2 :
あらすじゾーン 1/4:2010/05/27(木) 22:28:35 ID:yia/qlch
〜第37話 マジック・ドールA〜
朝の入浴中のマキ。
「あ〜〜 大きなお風呂ってきもちいいな――――っ」
その直後、目覚ましが鳴り火牙も起きてくる。
「あ〜… 昨日は飲みすぎたな… 顔でも洗って頭冷やすか」
洗面所へ向かうと、いきなりマキの悲鳴!なんとマキは洗面台にお湯を溜めていたのだ!
『エッチー!! 出てってよ!!』
「何がエッチだばかやろう… 着せ替え人形の裸なんか見ても、何とも思わねえよ!」
「そっちが何とも思わなくてもこっちは恥ずかしいのよ!!体は人形でも人間の魂が入ってんだから!」
ここでミザリィ登場、ご挨拶兼前回の状況説明。
{こんにちは皆さん… 私はミザリィです 死神の手違いで死んでしまった女性、坂内マキ…
彼女は現世へ戻るため、一時的に人形の中へ魂を宿らせました…
そして、彼女が死ぬきっかけを作った火牙刑事の元で暮らす事に決めたのですが、
おかげで彼のイメージは散々… 火牙刑事は周囲の人間に性格を疑われたままですが…
今回、彼は誤解を解く事が出来たでしょうか?}
さて、服を着ようとしたマキだが、人形の腕では背中に手が届かない為火牙に止めてもらう。
「――ったく、何でこんな事しなきゃならないんだ…」
今回、マキが来た服は結局前回のラストで買ってもらった女刑事風の服。
「なあ… 今日も署まで連れて行かなきゃいけないのか?」
「決まってるでしょ!イヤだって言うの? ひどいわ!あなたのせいで(ry」
お約束の泣き言でしぶしぶ連れて行くハメになる火牙刑事。
3 :
あらすじゾーン 2/4:2010/05/27(木) 22:29:16 ID:yia/qlch
―警察署―
火牙が出勤すると、すでに周囲から( ´д)ヒソ(´д`)ヒソ(д` ) 話が耳に入る。
「見ろ!お前のせいですっかり署内の笑い者だ!!」
「あら、他人がどう思おうと関係ないじゃない!あなたはあなたなんだから…ね!」
『何でお前に説教されなきゃならんのだ!!』
廊下で人目もはばからず大声を出してしまう火牙。気持ちはよく分かる!!
その後、火牙は上司の田所警部に呼び出され、休暇を取ってはどうかと薦められる。
意を決した火牙は皆を集め、本当の事を話そうとする。これ以上性格を疑われちゃかなわん。
『何!?あの人形には霊がとりついてるって!?』
捜査一課は大騒ぎ!
「こいつは人間みたいに話したり、動き回ったりできるんです! さあ、自己紹介してみろよ!」
*ひが は マキに はなしかけた! しかし へんじがない、ただのにんぎょうのようだ…
『おい、なんとか言えよ! いつものように憎まれ口を叩いてみろ!』
…それでもウンともスンとも言わず動かないマキ。…一体どうしたというのか?
「おい、火牙 無理すんなよ!人形マニアだって正直に認めたらどうだ?」
「そうだそうだ、別に恥ずかしい事じゃないぜ」
「そうよねー あたし達も火牙さんの趣味を理解できるよう、努力してみるわ」
ニヤニヤしながら冷やかす仲間達に対し、真っ赤になって黙り込む火牙。
『おい、なんでさっきは黙ってたんだ!!』
車でパトロール中、大声でマキを問い詰める火牙。
「だって――あたし見世物にはなりたくないもんね それに正体がバレてない方が面白いじゃない」
『お前は面白くても俺は面白くないぞ!!』
「あたしは「お前」じゃないもん!「マキ」って呼んでよ」
「冗談じゃないぜ!人形を名前で呼ぶなんて、恥ずかしいマネができるかよ!」
人形相手に怒鳴り散らす自分を自己嫌悪する火牙。
――その時無線が入り、病院に強盗殺人容疑者が立てこもっているとの連絡を受け急行する火牙。
4 :
あらすじゾーン 3/4:2010/05/27(木) 22:29:59 ID:yia/qlch
―平口病院―
銃を持った犯人は病室に立てこもり、携帯電話で金を要求していた。
現場に到着した火牙は田所警部に状況を聞くとあまりよくないと言われる。
人質の中には数時間後に手術の必要な患者もいるそうで、時間の引き延ばしは患者の命が危うくなる。
「中の状況がわからんと、うかつに踏み込めんしな!」
そこでマキが火牙の懐から飛び出し、偵察役を買って出る。
その頃、犯人は食事を要求し、火牙が出前を届けると名乗り出る。
「聞こえるか!食事を届けに来たぞ!」
「ドアの前に置いてさっさと帰れ!妙なマネはするなよ!」
火牙は言われるまま岡持ちを置き、犯人は食事を始める。
その時、岡持ちからマキが現れ物陰に隠れつつ、無線で状況を報告する。
《猟銃を持った男は通路の真ん中にいるわ、こいつはスキだらけね
もう一人は… あ!まずいわ!患者の一人に拳銃をくくりつけてる!》
報告を受けた火牙は警部に今突入するのは危険だと警告する。
「何故そんな事がわかるんだね!?」
…まさか本当の事を言えず、さっきの出前に盗聴器をしかけた、とごまかす火牙。
《あたし… ハンドガンの男をなんとかしてみるわ! 合図したらすぐに突入して!》
マキは鉛筆を持つと拳銃の男の背後から忍び寄り、撃鉄の間に鉛筆を差し込んで撃てなくした!
《今よ!火牙さん、突入して!!》
しかしマキは犯人に振り落とされてしまう!
『バ… バケモノめ!! くたばれ!』 ナイフはマキに深々と突き刺さった!
直後、突入してきた火牙によって2人の殺人犯は射殺された。
『どこにいる!? 大丈夫か! ――あ!? お…おい!!』
深々と突き刺さったナイフを見て顔色を変える火牙!
5 :
あらすじゾーン 4/4:2010/05/27(木) 22:30:42 ID:yia/qlch
『マキ!』 ――しかしマキは無事だった!
「あ!やっと名前で呼んでくれたわね! でも怖かったよ――!! 死ぬかと思った!」
思わず口を押さえる火牙。…よく考えたら、こいつ元々死んでたんだった…。
「まあいい、今日のところはよくやったと褒めて・・・・・・・・ん? あ!!!」
「火牙君… やっぱり君は…」
――なんといつの間にか警官隊や他の刑事に取り囲まれ、冷ややかな目で注目されていた!!
『ち… 違うんです!! 誤解だ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!』
事件解決した病院に、火牙の魂の叫びがこだまするのでした……
{今度も火牙刑事は誤解を解く事ができなかったようですね…
この続きはまたの機会にご紹介しましょう、それではまた!}
サービスカットのミザリィと共に、今回のお話 おしまい。
火牙刑事・・・なんだかんだでいい人だよな。
マキの心配するんだから。
周囲の人もきっとわかってくれるさ!
はたして連載終了までに火牙は周囲の誤解を解けるのだろうか?
まあ無理だな!
平口病院には入院したくねえな
まさかここまで早く再登場するとは思わなかった
ドールシリーズは明るいな
アウターゾーンじゃないみたいだ
マキはどうやって洗面台に登ったんだ
溜めジャンプ
平口病院って「平口院長」の病院だからか、
それとも架空の市「平口市」の病院なのか、どっちだ?
15 :
あらすじゾーン 4/4:2010/05/28(金) 22:00:01 ID:Umq5ixf8
〜第38話 ゲームの達人〜
冒頭、ゲームゾーン『ミザリー』にて、格闘ゲームに夢中の高校生がいた。
この少年、かなりのゲーマーらしく、このゲーセンでは一番の男だとギャラリーは感心していた。
―高校―
しかしその少年はゲーム以外からっきしダメらしく、教師に怒られていた。
「もう1回小学校からやりなおしたらどうだ!? あー!?」
体育の時間も運動神経まるっきりゼロで、ミスを皆に攻められる始末。
「ご… ごめん…」
少年は今日もミザリーに寄り、鬱憤を晴らすかのようにSTGをやっていた。
.。oO(よーし、このゲームもクリアしたぞ! 最近は手ごたえのあるゲームが少ないな…)
《おい、そこのお前!腕に自身があるなら、俺と勝負しろ!》
突如聞こえてきた人工音声に振り向くと、サングラスをかけたゲームキャラの声だった。
少年が何気にそのゲームを見ていると、オーナーのミザリィが声をかける。
{そのゲームは『ソーン・ファイター』と言って、今日入った新製品よ
それは世界中でたった1台しかないゲームよ、難易度も最高…
“君の為に”仕入れてあげたのよ、最近他のゲームが簡単すぎるようだからね…}
少年がそのゲームをやっている間、ミザリィからのご挨拶。
{彼には内緒にしましたが、皆さんにはお教えしましょう
あのゲームはアウター・ゾーンから仕入れた物です
ゲームしかとりえの無い彼に、果たして気に入ってもらえるでしょうか?}
16 :
あらすじゾーン 3/4:2010/05/28(金) 22:00:43 ID:Umq5ixf8
《お前と戦うのは俺達5人だ!俺達全員に勝ったらお前をこのゲームのチャンピオンにしてやろう!》
ボスの挑発に乗った少年はゲームを始める。ありきたりな格ゲーだ、いけるだろう。
――だが予想に反してめちゃくちゃ強く、一人目でいきなりやられてしまった。
{どうかしら、気に入って?}
「う…うん、こんな手応えのあるゲームは久しぶりだよ」
・
―その日から彼は毎日の様に、このゲームに熱中する事になりました―
・
さすがのゲーマーの彼でもなかなか勝てず、つい筐体を殴ってしまい、ミザリィに注意される。
「す…すみません… 4人目までは倒せるようになったんだけど…
最後のボスがどうしても倒せないんですよ
コンピューターの動きなんて、見切るのは簡単なハズなのに… まるでダメなんだ」
…そろそろ6時になる。風営法により高校生はここで帰ってもらう。
――帰り際、少年はあのボスキャラの顔がどこかで見たような気がし、非常に気になっていた。
―少年の家―
父親の浮気が原因で夫婦喧嘩の真っ最中。
少年は夫婦喧嘩を止めようとするが、引っ込んでろと父親に殴られる!
『そうだよ!! いつもろくな点数取ってこないくせに!もっと勉強しなさいよ、勉強を!!』
『そうだ!! この無駄飯食いが!!』
とばっちりを受け、いたたまれなくなった少年は家を飛び出してしまう。
鬱憤を晴らすため、少年はミザリーに行きSTGを始める。
.。oO(ゲームなら何でもうまくできるのに…!一生ゲームやって暮らせたら、どんなにいいだろう…)
STGを終えると、ふと例のゾーン・ファイターに目が止まる。…今度こそクリアしてやろう!
17 :
あらすじゾーン 2/4:2010/05/28(金) 22:01:25 ID:Umq5ixf8
少年はゲームを続けるが、もう閉店だとミザリィが教えに来る。
「も…もう少しやらせて下さい、なんだか今度はボスを倒せそうなんです」
{まあいいわ、お得意様だから大目に見てあげる…
私はちょっと用があるから出かけなくちゃならないの、一人でやってて…}
ミザリィがいなくなった後も少年はゲームをやっていたがまた負けてしまう。
…ついに最後の百円。今度こそ絶対勝ってやろうと気を引き締める少年だった。
.。oO(こいつはコンピュータのくせに、こっちの手を読んでるんだ!
だからこっちの手を読ませないようにして…! よし、当たった!
ここで防御して… 今だ!!)
『やったあ!! 勝ったぞ!!』――ついにボスを倒し、大声を上げる少年!!
《…さすがだな、この俺を倒すとは…約束どおり、君をこのゲームのチャンピオンにしてやろう…》
自分を倒した少年にサングラスを外し、健闘を称えるボス。
少年はその素顔を見て、今ようやく誰か思い出した!
.。oO(――思い出した!! この男が誰だったか…!
TVゲームの達人として、雑誌とかによく出てた奴だ!! 確か去年行方不明になったんじゃ…?
でも… でも、どうして…!?)
――その瞬間、モニターが輝き店内に少年の悲鳴が響き渡った!
直後、ミザリィが店に戻ってくるが、店内には誰もいなかった………
―3日後―
「明雄の奴、3日も帰ってこないでどうしたんだ?」
「帰ってきたらただじゃおかないから」
行方不明になった息子を探す両親はふと、ミザリーに目をつけその中を探してみるがいないようだ。
『お… おい! あれを見てみろ!!』
「なんだい、あんた…… あ!?」
父親はあるゲームを見つけ、驚愕する!
18 :
あらすじゾーン 1/4:2010/05/28(金) 22:02:07 ID:Umq5ixf8
《腕に自身があるなら、俺達“6人”と勝負しろ!!
俺達全員に勝ったらお前をこのゲームのチャンピオンにしてやろう!》
『 明 雄 !?』 ――なんとゲーム画面には明雄が映っていた!
{望み通り、彼は一生ゲームをやり続ける事ができる様になりました
皆さんもゲームの腕に自信があれば、彼に挑戦してみて下さい}
世界に一台しかないゲームに捕らわれてゲームやりたい放題って…
相手が来るならまだしも只の一ゲーム店じゃ人生詰んでるだろ
これ・・・ひょっとしてハッピーエンドなんじゃね?
小足みてから昇竜余裕でしたレベルじゃないと一人目すら倒せないんだろうな。
>>20 明雄にとってはハッピーEDなんだろうな。
自分が好きなゲームの世界に入り込め、うるさい親からも逃れて、学校も試験も何にもない。
>>22 明雄「ああ、今日も客が来なかった。暇で死にそうだ。とりあえず筐体を量産してくれねーかな…・」
クリアしても前の人間解放される訳じゃなくて、追加していくだけっぽいから
両親とか知り合いが救おうとしても無理なんだよな、これ。
なんか最近のミザリィが喪黒福造化してきてないかい?
>>24 そして人数が増えるとスーパーストリートファイター2みたいに続編が…!
>>25 最近って言うか
ミザリィは最初から美人な喪黒福造だろ
>>19>>23 ゲームにコイン入れられるまでは意識もストップ(あるいはループ)してるんじゃね?
一生同じゲームやり続けるとか地獄だろw
ゲェーッ! ム理!
ショタへの甘さには定評のあるミザリィさんだが、これはどう解釈すればいいのやら…
「ゲームの中に閉じ込められた」と表現すると微妙だが
「(彼にとって幸福な)アウターゾーンの住人になれた」と言えばやはりハッピーエンド
実際前ラスボスの達人ゲーマーも満更じゃないような様子だしな
やはりミザリィはショタコン
台パンされて人生終了するんじゃね
>>33 その場合台パンした奴も店主に導かれてアウターゾーン(地獄方面)の住人に…
格闘ゲームでアウターゾーン入りしたのにいつのまにか脱衣麻雀ゲームになっていたでござるの巻
《腕に自身があるなら、俺達“6人”と勝負しろ!!
俺達全員を丸裸にできたらお前をこのゲームのチャンピオンにしてやろう!》
元チャンピオンのゲーム達人さんは負けた後にゲームから出て来られたのだろうか
>>32 《お前と戦うのは俺達5人だ!俺達全員に勝ったらお前をこのゲームのチャンピオンにしてやろう!》
↓
《腕に自身があるなら、俺達“6人”と勝負しろ!!
俺達全員に勝ったらお前をこのゲームのチャンピオンにしてやろう!》
出られない
どんどん増えていくだけ
38 :
37:2010/05/29(土) 14:41:43 ID:???
>>20 恋愛シミュレーションだったら俺も喜んでこの世界に行くわ
40 :
あらすじゾーン 1/4:2010/05/29(土) 20:53:12 ID:JbDxDCZj
〜第39話 無情の街〜
冒頭、遥かな未来の街にて―――― 人々がごった返す中、老人から金を巻き上げるチンピラがいた。
だがしかし、誰も助けようとはしなかった。
金を奪われ腹を殴られ、うめく老人に手を差し伸べたのは… 若い女性。
「だ… 大丈夫ですか、おじいさん…」
『ち… 近寄るな!!親切なふりして何の魂胆じゃ!!わしの財産でも狙っとるのか!!』
――もちろん女性はそんなつもりではないのに、ひどい言われようにショックを受ける。
そこにミザリィ登場、ご挨拶兼状況説明。
{こんにちは、皆さん… アウター・ゾーンの案内人、ミザリィです
今回は未来の人物の姿をお見せしましょう、ここは地球人の植民星のひとつです
厳しい環境と管理された生活環境、そして人口密度の高さから
この街の住民は皆、人間性を失ってしまいました
――しかし、いつの時代にも環境になじめない変わり者がいるもの…
彼女もそんな人物のひとりでした…}
ドライブ中のオープンカーが疾走する。
女性の帽子が風に飛ばされ、車から身を乗り出すが対向車に頭をぶつけ、車から落下する!
――しかし男の方は女を助ける様子も無く、そのまま去ってしまった。
「バカな奴だなぁ… 俺は急いでんだ、止まってられねーよ」
その様子を見た冒頭の女性は人々の代わりように困惑していた。
悩んだ女性はカウンセラーに相談する事にした。
「他人に干渉しないのは、人間として当然の事です
お互い、自分の生活があるのですからね あなたの考えは間違っていますよ」
「そ… そうですか…」
41 :
あらすじゾーン 2/4:2010/05/29(土) 20:54:03 ID:JbDxDCZj
―工場―
作業中の女性はカウンセラーにまであんな事を言われ、自分が間違ってるのかと悩んでいた。
…すると、上の空だった為、袖がローラーに巻き込まれてしまった!このままでは大惨事必至!!
女性は焦って助けを呼ぶが―― 全員、黙って見ているだけで手を貸してくれない!
『いやああ! 助けてぇ!!』
『大丈夫か!!』 ――間一髪の所で男性によって助けられた!
その後、男性によって病院へ運ばれる。どうやらかすり傷ですんだようだ。
「あ ありがとうございます…助けていただいて…でも…どうして私を助けてくれたんですか…?」
…今の世の中、見て見ぬフリが正しいのだ。それを助けてくれた事に疑問に思う女性。
「どうしてって… それが当然だと思ったから…」
「あなたみたいな方もいらっしゃるんですね… あ、あたしリサって言います…」
「僕は…ルークだ」
{彼女は自分と同じ価値観を持つこの男に惹かれ、次第に親しくなっていきました
そして彼女は彼に愛情を感じるようになったのです
何故なら、彼はこの世界の人間が持っていない『優しさ』を持っていたから…}
―数日後、リサのアパート―
「ルーク、あたし…愛してるわ、あなたの事… あなたも愛してるって言って…」
いい雰囲気の中、意外にもルークは戸惑い、その言葉は言えないと拒否してしまう。
『ど…どうして…!あたしの事、愛してないの!? 何故!?』
「そ… それは……」
――その時、放送中のニュースから意外な真相が流れてきた!
42 :
あらすじゾーン 3/4:2010/05/29(土) 20:54:47 ID:JbDxDCZj
《当局の発表によりますと、
第三ステーションから廃棄処分されるアンドロイドが3ヶ月前逃亡し…当市に潜伏している模様です
この顔を見かけた方は、直ちに警察へ情報をお送り下さい》
指名手配された顔写真は、まさしくルーク本人だった!
「これで分かったろう?僕は人間じゃないんだ!!機械なんだよ…僕には…本当は心なんて無いんだ!
だから…僕が愛を語ったとしても、そこには何の内容もありはしないんだよ」
「…あたしだって、自分の心が本物かどうかなんて分からないわ…
他人がその人に“心”があると感じれば、その人に心はあるのよ
私…あなたに心があると思う、そして愛も…私にとっては、この街の人間の方が機械に思えるわ…」
リサは下を見ると、武装した警官がこちらに集まってくるのに気づいた。
「このアパートだな!逃亡中のアンドロイドが潜伏しているという通報があったのは…」
警官隊はリサの部屋の前まで来るが、部屋はもぬけの殻だった。
「隊長、あれを!」 隊員の一人が下を覗くと、リサとルークはパトカーを奪って逃走した!
―荒野―
銃を撃ちながらまだパトカーは追ってくる!
『大丈夫だ!こいつを盗む時、向こうの車にも細工をしといた!だからもうすぐ…!』
その直後、細工したパトカーが突然エンストを起こし止ってしまった!
『やったわ!これでもう追いかけて来れない!』
「危ないぞ!身を乗り出すな!!」
――身を乗り出したリサは胸に銃撃を受け、車から落ちてしまう!
「隊長!!車が射程距離の外へ出てしまいました!!」
隊長が舌打ちすると、ルークはリサを救うべくUターンして戻ってくる。
射程距離内に戻ってしまったルークは車ごと撃たれ、爆発炎上してしまった!!
「何故あいつは引き返そうとしたんでしょう?あのまま走れば逃げ切れたのに…」
「さあな、機械の考える事は分からんよ… 引き上げるぞ!」
43 :
あらすじゾーン 4/4:2010/05/29(土) 20:55:39 ID:JbDxDCZj
連中が引き上げた後、爆発跡にはリサの名を何度も呼ぶアンドロイドの頭部の残骸が転がっていた。
リサの遺体の元へミザリィが現れ、すぐそばにアンドロイドの頭部を置く。
《リサ・・・ アイシテルヨ リサ・・・》
風の音に混じり、アンドロイドの頭部はいつまでも、いつまでもそう繰り返していた――…
せつねえ
珍しいね
良い人はハッピーエンド、悪い人はバッドエンドがアウターゾーンでは普通だったのに
良い人でバッドエンドは初めてか?
泣けた…サンタの回に続いてマジ泣きしてしまった…せつなすぎるよ。・゚・(ノД`)・゚・。
>>45 善人がバッドEDなのは多分初めてじゃないか?
…でも、それではあまりにも悲惨すぎるので、せめて天国で2人一緒になれたと思おう…
アンドロイドに魂などないから天国に行ったのはお姉さんだけだよ
とかだったら俺は泣く
犬に支配されていた地球人も未来になれば支配することが出来ることがわかっただけでも満足だよ
しかしなんだって人類があんな無情になってしまったんだ…?
>>37 そのうち
「あやつなど我ら100戦士の中では一番の小物・・・」
状態になるんだろうなあ
話としちゃアリなんだけど、ちょっと凹むっていうか・・・。
そろそろ一回ハッピーエンドはさんだほうがよさげ。
そろそろって・・・
けっこう最近もハッピー多かったじゃん
マジックドールとか
マジックドールは完結して無いし、そもそも今の火牙にとっては不幸の連続じゃないか。
だけど「善人=ハッピーED」のオチも飽きてきたから、
リサにはかわいそうだがバッドEDになってくれたのはありがたい。
きっと天国で2人一緒に幸せになっているだろう!
こんな世の中じゃ、生まれてきたら一生地獄を見そうだ。生まれ変わってくるなよ!
リサとロボ男が生きて行くには世知辛い世の中なのだから
一人と一体の想いが確かだと思える状況でのデッドエンドはバッドじゃなくてハッピーエンドでしょ
悪い人に全くお仕置きがないのも珍しいかも?
と思ったが価値観が違うだけで、ひったくり以外は別に悪人でもないか・・・。
心を失った世界だから善悪があるわけでもないしね・・・
57 :
あらすじゾーン 1/4:2010/05/30(日) 22:01:58 ID:6YizPrYg
〜第40話 黒帽子(前編)〜
冒頭、とある高校。休み時間なのか、廊下で女子が物がよく無くなる事を愚痴っていた。
「それは妖精のしわざだ!! 変な物を見かけても、絶対に知らんぷりしろ!
放っとけば、その内どこかへ行ってしまうから…!」
突然その話に横槍を入れる少年。
「な…なんなの、あの人…?」
「あたしと同じ美術部の長坂君よ、なんでも小学生の頃、妖精に殺されかけたとか…」
{こんにちは、皆さん… アウター・ゾーンの案内人、ミザリィです……
皆さんはかつて、凶悪な妖精と戦った少年を覚えているでしょうか…?
あれから5年… 少年は16歳になりました そして、彼は再び妖精と戦うハメに陥るのです
いや、今度は妖精“ た ち ” と言った方がよいでしょう……}
…その夜、寝ていた想一はうなされ、突然聞こえてきた声で目が覚める。
『おい、起きろ!起きるんだ小僧! 久しぶりだな、小僧…!』
枕元にはあの邪悪な妖精が立っていた!
逃げ出そうとするも、複数の妖精に布団ごと縛られ身動きが出来ない!!
『覚悟するんだな、小僧! 死 ね !! 』
――妖精は復讐を果たすべく、何度も想一に包丁を突き立てた!!
そこで目が覚める。…夢だったのか…。
.。oO(あれから5年も経つのに…未だに心の中からあの妖精の恐怖が抜けないなんて…
夜も電気をつけなきゃ寝れないし…)
…あの事件以来、想一にとっては妖精は完全にトラウマになっていたのだ。
58 :
あらすじゾーン 2/4:2010/05/30(日) 22:02:40 ID:6YizPrYg
―翌日の部活中―
冒頭の女子の片割れが想一に話しかける。
「長坂君、聞いた?美術分の夏の合宿は山奥のペンションだってさ」
「うん、聞いたよ高橋さん」
…この時、想一はかつて自分を襲った妖精の絵を描いていた。
「それ…長坂君が襲われたって言う、妖精の絵ね?
みんなは長坂君の話、信じてないみたいだけど…あたしは信じるな…
実はね、私小学生の頃、UFOを見た事あるのよ、でも誰にも信じてもらえなくて…
だから長坂君の気持ち分かるのよ ――でも本当に妖精がいるなら、一度見てみたいわ」
「僕は二度とごめんだよ」
―そして夏休み…―
目的地の阿宇多駅に到着、顧問の先生が確認すると全員揃っている。
ここからペンションまではしばらく歩きになるそうだ。
…それから2時間歩き、ようやくペンションに到着する。こんな山奥にしてはけっこう立派な所だ。
先生はオーナーに挨拶しようとすると、現れたのはミザリィ!
『あ!あなたは…!!』
{あら、大きくなったわねボウヤ…}
「なんだ、知り合いか?」
「え…ええ!あの人なら妖精の事を知っているハズだ!!
ホラーショップをやってて…僕に妖精の事を教えてくれたんだから!!」
――しかしミザリィはそんな事忘れてしまったらしい。絶対しらばっくれてるだろうが。
妖精の事を信じない他の男子は想一を取り押さえ、俺にも紹介しろとからかう。
{このペンションの管理人として、一つ注意しておきます…
この森の奥に廃屋があるんだけど… そこには絶対近づかないでね、わかった?}
先生はふもとに用事がある為、ミザリィに後を任せ出かけてしまった。
59 :
あらすじゾーン 3/4:2010/05/30(日) 22:03:22 ID:6YizPrYg
先生が出かけると、生徒達は予想通り廃屋の様子を見に来てしまっていた。
行くなと言われるとどうしても行きたくなるのが人間のサガ。そして物語は進まない。
ちなみに生徒の一人はビデオカメラを持ってきていたので撮影中だ。
中へ入ってみると、生徒の一人が想一を呼ぶ。そこには妖精に関する書斎がいっぱいあった。
「お前と同じ趣味の奴がいたわけだ」 ジー 想一の顔を撮影しながらからかう生徒。
ふと、生徒がビデオテープを見つける。エロビデオか?
興味が沸いた生徒はビデオカメラと液晶テレビで再生して見る事にした。
――映ったのは学者風の中年だった。
「何だ、このオヤジは?」
《長年にわたる研究で、私は妖精達が意地玄の生物だという結論に達した
彼らは“次元の穴”をくぐり抜けてこの世界に現れるのだ》
「その男はこの本(妖精研究)の作者です、先輩!」
想一が差し出した本には、映し出された男の著者近影があった。
《これから行う実験は、その“次元の穴”を開けて妖精を呼び出すものだ
この実験が成功すれば、人類の歴史に残るものになるだろう
これから私が一連の呪文を唱えれば、“次元の穴”が開くはずだ》
――そして呪文が流れると、ビデオの中の召喚のセットの中央に小さな黒い穴が現れる!
その中から黒い帽子をかぶった妖精が現れ―――― そこで映像は途切れた。バッテリー切れだ。
想一はいい所だったのにと悔しがるが、そろそろ暗くなってきたし戻る事にした。
帰り際、他の女子が本物かと話しかけるが、男子はどうせトリックだろうと否定する。
…だが、かつて妖精と戦った想一だけは、非常に嫌な予感を感じ取っていた。
途中、ビデオを撮影していた男子がサイフを落したらしい事に気づく。
想一も一緒に探そうかと言うが、男子は大丈夫と言い、ビデオカメラを想一達に預け廃墟に戻る。
60 :
あらすじゾーン 4/4:2010/05/30(日) 22:04:07 ID:6YizPrYg
…実はサイフを落したのは嘘だった。この男子は廃墟で宝石を見つけていたのだ!
『ハハハ!この宝石が本物なら大金持ちだ!! 俺が見つけたんだから、独り占めする権利がある!!』
ふと、扉がカタカタと動き、その扉を開けてみると地下室へと続く階段があった。
電灯も何も無く暗くてよく見えないが… 暗がりには何かが無数に蠢き笑い声が聞こえる!?
――突如その何か…“妖精”が男子に飛び掛り、廃墟に断末魔が響き渡った!!
―ペンション―
「まだ戻ってこないぞ、大場の奴… 何やってんだ」
「探しに行った方がいいんじゃない?先生が戻るまでに…」
不安になる男女の先輩をよそに、想一が何か読んでいる事に気づいた高橋は問いかける。
「あの家から持って来た本だよ、読んでみるか?」
高橋は本を受け取り、面白そうとページをめくっていると、ある物を見つけ顔色を変える。
「これ…さっきビデオに映ってた奴じゃないの!?」
「ホントだ!!解説してあるぞ…
“この妖精は名前を『黒帽子』と言って、妖精の中でも最も凶暴である…
彼らは人間を好み、夜行性で…” え!?』
――その頃、黒帽子は草むらに紛れ、ペンションに接近していたのだった…! <続く>
ふーむ
なんつーか、アウターゾーンってほんとB級ホラー映画みたいなノリが好きだよな
今回の話なんか特にそんな感じ
「前作の少年が成長して」って設定の2の出し方とか
ミザリィさんには16歳は対象外なんだな
まああんなことあったらトラウマになるわなあ
それなのに妖精の絵を書いているってのは心理学的にどういう行動なんだろうか
>>63 心理学的に?
心の深層に刻まれたトラウマ(精神的外傷)を開放するには
絵に描いて表現させること、それが癒しにつながる
アートセラピーと言われている
ま、そんなつもりで描いてるわけじゃないと思うけど
老けていないって事はミザリィは時間をも超越した存在なんだな。一体正体はなんなのか?
前スレでも少しそういう話題出てたが
たぶん明確な正体なんて作者も考えてないんじゃないかね
あえて言うなら最初から最後まで明確に「不思議な存在」という存在
トラウマは向き合わないと克服できない。美術部となれば充分有りうる行動だろう。
最近エロが少ないな。
きっと後編ではホラー映画おなじみのHシーンで襲われる描写があるに違いない!
(ただしヤってたら死亡フラグだが)
服をビリビリに破くとか?
ミザリィにそんなことやったら妖精絶滅しそうだけど・・・
人を襲う妖精だから別に絶滅してもいいんじゃね?
それはトムソンガゼルを襲うチーターは絶滅してもいい、って理屈と同じだぞ
まあ人間である以上有る程度そういう立場に立つのは仕方ないけど
ホラーのお約束エロといったら
シャワーシーンで襲撃だろ
侵略者は絶滅してくれたほうがいい気もするけど
これはこっちの世界の人間が妖精世界とゲートつなげちゃったんだよなぁ。
ゲート塞げばおさまるのでは。
ゲート塞いでも
既にこっちに来ちゃった奴らは駆除しないとダメじゃね?
どっちにしろ
>>63 絵を描くという行為によってクッションを挟んでトラウマと向き合い、
克服・乗り越えようという心理的な行為
いい治療法だと思う
>>65 そもそも読者に向かって語りかけてる時点で物語の登場人物とは一線を画しているだろう。
どんなことでも知ってるしどんなことでも出来るし
いざとなれば登場人物に干渉して思い通りの方向へ物語を動かす。
作者が物語に介入する際の代理ってとこだな。
そういえば最近ミザリィはただの語り部から、主人公に結構絡んでくる形になってるな
78 :
あらすじゾーン 1/7:2010/05/31(月) 22:00:00 ID:AF6rseO5
〜第40話 黒帽子(後編)〜
『この本の作者は… 本当に“黒帽子”って妖精を呼び出したんだろうか!?』
――あのビデオに映った召喚術が成功していたら、非常にまずい事になる!
想一はあのビデオの続きを見てみれば何か分かるかもしれないと気づく。
「でも、あのカメラは大場さんのよ あの人が帰ってこないと勝手に使えないわ」
その頃、女子先輩が台所へ向かうと突然ガラスが割れる音がした!
振り向くと、いつの間にか窓ガラスが割れている…
「な… なんなの…?」
恐る恐る近寄ると―――― 割れた窓から黒帽子が笑いながら姿を現した!!
台所から悲鳴が聞こえ、駆けつけた想一達が目にしたのは黒帽子に襲われる先輩!
男子が振り払おうとするも、黒帽子はその手に咬みついてきた!
そうこうしている内にも、割れた窓から黒帽子はどんどん入ってくる…
『おい、長坂何してる!? こいつらをひっぺがすのを手伝え!』
男子は一喝するが、妖精にトラウマを持つ想一は足がすくんで動けない…!
その瞬間、ミザリィが包丁で咬みつく妖精を鮮やかに追い払った!
{ここは危険よ、廊下へ出なさい!!}
廊下へ出てドアを閉めるが、1匹入ってきていた!
黒帽子はミザリィへ飛び掛るが、ミザリィは包丁で黒帽子を真っ二つにし撃退した!
一安心したのも束の間、あちこちの窓を破りどんどん黒帽子が侵入してくる…
{1階は危険だわ、2階へあがった方がいいわね}
79 :
あらすじゾーン 2/7:2010/05/31(月) 22:00:53 ID:AF6rseO5
ミザリィ達は2階の一室へ立てこもるが、食いつかれた女子の先輩の体調がかなり悪い。
「ひどい… あちこち肉を食いちぎられている…」
ミザリィは警告した廃墟へ行った事を先輩に咎めるが、先輩は反省する事も無く何者なのかと叫ぶ。
{それなら…彼(想一)に聞くと分かるわ}
「あ…あれは…妖精です… 僕が昔襲われた奴とは種類が違うけど…黒帽子っていうらしい…
この本によると、あの妖精は…人間を好んで 喰 う らしいんです!!」
『なんだって!?』
想一はまたも妖精に襲われる自分の不運を呪う。
その時、高橋が先生が帰ってきたと叫ぶが今はまずい!!
ペンションの下に車が止まる。
「行きは歩きだったのに、車で帰ったと知ったら怒るだろうな、あいつら…」
車を降りると2階から想一達が何か叫んでいるのに気づくが、よく聞き取れない。
無防備に近づいた先生はいつの間にか黒帽子の群れに取り囲まれ、喰い殺されてしまった!!
「なんてこった…!」
…あっという間に無残な白骨死体になってしまった先生を見て取り乱す先輩。
『おい、長坂!!お前、何とかできないのか!?妖精と戦った事があるんだろ!?』
「そ… そんな事言われても…」
――ふと、本を読んでいた高橋はある一文に気づく。
黒帽子は『硫黄とリンの臭いを嫌うので、硫黄かリンを燃やせば近寄ってこない』と…。
そんな物、ここには無いぞ! そうこうしている間に、ドアからカリカリと音が聞こえてくる…。
先輩は耳を当て様子を伺うと、ドアの向こうには黒帽子の大群がひしめいていた!
『ドアを食い破って入ってくる!』
80 :
あらすじゾーン 3/7:2010/05/31(月) 22:01:35 ID:AF6rseO5
{今、思い出したけど台所に…}
ミザリィが何か言いかけた瞬間、パニックに陥った先輩は先生の車で逃げようと提案する。
今なら黒帽子は家の中にいるから、今のうちなら車に乗り込める!
「で… でも危険ですよ!ケガ人は下へ降ろせないし…!」
「俺が一人で行く!! 車に乗り込んだら助けを呼んでくるから待ってろ!!」
先輩は2階からそっと飛び降りると、暗闇に隠れていた別働隊に取り囲まれてしまう!
――間一髪で車へ乗り込めたが、キーを回してもエンジンがかからない!?
するとボンネットが開き、エンジン周りを食い荒らす黒帽子が現れた!
絶望した先輩の背後から、すでに乗り込んでいた黒帽子がにじり寄り―――― 断末魔が響く。
上から一部始終見ていた想一の顔には絶望の影が浮かんでいた。どうしたらいいんだ!?
{さっき言おうとしたけど、台所に行けばマッチがあるわ}
「マッチ? そんな物が何に…」
{マッチの発火剤には硫黄やリンを使ってるのよ 連中がその二つを嫌うなら、きっと役に立つわ}
『そうか!じゃあマッチであいつらを防ぐ事が出来る!!』
――死中に活路を見出せてきたが、問題は誰が取りにいくのか、だ。
1人は重傷、ミザリィと高橋はかよわい女、男は全滅… となると、誰が行くかは決まった様なもの。
『い… イヤだ!! 僕はもう二度と妖精なんかに近づきたくない!!
怖いんだ… あの事件があってから、妖精の事が心の底から… 恐ろしいんだよ!!』
{そう… じゃ、私達は全員黒帽子のエサになって死ぬしかないわね}
――そう言われたら何も言い返せない。やむを得ず想一自らがが行く事にした。
81 :
あらすじゾーン 4/7:2010/05/31(月) 22:02:54 ID:AF6rseO5
{準備はいい? ドアを開けるわよ}
せめてもの防衛策として、シーツをかぶった想一はうなずく。扉が開くと同時に台所目指し走る!
{走りなさい!!黒帽子につかまらないようにね!!}
想一が出るのと同時に素早くドアを閉めるが、何匹か入ってきてしまった!
一方、想一は黒帽子に足を噛み付かれながらも痛みに耐え、必死に走っていた!
だがよろけた瞬間に黒帽子にたかられ、シーツを脱ぎ捨てる!
ようやく引出しからマッチを見つけるが、伸ばした手を黒帽子に噛み付かれ悲鳴を上げる!
そしてミザリィは…高橋の肩に乗った黒帽子に包丁を投げつけ、入ってきた分は全部倒した。
しかし高橋は台所から聞こえてきた想一の悲鳴を耳にし、不安いっぱいだった。
そして想一は―――― マッチを灯し、想一の周りから黒帽子が退いていた。
『こいつらやっぱりリンと硫黄が嫌いなんだ! マッチは効果あるぞ!!』
マッチを持ちながら2階へ戻ろうとするが、間抜けにも軽くヤケドしマッチを放り投げてしまった!
その隙にまた黒帽子は襲い掛かろうとするが、すかさず2本目を灯し撃退する!
…ふと、カメラが入ったカバンを見つけ、何か分かるかもしれないとカバンも一緒に持っていく。
無事に2階に戻った想一を喜ぶ高橋。
「あいつら、マッチを擦るとニオイで寄ってこないぞ!ここから脱出できそうだ!!」
{それは無理な相談ね、マッチは2箱分しかないわ
ここから人里まで歩いて2時間… そこまでもつと思う?}
「じゃ… じゃあ、朝までここに立てこもれば…!!」
{それもダメよ、もうじきドアを破ってやつらが入ってくるだろうし
それに朝までそのマッチの本数で持ちこたえるのも無理だわ}
『じゃあ、どうすればいいんです!?このまま喰われるしかないんですか!?』
{どうかしら? …ところで、そのカバンはなんなの?}
切羽詰ってカバンを持って来た事を忘れていた想一は、続きを見ようとカメラを起動する。
するとちょうど先程の続き… 重傷を負った学者が録画を開始したシーンから始まった。
82 :
あらすじゾーン 5/7:2010/05/31(月) 22:04:12 ID:AF6rseO5
《私は…どうやら…恐ろしい怪物を呼び出してしまったようだ…
思わず地下室から逃げ出してしまったが…早く“次元の穴”を塞いでしまわなくてはいけない
そうしなければ…彼らは何百匹でも、何千匹でも穴から出てくるだろう…
幸運だったのは、ここが人里から離れているという事だ
人間の匂いがしなければ、この家から外へ出ようとしないだろう…
私はこれから地下へ戻り穴を塞ぎに行くが…失敗した時の為に、穴を塞ぐ方法を残しておく…
“次元の穴”を塞いでしまえば、こちらの世界に出てきている奴等は分解する!!
穴を塞ぐのは簡単だ… ただ呪文を唱えればいい…
私が失敗して奴等に殺された場合は、あなたが変わりに穴を塞いでくれ!! その呪文は………》
――全てを見終わった3人は生還の希望を見出した。
{これで決まったわね、どうすれば皆が助かるか…}
「え!? ま… まさか僕にあの廃屋まで行けって言うんじゃ…」
その通りだった。だが、今度と言う今度は拒否する想一。
ビデオを持っていって穴の側で呪文のシーンを再生するだけなのだが、やはり無理だ!
『そ… そうだ! あの時の妖精はあなたがやっつけた!だから今度も何とかしてください!』
{あんなに数が多くちゃ、私でもどうにもならないわ
それに君が未だに恐怖心に襲われるのは… 妖精を自分の力で倒さなかったからよ!
もし今回助かったとしても、君は一生怯えながら暮らす事になるかもしれないわね}
そこに高橋が私が行くと名乗り出ようとするが、想一は勇気を奮い起こし自分が行くと言い出した。
「わかった…僕が行く…! 僕も…一生怯えながら生活するのはいやだから…」
念の為にミザリィ達にも何本かマッチを残し、想一は出発した。
マッチのおかげで襲われないが、使い切ったら襲い掛かってくるだろう。風が無くてよかった。
2階から想一を見守るミザリィ達の部屋のドアも今にも破られようとしていた!
家具をドアの前において一安心した矢先、窓を破って黒帽子達が侵入してきた!!
3人、ひと塊になって部屋の隅でマッチを使い、黒帽子を退ける。
83 :
あらすじゾーン 6/7:2010/05/31(月) 22:04:54 ID:AF6rseO5
{こんなに早くマッチを使う事になるとはね…}
「長坂君があの家に着くまでもちそうにないわ…」
マッチは早くも燃え尽き、ついに最後の一本になる!
しかも最悪のタイミングでバリケードも破られ、マッチは燃え尽きようとしていた!! 万事休す!
その頃、想一は廃屋に辿り着いていた。マッチにもまだ余裕がある。
いざ地下室へと向かうと、腐った床板を踏み抜いて転倒し、マッチをぶちまけてしまった!!
気がつくと大量の黒帽子に取り囲まれている!早くビデオカメラを再生しなければ!
カバンからビデオカメラを取り出すが、手を咬まれ落としてしまう。
シャツに群がる黒帽子を何とか振り払おうとするが離れない!
.。oO(くそ… こんな奴等に… こんな奴等に喰われて… たまるか!!)
――想一の執念がついにビデオカメラを再生させ、学者が呪文を喋りだした!
《…塞いでくれ! その呪文は…》
呪文が流れると共に黒帽子達は苦しみだし、ついに分解消滅してしまった!
『やった…やったぞ!! あいつら…消えちまった!!』
想一はペンションに戻るが、どうやらここの黒帽子も消えたようだ。皆は大丈夫だろうか…?
しかしペンション中を探したが、誰もいない!? まさか手遅れだったのか!?
『長坂君!!』――その直後、背後の洋服タンスが開き中からミザリィ達が現れた!
「あ! 無事だったのか!」
「うん!黒帽子が入り込んできて、マッチも切れたから洋服タンスに逃げ込んだの!!
怖かったわー!もう少しでここにも入って来るところだった…!
あの妖精達… 長坂君がやっつけたの…?」
84 :
あらすじゾーン 7/7:2010/05/31(月) 22:05:36 ID:AF6rseO5
「え…? そうだ…僕が…僕があいつらをやっつけたんだ! もう…妖精なんか怖くない…!!
さあ…街まで行こう!早く彼女を医者にみせないといけないからな!」
「うん…そうね!」
トラウマを振り切った想一の表情は晴れやかだった。気づけばいつの間にか朝になっていた――――
{彼はこの事件で恐怖心を克服する事に成功しました…
しかし、人生における恐怖は一つだけとは限りません…
まだまだ様々な恐怖が存在するのです、特にアウター・ゾーンにおいては……}
ミザリィ本気出せば妖精あっさり全滅出来ただろうに
少年の成長のため適度にか弱いふりしてるな。
少年の成長も何もミザリィは案内人なんだから事件を解決したらだめだろ
>“次元の穴”を塞いでしまえば、こちらの世界に出てきている奴等は分解する
なんでやねん
なんつーご都合主義w
やっぱB級ホラーっぽいわ
これって残った出来たてホヤホヤの三つの白骨死体をどう説明するんだ
長坂君のトラウマは治ったかもしれないけど
高橋さんと犠牲になった3人はたまったもんじゃないな。
1人のトラウマは克服され
3人に新たなトラウマが
差し引き2人分の損
うわぁ…先生の白骨死体めちゃくちゃグロい…((((((((;゚Д゚)))))))
>>85-86 いや、ミザリィは数匹だったら倒せるかも知れないけど、あれだけ無数にいたら倒しきれないのもあると思う
せめて
>>88の問題を何とか解決してくれれば結構いい話になったと思うんだが…
ミザリィは万能だからたぶん妖精ごときあっさり全滅させられたと思うよ
やっぱトラウマ克服させてあげたかったんじゃね?
ほら、あの少年けっこう彼女のお気に入りっぽかったし
ミザリィはショタコンだから
妖精にミザリィの肉体を傷つける力は無さそうだけど、ミザリィの着てる服ぐらいは破壊できそうだよな。
>>92 しかしその為に払った犠牲がとんでもなく大きいんですが…
>>86 積極的に解決しないのは立場上仕方ないだろうけど、
今回の事件の原因の半分はミザリィにあると思えるからなあ。
少年たちが廃屋に行ったのも彼女の発言がきっかけだったし。
女学生に碌な説明もなく売りつけた腕輪でも一歩間違えれば大惨事だったし
どこまで先の展開を見通して行動してるのか分からんな。
自分のお気に入りの子が成長できる結末になれば周囲はどうでもいいのか。
>自分のお気に入りの子が成長できる結末になれば周囲はどうでもいいのか
まさにそうでしょミザリィは
基本的に人間なんてどうでもいいって思ってるキャラ
チッ 光原のウスノロめ!
ホラーシナリオなのにエロシーンを入れないとは何事だ!
>>89 高橋さんは長坂くんとのラブでコメ要員だろうからトラウマになってもきっと大丈夫さ。
犠牲になった先輩と先生は本っ当に気の毒だが。最初の一人はまあともかくとして。
ひいい白骨死体!!
あの骨だけ先生にはびびった
でも廊下の電灯の笠にぶら下がって遊んでる黒帽子はちょっと可愛かったw
>>98 明らかにエロ要員と思われた女生徒達が
単に想一を背水の陣に立たせるための舞台装置だったとは
チッ!光原のウスn(ry
>>100 俺もアレは怖かった…!
特にあの2人一組で運んでいる肉片(舌?)とかの存在が怖い!
ところで電灯にぶら下がってる妖精ってどこ?
>>97 その一方で何よりも人間に興味持ってると思う
興味は持ってるよね
好意とは限らないけど
105 :
あらすじゾーン 1/5:2010/06/01(火) 22:00:01 ID:LulGWXoV
<祝・6巻発売! ―作者コメント―>
第一部から数えて、もう足かけ一年半、アウターゾーンを描き続けている訳だが、
その間、絵を描くスピードはかなり上がった。
しかしその割に、毎週の仕事の辛さは全く変わらない。徹夜せずに片付いた回は1回たりとて無い。
絵を描くスピードは上がっても、ネームが出来上がるまでに非常に時間がかかる様になったからで
ある・・・・・・・・・。
【特別付録・作品解説】
・作品解説
ttp://sakurasite.homeip.net/imgboard/img-box/img20100601214827.jpg 〜第41話 老化〜
(扉絵:廊下に座るミザリィ …サブタイトルがこれだからか?)
冒頭。39話「無情の街」と同じ様に、老人をいたぶる不良がいた。
「おい、じいさん どこへ行くんだい、病院か?」
「ヨボヨボだぜ、こいつ」
「年寄りをいたぶるのは面白ぇぜ!」
不良の片割れは老人の頭を小突き、さっさと行けとのたまう。
「まったく情けねぇ姿だ!」
「そうだな、しわだらけだし、動きは鈍いし…」
「あんなに見苦しい生き物になるぐらいなら、死んだ方がマシだ!
俺なら、ああなる前に自殺するけどなぁ!」
{こんにちは、皆さん… 私はミザリィ、アウター・ゾーンの案内人です
老人をバカにして嫌っている彼は、自分もまた年寄りになるとは思ってもいません
しかし彼はこれから特別な体験をする事になるのです、アウター・ゾーンにおいて……}
106 :
あらすじゾーン 2/5:2010/06/01(火) 22:00:51 ID:LulGWXoV
夜、冒頭の不良はパチンコでスってしまい、電車賃も無くなりどうやって帰ろうか悩んでいた。
――ふと、彼が目にしたのは老婆の占い師。辺りに人気も無いのでいいカモだ!
不良は占い師から金を巻き上げた挙句、暴行を加える!
「借りるぜババア! ほらよ、電車賃くらいは残しといてやるぜ!」
倒れた占い師は恨みの形相で立ち上がると、立ち去ろうとした不良の顔にアイアンクローをかける!
『よくも年寄りをバカにしたな!! お前も同じ思いを味わえ!!』
「うわっ! は…離せババア!!」
『お前に呪いをかけてやった!! お前は呪われたのだ!! 近い内に恐ろしい思いをする事になる!』
――まるで魔女のような不気味な顔で笑う占い師に恐怖を覚え、不良は足早に立ち去った。
{彼は自分が常に老人より優位に立っていると思っていましたが…
しかし、今度ばかりは相手が悪かったようです……}
不良は何とか家に着き、何が呪いだバカバカしいと思いながら眠りに着いた。
―翌朝―
「武!朝だよ、起きなさい」
「るせえなぁ…」
不良…武を起こしに来た母親は、息子を見るなり大声で悲鳴をあげる!
「一体どうしたってんだ?」 ――武は一夜にして老化してしまっていた!
当然、母親は武だという事が分からず、なぜ武の部屋に老人がいるのかと混乱する。
武は鏡を見ると、自分が老人になっていた事に驚く!
『ここはおじいさんの家じゃないのよ!出てって!! 出て行かないと警察を呼ぶわよ!!』
武は弁解するも信じてもらえず、家から追いされてしまった。
107 :
あらすじゾーン 3/5:2010/06/01(火) 22:01:43 ID:LulGWXoV
道行く中、武は一体どういう事なのかと頭の中で整理する。
信じられないが、これは昨日のババアの呪いなのか…? それ以外、考えられなかった。
――何気に頭を掻くと、髪の毛がごっそり抜けてしまう。老化が進んでいるのだ!
.。oO(あのババアを締め上げて呪いを解かせないと!)
信号が点滅し、先を急ぐが足が遅いため途中で赤に変わってしまい、車に惹かれそうになる!
『バカヤロー!クソジジイ!!』
.。oO(体が…思う様に動かない…!ちょっと走っただけで息が切れちまう!)
―電車の中―
武の姿を見て、若作りをしているとヒソヒソ話をする女子高生。
「年寄りのクセに若者のカッコして、気持ち悪いわねー」
.。oO(足が痛ぇな…誰か席を譲ってくれねぇか… ちくしょお、皆知らん振りしやがって!!)
内心そう愚痴っていると、女子高生が席を譲ってくれた。…惨めだ…
目的地に着くが、あの占い師はいなかった。場所を変えたのか!?
やむを得ず、コンビニで食べ物を買って腹ごしらえする事にした。
外に出てパンにかぶりつくが、グリッと妙な歯ごたえ!? 髪の次は歯まで抜けてしまっていた!
.。oO(歯が…! 助けてくれ、このままじゃ死んじまう!!)
――その直後、コンビニから目をつけていた不良が武を暴行し金を奪って行ってしまった!
「じじいが金持っててもしょうがないだろ!」
「俺達若者が有益に使ってやらあ!」
.。oO(老人というだけでこんな目に遭うなんて… 俺もこんな事をやっていたのか!?)
自業自得。因果応報。ようやく自分のしてきた事を悔い始める武。
――ふと、武はオカルトショップ・美沙里を見つける。もしかしたら呪いが解けるかもしれない!
武はミザリィに呪いを解く方法を教えてくれと懇願する。
108 :
あらすじゾーン 4/5:2010/06/01(火) 22:02:25 ID:LulGWXoV
{残念だけど、呪いの種類が分からないと無理ね 呪いを解けるのは…呪いをかけた占い師だけだわ
今からでも土下座して誤れば、呪いを解いてもらえるかもしれないわよ}
しかし、あの占い師は前にいた所にいなかったぞ!?
