan ,May 31
Some Thoughts on Monetary Policy in Japan日本の通貨政策に対するいくつかの考え
http://www.federalreserve.gov/BoardDocs/Speeches/2003/20030531/default.htm
654金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/06/09 16:02
想像するに恐ろしいよ、そのうち独裁者が出たりして、

投票率50%以下ってのも、どうだか、インテリ893も生かして置かねばならんと
思うんだが。怖いものが無くなったらな、進歩も良し悪しじゃ? 
655金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/06/09 16:04
いつまでも生かすってな言葉でタカりを正当化すんな
656金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/06/09 16:20
タカリを正当化? たかられる理由が有るのか?
657金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/06/12 01:22
新スレ希望age
658金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/06/12 01:26
うん、実行手段?
日銀に土下座してお願いしなよ(藁)
659金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/06/12 02:39
塩自慰のかわりにクルーグマンでもつれて来い。
660金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/06/17 19:10
国民年金受給者に厚生年金と同じ額を支給する、これで確実、回復する、
財源? 新一万円札、大量印刷でオーケーでつ、

現行はアンフェアだよ。日本語では差別。
661金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/06/22 21:45
>>659
日本国籍持ってない人間が政権持ったら最悪だね。
662金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/07/03 22:18
>>661
クルーグマンがいいとは全く思わないが、GHQ時代のように外人に改革を進めてもらうべきだろう。
663金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/07/05 22:17
主権在民って言葉を忘れたのかよ、投票率50%以下なんて、

もちょっと危機感持ってほすいよな。浅野知事頑張れ!
664金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/07/06 12:47
CCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCC
武富士盗聴疑惑の裏に潜む巨悪の影
CCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCC
大阪レ○ダ−ス(LE)の浜ダ○雄が不動産売買と、株式買収で数億円に
上る不明金を出し社長を辞任した。テラネ○ト(個人信○情報機関)では、
信○情報を利用し、この『顧客情報』をヤミ金にまで流しているとの噂も多く
ある浜ダは背任横領行為が濃厚であり、近々、刑事告訴される予定。
こうした突然の金銭疑惑の浮上は、浜ダ自身が今迄は外部監査にも圧力を掛け
握り潰して来ていたのが問題である。実はこの浜ダが武○士への恐喝事件の裏で、
武○士を批判、攻撃するジャ−ナリスト達とちょこちょこ接触があるというから
驚いた、そこで私は色々調べてみた。するとこんな情報迄私の耳に入ってきた。
武○士が以前、風説の流布で騒がれた時の事であるが、あるジャ−ナリストを
香港に飛ばし武○士のスキャンダルをつかみに行かせた事実がある。その旅費、
報酬などすべてをこの浜ダが出していたのである。結果としては何もスキャンダル
は見つからず、約束の金は浜ダに戻っている。武○士攻撃には常に裏でこの浜ダ
の影が潜んでいる状況だ。この浜ダも先日、倒れたらしいが、大阪レ○ダ−スの
新幹部は徹底的に浜ダを洗うよう大阪府警に告発している。既に、警察が内定着手
した情報もある。悪(ワル)も運がツキたようだ!
武○士の恐喝事件と言えば、犯人がヤクザの『坂下』、オウムの裏幹部と言われる
恐喝のプロ『趙万吉』、武○士元社員の『中川○博』であるが、もともとの接点は
何もなかった筈であるが、一つの盗難捏造物が引きがねとなり、目的が金目当て
ばかりの役者が揃う形となったのである。そもそも中川は在職中、ずっとギャンブル
にはまっており、5千万もの借金を作っていたという。どうしても金が必要だった
のだろう、趙万吉のネタで食っているブラックジャ−ナリストの『山岡○介』に
相談すれば自分の盗み捏造した資料が金になると思ったのだろう、恐喝事件はここか
ら始まった。武○士はそんな利害が一致した連中達によって『恐喝相手としての的』
となったのであろう。なんと愚かな話しである。これらの悪人達も警察には敵わない
のが現実だったという証明ですな。
665誰か修正してくれ:03/07/06 18:26
リフレ派    ─┬─ リフレだけで全て解決派(ヘリマネ信者)
          │
          ├─ インフレターゲット派
          │    │
          │    ├─ 日銀の長期国債買い切りオペ派(岩菊、ゴキブリマクロ)
          │    │
          │    ├─ 政府通貨発行派(スティグリッツ)
          │    │    │
          │    │    └─ 新風、自由党(シニョリッジで軍拡)
          │    │
          │    └─ 名目マイナス金利、ETF・REIT買い入れ派(深尾・過激派)
          │
          ├─ 財政出動派
          │    │
          │    ├─ 金融緩和もありよ派(亀井、コラムマガジン派・政府通貨派と統合へ?)
          │    │
          │    └─ 財政一本槍派(クー)
          │
          │
          └─ 構造改革派
              |
              ├─ 構造改革でデフレ脱出だよ派(屁蔵)
              |
              └─ 構造改革を進めつつデフレも止めるよ派(中道左派)

666誰か修正してくれ:03/07/06 18:27
デフレ容認派 ─┬─ 日本はデフレではないよ派(小菅・急進的ファンタジー派)
       │     
        ├─ デフレは良いことだよ派(絶滅?)
        │    │
        │    └─ 日本は良いデフレだよ派(速水)
          │
          ├─ デフレは貨幣的現象ではないよ派(日銀理論派)危険思想集団
          │    │
          │    ├─ 無理するとハイパーインフレになるよ派
        │    │
        │    └─ キャピタルフライトが起きるよ派(キムタケ)
          │
          ├─ ブタ積みだけなら増やしてもいいよ派
          │    │                               
          │    └─ 為替介入で無理矢理円安にはするよ派(穏健的インタゲ派?)
          │
          └─ デフレは100年続くよ派(長谷川慶太郎)
             │
            └─ 世界同時多発デフレだよ派
667山崎 渉:03/07/15 11:12

 __∧_∧_
 |(  ^^ )| <寝るぽ(^^)
 |\⌒⌒⌒\
 \ |⌒⌒⌒~|         山崎渉
   ~ ̄ ̄ ̄ ̄
668金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/07/15 16:28
調整インフレ派─┬─ リフレだけで全て解決派(ヘリマネ信者)
          │
          ├─ インフレターゲット派
          │    │
          │    ├─ 日銀の長期国債買い切りオペ派(岩菊、ゴキブリマクロ)
          │    │
          │    ├─ 政府通貨発行派(スティグリッツ)
          │    │    │
          │    │    └─ 新風、自由党(シニョリッジで軍拡)
          │    │
          │    └─ 名目マイナス金利、ETF・REIT買い入れ派(深尾・過激派)
          │
          ├─ 財政出動派
          │    │
          │    ├─ 金融緩和もありよ派(亀井、コラムマガジン派・政府通貨派と統合へ?)
          │    │
          │    └─ 財政一本槍派(クー)
          │
          │
          └─ 構造改革派
              |
              ├─ 構造改革でデフレ脱出だよ派(屁蔵)
              |
              └─ 構造改革を進めつつデフレも止めるよ派(中道左派)
669金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/07/20 14:58
ハイパーインフレ派─┬─ リフレだけで全て解決派(ヘリマネ信者)
          │
          ├─ インフレターゲット派
          │    │
          │    ├─ 日銀の長期国債買い切りオペ派(岩菊、ゴキブリマクロ)
          │    │
          │    ├─ 政府通貨発行派(スティグリッツ)
          │    │    │
          │    │    └─ 新風、自由党(シニョリッジで軍拡)
          │    │
          │    └─ 名目マイナス金利、ETF・REIT買い入れ派(深尾・過激派)
          │
          ├─ 財政出動派
          │    │
          │    ├─ 金融緩和もありよ派(亀井、コラムマガジン派・政府通貨派と統合へ?)
          │    │
          │    └─ 財政一本槍派(クー)
          │
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          └─ 構造改革派
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              ├─ 構造改革でデフレ脱出だよ派(屁蔵)
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              └─ 構造改革を進めつつデフレも止めるよ派(中道左派)
670山崎 渉:03/08/02 01:29
(^^)
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673金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/08/06 23:07
新たな山崎か?
674山崎 渉:03/08/15 13:16
    (⌒V⌒)
   │ ^ ^ │<これからも僕を応援して下さいね(^^)。
  ⊂|    |つ
   (_)(_)                      山崎パン
675金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/08/23 06:00
デフレマンセー
676金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/09/04 10:59
yamadataroh
677だな〜 ◆DNRj/G0/Mg :03/09/04 11:03
>>669
そのうち、政府通貨発行派は、財政出動派の金融緩和もありよ派と
一緒だな〜。スティグリッツも、発行した政府通貨を使うことを前提と
しているわけだからな〜。
678金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/09/14 12:27
>>677
頭大丈夫?
679そぼかー:03/09/14 13:07
武闘派スレ発見・・・
くれぐれも毒をまいたりしませんように(懸
680金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/09/14 14:37
このスレって思いっきり、今インタゲスレでやってる話題じゃん。
681荒鳩:03/09/14 16:04
「インフレターゲット支持こそ経済学の本流その126」が満杯になってしまったので、こちらにレスする。

>>だな〜氏

>荒鳩は最近きてなかったから知らないかも知れないが、撲滅に対する論点抽出及びその提示は、
>ずいぶん前から何回も繰り返し行っているのだな〜。しかし、撲滅はいつも、バーの背理法
>以上のことを言わないのだな〜。その状況は、1ヶ月近く続いているな〜。
>従って、「不親切」といわれるのは心外であるな〜。

それは知らずに失礼なことを申しました。
撲滅氏には「あくまで貯蓄・投資に影響を与えるものとして」まずインフレ期待の基本に立ち帰って
いただき、経済の適当なカテゴリーにおけるインフレ期待とは何か、貨幣需要としてはそれは
どういう現象か、それら経済主体の相互関係はどうなるか、また何故各主体にそういった期待が
発生したのか(これも相互関係から導きます)、ということを考えていただきたいと思います。
彼の皆勤ぶりは真面目に尊敬に値するものなので、そういう貢献をしてきた彼がしっかり収穫を
得られるように、また有効な議論をしていけるように(バーナンキの背理法は前にも言ったとおり
脅し文句としてしか有用ではありません)戦力を整えてもらいたいな、と思います。
682金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/09/14 16:08
経済板三大ヤクザ

だな〜 荒鳩 改革なんていらね
683荒鳩:03/09/14 16:15
>>681補足
また、消費についても、期待収入の上昇の発生と併せてなら、
インフレ期待の話をする意義は十分あります。
ただし、その場合、何を見て測ればいいのか、どういう経済の相互関係の
もとにそれが発生するのか、をきっちり考えておく必要があります。
実はそれさえ考えられれば(説明はかなり長くなるんでイヤですがw)、
財政政策の意味、インフレターゲット政策との兼ね合いの姿も見えてきます。
あとは純粋に経済学のモデルにおけるまとめだけであり、それは政策決定の後
でも間に合う課題といえます。
684だな〜 ◆DNRj/G0/Mg :03/09/14 16:21
>>683
ちなみに、インフレ期待で消費増、はsunnyですら否定(疑問の意)して
いたので、撲滅の「オレ理論」であったと判断してよいと思うな〜。
685金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/09/14 16:25
例えば日銀が、土地を買って日銀公園を作り始め、
その後にこの政策は10年は変えません、と宣言して、
それで景気がよくなるか、というのが問題だな。

よくならないだろ?考えてるか?
686だな〜 ◆DNRj/G0/Mg :03/09/14 16:29
>>685
それだとよくなるかも知れないな〜。規模にもよるけどな〜。
687そぼかー:03/09/14 16:33
産業再生機構って
公共投資に収益の概念(買い上げた株で間接的に)を
持ち込む試みと考えてますたが
実際どうなんですか
688だな〜 ◆DNRj/G0/Mg :03/09/14 16:58
>>687
公共投資に収益の概念を持ち込んでどうする、といって
おくな〜。

何れにせよ、政府が個々の企業の経営に関与するって
点で、オレが嫌う政策ではあるな〜。
689金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/09/14 17:08
690金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/09/29 10:28
688 :だな〜 ◆DNRj/G0/Mg :03/09/14 16:58
>>687
公共投資に収益の概念を持ち込んでどうする、といって
おくな〜。
691金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/09/29 12:19
   | ̄ ̄|       ♪
 _ |__|_♪
♪  | ´`(  / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ アジアの民よ!良く聞け!
   |  ∀ )< 我々在日米軍は悪魔を閉じ込めるビンのコルク栓だ。
 ♪/∪  | つ | 我々が日本から撤退したら、日本人の本性が目覚めるぞ!
  (    | .|| | 基地外悪魔のジャップが核をもつ未来を考えてみろ!
   ) )  \|| \________ おまえらの明日はもうない!
♪(___) \_ つ,,    ♪

         | ̄ ̄|       ♪
       _|__|_♪
          |=(´-`)  / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
          |  д ) < 米軍が遂行する北朝鮮攻撃は別料金だ。
        /∪  | つ |  かかった費用と酒代、お車代などは
       (    | .|| |  我々日本人が負担する。
        ) )  \||  \ 我々の負担費用は1400兆円ぐらいかな。
  ♪   (___) \_ つ,,  \________    ♪
692金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/09/29 12:19
「尖閣諸島で将来もっと激しい紛争が起こった際に
 日米安保は発動するのか?」とワシントン・ポストの記者が
当時のモンデール駐日大使へ質問した。するとモンデール氏は
「尖閣諸島は日米安保の対象外、米軍は1ミリも動かない。」
という主旨の発言を堂々と公言した。それを受け、
当時の日本政府は米国から見捨てられたことを
「ああ、やっぱりそうですか。」と確認しただけで、
米国に対して一切の抗議をしなかった。

かつてあの尖閣諸島に中国人が上陸して中国国旗を立てて騒ぎ、
保安庁の船舶が出動して強制退去させた時期、
同時に沖縄では三人の海兵隊員が日本人の小学生の少女を
暴行する事件が起こっていた渦中の時期だ。

本音をしゃべった米国民主党クリントン政権の駐日大使は
米国政府によって日本のマスコミを刺激しないよう静かに召還され、
その後一年半に渡って米国大使館の大使の席はカラとなった。
「地球上の日本列島には独立国家など存在しない。
 そこにあるのは、中国領日本自治区であるから
 北京に米国の大使を置けば
 中国領日本自治区との関係は必要十分だ。」
と米国民主党クリントン政権はまるで日本を馬鹿にし
鼻で笑っているかのようだった。

その後、軍人の作ったアーミテージ・レポートという政策提案が生まれ
「尖閣諸島を守る」という期間限定のリップサービスが明記された。
数ある政策提言からそのアーミテージ・レポートを米国共和党が拾い上げ採用し、
米国南部キリスト教原理主義者の票でブッシュ大統領が誕生した。
693金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/10/15 10:24
>>690
あほ?
694金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/10/15 10:41
収益の概念はいらないよ。

なんでいると思うの?
695金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/10/15 10:59
>>694
じゃあ熊さんばっかり通る道路いっぱい作ろうねw
696金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/10/15 11:05
極端な奴じゃのう。道路なんざある意味水物。

不況で通行量が減った道路は壊していくかい?
697金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/10/15 11:06
>>696
最初から車が通らないのわかっていても道路をいっぱい作ろうねw
698金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/10/15 11:14
計量的に言ってみな。
どんくらいあんの?んなもん。
699金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/10/28 21:50
仕事をしていない公務員は一体どれくらいいるのか?
昔のように給料が安けりゃ、文句もないが、民間を
上回る給与を受け取っている現在、これは深刻な社
会問題ではないか。政治家の世襲ばかりが取り上げ
られているが公務員の世襲も相当なものだ。公務員
の子供は大概公務員になっているぞ。
700金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/11/19 23:16
このスレとは関係ないークイズを出します。

ケンタは最近、休日になっても家を出ません。
以前はよく旅行に出かけたものでした。

お向かいは、自転車がパンクしているか汚れているので直すか磨けば出かけるといいました。

父親はこづかいが足りないので増やしてやろうといいました。

母親は駅の電車代が高くなったのでそれが下がれば出かけるはずだといいました。

姉は弟が太っているように見えたので、ダイエットすれば外に出るはずだといいました。

弟は近くに遊び場がないので、近くに競技場をつくれば遊びに行くはずだといいました。

お婆ちゃんは、ケンタにお金を貸していたのでケンタが返せばいいんだといいました。

親友のヨーイチはみんながもっとケンタのことを誉めてやれば元気出るといいました。

友達のタケシは、部屋にある無駄なゲームや雑誌を捨てれば気が軽くなるといいました。


 さぁ〜問題です。どうすればケンタは外に出るのでしょうか?
701金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/12/05 14:02
デフレマンセー
702金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/12/05 14:13
ヘリマネ
703金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/12/30 10:31
>>700
出ない
704金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:03/12/30 10:33
消費税額アップ。
705金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/02/01 12:59
ヘリマネ♪ヘリマネ♪
706金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/02/01 13:15
ヘリマネ支持者はあれを小遣いだと思ってるっぽい。
707金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/03/01 21:52
ヘリマネは基地外
708金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/03/01 23:11
円安誘導
709金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/04/05 04:11
そしてハイパーインフレ
710金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/04/05 07:01
国債買い切りを増やせ
もっと、もっと
711金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/04/05 11:01
国債買い切りの増加は間接的に
円安に誘導となる
712金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/04/05 12:17
そしてハイパーインフレ
713金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/04/05 22:08
インフレターゲットは人工的にインフレにすることだろ? インフレにするだけなら、単に刷ればいいんじゃないか? 国債の発行分を円刷りにすればすぐインフレになるだろ。
714金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/04/05 22:35
年収200万以下は所得税率をマイナス20パーセントにする
>>714
所得税じゃない!
年金、健康保険を半分にする
 株価も大幅に上昇したし、景気も回復しているので、固定資産税を大幅にアップし
て、公定歩合も上げてほしい。
717金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/04/09 23:46
>>716
デフレにする方法で砂
718金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/04/10 01:07
>>716
再び日本経済をアボーンさせる訳ですな。
719金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/04/11 05:20
ゼロ金利解除は自殺行為
720金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/04/11 05:42
今のインタゲもどきでも結構成果出てるのに
正式なインタゲするんか、心強いな
721負け組:04/04/11 07:45
先進国を除く世界各国へ巨額の円借款をさせる
そして人為的なハイパー円安を実行
借り手から感謝されること請け合い
せっかくだから人のためになる市に方をしよう、にっぽん。
722金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/05/30 20:45
>>721
国内で革命が起こっても知らんぞ
723金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/08/21 08:41
法人税10%
相続税0%
贈与税0%
消費税10%
所得税10%
地方税5%
所得に対する社会保険税10%
固定資産税0%
ガソリン税1g15円
重量税0円
高速料金無料化
公共料金の大幅値下げ
累進課税なしの一律課税

これで日本は復活する!
724金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/08/21 08:51
>>723
無理だねw
725金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/09/01 19:40
天皇をも上回る現人神降臨。↓


769 :金持ち名無しさん、貧乏名無しさん :04/09/01 10:39
>>764
>>765
アホアホパワー全開ですね。
国会で預金封鎖の法案でも審議して成立させるの?
審議開始とともに金融機関が破綻してしまう。

明治新政府やGHQの実施した経済政策のような強制力が必要。
幸いにも我が国には天皇陛下の「勅令」という憲法をも超越
する権威が存在する。預金封鎖は国民を大混乱に巻き込む
わけだが、中長期的に見て預金封鎖&財産税課税の方が日本
経済にとってはよいのではないか。大混乱を収拾する特効薬
として「勅令」が必要となる。
ターゲットは2%未満
国債買いオペ以上、必要ナシ。
727金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/09/01 20:28
高率のインタゲなんて、マル経信者とたいして変わらん発想だよな。

富の再分配の、方法論が違うだけだ。
728金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/10/23 13:58:06
>>727
現にインタゲ支持者って元マル経狂信者ばかりだし
729だな〜 ◆DNRj/G0/Mg :04/10/23 15:01:43
>>727
全然違うな〜。バカ死んでって感じだな〜。

ヒント:株式や土地は貨幣ではありません。
730金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:04/10/23 15:12:30
日銀による株式・不動産等実物資産オペまでやらないと実効性はないだろうな。

731金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:05/01/09 22:11:25
>>729
株や土地を日銀が買えってか?
キャピタルゲインが実物経済に火をつけたらどうするわけ?
目先でしか物を見れない奴か?
732金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:05/01/09 22:17:27
>>730
んなもんいらね。
政府が各企業の固定資産を取得減価で買取ることを保障するだけで十分。
マジで買う必要ない。
733金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:2005/03/22(火) 22:08:16
>>730
いくらなんでもネタだよね?
734金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:2005/03/26(土) 01:11:10
まず郵政民営化して金の流れを透明にしろ。
そうすればインフレでも何でも好きにやってよし。
735金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:2005/03/26(土) 01:39:46
インフレにしてからでも郵政民営化は出来るだろ。
まるでハゲタカの理論だなwww
736金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:2005/03/26(土) 02:04:14
>>735
自民守旧派の論調ミエミエだな。
737金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:2005/04/28(木) 13:42:40
738金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:2005/07/03(日) 00:51:16
>>735
なんでインフレが出てくるわけ?
739金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:2005/07/03(日) 01:16:24
インフレ起こしても、日本の腐れ行政が変わらない限り同じ事を繰り返すだけ
740金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:2005/07/06(水) 20:25:07
age
741金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:2005/07/06(水) 20:39:48
経済板はインタゲを理由に土建に金をばら撒きたいだけだ。
結局はファミリー企業・天下り官僚・政治家のキックバックになるだけ。
それよりはるかに効果のある経済政策がある!
直接、利権を通さないで消費性向のある階層に金をばら撒く。

ヘリコプターマネーターゲット論!!!

消費性向の高い末端の労働者やその他に直接金をばら撒く究極的経済回復政策。
それが「ヘリコプターマネーターゲット論」
コンビニの自給800円のバイト君やピンハネされて日給5〜7000円で
働かされている労働者に金をばら撒く!
現在は、供給>>>需要 生産の効率化をすれば益々デフレになるそうだ。
ヘリマネターゲットなら仕事をしなくて済むから供給は減り
需要だけが増える。GDPも増える。
742金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:2005/07/06(水) 21:07:08
インフレターゲットが正しければ、バブルがはじけけてデフレになっても
怖くないから、安心してバブルを発生しまくってもかまわないということ
にならない?

なんでいままでそんなことにみんな気づかなかったの?
結局、金をうまくばら撒けば

という抽象論でしかないのよ。

だれにもうまく巻けないから、政治闘争が起こり、革命が起こるのだよ。
744金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:2005/08/07(日) 22:50:14
age
745アポロン:2005/08/08(月) 11:10:35
個人消費を爆発的に喚起するという点で見ればプラス積極財政でなおかつ金持ち
から貧乏人まで納得できて希望が持てる減税を打ち出すことが確実性を高めるだろう。
746アポロン:2005/08/08(月) 11:16:40
生活保護のばら撒きをすると労働意欲ゼロになる人間が増えるという意見
もあるが、そうした人間は仮に企業から労働賃金として毎月15万円程度
を支給されても労働意欲がゼロになることになる。
労働意欲ゼロでは使い物にならないことは言うまでもない。
はなから労働力としての価値が薄い人間なのだ。
これらの無能をカバーするコンピューター、ロボット、工作機械、新興後進国
の安くて豊富な労働力は十分ある訳で、こうした人間は個人消費の側で貢献して
もらえばいいだろう。

747金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:2005/09/14(水) 23:54:52
>>746
日本語が不自由だね。
748金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:2005/09/15(木) 00:04:39
あぽろん
ぐぐってこれつかえ
「マーリースの最適所得税論」
749金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:2005/09/15(木) 00:31:18
>>748
アポロンに理論を求めるのは無謀
750金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:2005/09/16(金) 07:10:12
岩田・日銀副総裁、インフレ参照値を提案
日銀の岩田一政副総裁は15日に名古屋市内で講演し、量的緩和を解除した後に「物価安定のアンカー(いかり)を活用する」ことが重要と述べ、日銀が望ましい物価上昇率をあらかじめ明示する「インフレ参照値」を設定しておくべきだとの考えを明らかにした。
http://www.nikkei.co.jp/news/keizai/20050916AT1F1501115092005.html
とりあえず郵政民営化で放出される国債で債券市場が暴落するのを防ぐには
日銀が放出国債引き受けるしかないんだからほっといてもインタゲになるのでは?
752金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:2005/09/25(日) 20:28:24
age
753金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:2005/11/03(木) 21:29:02
age
754多言一言:2005/11/10(木) 21:29:18
生産性較差インフレ・クリーピングインフレは高度経済成長の結果として起こる
ものである。長期波動の不況期にインフレターゲッテイングで不況から脱出しよう
なんて、経済音痴の最たるものである。
755ハイリハイリフレ背理法:2005/11/10(木) 21:41:30
日経に数理経済学でインフレターゲットの帰結はスタグフレーションであると証明したと称する本が紹介されていました。
これは数理経済学の駄目さ加減の証明になるんでしょうか?
>>751

民営化しても休刊女王として政府が管理するから売られることは無い。
そもそも民間銀行だって国際勝手ばかりなわけだが。

>>754

インタゲが同意言う理論家わかってないだろ?

>>755

インフレ目標設定したところで供給が減るわけでもないのにどうやってスタグフになるのかわからん。
スタグフは自然失業率以下に失業を減らすために金融緩和をやりすぎるとなる。
今の日本はどう考えても需要不足のデフレ不況であり不完全雇用。
スタグフになる前に景気が回復する罠。スタグフにならないためにデフレ不況を放置するなんか正気の沙汰じゃないよな。
757ボルカーは近衛文麿並みに頭が良い:2005/11/11(金) 13:32:43
>スタグフは自然失業率以下に失業を減らすために金融緩和をやりすぎるとなる。
これはおかしいでしょう?スタグフはインフレ下での不況=失業ありですよ?
むしろ恒等式MV=PTでMV一定でP上昇の帰結ではないですか?つまりTの低下=投資の低下=失業の増加。
なぜMVが一定か?マネタリズムだからですよ。米国で起きたのは、インフレ対策のための高金利導入、しかしそう主張はできないから
インフレ防止のためのマネタリズム導入、結果としての高金利というロジックでスよ。
私達が実現するべきは、P安定でTの増加でスよ、インフレなき成長。
これは米国20年代80年代前半90年代後半日本の所謂バブル期で実現でスよ。フォー
公平かつ安定なバブルの実現(矛盾しているが)、これはベーシックインカムによる信用政策で可能でス。ふぉー
758金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:2005/11/30(水) 19:10:09
日本語も満足にかけないキチガイのためのしゃべり場。
きもうざ
759金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:2005/12/29(木) 20:58:02
age 
760金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:2006/01/15(日) 23:08:53
age
761金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:2006/02/26(日) 23:51:36
奴隷は、奴隷の境遇に慣れ過ぎると、驚いた事に
自分の足を繋いでいる鎖の自慢をお互いに始める。
どっちの鎖が光ってて重そうで高価か、などと。
そして鎖に繋がれていない自由人を嘲笑さえする。
だが奴隷達を繋いでいるのは実は同じたった1本の鎖に過ぎない。
そして奴隷はどこまでも奴隷に過ぎない。

 過去の奴隷は、自由人が力によって征服され、やむなく奴隷に身を落とした。
彼らは、一部の甘やかされた特権者を除けば、奴隷になっても決してその
精神の自由までをも譲り渡すことはなかった。
その血族の誇り、父祖の文明の偉大さを忘れず、隙あらば逃亡し、あるいは
反乱を起こして、労働に鍛え抜かれた肉体によって、肥え太った主人を
血祭りにあげた。

 現代の奴隷は、自ら進んで奴隷の衣服を着、首に屈辱のヒモを巻き付ける。
そして、何より驚くべきことに、現代の奴隷は、自らが奴隷であることに
気付いてすらいない。それどころか彼らは、奴隷であることの中に自らの
唯一の誇りを見い出しさえしている。
             
           (リロイ・ジョーンズ 1968年、NYハーレムにて)
762金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:2006/03/12(日) 07:49:05
age
763金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:2006/03/27(月) 15:38:13
負け犬の遠吠え
こんな人は設けたら自分の手柄!!
損をしたら社会のせいなんでしょうね(;´_`;)
現在のデフレは不況の原因ではなくむしろ結果。

デフレは不況を作っている一つの要素と言えなくもないが、たくさんあ
る要素の中の一つにすぎない。
不況の結果としてのデフレはよくないことだが、デフレのみを人為的、
作為的に調整しインフレにしたところで景気がよくなるものではない。
不況には他の要因が多く複雑に絡み合っているからだ。

今の状態で強引に人為的インフレを起こしたところで景気は回復せず、
不況とインフレの二重苦に苦しめられることになる。
インフレ、債権放棄、公的資金注入、デッドエクイティスワップは麻薬と同じである。

麻薬の投与は苦悩を一時的に浄化させてくれる魔性の薬であるが、
やがて激しい副作用で麻薬の投与量が増えていき、後戻りできなくなる。
よかれと思って麻薬を投与しても、与えすぎれば死を迎える。
苦痛から解放させるため、患者に麻薬を与えるのは間違いだ。
たとえ多量の血が流れようとも、大手術を施さなければ問題は解決しない。

今の状態で強引に人為的インフレを起こしたところで副作用が激しくなる
だけだ。正常な人達が中毒患者の看病を無理やりやらされることで、関係
のない沢山の人が被害を受けるだろう。
90年から93年にかけてフィンランドのGDPは坂道を転げ落ちるように減り続けた。
GDPの減少率は3年間で合わせて13%。失業率は3%から18%に跳ね上がり、
財政赤字も急激に膨張した。銀行危機も発生した。そんな中でフィンランド政府が
とったのは万事漸進主義の日本から見ると驚くような過激な措置である。
中心は財政出動の大幅削減だ。「ケインジアン的な対応を求める声は起きなかった」
とエコノミストは言う。92年に早くもGDPの1.5%分の支出削減プログラムの実施に
踏み切った。地方政府に対する補助金、失業給付や年金などの個人向け給付、
公共投資の3つをほぼ同じ程度削減した。金融システム立て直しに巨額の公的資金
をつぎこむといった出費増で帳消しになった面はあるものの、95年までに計6.5%分の
歳出カットプログラムが実施された。「経済への信認を高めるためにはそうするしか
なかった」ともいう。今や財政は大幅な黒字。「財政の構造改革がその後の急成長
の基盤を作った」
韓国は1997―1998年にかつてない経済危機に陥った。IMFの介入を必要とし、
瀕死の状態であったと言っても過言ではないだろう。しかし、4年たった今、その
経済は成長軌道に乗っている。韓国は日本よりも多かった銀行の不良債権も大幅
に削減、世界経済が停滞していた昨年でもGDPが3%成長し、今年の1―3月期に
は、GDPが年率5.7%成長したとのことである。失業率も3.1%と、日本よりもはるか
に低い。国はどのようにしてこんなに急激な回復が出来たのか。先日、米国の雑誌
インタビューに金大中大統領が答えている中に、その内容がいくつか読めてとれる。
ひと言でいうと、「規制緩和と痛みを伴う大きな構造改革」である。
例えば、金大統領は、このグローバリゼーションの世の中では、競争力のある企業
しか生き残れないと考え、弱い韓国企業を守るのではなく、逆に海外からの投資を
しやすくするように大幅に規制緩和した。その結果、海外からの投資はこの4年で
530億ドルに上ったが、その前の35年間では246億ドルだったというから、もの
すごい伸びである。また、政府や銀行と財閥とのしがらみを断ち切ったことも大きい。
多くの財閥が力を失った結果、財閥に回っていた多額の資金が中小企業に、そして、
消費者へと回った。その結果、大手企業から退職を余儀なくされた人達を含め、多く
の人達が新たに会社を起こし、成功し始めた。今や韓国の若者は、大きな財閥系の
企業に勤めるよりも、このような新しいベンチャー系企業に勤めたいと思いはじめて
いるようだ。また、苦しい状況の一方で、消費者主導の経済回復を目指し、大幅な
減税を行い、その結果、消費が活発になった点も見逃せない。
特権階級とは制度化された略奪を意味する盗賊集団である。

日本という国には特権という方法で盗賊になれる制度がある。
法律を作り、それを制度化して国民を縛り付ける連中は、考え方しだいでは
泥棒より悪質と言える。泥棒は高いリスクをとって努力しているが、特権階級
はノーリスクで、努力もせずに大金を手にしているのである。法的に犯罪では
ないが、やっていることは泥棒以上であろう。

日本は腐ったリンゴに蝿がたかる果物みたいなものである。民間が再生させよう
としても、すぐそこに蝿がたかって腐ってしまう蛆虫国家だ。
インフレを期待している人は敗者の論理が好きである。

