このスレは、『魔法先生ネギま!』キャラを用いたバトロワスレです。
<特徴>
他の多くのバトロワスレはリレー小説の形式を取っていますが、このスレでは異なります。
単独の作者による、長編SSスレとなっています。
現在、第18部まで完了。現在19部連載中。次は20部となります。各長編SSはそれぞれ独立したお話となっています。
たまに、既に完結したお話のサイドストーリー、アナザーストーリーなどの短編が書かれることもあります。
<作者志望の方へ>
このスレでは、原則オープニングからエンディングまで全て書き終えた者が連載を開始できます。
見切り発車厳禁。頑張って書き上げましょう。
完成したら宣言の上、皆の了承を得て投下を開始して下さい。
<注意事項>
作品に対して内容にケチをつけたり、一方的な批判をするのはやめましょう。
こういう人が居ても、他の人は荒らしとみなしてスルーしましょう。
作者の都合もありますので、早くしろなどの催促はできるだけしないように。
次スレは原則
>>950を踏んだの人が立てること。
容量オーバーになりそうなときは、気づいた人が宣言して立てましょう。
基本的にsage進行。
過去スレ等は
>>2-5くらい
____ ______ _______
|書き込む| 名前: | | E-mail(省略可): |sage |
 ̄ ̄ ̄ ̄  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
∩
, ─|l| ,/ノ
! ,'´  ̄ ヾ
! | .||_|_|_|_〉
! トd*゚ -゚|| ここにsageって入力するんだ
ノノ⊂ハハつ 基本的にsage進行…
((, c(ヾyイ なんで私だけバニー…
しソ
__ ト
, ' ´ `` !. i<´
/ ,. , - ,., 丶
,' / / ,. '´ ,__//, 、 、 ',
,'.,' 〃. ', ‐ '´ ´ iト ', ',
,' ' l'´/ i | ',
,'│ レ ,. ‐─- ,. -- 、 ! | ,
/ | | ,. 、 ,_ ||!i ',ヽ
. / /i | 〃'´ヾ' イニ、ヽ リム 丶` 《 I N T E R M I S S I O N 》
//!/| |i ' !:::...! i:: ..:!. !.,'、ヽ!ヽ ヽ
´ |! ! ||i ` '´ 丶 `' ´ /' _,.く i `` XXVIII Murakami Natsumi
l !!ド、 ∴ ┌─┐ ∴., '!ケi. i ヽ!
ヽ|リ /i丶 ヽ / ,.ィ! | iリ ,レ !
━━━━━━━!, ' ヽ i 丶- ' iト ト|!━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
/ __ノ[ソロモン6]!、ヾ Welcome to Negima Battle Royale 19.
,'´ ヽ ヽ "Shape your own destiny!"
>>1 乙崎美砂
ミシャーは俺がもらった!
美砂の短編書いた人がこの4日間に投下するの願ってます
じゃぁ明日菜さんは僕がもらいますね。
バトルロワイアルには参加させませんよ。
乙
今書いてるロワは美空が活躍。そして美空は嫁
>>9 ごめん、普通に「美空は空気」と書いてあると思った…
自分の目がもうおかしくなってきてる…
起きたらクーフェイマンget
じゃあ俺の嫁のこのちゃんは頂いていきますね
実は全部パルの同人オチ
せっちゃんはもらった!
それよか前スレ埋めた方がよくね?
スレ立て乙!!
そんじゃ嫁のアキラは頂いていきますわ。
乙!
じゃあ俺は嫁ののどかもらってくわ
ぴょん
21 :
別館まとめ:2008/01/19(土) 19:07:40 ID:???
別館のアクセス数が1週間を経たずして380Hitを越えていて
驚きを隠せない別館管理人です。
(トップページのアクセス数です。)
以下、別館更新情報です。
☆別館更新情報 2008/01/19☆
・『GOGO♪でこぴんロケット☆』(新規開設)
動画を保管する企画です。10部MAD有り
・『ネギロワAA帝国』
夏美AA保管完了。その他3名ほどAA追加。
・『ネギロワ倉庫』
前スレの
>>947で頂いたhtmファイルで置き換え。
以上が本日の更新情報です。
よろしくお願いします。
380って結構凄いな…
1日70ヒットくらいか…
スレの進み具合考えると最近の発展ぶりが伺えるな
23 :
携帯まとめ:2008/01/19(土) 20:06:00 ID:???
ちなみにこっちは一日80〜100だけど、一日に何回も見る人がいるだろうから50くらいっすかね
そうそう、前スレ分の19部保管した。あと、17部のtxtをいただいたのでURL貼ってます。感謝!
このペースなら今月末か来月の頭には長編の保管は完了しそう
100ヒットもしてるのか。20くらいが良いとこだと思ってた。
このスレROMも多いんだろうな。まぁ良いと思ったら書き込むべきだと思うが。
俺の嫁エヴァ様ゲット
↓のどかはやるよ
楓と鳴滝姉妹は学校が見える校舎裏にいた。
その時、鳴滝史枷の体と楓の腕が凍りついた!
楓「しまった!ここまで気付かないなんて!
爆弾が出来た喜びで気が抜けていたか、不覚でござる」
楓は風香の手を引いて家に逃げ込んだ。
楓「もう腕は使えぬでござるな、やつはかなりの手誰、、」
風香「、、史枷は?死んじゃったの?」
楓「、、、ニンニン」
風香「あっ、、」今度は風香の体と楓の右足が凍りついた。
楓「ちぃ!」
エウァ「二人をかばいながら私は倒せんだろう?長瀬楓、
二人を見捨てておれば勝機もあったろうに」
楓「二人は見捨てれんでござるよ。おろ〜」
ぐしゃあ!
のどかは俺の嫁だー!!
別館氏、思ったんだが動画削除やニコニコ閉鎖のためにニコニコにジャンプじゃなくてどこか借りてそこに動画を置く方がよくないか?
俺も別館見てきた。作者10すげぇな。MAD自体は普通だがなんか凄さを感じた。ただでさえ1番好きだったのが10部だったのにもっとはまってしまった。
作者10氏はまだいるのだろうか?是非もう1作期待したい。
>>28 (……そこは村上さんの席……)
>>29 動画置くとなると結構容量でかいトコ借りないといかんから大変じゃないかな?
>>23 乙です。
というか、保管ほとんど揃ってたんですね、開いた瞬間びっくりしました。
保管してくださって有難うございます。
今から投稿します。
三十、 <<誰かの死>>
"出席番号6番大河内アキラ"
汚れを知らない純粋無垢な瞳から、透明な涙が一筋。
それは頬を伝って首筋を流れ、制服の内側へと侵入した。
「アキラァ……亜子、ゆーな…。」
アキラに、亜子に、裕奈に逢いたい。だが、その願いはもう叶わない。
アキラはもうこの世には居ない。親友の最期を看取ることもできなかった。
次々を零れる涙を、まき絵は袖で拭う。手の甲も水浸しになっていた。
寒さと摩擦のせいで鼻は真っ赤になっている。
親友のために何かをしてあげることができなかった。
赤組と青組。今、クラスは二つに分裂してしまっている。
引き裂かれた、という方が正しいかもしれない。
だって自分たちの意思ではなく、強制的に。
もちろん反論の声も上げた。それでも、流石に銃には逆らえなかった。
そして放送で挙げられた殺されていた人たちの名前。
誰が、何のために、というのは愚問だろう。
結束はまき絵が思っていたよりも脆く儚く、
少しの衝撃で破壊してしまう程度のものだったらしい。
しかし、今まで信じていたものを簡単に諦めることはできずに、
それでもまき絵は懲りもせずに仲間を探して歩き回った。
「どうして………どうして、こんなことになっちゃったの…?」
佐々木まき絵はゲームが始まってから数時間が経過しか今も尚、
誰にも遭うことができずに居た。
こんなときだからこそ、誰かに、信頼できる人間に傍に居てほしい。独りで何ができようか。
「……!!」
時折こうやって、風が木々を揺らす音に肩を上下させ振り向きながらもまた歩き出す。
恐怖心はかき消えない。心の中で気に入りの曲を歌っても毎週欠かさず見続けている
お笑い番組の中でのネタを思い出しても、大好きだった皆のことを想っても。
いつもは昼前に唸り始めるお腹も、今日は何を欲することもなかった。
全てが違う別の次元、まるで悪夢でもみているような世界。
果たして誰かに逢ったことによってこの恐怖心が緩和されることはあるのだろうか。
信じていた誰かが、敵と味方という言葉に惑わされて殺し合いを行っていること
は事実なのだと、先ほどの銃声が証明している。
このまま誰かを探していて大丈夫なのだろうか。その人物が赤組で、
もしもゲームにが乗っている人だったら………─────。
ガサッ
ここで、まき絵の思考は反応を示さなくなった。
今のは風の音ではない。ハッキリと、強く耳に残った音だったので
それが人間によって揺らされていることは確実に判断できる。
「だ、れ……?」
振り向くのに恐れはあった。が、駄目だと思っても反射的に後ろを向いてしまった。
視線を音源から逸らして、その人物と目を合わせるのを防いだ。
おかげで相手が誰かもわからないし、誰かを確認している言葉とも裏腹になってしまった。
「まき絵さん、私です。雪広あやかですわ。」
「いいんちょ……?」
まき絵の様子から、ゲームに乗っていないということがあやかに伝わる。
「お一人…のようですわね。お怪我も無いようですし…。」
しかし、不安定なまき絵の心にはあやかのゲームへの想いを察知することはできなかった。
まき絵は赤く発光しているあやかの首輪を見つめながら後退りをする。
「い、いいん……ちょ…乗ってないよね……。」
「何を怯えているのです。私はゲームに乗っていませんわ。青組だとか赤組だとか、馬鹿げています。」
「……ほ、ほんと…?」
「しつこいですわ。」
「あう…。」
あやかの口から出た言葉に嘘など感じられなかった。
ただ、いつもの自信過剰なあやかとは少しだけ様子が違った。
しかし、その原因を問う間もなくあやかがまき絵の手を引いて歩き出す。
「ど、どこ行くの?」
「……このゲームを止めます。もちろん、仲間を集めて。」
あやかの瞳の中で涙が揺らいでいたのが見えた。
【佐々木まき絵/青】
[状態]健康・精神不安定→安定
[武器]?
[思考]
1/仲間を捜す。
2/あやかの心配。
【雪広あやか/赤】
[状態]健康
[武器]?
[思考]
1/皆とゲームから脱出。
2/仲間捜し。
3/?
三十一、 <<それぞれの想い>>
夕映は先刻ハルナと出逢った場所へと走った。
(ごめんなさい。)
偶然見つけた、のどかの亡骸。
(ごめんなさいです。)
その横に見つけた、のどかの文章。
―――ごめんなさいです、ハルナ。
あの通りから噴水公園への一番の近道を使って戻って来たが、もうそこには誰も居なかった。
本当は、ハルナのあの言葉を聞いたときからハルナが悪くないことはわかっていた。
ハルナが自らのとかを置き去りにするなんて、到底思えなかった。
どんな気持ちでのどかの前から立ち去ったのか、充分予測できていた。
なのに――。
"見損ないました"
"さようなら"
「ハルナ……。」
本当は、怒りの矛先は何も出来なかった自分自身に向いていたのに。
敢えて彼女の想いなど考えようとしなかった自分。
自分の無力さを、認めなくなかっただけに向けてしまったあの言葉たち。
タイムマシンを使って、あの時に戻りたい。
そして今度は別の言葉を掛けてあげたい。
「……ッ。」
グッと涙を堪えて、ふるふると首を横に振った。
時間が戻らなくたって今でも間に合うはずだ。
今ならきっと、ハルナの心を癒すことはできるはず。
ハルナを励ますことが、自分にだってできるはずなんだ。
夕映が唇を噛み締め、進む方向を決めた。
…
『♪〜〜〜』
優雅なクラシックが流れ出すと放送開始の合図だ、とハルナはペンを握った。
新田の声が聞こえるのと同時に、メンバー表を取り出した。
消えていったクラスメートの名前の上に、線を引いていく。
涙で染みができた部分にインクがじわ、と滲んだ。
"出席番号27番宮崎のどか"
今ハルナは、その宮崎のどかの亡骸の前に立っている。
あの時はとてもそんなことを考える余裕など無かったが、
やっぱり大事な親友の死に黙祷の一つは捧げておきたい。
それが終わったら即刻刹那を探し回ろう。
「のどか……、私夕映に怒られちゃったよ。」
語りかけても、返答が無いことはわかっている。
「当然っちゃ当然よね。」
傍にしゃがみこむと、瞼を伏せて両の手のひらを合わせた。
瞼の裏に映るのは、三人仲良く過ごした日々。
「……さ、行くか。」
そしてふと、地面に視線を落とした。
「…雨降ったかな?」
のどかが最後の力を振り絞って書いた文字の周辺の乾いていたはずの地面。
よく見ると所々に雫が落ちていて、その部分だけ茶色く湿っている。
水を注いだ如雨露の破損した部分から僅かに漏れるように。
まるで誰かがこの場で、大粒の涙を流していたかのように。
「じゃあ夕映……?、…んなわけないよね。」
「っと、よし。」
くだらない自問自答をした後、
ハルナは立ち上がるとバックを肩に掛けなおして赤みが差してきた空を仰いだ。
…
二人はそれぞれ、歩き出した。
【綾瀬夕映/赤】
[状態]健康
[武器]ベレッタM92
[思考]
1/のどか……。
2/ハルナ……ごめんなさいです。
【早乙女ハルナ/赤】
[状態]健康
[武器]日本刀
[思考]
1/刹那に夕凪を届ける。
2/のどか…。
3/夕映、ごめん。
三十ニ、 <<run!run!run!>>
「あーあ、僕も魔剣とか使って敵を倒す勇者みたいになりたいなー。」
「カッコイイよね。ロボットに乗って戦うのも良いな、大人になったらそんな仕事がしたい!」
帰宅中、電車に乗っていると隣に座った小学生低学年の男の子二人の会話が聞こえてきた。
意図的に盗み聞きをしているわけではなかったが、
周囲に気配りの欠片もないあまりにも大きな声だったものだから、
聞きたくなくても充分その車両に乗っている人間の耳には行き届いた。
馬鹿らしい、叶うはずの無い夢物語を恥ずかしげもなく口にしていく少年たち。
その会話に密かに、いちいちツッコミを入れていく千雨。
やがて少年たちは千雨が降りる一歩手前の駅で降りていったその時。
最後の最後でこう、心の中で思い切り突っ込んでやった。
――「現実は現実だ。漫画や小説と一緒にすんな!」――
……
…
長谷川千雨(出席番号25番)の叫び声に驚いた小鳥たちが一斉に枝から空へ羽ばたいていく。
バックの中に入っていた、武器は拡声器。
本部はこれを使って殺人者でも呼び寄せ自滅しろとでも言っているのか。
冗談じゃない。千雨にはまだまだやりたいことが沢山あった。
最近自サイトに攻撃を仕掛けてきたアイツの個人情報の公開、
最近自サイトの客だった人たちが通い始めているネトアのブログ荒らし、
最近自サイトでメルフォからしつこく言い寄ってくるキモヲタの処理。
…他にも叶えたい夢や、家族への孝行など、しなければならないことはある。
それなのに何だ、殺し合い?ふざけたことを抜かすな。
第一、何でこんなに運が悪いんだ。
今息を切らして廊下を駆け抜けている千雨は、つい先ほど、数秒前までは
ここ、男子高等部の屋上の隅に居た。放送を聞いていれば、
五分後禁止エリアになるだと?いきなり、初っ端からか。
「間に合え、間に合え!」
千雨がパソコンと向き合っている以外で、こんなにも必死になったことはあるだろうか。
両腕を前後に、交互に振り上げたり振り下げたり。
両足を前後に、交互に出したり引いたり。
死に物狂いでこの広い校舎からの脱出をはかる。
首輪は先ほどから古びた電子音を鳴らしていて、うるさい。
あと何秒だ?恐らく30秒もない。
数メートル先には校門。
校門につくのが先か、時間がくるのが先か、どっちだ?
結果は、
「ゼェ…ゼェ…ハァ…ハァ…。」
千雨が勝った。
腰を若干曲げて両腕を垂らし、顎を突き出して冷や汗を流す。
そして少し休憩するか否か、周辺に人が居ないか確かめるべく見渡した。
「……!」
しかし休憩どころではなくなった。
前方から右腕を怪我したのか、包帯を巻いている亜子が歩いてきたからだ。
しかも表情は暗く、歩調も軽快なものではなかった。
「……オイ、保健室に用事があんのか?さっきの放送でここは禁止エリアだと聞いただろ。」
「…。」
「ウルスラに行けよ。あそこならここより薬品が揃ってる。」
「…。」
「シカトかよ。」
亜子が返事を返さないのであればそれはただの"大きな独り言"でしかない。
「チッ。もういい、心配してやって損した。」
千雨が舌打ちをした後、亜子の隣を通りすがろうとした。
「……や。」
「あん?」
亜子が小さく、本当に聞こえるか聞こえないかくらいの声で何か呟いた。
耳を傾けて、もう一度よく聞くと。
「成功や!!!」
ここでやっと気付く、後ろに回していた左手に包丁が握られていたことに。
何故気付いたかというと、それが思い切り千雨の頭上に振り上げられたからだ。
…
それと同時刻。
制限時間に追われたもう一組も反対側の出口にたどり着いていた。
【和泉亜子/青】
[状態]健康・精神崩壊
[武器]包丁・包帯
[思考]
1/血や!
2/相手チームの隙を突く。
3/作戦成功や!
【長谷川千雨/赤】
[状態]健康・多少の疲労
[武器]拡声器
[思考]
1/ふざけんなー!
終了
乙でござい
のどかのメッセージって、まだ作中では出てきてないよね?
乙です。
千雨死亡確実か?
19氏、乙です。
良い感じになってきたすね。
続きが楽しみ。
19氏がこっちに投下したので前スレは雑談などで埋めるか。
お
つとめごくろう
か
れーたべてけ
乙。wktkがとまらない。
乙っす!
ちうたん逃げてええええ><
ハルナが俺好みで良いよ!!
>>51 マジか。何話に出てきたか教えてくれたら嬉しいです
乙〜っ
小学生にわろた
↑何話だか忘れたがありがとうかなんか
多分途中で殺された
乙
千雨がいい感じで嬉しいw
>>55 まだ20話くらいなんだからもう1度1話から読み直してきなさい
乙。明日投下すると4日耐えないといけないってのがキツイ・・・
でも短編も凄い楽しみ!どっちにしろこのスレは神だ。
乙
もう毎日の楽しみになってる
あら?いっけね…
美砂短編から飛んできてハマって読んでたらもう朝だ……寝よ。
62 :
別館まとめ:2008/01/20(日) 15:37:14 ID:???
>>29 動画を置くことも考えましたが現在使用しているサーバが
50Mまでしか使用できないので動画を置くのは今回諦めました。
ただ50Mでは足りないような気もしてきたので、そのうち
もっと容量の大きいところを借りて動画を置くかもしれません。
現在の使用容量:11M
☆別館からのお知らせ☆
・短編の保管について
短編について数が多いのでまとめ4管理人様に相談した結果、
以下の方針で保管していこうということになりました。
まとめ4:スレ13以降の短編を保管
別館 :スレ1〜12までの短編を保管。
別館については短編の保管まで未だに手が届かずorz
☆別館更新情報 2008/01/20 ☆
・『お宝発見?絵画展示室』2ページ目突入!
画像を新たに保管しました。
今回はアキラ、あやか、司書さんの作品を中心に保管しています。
寄付により画像がたまってきました。まだまだ保管するべき画像があります。
寄付してくれた方、ありがとうございました。
※今回、保管した画像には掲載時期など詳細不明なものがあります。
詳細をご存知の方がいましたら情報提供をお願いします。
今せっかくなんで1スレから読んでるんですけどさすがに1000は長いんでパソコンだけじゃ追い付きません
携帯でも日々の合間に見たいんですが携帯でどうやったら過去ログ見れますか?(無料で)
画像No.19は途中のだから消しといて・・・
あといいんちょの「〜ですわ」シリーズはたぶん全部8スレ目の投下
別館氏は黒歴史黒歴史って多用してるけど初めての人は困惑するくない?
次スレから黒歴史について簡単な説明をテンプレに入れた方がよくない?
黒歴史は触らないから黒歴史
避難所かなんかにまとめがなかったか
ですわシリーズなつかしwww
>>66 でもあれだけ多用したら誰でも気になるし定期的にその質問が出るから軽くまとめといた方が良いと思う
例えば別館まとめのネギロワのお約束☆ってとこに軽く書いとくとか...
携帯からです。
ですわシリーズなつかしすぎくそわろたとPCで書きこんだら規制中でしたので今夜はあっちに投稿します
あっちってどっち?
携帯でこっちに書き込まないの?
前スレの1000までの流れに全米が大爆笑したwww
前スレ吹いたwwwwwwwww
お
つとめごくろう
か
れーたべてけ
うおーここで4日待つのかーorz
いやでも短編があるから良いかww
とりあえず明日投下する予定の人いる?
乙。修学旅行楽しんできて下さい。
修学旅行だったのか!?
てか前スレの1000懐かしいww
作者19乙!
GJwwwwすごいなwww
これはすごいwww
82 :
別館まとめ:2008/01/20(日) 22:26:26 ID:???
前スレの最後の流れに吹きました。
彗星懐かしい・・。今後は、1000レス目は彗星AAでw
最後の埋め短編もGJ。
>>79 思わず保存しました。後日、保管しますね。
☆別館更新情報 2008/01/20 第2弾☆
・『お宝発見?絵画展示室』
>>64で指摘されたNo19の画像を削除。
>>64の情報提供により掲載日時が判明した画像について情報更新
寄付して頂いた画像を保管。(まだ、保管していない画像有り)
残りの更新は来週末になるかと思います。
83 :
別館まとめ:2008/01/20(日) 22:29:29 ID:???
>>65 『黒歴史』について指摘がありましたが、別館では触れる予定はありません。
皆様から意見多数であれば『ネギロワのお約束☆』に書くことは可能です。
さて、黒歴史をどう扱うべきか・・・。
>>83 やっぱり軽くは約束に書いた方が良いと思う
1部=8部=14部の作者はパクリのため除外してます
程度には必要だと思う。前の方で誰か言ってるけど定期的に質問くるし…
ぶっちゃけ黒歴史については触れないでいいとオモ
>>66でも言われてるように黒歴史は触れないからこその黒歴史
どうしても知りたい人は過去ログ参照してくれとしか……
漏れも少しは説明必要だとry
後、別館の絵のとこは作者:作者不明より名無しのは良いと思う
19氏GJ。
そして
>>79と別館氏も乙です。
黒歴史に関しては……過去ログ全部htmで補完完了してるから
どうしても知りたい人は過去ログで調べて下さい、って書いておけばいいんでね?
まとめると定期的に質問が来る。でも触れないから黒歴史。
なら、ネギロワのお約束☆に、1部8部14部を書いた作者1は盗作のため歴代作品から除外してます。この事については触れないように。気になる人は自分でログ探してみよう。とだけ書いとけば良いと思う。これが1番最善。
>>79 すげぇwww何この全盛期っぷりwwwwwww
毎日このスレ見るのが楽しみなんだけどw
本当に創作してる人とまとめしてる人には感謝します!
黒歴史については
>>87-88で良いよ。てか>88が1番良いかもね。
それよりgif見入ってしまったよ。乙!
最近絵やなんやら凄くて途中やめにしてた長編また書き出したよww
スキンヘッドが似合うキャラ。
アキラ、円、千鶴、のどか。
この調子だと明日2作は短編投下きそうだな
93 :
前スレ999:2008/01/20(日) 23:19:22 ID:???
作者19、別館、>79。GJ!
きっと俺が999なら夏美大活躍って書いてなければ夏美死んでたぜ。夏美ファン感謝しろよ。
毎回ちょっとずつツッコミどころを入れてるんだが誰も突っ込んでくれなくてちと寂しい俺www
見えたッ!見えたぞぉぉおおおお!
97 :
95:2008/01/20(日) 23:35:28 ID:???
>>97 GJだぜぃ。
かっこいいぜ。
でも何故前をはだけてるんだぜ?w
GJ!エロいなwww
こういうの待ってたぜ!GJ!!
>>101 おつかれさん。
細かい事でも少しずつ改良していくのは良いことだと思うよ。
2日で100レス…
本家バトルロワイアルって漫画なの?小説?それとも両方?
当時話題になったから映画は見た。栗山千明が凄い可愛いかった。漫画や小説は知らん。
>>104 本家は小説。その後映画化、漫画化した。
思えば柴咲とか藤原竜也がまだそれほど有名じゃないかったころか……
山本太郎が中学生とか無理ありすぎだったなwwwwww
このスレにもたまに出るし俺も漫画読んでみようかな。
漫画、小説、映画どれが1番よ
俺の柴咲コウが出るから映画
漫画ならサクッと読めて把握もしやすいからオススメ
マンガは絵が好みで無いから原作の方が個人的には好きっす
17部テキストじゃなかったんか
漫画は面白いけど絵が昔だから微妙だよな
やっぱ最近の絵のが技術高いし見やすい。奥先生か小畑先生に描いてもらいたい。
今日から4日間作者19さんの投下がないんですよね?
短編作ったんですが後で投下しても良いんでしょうか?
傾向分析氏が今日投下とか言ってなかった?
>>116 いや、別に構いませんよ、自分は。
自分のは量が長いから夜中にゆったり投下する気だったんで…
>>115さん、遠慮なく投下してやってください。重ならないように調整します。
美砂に見送られしばらく経ち船は島についた。
「ここで本当にクラスメイト通しが…」
妙な事を企てられない様生徒通しは部屋も別で会う事が許されていなかった。
そして説明を受けとうとうバトルロワイアルが始まった。
(僕は誰も殺したりなんかしない!……でも絶対生きて美砂に会う。)
そう決意し、最初に出会った友達。幼馴染であった。だが彼はゲームに乗っており狂った様に襲ってきた。
幼馴染なのに‥‥そう思った。苦しかった。1番最初に出会ったのが大切な友達。でも簡単にそれは壊された。
その後振り切ったがまた別の人に襲われた。でも相手に攻撃はしなかった。
生きて帰ってもその手を汚してしまえば美砂と会えない気がしたからだ。
美砂に会いたい。もう1度一緒に…。
ゲームが終わればちょうど記念日。2人で海へ行ってまたギターを聴かせてやろう。
そんな必死な思いが通じたのかどんな逆境にも耐え誰も殺す事なくゲームは残り3時間を迎えた。残った人数は2人。
「生き残れる!僕には会いたい人がいるんだ!美砂の元に帰るまでは死ねない!」
でも後2人なのにどうやって殺さず勝てるんだ?
そんな不安を背負いながら歩いた。禁止区域が設けられているため移動せずともすぐ出会えた。
相手はクラス委員長だった男の子。とても思いやりのある優しい人だった。
でも彼は狂っていた……。
(この島は何か魔力があるのか?なんで委員長が!?なんであいつが!?そういえば昨日親友通しだった女の子達が殺しあってたな……ハハッ、もう、もう嫌だッ...!)
「ごめん、クラス委員長なのに皆を護れなくて…。」
「どうして…どうして人を殺せるんだよ!!!答えろよ馬鹿委員長!!!!」
「うるさいっ!家族に‥‥家族に会わなきゃ!もう1度皆に会うんだ!!!!」
「あっ…」
(こいつ同じだ俺と。俺も美砂や妹に会いたい。こいつも家族に会いたいから、必死だったからここまで生き残れたんだ…。)
「頼む。もうクラスメイトを手にかけたくない。自殺してくれ。」
後ろは崖。飛び降りろと言うのか!?自分はどちらを選べば良い…もうわかんない…。
委員長は泣きながらマシンガンを下ろし土下座した。その手は汚れきっていた。
(僕には…こいつを殺せない。そしてゲームを止める方法も分からない。)
彼の目からも涙が零れた。
「どうして僕なんだよ!両親を亡くして、妹を、美砂を置いて死ねって言うのかよ!なんで僕なんだよ!!!」
──叫んだ。声にならない声が遠く、響く。
数分の沈黙が続き涙を拭くと振り返った、海の方へ。
(そういや本当に俺この島に来て美砂の事ばっかり考えてたな…。美砂のおかげでここまで生き残れた。でも‥‥ごめん。)
「分かったよ。委員長。俺、飛び降りる。
ただ、約束してくれ。家族を死ぬまで護ってやれよ。」
「あう…っ……本当に…ごめん……本当に‥ごめ…っ‥‥」
最後に振り返ると当時の委員長の面影が見えた。優しくて頼りになる素晴らしい人。
委員長ならこんな狂ったゲームを終えてもまっとうに生きていけるだろう。そう思えた。
──彼は飛び降りた。
首輪がピピッと鳴り始める。死への実感が感じられる。海に落ち目を瞑り今までの楽しい記憶を思い出していた。
付き合い始めた日波の音が心地よい静かな海で肩を寄せ合う2人。僕はギターを弾いた。決して上手いとは言えないが響き渡るメロディ。幸せだった。
何故か首輪は鳴り止み爆発はしなかった。だが海に沈み彼は死を覚悟した。
『美砂、ごめん。好きだよッ...』
目をうっすらと開き手を伸ばしてみた。
──そこには彼の愛する人「柿崎美砂」が居た気がした。
駄文失礼しました。
以前誰かが彼氏目線で書いて欲しいと言ってたので書いてみました。
最近のスレの盛り上がりに励まされ長編も中々のペースで進んでます。その時はどうぞ宜しくお願いします。
・・・誰?
>>118-121 うぜーww俺も短編投下しようと思ってたのにいきなりこんなレベル高いの出されたらwwww
もう今日投下できねぇじゃねえか・・・wwてめぇうざいんだよwwwww
…あら?目から大量の汁が(つД`)*.゜.
まさかいきなりこんな感動するのが来るとは…
>>122 別館で美砂の短編の動画見てこい。絶対泣ける。
彼氏目線頼んだ人です!まさか本当に書いてくれるとは!!
凄く感動しました!長編も期待してます!
いや、見たけど・・・完全オリキャラやん・・・
>>121さん、GJ!オリキャラでもクオリティが高いなら全然許せるぜ!
えっと、本題。本日の投下する人は以上?
特に異論がなければ投下に入らせていただいていい、かな?
かなり泣けたぜ。GJ!
是非この美砂短編の絵を誰かに書いてもらいたい。
>>127 10時半〜11時くらいの人が集まる頃が良いかな
>>128 了解。
では他の住人の希望がない限りは十一時に投下という事で。
>>118-121 短編投下乙っす。
オリーだけどよかったよ。
そのうえで細かい事すまん。
クラスメイト「通し」って「同士」じゃないのかな?
ちょっと気になったんで。
なにはともあれ、短編トップバッターお疲れした。
>>129 おk、期待して待ってます〜
かなり泣けました。
オリキャラとか関係なく前のと繋がっててかなり良かったです。
今回のも動画になったら良いのにと思ったw
傾向さんも期待してます
132 :
別館まとめ:2008/01/21(月) 22:42:49 ID:???
皆様
黒歴史についてのご意見ありがとうございました。
>>88 を採用して『ネギロワのお約束☆』に書くことにします。
―――『ネギロワのお約束☆』1月27日公開予定。
お礼といっては何ですが、少しだけ別館を更新しました。
☆別館更新情報 2008/01/21 ☆
・『ネギロワAA帝国』
アキラ、美砂、明日菜、美空、そして彗星のAAを保管。
平日の更新はこれが限界・・orz
彗星は・・・ノーコメントで。
傾向作者さん、後は任せました!!
ではでは、宣言通り本編スタート……
真名「真名と」
刹那「刹那の」
真名、刹那「ネギロワ傾向分析!!」
刹那「第二弾、各部解説編!」
真名「第19部、実況解説編だ。」
真名「というわけで帰ってきたぞ。」
刹那「…………まさか……第二弾が本当に出るとはな……」
真名「あぁ、私も予想より早くみんなに顔向けが出来てよかったよ。設定は前回言った通りだ。
というつもりで第二部編を半分ほど執筆していたがネタバレするっぽいのでまずは各部CM編。
を書いていたんだが成り行きの結果、気分で19部の中継解説をしようということになった。
ちなみに中の人がロワよりこっちが本業化してるのは置いておくか。傾向作者名乗って書かないんじゃ元も子もない。
まぁ、そこは置いておこう。始まりましたネギロワ解説ラジオ……パーソナリティの真名だ。よろしく。」
刹那「……本当にノリノリだな、龍宮……というか聞くがここ長谷川さんの部屋じゃないよな……?」
真名「あぁ、DJ刹那、いい質問だ。神楽坂がうまくネギ先生で釣ってくれてな。雪広からスタジオを頂いたそうだ。
ちなみに麻帆良女子寮から徒歩三十分の位置にある。」
刹那「ふーん…というか、わっ、私はお前と違ってDJなんかじゃないっ!!変な肩書きを私に付けるなっ!!」
真名「まぁまぁ、そう照れるなよ、刹那。そんなにDJが好きだったんだな。」
刹那「照れてないっ!!!何言ってんだよお前はっ!!」
刹那「というか見事な温度差だな、空気的に……えっと、まずは
>>121さん、心からのGJです。」
真名「あの短編は正直好きなんだよな、不覚にもやられたよ。長編に期待させてもらう…。レベル高すぎて投下を戸惑ったほどだしな。」
刹那「ただしこっちも量が長いから躊躇するわけにはいかないんだよな………」
真名「というわけだ。譲れないので第19部の実況解説に入らせていただく。」
刹那「これをパーッと見て今までの投下を振り返っていただければ光栄です。パーッと見れる量じゃない気もしますが……」
真名「この部はネギロワスレ17スレ目中盤から現れた作者19氏が、一月九日の
>>476から始まり今も連載を続けている、
ネギロワシリーズの最新部だ。(一月二十一日現在)」
刹那「この作品は今までの第19部投下分を見返し、どのような展開があったのかをチェックするのが目的とされています。
そのせいかこの部をまだ見ていないという方は「ネタバレ自重ww」という展開になるのでスルーしてくれれば幸いです。」
真名「読んでから文句を言われてもどうしようもないからな。
本編を最初から見る気がある者はここで引き返すこと推奨、と注意書きを残して始めるぞ。」
〜1 設定分析〜
〜ゲームルール編〜
刹那「まずは大まかな特徴だな。作品自体は二章構成という大きな特徴。
ゲーム方式では赤、青という二種類に分かれたグループで分かれて戦う集団戦という方式が特徴だな。」
真名「二章構成……という事は第12部以来……かな?」
刹那「あぁ、あの部は第一章はある一人の生徒を主人公、視点とした長編で……
後半の第二章は神視点から見て事の真実を明かす、という形態だったな。」
真名「この部はまずは神視点から入っている……。個人視点に移るか否かはまだ読者にはわからないところだな。」
刹那「そう仮定するのが間違いなんだよ、龍宮。」
真名「何?」
刹那「二章構成というのは何を基準にして章に分けるかというのはまだ誰も知らないだろ?」
真名「………むっ……確かに……」
刹那「そこは19氏に期待をして待っていようじゃないか。wktkしてな。」
真名「お前がwktkとか似合わない気がするが……ま、そういう事にしておこう。」
刹那「というかゲームルールが出てないな……」
真名「じゃあそれに移行するぞ。大きな特徴は当然今までのグループ戦とは異なる、二色の色で半分に分けたチーム戦となる。」
刹那「色は首輪のライトに記されていてすぐに判断の出来る仕様……だな。
ただ首輪外し派が動かない以上まだ何がどうなるかわからないぞ。」
真名「ただメンバー表はわかっているから色変化によって騙すといった偽造などは出来ない状況、かな?
何れにせよ洞察眼の強い人物には通用しないものとなる。」
刹那「それに今のところはゲームに無理やり乗せるという首輪の凶悪設定は見られないな。」
刹那「後は魔力、気は完全に使えない設定となっている。
言動から察するに瀬流彦先生が利用されている、または関連されてていると考えられている。」
真名「禁止エリアはいつも通り健在だな。最近はそれを生かした描写、ドラマがあまり見られないんだよな。だからそこに期待、かな?」
刹那「持ち物はデイパック、武器の他には水、パン、地図、メンバー表、ペン、懐中電灯というシンプルな構成になっていますね。」
真名「と、ペラペラ喋っていても仕方がない。纏めたものを写すぞ。」
刹那「おお、気が効くな。」
〜ネギまバトルロワイアル 第19部 ルール(主催者側説明ver)〜
・二日間(12月24日〜25日)で赤組、青組の二つのチームの何れかが全滅するまで殺し合いをしてもらう
・26日以降になった時点(12月26日0時時点)でどちらか一方のチームが全滅してなかった場合、
全員の首輪が爆発する事になる(=最悪の結末、ゲームオーバーを表す)
・魔法利用は不可能(気、魔力の使用が不能、封印に関しては瀬流彦が関連されていると見られる)
・魔法教師などは世界樹下の結界の牢を利用し拘束、脱出は不可能とされている
・首輪は無理やり外そうとすると爆発、禁止エリア侵入も爆発
・行動できる範囲は麻帆良学園全域
・禁止エリア発表などの定刻放送は夕方五時と夜十時、二日目は昼一時と夜七時となる(生還者がいる=進行が遅い場合)
禁止エリア追加執行は十分後に有効となる(最初の定刻放送では男子高等部校舎、初等部旧校舎敷地内だった)
・持ち物はデイパック、各自ランダムの配給武器の他に水、パン、地図、メンバー表、ペン、懐中電灯
真名「このルールを見る限り何だかんだいってマーダーは肩身の狭い思いをするのは否定は出来ないな。」
刹那「各自一人ひとりの対戦という場合は自分の事のみを考えて、という思いで行動を起こすのは容易いんだがな。」
真名「チーム同士の対戦だとしたら確実に仲間が生まれる。」
刹那「仲間の中に正気を持つ者がいるか、マーダーが一人ずついるだけで思考は矛盾して確実に合わなくなるからな。」
真名「そこで普通に友情の決壊が発生するという事だな。」
刹那「チーム内でのしがらみのほうが逆に起き易い気がするな。」
真名「チーム分けの基準は上手く仲のいいグループが引き裂かれているように、と本編で書かれてあったな。」
刹那「ただおそらくそれが仇となるな。逆に相手グループの人物と友情を取り戻し、青、赤の両グループ間の溝、しがらみを容易に埋めてしまいかねないのが現状だ。」
真名「現にグループ間関係なく行動をしているからチーム戦らしさが見られないんだよな。
それは作者の思惑かもしれないんだがこの手の形はおそらく脱出ルートの方へ事が運んでいくだろうな。」
刹那「正気を持つ人間が多数いるとその思いを見事に踏みにじって生存者一人でゲーム終了はないんだよな。」
真名「さらにこの話はチーム戦だから一人生還、それ自体がほぼありえない事になる。」
刹那「この部は『キャラを散らして泣かせる』ネギロワというより『キャラをうまく生還させて泣かせる』ネギロワだろうな。おそらく前向きエンドだと思われるぞ。」
真名「全てを清算する役、高畑先生やネギ先生が上手い具合に主催者側に回っていないからな。」
刹那「そういえば二人とも敵側に回ってないで生きている、というのは相当珍しいかもしれないな。」
〜黒幕は何者か?目的は?〜
真名「黒幕はまずは魔法封印の処理を施している、無知の新田がその存在を知らされている点から……
何かしら魔法関係者が関わってくるだろう。」
刹那「利用してみようという単純なところはバトルロワイアルの本家を軽く継いでいるな。」
真名「後は本文中から男ともとれる。」
刹那「まあ研究者という情報もあるな。それは色々と主催者にもドラマがあるという事だろうな。」
刹那「最大のヒントは……まぁ本編を見てくれればわかるだろう。娘など設定がある事から私はあの人だと踏んでたんだが……。
まぁその後に作者さんから質問があったからな。最後まで、というか現在はわからない仕様だな。
とにかく、各自わかったとしても書き込まず心に留める様にしてくださいね。」
真名「ここは最大のサプライズ候補(?)だからな。あまり触れないで先に進めていくことにしよう。」
〜2 キャラ分析〜
真名「さて、次はキャラ分析だな。」
刹那「では、キャラ分析に入らせていただきます。出席番号順で、今まで出てきたキャラを出させていただきます。」
真名「まずはメンバー表、その後に各自キャラ軌跡、解説、予想に入らせていただくよ。」
刹那「ただここからが『なぁにこれぇ?』な量の文になるっぽいからな。こちらのほうが恐らく本編だろうな。」
真名「重点を置きすぎたと前向きに捉えてくれ。
よって本日はメンバー表のみを提示して明日個別の解説に入らせていただく。相変わらず連投規制が恐ろしいんだ。」
刹那「ただしやたら長いし迷惑になるといけないので私達を気にせず他の住人さんは短編投下を進めておきます……」
【赤組】
出席番号二番 明石裕奈 ・負傷 ―――十五【青】
出席番号四番 綾瀬夕映
出席番号六番 大河内アキラ ・死亡
出席番号七番 柿崎美砂 ―――十七【赤】
出席番号十二番 古菲 ・死亡
出席番号十三番 近衛木乃香 ・負傷 ―――九【青】、二十八【青】
出席番号十四番 早乙女ハルナ
出席番号十七番 椎名桜子 ―――七【赤】
出席番号十八番 龍宮真名 ・ゲーム参戦
出席番号二十一番 那波千鶴
出席番号二十三番 鳴滝史伽 ―――二十二【青】、三十一【青】
出席番号二十五番 長谷川千雨
出席番号二十六番 エヴァンジェリン ―――三【青】、十【青】
出席番号二十九番 雪広あやか ―――十六【青】
出席番号三十番 四葉五月 ・死亡
【青組】
出席番号三番 朝倉和美 ―――十【青】、二十六【赤】
出席番号五番 和泉亜子 ・精神崩壊
出席番号八番 神楽坂明日菜
出席番号九番 春日美空 ―――十三【赤】、二十八【青】
出席番号十番 絡操茶々丸 ―――三【青】、二十六【赤】
出席番号十一番 釘宮円 ・精神崩壊
出席番号十五番 桜咲刹那 ―――二【赤】
出席番号十六番 佐々木まき絵 ―――二十九【赤】
出席番号十九番 超鈴音
出席番号二十番 長瀬楓 ・ゲーム参戦
出席番号二十二番 鳴滝風香 ―――二十三【赤】、三十一【青】
出席番号二十四番 葉加瀬聡美 ・死亡
出席番号二十七番 宮崎のどか ・死亡
出席番号二十八番 村上夏美 ―――九【青】、十三【赤】
出席番号三十一番 ザジ・レイニーデイ ―――二十二【青】、二十三【赤】
刹那「名前の右にある・は何か状態に影響が大きなあった場合付けています。―――の右は現在一緒に行動をしている人です。
スペースの都合上、こんがらがってはいけない処置で出席番号で表しています。(グループ判断のため遭遇の場合は除く)」
真名「しかしグループを見ていると戦闘力の基準で分けると平等な感じがあまりしなくないか?」
刹那「基準は仲のいいグループを引き裂くというのが目的だったからな。」
真名「赤組で明らかに戦う事ができる戦闘力を持つのは古と私、後は闇の福音くらいしかいないからな。」
刹那「まぁ古は傾向上お疲れ様というわけだ、と思ったらホントにいなくなったし………(苦笑)
エヴァンジェリンさんはワイヤーなどがあれば別だが……銃への耐性がない以上きついな。」
真名「その点そっちはいいよな、お前、神楽坂、茶々丸、そして楓。」
刹那「中盤まで進むとおそらく私とお前、または楓との戦いがありそうな気がするな。」
真名「後書いてて気付いたが上手い具合に属性(?)がついているな。」
刹那「青組は負傷属性が二人と死亡二人。赤組は精神崩壊属性が二人と死亡二人。ゲーム参戦は各グループ一人づつ。
いい具合にバランスがいいな。」
真名「しかし改めてみていると青組と赤組?そんなの関係n……。関係ないようなノリだよな。」
刹那「今お前最も消えそうな芸人のあれを口走ろうとしたろ……?まぁいいが……。
確かに、グループ間でも大きなしがらみはどうしても協調するようには見られないな。」
真名「そこは先ほども言ったが……まぁあまり意識する必要はないだろうな。」
真名「さて、これで今日の投下は終了させてもらうよ。」
刹那「人間誰しも完璧ではありません。ミスがあると思われるので、あったら優しく指摘してくれればあり難いです。」
真名「では、第二夜に続くという事で今日は失礼させてもらうぞ。」
刹那「明日は各キャラ分析、予想をやるので生暖かい目で見ていただければ光栄です。」
第二夜へ続く……
傾向さん、GJすぎます!
明日も期待してますね。
あと、刹那のwktkになんかワロタよw
今後も、作品投下が途絶えた時期に他の編の分析もお願いしたく。
お2人とも乙です。
このスレが気になりすぎてろくに勉強せずセンターをry
前の方にも上がってるけど俺は以前投下された方の美砂短編の絵が見たいな
オリジナルなのにあんまり叩かれなくて良かったです。
>>130 指摘ありがとうございます。読み直してどこか違和感があったんですがやはりミスありましたね。すみません。
もし保管されたりする時は修正しておいて下さい。
そして別館さん乙です。また傾向さんも分かりやすく楽しませてもらいました。
では失礼。
乙
今日の短編レベルたけーww
>>142 おまっwwおっぱっぴーは生き残んだぞwwww
ともかく乙w
美砂の彼氏の人も傾向の人も乙です
最近になって過去の部をまとめて読破したので頭ん中がこんがらがりそうになってたのがだいぶすっきりしました
彼氏の首輪は日常生活防水なので故障してしまい、美砂がたたずんでいる砂浜に打ち上げられました
とハッピーエンドに脳内保管しましたw
俺は首輪が原因不明の故障で浜辺に打ち上げられ記憶を失い島で出会ったおじいさんに魔法を教えてもらい世界を救う事になりその際ネギに出会い白き翼とともに世界を救い麻帆良で美砂と再会したとたん記憶を思い出し感動のエンディングにしました。
ともかく前回の美砂短編は俺の中で歴代1位の短編で今回のもかなり上位だな。傾向分析もかなり良かった。
夏美短編が見てぇ
円短編が見てえ
自分で作りんしゃい
『ごめんね………円。』
―――そう言い放った彼女はもうこの世にはいない。
そして目の前にはその彼女の屍が横たわっている。
「何で、何でよぉ………美砂ぁ……」
終わりたくない。こんなゲーム終わらせたくない。
こんな言葉、いなくなっちゃったみんなが聞いたら殺されちゃうかもしれない。
本当はそうしてもらいたい―――だけどみんなはそんな事はもう出来ない。
だって―――死んじゃったから。
「ねぇ、円?……もしゲームに生きて帰れたら、何するー?」
自分の隣で優しい声で話しかけてくれた桜子。
私はイマイチ思いつかないので桜子に聞き返す。
「え?私?ん〜、やっぱカラオケっ!!?」
「あはは……やっぱか…」
桜子はいつもとは変わらない満面の笑顔でこれからの事を話してくれる。
ニコニコと笑いながら。だけど桜子の笑顔はいつものとは違う固く、自分の意志で作ったような……人工のようなものだった。
一緒に笑って帰りたい。そんな考えを持っていた。
だけど――その作り笑いを見て、無理だって悟ってしまった。
『定時放送を始めるぞ。死亡者、出席番号2番、明石裕奈、出席番号5番、和泉亜子の二名。』
ゆーなと亜子……死んじゃったんだ。
それはもう六回目の定時放送。ルールで言うと多分最後の放送……なのかな。
見せしめでザジさんから始まりもう何人この名前を呼ばれたくない放送に呼ばれたのかな?
