第三部 空条承太郎 法皇花京院 一巡花京院+平賀才人 メロン花京院 ジョセフ アブドゥル ポルナレフ イギー DIO様 ンドゥール ペットショップ ヴァニラ・アイス ホル・ホース ダービー兄 ミドラー デーボ 第四部 東方仗助 仗助+トニオさん 広瀬康一 アンリエッタの康一 デッドマン吉良 猫草 キラー・クイーン 第五部 ブチャラティ ポルナレフ+ココ・ジャンボ(亀ナレフ) アバ茶 ナラ・アバ・ブチャ組 ディアボロとドッピオ プロシュートの兄貴 リゾット ローリングストーン ギアッチョ メローネ 俺TUEEEディアボロ ペッシ ホルマジオ
第六部 引力徐倫 星を見た徐倫 F・F アナスイ 承太郎DISC ウェザー エルメェス プッチ神父 SBR+その他 リンゴォ マウンテン・ティム 橋沢育郎 ジャイロ+才人
, -― ――-、
/に (ニ==\
//') に二) (ヽ 新スレを立てやがったなッ!
〃____,r^)__,r、(ニユ| よく立ててくれたよなぁぁぁぁぁぁ
i! ● / /● ヾヽヽ,!
>>1 鬱!……
ヽニ⊃,// ⊂⊃}:}ソi …じゃなくて
>>1 モツ!
/⌒ヽ__ ヘ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄~/⌒ヽ
\ /::::: >,、 __, イァ/ /
. \ |三/ []「/__ /
`ヽ「ミヾr‐ 、[]「ヾ三/
, -― ――-、
/に u (ニ==\ …は違う…
//') u に二) (ヽ うぐぐ………
〃____,r^)__,r、(ニユ|
>>1 己…じゃない……
i! ● / /● uヾヽヽ,!
>>1 没でもなくて……
ヽニ⊃,// ⊂⊃}:}ソi
ヘ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄~`=ーノ
/⌒l,、 __, イー-<
.
シルバー・チャリ乙!
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/に (ニ==\
//') に二) (ヽ 新スレを立てやがったなッ!
〃____,r^)__,r、(ニユ| よく立ててくれたよなぁぁぁぁぁぁ
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/に u (ニ==\ …は違う…
//') u に二) (ヽ うぐぐ………
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>>1 己…じゃない……
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>>1 没でもなくて……
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ヘ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄~`=ーノ
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セッコかわいいよセッコ
>>6 乙してんじゃあねーかッ!どういう事だッ!どういう事だよクソッ!
| / | / / / r 、 r┐ _ / \_ .<ヽヽ二>'  ̄ ̄ ` ー、 r'´ ,. - ―― - 、__} _ _ } } r‐┐ / ヽ \ |/ \ く/ L{´ 从 | !,. | | | /| /ハ. ! | ! ヽ | | | >、i ヽ |≦、/ /! |/>‐く レリ‐< | 〉 | | |{ ヒ}` |/ヒ} 」レ| | .| { ヒ} ヒ} } |/| | | ハxx - 、 xx{ !ハ とxx xx | | 乙ッ!! ./ ハ | /⌒V / | | ∧ ,ィ'⌒¬ 人! | / | .|\{ /イ ! ヽ ハ.{_ _ _ソく /り / |r―>く_/::| | \\ |┴ -{. r∨ ̄} / .|:\{f女V:::ハ ! ! |>ヾ. /ぅ、`┴rー-ヘ / /:::::::\_/::/ヽ ∨ノ. |/ニヽ{ レハ }---く /::::::::::::><_/::\ ∨ !| ,ニ ]:::::::∧ }__] /:::::::::::::::::::::∧:::::::::::::::} ∨ | `く___/ /ニヽ/ |:::::::::::::::::::/|! !|\:::::::/ | | \ノ|――‐{ ニ、 | |::::::::::::::/ |! !| ヽ/ ∧| / |`ーく
そして時は動き出す
スピードワゴン召喚失敗…(ノДT)ウワアァァン
前スレも埋め終わったねぇ
ちょwwwwパーポーヘイズは危険杉wwwwwwwwww
パープルヘイズで対ギーシュ スタンドを使わず敗北 ウイルスでギーシュ完全死亡 なんという不自由な二択…
暗殺者チームの次はブチャラティチーム全員集合だ!と思って書いたが・・・ 何でナランチャを思い出せなかったんだ俺。 フーゴだと最初の食堂のシーンでルイズのほっぺにフォーク突き刺しそう・・・
>14 まだ『百科辞典で殴打』が残ってるぜ?
>>14 何、スタンドを使わなくたってギーシュくらいなら勝てるさ
ホント使いにくいなフーゴw スタンドによる手加減ができないからなあ。
>>17 まあ最初から武器用意して挑めばガンダールヴパワーで勝てるからな。
20 :
マロン名無しさん :2007/06/23(土) 11:44:25 ID:kDCntcw6
パープルヘイズって夜つかえば無敵じゃね
>>11 逆に考えるんだ
「自分で召喚(投下)しよう」
と考えるんだ
確かに無敵だが、無限に拡大しちゃうから敵も味方も皆殺しだと思われる フーゴのウィルスは自分には効かないんだよな? さもないとかなり間抜けなことがおきるんだが…
>>22 イルーゾォに「スタンドの手」で普通に殴りかかろうとしたあたり、
自分にはきっと無効なんじゃないか?
仲間は死ぬだろうけど。
24 :
マロン名無しさん :2007/06/23(土) 11:51:01 ID:u1KuTXO0
>>20 無限拡大の空気感染か
グリーンデイを超える大惨事の悪寒
ウイルスが効かないのはスタンドだけらしいぞ 本体も死ぬ
グリーンディとかパープルへイズとか 手加減って何すかwwww的なのは究極に使いにくいだろうな。
カプセルが割れないようにキック主体なら何とか>紫煙
案外フーゴって自己破壊願望があるのかも試練w
ブチ切れて後先考えずに獰猛さをバラ撒くところが、カプセルって形で発現したんだろうな
そういや波紋の呼吸で消えるのかね? 太陽光で死滅するんだよな?
アバが「フーゴとヘイズを引き離したのが敵の幸運だな」みたいなこと言ったが フーゴ自身も幸運だったというオチか! 冗談はともかく顎読んだらウイルスはスタンドにも感染するらしい件について
波紋を叩き込むには殴りつけねえといけネエ そーなるととーぜんウイルスに感染することになる ちなみにウイルスはフーゴ本人にも効くっぽいぞ
そりゃ荒木も困るわ
小説でどう扱ってるのかすげく気になってきたw
>>35 小説ではフーゴには効かないって設定だったな。
さらに恐ろしいのが、成長性Bだということ。下手すりゃウイルスが太陽を克服する可能性もある。
>>37 確かその可能性があるっていうの公式設定じゃなかったか?
ジャンプの特集かなんかで読んだような気がする。
39 :
ゼロの兄貴 :2007/06/23(土) 12:36:25 ID:???
さすがに太陽を克服したら一人バイオハザード発生するからなぁ… いいとこジョルノが作った免疫を克服する程度だと思う
パープルヘイズにエイジャの赤石をつけた石仮面かぶせればよくね?
>>38 文庫32巻には
「なおウイルスは日光で殺菌されるが、ウイルスはまた成長もするのだ」
って太陽克服を示唆する文が書いてある。
せめてカプセル割る数で調整できればいいんだが、一個分のウィルスで 人間一人分解するには十分だからなぁ。
フーゴ自身は能力解除で何とかなるんじゃないか?
太陽を克服されたらギアッチョと組んで 細菌を冷凍してもらうくらいしか止める手立てがないな
「究極のウイルスとは… あらゆる生物の…全ての能力を滅ぼし全ての死を兼ねる… そしてあの! 美しい! なんという輝き! 今まで見た何よりもすばらしい…… あの太陽をついに…ついに……克服したぞ!」 「や…やつは無敵になった! 弱点はもうヤツにはない! おそらく波紋もヤツにはきかないッ! 殺人ウイルス! 不滅! 誰も殺菌できない!」 『究極のウイルスパープルヘイズの誕生だッーっ』 しかし、殺菌不能という事はウイルスは無限に広がり続ける事を意味する。 つまり本体であるフーゴが取る行動は……! 「逃げるんだよォォォーーーーーッ」
クリームでウイルスを暗黒空間に放逐するといい手もあるが、 拡散したウイルスを全部飲み込むのは不可能に近い。 そこでウェザー・リポートで空気ごとウイルスを一箇所に集めてガオンだ。 これでまたひとつウイルスの抹消方法が増えたぞ!
マジシャンズ・レッドで焼き払うという手も有効そうだが、炎に巻き上げられて上空に拡散したらヤバいな。
なんというウィルス議論 これは間違いなくフーゴ召喚のための布石
クレイジーダイアモンドでカプセルの状態に戻せば… ってそしたら丈助が死ぬか
割れたカプセルは元通りになっても、拡散したウイルスは戻らないと思う。
スタンドだろうが何だろうが触れたり吸い込んだりしたら感染するんだもんなあ…強すぎる
ウィルスよりもフーゴはアルビオン編で結婚式を期に ルイズとさよならして完になりそうだから困る 五部的に考えて
そういやパール・ジャムならウイルスに感染しても治せるのかな?
範囲がある程度狭いうちならマン・イン・ザ・ミラーで隔離する手もある。 この場合鏡の中の世界は超危険地帯だな。
>>53 感染した人の手相を確認→トニオさんも感染→客と自分が死ぬ前に料理完成
が実現可能ならなんとかなるかもしれないが、多分いかにトニオさんでも料理中に死んでしまう
次スレが必要ってのはよーくわかる。 無いとSSの続きが読めねぇからなぁ。 だがよぉ、安心して眠れたと思ったらどぉして前スレが埋まってやがるんだ! クソ!クソ!クソ!納得いかねぇ! ジョセフはハルキゲニアの食文化を騎馬民族が襲来していないのに変えてるし、兄貴は投下されてるし! クソ!GJだ!!!
投下が無いからとはいえ
>>22 からの流れにフーゴばりにブチ切れそうになった俺ガイル
ゼロ魔ベースなのになんでジョジョスレと化してるんだk(ry
>>57 ゼロ魔ベースでジョジョ要素のみ使用して改+99だッ!
ま、別に前スレ1000に必ず従う必要もなし フーゴは無理ってことでいいんじゃないっすかね
究極カーズですら召喚されてるのにフーゴと来たら(ry
チョコ先生のほうがましだな。
30分に…投下…させていただく…!
チョコだと確実にギーシュ死ぬよな
まさしくこういうときの為の避難所雑談スレがあるじゃあないか…
チープトリックだってやれなくはないだろ。 普段は悪態つきまくりだけど、いざという時は主のために命かけて戦うチープトリックとか。 動物をはじめとした生き物呼び集めて攻撃させることだってできるしな。
>>64 いやチョコ先生が自分の体バラバラ戦法を使えば生き残る可能性はある。
>>66 チープ・トリックがどんなスタンドか分かってないだろ
>>68 露伴を邪魔したのはそうするよう命じられたからじゃないか
乙さんには背中晒したら死ぬと教える親切っぷりを見せてたぞ
>>69 教えてないぞ。ただ乙さんは本能的に悟っていただけで。
ていうかなんで乙にさん付けなんだよw
もし取り付くならルイズよりギーシュの方が面白い(ry
ずっと仰向けで寝てたらスカートの中を見通す目的があるとしか思われないだろうなw
74 :
マロン名無しさん :2007/06/23(土) 13:25:19 ID:L96cD2Me
はっ、そうだ、ギーシュの場合は、 ワルキューレをずっと背中に張り付かせておけば大丈夫じゃないか?
ルイズの爆発でワルキューレ吹っ飛ぶ→「私は終わったんだよォ(ry」
「えぁ…………あいう」 意表を突かれたロングビルは、間の抜けた声しか出せなかった。 「どこに行くのかな? かな?」 再度、問い掛けるルイズは、ロングビルの目をのぞき込んだ。 鳶色の大きな大きな瞳が、ロングビルを射抜いた。 まるで、今日の夕食は何?と聞くかのような、軽い調子だが、 肩から伝わる力が、有無を言わせぬ迫力を醸し出している。 "メコッ"と、ルイズの片手が肩にめり込んで、ロングビルは激痛に喘いだ。 とてもじゃないが、身長153サントの、 小柄な少女が持つ握力とは思えない。 「そそそそその、て、て、て、偵察に、行こうと、思いましたの!ええ!」 「でも、1人だと危ないですわ、ミス・ロングビル。 フーケが潜んでいるかもしれませんもの。 今は、バラバラになることは避けるべきですわ」 ロングビルの必死の言い訳を切って捨てると、ルイズはロングビルをグイグイと廃屋の方へと引っ張っていった。 あまりに強いその力に、ロングビルはなす術がなく、されるがままであった。 廃屋から出てきた3人が、ルイズの姿を捉えた。 「あら、ルイズ。 どこ行ってたの? ミス・ロングビルも」
>>62 よ〜しよしよし!
>>65 あそこはちょっと書きにくいがな
しかし皆フーゴ好きだな
「いえ、私は、あの………」 「2人で周囲を偵察してたの。 フーケが潜んでいるかもしれないから。 そうよね、ミス・ロングビル?」 キュルケの問いに、ロングビルが答えようとしたが、それをルイズが遮った。 先程のやりとりとは全く食い違うルイズの言葉に、ロングビルは疑問を感じたが、 ロングビルに向けられるルイズの笑顔が、反論を許さなかった。 ロングビルは壊れた人形のように、カクカクと頷いた。 キュルケは、そんなロングビルの様子を訝しがったが、 やがて『破壊の杖』に注意を移した。 「それにしても、やっぱり変なカタチしてるわよね、これ。 本当に魔法の杖なのかしら」 キュルケは思ったことをそのまま口にしていた。 ルイズも同じ感想なのか、タバサが抱えている『破壊の杖』を、 胡散臭そうに眺めた。 ロングビルは、何だか落ち着かないのか、あちこちに視線を移し、そわそわしている。 「…それをかしてくれないか」 輪の外で、同じく『破壊の杖』を眺めていたDIOが、不意にタバサに話しかけた。 その場にいた全員が、DIOを見る。 タバサは暫く考えた後、トコトコとDIOに歩み寄り、『破壊の杖』を手渡した。
『破壊の杖』を手にした途端、DIOの手の甲のルーンが、ぼぅっと光を放った。 「どうしたの? それが何か知ってるの、DIO?」 DIOは、その金属で出来た物体を、しげしげと観察した後、ルイズの方を向いた。 「ふむ……。 『マスター』、やはりこれは魔法の杖などではないぞ」 DIOの言葉に、ロングビルが、反応した。 「どういうこと?」 ルイズの再度の質問に答えることなく、DIOは『破壊の杖』を両手で持つと、流れるような動作で安全ピンを抜き、リアカバーを引き出し、インナーチューブをスライドさせ、チューブの照尺を立てた。 そして、フロントサイトをルイズに合わせる。 「これは、私の元いた世界で人間が使っていた武器だ。 『M72ロケットランチャー』という。 この安全装置を解き、トリガーを押すと、広範囲に渡る爆発を起こす弾を発射する。 ……どうしてこんなものがここにあるのやら」 DIOの懇切丁寧な使用方法の説明に、 ロングビルがそれとわからぬような笑みを浮かべた。 訥々と語るDIOに、耳を傾けていた4人だったが、 爆発という単語を聞いて、ルイズがあわてた。
ルイズにお持ち帰りYYYY!!!されるのかとオモた
「ちょ、ちょっと! どうしてそんな危ない物、私に向けるのよ!?」 「さぁ………どうしてだと思う?」 心なしかさっきよりも距離を取り始めているDIO。 4人の頬に、冷や汗がタラリと伝った。 ―――あれれ? まさか、こいつ、この場で私達吹っ飛ばすつもりなのかな? 奇しくも、4人の考えがシンクロした。 「………冗談だ」 一言そういうと、DIOはロケットランチャーを元の状態に戻した。 4人は心底ほっとした。 安心したら、怒りが沸き起こってくる。 「この、バカ! ぜ、全然、笑えないのよ!!」 ルイズが叫んだが、その声はひきつりまくっていた。 DIOの言葉は、冗談なのかどうか、判断しかねるのだ。 「で、でも、これで破壊の杖は取り戻せたわ。 後は、肝心のフーケだけね!」 さっきまでの狼狽を取り繕うように、キュルケが言った。 その通りだとばかりに、ルイズは頷いた。 フーケがこのままむざむざと、自分達を取り逃がす分けがない。 タバサも同じ意見なのか、油断無く杖を構えて、 周囲を窺っている。
全員、DIO様の射程だな 死んだな………
「それでは皆さん。 二手に別れて、周囲を偵察するというのはどうでしょうか? フーケが姿を現さないのも気になりますが、 いずれにしても、私達は行動を起こさなければなりません」 ロングビルの提案に、4人は賛同した。 確かに、いつまでもフーケの出方を待つわけにはいかない。 盗賊相手に、後手に回るのは良策とはいえない。 宝物庫を破った時のように、盗賊が動くのは、 自分の成功をよっぽど確信した時だけなのだ。 話し合った結果、DIOを廃屋に待機させ、破壊の杖の監視に当て、 キュルケとタバサが北側を、 ルイズとロングビルが南側を、 それぞれ見回りすることになった。 5人はそれぞれの武運を祈りあってから、別れた。 ――――――――― ロングビルは、ルイズよりもやや後方に位置する形で、 森を進んでいた。 すでに本道から外れているので、草木がありのままに茂っていて、 酷く足場が悪い。 草をかき分けながら、ロングビルは、自分の目的がほぼ成就されたことに喜んでいた。 あのルイズの使い魔のおかげで、破壊の杖の使用方法が明らかとなったのだ。 もはや、ロングビルの振りをする必要は、無くなったといえる。 あとは、邪魔者を消すだけだ。
かな?かな?
ロングビル逃げてー
井の中の蛙が大蛇を前に喜んでいるような光景だ
その点ロングビルにとって、ルイズとチームを組むことになったことは、 好都合だった。 ロングビルは、ルイズの背中に鋭い殺気をぶつけた。 ルイズは危険だ。 ロングビルは先程のルイズの目を思い出す。 ルイズの鳶色の大きな目は、まるで全てを見透かしたであり、恐怖を煽った。 場数を踏んでいるロングビルですら、しりごみした。 ルイズは最優先で暗殺する必要がある。 今が絶好のチャンスだ。 ロングビルは懐から杖を取り出し……… 「最初に怪しいと思ったのは、あなたが学院に帰ってきた時」 突然背を向けたまま語り始めたルイズに、ロングビルの手が、 ピタリと止まった。 「あのタイミングで、ノコノコと現れるなんて、嫌でも疑わざるを得ないわ」 「…………………」 ルイズの口調は、やはり軽々しい。 しかし、背中から発せられる威圧感は、瀑布のような勢いだ。 ルイズは歩みを止めた。 それに続いてロングビルも、立ち止まった。 「でね、その疑いは、さっきあなたが姿を消そうとした時に、 完全な確信に変わったわ」 ロングビルの手は、懐の杖を掴んだままだ。
うなんばしゃあ
「そもそも、ここまで来るのまでに、馬車で半日かかったわ。 馬を飛ばして、4時間ってとこかしら? 早朝に調査を始めたっていうのに、随分帰ってくるのが早かったわね、 『土くれ』のフーケ? どれだけ誤魔化しても……犬畜生の臭いは消せないわ。 プンプン臭うのよ、あなた」 ルイズが詠うようにロングビルを弾劾した。 ロングビルの動悸が早くなる。 背を向けたままのルイズの表情は、ようとして伺えない。 ルイズに気圧されまいと、ロングビルは自分に喝を入れた。 「な、何のことだか……………」 「言い訳無用」 "ドドドドドドドド…!" ルイズの口調が、完全に変わった。 それと同時に、ルイズの威圧感が、質量を持つと錯覚するまでに増大した。 「…………いかにも、私が『土くれ』のフーケよ」 観念したように、ロングビルはメガネを外して、その正体を現した。 目がつり上がり、猛禽類のような目つきに変わる。 「……どうして、こんな回りくどい手を取ったの?」 ロングビルの告白を意に介すことなく、ルイズは質問を続けた。 「私ね、この『破壊の杖』を奪ったのはいいけれど、使い方がわからなかったのよ」
90 :
ガノ :2007/06/23(土) 13:47:52 ID:???
支援
フーケを殺せ!
それだけで全てを理解できたのか、ルイズの体が、一瞬強張った。 それをみて、ロングビル……いや、フーケは妖艶な笑みを浮かべた。 「あの杖、振っても、魔法をかけても、うんともすんともいわないんだもの。 困ってたわ。 持っていても、使い方が分からないんじゃ、宝の持ち腐れ。 でしょう?」 ルイズがフンッと鼻で笑った。 「だからわざわざケガをおしてまで学院まで戻ってきたってわけ? とんだ盗賊根性ね。 呆れて声もでないわ」 「おだまり。魔法1つ扱えない娘っ子が。 悪いけど、貴女にはここで消えてもらうわ。 邪魔なんだもの。 …………でも、解せないわ。 そこまで嗅ぎ付けておきながら、どうして私と2人っきりになったの? そこだけが、どうしても分からないの。 よければ教えて下さる?」 フーケの問いに、ルイズは腕を組んだ。 「だって、2人っきりの方が、あなたを消しやすいんだもの」 仁王立ちのルイズが、高慢不遜に、当たり前のように言い放った。 フーケは一瞬キョトンとしたが、次第にその口元を笑みで歪めた。
「……あら、お互い考えていたことは一緒だったってワケ?」 「………そういうことになるわね」 滅多に無い偶然に、2人は、クスクスと笑い出した。
94 :
ガノ :2007/06/23(土) 13:53:25 ID:???
|;;\;;;;;\__ |;;;;;;;\;;;;;;;;\ |;;;;;;;;;;ヽ;;;;;;;::ヽ |;;;;;「ヽ;;;∧;A;Wヽ このフーケはローリング・ストーンによって監視されています |;;;「ヽ」 <又|| |「\」 <し|| |;\」 | |;;; / |;;;; ___/| |;;; イ・/ |;| |;;; |~~~~/;;し |;;;; | |~~ |;;;;; | / |;; // |;,----/ |; ;  ̄/ |; / _ーーーー__ |_/ /::::::::::::::::::::::::ヽ | ///| |:::://:/ /:: ヽ | ) /;;//:::|×/;;/ /::::: ヽ ||、 |;;////:\;;/ /:::::::: |; し/ ヽ |;|___二二二二」:::::::::::::::|;;; / /ヽ ヽ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:::/;;;;;; し / ヽ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/;;;;;;;;; |/ヽ ヽ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/;;;;;;;;; (_/| ~~~~~~~~~~~;;;;;;;;;; (_/ |
まっ黒www
――――次の瞬間、ルイズが弾かれたようにフーケの方を振り向いた。 その手には、杖がしっかりと握られている。 それを受けてフーケも、電光石火で杖を懐から取り出し、ルイズに向けた。 ピタリ、とその場が硬直した。 ルイズとフーケは、お互いに杖を向けあいながら、二手に別れてから初めて視線を交わらせた。 フーケの猛禽類のような目と、ルイズの狂気に染まった目が、お互いを射抜く。 龍虎相まみえる、というやつだ。 2人とも、殺意を隠そうともしない。 一触即発の2人だったが、しかし、この戦いは、既に勝敗決していた。 ルイズがニタリと笑った。 「チェックメイトよ、『土くれ』。 私を殺すには、少なくとも『ライン』以上の魔法を唱える必要があるわ。 でも、私はコモン・マジックだけでも、貴女を吹き飛ばすことができる。 どっちが素早いかなんて、オーク鬼だって分かるわ。 貴女は、魔法1つうまく扱えない少女に殺されるのよ」 ルイズの勝利宣言を、フーケが嘲笑した。 おかしくてたまらないという笑いだった。
DIO様がさりげなくハミパ念写してそうで怖いな・・・・・・
ハ、 ∧ ハ /\ /\ /\ ,{! ヾ } / !i ヽ ___/\/ \/ \/ \/ |_ . |ソハ !} jレi \ } !/¨ 〃 '{ / ト{´{ .ハ} r'"´} !{ \ フーケの命がけの行動ッ! FY'弍{ }' 斥ァ`}ハ / ヾ{:i /ノ〉` !rソ  ̄|/\/\ /\ /\ . ヽ /'f=ヘ ハト、 _/\/ \/ \/ ,ノ´f\='/ノ!ヽ\._ \ /ノ !|`ヽ三イ ヽノノ `'ー-、._ / ぼくは / r'/ | /::|,二ニ‐'´イ -‐''" /´{ \ 敬意を表するッ! { V ヽ.V/,. -‐''"´ i / |/ ヽ { r‐、___ i / ∩  ̄| /\/\ /\ /\ } .ゝ二=、ヒ_ソ‐-、 i__,. '| r‐、 U \/ . | 〉 ,. -',二、ヽ. `ニ二i___ |:| l| | |'}:} ,/|毒|\丶 i ,::'| 'ー' { |ノノ |,ノ:::::|ト、 \ヽ ! i }`i´ r| |_>'ィ毒::::ノ 丶 ハ し-' | ! | | ┌≦:::::::::::::/ lハ | ) U /ィf冬::::::イ |::.. j: }lハ. |∩ '゙}
「あは、は、あははははははははは はははははは………!!! あなた、何か大切な事を忘れてるわよ。 私は『トライアングルクラス』よ? 戦闘経験をつんだトライアングルクラスともなれば、 詠唱をしながら、お喋りをすることだってできるのよ。 チェックメイトにはまっているのはあなたの方だって、気づかなかったの? 私の詠唱は、さっき森を歩いていた時に、もう終わっているのよ…!!!」 フーケの嘲りに、ルイズの顔が焦燥で歪んだ。 動揺を隠せないのか、杖を持つルイズの手は、若干震えている。 ――――場の硬直は、しびれをきらしたルイズの言葉で、 解かれることになった。 「『レビテーショ……」 「遅い!ゴーレムよ!!!」 やぶれかぶれで詠唱をするルイズだったが、やはりフーケの方が早かった。 フーケが素早く杖を振った。 杖を振りかぶるルイズの 横の地面が盛り上がり、ゴーレムの右腕が現れた。 フーケお得意の『錬金』だった。 ルイズはそれに気づき、視線をゴーレムに向けたが、そこまでだった。 ゴーレムの豪腕が、唸りをあげてルイズに襲いかかった。 フーケは容赦なく、インパクトの瞬間、ゴーレムの拳を鉄にかえた。
ピンチwww
ゴーレムの拳が、ルイズの側頭部を無慈悲に直撃した。 「うぐっ!!」 ルイズの断末魔は、それだけだった。 "バグシャア!" と、ルイズの頭蓋骨がコナゴナに砕け散る音が響いた。 レントゲンをとったら、 コナゴナに砕けた頭蓋骨の破片が、脳をグチャグチャにしているのがわかっただろう。 そのままゴーレムの右腕が振り抜かれ、ルイズは十数メイルも吹き飛ばされ、 地面に水平に飛び、近くの大木に叩きつけられた。 ルイズは力なく、血の海に沈んだ。 頭が完全に粉砕され、脳漿が辺りに飛び散っている。 目はあらぬ方向を向いていた。 完全に即死だった。 フーケはルイズの近くまで歩み寄ると、 その死に様を確認した。 「フィナーレは…案外あっけないものだったわね。 正直、今あなたを殺せてほっとしているわ。 安心なさい。 これから直ぐに、あなたのお仲間も後を追うわ」 フーケはペッと、唾を吐いた。 彼女なりの、皮肉のこもった敬意だった。 フーケは踵を返して、元来た道を戻り始めた。 フーケの背後で、ルイズの手が、ピクリと痙攣した……ように見えた。 ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール―――死亡? to be continued……
超邪悪対悪党って感じだな!
以上、『投下した』…!
勝ち誇った時にはすでに勝負はついているもんだから・・・・・・・ DIO様・・・・・・手加減してやれよ。
・・・・・これは完全に『人間をやめる』かな・・・
ルイズ完全に吸血鬼化するか? URYYYYYって生身でゴーレム粉砕するか?
フーケ「勝ったッ!ゼロ魔完!」 ルイズ「ほーう(ry」
「私は人間を辞めるぞぉー!」フラグキタ――――!
ヴァニラ状態か・・・
あの台詞はDIOが承太郎に言ったものだから、ルイズ承太郎化フラグかもしれん。 このままじゃルイズはどうしたってDIO様の下僕にしかなれんのだから、 ここらで一発ご主人様の貫禄ってのを見せるべきだ。
所詮ルイズは実戦経験ないからな。
フーケが哀れな末路をたどる道しか見えないのは何故だ 一応勝ってるのにwww
GJ!
>>105 でも、「手を差し込んで」の吸血はしなさそう
吸血鬼て変換しようとして姫という漢字が出てきた俺は一体……
ルイズが『向かうべき3つの道』は 『タバサの血を吸う為の逃走経路』 『キュルケの血を吸う為の逃走経路』 『DIO様に血を与えてもらう為の逃走経路』 があるな
人間やめるフラグキターw やばい、次回が楽しみだ
なんてことだ… 俺が、この一週間妄想を練り続けてきた 『フーゴのSS』を投下しようとする計画は! ほんの数レス単位で「正確」に読まれてしまっている! しかも「フーゴに対する期待」もすごい! まだ仕上がってないけどビビッた…(汗 ものすごいプレッシャーを感じる…
>>115 まだ、あるぞ?
自力で復活してしがない盗賊を食らうという道がな
しかし、脳漿ぶちまけられたら吸血鬼ってアウトじゃなかったか?
でもどっちが早いかの時ぐらいになってるような気がするんだが
DIO様も吐き気がして頭痛催しただけだな ヴァニラも剣突っ込まれたけど大丈夫だった。 大丈夫・・・なのか?
そう言えばどっちが早いかの時も行動不能にはなったけど死んでないんだよな
126 :
ゼロの兄貴 :2007/06/23(土) 15:07:19 ID:???
ノォォショォォォブチマケナァァァァァアア の状態だと吸血鬼でもアウトのはず DIO様は一応飛び出てなかったしヴァニラもチャリ乙の剣細いってのがあるから あのゴーレムの質量xスピードx表面硬度=破壊力!食らっちゃ_のような気がするな…
頭全部ぐちゃっとやれば死んじゃうけど 銃弾ぐらいならOKってやつですか?w
完全に頭破壊せんと吸血鬼は殺せないような・・・・ 柱の男達はさらに耐久力があるみたいだけどな。
魔法の世界の超常力+吸血鬼の再生能力!
130 :
ゼロの兄貴 :2007/06/23(土) 15:12:18 ID:???
そういや一部で思いっきり頭に銃弾貰って生きてたなDIO様はw 若ジョセフが言ってるとおりなら頭を一瞬で吹き飛ばせばOKらしいが… まぁつまりトンプソン機関銃並みの一発があればだ… というかDIO様やストレイツィと2部の吸血鬼見てると別物にしか見えんw
GJ! ルイズはここが分岐点かな 悪のカリスマをその身に宿しての復活劇に期待
狂気がうらがえって、 ルイズ復活?
>>130 二部吸血鬼はサンタナが作った低品質量産型石仮面で、一部石仮面はカーズ様が作った高品質プロトタイプというのは?
>>133 プロトタイプが量産型より高性能なんてあり得ませんよ
SFやロボアニメじゃないんですから
ルイズ人間やめてしまうん?
>>135 サンタナは中国で石仮面を量産したと考えるんだ。
>>137 それプロトタイプがカスタムされて結局量産型より上フラグじゃね
でも実際、量産型ってのは大量生産しやすいようにスペックを下げるもんだ それに対して試作型は実用性のテストのためのものなので採算度外視気味。
テストタイプとプロトタイプは違うだろ
む、そういえばそうか というかむしろテストタイプよりプロトタイプの方が オーバースペック名感じがするのは俺だけかい?
普通は試作型で出た問題点を修正して量産するもんだよ だから量産型のが試作型より性能は上
うむ・・・・・色々話した結果、俺の中で3つの可能性が出た @ディオの性格や頭脳が吸血鬼のスペックにがっちりハマったから Aジョセフがジョナサンよりも対化物戦闘の才能に溢れていた Bごめん俺が悪かった
すでにジョジョもゼロ魔も関係なくなってる件
一部の化け物はディオの悪趣味ってヤツだからな。 ゾンビの再生能力を使っていろんな生き物を切り貼りしたんだろ
あの人面犬は気持ち悪かったわ
血管針四人組はどうやって作ったのか気になる
そーいやDIO様6部で神父の足の指治してたけど どうやったのかな。
ペイジ達は元が人間だったとは思えん
突照波紋疾走(ツンデレオーバードライブ) バイツンデレダスト(ツンデレて死ね) 意味を聞かれると困る
血管針連中がルイズに召還されたら……えぐいなあ
>>149 一説にはDIO様のスタンドはジョースター家の
スタンドが使えるって能力かもしれない。ハーミットパープルのとき
みたいにCDが使えたのかもしれない。あくまで多分だけどw
>>144 つまりこういうことか
「黒いルイズは吸血鬼体質に良く馴染み
虚無を繰る吸血鬼としてDIO様に次ぐ力を得
始祖の吸血鬼としてハルケギニアに君臨する」
時を止める能力も、もしかしたらジョナサンの能力だったりして。
>>156 ジョナサンのはハーミットパープルのそっくりさんだとジョジョアゴに書いてあったはず。
はあ…… ルイズ波紋覚えねえかなあ…
はあ…… 早人波紋覚えねえかなあ…
はあ…… 俺波紋覚えねえかなあ…
はあ…… マルトー波紋覚えねえかなあ…
お前ら波紋好きすぎwww
はあ…… シエスタがくノ一だったらなあ…
はあ…… ギーシュが召喚したのがドリモグだったらなあ…
はあ…… 平民波紋覚えねえかなあ…
何だこの流れはwwwwwww と一番最初にいった俺が言ってみる。
>>166 どさくさに紛れて何言ってんだwwwwwwww
はあ…… ジョセフ平民のための波紋道場開かないかなあ……
波紋って修行次第では覚えられるんだよな。
ってことは
>>172 みたいな展開もありか。
>>171 つまりこういうことか?
『波紋で麻痺らせて茶採取』・・・
アンリエッタ「やぁ…革命らめええぇぇ!!」
>>173 一部ツェペリでさえ何十年と修行したらしいから
かなり厳しいな
はあ…… ヴェルダンデ波紋覚えねえかなあ…
波紋は才能あれば結構早くいけるんじゃね? ジョセフはそうだったみたいだし
でも才能によっては波紋覚えたらすっごい若さを保てるんだぜ 一部の女性陣は確実にマスターしそうだなーとか思うのは俺だけか? あ、勿論戦闘に耐えうる所までは行かないけどな ただ呼吸だけはマスターしてアンチエイジングに使うだけで
ジョセフは生まれつき波紋の呼吸をしている天才だぞ。 そんな天才がゴロゴロいる訳がない。 ジョースター家ほど才能に恵まれてる人間を波紋道場に入れられる可能性はすっごく低い。
そろそろ作品くると信じて待つッ!
SS投下してくれる人来てよ! キチガイ共の糞書き込みばかりで1ミクロンの得にもならないよ! SS投下してくれる人早く着てよ!
いつでも茶の用意は出来てますよ 〃∩ ∧_∧ ⊂⌒( ・ω・) `ヽ_っ茶/選c ⌒ ⌒
187 :
ゼロの変態 :2007/06/23(土) 16:36:12 ID:???
流れをぶった切って5分後投下しますよ。
マスター喉渇いた。 作品が来るまでアバ茶でも飲んで待つよ
変態がきた!!!
>>189 膀胱裂けるわwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
ギーシュ・テラ・カオス
>>186 茶ファ二アひとつお願い。
さて書こうと思っているのですがジョジョキャラだれ書こうか。
ゼロ魔参考のためになんとかそろえたけどジョジョキャラ決めないと
揃えられない。
うほ。本当にきた。支援するぜ。
195 :
マロン名無しさん :2007/06/23(土) 16:39:09 ID:L96cD2Me
ヌケサクがまだだぜ?
197 :
ゼロの変態 :2007/06/23(土) 16:40:35 ID:???
はじまりはたった一つの小さな疑問。 ・・・なんであいつらは幸せそうなの? なんで僕はこんなにも不幸なのに。 そして疑問はある感情を生んだ。 憎い。あいつらが憎い。 その小さな感情は、彼らのいる世界を抜け、どこでもない場所に留まった。 それは『カオス』。 それは様々な世界から来る妬み、憎しみ、電波を吸収して大きくなった。 『カオス』は大きくなるだけだった。 ・・・ある世界から巨大な毒電波を受信するまで。 その影響で『カオス』に自分を生み出した者達の感情が復活した。 彼らの目的はただ一つ。 自分たちを押しのけて幸せになった奴らを・・・殺す。 そしてそれ・・・『カオスギーシュ』は電波に導かれるようにその世界に向かった。 ・・・『変態』のいる世界に。 そこには自分達と同じような境遇の『彼』を見つけた。 そして、彼を助ける名目で『生命エネルギー』を吸収。 完全体となり降臨した。 しかし彼等をこの世界に呼び寄せた『変態』は 彼等を滅ぼす『驚異』でもあった。 運命の女神が微笑むのは『カオスの化身』?それとも『変態』? そんなこと・・・誰も知らない。 ゼロの変態第九話 ジャイアントモール〜ギーシュが燃え尽きる日〜
主役がギーシュだなww
200 :
ゼロの変態 :2007/06/23(土) 16:42:55 ID:???
「ぶぅるぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」 カオスがCV.若本で吼えると、周囲の地面にひびが入りだした。 「どうするのだ、豚。奴に勝つ手段はあるのか?」 「大丈夫です。あくまでも可能性ですが・・・」 「それってどういう事?」 「あとで説明する!とにかく奴から離れろ!死ぬな!」 「・・・了解(ラジャー)」 そう言うとタバサはシルフィードと共に空に飛び、キュルケはクラウザーさんを観客の中に避難させ、 メローネはルイズを抱えて飛び出した。 「ふん。ちょぉこまかと鬱陶しいやぁつらだぁ!!死ねぇぇぇぇ!!! 武装ぅ!!練金!!金属バットの武装練金!KOOL‐DRIVEゥ!!」 「な・・・練金!魔法使えないんじゃなかったの!!?」 「甘い甘ぁい(ニコニコ魔法が使えないのは僕。両腕の僕は問題なく使えるのさぁ(ニコニコ」 「さぁ!見せてもらおうか!貴様らのぉもがきとやらをぉ!!!」
オーダーのついでに支援しますよ
∧_∧
( ・ω・)つ旦【茶ファニア】【アバ茶】
>>193 ほんのサービスです
つ【リサリ茶】
もうなにがなんだかわからない状況だなwwww
若本wwwwwwwwwwwwww
茶ネタの人ってどのSS書いてるの?
205 :
ゼロの変態 :2007/06/23(土) 16:45:27 ID:???
「食らいなさい!『ファイアーボール』!!」 火球が全弾命中するが、カオスには微塵も効いた様子はない。 「ぬぅるい、ぬるすぎぃるぞぉぉおお!!!!!!」 彼がバットを一降りすると地面が粉々に砕けた!! 「な・・・どうやったら鉄の棒であんな事ができるのよ!!」 「・・・バルバトス(ばけもの)。」 「くっ・・・もう一発・・・!」 「術に頼るザァコ共がァア!『エェア・プレッッッッシャアァァアアアアア』!!!」 「きゃあああああああ!!」 吹き飛ばされるキュルケ!それを見てタバサが『エアハンマー』を放つ。 「貴様もぉぉ!いつまでもぉ!!使い魔にぃぃぃいい!!頼ってんじゃぁぁああ!!ねぇぇぇえええええ!!!」 カオスの目から極太ビームが放たれ、シルフィードを打ち落とす!! 「・・・ピンチ」 迫ってくるカオスから距離を取ろうと『エアハンマー』を放つタバサ。だが――― ・・・・・・・・・ カオスは微動だにしなかった!!風圧で体を切り刻まれながらそいつは悠然と立っていた!!むしろ前進していた!! 「ふん!クぅズがぁぁぁぁ!!!!!」 タバサにボディブローを入れ、そのまま吹っ飛ばすカオス! 「がはっ・・・」 吹っ飛んで人だかりを突きぬけ壁に激突するタバサ。その左腕は変な方向に曲がっていた。 「強い・・・!」 「ふぅ・・・オレの助けが必要のようだな。」
ジョジョの片鱗すらみえないカオスwww 支援するッ!
でたw 使ってんじゃねえwwwww
208 :
ゼロの変態 :2007/06/23(土) 16:47:04 ID:???
カオスの後ろにディアボロがいた。 「戻ってくるのに30回は死んじまっ・・・」 「オレの背後に立つんじゃあねぇぇぇえぇえええ!!」 吹き飛ぶディアボロ。 「『灼熱のバーンストライクゥゥ』!『絶望のシリングフォォォォル』!『断罪のぉエクスキュゥゥゥション』! 『殺戮のイィィビルスフィアァァア』!とぉどめだぁぁ!『グランバニィィィッッシュ』!!」 登場後5行でディアボロは髪の毛一本細胞一片残さず消滅した。 「「・・・・・・・・・・・・」」 「・・・二人とも!こうなったら『ボスガード』を解禁する!ボスが出たら最大限利用しろ!」 メローネが叫んだ。
バルバトスwww
210 :
マロン名無しさん :2007/06/23(土) 16:48:08 ID:7+9DEo6s
ちょおwww人権思想www
211 :
ゼロの変態 :2007/06/23(土) 16:48:49 ID:???
「ちょっとメローネ!あいつを倒す『可能性』なんてホントにあるの!? さっきから逃げてばっかりじゃない!!」 メローネは後ろを振り返った。あいかわらずカオスは暴れている。 「・・・ここまでくれば聞こえんな。いいか、よく聞けルイズ。 オレの言う可能性は、『お前』だ。」 「・・・え!?」 「奴の装甲を破れるの可能性は・・・お前の『爆発』だけだ。あいつの胸を爆破しろ。 奴を殺せる可能性は・・・それだけだ。」 「そんな・・・無理よ・・・だって私は『ゼロ』のルイズなのよ・・・そんなこと・・・」 「ルイズルイズゥ〜」 メローネは言った。 「いいか、爆発はお前の得意分野だろ!威力はオレが保証する!だから――― 自分を信じろ。お前の信じる誰かでもねぇ。オレが信じるお前でもねぇ。お前が信じる、お前を信じろ・・・!」 「メローネ・・・。わ、わかったわよ!上等じゃない!あんな奴吹っ飛ばしてやるわ!!」 メローネはその答えを聞いて微笑んだ。 「そうか・・・じゃあ、いけ。」 「アハハハハハハハ!あいつらあんなところにいたよバルバトス君!(ニコニコ」 「そぅこかぁああああああ!微塵に砕けろぉぉ!『ジェノサイドォォォォ・ブルェイブァァァァァァァァ』!!!!!」 突き飛ばされたルイズは自分の使い魔にカオスの奥義が炸裂したのを見た。
もうわかわからんほどカオスになってるw 変態自重しろw
213 :
ゼロの変態 :2007/06/23(土) 16:51:26 ID:???
「・・・え・・・なんで・・・!」 「・・・なにしてる。離れろ。奴が来る。・・・安心しろ。オレは死なねぇ。」 「・・・(コクリ」 ルイズはうなずくとその場を逃げだした。 「アヒャヒャヒャヒャ!大した主人だねぇ(ニコニコ」 「防御したかぁ・・・だがそのダメージではぁ動けまい!!おとなしく死ねぇい! 『灼熱のバーンストライクゥゥ』!!」 覚悟を決めていたメローネから、一つの人影が彼を護った。 「『ボスガード』・・・解禁だろ・・・?」 「ボス・・・おまえ・・・」 漢ディアボロ―――何度目かの死亡 「タバサ、左腕が凄いことになってるわよ。」 「・・・キュルケの方こそ、右腕が無くなってる。」 「で・・・どうするわけ?」 「アレを見せられては逃げられない。」 「でも・・・片手でどうにかなる相手でもないわ。まぁだったら・・・」 「そうね。でも・・・」 「「合わせりゃあ二本ね」」
カオスすぎるぞwwwww 俺の腹筋を爆破するつもりかwwwww
215 :
ゼロの変態 :2007/06/23(土) 16:54:43 ID:???
(・・・なんだ?なぜこいつらはこんな顔をしていられる!なんで絶望しねぇ!!) 「バルバトスゥゥゥゥゥ!!こいつらのォォォ!こいつらの不快なツラをォォォォ!! 残らずフキトバセェェェエェェェ!!!!」 「・・・あぁ。オレもそのつもりにぃなった所だぁぁぁぁぁ!!!」 「そんなことさせないわ!!」 カオスが振り向くと、杖を構えたルイズが立っていたッ!! 「いやぁ、誰かと思えばさっき逃げた腰抜けゼロ君じゃあないかぁ!(ニコニコ」 「そうね。じゃあ私の攻撃を避けるなんてしないわよねぇ!この『ゼロ』の攻撃を!」 「アハハハハハハハ!君に攻撃なんてものができたとはねぇ(ニコニコ」 「フハハハハハハハ!!いいだろぅ小娘ぇぇ!!1ッ発だけ受けてたとぉぉぉぉうう!!」 (始祖ブリミル様・・・生まれて初めてお願いします・・・! わたしに・・・どうか私に・・・魔法を『失敗』させてください・・・!!) そう願うと彼女は呪文を唱えた。そして―――
216 :
ゼロの変態 :2007/06/23(土) 16:56:34 ID:???
「そんな・・・ばかなぁぁぁ」 「ご・・・がはっ・・・ぶるぁぁぁぁぁぁあああああああああああああ!!」 カオスの胸には・・・かつてそこにあった薔薇と顔は消滅し・・・あきらかに核とでもいうようなものがあった。 「あああああああああああああ!!まだだぁ!!まぁぁだだぁぁぁああああ!!」 カオスが叫ぶとなんと胸の傷がふさがり始めた! 「馬鹿ヤロォォォォォォォ!!早く攻撃しろぉぉぉぉ!!!」 しかしディアボロがその再生を食い止めた!しかしカオスは彼を取り込もうとしていた! 「早く・・・オレがオレで無くなる前にィ・・・!」 「わかったわ」「了解」 そこには呪文を唱えるキュルケとタバサが!! 「あなた・・・漢だったわ・・・」「もはや伝説」 「なぁ・・・ここは何とかオレを助けるって展開に・・・ならない?」 「「合体魔法!!『アースウインド・アンド・ファイヤー』!!」」 火×3と風×3の合体魔法!それは再びカオスの胸をディアボロと共に消し飛ばしたッ! それを皮切りに周囲のメイジ達がカオスに魔法を叩き込んだ! 「ハッハッハー!血が騒いできたわ!殺れ殺れぇー!」 クラウザーさんも大喜びである。 (まずい・・・ここは・・・逃げなければ・・・ここを逃げ切ればどうにでもなる!!) しかし胸のギーシュ(もはや顔は消し飛んで思考しかなかったが)の作戦は実行できなかった。
だれが誰だかワカンネwww
218 :
ゼロの変態 :2007/06/23(土) 16:58:13 ID:???
「貴様ぁぁぁぁぁぁぁ!!!」 カオスの顔が叫んだ。それはCV.若本ではなく、胸のギーシュのものだった。 「なぜ邪魔をするぅぅぅ!えぇ!?ギーシュ!!!!」 カオスの足首はワルキューレにがっちり掴まれていた! 「ふ・・・なんでだろうね・・・わからないよ。」 ギーシュ(アフロ)が言った。 「なぜだ!お前にはわかるはずだ!オレ達の憎しみが!怒りが!悲しみがぁぁ!」 「わかるよ・・・なんとなくだけど・・・でも、それは人の幸せを壊す理由にはならない。 どうして君たちは幸せを掴む努力をしなかったんだい?憎しみは何も生まないのに・・・」 「しまったぁぁぁぁ!こいつオレが入ったときに負の感情がオレに吸収されていたのかぁぁぁ!! 今のこいつは聖人君子!!これじゃああのクソ共と同じ偽善者だぁぁぁぁ!!」 「おいおい、自分が更正したってのにひでぇ言いぐさだなオイ!」 魔法が降り注ぐ中に・・・変態がたっていた。 「ふん。やぁっと本命のお出ましか。だがどぉうしてここに立っていられるんだ?」 「なぁに。ちょっとエクスポーションを・・・」 道理で顔色が悪いはずである。 「そぉぅかぁ、ポーションか・・・」 刹那、カオスが左ストレートを繰り出した。メローネも右ストレートで迎撃する。 「生かして返さん!!アイテムなぞ!使ってんじゃ!!ねぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!」 交錯する二つの拳!砕け散るメローネの右拳! 「フハハハハハハハ!終わりだぁぁ!!食らえ奥義!『三・連・殺』!」 「かかったな・・・最初から・・・こっちが・・・・『本命』・・・だ・・・」 カオスの胸にメローネが左手でパソコンを突きつける! 「オレのこの手が光って唸るぅ!!カオスを倒せとぉ!!轟き叫ぶぅ!! ばぁぁぁぁくねつっ!!『ベイビィ・フェイス』!!」
誰か変態さんの状況絵で書いてw
アイテムを充実させて挑む熟練プレイヤーは ラスボスにとってはさぞかしウザかったであろう!
221 :
ゼロの変態 :2007/06/23(土) 17:00:30 ID:???
いつしか魔法の雨は止んでいた。 彼等の目の前には・・・消滅しようとしているカオスの姿が!! シパシパシパシパシパシパシパシパシパシパシパシパシパシパァ!! 「ぶぁぁかなぁぁぁぁ!!このオレがぁぁぁぁあ!!」 シパァ!シパァ!シパァ!シパァ!シパァ!シパァ!シパァ! 「核が・・・えぐられてゆくぅぅ・・・!」 シパァァン!シパァァン!シパァァン!シパァァン! 「・・・なぁんてね(ニコニコ」 シパァン!・・・シパァン!・・・ 「やはり効いたね!固有結界『ポイゾニック・フィールド』! この結界の中にいるものは体力を奪われてゆくんだ!(ニコニコ あらかじめ結界をはっといて助かったよ!(ニコニコ 君の攻撃速度はすでに再生力を下回っている。」 シパァァン!シパァァン!シパァァン!シパァァン! 「貴様はぁ!オレのぉ!さいっこぉぉうの玩具だったぜぇ!!死・・・」 シパァ!シパァ!シパァ!シパァ!シパァ!シパァ!シパァ! 「な・・・なんだとぉ・・・」 シパシパシパシパシパシパシパシパシパシパシパシパシパシパァ!! 「なんで攻撃速度が上がってるのぉぉぉ??」 「お前達には・・・わからんだろう・・・。聞こえるか・・・この声が」 「な・・・この結界は外界から遮断されているはず・・・声など・・・」
もうなにがなにやらw
223 :
ゼロの変態 :2007/06/23(土) 17:02:38 ID:???
変態!変態!変態!変態!変態! 「なに手こずってるのよ!!さっさと倒しちゃいなさい!!」 変態!変態!変態!変態!変態! 「メローネさん!負けないで!」 変態!変態!変態!変態!変態! 「オレは地獄のテロリスト♪昨日は母さん犯したぜ♪明日は父さん掘ってやれ♪」 変態!変態!変態!変態!変態! 「なんだ・・・この声援は・・・なぜこんなものが聞こえる!?」 「お前には・・・わからんさ・・・」 メローネが立ち上がる。 「みんなの声がオレに力をくれる!みんなの声がオレに『希望』をくれる!! 『希望』は『絶望』に屈したりはしにゃい!! あ、噛んだ。・・・みんなの声がオレに力をくれる!みんなの声がオレに『希望』をくれる!! 『希望』は『絶望』に屈したりはしない!!」 「戯れ言をぉぉぉぉぉ!!くたばりやがれぇぇぇ!!『ポイゾニックゥゥ・ブォイドォォォ』!!」 「おおおおおおお!!!『ベイビィ・フェイス』!!カオスよ!!光になれぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!」 そしてメローネの『ベイビィ・フェイス』は振り下ろされるKOOLバットをえぐり取り! カオスの胸の核をッッッ!!!消し飛ばしたッッッ!! 「馬鹿なぁぁ・・・僕らが敗れるなんてぇぇ・・・でもぼくらはぁぁ・・・ただでは死なないぃ・・・」 「せいぜいこれからもきばりたまえ、K1君。レナちゃんと仲良くな・・・」
224 :
ゼロの変態 :2007/06/23(土) 17:03:41 ID:???
「・・・終わった。終わったわよタバサ!あいつ死んじゃったわよ!!」 「・・・まだ『この戦い』は終わっていない。」 「へ?それどういう事・・・?」 広場の中心には、メローネと・・・ギーシュが立っていた。 「・・・邪魔が入ったけど、決着は付けなければなるまい。」 「あぁ・・・」 「お互い限界に近い。先に倒れた方が負けだ。」 「あぁ。」 「征くぞ!」 「あぁ!」 「『グランダム』!!」 メローネに襲いかかった土の壁は・・・あっさりとバラバラにされた。 力を使い果たし倒れるギーシュ。 ――砂漠の砂のたった一粒ほどの後悔もしていない・・・。ただ一つ心配なのは モンモランシー。君には幸せになってほしい。僕の願いは・・・それだけだ・・・
変態コールwwwww
>>204 それは私の事ですかな?
∧_∧
( ・ω・) つ旦【カオ酒】
変態さん。差し上げますよ
227 :
ゼロの変態 :2007/06/23(土) 17:06:09 ID:???
「・・・なぜ殺さない?」 「は?」 「君の目には僕を殺す『覚悟』があった。なのにどうしてこんな僕を生かす?」 「いや・・・彼女持ち殺したら寝覚めがディ・モールト(かなり)悪いというか そもそも殺す理由がないというか。」 「理由・・・?僕はたくさんの人を傷つけてしまった。変なのが憑依したのも、僕の心が弱かったからだ。 ケティ、モンモランシー、タバサ、キュルケ、そしてルイズに君。こんなたくさんの人を傷つけて 僕には償う方法が見つからない・・・!」 「償う方法?そんなの・・・」 メローネは振り返っていった。 「謝りゃいいだろ。誰かが死んだ訳じゃああるまいし。土下座でも何でもすりゃあ許してもらえるさ。」 厳密に言うとディアボロがディ・モールト(すごく)死んでいるのだがこの変態忘れている。 「ふ・・・そうか。謝るより死を選ぶのは、逃げる口実にすぎない。死んでも誰も喜ばないのにな・・・ ・・・僕はギーシュ・ド・グラモン。君の名前を教えてくれ。」 「メローネだ。オレの世界の言葉で『誇り高きもの』って意味だ。」 メロンである。嘘はよくない。 ギーシュに嘘を教えると、メローネは主の元へ向かった。 「ほれ・・・無事に帰ってきたぜ・・・。」 「どこが無事よこのバカっ・・・!!そもそもあんたがあんな無茶引き受けるから・・・!」 「やれやれ・・・手厳しいご・・・主人・・・さ・・・ま」 ドサァァッ・・・ (オイどーしたオレの体?何で動かねぇんだ?・・・もう限界だってのか?) ルイズが心配そうな顔で見つめている。シエスタが震えているのが見える。 最期にルイズにキスでもしてやろうと思ったが、そうする力すらない。 (ルイズ・・・おまえならもう大丈夫だ・・・新しい使い魔でも召喚しろ・・・ しっかし改めてよく見るといい女じゃあねぇか畜生!あぁ畜生! まぁ・・・こいつのために死ねたんだ・・・べつにいい。) メローネは以前とは違う感覚に包まれていた。以前蛇にかみ殺されたときとは違う。 彼は満足していた。暗殺者の変態である自分が・・・人を守れたのだから。
あっさりうそつくなwww
>>211 ちょっとぉぉぉーwwグレンラガンはいってる!!
230 :
ゼロの変態 :2007/06/23(土) 17:08:01 ID:???
「うそでしょ・・・うそだと・・・言ってよ・・・メローネ・・・」 「メローネさぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁん!!」 シエスタの絶叫が、ヴェストリ広場に響いた。 今度はバスの停留所だった。 メローネは止まっているバスに何の迷いもなく乗り込んだ。 そして窓から外を眺め、短くも楽しかった日々を思い出しこう呟いた。 「グッバイ、ハルケギニア。あばよ・・・マスター。」 バスは走り出した。
嘘つきまくりwwwww やっとギーシュ戦終わりかw
変態死んだ?
クライマックスか
234 :
ゼロの変態 :2007/06/23(土) 17:09:29 ID:???
次号!最終回!
マジデ?wwwwww
なんでだろう・・・・。 メローネの行方よりクラウザーさんが気になる
237 :
マロン名無しさん :2007/06/23(土) 17:12:21 ID:+m4XJtgH
ぬぁあぁぁぁぁあにゅいぃぃぃぃぃぃいぃいぃいいい!!!!??? 変態が終わるだとぉぉぉぉぉぉぉ?????
虚しいのか笑いたいのか分かんねぇ この気持ちはまさにカオス
バスに乗っちまったああああああああああああ!! これはもうだめかもしれんね。
あ、興奮しすぎてageちまった。 ちょっとみそ汁飲んでくるわ。
>あ、噛んだ。 地味に吹いたwww
クラウザーさん……
>>186 俺、茶ネタ・下ネタ書くのやめるよ…変態さんには敵わん……
てっきり、ギー汁ぶちまけて終わらせると思っていたんだが…。 いや、見事に裏をかかれた。
混ざりすぎてマジデ混沌www
'i, ;' , /'' 'ヽ ./ ''‐、 _,,;;;;;;;;;;ツ''" ヽ_,ィツlllllllllllllllllllllllリ!!llllllllll} `'i;' ,; { "'',,,r-.,彡ノr‐''"; ; ; " ,..r‐彡,,ヾヾlllllllllllllllllll'"´_,,ヾlllllll .ヽ、 ';;, ヽ、彡ヽノr''" ,、r''~ ,r,,iirツ'" ~ソ 'llllllllllllツ .lヾ;;; .'}lllll ヽ、;;;,,, ヾ'"´,.r‐''"´,.r‐彡r''"_r-‐.t--.、i, ""llllllli .l;;;"'i, }lllll i ;;;'';ツ",.r'" ,..r‐'" " .ッil!',,,ir‐_ヾ'''ッ l 彡 'lllllll; / ;l }lllll .,l,..r‐''",..ィ''"~ .i.,ヽ.~ノノ'"ノ彡ツ .!!ツ "'y' ,lll' ,.r''"_, rii,"` ~"_'ミi,, .~!~ `ノ'"'' ..''i ,ィ'" イill.: ,..r‐''",.riilllllllllll,, ,ィ'、・),';;; , ----r、、、、、r''" l ヾ_,,ィ'' l' ; イ _,,;iilllllllllllllllllllllll'、 "ヽ." .;;ツ;;#;!ッ,, l' ヽ ; ;; / ‐ッツ彡''""""~ ヽヾ, ,..r'"l'" ..,, l );;; / , ,r-‐‐''"~~"''‐‐-,, ヽ,.i~" l .,,r' ノ;; / _____ ・ 'i, .'ヾ "'''‐- '' .,、、、_ /;;''/ "''‐ ・ .i .i;ヽ、 i"''"~,r''‐rニッ /;''/ ・ i_____''‐‐ ヽ^i~,,,,,ノ''"~ /;;' / ・ _,..r‐''" \ ,ィ"__,,,rii;;ll''" ,ィ':;' / ,i' ・ i \ "''''~` ,イ; ;;/ / .,i 誰 i \ ,イ,;,; /,,,,,,,, ii' ? i \ ,イ ;;;;;/ iiii i "''''‐‐‐'"
変態の威力は茶好きを殲滅するまでに至ったかwwwww
ここまではっちゃけるんなら避難所でやってほしかったなあ… キャラが壊れすぎてて見ててつらい。
パロディは受け付けない人も若干一名
ウケるのだが最早スレの主旨とはずれている気がするのだが
ゼロ魔×ジョジョ+その他色々ネタの洪水=変態
唯一の例外かな。さすがにこれ以上はちょっとw
気持ちは少し分からんでもないが、残り一話って時に言わんでもw
卿は?
>>252 この話以外はちょっとってコトねw
最終話は期待してるよww
>>255 何をしている。アバッキオ!そいつ銃を持って居るぞ!
>>255 そうだな、とりあえず一度死んで来い。うまく行けばバスから降りたカフェで会える。
あ、あの警官か
取り敢えず隼人とアバッキオの相棒は下手なスタンド使いより意志があると思う
な、なんだ!?これはネタ振りなのか?? 次に呼ばれるのはあの警官なのか!!!??? 名前あったっけ?
アバノ・アイボウでいいじゃないか
名無しさんです
ビーノ=シモン=サイシュ
今ッ!投下を開始するッ!!
翌日。いつものようにフレイムをギアッチョの監視に行かせたキュルケは、彼らが 馬に乗ってどこかへ出掛けた事を知った。ここ数日でギアッチョを危険だと感じた 事はなかったし、もうぶっちゃけ監視とかしなくてよくね?時間の無駄じゃね?と 思いつつあったキュルケだが、学院外に出るという今までに無いパターンだった ので念の為もう一日だけ監視を続行することにする。キュルケが急いで支度を 済ませて廊下に出ると、ルイズの部屋の前で棒立ちしていた男と眼が合った。 松葉杖をつき、服の下からは包帯が見えている。ギーシュ・ド・グラモンその人で あった。 「・・・あなた何してるの?」 キュルケはいぶかしげに尋ねる。 「・・・や、やあキュルケ ちょっとルイズに用があるんだが・・・まだ寝てるのか ここを開けてくれなくてね・・・」 ギーシュはばつの悪そうな顔をしながら答えた。 「用?あなたがルイズに?またあの子に何かしようとしてるんじゃないでしょうねぇ」 「そ、それは違う!僕はただルイズに謝ろうと・・・」 聞けばギーシュは二股をかけており、そいつがバレた上にビンタでフられて ムカムカしていたところにルイズとぶつかってモンモランシーの為の香水がブチ 割れて、彼は怒りで周りが見えなくなってしまったのだという。 「・・・呆れた 完全に逆恨みじゃない あなた貴族としてのプライドってものがないの?」 二股のくだりだけはキュルケに文句を言われる筋合いはないはずだが、概ね正論 だったのでギーシュは黙って耐えた。
「それで、謝りたくてやって来たんだが・・・」 「ルイズならもういないわよ」 「な、なんだってーーー!?」 物凄い顔で驚くギーシュにキュルケは溜息を一つついてから、 「ルイズと一緒にギアッチョもいるんだからどっちか一人は気付くでしょ 常識的に 考えて・・・」 とのたまった。その「ギアッチョ」という言葉に、ギーシュの体がビクリと反応する。 「・・・そ、そそそういや彼もいるんだったねぇ・・・ハハハ・・・ハ・・・」 ギーシュにとってギアッチョは相当トラウマになっているようだった。ヒザが滑稽な ぐらいガクガク笑っている。あんな目に遭っておいてトラウマになるなというほうが 無理な話ではあるが。 「私はこれからタバサに頼んでシルフィードでルイズ達を追いかけるつもりだけど ・・・あなたはどうする?」 キュルケの助け舟に、「是非とも一緒に・・・」と叫びかけたギーシュだったが、 「・・・ちょ、ちょっと待ってくれたまえ ルイズ『達』ということは・・・」 「勿論ギアッチョもいるわよ」 ビシッ!と心臓が凍った音が聞えた。ギーシュは「・・・あ・・・あう・・・」とまるで 懲罰用キムチでも食らったかのように呻いている。そんなギーシュを見てキュルケは 更に溜息を重ねると、 「どの道ギアッチョはルイズの使い魔なんだから、いつでもあの子と一緒に いるでしょうよ ルイズが一人になる隙をうかがうよりは今特攻したほうが スッキリすると思うけど?」 生きていればね、と小さな声で付け加えてギーシュを見る。 「き、聞えてるぞキュルケ!やっぱりダメだ・・・ここ、こっそりルイズに手紙を渡して 人気の無いところへ呼び出して・・・」 常軌を逸した怯え方である。殺されかけたという事に加えて、自分の魔法を ことごとく破られ跳ね返されたという事実が彼の恐怖を加速させていた。
キュルケは呆れを通り越して哀れになってきたが、いい加減出発しないと シルフィードでもルイズ達を見失うかもしれない。これを最後にするつもりで キュルケはギーシュに発破をかけた。 「あなた少しは男らしいところ見せなさいよ こんなところをあの使い魔が見たら また『覚悟』が無いとか言われるんじゃあないの?」 「――!」 その言葉に、ギーシュは動きを止めた。彼は何かを考え込むようにわずか沈黙し、 真剣な眼でキュルケを見る。 「・・・ねぇ君 『覚悟』って一体何なんだろう」 先ほどまでのヘタレ具合とは一転、彼の眼には苦悩の色が浮かんでいた。 「あの男――ギアッチョに言われたことがずっと耳から離れないんだ 『覚悟』って 何なんだ?彼と僕と、一体何が違うんだ? ギアッチョと僕を隔てる、絶対的な 何かがあるのは解る だけど一体それが何なのか、いくら考えても答えが出ない」 ギーシュの懊悩は、キュルケには解らない。あの男の真の凄み、そして恐ろしさは、 対峙してみなければ理解は出来ない。ギーシュはそう知りつつも、誰かに疑問を ぶつけずにはいられなかった。例えギアッチョと同等の能力を持っていたとしても、 自分は永遠に彼に勝つことは出来ない。そうさせる何かが、あの使い魔にはある。 自分にはそれがない。その事実がただ悔しかった。 「あの決闘で――自分がどれほど自惚れていたのかを思い知らされたよ」 ギーシュはうつむいて言葉を吐き出す。 「・・・そして どれほど愚かだったのかも」
なまじっか顔と成績がいいばっかりに、高く伸びていたギーシュの鼻をヘシ折れる 生徒は存在しなかった。そのギーシュを完膚なきまでに叩きのめしたのは、タバサでも キュルケでも、マリコルヌでもモンモランシーでもなかった。ゼロと蔑まれていた少女、 その人間の、しかも平民の――加えて言うならば顔もよくはない――使い魔だったので ある。ギーシュのプライドは粉々にブチ割れた。そして同時に、自分がどれほど他人を 見下していたかを理解した。 「こんな屈辱に――ルイズはずっと耐えてきたんだ ・・・僕は 僕はどうしようもなく 馬鹿だった」 彼女に謝罪しなければならないと言うギーシュの眼は、紛れもなく本気だった。 タバサはキュルケ達の頼みを快諾した。他でもない唯一の親友キュルケの頼みだと いう事もあるが、あのギーシュがそりゃもうジャンピング土下座でもしそうな勢いで 頼み込んで来たのである。それも己の利益の為ではなく、純粋に少女への謝罪の 為とくれば、いくら虚無の曜日とはいえタバサも力を貸すにやぶさかではなかった。 そういうわけで彼女達は今タバサの使い魔である風竜、シルフィードに乗って ルイズ達を追っている。竜の背中でタバサは中断していた読書を再開し、キュルケは しきりとシルフィードを褒め称え、ギーシュは勢いで飛び出してきたもののやっぱり ギアッチョが怖いらしく、時折キュルケの口からギアッチョの名が出る度にビクビクと 震えていた。 「ギーシュ あなたいい加減腹をくくったら?」 ちょっと男らしい事を言ったかと思えばこれである。キュルケはまたも呆れていた。 「そ、そんなこと言ったって怖いものはしょうがないじゃないか!自分の魔法で全身 蜂の巣にされる恐怖が君に分かるかい!?」 ギーシュがまくし立てると、 「自業自得」 タバサが活字に眼を落としながら呟く。それを聞いたキュルケが思わず噴き出し、 ギーシュはもういいよとばかりにがっくりと肩を落とした。
以上、投下した・・・が、微妙に 説明不足なところを発見してしまったorz ギアッチョの恐怖は対峙しなければ理解出来ないという くだり、実際はキュルケもギアッチョと戦ってるんだけども これはギアッチョが向けた殺意の差だと理解していただきたい。 キュルケと戦った時は殺さずフルボッコでもおk程度の意識だったので彼は。
GJッ! 気にしない気にしない。
えーギアッチョって結構二枚目だと思うけどな それはそうと作者殿GJ! 苦悩するギーシュがいいです
ここの住人は一斉に外出でもしたのかwww
273 :
マロン名無しさん :2007/06/23(土) 19:03:31 ID:CZes0IJT
乙ッ!! ギアッチョに殺されなかっただけまし なギーシュwwwいろいろ葛藤するけど結局ヘタレなのねw
黄金、漆黒に続く第三の精神 それは、【覚悟】
ヘタレから脱しきれないギーシュは本当可愛いな。GJ
ギーシュかっこいい… って思ったら即ヘタレwww
適度にヘタレで適度に黄金の精神持ってるギーシュはディ・モールトいいキャラ
ヘたれじゃないギーシュなんて ギーシュじゃない
懲罰用キムチって何?
最近ジョースター卿を見ないが出張でもしてるのか?
、--‐冖'⌒ ̄ ̄`ー-、 /⌒` 三ミヽー-ヘ,_ __,{ ;;,, ミミ i ´Z, ゝ ''〃//,,, ,,..`ミミ、_ノリ}j; f彡 _) 〃///, ,;彡'rffッ、ィ彡'ノ从iノ彡 >';;,, ノ丿川j !川|; :.`7ラ公 '>了 _く彡川f゙ノ'ノノ ノ_ノノノイシノ| }.: '〈八ミ、、;.) ヽ.:.:.:.:.:.;=、彡/‐-ニ''_ー<、{_,ノ -一ヾ`~;.;.;) く .:.:.:.:.:!ハ.Yイ ぇ'无テ,`ヽ}}}ィt于 `|ィ"~ ):.:.:.:.:|.Y }: :! `二´/' ; |丶ニ ノノ ) :.: ト、リ: :!ヾ:、 丶 ; | ゙ イ:} 最近はえろg…ゲフンゲフン { .:.: l {: : } ` ,.__(__,} /ノ ヽ ! `'゙! ,.,,.`三'゙、,_ /´ 色々と忙しいんだ ,/´{ ミ l /゙,:-…-〜、 ) | ,r{ \ ミ \ `' '≡≡' " ノ __ノ ヽ \ ヽ\ 彡 ,イ_ \ \ ヽ 丶. ノ!|ヽ`ヽ、 \ \ヽ `¨¨¨¨´/ |l ト、 `'ー-、__ \ `'ー-、 // /:.:.} `'ー、_ `、\ /⌒ヽ /!:.:.| `、 \ /ヽLf___ハ/ { ′ / ! ヽ
卿なにやってんすかwwwww
>>279 『ひぐらしのなく頃に』に出てくる某キャラを懲らしめるための食べ物。
ゆかゆかゆかりーんゆかゆかゆかりーん ゆかゆかゆかゆかりんりんゆかゆかゆかりーん かっわいいよかっわいいよゆかりーんりーん
久しぶりに卿見た気がする
ゴバ━━━━(゚∀゚)━━━━ク!!!!
288 :
ゼロの変態 :2007/06/23(土) 19:27:12 ID:???
ふう。超速でできあがったぜ。30分から カオス編はいろいろ調子に乗りすぎました。
ゼロの変態殿は神父に祝福されている
サブさんGJ!ギアッチョなのに今回もサワヤカストーリーでベネ!! ギーシュへたれだけどイイ奴だな! ギアッチョと友人になれるといいね
292 :
ゼロの変態 :2007/06/23(土) 19:29:59 ID:???
メローネはバスに乗っていた。 バスには他にも乗客がいた。 どこに行くかは・・・わかっている。 未練がないといえば嘘になる。だが後悔はしていない。 そう黄昏て窓の外を見ているメローネに、車掌が話しかけてきた。 「乗車券を拝見させていただいてもよろしいでしょうか?」 メローネはタイツに手を突っ込むと、乗車券を差し出した。 ゼロの変態最終話 ホワッツ・ア・ワンダフル・ヘンタイ
>>283 親切に質問に答えてくれてありがとう!!
僕は!君に!敬意を表する!!
この変態まさか新世界へ行くのでは?
変態を支援するッ!
296 :
ゼロの変態 :2007/06/23(土) 19:32:14 ID:???
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」 メローネは絶句した。 「あ、ちょっと待っててくださいね〜。アハハ、どこいっちゃったんだろ〜?」 「お客様・・・」 ┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨ 「(やばいッ!)いやぁちょっとどこしまったかわかんなくなっちゃいまして〜アハハ・・・」 「無賃乗車ですか?お客様・・・」 ┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨ 「ち、ちがうんですって、いや、ね、ほら、その〜・・・」 「無賃乗車かと聞いているんだッ!!」 「うるせぇぇぇぇーーーー!!普通こういうパターンだったらアレだろ! しらねーうちに乗車券が入ってるモンだろオイ!!おかしいだろこれ!!」 メローネがそう怒鳴ると車掌はメローネの頭を掴み、窓に叩き付けたッ!! ドグシャァァアッ!! 窓が割れる!メローネは怒る! 「いっでぇぇぇぇぇぇぇぇえ!!!なにしやがるこの・・・」 またしてもメローネは絶句した。乗客が集まってきたのだ。 しかし彼が驚いたのはそこではなかったッ!!
乗車券ネタの元祖って銀河鉄道の夜なのか? そして変態を支援する…!
298 :
ゼロの変態 :2007/06/23(土) 19:33:50 ID:???
「無賃乗車ぁぁ〜?しょぉぉぉおおがねぇぇぇぇなあぁあ〜。 でも乗車券がねぇってことはよぉ〜、まだ『その時』じゃあねぇってことだよなぁ〜」 「ホルマジオ!?てめぇオレが貸したメタルギアソリッドどこにやった!」 「でも、なんでスタンドが強化されたんだ?それが謎だよなぁ〜」 「イルーゾォ!?お前は貸してやったこなた×かがみ本だ!無くしたのかまさか!?」 「愛だ!愛の力に間違いねぇぜ!なぁ兄貴!!」 「・・・ペッシ、それは予想じゃあなくて妄想だ・・・」 「ペッシ、それにプロシュート!?グランダー武蔵とぬし釣りシリーズ、絶対無くしたろあれ! あとプロシュート!おまえまだ龍が如く2クリアしてなかったのか?」 「謎を残したままでよぉ〜、おめぇ成仏できんのか?オレはできねぇ〜なぁ〜!え?納得いくか(ry」 「ギアッチョ!?たしかエヴァ様本大量に貸してたよなって、痛い!殴るな!やめろ!」 「お前は途中退場で満足なのか?彼女はもうどうでもいいのか?」 「リゾット・・・!。・・・そんなこと言ったってもう運命は決まってしまったじゃあないか・・・。」 「『運命〜?オレが神の手のひらで踊ってるって言うのか?違うね!オレの手のひらで踊っているのは神の方だ!』 ・・・おまえが言っていたぞ?」 「う・・・それは・・・」 リゾットの返答に答えが詰まるメローネ。
貸しまくりだなw
なんという借りパク集団w
感動の再会が台無しwww
302 :
ゼロの変態 :2007/06/23(土) 19:35:49 ID:???
「・・・単刀直入に聞く。お前は死にたいのか?」 「そんなわけないだろ!まだ生きて・・・あいつらのそばにいたい!」 「そうか・・・その『意志』に嘘はないな。よし!」 「生きるっつったのはおめぇだ。だからよぉ〜、もうちょっとしたことで死ぬんじゃあねぇぞ。」 「お前を見守っているからな、メローネ。主に鏡の中から。」 「がんばってくれよぉ〜〜。あと無くしてごめん。」 「お前の図太さと頭がありゃあ、どこでもやっていけるさ。」 「また死んだりしたら今度はフルボッコにしてやるからなぁ〜」 メローネの体を6人がかりで持ち上げる暗殺チーム。 「おい、なにをする気だ?まさかな・・・やめようよ・・・」 暗殺チームの返答は・・・ 「「「「「「グッドラック!」」」」」」 満面の笑顔でそう答えると、メローネを車外に放り投げた。 新ゼロの変態第一話 帰ってきた変態
偉大なる変態支援
新ゼロの変態だとwww
>新ゼロの変態第一話 帰ってきた変態 !?w
高遠?!w
なんと言う続編…間違いなくコレは次週からの新連載
308 :
ゼロの変態 :2007/06/23(土) 19:39:00 ID:???
「あいつらぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」 メローネが叫ぶと、ベッドの上にいた。 「・・・ってここは?・・・医務室?」 メローネはいつもの全身タイツではなく、全身に包帯が巻かれていた。ご丁寧に顔まで。 状況を把握するべくベッド際を見ると、タバサがいた。 タバサ・・・? 〜(中略)〜 と言うわけでメローネの頭には3つの選択肢が浮かび上がったッ! ニフ@紳士なメローネはタバサにお礼を言う。 A口説く。 B押し倒す。男は野獣である。
ひでー仲間だ でも間違いなくいいやつらだ …なんでメローネにこんないい仲間たちがいるのかが謎だ
310 :
ガノ :2007/06/23(土) 19:39:34 ID:???
`'i;' ,; { "'',,,r-.,彡ノr‐''"; ; ; " ,..r‐彡,,ヾヾlllllllllllllllllll'"´_,,ヾlllllll .ヽ、 ';;, ヽ、彡ヽノr''" ,、r''~ ,r,,iirツ'" ~ソ 'llllllllllllツ .lヾ;;; .'}lllll ヽ、;;;,,, ヾ'"´,.r‐''"´,.r‐彡r''"_r-‐.t--.、i, ""llllllli .l;;;"'i, }lllll i ;;;'';ツ",.r'" ,..r‐'" " .ッil!',,,ir‐_ヾ'''ッ l 彡 'lllllll; / ;l }lllll .,l,..r‐''",..ィ''"~ .i.,ヽ.~ノノ'"ノ彡ツ .!!ツ "'y' ,lll' ,.r''"_, rii,"` ~"_'ミi,, .~!~ `ノ'"'' ..''i ,ィ'" イill.: ,..r‐''",.riilllllllllll,, ,ィ'、・),';;; , ----r、、、、、r''" l ヾ_,,ィ'' l' ; イ _,,;iilllllllllllllllllllllll'、 "ヽ." .;;ツ;;#;!ッ,, l' ヽ ; ;; / ‐ッツ彡''""""~ ヽヾ, ,..r'"l'" ..,, l );;; / , ,r-‐‐''"~~"''‐‐-,, ヽ,.i~" l .,,r' ノ;; / _____ 困 'i, .'ヾ "'''‐- '' .,、、、_ /;;''/ "''‐ っ .i .i;ヽ、 i"''"~,r''‐rニッ /;''/ た i_____''‐‐ ヽ^i~,,,,,ノ''"~ /;;' / 後 _,..r‐''" \ ,ィ"__,,,rii;;ll''" ,ィ':;' / ,i' 輩 i \ "''''~` ,イ; ;;/ / .,i だ i \ ,イ,;,; /,,,,,,,, ii' ・ i \ ,イ ;;;;;/ iiii ・ i "''''‐‐‐'" 暗殺チーム「「「「「「ってか、誰だーーーー!?」」」」」」
ホント誰だよwww 支援
312 :
ゼロの変態 :2007/06/23(土) 19:40:11 ID:???
(ここは・・・@だな・・・) メローネは女の子と話すときはいつもこうである!!なんと打算的な男か! 「君が看病してくれたのかい?」 無言で首を振るタバサ。 「そうか・・・(やべ・・・どうやってお礼言おう・・・) ・・・こんな変態の近くにいるなんてきつかったろう!本当にありがとう!」 「そうでもない」 (やった!今絶対赤くなった!絶対好感度あがった!!) メローネが一人で盛り上がっていると、シエスタが入ってきた。 「・・・メローネさん・・・?」 「はい?」 「うわぁぁぁぁぁん!メローネさぁぁあん!!よかった!目が覚めたんですね!」 「あぁ・・・まぁ・・・うん」 リアルに抱きついてくるシエスタ。こういうことをリアルでやられると困るメローネ。 「あぁ!す、すいません!」 「あ、いや、いいんですが・・・オレの看病をしてくれたのは誰です?」 「ヴァリエール様です。彼女が貴方をここまで運んだんです。おまけに看病まで。 治療の代金は・・・そちらの・・・」 シエスタが指さした先にはなんとギーシュの姿が!!
ちょwwwwww
ギーシュwww
315 :
ゼロの変態 :2007/06/23(土) 19:41:12 ID:???
「メローネ・・・目が覚めてよかったよ・・・」 即座にギーシュに飛びかかり、組み伏せるメローネ。 「・・・どこから見ていた?」 「どこって最初から最後まで。」 「もう一度聞く。・・・なんか見たか?」 「・・・何も見てないよ。さっきまで寝てたもの。」 口封じに成功したメローネはベッドにもどるとシエスタに尋ねた。 「で・・・当のルイズはどこです?」 「はい。何日も不眠不休で看病していらっしゃったのでついさっき倒れてしまって・・・。 ツェルプトー様が部屋に運んでいらっしゃいました。」 「そうですか・・・ってキュルケの腕片方とれてなかったっけ!?」 「はい。じつはまだ安静にしておかないといけないんですが・・・『もうくっついた』って・・・」 「いや、くっついたって・・・」 そこでメローネは自分が志々雄状態なのに痛みがほとんど無いこと、明後日の方向を向いていたタバサの腕が治っていること ギーシュの髪が元に戻っていることの理由を理解していた。 「・・・それでタバタンが代わりに?」 「はい。メローネさんが目を覚ましたら呼んでくれって・・・あっ!そうでした! ち、ちょっと失礼します!」 そういうとシエスタは去っていった。
316 :
ゼロの変態 :2007/06/23(土) 19:43:30 ID:???
「メローネ・・・すこしいいか?」 ギーシュが話しかけてくる。 「なんだよ。」 メローネに男と話す趣味はない。ゲームではいつもスキップしている。 「いや・・・この前はどうもすまなかった!僕の勝手で決闘に巻き込んで・・・ あまつさえ生死の境をさまよわせてしまった!本当に申し訳ないッ!」 メローネは驚いてびっくりした。あのギーシュが土下座してきたのである!! 「な・・・どうしたんだよ急に・・・お前ひょっとしてあのあと土下座参りしたのか!?」 「あぁ。今回の事件は僕の責任だ。オールド・オスマンは『クラウザーさんが見れたからいいよ』と 不問にしてくれたが・・・それでは僕の気がすまないッッッ!!」 「わかったよ・・・お前の気持ちはよくわかった。だから頭あげろ。」 「この罪深い僕を許してくれるというのか!なんて慈悲深いんだ君は!僕もいつか君のような漢になりたい・・・。」 「そこでよ、ものは相談なんだが・・・」 メローネはでかい勾玉を取り出すとギーシュに見せた。 「オレの仲間にプロシュートってのがいてよ、それがオレの10倍は漢らしい奴なんだ。」 「君の十倍だってぇぇぇぇ!」 驚きすぎである。そんな奴結構いる。 「で、この勾玉はいつもそいつが付けてる奴なんだが、これを付けると漢レベルが二倍になるんだ。」 「二倍だってぇぇぇぇぇぇ!!」 どう考えても嘘である。気づけ。馬鹿。 「これはプレゼントでお前にやる。そしてこれをほしがっている友達がいたら紹介してほしい。売ってあげるから。」 「ただでもらうなんて気が引ける!!エキュー金貨200枚だすよ!」 「オーケィ、商談成立だ。あ、重ねがけすると効果が減るから気を付けろ!」 詐欺である。メローネはこうやって金を稼いでいた。付いた仇名は『変態』。 「ところで・・・こいつを見てくれないか?」 パソコンをギーシュに手渡すメローネ。 「こ・・・これは・・・!!」 「やってていいぜ。あ、イヤホンを忘れるな。」 そう言ってメローネは、タバサにいろいろ話しかけていた。
俺ゼロの変態が一番好きだww
318 :
ガノ :2007/06/23(土) 19:44:40 ID:???
ハ、 ∧ ハ /\ /\ /\ ,{! ヾ } / !i ヽ ___/\/ \/ \/ \/ |_ . |ソハ !} jレi \ } !/¨ 〃 '{ / ト{´{ .ハ} r'"´} !{ \ おまえがBを選ばなかった事ッ! FY'弍{ }' 斥ァ`}ハ / ヾ{:i /ノ〉` !rソ  ̄|/\/\ /\ /\ . ヽ /'f=ヘ ハト、 _/\/ \/ \/ ,ノ´f\='/ノ!ヽ\._ \ /ノ !|`ヽ三イ ヽノノ `'ー-、._ / ぼくは / r'/ | /::|,二ニ‐'´イ -‐''" /´{ \ 怒りを表するッ! { V ヽ.V/,. -‐''"´ i / |/ ヽ { r‐、___ i / ∩  ̄| /\/\ /\ /\ } .ゝ二=、ヒ_ソ‐-、 i__,. '| r‐、 U \/ . | 〉 ,. -',二、ヽ. `ニ二i___ |:| l| | |'}:} ,/|毒|\丶 i ,::'| 'ー' { |ノノ |,ノ:::::|ト、 \ヽ ! i }`i´ r| |_>'ィ毒::::ノ 丶 ハ し-' | ! | | ┌≦:::::::::::::/ lハ | ) U /ィf冬::::::イ |::.. j: }lハ. |∩ '゙}
319 :
ゼロの変態 :2007/06/23(土) 19:45:15 ID:???
「メローネ!!」 「あ、ルイズ!」 メローネはのんきにタバサと大富豪をしている。ギーシュ?そんなん聞くのは野暮ですぜ。 「このバカァ!なにのんきにカードなんかやってんのよ!!いろいろと大変なのよ! とにかく、いそいでオールド・オスマンの所へ行ってちょうだい!! 三日前から待ってるからそろそろ殺されるわよ・・・!!」 「いや、オレ後一ヶ月は動けねぇから・・・」 「動いてるじゃない!ホントに死にたいの!?」 ルイズが必死な顔をしていたので、渋々メローネは校長室に向かった。 時は前後するが・・・ カオスが消滅した日、ハルキゲニアにとんでもないものが召喚された。 それはメローネと似たような存在。 しかしけっして合うことは無かった存在。 『それ』は目を覚ますと、人里へ降りていった・・・
黙れ服装が変態野朗w
やってていいぜってww
誰だwwwwまたなんかきたよw
324 :
ゼロの変態 :2007/06/23(土) 19:47:35 ID:???
これで終了 最終回って言ったが、すまんありゃあ嘘だった。 まあ新になったし勘弁してくれ。 ・・・いやカオス編はホントやりすぎた。ごめんなさい
何か悪徳商法みたいの始めたしwww
リゾットだけは借りパクしてないだな…
乙!!!まあそこらへんこれから 自重すればいいんじゃないか?ともかくGJ!!
やれやれ偽END予告は何度体験しても心臓に悪いぜ
ギーシュも男だもんな でもこれで二次元ズブズブになったらダメだYO
っていうか借りパクされすぎだろwwww ………そういや俺も、エロゲ借りパクしちまったなぁ………
否! ギーシュはコレがきっかけで変態に目覚めて、モンモランシーにブルマプレイやら スク水プレイやらをお願いするようになるんだ! 最終的にはモンモンを調教してしまうんだよ! ……ある意味究極に男らしいwww
332 :
ガノ :2007/06/23(土) 19:52:51 ID:???
ロオオオオ ― ド__ __ i〜i ヾ/・ ~・/ ロオオオオオ 変態の活躍に、あの世からノートパソコンに憑いてきたメタリカも喜んでいます ゛ヽ|∵ト、/ ・ /=_ ___\ \ __/ ヽ|∵|/ ロオオオ ――― ド `┤∵├'\/∵/ / /
333 :
マロン名無しさん :2007/06/23(土) 19:53:24 ID:LUZ/0M0H
Douじ出もいいんだよう
ん?
ちゃんと借りパクされたブツが本人と関連あるのがミソだよな エヴァ様派とはギアッチョなかなか分かってるじゃないか
336 :
サブ・ゼロ :2007/06/23(土) 19:58:38 ID:???
この展開はやられたwww GJ!
新ゼロの変態wwww なぜかすごくホッとしてしまったww 続きも期待してるw
てか最終回予告してから次の話書くの 速すぎるwww正直うれしいけどなッ!!
ゼロの変態は中毒性がありすぎて困るw
あかほり並の速筆
342 :
単発ネタ :2007/06/23(土) 20:08:58 ID:???
〜本当に良くやった使い魔〜 「さっさとギーシュに謝っちゃいなさいよ!」 「それはできない…」 「あのね、平民がメイジに勝てるわけないでしょ!」 「そうだな…わたしは『結果』だけを求めてはいない 『結果』だけを求めていると、人は近道したがるものだ……… 近道した時真実を見失うかもしれない、やる気もしだいに失せていく 大切なのは『真実に向かおうとする意思』だと思っている 向かおうとする意思さえあれば例え今回は負けたとしても、いつかはたどり着くだろう? 向かっているわけだからな………違うかい?」 「あんたね、死んじゃうかもしれないのよ!?」 「その時は、私以外のだれかが、その『意思』を引き継いでくれるさ…」 「何言ってるのよ…あなた…そんなの全然わかんない…」 「諸君、決闘だ!」 『いや、拳銃を取ったら体が軽くなりましてね。うまい事一発で頭を打ち抜いたんですよ。 そこまでするつもりはなかったんですが…彼には可哀そうなことをしました… ところで、お茶飲みません?同僚にもとっても好評だったんですけど…フフフ』 勝利者インタビューより
茶は殉職警官直伝だったのかよwww
GJ! あんた何飲ませようとしてんだw アバッキオにアバ茶を仕込んだのあんただろw
>>343 ぶっちゃけた話、そのせいでアバは警察官に絶望したんだろうなw
以外な人が完結それは先輩!
347 :
506 :2007/06/23(土) 20:15:23 ID:???
GJ! そして予約は無いようだな。 投下するなら今のうちかもしれん。
何かある意味ギーシュもGER喰らってるような希ガス
「怒らないって言ったじゃねえか相棒!」 デルフが泣き喚くような声で言ってくるがそんなものは当然無視だ。 「てめぇ人を散々期待させといてそれはねえだろ!俺をおちょくってんのか!?本当なら錆びた剣なんか使いたくもねえし、喋る機能なんかいらねー!それでもお前を 使ってるのは何か知ってそうだったからだ!それに賭けてたからだ!それなのに知らねえだとー?へし折ってやろうかこの駄剣がーーー!!」 「あんまりだ……、あァァァんまりだァァアァ!!本当に知らねえんだよおおお!いや、実際は知らないんじゃなくて忘れたってのが正しいんだけど!」 「忘れた?」 「俺ってこれでもすげえ長いこと生きてるもんだから色々忘れてるんだよ」 「使えないな。捨てるか……」 割と本気でそう考える。 「ちょっと!ちょっと待てって相棒!ほら、思い出すまで待つとかさ!努力してみないか!?そ、それに『ガンダールヴ』っていうのもどっかで聞いたことある気が するし!何か頭に引っかかるっていうかそんな感じで!いや、マジで!ほら必死で思い出すからさ!」 「……わかった。じゃあ1週間以内に思い出せ。思い出せなけりゃ誰も来ないような場所持っていって埋めてやるからな」 そう言ってベッドから下りデルフを拾いに行く。 「そういや相棒、さっき俺のことデルフって呼ばなかったか?」 一瞬動きが止まる。しまった、つい言ってしまった。 「あれだな、実際は何だかんだ言っても相棒は俺のこと認めてるんじゃねえか。おおっと、『ガンダールヴ』のことならちゃんと思い出すぜ。心配しなくてもな」 水を得た魚のごとくニヤニヤした声で話しかけてくる。 「これが今流行のツンデ……」 素早くしかし乱暴にデルフを拾い上げ鞘に収める。 やれやれだ。終始こっちのペースかと思っていたら最後にはあっちにペースを握られてしまったな。 しかしそんなに悪い気分ではなかった。ギーシュを部屋の隅に追いやりベッドに戻る。デルフをベッドの横に立てかけ寝転ぶ。
許可する!
寝転んでから少し眠たくなっていることに気づく。しかしまだ眠れるほどではない。 こういうときは目を瞑りながら時を待つ。明かりは消さない。 明かりがあるほうがいくらか安全だろう。 もし自分が生き返らずに幽霊だったら今頃どうなっていただろう。 鏡に入らなければターゲット(確か平賀才人とかいう奴だ)を始末していただろう。その後いつも通り報酬を貰っていただろう。 そしてその後もずっと同じことを繰り返す。そしていつかマンション借りていたかもしれない。 そこは眺めのいい部屋で、風に吹かれず落ち着いて本が読めて花の絵を描いたり、スピーカーの音響でワーグナーの音楽に陶酔できるような部屋だ。 私だけの「結界」のある部屋…… だが現状はどうだ。ルイズの子守をしてルイズの代わりに命をかけて働く。報酬は無く食事は質素。 ストレスばかりが溜まっていく。幽霊の方がよかったと思えるぐらいだ。ああ、だから切れやすくなったのかもしれないな。 だがもうすぐだ。もうすぐ自由になれる。この機会を逃してはならない。 なんとしてもルイズを殺さなくてはならない。障害は多い。まるで私の邪魔をするようにルイズを殺すことは難しくなっていく。 だからと言って諦めるわけはない。私は『幸福』になる。なってみせる。 心の平……穏を……取り……戻…… 目を開ける。どうやらいつの間にか寝ていたようだな。 窓に目を向けると日が少しまぶしく感じられる。 「う〜〜〜〜ん……」 部屋の隅から何かが聞こえる。目を向けるとギーシュがいた。そういえば隅に追いやったんだったな。 「あれ?ここは何処だ?僕は一体……ああ!頭が痛い!ズキズキする!何か瘤が出来てないか?しかもでかい!いた、いたたたた!」 大丈夫だろうか? 「うう……、確か皆と別れて宿を出て、それから〜それからどうしたっけ?」 どうやら記憶が一部無くっているようだ。 「あ、ヨシカゲ!ここは何処だ!ぼくは一体!?」 厄介なことになったな。五月蠅いぞ、付きまとうな。 ギーシュをいかに黙らせるか考えていると部屋がノックされる。誰だろうか?
「一手」遅れた
354 :
506 :2007/06/23(土) 20:21:16 ID:???
>>352 もう遅い!投下しちまった!
それにしてもやっとワルドか、長かった。
ワルドの死ぬとこ見たい!
ワルドの分身さ、 戦車なら数で対抗できるよな?
数で対抗なら、今は完結してしまった形兆の兄貴のバッド・カンパニーでッ
GJ! 次のエピソードへのつなぎはおkだな ワルドの人間爆弾フラグにギーシュの魂を賭けようッ!
「投下」するだって…… この私にだって……「投下」する権利はあるはず…… 人はみな平等だ私だって投下を…… すごく欲しい…… 「投下」する権利が……
ワルドの命の花火が見たい!
気づいてないのか?初めから持ってるじゃあないか・・・ そして、『投下した』なら使(ry
しかし静かの人毎日投下してないか? どれだけ書き溜めてんの?
昨夜は落ち着いていたが・・・土曜の夜になって時が加速し始めたのか?
ギーシュ去勢、ニョホホ☆ 次の生贄は・・・
「ド・ロレーヌ! そっちに平民はいたかい?」 「いや、こっちにはいないよマリコルヌ。今度はあっちを探してみよう」 「そうだね。……それにしても、どこ行っちゃったのかなあ、ギーシュのやつ」 少年達がそう言いながら、まだ見ていない場所を捜索するために駆け出す。 彼らが去った場所には、誰もいなかった、はずだが。 耳を澄ませば、彼らにも。僅かに風を巻きこみ、回転する――、鉄球の音を、聞き取れたかもしれない。 ジャイロは、まさにこの場所にいた。 人が隠れることなどできそうに無い細い木があっただけの場所――そんなところで、どうやって隠れていたのだろう。 “回転”は無限の可能性を秘めている――そう、信じるに足るだけの、事実が、そこで起きていた。 細い木に回転の力を与え、自分のまわりに巻きつかせた。さながら、宿り木が幹に、蔦をからませるように。 やがて誰もいなくなったことを確認し……ジャイロは、鉄球を木から離す。 力を失った木は、ゆっくりとほどけるように、元の真っ直ぐな形へと……戻っていった。 とりあえずはこの場は凌いだ。……しかし。 「やっべえ〜……。すっかり囲まれてんじゃねえのかぁオイ」 最悪の事態である。逃げようとしているのに、逃すまいと追われている。 しかも、全方向から。 このままうろちょろしていては、即座に見つかるだろう。 だが、まごまごとしていても、やはり同じことだ。 突破口を切り開かねばならない。……だが、どうやって。 そしてここから脱出できたとしても。 何処に――、行けばいいというのか。 考えなければならないことは山ほどあるが。その全てに正面から取り掛かるには、時間が圧倒的に足りない。 まあとにかく――、まずは、逃げるか。 あれこれ小難しく考えるのは性に合わない、彼らしい結論ではあったが。 少々、遅かった。 「――みぃつけたぁ♪」 嬉しそうに、降りかかる声。それは自分の――真上から。 彼は見上げる。 赤く、長い髪の女が、彼を見て微笑む。 その後ろには、青く短い髪の少女が、無表情で、彼を見下ろしていた。 そして、その二人ともが。……宙に浮いていた。
サイト・・・何やったんだよ
「こんにちは、平民。こうやって直に話すのは初めてね。あたしはキュルケ。キュルケ・アウグスタ・フレデリカ・フォン・アンハルツ・ツェルプストー。よろしくね」 ジャイロの前方にそう、名乗った女が降りてくる。 そして彼の後ろに、もう一人が、降り立った。 「そっちの無口の子はタバサっていうの。無愛想だけど、読書の邪魔さえしなければ何もしないいい子よ」 タバサ、と紹介された少女は、それでもやはり――無言でジャイロを見つめている。 「ほー。なーるほど、オメーさん方の名前はよっくわかった。……ついでに、さっきの能力も解説してくれると助かるんだがよォ」 すでに、ホルダーから両手に、鉄球は握っていた。 そして自分に近い距離にいたキュルケに対し――、いつでも、動ける用意をする。 「能力? なんのハナシ?」 キュルケがきょとんとする。言われている意味が、わからない。 「とぼけんなよオメー。さっき空中に浮いてただろーが。それがオメーさんか、それとも後ろのヤツの能力かって聞いてんだよ」 「ああアレ? あんなの、初歩の“浮遊”の魔法に決まってるじゃない。そっか、見たこと無いのねー。さっすがルイズの呼び出した平民」 もの知らずねーとキュルケは笑う。 「魔法ォだあ? チチンプイプイでもアブラカタブラでも構わねえが、そりゃ説明する気はねえってことで判断していいんだな」 「もう。本当にわからず屋ねえ。だから浮遊の魔法って言ってるじゃない」 「……キュルケ」 タバサが声をかける。 それと同時だった。 キュルケの腹部めがけて――ジャイロが、鉄球を放ったのは。 鉄球は、相手が女――しかも、若年ということで手加減はしてあったが、鳩尾に入れば昏倒させることは可能な威力だった。――届けば、だが。 「フレイム!」 キュルケが叫ぶ。その声に応えるように、背後から、大きなトカゲが顔を覗かせた。 そして――、業火とも呼べる大炎の息を吐く。 鉄球が燃やされる。高熱にさらされ、焦げて焼け付き、溶けていく。 それは、キュルケに触れることなく、遥か手前で、尽きて消えた。
「んなぁっ!?」 ジャイロがげっ、と息を吐く。 スタンド攻撃にしちゃ、ずいぶん直接的な攻撃をする女じゃねえか、と思った。 「ありがとうフレイム。うーん、もう大好きぃ」 よーちよちよちよちよちよちよちよちよちよちよちよちよち と、キュルケは自らの使い魔を抱きしめて撫で回す。 「おい! なんだあそのトカゲはよォー。どこの怪獣だよオイ」 「失礼ねー。怪獣じゃなくて使い魔。あたしの使い魔よ。とっても優秀なの」 フレイムを抱きしめたまま、キュルケが答える。 「使い魔、だぁ?」 「そーよ。あなたと同じね」 「オレはそんな趣味悪い芸なんて持っちゃいねえ」 「あらそう……。でも、あたしは貴方に興味を持ったわ」 そう言って、フレイムから離れると、キュルケはジャイロに近づいていく。 「あたしの二つ名は“微熱”……もうさっきから疼いて仕方ないわ。だって貴方……。とっても素敵なんですもの。……ワイルドで」 なぜか身をよじらせて接近するキュルケ。 「野性味がある男って……、とっても、そそられるわ。ルイズが呼び出したってところが、減点だけど」 ……助力するつもりじゃなかったのね。 と、真昼の奥様貴族御用達のメロドラマ小説の一コマのような風景に、そんな感想を、タバサは持った。 「ねえ……貴方。これからあたしと……燃えるような一時を、楽しんで……みない?」 つい、と人差し指で彼の唇をなぞるキュルケ。もうその瞳は潤んでいる。 「あのおチビちゃんと違って腫れてるとこはしっかり腫れてるがな……。男と女ってーのは、そんな安っぽいもんでもねえだろ、お譲ちゃん」 キュルケは過信していた。 自分は魔法使い。相手は平民。たとえこんな至近距離でも。力づくなら、どうとでも対処できる、と。 確かに左手の鉄球は燃え尽きたが。 キュルケから死角にある右の手には――、まだ勢い衰えぬ鉄球が、静かに、渦巻いていることを。彼女は――知らない。 それを彼女の腹部に押し当てさえすれば――彼女を気絶させることも、容易にできる。 そう、彼は確信している。 自らが持つ技術を、絶対に――信頼できる。 右手が動く。刹那の瞬間で、彼女を昏倒させるために。
しかし貴族のガキってほんとムカつくな
その一撃は――、空を切った。 後方で顛末を見ていたタバサが、キュルケを助けるために、魔法を放ったからだ。 風の魔法でジャイロをふっ飛ばし――、壁に叩きつける。 風とは、大気の圧力に他ならない。 ならばいま、彼は、台風の牢獄の中にいるのと――同じことではないか。 「う、うおおっ!? こ、こいつは?!」 腕も足も、五体全てが自由に動かせず、タバサに対して振り上げた右手が恐るべき圧力でそのままの形で固定される。 「ひゅう、やるじゃんタバサ」 キュルケが口笛を吹く。ジャイロもまた、見誤った。 ここで一番注意すべきだったのは、この少女だったことに。 ――じゃり、と土と草を、乱暴に踏みしめる音がした。 息も絶え絶えに、相当走ってきただろうと思わせるような肌色。 そして、疲れに反比例して、蓄積された怒りに、一同が気付く。 「……はぁ、はぁ。……はぁ。……や、やっと、追いついたわよこの大バカ使い魔ああぁぁっ!!」 怒りに身を染めた、ルイズがそこにいた。 「……よ、よぉ、元気そうだなおチビちゃん」 絶体絶命とは、このことだろうな、とジャイロは思った。 色仕掛けの女、無口なメガネ少女、それと――、ヒステリー女。 男が勝てない種類の女が3人そろい踏みである。 オレはもう駄目かもな。……すまない、ジョニィ、マルコ。 と、一時は覚悟を決めた彼ではあったが。 「タバサ……魔法解いて」 ルイズが荒い呼吸のまま、そう言うと、タバサは小さく頷いて、構えた杖を下ろし、なにやら呟く。 それと同時に、彼の束縛が解け、さらに同時に、ルイズに乗りかかられた。 「はぁ、はぁ……や、やっと捕まえたわよ! もう、逃がさないんだから! あと誰がチビよ!」 「よぉ。まあ落ち着けって。息ぐらい整えろ」 「あんたと契約してからそうさせてもらうわ」 そう言って、有無を言わさずルイズが顔を近づける。
「なあ、ちょいとばっかし確認すんだがよ」 「あとにして」 「その――、まあ、ちゅーすると、契約ってのができるんだって?」 「だからいまやるってば!」 「いや、だからよ。もうその必要は――、ねえと思ってな」 「どういう意味?」 「こういうことだぜ、ニョホ」 そう言うと、ジャイロは自分の右手に嵌めていた布地の手甲を剥ぐ。 そこにあったのは――、奇妙な形の、紋章だった。 「え? え? ええっ!?」 「だからよぉー。さっきオメー、もう一人と契約しただろ。そんときにな……出てきた、みたいなんだがよ」 これは、彼のハッタリである。 彼がいま見せた“紋章らしきもの”は、彼自身が浮かび上がらせていた。 彼の右肩の付け根。その後ろで、しゅるしゅると回転している、鉄球によって。 そこまでして、使い魔を拒絶しようとしたのは。 彼が何としてでも、元の世界に戻るという、決意をしていたからに他ならない。 その甲斐あって……ルイズは彼と、本来の契約を破棄する。 そしてそのせいで。 「……ぷっ。くく……。じゃ、じゃあなに? ルイズ、もう契約している使い魔に、に、逃げられ……」 あーはっはっは。とキュルケがお腹を抱えて大爆笑する。 それを背後から聞いて。涙目で唇を噛み締め、顔を真っ赤にしたルイズが。 「な、な、な……なんなのよそれぇーーーーーーっ!!」 倒れたジャイロの鳩尾を思いっ切りストンピングし、ジャイロもまた、意識を失うのであった。
鉄球の回転は本当に便利だよなぁ…
以上、「投下」した! わかったよ住人! 職人が言った「投下する」って意味を! 「言葉」じゃあなく! 心で「理解」できた! ……それにしてもここは加速が激しくてディ・モールト GJ! ですなぁー。
鉄球にもいろんな流派があるのかね
あえてガンダなしか、まぁ鉄球都合良過ぎだし多少の制限はいるか
鉄球って代わりきくの? 七部は最初の方しか読んでないから解らん。
最近の鉄球はただの飛び道具だから困る
鉄球便利だよなあ、秘密道具か鉄球かってくらいだな GJ! 続き期待してるぜ、ニョホッ
代わりが無ければ作ればいいじゃない。
フーケに金歯盗まれるジャイロ ニョホ
鉄球がなくなったら鉄分から作り出せばいいんだよ
ジャイロが純粋に鉄球のみの流派に対し、今月号に出てきた流派は鉄球に衛星をいくつか取り付けた攻撃的な流派っぽいな この辺はやっぱ思想の差なんだろうか
あれ、デジャヴ
剣か?と聞かれて当然鉄球だ!と言ったあたり鉄球を使うやつらは多いんだろうな
>>383 くっせぇーーーーー!!
こいつは歯槽膿漏の匂いがするぜ!!
21時になったら! 投下を開始すると予告しよう!
期待支援
いつでも来い!
閃光! 四系統最強の『風』 空条承太郎現る! この事実にルイズもワルドも仰天した。 驚いていないのはウェールズだけだ。そう、ウェールズは知っていたのだ。 礼拝堂のすぐ壁の向こうで承太郎が待機していた事を! ワルドを怪しみ万が一に備えていてくれた事を! 「どうやら……ジョータロー、君の言った通りらしい。 彼は! ワルド子爵は! 間違いなくレコン・キスタの手先だ!」 ウェールズはルイズを抱き寄せると、杖をワルドに向けて突き出した。 ルイズはアンリエッタからの大事な大使、預かり物だ。 自分は今日中に死ぬだろうが、ルイズは守らなければならない。 守って、アンリエッタの元に返してやらねばならない。 「下がってなウェールズ。こいつの相手は……俺がやる」 「しかしジョータロー、奴は我々を騙した卑劣漢だ。 レコン・キスタなら私が一人でも多く道連れにすべき敵でもある」 「奴とはまだ『決着』がついていない……。 てめーが名誉を守るために戦うように、俺も誇りのために戦う。 ……ルイズを、頼むぜ。そして自分の身も守るんだな、皇太子様」 「……解った。ジョータロー、君の勝利を祈っている」 ウェールズとルイズが礼拝堂の奥に下がり、 承太郎とワルドが室内の中央へと歩み寄る。 「まさか……ガンダールヴ、貴様に私の正体を見破られていたとはな……」 「……今度は……手加減しねー……覚悟しな」 「君は『第三ラウンド』と言ったな? フフッ、今のところお互い『一勝一敗』……」 「ラ・ローシェルでの夕暮れの決闘……そして桟橋へ向かう途中」 「気づいていたとはな……私の変装を……」 「決闘を参考にしたような動きをしていやがったからな」 二人の会話を聞いて、ルイズは「まさか」と呟いた。 まさか、承太郎にライトニング・クラウドを浴びせたあの仮面のメイジが、 ワルドだというのだろうか。だとしたら……マズイ!
>>385 ジャイロら処刑人は、安楽死させるのが目的で、
ウェカピポら護衛官は、王族を守るのが目的
衛星がついてんのは対複数を想定しているんだろう
「ジョータロー! ワルドは『偏在』を使うわ!」 ルイズのその言葉を合図にワルドが魔法を詠唱した。 ウィンド・ブレイクだ。暴風が承太郎を吹き飛ばそうとする。 空気の塊は殴れても、風を殴るのは無理だ。 承太郎は即座にサイドステップで回避、礼拝堂の長椅子の上を飛び跳ね接近する。 「オオオラァッ!」 スタープラチナが射程ギリギリまで前進しワルドに殴りかかった。 間一髪、ワルドはフワリと風のように舞って後方へ退避。 一瞬前までワルドが立っていた床が瓦礫と化した。 「なるほど! これではろくに詠唱もできんな。 ならばこちらも本気を出そう! なぜ風の魔法が最強と呼ばれるか!」 ワルドは後ろへ後ろへと逃げながら詠唱する。 スタープラチナの射程距離から退避する。 「ユビキタス・デル・ウィンデ……」 呪文が完成するとワルドの身体は五つに分身した。 ひとつが本物、残りは偽者。 花京院から聞いたラバーズが祖父の脳内で取った戦法を承太郎は思い出した。 「風のユビキタス(偏在)……。風は偏在する。 風の吹くところ、何処となくさ迷い現れ、その距離は意思の力に比例する」 「ゴーレムとは訳が違うって事か……」 「見るがいい! 我が名は閃光のワルド! 最強の風を操るスクウェアメイジだ!」 五人のワルドがいっせいに跳躍し、四方八方から承太郎に迫る。 さらに三人のワルドが詠唱、杖の先端を白く光らせた。 エア・ニードルだ。一撃で人体に風穴を空ける一転集中型の近接戦闘魔法。 三人のワルドが承太郎に閃光のような突きを連続して放った。 「ぬううっ!」 その速度、鋭さ、剣技、すべてがチャリオッツに劣る。 しかし! 攻撃を仕掛けるワルドは三人。単純計算して三倍の攻撃量! しかも一方向からの攻撃ではなく、三人別々の角度で攻撃してくるのだ。
「スタープラチナ! オラオラオラオラオラオラッ!!」 即座にスタープラチナを自分の周囲に旋回させつつ拳の弾幕を張る。 手数はワルドが上だった。 だが圧倒的なパワーとスピードそして人間には真似できない精密動作性により、 スタープラチナは三人のワルドに押し勝った! 「くっ、さすがはガンダールヴ!」 三人のワルドが天井近くまで跳躍して退避、直後、二人のワルドが詠唱を終える。 「ライトニング・クラウド!」 「ライトニング・クラウド!」 それは一撃で承太郎を戦闘不能に追い込んだ殺人的威力を持つ稲妻の魔法! その速度はまさに雷光、スピードではかわせない、その攻撃、承太郎は! 「オラオラオラッ!」 床を粉砕し、土を掘り返し、瓦礫と土のカーテンを造り上げた。 稲妻はそのカーテンに衝突し、地面へと流れて散ってしまう。 さらに空中に滞空する瓦礫のひとつをスタープラチナの手が掴んで、 野球のボールのような剛速球で一人のワルドを狙う。 狙われたワルドは即座に身を屈め、その隣のワルドが風の魔法で防御する。 風の防壁を瓦礫は突き破り、しかしそのショックで速度が落ちたため、 身を屈めたワルドの羽帽子を吹き飛ばすだけに終わってしまう。 続いて承太郎は頭上に逃げた三人に視線を向け、スタープラチナの脚力で追いかけた。 「何ッ!?」 一瞬で追いつく速度に驚愕したワルド達は、即座にエア・ニードルの杖で迎え撃った。 「オラオラオラオラオラオラオラッ!」 だがすべての攻撃が弾かれてしまい、ワルド達は地面へと落下した。 彼等を見下ろしながら天井まで到達した承太郎は、天井をスタープラチナで殴り急降下。 後方で再び詠唱をしていたワルド二人に肉薄する。 「ウインド・ブレイク!」 「エア・ハンマー!」
支援
異なるふたつの魔法が承太郎の接近より早く放たれる。 ウインド・ブレイクは防ぎようがない。 前方に現れた空気の塊、エア・ハンマーを殴って壊す。 ゴオッと音を立てて圧縮された空気が噴出し承太郎の学ランをなびかせた。 続いてウインド・ブレイクの風が承太郎の身体を吹き飛ばす。 「ぬううっ!」 壁まで吹っ飛ばされた承太郎は、スタープラチナで自身の身体を受け止める。 さらにそこにエア・ニードル組の三人のうち二人が、別の魔法を唱えていた。 「ウインド・ブレイク!」 「ライトニング・クラウド!」 時間差を置いて放たれる風と雷! 先程と同じ防御方法では、瓦礫と土のカーテンは風に吹き飛ばされてしまう。 そうなればライトニング・クラウドを食らうしかない。 「オラァァァッ!」 だがその程度の事は予測していたとばかりに、承太郎は懐からフォークを取り出し、 迫る風を切り裂くようにしてぶん投げた。 金属製のフォークは風の中を飛来し、稲妻を正面から受け止めその場に落ちる。 「こんな事もあろうかと、今朝のうちにフォークやナイフをいくつか拝借させてもらった」 「くっ、そのような児戯でライトニング・クラウドを破っただと?」 信じられない光景が目の前に広がっていた。 相手は風のスクウェアメイジ。 対するは偏在とは異なる奇妙な分身を操る謎の男。 「彼は……ジョータローはいったい、何者なんだ」 ウェールズは感嘆の声を漏らした。 「異世界から来た、不思議な力を持つクールでタフな使い魔です。殿下」 ルイズもまた、スクウェアメイジと互角以上に戦う承太郎を見て驚いていた。 彼が強い事は知っていた。トライアングルメイジのフーケを倒したほどだ。 だがまさかスクウェアメイジを、しかも最強の風使いとここまで戦うとは。
ワルドを3人にして100万+100万+100万で300万パワー、そして二人のライトニングクラウドで600万パワー、そして5人同時3000万パワーのライトニング・クラウドをくらえーーー!
