このスレは、『魔法先生ネギま!』キャラを用いたバトロワスレです。
<特徴>
他の多くのバトロワスレはリレー小説の形式を取っていますが、このスレでは異なります。
単独の作者による、長編SSスレとなっています。
現在、第20部まで完了。現在21部連載中。各長編SSはそれぞれ独立したお話となっています。
たまに、既に完結したお話のサイドストーリー、アナザーストーリーなどの短編が書かれることもあります。
<作者志望の方へ>
このスレでは、原則オープニングからエンディングまで全て書き終えた者が連載を開始できます。
見切り発車厳禁。頑張って書き上げましょう。
完成したら宣言の上、皆の了承を得て投下を開始して下さい。
<注意事項>
作品に対して内容にケチをつけたり、一方的な批判をするのはやめましょう。
こういう人が居ても、他の人は荒らしとみなしてスルーしましょう。
作者の都合もありますので、早くしろなどの催促はできるだけしないように。
次スレは原則
>>950を踏んだの人が立てること。
容量オーバーになりそうなときは、気づいた人が宣言して立てましょう。
基本的にsage進行。
過去スレ等は
>>2-5くらい
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ネ ギ マ ・ ロ ワ イ ヤ ル
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|∧ 、\ \─/ │|│ /┌┐∧ |/─<| |└─<|
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|書き込む| 名前: | | E-mail(省略可): |sage |
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∩
, ─|l| ,/ノ
! ,'´  ̄ ヾ
! | .||_|_|_|_〉
! トd*゚ -゚|| ここにsageって入力するんだ
ノノ⊂ハハつ 基本的にsage進行…
((, c(ヾyイ なんで私だけバニー…
しソ
r‐i r┐ _,.___ ,、 、
ム」j !_, ‐'´│ `` .、 | レ /
,.  ̄マ|ア´ >、 │ ‐- 、 丶.」 'ゝ、
, '´ 〃´7´ / / ハ 、 ヽ \\ ヽ ヽヾ、 ヽ,
/ 'j 〃 / 〃 ' i ! ヽ 、 ヽ ヽ ヽ ヽ ,>
ゞ , i // ./ | ト ゝ ヽ ヽ ヽヾ
/ / /! i ! / ! l ヽ ヾ 、 `! !i i ヽ
/,イ ,.イ! l !ィ´ ̄``ヽ ヽ ヾ´ ̄ !`、 lトミ、| ヾ丶、
!'│爪| |´! ,.==、 \ ! ,ィ= 、ヽヽ |! ヾ! ヽ `ー‐- 、
. !ハト | ト.|/ f⌒'.` ヽ ' i '.ヽ .ハ ト ヽ、 ゝ、 \
|! |!iヘ |ヾ. ' j ゝ ノ ' /ハ !' \、 \ 丶 [ I N T E R M I S S I O N ]
. !.ト.ゝム 丶 `´ ! ノ/ イ! ヽ、_ ゝ __\___
ヽヾ、ト-ゝゝ __ ク'  ̄ リ `ー─ 、 ``ー 、 ̄ ̄ VIII Kagurazaka Asuna
、ヽヾヽヽ丶、 ` ' / ヽ ヽ
━━━━━━━━ヾヽヽヽヽ ト . __, ' トヽ━━━━━━━━━━━━\ ヽ━━━━━━━━━━━━━━━━━
ヽヽヽヽヽ|[ソロモン6] ! 丶、 ヽ Welcome to Negima Battle Royale 21.
ヽ」ン、! ゝ、 丶、 丶
, ィ'´i ! ヽ / `ト=、、 \ "When They Cry...?"
>>1 和泉乙子
次からしたらばのアドレスも貼ったほうがいいかもしれんな
7 :
6:2008/03/25(火) 19:33:05 ID:???
ぎゃああああああああああああああアキラごめん
そして美砂をもらってく
作者21氏スレ立てまで乙です
今日の双子はガチで泣けました
投下&スレ立て乙
双子感動したぜ
作者が別の作者の絵描く…良いねぇ
葱坊主氏乙です
もう深夜か・・・
作者21氏投下とスレ立て乙。相変わらず良い話ばっかで羨ましいぜw
作者20氏もかっこいい絵乙。作者20氏のネギロワスレにおけるひっそりとした活躍は正に隠れたヒーローだぜ。次回作期待してんよ。
ちょwww前スレの1000wwwwww
スレごとに進化してってるwwwwwwwwww
このクオリティの高い絵が投下されてる中俺が欲しいもの、
「鉛筆とかで簡単に描いたバトロワ4コマ」
別に4コマじゃなくても良いけどこれならどんなのでも楽しめるぜ
S氏と伊吹氏に期待したい(つーかお願い)
GJ
可愛いwww
Sにお願いなんだが昨日19部(?)の風香が史伽をせおってるところ書いてほしい。
あと19部の続きって何スレめくらいにあるのかな?
気になる・・・・
S氏GJ
こういうの良いwww
俺は21部の楓を!
って言いたいとこだがリクエストのしすぎは絵師の迷惑になるから我慢しとく
4コマ激しく乙ですw
どうも作者21です。
>>12 こんなもう…自分の作品ではなくわざわざ21部のために…本当にありがとうございます。
もう感謝しかないですね。大切に保存させてもらいます。
>>18 こういうの良いですねw
実際に21部の途中双子が寝ている間少しばかり外を歩いていた楓がそんな龍宮を目撃してたりするかも
(あっ、時間差と場所的に無理ですね…)
S氏はどんな作品を描いても人を魅入らせて凄いと思います。
では投下始めます。
37、グーをパーに出来ない
「僕は双子で…1人が2人で良かったぞ」
そう言うと史伽の手を離し自ら崖へと落ちて行った。
「お姉ちゃぁぁああぁあん!!」
とうとう自分の一番大切な人、生まれた時からずっと一緒だった姉が死んでしまった。
悲しみに打ちひしがれる史伽の元へ龍宮は容赦なくやって来る。
「良かったな。お姉ちゃんのおかげでほんの少し長く生きれたじゃないか。だがすぐお姉ちゃんの元へ連れて行ってやるよ」
史伽にとって頼りだった楓も風香ももういない。
この場所にいるのは何も出来ない自分。
そしてもう悩まず出会った者全て殺そうと決めた殺人鬼だけ。
ゆっくりと史伽は龍宮の方を振り向いた。
「私が…私達がな゛にか゛わ゛るい事し゛ま゛した゛か?」
その瞳からはありったけの涙が溢れ出ていた。
出会った者全て殺すと決めたのにまたしても龍宮は戸惑ってしまう。
もう撃てば史伽は死ぬ。
先の放送で美砂は呼ばれなかったから殺し損ねたのだろう。
ならさっさと史伽を殺せばノルマは達成できるじゃないか。
何を躊躇する理由がある?
でも史伽の涙を見て思い出すものは、
──桜子の笑顔。
──美砂の誰かを守りたいという目。
──風香の強い眼差し。
そのどれもが自分より大切な何かを守りたいといった綺麗な心から現れるものだった。
「もし悪い事したな゛ら…イタズラなら゛謝り゛ます。だから…だからお姉ちゃんを助けて下さい!!」
史伽とて例外でなかった。
もう死んだかもしれない姉の事を未だに考える。
この状況で助けて欲しいのは自分ではなく姉、風香。
またしても悩んでしまう。
龍宮の銃を握った手には人を殺したという感触だけが残る。
この季節変わりゆく島でも気持ちだけは変わらない。
ひょっとしたら手をひらけば変わるかもしれない。
でも銃を握ったその手を開く事が、銃を離す事が出来ない。
グーをパーにするだけ、そんな簡単な事が出来ない自分は何がしたいのか分からない。
クラスメイトといえど赤の他人。でも他人事に感じれない。
自分が見つめる少女の目からは蛇口を全開にひねったかのように涙が止まる事なく出続ける。
(私は…本当にこの子を殺していいのだろうか……)
一度決めた全員殺すという決意は何度も揺らいでしまう。
しかしふと誰かの気配を感じ意思とは別に体が反応し思わず引き金を引いてしまう。
ドン
そこから出た弾は至近距離のため狂う事なく史伽の心臓に命中する。
(しまっ…いや何を言ってるんだ。これで良いんじゃないか)
──即死。
ゆっくりと史伽の体は倒れ崖から下へと落ちていった。
「史伽ぁ!」
「遅かったな、楓」
龍宮はしまったと思った気持ちを抑え動揺しているのを悟られないよういつもの口調で楓に声をかける。
【鳴滝史伽 死亡】
【残り17人】
38、悩み
「真名…貴様……」
楓は龍宮に攻撃しようとせずその場に立ち尽くした。
もちろん本人は自分が来た事によって焦った龍宮が銃を撃った事によって史伽が死んだという事は知るはずもない。
また龍宮も言うわけがなかった。
助けるために向かった先では夕映や千鶴誰一人助けれず全員が死ぬという結果になった。
そして戻って来たら戻って来たで風香も史伽も死んでいた。
自分はこの島で何が出来たんだ?
今まで自分が修行してきてつけた力はなんのためにあったんだ?
自分が未熟なせいで誰も守る事が出来なかった。
自分のせいで…自分のせいで…。
もはや夕映に言われた言葉を完全に忘れていた。
ひたすら悔やむ楓をよそに龍宮は狙撃する。
それを避けると二人の攻防は始まった。
楓も悩みつつだが立ち呆けてる暇はない。今は戦わなくてはならない時。
龍宮が撃ちそれを外すと距離を詰めクナイで攻撃。
銃で受け止めるともう片方で撃ちそれをまた避けるといったおそらく今までのバトルロワイヤルで一番激しい生徒同士の戦いだった。
だがほとんど怪我のない龍宮に対して楓は腹に傷を負いながらなので少し分が悪かった。
いつしか二人は元いた場所より少し離れ崖を下りながらの戦いとなっていた。
先程いた場所の崖よりいくらかなだらかではあったが普通の人が落ちたら骨折くらいはしそうな場所だった。
実践経験の豊富な二人だから多少難しいとこでも戦えた。
(くっ…拙者もここまでか…)
二人は大きな公園のような場所まで来ていた。
隣には広いたんぽぽ畑があり少し遠くを見れば先程までいた崖の一帯も見える。
楓が逃げるばかりの展開になっていた。
物陰に身を隠れては逃げる、隠れてはまた逃げるを繰り返していた。
もう十分近くそれが続く。
龍宮もこの戦いである程度楓からダメージをもらっていたが龍宮が楓に与えるダメージの方が多かった。
龍宮が有利に戦いを進める理由は幾らかある。
実際万全の状態で戦えば二人は五分だろう。
しかし楓は超のと連戦でさらに怪我を負っているのに対し龍宮はほぼ無傷。
また楓の武器はクナイが幾らかあるだけに対し龍宮はクナイより遥かに高い威力を誇る銃。
ただ楓が悩んでるのに対し龍宮もまた悩んでいたのでその分については差し引きゼロだった。
むしろ龍宮が悩んでいるというのは楓にとって不幸中の幸いだった。
もし龍宮が悩みなど何もない完璧な状態なら怪我と武器のため不利な楓はとっくにやられていた。
総合的に言うと超戦の傷がかなり影響しパワー、スピード、その他が大きく下回っていた。
「誰にやられたのか知らんがその傷では私に勝てんぞ。それにいつもと違うな。戦いに余計な悩みなど邪魔なだけだぞ」
龍宮は楓が自分に責任を感じている事、負の念を抱いている事を感じ取っていた。
傷も傷だがその負の念こそ本来の楓の力を妨げていた。
もちろん自分自身が悩んでいるのを龍宮は理解していたが楓には悟られてないと思い自分の事は棚に上げ楓を精神面でも揺さぶった。
しかし、
「真名こそ悩んでいるように見えるでござるが?」
「何ぃ?──しまっ」
まさか上手く隠していたのに自分が悩んでいるのを楓が見抜いていたとは思わなかった。
ずまり言い当てられた突然の一言により一瞬の隙が出来そこを楓は見逃さず攻撃した。
戦友だからこそ相手の気持ちが分かり相手との戦いでもあり自分との戦いでもあるとこの瞬間二人は感じた。
【残り17人】
おしまい。
10話近く続いた楓メインの話も明日の投下分で最後です。
そして明後日から月曜までの4日間はまことに勝手ながら休載とさせてもらいます。
傾向分析氏、その他短編を投下する人すみませんがよろしくお願いします。
乙
明日すげえ楽しみ
楓と魔名どっち勝つかな〜
後Sの4コマgj
また21部ネタでなんかかいて欲しい
中盤戦もとうとうクライマックスか
明日で楓vs真名終わるからキリよく休載に入るみたいだな
二人の葛藤を上手くかいてる
どちらか片方じゃなくてちゃんと両方とも書けてるのがGJ
作者21氏乙!!
作者も絵師もgjすぎ
久しぶりに来たが神絵師がいっぱいですごい幸せです。GJ!
ところで第20部ってどこだ?まとめに置いてあったか?
>>37 保管はまだされてないから別館の過去ログから探れ
まずは作者21氏乙です。ドキドキハラハラの展開でもう凄い毎日楽しみです。
S氏、伊吹氏面白すぎるwwww
また4コマでも真面目な絵でもなんでも良いので近いうちの次回作期待してます
やべww伊吹氏のファンになってしまったwwwww
てか真面目な21部の絵も良いけどこういうネタ系も良いなw
>>41 うpろだの53番にある17〜19スレのZIPで読めるよ
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|::::::: _:::::::::::::: |///¨三≦//' \ ::::ヾ.、:::::| くヽ. .} |
| :::: |  ̄¬‐┘// / | | / /, \::::ヽヽj、_,=三)'’ |
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|__| / //// Y´∧/ /,/ /:/ | |
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/ ̄ ̄\ / ̄ ̄ ̄|// l^l | N|从fj7// / ||/ : |
./ で も 桜 | | く |//从|| | | u ¨/,/ /|' ッ |
し.笑.子 | | そ |// / || | |zェ、 ´ ゝ/| | /
ょ っ ` .| |. : .|/// | |三三三V´||' j \__/
. ?て.死 .| | ッ .////三三三三三三三三三三三三三
. た.ぬ :!  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
時 |____________________
\ ,.─¬─ .::::::::::::: :. :. :. :. :.:.:!:. |:...| | | ヽ }イ;:;:;:::;:;:;;;ilili
. \_./ ィ //^^ヽ ヽ::::::::::||:::||:|::l_!-┴┴┼[]. ノ. '/:.:.:.:.:.::::;:;:;ill
./ /|≧、, 、z| ト、>''"¨´:. :. !三L_ | | | |__ |..:...:.:.:.::::;:;:;:il
/ / :|/ヒリ ヒリ 从_::::::: :. :. :. |三三ョLL|/⊂⊃ :.:.::::;:;:;:il
j/ ./ f| | r ァ'イ.|' / ̄ ̄ヽ  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
/ //__,ハ| |辷くj | | | 思 : | / / rイ |__j /- |/ ̄ ̄ ̄ヽ
. / //三込| | 〉ロ | | | っ 何. !厂| ¨|ー:| `ー' い笑 あ
/ / ヽ! | | |.| | |、 | た. か |廴_≧.廴j≧x チ/ た っ.あ
||、 } j∧ |.| |/、ヽ | ? .,'ー- - _ - ─ ャ |. よ て ..::::;;
..∧} ! :| ~ } 〉 |\__/二 ‐ 二 ̄ プ..\..:.:.:.:::;:;:;;;;;;;
|. ! | // :! ___ :..:..:.:.:.:.:::::;:;:;;;;;;;;;;;
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/ ̄ ̄`ヽ. / | /´ ヽ.\\ :! / | /::::::::| rャx─.、 | :
/ 思 無 殺 ヽ / | /- r≧、ヽ. | | !';;;;;;;、 | 》≫〉/〉ヾ 少
| っ. い し | ,イ>',ィ'' "wミ |||/| _,. ,'| イ爪/'_/ .| し
| た と た |/ ∨wxx'' ` ! /| :! |. ||:.:/,イ |/ 「、 .| だ
| か く !{rク∨| f ´!/j/ o | |、j__,イ幺.!.、 ,'^ハ | け
\ な /__V! __/ ゚ .!川 幺j:::|〉 ∧ ハ \__
_____/______厶____j三三三三∨___\ハ_|_
l l |||| i i | | i i ij // 从 .!//≧x、-=='' .:.:.:.: :.:.:::::::::.:.:.:
l l |||| i i | | i i i///| | | |'/く"尓示ト、-v' .:.:.: r''/ .:.:.:::::::::.:.:.:
l l |||| i i | | i // //! ! u ヾ.代リ } ´ .:.:. 7/ .: o::゚:::::::.:.:.:
l l |||| i i | | // // | |// `ー' .:.:.:. /' .:.:....:.::::::::::.:.:.:.
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7 殺 な > \\ \\\ヽf r'ー 、 \\ じ :
 ̄ す ん /.:.:.::.\\ヽ ` ` !斗 、,-、ヽ.< ゃ ッ
\ の で (:.:.:.:.:ハ \\. !`込_`ー'く \) あ !
../ よ 人 `ァ.:.:.ハ r'、\\ヽ. |\「<´ 何
,' ! を 〈:.:.:.:.:.:.:.\三v'´三ヽ. {{\\,> で
`(.:.:.:.:.:.:.:\三三三:\ !i ! / \,> !
\_______>___三三三三:\川___,>____
::::::::::::/ 生 全 ┃.┃┃┃,/// ! |、 | | | |
::::::/ か 決 き 員━╋╋┃ /| / L」__|リ }ィぇァ'/ |!|/ :
:::::| ら. め 残. 殺 ┃┃━┓.|' \| 〈ヽ |X| .// 私
:::::| だ. た る し ┃ ┃l l /.!ヽ -- |-:! // .は
_!_____と__て_______!_\_j__/_____
/ :. \
| あ. |
| ん. |
\ た |
__________\_に_/___________
_,:1 /:::::! |
. ,.ベ¨ヾ¨ヽ /:::::::| /::ド::::| ィTTハ | 失 大 あ
. / ! ハ ',. /::ド::::|── 、 |::ク:::::! イ从 ハ | っ.切 ん
../ / |/!/| |__| /:::::ク:::| \. \ン::!. | ||ヽ从 た.な. た
.|/| ヽイリj/|X| |::::::ン::,' ヽ \| `!| 〉.| 人.に
. ノ |X| \::::::/ 分 気 : | /,' |__.を
. `ーく. |T|\\'v' か 持 私 !:::::::::::::::::::/,'へ/:::::::::::::! /
::::::ド:::: ''| |:::;:;:;::/ る ち の j:::::::::::::::::::::::::::/:::::: ド::::| /
::::::ク::::. | |::;:;:;:;| !?が. /:::::::::::::::::::::::::::|::::::::ク:::::|_/
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| ッ | 〉`ヽノ::j━╋╋━:::;:;:;:;:;:;:;:;:; // 介
ヽ __| /:::::;x≦三:::: ┃::::::::::;:;:;:;:;:;:;:;:.  ̄
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あぁ、死ぬかと思った。
だがいつも凄い絵投下してくれるS氏はもっと時間かけてるだろうし今までで1番頑張ってみた。
明日で楓と龍宮のバトル終わるみたいだから是非その絵みたいな・・・なんてリクエストさーせんww
たくさんレス使ってすみませんでした。
作者21氏、21部本当最高ですよ。毎日wktkが止まらなさすぎです><
AA、SUGEEEEEEEEEEEEEEEEEEEE
マジ乙です
あら?見間違いかな?
俺は今神を見ているような気がするんだが……
このスレのAA手がけてる人って全部同じ人?
ま、どちらにしてもこれは凄すぎるww
今頃ですが作者21氏 S氏 伊吹氏 AA職人の方乙です
「私が…私達がな゛にか゛わ゛るい事し゛ま゛した゛か?」
にすげぇ感動した!!作者21GJ!!!
そしてSと伊吹の4コマにも別の意味で感動した!!!
そしてそしてAA職人の神っぷりにもすげぇ感動した!!!
作者21氏乙
泣きじゃくる史伽すげえ伝わったよ。21部は自然と状況が頭の中に浮かんでくる
S氏と伊吹氏も乙
こういうのは頻繁にやって欲しい。すげえ好きw
AA職人、今日一番のGJ!
いつも凄いと思うけど今回は格別凄いな!
どうも作者21です。
>>35 きっと天国ではこんな会話してますよw
可愛い4コマ乙です。
>>44-48 これはもう凄いとしか言いようがありませんね。
それにしても本当凄い…
では投下始めます。
39、道しるべ
戦友だからこそお互いがお互いの悩みに気付いていた。
例え隠していてもそんなの関係なかった。
二人ともこの島に来てかつて無い程の悩みを経験したが楓は一歩先を行く事が出来た。
「真名、お主も悩んでいる。確かに拙者も悩んでいた。一緒にいた者は皆死んだ。守りきれなかった」
悩んでいる、と、悩んでいた。
風香、史伽、千鶴、夏美、超、夕映。
一人ずつこの島で見てきた人を思い出す。
そして夕映の言葉を…、
『一人で背負う必要なんてないです。生きて下さい』
そうだ。自分は背負う必要なんてない。でも龍宮の分は自分が背負おう。
そして自分は生き残ろう。
泣くのは今じゃなくて良い。この絶望が終わった後にとっておこう。
「拙者は誰も守れずもう守る人が一人もいなくなりどうすれば良いのか悩んでいたでござる。だが守るべき人がいた。真名、お主だ」
「私…だと…?」
「あぁ、お主は後悔しているでござる。だからお主を悩ませないためにも全力で止める!」
楓はフッ切れた。
いや、正直に言うとまだ随分と悩んでいる。
でも自分と同じくらい、それ以上に彼女は悩んでいる。
そんな彼女を救えるのはこの島では自分しかいない。
なら彼女を救った後にまた悩めば良いだけ。
自分の側にいた人全員が死んでしまい守る人がいなくなってしまった。
それを自分の責任と思い込み苦しんでいたが龍宮を見ていると龍宮はもっと苦しそうだった。
そんな時夕映の一人で背負う必要なんてないという言葉が自分を導いてくれた。
そう。自分には夕映という道しるべとなってくれる存在がいた。
でも龍宮にはそれがいなかった。
なら今度は自分が龍宮の助けになってやろう。
──真名を止める。
楓の目にいつもの光が戻っていた。それを感じた龍宮も少し表情が緩んだ。
「楓がそう言うのならそうだろう。確かに殺した者の顔が過ぎる。
もしその悩みがなければもう決着はついていただろう。だが私は負けるわけにはいかない!」
文化祭の時二人は一度戦っている。
その時は引き分けた。
でも戦っていて楽しかった。
戦友であり親友である者との力比べ。
バトルロワイヤルなどといった状況ではない純粋な試合。
お互い余計な気持ちもなく素直に自分の力を発揮し戦えた。
また戦いたいとは思っていたがまさかこんな形になるとは思ってもいなかっただろう。
楓は龍宮を守るためにもう一度クナイを強く握り締めた。
龍宮はこの場で楓を殺して生き残ったとしても余計悩みを抱えてしまうだろう、そう思った。
だがもう引き返す事なんて出来ない。
「そろそろ終わりにしようか。情けは無用。負けた方は死だ」
「承知でござる」
あまりに綺麗なこの青空の下、一つの戦いに決着の時が迫る。
【残り17人】
40、たんぽぽ畑
守れなかった。
風香も史伽も夕映達も死んでしまった。
守るものがなくなった。
自分だけ。たった一人になった。
守れなかった。守るものがなくなった。
でも守るものは出来た。
──守るものがあればここ一番の時に出る力は違う。
自分が超に言った言葉を思い出す。
真名は拙者が守ろう。
自分が生き残るために戦おう。
どんな相手だって容赦しないと決めた。
でも桜子の、美砂の、風香と史伽の顔が頭から離れない。
自分は悩んでいても相手を殺す事は出来る。
次の相手は強いが相手は相当悩んでいる。
勝てるだろう。
でも自分の方が悩んでいると見透かされた。
一番悩んでいるのは結局自分の方だった。
悩み、悩み、悩み。
空はとても綺麗な青空。最後の攻撃へと移る。
二人は同時に地を蹴る。
二本の線が交差する。
二人同時に立ち止まる。
一ひらの花びらが舞う。
一つの影が倒れる。
一つの影が倒れた影へと近づく。
「真名…」
「これで良かったんだ。迷惑かけたな、楓」
勝負は決意の強い者が制した。
龍宮はもう殺さなくて済むといった安心の表情を見せると同時に目を閉じた。
楓はしばらく龍宮を見つめると隣のたんぽぽ畑へと向かった。
超と龍宮からもらった傷はあまりに深く立っているのもやっとだった。
だが力を振り絞り少しずつ先程いた崖の下へと進む。
それはそれは綺麗なたんぽぽ畑だった。
空は一面の青、地は一面の金。
そしてようやく風香と史伽の元に辿り着いた。
偶然にも二人は隣同士に倒れていた。
二人の前に立つと呟く。
「結局、みんな死んでしまったでござる…」
最後に楓は空を見上げるといつもの表情でもう一度呟く。
「拙者もまだまだ修行不足でござるなぁ」
そう言うとゆっくりと倒れる。
もし三人一緒にここで散歩出来たら今までのさんぽで一番楽しかっただろう。
そんな事を考えているうちに楓は息をひきとった。
一風の風が吹き抜けると不思議な事に黄色だったたんぽぽの全てが風とともに綿毛へと変わる。
その綿毛は再び吹いた風により天へと昇る。
小さな無数の綿毛が天へと昇るその様は、正にこの島で流された無数の涙が地へと落ちるそれだった。
【龍宮真名 死亡】
【長瀬楓 死亡】
【残り15人】
おしまい。
これで十数話続いた楓メインの話も終了です。
4日程休載をもらいその後火曜日から明日菜エヴァ編となります。
この4日間はPC開けず携帯からもおそらく見れないので何かあっても書き込めないかもしれません。
その辺はご了承下さい。ではまた火曜日に。
リアルs・・・
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ウワァァ━━.:+゚:。:*゚:+゚*:。*゚━━━゚*(ノД`)+゚━━━゚*。:*゚+:゚*:。:゚+:.━━ン!!!
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なんて綺麗な終わり方だ…GJしか言葉が見つからない
おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお
楓も死んだのか!てか中盤戦関わった人全滅か!
最後の3行まとめ方上手すぎる。gj
あと残ってんのはアスナ刹那このか亜子円美砂まきえゆうなアキラいんちょエヴァだけ?ザジどうなったっけ
たんぽぽ畑いいなー
これは泣けるわ
天に昇る無数の綿毛と地に落ちる無数の涙って心に残る
今までの楓で一番良いと思う
改めて21部が良いと思った
本当いい話だ。GJです
作者21氏GJ
作者も840も凄い!
ところで傾向分析は出来てるの?
21氏gj
かなり俺好みな終わり方だ
840氏も毎週乙です
さぁ日付変わったし短編誰か投下するえ〜
今頃ですが作者21氏 840氏 乙です
ネギ「これから皆さんには殺し合いをしてもらいます」
説明が終わり全員が島に散らばった。
ちう「これからどうしよう…そうだあの手があった」
携帯を取り出し2chへといきスレを立てる
【ちょwww殺し合いする事になったwwwwwww】
1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/28(金) 01:52:38.31 ID:chIU72nO
とりあえず何するか安価で決める。
>>5 >>10 5 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/28(金) 01:55:18.52 ID:Ia30Ha8O
>>10のあげた人物殺す
10 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/03/28(金) 01:59:39.26 ID:NsvhJYjSO
>>1 【長谷川千雨、死亡】
ちうwwwwww
早朝からこんにちは前スレでザジ短編投下したものです。
前スレからの予告通り短編投下します
けっこう長かったりしますが温かい目で見てやってください。
もう2日以上続いたバトルロワイアルも終盤に差し掛かっていた。
現在生き残っているのは4人。
その中の2人が今まさに殺し合っている。
「く…まさか那波さんが乗っているとは…」
言葉を漏らしたのは桜咲刹那である。
「ふふ、<乗っている>というのとは少し違うわね。」
千鶴は容赦なく刹那に弾丸を浴びせる。それを刹那は支給武器の日本刀で跳ね返す。
「私は最後には死ぬわ。多分自殺になるでしょうけど。」
いくら神鳴流に飛び道具が効かないと言えどサブマシンガンでの乱撃は少々刹那に分が悪い。
刹那自身、自分が押されていると理解している。
先程から何発かは刹那の体をかすっていた。
「桜咲さんも近衛さんを守ってた身としては理解できるでしょう?」
千鶴がいっているのはもちろん、村上夏美のことである。
千鶴は夏美と共に最後まで生き残った後に自殺。結果夏美を生き残らせようとしていた。
「そんなことをして村上さんが喜ぶとは到底思えません!」
刹那は弾丸の雨をかいくぐり、一気に千鶴との間合いを詰める。
(よし、もらった!)
刹那は刀を振り払い、千鶴の持っているサブマシンガンを千鶴の手から弾き飛ばした。
「那波さん!御免!」
刹那は千鶴に向かって刃を振り下ろす。
しかし、千鶴は笑っていた。
刹那の背中に悪寒が走る。
(何だ!?殺気か!?那波さんは一般人の筈…)
次の瞬間。刹那の体は後ろに吹き飛ばされていた。
「なッ…かはっ…馬鹿な!!」
今の千鶴は無手の状態。
<神鳴流は武器を選ばず>の教えを持ち、ある程度は無手での戦闘に慣れた刹那でさえ驚愕の体術。
千鶴が暴走気味の最強状態に入った理由はただひとつ。
―那波さんはおばさんっぽい―
千鶴の支給武器はコードレスヘッドフォンと録音機。
そこに夏美の「ちづ姉っておばさんっぽいよね」を録音。ヘッドフォンでエンドレスリピート。
こうして最強状態の千鶴が誕生した。
このヘッドフォン。実は魔法のアイテムで、耳に装着するが実際は脳に直接録音した内容を伝える。
そのおかげでヘッドフォンが大音量でも、他人との会話に支障をきたすことはない。
千鶴は戦闘前になるとヘッドフォンを大音量にして最強状態を保っていた。
「残念だったわね。桜咲さん」
千鶴は勝利を確信し、一歩一歩ゆっくり刹那に近づいてくる。
「くっ…先程も言ったがこんなやり方で生き残っても村上さんが喜ぶとは思えんぞ」
那波の攻撃で体が思うように動かない刹那は悔しそうに千鶴に言う。
「確かにね…だから夏美ちゃんには声を録音してもらった後、眠ってもらってるの」
刹那に弾き飛ばされたサブマシンガンを拾いながら、
そして勝利の快感に酔いしれながら千鶴は刹那に言った。
そう、千鶴は夏美が眠っている間にすべてのクラスメートを殺し、最後は自分が自殺する。
そういう計画を立てていた。
睡眠薬は夏美の支給武器。千鶴が調整して、ゲームが終わる頃目覚めるようになっていた。
その頃にはゲームは終了し、夏美が優勝者として生還する寸法だ。
「じゃあ、桜咲さんには死んで貰いましょう。」
すべてを話し終わった後、千鶴は刹那に銃を向けた。刹那は死を覚悟する。
(お嬢様…私もそちらに参ります)
「少々お喋りが過ぎたようでござるな。」
「「!!!!!!!!」」
突如第三者が現れ、千鶴のヘッドフォンを奪い去った。
ヘッドフォンを奪われたことで千鶴の最強状態が解除される。
「な…楓さん!!」
そこにいたのは長瀬楓。
千鶴は刹那に勝利したと確信し、油断しきっていた。
そんな敵の背後を取ることなど忍者である楓には造作もないこと。
「千鶴殿。拙者は見ていたでござるよ。お主が木乃香殿を殺しているところを…」
「な……なんだと?」
次に驚いたのは刹那だ。
それと同時に刹那からでる殺気が凄まじいものになった。
「お前が…お嬢様を…このちゃんを…!!」
先程千鶴に投げられた時の痛みが刹那の体に走る。だが刹那は気にしない。
最愛の友であり守るべき存在だった人を殺した奴がここにいる。
それだけで充分、刹那は動く気力を得た。
千鶴はまずいと思い、楓の目の前で隠し持っていた閃光弾を破裂させる。
「なっ!しまった!!」
千鶴は楓の見せた一瞬の隙をついてヘッドフォンを奪い去る。
そして装着、千鶴は再び最強状態になった。
閃光が弱まった瞬間、光の中から日本刀を構えた刹那が千鶴の懐に飛び込む。
「刹那さん。あなたもわからない人ね。私にゼロ距離は通用しないのよ?」
刹那の体は再び宙に舞う。
「不意打ち御免!!」
刹那に攻撃した隙に千鶴の背中に楓が拳を入れる。しかしそれでさえ千鶴は無難に受け流していく。
「オホホホホホ!楓さん。無駄だと言っているでしょう!?」
そして楓も刹那と同じ方向に投げ飛ばされる。
武道四天王の中の2人を相手にしているというのに余裕綽々の千鶴。
それだけ千鶴の力は圧倒的なものがあった。
はい連騰規制はいりました!
時間おいてまたきます
「く…楓。これではこちらの体が持たん。何か策はないのか!?」
刹那は焦りの表情を隠せず少し錯乱しながら楓に問う。
「ふむ。些か卑怯ではあるがそろそろ拙者らの勝ちが見えるでござるよ」
この状況でも至って冷静な楓。
「あらあら、2人とも最後の会話は済んだのかしら?」
千鶴は不適な笑みを浮かべながら楓と刹那のところへ近づいてくる。
「ち…ちづ姉?」
突如聞こえてくるか細い声。千鶴はその声に耳を疑った。そして千鶴に隙が生まれた。
「今だ刹那!!」
楓はそう叫ぶと共に千鶴に近づき再びヘッドフォンを奪った。
そこに刹那渾身の刀の一振りがお見舞いされる。
ヘッドフォンを奪われ最強状態を解除された千鶴に刹那の本気の太刀は避けられるはずが無かった。
千鶴は右肩から左足にかけて深い切り傷を負う。
右手に所持していたサブマシンガンは千鶴の手から離れていった。
傷からは多量の血液が流れ、みるみるうちに千鶴の体力を奪っていく。
千鶴が地面に崩れ落ちたときには既に事切れていた。
「はぁはぁ…危なかった…那波さんがこんなにやるとは…」
「ふむ、言葉の力というのは凄まじいでござるな」
「そういえばさっき村上さんの声が聞こえた気がしたんだが?」
「おう。あれは拙者の支給武器でござる。1度聞いたことのある声なら再現できる魔法具。」
「なっ何でもありだな……」
「いやー、拙者も最初は戦闘に関してあれが役に立つとは考えもしなかったでござる」
「そうか…それにしても…」
刹那は千鶴の死体をチラッとみて言った。
「那波さん最強説は本当だったな…」
「ははは。拙者らもまだまだ修行が足りないということでござるなぁ」
「いや、那波さんのアレは反則だと思うぞ?おばさんって言われるだけで…」
突如2人の体に悪寒が走る。
紛れもなく千鶴の体から発されていた。
「むむ…死してなお体が言葉に反応し殺気をだすとは…」
「すみません。那波さん!」
2人は逃げ出すように千鶴の死体から離れていった…
【出席番号22番 那波千鶴 死亡】
おしまいです。書いてる途中からこれは誰編になるのかネタ系になるのか
わけわかんなくなってたりします。
戦闘についてはどうも書くのが苦手なようです。
また練習します....
さっそく乙です。
乙
傾向分析氏の反応ないけど21部のは作ってないのかな?
只今急遽制作中的な感じだったり?
傾向分析は毎回毎回楽しめて好きなんだよなー
カモ「兄貴、もういっそのこと契約しやしょうよ」
ネギ「えー?そ、そんなこと恥ずかしくてできないよ・・・相性が合うかわからないじゃない」
カモ「じゃあ一人一人確認してみりゃいいじゃねーか」
ネギ「え〜?wでもちょっと勘弁してほしいひともいるしww」
カモ「それじゃあこういうのはどうだ?」
次の日
ネギ「一週間後皆さんにはバトルロワイアルコンテストをしてもらいます!つまりブサイクは死ぬということです!」
あすな「何よそれ」
まき絵「ネギくんひどい!」
ゆうな「私たちを見捨てるのね!」
ネギ「そういうわけなので皆さん一週間一生懸命美をみがいてください!」
一週間後
ネギ「イヒヒww皆さん綺麗になりましたねwww五月さんなんて柳原かなこからエビちゃんじゃないですかw
ではとりあえず出席番号二番の明石さんから色々とチェックしたいので個室に来てくださいwww」
ゆうな「うわーんやっぱりこわいにゃー」
ネギ「何泣いてるんですか?ドキドキするじゃないですかwww
とりあえず早く席立ってくださいよwほらほら僕のが完全に起ち上がる前に早く立ってくださいwww」
あすな「ネギ最低よ!」
亜子「きゃー!」
ネwwwギwwwww
お久しぶりです、いつの間にか絵師やらAAやら……神すぎますね。
とりあえず完結後にまったり投下をしようかな?
と思っていたんですけど……流れ的に今は
>>90氏の言ったとおりの状況です。
ただ前投下日からほとんどここを覗けていなくて……
二十一部をあまり見ていないんでおそらく明日からの投下になりそうかと報告しておきます。
>>94 三部のはまだ?
はよ六部のが見たいから順番希望
今21部連載中だからとりあえず21部を優先して欲しい
やっぱりその時々の分析が見たい
上に同意
個人的にはどの部でも良いのだが、今のところ長編投下2人待ちだから
連載中のを優先すると、過去作品の投下がかなり後に
なるのも少し寂しいなあ。
まあ、どの部でも私は傾向分析氏を支持します。
21部まだ40話いってないし2、3時間あったら全部読めるだろ。
流れつかむためにも過去ログ読んでもらって早く傾向分析してもらいたいな。
ま、傾向分析氏がんばってけれ
>>98 同意
だがとりあえず傾向氏の判断におまかせ
ここはやっぱラカンさんに判断を
委 ね な い か ?
ネギロワ 〃"⌒ヽ_ ム`ヽ ネギロワ
| .///二!| ,;彡') ヽ
///d!´,_ゝ!ノ⌒(ゝ._,ノ そりゃ今21部してんだから21部の分析だろ
, '"⌒7⌒ヽーく \ /
, ' ノ、 。|/ ネギロワ
ノヽ`ー-'´_人`ー'ノ
ヽ彡  ̄ _人'彡ノ
、m.ソ ノ r'十ヽ/ | ─┼ヽヽ / ||
/`ヽ_/ 十∨、. | ___| ヘ. / ||
ずぎゃ ※※※※ヽ し (__ノ\ \/ /⌒ヽ_ノ ○○
傾向分析も期待だけど新たな4コマも期待
そして21部再開がすでに待ち遠しい
傾向氏にお任せでいいんじゃね?
あんま周りがせっつくとやりにくいだろうし。
それから短編投下された方乙
アスナ「しっかしあんな殺し合いのなかで
よくまとまったわよね」
古「あたりまえアル、みんなを信じた結果アル」
刹那「そうですよだからこそこうやって
脱出できたんですから」
バトルロワイアルの舞台から脱出に成功した
3−Aのメンバーの5人
半年のときがたち今では、少し傷も癒え、残ったメンバーで
集まり簡単な談笑もできるようになった。
釘宮「ところで古の支給品ってなんだったの?」
アスナ「そういえば古の支給品だけみてないわね」
古「なはは実は中に何が入っているのか
みてなかったアル」
そういって、かばんを漁る
千鶴「古さんまだ持ってたのねそのかばん」
古「細かいことは気にしないでほしいアル」
そういいながら、かばんのなかから出てきたのは
・・・・・餃子?
(あれは、大丈夫なのか?)
(ハズレなの、それとも毒入りで凶器?)
(でもどっちにしてももう食べれない)
千鶴「私たちは5人、そして餃子は4個、
誰か一人が食べなくて済むのね」
その一言が周りを硬直させた
生き残れるのはただ1人
今ここに新たなるBRが始まろうとしていた。
古「アチャー、やってしまったアル」
おしまい
きたああああああああああああああああああ
個人的にあなたが一番好きです!
すげぇ・・・
めっちゃ鳥肌たった・・・・・・
今までいろんな神絵が投下されてきたがこのスレの絵でこれ一番好きだわ
>>107 凄すぎる。ていうか綺麗。本当魅入ってしまった。
血をかく前とか作業途中の部分とかもし保存してたら良かったらうpってもらえませんか?
伊吹氏好きだ
ゆえの絵見た時背景が凄いきれいでこういうの待ってた
GJ!!
伊吹氏GJ。
楽しませていただきました。次の作品を楽しみにしています。
伊吹さんGJ!あんた最高だぜ!
>>113 十分上手いよ。是非もう1作、またはそれに色を塗ったの
一週間ぶりにきたが龍にん好きの俺にはたまらんな
この楓の活躍っぷりをみて俺も21部が一番好きになったよ
21氏本当GJ
そしてなんですかこれ?
絵?神すぎです。一晩にこんなに神絵ぽんぽんと…
AA?ありえないでしょこのレベル
つか今まで見たAAで一番上手いっす……
あぁ、この神スレに出会えてよかったぜ
>>115 やっぱあんた好きだ。結婚しよう。そして俺のために毎日絵をかいとくれw
>>107 うめえええええええええええ
キレイすぎるwwwwwwwwww
>>113 これからも存分にかいてくれ。GJ
>>115 上の方の絵かっこええ。やっぱS氏は良すぎる。
てかww龍宮www肉wwwwwwちょwwwwwwこれはwwwwwwww
4コマ次回作への期待が限界を超えました
おー
楓vs真名の絵が3つも
まぁそれだけの内容だし俺も読んでてかなり感動したから納得だけど
皆さんgjです
確かに楓戦は上手かったからな
それにしても絵師の方々素晴らしい
それと4コマはまってしまったwww
ところで分析どうなった?
傾向分析氏、時間がかかっているみたいなので繋ぎで短編投下。
喉の渇きで彼は目覚めた。
彼の名はジャック・ラカン。昨夜はしこたま酒を飲んだ影響で何をやったのか覚えてはいない。
ようやく意識がはっきりしたラカンは周囲を見回した。少しだけ違和感を感じる。
普段の飲み歩きの経験で言えば、泥酔したときは半壊した酒場か、死屍累々としたゴロツキ供の中で目覚めるのがいつものことであった。
しかし、今日はいつもと様子が異なり、森の中でたった一人で寝ていたらしい。
辺りを見回すが、誰もそこにはいなかった。
「ここは……どこだ?」
そこはラカンの知らない場所であった。
注意深く辺りを見回すと、デイパックとともに一枚の紙が置かれてあった。
その紙にはこう書かれてあった。
『今から殺し合いのゲームを始める。生き残った一人が生きて帰ることが出来る』と。
その紙にはこうも書かれていた。
『ゲームに反する行動を取った者は首輪を爆破する』と。
ラカンは自分の首元を手さぐりで確認した。ラカンの首元には奴隷契約で使われる首輪が嵌められていた。
この首輪を付けられたものは、強制的に拘束することも出来るし、無理に外そうとしたら爆発する代物だ。
別に外そうとしなくても、やろうと思えば爆発させることが出来る。
首輪が爆発すれば生きてはいない。……普通はそうである。
ラwwwwカwwwwンwwwww
状況を確認したラカンの口元に笑みが浮かんだ。
「このラカン様も舐められたものだな。この程度の首輪で俺様を支配したつもりか?」
ラカンは首輪に指をかけると体中の力をみなぎらせた。ラカンの体中の筋肉が膨らむ。
「うおおおおおおおおおぉぉっ!」
雄たけびを上げたラカンは全身に気合を入れた。
「ふんぬっ!」
掛け声と同時に首輪を引きちぎる。
ブチッという首輪が千切れた音。
――閃光、そして爆発音。
爆発はラカンにダメージを与えた。しかし、彼の命を奪うことは出来なかった。
「ゲホッ、ゲホッ、ゲホッ!危うく死ぬところだったぜ!」
爆発の煙にむせながら、ラカンは爆発に対する短い感想を述べた。
いや、普通の人間は死ぬっつーの!などと千雨が側にいたらツッコミが入ったことだろう。
晴れて自由の身になったラカンは、さっさと帰ろうと思っていた。
このときになって喉が渇いていたことを思い出し、デイパックの中を探って水の入ったビンを取り出すと、中身を一気に飲み干した。
「ふーっ、生き返る」
空になったビンを放り投げてさあ帰ろうと思ったその時、デイパックの中に名簿があるのに気付く。
「なんだ、ゲームの参加者の名簿か?」
どんな奴らが参加しているのか興味を覚えたラカンは、名簿を開いた。
名簿は30人の参加者の顔写真と名前が乗っている。いつの間に撮ったのかラカンの顔写真もある。
拳闘士やちょっとは名の知れた奴らの名前があった。バルガスやカゲタロウの名もあった。
「どんな奴らかと思ったら、大したことねー奴ばっかりだな……」
そう言ったラカンの視線がある男の写真でピタリと止まる。
「こ……こいつは……」
意外な男の顔があった。そいつとは戦ってみたい、いや、ぶちのめしてやりたいと思っていた奴である。
次第にゲームに対する興味が沸いてきた。
「こいつと殺り合えるのなら、ちょっとはやってもいいかな?」
ラカンは方針を変えた。
「それに、よく考えたら俺様をこんなゲームに無理やり参加させた奴等に挨拶しとかないとな。
まあ、慰謝料として100万ドラクマで勘弁してやるか」
そう言って地面に置いてあったデイパックを持ち上げると肩に担ぐ。
「まあ、夕方までにケリをつけないとな」
ゲームに乗るべく、他の参加者と出会うためにラカンは歩き始めた。
【残り30人】
・・・・すみません。
ラカンを使ってバトロワできないか考えたのですが、
こんなのが精一杯でした。orz
続きに期待したいがおにゃのこが欲しいな。
GJ
一周目から最強モードww
いいね、22は、これでいこうよ
確実にギャグ系第二段だけど
>>128 高音やメイを入れれば女の子も入れたサブキャラロワに……なーんて口出し。
作者20氏、GJです、まさかのラカン……はい、私の今回の方針の最終判断ですよ?