常に歯を磨き続けることは重要なことだが、これは忍耐と努力が必要であろう。
最初のうちは歯磨きを放棄してもたいした問題はないが、ミュータンス菌は菌
体表面の付着性蛋白抗原で直接歯に付着するとともに、糖代謝により不溶性グ
ルカンを作り歯面に頑固に付着しているため、ほおっておけば命の源である永
久歯が死に、時には人間の命さえも奪うときがある。

歯医者はいつも思う。なぜ虫歯の人は磨き続ける努力をしないのかと・・・
虫歯は、治療が遅れれば遅れるほどひどくなる。歯磨きを怠ったのだから、痛くても
治療はやむないことなのだ。敗者の論理とは、歯磨きという努力ができず、外部の
力を借りなければに自分を磨けない人間である。歯医者も呆れて笑っていることだろう。
 クルーグマンはモデルに従って『日銀は今後15年間、4%のインフレを
目標とすべきである』と政策提言をしている。この4%は以下のようにして
求められている。
 a.日本のGDPギャップを4〜5%(20〜25兆円)とする。
 b.長期金利を0.75%低下させると実質GDPが1%上昇するとする。
 c.GDPギャップを埋めるに必要な実質金利の低下幅は、以下の式で求まる。
   必要な実質金利の低下幅 = GDPギャップ × 実質GDPを1%上昇させる長期金利の低下幅
 d.計算すると 3〜3.75%が必要な実質金利の低下幅であり、4%のインフレを目標が必要ということになる。
 GDPギャップとは、生産能力をフルに利用したGDP(=潜在GDP)と現実のGDPの差で、
率で表す時には分母を潜在GDPにする。
 問題なのは、b.の『長期金利を0.75%低下させると実質GDPが
1%上昇する』という仮定が、アメリカの代表的なエコノメトリック・モデルに
従ってなされており、日本ではこのようなことはない。アメリカの利子弾力性を
日本に用いても無意味である。
 93年から99年にかけてコールレートが3%から0%へ、長期金利も
3.5%から1.8%へ大幅に低下していたのにもかかわらず、投資や消費
が力強い回復を示さなかった。その結果として「流動性の罠」と呼ばれる
までの状態に陥ったのである。なぜ需要が利子率の断続的な低下にもかか
わらず、低迷し続けたのかが、説明されなければならない。
 さて、クルーグマンの論文はくだけた調子で書かれており、この目標は
真剣な研究を刺激するものでまじめに受け取らないで欲しいとのことである。
それではクルーグマンの理論に従って再度、現実的な日本の値で計算してみよう。
 この時期の適当な数値を知らないので、おおざっぱに仮定してみる。
仮に日本では2%の長期金利の低下が実質GDPを1%上昇させるのであ
れば、必要な期待インフレ率、つまりは日銀のインフレ目標値は10%で
ある。0.33%の上昇させるのであればインフレ目標値は30%にもなる。
この10%〜30%について、続々と現れたフォロアーは気が付かなかった
のだろうか。外国の偉い先生の論文は検証されないようだ。
 1990年代から現在まで、我が国は歴史に残る低金利の時代であった。
そして同時に経済が低迷を続けた時代でもあった。史上例を見ないような
低金利政策にもかかわらず日本経済が低迷を続ける中で、「金利政策」と
は違う金融政策のアプローチが提唱されてきた。たとえばマネーサプライ
やハイパワード・マネー(現金プラス準備預金)など「数量」を増加する
ことにより景気を刺激しようとする「量的緩和論」。あるいは日本銀行が
2%、3%というように目標とすべきインフレ率を公にして金融政策を行う
「インフレ・ターゲット」などである。
 ここではインフレ・ターゲットに理論的根拠を与えるものとして、とりわ
け大きな影響を持ったポール・クルーグマンによるインフレ・ターゲット論
について論じる。クルーグマン・モデルは後に説明するように、現実の金融
政策に理論的根拠を与えるものではない。クルーグマン・モデルに基づきイ
ンフレ・ターゲットを景気回復の妙手と考えることはできない。
 インフレ・ターゲット政策とはインフレ率の目標を設定・公表して、それが
守られるように中央銀行が金融政策を行うという、金融政策の「枠組み」である。
そしてインフレ・ターゲット政策は諸外国の経験からみても、あるいは文献の中
の議論からみても、インフレ率を低位に安定的にとどめようとする政策であり、
「インフレを起こすことを目的とする」という、いわゆる「調整インフレ政策」
ではない。
 デフレの我が国で昨今議論されている日銀のインフレ目標の導入論は、量的
緩和等、調整インフレ政策の一環として日銀にインフレ目標値を設定させ、強く
金融政策をとらせようというものであり、従来のインフレ・ターゲット(インフ
レ目標)政策ではない。日銀はすでにデフレがなくなるまで金融緩和を続けると
いう弱い目標を掲げているが、インフレ目標値の達成を強制させるかのように
強化するものである。
 「諸外国ではインフレ・ターゲットをやって成功している」というが、これは
高すぎる物価を押さえるために、「上から下へ」下げているのであって、「下か
ら上へ」上げるインフレ・ターゲットは未だかつてどこの国もやっていない。
いちおう学説によるとスウェーデンで一回行われたが、これは1930年代の
話で、1993年から導入しているものとは違う。1930年代の時は数値を
設けない物価水準目標であって、まるでデフレ下のインフレ・ターゲットの
成功例であるかのように扱っている学説はどうにかしている。そして最初は
デフレよりインフレが懸念されていたという説もあるくらいで、その評価も
分かれている。一見うまくいったように見える部分もあるが、最終的には不況の
深刻化で打ち切られており状況も現代の日本と違い参考にしにくい。ただ常識的
に考えるのであれば、上で述べたように日銀がインフレ目標の導入をして
うまくできる訳がない。
 日銀の力だけで景気回復はできない。しかし日銀が何でも買いまくれば
インフレにはできる。日銀があえて明示的にインフレ目標値を設定させられた
暁には、それを達成するために、インフレになるまでどんどん紙幣を印刷し、
過剰流動性を大きく膨らませることになるだろう。
 クルーグマンのインフレ・ターゲット論の最大の問題は、中央銀行が期待インフレ率を自由
にコントロールできるとしている点である。そのようなことが日銀にできれば、バブルも起こ
らなかっただろうし、バブル崩壊もコントロールできたはずであった。これだけの長期低迷も
起こりえなかっただろう。空を飛べない人に空を飛べと言っても、それは政策とは言えない。
クルーグマンの理論は学問的に意味があっても、思考実験の範囲を越えるものではなく、政策
と言えるものではない。クルーグマンの政策提言のバカバカしさは、経済学者には分かりにく
かったのかもしれない。
 よく話題になっているインフレ目標導入論は、一歩間違えれば国民の財産1400兆円を無
に帰す大々的な実験である。お茶の間ワイドショー政治が弄ばれ、田中外相が更迭されると内
閣の支持率が30%も落ちるような世の中である。政治家の中には日銀にインフレ目標を導入
させ、強力に調整インフレ政策を進めさせるよう提言している勢力もある。マスコミでも読売
新聞、産経新聞が社説で主張している。たしかにデフレで不況下では、調整インフレ政策を強
力に進めるインフレ目標導入論は単純で分かりやすく、国民の人気を得やすいだろう。しかし
それは同時に財政赤字、過剰流動性が大きく膨れ上がった日本にとって経済破綻への道でもある。
主流派経済学は机上の科学

そうなると、モノを買わず、お金自体を抱えているのは異常であり、本来あってはならない事態、ということになる。
「だから、デフレによって、手元にお金を置いておけば将来より多くの価値を持つから、今はモノを買わない、という
説明が経済学者によってされることになる。しかし、一般の人はだれもそうは答えていない。こうした見方は、実証
科学としては最初から間違っている」−−。では、どうして人々はモノを買わないのか。

 「明らかにどの統計を見ても、皆が答えているのは『不安だから』という理由だ。だから、どうして不安なのかを
説明しなければならない。これは、実証科学では当たり前の作業だが、新古典派経済学はあくまで机上の科学
だから、デフレが問題、という話になる」−−。インフレターゲットを導入し、日銀がもっとお札を刷ればデフレは解決
する、という声も根強い。しかし、松原氏は「インフレターゲット論はナンセンスだ」と一刀両断にする。

 「そもそも、皆がお金を使わないことが問題なのに、お金を使わせるためにインフレにしましょう、そのためにお金
をまいて使わせ、インフレを起こしましょうというのは、トートロジー(同義語反復)だ。お金を渡しさえすれば使うだろう
という発想は、経済学の理論がそうなっているだけで、一般の人々は学者の都合の良い理論に従って行動している
わけではない。お金を渡しても不安があるから使わないという事実の方が、より根本的な問題だ」−−。
デフレ経済は持続可能なのか。可能でないとすれば、どのような選択肢があ
るのか。「デフレと生きる」25回目は「消費資本主義のゆくえ」などの著書
で知られる東京大学の松原隆一郎教授。「デフレで騒いでいるのは、従来の
理論で消費の低迷を説明できない経済学者だけだ。これは、経済学者という
名の既得権益者が発する断末魔だ」と言い切る。

  あなたは、なぜお金を使わないのか? 消費者を対象にした多くの調査
で、この質問に「デフレだから」と答える人は、1人もいない、と松原氏は
言う。「人々がお金を持っているにもかかわらず、消費をしないということ
は、実は、経済学にとって致命的な問題だ。経済学の枠のなかでは説明がつ
かないため、ひねり出されたのが、デフレだから買い控える、という説明だ」−−。

  「なぜ致命的かというと、現在主流となっている新古典派経済学は、
経済が基本的に物々交換から成り立っているというところから解き始める。
なぜお金が存在しているのかというと、物々交換の便宜のために導入した、
ということになっている。お金自体に価値はないので、お金を持っていれ
ば必ず使うというのが、主流派経済学の考え方だ」と松原氏は指摘する。
  モノを買わず、お金自体を抱えているのは異常であり、本来あっては
ならない事態、ということになる。「だから、デフレによって、手元にお
金を置いておけば将来より多くの価値を持つから、今はモノを買わない、
という説明が経済学者によってされることになる。しかし、一般の人はだ
れもそうは答えていない。こうした見方は、実証科学としては最初から間
違っている」−−。では、どうして人々はモノを買わないのか。

  「明らかにどの統計を見ても、皆が答えているのは『不安だから』
という理由だ。だから、どうして不安なのかを説明しなければならない。
これは、実証科学では当たり前の作業だが、新古典派経済学はあくまで
机上の科学だから、デフレが問題、という話になる」−−。インフレター
ゲットを導入し、日銀がもっとお札を刷ればデフレは解決する、という
声も根強い。しかし、松原氏は「インフレターゲット論はナンセンスだ」
と一刀両断にする。

  「そもそも、皆がお金を使わないことが問題なのに、お金を使わせる
ためにインフレにしましょう、そのためにお金をまいて使わせ、インフレ
を起こしましょうというのは、トートロジー(同義語反復)だ。お金を渡
しさえすれば使うだろうという発想は、経済学の理論がそうなっているだ
けで、一般の人々は学者の都合の良い理論に従って行動しているわけでは
ない。お金を渡しても不安があるから使わないという事実の方が、より根
本的な問題だ」−−。
  松原氏は続ける。「プリンストン大学のクルーグマン教授は賢いので、
人々にお金を渡しても使わないから、何か他の手を考えなければならないと
いうことで、別の手を考えた。日銀総裁が『わたしの首をかけて将来インフ
レにするから、今お金を使った方が得だ』と宣言すれば、デフレは止まる
という提言だ。これは、人々の頭のなかに直接手を入れて、将来の期待を  
変えてやろうという考え方だ」−−。日本の経済学者には、クルーグマン
信奉者が多い。

  しかし、と松原氏は言う。「クルーグマンの提言は、お金より、日銀
総裁や大臣の信用の方が高いことが前提になっている。狂牛病問題もそう
だったが、大臣がテレビの前で牛肉を食べても、何の効果もなかった。問
題は、大臣の信用もなくなっていることだ。今、人々が一番信用している
のは、お金だ。お金が他の何よりも信用があるということ自体、異常なの
だから、お金以上に信用できるものを皆で作らなければならない」−−。

  お金より信用のあるもの、とは具体的に何があるのか。「たとえば、
かつては企業の終身雇用制であったり、虚構だったかもしれないが、官
僚に対する信用も高かった。80年代まで機能してきたそうしたシステムを、
90年代に入り、構造改革という形ですべて潰してしまった。土地に対する
異常な信用にしても、少しずつ引き下げていくべきだったのに、一気に壊
してしまった。そして残ったのは、お金だけになってしまった」と松原氏
は振り返る。
  もちろん、80年代までのシステムが最良だったわけでないが、既存の
制度をあまりに急に壊してしまったこと、特に終身雇用制を一気に解体し
たことが、 90年代の不況の根本的な原因、と松原氏はみる。「制度とい
うものは、皆が無根拠に信頼しているものだ。無根拠に信頼されているも
のは、時間をかけて徐々に変更しなければならなかった。90年代に入り、
年功序列制だけでなく、終身雇用制を崩壊させたことが、人々のショック
を大きくした」−−。

  松原氏は、特に97年以降、マクロ経済学がこれまで想定してきた経済
の構図が崩壊しつつある、と言う。「消費は非常に安定しているので、投
資の不安定性をどうにかせよ、というのがマクロ経済学の基本的な考え方
だった。景気が悪くなると消費性向は上がり、経済にとって消費が自動安
定化装置の役割を果たすと考えられてきた。ところが、今起きているのはそ
れとはまったく逆で、景気が悪くなるほど消費性向が下がり、貯蓄率が上
がるという姿だ」−−。

  松原氏は「昨年あたりから、失業率が1%上がると、とたんに消費性
向が1%下がるという傾向が、統計上顕著になっている。消費が自動安定
化装置どころか、むしろ経済全体を揺さぶる異常事態が起きつつある。投
資だけ何とかしていれば良いというのではなく、お金を持つ以上に消費を
魅力的なものにするしか、この異常事態から抜け出す道はない。それには、
信頼と安心に足る制度を10年がかりで作るしかない、というのがわたしの
結論だ」と言う。
  短期的に有効な消費の喚起策はないのだろうか。「人々が、雇用の安定
を維持しないと将来が不安だと言っている以上、雇用の安定を最優先にする
しかない。企業にとって、リストラにするか、賃金を下げるか、どちらかし 
か手がないとすれば、賃金を下げるしかない。わたしと同じことを言ってい
るのは、今年1月に急逝した橋本寿朗法政大教授(遺著『デフレの進行をど  
う読むか』)くらいしかいないと思うが…」−−。

  松原氏は最近、ある大手百貨店の労働組合を前に講演する機会があった
という。「かれらも、雇用を守る方が重要なので、賃下げを容認し始めてい
る。働く時間を短くするワークシェアリングでは、特に能力のある人は耐え
られないだろう。だから、平均賃金を下げる一方で、能力給制を採用すれば
良い。そうすれば、企業も競争力を維持することができる。消費者にとっても、
雇用を守ることが将来不安をなくすことにつながる」と松原氏は強調する。

  イソップ童話の"北風と太陽"にたとえれば、インフレ策や消費税の段階
的引き上げで駆け込み需要を喚起するのは、北風で無理やりコートを脱がせ
るのと同じ。これに対し、安心させて消費を促すという松原氏の提言は、太
陽の発想に近い。「もともと経済学には、不安という概念がない。人々はある
程度長期の所得が分からなければ消費はしないが、終身雇用制の崩壊で、
目先の所得しか当てにできなくなった。信頼と安心に足る制度を作ることが
急務だ」−−。
しばらく前のことだが、ある国際機関に勤務する友人から次のような
質問を受けた。「日本のデフレが進行しているのはよく承知しているが、
デフレで苦しんでいるのは日本だけではない。中国、香港、台湾でも
日本と同様、あるいはそれ以上のペースで物価が下落している。
アジアの一角、敢えていえば、中国の周辺国で中国以上に工業化が
進んでいる国々でデフレが進行しているのは全くの偶然なのか、
それとも中国の急速な工業化と何らかの関連があるものなのか」と。

その友人は、デフレが大きく騒がれている日本であれば、東アジア
のデフレについてもさまざまな議論が展開されているに違いないと
考えて筆者に質問してきたらしい。しかし、日頃の不勉強を恥じな
がら慌てて関連する論文などを探した上で筆者が知ったことは、友
人の推察はどうも間違っているということだった。ただし間違って
いるのは、東アジアのデフレについての友人の推察ではなく、もう
ひとつの方――日本ならばこの点について議論が進んでいるに違い
ないという彼の推察である。
■大手町の常識と経済学者の常識

日本のデフレを中国の工業化と関連づけて理解しようとする考えは確か
に存在する。ところが、そうした立場に立つ人達はどうも勢いがない。
勢いがないという意味はこうである。筆者の印象では、大手町で働くビ
ジネスマンにとっては、「中国要因で日本の物価が下がっている」とい
うのは改めて考えるまでもないほどに自明である。ビジネスの現場では
友人の見方は広く支持されている。

しかしビジネスの現場を一歩離れると、そうした見方は自明でなくなって
しまう。自明でないどころか、「実務家の誤解」というレッテルを貼られ
てしまうようである。その傾向は霞ヶ関界隈で特に強いように見えるが、
レッテルを貼っている張本人は誰かというと、経済学者である。実務家は
自分の考えを文章に起こすことは稀であるのに対して一方の経済学者は主
張を書き物にするのが商売である。かくして、「デフレは中国要因とは無
関係」という主張が書店では幅を利かせることになる。

経済学者の主張はこうである。中国の工業化に伴って大量に生産されてい
る商品の価格が下がっているのは事実である。しかしこれは、それらの商
品の価格がそれ以外の商品の価格に比べて相対的に低下することの説明に
はなっているが、物価下落の説明にはなっていない。相対的な価格、つま
り「ソウタイカカク」(相対価格)と物価は別物だというのがその主張で
ある。

これだけ聞いて、なるほどねと納得できる読者がいるとすれば、よっぽど
の天才か、経済学オタクか、あるいは単なる早とちりかのいずれかである。
ごく普通の常識人には何のことやらわからない。書店の経済コーナーで頭
をかかえたのは筆者だけではないはずだ。
■風が吹けば桶屋が・・・

この点についてわかりやすい議論を展開しているのはマネタリストとして
名高いミルトン・フリードマン教授である。フリードマン教授は、第1次石
油危機後の原油関連の輸入品の価格上昇が物価を押し上げたという主張を
否定するために1975年のニューズウィーク誌上で次のような説明を展開し
ている。

原油関連の輸入品の価格上昇それ自体は確かに物価を押し上げる。しかし、
これは物事の一面しかみていない。輸入品の価格が上がるということは、
消費者がその他の商品に振り向けることのできる資金が少なくなるという
ことだから、その他の商品に対する需要は減少し、その結果、その他の商
品の価格は下落するはずである。その他商品の価格下落は石油関連商品の
価格上昇を相殺するので、両者の合計である消費者物価は下落しない。最
初と最後をつなげると、原油関連の価格上昇が物価を動かすことはあり得
ないということになる。「原油関連」を「中国関連」に、「上昇」を「下
落」と読み替えれば、「デフレは中国要因とは無関係」という日本の経済
学者の主張が即席で出来上がる。

フリードマン的な見方の重要な帰結のひとつは、「インフレもデフレも貨
幣的現象」という主張である。フリードマン教授の議論によれば、モノの
稀少性が物価に影響を与えることはない。したがって、物価を変動させる
要因はただひとつ、カネの稀少性だけである。ここから、全ての物価変動
はカネの稀少性の変化によって惹き起こされるという主張が生まれる。最
近のデフレ論議では「インフレもデフレも貨幣的現象」というフレーズが
頻繁に登場する。また、「デフレは通貨の供給量が少なすぎるために発生
している」という主張もしばしば聞かれる。これらの主張は大本を辿れば
全てフリードマンに行き着くのである。
■デフレの非貨幣的要因

フリードマン教授の説明を聞いて読者はどんな感想を持つだろうか。
「高名な経済学者は先の先まで考え抜くものだなあ」と感心する人もいる
だろう。確かに、多くの人の関心が原油関連商品の価格上昇に向いている
ときに、それ以外の価格の下落に注目するセンスは流石といえよう。経済
学の「イッパンキンコウ」(一般均衡)の発想には、日常の観察では気づ
きにくいところに気づかせてくれるというメリットがある。

しかしその逆に、「風が吹けば桶屋が儲かる」式の議論の展開に胡散臭さ
を感じる人もいるのではないか。確かに理屈で言えば、風が吹けば桶屋は
儲かるのかもしれないが、現実には物事は机上の計算どおりに進まないこ
とが多い。

筆者もどちらかといえば胡散臭さを感じた方である。原油関連以外の商品
の価格は本当に下落するのだろうか――筆者が学習院大学の細野薫氏と一
緒にこの問題を考え始めたのはこんな素朴な疑問がきっかけだった。

日本、米国、英国、韓国、香港、台湾の6カ国についてデータを慎重に吟味
した上で筆者達が得た結論は、一部商品に価格変化が生じた時、その他の
商品に反対方向の価格変化が生じるということはない、というものである。
もう少し正確に言うと、「技術や人々の嗜好の変化などに伴って相対価格が
変化すると、少なくとも短期的には物価に影響が出る」ということである。
中国の工業化もIT(情報通信)技術の進歩も、ともに物価に影響を及ぼす
のである。

筆者の手元にある経済学の入門書には「マネーが過剰に供給されるとイン
フレになり、供給が足りないとデフレが起きる」と書いてある。筆者達の
分析結果はこれと矛盾するものである。

当然のことではあるが、教科書と矛盾する現象が観察されたときには現象
を疑うのではなく教科書を疑うべきである。
政権幹部などの発言を聞くと、「デフレを克服」して「構造改革を
断行する」と、両者を別の問題のように捉えている者が多い。
このデフレと構造改革が別々のもの、という認識が間違いの元である。
デフレは結果であって原因ではない。
日本が大不況に陥った原因は、構造改革が必要なほど、日本が根深い
問題を抱えていることに尽きる。つまり、国内で供給過剰と需要不足が
恒常的に続いていることが問題の本質だ。
例えば、従来型の陳腐化した産業では企業数が多すぎるから供給過剰になる。
中国からの輸入増加で価格下落になっているというが、高賃金の日本の企業が
、中国でも作れる低い付加価値のものを国内で割高な値段で作り続けることが
問題なのだ。日本国内の産業構造調整のスピードが、世界の変化に追いついて
いないことが核心である。
同じように、ダメな銀行を退場させるのは結構だが、同時に三十代、四十代の
経営者が率いる新しい金融機関をどんどん創設すべきである。また何よりも
、個人の株式課税をゼロにするとともに、日本版SECを創設して、証券市場に
信頼を取り戻し、個人資金の奔流を築き上げることも急務だ。さらに、積極的
な国有財産売却も重要だ。売却益による歳入増加だけでなく都市再生に資する
建設投資も増加する一石二鳥の政策である。
もちろん、経済学の教えるとおり、皆が一時間早く起きるよう努力するのは
確かにつらいことで、時計を一時間戻す方がはるかに楽だ。つまり、モノと
サービスの世界での構造改革の手綱を緩め、為替の世界での調整を図る誘因は
常に存在するし、私も必ずしも否定しない。だが、官民が過剰債務を抱え、
経営スタイルが非効率なままの今の日本企業では、時計を戻してせっかく
一時間「早起き」しても、また一時間居眠りする可能性の方が高い。
ましてや、自国の利益のために、多国間で貴重な「一時間」を奪い合うのが
国際通貨交渉である。日本が得た「一時間」のために、何を相手国に代償として
差し出すのか、そこまでを考え抜いた戦略が要る。国内産業の競争力強化に
努力を傾注することなく、為替や通貨供給量に頼ろう、などという
「逃げの政治」を国民は求めていない。
いまや、韓国のサムスングループの時価総額は、日本の大手電機五社の合計
(日立、東芝、NEC、富士通、三菱電)と、ほぼ同額になったそうだ。
また、同グループでは役員の三人に二人が四十歳代以下に若返ったという。
危機意識さえあれば、わずかの間にここまで変わることができる。
円を安くして、通貨供給量を増やして、これ以上日本企業の価値を下げること
が正しいことなのか、正常な社会人であれば、答えは分かる。
日産自動車が再生したのは日銀が通貨供給量を増やしたからではない。
ゴーンさんが陣頭に立ち、シビアな再生計画を実行し、皆が努力をして、
売れる車を効率的に生産できるようになったからである
この国はいつから「デフレ克服が最重要目標だ」などという「素人国家」に
成り下がったのか。重病人を前に病巣を探り当てることなく医者が
「熱を下げることが目標だ」というに等しい。対症療法に終始し根本的治療を
怠る。これでは「ヤブ医者」どころか「ニセ医者」だ。
わが祖国を「医療過誤」で見殺しにするわけにはいかない
 インフレターゲットの定義には、論者によって様々であるが、本稿では、
「日銀が数%の物価上昇率を目指すこと」と定義として論じたい。
インフレターゲットは、政策目標の設定の仕方に関する日銀への要望であり、
必ずしも具体的な政策手段を示しているわけではない。今の議論は、
政策手段よりも、政策目標の設定に力点がおかれているようである。
 そうした点を含めるかたちで、主張されているインフレターゲット論に対して、
2つの疑問を提起したい。


現状で採用している「消費者物価指数(全国、除く生鮮食品)の前年比上昇率が安定的に
ゼロ%以上となるまで(当座預金ターゲットを)継続する」というルールと、
「数%の物価上昇率を目指す」という新しいルールに如何ほどの違いがあるのか。
数%のインフレを起こす場合に、量的緩和以外に能動的な政策手段として採り得る方法があるのか。
現状、「主たる操作目標を、これまでの無担保コールレートから、日本銀行当座預金残高に変更する」
ことが表明されている。インフレターゲットを採用した場合、現状の量的緩和をどのように拡張して、
インフレ目標を現実のものとしていくのか。 品目別では「ユニクロ効果」による衣料品価格の下落
を受けた被服履物費(同3.8倍、5.7%→21.5%)や、値下げ競争の激しい通信費の影響が大きいと推測される
交通通信費(同23.4倍、0.8%→18.7%)、性能向上が続くPCが含まれる教養娯楽費(同3倍、4.1%→12.3%)
などについては、95年以降での物価弾性値が80年代のそれに比べ上昇している。こうした分野が牽引する形で、
全体の消費支出についても価格選好性が高まっていることが確認できる。
 今の議論では、この2つの疑問に対して、インフレターゲット論者は、
論理整合的な反論ができていないように思える。数%のインフレは、
2〜4%のレンジをイメージしているが、そうしたプラス目標を掲げることで、
本当に経済主体の期待形成を変えることが可能なのであろうか。現行の
金融政策でさえ、マイナスからゼロ%への期待誘導がほとんど効果を及ぼして
いないのに、何故、それがプラスのインフレ目標になった途端に、
「信じられる目標」に格上げされるのであろうか。
 政策手段についても、同じことが言える。インフレターゲットを採用しても、
現在の金融調節方式の延長線上で当座預金ターゲットを上積みするだけでは、
銀行行動が貸出に消極的なスタンスは変わらないだろう。現に、
これまで当座預金ターゲットを4兆円から5兆円に変えても、
銀行の貸出行動がほとんど変わらなかった。
今後、そのターゲットを10〜20兆円まで増やしたからといって、
ポートフォリオ・リバランス効果がにわかに作用して、
貸出が増える状況になるのだろうか。
 当座預金ターゲットの正体は、インターバンク市場に滞留した準備預金の在庫上積み措置でしかない。
資金需要を上回る資金供給を行っても、資金需要を超過した資金が、超過準備という在庫として単純に
積み上がるだけである。今の枠組みの中だけで議論すると論理的には、
「金融政策が無効であるから、景気悪化に歯止めがかからない」という見解の方が正鵠を得ているように思える。
●インフレターゲットの是非よりも、政策手段の実効性を高めることを考えるべき

 現行の金融政策運営は、消費者物価マイナスがゼロ以上になることを目標にしているという意味で、
実質的には疑似インフレターゲットを採用していると考えられる。インフレでも、デフレでもない環境を
目指す意味においても、現行の金融政策運営は、「ゼロ目標インフレターゲット」であると言える。
これに対して、プラスのインフレ率を目指す政策を「プラス目標インフレターゲット」と呼んで区別することにしよう。
一部の意見に、プラスのインフレ率を目標にするのではなく、ゼロ・インフレを目標とするインフレターゲットもあり得る
という提言もあるが、その方式では現行の金融政策運営とは何ら変わるところはない。
 しかし、「プラス目標インフレターゲット」であっても、「ゼロ目標インフレターゲット」であっても、
ゼロ金利政策ないしは量的緩和を継続する以上の政策効果は期待できない。前述の疑問に沿って言えば、
「プラス目標インフレターゲット」も「ゼロ目標インフレターゲット」も、(2)の問題には明確な解答を
出せていないように感じる。
 そもそも政策手段の機動性をインフレ指標に厳格に固定すべきかどうかという議論もある。
仮に、2〜4%を消費者物価上昇率のターゲットにしたとしよう。バブルの教訓として、
「1988年の段階で利上げをしておけば良かった」という反省の弁を聞くが、当時の消費者物価(除く生鮮食品)は、
せいぜい0.8〜1.1%であった(資料)。当時は、インフレ率に表れにくい地価などの資産バブルが問題であって、
それをインフレ率の尺度では捉えられていなかった。それがバブルの重要な教訓であったはずである。
インフレターゲット論には、こうしたバブルの教訓を軽視した一面がある。こうした経験から言えば、
消費者物価上昇率だけを政策目標に設定して、金融政策の機動性を縛ることには不確実性があると考える。
 ●デフレが解消できるように、金融政策の実効性を持たせよ

 金融政策の手詰まり感がある現状において、問題の核心は政策手段の有効性にある。
政策目標の目標インフレ率がどう設定されても、同様に金融政策は有効性を打ち出せない。
現時点での緊急課題は、「どうすればデフレを一刻も早く解消できるか」ということである。
この点については、コンセンサスが得られているだろう。現状の量的緩和政策では、
今以上の景気浮揚効果がないことが問題の本質なのである。日銀も、政策手段の限界があるので、
金融政策で景気回復を実現することができず、その反射的効果として追加的金融緩和のプレッシャー
が生じているという現実を直視すべきである。
 そこで、デフレ解消を達成するトランスミッションメカニズムとして、
為替のルートを通じた実現可能性があることを指摘しておきたい。為替相場について、
数年のタームで持続的に円安に誘導されることが、明らかにされれば、円安が輸入物価の上昇を想起させる。
輸入物価の上昇は、小売・流通セクターにおける価格破壊を緩和し、デフレ傾向に半強制的に歯止めをかける。
言うまでもなく、円安は輸出産業にプラスである。政策的な円安誘導は、
国内金融機関の外債投資に関する不確実性を低下させるので、民間部門の円安期待を生んで、
対外証券投資を活発化させることができる。そのため、円安誘導の直接的な介入資金は、
政策的なコミットメント次第で、予想外に少なくて済むかもしれない。
 円安誘導をストップさせるタイミングは、政策効果に不確実性がある以上、前もって厳格に掲げることは、
かなり困難ではないかと考える。それよりも裁量的に、景気局面を判断しながら、長期的な円安誘導政策を
ストップさせるというように幅を持って、判断を下した方が好ましい。
 そうした円安政策は、アジア諸国の為替高を意味するので、好ましくないという意見もある。
しかし、日本の景気が低迷したままであっても、アジアの景気にはマイナスである。むしろ、日本の景気回復によって、
アジアからの輸出(日本の輸入)が増えるという"所得効果"を狙う方が、アジアのためになる可能性もある。
円安政策の是非は、為替という"価格効果"と、日本景気の回復という"所得効果"のどちらが大きいかという
、政策の一貫性を持たせる上では有効である。為替介入権は、その原資が税金であるがゆえに、
財務当局が権限を握っているが、国策としてデフレ払拭を優先させるのであれば、日銀が目標達成のための政策手段として、
為替介入権限を持つことは、論理的におかしくはない。
 各国の経済政策の歴史を紐解いてみると、インフレターゲットをデフレ対策に割り当てた事例としては、
唯一、1930年代初頭のスウェーデンがある。当時の事情を振り返ってみると、インフレ目標が金融緩和だけではなく、
為替の切り下げと公共事業の拡大の複合的なポリシーミックスで実現されたことがわかる。
インフレターゲットと為替政策を組み合わせたポリシーミックスが効果を上げることは、過去の事例でも裏付けられている。
●クレジットのチャネルを復活させる