「見事だ……見事だぞガンダールヴ! まさかこの閃光のワルド相手にこうまで戦うとは。 その力強さに敬意を表するよ……そして…………! お前はどうしても正々堂々! この手で決着をつけたくなった! 真正面から……私の実力で……捻じ伏せてやるぞ! ガンダールヴ!」 「上等だ……かかってきな、ワルド!」 承太郎が駆ける。 三人のワルドが再びエア・ニードルを唱え肉薄する。 二人のワルドが遠距離魔法を詠唱する。 「行くぜ! オラオラオラオラッ!!」 接近戦を挑んできた三人のワルドと、拳と杖を交錯させる承太郎。 その圧倒的パワーを一人のワルドが受け、後方に吹っ飛ばされる。 それでも構わず二人のワルドは杖で突きを連発し、 遠くで詠唱していたワルドがウインド・ブレイクを時間差で放つ。 「ぬうっ!」 ウインド・ブレイクを回避しようにも、目の前の二人のワルドが邪魔をする。 こうなっては仕方ないと承太郎はスタープラチナでジャンプした。 そこを時間差で放たれた二発目のウインド・ブレイクが襲い、 承太郎は壁まで再び吹っ飛ばされ、 さらに二人のワルドがエア・ニードルでトドメを刺すべく接近してきた。 そんな中――凛とした声が響いた。 「エア・カッター!」 ウェールズの声だ。 そして――承太郎はようやく気づいた。ワルドの真の目的に。 承太郎は呪った、自分の愚かさを。誇りのため決闘にこだわってしまった事を。 常にクールで的確な判断を下してきた自分が、なぜ気づけなかったのか。 それはきっとあの時のように――怒っていたからだろう。 祖父、ジョセフ・ジョースターがDIOに血を倒された時、 承太郎は距離を取る事をせず真正面から向かっていった。 あの時のように――承太郎は怒っていた。ワルドがルイズの心を裏切った事を。
こんな事もあろうかと……こんな事もあろうかと!
時間を止める魔法なんてあったら先住魔法並みに危険だからな その点においてスタープラチナに勝てる者はいない支援
止まった時の世界でナイフ投げてくんねーかな承太郎。
プッツ〜〜〜〜〜ン!
ウェールズの放ったエア・カッターを掻い潜り、 先程スタープラチナに吹っ飛ばされた一人のワルドが、 エア・ニードルを生やした杖で、 ルイズを守るためその身を盾にしたウェールズの右腕を、 切断した――。 「うおおおおおおおおおおおっ!!」 「イヤアァァァァァァァァァッ!!」 承太郎が叫ぶ。 ルイズが悲鳴を上げる。 ワルドが笑う。 ウェールズが……崩れ……落ちる。 「フン! くだらんな〜、一対一の決闘なんてな〜。 このワルドの目的はあくまでも『皇太子暗殺』と『手紙の入手』! どんな手を使おうが……最終的に……勝てばよかろうなのだァァァァッ!!」 二人のワルドが承太郎を足止めすべく左右に分かれて襲いかかる。 二人のワルドが承太郎を足止めすべくウインド・ブレイクの詠唱に入った。 一人のワルドがウェールズを戦闘不能と判断し、続いてルイズへと杖を突き出す。 ルイズの小さな胸に、ワルドの殺意が突き刺さろうとする。 承太郎は手を伸ばした。届かないと解っていても、本能的に。 伸ばした左手は――何も掴めず――ルーンも輝かない――しかし――。 ワルドは勘違いをしていた。承太郎の強さはガンダールヴであると。 しかしそうではない。承太郎はスタンド使いなのだ。 目覚めた能力と、それを使う精神力。それこそが――スタンド使いの武器! 風よりも速く――否、それは速さという概念を越えた出来事。 その一部始終をルイズはその目に焼きつける事となる。
406 :
星屑 :2007/06/23(土) 21:08:17 ID:???
以上ッ! 投下した……。 物語の都合上、承太郎痛恨のミス。でもウェールズはまだ腕を切断されただけです。
GJ! 時は止まる!
スタープラチナ・ザ・ワールド来るか!!!
速さという概念を越えた出来事・・・ ・・・来るッ!?
腐ったカボチャ以下のワルドktkr
時の学帽か!
超GJ! 次回ついにあの力を使うのか!?
相変わらず星屑は最高にワクワクするところで次回に続くので困る。 つまりは続きが楽しみでたまらないということだ・・・
承り太郎カッコいいよ承り太郎
ワルド針鼠決定!
ついに、学帽が使われるのか
無敵のスタープラチナで何とかしてくださいよォーーーーーーッ!!
それにしてもこのワルド外道である
>>420 / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| コブラチーム?フゥーム少々お待ちください
|
\
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|/ ̄ ̄ ̄ ̄
____
| /ノ`-,
l lノヾソノミ|
l lノ,-) ̄ミ
l_ t__了「l l
l─k_ |_/i ヽ)
l___| j -//ヽ
l___|___/ヘ// ヾ ___
l  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
l ̄| ̄| ̄| ̄| ̄| ̄| ̄| ̄| ̄| ̄| ̄| ̄|
l l l. l l l. l l l. l l l l
l l l. l l l. l l l. l l l l
早くワルドを死なせて下さいよ〜。
時止めくるか!?
外道なワルドはぶちのめしがいがあるな
ポルナレフの名前はジャン コルベールもジャン つまり、挟み撃ちの形になるな……
ハゲ串刺しの刑だッ!
GJ! ついに時止めか!
時止め中に、ワルドの髪を毟り取ればいいと思うよ。
承太郎「水分足らないんでないの?しっかり手入れしないと将来(ry」
スタプラザワールド→プッツンオラ数回→スターブレイカーためMAXクルー?
>>430 本体スターフィンガーで引きつけてからだな
む?流れが止まったな? ではとりあえず茶でも飲みながら投下まとうか つルイ茶
茶自重せよw それとも何か? その茶は、下着に付着したり地図作ったりするあれじゃなくて、 名前の由来になったらキャラが手ずから作ってくれたのか? ……だったらオレタバ茶ね
アヴ茶
お茶のつまみとしてコレでもどうだい つフー毛
お前は俺を怒らせた
キラークイーンは既にタバ茶に触っている…
今日は投下も少なそうだし早く寝れそうだ
r‐┐ /\ | | うるちゃい!うるちゃい!うるちゃい! \ \ |_| <\ \/ 茶なんて出さないもん \> __ ヽ _ / ´ `ヽ 出さないもん 〃 \ / { \ ヽ /イ l 从 }l l レ | l |ハ l| :l`トム l仏匕l | r┴-、`、 ∧ lV}ィ=ミヽ リ ィ=ミ / {こノ_j_ ヽ / `l ⊂⊃ _ ⊂⊃〈`ー'´| \ , -=彳 j{ ゝ、 {´ ヽ / ∧. | \ { /⌒)_ヽ 丁丈千/ /_ ,ィ┘ ヽ ゝ-、_ヽ _(ノ )_ノ ノヒ乂ツ/ `ヽ ::::::l ノ f:::::::::∨ />'⌒ヽ‐介‐-ゝ=ァ /::::::::l / ヽ::::::::::ヽ'´:::::::::::::::∨/ /  ̄≧::ヽ { _ -‐::==ヘ::::::::::} /ハ::::::::人えI>、 `T¬ー'´:::::::::\ ヽ _ \::::::::::::::::::::: ゝ=∠:::_}ィヘ ̄/⌒ヾi>┘〈_:::::::::::::::::::::::\ _≦_ .  ̄ ̄ ̄ ̄`7¨ヽ ヾ/:::::::::::::::>、_Zフ′ ̄ \:::::::::::::::::::::::::::> {:::::::\/:::::::::::, '´  ̄ ̄ ̄ ̄ ヽ:::::::::ヽ:::::::/ }:::::: ::/ ゝ _/
誰だ!加速を招く魔法の呪文を言ったのは!
>>437 そんなあなたに
つこの あばずれと いわないで(通称キュル茶)
「螺旋階段」・・・・・・!
>>442 「カブト虫」!
「廃墟の町」!
「イチジクのタルト」!
「カブト虫」!・・・・・・・・・
「ドロローサへの道」!
「カブト虫」!
「特異点」!
「ジョット」!
「天使」!
「紫陽花」!
「カブト虫」!
「特異点」!
「秘密の皇帝」!!
445 :
マロン名無しさん :2007/06/23(土) 22:01:03 ID:YVFR4GMh
>>405 出るぞ出るぞ!! スタープラチナ・ザ・ワールド!!
>>444 おお………このスレには神父がおりまする…………
流石に勢いも収まってきたか?
すでに承太郎がこのスレに対してスタープラチナ・ザ・ワールドを使ってるんだよ
『そして時は動きだす』
おそらく深夜二時〜三時ごろを狙っているのではないか?
だが俺が時を止めた 22:12:07の時点でな……
つまり職人さん達は俺達を眠らせない気なんだな
ヒント:吸血鬼は夜行性
いつの間にか俺の腕にBABYとかSTANDって書いてある件 まあいいや、寝るか
>>454 は夢の中で首を掻っ切られてリタイアだーッ!
とみせかけて、実は腕の中に遺体がッ!
デスサーティーンこそ暗殺チームにほしい人材だと思うんだが 赤ちゃんを召還してほしい
>>457 あれって近くに赤ちゃんがいないとダメなんだよね?
有効範囲は数メートルかな。
組織の暗殺対象なんて見ず知らずの赤ん坊の
世話をしてくれそうもないよ。
今日はいつもに比べて神父がすくないな
やっとこ追いついたぜ。 吉良、デルフリンガーに少しずつ親しみを感じてるのな。 こいつはしのぶさん的な感じか?元殺人鬼にも人の心は宿るのか? 楽しみだなあ。
>>457 あの赤ちゃんどんな大人になったんだろ?
イルーゾォ編が怖すぎる件((((;゜Д゜)))
リトルフィートでホルマジオと赤ん坊が小さくなってターゲットに接近。 寝るのを待つ。 これでおk。
5部の時点でもまだ赤ん坊って事はアレッシーも暗殺チームに入ったの?
どんどん暗殺チームが混沌としていくwwww
ねんがんのしるばーちゃりおっつをてにいれたぞ! 後はマジシャンズレッドを手に入れれば準備OKだ。
467 :
マロン名無しさん :2007/06/23(土) 23:11:33 ID:yWgT51+O
あげ
神父、今日は静かだな。 今のうちに、寝てやるぜ!
神父もライアーゲーム見てるんだろうな
おやすみだ神父。 明日は朝っぱらから見たいアニメがあるんでな……先に寝させてもらうよ。 その前にちょっと歯磨きしてくるぜ。 戻ってくるまでに投下予告とかするなよ? いいか、予告するなよ!
471 :
来訪者 :2007/06/23(土) 23:20:13 ID:???
短いが一区切りしたので投下してもかましませんね!?
来いッ! バルバルバルバルバルバル
投下ktkr また加速しだすな 俺はさっぱりついてけん
475 :
マロン名無しさん :2007/06/23(土) 23:22:37 ID:Zwjtb4YJ
今日は神父お休みかなwww よかった練られるw
「ほら、朝だよ」 育郎がベッドの中で丸くなっているルイズを揺さぶる。 「うにゅ〜もうちょっとー」 「もう登校してる人達もいるようだし、早く起きないと」 「むー」 仕方なくベッドから離れるルイズ 「そこに洗面器がおいてあるから、顔を洗って。制服はそこ」 「下着…そこのー、クローゼットのー、一番下の引き出しー」 「これだね、授業に必要な物は?」 「鞄に入ってる…」 「着替えはおわったね、はい鞄」 「うん」 「じゃあ、いってらっしゃい」 「いってきます…」 寝ぼけ眼をこすって部屋から出るルイズを見送ってすぐ、 「ってなんか違うでしょおおおおおおおおおおお!!!」 叫びながら部屋に戻るルイズを見て、育郎は (忘れ物でもしたのかな?) 等と呑気に考えた。 「貴方は使い魔なの!使用人じゃないの!そりゃ…似たような事させるつもりだけど」 「なんかあんまりにもナチュラルだったから素直に従っちゃったじゃない!?」 「いい!使い魔は主と共にいるって言ったでしょ! 授業中も一緒にいなきゃいけないってわかんない!?」 「というかあんた、朝ごはんどうするつもりだったのよ!?」 等と道すがら怒鳴られながら食堂に向かう。
>>474 しばらくヒナが出てこないから見様かどうか迷ってる俺は
478 :
470 :2007/06/23(土) 23:24:29 ID:???
ふー、歯磨き終了。お口サッパリ清々しいぜ! さて、布団も敷いたしPCの電源を落として寝よう。 ……と思ってたらすでに投下が始まっている!? し、支援だ! SSが投下されたら支援せねばならない!!
育郎は粗末な食事、スープとパンニ切れをもって食堂をうろついていた。 ふとルイズの方を見ると、豪勢な食事を美味しそうに頬張っている。 自分の食事との差に何か釈然としないものを感じないではないが、なにせ本来『使い魔』 とやらは動物(あくまでこの世界のだが)が出てくるらしいので、仕方ないのかもしれない。 とはいえ床に置かれたそれをそのまま食べる気にはなれないので、どこか座れる場所がないか 探している最中なのである。そうしていると、ふと聞き覚えのある声が耳に入ってきた。 「こいつにハシバミ草のサラダを食わせてやりたいんですが、かまいませんね!」 「これ、本当に食わなきゃ駄目かのう?」 オスマン氏が目の前のサラダを見ながら、ミス・ロングビルに一縷の望みを込めて聞く。 「駄目です」 にべもなく断られる。 「しかしのう…」 「駄目です」 「まだなんも言っとらんのじゃが…」 しかたなく三千世界にその苦さが知れ渡るとうたわれたハシバミ草を眼の前に持っていく。 「ばあさんや、飯はまだかのう…」 ボケたフリをしてみた。 「眼の前の物しかありません」 駄目だった。 (こんなに怒らんでもええと思うんじゃが…それにしてもいつにもまして苦そうじゃのう) 頑張って一口食べた。 「こ、これでいいじゃろ…ミス・ロングビル…」 「あらあら、まだこんなにも残っているじゃありませんか、オールド・オスマン」 「………マジ?」 「マジです」 救いを求め周りを見回すが、目があった教職員は『自業自得』という目をしている。 (薄情な連中じゃ…おや、あれは?) 見ると今朝会った少年がこちらを見ている。
>>474 深夜『34時』?・・・
はッ!?『一巡』しているッ!!?
承太郎が吹き出してから人気が高まってきたなはしばみ草
なんという善人 スミレ扱いwwwwww
>>458 デス13の射程はかなり長いよ
少なくともホテルの花京院と路上の犬を同時に射程に収められるくらいには長い
顎持ってないから詳しくはわからないが、数十〜数百mくらいじゃないか?
「おお、少年!」 今朝会った老人に手招きされたので、先生らしき人達が集まっている場所に近づく。 「おじいさん…その、今日はすいませんでした…」 「ほっほっほっ、かまわんかまわん」 「悪いのはオールド・オスマンですから、イクロー君は気になさらないで」 「今朝あったばかりじゃのに、ずいぶんと親しそうじゃのう… こりゃミス・ロングビルがミセス・ロングビルになる日も近いのかな?」 「おほほ、オールド・オスマンったら…そんな事言ってもうやむやにはしませんからね」 チッ、っと舌打ちするオスマン氏が、ふと育郎が持っているものに気付く。 「おお、そりゃ君の朝飯かね?ずいぶんと寂しい限りじゃな…」 「ええ、まあ…」 「そうじゃ!それだけじゃ足らんじゃろ?このサラダを食べてみないかね?」 「いいんですか?」 「オールド・オスマン!駄目よイクロー君、それは…お尻を触るんじゃぁない!」 オラオラを叩き込まれながらも「は、早く食うんじゃ!」とオスマン氏がせかす。 せっかくの好意(?)なのでサラダを食べようとすると、誰かが育郎のズボンを引っ張った。 「君は?」 見るとルイズと同じ格好の、だがさらに背の小さい、青い髪をした少女が立っていた。 「交換」 そう言って鳥のローストが盛り付けられた皿を差し出してくる。 「…ひょっとしてこれと?」 サラダを指差してみると、こくんと小さく頷く。 「いいのかい?」 「………」 もう一度頷く。
うおお! 育郎はしばみ草回避か!?
ローストチキンを食べながら、育郎は 「この世界の貴族は、意外にいい人達が多いのかもしれない…」 なんていうことを考えていた。 それだけ ・オールド・オスマン 当初の予定の3倍のハシバミ草を食わされリタイヤ
オスマンwww しかし交換を頼んでくるタバサはとても可愛いな。私はもう萌えまくったよルイズより!
3倍wwwwww
人徳ってやつか
490 :
来訪者 :2007/06/23(土) 23:32:54 ID:???
何故こんなどうでも良いような話を書きたくなるんだろう? 早くバオーの活躍する話を書きたいのに… というわけで投下終了 アニメ借りてみてたら1巻分の話終わるまでに色々書きたいことが増えて困ってきた
逆に考えるんだ書きたいことが増えたなら全部書いてしまえばいいと考えるんだ
352 名無しさん@お腹いっぱい。 sage New! 2007/06/23(土) 23:33:55 ID:0XBfRHKC 『投下した』なら使っていい…! このスレからリリなのに出張してる奴がおる・・・おまえやーーー
誰か過去ログ見れるようにしてくれね? あとワンポイント主人公作ってくれ。って言ってみる。 親切な人よろしく!
いやいやこういうほのぼのしたのも大好きですよ私は。GJ!
バオーが見れるだとッ!? 早速見てくる
なんというタバサ 萌え死ぬ
>>268 ギアッチョはイケメンとはいわないまでも普通の顔だと思うのだが・・・
育郎中々運いいな さて、ギーシュはいつバオーを目覚めさせて殺されるのかね?
>>493 datでいいなら落とせるようにしとくけど
ホルホース書こうとしてるが文章がまとまらない
これでタバサのフラグを立てたのはリゾットに続き二人目か…… メローネも居たっけw
そういえばどうしてワルドはサイトがガンダールヴだって知ってたんだ?
メローネは自分でフラグ立てようとしてるだけだろうw
>>505 >>507 1巻の時点でフーケはガンダールヴの事はしらないっぽい
フーケの話を聞いて、虚無の魔法について調べてたワルドが気付いたんではなかろうか
ギアッチョはイケメンではないけどカッコいいと思う メローネは・・・・あのマスクで全てがwwwww 暗殺者チームで一番のイケメンってやっぱプロシュート兄貴っすかね ポルポの金を横取りしようとした貧乏人メンバーも思い出してあげてください クラフトワークのサーレ(だったっけ?)なんか結構いいキャラだったような気が
どうしてワルドがルイズが虚無だって知ってんだ! 2巻までしか持ってねえからわからね!俺を財布をなめてんのか! くそッ!くそッ!
人間の使い魔を持てるのは(人間を召喚出来るのは)虚無の使い手だけ っていう情報を知ってたから、とかじゃねーの
「我が導きに…答えなさい!」 ズドォォーン! 「ゲホッ、ゲホッ…何だ? 『ゼロ』のルイズはサモン・サーヴァントも失敗か?」 「いや…何かいるぞ」 煙の中から現れた『そいつ』は…胸にハートを逆さまにしたような意匠を持ち、頭部からは後方へ反り返った角のようなものが生えていた。 ルイズは内心興奮しながら『そいつ』に歩み寄り、契約のを交わすための呪文を唱える 「我が名はルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール 五つの力を司るペンタゴン…この者に祝福を与え我の使い魔となせ」 そして『そいつ』に口づけようとした瞬間、 ンーーーゥゥブ 彼女の顔のすぐそばを虫が後ろ向きに飛んでいった。 「!?」 周囲を見回すと、周りにいる他の生徒たちの動きもおかしい。まるで巻き戻されているかのような…… 「巻き戻っている…じ、時間が逆行している!?」 困惑するルイズに、『そいつ』が語りかける 「コレハ……『レクイエム』…ダ! オマエガ見テイルモノハ確カニ『真実』ダ…シカシ…… 実際ニ起コル『真実』ニ到達スル事ハ決シテナイ! ワタシノ前ニ立ツ者ハ、ドンナ能力ヲ持トート、絶対ニ! 行ク事ハナイ! コレガ、『ゴールド・エクスペリエンス・レクイエム』!」 (……ハッ!?) ――宇宙の果てのどこかにいる私の使い魔よ…… (何を…喋っているの……私は!? わ……私はッ…! 始めから何も喚んでいないッ!!) ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール――召喚失敗
完結乙www
って到達してないけどどう考えても呼ばれてるじゃなーいい
なんかルイズがブラクラ踏んだみたいに見えるwww 召喚したら即フリーズwww
チャリオッツレクイエムが呼ばれて魂が入れ替わった場合 ルイズの体の持ち主が虚無のメイジになるのか、それともルイズの魂が虚無のメイジになるのか
スタンドは本人のだから、魔法も精神に付随するんじゃね? しかもランクが一つ上がりそう もしくはルイズが矢みたいにレクイエムの護衛対象になって、ルイズに触れようとすると攻撃されるとか
使い魔を呼んだと思ったら私だったぁぁぁぁぁあ目の前に居るのは私だったぁぁぁぁ
召喚を無効にしてバウンスされたw
>>517 でも魔法は貴族の特権ってことは体を流れる血による遺伝性じゃないのか?
ゼロ魔世界ってまじりっけ一切無しの平民でもがんばれば魔法使えるの?
遺伝の場合は始祖ブリミルの出現から6000年も経ってるんだ メイジの血が流れていないやつのほうが珍しいんじゃねぇの、ある程度の血の濃さとかが必要なのかも知れないが
魔法ってのは、祖先から受け継いだブリミル魂を世界に示す行為なんだよ
普通に傭兵などになった家を継げなかった貴族や それに平民で貴族の愛人とかいるだろうから ちゃんと教育すれば使える潜在的な平民メイジは多そうだけどな てっか学校がある時点で能力っていうより技術の域だし スタンドの方がよほど特異な代物だな
スタンドは生まれつきか矢に刺されるかのどちらかしかないからな
魔女の宅急便とか祖先から受け継いだ魔女の血によって魔法を使うって形式だったな 火のメイジの血、風のメイジの血とかあったりして 虚無はAB型RH-みたいなイメージで
ところで、ゼロ魔世界の信仰の対象って始祖ブリミルしかいないの? そうだとしたら、十字架提げてるプッチ神父は異端扱いされちゃいそうだ
十字架が宗教のシンボルになってないのならそもそも異端と認識されないと思う まぁブリミル以外の宗教があってもおかしくはないが…少数派だろうな
>>527 つまり、
プッチ「いいですか? 暴力を振るっていい相手は、ジョースターどもと異教徒だけです!」
こういうことか
ブリミルってのは魔法の始祖なわけだから 平民は別の何かを信仰している可能性もあるな。
その始祖ってやつの情報に魔法を使えるような因子があるのか? そこらへんの設定がよくわからないんだよな
まあそこら辺は原作で徐々に明らかにされるはず…
多分魔法ってのは突然変異なんだろうな
535 :
マロン名無しさん :2007/06/24(日) 01:43:59 ID:k2gJ2jaI
実は考えてなかったりして…
でもなぁ、始祖ブリミルの三人の子供と一人の弟子が今の王家の祖先なんだよ 血筋は関係ないのか?子供は兎も角弟子が不思議になる
神父はルイズと組ませるよりも いつのまにかアン王女や教皇、ガリア王など権力者に取入り 裏で「天国」を目指している、とかラスボスとして登板した方が使いやすいんじゃまいか?
ガリア王が虚しさを埋めれるものとして『天国』を求めたり
>>538 でもそれだとC-MOONからメイドインヘブンにならなさそうだな
じゃあシェフィールドの代わりにプッチを(ry
542 :
ゼロの兄貴 :2007/06/24(日) 01:50:16 ID:???
見た感じ貴族=メイジっぽいから突然変異とかじゃないと思うな… 杖が無いと無能になるって事は何か杖と契約するとかじゃなかろうか 平民が魔法使えると貴族が搾取できんかんね
この時代はまだ歴史が浅いから貴族にしかメイジの遺伝子が発現されないだけで この先何千年かすれば血が薄まって貴族平民関係なくランダムにメイジの遺伝子が発現するんじゃないかな fssみたいに。
少なくとも虚無は遺伝。 始祖とその弟子4人の子孫オンリー。とはいっても各王国に何百人単位で存在するわけだが。 おそらく他の魔法も遺伝。
>>543 そうならないと、身分制の崩壊には至らないね。
地球の歴史とちがってハルケギニアは(おそらく)遺伝の能力による身分制の根拠があるから、
それが崩れないとどうにもならん。
遺伝だとするなら虚無は間違いなく劣性遺伝だな 残りがA型とB型みたいな関係
革命を起こすにも、科学技術の発展が遅いからなぁ、精度が高い鉄砲を大量生産できて なおかつ多数の平民を魅了して、一部のメイジすらも心酔するほどの絶大なカリスマ性と知恵を持つ指導者が必要だからな。
ヴァレンタイン大統領召喚というわけだな
>>547 なにか未曾有の災害でも起きて今の文明が滅びればおk
>>550 あいつ足でマンドリン弾けるんだぜ・・・
ディオは中ボスかラスボス前の大ボスだな。 カーズは戦っても絶対に勝てないイベント戦(地上からの追放か封印でイベント終了) ディアボロ(大冒険は心強い色物キャラ)
>>551 吸血鬼大発生とかメイドインヘブン発動とかか?
そういやあの世界って音楽はどれぐらい発達してるんだ?
オーケストラができるくらいには…
つまりそこに音石が「テメーオフクロモコロシテヤルゥー」で一大ブームか
でもあの世界には電気が(ry
>>555 オルゴールは作られてるけど弦楽器とかは出てないな
けど原作で下手くそなミュージカル?はある
560 :
k :2007/06/24(日) 02:14:13 ID:vVbsIxB7
もう投下祭りはないな よし!寝る 朝には2週間ぶりのクライマックスが待ってるしな
今日投下祭りがないって事は……今、神父様方は英気を養ってるんだよな? み、みんなぁー! 早く寝るんだぁー! 明日は神父の大行進が来るぞぉー!
、--‐冖'⌒ ̄ ̄`ー-、 /⌒` 三ミヽー-ヘ,_ __,{ ;;,, ミミ i ´Z, ゝ ''〃//,,, ,,..`ミミ、_ノリ}j; f彡 _) 〃///, ,;彡'rffッ、ィ彡'ノ从iノ彡 >';;,, ノ丿川j !川|; :.`7ラ公 '>了 _く彡川f゙ノ'ノノ ノ_ノノノイシノ| }.: '〈八ミ、、;.) ヽ.:.:.:.:.:.;=、彡/‐-ニ''_ー<、{_,ノ -一ヾ`~;.;.;) く .:.:.:.:.:!ハ.Yイ ぇ'无テ,`ヽ}}}ィt于 `|ィ"~ ):.:.:.:.:|.Y }: :! `二´/' ; |丶ニ ノノ ) :.: ト、リ: :!ヾ:、 丶 ; | ゙ イ:} ………… { .:.: l {: : } ` ,.__(__,} /ノ ヽ ! `'゙! ,.,,.`三'゙、,_ /´ ダレモイナイ…ギャクニカンガエルナライマノウチ ,/´{ ミ l /゙,:-…-〜、 ) | ,r{ \ ミ \ `' '≡≡' " ノ __ノ ヽ \ ヽ\ 彡 ,イ_ \ \ ヽ 丶. ノ!|ヽ`ヽ、 \ \ヽ `¨¨¨¨´/ |l ト、 `'ー-、__ \ `'ー-、 // /:.:.} `'ー、_ `、\ /⌒ヽ /!:.:.| `、 \ /ヽLf___ハ/ { ′ / ! ヽ
565 :
マロン名無しさん :2007/06/24(日) 02:47:48 ID:Ffh7Kxqn
卿、何やってんすかwww
ジョセフがハミパでこのスレを念写している模様です
567 :
37 :2007/06/24(日) 02:58:47 ID:???
今夜中に避難所に投下しようと思ってたんだけど、予想以上に長くなって終わらないから寝る事にした ここの職人さん型は、物語が予想外に長くなった時、どう対処してるんだろうか。
全部投下したなら使ってもいい
569 :
37 :2007/06/24(日) 03:03:22 ID:???
了解。モット伯との決闘すっきり終わらせて、明日投下しよう!
>>567 みんなの支援を受けて無理やり全部投下しました
何
>>567 、SSが長くなって終わらない?
>>567 それは遠慮が過ぎるというものだよ
逆に考えるんだ
「ボリューム豊富で読みごたえがある」
と考えるんだ
加速が終って世界がゆっくり回り始めたと考えるんだ。
第八章、投下します 多分、見てる人も少ないので、前半部だけになるでしょう
第八章 王女殿下の依頼 土くれのフーケとの戦いから一週間が経過していた。今日もリゾットはルイズについて授業へ向かう。 フーケを捕まえた話はすっかり広まり、一時期は周囲がルイズを見る眼も変わったが、相変わらず失敗魔法で 爆発を起こしてばかりなので、きっとキュルケとタバサの力によるところが大きいに違いない、ということになっていた。 結局、今もルイズは『ゼロ』と呼ばれて馬鹿にされている。 リゾットはそれを何とかしてやりたいとは思いつつ、傍観していた。 他人が力を貸してもどうにもならない。ルイズ自身がどうにかしなければ汚名は返上できないのだ。 キュルケやタバサ、ギーシュに挨拶して席(といっても未だに階段なのだが)に着く。 その日の授業はギトーという講師による風属性の長所の講義だった。 リゾットはなるべく積極的に魔法の授業に出て、魔法について学んでいるが、それぞれの教師によって意見が違うのを興味深く聞いていた。 たとえばこのギトーは風こそが最強かつ最重要であるという主張だが、シュヴルーズは土こそが最も重要であるという主張だった。 キュルケが火を最強だと公言して憚らないところを見ると、自分の得意系統に関してはみな、こだわりがあるらしい。 「さて、『風』の最強たる由縁を教えよう。ミス・ツェルプストー、試しにこの私に君の得意な『火』の魔法をぶつけてみたまえ」 キュルケはぎょっとしたようだが、ギトーの挑発に乗って呪文を唱え始める。直径1メイルほどの火球をつくり、ギドーにぶつけようとする。 しかしギトーが杖を振ると突風が起こり、キュルケの炎が消される。その突風は火球の向こうに居たキュルケ自身も吹き飛ばした。 「諸君、『風』が最強たる所以を教えよう。簡単だ。『風』は全てなぎ払う。『火』も『水』も『土』も、『風』の前ではたつことすらできない。残念ながら試したことはないが、『虚無』さえ吹き飛ばすだろ。それが『風』だ」 キュルケは立ち上がると、不満そうに両手を広げた。
かもおおおおおおおおおおおおおおおんn
待ってました!
(……今のは単にギドーの魔力がキュルケのそれより上だという証明だろう…) フーケは錬金を使って風と炎をしのいだし、火は空気の燃焼なのだから、大爆発を起こせば風を吹き飛ばすことも可能だろう。 正面からの力試しでさえそうなのだから、戦いではどれが最強などということはない。リゾットはギトーの偏った授業に退屈してきた。 ギトーがなおも授業を続けようとしたそのとき、突然、教室の扉が開き、緊張した顔のコルベールが現れた。 ちなみにリゾットが最も楽しみにしているのはコルベールの授業である。 本人は火の系統を得意とするらしいが、火の力の破壊以外の有効利用法の研究に熱心で、それゆえ、授業も応用性が重視され、聞いていて実に面白かった。 故に、リゾットはコルベールには一目を置いているのであるが……そのときのコルベールは実に珍妙な格好をしていた。 頭に馬鹿でかい、ロールした金髪のカツラ、ローブの胸にはレースの飾りやら刺繍がついている。 まるで出来の悪い芝居に出てくる、演出家が何か間違えてしまった貴族の役である。 ギトーが授業中だと抗議すると(この男、格好に対しては全てスルーした)、コルベールは授業の中止を告げた。 歓声に湧く生徒に、続いてコルベールが何か発表しようとのけぞると、頭にのっけた馬鹿でかいカツラがとれて、床に落ちた。 教室中がくすくすと笑いに包まれる。一番前に座っていたタバサがコルベールのU字禿を指して、ぽつりと呟いた。 「滑りやすい」 教室が爆笑に包まれた。キュルケが笑いながらタバサの肩をたたいて言う。 「あなた、たまに口を開くと、言うわね」 が、笑われたコルベールは顔を真っ赤にさせると、大声を張り上げた。 「黙りなさい! ええい! 黙りなさい、こわっぱどもが! 大口を開けて下品に笑うとはまったく貴族にあるまじき行い! 貴族はおかしいときは下を向いてこっそり笑うものですぞ! これでは王室に教育の成果が疑われる!」
教室中が静まり返る。普段は温厚なコルベールの剣幕に、気がつくとギトーは素数を数えていた。 コルベールは気を取り直すと、厳かな口調で、この学院にトリステインの王女がやってくる、と告げた。 (…フーケはこのことを伝えたかったのか…) 実はフーケが二日前に手紙で情報を知らせてきたのだが、リゾットは未だに名詞しか読めないため、『王女』と『学院』という単語しか読めなかったのだ。 フーケに文字が読めないことを伝達し忘れたリゾットのミスだった。誰かに読んでもらうことも考えたが、内容が分からない以上、危険と判断して放置していたのだった。 「諸君が立派な貴族に成長したことを、姫殿下にお見せする絶好の機会ですぞ! 御覚えがよろしくなるように、しっかりと杖を磨いておきなさい! よろしいですかな!」 アンリエッタ王女が馬車から降り、緋毛氈の絨毯の上にその姿を現すと、生徒から歓声があがった。王女が微笑みを浮かべて優雅に手を振ると、さらに歓声は大きくなる。 (王女はずいぶんと人気があるようだな……) ここの生徒が貴族であり、その忠誠の対象である王女の人気がないわけはないのだが、生徒の反応を見るに、それだけでなく容姿に対する人気も加味されているのだろう。 とはいえ、例外はいるもので、外国からの留学生のキュルケといつもどおりのタバサはあまり興味がないようだった。タバサなど座って本を広げている。 「あれがトリステインの王女? ふん、あたしの方が美人じゃないの…。ねえ、ダーリンはどっちが綺麗だと思う?」 キュルケが詰まらなさそうに呟いて、リゾットに尋ねる。 「さあな……」 実のところ、リゾットもあまり王女を見ていなかった。王女の周辺を固める護衛の錬度を測っていたのだ。 流石に王族の護衛につくだけあった。特にグリフォンに跨った、見事な羽帽子の隊長らしき貴族からは隙というものが感じられない。 実際にやるつもりは毛頭ないが、リゾットが王女を暗殺するとしたらあの男のいない隙を狙うだろう。 キュルケもリゾットの視線を追ってその貴族を見つけると、視線が釘付けになり、顔を赤らめた。 一通り護衛全体と個人ごとの錬度を見終わると、リゾットはやけに静かな主人に視線を移した。 ルイズもキュルケと同様、隊長に眼を奪われていたが、その表情は単純にいい男に見とれるものとは微妙に違う様子だった。
その後、ルイズは幽鬼のような足取りで部屋に戻るなり、ベッドに腰掛けてぼーっとしている。 心ここにあらずという有様で、ベッドに腰掛けたり立ち上がったり枕を抱いてみたり放してみたり落ち着きがない。 リゾットは声をかけてみたが、何も反応がないのでしばらく放っておくことにして、厨房に顔を出すことにした。 厨房はまさに大忙しのようだった。あわただしく働いていたシエスタがリゾットに気がついてやってくる。 「リゾットさん、こんにちは」 「ああ……。忙しいようだな」 「ええ。急に王女殿下をお迎えすることになったので、お出しする料理の仕込みなんかで厨房は蜂の巣をつついたような騒ぎです。あ、でもリゾットさんならいつ来ても歓迎ですよ! 何かお出ししましょうか?」 そう言われたが、リゾットは首を振った。 「いや……、多分、忙しいと思って……。手伝いに来た」 その途端、シエスタが嬉しそうに笑った。シエスタの笑顔は裏がないので、見るたびにリゾットは反応に困る気持ちになる。 「本当ですか? ありがとうございます! じゃあ、悪いんですけど、倉庫から小麦粉の袋を四つ取ってきてください」 「分かった……」 しばらくの間、リゾットは薪割り、皿洗い、各食材の移送などを手伝いながら、合間に厨房の人々に王女について聞いてみた。 王女の人気は平民の間でも上々のようだった。しかし、一方で王女自体はほとんど政治的には飾りも同然で、実際に政治を行っているのは枢機卿のマザリーニという男だとも聞いた。 (当然だが、権力だけあって責任を取る必要がないギャングのボスとはだいぶ違うな……) ギャングの世界は実力主義なので、力さえあれば権力を手に出来るが、ボス以外は同時に責任も背負うことになる。 もっとも、責任を果たすか、部下や他人にうまく擦り付けるかはそいつ次第で、後者が多かったのも事実だが。 実権もないのに面倒な責任と期待がかかる王女という立場に、リゾットは他人事ながら少しだけ同情した。
厨房での仕事を終えると、言語の勉強のために図書室へ行った。 すると、いつもの場所でタバサが本を読んでいた。 今現在はアンリエッタを歓迎する式典が開かれている。 放心しているルイズはともかく、生徒は皆そちらに出席しているはずなので、タバサがいるのはおかしい。 ちなみに、使い魔のリゾットにはもちろん、出席義務はない。 「……式典には出ないのか?」 尋ねると、首が縦に振られた。本が差し出される。中を見ると、走っている人間の絵と、その下に文字が書いてある。 「これは?」 「そろそろ、貴方は動詞も学ぶべき」 タバサが呟いたので、リゾットは納得した。 「わざわざ探してくれたのか。感謝する」 またタバサの首が縦に振られた。 「わからないことがあれば、訊いて」 リゾットは座って本を開くと、ついでに訊いてみることにした。 「タバサ、お前はあの王女のことをどう思う?」 「興味ない」 何故か微妙にいつもより冷たい口調で即答した。 「そうか…」 何か気に障ったのだろうか、と思いつつ、リゾットは本を読み始めた。
逃がさんぞッ!支援ッ!!