{夕暮れから仕事をする占い師も結構いるものよ} …なるほど。
そういう訳で武は夜になるまで時間を潰し、再びあの場所へ行くが占い師はいなかった。
「こんな夜中に何をしているんだ、じいさん?」
ふと、パトロールの警官が声をかけてくる。ちょうどいい、行方を聞こう!
「ここに店を出してた占い師の婆さんを探してるんだが… どこに行ったか知らねえかい…?」
「占い師の婆さん? ああ、その婆さんなら…」
『どこだ!?』
「あの婆さんなら昨夜死んだよ、誰かに金を巻き上げられた挙句暴行を受けてな!
打ち所が悪かったんだろう…」
…衝撃の事実を知り、固まってしまう武。
「そんな… それじゃ…俺は…一体… 一体… ど う な る ん だ ――――――!!!!」
109 :
あらすじゾーン 5/5:2010/06/01(火) 22:03:07 ID:LulGWXoV
―3年後…―
とある老人介護施設へ収容されていた武。
「俺は…まだ20歳なんだよ、信じてくれ…」
「はいはい、わかってますよ おじいちゃん」
一層老化が進んだ武は介護士に訴えるが、信じてもらえないでいた。
武の事は他の介護士にも有名になっていた。
「203号室のおじいちゃん、すっかりボケちゃってるわね」
「この施設に来た時からずっとああ言ってるのよ」
「まったく、年は取りたくないもんねぇ!」
「ホント、あははは!」
{皆さんは覚えていますか? 彼が冒頭に『年を取る位なら自殺する』と言った事を…
どうやら彼自身は忘れてしまったようですね}
ひぃ
怖ぇえ
前回の妖精に襲われるのなんかより
こういうのの方がよっぽど怖い
悪い奴がひどい目にあうのはアウターゾーンのお約束だし
ザマーミロってかんじだが
最後の介護士の会話はなんか嫌な感じだな
ちょっとだけ作者が嫌いになった
まとめ見る限り、お年よりは大切にね!じゃなくて
やっぱり年は取りたくないっつー教訓の話だよな。
そう?俺は自業自得、因果応報って感じで溜飲が下がったが。
悪人には容赦せんでいいぞ光原!
ただ疑問に思うのは、3年間どうやって暮らしていたのかが分からない。
「どうなるんだー!」の後保護されたのか、それともしばらくふらふらして保護されたのか。
>>111 「お年よりは大切にね!」なら教訓だけど
「やっぱり歳はとりたくない」は教訓ですらないじゃん
とりたくないっつってもどうしようもないもんだし
武が20歳だったことが驚きだ
>>112 いや、悪人はひどい目にあえばいいんだけど
その他の人々の老人に対する反応がさ
作者は老人を潜在的に汚い、嫌なものと思ってそうな感じがしたんだよ
>>114 ちゃうちゃう
3年後20歳だから当時17歳
老化はマジで恐ろしい
作中では足腰が弱る、体力が落ちる、歯が抜けるくらいしか描写されたかったが
・指先の神経が鈍ってくるため、手袋して作業するみたいもどかしい感じになる
・目が悪くなる。輪郭がぼやけるだけでなく、光自体に鈍くなって視界が若い頃に比べて薄暗くなる
・耳が遠くなる
とかも加えてほしかった
こういう変化は長い年月を経てゆっくりゆっくり進行するから
本人はその変化をそれほど違和感なく受け入れられるけど
ある日突然こうなったら俺なら絶望して死ぬかもしれん
だから俺はお年寄りが多少もたついてても全然平気だし極力いたわる
>>112 武失踪→その日に部屋で寝ていた老人を参考人として検挙→様々な角度からの検証の結果、武本人と認定
→元々ロクデナシだし、年老いてたので介護施設に放りこむ
こんな流れとみた
町でふらふら→行き倒れ→警察が保護
→事情聴取しても「俺は本当は17歳なのに」とか「占い師の呪いが」とか支離滅裂なことを言うので
→病院やそのテの施設をたらいまわしにされる
→最終的に今の施設に落ち着く
121 :
112:2010/06/01(火) 23:35:51 ID:???
>>118 同意、俺もできるだけ老人はいたわってる。席を譲ってあげたりとか。
ただし割り込みジジババ、おめーはダメだ!
>>119-120 どっちも違和感無いな…
>>120 その流れならすんなり納得行くな
武の両親は、不良息子が家出したと思っておしまいだろうな
>>102 想一がシーツをかぶって、ミザリィがドアを「開けるわよ」って言ってるページの1コマ目
看護師のセリフはあの不良のセリフがそのまま自分に帰ってきたって演出で
因果応報を示してるだけだと思う
別に看護師がどーのこーのは思わない
それにあの看護師だって不良の前ではにこにこ笑顔で接しているんだし
プロ意識はあると思うよ
>>123 それだとつまり武は特別悪いんじゃなくて実際は全員武と同じ考えってことになってしまうだろ
プロ意識で接してるって事は内心は武と同じこと考えてるってことになるじゃん
だから作者も老人に対して武と同じ考え持ってそうだなってこと
で、結局あの老婆は死んだって事はアウターゾーンの住人とかじゃなくて
ただ特殊な力を持った人間だったって事か?
でも相手を老人にするなんて普通の(って言い方も変だけど)呪いの
域を超えてると思うんだが…
元はそんなに強い呪いじゃなかったけど
さまざまな偶然から条件が一致したとかで
アウターゾーンの力がたまたま働きかけて
すごい呪いになったんじゃね?
>>123-124 ていうかただ単にあの女共も近い将来似たような目に合いますよ…
的なエンドレスの連鎖を暗示しているだけなんじゃねーの?
>>124 まああんまり感心できないセリフだってのはわからんでもないけど、
そういうのを書く創作者はみんな本音でもそう思っていると?
正直フィクション全般読んだり見たりするのに向いてなくね?
>>128 まさか
それだったらミステリー作家は全員殺人協ってことになっちゃう
そんなことは思ってないよ
でもやっぱり今回の話は作者として無神経なとこがあったと思うけどね
なんというか
老人狩りをする若者とかそういう露骨な部分じゃなくて
電車の中でひそひそ話をする女子高生とか介護士とか普通の人々の反応がサラッと描かれてるとことか
まあ、実際にああいう話してる介護士がいたら気分は悪くなるだろうから気持ちもわかるんだけど
あくまで物語のオチとしての流れならアリだと思う
実際にありえるレベルでの老人への偏見という、現実での一つの側面としてね
どうなんだろうな、非常に残酷ながらもまとまったオチで、
むしろアウターゾーンとしては久々に作者も納得のいく流れだったと思うんだけど
ミザリィの最後の台詞も痛烈だし
教訓話として見れば不謹慎、無神経という言い方も分かるが
今回の話はそうではないブラックな話だしアリだと思うんだけどなあ
客の前ではちゃんと仕事をして笑顔を浮かべ、客から見えない聞こえない場所で文句や愚痴を言うなら十分プロさ。
正直ミザリィならやろうと思えばサクッと呪いを解けてただろうが
全部お見通しの上で知らん顔だったんだろうなあ。
電車で席を譲ってもらった時の、
隣りのオバタリアンがいい味出してるw
アシの絵だろうけどうまいね
134 :
あらすじゾーン 1/5:2010/06/02(水) 21:02:25 ID:Ff4jkEEe
〜第42話 マジック・ドールB〜
冒頭、いきなり様々な種類の人形が立ち並ぶ、結構怖いコマからスタート。
人形一体一体に名前をつけ、愛でる気持ちの悪い中年人形オタク。
「僕は君達みんなを愛しているんだ… 君達も僕の事を好きだと言ってくれ…」
――しかし彼女達は何も答えない。人形だから。マネキンだから。ダダッダー!
「くそっ! 何故だ!! 何故… 何故僕の人形はあの男の人形の様に話をしてくれない…!?
どうしてあの刑事はあんな人形を持っているんだ…!?」
望遠鏡で火牙刑事の部屋を覗き見、嘆く人形オタクだった。
{望遠鏡を覗く男… 彼は人形にしか欲望を感じない男です… そんな彼が見つけた獲物とは…
そう、火牙刑事を悩ましている、生きた着せ替え人形のマキだったのでした…}
朝食作り中のマキに目覚めた火牙が寄ってくる。
「何やってんだ、朝早くから…」
「相変わらずおねぼーさんねぇ、火牙さんは」
「いつ起きようとオレの勝手だ!それより何やってるんだ?」
マキは居候だからせめてこの位はと、おままごと用のレンジで朝食を作っていたのだ。
「お前、まさか… これで作った物をオレに喰わす気じゃないだろうな?」
「あら、ちゃんと食べれるのよ、これで作った料理って… ほら、量もたっぷり作っといたしね!」
マキおねーさんは自慢げに皿いっぱいのクッキーの様な食べ物を出してきた。
あまりの量の多さとみみっちさに、さすがの火牙は要らないと答える。
「ひ… ひどいわ!せっかく作ってあげたのにぃ!
あたしに普通の大きさのフライパンを扱える訳ないじゃない!」
「大体な、誰が作ってくれと頼んだ?新婚気取りで勝手な事するんじゃねーよ
それに料理なんてお前には似合わないぜ、まったく…」
135 :
あらすじゾーン 2/5:2010/06/02(水) 21:03:08 ID:Ff4jkEEe
『 バ カ ぁ !! 』
怒ったマキはちゃぶ台返しならぬ皿返しをし、もう顔も見たくないと叫ぶ!
「ほー? じゃ、今日は署に連れて行かなくていいんだな?」
『いいわよ!! 意地悪な人は早く出てって!!』
『ここはオレの部屋だ!出て行くのはお前の方だろ!? 意地悪なのもお前の方だ!!』
『わかったわよ!出て行ってやるんだから!! 火 牙 の バ カ ァ !! 』
――朝っぱらからケンカする二人。これだから女はイヤなんだ、と呟きつつ出勤する火牙。
火牙が家を出る早々、半泣きでベッドに突っ伏すマキ。
…その様子を覗き見ていた人形オタク。
「あの刑事は人形を置いて出て行ったぞ、チャンスだ! 待ってろ…僕のかわいいマキちゃん…
君は僕が夢にまで見た理想の人形だ
僕が君を手に入れたら、あの男みたいにいじめたりしないからね
毎日かわいがってやるぞ くくくく……」
その頃、警察署では珍しく火牙が人形を持ってきていない事でちょっとした騒ぎになっていた。
「どうしたんです、ケンカでもしたんですか? ハハハ」
…もちろん冗談なのだが、火牙にとっては何で分かったのかと大焦り!
「あ… いや、なんでもない ところでみんなに知らせたい事があるんだが…
じ… 実はだな、今まで人形を持って来てたのはちょっとしたイタズラだったんだ
でも…もうやめたよ! 今日からは昔どおりの俺として見てくれないか!」
引きつった笑顔で何とかごまかす火牙だが、同僚達はどう見ても信じていません、ありが(ry
「何でもいいから、君がまともになってくれりゃ、それで充分だよ私は…」(警部)
…これでよし。しばらくすれば人形の事は忘れてくれるだろう。これからイメージを取り戻そう。
136 :
あらすじゾーン 3/5:2010/06/02(水) 21:03:51 ID:Ff4jkEEe
その夜、マキは未だに出て行かずにふさぎこみながらTVを見ていた。
.。oO(出て行くなんて言っちゃったけど、行くあてもないし… どうやって仲直りしようかなぁ…)
――そう考えていると、人形オタクが窓を割って侵入してきた!
しばらく擦ると火牙が帰ってくる。
外から自分の部屋を見ると電気が点いていた為、やっぱり出て行かなかったんだなとため息をつく。
「おい!! なんだ?出て行くんじゃなかった・・・・・・・あ!?」
火牙は荒らされた部屋を見て絶句する!
一瞬、マキがそれだけ怒って暴れたのかと思ったが、ガラスが外から割られているのを見抜く。
『どういう事だ!?』
その頃、マキは…人形オタクに捕まっていた。
「捕まえるのに手こずらせやがって… もうお前は僕の物だぞ、マキ…!」
――自分の名前を知られている事に驚くマキ。
「僕は電気工をやってるんだ
あいつの留守中に管理人立会いの下で部屋に入れば、盗聴器ぐらい仕掛けられる!
お前の事を知ったのは、望遠鏡であいつの部屋を覗いてる最中だったがな!!」
「のぞき魔で人形マニアの変態ね、あなたは…!!」
「あの刑事だって人形マニアの変態じゃねえのか? へへへ」
『火牙さんをあんたと一緒にしないで!!』
「あいつならさっき部屋に戻ってうろたえてるぜ、ハハハ
さあ… 今日からは俺がかわいがってやるからな… まずは服を脱がして…」
スカートをめくられそうになったマキは、人形オタクの目を突いて脱出し、物陰に隠れる。
.。oO(玄関にはカギがかかってるし… あたしの力じゃバルコニーのドアも開けられない…!
…そうだ!あいつ火牙さんが部屋に帰ってるって言ったから…!)
マキは人形オタクの隙をついて、コードレスホンを取りに向かった。
137 :
あらすじゾーン 4/5:2010/06/02(水) 21:04:35 ID:Ff4jkEEe
同時刻、火牙サイド。
貴重品は盗まれておらず、TVもついていたからマキは直前までいたはずだ。
.。oO(だとしたら… 侵入者はマキを目的に…!?)
――その直後、電話が鳴り響く。マキからだ!
《火牙さん!助けて!! あたし向かいのマンションに…… きゃあ!!》
そこで電話は切れてしまった。
向かいのマンションにマキが捕まっていると気づくが、あれだけの部屋数、どこを探せばいいのか!?
再びマキサイド。火牙に電話した事に怒り心頭のオタク。
「お前を他人に取られる位なら、包丁で切り刻んでやった方がいいぜ!」と包丁を突きつける!
『ど… どうしてあたしを…!? あなたには他の人形がいるじゃない!』
『ふん!こんな人形はお前に比べたら、何の価値も無い!!
この部屋にある人形は、お前を手に入れたら全部クズだ!!
お前さえいればこいつらなんかゴミ箱行きだ!』
その頃、火牙は冷静に推理していた。
「待てよ…マキをさらったという事は…この部屋を覗いた奴がいるんだ!!
…とすると… この部屋を覗ける位置にあって、電気がついているのは… あの部屋だけだ!!」
犯人の居場所が分かった火牙は管理人からカギを借り救出へ向かう!
『ここだ! 警察だ!!聞きたい事がある!!』
犯人の部屋へ飛び込むと、犯人の姿は無く目の前に縛られたマキが横たわるだけだった。
『マキ!何があった、大丈夫か!?』
火牙がマキに気を取られている隙に、背後から包丁を持ったオタクが襲い掛かった!
『お前が死ねばその人形は俺の物になるんだ!! くたばれ!!』
138 :
あらすじゾーン 5/5:2010/06/02(水) 21:05:32 ID:Ff4jkEEe
しかしオタクは転がっていた人形に足を滑らせ、倒れこんでしまう。
その振動で他のマネキンがオタク目掛けて倒れこみ―――― 断末魔が響いた!
火牙がマネキンをどかすと、後には自分の包丁が腹に刺さったオタクの死体があった…。
「なんてこった… しかし…皮肉なもんだな…、あれじゃ人形に殺されたようなもんだ」
「もしかしたら、人形達に嫉妬されたのかもしれないわ
あれだけ愛していたのに、簡単にあたしに乗り換えようとしたんだから…
そうだ!ケガは大丈夫!? ごめんね、あたしのせいで…」
「どうって事ないさ…気にするな」
「でも…ケンカしてたのに、どうしてあたしの事取り返しに来てくれたの、火牙さん?」
「か… 勘違いするなよ!お前を助けに来た訳じゃない!
俺の部屋を荒らした犯人を捕まえたかっただけだからな!」
照れくさそうにごまかす火牙刑事。素直じゃないね☆
「ふーん… まあいいわ、助けてくれたんだから、今朝の事は水に流してあげる」
「水に流して“あげる”だと!? 何をえらそうに…!」
「そうそう、明日からまた署に連れてってね!
あたしを狙ってる人形マニアはどこにいるかわかんないわよ!
また部屋を荒らされたくなかったら…あたしを連れてた方がいいんじゃない?」
『わ… 分かったよ!! 連れてきゃいいんだろ、連れてきゃ!!』
{今回の事件は翌日の新聞で、人形マニアの変死事件と報道されました
…そして署内での火牙刑事の人形マニアの疑惑はますます深まった訳ですが…
さて、続きはまたの機会に…}
火牙さんて何気に優秀な刑事さんだな
マキと出会わなければエリート街道を驀進していただろうに
前から思ってたんだけど
マキって既に一回死んでんだから
人形が壊れても死者の門に逆戻りするだけで
また新しい人形に入ればよくね?
フィギュアヲタにばれててワロタ
先週号読んでから、お年寄りには席を譲ったりするようになったよ。
神視点の読者やミザリィはともかく、これ同僚から見たら
火牙は自分の人形を取られたから取り替えす過程で
人形マニアを勢い余って殺しちゃったけど事故ってことにしとけみたいに感じるんだよな。
そんな問題になって火牙に殺人容疑がかかるようになったら流石にマキも動いてネタバラしするだろ
それでも殺しの容疑は消えないんだけどねw
>>143 マキを盗られたとかの事情はややこしいから隠しといたんじゃね?
「変死事件」って扱いだし
火牙は第一発見者として通報したんじゃないかな
それで「人形マニア仲間だったんだな…」と署内の人々に余計誤解された、と
>>145 『ち… 違うんです!! 誤解だ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!』
147 :
マロン名無しさん:2010/06/02(水) 23:40:26 ID:F5KRlHAs
人形サイズのお菓子?(フライパン使ってたからホットケーキか何か?)を頼まれもせず作るマキ
それに暴言を吐く火牙
どっちもどっち
しかしどちらかというと火牙カワイソス
>>147 このシーン見て、手塚治虫のミクロイドS思い出したよw
ママレンジなんてどこで買ったんだろう
存在を知ってて欲しがるマキも案外歳なんじゃないか?
最近のおままごとセットは実際に料理が作れるのか
普通、刃物や火が危険だって小さい子向けの玩具に実装されないと思うがw
>>150 アウターゾーン製だから普通に火も包丁も使えると脳内保管してるw
>>151 最近じゃなくてけっこう昔、1969年に「ママレンジ」っつー
実際にホットケーキが焼けるままごとセットが売られたんだよ
火じゃなくて電熱線だったと思う
包丁はきっとただの鉄の板だったのを
マキが自分で研いで切れるようにしたんだよ
アクティブなオタク男が何か笑えるw
しかし、アウターゾーン的には「ゴミだ!」と言われた
マネキンや人形達に焦点を当ててたら……と考えちゃう
154 :
あらすじゾーン 1/4:2010/06/03(木) 22:00:01 ID:Xn/J9Lf9
〜第43話 再会〜
ピチョン ピチョン
冒頭、暗闇の中に蛇口からしたたる水の音が響く――――
僕が心の底から恐ろしいと思うのは、水のしたたる音だ…
何故こんなにも水滴の音を恐れるようになったか… それを皆さんにお教えしよう…
僕が彼女に出会ったのは、2年前の真夏の事だった…
―人々がごった返す海岸―
僕は会社の同僚と3人で海に遊びに来ていた…
連れの2人の目的はナンパだった…
僕は遊びで女の子とつきあうのはどうも苦手なので、気が引けてたのだが…
2人は早くも3人組のOLを見つけて声をかけていた
連れの2人はそれぞれ相手を選び、一番おとなしそうな女の子が僕の相手になったのだが…
「よ… よろしく…」
「は…はい」
これが… 僕と彼女との出会いだったのだ
ビーチパラソルの下からミザリィ@セクシー水着登場。
{こんにちは、皆さん… 私はアウター・ゾーンの案内人、ミザリィです
人生、出会いがあれば必ず別れもあるもの… 別れは突然やってくる場合があります
例えば、『 死 』によって……}
ナンパした同僚2人はその場限りだったが、青年と彼女…まゆみは妙に気が合った。
海から帰った後も2人は運よくそう遠くは無く、付き合い続けた。
155 :
あらすじゾーン 2/4:2010/06/03(木) 22:00:59 ID:Xn/J9Lf9
知り合ってから7ヶ月後…彼女は九州へ転勤する事になった
しかし、その頃には僕達はお互いなくてはならない存在になっていたのだ
――その後も2人は直接会う事は出来なかったが、電話代を気にする事も無く毎日電話で話していた。
そうしている内に、その年の夏、2人はやっと直接会う機会ができた。
彼女には黙っていたが、僕は婚約指輪を用意していた、彼女に渡すつもりで…
ところが僕は仕事の都合で、どうしても1日遅れる事になり…
まゆみには一足先にホテルに行っていてもらう事にした
だが…それが間違いだったのだ!! 次の日、僕がホテルに着いた時、彼女はすでに……
「申し上げにくいのですが…その部屋にチェックインしたお客様は…
昨日、水の事故でお亡くなりに…」
『な… なんだって!? そんなバカな!! 昨日電話した時は元気だったのに…!!』
「ニュースをごらんにならなかったのですか?
昨日の夕方、沖でお客様の乗ったボートにヨットがぶつかって…
お客様は海に沈んだまま、行方不明に…」
まゆみの死を信じられない青年はきっとどこかで生きていると希望を持つのだった。
―占いの館・美沙里―
青年はまゆみの行方をミザリィに占ってもらう事にした。
{あなたは彼女がどこかで生きていると信じている訳ね
あなたがそんなにその女の事を愛しているなら、今どこにいるかを占うよりも…
彼女に会わせてあげようか? この瓶に入っている砂を彼女が消えた海に撒いてごらんなさい…}
「そ… そんな事をしてどうなるって言うんだ…?」
{おまじないのようなものよ…それは“再会の砂”と言って…
どうしても再会したい相手と会う事ができるわ… 願いをこめて撒けばね…}
元々占いを信じない方の青年だったが、ミザリィの目を見て信じたくなった青年だった。
…その後、青年は船に乗り込んだ際、半信半疑のまま再会の砂を海に撒いた。
156 :
あらすじゾーン 3/4:2010/06/03(木) 22:01:43 ID:Xn/J9Lf9
――異変はそれから一週間後の風の強い日に起きた。
青年は自宅のベッドで本を読んでいると、突如玄関で大きな怪しい音が響いた!
何事かと思い様子を見に行くと、こんな夜中に何者かがドアノブをガチャガチャやっている!?
…まさか、まゆみか!? あのおまじないが効いたのか!?
『ま… 待ってろ!今開けるから!』
慌ててドアを開けようとノブに手を伸ばすが、猛烈な胸騒ぎを感じその手を止める。
.。oO(ドアを開けると恐ろしい事が起きるような気がする…!!)
…躊躇していると急に静かになる。一安心したのも束の間、今度は台所から窓を破る音が響いてきた!
青年からは見えないが、侵入者の影は体をゆらゆら動かしながら、水滴を滴らせていた…。
青年はその姿を確認しようと近づくが、あの水の滴る音が妙に響く。
そうこうしている内に水滴の音と足音は台所の入口へと近づいてくる――――
侵入者の影はゴボゴボと不気味な音を立てながら、ついに青年の側へと現れる!
青年は恐ろしくなり、絶対に後ろを振り向かないようにして階段を駆け上がった!
何故なら、振り向くと恐ろしい物を見てしまいそうになったからだ…。
2階の部屋へ駆け込み、ドアを閉めようとするが閉まらない!
するとドアの隙間から―――― 腐乱死体の指が入ってきた!!
『頼む!! 入ってこないでくれ!! お願いだ!! 僕を愛しているなら…!』
恐ろしくなった青年は必死に叫ぶと、気持ちを察したのか腐乱死体は指を引っ込め去っていった。
「まゆみ・・・・・ すまない・・・・」
僕はその時やっと悟った… まゆみはやはり死んだのだと…
そして… ドア越しに聞こえてくるのは、ただ水の滴る音だけだった…
157 :
あらすじゾーン 4/4:2010/06/03(木) 22:02:25 ID:Xn/J9Lf9
…気がつくと、青年はドアにもたれたまま朝を迎えていた。
恐る恐るドアを開けると誰もいなかったが… 家の至る所は水で濡れ、長い髪の毛が落ちていた…。
――その上、廊下にはくっきりと人の足跡が残っていた!
.。oO(もう一つ、気になる事は… まゆみの為に買っておいた指輪がなくなっていたのだ…)
…それから数日後、まゆみの遺体は発見された
いくら探しても、見つからなかった遺体は浜に打ち上げられていたのだ
そして… これは刑事に聞かされた話だが、まゆみの遺体には…
まゆみの左手の薬指には、指輪がはまっていたそうだ…
僕が彼女に贈るはずだった、婚約指輪が……!!
…これでお分かりだろう、僕は水の滴る音を聞くと言いようも無い不安に襲われるのだ
まゆみが再び僕の元へやってきたのではないか、と……
{彼がドア越しに聞いた水の滴る音…
それは、もしかしたら彼女の涙の音だったのかもしれませんね……}
モチーフはイザナギイザナミかオルフェウスといったあたりか
使い古されたモチーフではあるけど
本編のホラー調とあえて対照的な、ラストのミザリィの言葉が印象的だな
人でない彼女は、恐怖とは別に、何か思うところがあったのかもしれないな
死者復活ネタの2回目か
1回目は本当に復活してハッピーエンドという異例の展開に驚いたけど
今回のはものすごーーーーーーーーーーーーくありがちな話だったな
結局愛とか言ってても、外見がアレで生き返るとダメっちゅう救いの無い話だな。
>>160 まさにイザナギイザナミだな
わざわざ死者の国まで奥さん迎えに行ったのに
奥さんが腐乱死体になってたから一目散に逃げ出して
それどころか追ってくる奥さんに向かって物投げつけまくるという
イザナギの非道っぷり
>奥さんが腐乱死体になってたから一目散に逃げ出して
イザナギが逃げ出したのは知ってたけど、そういう理由だったのか… 初めて知ったよ
今回のラストのミザリィの台詞がなんか物悲しいな。
話自体はまぁ、普通の展開だったけど。
付き合いだしたばっかの彼女と同じ名前で複雑な気分だった
死んだ後も愛せるのかってストーリーと全然違うこと考えながら読んじゃったよ
禁呪の力で死人復活させてハッピーエンドって
「えええ!?いいの?それ」ってなんか不満に思ったんだけど
今回みたいにお約束どおりの展開でアンハッピーエンドも
それはそれで物足りないと思ってしまう
いったいどうしてほしいんだ俺は
>>160 ミザリィは信じろと行ったのに信じ切れずに実行したからだろ
「再会させる」効果だけで「生前の姿に戻す」って砂じゃないから
ミザリィの意地悪な性格を察するに、信じてても結果一緒だったんじゃないかな?
>>158 ラストの台詞は読み流してたけど、もう1回読むと確かに印象的だなあ
ミザリィが表情を伏せてるのは、本当に思うところがあるからかもしれないな
>『頼む!! 入ってこないでくれ!! お願いだ!! 僕を愛しているなら…!』
生き返らせといてこれだもんな
女にしてみれば、愛してるならゾンビでも会ってほしかったってのが本音だろうに
心の美しさが顔に出る話でも思ったが、外見てのは越えられない奴には本当に越えられない嘆きの壁なんだな・・・
初期にあった爪から生き返らせたケースでも
もし腐乱死体状態だったら男は同じこと言ってたのかな…
>女にしてみれば、愛してるならゾンビでも会ってほしかったってのが本音だろうに
どうだろう
俺が同じ立場なら
こんな姿になった私をこの人にだけは見てほしくない
って思うかもしれん
再会の砂の効果で強制的に来ちゃってるけど
>外見てのは越えられない奴には本当に越えられない
いや、それ以前の問題じゃないか?
美人とブス以前に、腐乱(水死)死体では死体フェチでもない限り向き合うのは無理だぞ?
しかも手足の描写見る限り、相当の腐敗状態。さすがに顔を描かなくてよかったと思うよ
それこそ、イザナミの場合は腐乱しているのを見られるのを嫌がって
「ここには来るな」って言っておいたのにイザナギが乱入して見ちゃって
さらに逃げたからブチ切れて、そこから人類の生死が始まるわけだが……
男にとっては×でも、女にとっては、遺体浮上・婚約指輪Getで、
丸損ではなかったかも……?
果たせなかった別れを告げることが出来たのだから
イイハナシダナー終わらせれば良かったものを。
思いっきりホラー調でトラウマになってるのだから救われない
>>172 遺体浮上つーか亡骸を発見してもらえた、だね。
男は結局大損ということか…
>>173 腐乱顔が出ないだけマシだと思うんだ…
愛しているなら入ってくんなと言われ、
帰って行った彼女の心中を思うと切ない……
>>175 それどころか素直に帰ってやったのに
現在進行形で「あいつまた来るんじゃねーかgkbr」って思われてるんだぜ
ちょっとまゆみの代わりに一発殴ってやりたい
でも常人の反応ではある
>>177も言ってるが、普通なら
>>175の反応だろうな。
俺ら読者は神(第三者)の視点から見てるから気楽に言えるけど…
そりゃまあ
「腐っていてもまゆみであることには変わりない。さあ、結婚しよう!」
で、ゾンビな子供が生まれました
って展開になってもドン引きだしな
まあ、男も分かってはいるんだろう
すまない……って泣いていたし
>>168 この男が真に乗り越えるべきは「相手の姿の醜さ」じゃなくて「愛した人の死」だ
似たシチュで完全復活できる方法を与えてやった男との違いはなんなんだろうなあ
あっちは殺人でこっちは事故死ってことは違うけどミザリィのおせっかいの焼き方がえらく差がある
>>182が答えだな
ミザリィさんは恋人の死を受け入れられない男に
彼女の決定的な「死」をつきつけてあげた
このことによって再び歩き出すか、怯えてうずくまるかは本人次第
彼の場合はたまたま後者だっただけの話だ
もしかしたら、以前の男はあまりに突然の理不尽な死だったから
本当に恋人が死んだと信じられなかったし、本気で生き返ると信じられたけど
この男の中では、すでに恋人が死んだという事実自体は理解していたのかもしれないな
頭でわかっていても、現実感がなかったというか
だからゾンビとして、「死んだ彼女」が蘇った
前者のように本気で生き返ると信じられたのなら、あの砂で普通に蘇っていたのかも
186 :
あらすじゾーン 1/4:2010/06/04(金) 22:00:01 ID:LZEYQv2F
〜第44話 魔女狩りの村・前編〜
冒頭、アンティークショップ・美沙里に展示されていた魔女狩りの絵を見て女性は驚愕し、
入店するなり、ミザリィにまくし立てる。
「あ…あの! ウインドウに飾ってある絵ですけど… 一体あれはどういう物なのですか…?」
{あれは17世紀の末に描かれた、火あぶりにされる魔女の絵よ
ちょうど欧州で“魔女狩り”が盛んな頃のね}
女性はミザリィに事情を話した。
彼女は大学生活最後の記念に、欧州に一人で旅行した事。
旅の途中で知り合ったアメリカ人の女性と行動を共にした事。しかし深い森で道に迷った事…。
「ここ… どの辺なのかしら、エミリ…」
「心配しなくても大丈夫よ、エリコ!」
森で迷った2人は進む内に小屋を見つけ、道を聞こうと立ち寄った。中から現れたのは中年男性。
中年は正しい道を教えてくれ、まだ距離があるのでここで一休みしてからの方がいいと薦めてくれた。
「待ってな、今 何か飲み物を入れてやるから」 そう言って中年は一旦外へ出てゆく。
「ねえエミリ… なんだかこの家変じゃない?妙に古臭いし…」
「この辺りの伝統じゃないの?気にする事ないよ、何せヨーロッパは歴史が古いから…」
エミリがタバコを吸おうとライターを灯した矢先、いつの間にか戻ってきた中年は驚いて逃げ出した!?
『あ…ああ… お…お前達は魔女だな!! 助けてくれ!!』
…さっぱり訳の分からない二人。もしかしてライターも知らないのか?
「ま… 待ってれば戻ってくるんじゃない?」
それからしばらくすると、武装した騎士が小屋に乗り込んできた!
『動くな!! 神の名においてお前達を拘束する!!』
抵抗するも空しく、エミリと英理子は連行されてしまった…
187 :
あらすじゾーン 2/4:2010/06/04(金) 22:00:45 ID:LZEYQv2F
着いた先は見た事も無い城だった。2人は殴られつつも、城主らしい男の前へと連行される。
「異端者と言うのはお前らか? 私は異端審問官だ、お前らが魔女かどうか審問する!
お前達が怪しい術を使ったという証人がおるぞ」
「そうです! こいつら、手の中であっという間に火をつけました!」
そう証言したのはあの小屋の中年だった。
エミリはあれはただのライターだと弁護するが、審問官は「ライター」という魔術と決め付ける。
さらに2人のバッグの中身をぶちまけ、得体の知れない物ばかりだと叫ぶ。
「中でも… これをお聞きになって下さい!」
音楽プレーヤーから音楽流れる事に恐れおののき、電卓は悪魔の数字が浮き出るとおののく審問官!
『その様な物を持っているとは、こやつら悪魔に違いない!!
体を調べろ!!魔女なら悪魔のマークがどこかにあるはずだ!!』
2人の服をひん剥く騎士達。すると2人の肩に種痘の跡を見つけ、悪魔のマークと決め付ける!
「こ… これは種痘の跡じゃない!誰の肩にもあるはずよ!!」
「ふざけるな!!我々の肩にはそんな物は無い!おとなしく自分達が魔女と認めたらどうだ?」
『あたし達魔女なんかじゃありません!!』
『魔女だと認めたらどうしようってつもり!?』
『魔女は… 死刑に決まっておるだろうが!! 生きたまま火あぶりの刑に処す!!』
魔女と認めない恵理子達に豪を煮やし、公開の場で審問しようという事になった。
2人は大勢の人がいる場に連行され、公開審問が始まった。
『この女達は我々の土地に入り込み、怪しい術を使った!! 私はこいつらを魔女として告訴する!!
魔女の皮膚は痛みを感じないと言う! 今からこの針を突き刺して試してみよう!!』
審問官は太い針を取り出し、英理子の胸を突き刺した! ――――が、痛くない!?
『どうです!? 血さえ流れない!! これこそ魔女の証拠ですぞ!!』
インチキだ!あの針はグリップの中に針が引っ込む仕掛けになっているのだ!
しかしこの方法では不確かと言われ、審問官は部下に何かを用意させた。
188 :
あらすじゾーン 3/4:2010/06/04(金) 22:01:29 ID:LZEYQv2F
次に現れたのは…かがり火。
『あの聖なる炎の中に手をかざし、ヤケドをしなければ無実を認める!!』
騎士達は2人の手を強引につっこみ、当然2人はヤケドを負ってしまう。
『見ろ!ヤケドをしたぞ、魔女だという証拠だ!! どうだ!?自分達が魔女だと認めるか!?』
――拷問についにエミリは魔女だと認めてしまった!正気なのか!?
「どっちにしてもあいつら私達を殺す気よ、もっとひどい拷問にかけられる前に死んだ方がいいわ!」
それでも英理子は魔女だと認めず、審問は次の段階に移行する。
英理子は橋の上に立たされていた。
「魔女は水に沈まないと言われる、そこでこの者を水中に落とし…
浮かんでくれば有罪!! 沈んで死ねば無罪にしよう!!」
『な… 何言ってるの!? そんな矛盾した・・・・・』
――有無を言わさず英理子は水に突き落とされてしまった!
.。oO(やっぱり… やっぱりエミリの言った通りだわ! それならいっそ、このまま……)
…そして英理子の意識は途切れていった。
気がつくと、英理子は川岸に倒れていた。…あれは夢だったのか?
――いや、違う!手にはしっかりヤケドの跡と痛みが残っている!!
エミリはいくら探しても見つかりませんでした…
後から聞いた話では、あの辺りは中世の頃魔女狩りが盛んだった土地で…
今では誰も住んでいない土地だったのです!!
私達が連れて行かれた城も見つけましたが… 今はただの廃墟になっていました…
189 :
あらすじゾーン 4/4:2010/06/04(金) 22:02:26 ID:LZEYQv2F
回想は終わり、冒頭へ戻る。
{で… 表の絵はその話と何の関係があるの?}
「そ… それが…火あぶりにされてる女の人の顔が…そっくりだったんです… エミリに!!」
{ふーん… なかなか面白そうね…
私もその土地へ行ってみたいわ、詳しい場所を教えてくれない?}
『 え ! ? 』
まさかのミザリィの行動に驚くしかない英理子だった。 <続く>
おれ種痘の跡ないんだけど
得体が知れないと良いながら一つ一つ機能を確かめて音楽プレイヤーを使いこなす審問官のクオリティ高すぎ
ひゃあ!わたし知りません〜!魔女じゃありません〜!
とか言われるようなエロい拷問はしなかったんだろうか。
>>192 そんなのある訳無いだろ。エロシーンはあるかもしれんが。
魔女裁判は歴史の授業中に激しい憤りを覚えたので、ぜひミザリィにひどい目にあわせられて欲しい
>>193 しかし実際の魔女裁判は
尋問と証したエロい拷問しまくりだったぞ
しっかり記録に残ってる
聖職者が記した記録のはずなのに
なにこのエログロ官能小説ってくらいひどい記録がいーーーっぱい残ってるんだよ
>>194 いや、それは分かってるんだ。
次回ミザリィがエロい拷問にあうんじゃないかなという意味で。
>{ふーん… なかなか面白そうね…
> 私もその土地へ行ってみたいわ、詳しい場所を教えてくれない?}
裁判官たち全員
しゅーーーーーーーーーりょーーーーーーーーーーーーーwwwww
>>190 若い人には無いよ
君は小学生だね?
いかんなぁー子供がこんな有害図書を読んじゃ‥
キリスト教が嫌いになる話
>>196 なんか次週はアウターゾーン史上初の
スカッと爽快な話が拝めそうな気がするw
魔女裁判ねえ・・・聞けば南蛮が憎くなる史実だよ
犠牲者ン万人の内3割以上が男だったりもしたらしいけど
昔は男の魔法使いもwitchって呼ぶこともあったからね
嫌いな奴を陥れるために「魔女だ」と密告ってケースもあったんだけど
古くから伝わる薬草や薬の調合、医療技術、天候や地質の知識、マジナイなどに精通した人も
魔女としてその技術ごと闇に葬られたんだよね
もったいない
本来なら文明や文化への貢献は計り知れなかったはずなのに
最初に会う村人の家にガラス窓がはまっていたよな
この時代、もうガラスは一般に浸透していたのか?
魔女狩りが15世紀〜18世紀で窓ガラス(板ガラスの製法)の登場が16世紀ごろ
(窓ガラス自体は5世紀には既に存在。公共施設などに使われる)
でも村人の家みたいなとこまでに普及するとなると20世紀以降だと思う
たぶん
でもこれ
タイムスリップじゃなくて現代の村(?)にアウターゾーンが開いて魔女狩りをやってるとかそういう設定の話なんじゃね?
光原のビデオデッキってレイプ物のビデオで埋まってそう
>>202 ドラえもんの魔界大冒険も、魔法が廃れた理由になってたな
>>206 まあ、魔法が廃れたと言うか
科学の進歩は遅れたと言うのが正確だけどな
教会にはステンドグラスがつきものだし、ガラスはあっただろうと思ってた
でも一般に広く使われるのが20世紀以降とは知らなかったなー
>>208 工場で大量生産するようになったのが1900年くらいだから
たぶん、だけどね
確かに大きなのを大量生産は出来なそうだな
あ、でも日本にも江戸時代に風鈴みたいなのはあったのか
ギヤマン?
ガラス一枚に違和感感じる感性がうらやましい
普通に流し読みしてたわ
感性というか知ってるかどうかの問題では
214 :
あらすじゾーン 1/4:2010/06/05(土) 22:00:01 ID:ntDpvqrK
〜第45話 魔女狩りの村・後編〜
冒頭、飛行機に乗るミザリィと英理子。
「まさか本当に現地に行くなんて…」
{だって面白そうじゃない… あなたの旅費も出してあげたんだからいいでしょ?}
そして2人は現地に着く。
{この辺でいいわよ}
再度英理子はやめた方がいいと忠告するが、ミザリィは大丈夫と促す。
{いいのよ、心配しなくて… あなたはホテルに行ってなさい、英理子…}
ミザリィは黙って進んでいると、件の小屋が見えてきて、やはりあの中年が顔を出す。
英理子達が迷い込んだのと同じ様に道を聞き、中へと招かれる。
そして中年の目に付くようにライターに火をつけると、やはり中年は逃げていく。
その後例によって、中年が騎士を引き連れ戻ってくる。
『この家に魔女がいるそうだな!?』
{魔女って…私の事?}
焦らず動じずのミザリィ。やはり何か考えがあるようだ。
例によって審問官の前へ引きずられ、「お前は魔女か」との問いに否定するミザリィ。
審問官は体の悪魔の印を調べようとするが、意外にもミザリィは自分から脱ぎだし全裸になる。
{さあ… 好きなだけ調べてみたら?}
審問官は読者が羨ましがるほどに丹念にミザリィの体を調べるが、シミどころかホクロ1つ無い!
「こんな美しい肌は今まで…」
「審問官!髪の毛を切って調べた方がよいのでは?」
「あのような美しい髪の毛を切るのは、神の意思に逆らう事になるのだよ!」
215 :
あらすじゾーン 2/4:2010/06/05(土) 22:01:02 ID:ntDpvqrK
ミザリィはまだ服を着ていないまま服を持たされ牢屋へと入れられる。
服を着ながら様子を見ると、人の気配。
「あ… あなたもあいつらに捕まったの…?」
――それは奇跡的にまだ生きていたエミリだった!
{あなた、エミリね?話は英理子から聞いたわ}
英理子が助かった事に驚くエミリ。この辺、ミザリィ着替え中のサービスシーン多発中。
{彼女は溺れて仮死状態になったからここから抜け出せたの}
『ど… どういう事!? あたし達、頭のおかしい連中に捕まってるのよ!!
ここから逃げ出す方法を教えて!! そうしないとあたし、火あぶりにされちゃうのよ!!』
{ここは普通の世界じゃないわ、一度迷い込んだら抜け出すのは難しいわね}
「一体… ここはどこなの? 今時魔女裁判なんてやってるあいつらは…何者なの?」
{あの連中は人間じゃないわ、亡霊よ! しかも…「過去の亡霊」と言う奴ね}
その後、ミザリィは公開審問に処される。
例によって審問官は仕掛け付きの針でミザリィの胸を刺すと―――― なんと出血した!?
そんなバカな、ちゃんと仕掛けは動いているはず…?
次に聖なるかがり火にミザリィの手をかざすと…これまたヤケドしなかった!
意外な反応に審問官及び外野は一斉にざわめく。
『こ…この女は余程強力な悪魔と契約を交わしているのだ!!もう一つの方法ではっきりさせよう!!』
最後に水攻め。
{無罪になるには沈んで死ぬしかないって事ね?}
『だ…黙れ!! この方法は昔から最も信頼できる方法なのだ!! 落とせ!!』
そしてミザリィは突き落とされてしまった!
216 :
あらすじゾーン 3/4:2010/06/05(土) 22:02:40 ID:ntDpvqrK
「もう1時間はたったぞ、審問官」
「ええ…どうやらあの女は無罪だったらしい、引き上げますか」
騎士がミザリィを引き上げると、生きていた事に恐れおののく審問官達!
審問官は神官にどうするか相談中。
「し… 仕方あるまい…ここまで結果が出てしまっては…」
『と… 当法廷はこの女を… この女を無罪とする!!』 震えながら無罪判決を言い渡す審問官。
するとミザリィはスックと立ち上がり口を開く。
{無罪ですって…? それじゃ…告白するわ、私は…… 私は…… 魔 女 よ !! }
『な… 何を言う!? お前は無罪と言っただろう!!』
{本人が認めてるのよ、つまり…あなた達の裁判は……}
『や…やめろ!! それ以上言うな!!』
『そ…そんな事を認めるわけにはいかん…いかんのだ!!』
『もし認めたら、我々が神の名の下に処刑した魔女達は……』
認めたくない審問官達の体から、徐々に煙が立ち上がる……
{そう!! 全 部 無 実 の 人 間 だ っ た の よ !! }
鎖を引きちぎり、忌まわしい殺人者の群れにトドメの一言を叫び指を突きつけるミザリィ!
自らの過ちを認めた過去の亡霊達は、すさまじい絶叫を上げ一瞬で燃え尽きてしまった!!
217 :
あらすじゾーン 4/4:2010/06/05(土) 22:03:29 ID:ntDpvqrK
亡霊達は消滅し、助けられたエミリが見上げると、城は一気に廃墟となってしまっていた。
「あの連中は… 一体何者だったの?」
{言ったでしょ?あいつらは亡霊よ 迷信に凝り固まった、愚かで野蛮な人間達のね
中世の頃、この地方では病気や災いを全て魔女のせいにして
無実の人間を拷問したあげく、殺してしまう「魔女狩り」が流行った
魔女狩りを積極的に行っていた連中のほとんどは、死ぬまで…
いや、死んでも自分達が間違っている事を認めようとしなかったわ}
「じゃあ…その当時の人間達の怨念がこの土地にとりついてたのね」
{・・・・・・・そういう事ね!}
――その後、英理子とエミリは感動の再会を果たし、泣いて喜んだ。
{魔女狩りが盛んだった頃にいた本当の悪魔は、人間自身でした…
そして常に人間の心の中に潜む悪魔は、外へ出るチャンスをうかがっているのです
皆さんもお気をつけて…
最後に、私の店に飾ってあった絵はどうなったかというと…
火あぶりの光景は消え去り、ただの城壁の絵となっていたのでした}
今回はエロよりむしろミザリィのカコヨさに燃えた
つまらん
極悪なやつらなのにお仕置きがヌルすぎる
既に死んでる亡霊だからこれ以上どうこうできなかったんだろうけど
もっと苦しめてほしかった
エミリはやっぱりゴニョゴニョされちゃったの?(*゚∀゚)=3
絵の内容が変わったということは、あの魔女狩のアウターゾーンは
住人は過去の亡霊ではありつつも過去の世界で展開されていたということとも取れるよね?
そうだとしたら絵の内容が変わったとしても結局はミザリィの見せに流れ着くという運命は変わらないということになるな
最近ミザリーの活躍多過ぎてなんか萎える
水戸黄門なノリの勧善懲悪は展開読めちゃうから微妙だな
>>221 ミザリィの店にあったもんだから
絵自体が特殊なもんだった可能性もあるぞ
不思議な話は
理屈に合わないことも
雰囲気で
なんかそんな感じになる
>>222 案内人に徹してほしいよな。
登場人物を誘導するのはいいけど自分で何かやっちゃうのは勘弁。
チッ 光原のウスノロめ!
どうせならミザリィの乳首も描いてエロい拷問にかければよかったんだ!
何気にミザリィの正体判明したな。大体の予想通り魔女か。
魔女ってのはあいつらのアイデンティティを崩壊させるための方便だろ
今回も下着は黒か、いまんとこミザリィ100%黒下着愛用だな
>>225 ミザリー主体のバトル漫画みたいになったら読むのやめちゃうかもしれん
>>226 それ正体じゃねえだろ
227の言うとおり方便ってのもあるし
だいたいこの場合の魔女って言葉自体、不思議な力を使う女って意味でしかない
まあ今回は魔女か魔女じゃないかというより
あの診断方法がすべて「魔女でない」という結論になり、かつ生きている存在というのが
人間であるはずがないという矛盾を突いた話なんだろうよ
その矛盾をネチネチとついてやるのが楽しそうだから、ドSのミザリィさんがわざわざ出張ったんだうな
232 :
あらすじゾーン 1/4:2010/06/06(日) 22:05:43 ID:aCWiY40l
〜第46話 マジック・ドールC・前編〜
冒頭、ミザリィ@婦警からのご挨拶。
{こんにちは、皆さん 私はミザリィ アウター・ゾーンの案内人です
今回はまた火牙刑事と人形のマキのお話をご紹介しましょう
(中略) 人形となったマキは火牙刑事の元に転がり込んだ訳ですが…
果たしてマキが人間に戻れるのはいつになるのでしょうか?}
―立派な豪邸―
朝、マキが目覚めると周りの物が自分と同じサイズになっている事に気づく。
.。oO(あたし確か人形サイズになったと思うけど… そうか!今までの事は全部夢……)
――カーテンを開けると、窓からこちらを覗く巨大な男の顔に驚くマキ!
それは言わずもがな、火牙だった。結局夢ではなく人形のままだったのだ。
『脅かさないでよ――! この覗き魔!!』
「お前がなかなか起きてこないからだ!」
「あたしだって寝坊する事くらいあるわよ!久しぶりにまともな環境で寝たしね」
…ちなみにこの人形用豪邸、高級輸入品だそうで。火牙刑事すごい出費でカワイソス(´・ω・)
「――ったく、俺もそんな高級住宅に住みたいよ」
話を変えて、夕べマキは家具の隙間から見つけた女性の写真を見せる。昔の恋人かな?
――しかし意外にも火牙は意味ありげに顔色を変え、お前には関係ないと言い捨てる。
「何よー 教えてくれたっていいじゃない! それで…その女、フッたの?フラれたの?」
…もちろん、火牙は何も教えてくれなかったのは言うまでも無かった。
車で出勤途中、先方の車にぶつけられてしまう。何をするダァ――――! 許さんッ!!
火牙は怒って車から降りるが、降りてきた女性の顔を見て驚き戸惑う??
233 :
あらすじゾーン 2/4:2010/06/06(日) 22:06:24 ID:aCWiY40l
「まさか… 由美…!?」
――降りてきた女性はあの写真にそっくりの顔をしていた!
女性は事故を起こした事に動揺中。学生なのでお金もないようだ。
そんな女子を火牙は固まったままじっと見ている…。
「あ…あの…私の顔に何かついてますか?」
「い…いや… 君…名前は?」
「私…川田範子っていいます」
…やはり別人だった。火牙は示談にしてもいいが、その代わりになんと範子を食事に誘う!
意外な展開に範子とマキは驚いてしまうが、お金が無い範子は喜んでその誘いを受けた。
火牙は範子の電話番号を教えてもらい、仕事が終わったら電話すると言い別れた。
移動中、腑に落ちないマキ。
「事故につけこんで女の子誘うなんて…火牙さんて女嫌いじゃなかった?」
…だが、火牙は何も答えず黙ったままだった。
「何で黙ってるのよ!あの女の人、写真に写ってた人と同じなの?」
「別人だ!同じな訳はない… 由美は… 彼女は5年も前に死んだんだからな!」
その答えに黙り込んでしまうマキ。由美さんは火牙さんの恋人だったのだろうか…?
その夜、火牙は約束通り範子を高級レストランに誘っていた。
範子は火牙のかっこよさに惚れ、恋人か奥さんがいるのかと聞く。
「いや… そんなものいないよ、君の方はどうなんだ?」
「あたしも…いないわ」
234 :
あらすじゾーン 3/4:2010/06/06(日) 22:07:06 ID:aCWiY40l
二人がいい雰囲気になる中、マキは連れて行く訳にいかないので車の中で留守番中。
好奇心いっぱいなマキは二人の様子を見に行く事にした。
「じゃあ…乾杯でもしようか」
「何に乾杯するの?」
「君の運転技術に… 僕らが出会えたんだから」
ちょっと皮肉を込めて乾杯、火牙はワインを飲みつつチラリと窓を見ると――――
Σ(*゚ω゚):;*.ブッ!? いつの間にかマキがいた事に驚いて吹き出した!!
顔面ワインまみれになりつつも何事かと問う範子、詫びる火牙。そしてマキはそそくさと隠れる。
マキが出てきたという事が気になり、食事もまだ残したまま2人はレストランを出てしまった。
いざ帰ろうとすると、まだマキは戻っていない。
声を出して探す訳にも行かず、キョロキョロと辺りを見回す火牙。
「何探してるの?落し物でもしたんですか?」
「ま… まあな!つまらない物なんだが…」
「つまらない物で悪かったわね――――っ」
いつの間にかタイヤの側にいたマキを捕まえ、小声で叱る火牙。
マキと口論する内にヒートアップし、範子に誰と話しているのかと聞かれビビる火牙!
「に…人形…!? まさか火牙さん…その人形とお話を…!?(;l|l゚д゚) 」
大いにヒく範子。…まずい!超絶にまずい!!
「ま…まさか!!人形と話なんかする訳ないだろ、これは…えーと… そう!!
