英国マンチェスター市のグレーター・マンチェスター警察(GMP)は、児童ポルノに関与した疑いで、
州内の50カ所を同時に捜査し、容疑者の一斉検挙を行ったことを明らかにした。押収したPCなどの
捜査を進め、インターネット上にはびこる児童犯罪の取り締まり強化が目指されている。
GMPが「バグラン作戦(Operation Baglan)」と名付けた今回の捜査は、マンチェスター、サルフォード、
テームサイド、ストックポート、ボルトン、トラフォード、ロッチデール、オールダムなど11地域の
50カ所をターゲットにし、インターネット上で児童の虐待画像などを扱うウェブサイトに関与していた
などとして、合計45名の容疑者を逮捕するに至ったという。一斉摘発を行うため、数週間に及ぶ周到な
準備が進められ、今月14日の午前7時(現地時間)には、500人以上の警察官を動員して、50カ所で同時に
家宅捜査へと踏み切られたようだ。
今回の発表は、バグラン作戦が、GMPの公共保安部に結成された、虐待画像などに関連する犯罪を専門的
に扱う特殊捜査チームの主導で実施されていることを示しており、児童ポルノ画像を配信していた容疑者
のみならず、児童虐待に絡むポルノサイトにアクセスし、いかがわしい画像をダウンロードしていた
ユーザーも、一斉検挙の対象になったという。逮捕された各容疑者に対する取り調べから、さらなる全容
の解明が待たれている。
バグラン作戦を統括したGMPのSteven Heywood氏は、インターネット上の児童犯罪について「こうした行為
は決して許されないものであり、撲滅されるまで徹底的に取り締まっていく」とコメントした。
http://news.goo.ne.jp/news/mycom/it/20040716/20040716-04.html