……もう何度も聞いてるから心が痛まない。……違う。心がもう…死んじゃった?
私は一体……どうしたんだろう。
何か体が、他人のものみたいな違和感。
「……ゆーな…亜子…」
ゆっくりと目を瞑り手を合わせる桜子を私はその様子をじっと見てたんだ。
パン
時間が止まったようだった。
―――それは他の人から見たらほんの数秒の出来事。
だけど私からすればとても長いものだった。桜子は走馬灯…?
多分その一瞬が人生の決算。私以上に長く苦しい時間を体感したのかもしれない。
私の横で倒れている桜子の頭からは―――白い煙が上がっていた。
見慣れた光景。言葉が見つからない、親しく付き合って先ほどまで、笑顔を零していたものの死。
今までに見慣れたはずだったのに、私はやっぱり…耐えられなかった。
ガサッと音が聞こえるのが気付く。
どうしてという気持ちより先に私は銃を草陰のほうへ向けていた。
私が引き金をひくと同時に放送は聞こえた。
『残り生存者二名…出席番号7番、柿崎美砂、出席番号11番釘宮円。』
兵士は気付いていない。私が一枚の紙切れを持っていることに。
紙切れはしおりの隅を破ったもので、傍から見たらただのゴミにしか見えないはず。
だけど私には凄く価値のあるものだった。
『最後の生存者さんへ
この紙を読んでるのは誰なのかな?私なのかな?……まぁそれはないか。
一言言いたい。私はあなたを恨んでなんかいない。あなたは後悔なんかしなくてもいい。深く考えないで欲しい。
貰った命を大切にして……それで、今までどおりの明るい人になってください。 柿崎美砂』
私はこの手紙の真意がわからなかった。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「釘宮さ〜ん?そろそろカウンセリングの時間ですよ?」
景色が元に戻った。だけどこの景色は美砂や桜子が死んだあの時やゲームが終わった後でもない。
あれから五年が経った。
私は精神科で治療を続けていくうちに色々な事がわかった。
まずバトルロワイアルが世間一般に公開され、正式な法律になったという事。
そしてそれによってバトルロワイアルが完全な娯楽として世間一般に公開されて、殺し合いのデータも公開された。
今までのゲームの経歴、犠牲者、配給武器……
私は自分達が戦った『第一回』と書かれた表示を読んだ。
そこで初めて美砂の支給武器が―――モデルガンという事に気がついた。
美砂は全部気付いていたのかもしれない。私よりも、私の事を知っていたのかもしれない。
美砂は私に殺されて私が生き残るということを――悟っていたのかもしれない。
最後に生き残ったのが二人になったら、狂っちゃった私が殺してしまう。そう、私の心はすでに壊れていたこと。
狂った私に殺される、仮に正気だとしても美砂のためなら私は自殺してしまう。
そんなのが嫌だったのかもしれない。
自殺を考えた、すぐにみんなのところに行きたかった。
だけどそう思うたびに私は紙を開いた。過去を思い出し、支えにしていた。
美砂の思いを私は無駄にはしたくはなかった。それに犠牲にしてしまった桜子、他のみんなも。
「私のために正気で殺させてくれたのかな、美砂………」
答えを問いかけても大きく広がる海は波音を聞かすだけで答えなど帰ってきやしない。
そんな一方通行の会話。
少し俯いているとナースさんが心配そうに話しかけてくる。
「どうかしましたか?……具合でも悪いのですか?」
「いっ、いえ、何でもありませんっ!」
慌てて私は返事を返すと、仕事が忙しいのかナースさんは早々に病院のほうに行ってしまった。
丘には私一人だけが残る。
「(貰った命は大切にして………か。)」
「美砂っ……その言葉には……甘えさせてもらうよ。」
握っていた紙はスルリと落ち、風に舞って海の方へ飛んでいく。役目が終わったかのように。
その様子を見送った後、円は静かに病院の方向へと戻って行った。
「いくら重くても………どんなに辛くても…償って見せるよ、絶対。」
突然彼女達に襲い掛かった悲劇。
――脱出なんてそんな都合のいい事なんておきはしない。
彼女達はただ運が悪かったといわざるを得なかったのだ。
バトルロワイアル――それは最悪の娯楽。 完
P.S.三十分で書いたら意味不明ww駄文垂れ流しスマソw
30分……(゜Д゜)
神か……(゜Д゜)
あんまりいみわからん
GJ
昨日から誰?とか意味わからんとか言ってる奴(多分同一人物)があるがきにしない事
いや、責めてるわけじゃないし誰とか言ってないよ。
ただ俺の脳じゃどういうことなのかがサッパリわからないんだ。
乙です。
>>165 ちゃんと学校で勉強してれば良かったね
そもそもつまらないと思っても心の中でしまっておいてわざわざ書き込まなくて良いんじゃないかな?
誠意ある指摘ならともかくただ意味わからんだと書き手も困るだろ…
とりあえずマナーを覚えた方が良い。最近良い流れなんだから崩さないように。
あの、貴方にマナー云々言われたくないんですが・・・。
俺つまんないとは思ってないし・・・。
桜子の走馬燈とはどういい意味なんですか?
桜子はでした。
指摘する側にもマナーは必要、それを注意する側にもマナーは必要
流れを壊したくないなら互いがそれを守ればいい
早くレスつきすぎワロタww
最近は流れが早くていいなww
まぁ自分の至らぬ文如きで喧嘩などはしなさんな。
流れ崩れるのは嫌だから嫌いな方、内容が意味不明な方は何も言わずスルーで頼みます。
>>167 意味不明という点はおそらく時間軸の辺りの事かな?移行しまくるからわからない人はわからないかも。
死ぬ前に走馬灯が見えるというのがある。
円視点で桜子は走馬灯を見ているのかな…?みたいな意味合いで使った。
ただ思いつきで言葉を並べてるだけだからどうこう言われたら困るがw
どうやったら上手い短編が出来ますか?
・原作読み尽くす
・たくさん書いて文章力をあげる
・投下する時誤字、脱字に気をつける
まぁまず裸になれ。話はそれからだ。
>>170 ちょい待った。
擁護しようとおもってたが適当に言葉ならべてたって文句いわれてもしゃーねーよw
旧18氏ぽい物言いだな
まぁ30分で作ったんだからそんなもんだろ
でも30分の割にはレベル高いよ
あの美砂短編も誤爆の後思いつきで書いた割にはレベル高かったよな
やっぱようは良い思いつき、発想だよ
第2夜はそろそろかな?おいちゃん寝ちゃうよ…
>>172 >原作読み尽くす
最新刊まだ読んでない時点で俺オワタ
30分でこんだけ掛けるのは普通に凄いと思うが。
なんか変なの増えたな。
昔みたいに過疎でも良いから静かに気長に待つ方がよかったよ。
昔は過疎でもまだーとか普通に言ってただろw
古参のふりすんな
古参だからって威張るわけじゃないが、
>>179に禿同。
ちょっとしたことで変なのが沸いたとかいうから余計沸くんだよ。
スルーしろ。
1スレからいるけど投下も多いし絵とかも多いから今のが好きだよ。
ぶっちゃけ過疎ってると書き込みすらする気になれない。
後昔は電車男の影響(?)できた初心者が多くsageすらまともに出来ないのが多くてうざかった。
そうですね
>179
そういう決めつけはやめたほうがいい、余計荒れる。
だれかが言ってたけど、ここは忍耐力のある住人がいるスレで
書き込みがなくても平気で続く場所だったのにな。
もうこの話やめて傾向分析投下されるの待とうぜ
軽いノリでの短編作ったんだけど………
投下してもいいですか?
自演決めつけ厨は消えろ
投下どぞー
>>188 別にいいんじゃない?
まだ傾向さんも来てないみたいだし……
それに今の流れを打破するには短編しかないでしょ!どうぞ。
191 :
茶々丸短編:2008/01/22(火) 22:01:56 ID:???
「こ・・・ここは?」
目を覚ました明日菜が見たのはいつもと変わらない
教室の風景であった。
違うところといえば
クラスのみんなから明るさが失われていること
そして自分を含めた全員の首に黒く冷たい首輪がつけられている
これくらいであった。
この状況がわからずに泣き喚くもの、
冷静に状況を見極めようとするもの
全く表情の動かないもの
必死に平穏を装っているものなど
さまざまであった。
教室の雰囲気が落ち着かないまま
ドアが開いた、すると見知らぬ中年の男性が
迷彩服とピストルの軍人と思われる人たちを引き連れて
入ってきた。
「な、なんですの・・あなたたちは」
いいんちょの質問に対して男はそっと手を上げた
すると兵士はいきなり銃を構えた。
「質問なら後で聞くから・・今は静かにしてくれたまえ」
そういってクラスを黙らせた
男はチョークを手に取り黒板におもむろに文字を書き始めた
192 :
茶々丸短編:2008/01/22(火) 22:03:27 ID:???
『バトルロワイヤル』
黒板には間違えなくそう書かれていた。
何人かはそれが何を指すものか知っているのかひどく怯えている
いったい何に怯えているのかはその後すぐにわかった
「突然だが君たちにはこれから最後の一人になるまで殺し合いをしてもらう」
まるで普段から教卓で話すHRのような言い草で
殺し合いというふざけたような言葉を発していた。
「にゃははは・・・何の冗談かにゃ」
「殺し合いなんて誰もするわけないじゃん」
まき絵や桜子は信じる様子はない
しかし、のどかや朝倉はひどく怯えている
まるでその意味を知っているかのように
「武器や食料はこちらで用意させてもらった、
中身は見てのお楽しみだが・・・
とりあえず・・・・見せしめもかねて
誰かの支給品となるべきこの銃で一人死んでもらおう
そこの無表情なでか耳」
そういって男はいきなり銃を構えて発砲した
射撃の腕前に自信があるのか、発砲による
パニックにもかかわらずターゲットのほうに向かっていった
しかし、
別に
>>163を擁護するわけではないが言わせてくれ。
正直今の流れは危ないと思う。確かに素晴らしい職人が増えているし誉めたくなる。だけどちょっと持ち上げすぎじゃないか?
完璧な作品なんてないし必ず悪い所があるし当然それを指摘する人もいる。
書き手もある程度そういうのを覚悟した上で投下してるはずなのに周りが勝手に荒らしだとか騒ぐのはおかしい。
>>163は確かに勘違いされやすい文章だけどしっかりとした批判になってるし作者もそれに対してちゃんと答えてる。
批判を見境無く抑えていたらいつか爆発してそれこそ取り返しのつかない大惨事になる。
まだ修正が出来る時期だと思うから自分を含め住人はもう一度このスレの在り方やマナーを見つめ直してほしい。
たとえ即興であったとしても
真面目に作品を投下するっていうのは大変な事だと思う。
そういう意味も込めて、俺はちゃんと作品を書いた人にはGJと言いたい。
そして
>>188の投下にもwktk
195 :
茶々丸短編:2008/01/22(火) 22:06:36 ID:???
カン キン
銃は茶々丸に当たると、弾かれてしまった。
そして何事もなかったかのように立ち上がった
「相手の明確な攻撃の意思を確認
防御のために男を取り押さえます」
「かまわん、とっ捕まえてギッタギタにしてやれ」
マスターであるエヴァの合図とともに茶々丸は
男へ向かって歩き始めた
ズガガカガガ
男たちは銃で応戦するが茶々丸の金属のボディには全く歯が立たない
それはまるでターゲットへと向かうターミネーターのような光景であった
「クソ、だったら、首輪だ!!首輪を爆発させてやる!!」
そういって男はスイッチを押した
カチッ
しかし首輪は爆発しなかった
「無駄です、先ほどの説明の間に首輪から
の電波を確認しその元となるシステムに
ウイルスを送り込み破壊しました
この首輪は爆発することはありません」
茶々丸の発言に男は恐怖した、
自分に対する防御手段がすべて失われてしまったからである。
男たちは茶々丸にあっけなく捕まってしまった。
196 :
茶々丸短編:2008/01/22(火) 22:09:06 ID:???
「マスター、この人たちをどのように処分しましょうか?」
「そうだな・・・私に考えがある」
そこはとある教室、兵士たちと中年の男性が
黒く冷たい鉄の首輪をさせられて座っていた。
ある者は怯え、ある者は、中年の男性を怨んでいた
すると、10歳にも満たないであろう金髪の幼女が教室に入ってきた
エヴァ「今からお前たちには殺し合いをしてもらう!」
完
以上です。
裸になれてない、新参者ですけど
楽しんでくれれば幸いです。
茶々丸・・・というか葉加瀬最強すぎだろw
あと携帯厨マジでKY
198 :
193:2008/01/22(火) 22:12:24 ID:???
>>196 割り込んで本当に申し訳ない……そしてGJ!たまにはハッピーエンドもいいよね。
俺も割り込みスマン。
そして投下乙です。
これは新しいとオモタw
傾向については短編編を見てみたいが、どうか?
gj
個人的にこういうタイプ好き
このスレ好きで毎日チェックしてるけど
正直、「今日は誰が死んじゃうんだろう…」
と怖々しながら読んでるんだ。アホみたいだがw
ネギロワ大好きだけど、
クラスメートが死んでくのを見るのはやっぱり悲しくなるし。
だから
>>196には本当にGJと言いたい。
ありがとう。なんかスカッとした。
GJ。茶々丸好きの俺としてはたまらん。
>>200 それ良いね。切り番だから叶えてくれるかもよ。
本日の投下は以上かな……?
そろそろ投下ましょうか?
>>204 待ってました!
どうぞ宜しくお願いします〜
真名「真名と」
刹那「刹那の」
真名、刹那「ネギロワ傾向分析!」
刹那「第二弾、各部解説編!」
真名「第19部、実況解説編、第二夜。」
刹那「各キャラ解説、予想編です。」
真名「というわけで今晩は。メインパーソナリティのMANAだ。」
刹那「待てっ!!今何か変だったぞ龍宮っ!!暴走はやめろっ!!キャラ変わってるぞっ!」
真名「済まない、自重自重……とりあえず、パーソナリティの真名だ、よろしく。」
刹那「同じくパーソナリティの刹那です。」
真名「おおっ、お前も乗ってくれるようになったのか、私は嬉しいぞ。」
刹那「昨日乗りの悪い奴は酷いぞとウージーを向けてきたのは誰なんだか……」
真名「ん?何か言ったか?(ジャキッ…)」
刹那「いや、何でもないっ………」
刹那「そういえば第二夜になったがこれ四日間の間に終わるのか?不安で仕方がないんだが……」
真名「今日は茶々丸まで終わらせて明日は楓まで。そして明後日で最後までやって明々後日に作者19氏が復帰。ちょうどよくないか?」
刹那「(こいつ四日間バリバリ使うつもりだよ……)」
真名「ただし量的にそうしないと携帯投下を免れなくなってしまうからな。」
刹那「あ、後はレス返しですね。皆さん、色々とコメントありがとうございました。」
真名「
>>144……かな?いやぁ……第二部辺りを淡々と書いたりまとめサイト4の管理人さんがデータ紛失などしたらしいから、
殺害数ランキング集計など交えてやってるんだがどうもネタバレが否めないしな。
新参のためにもうpロダにあげようかと色々と奮闘をしている、と伝えておくよ。
それと
>>200。キツくはないんだが全体的な歴史を見る場合は過去ログを掘ったりして探すのがかなり大きな手間を取る。
一つ一つを分析の場合は見ようと思えば分析を見なくとも見れてしまうから今は状況的に厳しいだろうな……
ただ保管などが進めばやる事にするよ。
あ、あと刹那、言いたいことがあるが……」
刹那「何だ?」
真名「コメントじゃなくリスナーからの手紙といっておいてもらおう。ラジオという設定j…」
刹那「設定とかいうと元も子もないだろ……はぁ……まあわかったよ。あ、後投下をしたお二方、乙です。」
真名「だからお前が乙とか言うと違和感を感じるんだが……まあいい。始めるぞ。」
>>202 俺も俺もw
16部で知って過去ログ全部読んでやっといろいろ理解してきた所だがネギロワははらはらするよなww
最初こういうの見てキャラ殺すなよー…とか思って「こういうの見ると鬱になる」とか書き込んで叩かれてたし……
でもなんかハマるもんがあって毎日の投下が気になって今ではネギまキャラの死に耐性ついたけど死にませんように!って願いながら見てる。
ただ言いたい事は何にせよこのスレは神だよ。
出席番号一番 相坂さよ
【不参加者】【武器無し】【幽霊】
【現在詳細不明】
真名「現在は不参加とされるな。」
刹那「幽霊はやっぱ無理…なのか?やはり参加する場合は魔法設定などを駆使する必要があり、
肉体を作る要因がどうしても主催者絡みになってしまう。
そのせいか『ネギまキャラを使ったバトロワ』からは遠ざかってしまうな。」
真名「うむ……いまは朝倉を通じても話に絡んできていないな。さて、どうなる事やら……」
刹那「………………」
真名「………………」
刹那「……………おい。」
真名「………何だ?」
刹那「相坂さんのこれで終了か?何かないのか?」
真名「………出番ないし特にない。」
さよ「…………(グスッ……)」
真名「しまった……!!?」
刹那「………はぁ……」
リアル遭遇きたー
つC
出席番号二番 明石裕奈
【赤】【スカーフ(応急処置に使った)】【左腕をアイスピックで負傷】
【体育館から飛び出し暫くした後、楓に襲われて逃げる(襲われた場所は詳細不明)→
世界樹広場で倒れる、気絶→
刹那に救出され信用する】
真名「今回は初めての犠牲者(?)として出てきたな。基本は同じチームで友人として信頼出来る大河内に会うことと目的としている。」
刹那「負傷者、と言った方が正しいな。ただし楓での一件で相手チームへの信頼感が失われているのはポイントだな。
そのせいで他の運動部の方々と会うことは考えていない。」
真名「そこはあるが……一度死亡寸前だったのをを消した刹那への信頼という何かしらのフラグ(?)
それが立ったのも大きな特徴かもしれんな。
お前がピンチならかばって死ぬか近衛との修羅場が起こるか……ただ一度死に近かった以上少なからず生存確率はあるだろう。
ただ刹那の生存率の高さゆえあいつは死んでしまうかもな…お前のせいで……」
刹那「な、何でそんな変な目で見てくるんだよ……」
真名「まぁ、いいさ。しかし何が起こるのやら……あ、お前抱き付かれたりしたしな。ヘラヘラすんなよ?」
刹那「…………ヘラヘラなんかしてるか///」
真名「ほう、意外とシャイだな、刹那。胸にやられたか?」
刹那「黙れ……バカが、何を期待している。エロミシャーな展開にはならないぞ?」
真名「ふん、まぁわからんがな。(……?今こいつなんて言ったんだ…?)」
刹那「後は文脈の都合か知らないが登場時に一番に体育館を出たやら……何かの伏線かもしれないな。他にも体育館に誰かいるのかも…」
真名「いや、ないな、それは深読みしすぎだ。」
刹那「むっ……まぁそうだが細かく見すぎるとそういう推理も生まれて来るんだよ……」
真名「しかしゆーな☆キッドとしての活躍はいつ現れるんだか……今回は銃を持っていないしなさそうな予感がするな…」
刹那「本編に反映をされた事がないからな。というか今回は第何巻までを参照にしているか、いつからのパラレルか作者さんは明かさなかったな。」
真名「そういえばそうだったな。極々自然に超がいたしな。」
出席番号三番 朝倉和美
【青】【水鉄砲】【健康】
【世界樹から首輪外しを考える→
設備の整った大学部へと移動中→
大学部パソコン室に到着→
その後、大学部パソコン室準備室にて茶々丸、エヴァ両名と合流】
刹那「今回の朝倉さんはいい朝倉さんですね。」
真名「何と言うか……それ朝倉に言ったら少し傷つくような気がするぞ……?」
刹那「ま、冷静にエヴァンジェリンさん、茶々丸さんと一緒に危険印つけられたがな、お前……」
真名「……(ピクッ)……ま、まぁそうだが…しかも判断正しいし。」
刹那「冷静に物事を考え行動するという信念は朝倉さんらしいといえばらしいがな。」
真名「気になるのは合流時の朝倉の態度だな。何かを隠している感がありありだぞ。」
刹那「隠しているのはパソコン室で死んでいたハカセさんの事かな?って思ってたんだが……」
真名「ただ朝倉は準備室から出てきてその様子を茶々丸や闇の福音は見ていない。」
刹那「そこが恐らくその三人のグループでの今後のポイントとなるだろうな。」
真名「というか本編で書かれていないがおそらくトラブルを招かないように、か、ジャマになるからかと意図でハカセの死体を準備室に隠したのだろうな。」
刹那「ただ逆に茶々丸さんとエヴァンジェリンさんだと危ない方向のルートへ進む可能性もあるからやめといた方がいい気が……」
真名「まあ朝倉も邪な気持ちではなく弔うつもりもあったんだろう。」
刹那「だけど隠すより先に話した方がいい事だってある気がしないか…?」
真名「確かにその通りだな。すでに合流時点でしがらみが生まれるというのはかなり致命的だな。闇の福音も結構機嫌が悪いことだしな。」
刹那「というか分が悪すぎだろう、水鉄砲であの二人に抵抗するのがおかしい……」
出席番号四番 綾瀬夕映
【赤】【べレッタM92】【健康】
【中等部図書室隅にて潜伏→のどかと遭遇する事を信じている
噴水公園にてハルナと遭遇、のどかの死を知らされ怒り、走り去ってしまう→
慌てて噴水公園に戻るもすれ違い決別(その間にのどかの亡骸に遭遇)】
真名「宮崎登場後に出てきたな……」
刹那「何か……寂しいな…図書館組で考えられる今回のキーキャラっぽいですね。」
真名「定刻放送で死亡者で呼ばれたときがポイントだろうな。」
刹那「……とこの前まで書いていたがやはり変化があったな。」
真名「早乙女との友情の決壊……というより決別といったほう方が近いかもしれないな。」
刹那「これはもう一度あって弁解ルートは想像が出来ないな……おそらく死別というのが妥当かつ十分なものだろうな。」
真名「また平気で酷いことをいうようになったな…
…ただ一度あったキャラが再び会う場合には大抵死を看取るか死体を発見して後悔するというのが定石なパターンだからな。」
刹那「だろ?だから誰かと合流をしない限り生存率は低いものだと思うぞ?」
真名「ただ持っている武器は目立っていないが銃器だ。
機関銃などの凶悪なものではないが同じ状況の早乙女とは遥かに自己防衛能力が異なっているな。」
刹那「和泉さんや釘宮さんなどの武器の大した事のない狂気系マーダーには勝てるから可能性は確かに高いものだな。」
出席番号五番 和泉亜子
【青】【包丁、包帯】【精神崩壊】
【保健室でおびえている→
楓のゲーム参戦宣言&親友、裕奈の血を見せられ気絶→】
目覚めた後発狂→保健室から飛び出す→
初等部調理室にて五月と遭遇→包丁で五月を虐殺→
男子高等部前で千雨と接触、襲い掛かる】
刹那「あはは……真っ先に来ちゃいましたね。」
真名「まぁ見事に精神崩壊をしてしまって挙句殺人……悲しい例だな。」
刹那「まずは四葉さんを真っ先に消しその次は長谷川さん……」
真名「狂気に犯された発狂系マーダーの典型だな。
血を見ると影響が強いという和泉の元々の属性を利用した見事な動かし方だ。よくやったといわざるを得ないな。」
刹那「おお、珍しく絶賛だな。」
真名「それはそうだろう、ネギロワでは普段とは想像のつかない様な人間をうまくマーダーにするのが醍醐味だからな。」
刹那「醍醐味というか私のような典型的なゲーム反対派のようなキャラがマーダー方面にいくのは確実に新鮮で需要があるだろう。」
真名「しかしマーダー化した人間は大抵s……」
刹那「これ以上言うな……だからこそその法則が何れか崩れることを信じて彼女の動向に期待しようじゃないか。」
真名「だけどお前、狂気、正常含めマーダーでゲームに乗ってまともに生き残ったことあるか?」
刹那「……………ない……」
真名「だろ?よって和泉の生存率はかなり厳しいものだろうな。」
出席番号六番 大河内アキラ
【赤】【カッターナイフ】【死亡】
【初等部旧校舎、廊下で円と行動、先行き不安、計画は特に無し→
初等部旧校舎にて真名の襲撃にあう→
円に置いてかれるがかばい、首筋に穴を空け死亡】
刹那「彼女は運動部最初の犠牲者となったな。」
真名「思考の中で明石が唯一信頼をしていたからな。ここでどうなるか見物だ。」
刹那「定刻放送後での私達の描写がなかったからな。」
真名「あぁ、そうd……って、またお前らの話には持って行きたくないぞ、私は。私がどうとかにしないか?」
刹那「何でお前の事を大河内さんのところで紹介しないといけないんだ?」
真名「それは私が仕留めたからに決まってるじゃないk……」
刹那「しかし彼女は釘宮さんの感情を引き出すキーになったな。」
真名「(ちっ、華麗にスルーしやがって……)ま、まぁそうだったな。
十分に通常のキャラをうまく狂わすキーキャラクターというポジションをやってのけたからな。いい役回りだが再登場はないだろう。」
刹那「普段ゲームには乗らないようなキャラを無理やりマーダー化させる場合は大抵狂気系マーダー。
狂気系マーダーを生み出すには目の前の犠牲は必須事項だからな。まあいい仕事をしてくれました。と結論づけるしかないだろうな…」
出席番号七番 柿崎美砂
【赤】【???】
【聖ウルスラにて桜子と遭遇、皆を信じ助けを信じている】
真名「今回は合唱コンクールという話から始まったおかげで最初はうまい具合に目立った柿崎だな。」
刹那「酷いいいようだな……ただ今回のチアに関するストーリーでは中盤にキーとなりそうだよな。」
真名「椎名と一緒だからな。誰かと遭遇して頭数が減ってからから釘宮と遭遇するか……
誰とも会わずに釘宮と遭遇するかのだちらかだろうな。何れにせよそのイベントが起きた後こいつか椎名、釘宮の誰か一名以上は確実に死ぬだろうな。」
刹那「作者さんがチアの皆さんを気に入っているようならば誰か一人が生き残りそのまま生存、意思を引き継ぐ系統のエンド、
特に気に入ってないで切り捨てる場合は正常な二名が釘宮さんにやられ釘宮さんも呆気なく死亡……かもしれないな。」
真名「仮に釘宮が正常な意思を取り戻しても……いや、それはあいつのスペースで話をすることにするか。」
出席番号八番 神楽坂明日菜
【青】【催涙スプレー】
【本部の真横、休憩所から繋がる体育館裏に潜伏→
信頼出来る仲間を探すと決意(候補メンバーは刹那、木乃香、あやか)】
真名「まだ目立った出番が存在しないネギま!メインヒロインだな。」
刹那「当然の如くマーダー化のない典型的キャラだな。」
真名「まあ仕方がないだろうな。性格上な。」
刹那「坂から思いっきり転がるとかどんだけ転がればアスナさんをゲームを乗せるような設定になるんだか……」
真名「『アスナをマーダーにした作品を作れ』と言われたら難易度はMAXだろうな。
性格上どうやっても乗せようとすると違和感が出るし魔法で洗脳しようとしても魔法効かないし……」
刹那「ようするにそんな設定で違和感がまったくないネギロワ作れたら私は一生ついていくぞ。(SSの師範的な意味で)」
真名「まあそれはないと思うから全面的に同意、だな。」
刹那「今回はゲーム主催者側にどう暴れていくか楽しんで見るしかないな……」
真名「世界中の牢を破壊して助けに行くダイナミックな構図を期待しておこうかな?犬死は勘弁だぞ……」
出席番号九番 春日美空
【青】【首輪探知機】
【教会から出てくる→
ダビデ広場か食堂棟に進むかで後者を選択(無論テキトー)→
テキトーに仲間探し、とにかく移動→
情に流され木乃香、夏美を救出しようとする】
真名「正直空気の割には格好いいな、と思ったんだが……」
刹那「本当に失礼だな、お前……全国の彼女ファンに謝る事になるぞ…?まあ何だかんだいって中の人も嫌いではないんだが……」
真名「しかし犬死せずに生き残っている、さらにそれでいて狂気マーダー化していないというのは極めて稀じゃないか?」
刹那「随分珍しいな……魔法を知っているのに関わらず戦闘能力が薄いからな。」
真名「ただ今回の武器が首輪探知機というのが結構ポイントな気がするな。
逃げようと思えばすぐに逃げることができるという有利な状況だしな。」
刹那「ただ思考上仲間探し、さらに負傷した仲間がいるという時点でかなりきついだろうな。」
真名「さらに助けた二人には友情があるからな。その二人を助ける形で死ぬ、というのが悲しい例だろうな。」
出席番号十番 絡操茶々丸
【青】【銃(FN ブローニングM1900)】
【エヴァと合流(場所不明)→
大学部パソコン室にて和美と合流】
刹那「これは先ほど朝倉さんの部分でいったように……としか言いようがないな。」
真名「『闇の福音とはいつも通り運命の糸で結ばれていつの間にか合流してんだZE』状態だしな。まあ当然といえば当然だが…」
刹那「何だその状態……?まあいつの間にか合流しているというのは結構あるような気がするな。」
真名「まぁ仕方がないだろうな………茶々丸と闇の福音が同時に行動するのは半常識と化している気がするしな。」
刹那「エヴァンジェリンさんと共にあるから他にコメントのしようがないな……」
真名「こ、ここは闇の福音の部分で挽回するから許してくれ……」
エロミシャーwwwwww
真名「二人づつで区切るつもりだったんだが本文の都合上随分半端な区切りになったな…」
刹那「少し形が贔屓じみたものになってしまったな……少し凹むぞ、龍宮……」
真名「くっ……あそこのネタがやりたいがためにおろそかにしてしまったな…
…まあその関連キャラで挽回をする予定だから待っていてくれ……」
刹那「あ、後は他にも作者も人間ですのでおそらく確実にミスが存在します。情報の不足があった場合はレs…」
真名「………(ギロッ)」
刹那「て、手紙をください……お願いします……」
真名「……(軽く微笑み)」
刹那「(私……こいつとこれからもうまくやっていけるのだろうか…!?)」
真名「まあいい。タイトルコールに入らせていただくぞ。」
刹那「あ、あぁ、昨日はすっかり忘れていたしな。」
真名「真名と刹那のネギロワ傾向分析、実況解説、第二夜終了だ。」
各キャラの分量が差があって本当にすいません…とにかく明日に続きますorz
C
規制大丈夫か?
いやぁ、傾向分析って上手く状況を振り返れて良いね。乙です。
GJ
明日も楽しみにしてるよ。MANA頑張れ!
傾向の作者さん乙です。
明日も楽しみです。
あと、自分の書いた短編、評判よくてほっとしました。
乙、この調子で明日も頑張るお(^ω^)
傾向の人GJ
面白かったです
エロミシャーとかwせっちゃん可愛すぎだろ
今日の短編もよかったです
明日の作者さんたちにも期待!
エロミシャーって何?
>>226 ○○「坊や、ちょっとチア部の部室に来ようか……?」
やっぱり
みさは
さいこう
だな
美砂スレに行った事ない俺は全く分からん
Z
, --―‐- 、。 Z
/ 〃⌒ヾヽo z
| / ‐- -‐i |! 。
| (|!. ─ ─ | |
| ゝ ''' 〜''ノ! !旦 __ 私の短編もっと・・・むにゃむにゃ・・・
/ ※ ̄※ ̄7 ̄※ ̄※ ※\
/※ ※ ※/ ※ ※ ※ ※ .\
/※ ※ ※ ./ ※ ※ ※ ※ ※ \
今週号読んで短編考えた。
亜子は完全なマーダーと化していた。
学園ではそんな素振りは一切見せなかった。だがチャンスが巡ってきた。そう思った。
「ふふふ…朝倉を殺せる…コロス…」
亜子の独り言を朝倉は草影で聞いていた。
(なんで私?狂っちゃったのはともかくどうして私が狙われるの…?)
朝倉に気付かず亜子は続ける。
「このバトルロワイアルは神様がウチにくれたチャンスなんや。朝倉を殺せゆーとる。」
完全に亜子は朝倉を殺す気になっている。
「ナギさんの唇奪ったんや……」
「それかーい!!」
思わず朝倉はツッコミのため草影から飛び出てしまった。
──グサッ
地味にわらたww
短編乙です。
てか、亜子でこれならいいんちょが
仮契約の事知ったらどうなんだ?
>>226 13話(だったよナ?)を読んでこようゼ
今夜もwktk
>>234 30人一斉にかかっても3分ともたんなww
>>238 あぁ、13部か。確か人蠱のやつか?確かにエロかったな。
11部〜15部までいなくてまとめで読んだからエロミシャーと呼ばれてたの知らなかったよ。
作者19氏に触発されて勢いのみで書いた短編がありマスが投下しても良いですか?
断るっ!!
わけないだろ。
さぁ投下したまえ。傾向氏と被らないように気をつけてね。
>>240 どうぞ〜
こっちは時間を置いてからやりますんで
どんどんtoukaして
natsumi time
私、村上夏美。少し私の昔話するね。
中学卒業がそろそろ実感してきた頃それは起こった。
【 バ ト ル ロ ワ イ ア ル ! 】
クラス同士が殺し合いするなんて怖いゲーム。
でも戦った。途中挫けそうになったけどちづ姉が言ってくれたの。
『生きてちゃんとコタローちゃんと幸せになりなさい』
そしてちづ姉は私を突き飛ばした。
私は崖から転がり落ちていくとき見たの。
私を庇って銃に撃たれるちづ姉の後姿を。
最後に振り返って私に微笑んでくれた。
そして私は小太郎君が好きと自分でも認めた。
必死に絶えた。ピストルで撃たれたりナイフで刺されたりしてボロボロになったけどなんとか生き残った。
2ヶ月で退院したし心の傷も徐々に癒えてきた。
そして中学を卒業しても小太郎君と同居し高3の夏に小太郎君が告白してきた。
まだ中学1年生だったけどもう可愛いというよりかっこいいだった。
そして小太郎君が18歳になり結婚しました。
今では子供も生まれ、亭主の小太郎君、妻の私、長女の小太美、長男の夏郎の5人で幸せに暮らしてます。
私は全然魔法ダメだけど小太美も夏郎もまだ小さいのに魔法が使え才能があるみたいです。
小太郎君はというとネギ君とコンビを組んで世界平和を成し遂げました。
私も結構三十路に近づいてきてるけどそれでもまだ当時のちづ姉の方が年上に見える…とたまに思うと背筋に何故かひんやりするものを感じます。
「夏美姉ちゃん何しとんねん。早くいくでー!」
「もー待ってよー!それと姉ちゃんはやめてよー!!」
〜完〜
小太郎、夏美、小太美、夏郎
4人じゃね?
>>246 バカ!ちゃんと数えろ!!
いち、にー、さん、よん…あれ?(゜Д゜)
>>247 え?霊化したちづ姉が入ってるオチだってとったんだけどww
え〜っと、重ならないかな?こっちもそろそろ投下しておk?
>>245 ぅぃ、GJッス!
上でもツッコミ入れてる人居るけど4人じゃないのかな?
>>248 OK! 今日も期待してるッス!
真名「真名と」
刹那「刹那の」
真名、刹那「ネギロワ傾向分析!」
刹那「第二弾、各部解説編!」
真名「第19部、実況解説編、第三夜。」
刹那「各キャラ解説、予想編、11〜20番編です。」
真名「毎日投下はやたらきついなと愚痴を漏らしてみるメインパーソナリティの真名だ。」
刹那「ぶっちゃけすぎだ。ただ投下は楽しいから許せるだろう?まあ作者さんの苦労を少しながらでも知ることが出来るしな。」
真名「………(ギロッ)」
刹那「……(ビクッ)……え、えと、パーソナリティの刹那です。」
真名「………確かに作者の苦労が少しながらでもわかるのは学習になるからためになる。
是非他の作者志望も短編とはいえない長さの短編を書いたりして試してみるのもオススメだぞ。」
刹那「(何事もなかったかのように……パーソナリティ言うのがそんなに大事なのか……?)」
真名「ん?何か言ったか、刹那?」
刹那「な、何でもないって……」
真名「さて、まずはお便りのコーナー……」
刹那「だからそれはレs……いや、何でもない。
(もういい、いっそ私もノリノリになるべきなんだ、きっとそうなんだ…!!そう、私が悪いんだ…!)」
真名「まず、
>>222。応援のはがきありがとう、パーソナリティとしての仕事をしっかり努めていくからよろしく。」
刹那「意見とか要望、質問に応えるんじゃなかったか……?
あ、
>>226さん。さっき柿崎さんが探していたんで知らせておきます。(私は仮に呼ばれても行く気にはならないが……)
まぁ元ネタの詳しい事は聞かないで自分の力で探す事推奨です。変な流れになると困りますしね……?」
真名「まあ十三部を拝見すればその片鱗が垣間見ることが出来るぞ?まああれはあくまで片鱗。
呼び名のキッカケはまあ他スレの事になる。よって刹那の言う通り、私達は触れるのはほどほどにして、そろそろ始めさせてもらうよ。」
刹那「あ、後
>>231さん、
>>245さん、乙です。新鮮で短いながらも楽しませてもらいました。では…始めます。」
251 :
245:2008/01/23(水) 23:36:55 ID:???
えへへ。間違えたっち☆
ちなみに自分
>>240じゃないからもう1人短編投下したい人いるんじゃないかな?
出席番号十一番 釘宮円
【青】【長ネギ】【精神崩壊】
【初等部旧校舎にてアキラと行動、ゲーム脱出を考えていて戦闘意思無し→
しかし真名の襲撃に遭い、アキラの死を目の当たりにする→
罪悪感に駆られ、精神崩壊、勢いで古を刺殺(アキラの配給武器で)→
精神崩壊に陥る、錯乱状態で移動開始】
真名「現在最も痛い感じで生き地獄を味わっている生徒だな。」
刹那「この部はでこぴんロケットの皆さんの待遇が残念といえるほど酷いな……」
真名「そうか?まあまだあの二人は出番が皆無、残りの二人は精神崩壊。
ここでさっくり二人をやったら洒落にならないな。」
刹那「ただ彼女は古を勢いで殺したっきりまだ和泉さんのように更なる殺しへははいってはいないな。」
真名「その点和泉よりはまだ改善の可能性が少しながら残されているな。あくまで『少しばかり』だがな。」
刹那「少しばかりを強調するなよ……釘宮さんが可哀想じゃないか……」
真名「事実だから仕方がないだろうな。次に狙う人物、要するに遭遇する人物で運命が変わるだろうな。」
刹那「近いのはおそらく食堂棟だろうな。人物的に釘宮さんは割と話しかけやすい人間だからな。」
真名「世界樹広場が結構近いからお前との遭遇の可能性も高いだろうな……」
刹那「というかそんな予感がするぞ?古はともかく大河内さんをも自分が殺したと思考であったからな。」
真名「おそらく明石と一緒にいることから接点がある。そうだろうな。
そこで明石も憤怒して釘宮を殺そうとしたりして嫌な空気発生だぜ!ってパターンだろうな。」
刹那「何故そこを明るいテンションでいうのか意味不明なんだが……しかしそのパターンが妥当かもしれないな。」
真名「ただ地図を見ながら行動の様子を見ているが春日は食堂棟に行った筈なのにいつの間にか男子高等部校舎に行ったしな。」
刹那「まあ行動方向などを描写で推測するのはその点から難しいと考えると釘宮さんが誰と遭遇するかは未知だな。」
真名「……そういう事になるな。それに昨日言った様に聖ウルスラへも遠くはない。椎名や柿崎に会う可能性もあるしな。」
夏美短編GJ
そして傾向分析リアル遭遇ktkr
つC
出席番号十二番 古菲
【赤】【ライフル(本人から円へ)】【死亡】
【初等部旧校舎にて銃声を聞き、真名達と遭遇→
円をかばうも精神崩壊した円によって惨殺】
古「というわけで私の出番アルー!!!」
真名、刹那「「スペースの都合上面倒だから黙ってろ、古……(ジャキッ……)」」
古「………この扱い、泣いていいアルか?」
真名「そういえば私から釘宮を護ったのに呆気なく護った本人に殺されたな。」
古「……う……」
刹那「お、おい、龍宮……」
真名「わざわざ間に入ってかばったというのに胸をサクッとやられて殺されたよな?」
古「………うぅ……(グスッ……)」
真名「叫んでみたがいいが構ってもらえずさらにカッターナイフごときで切り刻まれて…」
古「……ひぐっ……」
真名「一般人最強の名が泣くなぁ?苦しかったろうな?原作にも出ないのにこっちでもろくな出番ももらえz……」
古「うぅ〜!!真名のバカぁ〜!!いじめよくないアル〜!!!(ダッ!!)」
刹那「あーあ……泣かせた……」
真名「よし、スペースの確保が出来たな。(ニコッ)」
刹那「満足そうな、かつやりきったような笑顔を見せるなよ、気持ち悪い……」
真名「さて、始めるぞ。先ほど本人を責めた様に一般人最強の割に私から釘宮をかばってさらにさくっとカッターナイフで惨殺をされてしまった。」
刹那「酷い畳み掛けようだが事実なんだよな……予想も何も出来やしない…一言で済んでしまう…
…楓とお前が普通で私は他の方面、お嬢様達と関連性があり普段からあまり絡まない環境上もう……」
すみません
先程投下予告した者です
上の短編自分のじゃないです
ですが、傾向作者さんが始まるのでしたら、また明日にします
出席番号十三番 近衛木乃香
【赤】【???】
【ダビデ像前で夏美と接触→共に活動、強くなることを決意→
男子高等部、北棟最上階にて定刻放送を聴く→
左脚を捻挫、逃げようとするとき美空に抱えられる】
刹那「お嬢様ぁぁ〜!!!ご無事で何よりです〜!!!」
真名「(本当に黙ってくれないかな……こいつ………)」
刹那「あの1000%sparking!っぽい思考はよかったな…
『ウチも護りたい』というフレーズはやっぱり好きだな…
…しかし立場上私がお嬢様を守る立場にあり守護する必要があってお嬢様に手間をかけさせるわけにはいきません。
……このちゃーん……一生お守りしますよこのちゃーん…この命を失ってでも……(ブツブツ)」
真名「リスナーのみんな、撃っていいよな?ここは撃っていいよな?」
刹那「しかしお嬢様は早々に脚を怪我をしてしまうとは護衛である桜咲刹那一生の不覚……
何か転移魔法の類があれば早急にお嬢様の元へ向かい命を救うという事が出来るものを……。
しかし何故あれほどお嬢様は私をひきつけるような魅力…
…いや、おそらく魔力だけではない人を引き付けるような偉大な力があるのだろうか…襲われずにいい仲間に合えてよかった…
可能性はなくはない、龍宮などに見つかってあんなことやこんなことになったらっ…!!(ブツブツ)」
真名「刹那ファンの皆、スマソ、進まないし気に入らないから暫し消す。(パスッ)」
刹那「うぐっ!!?貴様、それは麻酔j…(ドサッ)」
真名「ふぅ……無駄な弾を使った。私を変なキャラにするんじゃない。まあいい。戻るぞ。(夕凪パクっておいてよかった……)
近衛の場合は現在村上と行動、さらに負傷、そして春日に助けられると……物凄くお姫様ですな感じで事で進んでいるぞ。
『ウチも誰かを護りたい』というフレーズは君たちには『だからsparking Now! 強く、タフなハート〜♪』が浮かんだはずだ。」
刹那「み〜が〜いたらぁ…世界は見違えるぅ〜……むにゃ…(zzz…)」
真名「(こいつ色んな意味で凄いな……)まあ近衛、村上、春日が恐らく同時に三人を切り捨てられるという事はおそらくないだろう。
春日が近衛達を助けてからがポイントだな。逆方向には長谷川と和泉がいるからな。どう絡んでくるか……」
出席番号十四番 早乙女ハルナ
【赤】【日本刀(夕凪)】
【楓から何とか逃げ切る→刹那に合流し夕凪を届ける、夕映に合流をするを目的とし行動
その後噴水公園にて夕映と遭遇するも立ち去られてしまう→
供養しにのどかの元へ戻り放送を聴く】
ガチャ……
千雨「なぁ…?すんごいデジャブを感じてるのは私だけでいいのか……?」
真名「おお、来たか。デジャブじゃないから安心しとけ。」
刹那「うぅー……ん…お嬢様ぁ……(zzzz…)」
千雨「あ?………なるほどな。いや、ネトラジをやるんなら状況的に慣れている私が来たほうがいいと思ったな。
(本音を言わせて貰うと私がリベンジをしたいだけなんだがな……)」
真名「ただ何で早乙女の配給武器だけ刹那の所有物だか疑問じゃないか?」
千雨「まあ確かにそりゃ言えてるっつか納得だな。何でかよくわかんねーがまあ気にするほどの事じゃねーだろ。」
真名「そう考えると刹那には色々と会わなくちゃいけないような描写、会える可能性のある奴が多いんだよな、すでに。」
千雨「ほとんど出てないくせに大人気だな、あいつは。まあすぐ下で説明するから置いておくか。」
真名「だな。うむ……こいつは綾瀬のところでも言ったがすでに一度決別を体験しているな。」
千雨「あ?そうだったのか?ふん、ただあっちは銃としてこっちは単純に言えば贈り物、届け物じゃねーか?」
真名「だな。しかも届け物とかだと届けるまで、という目的が生まれてしまい、さらにその目的はゲーム中に済んでしまうようなものだ。」
千雨「○○と生き残る、みたいな精神的な目的だと二分の一くらいで華々しく死んで……
二分の一くらいで生き残るという美味しい目的になんだけどな。」
真名「このような物体的目的とかは済んだらお終いになっちまう。
届けた後に死んでしまったり届ける前に他の人に受け渡し死んでしまうってゆーのが多いような気がするな。」
千雨「夕凪で戦闘するのも躊躇していたから自己防衛は不可能。予想で言う生存確率はマジでひきーな。」
真名「近衛のように誰かに護られるっていうお姫様属性もないからさらにきついものになるな……」
刹那「……お嬢様……(ピクッ)」
真名「……………」
千雨「はは、いちいち反応するんだな……」
出席番号十五番 桜咲刹那
【青】【救急セット】
【世界樹広場の草むらにて裕奈を救出→
無益な殺生をしないと裕奈と約束。楓の暴挙を悲しむ】
刹那「………お嬢様ぁぁ……(zzzz…)」
千雨「はぁっ……大抵本人の紹介するとき本人いねーな……」
真名「現在武道四天王で唯一のまともな待遇のキャラだな。」
千雨「一人虐殺、二人マーダーだからな。さて、他にどうなる事やら……」
真名「ただこいつは相も変わらずの近衛との辺り。さらに神楽坂が探しているという部分からやはり人気がある。」
千雨「けっ、人気投票、生存率第一位はうらやましいもんだぜ。しかも今回は運動部絡みの装備、明石もあるしな。」
真名「冷静に対応する刹那に熱血属性のある明石を付け足したからな。ふざけんなというくらい出番がある気がするが……」
千雨「二人共生存率上位だしな……死亡フラグ(?)みたいなの相棒が挽回しちゃってるし…
…絡み多そうだしこの後の活躍に期待のかかるコンビだな。」
真名「コンビと言うかこいつが大抵終盤までいいところを持っていってしまうからな。」
千雨「強いから仕方がないんじゃねーか?刀あれば無敵だし。」
真名「そう、問題はそこだ。刹那の専用武器の夕凪が出ている以上あいつに渡るのは必至、というか受け継ぐ奴、使う奴が他にいないしな。」
千雨「今の戦力、武器が無力な以上確実にそれを手にする中盤まで生き残る必要があるな。」
真名「本来気を使えない状況で刀がない場合は致命的といえるが……」
千雨「その夕凪を渡すという目的がある以上、それは何らかの形で渡されるなりなんなりしないといけない。」
真名「そして追い討ちに刀をゲットしたら鬼に金棒、スーパーサ○ヤ人だぞ?近衛いれば元気を分けてもらえるしな。」
千雨「どこの主人公だよ、それ。ただそれはわかる気がするな。刀を持った桜咲は大抵生きているからな。」
真名「何故か銃を配給されたりしてる時は死ぬんだよな。」
千雨「何故かな。相性が合わないんじゃねーか?」
出席番号十六番 佐々木まき絵
【青】【???】
【場所詳細不明、精神不安定なところ、あやかと遭遇→
あやかに連れられて仲間を探すが普段とは違う様子のあやかを心配】
千雨「次はまき絵だな。」
真名「………(クスッ)」
千雨「あ?なっ、何笑ってるんだよっ?」
真名「前回はミスったからな。今回はちゃんと出来てよかったな、長谷川。」
千雨「ちょ、おいっ!前の事をバカにしてんじゃねーっ!結構凹んでたんだよ、ちっ……」
真名「ほう、何だかんだいってネット関係だと小さな事も気にするんだな。」
千雨「うっ、うっせー……」
真名「お前も刹那並にからかいがいがあるな。ふふっ、まあいい。続きを始めるぞ。」
千雨「くそっ、調子が狂うな………
まあいい。こいつの場合はビブリオンの流れからいいんちょと仲がいいからな。んで、今回は一緒に会うことになって行動、だな。」
真名「雪広のおかげで発狂もなくなったからな。大河内の死亡を知らされてもまずは平静を保った。とりあえず一安心ってとこだろう。」
千雨「ただ雪広がどうなっているかによってによるな。まあ思考が変わっていない以上友情の決壊はないとは思われるが……」
真名「思考が変わっていないというのは雪広の事だな。意識を曲げていない、正常な状態だからな。おそらくは……」
千雨「いや、ここでペラペラ喋るとあっちで話すことなくなるぜ?」
真名「あ、そ、そうだな。じゃあこのあたりで切り上げる事にするか。」
C
出席番号十七番 椎名桜子
【赤】【???】
【聖ウルスラにて美砂と合流
→元気で安心したもの他力本願な美砂に軽く不安】
千雨「はん、麻帆良のラッキー仮面か。ネギロワではラッキーさはイマイチねーんだがな。」
真名「柿崎と早々に合流してっきり未だに詳細が不明の奴だな。武器すらわからない。」
千雨「しかしこの部は不確定用素が多いからいいよな?展開が余り読めない。」
真名「確かにそれは言えている気がするな。武器により大抵の見解は何通りかに分けることに出来るからな。」
千雨「拡声器だったら即死フラグだったりな。」
真名「言うな、それを言うな……最近はいい流れなんだからな……」
千雨「すでに友情の決壊フラグが立ってるのはやばい気がするぜ?少量の不安はこんな極限状況じゃ致命的だしな。」
真名「何かしらの形で柿崎と喧嘩をしたらまずいな。おそらく納得のいかなくなった椎名の方が出て行くというのが確実だろうが…」
千雨「その後で通りがかった長瀬に殺されたりしてな。」
真名「お前……洒落になっていないぞ?それは……」
千雨「ただ不確定用素が多くて予想がそこから抜け出ないのが残念なところだな。」
真名「いや、顔を出しているだけまだマシじゃないか?名前だけで本編喋っていない奴だっているんだぞ?」
千雨「まあそこは二章構成言うくらいだから何か意図的なものがあるんだろうな、おそらく……」
真名「……とりあえずそういう事なんだろうな。」
出席番号十八番 龍宮真名
【赤】【コルトM1903】
【大学部、パソコン室にて超、聡美を襲撃→
聡美を射殺するも超を取り逃がす→
初等部旧校舎にて円、アキラを襲撃、アキラを射殺、生き残る意志を伝える→
古の登場により見逃し、現在移動中と見られる】
真名「ここで私の番だな。」
千雨「前回は中盤って言ったが初っ端から銃器ゲット!じゃねーかよ。」
真名「それは銃を持っていない私は私じゃない的な意味があるんだろ?」
千雨「そ、そうなのか……?」
真名「ああ、そうだ。私には銃がないイメージ的に辛いだろうな。
千雨「だけどよっくお前は正気系マーダーになるよな。」
真名「やはり動かしやすいというのが大きな要因だろうな。」
千雨「しかしもう二人を撃ち殺したか……長瀬よりも酷いのは流石お前だな……」
真名「ふん、楓には負けておれん。」
千雨「そこで張り合っててどうするんだか……ただこれからの動向に気になるキャラの一人だな。想像がつかない。」
真名「基本的に皆殺しだから狙ったターゲットとか特にないからな。そこはいえているかもしれないな。」
出席番号十九番 超鈴音
【青】【デザートイーグル】
【大学部、パソコン室にて首輪解除プログラム作成
→真名の襲撃を受ける
→とりあえず逃げ出し、現在は詳細不明】
真名「さて、あれ?何でお前いるんだ?というツッコミがあまりなかった超だ。」
千雨「時間軸がわかんねーんだよな。おそらく十六巻の学祭の辺りを基準としてるんじゃねーか?」
真名「まあそのへんのツッコミはきっと不要だな。考えていても無駄無d……だな。」
千雨「今ちょっと勢いが出ただろ?まあいいか。
えっと、こいつの場合はハカセの一件のせいで首輪外しをやる気失せちまってるな。」
真名「ハカセも殺してしまったし朝倉、茶々丸の二人しか現在そちら側の行動に回っているのがいないのが欠点だな。
そのグループも微妙に不穏な空気が流れてしまっているからな。それが崩れたら首輪外しはかなり絶望的なものとなる。」
千雨「逃げたキリどこへいったかは未だに不明だからな。」
真名「ただ今のところゲームには乗っていないぞ?デザートイーグルを所持して遠距離はまず銃がなかったら強いし…
千雨「元の戦闘能力で近距離にも一般人と比べればかなり強い。」
真名「凶悪なコンボだな。さらに首輪外しを諦めてゲーム参戦側に回ったらやばい気がするぞ?」
千雨「いや。それはありえなくないか……?」
真名「いや、あるな。超の性格上ならやりかねない。何か敵側に回っている方が絵になっている気がするぞ?