さてま、とりあえず本日の投下分を用意してきたのですが…
…この時間がいいのかな?若干待ちをいれますか?
はよしてくれ
ネギロワらじお!第二十一部中継解説編!
第二十部までの生存率:計算方法はまとめサイト4氏を参照にしてください
生存回数 ┃ 生存確率 ┃
相坂さよ 1 1 ┃ 5,88 ↑ ┃
明石裕奈 2 4 ┃ 20,59 ↓ ┃
朝倉和美 3 3 ┃ 14,70 ↓ ┃
綾瀬夕映 4 3 ┃ 17,64 ↓ ┃
和泉亜子 5 1 ┃ 5,88 ↓ ┃
大河内アキラ 6 1 ┃ 8,823 ↓ ┃
柿崎美砂 7 1 ┃ 5,88 ↑ ┃
神楽坂明日菜 8 5 ┃ 29,41 ↓ ┃
春日美空 9 2 ┃ 8,823 ↓ ┃
絡操茶々丸 10 1 ┃ 5,88 ↓ ┃
釘宮円 11 3 ┃ 14,70 ↓ ┃
古菲 12 3 ┃ 11,76 ↑ ┃
近衛木乃香 13 4 ┃ 23,52 ↓ ┃
早乙女ハルナ 14 3 ┃ 8,823 ↓ ┃
桜咲刹那 15 9 ┃ 52,94 ↓ ┃
佐々木まき絵 16 3 ┃ 17,64 ↑ ┃
椎名桜子 17 1 ┃ 5,88 ↑ ┃
龍宮真名 18 4 ┃ 23,52 ↓ ┃
超鈴音 19 2 ┃ 8,823 ↑ ┃
長瀬楓 20 2 ┃ 11,76 ↓ ┃
那波千鶴 21 3 ┃ 14,70 ↓ ┃
鳴滝風香 22 2 ┃ 11,76 ↑ ┃
鳴滝史伽 23 3 ┃ 17,64 ↓ ┃
葉加瀬聡美 24 0 ┃ 0,0 → ┃
長谷川千雨 25 3 ┃ 17,64 ↓ ┃
エヴァ 26 1 ┃ 8,823 ↓ ┃
宮崎のどか 27 3 ┃ 17,64 ↓ ┃
村上夏美 28 1 ┃ 5,88 ↑ ┃
雪広あやか 29 3 ┃ 17,64 ↑ ┃
四葉五月 30 0 ┃ 5,88 ↓ ┃
ザジ 31 1 ┃ 5,88 ↑ ┃
矢印の前回比は、まとめサイト4氏の最終更新を参考(2008年3月現在)
分岐シナリオでの計算処理(現在2〜4部のみ)
それぞれ1ルートあたり、1÷ルート数で合計値の生存率のみを計算。
その他ルールはまとめ作者4氏の生存率リストについてを参照
分岐シナリオで死亡待遇の変わっている者以外は全て他部と同じ処理、分岐がなかったという事と同等処理で行う。
分岐シナリオの場合生存回数カウントはメインシナリオのほうのみを計算。
1位
出席番号15番 桜咲刹那
52,94%
2位
出席番号8番 神楽坂明日菜
29,41%
3位
出席番号13番 近衛木乃香
出席番号18番 龍宮真名
23,52%
5位
出席番号2番 明石裕奈
20,59%
11位
出席番号4番 綾瀬夕映
出席番号16番 佐々木まき絵
出席番号23番 鳴滝史伽
出席番号25番 長谷川千雨
出席番号27番 宮崎のどか
出席番号29番 雪広あやか
17,64%
14位
出席番号3番 朝倉和美
出席番号11番 釘宮円
出席番号21番 那波千鶴
14,70%
17位
出席番号12番 古菲
出席番号20番 長瀬楓
出席番号22番 鳴滝風香
11,76%
22位
出席番号6番 大河内アキラ
出席番号9番 春日美空
出席番号14番 早乙女ハルナ
出席番号19番 超鈴音
出席番号26番 エヴァ
8,823%
30位
出席番号1番 相坂さよ
出席番号5番 和泉亜子
出席番号7番 柿崎美砂
出席番号10番 絡操茶々丸
出席番号17番 椎名桜子
出席番号28番 村上夏美
出席番号30番 四葉五月
出席番号31番 ザジ
5,88%
真名「一応修正版を貼っておくぞ?」
刹那「第二十一部は現在進行形なのでこの表には反映されておりません、そこは了承してください」
真名「一応指摘の部分の訂正だけを行っておいたのだが……表が見難いし最終日に全部ロダに上げておくことにしよう」
刹那「さらなる修正があったら教えてくださいね」
真名「とりあえず修正だから生命力はそこまで生贄にすることはなかったな……」
刹那「知っているか?龍宮、生贄はもうリリースになっているんだぞ?」
真名「…………はぁ?」
――――お便りコーナー――――
真名「とりあえず昨日に部屋に来た手紙から返していくぞ?」
刹那「えっと……。『何で三部じゃなくて二十一部から始めたんですか?順番希望』……だそうです」
真名「うむ、本来は三部から始めようと思ってたのだが、やはりその時々もいいかな?と思ってな。
それに今のをやれば読者もある程度は整理がつくだろうかと思いこちらから手がける訳だ」
刹那「わ、私は順番希望だぞっ!六部が早くやりたいっ!」
真名「………安心してくれ、刹那の六部絡みは作者の主観ではなく単なるネタだからな。
……というか刹那、そんなにお前は近衛と話したいか?私は実際会ったらテンパって話せなくなりそうがな」
刹那「なっ!?わわ、私をなめるなよっ!?龍宮っ!その時はお前に目に物見せてやるっ!?」
真名「ふん……その時を楽しみにしているよ、というか近衛話に話を反らすなよ……?」
刹那「す、済まん、話がずれたな。……え、えっと、とりあえず中継解説をした後は順番に取りかかろうかと思います」
真名「しかし頻度が頻度だからな、これじゃあ長編の投下などできそうにないな……」
刹那「ふふ、いつかオマケでうpロダに落とすという裏技もあるんじゃないか?全キャラ出ないし投下できる代物じゃないだろ」
真名「おお、鳥の頭……コホン、刹那としてはいい意見を出すじゃないか」
刹那「龍宮………切り刻まれたいか?(ジャキッ……)」
真名「い、いやぁ、何でもないぞ?お前の空耳さ、はははっ……」
刹那「た、ただ、私達と基本方針は順番です。
このような作者さんの休載日にちょこちょこ顔を出すような形になって申し訳ありませんが……」
真名「順番でやるものはうpロダにあげて随時報告、作者休載時における場合はその時々の分析をやっていく。という決断で纏まったよ」
刹那「とりあえず私達はその方針で行かせて頂きますので、よろしくお願いします」
真名「文句の電話をかける場合はすぐにかけるんだ、お姉さんとの約束だよ、いいね?」
刹那「さて、ようやく本編に入れるな」
真名「ああ、さっさと入ることにしようか」
キター
――――本編――――
真名「真名と」
刹那「刹那のっ!」
真名、刹那「ネギロワらじお!」
刹那「各部解説編っ!第二十一部編っ!」
真名「中継解説、現状整理編だ」
刹那「あ〜あ、やっぱり三部より先にこっちを手がける事になったな」
真名「し、仕方がないだろっ!リアルに神楽坂みたいな環境だったんだからなっ!」
刹那「……だな。まあ個人の話は置いておこう。ただ……それ以前に第三部の改訂版がどこにあるか知りませんか……?
基本的に携帯まとめ氏のを見て整理してもらっている身でして」
真名「うむ……だな。まあこのままわからずじまいなら本編の解説だけでいいだろう。一応はな」
刹那「まあそこまで急かされていなくてよかったです……」
真名「あれ以来来ていなかったからな。昨日ガーッと見たが、神絵師が更に登場、AAも神、なんだ?言う事ないじゃないか」
刹那「作者が名無しだったら高速で、おwwwwまwwwえwwwらwww 的なノリで神と褒めたたえるんだがな」
真名「だからお前がそういうのを使うなって……違和感を感じるぞ……?まあ立場上深くは干渉せん。冷静に神と言っておこう」
刹那「週一更新、四コマ漫画……見てて華やかになってきたな」
真名「ああ、嫁に欲しいと言い出すものもいるらしいさな。確かにクオリティは高いものがある」
刹那「ま、まぁ……勢いつきすぎて空回りしないように私も気をつけないとな」
真名「その通りだな、そうしておこう」
刹那「さて、今回は中継解説なのでゲストは特に呼ばずに私達でやる事にしましょう。パーソナリティの刹那です」
真名「メインパーソナリティのMANAだ。……いらないのか?ゲスト?」
刹那「何だ?何を疑問に持っている……?」
真名「いや、ゲストならこの部なら途中でもふさわしい人物、なんている気がしないか……?」
刹那「何だよ、はっきり言ったらどうだ?遠まわしじゃあ私でもわからないぞ?」
真名「いや、メイン話も取っていたし楓とか来るのか?な、なんて思ってな……」
刹那「ふむ、ライバルだし仲いいからな?
そうか、企画的に盛り上げたいということではなく、たまにはゆっくり二人で戦いについて語りたいという、そういう事だな?」
真名「い、いやっ、そういうわけではなくてな……」
刹那「アスナさんや雪広さんなどの例を見れば火を見るより明らか、何だかんだいってお前ら仲いいだろ?
まあ呼びたいというなら構わないが……」
真名「な、仲がいいわけでも親友なわけでもない……そんな事どうでもいいじゃないか……」
刹那「うん?そうか?ならいいんだがな……」
真名「刹那……?お前そんなに近衛との仲をからかわれるのが気に入らないのか……?私としてはお似合いだと思うがな」
刹那「はっ、はぁっ!?何を言っているんだっ!?それとこれとは関係ないだろうがっ!」
真名「(よし、上下関係維持、と……私がからかわれるのは性に合わんからな)」
刹那「解説に入らせていただきます、ようやく第二十一部も中盤編が終了っ!クラスメイトも半分になりましたね」
真名「ちなみにこの部は3月6日から投下が開始され、現在も投下をされている部だ(3月27日現在)」
刹那「流れを見たが相当評判がいいみたいだな。表現力に長けているそうで」
真名「終わらせ方が半端じゃないから明日の続きが気になるネギロワでもトップクラスだな。引き付ける力があるという事か」
刹那「ここ最近で一番評判のいい柿崎さんの短編を手がけた人でもあるそうだしな。流石だな」
真名「うぅ…む、短編の方向でも負けるとは、私達も頑張らないといけないな」
刹那「いや、完全にジャンルも違うから勝ちも何もないと思うんだがな……まあ頑張るという事には同意だ」
――――ルール説明――――
刹那「さて、ルール説明に入らせて頂きます」
真名「今回はルール……というより開催舞台に説明の方が多くなる気がするな」
刹那「そこの設定が特殊なものだからな、それが数々の表現の持ち味になっている作品、だな」
真名「軽く殺さず上手く散らす、それがモットーだったりしてな。呆気ないのが非常に少ない」
刹那「呆気ないと思うところもさらなる表現への布石だからな……考えている作品だよ……」
真名「ただブツブツ言っていても仕方がない、そろそろ始めるぞ」
刹那「ああ、わかったよ」
ネギまバトルロワイアル二十一部 〜星月島の悲劇〜 ルール説明
・舞台は星月島という魔法世界にある島で行われる。
舞台説明
・星月島は魔法世界に位置するため魔法アイテムが存在している。(ただし魔法アイテムは回収済み)
・星月島の星島にてバトルロワイアルは行われている。
・月島へは泳いで一キロほどだが海も禁止区域なので行くことは出来ない。
・住人達は月島のほうへ移っている。
・星月島は小さな島であるが、島の位置関係ごとに気候が変化している。(※海岸沿いは夏でもそこから数百メートル離れた町は冬など)
・魔法についての情報は開催時明かされる。
(魔法を使える人間、使えない人間など3−Aの魔法流通情報も全て。戦闘能力なども明かす。
その時点で真名や楓など達人の存在は明かされて、その時点で一般生徒達は警戒をする必要がある)
・気や魔法の力は平等にするため一切使うことは許されてはいない。(アーティファクトの能力は使えないが明日菜を見る限り取り出す事は可能)
・首輪は爆発するシステム(細かい説明がないところを見るとバトルロワイアルの原作通りのシステムと考えても問題がないだろう)
・ただし、首輪は魔法によるものらしく、神楽坂明日菜のみ解除可能。(ただし他人には干渉不可)
・禁止エリア(時間ごとに増えるが細かい説明がないのでおそらく上記と同じと考えてもよい)
・定時放送は六時間ごとに行われていく。
・支給武器は通常支給武器以外に魔法アイテムが三つ存在している。(その内の一つは欠番席に当たり、本編中で使われた)
・龍宮真名のみジョーカー役をひき受けられ、デザートイーグルを特別支給。(ある種神社を秤にかけられ脅しに近いものだったが)
・欠番席分の配給武器は二名を自殺衝動、または殺人衝動に犯すもの。
※この支給武器は序盤にて和泉亜子、雪広あやかに使われた。(どちらも殺人衝動)
ちなみに本編中では名簿とボタンにて操作可能らしい。殺人衝動に犯されたものは瞳が紅くなるという特徴がある。
ただし、自我はあるため、親友などを媒体することで解除することが可能。
参考資料。。
●赤、ひとをころしたくなるよ
●青、しにたくなるよ
●緑、らんだむにえらんであげるよ
補足
・全部で60話くらい(本人談スレ20
>>163より)
真名「うぅ……む。何やら修正版を置いたから投下するレスが増えてしまったな……」
刹那「バイさるに掛かると厄介だからな、今日はこのくらいにしておくか?」
真名「だからお前がバイさるだとかいうと合わんだろ……お前は串って何だ?ねぎ間か?くらいの頭でいいんだよ…」
刹那「おっ、お前それは私をバカにしているだろっ!?あのなぁ、串っていうのはな…」
真名「いや、構わん、長谷川と存分に語らってくれよ、そこは」
刹那「しかし今回の投下分は事務的で真に申し訳ありません…
…本来ロダに投下するつもりだったのでこの辺りも気合入れて微妙に文量を裂いてしまって……」
真名「明日からはクラスメイト編をやる事にするよ。コメントも豊富につけてお送りしよう。
まあ最終日に投下し切れなかった分は全てロダに置いておくから投下しきれないという点は心配しないでくれよ?」
刹那「久しぶりで私達の収録も気合が入っているからな。よし、明日は桜でもみながら頑張るか」
真名「ああ、そうだな。というわけで少し早いがタイトルコール、ネギロワらじお!21部編、第一夜、終了だ」
第二夜に続く……。って、今日の量少なくてホントすいませんorz
傾向作者氏乙です。
明日が楽しみ。
傾向分析読んでまた最初から21部読みたくなった
傾向分析氏乙です
傾向分析氏乙です
明日1番〜10番明後日11番〜20番で明明後日21部と被って21番〜31番?
それとも明日1番〜15番で明後日16番〜31番?
>>142 明日菜はハリセン出せるんだからハマノツルギも出せるんじゃね?
まだ明日菜のその部分の設定があまり出てないからなんとも言えんが首輪が外れた時点でAFでもなんでも出来るかと思った
傾向分析氏乙です。
あと、なんとなくだけど
エイプリルフールの赤松日記に
ネギロワを意識したことが書かれそうな
きが何となくする
(根拠も何もないけど)
>>133-134がずれてるみたいなんで少し修正してみた。めんどうだから完璧にじゃなくてごめん。
生存回数 ┃ 生存確率 ┃
相坂さよ 1 1 ┃ 5,88 ↑ ┃
明石裕奈 2 4 ┃ 20,59 ↓ ┃
朝倉和美 3 3 ┃ 14,70 ↓ ┃
綾瀬夕映 4 3 ┃ 17,64 ↓ ┃
和泉亜子 5 1 ┃ 5,88 ↓ ┃
大河内アキラ. 6 1 ┃ 8,823 ↓ ┃
柿崎美砂 7 1 ┃ 5,88 ↑ ┃
神楽坂明日菜8 5 ┃ 29,41 ↓ ┃
春日美空 9 2 ┃ 8,823 ↓ ┃
絡操茶々丸 10 1 ┃ 5,88 ↓ ┃
釘宮円 11 3 ┃ 14,70 ↓ ┃
古菲 12 3 ┃ 11,76 ↑ ┃
近衛木乃香 13 4 ┃ 23,52 ↓ ┃
早乙女ハルナ14 . 3 ┃ 8,823 ↓ ┃
桜咲刹那 15 9 ┃ 52,94 ↓ ┃
佐々木まき絵16 3 ┃ 17,64 ↑ ┃
椎名桜子 17 1 ┃ 5,88 ↑ ┃
龍宮真名 18 4 ┃ 23,52 ↓ ┃
超鈴音 19 2 ┃ 8,823 ↑ ┃
長瀬楓 20 2 ┃ 11,76 ↓ ┃
那波千鶴 21 3 ┃ 14,70 ↓ ┃
鳴滝風香 22 2 ┃ 11,76 ↑ ┃
鳴滝史伽 23 3 ┃ 17,64 ↓ ┃
葉加瀬聡美 24 0 ┃ 0,0 → ┃
長谷川千雨 25 3 ┃ 17,64 ↓ ┃
エヴァ 26 1 ┃ 8,823 ↓ ┃
宮崎のどか 27 3 ┃ 17,64 ↓ ┃
村上夏美. 28 1 ┃ 5,88 ↑ ┃
雪広あやか 29 3. .┃ 17,64 ↑ ┃
四葉五月 30 0 .┃ 5,88. ↓ ┃
ザジ 1 .1 ┃ 5,88. ↑ ┃
傾向分析乙
うめええええええええええええええええええ
のどかの人か
上手いなー
葱坊主氏 傾向作者氏 150氏 153氏 乙です
ラ・・・・ラカンが、ラカンが制服をきてる〜!
スカートが・・・・
S氏GJです。
楓も良い!
春休みになってS氏の降臨率が上がってるな
毎日春休みだったら良いのに
S氏GJ
S氏相変わらず上手いな
才能を少し分けてもらいたいぜ
二日来てないだけでこれだけの良い仕事師達の作品たちが投下されるとは!
みなさんGJす!
>傾向作者氏
3部改訂版は過去ログの6スレ目の480〜649の間ですね
らカンwwwwwwwwwwwww
163 :
別館まとめ:2008/03/30(日) 21:57:09 ID:???
S氏のラカン、インパクト強すぎ・・・。
絵が上手なS氏がうらやましいです。
☆ 別館更新情報 2008/03/30 ☆
・『お宝発見?絵画展示室』
作品No129〜No140を追加。
実は
>>115の四コマ漫画と
>>153の絵については時間が無くて更新できませんでした。
この2作品の保管は次回に回します。
・『こちら麻帆良学園麻帆良図書館深層部』
短編No31〜No41の短編追加。
今回は8スレ目の途中までの分を保管しました。
・『GOGO☆でこぴんロケット』
2ページ目追加。
前スレで投下された「ネギま!バトルロワイヤルEDっぽいのを作ってみた」の動画を保管。
別館サイト内で再生可能です。
・『ネギロワ絵師図鑑』
4人目「飴玉」さんのデータを追加。
前スレ
>>937のS氏の要望により「神絵師」→「紙絵師」に変換しました。
・『ネギロワ倉庫』
20スレッド目を保管。
※
>>41 19スレッド目のログが容量オーバーのため削除されていました。
現在はリンクを修正したので今後は削除されることは無いと思います。
ログを見ることが出来なかった方々、申しわけないです。
164 :
別館まとめ:2008/03/30(日) 21:58:02 ID:???
・『ネギロワアンケート』
1週間で30票近く入っていたので正式運用に移ろうかと思います。
今回、もう一つ追加したので、良かったら投票お願いします。
■今週のお題「ネギロワを読んでいて、この状況は死亡フラグだなと思うときは?」
(前スレ929から頂いたネタを採用しました。)
期間は2008/03/30〜2008/04/12までです。
該当する選択肢が無い場合は、自分自身で選択肢を増やすことが可能です。
■前回のアンケートの締め切りは2008/04/05までです。
結果発表はその次の週末を予定しています。
アンケートのお題は随時募集中・・・。
http://yuyunegirowa.web.fc2.com/index.html
>>163 ちょww本当に紙絵師にしちゃダメだろwwwwwww
別館氏、S氏乙です
楓の絵凄い‥‥
なんか雲に見とれてたんぽぽが素敵で楓が凄い綺麗で‥‥
S氏がこのスレにいて本当に良かったと心から思う
実際21部の楓は死んでから綿毛が天にのぼってんだがそんなの全く気にしないくらい素晴らしい絵だ
S氏も別館氏もGJ
楓が綺麗すぎてこのスレで初めて絵を保存してしまった
別館氏も毎週更新お疲れさまです
コメント楽しくて好きです。頑張って!
更新、乙!
今日は3Aの保護者会
ネギ「よく集まってくれましたー」
桜子母「あら可愛い」
柿崎母「オホホ」
ネギ「それでは皆さんのお母さん達には殺し合いをしてもらいます」
保護者ロワイヤル開始!!
(まだ考えてないから続きは明日)
保護者ロワイヤル
どっちにしろ茶々丸の母親扱いの聡美、父親の超は参加か。
裕奈ママは生存不明だから、裕奈パパだろう。
やっぱ思いつきで書いてみる。
保護者ロワイヤル!
ネギ「それでは皆さんのお母さん達には殺し合いをしてもらいます」
円母&美砂母&桜子母「な、なんだってー!」
ネギ「では説明に入ります。かくかくしかじかまるまるへそぺそ」
そしてロワは始まった。
裕奈母「ふっ、私は魔法が使えるから余裕ね」
まき絵母「あんた死んでんでしょ。このでしゃばり女!」
森での戦いが始まった。
桜子母「この淫乱女!その銃下げなさいよ!!」
美砂母「なんですって。あんたの娘こそうちの娘そそのかしてるくせに」
桜子母「むきー。そっちでしょ。親が淫乱なら娘も淫乱なのねw」
土手でまた一つバトルが始まった。
エヴァ母「皆殺しにしてくれるわ」
千鶴母「あら、随分老けてますわね」
エヴァ母「確かに数百年生きてるからな。だがどっちかと言うとお前の方が老けて見えるぞ」
千鶴母「老け…ババ……キラーン」
高校の区域にてまた一つバトルが始まった。
どれかみたいのあれば明日考えて投下する。
お、遅れてすいません!微妙に執筆をしていて遅れてしまったopz
と、とりあえず……今からゆったりと投下を始めさせていただきます。
今日は1〜5。明日はロダで残りの全てという事で…
――――お便りコーナー――――
刹那「さて、お便りの時間ですね」
真名「ああ、そうだな。まずは……
>>145。それはわざとというかなんというか……」
刹那「過去投下分を見れば意味がわかりますよ?しかし……逆にスルーは酷いような……」
真名「そうか?載せて晒すより華麗にスルーのほうがいいとどこでもよく言うじゃないか」
刹那「お前……ハカセに実験体にされても私は知らないからな……?」
真名「次は……
>>147。今回の投下分の割り振りについてだな」
刹那「今回は微妙に投下が滞っていますしね……はい、おそらくまともにやったら作者21氏と被るでしょうね」
真名「というわけで……被るのはまずいから最終日(明日)に残りの投下分を全て落とそうと思っている、予定だ」
刹那「次は、>
>>148さんですね。う〜…ん、やっぱりアスナさんはそういう設定でいいですかね…」
真名「補助系魔法は本人の意思で無効化だとか色々あるらしいからな。イマイチわからんから解答がしづらいな…
しかしそれで納得がいく、かな?」
刹那「……まあ、その辺の設定、線引きは作者さんに聞くしかないよな…?」
真名「次は、
>>150-151。いや、本当に助かるな……」
刹那「作者はAAは無理だな、よくわからないというのが本音だ……どこでずれてしまったんだか……。
とにかく感謝です。ありがとうございます(ペコッ)」
真名「そして、
>>161。いやぁ、それは本当に感謝だ、保管は済んでいなかった、という事だよな…?」
刹那「改定だしそちらを正式カウントしたかったんですが……なくて困っていたところです。感謝します」
真名「ただ保管の状況を見る限り、一応改定前か…?どちらをやったほうがいいのかな…?」
刹那「考え中、だよな……。ただ保管されていて目のつきやすい改定前のものを基準に考える事にします」
真名「改定後の待遇変化なども書いてな。本当に情報感謝する。今度餡蜜でもおごるよ」
刹那「さぁ、遅れましたが……更に最初の作者の挨拶も恥ずかしいミスをしましたが本編に入らせていただきます」
真名「真名と」
刹那「刹那のっ!」
真名、刹那「ネギロワらじお!」
刹那「各部解説編っ!第二十一部編っ!第二夜っ!」
真名「中継解説、現状整理編、キャラ編だ」
真名「花見がようやく終わったな。シーズンだ、君達、花見にはいけたか?」
刹那「ゆったりと桜を見ることもいいことだな……片手では携帯でデータ整理でしたけど…はははっ…」
真名「データとか言うなっ!収録と言うんだ刹那っ!」
刹那「…っ!?(ビクッ)
しゅ、収録、だな、す、済まない龍宮……。そ、そんなムキにならないでくれよ……?」
真名「ふん、設定というものを大事にしろ、刹那。
私達は麻帆良学園女子寮徒歩三十分の雪広グループが管理しているラジオの一室を借りている。勘違いするなよ?」
刹那「わ、わかった、だからわかったって……(お前はどんだけラジオに夢中なんだよっ…!?)」
真名「さて、とりあえず表を貼ることにするか。今回は不特定情報があるから気をつけてくれ?」
分析良い!
配給武器 ┃ 死亡原因 ┃ 殺害者 ┃
相坂さよ 1 ┃ ┃ ┃
明石裕奈 2 ┃ ┃ ┃
朝倉和美 3 ビデオカメラ ┃ ┃ ┃
綾瀬夕映 4 ┃腹の真ん中を撃たれ死亡 ┃ 超鈴音 ┃
和泉亜子 5 夕凪 ┃ ┃ ┃
大河内アキラ 6 ┃ ┃ ┃
柿崎美砂 7 防弾チョッキ ┃ ┃ ┃
神楽坂明日菜 8 ┃ ┃ ┃
春日美空 9 ┃夕凪で腹を貫かれて死亡 ┃ 和泉亜子 ┃
絡操茶々丸 10 変身薬 ┃コードを引き抜かれて停止 ┃ 超鈴音 ┃
釘宮円 11 銃 ┃ ┃ ┃
古菲 12 ┃超に撃ち抜かれて死亡 ┃ 超鈴音 ┃
近衛木乃香 13 日本刀 ┃ ┃ ┃
早乙女ハルナ 14 ┃ナイフで貫かれて死亡 ┃ 雪広あやか ┃
桜咲刹那 15 ┃ ┃ ┃
佐々木まき絵 16 ┃ ┃ ┃
椎名桜子 17 銃 ┃銃殺(部位不明) ┃ 龍宮真名 ┃
龍宮真名 18 ┃楓との決戦で敗北し死亡 ┃ 長瀬楓 ┃
超鈴音 19 銃 ┃自分なりの償いのため自殺 ┃ × ┃
長瀬楓 20 クナイ ┃超、真名による深手で死亡 ┃ 龍宮真名 ┃
那波千鶴 21 ┃夕映をかばい銃殺 ┃ 超鈴音 ┃
鳴滝風香 22 ┃崖の下へ落ちて行き死亡 ┃ 龍宮真名 ┃
鳴滝史伽 23 ┃心臓を撃ち抜かれて死亡 ┃ 龍宮真名 ┃
葉加瀬聡美 24 ハズレ(詳細不明) ┃頭を撃ちぬかれて死亡 ┃ 超鈴音 ┃
長谷川千雨 25 銃 ┃ ┃ ┃
エヴァ 26 ┃ ┃ ┃
宮崎のどか 27 美術用具一式 ┃ナイフで貫かれて死亡 ┃ 超鈴音 ┃
村上夏美 28 ┃夕映にナイフで貫かれ死亡 ┃ 綾瀬夕映 ┃
雪広あやか 29 ナイフ ┃ ┃ ┃
四葉五月 30 トレカフ ┃頭を貫かれて死亡 ┃ 超鈴音 ┃
ザジ 31 ┃ ┃ ┃
真名「案外表にしてみると書く項目が少ない気がするんだが……」
刹那「支給武器についての描写がないからな。それの描写が少ない状態でここまで見せる作者さんは凄いと思いますよ、はい」
真名「おそらくこのシーンで手に入れた……という事はわかるんだが…全員分の武器が出ていないんだよな、
何と言うか nice drama. って、奴だもんな」
刹那「う〜む、ただ表だけだとあまり埋まらないで見栄えが……。あっ、ずれていたらスイマセン」
真名「このままだと物凄く私達が怠慢に思われないか……?」
刹那「う……た、確かに。他の短編を投下させてもいいが月とすっぽんだしな。自重しないといけない」
真名「うむ………。ガーッと読んで感動、というか長編に対する執筆欲が生まれたのにどこに回すか……」
刹那「このまま三部まで行ってしまうのはどうだ?」
真名「いや、それは間がないしせめて一週間後くらいに回すべきだろうな……そうだな、各キャラが残した名言録でもやってみるか」
刹那「名言録?」
真名「作者21氏は武器描写などの生生しい残酷描写より華麗なる散らせ描写、台詞が心に残る作品だしな」
刹那「読んでみれば確かに今回は死亡人数やマーダーとかは気にならずに本当にドラマみたいに感じるな……」
真名「と、いうわけで今までの全キャラの動向も含め、それをやろう。これで作者の執筆欲も満足するだろう」
刹那「うむ、そうさせてもらうとするか」
真名「ただ……今回は超が素晴らしく暴れまわったな」
刹那「お前もだがな……」
真名「え?あ、そうだったな」
刹那「とぼけるなよ……さりげな〜くお前の話題に持って行こうとしても無駄と言うものがあるぞ?」
真名「くっ、バレバレだったっていう事か……」
刹那「しかしお前や超というこの作品での二大マーダーがいなくなったぞ?どうするんだ?」
真名「いや、まだ雪広がいるな。運動部、長谷川、報道部、と一箇所に溜まっているところをみると纏めて一網打尽も考えられるだろう」
刹那「ただナイフを使ってるところをみると銃は使っていないよな……?一網打尽は無理だろ…?」
真名「……生存者をこれだけ大人数にするのは無理があるような気がするな…
…一箇所に固まっている輩はおそらく多少ながら削られてくるだろう」
刹那「だ、だけど朝倉さんが翌日の昼には助けが来るって設定があるし…大人数生存があってもいいようなないような……」
真名「甘いな、まだ魔法アイテムが残っているんだぞ?変身薬、人を操る装置……。もう一つは何に使われるかじゃないか?」
刹那「迷いをしている時点でエヴァンジェリンさんは多少ながら危なくないか…?
魔法薬を利用できるという部分を考えるともしかしたらマーダーに回る可能性があるぞ……?」
真名「ほう、最近は中々冴えているな……もしかしたらもしかすると、かもな?」
刹那「さて、クラスメイト編に入ります、か」
出席番号一番 相坂さよ
【不参加】【幽霊】
【常に和美と行動を共にしているinさよちゃん人形】
【和美と全ての行動を共にしているため、和美を参照】
刹那「実は人数に数えられているという若干美味しいポジションに立っている相坂さんですね」
真名「今までは肉体だかないからという理由で人数にすら数えられないのにな」
刹那「嬉しい事だよな、それに朝倉さんと一緒にいい感じで活躍をしているしな」
真名「うむ、ただ……朝倉がいなくなったらどうするんだ?」
刹那「人形があるし平気じゃないか?」
真名「ただ最後の最後までわからないのがネギロワ、だぞ?」
刹那「朝倉さんと相坂さん、セットではないが二人としてカウントされているのがポイントになるんじゃないか?」
真名「片方欠けるという悲劇が発生してしまうかもしれないな……」
刹那「うむ、ここ最近だと朝倉さんが消えても相坂さんは見える、というところはありそうだしな」
真名「……相坂が消える、という展開はそうはなさそうだしな。そう考えてもいいんじゃないか……?」
刹那「朝倉さんを庇ってっていうのはやりそうだが……作者21氏は魔法バリバリ使う幽霊オカルト超展開は好きではなさそうだしな」
真名「……おい、刹那、主観はダメだぞ……?」
刹那「あっ、す、済まない、つい癖でな……。やってしまった…」
真名「もしかしたら今から闇の福音が覚醒をして魔法使いまくり殺しまくる、というのがあるかもだぞ?」
刹那「ねーよwww って奴だぞ……?あっ、おっと、済まん、何か微妙な癖が……」
真名「その癖は本当にやめたほうが……お前はなんで乙とか平気で言える子になってしまったんだ……お姉さんは悲しいぞ…?」
刹那「し、知らんっ!環境に適応という言葉だって存在するだろっ!?」
真名「ふん、そいつはどうかな、適応しすぎて周りが見えなくなるということm…」
さよ「あの〜……私の紹介はまだでしょうか……?
私のスペースで喧嘩をするって…私そんなに紹介しづらいキャラなんですね…(グスッ…)」
刹那、真名『……あっ』
出席番号二番 明石裕奈
【健康】
【伝わるからっ!!】
【開始前和美とアイコンタクト、他人を信用すると決意
→開始三十分後、アキラと遭遇、やり取りの後合流をし、放送を聴き、亜子を探索決意
→その後負傷したまき絵と合流、状況を聞き、あやか、亜子両名とも助ける事を決意
→夜七時、亜子と遭遇、殺人衝動から解放をする
→その後、運動部でコテージに潜伏
→夜中、千雨、さよ、和美と合流】
刹那「そんなの私達の友情パワーで吹き飛ばしてやれば良いじゃん! など他にも名言を残したゆーなさんですね」
真名「今回は春日が名前をあげたり微妙に活躍フラグかと少しながらの期待をしてるんだがな」
刹那「運動部、長谷川さん、朝倉さん、相坂さんなどのグループと合流をし、一層生存率が上がったな」
真名「いや、数増えている時点で危なくないか……?」
刹那「ん?そうか?超鈴音、そしてお前というスーパーマーダーがいなくなった時点で生存率大幅アップな気が……」
真名「甘いな、魔法の効果が薄いとでも?この後和泉が再びマーダー化、全滅に決まっているだろうが」
刹那「アホか……?ないない、流石にそれは読みすぎだろ」
真名「ふん、このようなものは発想の飛躍、それが重要なんだぞ?」
刹那「知っているか?飛躍しすぎると批判を生む変な超展開、っていうのになるんだぞ?」
真名「う……。い、言い返せないな……」
刹那「しかし……今回は運動部のトップ、というポジションで考えてもよさそうだな。
和泉さんを助けるときの立ち位置的なものを考えてもな」
真名「だな。運動部というより大河内の思考の指針は明石にあるからな。全面的な信頼…。それが崩れたときどうなるか…」
刹那「だ、だから元も子もない事言うなよっ!?何でお前の思考のコンパスの指針は常に絶望に向かっているんだっ!?」
真名「ふん、希望もいいがな。私の性格上そちらのほうが似合っているんじゃないか?」
刹那「むぅ…。まあ確かにいえているようないえてないような……というかまた話題が連ずれているぞっ!?」
真名「あ、そうだったな。しかし……生き残るのはどうなるのかな……?」
刹那「ゆーなさんなど運動部の皆さんは激しい活躍をしていないしまだ死亡フラグはないような気がしますが……」
真名「いや、殺した和泉がいる時点で死亡フラグビンビンじゃないか?」
刹那「……和泉さん関係によって死ぬ可能性はあるよな」
真名「大河内の行動の指針、信頼、その場合は支えられている場合より、支えている人間のほうが死ぬ可能性が高いからな」
刹那「お互いに支えている場合はどちらが欠けているかわからないからな……」
出席番号三番 朝倉和美
【健康】
【そりゃー何とかして脱出でしょ】
【開始前裕奈とアイコンタクト
→森の中で開始直後千雨と遭遇(すでさよとは合流済み)
→学校にてパソコンを弄り、ハッキングを仕掛ける、しかし失敗、学園側に連絡を取る(※早くても救出は翌日の昼)
→さよを使って周囲の探索を行い、安全なところを探す
→その後、運動部四人組の潜伏するコテージへ入り、合流】
刹那「朝倉さんですね」
真名「案外相坂のところでいう事は言ってしまったがな」
刹那「さりげな〜く書かれていますが助けはちゃっかり呼んでいるんですよね」
真名「朝倉は仕事人だからな……?というより長谷川と言った方がいいのかな?」
刹那「一日目の夜は明けている。後は六時間で昼になるからな」
真名「うむ、脱出フラグというのはあるからな、ただもしかしたら戦場のため星島では月島に下りる、みたいなパターンもある」
刹那「アスナさんが首輪外れているのは一人で月島に行く、みたいな事もあるっぽいしな」
真名「重要なウェイトをしめるという事を言っていたようだしな。まあそこの予想は神楽坂の場所でゆったりと話そうじゃないか」
刹那「だな。そうさせてもらうか」
真名「ただ、朝倉はこれからどうなるか?という話だろ?」
刹那「そうだったな。うーん……相坂さんのところでもいったが……」
真名「相坂は死ぬことがないし、朝倉が死ぬ、というパターンは微妙にありそげなところだな…」
刹那「そう考えてくると間違いなくコテージにいる中の数人は死ぬというパターンだな……」
真名「だな。まあ誰を削って誰を生き残らせるか、そこによるよな……」
刹那「それは今は誰にもわからないな」
真名「だな。ようするに…」
刹那「wktkして待とう、という事だな?」
真名「あ、あぁ、そういうことだ……(パソコン関係に疎いところをみて用語を教えたのが間違いだったのか……?)」
出席番号四番 綾瀬夕映
【不参戦→復讐殺人】【死亡】
【もし時間を戻せるなら皆と協力していたかったと…】
【遊園地のようなところで、ジュースを飲みながら待機
→遊園地付近にて千鶴と遭遇、やり取りの後合流する事に
→早朝から歩きまわると、夏美(正体は超)がのどかを殺している姿を発見
→夏美への誤解から夏美への殺意が芽生える、刺されたナイフを抜き、自らの武器にする
→森の中で夏美(本物)を発見し、刺殺
→殺した直後に、超の襲撃に合い、偽者だと確認する
→超の襲撃に千鶴、楓に順に守られる
→その後、楓を庇って銃撃を受ける
→しばらくの時間が経った後失血死】
刹那「とりあえず今回の中で一番酷いところだよな……」
真名「犠牲者の中で、最も可哀想なところだよな」
刹那「上手い具合にフェイクに騙されて、散々守られた挙句に最後に銃撃を受けて即死ではなく苦しみながら……」
真名「結構ロクな目に合わないのが綾瀬のイメージだな……」
刹那「う〜む…悪いから否定したいがしきれない……短編でも騙されたり元々このような役割が多いよな……」
真名「基本的に頭がいいから疑心が強くなるというのがある。鵜呑みにして信じるという事はあり得ないから疑って〜…みたいな流れは多いかもしれないな」
刹那「天才夕映の過ち、天才夕映の結論というわけだな、それは若干間違っているんだが……」
真名「ん?それはどこかで聞いたことがあるようなないような気が……」
刹那「え?気のせいだよ、気のせい。あっ、本人ではありませんから気にしないでくださいね?」
真名「……ん?どこかに元ネタか何かあったか……?漫画を読み直してみるか…」
刹那「えっ…?あはははっ……気にするな気にするな……」
出席番号五番 和泉亜子
【洗脳参戦→不参戦】【健康(殺人による精神的ダメージ)】
【ウチ、いつも助けられてばっかりや…】
【開始三十分後に魔法アイテムにより洗脳
→秋エリアにて、美空を夕凪で刺し殺す(※その時、美空からネックレスをかけられる)
→夜七時、裕奈、アキラ、まき絵と遭遇、友情の力で殺人衝動から解放される
→その後、運動部でコテージに潜伏
→自分への責任感からコテージの部屋に篭る
→夜中、千雨、さよ、和美と合流
→部屋にて、千雨に諭される】
真名「案外生存フラグが立っているような気がする和泉、だな」
刹那「マーダーというか人を殺したという時点で死亡フラグだと予想していたんだが…
…美空さんのおかげでプラマイゼロ、というところじゃないか?ちゃんと元に戻った事だしな」
真名「残念だな、贈り物イベントは渡した人物は逝き、そのまま渡すという単純なところじゃないんだぞ?」
刹那「更に送って、みたいなパターンか……。正常な人ならともかく…」
真名「一度人を殺した人物の場合はすでに死亡フラグっていうのはあるからな
あ、あれだ、それでもプラマイゼロ、むしろマ〜イって奴になりそうだな」
刹那「う〜む、あのままマーダーのままの方がネックレスを他に渡していなくなる確率百パーセントな気がするが……。
ああ、なるほど、それがいいたいだけか?」
真名「ん?バレたか?気分で微妙にいいたくなってな」
刹那「お前……私達の部屋でテレビはそうは見ないのに何で知っているんだか……」
真名「お前も私も世間には疎いからな、一応情報源から情報は得ておかないといけないからな」
刹那「ふ〜ん……。って!まっ、また話がずれてるぞ龍宮っ!?」
真名「あぁ〜……下手こいt…」
刹那「だからっ!それはやめろよっ!?」
真名「はは、済まないな。ただし……本当に和泉の思考は後ろ向きになりがちだな…」
刹那「性格だから仕方がないような気がしないか……?ただしここでもまた長谷川さんがやってくれたな」
真名「名言、デカイ悩みは〜…の奴だからな。本当に原作準拠だ。和泉にしろ長谷川にしろ……違和感がないな」
刹那「本当に上手いよな……。前向きに進めることを期待して見守ることにするか」
刹那「さ、さて、そろそろ規制にかかりそうな予感がするし…」
真名「今日はこれでお別れという事だな」
刹那「やはり文量が多いのを見ると……」
真名「明日は残りを纏めてうpロダに落とす予定、という事にさせてもらうよ」
刹那「明日パソコンを開けなかった場合など投下に支障が出る場合は携帯から随時連絡させていただきます」
真名「では、タイトルコール、ネギロワらじお!中継解説編、第二夜、終了だ」
第三夜に続く..
MANAちゃん乙
傾向分析氏乙です
傾向分析の刹那が原作より好きなんだが…
傾向さん乙
21部読んだばっかなのによく分析してて凄いっす
いや傾向さんが凄いんじゃなくてMANAが凄いんだった
傾向分析の刹那と真名だいぶ原作とキャラ違うがそれぞれファンついてんなw
傾向氏、乙です。
いやぁ、毎回楽しいですな。
しかし明日一日で投下終わるのかな?
火曜日から21氏復活のはず……だよね?
間違ってたらゴメン。
それと、三部の扱いについては新旧を別ルートと考えて両方カウントするか、
もしくは修正版の方を正にする方が個人的には良いと思う。
まぁ、最終的な判断はカウントする人間に任せるけども。
21氏に再開水曜まで待ってもらって明日の昼、明日の夜、火曜日の夜の3回で残り25人投下しきるとか?
21氏も1日くらい待ってくれるよ
>>172 死人まで参加ですか?
裕奈母、エヴァ母は。
裕奈母の戦闘力は教授より遙かに上のイメージがある。
夫婦喧嘩はない、あっても奥さんの力技で勝利。
三つとも面白そうだがな。
傾向氏乙。俺も21部読んでて長編書いてみたくなった一人。
いやさぁ21部みたいなレベル高いの作れるわけないって分かってるけどなんか創作意欲沸いてしまうw
じゃぁ明日(日付的には今日)とりあえず昼と夜に投下して明後日21氏が帰ってきてもし21部投下するようなら残りはロダで21氏が一日待ってくれるようなら明後日残り全部投下でおk?
いいよ
今更だが伊吹氏とS氏の楓たんぽぽ畑の絵が凄すぎる
あんたらなんなの?どうしても次の作品が楽しみで楽しみで仕方ない
\ /
● ● <200ゲットしちゃったよー!
∵ ∵
 ̄
誰かなんか投下しないのか?
.
∩
, ─|l| ,/ノ
! ,'´  ̄ ヾ
! | .||_|_|_|_〉
! トd*゚ -゚||
ノノ⊂ハハつ
((, c(ヾyイ だからなんで私だけバニー…
しソ
2人の間に風が吹く
「いい風だな」
桜が舞い散る
「そうでござるな」
銃が鈍く光る、くないがきらめく
両手に銃を持った女が一度目を閉じる、くないを両手に広げた女が薄く目を開く
そして
「いくぞ!!」
「参る!!」
互いに疾る2人の間には
金属の鈍い光と
冬眠から覚めたカエルが…
「カ、カ、カエルでござー!!」
「貰った!!」
【長瀬楓、死亡】
そういや21部ああいう設定なのに桜出してないな
たんぽぽ畑が凄い綺麗な表現だったから出さないで欲しい気持ちもあるけど
おうおう
GJだぜこのやろー
ネギ「今からあなたたちには殺し合いをしてもらいます」
一同「ざわ…ざわ…」
ネギ「では、ルールの説明をっ!?」
ドゴォ!!!!
たつみ「ネギ先生…冗談でも言っていいことと悪いことがあるぞ」
かえで「ふむ…拙者らを敵にまわして勝てると思っているでござるか?」
ラカン「このラカン様をな!!」
ちさめ「ちょっwwwおまえ生徒じゃねぇだろwwwww」
やっぱ傾向分析面白いな
是非全部クリアして欲しい
傾向氏乙
21部が終わったらまた修正版とか出たりするの?
