とっととインフレ目標を設けろ!! part 3

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413招き猫(ノラ):02/04/30 21:13
 定常的にかつ穏やかに物価が上昇していくと言うことは、決して生活水準の低下を意味しない。
一定の安定した収入がある状態ではインフレは負債の実質的減少を意味し、長期的な人生設計が立
てられる若年層にとっては負債を組むことで充分にヘッジできうるものである。それどころか、む
しろ非常に重要な資産形成に繋がるだろう。裏返せば、デフレは資産を形成し終えた高齢者には非
常に有利であるかもしれない。しかし、家族を持ち子供を養育して行かねばならない若年層にとっ
て、資産デフレも含めたデフレは未来を切りつめる方向へとしか働かない閉塞感でいっぱいの社会
になってしまう可能性がある。
 安定収入の下での、インフレが負債の実質的減少を促すことは、社会全体の安定化作用をもたらす。
何故ならば、負債を背負うと言うことは破産という社会的脱落のリスクを抱え込むことを意味し、そ
れを返済するため一定の安定した収入の確保が重要となる。収入の安定が重要であればあるほど、人
は逸脱行為を自ら制限することになる。経済システムが家庭崩壊や犯罪への抑止力という社会の安定
性そのものに直結することを示しているのである。日本のような規範意識が強い社会では、これは非
常に有効に作用するであろう。実際戦後から50年間の日本高度成長期において、日本の犯罪発生率
の低さというものはこういった仕組みが実に上手く機能したと言えるのかもしれない。
 反対に、現在のような負債の実質的増加をもたらす社会は、負債を完済することのハードルがどん
どん高くなり、完済不能が予測されると法的もしくは現実逃避という手段によって負債から逃れよう
とする。結果として社会的に転落してしまう確率が高くなり、犯罪の増加や家庭崩壊というような社
会の不安定化に直結すると思われる。
 インフレはすべて悪であり、例え穏やかなものであっても、必ず生活水準の低下を招くという通説
は誤った認識である。むしろ、プライスレベルのみにこだわった経済運営は、角を矯めて牛を殺す事
態になりかねない。物価水準にこだわった現在の金融政策の危険性について、一般に周知させること
が今一番必要なことである。
414金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/04/30 23:53
>物価水準にこだわった現在の金融政策の危険性

現在の金融政策が基準としているのは物価水準でなくて物価上昇率です。

物価上昇率の下限を決めて、国債買い切り拡大やゼロ金利などで強い刺激与えて
半強制的にインフレ率を変化させる政策でなく、
当座預金残高の大幅な確保という形で実質金利をゼロ近辺に貼り付け、
物価上昇率を下限より上に「誘導」する政策が、現在の日銀の量的緩和策です。
415金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/05/01 01:03
>>413
@>安定収入の下での、インフレが負債の実質的減少を促すことは、社会全体の安定化作用をもたらす

A>反対に、現在のような負債の実質的増加をもたらす社会

「負債の見地からのデフレ反対論」では論拠として脆弱だ。
その論理では@では調整インフレによる負債帳消しを望んでいるように読める。
また、Aの負債の実質的増加率すなわち実質金利はそれ自体が景気を
冷え込ませる(=デフレ突入以前に比べて債務を増加させる)ほどには
悪化していない(間接金融セクターが産業投資より債権投資に走って
景気悪化を後押ししているのは、各金融機関が、
いくつかの顧客というバルクでなく、個々の顧客に対する未回収リスクを計算し
構造的に本来の金融機関としての責任を回避しているからである)。

デフレがスパイラル化するのがマズイのは皆解っていて
それを何とか回避するための金融政策(デフレ脱却政策)が望まれるが、
現在の量的緩和策で徐々に効果が現れているようだ。
アメリカの景気回復にいまだ疑念が残り、円高懸念が
取りざたされているが(そうなると少し困る)。
>>415
>、Aの負債の実質的増加率すなわち実質金利はそれ自体が景気を
>冷え込ませる(=デフレ突入以前に比べて債務を増加させる)ほどには
>悪化していない

ハァ? 仙人かなんかやってるんですか? それともアホですか?
417金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/05/01 01:33
>>416
何故アホなのかわかりません?
CPIと市中の名目金利(例えば住宅ローン金利)を前の時代と比べてみて
実質金利はどうですか?まさか前より高いとか本気で…?

