年代測定について質問。放射性同位体による年代測定ってのが一般的なんですか?
だとしたら、放射性同位体の数ってのは測定する年代とその測定対象となる物質の
実際の年代が一致しないとだめって事?
ぶっちゃけた話、年代測定ってあんまアテにならん?
419 :
同定不能さん:02/03/28 11:42
無数に放射性同位体があるのに年代測定法が10種ぐらいしかないのは
条件設定が厳しいから.
測定の容易さというのもあるが,岩石や鉱物が形成した時に
対象同位体比がうまくリセットされる条件を設定しなくてはならない.
最も簡単なK-Ar法でいうと
もともと鉱物内に取り込まれにくいArの性質を利用している.
高温状態(例えばマグマ内)では40Kの改変でできた40Arは気体なので
できたそばからよそへ出ていってしまうが,冷却した状態では鉱物中に
トラップされ続ける.最初のKの同位体比はほぼ一定とみなせる
(どうしてもというならこれも測ればよい)のでtotal K量と
Arの同位体比(試料には大気Arなどの混入,付着があるため,
改変起源のArだけとはいえないため)をはかれば,
冷却してからの年代がわかる.
ちなみに40Kがもともと世に中に少ないので40Arもすくなく,
いくら改変しても大気のAr同位体比を変える程にはならない.
ここでは親娘元素のそれぞれの化学的振る舞いがまったく
ことなること,鉱物内の閉じた領域でのみ大きな濃度変化が
おきるのがミソ.
もちろん,再加熱や再結晶作用がおこればArは逃げてしまうの
で試料の岩石組織などをきちんとチェックしなくてはならない.
他の方法では
他の元素の改変でできる生成量と自身の改変量のつりあい状態からの
ずれを見るものもある(14C法とか).こちらはさらに条件が厳しい
(たとえば大気中の14C濃度が一定でなければならないとか).
しかしその変動履歴をがいろいろな方法で推定しておくことが
可能なこともあるので,ある程度精度をあげることができる.
いずれにしても
いつでも答えが得られるわけではないが,前提条件さえ確保できれば
信頼できる,という性質のもの.
>>419 >total K量とArの同位体比(試料には大気Arなどの混入,
>付着があるため,改変起源のArだけとはいえないため)をはかれば,
>冷却してからの年代がわかる.
通常のK−Ar法では同位体比は計ってないらしいが・・・。
同位体比を計らずに化学分析のみの簡易な測定ができるので普及してる
のでは?
同位体比を計るのはAr−Ar法では?
>>418 >ぶっちゃけた話、年代測定ってあんまアテにならん?
私も実際のK−Ar法の運用については疑念を持ってます。
なんか初めから結論ありきで、いい加減な測定をして無難な結論に
つじつま合わせてるんじゃないのか、それで論文作成してるんじゃ
ないのかとの疑念は持ってます。
それから、K−Ar法では測定の正確さを期するため試料選定が限定
され、山陰の小規模の玄武岩溶岩の最上部の溶岩流の溶岩やスコリア
等の最後に噴出した試料は除外されてるのではとの疑念も持ってます。
つまり、K−Ar法では年代測定のしやすい試料に限定してしまって
年代測定のしにくい試料は除外したり、当初予測した数値とかけ離れた
測定結果の出た試料を除外してるのではとの疑念を持ってます。
>>418 >ぶっちゃけた話、年代測定ってあんまアテにならん?
418が具体的にどのような測定法を想定しているのかわからんが…
複数の方法でクロスチェックをすれば、それなりに正確なデータになると思う。
14Cについていえば、最近は年輪編年とのクロスチェックが進んでいる。
K-Arは俺はよくしらん。
いろいろと制限はあるが、要はユーザー次第。
再堆積した試料を測定すれば、当然、値は実際より古く出る。
あとは、測定法が妥当かどうか。14Cは5-6万年より新しい試料でなきゃ出来ないし、
K−Arなら中期更新世以前でなきゃつらかろう。
世の中には完新世の岩石をK−Arで測れというアフォもいるからな(w
今年は地震が多いよ。なんとか自然の変化なりで、地震を予知したい
のですが、年寄りの言い伝えによりますと、暖かい正月だと、地震に気を
つけろと言ってました、梅が下向きに咲くと、台風が来るとか。
なにせ100年近く生きているのですから。
太陽の黒点もなんか関係ありますか?
なんか初めから結論ありきで、いい加減な推論をして強引な結論に
つじつま合わせてるんじゃないのか、それで妄想作成してるんじゃ
ないのかとの疑念は持ってます。
* * *
誰とはいいませんが.