親戚の女の子にプレゼントしようと思ってたんだよ!!」
引きつった笑みを浮かべ苦しい言い訳をする火牙さんカワイソス(´・ω・)
範子はしばしじ〜〜〜〜〜っと怪訝な表情で見つめていたが…どうやら納得したようだ…多分。
「そ…そーよねー 大の男が着せ替え人形に話しかけるなんて…それじゃ変態よね」
235 :
あらすじゾーン 4/5:2010/06/06(日) 22:07:48 ID:aCWiY40l
範子は車で送られる途中、帰りたくないので火牙の家に行きたいと言う。
断る理由も無いので火牙はOKを出してしまう。すわ、アダルティーな展開か!?( ゚ω゚)-3 フンス
…この展開に面白くないと内心愚痴るマキであった。
部屋の前まで着くが、マキの家を出しっぱなしにしていた事を思い出し、少々待ってもらう火牙。
部屋を片付けるから、と一足先に部屋へ入っていった。
「こんな物見られたら、何と思われるか分からんぞ… もう誤解されたくないからな!」
「ちょっとーっ!!何すんのよ!あたしのマイホームを!!」
強引にマキ共々洋服ダンスにぶちこみ、範子を招き入れる。
「あたし…知り合ったばかりなのに… 火牙さんの事、好きになっちゃったみたい…」
火牙にぴったりと寄り添う範子。ますますアダルティーな展開が濃厚に!
マキはタンスの隙間から外を覗き込むと、火牙と範子の唇が近づき―― 洋服ダンス、オープン!!
飛び出してきた人形の家や服を見て固まる範子。
「火牙さんってやっぱり…人形マニアなんじゃ…?
人形に名前をつけてよだれたらしながら、服脱がすとか…」
ますますヒきつつ後ずさる範子。今度こそ確実に嫌われそうな火牙!さあ、どう言い訳する!?
「これはだなぁ… その… 今抱えてる事件に密室殺人があってだね…
そのトリックを解明するために、この家を使っている訳だ!!」
脂汗をかきつつ、ひきつった笑みで苦し紛れの言い訳をする火牙さん、心中お察しします(´・ω・`)
…結局、範子はまたしばらく疑惑の眼差しを向けるが、信用する事にした。
範子が飲み物をもらおうと台所に行っている間、小声でマキを叱り付ける火牙。
ちなみにマキがタンスを押し開けたのではなく、押し込み方が悪かったので偶然開いただけでした。
「火牙さん!冷蔵庫に何も飲み物なかったけど…」
それを聞いた火牙はマキを棚の上に座らせると、コンビニへ買いに出かけるのだった。
236 :
あらすじゾーン 5/5:2010/06/06(日) 22:08:30 ID:aCWiY40l
「…たく、人は見かけによらないわねー あの男、着せ替え人形なんか持って…変態じゃないの?」
なんと火牙がいなくなった途端、急に態度を変えた事に驚くマキ!
すると範子は誰かに電話をかけだした。
「もしもし?ええ、あたしよ うまく近づけたわ
予想通りよ!! 火牙刑事はあたしに夢中だわ! バカな男ね、ふふふ…」
.。oO(何なのよ、この女…!?)
――不審な範子に警戒心をつのらせるマキであった。 <続く>
安心と安定のマジックドールキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!
へタレの俺には温いギャグ調の話で終わるこのシリーズの方が安心して読めるんだわw
ちっ
またマジックドールか
もう人形話?
よっぽどネタがないのかよ…
話の内容はともかく、乱発されても……
>>239 いや、ネタが無い時に便利だからと思ってマジックドール始めたけど
実際は普段のアウターゾーンの話を作るよりしんどかったって
作者は言ってたぞ
火牙って刑事刑事言われてるけど
実際は階級なんなんだろうな
やけに金持ちに見えるんだが
最初の頃の世にも奇妙な物語風なテイストがなくなってきたな
人形に人の魂が入ってるってだけで特に面白いネタって訳じゃないしもうお腹いっぱい
ついこの前もマジックドールじゃなかったっけ
アウターゾーンの中じゃ浮いてるよなマジックドール
俺結構好きなんだけどなマジックドール
ここじゃあんまり人気ないのな
ほっと一息つける箸休め的な存在だと思ってるよ。
アウターゾーンって笑い要素って少ないし。
少年少女が精一杯頑張る話も好きだけど、こういうデコボココンビが活躍する話も好きなんだ。
けど、嫌いな人もいるんだなぁ・・・
このマジックドールシリーズっていつまで続くか分らないけど
こういう幽霊、転生、憑依物って命のリミットがあったりするよね。
その内このシリーズも終わるのかな・・・なんか寂しいな。
>>247 ミザリー無双、マジックドールのコンボ繰り返してたら人形の命尽きる前に連載終わるよ
だって光原、本人も言ってたとおり刑事モノ好きじゃないせいか
話のつくりが微妙なんだもんマジックドール
そりゃ好きじゃないものはなかなか上手く描けないよな
誰か変な女に明らかに狙われたっぽい上、
そんなんに変態よばわりされた火牙の心配してあげようよ
てか女嫌いと違ったっけ?
だって火牙さんを変態と思ってないのは本人(とマキ)だけだし…
だってどうせ由美って火牙さんの元カノか妹で
火牙さんが刑事やってるせいで危ないめにあって死んで
火牙さんはずっとそのことを気に病んでたから女と疎遠にしてて
そのことを知った範子(偽名)が整形かもともとそっくりさんか知らんけど顔を利用して
火牙さんに近づいて警察の機密を盗もうとしてるけど
マキが活躍して計画が失敗に終わって逮捕されるって話に決まってるもん
あ、マキが「範子は悪い奴よ!」ってチクっても最初は火牙さんは「お前、嫉妬してるんだろ」とか言って信用しないシーンも
あるに決まってるもん
なんかもう何から何までお約束に決まってるもん
心配のしようがない
そんなカリカリせんでも・・・
マキがその人形の身体を生かして事態をどうにかするのが楽しいんじゃないか。
このシリーズにもう一度ミザリィ出てくるのかねぇ。
お人形趣味に目覚めてしまいそうだぜ
258 :
あらすじゾーン 1/5:2010/06/07(月) 22:05:27 ID:WZuCTiJZ
〜第47話 マジック・ドールC・中編〜
冒頭、現れたのは範子の電話相手の男。
「そうか… 火牙はお前を部屋に入れたか、よくやったな」
範子は用件だけ伝えると、火牙が戻ってこない内に電話を切った。
「火牙の奴、まんまと罠にはまりやがって… 5年前の復讐は必ずしてやるからな…!!」
範子はこれでお金持ちになれると呟く。そんな範子に油断しないように監視を続けるマキだった。
「それにしても、こんな人形のどこがいいのかしらね…
あの男が着せ替えしてるとこ、見てみたいもんね、あはは」
マキにデコピンする範子。…もちろん、マキは範子が背を向けているうちにカップを投げつけた!
『きゃっ! な… 何!? 何が起こったの!?』 ザマーミロw
続けてマキは脅かしてやろうと行動を開始する。
突然さっきまであった人形がなくなった事に不安を感じていると、突如部屋が暗くなる!
それもそのはず、マキがこっそり電気のスイッチを切ったのだ。
範子が怯える中、マキはヤカンを落したり、猿の置物を動かしたりと偽ポルターガイストを起こす。
範子は玄関に向かうと、ダメ押しにと突如ドアが開き、何者かの影に悲鳴を上げる!
…それはもちろん帰ってきた火牙だった。
『こ… この部屋、幽霊が出るわ火牙さん!!』
怯えた範子はまた電話すると言い残し、さっさとトンズラしてしまった!
「失礼ねー 人の事幽霊扱いして… でもよく考えたら、あたし幽霊みたいなもんだったわね」
気が晴れたのか、ケラケラと笑うマキを掴み上げ、何をしたのかと問いただす火牙。
259 :
あらすじゾーン 2/5:2010/06/07(月) 22:06:16 ID:WZuCTiJZ
それからマキは事情を説明するが、マキの日頃の行いと恋は盲目のせいで信じてもらえなかった。
「お前、あの子に嫉妬してそんなデタラメ言ってんじゃないのか!?」
マキは否定するが、その顔と態度はどう見てもただの嫉妬です、本当に(ry
話を変え、マキはいつものクールな火牙ではない事を不審に思い、再度あの写真の女との関係を聞く。
…しかしやはりお前には関係ない、と切り捨てられてしまう。
『か… 関係あるもん!! もしあの女が何かよからぬ事を企んで、
火牙さんにもしもの事があったら… 私はどうなるのよ!? 関係ないとは言わせないんだから!!』
心配しているのか自己保身なのか、まくし立てるマキについに火牙は折れてしまう。
「そんなに聞きたいなら教えてやるよ… 確かに彼女とは高校時代からつきあってた…
ただ子供の頃から体が弱くて、入退院を繰り返していたんだが…」
<以下回想>
「ねえ、火牙君… あたし今度また手術を受ける事になったの…」
「手術だって?大丈夫か?」
「うん… ちょっとした手術だけど…手術の前は心細いの… 励ましに来てくれる?」
「ああ… 必ず行くよ、由美!」
「約束よ火牙君!必ず来てね」
――生きている由美を見たのは、それが最後だった…
彼女が手術を受ける日、俺は現金輸送車を襲った指名手配の男を追跡していた
若かりし頃の火牙は追跡の末、ついに犯人を逮捕したのだった。
まだ俺は刑事になりたてだったし、途中で仕事を放り出せなかったんだ
仕事の話をすれば許してもらえるだろうと思って、手術があった次の日病院へ行ったが…
260 :
あらすじゾーン 2/5:2010/06/07(月) 22:06:58 ID:WZuCTiJZ
―平口病院―
彼女が寝ているはずのベッドには、誰もいなかった…
ショックで固まる火牙に、由美の父親が話しかけてくる。
「娘の体は相当悪かったのだよ、火牙君…
失敗する可能性のある手術だと、あの子は言わなかった様だね」
『ちくしょう…! どうして言ってくれなかったんだ!! こんな…こんな事になるなんて、俺は…!!
ち く し ょ ぉ ぉ ぉ ぉ ぉ !!!!!!』
<回想終了>
…事情を聞いたマキはしつこく聞いてしまった事を謝る。
「…俺はもう寝るよ、お前も寝たらどうだ」 火牙は寝室へ戻ってしまった。
パジャマに着替え、ベッドで物思いにふけるマキ。
.。oO(火牙さんが女嫌いと思われてたのは、そういう訳だったのね…
由美さんを突然失ってしまったから…きっと自分の心にケジメをつけられなくて
他の女の子を避けてたんだわ
でも… それとこれとは別よ!! あの怪しい女は近づけちゃいけないわ!!)
―翌日、警察署―
火牙は課長に呼ばれ、重要な情報を聞かされた。
火牙が最初に逮捕した現金輸送車強盗…『荒川』、奴は相当執念深い性格だそうだ。
過去にも怨みを抱いた人間には必ず、放火や愛犬毒殺などの陰険な復讐をしていたそうだ…。
「その荒川が3ヶ月前出所して行方をくらませたそうだ
だから…気をつけた方がいいぞ、何をしてくるかわからんからな」
「大丈夫ですよ課長、そんな奴にはやられたりしませんからね」
261 :
あらすじゾーン 4/5:2010/06/07(月) 22:07:41 ID:WZuCTiJZ
廊下で一人になった時、マキが心配そうに話しかけてくる。
「大丈夫なの?その男に逆恨みされてるんじゃ…」
「よくある事さ、そんな事いちいち気にしてちゃ体がもたないぜ」
その時、同僚から電話があった事を教えられる。相手は範子だった。
火牙はまず昨日の事を詫びると、大事な話があるので範子のマンションに来て欲しいと言われる。
電話じゃ話せないと言うので、火牙は範子のマンションに行く事にした。
―範子のマンション―
「必ず来るってさ、荒川さん」
「そうか…バカな奴だ!! お前の事を全く疑ってないようだな」
「本当に一千万くれるんでしょうね? あんたの復讐計画とやらの為に整形までしたんだから…
言われた通り、あいつの部屋に指紋を残して台所の包丁も盗んで来たのに…」
「心配するな、もちろん払ってやる!輸送車を襲った時の金が隠してあるからな」
範子は持って来た包丁をどうするのか尋ねると、荒川は手袋をはめ最後の仕上げへと取り掛かった…。
それからしばらくして、ようやく火牙がマンションに辿り着いた。
範子の部屋へ向かおうとし、彼女の裏の顔を知っているマキは火牙を止めようとするが無駄だった。
部屋へ辿り着くと鍵が開いていたので入ってみると―――― 範子の 刺 殺 体 があった!!
火牙は驚愕していると、置いてあったトランシーバーから荒川の声が入る。
《まんまと罠にハマったな、火牙!! 俺が誰だかわかるか?
5年前、お前にパクられた荒川ってもんだよ》
『な… なんだと!! きさま、どこにいる!?』
もちろん荒川はその問いには答えず、5年間刑務所暮らしにした同じ思いをさせてやろうと言う。
「なんだと!どういう事だ!?」
262 :
あらすじゾーン 5/5:2010/06/07(月) 22:08:26 ID:WZuCTiJZ
《わからないのか?お前はその女を殺したんだ!! 愛情関係のもつれと言う奴だよ!!
その女に刺さっている包丁は、お前の台所から盗んできた物さ!
もちろんお前の指紋もべっとりついてる… お前の部屋には死んだ女の指紋もついてるぜ
しかもお前は今、殺人現場に立っている…!! どう申し開きするつもりだ…?》
さらに荒川はご丁寧にも通報したと言う! ――その直後、ドアをドンドン叩く音が響いてきた!!
『警察だ! ここを開けろ!!』
――荒川の卑劣な罠にはまり、絶体絶命の火牙だった!! <続く>
扉のミザリィがかわいかった
>どう申し開きするつもりだ…?
「荒川がやりました」でおk
自分からわざわざ名乗り出てきといて何言ってんだ
バカかこいつ
まさかの中編
中編って何気に初の試みか?
まあ、変態の疑惑があるといえ同僚とついこの間シャバに出てきた前科持ちの男だったら
警察がどっちを信用するかは明らかだよなあ……
荒川と範子の繋がり調べて整形の手術歴までわかれば
どう考えても火牙の言い分が通るだろ
せめて荒川がやったという確信さえなければ調べようもなかっただろうが
わざわざトランシーバーで「俺がやりました」って言ってるし
なんかグダグダになってきちゃったね
残念すぎる
何でこの程度の話を三分割にしてるんだよ
普通なら
>>264で終わるだけの話だが
展開上話は信じてもらえず、恐らくマキが影で動いて解決するという流れになるだろう
その方向では俺はどう締め括るかまったく想像できない
結末は全然気にならないが、過程がどうなるかそれなりに楽しみだ
272 :
あらすじゾーン 1/5:2010/06/08(火) 22:00:01 ID:RIa3Y7yr
〜第48話 マジック・ドールC・後編〜
荒川の卑劣な罠にかかり、殺人犯の汚名を着せられようとする火牙!
背後には駆けつけた警察がドアを叩く音が響く――――
《昔の女の事をいつまでも気にしていたのが… お前の敗因だ!! ハハハハ!!》
トランシーバーから荒川の勝ち誇った笑い声が響くと同時に、警官達がドアを開け雪崩込んで来る。
当然、火牙は逮捕!犯行を否定し続けるが連行されてしまった!
ちなみににマキは範子の部屋の物陰に隠れていた。
.。oO(どうしよう…このままじゃ火牙さんが犯人にされちゃう…!
あたしは証言できないし… どうしたらいいの!? あの人が生きててくれたら…)
――ふと、マキは名案を閃いた。あの人が火牙の無実を証言できればいいのなら、方法はある!
『「死者の門」のハゲオヤジ!! 聞こえる!? 出てきてちょうだい!!』
大声で叫ぶと、あの死者の門の受付担当がマキの背後に現れビビらせる!
「何の用です?まだ体は見つかってませんが…」
マキは脅かさないでと一喝すると、事情を説明する。
「なんですと!? あの女に魂を移して欲しい!? し…しかし、あの体は損傷が激しすぎますよ!!
あれじゃ、魂を入れてもいつまで持つか…
“健康”な死体でなければ、例えばショック死した人とか…」
つべこべ言わずに魂を入れろと叫ぶマキ。
「しかし、そう簡単に魂を出し入れするのは… イテテテ」
時間が無いからと、受付担当の残り少ない髪を人質ならぬ、髪質にして強要するマキだった。
273 :
あらすじゾーン 2/5:2010/06/08(火) 22:00:44 ID:RIa3Y7yr
…その頃、火牙はパトカーの中で途方にくれていた。
罠にはまってしまった事、由美の時と同じく会いに行ったら死んでいた事…。
――すると現場検証していた警官が救急車はまだかと叫んでいるのを見る。まだ息があったのだ!
.。oO(なんだって!? 俺が調べた時はもう死んでたハズだが…!!)
一方、範子の体に魂を入れたマキだったが、声が出せない状態だった。
「そりゃそうですよ、出血多量で虫の息なんですから…」
――なんとすぐ隣に受付の男が同乗しているではないか!?
(あなた… そんなとこに姿を現して大丈夫なの!?)
「他の人間には見えませんよ」
…なるほど。でもこれではせっかく乗り移ったのに火牙の無実を証言できない…!
「肉体が多少回復すれば、話くらいできるでしょうが… それもあなたの精神力次第です
どちらにしても、その体はもう長くは持たないでしょうがね…」
…その頃、火牙は取調べを受けていた。
不幸中の幸いで、取調べ相手は課長だったので罠にハメられた事を訴える。
「しかしだな、火牙… 凶器にはお前の指紋もついてたし…
お前の部屋からも女の指紋が発見されてる… 証拠になるぞ」
「俺には殺す動機がありません!」
「…ところがだ、ガイ者は仕事場の同僚に最近、男につきまとわれて困ると話していたらしい
お前は昔の恋人に似てる女に夢中になったが、相手にされなくて殺した…
そう思われても仕方ないだろう?」
『全部あの男の仕組んだ事ですよ!! 荒川を早く捜し出して下さい!!』
――もちろん荒川は探しているが、今のままでは火牙は不利のままだ。
「君は最近どうも言動がおかしかったからな! 人形に話しかけたり…
殺人を犯したと思われても、仕方ないかもしれんぞ」
274 :
あらすじゾーン 3/5:2010/06/08(火) 22:01:26 ID:RIa3Y7yr
こんな時に限って、マキと一緒に行動していた事が仇となってしまい、ますます疑われる火牙。
なお、あの人形(マキ)は証拠品として押収されたようだ。
「それはそうと、君に一つ有利な点がある ガイ者はまだ死んではいない、意識は無いが…
もし意識を取り戻して事実を証言できれば… 君の無実も証明できるはずだ」
翌日、新聞で範子が死んでいなかった事を知った荒川。
『くそっ!どういう事だ!? 完全に殺したと思ったのに…!!
もしあの女が全てを話したら…俺の計画もぶち壊しになっちまう!! なんとか始末しなくては…」
―平口病院―
荒川は見舞いを装い、範子を殺しに来ていた。
受付の看護婦から部屋番号を聞くが、面会謝絶と言われるがそんな事は関係ない。
目的の病室へ向かい、殺そうと包丁を振り上げる!
――が、いきなり荒川の股間に銃が突きつけられる!それはベッドの下に潜んでいた火牙だった!
「面会謝絶だと言われただろう?
一足遅かったな、彼女は5時間前に意識を取り戻して全てを証言してくれたんだ!!
俺は釈放されてここにいるって訳よ!!」
計画に失敗した荒川は部屋を飛び出すが、すでに他の刑事が先回りしていた!
すると騒ぎの様子を見に来た看護婦が現れ、荒川は看護婦を人質に取ってしまった!
「無駄な事はやめたらどうだ?」
声の主は火牙だった。荒川が人質に包丁を向けるより早く、火牙の銃弾は荒川の肩に命中した!
「俺の腕を甘く見たのが… お前の敗因だ!!」
275 :
あらすじゾーン 4/5:2010/06/08(火) 22:02:14 ID:RIa3Y7yr
「よかったな、疑いが晴れて… 私は君を信じてたぞ、うん」
課長は火牙を褒めるが、ホントだろうか…?すると看護婦が患者が火牙を呼んでいる事を伝えに来た。
「どうした… 俺に何の用だ?」
「火牙君、あたしよ…わかる? あたし…由美よ!!」
「な… 何言ってる!荒川はもう捕まったんだぞ!! 由美の真似をする必要はないんだ!」
「信じて…あたしはこの人の体を借りてるだけなの…
この体は火牙君が調べた時は既に死んでたんでしょ?」
――そうだ、確かにあの時死んでいたが、それでも半信半疑の火牙。しかしマキの例もある…
「あたし…死ぬ前に火牙君に会えなかったでしょ… だからお別れを言いに戻ってきたの…」
「き… 君がもし本当に由美なら…このままずっとこの体にいてくれるのか!?」
「だめなのよ、この体はもう持たないわ… 火牙さんの無実が証明できるまで持ってよかった…
もう… 時間がないわ あたしに言いたい事があったら、早く言って…」
「あ… あの日… 行ってやれなくて悪かった… 許してくれ…
ずっと… ずっと悔やんでたんだ…」
「いいのよ… もう忘れて… こうしてまた会えたんだから…
じゃあ… もう行かなきゃ… お別れができてよかった…」
『待ってくれ! もう少し……!!』
(好きよ、火牙君・・・・・・ さよなら・・・・)
その言葉が言い終わらないうちに、心電図が止まる――…
.。oO(さよなら、由美… おかげで… 心の中のしこりが取れたような気がするよ…)
由美の霊に感謝しつつ、その体を抱きしめる火牙だった。
276 :
あらすじゾーン 5/5:2010/06/08(火) 22:02:59 ID:RIa3Y7yr
―数日後の夜、火牙のマンション―
ようやく戻ってきたマキは5日も放っておかれた為、ご機嫌斜め中だった。
「すまんすまん、色々手続きがあってな、すぐには取り戻せなかったんだ」
「ね… ねえ、話は変わるけど…今日はここで寝てもいい?」
「な… なんだ?突然… 気持ち悪ィな」
「何よ…!! 倉庫で一人ぼっちで寝るのは心細かったんだからね!それ位いいじゃん!!」
それなら仕方ないかと承諾する火牙。
「変な事したらひどいわよ!」 『誰がするか!!』
そして火牙は寝てしまったが…マキはなかなか寝付けないでいた。
.。oO(あたし… 由美さんのふりして、あんな事しちゃったけど…あれで良かったのかしら…?
もしかして、火牙さんの心を弄んだんじゃ… そんな事… そんな事…ないよね?)
――こうして夜は更けていった――――…
…今回のお話はここで終わりですが、もうちょっとだけ。
翌朝、課長に人形と寝ている事を理由にクビを言い渡される夢を見てうなされる火牙、
そんな火牙の寝相で押しつぶされるマキでしたとさ… ちゃんちゃん☆
ふーむ
他人の体に入ったマキは何のペナルティもなし?
死神の手違いで死んじゃったから特例として他人の体に入って生き返ることが許されてるわけだけど
何度もやっていいの?
死神「特例が認められるのは一回だけなんですよ?それでもこの死にかけの体に入るって言うんですか?」
火牙を助けるためにマキは自分が生き返るチャンスを捨てるのか!?
くらいの葛藤があっても良かったんじゃないの?
なんかずるいよ
だよな。
せっかく3回に分けたのだからそれくらいのネタをねじ込んでも良かったとは思う
草波龍一郎ってかなりイタいよな
> よかったな、疑いが晴れて… 私は君を信じてたぞ、うん
あまりにも白々しすぎてここ数週間で一番吹いたわw
>>281 犯人じゃない事は人としては信じてたよ、状況証拠からひっくり返せなかっただけで
人形マニアであることも信じ続けてるが。
マキ、ペナルティはともかく死ぬほど…っていうか、
死んだ痛さや苦しさ経験は2回目か
>>281 課長、ぜってぇハナっから信用してねーだろww
これから火牙はネクロマンサーみたいにマキを死体にいれて操って事件解決してくのかな
タイトルがマジックドールからネクロマンサー刑事 火牙 に変わったりして
死体にマキをのりうつらせても
痛みで動けないし喋れないし死体の記憶がわかるわけでもないし
足手まといなだけじゃね?
>>285 死体の記憶なんて別にいらなくね?
罠だってのはご丁寧に犯人がバラしてくれて知ってるわけだし
もし意識が一瞬でも戻った時に備えて待機しておくのは十分有効な手だろうよ
>>286 いや、今回の話じゃなくて
「ネクロマンサー刑事 火牙」のことだよ
「ネクロマンサー刑事 火牙」
…なんかバトルマンガになりそうな気がする
289 :
あらすじゾーン 1/3:2010/06/09(水) 22:00:00 ID:rUv/a3Kw
〜第49話 クモ女の家〜
こんな話をしても、一体誰に信じてもらえるだろうか?
僕がその不思議な経験をしたのは… 12歳の夏休みの事だった…
僕はその土地に越してきたばかりだったのだが…
隣に偶然同い年の子が住んでいたので、近所の公園で野球の仲間に入れてもらっていた
ホームランを打たれ、ボールは見つけにくい林の中へと入ってしまった。
少年は自分の守備範囲だから、とボールを探しに林へ向かう。
少年は林を進む内に古びた屋敷を発見する。
屋敷の窓を見ると、1箇所割れた跡がある… きっとあそこにボールが飛び込んだのだろう。
庭から呼びかけるが、返事は無い。空き家なのだろうか…?
やむを得ず、ボールを取りに行くために少年は屋敷へと入る事にした。
そんな少年を林の影から見守る謎の女性… 4話ぶりに登場のミザリィ。
{こんにちは皆さん… アウター・ゾーンの案内人、ミザリィです…
アウター・ゾーンはあらゆる場所に入口を開いています
あの少年も今ちょうど、アウター・ゾーンへの入口に立ったところ…
入口の向こうで待っているものは、一体なんなのでしょうか?}
さて、扉に鍵がかかっていなかったので屋敷に入ってみると、そこら中クモの巣だらけだった。
ボールを見つけ戻ろうとすると、突如扉が閉ざされてしまった!
ビクともしない扉に悪戦苦闘していると、2階からギシギシと足音が聞こえてくる!?
――と、突如、女の子の悲鳴が響き渡った!!
290 :
あらすじゾーン 2/3:2010/06/09(水) 22:00:42 ID:rUv/a3Kw
少年はガラスを割って外へ出て助けを呼ぼうとするが、ガラスすらもビクともしない!
そうこうしている内に、2階から助けを求める女の子の声…。
少年は助けに行こうとするが、もし幽霊だったら、と躊躇してしまうが結局2階へ上がる事にした。
見殺しにする訳にもいかず、少年は声の主を探し声を出すが返事が無い。
とりあえず、近くの部屋へ入ってみると―――― クモの巣に囚われたミイラがあった!!
驚いて後ずさると、隣の部屋から声が聞こえてくる!
『誰かいるの!? 助けて下さい!!』
意を決して扉を開けると、先程のミイラと同様、クモの巣に捉えられた少女がいた!
『お願いです、助けて下さい!!』
少年はクモの巣から少女を解放してやり、このクモの巣が一体何なのかと問う。
『この屋敷には怪物がいるの!! 早く外に連れ出して!!』
一瞬怪訝な表情になるが、そうと分かれば逃げ出さないと!
2人が部屋から飛び出ると、突き当りの部屋から怪しい中年女が現れる。
「あら… あんたは誰なの!? あたしの食事をどこに連れていく気?」
『だ…誰だ、あの女の人は!?』
『あの人は危険よ、逃げて!!』
『逃がしやしなよ!!』
――突如女は背中からクモの足を生やし追いかけてきた!!
追いつかれそうになった少年はグローブを投げると、クモの足1本を叩き折った!
クモ女が苦痛によろめく隙に、少年達は1階へと向かう。
『この屋敷は一体なんだ!? あの怪物は!?』
『干からびた死体を見たでしょ!? あの女は血を吸うのよ!!早く逃げないと私達も血を吸われるわ!』
…とはいえ、ドアも開かない、窓も破れない!一体どこから逃げればいいんだ!?
ふと、少女はボールで割れた窓を見つける。もしかしたらあそこから脱出できるかもしれない!
291 :
あらすじゾーン 3/3:2010/06/09(水) 22:01:26 ID:rUv/a3Kw
――しかし、窓までもう少しという所でクモ女が追いつき、糸を吐き出し少女を捕らえてしまう!
『来ちゃダメよ!2人ともやられちゃうわ!!』
『こ… この近くに人が大勢いるんだ! すぐに助けを呼んでくるから… 待っててくれ!!』
やむを得ず少年は窓ガラスへ飛び込み、脱出した!
地面に倒れこむと、目の前には……見知った友人の足があった!
「お…おい、大丈夫か?突然倒れこんで…」
少年は友人に血相変えてクモ女に囚われた少女の事を話す。早くあの屋敷に戻らなければ!
「な…何言ってんだ、お前…? 屋敷ってどこの屋敷だい?」
…へ?振り返ってみると、窓飛び出したはずの屋敷はなく、うっそうと茂った木々だけだった。
.。oO(そんな… そんなバカな…? 確かに今まであの屋敷の中にいたのに…?)
頭が混乱する中、友人達はボールはもういいから行こうと言う。
少年はもう少しだけ辺りを探してみると、ボールとグローブ、2つとも見つかった。
拾おうと身をかがめると… 目の前に、クモの巣にかかった蝶がもがいていた。
『あ!? このクモ… 足が取れている…!?』
…まさかと思った少年は、迷惑だろうけどクモを追い払い、クモの巣から蝶を助けてやった。
その蝶は飛び立つ前に、しばらく僕の周りを舞っていた…
まるで、助けてくれた礼を言うように…
僕があの屋敷で体験した事は… 蝶が生きたい一心で見せた幻影だったのではないか…?
僕は今でもそう信じている、あの屋敷で出会った少女はあの蝶だったと…
{彼はアウター・ゾーンから無事脱出できましたが… もし捕まっていたらどうなっていたのか?
それは皆さんのご想像におまかせしましょう}
誰か仮面ライダー呼んでこい
久々にアウターゾーンらしい話きて素直に嬉しい
マジックドールで3週間はげんなりしてたよ
俺は、主人公がかっこ良く決めゼリフで悪を打破する話より、弱い主人公がブザマに足掻いて困難を乗り越える話の方が好きなんだってわかったわ
蜘蛛にとっては災難な話だな
蜘蛛って害虫を食べてくれるし人間に危害を加えないし身体も清潔だから益虫なのよね
被害は見た目が気色悪いことと蜘蛛の巣を張られると見栄えが悪くなる程度だし
そんな蜘蛛さんの貴重な食事を邪魔するだなんて……
蝶を逃がすなとまでは言わんがせめて代わりの獲物を蜘蛛の巣に引っかけてやってくれ
>>294 確かにw
糸張る場所に失敗して餌かからずに餓死する蜘蛛もいるわけだから死活問題だよね
来週はオムニバスで蜘蛛女視点の物語だったら光原尊敬する
まあ、見た目がキモイからと言う理由で蜘蛛が悪者にされてるわけじゃなく
あくまでも蝶の視点で見た話ってことだから
こういうのはアリだけどね
もし蜘蛛が少女で、蝶がおばさんだったら、結末は違っていたかもしれんな
昔ヤンジャンの「ハッピーピープル」という漫画で
これとほぼ逆の話があったなあ。
少年「何だ?うっとうしい蝶だな…(ビシ!)」
…こんなオチだったらもはや笑うしかないな
蝶が雄だったら絶対全然違う話にはなっただろうな。
餓死寸前の蜘蛛が生きたい一心で少年に幻を見せる
生まれてから一度も屋敷から出たことがないという病弱そうな美少女が助けを求めてくるわけだ
お前を食べちゃうぞってか
「ごはんもってきて」だろ
悪意は本気で全く無いのに、自分の意志では本能から逃れられず
せっかく出来た友達をも殺めてしまいそうになる蜘蛛の化身の美少女の悲劇とか。
うん、泣ける。
あれ?休載?
今週は休載かorz
楽しみがなくなっちまったからエロシーンで抜いて寝よっと
蜘蛛と蝶、小学生にはこのくらいでちょうどいいだろ
309 :
あらすじゾーン 1/5:2010/06/11(金) 22:15:03 ID:fOJMq4A7
<祝・7巻発売! ―作者コメント―>
子供の頃から、僕はマンガ家になるのが夢で、オムニバス連載もしたかった。
現在その夢は実現されている訳だが、ここまで来るには『見えない力』が存在した様に強く感じる。
元来消極的な僕は何度も脇道に逸れそうになったが、その度『何か』の力が僕を元いた道に引き戻す。
それは『運命の女神』というやつか…?あるいは『ミザリィ』の仕業かもね(笑)
【特別付録・作品解説】
・作品解説
ttp://sakurasite.homeip.net/imgboard/img-box/img20100611221411.jpg 〜第50話 契約〜
冒頭、高校の教室。そこに内気そうな少女が登校してくる。
少女は自席へ向かうと、イスがない… どうやらまた嫌がらせを受けたようだ。
隣の子にイスを知らないかと聞くが、その子は申し訳なさそうな顔で無言で去ってしまった。
それを見て笑う、いじめの主犯格らしきグループ。
「杉山さん、イスがないんですって? 廊下にあるイス、あなたのじゃないの?」
杉山が廊下に出てみると、そこには傷や汚物、落書きだらけの見るも無残なイスがあった…。
「ひ… ひどい…」
{内気でおとなしい人間と言うものは、とにかくいじめの対象になりがちなもの…
今回の主人公である彼女も、そんな状況に置かれていました…}
310 :
あらすじゾーン 2/5:2010/06/11(金) 22:15:45 ID:fOJMq4A7
杉山はその後いじめ3人組にトイレに連れて行かれ、チクったんだろうとと決め付けられていた。
「わ…私知りません… 誰か他の人が…」
「人のせいにするんじゃないよ!」
いじめっこは杉山をひっぱたくと、慰謝料よこせとゆすってくる。
杉山の手からサイフを強奪すると、そのはずみで小銭がばらまかれ、1枚が和式便器の中に落ちる。
「あーあ、お金があんなとこに落ちちゃった!“あたしの”お金なんだから拾いなさいよ!
…何よ!! 拾わないってゆーの!? 拾わないとトイレの水飲ませるよ!」
…結局杉山は泣く泣く素手で500円玉を拾い、渡そうとするが顔に叩きつけられた!
『そんな汚い金はあんたにくれてやるよ!』
いじめに飽きた連中は杉山を汚いと罵り去っていった。
その後、杉山は手を洗いながら自分の不幸を嘆くのでした……。
.。oO(私…何もしてないのに… どうしてこんな目に遭わなきゃいけないの…)
その頃、いじめグループ連中はリーダーに話しかけていた。
「ねー 麗華、どうしてあの子いじめるようになったの? 何かナマイキなマネでもしたの?」
「別に――っ あの子暗いし何やっても反抗しないから…
弱い奴イビる事ほど、面白いって事ないじゃん?」
「ホントよねー あはははは!」
その後、杉山は「素手でトイレに落ちたお金を拾った汚い女」のレッテルを貼られ
教室中の笑い者となりますます仲間外れにされていた。
杉山の隣の女子は杉山に同情するが、仲良くすると自分まで仲間外れになってしまう事を恐れる。
放課後、トボトボと帰宅途中の杉山はふと、オカルトショップ・美沙里の看板を目にする。
.。oO(黒魔術か… あたしみたいな弱い子にはこんな方法でしか反抗できないかも…
行ってみようかしら…)
さっそく美沙里に向かう杉山だが、反対車線に麗華がいた事に気づかなかった。
.。oO(あの子の後つけてやれ!どんなとこに住んでるかわかったら、またいじめるネタができるかも…)
311 :
あらすじゾーン 2/5:2010/06/11(金) 22:16:27 ID:fOJMq4A7
それからしばらくし、杉山は美沙里に着くが店の前で入るかどうか迷い… 結局入ってしまう。
{そう… 呪いたい相手がいるわけね}
「そ… そうなんです、何か…呪いをかける物を売って下さい!」
{残念だけど、あなたに買える様な安物は置いてないわ、本を読んでも理解できないでしょうし…
でも、そんなに思いつめてるのなら…いい相手を紹介してあげるけど…?}
…『相手』?『紹介』?? なんだか分からないが、とりあえず承諾する。
ミザリィの案内の元、地下へと進む杉山。床には魔方陣が書いてある。
{絶対にこの円から出てはダメよ!わかった?}
…魔方陣にこの警告… まさか、悪魔を呼ぶつもりなのか!?
――そのまさかだった。ミザリィは剣を持ち、呪文を唱えると床から醜悪な姿の悪魔が現れた!!
杉山は驚いて逃げ出そうとするがミザリィに止められる。魔方陣の外に出たら殺される!
「イカニモ俺ハ悪魔ダヨ! 一体何ヲ頼ミタクテ俺ヲ呼ビ出シタノダ?」
{この子が他人に呪いをかけるアイテムを欲しがってるのよ、何かいいのはないかしら?}
悪魔にとってはそんな事は造作もない事。煙と共に悪魔の手に液体の入った小瓶が現れる。
「コイツハ“邪水”ト言ッテ コノ水ヲフリカケタ相手ニ不幸ヲモタラス物ダ」
{それでいいわ}
「ヨーシ ジャア契約書ヲヨコシナ!」
悪魔と取引するにはそれなりの代償を支払わなければならないのだ。
{いやなら断ればいいのよ、でも… どうしても憎い相手に復讐したいのなら…
この契約書に血でサインする事ね…}
312 :
あらすじゾーン 4/5:2010/06/11(金) 22:17:10 ID:fOJMq4A7
…その頃、美沙里の外ではなかなか出てこない杉山にしびれを切らす麗華がいた。
――と、思ったら出てきた。
.。oO(あの子、オカルトショップなんかに入って… まさかあたしを呪う気?)
感づいた麗華は自分も美沙里に入り、ミザリィに話しかける。
「あ… あの、さっき出てった子、何か買っていったんですか?
あたし、あの子の親友なんだけど、最近様子がおかしいから心配で…
だからどんな物買ったか教えてください!」
{ 親 友 ねぇ… いいわよ、教えてあげるわ…}
麗華の嘘を見抜いたのか、怪しく微笑むミザリィでした。
―翌日―
廊下の陰に隠れ、麗華に邪水をぶちまけようと待ち受ける杉山。
…でも、杉山は本当にこれでいいのかとまだ戸惑っていた。
.。oO(だめよ!ここで怖じ気づいちゃ卒業するまでいじめ続けられるわ!
それに… いじめっ子がのうのうとしてるのって理不尽だわ!!)
意を決した杉山は廊下から飛び出すが、その手を麗華に受け止められてしまった!
「何をしようとしたの、杉山さん?
こんな物であたしを呪おうとするなんて、いい度胸じゃん!
聞き目が本当にあるかどうか……試してやるよ!!」
邪水を奪い取った麗華はこともあろうに、杉山にぶちまけてしまった!ジーザス!!
おののき後ずさる杉山は…手すりにぶつかると手すりが壊れ、地上へと落下してしまった!!
「まさか… この水が効いたの!?」
313 :
あらすじゾーン 5/5:2010/06/11(金) 22:18:38 ID:fOJMq4A7
―その夜、麗華の家―
入浴しながら邪水の効果を思い知る麗華。
.。oO(それにしても、あの子が持ってたあの水はすごいわ…
あの水があれば、気にくわない連中をいくらでも…)
…なんてこった。最悪の展開にはらわたが煮えくり返るあらすじと読者達。
――その時、突如脱衣所から閃光が放たれ、何事かとドアを開けるとあの悪魔が現れた!
『契約書通リ、オ前ノ魂ヲモライニ来タゾ!!
契約書ニハチャント書イテアルゾ!! 俺ガ渡シタ道具を“ 使 用 シ タ 者 ”ノ……
魂ヲヨコス、トナ!!』
全裸のまま腰を抜かし、親に助けを求める麗華。因果応報!悪人は必ずそれ相応の末路があるのだ!
『サア… 魂ヲヨコセ!!』
――そして麗華の家に断末魔が響き渡った!
<エピローグ>
転落してから2週間後、ようやく退院できた杉山に声をかける隣の席の女子。
「杉山さん、おはよう!その位で済んでよかったね
い… 今まで杉山さんの事シカトしててごめんね…
あたし…仲間外れにされたくないから同じ様にしてたんだけど…
あなたがそんな事になったら黙ってられなくて…」
「う… ううん、いいのよ」
「…ところで、麗華さんが心臓発作で死んだ事知ってるよね?
これは噂なんだけど、麗華さんの死に顔って…まるで悪魔でも見たような形相だったんですって!!」
{人をいじめた報いはどんな形でやってくるかわかりません
人をいじめる時は、その事を覚悟しておいた方がいいでしょう…}
ミザリィからの教訓をよそに、今回の物語、了。
スカッとした
ラストのどんでん返しも切れが良い
今回は久々のヒットだわ
巻末の解説でも感じるけど
作者ってやっぱり「理不尽さ」が嫌いみたいだな
魔女狩りのときもそうだが、こういう理不尽な仕打ちに対しては強烈なしっぺ返しをつけるっぽい
不良がたまにいいことをするとみなおされるのに、
普段からそういう人は褒められないのが理不尽、とか言ってたのもこの作者だっけ
>「あなたに買える様な安物は置いてないわ」
えー…えりなに売った腕輪とかは?
あの子も高校生だろ
そうかなあ
いじめっこが死ぬのは別にいいんだけど
そのほかの部分はなんかツッコミどころが多い話だったと思うけどな
あの女はいじめた報いで死んだわけじゃないし
いじめられてた女も呪いの道具を取り上げられなければ使ってたわけだし
「他人を不幸にする」の代償が魂って全然つりあい取れてないし
契約と言いながら契約内容はちっとも説明されないなんて詐欺以下だし
なんかなー
チッ、光原のウスノロめ!
珍しく悪者が勝つオチかと思いきや大どんでん返しかつおっぱい晒しやがって!
いいぞもっとやれ!
魔女狩りと今回の話は本当にスカッとしたな。
光原って若いのかな?
俺はどうもこの作者の因果応報のやり方が納得できないことが多い
善人tが良い目に会って悪人が悪い目にあうのはまあいいんだけど
なんか青い
>>316 杉山の性格を見抜いた上での方便じゃない?
500円あげてる辺り、実は麗華はツンデレなだけだったのかもしれない。
ンなわけないだろ。いじめる口実は何だっていいんだよ…orz
ちくしょう、学生時代いじめられっ子だったから杉山の痛みがよく分かる!
いじめっ子なんてこの世から消えちまえ!
>>317 あと水を使い切って無いうちに魂を取られるのもな。
被害を広げる前に死んどけという話の都合だろうけど。
あのまま杉山が使ってたら、いじめっ子が報いを受けるどころか
いじめられっ子が仕返しをした挙句死ぬという後味の悪い話にもなりかねなかったんだよな。
ミザリィが先の展開を完全に予測してたとでも考えなければ
説明なしで杉山に売りつけて最後に教訓説いてる説明がつかない。
光原は理不尽な強者に強い憎悪を持ってるな
イジメられっ子だったのかな?
その精神の二律背反でレイプ好きだしさ
正義感のある弱者ってイメージ
>>315 >不良がたまにいいことをするとみなおされるのに、
>普段からそういう人は褒められないのが理不尽、とか言ってたのもこの作者だっけ
炎の転校生でそんな話があったなw
>>323 >ミザリィが先の展開を完全に予測してたとでも考えなければ
>説明なしで杉山に売りつけて最後に教訓説いてる説明がつかない。
他の登場人物と次元の違う存在みたいだし、結果を予測してるんじゃなくて「知ってる」んでしょ。
理不尽なことが嫌いと言う割に理不尽な話が多い
勧善懲悪・因果応報という理はあるけど
そのやり方が理不尽
今回は無理にハッピーエンドじゃなくて良かったんじゃないのかね
主人公も糞女も死亡のバットエンドでいいにさ
だがそれでは読者の溜飲が下がらないだろう。
今回は珍しくあらすじさんの心の声がエロ意外で漏れてた位だし、
少年誌的にはこれでよかったかもしれん。
ところで作品解説にあった、クモ女の家の結末で
「小さな人間がクモに食われている結末にもできた」とあったが、
ホラーマンガだったらその結末もありかもな。俺は読んでみたい。
…でも編集がNG出すだろうな…
>>328 読者あっての漫画だから仕方ないのもわかるんだけど、毎回ハッピーエンドじゃ勧善懲悪の出来レースじゃ飽きちゃうよ
>>328 >「小さな人間がクモに食われている結末にもできた」
俺は「これはねーよ」と思ったけどな
BADエンドはやり方によっては嫌いじゃないけど
そんな結末にしたらただでさえありがちな話がものすごくちゃっちくなる
あくまでも蝶の見せた幻だからこその話なのに
幻に巻き込まれたわけじゃない友人から見ても主人公が小人になってるとかなんか変だよ
小人の死体も残ってしまって客観的かつ具体的な現象になってしまう
その後、その死体が研究されて・・・とかよけいなことになる
一応は、「蝶が見せた幻だったのだろうか」というような結論めいたことを言っても
ボールで折った足が現実にも反映されてたり
迷い込んでいた間は現実にはほんの一瞬のことで友人たちには「急に倒れこんだ」ようにしか見えてなかったとか
何が起こったのかハッキリとは説明できない不思議さが
「小さな人間がクモに食われてる」なんてことをやっちゃったら台無し
常識が通用しないなんでもありな世界だから食われるのもありだよ
食われるエンドなら片方の靴が巣の下に落ちてて友達が探してるってオチで終われるし
>片方の靴が巣の下に落ちてて友達が探してる
これならありだが
「小さな人間がクモに食われている」はひどい
>>330 まぁ、どんな事が起きても「アウターゾーン」だからの一言で(ry
そんな事よりお前ら、久しぶりのおっぱいですよ!?
>>317 まっとうな理由がなくても、要するに罪のない善人でも
あの水を使えば不幸な目にあわせることができるんだから
その対価が大きくなるのはしかたないってか当然だと思う
>>323 普通にミザリィはこの展開を予見して渡したんだと思ってたよ
常にそういった予見ができるわけではなさそうなのはこれまでの話からして確定だろうけど
>>334 おっぱいどころか乳首が出るとは思わなかったでござる
そういや未だにミザリィの乳首って拝んだ事ないな。
半脱ぎや乳首が隠れた状態、黒下着姿なら何度か拝んだんだが。
レイカはいじめの代償で命を落としただけでなく、
読者やこの後来たであろう、警察におっぱいを晒してくれたのだ…
そう考えるといい気味だと思う
>>335 いや、命かけるんだったら不幸な目にあわせるくらい自力でなんとでもなるだろ
代償高すぎだよ
しかもその代償を事前に説明無しとかひどすぎる
まあ悪魔だからひどくて問うぜんっちゃ沿うかもしれんが
そんなのを「契約」というのは抵抗がある
自分は死ぬのに
相手が遭う不幸は怪我程度だぞ
不幸が一回きりじゃなくて一生続くとかなら
この代償でも納得できるけど
もしそうならこの話はけっきょくものすごいBADエンドってことになっちゃうから
それはないだろうしな
どうもなあ
いじめられてる女の子が
代償を知った上で自分の死を覚悟してでもいじめっ子に仕返ししようとしてて
いじめっ子はそれを知らずに呪いの道具を奪って使ったから死んだ
っていう展開だったらなんの理不尽さも覚えなかったんだけどなー
あるいは
代償を知って使うのを躊躇
最後の切り札として、いざとなったらコレがあるという心のよりどころとして持ち歩いてたのを
いじめっ子が奪って使うとかな
何も知らずに使う気満々だったってのは
なんかひっかかるものがある
ミザリィ的に見れば、「いじめられてかわいそうね、関係ないけど」って程度だろうし
勧善懲悪になるようなアイテムを貸す義理はない
むしろ「今は弱いからいじめられてるけど、一方的に相手を害する力があれば
立場は逆転してしまうのが人間」くらいのクールな目で見てそう
だから、「一時期いじめっ子の気分を味わった後に死んだら本望でしょ」と思ってたら
今度はいじめっ子の方が来て「どっちが先に使うのか見ものね」くらいに楽しみが増えたという展開では
で、結果としては
いじめられてた方は相手が悪人だと知っててもなお躊躇してたのに
逆にいじめていた方は、躊躇なく使った
この差が生死を分けたというオチじゃないのかな
人を呪わば穴二つ、なんて言い方もあるけど、ミザリィは別ににんげんのみかたじゃないからなー
まあもちろんミザリィ好みの美ショタならもう少しいいアイテム渡したかもしれないが
おお
ミザリィ的に見れば納得できる
でも作者は「勧善懲悪大好き!理不尽許さない!」人間だからさ
そういうつもりで描いてるとしたら変だって思ったわけよ
だってこれだといじめられっこが死んでもいい展開だろ
あと、
>いじめられてた方は相手が悪人だと知っててもなお躊躇してたのに
>逆にいじめていた方は、躊躇なく使った
>この差が生死を分けたというオチじゃないのかな
これに関しては
そういう展開だったら俺もスッキリするんだけど
実際はいじめられっこも家では躊躇してたけど結局使うって結論出して
実行に移そうとしたところを盗られてるのが、どうも「差」っていうほど差がないように見える
>この差が生死を分けたというオチじゃないのかな
それなら
使うのを思いとどまったところをアイテム奪われるって展開にすべきだったんだよな
あの女のこも今まさに使おうとしてるところだったわけだし
その辺りが人間の弱さと取ることもできるかもな
まあでも、確かに迷った挙句に使わないことに決めた方が話としてはまとまるか
お前らとりあえず、レイカの生乳に免じて談義はその辺にしとけ。
348 :
あらすじゾーン 1/4:2010/06/12(土) 22:00:00 ID:DbrxGNWn
〜第51話 召喚〜
冒頭、セクシーボンデージに身を包み、魔方陣に立つミザリィ。
{前回、私は悪魔を呼び出してみせましたが…
今回は興味本位で悪魔の召喚をしようとした人間達が…恐ろしい経験をする物語です!}
とある高校にて、文化祭の出し物を話し合う生徒達がいた。
「オカルト研究会の中であたし達の班だけよ、まだ決まってないの…」
「この前買ったこの本に、悪魔の呼び出し方が書いてあったんだけど…
悪魔を呼び出す儀式の実演なんかどうだ?」
「お、そりゃいいかもしれねーな、北岡!生贄役の女を裸にすりゃ、客が山ほど来るぞ!」
「ちょっと!! あたし達に裸になれって言うの、山崎君!!」
読者を代表してナイスアイデアを出す山崎君でしたが、ツインテール少女に却下されました(´・ω・`)
個人的にはメガネっ娘の方が… ゲフンゴフン いかん、あらすじを続けよう。
北岡が買った本はミザリィが書いた物で、学校の近くだったので一同、店に行ってみる事にした。
―オカルトショップ・美沙里―
本格的な品揃えを見て大興奮のオカルト研究会一同。
…でも、北岡と山崎は商品よりもミザリィの美貌にメロメロな様子。
ふと、ツインテ少女が何かを見つけ北岡を呼ぶ。
「こ… こりゃ…悪魔との契約書だぜ!! ほ…本物かな…?」
{あら、私の店にニセモノを置いてるって言うの?}
いたずらっぽく笑うミザリィに否定する北岡。
「悪魔なんてホントに呼び出せるんですか!?」
{できるわよ その辺に飾ってあるのは、全部悪魔の召喚に使う物よ}
北岡達は言われた道具を見てみるが、値札がついていない。お値段ハウマッチ?
349 :
あらすじゾーン 2/4:2010/06/12(土) 22:00:41 ID:DbrxGNWn
{ひとつ、 数 十 万 ってとこね}
Σ( Д ) ゚ ゚ 高ッ!! 高校生の小遣いじゃ手が出せない!
{あら、そうでもないわ うちはレンタルもやってるわ
初心者用の召喚道具一式なら、学割で一日一万でいいわよ}
北岡達は相談し、集客目当てでその位なら、とレンタル申し込みをした。
ちなみにこの初心者用道具一式、正確な発音の呪文が入ったテープも込みだ。なんという親切設定!
「じゃあ… 文化祭の前日にまた来ます!」
{文化祭で使うのね、人が大勢いる所じゃ悪魔は出てこないから安心しなさい}
美沙里を出てしばらくすると、北岡は折角本格的な道具があるし、悪魔を呼び出してみようと言う。
他の連中も面白がってやろうと賛同してくるが、問題が1つ。
「でも、悪魔の召喚って人目につかない、静かな所でやらなきゃいけないんでしょ?