 ゼロ目標インフレターゲットに為替政策を組み合わせることは、「一刻も早くデフレから日本経済を脱却させる」
という政策目的を達成させるためのひとつの回答である。
 もうひとつ別の発想として、マネーの量的なチャネルが機能不全に陥っている状況への直接介入が求められる。
金融政策の波及経路には、大別して負債サイドからみたクレジット(貸出)のチャネルと、資産サイドからみたマネー
(預金)のチャネルがある。今まで量的緩和が推進されてきた脈絡は、金利と貸出のチャネルが機能不全に陥っているから、
預金のチャネルから緩和を進めようというものだった。預金のチャネルを緩和するとは、預金の"卸売市場"であるインターバンクで、
リザーブの量をコントロールすれば、それが乗数的に展開して、緩和効果を及ぼすというものだった。
しかし、そうした想定とは異なり、クレジットのチャネルが壊れているときには、マネーのチャネルも同様に機能不全にあり、
増やしたリザーブは、インターバンクから外に波及していかない。量的緩和とは聞こえがよいが、要はリザーブが、
インターバンクから外に流出しない結果として、過剰な在庫のように上積みされている現象に過ぎないのである。
 現状を正しく認識するならば、金利もクレジットも量(リザーブ)のどのルートも、景気回復への有効性を失っている。
唯一、為替のルートだけが、価格メカニズムを保持できているのが実情である。そこで、為替のチャネルだけを集中的に活用する方法もあるが、
正統な考えに立ち返れば、機能不全に陥ったクレジットのチャネルを復活させることを考える方が、本質的な処方箋ではあるまいか。
 その手段は、日銀の武器庫の中にまだ残されている。日銀が整理回収機構(RCC)に日銀特融を実施して、
整理回収機構がそれを原資に主要行の不良債権を購入する方法である。この方法は、日銀が間接的に不良債権を購入するようにみえるが、
最終的に整理回収機構の不良債権買取勘定を閉鎖するときに、その損失を交付国債で穴埋めする方法もある。
当初から交付国債の金額を確定すれば、それは国債増発を想起させて、債券市場にはマイナスであるが、
日銀特融を活用することでそれは起こりにくい。従って、つなぎ資金として日銀特融を活用する方が好ましい。
主要行が最終処理すべき不良債権を整理回収機構に引き渡すことで、間接的にクレジットのチャネルを復活させようとするのが狙いである。
 整理回収機構が主要行から破綻懸念先以下の不良債権を購入するときには、担保設定額(優良担保+一般担保〈不動産等〉)で購入する。
主要行は、整理回収機構に不良債権を買い取られることで、不動産売却時に二次損失が発生するリスクから解放される。要するに、
銀行のロスを引当不足の範囲内に止め、整理回収機構が二次損失を肩代わりすることに意味がある。
現状、銀行が融資に慎重なままである背景には、地価下落による追加的な損失の発生リスクがある。
今までは、それがクレジットのチャネルを機能不全に陥らせ、信用乗数を収縮させてきた。
整理回収機構が担保設定額で、破綻先以下の不良債権を購入してやることになれば、
主要行のリスク許容力はその分だけ回復する。
 主要行の自己査定の結果では、破綻懸念先以下の不良債権11.7兆円のうち、
優良担保・一般担保・引当金でカバーされていない部分は1.6兆円となっている。
整理回収機構が、主要行の破綻懸念先以下の不良債権をすべて購入したとしても、
主要行の追加的損失は、1.6兆円に止まる。主要行の業務純益レベルは3.5兆円であるから、
破綻懸念先以下の不良債権11.7兆円の損失は、この範囲内に収まることになる。
結果的に、主要行は残りの償却原資を、集中的に債権放棄や資産流動化に使うことが可能になる。
 反面、この方法を採ったときに、銀行貸出の担保設定が甘くなって、
整理回収機構のロスは大きくなる危険がある。モラルハザードの懸念である。
これに対しては、日銀が定期的に実施している日銀考査の資産査定で、
一層の厳格さが要求されることになる。日銀が銀行の資産査定に介在していることで、
モラルハザードを防止することができる。この方式を有効に活用できる立場にいるのは、
日銀をおいてほかにない。
 一方、「日銀がロスを覚悟で民間資産を購入するのは、日銀の信認を脅かす」という反論はある。
もちろん、日銀は、危険な政策を取捨選択しつつ、最もリスクが少なく、
効果の大きい施策を講じていくべきである。株式や不動産を直接買っていくような"何でもあり"の
政策を行って良いはずはない。

  本稿で示した整理回収機構への日銀特融の対応は、それだけでクレジットのチャネルを
健全化できる決定的な手段ではない。問題を解決していくひとつの例に過ぎない。それ以外にも、
整理回収機構の活用スキームには工夫の余地があるだろうし、
金融機関のバランスシートを再生させてクレジットのチャネルを復活させる具体的手法はあると考えられる。
本稿で伝えたかったのは、今のように、量(リザーブ)のチャネルだけに頼っていたのでは、
金融政策が対外的プレッシャーから逃れることはできないというメッセージである。
日銀は、様々なアイデアを提示し続けることが、政策運営の独立性を保っていくための必要条件であろう。
●調整インフレは好ましくない

 プラス目標インフレターゲットが主張される深層心理には、インフレ待望論が隠れている。
インフレ待望論の高まりは、多くの経済主体が、バブル以降の債務負担の増大に耐えかねて、
調整インフレの誘因に傾斜していることを物語っている。
 しかし、経済政策の理念として、インフレ容認は絶対に好ましくない。
インフレは、名目価値を変化させるが、実質価値を変化させない。
日本経済の低迷は、実質的な生産性の低下が原因であり、
調整インフレでその原因を取り除けるわけではない。
 インフレになったから、国民が消費を増やすと考えるのは、
国民の貨幣錯覚に陥ることを前提にしている。80年代以降の主流派経済学では、
合理的期待形成に基づき、貨幣錯覚に反応した行動を否定している。
国民が、合理的主体であるならば、インフレは消費を増やさないというのが自然な解釈である。
 インフレのメリットをして挙げられている負債の実質価値の低下効果についても、
一面では負債過多に陥った経済主体が救われるように思えるが、その一方でデメリットもある。
高齢者など金融資産の実質価値が目減りする点である。日本が福祉国家を貫くのであれば、
高齢者に痛みを強いるような調整インフレ政策を肯定できるはずがない。
金融ビッグバンで掲げられた「個人金融資産1,200兆円(今は1,385兆円)の有効活用」の理念とも、
調整インフレ政策は逆行する。
 調整インフレへの反論は尽きないが、最後に、90年代初頭に構造不況を乗り切った米国経済から、
今の日本が学ぶべき教訓を示しておこう。米国は、不良債権処理で、調整インフレのカードを使わなかったという教訓である。
【孫正義@ソフトバンク】
邸宅@港区:敷地960坪、建物810坪、総工費70億円(97年竣工)
別荘@箱根:敷地1800坪、建物700坪、推定総工費25億円(2001年竣工)
【柳井正@ファーストリテーディング】
邸宅@渋谷区:敷地2600坪、建物450坪、総工費100億円(2003年竣工)
【大島健伸@SFCG】
邸宅@渋谷区:敷地470坪、建物560坪、推定総工費35億円(99年竣工)
【澤田秀雄@HIS】
邸宅@渋谷区:敷地300坪、建物380坪、建物の建設費10億円(86年竣工)
【毒島秀行@サンキョー】
邸宅@渋谷区:敷地420坪、建物310坪、総工費30億円(2003年竣工)
【稲葉浩志@B'z】
邸宅@渋谷区:敷地面積130坪、延べ床面185積坪 、推定総工費7〜8億円(99年竣工)
【デヴィ夫人@元パンパン】
邸宅@渋谷区:敷地面積83坪、延べ床面113積坪 、購入費2億9000万円(82年竣工)
景気が悪いときの学者やエコノミスト達の論調は、能力のある人達が潤う税制をやらなけ
ければ本格的に景気はよくならないという主張でありました。しかし、いざ景気が回復す
ると、主張が翻って成功者をいじめる主張を始めたのです。
言い訳じみた主張はいろいろです。階級の固定化や犯罪の増加を招くなどと言い訳して累
進強化や相続税強化を言い出しています。彼らの頭はいかれていますから、階級の固定化
と言えば、学力にしか目がいきません。現実には、大金持ちになる人に東大出身はほぼ皆
無なのですが、彼らは論理矛盾を起こさないために学歴=収入などと嘘を撒き散らします。
確かに奴隷労働者内の賃金では統計的に比例はするでしょう。しかし、それは奴隷に甘ん
じている人達の間での話にすぎません。大金持ちからすれば、年収300万も1000万
も同じにしか見えません。しょせん学歴などは奴隷どうしでの背比べなのです。
起業すれば学歴なんてほとんど役に立ちません。スポーツだって学歴など一切役に立ちま
せん。奴隷の中での階級議論は愚かしい話です。
犯罪だってそうです。格差の広がっているアメリカでは犯罪率は下がっています。ようは
警察組織の問題にすぎないのです。
このように、嫉妬に基づく金持ちいじめの議論によって東京の緑は失われていっています。
屋敷林を伐採することに文句だけは言うのに、相続税は賛成する。この論理矛盾を貧乏人
は平気で言ってのけるのです。
東京の緑が失われた根本の原因は、間違いなく相続税によるものです。環境破壊のマンシ
ョン建設が横行するのも相続税による土地の放出です。しかし、貧乏人は金持ちいじめを
支持するくせにマンション建設は反対するのです。
また、貧乏人は、お金持ちはお金を使わずに溜め込むなどといいます。
タンス預金は別として、銀行に預ければ必要な人に貸し出されるので、お金は世間に回り
ます。証券投資も株を売った人のところへお金が回ります。
金持ちはお金を溜め込んで使わないから相続税で奪い取れなどというのは、嘘をついてま
で自己正当化している言い訳にすぎないのです。
頭の悪い馬鹿の特徴として、長期に株を持つのが投資で、短期に売買するのが投機だと
考える奴がいる。短期売買はマネーゲームとさえ言ってのけるのである。じゃあその根
拠は何?と聞きたくなる。じゃあ長期に株を持つとマネーゲームじゃないのか?
仮にマネーゲームはお金を増やすゲームと定義しよう。資本主義経済は人間の欲求を満
たす世界であるが、それはある一定のルールのもとで行われるものでなければならない。
馬鹿が勝手に投資と定義づけている長期投資は、馬鹿が言ってるように企業を育てるた
めの投資だろうか?言っちゃ悪いが、はっきりいってそんなの嘘である。自分のお金を
増やすための典型的なマネーゲームである。馬鹿が勝手に定義している実業だってそう
だ。お金を増やすために起業して活動するし、儲かると思うから設備投資するのである。
そういう意味では実業までもがマネーゲームと位置づけられる。
しかし馬鹿は、実業は物を生み出すからいいんだと言い出す。これこそ馬鹿の典型であ
る。じゃあ商社は何か生み出しているか?証券会社は物を生み出すか?銀行はお金を右
から左に流しているだけで何も生み出していない。挙句の果てに汗水垂らしてとか言い
出す始末。
じゃあ株式投資は楽して儲けられるとでも思っているのだろうか?株式投資は絶対に勝
てるものではない。大損するときだってある。多大なリスクを背負いながら株式投資を
やって常に儲けることが可能なら、みんな大金持ちになってしまう。素直に株で儲けら
れる才能のある人を認める勇気を持つべきだろう。野球の才能は認めて株の才能を認め
ないのは馬鹿の局地だろう。成功者を妬んで負け犬を演じるのは、いい加減やめるべき
だ。汗水垂らしてなどと奇麗事の能書き垂れる前に、評論家は成功者を妬む恥ずかしい
言動を避けるべきだろう。しょせん評論家は高いリスクを負わずに安全に生きている人
間である。大きなリスクを取って大きな利益をあげた人を僻む根性は、恥ずべき行為である。
金持ち重税主義者達の能書きに、機会の平等という言葉が存在します。
彼らが平等という言葉が大好きなのは言うまでもありませんが、
共産主義の失敗によって数々の平等というのは失敗に終わり、
最後のよりどころとして機会の平等というものを考え出したようです。
しかし機会の平等なんて有り得るでしょうか?
機会の平等が大好きな人間は学歴にばかり目がいっていて視野が大変狭いのですが
彼らのレベルに合わせて、学力だけに絞って考えます。
個人の才能を一切認めない共産主義は崩壊したので、彼らは才能だけには文句は言えないでしょう。
つまり、元々才能のある子は(学力の世界では)頂点に立つことができます。
才能のあるなしの時点でもはや平等ではありません。
そうすると今度は親が金持ちか貧乏かで機会の不平等を訴えてきます。
勉強部屋があるかないかとか、塾や予備校に通えるかどうかなど、いろいろ素材はそろっていますが
どれも現実を無視した議論にすぎません。
勉強部屋なんかなくったって図書館や学校の放課後の教室で勉強できるはずです。
塾や予備校に通えるかどうかも関係ありません。
日本は受験産業がさかんなおかげで優秀な参考書や問題集はいっぱいあります。
塾や予備校に通っている人も、ほとんど市販の受験本で合格しております。
収入の少ない家庭から東大に合格した人も山ほどおります。
結局は学力問題なんて親と子供の意識の問題にすぎません。
半分は親次第だと思いますし、半分は子供の責任です。
のんだっくれの親父の家で育った子供と、教育熱心な両親の家で育った子供では
環境が全然違い、機会の平等とは言えません。
もし機会の平等などというのなら、子供を一つの機関に預け、成人するまでみんな同じ環境と教育の
場を与えるぐらいのことをして、初めて機会の平等と言えるでしょう。
しょせん機会の平等なんて幻想に過ぎないのです。
金子や森永といった馬鹿達は、株の税金は安すぎると言う。ディトレーダーから税金で絞りとれとさえ言う。
なぜ彼らがそう言うかといえば、汗水垂らして働いている人の最高税率は50%だからなのだそうだ。
汗水垂らして働くという言い方事態が馬鹿丸出しなのだが、それはおいておくとして、じゃあ株は汗水垂ら
さずに簡単に稼げるとでも思っているのだろうか?
森永の馬鹿は、彼らは遊んで収入を得て、しかも税金は安い!と文句を言っている。確かに税金は表面上は
安く感じるだろう。ただしそれは永遠に儲けられるという前提の話である。森永の馬鹿は、株で損しても今ま
で払った税金が戻ってこないという、株税制の不利な部分には絶対に触れない卑怯者である。そして自分に
都合が良くなるようにアメリカを持ち出して、アメリカは総合課税だと言い放つ!だがおかしいではないか。
アメリカでは、損失を出した場合、過去に支払った税金が戻ってくる制度である。
だが、奴ら社会主義者はこの制度のことには絶対に触れないのである。
日本の場合、10%の税金であるが、損を出しても過去に支払った税金は戻ってこない制度になっている。
あいつらは馬鹿だから株で勝ち続ける難しさを何も知らない。日本の税制では、勝ち続けることでしか分
離課税の恩恵は受けられないのである。しかも10%は期間限定でいずれ20%に戻ってしまう。
彼らは知っててこれらのことに触れないのか、あるいは本当に知らないただの馬鹿なのかはわからない。
ただ一つ言えることは、いつまでも社会主義思想を撒き散らして、嫉妬心を燃やして金持ちいじめやるのは
もう時代遅れだということだ。
資産デフレが止まらないところに不良債権処理すると土地が売られる、だから
また地価が下がる、というストーリーは非常に俗受けするし、広くサポートされて
いるようですが、現実のデータを見るとそんなものすごいことが起きているという
ことは立証されていません。今の時点で土地の価格が年に5割、6割落ちているか
というと、実は5%くらいしか落ちていません。都内には上がっているところもある。
例えば、主要行の不良債権処理が3年連続で当初予定の3倍とか3倍以上に増えている
のは地価が落ちたからかというと、そんなことはありません。不良債権処理が予想の
3倍になっているという現実を冷徹に見ると、これまで隠してきたものが隠しきれなく
なってきたという側面が大きいことがわかります。
そこで表面的な話と、その背後で蠢いている話を峻別して議論すべきなのです。
資産デフレだから不良債権になる、それを処理するとさらにデフレになる、という
単純な悪循環を想定した議論は銀行に都合のよい自分勝手な論理を鵜呑みにした
非建設的な産物で、思考停止をもたらします。

円安+インフレ=夜明けor悪夢 より抜粋
あえて通貨を堕落させようという古典的な無謀な試みを宣言して行うことは、
キャピタル・フライトのリスクを自ら膨張させる。大幅な円安と国債暴落の
リスクを高めていく。その結果、景気回復による物価上昇の前に起こることは、
急激な金利の上昇にすぎまい。デフレからインフレへの転化が景気回復をもた
らすという彼らの思惑は見事に外れ、高金利下の深刻な不況が日本全体を覆い
尽くすことになるだろう。
現時点の日本において、キャピタル・フライトのリスクを直視しないのは、
狂牛病を直視しない農林省と同じである。不良債権問題を直視しない金融庁と
言い換えてもよい。キャピタル・フライトのリスクはもうそこにある。
危機はすでにそこにあるのだ。目を凝らせば、はっきりと見えるはずである。
その危機を直視していないから、無責任な言説を垂れ流すことができるのだ。
 経済の専門家ではないから確言はできないが、そもそも現下の消費不況は
本当にデフレ予期に基づくものなのだろうか。私は疑問だ。多くの人は、物価の
先安感によって消費を手控えているのだろうか。あるいは、クルーグマンのいう
ように将来の少子高齢化への予期が現在の需要不足を齎しているのか。
違うのではないか。
 それこそバタフライ・エコノミクスの示唆するように、様々な要因(制度、法、
慣習などを含む)が複雑に絡まり、連関して消費の減退、需要の縮小が起こっ
ているのではないか。とすれば、日銀がインフレ・ターゲティングを宣言してみた
ところで、容易にインフレ予期を呼び起こすことはできないことになる。
 ところが目標値を設定した以上、インフレ期待を喚起するために、日銀は手段
を選ばずに(例えば、国債の無制限買い入れ、土地、株式の購入、信用度の低い
企業のCPや社債の買い入れも辞せずに)市中に厖大な貨幣を供給せざるを得な
くなる(この9月以降、日銀は10兆円規模の「量的緩和」を実施しているが、ほとん
ど効いていないことからも推測できるように、デフレの岩盤は極めて牢固である)。
 その過剰な操作的介入によって予期トレンドがインフレ方向に反転したとき制御
困難な悪性インフレーションを招来してしまう虞があるのではないか。あるいは国
債買い入れは、国債価格の暴落(長期金利の急上昇)に繋がらないのであろうか。
国債価格=長期金利危機は、現状よりもはるかに悲惨な景気状況に日本を落し
込みはしないのか。
 いや、私は学問においても、実務においても経済の専門家ではないので、絶対
にこうなるとまでいい切るほどの確信は持っていない。もし「大丈夫」と太鼓判を
押すことができるというのならば、クルーグマンでも、山形でもよい。岩田規久男
でも、深尾光洋でも、野口旭でも、森永卓郎でもよい。日銀総裁候補、政策委員
候補として名乗りを上げて欲しい。日銀が将来、バッシングと政治権力や世論の
圧力に屈してインフレ政策を採るようなことがあれば、絶対に彼等に三顧の礼を
尽くして責任ある地位に就いてもらうよう要請すべきである(と同時に、誰が固辞
したかも公開すべきである)。
真の構造改革とは既得権益者の排除である。

既得権益者とは、参入障壁を作って新しい業者に参入させない権限を持った官僚や
その官僚達の天下りを受け入れるかわりに規制で守られている団体である。
例をあげればきりがないが、共通しているのは彼らが働きもしないで高い給料をもらい、
倒産寸前になっても税金や債権放棄によって助けられるという、民間では考えられない
ことをやっていることだ。

日本全体のコストが高くなっているのは既得権益者のせいであろう。この既得権益者を
排除すれば電気代ガス代高速料金などの公共料金は安くなり、意味のない資格だらけ
で仕事をするのにも高い投資がなくなれば、コスト削減に繋がることになる。そして
規制などの参入障壁がなくなれば健全な競争がなされ、いろいろなサービスの値段が
下がるだろう。これもコスト削減につながるはずである。
織田信長は関所を廃止するなど構造改革をやったが、今の官僚は関所を作り続けること
に命を燃やしている。彼らは歴史を学んだが、歴史に学べない無能者なのだろう。
日本経済には何十兆円もの需給ギャップがある。
その需給ギャップの計算方法を見ると、就業者と
稼動資本ストックで実際の国内総生産を説明する
方程式を推定する
この計算方法の問題が少なくない。たとえば資本ストック
はこれまでの設備投資累計から廃棄分累計を差し引いて
求められる。これは現在の企業が現在持っている設備に
ついては企業の設備投資判断に完全に正しくすべて
稼動に値することを前提としている。
つまり需給ギャップを埋めろというのは存在する設備を
すべて稼動させよというに等しい。
需給ギャップの計算は市場経済の基本である品質や価格
、コストの競争を無視し、一国封鎖経済体制を前提としている
点で大きな欠陥を持っている
信用というものには上方硬直性がある。

インフレターゲット論者は円の信用を軽視しすぎている。
雪印の例を出すまでもなく、信用を崩すことは簡単であるからだ。
一度崩れた信用を取り戻すことは容易なことではない。
為替安定の基本原則は信用である。
そんな一般常識すら忘れた人は、日本経済崩壊の推進派と言えるだろう。

インフレターゲット論者は何かを悪者にしたいのだろう。
しかし、デフレを悪玉にしたところで、根本的な構造を直さないかぎり
景気回復など望めはしないだろう。
人間の欲は無限の底無し沼のブラックホール。

人間が成長するには栄養が必要である。その成長を助ける源泉こそが欲というものだ。
とくに食欲というものは人間が成長する上で最も重要な欲と言えるだろう。
人間および動物は食べれば体を成長せさせることが可能である。しかし食べ過ぎれば
腹を壊したり成人病にかかるデリケートなものなのだ。そして今の日本は食べ過ぎの
状態で肥満体質になってしまった身動きできない患者となった。

人間とは身長が伸びているうちは太りにくい生き物である。しかし成長期が終わった
あとも沢山食べ続ければ肥満体質となってしまう。その基本を忘れたインタゲ派は
構造改革を否定する売国奴である。
 この「お金」の発行はあまりにも魅力的だ。借用証書にすぎないものが、アッという間に
「お金」に変わってしまうのだから、通貨発行券という代物はまさに錬金術なのである。輪転
機さえ回せば、いくらでも自分がほしいだけ「お金」が手に入る。
 古今東西、為政者にとって、この錬金術は垂涎の的であった。そして多くの場合、為政者は
通貨発行券をという錬金術をわが物にし、紙切れにすぎないという脆弱性を忘れて輪転機を回し
続けた。その結果、「王様は裸だ」ということがわかったとき、借用証書は価値を失い、庶民
は一挙に貧国に堕ち、借用証書を呪うことになる。
著名な例としては、18世紀初頭のフランスでロワイヤル銀行を設立したジョン・ローがいる。
彼は「太陽王」ルイ14世が残した巨額の財政赤字を賄うために、それまでの金貨ではなく、
銀行券(実態は借用証書)発行による信用創造を唱え、銀行券を気前よくばら撒くことで、
一時は国家を蘇らせた英雄にまで祭り上げられた。
 ロワイヤル銀行の銀行券は、金と交換できることになっていた。とはいえ、当時のフランス
の国家予算の規模をはるかに上回る銀行券が発行されたのだから、当然ながら裏付けとなる資
金が必要となる。そこで、ローが考え出したんが「ローのシステム」である。
 ローは、当時フランス領だったアメリカ・ルイジアナの金鉱開発を目的としたミシシッピ会
社を設立し、その株式を売り出す。この会社の株は爆発的な人気となった。株式を手に入れる
ために、女性が自らの体を投げ出したとさえいわれている。ところが、払い込まれた資金は金
鉱探査には使われず、フランス国家に貸し付けられ、国債の償還に企てられていた。ロワイヤ
ル銀行の発行した銀行券をミシシッピ会社が引き受け、政府に貸し付ける。政府はその銀行券
を債務の償還に充てる。その一方で、ミシシッピ会社は新株を発行し、市中から銀行券を回収
する。ロワイヤル銀行の銀行券とミシシッピ会社の株は循環し、いっそうの株高と銀行券の発
行に役立った。そして、多くの通貨を手にしたフランス国民も、しばらくの間はハッピーな時
を過ごした。
 もちろん、この連鎖が無限に続くわけがない。
 人々が銀行券と金の交換を求めたとき、銀行の倉庫の中身は空っぽであった。ロワイヤル銀
行の銀行券は交換性を失ったと宣言され、「ローのシステム」は崩壊した。ロー自身も命から
がら国外に逃れている。
 日本も例外ではない。徳川家斉将軍の時代、老中水野忠成は14年間に8回も貨幣を改鋳し、
破綻した幕府財政を切り盛りした。明治政府も、設立当初の財政難を賄うため、太政官札を大
量に発行したし、1877年に西南戦争が起こると、戦費を調達するために政府紙幣を大増刷
した。これらはみな最終的に、貨幣・太政官札・政府紙幣の価値喪失という形で、庶民を困窮
化させたのである。
このように通貨発行券という錬金術を用いて、「借用証書=通貨」の価値を堕落させていく
という誘惑に、為政者は打ち克つことはできない。借用証書の受け取りが拒否されるまでは、
経済活動は活発化して、みなが幸せになるのだからなおさらだ。しかし、最終的には借用証書
は価値を失い、庶民の犠牲の上に、価値体系が大幅に調整されることになる。
 こうした歴史的な反省点を踏まえて、「通貨を堕落させる」という為政者の誘惑を断ち切る
ために設立されたのが中央銀行である。それゆえ、中央銀行は火薬、印刷技術と並ぶ「人類の
3大発明」と呼ばれているのだ。要するに、インフレにさせないために通貨の価値を守る番人
を置いたのである。したがって、中央銀行は「通貨を堕落させたい」為政者の干渉から、完
全に独立していなければならない。
 そう言うと、「日本銀行の通貨及び金融の調節における自主性は尊重されなければならない」
という日銀法第三条の指摘されるだろうが、中央銀行の独立性とは、本質的に「日銀が公定歩
合を自由に決める」などという低次元の話ではない。「通貨を堕落させる為政者の魔の手から、
日本国民の生活を守るために、伊勢者に対し抵抗し続けなければならない」という、極めてア
グレッシブな独立性を意味するのだ。

「キャピタル・フライト 円が日本を見棄てる」より
資産デフレが止まらないところに不良債権処理すると土地が売られる、だから
また地価が下がる、というストーリーは非常に俗受けするし、広くサポートされて
いるようですが、現実のデータを見るとそんなものすごいことが起きているという
ことは立証されていません。今の時点で土地の価格が年に5割、6割落ちているか
というと、実は5%くらいしか落ちていません。都内には上がっているところもある。
例えば、主要行の不良債権処理が3年連続で当初予定の3倍とか3倍以上に増えている
のは地価が落ちたからかというと、そんなことはありません。不良債権処理が予想の
3倍になっているという現実を冷徹に見ると、これまで隠してきたものが隠しきれなく
なってきたという側面が大きいことがわかります。
そこで表面的な話と、その背後で蠢いている話を峻別して議論すべきなのです。
資産デフレだから不良債権になる、それを処理するとさらにデフレになる、という
単純な悪循環を想定した議論は銀行に都合のよい自分勝手な論理を鵜呑みにした
非建設的な産物で、思考停止をもたらします。

「キャピタル・フライト 円が日本を見棄てる」より
調整インフレと称するインフレターゲットは、デフレを人為的にインフレにする
代物である。インフレにすれば企業業績が回復し、実質金利も下がる。物価は上
がるが給料も上がり、実質債務が減少する。それによって競争力が増していき、
景気が回復する。なるほど。確かにそんな気がする。しかしこれはインタゲ派が
都合のよいように解釈したに過ぎない。
前例主義で言えば、1930年代のスウェーデンがデフレを人為的にインフレに
して成功したらしい。但し消費者物価指数が無かったので証明のしようがない。
日本では30年代の高橋是清時代にデフレを人為的にインフレにもっていった例
があるが、殺害された後、理由はいろいろあるにせよハイパーインフレとなる。
日銀が国債をすべて買うという行為や戦争による激しい副作用であろう。
次に1922年のドイツの話であるが、ヴェルサイユ条約でドイツの賠償金額は
途方もない額となった。政府はライヒス銀行に国債を買わせて通貨は17.2倍
に増加して卸売物価は75.9倍に1年間で跳ね上がったのだ。これは生産設備
があればお札を刷ってもインフレは起きないと主張するヤカラの意見とは矛盾す
る。賠償金は当然払えなかったから報復措置としてフランスとベルギーに基幹産
業の溜まり場であったルール地方を1923年に占領された。そして人類史上最
悪のインフレが起こったのだった。この2年間に通貨は43億倍、卸売り物価は
344億倍になった。
前例主義は指標の一つであるかもしれないが、経済環境が今とは全然違うのだが
ら同一として見るのには、個人的にはやや違和感を感じざるを得ない。
さて本題に戻ろう。インフレにすると需要が増大するという理論についてだが、
インフレの規模にもよっては恐ろしい流動性を発生させる効果を持つ。仮に年間
100%のインフレが起こってる国を通貨があるとしよう。そんな紙屑みたいな
通貨を長く持つ愚か者はほとんどいないはずだ。
とまあ、借金だらけの国家から見た視点では一見いいこと尽くめのようにも見え
てしまうが、インフレを起こすような国の通貨は当然暴落する。そうすると中央
銀行が国債を買い支えることになってより激しいインフレを起こす。これではイ
ンフレが止まらなくなるから公定歩合を通貨が安定するまで上げる結果になろう。
そして変動金利でお金を借りてる人たちは高い確率で破産する。インフレになれ
ばその分給料が上がると思ってる人もいるみたいだが、労働分配率が下がるまで
は給料は増えないと見るのが妥当であろう。デフレであまり下がらなかった給料
がインフレで即上がるというのは都合の良すぎる解釈に終始している。
次にインフレターゲットで物価をコントロールできるかという問題がある。イン
フレ抑制は、規制の緩和や国営を民営化することで、ある程度可能であることは
理解できるが、その逆は上で書いたスウェーデンしかない。しかも証拠はないの
だ。インタゲ派は金融政策で物価をコントロールできると言い張るが、それを証
明しているそれを示すもっともらしいものはない。コントロールできるのならバ
ブルは起きなかったであろうし、不景気という言葉とも無縁でいられるだろう。
インフレデフレを表現するときに経済学者と名乗る人やエコノミストと自称する
人はどうも消費者物価指数に限定している節はある。経済学的に見ればそれは間
違いはないが、自由主義市場経済はそれだけで動くものではない。日本では土地
本位制が信用の拡大縮小を決めてきており、それがバブル崩壊以降縮小に転じて
いる。これで銀行の貸し出し残高は減っていき、今では貸し剥がしをやっている。
その裏で、中小企業よりも遥かに財務体質の悪い大企業を金利面で低く抑えてい
たり、債権放棄や債務の株式化で助けている。これでは努力しない大企業が助か
って、努力している中小企業が報われない。まさに真面目な奴がバカを見る世界
である。アメリカでは株式本位制が株価上昇時には成り立っていた。株価が上が
ればそれが信用につながって資金調達を容易にしてきた。そして401Kによる
株式運用益が消費拡大を支えていたとも言われる。そういう投資(投機)の世界
を無視したところから議論しているから視野が狭くなる。歴史的に見て、金融政
策でバブルを抑えられることはないし、それによって生まれる不良債権問題は解
決できない。
日本では努力する者が報われず、努力しない既得権益者が報われる社会である。
この負の循環を断ち切ることができない以上、日本の景気が回復することはない
だろう。無論循環的景気回復はあるだろうが、日本が立ち直るほどのものではない。
国の借金は現在700兆円ぐらいあるが、人為的インフレを起こすことで金利が爆
発するリスクを誘発する防波堤は破壊される可能性は高い。絶対などとはこの世の
相対的な部分には存在しないが、過去の歴史を見てみれば、経済破綻した国でイン
フレの起こらなかった国はないのだし、インフレが起こるということは国債も大暴
落を起こしてることだから、実質紙屑になる。それを防ぐ為に日銀がすべて買い取
ったらそれこそハイパーインフレの誘発を招く。韓国と違い、日本の経済破綻を救
える国は存在しない。結果として国民は円に関わる紙切れの金融資産を全財産失う
ことになるだろう。構造改革をやらずにきたツケはある日突然やってくる。少なく
てもその答えは10年以内に出るはずだ。最悪の場合は日本発世界恐慌も有り得る。
インフレターゲットと称して、楽して問題解決をしようという前提は間違っている
ことがいずれわかることだろう。
森ばかりを見て病原菌に侵された木々が病気をばら撒いてることを理解できないか
らマクロ政策で問題が解決できると思い込んでいるのだろうが、こういう世間を知
らない人たちが政策を立案するからいつも間違える。そして借金ばかり膨らむ自転
車操業国家と成り下がってしまったのだろう。
この国の破綻は4年後の2008年までにくることが決定的になった。
どうしてそんなこと言えるか?以下、お付き合い願いたい。
1998年は日本の景気を良くすべく大量の10年債=10年で返す借金札を
発行している(1999年も大量の国債を発行した)。
10年債だからして2008年はその国債を返済しなければならない。
こんな場合、潤沢に資金あるなら「借り換え債」と言って、国債を再び買う
という動きになるのだけれど、あまりに金額が大きすぎる。
どのくらいの金額かといえば、2008年度の見込みで140兆円! 
当然赤字国債(2004年度は40兆程度)も加わるため、
180兆以上の規模になること間違いなし。
いや、今の調子だと赤字国債は50兆を超える可能性すらあります。
税収って40兆しかないことを考えると、返済どころか「そんな国債を誰が買う!」だ。
もはや「借金を返すため借金をする」という末期的なサラ金地獄みたいなもの。
経団連すら国債に関し極めて厳しい評価をしているから深刻。
タイトルこそ『魅力的で信頼される国債市場の発展に向けて』とあるも、
中身を読めば「このままじゃアウトざんす」と書いてあります。
考えようによっちゃ今の腐った政治家や役人は最大4年でオシマイになるからそれもいいか? 
逆に心ある政治家と役人は、破綻するまで耐えて欲しいと思う。
良い日本になるまで最大4年。早ければ2年。 その日に備えて頑張りましょう!