今のとこ明日菜とかあんま目立ってないけど後半戦は明日菜メインみたいだし
刹那の「百合、ですか……?」に糞ワロタんだがwwwwwww
皆さん乙
今日が何の日か知ってる?
ネギ「今日は皆さんに殺し合いをしてもらいたいと思いますっ!!」
まき絵「あはは、おもしろ〜い、ネギ君ってそーゆー嘘もつけるんだ〜」
ネギ「う、嘘ではありませんっ!本当に初m…」
アスナ「へ〜、エイプリールフールを知ってるんだ、イギリスでもあんの?」
ネギ「はっ…?えいぷりーる…ふーる?」
美砂「知らないの?ネギ君、この日はどんな嘘でもついていいんだよ?」
ネギ「そ、そうなんですか……」
あやか「しかしネギ先生、どんな嘘でもつけばいいというものではありませんわ、殺し合いなど言語道断、いけないことですわ」
アスナ「そうね、わかってるじゃない、いいんちょ、というわけだからネギっ、そういう嘘は禁止よっ、わかった?」
ネギ「えっ、あっ……はい、すいません…」
夕映「わかればいいです。それでは授業を始めましょう」
ネギ「あ……は、はい、じゃあ英語の教科書の78ページを開いてください…(い、言い逃しちゃったよ…)」
バトルロワイアル終了
あるあ……あるあるw
これは良作ww
ネギ「これから皆さんには殺し合いをしてもらいます」
アスナ「こらぁ!ネギ!今日がエイプリルフールだからってそんな嘘つくんじゃないわよ!」
ラカン「おっと嬢ちゃん。その少年の言っていることは嘘じゃない。お前等には本当に殺し合いをしてもらう」
一同「ラカンさんがいうならしょーがないな」
バトルロワイアル開始 残り32人(ラカンも含む)
ネギロワ 〃"⌒ヽ_ ム`ヽ ネギロワ
| .///二!| ,;彡') ヽ
///d!´,_ゝ!ノ⌒(ゝ._,ノ おまえらさっさと殺し合いな!
, '"⌒7⌒ヽーく \ /
, ' ノ、 。|/ ネギロワ
ノヽ`ー-'´_人`ー'ノ
ヽ彡  ̄ _人'彡ノ
、m.ソ ノ r'十ヽ/ | ─┼ヽヽ / ||
/`ヽ_/ 十∨、. | ___| ヘ. / ||
ずぎゃ ※※※※ヽ し (__ノ\ \/ /⌒ヽ_ノ ○○
4月馬鹿な空気に逆らって短編投下してみようと思います。
下手な文章と構成ですが良かったら読んでやって下さい。
誰も居ないであろう深夜を狙う辺りがチキンな自分らしいと思ってみたりw
219 :
短編ぽいの:2008/04/01(火) 03:24:11 ID:???
桜子短編ぽいモノ
そこはなんの変哲もない山小屋だった――恐怖で震える一人の少女が居る事を除けば。
小屋の外は豪雨が降り注ぎ、激しく屋根を打つ。
闇夜に雷が光り、激しい音を立てて大地を振るわせた。
「きゃぁ!!」
鳴り響いた雷鳴に驚いた少女――椎名桜子は小さく悲鳴をあげる。
「もうやだよ……帰りたいよ……麻帆良学園に……平穏な日常に……」
雨の音にかき消されそうなくらい小さな声で呟く桜子。
目を閉じて、両手で握りしめた紫色の宝石にひたすら祈り続ける。
この島で行われている馬鹿げた殺人ゲームから解放される事を夢見て。
どれぐらいの時間が経ったであろうか。
外の雨はすでに止み、真っ黒だった空は完全なる青を取り戻していた。。
「……」
桜子は窓越しに晴れ渡った空を無言で眺める。
自分はまだ生きている――今の桜子には、もうそれだけしか理解する事は出来なくなっていた。
数日前まで共に学んだクラスメイトに命を狙われ、這々の体で逃げ回った三日間。
彼女の精神は限界をはるかに超え、次の行動を考える事すら出来なくなっていた。
そんな彼女に出来るのはこの小屋でこの殺人ゲームが終わるのを待つ事だけだった。
220 :
短編ぽいの:2008/04/01(火) 03:25:02 ID:???
唐突に山小屋の周囲に足音が響く。桜子の体がビクッ、と震える。
誰かが来た事を察知した彼女は咄嗟にソファの裏に体を隠す。
そんな彼女の事などお構いなしに、小屋の扉はゆっくりと開かれる。
「おめでとう、椎名桜子君。君はゲームに勝ち残ったんだ。もう戦う必要はないよ」
そう告げたのは、扉から入ってきたこのゲームの主催者、高畑・T・タカミチだった。
その後には軍服に身を包んだ大勢の兵士。
「……私が……勝った……?」
「あぁ勝者だ。もうこの島の中で生き残っている3−Aの人間は君しか居ない」
逃げてばかりだった自分が何故勝者なのか理解出来ない桜子に対し、
高畑は煙草をふかしながら現状を説明する。
「君以外のクラスメイトは全員死亡したよ。間違いなく、ね。
そう言う訳だから君が勝者なんだ。よかったね、生き残る事が出来て。
では早速この島から出る事にしようか。もうこの島に用はないしね」
映画が終わった映画館から帰るかのような軽い口調で、桜子にこの島から出る事を促す高畑。
しかし未だ訳が分からない桜子は、鳩が豆鉄砲を食ったような顔で高畑を眺める。
「どうやら恐怖のあまり思考能力が著しく低下しているようだね。仕方ない、無理矢理連行するか」
高畑の指示と共に、後に控えていた軍服の男達が桜子を力づくで立たせ、外へ連れて行く。
桜子は一瞬抵抗の素振りを見せたが、腕を捕まれた後は抵抗することなく連行されていく。
「しかし意外な形で終わったものだな。こんな展開はさすがに予想出来なかったよ」
誰も居なくなった山小屋で高畑は独りそうごちた。
221 :
短編ぽいの:2008/04/01(火) 03:26:13 ID:???
強引に連行された桜子は無理矢理ヘリコプターに乗せられた。
相変わらず彼女は無抵抗で、その瞳はまるで死んでいるようだった。
そんな桜子の隣に、遅れてきた高畑が腰掛ける。
ドアが閉まり、高畑の一声の後にヘリコプターは空高く舞い上がっていく。
クラスメイトの達が殺し合った忌まわしき島が遠ざかって行く中、高畑は桜子に声を掛ける。
「君が何故生き残ったのか知りたいかい?」
「!?」
今までずっと虚ろだった桜子の瞳に光が灯る。
「おや、興味があるのかい? では話してあげるよ。少し長い話になるがいいかな?」
そう告げた高畑は、桜子の返事など待たずに言葉を紡いでいく。
「君に配布された初期武器だがね、あの宝石は持ち主の幸運を倍にするマジックアイテムなんだ。
君はその幸運によってこのゲームに戦うことなく勝ち残ったんだ。
普通では有り得ない話だけどね、君の運の良さは神がかっているようだ。
通常なら銃弾が僅かに逸れたり良いアイテムをゲット出来たりする程度のハズなんだけどね」
桜子は信じられないという表情で高畑を見つめる。
だが彼の真剣な眼差しはそれが嘘でない事を物語っていた。
「有り得ない話だと思うだろう? だけど実際に起こってしまったのさ、幸運過ぎる出来事がね」
「…………」
「そしてその幸運の力とは、他人の幸運を不運に転じる事で得る事が出来るようになっているのさ」
「え?」
222 :
短編ぽいの:2008/04/01(火) 03:27:03 ID:???
高畑の言葉に桜子は耳を疑った。
いや、そう聞いた今でもまだ半信半疑ではあった。
人の幸運を吸い取るアイテムなんて馬鹿げている。有り得るはずがない、と。
「信じるも信じないも君次第だがね……そうだな、じゃぁ少し不運な話をしようか。
君は自分のクラスに相坂さよという少女が居る事を知っているかな?」
高畑の問いに桜子は首を横に振る。
「そうか。まぁ知らないのも無理はない。なにせ彼女は幽霊なんだからね。
その彼女もね、この島に連れられてきていたんだ。君達と同じくしてゲームに参加させられる為に。
幽霊だから殺しようがない? 普通に考えたらそうだね。
でもね、彼女は不運な事に彼女を消す事の出来る力の持ち主に出会ってしまった。
さよ君は争う意志など皆無だったが、大事な人を失って絶望していた刹那君は、
さよ君の気配を感じただけなのに無意識に退魔の剣を彼女に向けて撃ってしまった。
こうして不運な彼女は魂すらもこの世から消える事となったんだよ」
「…………」
「そうそう不運と言えばこんな出来事もあったね。
鳴滝風香君なんだけどね、彼女の初期配布武器は幸運な事に銃だったんだ。
だが彼女は銃を扱った事など無かった。だから一度試してみたくなって藪の中を目がけて撃ったんだ。
だがそこで不運な出来事が起こった。その藪の中を彼女の妹である史伽君が歩いていたんだが、
不運にも彼女の心臓に当たってしまった。ほぼ即死だった。
僅かながらだが彼女の悲鳴を聞いた風香君はすぐに駆け寄ったが、その時にはすでに事切れていたよ。
それを見た風香君は自分の銃で自分の頭を撃ち抜いてしまったんだ。
なんとも不幸な出来事だよ。まぁ姉妹揃って死ねた事は幸せだったかもしれないけどね」
「!?」
その台詞に、桜子は鋭い視線で高畑を睨み付ける。
先程まで虚ろだった彼女の物とは思えない程鋭く。
乙。
この4日で傾向分析除けば1番長い短編だったな
次回も期待してんよ
俺もアンケで1番票多かったキャラで作って21部終わって22部始まる前の時投下しようかな・・・
224 :
短編ぽいの:2008/04/01(火) 03:34:59 ID:???
「おっと、気に触ったかな? だがまだ他にも不幸な話は沢山あるよ」
「もう……結構です……」
「そう言わずに。空の旅はまだまだ続くんだ。ゆっくり聞いてくれ」
「結構って言いました!!」
なおも話を続けようとする高畑に、桜子は大声を上げてハッキリと拒絶の態度を示す。
だが高畑はそれでも話を止めようとしない。
「君には聞く義務があると思うんだよね。君に幸運を吸い取られた少女達の物語を」
「そんなの関係……」
「無いって言えるのかい? いいや、言えないよ君は。三十人の命を背負った君にはね」
「……ッ」
「そうそう、おとなしく聞くのが一番だよ。
さて、次は千鶴君だが……彼女の渡っていた吊り橋がね……」
桜子は無言で高畑の話を聞き続ける事にした。
それはまるで懺悔のようだった。
いや、実際桜子は高畑の話に出てくる名前を聞きながらクラスメイト達に心の中で謝り続けていた。
「超君は結構壮絶だったよ。まさか戦時の地雷がまだ残っていたとはね……」
「明日菜君は山の中でぬかるんだ足場に足をとられ……」
「エヴァンジェリンは自らの……」
「ザジ君は……」
「千雨君は……」
親しかった者、それほど親しくなかった者……どれも名前が出ては不運な出来事で死亡していった。
その度に桜子は心の中でその者に謝罪と別れを告げていく。
高畑の話は止まる事が無く、それは最早話ではなく独白に近かった。
そんな独白を聞く度に桜子の中には悲しみと憎しみが膨らんでいく。
それと同時に彼女たちの幸運を奪ってしまった自分への恨みも。
225 :
短編ぽいの:2008/04/01(火) 03:35:42 ID:???
「君ともう一人最後に残ったのは真名君だったな。
その彼女もまさか雷に打たれて死ぬ事になるとは夢にも思わなかっただろうね。
僕は彼女が勝ち残ると思っていたのだが……まさに不運過ぎる出来事だよ。
いや、それだけ君の幸運と生き残りたいという願いが強かったのだろう」
「……美砂は……美砂はどんな不運に見舞われたの……?」
ほぼ出尽くしたクラスメイトの名前の中で、未だ美砂の名前だけは出てきていなかった。
その事が気になって桜子は高畑に問うた。
問われた高畑はため息とともに言葉を絞り出す。
「急かすのはよくないね。最後のお楽しみにとっておくつもりだったのに。
まぁいい。美砂君はね、唯一不運な目には遭わなかったと言って良いな」
こんなゲームに参加させられて不運な目に遭っていない訳ないだろうと桜子は思ったが
あえて話の腰は折らずにおいた。
「美砂君はね、ゲームが始まってすぐに銃で自らの頭を打ち抜いて死んだんだ。
こんなゲームには死んでも参加しない、って言ってね。
彼女だけが我々の思惑の中で死ななかった唯一の人間だよ。
その意志の強さを称えて、彼女が死を選んだこの銃を持ってきた。
後で弾を抜いて桜子君にあげるよ。形見だと思って大事にして――」
そう言って取り出した銃を、桜子は一瞬の隙をついて高畑の手から奪い取り、発砲する。
操縦席に座っている男目がけて。
一発。そしてもう一発。
乾いた二発の銃声がヘリの中をこだまする。
操縦席の男は操縦桿にぐったりと倒れ込む。
操縦者を失ったヘリは徐々に高度を落としていく。
呆然としていた高畑は、桜子の手から銃を奪い返し、腹いせに彼女の顔を殴りつける。
そして死んでしまった操縦士の代わりに自らが操縦しようと操縦席に乗り込もうとする。
226 :
短編ぽいの:2008/04/01(火) 03:38:58 ID:???
「くそっ、とりあえず高度を上げないと……」
高畑は死んだ兵士の体を後にやって自らが操縦桿を握る。
ヘリの操縦免許など持っていない高畑だが見よう見まねでなんとか操縦しようとするが――
「ぐはっ!!」
桜子は兵士の持っていた銃を奪い、高畑目がけて発砲した。
胸と脇腹に一発ずつ銃弾を浴びた高畑は、それでも桜子から銃を奪い返しもう一度彼女を殴りつける。
後部座席でうなだれる桜子を睨み、吐き捨てる。
「……自分が何をしたか解っているのか!? 墜落したら全員助からないぞ……それなのに!!」
銃弾のダメージが大きいのか、操縦席で呻く高畑。
ダメージによって意識が遠のきはじめ、操縦もままならなくなる。
「何故……何故こんな事に……まさか桜子君が玉砕覚悟でこんな事をするとは……。
それ以前に……素人の彼女が何故こうも……上手く事を運べるハズ……」
そこまで思い至って、高畑は思い出す。
彼女の武器、幸運を倍する宝石を彼女に持たせたままだった事を。
「なるほど……全ては桜子君がこうしたいと思った時からすでに運は全て彼女に向いていたのか……」
薄れ行く意識の中、高畑は桜子の呟きを聞いた。
「美砂……みんな……これが私が出来る精一杯……けど仇は取ったよ……
ごめんね……みんなのおかげで助かった命棄てちゃって……私もすぐにそっちに行くね……」
墜ちていくヘリの中、桜子は生涯で最後の笑顔を心の中のクラスメイトに向けたのだった。
227 :
短編ぽいの:2008/04/01(火) 03:44:34 ID:???
あとがき
ふぃー、何とか終わりました。
途中で規制くらってどうしようかと思ったけど
223さんのおかげで助かりました。
ホントはヘリが墜ちた後も続けようかと思ったんですが蛇足っぽいんで
やめたんですけど、どっちが良かったのかな、と今更ながらに思ってしまいます。
初めて作品投下したけど、すっごいドキドキものですね。
長編作者の方々はこんな気持ちを毎日味わってるかと考えるとホント大変ですね。
明日からの21部の続き、楽しみに待ってます。
ではこれにて失礼します。
真夜中にGJと言ってやろう
これが下手な文章だとしたら、過去に短編を投下した俺は涙目な件
俺の中では早くも本年度No,1候補な作品だったよ。GJ!
>>227 GJ!
ぜひ本編化してほしいくらいです。続きみたいです
中々良いよ。
ただもうちょい短くまとめれたら尚良い。
場面展開は結構良いと思う。是非また短編書いて欲しい。
朝方ですが傾向作者氏、短編作者方乙 そしてGJです
こんな時間でも結構見てるんだなw
さぁニートの俺は今から寝るか
>>227 GJ! 話のテンポが良かったから長さは全く気にならなかったよ
話のテンポが良かったから長さは全く気にならなかったよ
次回作を期待してもいいですか?
>>231 この話を更に短く纏めたら、中身スカスカになるか、綺麗な文体が乱れるんじゃないか、と思うんだけど・・・
テンポや文体が乱れるリスクを考えたら、この作者さんにはのびのびと書いて欲しいな
落ち着けwww
技術があるなら短くまとめた方が見やすいだろ
ま、まとめるのも難しいしこれで十分良いと思うけどちと絶賛しすぎw
GJ!!
俺は20氏のゆえのやつの次に一番好きな短編だ
こんなに大勢がGJつける程か?
深夜や昼に関わらず一気にレス増えたなw
俺からも珍しくGJ
是非長編に挑戦してほしいものだ。
明け方4時に投下したのに直後たくさんレスついて止まる事なく昼も・・・
ちょっと自演臭いなw
その様な話は他でしてくれ、スレが荒れるから
俺達は罠にかかってたんだ…
今日21氏が帰ってくると信じて待ってたが実は今日はエイプリールフール……
なんて計算尽くしの罠なんだ……………
4日も空けて大変ご迷惑おかけしました。作者21です。今日からまた投下再開したいと思います。
>>107 本当に心から光栄に思います。
開いた瞬間あまりのクオリティに固まってしまいました。
物凄く綺麗で素敵な絵ありがとうございます。風景が自分が想像していたものとぴったりで本当嬉しいです。
>>113 とても雰囲気出ててこういうの好きです。
今回の話の二人きっと心情ではこんな感じだと思います。
泣きながら書いてくれたて…お世辞でもこんな嬉しい事はありませんね。
>>115 これまたかっこいい龍宮と楓で…
龍にん描かせたらS氏の右に出る者はいませんね
4コマの方もきっと楓の死因は超と龍宮に負わされた傷じゃなくてそれが原因かもしれませんw
>>157 えっと…リアルに鳥肌立ちました。
最初に楓が目に入って静かで切ない目してて楓の表情が凄い気に入りました。
それだけでも凄いのにたんぽぽといい空といい綺麗で味があってもう言葉に出来ないですね。
>>傾向分析氏
21部よりよっぽど面白いですねw
自分の書いた者を分析してもらえるなんて凄い嬉しくてたまりません。
ですが傾向分析に書かれてる事でこのせつや明日菜いんちょで起こらない事柄もあるので期待外れの展開になったらすみません…
その他短編作家さん達どれも良い短編でとても楽しまさせてもらいました。
同時に4日も空けてしまった事を詫びます。
では投下始めます。
41、終わりに向けて
「あっ、朝倉!」
「アスナじゃん!」
道中、偶然にも朝倉と千雨は明日菜達で出会う。
先程までまき絵達とコテージにいた朝倉達だが昼が昼が近づいてきたためそろそろ助けが来る頃ではないかと思い月島寄りの海岸に行ってみる事にした。
六人(さよを入れると七人)で行っても良かったのだが大人数でいてゲームに乗った者に遭遇すると不利なため魔法の話が分かる朝倉と千雨(と人形に入ったさよ)が向かいまき絵達は待つ事にした。
最も明日菜達のようなゲームに乗ってなく戦闘力のある者に出会うと知っていれば全員一緒に来ていたわけだが。
「もータイミング悪いわねー。ゲームに乗った人に会った時の事を考えて少人数で来たのに…。明日菜と桜咲がいるなら皆で来れば良かった」
「えっ?ちょっと待ってよ。何がなんだか分かんない」
朝倉の言ってる事がいまいち理解できなかった明日菜は説明を求める。
「実は私達さっきまでこの先にあるコテージにいたの」
「正確に言うと早朝コテージについてそれからさっきまでいただけだがな」
「運動部の皆さんも一緒にいましたー」
千雨とさよも口を挟む。
「それで、実は私達昨日の時点でなんとか麻帆良に連絡できたの。麻帆良から助けが来るのは今日の昼。多分後数時間で助けが来ると思う」
そこで刹那もやっと理解した。
助けが来るという事でその場に朝倉達は向かい大人数だと狙われやすいから運動部四人はコテージで待機する事になったのだと。
だがもし自分達と出会えれば護衛も兼ねて全員で海岸に向かえる。
そのためタイミングが悪かったと。
明日菜は全部説明されても理解できなかったようだが…。
「て、わけだからアスナはゆーな達迎えに行って」
結局刹那(と木乃香)が朝倉達に就き海岸に向かう。
明日菜はまき絵達のいるコテージに行き四人を連れて来て海岸で合流という事になった。
最も助けが来る時間ははっきりと分かってないためそこに向かうと言われた月島寄りの海岸で何時間も待たされるかもしれないが。
そのためまた六人でコテージに向かい運動部と合流した後全員で海岸に向かっても良かったのだがすぐ助けが来るかもしれないという可能性もある事から一旦別れる事にした。
「じゃぁアスナさん、後で会いましょう」
「気をつけてーな」
「うん。任せて!」
一言かけあうと明日菜はコテージへと向かった。
「ところで朝倉さん、私達の行動経緯も話した方が良いのでしょうか?」
「んー情報は欲しいとこだけどここで話しても仕方ないし歩きながら頼むよ」
また、刹那達もその場を後にした。
一方、コテージへ向かう明日菜。
数分程走り続けているが息は切れてない。
そんな彼女の前に再び彼女は突然現れた。
──雪広あやか。
「い…んちょ…」
お互い突然の事に驚くしかなかった。
だがあやかの方は前回とは違った。
何も言わずあやかはハルナから奪った銃を撃つ。
パーン
明日菜は反応出来ず頬に弾がかすれてようやく自分が撃たれた事に気付く。
「い、いんちょ何やってんのよ!いい加減目覚ましなさいよこのバカ!」
いつもならこう一言悪く言えばつっかかってくるだろう。
でも赤い目をしたあやかは何も返事する事なく撃ち続ける。
仕方なく明日菜はアーティファクトを出しそれを防ぐ。
もはや達人をも凌駕する程の動きを修行で身につけた明日菜にとってアーティファクトがあれば銃弾を防ぐ事は難しい事ではなかった。
「あのバカ!本当に仕方ないんだから…!」
明日菜はハマノツルギを後ろに投げ飛ばすとあやかの元へ一直線に進みだす。
──パン!
【残り15人】
42、3Aの心臓
──パン!
銃声ともとれるその音の正体、
…ビンタ。
赤い目をした彼女は呆然としている。
当たり前だ。てっきりどちらかが死ぬまで戦うと思っていたのに武器を捨ていきなりビンタ。
明日菜は強くビンタすると表情を緩めゆっくりと抱き寄せる。
それは明日菜が文化祭でタカミチにふられた後あやかに抱きしめられた時と同じだった。
一つ違ったのは抱きしめる側と抱きしめられる側という事だけ。
──バカあやか…
何故だろう?
「いんちょ」と言うはずだが出た言葉は「あやか」だった。
明日菜の胸にぐっと抱きしめられたあやかの目からは涙がこぼれていた。
一瞬ハルナの温もりを思い出す。
でもすぐその温もりは明日菜に戻っていた。
後で分かった事だが例え魔法アイテムといえど完全に人の心を則る事は難しいらしい。
あのエヴァが魔法で運動部を操った時も魔法で割りと簡単に元に戻したのと同じで今回は魔法が使えなくても「友情」長年培ったそれのおかげで解けた。
しかしそんなの関係なかった。理屈ではない。
明日菜とあやかの間に無駄なやりとりは必要なかった。
一つの言葉、それだけでお互いが分かった。
それから少しの間あやかは何も言わず明日菜の胸の中で涙を流し続けた。
……。
「私、自殺します」
落ち着いたあやかの突然の一言に当然明日菜は驚く。
「私はハルナさんを殺してしまいました…。人殺しに生きる価値はありません」
あやかの性格上やはり人を殺しておいて自分だけのうのうと生きている事は許せなかった。
もちろん明日菜もはいじゃぁ自殺しなさいと言えるわけもなく、
「何言ってんのよ!そんな事して何の意味があるのよ!」
「ですが──」
パン
再び明日菜はビンタをかます。
「あんたは委員長なのよ。バラバラになった3Aを繋ぎとめれるのはいんちょしかいない。あんたは3Aの真ん中。私達の心臓なんだから」
「明日菜さん…」
「心臓がなくなったら動けないでしょ。それにパルはいんちょの死なんか望んでないってそんくらい分かるでしょ」
「本当に私は生きてもよろしいのでしょうか?」
「当たり前よ」
明日菜は説教染みた事をし少し恥ずかしくなり頬を赤く染め目をそらす。
あやかは再び明日菜に助けられたと感謝し涙しそうになるが今度はギュッとそれを抑えた。
……。
しかし出会った時から天敵である二人にその状態は長く続かな…
「全く…こんなお猿さんに説教されるなんて…恥ですわ」
「何よ!あんたさっきまで大泣きしてたくせに!」
「なんですってー!…まぁ、今回は許してさしあげますわ」
…いと思われたが今回は意外にもあやかの方が引いて出た。
「ん?珍しいわね?」
「アスナさん、ありがとうございます」
あやかは感謝の気持ちを存分に込めもう一度親友に礼を言った。
明日菜はいつものあやかに戻ったようでいつものあやかとは全然違う言動に少し戸惑うが素直に彼女の気持ちを受け止めとく事にした。
しかし定時放送がそんな二人を邪魔する。
『正午だ。4度目の放送をする。
死亡者は2番明石裕奈、4番綾瀬夕映、18番龍宮真名、19番超鈴音、20番長瀬楓、21番那波千鶴、22番鳴滝風香、23番鳴滝史伽、27番宮崎のどか、28番村上夏美、以上10名。
禁止エリアは1-D、4-A、5-C、6-Eだ。残り1日頑張るんだな』
「なんでゆーなが…?」
「どうしたんですか?」
突然顔色を変え裕奈だけに反応する明日菜にあやかは尋ねる。
「いいから急ぐわよいんちょ。走りながら話すから」
この十数分の間に何があったのだろう?
明日菜は突然心配になりコテージへと走った。
【残り15人】
おしまい。
やや早い展開となりましたが大目に見てやって下さい。
実は初期段階ではもう少しあやかの話が増えしばらく引っ張った後
明日菜と戦いその後元に戻るといった展開だったんですがそれをすると楓の話が一部できなくなるためこうしました。
他にも似たような理由で夏美、のどかも減りました(傾向分析でその事があげられたため一応言っておきます)
そして明日の分から明日菜エヴァ主体の話になりますがエヴァの能力(?)がややオリジナル設定となる場合がありますがその辺も大目に見てやって下さい。
後、裕奈が死んだら14人ですがまだその部分は明日以降となるのでこの時点では残り15人にしてます。
やべ不覚にもほのぼの感動してしまった
長編でも良いけど短編だったら間違いなく過去最高だったな
GJ
21氏良い話持ちすぎだろwww
作者21氏乙
テンポ良い方が俺は好きだから構わないぜ
むしろこれだけ中身あるのに1話にまとめれる文才を分けて欲しい
おおー
これは泣ける
楓編に比べてやや文章力落ちてる気がしてるがすごいいいよ
255 :
短編ぽいの:2008/04/01(火) 21:06:20 ID:???
ダメ出しばっか書かれてると思ってたら
意外に良い評価してくれた方が多くて嬉しいです。
GJくれた方、ありがとうございます。
そして指摘くれた方も居てそっちも嬉しいです。
次の機会があったら参考にして少しでも今回より良い物書きたいです。
>>230 一応長編も書いてますけど、仕上がるのは当分先ですね。
頑張ります。
>>231>>236 長いのは自分でも理解してるんですけど、
力量無くてなかなか短くまとめられないんですよね……。
今書いてる長編の方もやたら長いし……。
要らない部分を上手くまとめられるようになりたいですね。
もっと精進します。
>>238 自分が一番その意見に賛成かもw
もっと批判喰らうかなと思ってたので。
そして21氏、投下乙です。
まさかビンタの音とはやられました。
相変わらず上手いです。
氏のように要点を上手くまとめられる技術が欲しいです。
アニメだったら パン て音で銃声と思わせたまま来週って感じだな
んで次週その音がビンタだった〜て
21部が映像化されたら俺マジで感動して泣いてしまうわw
乙です
エヴァ楽しみww
ゆーな死んじゃた(´;ω;`)
傾向氏の予想通り亜子が再マーダーになったのか!?
二人ともGJです
葱坊主氏は絵も長編も両刀凄いな
絵師の方々、乙すぎるwwwなんか只の一読者としてレスするの恥ずかしくなってきたな。21氏がんば!!
作者21氏&葱坊主氏乙
イイネ!
>>248 。・゚・(ノД`)・゚・。
もしこの話が今後繋がってきたら神だな。まあないだろうが。
葱坊主氏も乙です
描く度に上手くなってんね
作者21氏、葱坊主氏乙です
てかS氏はお茶目なの?また投下し忘れてんねw
今頃ですが、作者21氏 葱坊主氏 乙
S氏が投下し忘れた4コマだと思ったら違ったのかw
だが>266氏も凄い上手い…
次回作超期待してる
>>266 乙です。
もしよければコテを名乗っていただきたい。
うおー
昼間から乙!
相変わらずS氏上手すぎ
>266の人も良い!!
S氏が神すぎて赤ちゃんが泣きますどうにかして下さい
二人とも乙!
UMEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEE
274 :
マロン名無しさん:2008/04/02(水) 18:13:23 ID:FJKndQa7
3度目の放送あったっけ?
>>266 実は前回びみょーって思ってたけど色塗るとここまでよくなるのか!
あんた凄いよ!次回作ものすげー期待してる。好きになった
>>269 ちょwwwラカンwwwwwwwww
無駄に上手いwwww
S氏の夏美も良いな
∵∧_∧ |∵∵∵||∵∵
(´Д`)|∵∵∵||∵∵
/⌒ ヾ∧_∧ / /∵∵
/ γ ( ´∀`) /∵∵∵
/ヽ /⌒ <∵∵∵
ソ∵/ /ュヘ |∵∵∵
∵/〈_(^ヨ /∵∵∵
/| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|<∵∵∵∵
/|ラカン登場⊂_ヽ∵ ∵
∵|_____| ヘ∧_∧∵
<_らガタン/// /(´Д`)
||||_つ(_つγ⌒ /∵
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄∪ ̄ ̄ ̄
ネギロワ 〃"⌒ヽ_ ム`ヽ ネギロワ
| .///二!| ,;彡') ヽ
///d!´,_ゝ!ノ⌒(ゝ._,ノ 俺を呼んだかい?
, '"⌒7⌒ヽーく \ /
, ' ノ、 。|/ ネギロワ
ノヽ`ー-'´_人`ー'ノ
ヽ彡  ̄ _人'彡ノ
、m.ソ ノ r'十ヽ/ | ─┼ヽヽ / ||
/`ヽ_/ 十∨、. | ___| ヘ. / ||
ずぎゃ ※※※※ヽ し (__ノ\ \/ /⌒ヽ_ノ ○○
こねーなー
279 :
マロン名無しさん:2008/04/02(水) 23:22:40 ID:FJKndQa7
あれまだ?
ageんなよ
勝手に休むのはよしてくれ
せめて一言頼む
PCにトラブルでもあったんかな?
今日はこの時間だからもう投下は難しそうかな。
まぁ、明日に二日分投下してくれれば良いけど。
うん、明日二日分!
前書きに急に投下出来ない日があるかもしれない的な事書いてなかった?
勝手ではないと思うけど毎日楽しみなだけにちょい残念
21氏は礼儀正しいからレスなしに休む事はないと信じて4時までは待つよ俺は
PCトラブルや回線トラブルならレスしようにも出来ないんじゃないか?
21氏は携帯からもアクセス出来るんだったか。
自分がPCでしか見れないから同じだと勘違いした。
できるよ
飲み会に拉致られて酔い潰れて布団直行などは、大学生や社会人にはままあること
風邪引いて寝込んでるのかも知れないし、理由なんていくらでもあるんだから
投下や連絡は強制じゃないんだからあまり急かすものじゃないよ。21氏が投下し辛くなるだけだから
今更だがあやかは委員長でクラスの真ん中
つまり体でいうの心臓…はぁ、よく出来てんな
やっぱ物語を作るのに一番必要なのは発想力なんだな
妄想力ばっかの俺じゃぁ思いつかんな
21氏は交通事故にあって今峠を迎えて必死に戦ってんだよ
黙って待ってろ
縁起でもない事言うなよ……
便器でもない事言うなよ……
だって今日エイプリールフールじゃん
すみません。大変遅れてしまいました。
素直に白状すると遊んでました。携帯も家に忘れてました。夜桜綺麗でした。すみませんでした。
>>254 これまた上手い…
自分の作品じゃなくわざわざ21部なんかに…
本当嬉しいです。ありがとうございます。大切に保存させてもらいます。
>>266 もっと雰囲気出ててかっこいいです。
今回の話もう完璧そんな感じですよ。
4コマの方も上手くて自分も次回作凄い期待しちゃいます。
>>269 なんとクオリティの高い4コマ…
S氏の描くラカンかっこいいなぁと思ってたらS氏の夏美も凄い可愛いですね。
自分の一番好きなキャラなんでこういうの凄い良いです。
後、たんぽぽ畑の回一番いろいろ考えて自分が最も納得いくようにシンプルにしたんで21部の中でも特に気に入ってます。
その話にわざわざ絵を描いてくれたS氏と伊吹氏に改めて感謝したいです。
お二人のたんぽぽ畑と楓の絵どうしても何度も見てしまいその度に入り込んでしまいます。
では投下始めます。
43、氷の恐怖
コテージについた明日菜とあやかが見た光景──
「エヴァちゃん!」
それより十数分前
「外に誰かいるよ」
「えっ?朝倉達が戻って来たのかな?」
コテージから朝倉達が出て行った直後だったため何かあって朝倉達が戻って来たと思い四人は外に出てみる。
亜子も千雨の助言のおかげで完璧にいつもの亜子に戻っていた。
しかしそこにいたのは朝倉達ではなく金髪の少女エヴァンジェリンだった。
「エヴァちゃん!ねぇエヴァちゃん最強の魔法使いなんでしょ?なんとかできないの?」
エヴァを見たまき絵は何の警戒もなくエヴァに話かける。
まき絵自身今まで出会ってきた人物は無理矢理操られてる人以外ゲームに乗っている人がいなかったため疑う事をしなかった。
また亜子も助けてもらいゲームに乗った人に出会った事がなく、
アキラと裕奈もクラスメイトを信じきっていたため四人とも疑う事を一切しなかった。
ところがエヴァはまき絵を無視すると一本だけ他とは違う大きさの大木の前に立ち手を当てる。
「この島…ふん、こんなモノがあるとはな」
エヴァは試しに両手に魔力を込めてみる。
するといつも通りの感覚が戻った事にもう一度にやつく。
すると右手に大きな氷の塊が出来それを亜子に向け放つ。
「へっ?」
突然の行動に四人とも一瞬固まってしまう。
エヴァも別に理由があって亜子を狙ったわけではない。
ただ一番端にいたからであってそれはただの気まぐれだった。
氷が向かってくる亜子が見た光景、隣にいたアキラが自分の前に立っていた。
アキラは亜子を抱きしめると死を覚悟した。
別にエヴァを疑っているわけでもないが死に際と直感というその氷が命に関わる危険なものと思ったため亜子を守るべく自然と体が動いた。
しかし痛みが襲ってこない。
ひょっとして自分はもう死んだのか?
恐る恐る振り返ってみる。
そこには肩に穴をあけ右半身が凍っている裕奈がいた。
亜子に氷の塊が飛んでくる。
それを隣にいたアキラが自らの体を盾にして庇おうとしている。
それを見た裕奈は無意識のうちに大の字になり亜子とアキラの前に立ちふさがった。
ほんの数秒。その間に幾つもの気持ちが折り重なり裕奈がその身を犠牲にしてまで二人を守った。
「ゆーな大丈夫?しっかりして!死なないで!!」
まき絵は目が虚ろになっていく裕奈に必死に声をかける。
「ま…まき絵、痛いよ。肩に穴…痛いイタイ!やだ!死にたくないよ!いたい…!!」
死を目の前にしてあまりの恐怖に裕奈は取り乱す。
自分の体を見るのが怖い。その半分は凍っているのだから。
しかしその視界がふととらえたのは亜子とアキラだった。
その瞬間すぐに恐怖はなくなり虚ろだった裕奈の目は優しい普段の裕奈の目へと変わる。
「良かった。みんな無事だった…」
三人が無事だと分かり心からホッとした裕奈は目を閉じた。
「ゆ、ゆうなあああああああ!」
「エヴァちゃん、なんて事すんのよ!!」
三人ともその瞳からは涙がこぼれ混乱する。
「何って殺し合いがルールだろ?すぐに貴様等もそいつと同じとこに連れて行ってやるよ」
そう言うと再び魔力を込め氷の塊を作る。
が、ちょうど定時放送が入ったためその氷を自ら壊し放送が終わると今度は氷の剣を作った。
そして一歩ずつまき絵達の元へと歩を進める。
【明石裕奈 死亡】
【残り14人】
44、魔力と再生
一歩ずつエヴァはまき絵達に近付いていく。
そしてまき絵の目の前で止まると氷の剣を振り上げる。
これもまたまき絵を狙ったのは特に理由があるわけではなく三人の中で一番前に出ているからである。
「待った!!」
そう叫んだのはまき絵だった。
その手には何かリモコンのようなものが握られていた。
「これは支給武器で首輪にセンサーを送って首輪を爆発させる事が出来るの。ただし使えるのは1回だけ。死にたくなかったら動かないで!」
まき絵にとってこの言動は博打だった。
もちろんそんな武器なんてないしそのリモコンもコテージからたまたま持ち出したものだった。
ただ頭の悪いまき絵にとって「使えるのは一回だけ」と言ってある程度真実味を持たせるのは中々の判断だった。
「なんで、なんでゲームに乗ったの?」
裕奈の死を目にし涙ながらに尋ねる。
「別に。最初はこんなゲーム乗る気はなかったさ。だが茶々丸もハカセも死んだ。そして先の放送で超鈴音も。
もはや最後の1人しか生きて帰る事は出来ない。なら元々私は孤独な存在だ。全員殺して私1人が帰れば良い」
エヴァの考え、および結論はこうだ。
元々エヴァはゲームなんか乗る気がなかった。
しばらくすれば使い手の多いクラスなため自然と終わると思っていた。
本部の魔法使い連中もたいした実力がある者はおらずこのクラス(正確にはネギま部)の使い手達の方が強い。
しかし頭脳面で活躍出来る葉加瀬、茶々丸は死んだ。そのためハイテク面ではどうしようもない。
更に先の放送で超鈴音も死んだと分かり余計にどうしようもない。
そして楓、龍宮と凄腕の使い手達も死んだ。本部と戦うにしても戦力半減だ。
いや、そんなのひょっとしたら最初からどうでも良かったのだ。
茶々丸が死んだと聞いてもうどうにでもなれとその時点で思っていたのかもしれない。
キター。待ってて良かった!
「……」
酷く冷たい目をするエヴァを見てまき絵は言葉が出なかった。
「どうした?それを使わんところを見ると偽物か?まぁ最も少し魔力があればたとえ首輪が爆発しても不死身の私は死なんがな」
このコテージの前にある大木、これは麻帆良の世界樹に似たものである。
最も世界樹よりは霊格も遥かに落ちるわけだがこの島で一番の魔力が疼く場所である。
そのため特殊な魔法で首輪をつけている全ての者の気と魔法が使えなくなるといった効果もこの大木から半径五十メートル程だけは少し薄らいだ。
個人差はあるが大木のすぐ側だと普段の十分の一から十数分の一程の魔力が戻る。
そして大木から離れると離れるだけ戻る魔力は下がり四十メートル以上離れると魔力を込める事が出来るだけで物質化する事までは出来ない。
この島の場所によって季節が変わるという現象もこの木の影響である。
エヴァはそれらを知っていたわけではなく偶然このコテージにつきその木の事を知った。
完璧ではないし全盛期の何十分の一程度ではあるがある程度魔力が備わっただけでもエヴァはこの島で最強の存在となった。
しかしエヴァはすぐにまき絵を殺そうとはしなかったのは何故かというと、
もしまき絵の言う事が本当だとして首輪を爆発できるとしたら?
魔力の少ないこの状況で首輪が爆発したらひょっとして死んでしまうかもしれない。
普段の呪いのかかってない状況なら魔力さえあれば焼かれようが何されようが再生は出来る。
しかしここは得体の知れない魔法の島。
更にこの木。
必ずしも死なないという自信があるわけではないので少しの抵抗があった。
もちろん首輪の爆発の規模による。
エヴァは首輪が爆発したとこを見た事ないためその規模が分からなかった。
もし大きなものだったら更に自信は薄れる。
だが小さなものなら首輪が爆発しようとどうなろうと再生できる自信がある。
エヴァはすぐ気付く。首輪は爆発してもたいして大きいものではないと(大きくないとはいえ不死の者以外なら致命傷には至るが)。
簡単な事である。爆発が大きければ周りの関係ない第三者が巻添えになる可能性があるから。
結果エヴァはまき絵に首輪を爆発してもらいたいという気持ちになる。
この再生できる状況下で首輪が爆発すれば再生するため死ぬ事はなく首輪もなくなり自分を縛るものはなくなる。そして全盛期の力が完璧に戻る。
一番手っ取り早い方法はこのエリアが禁止区域となりこの場に残り首輪を爆発させる事だ。
そうすれば同じく首輪はなくなり自分を縛るものがなくなる。
そしたらこの場の連中は放っておいて自ら本部の者を皆殺ししてこのくだらないゲームを終わらせれる。
しかしこの区域が禁止エリアになる事が前提の話なので今一番早い方法はまき絵に首輪を爆発してもらう事だ。
もちろんまき絵の言ったそれは嘘なのでその話は実現できないわけなのだが。
少し待ってもまき絵が動く気配はなく後ろの二人も動かない。
エヴァもまき絵の言った事は嘘だと思い三人とも殺そうとする。
もし嘘でなくても殺してそのリモコンを奪い自らの首輪を爆発させれば良いだけなのだから。
そして三人は殺そうと再び氷の剣を振り上げた瞬間だった。
「エヴァちゃん!」
そう自分の名前を呼んだのは神楽坂明日菜だった。
【残り14人】
おしまい。遅くなって本当すみませんでした。
いやいくら遅くてもちゃんときて投下してってくれたことに感謝
そして乙
待ってた甲斐あったな
設定凝ってるな・・・
思わず44話2回読み返したよ
うん、待った甲斐あるくらいの内容だった。GJ
いやいやこっちも携帯から更新確認しながら缶ビール飲んで夜桜見物さ
どんなときもいくらでも待っててやるから安心しな21氏
よくきてくれたな ありがとう
俺もビール片手に夜桜見てる女子大生達を見ながら待ってたぜ
作者21氏乙
なんという花より団子より花………
作者21氏 葱坊主氏 266氏 S氏 乙です
夜桜見物の後で疲れているだろうにGJです
エヴァが魔法使えて不死身ってハードルあげすぎじゃね?
いくら21氏でも上手くエヴァ倒すの考えるの難しいだろ
エヴァ勝って皆殺しエヴァだけ生き残りエンドなんてないよな?
