【ジョジョ】ゼロの奇妙な使い魔【召喚20人目】

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1マロン名無しさん
2ガノ:2007/06/24(日) 20:08:20 ID:???
            /´ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄`ヽ
            {` ̄~¨¨""'''''''''''''"´}
              ヽ},.▽ヒ..[互].ご.L._/
             {ヽ._____ノ}
            r_Y ヘ..__、 ,_,,. ヘVヽ
           {ハ| ニf:i.   ,!iエ' |ハ.}
             ヾ,l "   i   " |ン′   家に帰って
             ',    `'´    /   かあさんの>>1乙の方がいいな
              ヽ  `二´ , '|
              __}.\____/__,|_
            __|「  ̄`|| ̄  ,!|,_
  /{´了`ヾ ̄ ̄ ̄  ``  〇 '"´  , `¨ ̄ ̄ ̄`}ヽ
  {  |   `        `ヽ ! ‐'乙 '´   _ ⌒ ,' }
  V  ',                        _二    / ハ
  ノ  ヽ            __○__             / / ノ
  /    ヽ.__,,, -‐ __二 -―-  ̄二__ー- _/ ノ (
 〈ノ    ノヽ-一''"            `'ー-イ /   〉
3マロン名無しさん:2007/06/24(日) 20:09:46 ID:???
          _   _
      ┌lニ「└冂 7^>┐
     ,rくV冂ー厂Y^ト/´/7
     )‐二ニ=-=二三ニ二(
      YこjW{;二=-‐<二〈   占い師の私をさしおいて
        ヒp}  トニpブ ̄`!ニヽ
      |フ|  | ド、~  } 'Fリ   >>1するなど 10年早い
.      |゙=_'_'゙  ヽ / rく
       |〈.-―ヽ  V /´交ヽ
.       |`⌒`  ,//ヽ立ソ^ヽ
       /'ァ---‐''" /.交ヽ/  ,ハー、
      r「//__ /'交ヾ立ソ  /  /  \
   _,ィイ//4O) ヾ立ゾ/ / ノ     ̄`ー、_
  // / |卩 lフノ-‐''"  '" /       /   \
     / />rr<‐'´__,,.. ‐'''"
      |〃ル厂フ
4マロン名無しさん:2007/06/24(日) 20:10:29 ID:???
           , -―  ――-、
             /に    (ニ==\
         //')      に二) (ヽ   新スレを立てやがったなッ!
         〃____,r^)__,r、(ニユ|  よく立ててくれたよなぁぁぁぁぁぁ
         i!   ● / /●  ヾヽヽ,!      >>1乙!……
          ヽニ⊃,// ⊂⊃}:}ソi    そして次に貴様は「乙な事か?」と言うッ!
        /⌒ヽ__ ヘ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄~/⌒ヽ
      \ /:::::  >,、 __, イァ/   /
.          \     |三/ []「/__ /
         `ヽ「ミヾr‐ 、[]「ヾ三/
5マロン名無しさん:2007/06/24(日) 20:11:09 ID:???
乙な事か?

・・・・・・はっ!
6マロン名無しさん:2007/06/24(日) 20:11:34 ID:???
       、_      _...... 
  、、_  ノヽ  ̄ ̄ ̄ ̄  └゛゙゙゙´`ヘ─¬_ 
   ).    こ 受 お 乙 .新 や 
  /    の け れ ッ ス .っ 
  ヽ    >>1 と. の. ! レ た 
    |   が .れ 乙   だ  ッ 
    |   ッ  ッ を     ッ ! 
    ヽ  ! !     .!
   /ト     __   
   /|,-‐'' ̄ ̄ /::`ヽ( `⌒`⌒     
   / | \l // ::::: /  ヾ |  |// 
   / |、  ヽ""´l /::::: -⊇ |υ |// 
   //|ヽ  .:::. /:::::::::: -っ ゝ  |/ / 
   //| ヽ、:/イ|::: l  :::...../::::... l .// 
   //|:: /イ: ::: /::::::_,,.、- 、:::///ヽ 
   // 、<_、!、  ┌´o ,●c //7 
   // `l .o ゝ`~´ ゝ'''"'´  // / 
   /// |`= |  ̄  ヽ:::  .// :〈::::. 
   ///,.ヘ  |:::   )  //っ ::ヽ::ヾ 
   /// .ゝ└::::::::   //-‐、 ::i// 
   / / ´  ヽ 、;;=-‐.//─' ヽ  //:: 
   // ̄....   ヽ ヽ-//;;;;;- ⌒ヽ/∧: 
     |  :::::::::::::::ヽ //;;;;;;;{ .::::::..// ui 
    /:::::::::::    ./〈 ヽ;;;;;;| :: // |  .| 
     ::::     //ヽヽ } ┐ // -| 
      ::::::::.....// ,,-ヘヽ|へ//''" ノ 
7マロン名無しさん:2007/06/24(日) 20:12:15 ID:???
                   ____
                    /´      `ヽ.
               / /   ,_ム..∠._ }
              /  /   /∠茴'ハ ∨  __ -_,つ
               /  / /  ヾニ生シ_ ‐''ニ ‐'' / _,r'⌒ヽ
             ,/   y′   _,.-,ニ-'">!_/  (    _)
            /   l_/  _,.-ニ-<;;.゚,r''{ソハヽ、 /ヘ._.、_ノ
            /  l_V   (),「:::,.:ッー、);;:'"'ワ⌒:ヾミ、
           ,'  、 /  /゙ :::l.ヒ⌒〔,,'ニ : . ゚ . >'⌒ヽ
         __,j 丶,'   / ミ  ::::::':':゙。"'''i;,,  / ,ィ'び'! }=ニ¨\
        (_  !  ,ノ  {: : : . .:.:::':゙   ' :  ~/ / ´ l^>'⌒): : \\
,. ‐'''ニニニニニニニ''_ー 、.|: : : :.::.:.:.:   : . ' /,イ゙Y゙l /,/゙{: : : : : :
:'"´:: : _"´´"'_    `丶\..:.:.:.:.:.:. , . : 〈^Y_>'゙ イc  ヘ.: : : : :
::::::./ニ._ヽ/=ニ,,ヽ、,   .:.ヽ ヽ.:: : : :.:     {'"j ‖ ;i.:.:':゙:゙:゙}: : : : :
:/´}´ ̄`i /  ̄`ヽノ'' ,>‐'''""¨|li;;_;_:.:.:   .:   lj/:::::::::::::,'_,,..-''"
' ̄|   !:|   l }/       :||i}li;二`==、_;;'_'/:::::::::::::::::〈::::::::::::::
_  | __ |_三_ ,' }       |i}|l|}iニ! |   ̄「nl:::::   ..:::::::::ヽ::::::::::
  |{`¨´},|`¨´ } ノ       |}i}i|}|二! |    |:|:||:  ....:::::::::::::ヽ::::::
  `ー一'^'ー一'|           ||!|i|i|ヽ‐┘  :| |:||:...  .:.:.:.; ; ; ; ',:::
    >>1乙    |          |}l|i|}|ノ_______,| | ||:::::::::::::::.:. ; ; ; ; i::
        |         |}i}|i}|     `丶ヽl.|::::::::::::::::.:.:.:.:.:.:.:}:
8マロン名無しさん:2007/06/24(日) 20:12:16 ID:???
       _,,,...-==ニ==-、          オレ… 変な「夢」を見たぜ…
     巛ミ==''''"i-―''''~~ヽ
        ! へ、l  く――===.|         『どこへ行くんだ億秦』…って…
      ! l__   ヽニr 、―.|         兄貴が オレに聞くんだ
     〈 .p_ノ  /   |ぅl―-|         オレは『兄貴について行くよ』って言った…
     /  \ |   !イ‐-、.レヘ       そしたら兄貴は…
     `‐、    `|、  /  ,,.-┴、        『おまえが決めろ』って言うんだよ…
       'っ     / /:::::::::::::\
       !、__,∠_ /::::::::::::::::::::;;;::ヽ_     オレはちょっと考えてよォー
            /$,,..-―'''''~~::::::::::::\
            〉''~::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ  『次スレに>>1乙しに行く』って答えたら
          /  ̄ ̄ヽ:::::::::::::::::::::::::::::::::::l、 目が醒めたんだ……
9マロン名無しさん:2007/06/24(日) 20:12:41 ID:???
セッコはいつになったら「冒頭だけ」から脱出できるんだろうw
10マロン名無しさん:2007/06/24(日) 20:14:10 ID:???
何このカオスwww
11マロン名無しさん:2007/06/24(日) 20:16:35 ID:???
テンプレなしかよッ!
12マロン名無しさん:2007/06/24(日) 20:16:55 ID:???
          /⌒l
        :{.__, |
          {   |
         }.__, |    『我はついに手に入れたぞ!!』
    __,/厂{  |、
  __ノ{  、   }ー ,八        『黄金の性水を!』
  |! 、  |  {.イjj \
 | |  ヽ.___,フツ'´  )          ,ィ
  ヽ.__>ーく_(rへ__,/ハ             { ヽ    \、
   ハ..__,.ィ"丁厂_,ノ ノ :〉           、__ヽ `丶.__ノ 〉
   !ヽニニニニ-tijj":::i:{          {ヽ-ゝ  __  \
  |i ::::巛'::::::j;彡'::::;':/l       {\\   〆勺7ヽz   )
   :|!('.:::::::::jj彡'::::/人     ヽ `¨ ,r/FミV/_}[ 〈 ,
   ヽ_'ー--一__''ニ´ くヽ \ー-、  ヽ. ハ|`> iッ`T゙K, レノ
    /´「`广 ̄:::彡::  l }  j}ヽ、\  Y>|ィ Tミi> l/ン,r'´
  /..:f}!!   :::三::  ! ' ,ハ  \,,>‐/ 人.'⌒),/凹,. -‐'"'´~'''
_/ .::;i}!}|!    ::三::.. :.  j:: ;    (⌒!ノ ミ.  ̄彡 !h´.,.,;.;';;'';:';'';;.;.,
{ .::;}}i}人`    :::三ッ川:..{:. ;    jlY^) ミ....::彡 rj^),;'';:;':;;';.:'':;':;'.;.;
13マロン名無しさん:2007/06/24(日) 20:17:39 ID:???
前スレ950じゃないし、テンプレないし、AA暴走しすぎだ。
14マロン名無しさん:2007/06/24(日) 20:18:26 ID:???
じゃあここはAA大暴走の末路の標本として切り捨てるか?
15マロン名無しさん:2007/06/24(日) 20:20:10 ID:???
>>14
普通に使い切れば良いだろ
16マロン名無しさん:2007/06/24(日) 20:20:15 ID:???
>>14
そういう極論はやめろ。板全体に迷惑だろ
17マロン名無しさん:2007/06/24(日) 20:20:59 ID:???
●ジョジョの奇妙なAA集
ttp://jojoaa.web.fc2.com/
ttp://mbspro4.uic.to/user/192427.html
●ジョジョスレUPローダ
ttp://vblave.hp.infoseek.co.jp/

●アニメAA保管庫 ゼロの使い魔ページ
ttp://aa.tamanegi.org/anime/zero-tsukaima/

☆召喚されて活躍中のジョジョキャラ☆
第一部+第二部
ジョナサン 卿 シュトロハイム シーザー スケコマシーザー
究極生命体カーズ様
18マロン名無しさん:2007/06/24(日) 20:21:01 ID:???
>>1乙。しかし勝手に立てた挙げ句にテンプレ無しかw
19マロン名無しさん:2007/06/24(日) 20:22:00 ID:???
前スレで新しく増えたのは5部のフーゴだけのはずだ
20マロン名無しさん:2007/06/24(日) 20:22:33 ID:???
第三部
空条承太郎 法皇花京院 一巡花京院+平賀才人 メロン花京院
ジョセフ アブドゥル ポルナレフ イギー
DIO様 ンドゥール ペットショップ ヴァニラ・アイス ホル・ホース
ダービー兄 ミドラー デーボ

第四部
東方仗助 仗助+トニオさん 広瀬康一 アンリエッタの康一
デッドマン吉良  猫草 キラー・クイーン

第五部
ブチャラティ ポルナレフ+ココ・ジャンボ(亀ナレフ) アバ茶 ナラ・アバ・ブチャ組
ディアボロとドッピオ プロシュートの兄貴 リゾット ローリングストーン
ギアッチョ メローネ 俺TUEEEディアボロ ペッシ ホルマジオ
21マロン名無しさん:2007/06/24(日) 20:22:44 ID:???
テンプレを張り終えるまでがスレ立てだ
重複を狙うかのようにスレを立てた挙句後始末を他人に任せるとはここの>>1は馬鹿か
22マロン名無しさん:2007/06/24(日) 20:23:48 ID:???
第六部
引力徐倫 星を見た徐倫 F・F アナスイ 承太郎DISC ウェザー エルメェス
プッチ神父

SBR+その他
リンゴォ マウンテン・ティム 橋沢育郎 ジャイロ+才人

新規参加 第5部 フーゴ・パンナコッタ
23マロン名無しさん:2007/06/24(日) 20:24:02 ID:???
逆に考えるんだ1を立て終わった後規制されたと
24マロン名無しさん:2007/06/24(日) 20:25:42 ID:???
まあ長くても2、3日で消費するだろうしな
25マロン名無しさん:2007/06/24(日) 20:25:58 ID:???
>>1じゃあ無いが、テンプレだ。
正直このスレ破棄して新しいスレを建てたほうが良いとはおもうが、
エコな気持ちで使おうぜ。
リユース・リデュース・リサイクル!!
26マロン名無しさん:2007/06/24(日) 20:26:57 ID:???
>>15>>16
すまない。反省した
27マロン名無しさん:2007/06/24(日) 20:28:22 ID:???
>>25
28マロン名無しさん:2007/06/24(日) 20:29:11 ID:???
>>26
お前を許す
29マロン名無しさん:2007/06/24(日) 20:29:36 ID:???
>>25
環境にやさしいなんてカーズ様みたいなやつだな
30マロン名無しさん:2007/06/24(日) 20:30:01 ID:???
>>25
崇高な精神に乙
そして20スレにびびったw
31ゼロの兄貴:2007/06/24(日) 20:30:09 ID:???
AAが暴走している…950じゃない誰かが立ててテンプレすら張らない…
つまり職人が投下して1000まで埋めるという形になるな
32マロン名無しさん:2007/06/24(日) 20:32:08 ID:???
>>31
そういうことで…兄貴はやく投下してくださいw
33マロン名無しさん:2007/06/24(日) 20:33:21 ID:???
あとで振り返ればいい思い出になるさ
34マロン名無しさん:2007/06/24(日) 20:37:08 ID:???
一回重複があったけど、再利用時に3レスぐらいしか進んでなかったのは正直驚いた
35マロン名無しさん:2007/06/24(日) 20:41:17 ID:???
ちょっwwww前スレ1000wwww
36マロン名無しさん:2007/06/24(日) 20:41:47 ID:???
前スレ>>1000
最悪キター
37マロン名無しさん:2007/06/24(日) 20:41:50 ID:???
前スレ1000なんて奴を…
38マロン名無しさん:2007/06/24(日) 20:41:55 ID:???
--------------------
書込み中・・・
--------------------
ERROR!
ERROR:このスレッドには書き込めません。

名前:
E-mail: sage
内容:
1000ならティッツァーノ召喚

★ アクセス規制中でも書ける板たち ★

チクショオオオ
しかもアレに取られるのはディモールトヤバいだろw
39マロン名無しさん:2007/06/24(日) 20:42:15 ID:???
チョコラータ
40マロン名無しさん:2007/06/24(日) 20:42:21 ID:???
フーゴとギアッチョがコンビを組んでもかなわねー奴を! 前スレ1000め!
41マロン名無しさん:2007/06/24(日) 20:42:33 ID:???
998 :マロン名無しさん:2007/06/24(日) 20:40:32 ID:???
>>1000なら次スレはタバ茶祭


999 :マロン名無しさん:2007/06/24(日) 20:40:43 ID:???
1000ならエンヤ


1000 :マロン名無しさん:2007/06/24(日) 20:40:51 ID:PY7L7Fno
>>1000ならチョコラータ召還
42マロン名無しさん:2007/06/24(日) 20:43:48 ID:???
チョコラータwww
使いにくくかつキャラに魅力のないww
43マロン名無しさん:2007/06/24(日) 20:44:20 ID:???
チョコラータが召喚されたら
ゲスな「JIN-仁-」みたくなりそう・・・

あれ、なんか面白そうだなw
44マロン名無しさん:2007/06/24(日) 20:44:50 ID:???
ポコ召喚マダー
45マロン名無しさん:2007/06/24(日) 20:45:17 ID:???
>>43
医務室が舞台か
46マロン名無しさん:2007/06/24(日) 20:45:18 ID:ye+ogVHN
召喚した途端、学園オワタ
47マロン名無しさん:2007/06/24(日) 20:45:32 ID:???
>>44
YOって言えよ!HEY!YO!
48マロン名無しさん:2007/06/24(日) 20:46:05 ID:???
チョコ先生の光臨にwktk
49マロン名無しさん:2007/06/24(日) 20:46:56 ID:???
ルイズ姉ちゃん!明日っていまさ!!
50マロン名無しさん:2007/06/24(日) 20:47:11 ID:???
>>47
それはポコロコだYO!
51マロン名無しさん:2007/06/24(日) 20:47:20 ID:???
タトゥー・ユーマダー?
52マロン名無しさん:2007/06/24(日) 20:47:54 ID:???
ぶっ飛んでるオタクの少年を呼び出そうじゃないかぁ
53マロン名無しさん:2007/06/24(日) 20:48:23 ID:???
>>51
誰一人として本名が出てないぞwwwwwwww
54マロン名無しさん:2007/06/24(日) 20:48:38 ID:???
9時に…投下させて…いただく…!
55マロン名無しさん:2007/06/24(日) 20:49:09 ID:???
わぁい
56マロン名無しさん:2007/06/24(日) 20:49:38 ID:???
なあ・・・今気付いたんだけどよ・・・
康一君の身長は157cmなんだよな・・・
つまり・・・ルイズより4センチ高いんだ・・・


つ、つじつまが合わない!!
これは幻覚だぁーーーーーーー!!!!!????
57マロン名無しさん:2007/06/24(日) 20:50:21 ID:???
早人には最強パパがついてきそうで・・・w
58マロン名無しさん:2007/06/24(日) 20:50:21 ID:???
>>56
ハッ!
59マロン名無しさん:2007/06/24(日) 20:50:42 ID:???
>つまり・・・ルイズより4センチ高いんだ・・・



なんだってー
60マロン名無しさん:2007/06/24(日) 20:50:45 ID:???
そこでウルムドですよ
61マロン名無しさん:2007/06/24(日) 20:51:58 ID:???
>>56
気付いてはならない事に気付いてしまったようだな・・・
62星屑:2007/06/24(日) 20:52:26 ID:???
野郎ども、覚悟はいいか? 俺はできている。
21時になったら……SSをこのスレに叩き込む!
63マロン名無しさん:2007/06/24(日) 20:53:09 ID:???
日に日にやつれていくルイズを不思議に思い、身辺調査をするキュルケ。
夜、ルイズの部屋に聞き耳を立てると、なにやら声が……
「誰も必要としていない」「家族にも見捨てられている」
乗り込むと、苦悶の声を上げるルイズと、嬉々として表情をスケッチするチョコラータが。
64マロン名無しさん:2007/06/24(日) 20:53:18 ID:???
星屑さーん 被ってますぜ

>>54
65星屑:2007/06/24(日) 20:53:23 ID:???
――と思ったらすでに9時予約がある事に気づいた。スマン、ゴメン。また後にするわ。
66マロン名無しさん:2007/06/24(日) 20:53:29 ID:???
実は密かに、露伴が成長したヘブンズドアーで身長奪ってるんじゃないか?
67マロン名無しさん:2007/06/24(日) 20:54:42 ID:???
ドクター高松みたいだな
68マロン名無しさん:2007/06/24(日) 20:54:49 ID:???
投下ラッシュくるかッ!?
69マロン名無しさん:2007/06/24(日) 20:54:54 ID:???
>>62
悪いがそこには先約があるんだ
後の時間を指定してくれ、ずっと張り付いてるから
70マロン名無しさん:2007/06/24(日) 20:54:56 ID:???
ダイ・ハードも見る・・・SSも読む・・・風呂にも入る・・・
全部やらなくっちゃならないのが俺の辛いところだな・・・
71マロン名無しさん:2007/06/24(日) 20:55:05 ID:aPyvNM8N
ということはあと二回投下くるってことか。
支援するよー
72マロン名無しさん:2007/06/24(日) 20:56:05 ID:???
なんでここの皆さんは夜に投下ラッシュするんですか
もう数時間でマンデー・マンデーが発動するのに
73マロン名無しさん:2007/06/24(日) 20:56:19 ID:???
うほほん
74506:2007/06/24(日) 20:58:37 ID:???
じゃあ俺はほ星屑の後に投下すると宣言しよう。そうしよう。
75マロン名無しさん:2007/06/24(日) 20:58:37 ID:???
逆に考えるんだ
「荒木絵になればルイズも縮む」
そう考えるんだ。
76マロン名無しさん:2007/06/24(日) 20:59:39 ID:???
むしろ頭身上がりそうだがw
77DIOが使い魔!?:2007/06/24(日) 21:00:15 ID:???
ルイズ暗殺を首尾良く済ませたフーケは、残りの連中を続けて暗殺するために、元来た道を戻ることにした。
あの連中の中で、最も警戒すべき人間2人の内の1人を始末ことができて、フーケは幸先の良さを感じていた。
年端もゆかぬ少女を無惨な目にあわせたのは、さすがに後味が悪かったが、
生憎とルイズは知りすぎていたし、情けを掛けるほどの余裕もなかった。
フーケはひとまずルイズの事を頭から追いやり、
これからの行動を慎重に吟味しはじめた。
現在、『破壊の杖』を所持しているのは、故ルイズの使い魔のDIOである。
フーケが、最も警戒すべきとしている人物の、2人目であった。
しかし、今や故ルイズは始祖ブリミルの下に召されている。
従って、DIOと故ルイズとの契約は、破棄されてしまっているはずだ。
つまり、DIOにはもう、『破壊の杖』を守る必要など無いのだ。
ならば、わざわざ奴を敵に回す必要はない。
うまいこと交渉を持ちかければ、血を流さずとも『破壊の杖』を手に入れられるかもしれない。
そのためには、あのメイジ2人を先に始末するのが良いだろう。
交渉は、静かな場所で、当事者のみに限る。
78マロン名無しさん:2007/06/24(日) 21:00:20 ID:???
>>74
さ…三人目だとー
朝に神父が大人しかったのはこのときを待っていたのかー
79マロン名無しさん:2007/06/24(日) 21:02:38 ID:???
えーとDIO、星屑、静か?