http://www.kunisawa.net/
国って債務超過だったんだね。

一兆円一万円理論を適用すると、一人あたり1000万円の借金を負って、
金利2%で年間20万円払ってる計算になります。
四人家族で4000万円、年金利80万円、月々の利息支払いは約6万6千円です。

国税収入は約50兆。金利が30兆。
日本国は末期の多重債務者ですね。

財務省ソース (安心の.go.jp系<.GOverment.JaPan>)
http://www.mof.go.jp/jouhou/syukei/bs/bs1509.pdf

負 債 合 計 9 5 4 . 8 4 兆円

A平成13年度中の国債残高の推移
上記@の予算額及び決算額は出納整理期間中の公債金収入を含むものであるが、13年度
中(13年4月〜14年3月)に新規に発行された建設国債と特例国債の発行額(額面ベース)
は、それぞれ約9兆574億円、約19兆1,735億円であり、総額は約28兆2,309億円であ
った。また、同年度中に、国債の整理又は償還のため、建設国債及び特例国債に係る借換
債が約69兆546億円発行され、他方で13年度中のこれらの国債に係る償還額が約72兆
4,256億円であったため、13年度末の建設国債及び特例国債の残高は、対前年比で約24兆
8,599億円の純増となった。
これに、同年度中の財投債の新規発行額(約43兆7,604億円)や交付国債等の増減額を
加味すると、
『13年度末の国債残高(既償還未払い額を含む)は対前年比で約67兆5,100億円の純増』
となった(20頁参照)
【インフレターゲットの障害と、インフレターゲットの愚かさ】
1,国債の暴落のリスク
国債は国内で消化されているから対外債務国と違って国債の暴落はない。ということを
よく聞きますが、だから大丈夫という発想には違和感を覚える人もいることでしょう。
財政危機に直面した諸外国の例を見てみましょう。イタリアでは95%以上が同国の人
々によって国債が保有されていました。これは今の日本と状況が似ていると言ってよい
でしょう。しかし起こったことと言えば資本規制がはずれて資金の国外流出が起こり、
赤字をファイナンスすることが難しくなっていきました。カナダでは89年のインフレ
暴走によって金融を引締めして国債利払い費が増大し93年には史上最高の赤字を記録
しました。この財政危機で大幅な歳出削減や交付金の削減、失業保険の見直しなどの痛
みを伴う改革を実地してその後の経済発展を遂げました。またスウェーデンでは80年
代前半には政府債務残高が対GDP比70%にまでなりました。そのため金融緩和を実
地したために80年代後半バブルが発生し90年に崩壊しました。その後急速にインフ
レが進み、そして貸出金利を500%まで上げるはめになりました。企業倒産が相次ぎ
不動産価格も下落して不良債権が増大しました。91年〜93年の間に総額653クロ
ーネの公的資金を注入して政府主導で不良債権処理をしました。無論その後は財政危機
となり構造改革を実地することになります。政府が国民に危機を訴え、福祉を大幅カッ
トし増税を行いました。そして不景気にも関わらず財政再建の道を歩むことになりまし
た。この3カ国で共通することは、危機が起こる前までは国内で国債を消化していたこ
とです。それと国債の下落は株や不動産などの上昇で相殺されるというのは希望的観測
にすぎません。通貨危機でインフレになった国ではトリプル安になっているのです。
2,インフレの暴走
お金や国債などの紙切れを刷り散らかせばいずれインフレになるのは必然と言えるでし
ょう。インフレターゲットでインフレを抑えることが果たして可能かということになり
ますが、第一のリスクとしてインフレを抑えようとする行為は長期金利の上昇を誘発し
ます。長期金利の上昇とは国債の下落であり、日本が抱えるGDP比140%の債務を
考えれば、わずか1%の金利上昇で支払い金利が単純計算で7兆円増加することになり
ます。一度売ってしまった国債分はどうとでもなりますが、今後のファイナンスに不安
をきたすことになって国家財政破綻につながることになるでしょう。それでも1%程度
の金利上昇ならよいのですが、これが仮に5%となったとすると支払い金利だけで単純
に35兆円となります。こうなったら完全な財政破綻で円の信用力を失います。厳密に
言えば日本の国債発行残高の異常さを考えれば5%の金利上昇ではすまないでしょう。
だから日本と比べて遥かに国債発行残高が少ない諸外国の例をとってインフレ抑制には
実績があるというのはあまりにも単純だと言わざるを得ないでしょう。日本を支援でき
そうな国もなさそうですし一度インフレに火がつけばそれを抑えるのはかなり難しいで
しょう。インフレ暴走のきっかけは山ほど存在します。よくあげられるのが供給ショッ
クです。この供給ショックが起きたときに過剰流動性を行っていると強烈なインフレが
日本を襲うことになります。そう言うと日本は供給能力があるから大丈夫と言ってくる
人がいますが、それはあくまで二次産品であり一次産品ではありません。供給ショック
とは歴史的に見てたいてい一次産品の供給ショックで起こるものです。その他のリスク
としては自然災害や戦争及びテロなども内在します。これらの事件が発生したときにイ
ンフレをコントロールできたためしはあまりありません。
3,インフレは富の収奪・インフレで借金をチャラにする謀略
インフレ・デフレは貨幣の価値の減価・増価を意味する。インフレで貨幣の価値が減価
するという時は、物・サービスの価値が上がる事を意味する。物・サービスの価値の大
半は、労働者の賃金である。つまり、インフレは富裕者・不労所得者から労働者への富
の移転である。行き過ぎると大変だが、適切な範囲で行われれば経済活性化を促す。と
いうのがインタゲ厨の主張のようです。一見正しいような錯覚を覚えますが、労働分配
率が高止まりしている状況では多少のインフレで賃金が上がるとは思えません。それど
ころか近隣諸国と比べて給与所得が高い分、差が縮まるまでインタゲ厨の考える賃金上
昇は非常に難しいでしょう。そしてインフレになれば支払い金利は上昇します。金利上
昇はインフレ率に遅れるなどと言っている人もいるようですが、世の中のファンダメン
タルズに市場が先行するのは金融実務に関わっている人なら納得いくでしょう。仮にイ
ンフレになると過程して物価が上昇した分、企業は利益をあげることができて金利上昇
分と相殺できるという意見もありますが、まず上昇するのは日本に生産能力のない一次
産品からでしょう。二次産品は一次産品を加工して作るものなので、一次産品の値段上
昇は収益を圧迫します。収益を圧迫する中で金利が上昇したら倒産が相次ぐかもしれま
せん。倒産が増大して供給過剰がなくなってようやく二次産品の値段も上がりだすでし
ょう。そうしてやっと金利上昇に二次産品の値段が追いつくことになります。結果とし
てハードランディングになる可能性が高いでしょう。それがいいというなら問題はあり
ませんが。そして借金で一番苦しんでいるのが政府です。インフレになっても売られる
国債を日銀が無限に買い支えれば金利は上昇せずにハイパーインフレとなるでしょう。
これは完全な民間からの富の収奪であり放漫財政のツケを国民が負うことになります。
債権者の不労所得を減価すると考えれば、ずるいとも言えない。などと言ってる人は、
だったら資本主義国に住むのをやめて北朝鮮に住めばと言わせていただきます。
4,構造の変化を理解できないインタゲ厨
誰にでもわかる例を出しましょう。世の中が自動車社会になっているのに馬車を作り
続けろと主張するのが反構造改革派です。日本のインタゲ厨(反構造改革派)にもい
ろいろいます。景気が良くなるまで公共事業を増やせと言ってる人もいるし、お札を
刷ってマイルドインフレになるまでばら撒けと主張する人もいます。あるいはその両
方やれと言う人も多いようです。公共事業が日本経済を活性化させてきた過去がある
だけに公共事業という名のケインズ政策を主張するのでしょうが、残念ながら時代が
変わったのです。道が舗装されて車が通るようになり民間の生産性を向上させていた
時とは違い、今となっては熊のほうが多い道路が増え続けています。これでは民間に
なんら恩恵はなく国家の借金ばかりが膨らみます。民間の生産性を向上させてそれが
税収の増加となって跳ね返っていた時代の公共投資と同列に語る人が未だに多いのに
は驚きますが、そういう人たちはあまりにも実務を知らないといわざるを得ないでし
ょう。あまりよい例えではありませんでしたが、車が普及しているのに誰も使わない
馬車を公的資金で作り続けているのとなんら変わりありません。優秀な企業というの
は常に構造改革をやっています。なぜなら世の中の技術の進歩とともに古い技術は不
必要になるからです。国家の運営と民間企業の経営を同列に語るなと言われそうです
が、これは予算を増やしたい一部の政治家や財政拡大こそ景気回復の源泉と信じて疑
わない学者やエコノミストの言い分にすぎません。こういう言い回しを続けてきて国
家財政を滅茶苦茶にまで追い込んでしまったのです。今となってはこの言い分は破綻
しました。経済とは生き物であり常に変化します。昨日正しかったやり方が今日正し
いとは限らないのは自明でしょう。
5,インタゲ厨が大好きな消費者物価指数という指標は信じられるか?
アメリカではヘドニック法という新しいインフレを計測する方法を作り出しました。
これによって完全にアメリカ国民及び日本の経済学者を騙すようになりました。とく
に日本の学者という生き物は日本や中国あたりの指標は信用しないのにアメリカが出
す指標は神のように崇めて信用しきってしまいます。日本の学者がアメリカの学者の
言ってることを鏡で写し返したように、しかも自分で考えた主張のごとく言っている
のを見れば明らかでしょう。しかし現実は彼らにとって不愉快なものです。米国労働
統計局は2002年11月の暖房費が11.1%下落したと発表しましたが、ウォー
ルストリートジャーナルによれば20%以上価格が上昇していたのだそうです。また
「2000年5月にガソリンは下落」と発表したのにエネルギー省は同じ時期に価格
が20%上昇していたと報告しています。そして米国労働統計局がヘドニック法で調
整している物は、消費者物価指数に用いられている数字の56%に達しているのだそ
うです。これでアメリカが発表する数字の誤魔化しが理解できないのなら、それはあ
なたに思考能力がないだけです。この消費者物価指数を安易に信じてアメリカにデフ
レ懸念があるだとかニューエコノミーで物価を上昇させずに永遠の経済成長が可能だ
とか変なことを言っているのです。ずばりアメリカの実質経済成長率は嘘です。これ
らの数字を信じてしまうのはあまりにも愚かなことです。一時期アメリカは好景気に
よって財政均衡を祝っていましたが、政府債務の合計は増え続けていたそうです。他
の国で同じことをすれば粉飾決算に他なりません。こういうアメリカが出す数字を信
用してグリーン・スパンを神様扱いする学者やエコノミストがいるのにはいつも驚か
されてしまいます。
6,不良債権増加のメカニズム1
銀行がよく使う言い訳としてバブル時代の不良債権処理はもう終わり、今はデフレに
よって不良債権が増加しているというのが言われています。しかし冷静に見てそれは
本当でしょうか。東証一部上場企業の欄を見ると、土地投機に走った企業が額面割れ
になっていつまでも残っています。つまりバブルに踊ってきた大企業が倒産せずに生
き残っているのです。これを見てもバブル時代の不良債権処理が終わったという銀行
の言い分を信じる人に対しては何を言っても無駄だと思うのでこれ以上読まないで下
さい。バブル崩壊後の不良債権の定義づけには経営破綻懸念先債権や金利減免債権な
どがありますが、前者は甘い自己査定による隠蔽工作で、そして後者は支払い金額の
100分の1でも返済すれば金利減免債権にしなかった事実があります。現在の債権
は、正常先債権、要注意先債権、要管理債権、破綻懸念先債権、実質破綻先・破綻先
債権に分類され、要管理債権以下の債権が不良債権となっています。査定が甘ければ
引当金を積む必要がないので自己資本を維持でき銀行は破綻しませんが、経営者とし
ては自分がトップにいる間だけは自分の銀行を破綻させないようにと当然ながら画策
します。なぜなら億単位という退職金をもらいたいからです。しかしそれを見逃して
いては返済能力のある中小企業への貸しはがしは無くなりません。例えば甘い査定で
要管理債権の企業に債権額から担保評価額(この評価も甘いのが現状)を差し引いた
金額の20%前後が必要ですが、追い貸しの泥沼にはまっている大企業をいつまでも
要管理債権に置いておくこともままならなくなって破綻懸念先になれば今度は70%
もの引当金を積まなければならなくなります。そこで債権放棄やデッドエクイティス
ワップ、あるいは超低金利で貸し出して客観的に見れば破綻先債権なのに、金利を返
済しているからという理由で要注意債権にして不良債権扱いしていなかったりするの
です。そして追い貸しや引当金調達のために返済可能な正常債権である中小企業から
貸しはがしを行うのです。こうして不良債権を隠蔽し続けて減っていかないのです。
だからこそこの負の連鎖を止めるために政府が介入して多額の公的資金注入と経営責
任を厳格化する必要があるのです。
7,不良債権増加のメカニズム2
インタゲ厨が嫌うことに不良債権処理があります。彼らの主張することは概ね一貫し
ています。「不良債権処理をすると景気が悪くなって不良債権が減るどころか更に増え
る。現実に不良債権処理をやり続けているのに減らないじゃないか」だいたいこんな
感じでしょう。不良債権増加のメカニズム1で書いたように、大企業への低金利融資
及び債務の株式化や債権放棄で、いつまでたっても真の不良債権処理が行われていな
いことは書きましたが、これらの大企業によるダンピングまがいな行為は今でも続い
ています。とくに供給過剰の著しい建設業界ではそれが言えます。まず基本を抑えま
しょう。日本は土建国家であり、この業界を肥え太らせる仕組を政治家達は作り上げ
てきました。それが集票につながって更なる公共事業が業界に流れ込む仕組になりま
した。儲かるのだから業界が肥大化してしまうのは当然です。そして建設バブルが弾
けてからは当然のごとく供給過剰となって潰れる会社が増大するべきだったのですが、
公共事業やら債権放棄やらで、今ではバブルの頃よりも業者が増えてしまっているの
です。本当の意味での需要がないのに供給過剰が無くならないのだから、この業界に
強烈なデフレが起こってしまったのは必然でしょう。そのため健全であった企業の体
力までもが奪われて、新しい不良債権ができてしまう構造となってしまいました。こ
のような負のスパイラルを止めるには大規模な不良債権処理をする必要があります。
これで債権放棄をして不良債権を要注意先債権にして、表面上だけ不良債権を減らす
手法に踊らされている人々の愚かさがわかるものでしょう。毎年50兆円以上公共事
業をやり続けてデフレギャップを埋めろと主張する変な人もいますが(すでに小渕が、
それ以上のお金をばら撒いた)4番目に書いたように、無意味に財政を危機に陥れる
行為に他なりません。
8,自称エリートの暴走
インタゲでインフレ期待が起こり需要が増加してマイルドインフレになる。その過程
で国債から株式へと資金が移動する。これは景気回復には避けて通れない。よくイン
タゲ厨が使う妄想の理論です。果たしてこの願望に等しいインタゲ厨の思惑通りにな
るでしょうか。無論なればいいですが。しかし世の中楽して良くなろうと試みる行為
が上手くいくものでしょうか。お札を刷ってマイルドインフレにして景気を良くする。
本当にこんなに楽して景気が良くなったらこれ以上のことは無いです。なおかつ人々
のインフレ期待をコントロールしてマイルドインフレを実現する。まさしくテクノク
ラート独裁の独断先行でしょう。国民の期待はエリートの力でコントロールできるの
だという思い込みの妄想が暴走しているに過ぎません。テクノクラート独裁が暴走し
ているインタゲ厨の意見を廃して冷静に今の日本を見ていきましょう。2000年9
月26日の日経新聞によれば、国の借金は500兆円突破とあります。2002年1
2月26日の日経新聞ではなんと631兆円に増えています。2年で130兆円も増
えています。1年換算だと65兆円の増加です。いくら不景気とはいえ異常な増え方
だということは小学生にでもわかりそうなものです。それでも暴落しないのは国民の
異常な(あるいは異常なまでの将来不安による)貯蓄率を利用した国債買い支えに他
ならない。銀行預金郵便貯金生命保険年金など財務省の家来が一生懸命買っています。
最近では日銀までが買うに至っています。
9,インタゲは国民を騙す詐欺的な戯言
さて、こういう悲惨な状況の日本と他国の例を比べたがる人がいます。国債の発行残
高及び増え方が尋常ではない日本と比べてしまうのです。そしてあの国では成功して
いるとか書いてきます。仮に成功していると仮定しても日本とは明らかに状況が違う
のはわかるはずです。毎年GDPの10%以上も国債残高が増える国で起こるインフ
レは国債暴落を起こす危険を内在させています。長期金利の上昇とそれによる大倒産
続出によって株価も暴落。物価が上昇するから金利上昇分は相殺できると妄言してま
すが駄目企業が多い業種は時代が必要としない企業ばかりで供給過剰になっています。
故に金利上昇率に比べてその業界の物価が上がるとはとても思えません。インフレを
コントロールして痛みなく景気回復など机上の空論です。誰一人痛みなく景気を回復
させることが可能であればこんな幸せなことはありませんが、そういう甘言は時とし
て人々を誘惑して騙す手口になりえます。人間とは誘惑に弱い生き物です。しかし騙
されてはいけません。お札を刷りちらかしておいて物価をコントロールできるのであ
ればあえて資本主義である必要はないでしょう。最近は商品先物市場が上昇していま
す。商品とは一次産品を差しますが、これは簡単に大量生産できない物であり世界中
で常に需要のある物です。なぜなら物を作る限りにおいて不必要になることはないか
らです。これらの供給ショックが突然起こった時にお札を刷り散らかしていると恐ろ
しいことになります。石油ショックの時は30%のインフレになりましたが今回は当
時と比べて国債発行残高が多すぎるのです。インフレ率のコントロールはおろか、長
期金利のコントロールもできなくなることでしょう。
10,かくてインタゲ厨は破綻した1
今現在日本銀行及び日本国政府が行っている経済政策はインタゲ厨の望むような政策
をやっています。隠れ借金を除いた債務が推定700兆円以上、これ以上さげること
ができないゼロ金利、そして増え続ける国債の買いオペなどは今や月1兆2000億
円にまでなりました。財政政策も金融政策も異常な水準に達しているのは数字を見れ
ばわかるでしょう。すでに財政支出によるバラマキや金融緩和は過去にないレベルに
なっているのです。しかしインタゲ厨の言い方は首尾一貫しています。「財政出動が
足りない。金融緩和が足りない」こうやっていつまでも言い続けるのです。すでに金
融緩和はやった。財政出動もやった。しかし彼らに言わせると足りないという。まと
もな実務家であれば何故財政出動の効果が一時的なのか、何故金融緩和が効かなくな
ったのかを考えるものですが、机上で学んだ経済学しか知らないインタゲ厨にとって
は自分の知っている理論が絶対だから、政府がどんなに財政出動しようが日銀がどん
なに金融緩和をしようが効果がでないと「財政出動が足りない。金融緩和が足りない」
と言い続けるのはこの数年を見ればわかります。もはや思考能力がゼロになっている
ようです。そして財政出動と金融緩和の主張がインフレ化していることに気づくこと
は永遠になさそうです。日銀が5兆円の買いオペやっても効果がなければ「金融緩和
が足りない。日銀は無能だ!」と主張するでしょう。そして次は10兆円買えと言い
出して本当にそれをやって最悪インフレが暴走しだしたら再びは日銀をバッシングす
るのは目に見えています。彼らにとって財政出動や金融緩和をやれば経済学の理論上
景気回復していないとならないために歯止めが効かなくなっているのです。だからそ
れらをやっても景気が回復しないと、バラマキの主張ばかりが膨張していくのです。
なんにせよインタゲ厨には傷が付かないのだけは確かです。無論日本銀行に悪くない
ところがないとは言えませんが、すべてを日銀のせいにしたがるインタゲ厨の態度に
は気持ち悪さを感じる人は沢山いるでしょう。
11,かくてインタゲ厨は破綻した2
よく小泉とフーバー大統領を結びつけて論じる人がいます。フーバーは景気回復策を
やらずにアメリカの景気を悪くした。今の政権はそれとよく似ているというのです。
一見もっともらしい意見のように感じますが、すでにルーズベルトがやったようなバ
ラマキ政策はやりました。それでも景気が回復しないともっと増やせの大合唱がパタ
ーンです。そして金融緩和もこれ以上ないぐらいやりました。それでもあまり効果が
ないと金融緩和が足りないと言い張るのがインタゲ厨の特徴です。そしてルーズベル
トの例を出したがるのに何故か不良債権処理に反対するのもインタゲ厨が論理矛盾し
ているところです。ルーズベルトは銀行が回収不可能と思われる不良債権を自助努力
で償却した場合に、どのぐらい資本勘定が減額するか(減資となるか)を算出させ、
ほぼその額に相当する優先株を発行させてこれをRFCに引き受けさせたのです。不
良債権発生の責任者は退任させ、株主責任も減資によって明確にしています。景気回
復まで不良債権処理は反対と言いながらルーズベルトを例に出す矛盾を見れば、イン
タゲ厨の主張がいかに破綻しているかわかるでしょう。フーバーを引き合いに出して
ルーズベルトにもっていく過程で彼らが犯す過ちはこういうところにあります。今の
日本は未曾有の金融緩和をやっているのに金融引締をやっていたフーバー時代と同じ
だと語り、景気回復まで不良債権処理を否定しておきながら不良債権処理と経営責任
を取らせたルーズベルトを持ち出す。まさしく喜劇に他ならないでしょう。
12,経済学者とは口先だけの評論家
基本的に評論家は適当に批評していればいい立場です。論理的にあっていようが間違
っていようが関係ありません。そして口先だけで政策提言して採用されなければ文句
を言えばいいし、相手側が上手くいってる時だって「こうすればもっと良くなった」
とわめけばよいのです。仮に政策提言が100%採用されて日本銀行が失敗しても日
銀が無能だからと言ってればよい立場で、政策への批判に対しては100%勝てるよ
うになっているのです。だから彼らインタゲ厨には日本銀行の責任者になってもらっ
て失敗したら罰金10億円払うと宣言してほしいのですが、そんな勇気のあるインタ
ゲ厨はいないでしょう。それなのに偉そうなことを言い張っているのが現状です。彼
らは常に安全な場所から口先だけ適当なことを言ってのけるのです。クルーグマン、ス
ティグリッツ、バーナンケ、フィッシャー、アイケングリーン、岩田規久男、伊藤隆敏、竹森
俊平、深尾光洋、野口旭、岩井克人、伊藤元重、北坂真一、浜田宏一、林文夫、清滝信宏、星岳
雄、ポール・サムエルソン、マッカラム、ルーカス、トービン、マンデル、ソロー、ブキャナ
ン、ブラインダー、テイラー、オリヴィエ・ブランシャール、アダム・ポーゼン、ベンジャ
ミン・フリードマン、ベッカー、ドンブッシュなどが上にあげた条件を飲んで日本銀行の
責任者になってやるのならば私は文句を言いません。頑張ってくださいと言いたいの
ですが、現状は安全な場所から戦争を賛美する政治家となんら変わりません。今一番
必要なことは批評することよりも行動する時なのです。その点では彼らが大嫌いな木
村剛氏などは口先だけではない行動で示している数少ない日本人です。文句ばかり言
ってないで木村剛氏のように銀行でもなんでも設立してみればいいのです。あるいは
上に書いたような条件を飲んで日本銀行の役員に立候補するなどどうせできないでし
ょう。こう言われても文句言えないほどに彼らは口先だけの評論家なのですから。
13,日銀がインタゲ宣言すると人々がインフレ期待を持つ?
非常に不思議な理論です。日本銀行がインフレ目標を掲げると人々がインフレ期待を
持つとインタゲ厨は言うのです。彼らは、日銀の言動しだいで人々がインフレを期待
して消費を始めるのだと思い込んでしまっているようです。そしてそれが景気を刺激
してインフレが起こると言っています。おまけに都合の良いことに、資産インフレま
で起こるとまで言い始めています。ついでに長期金利は上昇しないのだそうです。こ
の根本の理由がアジア危機で国債が暴落した国はないということなのです。これらは
なんら根拠なく、インタゲ厨の希望的観測が暴走しているだけと見るべきでしょう。
現在でさえ日銀はゼロインフレ目標を事実上やっていますが、それで人々がゼロイン
フレ期待をもったでしょうか?過剰流動性の中で資産インフレは起きたでしょうか?
そして国債はどうでしょうか?たかが株価が3000円程度上昇しただけで長期金利
は1%上昇しました。そして高橋洋一はこのように言っています。「インフレ期待が生
じてもそれらの一部が債券購入資金にまわり、債券価格の下支えになって金利はなか
なか上昇しないのだ」と、主張しています。しかも大昔の例を持ち出し、数秒で資金
を海外に移せる今とを比べて、名目金利は上昇しないなどと言っているのです。イン
フレになれば日銀は売りオペをやって資金を回収してくる。インフレになると予想さ
れればコンピューターを使って数秒で資本逃避ができる。そういう時代です。まさし
く論理破綻と言うべきでしょう。さて、金融危機が起きた国で国債が暴落した国はな
いと言っているインタゲ厨は正しいでしょうか?野口旭の本などでは暴落はなかった
などと恥知らずにも書いてあったりしますが、先進国から援助をもらえなかったロシ
アやアルゼンチンの国の国債がどうなったかを考えればそんな恥ずかしいことは書け
ないはずです。第一、国債をインフレ率以下の金利で買う馬鹿がいるのでしょうか?
14,支離滅裂なインタゲ厨
インタゲ厨の特徴として不良債権処理や構造改革は後ろ向きな政策でインフレ目標が
前向きな政策と結論づける人がいます。おそらく高度経済成長期のような時代を思い
浮かべていっているのでしょう。不良債権が生じても土地などの資産価格の上昇でそ
ういう負の資産がプラスの資産となってしまう好循環を思い浮かべているのかもしれ
ません。だから不良債権処理や構造改革をやらなくてもインフレになればそれらを自
然処理できるという論法でしょう。しかし結果はどうでしょうか?さんざん金融緩和
をやってゼロ金利にまでなり経済成長していないのにマネーサプライは増え続け、財
政も小渕内閣時代に100兆円も垂れ流しました。すべてインタゲ厨が望んだ政策を
やり続けた結果です。一部のお馬鹿さんは小渕の時に財政出動していたから景気が良
かったなどと言っていますが、世界中で沸き起こったITバブルによる株価上昇によ
って起きた景気回復に過ぎません。現にあの頃の株価で上昇していたのは一部のハイ
テクやIT関連銘柄、及び金融関連銘柄で建設セクターは暴落していました。現場感
覚でも赤字受注が当たり前で中小企業は固定費のつなぎだけでヒィヒィ言いながら資
金繰りしていたと聞きます。100兆円ばら撒いても建設業界は不景気だったのです。
建設業界だけではありませんが既存勢力を残そうとする不良債権処理反対論や構造改
革反対論こそまさしく後ろ向きの政策であり、インフレ目標なんていうものは現状維
持政策に他なりません。岩田規久男のように痛みはいらないとかはまさしくカルト宗
教に近いものがありますし、野口旭あたりは徹底して構造改革批判を繰り返すばかり
です。彼らが嫌う痛みは体力があるうちにやったほうがいいのは歴史が示すところで
しょう。早ければ早いほど傷は深くならないという金融実務に関わっている人なら誰
でもわかりそうなことを彼らインタゲ厨はわからないようです。
15,日本の国家破産はないと主張するインタゲ厨
日本は債権国だから国家破産はない。国家破産した国はみんな債務国だ。1400兆
円の金融資産があるから大丈夫。こういうのが大まかな主張でしょうか。日本が債権
国だから国家は破産しないっていうのは言わば希望的観測で語っているにすぎません。
なんら納得いく根拠らしい説明は見たことがありません。せいぜい破綻した国はみん
な対外債務国だという主張しか見受けられません。吼えているだけでなんら説明がな
いのでは誰も納得しないでしょう。対外債権は全部が国家の掌握できるものではなく
民間が大部分です。民間は円がやばいから対外債権を売って円を買い支えるなどとい
う行為を国の命令でするでしょうか? 社会主義国でないのだから無理だとわかるで
しょう。そしておかしいのは1400兆円の金融資産があるから大丈夫だという主張
です。言い換えればいざとなったら国の借金をあなた方国民の財産を没収すれば問題
ありませんよと言っているようなものです。確かにこれなら国家は破産しないでしょ
うが、国民の金融資産がなくなるってことに変わりはありません。これでは債務国と
して国家破産した国民と何が違うのでしょうか? 1400兆円の金融資産があるか
ら大丈夫という主張は、すなわち国家が大丈夫なのであって国民の金融資産は大丈夫
ではないということを意味するのです。国民側から見れば、そういう主張はトンデモ
論にすぎません。国家とは国民の生命と財産を守るために存在するべきなのに、それ
を奪うのでは国家としての存在意味はありません。それなのにインタゲ厨の一部は1
400兆円の金融資産があるから大丈夫と寝言を言ってのけるのです。そして最終兵
器として「教科書読め」と逃げの一手を打つのは過去スレを見ればわかります。
16,過去(歴史)の失敗例を持ち出してくるインタゲ厨
高橋是清を持ち出すインタゲ厨が沢山いるのはご存知であると思います。あの時代は
コール・オーバーナイト金利は2〜3%台で推移していました。日銀は引き受けた国
債を市中に売却して余剰資金を回収したためマネタリーベースの伸びは4〜9%程度
でしたが、今は10〜30%台の伸び率です。つまり今のような無担保コール翌日物
のような短期金利がゼロに陥っていっているわけではなく流動性の罠に陥っている状
況ではないということです。短期金融市場に身をおく関係者から見れば、日銀が供給
した膨大なマネーがフロックのように日銀当座預金に沈殿していることはおわかりだ
と思います。金利がゼロになることは、マネーの動きが凍結されるという現象が発生
するということです。そして今と違うことの象徴の最もたるものは資本規制です。今
のようなグローバル化して資本移動が自由な時代とは全く違うと言うことです。当時
すなわち1932年7月に資本逃避防止法を作って対外証券投資を禁止しました。つ
まり経済のブロック化です。ポンド建て日本国債の金利が20%なのに国内流通の国
債は低金利にとどまっていました。つまりブロック経済の時代であったからこそでき
た政策なのです。国債標準価格制度のような帳簿上の国債価格が一定であるという政
策を今の時代に日本だけがとるようなことだってできません。最近では償還まで持ち
続ければ国債の価格が下落しても会計上は購入金額として計上可能なようにするそう
ですが、住宅価格が下げ止まったりすれば生涯収入の半分ぐらいを占める住宅購入費
や家賃支払いなどで預金流出が起きる可能性だって捨てられません。そうなれば償還
期限まで国債をもっているわけにはいかなくなって損失はいずれ出てくることでしょ
う。つまり問題先送り政策に過ぎないのです。国債発行残高が尋常なレベルを超えて
いる現状を考えれば、それこそ恐ろしい結果につながります。ちなみに高橋時代の最
後はハイパーインフレで幕を閉じました。金融引き締めをすればなんとかなったとか
後講釈を垂れる人もいますが、結果がすべてでありタラレバを言うのは歴史を見る視
点が仮想現実となってしまいます。
17,実体経済を知らないインタゲ厨
2003年度のマネーサプライは1993年以来の低い水準で、わずか1.7%の伸
びにとどまりました。2002年が3.3%。2001年が2.8%の伸びであった
ということは、インタゲ厨が大嫌いな速水時代の方がマネーサプライは増加していた
ということです。しかも2003年度は円高になったのです。これから推測されるこ
ととは、福井がお金をばら撒いて景気が回復したのではなく、需要が増えたから景気
が浮揚したと考えるのが正しいでしょう。今回生まれた需要は買い替え需要などと違
って新技術による新しい需要であると考えるべきです。従来型の付加価値の低い家電
需要が減退して付加価値の高い新技術のデジタル商品が市場を席巻し始めました。半
導体の塊と言われるデジタル家電のおかげで半導体需要も増えて素材価格も全般的に
上昇して輸出企業全体を潤しています。2003年の日本の半導体出荷額が22.5
%も伸び、世界全体では14.8%なので国内の半導体需要がいかに増えたかを物語
っています。DVDレコーダーやデジタルカメラ、液晶テレビなどが前年比40%も
伸びたことを考えれば当然の結果だったというわけです。それに追い討ちをかけるよ
うな勢いで重厚長大産業が中国の超需要の発生で業績が一気に回復して、円高にも関
わらず輸出企業全体が凄まじい利益を上げたのです。このように新技術が花開いたと
同時に中国の超需要発生が重なって景気が回復しているのです。単純にお金ばら撒け
ば景気回復と言っている人達も、もう少し社会勉強してはいかがでしょうか?社会人
になって「お金ばら撒けば景気回復」なんて言っていたら笑われます。人々がほしが
る物をリサーチしたり研究開発している人がこのスレを見たらどう思うのでしょう。
18,消費手控えはデフレ期待のせいではない
よくこのスレの経済学を勉強している世間知らずの学生やエコノミスト達は「デフレ
期待があるから消費しない」などと言っていますが、これらの発言は自分勝手な解釈
にすぎません。将来値段が下がるから消費しないという消費者がいったいどれほどい
るのでしょうか?金融資産の多くは老人層が持っていますが、彼らはもともと物欲が
ないために消費はほとんどしません。金利がついていた時代は旅行などに行ってりマ
ッサージなどのようなものにも消費していたようですが、今のような低金利では不労
所得がないのでそれすらも減らしました。お金とはいくらあっても困ることはないし、
あればあるほど安心感を得られるものです。とくに働けない老人は貯蓄が減るのを怖
がる人が多いと思います。年金だって減らされる雰囲気であるし、これでどうやって
安心して消費しろと言うのでしょうか?金融資産の大部分を抱える彼らが消費をしな
いのはたぶんこんな理由なのでしょう。少なくとも将来値段が下がるから買い控える
なんて考えを持っている人などほとんどいないということだけは確かではないでしょ
うか。無論これは老人以外の高収入の人達にだって言えることです。貧乏人には理解
できない感覚でしょうが、お金持ちというのは税金やインフレに過度に過敏になりま
す。相続税の高さは天文学的であるし、経済が行き詰ると政治家は次の選挙に勝つた
め不良債権処理を後回しにして輪転機をフル回転させるというのが歴史上の常である
からです。そしてお金持ちは決して無駄遣いをしません。相続で多額のお金を得たお
坊ちゃんや天才と勘違いして泡銭を掴んだ人などを除けば消費には慎重なものです。
彼らだってデフレ期待で消費をしないのではなく、もともと無駄な消費をしないので
す。貧乏人に関しては貯蓄すらままなりませんのでデフレ期待もクソもないでしょう。
19,グレート・デフレッションの誤解
1873年〜1896年にかけての24年間は大不況として習った大学生も多いこと
でしょう。しかし大不況と定義づけられているこの時代は、1929年以降に起きた
大不況のような悲惨な話は全く聞きません。物価が下がっているから大不況なんだと
強引に決め付けられている印象だけが残ります。経済学において物価が下がる現象は
不況でないと理論が破綻してしまうのです。だから理論が間違っているのをみとめた
くないばっかりに歴史を捏造してまでこの24年間を大不況と位置づけてしまったの
です。イギリスはこの期間に卸売物価が42%も下落。年率2.3%の下落になりま
す。そして実質経済成長率は1.9%もありました。これに対してインタゲ厨の言い
分もあるでしょう。おそらく植民地から金(きん)を略奪しただの失業者をNZに送
り込んだだのと言うのがパターンです。しかし植民地をほとんど持たないアメリカで
さえデフレで高い成長率を保っていたことを考えれば、それらインタゲ厨の言い分は
破綻していると言えるでしょう。この時代は新技術新製品ができた時期でもあります。
自動車や顕微鏡、転炉法など次々と新しい工法や研究が進みました。そして平均寿命
も、顕微鏡の発達のおかげで細菌学が発展し倍にまでなったのだそうです。そして賃
金は下がらずに物価が下がってくれるので実質賃金は上がる一方で、今まで金持ちし
か食べられなかった高級食材も一般人が口にすることができるようになった豊かな時
代です。1929年の大恐慌のような飢え死になど、この時代には聞いたことがあり
ません。経済学が教えるこの時期の大不況という嘘を真に受けるのは理論に犯された
信者だという認識を持つべきではないでしょうか?
20,やがて起こるスタグフレーション
現在世界中がやりすぎとも思える金融緩和をやっています。とくにアメリカなどが発
表しているドル札の発行残高など信用できるわけがありません。軍事力によって強制
的に基軸通貨として世界に押し付けてドルの価値を保っているような状況です。とく
に世界中の国々が必要とする原油はドル決済しかできません。原油を買うためにどう
してもドルを買う必要が生じてしまい、結果としてそれがドルの買い支え要因となり
ます。そしてサウジアラビアの王様のように、アメリカ兵に守られながら稼いだドル
で米国債を買って米国にドルを還流させる人々もあの地域には沢山いるようです。で
すがこんなやり方がいつまでも通用するとは思えません。いつまでも大赤字を垂れ流
すようではいずれドルの信用不安が高まっていくことでしょう。基軸通貨という地位
があればこそなんとか価値を保っているに過ぎない通貨であるからです。そして今、
商品価格が上昇しています。これは卸売物価を押し上げる要因になります。これがや
がて消費者物価にまで反映されるようになることと思います。そして待っているのは
デフレよりも恐ろしいスタグフレーションです。日本の賃金は海外と比べて高止まり
しているので、多少のインフレでは収入上昇は見込めないことでしょう。そしてイン
フレになっているということは長期金利は容赦なく上昇してしまうので、賃金が増え
ずにローンの返済が苦しくなって破産者も増加することでしょう。インフレになれば
好景気になると主張していた人達の論調もやがて変わってくることでしょう。つまり
「日銀が悪い」と。まあ間違いなくそう主張してくると考えるのが妥当です。評論家
とは相手にわずかな欠点があれば、そこだけをついてくるのが相場です。そしてその
欠点を主張していたのが自分達だということは永遠に気づかないことでしょう。
21,バブル時代の物価と金利政策
バブル突入する前の出来事として超円高が上げられます。そして物価は上方バイアス
を含めれば実質はマイナスに転じていたとされています。とくに87年、88年の物
価は極めて低い上昇率になっていました。インフレターゲットという政策が仮に2〜
4%のインフレが適正値であると主張するならば、それにそって日銀は金融緩和をし
ていかなければなりません。そしてインタゲ厨の主張がそのまま流用されたかのよう
に当時金融緩和を行いました。今と違って流動性の罠に陥っているわけではないので
すぐに金融緩和は利きました。ただしそれは実体経済にはあまり流れずに金融市場に
流れていきました。インタゲ厨は、インフレターゲットは物価を重視したものでスト
ックは考えないものだと言っているため、ストックの価格が上昇しても物価が上昇し
ていなければ、これが上昇するまで金融緩和を続けろというものです。つまり当時の
日銀は、現在インタゲ厨が主張しているような政策を実践していたということになり
ます。そして起きたことといえば土地バブル証券バブル建設バブルです。物価オンリ
ーの考え方でインフレターゲット政策は行われるもので、マクロバカ的にはストック
は外生変数なのでほとんど無視しているというのが現状です。これが結果としてバブ
ルを引き起こして、バブルが起きる前よりもひどい状況になってしまったのです。物
価オンリーの視点でしか考えないインフレターゲットがいかに愚かな政策であったか
は明らかだと思います。しょせん金融市場というものを何一つ知らない、そして自分
の力で儲けることができないエコノミストの言い分など取るに足らないということで
す。役立たない経済学など学んでいる暇があったら株でもなんでもやってみるほうが
勉強になるでしょう。
インフレターゲットは効果希薄と思っているので支持しないが、
日本は最低でも10年位は持つと思っている。カキコしてインタラクティブに説明しようと思っても、
荒らしくんたちから訳のわからん妨害を受けるので、
長文になるがまとめて理由を示す。2chじゃ猫に小判という説もあるが...。

