【ネギま!】ちうとザジに萌えればいいんじゃね?21

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1相坂さよ
基本的にザジ×ちう。でも、萌えれば勝ちです
基本的にはsage進行ですけど、落ちそうになったらageてください
苦手なタイプのssはスルーが原則です。間違っても叩いたり、煽ったりしないで下さい。当然ですが荒らし・広告の類もスルーでお願いです
長めのssの投下前は、投下予告をするか、更新をして他の方と被らないようにして下さい
あと、トリップは付けない方がいい感じです


前スレ:【ネギま!】ちうとザジに萌えればいいんじゃね?20はここです
http://comic6.2ch.net/test/read.cgi/csaloon/1162765345/


まとめwikiは
http://www.wikihouse.com/chuzazie/
携帯まとめは
http://www.geocities.jp/chiuzazie/
避難所はここです
http://jbbs.livedoor.jp/anime/3429/
スレに関する議論はこちら
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/anime/3429/1147161131/l50
SSや画像をアップしたい人はこちら
http://arakawa.tn.st/uploaders/zazie_chiu/upload.html


次スレ立ては>>980ぐらいか、容量が480KBぐらいになったらお願いします
SNSのザジちうコミュに参加したい方は、メール欄にアドレスを書き込んでください。メンバーさんが招待します

以上、相坂さよでした
2ゆーな:2006/12/08(金) 17:40:54 ID:???
にゃー
3和美:2006/12/08(金) 17:48:26 ID:???
激写!!!
4夕映:2006/12/08(金) 18:17:21 ID:???
もるですぅ
5亜子:2006/12/08(金) 18:20:08 ID:???
来年こそ阪神優勝や
6アキラ:2006/12/08(金) 18:33:17 ID:???
真名…
7美砂:2006/12/08(金) 19:47:44 ID:???
さて・・・今日はどの酒場を探訪し・よ・う・か・な
8明日菜:2006/12/08(金) 20:11:55 ID:???
そろそろ私・・・生えてもいいんじゃない?
9マロン名無しさん:2006/12/08(金) 20:12:59 ID:???
なめんな
10茶々○:2006/12/08(金) 20:51:28 ID:???
マスター、今日はご飯抜きです。クスクスクス・・・
11釘宮:2006/12/08(金) 21:13:51 ID:???
くぎみー言うな!
12くー:2006/12/08(金) 21:16:02 ID:???
ワタシは馬鹿じゃないアル!!
ちょっと馬鹿なだけアル!!
13このか:2006/12/08(金) 21:27:59 ID:???
せっちゃんと***するえー
14ハルナ:2006/12/08(金) 21:53:16 ID:???
ちゃおり〜んハァハァ…
15刹那:2006/12/08(金) 22:08:59 ID:???
汚されちゃった・・・
16まき絵:2006/12/08(金) 22:44:42 ID:???
バカピン・・
17桜子:2006/12/08(金) 22:52:34 ID:???
クッキ、ビッケ、ゆ〜にゃ、ごはんだよ〜
18真名:2006/12/08(金) 22:54:09 ID:???
この身を焦がすまでの想い
刹那、お前が受け止めてくれ。ベッドの上でな
19鈴音:2006/12/08(金) 22:59:25 ID:???
ハルナサン…///
20:2006/12/08(金) 23:01:21 ID:???
ぷ、ぷりんが逃げてゆく・・・にげ・・・
ゆ、夢?そうでござったか。夢、か
21千鶴:2006/12/08(金) 23:02:12 ID:???
だ〜れ〜に〜しようか〜な
真名さん。お尻ががら空きよ?
22風香:2006/12/08(金) 23:17:23 ID:???
風の向くまま香るまま
ボクはいたずらをする
エロめでもおっけー!!
23史香:2006/12/08(金) 23:53:45 ID:???
あたいは夜鷹になるんや
24刹那 記憶の彼方 後編:2006/12/09(土) 00:40:52 ID:???
三分後投下〜

前スレ>>792->>796の続きで前後編の後編です

久しぶりなので登場人物紹介

桜咲刹那  物語の中心、今回は謎を探るためにあるアイテムを持って・・・

真名  刹那の同居人、せつなは”ちちうえ”といっている

せつな 千鶴に抱擁されて精神だけ幼児化した刹那、言葉使いが幼女

ねこ裕奈 千鶴に抱擁されて精神だけねこ化した裕奈、人の言葉はわかるらしい。せつなは”ねこさん”といっている

千鶴 カオスの元凶。本人にはたぶん悪気はないのだが、抱擁は止められないらしい。せつなは”ははうえ”といっている
25刹那 記憶の彼方 後編:2006/12/09(土) 00:44:11 ID:???
刹那 記憶の彼方 後編


1/7
画面の中の私は那波さんに抱かれたままだ。そのまま動こうとはしない
千鶴 「もうじきねこさんも来るからねぇ〜」
ねこさん?ねこさんって猫のことか?
この学園、寮で飼っているといえば桜子さんのクッキとビッケぐらい・・・
後は茶々丸さんの飼育している教会そばの野良猫さんたちぐらいか?
だが、私はそのあたりの動物さんとは交流がないはず
まあ、この学園に来た頃、クッキやビッケ、教会近くのねこさんたちに襲われたことはある
やはり野生は敏感だ。私には一応鳥の部分はあるからだろう。そこをねこさんたちは嗅ぎ取ったのだ
教会そばの小屋の上から、ねこさんたちの一斉攻撃を受けたときは犯られてしまうかとも思ったが・・・

せつな 「ははうえ・・・」
画面に映る私はそう言うと那波さんの腰に腕を回して自分から抱きついた
そして那波さんの胸に私は頬ずりをし始めたのである
千鶴 「せつなちゃん・・・こんにちは」
せつな 「うん、こんにちは。ははうえ、ねこさんは?」
は、ははうえ?
何を言っているんだ、私は?
私には母上は・・・いないのに・・・
でもははうえ、か。那波さんなら、悪くはない
でも一応・・・たぶん・・・おそらくは・・・本当にそう思いたいのだが、同い年?だ

同い年だろう
26刹那 記憶の彼方 後編:2006/12/09(土) 00:44:53 ID:???
2/7
千鶴 「もうじきよ、ほら」
ぴんぽーん、と再びチャイムが鳴った。そしてすぐにドアの開く音がする
まだ誰か来たのか?
バタバタバタ
結構激しい足音が聞こえたかと思うと、その足音の主はいきなり私に抱きついて私を押し倒したのだ
この行動力は・・・このちゃんか!?

裕奈 「うにゃぁ〜!!」
画面の私に抱きついたのは裕奈さん、それもどういう訳かいつもよりねこ分が多い気がする
ていうか、そのまんまねこだ。ひげに耳にしっぽまである
裕奈 「にゃ、にゃ、にゃ」
せつな 「もう、ねこさん。くすぐったいよう」
私を押し倒した裕奈さんは私の頬を、そして唇をぺろぺろ舐めている
ああ、そんな。まさか私はお嬢様以外に唇を許していたなんて・・・
でも嫌悪感が沸かないのはどういうことだろうか?
もしかすると私は裕奈さんのことを・・・そしてあの感じからすると裕奈さんのほうも・・・
私、裕奈さんとなら・・・

ではなくて
何故龍宮は止めない。そしてそれを平然と見つめる那波さんの心境とは?
もう私は訳がわからなくなった


真名 「おいおい、目の前でそんな光景を見せられたら、いくら私が我慢強くても抑えきれんぞ?」
やっぱり龍宮だ。いいぞ、私を襲って・・・違った。裕奈さんをどうにかするんだ
せつな 「ちちうえ、ねこさんはいい子だよ。悪い子はちちうえ、ね、ははうえ?」
ち、ちちうえ!?龍宮がちちうえだと?
まあ、体格、風貌は申し分ないが・・・龍宮は女。ちちうえではない

千鶴 「真名さん。おいたはいけないわ。そう、いけないことよ?」
口調だけでわかる脅迫。これが言霊というものなのか?ってなんで那波さんが言霊使いなんだろう?
27刹那 記憶の彼方 後編:2006/12/09(土) 00:45:54 ID:???
3/7
真名 「くそう・・・仕方がないな。だったらこれで遊ぶか」
龍宮がそう言うと、突然画面に龍宮の顔のアップが映った
これって・・・仕掛けたビデオカメラがばれていたのか!!

画面は酷く揺れ、天地がひっくり返った。やがて揺れは収まり、画面には私と裕奈さんが映る
せつな 「あー!!ちちうえ、それってびでおだ!!!撮ってよ〜」
裕奈 「にゃ!!!」
続いて画面には私と裕奈さんの顔のアップが映った
真名 「いやいやキミたち、先ほどの続きをするのだ。無邪気な戯れは絵になるのだよ」
せつな 「えになる?」
裕奈 「にゃ?」
真名 「さあ、私の目の前で絡み合うのだ。そう、溶け合うほど・・・ぐぎゃぁぁぁ!!!」
突然響きわたる龍宮の叫び声。龍宮の手からビデオカメラが落ちたのか、画面には床が横に映る
ずるずるずる・・・
何かが引きずられる音
ずぶ・・・ぐりっ・・・ごきっ!!
何かが突き刺さり、それを引っ掻きまわされ・・・最後の音はわからない
おそらく龍宮は修羅に襲われたのだろう
普段は年齢問題の時にしか姿を現さないのに・・・

そうか!!記憶がなくなった後、私の貞操を守ってくれていたのは那波さんだったのか!!
それなら理解できる。あの龍宮を撃退できる人間など限られてくる
・・・人間?いや、何でもない
28刹那 記憶の彼方 後編:2006/12/09(土) 00:46:38 ID:???
4/7
せつな 「こうやってね」
拾い上げられたビデオカメラで遊ぶ私と裕奈さん
画面に映るひげねこ耳裕奈さんの笑顔がとても可愛い
何だろう、この嬉しさは。そして楽しさは
このちゃんと一緒に遊ぶ楽しさとはまた別のものだ
そう、幼い記憶を思い出すような・・・幼い!?

画面に映る、あるいは聞こえてくる口調は幼児そのものだ
つまり私は・・・幼児になっているということなのか?
だがそれは何故?
思い当たる原因は一つ、那波さんだ
彼女に抱きしめられれから私はおかしくなった。つまり彼女が元凶なのか
だったら・・・どうしよう
結局結論のでないまま、私はビデオの続きを見ることにした


せつな 「あのね、ははうえ。ちちうえからこれ教えてもらったの」
画面にはテーブルが映り、その上に画用紙が一枚乗っていた
私はクレヨンを棒を握るように持ち、何かを書こうとしている
今撮っているのは誰だろう?おそらくは裕奈さんであろうか?
千鶴 「真名さんから教えてもらったの?何を描くの?」
せつな 「えーとね」
私はゆっくりと一つの楕円を描いてゆく
せつな 「お・・・ま・・・ん・・・」

真名 「ぎにゃぁぁぁ!!!」
突然、龍宮の叫び声が聞こえたかと思うと画面が切り替わり、部屋の奥に引きずり込まれているであろう龍宮の足が映った
だんだんと扉の奥に引きずられて消えてゆく龍宮の足の図はまるでホラー映画か何かだ
せつな 「ははうえ、おまんじゅう描けたのに・・・」
29刹那 記憶の彼方 後編:2006/12/09(土) 00:47:53 ID:???
5/7
20:00
いきなり時間が飛んだ。おそらくは食事ということで一旦ビデオを切ったのであろう
だが何故この時間なのだろうか?この時間には一体何が?

真名 「えー、ただいま私は洗面所謙更衣室に潜入しています。今、向こうの風呂場ではせつなと裕奈がお風呂に入っています」
薄暗い更衣室の中、画面はその中をじっくりと進んでいます
真名 「スネーク、様子はどうだ?段ボールはあるのか?」
真名 「無い、しかしそれでも私は任務を遂行できる。たとえ失敗しようとも、だ」
真名 「わかった、幸運を祈る」
何故か龍宮は一人芝居をしている。その行動はまるで三流のバラエティレポーターのようだ
阿呆め・・・いや、このままでは私の貞操が危ない!!裕奈さんまで犯されて・・・龍宮ぁぁぁ!!!

真名 「ぬぬっ!!この籠に入っているのは・・・せつなと、裕奈の下着か。何か武器になりそうなものは」
画面には手が映り、籠の中を物色する姿が映し出される。これはもう十分に犯罪だ
そんな中、龍宮の手は何か一本の紐のようなものを取りだした
真名 「これは・・・サラシ?たぶんこれで相手の首を締めるんだろうな・・・」
龍宮の手が私のサラシを持ったまま画面の外にフレームアウトした。そして
真名 「だが誰かを殺したような匂いはしない。まだ未使用なのか・・・」
匂いを嗅ぐな、匂いを!!

真名 「さて、この奥が作戦の最終地点だ。スネーク、作戦を決行す・・・」
画面が不意に揺れた。おそらくはたぶん
千鶴 「あなたのお風呂はこっちよ。いらっしゃい」
真名 「ちょ・・・ま!!!」

揺れる画面には、見覚えのあるお風呂場のドアが遠ざかっていくのが映っていた
はて、龍宮のお風呂とはどのようなところか?
ちょっと見てみたい気もするが、知らなくてもいいことは知らなくてもいい
30刹那 記憶の彼方 後編:2006/12/09(土) 00:49:05 ID:???
6/7
21:30
また時間が飛んだ。今度は本当に暗い。よく目をこらしてみると・・・私の部屋だ
そして布団が引かれ、そこに寝ているのは私。つまり子供はおねんねの時間ということか
真名 「作戦最終段階、もうすでに手持ちの武器はない。信じられるものは・・・己の肉体のみィ!!!」
また馬鹿が現れたのか。龍宮、いい加減にするんだ。でないと死ぬぞ
だが龍宮の作戦は着々と進んでいく。果たして那波さんはいずこに?

布団がめくられ、パジャマ姿の私の姿が映った。まさに無防備だ
真名 「今こそ・・・肉体言語で語るときィ!!!」
画面が震えだした。おそらくは服でも脱いでいるんだろう。それにしても私の目はいっこうに覚める気配はない
いつもならこんな不審者が侵入した時点で殺戮しているんだが・・・やはり幼児化の影響がまだ残っているのか
画面が動いて少しだけ龍宮の足下が映った。そこには脱ぎ散らかされた龍宮の服が落ちている
真名 「性欲を・・・持て余すゥ!!!」
だが次の瞬間、想像通りの人物の声がビデオに入っていた。もうなんと言うか・・・お腹いっぱいだ

千鶴 「うふふ。こちらスネーク、見つかった。よね?」
真名 「ま、まさか!?この私が後ろを取られ・・・」

またビデオカメラが床に落ちたようだ。引きずられてドアの向こうに消えてゆく龍宮が映っていた
それからは誰もビデオには触れなかったようだ。22:30まではその光景から変わることがなかったのだ

22:30
千鶴 「確かここに置いてあったのよね、ちゃんと片付けないといけないわ
那波さんの顔がアップで映った。その優しそうで穏やかな笑顔の裏を私は知ることになった
31刹那 記憶の彼方 後編:2006/12/09(土) 00:50:25 ID:???
7/7
すべてを見終わった瞬間、私は一つ大きなため息をついた

正直混乱している
ビデオに映っていたことは事実なのだろうか?
信じがたいがこれが私の消えた記憶の正体なのだろう

幼い私
可愛いねこさん
凶悪なちちうえ
さらに凶悪なははうえ
まだ誰かいるような・・・

実は見ていて微笑ましい空間ではあると思った
私の記憶がなくなる理由がどうしてなのかはわからない
だがこんな日々も悪くはない
それと同時にどうすればいいのかわからなかった
このことを那波さんに伝え、すべてを終わらせるのか
それとも・・・


私はこのビデオテープを保管することにした
そして那波さんには何も伝えなかった。何だろうか、伝えようと思った瞬間”やだよう”という言葉が頭をよぎったのだ
もう一人の私、せつな。私には彼女を消すことは出来なかった
たぶん憧れもあったのだろう。普通の日々と普通の家族、それは私が望んでも得られなかったもの
だから・・・このままでいい

せつなちゃんへ
時々はビデオを仕掛けるから、私のもう一つの世界を教えて欲しい
そして幸せになって欲しい。それがもう一人の私と失われた記憶への願い

32マロン名無しさん:2006/12/09(土) 03:41:59 ID:???
 G J !!
うん、なんていうか本当にGJだ!!
33マロン名無しさん:2006/12/09(土) 09:08:38 ID:???
最高です
なんていうか、それしか言えない
34マロン名無しさん:2006/12/09(土) 12:05:36 ID:???
(;∀;)イイハナシダナ〜
35マロン名無しさん:2006/12/09(土) 23:03:45 ID:???
ヒトイナス(´・ω・`)
36猫が如く(熱き猫と冷たい女):2006/12/09(土) 23:04:59 ID:???
 ……
『……』
 正直、このニンゲン? は苦手だ。
 何故苦手かと言われたら、俺は間違いなくこう答える。
「何を考えているのか、イマイチわからない」
 俺ほどの侠客になれば、目を見れば(見るのがまず嫌だが)相手が何を考えているのかわかる。
 んが、このニンゲン? はイマイチよくわからない。
『……ごはんですよ』
 ……無表情に猫カンを差し出されるが、うーむ。
「へっへ。ニンゲンさん。あんがとヨ!」
「人間さん、ありがとうですー」
 他の連中はバクバクとそれをがっつくが、俺はそう簡単にはがっつかない。
 何せ俺程の侠客だ。そう簡単に手なずけられると思ったら大間違いだと言いたい訳で。
「うまうま……クッキも食べるといいです」   「クッキって言うんじゃねぇ!! 斑柄のマサって呼べって言ってんだろうがッ!!」
「ふみゃー!? い、痛いです!! 引っかいちゃヤです!!」   「うるせー! このアホッ! ムスカッ!!」
 と、俺の首後ろが引っ張られ――俺の身体が宙に浮いた。

