インターネットを通じて中国から世界中に発信される迷惑メール(spam)の主な発信源
が東北部の遼寧省にあることが、国際的な反迷惑メール組織の調べで明らかになった。
27日付の広州紙「21世紀経済報道」が伝えた。中国は米国に次いで世界第2位の迷惑
メールの発信源とされ、規制の厳しい米国を避けて中国を経由させるケースが横行して
いるという。
報道によると、英国に本部を置く国際的な反迷惑メール組織「The Spamhaus Project」
がこのほど、中国のインターネット会社と共同で調査。中国経由で海外に送られている迷惑
メールの3分の1が北朝鮮との国境に近い遼寧省丹東、撫順の両市のサーバーを発信源と
していたことを突き止めた。中国の大手ポータルサイトが提供する無料のメールボックスを
利用しており、内容はバイアグラの広告が最も多いという。
今回調査した中国側のネット会社によると、中国東北部には国際的な迷惑メールを発信する
「地下組織」ができている。国外の組織から仕事を請け負い、国内外に多数のメールをばらま
くことで暴利を得ているとみている。
http://www.asahi.com/international/update/0530/009.html