この時間に一番好きなの来るなんて…しどいわッ!! 支援するっ!
やがて夜になった。 リゾットが部屋に戻ってくると、ルイズは一瞬だけリゾットを見たが、また心を遠征させた。 心が遠いところに行っている人間に何か言葉をかけても無駄なので、デルフリンガーの手入れをする。 「いやあ、相棒は俺に構ってくれることが多くて嬉しいねえ」 メタリカが復活した以上、必ずしもデルフリンガーを使う必要はないのだが、大剣の威力と、大質量の剣を生成する手間を考えると、やはりデルフリンガーを使うのが最適なような気がした。 上機嫌のデルフリンガーの相手をしている最中、リゾットは外から人の足音がするのを聞き取った。 学院なのだから足音があってもおかしくないが、その足音が音を殺そうとしているとなれば、話は違う。 フーケかとも思ったが、フーケならばこんな素人丸出しの隠密はしないだろう。第一、ルイズがいる部屋に来るとは考えにくい。 足音の主に殺気はないが、用心のため、デルフリンガーを置き、隠し持っているナイフの位置を確認する。 「どしたね、相棒?」 「…ん? どうしたの、リゾット?」 疑問の声を上げるデルフリンガーと、やっと戻ってきたらしいルイズを手で制し、扉の脇に移動した。 足音がルイズの扉の前に止まった。同時にリゾットが扉を開ける。真っ黒な頭巾を被った女と眼が合う。女はいきなり扉が開いたことと、リゾットの奇怪な瞳を見たことで硬直した。 次に叫び声をあげそうになったため、リゾットは女の口を塞ぎ、そのまま女を部屋に引きずりこんだ。ついでに扉は足で閉める。 「ちょっと! 何やってるのよ、リゾット!」 あっけに取られていたルイズがようやく声を上げた。 「こんな時間に足音を殺して近づいてくる人間に警戒するのは当然だろう…。この部屋の主は仮にも公爵家令嬢だしな……。それに……叫ばれたんじゃあ……、お互いにとって面倒になる」 「え……?」 声をあげないことを確認して、リゾットは女を解放した。 女は息を整えると、声をあげないように口元に指をやる。そして頭巾と同じ漆黒のマントから杖を取り出すと、短くルーンを呟き、杖を軽く振った。 「……探知(ディテクト・マジック)?」 「どこに耳や眼があるかわかりませんからね…」
女はどこにものぞき穴や魔法の耳がないことを確かめると、やっと頭巾を取った。 「姫殿下!」 ルイズが慌てて膝を突くと、女…王女アンリエッタは涼しげな、心地よい声で答えた。 「お久しぶりね。ルイズ・フランソワーズ」 王女は感極まった表情を浮かべると、膝を突いたルイズを抱きしめる。 「ああ、ルイズ、ルイズ、懐かしいルイズ!」 「姫殿下……! いえ、それよりも…まずはあの男のご無礼、お許しください。使い魔の不始末は主の不始末……。なんなりと罰を下さりますよう…。ほら、リゾット、あんたも謝りなさい!」 「申し訳ない。少し、判断が性急過ぎた」 リゾットは頭を下げた。判断としては的確でも無礼は無礼だ。 が、アンリエッタはそんなことはどうでもいいようだった。 「いいのよ、ルイズ! 貴女を守ろうとしての行動だったのだから! それより、そんな堅苦しい行儀は止めてちょうだい! 貴女と私はお友達! お友達じゃないの!」 「勿体ないお言葉でございます、姫殿下」 「やめて! ここには枢機卿も、母上も、あの友達面をして寄ってくる欲の皮の突っ張った宮廷貴族たちもいないのですよ! ああ、もう、わたくしには心を許せるお友達はいないのかしら。昔馴染みの懐かしいルイズ・フランソワーズ、貴女にまで、そんなよそよそしい態度を取られたら、わたくし死んでしまうわ!」 「姫殿下…」 ルイズは顔を上げた。そこからは二人の幼馴染の懐かしい昔話が続いた。 要約すると、ルイズとアンリエッタが幼馴染で、幼いころ、遊んだり取っ組み合いの喧嘩をした、というようなことだった。 二人が盛り上がっている間、リゾットは部屋の隅に控えていた。そこにデルフリンガーが話しかけてくる。 「なあ、相棒よぉ…。俺、あのテンションについていけねーんだけど…」 「同感だ……」
やることもないので、リゾットはアンリエッタを観察していた。地位が上の人間が密かに訪ねてくるのは大抵、碌でもないことが起きる予兆だからだ。 それはリゾットたちが暗殺チームだったからかもしれないが、ともかく用心しておくことにした。 王族の生まれのせいか、言葉や素振りが一々芝居かかっているのも、リゾットの警戒心を掻き立てた。 そうこうしていると、二人の会話のテンションが急に下がった。 「結婚するのよ。わたくし」 「………おめでとうございます」 沈んだ声で告げられた結婚報告が望んだものでないことはほぼ確実だ。それに答えるルイズの声も自然と暗くなった。 せっかく会えた旧友との会話が奇妙な方向に進みかけたことにあせったアンリエッタが、リゾットに視線を移す。 「そういえば、ごめんなさいね。お邪魔だったかしら?」 「お邪魔? どうして?」 「だってそこの方、貴女の恋人なのでしょう? いやだわ。わたくしったら、つい懐かしさにかまけて、とんだ粗相をしてしまったみたいね」 「はい? 恋人? アレが?」 「人の相棒をアレよばわりかい。貴族の娘っ子」 思わずデルフリンガーが抗議の声をあげると、アンリエッタは眼を丸くした。 「あら? その剣、インテリジェンスソードなのね」 「え、ええ…。それはそうと…姫様! アレはただの使い魔です! 恋人だなんて冗談じゃありません」 ルイズは首を思いっきり振って否定した。 「いやだわ、ルイズ。私が言ってるのはそこの彼のことよ。いくら使い魔として珍しくてもインテリジェンスソードが恋人だなんて勘違いしないわ」 ややピントのずれた言葉が返ってきた。どうやらデルフリンガーが使い魔だと思ったらしい。
俺も同感だ!その態度……鼻に突くんだよぉ。そして支援!
「いえ、そうではなく! そこの男が私の使い魔です!」 「え? ………」 まじまじとリゾットを見る。なるほど。確かに眼が奇妙だ。自分が知らない亜人なのだろう。 「ごめんなさい。人にそっくりだから勘違いしてしまいましたわ」 「「人だ(です)」、姫様。確かに多少、瞳が変ですが」 ルイズとリゾットが同時にツッコミを入れる。 「そ、そうなの…。ごめんなさい。……そうよね。ルイズ・フランソワーズ、貴女って昔からどこか変わっていたけれど、相変わらずね」 「好きでアレを使い魔にしたわけじゃありません」 ルイズは憮然として答える。そこに、アンリエッタが再びため息をついた。 「姫様、どうなさったのですか?」 「いえ、なんでもないわ。ごめんなさいね……。いやだわ、自分が恥ずかしいわ。あなたに頼めるようなことじゃないのに……わたくしってば……」 「おっしゃってください。あんなに明るかった姫様が、そんな風にため息をつくってことは、何かとんでもないお悩みがおありなのでしょう?」 「……いえ、話せません。悩みがあると言ったことは忘れてちょうだい、ルイズ」 「いけません! 昔はなんでも話し合ったじゃございませんか! 私をお友達と呼んでくださったのは姫様です。そのお友達に、悩みごとの解決を託せないのですか…?」 ルイズの真剣な口調に、ついにアンリエッタも決心したらしく、嬉しそうに微笑んだ。 「わたくしをお友達と呼んでくれるのね。ルイズ・フランソワーズ。とても嬉しいわ」 頷いて、語り始めた。 「今から話すことは、誰にも話してはいけません」 それからリゾットをちらりと見た。
「そのくらいの分別はある……。が、問題はルイズ、お前だ」 「何よ? 私が秘密を漏らすって言うの?」 「違う。……いいか? 王族なんて連中の秘密を知るってことは……不都合が出てきたときに消される可能性があるってことだ……。 そして…、秘密を聞いた以上、その後に来る頼みを断ることはできない。……そこまで覚悟して聞くんだな?」 「私たちが消されるですって!? 姫様を侮辱する気!?」 気色ばむルイズを無視して、淡々とリゾットが諭す。 「……俺は王女を信頼できるほど良く知らない…。 だが、上に立つ人間の秘密を関わるということは命を賭ける『覚悟』が必要だ……。お前にその『覚悟』はあるか?」 ソルベとジェラートが死んだのはボスの秘密を探ったのが原因だった。 組織にほとんど不要になった暗殺チームが飼い殺しにされたのは組織の後ろ暗い秘密の数々に関わったからだった。 「あるわ! 私は姫様のためなら命を賭ける!」 二人がしばし睨み合う。リゾットはそれなりに意思をこめて睨みつけたのだが、ルイズの視線はぶれなかった。 やがて、リゾットはため息をついて壁に寄りかかる。 「………わかった。ならば俺もお前に従い…、命を賭けよう」 「ルイズ、貴女の使い魔は主想いなのですね」 そのやり取りを見ていたアンリエッタが感心したように声を出す。 「礼儀知らずなだけです」 「いいえ。確かに礼は失しているところもありましたが、彼の言葉は貴女を思ってのことです。彼のような使い魔を従えられることを、羨ましく思います」 「光栄です。……姫様の買いかぶりだと思いますが」
支援ッ! やっぱり姫様は気にくわねえッ!
乙か?GJ!! 字が読めないリゾットワロタwww
支援するッ! FF完成までもう少し時間がかかりそうなので、息抜きの代打を投下します。 リゾットの次でいいですねッ!
こいっ!
>>590 のリンク先にあったものを貼り付け、これで原作読んでない人もわかるぜ!
http://up.mugitya.com/img/Lv.1_up16663.jpg 1巻 使い魔の癖にナマイキ!
2巻 親同士が決めた結婚。幼い日の約束。でも、何かがひっかかる…
3巻 ご主人様を蔑ろにして、メイドに手を出すなんて最低!キキキ、キスしたくせに!!
4巻 わたしにも(キスマークを)つけて。つけてくんないと、ねむらないんだから
5巻 初めてのデートなのに、エスコートしないわ、眠っちゃうわで最低ね!でも、あのメイドがいないから幸せ…
6巻 あんたの忠誠に報いるところが必要ね!ごご、ご主人様の体、一箇所だけ、好きなとこ、ささ、触ってもいいわ!
7巻 これなら押し倒してくれるよね?きょきょきょ、きょ、今日はあなたがご主人様にゃんっ!
8巻 キスして!私にも舌を入れて!誰と浮気してもいいからそばに居て!!
9巻 あんたなんかだいっきらい!死んじゃえばいいんだわ!姫さまもあんたもだいっきらい
10巻 やっぱりこいつは、わたしのドレイね。なんていうの、恋の奉仕者ね。
11巻 わたし、無敵なんだから。色気プラスで、使い魔いちころなんだから ←いまここ
アンは駄目可愛い。 俺は愛してるぜ。
597 :
うわっ面 :2007/06/24(日) 04:42:21 ID:???
(やった!遂にやったんだ!○浪して東大に受かった甲斐があった!毎日何年間も自分のスタンドに馬鹿にされ続けながら勉強を続けてきた甲斐があった!) 彼の名は間田敏和。しがないスタンド使いである。 彼がいるのは聖地秋葉原。 秋葉権現大明神が名前の由来の地だ。 彼は此処に来るために必死で勉強したのである。 彼は考えていた。 さあ、最初は何処に行こう。アニ○イトか、ゲー○ーズか、それとも…以下略…と。 しかし、彼は結局何処にも行けなかった。 なぜならもっと別の、遠い遠い場所に行ってしまうからだ。 ゼロの奇妙な使い魔(うわっ面) 第一部 第一話 うわっ面 -Surface- 彼、間田敏和が歩いていると後ろからパソコンを持った少年がぶつかってきた。 しかもぶつかったことに気が付いていないようだ。 選択 どうしますか? @首根っこを捕まえる。 A後ろから足をかける。 B大人の態度でそのまま流す。
サーフィスがきたwwww
以上です。 皆さんの希望でこれからの間田の行動が決まります。 間田を幸せにしてやってください。
あwwあくまで小ネタかwww Gj!!!ってかFFのほう期待して待ってます。
ちょwwwwこれは新しいwwwww 間田なら@を選んでネチネチと追い詰めそうだなw
>>600 一応続きます。
FFは現在追い込み中です。頑張ります。
さる規制解除されたか…避難所に投下したけど、 自分で代理(じゃないが)投下すべきかな?
やっぱり規制されてましたかw お願いしますッ!
「それよりも続きをお話ください」 「ええ。分かりました…」 アンリエッタは再び沈んだ調子で語り始めた。 現在、アルビオンでは貴族による反乱が起きており、王室は今にも倒れそうなのだという。 反乱軍が勝利を収めたら、次にトリステインに攻めてくることが予測されるため、トリステインはゲルマニアとの同盟を画策している。 そのための条件としてアンリエッタとゲルマニア皇帝の結婚があるのだという。 いわゆる政略結婚であり、アンリエッタ自身が望むものではないが、アンリエッタは王族としての責務としてそれを実行することにしたのだという。 「なんてこと…あの野蛮な成り上がりどもの国に、姫様が嫁がなければならないなんて……!」 「仕方がないの。成り上がりの国とはいえ同盟を結ぶためなのですから…」 そういいつつも、アンリエッタの表情と口調は暗い。 リゾットはゲルマニアについて、キュルケに聞いた話を思い出していた。 ゲルマニアは国の中では歴史が浅く、金を積めば平民でも貴族になれるのだという。それゆえ、他の国々から嫌われているのだった。 (どこにでもあるものだな……) イタリアでも北イタリアと南イタリアの間では貧富の差があり、南イタリア出身者が何らかの成功を収めても、 北イタリアの人間からは「成り上がり」とどこか蔑むような眼で見られることが多い。 ハルケギニア諸国、そしてその民のゲルマニアを見る眼はそれに似ているのだろう。 アンリエッタの話は続く。 トリステインとゲルマニアの同盟は当然、反乱軍には好ましくないため、反乱軍はこの同盟をぶち壊すための材料を探しているのだそうだ。
「では、もしかして、姫さまの婚姻を妨げるような材料が…?」 「おお、始祖ブリミルよ……、この不幸な姫をお許しください……」 アンリエッタが顔を両手で覆い床に崩れ落ちた。別に嘘というわけではないだろうが、意識的にしろ、無意識にしろ、かなり大げさに演出しているようにリゾットには見えた。 何でも、アンリエッタがアルビオンの皇太子ウェールズへ送った手紙(明言はしなかったがおそらくは恋文の類)があるらしく、 それがゲルマニアに対して明るみになった場合、即座に結婚は破談になり、トリステインは一国でアルビオン反乱軍と戦わねばならなくなるのだという。 「では、姫様、私に頼みたいことというのは…?」 「無理よ! 無理よ、ルイズ! わたくしったら、なんてことでしょう! 混乱しているんだわ! 考えてみれば、貴族と王党派が争いを繰り広げているアルビオンに赴くなんて危険なこと、頼めるわけがありませんわ!」 「何をおっしゃいます! たとえ地獄の釜の中だろうが、竜のアギトの中だろうが、姫さまの御為とあらば、何処なりと向かいますわ! 姫さまとトリステインの危機を、 このラ・ヴァリエール公爵家の三女、ルイズ・フランソワーズ、見過ごすわけには参りません!」 ルイズは膝を突いて恭しく頭を下げた。 「『土くれ』のフーケを捕まえた、このわたくしめに、その一件、是非ともお任せくださいますよう」 「ルイズはあんたのために命を賭ける覚悟をした。それに応えるんだな……」 なおもアンリエッタは迷っていたようだが、 リゾットの口ぞえで決心したようだった。 「覚悟に応える……。そうですね……。ルイズ、わたくしの力になってくださいますか?」 「もちろんです! なんなりと」 「では……アルビオンに赴き、ウェールズ皇太子を探し、手紙を取り戻す任、貴女に託します」 「一命に変えましても。急ぎの任務なのですか?」 「アルビオンの貴族たちは、王党派を国の隅までおいつめていると聞き及んでいます。敗北は時間の問題でしょう」 「分かりました。では早速、明朝にでも、ここを発ちます」
それを聞いた後と、アンリエッタはリゾットに向いた。 「使い魔さん。貴方はさきほど、わたくしが秘密を知ったルイズと貴方を抹殺する可能性を示唆していましたね?」 「ああ…」 「恥ずべきことですが、先ほどの使い魔さんの言葉を聞くまで、お二人に命を賭けてもらうということを、わたくしは忘れておりました。いえ、意識しないようにしていたのかもしれません」 アンリエッタは杖を掲げた。 「あなた方と等価の危険を背負うわけでもないし、ただの言葉ではありますが、わたくしも、ここに始祖ブリミルの名において誓いましょう。 わたくしがこの件について二人に不義をなすことあらば、わたくしは地獄の業火で焼き尽くされることを」 「三人だ」 「え?」 リゾットの言葉に、アンリエッタが聞き返す。 「三人だ。ルイズと、俺と……」 扉を思いっきり開ける。 「うひゃぁ?」 そこにはギーシュが居た。突然戸が開いたのに驚き、尻餅をついている。 「ギーシュ! あんた! 立ち聞きしていたの? 今の話を!」 「いや、その……」 「ずっと聞いていたはずだ。扉の前でこいつの気配を感じたからな…。つまり、あの警告も聞いて……『覚悟』したわけだ」 ギーシュはその言葉で突然立ち上がって敬礼した。 「姫殿下! その困難な任務、ぜひともこのギーシュ・ド・グラモンに仰せ付けますよう!」 「グラモン? あのグラモン元帥の?」
支援が必要だ 鉄のデルフはスレ一番の果報者
アンリエッタが突然の事態についていけず、きょとんとしてギーシュを見つめた。 「息子でございます。姫殿下!」 ギーシュが恭しく一礼をした。 「貴方も、わたくしの力になってくれるというの?」 「任務の一員に加えてくださるなら、これはもう、望外の幸せにございます」 「ありがとう。お父様も立派で勇敢な貴族ですが、貴方もその血を受け継いでいるようね。ではお願いしますわ。この不幸な姫をお助けください、ギーシュさん」 「姫殿下が僕の名前を呼んでくださった! 姫殿下が! トリステインの可憐な花、薔薇の微笑みの君がこの僕に微笑んでくださった!」 ギーシュは感動のあまり、キリキリと回転すると、後ろにのけぞって失神した。 「……大丈夫か、こいつ?」 「味方になるならいいかと思って放っておいたが、失敗だったか…」 デルフリンガーが呟きに、リゾットがため息混じりに答えた。 「では明日の朝、アルビオンに向かって出発いたします」 ルイズがアンリエッタに提案する。ギーシュのことは完璧なスルーである。 「ウェールズ皇太子は、アルビオンのニューカッスル付近に陣を構えていると聞き及びます」 「了解しました。以前、姉たちとアルビオンを旅したことがございますゆえ、地理には明るいかと存じます」 「旅は危険に満ちています。アルビオンの貴族たちは、あなたがたの目的を知ったらありとあらゆる手を使って妨害しようとするでしょう」 そういうとアンリエッタは手紙を書き始めた。一度、筆を止めたようだが、始祖への謝罪を口にし、朱に染まった顔で最後に一文を書き加える。 書き終わると、手紙を巻き、杖を振る。すると、手紙に蝋封がなされ、花押が押された。その手紙をルイズに渡す。 「ウェールズ皇太子にお会いしたら、この手紙をお渡しください。すぐに件の手紙を返してくれるでしょう」
支援ッ!
支援 ってまさかまた?w
それからアンリエッタは右手の薬指から指輪を引き抜くと、ルイズに手渡した。 「母君から頂いた『水のルビー』です。せめてものお守りです。お金が心配なら、売り払って旅の資金に当ててください」 「そんな……そこまで…私に信頼を…」 ルイズは感極まった様子で、深々と頭を下げた。 「この任務にはトリステインの未来がかかっています。母君の指輪が、アルビオンに吹く猛き風から、貴方がたを守りますように」 暗い廊下の中、リゾットは帰路に着いたアンリエッタに続いて歩いていた。 ルイズが「姫様に何かあったら大変だから、途中まででもいいから送っていきなさい」と言ったのだ。 ちなみにギーシュはその時、まだ失神したままだったので部屋に放り込んでおいた。 「………一つ、いいか?」 黙々と送っていたリゾットが不意に口を開く。 「何でしょうか、使い魔さん」 「もしも……次にこういう任務をルイズに頼むならば……、同情を引くような頼み方はやめてくれ。自分が撒いた種の始末を友人に頼む後ろ暗さ…………それは分かるが」 「!」 アンリエッタが言葉を失う。意識的ではないにしろ、そういう意図がなかったとは言い切れないのだ。 「ルイズは純粋にお前のために戦おうとしてる。ああいう頼み方じゃなくても引き受けるさ…。それを同情を引くような頼み方をするってことは……お前とルイズの間にあるらしい『友情』に泥を塗りつける行為も同然だ……」 「……そうですね。今回のわたくしの頼み方は相応しくなかったかも知れません。以後、気をつけます」 「素直に認められるなら……まだお前は救いがある方だ…」 「ありがとうございます」 アンリエッタは礼を言って、少し含み笑いをした。
二度目の規制はないと思っていただこうッ!紫煙
「?」 「貴方はいつもルイズのことを心配しているのですね」 「……恩人だからな」 そっけなくリゾットが答える。別に嘘をついたわけではないが、それが全てではないことは、リゾット自身にもいまや明らかだった。 「わたくしにも貴方のように誠実な部下が居ればよかったのですが……」 「……なければ作ることだ。そしてそのためには他人を徐々にでも信頼することから始めるんだな……。そういう発言をすること自体、誰も信じていない証拠だ」 「…………信じた相手に裏切られたら?」 「そのときは自分の人を見る眼のなさを恨むしかないな。二度目があるなら慎重になることだ」 「貴方は使い魔なのに、まるで誰かの上に立つ人間のようなことを言うのですね……」 「…………」 異世界ではそういう立場にあった経験から言っているのだが、それを説明する必要はないため、リゾットは口を閉ざした。 やがて、行く手に明かりが見えてきた。 「ここまでだ…。あとは……自分で行け…」 「ええ、ありがとうございます。ルイズにもお礼をお伝え下さい」 「分かった……」 アンリエッタの姿が見えなくなるまで見送ると、リゾットは踵を返す。その足が何かを蹴った。 足元で土で出来た小型のゴーレムが転んでいた。ひょこりと立ち上がると、ついてこいというような身振りをして、のこのこ歩き出す。 リゾットがゴーレムの後に続くと、人気のない場所にきたところで、ゴーレムが消えた。 「一週間ぶりだね。こないだ送った情報は役に立ったかい、リゾット?」 茂みが揺れ、土くれのフーケが姿を現した。それをみてデルフリンガーが声を出す。 「おでれーた! こないだ倒したフーケじゃねーか」
「ふーん……。なるほどね。アルビオンへウェールズを探しに行くのか」 リゾットの話を聞くと、フーケは腕を組んだ。その言葉には何とはなしに『嫌悪』が伺える。 「ああ……。ルイズの任務でな……」 「何のために会うのかは、聞かせてもらえない?」 「…………念のため、止めておこう」 リゾットの答えに、フーケは不満そうに唇を尖らせた。 「そ。ま、しょうがないね。で、どうする? アルビオンへの港町、ラ・ロシェールまでの道のりなら、調べてやっても構わないけど…」 「アルビオンへは……来ないのか?」 「貴族派と王党派が戦争やってるような危ない所に行くほど金はもらってないよ」 フーケが吐き捨てるように言ったが、リゾットはその表情からはっきりと『嫌悪』を読み取った。 先の言葉から考えると、フーケはアルビオン王家を嫌っているのだろう。嫌いなものを無理に近づけようとは、今は思っていなかった。 「そうだな……。では、その港町までの道のりの調査は頼んでおこう」 「ん、分かったよ。じゃ……連絡は手紙で…ってあんた、字が読めないんだっけ?」 「ああ……」 フーケはどうやって伝えるか、首をひねった。 「世話が焼けるねえ……。じゃあ、そうだね。行く手に危険が待ち受けてるなら道に印をつけておくってことで。 ラ・ロシェールまで急いで向かうなら選ぶ道は限られてくるし、あんたが見落とさなきゃ、大丈夫だろ」 「分かった……」 「あと、あらかじめ言っておくけど……。危険を何とかするのは自分でやりなよ。私は手を貸さないからね」
支援するッ!
「ああ。俺がお前を雇ったのは、あくまで情報収集のためだからな……」 「わかってるならそれでいいんだけどさ……」 フーケは頬を掻く。どうも木石に話しかけているような淡白な反応で、面白くなかった。 自分と戦っていた前後はそれなりに感情を見せていたので、感情がないわけではないのだろう。 (やりこめてやれば、少しは表にだすかね…) 考えて見れば出会ってから今まで、リゾットに勝った事がない。やられっぱなしでは面白くないし、相手より下に見られるのも仕方ない。 フーケは密かに、何とかしてリゾットをやり込めることを誓うのだった。
投下終了! さる規制の次は連続投稿規制ってどういうことだ! クソッ!クソッ!(ry この章は依頼なので動きが少なかったですね。 ちなみにこのSSにおけるリゾットとデルフリンガーはなんとなく気が合うようです。 書いてて違和感ないのでw
Gj!! 規制は本当にご苦労さんwww 淡々としてていいなリゾット
数少ないデル公が活躍出来るSS…出番が少ないどころか名前すら出てこないSSもあるだけに貴重だ
デルフがいっぱい出てきてるなんて… 他ではなかなかみないだけに新鮮だw
リゾットとデルフって良いコンビになれそうな気が
GJゥ! 兄貴やDIO様と比べてデルフの出番及び待遇が段違いで癒される フーケを港でどうするか気になっていたが、形だけワルドと組み襲撃し加減しながらもリゾットと再戦フラグ か? 相変わらず質量ペース全てにおいて隙無しだから恐ろしい
フーケへ つ「はしばみ草のサラダ」
デル公が無碍に扱われるSSが多い中でちゃんと使ってるのはディモールトベネ
この淡々としててるのが雑炊さんのチャームポイントですよ!GJ!
鉄さん乙です。 その加速に私も加わらせてもらう!
ギーシュ戦から三日後… 明日から自室待機の学校閉鎖状態が終わり、授業が再開される。 事件に関しての生徒達の興味は少しはおさまってきたが、学院外部からの侵入者に対しての厳重警備は未だ解かれてはいない。 いったい何が真実なのであろうか。総てはまるで夢のよう。 真実は虚実、虚実は真実であり、夢は現、現は夢なのだ。 第七話 タバサ−捜索者 その@ 「…というわけで、私はあなたを召喚して、あなたは私の使い魔になったの。」 「つまりは、物体移動と契約(対象を僕として制限する)する能力というわけか。」 フー・ファイターズはまだ、スタンド能力だと勘違いしていた。 「(なんか完全に理解してくれてはなさそうだけど)大体そんな感じよ。」 一通り説明を終えたルイズ。フー・ファイターズは、自分が知らないだけでこういった土地があるのだろうと思っていた。 勘違いの力は恐ろしいものである。 また、使い魔として従うことに抗わないのは、命を張って自分を助けたルイズの黄金の精神に徐倫の影をを見たからである。 (徐倫達は大丈夫なのだろうか?) 徐倫達に思いを馳せるフー・ファイターズだが、ノックの音とともに考えるのをやめざるをえなかった。 ルイズがドアを開ける。 「キュルケ知らない?」 入ってきたのは水色短髪の少女だった。
FF支援ッ!!
第七話 タバサ−捜索者 そのA タバサはある人物を探していた。そう、友人のキュルケをである。 ギーシュ戦のあった日から、キュルケの姿を見ていない。それにもう既に三日もたってしまっている。 タバサは不安になった。なんかあったんじゃあないのだろうかと。 でも一日二日程度ならまだ気にしなかった。でも、三日もたつとそれは無理ってもんだ。 最後にキュルケの姿を見たあのとき、タバサはギーシュ戦の結果を教えてくれと言われていた。 そのときの表情を思い出しても、蒸発するような人の表情じゃあなかったのをタバサは覚えている。 直前に男に会いに行くといっていたが誰かわからないので、キュルケと関係を持った複数の男達に話を聞きに行った。 話を聞くことができた男達はみな、知らないとのことであり、タバサを悩ませた。 けれども唯一話を聞けなかった男がいる。消去法でキュルケが会っていたのは彼だろうと推理はできた。 しかし、聞けなかった理由にタバサは胸糞が悪くなった。 なんとその男、ベリッソンは、キュルケが帰ってこなかった日の翌日に、……… 自室でロープを首に括り、変わり果てた姿で級友に発見されていたのだ。 そうしてルイズのところに行くことを決心する。 普段からキュルケとは『喧嘩するほど仲がいい』な関係であるからだ。 そうしてルイズの部屋のドアをノックした。
第七話 タバサ−捜索者 そのB ルイズはタバサから事のあらましを聞いて、協力することにした。 初めはうちは、どうせ男とにゃんにゃんしてるんでしょ、と思っていたが、タバサの話を聞いているうちに、本当に何かあったんじゃあないか、と思えるようになってきたからだ。 『将来、詐欺に合わないか心配だな。』とアヴドゥルを召喚していたら思われてしまうだろう。 「あのツェルプストーの色情魔め、まったくどこほっつき歩いてるのよ!」 いつも通りの悪態をつき、 「行くわよ、フー・ファイターズ!ちゃんと水持っていきなさい!」 とフー・ファイターズに指示を出し、一向は出発した。 勿論、タバサとルイズは別行動だ。二手に分かれたほうが効率がよい。 ルイズは考えた。誰に聞いたら情報が得られやすいかと…。 そうして、 (女といったらやっぱりあのスケコマシよ!) という結論が出たので、まずはギーシュのところに向かうことにした。 一応まだ、医務室で療養中だ。 医務室に向かう途中、いつもと様子が違うマリコルヌが話しかけてきたが、とりあえず無視をしてルイズは医務室に向かった。 残されたマリコルヌはというと、 「どうせ僕なんて……」 と一人呟いていた。
FF(1)支援!
つ水筒
第七話 タバサ−捜索者 そのC 「ギーシュ、あーん。」 「あーん。……(モグモグ)……おいしいよ、モンモランシー。やっぱり君が剥いた林檎は世界一ィィィィィィだ。」 「もう、ギーシュったら……(ハァト)」 医務室にはバカップルが一組。そのうち『最高記録だ!』と加速した時の世界で言いそうなくらいである。 あの決闘の後、意識が戻ったギーシュは、モンモランシーにケティとのいきさつを話した。 すべてを理解し、包み込んでくれるモンモランシー。 怪我によって動きづらいギーシュに対して献身的に付き添ってくれるモンモランシー。 ギーシュはバカップルにはならないように精一杯努力したが、ここまで献身的にしてもらっては我慢の限界である。 そうして二人はバカップル堕ちたのだ。 「モンモランシー、君は今、生理中だろう?」 「ど、どうしてわかったの、ギーシュ。」 「あの決闘の後、妙に嗅覚が鋭くなってね。」 《これは嘘。本当はヴェルダンテが偵察していた。》 「ギーシュのエッチ!…そんなエッチなギーシュにはもう一個林檎をむいてあげるわ。」 簡単に騙されるモンモランシー。完全にバカップルだ。 「ありがとう麗しきモンモランシー、でもその林檎は腐っているよ。臭いでわかるんだ。」 《これも嘘。適当に言っただけだ。》 「本当にギーシュって凄いのね。」 そういって、モンモランシーは林檎を捨てた。 こいつらはもう手遅れである。 丁度そのときドアを開けてルイズが入ってきた。
第七話 タバサ−捜索者 そのD 「キュルケについてなにか知らない?」 ルイズは細かいことは話さず、キュルケ失踪とタバサが心配しているということのみ話し質問した。 もちろん知っているはずがないギーシュ。 「いくらミス・ツェルプストーが綺麗といわれても、モンモランシーの前ではただの人さ。モンモランシーの美しさに目がいってしまって、他の情報が頭に入ってこなくてね。」 「…ギーシュったら、もう…」 話がかみ合っていない。 (こいつら、バカップルよ。これ以上は無駄ね。) とルイズは判断し、病室をあとにした。 そのあと色々な人に聞いてみたが、全く成果はなし。 諦めかけたルイズの前をミス・ロングビルが通った。 「あの女にはまだ話しかけてないぞ。」 フーフ・ファイターズが言う。 それにルイズは反応し、 「そんなことわかってるわよ!……一応、ありがと。」 と返し、今日はこれで終わりにしようと考えた。
噴上www
バカップル自重wwwww
第七話 タバサ−捜索者 そのE 「あの、ミス・ロングビル、少し宜しいでしょうか?」 「どうしたの?別にかまわないわよ。」 ルイズの質問に対して快く返事をするロングビル。 内心は、 (早くしやがれコノガキが!) である。 「ミス・ツェルプストーをご存知ありませんか?最近見かけないもので、彼女の友人が捜していました。何かここ数日間の、彼女に対して知っていることがあったら教えてください。」 ルイズのこの問いに対して、知らないで通すべきか迷ったが、嘘の情報で攪乱させることにした。 「たしか、たしかだから当てにならないかもしれないけど…」 ロングビルが引き伸ばしたように言うと、 「どんな些細な情報でもかまわないんです。教えてください!」 とルイズが真面目に返す。 その表情をロングビルは楽しみながら、嘘の情報を続けた。 「そうね、あれはギーシュ・ド・グラモンという生徒とあなたの使い魔が決闘をおこなってた日じゃなかったかしら…」 ルイズが息を呑む。 「オールド・オスマンにそのことを伝えようと急いでいたとき、窓の外をフと見たの。そうしたらミス・ツェルプストーが、あせったような感じで学園を抜け出していくのが見えたわ。」 「それで!?」 「それからはわからないわ。なにかドジをして逃げたんだと思っていたんですもの。私はあまり気にはかけてはいませんでしたし。」
第七話 タバサ−捜索者 そのF それでもルイズは初めて得られた確かな情報に舞い上がっていた。 最後の最後でやっとのハーヴェストである。 ただそれが嘘とも知らずに… そうしてロングビルに感謝の意を伝え、時間をとらせてしまったことに詫びをいれた。 (ほぉんと、おばかさぁん。せいぜい嘘と戯れてなさい。) 心中でルイズを侮辱しつつ、ロングビルは去って行った。 その後タバサと合流したルイズは、先ほど得た情報をタバサに伝えた。 しかしタバサは解せない様子でその情報を聞いている。 そういうタバサのほうはというと、結局、たいした情報が聞けなかったらしい。 ルイズは 『先生に相談してみたら?』 といったが、 『事件という証拠がない。相手にされない。』 と言われて返す言葉もなかった。 明日から授業が再開である。 フー・ファイターズの水槽の水を入れ替えて、寝る準備をしてから寝る。 「…おやすみ、フー・ファイターズ。今日はお疲れ様。」 「……おやすみ。」 本日フー・ファイターズが覚えた人名 「タバサ」「キュルケ(ツェルプストー)」「ベリッソン」「ロングビル」「オールド・オスマン」
乙ッ!! なにこの幸せなギーシュw
以上です。 レポートとテストのゴールド・エクスペリエンス・レクイエムが続いてます。 俺のそばに近寄るなぁぁぁぁぁぁ!!!
がんばっておくれwwwともあれ乙!! ギーシュが幸せすぎてむかついたwww
ギーシュが幸せ?ありませんよそんなの。 ファンタジーやメルヘンじゃないんですから
この後ギーシュに 眼を覆うような大惨事が! 来るといいなぁ・・・・・
「モンモラシィ〜、なぜ電気を消したんだぃ〜?」 こんなメキシコに吹く熱風って感じで
水銀燈wwwww GJ!
、--‐冖'⌒ ̄ ̄`ー-、 /⌒` 三ミヽー-ヘ,_ __,{ ;;,, ミミ i ´Z, ゝ ''〃//,,, ,,..`ミミ、_ノリ}j; f彡 _) 〃///, ,;彡'rffッ、ィ彡'ノ从iノ彡 >';;,, ノ丿川j !川|; :.`7ラ公 '>了 _く彡川f゙ノ'ノノ ノ_ノノノイシノ| }.: '〈八ミ、、;.) ヽ.:.:.:.:.:.;=、彡/‐-ニ''_ー<、{_,ノ -一ヾ`~;.;.;) く .:.:.:.:.:!ハ.Yイ ぇ'无テ,`ヽ}}}ィt于 `|ィ"~ ):.:.:.:.:|.Y }: :! `二´/' ; |丶ニ ノノ ) :.: ト、リ: :!ヾ:、 丶 ; | ゙ イ:} 「勉学・勤労に取り組む」「睡眠を貪る」「SSも見る」 { .:.: l {: : } ` ,.__(__,} /ノ ヽ ! `'゙! ,.,,.`三'゙、,_ /´ どれもやらなくっちゃいけないのが住人の辛いところだな ,/´{ ミ l /゙,:-…-〜、 ) | ,r{ \ ミ \ `' '≡≡' " ノ 覚悟は出来てるか?私は出来ていない。 __ノ ヽ \ ヽ\ 彡 ,イ_ \ \ ヽ 丶. ノ!|ヽ`ヽ、 \ \ヽ `¨¨¨¨´/ |l ト、 `'ー-、__ \ `'ー-、 // /:.:.} `'ー、_ `、\ /⌒ヽ /!:.:.| `、 \ /ヽLf___ハ/ { ′ / ! ヽ
できてないww
ついさっき起きた 神父様朝早くから勤勉ですな
しかし1日で1スレには届かないな・・・。
それでもとんでもない速さのような気がするのは木の精か?