エヴァ「何やってるんだ茶々丸」
茶々「猫さんが喧嘩をしてしまったので……」
クッキ「ファーーーーーーーー!!」『ええい! 放せ! 放さねぇーか!』
茶々●「……三味線の皮にしますよ?」
エヴァ「……皮はぐ気か」
茶々●「ええ。美味いこと包丁で綺麗にベリっと」
エヴァ「や、やめれー! い、痛そうだろー! 真祖だぞっ! 偉いんだぞ!!」
茶々丸「……ベリベリッ、にゃーーー」
えう゛ぁ「うわーーーーん!! 茶々丸のアホーーーーーーーーーー!!」
茶々●「……ククク……さ、猫さん。喧嘩はいけませんよ?」
クッキ「……にゃ、にゃー」『は、ハーイ♪』


クッキ「や、やべぇーよ……ニンゲンとか超コエーよ……」
ビッケ「……まったく。チキンなんだから」
37マロン名無しさん:2006/12/10(日) 01:19:52 ID:???
侠客。大丈夫、人間じゃないから。
38マロン名無しさん:2006/12/10(日) 01:26:19 ID:???
前スレ最後の的確っぷりにワロタ

>>36
さりげなくょぅ(゙ょ化してるエヴァ様にモエス
39マロン名無しさん:2006/12/10(日) 01:39:39 ID:???
ビッケは肝が据わってますね
40マロン名無しさん:2006/12/10(日) 01:57:19 ID:???
3分後投下
41どこでも遠慮なしな彼女:2006/12/10(日) 02:00:31 ID:???
どこでも遠慮なしな彼女


街でも一番の有名なケーキ店。
連日行列の絶えない店の中にあるVIPルームに二人の中学生がいた。

「ん〜。やっぱおごりっていいよね〜」
モンブランを口にしながら明日菜はあやかのおごりのため遠慮なく食べる。
お嬢様特権で特別に入ることを許されたVIPルームはとてもゆったりしていた。
「あまり食べ過ぎると太りますわよ」
紅茶を含むあやかは明日菜のことを心配する。
「いいじゃん、タダより安いのもはないんだから。今日だけ特別〜」
明日菜のノリにはあやかもただ振り回されるだけだった。
「全くあなたときたら…」
だがその行動もまんざらではない様子のあやかは明日菜の顎をそっと持つ。
「私はあなたと一緒なら別に何でもいいですわよ」
唇が触れ合わんとする状態まで近づくあやかだが明日菜が止める。
「あー!ちょっとタンマ!あっち向いてて」
すると明日菜は紙袋らしいものを取り出して何かをし始める。
後ろを向いたままのあやかは何をしているのか気になって仕方がない。
「いいよー」
「一体なんです…の」
口に咥えていたフォークが床に落ちた。
その場にいた明日菜はセーラー服に猫耳を装備してあやかに向かって悩殺ポーズをとっていた。

「次は私を食・べ・て。生ものだから早めにネ♪」
大口を開けてポカーンとするあやかは、明日菜を眺めていた。
それに対して明日菜は床をバシバシ叩いて大笑い。
42どこでも遠慮なしな彼女:2006/12/10(日) 02:01:04 ID:???
「あははははははは!どう?私の捨て身ギャグ」
これで笑うなり、ツッコミを入れるなりしておけばそれなりに事態は収拾していただろう。
だがこの姿を見たあやかの中でブチッっと何かが切れてしまった。
あやかは明日菜の手を取るとVIPルームという隔離空間ということを利用して机の上に押し倒した。
「あの〜。いいんちょ何してるの?」
「生ものだから早く食べないといけないのでしょう?それでは遠慮なく…」
サ―――――――っと明日菜の顔から血の気が引いた。
まずい彼女は本気だと。
「いや、さっきのはギャグだって…」
「もう遅いですわ」
「ぎゃー」

「お客様、どうされました?」
VIPルームから出てきた明日菜はあやかに抱えられた状態で出てきたため、店員に心配された。
腰が痛くて足腰がちっとも立たない。
これは明日の新聞配達も無理かも…
そう言ってしまうとあやかに自室のベッドに連れて行かれそうなので黙っていた。

43マロン名無しさん:2006/12/10(日) 02:19:21 ID:???
やっぱり
アチョーは
エロい
44マロン名無しさん:2006/12/10(日) 06:35:23 ID:???
このスレは心のオアシスです
45マロン名無しさん:2006/12/10(日) 07:06:11 ID:???
三分後に投下します
46いつか見た光景:2006/12/10(日) 07:09:37 ID:???
いつか見た光景

1/4

 今日は折角の休日だというのに、亜子もまき絵もアキラも捕まらない。みんな部活に忙しいんだとさ。
あたしんトコは他の部との兼ね合いで体育館が使えないから、ってコトでオフなのよね。
けど、一人じゃ結局やるコトはおんなじだったりする。マイボール片手に、あたしはいつもの公園へと向かった。
「あれっ?」
 まだ昼過ぎだというのに、公園には他に人影はなかった。珍しいなあ……、今日は風もなくて暖かいのに。
「―――ま、コート空いてんだから無問題かにゃ?」
 気を取り直し、あたしはボールを構える。さーて今日の調子は、と……。

 シュッ。

 あたしの放ったシュートはリングを掠めつつもなんとか入った。うあ、こいつはまた微妙な……。
「えーい、次いこう次! 今度はスッキリ決めてやるんだからっ!」
 こうして、あたしはしばしの間シュート練習に打ち込んでいた―――

 ガィン……。
 どれくらい時間が経ったんだろう。疲れからか、あたしのシュートはリングに蹴られてしまった。すると、
「あーっ、おねーちゃんも失敗してる〜っ!」
 子供の声。
 振り返ると、そこにはミニバス用のボールを持った女の子が立ってたんだ。見たカンジ、ネギ君よりも年下かな?
けど、ちょっぴり驚いちゃった。だって、あたしはその子を知ってたから―――
「バスケのボールなんか持って、どうしたの?」
 あたしはその子の前で目線を合わせるように屈み込むと、にっこり笑って切り出した。
「んとね、今日体育の授業で初めてバスケットをやったの。でも、なかなかゴールに入んなくて……」
「そっかそっか。んで、今から秘密特訓しようってコトかにゃ?」
「うんっ!」
 元気一杯に答える女の子。あたしも自然と笑みがこぼれる。
47いつか見た光景:2006/12/10(日) 07:10:19 ID:???
2/4

「じゃあさ、お姉ちゃんが教えてあげよっか?」
「え〜っ! おねーちゃんもへたっぴじゃん! さっき外してたもん!」
 思わず苦笑するあたし。ったく、生意気なお子ちゃまだねえ……。
「あれはたまたま! それなら、ちゃーんとお手本を見せてあげる」
 コホン、と咳払いして、あたしはボールを構える。そして、スリーポイントラインからシュートしてみせた。
 ザシュッ。
 あたしのシュートは見事な放物線を描き、リングに吸い込まれる。すると、ぱあっと女の子の表情が輝いた。
「すっごーいっ!! こんなに遠くから入れちゃうなんて、おねーちゃんすごいよっ!!」
「ま、それほどでもあるけどね〜♪ じゃあ、次はアンタの番だよっ♪」
「う、うん……!」
 女の子は緊張した面持ちでフリースローラインに立つ。そして、不恰好なフォームでシュートを放った。
 ガガンッ!
「あー、外れちゃったあ……」
「けど才能あるんじゃない? 大人用のリングなのにばっちり届いてたもんね!」
「ほんとに!?」
「ホントホント。さ、もう一回挑戦だよっ!」
 あたしが激励すると、女の子は熱心に何度も何度もシュートを放った。あたしも真剣にアドハイスを送る。
次第に女の子のフォームもさまになってきて、そして―――

 ザシュッ!

「あ―――」
 初めて、その子のシュートが入ったんだ。途端に、女の子の表情は喜びに溢れていく。
「入った! 入ったよおねーちゃん!」
「おっけー、ナイスシュート!!」
 あたしも嬉しくて、思わず女の子を抱き上げてしまった。えへへ、とはにかむ女の子。ふふ、可愛いじゃん。
「どう? シュートが決まると最っ高に気持ちいいでしょ?」
「うんっ!!」
 あたしと女の子の笑顔が弾けた―――
48いつか見た光景:2006/12/10(日) 07:11:08 ID:???
3/4

 その後もあたしたちは練習を続けた。シュートが決まる度に、女の子はきらきらと目を輝かせていく。
あたしもそうだったなあ……。バスケを覚えたての頃はとにかく楽しくて、時間が経つのも忘れちゃったもの。
 ……あ、それは今も一緒か。

 気が付くと、外はもう薄暗くなっていて、女の子も淋しそうに呟いた。
「もう帰らなきゃ。おとーさん心配しちゃうもん……」
「ふふ、そだね」
 あたしは女の子のボールを拾い上げ、そっと手渡しした。そろそろお父さんも仕事を切り上げるだろうし、
もう、お開きの時間だね。
「―――どう? バスケって面白いでしょ?」
 そっと女の子の頭を撫でながら訊くと、女の子は笑顔満面で頷いた。

「うんっ! あたし、おねーちゃんみたいなバスケット選手になりたいっ!!」

 それは、ずっとあたしの心に刻み込まれた言葉。
 だから。
 だからあたしは―――

「なれるよ、絶対に―――!」

 穏やかな笑顔で、あたしははっきりと答えた。
「それで、もっともっと練習して、ぜーったいおねーちゃんより上手になってみせるんだからねっ!」
「おっ、言ったな〜?」
 あたしが女の子のおでこを指で突っつくと、女の子は照れくさそうに笑った。
「じゃあね、おねーちゃん!!」
 ぶんぶんと手を振りながら、女の子は駆け出していく。そして、
「じゃあね、ゆーな―――」
 あたしは、昔の自分と別れた―――
49いつか見た光景:2006/12/10(日) 07:11:43 ID:???
4/4

「ゆーなっ!」

 あたしがしばし感慨に耽っていると、亜子の声がした。振り返ると、まき絵とアキラも一緒みたい。
「ねーねー今さー、あたしに似てすっげーカワイイお子ちゃまとすれ違わなかった?」
 あたしの問いに、三人はふるふると首を横に振る。うーん、さっきまでのはなんだったんだろう……。
夢を見ていたのかにゃ? でも、あたしは覚えてる。
 それは、あたしがずっと昔、バスケに好きになるきっかけになった出来事だもの……。
「ゆーな、なんだか嬉しそうだね」
「まーね♪」
 アキラに指摘され、あたしは笑顔で頷く。
「やっぱり、バスケって最高だからねっ!」
 あたしが胸を張って答えると、何故かみんなはくすくす笑ってる。
「ホント、ゆーなはバスケ好きだよね〜♪」
「うん……」
 まき絵とアキラは少し呆れ顔だ。いいじゃん! 好きなものは好きなんだからっ!
「なあなあ、ゆーなはなんでバスケ始めたん?」
 おおっ! それはタイムリーな質問だねっ♪ さっすが亜子!
「あのね―――」
 あたしはゆっくりと語り始めた。さっきまで体験していた、幼い日の思い出を。
 それは、今も鮮明に覚えている、いつか見た光景―――
 
(おしまい
50マロン名無しさん:2006/12/10(日) 11:51:26 ID:???
つまんね
51マロン名無しさん:2006/12/10(日) 12:30:54 ID:???
裕奈大好きな俺にとっては最高!!
52マロン名無しさん:2006/12/10(日) 19:41:34 ID:???
最近「にゃー」以外の言葉を喋る裕奈に違和感を感じる
53マロン名無しさん:2006/12/10(日) 19:58:36 ID:???
末期だなw
54五月の超包子繁盛記:2006/12/10(日) 20:03:54 ID:???
五月の超包子繁盛記

今日は朝早くから超さんが大ハッスルしてました。
超「今日は大変だったヨ」
と言って静岡の戸田から仕入れてきました。
ちなみにその日の超さんはとても海水臭かったです。早くシャワーを浴びてください。
すごいです、最高級の足長蟹です。
その食材は鍋にしたほうがいいでしょうが、今回は違う意味で贅沢にします。
それをカニクリームコロッケの具にしてしまいました。

まずカニを茹でます。その間に小鍋に小麦粉をバターで炒めて、牛乳を加えてホワイトソースを作ります。
茹で上がったカニを取り出して身をしっかりとほぐして、刻んだ玉ねぎと一緒に炒めます。
その上からホワイトソースを加えて準備完了。
それを冷まして食べやすい大きさの俵型に丸めます。
後は普通のコロッケと同じです、小麦粉→玉子→パン粉の順に衣を付けて180度の油で揚げます。
表面がきつね色になれば完成です。

風香「いい匂いがするから、お腹がさらにすいたぞー」
史伽「早く食べたいですー」
双子も待ちきれない様子ですね。
五月「どうぞ」
サクサクとした触感ながら、中身はとってもトロトロしておいしいですよ。
衣にミキサーで砕いたクラッカーを入れているので、覚めてもサクサク感を楽しめます。
風香「おいしい〜〜〜〜」
史伽「おいしすぎです〜〜〜」
双子のお二人を含めてお客さんの評価は◎。今日も繁盛確実です。
5554:2006/12/10(日) 20:06:53 ID:???
訂正
覚めても→冷めても
56マロン名無しさん:2006/12/10(日) 20:16:22 ID:???
>>54
いつも食欲を刺激する表現してるけど、なんでそんな詳しいの?

素朴な疑問だからスルーしてくれても構わない
57マロン名無しさん:2006/12/10(日) 20:38:52 ID:???
ヒント:DS
58マロン名無しさん:2006/12/10(日) 23:26:28 ID:???
凄く納得した
59もっこり真名ちゃんからの予告:2006/12/10(日) 23:55:47 ID:???
ついに…ついに私(と超)の分析隊が始まる。
これで目立ってスポンサー料を獲得すれば、日記の一冊や二冊は軽く…
おっとこれ以上大々的に予告するとアキラにばれてしまう。
アキラに見つかってしまうとスポンサー料も持っていかれるからな…

頼むからアキラー、もっと小遣い値上げしてくれ!今月たったの2000円で何も出来ん…
とりあえず明日様子を見て明後日の放送スタートと行こう(ばれませんようにナムナム)。
60マロン名無しさん:2006/12/11(月) 00:03:34 ID:???
>>46-49 俺は面白いと思う。
情景が頭に浮かんできた・・・GJ
良ければまた執筆して下さると嬉しいです
61マロン名無しさん:2006/12/11(月) 00:24:54 ID:???
>>60
>>50は荒らしだから放置

もっこりの分析wktk
62マロン名無しさん:2006/12/11(月) 00:40:13 ID:???
>>59 楽しみです。

三分後に投下します。長いので忙しい人はスルーして下さい。
言い訳したいが後悔はしていない。
63超アルヨ?:2006/12/11(月) 00:43:02 ID:???
1/7

麻帆良祭一日目。祭りの勢いは深夜になってもますます止まるところを知らない。
その様子はここ、龍宮神社からもよく分かった。
「ふふ、まほらの人たちはホントにお祭り好きネ」
「なんか言った?ちゃおりん」
窓から外を眺めながら呟く超に、朝倉が声をかける。
龍宮神社では、明日行われるまほら武道会本選の準備が進められていた。
「いや、なんでもナイヨ。では朝倉、明日の六時には来てクレ」
「OKちゃおりん。こりゃ今日はみんなのところに行けないなー」
朝倉が去っていく。すぐにハカセがやって来るだろう。それまで超は一人だ。いろいろ考えてしまう。
準備不足のまま開いたまほら武道会。告知が突然だったわりには、多くの実力者が集まっている。
出場者の半数近くが3−A関係者とはアホな話ネ
対戦表を見ながら笑ってしまう。優秀な司会もスカウトできた。大会は期待した以上のものとなるだろう。
「ム…そこにいるのは誰カナ?」
気配を感じて振り向くと、魔法使い風のローブを着た男(?)が立っていた。目深に被ったフードからは口元の笑みしか分からない。
「アナタは…クウネル・サンダースといったカ」
「おお、当たりです。自己紹介したつもりはないのですが…」
「一度見聞きしたコトは忘れナイヨ。それで、何の用カナ?ココは関係者以外立ち入り禁止ネ」
「ほほう、さすがですね。いえ、主催者の方に一言ご挨拶をしておこうかと思いまして」
物腰は柔らかだが、得体の知れない男である。超は余裕を装いながらも、警戒していた。
「このような舞台を用意して下さり有難うございます。明日は、私が優勝させていただきますよ」
「ナント、大胆不敵な人ネ。そんなに簡単なコトではないと思うが…」
そう返しつつも、明日の優勝者はこの男だと、カンではなく、確信していた。この男、タダモノではない。
計画の邪魔となるのなら排除せねば…
「いえいえ…では、これで。明日またお会いしましょう…」
思案する超をよそに、クウネルはあっさりと別れを告げた。
だが、そのまま去って行くのかと思ったが、クウネルは超に近づいてくる。超はなぜか動けなかった。
クウネルの手が超の顔に伸びてくる。超がようやく身構えた時にはもう遅い。
64超アルヨ?:2006/12/11(月) 00:43:35 ID:???
2/7