この辺にそんなトコあるかしら…」
「あるじゃんか、そういう所なら… 俺達のよーく知ってるとこさ…」
―その夜―
条件を満たす、「ある場所」とは…『夜の学校』だった。
「夜中の学校って気持ち悪いな〜」
「だからいいんじゃないか、悪魔を呼び出すにはぴったりだぜ 理美」 ←ツインテ少女の名前判明
「学校に侵入するなんて… うしろめたいわ」
「今更何言ってんだ、エリカ 机運ぶの手伝ってくれ!」 ←眼鏡っ子の名前も判明
机を片付け、空間を確保した後、魔方陣を書いてみる北岡。
「それ何?赤いチョークみたいな」
「この先についてるのは『血玉髄』っていう鉱石だってさ
…次は、蝋燭に火をつけて… この蝋燭は人間の体の脂肪から作ったそうだけど、本当かな?」
蝋燭に火を灯すと、次第に気持ちの悪い妙な匂いが漂ってくる。
――ようやく魔方陣も書き終わり、4人全員が魔方陣の中に入る。
350 :
あらすじゾーン 3/4:2010/06/12(土) 22:01:28 ID:DbrxGNWn
何か嫌な予感がしたエリカはやっぱりやめようと皆を止めるが、それを笑い飛ばす山崎。
「大丈夫大丈夫!俺がついてるぜ、怖くなんかねーよ! 怖かったら抱きついてきなよ!」
山崎は少し離れて北岡に耳打ちする。
「二人とも怖がってるぜ、北岡!女の子を怖がらせるのは面白ぇよなぁ」
「お前、それが目当てで来たのか?山崎…」
「決まってるじゃねーの、日本に悪魔なんか来るもんか」
…北岡は不純な動機の山崎に少し落ち込むが、気を取り直し剣を取り出す。
「あとはこの長剣を持って、準備OKだぜ!」
ちなみにこの剣は悪魔を倒すための物ではなく、悪魔に命令をするための物だそうだ。
準備は整い、テープレコーダーのスイッチを入れると呪文が流れてくる――――…
『悪魔ヨ来タレ!!』 最後の言葉と共に、北岡は長剣を掲げる!
し――ん……
*きたおか は けんをかかげた! しかし なにもおこらなかった!
緊張感は崩れ、北岡意外は一斉に吹き出した!
「はっははは やっぱり何も現れないな…」
「そ…そうね、大体日本に西洋の悪魔が来る訳が……」
――その瞬間、床から悪魔が現れた!
悪魔の出現に驚いた山崎は北岡にぶつかり、北岡は長剣を魔方陣の外に落してしまった!!
恐怖にかられた理美は魔方陣から逃げ出すが、魔方陣から出た瞬間悪魔が襲い掛かる!
…しかし、悪魔が伸ばしてきた腕は魔方陣の魔力によって防がれた!
『魔法円から出たら殺される!! 絶対出ちゃダメよ!!』
エリカは北岡に悪魔を追い返すように懇願するが、長剣がないと何も命令できないのだ!
北岡と山崎は何で落したんだ、お前がぶつかったからだろとケンカを始めてしまう。
『やめてよ二人とも!あの悪魔を何とかできないの!?
…宿直の先生がいるはずよ!助けてもらえないかしら!!』
351 :
あらすじゾーン 4/4:2010/06/12(土) 22:02:10 ID:DbrxGNWn
――その頃、宿直室では… 退屈を持て余した教師がヘッドホンをつけてゲームをしていた。
落ち着いて冷静に考える北岡。あの悪魔は魔方陣に入れないから、このまま夜明けまで待てばいい!
『そうか!! 朝になればあいつの方からどこかへ行っちまうだろう!!』
『じゃあ、あたし達助かるのね!?』
一瞬希望を見出すが、エリカは重大な欠点に気づく…
「い…いや、ダメよ…ダメだわ! あたし達は大事な事を忘れてるわ…
あの“ろうそく”も魔法円の一部なのよ!! だからあれが燃え尽きたら……!!」
『魔法円の効果がなくなるって言うのか!?』
『うそよ!!』
悪魔は蝋燭が燃え尽きるのを楽しみに、不気味に笑い出した!
『ソノ時ハ オ前達ヲ八ツ裂キニシテヤルゼ!!』
興味本位で呼び出した北岡達に、悪魔の笑い声が不気味に響いた―――― <続く>
こんな時は草波龍一郎が助けに来てくれるはず
おや?あのデブ悪魔、まさかの続投か。
タイトルに「前(中も?)後編」と無いけど、この話はこれで終わりなのか?
>>352 そんな聞いた事の無いオリジナルキャラの名前出されてもな…
いいから君は同人誌でも描いてなさい。
>>352 誰だその恥ずかしい名前は?
とりあえず>>1読め
>>353 >この話はこれで終わりなのか?
いやーそれはいくらなんでもひどすぎだろwww
細菌なんか前後編とか続くこと多いな
やはりページ制限のある中で1話にまとめるのは大変なんだろうな
けっこう面白かったから後編に期待
がっかりさせないでくれよー
ですよねーw
キャラの続投って妖精少年に続いて2度目じゃないか?
まさかゲームやってる先生が戦うのかな
自分の命を省みず純粋に生徒の為に戦う正義の心に悪魔は逃げ出すとか?
それか先生がロウソク差し入れて朝まで過ごして事なきを得るとか
昔話のパターンだと
悪魔と会話して
とんちを利かせてまんまと悪魔をだまくらかして
逃げおおせたり自分に有利な約束を取り付けたりするんだけど
こいつらにそんな才覚があるようには見えないしなあ
>>357 前者はありそうだが、後者は無いと思う。あれは特別なローソクだし。
>>358 ありそうな展開だね
悪魔に帰ってもらう契約して一人死亡→実は演技で種明かし→皆笑ってハッピーエンド
ここでまさかのバットエンドはないよね?
昔話を聞く限りじゃ
悪魔って
バカで素直で正直で律儀な奴らだもんな
どっちかというと神とか天使のほうが鬼畜じゃね?って話が多い気がする
とりあえず、死亡フラグ順だと
山崎>>>>エリカ>>北岡>理美という感じかな
全員生存もあるけど、誰か死ぬとしたら間違いなく山崎だなw
少年漫画的なありがち展開だと
男1が悪魔を抑えている内に男2が剣を拾いに行けばいい。
悪魔に魅入られて裏切りが出るパターンもアリ
>>358 と言うか宿直の教師、ゲームするのはいいがヘッドホンつけるなよw
周りで起きた音に気づかないだろ!
俺は教師が悪魔を倒すってのは無いと思う。どう考えても死ぬのが目に見えてる。
大体、教室に入ってきたら説明する間も無く殺されそうだ。
366 :
あらすじゾーン 1/4:2010/06/13(日) 22:00:00 ID:tuw7X4yv
〜第52話 脱出〜
<扉絵:裸マントで勇ましく剣をかざすミザリィ>
魔法陣の一部である蝋燭が燃え尽きるのを今か今かと待ち焦がれる悪魔。
まさか本当に悪魔が現れるとは思わなかった男2人は言い争いを始め、理美は泣きわめいてしまう。
『みんな落ち着いてよ!! あの剣をどうやって取るか考えるのが先決じゃない!』
エリカが冷静になるようにと叫ぶが、魔方陣から出ればあの悪魔に殺されてしまう…。
「フフフ… ソノ通リダヨ、ワカッテルジャネエカ」
魔方陣から出たらどうなるか、悪魔は机を持ち上げ破壊する。
「オ前ラモコウナルンダ!! ヒヒヒ!!」
こうなったら誰かが思い切ってあの剣を取りに行くしかない!でも、誰が!?
『お前(北岡)に決まってるだろ!呼び出したのはお前だ!!』
『何だと!? 俺に死ねって言うのか!?
大体お前がぶつかってこなけりゃ、剣を落とす事は無かったんだ!』
ついに取っ組み合いのケンカを始めてしまう北岡と山崎。
――が、そのせいで魔法陣の一部を踏み消してしまう!
悪魔は魔法陣の一部が消えた所から手を突っ込み、理美の頭を掴んで引きずり出そうとする!
山崎は咄嗟に理美を押さえ、その間に北岡が魔方陣を直す。
すると悪魔の腕は切り落とされ、ボトリと落ちるとあっという間に溶けてしまった。
しかし悪魔にとっては大したダメージでもなく、すぐ腕を再生する。
『大声で助けを呼ぼう!! きっと誰かに聞こえるはずだ!』
山崎の案でに大声で助けを求めるが…宿直の先生はヘッドホンで音楽を聴きつつ、酒を飲んでいた。
大声を出しても一向に助けが来ない事に騒ぐ4人。
…ふと、悪魔に何か変化が起こった事に気づいたエリカは魔術書を見せてもらえないかと頼み込む。
「その本は儀式を始める前に全部読んだんだ、今更ムダだよ」
「何もしないよりマシだわ!」
367 :
あらすじゾーン 2/4:2010/06/13(日) 22:00:41 ID:tuw7X4yv
相変わらず悪魔は早く4人を殺したくて魔法陣の周りをノシノシと歩き回っていた。
――ふと、悪魔はニヤリと笑うと、なぜか消えてしまった!!??
しばらく警戒する4人だが、何かが起こる気配は無い…
「もしかしたら…しびれを切らして地獄へ戻ったのかもしれない…!」
「そんな事あるか!油断するなよ、何かの罠だ!」
…その後も警戒を怠らなかったが、悪魔は全然姿を見せない。やはり帰ったのだろうか?
――と、その時宿直の先生が教室にやって来た!
「何だお前ら!? 一体何をしてるんだ、こんな夜中に!」
怒られるよりも命拾いした嬉しさで魔方陣から出ようとする連中をエリカが止める!
『みんなよく見て!! あいつは悪魔が化けてるわ!!』
エリカの警告で足を止め、よく見ると…先生の影が悪魔の影になっていた!
人間の皮をつかみ、正体を現す悪魔!悪魔の笑い声が響き、再び恐怖の時間が始まるのだった…
あれからまた時間が経ち、蝋燭の残りも少なくなっている。打つ手は無しか!?
すると魔術書を読んでいたエリカが突然大声を上げる!?
『みんな聞いて! この本の序章にはこう書いてあるわ…
「悪魔は人間の心の中に潜む…それは“悪意”とも言い換えられる…」
あたし…さっき気づいたの、あの悪魔は…あたし達がいがみ合う度に体が大きくなってるわ!』
「そ… そう言えば、最初に現れた時より大きくなってる気がする…」
「でも、だからどうだって言うんだ?」
「あの悪魔は…私達の心の中から出てきたものだという気がするの!
召喚の儀式は地獄からじゃなく、人間の“心の中”から悪魔を呼び出すものじゃないかしら…」
『俺達の中にあんな怪物がいたってのか!? 俺達の中にいたなら、何故殺そうとする!?』
「よく考えて!! 私達、普段仲がいいけど…
本当は心の中でお互いを憎んでる部分があるんじゃないかしら…?」
「私そんな事…」
『命がかかってるのよ!! 自分に正直になって!!』
――エリカの言葉にそれぞれ、心の中で他人を恨んでいる事を見つめなおす。
368 :
あらすじゾーン 3/4:2010/06/13(日) 22:01:31 ID:tuw7X4yv
エ.。oO(あたしは… 理美が可愛くて男の子にもてるのをいつもうらやんでいた…)
理.。oO(私… エリカが勉強が出来て頭がいい事をねたんでいたわね…)
北.。oO(俺は山崎が女目当てにオカ研に入ってて、ろくに活動もしない事を軽蔑してたな…)
山.。oO(そういや… 俺は北岡のオカルトオタクぶりにはうんざりしてたんだな…)
「…た… 確かにそういう部分はあるな…」「俺もだ…」「私も…」
しかし、それがわかったからどうなるというのだ?
「あたし達の心の中から出てきたものなら… あたし達で打ち負かす事もできるはずよ!
みんなで一緒に…この魔法円から外に出るのよ!!」
――正気か!?そんな事したら皆殺しになるぞ! しかしエリカは言葉を続ける。
「悪魔が出てきてから… みんなは“自分だけは”助かりたいと思ってたはずよね?
それが当たり前だわ… でも… だからこそ、あの悪魔は逆に私達を殺そうとするんだと思うわ
あれは…私達みんなのエゴだもの!
だから…全員がエゴを捨てて同時に外に出れば…きっとあの悪魔も私達に何もできないと思うの!」
『そんな事がアテになるのか!? 確証も無いのにそんな事…!』
『ロウソクが燃え尽きたらどうせ殺されるのよ!! 魔法円の効果があるうちじゃないと意味無いわ!!』
…確かにこのままじゃ殺されてしまう!ならば、やってみるしかない!
4人は手をつなぎ、3つ数えたら一斉に足を踏み出すことにした。
「絶対に自分だけ助かろうと思っちゃダメよ!! 一人が足を出さなかったら、元も子もないわ!」
「お互いを信用するしかないな… 数えるぞ!」
1・・・ 2・・・ 『 3 !!!! 』
369 :
あらすじゾーン 4/4:2010/06/13(日) 22:02:15 ID:tuw7X4yv
一方、その頃… 宿直の先生が見回り中、教室に明りが灯っているのを見つけ駆け込んできた!
『おい、何してる!?』
先生が見た物は―――― 床に倒れ伏している北岡達だった。
よく見ると小さくうめいている。どうやら生きているようだ!
エリカと理美は先生がそばにいた事に驚き、本物なのかと聞く。
「な…何を言っとるんだ? 本物に決まっとるだろうが!」
「じゃあ… 悪魔は消えたのね!?」 『そうだ!俺達は助かったんだよ!!』
無事生還した事に喜ぶ北岡達に、先生も怒るよりも呆れていた。
――北岡達の笑い声が夜明けに響いた――
{悪魔は恐ろしいもの… しかし、人間に勝ち目が無い訳ではありません…
悪魔を倒すのも、利用するのも… あるいは利用されるのも、全て人間次第なのです}
> エ.。oO(あたしは… 理美が可愛くて男の子にもてるのをいつもうらやんでいた…)
> 理.。oO(私… エリカが勉強が出来て頭がいい事をねたんでいたわね…)
> 北.。oO(俺は山崎が女目当てにオカ研に入ってて、ろくに活動もしない事を軽蔑してたな…)
> 山.。oO(そういや… 俺は北岡のオカルトオタクぶりにはうんざりしてたんだな…)
なぜだろう、上三人までは許せても最後だけは妙にムカつく俺がいる
>>370 そりゃまあオカルト部に入っておいて「オカルトオタにうんざり」ってのはなあw
しかもオカルトへの取組み方に対するの意見の相違とかってんならともかく
元々オカルト部に入った理由が女目当てという駄目っぷりじゃw
チッ 光原のウスノロめ!
OZ的に山崎が悪魔に殺されているうちに3人が助かればよかったんだ!
しかし
どの学校でも数人規模の弱小同好会程度と思われるオカ研が
前編では「班」ごとに文化祭で発表するという発言があることから
この学校ではかなりの規模の部活として成立してるっぽい所を考えると
普通の学校でもてたい為にサッカー部やバスケ部に入るように
実はこの学校では、他の弱小部に入るよりオカ研に入る方がステータスなのかもしれん
そりゃ『可愛くて男の子にもてる』子と『勉強が出来て頭がいい』子が
中核で在部してるんだから……
悪魔は先回の話の悪魔とは別物なんだろうか?
前の話のいじめられっ子なら契約の事前説明受けても、
「自分は死んでも良いから少しでも相手が痛い目見て欲しい」
って気持ちになっても不思議ないと思うんだよね。
悪魔は第1話でも出てきたんだよね
母親のアレ
今にして思うとアレも心の中から呼び出した悪魔ってことなのかな
エリカが名探偵すぎるwww
それっぽっちの記述でなぜその結論と解決策が出せるんだ
いくら頭良い設定といっても
そりゃお前、伊達にオカ研の部員やってるわけじゃないからさ!w
解決法にやられた
そうきたかー
こういう解釈いいね
エリカすげえな
しかし男がまるで役立たずって展開
ジャンプには珍しいつーか何つーか
エリカしか活躍してないしな
エリカが全てな話だった
>>379 「努力」「友情」「勝利」
…今回、「勝利」だけしかないじゃないかw
>>381 友情はあるだろ
あの中の誰か一人でも仲間を信用せずに
「いっせーので」で魔法陣から出なかったらアウトだったんだから
いわゆるゲーム理論における囚人のジレンマというやつだ
383 :
あらすじゾーン 1/5:2010/06/14(月) 22:00:01 ID:I7Mnj+bT
〜第53話 訪問者〜
冒頭、海外のとある一軒家…。
私の名はトミー・クイーン
職業は小説家だ、少しは名前も売れている…
私がこんな人里離れた場所に居を構えたのは、わずらわしい人間関係から逃れる為だ
離婚問題で疲れ切っていた為でもある、子供がいなかったのがせめてもの救いだった
思えば私は妻を愛してなどいなかったのだ
愛していると思い込もうと努力はしたのだが…
原稿執筆中、TVからニュースが流れる。
《10時のニュースです 13日午後、オランダで民間の航空機が墜落、多数の死傷者を…》
飛行機事故のニュースを聞く度に、私の胸は締め付けられる…
何故あの時あんな事をしたのか、と…
<以下回想>
トミーの少年時代… 彼はルーシーという女の事一緒にいた時の事。
「ねえ、トミー…キスしてみない?大人がするキスよ!
あたし前から興味があったの!! ね、いいでしょ?」
「う… うん… まあ、いいけど…」
――そしてとミートルーシーはそっとキスをするのだった。
ルーシーは… 年が近かったせいもあるが、私が12の頃一番中のいいガールフレンドだった
恋をしていた… と言ってもいいが、私自身はその事にまだ気づいてはいなかった
だが私も女の子とばかり遊ぶ訳にはいかない、男同士の付き合いと言うものがある
その日も森の中でおもちゃの銃で戦争ごっこをしていたが…
384 :
あらすじゾーン 2/5:2010/06/14(月) 22:00:48 ID:I7Mnj+bT
突然横からルーシーが現れ、初めて焼いたクッキーを食べないかと聞いてきた。
…すると俺達より女を選ぶつもりかと横槍を入れたのはボビーだった。
小学生の男の子なんてのは、女の子には興味ない奴が多いものだ…
ガキ大将ボビーも高校生になってからは、女の尻ばかり追い回す様になったのだが…
「トミー伍長!あの女はきっと敵のスパイだぞ!! スパイは銃殺してもいいんだ
撃て!! 銃で撃って追い返すんだ!!」
ボビーはトミーの腕を腕を掴み、強引に銃をルーシーに向けさせる。
『さあ、撃てよ!! 撃たないと仲間はずれだぞ!!』
「や… やめてよ、トミー…」
――やむなくトミーは撃ち、弾がルーシーの頬に当たり、泣きながら駆け出していってしまった…
『痛っ! トミーのバカ…!! もう絶交よ――――!!』
…撃たない訳にはいかなかったのだ
当時の少年達にとって、女の子と仲良くする奴には軟弱者のレッテルが貼られるのだから…
あとで謝ればいい… そう考えていたが、その時は思いもよらなかったのだ…
2日後、家族旅行に出かけたルーシーの乗った飛行機が
墜落して、彼女が二度と戻ってこないなどとは…
<回想終了>
…いくら悩んでも、過ぎ去った日々は還らない… それはわかっているのだが…
しかし私には忘れられないのだ、あの時の事が…
385 :
あらすじゾーン 3/5:2010/06/14(月) 22:01:31 ID:I7Mnj+bT
くつろぎながら過去を思い出していると、突如誰かが玄関を叩く。
「何だね、今頃…」
「夜分すみません… 俺は旅行者なんですが、その先で車が壊れちまって…
悪いけど、電話を貸してもらえませんかね? それと水を一杯もらえればありがたいんだが」
トミーが目つきの悪い男を招き入れた途端、夜空に流星が現れ向こうの山に落ちた。
「あんなのただの石ころですよ、早く入れて下さい」
{それはただの石ころなどではありませんでした
こんにちは、皆さん…私はミザリィ、アウター・ゾーンの案内人です
外宇宙から飛来した、この物体の中には…形を持たない、二つの生命体が潜んでいたのです}
隕石…カプセルが開き、おぼろげに光る不定形物体がミザリィの側に現れた。
―トミーの家―
トミーが小説家だと知り、感嘆する男。
「さぞかし儲けてるんだろうな」
「その分苦労してるよ」
…その時、ラジオからニュースが流れた。
《午前0時のニュースをお伝えします
連続殺人の容疑者、J・ブリーチは…取調べ中逃走、未だ発見されておりません…》
「殺人犯が逃走中とは物騒だな… こんな人気の無い所に住んでたら、物騒じゃないですかい?」
男はそう言って懐から拳銃を取り出そうとする。こいつがブリーチだったのだ!
しかしトミーに抜かりは無い、ちゃんと護身用の銃もあると取り出してみせる。
非武装だと思っていたブリーチは笑ってごまかしながら慌てて銃をしまいなおす。
386 :
あらすじゾーン 4/5:2010/06/14(月) 22:02:13 ID:I7Mnj+bT
…その頃、例の不定形生命体はトミーの家に近づいていた。
「作家の先生、どうもさっきから外に誰かいるような気配がするんだが…? まさか警察が…」
――突如大きな音が響き渡る。裏口のドアが開いた音だ!
『くそっ!もうかぎつけやがったか!!』
ブリーチは慌てて銃を構えつつ玄関に向かうと、そこにいたのは…女性だった。
「アナタ…」
『エ… エレン!? う…うそだ!! エレンは…エレンは…
3年前に死んだんだ!! 貴様一体誰だ!?』
エレンの姿をした何者かに銃を向け、激しく動揺するブリーチ!
その一方でトミーの側のドアが開き、何者かが現れる。
『ルーシー!? そんな… そんな…ルーシーは… ルーシーは死んだはずなのに…!?』
――するとブリーチの方から銃声が聞こえ、トミーは銃を手に取り様子を見に向かう。
『どうした!? ――な… なんだ、あれは!?』
トミーが目にしたのは、ドロドロに溶けたエレンだった。
『あいつはバケモノだ!! エレンに… 俺の妻に化けてやがったんだ!!
そいつも同じバケモノだぞ! 撃て!! 撃ち殺せ!!』
トミーの背後から出てきたルーシーを見て、殺せと叫ぶブリーチ。
『バ… バケモノ!?』
事情を聞いたトミーは驚いてルーシーに銃を向けるが、怯えるルーシーを見て思い出す。
.。oO(ハッ! 同じだ! あの時と…!!)
『何してる!? 早く撃ち殺せ!!』
叫ぶブリーチ、戸惑うトミー。トミーは撃てと叫ぶブリーチにボビーの姿を重ね…
『撃て! 撃つんだ!!』
――そして銃声が夜空に響き渡った!!
…………それからしばらくして、一人穴を掘るトミーの姿があった。
>>382 囚人のジレンマとは少し違う気が…
一人裏切ったところでメリットないし
悪魔が生き残った奴は許してやるとか約束してくれたら成立するけどね
388 :
あらすじゾーン 5/5:2010/06/14(月) 22:02:58 ID:I7Mnj+bT
<エピローグ>
夜が明けると警察がブリーチの行方を追う為にトミーの家を訪ねてきた。
「この男を見かけませんでしたか?」
「さあ… 何かやらかしたんですか、この男?」
「ニュースで聞きませんでしたか?連続殺人の容疑者ですよ
3年前、自分の妻を殺してからもう10人近く殺人を犯しているのです」
「そ… そうですか、そんな奴だったとは…」
無関係を装っているが、トミーの視線は夕べ何かを埋めた跡を見ていた。
「何はともあれ、気をつけて下さい この辺りに逃げ込んだかもしれないので……
ん? おや、その子は?」
警官はトミーの腕にすがりつく少女に気づく。
「私の… 娘ですよ どうです、かわいいでしょう?」
{あの宇宙生物は相手の心を読み取り、
その人間が一番愛している者の姿に変身して保護を受ける、害のない生物だったのです
あなたのそばにいる誰かも…あの不定形生物が変身した姿かもしれませんよ…}
このロリコンどもめ!
ルーシーは永久にあの姿のまま?
ルーシーへの罪悪感からから助けたんだろうけど、救いになったんだろうか
>>387です
空気読まずに書き込んでごめんなさい
22時すぎは避けて書きます
ブリーチってのが出てきたからこの話が何話も引き延ばされるんじゃないかと心配になったわ
「昨夜、何かを埋めた後に気付く警察官」のくだりから延々と話がループするんじゃないかって想像しちゃったよ
普通に終わって良かった
>>390 変幻自在に姿を変えてくれます
ルーシーに飽きたら違う女の子の姿になるのでご安心下さい
ロデムのようじゃのう・・・
ドラえもんに「赤いくつの女の子」と言う似た話があったな
仲が良かった女の子を男友達にからかわれていじめちゃって、
ところが翌日からその子とは二度と会えなくなってしまい、
後悔を胸に抱いて成長する
男の子にはよくある経験なのかな?
俺にはないけど
表向きは娘として紹介したけど、実は妻として生活してるんだろうか?
その人間が一番愛している者の姿に変身して保護を受ける宇宙生物
って何かどっかで聞いたことがあるような気がするんだが
なんだったか・・・
殺人犯だから結果的に殺してもそんなに読者的に問題なかったけど
トミーは判明する前に撃ってるんだから、別に相手が誰でもこういう選択してたってことだよな……
殺さなきゃルーシーが殺されてたからな
正直ルーシーとの生活は不毛な気もするが…そうとも言い切れないか?
そりゃ本人じゃなくて姿が同じだけの異生物だからな
愛という意味では不毛だが
自分にどこまでも都合の良いパートナーとしてなら最高
お互いに必要な物を供給するあたり
共生が成り立ってはいるが・・・
記憶や性格はコピーされんのかな
>>399 それだけじゃなく
たまたまこの宇宙生物が害のない生物だったから良かっただけで
「相手の心を読み取り、その人間が一番愛している者の姿に変身して近づいたものを捕食する宇宙生物」だったら
殺人犯の行動が正しかったわけで
っていうか得体の知れない生物を目の前にしたらまずは最悪のケースを想定すべきであり、
そっちの反応が正常なんだが
通常あり得ない状況に遭遇し混乱した人間がそうそう正常な判断などできるはずもなく
トミーの記憶の中のルーシーだろうから
多少は美化されたり風化したりするんだろう。
このルーシーは成長しないんだろうな。
いつまでも記憶の中のルーシーのままで。
自分は年老いていくのにルーシーは若いまま・・・
って、ラストに出てきたあの少女って宇宙人との子供?
だとしたらこの宇宙生物って生長みたいなのするの?
あの2体の宇宙生物ってどういう関係だったんだろ?
やっぱりつがいなのかな
>>403 本人からコピーしてるわけじゃなく
あくまでも相手の心を読み取った情報を元に変身してるわけだから
記憶や性格を持っていたとしてもそれはその人が知っている範囲のものでしかないはずだよ
たとえば実際のルーシーは活発な子だったのにその人の記憶の中ではだんだん思い出が美化されて
おしとやかな性格だったというふうに記憶が改ざんされてたら
宇宙生物はおしとやかな性格のルーシーを演じるわけだ
一緒に遊んだ記憶はあっても、トミーの知らないルーシー本人しか知りえない記憶は持ってないしね
>って、ラストに出てきたあの少女って宇宙人との子供?
>だとしたらこの宇宙生物って生長みたいなのするの?
ちげーよ
ルーシーに化けた宇宙生物だよ
警官、何年かけて殺人犯探し回ってるんだっつー話になっちゃうだろ
>>406 このルーシーもトミーが望めば成長すると思うよ
トミーが望むとおりの姿でな
>409
あ、あーそうか。
トミーは大人になってるのにルーシーはトミーの記憶の中のルーシーだから子供のままなんだ。
>>410 ああ、そうかも
あと、星野之宣のSF漫画にもそんなのがいたような
>その人間が一番愛している者の姿に変身
……殺人犯は殺した妻を愛してたってことか……
何があったんだろうね
>>414 浮気されたとかじゃね?
独占欲が強くてちょっとでも他の男に目を向けただけで嫉妬して
殺せば永遠に自分のものになる、とか
もしかしたら死んだ妻はコイツが殺した訳ではなかったのかも
容疑はかけられてたが、って事で
>>404 ひょっとしたらリュムナデスだったかもしれない訳だな
>>414 一番愛してる妻を誤って殺してしまった男
その時から心が壊れてしまい、無差別に人を殺し続ける殺人鬼に…
ないな
一番ではあってもそんな深い愛情ではなかったんだろう
>>387は今頃アウターゾーンをさまよっているだろうな…
でも3年も逃亡生活を続けているってすごいな
容疑者、ということは捕まって裁判受けて有罪確定されていないってことだし
ブリーチさんに何があったのか今はすげえ気になる
暴力ヒモ男の異常な執着心というのも、かなり歪んではいるが
「最も愛している」の範疇に入ると言えなくもないからね、
その辺が昂じてついに…ってなとこじゃね?
423 :
あらすじゾーン 1/4:2010/06/15(火) 22:00:01 ID:VNiHqldz
〜第54話 ゆがんだ心・前編〜
冒頭、海外のとある研究所にて、物語早々夫婦喧嘩勃発中。
『あれ程約束したじゃない、ロディ!! 今月こそは休みを取って一緒に旅行に行ってくれるって!!』
『仕方ないじゃないか、クリス! 今やってる研究が一番大事なとこなんだから!』
研究所に篭りきりで何の研究か話してくれず、クリスのイライラはつのるばかり。
部外者には話せないと言うが、クリスの父親はその研究の責任者なのだ。
「おいおい、新婚の二人、ケンカなんかしちゃいかんぞ!」
夫婦喧嘩を止めてくれたのはクリスの父、トレーシー博士だった。
博士は準備が整ったのでロディを呼びに来たのだ。ついでに娘にも研究の成果を見せようと微笑む。
「見せてやらないと二人の仲がこじれる一方だからな」
移動した先は、大きなカプセルのようなマシンがある部屋だった。
「実験用の猫を用意したまえ、ミザリィ君」
…今回ミザリィは助手役のようだ。用意した麻酔をかけた猫を全身スキャンにかける。、
「一体あの機械で何をしてるの、パパ?」
「猫の体組織の構造をレーザーで走査(スキャン)してるところだ
そして… その情報は向こうのカプセルに送られる
あの濁った液体の中には、目に見えないサイズの「部品」が詰まっているのだ」
科学者ではないクリスには何の事かさっぱり分からない。まぁ、見てなさい。百聞は一見にしかず。
カプセルを見ていると、無数の部品が集まり…猫の形に変化していく!成功だ!!
喜びのあまり大歓声を上げるトレーシー博士達一同を横目に、ミザリィのご挨拶。
{こんにちは、皆さん 私はミザリィ… アウター・ゾーンの案内人です
私は今この研究所で働いていますが…ここでは歴史的な実験が成功したところです
しかし彼らはまだ気づいていません…この実験の成果が恐ろしい結果をもたらす事になろうとは…}
424 :
あらすじゾーン 2/4:2010/06/15(火) 22:00:43 ID:VNiHqldz
カプセルで作られた猫はおとなしくして鳴いている。
「す… すごいわ、これがあの機械で作った猫のロボットなんて…
元の形とは全く同じみたいだけど… クローンとは違うの…?」
簡単に言えば、クローンは生物、この猫は微生物サイズの機械で作られたロボットとは別の物なのだ。
「ブレードランナーって映画に出てきた、レプリカントみたいなものだな」
さらに猫を抱いたミザリィも現れる。
{姿だけでなく記憶もコピーされてるのよ、このオリジナルの猫のね…}
それからしばらくした後、ボールにじゃれる猫の様子を見に来るトレーシー博士。
「どうかね、アルキメデスの様子は…?」
「順調です、普通の猫と全く変わらないですよ フンはしませんがね
ちゃんと命令通り動くし… オリジナルの猫より扱いやすいくらいです」
「実は今スポンサーからせっつかれているんだよ、早く次の段階に行けとね」
「…と言うと… 人間をコピーするんですか? 一体誰を…?」
「実は私の… 娘を使おうと思っとるんだがね…」
…さて、当のクリスさんはというと… 当然、実験台なんて嫌だと思いきり拒否していた。
新妻をなだめるのは夫の役目。出番だロディ!説得GO!
「実験台とは意味が違うよ、何の危険も無いんだ」
「少しでも危険があれば、お前を使おうなんて言わんよ
レプリカントの行動パターンを比較するには、私が一番よく知っているお前が最適なんだよ
お前は人間型レプリカントの第1号も出るとして歴史に名を残す事になるんだぞ、頼む…」
父親の説得も相まって、ついにクリスは折れるのだった。
425 :
あらすじゾーン 3/4:2010/06/15(火) 22:01:26 ID:VNiHqldz
いよいよ実験が開始され、クリスは全身をスキャニングされる。全裸で。
「皆の前で裸になると知ってたら、OKしなかったわ!!」
スキャニング終了後、開口一番そう愚痴るクリスさん。
ロディはそう怒るなとなだめ、完成しつつあるカプセルの中身を見せる。
「これが… あたしのコピーなの?」
――カプセルの中には、寸分違わぬもう一人のクリスがいた。全裸で。
レプリクリス(以下こう呼ぶ)は多くの男性科学者に見守られながら診察台に横たわる。
「何だか気持ち悪いわ、自分の死体を見ているみたい…」
電気ショックを与えると見事に蘇生…いや、起動した!
「お目覚めだね?君の名前は何だ?言ってごらん」
「私ハ… 私ノ… 私ノ名前ハ… クリス・トレーシー…」
博士の問いにゆっくりと答えるレプリクリスだった。
レプリクリスが起動してから2週間経ち、ロディはレプリクリスと共に散歩中。
「見てごらん、クリス あれを覚えてる?」
――ロディの示した所には、木の幹に彫られた、2人の愛を示すマークがあった。
「もちろんよ!私達が親しくなってからこの木に彫ったものよ!
あなたは恥ずかしがっていやがったけど… 私が無理に彫ったの!」
初々しいレプリクリスの態度に、結婚する前のクリスというような錯覚に陥るロディだった。
「あなたが彫った訳じゃないわ! 私が彫ったのよ、そのハートは!」
レプリクリスとロディの前にクリスが現れる。
「クリス!! コピーが混乱するからまだ姿を見せちゃダメだ!!」
ロディはそそくさとクリスをレプリクリスから引き離し、第2次スーパー夫婦対戦勃発!
なかなか会ってくれず、機械と仲良くする夫に不満爆発!
426 :
あらすじゾーン 4/4:2010/06/15(火) 22:02:13 ID:VNiHqldz
「それが仕事なんだから仕方ないだろ!!」
「本物のあたしより… そのニセ者の方を好きになったんじゃないの!?」
『ああ! そうかもしれないぜ!! 彼女はお前みたいにわがままじゃないしな!!』
クリスの言葉にカチンと来たロディは勢い余ってそう返す。
――なら、ニセ者とくっつけばいいわと捨て台詞を残し去ってゆくクリスであった…。
第2次夫婦喧嘩を様子見ていたミザリィ。
{彼女とうまくいってないようね}
「そ… そうなんだ、結婚する前はうまくいってたんだが…
結婚して、四六時中顔をつき合わせる様になってからは…」
{嫌なところが目立つようになったのね?
彼女は博士が40近くになってからできた子だし、一人娘だからちょっと我侭なのは仕方ないわね
でも、人間は誰でも完全じゃないんだから…}
――突如すさまじい悲鳴が響き渡った!
レプリクリスをその場に残し、ミザリィとロディは悲鳴の聞こえた場所へと急ぐ。
…すると腰を抜かした研究員を見つけ、彼の前に――――犬の惨殺死体があった!!
「オリジナルの猫が仲良くしてた犬をコピーに会わせてみたんです!
最初は仲良くしてたのに… 犬がじゃれて軽く猫を噛んだ途端…突然凶暴になって、犬の首を…!」
『それで!? アルキメデスはどこにいるんだ!?』
――研究員が指差した方向には、物陰に隠れながら唸り声を発するアルキメデスがいた。
ロディそっと近寄るが、凶暴化したアルキメデスは飛び掛り、ロディにケガを負わせる!
捕まえようと飛び掛る研究員だったが、逆に飛び掛られ喉笛を喰いちぎり逃げ出した!!
『なんてこった!! あいつを捕まえないと… 大変だ!!』
…その頃、レプリクリスは所内をぶらぶらと歩き、何気に動物飼育室へと入っていった。
マウスを撫でようとすると噛み付かれ、その瞬間態度を豹変させマウスを握り潰してしまった!
<続く>
なんというか、まぁ SFの話だね
「コピーの方が素直で可愛いからもうお前いらね」なんてオチにならないことを祈ろう
この作者ってたまに異様に後味の悪い話描くからなあ
機械化したらなぜか凶暴になってしまう欠陥があるっていうのは
超人ロックの「サイバージェノサイド」に出てきたサイバーに似てるな
あれは実験動物は猫じゃなくてヒョウだったけど
コピーが暴れまくってミザリー無双で解決だったら萎える
いやあ
どう考えてもミザリィは今回活躍しないだろう
あっても吸血鬼(デスフライト)の時みたいに最後にちょろっと手を出すだけで
基本的には当事者たちだけで解決するともう
なにしろこれだけ人間関係で伏線張りまくってるんだから
攻撃を受けると性格が豹変するならむしろ前回の宇宙生物と相性が良さそうだよな
>>428 なんかあったっけ?例えば?
単行本買ってないから思い出せないんだ。
>>432 おお、それは盲点だったw
ブレードランナーかあ
本当に映画好きだなこの作者
>>433 草波の妹が薬で植物状態にさせられてたとか
>>435 だからそんな妄想のオリジナルキャラの名前出すなつーの。
そんなのはお前の同人誌ででもやってろと。
>いよいよ実験が開始され、クリスは全身をスキャニングされる。全裸で。
>――カプセルの中には、寸分違わぬもう一人のクリスがいた。全裸で。
あらすじさん、気持ちは分かるが2回も「全裸で」と言わんでいいww
_ ∩
( ゚∀゚)彡 おっぱい!おっぱい!
( ⊂彡 人妻おっぱい!
| |
し ⌒J
コピーにSM仕込もうとしたら殺されたでござるの巻
まあここまで人間そっくりなレプリカントだったら
使用目的は愛玩用、セクサロイドとかだろうしな
他はテレビや映画のスタントとか?
人間がやるには危険すぎる作業を代わりにやらせるだけだったら
外見そっくり、記憶もコピーとかする必要はないんだし
あとはメイド・執事ロボみたいに介護・給仕用とかかな
どっちにしてもセクサロイドとしても使われそうだけどwww
後編の1ページ目で一気に既に10年経過、自ら数を増やしたコピーロボット軍に
征服されかかっているターミネーター2状態になってたら笑える。
健全な使用方法を考えて、亡くなってしまった大切な人を
蘇らせるためにこの技術を使う人もいるだろうなと思ったが、
死体をスキャンすることになるだろうからやっぱダメだろうな
綺麗な死体ならいいが傷があったり病気でやせ衰えてたりの死体は…
…いや死斑とか出るだろうから、死んだ直後に保存しないと
綺麗な死体ってのはありえないかな
やっぱり健全な使用方法が見つからない
>>442 仮に死体でもおkだったとしても
あくまでもこれは機械、ロボットなわけで
前回の変身宇宙生物と同じで愛という意味では空しいだけだぞ
要するに愛玩用、ペットみたいなもんだ
機械ということは食えない……食料対策としても役立たず……
天才をスキャンしてお手軽に天才を増やすって使い方は?
どっちに転んでも良いことにはならんが・・・
記憶もコピーってとこがネックなんだよな
だってある日突然自分そっくりの奴に「お前は俺のコピーとして作られたロボットなんだよ」って言われたら…
今まで両親に育てられた記憶や友達との思い出や、自分の認識としては「自分が確かに体験したこと」と思ってるのに
それらが全部、あとから付け加えられただけのものだったとか言われたら
もしそのコピーが人間と同じような思考能力・感情を持ち合わせてるんだったら発狂してもおかしくないと思う
まあ、このレプリカントの場合、
起動直後の状態から推測すると
見かけ上は人間っぽく振舞うだけで
考え方とか感情とかは人間のものとはまるで別物っぽいけどな
>447
てゆうか前にあったじゃないか。
ロボット嫌いの男が実はロボットに作られたロボットっていう話。
まあ正直、娘のコピーを作ろうとか見事なマッドぶりだよなあの博士と助手
宗教倫理なにそれって感じが逆に潔い
>>449 まあ、いくらそっくりとはいえクローンみたいな生き物じゃなくて機械、物だからな
今のところ機械に心はないってことになってるから
倫理的には問題ないだろう
あえて言うなら「記憶もコピー」ってとこがやはり倫理的に引っかかるかもな
>>440 介護・看護用としては最優先で普及しそうだ。
時点は警備や軍事用とか。
>>451 警備や軍事だったら人間そっくりにする必要はないと思うぞ
むしろそっくりだと問題がある
人間はやっぱり人の形をしているものに対しては特別な感情を抱いてしまう
ロボットじゃないただの人形ですら捨てにくくて供養とかするだろ?
戦争に向かわせるんだったら出来るだけ人間に似てない姿で
もっとゴテゴテ武装していかにも機械ですって感じの威圧感あるロボのが向いてるだろう
それもそうだったorz
軍事用だったらまんまボールとかボトムズとか、見た目人間関係なく兵器っぽいのでもいいんだよな。
やはり介護と看護用が最優先かな
介護・看護用ねえ
ナースのロボっ娘か
うん
エロい目的しか思い浮かばない
どうしてお前らはそうエロい方向しか考えないんだw
大体アレするならそれ専用の場所を作らなきゃいけないだろww
人型ロボットって夢があるし技術的にもすごいことなんだろうけど
いざ使おうとすると意外と使えるとこって限られてくるもんなんだな
確かに良く考えたらガンダムもマジンガーも人の形してる意味はないんだよなー
457 :
あらすじゾーン 1/5:2010/06/16(水) 22:00:00 ID:U/VfCutg
〜第55話 ゆがんだ心・後編〜
アルキメデスが凶暴化し、所員を殺害した事をトレーシー博士に報告するロディ。
博士はすぐに入口を封鎖し、研究所の外に出さないようにと指示を出した。
{猫を見つけたわ!第2倉庫の中に逃げ込んでるわよ}
『ロディ!私はレプリカントの動きを止めるプログラムを用意する!!
私が行くまで猫をそこから出さないようにしてくれ!!』
所長の指示を聞き、すぐさま現場に向かうロディ。
第2倉庫に辿り着くが、そこにはシャッターが下ろされていた。
{2人やられたの、中へは入らない方がいいわよ}
そこへ騒ぎを聞きつけたクリスがやってくる。
「一体何の騒ぎなの? ロディ!」
「クリス! 来るんじゃない、戻ってろ!!」
―同時刻―
所員が動物飼育室の扉が開いていたのを見つけ、中をうかがうとレプリクリスがいた。
レプリクリスは握り潰したマウスに死体を元のケージに戻す。
「おや… これはトレーシー博士のお嬢さんでしたか… 今、非常事態なんでうろつかれては…」
しかし、反応がおかしい事に気づき、所員はレプリカントの方だと見抜きスケベ心を丸出しにした。
「ふーん… こりゃいいや… へへへ…」
その頃、博士は準備が出来たとトランクを持って来た。トランクの中身は…麻酔銃?
「こいつでレプリカントの機能を停止できるぞ」
「麻酔銃?相手は機械なんでしょ、そんな物が通用するの?」
458 :
あらすじゾーン 2/5:2010/06/16(水) 22:00:46 ID:U/VfCutg
「相手は普通の機械やコンピューターとは違うのさ
難しい事を説明している暇はないが、レプリカントに何かプログラムする時は人間の様に注射をするのさ
この溶液がレプリカントの中枢に作用すれば、強制的に機能を停止できる!」
注射器型の弾丸をセットし、ロディにシャッターを開けてもらう。
倉庫を開けると幸いアルキメデスは飛び掛ってこず、奥の物陰から威嚇していた。
ロディが板を持ちながら呼びかけると、アルキメデスは突進、板を破壊した!
次にミザリィの方へ飛び掛るが、ミザリィはアルキメデスを払いのけると箱へと叩き付けた!
アルキメデスは目標を変え、今度は無防備なクリスへと飛び掛る!
――しかし間一髪で注射器が辺り、アルキメデスはクリスの胸の上に倒れこんだ……。
「大丈夫か、クリス! 一体なんでこんな事に…」
その頃、スケベ心を出した所員はと言うとレプリクリスを仮眠室へ連れ込んだ。
「今、この所内は猫の事で大騒ぎだ… 誰もここには来ないぜ!」
実はこのエロ所員、前からクリスに憧れていたのだそうだ。
どこまで人間にそっくりか確かめてやろうと押し倒す!
すると暴走のスイッチが入り、エロ所員の首を掴むと廊下に所員の断末魔が響き渡った。
場面は再び博士達に戻る。
なぜ猫が凶暴になったのか、原因がさっぱり分からなかった。自己防衛機能が強すぎたのか?
博士達が頭を悩ます中、クリスは空気を読まず猫のよだれで汚れたから着替えたいと言い出す。
ロディは合うサイズの服は作業服しかないと言い、ロッカールームへ向かうクリス。
――しかし、廊下に出た所で物陰にレプリクリスが隠れているのに気づかなかった…。
「とにかく… 猫に起きた事は人間にも起きるかもしれんぞ
クリスのコピーも機能を停止させた方がいいかもな…」
博士は懸念すると、ロディはレプリクリスを一人きりにさせていた事を思い出す。
…ちなみに、廊下でこの会話を盗み聞きしているレプリクリスだった。
459 :
あらすじゾーン 3/5:2010/06/16(水) 22:01:28 ID:U/VfCutg
ロディ達はレプリクリスを連れてこようとしたが、彼女の姿は既に無かった。
『小さな猫だけで3人も殺されたんだ!! クリスのコピーが凶暴化したら手に負えなくなるぞ!!
手遅れにならんうちに・・・・・』
{もう手遅れらしいわよ、仮眠室に死体が転がってるわ}
ミザリィの報告に血相を変えて仮眠室へ飛び込むロディと博士。
…そこには例のエロ所員のねじりきられた首が転がっていた。
「ひどいな… クリスのコピーがやったのか!?」
『間違いない!! すぐに捜し出さないと大変だぞ!!』
しかし、無理に捕まえようとするとまた死人が出てしまう!せめて居場所が分かれば…!
{コピーの立場になって考えればいいわ、自分が誰かのコピーと知ったらどういう行動を取る?
どういう作戦を立てるかしら?}
「そうだな、僕なら… オリジナルの人間とすり替わって・・・・・・・・ あ!!」
ここでクリスの身に危険が及んでいる事に気づき、ますます血相を変えるロディと博士だった!
その頃、クリスは着替え終わって、ロディに言われた通り休憩室にいた。
.。oO(最近ロディとうまくいってなかったけど…やっぱりあたしがわがまま言いすぎたかしら…
確かに仕事もキツそうだったし…
あのレプリカントみたいに素直な子に惹かれるのも当然かもね…)
自分を見つめなおしていると―― ドアを破壊し、同じ作業服を着たレプリクリスが乱入してきた!
クリスの悲鳴にロディ達が間髪いれず駆けつけたが、ロディ達にはどちらが本物か見分けがつかない!
両者とも本物だと叫ぶが、博士は銃を向けたまま近寄るなと警告する!
460 :
あらすじゾーン 4/5:2010/06/16(水) 22:02:11 ID:U/VfCutg
「近寄られたらきっと我々に襲い掛かってくるぞ!! 銃を撃つヒマは無い!」
「じゃあ一体どうするんです!? どっちに撃ちこめば…!」
{二人共撃つ訳にはいかないの?}
『だめだ! この溶液は人間には猛毒なんだ、そんな事したら本物が死んでしまう!!』
――相変わらず2人のクリスは両方とも本物だと主張するが、見分ける方法が無い…
「イザと言う時は… 二人共撃つしかないぞ!!」
やめて、死にたくないと叫ぶ二人のクリス。
『すまん…クリス!! これ以上犠牲者を出す訳にはいかんのだ!!
どっちが本物かこの場で証明する方法があれば…!』
悲痛な叫びを上げる博士に、ふとロディの脳裏に名案が浮かぶ。判別する方法はあるかもしれない!
ロディは二人のクリスに紙とペンを渡す。
「いいか…!僕らが親しくなった時、研究所の敷地内の木にマークを彫った!それを紙に描くんだ!!」
「ロディ!レプリカントは記憶をコピーされとるんだぞ!無駄な事だ!!」
「分かってますよ、そんな事は!」
分かってやっているのか…。本当にこれで分かるのだろうか?
やがて二人のクリスは描き終わり、その紙を見る博士。どっちも同じマークだ!
「分かりましたよ、どちらが本物か…!」
マークを見たロディはレプリクリスと思われる方に銃を撃ち、倒れるクリス! 果たして結果は…!?
『ロディ!! 私の事わかってくれたのね!』
嬉しさの余りロディに抱きつくクリス。本物なのか?
だが、未だに博士はどうやって区別がついたのか分からないでいた。同じマークに同じ筆跡だし。
「よく見て下さいよ、博士… こっちのハートは左右非対称で形も歪んでいるけど…
こっちは製図器で描いたようなハートなんですよ!」
「そ… そうか! 人間にはそんな正確な図面は描けない!! しかも緊張した状態では…」
「ええ… きっと… これが人間と機械の“差”なのかもしれませんね…」
461 :
あらすじゾーン 5/5:2010/06/16(水) 22:02:53 ID:U/VfCutg
{人間は誰しも“ゆがんだ心”を持っているもの… それゆえ欠点が多いのも仕方ない事です
しかし、ゆがみの無い心を持っている方がいいとは限りません
“純真”とは残酷さの裏返しでもあるからです ここで作られたレプリカントがそうだった様に…}
ラスト、研究室で自分のレプリカントをバックに締めるミザリィでした。
――ところでミザリィさん、暴走してもいいからそのレプリカント下さい。
これはいいオチ
いや、明らかに違うだろ博士、気付けよ。
つーかレプリカも、記憶の中のハートそっくりそのまま描いて歪むんじゃないのか?
>>463 俺もそう思った
木の表面のこぼこのせいで歪んだギザギザ加減まで完璧に再現して描くはずだよな
あと博士は、あんたほんとに博士?ってくらい鈍すぎwww
なるほど、首のもげた死体がまた一つ増えるわけか
いや、どっちにしろ普通の絵ではなく木の上に彫刻したような丸みのないハートを描くはずだから
見分けられることは見分けられるんだけど
製図機で描いたようなハートにはならんだろ
って話
まあ絵のハートと心って意味のハートを掛けた「歪んだハート」って話だから
演出上しょうがないんだけども
それを言ったらみもふたもない
二部構成で一休さんよろしくトンチ合戦で勝利て…
一話で纏められた気がするのは俺だけ?
それにしても博士
ロボット三原則くらい組み込んでおけよ、と
>>467 気がするけど
読み返してみても特に削れそうなとこはないから
こんなもんじゃね?
ページ制限のある中で詰め込むのって大変そうだぞ
解決方法はアクションよりとんちのほうが話として面白くなるから好きだな
>>469 一話読み切りはアイデア出すのと、毎回オチ付けるの大変だろうから光原先生が頑張ってるのはわかってるんだ
でも、アウターゾーンが好きだから色々期待して文句がでてしまう
アンチ巨人みたいな感覚なのよ
つくづく
あえて若い娘をコピーした意図がわからんな
>>471 逆に聞こう
お前が科学者だった場合老若男女のどの組み合わせで作るかが一番やる気になるかを
スタートレックのスン博士なんて自分そっくりのアンドロイドを作ってんだぞ。
他の人をモデルにしたくても誰もさせてくれなかったから自分をモデルにするしかないんだろうけど。
やっぱ人間そっくりのロボットって嫌だな。
西洋の人たちは自分たちにロボットが取って代わられるという恐怖があるから人間に似たロボットは嫌がられるって話を聞いたことがあるよ。
自分たちが神に取って代わったようにいつか自分たちも同じ事になるんじゃないかって。
アラレちゃんはかわいい。アトムもかわいい。
同じロボットでこの違い。
>>473 日本人はロボットって言うとアトム、ドラえもん、ガンダムだけど
アメリカ人とかにとってロボットって言うとターミネーターなんだろうね
日本が実際に人型ロボットを作ったら外国からなんかよくわからん文句が来るかもしれねー。
日本人はロボットに武器を持たせて侵略する気だ!ギャー怖ェー! ってさ。
別にロボットに武器を持たせなくってもさ・・・
花とか風船とか優しい物を手に持たせたいよ。
ロボット作るんならドラえもん作るわ!!!多分。
ロボットに武器を持たせるっていってもねえ・・・
一見、いろんな武器を扱えて強そうに思えるけど実はそうじゃない。
そもそも武器って何であの形をしてるかというと、
人間が扱うことを前提に、手で使うことを前提に作られてるからあの形になったわけで、
最初からロボットが使う前提なら、引き金とかグリップとか無しに簡単装着できるようにデザインできる。
わざわざ10本の指が動かせる人の手の形をしたマニピュレーターなんて超高等技術、無駄もいいとこ。
実際に作ったとしても、ものすごく繊細な精密機械になっちゃうから戦闘に耐えられそうもない。
2足歩行させる意味もないしね。
上のほうでも言われてるけど、
ガンダムとか戦闘機を人型にするのは実際にはナンセンスなのだ。
あれらが人型をしているのは、やはり上で言われてるように「人間は人の形をしているものに対しては特別な感情を抱いてしまう」から。
そのほうが視聴者にとって感情移入しやすく、ドラマチックで、かっこいいからであって、機能の問題ではない。
やはり上でも言われてるように、人間そっくりのロボットが出来たとしても、使いどころなんて介護・看護用とか愛玩用(セックス含む)くらいだろ。
秘書とか給仕(メイド・執事)としても使えるけど、機能上必要なわけじゃなく、ただの見栄えの問題だ。
じゃあ、なんでみんな一生懸命そんなもん作ろうとするのかというと、
人型ロボットは結局、「夢」なんだな。
技術の高さのデモンストレーションにぴったりというのもあるけど、
みんな「憧れ」とか「夢」で目標にしてるとこが大きいように思える。
侵略とか馬鹿馬鹿しいよね。
>>472 ミザリィだったら確実にショタをモデルに、
あらすじさんなら確実に女(ロリの可能性高し)を選ぶのは目に見えてるなw
478 :
あらすじゾーン 1/5:2010/06/17(木) 22:00:02 ID:Ppz2pG81
〜第56話 マジック・ドールD・前編〜
冒頭、とある老夫婦の家。時間は既に10時過ぎ。
「相変わらずお早いですね、床につくのが…」
「早寝早起きが私の習慣だ、お前も早く寝なさい」
老人が寝ていると、窓から何か物音がする。様子を見に行くが、何も無い。気のせいか?