どシリアス三連発だな
デルフ不憫度でも上位を争う構成だが
80マロン名無しさん:2007/06/24(日) 21:02:51 ID:???
このスレが夜行性だということを忘れちゃいけないよ。
支援ッ!
81DIOが使い魔!?:2007/06/24(日) 21:03:06 ID:???
もちろん、交渉がうまくいこうがいかまいが、
フーケはDIOも含めて皆殺しにするつもりであった。
こうして、キュルケとタバサを目下の標的に定めたフーケは、その道のりを変更した。
廃屋を中心に、円を描くようにして、
森の北側へと向かうことにしたのだ。

………したのだが、そのとき突如フーケの背後で、起きてはならぬ音がした。

茂みが擦れあう
"ガサッ"という音を、フーケの敏感な耳が、しっかりと捉えていた。

フーケの体が、恐怖で跳ね上がった。
一瞬、有り得ない想像をしてしまった自分を必死に否定するフーケだったが、
ひとたび脳裏に浮かんだ不安は、フーケの中でドンドンと雪だるま式に
膨らんでいった。
……………そんな、バカな。
もう勘弁してくれ。
悪い冗談だ。
頭を粉砕されて、誰が生きていられようか。
きっと、森の小動物か何かがたてた音に違いない。

フーケは今の状況に奇妙なデジャヴを感じつつ、ゆっくりと後ろを振り返った。


「………こ、こ…ろ…して……やる…!」
羅刹も裸足で逃げ出すような形相で、フーケを睨むルイズがいた。
82マロン名無しさん:2007/06/24(日) 21:04:16 ID:???
KOEEEEEEE!!!!!!!
83マロン名無しさん:2007/06/24(日) 21:04:59 ID:???
承太郎も月までぶっ飛ぶこの恐さ…
84マロン名無しさん:2007/06/24(日) 21:05:07 ID:???
なんと言う富士見ルイズ
こいつは間違いなく何らかの人体改造が施されてるね!!
85マロン名無しさん:2007/06/24(日) 21:05:45 ID:???
俺のかわいいルイズはいずこへ。
支援
86DIOが使い魔!?:2007/06/24(日) 21:06:25 ID:???
ルイズは片手で頭を、
もう片方の手で地面を押さえている。
頭部だけでなく、両目からも夥しく血がしたたり、
まるで血の涙を流しているようにも見えた。
足に力を込めて立ち上がろうとしているが、脳からの信号がうまく伝わっていないのか、
"ガクガクガクッ"と膝が笑っている。
頭からはみ出て見えるピンク色の何かがグロテスクだ。

「!!
……!?
…………………!?」
あり得てはいけない想像が、現実のものとなり、フーケの頭は真っ白になった。
グキゴキと、ルイズの頭部から嫌な音が響く。
見ると、ルイズの頭の傷口が、複雑に蠢いていた。

再生…………しているのだろうか、あれは?
働かぬ頭で、フーケはそうとだけ考えた。
そんなことを考えている暇など、フーケにはなかったのだが、
そうでもしていないと、おかしくなってしまいそうだった。
引きつるフーケを無視する形で、
ルイズは、まだ震える手で、近くに転がっている杖に手を伸ばしていた。
それをみすみす見逃してしまったことが、フーケの失敗だった。
フーケは既に、ゴーレムの錬金を解いてしまっていた。
ルイズを再度攻撃するためには、1から詠唱をしなければならなかったのだ。
87マロン名無しさん:2007/06/24(日) 21:06:41 ID:???
ルイズキタ━━゚+.ヽ(≧▽≦)ノ.+゚━━ ッ ! ! !
88Start Ball Run:2007/06/24(日) 21:07:30 ID:???
あいかわらず新スレ乙!
そして職人GJ!
それでは4人目として、投下させてもらう!
89マロン名無しさん:2007/06/24(日) 21:07:58 ID:???
このスレのせいでジョジョ全80巻を読み直してしまったぜ。

でもゼロの使い魔は立ち読みですましてるから読み直せないぜw
90DIOが使い魔!?:2007/06/24(日) 21:08:27 ID:???
杖をガシッと掴んだルイズを見て、フーケの意識が現実に引き戻された。
慌てて『フレイムボール』の魔法を唱え始めたフーケだったが、今度ばかりはルイズが早かった。

「『レビテーション』…!」
地鳴りのような詠唱とともに、ルイズの杖が振り下ろされた。
フーケの目の前の地面が、"ズドンッ!"と爆散した。
とっさに両手で体をかばったフーケだったが、爆風のあおりを喰らって、
先ほどのルイズの軽く数倍の距離を、
廃屋の方へ吹っ飛ばされることになった。
91マロン名無しさん:2007/06/24(日) 21:09:18 ID:???
こえぇ…確実に殺した、と思った相手がその状態で動いてたらそりゃ思考停止もするわ
92マロン名無しさん:2007/06/24(日) 21:10:15 ID:???
飛んでるのがルイズではなくフーケな点について
93DIOが使い魔!?:2007/06/24(日) 21:10:30 ID:???
―――――――――
ルイズは杖を振り下ろした後、その杖をポトリと取り落とした。
足だけではなく、腕も激しく痙攣していたからだった。
そのせいで、照準も狂ってしまっていた。
フーケの首を狙ったつもりが、あの様だ。
ルイズは自嘲的な笑みを浮かべたが、
すぐにそれはフーケへの怒りで、真っ赤に埋め尽くされた。
憤怒の形相で再び杖を拾い、フーケにとどめをさすべく立ち上がろうとするルイズ。
しかし、途端に脚を滑らせて、
"ドシャア!"
と無様に地面とキスをしてしまった。

「脚に、力が、入ら、ない………。
頭痛がする……!
は……吐き気もだわ………くっぐぅ!
何ということ…このルイズ・フランソワーズが………!
由緒正しき公爵家三女が……!!
あんな、ゲスな盗賊如きの魔法で頭を殴られて…
立つことが出来ないなんて……!?」
本当は殴られたどころの話ではないのだが、
怒りで我を忘れているルイズには、全く関係がなかった。
いや、あるいは、それを考えるほどの脳みそが残っていなかったからか。
バリバリと地面に爪を立てるルイズは、
まだ脳漿がはみ出ている状態の脳みそにムチを打ち、フル回転させた。
94マロン名無しさん:2007/06/24(日) 21:12:09 ID:???
ここできたかw
ってスプラッタwwwwww
95マロン名無しさん:2007/06/24(日) 21:12:20 ID:???
完全にDIO様化が進んでるなルイズ・・・
96DIOが使い魔!?:2007/06/24(日) 21:13:20 ID:???
"今のバク……ツで、……ュル…やタ…サ……少なくともD…Oはこちらに何が起………気づ……はずだ。"

―――グキゴキと、ルイズの頭の肉が音を立てた。
段々思考が鮮明になっていく―――

"私が……べき……は、仲間…来るまでの時…稼ぎだろうか?
…………NOだ。

この期に及んで、ただ他人の助けを期待して、ゴキブリのように地面を這い蹲るだけなんて、
貴族としてあってはならない。
私はルイズ・フランソワーズだ。
地面にゴキブリのように這い蹲るべきなのは、あの盗賊の方だ。
仲間の助けはあくまで期待。
貴族の誇りにかけて、何としてでも自力でフーケを倒さねば…!"

そう決心したルイズは、震える膝をパシンと叩いて、
"グググググッ"と立ち上がった。

結果からすれば、ルイズの決意は無駄になった。
何とか立ち上がったルイズは、
足を引きずりながらもフーケの方へ移動しようとしたのだが、
そのフーケがいるであろう辺りの地面が、うず高く盛り上がり始めたのだ。
やがてそれは土の山となった。
ただの『土くれ』の山かと思われたそれは、なんと徐々に人型になっていった。
その大きな土人形の右腕に、ルイズは見覚えがあった。
見紛うはずがない。
97マロン名無しさん:2007/06/24(日) 21:13:31 ID:???
あれだ、飼い主はペットに似る理論だ。
98マロン名無しさん:2007/06/24(日) 21:15:46 ID:???
だがキュルケたちを仲間と言うルイズが良いな
99DIOが使い魔!?:2007/06/24(日) 21:16:49 ID:???
ルイズの頭蓋を粉砕した、あのゴーレムのものだ。
ルイズがのたうち回っている間に、フーケはゴーレムの全身を錬金したのだ。

(プッツン……してしまったってワケね……フーケも、私も)
"ビシビシ"と頭蓋骨が連結する音を聞きながら、
ルイズはゴーレムを見上げた。
噂には聞いていたが、実際にこの目で見るとやはりデカい。
30メイルはありそうだ。
DIO約15人分だ。
あまりの規格外に、ルイズは間の抜けたことを考えたが、
そのゴーレムの肩に乗っている人影を視認して、ルイズは拳を握りしめた。
『土くれ』のフーケだ。
フーケがとうとう、本性を表したのだ。
ゴーレムの上のフーケが、ギャアギャアとルイズを罵った。

「この、ビチグソがぁぁあああ!!!
『土くれ』をナメんじゃないわよ!!
もう二度と復活できないように、コイツでミンチにしてやるよ、
バケモノめ!!!!」
ルイズは、やれやれと思いながら、杖をフーケに向けて………やめた。
さすがに距離が遠すぎる。
あれではフーケだけを狙うことは難しい。
かといって、近づけばゴーレムの間合いだ。
もう一度頭をぶん殴られるのは願い下げだ。
100マロン名無しさん:2007/06/24(日) 21:18:16 ID:???
>DIO約15人分
wwwwwwwww
101マロン名無しさん:2007/06/24(日) 21:19:45 ID:???
支援する!
102マロン名無しさん:2007/06/24(日) 21:20:01 ID:???
戦力がDIO15人分だったらハルケギニアもう終わってるなw
103DIOが使い魔!?:2007/06/24(日) 21:20:36 ID:???
どうしたものかとルイズは少し悩んだが、
即座に覚悟を決めた。

ルイズは、自分の部屋に溢れんばかりに転がる財宝のことを思い出した。
横流ししたら、一体総額いくらになるだろうか?
どれもこれも国宝級だ。
エキュー金貨で五万はあるだろうか?
いやいや、買い手次第では、
ひょっとしたらその十倍はいくかもしれない。
それほどの財宝を頂こうというのだ。
これくらいの苦労、むしろ当然だといえる。
ルイズは不敵な笑みを浮かべた。
ゴーレムの間合いは、自分の間合い。
ならば自分の土俵に立ったうえで、真正面から叩き潰してやろうではないか!!
ルイズはブルブルと頭を振った。
まだガンガン痛むが、大分マシになってきた。
ゴシゴシと目を擦った。
ルイズは自分の杖をしっかと掴むと、ゴーレム目掛けて矢のように駆け出した。
最後に笑うのは、このルイズ・フランソワーズ
だ……!!



「WRYYYYY
YYYYYYYYYY!!!」

to be continued……
104マロン名無しさん:2007/06/24(日) 21:21:37 ID:???
WRYYYYYYYYY!!!!乙!!!
105マロン名無しさん:2007/06/24(日) 21:21:43 ID:???
>それほどの財宝を頂こうというのだ。
こっそり戻すとかそういう考えはないのかルイズ
106マロン名無しさん:2007/06/24(日) 21:21:48 ID:???
以上、『投下した』…!
107マロン名無しさん:2007/06/24(日) 21:22:11 ID:???
人間やめてるよw
108マロン名無しさん:2007/06/24(日) 21:22:17 ID:???
ついに吸血鬼の合言葉を!! WRYYYYYYYYY!!
109マロン名無しさん:2007/06/24(日) 21:22:49 ID:???
乙!
ルイズがついにWRYYYYYって言ったぞ!
110マロン名無しさん:2007/06/24(日) 21:22:50 ID:???
>「WRYYYYYYYYYYYYYYY!!!」
ちょーーーーーーー!! 完全に吸血鬼化してないかー!?
111マロン名無しさん:2007/06/24(日) 21:23:33 ID:???
二重契約の影響は恐ろしいな・・・

はい、次の人どうぞー
112マロン名無しさん:2007/06/24(日) 21:23:47 ID:???
GJ
盗賊に負けますか、人間やめますか
113星屑:2007/06/24(日) 21:24:32 ID:???
じゃあ30分になったら投下開始するよ。
それと今度は誤解が無いよう断言しておこう。
今から投下するSSこれで終わりだ。完結する。
To Be Continuedと続く事もないと理解していただこうッ……!
114マロン名無しさん:2007/06/24(日) 21:25:16 ID:???
なんだってぇーーーーー!?
115マロン名無しさん:2007/06/24(日) 21:25:32 ID:???
どういうことだジョータロー!?
116マロン名無しさん:2007/06/24(日) 21:25:46 ID:???
ついに決着・・・そして終わりか・・・来いッ!
117マロン名無しさん:2007/06/24(日) 21:25:47 ID:???
そうかなるほど、終了か

・・・な、何ィィィィィ
変態みたいに新・星屑とかそういう感じのはないのか!?
118マロン名無しさん:2007/06/24(日) 21:26:17 ID:???
マジデ最後か…。さびしいぜ。
支援するよ
119マロン名無しさん:2007/06/24(日) 21:26:42 ID:???
oh my got 俺がダイハーゲの実況で忙しいこの時期にナンテコッタ
120マロン名無しさん:2007/06/24(日) 21:27:26 ID:???
>>119
綴りが違うぜ・・・
リサリサ先生・・・
121マロン名無しさん:2007/06/24(日) 21:27:37 ID:???
第一部、完!




って続くんだろ?タイトルも変わってさ・・・そうだよな?な?
122マロン名無しさん:2007/06/24(日) 21:28:07 ID:???
Turn to next になるんだろ?な?ぞうだろ??

嘘だといってよマンモーニ!!!
123マロン名無しさん:2007/06/24(日) 21:28:26 ID:???
WRYYYYYYYYYYYYY!!!!!
124マロン名無しさん:2007/06/24(日) 21:28:58 ID:???
終わるのか寂しいな……。
この寂しさは初めて1部読み終わった時ぶりだぜ。
125マロン名無しさん:2007/06/24(日) 21:30:51 ID:???
終わりは新たな始まりに繋がる!
完結したらしたで新たな別の物語の幕開けであるのだッ!
126マロン名無しさん:2007/06/24(日) 21:31:00 ID:???
星屑終わり!?
/(^o^)\ナンテコッタイ
127スター…ダスト? 何だねそれは…:2007/06/24(日) 21:31:09 ID:???
ルイズの前に緑色の鏡のようなものが出現した。
それを見て、周りにいた生徒達はびっくり仰天。
「馬鹿なッ! 奴はゼロのルイズだぞ!?」
「あ、あれは召喚が成功した証だ!」
「いったい何が! ゼロの使い魔はいったい何が出てくるんだ!?」
そんな叫び声を聞きながらルイズは唇がニヤけるのを必死にこらえていた。

(や、やった! ついにやったわ! サモン・サーヴァントに成功した!
 もう誰にも私をゼロだなんて呼ばせない。勝ったッ! ゼロの使い魔完!
 さあ早く姿を現して! どんな使い魔だろうと私は大歓迎よ!)

そして、それは現れた。
第一印象を述べるならば、小さい。
第二印象を述べるならば、長方形。
第三印象を述べるならば、生き物じゃない。
それはゲートから出てくると、ポトンと地面に落ちた。
「……何、これ?」
ルイズはそれを拾い上げる。それは紙に包まれた硬い何かだった。
紙にはこう書かれていた。

   『CIOCCOLATO』

その後、チョコラータというお菓子がハルケギニアで大流行する事になるのだがそれはまた別の話。

その頃、日本にて。
「ああ! 変な鏡みたいなやつの中にイタリア製のチョコレートを落としちまった!
 畜生うまそうだったのに……楽しみにしてたのに……グッスン」
こうして平賀才人は帰路に着いた。

 ゼロのチョコラータ 完

星屑「という訳で星屑本編を続けて投下するぜ。……完結? ちゃんとしただろう、二行上で」
128マロン名無しさん:2007/06/24(日) 21:31:16 ID:???
まぁ皆、顔で笑って心で泣いて、最期の投下を見守ろうや
129マロン名無しさん:2007/06/24(日) 21:31:52 ID:???
うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおっほおおおおおお
130マロン名無しさん:2007/06/24(日) 21:32:05 ID:???
『続編がでる!』に……一億ペリカ賭けるぜッ……!
131マロン名無しさん:2007/06/24(日) 21:32:12 ID:???
俺の涙を返せ星屑ゥゥゥゥゥゥゥ!
132マロン名無しさん:2007/06/24(日) 21:32:17 ID:???
おいおいww脅かしっこ無しだぜww
133128:2007/06/24(日) 21:32:24 ID:???
………さすが星屑さん!
俺たちには出来ない事を平然とやってのける!
そこに痺れて憧れるぅぅうぅうう!!
134マロン名無しさん:2007/06/24(日) 21:32:34 ID:???
>>127
そういう意味かよこの野郎!w
135マロン名無しさん:2007/06/24(日) 21:32:45 ID:???
ちょ、ちょっとまてぇぇぇぇ!!
136マロン名無しさん:2007/06/24(日) 21:32:57 ID:???
素で吹いたじゃねぇかww
137スターダストファミリアー 1/6:2007/06/24(日) 21:33:10 ID:???
発現! スタープラチナ・ザ・ワールド!!

ルイズは死を確信した。
ウェールズ皇太子は倒れ、ワルドはエア・ニードルの先端を自分の胸に向けている。
そして、それが恐ろしい速度で突き出されるのをルイズは見ていた。
自分は死ぬ。
他の事を思考する暇など無いほどの速度で殺される。
心臓を貫かれて。
瞬間、世界が色彩を失ったような、世界が反転したような錯覚に陥る。
ああ、これが死か。とルイズは思った。
――そう、思ったのだ。他の事を思考する時間など与えられていないはずのルイズが。

ドクン。心音がやけに大きく響く。
ドクン。服を突き破り、胸の皮膚を一枚えぐったところでワルドの杖が止まっている。
ドクン。皮一枚の傷から血がにじみ出る。
ドクン。心音の他に、足音が聞こえる。
ドクン。振り向く。足音のする方向を見る。そこに誰がいるのかを確信して!

「ジョータロー!」
「ルイズ!」

ドクンッ! 一際大きく、鼓動が跳ね上がった。

承太郎は真っ直ぐに力強くルイズへ向かって走っていた。
自分を狙っている四人のワルドになど目もくれず。
涙が出た。ルイズは、泣いた。
ワルドに裏切られた悲しみの涙?
ウェールズ皇太子の負傷に対するショックの涙?
ううん、違う。きっと違う。
この涙は――彼が来てくれた事を喜ぶ涙だ。
138マロン名無しさん:2007/06/24(日) 21:33:14 ID:???
ホントに星屑さんはいつもいつもw
139マロン名無しさん:2007/06/24(日) 21:33:26 ID:???
てんめえええええええええええええええええええええええええええええええ
だまされたアアアアアアああああああああああああああああああああ

こういうフェイントひどいぜorz
かなり楽しみにしてるんだぜ?w
140マロン名無しさん:2007/06/24(日) 21:33:31 ID:???
てめーは俺を安心させた
141マロン名無しさん:2007/06/24(日) 21:33:46 ID:???
貴様あああぁァァーーーーーーーー!!!!!!!www
142マロン名無しさん:2007/06/24(日) 21:33:51 ID:???
>>127
船長自重しろwwwwwwwwwwwww
143スターダストファミリアー 2/6:2007/06/24(日) 21:34:10 ID:???
ルイズは手を伸ばした。
承太郎も手を伸ばした。
二人の手が重なり合い、ルイズは承太郎に力強く抱き寄せられる。
そして――。
「オラァッ!」
ウェールズを倒し、ルイズにまで毒牙をかけようとしていたワルドの胸に、
スタープラチナは助走をつけて鋼をも砕く拳を叩き込み陥没させる。
ルイズは奇妙な光景を見た。
胸を陥没されながらも、ワルドはピクリとも動かない。悲鳴すら上げない。
殴られた衝撃で少し後ろに動いただけだ。
そして――気がついてみれば、ウェールズが不自然な格好で倒れていた。
うつぶせに倒れている、が、その身体がわずかに浮いているのだ。
上半身がまだ地面についていない。
ウェールズは『倒れている最中』のまま停止していた。

「……そして、時は動き出す」

承太郎が呟いた直後、ウェールズが完全に床に倒れる。
と同時に胸を陥没させたワルドは後方に吹っ飛びつつかすみのように消え去る。
どうやら偏在で作った分身の方だったらしい。
「な、何だとッ!?」
残った四人のワルドが驚愕し、承太郎の姿を探す。
『隠れる事なく堂々とルイズへと走っていった』承太郎の姿を探す。
そして偏在の一人がやられた事で、そちらを見て、気づく。
偏在の一人を倒し、ルイズをしっかりと抱き寄せる承太郎の姿に。
その奇妙な光景を見たルイズは、恐る恐る承太郎の服のすそを掴んだ。
「じょ、ジョータロー……。いったい……何が……?」
「安心しろルイズ。もう……誰にもおめーに手出しはさせねえ」
144マロン名無しさん:2007/06/24(日) 21:35:13 ID:???
ルイズが止まった世界を認知している!?
145スターダストファミリアー 3/6:2007/06/24(日) 21:35:14 ID:???
承太郎がルイズから手を離す。そして一直線に一人のワルドに向かっていった。
「ルイズ、ウェールズの傷を見てやってくれ。止血をすれば死にはしねー。
 ……さて、ワルドはどいつが本体なのか解らないが……だとすれば答えは簡単だ。
 全員ぶちのめす。この俺のスタンドで、徹底的にな……」
エア・ニードルを構えたワルドが、承太郎を射程距離にとらえると同時に突きを繰り出す。
同時にもう一人のワルドが承太郎の背後に回り込みウインド・ブレイクを、
さらに横から後衛担当のワルドがライトニング・クラウドを放つ。
剛風が承太郎に命中して動きを封じ込め、回避不能の雷光が承太郎の身体に触れる瞬間!

「スタープラチナ・ザ・ワールド!!」
       ドォ―――――z______ン

ルイズが再び世界の色彩が反転したと思った刹那、雷光が空中で停止する。
「風とは……空気の流れだ。だから時が止まれば……風も止まる」
風の影響を受けなくなった承太郎は、
自分に突きを繰り出している目の前のワルドのマントを引っ掴んで、
自分と稲妻の間に放り込み、スタープラチナの拳を数え切れないほど叩き込む。
「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラッ!」
吹っ飛ばされたワルドだがすぐに空中で動きを止め、
稲妻が背中に突き刺さりながらも表情ひとつ崩さない。
さらに承太郎は一歩横に移動し風の範囲から逃れると、
自分の背後に回っていたワルドに向き合う。
その一部始終を、ルイズはウェールズの腕を抑えながら目を丸くして眺めていた。
「ハッ!?」
ワルドが気づいた時、ライトニング・クラウドを己の偏在が食らっていた。
そして承太郎の真後ろに回ったはずの偏在は、なぜか承太郎と一歩ずれた位置にいる。
しかも承太郎は背中を向けてなどおらず、偏在を睨みつけている。
「オラオラオラオラオラァーッ!」
偏在が反応するよりも早くスタープラチナを叩き込む承太郎。
ライトニング・クラウドを受けた偏在と、
背後に回り込まれラッシュの直撃を受けた偏在がほぼ同時に消え去る。
残ったのは後方から魔法を放っていた二人のワルドだけだ。
146マロン名無しさん:2007/06/24(日) 21:35:29 ID:???
おおッ!覚醒した!
147スターダストファミリアー 4/6:2007/06/24(日) 21:36:14 ID:???
「な……何が起こっている!? なぜ『気がつくとやられている』のだ!?」
ワルドは狼狽し、じりじりと後ずさる。
「か、彼はいったい……?」
「私にも解りません殿下……ただ、ワルドの動きが止まったようにしか……」
困惑しながらもルイズはウェールズの右腕の袖を破って包帯代わりにし、
細い腕で力いっぱいきつく縛って血を止めようとする。
その様子をチラリと見てから、承太郎は静かに語り出した。
「ルイズを守り、名誉を守り、そのためにウェールズは負傷した。それはいい。
 だが……てめーのやった行動は、何よりも卑劣で許されないものだ。
 このままてめーを帰す訳にはいかねー……」
二人のワルドが杖を構える。
臆する事なく杖に向かって歩を進める承太郎。

「……そういえば『世界』を手に入れるとか言っていたな」

ワルドが魔法を詠唱した。
肉を切り裂く竜巻と、ほぼ同時に承太郎に命中するよう調整して放たれた稲妻。

「だったら……俺の『世界』を見せてやる……!」

竜巻が承太郎の帽子のつばに触れようとした刹那、再びそれは起こった。

「 ス タ ー プ ラ チ ナ ・ ザ ・ ワ ー ル ド !! 」

ピタリと停止した竜巻の中を堂々と承太郎は歩む。
そして稲妻の前にフォークとナイフを放ると、それは空中で制止した。
148マロン名無しさん:2007/06/24(日) 21:36:34 ID:???
使い魔効果で止まった時の世界に入門できたのかルイズ・・・
149マロン名無しさん:2007/06/24(日) 21:36:52 ID:???
フェイントとは非道すぎるwww
そして承太郎カッケ――――!!!!
150マロン名無しさん:2007/06/24(日) 21:37:13 ID:???
かっこいい…支援せざるを得ない
151マロン名無しさん:2007/06/24(日) 21:37:35 ID:???
この承りには抱かれてもいい
152スターダストファミリアー 5/6:2007/06/24(日) 21:37:38 ID:???
二人のワルドにまで接近すると、とりあえず近くにいたワルドに、
スタープラチナの拳を機関銃のように浴びせる。
不気味にひしゃげたワルドのかたわらを通りすぎ、
承太郎は最後に残ったワルドの前で立ち止まった。わずか二〜三歩の距離だ。
「……時は、動き出す……!」
拳の弾幕を一身に浴びたワルドが、背後の壁目掛けて吹っ飛ばされる。
そして壁に激突して風穴を空けた直後にかすみのように消し去る。
突如目の前に現れた承太郎を見て、最後のワルドは恐怖の汗をダラダラと流した。
「ば、馬鹿な……我が偏在が……閃光の名を持つ私が……こんな……」
「お前に対する慈悲の気持ちはまったくねえ……。
 てめーをカワイソーとはまったく思わねえ……。
 しかし……このまま……おめーをナブって始末するってやり方は、
 俺自身の心に、後味のよくねえものを残すぜ」
「ぐっ、うぅっ……」
「魔法の詠唱を終えるのに何秒かかる? 三秒か? 四秒か?
 詠唱が終わると同時にスタープラチナをてめーに叩き込む! かかってきな!」
ワルドは杖を承太郎に向け、唇を震わせた。
詠唱しなければ、殺される。魔法で倒さなくては、殺される。
しかし承太郎を倒せる魔法など無い。何ひとつ通用しない。理由は解らないが……。
だからワルドは、その魔法を選んだ。
「ウインド・ブレイク!」
至近距離で人を吹き飛ばす剛風を放つと同時に、ワルドは後ろに跳んで逃げた。
今の承太郎がいったい何をどうやって戦っているのかは解らないが、
あのスタープラチナという奴は承太郎から距離を取って行動を取れないらしい。
だから距離を取れば! 射程距離外に逃げれば、自分は逃亡できる!
「うおおっ!」
スタープラチナが剛風の中、力強く前方に踏み出す。
そして拳を斜め上から振り下ろすようにして繰り出した。
ワルドの回避行動は素早く、しかしスタープラチナの攻撃速度も素早かった。
拳を受ければ自分は殺される。
そう理解した上でワルドは冷静に拳が『届く』か『届かない』かを見極め――。
153スターダストファミリアー 6/6:2007/06/24(日) 21:39:06 ID:???
ニヤリ。数サントの距離で『届かない』と判断した。
最初の決闘の時、承太郎の拳をギリギリで避けはしたが、
スタープラチナがさらに追撃を仕掛けてきて回避しきれなかった。
だが今度はそのスタープラチナ自らが手を伸ばしてきているのだ。
今度は、もう、これ以上『射程距離』を伸ばす手段は無いッ!
ワルドは自分の無事に安堵しつつ、奇妙な疑問を抱いた。

なぜ、スタープラチナは人差し指と中指を立てているのだろう。
あんな拳の握り方では力が入らないし、指を伸ばした程度で攻撃は届かない。
だが! その判断は間違いだった。
指を伸ばした程度では届かない攻撃を、
スタープラチナは文字通り『指を伸ばす』事で攻撃を成功させた。