ふにっ

「…この感じ、この柔らかさは十年ぶりのような…そしてこの形、この色…全く素晴らしい…」
クウネルは何の前置きもなく、超の左頬をつまんでいた。
「ななな…なにをするネ!!」
さすがの超も大慌てでクウネルの手をひきはがす。
「ああ、すみません。どうにも触ってみたくて。なんといいましょうか、ステキなホッペですね」
「すみません」と言いながら全く悪びれた様子がない。
「トンデモないことするでないヨ!」
きっと睨みつけるが、クウネルは動じない。完全に負けている。
「ははは…本当にすみません。ただ、もう少しリラックスされた方が良いかと思われまして。では、これで…」
今度こそ去っていった。いや、音もなく一瞬で消えてしまった。
「ムムムム…」
まさか本当にリラックスさせるための行動ではなかったであろう。ただ、内心の緊張を見透かされていたようだ。
なかなか平静になれない。あのノーテンキなクラスの連中といても、これほど動揺させられたことはなかった。
「クウネル・サンダース…つかめぬ奴ネ…」
敵となるなら厄介な変態である。だが、自分の計画には関係がない気もする。いずれにせよ調べる必要があるだろう。
「どうかしたんですかー」
ようやくハカセがやって来た。
「いや、なんでもないヨ。よく来てくれたハカセ。それでは始めようカ」
これから明日のための調整に入らなければならない。今日は徹夜となるだろう。
全く、ただでさえ忙しいというのに余計な奴まで出てきたネ!
「超さんどうかしましたー?」
「いやっ、なんでもないヨ…」
左頬が気になる超だった。
65超アルヨ?:2006/12/11(月) 00:44:07 ID:???
3/7

準々決勝一回目も終わり、まほら武道会は凄まじい盛り上がり方をみせていた。
巨大な麻帆良祭の中で、もう一つ祭りをやっているかのような声援だ。
まほらの人はノリ良すぎネ…
超は呆れていた。やらせ疑惑が広がってシラける可能性も考えていたのだが無用の心配だったらしい。
「魔法使い側からの介入もありましたが状態は良好ですー」
会場とは他に、水面下でも抗争が行われていた。
高畑とばかせつなが侵入してきたのは龍宮と協同で排除できたが(下水は臭かった…)、さらに数人地下に入り込んできている。
ネット上では高度な情報戦だ。ハカセの手を借りてこちらも好調ではあるが、油断してはいけない。
超とハカセは昨日からほとんど寝ていなかった。
「うむ、このまま様子見ネ。…ム、ハカセ辛そうネ。少し休むと良いヨ」
「えーっ、大丈夫ですよー。私じゃなくて超さんこそ休んだ方がいいですよー。全然寝てないんですから」
「いや、ハカセは少し休む必要があるネ」
強く言うと、ハカセはすぐに戻ることを約束して部屋から去っていった。
クラスメイトは超とハカセを「天才」「マッドサイエンティスト」と同列に呼んでいるが、実際の二人には暗黙のうちに上下関係がある。
今回も、超はハカセを同志というよりは「部下」として使っている。そのことに後ろめたさを感じる時もある。だが、
そんなコト今はどうでもイイ
進行中の計画のこと、これからやるべきことを考えると、体の内から力が湧いてきて、疲れを振り払ってくれる。
しかし、、そんな超を一気に脱力させる男がやって来た。
「大変な盛り上がりですね。超鈴音さん」
先ほど、小太郎を圧倒的な差でねじ伏せた男である。エントリー名はクウネル・サンダースとのこと。
「それはアナタのおかげでもあるネ。派手にやってくれて良かたヨ、アルビレオ・イマさん?」
その名を聞くと、微笑んでいたアルビレオの顔が僅かに固まったようだ。
「驚きました。情報が早いですね。誰かから聞いたのですか?」
「フフ、それは秘密ヨ」
こういう輩を相手にする時は先手必勝に限る。
「私のことはクウネルとお呼び下さい…と言いたいところですが先にその名で呼ばれると言い辛いですね」
「残念だたネ」
「素晴らしい。ご褒美にこれを差し上げましょう」
「ムムっ!?」
66超アルヨ?:2006/12/11(月) 00:44:38 ID:???
4/7

どこからともなくアルビレオが取り出したのは、
白地に一部が黒(つまりパンダ柄)のチャイナドレスと猫耳ならぬパンダ耳…
「ムムム!そ、そんなものはいらぬヨ!!…というかそんなもんどっから出したネ!」
「こう…その可愛らしいお団子の部分をこのパンダ耳で…おや、イメージがさらに湧いてきましたよ」
「なにを考えてるカ!」
妙な想像をしている変態に気をこめた一撃でツッコミを入れてやろうとする。すると、
「ム…」
「おや、大丈夫ですか?」
足元がふらついて転びそうになる。不覚にもアルビレオに支えられる格好となってしまった。
「…すまないネ」
さっさと離れる。こんな男の近くにいてはイロイロと危うい。
「お疲れのようですね。私の力で少し楽にして差し上げましょうか?」
「けっこうヨ。今魔法に頼る気はないネ。それに私にはこれがアル!」
超が持ち出した器に入っているのは自作の漢方薬入りスープ。
「ほう、何やら珍しいもの飲み物ですね。私も味見してみたいものです」
「やめた方がいいネ。3−Aの中では私ともう一人ぐらいしか飲めない代物ヨ?」
意地悪く笑う超の手からさっと器を取り、アルビレオは一息で飲んでしまった。
「美味しいじゃないですか…ああ!すみません。うっかり貴女の分まで飲んでしまった。ご馳走様です」
「…もう怒る気も失せたネ。そもそも分身のくせにモノを飲めるの反則ヨ」
超はため息をつくぐらいしかできない。
「スープの分、お詫びをしなくてはなりませんね…」
アルビレオはそう言うと超の頭に手をおいた。「ナっ…」と超が絶句している間に手は頭を離れた。
「余計なコトしないでほしいネ」
回復の魔法がかけられていた。溜まっていた疲れがとれたのがはっきりと分かる。スープの分どころではない。
「あまり一人で頑張り過ぎないで下さい。何をするにしても体が第一ですから。…では、表彰台でお会いしましょう」
言いたいことを言い、やりたいことをやってアルビレオは消えた。
ようやく消えたかともう一度ため息をついてから、超はアルビレオの体の感触を思い出していた。
もし、本来ならこの時代にいないはずの自分が支えられるとしたら、冷たい、分身体こそ相応しいのかもしれない。
「でもあんなヤな奴ごめんネ」
67超アルヨ?:2006/12/11(月) 00:45:12 ID:???
5/7

麻帆良祭は日が変わって三日目になってもまだピークというものを見せない勢いだ。
ここの人たちバケモノネ。もう呆れるしかないヨ
とはいえ3−Aの猛者たちは連日の徹夜によってついに沈んだ。今頃ネギたちが室内に移しているだろう。
超はこれからハカセ、龍宮、茶々丸と最後の打ち合わせをしなければならない。
今日は運命の一日だ。心血を注いだ計画の成否が決まるのだから。
まほら武道会は成功させることができた。だが、不安はある。もとより準備期間が足りず、不確定要素も多い。
「勝ってみせるネ。超鈴音に敗北はナイ」
自身をつけようと口に出す。そこへ、後ろから声がかかる。
「そううまくいくといいのですが…」
声の主は気配などあるはずもない幻影。超の意気込みなどお構いなしだ。
「またアナタカ」
超はうんざりして振り向いた。まほら武道会優勝者クウネル・サンダースことアルビレオ・イマが立っている。
「武道会では目的を果たせたようで良かたネ」
「はい。友との約束をようやく果たすことができました。あなたには感謝してますよ」
「私も大満足の出来だたから礼にはおよばんヨ。それにネギ坊主が頑張っただけネ」
「ええ、さすがはサウザンドマスターの息子です」
「ふふ…」
「私はネギ坊主の子孫ネ」と言ったときのネギの表情を思い出して超は笑った。
「私の仕事はもう終わりですが、貴女はまだやることがあるようですね」
「うむ。ここからが計画の本番ネ。アナタに構てるヒマはないヨ」
「やれやれ。イマ私に構っているヒマはない、と言うわけですか」

寒過ぎる。瞬間移動でふっとばしてやろうかと思ったが、ここは無視する。それこそそんな暇はない。
アルビレオ自身もなかったことにして、続けようとする。
「計画ですか…。お気をつけ下さい、手痛い結果に終わるかもしれませんよ。なんなら占って差し上げましょうか?」
「ハハハ。無駄ヨ。私はこの世で最も占いを必要としない人間ネ」
これは笑うしかない。予言など自分には滑稽なことだ。
「…そうですか。しかし、魔法使いの忠告は聴くものだと思いますが。まあ、私の占いは当たらないと評判なのですけれど」
「どうなろうと、もはや止めることはできナイ。やるべきことをやるだけネ」
超は決然と言い切った。
68超アルヨ?:2006/12/11(月) 00:45:43 ID:???
6/7

「ほう…ネギ君の闘志も素晴らしいものでしたが…貴女もまた、烈しい人のようだ」
「それはどうカナ?」
そう返しつつも、超は目の前の男の鋭さに驚いていた。僅かな間に自分のことを見抜かれていたのだ。
2年の歳月を共にしたクラスメイトは超のことを常に冷静だったと言っていた。しかもその後、酷いメに合わされたおまけ付き。
確かに超は冷静な人物として振舞ってきた。しかし、内には炎のような情熱を秘めている。それは較べるとしたら…
ネギ坊主に対するいいんちょさんの偏愛っぷりぐらいカ?
やめておこう。較べられるものじゃない。
「興味深い方です…貴女も私のお茶会へ招待させて頂けませんか?」
アルビレオは少し考えているようなそぶりを見せてからそう言った。
「招待はありがたいがそれはムリネ」
計画がどうなろうと自分はもうここには戻れないだろう。
…それ以前にコイツの淹れた茶を飲めるのかというのが問題ネ
だが、にべも無く誘いを断るのも礼儀に反する。
「まあ、もしも行けたらならお邪魔させてもうらヨ。美味しいお菓子を持て行くネ」
「嬉しい言葉です。特別なお茶を用意しましょう。では、これで…」
ようやくアルビレオは消えてくれた。超はほっと一息つく。
タチの悪い人間と話したせいか無性に古菲に会いたくなった。あの何の含みもない顔がまた見たい。
今さらムシのいい考えネ…ホント、タチの悪い奴ヨ!
「ああ、そういえば忘れ物です」
何の前触れもなくアルビレオが再び現れた。さすがの超もひるむ。
「な、なんネ!まだ何かあるのカ!」
69超アルヨ?:2006/12/11(月) 00:46:15 ID:???
7/7

「いえ、そう警戒しないで下さい…ただ、これを渡していなかったと思いまして」
そう言ってアルビレオが取り出されたものは昨日出したパンダ耳と…
超は全てを確認する前に瞬間移動+電撃攻撃をアルビレオに食らわせた。無論、手ごたえはない。
「ふむ…やはり貴女は素晴らしい。お茶会、楽しみにしてますよ」
アルビレオはまたしても消える。
「なんとゆーか、始末におえない…」
それ以上何も言う気が起こらない。さっさとハカセたちとの集合場所へ行かねば。
無駄な時間をとらされた。どうにも相手の方が上手だったらしい。
敵に回ったのなら厄介どころか、手の打ちようもなかったかもしれない。
「ふ…愚かなことヨ」
自分の全てを賭けた計画も、彼がその気になれば簡単に押し潰されてしまうのだとしたら、笑うしかないだろう。
だが、弱気になっている場合ではない。しばらくすると、地上で待機している飛行船が見えてきた。
集合場所にしておいた飛行船の発着場では、茶々丸と龍宮、そしてハカセがすでに超を待っていた。
茶々丸、龍宮とは目で挨拶を交わす。二人に余計なことを言う必要はない。しかし、ハカセは違う。
「どうかしたんですかー、超さんが時間に遅れるなんて珍しい」
相変わらずマイペース気味の言葉を聞くと、少し緊張が緩む。
「いや、ちょっと変態にからまれてしまてネ」
「えーっ、それは大変でしたねー」
14歳の少女としては危険な発言をハカセはそれだけですましてしまう。
ちょっと抜けたところのあるハカセ、バカだが素直な古菲、誰よりも器の大きい五月…
自分が失おうとしているものの大きさを思うと、ぽっかりと胸に穴が開いたような気分になる。
もちろん、そんな感傷は許されることではないのだ。
「ハカセ、私たちに涙は似合わない…ネ?」
小さな声で言い、ハカセが何か答える前に言葉を続ける。
「さあ行こうカ!」
不安は焼き尽くせ。感傷など灰になればいい。今は目の前のことに全てを賭けよう。
なるほど、確かに自分は烈しい人間だと、超は笑うのだった。

70マロン名無しさん:2006/12/11(月) 01:25:16 ID:4Jj9goS0
70get!!
71マロン名無しさん:2006/12/11(月) 01:36:32 ID:???
超せつねえ……せつねえなあ……
↑は「チャオ」な、「ちょう」じゃなくて…
72マロン名無しさん:2006/12/11(月) 07:24:53 ID:???
超とアルビレオって意外に良い組み合わせだなw
73マロン名無しさん:2006/12/11(月) 08:38:51 ID:???
  こ  れ  は  い  い
74マロン名無しさん:2006/12/11(月) 20:39:52 ID:???
パンダチャイナの超・・・・・・ブハッ(鼻血
75バカアスナ:2006/12/11(月) 22:23:59 ID:???
バカアスナ 旭○成にあらず編

明日菜「はぁ〜。漢字の少テストたった5点だったよ〜」
木乃香「まぁいつも2点や3点やったんやから上出来やで」
明日菜「20点満点の人に言われると少し凹むかも…」
あやか「いけませんわね、軽くレッスンといきましょうか」
明日菜「げっ、いいんちょ」

あやか「いいですか、『生』という文字だけでもいろんな言い方がありますのよ」
明日菜「ふーん」
あやか「たとえば『生きる』『生む』『生える』『なま』、音読みなら『ショウ』『ジョウ』『セイ』」
明日菜「なるほどね」
あやか「それでは『化』はどんな読み方があります?」
明日菜「イヒ」
あやか「話になりませんわ」


明日菜「あーあ、駄目だったか。あっそーだ。この手があった」
木乃香「明日菜、何やっとるん?」
明日菜「睡眠学習よ、テープに録音して寝て聞くの。えーと『謝って川に落ちる』、『妹を慰める』…」

翌日
ネギ「それでは少テストを始めてください」

1.□(アヤマ)って川に落ちる。2.妹を□(ナグサ)める。

明日菜「…」
今日は、漢字の書きの方のテストだったことを忘れていた。
76マロン名無しさん:2006/12/11(月) 22:51:18 ID:???
ふふふ、所詮はバカレッドの知恵よ……
77マロン名無しさん:2006/12/11(月) 23:11:04 ID:???
ネギは英語担当
78マロン名無しさん:2006/12/11(月) 23:39:38 ID:???
イヒテラワロスwww
79夕映 彼女の秘密:2006/12/12(火) 00:50:34 ID:???
夕映 彼女の秘密


どうもこんばんは。夕映です
突然ですが私の秘密を一つ暴露したいと思うです

私、よくひもパンを穿いてます
そう、サイドを結んであるあのパンツのことです
何故中学生にはとても似合わないそれを穿いているか。それには理由があるです
その理由とは・・・

脱ぎやすく、穿きやすいからです

ひもパンはサイドを紐で結ぶので脱ぐというよりも外すという感じなのです
穿くときも足を通さずに付けるという感じなのです
で、なんでそれを好むかというと・・・

い、言えないです。それは乙女の秘密なのです


カモ 「ふふふ・・・俺っちは知ってるぜ?ゆえっちさんよ」
夕映 「か、カモさん!?何故ここに?」
カモ 「どんなことはどうだっていいじゃねえか・・・ほれ、あれだろ。ひもパンを好むってのは・・・」
夕映 「い、言っちゃダメです!!!」
カモ 「ちょっぴりお漏らししたとき、すぐに穿き替えれるからだろ?あるいは上から重ね着して隠せるからだろ?」
夕映 「カモさん・・・」
カモ 「ふふっ、俺っちの情報分析能力を甘く・・・ゆ、ゆえっちさん?その嫌な匂いの妖しい色のジュースは・・・や、やめ・・」
夕映 「秘密は秘密だから秘密なのです。知られたからには・・・この”合わせゲロ、シュールストレミング入り”飲んでもらうです」
カモ 「qあsうぇdrftgyふじkl@「」!!」
夕映 「もう一杯、いっとくです」

80マロン名無しさん:2006/12/12(火) 01:15:08 ID:???
シュールは反則だぜ夕映吉さんよ
81マロン名無しさん:2006/12/12(火) 01:27:10 ID:???
3分後に投下します
82激闘カップリングレース:2006/12/12(火) 01:30:18 ID:???
―カップリング―それは萌えの要素としてなくてはならない組み合わせの意味だ。

マナP「さて、始まりました激闘カップリングレース。MCは私マナPです」
ちゃおりん「解説のちゃおりんネ」
茶々●「MC暴走停止役として参加します茶々●です」
マナP「なんだその暴走停止役って!?」
茶々●「そのままの意味です、厳選なる審査をあなたの偏見でいじられては番組がコケてしまいますから」
ちゃおりん「このカップリングレースは、カップリングとしての出番回数をポイント制で審査していくコーナーネ」
マナP「早速だがルールの説明だ」

【ルール】
・認定もしくはその場だけでもカップリングと見なせば審査。単独ネタなどはポイント対象外。
・メインカップリングで3ポイント、その話でカップリングとして出れば2ポイント
それ以外、単独ながらカップリングの組み合わせのキャラが出れば1ポイント。
・6レス以上使った作品は長編ボーナスとして、出てきたカップリングすべてに1ポイント追加。
・トップ5に入ったカップリングはシード選手として次スレで3ポイントボーナス。
・トップ10に入ったカップリングはその場で解説者による分析が始まります。
・すべてはマナPの独断と偏見と我侭の審査、文句を言う輩は片っ端から撃つ!