日本は膨大な債務(700兆円)を背負い込んでいる。
それに対して利払いはといえば現在残存国債の平均が2.5%位、
700兆円には国債以外に財投とかもっと利率の高い借金が含まれているから、もうちょっと高いと思う。
もっとも、地方に対しては昨年から財投(郵貯,年金,簡保から借り入れ)はやめて
財投債(国債)という形で調達することになったので、多少は利払いは軽減されて行くだろう。

一方、国債の利率は概ねH13年1Qに底を打った。以後若干の上昇傾向。
国は利払い負担軽減のため、中短期債(5年,2年)の発行比率を増やしている。
残存国債における中短期債の比率は、
H11年までは長らく2割位だったものが、H12,H13と突然増加を始め、H14年には4割を突破する。
さてここで、かなり乱暴だが数字だけの話をしてみる。
通貨不安等が起こらず利率が底這いを続け、国は全ての国債を中短期債ばかりに借り替えて行った場合、
10後の国債利払いは理論的には0.4%位となる。
仮に債務残高が1200兆円で金利が国債並みなら4.8兆円位、となる。
一方税収はといえば、この先どうなるかは分からないが、
現時点で国が約50兆円、地方が約35兆円、計85兆円ある。

実際には、特殊法人に3、400兆円の借金があり、事実上政府が利払いを肩代わりしているので
もうちょっと苦しいとは思うが数字的には耐えられることになる。
だから10年位はもつと思うのだ。

もちろんこれは将来を予測するものではない、
前提として金利底這という前提があり、
全国債を中短期債にするというのは、火薬を暖めて発火温度以下でカラカラに乾燥させる様なものだ。
ちょっとした不安で金利上昇が止まらなくなれば、それで終わりだし、
ちょっと景気が回復して金利が上昇しても財政はもたないだろう。
為政者がそんな状態にもって行く可能性は小さい。
しかし、最低でも10年位はもつという感触は感じるのだ、少くとも俺は。
「自分は口先だけの評論家でよい」と割り切っている馬鹿評論家たちにとって、敢えて
不可能な「あるべき論」を唱え続けるというスタンスは極めて賢い選択肢になり得る。

その「あるべき姿」が決して実現しないユートピアであることを熟知した上で、
「俺が唱えるユートピアに至っていないではないか」と批判し続けるという作戦には
「負け」がないからである。

要するに、100点満点が取れない状況を自分勝手に想定した上で、
「100点満点でない限り、お前は0点だ」という論法をとるのである。
これなら、どう転んでも、自分の論理は破綻することがない。

論壇的には最強のポジションをとることができる。
しかし、そういう評論家は、「保身」という観点に立てば限りなく賢いが、
「世の中を改善する」という視点に立てば単なる目障りなクソ野郎でしかない。

そういうインタゲ馬鹿論者たちは、世の中を本当に改善することには興味がなく、
「俺は議論に負けない」という極めて小さく個人的な満足感に浸りたいだけの
無責任な小人なのではある。
相続税はゼロにして、
金持ちいじめを終わらせなければならない。

金持ちに更なるやる気を出させないと、資本主義は駄目になってしまう。

政府は、一部の馬鹿が格差廃絶主義を唱えているのを指をくわえて見てないで、
金持ちを尊敬し、そして貧乏からでもリスクを取ればお金持ちになれる社会になったことを言わなければならない。

今は生まれがどこでも競争が出来る社会になっているのだから。
負け組は、おもちゃ売り場やお菓子売り場で泣きわめく子供と同じだな、或いは、小遣いアップをせ
がんで泣きわめく子供と同じ。全く聞分けが無い。国が親ということだ。

負け組は、そういったダダをこねる子供と同じメンタリティーなのだ。

ただ、負け組が子供と違うところは選挙権もあるし、下手に知識(糞知識だが)があるし、有る程度、
詭弁を使う技術も身につけている。

但し、負け組はダダをこねる子供より遥かに有害である。

なぜなら、ダダッ子は親におもちゃ・お菓子を買うカネや小遣いアップのためのカネが無いのなら、
親にカネを持ってる人から強盗をしろ!とは、普通は言わない。

しかし、負け組は勝ち組に対して課税を強化するような強盗行為を国に対して要求するのである。デ
タラメな法律をつくって合法的強盗を可能にしようとする。しかも、それを恥と思ってもいない。


こういった状態が日本の現状である。間違った考え方によって、日本が恥知らず国家になってしまっ
たことは残念なことである。
スイス、オーストラリア、カナダ、ニュージーランド、イタリア等
多くの先進国では、相続税はとっくに廃止になっています。
メキシコ、タイ、インドネシア、ロシア、スウェーデンにも相続税はありません
イギリス、スペイン、ベルギー、オランダでは事業に関わる
資本について相続税は無税。

アメリカは2010年に廃止する 予定になっています。
インフレターゲットとは理想論に過ぎない。

中央銀行に「毎年3%のインフレを目指す」と宣言させれば、
日本人はインフレを確信するであろうという妄想である。
政策とは「こうあってほしい」という希望などではない。
本来、政策とは今確実に出来ることを考えることであろう。
仮にインフレを起こして国民になんの益があるのだろうか。
お金垂れ流しのインフレで需要が起こると盲信する人は、
インフレで苦しむ国を見るといい。
最悪の場合、暴動にまで発展している情勢を・・・
お金持ちは貧乏になり、借金してる人は高金利で苦しみ・・・
最後は貨幣への信頼が失墜して日本人による円の投売りで
起こるハイパーインフレ・・・
インフレが起きても名目賃金が上がらない場合の地獄・・・

インフレや預金封鎖は大略奪そのものである。
構造改革の痛みなどよりも遥に大きい傷を国民に残すであろう・・・
↓性懲りもなく金融政策拡大を説く有名デムパインフレ論者 

クルーグマン、スティグリッツ、バーナンケ(プリンストン)、フィッシャー(MIT)、
岩田キクオ(学習院)、伊藤隆敏(一橋)、深尾光洋(慶應)、野口旭(専修大),
岩井克人(東大)、伊藤元重(東大)、北坂真一(神戸大学)、林文夫(東大), ポール・サムエルソン
(MIT)、マネタリスト一同(メルツアーその他大勢),渡辺努(一橋)マッカラム
(カーネギーメロン)、IMF、ブラインダー、テイラー、ドンブッシュ 他
ここで、インフレマンセーしているお子ちゃまは、インフレの怖さを
知らないから暢気にいられるのだろう。戦後〜オイルショックに至る
インフレを、やっとこさ今の水準に抑えるに至ったというのに元の木
阿弥にしろというのか?ばかばかしい。

仮に、インフレ目標でデフレが克服できたとしよう。それで日本経済
の直面している本質的な問題が解決するのだろうか?日本経済の直面
している真の問題は何なのか。単にGDPを上げることなのか。それなら、
インフレ目標などという危険な手段よりも公共事業のほうが手っ取り
早い。そんな目先の対策ではどうにもならないから、構造改革が論じ
られているのだ。たしかに「構造問題」というのは曖昧だし、人によ
って意味がまちまちだから、経済分析には乗りにくい。しかし、それ
は構造問題が重要でないことをいささかも意味しないのである。

もう一度、原点に立ち返って本質的問題とは何か理解した上で議論を
進めないと取り返しのつかないことになると小生は憂慮している。
海外の大学院で経済を勉強しているものです。しかし、辞めようとおもっています。
もともと理系(数学)の出身だったので、ついつい(日本的な分類での)理系の学問と経済学
を比べてしまいます。経済の以下の点が嫌いです。
1)(厳密科学とちがって)結論がはっきりでない。
 特に実証系。研究発表の議論をきいていても確かめようのないことばっかり
 つっこむ教授たちには辟易。実験をさらりとおこなって、「確かにこうなり
 ますね」って議論を一掃する自然科学の人たちがうらやましい。
2)なんでわざわざあたりまえのことを数式化しないといけないのかわからない。
 理論系。まったく学問をしらない、商店街のオッサンでも価格の差別化とか
 商売テクとして普通にやってるのに、なんてそんなものをわざわざ、ゲーム
 理論やらを用いて説明しないといけないのですか?
3)結果に再現性がない。
 したがって、結果が役に立たない。
4)なにをもって経済学の進歩というのかわからない。
 たとえば、化学では新しい触媒を作成したらそれは化学の進歩といえますよね。
 経済学でこの例のように誰もが「そりゃそうだ」って認めるwell-definedな進歩って
 いままでにあったのでしょうか?
5)データが貧弱。ほしいデータが見つからない。
 科学ではデータはきちん制御された実験室で自分で作れるけど、経済学では無理。
 実験経済学といっても厳密科学のデータにくらべたら、はるかに貧弱とおもいます。
 ほしいデータをさがすのはめんどくさいのでうんざり。
この板に出入りしている経済学を専攻している人達の
人間性に問題がありすぎると思う。
学会の権威を妄信し、経済学を専攻していない人間の
意見にまったく聞く耳を持たず
ケインズの理論を今でも完璧なものと考え
経済理論通りに世の中が動くものと信じて疑わない・・・。

インフレターゲットスレに24時間出入りしている
人達っていったいなんなんだろう?
仕事は?勉強は?日常生活はどうなってんの?
エンドレスの議論を延々と・・・。
個人的にインフレターゲット論自体は
正しいのではないかと思っているけど
あそこのスレに出入りしている人達はヘンだよ。
反対する意見に対する反応がヒステリックで・・・。
文章にも余裕が感じられない。
はっきりいって実社会の感覚から乖離しすぎ。
こういう人達が将来大学の教授になったりして
経済学を机上の空論にするのだろう。
インフレターゲット導入

インフレ期待上昇

資金が国債から外貨や貴金属などへ移転
↓              ↓
長期金利上昇     株価暴落
↓              ↓
財務省マズー      株式運用者減少
↓              ↓
日銀買オペ増加 → さらに株爆下げ
                ↓
              所得減少効果で消費減少
                ↓
税収不足   ←   失業率増加&景気は下降  →    不良債権増加
↓              ↓
財務省マズー     消費減少&ハイパーインフレ  → 貯蓄率低下
↓              ↓                      ↓
増税開始   →   食糧難になる     ←       実質消費減少、株価・地価反騰
                ↓
インタゲ上限  ←  物価更に急上昇     →       労働コストが上昇 
↓                                     ↓
金融引締め  →   物価不安定      ←        コストプッシュインフレ
                ↓
              革命勃発!
サラリーマンの税金は本当に高いのか
 サラリーマンの税金は高いか。そんなことはない。所得が多い者の税金は高く、
少ない者の税金は低い。それだけの話だ。商工業者や農業者はサラリーマンに比べて
税金が安いか。そんなことはない。彼らの多くは所得がないか、あってもごく少ない
から、税金の払いようがないか、払ってもそう多くないだけの話だ。

 サラリーマンはすべてガラス張りだから、なけなしの所得からも課税されるが、
商工・農業者は所得を隠し、経費を過大に計上できるから、ロクに税金を払わず豊かに
暮らしている、というのもウソだ。

 町でも田舎でもちょっと歩けばすぐわかる。商工業や農業がそんなにラクに儲かり、
しかもロクに税金を払わずにすむショーバイなら、彼らが自分の子供をサラリーマンにして
店や工場を閉めたり、農地の耕作を放棄したりすることなど、ありえないはずではないか。
サラリーマン家庭の娘は、みんな喜んで商家や農家に嫁にいくはずではないか。話はまるで
逆なのがなによりの証明だ。

 そもそもいま一部のマスコミがサラリーマン増税の象徴のように宣伝する定率減税の廃止は、
なにもサラリーマンだけを狙い撃ちにしたものではない。すべての納税者が対象だ。今後の検討
課題である高校・大学に学ぶ子を持つ親のための特定扶養控除の廃止も同じだ。

 それなのに、なぜサラリーマンの税金が高い、というのが社会通念化しているのか。
マスコミがそう伝えるからだ。

 ではなぜマスコミはそう伝えるのか。つまるところ新聞・雑誌の記事を書き、
テレビの番組を仕切るのがすべてサラリーマンだからだ。

 ウソや誇張で自分に有利な方向に世論をミスリードしようとするのは、
なにもかつての軍部だけではない。【俵孝太郎】
野口旭『経済学を知らないエコノミストたち』日本評論社


本書を読んで思い起こすのは、こういう笑い話である:夜道で落し物を
した人が、電柱の灯りの下を探している。「そこに落としたんですか」
と聞かれると、「いや、落としたのはあっちなんですが、ここが明るい
ので探してるんです」。

著者の議論は「辛口批評」とかで人気らしいが、自分でもいやになると
いっているぐらい、同じ話の繰り返しである。有名なエコノミストを実
名で罵倒するのが売り物だが、その根拠は、もっぱら「そういう話は経
済学の教科書に出ていない」ということだ。まるで教科書の外に経済は
ないかのようである。私は著者と研究会で一緒になったことがあるが、
彼の専門は経済学史である。「経済学史学会」などという学会があるの
は、日本ぐらいのものだ。こういう「経済学学」が栄えているのは、経
済学ではオリジナルな仕事のできない(著者のようなマル経崩れの)学
者が多いからだろう。経済学評論家にとっては教科書に合っているかど
うかが重要なのだろうが、国民にとってはそんなことはどうでもよい。
知らなければならないのは、経済学ではなく経済である。
「インフレ目標」を推奨し、「構造改革」を否定する議論が本書の
大部分を占めているが、まあインフレ目標でデフレが克服できたと
しよう。So what? それで日本経済の本質的な問題が解決するのだ
ろうか?著者は「インフレ目標では生産性は向上しない」と正直に
認める。だとすれば向上させるにはどうすればいいかを論じるのが
当然だろうが、そこで著者は「生産性が向上しても、デフレ・ギャ
ップがあってはGDPは上がらない」と話をすり替える。これでは堂々
めぐりである。問題が単にGDPを上げることなら、インフレ目標など
という危険な手段よりも公共事業のほうが手っ取り早い。そんな目
先の対策ではどうにもならないから、構造改革が論じられているのだ。
たしかに「構造問題」というのは曖昧だし、人によって意味がまち
まちだから、経済分析には乗りにくい。しかし、それは構造問題が
重要でないことをいささかも意味しないのである。

著者の語り口は、研究者というよりも予備校の教師である。学説史
なら、他人の議論を教科書に照らして○×をつけていればいいが、
経済問題は大学入試とは違って、教科書に書いてあるような解きや
すい問題だけを解いてもしょうがないのだ。「経済学の初歩も理解
していない」というのが口癖だが、著者のように経済学の初歩しか
理解していないのも困ったものである。「構造」という言葉がお気
に召さないなら、「制度」といえばわかるだろうか。いま日本が直
面しているのは、在来の経済学の枠を超えた「制度変化」であり、
それを考える「制度の経済学」は、世界中で多くの経済学者の取り
組んでいる最先端のテーマである。その成果は、まだ著者のような
初歩的な経済学者にもわかるような教科書にはなっていないが、現
実が教科書に合わないときは、教科書がまちがっているのだ。明る
い所を探すよりも、どこに落としたかを考えるのが先である。
後記:この反書評には、複数の経済学者から「よく言ってくれた」
というコメントが来た。著者のような金融実務を知らないアマチュ
アが口汚く「日銀バッシング」を行うのは、『経済セミナー』を読
んでいるような学部学生には受けるのだろうが、金融の専門家には
物笑いの種になっていることを知っておいたほうがよい。デフレの
責任をすべて日銀総裁に押しつける発想こそ、著者が批判している
(つもりの)「天皇制」的な無責任体質である。
小野善康『景気と経済政策』岩波新書
著者は、吉川洋氏と並んで霞ヶ関の人気者である。今どき「景気対策」
が必要だと主張する数少ない経済学者だからだ。日本は、世界にも
珍しいマルクス派とケインズ派の棲息する経済学の「ガラパゴス島」
なのである。ただ、著者はリチャード・クー氏のような落第生では
なく、博士号を持っているから、その議論もそれなりにマクロ経済
学をふまえたものだ。要するに不良債権の処理などによって「供給
側」の効率を上げる政策は、完全雇用のときには正しいが、現在の
ように不完全雇用によって過剰設備が生じている場合には、供給能
力を削減するのではなく有効需要を追加することによって設備と労
働の有効利用がはかれるというのである。

しかし、そんなことをしたら過剰設備は温存され、いつまでたって
も供給の効率は上がらない――という批判に対して、著者は「過剰
設備は景気が回復してから削減すればいい」という。あきれた空論
である。景気がよくなってから、だれがわざわざ苦しい設備の削減
をするのか。不況というのは、予算制約によって非効率な設備や雇
用を削減する圧力となることに意味があるのだ。著者のようなマク
ロ指標しか見ない「どマクロ」経済学者には、こうしたミクロの構
造が見えないのだろう。
株式会社の重要なポイントは、会社の業績が悪くなったとき、企業
(株式)の所有権を移転することによって大規模な変化を実現する
ことにある。つまり資本主義とは、不況期に否応なく企業を解体・再
構築する自動調整装置なのである。短期的には、設備も人間も余っ
ているのにもったいないように見えるが、長期的にはこうした規律
づけによって経済システム全体の効率性が上がるのだ。著者のいう
ように行き当たりばったりに財政出動したら、そういう資本主義の
ダイナミズムが壊れ、今の日本のように際限なく問題が先送りされ
てしまう。

おまけに、その用途はゾンビのような銀行や漁港・農道だ。「よい
公共事業」を選別すべきだ、というのが著者や吉川氏の主張だが、
何がよい公共事業なのか。「これは悪い公共事業です」と銘打って
行われる公共事業があるのか。そんな選別ができる政府なら、もと
もとここまでひどいことになっていないだろう。いつまでたっても、
政府は民間より賢明だという「ハーヴェイ・ロードの前提」が忘れら
れないのも、ガラパゴス派の特徴である。
山家悠紀夫『「構造改革」という幻想』岩波書店

小泉内閣の「構造改革」は幻想であり、誤りだと主張する本である。
発想はなかなかおもしろいし、思わず手にとらせる「つかみ」を
心得ている。「構造」とは何なのかよくわからないし、改革でよ
くなる保証がないのも確かだ。しかし、これに対する著者の代案は、
要するに「何もしないで先送りしていればよい」というものだ。
財政も健全、銀行も大丈夫。悪いのはすべて「緊縮財政」なのだ
そうである。
著者によれば、日本の銀行はバブルさえなければ世界に伍してやっ
ていけたはずで、それをだめにしたのは金融ビッグバンだという。
著者は第一勧銀総研の理事だったが、日本の銀行がなぜだめになっ
たかを身をもって示す貴重な生き証人だろう。ここまで日本経済を
めちゃくちゃにしておいて「銀行は悪くない」と開き直る度胸には
恐れ入るが、私の知る限りではこういう銀行員は、特に経営者には
そう珍しくない。こういう人々には、何をいっても無駄だから、会
社ごとお引き取り願うしかない。経済学では、これを「創造的破壊」
と呼ぶが、「バカは死ななきゃ直らない」と訳したほうがいいのか
もしれない。
しかも、この「保守反動」の権化のような本の版元が、なんと岩波
書店だ。岩波は、以前からたびたび不渡り手形を出したという噂が
流れている。朝日新聞社に身売りしようとしたが、経営内容があま
りにもひどいので断られたという話もある。労使紛争が長期化して
共産党支配が強まり、労使関係も最悪だ。編集者の質の低下も著し
く、私もウェブに乗せた原稿を岩波の編集者が勝手にゲラに組んで
送ってきて驚いたことがある。経済学でも「近経」の担当者がパー
ジされ、多くの経済学者が執筆をボイコットした。

こういう「現状維持派」というのは、共産党・社民党的なイデオロ
ギーと馬が合うのかもしれない。墓場に片足を突っ込んだ戦後左翼
にとっては、「何もしないで、座して死を待て」という著者のよう
な子守唄が快いのだろう。岩波が内橋克人・奥村宏・金子勝などの
半マルクス系エコノミストを好むのと共通している。

*後記:著者の名前をGoogleで検索すると、なんとこの「反書評」
がトップに出てくる。Googleのランクは、基本的にはリンクの数で
決まるから、それだけ多くの人が著者に代表される銀行のバカさ加
減に怒っているということだろう。著者もこれを読むだろうから、
少しは恥を知って、嘘を書き散らすのをやめてほしいものだ。
リチャード・ヴェルナー『円の支配者』草思社


著者は、日本に滞在する外国人エコノミストで、日銀の研究員もつとめた。
私も議論したことがあるが、マクロ経済についての彼の議論はそう
おかしなものではない。しかし本書は、彼を知る人でさえ「ヴェル
ナーは日銀で何かあったのか?」というぐらい、わけのわからない
本である。ストーリーは単純で、要するにバブルの生成も崩壊も、
日本を「前川リポート」に示された姿に改造するために、歴代の日
銀の「プリンス」(現在の福井俊彦総裁も含む)によって仕組まれ
た陰謀だったというのである。バブル期には、窓口指導で通貨供給
をジャブジャブにし、バブル崩壊後は「構造改革」を進めるために
金融緩和を遅らせたというのだ。

まあ推理小説としてはおもしろいが、著者は、この荒唐無稽なストーリー
を本気で信じているらしい。いろいろな状況証拠をあげて、いかに
バブルが日銀によって計画されたものであるかを描こうとしているが、
著者が日銀の「インサイダー」であったにもかかわらず、その直接
証拠は一つもない。通常の司法手続きなら「起訴見送り」である。
ところが、著者はこういう薄弱な根拠をもとにして憶測をふくらませ、
日銀をバブル生成・崩壊の「主犯」と断定するばかりか、大蔵省を含
めて日本経済のあらゆる部分が日銀にコントロールされているという
誇大妄想を展開し、「セントラル・バンカーが暮らしを支配する」
と主張するのである。
これは書評というよりも「診察」が必要だろう。はっきりいって、
本書の後半は、まともな精神状態で書かれたとは思われない。
何人かの友人から聞いた話では、彼は日銀でかなり冷たく扱われた
ようだ。そりゃ当たり前だ。ここに書いてあるようなことを本気で
日銀の職員に言ったら、だれも相手にしてくれなくなるだろう。
それが彼には「何か隠している」と映ってさらに疑惑を深め、まわり
は気味悪がってよけい相手にしなくなり・・・という悪循環が生じた
のではないか。たしかに1990年代の日銀の政策はまずかったし、その
対外的な説明もへただ。それに、私の友人(日銀の幹部)にも「構造
改革」的なバイアスがあることは事実だ。しかし金融政策の実務に携
わっている彼らは、通貨供給だけでコントロールできるほど日本経済
が単純ではないことを知っているのである。

こういう「日銀万能史観」ともいうべきものは、かなり広く日本の
(自称)エコノミストを毒している。「ケインズ政策」に対する信
仰が、まだ残っているのだろう。常識では説明できない災難が発生
すると、「陰謀」によって簡単に説明する議論が流行するのは、
「ユダヤの陰謀」などでおなじみだ。特に外国人からみると、日本の
経済政策の長期にわたる戦略の不在はとても理解できないだろう。
かつてチャーマーズ・ジョンソンなどが「通産省の陰謀」を描いた
ように、外国人はそこに系統的な戦略を読みとろうとしがちだ。
しかし、信じられないかもしれないが、政府にも日銀にも戦略など
なかったのだ。「プリンス」たちが、その場しのぎで行き当たりばっ
たりにやっているうちに、最悪の結果になってしまっただけだ。
これが日銀の最大の「秘密」である。
産経新聞 2006年4月28日「断」

不平等なんてないです!