「流星指刺(スターフィンガー)!!」

人差し指と中指が二倍から三倍ほどの長さまで伸び、
まるで剣のような鋭さを持ってワルドの左腕を切断した。

「ぐおおおおっ!!」
「ウェールズの腕を切断したお返しだぜ。利き腕じゃないのがちと残念だがな」
ワルドは悲鳴を上げながら、後方の壁に空いた穴に飛び込んで逃走する。
再び時を止めて後を追おうとした承太郎だが、連続して時を止めすぎた反動か、
ワルドに一矢報いた事で多少溜飲が降り怒りが多少おさまったせいか、
時を止められずにウインド・ブレイクの暴風を受けて吹っ飛ばされる。
「ぐうっ……!」
祭壇まで吹っ飛ばされた承太郎は、ウェールズの隣に倒れた。
「ウェールズ、大丈夫か?」
「ううっ……何とか、ね。君のおかげで命拾いしたようだ」
血の気の引いた青白い顔をしながらも、ウェールズは穏やかな笑顔を見せた。
154星屑:2007/06/24(日) 21:40:04 ID:???
以上ッ! 投下した……。
物語の都合上、承太郎再び痛恨のミス。ワルドは逃げ出した!
ついでにどーでもいい事だがいつぞやのホルマリン漬けも私だ。
155マロン名無しさん:2007/06/24(日) 21:40:39 ID:???
ワルド逃げやがったwwwwwwwwwwwwwww
156マロン名無しさん:2007/06/24(日) 21:40:43 ID:???
>「私にも解りません殿下……ただ、ワルドの動きが止まったようにしか……」
え?時が止まった事気づいてる?
157マロン名無しさん:2007/06/24(日) 21:40:54 ID:???
乙ッ!!
DIO戦だなwww
158マロン名無しさん:2007/06/24(日) 21:41:06 ID:???
>>154
あんたどんだけ引き出し持ってんですかwww
その引き出しを一つ俺にくれwww
159マロン名無しさん:2007/06/24(日) 21:41:27 ID:???
なんてお茶目な私のブルリン
160マロン名無しさん:2007/06/24(日) 21:43:01 ID:???
黒いルイズのあとにこういうルイズを見るとすごく可愛く感じるなw
まあどっちも好きだがね
161マロン名無しさん:2007/06/24(日) 21:43:06 ID:???
やっぱり星屑は色々な意味で面白すぎんぜッ!
162506:2007/06/24(日) 21:43:41 ID:???
GJ!
では50分に投下する!
ダイハードみたいからな!
163マロン名無しさん:2007/06/24(日) 21:44:44 ID:???
ウィリス人気だなw
164マロン名無しさん:2007/06/24(日) 21:45:26 ID:???
某精霊さんが浮かんでくる。
165マロン名無しさん:2007/06/24(日) 21:46:15 ID:???
あの世界で時間が止まったことに気づける人間は何人居るんだろう・・・
ジョジョ世界では花京院と吉良は食らっただけで気がつけたけど。
166マロン名無しさん:2007/06/24(日) 21:46:36 ID:???
神父だ!神父が降臨しはじめたんだ!
167マロン名無しさん:2007/06/24(日) 21:47:10 ID:???
星屑さんGJ!
そして506さん、髪の毛の量に違和感のあるウィリス見ながら待ってる。
168マロン名無しさん:2007/06/24(日) 21:48:19 ID:???
>>164
ジャッカルのことかー!!
169マロン名無しさん:2007/06/24(日) 21:48:32 ID:???
>>165
吉良はちがくね?吉良はラッシュの速さが時間を止められた“みたいに”速いって言っただけだし
時止めは親父の情報から知ったんだろうし
170マロン名無しさん:2007/06/24(日) 21:48:49 ID:???
言葉のマジシャンwwww
ビックリするから止めてwwwwww
171マロン名無しさん:2007/06/24(日) 21:49:23 ID:???
>>167
ウイリスさん今は本当にハゲてっからなw
172マロン名無しさん:2007/06/24(日) 21:51:47 ID:???
>>168
ジャッカルはもういないんだよね(´Д⊂グスン
173使い魔は静かに暮らしたい:2007/06/24(日) 21:52:01 ID:???
人間がこの世に存在するのは金持ちになるためではなく、幸福になるためである byスタンダール

ドアを開けるとそこにいたのはワルドだった。
「おはよう。使い魔くん」
「おはようございます」
「おはようございます」
五月蠅いぞギーシュ。会話に入ってくるな。
しかし朝からどうしたというんだ?朝食にはまだ早いだろう?
「ええと、ギーシュくん。少しの間ご退出願えるかな」
「は、はい」
ギーシュは戸惑いながらも出て行く。一体なんだ?そしてギーシュが完全にいなくなる。
「きみは伝説の使い魔『ガンダールヴ』なのだろう?」
そしてギーシュが完全にいなくなったことを確認すると、ワルドは突然そう切り出した。
「は?」
心臓がバクバクする。誤魔化せれた、誤魔化せれたよな!?なにも顔には出してないよな!?
うまく惚けた振りできたよな!?
なんで知ってんだよ!?ありえねー!ふざけんなよ!?
「……その、あれだ。フーケの一件で、僕はきみに興味を抱いたのだ。そしたら伝説の使い魔『ガンダールヴ』だそうじゃないか」
ワルドは何か誤魔化す様な感じで首を傾げながら言う。反応からしてどうやらこちらの変化には気づいてないようだ。
よかった、いつも無表情でいて。……よし、落ち着いた。もう大丈夫。
174マロン名無しさん:2007/06/24(日) 21:52:30 ID:???
花京院もスゴいが時計にエメラルドスプラッシュ撃ち込んだだけで気付いたジョセフもスゴいよな。
175マロン名無しさん:2007/06/24(日) 21:52:30 ID:???
>.165
正確には殴られただけでなく
親大丈夫かなぁ...今何時だろ...時差があるから..→時差と言えば時間差無く切られたのおかしいな。
→時間差ない..時間止める!?
という流れで気づいた。
176マロン名無しさん:2007/06/24(日) 21:52:41 ID:???
GJ!やっと追い付いた。
177使い魔は静かに暮らしたい:2007/06/24(日) 21:52:58 ID:???
私が『ガンダールヴ』だということを知っているのはオスマン、ならびにオスマンと一緒に調べた(らしい)コルベールだけだのはずだ。
知っているはずがない。それに『ガンダールヴ』は伝説なのだ。オスマンはそれを勿論知っている。コルベールもだ。
伝説が復活したとなれば色々騒ぎになるはずだ。その騒ぎを恐れてオスマンとコルベールは秘匿しているはずなのだから喋るわけがない。
さすがに色仕掛けだとかそんなもんで喋るものでもないだろう。
ルーンを見られたという可能性もあるがいつも手袋をしてるし、洗濯等の水周りぐらいでしか外さない。
それにルイズにすらルーンを見せてないしな。
おかしい、そして怪しい。
「『ガンダールブ』ですか?それは一体?」
誤魔化すことにしよう。そしてワルドの様子をさぐる。
「いや『ガンダールヴ』だよ。まあいい。僕は歴史と、兵(つわもの)に興味があってね。フーケを尋問したときに、きみに興味を抱き、王立図書館できみのことを
調べたのさ。その結果、『ガンダールヴ』にたどり着いた」
確定だ。こいつは怪しいんじゃない、怪しすぎる。敵である可能性もでかい。
何でその王立図書館で俺のことが調べられるんだ?どうしてそこで『ガンダールヴ』が出てくる?敵かもしれないという可能性は暴論じゃないはずだ。
敵じゃなくても何か隠してるのは間違いない。
「あの『土くれ』を捕まえた腕がどのぐらいのものだか、知りたいんだ。ちょっと手合わせ願いたい」
おいまさか……
「……それのことですか」
178マロン名無しさん:2007/06/24(日) 21:53:33 ID:???
>>174
たった数十日の旅の中でそこまで意思疎通できるようになるんだもんな
黄金の精神もったやつらはカッコイイぜ
179使い魔は静かに暮らしたい:2007/06/24(日) 21:54:58 ID:???
そう言ってワルドの腰に刺さっている杖を指し示す。
「これのことさ」
ワルドは薄く笑いながら杖を引き抜く。もしかしたら試合中の事故とか言って私のことを殺すつもりなのかもしれない。
「断ります」
「へ?」
ワルドは目を丸く見開き呆けた表情をする。断れるとは思って無かったのだろう。滑稽だな。
しかしすぐに正気に戻る。
「ちょ、ちょっと待ってくれ。お互いの力量が測れるいい機会だと思わないかい?お互いの実力がわかれば戦闘においても作戦が立てやすくなる」
しつこいな。そんなにしてまで私を殺したいのか?
「心配しなくてもあなたの実力は大体予測がついてます」
「へ?」
「おそらく『風』のスクウェアメイジで接近戦でも強いであろうということ。それと戦いなれしているであろうということ。それだけわかれば十分です」
体つきがいいからな、鍛えているのだろう。だから接近戦も出来るはずだ。もしかしたらそこに魔法を織り交ぜてくるのかもしれない。
『風』だと判断したのはギーシュの使い魔への攻撃とギーシュに迫る矢を防いだ時に『風』属性の魔法を使っていたからだ。
とっさに何かする場合、自分が得意とする属性が出るものだと思っている。それに魔法が使える奴は自分の得意な属性を贔屓したがるようだしな。
なんにせよ、ワルドの呆けた顔は滑稽だった。
180マロン名無しさん:2007/06/24(日) 21:55:47 ID:???
>>178
意志疎通とかいうレベルじゃないだろあれはwww
181マロン名無しさん:2007/06/24(日) 21:56:10 ID:???
ワルドwwwww
182マロン名無しさん:2007/06/24(日) 21:56:40 ID:???
>>180
野球のサインみたいなもんだあれは
183マロン名無しさん:2007/06/24(日) 21:56:48 ID:???
>>180
あれはジョセフの高い推察力があって初めて伝わるメッセージだからな
184マロン名無しさん:2007/06/24(日) 21:56:55 ID:???
迂闊で残念なワルドktkr!wwwwww
185マロン名無しさん:2007/06/24(日) 21:57:07 ID:???
俺だったら
良くて時計吹き飛ばす→時吹っ飛ばすというキングクリムゾン解釈になりかねないぜ。
186506:2007/06/24(日) 21:57:08 ID:???
実はこのスレのSS俺が全部書いてるんだ!


嘘ですごめんなさい。星屑みたいに格好いいこと言ってみたかったんだ。
187マロン名無しさん:2007/06/24(日) 21:58:21 ID:???
>>183
つまりこういうことか?
「ポルナレフだったら理解できなかった」
188マロン名無しさん:2007/06/24(日) 21:59:02 ID:???
花京院は「ジョースターさんならきっとこんなサインでも気付いてくれるだろう」
と信じたからこそあんなサイン残したんだし
ジョセフは「花京院はこんな状況で無意味なことなどしない」
と信じたから意味を推察して答えを出せたわけだし
189マロン名無しさん:2007/06/24(日) 22:03:03 ID:???
時計を壊す以上にDIO様のスタンド能力を示すサインは無いだろう
190マロン名無しさん:2007/06/24(日) 22:03:15 ID:???
>>186
こやつめwwwww
191マロン名無しさん:2007/06/24(日) 22:03:45 ID:???
「超スピードだとか催眠術だとかそんなチャチなもんじゃ断じてねー」ということと
今まで体験した事象、それに「時計を壊す」というメッセージを組み合わせれば
ジョセフなら辿り付けて当然、と思うのはジョセフ贔屓が過ぎるか?
192Start Ball Run:2007/06/24(日) 22:04:12 ID:???
GJ!!

次、投下してもよろしいか!?

10時5分くらいに。
193マロン名無しさん:2007/06/24(日) 22:04:17 ID:???
>>185
俺だったら
「何をやっとる花京院……。
あらぬ方向にエメラルドスプラッシュなど撃ちおって………
イカれてるのか…………この状況で……」
になりかねんwwwww
194マロン名無しさん:2007/06/24(日) 22:05:00 ID:???
『投下した』なら(ry
195マロン名無しさん:2007/06/24(日) 22:05:27 ID:???
おk
196Start Ball Run:2007/06/24(日) 22:05:54 ID:???
じゃら、と、垂れ下がっている鎖を玩びながら、才人は時間を持て余す。
気絶していたとはいえ、睡眠は十分にとれていた。再び眠って、この目の前の世界が実は夢だった――、という希望を持つには、彼の頭は冴え過ぎていた。
そんな状態が、もう何分経ったのだろうか。
才人は隣にいる男に、何か、聞こうと思った。
少なくとも――いや、自分の常識では、かなり変わっている男ではあったが――自分達を囲んでいた連中より、彼は幾分かマシに思えたからだ。
「なあ。あんた」
ぞんざいに口を開く。
「……あ? なんだ坊主」
自分より多く鎖に絡められた男が、返事をしたが。
返された声も、またぶっきらぼうだった。
「あんた……、あいつらとは、違うんだよな」
「あいつら? ああ……。この城ん中住んでる連中のことか」
「あいつら、一体何なんだ?」
とりあえず、最初に聞いてみようと思ったこと。……何故、自分がここにいるのか、ということ。
そして、あの奇妙な連中は、一体何者なのか、ということだった。
だが、自分と同じように、何らかの方法でここに連れてこられたというのなら、その答えは大体決まっている。
――知らない。
そう言うだろうと、才人は聞いた後で考え付いて、自分の浅はかさを苦笑する。
「あいつら――、魔法使いなんだとよ」
そう、男はさっぱりと言った。
「あんた! あいつら知ってんのかよ!」
才人が驚く。自分が知らないことを、自分と同じ境遇と思っていた男が、知っていたから。
「そんなに驚くことじゃねーだろ……。あいつらが、自分でそう言ってんだからよ。信じるしかねーんじゃねーかぁ?」
男は落ち着き払った様子で、才人の動揺を受け流す。
だから――、おとぎの国。
彼の言った意味が、ようやく納得できた。
「じゃ、じゃあ! これから俺たちどうなるんだよ! 一体こんなとこで! 何されるっていうんだ?」
次々と溢れ出てくる不安に、彼はすっかり怖気づいていた。
197Start Ball Run:2007/06/24(日) 22:07:16 ID:???
「落ち着けよオメーさんはよー。なんか“使い魔”にするとか言ってたがよ……。別にとって食われるわけでもねーだろ。 …………たぶん」
「たぶん!? お前いま、たぶんって言った!? なんか俺に聞こえないようにちっちゃくたぶんって?!」
「だから落ち着けっての。オメーきっと勝手に突っ走って自滅するタイプだな……。まーあいつら、オレらを殺す気なんかねーんじゃねえか。……もし、そうならよ」
とっくに、やってんだろ。と男は抑揚無く、言った。
「まあ、まだ、オレらにもチャンスはあるってこった……。なあ、坊主」
そう、男は言った。
それは――ここから、脱出するということだ。
「……できるのか? 本当に」
「時期は必ず来る。……そんときを、見計らえば、な」
できる。
と、男は、確かに言った。
「……そ、そのときは俺も! 俺も一緒に!」
「連れて行けってか? そりゃ無理な相談だ」
男は彼の願いを一蹴する。
「どうして!?」
「オレには目的がある。……余計な荷物は持って行かねぇ。動きが、鈍るからな」
冷たい眼差しで、彼は言い放つ。
「なんだよ……。自分だけ、逃げようってのか。クソッ」
苛立ちを隠さず、才人は藁を蹴り飛ばす。
「オレは邪魔なもんは持たねー主義でな。……邪魔になりそうだからな。坊主は」
「坊主って言うな! 俺の名前は才人! 平賀才人だ!」
坊主という言葉が、見下されている感じがして、才人は男に反発する。
その行動に、男は苛立ちも不快な様子も、無かった。
一言、ニョホ、と愉快そうに笑い、
「ほー。じゃあ才人、オメーは自分の身は自分で守れるか?」
そう聞いた。
198Start Ball Run:2007/06/24(日) 22:08:23 ID:???
「何だって……?」
「オレに一緒についてきて、どんな痛ぇ目みても、オレは助けねーからよ……。自分の身は、自分で守れ。それができるんなら……、後ろをついてきな」
再び、蜘蛛の糸が降りてきたような気分を、才人は味わう。
「い、いいのか!?」
「嫌だってなら別にいいんだぜぇー。オレ一人で、逃げるだけだからよ」
その提案に、否応無く、才人は飛びついた。
「あ、ああ! わかった。……えっと。……あんた、名前は?」
「ジャイロ。ジャイロ・ツェペリだ」
そう、才人に、彼は金歯を剥き出しにして、ニョホ、と笑う。
その顔を見て。
不思議と才人も、笑い声が漏れたのだった。
がちゃり、とドアが開く音が聞こえた。
ゆっくりと、ドアが開く。
靴から、足が、そして――顔が、見えた。
ジャイロは彼女を知っている。
才人は彼女を直視するのは――、今が、初めてだった。
この部屋の主。
彼らの主。
稀代の魔法使いであり、“ゼロ”の魔法使い――――ルイズが、そこに立っていた。
199マロン名無しさん:2007/06/24(日) 22:08:29 ID:???
やっと追いついた
このスレの流れが神すぎるんですが
とりあえずまとめてGJ!と言っておこう!

あと星の人は心臓に悪すぎるwwwww
200Start Ball Run:2007/06/24(日) 22:09:19 ID:???
「……起きたのね」
一瞥を二人にくれると、ルイズは自分のベットに向かう。
「おい! なんだよお前! 俺達をこんなとこに連れてきて! それにこの扱いはなんだ! 犬猫みたいに扱ってんじゃねえよ! おい! きいてんのかお――」
「ああもう!! うるさあぁいっ!!」
才人の矢継ぎ早の言葉すら打ち消すほど大きく、ルイズの怒号が部屋に響く。
「まったく! あんた達は私の使い魔なの! なのに反抗するし抵抗するしゆうこと聞かないし!! おまけに主人に向かって叫びごとばっかり! 自分の立場くらい弁えなさいよこの野良犬共!」
いいえ、犬のほうがまだマシだわ――、と、ルイズは向こうを見やる。
「なっ……。人を馬鹿にするのもいい加減にしろ! お前一体何様のつもりだよ!」
「ご主人様よ!」
お互いに、野犬の如くいがみ合う、ルイズと才人。
その、間に。
「なあ、おチビちゃん」
どげし、とルイズのつま先がジャイロの顔にめり込む。
「あんたはさっきからそればっかり! チビチビって他にいうことないの!?」
「……いや。だから言おうと思ったんだがな」
蹴り足を戻したルイズが、ベッドに腰掛ける。
「で? 何よ?」
「オレの鉄球はどこだ? まだ一個あるはずなんだがよォ」
ジャイロの目的――、それはこの場所から脱出し、元の世界に戻る方法探しだすこと。
そのために、まず、自由を確保しなければならない。
この鎖を断ち切るために、――鉄球が、必要だ。
「てっきゅう? なんのことよ」
「オメーが持ってるわけじゃねえのか」
どげしっ。再び、つま先が水月に突っ込まれる。
「言葉遣いが悪いわね! 私は! ご主人様! ご・しゅ・じ・ん・さ・ま・! はいもう一度!」
「おチビちゃん」
どげすっ!!
こんなヤツらが――、私の、使い魔だなんて。
――最悪、だわ。
そうルイズは、心で溜息を吐いた。
201マロン名無しさん:2007/06/24(日) 22:09:21 ID:???
ニョホ!
202マロン名無しさん:2007/06/24(日) 22:09:46 ID:???
主人公格とコンビを組むのはツェペリ家の伝統かw
203マロン名無しさん:2007/06/24(日) 22:10:57 ID:???
>>202
一応未来に託すのがツェペリ魂だしな
204Start Ball Run:2007/06/24(日) 22:11:01 ID:???
一方その頃、学園の医務室では。
大捕り物で名誉の戦死(ムスコが)を遂げた亡骸……のように見えるギーシュが、純白のベッドに横たわっていた。
傍らにはモンモランシーが寄り添うように椅子に腰掛け、その頬には涙の跡があった。
「…………っ う、」
「……! ギーシュ?! ああ、ギーシュ! 目が覚めたのね?!」
「こ、ここは……ぼ、僕は……?」
「先生! ミスター・コルベール! ギーシュが! ギーシュが目を!」
その声に駆けつけ、コルベールが姿をあらわす。
「ミスター・ギーシュ。……大丈夫ですか。もう、痛むところは」
「だ、大丈夫です。……ああ、モンモランシー。僕は、生きているんだね」
「ええ! 貴方はしっかりと」
「でも……でも。もう、僕は……」
彼は理解している。
もう、自分の体は、女性を愛せないと。
「モンモランシー……。夢を、夢を見たよ。……とても悲しい夢だった」
「……どんな?」
「夢の中で、僕はたくさんの僕に出会うんだ。その誰もが僕を……。僕を……!」
その悪夢に、どれだけ魘されたのか。熱い涙が頬を伝う。
「か……釜だ、鎌だと……。うっ……うう……」
たくさんの、別世界の自分。その誰もに、カマギーシュ。カマギ−シュと連呼される悪夢。
これほど嫌な夢もないだろう。
「いや、ギーシュ君。それについてなんだが……。ミス・モンモランシー、少し、席を外してくれるかな?」
わかりました。と、彼女は部屋を出る。
205Start Ball Run:2007/06/24(日) 22:12:08 ID:???
男二人だけになり、本題に入る。
「コホン……。結論から言おう。ギーシュ君。君のソレは……」
「……わかっています。僕のは、もう」
「……増えたんだ」
「……………………えっ?」
「いや確かに、最初はもう、こりゃもう無理だろって感じだったんだけどね……。モンモランシー君のたっての希望で、駄目元で、かけてみたんだよ。治癒魔法を」
そしたら、直っちゃったんだ。とコルベールはあっさり言った。
「ただ――、ただね。なんか意味不明の力が干渉しちゃって、普通には直らなかったというか……、なんかパワーアップしちゃったというか……」
「せ、先生ッ? それは、つまり……?」
「君は男性の尊厳を失ってはいない。いやむしろ、増えすぎて今後! 持て余すだろう! だって4つになっちゃったんだもの!」
災い転じて――なんとやら。
ギーシュはこの日、自分の新たな才能に、目覚めることになる。

……そんな彼の傍らで、ジャイロの鉄球を楽しそうに転がして遊ぶ、――ヴェルダンデの姿があった。
206マロン名無しさん:2007/06/24(日) 22:12:20 ID:???
鉄球ギーシュはある意味兄貴とか番鳥以下だなw
207マロン名無しさん:2007/06/24(日) 22:12:37 ID:???
平行世界のギーシュwwwww
208マロン名無しさん:2007/06/24(日) 22:12:43 ID:???
・・・・・絶倫ギーシュwwwww
209Start Ball Run:2007/06/24(日) 22:13:32 ID:???
以上! 投下した!

自分でも思う! このあとどうしよう!
210マロン名無しさん:2007/06/24(日) 22:13:34 ID:???
これが無限の、黄金率の回転の力の片鱗なのかwww
211マロン名無しさん:2007/06/24(日) 22:15:59 ID:???
・・・前言撤回
ある意味では黄金の精神手に入れるより勝ち組だなww
212マロン名無しさん:2007/06/24(日) 22:16:13 ID:T6hE82FR
かなり間というかレスとSSがはいってしまっているが…
スターダストファミリアーGJ!
ところで今回、承太郎は何秒、時を止めていたのでしょうか?
また怒りが収まった後は止められなかったようですが、第四部のようにしばらくすると
止められるようになって、止められる時間も徐々に伸びていくのでしょうか?
第六部のラスト間際でようやく5秒止められるようになったわけですが、スターダスト
の承太郎は何秒まで止められるようになるのだろうか?(時止めにガンダールヴは関係ないんですよね?)
213マロン名無しさん:2007/06/24(日) 22:16:27 ID:???
4つってwwww
どう考えても気持ち悪ぃwww
214マロン名無しさん:2007/06/24(日) 22:16:53 ID:???
何でか知らんがこのルイズからは下種度数がかなり高く感じてしまう
215マロン名無しさん:2007/06/24(日) 22:16:55 ID:???
質問の雪崩だねぇ
216マロン名無しさん:2007/06/24(日) 22:17:14 ID:???
なんと奇遇な!
217マロン名無しさん:2007/06/24(日) 22:17:20 ID:???
モンモンも大変だな
218マロン名無しさん:2007/06/24(日) 22:18:35 ID:???
まさに黄金ギーシュwww
219マロン名無しさん:2007/06/24(日) 22:18:42 ID:???
DIO戦で五秒→四部の序盤で0、1秒→四部の後半から1秒→6部の序盤で2、3秒
→最終的に五秒

6部の序盤がうろ覚えだな...
220マロン名無しさん:2007/06/24(日) 22:18:51 ID:???
>>218
誰が上手いこといえとw
221マロン名無しさん:2007/06/24(日) 22:19:15 ID:???
後、10分後ぐらいにSSを投下しよう!と予告しよう
222マロン名無しさん:2007/06/24(日) 22:19:19 ID:???
>>218
誰がうまいこと(ry
223マロン名無しさん:2007/06/24(日) 22:19:51 ID:???
怒涛の投下ラッシュきたなwwww
224マロン名無しさん:2007/06/24(日) 22:20:05 ID:???
や、やはりキタ! SS投下祭り……!
225ゼロの兄貴:2007/06/24(日) 22:20:17 ID:???
ならばその次にもいっぱぁぁぁぁぁつ!させて貰うッ

ワルドと分身のエア・ハンマーx2で壁に激突って大ダメージ出るよなぁ…?
226マロン名無しさん:2007/06/24(日) 22:21:14 ID:T6hE82FR
>>219
???
たしかDIO戦では2秒じゃなかったっけ?
227マロン名無しさん:2007/06/24(日) 22:21:24 ID:???
嵐が来たなッ!
228マロン名無しさん:2007/06/24(日) 22:22:57 ID:???
>>226
DIO戦は5秒だぜ
ストーンオーシャン3巻に書いてある
229マロン名無しさん:2007/06/24(日) 22:23:44 ID:???
遺体の脊椎降臨
230マロン名無しさん:2007/06/24(日) 22:25:12 ID:???
時が加速しているッ!
231星屑:2007/06/24(日) 22:25:17 ID:???
>>212
具体的に秒数を決めると書くのが難しくなるのでまだ明記してないが、とりあえず2〜3秒程度。
DIO戦ラストでは5秒止めたとの情報もあるが、その領域まで再び成長できるかは謎。
ガンダールヴは関係無い。
232マロン名無しさん:2007/06/24(日) 22:27:12 ID:???
一人でギーシュの性欲を受け止めきれないモンモン公認でケティとの二股成立だな
233ディアボロの大冒険U:2007/06/24(日) 22:27:28 ID:???
夜も更けて頭上には、月が二つ輝くだけのヴェストリ広場。
人っ子一人居る筈が無いその場所に一人の男が居た。
その名はギーシュ・ド・グラモン。武勲で知られるグラモン家の四男である。
静かに夜空を見上げる顔からは何の感情も読み取れない。
そのまま瞑想を続けるギーシュの耳に足音が聞こえた