んー
確かに明日菜が普段通りの力使えるとはいえ魔法世界編前のネギより弱い明日菜がエヴァに勝てるか
エヴァが全盛期の数十ぶんの一でもラカンの戦闘力に例えると1000以上あるわけだし
明日菜は300くらいだろ。さぁどうなるか凄い楽しみだな。21氏の腕の見せ所だw
どうも、作者21です。
さっそくですが投下始めます。
45、ほんの小さなすれ違い
「貴様か、神楽坂明日菜」
「あんた何やってんのよ!ゆーなは?ゆーなは…?」
明日菜と目のあったまき絵は首を振る。
いや、まき絵に尋ねなくても放送とその場の光景・雰囲気で分かっていた。
それでも死んで欲しくない友達だから小さな望みをかけて聞くがそれは無駄な抵抗だった。
「エヴァちゃん自分が何したか分かってるの?」
「生き残るためには全員殺すしかないだろ?」
「助けが…助けが、ネギ達がもうすぐ来るのよ!」
明日菜の言葉を聞いてエヴァは一瞬戸惑った。
もしそれを知っていれば、先に聞いていれば皆と一緒に助けを待ち首輪が解除されたら自ら本部を撃破しただろう。
でもまだ間に合う。ここで謝れば…、
ここれ謝ればまだ自分は許してもらえるかもしれない。皆と脱出できるかもしれない。
助けが来るというのが本当かどうか分からないが明日菜が嘘をつくとは思えない。
でも余計なプライドが邪魔した。
その口から出た言葉、
「それがどうした?私はもう全員殺すと決めた」
それは些細な、ほんの小さなすれ違い。
もし助けが来ると知っていたらこれから始まるエヴァとの戦闘で誰かが死ぬ事はなかったかもしれない。
もしエヴァが出会ってすぐ攻撃せずまき絵達にその話を聞いていれば裕奈は死んでいなかったのかもしれない。
もしあやかが明日菜の前に立ち塞がらなかったらエヴァが裕奈に攻撃する前に間に合ったかもしれない。
もしまき絵達が一番最初にその事を言っていれば亜子は攻撃される事はなかったかもしれない。
もしエヴァがもう数分行動を開始するのが遅ければこうはなってなかったかもしれない。
もし朝倉達が全員で海に向かっていればこんな事にならなかったかもしれない。
いくら「もし」と「かも」を重ねてもそれは意味のない事だ。
でもその「もし」と「かも」が実現すれば最悪は免れたし考えても仕方ないと分かっていても考えてしまうものである。
だから誰が悪いというだけではない。
ただ全ては"小さなすれ違い"で動いているのだ。
この島では一つの判断、小さなすれ違いで大きく人生が変わる。
右を曲がろうか左に曲がろうか悩んだ人が右ではなく左を選んだから誰かが生きて誰かが死んだ。
右を曲がろうか左に曲がろうか悩んだ人が左ではなく右を選んだから誰かが生きて誰かが死んだ。
超が殺したのどかや古達、龍宮が殺した桜子や風香達も同じである。
もし彼女らが行き先を少しの気まぐれで変えれば殺される側は殺されてなかったかもしれない。
でも変わりに今生きてる人が死んだかもしれない。
それが積み重なって今生きている人と死んでいる人がいる。
つまり簡単にいうと戦闘力もなくゲームに乗る気もない者で今生きている者は運が良いからなのだ。
そしてここにまた一つの戦いが始まる。
「ならエヴァちゃんは私がとめてみせる」
「無理だ。確かに貴様には才能がある。いずれ最強クラスの使い手になるかもしれん。だが今はまだ私の足元にも及ばん。
それに再生がある以上このエリアでは誰も私を殺す事など出来ん。もはや私以外の優勝者はありえないのだ」
明日菜は何故エヴァに魔力が戻っているのかなど分からなかった。
このエリアが霊源のある場所という事すら知らない。
それでも今しなければいけない事はこの場にいる生きている者を守るためにエヴァを戦う事。
以前エヴァに言われた。その程度で誰かを守るなんて片腹痛いと。でも今は何がなんでも守りたい。
裕奈が守ったまき絵、亜子、アキラを親友のあやかを守れるのは今自分しかいない。
明日菜は退く事なくハマノツルギを出す。
エヴァは少し驚くが首輪がない事に気付き状況を理解した。
「とにかくあんたは私が倒す。この、バカエヴァ!!」
【残り14人】
46、圧倒的な実力
いつの間にか明日菜とエヴァの戦いは始まっていた。
あやかの指示で亜子とアキラはコテージの中に裕奈の死体を運び再び出てきて今は四人並んで戦いを見ている。
まき絵は手伝う事が出来なかった。明日菜とエヴァの戦闘から目が離せなかったからだ。
あやかが何か言ってもまき絵は反応を示さなかった。
もちろんエヴァも横目で亜子とアキラがコテージの中に入っていくのは見えたが止めようとはしなかった。
もし裏口があったとしてそこから逃げる可能性はある。
だが別に逃げても構わなかった。まずは明日菜を倒す事が優先。
その後の事はその時考えればどうにでもなる。
最も亜子もアキラも自分のために戦っている人を置いて逃げるなんて真似は絶対しなかったが。
それでもクラスメイトが死にクラスメイト同士が戦っているこの状況で涙を堪える事が出来ずその瞳にはうっすらと涙が見えた。
一方、明日菜とエヴァの戦いだがそれは素人が見ても簡単に分かる程明日菜が押されていた。
明日菜はエヴァに攻撃を入れれない。
エヴァは笑いながら軽く避けては軽い攻撃で返す。
それは突進してくる小学生を受け流す大人のようだった。
エヴァ自身一撃で倒そうと思えば倒せたが少し時間を食ったところで変わる事は特にないので明日菜で遊んでいた。
ひょっとしたら心の奥で明日菜を殺したくないという気持ちがあるから明日菜をすぐ殺さないのかどうかは本人すら分からなかったりするが。
明日菜がハマノツルギを振る。
それをエヴァは紙一重でかわす。
明日菜の後ろに回る。
一撃入れる。
それが何度も繰り返され明日菜は少しずつボロボロになっていく。
「やっぱり貴様は誰も守れない。現にクラスの半分も死んでいるしな」
「何よ、エヴァちゃんの事信じてたのに…」
一旦お互い手を止め言葉を交わす。
「本当に私を信じていたのか?」
エヴァはいつもの調子で相手を揺さぶろうとする。
「当たり前じゃない」
「いやきっと嘘だな。貴様はここに着きまず最初に私を疑った」
「そ、それはエヴァちゃんと皆が…」
「それが信用してないというのだ!だが私は別に信用してもらいたいなんてこれっぽっちも思ってない。死ね」
これまで以上の攻撃が来る。そう感じた明日菜は再び構える。
『氷神の戦鎚』
明日菜の頭上より巨大な球体の氷が落ちてくる。
それを剣で防ごうとするがあまりの強力さに圧されているとエヴァはこちらに手をかざしそこから突風のような風が襲う。
もちろん全防御力を球体の氷の方に注いでいたため簡単に吹き飛ばされる。
「ほぅ。常人なら死んでいたはず。達人でも気絶くらいはしてるんだがな…。やはり貴様の能力はやっかいだ」
大ダメージを食らうが気絶すらしない明日菜を見てそう発すると一瞬で明日菜の視界からエヴァが消える。
瞬動で明日菜の前に移動するとまたしても強く吹き飛ばしハマノツルギも逆方向へ吹き飛ばす。
「えっ?」
明日菜が目をあけ一瞬遅れて自分の体が宙に浮いているのが分かった。
殴られたところが激しく痛む。
宙に浮いたまま下を見るがまたしてもエヴァはそこにいなかった。
ふと横を見る。
だが横を見てエヴァがそこにいると分かったその時にはもう地面に叩きつけられていた。
「っ痛……!」
「どうした?もう終わりか?」
その圧倒的な実力差を見て亜子、アキラ、まき絵、あやかも不安が募る。
明日菜には死なないでほしいが自分は邪魔になるため手助けが出来ない。
何も出来ない自分達がもどかしい。
明日菜もまた同じ気持ちだった。
(エヴァちゃんが強いのは分かってたけどまさかここまで強いなんて…。私と修行してた時もあれだけ強かったのにあれでも…)
「武器もなくなったし戦意喪失か?」
実際の命がけの戦いになって初めて気付くエヴァの本当の恐ろしさに体が震える。
(こんなの…勝てるわけないじゃない……)
【残り14人】
おしまい。
明日は三話です。
乙
更にハードルあがったww
どうやって倒すかそれとも倒されるか
乙
まき絵の死に方読めたww
エヴァ強すぎ
明日菜死んだな
それにしても毎回明日をwktkさせたまま終わるなw
乙です
ちゃんとした戦闘描写あるのは良いね
エヴァとアキラ組んでるとみた
最近アクセス数の割に書き込み減ったな
ROMってる連中も書き込もうぜ
乙です。あと1週間くらいで21部も終わりかな?
終わらんで欲しい
↑あほか
別館のNo.74のいんちょの絵描いた人の新作が見たい‥
乙。
明日菜の首輪とれたのはこれのためなのね。
にしてもエヴァ強いなw
332 :
土呂:2008/04/04(金) 01:15:42 ID:???
あ、だめだ、コテにならない・・・
ごめんなさい一度訊いてから投下すれば良かった・・・
初心者がすみません、
何方かコテのつけ方教えてくれませんでしょうか・・・?
>>333 それはトリップ(名前の後の◆@@@@@ってやつ)の事かな?
それだったら名前の横に「#(好きな文字列)」(例:#ネギま!)と書けばいいよ。
文字列は何でもいいけど、八文字(全角だと四文字)以降は無視されるので注意。
あぁ、あのブリーチ風って言われた人と同じ人だったのか
あの絵好きだから是非これからも投下して欲しい
今回のも凄い良い!GJ!
ちなみにあなたの場合「土呂」がコテで土呂さんのいう◆jpB24ntg1みたいなのはトリップ
名前の後に「#」をつけてその後に好きな文字を入れればOKです
おぉすげぇw
凍っとるwww
≫336
裕奈に似てるかはともかく、凍ってると分かって良かったです。
≫334、≫335
教えてくださってありがとうございます・・・!
本当に・・・すみませんでした。
いやいや誰でも最初は分からないしな。
上手い絵乙。次回作期待してます。
どうでも良いけどうちの飼い犬もトロだから土呂さんには期待せざるえない
どうも作者21です。
>>332 今回も凄い雰囲気出てますね。
キャラだけじゃなく周りの氷の破片とか風とか凄い良い感じです。
わざわざありがとうございました。大切に保存させてもらいます。
では投下始めます。
47、意思と判断
その頃海岸に刹那、木乃香、朝倉、千雨、さよは着いていた。
しかし思った通りまだ早く助けは来ていなかった。
海を見てもそれらしきものは何もなかった。
最も海から来るかどうかは分からないわけだが。
「やっぱり来てないね」
「まぁもうしばらく待てば来るだろ」
時刻は正午をやや過ぎた頃。
助けは早くて昼だから後十分後に来るかもしれないし一時間後かもしれないし夕方になるかもしれないし今日は来ないかもしれない。
それでも一刻も早くこの島から出たい。だから早く助けが来て欲しい。
そう思いながらも口には出さず四人は雑談していた。
ふと様子のおかしい木乃香に刹那は気付き声をかける。
「どうしたんですかお嬢様?」
「なんか…嫌な予感する……」
それだけ言うと木乃香は急に再び来た道を走り出す。
「えっ?お嬢様?」
「どうしたの?」
急な事に刹那も驚き朝倉達も反応を示す。
既に走り出している木乃香に慌てて刹那も追いかける。
「すみません。私はお嬢様を追いかけます。朝倉さん達はここで待っていて下さい」
もしここで全員動いたら助けが来るのを待つ人がいなくなるし離れた距離では全員に気を配るのは難しいため咄嗟にそう指示する。
朝倉達は急な展開に少し戸惑うが慣れている事なので焦る事はなかった。
「ありゃー、桜咲いたら私達確実だったんだけどな」
残る人物の中だと刹那は一位二位を争う程の実力。
そのため刹那が側にいれば自分の生き残る率は遥かに高い。
そういう面持ちでそう発したが心からそう思っているわけではない。
「ま、人数も少ないし私達が会った奴ら除くと5、6人程度だし心配ねーよ」
「まぁね。でもこのまま助かっちゃうと私達結局何も出来なかったって事だよね…」
同じ面持ちで千雨は返事するが今度は朝倉が態度を変える。
朝倉はこのまま怪我もなく助かったらと思うと死んでいったクラスメイトに少なからず罪悪感を感じてしまった。
一言二言で朝倉がどう思ってるか雰囲気で感じ取った千雨は千雨なりのフォローをいれる。
「私達がこのゲームを考えた奴らをぶっ潰せば良いんだよ。
誰よりも先に私達がこのゲームを引いてる奴を見つけ出せばちょっとでも死んでいった奴の報いになるんじゃねーか?」
「そ…だね」
朝倉もさよもその意見は同意だった。
三人は海を眺める。
そしてこのゲームが終わった終了した後彼女達は魔法先生や他の誰よりも早く独自のルートで首謀者を暴き出し目的を果たす事になる。
一方、
「お嬢様どうなされたのですか?」
すぐに木乃香に追いついた刹那は隣を走りながら尋ねる。
「なんか嫌な予感するんよ。戻らなあかん」
そう言うと前だけを見つめ精一杯走る。
「分かりました。私はお嬢様につき死んでもお守りします」
木乃香をお姫様だっこの要領で持ち上げると跳ぶ。
「せっちゃん!」
「は、はい。なんでしょう?」
木乃香が突然声を上げる。
「せっちゃんが死んだらウチ許さへんで!」
木乃香の目は強く優しい目だった。
より一層刹那の守りたいという気持ちが増す。
「そうでした。皆で生きて帰りましょう」
「よし!」
二人は明日菜の元へと急ぐ。
【残り14人】
48、絶望と後悔
地面に叩きつけられた明日菜は顔をしかめる。
(こんなの勝てるわけないじゃない…)
剣も自分から少し離れたとこに転がっている。
隙を見て取りに良くなんてエヴァ相手にそんなの無理だとすぐ結論する。
感卦法でダメージを抑えてるとはいえ相手にダメージを与えれないのは話しにならない。
しかし容赦なくエヴァの攻撃は続く。
既に必勝パターンへと入っていた。
剣がない今明日菜は接近し直接攻撃しないとダメージは与えられない。
しかしエヴァは一定の距離を保ち攻撃。
お互い瞬動が使える以上慣れてるエヴァに近付く事は出来ない。
次々に襲ってくる氷をかわすのが精一杯だった。
「くっ…」
余裕のエヴァに対して明日菜は見てて痛々しい程ボロボロになっていた。
それでも力を振り絞り瞬動でなんとかエヴァの前に移動しても気付けばもう自分の背後にエヴァは移動している。
そして次に気付いた時には吹き飛ばされている。
あやかもこれまでないくらい不安が募っていた。
エヴァも横目で見て四人が不安がっているのは分かった。
それでも容赦する事はない。
明日菜は次々に襲ってくる氷を防ぐか避けるかするのが精一杯だった。
そしてついに一つの氷が明日菜の足を貫く。
足から血を流しながらその場に倒れこむ。
明日菜は魔法を無効化する事をエヴァは知っている。
リアル遭遇きたー
だから闇やその他弾かれる魔法は使用せず直接拳をくだすか魔法の効果のない言わばただの氷を物理的に当てるかだった。
しかし潜り抜けた戦いの数、経験の多いエヴァにとって力が使える以上極めて稀な能力を持つ相手でも負けるはずがなかった。
明日菜は体の震えが止まらない。
もう完全に諦めていた。
なんとか立ち上がるがただ立ち尽くすだけ。
手もだらんと伸びていて感卦法も解いていた。
「諦めたか。じゃぁ終わりだ」
氷柱のような氷が明日菜に向かって来る。
明日菜はその絶望に打ちひしがれ虚ろな目をゆっくりと閉じる。
自分はここで死ぬと理解した。
体に風穴が空いてそれはもう無残に。
ただ自分は良い。一つ心残りがあるならそれは親友を最後まで守れなかった事。
体ももう限界が来て立っているのが精一杯の明日菜に氷は止まる事なく向かって来る。
(皆、守れなくてごめん…)
最後に皆の顔でも見ておこうと開いた目が映したもの、
それは、まき絵の後ろ姿。
【残り14人】
49、オーバーフロー
明日菜の目が映したまき絵の後ろ姿。
そのまき絵の胸からは大量の血が流れる。
「えっ?」
明日菜は何が何だか分からず呆気にとられている。
あやか、アキラ、亜子もようやくまき絵が隣からいなくなっているのに気付きその場に駆ける。
明日菜は固まってしまい動く事すら出来なくなっていた。
元々エヴァに立てなくなる程のダメージを受けた上に自分の目の前で友達が死んでしまったのでは動けなくなるのも無理ない。
「まき絵さん、大丈夫ですか?しっかりしてください!」
「まき絵!死んだら嫌や!しっかりして!!」
必死に声をかけるがこの出血量ではもう助からないと素人目でもわかる。
でも誰だって認めたくない。
裕奈が死んでまき絵まで死んだら?
考えるだけでも嫌だ。
「私、亜子が攻撃された時ゆーなやアキラみたいに庇えなくて…」
「そんなん1番離れとったんやから仕方ないやん!」
「でも…悔しくて……。私…アスナ守れた…?」
「守れたよまき絵。だからしっかりして!」
消えそうな小さく儚い声で喋るまき絵にまたしても亜子達の目に涙が溜まる。
亜子もアキラもまき絵に必死で声をかけるがまき絵の声は小さくなるばかりだった。
「アスナ…皆を守ってね。いんちょも……。亜子、アキラ、先に……ゆーなのとこ…行くけど………ついてきちゃ…ダメだよ……」
私ね…皆と…過ごした時間は……3年だけ…ど…100年より………大きかった…よ」
まき絵が目を閉じた瞬間三人の目からまき絵に顔に大量の涙がこぼれる。
「ふん。仲良しごっこは終わったか?」
涙に暮れる彼女達を気にせずエヴァは簡単に三人を吹き飛ばす。
いや、気にしないのであればまき絵の最後の言葉を待つ事なく攻撃していただろう。
それは多少なりともエヴァなりの気遣いなのかもしれない。
「神楽坂明日菜、良かったな。数分だけ長生き出来て」
明日菜の前に邪魔がいなくなり再度エヴァは明日菜の前に立つ。
そしてとどめをさそうとした瞬間、
「アスナ!」
木乃香が明日菜の元に向かい刹那はエヴァを攻撃して少し距離を開ける。
ふと木乃香は気付く。
「あれ?ここ魔力が…」
「お嬢様!とにかく2人を!!」
刹那はエヴァと攻防しながら、正確にいうならエヴァの攻撃を防ぎながら三人は軽傷と判断し明日菜とまき絵を治すよう言う。
刹那もこのエリアでは気が使えるようになるが同じ条件ではエヴァの方が強いため防戦一方だった。
『氣吹戸大祓』
明日菜とまき絵を光が包む。
木乃香も全魔力が使えるわけではなし三分以上経っているので明日菜の傷も完全に治るわけではないが大きな傷は小さくなり小さな傷は消えていく。
ボロボロの体はある程度安心できるくらいには回復した。
しかし、
「あかん。まきちゃん死んどる…」
木乃香とて死者を生き返らせる事は出来ない。
涙を流す木乃香を見てわずかな希望を抱いていた亜子達も再び涙する。
「いい加減に…しろっ!」
エヴァは刹那をかわすとワイヤを括り木乃香を木へと縛り付ける。
「刹那、これ以上私に攻撃したら木乃香の首をはねる」
「せっちゃん!ウチはえぇ!皆を守って!!」
「くっ…しかし……」
再びエヴァは明日菜に目を向ける。
しかし様子が変だった。
明日菜の脳内には自分の目の前で死んだまき絵の映像が鮮明に蘇る。
「まきちゃん…私ガ……殺シタ…ノ…?」
一筋の涙を流すと明日菜の周りをドス黒いオーラが包む。
その手にはいつのまにかハマノツルギが戻っていた。
正に学園祭の時刹那戦で見せたそれと似た様子だった。
【佐々木まき絵 死亡】
【残り13人】
おしまい。
明日、明後日は遅くなりそうです。
アスナ覚醒キタ――――――――――(・∀・)――――――――――!!
乙!
明日菜がこうなるとは予想外だったww
乙
まき絵にちと感動してしまった
GJ
いいねー
明日菜覚醒は予想外だったわ
でも覚醒のまま倒すのもなんかパッとせんな
千雨と朝倉(さよ)は生き残り確定か?
確定なら俺としては神懸かり的展開
21氏の朝さよちうは原作っぽくてもう大好きだ
出番少ないけどなw
じゃぁ本編で黒幕を暴くってのはなさそうだね
まぁ今まで下手に黒幕作ってキャラが倒すってマンネリ状態だから出来れば黒幕とかなしに曖昧な状態で終わらせて欲しい
本編の話一つ一つが綺麗に終わってるからその辺書かずに終わらせてくれたらありがたいな
362 :
マロン名無しさん:2008/04/04(金) 23:11:34 ID:7pW24FAe
そういえばザジがまだ出てこない
ザジは一波乱起こしそうだと思うんだが……。
待機組をざっくりと殺っちまいそうな、そんな感じ……。
だったらすごいかも。
wktkwktk
よろしい、ならばwktkだ
ザジはこのまま何もなしに空気のまま終わって欲しい
ザジが一番好きな俺は勝手に能力作ったり他と執拗に戯れて欲しくない
原作でザジの性格が分かってその通り沿うのが一番
作者21氏 365氏 S氏 乙 そしてGJ
だけど・・・・パスワードが分からねええorz
それとS氏おめでとうございます
>>366 トランプすげえええええええええええええええ
今までの840たんので一番良いよ
それとなんか勘違いしてる>367にわらたw
今追い付いたが双子良いな。21部で1番良いよ。
はっきりとしたテーマが決まってグダグダにならずうまくまとまっててすげぇ感動した。
絵師描いてくれねーかな
今日亜子かアキラのどっちか死ぬな
372 :
マロン名無しさん:2008/04/05(土) 18:55:37 ID:YcaBNUbf
亜子大好きなので・・・ちょい、切ないです。
主要のやつらさっさと死んでほしい
そろそろ21氏くるか!?
>>374 乙です
これは次回作期待しちゃうよ
>>375 21氏は今日も夜桜で3時に投下だったら俺泣くw
作者21です。
>>866 凄い可愛いですね。
毎回クオリティ高い作品に驚かされます。
>>374 悲劇っぽさが出てて良いですね。
わざわざありがとうございます。大切に保存させてもらいます。
では投下始めます。
50、asuna
鬼神の如く豹変した明日菜の剣がエヴァを襲う。
思わず障壁を展開するがマジックキャンセルの能力を持つ明日菜にとってそれは無意味だった。
正に形勢逆転だった。
もはや明日菜も敵と味方の区別すらついてないのかもしれない。
見守る側も先程とは別の不安が募っていた。
今度は逆に何度もエヴァが吹き飛ばされる。
武道会の時と違いエヴァが合気道で反撃しても明日菜の目が覚めることはなく何度倒しても再び立ち上がり攻撃してくる。
エヴァも再生があるためなんとか凌いでいるものの相手に攻撃を中々入れれない。
(やっかいだな…。クソッ!魔力が抑えられていなければ……!)
舌打ちをする。
別荘のように本来の力を使えればこの状態の明日菜でも簡単に倒せる。
しかし魔力を抑えられている状態で覚醒した明日菜は強敵だった。
しかしそれでも経験の差というものは大きい。
『魔法の射手 連弾・氷の21矢』
氷の矢が音をたてて明日菜を襲う。
が、ハマノツルギをかざすだけでなんなく弾く。
しかし再び前を見るとエヴァはいない。
今度は後ろに気配を感じ見るとそこにはエヴァがいたが既に呪文を唱えていた。
『闇の精霊 29柱』
再びエヴァの魔法が襲う。
先程と違い距離がなかったためギリギリのところで受け止めるがそれが二重の目くらましだと気付く頃にはもうエヴァの攻撃が入っていた。
またしても顔から地面に叩きつけられその後木にも叩きつけられる。
木乃香の隣の木に叩きつけられた明日菜の背中を中心に衝撃が広がり木に大きなヒビが入る。
しかし明日菜は何事もなかったかのように立ち上がる。
「な…何!?」
さすがのエヴァもこれには驚く。
実際のところ少なからずダメージは負っているが今の明日菜の狂気っぷりはそれを感じさせなかった。
むしろ明日菜自身何も感じてないのかもしれない。
でもそのダメージを負ってない(実際はある程度負っている)とエヴァが取った事は明日菜にとって有利になる。
エヴァは今の手段で力一杯攻撃したのにそれが効かないとなると今後ほとんどの攻撃は効かないと思い込んでしまう。
それが精神的にエヴァが一歩退く事になるのだ。
そして今度はエヴァが気付く。
いつの間にか自分の後ろに神楽坂明日菜。
次に吹き飛ばされたのはエヴァだった。
木にぶつかり同じようにエヴァの背中を中心にヒビが入る。
「ガハッ!」
血を吐くと同時に気付く。
(再生が遅い…。これも奴の能力なのか…?)
明日菜はしばらく立たないエヴァの様子を伺うと今度は横を振り向く。
その視線の先にいるあやか達に気付く。
刹那はまずいと思い瞬動で明日菜の前に行きその場を塞ごうとする。
明日菜はそれに気付き動きを止める。
急に動きを止められてはただでさえどういう状況か分からないため刹那も止まる。
それが隙となった。
「しまっ──」
刹那は明日菜のハマノツルギを防ぎきれず吹き飛んでしまう。
本来刹那が明日菜に攻撃するつもりだったら簡単にこんな事にはならなかったが明日菜に危害を加える気が一切なかったためそこを明日菜につかれてしまった。
明日菜はあやか達の方に進む。
三人とも手が震え恐怖に顔を歪ませる。
手に銃を握った親友のあやかまでもが…。
一歩ずつ、一歩ずつ、近付く。
「いいんちょさん!頭か心臓以外なら絶対死にません!仕方ないです。撃ってください!!」
多分素人の銃なんか明日菜に当たらないだろう。
しかしあやか達に命の危険が迫ってる以上駄目元でそう指示するしかなかった。
亜子とアキラは近付いて来る明日菜に死の覚悟をするしかなかった。
依然として銃を握るあやかの手は震えていた。
(こ、こんなのアスナさんじゃありませんわ…)
明日菜はハマノツルギをあやか目掛けて振り下ろす。
──パン!
【残り13人】
51、ayaka
(こ、こんなのアスナさんじゃありませんわ…)
アスナはハマノツルギをあやか目掛けて振り下ろす。
──パン!
銃声ともとれるその音の正体、
…ビンタ。
豹変した彼女は呆然としている。
当たり前だ。まさかこんな死ぬかどうかの瀬戸際で銃を放つならまだしもビンタだなんて。
あやかは強くビンタすると表情を緩めゆっくりと抱き寄せる。
それはつい先程の光景ととても似ていた。
一つ違ったのは抱きしめる側と抱きしめられる側が変わっていただけ。
──バカアスナ…
何故だろう?
「アスナさん」と言うはずだが出た言葉は「アスナ」だった。
同時に何故あの時アスナが自分の事を名前で呼んだのかあやかは理解できた気がした。
でもそう何度も自分達だけ上手くいくはずない。
もう一つ先程と決定的に違う事があった。
あやかを見た明日菜の目から大量の涙がこぼれる。
あやかの体はハマノツルギによって斬られおびただしい量の血が流れている。
「うそ…これ私がやったの……?」
あやかの温もりによって我を取り戻した明日菜だがどうやら先程まで自分が何をしていたのか覚えてないらしい。
だが自分が武道会の時のように少しおかしくなってあやかを斬ったというのはなんとなく分かった。
「やっ…いやっ!いんちょダメ!死なないで!!」
明日菜が声をあげると同時に木乃香もその場に駆けつけようとする。
しかし未だにエヴァの糸で縛られているため動けず無理に動こうとしても服が破けるだけ。
木乃香も明日菜と同じくらい涙を流していた。
一体自分の能力はなんのためにあるのか分からなかった。
最も今のあやかの状態では木乃香が呪文を唱えてる最中には絶命しそうなくらい酷い状況ではあったが。
「良かっ…た…ですわ。……つも…の…スナさ………戻…て……」
あやかの目は腕は体は弱々しくなる一方だった。
明日菜が握るあやかの手も冷たくなっていた。
「あんた3Aの心臓なんでしょ!死んだらウチのクラスどうなるのよ!バカぁ!!」
大粒の涙があやかに落ちる。
あやかはそれを見つめるがもう指一本動かす事すら出来なかった。
でもどこか最後を明日菜に見取ってもらえて悪くなかったと思う気持ちもあった。
明日菜ももうあやかは駄目だと感じていた。
明日菜でなくてもこれだけの出血量を見ればそう感じるのは当たり前ではあるが。
「いんちょ…」
でもあやかにだけは死んで欲しくなかった。
多くのクラスメイトが死んでいった中であやかだけはなんて少し悪い気もあるがそれでも彼女だけは死んで欲しくない。
しかしその願いが叶う事はなかった。
『アスナさんが3Aの心臓になるんです』
そう告げ最後に一言いつもの悪口を言うと静かに息を引き取った。
──まったく、本当にお猿なんですから。
【雪広あやか 死亡】
【残り12人】
おしまい。
明日、エヴァvsアスナ決着です。
また10時頃になると思います。
うーん・・・・・エヴァアス編はいってちょいgdってきたかも。
でもセリフは好き。
ものすげぇ感動した
まさか前の3Aの心臓って部分を繋げてくるなんて思ってなかった
GJ
涙腺崩壊してしまた
目から汁が…
吸い込まれる〜
うまいなあー
なんつーか21氏は魅せる力が半端ないな
作者21氏乙です。
次の投下を控えている身としては、良作の後に愚作を投下して良いのか
プレッシャーを感じています。
それはさておき、21部のラストに向けた盛り上がりとエンディングに向けて楽しみにしています。
さて、別件ですがもう一本長編が完成したので、24番目の投下予約を
お願い致します。
ではまた。
前回3Aの心臓って良い言葉使って良い話なのに一話で終わらせんのもったいないなって思ってたんだ
そしたらまさかこんな良いとこで持ってくるなんて全く思わなかったよ
もう文句のつけようがない
心からgj
イイハナシダナー( ;∀;)
いんちょおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお
投下まだかな、更新まだかな〜
楽しみだな
今日決着だよな
俺の勘では…
はやくエヴァ戦終わってほしい
せっちゃん戦でいい
400 :
別館まとめ:2008/04/06(日) 21:46:31 ID:???
作者21氏が投下する前に急いで別館更新情報。
☆ 別館更新情報 2008/04/06 ☆
・『お宝発見?絵画展示室』
作品No141〜No155を追加。気がつけば8ページ目です。
・『ネギロワ絵師図鑑』
5人目「メモ帳」氏を追加。
※第1回目のアンケートは終了しました。
次回更新時に結果発表を行う予定です。(予想はつくかと思いますが。)
作者21です。
>>393 凄いかっこいいですね!
きっと苦戦してるアスナからみたエヴァはこのように映ったと思います。
>>399 オーバーフローしたアスナは正にこんなイメージですよ
かっこよく雰囲気も出てる絵ありがとうございます
作者20氏次回作楽しみにしてます。
別館氏もいつも更新お疲れさまです。
では投下始めます。
別館まとめ氏乙です。
夕方頃から楽しみに待っていました。
まとめ氏の絵に対するコメント好きです。
メモ帳氏の作品まとめも良かったなー。
復活してくれないかな?
52、おもいをのせて
あやかが死んだ。
クラス委員長がこの世からいなくなってしまった。
暗かった自分を今まで一番支え続けてきてくれた人が動かなくなった。
明日菜は大声で泣く事しか出来なかった。
泣いたってあやかが戻ってくるわけではないがそれでも涙は止まらない。
木乃香達もつられて泣くと同時に自分がどれだけ無力なのか思い知らされた。
敵対してるエヴァまでもが明日菜とあやかの間を邪魔しようとしなかった。
もちろん二人が会話してる途中に隙をみて攻撃する事は出来た。
でも二人を見ていると出来なかったのは事実。
しかし明日菜の泣きが静かになってくるとこを見計らって前に出る。
「茶番はそれくらいにしとけ神楽坂明日菜」
「エヴァちゃん…私、戦いたくないよ……」
エヴァは思った。
こいつはまた涙を流して私が折れるのを待つのだろう、と。
ところが違った。
明日菜は涙を拭うと立ち上がる。
「もう誰も死んで欲しくない。だから私エヴァちゃんを倒す」
それは悲しくも強い目だった。
もちろん明日菜の言った倒すというのは殺すという意味ではなく止めるという意味である。
あやかが守ってくれた木乃香や亜子達を、そして自分を死なせたくなかった。
「はぁ?何をほざいてる?さっきの状態ならともかく今の貴様に何が出来る」
そう言うと同時に刀を持って隙を探っている刹那を視線で牽制する。
しかしそんなやりとりを明日菜は気にしていなかった。
とにかく今自分がやる最大で最優先の目的は仲間を守る事。
明日菜はゆっくりと目を閉じた。
思い出すはクラスの仲間
このか、刹那さん、本屋ちゃん、パル、夕映ちゃん、ゆーな、まきちゃん、亜子ちゃん、大河内さん、美空ちゃん、
桜子、柿崎、釘宮、龍宮さん、超さん、ハカセ、さっちゃん、ふーちゃん、ふみちゃん、ザジさん、千雨ちゃん、
夏美ちゃん、那波さん、さよちゃん、朝倉、楓さん、くーふぇ、茶々丸さん、エヴァちゃん、──いんちょ。
左手に魔力を、
──皆、私の中にいる。
右手に気を、
──ネギ、皆を守れなくてごめんね。
両手で握る剣には皆の涙を、
──いんちょ、仕方ないから私が3Aの心臓になってあげるよ。
──皆、ごめんね。それと、ありがとね。
ハマノツルギを握る手に力が入る。
ゆっくりと目を開きエヴァを見つめる。
風が辺りを包む。
風とともにハマノツルギに大きな魔力が吸い込まれる。
エヴァめがけてハマノツルギを振り抜く。
ハマノツルギから出た何らかがエヴァに向かっていく。
明日菜がこれまでに見せた事のない放出系の技だった。
明日菜自身どうしてこんなものが出せたのか分からないし見た事すらないものだった。
ただ必死な想いから出た技だという事はなんとなく分かった。
「これはすさまじいな…」
エヴァはすかさず障壁を張る。
この時少しの違和感を明日菜は感じ取っていた。
もちろんマジックキャンセルにより障壁は貫かれ直撃する。
……。
【残り12人】
53、きえるやみ
……。
「チッ、私の負けか」
明日菜の技によって出来た砂煙りの中からエヴァが姿を現す。
先程感じた違和感を振り払うと口を開く。
「どうよ!エヴァちゃんも皆と強力して脱出だからね!」
明日菜は決してエヴァの全てを許せる事は出来ないが自分も親友をこの手で殺したという同じ過ちをしている。
だからこそ死なせたくないし死んだところで何かが変わるわけでもない。
何より明日菜自身どんな事があろうと友達に死んで欲しくなんかない。
「誰が貴様なんぞの言う事など聞くか!それに普段通り魔法が使えればあんなの余裕で消してやるわ。まぁ修行を重ねれば強力な武器になるだろうがな…。
だが負けは負けだ。認めよう。殺しはもうしない。だが一緒に脱出もしない」
「えっ?どういう事よ…?」
エヴァはゆっくりと明日菜の方に近付くとハマノツルギに手をかざし呪文を唱える。
「どうしたのエヴァちゃん…?」
「一つ話しておいてやろう。私は不死の吸血鬼だ。焼かれようが何されようが決して死ぬ事はない。
だが不死の吸血鬼にも死ぬ方法はある。ただ条件と能力の関係で死にたいと思っても死ねるもんじゃないがな」
すると呪文を唱え終えたエヴァが足元から少しずつ消えていく。
「どう…いう…事?」
「つまり私の魔法と貴様の類稀なる能力を用いて吸血鬼の能力を封じ自ら消滅しているのだ。
まぁこの方法は世界にわずかしかいない貴様のような能力者がいてやっと出来る事だ。
他に幾つか死ぬ方法はあるらしいが同じくらい難しく死にたくても死ねない吸血鬼はたくさんいる」
分かりやすくいうと不死の吸血鬼にも死ぬ方法は極めて難しいがないわけではない。
明日菜のような珍しい能力がありエヴァ自身難しい呪文を覚えればなんとか死ぬ事は出来るのだ。
説明が終わるとエヴァの体はもう下半身までなくなっていた。
木乃香も開放されその場にいる全員がエヴァの元に集まる。
「エヴァンジェリンさん!」「エヴァちゃん!」
「何やってんのよ!今すぐそれ止めなさいよ!!」
クラスメイトを殺したエヴァだがそれでも仲間だから消えて欲しくなんかなかった。
クラスメイトを殺した罪を償うために死ななければならないのだったら明日菜も亜子も同じだ。
亜子とアキラも親友を殺された身だがこの時は複雑な気持ちだった。
ただエヴァは消えなくて良いという気持ちは少なからずあった。
木乃香も、亜子やアキラまでも涙する。
明日菜と刹那は必死に堪えていた。
「ムリだ。私はもう数分としないうちに消える。」
エヴァは何か考えると少し頬を染める。
「…最後だしつまらない意地を張るのはやめておこうか……」
そう呟くと明日菜と刹那を見つめ告げる。
「明日菜、刹那、お前達には幸せになる権利がある」
少し微笑みそう言うエヴァに二人ともついに堪えきれなくなりまたしても涙が頬を伝う。
「後はぼーやを頼ん──」
「エヴァンジェリンさん!」
その場に一人の少年が、生徒皆が会いたかった少年がようやく現れた。
「私の事はマスターと呼べと言ったはずだぞ?」
「マスター!どうしたんですかこれは?なんで体がなくなっていってるんですか?なんでアスナさん達泣いてるんですか?」
少年は状況がいまいち飲み込めない。
いや、薄々状況を理解しているのだろう。
だから少年の目にも涙が浮かんできているのだ。
その少年、ネギにエヴァは師匠として最後の言葉を贈る。
「ぼーや、確かに今回の件はとてつもなく苦しいだろう。だが奴の息子なら乗り切れ!そして強くなれ!」
ネギも自分が分かりうる範囲の全てを認め泣きながら頷く。
もうエヴァはこの世からいなくなるんだとネギも認め最後の言葉を弟子として聞くしかなかった。
「それと、ナギに会えたら伝えておいてくれ」
──このバカ、と。
闇に生きた彼女は最後に大きな光に包まれると消えていった。
【エヴァンジェリン.A.K.マクダウェル 死亡】
【残り11人】
おしまい。
明日はひょっとしたら投下できないかもしれません。
そして次回最終回……?
左手に魔力を、
右手に気を、
両手で握る剣には皆の涙を、
ってかっけぇなwww
リアル遭遇きたこ
GJ
個人的には龍にんよりこっちのが泣ける
ガチでgj
ってことは11人で帰るのか?
それともアスナ死亡?
GJ
これ2chのSSにしとくのもったいない・・・
415 :
マロン名無しさん:2008/04/06(日) 22:30:27 ID:nQVsRnX7
もしかしてザジ忘れられてる?
作者21氏、最終回?なんてさりげなく前フリなんて・・・・・
楽しみにしています。
ザジはなんも無しですか〜!?
まさか「私ネタ無いし自殺でもしとくか」的なかんじとか。
あぁ…糞泣いた
本当に本当に本当にGJ
この状況でそんな展開来たら、別の意味でネ申ww
すげえよ…泣いちまったじゃねーか。
GJ!GJ!
>>410 俺もそれかなり良いとおもた
よくこんなに良い表現たくさん思い付くなと感心するばかりだよ
21部読んでたら俺も長編かきたくなった
>>421 ぜひ書いてくれ。
21氏の後は、20氏、うんこ氏、20氏の投下待ちだから、
完成したら丁度いいタイミングで投下できると思うぞ。
俺は応援している。
21氏gj
あんたには感動をたくさんもらったよ
>>422 うんこって奴は釣りだろ
20氏が22部してる間に誰か完成したらそいつが23部で20氏の3作目が24部
22部投下してる間に誰も来なかったら続けて23部も20氏がするって事
ああもう、ホントにいい話ばっかりだな。
素直に頭が下がる。
毎日21部読むと刺激されて筆が進むわ。
俺ももうすぐ完成予定だが……25部に間に合うかどうか。
しかし20氏はごっつ書くの早いな。
こっちにも頭が下がる。
なにはともあれ明日の投下期待。
つか?が付いてるって事は最終回じゃないかもしれないのかなw
うんこ氏釣りなん?
どう考えても釣りだろ
え、うんこ氏ってトリついてなかった?
てっきり作者だと思った。
確認のためにうんこ氏出てきて欲しい。
>>427 釣りじゃないのにそんなコテにしないだろ
それに書きこんだの一度だけだしもう出てこねーよ
相手にすんな
俺もつりだと思う。
だから21部終了の後は20氏の22部&23部でいいんじゃないかな。
22部終わるまでに誰か描き上がったら間挟むかどうかは20氏次第という事で。
しかし、誰も名乗り上げなくても6月半ばぐらいまでは連載続く訳か。
もうしばらくはこのスレも安泰かな。
絵の投下もあって保管庫がちゃんと更新されて皆がちゃんと乙の一言でいいからコメントすればそれが続く限り安泰
両手で握る剣には皆の涙
素直に良いと思った
やっぱこういう人の目を引く表現を決め所に一ついれるとさらに話がよくなるよな
俺もこういう発想欲しい
なんか悔しいw
みんな感動してるのに、俺ってば表現の良さに感心しちゃって浸り損ねたわwww
でもGJ!ええもん見させて頂きました!!
早く保管されて21部まとめて読むのが楽しみだ
作者21氏 399氏 別館まとめ氏 乙 そしてGJです
伊吹氏にリアル遭遇ktkr!
あんたの絵大好きだ!!
マジGJ!これが伊吹氏の21部最後の絵になるのかな?
もう1作くらい期待しとく
>>435 あぁ、神の軌跡が見える……。
すげぇなぁ。
そして99のエヴァがごっつツボや。
絵だけでなく色の使い方が凄く自分の好みですわ。
GJです!
>>435 なるほど
こうやって神絵が出来ていくのか…関心だ
そしてエヴァ両方とも最高すぎる
つかやっぱ伊吹氏が1番好きだ。21部終わるまでに俺ももう1枚期待したい。
>>439 100うp目にふさわしいなw
実に今回の明日菜とエヴァっぽい
こっちも神っすな。GJ
2人とも神すぎる
GJ
伊吹さんは最高だわ。本当絵が綺麗で綺麗で・・・
>>439さんも負けないくらい綺麗で・・・
2人もgjです!!!!!!!!
エヴァ最高じゃん
伊吹氏の絵大好きだ
今後も頼むぜ
>439もGJ
上手すぎる…
今思ったがエヴァ殺すのって一番難しいんだよな
21氏は上手い具合にエヴァ消滅してる
つか原作でももしエヴァ死ぬとしたらこうかもしれんな。他に思い付かん
どうも作者21です。今日で最後の投下となりそうです。
>>435 伊吹氏には本当感謝してもしきれません。
こんな素晴らしい絵本当にありがとうございます。心から嬉しいです。
伊吹さんの絵は全部動画に使いたかったのですが最初の2枚は流血が激しく
今回の絵は何故かエラーが出て取り込めずどうしても使いたいのでいろいろ調べたのですが分からず断念しました。
非常に残念でしたが楓の絵は真ん中の一番良いとこで使わせてもらいました。
この21部連載中に投下された絵全て大切に保存してます。本当ありがとうございました。
>>439 こちらも素晴らしい絵本当にありがとうございます。
明日菜とエヴァきっと心の中では戦いたくないと思っていたと思います。
綺麗で優しいこういう絵はとても自分好みなので凄い嬉しいです。
大切に保存させてもらいます。
では投下始めます。
53、生きた者の想い
終わった。
もうこれで私達は戦わなくて来る。
それでも涙が止まる事はなかった。
溢れる涙を止める術を知っている者などいやしない。
エヴァが消え改めて裕奈、まき絵、あやかが死んだ事を思い出す。
そこにいる者の全てが涙していた。
そこは妙に心地よく風が陽がそのどれもが綺麗で暖かい場所だった。
ただ私達の心は酷く冷たかった。
誰もが言葉を発する事なく泣いてる中、彼女は私の方に来る。
「桜咲さん…これ、あなたの……」
そう言って彼女は夕凪を差し出してきた。
「私、この刀を使って美空を殺してもうた…」
私はどう返事をすれば良いのか分からなかったがそれに気付いた彼女はそのまま話を進めた。
「それでもウチは生きようと思う。どうすれば美空のためになるんかはまだ分からんけどそれでもウチを助けてくれた友達がいたから」
その時私は彼女がとても儚く寂しく見えた。
「私も、その方が良いと思います。夕凪ずっと持っていてくれてありがとうございます」
「へへ…やっと1つ渡し物返せた。もう1つは相手が素直に受け取ってくれるかどうか分からんけどウチ頑張ってみるわ。ありがと桜咲さん」
もう一つの渡し物のネックレスを握り締めそう言った彼女はとても強く見えた。
きっとまだまき絵や裕奈が目の前からいなくなった事について受け入れれずまだ泣き足りないだろう亜子も今はしっかり生きる事をちゃんと考えていた。
次に明日菜もまた涙を流し終えると刹那の元にやってきた。
「刹那さん、ひょっとして気付いてた…?」
「いえ、きっとあれはアスナさんの実力です。エヴァンジェリンさんも認めてますよ」
他人から聞いたら中身の分からないお互いの一言。
明日菜がエヴァに最後の攻撃を放った瞬間感じた違和感の事である。
戦闘経験のない亜子、アキラ、木乃香は気付かなかったが最後の明日菜の攻撃はそこまで早いものではなくエヴァならなんなくかわせた。
跳ぶなり瞬動なりすれば簡単に回避できたのにあえて障壁を張ったのだ。
もちろんエヴァとて障壁が貫かれる事くらい分かってただろう。
なのにそうしなかった事に明日菜は違和感を感じたのだ。
同じ事を刹那も気付いていた。
二人は思った、エヴァは明日菜に最初から負ける気でいたのでないだろうか?