 大不平等時代の幕開けだと、メディア全体がかまびすしい。一度敗者のレール
に乗ったらもう這い上がれないなどと不安を煽る。
 そうなれば、「せめて教育だけは何とかしたい」と思うのが親心。ぎりぎりの
生活費を切りつめて子供を塾通いさせ、母親は毎日パートへ――などという家庭
も少なくはないだろう。パートに出たら出たで、正社員と比べて「不平等」な実
入りに打ちのめされるのである。たしかに現代が厳しい環境であるのは確かなよ
うに思う。
 しかしである。そもそも日本では大抵の家に風呂があり、お湯が出、図書館に行
けば本はいくらでも読める。仕事だって外国人労働者に頼らねばならぬほども
あるのである。その外国人労働者が見たらこう思うだろう。これのどこが下流な
のか不平等なのか、と。
 たしかに上を見ればきりがないだろう。私も学生の頃、親の丸抱えで留学し
たり、結婚のお祝いに家やマンションを買ってもらえるような友人が羨ましくて
仕方がなかった。しかし、私はそういう幸運に恵まれなかったからこそ、逆に、
「考える」事を学べたのである。
 すなわち最低限のお金とチャンスをどう活かすか。何を捨て、何を極めるか。
私はこれ以上ないくらい真剣に考え、行動した。お金もコネも情報も何もなかっ
たからだ。
 今の日本に本当の不平等などありはしないと私は思う。一見不平等に見えるも
のは必ずチャンスになりうる。それを見いだせないのは、社会や国が悪いからで
は決してない。個人の気持ちの問題なのである。
(漫画家・さかもと未明)
不良債権は処理できたし、
(バ亀信によれば、デフレ下では処理不可能w)

成長分野は連年過去最高の業績を更新してるし、
(バ亀信によれば、淘汰される停滞分野と共倒れになるらしいw)

これからインフレ転換すれば、
バ亀信も、ほとんど完全敗北だなw

やっぱり、構造改革は正しかったワケだ。


プロ中のプロというべき一流のエコノミストたちが
長い熟慮の上で打ち出した「構造改革路線」を否定して

「金融緩和しろ」とか「財政出動しろ」とか
ちょっと参考書をかじれば、馬鹿や素人でも言える浅薄な理屈を繰り返してきたオマイラも、
そろそろ自分の愚かさに気付く頃かな?

ま、カルトだから、やっぱり目は覚めないかw
  小 亀    // ̄> ´  ̄    ̄  `ヽ  Y  ,  ´     )   亀 え
  学 信    L_ /                /        ヽ  信  |
  生 が    / '                '           i  !? マ
  ま 許    /                 /           く    ジ
  で さ    l           ,ィ/!    /    /l/!,l     /厶,
  だ れ   i   ,.lrH‐|'|     /‐!-Lハ_  l    /-!'|/l   /`'メ、_iヽ
  よ る   l  | |_|_|_|/|    / /__!__ |/!トi   i/-- 、 レ!/   / ,-- レ、⌒Y⌒ヽ
  ね の   _ゝ|/'/⌒ヽ ヽト、|/ '/ ̄`ヾ 、ヽト、N'/⌒ヾ      ,イ ̄`ヾ,ノ!
   l は  「  l ′ 「1       /てヽ′| | |  「L!     ' i'ひ}   リ
        ヽ  | ヽ__U,      、ヽ シノ ノ! ! |ヽ_、ソ,      ヾシ _ノ _ノ
-┐    ,√   !            ̄   リ l   !  ̄        ̄   7/
  レ'⌒ヽ/ !    |   〈       _人__人ノ_  i  く            //!
人_,、ノL_,iノ!  /! ヽ   r─‐- 、   「      L_ヽ   r─‐- 、   u  ノ/
      /  / lト、 \ ヽ, -‐┤  ノ  キ    了\  ヽ, -‐┤     //
ハ キ  {  /   ヽ,ト、ヽ/!`hノ  )  モ    |/! 「ヽ, `ー /)   _ ‐'
ハ ャ   ヽ/   r-、‐' // / |-‐ く    |     > / / `'//-‐、    /
ハ ハ    > /\\// / /ヽ_  !   イ    (  / / //  / `ァ-‐ '
ハ ハ   / /!   ヽ    レ'/ ノ        >  ' ∠  -‐  ̄ノヽ   /
       {  i l    !    /  フ       /     -‐ / ̄/〉 〈 \ /!
       {  i l    !    /  フ       /     -‐ / ̄/〉 〈 \ /!
.__________
|| // //         |
||    / ̄ ̄ ̄ ̄\ . |    / ̄ ̄ ̄ ̄\
||   (  人____) |   (          )   どうして亀井国民新党を叩くのかな〜
||     |ミ/  ー◎-◎-)|   (ヽミ        |   
||    (6    ゜(_ _) )|.  ( 6)        |    俺たちは絶対正義なんだけどなぁ・・・
||  __| ∴ ノ  3  )|  (∴ \____ノ_
|| (_/.\_____ノ |   >--(っ___□__)
|| / (   ))    ))ヽ|  (  ))     |三| ヾ
. ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄   |  ||========[]===|)
                    |_||  | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|
                  (_)\|三三三三三|
                   (:::::::::::::::::::::y:::::::::ノ)\
                    |:::::::::::::::::::::|:::::::::|   |


すごく見苦しいんですけど・・・^^;
とりあえず、今までの醜態を謝罪してはどうですか?^^;
いまや、全ての亀信が永田状態だな〜

構造改革の正しさが完全に証明されて、
亀信のデタラメぶりが明白になってるのに、
亀信はなんとか自己正当化しようと屁理屈こじつけで悪あがき。
いたるところで笑うべき醜態を演じているね。

おのれの醜態に気がつき謝罪した永田の方が、まだマシか。
亀信って、グズでノロマで役立たずのくせに、
文句や屁理屈を言うことだけは一人前だよな。

文句ばかり言ってないで少しは努力しろよって言うと、
「努力ではどうにもならないことがある」とか、
「体育会系の奴は馬鹿だから」とか、
屁理屈ばかり返してくる。
(やっぱり亀信は、運動オンチだったかw)

そんな奴らは、淘汰されて当たり前だろ。
まだ20代後半の俺ですが、最近やっと社会の仕組みが見えて来ました…
大学時代まで仲良かった中卒や高卒の友達、
みんな仕事は転々としながらも、
俺の中では…
「仕事するなんて大人だよなぁ偉いなぁ」
「俺より何年もいち早く社会で働いて偉いなぁ〜」
「さすがだ。社会で経験積んでるから責任持ってるな」

とか思ってた…けど
大学卒業し中堅企業に就職。
初めの内は、まだ会ったりしていたが…次第に自分から離れだした。
給料の話しをすると、ひしひしと差を感じる…
彼らは社会保証なんて皆無の扱いだった現実…
彼らには保険も、昇給、ボーナスも、手当ても、退職金すら無い…
社員とは名ばかりだ…
彼らと一緒にいると息が詰まる、
そんな軽蔑をする自分が嫌になった。
社会人にいざなると彼らがどれだけ、
テキトーに生きていたか解った。
話し何てもう合うわけなかった。

最近は一つ思った事がある。
彼らは頑張らなかった、若い時を遊んでばかりで過ごしていた…
格差が開くのは当然だ。
勿論、俺より頑張った人間はもっとイイ就職をしている。
若い時を頑張った結果だ、格差は仕方ないと思う。
この世は残酷なアリとキリギリスだ…
金持ってる奴は、自分より金持ってる奴をみて
さらに頑張ろうと思っているんだよ

ところが貧乏人は、自分と同じか下を見て安心感を得て満足してるんだ
苦しいのはオレだけじゃない! みんな苦しいんだ、と

両者の相反するこの態度が、格差社会を助長させているんだ
ということを貧乏人は早く気づいた方がいいよ
869金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:2006/05/15(月) 21:46:39
ユニオン・バンク・オブ・カリフォルニアの口座残高34000ドルになったよ。
/// 成功のシナリオ、失敗のシナリオ 1 ///////////////////////////////////////

未来はいま決まる - ビッグバンの予測と現実  フォレスト出版より

第三章 成功のシナリオ、失敗のシナリオ
堺屋太一 ピーター・タスカ

    ビッグバンは知価革命の一部である - 堺屋

 爆発的な成長を続ける情報通信産業によって、いま世界は縦横に張り巡ら
されたネットワークで結ばれています。そのネットワークの上を、膨大な情報が
リアルタイムで流れて、その流れのなかで新しい産業が次々と生まれています。
この点で、世界は間違いなく新しい時代に入ったといえるでしょう。
////////////////////////////////////////////////////////// 堺屋 太一 ///
/// 成功のシナリオ、失敗のシナリオ 2 ///////////////////////////////////////

 情報通信産業の発展がもたらしたこのような変化を、私は「知価革命」と呼び、
これからの社会を「知価社会」と名付けます。知価とは、知識の価値です。
産業革命以来二〇〇年間も続いてきた近代工業社会では、ハードなモノにこそ
値打ちがありました。しかし、知価社会ではモノよりも知恵、つまりソフトが重要に
なっています。ハードは知恵の値打ちを包む包装に過ぎないのです。それほど
大きな変化が、いま起こっているのだと私は思っています。
 いま、この知価革命の大波が集中的に押し寄せているのが金融市場です。
金融取引はグローバル化し、マネーは瞬時に世界の市場を駆け巡っています。
この新しい動きに対応するため、一九七〇年代末に、まずアメリカが、続いて、
一九八〇年代にイギリスが、金融市場に徹底した規制緩和を行い、競争原理を
導入しました。これがビッグバンです。
////////////////////////////////////////////////// 「未来はいま決まる」 ///
/// 成功のシナリオ、失敗のシナリオ 3 ///////////////////////////////////////

 この自由な金融市場のシステムは、ビッグバン発祥の地であるアメリカ、イギリス
だけでなく、アジアの市場にも続々と導入されました。香港、シンガポールといった
日本近隣の金融市場も、いまではアメリカやイギリスと同じ原理で動いています。
 こうして、世界の金融市場は共通のルールで動き始めました。日本版ビッグバンの
開始は、日本もこの世界共通のルールを採用し、知価革命の時代に対応しようと
する動きにほかなりません。
 ピーター・タスカさんは、二〇二〇年の日本を予測した『不機嫌な時代」(講談社刊)
という本を書かれました。そのなかで、二〇二〇年の日本は、次の三つのシナリオ
のうちいずれかの道をたどっているだろうといっておられます。
//////////////////////////////////////////////////////// フォレスト出版 //
/// 成功のシナリオ、失敗のシナリオ 4 ///////////////////////////////////////

 第一のシナリオは、ビッグバンを含む大改革に成功した日本が、華やかな「デジタル
元禄」時代を迎えているだろうというもの。第二のシナリオは、ビッグバン改革を
拒否した日本が破滅の道をたどっていく「悪循環」の道。第三のシナリオは、建前
だけの改革でお茶を濁した日本が、ゆっくりと衰退していく「長いサヨナラ」の道です。
 三つのシナリオのうち楽天的な予測は、第一の「デジタル元禄」だけということで
分かるように、タスカさんは日本の改革の将来に大変危惧を持っておられます。
タスカさんはどうして日本のビッグバンの未来にこれほど懐疑的なのでしょうか?

//////////////////////////////////////////////////////// 絶賛発売中! //
/// 成功のシナリオ、失敗のシナリオ 5 ///////////////////////////////////////

    日本は資本主義社会ではない - タスカ

 ビッグバン改革が日本に与える衝撃は、十数年前の本家のビッグバンが当時の
イギリス社会に与えたショックよりも、よほど大きいと私は思います。その強烈な
衝撃に、日本人と日本社会がどこまで耐えられるか。その点に、私は強い疑問を
持っているのです。
////////////////////////////////////////////////////// ピーター タスカ ///
/// 成功のシナリオ、失敗のシナリオ 6 ///////////////////////////////////////

 一九八〇年代のイギリスは、すでに「資本の論理」がそのまま働く経済を作り上げ
ていました。金融市場だけが例外だったのです。ですから、すでに確立されていた
資本の論理を、そのまま金融市場のルールに適用すれば、それだけで改革を
始められましたし、イギリス人は素直に改革を受け入れられました。
 ところが、戦後の日本経済は資本の論理がそのまま働く社会にはなっていません。
ビッグバンそれ自体は銀行、証券などの金融市場の改革を目指すものですが、
この改革の中身を実行すれば、日本社会全体を資本の論理が働く社会に変える
ことになるのです。その衝撃力には激烈なものがあります。
/////////////////////////////////////////////////////////// 1998年刊 //
/// 成功のシナリオ、失敗のシナリオ 7 ///////////////////////////////////////

 私が見るところでは、日本の戦後システムの最大の特徴は、資本主義を採用して
いるといいながら、実際には資本の論理がまったく働いていないことです。資本主義
というものは、根本的には個々の資本家が自由に経済活動を行い、利益を追求
することによって成立しているはずなのですが、日本には本当の意味での自由な
資本家がいません。
 個々人の自由意思による経済的利益の追求によってではなく、政治家と官僚に
よる統制によって経済活動が動かされています。その点を見ると、日本の経済
構造は社会主義かと見紛うばかりです。
////////////////////////////////////////////////////////// 堺屋 太一 ///
/// 成功のシナリオ、失敗のシナリオ 8 ///////////////////////////////////////

    諫早湾二三七〇億円の無駄遣い - タスカ

 日本経済には資本の論理が働いていないことを象徴する出来事が、投下資本に
対するリターンの低さです。この十数年は特にそれが目立ちます。一九八〇年代の
後半以降、銀行預金にしても株式配当にしても、投資に対するリターンが一%を
切るレベルにまで落ちこんでいるのです。
 日本人の個人金融資産は、総額一二〇〇兆円を超えています。他の国では
考えられないほどの、ものすごく大きな世界一の金額なのですが、この膨大な
金融資産が果たして国民の生活水準の向上に寄与しているでしょうか。

////////////////////////////////////////////////// 「未来はいま決まる」 ///
/// 成功のシナリオ、失敗のシナリオ 9 ///////////////////////////////////////

 一人当たり、一家庭当たりに換算すれば、受け取る金利や配当はすずめの
涙というのが実感でしょう。一二〇〇兆円の金融資産が、諸外国並みにせめて
五%前後のリターンで回収できれば、日本人はもっと豊かな生活が楽しめる
はずなのです。
 資本へのリターンの低さを示すもう一つの例は、最近問題になっている諫早湾
の干拓事業です。私は総投資金額を聞いて驚いたのですが、このプロジェクトに
政府はなんと二三七〇億円を投下するというのです。
//////////////////////////////////////////////////////// フォレスト出版 //
/// 成功のシナリオ、失敗のシナリオ 10 //////////////////////////////////////

 では、このプロジェクトが完成したら、いったいどれだけのリターンを生み出すの
でしょうか。これ以上田畑を増やすわけにはいかないのですから、ゼロに近いと
いうのが本当のところでしょう。それほど収益性の低い事業に、三〇〇〇億円もの
巨費を投じるのですから、日本が資本主義国家とはとても思えません。
 諫早湾の問題は、全体のなかのごく一部の問題に過ぎないと思います。大小
合わせて無数の公共事業が、リターンが限りなくゼロに近い水準のまま至る所で
行われています。資本の論理が働いている社会なら、こんな馬鹿げた投資は
絶対に行われないはずです。
////////////////////////////////////////////////////////// 堺屋 太一 ///
/// 成功のシナリオ、失敗のシナリオ 11 //////////////////////////////////////

    国民金融資産一二〇〇兆円の悲劇 - タスカ

 諫早湾の干拓には、税金と財政投融資のお金が投入されています。財政投融資
の主な原資は郵便貯金です。つまり、郵便貯金のお金は、諫早湾の干拓のように、
リターンが限りなくゼロに近い分野に投資されているわけです。
 公共部門である郵貯が行っている投資全体が、民間金融機関の投融資より
リターンが高いとはとても考えられません。国民金融資産の一二〇〇兆円の約
四分の一が、このような無駄遣いに回されているのです。
////////////////////////////////////////////////// 「未来はいま決まる」 ///
/// 成功のシナリオ、失敗のシナリオ 12 //////////////////////////////////////

 私のいう資本の論理というのは、何も難しいことではありません。一言で
いえば、お金というものは高いリターンが期待されるところ、儲かるところに
動く原則を持っているということです。そして、それは市場で決められます。
 高いリターンが望める事業を行おうという人は、高い金利を払ってもお金を
借りようとします。金融機関はプロジェクトの採算性を評価したうえで、高い
金利を支払う人にまずお金を貸しますから、採算性の悪い事業にはお金が
回りません。
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/// 成功のシナリオ、失敗のシナリオ 13 //////////////////////////////////////

 つまり、資本がどこに動くかを決めるのは、政治家や官僚ではなくて市場なのです。
これが資本主義です。しかし、日本ではそうなっていません。だから、預金金利も
株式配当率も、異常な低さにとどまっているのです。
 若い起業家が、明らかにリターンが高いだろうと予測されるプロジェクトを始めよう
としても、担保となる資産がないかぎり融資を受けられません。その反対に、資産
さえあれば、リターンがどれほど低い事業でも日本の銀行は融資をするのです。
これは資本の論理に基づいた行動とはいえません。
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/// 成功のシナリオ、失敗のシナリオ 14 //////////////////////////////////////

    金融システムが資本主義を機能不全にした - 堺屋

 日本人は戦後ずっと資本主義をやってきたつもりでいますけれども、タスカさんの
見方では、日本経済は資本主義というより社会主義的だということになります。
社会主義諸国で行われたように官僚が経済を統制してきたという意味では、
確かに日本は社会主義的だった、といわれても仕方がないかもしれません。
 タスカさんの指摘されるように、このシステムの一番の問題は、資本の配分が
官僚統制の下で、担保を持つか持たないかを重視して行われてきたことでしょう。
担保資産といえば、日本では土地です。
////////////////////////////////////////////////////// ピーター タスカ ///
/// 成功のシナリオ、失敗のシナリオ 15 //////////////////////////////////////

 日本では、土地を持っている人に金融がついて、持っていない人には融資が
されない。そして、仕入価格が安い土地を持っているのは、戦前からの伝統を誇って
いるような大企業です。しかし、こういう大企業では、新しい能力や産業は開発され
ません。 お金を貸している先が収益性の高い事業に成功しないのですから、銀行
だって高い利益が得られません。当然、高い金利を預金者に払えなくなります。
定期預金金利が〇.三%とか〇.三五%というあきれるほどの低金利になっている
のは、まさにこの土地担保融資がもたらした最悪の結果だといえます。
 タスカさんのいうように、本来、資本は高い利益が見込まれる分野に投資されます。
しかし、日本ではお互いの顔のつながりとか、系列とか、業界の申し合わせとか、
長い取引関係があるとかで、投資先や融資先が決まってしまいます。確かに、
これは資本主義とはいえません。
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/// 成功のシナリオ、失敗のシナリオ 16 //////////////////////////////////////

 ですから、ビッグバンが改革の対象にしているのは、単に民間企業の東京金融
市場だけではなく、郵便貯金や財政投融資などにも及ばなければならないという
ことになります。そうしないと、ビッグバン自体が機能不全に陥るでしょう。
 ところで、タスカさんは日本が迎えるこれからの時代を、「不機嫌な時代」と命名
されました。近代工業社会はすでに終わっているから、その時代に作られたシステム
はだんだん信頼性を失い始めている。さりとて、まだ新しいシステムの姿は見えて
こない。そんな過渡的な時代を、大変おもしろいネーミングで呼ばれたのですが、
なぜ、不機嫌な時代なのでしょうか。
////////////////////////////////////////////////////////// 堺屋 太一 ///
/// 成功のシナリオ、失敗のシナリオ 17 //////////////////////////////////////

    自分と隣人の運命が異なる時代が始まる - タスカ

 不機嫌な時代とは、人々が将来に対して深い不安を持っている時代ということです。
実際、日本人は政治家や官僚など、これまで日本を動かしてきたさまざまなシステム
を、大きな不安と不信を持って見始めています。
 先にお話ししたように、日本人はお金持ちになっているはずなのに、そのお金が
ほとんど何も生み出していない。一二〇〇兆円ものお金を持っているのに、すずめの
涙のようなリターンしかないのですから、将来に深い不安を持つのは当然でしょう。
 そのうえ、どうやら時代が大きく変わり始めているらしい。自分も隣人もみんな
同じという時代がどうやら終わりに近づいているという認識を、多くの日本人が持ち
始めています。企業レベルだけでなく個人のレベルでも、護送船団方式が終わり
つつある。
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/// 成功のシナリオ、失敗のシナリオ 18 //////////////////////////////////////

 これまでの時代は、自分の運命と隣人の運命には大差はなかった。しかし、
これからは、自分の運命と自分の隣人の運命が大きく違ってくる時代に入って
いくようだ。このことが、日本人の不安をより一層かき立てているのだと思います。
 これまでの日本では、個人、企業、組織、家庭のどれをとっても、それほど大きく
は違いませんでした。収入も教育程度も、同じようなものだったのです。社会的
経済的格差が少なく、みんなが平等だと感じられる時代だったともいえるでしょう。
 しかし、これからの時代はそうはいかなくなるらしいという認識が、ぼんやりとでは
あっても、日本人の間に徐々に広がっています。ビッグバンの開始は、このように
時代が変わりつつあることの一つのシンボルだということです。
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/// 成功のシナリオ、失敗のシナリオ 19 //////////////////////////////////////

    パソコンと人間が労働市場で競争する - タスカ

 このように時代が変わっていく原動力になっているのは、堺屋さんが対談の冒頭で
指摘された通り、情報通信産業の発展が生み出した「知価革命」です。知価革命が
いまや最終段階に入り、既存の秩序が崩れるほどの破壊的な様相を見せ始めて
いるのが、現在なのだと思います。
 知価革命を代表する出来事は、パソコンネットワークの性能の向上と、それらの
劇的な価格低下です。一九九七年の一年間で、パソコン用の半導体メモリの価格は
七割も下がりました。
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/// 成功のシナリオ、失敗のシナリオ 20 //////////////////////////////////////

 かつて電力が普及し始めた頃、電力価格が半分になるのにじつに五〇年も
かかったといわれています。しかし、情報処理機器や通信機器では、わずか
一年間で七割も下がっているのです。
 人間を労働力として考えたときに、一番強力で恐ろしい競争相手はパソコンです。
そのパソコンの価格が劇的に下がるということは、彼らが人間に対する競争カを
高めているということです。これがもたらす破壊力は、すさまじいものだろうと
思います。
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/// 成功のシナリオ、失敗のシナリオ 21 //////////////////////////////////////

    図書館が消える時代タスカ

 人間とパソコンネットワークの競争の一例を挙げれば、長い間、人類の文化の
象徴であった図書館という存在です。しかし、これから二〇年先に図書館という
存在が果たして現在の形で生き残っているかどうか。非常に難しいのではないかと
私は思っています。
 いま図書館に集中されている情報を、コンピュータのデータベースに収納するのは
難しいことではありませんし、それほどコストもかかりません。家庭のパソコンから
インターネットを通じて、コンピュータ内の図書館に簡単に低コストでアクセスできる
ようになります。そうなれば、図書館という物理的存在そのものが社会から消えて
しまいかねません。その可能性は非常に高いのです。
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/// 成功のシナリオ、失敗のシナリオ 22 //////////////////////////////////////

 いま日本の国で図書館という組織に投入されている経済資源、つまり土地、資本、
労働力は不必要になってしまいます。不要になる資源のなかには、図書館司書
という従来は知的だと見なされていた労働者も含まれるのです。
 図書館の問題は一つの例に過ぎません。広い意味での情報の操作、処理に
絡んでいる人々は、いまでは全労働人口のなかで大きなウエートを占めています。
知価革命はこの人たちを直撃します。その影響力は、決して過小評価できません。
非常に広い範囲で、知識労働者の失業問題が起こってくる可能性が否定できない
のです。
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/// 成功のシナリオ、失敗のシナリオ 23 //////////////////////////////////////

    一本のネクタイに見る知価 - 堺屋

 いまタスカさんが指摘された問題は、これからの経済を考える場合にじつに重大な
要素を含んでいると思います。単なる知識の集積、単なる情報処理能カだけでは、
もう人間はコンピュータには勝てないということです。
 人間が持っている知的な価値、私のいう「知価」が問われる時代になるのです。
コンピュータがどれほど発達して安価になっても、コンピュータが決して持てない
能力を私は知価と呼びたいのです。
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/// 成功のシナリオ、失敗のシナリオ 24 //////////////////////////////////////

 ここに二本のネクタイがあるとしましょう。同じ質の絹で作られたネクタイですが、
一本は三万円、もう一本は五〇〇〇円です。二つの間の値段の差は、一方が
有名なデザイナーがデザインした有名ブランド商品だからです。この差が知価だと
私は考えます。つまり、三万円のプランド品のネクタイといえども、ハードの価値は
五〇〇〇円に過ぎず、ソフトの価格、つまり知価が二万五〇〇〇円なのです。

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/// 成功のシナリオ、失敗のシナリオ 25 //////////////////////////////////////

 もう一つの例を挙げましょう。いま世界で一番のお金持ちは、マイクロソフトの
創業者のビル・ゲイツ会長です。ご存じのように、マイクロソフトはパソコン用の
ソフトウエアを作っている会社です。
 カーネギーやフォードの時代には、鉄や自動車のようなハードを作る人が
世界一のお金持ちでした。しかし、現代では、ソフトを作る人、つまり知価を創造
する人が一番お金持ちになり、世界経済をリードする時代なのです。
 繰り返しになりますが、このような時代の変化に対応することが、ビッグバンの
最終的な目標なのだということを、私は強調したいのです。
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/// 成功のシナリオ、失敗のシナリオ 26 //////////////////////////////////////

    ビッグバンは日本版ペレストロイカか - タスカ

 やや大げさに聞こえるかもしれませんが、日本におけるビッグバンは、八〇年代
後半に当時のソ連がやったペレストロイカと似た結果で終わるかもしれないと私は
思っています。
 当時のゴルバチョフ書記長がペレストロイカを始めたとき、彼は共産主義の息の根
を止めるつもりなど毛頭ありませんでした。ゴルバチョフは共産主義を部分的に改革
して、資本主義に対抗するつもりでペレストロイカを始めたのです。
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/// 成功のシナリオ、失敗のシナリオ 27 //////////////////////////////////////

 グラスノスチ、つまり情報公開のようなちょっとした共産主義体制の手直しをして、
西側の良いところを取り人れる。そうすれば、共産主義の勢いを回復できると
ゴルバチョフは考えたのです。しかし、事態はゴルバチョフの甘い期待通りには
進まず、始まったペレストロイカは一挙に共産主義体制の崩壊にまで突き進んで
しまったのでした。
 なぜそうなったかというと、共産主義そのものが情報の統制を前提にして成り
立っていたからでした。情報を特権階級内部に密封することで、共産主義システム
が成り立っていたのです。だから、ペレストロイカの第一弾として、情報公開を
うたったグラスノスチが行われた瞬間に、ソ連共産主義は崩壊への道を歩み始めて
しまいました。
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/// 成功のシナリオ、失敗のシナリオ 28 //////////////////////////////////////

 もし、いま日本が資本の論理が本当に働く、完全な資本主義の国になったとすると、
日本がどれだけ大きく変わらなくてはならないか、その度合いは、経済人やマスコミ人
も含めた日本人が想像できないほど大きいと思います。日本を代表する大企業で
あっても、資本の論理から見たら大改革がされなければならないところが本当に
たくさんあるのです。このような激変に、日本人全体が耐えられるかどうか。それが
最大の問題なのだと私は思います。この痛みを乗り越えて変革を推し進められれば、
日本の未来は明るいでしょう。しかし、もし痛みに耐えきれないで、変革を回避したり
先延ばししたりすれば、日本の未来は暗いといわざるをえません。
 二〇二〇年の日本について私が描いた三つのシナリオは、ビッグバンを含む
大変革への日本人の三つの対応を描いたものなのです。
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/// 成功のシナリオ、失敗のシナリオ 29 //////////////////////////////////////

    シナリオ@「デジタル元禄」とは - タスカ

 私が描く最初のシナリオは、ビッグバンを引き金にした大変革に日本が成功した
場合です。つまり、最も楽観的な未来のシナリオです。この「デジタル元禄」への
シナリオの道筋は、一九九八年に不良債権問題を原因として金融パニックが深刻化
することから始まります。
 金融危機をきっかけにビッグバンが断行され、金融業を先頭にして日本全体が
変わっていきます。終身雇用や年功序列などの、資本の論理とかけ離れた古い
仕組みがどんどんと衰弱していき、世界標準のシステムが次々と導入されるのです。

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/// 成功のシナリオ、失敗のシナリオ 30 //////////////////////////////////////

 二一世紀に入ると、改革への動きがさらに拡大します。最初に官僚機構の解体が
始まります。官僚支配の下にあった公的年金制度は一挙に廃止になり、それに
代わって個人が自己責任で老後に備え、自己責任で金融商品に投資をする時代に
なります。
 また、所得税や法人税の税率引き下げなどの税制改革も行われて、その影響で
渋りがちだった日本の景気は一気に回復していきます。
 二〇〇〇年代半ばには、NTTが再度解体されて情報コストが大胆に値下げされ、
これを受けて情報通信産業やソフトウェア産業が飛躍的に拡大します。この分野で
若いベンチャー企業が続々と誕生し、そのうちのいくつかは大成功を収めるのです。
パソコンオタクと呼ばれるような若者が、日本経済再生の原動力となります。

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/// 成功のシナリオ、失敗のシナリオ 31 //////////////////////////////////////

 日本にはデジタル技術を用いた産業が花開き、これによって得たお金を世界中の
株や債券に投資します。ビッグバンによる金融改革でその投資は高いリターンを生み、
多くの日本人がその収益で豊かで優雅な生活を送るようになるのです。
 こうして得た豊かな富を利用して、やがて宇宙開発などの先端科学分野や、
ファッション産業のような文化的な産業に至るまで、日本は世界をリードする国に
なります。日本が世界のモデル国家になる理想的な道筋が、このシナリオなのです。

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/// 成功のシナリオ、失敗のシナリオ 32 //////////////////////////////////////

    日本人の可能性が広がる時代 - タスカ

 「デジタル元禄」への道を支えるのは、先にも触れたような、通信情報処理技術の
飛躍とそのコストの大幅低下です。それによって、人と人とのつながり、人間関係の
ネットワークが、いまよりもずっとスピーディに幅広く展開できるようになります。
 このような人間関係の拡大を支えにして、いろいろな文化的な生産物が日本から
出てくると思います。その多くは、単に趣味とか文化活動の範囲にとどまるでしょうが、
なかには巨大なビジネスに発展するものも出てくるでしょう。

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/// 成功のシナリオ、失敗のシナリオ 33 //////////////////////////////////////

 一つだけいえることは、これらの分野で豊かな才能を持ちながら、その才能を十分
に発揮していない人々が、日本にはまだたくさんいるということです。現在ではごく
普通の人だと思われている人でも、チャレンジ精神と自信を持って新しい分野に挑戦
していけば、びっくりするほどの可能性が広がっている時代になるのです。
 通信技術の発達と情報通信コストの低下は、このような人に、その才能を十分に
発揮するチャンスを与えます。また、彼らはビッグバンによって金融面でのサポートも
得られるようになります。かつての日本にはありえなかったような、新しい才能の挑戦
を可能にする環境が生まれるのです。
 例えば、マンガやアニメは日本の庶民文化として発達してきましたが、いまや
世界をリードする水準に達しています。このような庶民文化のなかから、これまでの
製造業中心の日本産業とはまったく違った新しい産業が生まれ、爆発的に発展
していく可能性が十分にあると私は思っています。
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/// 成功のシナリオ、失敗のシナリオ 34 //////////////////////////////////////

    問題は資源ではなく社会構造にある - タスカ

 日本経済と日本社会の改革がうまく進めば、いま申し上げた理想的な方向に進む
可能性が大きいと思います。日本人は改革嫌いな国民であると一部の人はいって
いますが、私は決してそうは思いません。
 携帯電話の急速な普及が良い例です。携帯電話が登場した最初は、日本人の
生活には合わないといわれたものでした。「街頭で電話をするなんてみっともない。
携帯電話は恥ずかしがり屋の日本人向きの製品ではなく、日本文化にはそぐわない」
などという人がたくさんいたのです。
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/// 成功のシナリオ、失敗のシナリオ 35 //////////////////////////////////////

 しかし、いまや日本人の誰もが平気で携帯電話を使うようになっています。便利で
安いものは、国や文化の違いとは関係なく、誰もが喜んで使うのです。そういう点で、
一般の日本人はすでにグローバル基準で動いていると私は思います。
 外国でいま何が起こっているかについて、日本の一般庶民は非常に敏感に反応
しています。日本人の多くは、いわゆる日本的基準だけでものを考えているわけでは
ありません。そういう国民なのですから、ビッグバンと情報産業の自由化が行われ
さえすれば、ソフトウエア産業や文化的産業の分野で、世界水準の強力な産業が
一挙に日本に生まれる可能性は非常に大きいと私は確信します。