ちゃおりん「随分といい加減な審査ネ」
マナP「はっはっは、こうでもしないとポイントが偏ってしまって大変だったよ」
茶々●「審査基準で何度も揉めたことか…」
ちゃおりん「カップリングが増えすぎると分析が大変なのでトップ10で打ち切るという苦肉の策も目立ってるネ」
茶々●「これにより千鶴さんと五月さんなど一部の単独キャラはかなり不利になっています」
マナP「すべてはスポンサーを稼ぐため!日記を書くための資金集めだ!」
83激闘カップリングレース:2006/12/12(火) 01:30:57 ID:???
ちゃおりん「そういえばすべての財布の紐をアキラサンに握られているからネ」
マナP「だってさ、アキラったら酷いんだもん。お金を無駄使いするから私の財布を取り上げてさ…
    今月の小遣い2000円だぞ、節約生活でも1万円なのにどう生活しろっていうんよ。金せびるたびに土下座しないといけないし…」
茶々●「いじけてしまいましたね」
ちゃおりん「アキラサン…しっかりと手なずけてるネ」
茶々●「むしろ金のほとんどを浮気と銃につぎ込んでいるから自業自得です」
マナP「ええい!凹んでられるか!いきなりだがすぐに結果発表だ!」
ちゃおりん「初代カップリングレースチャンピオンの栄光はどのカップリングニ!?」

    【結果発表】
1位.明石裕奈×和泉亜子 30P
2位.長谷川千雨×ザジ・レニーディ 27P
3位.雪広あやか×神楽坂明日菜 24P
4位.佐々木まき絵×雪広あやか 19P
5位.龍宮真名×大河内アキラ 18P
――――ここまでシード枠―――――

6位.早乙女ハルナ×超鈴音 14P
7位.柿崎美砂×釘宮円 13P
8位.早乙女ハルナ×綾瀬夕映 12P
9位.龍宮真名×桜咲刹那 11P
11位.鳴滝風香×鳴滝史伽 10P
   クッキ×椎名桜子 10P
――――ここまで分析対象―――――

13位.村上夏美×葉加瀬聡美 9P
   大河内アキラ×和泉亜子
15位.龍宮真名×長瀬楓 8P
   大河内アキラ×明石裕奈 8P
   長谷川千雨×椎名桜子
84激闘カップリングレース:2006/12/12(火) 01:31:28 ID:???
18位.龍宮真名×早乙女ハルナ 7P
19位.古菲×長瀬楓 6P
   龍宮真名×明石裕奈
   長谷川千雨×朝倉和美
   超鈴音×鳴滝史伽
   絡繰茶々丸×エヴァンジェリン・A・K・マクダウェル
22位.釘宮円×春日美空 4P
   神楽坂明日菜×佐々木まき絵
   那波千鶴×村上夏美
25位.超鈴音×宮崎のどか 3P
   長瀬楓×宮崎のどか
27位.和泉亜子×釘宮円 2P
   村上夏美×佐々木まき絵
   超鈴音×佐々木まき絵


マナP「何だこれはーーーー!!私とアキラが5位だと!?断じて認めーーーーーん」
茶々●「審査基準を当てはめるとどうしてもこういう結果になってしまいます」
ちゃおりん「というわけで、初代チャンピオンはゆーなサンと亜子サンに決まったネ」
マナP「うおーーん。アキラすまない!私の愛が足りなかったんだーーーーー!!」
茶々●「…号泣してます」
ちゃおりん「話が進まないので一旦お休みするネ」
茶々●「カップリングの分析は明日の深夜をお楽しみに」
マナP「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおん」
茶々●「うるさい、麻酔銃発射」

プスッ


85激闘カップリングレース:2006/12/12(火) 01:32:41 ID:???
茶々●「MCがぶっ倒れたため残りの審査は翌日に回します」
ちゃおりん「茶々●…恐ろしい娘。そ、それではまた明日ネ」

メインスポンサー
「真名ちゃんもっこり日記」
「C・S・D(チャオリン・スーパー・ドリンク)」
「長谷川ハッキングクラブ」
「朝倉スクープ写真館」
「説明不要、刹那の焼き鳥屋」
「出すのは牛丼のみ、くぎみ屋」

86マロン名無しさん:2006/12/12(火) 02:15:22 ID:???
新分析キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!!
87猫が如く(任侠猫は三度驚く):2006/12/12(火) 02:53:06 ID:???
 最近、深夜に行なわれる猫集会が俺の密かな楽しみになってきた。
 とは言っても俺は任侠。一匹猫が基本だ。故に普段はビッケのツレという立場で行っている。
「あ、クッキにビッケ姉さん。こんばんにゃ」
「あら、ゆーにゃちゃん今日は早いじゃない」
「うん。今日は珍しく猫以外が来るって話だから――うずうずしちゃってにゃー」
「餓鬼雌。右の肉球舐めて顔洗って失せな」
「あー、そんなこと言うんだクッキ。またふぐりをモフモフされたいにゃ?」
「……あんた?」
「……タマタマがキュってなったから俺帰るわ」
 急いでエンゲージから離脱する。
 やれやれ。これだから雌ってヤツは……肝が冷えちまったじゃないか。
 と、俺の鼻にふわりといい香り。この匂いは間違いない。カルカンホネッキーズだろう。
 しかし、こんな時間に一体誰が? 若干の好奇心に負け、俺はその匂いの方へと急いだ。
88猫が如く(任侠猫は三度驚く):2006/12/12(火) 02:53:44 ID:???
桜子「……クッキー? ビッケー? どこ行っちゃったの?」
円「……いないね。二匹とも」
美沙「……もうちょっと頑張って探してみよう? きっとまだ遠くには行ってないよ」
桜子「……私のせいだ。私が、窓開けっ放しにしてたから……」
円「……桜子……」
桜子「きっと、お家がわかんなくなっちゃったんだ……ごめんね……ごめんね……ひ、ひっく」
美沙「な、泣かないでよ桜子! 大丈夫、きっと見つかるよ」
桜子「くっきぃ……ひっく、びっけぇ……」
  にゃー
桜子「!?」  円「今」  美沙「猫の声、だよね?」
  ガサガサ
クッキ「にゃー」
桜子「……く、クッキ!」
ビッケ「みぃー」
美沙「あ、あれビッケじゃない!?」
桜子「う、うわーーーん! くっき、びっけぇーー!!」
ビッケ「みぃー」
桜子「……もう、もうどこにも行っちゃ駄目ーー! うわぁーーーん!!」 
  ざり、ざり
円「……ほら、クッキも泣かないで、って言ってるんじゃない?」
クッキ「……ぶなぁ」
桜子「……ひっく、ひっく……ありがと、クッキ……」
89猫が如く(任侠猫は三度驚く):2006/12/12(火) 02:54:55 ID:???
 この日、俺はお嬢様を泣かしちまった。
 お嬢様が泣いてるのを見て、俺は思った。
 ――なんで、俺はニンゲンじゃないんだろう。
 俺がニンゲンなら――でっかい前足でお嬢様の涙を、拭えるのに。
 俺がニンゲンなら――悲しまないでと思いを伝えられるのに。
 今の俺に、ニンゲンみたいなでっかい前足はないから、涙を舐め取った。 
 せめて、この涙がもう出ないように、ざりざり、ざりざり。
桜子『……ひっく、ひっく……ありがと、クッキ……』
 お礼。お礼か。俺がもしニンゲンなら、お嬢様に沢山お礼を言わなきゃいけない。
 命を助けてもらったこと。温もりをくれたこと。それに、沢山。
クッキ「……もう、俺はどこにもいきやせん。だから――泣き止んで、ください」『にゃー、にゃーにゃー』
 通じるわけが、ないけれど。
 俺は必死に自分の気持ちを伝えた。
桜子『――うん。そうだよね。泣いてちゃ、おかしいよね?』
 ふと、お嬢様の笑顔。


 ――俺は、この笑顔が、スキだ。











    おもむろに分析ランキングに入ってたのに衝撃と驚きを隠せない俺ナチョス
90マロン名無しさん:2006/12/12(火) 04:28:13 ID:???
正直泣いた
91マロン名無しさん:2006/12/12(火) 04:28:21 ID:???
全米が泣いた!
92マロン名無しさん:2006/12/12(火) 07:20:50 ID:???
>>85
もっこり風味の分析は新鮮だw
つーかスポンサー多すぎwwwww
明日もwktkして待ってます!

>>89
泣かせるじゃねえか、このどやくざめ・・・!
93マロン名無しさん:2006/12/12(火) 10:06:27 ID:???
>>89
な、泣いてなんかいないぞ
いるもんか
94マロン名無しさん:2006/12/12(火) 16:32:29 ID:???
泣いていいんだぞ。
95マロン名無しさん:2006/12/12(火) 19:45:17 ID:???
>>82-85
千雨×ザジが2位かー……
ぬかったか……
のんびりしすぎた……
我がきちんと予定の2作を仕上げて投下さえしていれば……くうっ。
96マロン名無しさん:2006/12/12(火) 21:52:44 ID:???
>>75
謝って川に落ちる…ってのがそもそも違わないか?w
97マロン名無しさん:2006/12/12(火) 22:31:22 ID:???
『ごめんなさい!!ごめんなs(ryあぁあああ゙あ゙あ』
ボチャーン!

よくある光景じゃないか
98マロン名無しさん:2006/12/12(火) 22:40:22 ID:???
ないってwww
99マロン名無しさん:2006/12/12(火) 23:21:22 ID:???
三分後投下〜
100アキラ お世話のお願い:2006/12/12(火) 23:34:05 ID:???
アキラ お世話のお願い


1/4
私はどうぶつが好き。それにお世話も好き
だから時々どうぶつを預かってお世話することもあるんだ
桜子のとこのクッキとビッケも時々私が預かったりする
そんなある日のこと、茶々丸さんから電話がかかってきた

着信 ”絡繰 茶々丸”

アキラ 「もしもし?」
茶々丸 「アキラさんですか?茶々丸です」
アキラ 「どうしたの?」
茶々丸 「ちょっとお願いがあるのですが・・・いまお時間大丈夫ですか?」
アキラ 「大丈夫、お願いって何?」
茶々丸 「今私はメンテナンスを受けています。でもどうやら今日中には終わりそうもないんです」
アキラ 「あ・・・つまり」
茶々丸 「その間、面倒をみて貰いたい子が居るんです。場所は・・・」


茶々丸さんのお世話している子。どんな子だろう
ちょっとわくわく

で、ここが指定の場所。そこには一軒のログハウスが建っていました
ここにいるのかな?
101アキラ お世話のお願い:2006/12/12(火) 23:34:54 ID:???
2/4
こんこん・・・
ノックをしてみますが中から反応はありませんでした
初めは黙って入るなんてどうかともおもったけど・・・
もしかすると中でその子が悲しそうに泣いていたらなんて思うと居ても立ってもいられなかった
アキラ 「失礼するね」
そう言ってドアノブをひねってみました。すると鍵はかかっていませんでした

アキラ 「誰か・・・いる?」
少し小声でしゃべってみるけど反応がない。中には誰もいないような気がします
仕方がなかったので、茶々丸さんに電話をしてみました
アキラ 「ちゃ、茶々丸さん。お世話する子ってどこにいるの?」
茶々丸 「もうじき帰ってくると思うのですが・・・」
そのときです。入り口のドア

エヴァ 「誰だ。私の家に勝手に入っているのは?」
茶々丸 「今、帰られたようですね。お世話を頼みたいのはマスターなのです」

アキラ 「ええと・・・エヴァさんの面倒をみればいいの?」
茶々丸 「そうです。マスターは一人では着替えもできないのです。お願いできますか?」
アキラ 「それは良いけど・・・本当なの?」
茶々● 「ええ。今家に帰った来たなら奥の部屋に向かうはずです。その途中で転びますからハンカチで手当をお願いします」
アキラ 「まさか・・・」

エヴァ 「なんのようだ貴様。用がないのならかえ・・・うきゃ!!」
家の奥へ向かうエヴァさんは見事にすっころびました。私は急いでエヴァさんに近寄ります
アキラ 「動かないで・・・」
私はエヴァさんの額をハンカチで押さえると、再度茶々丸さんと話し始めました
アキラ 「転んだ。結構頼りないんだね」
茶々丸 「そうなんです。お世話、お願いできますか?」
アキラ 「わかったよ。後、何か気をつけることある?」
いろいろ聞いた
102アキラ お世話のお願い:2006/12/12(火) 23:35:46 ID:???
3/4
茶々丸さんとの電話が終わった後、額を赤くしたエヴァさんが私に向かって何か言い始めました
エヴァ 「な、なんのようだ貴様、先ほど茶々丸と電話していたようだが・・・」
アキラ 「茶々丸さんにエヴァさんのお世話を頼まれた。今夜はよろしく」
エヴァ 「はぁ!!世話などいらん、帰れ!!」
アキラ 「でも・・・ごはん要らないの?」
エヴァ 「五月の所ででも食べてくる!!帰れ!!」
アキラ 「ダメ。茶々丸さんを心配させちゃダメ」
エヴァ 「こ、こら」

私は強引にエヴァさんのお世話をすることにしました
エヴァ 「あまり美味くないな・・・」
食卓の椅子に座り、食事をするエヴァさん。ちょっと不満そうだ
アキラ 「残さず食べてね。あ、ごはん粒」
口元にごはん粒が付いていたので、そっと取ってあげて食べちゃいました
エヴァ 「おいおい・・・それは新婚の夫婦のすることだろう?」
アキラ 「じゃ、旦那様って呼んで良い?」
するとエヴァさんは顔を真っ赤にして怒り始めた
エヴァ 「勝手にしろ!!」


さて、ごはんも終わってお風呂の時間になりました。エヴァさんをお風呂に入れなければいけません
お風呂の時の注意点は・・・

エヴァ 「・・・これは何だ?」
私はエヴァさんを風呂椅子に座らせると、おもむろに頭にシャンプーハットをかぶせました
アキラ 「何って・・・シャンプーハット。だってこれ付けないと泡が目に入って泣いちゃううんでしょ?」
エヴァ 「誰が泣くか!!!」
エヴァさんが少し暴れ始めました。結構わがままだな
103アキラ お世話のお願い:2006/12/12(火) 23:37:07 ID:???
4/4
アキラ 「髪も洗ったし・・・じゃあ湯船に浸かろう」
エヴァ 「いい加減にしろ。私に関わるな」
アキラ 「ダメ。ほら、こうやると暖かい」
私はエヴァさんを湯船の中で後ろから抱きしめました。胸に納まるエヴァさんはちっちゃくって可愛い
エヴァ 「や、止めんか!!!」
アキラ 「100数えたらね。いーち、にー、さーん・・・」
エヴァ 「かぞえ・・ごぼぼぼ・・・」

アキラ 「ひゃーく。あれ?」
エヴァさんを湯船に沈めていました。胸のあたりで抱きしめていたら水没しちゃったらしい。生きてるよね?