「来たね」

そう言ったギーシュの視線の先、そこにはこちらに歩いてくるディアボロの姿。
「ふん?あの時に言ったはずだがな……逃げる必要が私には無い、と」
ホールに居た時に聞いたギーシュの言葉を思い出すディアボロ。
(『ヴェストリ広場で待って居る』か・・・・・・ククク)
ディアボロはそのままスルーしても良かったのだが、何やら面白そうなので行く事にしたのであった。
まずは手始めとばかりにギーシュをおちょくってみる。
「それで?新しい芸でも見せるのか?それとも、馬鹿の一つ覚えのようにつまらない人形劇を繰り返すか?」
嘲りの声を向けられてもギーシュの静かな顔が変わらない。
その目から何かを感じ取ったディアボロ。
「どうやら・・・・・・本気のようだな」
「ああ、これは僕の・・・・・・ギーシュ・ド・グラモンの命を賭けた決闘だ。
 遊びだとは絶対に言わせない!」
続いて振られる薔薇の造花とワルキューレの言葉、それに応えるように青銅の女騎士が現れる。

ディアボロを見つめるギーシュに思い返されるは、自室で寝込んでいた時に見ていた夢―――
その夢の中にはここではない別の世界から、自分を慰める『自分達』の姿があった。
『殺されずにすんだから良かったじゃないか』『死ぬよりはマシだよ』『ワルキューレを全滅させられただけだから安心しなよ』
優しく、本当に優しく、子供に言い聞かせるように語ってくる『自分達』
234マロン名無しさん:2007/06/24(日) 22:27:45 ID:???
>>226
6部でのスタープラチナの説明に
DIOとの闘いの最中がもっとも長く止めれた(五秒程度)
みたいな事が書いてあったと思う
235ディアボロの大冒険U:2007/06/24(日) 22:28:48 ID:???
それを聞いたギーシュは吐き気がした。

自分を慰める『自分達』の姿にでは無く・・・・・・それを聞いて安心する自分自身に
しょうがなかったと、自分に言い訳をして敗北を認める事、それが死ぬよりも辛い事に今更ながら気づいた。
そう思えば後は簡単だった。
善は急げとばかりに、ベッドから跳ね起きて図書室へ赴く
そこでギーシュは必要な物を探しながら、グラモン家の家訓である『生命を惜しむな、名を惜しめ』の意味をやっと理解する事が出来たと感じた。

「いけッ!ワルキューレ!!!」

そのままワルキューレをディアボロに突っ込ませる。
ワルキューレは武器を振り被って目前のディアボロに叩きつけようとした。
が、ディアボロに当る一瞬前に、そのワルキューレはデルフリンガーで逆に叩き切られた。
何の抵抗も無く、縦に一刀両断されて鯵の開きのような姿になるワルキューレ。

「面白くなる・・・・・・と思ったが期待外れだったか?」

呆れたように呟くディアボロ。
彼の目には今のギーシュの行為は、ワルキューレを一体無駄にしたとしか思えない。
だが――――

「油断は良くないよ!」

ギーシュの叫びと同時に、両断されたワルキューレが何の前触れも無しに『破裂』した。
そして四方八方にに撒き散らされる砂、砂、砂の嵐。
至近距離に居たディアボロはその砂をまともにくらってしまい、視界が暗闇に閉ざされた。
それを見るギーシュが新しいワルキューレを生み出す。
こちらに走ってくるワルキューレの足音を聞いても動かない。動けないディアボロ―――目潰しと同時に足元が泥濘になり、次の瞬間石に変わったからだ。
足が動かずに目も見えないディアボロは・・・・・・ワルキューレの攻撃を無防備でうけるしかなかった。
236ディアボロの大冒険U:2007/06/24(日) 22:29:43 ID:???
ザクッ!ズグッ!とヴェストリ広場に肉を裂く音が響く。
そのワルキューレの攻撃をくらっても構わずにディアボロは剣を振る、しかし、斬っては離れ、突いては離れる完璧なヒットアンドアウェーを見せるワルキューレ達には当らない、当るはずがない。
数を少なくする事によって連携の精度を上げた部分もあったが、今のワルキューレからは何かの凄みも感じる。
「右だ相棒!って、そこ違う!俺から見て右だよ!」
デルフリンガーの指示も虚しくフルボッコにされるディアボロ。
と言うかぶっちゃけデル公の指示は邪魔にしかならない、混乱するだけである。

誰がどう見てもギーシュの圧倒的優勢。なはずだが。
顔から流れる嫌な汗をギーシュは止める事ができなかった。
目を潰され、足を固められ、インテリジェンスソードの指示も全くの無駄にしかなってない状況。
ピンチのはずだ。
だと言うのに。

―――――今のディアボロの顔に笑みが浮かんで来ていると言うのは何故なのか?
「……っ、ふ」
ディアボロの口から息が漏れ。
そして、酷く唐突に彼は笑い始めた。
「ふ、ふふふふ。は、ははっははははははははは!!!!!」
傍から見れば、それは確実にディアボロが狂ったとしか思えない。
だが彼は満面の笑みを浮かべ、面白い物を見たかのような笑いを発している。
何も見えない目で、夜空を見上げながら少年のように笑っている。
何かを言いたげなデルフリンガーを鞘に収めると、ギーシュの方を向く。

「はは、はははははははははは!はは、は、は、は!面白い!何とも面白い!
 自分の最善を尽くして敵を仕留めようとするとは!かつての裏切り者達を思い出すぞ!」
237ディアボロの大冒険U:2007/06/24(日) 22:30:50 ID:???
奇妙なダンジョンの敵とは違い、ディアボロの能力を把握して冷静に対策を立ててくるギーシュ。
自分のスタンドを知って尚、闘志を失わずに策を張り巡らせてきたブチャラティやジョルノがディアボロの脳裏に浮かんでくる。

「侮辱してすまなかったギーシュ!私も遊ぶのは止めにしよう!」

その言葉と同時に――――紙から取り出したDISCを頭にINするディアボロ。
背筋に冷たい物が走るギーシュ。あれはヤバイ何か分からんがとにかくヤバイ。
今までのギーシュなら何も感じずに余裕をかましていただろう
だが成長したギーシュに迫り来る脅威を感じられないわけが無かった。
だからと言って今のギーシュはこの決闘から逃げる選択肢を選ばない。

「……ワルキューレ!!」

恐れを叫びで吹き飛ばし命令する最後の強襲、ワルキューレが狙うはディアボロの頭部と心臓。
しかし、そのギーシュの号令も空しく。
人間の動体視力では捉えきれない速度で、ディアボロの体から出て来た『何か』が
周りに居た全てのワルキューレを『消滅』させた。

『オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ!』

常識を超えた豪速のラッシュの直撃―――欠片すら残さずに塵となるワルキューレ達。
破壊に一瞬遅れて、辺りの大気が震え、雷のような破砕音が響き渡った。
それが意味する事は、攻撃が音の速さを超えていたと言う単純明快な真理
砂で潰された目が直り、石で固められた足を抜け出、鞘に収めたデルフリンガーを引抜いて動きだすディアボロ。
優勢な状態から、一転してピンチになるギーシュ。
だが、彼にはまだ切り札があった。

(そうだ、それで良い!そのままこっちに近付いて来い!)
238ディアボロの大冒険U:2007/06/24(日) 22:31:49 ID:???
ディアボロが来る前にその『罠』の準備は完了していた。
罠。とは、ディアボロとギーシュの間にある何の変哲も無い地面にある。
緻密な前準備の成果により、踏んだ瞬間に足元から長さ2メイルもある青銅の剣が飛び出すと言う物。
ワルキューレで倒せるならそれで良い。
もしも、倒せなかったとしても罠を踏ませれば良い。
ギーシュは今度こそ勝利を確信した。
しかし――――――

「罠か!本当に楽しませてくれるなギーシュ!」

図星をズバリ言い当てられたギーシュが顔面を蒼白にさせられる。
ハッタリかと思ったが、ディアボロは罠がある場所だけを横移動で避けてこっちに向かって来ている
考えている事を読まれたとしか思えないギーシュ。

「何故!?何故分かったんだ!?」

大嫌いな努力と頑張りを使って、何の痕跡も残らないように偽装したのである。
それに時間は夜中、どんなに注意深く見ても絶対気付かれないはずであった。
だが、現にディアボロは罠の存在を見破っている。
ほぼ至近距離まで近付かれて魔法を使う暇も無い、万策尽き果てたギーシュ。誰が見ても敗北は必至。
しかし、ギーシュの目の中で燃えている闘志はまだ消えてない。
後ろに跳んで距離を離し、次の策を考えるまでの繋ぎとしてワルキューレを作成する。
そこまで考えたが、その隙が無い。
振り被られるデルフリンガーを見ながらも、ギーシュは諦めずに勝利へ繋がる方程式を考える。

(右、左、背後、どれを選んでも次は回避できない!なら!)
振り下ろされるデルフリンガー
それを見ながらギーシュは……
239ディアボロの大冒険U:2007/06/24(日) 22:33:10 ID:???
ディアボロに全体重をかけた体当りをしたッ!!
腹に突き刺さるデルフリンガーの味に、口から苦い物を吐きそうになるが、根性で押し留める

「ふん?」

感心したようなディアボロが押された先には、苦心して作ったギーシュの罠!
ズブンッ!
地面から突き出される2メイルの長剣がディアボロに突き刺さる!
「僕……の勝……ちだ」
酸素不足と激痛でギーシュの意識が朦朧とする中、自分のやった行為の結果を見届けるべく長剣が突き刺さったディアボロを見る。
確かに長剣が突き刺さっている、だが、次に見た物はギーシュの予想を軽く上回っていた。
「さすがだ……ギーシュ・ド・グラモン」
体を断ち切るような格好で刺さっているのだ、それは致命傷と言うしかないだろう…なのに
自分の体に刺さった長剣を引抜く―――と言うより、長剣に刺さった自分の体を引抜いているディアボロの姿。
「な……に?」
断続的な睡眠と覚醒への葛藤が激しいギーシュには、それを言うのが精一杯だった。
思い出したかのように、胃を通って、喉を通って、口から吐き出される血液。
倒れて、地面の土に口付けをするギーシュ。
「あっ……あっ……」
無理矢理に立ちあがろうとし、力が入らない手足を蛞蝓のように動かす。
だが、ギーシュのそれは地面に頬を擦り付けるだけの無駄な運動にしかならない。
そうこうやっている内に、ディアボロが長剣から脱出した。
こちらはギーシュと違って、血の一滴さえも吐き出さずに平静な顔を崩す事も無い。

ディアボロが生きている、ならば戦わなければ、杖を拾って、魔法を唱え、勝利へ繋がる行為をしなければ
240マロン名無しさん:2007/06/24(日) 22:34:27 ID:???
い、いきなりシリアスになった・・・
241ディアボロの大冒険U:2007/06/24(日) 22:34:29 ID:???
そんな事を考えている内に、ディアボロが近付いてくるのが朦朧とするギーシュの視界に映った。
「あ、あ、ああああああああああっ!!!!!」
腹に刺さったデルフリンガーを引抜かれて口から情けない悲鳴が漏れる。
自分はこれからトドメを刺されるだろう、そう何と無しに確信した。
しかし、次にディアボロが取った行動もギーシュの予想を軽く上回っていた
腹部に衝撃、と、同時に何かが詰め込まれるような感覚
それを感じながら、ギーシュは今度こそ完全に気絶した。

目の前に倒れているギーシュを見る一人と一振り。
ギーシュの腹部に傷は無く、服が破れているだけだ。
そして、ディアボロが感嘆したように呟く。

「何が何でも勝とうとする『執念』………見せてもらったぞギーシュ」
「やれやれ…相棒も困ったもんだな」

そう言って、ギーシュから歩き去って行くディアボロ。
夜空に輝く月と星だけがそんな二人の決闘の決着を静かに見詰めていた。
242ディアボロの大冒険U:2007/06/24(日) 22:35:32 ID:???
投下終了
243マロン名無しさん:2007/06/24(日) 22:36:10 ID:???
なんというシリアス!
だが、ボスが普通に化物に見えるのは気のせいか?気のせいだな。
ちょっと冒険やってくる。
244マロン名無しさん:2007/06/24(日) 22:37:04 ID:???
FF弾!!
245マロン名無しさん:2007/06/24(日) 22:38:16 ID:???
ストーンフリーじゃないか?
246マロン名無しさん:2007/06/24(日) 22:38:19 ID:???
幾度と無く死を繰り返し、経験を積んだ
正真正銘の『ディアボロ(悪魔)』を相手にして、
ギーシュは良く頑張ったよ・・・・・
247マロン名無しさん:2007/06/24(日) 22:39:21 ID:???
わたしゃまたてっきりギーシュの口にカエルを押し込むのかと
248マロン名無しさん:2007/06/24(日) 22:39:48 ID:???
ボスの強さが半端NEEEEEE!!
249マロン名無しさん:2007/06/24(日) 22:39:58 ID:???
やっぱり黄金の精神があるとなかなか死なないな
250マロン名無しさん:2007/06/24(日) 22:40:44 ID:???
何かする間もなく死んだ鏡ギーシュも時々でいいから思い出してあげて下さい
251マロン名無しさん:2007/06/24(日) 22:43:04 ID:???
同じく何かする間もなく死んだ究極ギーシュも時々でいいから思い出してあげて下さい
252マロン名無しさん:2007/06/24(日) 22:43:29 ID:???
さすがにラッシュも終わったかな?
253ゼロの兄貴:2007/06/24(日) 22:44:08 ID:???
>>252
そんな…オイシイ話が…あると思うのか?お前のような住人に…
254マロン名無しさん:2007/06/24(日) 22:44:55 ID:???
兄貴ィーッ
255マロン名無しさん:2007/06/24(日) 22:45:22 ID:???
>>252
今ローゼン最終巻の厚みに対しての気持をこのSSに込めながら書いている
256ゼロの兄貴:2007/06/24(日) 22:45:25 ID:???
ニューカッスル―王軍最後の拠点でもあるこの城は岬の突端に聳えるようにして建っている。
雲に隠れつつ大陸の下を潜り込むように進路を取る。制空権は反乱軍旗艦『レキシントン』が押さえておりこの船では相手にすらならないらしい。
「あの艦の反乱が全てが始まった。我々にとって因縁の艦さ。このまま雲中を進み
   大陸の下からニューカッスルに近付く。そこに我々しか知らない秘密の港がある」
その言葉どおり大陸の下には直径300メイル程の穴が開いている場所がありそこをハリアーのように垂直に昇っていく。
しばらく昇ると白い光るコケに覆われた鍾乳洞に出る。
これが港らしくもやいの縄が飛び岸壁に引き寄せられるようにして係留され木でできたタラップが取り付けられた。
老メイジが現れウェールズと会話をしているがその様子と会話を見てプロシュートが検討を付ける。
(ハナっから死ぬ気か。この腑抜け野郎がッ!)
自分達チームならどんな状況に追い込まれようが死ぬつもりで行動したりはしない。
『死ぬ覚悟』は常にしているが、最初から『死ぬつもり』なぞ毛頭無い。
どんな、劣悪な状況であろうとも常に相手のノドに食らいついてきた。
だからこそ暗殺という死亡率が高い任務でもあの時まで9人全員欠ける事無くやってこれたのだ。
キュルケとタバサの方はその辺りの事は多少慣れているらしいが、やはり明日全滅する軍を見て迷いのあるような目をしている。
そして、ルイズの方も『敗北』という言葉に顔色を変えている。
ウェールズ達が明日死ぬかもしれないというのに心底楽しそうに笑っているのを見てそれが理解できなかった。
「さて…手紙だったね。私の部屋に保管してある。付いてきたまえ」

ルイズとワルド、そして多少イラついているプロシュートと共にウェールズの自室に向かう。
ちなみにキュルケとタバサはトリステインの者ではないという事から別の場所に居る。
「下手に関わるとロクな事にならないからねー」
「同感」
もう片足突っ込んだとこまで関わっているのは気にしない。
257マロン名無しさん:2007/06/24(日) 22:46:13 ID:???
ディアボロUの人、乙!
ル水に煎れたタバ茶を進呈しよう。
258ゼロの兄貴:2007/06/24(日) 22:46:40 ID:???
ウェールズが椅子に座り机から宝石が散りばめられた小箱を取り出しネックレスの先に付いている鍵でそれを開けた。
蓋の内側にはアンリエッタの肖像がある。
その中からボロボロになった手紙を取り出す。スデに幾百と読まれてきたであろう手紙をもう一度だけ読むと
手紙を丁寧にたたみ封筒に入れルイズに手渡した。
「これが姫からいただいた手紙だ。この通り、確かに返却したぞ」
「ありがとうございます」
「明日の朝、非戦闘員を乗せた『イーグル号』がここを発つ。それに乗ってトリステインに帰りなさい」
ルイズがその手紙を食い入るように見ていたが、やがて意を決したかのように口を開いた。
「あの……殿下。さきほど港で栄光ある敗北とおっしゃっていましたが…王軍に勝ち目はないのでしょうか?」
「我が軍は三百。それに対する敵軍は五万。勝つ可能性など万に一つもありはしない。我々にできる事は勇敢な死に様を連中に見せつけるだけのことだ」
「殿下の討ち死にされる様も、その中には含まれるのですか?」
「当然だ。私は真っ先に死ぬつもりだよ」
そのやりとりを見ていたプロシュートだが
『真っ先に死ぬつもり』
これを聞いた瞬間動き出していた。
(腑抜け野郎がッ!テメーが先に死んで後は他人任せかッ!?このマンモーニがッ!!)
上に立つ者である以上、最期の最期まで指揮を取る必要がある。
暗殺チームもそうだ。リゾットが居なければチームなぞとうの昔に瓦解している。
それだけ皆のリゾットに対する信頼は厚かったし、その信頼に答える事ができる能力をリゾットは持っていた。
そして、その責任を負うべきはずの者が『真っ先に死ぬ』などという事は責任を放棄して逃げ出しているとしか受け取れない。

だが、プロシュートがウェールズに肘撃ちをブチ込もうとするが次のウェールズの言葉でそれを中止する。
「…ここで我々が『誇り』を見せなければ、我々の為に戦い死んでいった兵達になんと言って詫びればいいか分からないからね」
『誇り』…自分達暗殺チームが二年前にソルベとジェラードをボスに殺されてから今まで失っていたものだ。
それを失っていたからこそ『誇り』を見せるという事はプロシュートにもよく理解はできた。
もちろん、『真っ先に死ぬ』などという事は論外だが、ひとまずこの場は抑えておく事に決めた。
259マロン名無しさん:2007/06/24(日) 22:46:59 ID:???
キタァー!
260マロン名無しさん:2007/06/24(日) 22:47:18 ID:???
また投下待ちの職人さんが増えたというのか
261マロン名無しさん:2007/06/24(日) 22:48:51 ID:???
兄貴また説教フラグかw
262マロン名無しさん:2007/06/24(日) 22:49:04 ID:???
俺たちを寝かせないつもりか!?
クソ!なんて拷問だ!
wktkせずにいられないなんて!
263マロン名無しさん:2007/06/24(日) 22:49:09 ID:???
明日学校休みだから今日こそは最後までついて行ってやるぜ
264ゼロの兄貴:2007/06/24(日) 22:50:13 ID:???
鉄拳制裁をしようとしていたプロシュートに気付かずにルイズが一礼に口を開いた。
「殿下…失礼を承知で申し上げたい事がございます」
「なんなりと、申してみよ」
「…この任務をわたくしに仰せつけられた際の姫様のご様子…そして先ほどの小箱の内蓋の姫様の肖像
   手紙に接吻なさった際の殿下の物憂げなお顔といい…もしや、姫様とウェールズ皇太子殿下は………」
「恋仲であったと言いたいのかね?」
「そう想像いたしました。とんだご無礼を、お許しください。してみるとこの手紙の内容とやらは……」
「恋文だよ。君が想像しているとおりね。彼女が始祖ブリミルの名において永久の愛を私に誓っているものだ。
  この手紙が白日の下に晒されればゲルマニアの皇帝は重婚の罪を犯した姫との結婚を破棄し同盟は成り立たなり一国で貴族派に立ち向かわなくてはなる」
「殿下、亡命なされませ! トリステインに亡命なされませ!」
ワルドがよってきてルイズの肩に手を当てるがそれでも収まらない。
「お願いであります。わたし達と共にトリステインへいらしてください!」
「それはできんよ」
「…姫様の願いだとしてでもですか?姫様のご気性からしてご自分の愛した人を見捨てるとは思えませぬ!
   おっしゃってくださいな殿下!姫様は、たぶん手紙の末尾にあなたに亡命をお勧めになっているはずですわ!」
「そのような事は一行たりとも書かれていない」
ウェールズは首を振り言葉を紡ぐ。
「私は王族だ、嘘はつかぬ。姫と、私の名誉に誓って言うがそんな事は書かれてなどいないよ。アンリエッタは王女だ。自分の都合を国の大事より優先させたりはしない」
だが、それは嘘だ。苦しそうな口調でそう言っている。ブチャラティでなくとも一発で嘘と分かる。
「……君は正直な女の子だな。ラ・ヴァリエール嬢。正直で、真っ直ぐで、いい目をしている。
   だが、そのように正直では大使は務まらんよ、しっかりしなさい。…しかし、わが国への大使としては君が適任かもしれないな」
「明日にも滅ぶ政府は誰よりも正直だ。なぜなら守るべきものが『名誉』以外にないのだから
  そろそろパーティの時間だ。君達は我らが王国が迎える最後の客人だ。是非とも出席していただこう」
ルイズとプロシュートは外に出たがワルドだけはその場に居残った。
265マロン名無しさん:2007/06/24(日) 22:51:35 ID:???
ここでwktkしている藻前ら差入れだ
つギー酒で溶いたマリコヌ味噌汁&アバ茶漬け
266ゼロの兄貴:2007/06/24(日) 22:51:52 ID:???
パーティは城のホールで行われた。簡易の玉座が置かれそこに現在のアルビオンの王『ジェームズ一世』が鎮座している。
明日滅ぶとは思えないような華やかさだ。
「諸君。忠勇なる臣下の諸君に告げる。
 いよいよ明日、このニューカッスルの城に立てこもった我等王軍に、反乱軍『レコン・キスタ』の総攻撃が行われる」
「この王に、諸君等はよく従い、よく戦ってくれた。
  しかしながら明日の戦いはこれはもう、戦いではなく一方的な虐殺であろう。朕は忠勇な諸君等が傷つき斃れるのを見るに忍びない」
老王が半ばウェールズに支えられる形で演説を始め、1〜2度咳をすると再び言葉を繋げた。
「従って朕は諸君等に暇を与える。長年、よくぞこの王につき従ってくれた。
  熱く礼を述べるぞ。明日の朝、巡洋艦『イーグル』号が、女子供を乗せてここを離れる。諸君等もこの艦に乗り、忌まわしき大陸を離れるがよい!」
王により出された暇。つまり自分を見捨てて逃げろと言っている。
だが臣下達の中にそれを享受する者は一人も居ない。むしろさらに老王への忠誠が高くなっているようだった。
感慨深げに目頭を押さえた老王の言葉と同時に辺りが喧騒に包まれた。

キュルケはパーティという事もありそれなりに楽しみ、タバサは亜空の瘴気と化したかの如く料理を食べ進めている。もう今にも『ガオン!』という文字が現れそうだ。
ルイズは死を前にした貴族達が明るく振る舞っているという事に感じるとこがあったらしく、その空気に耐え切れずその場から居なくなりその後をワルドが追う。
一人になったプロシュートは料理を食らうわけでもなくワインを飲んでいた。

「ラ・ヴァリエール嬢の使い魔の……」
「…プロシュートだ」
「そうか、しかし人が使い魔とは珍しい」
「フン…一つ聞くがハナっから死ぬ気か?」
ここで『そうだ』とでも答えようものなら間髪入れずに肘撃ちが飛んだのだがウェールズは違う風に受け取ったらしく笑いながら答え
267マロン名無しさん:2007/06/24(日) 22:54:04 ID:???
そういやこのときの承太郎って全盛期なんだよな
268ゼロの兄貴:2007/06/24(日) 22:54:06 ID:???
「案じてくれているのか私達を!君は優しいのだな」
「…オレ達チームの他のヤツなら、例えどんな状況になろうとも死ぬことを前提に行動したりはしねぇ
   『たとえ腕を飛ばされようが脚をもがれようとも』最期まで相手のノドに食らい付こうとするッ!」
プロシュートが語気を強める。一線を越えればすぐにでも『この腑抜け野郎がッ!何だ!?そのザマは!ええ!?』と言いつつ殴りかねない。
「誇りってのはオレにもスゲーよく分かる…オレ達チームも二年前それを失ったからな…
   だが、それでも『栄光』を掴むために戦った。『死ぬ覚悟』は常にしているが『死ぬつもり』で行動した事なんて一度も無いんだからな」
「守るべきものがある、その大きさが死の恐怖を忘れさせてくれる」
「…誇りか?」
「それもあるが……我々の敵である『レコン・キスタ』はハルケギニア統一をしようとしている。『聖地』を取り戻すという理想を掲げてな
  理想を掲げるのはいい。だが奴等はその過程で流されるであろう民草の血を考えず、荒廃するであろう国土の事を考えていない」
これはプロシュートも思うところがあった。娘を奪うという目的のために列車の乗客を広域老化に巻き込んだ事があるからだ。
「だからこそ勝てずとも、勇気と名誉の片鱗を見せつけハルケギニアの王家は弱敵ではないと示さねばならぬ。
   奴等がそれで『統一』と『聖地の回復』という野望を捨てるとも思えぬが…それでも我々貴族が先に立ち勇気を示さねばならぬ」
「……『覚悟』はできてるみたいだな」
「はは…覚悟ができていなければ、ここに居やしないよ」
「自暴自棄になって死ぬ事しか考えていないマンモーニなら蹴りくれてやろうと思ったがその必要は無いようだな」
「怖いな…そうだ、一つ頼まれてくれないか。
  アンリエッタに会ったら『ウェールズは勇敢に戦い、勇敢に死んでいった』と」
「オレが生きていればな」
「頼む」
それだけ言うとウェールズは座の中に戻っていく。