――すると突然カミソリが現れ、血しぶきと老人の断末魔が飛び交った!!
{こんにちは、皆さん 私はミザリィ… アウター・ゾーンの案内人です
今起こった殺人事件の犯人は、誰にも目撃されず密室状態の中で犯行を行いました
はたして、犯人の正体がいかなるものか…? では、いつもの二人に登場してもらいましょう…}
―火牙のマンション―
火牙と仲良く映画『チャイルド・プレイ』を見て怖がるマキ。きゃーっ☆
…そんなマキを見て、読者を代表してツッコミを入れる火牙。
「・・・・・・・・・お前、ホントに“この”映画が怖いのか?」
「だってーっ 人形が人間に襲い掛かるなんて、すごく怖いじゃない!」
「何言ってんだ、お前も人形のクセに!」
「人形で悪かったわね――――っ!! 大体火牙さんのせいであたし人形になっちゃったのよ!
おかげでお嫁にも行けなくなったんだからー!
どー責任取るつもり!? もし人間に戻れなかったら火牙さん結婚してよね!!」
『ななな何だと!?』
――相変わらずのコントをブチかましてくれる火牙&マキでした。
するとそこへ署からの連絡が入り、冒頭の殺人現場へと向かう。
479 :
あらすじゾーン 1/5:2010/06/17(木) 22:00:46 ID:Ppz2pG81
―老夫婦の家―
課長から犯行現場は完全な密室だと聞かされる火牙。
隣の部屋には奥さんもいたのだが、犯行時刻、この部屋は鍵がかかっていたそうだ。
「この手の事件はもう3件目ですね」
一応、サッシの上の小窓が開いてるが、あんなの通れるのはネズミくらいだ。
…ふと、火牙は老人の部屋には似つかわしくない人形があった事に気づく。
「ガイ者は60歳の裁判長でしょ? どうしてこんな人形が部屋に…?」
「そりゃ、君と同じ趣味だったんじゃないかね?」
ガ━━ΣΣ(゚Д゚;)━━ン!! 課長の言葉が火牙に盛大なショックを与えた!w
「か… 課長!! 私は人形マニアじゃないって、あれほど…!!」
「あ…ああ、そうだったな すまんすまん、つい口がすべって…」
怒りでわなわな震える火牙に笑ってごまかす課長w
…閑話休題。とりあえず人形について奥さんに聞く事にした。
「この人形は昨日、知らない人から宅配便で送られてきたんです…
今に置いてあったハズですが、どうして寝室に…?」
課長は奥さんから送り状を受け取ると、幸い住所も名前も書いてあった。
ただし電話番号が無いので、火牙に直接行って事情を聞くようにと指示を出した。
.。oO(この差出人の名前は…聞き覚えがあるな… 雨月京子か… ――まさか、あの雨月……!?
そうか… それならつじつまが合うが…)
車で移動中、謎の密室殺人に推理小説みたい、とはしゃぐ不謹慎なマキ。
送り状の住所に辿り着くと、『タロットハウス ジムシー』とあった。送り主は占い師のようだ。
「ついでだから占ってもらおうかしら」
「人形の占いをする占い師なんかどこにいる!」
「手相は無いけど誕生日はあるもん、結婚運なんていいかも…」
――などとのろけている場合ではない。マキを胸ポケットに引っ込ませ、店内に入る。
480 :
あらすじゾーン 3/5:2010/06/17(木) 22:01:27 ID:Ppz2pG81
「あら、いらっしゃいませ… 刑事さんね」
中年の占い師は一目で火牙を刑事と見破った。これも占いの結果らしい。
「と… ところで雨月さん… あなたは小沢と言う方に人形を送ってますね?
向こうは面識がなかったそうですが… 一体何故です?」
「…はっきり言ったらどう? その人が殺されたって!!」
これも見透かされている事に驚く火牙!
「これも占いに出てたのよ、ホホホ 残念だけど、私には完璧なアリバイがあるのよ
今夜は馴染みのお客がずっと来てたからね」
.。oO(この女… 一体何者なんだ!?)
とりあえず、ここまでにしておいとまする火牙。
「俊男… もう3人やっつけた!! あと一人で復讐は果たせるよ!
警察は絶対にあたしを逮捕できやしない!! アハハハハ」
――雨月は火牙が完全に出て行った事を確かめると、亡き息子の写真に向かって語りかけた。
―平口警察署―
昨夜起きた密室殺人、及び似た手口の2件の犯行について対策会議中。
この3件に共通しているのは密室殺人と、目撃者がいない事… と、実はもう一つあった。
「5年前捕まった連続殺人犯の雨月って奴を覚えてるかね?」
「この前死刑になった奴ですね」
「最初に殺されたのは、雨月の事件を担当した検事…次は奴を逮捕した警官…昨夜は裁判長だ!」
「しかし、雨月は死刑になったんですよ? 恨みの線は…」
そこで課長は重要参考人である、傍聴人席に写った雨月の母親の写真を取り出す。
「それは… 昨日の占い師の…!」
「息子の有罪が確定した時、母親は狂ったように叫んでたよ、『必ずお前らに復讐してやる』とね」
「しかし… 調べではあの女のアリバイは完璧でしたよ」
誰かに殺しの依頼をした可能性もあるし、人形の件も腑に落ちないので張り込みする事になった。
481 :
あらすじゾーン 4/5:2010/06/17(木) 22:02:10 ID:Ppz2pG81
「…ところで、犯人が狙いそうな相手がもう一人いるんだが…」
「誰です?」
「 私 だよ !! 私は雨月を取り調べた責任者だったのだ!」
…その頃、ジムシーでは雨月が自らの腕を切って、血を人形の内部に入れていた。
「できたわ、ふふふ…」
その夜、課長が自宅へ帰ると美人の奥さんとかわいい娘がお出迎えしてくれていた。
さすがの課長も愛娘には甘い様で目尻が下がっていたが、妻からの報告で顔色を変える。
「あなた… 今日こんな物が宅配便で送られてきたんですけど…」
――封を開けると、それは雨月が送りつけた呪いの人形だった!
その頃、火牙は雨月を張り込んでいたが課長からの連絡を聞き、課長の家へ急行する。
「課長、大丈夫ですか?」
「ああ… まだ何事も無いんだが… ほら、これが送られてきた人形だよ」
ざっと見るが、中に血が入っている事には気づかず、普通の人形にしか見えなかった。
心配になった奥さんが部屋に入ってくるが、どうやら課長は事情を話していない様子だった。
「お兄ちゃん、こんばんわ」
「ゆかちゃんかい? 大きくなったなー」
「お兄ちゃんって… 人形のお兄ちゃんね? 恋人のお人形は連れて来てるの?」
――どうやら課長、娘さんにマキの事を触れ回っていたご様子w
「いやー 話のネタには丁度よかったんでな、つい… 許してくれ!」ハハハ 笑ってごまかす課長。
482 :
あらすじゾーン 5/5:2010/06/17(木) 22:02:52 ID:Ppz2pG81
話を戻そう。課長も寝室に行ったので、火牙の背広から顔を出すマキ。
マキも送られてきた人形を調べるが、やはり中の血には気づかず普通の人形にしか見えなかった。
「この人形、お前より美人だと思わないか? ハハハ」
「へーっ、火牙さんてだんだん本物のマニアになってきたみたいねー」
…今回、ますますギャグキャラと化している火牙刑事でした(´・ω・`)
同時刻、雨月を張り込んでいる別の刑事だったが特に変化は無かった。
「おい、居眠りを始めたぞ」
再び場面は火牙サイドに戻り、マキを残してトイレへ向かう火牙。
マキが退屈そうにしていると―――― 送られてきた人形が動き出した!! <続く>
>あ…ああ、そうだったな すまんすまん、つい口がすべって…
白々しすぎるw
課長って火牙のこと実は嫌いなんじゃないのかw
占い師が人形を操って犯行を行ってるなら証拠なんかあげられないよな
どうすんだ?
マジックドールシリーズより普段のアウターゾーンのほうが好きだったんだけど
だんだん火牙とマキに愛着がわいてきた
今度の事件で今度こそ、マキが生きている人形だと言うことを
カミングアウトして証言すると予想!
しかしマジックドールはシリアスとギャグが程よくブレンドされて好きだなw
火牙がからかわれるのが楽しすぎるw
マジック・ドール好きなんだけど
出てくるとこのスレあからさまに過疎るなw
別に嫌いじゃないけど
特に語ることもないかなって
強いて言うと
>>485が気になる
マジックドールは読んでる時ニヨニヨしてる。火牙さんの羞恥プレイ的な意味で
>>488 火牙というまじめでハンサム刑事だからこそ、この物語は面白いんだよなw
もしも火牙が正反対のブ男だったらこの笑いは無いw
493 :
あらすじゾーン 1/4:2010/06/18(金) 22:00:01 ID:xtdsPXjz
〜第56話 マジック・ドールD・後編〜
火牙がいない間に動き出した人形を見て、恐れおののくマキ。
幸いにも人形はマキに気づいておらず、何か凶器になりそうな物を家捜ししている。
.。oO(どうしよう? このまま様子を見るべきか、それとも…)
人形がカッターを取り出したのを見て、これまでの連続密室殺人犯だと確証する。
確かに人形ならサッシの小窓からでも潜り込める!
でも… 犯行現場にあった人形は別に人形だった。これは一体どういう事なのだろうか?
とりあえず人形を止めようとしたマキは人形に向かって待てと叫ぶ!
『な… なんだ!? 私以外にも幽体離脱させられる奴がいるの!?』
予想外の事態に非常に驚く人形。だが、邪魔はさせないとマキに襲い掛かる!
マキと人形の戦いが繰り広げられる中、ようやく火牙が戻ってきた。
「おいマキ、うるさくするんじゃない 課長が目を覚ますじゃ…… あ!? 動く人形がもう一匹!?』
『火牙さん、こいつを捕まえて!殺人犯よ!!』
人形に手を切りつけられながらも何とか捕まえる火牙!
「ふふふ… あんたが捕まえたのは…私の“体”だけよ!」
やがて騒ぎを聞いた課長が起きてきて部屋へと駆けつける。
『どうした、何の騒ぎだ!?』
『密室殺人の犯人を捕まえたんですよ!! ほら、こいつが……!!』
――同時刻、人形から離れた雨月の魂は肉体に戻り目覚めた。
「くそ! とんだ邪魔が入った… しかし、あの人形は一体…?」
494 :
あらすじゾーン 2/4:2010/06/18(金) 22:01:49 ID:xtdsPXjz
場面は再び火牙サイドへ戻る。
「その人形が私を殺そうとしたと言うのかね…?」
「そうですよ、さっきは動いてたのに… この、この!」 (←人形をブンブン振る)
「…火牙君… 悪い事は言わん
私の知っているいい医者を紹介するから、一度悩みを相談してみないか…?」
…日頃の行いと非現実な事態に信用してもらえず、哀れみをかけられる火牙刑事でした(´・ω・`)
帰宅途中、信じてもらえなかった事を嘆くマキ。
「人形が殺人犯なんて信じる方が無理さ、俺だってマキがいなけりゃ信じてやしなかったもんな」
「それにしても…今までの殺人現場に残されてたのはどれも違う人形でしょ? どういう事かしら
…さっきの人形も、突然魂が抜けたみたいに動かなくなっちゃったし…」
「魂が抜けたみたいに、か… どうもこれはその筋の専門家を探して聞いてみるしかなさそうだな」
「それはそうと… さっき火牙さん、動く人形がもう“一匹”とか言ってなかった?」
思わず口走った言葉にジト目で睨むマキ、笑ってごまかす火牙だった。…耳引っ張るな!
翌日、専門家としてミザリィを尋ねる火牙。
{恐らくそれは誰かが自分の魂を人形に乗り移してるのよ、幽体を離脱させてね…}
まだ半信半疑の火牙に、百聞は一見にしかず、と人形の腕を外す。
{人形の中に自分の血を入れてるわ、これは黒魔術の一種ね…}
「魔術だって!? それじゃあ…」
{犯行時間には、犯人には必ずアリバイがある…
つまり、犯人を逮捕するのも起訴するのも無理って事ね…}
…これでは人形を捕まえても、魂が戻ったらどうにもならない。何か方法はないのだろうか?
{生体から魂を離脱させる事は長時間はできないわ… せいぜい1時間ってとこね
だから… 方法はあるわよ
ふふふ… あなたいい男だから特別に教えてあげるわ… 魔術には魔術で対抗するのよ}
艶かしく顔を近づけるミザリィの少々引きつつ、その方法を聞きだす火牙だった。
495 :
あらすじゾーン 3/4:2010/06/18(金) 22:02:32 ID:xtdsPXjz
その後、火牙は再びジムシーへと足を運ぶ。
「あら、刑事さん 今日は何の御用かしら?」
「率直に言おう!課長を狙うのはやめたらどうだ!?
あんたの息子が死刑になったのは自業自得だ!! 何人もの人間を殺したんだからな」
「あの娘は私にとってはいい息子だったのよ! それを奪った奴等は死んで当然だわ!!
でも、私は憎い相手に人形を送っただけ… それで積荷なるのかしらね?」
「とぼけても全部わかってるぞ! あんたが魔術を使って自分の魂を人形に移した事くらいな!」
『そうよ、全部分かってるんだから!!』
――唐突に出てきたマキにすさまじく驚く雨月!
「わかったか? 俺はあんたとは違う方法で人形を操れるんだ!
課長を狙うのを諦めないなら… あんたが寝てる間にこいつを忍び込ませてもいいんだぜ…?」
火牙は雨月に脅しをかけ、人形を返しておまけに個人情報入りの名刺もつける。
「自首したくなったらいつでも連絡しろよ、じゃあな」
…火牙が立ち去ると同時に危機感を覚える雨月は次のターゲットを火牙へと狙いを定めた。
「くそ… あんな奴が警察にいたとは… 先にあの男を何とかしないと…」
その夜、案の定雨月は人形を使って火牙宅へ侵入、寝込みを襲っていた。
人形は火牙の頚動脈を狙ってカミソリを振り下ろす ――――が、マキが飛び掛って阻止した!
『よし、いいぞマキ!!』
実は寝たフリをしていた火牙は用意していた灯油を人形にふりかける。
危機感を感じた人形… 雨月の魂は一旦元の体に戻ろうとするが、なぜか戻れない!
『この部屋の四隅を見てみろ!!』
火牙は電気をつけると、部屋の四隅には呪符が貼ってあり、この部屋は結界と化していた!
ここにいる限り、雨月の魂は肉体に戻れない! 人形は逃げ出すが、火牙はマキと共に追いかける!
人形は台所に逃げ込んだようだが見失ってしまった。
探している内に包丁を持った人形が現れ、不意を突いて火牙の手に包丁を突き刺した!
激痛に倒れる火牙の首目掛け、人形が包丁を振りかぶっていた!!
496 :
あらすじゾーン 4/4:2010/06/18(金) 22:03:54 ID:xtdsPXjz
『死ね!!』
――咄嗟にマキがタックルをかけ、人形はコンロの上に倒れこむ。
マキの合図で火牙はコンロに点火、人形は炎に包まれ断末魔を上げた――――
…焼け焦げ倒れた人形を見つめる火牙とマキ。
「ちょっと残酷だったかな…」
「そんな事ないわ… 火牙さんを殺そうとしたんだもの」
その後、手当てを済ませた火牙は雨月を張り込んでいた刑事から連絡を受けていた。
「あの占い師は眠ったまま死んだそうだ」
「そう… 結局、あの女が犯した殺人全て迷宮入りになるのね」
「仕方ないさ こんな事、記録には残せないからな
それにしても、殺人犯だった息子の復讐を企むなんて…
母親ってのはそんなに子供に執着するものなのかな?」
「母親の気持ちなんてわかんないわ、まだ結婚もしてないんだから」
――あ、火牙さん、今その話はまずい…(;゚ω゚) 止めようとするあらすじだが時既に遅し。
…ハッ!
「そういえば火牙さん… あたしが人間に戻れなかったら結婚してくれるって話はどうなったの?」
「そ… その話はまた今度話し合おう、俺はちょっと忙しいんでな ハハハ」
いやらしい笑みを浮かべすり寄るマキ、大量の冷や汗を流し笑ってごまかすヤブヘビ火牙さん。
「もうごまかされないわよ〜〜〜っ! 答えが出るまで今夜は寝かさないからね!!」
『あ〜〜〜〜っ もういやだ〜〜〜〜〜!!(注:女の子風の丸文字で)』
{人形と人間の結婚式というのも見てみたいものですが…火牙刑事は気づいていないのでしょうか?
今の状態が、マキと結婚している様なものだとは……}
――仲睦まじい2人を見て微笑みながら締めるミザリィでした。
結婚をせまるのマキの顔がいやらしくて吹いたw
読んでてつられてニヤニヤしちまったぜ
ちょwww
それしか方法が思い浮かばなかったとはいえ
これって刑事が意図的に犯人を殺したって話じゃないか
いいのか、おい
占い師のババアが使った人形が
マキの元の身体に似てたからなんか関係があるのかと思ったら
なんも関係なかったでござるの巻き
>>498 まぁ、ほっといてまた死人出すわけにもいかんだろう…
でも犯人を裁くのはあくまでも法廷、起訴後で、
殺す権利は警察にはない
この場合、警察として殺したわけでもなく火牙個人として殺したとも言える
正当防衛のようにも見えるが、火牙はわざわざ占い師を脅迫して自分のところに来るように仕向けているわけだから計画殺人
いちおう、正義の味方サイドの人間がそれでいいのか
まあ、ババアが逮捕されないのと同じ理由で人形燃やしても殺人罪にはならんけどね
今回の犯人は裁けないので。別にババアを説得とか他の手段で殺人をやめさせるかしてもいいけどさ。
正直そんな展開は盛り上がらんだろ。
前にあったゴーストタウンの話みたいに無限ループの可能性残しちゃまずいだろ
ネタに詰まったら、女の報復で怨みでパワーアップしたとかって設定で殺人人形の大群と戦うとかやりそうだし
てか 犯人に説得することもなく拳銃ぶっ放すキチガイ刑事に何を求めるかw
少年誌だしとりあえず悪役やっつけてスカッとする感じの話でやってもよかろ
>てか 犯人に説得することもなく拳銃ぶっ放すキチガイ刑事に何を求めるかw
そういえばそうだった
>>504 いや、少年誌だからこそ
やっつけると殺すをイコールにしちゃっていいのかなと思ったんだよ
怪物とか機械相手じゃなくて人間だし
現代社会が舞台で刑事と犯人だし
作者は理不尽嫌いだし、悪者を懲らしめるにしても主人公サイドに一切の非はないようにするかと思ってたんだよ
たとえば追い詰めたらアクシデントで死んじゃったとか勝手に自滅したとかさ
でも火牙もマキも最初からババア殺す気満々だったじゃん
まあ、結局
>てか 犯人に説得することもなく拳銃ぶっ放すキチガイ刑事に何を求めるかw
↑これだな
火牙ってもともとそういうキャラだったwww
>>506 直接手を下して命を奪うのは後味悪いかもしれないけど、人の命が軽く扱われてる漫画だから仕方ないのでは?
悪役で登場したキャラには超高確率で死亡フラグたってるし、主人公の周りにいるだけで死ぬ可能性があるわけで
人形愛好者の変態だから忘れがちだが
ジャンルとしてはシティハンター的なハードボイルドものだからな
それに、この漫画で人を呪ったら大体本人も死ぬし
まあ引っかかる部分は刑事としての職業倫理はどうよってことと
動機が私利私欲ではなく息子のためだったところだろうけど
>>499 人間だった頃のマキが美人だと思っている
→マキが人間に戻った後の火牙とのハッピーエンドを暗示している
とか思ったけど考えすぎかな
>>505 ついでに「死んだ女に家族がいないのが幸いだった」とか言っちゃってたっけ。
……そんなんだから呪いの人形(マキ)送りつけられたんだな、きっと。
>てか 犯人に説得することもなく拳銃ぶっ放すキチガイ刑事に何を求めるかw
加納「まったくひでぇ刑事だな」
両津「おまえが言うな、おまえが」
512 :
あらすじゾーン 1/3:2010/06/19(土) 22:00:00 ID:uH5dLiAj
〜第58話 悪夢〜
冒頭、人気のない森のような場所でナイフを持った男に追われる女性。
女性は助けを求めながら必死で逃げるが、こんな山奥に誰も来ない…。
女性が転んだ隙に男は馬乗りになり、ナイフを振りかざし―――― 悲鳴と共に鮮血が飛び散った!
――それは冒頭で襲われていた女性の悪夢だった。
「また同じ夢…!怖かった… きっと…あたしの身に将来起こる事なんだわ…」
…しかしいざ内容を思い出そうとすると、きれいさっぱり忘れてしまっていた。
ここでお休み前のミザリィ@ナイトキャップ&パジャマからご挨拶&前置き。添い寝しましょうか?
{皆さんも寝ている間に恐ろしい夢を見た事があるでしょう
怪物に襲われる夢や、殺人鬼に追い回される夢…
怖い夢に限らずとも… 夢は「現実」とアウター・ゾーンをつなぐ接点です
今回の主人公である彼女は夢の中にいる間、アウター・ゾーンに足を踏み込んでしまった様です}
さて、冒頭の女性は通勤中、ラジオを聴きながら電車に乗っていた。
ニュースで山中で女性の斬殺死体が見つかった事を聞く女性の胸中や、いかに?
会社の化粧室で同僚に予知夢の事を話す女性。
「予知夢?」
「そうなのよ、あたし小さいころから同じ夢を何度も見ると、必ずその夢は正夢になるの」
「ふーん… でも、内容を覚えてないんじゃ役に立たないわね」
「そうなのよ、何だかすごーく怖い夢だった事は覚えてるんだけど…
あたし…不安でしょうがないわ、いつか恐ろしい事が起こるんじゃないかって」
不安な友人を励ますために、同僚は女の子同士で飲みに行こうと元気付けた。
513 :
あらすじゾーン 2/3:2010/06/19(土) 22:00:49 ID:uH5dLiAj
その夜、飲み会も終わったのだが…終電を逃してしまい、途方にくれる女性。
すると高級車に乗った中年男性から声を掛けられる。
「お姉さん!電車がなくなったんでしょう? 送っていきましょうか?」
――女性は気づいていないが、この男こそ、悪夢に出てきた殺人者だった!
しかし女性は真面目そうな人、車もかっこいいからと甘い言葉に乗ってしまった。
車が山道に差し掛かる頃、いつの間にか寝ていた女性は目を覚ました。
辺りを見ると人気のない山道を走っている…。
男は近道だというが、かれこれ1時間も走っている。普通ならもう家に着いてもいい頃だ。
ふと、男はこの辺でいいかと車を止める。大人の遊びをするためだ。
だが女性は抵抗するが、男はナイフを取り出し女性を脅しつけた!
ここで女性はこの男が予知夢に出てきた、自分を追いかける男だと思い出すが…時既に遅し。
男は女性のスーツを引き裂くとベルトを緩める。
女性は暴れるうちに男の顔を引っ掻き、車から逃げ出し―――― 予知夢の通りとなってしまう。
助けを求めて走るが、夢の通り助けは現れない。
もっと早く夢の内容を思い出していればと後悔するが、後悔先に立たず。
.。oO(もし、あの夢が正夢だったら… いくら逃げても結局追いつかれる!)
…危惧した通り、やはり追いつかれてしまった。
『いい加減あきらめろ!!』
女性が転んだ隙に男は馬乗りになり、ナイフを振りかざし―――― 悲鳴と共に鮮血が飛び散った!
――が、神は女性を見捨てなかった!
どこからか現れた顔に傷のある青年が、男の背後から棒で殴りつけ女性のピンチを救ったのだ!
青年は男を滅多打ちすると、倒れていた女性を助け起こす。
眠くなったので車を止めて休んでいたら、悲鳴が聞こえたので助けに来てくれたそうだ。
「じゃあ、警察に行こうか?」 青年の車に乗ってその場を去る女性。
514 :
あらすじゾーン 3/3:2010/06/19(土) 22:01:35 ID:uH5dLiAj
…だが、女性は知らなかった。茂みに乱暴された女性の足が見えていた事に……。
移動中、助かった事は助かったのだがまだ不安が拭いきれない女性。
.。oO(確かに夢の通りだったけど… でも、まだ続きがあった気がするわ… 結末があったはず…
思い出せない… 思い出さなきゃいけないのに…)
男がラジオをつけると、おりしも山中で起きた殺人事件のニュースが流れていた。
《……目撃者によりますと、容疑者は20代前半で髪は長髪、色白で眼鏡を掛けており…
頬からあごにかけて、大きな傷が…》
「……まいったな… 俺の人相と全く同じだぜ… くくく…」
.。oO(思い出した!思い出したわ!! 悪夢の結末を…!!)
不気味に笑う青年に怯える女性。青年は2人目の犠牲者に喜び、カミソリを取り出した!
女性は運転中の青年に飛び掛り、運転をあやまり車は木に激突した!
――そのはずみで……… カミソリは殺人犯の首に深々と突き刺さり、息絶えたのだった……。
.。oO(そうだわ、これが… これがあたしの見た夢の結末だったのよ!!)
ラスト、眠りに着こうとベッドに入るミザリィ。
{ご覧になったように、悪夢は必ずしもアン・ハッピーエンドで終わる訳ではありません
…私がどんな夢を見るかって? それはヒミツです それではオヤスミナサイ… いい夢を…}
パチン
――締めの言葉と共に、ナイトスタンドの灯りを消すミザリィでした。
アウターゾーンらしい話で楽しかった
うーん、俺はなんか微妙だった
で?っていう感じ
悪夢、あんまり関係なくね?
>>517 夢を思い出さなければ飛びかかるタイミングがわからずに犯人をDEATHれないだろ
普通の怖い話だったら
「じつは助けてくれた男こそが夢にでてきた犯人だったのだ…」って終わらせるとこだが
強引に犯人殺してアンハッピーエンドを避けるところが
じつに作者らしいね
作者のそういうところ、好きな時もあるけどつまらないと思う時もある
そういう結末でくるかぁ。けっこう展開に引き込まれる回だった
ていうか
正当防衛とはいえ殺人の記憶は決していいものじゃないし
十分悪夢だよなあ
悪夢じゃなかったとは言ってなくね
冒頭の悪夢が追いかけられてるとこだけだから
「でも、まだ続きがあった気がするわ…」とか
「思い出したわ!! 悪夢の結末を…!!」とか
「これがあたしの見た夢の結末だったのよ!」とか言われても
ふーん
って感じなんだよな
夢の内容をもっと抽象化して結末まで見せて読者をミスリードしつつ
自分が犯人を殺すっていう結末を読んだときに「アレはそういうことだったのか!」と思わせるように
伏線を張ってほしかった
俺が気になったのは、なんであんなタイミングでラジオかけてあげるかということだ。
実は男も予知夢見たんじゃないかってぐらいの間だ。
この作者って絵はあんまうまくないよな。なんつーか、固い
>>523 伏線張ってミスリードは一話じゃ難しいだろ
変なSFネタを長くしないで、そういう形で続編物書けたら人気出るんだろうね
作者の趣味によっちゃうんだろうけどさ
>>525 風景画は超上手そうだけど動きを書くのが苦手って感じだよね
戦闘シーン書いたら寄生獣みたいな感じになりそう
物語が二転三転し、衝撃の結末!っていう煽り文句があったりするけど
二転三転したが衝撃の結末ではなかったな
なんというか、「うーん…。うぅん?」って感じだった
>>525 それは俺も思ってたけど、初連載じゃ仕方ない
徐々に上達していくさ
次の連載にはもっとうまくなってるだろ
>>527 寄生獣みたいてw
ミザリーの髪が刃物になって悪魔と戦うとか?
さすがにないわw
>>529 そういう意味じゃなくて寄生獣みたいに棒立ちバトルってことだろ
最近の寄生獣は良く動くバトルだよ
>>525 まあそれでも内容でカバーしてるからいいんでねの
俺はエロシーンがあればそれでいいや
534 :
あらすじゾーン 1/6:2010/06/20(日) 22:00:00 ID:dtz+BAMt
<祝・8巻発売! ―作者コメント―>
マンガ家になってよかったなと思うのは、毎年『キャッチフレーズグランプリ』で読者が
送ってくれるイラストを見られる事。他人が自分のキャラの絵を描いてくれるなんて、とても嬉しい。
選考にもれた中にも、上手なイラストがたくさんあって、全部僕の宝物にしています。
【特別付録・作品解説】
ttp://sakurasite.homeip.net/imgboard/img-box/img20100620212208.jpg 〜第59話 マジック・ドールE〜
冒頭、デパートにて…。
{こんにちは、皆さん… 今日は年も押し迫った12月の23日
このデパートにはいつもの二人が来ています}
さて、当の火牙刑事は例によって懐にマキをしのばせ、こそこそと挙動不審中。
マキは自分へのクリスマスプレゼントを買ってくれるのかとはしゃいでいる様だが、今日は違う。
今日は課長に娘に渡すプレゼントを買って欲しいと頼まれてお使いに来たのだ。
…しかし、何を買ったら喜んでくれるか分からない。とりあえず、人形でも買って帰ろうか?
「見ろよ、お前と同じタイプの人形が並んでるぜ お前があんなにいたら、俺はすぐに首を吊るね」
「どーいう意味よ!」
ちなみに向こうでは、女の子が人形を落したようで母親に泣きついていた。
――突如どこからか悲鳴が聞こえてきた!ひったくりだ!!
熱血刑事火牙はひったくりを捕まえようと走り出した途端、マキを落してしまうが気づいていない!
「あの男、人形を落していったぜ」 「変態じゃねーの?」
周りに(冷やかす)人が大勢いるので、普通の人形のふりをするしかないマキだった。
535 :
あらすじゾーン 2/6:2010/06/20(日) 22:00:43 ID:dtz+BAMt
一方、火牙はひったくりのクソガキに体当たりをかけ、見事逮捕!
駆けつけてきた警備員にクソガキを引き渡し、一件落着。
「あいつも運の悪い男だ、そう思わないかマキ?」
懐に入れていたマキに話しかけるが、ようやくマキを落とした事に気づく火牙。
さて、マキはと言うと…男の子に拾われ、スカートの中身を見られようとしていた。
マキはエロガキに蹴りを一発かまし、驚いたエロガキは母親に飛びつき引きずられていった。
それからしばらくするとマキを拾い上げる手があった。
しかしそれは火牙ではなく―――― 先程人形を落した女の子だった!
「ママ!落した人形を見つけたよ」
ほぼ同時に火牙も人形を見つけ、懐に入れてその場を立ち去った。「さっさと買い物を済ませよう」
女の子は人形(マキ)のスカートが違う事に気づいたが、気にせずその場を後にした。
.。oO(あーっ どうしよ〜〜〜!?)
…まさか動く訳にもいかず、そのまま連れ去られるマキ…。
一方、火牙は買い物が終わり車へと戻り、落とした事を詫びる。
「おい、どうした?何だか無口じゃないか」
――ここで服装が違う事に気づき、これはマキではない事に気づく火牙!
.。oO(待てよ… こいつはチャンスじゃないか!
このままほっとけば、あいつに悩まされる事もなくなるじゃないか!)
一瞬そういう考えが脳裏を横切るが・・・・・・・・ さて、火牙の行動はいかに!?
536 :
あらすじゾーン 3/6:2010/06/20(日) 22:02:15 ID:dtz+BAMt
―デパート事務所―
…結局、血相を変えて人形の落し物はないかと駆けこむが、そのような届けはないそうだ。
『じゃあ、放送で呼び出しかけてくれ!!』
事務員は結局放送で呼び出すが、横から火牙が割り込んでとんでもない事を口走った!
『その人形を届けてくれた奴には 賞 金 を出すぞ!! 頼むから持ってきてくれ!!』
――そのトンデモ放送を聞いた客は、同じ種類の人形を買おうと人形売り場に殺到するのだった。
しかし、当の女の子(今のマキの持ち主)はすでにデパートの外に出ていたのだった…。
…その頃、火牙はと言うと…トンデモ放送を聞いた賞金目当ての無数の客の対応に追われていた!
ttp://sakurasite.homeip.net/imgboard/img-box/img20100620220201.jpg 「ど… どうなってんだ…!?」
「同じタイプの人形を売り場で買ってきたらしいですね」(事務員)
「せこいまねしやがって!」
仕方ないので1体1体話しかけて反応を見る。 …後ろで客の冷ややかな目も気にせずに(´・ω・`)
それからしばらく経ち、結局どれもマキではない事に腹を立てる火牙。誰か持って行ったのか!?
その頃、マキはガソリンスタンドで連れ去った母娘が車から離れたのでその隙に逃げ出した。
…ちなみに逃げる時に店員にその姿を見られたがキニシナイ!
辺りを見回すが、ここはどこなのか見当もつかない。どうやって帰ろうか…?
「電話かけようにもお金は無いし… ハッ」
――気づけばいつの間にかすぐそばにいた犬にくわえられ、どこかへ連れ去られてしまうマキ!
537 :
あらすじゾーン 4/6:2010/06/20(日) 22:03:00 ID:dtz+BAMt
―市立第8小学校―
犬は自分の小屋へマキを落すと、マキを嘗め回す。
くすぐったさに笑うマキだったが、犬小屋の中を見て顔色を変える。
――犬小屋の中には、バラバラになった人形の山があったのだ!!
「ちょ… ちょっと、ワンちゃん… あたしをかじってもおいしくないわよ…?」
掠れた声で引きつった笑顔で犬をなだめようとするが、犬はお構いなしに噛み付こうと襲い掛かる!
…が、誰かが犬を小突いて止めてくれた!
「こいつ、また人形を持ってきてるな、変な犬だ、まったく! こいつはもらっとくぞ」
どっかで見たような顔の少年がマキを持ち去り、うらめしそーにマキを見つめる犬。
マキは助かったと安堵するが、一難去ってまた一難!
「おーい、あの犬がまた人形持って来たぞ」
「そーか! また解剖実験の続きができるぞ!」
…これまたどっかで見たような頭の悪そうなクソガキ2人!
板の上に置かれ、腕を切られようとした矢先、人形のフリを続けていたマキはついに動き出した!
『いい加減にしなさいよ、あんた達!! 人が黙ってりゃ、いい気になって!!』
人形が動き出した事にオバケだと心底ビビるクソガキ共。この手を利用しない事はない!
「そうよ!! あたしはあんた達がバラバラにした人形の怨霊なんだから!
呪い殺してやる……」
メデューサの如く、精一杯怖い顔をして脅かすマキ。当然、クソガキ共は逃げ出した!
「何とか助かったけど… これからどうしよう…?」
ふと、マキはあのクソガキ共の物らしきカバンが落ちていたのに目をつけた。
.。oO(あの中には紙とエンピツがあるはずね… うまくいくかどうかわかんないけど…)
教師が職員室から出てくると、ドアの前に紙を持った人形が落ちているのに気づいた。
「何だ?生徒の忘れ物か? 紙に何か書いてあるぞ、なになに…」
538 :
あらすじゾーン 5/6:2010/06/20(日) 22:03:42 ID:dtz+BAMt
―2日後、火牙宅―
知り合いの女性からのクリスマスパーティーのお誘いも断り、火牙は途方にくれていた。
.。oO(マキがいなくなって、もう2日か… あいつ、どこで何をしてるんだろうな…)
その時、玄関のチャイムが鳴り、例の教師がやってきた。
「こんばんは、やっとここがわかったよ これはあんたの人形じゃないか?」
『あ!! どうしてこれを!?』
「ほら、この紙にこんな事が書いてある」
「『この人形を下の住所に届けてくれた人には、10万円支払います』…だと?」
「最初は子供のイタズラかと思ったが… お金はもらえるんだろうね?」
*ひが は きょうしに 10まんえん しはらった! ホクホク顔で火牙宅を後にする教師。
火牙とマキは再会を喜ぶが、領収書はいるかと一旦戻ってきた教師に怪訝な顔で見られる。
…見なかった事にしよう。(某教師・談)
「お前、よく帰ってこれたな… 10万円も出させやがって!心配したぞ!」
「もうクリスマスになっちゃったね、あたし火牙さんにプレゼントしようと思ってたのに…
実はこっそり手袋編んでたの、…でも、時間がなかったからまだこれだけ…」
もじもじしつつマキが取り出したのは…指サックのような手袋、もとい、指袋。
そんなマキにお前らしい、と笑う火牙。
「悪かったわねーっ」
「……俺と別れてから、一体どんな事があったんだ?話してみろよ」
「大変だったのよー まずは、どこかのガキがあたしに変な事しようとして……」
――雪がしんしんと降る中、これまでの冒険譚を話すマキでした。
539 :
あらすじゾーン 6/6:2010/06/20(日) 22:04:24 ID:dtz+BAMt
―翌日、警察署にて…―
火牙が何かを指につけているのを見て、何かと尋ねる刑事。それを聞いて机の上のマキも微笑む。
「何でもないよ…」
…頬杖をつきつつ、ちょっとだけ温かい小指と薬指を感じる火牙でした。
{本当に必要な人間はいなくなってから分かるもの…
火牙刑事にとって、マキはなくてはならない存在になりつつある様です}
火牙さん……もうあんたダメっすよ、これはwww
>>540 おい火牙さんに失礼だろ。彼は道を歩いたら誰もが注目して道を開けるほどの人物だよ(変態的な意味で
指サックは可愛かった
マジックドールも気付けば6回目か。どんくらい続くんだろう
占い師の話はマキのライバル人形を出したかったのか
でもババアが正体ってのはツマランからレギュラー化はやめたって?
それなら
病弱でベッドから動けない女の子がひょんなことから人形に乗り移れる超能力を手に入れて
普段は周囲に心配や迷惑をかけないように大人しい良い子として振舞ってる反動で
人形になると過激な悪い奴に豹変して人形の身体を利用して犯罪しまくる
それを火牙とマキのコンビが止めようとする
とかにすれば良かったのに
ライバルとしてレギュラー化して再登場もさせやすい
火牙さん…客に背を向けて人形に話しかけるシーンが情けなくも面白すぎるww
つーか客ども、賞金目当てに集まんなwww
>>544 なんとなくウルトラマン80の「妄想ウルトラセブン」を思い出した
毎度毎度評判を落としていく火牙さんが哀れすぎて吹くw
いつか幸せになれる時がくるんだろうかw
もう人形持ってない方が同僚に心配されそうな雰囲気になりつつある気が
本物のマニアになっていく火牙w
俺はマニアじゃない!
好きになった女がたまたま人形だっただけだ!
え、またマジックドール?
>>550 今回はかなり短いスパンででてきたのに批判が少なかったね
変なサスペンスではなく火牙の日常風景だけで楽しかったから叩かれなかったのかな?
いや、なんかだんだん愛着湧いてきたんだよねマジックドール
嫌いじゃないが不満はあるね
オムニバスはたまにやるから楽しいって早く気付いてくれ>光原
最初はそれほどでもなかったが、今は火牙刑事の落ちぶれっぷりをニヨニヨしてる自分がいるw
555 :
あらすじゾーン 1/4:2010/06/21(月) 22:00:02 ID:BRTyAre1
〜第60話 幻の女(ファントム・レディ)〜
冒頭、どこかの喫茶店にて取材を受ける少女・留菜。(33話「救命艇に死神がいる」参照)
「…君は救命艇で霧の中を何日も漂流してた訳だね?」
「ええ… でも助けられた時は1日しかたってなくて… 今考えても不思議な経験でした
私… 結局客船に助け上げられたんだけど… その時一緒に女の人がいたはずなんです
でも… 港に着いた時は、いつの間にかいなくなってて…」
「なるほど… やはり君の場合も、結局姿を消したのか… で…その女の顔だが…
こういう女じゃなかったか?」
記者らしき男はそう言って、カバンから(耳の無い)ミザリィのスケッチを見せる。
「ええ、そうです 間違いありません!その女だわ!
その女、どこにいるんです!? あたし助けてもらったお礼がしたいんですけど…」
実は記者もそこまでは知らないのだった。むしろ俺も知りたい、と。
―編集部―
俺の名は的矢悟郎、超常現象の専門誌でライター権編集の仕事をしている
俺が今、記事にしようとしてるのは「幻の女」についてだ
…俺がそう呼んでるだけだが…
仕事柄、今まで色んな取材をしたが…
その中でも信頼のおける事件のカゲには必ずと言っていいほど
ある女が存在してる事に気がついた
女の名前はミザリィと言うらしく、
オカルトショップやアンティークショップを経営していたり、ペンションのオーナーだったり…
色んな場所に現れては、不思議な物を売りつけたりしている
…目撃者の証言から似顔絵は作ったが、所在は不明だ
556 :
あらすじゾーン 2/4:2010/06/21(月) 22:00:45 ID:BRTyAre1
的矢は書き上げた記事を編集長に見せると、彼も面白そうだと言ってくれた。
「しかし… この女は何者なんだろうな? 悪魔か…? 死神か…?」
「わかりませんが… 絶対突き止めてみせますよ!」
来月号には女の特集と似顔絵が載る予定だ、そうすれば何かしら読者から連絡があるだろう。
そして、翌月… 店頭に並ぶ雑誌の表紙に描かれた自分の似顔絵を見て物思うミザリィだった。
的矢が帰宅すると、的矢に似ないかわいい娘さんが出迎えてくれた。
「何だ、まだ寝てなかったのか 食事は?」
「だってー パパが帰ってこないと何だか心配だもん、パン買って食べたよ」
「すまんな、いつも帰りが遅くて…」
「雑誌の編集って大変なんでしょ、お仕事頑張ってね」
娘に心配かけまいと優しく頭を撫でていると電話が鳴り響いた。あの女に関する情報だ!
――意外にも、的矢のアパートの近くに店を開いているというのだ!
翌日、アンティークショップ・美沙里。
入店早々、無許可でいきなりミザリィの顔写真を取る的矢。これには流石のミザリィもご立腹。
{いきなり写真を撮るとは失礼な人ね…!
でも、来るのはわかってたわよ この本を読ませてもらったわ}
「え? なるほど、それなら話が早いぜ… 俺はな、あんたの正体を知りたいんだよ
不可思議な事件が起きた時、たいていあんたがからんでる事が俺の調べで分かってんだ!
しかも、妖精の事件といい、救命艇の事件といい…たいてい人が死んでる!!
あんたが恐ろしい事件を引き起こしてる張本人だと俺は睨んでるんだがね」
{あたしは事件なんて起こしてないわ、事件を起こすのはいつも他の誰かよ
あたしはそばで見てるだけ…}
「あんたにあった人間に色々と話を聞いたが… 皆、それぞれ違う印象を持ってんだ
ある者は恐ろしい女だと言い… ある物は優しい人だと言う… 一体どれが本当の顔なんだ?」
557 :
あらすじゾーン 3/4:2010/06/21(月) 22:01:27 ID:BRTyAre1
{・・・・・・・余計な詮索はしない事ね…… ヤケドしても知らないわよ…}
「あんたみたいな美人なら、ヤケドぐらいさせられても構わんぜ」
そう言いつつ店の中を無断撮影しまくる的矢。するとカメラが真っ赤に焼け、文字通りヤケドした。
{ほら、言ったとおりでしょ? 折角あたしの写真を撮ったのに残念ね}
思わず落したカメラを見つめる的矢。カメラは原形とどめずドロドロに溶けてしまっていた…。
{ところであたしもカメラを持ってるのよ、ポラロイドだけど少し変わってるわ}
ミザリィは取り出したカメラで壷を取ると、おもむろにその壷を割ってしまった????
訳の分からない的矢だったが、ミザリィから渡された写真を見て驚愕する!
割る前の壷を撮った筈なのに、写真に写った壷は割れている…!!??
驚く的矢の横から撮影するミザリィ。
{このカメラは被写体の未来の姿を写す物なのよ あなたの未来の姿はどうなってるかしらね…}
妖艶な笑みを浮かべるミザリィから写真をひったくると絶句する的矢!
――そこに写っていたのは、何かの事故に遭い、血みどろで死んでいる的矢だった!
『う…嘘だ! こんな物、何かのトリックだ!!』
{私の事は取材で調査したんでしょ? トリックなんて私は使わなくてよ…
あなたにもう用は無いわ、出て行きなさい}
ミザリィの不思議な力を見せ付けられ、退店する的矢。
自分のみに起こるであろう不幸を信じたくないが、あの女が売った物は全て不思議な力があった…
.。oO(…という事は… あの写真に写ったのは… 俺の未来の姿なのか…?
バカな…!死んでたまるか! 俺には娘がいるんだ!絵里のためにも…!!)
その時、道路の反対側にいた絵里がテストで100点取った事に浮かれて道に飛び出してきた!
『バカ、危ない!!』 娘を救うために的矢も飛び出すが―――― 目前に大型トラックが迫る!!
――そして…ブレーキの音と衝突音が響いた!
558 :
あらすじゾーン 4/4:2010/06/21(月) 22:02:09 ID:BRTyAre1
…娘を抱きしめたまま恐る恐る目を開ける的矢。幸いケガは無く、トラックは電柱につっこんでいた。
そしてそのすぐ隣にはミザリィが立ちはだかり、あの的矢の写真を燃やしていたのだった。
{今度だけは助けてあげるわ、その子に免じてね…
でも… もしまたあたしの事をかぎまわろうとしたら… ただではすまないかもよ?}
厳しい視線を残し、その場から立ち去るミザリィ。
絵里はあのお姉さんが誰なのかと的矢に聞くが、的矢は恐怖で何も言えないでいた…。
…しかし、勇気を奮い起こしミザリィの背中に向け叫ぶ。
「お前は…悪魔なのか!? 死神なのか… それとも魔女なのか…!? これ位じゃ諦めないぞ!!
絶対にお前の正体をつきとめてやるからな!!』
振り向きもせず、ただ無言で歩み行くミザリィ。後には吹きすさぶ風の音が残るだけだった――…
まさか繋がった世界の話だったとは意外だった
>>559 何度も「平口病院」が出てるじゃないか…
今回はミザリィの謎に迫るキャラ登場か。いずれはミザリィの正体が明かされるのかな?
>>560 それはいやだな
ミザリィにはあくまで【謎の存在】であってほしい
>>560 何度も言われてることだが
思うに作者すらミザリィの正体なんて考えてない
似顔絵のミザリィに耳がなかったな
一番印象に残る特徴なはずなのに
今まで登場人物の誰もミザリィの耳に突っ込まなかったこともあるし
もしかして彼らには尖った耳が見えてないって設定なのかな
まあ、いちばん可能性が高いのは作者の描き忘れだけどなw
関係ないのにマキの元の身体そっくりのキャラ出したり
関係ないのに同じ名前のキャラだしたりしてるし
数百年後とか別惑星の話とかもあるが
現代の地球の範囲でのミザリィは同一人物なのか?
それでも明らかに数職業掛け持ちしてるんだよな。
>>563 現代の地球の範囲はもちろん
数百年後とか別の惑星の話も含めて
全部同一人物なんじゃないかな
なにしろ時間が止まっても動けるような超越的存在だし
場所や時空も超越しててもおかしくない
あるいは「アウターゾーンのストーカー」という種族(?)として
ミザリィと同じ姿、同じ能力の存在がうじゃうじゃいるって可能性もあるけど
せめて平行世界くらいにしといて欲しかったな
なんでもありの世界だけど矛盾(文明の進み具合等)があったら気になっちゃうじゃん
絵に耳が書いてなかったの意味ありなんかな?
書き忘れ?
>>568 全部が同じ世界なんじゃなくて
同一世界のも並行世界のも混在してるんじゃね?
それにしてもこの記者、無礼すぎる
もっと真摯で誠実な態度で取材を求めていたら違った結果になってたんじゃないのか?
どっちにしても正体は明かしてくれずにはぐらかされるだろうけど
>>567 結構長い付き合いの後に事故とかで死の間際の的矢たんにミザリィが教えてあげるという展開もある
少年漫画的には彼が取材を諦めるんだろうけど
>>562 作者が書き忘れと言うより、ミザリィは謎の存在だから普通の人間には耳が見えないんだと思う
ミザリーに関わって怖い思いして人面曽以外あったっけ?
>>570 伏線なしでいきなりやられてもな
数話先に耳が見えるやつが出てきてって短いスパンの伏線だったら萎える
>>572 伏線ならあるじゃないか。
今までミザリィとかかわった人、全員が耳の事に触れてないじゃないか。
なぜ写真を燃やしただけなのに未来が変わったのか
>>573 ほぼ初対面の人の身体的特徴にツッコミ入れるのは厳しい気がするけど
デリカシーない下品なゲスは違うとこしか見てなさそうだし
俺自体、耳に関して何も違和感感じなかったんだ
実際、耳デケーとか変なのって思った読者いるんかな?
>>574 写真のせいと言うかミザリィの能力なんじゃね?
>>575 いや、普通に思ったぞ
どうみても妖精とかエルフとか魔族とか人外な特徴じゃん
なんで登場人物は誰も突っ込まないんだって思ってた
明らかに変な物体であるドラえもんに初見の住人は誰も突っ込まないし
ミザリィの耳は人外としての特徴として敢えてそう描かれてるけど漫画だから作中人物たちは誰も違和感を覚えないのかな
と思ってたんだが
>>577 だよな、
>>576のドラえもんとは作品もジャンルも違うんだから、誰一人突っ込まない方がおかしい。
それにミザリィは人外なのは確実、魔法?も使えるから魔力で耳を見えなくさせてるんだと思う。
…しかし耳が無いミザリィはなんか変だな、あの耳に見慣れてしまってるからw
耳とかは漫画的記号として特徴的に描いてるだけで、実際はそれほど大きく見えないんだと思った。
まず男だとミザリィの場合胸や下半身に目がいってしまうし。
確かに男ならおっぱいやアソコに目が行くだろう。
しかし女もそこを見ないで耳に気がつかないのは不自然。
いやいや、男でも耳には気づくよ
もちろんおっぱいやアソコに目はいくけど
それは美人であることが大前提で
それを確認するには顔をまず見るんだから耳は絶対に気づく
>>578 俺もこんな感覚でミザリーみてた
まぁ 伏線になると言えばなるんだろうけど
一般人の描いたミザリイの似顔絵に尖がり耳がついてる方が不思議だけどな。
改めて意識したらおかしいと思うに決まってるじゃないかって。
でもアニメや漫画では現代日本が舞台でも
日本人なのに金髪とか、ピンクとか青とかありえない色の髪のキャラが
作中では何も不思議に思われずに暮らしてるじゃん
そんな奴がゴロゴロいる世界では不思議に思われなくて当然だけど
ミザリィの外見は作中でも浮いている。
アウターゾーンは平口病院しかない
・耳の無いミザリィってなんか変w
・的矢が見逃してもらえたのって、子供がいることプラス、
子供を守ろうと自ら車道に飛び出したことがポイントかな
的矢、いい案がある!
今すぐ童顔に整形して来い!これならミザリィの秘密を教えてくれるぞ!
もしくは若くてかわいい男の子を雇うんだ!
>>585 今回のはそういう「お約束」を逆手にとった形なのかな
髪の色ならともかく現実世界で耳が長くても気にしないお約束なんて聞いたことない
サザンアイズのリンリンなんか耳尖ってるけど誰も気にしないぞ
妖怪と人間のハーフとかそういう伏線があるのかと思ってたが今のところ全くそんな気配もないし
「気にしないから似顔絵に特徴的な耳を描かない」ってのも違くないか?