エヴァ 「まったく!!もう私は寝るからお前は帰れ!!!」
胸のあたりにバスタオルを巻いてむくれるエヴァさん。ちょっと反省
アキラ 「それはダメだ。茶々丸さんに言われている。寝かしつけるのが一番難しいって」
エヴァ 「一人で寝れるわ!!!子供扱いするな!!!」
アキラ 「いいからいいから。えーと、どんな絵本がいい?」
エヴァ 「絵本ってなんだ!!!」
アキラ 「お話読んで添い寝してあげないと眠れないんでしょ。読んであげるよ」
エヴァ 「要らん!!!大体貴様は茶々丸のことを信じすぎなんだ!!」
アキラ 「茶々丸さん、嘘言わない。後、これ穿いてね」
そう言って渡したのはおむつ。パン●ースというやつだ
エヴァ 「もう呆れて何も言いたくないが・・・”それは何だ?”」
アキラ 「おねしょ用のおむつ。大丈夫、誰にも言わないから。まだおねしょしちゃうんだってね」
エヴァ 「茶々丸ー!!!私のことをなんと言ったんだー!!!」

葉加瀬 「どうしたの、茶々丸。嬉しそうな顔して?」
茶々● 「いえ、何でもありません・・クスクス・・」

104マロン名無しさん:2006/12/12(火) 23:39:59 ID:???
これは萌えすぎだろwwwwwwwwwwww
茶々●もアキラもエヴァ様も最高wwGJwww
105マロン名無しさん:2006/12/12(火) 23:40:55 ID:???
パンパース履いたエヴァ様・・・・・・ハァハァ



最近あっちのスレはご無沙汰だなー
106マロン名無しさん:2006/12/13(水) 00:01:19 ID:???
茶々丸ナイスだwwwwwwww
107マロン名無しさん:2006/12/13(水) 00:56:23 ID:???
3分後に投下
108激闘カップリングレース:2006/12/13(水) 00:59:29 ID:???
―カップリング―それは萌えの要素としてなくてはならない組み合わせの意味だ。

マナP「激闘カップリングレース―分析編―。MCは私、マナPです」
ちゃおりん「解説のちゃおりんネ、C・S・D一本逝っとく?」
茶々●「猫さん大好き絡繰茶々●です」
マナP「昨日は番組途中で居眠りという大失態をしてしまったことを激しく後悔している」
茶々●「クスクス」
ちゃおりん「前回、面白い結果となったカップリングレース結果発表。トップ10の人たちを分析していくネ」

第10位 クッキ×椎名桜子
マナP「…これはランキングに追加してよかったのか。まんま獣○だぞ○姦」
ちゃおりん「随分とストレートな発言ネ。前スレから出てきた異色カップリングヨ」
茶々●「クッキとビッケの立場から桜子さんを見ていくという新しい試み、今後に期待です」
マナP「いいのか…それ以下の連中がブーイングをしてそうなのだが」

第10位 鳴滝風香×鳴滝史伽
ちゃおりん「同点10位で鳴滝姉妹がランクされたネ、誕生日補正も相まっての急上昇」
マナP「いやぁ、この姉妹はなかなかおいしいところを持って行ってくれるよ。このまま二人で行くところまで行って欲しいな」
茶々●「本音は?」
マナP「どっちでもいいからお持ち帰り」
ちゃおりん&茶々●「通報しますた」

9位 龍宮真名×桜咲刹那
マナP「私と刹那のコンビでもこの順位か…序盤はいい線いってたのだがな」
茶々●「むしろ浮気と言ったほうがいいでしょうか?」
ちゃおりん「この二人はどちらかというと龍宮サンが一方的に攻めてることが多いネ」
マナP「那波のやつが子供化してくれているときの刹那がなんとも…ハァハァ」
茶々●「アキラさんに言いつけますよ」
109もっこり真名ちゃんからの予告:2006/12/13(水) 01:00:41 ID:???
8位 早乙女ハルナ×綾瀬夕映
マナP「実のところ全くメインで活躍していないのにトップ10を獲得したのはこの二人だけだ」
茶々●「地味にですけどいろんなところで二人が出てますね」
ちゃおりん「まさに振り向けばそこにいた状態ネ、最初から最後までコツコツ出続けたものヨ」
マナP「本編でもこのコンビカップリングは支持されているほうだからな、どこまで頑張れるか見ものだ」

7位 柿崎美砂×釘宮円
マナP「意外なダークホース登場だな。誰がこの二人がここまで上がってきたと思う?」
ちゃおりん「彼氏と別れたと言うや釘宮サンに手を出しますカ」
茶々●「千雨さんと桜子さんの一方通行を見守るサブとして登場していたのがいつの間にかこれですからね」
ちゃおりん「実はこの二人のメインの話が二つほどなければ、千雨×桜子と同レベルだったネ。まさに紙一重?」
マナP「ちっと気になったが『ザジ←→千雨←桜子←円←美砂』の図式で合っているのか?」
茶々●「見事な一方通行ですね。この関係がどのように決着がつくか気になります」

6位 早乙女ハルナ×超鈴音
マナP「さてここにランクしてきたようだな、この曲者カップルは」
ちゃおりん「だって…早乙女サンは同人もベッドもうまいネ」
マナP「おや、結構感化されたようだな。強気キャラほどベッドの中は弱いという傾向は当たっているな」
茶々●「もっと聞き出してみましょう。催眠ビーム発射」
みょみょみょみょ〜
ちゃおりん「あ〜ハルナサン駄目ヨ。そんなところを触っちゃだめネ〜〜」ごろごろごろ
マナP「派手にトリップしている。お前何を吹き込んだ…?」
茶々●「さぁ?さて次はシード組です」

5位 龍宮真名×大河内アキラ
マナP「ありえん、私とアキラの無敵カップルが5位だと…ちゃんと計測したのか!」
ちゃおりん「計測はちゃんとしたヨ。でも見ていると面白いことが発覚したネ」
茶々●「この二人は序盤で15点を荒稼ぎしました。それこそ1位の『ゆーな×亜子』組とは7点差、『千雨×ザジ』組が
      5点差なので正直この流れはこの二人で争われると思われたのですが…」
110激闘カップリングレース:2006/12/13(水) 01:01:16 ID:???
ちゃおりん「ある時期からこの二人のネタが異様に減ったヨ。あっという間にずるずると転落ネ」
マナP「そんなバカな…ザジちうスレのみなさーん!真名アキですよーーーー!」
ちゃおりん「それで順位が上がるなら苦労はしないネ」

4位 佐々木まき絵×雪広あやか
ちゃおりん「昔から存在していてなかなか上位に食い込めなかったけど、ようやく目立ちだしたカップルネ」
マナP「本編でも第2期アニメでも一緒に居ることが多くなったからさらに拍車がかかるな」
茶々●「この流れとしては、メインはそれほど多くはないのですが出るところはしっかり出てます」
マナP「ブルジョワネタが多く出ているからな、大型SSよりも単発で多く稼いだタイプだな」
ちゃおりん「そういえばまき絵サンは私とも一緒だったころもあったのに…」
茶々●「あなたはもうハルナさんなしでは生きていけない身体に…」
みょみょみょみょ〜

3位 雪広あやか×神楽坂明日菜
マナP「また雪広か!?佐々木の純愛と一転して、一番ピンク板に近いのはまさしくこいつらだ」
茶々●「描いている人が狙っているのかどうか知りませんが、やたらとエロに走っています」
ちゃおりん「ツンデレ同士では反発し合うとの予想を打ち砕き、いいんちょサンひたすら攻めまくってるネ」
マナP「おや、変なトリップから脱出したか」
ちゃおりん「もう大丈夫ヨ。二度も同じ手は食わないネ」
茶々●「ハルナさんといいんちょさん。どっちが攻めが強いか比べてみます?」
ちゃおりん「駄目ヨ…私の身体はハルナサンなしではもう…」
マナP「思いっきりやられてるじゃないか…」

2位 長谷川千雨×ザジ・レニーディ
マナP「このスレの開祖とも言うべきカップルはここにランクインしてきたみたいだな」
ちゃおりん「あと一歩というところだったネ。序盤からコンスタントにポイントを稼いだみたいだけど」
茶々●「序盤5位、中盤2位、そのままラストまで2位を貫いています」
マナP「なんともすごい安定度だ。この二人がどれだけの人気か伺えるな」
ちゃおりん「長編ボーナスもしっかりと稼いでいるし、次の優勝候補としても濃厚ネ」
111激闘カップリングレース:2006/12/13(水) 01:02:09 ID:???
1位 明石裕奈×和泉亜子
マナP「やってまいりました、第1回カップリングレースチャンピオンだ」
ちゃおりん「中盤に1位に立つとそのまま優勝街道をひた走っていたネ、優勝した二人にはC・S・D(チャオリン・スーパー・ドリンク)1セットを
      もれなく贈呈するネ」
茶々●「亜子サンの誕生日補正も手伝い、長編ボーナスを一番受け取ったのも実はこの二人です」
マナP「この『猫か人間か分からないゆーな』と『たゆんを命とする猫語を理解する亜子』はもう王道とも言うべきだな」
ちゃおりん「亜子サンにはどうして猫語が理解できるのか今度聞きたいネ」
茶々●「そろそろ裕奈さんのミルクをあげなくては…」
マナP「こら、番組ほっぽり出していくな」

マナP「以上、トップ10の分析だ」
ちゃおりん「5位までの人たちはシード枠として次回のレースで3ポイントが与えられるネ」
茶々●「ライバルを跳ね除け栄光のカップリングチャンピオンを獲得できるのは一組のみ」
マナP「それが実現するのはこのスレの職人たちだ!」
ちゃおりん「次回をお楽しみに」
マナP「今度こそ私とアキラが1位だ。日記が復活した暁にはカップルネタを書きまくってやる」
茶々●「駄目です。集計する人がそんなことをしては捏造とも取れます」
ちゃおりん「日記は復活してもポイント対象外のルールを追加しておくネ」
マナP「そ、そんな…_ノ乙(、ン、)_ 」

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「証拠も残さず的確に、長谷川ハッキングクラブ」
「その一瞬ゲット、朝倉スクープ写真館」
「説明不要、刹那の焼き鳥屋」
「いたずらに対する苦情受け付けます、鳴滝姉妹のお悩み相談室」
「戦車も作っちゃいましたw、葉加瀬の科学研究会」
「出すのは牛丼のみ、くぎみ屋」
112マロン名無しさん:2006/12/13(水) 04:38:09 ID:???
ちゃおりんの意外な一面ハケーン!てか茶々丸生みの親になんて事…
それとどうでもいいが→_ノ乙(、ン、)_ なんかかわいい
113マロン名無しさん:2006/12/13(水) 06:44:29 ID:???
分析の人、いつもながらクォリティたけええええええええGJ
114マロン名無しさん:2006/12/13(水) 07:11:05 ID:???
>>113
これは中身の人が違う件。
115マロン名無しさん:2006/12/13(水) 18:55:08 ID:???
ちゃおりん変態だなw
116マロン名無しさん:2006/12/13(水) 18:56:01 ID:???
ちゃおりん変態だなw
117マロン名無しさん:2006/12/13(水) 18:56:48 ID:???
連投スマソ…orz
118マロン名無しさん:2006/12/13(水) 20:16:23 ID:???
「戦車も作っちゃいましたw」って葉加瀬…
119千雨のハンバーガーショップ:2006/12/13(水) 20:18:51 ID:???
千雨「いら…なんだお前か」
桜子「わーい千雨ちゃーん」
千雨「早く決めろ」
桜子「じゃー。チーズバーガー♪」
千雨「チーズバーガーでいいんだな。」
桜子「うん♪」
千雨「コーラも買っとけ。セットのほうが安いからポテトもな。
    それと新発売のテリヤキバーガーもつけとくぞ」
桜子「エーそんなに食べれないよー」
千雨「わたしのすすめたものが食えないのか」
桜子「千雨ちゃんのすすめたもの…」
千雨「合計で690円だ」
桜子「えっと……キャンセルできる?」
千雨「もうできあがってるから取り消せねー」
桜子「あ…500円しかない」
千雨「なにー。金がないのに買いにきたのか?
    働いて金返せ。ウチは無銭飲食には厳しいぞ」
円「チョット!注文してないものを勝手に買わせるのってヒドくない!
   取り消しなさいよ」
千雨「ムリ。あーあ誰かが変わりに払ってくれないかな〜」
円「――っ!ほら、1万円!」
千雨「ほほぅ1万円。モチロンつりはいらないよな?」
円「え?!」
千雨「ケチケチすんな!早く食え!後ろがまってるんだ」
円(ムカッ)

ネギ「また釘宮さん入院ですか…」
美砂「今度はハンバーガーの一気食いで胃に負担がだって」
120新田:2006/12/13(水) 20:28:30 ID:???
長谷川君、ちょっと生活指導室まで来なさい
121マロン名無しさん:2006/12/13(水) 21:57:21 ID:???
↑帰れ変態

↓くぎみん乙
122マロン名無しさん:2006/12/13(水) 22:31:35 ID:???
>>110
あの、違ったらゴメン
>マナP「そんなバカな…ザジちうスレのみなさーん!真名アキですよーーーー!」
これって「うたわれらじお」ネタ?

123クッキ:2006/12/13(水) 22:34:59 ID:???
                        ,、 '";ィ'
________              /::::::/l:l
─- 、::::;;;;;;;;;`゙゙''‐ 、    __,,,,......,,,,_/:::::::::/: !|
  . : : : : : : `゙'ヽ、:::゙ヾ´::::::::::::::::::::::`゙゙゙'''‐'、. l|
、、 . : : : : : : : : r'":::::::::::::::::::::::::,r':ぃ::::ヽ::::::::ヽ!                 ,、- 、
.ヽ:゙ヽ; : : : : : :ノ:::::::::::::::::::::;;、-、、゙:::     rー-:'、                /   }¬、
. \::゙、: : : :./::::::::::::::;、-''"::::::::::   ,...,:::,::., :::':、            _,,/,,  ,、.,/   }
   ヽ:ヽ、 /:::::::::::::::::::::::::     _  `゙''‐''"  __,,',,,,___       /~   ヾ::::ツ,、-/
     `ヽ、:::::::::;;;、、--‐‐'''''',,iニ-    _|  、-l、,},,   ̄""'''¬-, '  ''‐-、 .,ノ'゙,i';;;;ツ
   _,,,、-‐l'''"´:::::::'  ,、-'" ,.X,_,,、-v'"''゙''yr-ヽ / ゙゙'ヽ、,    ,.'      j゙,,, ´ 7
,、-''"    .l:::::::::::;、-''"  ,.-'  ゙、""ヾ'r-;;:l  冫、     ヽ、 /    __,,.ノ:::::ヽ. /   噛み千切るぞ新田
       l;、-'゙:   ,/      ゞ=‐'"~゙゙') ./. \    /  '''"/::::;:::;r-''‐ヽ
     ,、‐゙ ヽ:::::..,.r'゙         ,,. ,r/ ./    ヽ.   ,'     '、ノ''"   ノ  
   ,、‐'゙     ン;"::::::.       "´ '゙ ´ /      ゙、 ,'            /
  '     //:::::::::            {.        V           /
        / ./:::::::::::::            ',       /         /
.    /  /:::::::::::::::::.            ',.      /   ,.、     /

124マロン名無しさん:2006/12/13(水) 22:35:09 ID:???
マナPと言われると某蟹走りレースの司会者が
125マロン名無しさん:2006/12/13(水) 23:06:26 ID:???
ザジが人気投票で結構上のほうにいるのはこのスレの影響??
126マロン名無しさん:2006/12/13(水) 23:17:32 ID:???
それだと隊長の順位が説明つかんぜよ。考え過ぎだって。
127マロン名無しさん:2006/12/13(水) 23:45:41 ID:???
そろそろ元祖分析隊の季節
128猫が如く(疾風怒濤の鳥と猫):2006/12/14(木) 01:14:49 ID:???
 俺は奔る。奔る。奔る。
 クソッタレ野郎を叩きのめす為に。
 ――アイツだきゃあ、絶対に許すわけにはいかねぇ! お嬢様を泣かせたあいつだけは! 刺し違えてでもぶっ殺す!
 しめた! あの馬鹿め、袋小路に逃げ込みやがった!!
 俺は全身に力をこめる。雄雄しき獅子王、レ・レオーネだ!
「……ま、待ってくれよ兄さん。こ、こりゃあ所謂出来心なんだって……」
「そんな事ァしったこっちゃねぇ。心安らかに……十万億土を踏みやがれ」
 ヤツの顔が恐怖で歪む。
「ひ、ひぃぃぃぃ!? な、なんか意味はわかんねーけど超絶ヤバイのだけはわかる!! ああっ、俺のオコジョ生ももう終わりなのか!?」
「 死 ね 」
 俺の愛爪――獅子噛が振り上げられ――
『カモさん!?』
 チッ! こいつ、ニンゲンを呼びやがった!
「邪魔すんじゃねぇニンゲン! 邪魔さえしなけりゃ無事に帰してやる!!」
『せ、刹那の姉さん! 助けてくれ!! こ、殺されるぅぅぅぅ!!』
 な!? こいつニンゲンの言葉を喋るのか!?
 クソッタレがッ! こうなりゃ先に殺っちまえ!!
「死にさらせこの外道ォーーーーーー!!」

「……言いてぇ事ァ良くわかった」
「……へ、へへへ……わ、わかってくれやしたか?」
「弱った妹の為、その心意気は天晴れよ」
「そ、そうなんでさぁ……へへへ……」
「だがな……お嬢様はあの布が無くなって……泣いたんだ」
 あの笑顔が消えた瞬間の胸の痛みを思い出す――
「――やっぱり、手前ェは死ね!!」
「ひぎゃあああ!? あ、姐さーーーーん!!」
 ふと、俺の身体から重さが消える。
「くっ!? 畜生! 放しやがれニンゲン!」
129猫が如く(疾風怒濤の鳥と猫):2006/12/14(木) 01:15:46 ID:???
刹那「……仲直りは出来たんですか?」
カモ「え、いやー……結構気難しいヤツでして、ハイ」
クッキ「ファーーーーーーーーー!!」『放せ! 放さねェか!!」
刹那「……ごめんなさい。カモさんが迷惑をかけたようで」
クッキ「ファーー! ……ファ?」『ふざけ……え?』
刹那「……カモさんもちゃんとあやまってください」
カモ「……あ、ああ」『ホントすまねえ大将! もう二度と今回みたいな事はしねぇ!』
クッキ「……ぶなぁー。にゃー」『……チッ。とにかく、あの布を返せ』
カモ『へ、へへ、合点承知の助三郎でさぁ!』
 そういうと、アイツはどこかへとすっ飛んでいった。
 まぁ。いずれ帰ってくるだろう。
 そんなことより……このニンゲンはいつになったら俺を降ろしてくれるんだ?
刹那「……だれも、見てないな……?」
 ……無性に危険な香りだ。
刹那「……よ、よーしよしよしよし……」
クッキ「ぎにゃ!? むが、む、む、ムファ! ぶ、ブルスコファーーーーー!!」『ふお、や、やめ、やめれっ! ひ、ヒゲを引っ張るなーーーーーーー!!』
 ガブリ!
刹那「痛っ!」
クッキ「!? にゃ、ぶなぁ……な?」『しまった!? 俺としたことが……が?』
 ……こ、こいつぁ……
   ざりざり、ざりざり……
刹那「あ……あ、あはは……くすぐったいやん……」
クッキ「ざりざり、ざりざり、ざりざり……」(やべぇ、超美味ぇwwwwwwwww喩えるなら空を翔る、一筋のササミwwwwwwwwww)
カモ『大将! 持ってきやしたぜ!!』
クッキ「ざりざりざりざりざりざりざりざり」(舐めれば舐めるほどササミ味ktkrwwwwwwwwwwww)
刹那「……あ、ふ……そ、そんな……あかんてぇ……」
130猫が如く(疾風怒濤の鳥と猫):2006/12/14(木) 01:17:45 ID:???
クッキ「モファーーー」『お嬢様! 見事布を取り返してきやした!!』
桜子「……あーーーーーーー!? クッキ! クッキが私のぱんつ持ってったの!?」
クッキ「モ、モファッ!?」『な!?』
桜子「サイテー!! クッキのえっちっちキャット!」(ぱんつを奪う)
クッキ「なぁー、なぁー!」『ち、ちがいやす! 俺は取り返して』
桜子「あーん、カピカピになってるー……うぇーん! ミサー! くぎみーーん!!」
釘「くぎみんゆーな!!」


クッキ「……なぎさでェー、一人ィー……トノサマン音頭ォー……っとォ!!」
ビッケ「転化するくらい悔しいなら泣けばいいじゃない」
クッキ「……あのササミニンゲン舐めて憂さ晴らししてくる」
ビッケ「あ、アタシも行くわ」
131マロン名無しさん:2006/12/14(木) 01:22:15 ID:???
ささみ舐めちゃらめぇ
132マロン名無しさん:2006/12/14(木) 01:35:31 ID:???
ねこカッコ良すぎw空を翔るササミってどないやねんwwww
133マロン名無しさん:2006/12/14(木) 01:37:33 ID:???
空翔けるササミ吹いたwwwwwww
134マロン名無しさん:2006/12/14(木) 01:43:53 ID:???
>>130
喋れないってツライんだなw
135猫が如く:2006/12/14(木) 01:58:58 ID:???
>>90
書いてる時に不覚にも猫の侵入を許した。
思いっきり首筋噛まれて俺泣いたぜ?