残されたプロシュートはまだ微妙に痛む左腕の事を思い出し治療場所を探そうとするがそこに後ろからワルドに肩を叩かれた
「…わざわざ左肩叩くって事は喧嘩売ってんのか?テメー」
269ゼロの兄貴:2007/06/24(日) 22:55:22 ID:???
「ああ、怪我をしていたんだったな。だがきみに言っておきたいことがある。明日、僕とルイズはここで結婚式を挙げる」
「ここでか?」
「僕達の婚姻の媒酌を、あの勇敢なウェールズ王子に頼みたくなってね
  皇太子も快く引き受けてくれた。決戦の前に僕達は式を挙げる。きみも出席するかね?」
「オレ個人の任務はあいつの護衛だからな」
「ルイズなら僕が守る。それに君が残れば帰れなくなる」
「…オメーらはどうすんだ?」
「私とルイズはグリフォンに乗って帰る」
プロシュートは押し黙ったままだがワルドはそれを肯定の意と受け取ったようだ。
「では、君とはここでお別れだな」

薬を貰って痛みが和らぎ寝る場所を探すため廊下を歩いていると窓を開けて月を見ている人影を見付けた。
「なにやってやがる」
「あの人達…ウェールズ皇太子はどうして死を選ぶの?姫様が…恋人が逃げてって言ってるのに」
そう言うルイズは半泣き状態で目から涙が零れ落ちていた。
「色々守るもんがあるんだとよ」
「…なによそれ。愛する人より大事なものがこの世にあるっていうの?」
「オレが知ったこっちゃねぇがな。少なくとも覚悟はできてたみたいだぜ」
「…もう一度説得してみる」
「止めとけ」
「どうしてよ」
「あの目はオレ達が組織に反乱を起こした時の目と同じだ。だからオメーがどう説得しようと止める気はないだろうよ」
270マロン名無しさん:2007/06/24(日) 22:56:39 ID:yjVIYWkH
「それでも…!」
「なら、気絶させてでも連れ帰るか?オメーにそれをやるだけの覚悟があんのならやってやってもいい」
その案を本気で考え込むがさらにプロシュートが続ける
「だが、オレの見たところあの王子はそれで連れ帰ったとしても
   自分一人無様に生き残ったと思い命を絶つタイプだな。その責任に耐えれるなら何時でも言いな」
「…早く帰りたい」
そう呟とさらに涙が頬を伝い地に落ちる。
「そういやオメー明日ワルドと結婚するんだってな」
「……え?」
「…聞いてねーのか?決戦前に皇太子を媒酌に式挙げるって言ってたんだがな」
「…聞いてない」
「覚悟も決めさせねーうちにやらかすのもどうかと思うが…
  まぁいい。オメーとワルドの問題からな…オレが口を出す事でもない」
それだけ言うと短く「寝る」といい去っていく。徹夜してたのだから当然眠い。
(本人に知らせてないってのが妙だな…気になる事もある…カマかけてみるか)

後に残されたルイズは明日急に行われる結婚という事自体を半ば受け入れられずにいる。
「……あいつが言う覚悟ってどういう事よ?」
それだけ呟くがギャング的『覚悟』をルイズが理解する事はまだできないでいた。
271マロン名無しさん:2007/06/24(日) 22:57:44 ID:???
支援
272ゼロの兄貴:2007/06/24(日) 22:57:50 ID:???
翌朝、非戦闘員は船への乗り込み、戦闘員は戦闘準備をする中プロシュートがワルドを見付けた。
「ここを出る前に話がある」
「式の準備で忙しいんだが…まぁいい聞こうじゃないか」
「人が居ない場所が都合がいいんでな…」
それだけ言うと来いと促し人気の無い場所へワルドを連れて行く。
「さて…話と言うのを聞こうじゃあないか
   よもや僕とルイズの結婚に反対してるとかいう話じゃないだろうね?」
「いや…結婚するにあたって受け取ってもらいてぇもんがあってな…」
「ほう…」
その言葉と共にワルドに近付き肩に手を当て何でもないかのように言い放った。
「『グレイトフル・デッド』っつーんだが『直』に受け取ってくれよ」
その瞬間、閃光の二つ名に相応しいスピードでプロシュートの手を振り払いワルドが離れた。
「おいおい…オレはオメーに受け取って欲しいもんがあっただけだぜ?逃げるこたぁねーだろうがよ」
「……貴様…何時から気付いた!」
「ハン!…自白したのはテメーだぜ?おい」
「なんだと…!?」
「オレはオメーに『グレイトフル・デッド』と言った事はねーし
  オメーを直接掴んだ事も無い。ルイズ、キュルケ、タバサを除けば知ってるのは…『土くれ』と『白仮面』だけだぜ?」
もちろんスデに死亡しているギーシュは員数外だ。
「この前は直が効かなかったみてーだが…その慌て振りからすると今は効くみてーだな…」
だが、そこに別の方向から声が聞こえる
「この前はというのは正しくないな」
後ろを振り向こうとするがその前に風に吹き飛ばされた
273ゼロの兄貴:2007/06/24(日) 22:59:02 ID:???
壁に打ち付けられ立ち上がるが再び正面を見据えるがそこに居たのは…全く同じ顔した人物…二人のワルドだったッ!
「カハ…ッ!…双子…か?随分と狡い真似を…してくれるじゃあねーかよ…」
「双子か…そんなチャチなものと比べないで貰いたいな。
   風のユビキタス(偏在)……。風は偏在する。一つ一つが私自身でありそれぞれが独立した意思を持つ」
そうして分身が懐から取り出した仮面を被る
なるほど、と理解した。魔力で作られた分身である以上、分身に老化が通用しないという事だ。
だが、今回は本体はそこに居る。広域老化で本体もろとも巻き込めばいいだけのことだ。
「おっと…酒場で見せたやつを使うつもりかな?止めておいたほうがいい
   私だけではなく城の防衛を担っている貴族達まで巻き込んでしまっては、すぐに我が軍が雪崩れ込んでくる事になる」
射程半径200メートルにも及ぶグレイトフル・デッドの長大な射程。敵組織を纏めて壊滅させるという攻め向きの能力であり
味方が射程内に多数居る状況下では逆に不利に要因になっていた。さすがに五万という数を相手にするにはスタンドパワーが足りないし流れ弾の危険性もある。
軽く舌打ちをする、広域範囲が使えないなら本体に直を叩き込み分身を消すしかない。そう考え持ってきたデルフリンガーを握る。
「兄貴…あいつ敵だったのか!?」
「そうみてーだな、覚悟決めろよデルフよォーーー」
覚悟を決め接近すべく駆け出そうとするが意外な言葉がワルドからもたらされた。
「フッ…聞けば君はアンリエッタに『「反乱」が「愚かな行為」で「赦せない」だと?』と言ったそうじゃないか
   君が元居た場所でも僕達と同じような事をしていたんだろう?そこでだ、僕達に加わる気はないか?君のその一人で何千人も相手にできる能力は正直欲しい」
「……オレにルイズを裏切れって事か?」
「違うな、ルイズは僕と結婚する。つまり僕の仲間になるわけだ。君が裏切るって事にはならないさ」
「…なるほど…な」
そう低く呟くプロシュートの声をワルドは了承と受け取った。
「了承したなら、礼拝堂に来たまえ。そこで式を行う」
274マロン名無しさん:2007/06/24(日) 23:00:10 ID:???
ワルド待て待て相手が悪いぞ
275ゼロの兄貴:2007/06/24(日) 23:00:19 ID:???
「……どうやら…本気で死にてーようだな」
絶対零度の声でそう言い放つ。
「オレ達チームが組織を裏切ったのは組織がオレ達の信頼を裏切ったからだ…
   分かるか?ええ、おい…?オメーはオレ達が裏切った組織と同じ事をやってんだ…そんな連中にオレが従うと思ったら、もう老化が始まってんぜ?」
その言葉に悪鬼のような形相でプロシュートをワルドが睨む。仮面をしていて分からないが多分、分身も似た様な感じだろう。
「…たかが平民に世界を手に入れる機会を与えてやったというのに、まぁいい!ルイズさえ手に入れば目的の一つは達せられるッ!!」
「兄貴!『エア・ハンマー』だ!」
「「デル・イル・ソル・ラ・ウィンデ…」」
本体と分身二つの声が重なり同時に魔法が詠唱されようとしている。
吹き飛ばされたせいで間合いが開いている。後ろは壁、横は回避できる程のスペースは無い。
ならば正面へ突っ込み詠唱が終えられる前に攻撃する。だが、『エア・ハンマー』の詠唱は本来殺傷能力がある呪文より短い。
こちらの射程に達するまえに空気が爆せた。
『エア・ハンマー』の同時詠唱。その威力は練兵場での手合わせで見せたものより遥かに上だ。
それを理解した瞬間風の塊をモロに食らい吹き飛ばされ壁に体の左側から打ち付ける。
風の塊に吹き飛ばされている途中背骨が軋み壁に打ち付けられた瞬間、視界が赤く染まり全ての音が途切れた。
口や体中から血を流しピクリとも動かない。
「…言ったはずだ、本物のメイジには勝てないと」
そう吐き捨てるように言うと分身が消えワルド一人だけになる。
「少々手間取ったが…礼拝堂へ行かなくてはな」

プロシュート兄貴 ― ?

←To be continued
276ゼロの兄貴:2007/06/24(日) 23:01:22 ID:???
以上!
エア・ハンマーにそんな攻撃力NEEEEってのは…ウォーズマン的パワーアップって事でさ…こらえてくれ
277マロン名無しさん:2007/06/24(日) 23:01:35 ID:???
SATUGAIせよ!SATUGAIせよ!
278マロン名無しさん:2007/06/24(日) 23:03:18 ID:???
ヤバイ……兄貴が切れる!
「全て」が老化してしまう!!!
279マロン名無しさん:2007/06/24(日) 23:04:59 ID:???
いや、兄貴・・・エアハンマー自体の威力じゃなくて、吹飛ばされた時の何処か
への叩き付けでダメージが発生していると考えるんだ。
280マロン名無しさん:2007/06/24(日) 23:05:44 ID:hlGFwB7V
兄貴ブチコロセ!!ブチコロセ!! 
281マロン名無しさん:2007/06/24(日) 23:06:20 ID:???
兄貴は死に掛けてからが真骨頂だという事を理解していないようだな、ワルド君……
282ゼロの兄貴:2007/06/24(日) 23:06:42 ID:???
ああ、単発でサイトが食らった時と比べるとこの威力どーよ?
って感じだったからさ
28337:2007/06/24(日) 23:07:06 ID:???
やたら長くなったが避難所に投下するぜ!
284マロン名無しさん:2007/06/24(日) 23:08:32 ID:???
兄貴の覚悟を甘く見るなよワルド
285マロン名無しさん:2007/06/24(日) 23:09:47 ID:???
作者殿GJ!
兄貴の切れっぷりがSU☆TE☆KI
そういえばここではギーシュが死んでたんだな
正直忘れてたわ
286マロン名無しさん:2007/06/24(日) 23:11:27 ID:???
サイトの時は当りどころが良く、兄貴のは当りどころが悪かった。
RPG風に言えば、
サイト>>>兄貴>(生死の壁)>兄貴と決闘したギーシュ
ぐらい幸運値で差が有ると考えてはどうだろう。
287マロン名無しさん:2007/06/24(日) 23:13:59 ID:???
ワルドなんて干物にしちまえ!
288マロン名無しさん:2007/06/24(日) 23:17:16 ID:???
半径1kmは離れたい人達

・ブチ切れた兄貴
・本気のギアッチョ
289マロン名無しさん:2007/06/24(日) 23:18:02 ID:hlGFwB7V
いやースターダストも兄貴もブラボーー!!
スターダストは一時的とは言えザ・ワールドが復活しましたけど、やっぱり
強すぎでしびれます!! 完全に復活するにはデルが必要ですかな?
デル一振りではカッコつかないから、左右両方で剣をもって二刀流のオラオラ
・・・凶悪でブラボーー・ブラボーー!!
290マロン名無しさん:2007/06/24(日) 23:18:17 ID:???
>>288
ザ・サンの人も
291マロン名無しさん:2007/06/24(日) 23:18:36 ID:???
・ウイルス使い出したフーゴ
・チョコラータ(1Kmじゃ足りないが)
・最高にハイなDIO
292マロン名無しさん:2007/06/24(日) 23:19:30 ID:???
無差別系の人が1番怖いんだよな
293マロン名無しさん:2007/06/24(日) 23:20:52 ID:???
兄貴素敵ですよ

ワルドの運命はこれですよ
  ∧_∧
 (  ・ω・)つ旦【薬酒 悪奴(ワルド)】


294砕けない使い魔:2007/06/24(日) 23:27:08 ID:???
…やっと上がった。
投下開始するッ…!!
295506:2007/06/24(日) 23:27:46 ID:???
待ってました!
296マロン名無しさん:2007/06/24(日) 23:28:07 ID:???
久しぶりの死亡フラグギーシュktkr
297マロン名無しさん:2007/06/24(日) 23:28:15 ID:???
>>294
待っていた!!!初代職人ッッッ!
298砕けない使い魔 1/12:2007/06/24(日) 23:28:59 ID:???

「…フンッ なんか知らないが!
 知恵をつけたサルのように自信を持ったものだなァ――使い魔君ッ」
血だらけなのにひるむ様子を見せない仗助にすこしたじろいだギーシュだったが
自らの勝ちは揺らぐまい! その確信は変わらなかった
「…やってみろよぉ――『レビテーション』をよ…グラモンさんよ…」
「そうか反省したいか! ならばくらえ『レビテーション』ッ」
ギーシュは杖を振り上げて自ら編み出した必勝パターンに再びハメようとした
…はずだった!
たしかに奴に魔法はかけた 浮き上がるレビテーションの魔法をだ
そしてたしかに浮かび上がっていった… 事実だけ見ればその通りだった
一瞬、浮かび上がったのをギーシュも確かに目撃した
だが次の瞬間 仗助はそこにいなかった
何があったか、すぐに検討のついたギーシュだったが!
「…バカなッ」
キュルケとの戦いであれだけ何度もやっていたのだ
あの対策も含めてのレビテーション殺法である
やつのアレは精密性には欠けていたのではなかったか?
だから身体を不安定に浮かせてやれば無力化できるはずではないのか?
それが…なんだ? なんだ、あの『ゴーレム』は?
299マロン名無しさん:2007/06/24(日) 23:29:34 ID:???
>>294
このスレは貴方から始まった!!!
300砕けない使い魔 2/12:2007/06/24(日) 23:30:12 ID:???

ドドッ ギュンッ ギュンッ

飛び始めたが一直線! モノスゴイ速さで遠ざかっていく 壁に向かって!
そして壁を蹴り地面を蹴り ジグザグ走行で迫ってくるッ 土煙をまきちらしながら!
今ようやくわかった 『見えない拳』はあの『ゴーレム』だ
やつが身体の中に飼っているアレが第二の手足のように殴ったり蹴ったりしていたのだ
どうして今いきなり見えるようになったかは知らないが そんなことはどうでもいいッ
右ッ! 左ッ!
やつは視界を外れながら接近してくる
いくら魔法でも「見ていない」ものを飛ばすことなんぞできない
仮に見えても速すぎる なんてこと 対策されてしまったッ
「だが決定打をぶち込むにはッ 近づいてくるしかないよなぁ――ッ!!
 ぼくのワルキューレの獲物はランス…」
「ドラァ!」

ドゴワ メココォ ベキッ

「ふぐげぇ――ッ」

ドシャアッ
301L・I・A:2007/06/24(日) 23:31:41 ID:???
支援ッ!

そしてあなたはこのスレ大盛況の先駆者ッ!
302マロン名無しさん:2007/06/24(日) 23:31:43 ID:???
ギーシュ、ゴーレム人間になってしまうん?
303砕けない使い魔 3/12:2007/06/24(日) 23:31:49 ID:???

側面から軽快なステップで飛んできた仗助から飛び出す『ゴーレム』の拳は
ワルキューレの顔面と右腕と脇をしたたかにえぐり ギーシュもろとも殴り飛ばした
鼻血噴出! 鼻(ハガ)の骨(フニ)が折れた
(…そっかぁー ぼくはバカかァ―――?
 ぼくにまっすぐ向かってくるしかなかったからこそのランスだったわけでぇ――)
必死で魔法を繰り、ワルキューレを立ち上がらせ
武器を構えさせたギーシュは絶望する
「取り回しが悪すぎるッ どうにもならない!」
「ドラドラァ」

メシ ビキビシッ グシァ

みっともなく尻で後じさっている目前でワルキューレがクズ鉄と化してゆく
一撃でバラバラにぶっ飛ばしてしまうほどのパワーはないようだが なんという数を打ち込んでくるのだ
全身へこみヒビ割れだらけの青銅人形にもはや戦闘能力は無いッ
だがギーシュはこれに頼るしかない なぜなら…
(こんなブザマをさらすとは思わなかったが!
 必殺のカードは未だ! ぼくの背後に伏せられている―――
 カウントダウンして待ちかまえてやろう そうだ、そのまま…来い)


304マロン名無しさん:2007/06/24(日) 23:32:48 ID:???
支援したいんですが構いませんね!!
305砕けない使い魔 4/12:2007/06/24(日) 23:33:14 ID:???

あまりの逆転劇にボーゼンとしているのはルイズ
使い魔から現れたゴーレム(?)がギーシュのワルキューレをぶちのめしていく
自分のゲンコツにもピリピリひびいてくるようだ 青銅を殴る音響と反動が…
「いたたっ…」
はずれた右腕の間接にもさわって、つらい
わたしでこうなら、あんな血まみれで戦ってるあいつは…
旗色がよくなったのは喜んでやってもいいけど、このままじゃ死んでしまうわ
もーまったく! どこまで手間かけさせる気なのよッ こんなの絶対おかしいわよ
どーして呼び出した使い魔にここまで困らされなきゃいけないの? 理不尽じゃないッ
野次馬こいてるクラスメートたちの方へヨタヨタと駆け出すルイズはこの瞬間 内職倍増が決定していた
そこに目ざとくやってきたのはキュルケ…なによそのウレシそうな顔は?
「あら、なかなか絵になるカッコじゃない」
「っるさいわね! イヤミなんか聞いてるヒマないのよッ」
「またお金貸しなさいって? フフフ」
「このままじゃ、そのっ…元も子もなくなっちゃうじゃない あんたも、わたしもッ」
「いいけど… ちゃんと返しなさいね、でないと」
「くどいのよ!」
期日までに返せなければ わたしの使い魔はツェルプストーにとられる
そういう約束でお金を貸されたのだ ハイと言うしかなかった
使い魔が起こした騒ぎの賠償金でわたしの財布はスッカラカンになり
治療に使えるお金が残らなかったのだ 屈辱だわ ムカツクわッ
そう 治療にはお金がいるのよ だからまた借りるのよ
考えてみればプライドなんかとっくの昔に売り飛ばしてたわね ああまったく!
306マロン名無しさん:2007/06/24(日) 23:33:23 ID:???
悲鳴をあげろ、豚のようにな!
307マロン名無しさん:2007/06/24(日) 23:33:28 ID:???
初代スレを思い出す…支援
308砕けない使い魔 5/12:2007/06/24(日) 23:34:13 ID:???

さっさと他のみんなに終わった後の治療を頼んで回らなきゃ わたしじゃどうにもならないってわかりきってるもの
あああ くやしい くやしい くやしい 痛いけど泣いてやらない バカにされたくないものッ
「…どこ行くの? タバサ」
キュルケの声に振り返ってみた
一番いそうにない野次馬がいたことに今、気がついた
タバサ…何を考えているかワカンナイやつ
聞いた話だとシュヴァリエ…騎士の称号を持っているらしいけど
めったに口をきかないから、わたし自身は全然知らない
でも、そのあとの言葉は軽く扱えなかった
「決闘が汚されている」
「え?」
「だまし討ちで殺すつもりなら、これは決闘じゃない」
タバサは杖を引き抜いた





「…クッ、ハハハ、見事だね使い魔君 実力を隠していたか」
「知らねぇーよ テメーにゃプッツンしてるッスからなぁー
 それだけか? 自慢のワルキューレさんはよォォ――」
「さあね、フフフ…右かな? 左かな?
 まだまだ土の中に隠れているかもしれないぜ?」
309マロン名無しさん:2007/06/24(日) 23:35:25 ID:???
支援するッ!!
310砕けない使い魔 6/12:2007/06/24(日) 23:36:02 ID:???

「そーっすかァ― だったら今すぐテメーを秒殺すりゃー問題ねーって話だなぁ――」
「やれるものならきたまえよ! きたない鳥の巣頭君!」

プププッチ――ン

「クレイジー・ダイヤモンド!」
「ワルキュゥゥーレッ!」
仗助の身体からクレイジー・ダイヤモンドが飛び出す
天の平たい兜 筋骨隆々の肢体にハート状のプレート装甲!
全身の姿がギーシュに襲いかかっていく
そこへ割り込む半壊したワルキューレに向かって十数発の鉄拳がめり込んだ
「ドララァァ―――ッ」

バキ ワシャ メコ グラシャア!

今度は耐えきれなかった バラバラに砕け散るワルキューレ
その後ろをギーシュは魔法で滑空していく
むろん仗助はすかさず追いかけた クレイジー・ダイヤモンドの脚力で真正面へダッシュ!
ぶちキレたなら細かいことは考えない 胸ぐらつかみ上げてレビテーション封じてやる
そのはずだったがヤツの目前! ふみこんだ瞬間足が沈む!
「こ こいつはッ」
「ハハハッハァ――― キミという男は進歩がないィィィ―――ッ!!
 すでにヴェルダンデに掘らせておいたのだッ」
311マロン名無しさん:2007/06/24(日) 23:36:15 ID:???
支援すると心の中で思ったなら!!その時既に行動は終わってるんだ!!
312マロン名無しさん:2007/06/24(日) 23:37:01 ID:???
プッツン仗助じゃあしょうがないな
313マロン名無しさん:2007/06/24(日) 23:37:06 ID:???
初代スレは何時のものだったか・・・そして2スレ目からのあの加速ッ!あなたが居なければ全ては無かった!
314砕けない使い魔 7/12:2007/06/24(日) 23:37:15 ID:???

浅く掘った落とし穴! あのときと同じでハマッたものの足首をあっさりへし折る!
「そして死ね!! ワルキューレはぼくの背後、六体いたッ!!」

ズボボ ガシャ シャ ギシャ

土から顔を出した六体のワルキューレが頭上に思い思いの武器を突きだし槍ブスマを形成!
ギーシュが横にチョイとかわせば つんのめった仗助はメッタ刺し!
だがすぐにわかること…考えが甘かったのは
そう、真に考えが甘かったのは!
「ドラァ!!」

バギ メシャア

仗助にはギーシュの顔面をぶん殴ることしか頭になかった 最初から!
クレイジー・ダイヤモンドで四、五発殴って 結果的に反動で前のめりを回避!
そして、脱出しかけたところをぶっ飛ばされたギーシュは
「ふん、が、ぐっぐ…おげぇ」
自分で用意した槍ブスマに背中から突っ込んでいた
左肩、右胸、下腹を剣や槍が貫通! あわれ右足に至っては切断されて向こう側に飛んでいっていた
勝負ありだったが野次馬もわくどころではない
誰も、こんなものを見に来たわけではないのだから…
「なんつー、えげつねぇものを…まじに殺す気だったのか? てめぇ…」
315マロン名無しさん:2007/06/24(日) 23:37:21 ID:???
支援だッ!受けとってくれッ!
316マロン名無しさん:2007/06/24(日) 23:38:02 ID:???
ふははははは!
見ろっ、ギーシュがゴミのようだ!
317砕けない使い魔 8/12:2007/06/24(日) 23:38:16 ID:???

またも折れた足首を引きずって 仗助はずりずりとギーシュに向かう
警官である祖父に聞いたことがあった ひどいケガをした人間は死ぬ間際、全身が痙攣(けいれん)すると…
すでに、それが始まろうとしているのだ
一歩間違えば、今ああなっていたのはオレだった
こいつはそういうことをやらかした 自業自得ってやつだ
「…でも、オレはイヤだね」
クレイジー・ダイヤモンドは壊れたものをなおす能力
さわるだけでこいつを助けることができる…
這いずって、やっと、さわれた
身体から槍や剣が抜け落ちて、ふっ飛んだ足も血溜まりも元の通り、何ごともない
これでよし 仗助はその場にばったりと倒れ伏した
なんか、今までみなぎってた力が一気にぬけてくみてぇだ
…だれか、駆け寄ってくるな?
「お、おまえ…使えるんじゃない、治癒の魔法!」
「ああ、おめーかよ」
「バカじゃないの? どうして自分に使わないのよ、死ぬわよ、おまえッ」
イテテテッ、ムリヤリ頭を起こすな 身体ひっくり返すな
そんでもって耳元で怒鳴るな! キズにひびくじゃねーか…
腹の中で不平をタレまくりながらも仗助はちゃんと答えてやる
「…オレの力は、自分自身には使えない
 よくわかんねーけど、そういうルールらしい」
318マロン名無しさん:2007/06/24(日) 23:38:18 ID:???
ギーシュ、相手が仗助でなければ確実に志望だな
319砕けない使い魔 9/12:2007/06/24(日) 23:39:26 ID:???

「っ…だったら、だったで!
 どうしてこんなヤツを助けるのに使うのよ!
 おまえをだまし討ちで殺そうとしたサイテーのヤツじゃない」
「オレは人殺しはイヤだね! …それによ」
ギーシュの方へガンバって首を向けてみる仗助
「死んだら反省できねーだろーがよ、こいつ」
…あ、いつの間にか これっていわゆるヒザマクラ?
ルイズに首を向け直す最中 ふと仗助は気づいてしまった
そういやこいつ さっき片腕壊してたっけ オレをかばってよ…
まあいいや 役得、役得 ザマミロ! ヤワラケー! タマンネー!

ゴスン

なにか伝わってしまったらしい
一気にムスッとしたルイズは仗助の頭を地面に落っことし
今度は左腕を肩に回そうとしてきた
「このドスケベ使い魔」
「イテテ…ンだよ、オレは使い魔じゃねぇーぞ」
「黙んなさい、これからおまえを治療しなきゃいけないのよ
 …重い〜 自分でも立ちなさいよッ」
「ムチャ言うな、折れてんだよ…」
文句は言うがよ、今はこいつの肩でも借りるしかないな…
仗助の右腕もまた、ルイズの背にかかっていた

320マロン名無しさん:2007/06/24(日) 23:39:41 ID:???
ギーシュがマクスウェルのように
321マロン名無しさん:2007/06/24(日) 23:40:10 ID:???
避難所で決闘ギ−シュを見た後だから落差が激しいw
それでこそギーシュw
322砕けない使い魔 10/12:2007/06/24(日) 23:40:27 ID:???