反論があるならちゃんと説明してください。
418417:02/05/01 01:35
念のため、>>417での実質金利は市中金利の実質値のことです。
419416:02/05/01 01:38
>>418
住宅ローンの例をあげながらCPI値を出すところが痛い。
不動産価格の変化率で見れば実質金利が上がっているのは明らか。
420金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/05/01 01:44
>>419
あのねぇ…
不動産価格の下落はデフレとは言わないのだよ。
CPI上昇率(下降率)と比較するなら、
中小企業への標準的な貸出金利でも何でもいいのだよ。
そして前の時代より高いと思っている君の頭は一体どうなってるんだ?

実質金利が上がってはいないのは当たり前の話。
例えば恐らく君のグルのクルーグマンなどは
すでに低い実質金利をさらに下げるにはとうするか、ということで
期待インフレ率を高めるべきと言っているのだよ。

だめだなぁ…
421416:02/05/01 01:46
>>420
>不動産価格の下落はデフレとは言わないのだよ。
アホか。資産デフレそのものだ。不動産価格一般が
下落しているんだからな。
422金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/05/01 01:49
>>421
必死だな(爆
つまりは不動産価格上昇率をバブルとそれ以前の状態に戻せと?
バブル再来マンセーか?
423金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/05/01 01:51
>>421
つまーり、日銀は不動産価格上昇率もバブル以前(あるいはプライマリーバランスが
健全だったバブル時代)のレベルに戻すよう金融緩和をするべきというのが君の意見だ(爆
424416:02/05/01 02:04
>>423
バブル以前に戻せ、というならばそういうことになる。
「バブル期に戻せ」でないことに注意。
425416:02/05/01 02:05
>>423
もちろん、それが金融緩和のみでできるとは思っていない。
426ばか:02/05/01 03:52
 結局、デフレは止められない。
 金利はゼロ、
 量的緩和はめいっぱい、
 マネーは滞留、
 金融政策は機能しない。
427名無し:02/05/01 04:05
今月からまたまた電気代値下げだって。
東京電力のバカ。デフレで物価が下がって困っているときに、どうして
値下げなんかするんだ。

値下げどころか50%ぐらい値上げしろ。そうすれば広範な物価に押し
上げ圧力を加えられるんだ。
428金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/05/01 07:57
実質金利って、投資対象・消費対象の財毎に違うの常識なんですが?>>420

住宅投資の場合、日本では地面も買わざるを得ないし、支出額の多くが
土地購入代金だから、住宅投資に関わる実質金利というなら、建設コスト
と地価の加重平均をとって、その上昇率を金利から引かなきゃね。

過去10年で地価って年平均10%位低下してるから、名目金利ゼロで
も凄い高金利だな(藁
429金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/05/01 08:17
>>428
すると、土地を購入して家を買う(…ごく普通ですね)のは15%くらいの
高金利住宅ローンと同じ、ってことなんですか?

レベルが低くてすいません。
430招き猫:02/05/01 08:25
日銀が金融緩和を拡大すればバブル期までとは言わないが、1989年位の地価にはもどるさ。

間違いなく。

地価の問題は確信を持って言える。

日銀の金融政策政策と財務省の通貨政策が間違っているから資産デフレが止まらないんだ。

スベェンソンやクルーグマンが正しいんだよ。
431金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/05/01 08:50
↑戻りません!絶対に!!
よく、考えてください!!!
チューリップだってチューリップバブルの頃の値段より高くなってるさ
現在のデフレは不況の原因ではなくむしろ結果。

デフレは不況を作っている一つの要素と言えなくもないが、たくさんあ
る要素の中の一つにすぎない。
不況の結果としてのデフレはよくないことだが、デフレのみを人為的、
作為的に調整しインフレにしたところで景気がよくなるものではない。
不況には他の要因が多く複雑に絡み合っているからだ。

今の状態で人為的インフレを起こしたところで景気は回復せず、不況と
インフレの二重苦に苦しめられることになる。
434金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/05/01 22:24
>>428
例えば、バブルのときにローンで土地を買った人にとってはいまローンの借り換えをしても
すごい高金利ということになるが、地下の下落幅が小さくなったここ数年のうちに土地を買った
人にとっては低金利になる。
つまり土地のような固定資産の場合は、価格変動と金利の関係は一般の消費財とは
全く異なるので、だからこそ土地の下落はデフレとは言わないのではないか?
435金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/05/01 22:26
>>430
クルーグマンは一つのオプションとなる方法論を述べただけであって、
今までに実経済に即した具体的な提言は一切していないよ。
436435:02/05/01 22:26
↑デフレ対策についてね。
437 :02/05/01 22:30
>>436
学者なんだから当たり前。
438437:02/05/01 22:31

しかし、方法論としては、現状、日銀が行っていることより
はるかに景気を拡幅させる可能性がある。
439dell:02/05/01 22:31
>>426
それは間違い。
極端な話、ヘリコプターマネーをやれば止まる。(w

>430−434
地価が少なくとも下げ止まらないと景気の本格回復は無理。地価が下げ止まらないと、間接金融が機能しない。




>>438
インフレについて根拠のあるレンジを一切出していないのだからこの時点では空論。
441結論:02/05/01 22:41
クルーグマンが悪いのではなく、妄信する者が悪いのである。
442金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/05/01 22:44
地価が戻るかどうか?