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/// 成功のシナリオ、失敗のシナリオ 36 //////////////////////////////////////

 たとえ現在は高い成長率を上げていなくても、日本は潜在的な力が非常に強い
国です。技術、資本、人材、すべての資源がこれほど十分にそろっている国は、
世界のなかでも稀なのです。
 現在の日本が抱えている問題は、資源が不足していることではありません。
すべての問題は発展を押しとどめている社会構造にあるのです。この構造さえ
ブレークできれば、日本人のエネルギーが大爆発すると思います。

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/// 成功のシナリオ、失敗のシナリオ 37 //////////////////////////////////////

    日本人は自己改革ができる国民 - 堺屋

 きっかけさえあれば、日本人は社会構造を急速に変えられる能力を持っています。
ペリーの来航から一五年間で、尊皇擦夷から文明開化へと変えることができた
明治維新は、日本人の自己変革能力を実証する代表的な例といえます。
 最近の例をとっても、一九六〇年代に世界最悪だといわれた公害問題があります。
しかし、この二〇年あまりの国民的な努力によって、日本の空と川と海は、随分と
美しさを取り戻しました。日本人は、変わるべきときには変わることのできる国民
なのだと、世界に知らせなければなりません。

//////////////////////////////////////////////////////// 絶賛発売中! //
/// 成功のシナリオ、失敗のシナリオ 38 /////////

 ビッグバンをきっかけとして、三年とか五年とかいう短い期間に、どの国よりも
進んだ資本の論理に基づいた社会が築かれ、日本人が新しい産業を創出する
可能性は確かに大きいのです。一〇年後、二〇年後に、日本がハード産業では
なく、ソフト産業のリーダー国に生まれ変わっているのではないか。私はそう
期待します。
 百数十年前の明治維新を思い起こし、勇猛果敢に自己変革を決断するときが
現在なのだと私は思います。

////////////////////////// ピーター タスカ ///
/// 成功、失敗のシナリオ 39 ///

    外資の敵対的買収を日本人は許せるか − タスカ

 堺屋さんのおっしゃるようになる可能性は大いにあります。そのリトマス試験紙に
なるのが、外資による日本企業の敵対的買収が可能になるかどうかです。
 ビッグバンが成功の方向に歩み始めれば、魅力的な日本企業を買収しようとする
外資が必ず出てきます。そのときに、買収される企業が属する業界、メインバンク、
監督官庁、系列企業などが、資本主義社会としては当然起こる事態だとして、
この買収を許せるかどうかが問題なのです。

///////////////// 1998年刊 //
/// 成功、失敗のシナリオ 40 ///

 また、これらの「関係者」だけでなく、一般の日本国民やその代表であるマスコミが、
このような外資による日本企業の買収に対してどういう態度を取るのか。資本の
論理とはそういうものだと冷静に見られるのか、あるいは日本に対する経済的侵略
だというような見方をしてしまうのか、そこがポイントです。
 資本の論理に従えば、買収するからにはその企業からもっと利益を上げなければ
なりません。そのためには、リストラも行われることになるでしょう。日本を代表する
ような大企業が外資に買収され、強烈なリストラが始まったときに、日本人はこの
ことをどこまで納得できるのかが大きな問題です。
 このようなことがごく普通に起こり、日本人が平静に受け止められるようになれば、
ビッグバンが成功したといえるでしょう。

////////////// 堺屋 太一 ///
/// 成功、失敗のシナリオ 41 ///

    シナリオA「悪循環」 − タスカ

 これまでいろいろと述べてきた社会構造に足を引っ張られ、ビッグバン改革による
苦痛に耐えきれず、日本人が一切の改革を拒否したとき。つまり、日本がグローバル
基準への適合を拒否し、その選択が最悪の経済状況をもたらすというのが第二の
シナリオです。三つのなかの最悪のケースといえます。
 このシナリオでは日本は、私の名付けた「悪循環」の道をたどることになります。
一切の改革を拒否することによって、日本経済は破綻への道を一方的に下降して
いくことになるのです。

/// 「未来はいま決まる」 ///
/// 成功、失敗のシナリオ 42 ///

 大まかなシナリオは、以下のように進むでしょう。一九九〇年代の後半、続出する
金融スキャンダルにもかかわらず、捜査当局の追及は進みません。国民はスキャンダル
報道をあきらめの気持ちで受け入れるばかりです。
 ひと頃はもてはやされたビッグバン改革も、金融業界と官僚機構が手を結んで陰に
陽に抵抗し、いっこうに進む様子がありません。改革をネグレクトすることによって、
日本の金融システムヘの国際的信用は一挙に失われます。こうして、日本は世界の
なかで徐々に孤立を深めていくのです。
 二〇〇〇年代に入ると日本企業の生産性は徐々に下がっていき、それにつれて
その国際競争力も低下の一途をたどります。日本製品の輸出は静かに、しかし確実に
減っていきます。その反対に、東南アジアからの製品輸入がじりじりと増えます。

/// フォレスト出版 ///
/// 成功、失敗のシナリオ 43 ///

 貿易収支の黒字は縮小を続け、それに伴って円が大幅に安くなります。輸出の
縮小と輸入の増大によって、かつての輸出大国日本は、二〇〇〇年代半ばには
ついに貿易赤字国に転落します。
 日本経済の全体的衰退を反映して、二〇一〇年頃には不動産価格が再度の
大暴落を演じるでしょう。不良債権が銀行に累積されて、またもや金融パニックが
起こりますが、十数年前と同じように再び公的資金の投入で事態の乗り切りが
図られます。
 世界中に悪名の高い護送船団方式は、それでも維持されたままです。しかし、
世界はもう日本を声高に非難しません。この時代には、日本経済は世界経済を
左右するような存在ではなくなっているからです。

/// 絶賛発売中! ///
/// 成功、失敗のシナリオ 44 ////

 世界の国から見れば、日本は独自のルールに頑固に固執する国です。外国
企業が市場に入るだけでも面倒臭い手続きが必要ですし、たとえ参入に成功
しても高い利益率は見込めません。ならば日本は日本で勝手にしなさいという
態度なのです。ジャパン・バッシングというよりは、ジャパン・イグノアリング、
日本無視というのがこの頃の世界の大勢になってしまいます。
 そんななかで、日本国の財政は完全に破綻、年金は全面崩壊、激しいインフレの
嵐のなかで、社会は大混乱時代を迎えます。街頭には老いたホームレスと若い
犯罪者があふれ、かつて日本が世界に誇った治安の良さはまったく失われるのです。
 こうして二〇二〇年には、かつての繁栄はどこへやら、日本は世界のなかでも
弱体な経済と最悪な治安の国に転落してしまいます。日本が改革を拒否し続けた
場合の最悪のケースが、この「悪循環」シナリオなのです。

//// ピーター タスカ ///
/// 成功、失敗のシナリオ 45 ////

    犯罪多発社会となる日本 − タスカ

 日本人は治安の良さを非常に誇りにしていますし、事実、世界のなかで
日本ほど社会体制が安定して、犯罪の少ない国は珍しいと思います。しかし、
この高いレベルの治安は、日本人がしばしば口にする日本文化の伝統の
せいにするのは間違っています。日本人は、この点を大いに誤解していると
私は思います。

//// 1998年刊 ///
/// 成功、失敗のシナリオ 46 ////

 経済が好調であることと、それに加えて経済活動で得られた富が、国民の間に
比較的平等に分配されていること。このような経済的社会的な状況が存在することに
よって、日本社会の治安の良さが保たれているのです。世界のなかで治安が良い国は、
この二つの条件を満たしている国なのです。
 ですから、この悪循環のシナリオの下で経済情勢が大幅に悪化したときには、
社会の秩序が崩壊し、治安が崩れる可能性が高くなります。他国の例を見ると、
経済の不調と社会の不平等が同時に発生すると、どこの国でもマフィアのような
アングラ的勢力の存在が大きくなります。犯罪がビジネスになるのです。極論の
ように聞こえるかもしれませんが、日本もその例外ではありえません。

//// 堺屋 太一 ///
/// 成功、失敗のシナリオ 47 ////

 実際、経済成長が止まり、失業などで社会的不平等が拡大しているヨーロッパでは、
大規模な組織犯罪が多発しています。日本でも、最近は感情の爆発ではなく、経済的
利益だけを狙った犯罪がたびたび起こるようになりました。これらの犯罪は、多分、
氷山の一角でしょうし、これからどんどん顕在化してくると思います。
 その意味では、日本の犯罪社会化はもう始まっているのかもしれません。「悪循環」
シナリオの下では、こういう経済的犯罪がどんどんエスカレートし、犯罪集団が社会を
裏から支配することになるでしょう。

//// 「未来はいま決まる」 ///
/// 成功、失敗のシナリオ 48 ////

 こういう社会で一番怖いことは、社会のトップクラスの人たち、いわゆるエリート
に対する大衆の信頼感が失われることです。官僚や政治家の相次ぐスキャンダル
によって、現在でもエリートヘの信頼感はすでに大きく揺らいでいます。
 そのうえ、このシナリオの下で、ビッグバンのような改革がまったく行われないと、
スキャンダルにまみれたエリートたちが、大衆の信頼を失っているにもかかわらず、
いつまでもその位置に座り続けます。
 こういう社会が続いては、日本人全体のモラルは崩壊してしまうでしょう。最悪の
シナリオの下で日本の治安が崩壊するだろうと私が予測するのは、警察や検察の力が
不足するというよりは、社会の根幹である日本人のモラルが瓦解してしまうからです。

//// フォレスト出版 //
/// 成功、失敗のシナリオ 49 ////

    エリートヘの信頼感喪失の時代 − 堺屋

 タスカさんがおっしゃるように、日本人がモラルを失ってしまう可能性はかなり
あります。かつての日本には、エリート官僚に対する信頼感がありました。少なくとも
数年前までは、政治家はだめでも役人は信用できる、という空気が広くあったのです。
 官僚は日本で一番難しい大学を卒業した勤勉な人たちなのだから、優秀に違いない。
戦後の高度成長を成功させた人たちの後継者なのだから、彼らに任せても大丈夫
だろう。これらの要素が、官僚システムヘの根強い信頼感をつくりだしていました。

//// 絶賛発売中! ///
/// 成功、失敗のシナリオ 50 ////

 ところが、阪神・淡路大震災、オウム真理教事件、薬害エイズ事件、官僚の
収賄事件などのなかで、いまやこの信頼感はがたがたに崩れています。「優秀で
清潔な官僚たちに任せておけば、日本はなんとかなる」と思っていたけれども、
どうも現実は違うようだと多くの日本人が最近感じ始めているのです。
 けれども、これだけ評判が落ちている官僚自身のほうはといえば、いっこうに
官僚主導の経済体制を改めるつもりがありません。行政改革、財政改革、
金融改革(ビッグバン)など、官僚から権限を奪うあらゆる改革に、彼らは必死で
抵抗しています。

//// ピーター タスカ ///
/// 成功、失敗のシナリオ 51 ////

 いまのままの官僚主導システムを維持すれば、日本はうまくやっていける、これが
多くの官僚たちの本心なのです。もっと予算と人員をつけてくれれば、我々が立派に
日本国を運営できる、という主張ばかりを官僚は繰り返しています。
 一部の役人は、これだけの大転換期を迎えたのだから、「いまこそ我々が頑張ら
なければならない」と意欲を燃やして、かえって責任感を強めています。もちろん、
一人ひとりの官僚が仕事に意欲を燃やし、責任感を持つこと自体は決して
悪いことではありませんが、しかし、いま求められている改革の質からすれば
方向が違うのです。

/// 1998年刊 ///
/// 成功、失敗のシナリオ 52 ////

自由経済体制を日本に導入する改革なのですから、役人が変な責任感を持つと、
かえって改革がおかしなことになってしまいます。腐敗した官僚は司法の手を借りて
処分すれば済みますが、純真な官僚が正義感からいろいろと手を出してくることが、
これからの日本にとって非常に危険なことになりかねないと私は思います。
 肝心なことは、官僚たちの考えているようなやり方では、日本社会がこれからも
うまく運営されるとは、もう一般の日本人が思わなくなっていることです。官僚エリート
階層と普通の日本人の間に、これだけ大きな認識ギャップができていることは、
非常に恐ろしいことだと私は思います。

///// 堺屋 太一 ///
/// 成功、失敗のシナリオ 53 ///

    失敗者が退場するルールが必要だ − タスカ

 人間というものは、誰でも失敗するのです。重要なことは、失敗をできるだけ早く
訂正できるシステムを作ることです。そのためには、なぜ失敗したか、どうすれば
次は失敗しないで済むかを、客観的に分析できなければなりません。そのうえで、
次の新しい方法を見つければよいのです。
 ところが、官僚によって統制されたシステムでは、そのような客観的な批判が
存在しません。批判がなければ、システムの訂正も行われないのです。

//// 「未来はいま決まる」 ///
/// 成功、失敗のシナリオ 54 ///

 だから、金融機関の不良債権問題にしても、そのほかの経済問題にしても、
日本は同じ失敗を何度も何度も繰り返しているのです。批判を受け入れる
システムが存在しないから、同じ失敗を繰り返します。
 どんな優秀な人でも、どれほど頭の良い人でも、政治や経済というものは
結果がすべてですから、失敗すればアウトになるのが世界のルールです。
しかし、日本の政治家やエリート官僚に対しては、失敗者がアウトになる
システムがまったく働いていません。
 だから、失敗した政治家や失敗した官僚がいつまでも権力の座について
います。社会の健全性を考えると、このような状態は本当に危険です。

//// フォレスト出版 //
/// フォレスト出版 ///

未来はいま決まる―ビッグバンの予測と現実
堺屋 太一 , リチャード・C. クー, R.ターガート マーフィー, ピーター タスカ
フォレスト出版; (1998/06); 価格¥1,600

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4894510537/qid%3D1061130502/249-7443361-9736338
http://bookweb.kinokuniya.co.jp/guest/cgi-bin/wshosea.cgi?KEYWORD=%96%A2%97%88%82%CD%82%A2%82%DC%8C%88%82%DC%82%E9
http://www.bk1.co.jp/cgi-bin/srch/srch_detail.cgi/3e3b1af5af17e01031ae?aid=&bibid=01573007&volno=0000

/// 購入しましょう!///
/// 成功、失敗のシナリオ 55 ////

    シナリオB「長いサヨナラ」 − タスカ

 第二のシナリオと同じく、日本はビッグバン改革を拒否するのですが、それでも
「悪循環」ほど激烈な経済悪化を経験しない場合。これが、第三のシナリオ
「長いサヨナラ」です。
 「長いサヨナラ」では、日本経済は長い長い下降局面をたどり、やがて活力を
失ったぬるま湯的社会が出現することになります。このシナリオの下では、
次のような展開が予測されます。

//// 絶賛発売中! ///
/// 成功、失敗のシナリオ 56 ////

 一九九〇年代に世界の国々が資本の論理に基づいた改革を次々に行っていったのに、
日本はその例外として現状維持を続けます。改革は表面上だけでお茶を濁し、
ビッグバンのような大改革は、日本社会の調和と秩序を乱すものとして実際には
実行されないのです。それでも、製造業中心の日本経済は国際競争力を落としません。
 二〇〇〇年代前半には、日本の貿易黒字の拡大をめぐって何度目かの激しい
貿易摩擦が起こります。しかし、日本は輸出を抑制するどころか拡大する一方です。
そのため、円は再び一〇〇円台を割り込む超円高になります。

//// ピーター タスカ ///
/// 成功、失敗のシナリオ 57 ///

 この円高に対して、日本の輸出企業は、八〇年代後半や九〇年代半ばと同じ手法で、
事態の乗り切りを図ります。新規採用を凍結したり、社内緊縮体制を発動してコストを
切り下げ、なんとか円高危機を切り抜けようとするのです。
 しかし、もう緊縮体制だけでは危機は乗り切れません。企業業績は悪化し、経済界を
大不況が襲います。不況のしわ寄せは金融機関に集中され、二〇〇〇年代半ばには
巨額の不良債権問題が再び銀行システムのガンになります。
 ビッグバンを拒否した日本政府は銀行を倒産させず、またもや公的資金の投入で
銀行の危機を救います。銀行救済のつけが税金として国民に回されるのも、
一九九〇年代後半の再現です。

//// 堺屋 太一 ///
/// 成功、失敗のシナリオ 58 ////

 二〇一〇年代には、官僚の経済統制は一段と確固たるものになります。部分的に
芽を吹いた活力ある経済活動は、官僚や業界の手によって押さえ込まれてしまいます。
その結果、現在の企業体制が硬直化したままで保存されるのです。終身雇用制や
年功序列が生き残っただけでなく、これらのシステムは日本文化の粋としてむしろ
称賛されることになるのです。
 こうして、二〇二〇年の日本は、すっかり活カを失った古色蒼然たる国になります。
やる気と能力のある日本人は、とっくに日本を見捨てて、アメリカや東南アジアなどの
海外諸国に続々と脱出していきます。

//// 「未来はいま決まる」 ///
/// 成功、失敗のシナリオ 59 ////

    みんな一緒に貧乏になる − タスカ

 このシナリオでは、日本人の生活水準はゆっくりと落ちていきますが、悪循環の
シナリオほどは急激ではありませんし、大きな社会的混乱も起きません。
終身雇用や年功序列システムが厳密に維持されているおかげで、みんなが
平等に貧乏になっているだけだからです。
 隣の人を見てみれば、やはり自分と同じように生活レベルが落ちています。
貧乏という赤信号をみんなで渡っているわけですから、隣人への嫉妬の感情は
起こってこない。だから、一人ひとりの日本人は貧乏が怖いとはあまり思わないで
済むのです。

//// フォレスト出版 ///
/// 成功、失敗のシナリオ 60 ////

 官僚統制によって経済は衰退しますし、未来への明るい希望はもはや存在
しないのですが、みんなが平等に貧しくなっているのだから我慢できなくもない。
日本に残った日本人がこう考えるようになるのが、「長いサヨナラ」のシナリオです。
 政治は麻痺状態ですが、官僚は権力を握って放さない。多少の官僚機構の
再編成はあっても、本格的な改革は一切行われませんから、業界と官僚の
関係もいまのままで保存されます。つまり、日本社会の基本構造はいまと
まったく変わらないわけです。

////// 絶賛発売中! ///
/// 成功、失敗のシナリオ 61 ////

    何もしなかった日本 − 堺屋

 官僚や業界などの既存勢力による抑制の力が働き、改革が押さえ込まれてしまう
というのが「長いサヨナラ」のシナリオですが、これはビッグバン改革が強い力で
押さえ込まれてしまう場合です。個人的な見解を申し上げれば、私はこのシナリオが
一番蓋然性が高いのではないかと思っています。
 私はいま「平成三〇年」という未来予測小説を、朝日新聞に連載中です。平成三〇年
とは現在から二〇年後ですが、この小説の最初の章は「何もしなかった日本」と
題されています。

///////// ピーター タスカ ///
/// 成功、失敗のシナリオ 62 ////

 何もしなかったといっても、省庁の再編は曲がりなりにも実行されて、官庁の数も
減り、その名前も変わっています。しかし、日本社会の本質的な部分は何一つとして
変わっていません。官僚がものごとを決定して、政治家が有権者に取り次ぐという
構造は変わっていないのです。
 そして、各業界は官僚主導の護送船団に安住し、業界の談合システムは依然として
続いています。つまり、この小説で私が想定した未来は、タスカさんのいわれる
「長いサヨナラ」のシナリオそのものなのです。
 こういう状況を想定すると、タスカさんのおっしゃるように、日本の未来はじり貧
以外にありません。みんなが平等に貧乏になって、お互いに傷をなめ合っている
ような社会が予測されるのです。

//////////////// 1998年刊 ///
/// 成功、失敗のシナリオ 62 ////

 何もしなかったといっても、省庁の再編は曲がりなりにも実行されて、官庁の数も
減り、その名前も変わっています。しかし、日本社会の本質的な部分は何一つとして
変わっていません。官僚がものごとを決定して、政治家が有権者に取り次ぐという
構造は変わっていないのです。
 そして、各業界は官僚主導の護送船団に安住し、業界の談合システムは依然として
続いています。つまり、この小説で私が想定した未来は、タスカさんのいわれる
「長いサヨナラ」のシナリオそのものなのです。
 こういう状況を想定すると、タスカさんのおっしゃるように、日本の未来はじり貧
以外にありません。みんなが平等に貧乏になって、お互いに傷をなめ合っている
ような社会が予測されるのです。

//////////////// 1998年刊 ///
/// 成功、失敗のシナリオ 63 //////

    将軍吉宗の治世が再現する − 堺屋

 長い日本の歴史を見ていきますと、私が「何もしなかった日本」と呼び、
タスカさんが「長いサヨナラ」と名付けたような時代が現実に存在した
ことがあります。それは元禄文化が華やかに咲き誇った時期からおよそ
三〇年後、享保(一七一六〜三六年)という年号を持った時代です。
すなわち、八代将軍、徳川吉宗の治世です。

////////////////// 堺屋 太一 ///
/// 成功、失敗のシナリオ 64 /////////

 世の中の基本構造をできるだけ変えないで、あらゆる進歩を止めてしまった時代。
みんなが少しずつ貧乏になった時代、これが享保時代でした。将軍吉宗は節約を
説いて、勃興する町人の勢力を抑制する一方で、進歩を続ける海外からの情報を
遮蔽します。家康以来の士農工商体制と鎖国体制はこの頃には相当たがが外れ
かかっていたのですが、それを再確立したのが、八代将軍吉宗だったのです。
 江戸に人口が集中しないように交通を不便にしたほうがよいというので、庶民が
嘆願した大井川への架橋を吉宗は拒否しました。東海道五十三次のなかでも、
大井川だけは雲助の背中に乗せられて渡らなければならないのです。

///////////// 「未来はいま決まる」 ///
/// 成功、失敗のシナリオ 65 ////////

 また、鎖国の祖法を守るために、大船禁止令を厳重に守らせたのも徳川吉宗です。
吉宗は船にはマストは一本しか立ててはならないという禁令を強化して、大船を使って
商売をしようとした大商人を抑圧しました。
 また、町人が米相場を支配しているのが気に入らなくて、吉宗は米投機を禁じて、
米価の統制をやろうとしました。投機相場があるからこそ、豊作のときに余った米を
買って、不作に備える商人が出るのですが、吉宗は強引に投機をやめさせたのです。
その結果、豊作の年に米価が大暴落して、農民も大名も困り果てることになりました。
 ところが、すぐそのあとでは大凶作が起こり多数の人々が餓死するまでになります。
「享保の大飢饉」といわれる事件です。

///////////////// フォレスト出版 ///
/// 成功、失敗のシナリオ 66 ////////////

 このように彼がやったことだけを見れば、吉宗は反動と統制の塊のような人物です。
しかし不思議なことに、徳川吉宗という人は、昔もいまも「偉い人物」、「素晴らしい将軍」
だと讃えられ、大河ドラマの主人公になるほど非常に人気が高いのです。
 ここが日本人の面白いところで、彼の人気の秘密は、誰もやきもちを焼かない時代を
つくったことにあります。タスカさんがいうように、みんなが平等に貧しくなったため、
お互いに嫉妬心を持つ必要がない時代になったからでした。
 完全な平等ではなく、現状のままの継続、既得権を平等に尊重するということを
やっていれば、指導者として良い評判を得ることができる。これが日本の一つの
歴史的伝統であったわけです。そんなことを考えますと、「長いサヨナラ」は、日本人の
精神構造には比較的適したシナリオではないかという気がしてきます。

//////////////////// 絶賛発売中! ///
/// 成功、失敗のシナリオ 67 //////////

    情報が閉鎖社会を打ち破る − 堺屋

 ただここで一点だけ付け加えておきますと、二五〇年前の享保時代と現代では
根本的に違っている要素があります。享保の日本が鎖国によって世界からほぼ
完全に隔離されていたのに対して、現在の日本では国際情報がTV映像や
インターネットを通してリアルタイムで入ってくるのです。
 アメリカ経済は素晴らしく成長しているのに、日本はマイナス成長だ。アジア諸国は
これほど豊かになっているのに、日本人はこんなに貧しくなってしまった。韓国の
一人当たりGNPがとうとう日本を抜いてしまった。そんな情報を遮断することは、
いかに強大な権力をもってしても不可能です。

////////////////// ピーター タスカ ///
/// 成功、失敗のシナリオ 68 ///////////

 日本人の賃金がアジアのどこかの国より下がってしまったという情報が伝われば、
その衝撃は享保時代と比べものにならないほど大きいのです。日本人同士では
平等に貧乏になったといっても、豊かさを伝える海外からの情報に日本人が平気で
いられるはずがありません。
 それはともかくとして、タスカさんの「長いサヨナラ」のシナリオのように、
官僚統制社会がこのまま継続すれば、日本社会がゆっくりと、しかし確実に
沈没していくことは間違いないでしょう。

/////////////////////// 1998年刊 ///
/// 成功、失敗のシナリオ 69 ////////////

    他国の悪口は自国の弱点隠し − タスカ

 堺屋さんと同じく、私もこのシナリオに沿って日本が動いていく可能性が非常に
高いと思います。
 堺屋さんがいま指摘された国際的な情報の流入の件ですが、その場合に衰退
している国の指導者たちがやりがちなことは、成長している他の国の状況を実際より
悪く描き出すことです。いまの北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)がその典型的な
例といえるでしょう。韓国経済が急速な成長を遂げてきていることを、北朝鮮の
指導者は決して素直に認めようとはしません。その代わりに彼らがやっていることは、
韓国社会の暗黒面を誇張して描き出すことです。

/////////////////////// 堺屋 太一 ///
/// 成功、失敗のシナリオ 70 ///////////

 一部の資本家は裕福だけれど、韓国の労働者や農民は苦しんでいる。それに
比べて、北朝鮮は偉大なリーダー金正日のおかげでみんなが平等に暮らしていける。
こんな幸せなことはない。北朝鮮の指導者たちはこう宣伝してきたのです。
 韓国経済の実績を認めてしまったら、自分たちのやり方、つまり社会主義が
間違っていたことを認めるに等しいからです。韓国社会の暗黒面だけを誇張して
伝えることで、北朝鮮のリーダーたちは、だから我々は韓国を武力統一しなければ
ならないと、国民を鼓舞してきたのでした。

/////////////// 「未来はいま決まる」 ///
/// 成功、失敗のシナリオ 71 //////////////

 北朝鮮は極端な例ですが、ヨーロッパではフランスの指導者やマスコミがアメリカに
対して、北朝鮮が韓国に取っているのと同じような態度を取っています。現在の
アメリカが素晴らしい経済的実績を上げていることを、フランス政府やマスメディアは
素直に認めようとしないのです。
 逆に、フランスのマスコミは、マフィア、麻薬、犯罪、離婚など、アメリカの暗黒面を
実情以上にクローズアップして報道しています。また、アメリカ映画のフランスヘの
流入は官僚統制によって制限されています。

////////////////////// フォレスト出版 ///
/// 成功、失敗のシナリオ 72 ///////////////

 ご存じのように、フランスはある意味では日本以上の官僚主導社会です。経済の
三分の一が官僚によって直接支配されているといわれるほど、強い官僚統制が
働いています。この官僚統制経済を正当化するためには、官僚統制の存在していない
アメリカ経済の素晴らしい実績を絶対に認めてはならないのです。
 だから、フランスはアメリカの悪口をいい続けています。アメリカは文化的には劣悪だ、
それに比べてフランス文化は素晴らしいと彼らが大声で主張するのも、こうした実情を
国民の目から隠したいと、フランスの官僚たちが思っているからにほかなりません。
統制経済体制はフランス文化そのものから発生しているのだと主張することによって、
彼らは自分たちの利益を守ろうとしているのです。

//////////////////////// 絶賛発売中! ///
/// 成功、失敗のシナリオ 73 ///////////////

 最近の話ですが、韓国企業がフランスのハイテクメーカーを買収しようとした
ことがありました。しかし、韓国企業による買収は、フランス政府当局から認可
されませんでした。フランス企業がこの会社を買収するのなら良いけれども、
韓国企業では許せないというのです。
「長いサヨナラ」の階段を下っていく過程で、日本でもこのような他国の文化の
悪口が聞かれるようになるかもしれません。もしそうなったら、危機は本当に
深刻になっているということなのです。

/////////////////////// ピーター タスカ ///
/// 成功、失敗のシナリオ 74 ///////////

    オープンスカイと記者クラブ制度 − 堺屋

 九八年二月、ようやく日米航空交渉が妥結しました。日米問の最大の争点は、
アメリカが十数年前から行ってきた航空市場の規制撤廃、いわゆるオープンスカイ
政策を日本側が認めるか否かでした。
 業界の秩序を維持するために、オープンスカイ化を認めたくないというのが
運輸省の大勢でした。運輸行政と航空業界のもたれ合う航空産業版護送船団
方式を続けたかったからです。

/////////////////////// 1998年刊 ///
/// 成功、失敗のシナリオ 75 /////////////

 オープンスカイ政策を阻止しようと考えた運輸省の官僚たちは、アメリカの
航空規制緩和のマイナス面を語るようになりました。マスコミにリークして、
彼らの見るアメリカ航空業界の実情をしきりに書かせるのです。アメリカでは
航空会社の倒産が増えた。乗務員の給料は減って、飛行機の延着が
増えたといった具合です。

//////////////////////// 堺屋 太一 ///
/// 成功、失敗のシナリオ 76 ////////////

 しかし、オープンスカイ政策によって、アメリカの航空運賃は大幅に値下がり
していますし、運行便数も大幅に増えています。乗客にとっての利便は、
明らかに向上しているのです。オープンスカイが実施されたときに一番
心配された事故の増加は起こらず、事故率はかえって減っています。
 しかし、運輸省はこれらの点は黙って口にしませんから、オープンスカイの
プラス面はマスコミにあまり報道されないわけです。運輸官僚は決して嘘を
いっているわけではありませんが、オープンスカイについてのすべての
真実は語らなかったのでした。

//////////////////////// 堺屋 太一 ///
/// 成功、失敗のシナリオ 77 /////////////////

 この傾向を助長しているのが、日本のマスコミの記者クラブ制度です。
官庁のなかにクラブを持ち、毎日官僚たちと顔を合わせていれば、どうしても
彼らのいうことをマスコミは報道することになります。
 記者クラブ制度によって、マスコミまでが官僚の統制下に置かれています。
このような制度をマスコミ各社が平然として受け入れているのは、各新聞社、
各放送局がこの制度の下で平等に扱われているからです。
 平等といっても、それは記者クラブの会員会社に対してだけであって、雑誌や
外国メディアは会員になっていません。その意味では本当の平等ではないのですが、
ともかく会員である以上は平等に扱われるのです。マスコミが、官僚=業者連合の
護送船団に取り込まれてしまっているのが現実です。

/////////////////// 「未来はいま決まる」 ///
/// 成功、失敗のシナリオ 78 ////////////////

    再配分連盟の威カ − タスカ

 ビッグバンのような改革を抑制する側の勢力のことを、私は「再配分連盟」と
名付けています。再配分連盟とは、新規参入を妨害し排除することによって、
多大な経済的メリットを受ける経済的利害グループです。
 こうしたグループは、医師会、弁護士会、石油業界、自動車業界、農協など、
業界団体という形をとって現れます。これらの業界団体は、ほかからの新規参入を
阻止することでメンバーの数を抑え、団体加入者の収益を確保することを目的に
しています。

///////////////////////// フォレスト出版 ///
/// 成功、失敗のシナリオ 79 /////////////

 つまり、彼らはある産業からの収益を既存の事業者だけで配分しようと
するわけです。これらの団体は、ビッグバンを始めとする改革に強く反対
してきましたし、これからも反対を続けるでしょう。
 こうした業界団体には、その業界を主管する官公庁や、業界の票や資金を
あてにする政治家が結び付いています。これこそが、再配分連盟の核心的な
結び付きなのです。堺屋さんが指摘されたように、マスコミの一部さえ
いつのまにかこのグループに組み込まれているのかもしれません。

///////////////////// 絶賛発売中! ///
/// 成功、失敗のシナリオ 80 /////////////

 再配分連盟の活動の例を挙げれば、車検に関する規制緩和の撤廃が
なかなか進まないのがその典型的なケースです。自分たちの仕事の
絶対量が減ってしまうのですから、車検制度の撤廃は自動車整備業界
にとっては確かに死活問題です。彼らは死に物狂いで、この規制緩和に
抵抗し、結局はごく一部の緩和だけで終わりました。