:東方仗助
この後ルイズのクラスメート達からの集中治療で応急手当完了
翌日、騒ぎを聞きつけた教員から全員そろって怒られた上でちゃんとした治療を受けた
全身包帯まみれに逆戻り

:ルイズ・ド・ラ・ヴァリエール
仗助とともに治療を受け、翌日一緒に怒られる
かなり不本意だったが、ここはご主人様の情け深さを示してやることに

:ルイズのクラスメートたち
治療代を請求したものは誰もいなかった

:キュルケ・フォン・ツェルプストー
ルイズの借金が増えなかったことに苦笑混じりの舌打ち
怒られる最中も終始楽しそうだった

:ギーシュ・ド・グラモン
翌日の昼食時にはすでにひとりだった
彼のまわりには誰一人近寄らなかった


323砕けない使い魔 11/12:2007/06/24(日) 23:42:17 ID:???

:タバサ

「………」
出る幕はなかった 杖をしまって引き返す
ドット以下とはいえ 治療する人数があれだけいるのだ
自分があえて出て行って目立つ必要もない…
目立ちたくもないのに助太刀などしようと思ったのは
なんのことはない 相手を下に見て虐げるやり口に吐き気を感じただけだった
「あの女」の趣味とまるで一緒のこぎたない企みをにぎりつぶしてやるのに
大してリスクを感じなかったからである
そう…ギーシュの用意した、あの槍ブスマ
あれはルイズの使い魔に『拳と槍の勝負』を持ちかけたときに使うはずだったものだ
だました上で冷静さを奪い、バカ正直に突っ込んできたところを串刺し!
それが悪いとは言わないが、何が名誉をかけた決闘だ
単におまえは相手の生命をオモチャにして遊んでいるだけだろうがッ
そんなやつが勝利する高笑いを想像したらムカついた
自力でそれをひっくり返してみせた、あのルイズの使い魔は
ずいぶん久しぶりに『痛快』な気分というのを思い出させてくれたが…問題はその後だ
「癒しの…力…あれほどの
 死人さえも生き返しかねない…」
「…?」
物陰から見ていたコルベールに、たった今気がつく
はからずも自分の考え事と同じようだった
324砕けない使い魔 12/12:2007/06/24(日) 23:43:59 ID:???

「…あなたもいたのですか、こんな時間に…
 はやく寝なさい… 叱るのは明日にしますから」
ぶつくさ言いながら去っていくコルベールに背を向け
タバサはむやみに歩調を強めた
おぼれる者のつかむ藁を得たのだ!

(あの力だったら…もしかしたら)




青銅のギーシュの巻(完)
325マロン名無しさん:2007/06/24(日) 23:43:59 ID:???
これはタバサの母親回復フラグが立ったか?
326マロン名無しさん:2007/06/24(日) 23:44:35 ID:???
初めてじゃないか…タバサの“生の”考えを見たのって……
327マロン名無しさん:2007/06/24(日) 23:44:52 ID:???
毒はどうなんだろ?
328マロン名無しさん:2007/06/24(日) 23:45:18 ID:hlGFwB7V
いやクレイジーダイヤモンドはあくまで、物質を直すだけですから、きびしいでしょう。
329マロン名無しさん:2007/06/24(日) 23:45:34 ID:???
タバサ母はあくまでもヤクでやられたから望み薄じゃね?どちらかというとトニオさんの領域
330マロン名無しさん:2007/06/24(日) 23:45:58 ID:???
脳味噌の壊れた所を治すとか?
331マロン名無しさん:2007/06/24(日) 23:46:22 ID:???
いやどんなスタンドでも治せないだろ
332砕けない使い魔 13/12:2007/06/24(日) 23:46:28 ID:???
以上、『投下した』…

マジレスすると、スピード:超ニガテの自分が今日ここに投下できたのは
日々続々投下する皆の『真実へと向かう意志』あってこそ。 いやマジで。
333マロン名無しさん:2007/06/24(日) 23:46:32 ID:???
最強の料理人だったら何とかできると思うけど、クレイジーDだと無理そう。
334マロン名無しさん:2007/06/24(日) 23:46:45 ID:???
GJ!!
毒は…どうなんだろ?
病気は無理らしいけど
335マロン名無しさん:2007/06/24(日) 23:47:00 ID:???
GJ!
やっぱアンタは最高だ!
336マロン名無しさん:2007/06/24(日) 23:47:18 ID:???
>>331
GEのワクチンくらいかな
337マロン名無しさん:2007/06/24(日) 23:47:33 ID:???
>>331
精神崩壊ならヘブンズドアーとかなら…
338マロン名無しさん:2007/06/24(日) 23:47:46 ID:???
タバサの母親は水の毒に侵された。
その毒を取り除くッ!
339マロン名無しさん:2007/06/24(日) 23:48:05 ID:???
原作(スーパーフライのとこ)で物やエネルギーを直すって言ってたから解釈次第じゃないか?
340マロン名無しさん:2007/06/24(日) 23:48:25 ID:???
GJ!ゆっくりでもいいッ これからも楽しませてくれ
341506:2007/06/24(日) 23:48:38 ID:???
GJ!最高だ!
俺あんたみたいなSS書きたくて書いてるんだぜ!
まだ追いついてないけどな!
342マロン名無しさん:2007/06/24(日) 23:49:01 ID:???
彼が!彼こそがッ!

暗黒勢の頂点に君臨するべきギーシュであるッ!!
343マロン名無しさん:2007/06/24(日) 23:49:02 ID:???
>>337
でも盛られたのは毒だしなあ、それとGJ
344マロン名無しさん:2007/06/24(日) 23:49:18 ID:???
もうタバ茶祭なんて言ったりしないよ!
345マロン名無しさん:2007/06/24(日) 23:49:29 ID:???
精神科担当:岸辺露伴先生
精神科兼内科担当:トニオ・トラサルディー先生
外科担当:東方丈助先生&ジョルノ・ジョバーナ先生

この病院あったらどんな重症でも一日で完治できるな・・・
346マロン名無しさん:2007/06/24(日) 23:49:58 ID:???
ジョルノになら多分出来るだろ
347マロン名無しさん:2007/06/24(日) 23:50:12 ID:???
>>345
それにしても嫌な病院だな
348マロン名無しさん:2007/06/24(日) 23:50:18 ID:???
波紋は?
349マロン名無しさん:2007/06/24(日) 23:50:19 ID:???
毒がまだ体内に残って影響を及ぼしてるのなら殴って分離できるかもしれないが。
そんな甘いものじゃないだろう。シェフィールドに拷問かました方がまだ望みある。
クレイジー・ダイヤモンドの無機物融合はそっち向きだし。
350マロン名無しさん:2007/06/24(日) 23:50:34 ID:???
>>332
GJ!待つ甲斐があるぜ!!アンタ!!!
351マロン名無しさん:2007/06/24(日) 23:50:47 ID:???
エルフ曰く、持続性のある毒だからな。
今も体の中に毒素があるんだろう。
それを排除すればいいんでない。
352マロン名無しさん:2007/06/24(日) 23:51:59 ID:???
>>351
毒は許可しないっ!
353マロン名無しさん:2007/06/24(日) 23:52:25 ID:???
>>345
院長:チョコラータ先生
354マロン名無しさん:2007/06/24(日) 23:52:25 ID:???
GJだ!

しかしQ太郎のスタンド毒による融解を治して
早人の爆発まで治したから

CD⇒脳髄まで粉々に⇒問題なく治す⇒毒だけ抜ける

…ってわけにゃいかねーか。
多分毒も全身に回って吸収されたろうし
…でも記憶にない噴上の顔も治せたし…医学を学んで生かせれば
…医学の概念ねーか。

ジョルノならできそうだけど
355マロン名無しさん:2007/06/24(日) 23:52:39 ID:???
>>351
体の中に生物を作れればワクチンの採取が可能だな
エイリアン?
356マロン名無しさん:2007/06/24(日) 23:53:09 ID:???
砕けない氏に触発されたわけじゃあないが、こっちも書き上がったッ!0000を目処に投下したいっ!
GJ
357マロン名無しさん:2007/06/24(日) 23:53:39 ID:???
>>353
院長が一番ダメじゃねーかw
358マロン名無しさん:2007/06/24(日) 23:53:45 ID:???
なんて優しいスタンド(精神)だ!
この男は間違いなくジョースターの血統。
359マロン名無しさん:2007/06/24(日) 23:54:45 ID:???
>>353
副院長:ジャイロツェペリ先生
360マロン名無しさん:2007/06/24(日) 23:55:11 ID:???
それでも毒素で変質、衰弱した体を元通りにするのは不可能だと思う。
毒はトニオさんかジョルノ、波紋戦士の領域だろ。
361マロン名無しさん:2007/06/24(日) 23:55:39 ID:???
>>359
ちょwww安楽死専門医wwww
362マロン名無しさん:2007/06/24(日) 23:55:56 ID:???
しかし正直言うと今のスレは遅く感じちゃうな〜
いや、十分速いけど前に比べたらさ。
363マロン名無しさん:2007/06/24(日) 23:56:17 ID:???
>>361
失礼な
この中で唯一まともな手術ができるんだぞ
364マロン名無しさん:2007/06/24(日) 23:56:26 ID:???
>>361
苦しませて殺すから安楽ですらないぜw
365マロン名無しさん:2007/06/24(日) 23:56:26 ID:???
GJ!
丈助らしさが出ていて実にいい!
タバサのフラグも自然なカタチで立って
これからにも期待してるぜ!
366マロン名無しさん:2007/06/24(日) 23:56:43 ID:???
真の「投下ラッシュ」はここからだッ!

スレ住人!てめーらも腹をくくれ!
367マロン名無しさん:2007/06/24(日) 23:56:49 ID:???
>>361
一応ジャイロの家系の表の顔は医者だぜ
まぁ処刑のために医術を学ばざるを得なかったというのが正確かな?
368マロン名無しさん:2007/06/24(日) 23:57:26 ID:???
ヴァイツァーダストってどれくらいまで戻せるっけ?
369マロン名無しさん:2007/06/24(日) 23:57:52 ID:???
一時間
370マロン名無しさん:2007/06/24(日) 23:58:25 ID:???
1時間きっかり
ただし爆弾を仕掛けられた人間でなければ戻ったことを認識できない
371マロン名無しさん:2007/06/24(日) 23:58:28 ID:???
しっかり一時間
372マロン名無しさん:2007/06/24(日) 23:59:24 ID:???
ヴァイツァーダストで毒に犯される前に戻すのは不可能か・・・
373マロン名無しさん:2007/06/24(日) 23:59:50 ID:???
>>353
相談員:エリンコ・プッチ
374マロン名無しさん:2007/06/25(月) 00:00:00 ID:???
バイツァダストだぜ
375マロン名無しさん:2007/06/25(月) 00:00:19 ID:???
>>368
バイツァダストだ! 二度と間違えるな!
吉良のスタンドはバイツァダストというんだ! ヴァイツァーダストでもシュバイツァーでもない!
376マロン名無しさん:2007/06/25(月) 00:00:31 ID:???
ていうかそういうものじゃないしな、一度起こったことは運命として絶対に起こるし。
ましてや吉良が絶望しなきゃ使えない。
377マロン名無しさん:2007/06/25(月) 00:00:52 ID:???
可能性があるなら、キラークイーンで爆破直後に毒を除いて修復?
まぁやっぱり吸収されてるとかなら無理かもしれない。
378L・I・A:2007/06/25(月) 00:00:54 ID:???
先の予告通り、これより投下を開始するッ!

そこッ!仗助が被るとかいうなッ!
379マロン名無しさん:2007/06/25(月) 00:01:14 ID:???
ここはDIO様に吸血鬼のエキス(Extract)を注入してもらって(ry
380マロン名無しさん:2007/06/25(月) 00:01:45 ID:???
>>378
主役はと(ry
381マロン名無しさん:2007/06/25(月) 00:01:56 ID:???
>>353
脳外科:花京院&ポルナレフ
382マロン名無しさん:2007/06/25(月) 00:02:08 ID:???
>>363
まともな手術なら、チョコラータ先生もできるぞ
やらないけど
383マロン名無しさん:2007/06/25(月) 00:02:22 ID:???
と・・・投下ラッシュは続いていたァァァ!!!!
384マロン名無しさん:2007/06/25(月) 00:02:36 ID:???
そういやディアボロってあんなに不死身だったか?
385マロン名無しさん:2007/06/25(月) 00:02:37 ID:???
トニオさんなら確実に直せそうだし、そういう意味ではL・I・Aのタバサの方が希望あるのか
386マロン名無しさん:2007/06/25(月) 00:02:41 ID:???
>>373
看護士 セッコ チープトリック
387マロン名無しさん:2007/06/25(月) 00:02:46 ID:???
バイツァダストか・・・覚えた!!
大冒険のディアボロならタバママを何とか出来るぞ。
388マロン名無しさん:2007/06/25(月) 00:02:48 ID:???
連続仗助か
389マロン名無しさん:2007/06/25(月) 00:03:08 ID:???
>>386
ハイウェイスターででてきた受付の人も追加
390マロン名無しさん:2007/06/25(月) 00:03:46 ID:???
>>384
GERを食らった時点で、『死を繰り返す不死身』。
391マロン名無しさん:2007/06/25(月) 00:04:02 ID:???
まともなのが少なすぎる病院だぜw
392マロン名無しさん:2007/06/25(月) 00:04:13 ID:???
>>386
エリナさんもお願いします
393マロン名無しさん:2007/06/25(月) 00:05:00 ID:???
>>386
吉良に手を褒められた人もお願いします
394マロン名無しさん:2007/06/25(月) 00:06:45 ID:???
泌尿器科 アバッキオ
395マロン名無しさん:2007/06/25(月) 00:06:49 ID:???
汚れた格好で入ってきたり、髪型を笑ったりするとメッタ刺しとか奇怪なオブジェ
になったりする病院だな。
396マロン名無しさん:2007/06/25(月) 00:07:40 ID:???
人間を辞めるのおkならカーズ、DIO
397マロン名無しさん:2007/06/25(月) 00:09:34 ID:???
>>394
医療法人:ナチスドイツ
398マロン名無しさん:2007/06/25(月) 00:10:16 ID:???
>>397
そこはSPW財団だろ
399マロン名無しさん:2007/06/25(月) 00:10:25 ID:???
       、--‐冖'⌒ ̄ ̄`ー-、
     /⌒`         三ミヽー-ヘ,_
   __,{ ;;,,             ミミ   i ´Z,
   ゝ   ''〃//,,,      ,,..`ミミ、_ノリ}j; f彡
  _)        〃///, ,;彡'rffッ、ィ彡'ノ从iノ彡
  >';;,,       ノ丿川j !川|;  :.`7ラ公 '>了
 _く彡川f゙ノ'ノノ ノ_ノノノイシノ| }.: '〈八ミ、、;.)
  ヽ.:.:.:.:.:.;=、彡/‐-ニ''_ー<、{_,ノ -一ヾ`~;.;.;)
  く .:.:.:.:.:!ハ.Yイ  ぇ'无テ,`ヽ}}}ィt于 `|ィ"~
   ):.:.:.:.:|.Y }: :!    `二´/' ; |丶ニ  ノノ
    ) :.: ト、リ: :!ヾ:、   丶 ; | ゙  イ:}     さて、投下はまだかね?
   { .:.: l {: : }  `    ,.__(__,}   /ノ
    ヽ !  `'゙!       ,.,,.`三'゙、,_  /´   
    ,/´{  ミ l    /゙,:-…-〜、 ) |
  ,r{   \ ミ  \   `' '≡≡' " ノ        
__ノ  ヽ   \  ヽ\    彡  ,イ_
      \   \ ヽ 丶.     ノ!|ヽ`ヽ、
         \   \ヽ `¨¨¨¨´/ |l ト、 `'ー-、__
            \  `'ー-、  // /:.:.}       `'ー、_
          `、\   /⌒ヽ  /!:.:.|
          `、 \ /ヽLf___ハ/  {
400マロン名無しさん:2007/06/25(月) 00:10:29 ID:???
>>397
整形外科 辻彩
401マロン名無しさん:2007/06/25(月) 00:11:17 ID:???
トイレ限定清掃員:ポルナレフ(脳外科と兼任)
402マロン名無しさん:2007/06/25(月) 00:11:46 ID:???
精神科医はむしろ、逆に考える卿が向いているのではないかと思った
403マロン名無しさん:2007/06/25(月) 00:12:08 ID:???
>>378
サルくらった?
404マロン名無しさん:2007/06/25(月) 00:12:13 ID:???
脳外科:空条承太郎
405L・I・A 第11話:2007/06/25(月) 00:12:45 ID:???
0.00以上は人大杉?携帯は氏ねと?

第11話 全ては想定の範囲内


「すぅ・・・ん・・・・」
夜、こ洒落たアンティークな調度品で彩られた部屋に少女の寝息が聞こえる。時刻は丑三つ時も過ぎ、人は深い眠りによって体を癒し、記憶を整理するのだ。
「ん・・・・」
少女は夢を見ていた。なんてことは無い、先程あった出来事が思い出されているだけだった。
ルイズは皆の監視のもと、厨房全域を掃除させられた。侯爵家の三女であり、貴族として裕福な生活をしていた彼女にとっては精々自室の掃除程度が関の山。こんな徹底的なモノは全くもって初めての経験だ。
ヘトヘトになりながらも、ようやく掃除が終わったルイズを待っていたのは、オスマン、コルベール、そして仗助であった。
四人で別室に集まり今後について話し合った。始め、仗助に魔法学的知識が無く、他の使い魔とは勝手が違うという事を説明されるとルイズは「全く何でこんな平民が」と不満の声を上げた。
それに関して仗助は実はエルフの住まいし地の遥か東方のロバ・アル・カリイエの出身だと説明される。
勿論コルベールの存在を考慮してのオスマンのハッタリであったのだが、学院長の言葉となれば二人共あっさり信じた。
ちなみにトニオに関しても同じ出身で、二人は同郷の知人と言うことにしてある。
それで、念願の、とはいってもルイズにしてみれば相手がとんでもなく不本意ではあるが、契約となった。
406マロン名無しさん:2007/06/25(月) 00:13:14 ID:???
支援する…!
407マロン名無しさん:2007/06/25(月) 00:13:25 ID:???
>>400
整形外科は骨折とか治すところだぞ
408L・I・A 第11話:2007/06/25(月) 00:13:55 ID:???
「ンで?その契約ッつーのはどうすりゃいいんだァ?」
渋々ながら椅子から腰を上げた仗助が気だるそうに言う。
「ふむ・・・仗助君。少々目を瞑って、座っていて貰えんかのぉ?」
「こんなモンでいいっスかぁ〜?」
目を閉じ、椅子に座り直す仗助。
「さぁ、ミス・ヴァリエール。契約をなさい」
オスマンがルイズの方に向き直り、『契約』を促す。
「しかし・・・聞いたことがありません・・人と・・平民と契約するなど・・・」
『初めて』なのが嫌なのか、貴族のプライドが許さないのか躊躇するルイズ。彼女の言う平民とは違った存在である仗助だが、彼女からしてみれば魔法を使えなければ平民なのだ。
「ミス・ヴァリエール。あくまでもこれは神聖な儀式なのですよ?残念ながらやり直しなど聞けませんよ?」
コルベールが釘を刺すように言う。トドメとばかりにオスマンも便乗してくる。
「そうじゃぞ?還す魔法なんぞありゃせんから君が契約しなければ仗助君が路頭に迷う事になるのじゃぞ?それに単位も認められんぞ?」
後者少々あるが、前者は大嘘である。すでにトニオの活躍によってある程度の生活は確保されている。
「・・・・・・わかりました」
憮然とした表情で仗助の前に立つルイズ。
「感謝しなさいよね。貴族にこんな事させるなんて」仗助にしてみればルイズの言っていることは訳が分からない。何せ目を瞑っているのだから。
「なんだか良く分からねーけどよーーーさっさとやっちゃってくれや」
勿論返事も素っ気なくなるものだ。
「ッ!誰がご主人様かキチンと解らせる必要が有るわね」
「あんたァ〜もしかして・・・いや、知らないなら構わねーンだ」
オスマンとの話で出てきたモノであるがどうやらこの少女は聞いていないらしい。
「?、意味分かんない事言ってんじゃないわよ。まあいいわ」
ルイズは杖を構え仗助の顔の前で振った。
「我が名はルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール。五つの力を司るペンタゴン。この者に祝福を与え、我の使い魔となせ」
409マロン名無しさん:2007/06/25(月) 00:14:45 ID:???
>>400
君が言いたいのは形成外科の方かね?
410L・I・A 第11話:2007/06/25(月) 00:15:07 ID:???
呪文と共に杖を仗助の額に触れさせ、そして顔を近付けていく・・・・・・

ズキュウウウウウウウウゥン!!!!!!!!

キスだ。口付けだ、接吻だ。
ついばむような触れるだけのキス。だがッ!この音は何なのかッ!
盛大な効果音をあげて終わった契約。
「ッ!」
ガバッ!
目を見開き、飛び退く仗助。
「オメェ〜〜〜〜なにしやがるだーーーーーーー!!!」
突然の行為に叫ぶ。
「仕方ないじゃないッ!そういう決まりなんだものッ!そもそも誰が契約はキスなんて決めたのよォォォ!初めてだったのよォォォォォォ!?」
「知るかァァァァッ!俺だってはじ・・痛ぇぇぇぇぇぇぇぇぇッ!」
これが聞いていた契約のルーンかよォーーーーこの痛みはハンパねェ〜〜グレートだゼェーー。
「ふ、ふんッ!みっともないわねッ!」
してやったりといった感じでルイズがふんぞり返る。「はぁ、はぁ・・・・」
やがて痛みが収まったのか肩で息をしながらも安堵の表情を浮かべる仗助。
傍らにはコルベールが待機しており仗助のルーンの浮かんだ左手を取る。
「ふむ・・・やはりなんというか人を、しかも東方の人間を呼び出してしまったと思っていたらルーンも変わっているものなのですかな?」
そう言ってルーンの写しをとり、一同に一通りの挨拶をした後、その場を去っていった。
「さて、もう夜も更けてきた。ミス・ヴァリエール、仗助君に特に話すことはあるかね?」
「いえ、特に。取り敢えず寝て、折り入った話は明日にしようかと思っています」
これから連れて戻る使い魔にこれ以上話はあるかなど学院長は何をおっしゃっているのだろう?まぁいい。取り敢えず眠り、明日からこの平民を躾てやるとしよう。
「ほらッ!行くわよッ!クズグズしてられないんだからねッ!?私だって眠いんだからッ!」
411マロン名無しさん:2007/06/25(月) 00:15:08 ID:???
>>407
ツェペリさん
412マロン名無しさん:2007/06/25(月) 00:15:56 ID:???
チョコ先生のカビ手術
413マロン名無しさん:2007/06/25(月) 00:15:58 ID:???
クレイジーDじゃ虹村父は治せなかったし、何となく病気は無理な気がする。
414L・I・A 第11話:2007/06/25(月) 00:16:46 ID:???
もう、踏んだり蹴ったりとばかりに荒々しくこの場を後にしようとするルイズ。そこにオスマンが待ったをかける。
「あ〜。ミス・ヴァリエール。仗助君の事なんじゃがのぅ」
「何でしょう?」
「取り敢えず仗助君は別の部屋をとって生活してもらう事になるのぅ」
ルイズにとって衝撃的なセリフである。
「な、な、何故ですかッ!?使い魔だというのにッ!?」
当然彼女は食って掛かる。そりゃもう驚愕と幾分かの怒りを含んだ表情で。
それに対し、オスマンはバツの悪そうな顔で訊ねる。
「それじゃあのぉ〜、彼の寝所は?ベッドはどうするのかのぅ?」
「有るわけ無いじゃありませんか。あくまでも使い魔なんですから」
それだけでオスマンには十分だった。この少女は貴族ながらまともに魔法が使えないと聞く。周りからゼロと呼ばれ、プライドも傷付いていることだろう。
しかも、使い魔召喚で現れたのは、彼女の視点からしてみれば平民。先程の態度からして無下にに扱われるであろう事は容易に想像できる。
しかしッ!それはマズイッ!何故ならこの青年は『トニオ・トラサルディーの友人』なのだからッ!異世界に飛ばされ右も左も分からない状態でたった1人の知人なのだッ!
それこそ彼は飄々としているものの、見知らぬ土地での生活はストレスも有るだろうッ!
『トニオを敵にするわけにはいかないッ!』
自分にとっても、この学院にとってもッ!