収益還元法で考えたら、地価が二倍になるには、
賃料が二倍になる必要があり?

でも、2003年問題とかで、賃料は上がる気配なし…
人口も頭打ちで、個人の土地購入ニーズもなし…
443437:02/05/01 22:46
>>442
みんながもっと広い家に住みたがればいいんだよ。
444dell:02/05/01 22:56
>>442
それはチョット計算がおかしい。
将来的に賃料は少しずつ上昇していくのが普通なのだから計算もそれを考慮に入れて行うべきでしょう。
割引率5%で計算すると、賃料が年率2.5%の上昇が見込めるなら、不動産価格は倍になりますよ。
445招き猫(ノラ):02/05/01 23:23
みんな、現在の不動産の表面利わり知ってるのか?
10%とか12%とかなんだぜ。
俺が関わった物件なんか、15%回ってる。
割引率と何故これほど乖離しているか解るか?
446ばか:02/05/02 02:20
 >>439
 でもヘリコプターマネーはしない、できない。
 デフレを止めるだけの札束を用意できるの?
 非現実的。
 >>445
 最後に不動産を売ったときには買ったときの値段が下回ると見越しているから。
 投資は最初に出したときの金額と最後に回収できる金額との差額の評価。
 もちろん差額の評価にはいろいろあるけど、
 最後に回収見込みをたてない投資はないよおぉぉぉぉぉぉ!
 
447金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/05/02 02:25
 >>439
 でもヘリコプターマネーはしない、できない。
 デフレを止めるだけの札束を用意できるの?
 非現実的。

部外者だけどすまん。
ヘリコプターは小渕かなんかが昔やらなかったか?

15歳以下の子供全部に配るとか言うの。あれはヘリコプターじゃないの?

だれか教えて!
>>446
>デフレを止めるだけの札束を用意できるの?
みずほのシステムエラーのヒントで、朝起きてみると銀行口座に
金が振り込まれている、ってえのはどうですかね?
いっぺんに引き出すこともないし、大型商品ならクレジット
カードで決済してもらえばよいし。
449金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/05/02 02:35
国民全員に、日銀の講座から引き落とされるキャッシュカードを配ればOK.

もちろん期限&金額上限つき。
450金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/05/02 04:57
>>447
地域振興券のことですか?見事に貯蓄に回されましたが、なにか?
451金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/05/02 06:24
>割引率5%で計算すると、賃料が年率2.5%の上昇が見込めるなら、不動産価格は倍になりますよ。

なるほど、今は賃料の上昇が見込めないから、
不動産価格は下落するわけですね。

個人的には、不動産投信はもう少し盛り上がってもいいと
思っているのだが、証券会社も不動産屋も今ひとつ
本気になっていないようです。

やつらは、簡単に手数料が取れる商品に流れている。
452金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/05/02 09:40
>>451
インフレになってから始まる儲け話でしょ。
453金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/05/02 09:55
収益性のある物件というのが案外少ないからじゃないの?
逆に考えると収益性があるなら投信なんかにしなくても売れる。
454437:02/05/02 22:52
>>453
デフレだから収益性がないの。
収益率は期待賃料上昇率から
決まるんだから。話が逆。
455金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/05/15 14:37
age
>>454
収益率=売買の仲介手数料収入の相場/物件の単価

だろ。
ターゲット論を補強するつもりで90年代末のニュージーランドのリフレを主張する人がいるが、
あの国はそもそもインフレ抑制と財政健全化のためにターゲット策を導入し、
それに成功していて、
1)財政健全化
2)政策金利の下方余地の確保
がすでに達成されていたから、主に政策金利を下げ、実質金利を下げることで
リフレ策を行えたのであって、
日本のように
1)構造的な財政赤字とそれに伴う膨大な負債残高
2)ゼロ近辺の政策金利
という条件では、ニュージーランドと同様の戦術は取れないので、まったく参考にならない。