だから
「一般人にはミザリィの耳は見えていない」か
「作者の描き忘れ」
のどっちかだろ
前者は「伏線もなしにいきなりやるのは変ではないか」という反対意見が出ていて
それに対して「いや、今まで登場人物の誰もミザリィの耳に突っ込まなかったのが伏線だ」という反対意見が出て
さらにそれに対して「キャラクターの異様な特徴は漫画内では登場人物たちにある程度スルーされるというお約束がある」という反対意見が出てるんだろ
>>593 つまり、「ミザリィの耳は見えてるけど気にしない」派は
今回の似顔絵の件に関しては「作者の描き忘れじゃないか」という意見なわけだ
「一般人には耳は見えない」という解釈はなかなかピタッとくる感じで面白いんだけど
けっこうミスもする作者だから描き忘れの可能性が高いのは否めない
なにしろ
子供キャラの名前とそれからしばらく後の回の大人キャラの名前が同じで「もしや成長後か?」と思いきや
作品解説で「僕のミスです」
マキの元の身体そっくりの人形が出てきて何かの伏線か?と思いきや
作品解説で「僕のミスです」
といった前科があるからな
似顔絵の耳がないのはけっこう思わせぶりなんだが、予断を許さない感じ
さすがに長いこと描いてるキャラの耳描き忘れはないと思うがな
>>598 加えて、冒頭のあんな目立つ大きなコマで耳を描き忘れるとも思えんよな
600 :
あらすじゾーン 1/3:2010/06/22(火) 22:00:00 ID:EyQoDUg4
〜第61話 謎の卵・前編〜
(扉絵:卵から孵化するミザリィ …俺にも1個ください)
冒頭、父親と一緒に怪獣映画「ゴスラVSモジラ」を見て大興奮の少年。
映画館からの帰り際、父は子供の頃は長期休みに怪獣映画をやっていた事を話し、羨ましがられる。
「ねー お父さん、怪獣ってホントにいると思う?」
「いる訳ないだろう、第一いたら困るぞ! ローンで買った家を潰されちゃたまらんからな ハハハ」
親子は仲良く雨の中を帰る。この雨で川は増水し、ものすごい事になっていた。
―翌日―
雨も無事やみ、少年が昨日通った橋の下を見ると、川辺の泥の中に何か奇妙な物を見つける。
「縞模様の石… いや…卵!? それにしちゃでっかいな〜!」
気になった少年は川辺に降り、その卵を拾う。一体何の卵なのだろうか…?
もしかして… 怪 獣 の 卵 ! ?
一途の希望を込めて、少年は卵を服の中に入れそそくさと立ち去った。
そんな少年を橋の袂から見守るミザリィ。
{得体の知れない物を無闇に拾うものではありません…
アウター・ゾーンからの漂流物がどこに転がっているか分からないからです}
―少年の家―
少年は卵を両親に見せるが、両親も何の卵か分からなかった。
「もしかしたら… 怪獣の卵じゃないかな! あたためたら怪獣がかえるかもしれないよ!」
母親はそんな汚い物は捨てなさいと叱るが、父親がなだめる。
「まあいいじゃないか、子供にはガラクタが宝物なのさ」
601 :
あらすじゾーン 2/3:2010/06/22(火) 22:00:41 ID:EyQoDUg4
翌日、少年は相変わらず卵を服の中に入れたまま授業を受けていた。
人間のやり方で卵がかえるかどうか分からないが、とりあえずやってみよう。
――しかし、異様に膨れたお腹と、お腹を気にする少年は他の男子から密かに注目を浴びていた。
「おい、尾形の奴 腹ん中に何か入れてるぞ」
「何だろうな、カイロでも入れてんじゃないか?」
…案の定、尾形は休み時間に先程の男子に腹の中の物を見せろと迫られる。
男子はHな本を期待したようだが、全然違った。
尾形は返せと迫るが、男子はお互いパスしあい奪われないように意地悪する。書いてて腹が立つ。
「ちょっとあんた達!人の嫌がる事するの、やめなさいよ!」
助け舟を出してくれた女の子は学級委員の波川だった。
男子は波川が尾形を好きなんだとからかうが、はずみで卵を取りそこね、卵は窓から地上に――…
クソガキ共は俺知らねーとばかりに逃げ出しやがった。待ておんどれら!!
波川は申し訳無さそうに尾形を見るが、尾形は君のせいじゃないと言ってくれた。
とりあえず2人で下に降りると、なんと奇跡的に卵は割れておらず、ヒビ一つ無かった!
「こんなにカラが固いなんて… やっぱりこれは怪獣の卵だ!」
帰り際、尾形は波川に事情を話す。波川は怪獣が生まれたら見せてねと言い、その場で別れた。
…しかし、尾形は何か違和感を感じる。窓から落ちる前より少し大きくなったような気がした。
そのまま歩いていると、運の悪い事に進行方向に不良中学生2人がいた。
不良共は尾形からカツアゲし、尾形は不良共を激しく憎む。
.。oO(くそっ…! なんだって中学生のクセに小学生からお金取ったりするんだ!!)
――するとまたしても腹の中の卵がムクリと大きくなった!!??
602 :
あらすじゾーン 2/3:2010/06/22(火) 22:01:28 ID:EyQoDUg4
家に帰ったら帰ったで、母親にテストの点数が悪かったのでお小言を喰らう尾形。
.。oO(うるさいな… 何でいつも同じ事ばかりしか言わないんだ!)
そう思っていると、またしても卵が大きくなるのを感じるのだった。
{それから数日… 彼は出来る限り卵を持ち歩きました
そして彼が誰かに憎しみや怒りを抱く度に、卵は成長していったのです…}
そして謎の卵は…大人のこぶし大から、大人の頭より少し大きい位にまで成長したのだった。
もうこれ以上持ち歩く事はできないので、机の上に飾り途方にくれる尾形。
「一体どこまで大きくなるんだ…?」
その夜、卵と一緒に寝ていた尾形は何かを感じ飛び起きる!卵が孵化しようとしていたのだ!
「た… 卵が… 割れるぞ!」 ペキペキと割れ行く卵を、固唾を飲んで見守る…。
そして―――― ついに怪獣が生まれ、産声を上げた!
やはり怪獣の卵だった事に尾形は大喜び!恐る恐る手を伸ばすが、噛み付かれもせずすり寄ってきた。
「ハハハ かわいいや、ぼくをママだと思ってるのか?」
直後、階段から父が今の変な声は何だと聞いてきた。
.。oO(どうしよう! 大人にコイツを見せたらどうなるかな!?
きっとこんな怪獣は世界に1匹しかいないから、科学者に連れて行かれるかも…
もしかしたら、解剖されてしまうかもしれない! そんなの嫌だ!! ぼくが育てたのに…!)
「おい、秀人 犬か猫でもいるのか?ドアを開けなさい!」
ドアをしきりにノックする父。秀人は何でもないと答えるが、開けられるのも時間の問題だ。
すると怪獣は軽く鳴き、その声を聞いた父はついにドアを開けてしまう!
『何だ、今の声は!? 開けるぞ!! ―――― あ !?』 <続く>
うぉ、またも前後編か。しかしこれはヤバ気な生物が生まれた予感しかしないな
人間の悪意を吸って孵るとか
絶対ろくなもんじゃねーよなあ
>>595 あらすじさんが描かなかったら見逃してるくらい空気な演出だからなw
あってもなくても全然気にならなかったわ
卵から孵化したミザリィは色欲で成長するのか………!
欲すぃ
>>606 あんたが育てたらあっという間に老婆だな
この漫画の不良て女子供老人に暴力的だけど、俺が育つ過程でそんな真正な悪に出会ったことないんだよな
社会の敷いたレールからは踏み外してるけど節度があるというか、圧倒的弱者は的にしてなかったよ
アウターゾーンの世界だから悪の度合いもハンパないんかね
>>607 大丈夫、ミザリィはあの若さ?まで成長したらあとは成長止まるから!
とりあえず
委員長の波川に期待だな
冬服のミザリィが可愛かった
季節感ある服装ってちょっと珍しくない?
613 :
あらすじゾーン 1/3:2010/06/23(水) 21:59:57 ID:DrLUDk9X
〜第62話 謎の卵・後編〜
見た事も無い生物に驚愕する父親に、秀人は怪獣をかばいつつ、自分が育てた事を打ち明ける。
「一体…何だ? トカゲにしちゃ…随分と大きいが… まさか… 恐竜か!?」
「二人とも夜中に何を騒いで・・・・・きゃ!?」
最悪な事に、騒ぎを聞いて母親までやってきて、捨ててきなさいと叫ぶ。
『い…嫌だ! こいつはトカゲなんかじゃないよ! 怪獣なんだ!!』
「とにかく… そんな珍しい生物なら、動物園にでも連絡した方がいいぞ」
『だめだよ! 動物園なんかに渡さないで!! ぼくの怪獣だ!!』
「ちょっと見せるだけだよ、もしかすると危険な生物だったらいけないからな
調べ終わったらすぐに返してもらえるさ… 今日はもう寝なさい!」
…とりあえず今は夜中だ、寝よう。両親が帰った後、怪獣と遊ぶ秀人。
「そうだ、名前をつけてやらなくちゃ!
ドラゴンじゃ当たり前すぎるから…『ドゴラン』って名前にしよう!」
その直後、ドゴランはもう寝てしまった。こんなおとなしい奴だから、すぐ返してもらえるだろう。
.。oO(待てよ… 世界に1匹しかいない動物を、ホントに飼わせてもらえるのかな…?
天然記念物の動物だって飼っちゃいけないんだ…
きっと… 何だかんだ理由をつけて、返してもらえないのに決まってる…!
やっぱり…ダメだ!! 大人に引渡したら、絶対返してもらえないぞ!!)
朝、母親が秀人を起こしに来ると、秀人の姿は部屋にはなかった。
その頃、秀人はドゴランを段ボール箱に入れてこれからどうしようかと街中を歩いていた。
曲がり角を曲がると、例の不良共がいた。…今度は波川から金を巻き上げようとしている!
.。oO(またあいつらだ! あんな奴ら死ねばいいんだ!! )
614 :
あらすじゾーン 2/3:2010/06/23(水) 22:00:38 ID:DrLUDk9X
秀人が不良共を憎むと、箱に入ったドゴランが暴れだし、秀人は箱を落してしまう。
すると箱を突き破り、秀人、いや、大人ほどの大きさに一気に成長した!
不良共が驚いているとドゴランは連中に突進、攻撃を加え始めた!いいぞもっとやれ!
不良の腕に噛み付くが、秀人は必死でドゴランをなだめおとなしくなった。
不良共は逃げ、波川は恐る恐るその怪物が何なのか聞く。
「あの卵から生まれたんだよ、ドゴランって言うんだ
それより早く逃げようドゴラン!今の騒ぎで人が駆けつけてくるからさ!」
「どうして逃げなきゃいけないの?」
「犬は人を咬んだら保健所で処分されちゃうんだ! ドゴランが捕まったら絶対殺されちゃうよ!」
――だが、時既に遅く近所の人が警官を呼んできてしまった!
その頃、秀人を探しに外へ出た両親は、向こうで何か人だかりがあったので行ってみる。
するとそこにはドゴランの側から離れない秀人を説得する警官達がいた。
波川は言う通りにした方がいいと言うが、今秀人が離れたらドゴランは絶対射殺される!
『秀人!何してるんだ!』
思わず叫ぶ父に、警官が耳打ちする。
「あの子のご両親ですか? ご相談があるのですが・・・・・・・・・」
「秀人!その怪獣は中学生に重傷を負わせたそうじゃないか!危険だからすぐに離れなさい!」
「あれは…あいつらが悪いんだ! いつも悪い事ばかりしてるからだよ!」
父はおもむろに秀人に歩み寄り、でかくなったドゴランをまじまじと見る。
――すると突然秀人と波川を強引にドゴランから引き離してしまった!
合図と共に警官隊達が発砲し、ドゴランに一斉射撃を浴びせかける!
『ちくしょう、何て事するんだ!! みんな… みんな死んじまえ!!』
汚い大人のやり方に絶叫する秀人!
秀人の憎しみの心を吸収し、さらにドゴランは巨大化、7mほどにもなってしまった!
615 :
あらすじゾーン 3/3:2010/06/23(水) 22:01:20 ID:DrLUDk9X
…ようやくドゴランが急成長した理由を理解した秀人。ドゴランは憎しみを吸って成長するんだ!
すでに理性を失ったドゴランは秀人の叫びも耳に届かず、無差別に暴れ周りケガ人が続出する!
ドゴランの足が両親を踏み潰そうと迫る!
『父さん!母さん! もうやめてくれ!!充分だ! 誰も憎んでないよ!!
お前なんか… お前なんか嫌いだ!! いなくなっちまえ!!』
秀人が叫ぶとドゴランの足がピタリと止まり、一声唸り…スーッと消えてしまった…。
秀人はドゴランの名を呟き涙するのだった。
そして、あの事件から1ヶ月が経った… 例の橋を渡りながら、あの事を思い出す秀人と波川。
「あれからもう1ヶ月も経つのね… あの怪獣、どうして消えちゃったのかしら…」
「あいつは僕が憎んだ相手に攻撃を仕掛けてたんだ、僕のかわりに…
だから…僕がドゴラン“自身”を憎んだ時…あいつは自分自身を消し去るしかなかったんだよ…
あいつを生み出したのは僕だったのに…」
寂しそうにそう説明する秀人は、ふと、橋の下を見ると何かを見つけ驚愕する。
「どうかしたの、尾形君?」
「な… なんでもないよ!」
――――橋の下の泥の中には、あの怪獣の卵がまた埋まっていたのだった… それも 2 個 …。
{アウター・ゾーン製の卵から生まれるのはその人の潜在意識です
あなたが育てた卵からは何が生まれるでしょうか?}
> ドラゴンじゃ当たり前すぎるから…『ドゴラン』って名前にしよう!」
え、ええ〜!?
ドゴランの気持ちを考えるとなんか切ねえな。
憎しみを吸って成長するのかと思ったけど、最後のミザリィのセリフを見るに他の感情でも成長するのか
>アウター・ゾーン製の卵から生まれるのはその人の潜在意識です
なんかどっかで聞いたことがあるような気がすると思ってたら
あれだ
今ジャンプ連載中の幽遊白書にでてくる霊界獣の卵
なんで卵は二つになったんだろうな
なんかホラー映画「エクストロ」ぽい終わり方だったな。
とりあえず、俺が卵を孵したらきっとエロ怪獣になるのは間違いない
>>620 性欲を吸って成長し
自分が性的興奮を覚えた相手に、自分の代わりにエロいことをしてくれる怪獣か!
いらんわ!
逆に考えるんだ、孵化させた事を秘密にしておけば犯人(自分)はバレない!
>>618 潜在意識ネタなら作者的に禁断の惑星か顔のない悪魔と言うべきではないだろうか。
どっちも科学の産物だから元ネタってことはなさそうだけど。
>>619 二つになったんじゃなくて、たくさんあったうちの一個をたまたま少年が見つけただけってことでしょ。
一個(一匹)でもあれだけ苦労してたのが実は…という見る者を不安にさせるオチは結構ある。
しかし少年が尾形なら少女は波川よりも山根じゃないのか?
まあ波川女史のほうが有名だし山根というと博士のほうが頭に浮かぶけれども。
>>622 バレなくても
怪獣の感覚が自分にフィードバックされるわけじゃないんだぞ!
怪獣があんなことやこんなことして快感を味わってるのに自分は指咥えて見てるだけなんてっ!
そんな羨ましいことを怪獣に許してなるものか!
>>623 山根と言えば個人的にはプラモ狂四郎のキャラを思い出すが、何か元ネタあるの?
>>624 感覚が共通していなくても、それを見てハァハァする奴だっているじゃないかッ!
>>625 尾形は「ゴジラ('54)」の主人公で山根ってのはヒロインの名前。
でも劇中だと恵美子さんと呼ばれるので、父親の山根博士のほうが頭に浮かぶってこと。
波川は「怪獣大戦争」の悲劇のヒロイン。
怪獣ものってことでいただいたネーミングだと思う。
そうだったのか!教えてくれてありがとう!
しかし小学生とはいえ、ネーミングセンス最悪だな…w
ウルトラ怪獣をもじってみてはどうかな?
ガラクジラ、グランドン、ペロンガとか。
>>629 そっちの方がシンプルながらも可愛さがあっていいと思う
ふとおもったんだが
怪獣名って固有名詞なのか種族としての一般名詞なのか
>>629-630 ドラえもんかよw
そっちはそっちで世界観にあった名前でいいと思う。
>>631 ごめん、どういう意味?
「ゴジラ」という名前が「人間」みたいに種族名という事?
「バルタン星人」なら個人の名前じゃないが怪獣だと・・・ってことだろう
人間・・・種族名(一般名詞)
山田太郎・・・固有名詞
ドラゴン・・・種族名
バルタン星人・・・種族名?
ゴジラ・・・?
モスラ・・・?
ドゴラン・・・?
ああ、なるほど。女神転生だと
「私は魔獣 ケルベロス」
プレイヤーだと「おれは哺乳類 人間」というようなもんかw
そうそう
だから犬にポチって名づけるのはすごく良くわかるんだけど
怪獣にドゴランって名づけた場合どっちなんだろうと思って
ケルベロスにケロちゃんと名付けるのはありだと思う
>>631 同種の複数の怪獣が出た例として、ゴジラは最初の一匹が死んで二頭めも同じくゴジラ。
いわゆる二代目ってやつで、ウルトラ怪獣なんかも後から出た奴は二代目とか新とか再生ってつけて区別してる。
ラドンは同時に二頭出現してるが特に呼び方で区別をつけることはしてない。
サンダ対ガイラでは「海のフランケンシュタインをガイラ、山のフランケンシュタインをサンダと呼称する」ってセリフがある。
帰ってきたウルトラマンではミステラー星人というのが(善)と(悪)に区別されてた。
一部例外を除き種族名って感じだが〜代目だから落語家や相撲取りの名跡みたいでもあるな。
639 :
あらすじゾーン 1/4:2010/06/24(木) 22:00:02 ID:Etf1wV7o
〜第63話 真夜中の教室〜
冒頭、とある高校にて個展の授業中の老教師。
…が、生徒のほとんどは早弁したりおしゃべりしたり、居眠りしたりとやりたい放題だ。
終業ベルが鳴ると同時に授業延長もせずきっちり終わる。
「――ったく、松永のジジィの授業は楽でいいよなー」
「宿題もないし遊んでても注意しないし… どーせ古典なんて勉強しても役に立たないんだから」
…そんな松永先生は現在、校長から注意されていた。
おしゃべりや騒ぎすぎで他のクラスから騒々しいと苦情が来ているのだ。
「困るんですよ、そういう事じゃ… あなたの受け持ちのクラスは特に成績が悪いし…」
「申し訳ありません、校長… しかし古典というのは興味の無い者に無理に教えても…」
「いいですか、とにかくもっと厳しくして下さいよ、厳しく!」
校長に釘を刺され、職員室でため息をついていると隣の美女教師が声をかけてくる。
「校長に小言を言われてたようですね」
「え…ええ 榊原先生… 私はどうも気が弱くて…
しかし生徒が古典に興味を持たないのもわからんではないのです
若い頃ってのは、皆未来ばかりに興味を持つもんです…
もう少し大人になれば、古い物にも興味を示すようになるでしょうが…」
「分かりますわ、松永先生… 私も学生時代は古典の文法とか分からなくて好きじゃなかったし…」
「しかし私にとっては学生に古典を教えるのが生きがいなんです
もうすぐ定年だし… 仕事がなくなったら何を頼っていいか…?」
遠くを見つめ、どこか寂しそうな松永だった。
その夜、終電で帰宅するがうっかり寝過ごし、2駅先で降りて歩いて帰る事になってしまった。
.。oO(どうせ家に帰っても、わたしは邪魔者扱いされてるしな…)
…哀愁漂う背中が涙を誘います松永先生。・゚・(ノД`)・゚・。
640 :
あらすじゾーン 2/4:2010/06/24(木) 22:00:43 ID:Etf1wV7o
ふと、松永はこんな所に学校があった事に気づく。今まで知らなかった。
――すると校門にぼんやり人影が立っているのに気づく。女子高生だ。
「き… 君… こんな夜更けに何をしてるんだ?」
「おじさん、学校の先生でしょ?よかった!! あたし達の学校、先生が一人もいなくて困ってたの!
あたし達の授業をしてくれませんか!?」
するとどこからか無数の生徒達が現れ、口々に頼み込む。
「き… 君達は… 一体…?」
{彼が出会ったのはアウター・ゾーンに住む住人達…
そして彼が立っている場所もアウター・ゾーンだったのです…}
―1週間後―
職員室にて朝の挨拶をする松永と榊原。妙に松永がイキイキしてるが何かいい事でもあったのだろうか?
何気に尋ねると、そんなところだとこれまでと違い、明るく笑って答える松永だった。
.。oO(よかったわ、松永先生 いつもどこか元気がないから… でも何があったのかしら…?)
…その後、榊原は校長室に呼ばれ、松永が学校が終わった後何をしているか聞かれていた。
「奥さんの話によると、この1ヶ月、いつも帰りが夜遅いらしい
どこで何をしてるか答えてくれんそうだ」
――と言われても、榊原が知っている訳がない。一体何故彼女に聞くのだろうか?
…その理由は『榊原と松永が浮気している』という疑いがあったのだ!
遠まわしのその疑いをかけられ、ムッとする榊原。
641 :
あらすじゾーン 3/4:2010/06/24(木) 22:01:23 ID:Etf1wV7o
――その夜、不本意ではあるが身の潔白を晴らそうと、松永を尾行する榊原。
松永はなんと廃校舎に入っていく!? 一体何故こんな所に…!?
廃校舎の廊下を進む榊原。ただでさえ夜の学校は怖いのに、ボロボロだから余計怖い…。
慎重に進んでいると、ふと前方の教室から古典の授業をする松永の声が聞こえてきた。
そっと覗きこむと、教壇に立ち誰かに授業をしている松永の姿があった。
.。oO(こんな所で授業を…!? 一体誰に教えて・・・・・・・ あ ! ? )
驚いて悲鳴をあげる榊原! 相手は―――― 制服を着た 腐 乱 死 体 !!??
悲鳴を聞き、松永が様子を見に廊下に出てくる。
『松永先生!! あなたが教えてるのは死人ですよ!!』
「相手が誰かは問題ではないのですよ、彼らは私の授業で真面目に聞いてくれる…
私は彼らに古典を教えている時が一番幸せなんですよ」
「あんたも先生なのかい?担当は何?」「あたし達の学校の先生になって…」
死者達が歩み寄ってきて、榊原は恐怖のあまり悲鳴を上げて逃げ出してしまった!
――しかし死体達も追いかけてくる!校門まであと1歩の所でついに捕まってしまう!!
何とか振りほどいて校門の外に出て振り返ると… 死者達はその場にとどまっている???
「そうか! ここに… 学校に憑いている地縛霊だから…学校の外には出られないのね!」
その夜以来… 古典の松永先生は、二度と姿を見せませんでした
数日後、榊原は校長と警察と共に廃校舎を訪れ事情を説明するが、当然信じてもらえなかった。
「警察の方もいらっしゃるんですよ、そんな途方もない事を言うのはやめなさい」
「でも!!」
642 :
あらすじゾーン 4/4:2010/06/24(木) 22:02:06 ID:Etf1wV7o
「実を言いますと… この学校は亡霊が出る事で有名なんですよ
この学校じゃ、20年程前に校舎が火事になって、大勢の生徒が死んだらしいですからね」
『 え ! ? そ…そうなんですか?」
割って入った警官の言葉に驚き、固まる榊原と校長。
「…それを聞いたら、急に薄気味悪くなってきたわい!」
ふと、榊原は掲示板に貼ってあった写真を見て驚愕する!
…そこには、昔のクラス写真に生徒達と一緒に写る、幸せそうな笑みを浮かべた松永の姿があった!
「松永先生……!?」 奇妙な出来事に、榊原は絶句するしかなかった…。
{古典の教師が消えた場所… そこは生死も時間も超越した世界…
アウター・ゾーンへの入口は、あなたの身近にあるかもしれないのです}
松永が消えた教壇に立ち、締めの言葉を送るミザリィでした。
今回は耳無し芳一か。
松永先生は幸せなんだろうけど、いいのかなこれで・・・
古典より数学全般が嫌いだ!
今回はまさに原点回帰って感じだったな。正当ミステリーぽくて個人的に泣けた。
あー、教師ってやっぱこういう人種なんだよなあ
ウチの大学もこんな感じだよ
教室後ろに陣取る学生たちからの質問は常に「何回休んだら単位落としますか」だけ
だから講義は最前列に座ってるじーさんばーさんおっさんたち相手
あの人たち全員学生じゃなくて散歩ついでにやってきた近所の人達なんだが
参考図書は次回までに必ず読んでくる、質問は的確かつ真剣なものばかり……
>>643 俺は数学と科学が苦手だ…
数学は算数で十分だろうし、科学は理科で十分だろ!
どっちも専門職や学者になる時に専門学校で習えばいいのに…
>>645 大学ってその学生以外も構内に入って年齢問わず授業受けれるの?
高校生って学ぶことを喜びに感じるにはまだまだな年齢なのかなぁ。そんなことは無いと思うんだが…
学生時代に死んだら、勉強よりももっとやりたいことが未練として残る気もするんだが……
幽霊として残ってる連中は真面目な奴ばっかだったのか?
なんか某ゴーストスイーパーにも似た話があったな
机か
>しかし生徒が古典に興味を持たないのもわからんではないのです
>若い頃ってのは、皆未来ばかりに興味を持つもんです…
>もう少し大人になれば、古い物にも興味を示すようになるでしょうが…」
これ、すげーわかる
俺も高校の頃、古典嫌いだった
今なら良さや楽しみ方がわかる
でもあの頃の自分にこの良さをわからせるのは難しいことも良くわかる
>>648 科目による
古典は特に高校生には向いてないと思う
まあ、中には渋い奴もいるけど
>>646 その意見は良く聞くが
その、「専門職や科学者になりたい」という意思や資質も
その学校の理科や数学が無ければわからんだろう
>>649 幽霊というより残留思念というか、学びたいという後悔だけから生まれた存在なのかも
だからこそ学び舎である学校に残っている
他の意識・悔いの念はそれぞれ未練のある場所へ
ちと話は逸れるが、もしアニメ化するとしたら、ミザリィは三石琴乃に演ってほしい
話それまくりだろ。
しかしむしろアウターゾーンはアニメよりも
世にも奇妙な物語のように実写でやって欲しいが…
女優でミザリィ演じれる人がいるかどうかで決まるな。
見た目、人気なら工藤静香がピッタリかな?
工藤静香ていま27歳くらい?
>>654 ええ〜
ミザリィはもっと妖艶な大人の女性って感じの声が良い
三石じゃキャピキャピして可愛いすぎるだろ
三石琴乃ってあれだろ
あげだまんのヒロインとか、最近始まったセーラームーンとかいう女児向けアニメの主人公だろ
ミザリィには合ってなくね?
もうちょっと年齢と経験を重ねればいけるかもしれんが・・・
どっちかというと勝生真沙子とかの方があってると思う
いや、それでも俺のイメージとはちょっと違うんだけど
OZっぽい話でよかった
榊原先生いい人
格ゲーのゲーム機に入った高校生の話の時はバッドエンドに思えたのに
この話はハッピーエンドに見えてしまった
660 :
あらすじゾーン 1/5:2010/06/25(金) 22:00:00 ID:v9Lovaip
〜第64話 目標:月世界!!@〜
冒頭、ベランダから望遠鏡で月を覗く少年。
{こんにちは皆さん アウター・ゾーンの案内人ミザリィです
月… それはかつて人々の憧れの対象でした
探査が進んだ現代では昔ほどかえりみられなくなりましたが… 今でも月に憧れる者はいます
今日はそんな少年達の冒険の物語……}
…こんな事は誰にも信じてもらえないだろうが…
私は12歳の時、月へ行ったのだ 本当に…
しかし… あの晩、彼と出会わなかったら私もそんな体験をする事はなかっただろう…
深夜、コンビニから出た少年は、脇道で不良にからまれる冒頭のメガネ少年を見かける。
…が、自分には無関係とそのまま立ち去ろうとしたが、あいつは隣のクラスの奴…?
『小学生相手にして面白ぇかよ!!』 背後から棒で殴りかかり、救出に入る少年!
「き…君は隣のクラスの…川島君…?」
川島は不良共に殴られるが、通行人が警察を呼ぶと叫ぶのを聞き、少年を連れ不良共々逃げ出した。
「お前… 月岡って名前だったな? 俺達も逃げるぞ!」
「な…なんで僕達まで逃げるんだ!?」
「小学生が夜中にうろついてたら補導されちまうだろ!」
走っているうちに公園に着いてしまった。改めて礼を言う月岡。
「いいって事よ、月岡 同じ学校の奴がからまれてるのを見たら、黙っちゃいられねえからな」
「でも川島君ってすごいな、あんな年上に向かっていくなんて」
「うちはオヤジがすぐ暴力を振るうから、こーいうのは慣れっこよ その代わり、頭は悪ィけどな」
661 :
あらすじゾーン 2/5:2010/06/25(金) 22:00:43 ID:v9Lovaip
話を変え、川島はこんな夜中に優等生の月岡が出歩いていた事を聞く。
…しかし月岡は一瞬黙り込み、お使いを頼まれたと答える。明らかにミエミエの嘘だ。川島は?
「俺のオヤジは仕事もしないで、しょっちゅう酒くらってるんだ 家にいても殴られるだけだしな
母親はとっくの昔に出てったから、夜何しても平気なのさ」
その言葉を聞いた月岡は、帰ろうとする川島を呼び止め、本当の事を話し出す。
「さっき言った事は嘘なんだ、ホントは… うちも小さい頃両親が離婚して…
母さんは夜の仕事してるから、家には誰もいないんだよ」
私は学校では頭のよい連中に友達はいなかったし、友達になる気もなかった
だが、二人の家庭環境が似ていた事がお互いをひきつけたのだ
そのまま月岡の住む高級マンションにお呼ばれする川島。パソコンやら何やら高級品が色々ある。
「母さんは売れっ子のホステスなんだ、金持ちの男が客にいて、何でも買ってくれるんだ」
川島は本棚の本を無造作に開く。宇宙やSFの本ばかりだ。これが趣味なのか?
川島に心を開いた月岡は、自分の秘密を明かそうと決意する。
これから見聞きさせる事を他言しないと固く約束し、秘密を語り始める。
月岡はおもむろに金属板を取り出し、テーブルの上に置き電池ボックスのコードをつける。
「スイッチを入れればこの板に電流が流れる… わかるね? じゃ…スイッチを入れるよ」
――スイッチを入れると同時に、金属板が2人の身長より一瞬高く舞い上がった!!??
「H・G・ウェルズの『月世界最初の人間』ってSF小説、読んだ事あるかい?」
まだ驚いている川島は当然、読んでいないようだ。自分のガラじゃないそうで。
この金属板は小説に出てくる『ケイバライト合金』という反重力物質なのだ、それも 本 物 !
「な… なんだって!? お前、どこでそんなもんを…?」
「最近出来た骨董屋だよ、ショーウィンドーに飾ってあったんだ」
…やはりあのミザリィの店だった。
なお、小説を読んだ読者もあまりいないだろうから、超久々のものしり教室が開催されます。
ttp://sakurasite.homeip.net/imgboard/img-box/img20100625211951.jpg
662 :
あらすじゾーン 3/5:2010/06/25(金) 22:01:30 ID:v9Lovaip
「僕は小さい頃から宇宙が好きだった…
夜空を眺めたり、SF小説を読むたびにいつか宇宙に行ってみたいと思ってた…
特に『月』が好きなんだ、初めて読んだ小説がウェルズの『月世界最初の人間』だったから…
望遠鏡で月を見るたびに空想してたんだ… 月に立っている自分の姿をね…
だから、ウェルズの小説の主人公みたいに…
その『ケイバライト』を使って、月に行くのが僕の夢なんだ!!」
「ほ… 本気か!?」
…その晩から私達は親しくなった
私が彼に好感を持ったのは、彼が私を見下さなかったからだ
勉強の出来る連中はたいてい頭の悪い奴をバカにするもんだが…
月岡は逆に憧れの目で私を見てくれた…
彼は私に色々と本を貸してくれた、ほとんどクラシックなSF小説だったが…
私は夢中になって読んだ… 本を読んでいる間は、家や学校での嫌な事を忘れられるのだ
数日後、月岡の家にまた遊びに行く川島。合言葉は「地球は青かった」。
借りた本をおもしろかったと述べ、ふと名案を思いつく。
「お前が持ってるのが本当にケイバライト合金なら…
あれをいっぱい集めりゃ本当に月まで行けるんじゃねーか?」
そして2人は美沙里の前に行く。ショーウィンドーを覗くと、まだ合金はいっぱいある。
…なぜこの店がこんな物を売っているのかという疑問は置いといて、2人は店に入る。
妙にいつも以上に優しい笑みを浮かべ、ミザリィはいらっしゃいませ、と歓迎する。
川島は月岡に言ったとおりにするんだぞと何かを耳打ちする。
月岡がミザリィに話しかけ、気をひきつけている内に…合金をごっそり 万 引 き する川島!!
トンズラしようと声をかけ、月岡も立ち去ろうとすると――
{待ちなさい、君達!!} ――やべぇ、バレたか!?
663 :
あらすじゾーン 4/5:2010/06/25(金) 22:02:12 ID:v9Lovaip
…と思いきや、意外や意外、なんとミザリィは2人を抱きしめる!!?? なんとうらやましい!
「またいつでもいらっしゃい、君達かわいいから安くしとくわよ」
冷静に店を出て、冷や汗をかきつつ脱兎の如く逃げ出す2人。
「な、ちょろいもんだろ」
「で… でも あのお姉さんには悪い事したような気がするよ」
{あら、そんな事ないわよ ウフフ…} 逃げる2人を見守るミザリィだった。分かってたのね。
…とりあえず、ケイバライト合金は手に入った。次はどうしようか?
「こいつを乗り物にくっつけりゃいいんだろ?」
「そうだけど… どんな物に取り付けりゃいいんだろ」
川島にはアテがあった。廃工場に何かいいものがあるらしい。それが何かは行ってのお楽しみだ!
―廃工場―
お目当ての物…それは廃車(ライトバン)だった。1ヶ月前から捨てられているし、ナンバーも無い。
「…て事は、この車に何をしてもかまわないのさ!
この車に例の金属板を取り付けりゃ… 宇宙船の出来上がりってわけさ!」
月岡は大喜びで、早速2人で共同作業に取り掛かるのだった。
競馬ライトを車の前後左右天地に貼り付け、電気の配線は月岡に任せる。
…しかし、宇宙に出るには乾電池程度では無理だった。バッテリーか発電機じゃないと…。
「近所に自動車の修理工場があるんだ、バッテリーの1個や2個なんとかしてやるぜ!
それより、外観をもっとかっこよくしないか?」
…翌日、2人はガラクタを持ち寄り車… いや、宇宙船に装飾を施した。
大人から見れば妙なデザインだったが、2人はやっている間は楽しくてたまらなかったようだ。
664 :
あらすじゾーン 5/5:2010/06/25(金) 22:02:54 ID:v9Lovaip
――そして… ついに2人だけの宇宙船が完成した!
ttp://sakurasite.homeip.net/imgboard/img-box/img20100625212054.jpg もう遅くなってしまったので、試験飛行は明日夜8時に全員集合という事になった。
しかし、月岡が帰ると…酔った母親に怒られていた。
『一体どこへ行ってたの、優一!! 今日は特別にお店が早く終わったから帰ってみれば…!
どういう事なの!? 勝手に外出して親に心配かけて!!』
…以下、アルコールブレスとグチになるのであらすじ割愛。ママさん、美人が台無しです。
.。oO(自分だってしょっちゅう朝帰りするじゃないか!!
そんな時、僕がどれだけ不安になるか知りもしないくせに!!)
月岡は声に出す事も無く、心の中で母親に文句を言うのだった。
翌日、川島が家を出ようとすると珍しく飲んだくれ父が止める。
「おい、正悟! お前最近どこへ出かけてるんだ?」
「どこでもいいだろ!」
『何だと! 親に向かってその口の聞き方は何だ!? 今夜は外に出るな! 家にいろ!!』
「何だって…!?」
―廃工場―
8時を過ぎたのにまだ来ない川島を心配する月岡。 …と思ったら何か大荷物を抱えて来た!
よく見ると、川島の顔にはアザがあった。理由は作者とあらすじ書きと読者の味噌汁。
2人は宇宙線に乗り込み、バッテリーのスイッチを入れ慎重に電圧を上げる。
すると車が揺れだしたかと思うと―――― 見事浮き上がった!成功だ!!
喜ぶ2人は宇宙船の高度をどんどん上げていくのだった。
窓から飛び上がる車を見守るミザリィ。
{どうやら宇宙船は離陸に成功したようです、彼らは本当に月まで行けるのでしょうか?}
おー、こういう展開はワクワクするな
そしてミザリィはやはりショタコ(ry
またミザリィのショタコン描写か
ナレーションからして月岡少年に物凄い死臭が漂っている…
月には行けたけど何らかの事故が起こって帰らぬ人になるんだろうなあ…
ホントにミザリィはショタ好きだなw
小学ショタが頼めばあんな事やこんな事もさせてくれるのかもしれん…
それはさておき、今回は夢物語(と言うのか?)か。なんか楽しみだ!
なんか風船で気球作って空を飛ぼうとするとか
ドラム缶で潜水艦作って実際に水にもぐろうとするとか(危険です)
子供の頃やったなあって感じの話
今から考えると無理があることは明らかだけど当時は本気なんだよな
これも
ケイバライトのおかげでかなりハードルは低くなったとはいえ
密閉性とか断熱とかダメすぎる
こんなので宇宙行ったら死ぬ
月へは失敗するだろうが、このまま家出とかなりそう
装飾だせえええええw
しかし宇宙旅行だとすると当分エロは期待できないな。
ここ数話、エロが無いのが残念だ…
…エロ本読んでろよ
リアルに考えるとざっと思い付くだけで、温度、空気、宇宙ゴミ、紫外線、トイレ、食料って問題が浮かぶ
成功率は無限に0なミッションだろうけど、ミザリーの不思議な力で守って貰えてるってことで納得しとくかw
それでもケイバライトという反則のおかげで
重力圏脱出のための宇宙速度、それを実現する推進力と重量とか
その速度で大気圏に突っ込んでも耐えられる強度と形状とか
ロケットで一番技術者が頭抱える問題は全てクリアなんだよなー
多分、物語的にありえないだろうけど、高所恐怖の俺にとって一番怖い死に方はバッテリー切れによる墜落死だな
いろんな死に方が出てくる漫画だけど、この死に方を想像するのが一番怖く感じた
>>674 光原の絵でのエロシーンが好きなんで、普通のエロ本読んでても意味無いんだわ…
>>676 てか スピードってどれくらいでるのかね?
重力無視って前提だと加速もできなさそうなイメージなんだけど
遠心力でスポーンと行くんじゃね?
ガメラかw
高速回転する球体は浮力を発生させるらしいけど、あの車が高速回転したらすごいことになるなw
重力を遮断できるとすると
そもそも重力圏自体考えなくていいから宇宙に行くのにスピードは必要なくなる
理屈上は時速1km以下でも宇宙にいけることになる
>>682 しかし酸素や食料、トイレの問題があるから、遅いと危険だな
>>683 んだな
でも完全無重力なら慣性だけで永遠に動き続けることができるし
加えた力は100%加速に繋がって減速もしないから
低出力な推進装置でもけっこうなスピードが出せそう
>>677 たしか実際に
宇宙飛行士が宇宙から帰還の際に
パラシュートが開かなくて墜落激突死した事故があったな
世界初の宇宙事故といわれるソユーズ1号の事故か
あれもたしか月旅行船として計画されて作られたんだよな
何故だろう?
10数年後には美人人妻宇宙飛行士が活躍してるような予感がする。
>>685 マジすか
気絶もできずに死を待ったんだろうな
想像しただけで気持ち悪くなる
>>688 ・致命的欠陥があって現場からは打ち上げ中止が上申されてたのに政治的理由で強行
・「俺が行かないと英雄・ガガーリンが身代わりで飛ばされ死ぬことになる……」と妻と二人の子を置いて乗船
・案の定制御不能に陥り凄まじい乱回転のさなか、妻と最後に数分だけの別れ
・なんとか進入回廊に入れたがパラシュート設計にも欠陥、地面に激突して死亡
とことん悲惨なケースでございました
じゃあ乗ってた人は覚悟完了だったのか……切ないな
まんま映画だな
映画なら雪山の雪崩に上手く滑り込んで爆発回避でハッピーエンドになるのに、現実は無情だね
ご冥福を
>>681 社内がミートソースになるぞ!((((((((;゚Д゚)))))))ガクガクブルブル
次回、OZ特製ケイバライトという事で、何らかの説明あるんじゃないか?
ガンダムのファンネルバリアみたいに点と点で使うと面になってエネルギーフィールド出るとかw
大人気なくリアルツッコミしてもしょうがないから、説明あってもなくてもスルーするけどさw
光原のファンタジーへの気持ちって純真で好きだな
純真すぎてひねりが足らん気もするがな
開き直ってるならそれも有りかなと思うんだけど
この人の場合、素で考えが足りてない感じがする
ゆでとどっちがマシかな?w
ゆでは
純真とかひねりとかいう問題じゃない
698 :
あらすじゾーン 1/4:2010/06/26(土) 22:00:01 ID:WG88gWOJ
〜第65話 目標:月世界!!A〜
<扉絵:アウターグッズ豆知識@『幸運の首』>
ttp://sakurasite.homeip.net/imgboard/img-box/img20100626214354.jpg 無事に離陸した宇宙船は、あっという間にはるか上空へと飛び上がっていた。
今まで飛行機にも乗った事が無い川島は大興奮!! しかし、この宇宙船は上に上がるだけじゃない。
月岡が電源や電圧を調整すると、今度は見事前進した!
「前後左右上下にケイバライトを取り付けてあるから、自在に動けるんだよ」
♪そーらを自由に、飛ーびたいなー♪
…と歌いたくなる気分だったが、車が上下にひっくり返ると、突然動きが止まり落下し始めた!!
『屋根のケイバライトにはまだ電気を通してなかったんだ――――!!』
慌てて電気を通すと無事落下はピタリと止まり、2人は宇宙船の屋根に激突する。
「ご… ごめん、川島君 まだ操作に慣れてないから…」
「この高さから落ちたら即死だぜ、気をつけろよ!」
相変わらず窓から宇宙船を見守るミザリィ。
{ふふ… どうやらうまくいったようね… 私は君達の夢を手伝ったわ…
でも、これから頼れるのは自分達の力だけ… 着いた世界が天国か地獄かは、君達次第よ…}
そして、宇宙船はどんどん高度を上げ…… ついに宇宙へと飛び立ってしまっていた!
目の前に広がる青い地球を見て未だに信じられない、と興奮の川島。
「そ… そうだ! 宇宙には空気が無いんじゃないか!?」
「大丈夫だよ、貯金をおろして酸素をたくさん買ったし… 食料もね!」
「…それにしても、空気は漏れないのか!?」
699 :
あらすじゾーン 2/4:2010/06/26(土) 22:00:51 ID:WG88gWOJ
「うん、これもケイバライトの効果だよ
ケイバライト合金は表は重力に反発するが、 裏側には物を押さえる力が働くんだよ
まるで僕らが宇宙船を作るために用意されてたみたいだ…」
…ふと、川島は地球から遠ざかっている事に驚く。
「当たり前だよ、このまま月へ行くんだから!!」
月までどれ位かかるか分からないが、この宇宙船、結構スピードが速いので早く着きそうだ。
「空気が足りないと感じたら引き返せばいいんだし…
家に帰りたかったら下に降りるよ… 僕は一人でも行ってみせるから!」
「誰が家に帰りたいなんて言った? こんなに面白い事をほっといて!」
――決まりだ! 2人は決意を固め、月へと向かうのだった。
それから数時間たったが、なかなか月の大きさは変化しなかった…
距離が離れているせいだが…
ふと、月岡はおやつを食べながら今頃親は自分達がいない事に心配しているのかと気になった。
「…たぶんな でも、こんな所にいるなんて、夢にも思わないだろうな!」
それから2人は話したりゲームをしたりして時間を潰すが、次第に眠ってしまっていた。
2時間ほどすると突然月岡に揺り起こされる。――ついに月が目前に迫っていたのだ!!
見た目と違いこの高性能宇宙船、たった6時間で月まで辿り着いたのだ。
月面を間近で見て大興奮の2人。おっと、記念写真も忘れずに! カシャ
降りて月の石を取りたいとボヤく月岡。降りられないのが非常に残念だ!
「写真は充分撮っただろ? 今度は月の裏側に行ってみようよ!」
月は常時地球に同じ面しか向けていないのだ。折角の機会だから見に行く事にした。
次第に地球が見えなくなってくる。この辺りから『月の裏側』だ。
「…別に何の変わりもねーぞ」
「昔から月の裏側には、月人の街があるとか、UFOの基地があるとか言われてたんだよ」
もし宇宙人がいるなら、隠れるとしたらここ月の裏側しかない。
わずかな希望をこめ探索を続けるが…… 特に変わったものは見つからなかった。
700 :
あらすじゾーン 3/4:2010/06/26(土) 22:01:34 ID:WG88gWOJ
「そろそろ帰らないとまずいな、帰りの分の空気がなくなりそうだから…」
「そうか、じゃ帰ろうぜ」
「…できるなら、このまま帰りたくないな どうせ家に帰ってもいい事なんてないからだよ
いつも思ってたんだ、誰もいない世界で暮らしたいって…」
「月岡は頭がいいからいいじゃんか、勉強ができるんだから!」
「他に取り得がないだけだよ、学校の勉強なんて全然面白くないんだ
運動神経もないから、体育の時間はイヤでしょうがないし…」
「そうだったのか… 俺も…」
――その時、はるか遠くに何かがキラリと光った!?
それらしき場所へ向かおうとしたが、操縦を誤り岩山に激突してしまった!
…幸い車に損傷は無い様だ。脱出しようと電源を入れなおすが… 反応が無い???
『さっき衝突したショックで… 配線が壊れたんだ!!』
『何だって!? このまま動けないって事は…酸素が無くなったら… 死ぬしか無いじゃんか!!』
…外に出ない限り修理は出来なかった。2人の運命はもう決まったも同然だった…
月岡はこんな事になってしまった事を謝る。自分が誘わなければ…!
「き… 気にするなよ、月岡… これは俺が自分で決めた事なんだから…お前の責任じゃないよ
それに… さっき言いかけたけど、俺もお前と同じ気持ちだったんだよ…
どこか別の世界へ行ってしまいたかったんだ
家に帰れば酔っ払いのオヤジに殴られるし… 俺は頭が悪いから学校もつまんねぇ
このままじゃクズになるのが見えてるからな」
「川島君…」
「いい加減、その『川島君』てのはよせよ、『正悟』って呼んでくれ ――友達だろ?」
「川… 正悟! 僕の事は『優一』って呼んでよ!」
――あと数時間の命だったが、2人の友情パワーは最大になった!
701 :
あらすじゾーン 4/4:2010/06/26(土) 22:02:16 ID:WG88gWOJ
その時、正悟は月面から出ている何か『機械』を見つけた!こっちを監視しているようだ!?
すると地面が揺れだし、アリ地獄の様に宇宙船ごと2人を地中に引きずりこんでしまった!!
{地中に引きずり込まれてゆく彼らの運命はどうなるのでしょうか?
月の地下にはどうやら何者かが潜んでいるようです… 果たして2人を待ち受けている者は…?}
<続く>
>>701 まさかの3部作
月岡には死亡フラグ立ってるから彼が犠牲になって脱出すんのかな
ケイバライトすごすぎだろ。
操縦すらせずに寝てた時間すらあるが、ちゃんと角度とか計算しないと着けないんじゃないのか?
引きからするとケイバライトに続いて月の住人セレナイトも出るのか?
となると月岡君は月に置き去りという「月世界最初の人間」どおりの展開ってことは…。
月岡君の外見から判断すればハリーハウゼンの映画版みたいな希望のある終わり方になりそうだが。
6時間で月到着?
月と地球の距離は384400kmだから
時速6万4千キロ!?
はぁ!?
前回
ケイバライトは重力を遮断する
今回
ケイバライトは重力に反発する
どっちだよ
>「前後左右上下にケイバライトを取り付けてあるから、自在に動けるんだよ」
ん?よくわからん
どういう理屈?
>>705 普通のスペースシャトルやロケットだと片道何時間かかるんだっけ?
>>706-707 多分、電力で遮断・反発を切り替えられるんじゃないか?
で、反発の方向を決められるから前後左右自由に動けるんじゃないか?
>>708 でも重力は下方向にかかる力だから
横に貼っても上に貼っても反発する力は上にしか
かからないんじゃないか?
多分細かいところ気にせずとミザリィの魔術でアシストがあったぐらいに考えるべきだな。
真面目に考えるとアポロ計画を何だと思ってるんだってぐらい超科学技術すぎる。
>>708 たしかアポロが月まで片道100時間くらいかかってた
>>711 ( Д ) ゚ ゚ それを聞くとなんという高性能…!
ここは
>>710の言うとおり、魔術アシストなりOZ特製という事で深く考えないようにしよう…
うむ
前回読んだ時は
「重力圏突破のためのスピードを出さなくていいから大気摩擦とか考えなくてもいいな」
と思ってたけど
平均時速6万キロだもんなwww
しかも屋根にちょっと激突しただけで壊れる強度しかないのに
やはりミザリィが魔術でアシストしていたことにしておこう
あれだ
二人が眠っている間にミザリィが車ごと月までワープさせた
これが一番納得できる回答
でもミザリィは地球で宇宙船を見上げていたぞ?
>>715 千里眼で二人が眠ったことを感知して車のそばまで瞬間移動して
あるいはそばまで行かなくて遠隔から力をつかってワープさせたのだ
何でもありだなあの女
そうだった、ワープもできたんだっけ…
「こんな顔よ!」(と言って電話しながら窓を開ける)
いやまて
ミザリィの力を借りなくても6時間で月にいけるかも知れんぞ
アポロが100時間かかったのは慣性航行だったため
月まで直線で行ったのではなくて楕円軌道を取っていったから(そうでないと燃料的に効率が悪い)
しかしケイバライトなら直線で月まで行けるし
宇宙空間でも地球重力の反発力として常に力を受けているから常に加速状態にある
まあ、それでも大気摩擦とか強度が問題なんだけどね
>>718 レーダー無し(変なアンテナのゴミは付いてるけど)で隕石回避せずに飛んでるんだから、フォースフィールドみたいなの出てんだよ
ケイバライトは全ての接触を拒絶する力を発する金属とかって設定だったりしてさ
でもそれだと前後の板へ電流流してるから進めなくなるか…
グラディウス乙w普通にバリアと言えばいいだろうにw
まあ、色々ツッコミ所アリだからな今回は…
今回はではなく、今回は特にだろ
普通に空飛べる人間が出てもおかしくない漫画で、リアルなツッコミ入れても仕方ないとはわかっているけどさ
いや、なんと言うか
ルールにのっとってるなら空飛ぼうが時間移動しようが次元超えようが不老不死だろうがいいと思うんだ
だから今回も「ケイバライトは重力を遮断(反発)する」っていうことについては誰も突っ込まない
当たり前だけど
遮断するっつーんなら理屈なんざ関係無しに「ああ遮断するんだな」って納得するんだよ
そうでなく、説明もなし設定もなし不自然なことが起こってたら
それはやっぱりリアルなツッコミを入れられて仕方ないと思う
それは作者のミスだ
ゆでよりはマシだw
重量と反重力操作できるなら
地球の引力に対して反にして
月の方向からの引力に対してそのままにすれば、眠っててもとりあえず月には行けるんじゃないの
それに、サイエンスフィクションとしてはどうか知らないが
ストーリーテラーとしては、作者は「途中で眠る」ことで
途中経過に細かいツッコミがはいらないよう状況をぼやかすくらいの配慮はしてるしな
>>724 それだと月に着く頃には加速で超スピードになってて
月に激突するよ
>>724 >月の方向からの引力に対して
地球の自転、月の公転によって、
月の位置は常に変わっていくから
そうするためには眠らず起きて車の向きを常に調節しないといけないことになるよ
引っ張られてる方の板が自然にそっちに向くんじゃね
漫画の設定に茶々入れる男の人って
そうやって遊んでるところに水をさす女の人って
もっとミザリィっぽく言ってくれ
731 :
あらすじゾーン 1/3:2010/06/27(日) 22:00:06 ID:Psj5Qc6m
〜第66話 目標:月世界!!B〜
<扉絵:アウターグッズ豆知識A『呪いの人形』>
ttp://sakurasite.homeip.net/imgboard/img-box/img20100627214817.jpg 月面の地中に引きずり込まれた優一と正悟。
幸いケガはないようだが…宇宙船のドアが開いている!空気が漏れる!!
…いや、呼吸できる… ここには空気がある! よく見ると床も人工物のようだ…。
無重力を体験しつつも、月の地下にこんな人工物がある事に驚く2人。
見上げると、落ちてきたシャッターのような穴がぽっかり開いている。
「宇宙空間が見えているぞ! 空気は外に漏れないのか?」
「多分何かの力で、空気を逃がさないように……」
――優一がそう言い掛けた途端、ドアが開き、武装したアリの様な宇宙人が現れた!!