千雨「………そこまで断言されたら……」
真名「……ただ冷静な判断ネとか言ってやりかねないぞ?」
千雨「どんだけプッシュするんだよお前っ!?お前どんだけあいつの事が嫌いなんだっ!?」
真名「いや、嫌いというわけじゃないんだが私のイメージでは笑顔でど鬼畜な超しか浮かばないんだ…」
千雨「とりあえず未来に帰ってしまって原作の出番が期待できないあいつのファン全員に謝れ」
出席番号二十番 長瀬楓
【青】【アイスピック、包帯】
【裕奈を遅い返り血を浴びる→返り血を塗り包帯を巻く→
亜子と保健室で接触→
ハルナ、のどかなどのグループ分け目なく接する二人に負の感情を抱く→
襲撃、のどかを殺害する】
真名「今回一番変化があったのはおそらく楓だろうな」
千雨「何か感情に変化のある原因のあるストーリーが明かされるのか……気になるところだな…」
真名「進んで楓がゲームに乗ったのは初めてだからな。」
千雨「配給武器もそれなりに殺傷力があるし思考も完全に殺しのほうに入っているな。」
真名「表現でも化け物と扱われてしまっている。」
千雨「ただ明石の言葉で少し止まってしまったというのや宮崎、早乙女の友情辺りに嫉妬したというのも何かありそうじゃないか?」
真名「そこは思考では語られていないし本編ですら出てこないがそこは一つの謎といえるな。」
千雨「お前のようにサクッと生き残るため皆殺しとか言っていないからどういうことなのかよくわからないしな。」
真名「その辺の描写、展開に期待を寄せておこうかな。」
千雨「そういえばこいつの絵は素敵だったな。随分と。」
真名「ん?ありゃプロの反抗だろ、正直見て焦ったのは私だけでいい。最近は流れ早いし、活気もいい。
これくらいならやりがいがあるよな。」
真名「さて、これで以上だな。助かったよ、長谷川。」
千雨「あ?まあ気にする事じゃねーよ。」
刹那「お嬢様ぁぁ……死なないでください……」
真名「………はぁ……のんきなものだ。そろそろ寮に帰るし起こすか……(ジャキッ…)」
千雨「まあ銃はやめておけ、せめてパイナップル投げるくらいで済ませておけ、な?」
真名「(何でパイナップルなんだ……?)ま、まぁいいか。」
千雨「明日は麻酔銃とか使うんじゃねーぞ?面倒だし何よりまた口を滑らせそうだしな。」
真名「明日は初っ端そいつの紹介だからまた志村、後ろ後ろ、になりそうだしな。(声優的な意味で)」
千雨「絶対いかねーぞ……しかもあいつ出番ないから紹介のしようがない。
だからネタを使って…にされたくねーんだよ、私は…(ガクガク…)」
真名「ふん、わかったよ。では、タイトルコール、真名と刹那のネギロワ傾向分析、第三夜終了だ。」
刹那「お嬢様ぁぁ……いや、このちゃん……私はあなたを一万年と……むにゃ…」
真名「いや、そのフレーズは寝ぼけててもダメだろ、言ったら致命的だろ。スレ違いになるから却下だぞ?」
最終話へ続く……
追伸
真名「
>>255…本当に申し訳ない…完全に勘違いでのミスだorz
明日の投下を楽しみに待たせていただくよ。」
乙です
乙です。早くも明日がwktkでたまりません。
数日ぶりに来てやっとおいついた…乙です
後gifの(空に向けた手が染まるやつ)投下した人凄い!もう1作期待!!
乙
スタート地点となった廃校の入口に二人の少女がいた。
プログラムと言う名目で、見知らぬ廃村での殺し合いを命じられたとある日本の一クラス。雪広あやかはその不運なクラスの委員長だった。
そんな肩書きも意味を成さず、控室代わりの教室から、出席番号順に一人、また一人と校舎の出口兼戦場への入口へ案内される。ついに、自分の名前が呼ばれ、出発を余儀無くされる。
肩にはデイパック。手には支給武器の銃。取り敢えずは心強い護身用具を手に入れ、ホッとしたのも束の間。玄関を抜けた瞬間、早速クラスメートとの再会を果たす。
相手の名は朝倉和美。肩にはデイパック。手には支給武器のナイフ。そしてその切っ先をあやかに向ける。充分過ぎる宣戦布告の意思表示。
あやかも負けじと慣れない手つきで銃口を和美に向ける。
向けたは良いが撃てない。撃ちたくない。
だが撃たねば自分が殺られる。
「出来ませんわ‥私には‥‥」
ならば逃げるか。
無理だ。和美の脚の速さと執念深さには定評がある。すぐに追いつかれて刺されるのがオチだ。
この場を切り抜けるためには殺るしかない。
明日ってwwwwなるほどwwwwww
だがGJ
272 :
短編2:2008/01/24(木) 00:13:41 ID:???
「あっそ。なら、私が殺してあげる」
あっさりと殺人者の肩書きを肩代わりすることを承諾した和美。
生き抜くことに執着した、獣のように鋭い眼を光らせる。
一歩一歩標的との距離を詰め始めた。
対してあやかは
ボロボロと涙を零しながら、銃を構える両腕を下げた。
「私には‥出来ません‥‥だって」
涙で潤みながらも、その眼はしっかりと朝倉和美の顔を捉えていた。
そして、実に雪広あやからしい笑みを浮かべる。
「朝倉さんは‥大切なクラスメートですもの」
言葉は足りなかったが、想いは充分に詰まっていた。
戦う道しか無いのなら、生き抜くことを放棄する。
一線を越えてしまう前に。
自分が自分でいられる内に。
あやかは目を閉じる。
全てを覚悟するかのように。
全てを受け入れるかのように。
その潔い姿に和美も足を止め、困惑の表情を隠さなかった。
「いいんちょ‥」
なるほど確かに明日だなw
つC
274 :
短編4:2008/01/24(木) 00:15:59 ID:???
生徒達の奥から現われた一人の少年。
愛しいその顔には、満面の笑みが浮かんでいた。
「ネギ先生!」
とても会いたかったはずの少年にも、迂闊に抱き付くことも出来ない。
「先生、いったいこれはどういうことですの?何故皆さんがここに?プログラムとやらは‥」
「それは全部うーそ」
今度こそ、と言わんばかりの意気込みで口を挟むは、つい先程まで生死を掛けた寸劇を共に演じた和美だった。
「これはテストだったの」
「テスト?」
怪訝なあやかの顔が映るゴム製のナイフを、手でぐにゃぐにゃとほぐしながら和美は続ける。
「そ。言わば3-Aの結束力を試すテストよ。仕掛人である私を最後まで殺そうとしなかったら合格。したら失格」
プログラム開始前に全員が装着を余儀無くされた首輪型爆弾。自分の首に巻き付く煩わしいそれを、指先で軽く叩いて意地の悪い顔で和美はあやかに言う。
「その銃には細工してあってね。引き金を引いた瞬間、あんたのコレが‥ボンッ」
血の気が引いた。
無論あやかのがだ。
もし、自分が容赦無く和美の眉間に風穴を開けようとしていたら‥。
数分前の自分の決断を心から称えた。
「大丈夫よ、いいんちょ。今まで3-Aに失格した人は、一人もいないから」
今度は明日菜が話しかけてきた。不安がるあやかを気の毒に思ったのか、安心するような言葉を選んだ辺りは流石親友と言ったところか。
「本当ですの!?」
明日菜の言葉は予想以上の効果を見せた。自分が生きていることも大事だが、3-Aが健在であることの方がもっと大事だ。雪広あやかとはこう言った人物なのである。
「良かった‥」
感激のあまり再度開いた涙腺を、いつもの流れで誰かがまた茶化す。
「‥ちょっといいんちょ!泣いてんの!?」
275 :
短編5:2008/01/24(木) 00:18:37 ID:???
「朝倉の縁起が怖過ぎたんだよ!」
「うん‥あれは本当に殺す勢いだった」
「ちょっと、何それー!」
「回を重ねる毎に上達してたよ。演劇部に来ない?」
「てゆーか、いいんちょのアレ聞いた?『朝倉さんは‥大切なクラスメート‥」
「あ‥アスナさーん!?」
「クサ過ぎ。何か役入っちゃってますよー、みたいな」
「きー!!このおさるさんが!!」
「誰がおさるさんよ!!」
「また始まったでー」
「お、ヤレーヤレー」
「食券かけようか!」
「まったく。相変わらずです」
「くだらんな」
「あははー、いつも通りやなー。なー、せっちゃん?」
木乃香の何気ないこの言葉。
あやかは本当に嬉しかった。
またこうやってみんなで騒ぐことが出来て。
もう二度と、こんな一時は訪れないと思っていた。
「はい、雪広さんが失格ではなくて、本当に良かったですね」
(失格‥)
その言葉だけがあやかは妙に引っ掛かった。
(失格と言えば‥)
「ネギ先生。そろそろ次の人の準備を」
律義な茶々丸が進行の促しを勧めてきた。
「そうですね。朝倉さん、よろしくお願いします」
この4日で短編10を超えそうだな
全ての短編を書いた人に乙と言いたい
277 :
短編6:2008/01/24(木) 00:20:03 ID:???
「OK!」
役者和美を一人残し、あとの全員は認識阻害の魔法がかかった区域で身を潜める。勿論その事実は魔法バレしている生徒しか知らない。
「次は誰だ?」
「さっちゃんっすよ」
「あー、さっちゃんなら問題無いね」
「しー!静かに」
ぞろぞろと控え位置に向かいつつ、声量を落とし、内緒話のように互いの顔近付けて会話する生徒達。
目を細め、思い出す。ネギが赴任して来る前のこのクラスを。仲が悪い訳では決してなかった。けれど、生徒同士の絆は、今よりも浅かった。
「良いクラスになりました‥。3-Aは」
委員長と言う立場でずっと見守ってきたあやかには、とても感慨深いものだった。
「それもこれもネギ先生のおかげです」
純な感謝の言葉に、赤面するネギ。
「いえ、僕なんて何もしてませんよ」
紳士たれ謙遜が様になっていた。
視線をクラスメート達に戻し、ネギは吐くように言った。
「こんな仲が良くて素晴らしいクラスに、いる訳無いですよね‥」
「クラスメートを手に掛ける人なんて」
278 :
短編8:2008/01/24(木) 00:22:30 ID:???
以上です。
傾向作者さん
ご迷惑をお掛けしました
乙です
スレ汚してすみませんでしたm(_ _)m
乙、よかったっす。
ギャラリー書き込む前はリロードしようぜ・・・
>>278 明日とはそういう事かww
いやいや、迷惑かけたのはこっちなんで気にしないでください…
GJ、普通によかったですよ。
傾向さんも明日さんも乙です。
作者いなくても絶え間なく投下されるって素晴らしいですね。
>>278 たしかに明日だなw
これはこれで新しくて良いと思った。
3と7が無いのが凄く気になるが兎に角GJです!
てか7で五月かザジが殺っちゃたんじゃないかと変に行間を読んでみるw
>>279 投下と投下の間に書き込むから支援なんだろ…
完全に支援の意味取り違えてる気がするんだが
短編投下した者です
どうゆう訳か3と7だけアップされません
意味不明な文書になってしまいすみません
唐突に戻ってきましたけど、最後の1日の夜に短編に参加してもいいでしょうか?
皆がよろしければ没話などの話も考えてますが。
自分がいた頃より活性しているみたいで作者19さんの作品内容にがんばって貰いたい気持ちです。
18部は、誤字脱字と修正ばかりで正直失敗作でした。こういった形でリベンジできれば幸いです。
もし邪魔でしたら即刻立ち去りますが・・・
作者キタ────(^0^)────!!
wktkしてますよ!
288 :
短編3:2008/01/24(木) 00:38:37 ID:???
「合格だよ」
「へ?」
予想外過ぎる台詞に泣きっ面のあやかは情けない声を発する。
「いいんちょ!」
何者かが自分の名を呼ぶ。
それは明らかに和美の声ではなく、よく言い争いを繰り広げた憎らしくも愛らしい声。
後ろを向き、声の主を探す。
すると間も無く、目的の人物を発見した。
「あ‥アスナさん?」
ドッキリの仕掛人みたいに、してやったり顔の神楽坂明日菜がニヤニヤしてこちらを伺っていた。
明日菜だけではない。
その隣りには、お馴染みの近衛木乃香と桜咲刹那も当たり前のようにいた。
「うちらもいるえー」
「勿論皆さんも」
それが合図だったかのように、あやかを取り囲む形で次々と見慣れた顔が表れた。
図書館探険部三人組や同室の二人、運動部の三人にチアリーディングの三人、その他大勢もしきりに賞賛の言葉を口にしていた。
「合格おめでとー、いいんちょ!」
「あやか‥おめでとう」
「おめでとうございます」
状況を飲み干せない当事者は、見るからに困惑していた。
「これはいったい‥」
見兼ねた和美が声をかけようとするが、ある者がそれを阻んだ。
「おめでとうございます。いいんちょさん」
作者の短編は楽しみだな。今も作者でこのスレ見てるの何人くらいいるんだろ…
作者17と司書氏は絶対まだいるだろうから短編期待したいな。
290 :
短編7:2008/01/24(木) 00:47:05 ID:???
「クラスメートを手に掛ける人なんて」
一瞬返答に困った。けれどすぐに
「‥はい」
あやかは相槌をうった。
「ネギくーん。ちょっとこっちー」
ハルナがネギの名を呼ぶ。
担任である以上、生徒の指名を無視する訳にもいかない。
「はーい」
振り返りあやかに頭を下げる。
「すみません、いいんちょさん。失礼します」
最後まで紳士らしく振る舞う少年は、教え子達の中に消えていった。
あやかはその背中を見てぽつりと吐いた。
「あなたがそれを望むなら」
あやかは気付いていた。
この場に佐々木まき絵だけがいないことに。
何故いないのかは尋ねなかった。
そんな人は3-Aにはいないのだから。
291 :
短編7:2008/01/24(木) 00:49:20 ID:???
「クラスメートを手に掛ける人なんて」
一瞬返答に困った。けれどすぐに
「‥はい」
あやかは相槌をうった。
「ネギくーん。ちょっとこっちー」
ハルナがネギの名を呼ぶ。
担任である以上、生徒の指名を無視する訳にもいかない。
「はーい」
振り返りあやかに頭を下げる。
「すみません、いいんちょさん。失礼します」
最後まで紳士らしく振る舞う少年は、教え子達の中に消えていった。
あやかはその背中を見てぽつりと吐いた。
「あなたがそれを望むなら」
あやかは気付いていた。
この場に佐々木まき絵だけがいないことに。
何故いないのかは尋ねなかった。
そんな人は3-Aにはいないのだから。
〜Fin〜
一応アップ出来ました
今読み終わった。傾向分析は小ネタが面白くて良いな。
8000年すぎt…ゲフンゲフン 明日も期待してる。
>>286 wktkしながら待っていますよ。
後いつになるかわかりませんが傾向分析で第18部編をやってみたいと思ってるんですが大丈夫でしょうか?
>>291 さっきまででも文完成してると思ったらオチ怖…
…鳥肌来たわw今度こそGJです。
では投下しないで夜更かしはなんなのでまた明日失礼します…
俺のまき絵が…
はぁー…
2時間かけて全員が血を浴びてるロワ絵描いたのに途中でパソコン切れるというorz
だからあれほど途中途中で保存しとけと……また別の書こ…………orz
>>296 こまめな保存は絵描きには必須だぜw
フォトショならCtrl+S押す癖付けるといいぞw
なにはともあれめげずにガンガレ!
また神コテが現れたか・・・
このスレは神が眠りすぎだなww
最近の流れが神すぎてまた長編書き始めました。作者22までにはなれるよう頑張ろ!
神 か か っ て ま い り ま し た
GJ!!!!もう神としか言い様がない…
ちょwww才能の無駄遣いすぎwwwwwww
深夜まで起きてて良かった。飴玉氏と楓描いた人の次回作がwktkすぎるww
お前ら神とかいうけどどうせたいした事ないんだろ。気軽に神とか使うなよ
と思ったけど開いたら本当に神でしたすみません
凄いってレベルじゃないだろ・・・
若干遅レスだが豆知識
【ネギまロワに支援(さるさん対策的な意味で)は大抵の場合必要ない】
特に短編の場合はまず必要ないよ
そうなんだ。誰かがやってたからつい俺もやってしまった。
傾向さんと作者18さんの投下楽しみだな
どうも、投下の準備が出来ましたのでしてもよろしいでしょうか?
>>294 はい、よろしいですよ。
来たっ!待ってました、投下どぞー
短編:美空の道
いきなり、バトルロワイアルの戦いに巻き込まれたのは何の変哲もないごく普通の日だった。
一箇所の教室に集められ殺しあうように命じられた。
春日美空は何がどうなっているのか頭の中の整理すらままならず、スタートしていきなり全力疾走した。
スタートして5分後には次の人間がスタートする。それまでに十分な距離を保っておきたかった。
気がつけば森のど真ん中で立ち尽くしていた。
「はぁ……。どうしたものかなぁ」
春日美空は軽くため息をついて適当な場所に腰を下ろす。
武器はグロック18。弾丸を確認するがどう見ても本物だ。
自分みたいな当て馬同然の人間がこんな戦いに出ても確実に殺されてしまう。
中途半端な正義感で立ち向かっても、ただのかませ犬で死んでしまうことは確実。
ならば選択肢は2つ。戦って生き残るか、逃げ回って運良く生き残るか。
しばらくすると鈍い音が響いて何事かと物陰から覗く。
すると自分よりも先にスタートした明日菜が鉈で頭をかち割られて殺されている所を目撃。
あれだけ大勢で殺しあうことを反対していた明日菜が、スタートして30分ももたずに殺されてしまったという皮肉。
明日菜を殺した相手はまだこちらに気づいていない。
そう察するや一目散に逃げ出した。まともにやりあって勝てる相手ではない。
自分に殺しをやって生き残るほどの勇気などない。
美空は迷うことなく荷物を片付けて逃げる道を選択した。
1日目
適当な小屋に身を隠して時間が過ぎるのをひたすら待った。
銃の安全装置を外しておく。いつでも殺しにきた相手に立ち向かうくらいの勇気だけを胸に秘めて……。
しばらくして放送が流れる……明日菜死亡の報告が流れた。当然だ、あれで生きているならゾンビだ。
どうやら明日菜を殺した相手も死んだようだ。ほんの少しだけほっとする。
クラスメイトが死んだのにほっとするのは不謹慎かもしれないが、あの目は完全に狂っていた。
どうしていいか分からずその日はずっとその場に隠れていた。
怖くて、殺されるかもしれないという恐怖に怯え、小さな音にも極端に敏感になった。
こうしている間にも戦っている人はいる。だが自分は戦う気になれない。
自分はヒーローになんか向かないし、それで犬死するなんて御免だった。
2日目
放送で昨日の内にクラスの人数が18人に減っていた。俯き加減でリストを見ておく。
どうしてこんな風になってしまったんだろうと途方にくれる。
自分には何も出来ない。無力で何の役にも立てない卑怯者だ。
ずっとここに隠れて禁止エリアのみ動く。姑息かもしれないが生き残るためには仕方なかった。
生き残りたいがための一つの手段でしかない。
美空は後ろ指を指されること覚悟でその選択をした。変えるつもりはない。
そうしている間にも徐々に減っていく生徒たち。
「……みんな、ごめん」
3日目
運がいいのか今居る場所が禁止エリアになることは今までなかった。
ついさっき次の禁止エリアがここになったため荷物をまとめて出て行こうとしていたところだからだ。
生徒の数は自分を含めて11人。何をすればいいのか未だに答えを見つけられず……。
木乃香が死んでいる、刹那も死んでいる、ネギの主力と呼ばれている人間の大半は死んでしまった。
せいぜいのどかが生きているくらいだ。
皆正義感が強い者たちだから、きっと呼びかけている中で死んだのだろう……。
やるせない想いを秘めて美空はゆっくりと外へ出た。
「ん?」
「うわぁぁ!」
驚きのあまり声を上げて尻餅をついてしまった。
声の主は雪広あやか。正直言って3日目までよく生き残れたと感心する。
全身泥と傷だらけでどんな目にあってきたのかが容易に想像つく。
暗い表情のあやかは意気消沈しているのか美空と目を合わせようとしない。いつもの覇気が全くなかった。
なのに銃を片手に持っている以外は全くの無防備。よく見ればお供を連れている。
相手はのどかだった。2人とは関係ない場所をブラブラと歩きながら見ている。
その手にはショットガン。撃つ気配がないというより振り回して遊んでいる。
薄笑いを浮かべるのどかの表情を見てまともではないと悟った。するとそんなのどかをつれているあやかは……。
そう考えてあやかに視線を送るや、あやかの目つきが鋭くなる。
咄嗟に逃げようとするが、あやかは44マグナムを美空に向けて容赦なく放った。
「が……」
わき腹に弾丸を食らって美空はその場に倒れこむ。
「あはははは、やりましたねいいんちょさん。早くとどめを刺しましょう」
「……そうですわね」
狂った笑顔を浮かべるのどかとは対照的に、あやかは情緒不安定な目つきで美空を見下ろす。
最悪だった。出るタイミングを間違えてしまった。
もう少し慎重になって周りを見ていれば、狂った二人に出くわすこともなかった……。
「死になさい、どうせこんな狂った人たちなんてみんな死ぬのですから」
いいんちょに何があったか知らないが、彼女もまた完全に狂っている。
周りに絶望して卑屈に歪んだその表情は、委員長としての面影を完全に捨て去っていた。
「ち、違う……私は狂ってなんか――」
至近距離で放たれた44マグナムの弾丸は、一瞬のうちに美空の胸に大きな穴を開けた。
結局みんなが狂う運命になっているのだ。
どうしていいか分からない。答えなんてない、逃げ回っていても殺されるなら……どうすればいい。
もしかしたら、初めから正しい答えなんてないのかもしれない。
答える道を見つけられないまま、美空は床に沈んだ。
終
以上短編終了です。
一部没となった話にいろいろと手を加えて作り上げた作品です。
短編なので深くは考えてません、明日菜を殺したのは誰か、いいんちょと本屋はなぜ狂ったのかそれは想像で補ってください。
また何かしらの形でこのスレに貢献できればいいかなと、密かに思ってます。
GJ!良かったぞ!!
gj
美空短編は珍しくて好きだよ。
後、パーソナリティMANAに手紙。
つ【付き合って下さい。5時に校門のとこで待ってます(>_<)】
乙。もう1作期待。
GJ!!!美空…グズン
用意オーケーと。
えっと、今日が最後なんで他の短編投下予定者はいませんか?
いないなら投下をするつもりですが。
今のところはいなさそうなので投下に入らせて頂きます。
予定者の方は被らないように調整よろしくお願いします……
真名「真名と」
刹那「刹那の」
真名、刹那「ネギロワ傾向分析!」
刹那「第二弾、各部解説編!」
真名「第19部、実況解説編、最終夜。」
刹那「各キャラ解説、予想編、21〜31番編です。」
刹那「いよいよこの四日間に渡った実況解説も今日で最後だなっ!パーソナリティの刹那です!」
真名「おお、珍しくテンションが高いな、刹那。おっと、メインパーソナリティの真名だ。」
刹那「だ、だって今日このちゃ……お嬢様に褒められたんだぞ!
そして『せっちゃん、ラジオ頑張ってなぁ〜♪』ってニコヤカ笑顔で耳元で囁かれたんだぞ!?
テンション高くならないおろかな奴がどこにいるっ!?」
真名「(それしきでテンションの上がるお前が愚かというかバカというか……)」
刹那「よぉし!!お嬢様っ!!今日はあなたのためにも頑張りますっ!!!」
真名「あ、後
>>301、乙だ。」
刹那「素晴らしいものを見せてもらって……というかGJの上の言い方って何かあったか?プロの犯行?」
真名「楓の時といいプロの犯行というか神だな。多すぎだろう……楓、刹那……なら次は私がいいなぁ……」
刹那「いや、お前は乗ったろ、18禁の奴が。」
真名「ああ、何故はだけてるのかって奴か?ただ古は惨殺絵しかなくて除外だから武道四天王的に結局次は私じゃないかな?
って密かに期待をしていてな。」
刹那「惨殺絵しかないって……古が聞いたらまた泣くぞ……?」
真名「しかし私も動画的なものが作りたいよな……音楽をバックにして泣かせるようなの。」
刹那「まあなんていうか不可能、だからな。才能のないものねだりはよくないし、私達はこうして傾向分析をしていようじゃないか。」
真名「ああ、まあそうすることにしようか。」
刹那「他には作者18さんですね、回答に感謝します。」
真名「もしかしたら番号の若い順ではなくなるかもしれないな…
…ただ作者がスレにまだいる場合は許可を貰いたかったからな。
他にも作者がいて傾向分析をしてもいいという者は言ってくれれば本当に助かるな。」
刹那「あ、後お前の求めていたリスナーからの手紙があったぞ?(
>>317の手紙を渡し)」
真名「………むっ?五時に校門の前……?」
刹那「へ〜……ラブレターかよ、お前もやっとその気になったんだな?」
真名「何だよその言い方は……。ふん…まあ言ってみる価値はない事もない。顔があいつ似だったら考えるか…(ブツブツ)」
刹那「あいつ?愛しの芹沢部長の辺りか?」
真名「…………」
刹那「まあもっと腕にシルバーを巻くとかしてオシャレしてからいけばいいんじゃないか?」
真名「何でだ、何でオシャレなど……き、期待などしてるか……」
刹那「……ははは、嘘はよくないぞ、龍m……」
真名「……………さて、始めようか……(ジャキッ……)」
刹那「わわ、わかったっ!戦闘は始めたくないしお前の大好きなラジオを始めるぞっ!?」
真名「……ほう、私がノリノリとでも言いたいのかっ…!?覚えていろよ刹那…!?」
刹那「くっ……口を滑らせた……。はぁ……ま、まぁ始めるぞ……」
出席番号二十二番 鳴滝風香
【青】【スコップ(金属製)】
【屋上でフェンスを破壊(新田への破壊衝動)→史伽と一緒にいる
→ザジと遭遇、態度から仲間と判断】】
真名「とりあえず新田への怒りは確かだな。」
刹那「彼女らしいな。ゲームから脱出するというのもまだ普通だな。」
真名「しかしそれが無理なら裏切って殺すというところがポイントだな。」
刹那「双子としての特徴がよく現れているな。」
真名「まあこのコンビもよくある物だな。茶々丸と一緒の『運命の糸で結ばれているんだZE』状態だな。
正直バラバラだとあまり活躍がさせ辛いし生き残させるのが難しいだろ……」
刹那「謝れ、唯一の生存者にしていい感じに仕上げた某部の作者さんに謝れ。」
出席番号二十三番 鳴滝史伽
【赤】【ワイヤー】
【屋上でフェンス破壊を見ている→風香と一緒にいる
→ザジと遭遇、慰められ仲間と判断】
刹那「あれ?もう史伽さんの方へいくのか?」
真名「双子なんだし同じレスに入れてあげようという私の優しさだ。」
刹那「(行動、思考が新田先生に関する事以外一緒だったから面倒だったんだな、こいつ……)」
真名「面倒だったとは失礼な。」
刹那「何で心の声読めるんだよっ!?ネギ先生じゃあるまいしっ!?」
真名「ふふっ、済まない。ただ今回は前回の柿崎、ザジのような癒しキャラのポジションを勝ち取ったな。」
刹那「結構いい方向に進んでるんじゃないか?ただ活躍と言う活躍はなさそうなのは残念だが………」
真名「かしまし娘達の運命はどうなるのやら……癒しキャラは本当に動向が読めないからな……」
刹那「二人同時に生き残って円満ルートは流石にないから癒しキャラで生き残るとしてはバラバラにする筈なんだよな…
そう考えると襲撃にあって頭数が減ってしまう、と考えてもいいかもしれないな。」
出席番号二十四番 葉加瀬聡美
【青】【???】
【大学部、パソコン室で超と活動をするも真名の襲撃にあう→
額を打ち抜かれ死亡】
真名「ふん……(苦笑)」
刹那「いや、そこ苦笑じゃないだろ。高速記録更新じゃないか。
作者さんが言うほどって事はおそらくホントにサクッとやっちゃったみたいだし。」
真名「いいだろ?まとめサイトさんのが凍結してるから生存率とかの集計とかやってみたがハカセだけ楽だし。(苦笑)」
刹那「ぶっちゃけたよ、こいつ……ハカセさん、さらにハカセさんを嫁と慕う人に土下座する事になるぞ。」
真名「……そうだな。すまない…。まっ、この私に狙われたというのが不運と考えるんだな。」
刹那「こいつ本気で謝ったのか…?」
真名「ま、まぁしかしまたこれで首輪外し組の駒が減ったな。」
刹那「ただし朝倉さんと茶々丸さんが揃ったからな。何の問題もなければ平気そうだろう。」
真名「(ハカセのスペースなのに別の事話してる私等って最低なような……)」
刹那「ただ、超鈴音が諦め、エヴァンジェリンさん達の結束が決壊したとなったら首輪外しはかなり絶望的な部類に入るだろうな。」
出席番号二十五番 長谷川千雨
【赤】【拡声器】
【男子高等部屋上の隅にて放送を聴く→
走ってギリギリ間に合うも亜子の襲撃にあう】
真名「何だかんだいって割と活躍する長谷川だが今回はまずいかもしれないな。」
刹那「いや、それはないんじゃないか?長谷川さんなら多分大丈夫だと思うぞ?流石に即死は……」
真名「いや、お前、配給武器を見ろ。即死しますよって語ってるようなものだぞ?」
刹那「か、拡声器……確かにまずいな、相当まずいな……死亡フラグ=拡声器だもんな……」
真名「もう椎名のやら漫画のやらで拡声器は死を運ぶ配給武器として認識、浸透してしまっているからな……
頑張って長谷川が配給武器の呪い、もとい死亡フラグを挽回してくれることを祈っているよ。」
刹那「それにしてもパソコンが使えるという設定はあるのにこっちは余り首輪外しとか関連しないな。」
真名「最近はそっちより他に人物の関連性があるからな。ネギパですっかり仲間になったし。」
刹那「アスナさんのポジションも取れるようになったし自分勝手な属性よりお人よしな属性が目立つようになったしな。」
真名「マーダー化もなくなってすっかりいい子だ。よって場をかき乱す事はおそらくないだろうな。」
刹那「即死フラグを挽回すれば位置的に向かい側にいる近衛達との合流の可能性もあって活躍の可能性は多いしな。」
真名「簡単に斬り捨てるのではなく一人ひとり上手い具合の活躍に期待、だな……
出席番号二十六番 エヴァンジェリン・A・K・マクダウェル
【赤】【納豆】
【茶々丸と共に大学部の廊下を散策→
和美と遭遇、プログラム作成を見守る】
真名「今回魔法を使えなかったのが相当恥ずかしかったみたいだな。」
刹那「ふふっ、エヴァンジェリンさんにも可愛いところがあるんだな………」
真名「(………魔眼が反応をしているが何も言わないことにするか……刹那がどんなお仕置きをされるか見ものだな……)」
エヴァ「……ほうほう、可愛いとは…私に対して態度を改めさせる必要があるようだな…完全なる服従を…(ゴゴゴゴゴゴ……)」
刹那「せ、背筋から寒気がするな……?龍宮?お前か?」
真名「いや?何でもないぞ?(気付いてないのか、こいつ……)」
エヴァ「ふん……後で覚えておけよ、刹那……」
真名「立ち去ったか……刹那、廃人にならない事を祈っているよ……」
刹那「ん?何を言ってるんだ、龍宮?」
真名「いや、何でもないよ。さぁ、紹介をしよう、紹介を。こいつは現在首輪外しグループの一員とされているな。」
刹那「幾度もなく言っているが今回も茶々丸さんとは運命共同体となっています。」
真名「よくあるパターンだな。そうじゃないと兵器は使わない、蘇生能力もないっていうあいつは致命的だからな……」
刹那「合気道……だっけ?格闘術は使えるがそんなステータス正直無駄無駄ぁ!だからな。」
真名「何故二回繰り返すんだ……?まあ古の例を見る限り確かに格闘術のステータスはかなり無駄な部類だな。銃を使えば即死乙だからな。」
刹那「茶々丸さんは武器を使えてロボとしての装甲があり、精神面でもパートナー。ちょうどいいのかもしれないな。」
真名「ただワイヤーなど他の武器がない以上中、遠距離では勝てる気配がしないな。」
刹那「茶々丸さんと分裂するというのはまずないとは思いますが茶々丸さんが犠牲になったらもうアウトと考えたほうが…」
真名「というかそれ以前の話一人一人のストーリーを重視した作品だと大抵生き残れないよな。確か……」
刹那「生き残っていたとしてもさりげなく見たいな形で一回生き残ったきりだしな。」
真名「そういえばそうだったな。やはり助言を与えるようなポジションだと生き残っての助言より遺言としての助言が効果があるからな。」
出席番号二十七番 宮崎のどか
【青】【???】
【ハルナと遭遇した→
仲良くしていたところを楓に襲撃される→
ハルナに意志を託した後、首にアイスピックが刺さり死亡。
(息苦しさから呼吸困難かと思われる)】
真名「さて、一番最初の犠牲者だな。」
刹那「えっと、その言い方は本当に酷いぞ。まあ確かにそうなんだが。」
真名「そういえばメッセージがどうとか騒いでたがあれってそこまで伏線ではないよな?」
刹那「ああ、楓に途中で遮られたっきり終了だなって踏んでいたんだが……」
真名「まあ『それ違くね?』って思うものは埼玉県麻帆良市鳥羽井1−1−2に手紙を送ってくれ。」
刹那「学園に届かないか、それ……?」
真名「あ、そうだったな、じゃあメールで構わん。アドレスを言うぞ?
『mamoritai-itosino-konotya……」
刹那「違〜う!!!私のメアドってゆーツッコミはしないぞっ!?泥沼にはまるからなっ!!///」
真名「ただそれに近くなかったか?近衛の名前は入っていたような気が……」
刹那「きっ、気のせいだ、そんな訳ないだろっ!!ちゃんと暗号化してある……///」
真名「ふむ、後で解読してみるか。」
刹那「やっ、やめろ〜っ!!やめてくれっ!!///」
真名「ただこいつの場合は綾瀬や早乙女の感情を引き出すキーとしてという役目を果たしてしまったからな。」
刹那「これで役目御免、という気がするな……残念だが…」
出席番号二十八番 村上夏美
【青】【???】
【ダビデ広場にて木乃香と遭遇→共に強くなる事を決意→
男子高等部、北棟最上階にて定刻放送を聴く→
逃げようとするとき美空に抱えられる】
真名「今回はいいポジションを確保してよかったな、村上は。」
刹那「お嬢様と一緒お嬢様と一緒お嬢様と一緒お嬢様と一緒……」
真名「あれ?こいつどこかの宗教に入ってたっけな?」
刹那「村上さんだけではどうにも不安…ましてや春日さんは使える魔法使いとは決して言えない…
…やはりお嬢様は私がお守りすべき……不可視の九番にh……」
美空「美空なめんな、といいつつ、たつみー、紹介をすんでしょ?」
真名「あれ、見えないな、何も見えないな……」
美空「……………私も怒るよ?」
真名「ああ、済まん済まん。そうだったな。」
美空「まあ私が抱えたってとこは私の力量だとして、今からどうなるか注目っスよね?」
真名「だな。那波が出てない以上いう事は出来ないが近衛との友情が立っているところもあってか面白いポジションだな。
期待が出来るだろう。」
美空「はぁ……出番があるっていいよね、羨ましいよね…。私も一緒に上手く活躍してくれればいいんだけど…
だけど私が主人公の短編があって少し嬉しいな、私……GJ、ホントにGJ……(グスッ)」
真名「はははっ……愚痴なら付き合うぞ?後で超包子にでも行こうじゃないか?」
美空「HAHAHA!ありがと、じゃあ後で連絡するっス。」
美空「じゃあ私は帰るか、ココネの世話があるし……(ビュンッ!!)」
刹那「お嬢s……あれ?今何か清清しい風が通り過ぎたような……」
真名「あれ?私は今誰と話をしていたんだ……?」
出席番号二十九番 雪広あやか
【青】【???】
【???→
まき絵と遭遇、仲間探しを決意する】
真名「雪広か。」
刹那「まき絵さんと合流をしたものの………何かあったな、多分……」
真名「だな。強気な態度が失われているというところを見ると間違いなく人の死を挟んでいるのだろう。」
刹那「人の死を看取ったのか人の死体を眺めたのか、どっちかだな……」
真名「前者の場合はおそらく那波にあたるな。ある可能性がないわけでもないな。」
刹那「後者の場合は誰と絞ろうとも可能性が多すぎて厄介だな。今のところはわからない……」
真名「ただそれを経験して今だに正気を保てているのは委員長としての評価に値するな。おそらくその一件で心は弱くなったものの…」
刹那「心が折れたわけではないからな。流石いいんちょさん、尊敬です。すごく尊敬です。」
真名「刹那は近衛が死んだら世界の終わりだもんな?