・・・
・・・・・・・
・・・・・・・・・・
そんなわけで部屋に居るのはルイズだけであった。
あの後、仗助とトニオに余っていた二人部屋があてがわれ、彼女の使い魔は今、そこで寝ているハズである。
415L・I・A 第11話:2007/06/25(月) 00:17:43 ID:???
ルイズは納得がいかなかったが、基本的な仕事はしてくれるとの事。しかし、やっぱり納得がいかない。

夜の空はあけはじめやがて太陽が顔を出す。次第に人も動きだし、起きるには丁度の時刻になってくる。
しかし、やはり昨日の出来事のせいかそれとも何時もの事なのか、ルイズは一向に目を覚ます気配が無い。
トンットンッ
扉がノックされるがルイズは起きない。
ドンッドンッ
扉が幾分か大きくノックされるがルイズは起きない。ドゴンッ!ドゴンッ!
まるでどこぞのヤミ金の取り立ての如く扉がノックされるがルイズは起きない。
ガチャガチャ・・・ガチャ
ノックしている当人も痺れを切らしたのかドアノブを乱暴に押したり引いたりしている。
・・・・・・・・・・
そして、一瞬の静寂の後、
「ドラァァァァァァ!!!」
ボッゴォォォォォォンッ!!
叫び声と共に、扉が弾け飛んだ。
盛大に破壊された扉はその部屋の主へと直行し、
メメタァ!!
「あぎゃッ!」

To Be Continued・・・・・・
416マロン名無しさん:2007/06/25(月) 00:18:15 ID:0Ib86wCR
トニオさんにはカトレアさまを治してほしい・・・。
417マロン名無しさん:2007/06/25(月) 00:18:29 ID:???
仗助×トニオktkr
418マロン名無しさん:2007/06/25(月) 00:19:15 ID:???
作者殿GJ!
イヤー懐かしいですなあ
次回がたのしみだZE☆
419マロン名無しさん:2007/06/25(月) 00:19:15 ID:???
「骨」なら彼を忘れちゃいかんだろう。知識的にも申し分ないはずだ。
アナスイ。
420マロン名無しさん:2007/06/25(月) 00:19:20 ID:???
トニオさんの 凄い 優遇っぷり
いや、わからなくも無いですが
421マロン名無しさん:2007/06/25(月) 00:19:28 ID:???
や、やった!
さすが仗助!おれたちに(ry
422マロン名無しさん:2007/06/25(月) 00:19:57 ID:???
トニオさんの影の支配者っぷりにワロタwww
423マロン名無しさん:2007/06/25(月) 00:20:05 ID:???
>>417
腐女子自重w
424マロン名無しさん:2007/06/25(月) 00:20:41 ID:???
トニオさんは冗談抜きで料理で
世界征服が出来そうだから困る
425マロン名無しさん:2007/06/25(月) 00:21:25 ID:???
GJゥ!
ようやくトニオさんじゃない方が日の目を見れそうで何より
>>405はオレだ!オレもなんだッ!
426マロン名無しさん:2007/06/25(月) 00:21:29 ID:???
乙です!…トニオさんの扱いは最上級だねw
427マロン名無しさん:2007/06/25(月) 00:21:42 ID:???
食の千年帝国を作りかねないな
428マロン名無しさん:2007/06/25(月) 00:22:29 ID:???
DIO(アンティークのソファー)や承太郎(ギーシュのソファー)に次ぐ寝床を得たな>>二人
429マロン名無しさん:2007/06/25(月) 00:23:14 ID:0Ib86wCR
>>427
いやいっそ建国してほしいですな!!
430マロン名無しさん:2007/06/25(月) 00:23:55 ID:???
ドーピングコンソメパープルジャムだ・・・
431マロン名無しさん:2007/06/25(月) 00:24:47 ID:0Ib86wCR
>>430
しかも、全く副作用の無い。
432マロン名無しさん:2007/06/25(月) 00:25:10 ID:???
>>430
>パープルジャム
まずい!トニオはキッチンに手を洗わずに入られたことよりも、
掛け算でくだらない間違いをしたことに怒るタイプ!
433マロン名無しさん:2007/06/25(月) 00:25:32 ID:???
>>431
そして超健康体に
434L・I・A:2007/06/25(月) 00:25:42 ID:???
久方ぶりの投下で忘れ去られてないか心配だったぜ。やっと仗助にも日の目を。そして学院生活が始まったと言うことは・・・・

病院ネタ
管理栄養士兼精神科・内科 トニオさんじゃね?
435マロン名無しさん:2007/06/25(月) 00:26:47 ID:???
「体調を完璧に整える」…一見地味だけど、
その重要性はおそらく権力者、実力者ほど骨身に染みているだろう。
ビスケの念能力みたいなものか。
436マロン名無しさん:2007/06/25(月) 00:26:52 ID:0Ib86wCR
>>434
超期待であります!!
437マロン名無しさん:2007/06/25(月) 00:28:40 ID:???
GJ!
待遇のいい二人はいいな
仗助はトニオさんとセットで生き生きできそうだ
438マロン名無しさん:2007/06/25(月) 00:29:30 ID:???
この二人いたら大外の医療は片付くからな。
439マロン名無しさん:2007/06/25(月) 00:33:07 ID:???
毒を元在った場所に戻すとかは無理なのかな?>仗助
440マロン名無しさん:2007/06/25(月) 00:34:39 ID:???
今必死こいて書いてるけどどうにも書き終わらない
一時までには投下しようと思っていたんだが明日投下する
441マロン名無しさん:2007/06/25(月) 00:34:52 ID:???
>>439
その発想なかったわ
442マロン名無しさん:2007/06/25(月) 00:35:46 ID:???
どんどん能力の幅がえらいことにw
443マロン名無しさん:2007/06/25(月) 00:36:15 ID:???
CDは戻せる射程が無かったっけ
444マロン名無しさん:2007/06/25(月) 00:36:28 ID:???
もう投下は無いのだろう。私は自室で休ませてもらう。
445マロン名無しさん:2007/06/25(月) 00:37:48 ID:???
>>443
成長で(ry
446マロン名無しさん:2007/06/25(月) 00:39:49 ID:???
        r='ミ_::::::::::::::::::::_`'''ー-、
       V / `"''''7'T´、、`"ヽ::::::\_
.       /://:u: :_/ ノ、、、、、、\:::::::ヽ
        /:/__,.-='‐゙! ヽ、、、、、、、、!:::::::|  これ以上はヤバすぎんだよ…
.     i゙(::ーrテラ>|  ヽ、、/ ̄ヽ、、ノ::::::ノ  『睡魔』を今日一日
     ヲ ヾ'´r'"´  / `´ fフ「| |、/::::::/   敵に回すのはゴメンなんだ…
    r'´_ u 〈::|   /   ノノ‐'゙ノ/:_/
    `>`__  : : u / u /(__,. イ 〉∧    俺は一般人でいたいんだ…
     ヾrニュ',  u/  /: : r'   //: : |_
     (`''┘ J / u /: :  ! /イ: : _:::::`
      /`゙r_  _,. -': : :  |/r‐'''"´ i::::::
     ヽ、'ー゙二..r='''二,-'´'´:ir'´  i:::::::
.        ̄  人 Y r┘:::::::i∧/rL,: : :
447マロン名無しさん:2007/06/25(月) 00:40:05 ID:???
>>439
液体系統はクレイジーDだと割りと難しいんじゃなかったっけ?
448マロン名無しさん:2007/06/25(月) 00:40:09 ID:???
承り曰く世界で一番優しい能力らしいから、
どんな傷や病気でも治せるぐらいにまで成長して欲しいと思う
449マロン名無しさん:2007/06/25(月) 00:42:35 ID:???
>>447
血は戻せるようになったよね
450マロン名無しさん:2007/06/25(月) 00:43:17 ID:???
>>439
毒に直接「触れないと」ダメだから無理
その毒が入っていた瓶を触れば、毒だけは身体から
出るかも知れないけど瓶はもう残っていない…っつーか所在不明
さらに毒によって傷付いた脳や細胞は戻らない
一度分子レベルまで分解すれば可能なだろうけど
その前に死ぬ
451マロン名無しさん:2007/06/25(月) 00:44:49 ID:???
まぁそこら辺の解釈は職人さんにまかせようぜ。
452マロン名無しさん:2007/06/25(月) 00:44:58 ID:???
>>448
でも戦闘能力すらないパール・ジャムの方が優しいんじゃね?
いや、トニオさんはヤバいけどなw
453マロン名無しさん:2007/06/25(月) 00:46:51 ID:???
やっと追いついた!
職人全員GJ!
しかし吉良はいくらなんでも疑心暗鬼過ぎないか?
454マロン名無しさん:2007/06/25(月) 00:48:39 ID:???
トニオさんの料理に使った材料のところまで戻すッみたいに毒と体分けられないのかな?
455マロン名無しさん:2007/06/25(月) 00:57:55 ID:???
残酷なことだ・・・
このスレにくるものは相当のジョジョ好きの者たちで構成されている
だからこそ、わかっているのだ
クレイジーダイヤモンドにも治せないものがあると
治せる、治せないと言っているのはその表れよ
456マロン名無しさん:2007/06/25(月) 01:03:56 ID:???
さて、加速はもう終了か?
457マロン名無しさん:2007/06/25(月) 01:04:19 ID:???
CDは物体を戻す能力だから、吸収され身体の一部になった毒までは戻せないだろ。
458マロン名無しさん:2007/06/25(月) 01:04:45 ID:???
たった1つだけ・・・・・『命は治せない』。

一度死んだ者を『生き返らせることは出来ない』・・・・・
459マロン名無しさん:2007/06/25(月) 01:05:06 ID:???
Cダイヤモンドでも完全に融合した肉の芽は取り除けなかったんだし毒も無理だろ
460マロン名無しさん:2007/06/25(月) 01:06:17 ID:???
あ、毒は知らん。ネズミ野郎の「溶かす毒」とは訳が違う・・・と思う。
461マロン名無しさん:2007/06/25(月) 01:07:05 ID:???
>>456
なに勘違いしているんだ
まだ職人さんの投下フェイズは終了していないぜ!
462マロン名無しさん:2007/06/25(月) 01:07:17 ID:???
荒木に聞けばいいんじゃね?
463マロン名無しさん:2007/06/25(月) 01:08:59 ID:???
>>462
荒木を召還する魔法陣を忘れちまった
誰か教えてくれ
464波紋吸血完全生命体:2007/06/25(月) 01:10:11 ID:???
毒?なにそれ美味しいの?
465マロン名無しさん:2007/06/25(月) 01:11:09 ID:???
カトレアに使われた毒は体内に残留する水銀みたいなものだとすると、
何とかして血中から毒を分離できればCDで何とか出きる……かもしれない。
466マロン名無しさん:2007/06/25(月) 01:12:01 ID:???
GJ!
トニオさんは敵に回してはいけない……
それは冒険でも一緒だ。
彼に手を出すとブチ切れた仗助たちも敵に回る。
なによりも……料理が食えなくなっちゃうだろぉ!!!
467マロン名無しさん:2007/06/25(月) 01:12:46 ID:???
今ならブチ切れたオスマンとブチ切れたマルトーも付くぜ
468マロン名無しさん:2007/06/25(月) 01:14:25 ID:???
>>465
何故カトレアなんだ
469マロン名無しさん:2007/06/25(月) 01:17:43 ID:???
トニオさん単体でも怖いのに、なんてこった!
だれか!俺TUEEEEボス呼んできて!!
470マロン名無しさん:2007/06/25(月) 01:17:49 ID:???
それにしても、もう20スレか…
471マロン名無しさん:2007/06/25(月) 01:19:42 ID:???
毒が細胞やら何やらを破壊して機能を阻害してるんなら治せるかも。
毒が神経の伝達とかを妨害してるんならだめだけど。

どんな病気か俺はさっぱり知らないんだけどな。
472マロン名無しさん:2007/06/25(月) 01:19:54 ID:???
まだ20スレだ…
473マロン名無しさん:2007/06/25(月) 01:20:45 ID:???
>>466-467
この話で彼はそんな三人を敵に回すわけだな

え?誰かって?



分かってるくせにィ〜♪
474マロン名無しさん:2007/06/25(月) 01:30:43 ID:???
>>468
すまん、素で間違えたぜ……
……寝ろって事だな。
475割れないシャボン:2007/06/25(月) 01:33:48 ID:???
ダレモイナイ トウカスルナライマノウチ
476マロン名無しさん:2007/06/25(月) 01:34:19 ID:???
俺は見ているぜ。
477割れないシャボン:2007/06/25(月) 01:34:57 ID:???
洗濯物を洗い終えたシーザーはちゃんと干してから元の部屋へと向かった。
無論、小さな『主人』を起こしにである。
シーザーは昨日までのルイズの言動を今まで口説いてきた女性と比較して一つの結論に達した。

 あのタイプは自分の思ったとおりにならないと途端に癇癪を起こす、と

そしてそれは正解であった。


割れないシャボンとめげないメイジ
主人の能力【序章】


「おい、起きないか」
「う〜ん…もうちょっとだけ…」
シーザーの起こすための台詞は、ルイズの幸せそうな寝顔で前述の暢気な言葉で返ってきた。

 どうにも彼女は朝が苦手なようだ。
 年齢をしっかり尋ねたわけではないが10〜14歳ぐらいだから起きるのが苦手なんだろうとシーザーはそう結論付けた(実際は違うのだが)。

ちなみにこのやり取りは10分近くされており、いい加減焦れてきたので実力行使で起す事にした。
478マロン名無しさん:2007/06/25(月) 01:35:08 ID:km8bBOxB
>>475
イルヨー
479L・I・A:2007/06/25(月) 01:35:07 ID:???
なんだってーーーーーー!?
俺を寝させろーーーーーー!!
480割れないシャボン:2007/06/25(月) 01:36:19 ID:???
具体的な提案としては毛布を引っぺがすという提案である。
そしてシーザーはその具体案に沿って行動を起した。
そして引っぺがされたルイズは慌ててベッドから身を起し、
「ひゃうッ!ななな何するのよ!この公爵家の三女にこんな狼藉を働いて只で済むと思ってないでしょうね!?」
まだ寝惚けているのか目の前の人物も上手く認識出来ていないようだった。
「おはよう、シニョリーナ」
「はえ?……って誰なのよあんた!」
「朝一番でそれかい?そして俺の名前はシーザー・A・ツェペリだ」
毛布を引っぺがされた怒りによって頭がすっきりしてきたルイズは段々目が覚めてきたのか目付きがハッキリしてきた。
そして開口一番起してくれたシーザーに対しておはようでも、ありがとうでもなく次の言葉が口から出てきた。
「ああ、使い魔ね。昨日、召喚したんだっけ」
少しだけシーザーはカチン!と来たが子供の言う事に目くじらを一々立てていても仕方が無いと思い何も言わなかった。
しかし、次の彼女の言葉には度肝を抜かれた!
「服」
ただの一言、あくび交じりでそうシーザーに命じた。
それに対してシーザーは間抜けにも口をポカンと開けて、溜息にも似た心境を吐き出した。
「ハァ?」
しかしルイズはそんなシーザーには一瞥もくれずに身に纏っていたネグリジェをだるそうに脱ぎ始めていった。
シーザーは目の前に起こっている事について付いていけず、頭の中が真っ白に漂白されていた。
481割れないシャボン:2007/06/25(月) 01:37:15 ID:???

 目の前の子は一体何をしているんだ?そもそもいきなり服って何だ?何で脱ぐんだ?

などなどシーザーは疑問が次々と浮かんでいたが、体は勝手に行動を起していた。
つまり、ルイズの椅子に掛かっていた制服を投げて寄越していた。
「下着」
「………それも俺がやるのか?」
「当たり前でしょー、そこのクローゼットのー、一番下の引き出しに入ってる」
まるっきり召使の扱いである、舌打ちをしてシーザーは言われたクローゼットの引き出しを開けた。
たしかに女性物の下着がぎっしり入っていた。
これが変態ならば息を荒げて興奮しているだろうがそこは女性との付き合いが豊富なシーザーである。
確かに一部は子供の下着としては派手な奴もあったがルイズは如何せん子供であった。
クローゼットから出した下着を適当に見繕ってルイズに投げた。
「服」
「さっき寄越しただろう」
「着せて」
一体何様のつもりなんだろうかとシーザーは思った。
何しろ彼の兄妹もルイズの年齢位には少々手間取っていたが一人で服を着ることは出来ていたのだから。
そんな気持が目に表れていたのだろう。それに気づいたルイズは唇を尖らせて言った。
「平民は知らないだろうけど、貴族は下僕が居る時は自分で服なんて着ないのよ」
いくら女性に対して優しいと自覚しているシーザーもこれには呆れ半分怒り半分で抗議した。
「服ぐらい自分で着ないか」
「あっそ。ご主人様に生意気な使い魔にはお仕置きしなくちゃ。朝ごはんヌキね」
ここに来てから何も口にしていないシーザーにこれは堪えた。
仕方ないので、渋々ルイズの服を着せていった。
482マロン名無しさん:2007/06/25(月) 01:38:07 ID:???
私怨
483割れないシャボン:2007/06/25(月) 01:38:49 ID:???

服を着せ終わったシーザーはルイズと共に部屋を出ると、三つの似たような扉から火の様に赤い髪の女性が出てきた。
こっちはルイズと違い、むんっと匂ってくるような色気も身長もある。
特筆すべきは彼女の胸であった。大きさもさることながら、ブラウスの一番と二番のボタンを外していたので胸元が覗いている。
褐色の肌も健康的でありながらも色気を出す特長となっている。
ルイズとは何もかもが正反対な女性、それがシーザーの第一印象であった。
そんな彼女はルイズを見ると、チェシャ猫の様にニヤリと笑った。
「おはよう。ルイズ」
それに対してルイズは顔を顰め、あからさまに嫌そうな声で応えた。
「おはよう。キュルケ」
一先ず挨拶を帰ってきたので満足したのか彼女はルイズの傍に居たシーザーに興味が移った。
「それがあなたの使い魔?」
そうシーザーを指差しながら誰が聞いてもわかるぐらいに馬鹿にした口調で言った。
「そうよ」
「あっはっは!ほんとに人間なのね!すごいじゃない!」

 何故人間で悪いのだろうか。
 確かに人間の能力には限界があるのは認める、認めてやる。
 しかしそのために人間は様々な技術を発展させてきたのだ、それは人間にしか出来ない。

シーザーが自身の考えに没頭していた間に両者の会話は使い魔談になっていた。
「『サモン・サーヴァント』で、平民を喚んじゃうなんて、あなたらしいわ。さすがはゼロのルイズ」
484割れないシャボン:2007/06/25(月) 01:39:53 ID:???
そう言われたルイズの頬瞬時に白から赤へと変化した。
「うるさいわね!」
「どうせ使い魔にするなら、こういうのがいいわよねぇ〜。フレイムー」
キュルケは勝ち誇った声で自身の使い魔の名前を呼んだ。
そうするとキュルケの部屋からのっそりと大きな赤いトカゲが現れた。
現れた途端、廊下がむんとした熱気が辺りを包む。
シーザーはいきなり怪物が出てきたことにより、後ずさった。
大きさはトラほどもあり、尻尾は燃え盛る炎でできていた。口からは息をするごとに火炎が溢れている。
こんな本の中でしか見たこと無い怪物を見て、シーザーは尋ねた。
「傍に居て熱いとは感じないのかい?」
「熱い?あたしにとっては、涼しいぐらいね」
「これってサラマンダー?」
ルイズは悔しそうに唇を噛みながら尋ねた。
「そうよー。火トカゲよー。見て?この尻尾。ここまで鮮やかで大きい炎の尻尾は、間違いなく火竜山脈のサラマンダーよ?
ブランドものよー。好事家に見せたら値段なんて付かないでしょうねー。」
嬉々としてキュルケは目の前の使い魔について講釈をしていく。
「そりゃよかったわね」
苦々しげにルイズが言った、歯軋りもしかねない勢いである。
「素敵でしょ。あたしの属性にぴったり」
「あんた『火』属性だもんね」
「ええ。微熱のキュルケですもの。ささやかに燃える情熱は微熱。
でも、男の子はそれでイチコロなのですわ。あなたと違ってね」
キュルケは得意げに胸を張った。負けじとルイズも胸を張るが、如何せんボリュームが足りない。
それでも負けじとルイズはキュルケに睨みつける、本当に負けず嫌いのようだ。
「あんたみたいにイチイチ色気振りまくほど、暇じゃないのよ」
しかし、誰が聞いても負け惜しみも甚だしいのは丸わかりだった。
負け惜しみとわかっているので、言葉を向けられたキュルケは余裕の態度でにっこりと笑った。
そして、シーザーの方を見つめる。
485マロン名無しさん:2007/06/25(月) 01:40:36 ID:???
貧民街出のシーザーなら食事にも耐えられそうだな。
486マロン名無しさん:2007/06/25(月) 01:40:49 ID:???
紫煙
487割れないシャボン:2007/06/25(月) 01:42:18 ID:???
「あなた、お名前は?」
「シーザー・A・ツェペリさ、シニョリーナ」
「ふ〜ん、聞きなれない変な名前ね」
「この名前は俺の誇りだ。それを侮辱しないでくれ」
そのことを聞いたキュルケは目を大きくした。
「…じゃあ、お先に失礼」
そして、その体に似合わない可愛い動きの使い魔と共に颯爽と赤髪を掻き揚げて去っていった。
キュルケの姿が見えなくなるとルイズは拳を握り締めた。
「くやしー!なんなのよあの女!自分が火竜山脈のサラマンダーを召喚したからって!」
「別にいいだろう、召喚されたのが人間でも」
「よくないわよ!メイジの実力は使い魔を見ろと言われているのよ!?それに人間でもメイジと平民は狼と犬ほどに差が有るわよ!」
後半の部分は得意げに指を立てながらシーザーに言った。
それに対してのシーザーは冷めた考えをしていた。

 犬…ね。
 別に狼だってイヌ科の動物だろうに…

と、シーザーは思ったが口には出さなかった。どうにも今のルイズには火に油を注ぐ様なものだろうと考えたからだ。
「…そうかい。ところでさっきゼロのルイズと言っていたけども、『ゼロ』ってなんだい?苗字のようなものかい?」
「違うわよ!私の名前はルイズ・ド・ラ・ヴァリエール。ゼロは単なるあだ名よ」
「あだ名の事か。彼女の『微熱』はなんとなく肌で感じたが、君はどうして『ゼロ』なんだい?」
「知らなくていいことよ」
ルイズが何処と無く怒ったような、バツが悪そうな感じで言った。
それに対してシーザーはつい、忌憚無い意見を言ってしまった。
「胸のことかい?」
途端にルイズの平手が飛んできたので、それをかわす。
「かわすな!」
「ちょっとしたジョークじゃないか!」
この平手がシーザーは引っかかったが、小さな事だと思い無視した。

←To be continued
488割れないシャボン:2007/06/25(月) 01:44:49 ID:???
はーい、取りあえず週一のレポートを終わらせて書いておりましたー
まだまだ朝食前なのでギーシュはあと2、3回ぐらいかな?
今回は原作通りなのでつまらないかもしれん…
489マロン名無しさん:2007/06/25(月) 01:46:12 ID:???
GJ!
シーザーはキレるとギアッチョより怖いと思うぜ。
490マロン名無しさん:2007/06/25(月) 01:52:08 ID:???
キュルケの反応がGood!
誇り高きツェペリ魂は衰えちゃいねーぜ!
491アンリエッタ+康一:2007/06/25(月) 01:59:51 ID:???
「普段どおりに生活する」「SSは書く」
どっちもやらなきゃいけないのがツライところだな…
2時2分から投下するが、睡眠時間が減る覚悟はいいか。俺はできてるッ!
492マロン名無しさん:2007/06/25(月) 02:01:51 ID:???
その次に投下してやるッ!!
ネタが三人目にしろ、描写が足りないにしろ投下してやるッ!
「投下の間隔を広げない」と「スレの加速」のためだッ!
493アンリエッタ+康一:2007/06/25(月) 02:02:26 ID:???
アンリエッタの代わりの居室。
康一とアンリエッタ、二人はこの時間帯に来るはずの者を待っていた。

優雅にお茶しながら。
「あ、このお菓子オイシイですね」
「ええ、このお茶と合うので一緒に出しているのです」

コーラを飲んだらゲップするぐらい間違いなく、由花子が見たらブチ切れる光景。
だがこの世界に由花子は存在しない。
そして康一は純情であるのだがそういうことにあまり機敏な性格でもなかった。
結果なんだかいい雰囲気になってしまっている。

コンコン…

そんな二人の間に割って入ったドアのノック。
「来たみたいですね」
「そのようです」

コホン、とアンリエッタは咳払いをして声を整る。
そして自らが着るドレスに菓子の欠片が付いていることに気が付き、急いで払い落とした。
「どうぞ。お入りください」

ガチャリと、ゆっくりドアが開いた。
494アンリエッタ+康一:2007/06/25(月) 02:03:18 ID:???
「今のところ報告は以上です」
「ご苦労様でした。下がって頂いて結構です」
ピシッとした敬礼をして退出する、硬い雰囲気のいかにも軍人な感じの男。

「やっぱり、イマイチよく分からない感じなんですよねー」
うなりながら康一が言った。
「ハイ。昨夜の侵入者、なぜ私を狙ったのか。
身元、名前、動機、どれをとって見ても何も分からずじまい。
結局先ほどの報告では、おそらく何処かからの雇われ者なのではという程度しか…」

口をつぐみ黙り込む二人、そんな静かな部屋に廊下の喧騒はよく聞こえた。
「どうしたのでしょう。ドアのすぐ外で誰かが話しているようですが」
「オカシイですね。僕、ちょっと様子見てきます」
そう言ってドアを開く康一。

ドアを開けた目の前に報告に来た衛士と、もう一人の衛士がいた。
「どうかしたんですか?」
「あ、いや…」
部屋から出てきて尋ねた康一。
もう一人の衛士が軽く会釈をして立ち去ってから、少し驚いた様子を見せて衛士は答えた。
495アンリエッタ+康一:2007/06/25(月) 02:04:23 ID:???
「今ちょうど報告が入りまして、侵入者とおぼしき者が泊まっていた宿が見つかったとのことです」
丁寧な口調で話す軍人。
「ではその宿をなるべく秘密裏に調べてみましょう」
いつの間にか近寄って話しを聞いていたアンリエッタ。

「そーですね。なるべく秘密にして調べないと他の仲間がいたらバレちゃいますし」
「そのとおりです。では出来るだけ少人数を派遣して調べてみてください」
衛士にアンリエッタが向き直り命令する。
ハッと敬礼をして衛士が去っていく。
アンリエッタは一息つこうかと窓を開き空気を換えたとき康一が言った。

「アンリエッタさん。今の話に出た宿屋、僕も行ってきていいですか?」
「………ハ?」

口を半開きにして変な声が漏れた。
「コーイチさん、今何と仰いましたか?」
たっぷりと沈黙してからアンリエッタが聞き返す。
「いやだなァ、僕も行っていいかって聞いたんですよ」
496アンリエッタ+康一:2007/06/25(月) 02:05:46 ID:???
康一が普通に何気なく言うので、アンリエッタは一瞬別にいいのかもしれないと思ったがすぐに思いなおした。
「何を言ってるのですか!ダメに決まっているでしょうッ!」
「え、何でですか?」
「危険だからですッ!」
「なら大丈夫ですよ。自分の身は自分で守れますし」