//////////////////// ピーター タスカ ///
/// 成功、失敗のシナリオ 81 ///////////

 自動車のユーザーにしてみれば、車検撤廃によって自動車を保有する
コストが下がることは大歓迎です。しかし、ユーザーが支払っている全生活
コストのなかで、車検費用はほんの一部に過ぎません。だから、規制緩和を
要求する運動は、大きな社会的広がりを持てませんでした。ユーザー側から
いえば、車検制度の継続に不満はあっても、三年に一度お金を払えば済む
ことですから、時が過ぎれば車検問題などは忘れてしまうのです。
 結局、自動車整備業界という少数派の「再配分連盟」の猛烈な反対運動が、
官僚や政治家を動かして、多数派であってもものいわぬ自動車ユーザーが
受けるはずの利益を台なしにしたのでした。

/////////////////////// 1998年刊 ///
/// 成功、失敗のシナリオ 82 ////////

 これまで提唱されてきた規制緩和がことごとく潰されてきたのは、再配分
連盟と一般消費者との間に存在する、このような不自然な力関係をついに
打ち破れなかったからです。ビッグバン改革もまた、官庁と金融業界の圧力の
なかで、車検問題と同じような形で押し潰される可能性が非常に強いのです。
 現在の日本の政治制度のなかでは、選挙によって政党の議席配分が大きく
動くことはほとんどありません。自民党優位の体制が続いてきたのですが、
自民党に権力を与えてきたのは、まさにこれらの再配分連盟の力でした。

/////////////////// 堺屋 太一 ///
/// 成功、失敗のシナリオ 83 //////////

 再配分連盟は、もともとは共同で技術開発を進めたり業界を近代化したり
するために、官庁が主導して戦略的に作られた組織でした。しかし、この
一五年ほどの間に、これらの業界団体がかつて持っていた積極的な意味は
すっかり失われました。
 再配分連盟の諸組織は、「欲張り」という人類共通の権益を守る団体に
なってしまいました。再配分連盟の貧欲さに一般の消費者が反対するには、
あまりにも長い時間と巨額なコストが必要になっています。再配分連盟の
力を阻止することは、いまやきわめて困難になってしまっているのです。

///////////// 「未来はいま決まる」 ///
/// 成功、失敗のシナリオ 84 //////////

    税金を食べ、法律を利用する再配分連盟 − 堺屋

 タスカさんのいう再配分連盟のカは、税金の使途にも表れています。
国家に納められた税金が、地方交付税や補助金という形で特定の地域
だけに分厚く分配されています。これらは、地域的再配分連盟と呼べる
でしょう。また、特定の産業だけに税金を分配して、非効率化している
産業を生き残らせるといったことも現実に行われています。

/////////////////// 絶賛発売中! ///
/// 成功、失敗のシナリオ 85 ////////////////////

 日本特有の所得税の累進税率の高さ、法人税の高さなども、税金を業界団体
などにばらまく財源だと考えれば、やはり再配分連盟の力が及んだ結果と
いえましょう。その意味では、再配分連盟とはタックス・イーターでもあるのです。
 税金だけではなく、例えば、大規模店舗法が存在することによって、小売商品の
値段が下がらないといったことにも、全国の小規模小売業者を中心とする
再配分連盟の力が働いています。また、米、燃料、輸送などの価格が国際価格に
比べて異常に高くなっているのも、農協、石油業界、運輸業界といった再配分連盟に、
一般消費者の要求が抑えられている結果だともいえます。

//////////////////////////// フォレスト出版 ///
/// 成功、失敗のシナリオ 86 ////////////

    自国文化擁護を旗印にする再配分連盟 − タスカ

 ほとんどの業界団体が、そういう意味で再配分運盟になってしまっているのが
現状です。そのうえ、再配分連盟の人たちは、自分たちの業界が保護される
べきだという大義名分を作り上げるのが非常に上手なのです。
 大半の再配分連盟は、文化的理由を大義名分に掲げて、自分たちの利益を
守ろうとしています。本当のところは、大義名分というよりは、ただの言い訳
なのですが、稲作は日本文化の根幹だから保護されるべきだという農協の
主張は典型的なものです。

/////////////////// ピーター タスカ ///
/// 成功、失敗のシナリオ 87 /////////////////

 日本文化の中心は稲作で成り立っている。稲作を守ることは、日本文化を
守ることだ。だから、米価は引き下げてはならない、もっと補助金を出しなさいと
農協は主張するのです。このような文化的大義を前面に立てた言い方は、
再配分運盟が自分の利害を守るための典型的な手法になっています。
 先程も申しましたが、ある経済的問題に関して、フランス政府がフランス文化を
守れというときには、その裏には確実にフランス版再配分連盟の力が動いて
います。それと同じことが、日本でも起こっているのです。

////////////////////////////// 1998年刊 ///
/// 成功、失敗のシナリオ 88 //////////////

    文化とアングラ勢カの結合が心配だ − 堺屋

 確かに、経済面で市場の要請に逆らうことをしようとする人は、その
大義名分として「自国文化」を持ってくる場合が多いようです。また、
「安全」の確保を主張する場合もあります。
 彼らのいう文化のなかには、「伝統文化を守る」ことから「他国文化の
流入を防ぐための言論統制」までが含まれます。また、安全のなかには、
「国防上の必要」から「事故」や「青少年の非行防止」までが含まれています。

//////////////////////// 堺屋 太一 ///
/// 成功、失敗のシナリオ 89 ////////////////

 こういう大義名分を持ってきて、市場原理通りには世の中は動かない、
経済原則だけではだめな分野があると彼らは主張します。しかし、じつは
その裏に、経済的な利害が絡んでいて、再配分連盟の利益を守ろうと
する人たちが、文化や安全を表面に押し立てた理屈をいうわけです。
その点は、タスカさんのいわれる通りだと思います。
 私が危険だと思うのは、そういう理屈の隙間にアングラ的勢力が入り込んでくるこ
とです。日本企業と総会屋の関係がここまで深くなったのは、企業のスキャンダルを
隠すことがあたかも総務部の仕事のように認識する人がいたからです。

//////////////////// 「未来はいま決まる」 ///
/// 成功、失敗のシナリオ 90 ///////////

 そんななかで、企業の不祥事をなんとしてでも隠し通すことが、何か
日本的な美徳であるかのように総務部員が感じてしまっているのです。
そこを総会屋に付け込まれるのです。
「長いサヨナラ」のシナリオの下で、アングラ勢力の拡大の方向に日本が
動いていくとしたら、確かに非常に憂欝な世の中になるでしょう。

//////////////////// フォレスト出版 ///
/// 成功、失敗のシナリオ 91 ///////////////////

    改革を妨げる含み資産 − タスカ

 企業でも個人でも、「悪循環」シナリオヘの転落から日本を辛うじて救っているのは、
個人や企業がいろいろな意味で大きな含み資産を、まだ持っているからだと思います。
 現在のような大不況状態でも、歴史のある日本企業はリストラや解雇などの大胆な
改革を行わなくても、含み産を処分してなんとなくビジネスを続けることができています。
つまり、含み資産の存在がかえって改革の進展を抑止しているのです。

//////////////////////////// 絶賛発売中! ///
/// 成功、失敗のシナリオ 92 //////////////

 外国の企業では、収益が年間一五%もダウンしたら、たちまち強烈な
リストラが始まります。日本の大企業は含み資産というマジックを持って
いますから、赤字経営が何年か続いても、資産を売却することで従業員の
クビを切らずに済んでいますが、その分だけ現状への危機感が薄くなって
いるのです。
 個人の場合でも、同じことがいえます。普通のサラリーマンは、赤字経営で
会社の将来の見通しが暗くても、そう簡単には会社を辞めて次の会社を探す
というわけにはなかなかいきません。

///////////////////// ピーター タスカ ///
/// 成功、失敗のシナリオ 93 ////////////

 給料は安くても交際費は使えるし、会社の持っている会員券で月に一回は
ゴルフもできます。住宅ローンだって、いまの会社に長年勤めているから
借りられるのです。それらを考え合わせると、あわてて会社を辞めては損をすると
思っているサラリーマンも少なくないはずです。転職して少しばかり給料が
上がるより、そのままいまの会社にいることのほうが、現状ではより合理的な
選択なのです。
 会社と個人が持っているこのような含み資産を考えると、企業や個人が
リストラや転職などといった大胆な改革を決意するためには、非常に大きな
環境の激変が必要とされると思います。
 日本社会が改革をネグレクトして「長いサヨナラ」の状態になると私が
考えているのも、こんなところに理由があるのです。

//////////////////////// 堺屋 太一 ///
/// 成功、失敗のシナリオ 94 /////////////

    経済活動に弱者はない − 堺屋

 「長いサヨナラ」のシナリオは、みんなが平等に貧乏になるということでした。
しかし、平等主義や格差を嫌う風潮が、いつの間にこれほど日本にはびこる
ことになってしまったのでしょうか。
 尾張の、一百姓からはい上がって日本の統一を果たした豊臣秀吉を、
日本人は民族的英雄としてたたえてきました。厳しい競争のなかで勝ち抜いて、
天下を制した人々を拍手喝采する伝統が日本人にはあったのです。

///////////////////////// 1998年刊 ///
/// 成功、失敗のシナリオ 95 //////////

 戦後になっても、高度経済成長が華やかだった一九六〇年代までは、松下幸之助
さんのように努カに努力を積み重ねてお金持ちになった人に、多くの日本人は
惜しみなく拍手を送りました。松下幸之助さんのような人物は、人生の一つの目標
として肯定的に考えられていたはずなのです。
 それがいつの間にか、強者から高い税金を取り、それを弱者に配分するのが
社会的正義だという風潮に変わってしまいました。もちろん、老齢者や身体障害者を
弱者として社会が手厚く保護するのは当然のことですが、しかし、いま弱者として
国家の保護を要求しているのは、本当の意味での弱者ではありません。

////////////////// フォレスト出版 ///
/// 成功、失敗のシナリオ 96 ////////////

 彼らとは経済活動を行って、現に商品やサービスを供給している人や組織の
ことです。腕が悪くて患者さんの来ない医者とか、効率が悪くてお客さんが
逃げてしまった小売店、経営に失敗した金融機関などを、社会的弱者として
護送船団方式が保護しているのです。
 本来、弱者というものは、自然人としての人間のなかでの弱い人たちを
指している言葉です。これらの人々を、人間として尊厳を持って生きられるように
守ることを弱者の救済といいます。

/////////////// 「未来はいま決まる」 ///
/// 成功、失敗のシナリオ 97 /////////

 しかし、法人とか、事業主などが主役として登場する経済活動についていえば、
弱者というものは存在しません。そこには、競争の勝者と敗者があるだけなのです。
敗者は黙って退場して、再起を図ればよいのです。
 ビッグバンを成功させ、改革の推進が成功するかどうかは、日本人がこのことを
理解できるかどうかにかかっていると思います。

/////////////////// ピーター タスカ ///
/// 成功、失敗のシナリオ 98 /////////

    現在でも経済的格差は存在している − タスカ

 経済的格差の存在を日本人は嫌いますし、日本社会が格差の少ないことを
自慢する日本人も多いと思います。しかし、格差がない、あるいは少ないといっても、
実際には表向きの建前だけであって、現在でも経済的格差は厳然として存在
しています。どんな社会でも、ごく少数の人々が経済的資源をコントロールしていますし、
日本経済もその例外ではありません。
 日本には高級なゴルフ場とか、高級料亭とか、普通の人がもらっている給料では
とても行けない娯楽施設がたくさんあります。しかし、誰かがこれらの施設を使って
楽しんでいるわけですし、その誰かはごく少数の人々です。中小企業のオーナー、
大企業の経営者や上級管理職、高級官僚、政治家などです。

/////////////////////// 1998年刊 ///
/// 成功、失敗のシナリオ 99 ////////////

 これらのごく少数の人たちが、なぜそういう高級で高額な娯楽施設を使うことが
できるのか。その経済的源泉は彼らの給与ではなくて、企業が支払う交際費です。
こういう人たちを、私は企業貴族と呼んでいます。
 この人たちは交際費を使える地位、交際費で接待される地位から離れてしまえば、
いままでのような快適な生活はできなくなってしまいます。だから、自分の地位を
保証してくれる既存秩序を維持することに懸命になるのです。

///////////////////// 価格:¥1,680 ///
/// 成功、失敗のシナリオ 100 /////////////////

    交際費は人間を幸せにしない − 堺屋

 税務調査によりますと、日本の民間企業が使っている交際費は、総額
五兆四〇〇〇億円(九六年)もあります。これをGNP当たりで比較すると、
アメリカの五倍、ドイツの八倍になるといいます。信じられないほどの巨額です。
 交際費の公認は、日本の伝統かもしれません。現在であれば会社のため、
江戸時代であれば藩のために使っているという大義名分があれば、どれほど
多くの交際費を使っても許されたのです。

///////////////////////// ピーター タスカ ///
/// 成功、失敗のシナリオ 101 ///////////

 昔の武士は、「武士は食わねど高楊枝」と質素な生活をしていたのですが、
情報収集のためと称して、藩の公金を使って吉原でどんちゃん騒ぎをすることは
認められていました。これは仕事でやっているのだから仕方がない。仕事
なのだから楽しくないだろうということで許されていたのです。江戸時代から続く
仕事のための交際費という伝統は、そのまま現在に受け継がれているのです。

////////////////////////// 1998年刊 //
/// 成功、失敗のシナリオ 102 ///////////

 その結果起こっているのが、娯楽遊興関係の二重価格です。企業が
交際費として支払う高級料亭やハイヤー、ゴルフなどの料金は非常に高く、
個人が自分のお金で払う消費は比較的安くなっています。
 しかし、こういう仕組みは人間を幸せにしません。遊びを遊びとして純粋に
個人で楽しむことができなくて、常に仕事という言い訳をつけて遊ばなければ
ならないのは、人間としてじつに不幸なことではありませんか。

//////////////////////// 堺屋 太一 ///
/// 成功、失敗のシナリオ 103 ///////////

    自分のお金を慎重に使う社会が望ましい − 堺屋

 私は常にこれをいうのですが、「人間は他人のお金を使うときには、自分の
お金を使うときほどには慎重になれない」ということを考えてもらいたいのです。
 他人のお金とは、まず国の税金です。税金を役人が使うときには、他人の
お金ですからどうしても慎重さが欠けます。その次は、会社のお金です。
交際費の使われ方が、いかに慎重さを欠いているかを見れば、誰にでも
そのことは分かるでしょう。

//////////////// 「未来はいま決まる」 ///
/// 成功、失敗のシナリオ 104 ///////////

 最後が自分のお金です。自分の収入は汗を流して、苦労して得たかけがえの
ないお金ですから、誰でも慎重に慎重にと使います。
 ここで私が申し上げたいことは、日本人の稼いだお金を、国や自治体や会社
だけに分厚く配分する時代は終わったということです。お金を慎重に使わせる
ためには、できるだけ個人にたくさん配分するべきです。個人に分配すれば、
厳密な選択の下に、個人とその家庭の幸せを増やすような、慎重な使われ方が
されるのです。

///////////////////// フォレスト出版 ///
/// 成功、失敗のシナリオ 105 /////////////

 それに加えて、ホームレスになるような人が出ない社会、人間の尊厳が守られる
ような社会が作り上げられれば、「日本は良い国」といえるのではないでしょうか。
 日本人は、明治維新や戦後の改革の例を見ても、変わるべきときには変わる力を
持っています。その点では悲観することはないと思いますが、さりとて「いざとなれば
なんとかなるさ」と安心しきっているのも危険だと思います。
 日本人が乾坤一擲の決心をすべきときが迫っている。私はそう思います。
(対論日 一九九七年九月四日)・・・・・

/////////////////////// 絶賛発売中! ///
/// 日本への警告 1 //////////////////

堺屋 太一 (著); 『あるべき明日―日本・いま決断のとき』
PHP研究所1998年発行; 1,500円 より

・・・・・
  序章 日本への警告
    一、「アジアの田舎」にならないために
      戦後の最も暗い年末

 今年、一九九八年は明治百三十一年になる。明治維新から丸百三十年、
ほぼ四世代が経過した。これは近代日本を振り返るのに十分な期間だろう。

/////////////////// あるべき明日 ///
/// 日本への警告 2 ////////////////

 昨一九九七年末で日本の戦後総決算をしてみると、どんな結果になるだろうか。
確かに膨大な債務がある。だが、資産ははるかに多い。ただし、その中には
不良債権、不良資産がたくさんある。非収益性の資産も多い。これをいかに整理
すべきかは、今後の問題である。しかし、それでもなお多くの優良資産のあることを
忘れてはならない。
 一九九七年末は、戦後で最も暗い年の瀬だった。
 それは経済状況が悪化して景気が悪かったというにとどまらない。政治的にも
改革の規模は縮小し、この国を導く政治カの稚拙さが痛感させられた。

///////////// 日本・いま決断のとき ///
/// 日本への警告 3 ////////////////

 社会的に見ても明るい話題は乏しく、面白いイベントもなかった。プロ野球も
盛り上がらなかった。ワールド・カップ出場決定でいくぶん盛り上がったサッカーも、
全体としては下火である。相撲にも格闘技にもニュースターは登場しなかった。
 特に文化・娯楽の点で新しい出発がまったく見られなかった。この十年間、若者
たちを熱狂させたテレビゲームのソフトも、急増した携帯電話も、頂点を極めた感じだ。
若者用の需要は、ファッション衣料から劇画雑誌まで、すべて前年比マイナスだった。
 一九九七年は、一九九〇年からはじまった「戦後の終り」の「終りの年」だった。
しかし、「新しい時代のはじまり」ではなかった。

/////////////////// PHP研究所 ///
/// 日本への警告 4 ////////////////

      最適工業社会を実現した日本

 つい八年前、一九九〇年の日本は、世界一流の経済大国であり、金融超大国だった。
 その頃の日本は、「良質の工業製品を大量に吐き出すブラック・ボックス」などと
いわれた。日本を象徴するような「顔」、つまり優れた個人や知られた文化はないが
「規格大量生産の上手な国」だった。つまり「最適近代国家」だったのだ。
 自動車や電気機器など近代工業を代表する産業の生産力が大きく、国際競争力は
非常に強い。ゆえに貿易は巨額の黒字となり、世界一の債権国となり得た。
 日本型の官民協調体制は最良のモデルであり、その国の「産業政策」は諸外国も
見習うべきものといわれていた。

///////////////////// 1998年発行 ///
/// 日本への警告 5 ////////////////

 終身雇用と集団主義を特色とする日本式経営は無敵不敗で、日本の企業は
アメリカの映画会社からオーストラリアの荒野までを限りなく買収していた。
 その上、日本国民はこのうえもなく勤勉で規則正しく清潔好きだ。従って日本の
社会には集団的正確さがあり、日本の工業製品は細部に至るまで磨き上げ
られたように精密で、きわめて故障が少ない。
 外国の企業が日本の市場にアプローチするには、この勤勉で清潔好きの
日本国民を納得させなければならず、勤労倫理の低い外国企業が参入する
ことが難しい、といわれていた。

////////////////// 1,500円(税込) ///
/// 日本への警告 6 //////////////////

 また、日本人は均質的で、協調性やガバナビリティに優れ、集団に従順かつ
忠実である。特に職場に対する忠実さと従順さでは、日本人に敵う者はいない。
このため、工業化が進んでも犯罪は増えず、豊かになっても勤勉さは失われず、
すべての人々が未来の希望に燃えて貯蓄に励み、企業忠誠心をもって
長い時間よく働く。
 要するに日本は、政府官僚機構や企業から個々の勤労者まで、供給者に
とっては最良の条件を整えた「天国」だったのである。
 反面、消費者としての日本人は、それほど幸せではなかった。一般には、
日本人はマクロの経済力で表示されるほどには豊かな生活をしていない、
日本国民は自分の好みを選べない官僚規制と相互抑制の中にいる、
と見られていた。

////////////////////// 堺屋 太一 ///
/// 日本への警告 7 ////////////////

 九〇年当時、日本人の抱いていた自己イメージでは、住宅や社会資本は
貧困であり、休暇は少なく、娯楽施設の利用は休日に集中するため、全体の
操業率は低いのに大半の利用者は楽しめない。物価は相対的に高く、人々に
選択の余地は少ない。学校では軍隊的統制が敷かれ、病院は窮屈で、
交通機関は混雑する。その上、多くの人々は長時間通勤を強いられている。
 要するに、「供給者の天国、消費者の地獄」―それが一九九〇年における
日本のイメージだったのではないだろうか。
 何故にそうなったのか。ひとことでいえば、それこそが明治以来の日本が
理想とした近代工業社会の「あるべき姿」だったからだ。

/////////////////// あるべき明日 ///
/// 日本への警告 8 ////////////////

 近代国家の行政機関は、供給者別に編成され、各分野の供給者の保護と
育成に努める形になっている。従って、各官庁が、その職員が職責を完遂
すれば、「九〇年の日本」のような供給者の天国になる。
 同時に、近代工業が規格大量生産によって効率を高めるものであれば、
供給者の天国を目指せば、消費者にとっては選択の余地が少なく、利用
できる施設が限られるのも、また必然である。
 そうであってみれば、「九〇年の日本」は、人類が模索した一つの理想の
極致、つまり「最適工業国家」だったといえるだろう。

///////////// 日本・いま決断のとき ///
/// 日本への警告 9 ////////////////////

      九〇年代の日本は「遅進国」だ

 ところが、それからわずか八年、一九九八年を迎えた日本は、経済は
不振にあえぎ、金融機関は膨大な不良債権を抱え、国際的影響力も
著しく低下してしまった。
 一九九三年からの四年間を見ると、日本はOECD加盟国の中で最も
経済成長率の低い国の一つだ。東京金融市場は衰退著しく、外国の資金や
人材が流入しにくくなった。航空機も船舶も日本への寄港を回避するような
情況が拡まっている。

///////////////////// PHP研究所 ///
/// 日本への警告 10 ///////////////////

 日本からは膨大な資金と多数の工場が流出するのに、海外から日本への
直接投資はきわめて少ない。日本から出る直接投資に比べて日本に入るそれは
十分の一にも満たない。世界でも、これほどの差のある国は珍しい。
 観光客も日本から出るのは多いが、日本へ来るのは少ない。一九九六年には
千六百七十万人が日本から出国したが、日本に入国したのは三百四十万人。
その双方から業務客を引いて、楽しみのために来た人々のみを計算すると、
千二百万人対百万人と推定される。日本は投資市場としても観光地としても、
「魅力のないところ」になっているのだ。

/////////////////////// 1998年発行 ///
/// 日本への警告 11 ////////////////

 一九九〇年年頭の日本の輝かしい地位と、九八年の日本の暗い状態とを
見ると、この八年間の進歩が恐ろしく遅かったことに気づくだろう。九〇年代の
日本は、「遅進国」なのである。
 これは、あたかもオリンピック種目における日本の成績を彷彿させるものがある。
一九六四年の東京オリンピックでは、日本は十六個の金メダルを獲得した。
水泳や体操、レスリング、重量挙げ、女子バレーボールは常に優勝候補に
その名を連ねていた。
 それが一九九六年のアトランタ・オリンピックでは金メダルが三つ。
柔道だけである。

////////////////// 1,500円(税込) ///
/// 日本への警告 12 ////////////////

 三十年前に優勝候補だった種目のほとんどが、いまでは予選落ちになってしまった。
かつての栄光を知る者には、サッカーのワールド・カップ大会に出られるだけで
騒いでいるいまの若者が気の毒に思えてくる。
 しかし、こうなったのも、決して日本の記録が低下したからではない。世界の
レベルがものすごく上がったのだ。それに追いつかなかったという意味で、日本は
スポーツの分野でも「遅進国」である。
 同じことが、九〇年代には経済の場でも起っている。もともと苦手な文化創造の
場面では、それがさらに著しい。

////////////////////// 堺屋 太一 ///
/// 日本への警告 13 ////////////////

      戦後の決算報告書

 いま、日本が抱える問題はたくさんある。
 たとえば、お米をどうするか。これだけでも非常に難しい問題だ。あるいは
土地制度をどうすべきか。これも日本経済の再建には避けて通れない大問題だ。
さらに、財政の問題、行政機構の問題、経済構造の問題、教育の問題、そして
何よりも高齢化と少子化で激変しつつある社会構造の問題がある。
 こういった諸問題は日本国民に強く意識されるようになっているが、その解決
については、まだ何も出ていない。つまり、戦後の日本がやってきたことが、
ここに来てすべて行き詰った。しかし、それを突破する解決策はまだ見当らない
のである。

/////////////////// あるべき明日 ///
/// 日本への警告 14 ////////////////

 いまの日本にまず必要なことは、「戦後の総決算」ともいうべき現状を、
粉飾することなく国民に報告し、正確な財産目録を提出することだろう。
 国民は日本の現状に対して危機感を抱いている。政府の示す財政収支や
公共事業政策に深い疑念をもち・政治行政を信じなくなった。これこそが
現在の投資の停滞と資本の流出と消費の低迷を生む根元に違いない。
 いま、日本が直面している最大の選択は、このまま「戦後」を続けるのか、
二十一世紀に向けた新たな「泡後(バブルのあと)」の時代をはじめるか、
という問題である。

///////////// 日本・いま決断のとき ///
/// 日本への警告 15 ////////////////

 橋本前内閣は「六大改革プラスワン」を掲げ二〇〇一年初頭までの「千日の変革」
に挑戦した。
 六大改革とは、行政改革、財政改革、金融改革、経済構造改革、社会保障改革、
教育改革であり、「プラスワン」は首都機能移転である。これらの改革が劇的な結果を
生めば、「戦後」は終り、新しい「泡後」の時代がはじまると見られていた。だが、
九七年秋からは、官僚機構やそれに繋がる族議員の反発でトーンダウン、結果としては
国民の信頼を失って退陣した。これからの政権が、それらの改革にどう対応するか、
もしこれが挫折すれば、日本の「戦後」は続き、二十年後には発展途上国に逆戻りし
ているだろう。

///////////////////// PHP研究所 ///
/// 日本への警告 16 ////////////////

 「このままでは日本が亡ぶ」
 などとよくいわれる。いまもそんな危機感をもつ者は少なくない。しかし、「亡ぶ」
といっても国土がなくなるわけでもなければ、国民がいなくなるわけでもない。
昔なら列強の植民地になることであったが、いまでは他国を植民地にしよう
などという野心をもつ大国もいない。
 従って、「日本が亡ぶ」というようを漠然とした危機感を掻き立てるのは正しい警告
とはいえない。現実の問題として、日本が直面している危険は、「発展途上国に
逆戻り」することだ。世界の中で相対的に経済水準が低くなり、政治的交渉力と
文化的影響力を失い、カネと人と情報が来ない「片田舎」になってしまうことだ。
 戦後の体制をあと二十年も続けたら、日本は確実に発展途上国に逆戻り
するだろう。

///////////////////// 1998年発行 ///
/// 日本への警告 17 ////////////////

    二、総資本主義化の世界
      「原始」に戻った資本主義

 では、一九九〇年代に入って、なぜ日本は遅進国になったのだろうか。その最大の
原因は、戦後の日本を成功に導いたシステム、「官僚主導型業界協調体制」にある。
 このシステムは、ある段階までは日本の進歩と成長に大いに役立った。欧米の
優れた技術を導入して、いわゆるキャッチアップ効果を発揮するのには適していた。
リスクを全業界全社会に拡散する「リスクの社会化」によって成長分野への集中投資を
実現し、規格大量生産型の製造業を急成長させるのに、大いに貢献した。

////////////////////// 堺屋 太一 ///
/// 日本への警告 18 ////////////////

 しかし、それが完了したとき、このシステムでは、それ以上の発展は困難になった。
自ら創造性を発揮する個性の育成と活用ができないからである。
 一方、一九八〇年代から九〇年代に入ると、世界は著しく変わり、猛烈な速さで
進み出した。
 その進歩をつくりだしたのは、冷戦構造の終焉によってはじまった総資本主義化
現象である。総資本主義化とは、資本主義の基本的な原理、つまり新規参入の
自由と消費者主権を全面的に適用した社会のことである。
 官僚の規制や政治的な保護を排除して、誰でも供給者として自分がよいと思う
商品を発売し、優れていると信じる仕組みを実行できるようにする。そしてその中で
何がよい商品かどれが優れた仕組みかは、消費者の選択によって決める。
拘束なしに消費者が選んだものが成長し拡大するのを肯定するのである。

/////////////////// あるべき明日 ///
/// 日本への警告 19 ////////////////

 こういえば、十八、十九世紀の原始資本主義の復活と思われるかも
しれない。誤解を恐れずにいうならば、「そう」なのである。ただし、その
背景には、産業構造と組織形態の劇的な変化があり、一般消費者に
対する情報量の拡大があることを忘れてはならない。
 たとえば、産業の構造がソフト化し、巨額の資本や巨大な組織がなくとも
大企業が育つようになった。ビル・ゲイツ氏は短期間のうちに世界最大の
企業を興した。中堅企業がより大きな企業を買収することもあれば、勇気と
英知の持ち主が金融市場で巨額の資金調達をすることも可能である。
その限りでは、原始資本主義の時代と似たアイデアと才覚の競争市場が
再現している。

///////////// 日本・いま決断のとき ///
/// 日本への警告 20 ////////////////

 二十世紀の前半に恐れられた「市場の失敗」の危険がなくなったわけでは
ないが、民間資本による独占はまず不可能になった。冷戦の結果、世界が
知ったのは、「市場の失敗」よりもはるかに恐ろしい「官僚の失敗」である。
 こうしたことが、経済の自由化を促し、総資本主義化の基本的条件を
生み出した。だが、これに対して、長い間、日本は懐疑的だった。
 総資本主義化には、それを実行しているアメリカやイギリスにも批判はある。
「アメリカの経済は成長し、大小の企業が大量に誕生して失業者が減り、
技術は進歩して非常に活性化しているのは事実だが、貧富の差が拡大して
国民多数は必ずしも幸せになっていない」というのがそれである。

///////////////////// PHP研究所 ///
/// 日本への警告 21 ////////////////

      ニューエコノミー VS ブラック・マンデー

 実際、この批判は、多くの人々に古くからある危険を思い出させる。
その一つは、ブラック・マンデー再来の心配だろう。
 一九八七年十月十九日、アメリカの株価が暴落した。この日は今も
「暗黒の月曜日」と呼ばれている。あれから十年余、アメリカの株価は
四倍以上に上昇したが、それだけに暴落を危倶する声は大きい。その
背景には、貧富の格差の拡大はいずれ需要不足を生み大不況に繋がる、
という伝統的な経済理論がある。
 ところが、現実には、アメリカ経済の活力は一向に衰えない。そうなると、
貧富の格差は拡大しても不況にはならない、それはむしろ肯定すべき
現象だ、というニューエコノミー派が登場した。

///////////////////// 1998年発行 ///
/// 日本への警告 22 ////////////////////

 アメリカに住む単純労働者は、アメリカにいるがゆえにメキシコにいる人の
数倍、中国四川省にいる人の百倍の賃金を得ることができる。アメリカには
単純労働者でも高い生産性を上げられるような優れた組織や施設があり、
優れた経営者や技術者がいるからである。
 そうであれば、それをつくりだしている優れた人たちが高所得を得るのは
当然であり、そのことによって、より優れた組織や施設ができるのであれば、
全住民にとってよいことではないか。優れた人たちに高所得を認め、その結果、
一般労働者も高賃金を得られるとすれば、社会の幸せ(福祉)は向上する、
という絶対水準の議論が広がっている。

///////////////////// 1,500円(税込) ///
/// 日本への警告 23 ////////////////

 二十世紀の中葉、一九三〇年代から七〇年代までの半世紀は、すべての
人の所得を限りなく平準化するのが望ましい、という厚生経済学の思想が
強かった。その発案者ともいうべきアーサー・ピグーは、こう考えた。
 高額所得者のもっている一万円は、低額所得者のもっている一万円よりも
限界効用が低い。従って高額所得者の一万円を累進課税によって吸い上げて
低額所得者に与えれば、社会全体の幸せ度は増大する。
 ただし、これをあまり徹底すると、高額所得者は勤労意欲を失うから、
彼らを働かせるための報賞は必要だ。これでは、所得の格差を認めるのは、
高額所得者の勤労を促し、社会の効率を維持するための「必要悪」だ、
ということになる。

////////////////////// 堺屋 太一 ///
/// 日本への警告 24 //////////////////

 ところが、ニューエコノミーは、高額の所得を得ることのできる人々が
効率的な組織や技術を生み出すから、低額所得者にも利益が及ぶ。
従って、彼らが高額な所得を得て、それをさらに効率のよい投資に回すのは
社会全体の福祉に役立つ。格差の拡大が悪でなく、高額所得を得られる
人々が存在することこそ、好ましい現実の結果だ、と考える。
 ニューエコノミーの議論は、まだまだ未熟である。しかし、このような
議論を声高にできるようになったのは、世界が「結果の平等」を志向する
社会主義や全体主義を否定し切ったことを示している、といえるだろう。

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