日本が「ドメスティックな金融政策だけでリフレを起こす」のは、ニュージーランドのリフレ策とは異なり、
日銀が国債などの債券を大量に買いつづけなくてはならず(あるいはドルなどの外貨を買う)、
これが財政に跳ね返るため、財政構造そのものをさらに大きく毀損しなくてはならない。
この政策の目的はリフレにより不良債権問題を解決し景気浮揚させ税収を上げ財政を健全化させるという
サイクルを起こすことだから、当然それが達成されるまでの長期の継続性が必要だが、
その政策実行の段階では財政はますます悪化する作用が働くので、継続性を保つこと自体が不可能で、
先の最終目的は達成されない。また、このため構造的なデフレ圧力は残存し、財政の暴走を止めようと
この政策を止めたとたんにインフレ率が下がってくる。こうして景気は浮揚しないまま
膨張した負債だけが残ることになる。これ以外の要因(市場による金利裁定など)も
このようなリフレ策を失敗させるが、一応ここでは財政要因を中心に書いておく。
ネットゲーム板より
なかなか面白いかと。息抜きにどうぞ。


◆◇MMORPGの経済◇◆
http://game.2ch.net/test/read.cgi/mmo/1022228108/l50/

1 :1 ◆FyGoDIus :02/05/24 17:15 ID:OnDxcfMM
MMORPGの経済、ついでに運営などについても語りましょう。

僕はガディウスというゲームをやっていましたが、運営サイドの無能には呆れ果てています。
現実経済では、金は流通していますが、無いところから発生することはありません。
日本銀行が貨幣の供給をコントロールしています。
ですが、MMORPGではモンスターが落としたり、生産系の職業などにより、
お金が無いところから発生してしまいます。供給量がコントロールされていないのです。
これ自体にはそれほど問題があるわけではありません。
供給量に対して消費量が同じなら当然インフレは起こりません。

ですが、僕のやっていたガディウスでは消費とのバランスが全く考慮されていませんでした。
市場に金が出回る量に対して、店などで消費され市場から消滅する金の量が明らかに少なすぎたのです。
そのため市場に出回る金の量が時間とともに飛躍的に増加し、
店売りしていない、ほんの少しでも貴重なアイテムは異常なまでに高騰しています。
インフレ率でいうと半年で100倍以上です。
これほどバランスが崩れているにも関わらず、運営側がこれを問題視する動きは殆どありません。
間違いなく初心者が入りにくい理由の一つにもなっているのですが・・・
こうしたゲームバランスの崩壊はMMORPGの長期的な運営において
致命的である事を全く理解していないようです。

459金持ち名無しさん、貧乏名無しさん:02/06/21 05:53
age
460437:02/06/21 09:37
>>457

日銀に90%なりの「国債償還税」ってのをかけて、
全部国庫に取り戻す、という手もある。日銀法の
改正でなんとかなる。やり方はある。キミは最近は
みなくなったニュージーランドのコピペバカだろ。
現在のデフレは不況の原因ではなくむしろ結果。

デフレは不況を作っている一つの要素と言えなくもないが、たくさんあ
る要素の中の一つにすぎない。
不況の結果としてのデフレはよくないことだが、デフレのみを人為的、
作為的に調整しインフレにしたところで景気がよくなるものではない。
不況には他の要因が多く複雑に絡み合っているからだ。

今の状態で人為的インフレを起こしたところで景気は回復せず、不況と
インフレの二重苦に苦しめられることになる。
米連邦準備制度理事会(FRB)は24日、日本がデフレによる経済危機に陥る
過程を分析した「デフレ回避―90年代の日本の経験からの示唆」と題する
論文を公表した。

論文は日銀など日本の政策当局が「本格的なデフレ状態に陥ることを予期して
いなかった」と説明。 そのうえで、91〜95年初めに日銀が行った利下げに関し、
「日銀が実際に実施したよりも2%多く政策金利を引き下げていれば、 デフレは
回避された」と、小出しの対応が失敗を招いたとの見方を示している。

さらに、論文は「インフレ率がマイナスとなり短期金利がゼロ水準に近づけば、
金融政策対応で景気を回復させるのは一層困難になる」と、デフレ下では金融
政策による景気刺激効果が機能しなくなると説明。「日本の経験から、デフレ
リスクが高まる局面での金融・財政政策は、通常時に正当化されるレベルを
超えた対応が必要だ」と結論づけている。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20020626-00000105-mai-bus_all

Preventing Deflation: Lessons from Japan's Experience in the 1990s
http://www.federalreserve.gov/pubs/ifdp/2002/729/default.htm