正確には最初は本当に全員を殺す気でいた。しかし助けが来ると聞いて、明日菜とあやかのやりとりを見て、どこか気持ちに迷いが生じたのかもしれない。
本人がもういないしいたとしても本当の気持ちを話すわけがないだろうしその真意を完璧に知る事はもう出来ないわけだが。
それでも実際エヴァがあの攻撃を避けさえすればエヴァが勝っていたのは確実。
そう思った二人の心は複雑であった。
その事を話し終えると明日菜は未だに泣いているネギの元に行き今度は木乃香が刹那の元に来た。
「せっちゃん…」
「お嬢様……」
刹那は口にはしないが心のどこかで木乃香が死ななかった事に本当に良かったと思ってる。
それはごく自然な感情だが死んだクラスメイトの事を思うと木乃香だけでもというのは不謹慎だ。
そんな刹那に木乃香は刹那の予想のしない言葉を出す。
「ウチな、最低や。大勢死んでもうたのに心のどこかでせっちゃんと明日菜は死なんでよかったって思っとる。
それは当たり前なんやけどクラスメイトいっぱい死んでもうたのに二人は生きとって喜んどる自分がおるんや。
きっと他の皆はえぇからせっちゃんと明日菜だけでもって思ってた自分が恥ずかしい。なんでウチこんなん……」
刹那にとって木乃香のその言葉はショックだった。
自分も同じ事を考えていた。
大袈裟に言うと木乃香が無事なら他は死んでも構わないと思ったのと同じ事だ。
それを自分は心の中で封じ込んでいたが木乃香はしっかり反省しその醜い自分を認め刹那に言葉を出した。
自分はなんと愚かなのだろうと刹那は思った。
もちろん刹那や木乃香でなくても誰だって自分の親友だけはと思う気持ちがある。
実際明日菜もあやかだけは死んで欲しくないと戦いの最中思っていた。
それは人間なら誰もが抱く感情だが優しい反面酷く醜い感情である。
それを木乃香はちゃんと認めていたのに対し刹那は認めていなかった。
こんな従者では駄目だ。またもう一度修行為直そう。そう心に決めた。
ただ、木乃香が見せてくれた笑顔に刹那は救われた。
その後誰もいない場所で刹那が一筋の涙を流した事は誰も知らない。
【残り11人】
54、最後の魔法
それからネギと生徒達は海岸に集まっている先生達の元に戻った。
どうやら麻帆良からこちらの結界などを操作し上手い具合にばれずに入れたらしい。
今は魔法先生達が本部撃破に向かっているとのこと。
実際本部の魔法使い達はそこまで強い者はおらず魔法先生達の実力の方が遥かに上らしい。
ただまだ首謀者が分かっていないため事件の解決へとはまだ近くはなかった。
学園長が魔法協会ともめる事になりそうだと愚痴をこぼしていたが学園長自身自らの生徒が犠牲になった事にとてつもない怒りを感じていた。
今回の事件の目的など細かい事は生き残った生徒でも教えてもらえなかった。
それからしばらくして朝倉と千雨とさよが独自のルートで目的を知り首謀者を突き止めその後首謀者などがひっ捕らえられる事になる。
海岸で生徒達の知らない魔法先生がまだ十人以上残っている状況で助けに間に合ったのは不幸中の幸いだと言ったのに対して珍しく千雨が声をあげていた。
「ふざけんなよ!今回の件に不幸中の幸いなんてねーんだよ!十人以上残ってたから幸い?馬鹿じゃねぇのかあんた!一人死んだ時点で不幸にしかなんねーんだよ!あんたそれでも教師か!?」
「うっ…」
これにはそう失言した教師も黙らざるえなかった。
それを見ていた明日菜や朝倉達はそんな千雨の珍しい行為がどこか嬉しかった。
千雨も普段ならこんな事皆の前でなんか恥ずかしくてしなかっただろうが今回ばかりは千雨自身どうしようもなかった。
何より皆それなりに戦ってる中自分は怪我一つせず戦う事なく終えた事に罪悪感を感じていた。
もう一人向こうで大きな声を上げている人がいた。
柿崎美砂である。
「何よあんた!誰にも会う事なく何もなしに保護されたって?私達がどれだけ辛い思いだったかわかる?!」
「やめないよ美砂…」
柿崎が突っかかってる相手はザジだった。
ザジは誰にも会う事なく怪我一つせず先程魔法先生に保護されてここに来たという。
それを聞いた美砂はやり場のない怒りをザジにぶつけていた。
きっと美砂だってザジが悪いだなんて思ってないけどそれでも桜子や他の友達が死んだ悲しみと怒りはどうにもならなかった。
そんな美砂を見ていた千雨が止めに入る。
千雨はさっき先生にとってかかった自分と美砂が被って見えたからだ。
きっと自分もやり場のない怒りをどうにかしたかったんだとその時気付いた。
戸惑うザジは一筋涙を流した。
初めて見たザジの涙に美砂も戸惑うと同時に悪く思い引き下がる。
「ザジさん、ごめん…私……」
美砂が素直に謝るとザジは小瓶のようなものを取り出す。
「何、それ?」
するとタカミチが間に入ってくる。
「おや、それは珍しいね。これはふたを開けるとある魔法が発動されるんだ。なんのために支給武器になったのかの入れ間違えたのか分からないがこれは珍しいよ」
どうやらこの小瓶を開け水のある場所に放ると死者の見た光景を映し出してくれるという珍しい物らしい。
全員がその場に集まってくる。
「じゃぁこれ使ったら皆がこの島で見たモノが見れるの?」
「あぁ、そうだがあまり勧めれる物じゃないよ。どんな酷い光景が映し出されるか分からないし…」
しかし相談などせずとも生徒達の考えは同じだった。
「見ます!」
もう死んだ二十名のクラスメイトには会う事は出来ない。
中にはこの島でどんな事を送っていなくなったのか知らないクラスメイトだってたくさんいる。
最後に皆を見てこの島を出たい。
たとえどんな酷い光景が映されたって目を逸らさない。
私達は生きるから。死んだクラスメイトを忘れないから。
そう決意するとネギを中心に横一列に皆で海を正面に並ぶ。
その後ろには学園長を始めとした魔法先生達が見守る。
ザジは瓶のふたを抜くと海に向かってそれを投げた。
【残り11人】
55、3年A組
ザジが海に向かって投げるとそれはポチャンと音をたて沈む。
その中心から渦が巻きその渦が海面から空へと十メートル程昇る。
そして上がった海の水はゆっくりと落ち映画のスクリーンのように海水の画面が出来上がる。
とても不思議な光景だった。
水が重力に逆らい昇り更にスクリーンのような四角形の状態で留まるなんて見た事なかった。
そしてその海のスクリーンに一人の少女の顔が浮かび上がってくる。
椎名桜子。
美砂と円と別れた後に龍宮が見た光景だった。
桜子の笑顔が映し出された途端美砂と円の目からは涙がこぼれた。
それに連られネギも他の生徒達全員の目からも涙がこぼれる。
──椎名桜子17番!皆に包まれるように私はその位置にいます!
龍宮にとっておきの笑顔を見せる桜子。
──本当にスマナイ…
古に涙をこぼす超。
──史伽、2人が1人だったら僕らは出会えてないんだ。僕は双子で…1人が2人で良かったぞ
史伽に力強い目で告げる風香。
──たとえ偽善であってもその人が喜べばそれは優しさに変わるのではないでしょうか?
夕映に微笑む千鶴。
──ぼーや、確かに今回の件はとてつもなく苦しいだろう。だが奴の息子なら乗り切れ!そして強くなれ!
ネギに師匠としての最後の言葉を贈るエヴァ。
──まったく、本当にお猿なんですから。
明日菜に気持ちのこもった悪口を放つあやか。
茶々丸、葉加瀬、桜子、美空、五月、古、ハルナ、のどか、夏美、千鶴、超、夕映、風香、史伽、龍宮、楓、裕奈、まき絵、あやか、エヴァ。
酷い光景なんて一つもなかった。
死んだ皆が見た光景は優しかったり悲しかったりそのどれもが心に残り決して離れる事のないようなものだった。
残った十一人とネギは大粒の涙を流し皆の光景が映ってる限りその涙は止まる事がなかった。
ごめんねと言いたい。ありがとうとも言いたい。でも言葉が見つからない。
時間がたったのか映像は終わり海のスクリーンは音を立てて消えていく。
そしてしばらく涙を流した後本部撃破に向かった魔法先生達が帰って来て彼女達はこの島と別れる事になった。
悲劇が行われたこの素敵な島。
島を去る者達の心境は一体どのようなものなのだろう…。
本人以外が知る術はないがそのどれもが一言では表す事の出来ない複雑な気持ちなどいう事はなんとなく分かる。
大事なものがたくさん失われたこの島で一つだけ知った事がある。
それは、死ぬ事より生きる事の方がよっぽど大変だという事。
【ゲーム終了】
【生存者】【相坂さよ】
.【朝倉和美】
.【和泉亜子】
.【大河内アキラ】
.【柿崎美砂】
.【神楽坂明日菜】
.【釘宮円】
.【近衛木乃香】
.【桜咲刹那】
.【長谷川千雨】
.【ザジ・レイニーデイ】
http://www.nicovideo.jp/watch/sm2927021 ネギまバトルロワイヤル21部のエンディングです。
実は前回のが生まれて初めて作った動画で自分まだ動画の作り方覚えて1ヶ月程度だったりします。
なので応用した使い方は分からず基本を覚えるのが精一杯です。そのため編集は下手ですが大目に見てやって下さい。
曲は前スレでリクエストがあったのを使いました。
それと絵師様、勝手に絵を使わせてもらってすみませんでした。
何か不都合があれば削除しますので言って下さい。
そして21部を最後まで見てくださった方々改めて感謝です。ありがとうございました。
注:曲はひぐらしというアニメの「you」です。作者はアニメ、ゲームに全く興味がなく漫画もジャンプやマガジンくらいしか読みません。
そのためアキバ系と呼ばれるのはネギまくらしか知りません。
もちろんひぐらしというアニメも知らずに動画を作ってます。
ひぐらしというアニメのイメージを壊したくない方は見ない方が良いかもしれません。
あとがき
この度はネギまバトルロワイヤル21部を最後まで読んで下さってありがとうございました。
ネギロワを作るきっかけとなったのは、ある日ネギロワを読んでいて、
もし何度もロワが行われたら途中で助けが来て10人以上生き残る事もあるのでは?そういう作品もあっても良いのでは?
と思ったからです。1度そう思うとどうしてもそんなロワが読みたくなって仕方なくなるのが自分の性格でして…。
でもそんな中途半端なとこで終わるロワかいてくれる人なんていないだろうなと当然思います。
なら自分で書けば良いじゃんと思ったので生まれて初めてSSというものを作りました。
なので少し物足りないと思った方もいるかもしれませんがその辺は大目に見てやって下さい。
長いのを書いたのは初めてだったのですが結構楽しんで書けました。
さよ倉ちうやこのせつの話も一応考えてはいたのですがそれを使うと他の話が使えなくなったり生き残るのが10人以上じゃなくなったりするのでカットしました。
他のをカットしてこっちを入れても良かったのですがこのせつや朝倉、千雨は他でだいぶ活躍してるので今回は控えてもらいました。
これについてはまたいつか短編として投下できたらな、と思います。
最後まで読んで下さった方々改めてお礼申し上げます。本当にありがとうございました。
では21部これにて終了です。おしまい。
なる、ザジはラストいい役目を持っていたな、キャラ使うのが上手いな
真っ先にGJと言わせてもらおう
うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお
GJGJGJGJGJGJGJGJGJ
あんた最高だぜ本当…
リアルに涙出た
つーか初心者なのに動画編集上手すぎる…
EDまで作る21氏に感動した。
すごく良かったです。
感動をありがとう。
GJです!
21部今までで一番良かったよ
それにキャラ崩壊が一人もなくてそれも良かった
ザジが喋らずオリジナル設定出さない完璧原作基準なのもかなり良かった
ザジ一番好きなだけに変に使って欲しくなかったからな。最後に良い役あげてくれてありがとう
21部マジで神でした。21氏お疲れさまです。
GJ!そしてお疲れ様でした!
ここまで生存者が多いのは2部・旧3部以来か。思わずエピローグを妄想しちまうぜw
20氏はいつから投下するの?
確かに物足りないってか数人になるまで書いて欲しいって思った
でも動画見て泣いてしまったそして思ったよ
作者21氏がこういう終わらせ方したならこれが1番良い終わり方なんだなて
作者21氏最後までgjでした
だー!ないちまったー!
もう次のアンケートは21部名言アンケートに決定だな
今まで乙かれさんした。
21部は台詞がすごく好きだった。
が・・・
>>463はどうかと思う。
21部名言アンケートか
良いと思うぜ
ただ作者21氏が良いといえば
確かに21部のセリフは感動的だったが
どれが一番良かったかとかは胸にとどめておくべきじゃね?
>死ぬ事より生きる事の方がよっぽど大変だという事。
最後にこんないい言葉を送ってくれるとは・・・
俺も21部名言アンケート需要あると思う
21氏GJでした。動画も上手すぎるww
作者21氏お疲れ様でした。
印象に残る言葉のたくさん詰まった物語で実に良かったです。GJ!
正直言ってあと2,3日は続くと勝手に考えていましたので、
今日終わりと聞いて少し慌てました。
とりあえず、明日1日空けて9日より投下開始します。
それと、うんこ氏ってネタだったのですか?
作者と思ってました。次の方が居なければ連投しますが、
できれば間にどなたか入って欲しいです。
まあ、とりあえず22部が終わってから考えることにします。
>それと、うんこ氏ってネタだったのですか?
オイwwwwwwwwww
21氏、470氏GJですぜ
すげえ良かったよ
作者21、GJ
いまさらだけど
>>410ってキン肉マンっぽくて熱いな
今日まだ絵師の投下があると思うと眠れんな
>>470 UMEEEEEEEEEEEFEDEDFFEeDdEFekg.jtgamtg.a
ぐじょぶ!
それは、死ぬ事より生きる事の方がよっぽど大変だという事。
凄い考えさせられました。作者21さんGJでした。短編とか楽しみにしてます。
いやぁ〜21部良かったなぁ
本当gjだよ
動画みて泣いた
今まで投下された動画で一番良いと思う
遅れたが21氏GJ
最後にせっちゃんに良い役くれてありがとう
その後誰もいない場所で刹那が一筋の涙を流した事は誰も知らない
てとこかなりグッときた
絵になるようなシーンが多くて涙をいろんな形で表現出来て感動する話多くてすごく俺好みのロワだったよ
作者23になれるかなぁ
今日投下ないって事は短編投下しても良いんですかね?
良いです。
484 :
マロン名無しさん:2008/04/08(火) 21:02:16 ID:xFLsRe4r
うん、良かった。
でも、「やめないよ美砂…」
円が酷いこと言ってる。
「私もやめないよ円…」
反抗して私も酷いこと言ってみた。
>>484 そこは「やめなよ美砂…」であってるだろ
多分作者21氏が打ち間違えただけ
つーか短編無いのか誰も
何でこんなすっからかん状態なの
>>484 タイプミスだろ
やめなよ美砂… であってると思う
>>487 短編は一応あるけど誰も投下しないからして良いのかと迷ってる俺…
ネギ「皆さん、僕とバトルロワイアル鬼ごっこしましょう」
美砂「なーにそれ?」
ネギ「えっとですね、僕が鬼で皆さんにえっちにゃことをどんどんしていきますから、皆さんはどんどんどんどん逃げてください
優勝者一名だけは唯一処女を維持できます。まぁもう経験済みの人もいるかもしれませんけど」
まき絵「えー!そんなー!(ネギくんとwwwww)」
あやか「そんなはしたないことを・・・(ネギ先生とはしたないことを♪)」
のどか「あー…うー…(やべぇwww純粋キャラのフリしてたのにwwww非処女バレるww)」
>>490 乙
お蔵入りのが見たくなるなwwというか百合上等で見たいんだがww
さっさと投下してよ短編
自分で作れwww
俺が考えた手を離したら死ぬというルールで短編作ってくれ
てかなんかリクエストある?
即興でいいなら短編作るよ
なんか短編出てこなさそうなので、明日投下開始の予告編を投下します。
今回は20部みたいな前フリではありませんので・・・・・
「今から皆さんには殺し合いをしてもらいます。」
――殺し合いのゲームが始まった。生き残るのはたった一人。
ネギまバトルロワイヤル 第22弾!!
〜〜〜NBR ]]U〜〜〜
――今回のステージは海のど真ん中。四方は全部海に囲まれていて、脱出は不可能!
眠りから覚めた生徒達が、いつもの教室ではない場所にいることに気付く。
(ここはどこ?)
困惑する生徒の前に、一人の教師が現れたとこからゲームは始まる。
全員の首に取り付けられた爆弾が、生徒達を狂気に駆り立ててゆく。
「なんでみんな殺し合いなんてするん?」
木乃香は一人で自問する。
「せっちゃん……うち、どうしたらいいんかな?」
―――今ここには居ない幼馴染に思いを馳せる生徒がいる。
問いかけても答えるものは居ない。
「しまったっ!お嬢様!」
―――守るべき者がいる、いや守りたい者がいる生徒がいる。
彼女は己の力の無さを痛感する。
「私もその計画に乗せて貰えないかな?」
入口の扉の側で真名が立っていた。
―――脱出を試みるために手を組む者がいる。
協力か?それとも裏切るために近寄って来たのか分からない。
「勝っても負けても恨みっこ無し!正々堂々と戦いましょう。」
あやかは宣戦布告をしてきた。
「なっ!いんちょ……それ、本気で言ってんの?」
―――仲の良い友人からの思いもかけない言葉。
それを聞いた生徒が導き出した答えとは?
「アキラ……ごめん……」
そう言うと同時に包丁を突き出した。
―――殺さないと、殺される。
そう、これは仕方ないのだ。……それがゲームなのだから。
物陰から自分に振り下ろされてくるものを目の端に認め、とっさに横へ飛ぶ。
さっきまで自分のいた場所に斧が突き刺さった。
「誰っ!?」
風香は叫んでM1ガーランドを構える。
―――自分が生き残るためには何をすればよいのか?
一瞬の判断ミスが命取りになる。
超は逃げる聡美の背後に向けてレミントンを構える。
「ハカセ……残念ダヨ」
レミントンが火を噴いた。
―――昨日まで仲の良かったクラスメートに銃を向ける。
死ぬのはクラスメートか、それとも自分自身なのか……。
倒れたときに銃から手が離れ、遠くに転がっていく。
「やばっ!」
地を這いながら落とした銃を拾おうとする和美。
―――これまでの日常とはかけ離れた現実。
しかし、これこそが真の現実である。ならば自分はどうすれば良い?
果たして、誰が生き残るのか?
そして、そのとき担任のネギがとった行動は?
極限状態の中で、3−Aの生徒達の選択した答えとは!?
『ネギまバトルロワイヤル第22弾』
近日公開!!
以上です。
ではまた明日。
もし短編投下の方が居ましたら、お願いします。
もしこれで夢オチの後「皆さんにはボケロワイヤルをしてもらいます」だったら22部は神だな
なにげにハカセ即死フラグwww
さすが死亡フラグアンケートで驚異の50%を記録した葉加瀬だw
ネタバレになるから詳しくは言わんが今回のネギプリ(人気投票)とネギロワの生存率が凄いシンクロしてる件
すげえ楽しみ22部。
>>504 一位二位以外そうでもない
20氏は多分最初に長編をやってたらすごいイメージ変わってた気がする
とりまwktk
携帯から短編投下してもいいですか?
>>504 確かにw
生存率0のはかせが最下位www
高畑「それじゃあ今回のBRの参加者は3−Aということで
いいかいネギ君?」
ネギ「・・・わかりました・・・みんな・・・ごめん」
高畑「今度の、京都修学旅行を偽装して
行われるから、まあその時のみんなへの
演説でも考えておいた方がいいと思うよ。」
そういって悔しそうなネギを横目に高畑はどこかへ行ってしまった。
その様子を偶然、ネギの生徒の一人が聞いていた。
さよ「はわわわわとととんでもないことを聞いてしまいました。
急いで皆さんに教えないと
皆さんが死んでしまいますー。」
そう言いながらさよは教室へと急いで向かった。
さよ「みなさーん、大変ですこのクラスで
殺し合いをさせられます。
にっ逃げてくださーい!!!!」
アスナ「で、このか?その占いなんだけど・・・」
このか「あすな、それやったら・・・・・」
五月「これ、新作の麻婆マンなんです、
試しに食べてください」
古「早速いただくアル・・・」
さよの言葉は誰にも届くことはなかった。
それも当然といえば当然である。
さよは幽霊であり、自分の見聞きしたことを
伝えることができないからである。
ずっと一人ぼっち、いままでも、昔から……ずっと
結局私は、バトルロワイヤルの事を誰かに伝えることはできませんでした。
これでよかったのかはわかりません、でも
朝倉「さよちゃんこんなところで何やってるのよ?」
夕映「みんなで集合だとあれほどいったはずです」
亜子「いそがんと遅れるで」
さよ「はいっ!!」
私はいま、たくさんの友達に囲まれてとっても幸せです。
完
携帯からなので
改行やスレごとの文量が
おかしいかも知れませんが……。
感想などお願いします。
あ〜この発想はなかった。
gjっす。
さすが地味幽霊
20氏、もう投下して良いよ
絵師の方々と短編作者の方々 乙です
wktk
予言するけど今回はくぎみん生き残るから
本日の投下を始めます。よろしくお願いします。
今回は投下中にGWにかかるので、私用で投下できない日があると思います。
あらかじめご了承ください。
また、私はケータイを所持していませんので、不慮の事故が起こった場合は
連絡が遅れるかも知れません(極力そのようなことはない様にしますが・・・)
<前書き>
・本作品はネギまのキャラが登場しますが、キャラのイメージを崩す恐れがありますので、
あらかじめご了承願います。
・本作品は他の方の作品とのネタかぶりや、酷似する部分があるかもしれませんが、
自分が把握している範囲ではないように努力していますので、その場合は大目に見てやってください。
・表現力、文章力、構成の至らぬ点はご容赦願います。
なお、本作品はネギま本編73時間目の途中、学園祭前にネギが超の屋台で四葉五月に励まされた日の翌朝から
分岐したストーリーという位置付けです。
お楽しみいただけたら幸いです。
[1.序章]
混濁した意識の中、遠くの方から波の音が聞こえてきた・・・・・・
時間が経つにつれて神楽坂明日菜(出席番号8)の意識は徐々にはっきりしてきた。
目が覚めた明日菜はすぐに違和感に気付いた。いつもの学園風景とは異なる雰囲気、教室とは違う空間。
「ここは……どこ?」
辺りを見渡すと、教室より少し広いくらいの部屋に居る。部屋の中にはソファやテーブルが並んでいる。
自分もクラスメート達もみんな、ソファに寝かされていたようだ。
ソファから立ち上がった明日菜は、周囲を確認して少し落ち着き取り戻すと窓の外を見た。そこには海が一面に広がっている。
足元を見る。床がかすかに揺れていることに気付く。
「えーと……ここって、船の中?」
どうやら、船内の広いラウンジらしき部屋にいるらしい。
「あ、明日菜、目が覚めたん?」
先に目が覚めていたと思われる近衛木乃香(出席番号13)が声をかけてくる。明日菜は木乃香の方に顔を向けると、首に何か付いているの目に入る。
「ねえ、このか……その首についているの何?」
明日菜の指摘に木乃香が自分の首輪を触る。
「これか?良くわからんけど、ウチが起きた時にはもう付いてたんよ。首輪のようやけど……アスナにもついとるで?」
木乃香の言葉に自分の首にも首輪が付いているのにようやく気づいた。
首輪を触って軽く持ち上げてみる。金属製の首輪でヒンヤリとした感触が伝わってくる。
ちょっと引っ張ってみたが取り外せるような感じではなかった。
首輪から手を放すと、もう一度辺りを見渡して呟いた。
「これって……、一体どういうこと?」
―――今日はHRで2週間後に控えた学園祭のクラスの出し物について何にするのか話し合う予定だったはずだ。
たしか……朝のHR前にクラスメート達と雑談していた時、いきなり軍服を着た兵士の格好をした男達がどやどやと教室に入ってきたことを思い出す。
彼らは何やらボンベらしきものを部屋の中に持ち込んでいた。あからさまに不審な連中だった。
しかし、学園祭前には仮装したまま各教室の中に乱入し、催し物の宣伝が行われることがたまにある。
特に大学部の連中はこういうことを嬉々としてやりたがる連中が多い。
これも何かのパフォーマンスだろうと思い、警戒心の強い桜咲刹那(出席番号15)でさえ、あまり疑問を抱かずに事の成り行きを見守っていた。
彼らは扉を閉めると、無言のままガスボンベを操作し、教室内に何らかのガスを噴射させる。
「しまったっ!お嬢様!」
教室中に充満するガスが何であるかに気付いた刹那は、すぐに木乃香の元に駆け寄ろうとしたが、既に手遅れだった。
次第に意識が遠くなり、木乃香の側にたどり着く前に深い眠りに落ちていった。
他の生徒達もなす術もなく催眠ガスによって意識を失っていった。
刹那が眠りに落ちる瞬間、兵士達はマスクを着けて生徒達の様子を見守っていたのが見えた……。
そして今現在、クラスメート全員が目を覚まし、一体何が起こったのかと戸惑いながら、生徒同士でガヤガヤと話し始めた。
結論の出ない話し合いが膠着状態に陥ったとき、見知った者が大勢の兵士達を引き連れて3−Aの生徒達の前に姿を現した。
「せっ、瀬流彦先生!これはどういうことですの?」
雪広あやか(出席番号29)が、自分達の前に現れた瀬流彦に説明を求めて詰め寄ろうとした。
しかし、瀬流彦は手を挙げてそれを制止した。
「あーちょっと待ってくれ雪広さん、これから一通り説明を行うから。……他の皆も静かにしてくれたまえ!」
瀬流彦の言葉に、とりあえず3−A生徒全員が静かになった。生徒達が完全に静かになったのを見計らい、瀬流彦は静かに口を開いた。
「今から皆さんには殺し合いをしてもらいます」
[2.ゲームの始まり]
「今から皆さんには殺し合いをしてもらいます」
瀬流彦の放ったこの言葉にクラス全体が騒然となる。
「嘘ー!」「なによそれ、本気で言ってんの?」
「どういうことか説明してください!」「じょ……冗談でしょ?」
反応は様々だが、いきなり殺し合えなんて言われた意味が理解できず、誰も本気では受け取っていない。
クラス全体が騒がしくなった時、バーンという一発の銃声が鳴り響く。
「静かにしろ!!」
上へ向けて銃を発泡した兵士の一人が大声で怒鳴った。全員が一斉に口を閉ざす。
静かになったのを確認して再び瀬流彦が口を開く。
「話を続けるよ。バトルロワイヤル法(BR法)というものがあるんだ。これは陸軍が行う実戦シミュレーションを、実際に学生達に体験してもらう特別プログラムだ。それも本気で殺しを行うことを前提としたね。
全国の中学3年生のクラスから無差別に抽出したクラスに対して、この特別授業を受けてもらうのだが、今回は君達3−Aのクラスが選ばれたというわけだ」
「先生、おかしいですわ」
あやかが手を挙げて反論する。
「たしかにBR法というものは過去に存在した事実があります。しかし、それは戦争があった50年以上前の話ですし、内容があまりにも悲惨なことから、大規模な反対運動に発展して翌年には廃止になったはずです」
「良く知っているね、雪広さん。その通りだよ。……だが、法律としてはとっくに廃止されているが、運営はまた別の話でね。
政府はBR法の意義を見出し、毎年中学3年生の1クラスを選んで秘密裏にプログラムが続けられてきたのさ」
「でも、何で殺し合いなんかしなくちゃなんないのよ!」
朝倉和美(出席番号3)が立ち上がって文句を言った。
落ち着いた様子で瀬流彦は説明する。
「実際、素人が殺しあうという実戦データは軍事的にも心理学的にも貴重なんだよ。
それと、近年では子供のモラルの低下が問題になっている。知っている人もいるかもしれないが、非公式ながらこのプログラムがあるという事実を噂に流してもいるんだよ。まあ都市伝説として扱われているがね。
この噂が、悪いことをしたら殺し合いに参加させられてしまうぞという脅しとして使われることで、子供のモラルの改善を促すという目的もある」
そんな話では誰もが納得できはしないが、瀬流彦はかまわずに話を進める。
「まあ、一応説明はしたものの理由はあまり意味がないんだ。不満はあるだろうが、プログラムに選ばれた君達に拒否権はない。
強制的にプログラムへ参加してもらう」
「くそっ、ふざけるなっっ!」
「ゆーな、だめっ!」
あまりの理不尽さに腹を立て、明石裕奈(出席番号2)が立ち上がって瀬流彦に殴りかかろうとした。その前に隣に居た大河内アキラ(出席番号6)が裕奈に抱きつき、裕奈の行動を制止した。
その瞬間、兵士たちが一斉に裕奈に銃を向けた。瀬流彦が兵士達に向かって手を上げてそれを制止する。
「彼女を撃つのはやめてください!……明石さん、大河内さんに感謝するんだね。君が私に殴りかかってきた場合、プログラムが始まる前に君を射殺するところだったよ」
裕奈の方に向き直ると瀬流彦は冷たく言い放った。
銃を向けた兵士達の表情から冗談ではないことを感じ、裕奈の顔色がさあっと青くなった。
「では、ルールを説明する。一度しか言わないから良く聞きたまえ」
その言葉に、生徒達は全員口を閉ざし、瀬流彦の言葉を待った。
にやりと笑みを浮かべ、瀬流彦はルールの説明を始めた。
[3.ルール説明]
<ルール>
○プログラムの参加者全員で殺し合いをしてもらう。
最後まで生き残った一人が優勝者となり、 優勝者は家に帰ることができる。
○殺し合いをする場所はこの船の中。行動範囲は、後で支給される船内マップに行動可能エリアが記載されている。
船内マップに記載されていないエリア(ブリッジ、1階より下の機関室など)は立ち入り禁止区域となる。
なお、船内にはエレベーターがあるが使用できない。
○立ち入り禁止区域内に入ったり、 船の外に出た場合、生徒全員に付けられている首輪が起動して爆破する。
また、プログラムの進行を妨げる行動をとった者に対しては、主催者判断で首輪の爆破を含むペナルティが与えられることがある。
○制限時間はプログラム開始から48時間。48時間経過した時点で2人以上生き残っていた場合は、生き残り全員の首輪が爆破されて全員死亡でゲームオーバーとなる。
○プログラムの開始前に、参加者全員に支給物の入ったディパックを1つずつ与える。
ディパックの中身は、船内マップ、鉛筆と紙、時計、名簿、食料(1日分)、水(2リットル)、支給武器。
なお、支給武器の内容はランダムであり、当たり外れがある。武器ではない物が入っている場合もある。
○私物は全て没収されている。
○船内にあるものは自由に使って良い。また、船内にはハズレの支給武器を引いた者のために武器も用意している。ただし、船内に置いてある武器の中にも当たり外れがある。
「……なお、結構大きい船とはいえ、30人の生徒が一斉に動くと生徒同士が遭遇しやすく、プログラムの円滑な運営に支障を起こすことがある。
そこでだ!まず生徒全員で2人ずつ戦ってもらい、勝者のみが次の戦いに進んでもらう。まあ、本戦を始める前の予選と思ってくれるといい」
さらっと言い放った瀬流彦の言葉に生徒全員が息を呑んだ。
これから生徒の誰かと2人で戦い、相手を殺すか、自分が殺されるかという殺し合いが始まるというのだ。
瀬流彦は説明を続ける。
「では予選について詳しく説明する。まず、これから出席番号順に一人ずつ支給される荷物を受け渡すが、同時にくじを引いてもらう。このくじで対戦相手と対戦の順番が決まるわけだ。
くじを引いた後は1人ずつ対戦順によって定められた客室に案内する。また、部屋に入った時点で扉には外からロックを掛けて出入りできなくする」
ここで一旦言葉を切ると、瀬流彦はちらりと生徒達の様子を見る。生徒達はみな真剣な表情でこっちを見ている。
「さて、対戦の順番が来たら、対戦する2人だけの部屋の扉のロックを外す。後で部屋に入れられたときに確認してもらいたいのだが、各部屋の入口には赤いパトランプが備え付けられている。
そのパトランプが点灯したら対戦開始の合図だ。部屋を出て対戦相手と殺し合いを始めてくれ。なお、予選の制限時間は1時間だ。
制限時間がきても2人が生きている場合は両者失格となる。つまり、両方の首輪を爆発させる」
1時間という限られた時間内での殺し合いと聞いて、生徒達の間の空気が凍りついた。
「あと、注意事項だ。パトランプが点いて5分以内に部屋から出ない場合、対戦放棄とみなして首輪を爆破させる。
また、決着がついた後は、勝者はすぐに自分のいた部屋に戻ってもらう。対戦終了後5分以内に部屋に戻らない者も対戦放棄とみなして首輪を爆破する。……次の対戦の妨げにもなるからね。
最後に、予選中に対戦者以外の生徒同士の接触は禁止だ。他の生徒の部屋の扉をこじ開けたりしたら、ゲーム進行を妨げる行為とみなし首輪を爆破する。以上だ。何か質問はあるかね?」
生徒全員が押し黙る。
一人、鳴滝風香(出席番号22)がおそるおそる手を挙げて尋ねる。
「く、首輪が爆破するとどうなるんですか?」
「ふむ、そうだな……実際に見せた方が良く解かるだろう」
そう言うと、瀬流彦は一つの首輪を取り出した。
「これは出席番号1の相坂さよさんがつけるはずだった首輪だ。彼女は3−Aの生徒として登録されているものの実在はしていないことが既に確認されている。
何故クラスの名簿に載っていたのかは謎だが、首輪が1つ余っているのでこれで実践してあげよう」
瀬流彦は近くにあったテーブルに首輪を置き、少し離れるとリモコンを取り出した。番号を操作してスイッチを押す。
首輪はピッ……ピッ……ピ――――という電子音を発した後、室内を震わすような大きな音を立てて爆破した。
生徒達は音の大きさに驚いて一瞬目を瞑る。爆発した首輪は粉々になって床に落ちており、首輪を置いてあってテーブルの一部も抉り取られていた。
「―――――!!」
この光景を目にした生徒達は言葉を失った。
「見ての通り首輪が爆発するとこのくらい吹っ飛ぶ。まあ、首が吹っ飛ぶと思ってくれるといい。爆破されたら生きてはいられないだろうね。さて、鳴滝風香さん、これでわかったかね?」
風香は血の気の引いた表情で首を縦にぶんぶんと振る。
「言い忘れていたが、首輪を強く引っ張ったり、強引に取り外そうとした場合にも首輪は爆発するから注意したまえ」
その説明を聞いて首輪をいじっていた何人かの生徒はあわてて手を引っ込める。
「他に質問はないかね?………ないみたいなので早速くじを引いてもらうとしようか、くじを引いた者は荷物を受け取り、係の者が部屋に案内するので連絡があるまで部屋で待機していてくれ。
出席番号2、明石裕奈さん――――」
その後、誰も騒いだり反抗したりすることもなく円滑にくじ引きが行われ、生徒全員が各々の部屋に案内された。
[報告No.1 200X.X.X pm1:00
【予選 開始】
【残り30人】 以上 ]
本日の投下は終了です。
予選と本戦でほぼ前後半に別れた物語になります。
予選中は対戦が1日の投下で1つか2つくらいで進行させる予定です。
その都合で投下量が安定しないこともありますのでご了承ください。
乙
さっそく俺が作ってるロワと被ったぜ
作者20さん乙です
ゴールデンウィークって事は全部で80話〜100話くらいあんのかな?
作者20さん乙です
ゴールデンウィークって事は全部で80話〜100話くらいあんのかな
乙!
これは期待。
おつ
おつ〜!
wktk
20氏投下乙!
勝ち抜き戦すかw
いっそのことトーナメントにすればww
明日もwktkです
本選に残るの8人で本選はトーナメントとかのが良いな
これ100枚くらいあるんじゃないか?
過去最高文字数になりそうだな
作者20氏 乙です
539氏も乙。今後も頑張って
おれはハカセが予選通過するとみた
ねーよww
メモ帳きたああああああああああああああああああ
21部はあの双子の話の絵がなかったのが残念
>>532 80話くらいです。最後の方がGWに引っかかりそうです。
前倒しで投下するか休むかは、後日また連絡いたします。
>>537-538 トーナメント戦も考えたのですが、それは「バトルロワイヤル」の
範疇に入るのか微妙だったので、断念しました。
>>544 メモ帳氏お久しぶりです!また貴方の絵が見れるのは嬉しいです。
本日の投下を始めます。
[4.第1戦(1) 〜困惑〜]
生徒達全員が割り当てられた客室内に入ると、館内放送が流れた。
『それでは早速だが第1戦を始める。扉の前の赤いランプが点灯した生徒は、部屋から出て殺し合いを始めてくれ。』
瀬流彦の放送が終わると、2人の生徒の部屋の扉の側にあるパトライトが点灯した。
宮崎のどか(出席番号27)は、自分に起こった突然の出来事を理解することに頭が追いつかないまま、不運にも最初の対戦に選ばれてしまった。
出席番号が最後の方であるのどかは、くじを引いた後に客室の一つに入れられたと思ったら、心を落ち着かせる暇もなく自分の部屋の扉の赤いランプが点灯してしまった。
5分以内に部屋から出ないと首輪が爆発する。その恐怖からとにかくデイパックを掴むと部屋の扉を開けて廊下へ飛び出した。
のどかは自分が入れられた部屋がある4階客室の廊下を船尾側へ向かって歩いて行った。
すると、最初に自分が目覚めた後にゲームの説明を受けたラウンジにたどり着いた。
これからクラスメートの誰か一人と殺し合いをしなければならない。それだけはのどかの頭で理解していた。
殺し合いをする覚悟などは出来ていないが、とりあえずは武器になるものは持っていたほうが良いと考えた。
のどかはラウンジの真ん中で廊下や階段が見渡せるテーブルまで移動すると、デイパックをテーブルに置いて中を探った。
最初に船内マップが出てきたので、いつでも取り出せるようにポケットの中に入れておく。
デイパックの奥を探ると武器らしきものが出てきた。見つかった武器はアイスピック。
アイスピックは殺傷能力としては大したことはない。支給された武器の中では比較的ハズレの部類に入るだろう。
のどかは少しがっかりするが、よくよく考えると仮に銃が入っていたとしても、自分に引き金が引けるとも思えない。
銃でなかったのはある意味幸運だったのかも知れない。
そう考えたのどかは、デイパックを左肩に担ぐと、アイスピックを右手に持ち、ビクビクしながら船内を歩き始めた。
――のどかが船内を歩き始めてどれくらい経っただろうか、なかなか対戦相手とは出会わない。
ゲームのルールを思い返してみても、会うことのできるクラスメートはただ一人である。
それが殺し合いをしなければならない人間であることは理解しているが、たった一人で船内を歩く心細さに耐えかねて、のどかの中に誰にも合いたくないという気持ちと同時に誰かに合いたいという気持ちが強くなってきた。
「だ……誰かいませんかー?」
か細い声で呼びかけてみるが誰も答えてはくれない。
長い時間誰にも会わないことで少し緊張感を緩ませながら廊下を曲がる。
その時、のどかは対戦相手とばったり出会ってしまった。
和泉亜子(出席番号5)も驚いた顔をしてこちらを見ている。
どうやら彼女もいきなりのどかと出会ってしまって驚いているようだ。
「ほ……本屋?」
「あ……亜子さん!?」
2人の間に緊張が走った。
どちらも積極的に攻撃を仕掛けることはないが話しかけることもできない。
しばらく2人で見詰め合っていたが、まるで示し合わせたようにお互いにその場から別方向に走って逃げ出した。
[5.第1戦(2) 〜制限時間〜]
対戦が始まってから、かなりの時間が経過した。
和泉亜子(出席番号5)は未だに現状を受け入れることができていなかった。
一度だけ対戦相手の宮崎のどかと遭遇したが、戦うこともできずに逃げ出してしまった。
自分を追いかけてこなかったことから彼女も戦う意思はないように思えたが、のどかに見つかるのが恐ろしくて彼女に見つからないようにトイレの個室の中に隠れていた。
トイレの中に隠れている間に亜子はデイパックの中身を探ってみた。
自分の支給武器はノートパソコン。武器ではなく戦いにも使えるものではない。
亜子は大きくため息をついた。
ルール説明のときに瀬流彦は船内のどこかに武器があると説明していたが、亜子は新たな武器を探す気にはなれなかった。
仕方ないのでノートパソコンはデイパックの中にしまっておいた。
その後、亜子が隠れている場所にのどかが現れることはなかったが、意味もなく無駄に時間だけが過ぎていった。
……ここに居ても何にもならない。それだけは亜子にも分かっている。
どうしようかと迷いながらも、あとどれくらい時間があるのか腕に付けていた時計を確認する。
時計は13時49分を示していた。
(せっ、制限時間まであと10分しかあらへんっ!)
いつの間にか、かなりの時間が経過していたことに驚くと共に、亜子は涙目で時計を見つめながら急に焦りを感じていた。
のどかと出会わなければ自分は殺されることはない。
その代わりに、首輪が爆破する制限時間が刻一刻と迫ってきていた。
もう時間がない。なにをどうすれば良いのか分からないまま、居ても立っても居られずに亜子はトイレの個室から出て、のどかを探し始めた。
「ほ、本屋、どこにいるん!?」
しかし、未だに亜子の中で戦う覚悟はできていなかった……。
――残りあと3分を切ったが、お互いにすれ違っているのか、一向にのどかには出会えない。
3階に移動した。この階には客室が並んでおり、最初に亜子が入れられた部屋もある。
おそらく、近くの客室には他のクラスメートがいるはずである。
残り1分を切った。
のどかとは出会えていない。もう時間もない……
亜子は我慢しきれず、クラスメートが居ると思われる客室の扉を叩いて助けを呼んだ。
「だっ、誰かっ!誰か助けてや、ウチまだ死にたくない!誰かぁぁっっ!」
扉をドンドンと叩いて何も反応がないと隣のドアをドンドンと叩く行為を繰り返す。
「アキラ!まき絵!ゆーな!助けてぇっ!ねえ、誰か出てきてや!もういやや―――っ!!」
―――あと30秒……。
亜子は狂ったように客室の扉を叩き続ける。
―――あと10秒……。
親友たちの名を叫ぶが、もはや亜子は自分が何を言っているのかさえ分からなくなっていた。
―――あと5秒・・・…。
「いやぁぁ―――っっ!!」
ピッ……ピッ……
首輪の警告音が鳴り始めた。
ピ――――
亜子の悲痛な叫びもむなしくタイムリミットを迎えた。
亜子の首元で大きな衝撃が起こり、その瞬間に亜子の意識は消滅した。
周囲には爆発音が鳴り響く。
そしてドサッと何かが落ちたような音がした。
……辺りが静まり返った。
―――同じ時刻、別の場所。2階の廊下を恐怖に駆られながら宮崎のどかが走っていた。
「じ、時間が……ないよー。た、助けてェっ!ゆえー、ハルナー……ネギせんせーっ!!」
その瞬間、のどかの首輪も大きな衝撃と共に音を立てて爆発した。
勢い良くその場に倒れ込んだのどかは、それ以上動くことはなかった。
[報告No.2 200X.X.X pm2:00
予選 第1戦 結果
【出席番号5 和泉亜子 死亡】
【出席番号27 宮崎のどか 死亡】
【勝者 なし】
【残り28人】 以上]
[6.現状確認]
すでに第1戦が始まっている……。
綾瀬夕映(出席番号4)は、自分に当てがわれた部屋の中に入ると、大きく深呼吸をする。
その後、混乱している頭の中の整理を始めた。
部屋に入ってしばらくすると対戦開始の放送が流れたが、自分は第1戦目の対戦には選ばれなかったようだ。
少しほっとして、今現在で自分ができることを考えることにする。
……この瞬間に親友ののどかが対戦していることなど夕映は想像すらしていなかった。
まずは、デイパックの中を探って持ち物の確認を行うことにした。携帯電話などの私物は全て没収されている。
全ての荷物を広げ、説明があった通りのものが入っていることを確認した。
食料は1日分程度しか入ってないが正直言って今は食欲が全く沸かない。元々あまり食べる方ではなかったので問題はないだろう。
瀬流彦は各々に支給武器があると言っていたが、それらしいものがない。
消去法で行くと手元にある六法全書が支給武器ということになる。
「まさか……これが武器ですか?ハァ……どうやらハズレのようです」
夕映は落胆してため息を洩らした。
しかし、冷静に考えてみると武器に拳銃とかが出てきても自分がうまく使える自信もない。六法全書というのも自分らしくてお似合いなのかもしれない。
瀬流彦は船内に武器があるようなことを言っていたのを思い出し、とりあえず武器のことは後で考えることにした。
夕映は六法全書を放り投げ、次に船内マップを広げていずれ自分が対戦の場に立つ船内の各エリアを確認した。
「……私達の乗っている船というのは、いわゆるクルーズ客船と言われる船のようですね。
最初に居たラウンジはかなり古臭い感じがしていました。恐らくは中古の客船を払い下げてゲームの会場として利用したというところでしょう」
夕映は船内の情報を一つ一つ確認し始めた。
<船内マップ>
船の全長は269m、全幅が28m。結構大きい船の部類に入るだろう。船内は全部で6階あり、これが自分達の行動範囲となる。
船の1階中央部分には船内入口であるエントランスホールがあり、エントランスホールには6階まで通じる中央階段がある。
この階段を基準として、船首側と船尾側に各種施設が設置されている。
《1階》エントランスホールを中央にして、船首側にシアター、船尾側に談話室、図書室、売店、診察室などがある。
《2階》1階のエントランスホールから上る階段ホールを中央に、船首側にゲームセンター、カラオケルーム、遊戯室があり、船尾側にダイニングルーム、キッチンがある。
《3階》客室。船尾側には大浴場がある。
《4階》客室。船首側に遊戯室、パソコンルーム、船尾側に広めのラウンジがある。
生徒達が最初に居た場所がこのラウンジである。客室のある3階と4階は、船首から船尾に向かって2本の長い通路があり、船の両側面に沿って客室が並んでいる。
《5階》外周にはプロムナードデッキ(遊歩道)がある。デッキは船首側にある操舵室や無線室などにも続いているが、ここは立ち入り禁止区域である。
中央にはラウンジ、売店があり、船尾側にはカフェやスポーツデッキ(広場)がある。
《6階》フィットネスジム、サンデッキ(広場)、プールがある。
また、階段は3階と4階は船の中央、船首側、船尾側に各々設けられているが、1階と2階は中央と船首側、5階と6階は中央と船尾側にしかない。エレベーターが使えないので上下の移動は階段のみとなる。
「このマップに書かれていないエリアは全て立ち入り禁止区域ということですか……」
夕映は船内マップを何度も見直し、船内の構造を全て頭に叩き込んだ。
次に、夕映は自分が閉じ込められている部屋の中を見回した。扉には鍵がかかっている。
主催者側からの遠隔操作によって自動的に鍵の掛け外しができるようである。
扉の側には小さな赤いパトライトがあり、これが点灯したときは自分が対戦する順番であるというわけだ。
部屋の中には備え付けのベッドと何も置かれていない備え付けの机と棚、そしてユニットバスがある。
蛇口をひねるとお湯は出なかったが水は出るのでトイレや水分補給に困ることはなさそうだ。
「……少なくともこの部屋の中にいる間は一応安全と考えて良いですね」
これで確認すべきことは全て確認してしまった。
これからどうするかを考えては見たが、この部屋から出ないことには何も進展することはない。
結局は自分の対戦が始まって部屋から出たときに何らかのアクションをとるしかないと結論付けた。
他にはすることがなくなってしまい、仕方ないので先ほど放り出した六法全書を拾って読み始めた。
―――ゲームが始まって1時間くらい経過しただろうか?いきなり対戦終了の放送が流れる。
『第1戦終了。5分後に第2戦を開始する。』
それだけを伝えると、スピーカーは沈黙する。
誰かが死んだのだろうか?放送は対戦終了のこと以外は何も言わない。夕映はクラスメートのことを心配する。
「このか……ハルナ………無事でいてください」
夕映は持っていた六法全書を抱きかかえ、親友の無事を祈った。
しえん
本日の投下は以上です。
基本3話投下の予定です。
一話一話ボリュームがあってGJ
明日もwktkしてます
乙です
乙
まさか一戦目からこんな展開になるとは・・・
先が楽しみです
夕映…のどかの無事を祈らなかった…(/_・、)
乙
久々に重いロワになりそうだ。読むだけでチリチリと胸が痛むような
だ が そ れ が い い
20氏、投下乙です!