いや、会えないだけでそれなんだから死んだとあっちゃグランドクロス的な何かが発生したかの勢いじゃないか?」
刹那「おおおおおお嬢様〜!!!!」
真名「黙れ。(ジャキッ)」
刹那「うっ……米神に銃を突きつけるな、しゃ、洒落になってないぞ……」
真名「ふん、なら続きを素直にやるんだな。」
刹那「くっ……じゃ、じゃあそうするか。尊敬するのは恐らく辛いことがあっても心が折れなかった。
それで狂気系マーダーになる確率は大幅に減る事になるな。」
真名「ただ今更ながら気付いたが那波が死んだというのを定説にするのは酷くないか?実はただ友情の決壊なだけかもしれないし…」
刹那「そして那波さんが狂気マーダー化……ありだな。というかあるかもしれない。」
真名「さらに釘宮を殺して長ネギをゲットし阿修羅が降臨すると…」
刹那「まあ狂気マーダーや阿修羅はないにせよ友情の決壊で凹んでいたというのはあるかもしれないな。」
出席番号三十番 四葉五月
【赤】【???】
【初等部調理実習室にて亜子と遭遇→
襲撃に遭い刺殺される】
刹那「古と同じ様に残酷な感じだな……」
真名「古、ハカセ、五月……あれ?超包子にいるような面子がガンガン死んでいるなぁ?」
刹那「何で少し楽しそうな言い方で言うんだよお前は……」
真名「ただこっちでは那波と比べて他にもうネタがなくて何もいう事が……」
刹那「四葉さんを呼ぶにせよいい感じに会話が出来ないだろうしな……」
真名「…………」
刹那「…………」
真名「…………」
刹那「……だから、次。」
真名「ん?お前が次の言葉を出せよ。」
刹那「………ああ……」
真名「…………」
刹那「…………」
真名、刹那「………はぁ……」
初めてのリアル遭遇
出席番号三十一番 ザジ・レイニーディ
【青】【大なべ】
【屋上にて鳴滝姉妹と遭遇→史伽の頭を撫でる→仲間と判断する】
真名「二部連続癒しキャラ獲得のザジだな。」
刹那「みかん、お花、大なべ……最近歴史がいいな。結構最近の傾向は気に入ってるぞ?」
真名「しかし癒しキャラは三人が多すぎる気がするな…
…何もないまま三人が生き残るのは少し癪というか何というか納得が出来ん…
そこは切り捨てられるか何かしてほしいものだ…」
刹那「お前はアニメではあんなにナイスコンビだったのにそんなのもどうでもいいとぬかすか。」
真名「え?ああ、済まないな。過去はあまり振り返らない主義なんだ。いい意味で。」
刹那「何というか言葉でいえば私より上手く斬り捨てられるんじゃないか?精神的に斬るのと物質的に斬るのを掛けて……」
真名「……五点。」
刹那「………お前っ………」
真名「しかし場所という面から考えてもまだ誰と遭遇しどうなるかわからないんだよな。」
刹那「癒しキャラはどういう風に動いてどうなるかはまったくわからないからな………」
真名「ギャグ系統だからシリアス物とは無縁とも考えさせられるが………」
刹那「一応バトロワだからな。どうなるかはわからないぞ。」
真名「さて、次回は第19部の完結時のような作品投下が遮られたときに会おう。」
刹那「もしかしたら他の部のネタバレなし解説編もやるかもしれませんが……」
真名「配給武器データ、殺害回数、遭遇回数などネタバレ有りの奴のほうがいいんだが投下の仕方に工夫をしないといけないからな。」
刹那「私もサイトを作る力を身につけたいな、とずっと思ってるよ…というかうpロダに投稿する事にしますよ。」
真名「さて、最後にラジオらしくリスナーの皆からのリクエストでお別れしよう…。
このせつな意味に近いのを探したが中々見つからないな………(ボソッ)」
刹那「ん?今何か言ったか、龍宮?」
真名「いや、何でもないさ。」
刹那「しかしネタが多かったな、今回……反省反省………」
真名「ところどころに入れた元ネタ全てわかった奴は私と一杯のみに行かないか?といいつつタイトルコールだな。」
真名「真名と」
刹那「刹那の」
真名、刹那「ネギロワ傾向分析第二弾各部解説編っ!」
刹那「第19部実況解説編!」
真名「終了だ。」
『うまく言葉にできな〜いけど〜♪ 胸の深く君を求めている〜♪ 希望の遥か彼方 迷いない二人の姿が見える〜♪』
見てくれた奴らに感謝!そしてまたいつか会える日に続く……
追伸:
刹那「これにて投下終了。GJや乙、支援などしてくださった方々に感謝です。
今日の投下文にくだらない会話が多かったのは正直予想がつかなかったわけで……申し訳ないですorz
それではまた会うとき、完成するまで失礼させてもらいます。」
>>323でニヤニヤしたのは俺だけで良い。
というか動画作ってくれ!傾向氏なら良いの作れるはず!!
乙でした
乙です。
>324の風香のとこの最後の刹那のセリフの「謝れ、〜謝れ!」を「絶望した、〜絶望した!」と読んでしまったorz
千鶴「あら?私だけ紹介がないわね…傾向分析、ちょっと来なさい。オホホホ。」
(ネギを片手に傾向分析氏は奥の部屋に引きずられて行く)
乙!!!今回も楽しめました^^
真名「しまっ……!!?済まん、那波っ…!!」
刹那「はぁ……作者はおそらく命がないだろうな……投下飛ばしちゃうとはなんてうっかり…orz」
出席番号二十一番 那波千鶴
【赤】【???】
【現在詳細不明】
刹那「唯一何も出てないという悲劇のキャラだぞ。」
真名「最初の説明から出てないキャラは二章で主人公視点でいい感じになるんだな、と踏んでいたがこいつだと違うみたいだな。」
刹那「断言するなよ……わからないだろ!?
もしかしたら作者19さんが那波さんを嫁と言えるような方だという可能性だってあるだろっ!!?」
真名「いや、ないだろ……。私的には雪広の過去でいつの間にか死んでいるというパターンだと踏んでるんだが……」
刹那「本当に予想が元も子もないというか残酷と言うか主観で捕らえすぎと言うか………」
真名「いいだろ……そうしないと予想も何もないしな。」
刹那「というか予想のしようがないから話を変えるが……嫁といえるキャラを持っている作者さんはおそらく書くのが大変だろうな。」
真名「活躍を無性にさせたいとか考えると贔屓じみた展開になるし『何でこいつばっか出るんだ?』って読者からも読まれやすいからな。」
刹那「途中で殺すと惨いことになるからな……
いっその事見せしめポジションでそいつのイメージ、人物像を崩さずに殺すのが愛かもしれないな。」
真名「お前が愛とか使うなよ……生生しい…」
刹那「なっ、生生しいとか言うんじゃないっ!?何で私だと生生しいんだっ!?」
真名「だって部屋で毎日『このちゃん愛してる』とか言ってるぞ?
ってこのラジオで私が真顔で言えば公式設定でもいけそうなイメージが刹那だし……」
刹那「うわぁぁ!!?やめろ、そんな設定やめてくれ〜!!?///」
真名「しかし平和だな……言っても大丈夫そうじゃないか?おb……」
ガタンッ!!
刹那「……ど、ドアに誰かいたか?今……」
真名「おい、ドアの向こうに魔眼が反応をしているぞっ……!?」
刹那「や、やっぱ油断はいけないという事だな……即死をさせられたら洒落にならない……」
???「…………………」
3Aの裏ボスの投下を忘れるとは…傾向さん死んだなw
というわけで本当に失礼したorz
今度こそ投下終了。また会う日まで失礼します……
では、こんな時間に来た訪問者の相手をしてから寝ることにしますかね…一体誰だろ…ネギ持ってるけど…
gj
傾向分析氏の小ネタ好き…
>338-342の流れ吹いた……
ちづ姉おそろしや………
乙。次回も期待してますよー!
動画是非作って下さい!wktkしてます!!
18氏&傾向氏、乙です。
そしてGJ×10です!
18氏は流石という感じ。
他の短編もどれも面白かったけど個人的には今回の短編で1番好きかな。
あと傾向氏、4日間お疲れ様です。すっごく楽しめました!
灰さんはもうこのスレ見てないのかな…
なぁこのスレの長編って良し悪しあるけどこのせつって絶対泣けるよな。
なんか最近涙腺緩くていつもこのせつのとこで目がうるうるしてしまうんだけど。
確かにこのせつは感動シーン多いな
最後2人が生き残って刹那が自殺したのは(何部か忘れた)思わず泣いたな
6部は俺のバイブル
あれのおかげでネギま信者になりますた
確かに6部はヤバいくらい上手かった・・・
俺も
>>350の部のこのせつ好きだ。読んでて悲しくなったけど感動した。
いいんちょが悲しそうなのは放送聴いたからだと思ってたけど、
傾向分析のお陰で無知な俺にも伏線が把握できたぜ。
まとめが3人、傾向分析、ハイレベルな絵師が数人、動画作れる人、AA作れる人…
揃ってるなw
特に絵は投下される度に凄い盛り上がるな。
ところで
>>299って誰かな?
「また」って言ってるから過去に書いてた人だとは思うけど
>>356 ん〜ただの表現じゃないかな?あるいは灰氏の事か・・・
飴玉氏は某板の絵師さん。飴玉氏の絵は本当神。楓の絵描いた人の新作もまた是非見たい。2人とも神すぎ。
わぁ、居ない間にたくさん素敵な作品が投稿されてる。
自分の作品の分析は嬉しいです、傾向さん有難うございます。
スクーリングから戻ってきました。
今日から投稿再開します。
三十五、 <<魔法の紙切れ>>
「綾瀬さん、見て。あやかとまき絵さんだわ。」
数分前に開いた重たい扉には内側から鍵を掛けられている。
そして薄暗い室内には錆びたボール籠、埃の被った平均台、何枚も積まれたマット。
ここは初等部体育館の用具倉庫。
空気の入れ換えがあまりされていないためか、何となく息苦しい。
だから少しでも酸素を取り入れなければと極僅かに窓を開いて外を眺めていると、
堂々と窓の外を横切るあやかと、その後ろに隠れ四方の様子を窺うまき絵を発見した。
千鶴は指をさしたまま、窓から死角になる壁際に張り付いた状態で座っている夕映に知らせる。
「…その組み合わせでしたら、恐らくゲームには乗っていませんね。」
赤組と青組。
関係無しに共に行動しているということはどちらにも戦意は無いのだろう。
夕映は壁と背中を密着させたまま立ち上がり、
背伸びをして少し高い窓縁に両手を乗せ慎重に顔を覗かせた。
「……仲間は多いほうが良いと思うのだけれど。あの二人なら同じ考えよ、きっと。」
「…そうですね、私もそう思います。」
この二人の考えていることも一致していた。
最初は全く別の考えを持っていたのだが、千鶴の考えが変わったのだ。
だからこうして最悪な出遭い方をした後でも一緒に居て互いを支えあうことができた。
数時間前――
「な、お、落ち着くです、那波さん。」
のどかとハルナのことを考え涙に暮れていた夕映の隙をついて、
両手の自由を奪い地面に彼女を組み敷いているのは那波千鶴だった。
このときの千鶴の表情は恐ろしいほどに"無"であった。
能面が張りついたような笑みを浮かべてはいるが、感情は無い人形のよう。
そもそも二人は赤組同士。ゲームに乗っていたとしても何故こんな行動を
取るのか、夕映にとっては全く理解することができなかった。
夕映が千鶴の行動の邪魔をしたのならわかるが、覚えは無い。
「何故こんなことをするですか!?離してください!」
「……赤組の皆を殺して、夏美に生き残ってもらうのよ。」
それはもう淡々と、躊躇いも無く言葉を並べるものだから、
一瞬それが善行だと思ってしまい、夕映は抵抗を止めてしまった。
だが千鶴が自分のバックを探りだすと"殺される、逃げろ"との危険信号を
出し始める脳に身体がようやく反応して、再び手足を激しく動かした。
「いけません、いけません!そんなことをして村上さんが喜ぶとでも思ってい…!」
「うるさい。」
夕映の鼻先に吐息が触れ、頬を千鶴の長髪がくすぐる。
こんなに間近で氷のような面を直視すれば、迫力に圧し負けるのは当然だった。
「すぐに楽にしてあげるからね、フフ。」
無理だ。もう夕映は考えることも逃げようともがくこともできなくなった。
恐怖に身体を拘束されて、衝撃を恐れて瞼が落ちる。
最期にハルナに謝りたい。
あんな思ってもいないことを言ってしまったこと。
本当の気持ちを最後に彼女にだけは知っておいてほしかった。
ずっと、死んでもずっと親友で居てねと。
視界を黒に染めて数秒が経ったが、千鶴は一向に行動に出ない。
それどころか動くことさえ止めているらしい。何の振動も伝わってこなかった。
一体どうしたのか?何が起こったのか?
夕映は怖々と、薄く、瞼を持ち上げた。
「……那波…さん…?」
「……。」
馬鹿みたい、と涙を零しながら千鶴は支給された武器を見つめながら呟く。
なるほど、彼女は冷静に見えて実は取り乱していたのかと夕映は納得する。
何故なら"武器"は"武器"ではなく、ただの紙切れだったからだ。
武器の確認もせずに、ただ夏美を護りたいという気持ちをぶつけてきたんだ。
何とも哀れな話だ。
「あ、あの……。」
千鶴の身体の力が緩まったため、夕映が上体を起こし千鶴がずっと見つめている"紙切れ"を覗く。
「……これは………懐かしい、ですね。」
夕映の見ていた位置からはただの"紙切れ"だったが、
ここから見ればその"紙切れ"が"写真"だということがわかった。
それも、ただの"紙切れ"ではなく、人の気持ちに変化を起こす不思議な"紙切れ"。
「………ごめんなさい。どうにかしてたわね、私。」
「……いえ。」
一転した態度に戸惑いながらも、千鶴から逃げようとはしない。
写真に映っている光景には覚えがあった。
それには千鶴が、夕映が、今戦っている最中の皆が、笑顔で映っている。
新学期、ネギが赴任してきて一ヶ月経った頃。
机を両端に寄せて黒板に皆で並んで、記念として朝倉が撮影したものだった。
この時は残りの皆との生活に期待を抱いていたり、
卒業という別れの日に近付く日々が少し侘しかったり。
とにかく3−Aを愛していた。
それなのにどうして千鶴の心はこんなにも簡単に壊れてしまったのだろうか。
確かに夏美を護りたいという気持ちが正直なもの。
だが、人の命を奪うという方法を選んで、果たして夏美は喜ぶだろうか。
こんな純粋な笑顔を浮かべられる夏美が、大切な仲間だった人たちの死を喜ぶか?
「……私は、このゲームを止めようと思っているです。」
「……。」
「那波さん、村上さんを…皆を救いたいのなら、私に協力してほしいのですが…。」
襲われかけたとはいえ、夕映は無傷だ。
それに一時的に正しい判断ができなくなっていただけだと今の千鶴の表情が証明している。
だから夕映は千鶴に協力を頼んだのだ。
「……有難う。」
千鶴はその手を取った。
この写真にある、みんなの笑顔を護るために。
――…
「私たちも戦う気などありませんわ。」
「では、できるだけ周囲に注意を払い誰にも気付かれないようこちらへ来てください。」
窓越しに小さな声で会話をする三人を見つめる千鶴。
そして、温もりを感じる笑みを浮かべた千鶴の胸ポケットには写真。
皆、願っていることは同じなのだ。
笑顔は戻り、仲間が増えた。
【綾瀬夕映/赤】
[状態]健康
[武器]ベレッタM92
[思考]
1/のどか……。
2/ハルナ……ごめんなさいです。
3/千鶴と協力し、皆でゲームから脱出する。
【佐々木まき絵/青】
[状態]健康
[武器]?
[思考]
1/仲間を捜す。
2/あやかの心配。
【那波千鶴/赤】
[状態]健康
[武器]集合写真
[思考]
1/"皆"を救う。
2/皆でゲームから脱出する。
【雪広あやか/赤】
[状態]健康
[武器]?
[思考]
1/皆とゲームから脱出。
2/仲間捜し。
3/?
三十六、 <<助っ人登場>>
(ふざっけんなァー!)
ガサガサ
木々で会話を楽しむ小鳥たちの邪魔をしては、
背後を振り返り追いかけてくる人物の調子を確認。
長時間の鬼ごっこから脇腹に痛みを感じ荒くなった息を整えようとすれば逆に悪化し咳込んだ。
元々運動が得意でない千雨の身体には限界が来ているはずだが、
今足を止めれば殺されてしまう。死ぬのはごめんだ。
傷ついた亜子を放置することなんてできなかった。
常の冷めた態度は痛む良心に負けて、千雨は別チームの亜子へと手を伸ばした。
大体あの気弱だった亜子がこんなにも豹変してしまうなんて考えられなかった。
人を信じた、その結果がこれだ。
もう誰も信じない!
もう誰も助けない!
「くっそォォオオオオ!!!!」
手の甲から肘に掛けて切り目を入れられた右腕を一瞥して、
応急処置をするために一番近くの初等部保健室へと急ぐ。
あの時、頭を庇いながら即座に後退したため、
幸い傷は浅いものだったが、せめて止血くらいはしておかなければ。
道では無い経路を無理に通って、飛び出ている木の枝が千雨の頬を引っ掻いていく。
「大体、アイツはこんなおっかねーキャラだったかよ!変わりすぎだろ。」
クラスメートの中の少ないツッコミキャラに命の危機を感じながらもツッコミを忘れないのは、
それほど相手の変わりように驚いたからだ。
血が苦手だと言っていた亜子が、血だらけで包丁を持って追いかけてきているのだからそりゃあ驚く。
――そして草を掻き分けゴールが見えたところで何かとの接触。身体への強い衝撃。
曲がり角、女と男、偶然の接触。
"ごめんなさい" "こっちこそ"
女が落とした荷物を、互いが拾おうとし手が重なる。
…という条件が満たされていれば、ベタではあるが素敵な出逢いを期待できただろう。
「ぐはぁッ!」
「ぶへぇッ!」
しかしそうはいかない。
色気の無い二つの声が重なり、千雨は顔面から地面に突っ込んでいった。
勢いで土を掘る千雨の腹部にズザザザ、というギャグ漫画じみた効果音が乗せられる。
一方、ぶつかられた"被害者"も尻餅をついて痛みを感じる部分をさすっていた。
「お前はちゃんと前後上下斜め左右を確認しながら歩けバカ!」
―――とんだとばっちりである。
前方不注意はお互い様のはずなのに、何故自分だけがこう責められなければならないのか。
ここはお互いが頭を下げ合うことろではないか。
「何よソレ!飛び出してきたのはアンタでしょうが!」
「う、うる……!」
ガサガサッ
来た。
音が聞こえなければ状況を忘れて口喧嘩に没頭するところだった。
「逃がさん!!」
「え゛。」
明日菜は素っ頓狂な声を上げて、狂ったように包丁を振り回す人物へと目を向けた。
変わり果てた亜子と、真っ赤に染まった亜子の制服。
染まったというより、元から赤い糸で縫われていたかのようだ。
違和しか感じられない亜子の生気の抜けきった表情と、瞳を宿していない瞳。
白衣の天使という亜子のイメージが、一気に崩れ去った瞬間だった。
死に追い込まれた途端、パニックに陥ってしまった人は必ずドジを踏む。
千雨は再度亜子から逃れようとするが、今度は接触時に落とした自分のバックに躓き転んだ。
そりゃあもう勢いをつけていた分物凄く派手に。
膝は擦りむけ鼻は地面に強く強打。度の入っていない眼鏡は清清しいほどに前方に、
まるで翼でも生えているかのように羽ばたいて、呆気なくわれた。
その光景を見ていた亜子が口端を歪ませ、必死になって逃げようとした千雨に向かって包丁を投げた。
「千雨ちゃん!」
「……!!」
その場から動けなくなった。漫画、ドラマなどでよくある話だ。
前方から車が来ているのにもかかわらずポーッと立ってることしかできない。
その度に"逃げればいいだろ"と突っ込んでいたが…。
なるほど、動かないのではなくて、動けなくなってしまうのか。
長年抱いてきた疑念に対する答えを、ここで漸く習得した。
そして死を覚悟したかのように、千雨は目を閉じて衝撃を待つ。
しかし、衝撃の代わりに何かが破裂した音が響いて千雨は我に返って振り向こうとする。
「千雨ちゃん振り向いちゃ駄目!逃げるわよ!」
「…え?」
「催涙スプレーを盾にしたのよ。運良いことに風向きはあっちを向いてる、だけど振り返ったら意味が無いでしょう。」
バカレンジャーの一員とは言えない言動に千雨は唖然とする。
クラス一の馬鹿が、"風向き"などと言っているのだ。
「成長したな。」
「う、うるさい!良いから走る!」
娘の成長を喜ぶ父親のような台詞に、明日菜は怒鳴った。
何がともあれ命は助かった。二人は千雨の腕の手当てをするために初等部保健室へと向かった。
【和泉亜子/青】
[状態]健康・精神崩壊
[武器]包帯
[思考]
1/血や!
2/相手チームの隙を突く。
3/作戦成功や!
【神楽坂明日菜/青】
[状態]健康
[武器]無し
[思考]
1/ネギたちの代わりに、私が皆を護る。
2/信頼できる仲間(あやか、刹那、木乃香など)との合流。
【長谷川千雨/赤】
[状態]健康・多少の疲労・右腕軽負傷
[武器]拡声器
[思考]
1/ふざけんなー!
一話一話が長くなってきたので今回はこれだけにします。
では。
乙です
19氏おかえりなさい、そして乙です。
ちづ姉ついに登場で一通り全員登場したかな。
もう散っちゃったキャラも居るけどw
明日も楽しみにしてる……が、明日は俺が家に居れないんだよなorz
まぁ明後日まとめて読めばいいんだけどw
乙です。待ってました!
373 :
別館まとめ:2008/01/25(金) 22:34:59 ID:???
作者19様、傾向分析様、飴玉様、作者18様
その他短編を投下した皆様、乙です。
数日ぶりにやってきた別館まとめです。
明日、明後日と別館の更新を行います。
保管するネタはたっぷりあるし・・・。
374 :
別館まとめ:2008/01/25(金) 22:37:54 ID:???
>>333 ネタバレ有りの傾向分析なら私が『ネギロワ探検部』で
やりたい事と被るかも・・・。orz
傾向作者さんがやるとなると勝ち目はないし、企画倒れか?
ま、ネギロワ3周年を記念して裏でこっそり作るだけ作ります。
なるべく傾向作者さんと違う切り口で作っているつもりだけど
ネタが被ったら、ごめんなさいということで・・・。
>>301 飴玉さんを始め、みなさんアップローダーがあった方が
良いという意見が多いから、そろそろ考えようか。
私も専用のろだがあったほうが楽だしw
GJ
ちうちうちちう可愛いよ…(;_;)
乙。ところで19氏が投下し終わるまでに完成しそうな人はいるのかな?
まだ全然完成してないんだけど、迷ってる。タッグマッチ系のネギまロワ。
このまま真面目路線で行くのかギャグ路線でいくべきなのか。
俺はシリアル路線で少しギャグをまじえてる。
後15話くらいで完成だが62話で止まって1週間くらい手つけてない‥‥
でもこの4日多くの作品、絵を見て創作意欲わいてきた
乙
写真のとこが自分が書いてるやつと被ってしまった…
でも明日の投下がまた楽しみで仕方ない
今日の投稿始めます。
三十七、 <<赤組青組>>
放送で発表された中に木乃香の名前が無かったので正直少し安心した。
それは刹那がずっと木乃香のことを心配していたから、仕方が無いといえば仕方が無い。
だがクラスメートが消えていってしまっているのも裏切り者が居るのも事実。
そしてその事に対し言葉にできないほどの悲しみを感じている人が居ることも知っている。
だから"お嬢様が生きていて良かった"なんて本音をポロリと零すような失態は間違っても起こさない。
そんなことをすれば隣で泣いている裕奈に対して、天国のアキラや皆に対して失礼だからだ。
それにこのか以外の人間の死をどうも思わないような冷酷人間というわけではない。
刹那にだって侘しいという気持ちはある。
ただ、木乃香が存在していてくれているということで気持ちがほぐれただけだ。
二人はあれから一度も休憩を取らずにそれぞれ逢いたい人を捜して歩いている。
「…全然、誰も居ないね。」
歩いて数時間経つはずなのに、相変わらず誰かを見掛けることも逢うこともできなかった。
もしかしたら皆、恐くてどこかに隠れてしまっているのかもしれない。
「そうですね…。もう一度、中等部へ戻ってみましょうか?」
「中等部…か。ここからは結構遠いから、もしかしたら途中で誰かに逢えるかもしれないしね。」
ドォォオン!
「え?」
銃声が響くと、突如足に力が入らなくなり身体を支えることができず、裕奈は倒れた。
心配する時間も安否を問う言葉を掛けることも、状況が許してくれそうにない。
銃弾が飛んできたのは裕奈の左手側から。
刹那がその方向を睨みつけると付近の草木が揺れた。
「誰だ!!」
以降、反応は無かった。
まともな武器が無い今、深追いをするのは危険だと相手に近付こうとはしなかった。
そしてゲームに乗ってしまった愚か者は誰かと、刹那はずっとそこを視点に置いたまま動かない。
ドォォオン!
「ひッ……」
裕奈を狙った第二の銃弾は刹那が裕奈の首根っこを掴んで身体をずらしたことで逃れられた。
何の抵抗もないことから刹那たちに戦う術は無いのだろうと判断したのか、
襲ってきた犯人は平然と二人の前に現れた。
そして震える子犬のように、裕奈はその犯人を見据えた。
「くぎ…みや…何で……。」
草陰を揺らして正体を現したのは、3−Aの中では常識組に入るだろう円の姿。
彼女に一体何があったのか。確実に何かがあったことはどす黒い瞳が物語っている。
過去に円がこんな目をしたことがあっただろうか。
「何で…?」
顎を上げて首を斜めに、目を剥き裕奈を見下して、ハハと乾いた笑い声を上げる。
今の円にとって"何で"という問いは愚問以外の何者でもなかった。
「私は青組だもん。赤組を殺すのは当たり前でしょ?私は間違っていないよ。」
完全に自分のやったことを正当化しているのだから、説得は通じない。
「……何があったのかは知りません。その考えも……否定はしません。
ですが、間違いでも正当であっても、裕奈さんを…3−Aの皆を裏切るようなことは私が許しません。」
ライフルを構えられようと、対抗できる武器が無かろうと、
刹那の意思に変化は無かった。生きるためだろうが何だろうが、誰かを失いたくはない。
「私は正しいんだよ。」
「…ですから、」
「間違ってんのはアンタたちでしょう。」
次第に早口になっていく円のライフルを構える腕が小刻みに震えだした。
恐怖からではなく、それは怒りから。
「私は間違ってない!」
ライフルが、円の前に立ちはだかる刹那の顔面へと向けられた。
震えは止まっており、確実に目標は刹那に定められている。
「アハハハハハハハ!!!!」
狂った笑みを見た、その時響いたのは第三の銃声。
パン
【明石裕奈/赤】
[状態]左腕を負傷・利き足に銃弾を受ける
[武器]スカーフ
[思考]
1/できればアキラに逢いたい。
2/刹那に感謝。
3/青組でも刹那は信じる。
【釘宮円/青】
[状態]健康・精神崩壊
[武器]長ネギ・ライフル
[思考]
1/私がアキラと古菲を殺した。
2/私は間違っていない。
【桜咲刹那/青】
[状態]健康
[武器]救急セット
[思考]
1/無意味な殺しはしない。
三十八、 <<今度こそ川を>>
第三の銃声。
それは円が発砲したことによって響いた音ではなかった。
なぜなら倒れたのは刹那でも裕奈でもなく、銃を構えていた円だったからだ。
右足から流れる血が、地面を流れて刹那のつま先に触れた。
――― 一体誰が?
「龍…宮……。」
建物の影から堂々と銃を構えたまま出てきたのは龍宮。
銃口からは煙がゆらゆらと楽しそうに踊りながら天へ昇っている。
「さて次はお前の番だ、刹那。お前は青組だったな。」
「……。」
向けられた銃口、引き金に触れる龍宮の指。制服に付着した、何者かの血痕。
円と龍宮との間には距離があるため、円の返り血ではないことは確か。
―――では誰の?
先ほど放送にて呼ばれていった名前。
その中に龍宮が殺した人が、居るのだとしたら…。
「貴様……誰を…。」
「大学では葉加瀬聡美を。あとは初当部旧校舎で、」
躊躇うことなく、滑らかな速度で挙がった場所と名前。
そして最後には、
「"大河内アキラ"を撃ったが?」
アキラを、殺した。
裕奈の瞳には、
「アアアアアアアアアアアア!」
――怒り。
足から垂れる血を無視して今にも転びそうな足取りで円が握っていたライフルまで走る。
相手が赤組だったらめその間龍宮は攻撃を仕掛けるか迷ったが、もちろん銃を向けた。
なぜなら赤組に勝利をもたらす前に自分が死んでしまっては、二人の人間を殺した意味が無くなる。
生きるために三人を殺したのだから。
「明石、お前は赤組だ。だが、引き金を引いた瞬間。お前を敵と見なしこちらも遠慮なく撃たせてもらう。」
「……アキラのッ…。」
龍宮からの忠告を裕奈は、
「いけません裕奈さん!」
「仇だァァァァア!」
無視した。
ドォォォン!
パン!!
だが射撃技術に劣っている裕奈が、射撃技術は達人級の龍宮に適うはずはなかった。
胸を銃弾で貫かれた裕奈が見ていた世界が歪んで、真っ暗になった頭の中に浮かんできたのは―――
ドォォオン!
(アキラ……。)
「何ッ!?」
最後の最後で、親友を想い撃った弾。
龍宮もまさか相手がまだ銃を握っていられるとは思わなかったので、
左胸を貫こうとした銃弾をギリギリで避けたことにより遅れてきた左腕にはポッカリと穴が空いた。
「くッ…。」
よろめいた。
自然に上空へ寄せられた視点を、素早く裕奈の方へと戻す。
だが裕奈の身体は見えなかった。視界いっぱいに見えたのは刹那の顔だけ。
一気に距離を詰められた龍宮は何かに弾かれるようにして倒れそうになるが、
背が地面に触れる瞬間に即座に体勢を整え、地面を転がった。
案の定、起き上がれば横からは刹那の速くて重いだろう蹴りが飛んでくる。
その攻撃を読んで龍宮は頬の前に構えていた左手で刹那の足首を掴んだ。
そして銃を、とはいかなかった。
それはカウンター。龍宮が掴んだ右足を軸に宙を回転する。
所作で解けた龍宮の左手、きっと裕奈の攻撃が命中していなければこの技は完成しないだろう。
刹那は両足を龍宮の首を挟むと、重力に従って落ちていく頭を両腕で支え、
同時に両足を振り上げ龍宮の身体を吹っ飛ばした。
「ぐッ!」
葉と葉がぶつかり合って音を立てた後、龍宮は木にもたれかかった。
ダメージは受けたが、すぐに右手に持っていた銃を刹那が居た方へと向けた。
だがもう、刹那も裕奈も、更には円とライフルもそこには居なかった。
(逃げられた……か。)
「……桜…咲………さん。」
「……。」
世界樹広場に繋がる草むらを無理やり突っ切る刹那に抱えられた裕奈が重たい瞼を開く。
その瞳には涙。
「せっかく……一度助けてもらったのに…結局は……死んじゃうんだ…ね。」
「裕奈さん!」
「…良いんだ。やっぱり…人を殺すのは……恐いし…アキラも…望んでないと思う…。
だから……最後の一発…。あれだけ……で、も………少し…満足…かな…?」
「……裕奈、さん…。」
「今度は……ゆっくり、眠らせてね。」
瞳を揺るがす刹那の胸の中で、裕奈は息絶えた。
【明石裕奈 死亡
―─赤組残り11名
─―青組残り13名】
【釘宮円/青】
[状態]精神崩壊・右足負傷
[武器]長ネギ・ライフル
[思考]
1/私がアキラと古菲を殺した。
2/私は間違っていない。
【桜咲刹那/青】
[状態]健康
[武器]救急セット
[思考]
1/無意味な殺しはしない。
【龍宮真名/赤】
[状態]左腕負傷
[武器]コルトM1903
[思考]
1/生き残る。
2/そのために青組メンバーは皆殺し。
ではまた明日。
乙。円(´;ω;`)
おつ
良い展開になってきたな
393 :
マロン名無しさん:2008/01/26(土) 21:26:25 ID:Z0YAPv2U
ゆうなあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ
乙です
乙です
ゆーなが…(´;ω;`)
せっちゃんとゆーなの百合が見られると思ったのに
397 :
別館まとめ:2008/01/26(土) 22:46:27 ID:???
作者19様お疲れ様です。
ゆーな、死んだ・・・・。
別館を更新しました。
☆別館更新情報 2008/01/26☆
・『お宝発見?絵画展示室』
No39〜No45を新規保管
作者欄を作者不明 → マロン名無しさん に変更。
・『ネギロワAA帝国』
木乃香、ハルナ、刹那、まき絵、真名、超、楓、千鶴、史伽を新規保管。
・『ネギロワ倉庫』
17スレ目を新規保管。
その他、トップページのロゴを修正版に変更しました。
『お宝発見?絵画展示室』については手持ちの画像を全て保管しました。
今後は新規投稿分のみの追加となります。
AAの風香と五月が見当たらないけど無かったっけ?
全員分あったと思うけど・・。詳細を知っている方が居たらご連絡ください。
別館まとめ氏乙です。
もしないなら俺作ろうか?風香と五月どっちが良いかな?
別館氏GJです
絵展示はページによって朝倉とさよの会話が違うとこに今気付いたw
細かいとこまでこだわってて尊敬します。これからも頑張って下さい。
401 :
別館まとめ:2008/01/26(土) 23:06:21 ID:???
>>399 全員分飾りたいので風香と五月の2人をお願いします。
とりあえず、風香優先で作成して頂けると嬉しいです。
自分にAA作成能力が無くて申しわけない・・・orz
>>401 いや別館氏は十分すごいですよ
今後も更新頑張ってください
作者19氏、別館まとめ氏乙です
ゆーなが死んだ……
って、前々から流れみたりして思ってたんだがこのスレの住人結構ゆーな好きが多いだろw
好きだけど嫁はのどかだぜ><
>>401 いやいやあんたのおかげでかなり助かってるよ。別館は今1番良い機能を果たしてる。だから1〜3みたいにいなくならないでね
>>403 ゆーなはこういうSSだと良い方にも悪い方にも動かしやすいからね
>>401 書き下ろしじゃなくてごめん。手抜きとか言わないでw
_,,.、,
>´ー-y-'''"~´'''´~"ヽ、,イT∠二
''"/::::::l/´::::::/:::::::::::::i,::::::::`:、ル入
/::::::,/::::::l´/:/l:::::::l:::l:::::i,::,::`、::::`:、
.r':::::/.l::::l:l::∧l l:::::::ll::l.i,:::lい::::l、::::::゛、
l:::::/ l::::l:l:lーt:、'、::::,' リ-lナl:l:::::l 丶:::゛、
. l::::/ ゛.、::lN_,;:-、ヽ:l ,,.-、..,lノ:丿 `:::l ◆ I N T E R M I S S I O N ◆
l::l´ ∧l「P;;;l'´ ' `P;;,l'ソノ::l .l:l
l, ゝl_丶~ 丶 , `_ィ´ノ' ,l XXII Narutaki Fuka
゛ .`ヽ、.,,  ̄ ,,.;-''´
━━━━━.,,/[ソロモン6]、 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
//.l. \/ ,l`;、 Welcome to Negima Battle Royale.
,,-'" / l./;;\,l l, \ "When They Cry...?"
ィ´ └、_l. l;;;l. ,l、/ λ
./.l ィ´.l, l;;;;l ,l > ./ l,
おいおい仕事はえーなw
まだ20分しか経ってねぇぞwwww
406氏乙です。
はえーwwww
超GJなんだぜ!!こういうスキルを持ってる人は尊敬しちゃうぜ。
俺は絵も下手だしAAやHPも作れないから乙とコメントするしか出来ないのが悔しい
ダメなやつは何をやってもダメ
>>410 まだSSを書くというのが残されているではないか
乙
その一言が積み重なって良いスレになるんだぜ
作者19乙
あと何日くらいで終わるの?
調子に乗りましたすみませんもうしません
,-─‐‐-、 ⌒ ミ
,,−,、r. ヽ ミ
ミ '|__超包子__|ヾ :ミ
{: ノ ゝ__.ノ,;}ヽ 肉 I N T E R M I S S I O N 肉
`−{ oヽ __ o } \
ヽ {;;;;;〉 /ハ ヽ、 XXX Yotsuba Satsuki
丶ォ-ヾ=イ/ ミ i
━━━━━━━━━|\ `-- j ━━━━━━━━━━━━━━━━━━
/ 入 _ ィ、 イ
/ / トニ キヽ ヽ Welcome to Negima Battle Royale.
/ / ハ干 r‐{ヽ `、}
クハハ{ { ヾ / | 〉 | "Shape your own destiny!"
| ハ l { l
〈 〈 丶 i| /
\ ) \ y /
j | \ノ l
とノ / {ヽ
(rニヽ 〉 ヽ
/ 7ノ \ ',
,/ / ', .l
_ ,, −"´ ,/ 〉 l
―――――― ' " ,〃 { i 〉
ヽ、_ _ ,−"´ luuuノ
` −---− "
ちょ
さっちゃんが
>>417 ちょww
さっちゃんは1番人殺した回数少ないんだぞwww武器持たすなwwwwww
1スレから読んでて今7スレ読み終わったけどなんで作者1の不正に気付かなかったんだ?
どうみても自演しまくりじゃないか。1の時だけ映画化だとか作者〇より良いとか…
後9部を叩く方向に自演で持っていったのも作者1だろ?普通に9部良いのに…
それにしてもコアラ五月わろたwwwwwwwwww
>>417 その昔短編でクロスボンバーをやったコアラがおってな……
さっちゃんて長編だと1度毒を盛っただけだよね
421 :
別館まとめ:2008/01/27(日) 16:18:41 ID:???
>>400 気がついてもらえて良かったです。
絵画展示の他にもAA帝国のハルナとカモの会話もページによって違います。
>>406 >>415 ありがとうございます。おかげで、コアラ五月も含めて本日3−A生徒、ネギ、カモ、チャチャゼロの
インターミッションAAを保管することができました。
>>402 >>405 応援ありがとうございます。
別館は今後も更新を行っていきます。
と、いうわけで別館更新情報です。
☆別館更新情報 2008/01/27☆
・『ネギロワのお約束☆』
新規開設。黒歴史も取り扱いました。
・『ネギロワAA帝国』
インターミッション系AAを全て保管。
2ページ目もあります。
お約束については「こんなのもある」っていうのがあればご指摘ください。
AAは今後は本スレ内に投稿された他のAAを保管していく予定です。
さて、そろそろ短編保管か・・・・。
別館氏、本当お疲れ様です。
ただ1つ言わさせてもらえば絵とかのとこの別館氏のコメントと投稿者のコメントが字体が違うだけだから分かりづらいので区別つきやすくしたらもっと良いと思う。
偉そうな事言ってすみません。
別館氏乙です。
>>421 >バニーアキラ「…なんで私だけバニー?」
>ゆーな☆キッド「それも『ネギロワのお約束☆』!!!」
今までで1番うめぇwwww
お約束☆のとこ良い出来でした。
テンプレの5レス目のとこは例)夏美AAなどって書いてあるから夏美のAAを実際貼った方が良いかな。
で、次20部の時新たに投下されたらまた新たに貼りかえるみたいな…
GJ。更新早くて偉い!
別館氏まじ乙です!
>>94 200円も!?
私も注意しなくちゃねー(´▽`A;)
>>95 報告するな!
>>96 ハルヒだねぇー♪
最近聴いてないなぁ。
>>97 普通っていうなー!
何で俺なの?
>>98 す、すっごく悲しいお話ね。
だけど見惚れすぎだろ!
>>99 わけわかんないよー。
私は人間ですー。
>>100 おめでとう。
流れ早いねぇヾ(〃^∇^)ノ
死にたい……。
キャラスレ住人だということがorz
まぁ、気を取り直して今日の投稿しますね。
三十九、 <<最期に得られた安心感>>
(この頃に戻りたい…。)
あやかたちがこちらへと向かっている最中、千鶴は写真の中の光景を見つめていた。
裏切りだとか殺し合いだとか、そんな過酷なものとは無縁だったあの頃。
例えゲームから生き延びることができたとしても元の日常生活を取り戻すことはできない。
誰か一人でも欠けているのなら、それはもう3−Aではないからだ。
愛する夏美は、まだちゃんと生きてくれているだろうか。
精神力が決して強いわけではない彼女は、とち狂って人を殺したりしていないだろうか。
悪い妄想ばかりが脳内に過ぎる度に、自分の隣でレンズに笑みを送っている夏美を見る。
そしてこの子がそんなことをするわけがないわ、と言い聞かせていた。
それで不安が全て追い払われているわけではないが、全く安心できないわけでもなかった。
「那波さん、大丈夫です。村上さんなら、きっと。」
千鶴の気持ちを察した夕映が震える手をそっと自身の手のひらで包んだ。
冬にも関わらず温かいその手は、まるで夏美のもののようだった。
「有難う。」
こんな人が今までずっと隣に居てくれていたから、
裏切り者が本当に居るだなんて半信半疑だった。
「キャァァァァアアアア!!」
「!!」
叫び声がかなり付近に響いた。
響き方で判断できたことはそこが元々足音のみでもすぐ壁に反響してしまう場所だということ。
つまり、体育館内。敵はもうすぐ傍まで来ていたそうだ。
「綾瀬さん!」
「はい!」
二人は荷物をまとめるとバックを肩に掛け、用具室を退室する。
あやかとまき絵の安否を確認するため、壊れてしまったクラスメートを確認するために。
千鶴は心の中で願った。次に見る景色の中に夏美の姿が無いことを。
「大丈夫ですか?!」
扉を開いてステージに出ると、中央付近で背後を振り返るあやかとまき絵。
そして入り口に立っている誰か。丁度暗幕カーテンが邪魔をしていて顔が見えない。
同じく室内が暗いため、あやかたちが今どんな表情をしているかも見えない。
怪我を負っているかどうかもわからなかったため、二人はステージから降りた。
「わ、私たちは無事ですわ!」
「ごめんね、確認してたつもりなんだけど…。誰かがいきなり、針みたいなのを…。」
ビブラートの掛かった声。
あやかとまき絵はバックを抱きしめて震えながら二人の元へと駆け寄ってきた。
「一体誰が…!?」
信頼していた仲間の裏切りを許せなかった千鶴が、意を決意して入り口へと走った。
相手が夏美でないことを、はっきりと知って心の中の黒い霧を取り除きたかったからだ。
心の底にあった恐怖心を見てみぬ振りをして、ゆっくりとカーテンへ近付く。
シャ!
カーテンを開くと、空虚だった。
結局不安は払われないまま、千鶴は身を翻した。
「―――ゲフッ」
"誰も居なかったわよ"
と、言いたかったのに。
出てきたのは言葉ではなくて、血。
「那波さん!」
千鶴の喉で煌めきを放つのは、鋭い先端のアイスピック。
瞳孔を開いた千鶴がそれを確認すると、自分を殺した…いや、皆を裏切った犯人を、
夏美ではないという事実を目に焼き付けておくために身体を反転させながら倒れた。
―――長瀬楓。
ああ、良かった。
(夏美じゃなくて…。)
死ぬ間際に千鶴はまたもや笑みを浮かべた。
そして、彼女が見ていた世界が一瞬にして暗闇に変わった。
かわいそすww
まぁ俺もやってるから安心しろ
ミスはしないがw
【那波千鶴 死亡
―─赤組残り10名
─―青組残り13名】
【綾瀬夕映/赤】
[状態]健康
[武器]ベレッタM92
[思考]
1/のどか……。
2/ハルナ……ごめんなさいです。
3/皆で協力しゲームから脱出する。
【佐々木まき絵/青】
[状態]健康
[武器]?
[思考]
1/仲間を捜す。
2/あやかの心配。
【長瀬楓/青】
[状態]健康
[武器]アイスピック・包帯
[思考]
1/相手チームの隙を突く。
2/チーム関係なく行動する二人が許せない。
[備考]
1のために裕奈の返り血を肌に塗りたくっている。
【雪広あやか/赤】
[状態]健康
[武器]?
[思考]
1/皆とゲームから脱出。
2/仲間捜し。
3/?
四十、 <<一方的な約束>>
「キャァァァアアアアアアアアアア!!!!」
千鶴の身体が崩れ落ちる直前に聴覚神経を刺激するような悲鳴をあげるまき絵。
夕映は込み上げる嘔吐感に口元を手で覆ってただ千鶴を見つめた。
「まさか…貴方が……なぜ?」
楓の運動能力が尋常でないことは誰もが知っていた。
しかし、だからこそ彼女は誰かのためにその力を発揮すると思っていたのだが、
どうやらそれは、ただの都合の良い勘違いだったらしい。
「いいんちょが拙者にどんな期待を抱いていたかは知らんが…戦場で人を殺すことに意味なんて無いでござるよ。」
「戦場ですか……なるほど。つまり、貴方は狂ってしまっているというわけですか。」
「…日本語が通じないようでござるな。」
佇む冷気。
楓は決して狂っているわけではない。あくまで正常な状態。
精神的部分に特に異常があるのではなく、本能のままに殺人をおかしているのだ。
これが本心。そう楓は思い込んでいる。
「……委員長さんこれを。」
あやかがなかなかバックに手を伸ばさないことからまともな武器を持っていないことを察すると、
夕映は乱れていた気持ちを何とか落ち着けた後で、バックから銃を取り出してあやかに差し出す。
「私では到底、使いこなすことはできません。ですから委員長さん…。」
「……わかりました、受け取ります。ですから……綾瀬さん、それからまき絵さん。貴方がたは先に…。」
「……は?」
「貴方がたは先に、お逃げなさい。」
「それは……、」
「私は、きっと長瀬さんを殺すことはできないと思います。」
クラスメートを殺すなんて、そんな覚悟はできない。
でも命を張っても誰かを助けなければならないというのは、クラス委員長の義務だと思った。
そもそも、あやかはこのゲームが始まってずっと考えていた。
何故、委員長である自分はこんなにも無力であるのか。
今まであやかはあやかなりにクラスをまとめきたし、手助けはしてきたつもりだった。
だが現実は違った。
ゲームが始まって、遠くに銃声が響くのを耳にした。
そこであやかは実感する。誰かがおかしくなってしまったのだ。と。
正直恐かった。自分が殺されるかもしれないということよりも、
皆に恨まれているのではないかということが。何もできない、何の力も無い自分は、
本当は一番最初に責められるべき人間なのではないのかと。
それでもまき絵も、夕映も、千鶴も、あやかのことを信頼し続けてくれた。
だからこの責任は自分一人で果たしたい。
「私は時間を稼ぎます。恐らくあの方が相手ならば最高でも五分…、その間にできるだけ遠くにお逃げなさい。」
「……では、約束してください。」
話しをしているあやかは一応自分に銃口は向けているが、心はこちらに向いていない。
つまり隙だらけ。楓はアイスピックを構えると一瞬にして気配を絶って二人の間に入り込み、
足先をあやかの方に固定したところであやかの顔面向かって三本の針を放った。
「その銃は私のものです、ちゃんと後で返しに来てください。
最高でも五分、でしたら五分経ったら、ちゃんと私を追いかけてきてください!」
器用に攻撃を回避し、楓の足元に銃口を定め銃の引き金を引く。
パン!
それを相手がわけなくかわすことを予想してのこと。
「必ずですよ!」
今彼女に夕映の言葉を聞く余裕があるかなどわからない。
だが彼女が夕映の前に二度と現れなかったとき、そのことを言い訳には絶対させない。
夕映は、あやかの返答を待たずに、戸惑うまき絵の手を引いて共にステージに昇り裏口へと急いだ。
【綾瀬夕映/赤】
[状態]健康
[武器]無し
[思考]
1/のどか……。
2/ハルナ……ごめんなさいです。
3/皆で協力しゲームから脱出する。
4/あやかを信じる。
【佐々木まき絵/青】
[状態]健康
[武器]?