>>651 あっているよ
このスレだけが消費激しすぎるだろw
654 :
サブ・ゼロ :2007/06/24(日) 07:18:55 ID:???
加速の一助になりたいが・・・ あと数行!あと数行が書けんッ!!
無理しなくてもいいんだぜ。その数行を じっくり練ってほしい。
__.. -―─ 、__ /` 三ミー ヘ、_ ゝ' ;; ,, , ,, ミミ , il ゙Z, _〉,.. ////, ,彡ffッィ彡从j彡 〉,ィiiif , ,, 'ノ川jノ川; :.`フ公)了 \.:.:.:i=珍/二''=く、 !ノ一ヾ゙;.;.;) 何?数行が書けないだって? く:.:.:.:lムjイ rfモテ〉゙} ijィtケ 1イ'´ 〕:.:.|,Y!:!、 ニ '、 ; |`ニ イj' 逆に考えるんだ {:.:.:j {: :} ` 、_{__} /ノ 〉イ 、゙! ,ィ__三ー、 j′ 「含みと余韻を残してるんだ」 ,{ \ ミ \ ゝ' ェェ' `' / -‐' \ \ ヽ\ 彡 イ-、 と考えるんだ \ \.ヽゝ‐‐‐升 ト、 ヽ、__ \ ヽ- 、.// j!:.} ` ー 、 ヽ\ 厶_r__ハ/!:.{ ´ / ! ヽ
657 :
サブ・ゼロ :2007/06/24(日) 07:27:28 ID:???
「心」で理解したッ!
、--‐冖'⌒ ̄ ̄`ー-、 /⌒` 三ミヽー-ヘ,_ __,{ ;;,, ミミ i ´Z, ゝ ''〃//,,, ,,..`ミミ、_ノリ}j; f彡 _) 〃///, ,;彡'rffッ、ィ彡'ノ从iノ彡 >';;,, ノ丿川j !川|; :.`7ラ公 '>了 _く彡川f゙ノ'ノノ ノ_ノノノイシノ| }.: '〈八ミ、、;.) ヽ.:.:.:.:.:.;=、彡/‐-ニ''_ー<、{_,ノ -一ヾ`~;.;.;) く .:.:.:.:.:!ハ.Yイ ぇ'无テ,`ヽ}}}ィt于 `|ィ"~ ):.:.:.:.:|.Y }: :! `二´/' ; |丶ニ ノノ ) :.: ト、リ: :!ヾ:、////丶 ; | ///イ:} わかってくれたのね…嬉しい! { .:.: l {: : } ` ,.__(__,} /ノ ヽ ! `'゙! ,.,,.`三'゙、,_ /´ ,/´{ ミ l /゙,:-…-〜、 ) | ,r{ \ ミ \ `' '≡≡' " ノ __ノ ヽ \ ヽ\ 彡 ,イ_ \ \ ヽ 丶. ノ!|ヽ`ヽ、 \ \ヽ `¨¨¨¨´/ |l ト、 `'ー-、__ \ `'ー-、 // /:.:.} `'ー、_ `、\ /⌒ヽ /!:.:.| `、 \ /ヽLf___ハ/ {
卿、自重してくだs
きめえw
. ,;' ,;ルヾ;) . 》i' ~,i~,;' ゴメン -'`ヾ"゛ィ-、
ちいせえwww
まとまった量を書く時間が取れない。 今回は継続の意思の報告代わり。 ** 数日が過ぎると、生徒達のジョナサンへの印象は二つに割れていた。 一つは貴族に歯向かう不埒な平民、というもので、面と向かってジョナサンに勝負を挑んだり罵声を浴びせる者こそ いなかったものの、ルイズと一緒くたに厄介者を見る目を向けられるようにはなった。 もう一つは平民ながら天晴れ、という評で、周囲が驚いたことにギーシュはこの側に立っており、それどころか 「身分の差こそあれ僕達は友人だ、なぁジョジョ?」と公言して憚らなかった。 とはいえ彼自身の女癖の悪さは決闘後も一向に直る気配を見せなかったが。 一方で使用人、つまり学内の平民達からの評価も微妙なものだった。 「魔法が使える平民」「貴族を圧倒した平民」…つまり「評価はするが得体の知れない奴」というのが大勢の意見で、 その中で「貴族サマに一泡吹かせたってだけで俺ぁ痛快だ」と大笑した厨房長のマルトーと、先の決闘の一件で 危うい所を逃れたシエスタだけは、ジョナサンにとって数少ない味方となった。
ルイズにしてみればジョナサンは思った以上に「使える奴」だったが、いかんせん説教臭いのと偉そうなのが いちいちカンに触っていた。 餌付けで言う事を聞かせる方法が聞かない事を悟ると、ジョナサンが使用人の食卓で食事を摂ることを 渋々ながら承知し、その代わりにジョナサンに小間仕事を幾つかさせようとした。 ただ残念ながらジョナサンは生活能力がさほど高くない事がすぐ判明し、結局他の使い魔同様に主人であるルイズの 身辺警護が主な仕事となった。 ジョナサン自身はそのような評価を気にする事も無く、ルイズに付き添って学園生活を送っていた。 当然授業にも同行し、ジョナサンもハルケギニアの歴史・地理・文化についての知識を少しづつ学び始めたが、 いかんせん魔法学校という場所柄のため授業も魔法の原理と実践が主体であり、魔法が使えない身にすれば メイジを相手にした場合の策を考える時以外は無用の知識でしかなかった。 同時に元の世界に戻る方法をあちこち尋ねてはみていたが、そもそも使い魔と主人の契約は無条件の終身契約な上、 「異世界から来る」者がいる割に「異世界に行く」者は皆無と知り、最近ではかなり悲観的になっていた。 そして教師陣は…
支援
「ハブショ」 鼻毛を抜いてくしゃみ一発。 トリステイン魔法学園学長オールド・オスマンのこの癖はコルベールにとって馴染めないものの一つだった。 「…なぁ、ワシの言った通りになったろォ〜?」 「はぁ」 納得いっていない表情のコルベールはこれまた納得いっていない返答をする。 「あのグラモンん所のマセガキは口ばっかりなんじゃから…まあ石畳の傷だけで済んだんだから良しとせねばな。 秘宝を使って生徒の喧嘩を止めたりすれば後が面倒で困るしの」 「石畳は先日生徒に実習の名目で修理させました。ただやはり『何が石畳を切り裂いたのか』を知りたがってたとか」 「まあ言って信じる奴もおるまいて。見ていたこっちが信じられんのじゃから」 鼻毛を抜いてくしゃみ一発。 「ところで例の件、調べが付いたと聞いたが?」 「あ、はい…これを」 コルベールは小ぶりの古書を取り出し、付箋を挟んだ箇所を開く。 「これだけが一致しました」 「おっそろしく古い本だのぉ…しかも薄いし小さいし…良う見つけてきたもんじゃな」 「『始祖ブリミルの使い魔たち』。刊行年不明、子供向けの教材か絵本です。 文学の未整理棚にあったのをたまたま見つけてきました」 開いたページのルーンの一つを指差し、 「これです」
「『ガンダールヴ』…『始祖ブリミルの盾』か…」 「はい。ですが本の中にはこれ以上の記述はありません。ルーンだけです」 「繰り返すが、他の資料には載ってないんじゃな?」 「まず最初に『魔力文字大全』を調べましたが、該当するルーンはありませんでした」 「あれに載ってないとなれば本当に忘れられたか、それとも…」 オールド・オスマンの意地の悪い笑み。 「『歴史的に無かった事にする』ため消したか、じゃな」 「そんなバカバカしい…」 「自分に都合の良い歴史が欲しい連中はそれくらい平気でやるぞ。時間と手間は掛かるが確実な方法じゃ」 鼻毛を抜いてくしゃみ一発。 「こうなると確証が欲しいのぉ…彼が本当に『ガンダールヴ』たる者か、そしてその主が主たるにふさわしいか」 「では模擬戦でも?」 「そんなスッとろい事せんでもええわい。相手役なら適任がいるじゃろが」 「はあ…あまり関心しませんが…」 渋るコルベールを面白がるように見つめつつ水タバコの吸い口を引き寄せ、 「素破かと思うて泳がしてみたがそんな大したタマでなし、そろそろお引取り願う頃合じゃろうて。 それともなんじゃい、おぬしも色香にたぶらかされたか?ん?」 ほくそ笑みながら一口。 「そうではなくて万一を考えると…」 「ま、よしんば失敗しても何とかするわい…トリステイン魔法学園の名誉にかけて、な」。 笑いと共に煙を吐き出すオスマン。この癖もコルベールにとって馴染めないものの一つだった。 「さて、女狐を釣る餌じゃが…あれでいいかのう…」 その三日後、トリステイン魔法学園の宝物庫に怪盗「土くれのフーケ」が現れた。
支援するっ!
ここまで。たぶん次はまた一週間かかりそう。 波紋対土ゴーレム戦の決まり手は考えたけれど使っていいものか悩んでる。
これなら、フーケにすんなり破られたのも教師陣がヘタレたのも無理が無い。
フーケが既に可哀想な件w
・・・いや、これだけの量を書くのは、一週間かかるのが「普通」だと思うぜぇ〜? このスレは神父に汚染されてるからよォ〜。 何が言いたいかッつーと、GJってことさ!
「すっぱ」=透っ波 間者と同じ意味 武田軍の間者を透っ波と呼んだ
>>674 すっぱ抜くの語源になった奴だっけ?
>素破
朝起きたらえらく進んでておでれーた。 鉄の人は相変わらずクオリティ高いな〜GJであります
じきにフーケ座談会が開催できそうな勢いだとは思わんかね
「じきに」って今さ!
>>678 無理だ
まだフーケには住人の愛あるいは憎しみが足りない
ギーシュには敵わないさ
それはそうと作者殿たちGJ!
ここのスレ消費速度は異常だが最近はそれが普通になってるんだから困る
俺のフーケへの愛はルイズに勝るとも劣らないぜ! すいませェん別にルイズ好きってほどでもありません
682 :
逆使 :2007/06/24(日) 09:04:28 ID:???
フーケ? 朝食の時点で爆死しましたが、なにか?
早いw
リゾットのメンタマはファンタジーの国でもやっぱり奇怪なのかww
フーケ、口の悪いジョジョキャラ達から、頭が痒くなりそうな名前だと罵倒されないのが不思議です 土くれのシラミとか、土くれの垢とか言われないのも不思議
>>685 ジョジョキャラだって名前を意訳すると爆笑な連中も多いけどなw
生ハム兄貴の事かー!
おじやリーダーのことかー!
お粥って名前で何がおかしいんだよ!
日本語にすると黒 お粥 またはイカ墨 お粥 変な名前だろ
五部の連中のことかーーー! ジョルノはボン・ジョルノからだから太陽だっけ?
ネェロさんは普通にいる
イタリア人が5部読んだら爆笑しそうだ
ディアボロって悪魔って意味だよな。イタリア語で。 日本語で悪魔なんて名前いやだ。そりゃ悪の帝王目指す しかなくなるわなw
>>694 何なまぬるいことを
世界には魔よけのためにクソのような名前をつける国もあるんだぜ?
日本人的にはどれもきついようなw
パンナコッタ・フーゴが一番アレな気がする
日本にも悪魔って名前の子供いたよね
マジデかww
やっぱアレじゃねーの? 日本人的名前に変換すると魚太郎(ペッシ)とか獅子夫(アバッキオ)、 蛸島(ポルポ)とかな感じになるんじゃ……
パッショーネ全員偽名説
その可能性は大いにありそう
>>699 新聞の一面飾ってテレビニュースでも何度も放送されてなかったか?
親に対して正気か?人権問題だ!ってさわがしく
漫画違うがドカ弁に大凶なる名前がいたな
リゾットのフルネームは直訳すると「イカ墨雑炊」らしい。微妙に美味そう
暗殺チームは全員コードネームで、お互いすら本名知らないって説をどっかで読んだ。 そうじゃないと、復讐対象として家族や親族が狙われる可能性が高いから。
イタリア人が見たら、日本人がドラゴンボールに出てくる名前見てる感じなんだろうか
つまり、読んでるうちに固有名詞として頭に登録されて、 まったく気にならなくなってしまうのか
トランクスとか冷静に考えたら下着なのに格好いいと感じてしまうから困る
フリーザーなんて単語を聞いたら、冷蔵庫よりも悪の代名詞を思い浮かべるのは俺だけではない。
じゃじゃまるとぽろりはイメージが固まっているが、 ぴっころだけはあのピッコロさんに脳内変換される。
飲茶とかの単語を聞いたら、ヘッ!タッ!レ!と叫びたくなる俺は重病なのだろう……
日本でも魔除けの為にうんこの名前をつけてただろ。
日常編続き、できました。 あと一回日常編がきてそのままフーケに流れる予定。
なお、ミドラーがこの仕事(と、本人は言い張っている)を始めた初日には一騒動あった。 具体的には――― 「きゃあぁああぁあぁ!」 ひっくり返った悲鳴が教室にこだまする。 叫んだ本人は、香水のモンモランシー。 彼女の元に突然 (わが主殿…最早これまでですじゃ…) と、使い魔から絶体絶命な思考が届いたのだ。 「ちょっとロビン!どうしたのよ!何が起きてるのよ!」 (不覚を取りました…網で捕らえられて…目の前には…黒い大蛇…) 「ああああダリオ!あんたの使い魔早く止めなさい!舌ッ!舌で舐めるのやめてーッ!」 騒然とする教室。 ほとんどのクラスメイトは使い魔の間で何事か起きていると理解する。 「え、何かのプレイ?うわぁ…」 ぶっとんだ解釈をする使い魔もいる。即座に主人に折檻されているが。 ダリオ、と呼ばれた少年はあわあわと無意味に杖を構えている。 実は彼は蛇を呼び出したはいいが爬虫類が苦手なのだ。精神リンクは恐怖以外の何物でもない。 しかし自分の使い魔が他人のに危害を加えているならば我慢せざるを得ない。 覚悟を決めた彼であったが、事態を理解していない人物の乱入によってそれは台無しになる。
「モンモランシーに何をするだぁーっ!」 ダリオが使い魔の舌で彼女に何かをしている、と何処かの使い魔並みにショートカット思考したギーシュである。 ひょっとしたら自分の使い魔の知力に影響され始めているのかもしれない。 椅子、机と駆け上がり綺麗に跳躍した彼は、格闘技の教本に載ってもおかしくない見事な蹴りをダリオにきめる。 両の手は頭上にYの字の如く、手首は返して二本指で標的を示す。 左足は胸に引き付け、右足は踏みつけるように。 気絶したダリオの顔面上でぴたりと静止するギーシュ。 完璧な蹴りであった。 状況さえ弁えていれば。 「アンタも変な誤解してないで使い魔止めなさい! ダリオ気絶させて誰が蛇止めるのよ!この馬鹿!」 ギーシュを張り倒しながらモンモランシーが叫ぶ。 モンモランシーにはすでに走馬灯を終えたロビンの辞世の句が届きはじめている。 (…井の蛙、姫に呼ばれて大海を知る…いまいちですな…駒鳥の名をどうにかして…) 蛙にしてはインテリらしい。
(ミドラー、一体何やったんだよ!) めったにないギーシュからの思考をキャッチしたミドラーは、あたりを見回してからやっとリンクに気付く。 (ああギーシュ、珍しいじゃない。このてれぱしい?みたいなので会話ってどうやるの?) (今できてるじゃないか!普通に喋るようにこちらに意識を向けてればいいんだよ!) (なーるほど。便利ねーこれ) (じゃなくて!今何やってるの!) (えー。何か動物が集められてて。餌でもあげようかと思ったんだけど?) (詳しく!) (大きな黒い蛇がいたんで、池でカエル捕まえてきた。…このカエル色がすごいけど毒あるの?) (それはモンモランシーの使い魔ー!すーぐーやーめーてー!) ―――という事件であった。 ちなみに蛇のディエゴはグルメであり、得体の知れないカエルなど食べるつもりは全くなかった。 食欲のない蛇を心配したミドラーが、 カエルを膨らませておいしそうに見せようとストローを探していた最中であった。 この事件以後、ギーシュの使い魔が他人の使い魔を世話している、という噂が広まった。 そして数日後には男子生徒のほぼ全員が使い魔を教室には入れずに厩舎に預けるようになる。 もちろん感触を楽しむ為に、である。 こういう時の年頃の男の結束は固い。女子生徒には全く悟られていない。 女子の使い魔の視界をがっちりブロックするほどの念の入れようである。 しかし、どんな組織にも裏切り者は現れる。
この日ミドラーがイノシシの子供のノミ取りを終えて、毛皮に「むぷー」と息を吹き込んで遊んでいる時。 その裏切り者―――ジョシュア(ケナガザル、雄)は、暗黙の了解を破ってミドラーの胸を鷲掴みにした。 主人(ジョージ。風のラインメイジ)にとってはもちろん冗談であった。 授業中に影で集まって水着のピンナップを見ている程度の認識であったし、動物に大した反撃はすまいと誤解していた。 彼の不幸は、ミドラーが猿の類を嫌っているということに気がつかなかった事にある。 ミドラーには、セクハラするオランウータン(フォーエバー:力のスタンド主)と死闘を繰り広げた過去があった。 (こういう調子に乗った動物はその場で躾けなければならないッ!) 即座にハイプリーステスを発現させる。 がちん、という音と共に小さなトラバサミがジョシュアの股間に噛み付いた。 同時刻、授業中の教室 「ぴ ぎ い」 豚のような悲鳴をあげる生徒が一名。痛さを想像して力なく呻く生徒が数名。 これはこれで学生らしいゆるやかな空気か、とギーシュは多少鈍くなった頭で考えていた。
ブランドー一族の名前がw
本日ここまで。 次回、タバサメインになるはず。
乙!!このギーシュも待遇いいなw
ミドラー能力は馬鹿強いしなんてうらやましい ギーシュなんだ。
まさかあの踊り子スタイルのままなのかw
GJ! こういう日常シーンは和むなw 普通の学園ものみたいだ
逆に考えるんだ。 ミドラーに気絶する位きつく直触りしてもらったと考えるんだ。
GJ! ミドラー、普通に使い魔のなかになじんでるな
むぷーに萌え死んだ
どうでもいいけどゼロ魔の世界は 歯磨きあるんだろうか。
>>729 しかしミドラーの強さと引き換えに知力が失われつつある。
>>735 中世ヨーロッパレベルだと、ブラシは木の枝かな?
虫歯にはバターとか蜂蜜とか。
GJ!ミドラーのむぷーの可愛さにちょっとそこらへん転がってくる
サイト・・・空気読めよ
後ちょっとで、モンモンはお尻にストローを味わうところだったのか
どうでもいいけどハイプリエステスだよな? うん、どうでも良かった。ごめんなさい。
>>740 ハイプリーステス、ハイプリエステス、
外国語の日本語表記の問題なので、どちらが正しいというのはなかったと思います。
個人的にゲームのミドラー仕様(だから空中に何本か槍も飛ばせるw)なのでプリーステスと呼んでます。
指摘感謝。
>>742 なんでストローささなかったんだよォォォォッ!!!!!!
でもGJ!
波紋オスマン頭良すぎワロタwwwww
ハイプリーステスってゲームで出てきた単語なん? 未プレイだがジョジョ好きスタッフが気合入れて作ったゲームでそんな下らんポカをやるとは
>>745 ……釣り?
それともマジボケなのだろうか
747 :
ゼロの兄貴 :2007/06/24(日) 13:51:52 ID:???
話題に乗り遅れたけどペリーコロさんなんて意味が危険人物だぜ? 忘れてたけどポルポもリゾットと同じタイプの目なんだよなぁ… うちのデルも他の剣折ったり兄貴負傷させたりしてるからそろそろ前面に押し出していきたいんだがねー しかし、このミドラーねーさんはディ・モールト良いな…どんどんアホの子になってるのがアレだけどw
兄貴の人もがんばっておくれ。続きが気になってしょうがない。
>>745 いや、ゲームでもキッチリ『ハイプリエステス』と書いてある、説明書に。
>>742 そうだったのね。どうももうしわけない。
DIOの影響がそれだけ抜けてきたんだよ<アホの子
>>746 外来語の日本語表記といってもハイプリエステスが公式設定なんだからそれ以外の呼び方は間違いだろ
ジョセフとジョゼフと呼ぶようなもんだ、ゼロ魔の馬鹿王と同じになっちまうぞ
それにプリーステスと呼ぶ理由はゲームのミドラー仕様だからと説明されてるだろ
だからゲーム中でそういう表記があったか戦闘時のセリフとして登場したと判断しただけだ
作品中で使ったときに英語表記だったならともかく日本語で書かれてたのに無理矢理名前変えるのはどうなんだろうね。
>752 逆に考えるんだ。 このスレでのジョゼフは本来のジョゼフでなく、平行世界のジョセフだとっ! ……冗談だよ
ジョセフは2部主人公で4部まで登場してるのになぜジョゼフと間違える人が多いんだろう? 2部ではジョジョで3部からはジョースターさんと、何気に全然名前で呼ばれてないのが原因なんだろうか。 アヴドゥルがアブドゥルになるのはまあ彼が地味だからと納得している。
間違い疑惑→確定→謝罪だけでよくね? 設定でアーダコーダ言ってたら二次なんて書けぬわ!
ジョージと言えば二世もいるんだよなそういえば
ジョゼフとジョセフややこしいなw
細かいことを気にするな。禿るぞ。
投下します。
こい!
支援する…!
++第八話 使い魔の決闘A++ 花京院は今、ギーシュと向き合っていた。 二人の距離はおよそ十歩ほどだ。花京院のスタンドの射程距離には十分入っている。 いつでもスタンドを動かせるよう構えながら、花京院は首を巡らせた。 二人の周りには、いつのまにか観客たちが集まっていた。 平民とメイジが戦う。 そのトップニュースはあっという間に学校中に知れ渡った。 噂を聞きつけた生徒たちは一目見ようと広場に集まった。 普段は薄暗く、人気のないヴェストリの広場が、今日だけは大勢の人で溢れ返っている。 あまりの人の多さに少々呆れながら花京院はギーシュを見た。 決闘を前に、緊張しているかと思ったが、ギーシュは気楽そのものだった。 先ほどから観客たちに手を振ったり、女の子には笑みを投げかけたり、なにかと観客たちにアピールしている。 「諸君! 決闘だ!」 ギーシュがバラを掲げ、声を張り上げた。 たちまち人垣がどよめき、歓声が巻き起こる。 ギーシュはもう一度観客たちに手を振り、花京院に視線を向けた。 二人は広場の真ん中に立ち、にらみ合う。 「とりあえず、逃げずに来たことは、ほめてやろうじゃないか」 「逃げる必要がないからな」 「お互い準備は出来てるようだ。そろそろ始めようか」 ギーシュはそう宣言した。 始まると同時に、花京院はスタンドを出して構える。 彼のスタンド、『法皇の緑(ハイエロファントグリーン)』には近距離パワー型のようなパワーやスピードはないし、特別な能力もあまりない。 しかし、それだけが強さではないことを花京院は知っている。
混乱させてすまん。 公式は見たのよ。『ハイプリエステス』って。確かにその通りなんだが、ゲーム仕様であること (ゲーム、説明書はハイプリエステスかもしれんがボイスがハイプリーステスと聞こえる) のこっそりとした主張と、あともう一つ理由がある。 ミドラーが戦闘時に叫ぶ台詞として、「ハイプリエステスッ!」ではどうも締まらないんですよ。 ゲームで聞こえたような締まる叫び声だと「ハイプリーステスッ!」にせざるを得ない。 というわけでSSではハイプリーステスにしてるわけです。
花京院と対峙するギーシュは余裕たっぷりの笑みを浮かべていた。 キザな仕草でバラを花京院に向ける。 「僕はギーシュ・ド・グラモン。栄えあるグラモン家の四男だ。たとえ相手が平民であろうと、手加減はしない」 ギーシュはバラの花を振った。 花びらが一枚、宙を舞う。 ひらひらと花びらは揺れ、次の瞬間、戦士の人形になった。 甲冑を着た女戦士の人形だ。大きさは普通の人間と同じぐらいだが、甲冑から覗く肌の色は甲冑と同色で、固い金属でできているらしい。 がしゃん、と人形が一歩前へ踏み出した。 「僕はメイジだ。だから魔法で戦う。……おっと、言い忘れていたな。僕の二つ名は『青銅』。青銅のギーシュだ。したがって、青銅のゴーレム『ワルキューレ』がお相手するよ」 ギーシュがバラを振ると、女戦士の形をしたゴーレムが突進してきた。吸血鬼ほどの速さではないが、プロのランナーぐらいの速度はある。 花京院のスタンドは近距離を得意としない。近寄られるのは得策ではなかった。 スタンドを操作し、ゴーレムに向けて両手を構える。 「エメラルドスプラッシュ!」 スタンドの両手からエメラルドの何かが放たれる。一見体液にも見えるそれは破壊のエネルギーの像だ。触れれば砕き、貫くことができる。 エメラルドスプラッシュは真っ直ぐにゴーレムに当たり、吹っ飛ばした。 上半身を仰け反らせながら後ろに吹っ飛んだゴーレムを見て、ギーシュの顔が強張った。
「き、君は今何をした。僕のゴーレムに何をしたんだ?」 「答える必要はない……と言いたいところだが、少しだけ教えよう。僕はある力を持っている。君のゴーレムと同じだ。ただ、誰にも見えないし、触ることもできないがな」 「……」 ギーシュは無言で花京院を睨みつけている。本当か嘘か図りかねているようだ。 軽く肩をすくめるようにして、花京院は言った。 「別に信じなくていい。……ただ、これは決闘だからな」 そう、これは決闘なのだ。ただの勝負ではなく、決闘。 卑怯な手段を使って、相手を倒すことが“勝利”ではない。 正々堂々、相手を打ち砕く。それが“決闘での勝利”なのだ。 だから花京院はスタンドでいきなり攻撃しなかったし、スタンドのことを教えた。 わざわざ相手に魔法を使わせるチャンスを与えたのもそのためだ。 ……これは彼女の誇りをかけた決闘だ。 だからこそ、負けるわけにはいかない。 絶対に、勝たねばならない。 ゼロと侮辱された彼女のためにも。 「……不思議な力か。信じがたいが、本当のことなんだろう」 少々驚いた様子で、ギーシュは呟いた。 そして、バラを振り、新たに六体のゴーレムを作り出す。 「ならば、僕も全力で相手をしよう」
再度、ギーシュがバラを振ると、たちまちゴーレムは花京院に向かって襲い掛かってきた。 合計七体のゴーレムが、花京院めがけて向かってくる。 花京院はそれを視界に納めると、狙いをつけた。 「エメラルドスプラッシュ!」 スタンドの手から無数のエメラルドが飛び出す。 それらはギーシュのゴーレムに当たり、相手を後方へと弾き飛ばした。 「この程度の攻撃で、倒せるとでも思っているのか?」 「戯言は勝負が終わってから言いたまえ」 地面に倒れたゴーレムたちは起き上がり、また花京院に向かって突進する。 魔法で動いているせいか、痛みや恐怖はないようだ。その動きにはなんの迷いも怯えも感じられない。 とは言っても、動きが見えている以上、その攻撃は意味がない。 花京院はまたエメラルドスプラッシュを放った。 後続のゴーレムと派手にもつれ合いながらゴーレムは後方へと転がる。 何度も、何度も、ひたすらそれを繰り返す。 意味のない、無駄なことをなぜ続けるのか。 花京院にはそれが疑問だった。 しかも、ギーシュは笑みを浮かべていて、何かたくらんでいるようだ。 「お前が何を考えているのかは知らないが、こんな攻撃を続けるつもりなら……」 その時、花京院は気付いた。 自分とゴーレムの距離。それがいつの間にか、狭まっている。 十歩ほどの間があったはずが、今は三歩ほどの距離まで近くなっていた。
しえん
……まずい! 花京院は距離を開けようと足に力を入れたが、動かなかった。 愕然と足元に視線を落とす。 足元の地面が盛り上がり、足首を固定するように固まっていた。それもただの土じゃないらしく、蹴ったぐらいではびくともしない。 物音が聞こえ、顔を上げると、目の前にゴーレムがいた。 危険だと感じる余裕さえなかった。 次の瞬間にはゴーレムの拳が身体にめり込んでいたからだ。 「ごふっ!」 身体の奥底に響くその衝撃に、一瞬意識が遠のく。 かろうじて意識だけは保ったが、痛みが消えるはずもない。 身体を折り、花京院は地面に膝をついた。 「なんだ。もう終わりかい?」 「……いや、まだだ」 今度はゴーレムの蹴りが飛んできた。 脇腹に当たり、その衝撃で息が止まりそうになる。 地面をごろごろと転がりながら花京院は体勢を立て直そうとするが、すぐ側には別なゴーレムが立っている。 「降参するかい?」 「するつもりはない」 ギーシュの問いに、花京院は首を振った。 すると、ゴーレムの足が花京院を蹴り上げた。 束の間、宙に浮き、地面へと叩きつけられる。
「がっ……!」 肺の中の空気が外に出される。 横向きに倒れたまま、花京院は荒い呼吸を繰り返した。 「まだやるつもりかい?」 「当たり前だろう」 ゴーレムはゆっくりと足を上げた。 踏み下ろすのだと気付いた瞬間、花京院は右腕を構えていた。 落とされた足とそれを受け止める腕。 ごきり、と鈍い音がした。 痛みはあったが、どこか曖昧なものになっていた。 ……腕が折れたな 冷静に、花京院はそう思った。 落ち着く暇もなく、ゴーレムの攻撃は続けられる。 一つ一つがプロボクサーの一撃のように重く、速い。 避けることはおろか、受け止めることすらできない。
支援
何度も何度もゴーレムの攻撃を喰らい、そのたび花京院は吹っ飛ばされる。 ギーシュは花京院の側まで来て、見下ろした。 「いい加減、諦めたらどうだい?」 「……そうだな。その角度がいい」 花京院は口元に笑みをにじませる。 ぼろぼろになっても笑みを浮かべる花京院を見て、ギーシュは怪訝な顔になった。 「頭でもやられたのかい? なんの角度……」 その時だった。 この勝敗は明らかに見えるこの状況の中、花京院だけは見えていた。 勝利でもなく、敗北でもなく、ただ今だけを見ていた。 スタンドがギーシュの口の中へと入っていく、この瞬間を。 狙っていたのは……この時だった。 To be continued→
支援。 あと女教皇の読み方についてはぜひ避難所を利用してください。 そっちもちゃんと見てますので。
メロンの人GJ!! しかしこのギーシュにも死亡フラグwww
支援、しえんの人たちどうも。 読んでもらえるっていうのはうれしい。 最近、それに気付きました。 次か次々ぐらいで決闘終了予定です。
内側からぶちまけられるフラグONですかー?
778 :
ゼロの兄貴 :2007/06/24(日) 14:34:28 ID:???
「さぁお仕置きの時間だ、ベイビー」 「ギャァァァァァァアアア」 今日のギーシュ:体の内側から破壊され再起不能
GJ! そうさどうがんばってもギーシュはギーシュさw
なあ、カキョウインなら殺しはしないだろう。多分
うっかり出る時に喉に傷付けちゃって志望
保険医を操ったようにギーシュを操ってガボガボさせて最低のゲス野郎にしてカオス召喚だ
二十分から投下します
待ってましたw
「では授業を始める。知ってのとおり、私の二つ名は『疾風』。疾風のギトーだ」 その教師はそう自己紹介をした。 教室中が静かになる。どうにも慕われているというより、嫌われているので目を付けられたくないかららしい。 だがおれにはそんな事関係ない。 おれが考えているのはただ一つ。あの教師の長い黒髪を思いっきりむしりたい。コレだけだ。 前にやったときは頭に飛びついた時点で反撃を受けたからな。 今度は慎重にやる必要がある。我慢だ、おれ。 そんな風に自分を抑えていると、キュルケが立ち上がってギトーに向かって炎の玉を作り出し、打ち込んだ。 俺の獲物に手を出すな! と言いそうになったがその前にギトーが風を起こし、炎の玉を掻き消し、キュルケを吹っ飛ばした。 おいおい大丈夫か?キュルケのヤツ。 それはそうとヤツの武器は風らしい、 風はすべてを吹き飛ばすとか言ってるがそんなのは相性によっていくらでも覆される。 だがおれのザ・フールでは相性が悪いだろう。 この前気づいた事だがスタンドと魔法は相互干渉するらしい、 だから風で吹き飛ばされれば固めてる状態ならともかく砂の状態で操れなくなってしまうだろう。 やはり死角から飛びついて杖をなんとかしてからだろうか。 「もう一つ、風が最強たる所以は…」 お、また一つ手の内を明かしてくれるらしい。風が強くてもコイツはバカだな。 ギトーが詠唱を始め、呪文を唱える。 そしてギトーは分身した。 「うわ、スゲー何アレ?」 おれがつい声をあげると、ルイズに睨まれた。黙ってろって?分かったよ。 ギトーが分身の説明をしようとするが出来なかった。 変な格好の教師が入ってきたからだ。 頭にある金髪ロールの髪、それを見ておれは理性を失った。
「うおりゃああぁぁぁ!」 飛びついてむしる。だが失敗した。頭に飛びついた瞬間その髪がズレたのだ。 新手のスタンド使いか!? そう思ったが違うらしい。ただのカツラだ。 「チクショーーーーー!」 騙された恨みを晴らすべくそのカツラをズタズタに引き裂く。 「あぁ〜それ高かったのに〜」 情けない中年の声なんか気にしない。 みんなは真似しちゃDANEDAZE♪ ってあれ?教室中が静かだぞ?何で? おれはこの重い沈黙を破る方法を探した。だがおれにはどうしようもない。誰かなんとかしてくれ。 そして動いたのはタバサだった。そのカツラ野郎の頭を指差して 「滑りやすい」 途端に大爆笑が起きる。ナイスフォローだタバサ。 よく見るとカツラ野郎はコルベールだった。髪だけ見てたから気づかなかったが服も変な物を着ている。 具体的に言うとレースの飾りやら刺繍とか、絶対変だ。 「いいセンスだ…」 おいギーシュ、本気で言ってるのか?
なるほど、ギーシュ好みか
「それで?何の用ですかな?ミスタ・コルベール」 「ああ、そうだった。今日の授業はすべて中止です」 歓声があがった。どこの学校でも授業というのは潰れて欲しいものらしい。 「中止の理由は何ですかな?」 ギトーが不機嫌そうに尋ねる。自分の見せ場を潰されたんだし当然だろう。 「本日がトリステイン魔法学院にとって良い日になるからです。何と…」 そこでもったいぶって言葉を切る。 なかなか続きを言わないので煽ってみる。 「早く言えよハゲー」 あ、ヤベ、睨まれた。 「恐れ多くも、アンリエッタ姫殿下がこの魔法学院に行幸なされるのです」 その言葉で教室がざわつく。それに負けないような声でハゲ…じゃなかったコルベールは続ける。 「したがって、粗相があってはいけません。今から歓迎式典の準備を行うので今日の授業は中止」 なるほど、そういうことか。 「生徒諸君は正装し、門に整列する事」 そう言い残してハゲベールは出て行った。 アレ?名前これでいいんだっけ?
>>788 >「いいセンスだ…」
なぜかスネークの声で再生された
という私怨
ルイズにこれから来る姫殿下の事を聞いてみた。必要な事をまとめるとこんな感じだ。 まず名前はアンリエッタと言い、他に兄弟はいないらしい。以上。 名前と他の兄弟の事。大事なのはこれだけだ。 何故かというと他に兄弟がいない、 それはつまりいつかは『王』になると言う事だ。 ここがおれとアンリエッタの共通点。 コイツをどう叩きのめすかが問題になってくる。 そんなワケで敵情視察だ、とは言っても正門にルイズと一緒に並んでみるだけなんだが。 お、馬車から降りてきた。 外見はかなり美人。よし、あれも部下にしよう。 馬車を引いてるのはユニコーンだな。あいつらから聞き込みが出来ないだろうか。 周りの警備は…四方を囲んでいる奴らがいる。けっこう強そうだがおれの敵じゃあないな。 よし、情報集めはこれでいいだろう。 戦闘面ならともかく、今回のような事ではは見るだけで得られる情報は少ないからな。 そう思ったおれは周りの連中の反応を見ることにした。 「あれが王女?ふん、勝ったわね」 胸の事か?おれもそう思うぞキュルケ。 「……」 お前はいつも通りだな、タバサ。 ルイズは…驚いてる?何を見てるんだ? おれはルイズの見ている方向を見る。 おっさんがいた。あいつは誰だろう?