みなさんすこしでも適用範囲を広げようと測定法を変えたり
前処理工夫したり,新鮮なサンプルとろうと歩き回ったりしている
わけです.scienceとして成立する様日々努力している人達相手に
自身の都合の悪い部分だけ取り上げて簡単に否定するのはいかがかと
思いますね.
>>420 Kはおっしゃるとうり原子吸光などでやりますが,
40Arはmassつかって36Ar,38Arとともに測ります.
そのためいまでも実施機関は結構限られています.
書き忘れた.補足.
たとえば中期更新世のソレアイト質安山岩で大気Arの混入率は
80-90%ぐらいありました(私は外注で測ってもらっただけですが).
ただAr測っただけではほとんど大気ってことで,同位体比がないと
K-Arでも意味がありません.
>>425 >そのためいまでも実施機関は結構限られています.
それはAr−Ar法でしょ?
>>427 の訂正
(誤)それはAr−Ar法でしょ?
(正)それは最近の精密なK−Ar法では?
>>426 >たとえば中期更新世のソレアイト質安山岩で大気Arの混入率は
>80-90%ぐらいありました(私は外注で測ってもらっただけですが).
>ただAr測っただけではほとんど大気ってことで,同位体比がないと
>K-Arでも意味がありません.
一昔前の簡易なK−Ar法では同位対比を計らずに、大気混入の多い
スコリアや表層の溶岩を避けて測定したのでは?
そして深層の溶岩には大気が混入していないと仮定して年代算出
したのでは?
>>425 >40Arはmassつかって36Ar,38Arとともに測ります.
アルゴンの同位体比が39Arも含めてすべてわかれば、もはや
K−Ar法だけでなくAr−Ar法も同時にできてしまうのでは?
だから、その方法は旧来の簡易なK−Ar法と異なるのでは?
>>430 の補足
Ar−Ar法では中性子を照射せねばならない事を忘れてました。
そういう意味では同位体比測定以外にもK−Ar法より面倒ですね。
>>426 >たとえば中期更新世のソレアイト質安山岩で大気Arの混入率は
>80-90%ぐらいありました
通常はマグマに36Ar,38Arがほとんど含まれてないらしいですが、
大気の比率に近くかなり含まれてる場合もあるらしいですので、
大気混入が多いと推定される試料は大気混入率そのものが
36Ar,38Arの比率だけでは識別困難になるのでは?
つまり、36Ar,38Ar比率での推定大気混入率80%もあれば純粋な
K−Ar法の適用不能レベルでは?
Ar−Ar法でないと不正確になりすぎるのでは?
433 :
同定不能さん:02/03/29 18:17
初心者スレなのにむつかしすぎます!!!!!!!!(むかむか)
434 :
同定不能さん:02/03/29 21:11
この板は初心者を小バカにして追い出したいのかな。
解答も難しい質問ものに限られてますね。
他板の初心者スレはみなさんどんな質問にも親切なのに残念です。
435 :
同定不能さん:02/03/29 21:23
>>434 ┌───────────────────
│あ、どうもスイマセン、浅見たんがお騒がせしました・・・
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/'⌒'ヽ \ っ/\ |
(●.●) )/ |: | すぐ連れて逝きますんで・・・
>冊/ ./ |: /
/⌒ ミミ \ 〆
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|√7ミ |::| ト |
|:/ V_ハ |
/| i | ∧|∧
и .i N /⌒ ヽ) ←浅見たん
λヘ、| i .NV | | |
V\W ( 、 ∪
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∪∪
どーでもいいんだけど,他の人もいることだし.
Ar-Ar法は未変質噴出岩の固結年代であるかぎりは
Kを別の測定法で定量せずにArだけ質量分析器で定量するという点
でおいてのみ利点.
当然Ar同位体比についてもともと問題があるようであれば
どちらも成立しません.
またスコリアのように変質しやすい試料は対象にしません.
深いところの溶岩云々は関係ないです.混入というものは
測定室も含めてあらゆる行程で関わる大気成分を含みます.
まああえていえば固まるまえに大気に曝された方が
異常同位体比もちであったとしても大気の値にセットされる
ので浅い方が都合がよいかな.
大気混入率が高い場合ではそれなりの誤差値が付きます.
どの程度の誤差なら許容できるのかは研究の目的,議論によります.
25万年でプラマイ数万,私の場合はこの程度でよいので.
Ar-Arでなければならない理由はないですね.
437 :
同定不能さん:02/03/29 21:44
浅見関連は以後放置です。
2chのことはよくしらないのだが,趣旨って?
浅見の相手しちゃったことが趣旨に反する?
それとも解答のしかたにある?
なんにせよ迷惑に思われるのは悲しいので,もうきませんけど.