[思考]
1/仲間を捜す。
2/あやかの心配。
【長瀬楓/青】
[状態]健康
[武器]アイスピック・包帯
[思考]
1/相手チームの隙を突く。
2/チーム関係なく行動する二人が許せない。
[備考]
1のために裕奈の返り血を肌に塗りたくっている。
【雪広あやか/青】
[状態]健康
[武器]ベレッタM92
[思考]
1/皆とゲームから脱出。
2/仲間捜し。
3/私は私の責任を果たす。
投下終了。
もしも加筆がなければあと約一ヶ月くらいですかね。
そんなに無いと思うけど。
自殺したくなるレベルの誤爆を見た
あっそれから別館氏乙です。
>>443 お、お願いだからつっこまないでーください!
乙
大丈夫、大丈夫。
いや、吹いてないよ、安心して・・・
別館氏、作者19氏、二人とも乙です!!!
ネギロワが毎日の楽しみになっている俺
テラカワイソスwwww
だが19氏は頑張っているので応援してやんよ〜!
乙です
乙。なんつーか…………GJwwww
ちょっと待てwwww
今日の投下は感動し盛り上がるとこだろ…笑いすぎて集中して読めねぇwwwwww
新年に入って1番笑ったwww腹いてぇwwwwwwww
作者19さんのファンになりました。
俺は1スレからいていろんなレスを見てきた。
だがこんな誤爆は初めてだwwこのスレがなくなるまで語り継ぐよwwwwwwwww
ごめん、俺も吹いたw
これはどんまいとしか言えない…
まあ、とにかく乙&GJっす!
. .: : : : : : : : :: :::: :: :: : :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
. . : : : :: : : :: : ::: :: : :::: :: ::: ::: ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
. . .... ..: : :: :: ::: :::::: :::::::::::: : :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
Λ_Λ . . . .:::: : :: ::::::::: :::::::::::::::::::::::::::::
/:彡ミ゛ヽ;)ー、 . . .: : : :::::: :::::::::::::::::::::::::::
/ :::/:: ヽ、ヽ、 ::i . 俺もう投下できねぇよ:::::::::::
/ :::/;;: ヽ ヽ ::l . :. :. .:: : :: :: :::::::: : ::::::::::::::
 ̄ ̄(_,ノ  ̄ ̄ ̄ヽ、_ノ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
↑作者19
455 :
別館まとめ:2008/01/27(日) 22:52:22 ID:???
作者19様、乙です・・・ん?誤爆。
だ、駄目だ、盛り上がる場面なのに誤爆に吹いた。
安心してください、このスレのログはやがて別館で保管すると思います。
・・・作者19様、これからも頑張ってください。本日の投下もGJでした!
>>422 確かにその通りかも・・・。一応、修正してみました。
これで見やすいかと言われると・・レイアウトに関しては更に考える必要ありですね。
>>425 例として夏美AAを貼りました。
>>422さん、
>>425さん、ご指摘ありがとうございました。
以下、更新情報というよりも修正情報。
☆別館更新情報 2008/01/27 第2弾☆
・『ネギロワのお約束☆』
テンプレの5レス目に夏美AAを例として貼り付け。
・『お宝発見?絵画展示室』
作者コメントと管理人コメントを区別できるように色分け。
(まだ、分かりづらいかも。)
次回の別館更新は来週末の予定です。次回から短編保管を開始します。
おいお前らノリ良いなwwあんまり19をいじめるなwwwwww
そして別館乙。このスレは慎重に保存してくれ。なんなら保存する際
>>428を太文字にしてかまわない(´・ω・`)b
そして俺も作者19のファンになりましたw
>>455 とても見やすくなってました。GJです。
そして作者19氏とても笑いながら感動しました。明日の投下前のコメントが楽しみで仕方ない…
何この魔手並の盛り上がりww
まあ自分は気にしませんが。
作者19氏、別館まとめ氏、共に乙、そしてGJです。
亀レスになりますが……
>>別館まとめ氏
私は立場上投下する期間が当然限定されてますし何せ一般住人なんで……
企画は続けても構わないかと。そちらならいつでも見れますしね。
一応被らない程度にこちらも製作をしておきます…
別館氏乙です。
もし明日投下前に作者19が「!」「♪」「(´∇`A;)」とか使って
>>428口調で全レスしたら神だなww
おそらく俺を含め普段ROMの人も今日は書き込んでるはずw
>>428 リアルコーラ吹いたしてしまったじゃねーかwwww
>>428 粗相はともかく今日もGJですた。どんまいだぜwww
後1ヶ月分もストックあるなら3話ずつ投下してくれると嬉しいな
作者20が出現していないから別に良いと思う
話も長くなってきたわけだし規制されるよかマシじゃね?
投下を一日二回に分ける手があるけど、どうだろ作者19氏?
暇があれば、の話だから無理はしないでね。
466 :
463:2008/01/28(月) 00:51:10 ID:???
まぁなら1日2話で良いや。たまに3話だったりしたら嬉しいな。
1日2回の投下は大変だから無理しなくて良いと思う。
魔手も驚いたけどこれは授業中うんこ漏らしてしまった中学生ばりに恥ずかしいな…
いや、でもリアルで恥ずかしい目にあうはずだったのがここで消化されたと考えらればラッキーだぞ
まぁ、何にせよ応援してる。ただこれは永遠に語り継がれるだろうなw
むしろどのキャラスレなのかが気になる
>>468 ネギまとは限らんし、触れてやらぬが男ってもんだぜ!
1月は昨日まで長ーい規制食らっててこんなに楽しい展開になってたのに
参加できなかったヨorz
ようやく宣言できる。
長編完成しました。作者19氏の後に投下の仮予約しといていいですか?
投下が終わる頃にまた来ます。
その間に短編か次回作の着手でもしておきます。では!
>>471 予定ではキリ番おめでとうだな
宣言もしてないんだしおそらく大丈夫かと…とりあえず完成乙だぜ。羨ましすぎる……
後は言える立場ではないが時間がある時に投下予定分を一応見直して矛盾点を取り除いたり不足してる部分を加筆したりするのが吉だぜ
おめ。じゃぁトリップ一応つけといた方がよくね?
そして20が現れたし19は3話ずつt(ry
20狙ってたが越されたなー。まぁ21狙うか。
うわぁぁぁぁなんて面白い流れなんだ…昨日パソコンつければ良かった…乗り遅れたorz
でもお前ら優しいな。>428に触れなかったら作者19痛い奴になってたから優しく包むお前らにも感動した。
あと、
>>471乙です。20部楽しみにしてます。
なるほど…
このスレを見ている人はこんなスレも見ています。
に以前1つ変わったのがあったと思ったら作者19本人だったのか……
いや、これ以上は語るまい。本日の投下も楽しみにしてる。
>>476 あの、マジで自重してくださいw
20氏も現れたので話の長さによって二話だとか三話だとか調節する、てことで良いですか?
>>477 普通に良いよ←
後誤爆その部分じゃなかったら確実にどのスレかバレてたなww
まさか俺が覗いてたスレの主が作者19だとはwww
作者19かわいいよ作者19
ぎゃーはははww
あれ19か、俺が原因とおもてたら・・・
俺もみてるよ!
このスレのおすすめ2ちゃんねるをチェックするのが日課になりそうだ
どうしよ、俺作者19に惚れちまいそうだ…
私も常連・・・
何でこのスレにこんなにいるの?
483 :
471:2008/01/28(月) 19:57:39 ID:???
>作者19氏
投下待ちが私だけなら、特に急がなくて良いですよ。
別作品書きながら、ゆっくりまったり待ってますから。
あと、トリップについてはちょっと相談したいことがあるから、
それが終わってからにします。
ちょいと今から3日間旅に出なくてはならなくなったので、
帰ってきてから相談します。
ではまた。
自分も今日完成して後はパソコンに打ち込むだけなんで作者21を予約しといて良いでしょうか?
今日は投下前に一言頼むぜ
そろそろ投下くるな( ̄ー ̄)ニヤリ
>>484 いや、一応パソコンに写し終えてから名乗った方がいいと思うよ。
こういうのは写してる内に大幅な修正を入れたくなるからね。
ぶは、休日出かけて見てない間に凄い流れになってるなw
19氏は普通の人だったのかw
兎に角、19氏は投下乙&今日の投下もwktkしながら待ってるぜw
そして20(仮)氏、完成乙です。
俺も頑張って完成させねば……
せっかく昨日クールに締めたのに…。
本当に昨日の投稿30分前に戻りたい…。
>>454 できることなら…!
でも作者を名乗ったからには恥ずかしがりつつ投稿続けます。
>>485>>489 ふt…話が分からない人も居ますし、この話題はやめとこう。
仲間はずれにされたと思う人出てきたらあれですから…。
では投稿します…orz
四十一、 <<降り注ぐ現実>>
「さっくっらっこ大明神ッ!円はどーこ?」
「んー…こっちーィ!」
言葉に奇妙な音程を乗せて問い掛ける美砂。
すると桜子はマイペースに首を捻り、笑顔を美砂に向けると自信満々に初等部沿いの方向を指した。
何の根拠も無いただの勘だが、強運を持つ彼女の勘はとても高い確率で当たる。
その証拠に先ほど彼女は勘のみで一発で美砂を捜しだしたのだ。
様子からして本人が自分の強運に気付いているかは定かではないが、
何度も行動を共にしてきた美砂はそれを充分といって良いほと思い知らされていた。
「よし、じゃあ行くわよー!」
拳を頭上に上げて軽く跳ねると軽快な歩調で進みだした。
「円は、一人だけ青組になっちゃったけど全然平気そうだよね。」
「うん、私たちはずっと三人でチアやってきたのよ?円も誰かと一緒に私たちを捜してるわよ。」
悠然な足取りも変わらず、
本当に自覚があるのかと問いたくなるほどのポジティブさを維持していた。
放送だって二回も聞いている。それでもやはりそう簡単に信じれるわけがない。
首輪だって光を放っているのだから機能が働き続けていることは理解している。
しかし実際に人が死んでいる場面を見ていないし、
人を襲っている人を見たわけでもない。だからどうも信用できない。
気分は一泊二日の集団お泊り会なわけである。
「アハハハハハ!」
場違いな笑い声が周辺に響く。もしもゲームに乗っている人間が居れば
間違いなく殺されているだろう。そんなことを考えることすらできなかった。
「……ねー、あれ亜子ちんじゃない?」
美砂の顔の向こうに亜子らしき人物の後姿を見つけた桜子が方向を指で示す。
すると美砂も足を止めて、何となく即座に声を掛けずに様子を窺った。
「……うわ…!」
「わー……!」
しゃがみ込んで何やら腕を動かしていた亜子が立ってこちらを向く。
すると制服は血塗れ、腕には包帯、そして視点は不安定なことが明らかになった。
亜子に何があったのか、気になるのだが問おうにも問えない。
足が竦んで動けなくなってしまった。彼女はただ、こちら方向を向いているだけ。
恐らく気付いていないのだろう。何が原因で気付かれなかったかはわからないが、
取りあえず美砂は心の中で桜子に憑いている神様に感謝した。
数秒間直立していた亜子は何を言っているのかはわからないが、
とにかく忙しく口を動かしてその場を立ち去っていった。
「…………ちょ、ちょちょちょっとアレ!」
「こ、声大きい!」
「美砂もだよ!」
そして壁が無くなると新たに現れたのは首元を煌かせたのどかの遺体だった。
ただ寝ているように見えるが、目を凝らして見ると赤黒い血が見えた。
「や、やばいよ…ねェ、あれ……亜子ちん…。」
「でも亜子と本屋ちゃんは同じチームじゃん……。」
「じゃあ…今何してたの?」
「し、知らないわよ……。」
クラスメートの亡骸に近付くこともできず、二人は顔を見合わせると初等部の方へと急いだ。
"きっと誰かが助けてくれる"
二人は考えの甘さを知らされた。
助けてくれる"誰か"なんて待っていては犠牲者が増えるだけ。
自分すら殺されるかもしれない。いつ殺されてもおかしくないのだ。
のどかが自分だったとしてもおかしくない。
放送で呼ばれた人たちは本当に居なくなってしまったんだ。
そう考えると恐怖が全身を駆け巡った。
【柿崎美砂/赤】
[状態]健康
[武器]?
[思考]
1/恐怖・不安
【椎名桜子/赤】
[状態]健康
[武器]?
[思考]
1/恐怖・不安
四十ニ、 <<亜子は武器を手に入れた>>
催涙スプレーでの攻撃を受け亜子は今だに目に違和感を感じていた。
喉に物が詰まった後のような感覚だ。何度瞬きをしても目を擦っても拭えない。
あの時、こんな所を誰かに見つかっては危ないと"身体"が考え、
両目を瞼で塞いだまま咄嗟に身を翻して走り出していた。
人を殺す道具を失った今も、亜子はただ血を求めて夜道を彷徨っていた。
武器ならある、腕に巻いている包帯だ。これは相手を惑わすもの。
しかしこれだけでは人を殺すことはできない。
周辺に落ちていた、恐らく千雨のバックの中の武器もそうだ。
青組のものでも赤組のものでもいい、とにかく戦場で使える武器を欲している。
亜子は"和泉亜子"という抜け殻になりさがってしまった。
だから当然感情も抜けてしまっているわけだ。
今後再び舞い戻ってくることがあるかはわからないが、
この状態を見るとその可能性はあまり期待できそうにない。
「……ん!」
ただ前を見ていて亜子は、視界範囲に入っていなかった何かに躓いて転んだ。
そう勢いは無かったのでその瞬間は実に穏やかなものだった。
地面に膝をついた亜子が、そうなった原因へと顔を向ける。
――宮崎のどかの亡骸だった。
「……血やぁ、血ぃ………。」
寒さで赤くなった頬の肉を持ち上げて笑い、待ってましたと言わんばかりに飛びつく。
月に反射して黒光りする首の血を撫でてみたり、
刺さっているアイスピックを僅かに横にずらして傷つけてみたりする。
アイスピックを引き抜くと、流れる血に亜子はまたニヤついた。
「あは……あはは…。」
そしてこれからのために、と手が勝手にのどかのバックのファスナーを開いていた。
中に入っていたのは三つの手榴弾。亜子は緊迫感のない様子で、
ただ物珍しかったので嘗め回すように様々な角度から観察した。
「これ…血……見れるん…?」
どこを見ても刃はついていない。刃物や銃であれば距離によっては
相手の血を見ることは勿論、浴びることさえ容易いのだ。
しかしこれはどう見ても"爆弾"。血を見る前に自分までぶっ飛んでしまう。
「まぁええか。これ使えんわけやないからな。」
人殺しとは思えないほど穏便な動作でそれをバックへとしまった。
今はどす黒さといつものほんわかとしたものが同時に亜子の中に居座っている。
例えば、熱の上の鍋の中で泳ぐ蝶々とか、可愛らしい花を背景に座布団の上で茶を飲む新田とか。
そういう表現が相応しいだろうし、わかる人には一番わかりやすいのだろう。
亜子は立ち上がると身体ごと背後を振り返って、一歩前へ進む。
「あ、さっきこっち行ったから今度は別の方向行ってみようかな。」
気分は血を捜し求めている探検家。
暫し進む方向を脳で思案すると右手側、女子中等部の方へと進むことにした。
その時、先ほど足先を向けていた方向で聞き覚えのある声が聞こえた気がした。
だが亜子はただ、前へと進むだけだった。
【和泉亜子/青】
[状態]健康・精神崩壊
[武器]包帯・手榴弾
[思考]
1/血や!
2/相手チームの隙を突く。
>>490 大丈夫。皆分かってるb
そして両立乙です。
四十三、 <<貫きし想い>>
扉を開くと、生徒に癒しを与えてくれるはずの保健室は悲惨な状態になっていた。
泥棒が入った後のように棚は開きっぱなし、
薬品や包帯の数々は床に転がっているし、ベッド周辺は羽が飛散していた。
「何これ…。」
「まさかここで誰かが……。」
切り裂かれたシーツには嫌な想像をさせられた。
床には血が滴り落ちた跡があるからだ。
二人の胃は何者かによって掻き乱されたかのように不快を表した。
「気持ち悪…。」
「……良いよ、お前は。私に付き合わなくてもさ。」
「そういう意味で言ったんじゃなくて…。」
「わかってる。」
ここ数ヶ月は飽きそうなほど明日菜たちにつき合わされているのだ。
それに数年一緒に生活しているのだから明日菜の性格は嫌というほど知らされている。
先ほども敵チームだというのに千雨を助けるために
唯一の武器のスプレーを捨てた、そして放っておけば良いのに手当てするのにまでついてきてくれた。
お節介な奴なのだ。だが不思議と心地が良い、まるで母親のようだ。
そんなお人好しが自分のせいで危険な目に合わせてしまうのは御免だったので、
素直にモノを言えない千雨は遠回しにそう伝えたかっただけだ。
亜子に追いかけられているときに思った二つの言葉は忘れてしまったようである。
「ほら、さっさと手当て済ますわよ。」
「……おう。」
床に落ちた箱から包帯を取り出すと、血が滲んでいる袖を捲り上げた。
「痛そう……マキロンとかで良いのかな?」
「こんな大怪我したことないからわかんねーよ…。」
「じゃあ包帯捲くわね。」
戦闘慣れしている人間からすれば大した怪我でもないのだろうが。
取りあえず止血をしておくのが得策だとある程度血を拭き取った後で
包帯を丁寧に捲いていった。捲いた部分から順に血が包帯に染みこんでいく。
「はいこれで終わり…!」
全部包帯を捲き終えると、廊下からヒタヒタと足音が響くのに気付く。
慌てて静寂を作ると、二人を追ってきた亜子かもしれないとベッドの下に潜り込んだ。
ガラッ
やがて扉が開かれる。
位置の関係で相手の顔が見えず、人物特定はできない。
首輪すら見えないのでどちらも安易に出て行くことも不可能だ。
窮屈なベッドの下ではできる行動が限られてしまう。
だが、相手の靴には血がたっぷり付着しているようだ。
それがゲームに乗っているのか、はたまた襲われてしまった被害者か、
どういう意味を示すかは謎だ。
リアル遭遇きたー(〃^▽^)ノ
普通にGJです!
普通に乙
携帯なんで誰が代理投下お願いできますか?
乙です
昨日はドンマイです
505 :
代理:2008/01/28(月) 22:01:31 ID:???
(うわ、血……。)
(迂闊な行動は禁物だ。無理に覗いたりすんなよ。)
明日菜と千雨が暫く様子を見守っていると相手はようやく行動に出た。
((ゲッ!))
相手が包帯を取るために屈みこむと靴の血の意味を知らされた。
制服や頬に多く血が飛び散っていて、膝に乗せた右手にはライフルが握られていた。
そして、殺人鬼と必然的に目が合ってしまう。
「こ、こんにちはー…。」
「よ、よォ…。げ、元気そうで何より…。」
円は返事を返さず、包帯をバックにしまうとライフルの銃身をベッドの下に突っ込んだ。
咄嗟に二人は円とは逆の方向から飛び出して、自由の身となる。
恐い。銃がどうというより円の表情が、だ。
「アンタ何で赤組と一緒に居るの?」
間違っていることはしていないはず、それに円に責める権利があるわけではない。
明日菜にとってその質問は愚問でしかなかった。
「何でって…だったらアンタは桜子や柿崎に逢ったらどうするの?」
円と二人は別々のチーム。今回偶々遭遇したのが千雨だというだけだ。
もしも美砂や桜子だったとしても、彼女はこんな風に銃を向けられただろうか。
「二人も赤組じゃない。撃つに決まってるでしょ?」
躊躇無く、そう答えた。
おかしい。常人だったらそんなこと言えるはずがない。
そもそも円も亜子と同様、本来こんなことをするような人間じゃない。
きっと何か、円を狂わせる何かが起きてしまっていたのだ。
506 :
代理:2008/01/28(月) 22:02:43 ID:???
「今から数えるから。1……」
「ちょっと待ってよ!」
死のカウントダウンが始まった。
明日菜の言葉に円は応答しない。
「2」
「アンタ馬鹿じゃないの!?」
「3」
「桜子や柿崎が聞いたらどんな気持ちになると思う!?」
「4」
「アイツらがアンタを狙ってくると思う!?」
「5」
――「アンタはアイツらを信じてないの!?」
一瞬、円のカウントが途絶えた。
だがしかし、すぐにそれは再開された。
「6」
なるほど、もう何を言っても無駄と言うわけだ。
「7」
まだ15歳、生きていればこれから長い人生が待っている。
ならばここから逃げ、赤組を潰す。
「8」
もしかするとそれが正解なのかもしれない。
「9」
それが、かしこい生き方というやつなのかもしれない。
507 :
代理:2008/01/28(月) 22:03:12 ID:???
「じゅ…、」
でも、
「……そんなモン、数えなくても良いわよ。私は…アンタみたいな裏切り者にはなりたくない。」
仲間以上に大切なものなんて、私は持っていない。
円のしていることが正しいのだとしても、私は死んだ後も永遠に逸れたままの考えを持ってやる。
――(言っちゃった。)
後悔はしていない、していないつもりだけど涙が押し寄せる。
胸の鼓動がうるさくなってきて、目頭が熱くなってきて、
恐くなって顔を上げていることが出来なくなった―――。
「じゃあ、死ね。」
508 :
代理:2008/01/28(月) 22:03:38 ID:???
【神楽坂明日菜/青】
[状態]健康
[武器]無し
[思考]
1/ネギたちの代わりに、私が皆を護る。
2/信頼できる仲間(あやか、刹那、木乃香など)との合流。
【釘宮円/青】
[状態]精神崩壊・右足負傷
[武器]長ネギ・ライフル・包帯
[思考]
1/私がアキラと古菲を殺した。
2/私は間違っていない。
【長谷川千雨/赤】
[状態]健康・多少の疲労・右腕軽負傷
[武器]無し
[思考]
1/ふざけんなー!
[備考]
拡声器はバックごと三十六話の時点で落としたまま拾っていません。
>可愛らしい花を背景に座布団の上で茶を飲む新田
お前の発想力は天才かwwww
代理乙です
亜子ちん…
生き残ってくれ亜子ちん……
なんか亜子ちん食人鬼になりそうだな………
普通に乙。
明日菜の名シーンは今までいろいろあったけど今回の歴代でも特に気に入ったかも。明日菜かっこいい。
でも1つ気になったけど>508で明日菜と円が青で千雨が赤なのになんで円は明日菜に撃とうとしてじゃぁ死ねとか言ってんの?
なんか普通に乙が流行ってんなw
ともかく明日も楽しみです
別館氏、
>>95が見当たらないんですが保管のし忘れでしょうか?
↑長谷川と居るから、じゃね?
そのためにカウントしてるとおも
>>512 青組の明日菜が敵の千雨と一緒にいるからだろ
19氏の投下見てたら創作意欲沸いてきたな…
516 :
512:2008/01/28(月) 22:34:22 ID:???
アスナ逃げてええええええええええ><
>>516 口ではどんなに言ってても死ぬのは怖いってことじゃないかと思ってる
まだ中学生なわけだし…
だが実写は高校生設定ダゾ!
中学生っぽい奴と高校生っぽい奴とそうでない奴がいるからな
521 :
512:2008/01/28(月) 23:11:14 ID:???
>>518 いやだから、だったらまたなんで明日菜が…って話になるだろ
円と明日菜は同じチームで千雨が敵で円が一緒にいる事に腹をたてて両方殺すにしてもまず千雨からだろ
なのに明日菜がさも敵なようにカウントされて泣いてる。敵の千雨は放置。
千雨が円と同じチームで明日菜が敵だったら分かるがこれだと矛盾しないか?
522 :
別館まとめ:2008/01/28(月) 23:12:17 ID:???
家に着いたら、さっちゃんAAが届いてた。
と、いうわけで平日だけど別館更新。
☆別館更新情報 2008/01/28☆
・『ネギロワAA帝国』
AA職人から送られてきたさっちゃんを飾りました。
これで3−A生徒が揃いました。
AA職人、GJです!感謝。
平日なので更新はこれで終了です。。
>>513 R18龍宮は・・・手元に無いです。
保管する前に流れてしまいました。
>>99はアクセスできないし・・・。
私としても別館に保管したいので、持っている方がいましたら
別館のアドレスに送ってください。必ず保管します。
作者19さんの今回の明日菜は良かったです。
だがまぁ今は千雨よりもあすなに腹を立ててるから良いんじゃね?
524 :
518:2008/01/28(月) 23:33:28 ID:???
千雨は元から敵だが明日菜は裏切って敵に付いたわけだ
つまりくぎみんの中では明日菜>千雨で殺したい
明日菜が泣いてるのは敵とみなされたからじゃなくて、クラスメイトに殺される恐怖じゃない?
塚あれだな、俺が間違ってるかもしれないわけだしそろそろ自重するわ
まぁくぎみーが正気を取り戻して誰かを守って死ぬみたいな感動シーンさえあればなんでも良いよ
526 :
マロン名無しさん:2008/01/28(月) 23:55:06 ID:xQEEnyL5
こえええ
しかも食ってねぇww
>>522 更新報告の際は毎回URL載せても良いんじゃね
後やっぱアップローダー必要か?
531 :
518:2008/01/29(火) 00:25:00 ID:???
アキラがゆーなの肉をまき絵と亜子に食わせるってSSがあってな…
>>532 詳細はいじめスレへ。
>>527の絵もそこで投下されたもの。
ちなみに某ネギバト作者もそこで長編投下してた。
某スレネタ自重wwwww
マジな話、あのスレは受け付け無い人が多そうだから、そろそろ止めとけ
お前らwww外見てみろwwwwww
雪やべぇwww引き籠ってないで外出ろwwwwwwwwww
誤爆
誤爆とか言って短編書いてほしいという魂胆が見え見えなんだよバーカ
俺の頭じゃどうしても美砂短編のような流れしか書けんから誰か……orz
なら19もそのつもりで誤爆を・・?
いや、これは普通に見てただの誤爆だろ
いや、サザンも作者19もこれも計算なしのただの誤爆だろ
こういうの計算ありだったらなんとなく分かるよな
ともかく誤爆は割りとある事だし本人はもういないんだから話すだけ無駄
541 :
471:2008/01/29(火) 15:14:55 ID:???
作者19氏乙です。
旅先で時間があったので相談事を書いておきます。
長編は出来上がって入るんですが、毛色が今までとはかなり違う出来なんですわ。
方向性はコミカル
人は死にません。殺し合いではないからランダム武器はなし。
この辺が大きい違いです。
それ以外はバトロワを踏襲しています。
特殊ルール下でのサバイバルバトルみたいなものです。
まあ、結局は読んでみないと解らないとは思いますが、
こういうのを20作目でカウントしてよいものでしょうか?
カウントしないで番外編とした方がよいのか迷っています。
ご意見をお待ちしております。
うわっ…1人も死なないっての被ったorz
もう40話まで書いてるのに……
確かに人が死なないってのは新しくて良いけど最初に宣言しちゃうとちょっとなぁ…
それに誰も死なない長編はやっぱ1度きりで2回目以降は盛り上がりづらいから>542可哀想だなw
投下しちゃっても
かまわんよwww
まとめさん乙です。
>>524 そういうことが書きたかったです。
わかりにくくてごめんなさい。
投稿します。
(もしかしたら昨日みたいに途中から避難所に投下するかも…)
四十四、 <<放送・第二回目>>
『時間が経つのは早いな、夜十時になった。これより第二回目定期放送を始める。
……よし、各自メモの用意は済んだろうな。今から死亡者を発表する。
出席番号2番明石裕奈、出席番号21番那波千鶴、以上二名。
赤組が残り10名と青組が残り13名。やはり速度がかわらんな。
続いて禁止エリアの発表だ。
新たなる禁止エリアは女子中等部グラウンド、初等部校舎、噴水公園。十分後、設定を掛ける。
お前たちには感謝しているからな、ふふふ。』
四十五、 <<神様に祈りを>>
勢いは増すことも、劣ることもなく。
叫び声を上げては画面の中で消えてゆく生徒たち。
こうやって、皆の死に際を見届けることしかできない。
"皆さんは僕が守ります!"
黒板の前で何度繰り返した言葉だろうか。
その度に皆は信頼の眼差しを注いでくれて、
"有難う"
という言葉を聞く度に嬉しくて自然に浮かぶ笑顔。
笑ったり泣いたりすると、その時皆が励ましてくれたり一緒に笑ってくれたり。
怒ったりもしたが10歳の少年が怒っても、
何の迫力も無いため皆"可愛い"の一言で片付けていた。
その度にネギは目尻に涙を浮かべて拗ねて…。
それがネギの日常であって、全部当たり前の日々だと思っていた。
でも全てが今、目の前で壊れていってしまっている。
何台ものカメラに映る生徒たちの絶望。
「……なさい。」
ネギはあれから何度も無駄な詠唱を繰り返し、
杖を握っていた手のひらはとうとう血だらけになってしまった。
眼球が飛び出そうになるほど涙を追い出した双眸は真っ赤に、
愛らしい二重が一重になった瞼は腫れている。
「ごめんなさい、ごめんなさい、皆さん、ごめんなさい。」
他の教員全員がネギに注目している。
皆、同じ気持ちなのだ。
「ネギくん。」
「――なさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい。」
「ネギくん、信じるんだ。」
「ごめんなさ……。」
高畑がネギの肩に手を乗せ、まっすぐとネギを見つめた。
「奇跡はきっと起きる。」
「タカ…ミチ……。」
今、僕たちにできること。
奇跡を信じること皆を信じること。
たったそれだけ。
四十六、 <<鳴滝三姉妹 〜T〜>>
夜十時。
眠気に誘われ時折白くぼやけていく脳内を覚醒させたのは流れるようなクラシック。
こんな状況でなければ美しいバイオリンやピアノの音色に黄昏れ、
余計に眠気は増していただろう。今はそれどころではないので平気であるが。
名前を呼ばれたのは二人。千鶴と裕奈が死んでしまったらしい。
三人は無言で進んでいた。唇を噛み締めながら、一歩一歩前へと。
「ふあ……。」
途中、口元を手のひらで覆い大きく開いた口から酸素を取り込む。
不思議なことにそれを偶然目にした風香に移って、また欠伸をする似たような声が漏れた。
「もう、史伽少しは慎め。移っちゃったじゃないか。」
「だ、だって…。」
三人は数時間に一回ほど休憩を取り入れ、それ以外はずっと歩いていた。
散歩部とサーカス団団員。実は体力に自信はある三人だが、
不快感たっぷりのゲームに強制参加させられている、
という最悪な状況も手伝って精神面にも体力面にも疲労が及んでいた。
ザジも依然として表情に何かを表すことはないが、若干息の根が上がっている。
「それじゃああそこでちょっと寝ようよ。寝ないと戦はできないよ。」
「さっきパンを食べるときにも同じようなこと言ってたです…。」
「…………お腹が減っては戦ができぬ。」
無論、"戦"とは言っているが風香に戦う意思などない。
そしてその案には皆が賛成した。風香の指が示しているのは男子高校サッカー部部室。
運動部はそれぞれの部室に一つベッドが用意されている。
酷い怪我を負ったとき、体調不良を起こした場合などに使用される。
仮眠を取るのには丁度良い場所なのだ。それにとても疲れているので賛同せざるを得ない。
あれ
あのー、続きを投稿したら書き込みできましたという表示はされるのですが、
実際にリロしたら投稿できていないみたいなんですよ。
これが10回くらい続いてるので避難所に投稿しておきますね。
普通に乙
俺も他スレで長文投下する時同じ事になった。誰か代理よろ。
553 :
代理:2008/01/29(火) 20:38:25 ID:???
「誰か居るー……?」
鉄でできたドアノブに触れると微かにひんやりとした。
数センチの隙間から、暗闇の中を桃色の瞳が無人を確認した。
「おいで二人とも、大丈夫みたいだよ。」
風香がいちばんに空白の一室へと飛び込み、それに史伽とザジが続いた。
無用心に戸締りを忘れられていた窓からは寒気が流れ込んでいて、
室内に足を踏み込んでも些かも寒さを凌ぐことはできなかった。
気分は最悪だ。だがベッドの上に毛布が用意されているだけでもいいだろう。
「おやすみー!」
「ちょっと待つですよお姉ちゃん。ザジと私だって眠たいんだから。」
真っ先にベッドに駆け寄る風香の手首を何とか史伽が掴んだ。
危うくその行動を見届けてしまうところだった。
「えー、ボクが先に寝るから見張っててよ。」
「駄目です、こういうときはちゃんと話し合ってから!」
ザジは二人の口論に仲介もせず、どちらかの味方につこうともしない。
それでも無言で風香に、意味深な熱い眼差しを送り続けていた。
「う……もう。じゃあじゃんけんにしよ、負けた人一人が見張りね。」
「じゃんけんって言った途端寝るのが二人になったです……。」
「うるさい、はいじゃーんけーん…」
ぽん、という合図と同時に三人はそれぞれの形につくった手を出した。
さすが双子、息揃ってグーを出している。
「ザジの負けー。」
「……。」
ザジはチョキを出したのだ。
後悔しているのか、それとも納得しているのか、形を崩さないまま右手を見つめた。
「ザジ、ごめんなさいです。」
「じゃあ二時間ごとに交代ね!じゃ、おやすみ。」
風香がザジが頷くのを確認した後で毛布の中にもぐりこんだ。
毛布を奪われた史伽は温もりを求めてそれを引っ張る。
554 :
代理:2008/01/29(火) 20:39:47 ID:???
ザジはその仲睦まじい光景を目にしてやや頬を綻ばせると、
念のためなべを風香の元へ、そして自分はスコップを握って外へと向かおうとした。
「あ、ザジ!」
「……?」
上体を起こした風香に引き止められると、
ザジは後ろ足に体重を掛け肩越しに振り返って首を捻った。
「何かあったら言ってね!一人で何とかしよう、とか考えるんじゃないぞ!」
「そうです、私たちは家族ですから。」
「…わかった。」
555 :
代理:2008/01/29(火) 20:40:10 ID:???
【鳴滝風香/青】
[状態]健康・多少の疲労
[武器]なべ
[思考]
1/新田をボコボコに。
2/皆とゲームから脱出。
3/それが無理なら青組を裏切り、自分一人になったところで自殺して史伽を生き残らせる。
4/ザジを仲間と判断。
【鳴滝史伽/赤】
[状態]健康・多少の疲労
[武器]ワイヤー
[思考]
1/皆とゲームから脱出。
2/それが無理なら赤組を裏切り、自分一人になったところで自殺して風香を生き残らせる。
3/ザジを仲間と判断。
【ザジ・レイニーディ/青】
[状態]健康
[武器]スコップ
[思考]
1/………。
2/風香と史伽を仲間を判断。
代理乙
普通にザジ死亡プラグ?
実はザジ寝るのを待って撲殺。そして2人食う。
作者19氏も代理氏もどちらも乙です
もう1話欲しいなぁ〜
ともかくGJです
組曲ニコニコ動画に乗せて組曲ネギまバトルロワイアルというのはアリかな?
>>560 ちょっと待て。落ち着こう。
………。
うめええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええ
>>562 お前が落ち着けww
つかマジ同人誌並にすげぇな!!仕事早いしww
このスレ職人多すぎww
楓と刹那の絵もプロ並だったがこっちも凄いな
確かにこのスレ職人多すぎww
本当にGJです!
おおおwwすげぇwwwww
この時期に投下できる作者19さんが羨ましい。
自分の時は過疎って(ry
>>560 一体どこの作家さんだwwwwwwwwwwww
>>567 何番目の作者さんかは分からんが俺は見てたぜ
なんたって2スレ目から常ちゅ(ry
>>560 凄いな…
こういう人がいる限りこのスレは安泰ですね。
ところで作者20の件はどうするんでしょうか?
自分、誰も死なないって点が被ったので次第では書き直そうと思うんですが……
570 :
携帯まとめ:2008/01/29(火) 23:00:52 ID:???
鳥付けないなら俺が作者名乗っちまうぞ
ごめん、言ってみたかっただけ
携帯厨に質問なんだが、ドコモ以外のキャリアはJPEGで100kb以下なら画像を表示できる?もし問題が無いなら短編を保管しながらこっちでも画像をリサイズして飾ろうと画策しているんだが
普段パソコンだが日中は携帯でもよく覗くパソ帯厨から言わせてもらう
auだが小さいのじゃないとうつらん。ともかく載せてみてその後見れるか聞けば良いんじゃないか?
最近書き出したが本編で運動部が魔法ばれしたり明日菜が以上に強くなったりでかなり矛盾が生じるな…
>>573 すげええええええ
これまで超絶GJです
SoftBankは100キロ大丈夫だったとおも
>>573 ファンになって良いですか?いや、神と呼ばせて下さい。
俺も作者23までは目指すから是非俺の時も書いて欲しい!これからもこのスレにいてね。
まずは19氏投下乙です。
代理さんも乙です。
>>560>>573 うめぇー。凄すぎるぜ!
これはGJと言わざるを得ない。
これだけ良い物を見ると
自分のへたれな絵をうpしようと考えてた事が恥ずかしく思えるな……orz
>>572 最初の注意書きで「単行本@@巻までの設定で書かれています」とか
「@@@話からの続きで展開しています」みたいな事を書いておけば良いと思う。
ただ、呼称もその時期の物に戻すのを忘れないようにしないといけないけどね。
何話からとか何話までとか最初に言うのはともかく呼応は最新で良いんじゃないかな?
そうしないとやっぱ違和感ある。
まぁ魔法世界編では特に呼応変わってる人いないから別にいいけどさ
>>578 うpしちゃいな
いろんな作品があった方がいいじゃないか
Mee's
作者19氏、携帯氏、絵師様、乙です。
絵師さんはコテつければ良いのに。本当素晴らしい!
絵見て創作意欲沸いて今日は4話も書いてしまった。頑張ろう自分。
>>579 魔法世界前と今では
和美→さよの呼称がさよちゃんからさよっちになったぐらいか?
多分居ないと思うけど、修学旅行時とか麻帆良祭前とかの設定で書いてる人だと
色々大変そうだが
584 :
578:2008/01/30(水) 02:19:55 ID:???
>>580 以前
>>573がうpった楓を見た時、自分の絵の駄目さに凹んで消しちゃったので
データも下絵ももう無いんだ……。
今度描いた時は頑張ってうpってみる。
>>583 いや、それはノリだろ。
朝倉は同じ日に千雨ちゃんとちうっちと呼び分けてるからさよの呼び方もただのノリだろ。
シリアスなシーンならさよちゃんが適切だと思う。
587 :
578:2008/01/30(水) 02:26:15 ID:???
>>585と同時投稿w
時系列違っても、呼称は違和感無ければおkって感じ?
どちらかと言えば未だに出てない呼称の方が書く上ではやっかいかもしれないね。
>>586 元絵も取り込んだのももうゴミ箱が空になってて……。
すまんです。
ネギまのロゴのAAって必要ない?
作者19氏、絵師殿乙です。
471です。
一応容認みたいなのでトリップつけて(仮)作者20を名乗っておきますね。
>542
殺し合いで全員生き残るというストーリーではないので、
そういう話だったらかぶらないと思いますよ?
死なないだけで1人ずつ脱落はしていきますから。
何話くらいなん?
今週のネギま読んで思った
ゆえ記憶喪失のままロワ→ネギ助ける→生き残る→記憶復活→けこーん
て展開もありだな
のどか(記憶喪失なんてベタベタな恋愛フラグじゃない。ゆえうざー)
記憶喪失での登場ははマーダーフラグだろ……パロロワ的に考えて……
記憶喪失→マーダー→記憶取り戻す→なんて事を…→感動場面→皆の分も生きる→ネギと結婚
ハッピエンド的に
記憶喪失→見せしめに謝殺
美空的に
記憶喪失→デストローイ→優勝
>>596 吹いたww
ドラマのかけらもねぇなwwwww
>>560>>573 わあああああああ!すごい、神様ですね!
やっぱり良かった、あのタイミングで19名乗って良かった!
千雨を空気にしたのは私です。
素敵な絵を有難うございます、保存しました。
投稿します。
四十七、 <<誓いを背負う者>>
辿々しい歩調で初等部体育館との距離を開いていくのは夕映とまき絵だ。
「ゆーな…ゆーなァ……う……うぅっ…。」
また、親友の名前が放送で呼ばれた。仲良し運動部はとうとう二人も減ってしまった。
今度は、私?亜子?それとも今戦ってる――
「いいんちょ……。」
まき絵の心で不安と悲観が混ざり合って、泣くことしかできなくなっていた。
「委員長さんは私と約束しました。だからその名前を今出すのはおかしいです!」
ここで初めて泣きじゃくるまき絵に夕映が渇を入れた。
勿論のどかを失っているため、自分も今のまき絵の気持ちは痛いほどわかる。
それでもまき絵のように諦めようとなんてしなかった。
「必ずあの人は約束を守ります!委員長さんはそういう人です!」
「……ごめん…。」
もう失いたくない。だからこそ、たったこれぽっちの可能性を信じよう。
あやかはきっと無事だ。あの人ならきっと。
―――約束の時間は、もうすぐだ。
暫しは二人の間に維持されていた遠距離。
それも楓が序々に意図的に詰め寄ることで、銃を撃つに適していた条件を失ってしまった。
変えの弾は預かりそこねたため、残りの弾数を知る術も持たない。
調べるにしても楓がそんな時間を与えてはくれなかった。
だからといって銃を手放さず隙を窺っているが、こうも近いとすぐに阻止される。
それに忍者と一般人。いくら武術を嗜んでいるからといっても、差は大きい。
楓がアイスピックを挟めた拳を振り下ろすと、タイミングを見計らってあやかが攻撃を仕掛けた。
「雪広あやか流合気柔術雪中花!」
「何の。」
普通の人間ならば地面に叩きつけられていたはずのこの技も、
楓相手では特に機能も果たさなかった。
地面に伏せる直前に身体を捻り体勢を整える相手。
即座に銃を撃ち込もうとするも次の瞬間には背後に回っている相手。
(速い――。)
だが何度も起きた事。あやかはその行動を先読みしていたため素早く姿勢を低くして、
伸びてくる楓の拳と当たっていればそれなりに威力のある蹴りを避けると、
確実に狙いを定めるわけでもなくとにかく銃口を太ももに向け、それ目掛けて銃弾を撃ち込んだ。
近距離で発砲したためあやかの顔には楓の血が付着し、その足を軸に宙を蹴っていた楓の体勢が崩れる。
それでもあやかを仕留めることを諦めてはおらず、アイスピックを投げる。
先端はあやかの頬の皮を引きちぎって、そのまま勢いを落とすこともなく飛んでいった。
(これではちと分が悪いでござるな…。)
絶え間なく溢れ出る血。このまま戦闘を優先すれば意識が先に持たないだろう。
楓は胸の前で手のひらを合わせ両指を絡ませるとあやかの腹部を肘で突き上げた。
「ふぐ……!!」
あやかの身体が後方の壁までぶっ飛んでいった。
背中に、腹に、頭に、と全身に痛みが湧き上がって思わず涙目になる。
「―――〜〜〜〜〜〜ッ!」
悲鳴にならない悲鳴を上げた後で床に横たわるあやか。
そして気付けば、楓の姿は見当たらない。
―――逃げられた。床には赤い軌跡も無い。
これでは追うことはできない。できたとしてもこれ以上の深入りはしなかっただろう。
あやかが有利な状況に見えたが実際はこれまで楓に攻撃を入れることはできず、
圧倒的におされていたためあやかの身体のあらゆる箇所に怪我を負っていた。
息だって途切れ途切れだ。相手に当たった攻撃といえば先ほど発砲した弾が初めて。
それはもう本当に奇跡としか言いようがないことだった。その奇跡ももう無いかもしれない。
それにあやかは精神的にも体力的にも極限状態なのである。
時計を見れば五分ジャスト。
「ぁ…ゃせさんの…ところに……行か……な…ぃ…と…ッ。」
ドサッ
【綾瀬夕映/赤】
[状態]健康
[武器]無し
[思考]
1/のどか……。
2/ハルナ……ごめんなさいです。
3/皆で協力しゲームから脱出する。
4/あやかを信じる。
【佐々木まき絵/青】
[状態]健康・不安
[武器]?
[思考]
1/仲間を捜す。
2/あやかの心配。
【長瀬楓/青】
[状態]健康・左足負傷
[武器]アイスピック・包帯
[思考]
1/相手チームの隙を突く。
2/チーム関係なく行動する二人が許せない。
[備考]
1のために裕奈の返り血を肌に塗りたくっている。
【雪広あやか/赤】
[状態]健康・全身の数箇所軽傷、打撲・頬にかすり傷
[武器]ベレッタM92
[思考]
1/皆とゲームから脱出。
2/仲間捜し。
3/私は私の責任を果たす。
ちょっと危うくなってきたので避難所に投稿しておきます。
606 :
代理:2008/01/30(水) 20:40:56 ID:???
四十八、 <<体育館本部>>
「よしよし、このまま青組優勝だ!」
「赤組頑張れってくれよ…。」
モニターの前で拳を作る兵士や飛び上がる兵士が居れば、ガックリとうな垂れる兵士も居た。
彼らはこのゲームを日本ワールドカップのような感覚で観戦している。
後ろめたい気持ちなんてこれっぽっちも持ち合わせていないのだろう。
寒い中外を走り回る女子中学生たちとは相反して暖房の効いた体育館で歓声を上げる。
どうやら兵士の中でトトカルチョをしているらしい。
「やっぱ赤組に6000円!」
「今更乗り換えは無しだろ!」
唯一、騒いでいないは首輪のプログラムを管理しているらしく、
ここ数時間ずっとパソコンと睨めっこをしている一人の兵士のみ。
新人なのか、そこまで鍛えられているとは言えない体つきだ。
上手く輪の中に入れず、あまり誰かと会話をしている場面は無い。
そこに一人の兵士が新人の前のパソコン画面を覗き込んだ。
「お前もあっちで飲もうぜ、今日は無礼講だ。それに人質を捕らえた褒美だ。」
目の前に缶ビールを持って、頬に赤みを差してだらしなく笑った。
しかし新人はつれず、結構ですとだけ言うと再び顔を画面へと戻す。
時折こうやってお誘いがくるのだがどうにも馬鹿騒ぎをする気分にもなれず、
その都度拒んではすぐに作業を再開していた。
「ちっ、ノリ悪ィーな。」
「ほっとけほっとけ。おわ、この子痛そうだな!壁に打ち付けられたぞ!」
「何かエロイな。足綺麗じゃねーか。」
少女たちの痛々しい姿を見ていやらしく笑う外道どもの集いだった。
607 :
代理:2008/01/30(水) 20:41:51 ID:???