そして地図の作成も乙です。
結構丁寧に作成されてますね。
設定マニアなのかな?w
明日もwktk、だが日曜の夜までネット環境無くなるので暫く見れないんだよな……
ん?ちと矛盾してね?
>>566 いいじゃねーか別にそんぐらいwwwwww
思ったけどクジで対戦相手決めるんだよな?
のどかが亜子を引いたとしても亜子がのどかを引くとは限らなくね?
もし偶然そうなったとしてもそれが15組続くはありえなくね?
後、このかじゃなくてこのかさんな
すみません。最後の部分ミスりました。実質のどかとこのかの間違いですが、
以下のように訂正します。
-------------------------------------------
「このかさん……ハルナ………そして……」
不意に夕映の脳裏にのどかの姿が浮かぶ。
「みんな無事でいてください」
夕映は持っていた六法全書を抱きかかえ、親友達の無事を祈った。
--------------------------------------------
マップについては細かく突っ込むと矛盾が出ると思うのでスルーしてください。
>>568 くじは対戦の順番で1番が2枚、2番が2枚・・・・15までの合計30枚が入ってました。
出席番号順にくじで引いた番号をチェックしていったのです。
1対1って冷静に考えると今までで一番えぐい間引き方だな。
死亡フラグとマーダーフラグが強すぎる状況、これは先が楽しみだ。
>>560 ちょwwwこの図はwwwwwwwww
いや黙っておこう。
作者20氏 メモ帳氏 乙です
本日の投下を始めます。
[7.瀬流彦の企み]
瀬流彦はマイクを切ると、ニヤリと笑みを浮かべる。
「主催者へ通達。第1戦の結果を総本部へ報告完了しました」
通信担当者からの報告が入る。ゲームは順調にスタートしている。
瀬流彦が今回のプログラムの計画を知ったのは春休みの頃であった。
なにやら胡散臭い黒尽くめの2人組の男達が学園にやってきて、3−Aのクラス担任にアポイントを取ってきたのが事の始まりである。
3−Aの担任はネギであるが、子供先生が認められているのはあくまで学園内のことであり、対外的にはタカミチが担任ということになっている。そのタカミチは海外へ出張して不在であった。
そのため、まずはネギに伝える前に瀬流彦と新田が話を聞くことになった。
男達の1人は政府関係者、もう一人はどこかの財団の人間だと自己紹介した。
彼らは3−Aが厳選なる抽選の結果、あるプログラムの参加者に選ばれたことを告げ担任の先生に協力の要請をしてきた。
彼らの説明するプログラムの内容を途中まで聞くと、新田は憤慨して席を立って彼らを追い払った。
しかし、瀬流彦は彼らの話に強く興味を持った。
そこで新田には内緒で彼らと近くの喫茶店で会う約束をし、魔法を使って新田の記憶から今の話を消去した後て改めて彼らの話を聞き、協力を約束したのであった。
先程は生徒達には今回のゲームが過去のBR法に則ったプログラムだと説明した。これは形式上の大義名分であり、口からでまかせで適当な理由をでっちあげただけだが、あながち嘘というわけではない。
このプログラムの目的は単に参加者の誰が生き残るかを賭けて楽しむだけのゲームである。しかし、このプログラムの起源はBR法から来ている。
元々、BR法によるプログラムは軍事の一環として制定されていた。
その一方で、当時から誰が優勝者となるのかが政府関係者の間では賭けの対象となっていた。
いつの世においても、このような嗜虐的なゲームを好む者がいるということである。
BR法が廃止になって以降も、賭博対象のゲームとしての面白さに味を占めた政府関係者と財界の大物達が、興行を目的として秘密裏に行われる賭博イベントとして運営されるようになったのだ。
その規模は徐々に大きくなり秘密裏のイベントにもかかわらず世界規模にまで発展していた。
今では年に1回、世界中の学校のうち無作為に選んだ学校の生徒達を拉致して1人になるまで殺し合いをさせ、誰が生き残るのかを賭ける闇の賭博として開催されるようになった。
元々のBR法によるプログラムは名目上は教育の一環とした特別授業であったため、プログラムに選ばれたクラスの担任が主催者という立場でプログラムを進行していく。
参加者となった生徒達の個々の情報を賭博客達に流す役目もあるので、クラス担任を使うというのは都合が良かったのだ。
そのために今でも原則としてクラスの担任に協力を持ち掛け、クラス担任を主催者としてプログラムの運営が行われている。
もしも担任が主催者になることを拒否した場合、秘密保持のために口止めや拘束、最悪の場合は排除される。
その場合、同じ職場の教師を代理に立てたり、運営関係者が代理のクラス担任として主催者となることがある。
生徒達に殺し合いをさせるという辛い立場に立たされるクラス担任だが、その見返りとして主催者が無事にプログラムを完了できた暁には多大な報酬金と地位が与えられる。
瀬流彦はこれに惹かれたのだ。魔法使いとして大した力もなく教師としても先は見えていた。瀬流彦にとってこれは大きなチャンスだったのだ。
主催者はプログラムに参加させられた生徒たちに殺し合いさせるように進行しなければならないが、プログラムを進行させるためにある程度の自由な権限が与えられている。
プログラムの本質を変更しない限り会場の選択や独自のルールの追加やゲームへの干渉なども認められる。
主催者に求められるのはプログラムの円滑な運営、そして行われているゲームを盛り上げることである。
そこで瀬流彦は船の中をゲームの場として選び、予選という名の1対1の対戦をプログラムに盛り込んだ。
船の中を選んだのは監視カメラを設置して賭博客に映像を提供するためであり、予選を行うのは戦いのエリアが狭い理由もあるが賭けの回数を増やすためでもあった。
対戦順や監視カメラの映像、そして生徒達の情報は別の場所にある総本部に全て送られている。さらに各対戦後の情報も逐一報告を行っている。そこでは一部の関係者しか知らない大規模な賭博が開かれているはずであった。
「失敗することは許されないぞ」
瀬流彦は、そう呟きながら、これから先の進行について思いを馳せた。
[8.第2戦(1) 〜恐怖〜]
第一戦の制限時間が迫っていた時、椎名桜子(出席番号17)の表情にはいつものような元気の良い笑顔はなく、思いつめた様子で暗く神経質な顔をして部屋の中に佇んでいた。
第一戦で誰が戦っているのかは解からない。しかし、自分もいつか対戦しなければならないかと思うと落ち着くことすらできなかった。
桜子は部屋の真ん中に座り込み、ただ時が過ぎるのをじっと待っていた。
すると、いきなり誰かが桜子の部屋の扉をドンドンと叩きだした。ビクッとして飛び上がるように立ち上がった桜子は、恐る恐る扉の方に顔を向ける。
扉の外から聞こえてくる叫び声から扉を叩いているのが亜子であることはすぐに分かった。第一戦の一人に亜子が選ばれたらしい。
亜子が必死になって助けを呼んでいるのは分かるが、扉には鍵がかかっているため出ることはできず自分からはどうすることもできなかった。
桜子はどうして良いか分からずにオロオロするものの、恐怖で体が固まってしまい亜子に呼びかける気力さえ沸いてこない。
仮に鍵が開いたとしても亜子を助ける術は自分にはないのだ。
「もうヤダぁ〜」
桜子はその場に座り込み、両耳を塞いでうずくまった。
部屋の外からはまだドンドンと扉を叩く音が響いていたが、バァ――ンという大きな音が鳴ったかと思うと扉を叩く音はなくなり、静かになった。
「……エ?」
桜子は両耳から手を離し、再び扉のほうを向く。
一瞬何が起こったのか解からなかったが、第一戦が始まってからもう1時間くらい経つはずだ。
瀬流彦が説明したルールを思い出すと、答えは一つしかない。
(亜子の首輪が爆発した!?)
想像はしたくはないが自分たちの置かれた現状を思い知らされる。
(自分の番なんて来なければ良いのに!)
桜子は神に祈るようなタイプではないが、今回ばかりは心の底から神に祈った。
扉の外が静かになった後、すぐに第1戦終了を知らせる放送が流れるのを聞いた。
そして5分後に再び放送が流れる。
『次の対戦を始める』
その瞬間、桜子の部屋の扉がカチッという音が鳴ると共にランプが点灯した。桜子の願いは神には届かなかったらしい。
「そんなぁ……」
涙目になりながら桜子は仕方なく外に出ようと扉の前に近づいた。
その時、桜子はハッとして立ち止まった。5分前に自分の扉の前で起こったことを思い出したのだ。
亜子の首輪が爆発する瞬間、亜子は桜子の部屋の扉を叩いていた。と言うことは……?
扉の外でどのような光景があるのか思い浮かべると桜子の背筋に冷たいものが走った。
桜子は対戦が始まってしばらくの間、扉の前で躊躇していた。
扉の向こうに亜子の死体があることを思うと部屋から外に出たくなかった。しかし試合開始から5分経過すると首輪は爆発する。
だんだん時間が迫ってきたので、意を決してドアノブを掴むと恐る恐る桜子は扉を開いた。
廊下には桜子が予想していた通り周囲の壁や床には飛び散った血がこびりつき、その中心には血の池に漬かるような状態で亜子がうつ伏せになって倒れていた。
「ひぃぃっっ!」
桜子は亜子の死体を正視することができず、その場から急いで立ち去った。
―――闇雲に船内を走っていた桜子は、走り続けていると息が切れたために一旦止まって息を整えた。そして船の中をあてもなく歩き始めた。
桜子が4階の中央階段に近づくと下の階から誰かが上ってくるのに気がついた。
階段を上ってきたのは古菲(出席番号12)だった。
「ひっ!く、くーふぇ!?」
桜子は古に背を向けて走り出した。
対戦相手が古であることを知った桜子は絶望していた。桜子のポケットの中に入っている支給武器は毒薬であり、このような状況下で古に飲ませることは不可能だ。
仮に素手で戦ったとしても古は昨年の武道大会の優勝者である。桜子には全く勝ち目はない。
もはや自分の生き残る可能性はなくなった。
そう考えた桜子にとって古は恐怖そのものである。とにかく古から離れるために桜子は上の階へと逃げて行った。
支援
新田良い奴だなwwww
[9.第2戦(2) 〜すれ違い〜]
古菲(出席番号12)は階段を上るときに上の階に居た桜子の存在に気付いていた。
古自身はこのゲームに未だに困惑気味であり、現時点で誰かを殺そうという気はなかった。
「桜子、ちょっと待つアル。少し話をするネ」
とにかく桜子と話がしたい。古は逃げる桜子を呼び止めながら後を追った。
桜子は古から逃れるために5階のプロムナードデッキを船首に向かって逃げていたが、通行止めの柵にぶつかってそれ以上進めなくなってしまった。それより先は立ち入り禁止区域である。
追いかけていた古は桜子に追いつくと優しく声をかけた。
「桜子、落ち着くアル。私は戦う気なんてないヨ」
古菲は支給武器のヌンチャクをデイパックに仕舞い込み、掌を広げて両手を上げた格好で桜子に近づいてゆく。
しかし桜子にとっては素手の古でも十分脅威的な存在である。
「いやあぁっ!こないでぇっ!!」
恐怖で冷静さを失った桜子は、古から逃げ出したい一心で柵を乗り越えた。
「ま、待つアル、桜子!その先は立ち入り禁止区域アル!」
古はあわてて桜子に近寄ろうとするが逆効果だった。桜子はさらに古から逃げようとして立ち入り禁止区域に足を踏み入れた。
その瞬間、桜子の首輪に警告音が鳴り始めるがパニックになった桜子はそれに気付かない。
そして、ピ―――という音と共に、桜子の首輪が爆発した。
「桜子ぉぉっ!!」
桜子は仰け反って床に倒れ、そのまま動かなくなった。
「うぐっ……そんなっ……私は、ただ桜子と話がしたかっただけなのに・・・・・・」
立ち入り禁止区域で近寄れない桜子の死体を見つめたまま、古菲は床に座り込んで泣き崩れた。
[報告No.3 200X.X.X pm2:32
予選 第2戦 結果
【出席番号17 椎名桜子 死亡】
【勝者 古菲】
【残り27人】 以上]
本日の投下は以上です。
明日辺りからゲームに乗る決心をした生徒が現れ、
タイマンバトルが始まっていきます。
久々の桜子即死だな〜やっぱこれもイイ!
乙
早く15戦終わらせないといけないのは分かるがもう少しドラマ欲しいな
乙
俺はgdgdするよかこっちのが良いと思う。
乙です
俺ももう少しなんか欲しいなぁ
簡単にぽんぽん死にすぎてる
お前ら2部〜13部くらいまで読んでるのか?w
2部とか最初らへんは文字数行数が少ないからだろ
21部では簡単に〜っつったら擁護ばっかだったのになぁ〜
やっぱ自演だったかw
乙カレー。
俺も別にこれはこれで良いと思うよ。
最近のネギロワが前と違ってドラマ多すぎたから違和感あるひともいるみたいだけど。
>>589 こっちも充分擁護ついてんじゃん
それとも作者20氏の自演ですか?
>>590 前のロワも十分ドラマあったぞ
古参ぶんのはやめてくれ
594 :
590:2008/04/11(金) 20:50:38 ID:???
>>593 だから古参新参関係ないっつーの。
随分前はこんなもんだったよ。
桜子はいつのまにか死んでたのもあったしハカセが一言二言喋っただけで死んだのもあった。
ま、20部が20部だったからな〜
これ以降に期待すれば良い
ただ他の部を叩くのはマジでやめろ
>>594 なんで桜子葉加瀬に限定すんだよww
前のロワでもドラマはあっただろ
20氏擁護すんのは構わないが他の部まで自分の主観押しつけるのはやめろ
597 :
590:2008/04/11(金) 20:53:21 ID:???
>>596 例えだよ。
お互い様だな、すまんすまん。
ガキが多くなったねこのスレ
このスレもアニロワや漫画ロワみたいに、
感想はしたらばに書くとかそういう手段取ったほうが良いと思う
そっちのがみんな自重できるでしょ。
自演とか自演じゃないとか言わなくてもID出るんだし。
>>598 お前みたいな厨が仕切るから荒れるんだよ
お前だけしたらばに書いとけよ中学生
>>599 仕切るつもりはないが、そういう手段をとってるスレは荒れていないというのは事実
投下スレではID出ないからイチャモンつけるやつはいるが、
したらばではID出るから中身のある指摘ばっかりだし
だからどうかな〜と思っただけ、気分害しちゃってごめんね。
反対の人は何で反対してるの?
いちいちしたらばなんか書き込むのなんて数人もいないだろ
過疎ってまたスレが廃るだけ
誰かが余計な事言わなければ良いだけだろ
煽ってるやつも同じだけガキだ
この話終了な
自分は元作者ですが自演だろと言われたときスルーはしたけどいらっときました。
だから皆さんが良いならしたらば案賛成です。
前に今のスレの雰囲気じゃ書き込みたくないという人居たからそういう人たちも書き込みやすくなると思いますし。
ネギロワ以外みたことないので他スレがどんな空気かなんてわからないけどw
したらば反対
絶対したらばに誰も書き込まなくてこっちも誰も書き込まなくなるだけ
なんつーか、これは昔からあった残酷描写とかキャラの扱いに関する争いに見える
俺自身はなるべく多くのキャラにスポットを充てたロワの方が好みだけど、
こういう主役不在でゲームの理不尽さだけが伝わるロワも好きなんだがなあ・・・
携帯だから前のレス読めてなかった。
外部板は嫌だな
良くなるはずがない
つか今日もいちいちお前らが反応しなければ発展しなかっただろ
後作者20の自演に見えるから作者を思うなら控えとけ
つかまだ6話なのにそんなどうのこうの言うなよww
これからドラマがあるかもしれないだろ
つかドラマないロワは20部除けば過去全部あったから22部もあると思うぞ
>>607 禿同
それに指摘は文に対する指摘なら対応できるが物語そのものに対する指摘はされても作者は困るだろうに。
6部7部12部19部21部みたいなロワが俺は好きだな〜
22部はまだドラマないし他と比べると特に理不尽てわけでもえぐいってわけでもないから今のとこなんとも言えないがまだこれからだろ
20部が駄目だったから擁護されなくても仕方ない
むしろあれでファンがつくようなら自演としか思えない
20部と22部を一緒にするなよ。
過去ロワの感想こそしたらば向きじゃね?
後からまとめ読んだ新規の方も語れるし
過去ロワの感想の話とか誰もしてねーだろww
みんなたとえに出してるだけじゃんw
>>616 例えに出すこと自体がおかしいから比較厨隔離しろって暗にいってんの
盛り上がってますね
僕も混ぜて下さい
だからもうお前らみんなしたらば池
喧嘩する程仲が良い
このスレは愛に包まれてるんです
いい作品が次々投下されているから、きっと読者の目が肥えてきちゃってるんだろうね
確かに16部以降はどれも毎日楽しみで溜まらんかったなぁ
個人的には、21部>19部>18部<17部<16部と偶然にも広がってるが18部も初期と比べるとかなり高い方だし
>>>とかつけるのやめれ荒れる。
22部は過去最高の神作品!!
22部>>>>>>>>>>>
>>6部,16部,21部
22部叩く奴は逝ってよし!
とっぷぇー(・3・)
ぶるぁぁぁぁあ(・3・)
のどか「とっぷぇー(//3//)」
とりあえず作者の自演だとか簡単に言うのはやめたほうがいいと思う。
実際自演してた作者なんていないとおもうぜ?
長編書けるような人は自演なんてくだらないことしないだろう。
うん、蒸し返さなくていいから
いやータイマンてのも面白みがあっていいな!!発想力の勝利だな。どんどん使えるネタがなくなってくwww
発想力つーか誰も一度は考えた事あるだろ
ただ実行してないだけで
被ったってレスしてた人もいたし
>>635 なぜこうムキになってどうでもいいこと横レスするんだろう
>>636 20氏擁護大変だねぇ
俺から見ればお前のがよっぽどどうでもいい横レスだと思うがな
ぷぇー(・3・)
お互いさまだろ。
つーかしたらばでやれよいい加減
携帯氏いつのまにかあんなに保管してたのね、乙。
SPのサウトラのSecurity Policeって結構バトロワに
合うなと思う今日この頃。ともかく乙でした。
KiroroのBest Friendはマーダー化したキャラにあうよね
も〜おだいじょ〜ぶしんぱいないさ〜
てやつ
心配ないさwww
殺すからもう苦しむ心配ないってかwwwww
>>626 乙です。燃えている絵も良いのですが。
とっぷぇー にも萌えてしまいました。
本日の投下を始めます。
[10.第3戦(1) 〜意思〜]
部屋のランプが点灯した。
「私の番か……」
龍宮真名(出席番号18)は部屋の扉を開けると辺りを見回した。
真名はゲームに乗る意思はなかった。
主催者に対して攻撃を仕掛けたいところだが、予選の時間は限られているので予選の間はどうにもならないと判断した。
だが死ぬ気はないので予選では対戦相手を倒すつもりでいた。
真名の支給武器はベレッタM92。銃は真名の得意とする武器であるのでラッキーだった。
3−Aのクラスメートの中には対峙するには厄介な相手が何人かいるが、得意な武器を手に入れたからには後れを取るわけには行かない。
誰が対戦相手であっても自分は必ず生き残ってみせる。
強い意志とともに真名は戦いの場に足を一歩踏み出した。
真名は辺りに気を配りながら3階の客室の廊下を歩き始めた。
前方に生徒の一人が血まみれで倒れているのを発見する。第一戦の時に廊下で亜子が叫んでいるのは真名にも聞こえていた。
死体に近寄ってみると、予想通り亜子であった。
「和泉……」
真名は亜子の傍にしゃがみ短く祈りを捧げた。
そして亜子の姿を観察してみると、背負っているデイパックはまだ誰かに荒らされた形跡はない。
死んだ人の持ち物を奪うのは気が引けるが、自分の生存のために割り切りデイパックの中身を探ってみた。
船内では水の補給は可能であることは確認済みなので食料を頂戴することにした。
さらにデイパックを探るとノートパソコンが出てきた。恐らく亜子の支給武器と思われる。
真名自身はパソコンを使いこなせるレベルではないが、何かの役に立つかもしれない。
邪魔になったら捨てればよいだけなので、とりあえず自分のデイパックの中にそれらを詰め込んで立ち上がった。
真名は船内をしばらくうろつくと、5階のスポーツデッキに辿り着いた。
現在のスポーツデッキには運動器具などが撤去されていてただの広場となっているが、いくつか撤去されずに放置されている物も残っており身を隠すこともできる。
戦いの場としては悪くない。真名はここで対戦相手が現れるのを待つことにした。
20分位が経過した後、真名の対戦相手が姿を現した。
エヴァンジェリン.A.K.マグダウェル(出席番号26)であった。
真名の存在に気付いたエヴァは悠然と真名に近づいていく。
「私の相手はお前か……どうする、今すぐやりあうか?」
エヴァは真名を挑発した。お互いに裏の顔は知っている者同士、余計な駆け引きは無用であった。
「いいのか?貴様も魔法石には気付いているだろうが、魔法は使える状況ではないぞ?再生能力が封じられている以上、今の貴様は10歳程度の少女でしかない」
……真名の指摘は正鵠を得ていた。
エヴァは自分の順番が来るまでに魔法が使えないか何度か試しており、全く魔法が使えないことを確認している。
ナギから学園から外に出られない呪いを受けている自分が学園の外に居るということを考えても、魔法の干渉を受けない何らかの施しがなされているというのは容易に想像できる。
エヴァは部屋にあった鏡で首輪に嵌め込まれた青白く光る宝石のようなものを確認していた。
魔法世界では罪人に対して魔法を使わせずに無力化させるためにある魔法石を身に付けさせている。魔法石の近くでは一切の魔法は発動しない。
恐らくは首輪にその魔法石が埋め込まれているのであろうことを予想し、エヴァは魔法を使うという選択肢をすでに諦めていた。
しかしエヴァは笑みを浮かべる。
「フン……お心遣い痛み入る。だが、たかだか私の人生の10分の1にも満たないお前に心配される事は何もない。
今までお前とは戦ったことはなかったが、一度やり合ってみたいとは思っていた。良い機会だ、相手をしてもらおうか」
そう言うと、エヴァは地を蹴って真名に接近した。
「承知した」
同時に真名も動いた。
[11.第3戦(2) 〜接近戦〜]
エヴァの支給武器は農耕用の鎌である。近距離まで間合いを詰めない限りエヴァに勝機はない。
最初にエヴァが持っている武器を確認した真名は、一定の間合いを取るように後退すると同時にエヴァを狙って立て続けに銃を撃った。
エヴァは真名が向ける銃の弾道を素早く見切り、左右へと飛びながら銃弾を全てかわして一気に真名へ肉薄する。
真名は飛び掛ってきたエヴァに再び銃口を向けるが、エヴァの動きの方がそれよりも早かった。
銃を向けるために前に出していた真名の腕を取るや否や、体を捻りながら真名をあっさり投げ飛ばす。
「グウッ!」
勢いよく背中を床に打ち付けられた真名は一瞬息が止まった。
すかさず真名の顔面に向かってエヴァの鎌が振り下ろされるが真名は横に転がって間一髪でその攻撃をかわす。
転がった勢いのままエヴァから距離をとった真名が体制を整えて立ち上がろうとする前にエヴァが間を詰めてくる。
エヴァの右手から繰り出された鋭い突きが真名の顔面を捉え、真名は後方に突き飛ばされた。
尻餅をついて地面に倒れる真名をめがけて再び振り上げられたエヴァの鎌が一閃する。
ギンッッ!!
エヴァの一撃をかろうじて真名が銃身で食い止めた。
そのまま互いの力比べとなる。
ウエイト差では真名の方が有利なはずなのに、体制が悪いせいかエヴァの方が押している。
苦しげな表情を浮かべる真名に向かって、エヴァが不敵な笑みを浮かべた。
勝利を確信したかの様なエヴァの笑みを見た瞬間、真名はキレた。
「なめるなぁぁぁ!」
真名は上半身を前方に伸ばすと、上背の高さを利用してエヴァの顔面に向かって渾身の頭突きを食らわせた。
「グアァッッッ!?」
予想外の真名の攻撃を受けて、エヴァは口と鼻から血を流しながら体を反らす。
その隙を逃さず、真名はベレッタをエヴァに向けると引き金を引いた。
パンッ!と乾いた銃声が辺りに響く。
「ガハァッ!?」
胸に致命傷を受けたエヴァは口から血を吐いた。
「フン……こ、この私が、お前ごときに……やられる……とはな。見事だ……ゴフッ!」
真名に対して賞賛の言葉を送ったエヴァは、ゆっくりと真名に覆いかぶさるように倒れてくる。
魔法石の影響で再生能力が使えないエヴァは初めて『死』というものを経験した。
(気の遠くなるくらい長い時間生きた……死というのも……悪くないもんだ)
エヴァは倒れ、それっきり動かなくなった。
しばらくすると館内放送が鳴り響く。
『第3戦終了。5分後に第4戦を開始する』
体の位置をずらして自分の体に倒れ込んだエヴァを横に寝そべるように置いた真名は、肩で息をしながら立ち上がった。
「ハア、ハア……、危ない、ところ……だったな。さすが、闇の福音……という事か……」
真名はエヴァの死体を見下ろしながら、息を整えた。
そして少しの間だけエヴァに黙祷を捧げると、踵を返して自分のいた部屋に戻って行った……。
[報告No.4 200X.X.X pm3:19
予選 第3戦 結果
【出席番号26 エヴァンジェリン.A.K.マクダウェル 死亡】
【勝者 龍宮真名】
【残り26人】 以上]
[12.第4戦(1) 〜思惑〜]
(亜子が…死んだ!?)
第1戦で亜子が客室の扉を叩いていたとき、明石裕奈(出席番号2)のいる部屋もその近くにあった。
裕奈はすぐに自分の部屋の扉を叩いて亜子に呼びかけたが、死の恐怖で混乱していた亜子は裕奈の呼びかけには気付かなかったようだ。
裕奈は最初にこの理不尽なゲームに反抗し、瀬流彦に殴りかかりもした。あのときアキラが自分を止めてくれなかったらと思うと……
兵士たちが一斉に裕奈に銃を向けた時を思い出し、恐怖で体が震える。
裕奈の反抗心は完膚なきまでに折られてしまっていた。
亜子の死を知ってから1時間以上は経過しただろうか?
第4戦開始の放送が流れると同時に、自分の出番を知らせる赤ランプが灯った。
「私の順番……か」
裕奈は部屋の扉を開けて辺りを見回す。すぐに亜子が倒れている姿を見つける。
(亜子……)
亜子の無残な死を直視することが出来ず、裕奈はすぐに目をそらした。
急激に死の恐怖が襲ってくる。
(死にたくはない……殺さなければ殺される……)
裕奈は亜子の死体に背を向けたまま、表情を引き締めると船内を移動し始めた。
―――同じ時刻、綾瀬夕映(出席番号4)の部屋の赤ランプが灯った。
「ついに私の順番ですか……」
大きくため息をつく。夕映はこんなばかばかしいゲームから何とかして脱出するつもりでいた。
今のところ有効な方法は思いついていないが、何か良い方法はあるはずだと思っていた。
そのためにも、この1時間という制限時間の中で対戦相手と協力して脱出する手がかりを見つけるしかなかった。
「とにかく、まずは相手と出会うことが先決です」
対戦相手が自分と協力してくれるか、殺し合いに乗って自分を殺そうと思っているのか、会ってみなければ分からない。
しかし2年間一緒に過ごしたクラスメートである。
話せばわかってもらえるという期待を込めて、夕映は対戦相手の探索を開始した。
夕映の支給武器は六法全書である。修学旅行の時に双子との戦いで本を武器に使ったことはあるが殺し合いの中では無力だろう。
部屋から出た後に夕映はどこかに武器がないかとめぼしい場所を何箇所か調べてみたが、使えそうな武器は見つからなかった。
丸腰であるよりかはましと思い、六法全書を胸に抱えて用心深く辺りを確認しながら船内を歩いていく。
―――そのまま10分以上の時間が過ぎていった。
先に対戦相手の存在に気付いたのは裕奈であった。
(ゆえ吉!)
自分の対戦相手は親友のアキラやまき絵ではなかった。裕奈は相手が親友の誰かなら2人で協力して脱出の手段を考えよう思っていた。
でも親友以外だった場合は……。
裕奈は懐から支給武器の投げナイフを1本取り出すと、まだこちらに気付いていない夕映に狙いをつけて投げつけた。
―――廊下の角を曲がった時、夕映の胸元にわずかな衝撃が走る。
「え……?」
夕映が視線を胸に移すと、胸に抱えていた六法全書に投げナイフが突き刺さっている。
(なっ!誰かからの攻撃!?)
あわてて辺りを見回した夕映は、視線の先に投げナイフを構えた裕奈が立っていることに気付く。
「裕奈さん……何故?」
裕奈は無言のまま、さらに投げナイフを投げつけてくる。
夕映は六法全書を前に突き出して再び投げナイフを受け止めると、裕奈に背を向けて来た道を戻るために走り出す。
走り出した夕映の後ろで新たに投げつけられた投げナイフが壁に突き刺さった。
階段ホールまで戻って来た夕映は、階段を一気に駆け下りていった。その後を裕奈も追いかけてくる。
1階まで降りるとエントランスホールの近くにシアターの入口の扉がある。迷っている暇はない。
夕映はその扉を勢い良く開けてシアターの中に入っていった。
閉じられた扉に投げナイフが1本突き刺さる。
すぐに追いかけてきた裕奈はシアターの扉の前で一旦立ち止まった。
「ゆえ、逃がさないよ!」
扉に突き刺さっていた投げナイフを引き抜くと、裕奈もシアターの扉を開けて中に入って行った。
本日の投下は以上です。
対戦が途中ですが、投下の都合なのでご容赦ください。
乙です!
乙。
20部は正直・・・・^^;だったが今回は描写もしっかりしてるし好きだよ。
明日もwktk
ぷぇー(・3・)
乙
20部に比べると20倍良いよー
659 :
携帯まとめ:2008/04/12(土) 21:41:14 ID:???
ああ……長かった……ようやく、ようやくスレに追い付いた!皆様、お待たせして申し訳なかった
とりあえず、これからは極力毎日スレチェックして更新できるようにがんばります(一日でこんだけできたのに何で今までやんなかったと言われれば返す言葉も無いですサーセンorz)
短編?おぢさんドイツ語専攻だから中国語はよくわかんないなぁ〜
お前の仕事の早さには驚きだぜ
20もまとめもGJだぜ
2人とも乙
ところで携帯まとめ氏と作者15氏が同じ人って本当なの?
作者15氏って夢精好きの大学生だっけ?
もう白状するわ。本当ですよー(まとめで一回ぶっちゃけたけどw)
まあ、駄作曝して申し訳ない気持ちだったから、違う形でスレに貢献したかったのかもね。ちょうどまとめに名乗り出たころは半ニートで暇だったし
つーわけで、こんな俺ですがこれからもよろしくお願いします
665 :
携帯まとめ:2008/04/12(土) 22:17:57 ID:???
>>663別に好きで出したワケじゃねえwwwこれから作者になる人は、投下前にあんまいらん事言わないほうがいいですよ。ロクなことにならんからorz
>>663>>665 糞わろたwwwwwwwwwww
15氏の投下前の一言好きだったんだけどなぁ〜
21氏の投下前の一言も良かったけど15氏は下ネタ多かったからそっちのが好きだった
何気に15部好きな部ベスト3に入ってたりします。更新頑張って下さいw
俺も15部の表現の仕方はすごい好きだし作者のキャラもうけるから好き。
668 :
携帯まとめ:2008/04/12(土) 23:19:14 ID:???
そう言われると嬉しいです。SSの勉強した後から自分の作品見て凄く後悔したから
まあ、今後は自重しつつもっとまとめ充実させていきまつ。スレ汚しスマソ。作者20氏頑張って下さい
エヴァが首輪むりやり引きちぎったら爆発するけど魔法石もとれて魔法使えるようになってエヴァ自ら本部撃破すればいいのにエヴァは馬鹿だな〜
エヴァの魔法と再生が石によって封じられてるならその石がなければエヴァは普段通りなんだろ
なら首輪を無理に外せば爆発はするけど再生で死ぬ事もないから何も枷のなくなったエヴァが皆助ければ良いって事だろ
まぁちと簡単に死なせすぎたとは思うけどエヴァを殺すの考えるの大変だしな
作者20さん乙です
まぁそこは21部のアスナとおなじで良くね?
>>671 それを言っちゃうと過去作にも影響でちゃうよ。
17部だって首輪解除して超が魔法を使えるようになったってことはエヴァが最初にその行動を起こしておけばエヴァは魔法が使えるようになったんだし。
てか14戦目とか15戦目の頃には船に20人近くの死体が散乱してんだよな…
後らへんの人は死んだ人から大量に食料とかもらえるなw
作者20氏 携帯まとめ氏 乙
なぁ俺もネギロワに因んだ動画作りたいんだがどうやったら21氏みたいなクオリティ高いの作れるんだ?
>678
まず裸になりまして
MADについてはスレチ
>>678 MADみたいなのはセンスがないと良いのは無理だと思う
21氏は動画作成歴まだ1ヶ月であれだけ作れるんならセンスあると思う
元々21氏は他所ではS氏や飴玉氏ばりに絵上手いし21部もクオリティ高かったから創作に関してのセンスがあるんだと思う
>678もまずムービーメーカーかなんかで基本を覚えるのが大事だな
まぁこれ以上はスレチなんで他で聞いてくれ。良いの期待して待ってるよ。
ちょwwwもう21部保管されたのかwwwwwww
携帯まとめ氏本当gjです
さぁ21部読み直すか
作者20氏、携帯まとめ氏、乙です
ところで携帯まとめでは誤字や文章の間違いは修正されないんですか?
例えば21部なら早朝と総長とかやめなよ美砂がやめないよ美砂になってるとことか
あーそれは俺も思った
でもまとめする人も大変だしなぁ
685 :
携帯まとめ:2008/04/13(日) 17:33:37 ID:???
携帯から失礼。これから、短編保管がてら過去ログ見て適宜修正する予定です
ただ、作者が訂正ですみたいな内容のレスがあるやつに限ります。それ以外は「これはあきらかに誤字だろww」と思っても作者が意図した演出の可能性が無きにもあらずなんで。こんなところですが、意見があれば意見箱にお願いします
>>669>>672 エヴァと首輪について、ご指摘の内容は本物語中はできないということになっています。
まず、首輪を強引に外して爆破させたとしても、魔法石が近くにあったら魔法無効は作動しますので
エヴァは再生できません。「近く」というのが曖昧なところですがそういうことです。
なお、魔法石は首輪にただ嵌め込まれているだけなので首輪が爆発しても作用します。
魔法石のことはエヴァ自身も良くわかっているので、外すことは無理と判断した
ということでお願いいたします。
>携帯まとめ氏
お久しぶりです。更新お疲れ様です。
誤字についてはご提案のとおりで良いと思います。
本日の投下を始めます。
[13.第4戦(2) 〜予想外〜]
シアターの中は窓もなく電気も点いていないので薄暗い状態だった。備え付けの椅子に身を隠しながら夕映は自分を追ってシアターの中に入ってきた裕奈から距離を取ろうとする。
そこに裕奈が投げナイフを投げつけてくる。夕映は当たらないように身を屈めた。
「やめてください、裕奈さん!クラスメート同士で殺し合っては主催者の思う壺です。何とかして逃げる協力を……」
必死に説得しようとする夕映の頬を、投げナイフが僅かに掠って後ろの椅子に突き刺さった。
「問答無用……ということですか……」
裕奈への説得は諦め、危機的状況にあるこの場から逃げ出す方法を考えることに頭を切り換えた。
(裕奈さんの武器は投げナイフ……慣れていない裕奈さんなら射程距離は10mにも満たないでしょう。これまでに6〜7本投げていますから投げナイフはあまり残ってないはずです)
夕映は椅子の陰から裕奈の様子を伺う。目の前の椅子に投げナイフが突き刺さり、再び顔を引っ込める。
椅子の間を通り抜けながら裕奈は夕映に近づこうとするが、夕映の方もこちらの動きを察知して機敏に動くのでなかなか近づくことが出来ない。
苛立ちながら裕奈が備え付けの椅子の間を移動していると、足元にある硬いものにつまずいてこけそうになる。
「なんだよもー」
悪態をつきながら足元にあった硬い何かを拾い上げた。
裕奈がつまずきかけたのを見て、夕映はこの隙にシアターの扉の方へ移動し始めた。
すると、裕奈は夕映の後を追おうとはせずに壁際の方へと移動する。2人の間の距離が開いた。
(明かりを点けるのですか?……でも、チャンスです!)
2人の距離が開いたために裕奈の投げナイフの命中率は下がり、威力も落ちるので当たったとしても致命傷にはなりにくい。
夕映は脇の通路まで移動するとシアターの扉を目指して一気に走り出した。
うむ。
つーかはええええええ!
その時、シアター内にライトが点されて辺りが一瞬真っ白になる。裕奈が明かりのスイッチを入れたようだ。
夕映はかまわず扉に向かって走り続けた。
「ハッハァ!残念だったねぇ、ゆえ吉ぃ!」
裕奈が高らかな声で自分の名を呼んだので夕映は思わず足を止め、裕奈の方を振り向いた。
そこには勝ち誇った表情で拳銃を夕映に向けて構えている裕奈の姿があった。
裕奈の手にある拳銃を見て夕映は慌てる。
「じゅ、銃を見つけたのですか?まっ、まずいですっ!」
先程、裕奈がつまずいたのは船内に隠されていた武器の一つである拳銃であった。
自分の勝利を確信し、裕奈は銃の引き金に手をかける。
(殺られるです!)
撃たれるのを覚悟して夕映はその場でうずくまった。
ズバァァン!という騒音と共に衝撃が耳元を突き抜けた。
C
……夕映は両目を瞑り、うずくまった状態で動けなかった。
しばらくして自分がまだ撃たれていないことに気付いた。
夕映は辺りを見回した。
「一体どうしたのですか?」
恐る恐る裕奈のほうに目を向ける。
そこには驚いた表情で裕奈が立っていた。裕奈の持っていた拳銃が暴発したのだ。
「な……なんで?」
裕奈の右手は拳銃と一緒に飛び散ってなくなっていた。
暴発した拳銃の無数の破片が自分に突き刺さり、体の至る所が焼けるように熱い。
何が起こったのか理解できないまま、裕奈が崩れ落ちる。
「私……死んじゃうの?……や、やだよう……死にたくないよう……お父さん……助け……て」
助けを求める裕奈の声が次第に小さくなっていく。そして裕奈の声は聞こえなくなった。
夕映も今起こったことが理解できず、呆然と立ち尽くしていた。
ゲーム開始前に瀬流彦が説明したルールを思い出す。
『船内にはハズレのアイテムを引いた者のために武器も用意している。ただし、船内に置いてある武器の中にも当たり外れがある……』
確かに瀬流彦はそう言っていた。
「裕奈さんが見つけた拳銃はハズレということでしょう。でも、こんなのって……」
結果的には裕奈が大ハズレの武器を引いたおかげで夕映は生き残ったわけである。
しかし、夕映はその幸運を素直に喜ぶ気にはなれなかった。
対戦終了の放送が流れ、夕映は我にかえる。
裕奈から逃げている最中も無意識に持っていたままであった六法全書を見る。
突き刺さっている投げナイフを引き抜いて、六法全書を投げ捨てた。
辺りを見回して椅子に突き刺さっている投げナイフを数本見つけて抜き取ると、夕映は自分のいた部屋へと急いだ。
[報告No.5 200X.X.X pm4:07
予選 第4戦 結果
【出席番号2 明石裕奈 死亡】
【勝者 綾瀬夕映】
【残り25人】 以上]
[14.第5戦(1) 〜出会い〜]
扉の側の赤ランプが灯る。
自分の順番を知った長瀬楓(出席番号20)は、意を決っして部屋を出た後、船内の様子を伺いながら慎重に移動を始めた。
部屋の中に長時間閉じ込められていたため、風に当たりたくなって6階まで上って行った。
もうすぐ夕暮れが近づいている時間だったが。周りは海で囲まれており雲一つない良い天気だった。これが旅行だったら最高だったろうにと表情を曇らせる。
6階を1周ほど歩き回っていると、下の階のスポーツデッキに誰かいるのを見つけた。自分の対戦相手だろう。
用心のためにも自分の武器を改めて見直した。
楓の支給武器は刃渡り20cmのシースナイフ。銃を持った相手と戦うには分が悪いが、楓にとっては銃よりもナイフの方が扱い易いので悪くない武器であった。
シースナイフを右手に持つと階段を下りてスポーツデッキに移動した。
スポーツデッキには一人の女生徒が倒れており、その傍らにもう一人の女生徒が立っていた。
倒れている女生徒は小柄な体格と金色の髪の色からエヴァであろうと予想できた。
エヴァの傍らにいた女生徒、絡繰茶々丸(出席番号10)は楓が現れたことに気付き、楓の方を向くとペコリとお辞儀をした。
「茶々丸殿……」
楓はエヴァの側にいる茶々丸に声をかけたものの何と言ってよいか分からず沈黙した。
すると、茶々丸の方が口を開く。
「私のお相手は楓さんでしたか……貴方なら安心してお任せできます」
「!?」
「楓さんにお願いがあります。私を……破壊してください」
[15.第5戦(2) 〜願い〜]
「私を……破壊してください」
茶々丸の言葉に、どうして良いかわからず楓は困惑した。
「茶々丸殿、それは一体どういうことでござる?」
殺し合わなければならない相手ではあるが、余りにも唐突な申し出に茶々丸に問い正す。
「楓さんはご存知のことと思いますが、私は科学と魔法の融合によって作られました。
マスターとの契約はドール契約と呼ばれ、通常は作った人形と契約することで人形に魔法による命を与えることが出来るものです。
しかし、私の場合は最初から人格プログラムが組み込まれており、人格プログラムとドール契約によって得られた魔法による命が融合して形成されています。
つまり人格プログラムとドール契約の融合によって絡繰茶々丸という一つの人格が完成されています」
魔法の詳しいことは良くわからない楓だが、茶々丸の言わんとしている事はおおよそ理解できた。
「……マスターが死亡したことで自動的に契約が失効された今、ドール契約によって得られた魔法の命は私の体内に残されている魔力によって保たれています。
現状では魔力を新たに補給することもできません。そして魔力が尽きてしまうとドール契約による魔法の命は消滅します。
もちろん、人格プログラムは消えませんので作動することはできまが……それは私であっても今の私ではありません」
「し……しかしでござるな」
事情は粗方理解したが楓は躊躇する。
「このゲームでは楓さんと私のどちらかしか生き残ることはできません。
仮に私が生き残ったとしても私の存在が消えるのは時間の問題です。ならば、楓さんに生き残ってもらうことが最良の選択です」
「…………」
楓は迷っていた。殺し合いをせずに2人が生き残る方法は自分には考えつかない。
しかしクラスメートに手をかけるということに抵抗がある。
人間ではなく茶々丸がロボットだと割り切れば良いのかもしれないが、一個人として茶々丸をクラスメートとして認めている楓は簡単に割り切ることが出来なかった。
「私が自分で命を絶つことができればよいのですが、自決できないようにプログラミングされています」
「…………」
決断できずにいた楓の様子を見て茶々丸が再び口を開く。
「私に手をかけることに抵抗がありますか?……ならば」
茶々丸は支給武器の金属バットを持ち上げると、すっと楓との間を詰めて攻撃を仕掛ける。
「楓さん、私に殺されたくなければ私を殺してください!」
楓は茶々丸の攻撃をかわしながら茶々丸の気持ちを痛いほど感じ取った。
(これ以上、茶々丸殿の意思を無視することは茶々丸殿を侮辱することになるでござるな……)
覚悟を決めると茶々丸の攻撃をよけた瞬間に腕を掴み、一本背負いのように床に打ち付けた。
「御免!」
仰向けの状態で無防備となった茶々丸の胸をめがけて勢い良くシースナイフを突き立てた。
茶々丸の体がビクッ、ビクッと痙攣する。
「楓さん……ありがとう……ご……ざいま……す」
最後に楓にお礼の言葉を述べた後、茶々丸は機能を停止した。
楓は機能を停止した茶々丸の体を見下ろすと、うなだれたまま茶々丸を見下ろしていた。
しばらくすると楓は踵を返し、無言のままその場を立ち去った。
[報告No.6 200X.X.X pm4:48
予選 第5戦 結果
【出席番号10 絡繰茶々丸 機能停止】
【勝者 長瀬楓】
【残り 24人】 以上]
GJした
茶々丸がこうなるとは思わんかった
[16.インターバル(1)]
スピーカーから流れる音楽とともに瀬流彦の声が船内に響く。
『さて、ルール説明の時には言っていなかったが、5戦が終了する毎に、死亡した生徒を発表する。
和泉亜子、宮崎のどか、椎名桜子、エヴァンジェリン.A.K.マクダウェル、明石裕奈、絡繰茶々丸……以上だ。
では、5分後に第6戦を始める』
―――各部屋の中に閉じ込められている生徒達の中に戦慄が走った。
死亡者の中に宮崎のどかの名があることを知り、夕映は衝撃を受けた。
幸運も手伝って予選を勝ち残ることができた夕映は、親友の木乃香やハルナ、そしてのどかが生き残ってくれることを切に願っていた。
しかし、夕映の願いが叶うことはなかった。
親友だったのどか……。
彼女とはもう二度と会えないことに呆然とし、涙が頬を伝う…
「のどかぁ……ふえ……うっく……えぐっ……うえぇぇぇっ……」
部屋の中でたった一人、のどかの死を悲しんで泣き崩れた。
―――同じ時刻。
大河内アキラも放送を聞いて愕然とする。
予選の3分の1が終了した時点で、死亡者の中にアキラの親友である亜子と裕奈の2人の名前が呼ばれていた。
「亜子……裕奈……」
彼女達とはもう二度と会えない……
そう思うと、アキラは体を震わし、嗚咽を漏らす。
「まき絵は……大丈夫だろうか?」
親友二人の死に悲しみながらも、親友の中で一人残っているまき絵の事を心配していた。
[17.秘密の会場(1)]
そこは広い会場であった。
前方には大きなスクリーンが設置されており、3−Aの2人の生徒の顔がプロフィールを添えて映し出されていた。
会場に居る客のブースには、1台のパソコンが備え付けられており、パソコンを操作すると3−Aの生徒全員のデータや対戦予定などが表示され、対戦毎に勝者を予想して賭けを行うこともできる。
司会『第6戦の賭けの受付は、3分後の対戦開始の時点で締め切られます。まだの方はお急ぎください。』
放送を終えた司会の男は、ある男性の側に近寄って報告を行う。
司会「No.0、対戦の3分の1が終了しました。初めての試みでありましたが、順調に進んでいます」
No.0「うむ」
会場に来た客は政界、財界など、有名人も多い。しかし、会場の中では匿名のために登録された番号で呼び合うことになっている。
番号の順番には特に意味はないが、数字が少ないほうが古株ということになる。
No.0は、毎年行われるバトルロワイヤルを開催させた黒幕であり、プログラムに参加した人間で誰が生き残るのか、賭けの場を提供する胴元でもある。
No.0がこのプログラムを前任から引き継いで9年が経過していた。
過去のプログラムでは、強制的に参加させられた生徒の中で誰が生き残るかを賭ける内容であったが、今回は予選での勝敗も賭けの対象になっていた。そのため例年よりも客の入りは多く、かなりの利益が期待できそうである。
No.0「瀬流彦の奴、なかなかやりおる。監視カメラで撮った対戦の状況まで送ってくるとはのう。船内という狭い場所をうまく利用しているようだのう」
司会「はい。例年以上にお客様には楽しんでいただけているようです」
No.0「ふん、ならばワシも楽しませてもらうとするかの」
司会はNo.0に一礼すると、腕時計を確認しながら持ち場に戻り、マイクのスイッチを入れる。
司会『ただいまを持ちまして第6戦の賭けの受付を終了させていただきます。これより第6戦が始まります。スクリーンの方をご覧ください。』
スクリーンには、監視カメラで撮られている2人の生徒の姿がそれぞれ映し出されていた。
以上で投下終了です。
茶々丸の設定に付いては、原作にそのような記述は無いので
そうなんじゃないかと思った私の予想からの設定で、今回の物語での
設定と思ってください。
投下の回数を検討していたのですが、どうもこのままでは
エピローグのみがGW休み明けに投下になりそうだと判明しましたので、
GW休み前に投下を完了させるように前倒しします。
今日は調整のため、若干投下を増やしています。
700ゲットで乙、そしてGJ
最近ゆーなの扱いが……いや、何でもない。
GWか。それまでに誰かが完成しないかな?他人任せしないで書いてみるか。
まだあったのかww途中でGJいうてもたw
GJ!続き気になるぜ…
お…つ……
20氏投下乙です。
明日も投下頑張って下さいまし。
シリアスな場面でもゆーなはゆえ吉とか言うのか
明日も楽しみにしてます。
wktk
予想通りのメンバーが残ってるな
明日菜、刹那辺りもほぼ確実に生き残りそうだな
なんかさくさく死んでいってるなw
まぁスムーズな展開の方が好きだから構わないが
710 :
別館まとめ:2008/04/13(日) 22:42:58 ID:???
