http://etc6.2ch.net/test/read.cgi/denpa/1149045915/480n-493 アイは、
柊おぢさんに与えている仮想現実から自分自身を削除すると、
両手を頭の上高く組み、胸を張って大きく伸びをした。
作業を続けすぎてちょっぴり疲れた。
「4次元の客観世界」は、
「7次元時空」のなかの不確かな沈殿膜である。アイの秘密基地は
この沈殿膜からほんの少し浮上したあたりの、虚空に漂っている。
星の宇宙に、人工衛星のように漂っているわけではない。
星の宇宙とはつまり、「4次元の客観世界」のことに過ぎない。
アイの秘密基地が漂っている虚空とは、7=4+3の、
残り3次元の方向に少し浮上したあたりで、伝統的な言葉では
「冥界」などと呼ばれてきた場所に相当する。
一面にひろがる葦の原。