ダネダゼwww
>それはつまりいつかは『王』になると言う事だ。 >ここがおれとアンリエッタの共通点。 イギー、寝言は寝て言えww
その夜。おれがどうやってアイツを蹴落とし、地位を手に入れるかを考えているとドアがノックされた。 初めに長く二回、それから短く三回。 それを聞いたルイズは 「このノックは!?」 ノックだよ。聞けば分かるだろ? 「合言葉を言わなくちゃ」 合言葉?ああそういう合図なのか。 「ノックされてもしも〜し」 「ハッピー、うれピー、よろピくねー」 よく分からない合言葉の後、ルイズがドアを開けた。 入ってきたのはアンリエッタだった。 こんな所に王女が来るのは不思議だったが どうにもルイズとアンリエッタは昔馴染みらしい。 さっきから抱き合ったりしている。 そしてふと悲しそうな顔になったが、少しルイズと会話して何かを決意したらしく、何かを話し始めた。
「わたくしは同盟を結ぶためにゲルマニアの皇帝に嫁ぐ事になったのですが…… 礼儀知らずのアルビオンの貴族たちはこの同盟を望んではいません。 二本の矢も束ねずに一本ずつなら楽に折れますからね。 したがって、わたくしの婚姻を妨げるための材料を血眼になって探しています。 もし、そのような物が見つかったら…」 「姫様、あるのですか?」 「……はい、わたくしが以前したためた一通の手紙なのです。それがアルビオンの貴族達の手に渡ったら… 彼らはすぐにゲルマニアの皇帝にそれを届けるでしょう」 「どんな内容の手紙なんですか?」 「それは言えません。でも、それを読んだら、ゲルマニアの皇帝はこのわたくしを許さないでしょう。 婚姻はつぶれ、トリステインとの同盟は反故。となると、トリステインは一国にてあの強力なアルビオンに立ち向かわ ねばならないでしょうね」 「その手紙はどこにあるのですか?」 「手元にはないのです。実はアルビオンに…」 「アルビオンですって!ではすでに敵の手中に?」 「反乱勢ではなく反乱勢と戦っている、王家のウェールズ皇太子が…」 「ウェールズ皇太子が?ではわたしに頼みたい事とは…」 「無理よルイズ。アルビオンに赴くなんて危険な事、出来るわけないでしょう」 「姫様の御為とあらば、何処へでも向かいますわ!このルイズ、姫様の危機を見過ごすわけにはまいりません!」 ルイズがこっちを向いた。 「行くわよ!イギー!」 「え?どこへ?」 つい反射的に答えてしまう。 「話聞いてた?」 「翠星石は俺の嫁、までなら」
ルイズに蹴られそうになったが、そうはならなかった。 ドアから新たな人間が入って来たからだ。 「姫殿下の話を聞かないとは何事かー!」 ギーシュだ。 おれはすぐにデルフリンガーを抜く、するとルーンが光り体中に力がみなぎる。これがガンダールヴの力らしい。 ギーシュから三メイルほどの所で地面を蹴って飛び上がり、頬を蹴り込む。 「必殺!デルフリンガーキック!」 「おれ関係ねー!」 デルフの残念そうな声を聞きながらギーシュが倒れるのを見届ける。 だがギーシュは立ち上がってきた。もいっぱつ蹴ろうかと思ったがルイズの声が先だった。 「ギーシュ!今の話を立ち聞きしてたの?」 ギーシュはそれを無視してアンリエッタに話しかける。 「バラの様に見目麗しい姫様のあとをつけてみたらこんな所へ…そして様子を伺えば何やら大変な事になっているよう で…」 そういって薔薇を振り、ポーズをとりながら次の言葉を言った。 「その任務!このギーシュ・ド・グラモンに仰せつけますよう」 図々しいヤツだ。 「グラモン?あの、グラモン元帥の?」 「息子でございます。姫殿下」 「あなたも、わたくしの力になってくれるというの?」 「任務の一員に加えてくれるのならこれはもう望外の幸せにございます」 どうやらギーシュも参加するらしい。 おれも乗り気になっていた。 その手紙をおれが回収すれば何らかの切り札になるかもしれないしな。 To Be Continued…
今回はここまでです
>>793 打ち間違いだチクショー!本当はDAMEDAZEなんだよ!
…指摘ありがとう orz
GJ なんというトンファー使いの血統
相変わらずイギーはやりたい放題DAZE! ハゲベールと合言葉で吹いたよw
合言葉やら嫁発言やらw 合言葉で吹きましたw GJ
合言葉言い合ってるの想像して吹いたw 姫様キャラ違うwww
イギーったらw
804 :
ゼロの兄貴 :2007/06/24(日) 15:41:43 ID:???
この姫様なら兄貴も説教いらんなぁw
GJ! >その手紙をおれが回収すれば何らかの切り札になるかもしれないしな。 流石イギーだ!
俺が時を止めた 午後4時の時点でな
これが「日曜日」だと!?
神父も働きづめでちょっと疲れたのかもしれんね
逆に考えるんだ 「夜からの投下ラッシュに備えなければ」 と考えるんだ
嵐の前の静けさか
本当に夜にラッシュが来そうだから困る
投下投下投下投下投下投下投下投下投下投下投下投下投下 投下ァ!! やれやれだぜ
※ネタっす。投下はしません。野次馬ですから。
じゃあ繋ぎとして 20分に人生初SSを 投下したいんですが かまいませんね!!
支援する…!
その勇気に僕は敬意を表する!
、--‐冖'⌒ ̄ ̄`ー-、
/⌒` 三ミヽー-ヘ,_
__,{ ;;,, ミミ i ´Z,
ゝ ''〃//,,, ,,..`ミミ、_ノリ}j; f彡
_) 〃///, ,;彡'rffッ、ィ彡'ノ从iノ彡
>';;,, ノ丿川j !川|; :.`7ラ公 '>了
_く彡川f゙ノ'ノノ ノ_ノノノイシノ| }.: '〈八ミ、、;.)
ヽ.:.:.:.:.:.;=、彡/‐-ニ''_ー<、{_,ノ -一ヾ`~;.;.;)
く .:.:.:.:.:!ハ.Yイ ぇ'无テ,`ヽ}}}ィt于 `|ィ"~
):.:.:.:.:|.Y }: :! `二´/' ; |丶ニ ノノ
) :.: ト、リ: :!ヾ:、 丶 ; | ゙ イ:} 何?
>>810 、嵐の前の静けさだって?
{ .:.: l {: : } ` ,.__(__,} /ノ
ヽ ! `'゙! ,.,,.`三'゙、,_ /´ 逆に考えるんだ
,/´{ ミ l /゙,:-…-〜、 ) |
,r{ \ ミ \ `' '≡≡' " ノ 今まさに、ハリケーンの中心にいると考えるんだ
__ノ ヽ \ ヽ\ 彡 ,イ_
\ \ ヽ 丶. ノ!|ヽ`ヽ、
\ \ヽ `¨¨¨¨´/ |l ト、 `'ー-、__
\ `'ー-、 // /:.:.} `'ー、_
`、\ /⌒ヽ /!:.:.|
`、 \ /ヽLf___ハ/ {
′ / ! ヽ
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 『彼らが”眠れる奴隷”であることを祈ろう……… 目醒めることで…何か意味のあることを切り開いて行く ”眠れる奴隷”であることを……』 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 第一話 【眠りすぎた奴隷】 かつての仲間の船が見えなくなっても”彼”は岸から離れようとはしなかった。 ”彼”には理解できなかった。”あの人”と”彼ら”の行動が…。 ”あの人”の言うことは確かに正しい。それは”彼”にも理解できた。 親が子供を自分の都合で殺す。それはきっと、いや…確実に許されないことだ。 だが、自分たちは『聖人君子』でもなければ『栄えある一般市民』でもない。 悪事を働き、法律をやぶる『ギャング』なのだ。 人を脅かし、人を傷つけ、人を殺す…悪人。 どんな綺麗事を吐いたところで それは変わりようのない『真実』だ。 その『ボス』が我が子を殺そうとも、自分たちのような下っ端には関係ないことだった。 なのに、”彼ら”は行ってしまった。何の根拠もありはしないはずなのに。 まるで『正しい道』であることを信じて歩んでいるかのように…。 まるで『間違った道』を進んでいるのが”彼”であるかのように…。 ”彼ら”はこれから組織と闘い続ける運命にあるのだろう。 だが、”彼”の運命はどのようなものになるのだろうか?
(このままだとも始末されてしまうかもしれない。 そうならないのならば、始末に向かわされることになる…) 一緒に行くことを拒否してしまったけれども、 長年つきあった”彼ら”と殺し合いはしたくない。それが”彼”の想い。 だからこそ、あの場で船を『見送った』のだ。 たとえ、その場で殺さなければ組織に残れる可能性が『ゼロ』になるとしても…。 (『死ぬ』か、『死なせる』か。 両方とも選ばないというのは、まず不可能に近い。 しかし、どちらを選ぼうとも、このままではまずい! 何処かへ一旦身を隠すべきだ!) ありきたりではあるが、現実的かつ妥当な結論に達した”彼”は 『ボス』がいるであろう この島からの脱出を試みることにした。 来たときに乗っていたボートは”彼ら”が乗っていってしまったので もう無い。 やはり泳ぐしかないか…と、なにげなく振り返った”彼”は目を見開く。
「なッ!かッ…鏡!?」 いつのまにか背後の空間…というよりも真後ろに光り輝く『鏡』が浮かんでいたのだ。 『鏡の世界』! ”彼”には昨日の敵の姿が思い起こされた。 驚きのあまり、今度は『体ごと』振り向いた。 瞬間! ズ、ズゴォオオオオオオオ! その動作の為に触れてしまったのか ”彼”の体が『鏡』に飲み込まれていく! 「バ…バカなッ!ヤツには確かにとどめを…!」 しかし『鏡』は、そんな動揺にはお構いなしに引きずり込んだ。 まるで”彼”を導くかのように…。 ”彼”は、この『黄金の精神を持つ者達の冒険譚』から 文字通り『退場』した。
ウイルス野朗キター
フーゴ!?
ドッグオォォォォォン ォォォォォン ォォン さわやかな爆発音が、澄みきった青空にこだまする。 だだっ広い草原に集う生徒たちが、今日も小悪魔のようなドス黒い 笑顔で、少女をあざ笑っていく。 汚れを知らない心身を包むのは、白い色の制服。スカートのプリーツは 乱さないように、黒いマントは翻らせないように、ゆっくり歩くのがここでのたしなみ。 もちろん、使い魔を召還できないといった、はしたない生徒など存在していようはずもない。 約一名をのぞいては。 「野郎の絶望の顔をみろ〜〜〜ッ 杖を手にしていい気になってた顔が青ざめてるぜ───ッ!!」 「しょせん!『ゼロのルイズ』… ルイズには使い魔ごときも召還できるはずねーのよッ!!」 周りの生徒達からは嘲笑、冷笑、よくても苦笑の表情が伺える。 『ルイズ』と呼ばれた”少女”はそんな野次馬たちの笑い声にめげることなく、 「せいぜい言うがいいわ!あなたたち!私の使い魔が現れたら そんな台詞はもう使うこともないでしょうから!!」 と強気に返す。しかし心の中では傷つき、嘆いていた。 (ああ…我らが始祖様……せめてこの儀式だけは失敗したくないんです… どんなヤツでも構いませんから、どうかお願いします…。)
その一途な(?)心が天に通じたのか、爆煙の向こうに”何かの影”が見えた。 (ついに成功したのね!『サモン・サーヴァント』に! これで 忌々しい二つ名、『ゼロのルイズ』からもオサラバだわッ! 召還されたのは ワシ?フクロウ?それともグリフォン?もしかしてドラゴン?) そう喜んだルイズだったが、『どんなヤツでも』と言ったことを忘れてしまっているようだった。 煙霧の向こうから現れたのは 気絶した一人の男。しかもとても奇妙な格好をしていた。 顔は理知的で中々の美形に見えるのだが、着ている服は上下とも穴だらけ。 しかも直に着ているので、肌や ヘソが丸出しというファッション。いっそ裸の方がすがすがしく見える。 (何なの…こいつ?露出狂の平民?) 「ミスタ・コルベール!もう一度、試験のやり直しを要求します!」 教師に向かって叫ぶルイズ。しかし その願いは、実にあっさりと棄却された 「駄目だ。『サモン・サーヴァント』はこれからのメイジの属性を定めるもの…。 その属性の象徴たる『使い魔』を変えることは認められない」 (ということは平民を呼び寄せた私はやっぱり『ゼロ』ってこと〜? まったく冗談じゃないわよ〜!?このハゲ!) この教師が、『より輝ける人物』になることを心の底から望みつつ ルイズは呪文を唱えた。 「我が名はルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール。 五つの力を司るペンタゴン。この者に祝福を与え、我の使い魔となせ…」
りっあるなぁ〜ンまっほぉんにぃ〜ん んかっかぁったぁんみったいにぃ〜ん こんのぉむねぇにぃンやっきつぅぅういたぁぁ〜ン まっぶしいぃ〜えンがおぉぉ〜ん だっけぇどあぁ〜うた〜ンびにぃ〜 ッンツンちゅめたくしちゃぁ〜うのぉ〜ン なぜんだれぇ〜よ〜りぃ〜きんになるんのんに〜 いじわるをぉしちゃうンだろぉぉぉ〜〜〜〜〜ン… (トゥ〜ン トゥ〜ン トゥ〜ン トゥ〜ン♪) ホントンノキぃぃモつぃぃぃん せっつなぁさのんかけらんがぁぁぁ〜〜〜ン こんの〜こっころの〜いっちばぁんおくぅん きみをよんでぇいぃ〜るよぉ〜 ゼロから〜ンはっじぃ〜まるぅんひをぉぉぉ〜〜〜〜〜〜…ン
眠っている青年の頭を持ち上げて 瞬間、唇を重ねる。 (ああ…ファースト・キスが露出狂とだなんて……) 「終わりました…」 いろいろな意味がありそうな『終わりました』だが、一応契約の儀式である 『コントラクト・サーヴァント』は完了した。 と同時に、 「うぐぅあああああああああっ!」 全身が灼けるような『痛み』によって男が意識を取り戻した。 その『熱』に身悶え、男は左手を押さえる。 …『左手』? そう、その手首に巻かれた腕時計が狂うことなく『正常』に動作し、時を刻んでいく。 確かにそれは『左手』だった。 「か……『鏡の世界』じゃ…ない??」 (『鏡の世界』…?) いきなりトンチンカンなことを言い始めた『使い魔』に さっきから不愉快続きだったルイズはついに堪りかねた。 「ちょっと!あんた…名前は!?」 いろいろなショックを受け、朦朧とした頭で”彼”は 困惑しながらも己の名を口にする。 「ぼくはフーゴ……パンナコッタ・フーゴです……」 最後の”眠れる奴隷”が目醒めた。 『紫霞(しか)の使い魔』 To Be Continued…
GJだ おそらく全スタンドの中でももっとも使いにくい部類に入る パープルヘイズをどう使っていくか、楽しみにしている
829 :
117 :2007/06/24(日) 17:29:18 ID:???
以上、『投下した』! チビリチビリ書いていきたいと 思っています。
ギアッチョと双璧をなすキレまくり野郎にして、5部でもっとも使いにくいスタンドを持つ男を召喚するとは。 君の勇気ある投下に僕は敬意を表する!
GJ! コイツはヤベェ!!! ウィルス野郎を召喚しちまったぜ!
832 :
ゼロの変態 :2007/06/24(日) 17:34:37 ID:???
- ―― - 、 / \ , ' ヽ / j __/_ ハ / 、ヽ ハ /// `// } レ ィくム从 /イtァテ</ ! i ハゝ ii Y-{ ゞ'┘/:/ ,′ l !ヘ\__,ノ' ` ー‐7 / / リl 八 . /イ /// ヽヘ > 、 ,.ィ//ル′ ` \N、l`71-‐〃´ ̄ヽ 〃 ̄ V }{ヽ/ _> ___ /\_,.ィ=ヽ/_.. -‐ヘ l\ミミヽ、 ,ィ≦三彡'´ ̄「ヽ ヽ | `ヾミヽイ彡'" | \ j_ l≡l !_ \ ┏━────━┓ │ メローネ │ ┣━─────┻─────────────────────━┓ │ | │ ニフ その本、なんて題名だい?教えてくれないか? │ │ | │ のどが渇いたんだ。お茶をくれないか?・・・直で │ │ │ │ GJ!ところで や ら な い か? | │ | ┗━───────────────────────────━┛
833 :
ゼロの変態 :2007/06/24(日) 17:35:50 ID:???
>
>>832 凄いずれた・・・
とにかく毒苺GJ!!
A!
マリみてが混ざっているwww
837 :
サブ・ゼロ :2007/06/24(日) 17:41:49 ID:???
よぉ〜〜〜〜〜しよしよしよしよしよしよしよしよしよし GJだッ!フーゴの人ッ!! 同じ初SS書きとして君に敬意を表するッ!! フーゴはマジであそこで別れたのが惜しいキャラだからなぁ 楽しみだぜッ!
838 :
ゼロの世界 :2007/06/24(日) 17:46:24 ID:???
GJ! イギー、俺を助けるなよ、絶対に助けるなよ! こんな前フリされたら誰だって助けるしかない。 ポルナレフってば外道。 投下します。
そうか、フーゴはこっちに来ていたから出てこなくなったんだ。
840 :
ゼロの世界 :2007/06/24(日) 17:49:07 ID:???
第九話『幸運の剣』 狼は狼を嗅ぎ分ける。 狼は羊の皮を被って羊の群れに紛れ込む。 狼は子孫を残さない。 狼はある日突然、羊の皮の下に現れる。 狼は羊の中身をあっという間に食いつぶし、羊の皮を被った狼が生まれる。 狼は羊を喰らう。それ以上に狼は狼を喰らう。 狼は満たされない。狼はいつまでも飢えている。 羊の皮を捨てた狼は、羊の群れでは生きていけない。 昨日生まれた狼は一頭。 生まれたばかりの赤子でも、いずれは皮を脱ぎ去るだろう。 自分は違う。 皮を捨て去るわけにはいかぬ。 極力己の獣臭を抑え、皮を被り続けねばならない。 己の皮を捨て去る場所は、あの狼の喉元なのだ。 沈黙の羊たちの中でタバサは目覚めた。 今日は虚無の曜日。誰にも邪魔されぬ静かな一日が、何よりタバサは好きだった。 だから彼女は心底不機嫌だった。 目覚ましは鳴り響くノックの音―― 所変わって、ここは医務室。
841 :
ゼロの世界 :2007/06/24(日) 17:50:42 ID:???
「…あの、そのぉ〜モンモランシー、一体何をやってるんだい?」 「見りゃわかるじゃない。アンタの『しびん』の位置を直してるのよ」 「うん、まぁそれはそうなんだけどね、そうじゃなくて……。 なんと言うかレディがそういうことをするのはだねぇ…」 「何? アンタひょっとして気にしてたの?」 「ち、違ッ――」 「大丈夫よ、人間『大きさ』じゃあないんだから! 中身がないとどうしようもないけど」 「グァアアアアア!」 「世の中『需要』ってものがあるんだし」 「アァッ、い、痛い!」 「どうしたのギーシュ? 傷口が開いた?」 「うぐぅ…そ、そういうわけじゃないんだが……」 「あらそう…、さっきの話だけど、女の子ってホラ、『カワイイ』ものとか好きな子多いし」 「あふううう、き、傷口をえぐらないでぇッ!」 「わたしがそうとは限らないんだけども」 「うぬうッ! (ヤ、ヤバイ…これ以上は……)」 「最近は医学もハッテンしてるって聞くし…」 「〜〜〜〜〜ッッッッ(そ、そうなのか!)」 「それにマリコルヌよりはマシよ! 多分」 「ひぎぃッ!! (い、意識が――)」 ギーシュは色々な意味でルイズの気持ちを理解したと思った! その時医務室のドアが開き、誰かが入ってきた。 「失礼します。お食事を――」 (ああ、メイドか…、助かった…。それにしても、危ないところだった……) チラッ 「クスッ」 『青銅』のギーシュ……完全敗北――でもへこたれないぞ!
842 :
ゼロの世界 :2007/06/24(日) 17:52:17 ID:???
シエスタは衝撃を受けていた。 平民の自分にはまるで存在しなかった、まったく未知の価値観。 彼は自分と同じ平民だと思っていた。だが違った。 魔法が使える使えないの問題ではなく、棲む世界が違うのだ。 異世界の住人は、彼女の世界を大きく揺さぶった。 (平民だって、貴族に勝てるのだ) たとえば、目の前の二人。 一人は後ろを向いている。もう一人はベッドの上でぐったりしている。近くに杖はないだろう。 (正攻法でなければ、ほんの一瞬で――変なこと考えてるわね、わたし) 視線を感じて、シエスタは顔を上げる。 ベッドの男が、先程とはうって変わった恐ろしい形相でこちらを睨んでいる。 何か気に触る事をしてしまったのだろうか、頭を働かせる。 (ひょっとして、さっき笑った事かしら? 気にしてるのね、きっと) 「失礼しました」 何か言われたらたまったものではない、そう考え、そそくさと退室した。 厨房に帰る途中、シエスタは奇妙な事に気付く。 すれ違う貴族たちがみな通路の端を歩いている。 道の真ん中を歩くのが自分だけな事に気付くと、シエスタも端によって歩くことにした。 貴族を差し置いて道の真ん中を歩いている、それだけで十分畏れ多い行為なのだ。 が、今度は皆自分と反対側の端を歩く。 (おかしいなぁ…ひょっとして今朝歯ァ磨かなかったから?) 貴族って敏感なんだな、そう思いながらシエスタは仕事に戻った。 タバサは読み違いをしていた。昨日生まれた狼は――二頭。内側から、癌細胞のように。
登場人物がリンゴォに影響されてるのか?www
844 :
ゼロの世界 :2007/06/24(日) 17:54:32 ID:???
ベッドの上のギーシュは、逆に考えていた。 (…そうだよ、今はコンパクトの時代さ! 普段はアレでも、膨張率はすごいはずさ!) (それにしてもさっきのメイド……随分と生意気な目をしてくれるじゃあないか………) 先程のシエスタの目を思い出す。すると何故か、リンゴォの事が気になった。 「モンモランシー、そういえばあの『ゼロ』の使い魔はどうしてるんだい?」 「どうしてるって大きさのこと?」 「悪かったよ! ごめん謝るよ! だからそこには触れないでくれ。マジで」 モンモランシーがギーシュの隣に座る。 「かなり凄いらしいってキュルケは言ってたけど……彼ならもう居ないわよ」 「ハァ? 居ない?」 ギーシュはモンモランシーの言葉がよく呑み込めなかった。『凄い』の意味は華麗にスルー。 「だから、居ないんだってば。今朝方学院を脱走したらしいわ。馬も盗んだらしいって」 (…ワケわからん……寝よ。もう寝る。関わらないぞ……) 「というわけで、ダーリンを追うわよタバサ!」 何がどういうわけなのかさっぱりわからないが、取り敢えずキュルケの話を聞いてやるタバサ。 「つまり、ダーリンはルイズに嫌気がさして逃げたのよきっと!」 「だから?」 「チャンスなのよコレは! まだそう遠くには行ってない筈だわ!」 どうやら『ダーリン』とはリンゴォの事らしい。あのヒゲ面を思い出す。 親友の惚れっぽいのに毎度のことながら呆れるタバサ。 虚無の曜日、それを理由に断ろうとするが、今一度あの男の目を思い出す。 目が合ったのは一瞬だが、アレは危険な存在だ。そのことは理解できた。 放っておけばいずれ己に害をなす存在かもしれない。 確かめてみよう、そう思った。 場合によっては、始末する必要がある。ルイズとキュルケには気の毒ではあるが。 「話がわかるわねタバサ、ありがと!」 二人を乗せたシルフィードが飛び立った。
支援
タ バ タ ン は リ ゾ ッ ト の 嫁 だ 嫁 な ん だ
847 :
ゼロの世界 :2007/06/24(日) 17:56:43 ID:???
「オールド・オスマン、何もしなくてもいいのですか!?」 「あぁ〜? わしゃまだ眠いんじゃ、そう大声出さんでくれやジャベール君」 オスマンがうっとおしそうな声を上げる。 「何度も言うようですが! 人の名前を間違えないでください!」 「ぬぅ…スマンかったの、ミスタ・ジャギ」 「俺の名を言ってみろぉ!!」 @ケンシロウ Aジャギ Bなまえのないかいぶつ、ファンタジーは非情である 「ひょっとして@かの?」 「そうじゃなくて! 彼を追いかけてるのはミス・ヴァリエールだけなのですよ! 名前も違うし! 彼女一人に任せてよろしいので!?」 オスマンは取り敢えずケンシロウを落ち着かせようと試みる。 「彼はミス・ヴァリエールの使い魔じゃ。彼女一人が追って何の問題があるのだね?」 しかしケンシロウは興奮しているのか、納得しない。 ヴァリエールの使い魔の素性を知っていれば、ある意味当然の反応とも言える。 「そうは言ってもですね、彼は『ガンダールヴ』なのですよ! 他とは――」 コンコン、とノックの音が聞こえると、二人はピタリと話を中止した。 「失礼します、オールド・オスマン。今期の予算のカットについての報告ですが……。 ひょっとして、お取り込み中でしたか?」 「あ、いや、いい。続けてくれたまえミス・ロングビル」 いったん話を打ち切るオスマン。この話は人前で出来るものではない。 「はい。取り敢えず結論から申し上げますと………………」 ロングビルが今後の学院運営の見通しと今期予算案を述べている間、仮にもこの学院の責任者は また人件費削減に駆けずり回るのか、と嘆いていた。 (もう金策なんて御免じゃよ、この齢になって) 内心では、過去の不正経理がばれないか非常にビクビクしていた。 (あんまり有能すぎるっちゅうのも、また困ったもんじゃのう、この美人秘書め) オスマンの心を知ってか知らずか、ロングビルの目が光る。 「わたくし……有能でしてよ」 ――あなたたちが思うより、ずっと。
849 :
ゼロの世界 :2007/06/24(日) 17:58:47 ID:???
ルイズは全速力で馬を走らせる。目指すは城下町。 どうやらリンゴォはそこへ向かったらしい。彼を見かけたメイド――シエスタはそう言った。 馬上にて思い出すのは昨日の決闘。あの光景に、彼女の心のどこかが震えた。 美しい光景だった。癪に障るが、正直、ギーシュでさえそう見えた。 あの光景を表す言葉をルイズは知らない。その光景に一片の憧れを抱いた。 次いで思い出したのは使い魔の言葉。 自分はあの世界に土足で踏み入った。彼はその事に対し怒っていた。 (……『汚らわしい』…汚らわしい、か――) その言葉はルイズの心を傷つけたが、同時におぼろげながら彼の生き方を感じさせた。 ルイズにも意外な事だったが、彼はあの後何事もなかったかのようにルイズの部屋で寝た。 ルイズは知らない事だったが、深夜起きだして部屋を出たリンゴォをキュルケが誘っている。 事の仔細を述べよう。 『決闘』の後、ルイズはリンゴォに謝罪をした。 悪気はなかったにせよ、あの怒りようを前にしてルイズも気分が晴れなかったからだ。 もっとも謝罪といっても、『わ、悪かったわよ! けど汚らわしいとは何よ!』といったものだ。 貴族にしては折れたほうだが、リンゴォはそれを無視。 意識的にという風ではなく、本当に眼中にない、そんな感じだった。 結局、居た堪れなくなったルイズはリンゴォを置いて、一人で部屋に帰った。授業はサボった。 その後のリンゴォだが、しばらくの間どこへ行くともなくブラブラしていた。 夕食の時間が過ぎてしばらくして、シエスタが彼を再び厨房に誘う。 そこで料理長マルトーに『我ら平民の剣』などといたく気に入られ、夕食を奢られる。 なんとなくで食事まで抜いてしまい、寝ようと思っていたルイズの部屋にリンゴォが帰ってくる。 驚いたと同時に少し喜んだルイズだが、話しかける気にもなれず寝たふりでやり過ごした。 そしてそのままルイズは朝を迎える。
850 :
ゼロの世界 :2007/06/24(日) 18:00:42 ID:???
リンゴォ・ロードアゲインが目を覚ましたのは主人の喘ぎ声が煩かったからではない。 二つある月明かりが、どうにも彼には眩し過ぎたからだ。 ルイズの喘ぎ声の中に時々『サイト』という呟きが混じる。 ベルトと銃を身につけると、彼は部屋を出た。 直後、熱気。 ドアの外に、キュルケの使い魔が立っている。 フレイムはリンゴォを強引にある場所に誘導しようとする。 人間とサラマンダーである。力比べではどうにもならない。 そのままキュルケの部屋へと連れられる。 「あなたは私を、はしたない女と思うでしょうね。だってそうでしょ? 今朝出会ったばかりなのに」 幾分独りよがりで、官能的なキュルケの囁き。 「あなたは風なのよ。わたしの小さな火種を煽って炎に変えた…。燃え上がったのよ」 「窓を叩いているのは、風ではないようだな」 キュルケは振り向くと窓に張り付いた男たちを魔法で払い落とす。 「圧迫祭りの開催は中止になりました〜。またの開催をお待ちくださ〜い」 男たちにアナウンスしたキュルケが再びリンゴォのほうを振り向くが、リンゴォはすでに消えていた。 「んもう…つれないんだから……。けど、諦めたわけじゃないわ!」 キュルケの部屋を出たリンゴォは洗い場にてシエスタと出会う。 馬の場所をシエスタに聞く。 「馬小屋でしたらあちらですけど…。何かあったんですか?」 「ここを出る」 「そうですか……。でも、手ぶらと言うのもなんですし、よければお弁当でも作りましょうか?」 さして驚く様子もないシエスタ。餞別をくれるらしい。急ぐ理由はなかった。 厨房にて出会ったばかりでの別れを惜しむマルトー。リンゴォは惜しくもなんともなかったが。 弁当といくらかの小金を渡され馬に乗る。勿論馬は盗む。 リンゴォが学院を出たのは、日の出きる前、曙の頃であった。
>>846 リゾット、言いそびれたがアイマス返してくれ
ギーシュは精神に450のダメージを負った! ギーシュ再勃不能
854 :
ゼロの世界 :2007/06/24(日) 18:02:38 ID:???
「どうタバサ? ダーリン見つかった?」 自分で探せばいいのに、タバサはそう思ったが口には出さない。 シルフィードのスピードはとっくにルイズを追い越していたが、如何せん休日の人ごみ、 シルフィードの目でも上空からの捜索は難しかった。 そもそもこの町にいるかもわからない。あるいはもうとっくに町など出ているかもしれない。 「ところで…どうしてダーリン?」 タバサがわかりづらい質問をするが、意訳すると―― 『どうしてあんなヒゲ面の無愛想男にベタ惚れなの? ドクロヒゲだし』という事だ。 「そうね…一言で言うなら『大きさ』かしらね」 感慨深げなキュルケ。 「…卑猥」 「バッ、『ソッチ』じゃあねーわよ! 器の話よ器の!」 「…器?」 「そうよ、あのギーシュごときに勝利を譲ってあげるなんて…しかも余裕で……。 こう、なんて言うの? 全てを預けられる度量って言うか…愛よ、愛! ダンディなのよ!」 こうなるとキュルケはもう手が付けられない。タバサにはわかっている。 「でも大きさもかなりのものね。ギーシュがドットだとして…… ダーリンはトライアングル、いえ、スクウェアクラスね」 キュルケ曰く、『目を見ればわかる』ものらしい。タバサにはまるで興味のない話だが。 タバサたちがそんな会話をしている頃、ルイズも町に到着した。 しかし、この町の中で人ひとりを探し出すのは、上空からの探索よりも遥かに困難。 とはいえルイズにはそれより他に手段はない。町の中を闇雲に歩き回る。 歩きながらルイズは考える。 なぜ自分は彼を探す? 気付いた時には馬を走らせ、考える余裕もなかったが、ふと冷静に考える。 (考えるまでもないわ。使い魔に逃げられるなんて、いい笑いものじゃないの――) 本当にそうか? それだけなのか? (退学なんてことになったら、もうヴァリエールの人間として生きていけない――) もっと、それ以上の何かがあるのではないか? ルイズは闇雲に街を歩き回る。
このSSで改めて思ったが、リンゴォって自分の世界を完全に固持してる奴なんだな だから協調性は欠如してるし、社会とは相容れないのか
反社会的と言いたいか?
858 :
ゼロの世界 :2007/06/24(日) 18:04:43 ID:???
「のう、ミスタ・グイード。君はもうちょっと落ち着くべきじゃよ」 「…もう何とでも呼んでください、落ち着きましたよとっくに」 ロングビルの出て行った後、学院長室の二人は話の続きをしていた。 「いいや、さっきもそうじゃ。君は興奮するとどうも配慮っちゅうもんが足らなくなる。 そんな風にやすやすと秘密を暴露するつもりかね?」 「…猛省します」 「残り少ない髪の毛じゃ、大事にせんと喃」 髪の毛の話題を出されて再びキレかかるが、あいにく天を衝くほどの髪は彼にはない。 「もう少し、彼女を信頼してあげなさい」 「ミス・ヴァリエールのことですか?」 「うむ。『ガンダールヴ』が逃げ出したというのは、大した問題に見えるじゃろう。 しかしそれはやっぱりの、彼女一個人の問題、彼女が解決すべきことなんじゃ」 一呼吸置いて、静かに語るオスマン。 「それにの、世の中には巡り合わせと言うか、『運命』みたいなものがある、そう思っとる。 全ての事柄は『なるべくしてなる』ということじゃ。 まぁ〜つまりじゃ、彼がミス・ヴァリエールに『引き寄せられた』のなら、 そう心配する必要は無い、ということじゃな」 「そうかもしれませんが……馬を盗まれてるんですよ。 まぁ、わたしもミス・ヴァリエールを信じてみますよ」 昇りきった太陽が男の頭部を明々と照らしていた。
>あいにく天を衝くほどの髪は彼にはない うまいこといった。
860 :
ゼロの世界 :2007/06/24(日) 18:06:23 ID:???
リンゴォは学院を逃げ出したつもりはなかった。 ただ、戻るつもりがなかっただけだ。 リンゴォ・ロードアゲインはアウトローだ。どこかに縛られる事はない。 あの場所が飽きたから出た。それだけのことである。 だから彼は、馬を急がせる事もなく、そして今も町の中を歩いていた。 必要なのは『銃弾』だが、探し回っても取り扱う店は見当たらない。 アメリカとは違い、銃が規制されているのかもしれない、リンゴォはそう思った。 量産された銃弾などこの世界には存在しないのだが、リンゴォの知る事ではない。 弾丸が手に入らないなら、他の武器を手に入れればいいだけだ。 人に武器屋の所在を聞き、それらしき看板の前に辿り着く。 「リンゴォ!」 振り向くとそこには年の割にだいぶん幼い顔と体をした少女――ルイズがいた。 「なんだ…お前も来ていたのか」 ルイズが自分を追ってきたなどということは微塵も考えていない。 「なんだじゃあないでしょッ! か、勝手に逃げ出したりして! すぐに戻るわよ!」 自分の気も知らないリンゴォにルイズは憤慨する。 「俺を追ってきたのか……。戻るつもりはない」 なんとなく予想はした答えだが、それでもルイズは動揺した。 「も、戻らないって……な、なんでよ!!」 「戻るつもりはない。俺の話はコレだけだ」 会話は終了。だがルイズはあきらめきれない。理由がわからない。納得できない。 自分とこの使い魔がつり合っていない事は感じている。 けど、理由も明かされずに自分のもとを去られるなんてゴメンだった。 「…お、怒ってるの? わたしが決闘、邪魔した事を……」 確かにあの時リンゴォはルイズに対して怒っていた。 だからといって、リンゴォのルイズへの評価が変わる事はなかった。 そもそもリンゴォは、主人に、ルイズに何の期待もしてはいなかったからだ。
>>857 Exactly(その通りでございます)
名もなき怪物自重wwwww
863 :
ゼロの世界 :2007/06/24(日) 18:08:04 ID:???
ルイズの質問に答えることなく、リンゴォは顔を前に向けなおす。 「あ…アタシだって……」 ルイズはリンゴォの背中から目を離さない。離せなかった。 「わたしだって強くなるからッ!」 リンゴォは今度は体ごと向き直った。 「貴様がか……? グラモンの様に…?」 「ギーシュよりももっと! ずっと!! 誰よりもよ!!」 リンゴォはルイズの目をじっと見据える。 「…話にならん」 せいぜい犬歯。牙にはまるで程遠い。 ルイズを置いて武器屋に入ろうとしたリンゴォの周囲が急に暗くなる。 「ねぇダーリン、この件、わたしに預けてみる気はない?」 声のした方を見上げると、何か巨大な生き物が浮いている。 『それ』は通行の邪魔など関係なしに道の真ん中に降りてくる。 「キュルケ! あと、えぇと誰!?」 「タバサ」 シルフィードから颯爽とキュルケが飛び降りた。 「…『預ける』とはどういう意味だ?」 「そうよ! どういう意味よ!」 「いいからいいから。ダーリンはここで待ってて」 ルイズを引っ張ると、キュルケはそのまま武器屋の中に入ってしまった。 待ってて、と言われたが、従う義理はない。面倒くさいのでこの場を離れようとするリンゴォ。 「馬ドロボウは連れ戻す」 シルフィードの上から声がかけられる。 タバサとリンゴォ、二人がこの場に残された。
男の支援
865 :
ゼロの世界 :2007/06/24(日) 18:10:46 ID:???
「ちょっとキュルケ! どういうつもりなのよ!」 キュルケのわけのわからない行動に困惑するルイズ。 キュルケは商品の品定めをしながら答える。 「フフ、アンタってば殿方の心の機微が掴めないんだから……。 相手の心を引こうとするなら、プレゼントがもっとも手近なルートよ?」 「そのプレゼントが何だってのよ!」 「ちょっと店の中で大声出さないでよ…。あなたってば本当に鈍いのね……。 ちょっとした『賭け』をやろうって言ってるのよ」 ルイズにはますます意味がわからなかった。 「つまり、ここでそれぞれ『剣』を買って…それをダーリンにプレゼントするのよ…。 ただし…ただしよ、受け取ってもらえるのは『一振り』だけ……」 「もったいぶらないで全部言ったらどうなのよ!?」 「だから…ダーリンは『選ばれた』者…つまりわたしと、一緒になるということよ」 「いつの間にアンタが勝ってるのよ! 面白い、受けて立つわ!」 「グッド」 二人とも、『両方とも受け取られない』可能性については考えてもいなかった。 店の外には、タバサと、そしてまだリンゴォが動かずにいた。 「そういえば……まだお前のような奴がいたんだったな…」 二人の男女が視線を絡ませる。もっともそれは恋愛だとかの類のものとはまるで違ったが。 シルフィードのせいだろうか、道行く人も近づきもせず、目を背けている。 もとより無口な二人だが、タバサが口を開く。 「やらないわ」 「アナタとはヤラない…。ヤッてもわたしが勝つし、メリットがない……」 唐突で意味のわからない発言だが、リンゴォにはそれが伝わった。 「オレにとってはその『価値』がある。どちらの勝利で終わろうともな」 しばらくしてタバサはフゥ、と溜息をついた後シルフィードから降りた。 「ここじゃ不味いから…付いてきて」
支援の世界へようこそ
男ではなく漢と表記するのが『正しい』と思うのだが
作者、汚らわしいぞッ!!(性的な意味で)
wktkが止まらない
870 :
ゼロの世界 :2007/06/24(日) 18:14:29 ID:???