やっと別館更新終わりました。
作者20氏、乙です。
22部も楽しみにしています。スムーズに進んでいますね。
>>685 同じまとめをやっている立場から言うと、携帯氏の対応通りで問題ないと思います。
私も短編保管については、ほぼそのまま保管しています。
何より添削しながらまとめるのはめんどry(
☆ 別館更新情報 2008/04/13 ☆
・『お宝発見?絵画展示室』
作品No156〜No169を追加。9ページ目追加です。
・『ネギロワDEアンケート』
第1回目アンケート「ネギロワの主人公にするなら?」の結果発表を作成しました。
※次回のアンケートについては「21部の名台詞アンケート」を考えています。
一応、意見が半々のようなので確認の意味で意見をお聞かせください。
私としてはメールで直接「21部の名台詞アンケート」を提案されているのでやる方向で考えています。
アンケートネタもないし、どうするべきか・・・?
>>710 それをやるなら2部〜一つの作品ごとの名場面みたいなのやってほしい。
21部が嫌いとかじゃないんだけどね。
>>710 それ良いと思うよ
幾らかはいろんな部からのアンケートあった方が見栄え良いし
皆の記憶が新しいうちに21部名言アンケートすればいんじゃね?
で、次に2部から順番にして22部が終わったら3部や4部でも22部優先にするみたいな
714 :
マロン名無しさん:2008/04/13(日) 22:53:06 ID:s7hlhMan
傾向氏がそれだから・・・
荒れそうだから全部反対
21部はアンケート、名言で良いと思うが他の部も毎回名言や名場面じゃなくて毎回違うタイプのアンケが良いな
20部なら一番笑えたギャグとか17部なら一番心に残ったとことか
ま、とりあえず今回は21部のアンケートで良いと思うよ
誰か集めてくれ
17部だったらやっぱり魔手入るな
>>715 お前が余計な事言わない限り荒れないだろ
むしろ荒れる要素がない
素直に一番好きな部をアンケートにしてもいいんでないか?
6,16,21の三つ巴になりそうだが俺は10部を応援するぜ
720 :
携帯まとめ:2008/04/13(日) 23:00:21 ID:???
じゃあ、一番輝いてたハカセは何部だとかでよくね?
そうそう、今回の投下分を保管しました。こんな感じで習慣づけれたらいいなぁとか思ってます
あと短編ですが、携帯で見ることを考えるとやはり今までみたいに一作品に1ページとかでいけますかね?機種によっては表示限界もあるだろうし。意見よろしくです。では風呂入ってきま
>>720 馬鹿だなぁ
一番輝いた葉加瀬なんてアンケートしたら多分どの部にも一票も入らねぇだろ
他の部は追って考えれば良いとして今回は21部で良いと思うよ
ただこれは俺のわがままだが俺の好きな部が2部からだと遠いんだよな…順番じゃなくてランダムとかにして欲しい
21部は名言多いがその描写あってこそなんだよな
美空の最後のセリフとか超の本当にスマナイとか楓の修行不足でござるとかそれだけだと名言とは言い難いがその描写があったからそれが名言となるみたいな感じで
* − 椎名桜子17番!皆に包まれるように私はその位置にいます! (椎名桜子)
* − 私、友情ってやつを信じてみるよ (早乙女ハルナ)
* − たとえ偽善であってもその人が喜べばそれは優しさに変わるのではないでしょうか? (那波千鶴)
* − 1人死んだ時点でこの物語はバッドエンドしかないんだ (長谷川千雨
* − 伝わるからっ!! (明石裕奈)
* − 私は命や衣食住なんかより友達の方がよっぽど大事よ! (柿崎美砂)
* − 私は地球がもう一周した時にまだこの世にいるのかな (村上夏美)
* − ウチらの飴玉はとけたりせんで! (近衛木乃香)
* − あのな、私達は昨日死にたくもないのに死んでいたった奴等が生きていたかった正にその時間を生きてんだよ。 (長谷川千雨)
* − 私とお姉ちゃんで1人だったら良かったです。もし2人が1人だったなら1人しか生き残れないってルールでも別れは来ないです (鳴滝史伽)
* − 史伽、2人が1人だったら僕らは出会えてないんだ。僕は双子で…1人が2人で良かったぞ (鳴滝風香)
* − 拙者もまだまだ修行不足でござるなぁ (長瀬楓)
* − バラバラになった3Aを繋ぎとめれるのはいんちょしかいない。あんたは3Aの真ん中。私達の心臓なんだから (神楽坂明日菜)
* − アスナさんが3Aの心臓になるんです (雪広あやか)
* − 私ね…皆と…過ごした時間は……3年だけ…ど…100年より………大きかった…よ (佐々木まき絵)
* − 死ぬ事より生きる事の方がよっぽど大変 (語り)
とりあえず集めてみたけど21部は言葉もいいけど表現が抜群なんだよな
だから名言もいいけど名シーンとかのアンケートもしてみたいよな
集めながら軽く読んでたけど改めて21部凄いって思った
他にあったら別館氏追加しといてください
桜子の名セリフは前後があってこそ本当に泣けるんだと思うぜ俺は
エヴァや古超みたいな他のシーンもな
単純にキャラ別名シーンとか、ベスト死に様とか(ネタないしは除外でw)
ぷぇー(・3・)
別館氏、アンケート結果のページスゲー良いっす!
AAと動画の更新も楽しみにしてます!!
今見たがアンケート発表まであんなにやってくれてgjだな
是非次回の発表もこんな感じでやって欲しい
アンケート以外に投票数多いな
楓2位だしGWまでに1つ短編作ろっかな
>別館まとめ氏
アンケート発表GJです。
毎週の更新を楽しみにしています。
では本日の投下を始めます。
[18.第6戦(1) 〜戦う者〜]
放送で死亡した生徒の名前が読み上げられ、早乙女ハルナ(出席番号14)は親友ののどかの死を知った。
引っ込み思案でありながら、好意を寄せるネギ先生に必死にアプローチをするのどかの姿を思い出す。
もう、のどかはいないのだ。そう思うとハルナは悲しみと同時に恐怖に襲われる。
(いやだ……死にたくないよ……)
純粋にそう思った。少なくとも予選においては対戦相手を殺さなければ自分が生き残る可能性はない。
(敵に殺されるのならば……先に殺した方がマシ……)
ハルナは自分の支給武器である包丁をじっと見つめていた。
『第6戦を始める』
短い放送が流れた後、ハルナの扉のランプが点灯した。
それに気付いたハルナは意を決した。
無言のまま扉を開け、部屋から出て行った。
――大河内アキラ(出席番号6)は支給武器であるS&W M36を構えながら船内の廊下を移動していた。
亜子と裕奈の死に直面し、今の状況が夢物語ではないことは十分に思い知らされている。
(自分の対戦相手は誰だろうか……?)
アキラはクラスメートの誰かと殺しあう気はない。
S&W M36を握り締めてはいるものの、クラスメートに向けて撃てる自信はなかった。
かと言ってここから逃げ出す手段もアキラには思いつかない。
アキラはわずかな望みがあるなら相手と協力してここから脱出するつもりだった。
ゲームが始まってから対戦相手に出会えないまま、かなりの時間が経過していた。
ハルナとアキラの2人はお互いの姿を探しながら船内を歩き回っていた。
(―――誰かいる!?)
アキラは自分以外の者が近づいていることにいち早く気付いた。
(一体誰だろう?)
彼女も自分の存在に気が付いたようだ。こちらに近寄ってくる。
「アキラ?」
アキラの方も相手がハルナだということに気付く。
「早乙女……」
一定の距離を開けた状態で出会った2人は対峙する。
……2人の間に沈黙が流れた。
互いがどう思っているのか、思惑が錯綜する。
この沈黙を破って先に動いたのはハルナのほうだった。
「アキラ……ごめん……」
そう言うと、ハルナはアキラに向かって駆け寄ると包丁を突き出した。
ハルナを用心深く見つめていたアキラは、ハルナが動いた瞬間その意図を見抜きハルナの攻撃を素早くかわしていた。
突き出された包丁が空を切る。
「やめるんだ早乙女!クラスメート同士で殺しあうなんてバカげている!」
アキラは必死にハルナを説得する。
「無理だよ、アキラ……私たちは相手を殺さないと生き延びることはできない……。私、死にたくないよ!」
両目に涙を浮かべながら、さらに攻撃を仕掛けるハルナ。
アキラはそれらの攻撃を何とかかわす。
持っている銃で応戦すれば攻撃を食い止めることはできる。
しかし、ハルナの命はない……そう考えるとアキラはどうしてもハルナに銃口を向けることができなかった。
[19.第6戦(2) 〜戦わない者〜]
ハルナの攻撃が執拗に繰り返されて防戦一方のアキラも、次第に攻撃をかわすのが困難になる。
繰り出された攻撃をかわすと同時にハルナの腕をつかみ包丁を叩き落とそうとするが、死に物狂いのハルナの力は思いのほか強く、無理な体勢からも攻撃を仕掛けてくる。
包丁がアキラの制服の胸元を切り裂いた。切り裂かれたアキラの胸元から血が流れ出す。
「クゥッ!」
痛みをこらえながら、アキラは掴んだハルナの腕を引っ張ると船沿いにある手すりに目掛けて思い切り突き飛ばした。
ドンッ!という鈍い音と共に体を手すりに思い切りぶつけられたハルナは、手すりで勢いを殺すことが出来ずにバランスを崩した。
その勢いでハルナの体が船の外側に投げ出された。
(お、落ちるっ!もう駄目だぁ……)
ハルナは船外に体が投げ出された瞬間、自分の最後を自覚した。
ガシッ!
浮遊していたハルナの体重が右手にのしかかる。
ハルナが落ちる寸前に、アキラがハルナの右腕をつかんでいた。ハルナはアキラに右腕を預けた状態でぶら下がっている。
「ア、アキラ……どうして?」
船から落ちようとする自分を放っておけばアキラの命は助かっていたのだ。
アキラはハルナの右腕を両腕でしっかりとつかむと、一気にハルナを船内に引っ張り上げた。
船から落ちなかったことに安堵し、乱れた呼吸を整える。
「ハア、ハア……アキラ……何故、私を……助けたの?」
ハルナは純粋に疑問をぶつけた。
「だって……クラスメート同士だよ?大切な友達を殺すなんて……できないよ」
アキラは悲しそうな表情をしながら答えた。
心優しいアキラの純粋な思いにハルナは心を打たれた。
ハルナはアキラを殺そうとしていた自分自身の行動を猛烈に後悔した。
体を震わせ嗚咽を漏らしながらアキラに謝った。
「ヒック……ご、ごめんなさいアキラ……私、自分のことしか……考えてなかった……そう、だよね……クラスメートだもんね……」
涙を流しなから謝るハルナの気持ちを受け止め、彼女の肩に手を置いて慰めるアキラ。
「今あったことはもう忘れよう。時間がないけど一緒に生き延びる方法を考えようよ」
一度は命を奪おうとしていた自分に救いの手を伸ばしてきたアキラ……。
ハルナの中でアキラだけでも生き延びてもらいたいという気持ちが湧き上がる。
2人で協力してここから逃げ出せるに越したことはないが、自分たちに残された時間はあと15分程度しかない。
このままだと時間切れで2人とも命を失うだろう。
ハルナは考え抜いた末に自分がアキラに対してできることはこれしかないと覚悟した。
「アキラ、ごめんね……せっかく助けてくれたのに……でも、もう時間がないし……こんな形でしかアキラにお礼できないから……」
そう言うや否やハルナは自分の胸に勢い良く包丁を突き刺した。
「さ、早乙女!」
いきなりのハルナの行動に驚き、アキラはハルナの体を抱き寄せる。
ハルナの制服がどんどん赤く染まっていく。
「アキラ……生き残りなよ……」
ハルナは最後にアキラに言葉を託すと、静かに目を閉じた。
「早乙女ぇっ!!」
アキラの悲しげな絶叫が響いた。
[報告No.7 200X.X.X pm5:44
予選 第6戦 結果
【出席番号14 早乙女ハルナ 死亡】
【勝者 大河内アキラ】
【残り 23人】 以上]
[20.第7戦 〜待ち伏せ〜]
鳴滝風香(出席番号22)は支給武器のM1ガーランドを肩に背負うと、自分の対戦が始まると同時に廊下に飛び出すと、船内をあちこちと動いていた。
ライフルを手にした風香だが、ライフルの重量は小柄な風香に取っては重く少しばかり手を焼いていた。
第1〜5戦目までに妹の史伽の名前は呼ばれていない。もしかしたら既に勝ち残っているかもしれない。
史伽に会うためにもここで死ぬわけには行かなかった。
(相手が史伽以外なら迷わず撃つ!)
そう決心した風香は自分の対戦相手を探し回っていた。
対戦が始まって15分程度が経過したが船内を歩き回っても未だ対戦相手に出会ってはいない。
時間切れで死んでしまったら意味がない。風香の心の中に次第に焦りの色が濃くなる。
さらに、自分の対戦が始まってからずっと緊張し続けている疲れからか徐々に集中力も切れてくる。
曲がり角に来るとその先の様子をそっと伺った。
誰もいないことを確認して角を曲がる。
その途端、物陰から自分に振り下ろされてくる何かが目の端に入ってきた。
風香は反射的に横へ飛んだ。
ズドッという音がして、さっきまで自分のいた場所に斧が突き刺さっていた。
「だ、誰っ!?」
風香は叫んでライフルを構える。
そこにいたのは春日美空(出席番号9)だった。
(待ち伏せされていた!?)
美空は言葉を発することなく不気味な笑顔を浮かべると、再び斧を持ち上げて自分に向けて振り下ろしてくる。
風香は後ろに下がって斧の攻撃をよけ、斧の勢いで前のめりになった美空の足を蹴り飛ばす。
足に受けたダメージで美空はバランスを崩してよろける。
その隙に風香は走って逃げ出した。
キター!C
風香はライフルを肩から下ろして両腕で握り締めていたが、ライフルは至近距離では狙いをつけにくいと考えた。
一旦距離をとってから体勢を立て直すことにした。
……そう風香は判断していたが、単純に美空の攻撃に対する恐怖から体が逃げようとしていたのかもしれない。
結果的にはそれが痛恨の判断ミスになった。
風香は小柄な体ながらすばしっこくて足も速い。
リードを広げた状態でダッシュしたらほとんどのクラスメートには追いつかれない自信はあった。
しかし、相手はクラス1、2を争うほどの俊足である。美空は逃げ出した風香に難なく追いついてきた。
そのため、風香は美空の前に無防備な背後をさらけ出す結果となってしまった。
振り上げられた斧が風香の背後から振り下ろされる。
風香は後頭部にズシンと重い衝撃を受けた瞬間に意識が切断され、前のめりに倒れた。
倒れた風香を美空が見下ろす。
「悪いね風香、私も死にたくないからね。……武器はもらっていくよ♪」
悪びれる様子もなく薄い笑顔を浮かべた美空は、物言わぬ風香からM1ガーランドを奪うとその場を立ち去っていった。
[報告No.8 200X.X.X pm6:16
予選 第7戦 結果
【出席番号22 鳴滝風香 死亡】
【勝者 春日美空】
【残り 22人】 以上]
今日はここまで。予選は結構サクサクと最後まで進みます。
乙!
予選はサクサクで良いさ。
けっこう私は楽しめてるよ。
ぷぇー(・3・)
× 早乙女
○ 早乙女さん
あー、俺もちょい違和感あったかも
ハルナみたいな目立つキャラならアキラでも名前で呼ぶかもしれんし、あだ名もあるからなあ
ま、殺し合いの最中に裕奈→ゆえ吉よりは気にならないけどw
ぉぉう…GJ!アキラはやっぱり優しいよな…。
パルならまだしも早乙女さんはな…
個人的にはゆうながゆえ吉とか言うより違和感あった
今ロワ書いてる人にアドバイスしとくが例えば桜子の場合桜咲しゃんとかいうのは桜咲さんにしといた方が良いよ(桜子なら刹那さんでも構わないと思うが)
後はくーへはくーふぇ(場面によったらくーへでも構わない)、たつみーは龍宮さんとか龍宮とかその他いろいろ
村上は村上だから早乙女でも平気。
寧ろパルはいいそうにない。
早乙女か早乙女さんじゃないか?
まぁ原作に出ていないものは作者に任せる方向でいいんじゃない?
19部のときもそうだったし。
ここまで呼称の見解が割れるとは珍しいw
早乙女って呼び捨てはありえねーだろ
夏美はアキラから見て下だがパルは上なんだから呼び捨てだろ
間違えた
最後、呼び捨てはないだろ な
とりあえず言わせてくれ
>>754よ、アキラは見下したり見上げたりするような人間ではない
いーじゃんもう作者に任せりゃ
実際公式に出てない呼称なんてどうでもいいんだよ
作者は恐らく一番合わない呼称を選択しちゃったんだろうな
俺も何が一番合う呼称かと考えたら迷うが、取り合えず
>>756には激しく同意w
>>756 そういう意味じゃねーよ
分からんのなら反応すんな
早乙女とか読んでて違和感あんじゃん
早乙女さんは違和感ない
>>759-760 人それぞれということで作者に判断を任せようよ。
キリがないでしょ、私らで話したって。
ここはひとつ、次回のアンケートでw
20氏投下乙。
>>762 ナイスアイデアだw
出てない呼称をアンケで埋めていくのは良いかも試練w
無理だろ常識的に
766 :
別館まとめ:2008/04/14(月) 22:41:42 ID:???
アンケートへの意見ありがとうございます。
アンケート結果もどのような反応を受けるか不安でしたが
好評だったようで安心しました。
賛成意見多数だったので21部名言アンケートを行いたいと思います。
選択肢は
>>726 を参考にしつつ少し追加しました。
>>762 良いアイディアかとは思いますが・・・。
質問方法や選択肢など運用方法が思い浮かばず・・・orz
☆ 別館更新情報 2008/04/14 ☆
・『ネギロワDEアンケート』
21部の名言アンケート設置。
期間は2008/04/14(月) 〜 2008/04/26(土)までです。
http://yuyunegirowa.web.fc2.com/index.html
767 :
別館まとめ:2008/04/14(月) 22:43:36 ID:???
一応、21部名言アンケートの選択肢を発表。
各生徒で最低一言は名言として選択肢に加えました。
* − 何回もコイン投げてたですー (相坂さよ)
* − 伝わるからっ!! (明石裕奈)
* − そりゃー何とかして脱出でしょ (朝倉和美)
* − もし時間を戻せるなら皆と協力していたかったと…(綾瀬夕映)
* − ウチ、いつも助けられてばっかりや…(和泉亜子)
* − うん。私ももう誰も疑わない。ゆーなを信じて最後までついていく (大河内アキラ)
* − 私は命や衣食住なんかより友達の方がよっぽど大事よ! (柿崎美砂)
* − バラバラになった3Aを繋ぎとめれるのはいんちょしかいない。あんたは3Aの真ん中。私達の心臓なんだから (神楽坂明日菜)
* − 私が生まれた日もこんな美しい空だったのかな… (春日美空)
* − ハカセ、超、どうしましょう? (絡操茶々丸)
* − 良い?1つ約束して。絶対生きて追いつくのよ (釘宮円)
* − 皆を…私を忘れな…で…欲……いア…ル…… (古菲)
* − ウチらの飴玉はとけたりせんで! (近衛木乃香)
* − 私、友情ってやつを信じてみるよ (早乙女ハルナ)
* − ここから先何があっても離れない。一緒に島を出るまで、それまで何がなんでもお嬢様はこの私が守ろう (桜咲刹那)
* − 私ね…皆と…過ごした時間は……3年だけ…ど…100年より………大きかった…よ (佐々木まき絵)
* − 椎名桜子17番!皆に包まれるように私はその位置にいます! (椎名桜子)
768 :
別館まとめ:2008/04/14(月) 22:44:46 ID:???
* − 全員殺して私が勝者となり帰ろう・・・ (龍宮真名)
* − 本当にスマナイ… (超鈴音)
* − 拙者もまだまだ修行不足でござるなぁ (長瀬楓)
* − たとえ偽善であってもその人が喜べばそれは優しさに変わるのではないでしょうか? (那波千鶴)
* − 史伽、2人が1人だったら僕らは出会えてないんだ。僕は双子で…1人が2人で良かったぞ (鳴滝風香)
* − 私とお姉ちゃんで1人だったら良かったです。もし2人が1人だったなら1人しか生き残れないってルールでも別れは来ないです (鳴滝史伽)
* − 超さん…それ、機能が停止して…(葉加瀬聡美)
* − 1人死んだ時点でこの物語はバッドエンドしかないんだ (長谷川千雨)
* − あのな、私達は昨日死にたくもないのに死んでいたった奴等が生きていたかった正にその時間を生きてんだよ。 (長谷川千雨)
* − 私は私の道を行く (エヴァンジェリン)
* − ぼーや、確かに今回の件はとてつもなく苦しいだろう。だが奴の息子なら乗り切れ!そして強くなれ! (エヴァンジェリン)
* − ごめんね…夕映…… (宮崎のどか)
* − 私は地球がもう一周した時にまだこの世にいるのかな (村上夏美)
* − アスナさんが3Aの心臓になるんです (雪広あやか)
* − 眩しすぎるその先も見つめれるようになってください (四葉五月)
* − …………。 (ザジ・レイニーデイ)
今回も追加可能なので足りなければ追加お願いします。
別館まとめ氏乙です。
投票しに行ったけど、一部重複した選択肢が・・・
別館氏乙
今回も項目が多いから0票たくさんありそうだなw
無理に全員分入れなくて良かったんでね?
朝倉のとか茶々丸のとか明らかに名言ではないじゃん。そういうの外しても良くね?
いや、21部や別館氏が嫌いで言ってるんじゃないよ。
むしろ21部の言葉は凄い影響受けてるし今まででベスト3入るくらい好きだし別館氏の仕事っぷりも凄いと思ってるけどね。
言葉きつくてごめんね
あり?楓に投票したんだけどコメントは反映されてるんだが票が反映されてない…
時間差あんのかな?
それと俺も茶々丸やのどかや朝倉、葉加瀬、さよ辺りはちょっとムリがあるから除外しといても良いと思う
もし一度作ったら変更できないタイプのアンケートなら仕方ないけど
774 :
別館まとめ:2008/04/14(月) 23:22:02 ID:???
急いでアンケートを作成したらミスをしてしまいました。
申しわけない・・・。
>>770 本当だ・・・。急いで修正しました。
>>772 その通りですね。次に機会があれば気をつけます。
>>773 コメントしか反映されていなさそうなので集計時に+1票しておきます。
私が行った削除処理と処理が被って反映されなかったかも・・・原因不明。
見直してみると名言とは言えない様なものも含まれていますが、
今回は除外せずにこのまま行います。
ホント、申しわけないです。。。
別館氏と同じ漢字2文字で紛らわしいかと思い、コテ変えてみた。ほんでもって本日分の投下を保管しました。
短編はリアルが落ち着くまでもうしばしお待ちをorz では、作者20氏頑張ってください
20氏または22氏乙。
俺は早乙女、でも違和感そんなになかったよ。
そして別館氏やけーたい氏も乙。
普段はROM専だから言わないが…
皆さん頑張って下さり、本当にありがとうございます。常々、感謝の気持ちで一杯です。
絵の投下なくなってるな…
ん〜
今のとこ描きたいと思うのないな
本選に期待しとくよ
22乙、俺も別に早乙女でいいと思う。
>>778 まぁ最初の内は21部もこうだったしまだ待とう。
正直短期で何作も作るより時間かけて1作作る方が良い
20氏のは1つの作品にネタが無さすぎる
まぁここしばらく良い作品が続いてるから俺が肥えてるのかもしれんが
>>781 それは指摘ではなく好みの押しつけ
俺は中身が無いとは感じない
確かに盛り上がりが欠けてるのは否めないが長編待たなくても良いから二作くらいならさくさく書いても構わないや
1戦1戦同じくらい使うんじゃなくて速攻決着つくのや3話くらい使ってしまいのやばらけて欲しかったな
ナルトの中忍予選とかみたく
本戦がメインだろうし。
第一回のアンケートに一人で何度も刹那に投票した奴が今回のアンケでも一人で刹那に四票も入れてるがやめろよ
何度も投票するのは構わないが同じキャラにばっか執拗に投票するとアンケートの意味ないだろ
千鶴に投票したいが携帯だからできねぇww
あれは俺にとってネギロワ史上最高の名言だよ
いや3Aの心臓だろjk
>呼称について
個人的にはさん付けもパルもしっくり来なかったので
村上と同じ扱いにしています。
今後もあるかもしれませんので違和感のある方は脳内変換をお願いします。
本日の投下を始めます。
[21.第8戦 〜託された思い〜]
村上夏美(出席番号28)は支給武器のカッターナイフを持って、周りを注意しながら恐る恐る船内を歩き回っていた。
途中で一人の生徒が倒れているのを見つけたが、それが誰かを確認するような余裕はなかった。
30分くらいは船内を歩いただろうか?
対戦相手とは出会わなかったので、まだ行ったことのない6階へ移動することにした。
夏美が6階まで上ると、海の中に太陽が半分以上沈みかけている光景が目の前に広がっていた。もう夕暮れになっていた。
「うわあ!綺麗……」
もしかしたら、これが自分の人生で最後に見る太陽かもしれないと思い。夏美は素直にこの光景を楽しむことにした。
すると、夏美と同じように太陽を見ている一人の女生徒がいることに気づいた。
那波千鶴(出席番号21)は対戦が始まると6階のサンデッキまで移動し、対戦相手の夏美が現れるまで太陽と海を眺めながら佇んでいた。
彼女はまるで殺し合いという今の状況を忘れているかのようにいつもと変わらない雰囲気だった。
夏美は恐る恐る千鶴に声をかけた。
「ち、ちづ姉……?」
振り向いた千鶴はいつもの笑顔で夏美を迎えた。
「夏美……よかった、貴方はまだ生きているのね」
夏美は一瞬、姉のように慕っている親友と殺し合いをしなければならないのか?と緊張していたが、普段通りの千鶴であることを見て取ると心底安堵した。
千鶴も同じ気持ちだったのだろう。2人の間のわだかまりが取り除かれ、再会を喜んで抱きあった。
「ちづ姉、これからどうしよう……なんでこんなことになっちゃったのかな?」
夏美はこの対戦でどうすべきかを千鶴に相談する。
千鶴はこのゲームから逃れられないことを悟り、ある決心をしていた。
自分の対戦相手が親友の夏美であったことは千鶴にとってはむしろ好都合である。
千鶴は真剣な眼差し夏美を見つめる。
「夏美、良く聞いて!予選を突破したクラスメートの中には殺し合いに参加せずに脱出を図ろうとする人達が必ずいるはずよ。
彼女たちと協力して貴方だけは絶対に生き延びなさい!」
「え……?ちづ姉……それってどういうこと?」
千鶴の言葉の真意が分からず困惑する夏美。
「カッターナイフだけじゃあこの後のゲームに生き残るのは心許ないわね。私の銃をお使いなさい」
そう言うと千鶴は自分の支給武器であるCZE Cz75を夏美に差し出した。
「で、でも私に銃なんて……」
千鶴の意図が良くわからなかったが、銃を目の前に差し出されて夏美は躊躇した。
「そうね、銃は人の命を奪うものよ。でも、それと同時に貴方の身を守るものでもあり、大切な仲間の命を守るためのものでもあるわ。
要は使う人によってその存在価値は大きく変化させることができるものよ。
夏美、貴方なら大丈夫。正しいもののために銃を役立てることができるはずよ」
そう言って困惑する夏美に半ば押し付けるように銃を手渡した。
続いて千鶴はデイパックを肩から下ろすとこれも夏美に手渡した。
「ちょ、ちょっとちづ姉……一体どういうつもりなの?」
千鶴の意図が良くわからないまま、それらを受け取る夏美。
自分の荷物を預けて満足げな表情をすると、千鶴は夏美から離れて手すりの上に立った。
「ちょっ……やめなよ、ちづ姉!あぶないよ?」
「こめんなさい……色々考えたのだけど、こんなことしか考えられなかったの……貴方だけでも精一杯生きて」
千鶴はそのまま海に向かって飛び降りた。
「え……?」
何が起きたのか分からず、思考が停止する夏美。
数秒して下の方から爆発音と、何かが海に落ちた音が聞こえてきた。
何が起こったのか夏美が理解する。
「い……いやぁぁぁっっ!ちづ姉ぇぇっっ!!」
船から体を乗り出して眼下の海を見て夏美は絶叫する。
しかし、波にさらわれたのか千鶴の姿はそこにはなかった。
「ちづ姉……ちづ姉……ううっ……うぐっ、うぇぇぇっ……」
その場に膝を付き、夏美は力なく泣き崩れた。
『第8戦終了。5分後に次の対戦を始める。』
無常にも対戦終了を知らせる放送が流れた。
放送を聞いて、夏美は少し冷静さを取り戻していた。
このままここに居ては自分の首輪が爆破する。そんなことになったら千鶴の犠牲は無駄になってしまう。
(「貴方だけは絶対に生き延びなさい」)
千鶴の言葉を思い出し、心に活をいれる。
「ちづ姉と約束したんだ……仲間を見つけて、絶対に生き残るんだ!」
新たな誓いを心に秘め、夏美は自分の部屋に戻って行った。
[報告No.9 200X.X.X pm7:03
予選 第8戦 結果
【出席番号21 那波千鶴 死亡】
【勝者 村上夏美】
【残り 21人】 以上]
[22.第9戦 〜再会〜]
自分の対戦が始まってから、鳴滝史伽(出席番号23)は一歩一歩あたりを確認しながら歩を進めていた。
今のところ実姉の風香と姉のように慕っている楓の名前は放送で呼ばれていない。
自分より2つ前の戦いで風香が命を落としたことをまだ知らない史伽は2人がまだ生きていると信じており、何とかしてこの戦いを生き残りたいと思っていた。
辺りを気にしながらゆっくりと歩いていたが、今のところ対戦相手と遭遇してはいない。
史伽の支給武器は手榴弾3個。破壊力は大きいが肩の弱い史伽では自分までも巻き込まれる恐れがあり、使うのは危険な武器といえる。
手榴弾を使う気はなかったが何も持っていないよりは良いと思い、1個だけを持って残りの2個はデイパックの中の取り出し易い位置にしまっていた。
ここに来るまでに一人の生徒の死体と遭遇していた。その生徒はうつ伏せになって倒れていたので顔は見えなかったが、体格と髪型からハルナであろうと予測は付いた。
しかし死体を見つけると怖くなって、すぐに場所を変えたために正確に誰かを確認してはいない。
よく考えてみたら自分は9番目の対戦だった。最初の5戦で6人が死んでいるのだから既に10人近くのクラスメートの死体が船の中で倒れているのである。
そう考えると、史伽の背筋に冷たいものが流れていった。
史伽は曲がり角を曲がった。前方を見ると新たに一人の小柄な生徒がうつ伏せに倒れているのが目に入る。
それを見た瞬間、史伽の心臓がどくんと跳ねた。
自分たち姉妹はクラスの中でも最も小柄である。
姉妹に次いで小柄なのはエヴァや夕映がいるが、2人とも髪を腰以上まで長く伸ばしているのに対し、倒れている少女は肩までしかない。
史伽は恐る恐る倒れている生徒に近づいて行き、その生徒の顔を覗き込んだ。
「!!!」
史伽の恐れていた通り倒れている生徒の死体は姉の風香であった。
風香は無残にも後頭部を割られており、既に死んでいるのは一目瞭然だった。
史伽はあまりのショックで泣くこともできず、放心状態で立ち竦んでいた。
時間が経つにつれて、これが現実であることを頭が理解し始める。
史伽の両目から涙が伝い涙が床にぽとりと落ちた。
すると、堰を切ったように涙があふれてくる。
「うっ、うっく……うぇぇん……お姉ちゃん、お姉ちゃぁぁん!うわぁぁぁん!」
声を上げて泣きじゃくる史伽。
悲しみに打ちのめされた史伽には周りの状況に気を配る余裕はなかった。
――いきなり爆竹が破裂したような音が響いた。
胸に衝撃を感じて一旦泣き止んだ史伽は、自分の胸が熱くなっているのを感じた。
視線を落として自分の胸を見つめると、胸にある赤い点が徐々に大きく広がっていた。
「……え?」
史伽の体から徐々に力が抜け、両膝を突いた。
そして、姉に重なるようにして、ゆっくりと前のめりに倒れ込んだ。
「お……姉……ちゃん……」
史伽のまぶたが重くなる。そして静かに両目を閉じると、2度とその目が開かれることはなかった。
史伽が動かなくなったのを見届けると、ザジ・レイニーデイ(出席番号31)は史伽の傍まで近寄り、しばらくの間史伽をじっと見下ろしていた。
その後、史伽のデイパックの中を探って食料と2個の手榴弾を取り出すと、その場から立ち去って行った。
[報告No.10 200X.X.X pm7:44
予選 第9戦 結果
【出席番号23 鳴滝史伽 死亡】
【勝者 ザジ・レイニーデイ】
【残り 20人】 以上]
私怨
[23.第10戦 〜同士〜]
超鈴音(出席番号19)は自分の順番が回ってきたとき、計画実行のために支給武器のレミントンM31を背負ってすぐに部屋を飛び出した。
比較的強い武器のショットガンを手にした幸運には感謝していた。
超はゲームに積極的に乗るつもりはない。他人の意思によって強制的に動かされることは超のプライドが許さないのだ。
対戦相手がやる気ならこっちとしても容赦するつもりはないが、できることなら戦いは避けたいし主催者に一泡吹かせてやらねば気が済まなかった。
制限時間1時間でできることは限られているが、今のうちに確かめておかなければならないことがある。
超は最初に6階のサンデッキに移動した。空はすでに暗くなっっていて星が輝いている。
現在の時間と星の位置から船の現在位置が把握できる。
超の頭の中で現在位置が導き出された。
ここは太平洋の真ん中であり、たとえ船から脱出できたとしても陸地まではかなり遠いことが分かる。
超は忌々しげな表情で声を漏らした。
「これは……厄介なことになたネ」
超は星空を見上げるのをやめると、次の目的地を目指して走り出した。
4階まで降りてきた超はパソコンルームに入っていった。パソコンルームの中に置いてあったパソコンをチェックする。
まだ新しい機種は取り外されたようで、残っているのは古いパソコンばかりだった。
一つ一つをチェックし、周辺機器の確認をする。
「これは何とか使えるネ」
手ごたえを感じると、またすぐにパソコンルームを飛び出して次の目的地へ移動した。
最初に集まっていたラウンジに超がたどり着くと、辺りをごそごそと探し始めた。
「超さん、なにを探しているのですか?」
「ハカセか……」
声のしたほうを向くと、葉加瀬聡美(出席番号24)がそこに立っていた。
「瀬流彦が爆破させた首輪を探していたネ。構造が分かれば首輪を外すこともできるかと思ていたヨ。……残念ながら爆発して重要部分は吹き飛んでしまていたネ」
呼び止められる前に見つけていた首輪を聡美の方へ放り投げる。
聡美は自分の足元に落ちた首輪をじっと見つめていた。
(残り時間は50分弱、時間的には厳しいが、ハカセと協力すれば首輪の爆弾の解除はできるかもしれないネ。首輪さえ無力化できればなんとでもなるヨ)
超は聡美に協力を持ちかけようとしたが、その前に聡美が口を開いた。
「超さん……私……死にたくはありません」
それを聞いた超は聡美に対して警戒を強める。
「ハカセ、まさか……」
超の呼びかけには答えずに、聡美が手にしていた支給武器のボウガンが超の方に向けた。
矢が放たれる。
超は素早く椅子の陰に隠れて矢をかわした。
「本気のようネ。ならば……たとえハカセでも容赦はしないヨ」
超はショットガンを構えて葉加瀬に向けて発砲した。
横に飛んで超の攻撃をかわす聡美。
狙いもいい加減に聡美はボウガンを立て続けに何度も放つ、しかし超にはうまく当たらない。
元々運動神経の良くない聡美の動きは超に完全に見切られていた。
無駄に矢を放ったためにいつのまにか矢が尽きる。忌々しげにボウガンを投げ捨てると、聡美は超から逃げようと背を向ける。
超は逃げる聡美の背後に向けてショットガンを構えた。
「ハカセ……残念ダヨ」
ショットガンが火を噴いた。
「ガアァッ!!」
聡美が仰け反ってその場に倒れ込んだ。
2、3回痙攣して聡美は動かなくなる。
超は悲しげな目で聡美に近寄ってしばらく見下ろしていたが、視線を外すと部屋へ戻るために歩き出した。
[報告No.11 200X.X.X pm8:13
予選 第10戦 結果
【出席番号24 葉加瀬聡美 死亡】
【勝者 超鈴音】
【残り 19人】 以上]
本日の投下は終了です。予選はあと3分の1です。
これは…厄介なこなたネ
葉加瀬ざまぁwwwwwwwwwwww
GJ
千鶴ぅぅぅぅ><
そしてハカセはww
>>801 なんという偶然w
俺もそう読んでしまったwwwww
たしかにwwww>こなた
22しGJっす
千鶴感動した
GJ!GJ!
一人で何度もGJとか書かんでいいから一つのレスにまとめろ
GJ。
21部に続いて千鶴は良い役GETしたな。
変なのがいるみたいだが22部にもこれから期待。
GJって言う程か?w
誰か今までの対戦相手と勝敗分けてくれ
>>810 風香×-○春日
楓○-×茶々丸
亜子×-×のどか
夕映○-×裕奈
龍宮○-×エヴァ
千鶴×-○夏美
史伽×-○ザジ
桜子×-○古菲
アキラ○-×ハルナ
超○-×葉加瀬
順番バラバラでごめん。
美砂といんちょと円編楽しみ
いんちょ、五月は死ぬな。
明日菜、刹那、円辺りは生き残ると簡単に予想つきます
814 :
マロン名無しさん:2008/04/15(火) 22:39:26 ID:GvbQLgjG
五月が生き残ったら奇跡だな
>>815 じゃぁ明日菜刹那円の3人生き残ったら1000万もらうけーなー
小学生の頃言ってたwww
100万けーなーwwwwwwwww
こんなとこで懐かしいセリフが見れるとは
100万w
明日菜vsいんちょで明日菜の勝ち上がりか
このせつで木乃香自殺で刹那マーダー…なんてありきたりな展開はないわな
あのさ、いい加減宣伝臭い書き込みうざいよ。
21部は感動だのおもしろいだのあちこちでいちいち言わなくていいから。
萎える。
こんな朝から、昨日の投下分の保管をお知らせします。さて、寝さして・・・
携帯乙
>>825 俺も某キャラネタスレに通っているが正直…なぁw
いくら作品が素敵でもそういう住人の巣窟っていうなら読むきうせるし
何で自重しないんだろ
感動的な面もあるけど、バトロワは基本的に仲良し連中に殺し合いをやらせる残酷なもの
ましてやネギまのような萌え要素の強い漫画で殺し合いをやらせてるんだから、余所へ行ったら反発があって当然
そのことを忘れずにバトロワを楽しむのが紳士の嗜みだろう
昔から各スレでバトロワの話が出る事はよくあっただろ
何いまさら言ってんだがw
ひょっとして全部同じ人が言ってると思ってんのか?
とりあえず2ch初心者なら黙ってROMってろ
あぁ、荒らすための煽りか
アンチ作者6ですね
6部好きなんで遠回しに悪く言うのやめて下さい
>>825 俺もそのスレにいるがどうみても宣伝のための書き込みじゃないだろ
それに一人の人物がロワの事書いてるんじゃなく少なくとも三人はいるな
それにネギま関連のスレでこのスレやザジちうスレの話が出たりする事はよくある事だろ
なんで今更そんなにムキになってんだ?w
俺が最近他スレでみたのはネギロワの6部が良いってのが一つあっただけだがな
初期はもっとあったし減った方なんじゃないか?
つか>825がいつものガキで荒らすために煽ってんだろ
もうこの事について答えの出ない無駄な議論するのよそうぜ
また荒れたら作者20氏も嫌になるだろ
>>831ー832
あのさ、いつも思うんだけど嫌な空気を作るのはやめてくれないかな。
そんなにこのスレを荒らしたい?
宣伝云々いってるやつが荒らし目的で言ってるって本当に思ってるの?
>>825の幼稚な煽りも荒らし、それに反応するのも荒らし。
よし、終了
>>840 まぁまぁ好きに言わせてやれよ
自分の気に入らないものはなんでも主張しないと気が済まない年頃なんだろ
何かこういう厨が増えたの19部からじゃない?19氏が自演してるとかじゃなくて、19氏が前書きで釘を打ちすぎたから妙な煽りや作者は神というやつが出てきた気がする。もちろん19氏に悪気があったわけやないことはわかるけど。
>>842 初期の頃と盗作がバレた時はもっと酷かったぞ。
今は随分ましなほうだ。
まぁだがこういう流れはよくないな。
て、事でもう終了な。
こういうのは口論したとこで結論・答えが出るはずないから続けても荒れる以外ないよ。
------------------------------終了-----------------------------------
>>842 俺には15部以降の住人が色んな意味で反応しすぎた様に思える
黒歴史事件の影響で一時的にスレが滅亡しかけた反動だったのかな。それで変な風に盛り上がりすぎたのでは?