グッとアンリエッタは詰まった。
そうだった。自分が呼び出した使い魔はスタンドという能力を持ち、一人でメイジを倒してしまう力を持っているのだった。
「それにこれだけアンリエッタさんを守る人がいるんじゃあ、僕の仕事なんにもなくなっちゃいますし。
だったら今の内に勉強がてら色々城の外のことも勉強しておいたほうがいいと思うんです。
ずっとこの城にこもってるわけにもいかないんで、いい機会なんじゃないかな〜と」

反論する余地は全くないようにアンリエッタには思えた。
康一の言っていることはもっともだった。
それに康一は人間と言っても使い魔であり、主人である自分とは対等であり分身でもある。
その康一が自分の意見を主張しているのだから、耳を傾けるのも主人の役目だ。

「…分かりました、確かに私の近くばかりにいては視野が狭くなりがちでしょう。
見聞を広めることもコーイチさんにとっては大事なお仕事ですわね」
アンリエッタはにっこりと笑った。
「ではそのように話しをつけておきましょう。お気をつけてください」
「ハイッ!」
497マロン名無しさん:2007/06/25(月) 02:05:50 ID:???
こんな時間に投下ラッシュとはな
昨日早く寝て正解だったな。やれやれだぜ
紫煙
498マロン名無しさん:2007/06/25(月) 02:05:57 ID:???
これは罠だな。
499アンリエッタ+康一:2007/06/25(月) 02:08:07 ID:???
そして投下は完了する…
うん一週間も待たせたうえ、なんだか短くてスマンです。
後半部分の展開作るのに苦労してました。
バトルでもないのに一番書いていて難産だったよ。
次もゆっくり待っててください。
500マロン名無しさん:2007/06/25(月) 02:10:04 ID:???
乙。
康一が一緒ならアンも間違ったりしないだろうな。
ウェールズとの絡みがどうなるか、今から楽しみ。
501マロン名無しさん:2007/06/25(月) 02:12:10 ID:???
この世界だとお茶はメジャーじゃないんじゃなかったかと思うがどうか
502マロン名無しさん:2007/06/25(月) 02:12:36 ID:???
GJゥ!
アンリエッタ視点だから原作に沿うかすら分からぬ難しいSSだと思う
時間なら気にせず頑張って頂きたい!
503マロン名無しさん:2007/06/25(月) 02:20:07 ID:???
GJ
流石ジョジョキャラでの良心回路

ところで>>501、この世界は日本茶は東方の地じゃないと手に入らないけど紅茶は普通にあるんだぜ
504不死の使い魔 召喚1回目 1/2:2007/06/25(月) 02:20:32 ID:???
煙の晴れた中庭を前にしてルイズは天に向かって祈りをささげた

(我等が始祖にして偉大なるブリミル、私何か悪いことを致しましたでしょうか?
今まで生きてきた中で嘘をついたことはあります、隠し事をしたこともあります
ですが魔法が使えぬゼロという嘲笑に耐え、懸命に努力してきたつもりです
たしかに神聖で美しく強い使い魔というのは高望みし過ぎたかもしれません、自分でもそう思います
でもこれはあんまりじゃないでしょうか)

何度かの失敗の後でやっと呼び出すことに成功した自分の使い魔に視線を移す

髪の色は自分と同じピンク‐でも斑模様、服装はほぼ半裸‐三十過ぎがする格好ではない
平民という時点で問題外、外見でも不合格を宣告するには十分、駄目押しなのはその態度だ
私を、可憐でひ弱な百合の花の様な貴族の美少女を見て、怯えているとはどういうことだ
平民が突然こんな所に来れば混乱するのは無理も無いが、これはありえない
結論:これは使えない

「ミスタ・コルベール、もう一度召喚の儀式をやらせて下さい」

「ミス・ヴァリエール、それはダメだ」

あっさりと却下される
人事だと思って…、薄いの髪の毛だけではないらしい
神聖な儀式だの、伝統だの、ルールは絶対だの、再召喚が行えるのは使い魔が死んだ時だけだの、
どうでもいいことをまくし立てた挙句の果てに、時間が押しているからさっさと契約を済ませろと来た
まあ確かに何時までもこうしている訳にはいかない、極めて不本意ではあるが契約を行うことにする
決してU字禿の言葉に押された訳ではない

口の中で呪文を唱えた後、怯える男に口付けをした
唇が離れた後、左手を抱えて男はのた打ち回りながら倒れた
私の唇に触れたのだから感激して涙するのが筋だろうに失礼な奴だ
505マロン名無しさん:2007/06/25(月) 02:21:55 ID:???
茶葉自体はもう生産してるのかね
506不死の使い魔 召喚1回目 2/2:2007/06/25(月) 02:24:34 ID:???
刻まれたルーンを興味深そうに見ていたU字禿や私を馬鹿にしていた同輩が室内に戻ってなお、男は倒れたままだった

その様を見て一人残ったルイズは声を上げる
「ほら、いつまでも寝てないでさっさと起きなさいよ」
反応がない
いぶかしみながら、爪先でつついてみる
ピクリとも動かない
「えっ!」
口に手をかざしてみる
息がない
「あれっ!?」
首に手を当ててみる
脈がない
「これって、つまり」

■今回のディアボロの死因
×ルイズにキスされたショックで死亡
○ルーンを刻まれたショックで死亡
507マロン名無しさん:2007/06/25(月) 02:25:11 ID:???
そういや幼女にビクついてたけど、突然目の前で死なれたら幼女にとっちゃトラウマだよな
508不死の使い魔:2007/06/25(月) 02:28:31 ID:???
「投下する」
その言葉を頭の中に思い浮かべた時には!
実際に投下して、もうすでに終わってるんだッ!
509マロン名無しさん:2007/06/25(月) 02:35:13 ID:???
ボス弱いwwwww
510マロン名無しさん:2007/06/25(月) 02:41:22 ID:???
どんだけ虚弱体質なんだよwww
511マロン名無しさん:2007/06/25(月) 02:41:37 ID:???
ボスw
こっちはめっちゃひ弱だなw
512マロン名無しさん:2007/06/25(月) 02:44:05 ID:???
由花子を召喚してアンリエッタにぶつけてぇな。
凄い反応が起きるぜ!
多分、康一は普段と変わりなく接しそうだがw
513由花子:2007/06/25(月) 02:49:02 ID:???
康一くんの『恋人』は、あたしよっ!
依然変わりなくっ!
514マロン名無しさん:2007/06/25(月) 03:04:24 ID:???
恋人かどうかよりも康一に女が近づいてるのが問題なわけで…
どうでもいいけどルイズなら康一"が"になるんだが由花子は確実に康一"に"だよな
515マロン名無しさん:2007/06/25(月) 03:05:44 ID:???
>>503
マジでか、なんたる不覚
罪なので罰としてタバコ茶むりやり飲んでくる。意地汚く何度も舐めてくる
516マロン名無しさん:2007/06/25(月) 03:09:05 ID:???
>>515
>タバコ茶
つまり、ニコチン溶かして飲むといういう決意表明?
517マロン名無しさん:2007/06/25(月) 03:21:15 ID:???
>>515
タバコ茶⇒タバ (コ) 茶⇒タバサ○○○コ茶

きっさまーっ!!なんということを!!
518マロン名無しさん:2007/06/25(月) 03:36:32 ID:???
もう投下祭りもおしまいか
では寝るとしよう
519マロン名無しさん:2007/06/25(月) 03:49:38 ID:???
知ってる限りのをまとめてみた。
どっかに統合スレとかあればいいんだが、見当たらないのでとりあえず相互リンク

ゼロの奇妙な使い魔 まとめ (ジョジョの奇妙な冒険全般)
http://www22.atwiki.jp/familiar_spirit/
ベイダー卿がゼロのルイズに召喚されたようです @ ウィキ  (STAR WARSのダース・ベイダー)
http://www33.atwiki.jp/darthvader/
ゼロの傭兵 - トップページ (フルメタル・パニック!の相良宗介)
http://www31.atwiki.jp/zeronosousuke/
もしルイズが召喚したのがシンジだったら (新世紀エヴァンゲリオンの碇シンジ)
http://anime2.2ch.net/test/read.cgi/eva/1181500567/l50
ルイズがアンデルセン神父を召還してしまった (HELLSINGキャラ全般。ただし連載作なし)
http://anime2.2ch.net/test/read.cgi/csaloon/1181140441/l50
もしルイズが召喚したのがトレーズ様だったら (ガンダムキャラ全般。ただし連載作なし)
http://anime2.2ch.net/test/read.cgi/x3/1179833984/l50
あの作品のキャラがルイズに召還されました (不特定多数だが、まともに連載中なのはスクライド(漫画版)のカズマぐらい)
http://anime2.2ch.net/test/read.cgi/csaloon/1180835165/l50
アニメSS総合スレ (※ローゼンメイデンの水銀燈が召喚された話が継続中)
http://anime2.2ch.net/test/read.cgi/anichara/1180196960/l50

以下2ch外
ボスな使い魔 (メタルギアソリッド3のネイキッド・スネーク)
http://mai-net.ath.cx/bbs/ss_t_bbs/tree.php?all=7702&bbs=etc
ゼロの大冒険 異世界の大魔道士 (ダイの大冒険のポップ)
http://www.geocities.jp/mattairanasekai/zero.html
520マロン名無しさん:2007/06/25(月) 03:55:27 ID:???
これも追加

ゼロの使い魔 -サイヤ人襲来編- (ドラゴンボールのベジータ 完結済)
http://clwarosu.blog77.fc2.com/blog-entry-223.html
521マロン名無しさん:2007/06/25(月) 04:16:06 ID:???
個人サイトに直リンとかどんだけゆとり何だ?('A`)
522マロン名無しさん:2007/06/25(月) 04:32:48 ID:???
>>521
リンク先のスレにも貼ってあったから――あとは毒吐きスレに任せよう。

さて、現実と戦ってくるか・・・神父が就業時間スッ飛ばしてくれると楽なんだが
523マロン名無しさん:2007/06/25(月) 04:40:53 ID:???
>>522
むしろ働いてる時間だけキングクリムゾン
自分は認識できないけど間違いなく働いてるという楽チンさ
524マロン名無しさん:2007/06/25(月) 06:54:28 ID:???
          __________,,,,
         .7;:::::::::::::;:::::::::::;::::::::;;;;;;;;ヽ
         !;;;;;;;;;;::::::::;;;;;;;;;;;;;:::::;;;;;;;:::;;!
      __!;;;;;;;;;;;:::::::::;;;;;!jojo!;;;;;::::;:::|
         〃 {_{⌒   ⌒ リ| l │ i|  オレが時を止めた……04:40:53の時点でな
         レ!小l●    ● 从 |、i| 
          ヽ|l⊃ 、_,、_, ⊂⊃ |ノ│
        /⌒ヽ__|ヘ   ゝ._)   j /⌒i !
      \ /:::::| l>,、 __, イァ/  /│
.        /:::::/| | ヾ:::|三/::{ヘ、__∧ |
52537:2007/06/25(月) 06:55:19 ID:???
風邪でゲロはいて、熱でくらくらしてるのに、何故かスレに張り付いてる俺がいる
526マロン名無しさん:2007/06/25(月) 06:58:52 ID:???
オイオイ。無理はいけないぜ。
気持ち悪い時画面なんか見てるともっと気持ち悪くなるぜ?
527マロン名無しさん:2007/06/25(月) 07:03:56 ID:???
>>524
ちゅる太郎かわいいよちゅる太郎
528マロン名無しさん:2007/06/25(月) 07:12:45 ID:???
>>525
イかれてるのか…?そんな状況で……
でも、嫌いじゃあないぜ
52937:2007/06/25(月) 07:19:21 ID:???
このスレは……俺に『勇気』を与えてくれる!
……と思ったけど勇気じゃ気分不良直らないTT
しばらく横になってみるわ。

ところで、試みに聞いてみたいのですが……ギーシュの兄貴って、原作で既出でしたっけ?
530マロン名無しさん:2007/06/25(月) 07:30:46 ID:???
ギーシュに兄貴いるのか?
ともかく寝なさい
531マロン名無しさん:2007/06/25(月) 07:32:35 ID:???
ギーシュは四人兄弟の末っ子だよ、兄貴が三人いる
532マロン名無しさん:2007/06/25(月) 07:35:07 ID:???
兄弟いたんだな。原作かって来るわ。
533マロン名無しさん:2007/06/25(月) 07:39:15 ID:???
このスレを見て暗殺チームの素晴らしさを知りました
534マロン名無しさん:2007/06/25(月) 07:45:21 ID:???
実際兄貴が登場したのは七巻ぐらいじゃなかったかな。ギーシュが勲章もらった辺りで出てたような・・・
535マロン名無しさん:2007/06/25(月) 07:51:50 ID:???
>>529
とりあえず、水分とって寝れ
536マロン名無しさん:2007/06/25(月) 08:07:56 ID:???
久々に投下する
537マロン名無しさん:2007/06/25(月) 08:10:12 ID:???
この時間にか!
538見えない使い魔:2007/06/25(月) 08:10:19 ID:???
人の噂も七十五日とはよく言ったもので、しばらくするとンドゥールへの好
奇の視線は徐々に数を減らしていき割りあい静かな日常が流れるようになっ
た。その中でも変わらないのは、一歩寝室を出ると始まるキュルケとルイズ
の喧嘩ぐらいなもの。ンドゥールとキュルケの親友であるタバサはそれが治
まるのを待ってから食事に行く。途中、街の武器屋から買い上げた喋る剣の
デルフリンガー(特に変わったことはなかったので場面は省略)があまりの
疎外感に悶え苦しむ声を上げるのも日常のひとつになっていた。
そんなある日のこと、先日サモン・サーヴァントを行った学院の2年生たち
は中庭で熱心に自分の使い魔たちに訓練を強いていた。おかげで一種の魔境
のようなものを形成している。その光景をルイズは憮然とした表情で眺めて
おり、彼女の後ろでンドゥールはそばのシエスタに説明を求めていた。
「品評会ですね。毎年恒例の行事です。召喚した使い魔を学院中に紹介する
んですよ」
「それには、俺も出るのか?」
「当たり前でしょ!」
ルイズがンドゥールに振り向いて怒鳴るが、またもとの表情に戻ってしまう。
「どうした?」
「どうしたもなにも、すっかり忘れてたのよ。なにをやらせればいいのか、
気の利いたスピーチとかできる?」
「やったこともない」
はあ、と、ルイズは大きくため息をついた。
539見えない使い魔:2007/06/25(月) 08:13:27 ID:???
「でも、困りましたね。今年はアンリエッタさまがごらんになられますのに」
「それよ! それが問題なのよ! どうしたらいいの!?」
桃色の艶やかな髪をルイズは乱暴にかき乱している。切羽詰った状況なのだ
ということは明らかだった。
「アンリエッタとは……」
「この国の王女さまです。陛下がお亡くなりになってからは国民の象徴的な
お方なんですよ」
「それだけじゃないけど………ともかくンドゥール、なにか特技はないの?」
「俺様の出番だな!」
「うるさい」
せっかく自己主張したところで持ち主から手厳しい扱いを受けるデルフリン
ガー。鞘に収まったままでも哀愁が漂っているが、誰も気をかけるものはい
ない。
「それでは、私も姫様のお出迎えの準備がございますので。それで、ですね、
あの、ンドゥールさま、」
「なんだ?」
「その、よろしかったら小腹が空いたときにでもお召し上がりになっていた
だければと思いまして、このようなものを」
白い布を被せた小さなバスケットをシエスタは差し出した。かぐわしい香り
がンドゥールに届く。
「……いただこう」
「ありがとうございます!」
シエスタは大きな声で礼をいい、小走りにその場を去っていった。
「相棒やるなあ」
「あんたいつからあのメイドとそんな関係になったのよ」
デルフリンガーとルイズが声をかける。片方はからかうような調子、もう片
方は若干声音に棘があった。どちらがどちらかは言うまでもない。
ンドゥールは二つの声を無視して受け取ったそれを丁重に懐に収めた。
540見えない使い魔:2007/06/25(月) 08:15:47 ID:???
「それで、いい案は浮かんだのか?」
「なんにも。大体、あんたにできることがなんなのかよくわかっていないん
だもん」
じっと非難を込めた目で見上げた。暗に異常聴覚だけが特技ではないだろと
尋ねている。が、ンドゥールはそれを無視する。
「俺にできることは戦うことだ」
「誰と戦うってのよ。親衛隊とでもやるっていうの?」
「それでもかまわん」
ルイズはンドゥールをにらみつける。
「あのね、ギーシュに勝ったぐらいで調子に乗ってるんじゃないわよ! 
親衛隊なんか、一人でギーシュの10人分はあるわよ! 無謀もいいと
ころだわ!」
大声だったおかげでそれはギーシュに届き、彼は打ちひしがれてモグラに慰
められることになった。
「しかし、ギーシュ10人なら楽だ」
追撃が入る。
「……それは、そうかもしれないけどだめよ! 大体いまのは例えなんだし、
実際は10人どころか100人かもしれないのよ!」
再追撃。
「まあ、例えはどうでもいい」
ようやく攻撃がやんだ。
541マロン名無しさん:2007/06/25(月) 08:17:01 ID:???
ギーシュwwww
542見えない使い魔:2007/06/25(月) 08:18:53 ID:???
「ともかく俺にできることは戦うことだけだということだ」
「あんたねえ、蛮族じゃないんだから」
「もともと似たようなものだったよ」
ンドゥールは軽々と口にした。しかし、少なからずルイズには衝撃的な内容
だった。
「……なんで?」
「国の事情というのもあるが、やはりこの目が大きい。仕事も何もなければ
そういうことをするしか生きる方法はない。躊躇いはなかったさ」
「捕まったりとかしたら、どうなってたの?」
「死刑だ」
考えることもなく即答した。
ルイズがンドゥールを見ると、微笑を浮かべていた。諦観を含んだものでは
なく、そこには『満足』があった。なぜ、そんな過酷な人生を送っていなが
らそんな笑みを浮かべられるのか、ルイズは疑問を持つとともにうらやまし
くなった。
543見えない使い魔:2007/06/25(月) 08:21:27 ID:???
結局、ンドゥールがなにをやるのかはまったく決まらぬままその日が来てし
まった。
学院の全生徒、および教師によってのアンリエッタ王女の出迎えは昼に終わ
ったものの、歓迎の宴が長く続いたので生徒たちが部屋に戻るころには夜の
帳が下りてしまっていた。
ルイズは愛用の寝巻きを着てベッドに腰をかけ、ンドゥールはデルフリンガー
をぶん、ぶん、と振るっている。ただ振り回しているだけで、技巧も何もない。
「ほんとにからっきしなんだ」
「ああ。第一、俺はこいつを武器に使うために選んだのではない」
「おいおい、そりゃひでえよ相棒。剣は使ってナンボだぜ?」
「お前が他より勝っていることは喋ることじゃないのか?」
「心がいてえぜ! て、待てよ。確かに喋れるけどよ、ただ無為なことばか
りじゃねえぜ。お前さんのいまの状態、それがなんなのかを教えられるぜ」
「いまの状態?」
ルイズが聞くと、ンドゥールはデルフリンガーを壁に投げつけた。
「余計なことを口にするな」
「わ、悪かったって、そんな怒るなよ相棒」
鞘に収まったまま謝るがもう遅い。つかつかとルイズがンドゥールに歩み、
その無骨な顔を見上げた。
544見えない使い魔:2007/06/25(月) 08:27:23 ID:???
「いまの状態ってなんのことよ。答えなさい」
「……悪いことではない。それでいいだろう」
「よくないわよ! いいこと、使い魔の状態は逐一主人は知っておかないと
ならないの! いいから教えなさい!」
ンドゥールはしばしの間黙っていたが、ゆっくりと口を開きかけた。が、何
を思ったのか突如ルイズを抱き上げてベッドへと連れて行った。そして横た
わらせると、何も言わずに大きい手で彼女の口をふさいだ。
そこでようやくルイズは自分がどえらい状況になっていることに気づいた。
例の行為、それが連想される。
脳が爆発しそうなほど彼女は混乱し、めいっぱい暴れようとした。だが、
ンドゥールの力は強く、跳ね除けるどころか微動だにできなかった。
(ああ、お母様。申し訳ありません)
ルイズがそう諦めかけて祈りだしたとき、不意にンドゥールは手をどけた。
涙目だった彼女は三度瞬きをして、そばに立っている使い魔に食いかかった。
「あんたいきなりなにすんのよ! この犬ッコロ!」
「説明せずにいきなりあんなことをしたのはすまなかった。だが、少しばか
し気になることがあったのだ」
「へえ、言ってみなさい。なによそれは」
「何者かがこの宿舎に入ってきた」
ルイズはンドゥールの顔を見た。短い付き合いだが無意味なうそをつくよう
な男ではないと改めて確認した。
545マロン名無しさん:2007/06/25(月) 08:30:27 ID:???
支援
546マロン名無しさん:2007/06/25(月) 08:31:06 ID:???
紫煙するッ!
547見えない使い魔:2007/06/25(月) 08:32:27 ID:???
「念のために聞くけど、ギーシュの逢引じゃないでしょうね」
「それなら足音ですぐにわかる。入ってきたのはこの宿舎で寝泊りしている
誰のものでもなかった。が、心配することはなくなった。なぜ彼女が、今現
在ここへ向かっているのかは不明……」
コンコン、と、ンドゥールの話をさえぎるようにドアがノックされた。ルイ
ズは緊張ですぐさま顔を張り詰めさせたが、その使い魔はというとなんの警
戒心もなしに扉を開けた。するとフードを被った女性が一人、飛び込んでき
た。
「あ、あなただれ?」
そう尋ねると、その人物は顔を露にした。ふんわりとした黒髪にやわらかい
表情、ほんの数時間前までルイズは彼女を見ていた。
「ひ、姫殿下!」
フードの下から現れたのは、アンリエッタ王女だった。彼女はぎゅっとルイ
ズに抱きついた。
「ああルイズ、ルイズ、懐かしいルイズ」
「いけません姫殿下! このような下賤なところへ来ては!」
「そんなことを言わないで。お友達じゃないの」
「積もる話があるようなら出るが」
ンドゥールがデルフリンガーをもって尋ねる。そこでようやく王女も彼の存在に
気づいた。
「……ルイズ、そういえば彼はどなたなの? 昼もあなたのそばに連れ立って
いましたけど、恋人?」
「こい………違います! こいつはそんなんじゃなくて、ただの、ただの使
い魔です!」
「使い魔……でも、彼は人間では。なにかが擬態しているのですか?」
「俺は人間。ンドゥールと――」
しゃべる途中でルイズの攻撃が入った。
548マロン名無しさん:2007/06/25(月) 08:35:28 ID:???
支援すると思ったときはスデに支援しているんだッ!
549見えない使い魔:2007/06/25(月) 08:35:29 ID:???
「何をする」
「言葉遣いを弁えなさい! 言ったでしょう、姫殿下なのよ!」
「いいのルイズ。堅苦しいのは抜きで。それにしても、本当に人間なのです
か?」
「いえ、その、こいつはちょっと変わったやつでして、」
「盲目なのだよ」
まぶたを上げて、光の映らない瞳でアンリエッタを見つめた。彼女もやはり
驚いたが、怖がることはなく哀れむこともなかった。そこはさすがに王女で
あった。
「それで、そもそも王女はなぜここにやってきたのだ?」
「いえ、単に懐かしいお友達の顔を見たくなりまして。あとはルイズが明日
なにをするのかが気になるぐらいですわ」
「………」
ルイズはものの見事に固まった。
まさかこの時点でまったくもってきまっちゃいませんなどと口が裂けてもいえ
ないからだ。そんな恥知らずなこと、敬愛する人物に誰が言えようか。
「何も決まってない」
「んがー! 何で言うのよ! このバカバカバカー!」
「黙ってても仕方なかろう。でだ、王女よ。ついでだ。その件で頼みがある
んだが、」
「あんた、まさか……」
ルイズは黙らせようとした。しかしンドゥールはそれを頼んでしまった。そ
してアンリエッタは、快く応じてしまった。
もはや後戻りはできるはずもなかった。
550マロン名無しさん:2007/06/25(月) 08:38:00 ID:???
紫煙
551見えない使い魔:2007/06/25(月) 08:41:17 ID:???
投下は終了。支援ありがとです。
神父のおかげでスレに追いつけませんでしたよ。すごいよここ。
続きは、夜か明日にでも。
552マロン名無しさん:2007/06/25(月) 08:43:22 ID:???
月曜朝にこの爆撃はきついw
そしてGJ!
553マロン名無しさん:2007/06/25(月) 08:44:00 ID:???
乙&GJ!
なにを頼んだのか楽しみだぜw
554マロン名無しさん:2007/06/25(月) 08:44:42 ID:???
GJッ!
まったくオタクはシブいね。こんな朝から投下とはよォ〜。
いい味でてるぜ。
555マロン名無しさん:2007/06/25(月) 09:23:39 ID:???
ンドゥールが踊って
ワルドが「んごー」となっている図が頭に浮かんだw
556マロン名無しさん:2007/06/25(月) 10:57:46 ID:???
henntaihamadaka!!!!!!!!!!!
557マロン名無しさん:2007/06/25(月) 11:20:51 ID:???
流石月曜日だな
558マロン名無しさん:2007/06/25(月) 12:27:18 ID:???
か避難所に投下された分をこっちに貼ってくれませんか?頼みます
559マロン名無しさん:2007/06/25(月) 12:32:57 ID:???
俺がやろう。
560マロン名無しさん:2007/06/25(月) 12:36:27 ID:???
ん?どれを代理すればいいんだ? 対サル用で代理投下されてないSSはないように見えるが。
561マロン名無しさん:2007/06/25(月) 12:37:31 ID:???
本スレに書き込めない方を言っているのか?
562マロン名無しさん:2007/06/25(月) 12:45:27 ID:???
代理請け負っておいて悪いが、対サル用じゃないなら代理しないぞ?
わざわざ荒れる要素を本スレに持ってくる気はないからな。

37のSSは好きだが、オリジナルなスタンドは主旨に合わない気がする。
37もそれを判っているから避難所に投下してるわけだし。
563マロン名無しさん:2007/06/25(月) 12:48:11 ID:???
ひょっとして、避難所が覗けないのでは?
564マロン名無しさん:2007/06/25(月) 13:10:24 ID:???
ならまとめサイトがあるじゃん
565マロン名無しさん
うぐぇあ
避難所見れるようになりました
ご迷惑おかけしました