>>91
欧米かッ!?

>>92
どやくざにも……意地があるのさ……

>>123
噛み千切るってやっぱアレですか?

>>131
……知ってるかい? ササミって胸肉なんだぜ? つまり(ry

>>132
そこはアレ。ルパン三世のテーマの「喩えるなら、空を翔る、一筋の流れ星」的に。ね?

>>134
ボディーランゲージもできないから意思疎通方法は気合か愛の片道通行でございます。

>>133
――考えようによってはせっちゃんは飛べるから空翔るササミでも……ちょ、鳩がいっぱざxwせdcrfvtgbyhぬjみk
136マロン名無しさん:2006/12/14(木) 02:04:05 ID:???
>>128
バティにブララグにささみかよwwwwwwwwwwwwww




桜子ぱんつTeraホシス
137マロン名無しさん:2006/12/14(木) 02:10:21 ID:???
ttp://blog.animate.tv/akaneken/
ttp://www.kenproduction.co.jp/list/omae_2.html
ttp://www.kenproduction.co.jp/photos01/omae.gif
ttp://kotenco.com/anime/images/affrecord_vol1_photo/img_ohmae.jpg

    _________
   |    桜子    |
   |    ▼▼    |
    \          /
      \       /
       ヽ___/

ここに桜子のパンツを置いておきますね
138マロン名無しさん:2006/12/14(木) 06:17:09 ID:???
ササミwwwwwwwww
139マロン名無しさん:2006/12/14(木) 06:34:59 ID:???
>>120-123
くぎみんは爆破には来てくれませんでした(むしろ千雨の方が爆破されそう)
140マロン名無しさん:2006/12/14(木) 08:48:35 ID:???
前スレのパル超に萌えたんだ……三分後に投下
141マロン名無しさん:2006/12/14(木) 08:51:11 ID:???
1/4

驕れる者は久しからズ……いい言葉ネ。ワタシこと超鈴音はこの言葉をたまに思い浮かべるヨ。
学園人気No1屋台「超包子」も油断してちゃいけないネ。今はウハウハでもいつかは落ち目になるかもしれナイ。
メニューの充実、サービスの向上。営業努力はいつもしてるヨ。でもネ、もう一つ手を打てみようと思うネ。
どんな手かというと……ナント、昨今ハヤリの キャラクタービジネス ヨ!
流行ってねーヨ、ってツッコミが入った気がするけど気にしないネ。
つまり「超包子」のイメージキャラクターを創てみようと思うわけヨ。
そして「超包子」を学園から日本中に拡げるネ!さらには世界中に肉まんを!最終目標はもちろん未来の火星ヨ!
……といってもワタシ、キャラクタービジネスは門外漢ヨ。だからこういうコトに詳しい人に相談してみるネ。
正直、少し緊張するヨ。あの人のお部屋に行く時はいつもこうネ。このワタシがドキドキするなんて困たものネ……

……というわけでやて来たヨ。お部屋に入らせてネ。
「いらっしゃい!ちゃ〜おりん♪」
「あ……超さんこんにちは〜」
あらかじめ伝えておいたおかげでハルナサンはいてくれたネ。お茶を用意しててくれたヨ。
のどかサンは机で何か本を読んでいるようネ。少し眠そう。
「ニーツァオ。ハルナサンすまないネ」
「いや〜ちゃおりんの役に立てるならなんでもしちゃうよ〜」
あながち冗談じゃないからありがたいヨ。お互いテーブルに向かい合って座って、まずはお茶を一服。
「ム……ハルナサン、もしかして仕事中だたカナ?」
ハルナサンから漂うインクのにおい。昔は苦手だたけど……
「あ、ああ〜、さっきまで描いてたけど、趣味のやつだから。って全部趣味で描いてるんだけどさ。だから気にしなくていいよ」
「うむ、すまない。お互い忙しい身ならば、さっさと始めようネ」
気を引き締めなければネ。でもハルナサンはにんまりと笑って、
「ん〜、ちゃおりんは早くここから出て行きたいのかな〜〜?」
なんてコトを言う。
「そ、そんなコトはないヨ!」
慌てて否定するワタシ……ってからかわれているだけネ。分かてるんだけど困るヨ。こういうのは。
「ははは、冗談だってさ」
ハルナサンはとてもイジワル。でも今日はちゃんと用事を済まさないとネ。
142マロン名無しさん:2006/12/14(木) 08:51:42 ID:???
2/4

「当たり前のコトだけど、理想的なのは全ての人に受け入れられるモノネ」
「でもさ、それってなかなか難しいよね」
「そう。ただの理想論。だから今回は的を絞って女性をメインターゲットに据えてみようと思てるヨ」
「女性?なんで……あ、そうか!」
茶々丸はもちろん、たまに手伝いに来てくれるハカセもコアな工学部男子に人気があるようネ。
古も武闘派男子にカルト的人気。そして何より五月に魅了されない男はいないヨ。
「「超包子」恐るべし!こんな萌えの宝庫を見逃していたなんて!うーん、今度同人描いてみよっかな。もちろん、健全なやつね」
「……信用できないネ」
この人、たまに(カナ?)暴走するから困るネ。
マンガ描きを手伝ったコトあるけど、かなり恥ずかしかたヨ。とゆーか、モザイク修正をこっちに回してくる神経どうにかしてほしいネ。
……でもそのコト言ったら、「恥ずかしがるちゃおりんかわいい〜」とか言われて抱きつかれたヨ。その後、締め切り前だというのに……
「お!閃いたよ!」
「う、うむ」いきなり叫ぶもんだからちょっと不意をつかれたヨ。「もう思いついたカ?すぐ描けるカナ?」
「おう!このパル様に任せなさいって!来れ!」
ヌ!アーティファクトを使うとは思わなかたヨ。ハルナサンのエプロン姿ステキネ。
神速のペンでさらっさらっと描いてくれたのは……

お団子頭におさげ、赤まるほっぺにチャイナ服……
「これワタシと違うカ??」
「あったり〜!」
テープルの上に二頭身の小さなワタシがちょこちょこ歩いてるヨ。刹那サンの式神みたい。おっ、カンフー始めたヨ。
「なんでワタシなのカナ?」
「ん〜だってさ〜」
ハルナサン、またいやな笑い方。
「ちゃおりんが一番かわいいからね」
「!!」
アイヤー……ホントに困るヨ、ハルナサン。なんでこう、どぎまぎさせるのカナ?
しかもハルナサン、隣にやって来てワタシのほっぺたをつまんでくるネ。これ、ちょっと弱い……
「ヤ、やめるネ、ハルナサン。のどかサンいるヨ!」
机に座っているのどかサンはこちらにほとんど気づいてないようネ。姿勢は変わってないけど、もう寝てるのかも?
143マロン名無しさん:2006/12/14(木) 08:52:14 ID:???
3/4

「ハルナサン、人がほっぺた弱いの知っててセめてくるネ。これ反則だと思うヨ。しかも体つけて……
 でもいいかおりするヨ。ああ、このままヤることヤっちゃおうカ?いやいやいやダメダメダメネ。
 今日は仕事の用事で来たヨ。のどかサンもいるしネ。それにこの間はそのせいで締め切り過ぎたヨ。
 あの時はハルナサン、修羅場のせいで妙にハイになてたナ。ヤメテと言うのにまるでケダモノ……」


一分以上固まてしまたヨ。全然動かなかたのどかサンが突然恐ろしいコトを語り始めたネ。
何かに憑かれたかのように淡々と、抑揚もなくのどかサンは全部言ってしまたヨ。コレは爆弾発言とかゆーレベルじゃナイ。
「あの〜、のどかさん?どうしちゃったのかな〜?」
ようやくハルナサンが聞くと、のどかサンはハッとしたようにこちらを振り向いたヨ。
「あれ〜パル、私寝てたのかな……」
ナント……この人、半分寝ながら本を読んでしまたのネ。つまりあの本は……
「う〜ん、寝オチしてたみたいんだよ。ちゃんと布団で寝たら?」
「うん……そうする〜 去れ」
のどかサンは本を消してからベッドに入ったヨ。ああ、やっぱりアーティファクトだったのネ。
ワタシたち黙てしまたヨ。なにを言ったらいいのやら。もう、顔が赤くなてるのが自分で分かてしまう。
「アレは危険過ぎるアーティファクトネ!封印した方がイイヨ!さあ、ハルナサン。仕事の話をしようカ!」
ここは仕切り直しを、と思たけど、見るとハルナサン、ワタシを見つめながら凄まじく危険な「気」を出してるヨ。こ、これはマズイ。
「ぬっふっふ、ちゃおり〜ん?……ヤることヤっちゃおうカ?」
何とか逃れなきゃ、とは思うが、この人の「気」に絡めとられそうネ。いや、これこそ「ラブ臭」というヤツでは!?
ハルナサンは止まてくれナイ。もうメガネ外して、ワタシを床に倒して、顔を近づけてきて。
「ア、アイヤ!待つヨロシ!のどかサンが寝てるヨ!」
最後の抵抗を試みるけど、ムダみたい。
「だから燃えるんじゃないの……」
終わりネ。耳元で囁かれてしまた。息が耳に撫でるようにかかって、体の力が抜けていくヨ。
ムリ……もう、どうにでもなってクレ……
「むふ〜ちゃり〜ん♪」
「アナタはやはりケダモ……ア……」
144マロン名無しさん:2006/12/14(木) 08:52:45 ID:???
4/4

やれやれ、エラいメにあったネ。のどかサンが最後まで起きなくてヨカタ。声を出さないようにするので必死だたヨ……

「超包子」イメージキャラクター計画、結局五月に怒られてお流れになってしまたヨ。「味で勝負しましょう」というコトネ。
それをハルナサンに伝えたら「じゃあね〜今度一番美味しいのを食べたいなぁ」って。

やれやれ……

終わり
145マロン名無しさん:2006/12/14(木) 08:57:58 ID:???
>>137
ブラクラ貼るな
146マロン名無しさん:2006/12/14(木) 09:12:17 ID:???
>>144
のどかGJすぎwwwwwww
いいなあ、デレデレなちゃおりんも!
147マロン名無しさん:2006/12/14(木) 12:12:32 ID:???
>>144
GJ!!

恥ずかしがるちゃおりんが、可愛い過ぎる…。
148マロン名無しさん:2006/12/14(木) 13:27:10 ID:???
これが噂のちゃおデレだと言うのか…何という破壊力
149マロン名無しさん:2006/12/14(木) 17:41:28 ID:???
3分後に投下です。
150リクカプ劇場:2006/12/14(木) 17:44:31 ID:???
リクカプ劇場
夏美×刹那編:それはきっと…恋


天気がよく、ぽかぽかとしているお昼休み。
村上夏美はベンチで一休みしていた。
冬なのにとてもやけに暖かく、このままベンチで落ちてしまいそうだった。
「村上さん、隣いいですか?」
「刹那さん、はい」
そっと隣に座ったのは刹那だった。

夏美は思う。
ここ最近、自分の恋愛に対する考え方が少し変わってきたかも…と
気さくに話をする刹那、初め会った時は取っ付きにくい印象だった。
仲がいいはずの木乃香ですら距離をとっていたのだから、でも最近は周りの人に打ち解けだしている。
それに対して自分は特に変わっている様子などない。
自分ももう少し積極的になれれば…

―そんな願望はなぜか違った形へと思い込み・・・そして。
ときどきなのだが、刹那さんのことが欲しいと思ってしまったりする。
もしも自分が木乃香の立場だったらと、宝くじで1等を当てたらどう使おうかとかみたいにありもしないことを考えてみたり。
せめて形だけでもと、居眠りをするフリをして刹那さんに寄り添ってみたり。
「村上さん、どうしました?」
「ううん、なんでもないよ」
自分は普通の子。刹那さんたちみたいにいろんなことに首を突っ込んでいる、きっと別次元の世界なのだ。
私は何もしなくていい普通を装えばいいのだ。
刹那さんが好きだなんてきっと嘘。気のせいなのだ。刹那さんには木乃香がいる。
自分の出る幕ではない。
151リクカプ劇場:2006/12/14(木) 17:45:05 ID:???
「そろそろ帰らないと授業におくれますよ」
「あ、そうだね」
そう、この人とはクラスメイト。
木乃香を第一に考えてとても強いクラスメイト…
「結構楽しかったですよ。またお話しましょう」
そんな刹那さんの笑顔をまじまじと見てしまう。
きっと…そこら辺の知らない人よりは刹那さんのことを好きかもしれない。

こういうのを、きっと恋というのだろうか…


152マロン名無しさん:2006/12/14(木) 18:19:42 ID:???
悩める夏美が愛しくなってきた…これが恋というものか…?
153マロン名無しさん:2006/12/14(木) 20:01:09 ID:???
今回の人気投票…波乱を呼びそうだ
154マロン名無しさん:2006/12/14(木) 20:03:06 ID:???
そしてこの後>>153は悲しい現実を知る事となったのだった…………。
155猫が如く(愛、覚えていますか):2006/12/14(木) 21:32:56 ID:???
ビッケ「ねえアンタ。もう無茶呑みするのはお止めよ。身体に悪いよ? ざりざり」
クッキ「ィやかましィ。雌なんぞに俺の気持ちがわかって、あ・たまァーるかよォ……っとォ!」
カモ「た、大将。そろそろ止めといたほうがいーんじゃねーですかい?」
クッキ「五月蝿ェカモ!! 手前ェの尻尾で爪とぐぞ!!」
カモ「ひ、ヒィ!? サ、サーセン!!」
 俺はささみの御代わりに舌を伸ばす。
 ざりざり……ここらへんは味がなくなってきたな。ざりざり……
ササミ『ひゃ、あ、あっあ……あ、あかん……ぬこ、そこはアカン……!』
カモ「た、大将そんなトコまでハァハァ」
クッキ「ンだコラ!?」
 カプ!
ササミ『あふん!?』
クッキ「皆して俺の事嘗めやがって……尻尾で爪とぎつつこのササミニンゲンみてェに噛むぞ!?」
カモ「くっ……なんて極道キャットぶりなんだ……!」
ビッケ「……アホなだけじゃないさ」
クッキ「アホ言うな!! ちくしょー! お嬢様大好きだーーーーーーー!!」
カモ「き、嫌いじゃねーんですかい!?」
クッキ「うるせー!!」
 バリッ!!
カモ「ぎゃあああああああああああ!! DENCHUでござる! DENCHUでござるぅぅぅぅぅぅ!!」
クッキ「DNAの名にかけてぇぇぇぇぇぇ!! 超!(チャオ) 死なす!!」

ビッケ「……で? 気は済んだの? ざりざり」
クッキ「ふーーっ、ふーー……あ、ああ。ようやく、な。さて、ササミでも……ナ、ナニィ!?」
ビッケ「もう舐めつくしたわ。性的な意味でも」
クッキ「……お、俺のササミニンゲンが……」
ビッケ「……はぁ。アンタ、本当にガキよね」
クッキ「な、なんだtt」
ビッケ「……ほら。あそこ」
クッキ「……? あ、あれは……お嬢様!?」
ビッケ「猫缶持ってるのは……アンタを探してるからだよ。早く行ってあげな」
クッキ「……すまねぇ! 恩にきる!」
156マロン名無しさん:2006/12/14(木) 21:38:42 ID:???
猫相手でも総受け
流石元祖総受けささみだぜ!
157マロン名無しさん:2006/12/14(木) 22:04:38 ID:???
名前がささみになってもせっちゃんは萌えるwwww
158マロン名無しさん:2006/12/14(木) 22:52:22 ID:???
だれがササミやねん!(某ササミ)
159マロン名無しさん:2006/12/14(木) 23:01:28 ID:???
このテンションの高さに脱帽。そしてササミwww
160マロン名無しさん:2006/12/14(木) 23:35:57 ID:???
クッキさん!俺にもササミを舐めさせて下さい!!
161マロン名無しさん:2006/12/15(金) 00:08:23 ID:???
ttp://arakawa.tn.st/uploaders/zazie_chiu/src/up0091.jpg
ビブリオルーランルージュ

ピン数も色数も足りなくてかなり難航したけど
なんとかなりました

そろそろオリジナルにも挑戦してみたいお年頃
その前にクリスマスと正月ネタ作んなきゃな・・・
162マロン名無しさん:2006/12/15(金) 00:09:24 ID:???
>>161
すげええええええええええええええええええ
ちう可愛いいいいいいいいいい
流石俺の嫁えええええええええええええ
163マロン名無しさん:2006/12/15(金) 00:09:49 ID:???
>>161
Sugeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeee!!!!!!
164マロン名無しさん:2006/12/15(金) 00:24:16 ID:???
>>161
何だ!?このクォリティの高さは(゚д゚)
で、できればネコゆーなも(ry
165猫が如く(愛、覚えていますか):2006/12/15(金) 00:27:51 ID:???
桜子「……クッキー? クッキー。ごめんねー……ほら、クッキの大好きな猫缶だよぉー?」
クッキ「……ぶなぁぉー」『……お嬢様』
桜子「……あっ!? クッキ! よかった〜……ごめんね。さっきは酷い事言っちゃって」
クッキ「なうー。みぁぅー」『いいんです。誤解が解ければ』
桜子「……ッ!? ……ビッケ、帰ろ」
クッキ「……にゃ?」『へ?』
ビッケ「にゃーーん」『わかったわ』
桜子「……クッキの……スケベにゃんこ」

 ぽつん、と俺は一人。
 ふと、お嬢様の見ていたほうへと目をやった。
 そこには恍惚とした表情でグッタリしてるササミニンゲンの姿。
 ……ああ。間違いない。コレを見てお嬢様はお怒りになったんだ。
 ……ざりざり……
「あ、ひ……」
 ……これさえ、無ければ……
「……渚でェー、ひとォりィー……トノサマンー音頭ォー……っとォ……」
 畜生。今日のササミはやけにしょっぺぇ……ぜ……
「……大将……!」


「はぁ……ほんと。雄って馬鹿ばっか……」


規制に巻き込まれたorz
166マロン名無しさん:2006/12/15(金) 00:28:52 ID:???
>>154
どういうことだ…
167猫が如く(愛、覚えていますか):2006/12/15(金) 00:40:15 ID:???
>>156
当然総受けささみはもう――ざりざり

>>157
それがせっちゃんクオリティなのか!?