…
ホールが騒がしい中、新田はというと…。
「赤組がおされていますね。」
ステージ上にてモニターに映る人物と、兵士たちとは違う形でゲームの実況をしていた。
紙コップに注がれたコーヒーから漂う苦い香りが新田の鼻を刺激する。
それが心地よく、新田は早速それを口に含んだ。
「先生はどちらが勝つとお思いで?」
「そうですね、このままいけば青組なんですが…。」
罰が悪そうに言葉を濁す。
"青組"と即答したいところだが、娘が"赤組"にいる彼への気遣いとして。
画面の男を前にする新田は少し緊張しているように見える。
余程相手は偉大な人間なのだろう。態度も小さい。
「……そういえば、なぜ魔法が実在するということを知っていたんですか?」
ここで話を切り替える。
新田は魔法とは無縁の人間、そんなものの存在自体あまり考えたことがなかった。
しかしこの男によってそれを知らされた。だから"指示"によって瀬流彦を問い詰めたわけだ。
―――もしかすると、彼も?
「いえ、ね。私も知らなかったんですよ、つい最近までは。」
男が生徒が行動するモニターへと視線を移すことによって、
あまり深くは追求しないでほしいという主張をした。
新田ももしも相手が目下の人間であれば詰問していたところだ。
「そういえば、人質をとったとのことですが。」
「あぁ、そうです。いえね、A組の一人が本部に侵入したんですよ。
だからそこを捕らえ、殺しても良かったのですが人質にしたほうが万が一のときに役に立つでしょうから。」
「なるほど。ですがその"万が一"が無ければ、どうするんですか?」
男の質問に、新田は妖笑を浮かべて一息開けてこう言った。
「殺しますよ。」
実験は引き続き続行された。
608 :
代理:2008/01/30(水) 20:42:18 ID:???
四十九、 <<親友への宣言>>
険しい形相で明日菜を睨むと、円は引き金に指を添えた。
その瞬間、いつの間にか流れ始めていた放送が禁止エリアの発表に入り、
自然とこの空間に立つ三人の時間が止まる。
――『新たなる禁止エリアは女子中等部グラウンド、初等部校舎。十分後、禁止エリア設定を掛ける。』
「オイ、釘宮。お前今の放送聞いただろう!こんなことやってる時間は無い!だから今は一刻も早く――!」
ここから逃げるのがお前にとっても私たちにとっても…。
千雨の言葉なんて無視して円は改めて目標を見極めた。
「だったら時間内に殺せば良い。」
「テメェッ!!」
「釘宮…。」
明日菜は円の変貌に驚愕するだけだった。
「……クソ!」
明日菜の決意に心を動かされたのか、それとも元々そういう性格なのか。
硬直していた身体を無理やり動かし、千雨が円の顔を手のひらで覆い勢いで押し負かした。
お陰で上を向いたライフルから発砲された弾は、天井に穴を開けるだけで済んだ。
「逃げるぞ神楽坂!」
「え…あ、うん……!」
二人はわざわざ締め切っていた窓を全開にして窓枠に足を掛けて外へと飛び出す。
「オイ、一体何なんだよ!お前んトコのチーム頭沸いてるやつばっかじゃねーか!」
「知らな……わッ!」
「キャッ!」
明日菜は千雨の方に顔を向けていたため足元に二人の人物が座ってことに
気付くことができなかった。そのためその人物の頭部に足裏が直撃する。
不安定な支えは状態を保つことができず、叫び声と共に倒れた。
そして必然的に明日菜もそれに巻き込まれることとなり、
円がこちらに向けて発砲した銃弾を偶然回避する形になった。
明日菜は早く円から逃げなければという焦燥感にかられながらも
自分が踏み台にしてしまったものへと顔を向けた。
609 :
代理:2008/01/30(水) 20:43:01 ID:???
「…桜子…!!柿崎も…!」
「あ…。」
二人はずっと話を聞いていたのか、気まずそうに眉尻を下げる。
「円が…ライフルを持って入ってくのが見えて…。」
そして慎重に腰を持ち上げると両手を上にあげて戦う意志がないことを主張する。
「円、私たちは円を殺そうだなんて思ってないよ!」
「私たちは何があっても……!!」
「伏せろ!」
千雨が桜子と美砂の頭を窓下まで押さえ込むのと同時に、発砲音が再び響く。
空中を弾丸が駆け抜ける。二人は親友の行動に言葉を失う。
二人を撃つという先ほどの言葉は本気だったのだ。
相当なことがあったのだとしても、二人は心に深い傷を負った。
あんなに綺麗な瞳をしていたのに、あんなに綺麗な肌の色をしていたのに。
今は血に染まっている制服だって今朝乾いたばかりのときは新品の真っ白なシャツだった。
良い香りがするといっていたが、きっと今は鉄の苦い臭いでいっぱいなのだろう。
もっと早く見つけてあげるべきだったと二人は悔やむ。
「ボーっとしてんな、逃げるぞ!」
「え、あ…!」
千雨が首根っこを掴んで横に引きずる、そこで二人は我に返った。
同時に背後を確認すると円は銃を構えたまま追ってきている。
時折鼓膜が破れそうなくらいの発砲音を耳にしながらも何とか逃げる。
しかし振り切ることはできなかった。
恐怖に追われている側が明らかに振りだ。震えて上手く走れない。
それに足場は砂利でできていて、一歩踏む度に浮き沈みする。
だから相手も上手く狙いを定められないが、逃げにくいったらありゃしない。
少しでも確率が高い方法を選択すべきだ。
ここを左に曲がれば正門に抜けられる。だがそこからは綺麗な一本道になっていて、
林までは数分掛かる。右手に曲がればグラウンド。初等部のグラウンドは中等部とは違って遊具が多い。
610 :
代理:2008/01/30(水) 20:43:26 ID:???
ということは相手にとって障害になる物が多数あるということ。
こちら側からすれば盾となるものがあるということになる。
「よし、グラウンドに抜けるぞ!」
千雨の指示を聞いて頷いたのは明日菜だけだった。
先頭二人が右に曲がると、後ろからついてきた美砂と桜子は足を止めて振り返る。
「オイ、テメーら…!」
「円を止められるのは私たちだけなの!」
いち早く二人の足音が消えたことに気付いた千雨が腕を伸ばすが、
円の方へと特攻する二人の手首を捕まえ損ねてしまう。
「私たちは円を信じる。きっと円は元に戻ってくれる。私は円の味方!だからもうこんなこと止めようよ!」
震えた涙声。それとは矛盾して、どこか芯が通っているようにもとれた。
円という人間は、美砂と桜子には必要不可欠な存在なのである。
いつも何かしでかそうとすればそれを真っ先に止めてくれる常識人。
お笑いで言えばボケ二人に器用にツッコミを入れるという位置。
それほどのことが円に起きてしまったのだろう。
だとすれば、こういうときに手を差し伸べてやるのが親友の役目。
桜子が円との距離を詰める。しかし桜子の必死の訴えも虚しく、円は銃を発砲する。
「桜子ォ!」
「千雨ちゃん!」
「バカヤロー!」
「……え!!」
銃口から銃弾が覗いた、と思いきやそれぞれの叫びの後で
桜子の見ていた天と地が逆転して後ろへと転がった。
と同時に、襟がきつく首に食い込んで息苦しさを感じる。
状況処理をしようと脳を働かせるが混乱してしまっていまいち掴めない。
代わりに視線のみで元桜子が立っていた位置を確認すると、
千雨の身体が吹き飛ぶ瞬間だけが見えた。そして最後に地面に後頭部と軽くぶつけるが、
砂利がクッションになったおかげで怪我はない。
611 :
代理:2008/01/30(水) 20:44:02 ID:???
数秒もしない内に、桜子は重なってきた千雨の身体の下敷きとなる。
「千雨ちゃん!」
「フぐぅ…―――。」
弱々しく息を吐くと千雨は桜子を睨みつけた。
―――私のせいだ。
桜子は身体をビクつかせて、自責の念にかられる。
しかし千雨は血が流れ続ける腹部を押さえたまま、フラフラと立ち上がると桜子に背を向けた。
美砂は今だ何が何だかわからず、桜子や千雨や円に視線を行き来させている。
「お前の…せいだ……どうして…くれんだよ…バカ!」
意識を確かに保って、虚ろな瞳の桜子に強く語りかける。
「コイツ……止められるのがお前ら………だけなら…お前らが死んだら…意味無ェだろ…。」
今にも落ちそうな瞼を強張らせ、円に向かって歩みを続ける。
円はすかさず銃で千雨の身体を撃ち抜いた。
「……ぐッ!………だか…ら…この責任…ちゃんと……とれよ…脳天娘…。」
千雨は無理矢理身体を起こして、再び前進する。
私にはよくわからない。わからないけれど、最近少しだけ気付いてしまった。
誰かと居るときの安心感に。
「お前だって……そうだろ…。人殺しに…こんなこと…言って…くれる奴……早々居ないぞ…?」
千雨の表情は、正面の円に向けられていたのでわからない。
ただ、円の瞳が少し揺らいだのが見えただけだ。
「……。」
ドォォン!
それでも円はトドメをさした。千雨の身体を銃が通過していく。
「千雨ちゃん……千雨ちゃん!」
桜子は抜け殻と化した千雨の身体に駆け寄り叫喚した。
それと同じタイミングで、
612 :
代理:2008/01/30(水) 20:46:53 ID:???
ピッピッピッピッピッ―――
皆の首輪の電子音が後数秒で首が吹っ飛ぶという警告をし始めた。
「……桜子、今は逃げよう。」
「でも……でも…!」
「長谷川の言葉、忘れちゃ駄目。」
「……。」
美砂は決意を固めた瞳で、桜子の瞳を見つめる。
桜子は噛み締めた唇から鮮血を垂らして、頷いた。
そして二人は明日菜の居る曲がり角まで走ると、今度は美砂だけが足を止めた。
「円、アンタが私たちをどう思おうと構わない。ただ、私たちはずっとアンタを親友だと思ってる。この先何があっても。」
最後の最後、それだけ言うと美砂は円の顔を見ずに走り去った。
「……。」
円は、二人を避けるようにして逆側の正門の方へと急ぐ。
【長谷川千雨 死亡
―─赤組残り9名
─―青組残り13名】
【柿崎美砂/赤】
[状態]健康
[武器]?
[思考]
1/決意
613 :
代理:2008/01/30(水) 20:48:07 ID:???
【神楽坂明日菜/青】
[状態]健康
[武器]無し
[思考]
1/ネギたちの代わりに、私が皆を護る。
2/信頼できる仲間(あやか、刹那、木乃香など)との合流。
【釘宮円/青】
[状態]精神崩壊・右足負傷
[武器]長ネギ・ライフル・包帯
[思考]
1/私がアキラと古菲を殺した。
2/私は間違っていない。
3/?
【椎名桜子/赤】
[状態]健康
[武器]?
[思考]
1/決意
19GJ!
ちうっちかっこよすぐる…
gj!!!!
ちうは死ぬときやっぱカコイイな。
ちう生き返らせて(;_;)
乙。
まままままままままままま円…(;ω;)
桜子×千雨結構多いよな
この組み合わせ好き
乙。盛り上がってきたな。
まとめ4に零部があったので読んでみたら
不謹慎にも笑いが止まらなかった
もう半分くらい終わったのかな?結構死ぬペース遅いね。
ふと思ったけどさ、携帯まとめ氏って作者1×?
自分も携帯まとめさんは作者×5さんかと思ってた
>>523 おまっww×の位置わざとだろwwwww
625 :
短編:2008/01/31(木) 03:39:29 ID:???
それじゃ私がルールの説明するわよ。
つまり私の目的はこれ!
ただの殺し合いに興味はありません。
この中に殺し合い、殺し合い、殺し合いがいたらすぐに私のとこに来なさい!以上!
つまんね
そういや1つのレスに入る行数っていくつまででしたっけ?
30くらいかな
投稿します。
五十、 <<散り逝く>>
ザジが見張り番に決まってから約ニ時間。
空を見上げれば月が魅力を発揮していて、星が光を放っている。
とてもじゃないが今ザジたちが置かれている現状には似合わないくらいの
美しい光景だった。こんな空の下で、血を浴びている人間が居る。
「……。」
ザジは本来、特定の誰かと行動するということはあまり無かった。
理由は?と問われても答えなんて思いつかない。
疲れるから、馴れ合いが嫌い、そんなことはなかった。
だが、それは"相手から寄ってこないから"ではなかっただろうか。
無表情無反応、いまいち感情や考えが掴めない、
そんな自分と誰が好き好んで共に行動を取るというのだ。
皆と出逢う前はずっとそう考えていた。
しかし3−Aの皆はそれを責めずに、一つの"個性"と認めてくれていた。
だからこうやって、こんな状態でも誰かと手を取り合うことができた。
そんな人たちが、思い出を築き上げてきたこの地で争いをしている。
誰のためでもなくただ"自分の命"のために。
言葉にも表情にも出さないが、悲哀を感じていた。
争いから生まれるものなど何も無いのに、今傍にあるものを自ら手放そうとする人たち。
ザジには到底そんな人間のどす黒い気持ちがわからないだろう。
かといってそんな人たちを見捨てるのも難だ。
できれば今生きている皆でゲームから脱出したい。
「……貴方は、そうじゃないの。」
責めるでもなく、牙を向けるわけでもなく、平常心を保ったまま
ただ草陰から視線を送る人間にそう問いを投げかけた。
「貴様とは違う…な。私は、もう立派な化け物だ。」
「……そう。」
怪我を負った左腕に巻いた包帯には赤い血が滲んでいる。
彼女に何があったのだろう。痛みを知っても尚、人を傷つけようと武器を構える。
心苦しいものは無いのだろうか。少しでも後ろめたさは無いのだろうか。
しかし何を聞いても、何を言っても彼女の考えは変わらないのだろう。
「………だったら私は、貴方を…。」
ザジは深い海の底へと落ちてしまった龍宮を救うべく、立ち上がった。
…
戦闘開始のゴングが鳴って数分が経つ。
それまでに二人が眠っている部室から数十メートル先の方へと自然に誘導することはできた。
きっと戦っていることを知ればあの二人が出てきてしまう。
そうなると、犠牲にならなくて良いものまで犠牲になってしまうかもしれない。
ザジは二人揃って最後まで生き延びてほしかったのだ。
例え自分が死んでも、生きていたとしても。
「ッ!」
銃弾は直線を描いてザジに向かって走ってくる。
それをスコップで薙ぎ払うと地面を蹴り、一気に距離を詰めて龍宮の後頭部を鷲掴みにして
背後の木へと額を打ち付ける。しかしその直後に柔軟な動きで木とザジの手の間から
宙へと逃げる。ザジが龍宮の動きに順応して振り返ると毟られていた木の皮が原因だろう、
龍宮の額からは一筋の血が流れている。それが瞼まで垂れ落ちてくると手の甲で拭った。
ザジが着陸地点まで先回りすると龍宮は空中を蹴り更に高く跳びあがった。
そして次の行動と相手の心を読むために龍宮の表情を据える。
しかし龍宮の表情は刹那との戦闘のときよりも一層無表情になっていた。
心を閉ざした、ただの人形のようだ。これでは先読みをすることはできない。
「戦うときは心を閉ざさねばならない。心は捨てたさ。」
龍宮は逆に意図を読む。そして安全な後方の木の枝に避難した。
今のザジでは動きの速さも、読みの速さも完璧に心を失った龍宮には勝てない。
完全にザジは不利な位置に立っていた。それでも逃げることは許されない。
「…なぜ、そこまでするの?」
「お前は命が惜しくないのか?」
「貴方は………大事なものを…見失ってる…。」
「…!」
見失っている。違う、自分の意思で捨てたのだ。
しかし何故か冷静に言葉を返すことはできず、瞳孔を開くと龍宮は狙いを定め引き金を引いた。
ザジは恐れず、目を見開いて銃弾の流れを読み右側へと身体を転がして回避した。
確かに銃とスコップでは、いくら身軽であるとはいえたかが知れている。
だがザジは龍宮とは違って大切なモノを守るため、
今まで培ってきたもの全てを発揮して次々と発射される弾をかわしていく。
その内に段々と二人の距離は縮んでいく。龍宮ももちろん、
一歩一歩器用な動きで後退していった。だがしかし、ここは林の中。
「!」
これ以上後ろへ退がることはできなかった。木が龍宮の背中を捕まえる。
「……これで最後。」
前を見るとザジの顔が龍宮の視界の中全てを支配し、
次の瞬間、ザジが振りかざしたスコップの鋭い先端が龍宮の腹を掻っ捌いた。
「……!!」
いや、それより龍宮が引き金を引く方が速かったようだ。
スコップが龍宮の腹部に触れる前に、確かにザジは発砲音を耳にした。
「あ……うが………はッ…。」
歯噛みするような声。胸から涌き出る血を止めたいのか、ザジは必死に穴を押さえる。
まだ守らねばならないものがあるというのに。
せっかく、守りたいと思えるものに出逢えたというのに。
――「ふ……。」
パン!
次は、右腕に。
――「……か……。」
パン!
次は、左足に。
――「ふみ……。」
パン!パン!
喉を、額を、銃弾が貫く。
(……絶対に…二人で…。)
思考は途絶えた。
最後の最後に瞼の裏に映った風香と史伽の笑顔。
短い時間ではあったが、友情はしっかりと生まれていたらしい。
だがその新芽も双葉に成長することはもう一生無い。
皮肉にも、あの時二人がくれた言葉が脳裏に過ぎる。
咲いた友情の花は、――
"何かあったら言ってね!一人で何とかしよう、とか考えるんじゃないぞ!"
――枯れることもなく、
"そうです、私たちは家族ですから"
ただ散っていくのを――
「あ……ぐ…ッ!!」
――ただ、黙って息の音が切れるのを待て、…だと?
「貴様……!!」
そんなこと、できるわけない。
「私を……、仲…間だと………。」
そう、認めてくれたんだ。
今度こそスコップは本当に龍宮の背後から、深々と肩に突き刺さった。
それがザジの、最後の"死"への抵抗。
一気に力の抜けた龍宮の背に、魂の抜けたザジの身体が凭れかかり最終的には地面へと滑り落ちた。
龍宮は二、三歩よろけつつも進み肩に刺さったスコップを引き抜いた。
すると大量の血が、夜空へ届きそうなくらいに弾けぶ。
「は…ッはァッ…。」
死ぬわけには、いかない―――。
龍宮は今にも飛びそうな意識を極限状態で維持したまま、覚束ない足取りで歩みを進めた。
向かう先はサッカー部部室。あそこなら手当てする道具もあるはずだ。
「やってくれた……。」
【ザジ・レイニーデイ 死亡
―─赤組残り9名
─―青組残り12名】
【龍宮真名/赤】
[状態]左腕負傷・右肩負傷
[武器]コルトM1903
[思考]
1/生き残る。
2/そのために青組メンバーは皆殺し。
リアル遭遇ktkr
毎日乙です
五十一、 <<鳴滝三姉妹 〜U〜>>
鼓膜を揺らす銃声は状況に似合わぬ平穏な夢の世界にまで届いた。
人々の活動音も止んでいる、深い眠りについていても目覚まし代わりには充分だった。
起きて早々妙な胸騒ぎを覚え、二人はベッドから身を降ろす。
もしもここを敵が狙っているのだとしたらザジが気付いて報告にくるはず。
しかしザジが扉を開く気配は皆無だ。
風香は鍋とバックを肩に掛けると史伽を部屋の隅で待機させて慎重に扉を開く。
「ザジ……?ザジ…。ザジ…!!」
「お、お姉ちゃん…?」
「ザジが居ない……!一緒に捜そう。」
どれだけ周囲に注意を払うことも忘れて堂々と外へと出て見渡しながらザジの姿を探す。
それだけではザジを見つけることは不可能だった。
もしかすると先ほどの銃声は…、と嫌な妄想が頭の中を巡る。
二人は顔を歪ませその考えを振り切るように頭を左右に振った。
そして大きなリスクを背負うとは承知の上で懐中電灯の明かりをつけて
地面に光を照らしまずはザジの足跡を捜すことにした。
「あ、あった…。」
ザジと、そして少し先の方には女子中学生にしては大きめの足跡。
これは完璧な証拠になる。しかし本人を見つけるまでそれを認めるわけにはいかない。
認めたく、なかった。
「辿っていこう。」
「うん…あ、ちょっと待って。」
一応、懐中電灯を消してここを真っ直ぐ進むことにした。
草むらを掻き分け、道ではない道を四つん這いになって進んだ。
首輪のライトも暗闇の中では危険な存在となるからだ。
地面に二種類の小さな円状の光が浮かび、それを見ながら手のひらと膝で歩く。
一歩進む度に表情は強張り、こんなにも自分の鼓動は早かったかというくらい早打ちする。
"そう"だという根拠はまだ何もないのに、二人の額に汗が滲む。
ガサッ
(隠れろ!)
誰かが前方から歩いてくる。
ザジであれば喜んで出て行くが、首輪のライトの色で判別がついた。
木陰の向こうで赤い小さな光が浮遊している。
顔は顎の当たりが照らされているだけで、夜も更けた今肉眼では人物を特定できない。
息を殺しながら闇の中を睨みつけるていると、足音は通過していった。
「……。」
こういうとき、ホラー映画では実は後ろに隠れていたりする。
二、三分経過した後恐る恐る振り向いて本当の本当に無人だということを確認してから、
呼吸を我慢していた二人は大きく息を吐き出した。
「プハァー!」
全身から汗が噴出すのを感じる。きっとこれは後々冷えてくるだろう。
難関を突破した二人は前へ進むのを再開した。
「……。」
どれだけ進んでも、なかなか目当ての人物を見つけることはできない。
途中もしやザジと入れ違いになったのかもしれないと思うも、
何者かに手招きをされているような感覚で、前進する手足を止めることはできなかった。
「……よいしょと。」
目前に茂った草を右手で横に押し、道を作る風香が顔を上げる。
「………!!」
――上を向いている青いランプ。
「見つけた…。」
――ザジがそこに、横たわって居た。
「ザジ!」
銃声が響いてから大分経つ、でももしかしたら間に合うかもしれない。
非常に非現実的ではあるが、少しでも可能性があるのなら、無くても可能性を作りたかった。
(そんなの、有り得ないって。)
湧き上がる嫌な予感を、二人は打ち消す。
二人はザジの身体へと駆け寄って、髪で隠れた顔を覗き込んだ。
「う……そ…。」
心拍停止するかと思った。
閃光のように、史伽の頭の中を過去の映像が駆け巡る。
屋上での出逢い。それからつい先ほどまでザジと一緒に居たときのことが。
――本当に、端から見れば三人姉妹のように見えたはずだ。
あまりに少なすぎる思い出だが、絆を築くことはできた。
「……ザ…。」
「あはは、こんな所で眠ってたら風邪引いちゃうよ。」
限りなく明るい声で風香が史伽の言葉をかき消した。
―――何の反応も無い。
こんなことは日常茶飯事、ザジは元々無口だから。そうやって自分に言い聞かせる。
しかしどう考えても、打ち消したはずの嫌な予感は的を獲ていた。
風香の口端が、急激に下がる。
「ザジ……、何かあったら言えって言ったじゃん…。」
「お姉ちゃん…。」
「約束……したのに…。」
「う……ふぁ…。」
二人の目から落ちる温かい雫が、遠慮なくザジの頬に落ちていく。
一斉に二人はザジの胸の中に顔を埋め、わんわんと泣き喚いた。
握り締めたザジの制服に皺を作り、冷え切ったはずのザジの温もりを感じて。
【鳴滝風香/青】
[状態]健康
[武器]なべ
[思考]
1/新田をボコボコに。
2/皆とゲームから脱出。
3/それが無理なら青組を裏切り、自分一人になったところで自殺して史伽を生き残らせる。
4/?
【鳴滝史伽/赤】
[状態]健康
[武器]ワイヤー
[思考]
1/皆とゲームから脱出。
2/それが無理なら赤組を裏切り、自分一人になったところで自殺して風香を生き残らせる。
3/?
終了。
あといつも避難所の文をこっちに貼ってくれている人どうもです。
乙です。
乙。
いつも風香の新田フルボッコが目に入るw
乙です
ザジが・・・・
GJです。盛り上がって来たな。
乙です。
ザジのためにも双子には生き延びてもらいたい・・・・
ついでに宣言。
たった今、もう1本長編(こっちはシリアス)完成しました。
もしも、他に長編投下される方が居ないのなら、2本連続投下も可能ですが、
できれば誰かに間に入って欲しいところです。
乙です
やっぱり本編の流れから外れる癒やし系は三人はなかったな
ようやく双子が本格的にシリアス空気(本編)に入るっぽいからどうメインキャラなどと絡んでくるのか期待したいところ
もしかしたら絡まず龍宮射殺エンドの可能性もありそうで怖い……
>>644 スゴいな……その早さ羨ましい…
各部は何日間ほど投下期間をとるか気になる…
あわせて歴代作者さんくらいなら連続も前代未聞で面白いしいいんじゃないかと……
だが負担は大きいしマターリ加筆とか出来る環境じゃないしやはり間はいるべきな気がする
19氏乙す
千雨に次いでザジまでも……
でも続きにwktk
20氏、2本一気にとか書くペースはええっすなw
二つ合わせてどれぐらいの長さなんす?
量と次の作者次第では2作一気にでもかまわん気もするけど
作者21が現れたら挟んで貰った方が良いかも試練
1本は50話強の短めなので、両方あわせて140話ってとこです。
他に作者さんが名乗らなければ、連続投下しますが、その場合は
ちょっと時間を空けたいです。できれば間に入って欲しい・・・
とりあえず、今年前半はネタがある分は活躍させていただこうかと・・・
長編は3本まで書く予定。もう1本もプロットはできているけど、
書き始めは投下が終わったあとかな?
とりあえず、投下待ちの間、没ネタ使って短編でも書き始めます。では。
>>647 140か、一気に行くには若干長めだな。
投下待ち作者要る場合は挟んだ方がいい気がする。
誰も名乗りでない場合は続けて投下しちゃってもかまわんだろうけどね。
もしくは傾向氏に間を繋いでもらうとかなw
以前書き終えたと言った者ですがパソコンにもうつし終えて完成したので作者21予約しといても良いでしょうか?
じゃぁ作者19が終わったら作者20の20部→作者21の21部→作者20の22部でおk?
んで21部終了までにまた誰か現れたら作者22が22部で作者20が23部って事になるのか?
というかそんな短期間で完成したので満足なのか?誰も死なないというのは考え直した方が良いんじゃないか?
>>649 もちろん。作者21さんも期待してるよ。
>650のやり方で良いのかな?後、最初から誰も死なないとか宣言したのはまずかったんじゃないか?
まぁ今年前半だけで3本も長編投下は凄いと思うけど…
19氏乙!
ザジ・・・・(´;ω;`)
くそう、目が潤んだぜ
また新たにこのスレの動画作ろうと考えてたけどハンタ連載再会と聞いてその動画作ってしまったぜorz
作者19様乙です。
まぁ、投下するまで期間あるからその間にじっくり推敲すれば良いと思うよ。
少なくともあと20日は19部が続く訳だし。
多分作者20の「誰も死なない」ってのは
サバゲーっぽい事をネギまキャラでやるって事じゃないのかな?
武器は色々になるんだろうけど。
後3作つっかえてるなら最低3話、できれば4話ペースで投下して欲しい。
ん〜確かに毎日40話投下だったら嬉しいけど作者19さんの都合もあるしね。
毎日40話投下とかワロタwwwwwwwwww
こっちが読みきれないってwwwww
待ってる作者さんがいるのはいいこと。
推敲したり書き足したりしてればいいんだから、今投下してる作者さん急かすのは止めとこうか
>>622 >咲いた友情の花は、──
>──枯れることもなく、
>ただ散っていくのを──
>──ただ、黙って息の音が切れるのを待て、…だと?
>そんなこと、できるわけない。
>そう、認めてくれたんだ。
かっけえええええええええええええ
確かに3部後があって毎日2話じゃぁなぁ…
3話ずつに4話を挟んでいけばちょうどこのスレ中には終われるんじゃないか?
確かに待ち人が多くなってきたから3〜4話でも良いかもしれんな。
待ってる間にまた次の作者現れるかもしれんし。
完成から投下までの間が空きすぎると原作進んで違和感出るトコも有るだろうし。
作者19に不都合が無ければ少しだけペース上げてくれると嬉しいかな。
まぁあくまで作者側の都合優先だから無理強いはできんけどもね。
連投規制回避とスレ内圧縮を兼ねて、ロダ投下にしてみるとか?
19氏GJです
空気になりがちなキャラのストーリーも一人一人
しっかり引き立っていてすばらしいッス
4話投稿は規制の関係でも辛そうだから3話がベストか?
2話こっちで2話は外部板に投下して代理してもらうってのは?
やっぱり3作も待ってるなら少しペースあげる方が良いね。
×部→6部→11部→16部と5跳びでクオリティ高いのが来てるから21部に期待してる俺。
>>650 の言われるとおり、
>>649氏に作者21を名乗ってもらって、私は作者20と
22を名乗りたいです。
誰も死なないのはルールが殺し合いではないから。
そこがポイントではないんで無問題です。
最初の投下を見れば分かるはず。・・・呆れるかも知れませんが。
あと、私は原作の時期を指定して物語がスタートするので、19氏が投下に
時間がかかってもかまわないですよ?チェックに時間も取れますしね。
19氏毎日乙。
投下はマイペースに頑張れ〜
おい、ニコ動で10部のMADがあったぞww
だから上手すぎるんだって
才能の無駄遣いすんなよカス
次も凄く楽しみにしてます><
もうコテつけるべきww
相変わらず上手くて羨ましいです…
なにこの才能に満ち溢れてるスレ
この人と飴玉のコラボ作品を見たい
すみません、
>>671ですが私は
>>573氏とは別人です。
携帯で撮ったのを明るさとかガンマとか弄ってたら似たよう線になってしまい
紛らわしかったですね (´д`;)
私の画力は
>>573氏には到底及びません…
というわけで私も
>>573氏の次回作を楽しみにしてます><
675書き込んですぐに鯖規制でPCから書き込みできなくなりましたorz
皆の絵を楽しみにしてるよ。
19の投下と別館の更新が今1番楽しみ。
いや、十分上手いよ。
次回作も期待。
そして俺はgifを作ってやるから期待してろよ別館
絵師さん乙です。
投稿数についてですが、四話は時間的にちょっときついです。
とりあえず三話にしておきます。
投稿始めます。
リア遭ktkr
五十二、 <<変わらない答え>>
中等部体育館。この時間帯、コートは全てチア部が使用して良いことになっている。
入学して間もない円は、新品のため少し硬いジャージを着用して、
コートの中心の先輩たちの華麗なアクションを見眺めていた。
「すごいよね、先輩。」「カッコイイ。」「私もあんな風になりたいなぁ。」
周囲からは感服の声が漏れており、円も心中でそれに賛同した。
「それじゃあ貴方たちも三人組を作ってちょうだい。」
暫しして称讃の言葉が消えた後、顧問が一列に並ぶ一年生の前に立って指示を出す。
それと同時に周りの人たちは滑らかなペースで三人組を作っていった。
円も隣に立っていた、小学校の頃からの友人に声を掛けようとするが、
既にその子はクラスの子たち二人に声を掛けられており、円は一人取り残される。
(え…。どうしよう。)
中学に入学して、クラスでも仲良くなった子は居るには居るのだが、ここには居ない。
小学生の頃からの友人と、せめて部活だけは一緒に入ろうと話していたから仮入部も別々だった。
円は簡単に離れていった友人に多少の怒気と侘しさを感じながら辺りを見渡す。
「あと一人足りないから、誰か一人こっちに来なよー!あまってる人居ないー?」
すると誰かが恥じらいなく、堂々と無駄に大きな声で発言した。
普通、入部したばかりの一年生は先輩を恐れて発言を自重するのだが…。
あまりの大声に他の一年も愕然として、その人物を注目した。
(確かあの子ウチのクラスの……。)
「ちょっと桜子、恥ずかしいから止めてよ。」
「えー、だって先輩たちの掛け声が大きいから聞こえないかと思って。」
「ほら、聞こえるって。アンタ絶対に目ェつけられるよ。」
「美砂だって…――。」
椎名さんと柿崎さん。
へぇ、あの子たちもチアに入部したんだ。そういや仮入部にも来てたっけ。
何か先輩たちに早速睨まれてるけど…私も一人は嫌だし行っとくか。
「……入れてもらっても良いかな?」
先輩たちの鋭い視線もあってか若干緊張も含んだ震えた声色を言い争う二人に浴びせる。
その途端、二人は笑顔を浮かべて良い雰囲気へと切り替え大きく頷いた。
「そういえば同じクラスだよね!私のことは桜子で良いよ。」
「私は柿崎美砂。えーと…円ちゃん、だっけ?」
「円で良いって!ねっ、円。」
苦笑いを浮かべながら桜子に相槌を送ると、美砂が困ってるじゃないと桜子の頭を小突いた。
今だに三人に痛いほどの視線が集中しているが、美砂と桜子は呑気なことに気付いていない。
結構好感は持てたが、円は反応に困って視線を逸らした。
だが、それはほんの束の間のことであり、
桜子と美砂に手を握られたことによって引き戻された。
「これから宜しくね、円。」
「チアでもクラスでも!」
二人の浮かべた笑顔は、円の瞼の裏にしぶとく焼きついた。
……
"私は、間違ってなんか無いよね?あれで良かったのよね?"
"当たり前よ。だって、だったら私は何であのときアキラを、古菲を殺したの?
何で龍宮さんに狙われたの?私が青組だからでしょう。間違ったことなんてしてないよ。"
何度目だろう。この質問を自分自身に投げかけて、自分自身で答えを出すのは。
円は包帯を捲いた右足を引き摺るようにして聖ウルスラの廊下を歩いていた。
一人で歩くには偉く広く長く感じられるここには先ほどのような喧騒も皆無だ。
しいて言うなら円の足音が通過していった場所に起こっている残響くらい。
普段こんな静寂の中に一人で居るだなんてことがあっただろうか。
欲しても、それは得られるものではなかった。桜子と美砂が居たから、居てくれたから。
時にはそれがどうしようもなく腹ただしく思えたが、
あの悪気の無い笑顔を見たら本気で怒る気など失せてしまう。
実に無邪気で、屈託の無い、純真さを醸しだしたあの笑み。
悲しいことがあってもあれを見る度に心は落ち着き、知らず知らずの内に癒されていた。
……そういえば、その笑顔をあの二人はあの時、浮かべていただろうか。
"もしかしたら、私が壊しちゃったのかもしれない…"
"ううん、そんなの知らないわよ。だって私はちゃんとルールに従ってるんだもの。"
天使と悪魔が同居した脳の痛みは、考えれば考えるほどに増す。
"でも、私があんな顔をさせちゃった…。もうあの笑顔が見れなくなるかもしれないのよ?"
"どっちみち、アイツらだって誰かに、もしかしたら私に殺されるかもしれないんだからそんなこと言ってられないわよ"
"あの子たちは私を信じるって、親友だって言ってくれたのに?"
"それで死ぬのは自業自得、龍宮さんだって古菲に言ってたでしょ"
……痛い。
鈍器で殴られでもしたかのように、
脳味噌が掻きまわされているかのように、酷い頭痛が円を襲う。
"チアだって、あの二人のおかげで大好きになれたんじゃないの?"
"………うるさいよ、さっきから"
"否定できないでしょう。とんだ弱虫じゃん、何でこうなったかどうか、誰が弱いからこうなったのか、認めたくないだけのくせに"
"………、……"
頭痛を通り越して吐き気を感じ、腹部を押さえて唇を固く引き締めた。
軽い眩暈の後足元が揺れて、円は倒れそうになる身体を窓枠に預けてそれを防いだ。
"そうやって自分の弱さを誤魔化してるだけじゃない。自分の気持ち無視して、人を傷つけて、それで何かが変わる?"
"あの時、長谷川の言葉を聞いたとき、何かが込み上げてきたでしょ?あれが何なのか気付かなかった?"
"全部見てみぬふりして、どうなるって言うの?"
―――黒い靄を白い霧が一気に攻め込む。
「……ま、れ…。」
身体を丸め込ませ、窓ガラスに映る汚れきった自分の顔を睨め付けた。
持ち上げた肩から伸びる腕が虚像の首を絞めて、円はそれに合わせて酸素を求めるように喘いだ。
「ハァ……ハァ…黙れ、ハァ…黙れ。うるさい、ハァハァッ……うるさい…。」
何故私がこんなに苦しい思いをしなくちゃいけないの?
私は悪いことなんてしてないじゃない。
"アイツらのせいよ"
悪魔は円に囁いた。
"アイツらさえ居なければ、私は苦しまなくて済むのよ"
「…アイツらさえ…居なければ……。」
悪魔の言葉を円は復唱して、落ち着いたような表情で窓ガラスを見据える。
"そう、桜子と美砂さえ消せば、私は苦しみから解放されるの"
自分の瞳に映る自分の瞳に、円はことごとく吸い込まれていった。
「……そっか。」
【釘宮円/青】
[状態]精神崩壊・右足負傷
[武器]長ネギ・ライフル・包帯
[思考]
1/私がアキラと古菲を殺した。
2/私は間違っていない。
3/迷い→桜子と美砂を殺そう。
五十三、 <<可哀相な"外道">>
午前四時。
作業を見守っていたエヴァも飽きて、バックを枕代わりに床に寝転んで睡眠を取っている。
あれから延々とキーボードを叩いている朝倉の目の下には
チンピラに殴られた男の勲章の痣…のようなカッコイイものではなく、
某少年漫画の某探偵キャラのようなくまが三日月を描いている。
睡魔に負けそうになりながらも手は機械的に動いている。
一方、茶々丸はスピードが劣ることなく着実に作業終了へと向かっている。
全く疲労を感じていないのは彼女がロボットだからだろう。
少し羨ましくなり茶々丸を一瞥するもまた画面へと視線を戻した。
しかし、朝倉の方も何気に順調にプログラムの作成は進んでいた。
時間的に、あと凡そ五分ほど。カップラーメンを二個も作らずとも完成する。
今にも夢の世界へ旅立ちそうな様子ではあるが、朝倉は耐えた。
「ん…。」
そして五分後、エヴァが寝返りを打つと同時に朝倉の表情が生き返る。
「できた!」
長時間の共同作業に今終止符をうった。
感激のあまりに叫び声をあげそうになるが今は我慢しておこう。
それでも充分大声だったため、エヴァが眠りから覚めて不機嫌丸出しで朝倉の元へと歩み寄る。
朝にはめっぽう弱いエヴァは今にも殴りかかってきそうではあるが、
朝倉は首輪解除の貴重な人材なのだ。"まだ"、そんなことはしない。
「いくよ、茶々丸さん。」
「はい。」
顔を見合わせると、同時にエンターキーを打った。
青いランプは消え、カチャリという音と同時に……。
「え……?」
―――――外れなかった。
「どうして?何で、え、ええ…。」
首輪を爆発しない程度の軽い力で揺らしてみるが何の変化も現れない。
ここまでの苦労がこんなにも容易く無駄になってしまうだなんて。
朝倉は、今度は違う意味で叫びたくなった。
「……どういうことだ?」
「…本部に、首輪のプログラムが無いのかもしれません。」
「…つまり?」
「首輪の解除は不可能です。」
「そうか。」
本当にエヴァかというくらい淡白で簡潔な返事だった。
表層意識が読めない。朝倉が今後のことについてどうするか口を開こうとした。
「どうす…むぐぅ!」
顔面にエヴァの鉄拳がめり込んだ。顔面が拳の形にへこむ。
それと同時に呼吸が一瞬できなくなる。鼻も口も封鎖されたからだ。
そして衝撃によって朝倉は椅子から転げ落ちて後頭部を床で強打した。
突如の攻撃。朝倉はようやく、エヴァの意図に気付く。
「まさかアンタ…。」
「利用させてもらったよ、朝倉和美。だが貴様もそうなのだろう。」
エヴァが半歩横にずれると茶々丸が立ち上がって朝倉を一瞥した後どこかへ去る。
――何を言っているんだ?
朝倉が二人を利用、そんな考え一寸も持ち合わせていない。
だが恐怖で言葉が出ない。いつもの我の強さなど些かも感じられない。
にじり寄るエヴァ。朝倉は震えながらも後ろへと尻を引きずる。
それでもすぐに後ろへとさがれなくなった。進路を壁に阻まれたのだ。
「…何のことよ……。」
そして息を吐き出し、ようやく言葉が搾り出せた。
心当たりの無いことで易々と命は差し出せない。
「何のこと、だぁ?とぼける気か。貴様、私が"血"の臭いに気付いていないとでも思っているのか。」
「……?」
「貴様、準備室で何をしていた?」
「…!違うよ、違う!私はただ、誤解されたくなかったんだ!私が来たときにはもうハカセは死んでて、だから…。」
そう、葉加瀬は朝倉が来る数時間前に龍宮に殺されていたのだ。
元々朝倉は首輪を外すために数時間はこの場に居留まるつもりだった。
だが葉加瀬の遺体を放っておけば後からもしも同じ考えを持つ誰かに誤解を受けるかもしれない。
だから念のため、葉加瀬の遺体を準備室に運んだのだ。
―――それが最悪な結果をもたらした。
「マスター…。」
茶々丸が準備室から出てきたかと思えば葉加瀬の遺体を抱いていた。
額に空いた穴。それを見てエヴァが朝倉のバックから銃を取り出す。
「これは何だ?」
「……?」
「これでお前はハカセを撃った。そうだろう。」
「違うよそれは……!!」
とんでもない言い掛かりをつけられた朝倉はいてもたってもいられなくなり、
今にもエヴァに掴みかからんと声を荒げて立ち上がろうとする。
しかし主人の危険を感じた茶々丸が葉加瀬を床に寝かせ朝倉とエヴァの間に入り込む。
そして額に銃口を押し付けるとそのまま朝倉を組み敷いた。
「申し訳ありません、朝倉さん。」
続きは避難所へ
桜子…美砂…円……イイハナシダナー(;_;)
乙
くぎみいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい
近頃涙腺緩いんだからあんまり感動させんじゃねーよバカ
694 :
代理:2008/02/01(金) 20:42:29 ID:???
―――違う。
「入ってきたのが私だったのが残念だったな。
首輪解除ができても、貴様のような外道は殺したさ。ハカセには世話になったしな。」
―――違う。
「……がう、違うよ。私は本当にやって…。」
普段決して見せることのない涙が、朝倉の頬を伝った。
それを見た茶々丸が銃を降ろそうとするがエヴァの意思は変わらない。
首輪が解除できたら外道は消去して、正気の人間どもと
協力(素直じゃない彼女は"利用"するのだと言い張るが)して本部を制圧する。
首輪が解除できないのなら外道が消去して青組を潰し、生き残った後で新田を殺す。
「殺れ。」
「……了解。」
―――イヤ、
イヤ、ヤメテ
ヤメテヤメテヤメテヤメテヤメテヤメテヤメテヤメテ
私ジャナイ!私ハナニモ
「やってな―――!!」
語尾は銃声と重なって、全く聞き取ることができなかった。
【朝倉和美 死亡
―─赤組残り9名
─―青組残り11名】
695 :
代理:2008/02/01(金) 20:42:59 ID:???
【絡繰茶々丸/青】
[状態]異常無し
[武器]FN ブローニングM1900
[思考]
1/マスターを護る。
2/マスターを生き残らせる。
【エヴァンジェリン・A・K・マクダウェル/赤】
[状態]健康
[武器]納豆
[思考]
1/新田を殺す。
2/ゲームに生き残る。
696 :
代理:2008/02/01(金) 20:43:19 ID:???
五十四、 <<懐かしき日の夢>>
私は雪広家に次女として生まれた。
「お父様、今年も私がクラス委員長になりましたのよ。」
小さい頃から"いいんちょ"という愛称で親しまれていた私。
好んで委員長に立候補していた理由は、ただ貴方に褒めてほしかったから。
頭を撫でてほしかったから、笑ってほしかったから。
「そうか。」
あやかはその一言だけに微笑みを返して、いつも辞儀をした後父の前から走り去った。
部屋に篭って、鍵を掛けて、何も無い隅っこに身体を縮めて泣いて。
棚の上にある沢山のトロフィー、壁に飾られた沢山の賞状。
全て父親からの"褒美"をもらいたくて、あやかが頑張ったという証たち。
それを壊して、破って、窓を割って、部屋の中の物全てをぶち壊したくなる。
泣き疲れれば小さな身体には贅沢な大きさのベッドにダイブして眠った。
でも今日だけは、我慢することができなかった。
「お父様お父様!今日何の日か覚えてる?」
「…?」
「今日は私のお誕……、」
トゥルルルルル
――無機質な電話機の音が鳴る。
「もしもし?あァ、そうか。分かった、今すぐ向かう。」
貴方は私に見向きもせず、電話相手の元へと向かった。
まるで私はただそこに流れている無色透明な空気のように。
貴方は私に気付いてくれていたのかもわからなかった。
697 :
代理:2008/02/01(金) 20:43:43 ID:???
あやかは泣いた。
あやかは走った。
あやかはこれまでにない以上に泣いた。
あやかはこれまでにない以上に走った。
お父様は私になんか興味無いんだ。
お父様は私の気持ちなんてどうでもいいんだ。
私がどれだけ頑張ったところでお父様に届きはしないんだ。
「う…ッ…うぇ…ヒクッ…ふわ……。」
泣き声が小さくなっていくにつれ、耳の鼓膜を揺らす川のせせらぎが大きくなっていく。
顔を上げればあやかは近所の河川敷に膝を抱くようにして座っていた。
日は傾き、既に空は橙色へと変わっていた。
あやかの白い頬に茜色が差していて、時間を確認しようと周辺に時計が無いか見渡す。
もしも雪広コンツェルン社長の娘だと知って誘拐でもされれば、余計父に不快感を与えてしまう。
「…。」
でも、もしかすると心配してくれるかもしれない。
何でもいい、どんな形でもいいから。
一瞬でも"あやかのことだけ"を考えてほしかった。
「もう少しだけ……ふぐぁッ!」
奇声を上げあやかは斜面を転げ落ち、
もう少しで川に落下というところで草にしがみついた。
背中が痛む、あやかは何が起きたのか脳内処理できぬまま振り向く。
「あ、貴方……!」
「ちッ、もうすぐだったのに。」
「落とす気だったんですのこの野蛮人!?」
蹴ったときの体勢のまま、明日菜は無事だったあやかに対して舌打ちをした。
そしてすぐに掴み合いになり、服は汚れ手足には引っかき傷、整えていた髪もボサボサになった。
明日菜とこうしているときだけは、あやかの頭の中から父の姿は消える。
この時間が、本当はあやかにとっては生活の中の楽しみでもあった。
698 :
代理:2008/02/01(金) 20:46:19 ID:???