『賭け』を受けてからルイズは気付いた。 自分の財布には、まるで金が入っていないのだ。 勢いに任せてドジこいたと思うルイズだが、無いものはどうしようもない。 まさかキュルケに無心する訳にもいかず、頭を回転させるが、無いものはどうしようもない。 横目でチラリとキュルケを見たが、宝石で飾り立てられた随分と豪華な剣を手に取っている。 とてもではないが今の所持金で手を出せる代物ではない。 「嬢ちゃん! オレを買いなッ!」 声がした方を振り向くが誰もいない。 「嬢ちゃん! 聞こえたぜ、お前さんの声が! 気に入ったぜ! お前さんは強くなる! この『デルフリンガー』を手にすりゃあもっとだ! この世界の誰よりもな!」 「お客様に胡散臭い事吹き込んでるんじゃあねぇぞ、デル公ッ!」 店の主人の声で気付いたが、声の主は剣だった。 「あら、インテリジェンスソード? 珍しいわね…ホント、珍しいくらいボロッちい剣ね」 キュルケの言葉通り、それは無骨な長剣だった。表面には錆も浮いている。 「それ、プレゼントよりあなたが使った方がいいんじゃなくて? 世界一の剣士になれるかもよ」 ルイズはその罵倒にぐっと耐えた。とにかく金がないのだ。『コレ』はどうにか手に届く金額。 他の剣もあるにはあったが、自分を『気に入った』と言うこの剣をほっとく気にもなれなかった。 結局ルイズはその剣を買い、どちらが買ったかわからぬ様に一緒の袋に包んでもらった。 店から出た二人は、信じられない光景を目にした。 リンゴォが地面に倒れ、その頭をタバサが踏みつけている。 「ちょ、ちょっとタバサ! アンタ一体コレ、どういうことなの!?」 「わたしの勝ち」 「言ってる事がわからないわ…イカれたの? この状況で」 テキパキとリンゴォを縛り上げ、シルフィードの上に乗せるタバサ。 「シルフィードの一撃…いかなる人間だろうと反応さえ出来ない」 「彼が乗ってきた馬がどこかにある。それに乗って帰って」 それだけ言うと、タバサは飛び立ってしまった。 あとには、阿呆のように呆然と空を見上げる二人が残されていた。
これは読ませる展開ですね
きゅいきゅいつえー
874 :
ゼロの世界 :2007/06/24(日) 18:17:40 ID:???
投下は終了。
しかし、ここにきて改行規制に引っ掛かってしまった。3回も。
そこの所はスミマセン
>>868 オレは厳しい道を行く…『あえて』だ……厳しいが…
>>871 お前が・・・何を言っているのか理解できない
GJ! 時間を六秒戻せるリンゴォが死なないで負けるとは思わなかった
乙!! 我が道進んでるな。マイペースというか マイワールドになってるw
878 :
ゼロの兄貴 :2007/06/24(日) 18:21:16 ID:???
マンダムは強力だけどリンゴォ自身の攻撃は拳銃に限られるからなぁ… まさに男の世界…GJ
時を戻すためには時計の針を動かす必要があるが、 それすら許さぬ一撃を持って意識を奪う。 きゅいきゅい可愛いよきゅいきゅいwwwwww
六秒戻す間もなく勝負は『一瞬』・・・・こりゃ勝てんわ
GJ! よい意味で予想できない展開が続いて ディモールト面白い! ルイズにとっては不条理だろうがw
リンゴォ・・・お前、人としてこの世の糧になるんじゃなかったっけ?
883 :
ゼロの世界 :2007/06/24(日) 18:31:02 ID:???
実際リンゴォって下手したらサイトより弱いんじゃないかと思う。使い魔としてはだけど。 なにせ性格がアレですしw まあそこが書きやすいとも言える、かな?
GJ! しかしつくづく扱いづらい使い魔だなリンゴォw
さすがにタバサ+シルフィードのコンビにはリンゴォでも勝てんのか。
あくまで人間相手の決闘に精通しているだけだからな
リンゴォもこの敗北は想定外なんだろうな
GJ!一騎打ちかと思ったらw そして40分から投下させていただこうッ
来いッ
さあ来い
馬に乗ること3時間、ルイズとギアッチョはトリステインの城下町に到着した。ここ ハルケギニアに召喚されてから初めて見る学院外の景色だったが、ギアッチョは 今それどころではなかった。生まれて初めて乗馬を経験した彼は腰が痛くて仕方が なかったのだ。 「そっちの世界に馬はいないの?」 ルイズが不思議そうに尋ねる。 「いねーこたねーが・・・都市部で馬を乗り物にしてたのは遥か昔の話だ」 ギアッチョが腰を揉みほぐしながら答えるが、ルイズはますます不思議な顔を するだけだった。 「まぁ覚えてりゃあそのうち話してやる それよりよォォ〜〜 剣ってなどこに 売ってんだ?」 「ちょっと待って・・・ええと こっちだわ」 ルイズが地図を片手に先導し、ようやく周囲に眼を向ける余裕が出てきたギアッチョは その後ろを観光気分でついて行く。何しろ見れば見るほどメルヘンやファンタジー以外の 何物でもない世界である。幅の狭い石敷きの道や路傍で物を声を張り上げて売る商人達、 そして彼らの服装などはまるで中世にワープしたかのようだ。しかし中世欧州と似て 非なるその建築様式が、ここがヨーロッパではないことを物語っていた。 「魔法といい使い魔といい、メローネあたりは大喜びしそうだな」などと考えたところで、 ギアッチョは自分が既にこの世界に馴染んでしまっていることに気付いた。 リゾットはどうしているのだろう。見事ボスを倒し、自分達の仇を取ってくれたのだろうか。 それとも――考えたくないことだが、先に散った仲間達の元へ行ってしまったのだろうか。 このハルケギニアと同じように時間が流れているのならば、きっともうどちらかの結果が 出ているだろう。 ホルマジオからギアッチョに至る犠牲で、彼らが得る事の出来たボスの情報はほぼ 皆無だった。いくらリゾットでも、そんな状態でボスを見つけ出して殺せるものだろうか。 相当分の悪い賭けであることを、ギアッチョは認めざるを得なかった。
――どの道・・・ ギアッチョは考える。どの道、もう結果は出ているのだ。自分はそれを知らされていない だけ・・・。 「クソッ!!」 眼に映るものを手当たり次第ブチ壊してやりたい気分だった。当面はイタリアに戻る 方法が見つからない以上、こんなことは考えるべきではなかったのだろう。だがもう遅い。 一度考えてしまえば、その思考を抹消することなどなかなか出来はしない。特に―― 激情に火が点いてしまった場合は。 ――結末も知らされないままによォォーーー・・・ どうしてオレだけがこんな異世界で のうのうと生き長らえているってんだッ!ああ!?どうしてだ!!どうしてオレは生きて いる!?手を伸ばすことも叶わねぇ、行く末を見届けることすら出来やしねえッ!! 何故オレがッ!!ええッ!?どうしてオレだけがッ!!何の為に!!何の意味が あってオレは惨めに生きている!?誰か答えろよッ!!ええオイッ!! 一体何に怒りをぶつければいいのか、それすらも解らないまま――、ギアッチョは 溢れ出しそうな怒りを必死に押しとどめていた。 「・・・ギアッチョ ・・・・・・どうしたの?」 その声にハッと我を取り戻したギアッチョが顔を上げると、ルイズが僅かな戸惑いをその 顔に浮かべて自分を見ていた。 「・・・・・・なんでもねぇ」 思わずルイズに当たりそうになったが、彼女とて意図して自分を呼び出したわけではない。 数秒の沈黙の後――ギアッチョは何とかそれだけ言葉を絞り出した。
支援
いつもと様子が違うギアッチョに、ルイズは当惑していた。ギアッチョを召喚してまだ 数日だが、この男がキレた所はもう嫌というほど眼にしていた。そしてその全く 嬉しくない経験から理解していたことだが、ギアッチョはブチキレる時にTPOを わきまえることはない。食堂だろうが教室だろうが、キレると思ったらその時スデに 行動は終わっているのがギアッチョなのである。シエスタから聞くところによると、 既に厨房でも一度爆発したらしい。傍若無人を地で行く男であった。 そのギアッチョが怒りをこらえている。ルイズでなくても戸惑いは当然だろう。 レンズの奥に隠れてギアッチョの表情は判らなかったが、ルイズには彼が無言の うちに発している悲壮な怒りが痛々しいほどに伝わってきた。 ――・・・ギアッチョ 私のただ一人の使い魔 ただ一人の味方・・・ ルイズはギアッチョの力になってやりたかった。圧勝とは言え体を張って自分を 助けてくれたギアッチョに、せめて心で報いたかった。しかしルイズの心の盾は 堅固不壊を極めている。自分の為に本気で怒ってくれたギアッチョに、ルイズは ただ一言の礼を言うことすら出来なかった。そして今もまた、ルイズの盾は 忠実に職務を果たしている。ギアッチョに報いたいというルイズの思いは、自らの 盾に阻まれて――彼女の心の内に、ただ虚しく跳ね返った。 こうして、怒りを内に溜め込んでいるギアッチョと自己嫌悪に陥っているルイズは 二人して陰鬱な空気を纏ったまま武器屋へと到着した。
ギアッチョが切れるの抑えたwwwえらいwww
貴族が入店したと見るやドスの効いた声で潔白の主張を始める店主に「客よ」と 告げて、ルイズは剣の物色を始める。 「・・・ギアッチョ、あんたはどれがいいの?」 使用者であるギアッチョの意向無しに話は進まないので、ルイズは意を決して 話しかけた。 「・・・剣なんぞに馴染みはねーんだ どれがいいかと聞かれてもよォォ」 同じ事を考えているであろうギアッチョは、そう答えて適当な剣を手に取る。 「――リゾットの野郎がいりゃあ・・・いいアドバイスをくれただろうな」 刀身に視線を落とすと彼はそう呟いた。 リゾット・・・何度かギアッチョが話した彼のリーダー。怒りや悲しみがないまぜに なった声でその名を呟くギアッチョに、ルイズは何かを言ってやりたくて・・・ だけど言葉すらも浮かんではこなかった。 「帰りな素人さんどもよ!」 ルイズの代わりに静寂を破ったのは、人ではなかった。二人が声の主を 探していると、再び聞えたその声はギアッチョの目の前から発されていた。 「剣なんぞに馴染みはねーだァ?そんな野郎が一人前に剣を担ごうなんざ 100年はえェ!とっとと帰って棒っ切れでも振ってな!」
「・・・何? どこにいるのよ」 ルイズがキョロキョロとあたりを見回していると、ギアッチョがグィッ!と一本の 剣を持ち上げた。 「・・・インテリジェンスソード?」 ルイズは珍しそうに持ち上げられた剣を眺めている。 「は、いかにもそいつは意思を持つ魔剣、インテリジェンスソードでさ こらデル公!お客様に失礼な口叩いてんじゃあねえ!」 店主の怒声をデル公と呼ばれた剣は軽く受け流す。 「おうおう兄ちゃんよ!トーシロが気安く俺に触ってんじゃあねーぜ!放しな!」 なおも続く魔剣の罵声もどこ吹く風で、ギアッチョは感情をなくした眼で「彼」を じっと見つめている。 「聞いてんのか兄ちゃん!放せっつってんだよ!ナマスにされてーかッ!」 なんという口の悪さだろう。ルイズは呆れて剣を見ている。そしてギアッチョも 感情の伺えない眼でデル公を見ている。 「・・・おい、てめー口が利けねーのかぁ!?黙ってねーで何とか言いな!!」 ギアッチョは見ている。死神のような眼で、喋る魔剣を。 「・・・・・・ちょ、ちょっと何で黙ってんだよ・・・喋ってくれよ頼むから ねぇ」 ギアッチョは不気味に見つめている。彼の寡黙さにビビりだした剣を。 「・・・あのー・・・ 丁度いいストレスの発散相手が出来たって眼に見えるんですが ・・・僕の気のせいでしょーかねぇ・・・アハハハハ・・・」 そして完全に萎縮してしまったインテリジェンスソードを見つめる男の唇が、 初めて動きを見せ―― トリステイン城下ブルドンネ街の裏路地に、デル公の悲鳴が響き渡った。
899 :
マロン名無しさん :2007/06/24(日) 18:46:40 ID:hlGFwB7V
なんと恐れ知らずな・・・デルフ死んだ!!
ガシガシガシガシガシwwwwwwww
やっちまったwww デルフカワイソスwww
以上投下した!さてさてこいつをどう扱うべきか。 ところでギアッチョの顔擁護してる人が何人かいて笑ったが あの一文はあくまで「普通の顔」程度のニュアンスだったんだぜ ギアッチョは勿論格好いい漢よ!自分で言うと手前味噌みたいだがw
とりあえずサイトの名前呼んで喘いでるルイズ色々自重しろ
たしかに普通の顔だよね。髪型はまあおいといて。 乙&GJッ!キレるの我慢してたと思ったらデルフに 爆発かwww
905 :
ゼロの兄貴 :2007/06/24(日) 18:49:51 ID:???
こりゃ折れたか?w
アイスソードの出来上がりだッ!
>>906 ニアうばいとったらころされる
そう かんけいないね
ゆずってくれ たのむ!
デル公オワタw
GJ!! 『傍若無人』まさにギアッチョを表す言葉だよなあ 周りのことなんて全然気にしないからなあ
リンゴォも決闘だけにこだわってたらやばいなw 使い魔と魔法使いは一心同体利用しても卑怯でもなんでもないし
デルフリンガーはすんげぇ丈夫なんじゃないかな スタプラ辺りにアヌビスのごとくやられたら折れるだろうけど
GJ! ギアッチョは鬱憤が溜まる状態なんだよな そしてデル公の尊い犠牲により 学園は大寒波から救われる訳だw
DIO様の拷問にも耐えたし、きっと大丈夫。 デルフも作者によって扱いがまちまちだな。そのうちデルフ座談会が開けるかもナー。
推敲してたら時間かかった。予約がないなら投下したいのだが、別にいいか?
来たまえ
総会つまんなかったからこのスレで元取ってやる! 来いやー!
支援するッ!こい
デルフ初死亡来るかwww このスレの作者さんたちは予想もできない事をしてくれるから困る。 期待は裏切らないけどな!
ここらでポルナレフの一日を簡単に語ろう。 朝起床したらバケツに水を汲んできて、それからルイズを起こして洗顔させる。その後着替えさせ、一緒に食堂に行く。その時こっそりと厨房に回り食事を頂く。 授業にはついていかず、午前中に掃除と洗濯を済ませる。亀の中に洗濯機があるのだが、亀も鍵もルイズが所持しているので使えない。 昼食をまた厨房でもらった後、食後の運動として決闘の真似事に付き合う。機嫌がいい日は杖を折るだけ、悪い日は良くて切り傷、悪くて針串刺しの刑ですませる。 夕方になればまた厨房に行き食事をもらう。 その後ルイズや亀と部屋に戻り、またルイズの身の世話をしたあと、藁の中で寝るのだ。 なお、今後の事も考え、開いた時間を使って、ハルケギニアの文字や地理等の常識的知識を勉強している。 シエスタやマルトー達が暇な時は彼等に教えてもらい、そうでない時は図書館に行き適当な本と自分の知識を照らし合わせたり、知り合いがいたらそいつに教えてもらったりするのだ。(主に決闘相手) 特にハルケギニアの言語はラテン語系のそれとは似て非なる物だったが、一週間足らずで簡単な文なら読み書き出来るようになった。
支援
ポルポル支援…!
ポルポルが賢い・・・
あぁぁ俺はいつ次はいつ仕事にいけるんだ・・・!! 店長「やれやれ・・・お前は俺を怒らせた・・・やめてくれないか?」
そして今日も決闘が終わったその足で図書館に来ていた。 「学校の図書館で勉強か…何だか学生に戻ったような気分だな。」 ポルナレフは本から顔を上げ呟いた。 彼は既に三十を過ぎている。学歴も高校までしか無かったので、それだけ学校が懐かしく思えたのだ。もっとも体育会系の彼は図書館で勉強なんてあまりしたことが無かったのだが…。 そう物思いに耽っていると、廊下でドタドタ走る音がし、誰かがドアを破壊するかのような勢いで開けて入ってきた。 ポルナレフが迷惑そうにドアの方を向くと、それはルイズだった。 「ハァ…!ようやく…ハァ…見つけ…た…!」 息を切らしつつ、ルイズはポルナレフを睨み付けた。 「図書館では静かにな。あと廊下は走るな。」 ポルナレフは明らかに場違いな指摘をあえてしてみた。 「黙りなさい!誰のせいだと思ってんの!」 当然ルイズはキレた。そのツッコミにポルナレフは10点中3点と心の中で酷評を下した。 「ひょっとして俺か?」 「あんたよ!何でかは知らないけどミスタ・コルベールからあんたを学院長室に連れてこい、て言われたの!」 「学院長室に?」 ポルナレフは驚いた。何故自分が呼ばれねばならない? 自分は一生徒の使い魔であれ、一応ここの生徒では無い。決闘なんて一方的に相手がやってくる物で自分に非は無いはずだ。あ、でもマリコルヌだけはやりすぎだったか。 とはいえ、学院長がお呼びなのだ。行かねばなるまい。 面倒臭そうに立ち上がるとそのまま図書館から出て、ルイズの後について行った。 学院長室に向かう途中、ふとポルナレフは気付いた。 「お前…亀はどうした?確か今朝授業に連れていったよな?」 「え…あ…そ、その」 「まさか爆発の餌食に……」 「まさかそんな訳ないでしょ!ただいつの間にかいなくなってただけよ!」 ルイズは顔を真っ赤にして言った。 「主人なら自分の使い魔(自分含む)ぐらいちゃんと管理しろ。」 「うるさい!」 そんなやり取りを交わしつつポルナレフは南西の方角に亀の気配を感じた。
支援支援
ポルナレフはチャリオッツが戻ってきて以来、何故か亀の位置がだいたい分かるようになったのである。 おそらく亀も同じくポルナレフの位置が分かっているのだろう。 だからといって何のメリットもないのだが、ポルナレフはこの現象に関してジョースターやディアボロの血統を思い出した。 彼等は血の繋がり故か互いの位置が分かる。 かといって彼等みたいに亀と自分に同じ血が流れているとは思えなかったが、一つだけ思い当たる節があった。 それはトリッシュに化けたディアボロのもう一つの顔、ドッピオである。 あの時、既に視覚を失い、魂の形を見ていたブチャラティの目をディアボロはどうにかしてごまかした。 ブチャラティはあの時確かにトリッシュだと言った。 ポルナレフはディアボロがドッピオに自分とトリッシュの魂が似通う部分のみを渡したのではないだろうかと推測していた。(事実そうなのだが) それならトリッシュがドッピオなのにディアボロの存在を感じたのも納得がいく。 つまり、互いの位置が分かるのは血統云々というより、魂が繋がっている、あるいは共鳴を起こしているのではないか。 それも自らの魂を具現化出来るスタンド使いだからこそ、出来るのではないだろうか。 それならレクイエムの時には魂が入れ代わり、それ以後亀の中で幽霊として過ごしていた自分と亀の魂が繋がっているということがありうるかもしれない。 だから亀だけでなく自分にも使い魔のルーンが刻まれたのか? ポルナレフがそんな事を考えているうちに、ルイズが亀を見つけた。 「ようやく見つけたわ。ほら、こっちに来なさい!」 ルイズは逃げようとした亀を捕まえた。 それを見て、亀の位置なんて分かったところでしょうがない、現に自分よりルイズが先に見つけたではないか、とポルナレフは思った。
支援!
ルイズに飼われる亀は幸せものだな
亀は幸せでも、人間の場合は不運
「君がミス・ヴァリエールの使い魔君とやらかね。ご存知だとは思うが、わしはトリステイン魔法学院学院長オスマンじゃ。 こちらは秘書のミス・ロングビル。」 「始めまして」 ロングビルはペコリとお辞儀した。 「J・P・ポルナレフだ。」 ポルナレフもお辞儀した。 「さて、ポルナレフ君。君を呼び出したのは君に聞きたいことがあるからじゃ。なに、そんなに固くなることはない。 別に校則違反の決闘を責めてるんじゃないから。」 ポルナレフはホッとする反面、決闘のことを責めるので無ければ一体なんの用事だろうと疑問に思った。 「君に聞きたいのは…あのゴーレムのことじゃ」 「『ゴーレム』?ギーシュのワルキューレのことか?」 「違う違う、あんな物じゃ無い。わしが言っておるのは決闘の度に君の側にいる『見えない』ゴーレムじゃ。」 オスマンは『見えない』殊更強調して言った。ポルナレフは一瞬ドキリとしたが、冷静を装い、 「私の側に立つ見えないゴーレム?何のことだ?」 と返答しつつ、チャリオッツを呼び出し、オスマンにその剣先を向けた。 いざとなったらオスマンの喉をかっ切る覚悟である。 「隠しても無駄じゃよ。のぉ?ロングビル。」 「ええ。大人しく認めた方がいいですよ。」 ガサガサと後ろで物音がした。 「何故なら貴方は既に死地にいるのですから。」 ポルナレフが後ろを振り向くと、そこにいたのは杖を構えたコルベールだった。前をみるとこれまたいつの間にか杖を構えたオスマンとロングビルがいた。 まさに前門の虎後門の狼、絶体絶命である。 「成る程…それほどこいつを危険視するか。」 ポルナレフはそう呟くと、静かに両手を上げ降参の意志を示した。その様子に三人ともホッとして杖を下ろした。 「それじゃあ、教えてくれるのかね?」
サブゼロおもしれ〜!!
原作ゼロつまんねえ〜!!
>>930 亀だって不幸だろ。ルイズが1人で世話をできるとは思えん。
935 :
マロン名無しさん :2007/06/24(日) 19:39:45 ID:AMM8x2m3
ポルポル妹のシェリーって享年何歳だったっけ? シェリーと重ねて見たりするにはルイズの実年齢はともかく外見年齢が幼すぎか
「仕方あるまい。貴様らの望む通り教えてやろう…だがその前に聞きたいのだが、何故あれを知っている?見えないはずだが…?」 「そこの遠見の鏡に映っておった。そのままでは見えん事は使い魔を使って確認した。」 「さてはあの白鼠か…あと、ミス・ロングビル。」 「何ですか?」 ポルナレフはつかつかとドアの方に歩いていくと思いっきりドアを開けた。 「キャッ!」 少女の悲鳴らしき声がした。 その声にオスマン達がドアの向こうを見るといきなり開いたドアに鼻柱をぶつけ、床に後頭部を打ち付け昏倒したルイズの姿があった。 鼻血がヤバイ位出ていて、せっかくの美少女がもはや間抜け面である。 「盗み聞きしている輩を何処か遠くへ連れていってくれ。」 「何故私が…」 「すまんがロングビル、彼女を医務室に。」 「…分かりました。」 ロングビルは私だけ話を聞かせないつもりか畜生、と心の中でプッツンしながらルイズにレビテーションをかけ、医務室へ運んでいった。 「さて、それじゃあ何から話せばいいんだ?ロングビルが帰って来るまでに終わらせたい。」 「何故じゃ?彼女にも話を聞く権利は…」 「ロングビルが帰って来たら、その頃にはルイズも帰ってくるからだ。」 ポルナレフは一週間、ルイズを観察した上で、運んだ人が医務室から戻ってくるより先にここに来れると判断した。(あくまで予測である) だから、一番重要でなく、かつ片道の時間が長くなりそうなロングビルを指名したのだ。 オスマンは、よっぽど嫌いなんだな、と同情しつつポルナレフに全てを話すように言った。 To Be Continued...
>>935 学校の帰り道にJ・ガイルに襲われたとかなんとか、じゃなかったっけ
投下完了。 今回も切るところが分からなかったため自分としては長くなった。 あ、シェリーはルイズて重なりませんぜ。その役目はシエスタでさあ
DIOと会うのが承太郎たちと会う一年前で、それより前から探してたような描写はある。 まぁ、Jガイルがロリコンじゃなけりゃ高校生くらいじゃないか?
高校生だろうけどルイズには重なりようがないな。
奴は女ならなんでも食いそうだから困る
エンヤ婆を召還すれば・・・
やっと追い付いた、ポルナレフも災難だな。 でもコルベール先生なら同情的に話をきいてくれそうな気もする
でもチャリオッツの特訓は十年前からやっているこの不思議。 何しようと思ってたんだポルナレフ?
自分に特別な力があると分かったらそれを使いこなそうと努力するだろ? 誰だってそーする俺もそーする。
生まれ付いてのスタンド使いは皆訓練してるからなぁ
>>945 @ハンサムのポルナレフはいつかこういうことが起こると予想していた
A子供心でカコイイ騎士を上手く扱えるようになりたかった
Bホントは3年だがハッタリ。現実は非情である
心からの願いが土に投影されて人形になるジャッジメント戦で 出てきたシェリーが全裸だったのがポルナレフのシェリーへの思いをうかがわせる
まあ亀と鍵を没収してる時点で個人的にこのルイズに好感は持てそうにないな 亀の中身が気に入らないのはわからんでもないが、見方を変えればポルポルの個人的所有物でしかないわけで、 主人らしいことも碌にしてないくせに主人権限で没収というのが癇に障る ポルポルももうちょい自己主張してもいいのにな、と思う
元々ルイズは癪に障る存在だから無問題
>>950 次スレたのむ。
3日に1回くらい串刺しルイズにしてもいいのになぁ。
朝早く、まだ生徒達が目覚める前。 ルイズとギーシュは馬に鞍をつけ出発の準備をしていたが、ギーシュはなぜか地面を気にしている。 「何キョロキョロしてるのよ」 「いや、実はだね…僕の使い魔を連れて行きたいんだ」 と、ギーシュが言ったとたんに、ルイズの足下が持ち上がり、ジャイアントモールが現れた、ギーシュはそれに抱きいて「僕の可愛いヴェルダンデ!」とのたまっている。 「臭いを嗅ぐなッ!」 ルイズは顔を真っ赤にして、ヴェルダンデの頭をべちん、と叩いた。 地面に降りたルイズは、連れて行っちゃダメだと告げた。行き先が『アルビオン』だからだ。 話を聞いているのかいないのか分からないがヴェルダンデは突然、ルイズを押し倒した。 「何なのよこのモグラ!やめなさいったら!」 鼻で体をまさぐり始めたヴェルダンデは、ルイズの右手の薬指に光るルビーを見つけると、それに鼻をすり寄せた。 アンリエッタ姫から預かった水のルビーを見ながら、ギーシュは「なるほど」と呟く。 「なるほど、指輪を見つけて喜んで居るんだね。ヴェルダンデは宝石が大好きだからねぇ」 「感心してないで助けなさいよ!」 そんな風にモグラとルイズが戯れていると、一陣の風が舞い上がり、モグラだけを吹き飛ばした。 「誰だッ!」 ギーシュが怒りを隠しもせずわめく、風の吹いた方向を見ると、朝もやの中から長身の貴族が現れた。 羽帽子をか被ったその男は、グリフォンから降りてギーシュを一別した。 「貴様、ヴェルダンデになにをする!」 ギーシュが杖を掲げようとすると、それより一瞬早く、長身の貴族が杖を引き抜いて、風の魔法でギーシュの杖を吹き飛ばした。 「僕は敵じゃない。姫殿下より同行を命じられていてね…。君たちだけでは心許ないらしい。」 そう言いながら帽子を取る。 「お忍びの任務であるゆえ、部隊つけるわけにもいかぬ、そこで僕が指名された…ってワケだ」 帽子を胸の前に置き、長身の貴族が一礼した。 「女王陛下の魔法衛士隊、グリフォン隊隊長、ワルド子爵だ」
>>945 3部のポルナレフは24歳
10年前は、日本でいう中学生
あとは分かるな?
ジョジョの疑問スレの回答より
ギーシュは魔法衛士隊と聞いて、相手が悪いと知った。 魔法衛士隊とは、家柄だけでは決して与えられない、実力がなければその地位には決して就くことができない、若きメイジ達のあこがれの地位なのだ。 「あのジャイアントモールは君の使い魔かね? だとしたら、すまない。婚約者がモグラに襲われているのを黙って見ているわけにはいかないのでね」 「ワルドさま……」 立ち上がったルイズが、震える声で言った。 「久しぶりだな!ルイズ!僕のルイズ!」 ワルドはルイズを抱き上げた。 そんな人物がルイズの婚約者だと知って、ギーシュはあんぐりと口を開けた。 「ワルド様、この間馬車の中で『またすぐ会える』と言っておられたのは、この事だったのですね」 「ああ、…ふふ、相変わらず、きみは羽のように軽いな」 ワルドは抱きかかえていたルイズを地面に下ろすと、朝靄の向こうから聞こえてくる蹄の音に耳を傾けた。 「お取り込み中失礼致しますわ、ミス・ヴァリエール」 馬に乗って現れたのは、ミス・ロングビルだった。 そして簡単な自己紹介が始まった。 封書と、水のルビーを預けられたルイズ。 アルビオンに入るまでの間、護衛を任せられたロングビル。 道中の護衛をつとめるワルド。 おまけのギーシュ。 ギーシュは『自分よりはるかに腕の立つ男』と、『学院長の秘書になるほど腕の立つメイジ』に挟まれ、この任務を手伝うことが出来た幸運に体を震わせた。 ロングビルは生徒に魔法を見せたことは無いが、学院長の秘書になるぐらいだから実力があるのだろう…などと、生徒達の間で噂されているのだ。 顔見せが終わった後、ワルドはグリフォンに跨り、膝の上にルイズをのせた。 「では諸君! 出撃だ!」 グリフォンが駆け出して、ギーシュとロングビルの馬が後に続き、アルビオンに向けて走り出した。
またか
とりあえずテンプレは今の
>>1-3 でいいのかな?
変ってる所あったら指摘頼む
>>949 シスコンっすかサーセンwww
ま、熱帯魚を猫にくれるドジっ娘ぶりや当時21のポルポルをお兄ちゃんと呼んでいたりするとこから、
相当萌える妹だったと予測。荒木顔さえどうにかすればな。
そんな出発の様子を見ている者が居た。 学院長室の窓から、アンリエッタ姫がルイズ達を見ていたのだ。 アンリエッタは目を閉じて祈る。 「彼女たちに、加護をお与えください。始祖ブリミルよ…」 その隣ではオスマンが鼻毛を抜いていた、アンリエッタは緊張感のないオスマンが気になり、オスマンの方に振り向いた。 「見送らないのですか?」 「ほほ、ワシは友達のお願いを聞いた生徒が勝手に出かけていくとしか聞いておりませんでな」 意地悪そうに呟くオスマンに、アンリエッタは少し嫌そうな顔をした。 オスマンではなく、自分が嫌になる。 自分は、どれだけ『おともだち』に迷惑をかけたのだろうか。 今までのアンリエッタであれば、王族の不始末は貴族がぬぐって呵るべき、と考えていたかもしれないが、今は『王族』と『友達』の間で苦しんでいる。 ただ、今はこの任務を引き受けてくれたルイズに感謝し、無事を祈るほか無かった。 「ところで、オールド・オスマン」 「はい、なんでございましょうかな」 「このミス・ロングビルを派遣して、学院に不都合はないのですか?」 「ほっほっほ、ワシの秘書と言っても大して仕事はありませんでな、それに彼女は土のトライアングル、実戦慣れもしておりますからのう」 「そうですか…ミス・ロングビルを信頼なさっているのですね」 「生徒のことも信頼しておりますじゃ」 その返事に、アンリエッタは少しだけ笑顔を見せた。 「それにしても、実戦慣れしている方を秘書に着けられるだなんて、オールド・オスマンの人脈には驚かされますわ」 「なぁに!それほど大したことでもありませんでな、酒場でワシがお尻を触っても嫌とも何とも言わない、いやこれは実に出来たお嬢さんだと思いスカウトした訳ですじゃ!」 「ハァ?」 「しかも雇ってから彼女がメイジだと分かりまして、大したことは出来ないと謙遜しておりましたが、滲み出る実力はトライアングルで上の方だと感じまして……あっ」 オスマンは自分がよけいなことまで喋ってしまったことに気づき、慌てて口をつぐんだ。 「…あ、あの、今のは冗談! あのー、なんちゃって! ハハハハ…」 ぼけ老人のふりをしようと思ったが、もう遅い。 「…そ、そんな人物を護衛に…ああ、ルイズ…」 アンリエッタは、ルイズに謝りながら気を失った。
投下したッ! やばいよどうしようどんどん展開が変わっていくよう…
フーケ仲間ルート来たな
逆に考えるんだ 新しい道が出来たと考えればいいんだ
ルイズピンチ過ぎワロタ
964 :
マロン名無しさん :2007/06/24(日) 20:06:53 ID:73yfKPvh
原作や他の人の作品なんざ関係ねえ・・・ 奇妙な人だけの輝ける道を行くんだ・・・
967 :
950 :2007/06/24(日) 20:09:32 ID:???
,. -‐'''''""¨¨¨ヽ (.___,,,... -ァァフ| あ…ありのまま 今 起こった事を話すぜ! |i i| }! }} //| |l、{ j} /,,ィ//| 『おれは950を取ったんで新スレを立てようと思ったら i|:!ヾ、_ノ/ u {:}//ヘ いつのまにか別の奴にスレを立てられていた』 |リ u' } ,ノ _,!V,ハ | /´fト、_{ル{,ィ'eラ , タ人 な… 何を言ってるのか わからねーと思うが /' ヾ|宀| {´,)⌒`/ |<ヽトiゝ おれも 何をされたのか わからなかった… ,゙ / )ヽ iLレ u' | | ヾlトハ〉 |/_/ ハ !ニ⊇ '/:} V:::::ヽ 頭がどうにかなりそうだった… // 二二二7'T'' /u' __ /:::::::/`ヽ /'´r -―一ァ‐゙T´ '"´ /::::/-‐ \ 催眠術だとか超スピードだとか / // 广¨´ /' /:::::/´ ̄`ヽ ⌒ヽ そんなチャチなもんじゃあ 断じてねえ ノ ' / ノ:::::`ー-、___/:::::// ヽ } _/`丶 /:::::::::::::::::::::::::: ̄`ー-{:::... イ もっと恐ろしいものの 片鱗を味わったぜ…
過程や方法が面白ければ、結果などどうでもよいのだァーッ!
いいよいいよ気にせずにオリルート行っていいよー このままバルサスの要塞やマンパン砦に旅立っても俺は気にしない
ってか次スレテンプレ貼らないのかよ
>>955 中学の頃カッコいいと思って
ギターもして無いのに頭をおったてて固めて、突然頭を押さえて
「っぐわ!・・・くそ!・・・また暴れだしやがった・・・」とか言いながら息をを荒げて
「DIOがまた近づいて来たみたいだな・・・」なんて言ってた
クラスメイトに「何してんの?」と聞かれると
「っふ・・・・シルバーチャリオッツ(自分で作った設定で俺のそばに立ってる生命のビジョン)を持たぬ物にはわからんだろう・・・」
と言いながら人気の無いところに消えていく
テスト中、静まり返った教室の中で「うっ・・・こんな時にまで・・・しつこい奴等だ」
と言って教室飛び出した時のこと思い返すと死にたくなる
フェンシングの授業で試合してて額を痛そうに押さえ相手に
「が・・・あ・・・離れろ・・・肉の芽植え付けられたくなかったら早く俺から離れろ!!」
とかもやった体育の先生も俺がどういう生徒が知ってたらしくその試合はノーコンテストで終了
毎日こんな感じだった
でもやっぱりそんな痛いキャラだとヤンキーグループに
「チャリオッツ見せろよ!チャリオッツ!」とか言われても
「・・・ふん・・・小うるさい奴等だ・・・失せな」とか言ってヤンキー逆上させて
スリーパーホールドくらったりしてた、そういう時は何時も腕を痛がる動作で
「貴様ら・・・許さん・・・」って一瞬肉の芽が取り付いたふりして
「っは・・・し、静まれ・・・俺のスタンドよ・・・怒りを静めろ!!」と言って頭を思いっきり押さえてた
そうやって時間稼ぎして休み時間が終わるのを待った
授業と授業の間の短い休み時間ならともかく、昼休みに絡まれると悪夢だった
>>971 ポwwwルwwwナwwwレwwフwwwwwww
>>971 邪気眼ふいたwwwwwwwwwwwww
敵二人、って構図じゃないのか?
GJ! 展開は面白ければおk これまでのルイズの成長が対ワルドでどう生かされるか楽しみだ
>>969 えらく懐かしいこと言ってくれるじゃないの
クリアできない三巻をバイツァしたの思い出したぜw
978 :
マロン名無しさん :2007/06/24(日) 20:27:24 ID:XuqRmPdt
梅
>>971 邪気眼ポルナレフの召喚を期待してしまうw
そして時はkskするッ
花京院は恐らく邪気眼使い扱いだったんだろうな
花京院以外もだろうな
…しかし次スレ、誰が立てたんだ?
スタンドの暴走だろ
ところで今回はアンケートはないのかな
とりあえず埋めるか
ほ、本物デスタバサザーさんだ!
埋めようぜ。
アンリエッタ「アンパーンチ!!」
生め
出たー!タバサさんの1秒間に10回タバ茶!!
ジャイロ「俺の歌を聴けーーーー!」
汚ねえw
そろそろ1000を狙ってレスが減る頃合か。 しかし999の書き込みを待っていたら間に合わない、999の書き込みが先に来ると狙って書き込む奴がいるからだ。 という訳で1000に書き込むネタを考えながらタイミングを計るとしよう。
俺たちの梅がタバサさんを地獄から呼び寄せたんだ・・・!
1000ならエンヤ
1000 :
マロン名無しさん :2007/06/24(日) 20:40:51 ID:PY7L7Fno
1001 :
1001 :
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