>>158
クッキ「なぁー」『あんただ』

>>159
なんかテンション高いヨー!!

>>160
クッキ「にゃー、な、にゃー」『右前足と脇の間ぐらいが美味し』

>>161
SUGEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEE!!
168マロン名無しさん:2006/12/15(金) 00:50:23 ID:???
ササミニンゲンは感じすぎだなw
169マロン名無しさん:2006/12/15(金) 01:17:56 ID:???
【レス抽出】
対象スレ: 【ネギま!】ちうとザジに萌えればいいんじゃね?21
キーワード: たゆん

抽出レス数:1


亜子は最近どうしちゃったんだ?!
170マロン名無しさん:2006/12/15(金) 01:29:57 ID:???
>>169
まだ始まったばかりじゃないかw
171五月 くいもん屋:2006/12/15(金) 03:53:46 ID:???
五月 くいもん屋


疲れたとき、癒しを求めるのは当然のこと
私は、そんな人たちを癒してあげたくてここに立ちます
私は五月、人を癒す、くいもん屋のおかみさん

?? 「くぅ〜ん・・・」
それは夜も更けて、もう屋台を終おうかと思っていたときのことでした
唐突に屋台のすぐ外から甘えるような・・・それでいて少し悲しげな鳴き声が聞こえてきたのです
五月 何かいるのかな?
そっと暖簾をずらすと、そこには道ばたに座り込んでこちらを見ている一人の少女がいたのです
古 「くぅ〜ん・・・」

それはくーふぇさんでした
五月 ど、どうしたんですか?どうしてこんなところで座り込んでるんですか?
私がそう問いかけると、くーふぇさんは悲しそうにこう話し始めたのです
古 「修行に夢中になってたら夜中になってたアル。お腹が空いたから食べ物やさん探してたんだけど・・・どこもやってなかったアル」
五月 あはは・・・もうこんな時間ですならね
古 「ふらふら歩いてたらいい匂いがして・・・明かりが見えたと思たらサツキのお店だたアル。でもお金が無くて・・・」
五月 それで屋台のそばで捨て犬みたいに座ってたんですね
古 「サツキ〜。おなか空いたアル。私、超包子のときみたいに働くから何か食べさせて欲しいアル!!」

ぐぅ〜きゅるる・・・
くーふぇさんのお腹が鳴っています。もう限界のようですね
五月 いいですよ。余り物のおでんしかありませんけど・・・一緒に食べましょうか
古 「感謝アル!!!ワタシ、サツキの下僕になるアル!!メイドさんアルヨ!!」
五月 うふふ。お皿洗いくらいはしてくださいね。じゃあ、食べましょうか

くーふぇさんは、夜空にあがるおでんの湯気まで食べてくれました。その姿を見ると作った甲斐があるというものです

172マロン名無しさん:2006/12/15(金) 05:54:49 ID:???
>>169
それを言ったら激闘カップリングレース
>>82-84 でランク外でとうとう名前すら挙がらなかった
このせつや朝さよとかはもっと大ピンチだよ
173マロン名無しさん:2006/12/15(金) 11:07:52 ID:???
シャクみそとゆえのども絶滅寸前だしな
174マロン名無しさん:2006/12/15(金) 11:42:20 ID:???
中途半端な同情は逆効果

桜子「ふぅ、重たいね」
円「そうだね、この教材。箱入りでいくつもあって重いよね」
桜子「でもありがと、手伝ってくれて、最近体調不良気味なのに」
円「え、大丈夫よ。これくらい」
桜子「本当にありがとう円。円と友達でよかった」
円「…桜子」

千雨「おぉーい。お前ら何してんだ?」
桜子「あっ、千雨ちゃーん」
円「…行こう桜子」
桜子「え、でも…」
千雨「おーい釘宮。どこ行くんだ?」
円「桜子と一緒に教材を教室まで運ぶの!」
千雨「手伝ってやろうか?」
円「いい!あんた私たちより力ないでしょ!」
千雨「ふーん」

ごろごろごろごろごろ
桜子「千雨ちゃんありがと。手伝ってくれて」
円「ちょっと!台車持ってるなんて反則だって!!」
千雨「知るか。手伝いなんていらんのだろ」
円「ちょ、ちょっと待って!そんなの…(キリキリ)…あっ、こんな時に胃が…あぁーーーーー」

ドーーーーーーーン
美砂「円、大丈夫?階段から転げ落ちちゃって…」
円「…ぐすっ」



175マロン名無しさん:2006/12/15(金) 11:47:21 ID:???
いつの間にかちうVS円という構図が出来上がってるな
176マロン名無しさん:2006/12/15(金) 15:47:31 ID:???
しかも千雨はただの嫌なやつになってるし
177マロン名無しさん:2006/12/15(金) 17:19:12 ID:???
いつかきっと 円は幸せになれる そう信じてる
178マロン名無しさん:2006/12/15(金) 18:59:53 ID:???
5/

「どうしたの?たつみー」
「いや、今そこにハエがいたような気がしてな」
ハエですか。
とりあえず全力で離脱します。怖いですよ、スネーク。
キーワードその2、懐かしい。こっちも命がけです。

どうやら風香さんには目的の場所あったようです。
やって来たのは寮から離れた所に建つログハウス。そう、エヴァンジェリンさんのお宅です。
エヴァンジェリンさんは隠居中の吸血鬼。この人も私のことが見える人ですね。
「こんにちはー!」
玄関で尋ねる風香さん。扉が開いて、エプロン姿の茶々丸さんが出てきました。
「誰ですか……あ、風香さん。いらっしゃいませ。マスターにご用ですか?」
「ううん、違うよ茶々丸さんに聞きたいことがあるんだ!」
なるほど。茶々丸さんは物知りです。なにせロボだから忘れないんですもの。私とは全然違いますね。
それに優しい人(ロボ)ですから知っていたら教えてくれそうです。
「茶々丸さん
179マロン名無しさん:2006/12/15(金) 19:01:02 ID:???
ごめん、すごい誤爆……orz スレ汚し本当にごめんなさい。
180マロン名無しさん:2006/12/15(金) 20:17:46 ID:???
意味不明でちょっと笑った
ドンマイ
181マロン名無しさん:2006/12/15(金) 20:21:51 ID:???
茶々丸なんて言ったんだよw
182マロン名無しさん:2006/12/15(金) 20:48:33 ID:???
かゆ うま じゃね?ww
183マロン名無しさん:2006/12/15(金) 22:24:30 ID:???
気になる
You全文張っちゃいなYO
184179:2006/12/15(金) 22:34:43 ID:???
ああ顔から火が出る思いだ。書きかけのものを晒してしまうなんて……
いつかちゃんと書き上げる。その時こそもう一度晒すチャンスを下さいorz
185マロン名無しさん:2006/12/15(金) 23:04:18 ID:Bo7sC8XM
>>184
ガンガレ。投下待ってる
186教会 ある少女の告白:2006/12/15(金) 23:16:29 ID:Bo7sC8XM
教会 ある少女の告白


偽神父 「あーもー、この寒いのに懺悔室にいなきゃいけないなんて辛いっすねー」
ココネ 「掃除サボったバツ。私まで道連れ・・・」
偽神父 「そりゃ済まなかったっすけどね〜、ん?誰か来たみたいっすね」
教会の扉を開く音が教会内に響いた。そして誰かが懺悔室のほうに歩いてくる靴音が聞こえてくる

?? 「だ、誰かいますか〜?懺悔したいんです〜・・・」
偽神父 「迷える子羊よ、正直に罪を告白するっす」
?? 「??あ、あのー、私は宮崎のどかっていいます。実は私・・・お友達のお手伝いをしたんです」
偽神父 「それはよいことで懺悔するようなことでは無いっすよ?」
のどか 「えーと、実は・・・そのお手伝いは漫画を描くことを手伝うことなんですけど・・」
偽神父 「何か問題でもあったっすか?」
のどか 「その描いた原稿、風に飛ばされてほとんど無くしちゃったんです」
偽神父 「あちゃー」
のどか 「私、どうしたらいいんでしょうか?あんなに苦労して描いたものだから、ハルナに申し訳なくて・・・」
偽神父 「ん〜じゃあ、私が描いてあげるっす」
のどか 「ほ、本当ですか!?でも、結構難しいんですよ?漫画を描くのって」
偽神父 「安心するっす。実は私、絵を描くのは得意でプロ並みっすよ!!」
のどか 「ほ、本当ですか〜!あ、あの、これ実は無くした20Pの内の12ページ分です。これを元にして後8ページお願いできますか」
偽神父 「ぬふふ、任せるっすよ。明日届けるっすよ」
のどか 「あ、ありがとうございます〜。ありがとうございます〜」

ココネ 「いいの?あんな約束して?」
偽神父 「私絵はうまいんだ。ココネも知ってるでしょ?」
ココネ 「・・・」

翌日、のどかに届けられた原稿にはクレヨン描きの”何か石饅頭のようなものの漫画”が描かれていただけだという
のどか 「は、はうう〜。神父さんの嘘つき〜」

187マロン名無しさん:2006/12/16(土) 00:15:55 ID:???
本屋、気付けww
188186:2006/12/16(土) 01:29:25 ID:???
>>187
気が付かない、それが本屋w
189マロン名無しさん:2006/12/16(土) 01:32:06 ID:???
気づかれない、それが  w
190マロン名無しさん:2006/12/16(土) 04:01:30 ID:???
マナココネが最近熱い!
191マロン名無しさん:2006/12/16(土) 12:12:23 ID:???
http://ex17.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1166182387/165
信じる信じないは自己責任です。
ただ、ファンがいるなら、彼の作品を愛してくれる人がいるなら知ってほしかっただけです。
192マロン名無しさん:2006/12/16(土) 16:54:19 ID:???
うん、マルチウザイね
193マロン名無しさん:2006/12/16(土) 21:58:50 ID:???
……少し昔の話をするとしようか
あの日私は神社で庭を掃除していたんだ。



まったくこの落ち葉というやつは厄介である。
ゆっくり掃くと掃除が進まないが、やけになって掃くと落ち葉が散らばってしまう。
仕方が無いからゆっくり掃くしかないのだ。

体のほうは平気だがこの地味な作業に精神的に疲れてきた私は顔を上げて少し休憩する。
最近は腰が痛くなってくることが多い。
多少痛む腰をさすりながら顔を上げる。
すると前方からクラスメートとおぼしき人影がやってきた。
194マロン名無しさん:2006/12/16(土) 21:59:20 ID:???
「あれっ?龍宮さん?」

「大河内か……」

「なにやってるの?巫女のかっこうしてこんなところで」

「見てわからないのか、掃除だよ」
こいつ、あの4人の中ではしっかりしていると思ったが意外に抜けているのか?

「へ〜、大変そうだね」

「まったく落ち葉が多くてたまらないよ」
心の中にたまっていた愚痴を言いまくる。
大河内もあいずちを打ちながら話を聞いている。

「大変だね……ん?」

「どうした?」
突然私の体から大河内が視線を離さなくなった。
いったいどうしたんだ?なにか私の体についているのか?
195マロン名無しさん:2006/12/16(土) 22:00:04 ID:???
「やっぱり龍宮さんって胸大きいね」

「!?」



な、な、何を言い出すんだこいつは!?
それは自分でも大きいことはわかってるつもりだが……じゃなくて!
いきなり人の胸を話題に出すとはなんて…ひゃ!?



「う〜ん、やっぱ私より大きいかな?」

「な、なにいきなり人の胸を触っている!?」

「いや〜おっきいなと思って」

「そういう問題じゃないだろう!ひっ!?」

「うんうん、結構感度もいいんだね」

もみもみもみもみ……たゆたゆたゆたゆ……もみもみもみもみ……たゆたゆたゆたゆ…… 

「や、もうやめて…そんな、あぁんっ! は…激し過ぎ……、あっあっ、はああああっっ!!」

「あれ?もういっちゃったの?結構龍宮さんって感じやすいんだね〜」

最後に私が見たのは大河内のいやらしい笑いだった……
196マロン名無しさん:2006/12/16(土) 22:00:58 ID:???














「真名ちゃ〜ん、もうあがっていいよ〜」

「分かった。じゃあこの続きはまた明日書きに来るよ
じゃあな早乙女」

「真名ちゃん結構評判良いんだからこれからもいいの書いてね!」

「分かった分かった。じゃあな」


なかなか創作活動というものもいいな。
先日は私の本の売れ行きがよかったらしく早乙女にまた書いてくれと頼まれてしまった。
まあこの小遣いでアキラをもっと……おっともう部屋か

「お帰り、真名。
今日新しい包丁買ったんだけど試していい?真名で」

ホワイ?まさかばれた!?やめて、アキラ!アッ―――!
197新婚さん〜マイホームのすすめ〜:2006/12/16(土) 22:13:15 ID:???
新婚さん〜マイホームのすすめ〜

わたくしいいんちょこと雪広あやかは来年春に結婚いたしますわ。
結婚式はカリブ海のプライベートアイランドで大々的に行い、新婚旅行は世界一周。
結婚指輪は当然大きなダイアモンドですわ。
いいんちょ「あとは新居だけですわね、どこがいいです?ヨーロッパの城でも買います?」
明日菜「えと…」
わたくしの嫁のアスナさんですわ。普段は気が強い乱暴者も途端に大人しくなりまして、かわいらしいですわ。
毎日バイトの毎日も、わたくしの資金援助でもう苦労はいたしませんわ。
一部の人間は金目当ての玉の輿だと言ってますが、それはヤッカミにしか聞こえませんわ、すべては愛なのですから。
明日菜「これ」

アスナさんがよこしたパンフレットには格安アパートのことが書いてありました。
まさか…
いいんちょ「ひょっとして…」
明日菜「…そこがいい」
わたくし達の新居は……麻帆良の近くにある2LDKの家賃55000円の格安アパートになりました。
せめて風呂を大理石にしたかったのですが、改装は駄目らしいです。

明日菜「あ…ふぅん…」
いいんちょ「いいですわよアスナさん」
入居初夜にもうヤることは済ませてしまいますわよ。
明日菜「いいんちょ…電気消さないの…?」
いいんちょ「わたくしはアスナさんの綺麗な所を隅々まで見たいのですわ」
明日菜「いいんちょ…」
やはりこういうのは刺激的にいきませんと…ふふふ。
198マロン名無しさん:2006/12/16(土) 22:17:46 ID:???
うおおおおおおお!!
アキ真名もちょアスも萌え死んだ
テラGJ
199刹那 夢と希望:2006/12/16(土) 23:09:34 ID:???
刹那 夢と希望


毎年この時期になると憂鬱だ。いや、憂鬱と言うほどではない
困るというかなんというか・・・龍宮の意外な一面を見せられるからだ

真名 「おお刹那、見てくれ。今年は赤色を用意したんだ。それにこんなに大きいんだ」
いつもとは違う龍宮。純粋な光が瞳に煌き、私に笑顔を見せる龍宮
その姿はまるで少女のようだ。まあ、年齢的にはまだ少女かもしれないが・・・
真名 「それと、もうひとつ。お前のは白を用意してやったぞ。私と同じ大きさでおそろいだ」
刹那 「あ、あのな龍宮。実はだな・・・」

真名 「ん?」
そういって龍宮は私のほうを向いた。それはもう嬉しそうに
笑顔、まさに笑顔だ。まるで長ネギを手にしたときのような那波さんの笑顔ようだ
真名 「あ、ああ。赤がよかったのか?お前がそういうなら私は白にしてもいいぞ?」