「まったく……!…この…乱暴者…!」
「アンタこそ……!」
体力が限界まで達し、二人は肩を並べて腰を降ろした。
勝負は引き分け。
「……フフ。」
「何ですの?!」
「ううん。」
さっきの蹴りも悪態も、明日菜なりの励ましだった。
少々乱暴かもしれないがこれが明日菜のやり方。
あやかも元気になったのか、もう涙は完全に止まっていた。
「…ふん。もう良いですわ。」
その気持ちは、もちろんあやかの胸に届いている。
だからこうやって、いつも"仲良く"喧嘩をしているのだ。
699 :
代理:2008/02/01(金) 20:46:53 ID:???
「アンタ帰らなくて平気なの?」
「……ほうっておいてください。」
「怒られちゃうよ?」
「うるさいですわ。」
あやかの顔を覗き込む明日菜の顔から避けるように、あやかは身体ごと真逆側に背けた。
「……私は親が居ないからアンタの気持ちわかんないけどさ、」
ピクリ、とあやかは反応する。
明日菜は孤児。幼いながらに両親の居ない生活を送っている。
参観の日も多少は気にするかなと懸念していたものの、
いつもの調子であやかにチョッカイを掛け密かに"自分は平気だ"と主張していた。
「…だけど、アンタが居なくなったら皆悲しむよ。皆心配してると思う。」
「……。」
「だからほら、ね?一緒帰ろう。」
手を差し伸べてくれたアスナさんの手を握って、私も立ち上がった。
帰り道で最後に喧嘩をして、別れを告げあい、屋敷に戻った。
お父様は相変わらずな態度だったけれど、
お母様や他の者は皆心配してくれていたようで、ひどく怒られてしまった。
でもそれからも私は懲りずにお父様の気を引くために頑張り続けた。
アスナさんという、ライバルを支えに。
700 :
代理:2008/02/01(金) 20:47:13 ID:???
………
……
小鳥のさえずりがあやかの耳をくすぐり始めた。あやかは体育館で、
いつの間にか眠ってしまっていたらしく楓に投げられた後のままの体勢で横たわっていた。
室内にしては異常に高く感じる天井を不思議に思いながら、
半ば寝ぼけたような顔をしているあやかが上体を起こし僅かに痛む頭皮に触れた。
周囲を見渡してようやくゲームに参加させられているという状況を思い出した。
「…私も、そろそろ行きませんと。あら?…バックがありませんわ。」
残っているのは激しい戦闘があったという形跡だけ。
あやかのバックも千鶴のバックも楓のバック(これは問題無いだろう)も無くなっている。
唯一残っている道具といえばあやかが握り締めていた銃だけだった。
仕方なしに銃のみを手に立ち上がると、時刻を確かめて重大なことに気付く。
――確か私は、楓さんの攻撃を受けて、逃げられて、それで時計を見たら五分経っていて、それで…。
「アアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!」
驚愕の顔を浮かべ、あやかは天井に向かって叫んだ。
それによって場面が麻帆良全体から、関東全体へ、日本全体へ、
最終的には地球全体へと切り替わっていて、大宇宙という莫大な広さの空間を揺らした。
「綾瀬さんとの約束が!」
初めてあやかは優雅でない朝を迎えた。
【雪広あやか/赤】
[状態]健康・全身の数箇所軽傷、打撲・頬にかすり傷
[武器]ベレッタM92
[思考]
1/皆とゲームから脱出。
2/仲間捜し。
3/私は私の責任を果たす。
701 :
代理:2008/02/01(金) 20:47:39 ID:???
150 :作者19 ◆2HIP/nDee2:2008/02/01(金) 20:40:15 ID:pKKBd7gI0
終わりです。
というかやっぱり長さによって二話と三話と調節させてもらいます。
その代わり二章は終末を見たあとに読んでも「^^;」って思われそうなので一気にこっちに貼ろうと思うので
その分あとの作者さんが待つ期間も短くなると思います。
19氏乙です。
これからの展開が見逃せない。
やっぱり3話投下のが覚えも良くて良いな。GJ。
あやかとこの前のルーシィが重なった
それにしてもエヴァは…
朝倉・・・
かわいそうすぐる(´Д`)
19部の明日菜が良すぎると思うの俺だけ?
>>704 なんだ。ただの神か…
別に今までの絵で1番好きとか思ってないし。
この18スレ目は全てが神がかっている
>>704 もうコテつけちゃいなよ。上手いから誰も文句言わないし紛らわしくなくなって良いと思う。
後、別館氏やはり専用アップローダー作った方が良いのでは?
>>704 あまりにも可愛いすぎるんで速攻保存させてもらいました。
そして自分も名前付けて欲しかったり…
それにしてもこの時期に作者を名乗れてる作者19が羨ましい。
飴玉氏と
>>704氏に絵を描いてもらいたくて頑張って執筆進めてます
あわてなくて良いとおもうよ
良い作品を書けば良い絵師もやってくる
だからお前ら諦めずに書き上げるんだ
ここで作者10までにはなると言って脱落した古参が通りますよ。
ともかく作者19と絵師様乙です。別館の更新が楽しみすぎる。
投下乙です
可哀相過ぎる和美に萌えた俺は外道w
下手にマーダーぶって制裁されるよかは、こーゆー微妙なすれ違いによって殺される方が和美らしい希ガス
切ないけどね
19氏乙っす!
朝倉不憫すぎだろ・・・(´;ω;`)
>>715 ナカーマ
俺も15までに入るとか頑張っちゃってたなぁ…
>>704 無意識のうちに保存してたけど…
だって神なんだからしょうがないじゃないか!
>>720 あなたも十分すばらしいです!!!
GJ!!!
絵師が3人もいるなんて…。感動です。
ハイペースに描かなくても良いんで20部や21部、それ以降も是非描いて下さい!
>>720 素晴らしい!
絵師様は是非コテハン付けて欲しい!!
そしたら別館に保存される時も良いしね。
最近のGJっぷりは異常
正気マーダー組にエヴァが参入フラグか?
726 :
別館まとめ:2008/02/02(土) 20:51:53 ID:???
R18龍宮を保管できずに週末を迎えた別館まとめです。
>>527 こちらのアキラも保管する前に流れました。レスをみるとこちらは保管する必要はなさそうですが・・・。
>>529 今度から更新の際にはURLを載せるようにします。
>>678 期待して待っています!その時は別館で飾らせてくださいね。
>>711 ロダは・・・、必要だよね・・・。別館の絵展示とリンクさせる形で設置しようと模索しましたが
今のレンタルサーバではアップローダーの設置が難しそうです。
別の場所に設置、という手もあるけど。
今週は絵師さんの投稿が多かったり別館の更新を楽しみにしている方の書き込みがあったりで少し嬉しかったり。
☆別館更新情報 2008/02/02☆
・『お宝発見?絵画展自室』
今週、投稿された画像を保管。19部イラスト祭りですw
本日は絵展示のみの更新です。
現在、短編保管作業中です。明日には開設できるかな。。。
ttp://www.geocities.jp/yuyu_negirowa/jsp/index.html
727 :
別館まとめ:2008/02/02(土) 20:54:00 ID:???
別館の1月アクセスランキング
1位:お宝発見?絵画展自室 429Hit
2位:ネギロワ倉庫 315Hit
3位:ネギロワAA帝国 215Hit
4位:GOGO♪でこピンロケット 157Hit
5位:ネギロワのお約束 82Hit
開設した順番=アクセス数という結果になりました。
絵展示が1位なのは予想していたけど倉庫のHit数に驚き。
過去ログって結構需要があるんだね。てっきりAA帝国が2位かと。
2月はどうなることやら・・・。
まとめさん乙です。
これからも頑張ってくださいね。
>>704>>720 ひゃー/^0^\
ビックリしました。素敵すぎます。
何か、すみません、本当に。
投稿しますね。
五十五、 <<正気か狂気か>>
これでも充分に睡眠をとった亜子は幽霊のように滑らか且つ揺れるような動きで前へと進んだ。
輝きが消え去った瞳は太陽の光すら吸収しきっている。
このまま行けばもうすぐスタート地点、中等部区域に差し掛かる。
亜子が狂いきって初めて足を踏み入れる思い出の場所だ。
しかし、中等部区域の範囲クラブ棟に入った瞬間何かに狙われているかのように
心臓がドクンドクンと大きな音を立てて脈打っているように感じた。
何が原因なのだろう。
ここは亜子が裏切った人たちと友情を育んできた場所。
闇のどん底だったのが、あまりにも優しい空気に変わった。
まるで別世界にトリップしたかのようである。だがここは自分が居た空間なのだ。
「……アカ…ン。」
―――その空気を、今の亜子は拒絶した。
脳が、心が、身体が、全てがこの場所を受け入れようとしない。
ここに居ては駄目だ。ここに居ては何かから逃げることができない。
何かとは何だ。その何かを思い出してはいけない。
何故思い出してはいけないのだ。思い出せば亜子は壊れてしまうからだ。
ノイズが時折停止すると懐かしい声が自分の名前を呼ぶ―――
大人っぽい女の子と、騒がしい二つの声だ。
砂嵐が時折止むと懐かしい人たちの笑顔が脳裏に浮かぶ―――
少し背の高い女の子と、胸が異常に大きい女の子とリボンで髪を二つに結っている女の子だ。
壊れたビデオデッキが修復されかかっているような、そんな感覚―――
「ここ、アカン。ここ、いや…。」
明らかな拒否反応。胃から汚物が込み上げ、亜子は口元を両手で覆った。
胃液が口内にまで昇ってきて、異臭に目尻に涙を滲ませた。
ここに長居してはいけない。
亜子はその直感に従うように身を翻して、出口へと一歩進んだ。
――その所作で視線の先に一つの建物が映る。
窓から見えるのは人影、恐らくクラスメートがそこに居るのだろう。
こちらに気付いた相手が窓から身を乗り出して大きく手を振っている。
目を凝らして見ると、それは自分がよく知った…知りすぎていた人物だった。
「……。」
不と気付けば亜子の手には、手榴弾が握られていた。
あまりにも無邪気に、再会を喜んで自分の名を呼ぶから気が狂いそうになる。
怖い。こんなところで、あの子にだけは逢いたくなかった――
「や…いや……。そんな顔で……そんな顔せんといて…そんなに嬉しそうに…。」
「亜子ー、その怪我大丈夫!?ちょっと待ってて、今すぐそっちに――!」
亜子みたいな子が、おかしくなっているはずがない。
――いや。
「まき絵さん、貴方今の状況を理解できているのですか?」
だからこそ、まき絵もいつもの調子で声を掛けている。
――いや。
「あはは、でも亜子は大丈夫だって。逆に亜子が一人だと危ないよ。」
だからこそ、夕映も無理に止めたりしなかった。
――いや。
いや、いや、いや、
「イヤアアアアアアアアアアアアア!」
今の記憶を、人物を、抹消しなければ。
亜子は手榴弾のピンを抜くと目の前の景色を消すために建物の中へと放り込んだ。
「え――?」
――ドォォォオン!!――
「今の音、何よ…。」
場所は中等部区域食堂棟。
あまりに大きな爆音は近隣のこの場所にまで行き届いていた。
日本刀を抱きしめるハルナの肩には自然と力が入り、表情も固くなる。
突如止まったことにより動悸が激しくなる。ずっと一定とした速度で走っていたから。
そしてもう一つの原因は恐れや不安を感じているから。本人も自覚している。
もしかしたら青組の誰かが自分を追ってきているのかもしれない。
だとしたら、早速この場から逃亡するしか手は無いだろう。
(最悪。)
しかしもしも相手が楓のように運動能力の高い人間だったら間に合わない気がする。
ハルナは文化部。図書館島を探検にするにあって多少は鍛えているが、
やはり一般人を一段と上回る脚力や走力を持っているわけではない。
―――早くここから離れよう。
顔を歪め踵を返した、その後で、自分の考えを否定するような言葉が耳に届いた。
「…て、誰か助けてー!」
【綾瀬夕映/赤】
[状態]健康
[武器]無し
[思考]
1/のどか……。
2/ハルナ……ごめんなさいです。
3/皆で協力しゲームから脱出する。
4/あやかを信じる。
【和泉亜子/青】
[状態]健康・精神崩壊
[武器]包帯・手榴弾
[思考]
1/血や!
2/相手チームの隙を突く。
【早乙女ハルナ/赤】
[状態]健康
[武器]日本刀
[思考]
1/のどか…。
2/夕映、ごめん。
3/?
【佐々木まき絵/青】
[状態]健康・不安
[武器]?
[思考]
1/仲間を捜す。
2/あやかの心配。
五十六、 <<パニック!>>
「まき絵さん、そろそろ行動を始めましょう。まき絵さん。」
「うーん……あと五分。」
隣のベッドで眠るまき絵を何度も起こそうとしているが、
布団の外の寒さと眠気に耐えられず、先ほどからずっとこの調子だ。
五分経てばまたあと五分。そうやってどんどん時間は無駄に過ぎていった。
しかし今回はさすがに待つことはできない。
「いい加減にするです!」
「あーん!」
まき絵の身体に絡められていた布団をさながらど根性母ちゃんのような勢いで剥ぐ。
すると両目を閉じたまま消えた布団を手探りで見つけ出そうともがいた。
こうでもしなければ、もし敵が現れたときに絶対二人揃って逃げられない。
膝上の丈のスカートの隙間から侵入してくる冷気に触れた肌は鳥肌がたってくる。
仕方無しにまき絵は状態を起こして目を開けるが、
鬱陶しいほどに室内に入り込んでくる陽射しの眩しさに再度瞼を伏せた。
そして窓側から顔を逸らし、布団を握り締める呆れ顔の夕映を見た。
確かに夕映の言いたいことはわかる。というかわからなければいけない。
だが、とてつもなく眠たいのだ。それだって仕方のないこと。
先日色々なことがありすぎて疲れが溜まっていたから充分に睡眠がとれていないんだろう。
これ以上駄々をこねるときっと怒られてしまうだろうから何も言わなかったが。
まき絵は肩へと振り下ろした髪を手櫛で解かすと壁に掛かった鏡の方に歩いた。
――和泉亜子を発見したのは、その途中。
「ご、ごめんなさい…!まさかあの亜子が乗ってるだなんて思わなくて……。」
窓の向こうには亜子が走り去っていく姿。
まき絵は自分の迂闊な行為に責任を感じて頭を下げる。
「その話は後です!今はここから…。」
心臓が破裂しそうなくらいに響いた轟音がしたあと、猛烈な爆風に襲われ
火はカーテン、ベッド、テーブルクロスなど様々なものへと移り行く。
見事炎に取り囲まれ身動きのとれない状態になる。
あの内気な亜子がまさかこのゲームに乗っているとは思わなかった。
それはまき絵だけではない、夕映だってそうだ。
「まき絵さん、メジャーを出すです!」
「あ、は、はい!」
バックに手を突っ込むと焦りからパンや飲み物など無駄な物が先に出てくる。
数秒した後でようやく武器のメジャーが出てきたので夕映に手渡した。
すると夕映が窓枠にのぼってカーテンを外し、レールの部分に金具の部分を引っ掛けた。
「え…こ、これで降りるの?」
こんな長細い、他の紙と比べたらちょっと丈夫そうな紙というだけのもので
建物の二回から降りろと言うのだ。不安でないはずがない。
しかしこれ以上熱気に耐えられそうにない。このまま愚図っていれば二人揃って焼け死ぬ。
「これしかありません。ほら、早く行ってください。」
「…。」
こうなったらもうやけだ。まき絵はメジャーを受け取るとゆっくりと
窓の向こうへと飛躍した。そして今にも千切れそうな測りを見つめながら
壁に足を掛けて地面目指して降りた。夕映がそれを促すように見おろす。
「怖くない、怖くない…怖く……ふわぁ!」
「あ!」
とうとうまき絵の体重に耐えられなくなったメジャーがはちきれる。
地上までは少し距離があるというのに。まき絵は両手を羽ばたいて
大いなる飛翔を試みてみるが丁度真上を自由に舞う小鳥のようにはいかなかった。
「アアアアアアアアアアアアアアアアア!!!」
「まき絵さ……うあ!!」
まき絵が華麗に宙を一回転すると何とか足で着地することができた。
しかし足の裏から頭まで走る衝撃で後方へと転がる。
「痛うううううッ……ゆ、夕映!大丈……!」
壊れたメジャーを見遣って思い出したのが夕映の存在。
メジャーが無ければ脱出方法は無いではないか!
慌てふためきながら窓の方向を仰ぐが、そこに夕映は見えず
その代わりに真っ赤な炎が踊り狂うように燃え盛っているのを目にした。
「う……そ…。」
炎は窓から溢れ出そうなほどの大きさへと成長していた。
息を飲んで突入せんと入り口に足先を向けるが全身に酷い痛みを感じて走ることができない。
「誰か…誰か助けてー!誰でも良い!お願い!誰かー!」
こうなったら誰かに助けを求めるしかない。
「助けて、誰か、誰か来て!ゆえを助けてー!誰か助けてー!」
許すかぎり息を吸い込んで下っ腹に空気を溜め大きな声で叫んだ。
喉が裂けそうなくらい、最早可聴領域を超えるのではないかというくらい
甲高い声を出して精一杯の力で人を呼んだ。
「ゆえちゃんを…ッゆえちゃんを助けてー!誰か!」
「夕映が…あの中に居るの?」
「うん、二階に取り残されてるの!」
「そう、わかった。私の代わりにこの日本刀、刹那さんに渡しておいてね。」
「了解!」
リアル遭遇!乙!
―――え?
一通り会話をし終え1テンポ遅れてまき絵の隣に立って建物を眺める存在に気付く。
しかし視界に捉えた瞬間その人物はまき絵の視界範囲から消えてしまう。
足元を見ると日本刀が置いてあった。
そしてようやくここで、まき絵の脳が彼女、ハルナの言葉を認識した。
【綾瀬夕映/赤】
[状態]健康
[武器]無し
[思考]
1/のどか……。
2/ハルナ……ごめんなさいです。
3/皆で協力しゲームから脱出する。
4/あやかを信じる。
【早乙女ハルナ/赤】
[状態]健康
[武器]無し
[思考]
1/のどか…。
2/夕映、ごめん。
3/夕映を助ける。
移動
ひゃー/^o^\
作者19様も別館様もひゃー/^o^\
作者19氏も別館氏も乙です。
乙
涙が頬を伝ったぜ・・・
泣けた。乙…/:_;\
おや、代理投下の人来てない?
代わりに代理投下した方がいいのかな?
745 :
代理の代理:2008/02/02(土) 22:42:50 ID:???
>>738 【佐々木まき絵/青】
[状態]健康・不安
[武器]メジャー(切れ端)・日本刀
[思考]
1/仲間を捜す。
2/あやかの心配。
3/夕映の心配。
746 :
代理の代理:2008/02/02(土) 22:43:19 ID:???
五十七、 <<最終走者>>
(ほ、炎に完全に包まれてしまったです…。)
完璧に身動きが取れずうずくまって口元を手で押さえる夕映。
炎に奪われてしまった酸素を求めるかのように口の隙間から必死に息を吸う。
だがその度に咳き込んでしまう。非常に息苦しい状態だ。
女の子にとっては憧れのロングヘアーも毛先が黒く焦げている、肌も煤だらけ。
取りあえずまき絵は無事なのだろうか。こんな状況でも人の心配。
だって自分の心配をしても、どう考えたって助かりっこないではないか。
リアリストの夕映の頭の中にはネガティブなことばかりが過ぎる。
今まで読んできた本で、こういう時に愛する人が自分を犠牲にしてでも助けにきてくれる
なんていうとても都合の良い展開の物語があったが現実ではそうはいかない。
第一夕映が密かに想いを寄せている相手は今捕らえられているのだ。
―――もしかしたら彼なら新田をコテンパンにして助けに…。
いやいや、それこそ無い。夕映は頬を染めて頭をブンブンと振って妄想を追い出す。
(こんな時に私は何を考えているです。)
恋する乙女になっている場合ではない。寧ろ勇ましい男にならなければならない。
しかしこの小柄で華奢で、小学生のような体格の人間がこんなところから脱出できるか?
そういえばいつか見たテレビ番組でマジシャンがそんな技を披露していたが、
成功するのはタネも仕掛けもあるからであって、テレポーテーションしたわけではない。
できることならやってみたい、今すぐこの建物から脱出したい。
「……けてー!誰か助けてー!」
あれこれ考えていると、炎が燃え盛る音の中に微かにまき絵の声が混ざって聞こえた。
(まき絵さん…。)
彼女は自分が亜子に声を掛けたことで非常事態になったと思っている。
確かにそうかもしれないが、もしも気弱なのどかが一人歩いていれば間違いなく夕映は声を掛ける。
747 :
代理の代理:2008/02/02(土) 22:43:52 ID:???
それにあの時、夕映だって亜子が乗っているとは思わなかった。
まき絵一人の責任ではないのだ。しかしこのまま夕映が焼け死ねば
一生まき絵は自分のせいで一人の命を失ったと思い込んでしまうだろう。
それに、あやかとの約束もまだ残っている。
(自分からした約束です。破るわけにはいきません…!)
夕映は意を決意して、疾風のごとく扉の方向へと突っ走った。
脆くなった天井が落ちかけていることにも気付かずに。
(今、今行くですまき絵さ―――!)
ガッシャ―――ン!!
視界が阻まれた。
身体が吹っ飛んだ。
背中に重みは感じない、ただ床に身体を打ちつけた際軽い打撲をおっただけだ。
(何が……?)
状況が読めず自分が先ほど立っていた位置へと視線を這わせた。
すると、大きな瓦礫の下に何かが居ることに気付いて夕映は目を凝らす。
(――――!)
「平気…夕映?」
瓦礫の下敷きになっているのは、先日夕映が酷い言葉を吐いた人物。
「ハ……ル…ナ…。」
かすれた声で名前を呼んだ。そして覚束ない歩調で、ハルナの元へと歩む。
ハルナは自分を庇ったというのか?あんなとんでもない言い掛かりをつけた私を――!
血の気が引いていくのを実感する。視界が暗くなり、歪む。
それでもたどたどしい動きで、力なく笑うハルナに接近する。
748 :
代理の代理:2008/02/02(土) 22:44:27 ID:???
「ど…して……?」
「まきちゃんがさー、何かすごい叫んでて…。」
「そんなこと聞いてません!」
怒鳴る夕映を馬鹿にしたように、またハルナは身体を揺らして笑い出した。
「そんなことより、さっさと逃げなさいよ。」
―――柄じゃない。
そんなこと、誰よりもハルナがわかっていること。
だがまき絵の言葉を聞いた後、何の考えも無しに飛び出していたのは自分。
夕映を助けたいと思った一心で、ただいつの間にかこの建物の中を走っていた。
「もうね、あんな想いしたくないの。」
のどかを見捨てて逃げた自分。
自分の命は助かっても、ちっとも嬉しさなんて感じなかった。
一人の親友を失った悲しさの方が、随分上回っていて。
少しだけ、珍しくも"自己嫌悪"というものを感じた。
のどかを守れなかった、それでも生き残ってしまった自分に対して。
もうそんな想いをするのは御免だ。手の届く範囲に守れるものがあれば守りたい。
「だから……お願い…。」
「ハルナ……。」
あの時あんなことを言ってしまったことを夕映は改めて後悔した。
誰が非難しなくともハルナは充分に自分を責めていたのに。
「……お願い、…行って。」
「………ごめんなさい、です。ごめんなさい、ハルナ。有難う。」
滅多に見ないハルナの真剣な表情は、
締め切り間近の原稿を片付けている最中よりも本気に見えた。
夕映は伏せ目がちにお礼を述べると、ハルナの方を見ずに炎の中を突っ走る。
この決意を揺るがしてはいけない。彼女の死を無駄にしてはいけない。
まき絵に真実を伝えてあげねばいけない――
目尻に雫を溜め、輝きを放つそれが炎の中へと掻き消えた。
749 :
代理の代理:2008/02/02(土) 22:44:57 ID:???
…
「夕映、パル……。」
日本刀を抱きしめたまま、まき絵は一向に動こうとはしない。
しかし、この足で中へと入る勇気などない。
目玉が流れていきそうなくらいある量の涙が排出物と共に一気に目から溢れ出る。
まき絵の双眸は出口一点を据えたまま、瞬きさえしない。
ずっと、立ちすくんだまま二人が出てくるのを待っていた。
自分の"罪"を消したいから。自分の"せい"で二人も犠牲者を出したと思いたくないから。
信じて出口に視線を定めたまま、心の中で二人の生存を祈る。
「お願い、お願い、お願い、おねが……!」
「ハァ……ハァ……ゲホッ…。」
煙の中に小さな影が見えたかと思うと、激しく咳き込む夕映の姿が!
感激のあまりに抱きつくまき絵が誤って物凄い力で夕映の身体を圧迫すると、
夕映はまき絵の身体を引き剥がし肩を上下させ酸素を体内に取り込んだ。
「ハァ…フヒー…ハヒー…。」
「パルは…?」
「……まき、絵…さん。」
「え?」
夕映が遅く瞬いてスカートの裾を握り締めていた両手がまき絵の両肩を掴む。
怒られるのかと思って惨めにも両目を強く瞑ると、
弱々しいしゃっくりが聞こえて、恐る恐る視界を明るくした。
「ど…したの……?」
「…よく、聞いてください。」
夕映は涙を堪えて、力強く言葉を並べた。
……
…
750 :
代理の代理:2008/02/02(土) 22:45:55 ID:???
――白黒映像が、今だにジーという古臭い音を立てながら脳内に流れる。
"最初に言っておきます、貴方は何も悪くありません。"
――涙が頬を伝い、首筋を通って制服の中へと侵入した。
"私は今から、私の意志であの炎の中に行きます。"
――まき絵は日本刀を抱いて、足を引きずるようにして前へと進んだ。
"愚か者の私は、ハルナを傷つけました。"
――髪が涙を利用して頬に張り付いて鬱陶しくも、とにかく前へと進んだ。
"ハルナの気持ちを、理解することができなかった。"
――体勢を崩しそうになっても、ひたすら前へと進んだ。
"でも理解することができた今、その辛さは予想を遥かに上回っていたことに気付いたのです。"
――皆の意思を引き継いで、決意を揺るがすことはしない。
"私には、耐えられない。それ程重たいものです。"
――これはまき絵に課せられた最大の任務。
"だから、私は……。"
……夕映は堪えていた涙を流して、少し微笑んだ。
"委員長さんに謝っておいてください。"
……そして、手の甲でそれを拭って決意を秘めた瞳をまき絵に向けた。
"いってきます。"
まき絵よりも随分小さいはずの背中が、その時だけは偉く大きく見えた。
夕映は振り向きもせず、煙の中へと姿を溶かした。
751 :
代理の代理:2008/02/02(土) 22:46:28 ID:???
(…何で戻ってきたのよ。)
(貴方のように、私は強くないんですよ。)
(バカ。格好よく決まったと思ってたのに。)
(…有難う、ハルナ。)
(ふふ。じゃあ、また。)
【綾瀬夕映、早乙女ハルナ 死亡
―─赤組残り7名
─―青組残り11名】
【佐々木まき絵/青】
[状態]健康・決心
[武器]メジャー(切れ端)・日本刀
[思考]
1/仲間を捜す。
2/あやかの心配。
3/刹那に日本刀を渡す。
753 :
代理の代理:2008/02/02(土) 22:51:10 ID:???
で、作者19、投下乙です。
夕映……お前って奴は……
泣けてきた……マジ泣けてきた……
俺も本編書くの頑張ろう……
20氏乙です
貴方はやっぱすげええええですぜ
755 :
753:2008/02/02(土) 22:53:07 ID:???
しまった、名前変え忘れたorz
>>752 おぉ、GJです!
相変わらず上手いっすな〜。
なんだこのベタな展開?
ちっとも面白くなんか……
あれ?目からしょっぱい汁が出てきたぞ…
作者19氏GJです。なんか創作意欲沸いてきた…
>>752 素晴らしい!
でも作者20と名前被っちゃうんじゃ…と思った俺は死んだ方が良いかな
>>757 俺もちょい思ったw
でも神絵師さんだからなんでも良いよ
>757 >758
そうですね;
20ではなくSにしておきます。
作者20と区別する為に絵師20にすれば……w
>>752 ヒャー凄い。
細かい部分まで修正されてんね。
ひょっとしてじゅーさん?<S◆ECugE/VfCQ
ずっと/^0^\のターン
>>763 左が半角のスラッシュで右が全角のスラッシュってイカしてるよな
みなさんGJです。
私もトリップつけてみたけどうまくいったかな…
別館の『お約束』を参考にさせていただきました。
>別館氏、ありがとうございました。
アスナと円描いたのは自分です。
方眼メモに描いてる人だと思ってやってください(__)
と、性懲りもなく亜子を描いたのでよかったら見てやってくださいな
http://g.pic.to/n6mh9
投下数が多いとやはり伝わりやすくて気持ちが分かるな
本当に19部の図書館組の話は感動する
>>765 うおっ、亜子こええー
ところでその左手は……
769 :
マロン名無しさん:2008/02/03(日) 01:31:43 ID:iX0pzF7b
>>767 手をふるまき絵の予定だったのに手を抜いて手だけにしたらわけがわからなくなってしまいました(--;)
さっき初めて某ネタスレを見て、あまりの不憫さに亜子を描いてみたくなったので…w
メモ帳氏乙です。
>>752 これなんのソフト使って描いてるんですか?
つか弟子にして下さい
五十八、 <<彼女か、私か 〜T〜>>
「ネギくんの隣ー!」
「いけませんまき絵さん、ネギ先生の隣は私ですわ。」
「ちょっと、今当たったわよ。横で騒がないでくれる?」
「アスナさん!なぜ貴方がそこに…!」
「まーまー、いいんちょがしゃがめば問題あらへんて。」
間もなく八時半、朝のホームルームの始まりを届けるチャイムが校内に響く頃だ。
皆は机を隅に寄せてある程度広い空間を作り上げると、
ど真ん中に"3−A最高!"と赤いチョークで書かれた黒板を背景に全員が前に集合した。
「オッケー、じゃいくよ!」
朝倉がカメラのレンズを確認するとタイマーを設定し、急ぎ足で一番前の隅っこに立った。
ネギは大勢の"年上の女性"に囲まれて緊張しながらも、常の笑みを浮かべてみせた。
黄色のランプがゆっくり点滅し始め、段々とペースを上げていく。そして、白いフラッシュが皆の瞳に届いた。
………
……
楓の手の中には、一枚の写真が収まっている。
体育館を跡にした際、楓が誤って持ち帰ってしまったのは千鶴のバック。
包帯が無い今、楓の腿にはシャツの切れ端が捲かれていた。
最初に溢れた感情は、何だっただろうか。
新田に殺し合いと言われたとき。そう、あの時の話だ。
確か楓の中には……ある一つの感情が生まれたのだ。
"迷い"
殺し合いと聞いて狂喜する自分を素直に受け入れるか、
それとも自分の高ぶる感情を制御するかという気持ちの狭間で揺れ動く自分。
だが後者の感情が欠落してしまったのは、
自分を信頼しているからこそ易々と裕奈が話しかけてきたからだ。
無防備すぎる。自分とは違って狂喜も迷いも無い。
――至って、普通だったから、自分とは正反対だったから――
…いや、あの時はそんなことを考えることすらなくて。
頭より身体が、本能が、殺人を急かしたのだ。
気付いた時にはもう、裕奈の表情はいつに無く凍りついていた。
やった後で、激しい罪悪感の波が自分の中に押し寄せてきて。
それでも信頼というものを失ったということには変わりがなくて。
だから亜子を陥れた。
自分と同じ想いを味あわせるために、それによって後悔の念を薄めるために。
そして、それからは信頼関係というものが許せず、無差別に人を殺した。
裕奈を傷つけ、そしてハルナとのどかを見つけたとき。
不思議な感情が、初めての何かが心の中で渦を巻いていた。
その"何か"が何なのか、気付いたときにはもう攻撃を仕掛けていた。
命が掛かっているというのに持続されていた二人の"友情"に嫉妬していたのだ。
アイツは赤組なのに、アイツは青組なのに、そうやってこだわっている振りをして。
本当は自分が失ったものを羨むだけの哀れな人間だった。
―――ここまで来て、まさか自分が殺した人間に"してやられる"とは。
あまりにも自分自身のやってきた行動が不憫すぎて、涙すら出ない。
後悔するには遅すぎた。謝罪をして取り戻せるものでもない。
罪が消えるわけでもない。楓がどんな善行をしたって変わることなどない。
それでも、葬ってきた多くの命や傷つけた人たちに逢って謝りたい。
叶うことの無い願い。叶ったとしても優しい彼女たちのことだから許してくれるだろう。
ならば自分にできる何かを。誤ちを背負っている他の皆を助けよう。
その波を止めることが本当の償いといえるかもしれない。
想いを胸に、楓は歩き続けていた。
「楓、お前もやるじゃないか。」
完全に絶たれた気配にようやく気付き、声の出所へと足先を向けた。
敵、龍宮真名は楓の真後ろに立って銃を楓の心臓の位置へと持ち上げている。
目が合うと抑えていた殺気をいっぺんに剥きだしにする。
しかし戦うことも逃げることも、ましてや恐れることもせず楓はただ眉尻を下げた。
「……お前も…そうだったか。」
まるで鏡に映る自分がそこに立っているかのように、全身が真っ赤な龍宮。
同情するような眼差しを向けて、雨の中ダンボールに捨てられた子犬に触れるように龍宮の頬に手を伸ばす。
「……!」
龍宮はその目が、その声が、その仕草が気に入らなかったのか手を振り払って拒絶した。
―――そしてその三点から、龍宮は相手の心境を察する。
「……いや、やはり貴様は落ちぶれたな。」
冷徹の笑みを浮かべて息を吐く。
「だが、だったら手間が省けるというもの。」
本気と本気がぶつかり合えば余計な時間を喰ってしまう。
戦闘というものは心身強くいなければいけないが、今の弱々しい楓になら負ける気はしない。
「お前は、どうだ。」
「……?」
「お前は、気付いていないのか?それとも、気付いていない振りをしているだけなのか?」
主語の無いその言葉だが、龍宮には何のことかは簡単にわかった。
「後悔の念…か?あるわけがなかろう。」
「……本当にそうか?本当に無いといえるか?」
殺人を堪能しきった二人の意見の食い違っている。
――――表面上では。
だって心当たりがあるからこそこうやって丸腰の楓と自ら距離を作っているわけで。
うるさいくらいに心臓が早鐘を打つから、耳を防いでいるわけで。
現実を、真実を、自分の心を覗きたくないから目を閉じたわけで。
躊躇い無く人を殺していた過去。そして、"彼"が居なくなって初めて笑顔を作ってくれた人たち。
全く共通点のない二つの存在が龍宮自身を縛っていた。
…これで、良かったのだろうか。
人を殺す人間が、そんなことを考えてはいけない。
…これで、私は幸せになれるのだろうか。
人を殺す人間が、幸福になりたいだなんて考えてはいけない。
…本当に、後悔していないだろうか。
"貴方は………大事なものを…見失ってる…。"
"気付いていない振りをしているだけなのか?"
――――本当に堕ちたのは、誰だ?
【龍宮真名/赤】
[状態]左腕負傷・右肩負傷
[武器]コルトM1903
[思考]
1/生き残る。
2/そのために青組メンバーは皆殺し。
【長瀬楓/青】
[状態]健康・左足負傷
[武器]包帯・写真
[思考]
1/罪を償う。
[備考]
赤組を惑わすために裕奈の返り血を肌に塗りたくっていた。
五十九、 <<彼女か、私か 〜U〜>>
「違う。私は、悔やんでなどない。」
子供に言い聞かす母親のような口ぶりで、楓に…自分自身に。
写真を鞄におさめると懊悩するように眉を顰めて、楓は目を伏せた。
彼女を責めることはできない。自分だって龍宮の気持ちはわかる。
本心に蓋をして、罪悪感を麻痺させて、彼女たちの叫びに耳を塞いでここまでやってきた。
沢山の仲間を裏切った自分にとってそれは、とてつもなく楽な道であった。
だが気付いてしまった。楓は、気付かされてしまった。
「……皆は些か優しすぎる。きっとあの世に逝っても変わりなく接してくれよう。
…真名。一人で背負うことなど無いんだ、これ以上辛い想いはしなくて良い。だからもう、」
「止めろ。私は感情を捨てたんだ。」
「止めんよ、お前が銃を捨てるまでは。
お前だってわかっている、感情を捨てることなんて不可能だ。だからこそそうやって…」
「止めろと言っている!!」
パン!
龍宮の銃から発砲された弾が楓の額に穴をあけんと迫る。
楓はそれをわけなく回避して、威風堂々とした立ち姿のまま龍宮を見た。
「捨てきれていない。捨てたくないのでござろう、捨てれば本当に根っからの化け物になってしまう。」
「違う!」
パン!
今度は避けずとも銃弾が楓の斜め上と的外れな方向へと駆け抜けていく。
龍宮の揺れる心が具現化されたのだろう。
「これ以上誰かを傷つけたくない、そういう想いがあったからこそ…。」
「うるさい。」
貴様ニ何ガワカル―――……本当はわかっている。
貴様ニ私ノ何ガワカル――……本当は、私は…。
自分の中の二つの想いがぶつかりあう。頭が割れるように痛い。
「今ならまだ間に合う。二人で皆を…、」
「黙れェェェェエエ!」
パン!
乱れた精神では銃を扱うことなどできない。それでも龍宮は楓に向かって発砲を続ける。
楓は上体を軽く捻って空中を通過していく銃弾を横目で眺めた。
すると今度は龍宮自身が楓の目前に迫る。
「ウアアア!」
着合いを表した声と共に龍宮が楓の胴に目掛けて拳を打ち込もうと右手を振るう。
楓が腰を落とし巧に避ける。反動で微かにあやかに撃たれた左足が痛んだ。
それでも龍宮の容赦ない攻撃は続いた。圧倒的に龍宮がおしている、が、
そもそも楓には闘う意志は無い。ただ、龍宮を止めたいと考えているのだ。
だから繰り出される攻撃を回避するだけで、楓からは何もしなかった。
それが龍宮の逆鱗に触れたのか、楓に向かって放たれる四肢に込められた力が数倍増す。
「……真名、もう止めるでござる。」
身体に極まることのない手足に視線を次々と動かしながら楓は言う。
楓も表面上は余裕を装っているが、実は左足が先ほどからチクチクと痛んでいるのだ。
このままではそう長くは持たないだろう。
ただ、それは楓が攻撃しても良いという理由になるわけではない。
「こんなことをして何になる。」
「これは私の信念を表す戦いだ!」
どうやら、勝利することが先ほどから龍宮が主張している自分の本心を証明する、
そう勘違いしているようだ。楓は心底龍宮に同情した。
「拙者はもう、無意味な戦いはせんよ。」
「この戦いが無意味だと!?私は本気で貴様を殺す気なんだ!」
「わかっている。だが、先ほどの言葉が本心ではないはずだ。
そうやって自分の気持ちを見てみぬ振りをしていたら、この先ずっと皆にも自分にも嘘をつき続けることになる。」
「!!」
龍宮が飛び退くことによって、攻防戦から冷戦状態へと変わった。
明らかに動揺している龍宮に、楓が臆することなく真っ直ぐな眼差しを注ぐ。
「そんなことになれば、お前の傷は深まるだけだ。何も得られやしない。
だからお前を拙者は止める。それが救うことにも繋がるはずだ。」
余裕綽々と言葉を並べる楓が、バックから取り出した写真を見おろす。
まるで赤子を抱くように、大切そうに楓も胸に添えた。
「結局、拙者を止めてくれたのも千鶴殿…皆だった。」
蓄積された罪悪感。こんな状況に陥っても尚育まれ続けた友情への嫉妬心。
自分のしてきたことの惨めさ。全てを認められる力をくれたのは3−Aの皆。
龍宮は壊れた人形のように微動だもせず、今度はただ黙って立っていた。
彼女の脳が楓の言葉を正確に認識しているかどうかは窺えない。
ただ確実に先ほどとは違う。龍宮は今、二つの感情の狭間で揺れ動いている。
答えを選べないのは全てを認めた瞬間自分は壊れてしまうかもしれないという恐さがあるから。
落としていた視界の中から、脇に垂らされていた楓の腕が消える。
「拙者は……皆は、お前の味方だ…。」
伸ばされた手。
温かみを帯びた楓の表情。
龍宮は一歩、また一歩、力ない足取りで楓に近付き、
その手を―――
パン!
「……!!」
取ろうとは、しなかった。
楓は熱が集中する胸の穴を確認した後で、地面に伏せた。
結局何も変えられなかったという絶望を最後に。
「貴様と私は、違う。私はもう、汚れきっている。
―――つまり、堕ちたのは私だ。」
自主独往の精神を貫き通すことを行動で宣言した。
龍宮は銃口から空へと舞い上がる煙に息を吹くと、
楓の亡骸を見下すように見下ろして次の獲物を探すために歩き出した。
【長瀬楓 死亡
―─赤組残り7名
─―青組残り10名】
【龍宮真名/赤】
[状態]左腕負傷・右肩負傷
[武器]コルトM1903
[思考]
1/生き残る。
2/そのために青組メンバーは皆殺し。
移動
785 :
代理の代理:2008/02/03(日) 21:11:52 ID:???
六十、 <<放送・第三回目>>
『こんにちは、いよいよ二日目最終日だな。どうだ、楽しい思い出はできたかな?
一時になったようなのでこれより第三回目定期放送を始める。今から死亡者を発表するぞ。
出席番号3番朝倉和美、出席番号4番綾瀬夕映、出席番号14番早乙女ハルナ、出席番号20番長瀬楓、
出席番号21番那波千鶴、出席番号25番長谷川千雨、出席番号31番ザジ・レイニーデイ以上7名。
赤組が残り7名と青組が残り10名。赤組がおされているな。青組はこの調子だ。
続いて禁止エリアの発表になる。
10分後に設定をかけるのは聖ウルスラ女子高等学校校舎、男子高等部グラウンド、初等部グラウンド、初等部体育館、以上四箇所だ。
では、またあとで。』
786 :
代理の代理:2008/02/03(日) 21:12:35 ID:???
六十一、 <<戦うお嬢様 〜T〜>>
木乃香と美空は今朝眠りについたのだが、…―――何て目覚めの悪い。
試しに心が清らかになりそうな程真っ青な空を青いでみても、
木陰から出て清清しい朝の陽射しに身体を照らしてみても、
腹部から溢れ出し唇から顎へ、顎から首筋へ、
首筋から服の中へと伝っている不快な血が止まることはなかった。
木乃香が、できるはずもないのに美空の傷口を塞ごうと詠唱を繰り返している。
「まだ生きているようだな。」
虚ろではあるが音を立てて呼吸を継続する美空の顔を覗き込むエヴァ。
腰に手を添え、視線を銃を握る茶々丸に送り顎先を美空に突き出すことによって
次の行動を促すと、それに従順に応じる茶々丸が銃口を美空に向けた。
「もう止めて!」
素早く立ち上がり美空の身体を覆い隠す木乃香の言葉に、
茶々丸はパン、という発砲音で返答する。
弾は木乃香の前方の木の幹に無数の傷を残しては埋まってしまった。
熱の篭った弾からはジュゥゥ…という何かが焦げるような音が聞こえた。
「美空ちゃん、逃げよう!」
「無理ッスよ…!もう……良い、アンタはさっさと……逃げ、て。」
傷を手で押さえるが指の隙間から血が涌き出てくる。
きっとあと数十分間放置でもすればあの世逝きだろう。
この状況、呑気に手当てなんてしている時間なんてエヴァがくれるはずもないし、
治療する道具だって持っていない。何より支給された武器すら無い。
ならば美空を置いていくより他に良い方法なんて何も無いのだ。
それでも木乃香は退かず、意志を叩きつけた。
「あの二人と、また逢うんやったやろ!ウチはそれを叶えたいんや!」
夏美と約束したから―――。
「それは無理だ。コイツは殺す、邪魔だからどけ。」
「……!」
787 :
代理の代理:2008/02/03(日) 21:13:13 ID:???
「ふぶぅッ!」
珍しく高揚した木乃香が先日捻った左足首の痛みを堪えエヴァに体当たりする。
肉体的には小柄で華奢なエヴァの身体を制することは可能だと踏んだ。
――が、掛けられた力を利用して木乃香の身体を投げ飛ばすこともできる。
「キャッ!」
反対側の木に背が衝突した後、ズルズルと下に引き摺られるように落ちる。
「…貴様は赤組だから命は助けてやろうとは思っていたが…貴様も殺す。茶々丸、お前はソイツを。」
「はい、マスター。」
木乃香がエヴァの真横を突破して、今度は美空に手を掛けようとする茶々丸に体当たりをする。
硬いボディに生身をぶつければ一方的に自分の方に痛みはいくが、
おかげで美空を庇うことはできた。だがそれがエヴァの怒りを満たした。
「ナメおって!」
「ああう!」
手のひらを大きく開き木乃香の首を掴むとそのまま全体重を掛けてエヴァが押し倒す。
爪を立てて全ての握力を使って木乃香の首を締め付ける。
木乃香は首に圧を掛ける手を引き剥がそうと両手でエヴァの手首を握る。
彷徨わせた視線の先には茶々丸が美空に銃を向けている姿。
―――恐い。
ううん、大丈夫!
―――逃げたい。
助けるんや!
―――せっちゃ、
できる、できる!
「う、うあああああああ!」
捻った上体を逆転させながら拳をつくった右手でエヴァの頬を殴った。
エヴァの手の中から脱出すると体当たりではなく、
今度は茶々丸のがたいの良い身体を羽交い絞めにする。
788 :
代理の代理:2008/02/03(日) 21:14:44 ID:???
「…!」
「ちゃ、茶々丸!」
突如の拘束に状況処理が遅れる茶々丸の身体を木乃香が木に押し付けた。
やがて抵抗する力に圧されそうになるが、木乃香は引かない。
真っ白になった頭の中には"守りたい"という言葉だけが何度も過ぎっていた。
足元に落ちた茶々丸の銃を拾い上げると、引き金を引くのではなく銃身で茶々丸を殴る。
「いややいややいやや!いやや!足手まといはもう嫌なんや!ウチが護るんやァ!」
「…失礼します。」
あんな軽い打撃がロボットの茶々丸に効くはずもなく、
呆気なく茶々丸に手首を捻り挙げられ木乃香の身体は投げ飛ばされた。
それでも茶々丸が美空に向き直った瞬間に木乃香がまた突撃する。
「せっちゃんみたいに強くないけど、ウチかて誰かを護りたい!
お願いやから美空ちゃん、ウチが居るところで諦めるんは止めて!ここから逃げて!」
「この…か……。」
789 :
代理の代理:2008/02/03(日) 21:15:26 ID:???