一時は指摘すら許されない雰囲気だったからね。そこからは怒濤の投下で作者は途切れる事無く、
住人は増加する一方だったから(ニコ動にMADを貼った影響も?)、今の住人には荒らし耐性が無いんだよ
いい加減に学習しようぜ。煽ってる奴に反論した所でスレが荒れるだけ。煽り=荒らしだ
荒らしはスルー。それが最低限のマナーなんだから。荒らし相手にはレスなんて返さずに鼻で笑えばいい
盛り上がりすぎてるのは1部の頃が1番酷かったろ。痛い程盛り上がってたし…
それとニコ動の再生数なんてちっぽけなものだしニコ動からきて今もいる人なんて3人いるかどうか程度だと思うぜ
19部の頃はスレが盛り上がってたからROMの人が書き込むようになっただけ。
つかなんだかんだ言って煽りや荒らしがない限り今の状態が1番良いんだからとやかく言うなよ
これ以上はしたらばで頼む。つか作者20氏いたら流れかえるためにもう投下してくれ。
定期的に答えの出ない口論してるな…
ROMってる方からすると無駄な口論してる奴全員痛い
そんなに自分の意見を人に押し付けたいのかよw
とりあえずテンプレに煽り禁止・スルーについてを追加したが良いと思うぜよ
0部が最高
真に評価されるべきは25部
ぷぇー(・3・)
ぷぇー(・3・)
ケータイ氏乙です。
本日の投下を始めます。
[24.インターバル(2)]
スピーカーから音楽が流れてくる。
『第10戦が終了したので死亡した生徒達を発表する。早乙女ハルナ、鳴滝風香、那波千鶴、鳴滝史伽、葉加瀬聡美……以上だ。
あと残すところ5戦だ。まだ対戦していないものは心の準備をしておくように。……5分後に第11戦を始める。』
「これで11人が死んだってわけか……」
名簿を開いて読み上げられた生徒の顔にバツを付けていた千雨はボソリと呟いた。
対戦の3分の2が終了したわけだが自分の順番は一向に回ってこない。
何もせずに待っているというのは苦痛であった。
パニックになりそうな自分自身を必死に押しとどめながら千雨は冷静にいるように何度も心の中で言い聞かせていた。
千雨の支給武器は工具セットである。
最初に支給武器を見たときは思いっきり失望した。
しかし気を取り直して部屋の中にある物を分解し、棍棒のような武器とデイパックの表面に金属板を固定して防御のための盾らしきものを作りあげた。
正直言って気休めにしかならないが無いよりはあった方がよいだろう。
客室の中でじっと待つよりも何かをしていたほうが気はまぎれる。
今となっては時間を潰すことのできた支給武器であったことに感謝していた。
強力な武器を所有していない千雨にとっては、対戦が始まったとき有効な武器を探すことができるかどうかが一番重要なポイントである。
船内マップを広げて武器が隠されていそうな場所に目星をつける。
「ゲームが始まってから最初の間が重要になるな」
この先の自分の対戦に向けて千雨は腹をくくっていた。
[25.第11戦(1)〜親友〜]
自分の対戦が始まってから、神楽坂明日菜(出席番号8)は迷っていた。このゲームに乗るのか乗らないのかを……。
支給武器のコルトガバメントを片手に持ちながら自問自答を繰り返していた。
殺し合いなんてしたくはない。殺されるのも嫌だ。
ではどうするのか?
逃げ出す?どうやって?
主催者達と戦う?でもその前に首輪を爆破されるだろう。
これから会う相手と自分のうち、生き残れるのは一人だけ……
突きつけられる逃れようのない現実。
何度も何度も考えは堂々巡りしてしまう。
元々考えるのは苦手な明日菜である。悩みに悩んだが良い案が浮かぶことはなかった。
考え抜いた末、まずは対戦相手と会おう、会ってから考えようという結論に至った。
明日菜は船の中を注意して見回りながら先に進んでいた。道中一人の死体と遭遇したが、近寄って誰かを確認することはしなかった。
1時間後には自分もそうなっているかもしれないのだ。
船内を探索しながら20〜30分くらいが経過した。
4階の階段ホールで辺りを見回しているときに、階段の上の方から声が聞こえてきた。
「あら、アスナさん……私のお相手は、貴方でしたか」
普段どおりの口調で雪広あやか(出席番号29)が姿を現した。
「いんちょ……」
あやかは片手に支給武器のS&W M19を握り締めていたが積極的に攻撃してくる様子はないようだ。
長い付き合いであり、表面的にはいがみ合っていたがあやかのことを心底嫌ったことは一度もない。
本音を言えば親友といっても良い間柄だ。
思い起こせば幼少の頃から何度も何度も喧嘩をした仲だ。だからこそ彼女と殺し合いなんてしたくはなかった。
明日菜はあやかがどう動いてくるのかを警戒しながら見つめていた。
「アスナさん、ちょっとお話をしませんこと?」
突然のあやかの申し出だった。
戸惑いながらも明日菜は応じることにした。
「いんちょ……なにか用なの?」
「真面目な話です。アスナさんは現状を打開する良い案がおありですか?」
「な、ないわよそんなの!……あったらすぐに実行しているわよ」
「予想通りと言うか……やはり、おサルさんには無理ですか。かく言う私も良い案はないのですから、アスナさんのことをとやかく言える立場ではないのですけどもね」
「………」
明日菜は沈黙で答える。
普段ならおサルさんという挑発に乗ってしまう明日菜ではあるが、今回はそういうわけにはいかない。
「アスナさん……私達の対戦が始まるまでの時間、私は必死に考えました。委員長としてクラスの皆を助けたい。助かるための良い方法はないものかと……。
しかし、今までに多くのクラスメート達が命を落としていると言うのに……私は何一つ有効な方法を思いつくことができませんでした。
これほどまでに自分の無力だったのかと思い知りました。私はなんて情けないのでしょうか……」
「いんちょ……」
あやかは高慢な態度をとることが多いが、清廉、誠実な人物であり、その上かなりのお人よしな性格である。
委員長としての責任ある立場を重く受け止めている彼女は、何もできない自分自身のことが許せないのだろう。
「ですから有効な策がない以上、私かアスナさんのどちらかしか生き残ることはできないと言うことです。
正直言いますと私はまだ死にたくないですしアスナさんだってそうでしょう?
……ならば勝っても負けても恨みっこ無し!正々堂々と戦いましょう」
あやかは明日菜に宣戦布告をしてきた。
「な!いんちょ……それ、本気で言ってんの?」
意外なあやかの言葉に明日菜は驚いた。
「2人が死ぬよりは1人だけでも生き残るべきです。こんな結論しか出せなかったのですが、他に方法がありません」
あやかの表情は真剣であった。
揺るぎのないあやかの言葉に本気を見て取った明日菜も真剣に受け止めた。
考えてみれば戦う気なら明日菜が油断しているときにいきなり仕掛けてもよかったのである。
それをしないで正々堂々と戦おうとするあやかの真摯な態度に明日菜も覚悟を決める。
「……わかったよ、いんちょ。私が負けても恨みはしないから、私が勝っても恨まないでよね」
「当然です。貴方と喧嘩するのもこれが最後でしょう。本気で行きますわよ!」
「もちろん!」
2人の戦いが始まった。
[26.第11戦(2)〜全力勝負〜]
2人とも一定の距離を取り、横へ横へと走りながら互いに銃を撃ち合った。
交差する弾丸が2人の側を通過する。
明日菜は距離を取って近くの物陰に身を潜めようとするが、あやかは一気に明日菜との距離を詰めてくる。
再び互いの銃が咆哮を上げる。
2人は身を翻して弾丸をかわした。
「やりますわね。アスナさん!」
「いんちょこそ!」
あやかに対して距離を取って戦いたい明日菜は、牽制のために銃を撃ちながら後退する。
反対に明日菜と距離を詰めて勝負に出たいあやかは左右に動きながら前進して銃を撃つ。
この場所では戦いにくいと判断した明日菜は、あやかの攻撃の合間を狙って下の階へと階段を一気に降りて行った。
それを見たあやかは明日菜からの反撃に注意しながら用心深く追いかけて行く。
後ろから追いかけてくるあやかの銃が火を噴いた。
明日菜の頬を銃弾が掠める。
2階に到達した明日菜は止まることなく船尾側へ向かい、ダイニングルームに駆け込んだ。
部屋の中に置かれてあった重そうなテーブルの一つを倒すと、素早くそこに身を隠す。
明日菜を追いかけてダイニングルームの入口に辿り着いたあやかが顔を出した途端、あやかの側で銃弾が弾ける。
「くっ!」
あやかは身を低くしながら明日菜が隠れているテーブルに一発撃ち込んだ後、入口のカウンターの中に体を隠した。
今の一発で全弾撃ち尽くしたあやかはカウンターに隠れたままシリンダーから薬莢を捨てて銃弾を詰めていく。
明日菜もテーブルの陰に隠れたままカートリッジを取り替えると、大きく深呼吸して息を整えた。
物陰に身を隠しながら銃を何発か撃ち合った。
互いに決定的な一撃を入れることが出来ないまま戦いは一旦膠着状態に陥った。
明日菜は呼吸を整えるとテーブルの陰からあやかの様子を伺った。
カウンターに隠れたあやかからは明日菜の行動は見えにくい。
先手を取るなら今だ。
(勝負!!)
明日菜は一気にテーブルから身を出すとあやかの隠れているカウンターの陰まで回り込み、隠れていたあやかを見つけて銃を乱射する。
銃弾があやかの左の二の腕を捉えた。
「グゥッ!!」
あやかは一瞬たじろぐが、すぐに明日菜に銃口を向けると銃を乱射する。
「うわあっっ!!」
走っていた明日菜の足元に銃弾が跳ね、明日菜はもんどりを打って地面を転がった。
その瞬間、明日菜は思わず銃から手を放してしまった。
「やばっ!」
明日菜はガバッと起き上がるとすぐに首を巡らして落とした銃を探す。
幸い自分の近くに銃は落ちていたので手を伸ばそうとしたが、その手が止まった。
明日菜の目の前で、銃口を向けたあやかが立っていた。
[27.第11戦(3)〜不本意〜]
目の前であやかが明日菜に銃口を向けて立っている。
(だめだ、殺られる!)
明日菜は目を瞑り自分の死を覚悟した。しかし、あやかは銃を向けたまま、なかなか撃ってはこない。
2人はその姿勢のまま無言でしばらく対峙した。
(何故……撃ってこないの?)
明日菜の疑問はある一つの仮説を導き出す。
(弾切れ?……いんちょは今まで何発も撃っていたからその可能性はあるわね。どうなんだろう?)
どうするべきか迷っていた時に、あやかが口を開いた。
「アスナさん、何故私が貴方を撃たないのか気になるようですね?私の銃が弾切れではないかと考えたのでしょう。違いますか?」
図星を突かれた。
銃に伸ばしかけていた明日菜の手が止まる。
「さて、どうでしょうね?弾切れでアスナさんの動きを止めるために脅しているだけなのか……弾が残っていて余裕を見せているだけなのか……どっちだと思いますかアスナさん?
一応言っておきますが、この銃に1発でも弾が残っているのならば、この距離ですから貴方がどう動こうと外すことはありません。
簡単に貴方の命を奪うことが出来ます」
明日菜の額から一筋の汗が流れ落ちる。
再び銃に手を伸ばしかけようとしたが、やはり銃を取ることに躊躇した。
「……まだ迷っているのですか?貴方には選択の余地など始めからないというのに!」
明日菜は少しムッとしてあやかを睨みつけた。
あやかは明日菜の視線を真っ向から受け止める。
大きく息を吸い込んだ後、あやかは声を張り上げた。
「さあ、お決めなさい!銃を取って反撃するのか、銃を取らずにこのまま撃ち殺されるのかを!!」
決断を促すあやかの声に、ようやく明日菜の心は決まった。
ちょwwwww
本当に明日菜vsいんちょかよwwwwwwww
素早く銃に手を伸ばし、銃をつかんだと同時に横に一回転する。
―――銃声は聞こえてこない。
(撃ってこない!やっぱり弾切れだ!)
明日菜はあやかの弾切れを確信し、体制を整えると同時にあやかに銃を向けて引き金を引いた。
パンッ!
短く響く銃声。コルトガバメントから放たれた銃弾があやかの胸を貫いた。
あやかの胸の中心に赤い点が開き、見る見る間に広がっていく。
グラッとバランスを崩したかと思うと、あやかはゆっくりと後ろ向きに倒れた。
明日菜は大きく息を吐いてゆっくりと立ち上がり、倒れているあやかの側まで近づいて行った。
「ごめん……いんちょ」
お互いに承知の上での戦いだったとは言え、苦い気持ちが明日菜の胸の中を支配する。
ある程度は殺す覚悟をしていたものの、決着がついた途端に足が震えていた。
明日菜は大きく深呼吸をして気持ちを切り換えるとコルトガバメントの残弾を確認する。
まだ銃弾は残っているので本戦でも戦うことはできるだろう。
念のためにあやかの持っていた銃も手に入れることにする。
あやかの手から離れたS&W M19を拾い上げて残弾を確認したときにハッとする。
―――銃の中には銃弾が一発残っている!
あの時、彼女が明日菜を撃っていれば生き残っていたのはあやかだった……。
明日菜は倒れているあやかの方を振り向いた。
いんちょ頑張って支援
「ちょっといんちょ!これどういうことよ!!」
明日菜はあやかの体を抱き起こすと大きな声で呼びかける。あやかは僅かに目を開けると震える声で答えた。
「明日菜さ……ん、約束……ですわ……よ、貴方……は生き残っ……て……」
その言葉を最後にあやかの目が閉じられ、体中の力を失って動かなくなった。
撃たなかったのか、撃てなかったのか、あやかが死んだ今となってはもう明日菜には真相は分からない。
しかし、あやかの気持ちがなんとなく伝わった明日菜の目に涙が浮かぶ。
「なによ……ばかいんちょ……卑怯だよ…こんなの……」
あやかは何も答えてはくれない……。
「ぐすっ…ねえ、いんちょ…ねえ………。答えてよ、あやかぁっ!!」
静かな船内を明日菜の叫び声が木霊した。
[報告No.12 200X.X.X pm8:54
予選 第11戦 結果
【出席番号29 雪広あやか 死亡】
【勝者 神楽坂明日菜】
【残り 18人】 以上]
以上で本日の投下は終わりです。
先が読めるといわれようと、陳腐といわれようと、私はベタな話が好きです。
乙
あーーいんちょ死んだorz
本当に明日菜vsあやかで明日菜上がりかよ…ちょっとがっかり
>>813>>823 おまっwwwww予想当たってんなwwwwwwwwwww
>820、100万準備しとかないとw
>869よ、>813の言った生き残るとは予選を勝ち抜くという意味ではないか?
投下乙。
なんという王道w
明日も頑張れ。
刹那は相手が木乃香でない限り予選突破しそうだから813の正解が濃くなったか?w
俺的に今までの予選で一番好きだ。
GJです。
>>870 そうなのか?
俺は最後までかとおもってたがそう言われたら俺には…
サラ金しかないのか
明日菜といいんちょのやり取りでダーティハリー思い出した
>>873 813だが一応明日菜刹那円は予選を勝ち抜く→生き残るという意味で言った
100万楽しみにしてますよwフヒヒwww
宣戦布告で殺し合いて二人とも潔いなw
>>876 どういう意味だ?
8〜10部の時スレをあけてた俺は分からんぞ
879 :
マロン名無しさん:2008/04/16(水) 21:13:48 ID:FUwhdu6A
なんか明日菜が最後だけあやかって呼ぶのいいな
ならない程度に
>>867 でも22部って凄いじゃん
最近なら19部や21部、他の部も全部いえる事だが
感動する話や盛り上がるシーンにはGJがつくが繋ぎの話や普通の話は乙だけだろ。
でも22部はさほど盛り上がってない話や普通の話でもほぼ毎日GJがついてる。
だから22部はちゃんと認められてんだよ。予想通りでも良いじゃないか。
なんか鯖落ちてからこのスレと本スレと他に頻繁に見るスレだけ>2までしか見れない…
おっ、書き込んで更新したら見れるようになった
ありがとう840たん
840のおかげなのかww
840たんはこのスレのヒロイン
今頃ですが作者20氏 携帯まとめ氏 乙です
21部からの新参で今バスの中で19部読んでたんだけど図書館組の読んでて今鼻水ぐすぐす状態。
まわり人いっぱい居るしどうしようw
とりまこれ以上は読まんがw
はいはい19部19部
>>888 俺それ18の最後話でなったよ。
乗り物の中では読まんほうがいいな。
やっぱ18も評価されてないようで結構良かったよな。
16171819と良いのが続いたな。
まぁ17も最初は叩かれてたが最後らへんは数人しか叩かなくなるくらい良かったな
22も個人的に好きだから20部さえなかったら未だにずっと良いの続きだったのに
てか15部に失礼だぞw
ミーハーな俺は6 11 16 21と偶然にも5飛びの部が一番好きだから今から26部に期待してる
>>892 いやいや15も好きだったよ。
あとから気付いたw
あと22も。
6部は中身も素晴らしかったんだけど、他に無い+αがあったからなあ
大晦日に終了は神すぎwあのカウントダウンイベントみたいな盛り上がり方は卑怯だわ。いい意味で!
20も22もさして変わらんだろ
まあまだ本選見てないから見方変わるかもしれんが
6部と21部は俺のバイブ
一文字忘れ取るえー(・3・)
なぁこのスレ昨日からIEで見ようとすると人多すぎで見れなくなって
でも鯖落ちした後は人多すぎ解除されてるんだけどなんか他のスレと違くなってんだけどなんで?
902 :
彗星:2008/04/17(木) 16:23:06 ID:???
ん?
誰か呼んだ?
偽彗星は星に帰れ
904 :
彗星:2008/04/17(木) 17:22:34 ID:???
彗星に帰りますね。
906 :
彗星:2008/04/17(木) 17:45:41 ID:???
俺が彗星だ
907 :
彗星:2008/04/17(木) 17:48:44 ID:???
>>905 本物の彗星ですがわかりました明日の晩ですね。
しっかりコテつけてスレたてします。
あつかましいけど1000ももらっちゃいますね♪
本物はもうこのスレ見てないだろ
彗星さん尾久しぶりです星
3部と15部と22部はうんこ
読んだ事ないけど
911 :
彗星:2008/04/17(木) 19:47:58 ID:???
>>910 そういうこと言わないでください
あなたに書いた人の気持ちがわかりませんか?!!
>>911 お前もそのコテやめろよ
偽コテってバレバレなんだが…
913 :
マロン名無しさん:2008/04/17(木) 19:50:07 ID:Buz5lVcx
今日の投下を始めますね。
[28.第12戦 〜不意打ち〜]
「なんでみんな殺し合いなんてするん?」
近衛木乃香(出席番号13)は船の中を一人で歩きながら自問する。
これまでにもう10人以上のクラスメートが死んでいる。
死者の中には木乃香と親しかったのどかやハルナの名も挙がっている。
「せっちゃん……うち、どうしたらいいんかな?」
木乃香はここには居ない幼馴染に疑問を投げかけた。
木乃香の支給武器はIMIウージー。支給された武器の中でサブマシンガンは大当たりである。
戦いを好まない木乃香に殺傷能力の高い武器が当たるのは皮肉なことであった。
自分の対戦が始まってからとりあえず銃は構えてはいるものの、対戦相手を撃つのかどうか木乃香自身にもよくわかっていなかった。
どこに移動してよいのかもわからず適当に船内をうろうろしていた。
「このか!」
名前を呼ばれて木乃香は振り返る。そこには柿崎美砂(出席番号7)が立っていた。
「柿崎……」
木乃香はちょっと怯えるようにして美砂を見る。マシンガンを向けようかどうしようか迷っていた。
「ちょっと、やめてよ!そんな物騒なものを向けるのは。殺り合う気はないわよ私は……」
そう言って、鞘の中にしまっているままの自分の支給武器の日本刀を見せる。
木乃香は少し緊張を解く。
殺し合わなければならない現状は頭では理解しているが、クラスメート同士で殺しあうことがどうしても受け入れられず、美砂の様子がいつもと少し違うことには気づかなかった。
「このか、そっちに行っていい?」
美砂が尋ねる。
「ええよ」
美砂が近づいてきて、木乃香の持っている武器に目を向ける。
「それにしてもこのか、ものすごい武器を持ってるね」
「ああ……よくわからんけどウージーとか説明書に書いてたわ。サブマシンガンっいうん?説明書にはたくさんの弾を連射できるとか書いてあったけど、よーわからんわ」
自分の武器を見ながら説明する木乃香。
美砂は日本刀を背中に隠して、木乃香に気付かれないように鞘をゆっくりと引き抜いた。
「いいね、それ……そんな武器があれば、生き残れる可能性は高くなるんだろうね……」
「え……?」
突然、美砂の態度が変わったのに気付いた木乃香は慌てて美砂から離れようとする。
しかし、美砂の方が行動は早かった。
日本刀を前に突き出して木乃香を目掛けて突進する。
「いややぁっ……ぐふっっ!!?」
逃げようと後ろに下がった木乃香の腹に日本刀が深々と突き刺さる。
「柿……崎、なん……で?」
両目に涙を浮かべる木乃香。その目から徐々に光が失われ……腹に日本刀を刺したまま仰向けに倒れた。
美砂は倒れた木乃香に向かって話しかける。
「このか……あんた甘いよ。殺し合いをしなきゃならない相手に気を許しちゃだめだよ」
美砂は木乃香が落としたIMIウージーを拾い上げ、木乃香のデイパックの中から予備のマガジンを取り出すと自分のデイパックの中に入れた。
木乃香に刺さったままの日本刀も持っていこうとしたが、深く突き刺さってしまって引っ張ってもなかなか抜けない。
マシンガンと日本刀の両方を持つのは重すぎると考えた美砂は、日本刀を持っていくのはあきらめてその場を立ち去った。
[報告No.13 200X.X.X pm9:31
予選 第12戦 結果
【出席番号13 近衛木乃香 死亡】
【勝者 柿崎美砂】
【残り 17人】 以上]
本当にこのか死んで刹那マーダーなのか?
予想した奴凄いなw
[29.第13戦(1) 〜崩壊〜]
「ゆーな……死んじゃった……亜子も……死んじゃった……」
佐々木まき絵(出席番号16)は1回目の放送で親友2人の死を知った。
2回目の放送でもう10人以上のクラスメートが死んでいる。
「私……死にたくないよぅ、死にたくないよぅ……」
親友2人の死のショックを抱えたまま、まき絵は繰り返し呟いた。
長時間たった一人で部屋に閉じ込められたまま部屋の外ではクラスメートが一人ずつ死んでいっているのだ。
遠く離れて銃声や悲鳴が聞こえていた。
そんな音がするたびにまき絵は心底怯えていた。
残りはあと3戦……もうすぐ自分も殺し合いをしなければならない。
まき絵の心の中は死の恐怖に蝕まれていた。
放送が流れる。
『第13戦を始める。』
自分の部屋の扉のランプが点灯しているのに気付いた。
「私?……そう、か……私の番が来ちゃったんだ」
まき絵は放心した状態のまま、ふらふらした足取りで部屋から出て行った。
支給武器のS&W M10を右手に持ち、特に警戒する様子もなく船の中を不安定な足取りで歩き回った。
階段を上って5階に来てみた。そこでまき絵はクラスメートの死体に遭遇する。
「誰か……倒れてる。……誰だろ?」
そこに居たのはエヴァと茶々丸の2人。
「エバちゃん……茶々丸さん……」
呼びかけても2人とも倒れたまま動くことがない。
まき絵はエヴァの死体に近寄ると体をちょっと揺り動かした。
「ねえ、エバちゃん!起きて、起きてよぉ」
エヴァからは何の反応も返ってこない。
床にはエヴァから流れ出た血が固まって黒ずんでいる。
「ひぃぃぃっ!や、やっぱり死んでるんだぁ!」
彼女が生きていないことを実感し、急激に死に対する恐怖が波のように押し寄せてくる。
「や、やだよぅ……死にたくないよぅ……死にたくないよぅ……」
両目に涙を溜めながらまき絵は呟いた。
「どうしよう、私、どうしたらいいの?」
まき絵は自問する。
―――『ゲームに勝ち残った者は生きて帰ることができる』
まき絵は不意に瀬流彦の言葉を思い出していた。
その瞬間、これまで必死に理性を保とうとして張り詰めていた糸がプッツリと切れた。
「は、ははっ……そ、そうだよ……みんな殺せばいいんだ……みんな殺せば私は死なずに済むんだ!そうだよ、そうすればいいんだ」
エヴァの傍に落ちていた鎌を拾い上げると、右手に銃、左手に鎌を持ってまき絵はふらふらとしながら再び歩き出した。
不安定な足取りのまま、まき絵は船内を彷徨いながら1階ずつ下に下りていく。
2階から1階へ降りようとしたとき、階段の上から1階のメインエントランスの様子を覗く一人の生徒がいるのに気付いた。
向こうはまだ自分に気付いていないようだ。
「いたぁ!敵だぁ!あいつを殺せば私は生き残ることが出来るんだぁ。
あははっ……敵は殺すんだ……殺すんだぁ」
そう喚きながらまき絵は銃を構え、生徒に狙いをつけると引き金を引いた。
おいおい、とうとう携帯まとめにまで飛び火してんじゃねーか。お前らいいかげんにしろ
[30.第13戦(2) 〜負傷〜]
朝倉和美(出席番号3)はどこにいるのか分からない対戦相手に怯えながら、支給武器のワルサーP99を構えてあたりを伺っていた。
報道部に所属している和美は普段からスクープネタを探すために学園内を走り回っており、運動神経も決して悪い方ではない。
また、頭も切れるので困難に対しても器用に立ち回れる自信はあるが、戦闘分野はからっきしである。
他にクラスメートがいるのならば他者と手を組んで対応できる自信はあるが、船内を移動できるのは自分と殺し合いをする対戦相手のみ。はっきり言って八方塞だった。
幸い支給武器が銃だったので戦いようはあると思うが、相手も銃だったら意味はない。
和美は死にたくはなかった。相手が誰であっても殺すしかないという結論に至っており、戦う覚悟もしている。
実際に戦いになったときにどうなるかはわからないが、何とかして生き残るつもりであった。
1階まで下りて一通り回った後、階段のエントランスホールに近づくと辺りを用心して見回した。
ホールは各廊下がつながる場所だから対戦相手と出くわす可能性は高い。
ただ、階段の上の方から自分を狙っている人間がいることは想定の範囲外だった。
周りに誰もいないことを確認して、ホール内を移動しようとしたときに銃声が響いた。
和美の右太腿が熱くなる。
「ウグゥッ!し、しまったっ!」
気付いたときはもう遅かった。撃ち抜かれた右太腿から血が吹き出る。
あわてて物陰に隠れると、階段を下りてくるまき絵が銃をこちらに向けている姿が目に入る。
「ははっ、朝倉……あんたが敵なのかぁ。私、さっき良いことを思いついちゃったんだよ?
このゲームって全員殺せば生きて帰れるんだよ。だからさあ、朝倉〜〜〜……死んでよ」
まき絵の尋常ではない様子を見て和美はぞっとした。
「マズイッ!ありゃ正気じゃない」
逃げ出したいところだったが、撃たれた右太ももは深刻なダメージとして和美を襲った。
「グウゥッ!痛ゥ!」
右足を動かそうとすると激痛が走って力が入らない。
仕方なく和美は壁に手をついて左足だけで移動するが、後ろからまき絵は余裕で追いついてくる。
「敵はぁぁっ!……殺す!」
まき絵がさらに銃を撃った。
和美は体を捻って銃弾をかわした。
銃弾は当たらなかったものの、右足が動かないためにバランスを崩して前のめりに倒れ込む。
その拍子に持っていた銃から手が離れ、遠くに転がっていく。
「やばっ!」
あわてて地を這いながら落とした銃を拾いに行こうとする和美。
しかし、まき絵はふらふらとした足取りでゆっくりと歩きながら和美に近づいてくる。
銃に手が届かず絶体絶命の和美は何かないかと急いで辺りを見回した。
手の届くところに消火器があるのに気付く。
とにかく何とかしなくてはいけない。
和美は消火器をつかむとピンを外し、ホースの先をまき絵に向けて思い切りレバーを握り締めた。
―――白い粉が舞う。
まき絵を中心にあたり一面が真っ白になった。
>>920 どうせ21部のこといってんだろ
ほっとけよ
まともなやつなら携帯氏がアンチじゃないってことくらいわかるだろ
[31.第13戦(3) 〜タイムリミット〜]
周囲が真っ白となり、互いの姿が見えなくなった。
この隙に和美は銃のところまで這って移動しようとするが、白く舞う消火剤の中から銃口を和美に向けたまき絵が現れる。
撃たれるのを覚悟して体を小さく丸める和美。
しかし、まき絵の銃はカチッ!カチッ!と音を立てるが弾は発射されない。
幸運にも消火剤が銃に詰まって弾が発射されなくなったらしい。
使えなくなった銃をまき絵は地面に叩きつける。
この隙に和美は改めて銃を拾いに這って移動する。その瞬間、和美の左足のふくらはぎに強烈な痛みが走った。
まき絵はもう一方の手に持っていた鎌を振り上げて和美の左足に突き刺していた。
「ぐあああああぁっっ!」
両足の痛みが和美を襲いかかり、たまらずに転げまわる。
「ハハハハッ!敵は殺す、殺す、殺す、殺すぅぅぅっ!!」
鎌を握り締め、目に狂気の色を浮かべたまき絵がさらに和美に襲い掛かる。
再び振り下ろされた鎌の攻撃をぎりぎりでかわした和美は、痛みに耐えながら何とか落とした銃の所まで這って行き、ようやく手が届いた。
その間に、まき絵はもう一度鎌を振り上げて和美に目掛けて鎌を振り下ろそうとしていた。
和美は銃を握り締めると素早く銃口をまき絵に向けて狙いもいい加減に何度も引き金を引いた。
パン、パン、パンッ!
立て続けに銃声が3発。
「え?」
和美の撃った銃弾を受けたまき絵は、動きを止めると自分の体を見下ろした。
撃たれたところが焼けるように熱い。
血が流れている……制服がどんどん赤く染まっていく……
まき絵の体から力が抜けていく。
そのまま横に体が傾いて地面に横たわる。
「や、やだぁっ!死にたくないよぅ……死にたく……ないよぅ……死に…たく…ない…死……」
まき絵は呪詛のような言葉を繰り返していたが、その声は徐々に小さくなっり……そして途絶えた。
「ハア、ハア、ハア、……た……助かったぁ」
両足の痛みをこらえ、肩で息しながら率直な感想を吐く和美。とりあえずは身の危険が去ったことに安心する。
しかし、次の瞬間、
『第13戦終了。5分後に次の対戦を開始する』
という対戦終了を知らせる放送を聴き、和美の表情が変わった。
自分が直面している危機的状況に気が付いてしまった。
(「対戦終了後、5分以内に部屋に戻らない者も対戦放棄とみなし、首輪を爆破する」)
最初に瀬流彦が説明したルールを思い出す。
自分が最初に居た部屋は4階、ここは1階……。
両足を負傷しており、今では痛みで麻痺したために立ち上がることはおろか動かすことすらできない。
しかし、このままここにいては首輪が爆破されるだけである。とにかく部屋に戻らなくてはならない。
和美は床を這いながら、自分の居た4階の部屋を目指した。
―――放送が鳴ってから4分が経過した。
まき絵と戦った場所から階段まで移動し、今ようやく2階まで移動したところだ。
もう腰から下の感覚は完全になくなっている。
あと1分以内に4階の自分の部屋まで行くのは無理だと悟る。
仮に辿り着いたところで、両足が動かない状態で本戦を生き残ることはできないだろう。
もしかしたら本戦までの間に出血多量で自分は死んでいるかも知れない。
「ここまで、か……」
階段ホールの脇まで移動し、壁に背中を預けた。そして大きく息を吐き出した。
和美は生き残るために自分がやれるだけのことはやったつもりである。
これ以上はどうしようもない状況に至り、和美は妙に落ち着いた心境になっていた。
「短い人生だったなー」
和美は自嘲気味に呟いた。死を覚悟してしまうと残り1分間が妙に長く感じられる。
「生き残ってるみんな……私はここでお別れ。先に逝くけどさあ、みんなはあの世にまだ来なくて良いからね。
……何とかここから脱出して一人でも多く生き残ってよね……お願いだよ」
――4分30秒経過。
(死ぬにしても、少しでも綺麗な姿で死にたいよね……)
女心が垣間見える和美の偽らざる本音である。首輪が爆破して首が吹っ飛んで死ぬなんて真っ平御免である。
銃の中に弾丸がまだ残っているのを確認する
和美は銃口を自分のこめかみに当てた。
――4分50秒経過……9……8……
「じゃあね、みんな」
そう言うと和美は両目を瞑り、引き金を引いた。
[報告No.14 200X.X.X pm10:41
予選 第13戦 結果
【出席番号3 朝倉和美 死亡】
【出席番号16 佐々木まき絵 死亡】
【勝者 なし】
【残り 15人】 以上]
本日の投下は終了。
あと2日で予選終了のはずです。
>(死ぬにしても、少しでも綺麗な姿で死にたいよね……)
うん、これは本当にリアルで良い。
GJ
乙
彗星にマジレスしてるやついてわろたw
作者20氏乙です
携帯まとめも空気読めてないよ
ならそういうののせなければ良いのにわざわざ載せるって自演に思われても仕方ない
つか長門は俺の嫁とかだから何?って話。まとめに全然関係ねーじゃん
>>931 メールきたから載せてんだろ。
送ったやつが悪い>長門
つーかしたらばいけよ
何でまとめに送ったやつもしたらばに書き込まないの
スルーすれば良いのにいちいち俺の嫁とかもうそういうの書かないとか前言ってなかったか?
15部の時そうだったからいまいち信用ならん
口ぶりから絶対キツイレスとかした事ありそうだし
もう駄目だこのスレ
22部もつまんないしたかが少々の事で過剰反応する奴多すぎだしスルーできなさすぎるし
>920みたいな明らかに荒れる原因になるって分かって馬鹿な書き込みする奴いるし…
もうしばらくこのスレ離れるかな
他でやれ、荒れて迷惑だ
でも22部つまんないて失礼な事言ってるとこ以外は正しい事言ってるな
>>935の書き込みはね。
でもスルーするなら最後までして勝手に消えてほしい。
誰も引き止めないし、そうしてる人なんてもう何人か居るだろ。
携帯まとめに凸したのは確実に荒らしなんだからさ、律儀に携帯から書き込んでないか期待したい
もし機種識別番号が判別出来るようなら晒しちまえよwww
シンメトリーうめぇ…
おまけ自重wwwww
ちょwwおまけwwwwwwwww
おまけの血がちとリアルで怖かった。
949 :
彗星:2008/04/17(木) 22:53:03 ID:???
乙
951 :
彗星:2008/04/17(木) 23:01:23 ID:???
俺が立てる予定だったが・・・・
彗星乙
彗ww星wwwwww
な・・・何これ
>>941あそこのレンタルスペース使ってたことあるけど、拍手のログみれば個体識別番号はわかる
>>954 しつこい いい加減にしろ
TOP絵毎週の楽しみなんだ
今日の22部こんな感じだったら神展開
釘宮「豆腐の角に頭ぶつけて死ね」
五月「パスタで首吊って死ね」
昨日はごたごたなってて言えなかったが22氏gjっす。俺も和美の綺麗に〜ってとこはリアルっぽくて良いとおもった。
千雨「蟻に踏まれて死ね」
ラカン「だが死ね」
釘宮「牛丼の発祥地は栃木県宇都宮市ね」
ネギ「乙武さんに蹴られて死ねフヒヒw」
本日の投下を始めます。
明日から次スレに移動しますね。
[32.第14戦(1) 〜無言の再会〜]
木乃香の死を未だ知らない桜咲刹那(出席番号15)は僅かな希望に賭けていた。
第10戦までに木乃香の名は呼ばれていない。木乃香は戦闘向きではないが、その心根は決して弱い人間ではない。
うまく生き残っている可能性は高いのではないかと考えていた。
もしも木乃香が生き延びていれば本戦では自分が彼女を守り、木乃香を優勝させるつもりでいた。
木乃香と供に脱出できれば良し、それができない場合は木乃香を優勝させるために自分の手を染めることも覚悟している。
そのためにも今ここで死ぬわけには行かなかった。
対戦相手には悪いが誰であっても葬るつもりである。
また、もしも対戦相手が木乃香であれば自分が命を絶てば良い。そう考えながら船内を移動していた。
刹那の支給武器はスタンガン。刃物であればよかったのだが仕方ない。
これをうまく使いこなすしかないだろう。
刹那は油断なく回りに気を配りながら船内を歩き回った。
―――対戦が始まって15分経過。
自分の対戦が遅かったせいか、既に3人のクラスメートの死体と遭遇した。
死体と遭遇するたびに、もしかして木乃香ではないかと思い刹那の鼓動は大きくなっていた。
クラスメートの死に悲しくないわけではなかったが、どれも木乃香ではないことに安心して再び対戦相手を探して船内を歩き回る。
3階を移動しているとき、4人目の死体と遭遇した。
仰向けに倒れている女生徒は比較的小柄で黒髪で長髪……。
嫌な予感をしながら、刹那は倒れている女生徒に近づいた。
心臓の鼓動が高鳴っていく。倒れた女生徒の顔を覗き込む。
「――――っ!」
刹那の表情が凍りついた。
「な……お、お嬢様っっ!!」
刹那の見つけた生徒の死体は木乃香であった。木乃香はうつろな目をしたまま仰向けに倒れていた。
木乃香の傍に近寄ると、上半身をそっと抱き起こした。
「お嬢様!お嬢様!しっかりしてください!」
刹那は木乃香に呼びかける。
しかし、木乃香が刹那の呼びかけに応じることはなかった。
震える手でそっと頬に手を触れる。死んでから1時間以上経っているので木乃香の体温は感じられない。
木乃香の顔に雫が落ちた。
「ご……ごめんな……このちゃん……。また、守れへんかった……」
刹那は力なくうなだれて、涙を流し続けた。
その時に刹那の中にふと、疑問が沸く。
―――誰ガ、オ嬢様ヲ殺シタノカ?
木乃香の体を調べると腹に突き立てられた日本刀が嫌でも目に入る。
これが木乃香の命を奪った直接の原因であることは明白である。
(生存者の中にお嬢様の命を奪ったものがいる)
刹那は確信し、心の中に怒りが沸々と湧き上がった。
心にドス黒い怒りを溜め込んだまま、刹那は木乃香に突き刺さっていた日本刀をゆっくりと引き抜いて、傍らに置いた。
そして、ハンカチを取り出すと汚れた木乃香の顔を綺麗に拭き取り始めた。
せっちゃん勝ったら賭けした人内臓売らないといけないな
[33.第14戦(2) 〜忍び寄る影〜]
刹那が木乃香の傍にいる様子を、離れた場所に隠れて見ていた女生徒の姿があった。
彼女の名前は釘宮円(出席番号11)。
円は自分の対戦相手が刹那だと分かったとき、どうあがいても勝ち目はないと半ば諦めかけていた。
しかし刹那は今、死んだ木乃香に完全に気を取られている。
(チャンスだ!)
円はクラスメートを殺したくはなかった。
でも、殺さないと自分が死んでしまうのだ。死にたくはない。
そして本来ならば勝てそうにない刹那が自分の前で隙を見せている。
(桜咲さん、ごめん……)
支給武器のシグザウアーP230を構えると、円は刹那の背後から忍び足で刹那に近寄って行く。
ごくりと喉を鳴らすと引き金に手をかける。
引き金を引こうと力を込めたその時、突然刹那が円の方を振り向いた。
円の発する殺気を感じ取り、刹那の体が素早く反応したのだ。
刹那が自分の方を向いたことに驚いた円は、あわてて引き金を引いて立て続けに銃を撃った。
――円が引き金を引く前に刹那は既に動いていた。
振り向くと同時に傍に置いていた日本刀を掴む。
風を切る音と共に刹那の腕が見えない速さで動いた。
キンッ!という音が鳴り、円の放った銃弾が力なく床に落ちていった。
銃を構えたまま、刹那が今の瞬間に何をしたのか分からずに戸惑う円。
刹那は円を睨みつけ、日本刀を構えて間を詰めてくる。
再び円が銃を撃つ。しかし、円の撃った銃弾はことごとく刹那の刀によって叩き落されていた。
「な、なんで!?」
円は疑問の声を上げる。
懐に飛び込んだ刹那は、日本刀を円の首の辺りに目掛けて一閃した。
胴体から切り離れた円の首が、弧を描いて飛んだ。
……一瞬、円は何が起こったのか分からなかった。
まるで空を飛んでいるような気分だ。
(え…何…何が起こったの……?首のない体……まさか、私?……………)
意識が途切れる瞬間、円の目に映ったのは首を亡くした自分の体であった。
主を失った円の体は、まるでバランスを失った棒が倒れるかのように床に倒れていった。
円の首を一刀両断にした刹那は、円を振り返ることなく再び木乃香に向き直る。
落ちていた鞘に日本刀を収めると自分の腰に差し込んだ。
床に置いたままのスタンガンや円が落としたシグザウアーP230やデイパックには見向きもせずに、木乃香の体を抱きかかえる。
刹那は自分の部屋へと木乃香を運んでいった。
[報告No.15 200X.X.X pm11:22
予選 第14戦 結果
【出席番号11 釘宮円 死亡】
【勝者 桜咲刹那】
【残り 14人】 以上]
[34.第15戦(1) 〜遭遇〜]
長谷川千雨(出席番号25)は自分の対戦が後の方になってくれれば良いと思っていた。
しかし、幾らなんでも自分が最後の対戦になるとは思っても見なかった。
正直言って一人でいつ来るかもしれない対戦を待ち続けることに精神力を大幅に削られてしまっている。
今まで正気を保っているだけでも良く頑張った方だと思う。
かなりヤバイ状況ではあるが条件は対戦相手も一緒と思い、自分の対戦に思いを馳せた。
長く待たされただけあってこの対戦だけは戦う覚悟……いや、相手を殺す覚悟はできている。
いかにして勝利をもぎ取るか?対戦相手は誰なのか?そこが最大の感心事項であった。
部屋を出てしばらくの間、千雨は船内を当てもなく歩いていたが、生きたクラスメートには出会うことがなかった。
「くそっ!なんだよこりゃ。最悪だなこりゃ」
何人目かの死体を見つけ、うんざりして悪態をつく。
考えてみればクラスメートの半数が船内で死体となって転がっているのである。
何度も見たおかげで少しは死体に慣れてきたのか、死体を見つけても驚くことはなくなってきた。
それよりも、いま自分が優先すべきなのは武器の入手である。
支給武器の工具セットでは満足に戦うこともできやしない。
部屋の中の物を分解して作った棍棒を持ってはいるが気休め程度なのは承知している。
船内を歩きながら武器がないか目ぼしい所を探してはいるが、使えそうなものは見つかっていない。
そして、死体に慣れつつあった千雨は、このあと最悪の死体と遭遇することとなった。
千雨は最初、サッカーボールか何かが転がっているのかと思っていた。
しかし近づいてみると形が変である。何かと思って目を凝らして見ると、人間の生首であった。
「う……うわぁぁぁっっ!」
情けない声を上げて尻餅をつく。思いっきり生首の顔を見てしまった。
(く……釘宮!?)
一瞬しか顔は見なかったが、誰のものなのかはすぐに見分けがついた。
良く見ると近くには首のない死体が横たわっている。
「う……うげぇぇぇぇ!おぇぇぇぇ!」
さすがに生首に出会うとは千雨も想像していなかった。
あまりに残虐な殺され方をした死体を目撃したため、吐き気がこみ上げてきて嘔吐した。
――吐いた後は落ち着き、少し余裕ができた。
(くそっ、こんなところで動揺している暇はないぞ!)
今は殺し合いの最中である。そう思い千雨は気を引き締めて周りを見回した。
床には円が所有していたと思われるものが散乱していた。
その中にシグザウアーP230が落ちているのを見つける。円が持っていた銃だ。
(釘宮を殺した奴は、銃を持っていかなかったのか?何故?)
なぜ銃を放って置いたのか疑問は残るが、自分にとってはラッキーだ。念願の武器が手に入ったのである。
シグザウアーP230を拾い、釘宮のデイパックを探って予備の弾丸も手に入れる。それまで持っていた棍棒はその場に捨てた。
食料も手付かずで残っていたのでもらっていくことにした。
「念のために持って行っとくか……」
床に落ちていたスタンガン、その他にも釘宮が持っていた物を諸々拾ってデイパックの中に詰め込むと、再び移動を開始した。
本日の投下はここまでです。
明日は所要に付き投下は遅くなります。
22〜23時と思われます。ではまた。
俺が100万払わんで良くなる展開gjw
ちうの相手ってさっちゃんかな?
残りがこの4人だと知ってたら円、五月落ちの刹那、千雨あがりだと分かったろうけどさ
乙!
くぎみぃぃぃぁあぃ
もし五月が勝ち残ったら、俺……結婚するんだ……。
作者20氏乙です・・・・・・くぎみーが
20氏乙です。
うひゃぁ
生首のくぎみーを抱えてそれにチューしたい
まぁマニアなら良いんじゃね
さすがに死姦はきついが死後二時間以内の木乃香なら出来る
死姦とか想像できねぇ
なにげに22巻の裏表紙のくぎみー見て
赤松がこのスレ見てんの確定って思った奴はいないか?
赤松がこのスレ見てるってのはだいぶ前から知れ渡ってる事だが?
赤松は近々まともな扱いをされないチアに血 に染められそう
ぷぇー(・3・)
991 :
986:2008/04/19(土) 00:13:44 ID:???
いや、くぎみーが粋にコイントス決めてるところみて赤松の「( ̄ー ̄)ニヤリ お前らもう分かってんだからちょっとくぎみーでもかいてやんよwww」
みたいなことが頭に浮かんでな…
裏表紙うp!うp!
>>991 くぎみーがコイントスやるシーンってあったっけ?
前スレみたいに997に彗星の〜、998にとみせかけてラカン〜、999にとみせかけてちうちう〜、1000に新たにAAで埋め頼む