宇宙人は有無を言わさず2人を銃撃してしまった!
{こんにちは皆さん 私はアウター・ゾーンの案内人ミザリィです
私のお店で手に入れた藤ギナ金属板を使って、月に行った少年達…
彼らは果たして地球に戻ってこれるのでしょうか?}
目覚めた正悟は横にいた優一を起こし、妙な部屋に入れられている事に気づく。
「月に宇宙人の基地があったなんて… あいつらの目的は何だと思う?」
「宇宙人ってのは地球を侵略に来ると決ま・・・・・・・」
すると宇宙人が現れ、『ついて来い』と言いたげな仕草をする。ここは言う通りにするしかない。
連中に連行される途中、2人は無数の円盤格納庫を見つける!
「やっぱりUFOはここから飛んできたんだ!」
奥の方には修理された車(宇宙船)もあった。…でも、2人の為ではないだろう…
無重力に歩きにくいとぼやきつつも、2人は途中で途切れた橋のような場所に着く。
宇宙人がパネルを操作すると橋が伸び、それを渡ってさらに奥へと連れて行かれた。
732 :
あらすじゾーン 2/3:2010/06/27(日) 22:00:51 ID:Psj5Qc6m
2人はある部屋へ連れて行かれ、モニターにはこれまでと違うタイプの宇宙人が映っていた!
恐らく、この宇宙人達のリーダーか何かだろう…。
《君達ハ… 何者ダ?》
意外にもリーダー格は地球の… それも日本語を喋りだした!
《地球人ノ事ハ研究シテイル 何ノ目的デコノ月マデヤッテ来タノダ?》
『お…お前らこそ… こんな場所に潜んで何をしてんだ!!』
食って掛かる正悟だが、答える必要は無いと一蹴され、尚且つスパイと疑われ、否定する優一。
『お前ら地球を侵略するつもりなんだろ!! だから月の裏側なんかに隠れてるんだ!!』
「待ってよ! 友好的な宇宙人かもしれないじゃないか!」
「友好的な宇宙人がいきなり撃ってきたりするかよ!」
ケンカ腰の正悟をなだめ、話せば分かると事情を説明する優一だった。
(説明中… しばらくお待ち下さい)
…こんなトンデモ方法、リーダー格でも信じてはもらえなかった。
リーダー格は後ほど2人を徹底的に調査すると言い、先程の部屋に戻るようにと命令を出した。
アリ宇宙人に銃を突きつけられつつ、部屋へ戻る2人。調査って一体何をされるのだろう…?
「TVで見たぜ、宇宙人は人間に何かを埋め込んだり、宇宙人との子供を作らせたりするんだ!」
「そ… そんな事、本当にされるのかな…」
「なあ… さっきから考えてたんだが、月面は重力が小さいから俺達は力持ちになれるだろ?
それなら… 子供の俺達でもあいつらをやっつけられるんじゃないか?」
「そうかもしれないけど… 刃向わない方がいいよ、それに…」
優一が止めるのも聞かず、正悟はアリ宇宙人に体当たりをぶちかました!
「やっぱりこいつら弱いぜ!」
が、宇宙人が銃を向けたのを見て、優一も体当たりをかけ正悟のピンチを救った!
非力な自分まで力持ちになった事に驚きつつ、2人は銃を奪い追っ手を迎撃し始めた!
733 :
あらすじゾーン 2/3:2010/06/27(日) 22:01:33 ID:Psj5Qc6m
――やがて2人は例の途切れた橋に着く。 が、正悟は軽々と橋を飛び越えた!
優一は飛び越える前に操作盤を怖し、追っ手を妨害しようとする。
そしていざ飛び越えようとした矢先―――― ついに優一は捕まってしまった!!
『僕はもうダメだ!! 地球に戻ってこの事を皆に伝えてよ!!』
『何言ってんだ優一! そんな奴ら振りほどいてこっちへ!!』
「だめだよ! どっちにしても…… 地球に帰るまでの酸素は、もう一人分あるかないかだよ!!」
衝撃の事実に激しいショックを受ける正悟。
やむを得ずその場を走り出し、格納庫の宇宙船に飛び乗り脱出を始める!
――だが、脱出を阻止するべくドームが閉まりつつある!
電圧を最大まで上げ上昇スピードアップ、間一髪で脱出できた!
『必ず助けに戻ってくるからな――――!!!』
親友の救出を誓い、一人地球へと帰還する正悟だった…。
{月の地下にいた生物は何者でしょう? 少年は友人を助ける事ができるのでしょうか?}
<続く>
前中後編かと思ったらまさかの4話構成だったでござる
どう〆るのか楽しみになってきたわ
ずるずる引きずって5・6話構成だったり…
あのぉ・・・
>>704が言ったとおりの展開なんですけど
映画版「月世界最初の人間」そのままじゃん!
さすがにオチくらいは変えてるよな?
どうせ作者お得意の「普通ならバッドエンドだけど僕はハッピーエンドにする!」的な変更なんだろうけど
というか月にエイリアンがいて、2人の片割れが取り残されるって話、
手塚治虫の作品にもあったような…
(取り残された片割れは人間が野蛮な生物と話してしまい、処刑される)
アリに洗脳された優一はアリテクノロジーで先回りして地球に降り立ち地球を支配してまい
一方小五はウラシマ現象により地球に帰ると300年の時が経過していて地球はすでにアリの星になっていたに一票
「月世界最初の人間」あらすじ(ネタバレ注意)
ケイバライトを発明した博士とゴロツキが月に行く
↓
月の地下に落ちる
↓
地下はドーム状の宇宙人基地になっていて空気がある
↓
アリに似た宇宙人に捕らえられそうになる
↓
博士は穏便にしようとするがゴロツキは強行突破でアリ宇宙人を倒して逃走
↓
博士は月に残り、ゴロツキは地球に逃げ帰る
↓
(原作)
最初はアリ宇宙人とうまくやっていた博士だったが
人間が戦争とかする野蛮な種族だとばれて殺される
(映画)
戦争とかする野蛮な種族・地球の人間を滅ぼそうとするアリ宇宙人だったが
博士の風邪がうつって耐性がないから全滅
>>739 この映画オチの博士の風邪って博士は風邪のまま月へ行ったの?それとも月で今までアリがかからなかった風邪になったの?
手塚治虫の作品では若干話の流れは違うが、原作のラストそのものなんだな
>>740 風邪(ぎみ)のまま行ったの
アリ宇宙人にとっては未知のウィルスだったから全滅
もし地球の10倍の重力の星に住む異星人が来たら、確保しても軽々ぶっ飛ばされちゃうのかな
>>743 リアルに異星人がいたら重力が地球と一緒とは限らないから有り得るよね
1000倍重力下で育ってたら赤ん坊ですら重機並のパワーあるから素手では勝てないな
>>745
1000倍重力下では
その環境に適応するため、力が強くなるというよりは
生命は地球とは全く違う形態になるんじゃないだろうか
スライム状とか
深海魚とか、ある意味すごい重力かかってるのと同じ状態だからな
そんなに重力差あったら地球の重力下では
むしろ弱体化というか死んじゃうんじゃないか?
深海魚だって釣り上げたら圧力の差で内臓吐くし目玉は飛び出すし
重力で押しつぶされない強度を保つために
岩石とか金属に近い生物とかな
植物みたいにあまり動けないとか
重力が強ければ強いほど力が強い生物になるってのは
ちょっと安直かと
界王様の修業イメージしてたけど、確かに人型には進化しないかもね
地球は偶然の産物っていわれるけど、そうなんだなって改めて思うわ
神が造ったならどんな重力下でも人型の進化するんだろうね
「神が自分の姿に似せて人を作った」という神話どおりならね
でもたとえばある程度知能の高い異星人がいて
そいつら人間とは似ても似つかない姿をしていたとしたら
そいつらはそいつらで「神が自分の姿に似せて人を作った」という神話を信じてるんじゃないかね
そいつらにとっての神の姿は自分たちと同じ形なわけ
>>743 ドラえもん(大長編ではない)にもそんな話があったな。
地球そっくりだけど重力の小さい星に行って、のび太がスーパーマンになる話
ダーウィンが正しいかハッキリするわけだね
宇宙の創造主が人型にこだわってなかったらダーウィン有利なんだけどさ
>>752 重力の差でパワーアップってネタは昔からあったのか
斬新な発想だなって感じて感動しちゃったのに
そもそも創造主などおらんし
もしいたとしたら
これだけでかい宇宙に数千万以上あるといわれる銀河の中のたった一つの銀河の中にある
何十兆とある太陽系の中のたった一つの小さな太陽系の惑星のひとつの上にへばりついている
宇宙の年齢からいえばほんの瞬きよりもさらにさらに短い時間しか存在してないたった一つの種族
人間なんか眼中にないと思う
>>754 DBは「高重力の下で特訓」
のび太は「低重力の星に行って意識しないまま強くなった」
の違いだから安心しる!
>>754 昔からの定番ネタじゃね?と思ったが
よく考えてみたらドラえもんくらいしか思い浮かばなかった
やっぱりF先生は偉大だ
だからー
重力差で強くなるの元ネタはスーパーマンだってば
1938年の当初の設定では
クリプトン星の重力が地球より強いために
普通のクリプトン人であるはずのスーパーマンでも地球じゃ怪力ってことになってたんだよ
当時はスーパーマンは飛べなくて超ジャンプだった
そこから現在ではいろいろ設定が変わったんだけどね
ドラえもんもそこから設定とったんだよ
文中でドラえもん自身が「スーパーマン」って言葉使ってるだろ
じゃあスーパーマンの作者すごいな
重力って概念はもちろんあったんだろうけど、当時重力が地球上と違う世界って概念は斬新だったろうに
例えば月面でゆっくり歩くあの姿を知っていれば、
重力が強い世界からきたら怪力になりそうって容易に想像できるだろうけど
まあなー
今から60年近く前のアイデアだからな
でも今回の話の元ネタ、SFの始祖、ウェルズだって今から200年も前の人の発想だぞ
タイムマシンの概念もウェルズが広めた
ごめん
200年は言い過ぎた
「100年前」ね
762 :
あらすじゾーン 1/5:2010/06/28(月) 22:01:08 ID:dY8OlLf3
〜第67話 目標:月世界!!C〜
月を脱出すると同時に正悟は残りの酸素を確認する。
「優一の言った通りだ…もう酸素があまり無い! 月面に墜落してかなり時間がたったからな…
やっぱり地球に引き返すしかないのか!」
地球に帰る頃には食料も酸素も尽きかけていた…
大気圏に入る頃には、すでに意識もうろうだったのだ
…何とか離陸した場所を見つけ、やや墜落と言っていい感じで着陸を果たす。
衰弱していた正悟は宇宙船から降りると、その場で意識を失ってしまった…。
犬の散歩をしていた人が正悟を見つけ呼びかける。
『おい、どうした!? しっかりしろ!』
―1週間後 秋山総合病院―
『本当に俺達は月まで行ったんだ!! 信じてくれよ、刑事さん!!』
「その話はもうやめなさい!君達は3日家出してたんだ、一緒に行った子がどこにいるか言いなさい」
『優一は月の裏側で宇宙人に捕まったままなんだよ!
早く助けに行かないとあいつらに何されるかわかんないぞ!!
俺達の宇宙船はどうなったんだよ! あの車があれば証明できるんだ!!』
「君が倒れていた空地にあった車なら……
スクラップ工場へ送られたよ、今日の午後解体されるはずだが…」
真っ青になった正悟は刑事と共にスクラップ工場へと急ぐ。
――しかし工場についた頃には、もうすでに潰されている途中だった!!
やめてくれと絶叫する正悟の声も空しく、宇宙船はスクラップへと化してしまった……
「俺達の宇宙船が… ちくしょう!! どうすりゃいいんだ!!』 地面に泣き伏し叫ぶ正悟だった。
763 :
あらすじゾーン 2/5:2010/06/28(月) 22:02:04 ID:dY8OlLf3
次に正悟は美沙里へ向かい、合金を分けて欲しいと懇願する。
{ケイバライトならもうないわ、君達が持ってったので全部よ}
『そんな! あれが必要なんだ! 優一を月まで助けに行くには!!』
{無い物は仕方ないでしょ、諦めたら?}
「約束したんだ…助けに行くって!
俺一人だけ地球に帰ってきて… こんな気持ちでどうやって生きていけばいいんだよ…!?」
{あら、月に行く方法は他にもあるじゃない… 宇 宙 飛 行 士 になる事よ!!}
「え…? む…無理だよ、俺は頭も悪ィし…第一、大人になってから行っても遅すぎるじゃんか!」
{難しいかもしれないけど、不可能ではないわ… 可能性があるのに最初から諦めるつもり?
ま、あたしには関係のない事だけどね 好きにしたら?}
私はこの時決心した、宇宙飛行士を目指そうと!
そうする事で自分だけが逃げ帰った心の重みを減らす事ができると思ったからだ
…優一が消えた事件は結局うやむやのまま、迷宮入りになった
彼の母親は、当時つきあっていた男と結婚して、子供も生まれたらしい
中学に入った私は、人が変わった様に勉強した
もちろん、体を鍛える事も忘れなかったが…
飲んだくれの父は、家でも勉強している私に最初は絡んできたが その内口も手も出さなくなった
オヤジにも恥を感じる心が残っていたのだろう
今まで勉強をしていなかったツケがあったので、
なかなか頭に入りきらず何度もあきらめようと思ったが…
夜空にある月を見上げる度に心が痛み、やる気を取り戻すのだ
そして……
764 :
あらすじゾーン 3/5:2010/06/28(月) 22:03:09 ID:dY8OlLf3
―宇宙ステーション―
《ただいま第3ステーションから月に向けて、バービケーン号が発進しました!
バービケーン号には日本人で初めて月面に足を降ろす事になる川島正悟飛行士が乗っています!
この宇宙船は月面に基地を作るために発進したもので、明日の今頃は……》
…そして私はここにいる!!
25年前の約束を果たす為に、私は月に向かっているのだ
―月面―
「どうだねショーゴ? 初めてつきに降り立った気分は?」
「…懐かしいよ、昔来た時と同じだ」
「何だって!?」
…月の裏側にはここからなら月面車で行ける。
そう判断した正悟は仲間に無断で単独行動を取り、例の場所へと向かった。
走りながら無線で宇宙人に呼びかけるが、2時間様子を見ても反応が無い。
無視するつもりか、それとももう月にはいないのか…!?
半ば諦めかけていた時、突然以前と同じ様に地中へと引きずり込まれてしまった!
基地内で正悟を出迎えてくれたのは…… 優 一 だった!それも当時の姿のままで!!
「無線は聞いたよ、おじさんは本当に正悟なの? 信じられないな…」
『俺だよ、わからないのか!? お前を助けに来たんだ!! どうしてお前は子供のままなんだ!?』
「もし本当に正悟だと言うなら…… 合言葉は?」
「………『地球は青かった』だったかな?」
――その言葉にようやく優一も彼を正悟と認め、25年越しの再会に涙する。
『正悟!! ホントに帰ってきてくれたんだね!!』
765 :
あらすじゾーン 4/5:2010/06/28(月) 22:03:52 ID:dY8OlLf3
他の宇宙飛行士達が正悟を探索する中、正悟は優一から事情を聞いていた。
「僕が年をとってないのは、UFOで宇宙を旅行させてもらったからなんだ
光速に近づく程、時間の進み方が遅くなるから年齢の差ができちゃったんだよ
彼らは悪い宇宙人じゃなかったんだ!
ただ地球を観察していただけで、時期がくれば友好を結びたいと思ってるらしい」
「あの『虫』と友好を…?」
「こいつらはクローンのロボットで、僕らがスクリーンで話したのがこの基地の司令官だよ」
「お前が無事でよかったよ… これで俺も肩の荷が下りた 地球へ帰ろうぜ!」
「そ… その事なんだけど… この基地はもうすぐ廃棄される予定なんだ
月にも地球人がたくさんやってくるだろうから…僕は彼らと一緒に行く、地球には帰らないよ!」
「ど… どうして!?」
「地球じゃ25年も経ってるんだろ? ぼくの居場所は無いし… もっと魅力的な事があるんだ!
彼らについていけば色んな星が見られるし、他の宇宙人にも会える!
地球人の誰も経験できない事なんだよ? 宇宙の神秘を知る方がずっといいよ!
正悟も一緒に行こうよ!! 宇宙には面白い事がいっぱいあるぞ!」
「悪いが、俺はもう… 子供じゃないんだよ 地球で結婚もしてるし…息子もいるんだ」
「そ… そうなのか… じゃあ…無理だね…」
「さて… そろそろ戻らないとな、上で大騒ぎしてるだろうから…
この基地がバレちゃ宇宙人も困るだろ?」
「さよなら正悟…」
「優一… お前は俺が老人になっても、子供のままなんだろうな… うらやましいよ」
766 :
あらすじゾーン 5/5:2010/06/28(月) 22:04:34 ID:dY8OlLf3
<エピローグ>
それから30年後の月面都市…。老人になった正悟は孫と一緒に散歩していた。
「ね、おじいちゃんって日本人で始めて月に立った人だってね」
「ああ、そうだよ 30年前にな!」
「おじいちゃん、アルファ・ケンタウリって星知ってる?」
「ああ知っとるよ、あそこに輝いてるのがそうだ、地球から一番遠い恒星だよ
あの星がどうかしたのかね?」
「僕ね、SF小説が好きでよく読むんだけど… 昔のSFにはあの星を舞台にした話が多いんだ
だから、あの星へ行くのが僕の夢なんだ… 行けると思う?」
「…ああ、もちろん行けるさ… 行けるとも!」
{彼の夢はいずれ叶えられるでしょう… 少年達がいる限り、人間はどこにでも行けるのです
例えそれが宇宙の果てでも… アウター・ゾーンであろうとも…}
イイハナシダナー
4話もかけただけのことはあった。今のところ屈指のお気に入りだ
行方不明になった理由をどう言い訳したのか気になる
> お前は俺が老人になっても、子供のままなんだろうな… うらやましいよ
よくわからないけどここが一番グッと来た
もし大人になってから読み返したらなんでグッと来たのかわかるかな
貴重なケイバライドが…
〆のミザリィさんの台詞がまたいいね
だがショタコンさんの言った台詞だと思うとちょっと含みが…
速度と時間の関係て相対性理論だっけ?
なんで年とらないのか意味がわかんないんだけど
4週掛けた大作だけあって感動できるいい話だった
不満があるとすれば二人の別れが少し淡泊過ぎたところかな
月岡は帰りたければ帰してもらえる環境だったのではと推測するとして地球は捨てたのかもしれないけど、川島が簡単に引き下がる理由がわからない
俺なら月岡を養子として迎えたいと思うだろうし(そのまま連れてくと大問題なのでアリに運んでもらう)全力で説得すると思う
なんか月に行く目的の過程で成功しちゃって友情パワーがなくなっちゃったのかなって残念だった
あきらかに地球よりも文明進んだ宇宙人から見て「そんな方法で来れる訳ない」だから
ケイバライト以外に往復にミザリィが力使ったことは間違いないんだが
ミザリィって月に行くまではもちろん、数十年後の結末まで見通した上で手伝ったのかな?
>>772 25年って歳月だなぁ。月岡が地球に戻っても正直言って馴染むのはほぼ無理な気がする
あと友情パワーは宇宙飛行士になる過程で思いっきり発揮されてると思うw
>>772 優一の宇宙への憧れを誰よりもよくしっている正吾だからこそ引き下がったんだろう
どんなに名残惜しくても、衰えることのない友情を感じていても、それでも引き止めることはできないと感じていた
そういうことだと思っている
問題は正吾自身はどれくらい時間が経ってるかだよな
姿に別段の変化が無いということは一年は経ってないんだろうけど
>>777 服さえも特に劣化した様子なくそのままってことは1ヶ月くらいかもしれん
トップをねらえを見た後だとそれくらいの時間差は普通にありえそうな気がしてくる
友情は衰えてないけど
やっぱり二人は大人と子供なんだろう
「宇宙には面白い事がいっぱいある!」って未来を語る月岡は
二話で「誰が家に帰りたいなんて言った? こんなに面白い事をほっといて!」って言った川嶋と
同じ目をしてたんだろう
でも今の川嶋には同じセリフは言えない
たぶん川嶋には、子供の姿の月岡を通して子供時代の自分が重なったんだろうな
だから、連れて帰ることもできなかったし、止めることもできなかった、そして自分がついていくこともしなかった
むしろ大人になって読んだ方が心に響く話かもしれないな、これは
そういう純真さは川島孫に受け継がれた感があるな
にしても、昔はミザリィの力借りて月に行った少年が自力で月に行けるようになったってのは胸が熱くなるね
一時の幻を現実にしたっていうかさ…
今回のハアンドロイドとヒロインのお姉さんが二人まとめて死んだ話を超えて
一番のお気に入りの話になったぜ。10年経っても絶対忘れないぞ
ちと不謹慎かも知れんが、今回の話で「廊下」思い出したよ
25年経っても子供のままの優一、一晩で老人になった武、実に対照的だよ
何の事かと思ったら「老化」か
「25年経っても」と言ってもそれはショウゴの時間感覚で
ユウイチ自身の感覚としては1年も経ってないんだろうけどな
悪くないけど
4回も掛ける話じゃないと思った
1〜3回までは完全に月世界最初の人間の焼き直しで
実質的に4回目だけが中身だし
>>783 老化で良くなぁ〜い?
わざわざ廊下ってw
2ちゃんってわざわざ変な漢字使う人多いね。
新参者なんで‥w
788 :
783:2010/06/29(火) 07:43:03 ID:???
>>786 優一と正悟が作中で読んだ「月世界最初の人間」と同じ状況になって、
子供ゆえに「月世界〜」とは違う道を選ぶことが出来たってのを見せたかったなら
焼き直しの1〜3話にも意味があるだろう。
まあ実際長すぎだし多くの読者が「月世界〜」を知らないだろうから結局はあまり意味がないけど。
しかしあんな破壊活動をした優一を許す月の人は寛大だな。
>>789 まあそもそも優一(というか正悟)たちが不信感持ったのは
会うなり唐突に撃たれたからだしなあw
その辺はおあいこってことだろう
>>790 いやいや
相手の立場になって考えてみろよ
俺らの住処にいきなりアリに似た異様な生物が侵入してきたら・・・
撃って当然だろう
しかも使ったのは麻酔銃みたいなもんだしな
>>791 侵入してきたっつーかむしろ宇宙人の方から
地中の住処にあの二人を引き込んだことを忘れてはいかんw
しらばっくれて放って置くこともできたわけだしな
>>793 月の裏自体が彼らのテリトリーと考えればじゅうぶん侵入者だろ
人間は彼らにとって観察対象生物だし
目的不明なうえどうやってきたのかも謎とくれば放って置くわけにはいかない
海底鬼岩城でもドラえもんたち海底人に出会いがしらに麻酔光線を撃たれてたしな
冷静に考えれば当たり前の行動だろう
それなのに子供だからとはいえ短慮で破壊活動しまくったわけだから
やっぱりよほど心が広いんだよアリ聖人・・・じゃなくてアリ星人
別に酷い行動とは思わんが、高度な文明もってる割には稚拙な行動だとは思った>麻酔光線
無力化できる方法は他にも幾通りか考えられるし、おまけに言葉も通じる相手なんだしね
>>796 高度な文明を持っているからこそ
原始的な人間に対して扱いが粗雑になるんじゃないだろうか
たとえば人間だって宇宙に進出して原始人を見つけたら
似たような手段とるんじゃねえの?
まあそんな感じだろうなあ
そのせいで無駄に反撃を喰らうこともある、と学習すると
次の段階の動物福祉的な考えが芽生え始める
800 :
あらすじゾーン 2/5:2010/06/29(火) 22:28:45 ID:PaGMvgFN
…幸い、無事に不時着できた。怪我も無い様だ。
ミザリィは新婚に声をかけ、早く脱出するようにと促す。
ある程度飛行機から離れた所で、飛行機はついに爆発してしまう!
「何て事… 皆死んじゃった… どうするの、あなた…」
「ここにいて救助を待つしかないな」
しかしミザリィが言うには砂嵐が来そうな上に、この辺には反政府ゲリラがいて物騒だそうだ。
ここにいるより、歩いてオアシスか町まで行くしかないようだ。
だがコンパスも地図も水も食料も何も無い!こんな状態でどこへどう向かえというのだ!?
{あら、水ならあるわよ、ほら! 町やオアシスがある方向なら私分かるの
私は行くわ、おふたりは好きにしたら?}
砂漠での水は宝だ。その水を持っているのはミザリィだけ。やむなく新婚2人もついて行く事にした。
強風吹き荒れる中、延々と砂漠を歩く3人。しかし2時間歩いてもまだ何も見えてこない。
しばらく歩く内に風はおさまったが、今度は太陽がギラギラと照りつける。
喉の渇きを訴える新婦を見かね、新郎はミザリィに水を分けてもらえないかと頼む。
{いいわよ、水筒ごとあげるわ}
受け取った水筒から水を飲む新婦だったが、新郎に一気に飲むつもりかとひったくられる。
…それから数時間経っても、水も飲まずに平気なミザリィが気になる新郎。
「もう… 何でこんな目に遭わなきゃならないのよ!
あなたがエジプト旅行しようなんて言い出さなきゃよかったのよ!」
「何だと!?お前の方が乗り気だったじゃないか!」
「言い出したのはあなたじゃない!何とかしてよ、役に立たないんだから!!」
「俺にどうしろって言うんだ!? あの女について行くしかないだろ!」
「足が痛くて歩けないわ、おぶって行って!」
「え? そんな体力あるわけ無いだろ、無理だ!」
「男なら当然の事じゃない!結婚前は何だってしてくれたのに!!」
801 :
あらすじゾーン 3/5:2010/06/29(火) 22:29:39 ID:PaGMvgFN
「け… 結婚する前は誰だってそうさ!機嫌を取るためにな…」
『それじゃ、何でも買ってくれたり、色んな所に連れてってくれたのも、全部機嫌取りだったの!?』
些細な事からモメまくる新婚に、ミザリィは今夜はあの岩場の陰で休むと告げる。
{明日はあの山を越えるわ、そうすれば…オアシスに辿り着けるわよ}
日が暮れるとこれまでの暑さが全く嘘の様に冷え込む。砂漠の常識だ。
「砂漠の夜は冷えるな… あんたは寒くないのか?そんなカッコで…」
そして新婦とミザリィが寝静まったのを見計らい、突然ムクリと起きる新郎。用足しか?
――――と思いきや、新郎の視線はミザリィの胸と下半身……。 ゴクリ(;゚ω゚)
燃える下心全開で胸に手を伸ばす新郎。夜這い!夜這い!
{あら、何をするつもり?}
――起きてたのか! しかしここまで着たら後には引けない!不退転!実力行使!
「おとなしくしろ!たまんねぇんだよ、あんたの体! 機内でもずっとあんたの事を見てたんだ!」
新郎はミザリィの体にまたがると服をめくり、太ももをいやらしくまさぐる。 ハァハァ
{それ以上、変な真似をしたらタダじゃすまさないわよ…}
ミザリィの冷たい視線に新郎は動きを止めると同時に、新婦も起きてくる。
『な…何してるのよ、あなた達!? ひ…ひどい人ね、結婚したばかりで他の女に手を出すなんて!』
「お前よりずっと魅力的な女がすぐそばで寝てたら、手も出したくもなるぜ!」
『あたしの事愛してるって言ったじゃない!!
あたしと結婚したのも体だけが目的だったんじゃないの!?』
『ああ、そうだよ!!今頃わかったのか!
お前のルックスがよくなけりゃ、こんなわがまま女と結婚なんてしてないぜ!!
お前の方こそ似たようなもんじゃないか! 結局は俺の金に惚れたんだろう!
俺より金持ちで優しい奴がいればそいつと結婚したはずだ!』
802 :
あらすじゾーン 4/5:2010/06/29(火) 22:30:23 ID:PaGMvgFN
「な… なんて事言うのよ! あたしはあなたの事愛して…」
「俺じゃなく、金を愛してんじゃないのか?」
この新郎にして新婦あり。どっちもどっちだった。
{うるさいわね、眠れやしないわ 朝早く出発するけど…ついて来たかったら今の内に寝ておく事ね}
ミザリィの鶴の一声で、夫婦喧嘩を一時停戦し寝る事にした。
―翌日―
苦労の末、ようやく山の中腰についた3人。ミザリィ曰く、この先にオアシスがあるようだ。
――すると新婦が無遠慮に水を飲んでいるのを見て、新郎は勝手に飲むなと一喝する!
『いいじゃない! 女は体力が無いんだから飲んでもいいのよ!』
『何だと! 俺は節約しようと少ししか飲んでないんだぞ!』
夫婦喧嘩再戦、ついに水筒の奪い合いの取っ組み合いが始まってしまった!
すると新婦は手を滑らせ、水筒をはるか下に落してしまった!
『どうするのよー!! もうあんたなんかとは離婚よぉ!! 婚約指輪なんか捨ててやる!!』
『俺もお前とは暮らしてうけねーぜ!!』
我慢の限界に来た新婚夫婦はついに離婚宣言、婚約指輪を捨ててしまった!
それから山を登ると、ついに念願のオアシスを見つけた!
喜び勇んで駆け寄り、水をすくおうとするが… 蜃気楼だった!!
しかもいつの間にかミザリィも消えている!
吹き荒れる砂嵐に、彼らの悲鳴はかき消されるのだった…。
803 :
あらすじゾーン 5/5:2010/06/29(火) 22:31:08 ID:PaGMvgFN
――そこで我に帰る新婚2人。夢か幻か、ここは飛行機の中だった!!??
{どうだった、私の心理テストは? あの結果から分析すると…
あなた達の結婚生活は、砂漠の様に不毛で…安らぎは結局見つからず
お互いが身を滅ぼす結果になるのよ}
「な… 何の事? あたしちょっとうとうとしてて…」
「お… 俺も少しの間夢を見ていたらしい!」
夢だったんだろうと自分に言い聞かせる2人だったが、新婦は「ある事」に気づき顔色を変える。
――その「ある事」とは…… 彼らの 婚 約 指 輪 が 無 い 事だった。
…その指輪が、現在飛行機の下で現地人に拾われていたのはまた別のお話。
{彼らは日本に帰ってすぐに離婚してしまいました… しかしそれでよかったのかもしれません
見せ掛けだけの愛情で不毛な家庭を築き、子供を不幸にするよりも…
さて… あなたもアウター・ゾーンの心理テストを受けてはいかが?}
前シリーズで子供二人が死ぬ際まで追い詰められても
お互いを責めることなくむしろ友情を深め合っていたのを見たあとだけに
この新婚たちの見苦しさがさらに際立つなあw
なんという心理テスト…新郎は間違いなく俺ら
わかりやすい話だった
意外性は全くなかったが
安定した面白さというところか
面白かった〜
今回は久しぶりのエロもあったし面白かった!
結婚は…うーん、どっちも金や時間も制限されるし、無理にする必要は無いんじゃないだろうか?
しかしこの条件で仲違いしない新婚夫婦なんて珍しい気もするw
命がかかればそりゃあなぁ
むしろこういうのは熟年夫婦にしかけたほうがいいのかも?
すぐ離婚じゃ体裁悪いだろうに。
>>808 今回のケースに限っていえば
男にとっては結婚するメリットはないけど
女にとっては結婚しなきゃ男の金が手に入らないじゃん
812 :
808:2010/06/29(火) 23:22:46 ID:???
>>811 いや、自分の将来の結婚の事ね。紛らわしくてごめん
>>812 ああ、自分の将来か
だったら絶対結婚したい
老後とか考えたら独り身は不安だしさびしすぎる
成長した子供とか孫とかに養ってもらわなくちゃ
ミザリー性格悪いなw
イチャイチャしてただけで悪いことしてないのにね
お互いが妥協して結婚すんだからほっといてやれよな
>>814 でもあのままだったら、きっと子供は第1話みたいな不幸な事に…(´・ω・`)
それはさておき、単行本の作品解説読むと
やはりミザリィの耳は「一般人には見えない」という設定だったな。
書き忘れ説の人、涙目w
ほとんどの人が気づかなかった
編集すら気がつかなかったんだから
作者の演出が下手だったんだよ
気づいた人が鋭かったんだ
あれで読者の何割が気付いたかなんて分からないっしょ
例外みたいに言われても嬉しくないなあ
作者自身が「ほとんどの人が気づかなかったようだ。アシスタントも編集も」と言ってるんだから
そうなんだろ
どうでもいいけど、今回のタイトルとミザリィの格好のせいで
ミザリィがパイパンだって言ってるように見える
その発想はなかったwww
>>819 エロすぎる妄想じゃねーかバカヤロウwwww ハァハァ
>>815 お前ものすごく勘がいいんだな、尊敬するぜ
うちのクラスじゃ書き忘れとかどうとかなんて話すら出なかったw
ミザリイ耳ないの?
823 :
822:2010/06/30(水) 07:20:40 ID:???
おっと、変なところで送っちまった……すまん、これが続きね
「ミザリイ耳ないの?」「なんでだろね」で終わってたわw
お前ら、話題はそれかよ!
俺はミザリィ普通に左目あるんだ!!と思ったってのに……
(砂漠で、風によって前髪がなびいてた)
それは気づかなかった
ミザリィの左目はきっと
「おいミザィ!」とか甲高い声で叫ぶ手のひらサイズの親父なんだろうと
勝手に思っていたんだが
ミザリーって古い美容院見付けたんだが怖くて入れんw
ミザリーって言葉自体不幸って意味なのに
その美容院は何を狙ってるんだろうw
ワロタw
さすがにネタだろw
ああそうだ
それで思い出したんだが
日本語の「不幸」って、悪い意味だけど少し神秘的なニュアンスも含むじゃん?
で、ミザリィって言葉の響きもなんか綺麗だし彼女にぴったりのような気がしてたんだけど
調べてみたらさー
miseryって不幸は不幸でも「みじめ」「貧乏たらしい」ってニュアンスの「不幸」なんだよね・・・
イメージ壊れた・・・orz
>>825 「おいミザィ!」にちょっと吹いたww
言われてみればただの髪形なのかずっと左目見せてないな。こっちも何か秘密あるのか?
>>830 それだったらむしろ行った方がいいんじゃないか?w
店員が美女なのを祈る!
残念ながら建物は新しくないから店員には期待できないかも
まさに貧乏臭い的な不幸背負ってる店だなw
おま、そこでミザリィが睨んでるぞw
834 :
あらすじゾーン 1/7:2010/06/30(水) 22:00:02 ID:0op9EwSk
〜第69話 マジック・ドールF〜
<扉絵:アウターグッズ豆知識C『黒魔術の書』>
ttp://sakurasite.homeip.net/imgboard/img-box/img20100630214520.jpg 冒頭、コンビニ強盗をした男は店から飛び出るのと同時に車にハネられ、重傷を負ってしまった。
――しかしその男に、不気味なオーラをまとった黒ずくめの不気味な老紳士が歩み寄る…。
「ちょうどよさそうな体を見つけたぜ ククク… お前の体をもらうぜ…」
男の悲鳴が夜空に轟き、しばらくすると明らかに尋常ではない顔つきの男は逃げ出してしまった。
{死にかけていた男に取り付いた謎の人物… 一体何者で何を企んでいるのか?
それを解決するのは火牙刑事とマキのコンビです}
銃砲店を尋ねる冒頭の男。
「いらっしゃいませ! 猟銃がご必要ですか?それともクレー射撃用?」
にこやかに対応する店長に対し、男はナイフを取り出すとメッタ刺しに惨殺してしまった!
「『人殺し用』が欲しいね ククク…」
殺害現場を検証する火牙達。
「また猟銃殺人か… 銃砲店が襲われてからこれで5件目だぞ!
ひどいもんだ、一家を皆殺しにするなんて… 金は盗まれてないらしいじゃないか
一体何が目的なんだ、この犯人は!」
「きっと楽しみで人殺しをしてるのよ! とんでもない奴ね!」
無残な犠牲者の遺体を検証しつつ呟く火牙とマキだった。
「一体犯人はどんな奴かしらね」
「きっと… 死神みたいな奴だぜ」
835 :
あらすじゾーン 1/7:2010/06/30(水) 22:00:43 ID:0op9EwSk
その頃、連続殺人犯はどこかの家で銃の手入れをしていた。
「ククク… 人間の命を奪うのは楽しいぜ この調子でもっと人殺しをしてやる! ハハハハ!」
―翌朝、火牙のマンション―
1ヶ月前にもらったチョコの山を前に嫉妬中のマキ。いい加減食べるか捨てるかしたらどう!?
「俺は甘い物が嫌いなんだ!捨てるのは悪いしな お前が食ったらどうだ?」
「あたしは人形だから食べられないわよ!
…そういえば、あたしがあげた手作りチョコはどうしたのよ?まさか捨てたんじゃないでしょーね」
「あれはお前が目の前で食えとしつこく迫るから喰ってやったじゃないか!」
すっかり忘れていた事を笑ってごまかすマキだった。
ホワイトデーにはお返ししてねと期待するマキだが、火牙はそういう習慣は嫌いなんだそうだ。
じゃああげたチョコをそのまま返せとうるさいマキだったが、その時チャイムが鳴る。
「はじめまして、火牙刑事…」
「『死者の門』のおじさんじゃない!!」
尋ねてきた男の正体を聞くと、火牙はまずガン飛ばし、ネクタイを掴んで締め上げる!
『そーか、貴様が俺んとこにマキを送りつけた張本人だな!! お前のおかげで俺はな――っ!!』
OK、気持ちは分かるが落ち着け火牙!クールなイメージが台無しだ!
「待ってよ火牙さん! この人が来たって事は、もしかして… あたしの体が見つかったんじゃ!?」
「そ… そうか!それを伝えに来たんだな! 大丈夫かあんた?しっかりしろ!」
ところが今回はその話ではなく、火牙にお願いがあって尋ねてきたそうだ。
『何だと!? 何で俺がお前の頼みなんか聞かなきゃならない!?』
結局期待はずれだった事に憤慨し、またしてもネクタイで首を絞める火牙! 落ち着け!
「き… 聞いて下さいよ! 最近起きてる連続殺人の事なんですけど…」
『死神が人間の体に取りついて殺人をしてるって!? そんなバカな事が!!』
836 :
あらすじゾーン 3/7:2010/06/30(水) 22:01:35 ID:0op9EwSk
「ゲホゲホ 本当なんですよ… 最近、予定外の死者が来すぎるんで、調べてみたらですね
どうも死神の一人が勝手に人間を殺しまくっているらしいんです ゲホ」
「何だってそんな事をするんだ?」
「死神なら人間の魂を奪うのが仕事でしょう?」
「たいていの死神は真面目に仕事をしてるんですがね、
中には人間の魂を奪う事自体に快感を覚える奴もいるんですよ、困った事にね」
「要するに、お前らの中にも犯罪者がいるって事だな それなら、お前らの警察に任せたらどうだ?」
「それがですね、人間の体に入り込んでいる間は我々には手出しできないんですよ、規則でね
だから人間のあなたに何とかしてもらおうと…」
――事情を聞いた火牙はどちらにしても連続殺人を止めるべく協力する事にした。
案内人は礼を述べ、早速犯人を捕まえに行こうと言う。場所は突き止めてあるのだ。
「本当か!?」
「ええ! 私もあなたに頼りっぱなしという訳にはいきませんからね」
火牙の車で移動中、犯人だという証拠が無いと応援を呼べないので単身向かう。
…ちなみにマキは相変わらず体を捜しているのかと案内人に尋ねる。
「え…ええ とりあえず候補をあげておきましたが…」
渡されたファイルをパラパラ眺めていると火牙から声がかかる。
「いいのはあるか? さっさと人間に戻って俺を解放してくれよ」
邪魔だと思われたマキは候補をどれも気に入らないと案内人に投げて渡す。八つ当たりだ!
連続殺人犯の住むアパートにつくと、まず火牙はリサーチ会社と偽って玄関から呼びかける。
連続殺人犯はちょっと待ってろと言い、一旦ドアを閉める。
――するといきなりドア越しに発砲してきた!!
『警察の臭いがするぜ!俺を捕まえにきやがった!!』
837 :
あらすじゾーン 4/7:2010/06/30(水) 22:02:21 ID:0op9EwSk
間一髪で銃撃を避けた火牙は応戦、殺人犯を射殺した!
騒ぎを聞いた隣の住人が廊下に出てきて、その人に警察と救急車を呼んでくれと頼む火牙。
――が、火牙が後ろを向いている隙に殺人犯は起き上がり、猟銃で殴りつけてきた!
再度火牙も反撃し、弾丸は確実に致命傷を与えたはずなのに―――― 殺人犯はまだ生きている!?
「そいつの体は死神が操ってるから、少し位撃たれても平気なんですよ!!」
「そういう事よ! くたばりな」
猟銃が火牙のこめかみに突きつけられるが、マキが飛び出して殺人犯の両目を潰した!えぐい!
その隙に火牙は殺人犯の手を撃ち、猟銃を落とし奪い取る!
マキに離れるように命じ、火牙は殺人犯の頭を吹き飛ばした!!
頭を撃ち抜かれた殺人犯はそのまま下へと落下した――――
「一緒に来て下さい! とどめを刺さないと…!」
『トドメを刺すってどういう事だ!?』
『人間の体が使用不能になったら、死神の本体が抜け出してきます!
死神を倒すには、この銃で『我々の世界』の弾丸を撃ち込まなくてはいけません!』
案内人はそう叫ぶと、禍々しいデザインのデリンジャー(小型拳銃)を取り出した!
彼らが1階へ降りると殺人犯の体が無く、血痕をたどっていく2人。
その頃、殺人犯は車のトランクから予備の猟銃を取り出していた。
殺人犯を見つけると同時に発砲し、とっさに身を隠す火牙!
すると応援のパトカーが到着、火牙は警告を発するが警官が一人撃たれてしまう!
もう一人の警官が撃ちまくるが、殺人犯はビクともせず、もう一人の警官も射殺し逃げ出した!
『奴を逃がすと誰かに乗り移りますよ、火牙さん!
奴は死体か瀕死の人間になら乗り移ることができるんです!!
もし他人に乗り移ったら… 厄介な事になりますよ!!』
838 :
あらすじゾーン 5/7:2010/06/30(水) 22:03:04 ID:0op9EwSk
殺人犯はマンションに逃げ込んだ。応援を呼んで封鎖する暇は無い!
追いかけるがエレベーターは4階で止まった。やむなく階段で急ぐ火牙達。
しかし火牙達が4階についても、殺人犯の姿は見当たらない…?
「ああ…私ゃどうすりゃいいんだ…! この仕事をうまくやらないとクビになっちゃうんですよ…
あ〜〜〜 上司に何と報告したらいいんだ!」
壁に頭を撃ちつけ悩む案内人。
ふと、もう一基のエレベーターが下りてきてドアが開くと殺人犯がいた!
火牙は不意を突かれ、散弾を腹にくらってしまうが火牙もまた奴の足に当てた!
幸い、散弾は内臓にはくらっていない。奴を追いかけろとマキ達に叫ぶ火牙。
負傷した火牙に変わり、案内人とマキの即席コンビが殺人犯を追う事になった。
エレベーターが別の階につくと、降りてきた血まみれの殺人犯に驚くハゲの中年。
殺人犯はその中年を射殺すると、今の体を捨てこっちに乗り移ろうと本体の死神が現れる。
――そこへ案内人が駆けつけ、デリンジャーを突きつけるが小心者なので手が震えている!
死神は臆する事なく歩み寄ると、デリンジャーをはたき落としてしまった!
デリンジャーは不運にも手すりを越え、階下へまっしぐら――――…
『何やってんのよー! バカァ――!!』
「そ… そんな事言われても…」
――だが、幸いにも階下にいた火牙がデリンジャーをキャッチしていた。
「何やってんだ、あいつら…」
『何とかしてよ、おじさん!』
「そ… そんな事言われても、私ゃ野蛮な事が苦手でして…」
「あの銃がなけりゃどうせお前らには何もできやしまい、そこで見物してろ!」
『ねえ、いい考えがあるわ! あいつ、死体か死に掛けた人にしか乗り移れないんでしょ!!
だから、いつかみたいにあたしの魂を…!』
死神が中年の体に乗り移ろうとした矢先、中年の両目が開く。
『残念でした! この体はあたしが先に借りちゃったわ!!』
839 :
あらすじゾーン 6/7:2010/06/30(水) 22:03:52 ID:0op9EwSk
――驚き戸惑う死神の背後に火牙が現れた!
『くたばれ!!』
デリンジャーが火を吹き、死神に命中、死神は断末魔を上げて一瞬で燃え尽きた!!
「やった…!」
「これで私もクビにならなくてすみますよ…」
ふと、火牙は倒れているマキに呼びかけるが返事が無い。すると中年が起き上がって返事をする。
「あたしはここよ、火牙さん!」
<エピローグ>
―峰岸病院―
自らも手当てを受け、中年の姿をしたマキから説明を受ける火牙。
「じゃあ… 本当にその体の中にマキが入ってるのか…」
「うん、そうよ!」
「おい、おっさん! マキはいつまでその体に入ってるんだ?」
「その男の肉体が持たなくなるまでです、重症がひどいですからね」
「じゃあ… もしその体が奇跡的に回復したら… マキはずっとその男のままか!?
ハハハ、そりゃ面白い!」
『えー! そんなのいやよー!! …笑い事じゃないわよー! いたた…』
シャレにならない事態を聞いて飛び起きるも、また横たわるマキ。
「私は上司に報告しなきゃならないので、ひとまず失礼しますよ
――そうそう! 私の名前はオッサンでもハゲオヤジでもありませんよ
私の名前は『マイク・ピンキー2世』と申します、以後そうお呼び下さいね」
――今まで名無しだった案内人の名前判明。ものすごい名前に爆笑する火牙&読者w
オチがひどいのと火牙刑事の名誉の為省略されました…
続きを読む時はタマネギヘッドにし「ピンキーピンキー」と書き込んで下さい
タマネギヘッドは無理だけど、せめて口を菱形にしよう。
ピンキーピンキー
841 :
あらすじゾーン 7/7:2010/06/30(水) 22:11:20 ID:0op9EwSk
火牙が笑っているとムックリと中年の姿をしたマキが起き上がり顔を近づけてくる。
「笑ってる場合じゃないわ! 覚えてる、火牙さん!? あたしと結婚してくれるって言った事…」
『 え゙ ! ? そ… それはお前が人形のままだった時の事で…!!』
『そんな事関係ないわよ!!』
『わわっ! 気持ち悪ィ、近寄るな――――――!!!』
…その時、非常に最悪のタイミングで見舞いに来た課長が現れる。
「火牙くん、ここにいたのか! 今回は大変だったな、具合は・・・・・・・・・・・・」
そこで課長は世にもおぞましい「モノ」を見て固まってしまう。
――しあわせそーーーーな笑顔のハゲ中年にすり寄られる火牙の姿を…。
『げっ!!』
「ひ… 火牙君… 君はそんな趣味まで持ち合わせていたのかね…? しかもそんなオヤジと…」
『ち… 違うんです、課長!! 待って下さいよ〜〜〜!!』
「え――い、触るな!気持ち悪い!!」
『マキ〜〜〜〜〜!! 頼むから人形に戻ってくれ〜〜〜〜〜!!』
青ざめて後ずさる課長を必死に弁解しようと追いかける火牙刑事。
ttp://sakurasite.homeip.net/imgboard/img-box/img20100630214719.jpg {その後、マキは結局元通り人形の中に戻る事ができました…
人形マニアから、さらにあらぬ疑いまでかけられた火牙刑事…… ちょっと可愛そうですね}
火牙の境遇にちょっといたずらっぽく笑うミザリィでしたとさ☆ (´・ω・`)フンダリケッタリ
あらすじさん毎回乙! 楽しんでるなぁ・・・誤字もあるけど。
それにしても課長はどうして毎回毎回いいタイミングで入ってくるんだwww
アッーーーー!
課長ノックぐらいしてあげたら良いのに…。
火牙さんに抱きついてるおっちゃんの顔に笑ってしまう。
>>842 実は課長はバイで火牙を狙っているんじゃないかと最近思えてきた
妙に白々しい態度やここぞというタイミングで乱入してくるのは
人形やおっさんに対する嫉妬心の表れ
マキ… 空 気 読 め www
回を追うごとに悲劇(俺らから見れば喜劇)に見舞われる火牙が楽しみすぐるww
>>842 今回どっかに誤字あった?
マジックドール普段は長いわりにはいまいちなんだが、今回ぐらいのテンポだといいな。
>846
いやいや、今回じゃなくて以前の話。
まあこれだけの長文書いてるんだし、とんでもない誤字でなければ別にいいさねw
今回にオチには不覚にも電車内で爆笑しちまったよ…w
マキ、お前わかっててわざと抱きついたのか?それとも素なのか?w
なんかマキってあの人形の姿のイメージ強いけど
元は黒髪ショートでボーイッシュなイメージの娘だと考えると
火牙に抱きついたりみたいな行動に違和感を覚える
あそこからチャランボを喰らわす流れですね
チャランボ?
おいおい今回人死にまくりやんか!
>>855 どうやら作者はマジックドールシリーズの刑事路線を
シティハンターみたいなハードボイルドのつもりで描いてるっぽいwww
どうもハードボイルドについて微妙に誤解してるとかいうかわかってないけど
まあ、刑事物とかに疎いのに一生懸命がんばってるんだから仕方ないな
情け容赦なく人を撃ち殺す火がのせいでしばらく刑事という職業をを誤解してた
だな いきなり発砲するのはいつものことだが、今回は何のためらいもなく頭にショットガンだもんな
警察になる前は戦地で傭兵でもやってたのかと疑いたくなるような非常さだし
そういや上の方に死体使って事件解決するネクロマンシー刑事になるって書いてあったけど、そのまんまになったなw
>『残念でした! この体はあたしが先に借りちゃったわ!!』
こことオチの場面クソ噴いたww
作中での死者数はこれまで出2番目か?
(1番は世界規模の「解放者」として)
>>861 町中全員が吸血鬼になった話は?
死者というかどうか微妙だけど
解放者って犬のやつ?
もしそうなら死んだに入るのかな?
864 :
861:2010/07/01(木) 18:36:32 ID:???
>>863 よく考えたら「解放者」は世界規模と言っても、現実に戻されたからカウントするかしないか微妙だな…
確実な死者描写・死者存在だったら、
>>862の「吸血鬼の町」かな?
865 :
あらすじゾーン 1/4:2010/07/01(木) 22:00:00 ID:9FfJK5Mw
〜第70話 商売仇〜
<扉絵:アウターグッズ豆知識D『魔神の手』>
ttp://sakurasite.homeip.net/imgboard/img-box/img20100701214437.jpg 冒頭、アンティークショップ・美沙里に訪れる女性。
{いらっしゃいませ…}
「お客じゃないわ、今度この隣に占いのお店を開いたからご挨拶に来たの
このお店は美人が経営してるって評判だから覗いてみたかったしね」
{あら、そうなの 商売仇ってわけね}
「見たところ訳の分からない物ばかり並んでるわね、こんなので商売になってるのかしら
お客もいないし…」
{余計なお世話よ、ケンカを売る気?}
「あら、怒った? 悪かったわね
あたし…神鳥美由紀っていうの、どっちのお店が儲かるか競争ね、あはは」
{私に挑戦するなんて、いい度胸じゃない あの子…}
それから2ヵ月後経ったある日、美由紀はとある女性客を占っていた。
女性の不運な過去をピタリと当て、このままじゃ未来は真っ暗だと宣告され女性は嘆き悲しむ。
「心配しなくても助かる方法はあるわよ
この石をお守りとして肌身離さず持っていればいいわ!不運を跳ね返す力があるの
おまけにこれを持ってるだけで、何もしなくても幸運が舞い込んで来るようになるわよ」
「ほ… 本当ですか!? それ、いくらするんです!?譲って下さい!」
「これはキリストが死んだゴルゴダの丘からわざわざ取ってきた物で、とっても貴重な品物なの
だからちょっと高いわよ、値段は……… 5 0 万 ね ! 」
値段を聞いて戸惑う女性だったが、月々1万のローンもあると言う事で結局購入した。
866 :
あらすじゾーン 2/4:2010/07/01(木) 22:00:42 ID:9FfJK5Mw
女性が帰った後、千客万来お金がっぽりと商売繁盛な事に笑いが止まらない美由紀。
「それに比べてお隣はお客も減ってるみたいだし… 今頃悔しがってるでしょうね」
すると今度はなんとミザリィが来店してきた!
{だいぶ儲かってるようね、神鳥さん…}
「な… 何よ、突然入ってきて! 何しに来たの!?」
{私も占ってもらおうと思ってね…}
珍しい来客に一瞬戸惑うが、気を取り直してミザリィの過去を見ようと試みる美由紀。
呪文を唱え、じっと水晶を見つめるが―― 水晶には何も映らなかった!今までこんな事ないのに!
