http://etc6.2ch.net/test/read.cgi/denpa/1149045915/465n-481 貨物車両の暗闇のなか、
糞尿や吐瀉物にまみれ、
無限にも感じられる時間、
絶えず振動に揺さぶられていた。
ぎぃー という音がして貨物車両の側面が開いたとき、
外部の光とともに意識がよみがえり、
ああそう言えばいつの間にか列車は停車していたんだな、
そう言えば振動が消えて静かになっていたな、と気づいた。
まぶしい光に眼が慣れる暇もなく、
ホースからの重量級の放水がハケンたちを直撃した。
「センパーイ、おれ、いつも思うんすけど、
杣台と束京なんて、新幹線なら2時間じゃないすかー
ハケンに新幹線使わなくていいすけど、
こんな、ウンコまみれにして12時間もかけて輸送する必要あるんすかねー」
どうやら、ホースを握っている正社員のひとりは新人のようだ。
「ばーか、こうやって奴らにあきらめさせるのが
だ・い・じ・な・ん・だ・よ。人間としての背骨を折るんだよ」
「そーすかー たいへんすねー もー」