…
……
「そういえば何で桜咲さんと一緒に居ないの?」
美空が木乃香と二人きりになってまず一番に出た言葉がそれだった。
夏美と二人で行動していた場面を見たときに生まれた疑問を美空はぶつけた。
名前で呼ばれていないため死んでしまったわけではないはず。
行動を共にしてからも刹那を探す気配も無いし、名前すら一切出なかった。
喧嘩でもしたのかとも思ったが刹那が木乃香に嫌悪を抱くことは無いだろう。
もちろん、木乃香が一方的に嫌うというのも考えにくい。
「……せっちゃんとおったら、ウチ…せっちゃんに甘えてまうから。」
魔法が使えない今自分には何の能力も無い。
刹那のように剣術に優れているわけでもない、超のように学園一位なわけでもない、
美空のように足が速いわけでもない、アキラのように力持ちなわけでもない、
龍宮のように戦闘のプロというわけでもない、あやかのように皆をまとめる力があるわけでもない。
本当に何もできない無力な自分。
寧ろ自分が捕らわれたせいでネギを殺しかけたこともある。そんな自分を変えたい。
それに刹那のことだから確実に青組の皆を殺し最後に自殺して、
木乃香を生き残らせようという手段を取るだろう。そんなこと望んでいないのに。
だから"私はもう大丈夫だ"と、刹那に頼らないで自分自身の手で自分を皆を護りたいと思っていた。
「………夏美ちゃんとも約束したしな。」
――強くなりたい。
木乃香の話に、それ程興味が無かったのか美空は"ふーん"とだけ返した。
790 :
代理の代理:2008/02/03(日) 21:16:23 ID:???
……
…
「たああああああッ!」
頬や膝、様々な箇所に土をつけた木乃香が茶々丸に突進する。
その背後からエヴァが襲う。また投げ飛ばされそうになるが必死に茶々丸にしがみついた。
すると茶々丸が身を捩り木乃香の額を指一本で弾く。
エヴァは寸前で右側へ避けており、木乃香の身体は後方に吹っ飛んだ。
それでもゴキブリ並のしぶとさで、地面に落下したと同時にまた茶々丸に掴みかかる。
エヴァが木乃香の頬を殴ると、口内に鉄の味が広がった。
が、木乃香は粘り続ける。続いてエヴァが頭部に肘を打ち込んだ。
頭部への衝撃の威力は大きく、脳震盪を起こし掛けたが尚木乃香は茶々丸にしがみついている。
「いい加減にしろ!」
「ぐッ……!」
腹部をエヴァの膝が襲い、木乃香の身体がくの字に曲がったまま地面に崩れ落ちた。
「クソガキが。」
吐き気を催したのか口元を手で覆う木乃香の頭を足蹴にするエヴァ。
「マスター…、申し訳ありません。」
茶々丸がエヴァの方を振り返る。
エヴァの足の力が緩んだ瞬間、木乃香も顔を上げて茶々丸の先を見た。
「いつの間にか美空さんに逃げられてしまったようです。」
「何だと?……まぁ良い、あの傷ではそう長く持つまい。……あとはお前だけだ、このか。」
満身の力を込めた瞳を木乃香に向けるエヴァの口元が酷く歪む。
それでも木乃香は自分が初めて誰かの役に立てたということが嬉しくて、
視線を斜め下に下ろしたまま木乃香は微笑んだ。
791 :
代理の代理:2008/02/03(日) 21:17:05 ID:???
【春日美空/青】
[状態]健康
[武器]首輪探知機
[思考]
1/とりあえず仲間捜し。
2/二人を助ける。
3/?
【絡繰茶々丸/青】
[状態]異常無し
[武器]FN ブローニングM1900
[思考]
1/マスターを護る。
2/マスターを生き残らせる。
【近衛木乃香/赤】
[状態]左足捻挫、口内出血、体中に傷・痣
[武器]無し
[思考]
1/護られてるばっかりは嫌や。
2/ウチが誰かを護りたい。
3/夏美と一緒に強くなる。
【エヴァンジェリン・A・K・マクダウェル/赤】
[状態]健康
[武器]納豆
[思考]
1/新田を殺す。
2/ゲームに生き残る。
792 :
代理の代理:2008/02/03(日) 21:18:08 ID:???
作者19 ◆2HIP/nDee2:2008/02/03(日) 20:46:06 ID:pKKBd7gI0
終了。
あと、キリ良く投稿したほうが感情などが伝わりやすいようなので
明日明後日は二話投稿にします。長いですし。
作者19氏、投下乙です。
それと、二話投下了解です。
話数的にも人数的にも折り返しを過ぎたあたりでしょうか。
明日も楽しみに待ってますよ〜。
乙です/^o^\
796 :
別館まとめ:2008/02/03(日) 22:04:35 ID:???
作者19さん、乙です。
今回の58話と59話の楓と真名の展開は印象に残りました。
今後の真名の行動に期待。
>>752 >>765 S様、メモ帳様
再び、絵を投下して頂きありがとうございます。
残念ながら今回の更新では時間が無くなってしまいお二人の絵を
飾ることが出来ませんでした。次回、更新時に保管します。
(保存は行ったので最悪、流れてしまっても大丈夫です。)
明日菜と円を描いたのは、やはりメモ帳さんだったんですね。
次回更新時に少しだけコメントを変更しておきますね。
☆別館更新情報 2008/02/03☆
・『こちら魔帆良学園魔帆良図書館深層部』
短編集。新規開設です。とりあえず、12種類の短編を保管しました。
今後も短編の保管は続けていきます。
意外に時間がかかったorz
※次回の更新は2月10日の予定です。
ttp://www.geocities.jp/yuyu_negirowa/jsp/index.html
作者19氏、別館氏乙です
2人とも乙
最初は赤とか青とか期待してなかったけどかなり良いな
>>796 >こちら魔帆良学園魔帆良図書館深層部
わらたwwww
「魔」はわざとか?
短編館、結構凝ってて良いな。
別館氏の仕事ぶりには感動だ。更新が楽しみで仕方ない。
良かったら登場人物の欄をあらすじにしてあらすじの欄を別館氏の感想にするとかどうだろう?
>>796 短編一覧とても良いのだが一つ言わせてもらうと
ロゴが小さくないか?No.4〜6とか文字が見えないしただの絵を載せるのはどうだろう?
やはり短編1つ1つに絵を使うのではなく短編のトップページに1つだけ使えば十分じゃないのだろうか?
他のロゴはAA帝国やでこロケのトップページに貼るとか。
メイントップページのロゴはそのままで良いが…
19氏乙!
このかかっこいいよこのか
昔の短編てネタ多くて最近の短編て真面目なの多いから新着順のが良いかも…
要望ばっかごめんね。ともかく別館さん乙。
後ろごについてはやはり>802のが良いのかな?
今更で悪いが…
>>560SUGEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEE
まとめ4の本編を別館にリンクさせたら別館がry
ともかく乙です。
/^0^\_0_/^0^\
作者19様、別館様、GJです。
図書館深層部の件ですが自分も短編の度にロゴを付けるよりは1つタカミチとしずなの会話の上に付ければ良いと思いました。
短編毎だと縮小されて文字が見えないですしまだ使ってないロゴはAAや動画のとこに使うとより良いかもしれません。
>>802と言いたい事被ってすみません。実は別館の更新のとても楽しみだったりするんで次回の更新も楽しみにしてます。
\_0_/^0^\_0_/
誰か赤組と青組の生き残ってる女教えてくれ
赤
あやか/^0^\みさ/^0^\桜子/^0^\ふみか/^0^\たつみー/^0^\エヴァ/^0^\このか
青
あすな\_0_/みそら\_0_/刹那\_0_/ふうか\_0_/ちゃお\_0_/夏美\_0_/まきえ\_0_/まどか\_0_/亜子\_0_/茶々丸
その顔文字くせになるw
作者と別館GJ
作者GJです。続きが楽しみです。
別館氏も乙です。たまに短編書くので
短編のコーナーができてうれしいです。
あと
>>811氏 サンクス
過去ログ読んでるんだけど19氏の31〜33話が読めないorz
まとめサイトに掲載される迄待つしかないかな?
>>814 31はこのスレの最初の方に、32〜33はしたらばの方にあるよ?
>>814 このスレの>37からもう1度読みな。
困った事があったらなんでも聞くと言い。
俺が答えれない時もきっとクーフェイマンが現れてくれるから。
100話いかないって言ってたから後1週間〜10日くらいかな?
次スレに越しそうだな。
ハイペースな投下乙です。
毎回色までついて凄い!
>>807>>809 スルーしようと思ったんですけど…。
一体何なの^^?
>>818 うわぁ、何かもう毎回同じようなコメントになるんですが素敵すぎます。
早速保存させていただきました。
では投稿始めます。
六十ニ、 <<情に流されたヒーロー 〜U〜>>
私、思うんだよね。
ま、大事な友達は居るよ、私にも。
だけどさ、自分の命投げ出してまで助けるものなのかね。
そりゃ友達居なきゃ寂しいかもしんないけど、
自分が損をすることに変わりはないじゃん。
護りたいとか助けるとか、本当に自分がやりたいことなわけ?
自分が助かれば良いじゃん。また元の生活ができれば良いじゃん。
命張ってまで、どうしてそんなに熱くなれるの?
――そう、考えていたが。
「ハァ…ハァ……。」
押さえた腹部からは純血が止め処なく流れ落ちている。
何度も意識を失いそうにながらも懸命にあの場から離れる美空。
血走った双眸を首輪探知機の画面の中で点滅する青い円に向けて、
次々と視界の端に現れる木にいちいちもたれかかりながら歩いていた。
私、思うんだよね。
ま、大事な友達は居るよ、私にも。
だけどさ、自分の命投げ出してまで助けるものなのかね。
そりゃ友達居なきゃ寂しいかもしんないけど、
自分が損をすることに変わりはないじゃん。
護りたいとか助けるとか、本当に自分がやりたいことなわけ?
自分が助かれば良いじゃん。また元の生活ができれば良いじゃん。
命張ってまで、どうしてそんなに熱くなれるの?
――そうじゃなくて。
違う。
護りたいっていうこのかの気持ちは、本気。
"だけどそれじゃ桜咲さんは?"
"彼女は、自分の知らないところでこのかがそんなことを考えながら死んじゃったって知ったらどう思う?"
"何もできなかった、って。この気持ちはアンタが一番知ってるでしょう。"
柄じゃない。だからこの言葉をアンタに言うことができなかった。
深刻な空気って嫌いだし。あそこで茶化すのもどうかと思ったから、ふーんっていう一言で済ませた。
(今このかを死なせたら、私桜咲さんに怒られるだろうし…。)
腹部を一瞥して、美空は溜息を吐いて目尻に浮かんだ涙を拭った。
陸上部で鍛えたこの速力と脚力を全力発揮すれば、間に合うはず。
しかし、美空は持つのだろうか。どんなに神様に祈っても出血は止まってはくれない。
自分は助からないのに、木乃香は助かるかもしれない。それって、得をするのだろうか。
「……ハァ…ハァ………。」
最初、木乃香と夏美を見つけたときも弱った赤組が発見できて
"自分が生き残る絶好のチャンス"だなんて思っていた気がする。
誰かと行動したい、という気持ちと自分が生き残りたい、という
矛盾した気持ちの狭間で、美空はまだ揺れていたのだ。
それなのに、結局は身体が動いてしまっていた。
―――こんな風に。
美空はつま先で地面を二回ほど突付くと一か八かの賭けに出た。
全力でこの画面上に映る青い首輪を持つ人物への元へと走り出す。
これが刹那であることを願って。
…
「お嬢様……。」
刹那は裕奈を失ってからずっと木乃香を探して一晩中走り続けていた。
一睡もしていないのに、木乃香がそれ程心配なのかちっとも眠くならない。
体育館の中で、刹那は木乃香に入り口付近で隠れて待っているように指示した。
それにも関わらず、木乃香の姿はどこにも無く、放送でも名前が呼ばれることはなかった。
実は少しだけ、刹那は木乃香の気持ちに気付いていた。
いつも木乃香は皆のために治癒魔法を懸命に学んでいた。
少しでも誰かの役に立つために、少しでも足手まといにならないように。
木乃香は刹那に護られていた。だがそれを彼女は"甘え"だと思っていたのかもしれない。
これ以上自分に迷惑が掛からないように、自分に気を遣って。
そんなこと、微塵も思っていないというのに。
「お嬢様、どうかご無事で…!」
翼が出せるものなら出す。誰に嫌われようがそれで皆を、木乃香を護れるのなら悔いはない。
先ほど意を決意してそれを試みてみたが無駄だった。
やはり全ての力が封じられているらしい。
焦燥感に駆られ、足を止めることなく延々と動かせていた。
――その時。
「助……け………て…!」
「……!」
小さな、掠れたような声。自分を求めているらしい人。
まさかと思い振り返ると腹を穿たれた美空が跪いていて、
視線が交じり合った瞬間に安堵したような表情を浮かべた後で崩れるように四つん這いになった。
「美空さん…!一体誰に!?」
「……お…ね……がい……。このかを、助けて。」
継ぎ接ぎで並べられる言葉。だが一言一言の発音は明瞭だった。
刹那が駆け寄るのを見てから、幾度か浅い呼吸を繰り返した後にまた続きを述べる。
「このか……は、この先…まっすぐ来たとこで……戦ってる…。」
「お嬢様が…!ですが…美空さんは…?」
「行って……。私は…どうせ……この傷じゃ…。…お願い、桜咲さん…。」
最期に全力を振り絞って吐き出された言葉に、歪みながら細められる双眸。
二度目のクラスメートの死に目頭が熱くなるような、少し痛くなるような感覚が広がる。
そして、刹那は立ち上がった。向かう先は木乃香が居る場所。
「有難うございます、美空さん。」
その時、刹那の決意を知った永遠の眠りについたはずの美空の表情が、少し緩んだ気がした。
【春日美空 死亡
―─赤組残り7名
─―青組残り9名】
【桜咲刹那/青】
[状態]健康
[武器]救急セット
[思考]
1/無意味な殺しはしない。
2/お嬢様を助ける。
移動します。
>>821 >一体なんなの^^?
/^o^\_0_/
リアル遭遇ktkrr
GJ
乙\_0_/^0^\
美空、空気卒業したな
良い最期ですた
830 :
代理:2008/02/04(月) 20:23:29 ID:???
六十三、 <<戦うお嬢様 〜U〜>>
「ようやく静かになったか。」
「ハァ…ハァ……。」
仰向けに倒れた木乃香の真正面には広がった青空、そして所々に散りばめられた雲。
これが何を意味するのかは考えなくともわかる。
木乃香は勝負に敗北し、身体は動かなくなってしまった。
可憐さを失った顔は傷だらけ、雪のような透き通った色をしていた手足は痣だらけ。
洗濯したばかりの制服も汚れて破れており、空白の部分からは肌が露出していた。
けれども木乃香は凛々しく笑んだ。ちっぽけな自分が一人で"何か"をできたことが嬉しくて。
(そういえば…美空ちゃん、大丈夫やったかな。)
(夏美ちゃんたち……ようやってるやろか。)
――自分の命が危ういというのに他人の心配をして。
「とどめだ、茶々丸。」
「了解。」
最後に、迫りくる銃を前に木乃香は昔のことを思い出していた。
831 :
代理:2008/02/04(月) 20:24:01 ID:???
…
……
「なぁ、せっちゃん。」
「何やこのちゃん?」
刹那と木乃香は肩を並べて桜並木を歩いていた。
枝から旅立った桃色の花弁が刹那の髪の毛に絡んでいたのに気付いた木乃香がそれを摘んだ。
それを手のひらに乗せた花弁に息を吹いて飛ばす。
「花びらついてるえ。」
「あ、ありがと…。」
一瞬の沈黙があって、また木乃香が口を開く。
「ウチら、ずっと一緒やんなぁ。」
夕焼けのせいだろうか、少し刹那の頬が赤く染まったような気がした。
そして刹那は無邪気な笑みを表情に刻んだ後で、
木乃香の手を優しく握り締めた。
「うん、ずっと一緒や。このちゃんの傍に居たい、ウチがずっと傍で護ってあげる。そうすればウチ、幸せやから。」
「…ありがとな。」
ずーっと、ずっと。
ぎゅっと手を握り返して、永遠の友情を二人は夢見た。
……
…
(でもな、せっちゃん。本当は、違うんよ。)
瞳から流れた涙がこめかみを濡らす。
(本当はな、)
茶々丸が引き金を―――
832 :
代理:2008/02/04(月) 20:24:32 ID:???
ドガァァッ!
「…!」
銃が空を舞い、突如茶々丸の視界が急激な速度で天から地へと移行した。
機械音を耳にした後、木乃香は我に返って視線を動かした。
偶然一番に目についたエヴァの表情が、微かではあるが強張っている。
そして緩やかな速度で右側へと移していくと、"彼女"が居た。
「せっちゃ……。」
「お嬢様を……お嬢様を傷つけたのは、貴様らだな。」
まるで別人のように険しくした表情でエヴァを睨む刹那が、
先ほど茶々丸が居た筈の位置に立っていた。
受身を取ろうとしたが間に合わず、倒れた状態のままの茶々丸が主人の危機を察して
注意を逸らすべく瞬動で刹那の懐へと潜り込み、急所である顎を狙おうと肘を下から振り上げる。
が、無残な姿になった木乃香を護りきれなかったという自分への怒りが糧となり、
避けることなど容易かった。そして茶々丸の肘を振るった方の拳を取り、
刹那が上半身を後方へと捩って茶々丸の胴体を投げ飛ばした。
「茶々丸……く!」
即座に次の行動に出る刹那が、茶々丸に駆け寄るエヴァの進路を阻んだ。
刹那は一歩足を踏み出したのを合図に一気に攻め込んだ。
気付けばエヴァの視軸は夕陽へと寄せられており、顎に衝撃が走ったと
思えば相手が利き手を突き出している体勢が見えたと同時に身体が後ろへと倒れかける。
このまま倒れてしまえばやられる!
咄嗟にその答えに有り付いたエヴァが伸びてきていた刹那の手首を掴み、
身体を捻ると共に足を後方へと振り上げ獲物を捕らえた左手を大きく振るった。
833 :
代理:2008/02/04(月) 20:24:54 ID:???
「…ッ。」
両足首まで地面に埋まりそうなほどの渾身の力を振り絞って投げ飛ばされた。
だが刹那は両足を曲げ腰を低くしてズズズ、と滑りながらも見事着地。
やはり戦歴の違いというやつだろう。流石に簡単にやられてくれる相手ではなかった。
「随分とでかい態度を取るようになったじゃないか。自分のせいで愛しのお嬢様がズタボロにされたのがそんなに悔しいか?
そうなのだろう、何せそんなになるまで放ったらかしにしてしまったのだからな。」
汗を垂らしつつも嗜虐的な笑みを浮かべて黒いマニキュアが塗られた尖った爪を天へと向ける。
「……うっ!」
まるで刀身のように輝いたそれは、刹那の腹部を掻き毟った。
その一撃は意外にも深く、衣服が破れそこから覗く肌からは赤い血が辺りに撒き散らされる。
「せっちゃん!」
そして後ろへ倒れそうになった身体を後ろ足で支える。
途端、視界が僅かに右側へとずれると、そこに投げたはずの茶々丸の姿が無かった。
次に来る、と認識したときにはもう遅い。茶々丸に背後を取られていた。
左肘付近の自由を奪われ、思い切り地面に顔面から叩きつけられた。
「うぶッ…!」
「無様な姿だな。」
それでも諦めずに抵抗するところは刹那らしい、木乃香を護るという本能の働きは異常に速く、
頭部を鷲掴みにする茶々丸の右手首を掴み横に払い地面を手のひらで突き飛ばし、
宙へと脱出し、木乃香の前へと着陸した。このままでは暫く膠着状態が続きそうだ。
しかしこんな非常時になって昨日一睡もせず走り回っていた身体への反動が現れた。
やはり素手で2対1は分が悪い。並の人間ならば何とかできただろうが、相手はエヴァと茶々丸。
だが木乃香をここまでした敵に背中を見せるわけにもいかない。
身体中の全神経を集中させ、刹那は構えを取った。
「本気だな。行くぞ茶々丸!」
「はい。」
834 :
代理:2008/02/04(月) 20:25:16 ID:???
【絡繰茶々丸/青】
[状態]異常無し
[武器]FN ブローニングM1900
[思考]
1/マスターを護る。
2/マスターを生き残らせる。
【近衛木乃香/赤】
[状態]左足捻挫、口内出血、体中に傷・痣
[武器]無し
[思考]
1/護られてるばっかりは嫌や。
2/ウチが誰かを護りたい。
3/夏美と一緒に強くなる。
【桜咲刹那/青】
[状態]健康
[武器]救急セット
[思考]
1/無意味な殺しはしない。
2/お嬢様を助ける。
【エヴァンジェリン・A・K・マクダウェル/赤】
[状態]健康
[武器]納豆
[思考]
1/新田を殺す。
2/ゲームに生き残る。
835 :
代理:2008/02/04(月) 20:25:49 ID:???
作者19 ◆2HIP/nDee2:2008/02/04(月) 20:15:01 ID:pKKBd7gI0
終了。
あの、思ったんですけど昨日定期放送までで止めておけば今日三話投稿でもキリ良かったんですよね。
さっき気付いたので、そこはつっこまないであげてください。
作者さん代理さん乙でした
せっちゃんktkr
だんだん物語が繋がってきたみたいですね
明日も期待してます!
作者19氏、投下乙です
明日も期待してまするー
作者19も絵描いた人も代理もGJ
皆張り切ってんね
相変わらずネギロワのこのせつは泣けるな…
作者19氏 代理氏 絵師の方々
乙です
お前ら絵描きすぎwwwそして上手すぎwwwwwwwww
>>844 クオリティ高すぎるわらたwww
タカミチの涙が素敵すぎるwwwwww
短編館のトップ画像はこれで決まりじゃないか?
作者19氏乙です。
そして絵師さん達も素晴らしいです。
相変わらずSさんは凄いですね…
しずなの読んでる本の表紙が/^o^\て芸が細かいwwwwww
美空ああああああああ(;o;)
GJすぐ!
>>844 /^0^\くそわろた
>>844 貴方はどんなけ神なんだ!wwwwwww
>>844 凄すぎるww
/^o^\気付かなかったww細かいwwwwwwwwwwwww
>>815-816 亀で悪いが無事読めたサンキュ
お前らの優しさに惚れた
此処も暫く来ない間に神スレになってて驚いたわ
衰退してた時代が嘘の様だ
もう本当GJっす
こんな神スレ久々だw
皆GJ!
854 :
842:2008/02/04(月) 23:21:10 ID:???
一日に四枚…
何かが起こる……何かが起こるぞ…!!!
856 :
別館まとめ:2008/02/04(月) 23:53:13 ID:???
何?この盛り上がりw ずっと/^0^\ヒャー
皆様、短編に関してレスをありがとうございます。
>>800 あっ・・・。素で間違え・・じゃなくて、わざとです。
と、言いつつも次回更新時にこっそり直っていたりして・・・。
>>801 私の感想は個人的なので・・・。各ページの下にちょこちょこと
一言感想は書いてあるので一覧はしばらくこの形にしようと思います。
>>802 >>804 そうですね。短編ごとにロゴを貼っても文字が見えないので
ロゴを貼るのはやめようと思います。絵に関しては貼らないとページが寂しくなってしまうので・・・。
短編毎に絵も貼らないほうが良いとの意見が多ければ考えます。
今後は短編の主役人物の絵を貼って行こうかと思います。
次回更新時に修正しますね。
>>804 新着順は・・・逆からになるのでまとめるのが辛いorz
ただ、全て一覧化が終わってからなら対応可能です。それまでは古い順で・・・。
857 :
別館まとめ:2008/02/04(月) 23:55:00 ID:???
メモ帳様、葱坊主、S様、838様
レベルの高い絵の投下をありがとうございます。
今週末には保管できるかと思います。
(本日の投下分は全て保存できましたのでロダから流れても別館に保管可能です。)
メモ帳様は本日、2枚描いて頂きありがとうございます。
毎回、色が付いていて手間が掛かっているのを感じます。
確か、美空の絵は初だった気がします。
>>838さんの後ろ姿の絵は新鮮でした。
葱坊主さんの絵のタッチは見たことがあるような・・・。
デフォルメされているようで、どことなく怖さがありますね!
/^o^\_0_/ヒャー/^o^\_0_/ヒャー
Sさんの絵が別館のタカミチとしずなですね!
そうそう、短編TOPの2人の会話はこういうイメージです。
>>846さんの言うとおり、短編館のトップ画像はこれで決定です!
最後になりましたが作者19様、代理様、本日も投下お疲れ様でした。
//////////////////////////////////
本日は別館の更新はありません。
次回更新予定は2月10日の予定です。
858 :
携帯まとめ:2008/02/05(火) 00:04:40 ID:???
何という神展開/^0^\みんなGJ
なんか別館氏に言われて、そろそろ画像のうpロダ作るかって話になってるんだけど、携帯推奨の我がレンタルスペースでそれっぽいの作って大丈夫?
もしいいなら適当にいくつか作って、使いやすさとか容量とかをみなさんに判断してもらおうかと思う
別館の更新が楽しみで仕方ない件。
>>858 作って別館にリンクできるのであればOKだと思う
別館氏乙です。
感想欲しいと言った者ですがよく見たら1番下にありましたねw
気付かなかったorz
ならそのままで良いです。余計な事言ってすみませんでした。
皆ネギロワ見てんの?
862 :
861:2008/02/05(火) 00:41:45 ID:???
ミス
作者19さん乙です/^o^\
調子に乗ってすみません/^o^\_0_/^o^\
. / /\ /\ \
/ \
/ ○ \
やっぱりエヴァ様は悪役が似合う
それに戸惑いながらも従う茶々丸・・・理想のエヴァ茶々だぜ
未だに引きずる朝倉の理不尽な死……
だが/^o^\のAAまで作る
>>863に思わず吹いたww
867 :
携帯まとめ:2008/02/05(火) 15:07:15 ID:???
アップローダーってSさんが使ってるとこのタイプをレンタルすれば良いだけじゃないの?
俺はもう少し描けるようになって名乗った方が立派だと思う
今倉庫見てたら16スレの>2にとてつもなく恥ずかしい事書いてたの思い出してしまったorz
>>870 わかりました!!!!
ちゃんと書けるように出直して来ます!!!!!
>>869 乙!美空かわいいよ美空
俺は絵描けないから投稿するだけでも充分すごい
一瞬キャプテン翼に見えた。
もっと時間かけて描いた方が上手くいくのでは?
絵師さん方超乙です。
全部保存しました!
ていうか…何であの顔文字あんなに人気なの^^;
>>844とか
>>863とか見たらもうツッコミの言葉じゃなくて感心の言葉しか思いつかないんですけど…。
今から投稿します。
六十四、 <<戦うお嬢様 〜V〜>>
先ほど、まき絵の耳に乾いた銃声が届いていた。
そして直感が"そっちだ"と叫び始めた。
そりゃあ、まき絵だって流石に銃相手だと恐怖心も湧く。
だがまき絵の決意の大きさの方が二倍も三倍も、何万倍も上回っているのだ。
まき絵は草木を掻き分けて音の出所へ走って、走って、走り続けていた。
思えば私は、このゲームで誰かのために何かをやったことが何一つ無い。
あやかに手を引かれ夕映に慰められハルナに助けられた。
おまけに、亜子があんなことになっているというのに自分は泣いてばかりいた。
だからせめて、これだけは成し遂げたい。
この役目は、絶対に果たしてみせる―――!
まき絵が辿ってきた道の向こうでは灰色の煙が空へと舞い上がっている。
その中に二つの魂が混じって天へ昇っているのだろう。
景色が後ろへと移動する度に全身のあらゆるところが軋む。
油断したら目の前が真っ暗になりそうだが、まき絵は日本刀を胸に刹那を探す。
無駄に重たいバックは身体に負担が掛かるため置き去りにして。
後ろを振り返ってはいけない。ただ前だけを見て。
遠慮なしに草木を揺らす音を立てて、疾走することだけに全身全霊を込める。
枝の先端が頬の皮膚を切り裂いても、視界の中に髪が入り込んできても、
冬の凍るような空気に喉を押しつぶされても、やらねばいけないことを遂げる。
「あう!」
前方ばかりを気にしていたため石に躓いてすっ転んでしまう。
それでも痛みなんて気にしていられない。
膝についた土を払うこともなくすぐに立ち上がるとめげずにまた走り始めた。
…
残像だけを置き去りにして俊敏な動きでエヴァが刹那の背後を取る。
身を反転させてエヴァが肘を打ち込もうとする瞬を見遣ると姿勢を低くして、
地面に手をつきエヴァの顔面へと右足を振り上げた。
すると茶々丸の顔が視界全体に逆さまに入り込んでくる。
相手が攻撃に移る前にと刹那が両腕をバネに地面から宙へと跳躍する。
すかさずエヴァが茶々丸の銃を拾い上げ一発二発と発砲してくる。
だが刹那は器用に上半身を捻り向かってくる銃弾を避けた。
そして着地した後で許される限り茶々丸との距離を詰めた。
茶々丸が拳を放ってきたのを見計らい、伸ばされた右腕を流し肩を右手で掴む。
「…しまっ……!」
神鳴流奥義、浮雲・旋一閃!
刹那が茶々丸の身体を身の方へと引き寄せ足を絡めると、
空へと跳んで前方回転をし、引力に任せて茶々丸の身体を地面に伏した。
偶然下敷きになった左腕が重力によって破壊される。
「次は貴様だエヴァンジェリン!」
「チッ。」
機会が飛び散る様を見届ける前に目標を切り替えた刹那が、
宣言だけを残してエヴァの視界から姿を消した。
エヴァが舌打ちをし、体内に流れる気を集中させ刹那の次なる行動を読む。
上か、右か、左か、後ろか、はたまた――
「前か!」
最大限に刹那の顔が迫った瞬時にエヴァは銃を握った両手を伸ばし引き金を引いた。
――が、しかし。
「!!」
「ここだ。」
下――。
空虚を打ち抜いた銃を握るエヴァの右腕を刹那が下から向かい合った状態で右手で掴みあげる。
そして一歩引いていた左足を軸に身体を回転させ、
勢いに任せて左肘で相手のみぞおちに打撃をいれた。
「ぐッぅ…!」
撃たれたそれは凄まじい速さのせいもあって重たい一撃だった。
修行に付き合ってきた中で感じてきたものとはまた別段の強さだ。
エヴァの中には刹那の新たな強さに激震が走った。
だが刹那に負けるだなんてエヴァのプライドが許さない。
「貴様ァァァア!」
「…っ!」
怒りによって全身の力が湧き上がるエヴァの素早さが一段と上がる。
刹那は繰り出される技の数々を喰らうことはなくただ回避するので精一杯だった。
次々に迫ってくるエヴァの両腕両足、それを掴んで投げるタイミングも計らうこともできない。
下手に手を出すと今度は自分が茶々丸のように――!
"回避するので精一杯だった"
つまり、それ以外に注意を向けることができなかったわけだ。
「な……!」
刹那の動きがピタリと、まるで何者かに足首を捕縛されたかのように止まった。
恐る恐る見下ろした足元には、実際に髪を地面に垂らして脹脛を抱きしめている茶々丸の姿があった。
片腕だけとはいえ、生身の身体ではない彼女の腕力は凄まじい。
「…少々衝撃が強かったようです。右腕だけでは長く持たない可能性があります。」
「あァ、一分も掛からないさ。しっかり捕まえておけ。」
どう足掻いても茶々丸の腕の中から逃げ出すことは出来なかった。
刹那は歯を食いしばって顔面蒼白の木乃香を見る。
(ここでやられたら、またお嬢様を傷つけてしまうことに――!)
一歩、
せめて、何か武器があれば――。
一歩、
愛刀があれば太刀打ちできるのに――。
一歩、
「終わりだ。」
いやらしくエヴァの口角が吊りあがる。
まるでその笑みは刹那を蔑むような腹ただしいものだった。
刹那は目を瞑った後、もう一度木乃香の方へと視線を向けた。
そして、その瞬間目を丸くしたのは木乃香の倒れた草陰のずっと向こうに……。
「そうです、終わりです。この勝負、私の勝ちのようですね。」
「あ?」
エヴァは目の前に見えている"死"に怯えを見せない刹那に苛立ちを感じる。
更には勝ち誇ったように力強い眼差しを向けてくる刹那。
何のことかと刹那が向けていた視線の方へ顔を向けると、そこには。
――「桜咲さんに…届けェェェ―――!!!!」――
まるでオールスターゲーム最終試合での投球する選手のようだった。
エヴァが妨害しようと刹那から目を離し手を伸ばすが遅く。
「なッ……あのクソガキ!」
既にまき絵が全力を込めて投げた日本刀は刹那の手に渡っていた。
勝利を確信したように不敵に笑むと、
柄をエヴァの方へ放り刹那はまず足元に纏わりつく茶々丸の頭部に刀を突き刺した。
「あ゛……が………!」
相変わらずの低音が、二つの短い呻きを残した。
刀身が埋まっている部分からは火花が散っており、
刹那が自由になった足で背後へと飛び退くと小さく破裂した。
「茶々ま…!」
「神鳴流奥義――斬岩剣!」
…
距離を確認した後に精一杯の力を込めて投げた日本刀。
長細いそれが縦に回転し、空中で綺麗な弧を描いて――
刹那はそれを受け取り、任務を無事遂行することができた。
「良かっ……た。」
できればその後も何かをしてあげたかったが、身体が持たなかった。
疲れからか、安心からか。兎にも角にも自然に体勢が崩れまき絵は地面に横たわった。
【絡繰茶々丸 機能停止
―─赤組残り7名
─―青組残り8名】
【近衛木乃香/赤】
[状態]左足捻挫、口内出血、体中に傷・痣
[武器]無し
[思考]
1/護られてるばっかりは嫌や。
2/ウチが誰かを護りたい。
3/夏美と一緒に強くなる。
【桜咲刹那/青】
[状態]健康
[武器]救急セット・日本刀
[思考]
1/無意味な殺しはしない。
2/お嬢様を助ける。
【佐々木まき絵/青】
[状態]疲労・決心
[武器]無し
[思考]
1/仲間を捜す。
2/あやかの心配。
【エヴァンジェリン・A・K・マクダウェル/赤】
[状態]健康
[武器]納豆・FN ブローニングM1900
[思考]
1/新田を殺す。
2/ゲームに生き残る。
移動
乙。てかひょっとしてマジで/^o^\を気づいてないの?無意識で?
887 :
代理:2008/02/05(火) 21:27:19 ID:???
六十五、 <<戦うお嬢様 〜W〜 >>
あれから数秒が経過した。
通常のスピードでなら既に刃はエヴァの体内を通過しているところだ。
「……どうした、私を殺すんじゃなかったのか?」
それなのに、エヴァは平然と且つ堂々と心にゆとりがある様子で大口を叩く。
笑える状況ではないはずなのに、皮肉めいた笑みを浮かべている。
エヴァは今刹那には自分を殺すことが不可能だということを知っている。
本人も、そしてエヴァに首を締め上げられ盾にされている、
「お嬢…様……。」
嗚呼、不覚。
岩をも両断するこの強力な必殺技。
構えは完璧だったし、速度も常の数倍は速かった。
だが刹那は自らの意図で成功させようとはしなかった。
「せ…っちゃん…。」
刃先は木乃香の心臓の位置に合わせられていて、
後ろから軽くでも誰かに押されれば木乃香は死ぬ。
エヴァの胸の中に収められた木乃香の身体、首に絡められた腕と触れる爪の先。
これは警告。"一歩でも近付けば木乃香の命は無い"という、最大の警告だった。
「良いな、コイツを助けたければ私の指示に従うことだ。
元はコイツは私の仲間なのだから、命は助けてやっても良いんだ。」
裏を返せば――指示に従わなければ木乃香の命を目の前で絶つ、ということになる。
最悪な方法で刹那の動きを完全に封じたエヴァは満足そうに嘲る。
「フフ…悔しそうだな、刹那。」
木乃香はエヴァの手のひらの中。
握りつぶすことなんて一秒も掛からないくらいの行為なのだ。
言い返すこともできない、下手に動くこともできない。
刹那は無念と自分への憤怒に身体を小刻みに震わせていることしかできなかった。
888 :
代理:2008/02/05(火) 21:28:17 ID:???
―――まただ。
またお嬢様を、このちゃんを傷つけてしまった。
護れなかった。怪我をさせてしまった。私の無力さが原因で、私のせいで。
幼少時代にも、一度同じ想いをしたことがある。
それからは"友情"を絶ち、ただ木乃香の護衛を果たすための側近として日々を過ごした。
木乃香はあんなことがあったにも関わらず、過去の関係に戻りたいと言ってくれた。
それでも刹那はあの時のような想いをしたくないがために冷たく突き放した。
それによってどれだけ悲しい想いをさせただろう。
後ろめたい気持ちがある一方、自分のことを嫌ってほしかったという気持ちもあった。
そうすれば木乃香は傷つかなくて済む。ただ自分が木乃香を影で護れば良いのだから。
けれど木乃香が刹那を嫌いになるだなんてことは無かった。
ずっと、ずっと、もちろん今も。
「せっちゃん……、ウチのことなんて気にせんでええ!」
自分のせいで、自分が木乃香に要らぬ心配を掛けてしまったせいで。
間接的に巻き込んでしまったのだ、木乃香を。
こんなに至近距離に居る木乃香の声が、遠くの方から聞こえているように感じた。
「ウチはええんよ、ウチはせっちゃんの足手まといになるくらいなら…うぐっ。」
「オイ、お喋りをしろとは言っていないだろう。」
エヴァが腕の力を強めたため喉が絞まり、言葉が途絶える。
息苦しそうな木乃香の表情が、刹那の心の傷を一層深めた。
「コイツは赤組、…先ほどまでは殺す気でいたが……まぁ、これまでの無礼は許してやっても構わん。
だから刹那。貴様はそれで、"腹を斬れ"。今すぐに。」
それは最初で最後のエヴァからの命令。
空間に緊迫感が充満し、次の刹那の一言でそれが全て木乃香の中に流れ込む。
889 :
代理:2008/02/05(火) 21:29:44 ID:???
「…わかりました。」
アハハ――――
「ちょ、ちょっと止めて。な、なぁエヴァちゃん、止めさせてや。」
常の笑みを無くした口元は下がっており、声が震えてる。
刹那の行動は、当然のことなのだ。何の違和も無い、極普通のこと。
木乃香を護ると誓った刹那にとって、自分の命で木乃香を護ることができるのなら、
自ら命を絶ち切ることだなんて戦うことより容易いことだった。
「ウチ、何でもするえ?エ、エヴァちゃんの大好きな血ィいっぱい吸わせたっても構わへんし…。」
エヴァは木乃香の必死の懇願も無視して刹那の行動を見守っている。
最早木乃香の瞳には、絶望しか映っていなかった。
"結局、何も変わらへんかった。"――もう刹那の足を引っ張らないと決めたのに。
"夏美ちゃんとの約束、守れへんかった。"――共に強くなろうと誓ったのに。
"ウチの目の前で、せっちゃんが死んでしまう。"――私のせいで。
"せっちゃんはウチをずっと護ってくれてたのに。"――私は彼女を救うことができない。
刹那が姿勢を正して、刃先を自分の首筋へと逆転させた。
―――木乃香が無事なら、それで良い。
だが、一つだけどうしても彼女に伝えたい言葉があった。
刹那の動作が止まった後、口は笑っているくせにどこか悲しげな眼差しを木乃香に浴びせた。
「…最後に、お嬢様に…このちゃんに……伝えたいことがあります。」
エヴァは口を挟まぬことで許可を与えた。
これはエヴァなりの刹那と木乃香への情けだったのだ。
890 :
代理:2008/02/05(火) 21:34:29 ID:???
"……このちゃん、最後まで護ることができなくてごめんなさい。"
どうしてそんなこと言うの?どうして謝ったりするん?
"……できることなら、一緒に生き延びたかった。"
やったら、やったら諦めんといてよ。
"……ウチ、このちゃんの傍に居れて、幸せやったえ。"
ちゃう、ちゃうよ。
「さよなら。逢えて良かった、このちゃん。」
生きてきた中で一番幸福そうな微笑みを木乃香の胸に残して、
刹那は両手で握り締めた柄を高く振り上げた。
―――ちゃう、ちゃうんやせっちゃん。
「……!」
急激な速度で刹那の腹を貫かんと迫る刃を、木乃香が素手で握り締めて方向を変換した。
鋭く磨かれた刃が木乃香の手のひらに食い込み、血が地面でポタリポタリと音を立てる。
切っ先で混じり合う二種類の血も、同じように音を立てて。
「ウチ…かて……せっちゃ…、を…護る……んや…!」
「このか…きさ……まァッ…。」
――それは木乃香と、エヴァのものだった。
つまり、刃は、"木乃香の体内を通った後"に"エヴァの腹部を通過した"。
その瞬間が、一つ一つのその行動が、
スローモーションの、色のない世界に見えた。
891 :
代理:2008/02/05(火) 21:35:35 ID:???
柄が擦り抜けた瞬間のままの形を維持した状態の刹那の手が、
刀を引き抜き後ろへと倒れかけた木乃香の身体を抱き寄せた。
脳が働いてくれない。真っ白になったまま、何の反応も示してくれない。
「せ……ちゃ……。」
状況処理を遅らせたまま、刹那は自分の膝の上に頭を乗せている木乃香の言葉に耳を傾けた。
「せっ…ちゃ…………泣……て…る…。」
"泣いてる?"
「当たり前……じゃないですか…。」
零れた涙が木乃香の頬に落ちて、くすぐったいと彼女らしく笑った。―――とても力ない笑顔だった。
「これで………もし……自ぶ…の…こと…責め……ら、ウチ…せっ…ちゃ…恨む……え。」
所々が生命を繋げようと動く激しい呼吸のせいで聞き取れない。
しかし木乃香の言っていることは充分刹那の胸に響いた。
「ウチ…これで…満…く………や…。やか……そ…な顔……せん…いて。」
力が抜けきった木乃香の頼りない手を、刹那は自分の頬に添えた。
「夏…ちゃ……に…ごめ……ん……て言うと……て……。」
「このちゃん、このちゃん!」
「あ…でも……せ……ゃん…守……たから……ぇえか…。」
滲む視界の中で、木乃香の瞳に曖昧に刹那の涙でグシャグシャになった顔が映っている。
胸の方から何かが込み上げてくる感覚があって、目頭が酷く痛む。
護ろうと思っていた人が、大好きだった親友が、最大の笑顔を浮かべている。
「や……。嫌や、このちゃん。…このちゃん、このちゃ……。」
「せや……。さい……にひ…こと…せ…ちゃ……に…言…と………か…なな。」
刹那の頬を、木乃香が指先で撫でて一呼吸した。
恐らく、これで本当に最後。全身に残る全ての力を振り絞って屈託のなく微笑んだ。
――きっともう、この先瞼に焼き付けることはできないその表情。
892 :
代理:2008/02/05(火) 21:36:26 ID:???
「せっちゃ…ちゃう…間違う…る…よ、せ…ちゃん……が、…ウチの…そば…に……居て…しあ…せ…ったん…ちゃう…。」
ここで、ゴホゴホと喉奥から込み上げた咳で全身を揺らした。
鮮やかな血が唇の隙間から零れて、頬に残っていた刹那の涙と混じりあい不思議な模様を描く。
木乃香はまた、言葉を紡ぐために息を吸った。
「……ウチ……がせ…ちゃ…に逢えて…傍……居れ…て……幸せ……や…たん…よ。」
「……この……ちゃ…ん。」
これでもう言い残すことも無い、幸せは目一杯溢れるほどにもらったから何の未練もない。
アスナにも、夕映やパルやのどか、美空ちゃんや夏美ちゃん、クラスの皆にも、父様にも、ネギくんにも、
―――そして、せっちゃんにも。
笑顔によって細められた双眸は、緩い速度で力無く降ろされた瞼によって覆われた。
絶え絶えだった息の音も消えうせていて、木乃香は永久的な眠りについていた。
その時刹那は息を堪えた。吐き出せば、胸の中から全てのものが一緒に零れそうだから。
木乃香の両手を腹部で重ね、唇を噛み締めて立ち上がった。
「……ありがとう………本当に有難う、…このちゃん。」
静かに、謝意ではなく感謝の気持ちだけを残して、
願いを叶えた彼女に向かって儚い笑みを送った後、刹那は木乃香に背を向けた。
【近衛木乃香、エヴァンジェリン・A・K・マクダウェル 死亡
―─赤組残り5名
─―青組残り8名】
【桜咲刹那/青】
[状態]健康
[武器]救急セット・日本刀
[思考]
1/無意味な殺しはしない。
作者19さんも代理さんも乙
Sさんに刺激されたので自分も3日後にネギロワ3周年記念のイラストでも描くか…。
°・(ノД`)・°・
乙
またもや涙が頬を伝ったぜ・・・
kotokoのunsymmetry聴いてたから二つ合わせて泣いた
乙
感動した…
すげえ神スレだな
作者19氏、代理氏、別館まとめ氏、携帯まとめ氏、絵師の方々みんな乙です
あっ、ごめん。後ろに両親いるのに思わず泣いてしまった。
後、絵師の皆凄い。
Sさん、飴玉さん、
>>877さんは特に上手くて羨ましい…
自分は落書きレベルだから載せるの恥ずかしい。でも3周年だし8日は投下してみようかと。
深くにもグッときたのでまた調子に乗ってしまった…
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作者も、代理さんも、
絵氏のみなさんも
GJ!
あら?目から変な汁が・・・・
やっぱりネギロワのこのせつはえぇのうえぇのう…
でも今回はエヴァのあの真っ黒っぷりが良かった。
>>907 君は即コテ付けなさいw
絵も上手いけど特に塗り上手いっすねー
>>908 やっぱり上手くないのにコテつけるのは恥ずかしいんで…
今イラスト関係の学校に入って頑張ってるのでまたそのうち^^
>>907 やべえwww
これはやべえwwww
GJすぐるぜ
みんな3周年描くのか・・・
流れに乗って俺も描いてみるか
個人的に
>>877の美空良すぎる…特に塗り方好み。
他の絵師さんも素敵な絵GJです
そして作者19さん、やべぇよ…このせつスゲー泣ける……
超GJです。
>>912 味があって個性的
だから良いとおもう、そういう絵
コテハン名乗るなら量より質だろ
木乃香の行動は途中で読めたんだ。
それなのに…それなのに不覚にも°・(ノД`)・°・
今読んだ。相変わらずこのせつ泣けるなぁ。
花の名聴いてたから余計泣けてきてしまったよ。