{どうしたの? 何もわからないようね… あなたの力なんてその程度のものよ
今度は私があなたを占ってあげるわ!}
歯噛みする美由紀を見つめ、ミザリィはコートを脱ぎ捨てるとその下にはセクシーボディコン!
「け… 結構よ! それに…何なの、その格好!? あなた変態じゃないの!?」
{逃げる気!? 座りなさい!!}
驚いて後ずさる美由紀に命令し、強制的にタロットで美由紀の過去を見るミザリィ。
{まず…あなたの性格を占ってみるわね
あなたは自分が何でも一番じゃなくては気に入らないタイプね
だから同じような仕事をしているあたしに勝ちたい訳よ、そうでしょ?
次は現在… あなたは他人の心を読み取る力を持っているようね
その力で他人の過去を当てる事ができるけど… 未来に関しては口からでまかせよ}
図星を突かれた美由紀は反論しようとするが、構わずミザリィの言葉は続く。
{…占ってもらいに来たお客を不安にさせて、何の値打ちも無い石ころを高値で売りつけてるわ
どこかの川原で拾ってきたような石ころをね…}
全てを見透かされたインチキ占い師・美由紀はそんなミザリィを気味悪がり始める。
{次は未来を占ってあげるわ、あなたの未来は… あらあら、これはひどいわねぇ…
これから先、次々と不幸な事が起きると出てるわよ? いずれこのお店も潰れるみたい…}
『ふざけないでよ!出てって!! 出て行かないと警察を呼ぶわよ!!』
{私の占いは当たるわよ! もし怖くなったらうちに来て
あなたが頼めば特別に助けてあげてもいいわよ}
「だ… 誰があんたなんかに…!(この女… 一体何者なの?)」
867 :
あらすじゾーン 3/4:2010/07/01(木) 22:01:25 ID:9FfJK5Mw
ミザリィが退店すると、妙に何か焦げ臭さを感じる。台所の方だ。
まさかと思い様子を見てみると、コンロから炎が燃え上がり、慌てて消火する美由紀!
.。oO(まさか…あの女の仕業…!? でも台所には占い部屋を通らないと行けないはず…)
数日後、商店街を歩く美由紀。
「あの女…私を殺そうとするなんて… そうはいかないわよ!」
そう呟いていると、運転を誤った車が美由紀の方へ突進してきた!!
――――不幸中の幸い、車はガードレールに激突したが美由紀はケガ一つなかった!
.。oO(まさか…あの女の占い通りだっていうの…!? 違うわ!あんな女の言った事なんて出鱈目よ!)
しかし、その後も美由紀には次々と不運が襲ってきた。
その後も看板が頭上をかすめて落ちてくるわ、ホームで電車が来る間際に落下してしまう!
迫り来る電車に足がすくみ、美由紀は逃げられない!
周囲の客は騒ぎ出すが―――― 奇跡的に美由紀は待避所に逃れ無事だった!
「ど… どういう事よ、これ…」
その後、本格的に恐ろしくなった美由紀は美沙里を訪れミザリィに泣き付いていた。
『あんたが占ってから死にそうな目にあってばかりだわ!! な…何とかしてよ!助けて!!』
{やっと降参したわね、それじゃ助けてあげるわ ――このゴミ箱の中にあるクズを買いなさい!
これを持っていれば不幸から(ry 値段は一千万よ!!}
『バ… バカにしないでよ!何だってそんなゴミに一千万も出して…!』
{私を信じられなければそれでもいいわよ
ただし… あなたの命はもう長くないわね… あたしの占いは当たるのよ}
脅しなのか本気なのか?ミザリィの笑みに美由紀は歯噛みするしかなかった。
868 :
あらすじゾーン 4/4:2010/07/01(木) 22:02:08 ID:9FfJK5Mw
…そして2週間後、美由紀の店はつぶれた。
{あれから怖い事は起こらないでしょ?神鳥さん…}
「まぁね… あんたには一千万も寄付したんだから、お店は閉めないといけないけど…(#^∀^)」
{あたしの占いが当たったって事よ… ゴミの効果もあったわね}
頬を引きつらせながら怒りを抑える美由紀、茶化すミザリィ。
「そんなバカな… それにしても、あんたって一体…?」
{あたしの正体を知りたいの? それなら… あなたの占いで当ててみたらいいじゃない?}
インチキ占い師に天誅を下したミザリィの顔は、心なしかスッキリしたようでした。
これはひどいw
どっちもどっちというか子供同士のケンカにしか見えんw
>あなたは自分が何でも一番じゃなくては気に入らないタイプね
わざわざ他人の店に来て私の方が凄いんだから!みたいに占っちゃうミサリィさんもどうかと思うっすw
ミザリィの使ってたゴミが入ったゴミ箱なら10万くらいなら出してもいいかもしれない。
>>869-870 前々から思ってたけどミザリィって結構ガk……じゃなくて
子供の純真さを忘れない大人って感じがするな
>>871 アウターゾーン製のバッドアイテムとか入っててもか?
どう考えても呪いかけられたとしか思えないのに予言て
水晶使わないとダメっぽいけど、心を読める本物のエスパーなのに随分小さくまとまってるな
相変わらずミザリー無双はイマイチ面白くないね
>>873 ミザリィの生活ゴミなんかいらないから
>>871にあげるが
アウターゾーン製の呪われた不吉な道具なら100万でもほしいっす
>>874 ミザリィ無双はたいていの場合
作者が現実のムカついてることに対して漫画内でミザリィがやっつけるって場合が多い
他の漫画家でもそういうことする奴いるけど、そういう話はたいがいつまらない
そもそも美沙里はアンティークショップであって占い全然関係ないのに
どうしてこうなった
>>878 そういや無双て何からきてんのかね?
国士無双の如く、並ぶもの無しで敵を蹴散らすって意味かな
>>876 作者のオナニーか
共感できた人には楽しいわけね
最近の光原は、ギボ愛子に続きわらわら出てくるエセ霊能者に腹がたっているって解釈でいいのかな
>>878 国士無双、天下無双、要するに無敵ってことだろ
結構すかっとして面白かった
相手が女性
詐欺商法だけど、意志の強いお客ならローン断れる(それぞれの自己責任)
このへんが怖い目にだけあわせて、金銭的損害で許してやった理由かな
50万はそれなりに払えそうだし実際にゴルゴダへ行く費用だと思えば(笑)
>>883 エセ霊能者にお冠なのかと思ったら詐欺商法への報復だったのか
光原ひっかかっちゃったのかな?
でも時間ある人ならゴルゴダまで行った方が有意義じゃね?
行ったとこで効果あるわけでないけど、あんなの精神的なものなんだろうしさ
>>884 一応本物のテレパシスト(相手の心を読める)だから
エセ霊能力者ではないんだよなw
相手を不安にさせて売買契約させてるから正当な取引ではないけど
でも占いに来る人ってもともと何らかの不安を抱えてるものだし
それをお守りを持つことで解消できるなら
たとえそのお守りが本当は何の力もないものだとしても
一概に詐欺だ悪いことだとは言えないと思うんだよな
なんでもない物なのに高すぎるっていうのはあるけど
ある程度高価にしないと説得力に欠けるしね
宗教とかでもそうだけど
はたから見て「どう考えてもいんちきだろ」「金、巻き上げられてるよアンタ」と思えるものでも
本人が心から信じてるならそれはその人にとってはちゃんと救いになってるんじゃないかと思う
たとえ高価な壷を買うために借金まみれになっても
「この壷のおかげで大きな不幸は避けていられるのだ」と信じているうちは本当に幸せで
わざわざ目を覚まさせてやることこそが不幸のどん底に突き落とす余計なおせっかいではなかろうか
エセ霊能者や占い師に必要なのは客を最後の最後・死ぬまで騙しとおせる詐欺能力なのだと思う
その詐欺能力が低い奴がやるから客は途中で気づいて不幸になるし占い師も詐欺で訴えられて不幸になる
心の持ちようで幸せになれるって問題なら彼らの詐欺行為そのものが問題とは一概には言えないいと思う
まあ、勝手に信じて幸せな分には一向に構わないんだけど
勧誘はウザイからやめてほしいけどね
>>886 途中で気付くから不幸ってのは、悲しいけど真理だよなぁ
某有名宗教団体に入ってて、ボロい借家住まいで毎月たくさんお布施してるオバサンがいるんだよ
息子はドカタでパチ屋のネーチャンと結婚して、DV→子供虐待で施設へ預ける
旦那は病気で働けず身を粉にして働いてる
どう考えても不幸な人生なのに何を崇めて何になってるのかと
心の寄り所を奪われたら倒れちゃいそうだから、オバサンにとって無意味な宗教は必要だし、無意味だって気付かないフリしてるのかもしれない
要は本人が必要なら悪は悪でないのかもってことね
ま、宗教といっちゃうと日本人にはなじみはないけど
アイドルのグッズとかアニメのグッズを集めるのなんかも似たようなものかもね
>>888 何言ってんの
日本だって怪しい新興宗教やカルト宗教、またその勧誘だって
日常茶飯事のごとくあふれまくってるじゃん
>>888 宗教は馴染みなくて疎いってのは賛成だが、グッズ集めの例には賛同しかねるな
どっちも興味ない人には異常に見えるだろうけどさ
偶像崇拝って意味の上手い皮肉だったらスマン
だったら関節稼動の仏像フィギュアでも売ればいいじゃないか?
萌えるフィギュアになれば売れるだろうけど、あの仏頂面はなんとかしないと無理でしょ
萌えたら仏像としては失格なのではないだろうか
894 :
あらすじゾーン 1/5:2010/07/02(金) 22:00:02 ID:+f4e7o0D
〜第71話 冷凍〜
<扉絵:アウターグッズ豆知識E『人面瘡』>
ttp://sakurasite.homeip.net/imgboard/img-box/img20100702214114.jpg {こんにちは皆さん 私はアウター・ゾーンの案内人、ミザリィです…
この研究所では冷凍睡眠の研究をしています
現在は生きた人間を冷凍保存し、再び蘇生させる技術はありませんが… ここでは…}
研究所内では冷凍保存した猿が蘇生した事に、成功だと騒ぐ研究者達がいた。
「おめでとう高田くん、これも君がこの研究チームに加わってくれたおかげだ
さすがに若き天才科学者と呼ばれるだけの事はある」
「そ… そんな事はありませんよ、皆の力ですよ 板倉主任」
蘇生が成功したら、次は脳に障害がないか確認するだけだが、設計者の高田は自信満々だった。
「今までの動物実験でも異常なかったでしょ?何なら僕があの冷凍装置に入ってみてもいいですよ」
「おいおい、人体実験はまだ当分許してはもらえんよ」
その後、新聞を読む高田に声をかける女性。最近高田は株を買ったので、株式を読んでいたのだ。
「この前、小さな製薬会社の株を買ったんだけど…全然上がってる様子はないなぁ」
「相変わらず仲がいいな、高田君に天野君 ところで結婚の日取りは決まったのか?
天野君を泣かすような真似をしたら、私が許さんぞ」
「あ、板倉主任 この前婚約したばかりです、まだ決めてませんよ」
板倉は2人を冷やかすと、高田にとって嬉しいニュースを教えてくれる。
研究所は彼の成績を認め、高田を昇進・研究責任者にしようとしているそうだ。まだ噂だが。
「すごいじゃない、おめでとう高田さん!」
「おいおい、まだ決まった訳じゃないだろ」
喜ぶ二人の邪魔をしちゃ悪い、と板倉はそこで退散してしまった。
895 :
あらすじゾーン 2/5:2010/07/02(金) 22:01:36 ID:+f4e7o0D
{人間を生きたまま冷凍保存できれば、宇宙旅行など、様々な分野に応用できるはず…
しかし、どんな物でも人間の欲望によっては恐ろしい凶器になるもの……
冷凍装置も例外ではありません}
その夜、高田は板倉に冷凍装置に問題が起きたと呼び出さた。
研究所につき、板倉は高田のスキをついて、背後からいきなり何かを注射した!
『な… 何をするんです!?』
「これから君に冷凍装置に入ってもらおうと思ってな …動けまい?筋肉弛緩剤を注射したからな」
「ど… どうしてこんな事を…」
「君が邪魔だからだよ! 君がこの研究所に配属されるまでは私がこの研究のリーダーだったのだ!
――ところがだ! 今や君は昇進して私の上に立ち、研究自体も横取りしようとしている!
そんな事は許せん!
それだけではないぞ、天野君も君がここに来るまでは私に気のある素振りを見せてたんだ
君がもし死んでしまえば彼女も私の元に帰ってくるだろう… いや、そうしてみせる!
君がこの中で 冷 た い 眠 り についた後でな」
説明しつつ、次々と準備する板倉。
幸い、昼間高田は「自分が実験台になってもいい」と言っていたので好都合だ。
「心配ない、この研究は私が引き継ぐ… ここまで来れば君がいなくても研究は成功するだろう
君が得る予定だった物は全て私の物だ! 地位も名誉も富も女もな…… ハハハハ!!」
言い終えると冷凍装置のスイッチを入れ、誰もいない研究所に高田の絶叫が響き渡った!
『や… やめろ! やめてくれ――――!!』
翌日、板倉は集まったスタッフに対しひと芝居を打っていた。
「私が来た頃はもう遅かったのだよ、よほど自信があったんだろう
どうしても自分で実験したいから、数日後に解凍してくれと書き置きが残してあった」
その話を聞いたスタッフ達はただちに解凍しようと慌てるが、板倉はそれを止める。
896 :
あらすじゾーン 3/5:2010/07/02(金) 22:03:13 ID:+f4e7o0D
『それはいかん!! いいかね、彼は今仮死状態にある
それを解凍してもし失敗したら我々は殺人を犯す事になるのだ!!
役員はそんな事は許さないだろう… 私としてもそんな事はさせられない!
人間を安全に解凍する技術が確立され、それが許可される様になるまであの中で眠ってもらおう
それでも研究の役には立つからな、彼も本望だろう…』
直後、天野が冷凍装置に駆け寄り泣き叫び、彼女を優しく慰め自室へ連れて行く板倉。
.。oO(これで君の全ては私の物だ、高田君 ハハハハハ!! )
それからどれ位経ったのか…高田は目覚めた。医者から20年も経っている事を聞き、愕然となる。
「君は冷凍装置ごと臓器売買の組織に売られるところだったんだぞ
君の体を保存してた会社が経営危機になって、処分しようとしたんだ
研究所にあった君の記録を調べたが、ご両親はすでに亡くなられているようだよ」
.。oO(なんてこった… 僕は20年後の世界に天涯孤独の身で放り出された訳か…
知り合いもいないし… これからどうやって生活していきゃいいんだ…!?)
「誰か会いたい人はいないかな? 探してあげるが…」
「…それじゃあ、20年前あの研究所にいた板倉って人を探してもらえませんか?
借りがあるんですよ、その人には… そいつを返したくてね…」
―夕方のボロアパート―
突然ナイフを持った高田に声をかけられ、心底驚く老いた板倉!
「こんな貧乏臭い所に住んでるとは意外だな… 20年ぶりだな板倉!僕にとっちゃ数日振りだが…」
「…いつか来ると思ってたよ、ニュースで見てたからな 私を殺すなら好きにしろ
…だが、その前に話を聞いてくれないか それからでも遅くはないだろう?」
そして板倉は高田を部屋に招き入れ、この20年間の事を説明し始めた。
897 :
あらすじゾーン 4/5:2010/07/02(金) 22:04:26 ID:+f4e7o0D
「私は確かに君から全てを奪ったが…それも束の間の事だった…
君が婚約してたあの女は 産 業 ス パ イ だったんだよ、外国のな
彼女は研究成果を全て奪い、私の元を逃げ出した… おまけに私を共犯に仕立ててな
濡れ衣を晴らす事ができなかった私は刑務所に入れられた…
出所した後は満足に仕事もできやしない、だからこんな貧乏な暮らしをしているんだよ」
その証拠にと、板倉は当時の新聞の切り抜きの山を見せる。
「本当だ… 彼女が俺に近づいたのは…研究成果を盗むためだったのか…!
それじゃ… もし、冷凍装置に入れられなかったら… 僕がその立場になってた訳なのか…」
「…そういう事だな、さあ… 私を殺したければ殺したまえ」
高田の持ったナイフが怪しく光る。果たして、高田の判断は――――…?
病院の屋上にてたそがれる高田。結局板倉は殺さなかった… いや、殺せなかった。
.。oO(あいつを殺したってどうなる訳でもない…
僕が受ける仕打ちを変わって受けたんだ、充分罰は与えられてるさ!
しかし… 銀行預金は僕の体を維持する資金と称して全部会社に吸い取られてしまったし…
これからどうやって生活していけばいいんだ…?
20年も科学が進んでちゃ、僕の知識を使おうにも古すぎて追いつかない…!)
「あら、あなたね 20年ぶりに解凍されたっていうのは!」
悩む高田に突然声をかける少女が現れた。
「あ…ああ… そうだけど…君は…?」
「実はね、あたしも 冷 凍 人 間 だったんだ!」
彼女は15年前にガンに侵され、余命幾ばくもない所を治療法が見つかるまで冷凍保存されたそうだ。
「そうしたら、最近やっとガンの治療薬が発明されて、この通り甦った訳なのよ!
ルート製薬って会社に感謝しなきゃ!!」
「 ル ー ト 製 薬 だって!?
20年前に僕が百万円ほど株を買ってた会社じゃないか!! まだ銀行の貸し金庫にあったぞ!
ガンの特効薬を開発したという事は… 何十倍もの値段になってるはずだ!」
898 :
あらすじゾーン 5/5:2010/07/02(金) 22:05:07 ID:+f4e7o0D
どうやら運が向いてきたようだ!喜びの余り、少女を抱きしめる高田。
「(失った物はまた手に入れていけばいいんだ、まず手始めに…)
僕達はこの世界じゃ似た者同士だ、時代遅れの人物って意味でね どうかな…友達にならないか?」
――もちろん、少女もそのつもりで声をかけてきたので即承諾する。
.。oO(これからが新しい人生の始まりだ!!)
{運命の落とし穴はどこに口を開けているかわかりませんが…
しかし、それが絶望と言う穴ぐらであるとは限りません
希望の世界への出口が開いている場合もあるのです、今回の彼の様に…}
解凍されたばかりのミザリィ(全裸)の教訓に、今回の話、了。
る〜とっ るぅと る〜〜とっ♪
る〜とっ るぅと る〜〜とぉ♪
ル〜ト製〜薬ぅ〜♪
(白い鳩の大群)
すげぇラッキーマンだな
人生はいくらでもやり直せる的な発言だけど、凡人の運では臓器売買されたか、株等の資産なくて孤独死
その前に婚約者がスパイなら利用する為に解凍されてもおかしくない
運任せで決めセリフ言われてもなんだかな〜
>>901 なるほど
災いは全て災いではなく、幸せは全て幸せではないって意味なんだ
それは置いといて、もし現実なら途方に暮れて死んじゃうよ
あの女に会わなくて、ルート製薬株の話が聞けなかったら屋上から飛んだだろうし
なんかブラックジャックとかでも見た気がするが、実際冷凍保存ってできるもんなの?
現実ではまだ実験段階なんじゃないか?
ブラックジャックでの冷凍保存と言えば、鼻にあざのある女の子と結婚して
夫婦仲良く眠る話だっけ?
>>903 いまのところはSFに過ぎない
理論上は可能だが超えるべき壁が厚すぎて
よっぽど技術が進歩しないと無理
たとえば
果物を冷凍庫で凍らせてから解凍して食べてみたことはないか?
べしゃべしゃになっていただろう
水は液体状態より固体状(氷)の時のほうが体積が増えるために
細胞を破壊してしまうんだ
でも精子や胚なんかでは慢凍結法や急速凍結によってその問題点をクリアした冷凍保存に成功しているから
もっと未来にあって技術が発展すれば人間丸ごとも可能になるのかもしれないな
>まず手始めに…
まったく悪意はないんだろうがこの言い回しのせいで
妙に高田の笑顔が邪悪に見えて仕方がないw
>>901-902 なんか分かるな。
「不幸の確率」でも言われてたけど、例えばヤ○ザにフルボッコされるのは普通は不幸(災い)だろう。
しかし、M男が殴られていればそれは幸せというふうに…
>>907 いや、そういう意味ではなくてだな・・・
まあ、昔話でも聞いてくれぃ
むかしむかしあるところに塞翁という名の占いジジイがおりました。
ある日ジジイんちの馬が逃げました。
村人たちが「災難だったねえ」とジジイを見舞うと、
ジジイは「いやいや、これは良いことの前触れじゃ」と言いました。
その言葉通り、逃げた馬は帰ってきました。
しかもめっちゃ良い馬をナンパして一緒に連れて帰りました。
村人たちが「良かったねえ」とジジイを見舞うと、
ジジイは「いやいや、これは悪いことの前触れじゃ」と言いました。
その言葉通り、めっちゃ良い馬に乗ったジジイの息子が落馬して怪我をしました。
村人たちが「災難だったねえ」とジジイを見舞うと、
ジジイは「いやいや、これは良いことの前触れじゃ」と言いました。
その言葉通り、戦争が起こって
村の若いもんは兵士としてみんなとられてしまいましたが、
ジジイの息子は怪我をしていたので兵役につかなくてすみました。
このように、一見幸運に見えることも不幸に繋がることもあるし
一見不運に思えることも幸運に繋がることもある、
これを「塞翁が馬」と呼び習わすことになりました。
今回のアウターゾーンの話も棚だな、
>>900の言うような「人生はいくらでもやり直せる的な」話と言うわけではなく、
そのままずばり塞翁が馬と同じ、「一見幸運に見えることも不幸に繋がることもあるし、一見不運に思えることも幸運に繋がることもある」
という、ただそれだけの話なのだよ。
>>908 わざわざ昔話ありがとう、ためになった!
面白かったw
ありがとう!
禍福はあざなえる縄のごとし
勘違いしてた
この話は扇翁が馬って故事を近未来風にアレンジした話だったのか
やけに話がうますぎておかしいと思った
>幸運に見えることも不幸に繋がることもあるし、
一見不運に思えることも幸運に繋がることもある
おお、そう言われると予言FAXの回と共通するものがあるのかな
まあ、そうかな?
予言FAXは「一見不運に思えることも幸運に繋がることもある」だけで
逆はなかったけど
まあ、アレンジっつーか
塞翁が馬とは話が全然違うし、
ミザリィが最後に言ったまとめが塞翁が馬と同じ教訓ってことだな
まあでも、あそこで絶望して自殺してたら幸運に変わることもなかったし
塞翁の爺さんだって馬が逃げても気にせずに待ってたから帰ってきたわけだ
待つことも大切ってことかもしれないな
915 :
あらすじゾーン 1/4:2010/07/03(土) 22:00:00 ID:5BU1SCEL
〜第72話 英雄(ヒーロー)〜
<扉絵:アウターグッズ豆知識F『アウターウォッチ』>
ttp://sakurasite.homeip.net/imgboard/img-box/img20100703214656.jpg (あらすじ注:このマンガは「アウター・ゾーン」です)
『このミサイルを撃ち込めば東京は全滅だー!』
秘密基地から発射寸前のミサイルの下で叫ぶ怪人!
しかし、悪事は必ず暴かれ滅される。崖の上から高らかに現れる謎の男!
『俺がいる限り世界をキサマらの物にはさせん!』
「き… 貴様は早川郷!」 ――早川は変身し、『超雷戦士バトライザー』となった!!
ttp://sakurasite.homeip.net/imgboard/img-box/img20100703214918.jpg {こんにちは皆さん アウター・ゾーンの案内人ミザリィです
今、TVで映っているのは20年前の特撮ヒーロー物の番組…
いつの時代も子供達はこの手のヒーローに憧れるもの…
この番組も当時の子供達は夢中になって見ていました…}
場面は切り替わり、汚い部屋で真っ昼間から飲んだくれている中年がいた。
{そして… この男は20年前、『バトライザー』の主役・早川郷を演じていた俳優です
いや… 「元」俳優と言った方がいいでしょうか}
その時、ドアがノックされ、ヤクザのような男が入ってくる。
「俺だよおっさん! いつもの奴持ってきてやったぜ」
ヤクザは代金をどうやって工面したかとからかいつつ、金を受け取るとこう皮肉る。
「しかし、昔はTVでヒーローやってた男がシャブ中とはまったく…」
元俳優はうるさいと酒瓶を投げつけると、ヤクザはおちょくりながら部屋を出て行った。
そしていざ麻薬を打とうとすると、突然ドアをノックする音が響く。まずい、警察か!?
916 :
あらすじゾーン 2/4:2010/07/03(土) 22:00:44 ID:5BU1SCEL
…いや、違った。少年を連れたミザリィだった。
{失礼します、この子がお宅の部屋の前に座り込んでたのですが、お宅の子かしら?}
『そ… そんなガキは知らん!! さっさと出てけ!!』
元俳優は一喝しミザリィ達を追い払う。
「おじさん、早川郷でしょ!ぼく、バトライザーのファンなんだ!感激だな、いつもTVで見てるよ!!」
――追い出したはずの少年がいきなり後ろから声をかけビビる元俳優。
注射器を持って眺める少年から奪い返し、再度少年を追い出す。
「また来るね、早川さん!」
『俺は早川なんて名前じゃない!! 二度と来るな!!』
…しかしどうも腑に落ちない。なぜあの子供が再放送も無い20年も前の番組を知っていたのか?
元俳優はそれが気がかりで仕方が無かった。
その夜、元俳優(いい加減名前出て欲しい)が歩いていると、吐きそうになった酔っ払いを見つける。
元俳優は介抱するフリをして、酔っ払いの懐からサイフを抜き出してしまう。
――と思いきや、何者かがそのサイフを奪ってしまう!
『正義の味方がこんな事しちゃダメだよ、早川さん!!』
奪ったのはいつの間にか現れた昼間の少年だった!
その声で何事かとさっきの酔っ払いが戻ってくるが、少年の姿はもうどこにも無かった。
酔っ払いは落ちていた自分の財布を拾い帰って行った。
.。oO(くそ… あのガキ、邪魔しやがって…)
数日後、例のヤクザが元俳優に銀行強盗の計画を持ちかける。
麻薬の代金が欲しい元俳優はこのまま生きていてもろくな人生じゃない、と引き受けようとする。
917 :
あらすじゾーン 3/4:2010/07/03(土) 22:01:34 ID:5BU1SCEL
「そんな事しちゃダメだよ、早川さん!」
またしても背後に突然現れ呼び止める少年が現れた!
『早川さんは悪者に操られてるだけなんだ!早く正気に戻って!! 悪者をやっつけちゃってよ!!』
『俺は早川郷なんて名前じゃない!! 石沢武男って名前がちゃんとあるんだ!二度と早川と呼ぶな!!』
「でも… ぼくはバトライザーのファンなんだよ、ほら、おもちゃもこんなに…」
少年は宝物の人形などを見せるが、ようやく名前が判明した石沢はそんなもの見せるなと叩き落す!
『あいにく俺はバトライザーが大嫌いなんだよ!
あんな番組に出てイメージが固定したおかげで、すっかり仕事がなくなっちまった!!
俺は…俺は色んな役がやれる俳優になるのが夢だったのに… あの番組の主役さえやらなけりゃ…」
――石沢が嘆いていると、いつの間にか少年の姿は消えていた。
しかし、これが夢や幻ではないと言う事は、床に落ちていたバトライザーグッズが物語っていた。
「あのガキ… どこでこれを手に入れたんだ?今時こんな物売ってるはずが…」
何気なく人形を拾うと、当時ファンの子供達が尊敬してくれた言葉の数々を思い出す。
「…くそっ、余計な事思い出させやがって!」
それ以来、例の少年は男の前に姿を現さなくなりました…
そして1ヵ月後、銀行を襲撃するヤクザと石沢。もはや後戻りはできない!
良心が咎める石沢が顔を上げると、こちらを見て涙を流す例の少年の姿があった。
その少年を見て、思わずサングラスを外し力なく落としてしまう石沢。
すると非常ベルが鳴り響き、テンパったヤクザは警報を鳴らした者を殺そうと銃を撃つ!
――幸い、誰にも当たらなかったが、未だ良心が痛む石沢はヤクザを止める。
「おい、人殺しはしないと言ったじゃないか!」
『うるせぇ! 見せしめにお前を殺してやる!!』
ヤクザは女性行員に銃を向けると、石沢はやめろと叫び銃をヤクザに向けて発砲した!
しかしヤクザは即死しなかったので、裏切った石沢に向け反撃し―――― 銃声が響いた!
918 :
あらすじゾーン 4/4:2010/07/03(土) 22:02:19 ID:5BU1SCEL
腹部に重症を負った石沢は、壁にもたれながら息も絶え絶えにそばで見守る少年に話しかける。
「坊主… お前の言った通りだったよ… 俺は… 俺は悪い奴等に操られていたんだ…
バトライザーが嫌いだなんて言ってたが…
あれをやってた頃が俺の人生で一番輝いてた時期だった…
その後に落ちぶれた事を認めたくなかっただけなんだ…」
…しかし、例の少年は他の者には見えず、首をかしげる客や行員達。
「あの男… 誰に話しかけてるんだろう?」
「さあ… “お迎え”でも見えてるんじゃないんですか?」
少年は虫の息の石沢にすがりより、石沢の名を呼ぶ。
石沢は息も絶え絶えになりながらも、少年に向かって微笑みこう返した。
「おい… 名前が違うぜ …俺は…… 俺は… 早川郷だよ……!! バトライザーの早川郷だ…!」
ふと、客の一人が何気に昔の事を思い出す。
「おい… ふと思い出したんだが、ガキの頃『バトライザー』ってあったの知ってるか?」
「ああ、知ってる 好きだったなあ!」
「あー あたしも知ってるよ、主人公に変身する人が早川郷って言ってかっこよかったの」
「あれの変身ブレスレットが欲しかったんだよ」
「俺も俺も! よくバトライザーごっこしたもんだ、それでさぁ…」
{子供の頃憧れたヒーローは、永遠に胸の中に刻まれるもの…
謎の少年の正体は、当時早川郷を応援していた人達の心が集まって作り上げた物かもしれません…}
そういえば宇宙刑事が好きだったなあ
ギャバン・シャリバン・シャイダーまた見たくなったよ
俺は宇宙刑事も好きだけど、大鉄人17が好きだったな…
…はっ、いかん、俺らもラストの銀行員達と同じ反応にw
>あんな番組に出てイメージが固定したおかげで、すっかり仕事がなくなっちまった!!
これは本当に役者たちの間で言われているジンクスらしい
>>921 実際の話なんだよな。
初代キレンジャー役の畠山麦さんなんかは仕事が来なくなって自殺してしまったし…
一見救いがありそうだけど、翌日のニュースとかでは
元バトライザー役の石沢武男さんが銀行強盗中に仲間割れで死亡って普通に発表されるんだろうし
思い出した人らもヒーローイメージ丸潰れのバッドエンドだよね、これ。
しかしイメージ固定して他の仕事がなくなるって変だよな
べつにヒーロー物じゃなくても特殊な役やって「ああ、○○演ってた人」って役者だっているのに
たとえばシュワちゃんといえばターミネーターのイメージで固定されてるくらいだけど
その後も(と言うかむしろターミネーターのおかげで)たてつづけに映画主演を演りまくって有名俳優になってるわけで
シュワちゃんや藤岡弘もそうだけど、特撮でイメージが固定ってのはよくあるね。
だからシュワちゃんの場合、「キンダガートン・コップ」とかで今までのイメージを取り去るために
全く違うジャンルに挑戦する事はよくある事。
女優も特撮で売れないと、ヌード写真出すとかそういうのもザラだし。(ダイナピンクやシャイダーのアニー等)
>>923 どっちかというと石沢視点の話だからな。
ハリウッドとかでも名悪役とか演じちゃうとその手のオファーしか来ないとかいうしな
一般人の俺らからすれば、
>>927みたいに仕事が来るだけマシだと思うな。
生きていれば、前回みたいにいつかきっと人生の分岐点があるだろうし。
(シュワちゃんがいい例だ)
もし、好きな有名人が落ちぶれてドラッグにはまったとしても、(芸能界は無理としても)社会復帰を信じられるかどうか?
俺は信じる。まあ、のりピーがドラッグなんて絶対有り得ないだろうが。
930 :
あらすじゾーン 1/3:2010/07/04(日) 22:00:00 ID:wT7SaoYP
〜第73話 寄生島(前編)〜 ※今回は長いので2分割します※
冒頭、とある島の写真を見せながら会話する女子達。
「由利のお父さんってこんな島で仕事してんの?」
「そうなの、200人位しか住んでない田舎の島だけど、企業の研究所があってそこに呼ばれたのよ」
「由利のお父さんって昆虫学者だったよね」
「うん…春休みはその市まで過ごそうと思ってたんだけど、真美も遊びに来ない?」
「いいよ!2・3日位ならね!」
…由利に彼氏も誘っていいよと言われたが、真美には相手がいないので兄を誘う事にした。
「お兄ちゃん、一緒に行こ!あたし一人じゃ心配じゃない!」
「ま、どーせヒマだし… いいぜ!」
兄はダーツで遊びながら承諾した。 ちなみに見事的の中心に命中、お見事!
「コントロールの問題だよ!」
そして春休み、2人は海の上にいた。
真美は風が気持ちいいと喜ぶ反面、兄は… 船酔いを起こしていました(´・ω・`)
「いいなあ、お前は船に強くて… こんな小さな船で行くなんて聞いてなかったぞ!」
「しょうがないじゃん、連絡船は週に1度しか出てないんだし…
漁船に頼み込んで乗せてってもらうしかないんだもん …あ、お姉さんも同じ島に行くんですか?」
ふと、真美は隣にいた女性に声をかける。その女性とはもちろんミザリィ。
{そうよ… 私はミザリィ、よろしくね}
「お姉さんみたいな人が、あんな島に何の用があるんです?」
{あの島には珍しい“虫”がいるらしいから… 捕まえて標本にでもしようかと思ってね}
{この時、その島では何かが起こっていたのです、何か恐ろしい事が…
彼らはまだ知りません… この船がアウター・ゾーンに向かっている事を…}
931 :
あらすじゾーン 2/3:2010/07/04(日) 22:00:42 ID:wT7SaoYP
さて、3人は無事に島に降り立つが、妙に人気が無く、店も全て閉まっている。
真美は由利が泊まっている家を聞こうと駐在所へ向かうが、そこにも誰もいなかった。
しかし駐在所を調べてみると―――― そこには頭が割れた 警 官 の 死 体 があった!!
真美は悲鳴を上げ人を呼ぶが、こんな大声でも誰も来てくれない!?
やむを得ず近所の家に駆け込むが、ここにも死体があった!大量殺人でもあったのか!?
顔色を変えて港に戻るが、船はすでに出ていた後だった……
やむを得ず兄は島の人達を探そうと提案した。
…それから3人は生き残りを探すが、生存者はおらず、見つかるのは頭の割れた死体ばかりだった。
「お兄ちゃん、もしまだ殺人鬼がこの島にいるとしたら… 今度はあたし達を標的に…」
――その時、真美の背後の家の戸が開き、中から明らかに様子のおかしい男が襲い掛かった!
兄は必死で妹から男を引き離したが、男は何かに怯え、完全におかしくなっていた。
{よほど恐ろしい目にあったみたいね、何があったか聞いても無駄よ}
この男が殺人犯なのかは分からないが、とりあえず電話を借り島の外へ連絡しようと試みる。
…だが、こういう展開では電話は繋がらないのがお約束だった!
『港に小船が何艘かあったわ! あれで逃げられれば…!』
{言っておくけど、この辺は潮の流れも速いし 素人が小船で出ても本土まで辿り着けやしないわ
広い海の真ん中で死ぬ事になるかもしれないわよ}
「それじゃ… 連絡船が来るまで、どこかの家で過ごすしかないのか…」
――ふと、真美は向こうの山を見ると何か飛んでいるのを見つける。コウモリか何かだろうか?
とりあえず、近くの家を借りてそこに泊まる事にした。幸い、この家はお湯が出る。
「昼間暑かったからお風呂に入りたいけど、一人で入るのはちょっと怖いな…」
{一緒に入ってあげようか?}
その頃…… とある家での死体の目が見開いた事に、この時3人はまだ知る由もなかった…。
932 :
あらすじゾーン 3/3:2010/07/04(日) 22:01:29 ID:wT7SaoYP
一方、兄は男に事情を聞こうとしていたがやはり無駄だった。
.。oO(一体この島に何が起こったんだろう…?
死体には頭が割れているのが何体もあったけど… それが謎を解くカギになるかも…)
ふと、兄が外を見ると暗くなった町に何人もの人影がフラフラ歩くのを見つける。
他にも生き残りがいたのかと思い、外へ飛び出すが―――― 生存者ではなく ゾ ン ビ だった!!
驚く兄は突然背後から肩をつかまれ、振り向くとゾンビの口からグロテスクな触手が飛び出ていた!!
同時刻、読者サービス中の真美とミザリィ。
シャワーを浴びるミザリィのプロポーションを見て、自分の貧乳を嘆く真美。
「いいなぁ、お姉さんはスタイルがよくて… あたしなんて胸もちっちゃいし…」
{あら、可愛くていいじゃない}
悩ましく微笑むミザリィだったが、突如小窓が破られゾンビが現れた!
{風呂場から出た方がいいわね!}
あたふたと着替える真美に対し、下着だけ着て飛び出すミザリィ。
しかし真美は居間に戻ると兄がいない事に気づく。
『外にいっぱい人がいる!? この家を取り囲んでいるわ! 一体どうなってるのよ――――!!』
――真美の悲痛な叫びがこだました! <続く>
おっぱいがあっただけでもよしとしますか
久しぶりのホラーティストだな。
そしてホラーにもつきもののおっぱい、でかした光原!
小さいのも大きいのもそれぞれによさがあると思うんだ
虫大嫌いだから今回の扉に寒気が走った((((((;゚Д゚))))))
触手プレイはアニキじゃなく妹の方にしてくれれば完璧だった
”コントロールの問題さ”
これって呪いの人形の話で父親が使ってなかったっけ?
また止めの一撃で出てきそうな予感がする
という事は、あの父親は今回の兄の未来の姿ということか?
しっかしまたまたどこかで見たような設定の話だな
B級ホラー映画オタクめ
光原は煽り耐性ないな
943 :
あらすじゾーン 1/4:2010/07/05(月) 21:53:49 ID:KlgItMDT
〜第73話 寄生島(後編)〜
折角のサービスシーンは突如襲ってきた無粋なゾンビ共によって邪魔され、
兄も行方不明、家を取り囲まれた真美は悲痛な叫びを上げる。
『この島で何が起きてるの!?』
{この家はふすま張りの部屋ばかりだから、逃げ場がなくなるわ!
ここから出るわよ、服を着るヒマ位はありそうね}
『い… いやだ、俺は虫に喰われるのは…! 助けてくれー!!』
2人が着替え終わると同時に、男はパニックを起こし家を飛び出してしまい、後を負う真美達。
男が玄関を開けると、無数のゾンビの口から伸びた触手に噛み付かれ、血を吸われてしまった!
やむを得ず裏口から逃げ出そうとするが、すでに裏口にも回りこまれていた!
ゾンビはミザリィの血を吸おうと触手を伸ばすが、ミザリィは触手を掴むと強引に引きちぎった!
『お姉さん、早く…… きゃあ!!』
突如背後から肩をつかまれ悲鳴を上げる真美! ――しかしそれは兄だった!
再会を喜ぶのは後にし、ミザリィの提案で山の中へ逃げ込む事にした。
森の中を歩くが、気づけばいつの間にかミザリィがいない!
疲労困憊した所で真美は電気がついている建物を見つけ、そこへ避難する事にした。
シャッターを叩き開けてくれと叫ぶと、2階の窓から声がする。
『真美! 真美じゃないの!! 待ってて、シャッターを開けるから!!』
――それは生きていた真美の親友、由利だった!
無事中へ入れてもらい、再会を喜ぶ真美と由利。
「君達! いつこの島に上陸したんだ?」
「おじさんは!? この島で何が起こったんですか!?」
「私は由利の父親で昆虫学者だ、この島の住民は“虫”に操られているのだよ
人間の脳に 寄 生 する虫に、だ!!
私はある会社からこの島に破格の待遇で招待された… 1ヶ月前の事だ
会社の名前は聞いた事もなかったが、報酬の高さに惹かれてOKしたよ
彼らは私に「ある新種の虫の生態を研究してくれ」と言うんだ
その虫を見せられたのだが… それは私が見た事も無い生物だったのだ!!
人間の血を栄養にして育つ夜行性の虫だった
その虫をどこでどうやって捕まえたかは全く教えてはもらえなかったがね
その虫の卵が人間の体に生みつけられると、卵から孵った幼虫は脳まで行き、そのまま巣食う…
驚くべき事に、その幼虫は脳に寄生している間は人間の体を操れるんだ!
それで他の人間の血を吸って養分にする」
「それで… どうなるんです?」
「外を見てみたまえ!」
兄は言われるまま外を見ると、なぜかゾンビ達はそのまま動かないでいる…??
――――すると死体の頭を割って、蜂と蚊を足したような成虫が現れた!!
「成虫は幼虫と違って、昼間飛び回る 目的は卵を人間の体に生みつける事だ!
昼間は成虫が飛び回って、夜には死人が歩き回る… ここから外へは一歩も出られなかったよ」
そこで真美は思い出す。島に来た時、山の上を飛んでいたのはあの虫だったのだ!
幸運な事に、真美達は風下にいたから助かったのだ。
「どうして島中があの虫に…!?」
「研究所の連中は手違いで成虫を何匹か逃がしたと言ってた…
彼らは防護服を着込んで救援を呼びに行ったんだが…」
しかし、真美達は電話線が切られていた事、そんな連中見なかったと叫ぶ。
945 :
あらすじゾーン 3/4:2010/07/05(月) 21:55:20 ID:KlgItMDT
『何だって!? それじゃあ、まさか…
研究所の連中が故意に虫を逃がして、この島を実験場にしたみたいじゃないか!!』
『じゃあ、救助は来ないって事!? 何の目的で!?
このまま飢え死にするまでこの研究所に立てこもらないといけないの!?』
―翌朝―
由利が外を見ると、研究所は異常な数の虫に囲まれていた。
「卵を生みつける事が出来る人間は我々だけしかいないからな…」
「この研究所にいた人達はあの虫で何をするつもりなの!?」
「わからんよ、しかし… あの虫をどこかの国へ送り込めば…
恐らく短期間でその国は壊滅的な打撃を受けるんじゃないかな?」
「この建物には食料がもう全く無いんでしょ? こうなったらイチかバチかやってみませんか?」
――兄の提案で脱出劇を試みる事になった。
その後、二手に分かれ研究所内にガソリンをかけまくる。
掛け終わると念の為真美と由利を2階へ退避させ、シャッターを開くと虫の大群が入ってきた!!
倉庫内部に虫の大群が全て入ったのを確認し火をつける!
外の虫がいなくなったのを確認、木を伝って下へ降りて逃げ出す連中。
――と思ったら、生き残っていたのが一匹、由利の顔へ飛び掛った!!
しかし間一髪の所で兄が試験管を投げ、虫に命中、粉砕した!!
「はは… コントロールの問題さ!」
避難し終え、燃えさかる研究所を見つめる由利の父。
「これで全部焼き殺せるだろう…」
946 :
あらすじゾーン 4/4:2010/07/05(月) 21:56:07 ID:KlgItMDT
…同時刻、遠洋から島を観察する連中がいた。
「何だろうな、あの煙は?」
「さあ…? 島の中はパニック状態でしょうから、火事位起きても不思議ではないでしょう」
「虫を放ってからもう5日だ… 島民は全部やられただろうな、ハハハ…
全員、防護服を着て上陸しろ!! 防護服を着てないと虫にやられるぞ!!」
その頃、真美達はやっと港まで降りて来ていた。
『見て!船が来てるわ!! 私達助かったのよ!!』
「待てよ! もし会社の船だったら、我々は一体…」
…一瞬不安になる由利の父だったが、その心配は無用だった。
{あら、無事だったの? 私を力ずくで捕まえようとしたのよ、バカな連中…}
なんと港にはミザリィが先回りして、防護服を着た会社の連中を蹴散らしてくれていたのだった!
会社の船を奪い、島を脱出する真美達。
「一体夜の間何をしてたんです?よく無事でしたね」
{この島に来たのは珍しい虫がいるからだって言ったでしょ?
だから虫を捕まえてたのよ… 私の店に飾っておこうと思ってね!}
ミザリィの操船する船はゆっくりと、確実に、誇らしげに本土へと向かうのでした。
{どんな混住図鑑を調べても、この“虫”は載ってはいません
載っているのはアウター・ゾーンの図鑑のみ…
謎の会社がこの虫をどこで手に入れ、何の目的で島の人間に寄生させたのか…?
その答えもまた、アウター・ゾーンの霧の中にあるのでした…}
虫の苦手な俺にとっては見事にトラウマになりそうな回だったぜ('A`)
謎の会社とやらは今後の伏線になりそうだなあ。
まあそんなことは割とどうでもよく、俺の気持ちはほぼ
>>947と同じである。
ほら…あなたのうしろにも虫が…(・∀・)9m
ミザリィしかおりませんな
それはそれでとても怖い
作中の死者多数はこれが2番目かな?
1:解放者 2:今回 3:マジック・ドールF
ところで前回のバトライザー、あれってモデルはイナズマンかな?
コントロールの伏線でどうやって虫を一掃するのかと思ったら
一匹だけか。
孤島が出てくると大概サバイバルになるからちょっと嫌ー
怖いし。
虫はイヤー
草波フラグか?
何それ?
楽屋裏開始か。乙!毎度楽しませてもらってるよ。
月世界は本当に意外だったな、結構人気あったの知らなかったよ
だよなー
俺は昔アウターゾーン全巻持ってたけど今はもう手放してしまって
あらすじを読んで「うんうん、そういう話もあったあった」って感じで参加してるんだけど
あの月の話なんかあらすじ読むまで完全に忘れてたくらい
印象薄かったんだが
リアルタイムで読んでたらさすがに4話掲載は忘れないな。
当時は月まで数時間で着くのがあそこまでトンデモ科学だったことには気付かなかったが。
>>960 柳田理科雄が検証しなくてよかったと思うw
さて、次が最終スレだけど…次スレで間違いなく荒れそうなのは「禁書」だね。
その辺は気持ちは分かるがみんな自重して下さい。
次に話が盛り上がりそうなのは「対決」以外に何かあるかな?
魔法人形の完結編
963 :
654:2010/07/06(火) 23:12:42 ID:???
すみません、記憶がごっちゃになって、ヱヴァはもう放送されてたと勘違いしてました。
>>960 アポロは100時間だもんな
とは言え、2006年にNASAが打ちあげたニューホライゾンズは約10時間で月軌道まで行ったけどね
でもあれは冥王星探査機だから月に行ったと言うか通過したんだけど
つまり、月着陸を考えずに燃費も考えずに直線でぶっ飛ばすならそれくらいはできるってこと
といっても今の技術じゃそれが最速だろうなあ
ケイバライトは6時間か・・・
お前らまずはあらすじさんに乙くらい言ってやれよ。
あらすじさん、乙です!毎回乙です!
自分は単行本持ってなく、途中からの参加なんですが詳細なあらすじで助かります!
あと1ヵ月半、がんばってください!
>>963 ミサトの声でミザリィか
うーん、やっぱちょっと声が高すぎないか?
まだ結構残ってなかったっけ?
次スレの進行具合じゃ最後にならず4スレ目までいくんじゃないの。
全116話で残り57話、このスレの進行度は1スレ約36話…
ごめん、人生初の4スレ目に突入はしそうだね。
記者の持ってたミザリィのスケッチに耳が無いことに気付いた人って本当に少なかったの?
小学生のころ、時々親戚の家のジャンプで読むだけだった自分も気付いたけどな。
俺は全く気づかなかった
対決のはじめのほうのシーンで
敵「おまえの耳はどうしてそんなに尖ってるんだ?」
ミザリィ「私の耳が見えるの!?」
ってとこでようやく
「へえ、ミザリィの耳って普通は見えないんだ!なるほどなあ。そういえば誰も突っ込まないもんなあ」と思った
その後、単行本の説明で作者はぼやいてるのを見て、該当ページを見直して
「あ、ほんとだ耳がない。でもなんか違和感ない」って思った
だってものすごくさりげないんだもん
ミザリィって髪が派手だし
全然気づかなかったわw
>>970と同じようにミザリィの特徴としては髪の印象が強く、
一目で違和感なくミザリィと認識したからそれ以上は見えなかったんだと思う。
>>969 楽屋裏スレでもいったが気付いたことは気付いたけど
作者がどう思ってこれを描いたか、なんてことはまるで考えなかった
そこが小学生の限界だったな
マンガのセオリーとかもまだよくわかってなかったしさ
>>973 俺も俺も。
気づいたかどうかすらいまいち覚えてない。
さらっと流しちゃったからだと思う。
あとで作品解説の作者の言葉を見て、
「たとえ耳がないことに気づいたとしても、
それだけで『普通の人には見えない』をわかれってのは難しいんじゃないかな」と思った。
だから
このスレにはずいぶん名探偵が多いなあ
耳のことに気づくまではともかく本当に当時からそれだけの情報であの結論に至ったのか?
本当は後から知ったのに自分で答えを出したふりしてるんじゃないの?
と、むしろそっちを疑問に思ってた。
気付いたけどしょせん似顔絵だし、でスルーしてた
自分は当時高校生だったけど、普通に「魔力か何かで見えなくしてるんだな」と思ったよ…
まあ高校生くらいならそう考えても不思議はないだろうな
そういう細かい読み方ができる年齢には達してるし
37 :マロン名無しさん:2010/07/07(水) 23:52:03 ID:???
いやー、独身でもねえ
架空のキャラに憧れたり惚れたりってのは世間でもよくあることだけど
自分で作ったキャラに惚れるってのはさすがに
オナニーすぎてキモい
あるいみナルティシズムの極地
予想はしてたがやっぱり言われたか…w
連載当時に2chがあったら痛い作者キャラとして弄られそうな発言は確かに目立つよな
こういうトコで他を持ち出すものアレだけど、某何とかダンスを連載してる漫画家も
私情丸出し展開やらライナーノーツやらですっかりオナニスト扱いが定着しちゃってるし(ファンの人いたらゴメン)
スケットか
好きだけど
たしかに占い師の話とかはオナニー臭がアレだったもんなあ
光原はいい話を描きたかったっぽいのに、このスレ見てるとダメ出しされること多いのなwww
当時読んだ印象でもセリフが古く臭いと言うか、カッコつけ過ぎて外してるって思ったしな
ストーリー展開が3流アクション映画なんだよね
たまに面白いの書くからファンになったけどね
レイナのために人を殺そうとしたり死の間際までレイナを思い続けたり
その一途な思いがアウターゾーンに通じたんだよ
>>983 そのへんがミザリィを想う作者と被って見えて
よりいっそうキモい話になってるんだけどね
今回の話でギリシャ神話を思い出した
世の中が乱れまくった時代、ピュグマリオンという若者が
「リアルな女とかビッチしかいねえ。やっぱ女は2次元にがぎる・・・じゃなくて漏れは理想の女を自分で作るお!」と
美少女フィギュア・・・もとい石像を彫って
ひきこもって石像に話しかけたり食事をはこんだりしてたら
愛の女神があわれんで石造を本物にしてくれました
めでたしめでたし
大昔の話なのに
まるで現代のオタクの発想
>>986 それ、現代オタクがどうこうじゃなくて
いつの時代にも似たような事考える奴が居る、
ってだけじゃ?
無機物や死体がなんらかの形で生命を得てなにかやるのは
かなりよくあるパターンの話だし。
古今東西リアルな女(異性)に臆病で理想の相手を偶像に求めてんだな
人間て情けね
今回の殺人犯で思い出したが、時期的には宮崎勤がモデルだろうな。
宮崎勤、宅間守、もう一人のせいでオタク=犯罪者と偏見がまかり通ったんだが、
もう一人は誰だっけ?思い出せない…
ああ、小林薫か、ありがとう!
おたく全員が憎むべきはこいつらか。
こいつらが凶行を働かなければ、禁書も実現しなかったかもしれない…
俺があの世に行ったらヒットラー、ピタゴラス、昭和天皇共々こいつらをボコる!!
他は分かるがなぜピタゴラス??
今の日本でネットなんてやってられる立場な分際で昭和帝批判たぁ何様だ
991様だ
終わりがないのが『終わり』 それが『ゴールド・E・レクイエム』
と、危うく新スレのほうに書きそうになったぜ。
>>992 俺の嫌いな数学を発見したのと、ウルトラ怪獣みたいな名前が罪
>>993 「はだしのゲン」読むとそうも言ってられない
ちなみに宮崎勤はマスコミが家庭環境や障害のことを報じたくなかったのでアニメ・漫画をスケープゴートにしたそうな。
とんだとばっちりだよ、まったく。
銀河鉄道
年女王
1001 :
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もう書けないので、新しいスレッドを立ててくださいです。。。