だめだ。この笑顔を見ると毎年のことだが本当のことを告げることはできない
もし本当の事を知ったら・・・あの龍宮が泣き崩れるかもしれない
あるいは銃を突きつけて”刹那、お前の心が清くないからだ。私が清めてやろう”などと言いかねない
やっぱり今年も・・・私が用意するしかないようだな
去年はこのせいで2万の出費になってしまった
いくら私が中学生にしては割のいい仕事をしているからとはいえ、この出費は痛い

真名 「じゃあ、まだ少し早いがベッドの柱に付けておくぞ。よく見える位置にな」
龍宮、サンタさんはいないんだ。その靴下にプレゼントを入れているのは私なんだ
龍宮、クリスマスイブにわくわくしながら9時に寝るなんて・・・双子でもそんなに早くは寝ないぞ
龍宮、自分でプレゼントを買って自分のベッドにかかっている靴下に入れるのは結構寂しいんだぞ

龍宮、いつか真実を知るときは・・・泣かないでくれ

200マロン名無しさん:2006/12/16(土) 23:20:01 ID:???
一筋の涙がこぼれそうになりました。
201マロン名無しさん:2006/12/16(土) 23:36:37 ID:???
龍宮「靴下用意して「サンタさん」とはしゃぐと欲しい物を刹那が買ってくれるんだよ。みんなもやってみるといい」
202マロン名無しさん:2006/12/16(土) 23:41:27 ID:???
俺達にも、そんな純粋な心を持っていた時期がありました






(:ω;)ブワッ
203マロン名無しさん:2006/12/16(土) 23:41:36 ID:???
ノリがジャガーWWW
204199:2006/12/17(日) 00:02:05 ID:???
>>200
感動してくれてありがd
>>201
そんな君には新田サンタが来てくれるさ
>>202
もう戻れないあの頃
(:ω;)ブワッ
205マロン名無しさん:2006/12/17(日) 00:18:34 ID:???
ちょっと前からまたウザレス返しが増えてきたな
206猫が如く(浮気は一時気の迷い):2006/12/17(日) 00:29:42 ID:???
 渚でェー、ひとォりー……トノサマンー音頭ォーっとォ!
 簡潔に言うと。
 俺は今最高に荒れている。いうなれば津軽海峡冬景色。
 もう、物凄い勢いで爪を研いでいる。ジンジャとかいう家の紅い柱は俺の爪でもはやざりざりだ。こんな柱おがくずにしてやる。
 ばりばり、ばりばり……
 ついでだ。俺様がホッカホカな贈り物もしてやる!
 ……む、むむ……むむむ……
 と、突然俺は降りかかってくる妙な視線を感じた。
「――くそ、じゃない! 曲者!?」
 と、そこには……黒いニンゲンがいた。あ、いや。顔が黒くて白い毛皮と肉の色の毛皮のニンゲンがそこにいた。
 くっ……ホッカホカな贈り物の最中に来るとは……ふてぇ野郎だ。
「オラオラ! 見世物じゃねぇゾコラァ!!」
『……ちっちっちっちっち……』
 ……くっ!? いつだったかもこんな事があった気がする!
 ――はっ!? しまった! ヤツに気を取られてホッカホカな贈り物が止まっちまった!?
『……ふむ。それなら……』
 クロニンゲンがゴムマリみたいなのの間に手をつっこんで、そこから――ねこじゃらしを取り出した。
『ちっちっちっちっち……』
 ふ、ふ、ふざけやがってぇぇぇぇぇぇ!! クソニンゲンめ! 思い知らせてやる!!
 研ぎたての俺の爪は――バッサリ行くぞ!?
 俺は瞳に狂気を宿し、クロニンゲンへと飛び掛った。

??「ふふ。ほーら、こっちだぞ」
クッキ「にゃぁーん、ぶなぁーーーーん♪」『ウフフフ。まてまてーーー♪』
 ひょい、ひょい
??「ほらほら。ほしいのか? ほしいのか?」
クッキ「にゃうーん! にゃうーん!」『ほしいにょぉぉ! しょれほしいにょぉぉ!!』
??「ふふっ、可愛いやつだな……アキラもたまにはコレくらい素直に」
アキラ「真名……素直に、何?」
真名「ぶっ!? あ、アキ、アキラ!? 何故ここに!?」
クッキ「にゃーー?」『お前はテカテカニンゲンだな?』
アキラ「こんばんわにゃんこ」(ナデナデ)
207猫が如く(浮気は一時気の迷い):2006/12/17(日) 00:30:13 ID:???
クッキ「……ファ、にゃー……」『……しまった、罠か……』
アキラ「……眠くなってきちゃったのかな?」
真名「ア、アアアアアキラ……怒ってる?」
アキラ「……お部屋行こ。暖かいから寝やすいよ」
クッキ「……ぷすー……ぷすー」
アキラ「……ふふ。じゃあ、今日は一緒に寝ようね」
真名 OTL

 ――しまった。あのテカテカニンゲンの眠くなる罠に引っかかっちまった……急いでお嬢様の元にもどらね……ば?
アキラ「……すぅ……すぅ……」
 …………
 ………
 ……
 あなかなし 露と消えにし わが貞操

 お嬢様。すいません。

 ――俺、帰れなくなったかもしれない……
208携帯電話:2006/12/17(日) 00:39:15 ID:???
携帯電話

のどか「夕映、ハルナ電話に出る?」
夕映「部屋に帰ってから全然出ないです、もう一度やってみるです」

ぷるるるるるる ガチャ
?「もしもし?」
夕映「あ、ハルナ。私です」
チャオ「私ハルナサンじゃないヨ。悪のラスボスちゃおりんネ」
夕映「え!?ハルナは一体どこです」
チャオ「ハルナサンは今シャワー浴びてるネ。伝言伝えようカ?」
夕映「え、えと、明日の部活のことで話があるから後で電話をするように頼むです…」
チャオ「分かった、伝えとくネ」ガチャ
夕映「…」
のどか「どうしたのゆえゆえ?」
夕映「…お楽しみ…後?」

チャオ「それにしてもハルナサンは携帯の履歴が多いヨ、一体誰が……こっそり見るネ」

あ行
・赤松健
・あだち充
・岩本佳浩
・うすた京介
・えぬえけい
・岡本倫

ハルナ「あー!ちゃおりん何勝手に見てるの!」
チャオ「ハルナサン、違う意味で尊敬するネ」
ハルナ「!?」
チャオの中でハルナの株が少し上昇した。
209マロン名無しさん:2006/12/17(日) 02:20:33 ID:???
>>205
別にレス返しは禁止じゃなかったろ、最初から。職人さん同士で会話したり過度の自己アピは色々言われてたが。例の議論の時にもレス返し嬉しいって人もいたし、一々噛みつくの良くない。
嫌ならスルー、これ原則。わがままで職人さんを縛るなよう。

まだなんかあるなら議論スレへ。
210マロン名無しさん:2006/12/17(日) 02:57:26 ID:???
十分に「過度の自己アピ」に相当するレスがあるのも確かだけどねぇ
211マロン名無しさん:2006/12/17(日) 03:05:52 ID:???
そういうのはスルーしとけ
212マロン名無しさん:2006/12/17(日) 09:32:19 ID:???
つーか一々文句言ってスレを引っかき回す>>205とか>>210がウザい。
全く気にならずに楽しく読んでんのに横から茶々入れる奴は>>1を百回読んでから死ねばいいと思うよ。





以下何事も無かったかのように進行。
213マロン名無しさん:2006/12/17(日) 10:50:03 ID:???
   /´ ヽ._/ ヽo
  O^ゝ/`⌒^ヽ
    l' ,ィ|l」l」l」ヽノ
     ゝ(||キ _テ||   <荒らしちゃダメ
     (IIエWWつ
     ノリj∨jハ
      し'ノ   

ちう「誰に向って言ってんだ?」
ザジ「…な、い、しょ★」
ちう「ズキューン」
214マロン名無しさん:2006/12/17(日) 11:51:12 ID:???
えーせーへいーーーーーっ!!
215マロン名無しさん:2006/12/17(日) 11:56:12 ID:???
あまーいスレに衛生兵が!!

    ⌒●__●⌒
      ヽ|・∀・|ノ  クーフェイマン!
      |__|
       | |
216マロン名無しさん:2006/12/17(日) 13:35:22 ID:???
くーぎーみんーーーーーっ!!
217マロン名無しさん:2006/12/17(日) 14:17:18 ID:???
砲兵隊向けの標的があるー!
218マロン名無しさん:2006/12/17(日) 14:35:17 ID:???
   _
  '´  ヽ
 ノ ||l」l」l」)ゝ ゲフー
ゝ(||キ _テ|| ∩)) ポンッ
 /   ⌒ヽ
(人___つ_つ  ⌒● ....●⌒
219マロン名無しさん:2006/12/17(日) 14:56:15 ID:???
食っとるーーー!?
220マロン名無しさん:2006/12/17(日) 15:33:36 ID:???
食っ…えぇぇええ!!?
221マロン名無しさん:2006/12/17(日) 15:50:07 ID:???
             ,,       .............,,,_
            '!',     _|  /!!!!!!|
            '!',    ',!!!|/!!!!!!!!!!!!l
::.               '!',    |!!!|!!!!!!!!!!!!!!!!l                 .       ..::::::...
:::::..          ,;'!!!!``ヽ、|!!!|!!!!!!!!!!!!!!!!|           .      .:::.     ...:::::::::::::
::::::::::...        i!!;;;;_;;::'r :i:r‐i!!!!!!;-- 、!!!!l.........._       .::.    .:::::::..   ...::::::::::::::::::::
:::::::::::::::....         |!( )!!!!!`´∧ ヽ〈´<"">ヽ'-----`'―ヽ、....::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::iiill|!!!''゛^~´!!!!l、 :|ヽ `~´ |,,;:''''゛ ノ!!>、!!! ̄ヽ、::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
            ` ̄`i!!!!//!!!',_|!|'"_,;:l |!' i  | ̄ r‐'゛;;;;;;`> \
!!i             |!!/゛``i!!|;;;;;| /=-':|/-|,、-!、,_/!!/´  ,,、ヽ ヽ
!!!i             !l'゛  |!!!`'‐'|  ;::|>=--‐‐-;`''7-''"::::::|i!\i!     il       i!!!
!!!!!i、               l!!!!!!!r'|  ;::|'゛     `| |、,,、-‐'゛!!ヽ ``',   ノ!!i,     ノ!!!!!
!!!!!!ヽ ,,,;;;;iii;;;、iヽ _     l!!!!!!!;' |  ;::|,,、--―''"ii~~゛´ヾ!!!!!!!!!!!!/!| ', i゛!!!!!ゝ    i!!!!!!!!!
!!!!!!!!ヾ_",,,,,, ヾ;;;|i `;ヽ   ii、|!!!!!l |,,,  ;:|:::::::::::::;;;;!!!!i:::::::::::::/!|i::::::::/!!!ヽ、='!!!!!!!!!ヽ  /!!!!!!!!!!
!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!ヽ,;!!!!!ヽ!-!!!!iッ|::::::,,;;;;|!!!!!!i;i;i_,,,;;'!!!!!!!!!|i,,,,__/!!!!!|_/!!!!!!!!!!゛!!!!!!!!!!ゝ_,,;;!!!!!!!!!!!!
!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
222マロン名無しさん:2006/12/17(日) 15:54:00 ID:???
韮を・・・食ってる・・・!
223マロン名無しさん:2006/12/17(日) 16:46:42 ID:???
>>213-222の流れにワラタ
224マロン名無しさん:2006/12/17(日) 17:38:09 ID:???
これだからこのスレは辞められないwwwwwwwwwwwwww
225マロン名無しさん:2006/12/17(日) 19:41:38 ID:???
その悪魔のウイルスは、真帆良を標的にした。
学会でしか知られていないウイルス
「他作品登場伽羅化症候群」
このウイルスが標的にしたのは
ハルナとのどかだった
「か・・・髪が!?」
「か・・・身体が!」
今世紀最大の悪夢が今、始・・・ったらいいなぁ。
226マロン名無しさん:2006/12/17(日) 19:44:03 ID:???
それはタブー
つ美(ry
これで我慢してなさい
227マロン名無しさん:2006/12/17(日) 20:28:51 ID:???
社員教育が行きとどかず マニュアル通りじゃない対応をする
アルバイト学生に戦いを挑み続けた 熱い女の 最 後 の 物語である

ハンバーガーショップ 〜ファイナル〜
「クギミーの逆襲編」

円「らっさい」
千雨「ちゃんと対応しろ。客だぞ」
円「注文は」イライラ
千雨「チーズバーガー」
円「ここで食べるの?持って帰るの?」イライラ
千雨「どっちもイ・ヤ・だよ〜ん」プゲラw
円 ブチッ!

円「いらっしゃいませ。ご注文をどうぞ」
美砂「せっちゃん特製チキンバーガーセットね。」
円「少々お待ちください」
美砂「…ねー。さっきから気になってるんだけど、あれはなに」
ウイーン ガッ! ウイーン ガッ!
千雨 …
ウイーン ガッ!
円「店内も持ち帰りもヤダっていうからあいだをとって体半分は外、もう半分は店内で
  食べさせてんの」
千雨(ぬるぽしてガッ!されるのってこんな感じかな)

クギミーWin

ハンバーガーショップ 完
228マロン名無しさん:2006/12/17(日) 20:40:38 ID:???
店長を呼べぃ。
229マロン名無しさん:2006/12/17(日) 20:53:25 ID:???
せっちゃん特製チキンバーガーと申したか
230マロン名無しさん:2006/12/17(日) 21:06:23 ID:???
クッキとビッケまっしぐら!
231マロン名無しさん:2006/12/17(日) 21:16:09 ID:???
千雨も従うなよw
232マロン名無しさん:2006/12/17(日) 22:17:22 ID:???
刹那「ひっく、ひっく(龍宮のクリスマスプレゼント代とは言えもうやだよぉ)」

店長「泣くな!ささっとそこの鶏肉の肉をそいで
こねて丸めてじっくりと火をとおさんか!さあ早く夕凪を持て!」

刹那「もう無理ですぅ、てんちょお〜」

のどか「ぐだぐだ言うなー!!」
233マロン名無しさん:2006/12/17(日) 22:47:16 ID:???
正体現してますよのどかさん
234マロン名無しさん:2006/12/17(日) 23:22:43 ID:???
温かい冬の夜

千雨「ふぅ、後は日誌を先生に届ければ終わりだな」
桜子「千雨ちゃーん、みんなでカラオケ行こう」
千雨「悪いが今日はさっさと帰りたいんだ」
桜子「えー。せっかく一緒に帰れると思ったのに〜」
円「約束してたわけじゃないでしょ桜子。長谷川の都合もあるんだから」
桜子「ちえ〜」
美砂「しゃーないよ、別の人誘おう」
円「そうだね」
千雨「そーしてくれ、じゃあな」
桜子「うん。都合が出来たら電話していい?」
千雨「気が向いたらな」


千雨「ふぅ、12月だからすぐ暗くなるし寒い……」
ザジ「…」
千雨「いつの季節でも、お前はいつもそこでずっと待ってるんだな」
ザジ「遅い」
千雨「すまん、ちょっと手間取ってな…」
少し拗ねたような顔をしてザジはそっぽを向いてしまう。
千雨「あ〜…どうしてほしい?」
ザジ「…キスしてギュッっとして…抱きしめて欲しい」
千雨「プッ…ガキ〜」
そのまま千雨はザジを抱きしめてキスをする。
千雨「お前が一番好きだ、つーか鼻の頭、めちゃくちゃ冷たいぞ」
ザジ「千雨もね」
ようやく笑顔の戻ったザジは、千雨と手を繋いで一緒に帰るのでだった。
235マロン名無しさん:2006/12/17(日) 23:23:16 ID:???
おまけ

円「恋人よぉ〜〜〜傍にいてぇ〜凍える私のぉ〜そっばぁ〜にいてぇ〜〜〜」
千鶴「うまいわねー」
美砂「はーい、次行こう次」
桜子「ぶ〜。千雨ちゃんかけても全然出てくれない〜」
美砂「そのままずっと来なかったりして」
桜子「…」
円「ちょっと!桜子がかわいそうだよ!」
千鶴「あらあらー。それじゃあみんなが盛り上がるように、私がテレ○・テン『ジェルソミーナの歩いた道』を」
ピー(コード暗記済み)
美砂「千鶴さん歳いくつ!?盛り下がるって!」
千鶴「あらあら〜」
美砂「あ、やば…くぁwせdrftgyふじこlp」

千鶴「それでは私の十八番『夜のフェリーボート』を」
円「だから知らないって…(人選ミスったかな…)」
236マロン名無しさん:2006/12/17(日) 23:31:12 ID:???
テレ○・テンは盛り下がらないと思うけどね。
まあ千鶴が歌ったらヤバイか・・・
237マロン名無しさん:2006/12/18(月) 01:12:22 ID:???
>>227>>234千雨と円の戦い、もっと見せて!
238マロン名無しさん:2006/12/18(月) 07:36:32 ID:???
亜子やんの十八番はやしきたかじん…(ボソ
239マロン名無しさん:2006/12/18(月) 07:42:40 ID:???
那婆さんの十八番は「私がオバサンになっても」…(グサ
240マロン名無しさん:2006/12/18(月) 12:00:39 ID:???
>>239
リアルに鼻からネギ噴いたwwwwwwww

しかし、男らしい千雨萌えすぎる
241マロン名無しさん:2006/12/18(月) 12:37:35 ID:???
さよの十八番は戦時歌?
242マロン名無しさん:2006/12/18(月) 16:24:58 ID:???
さよ「私の十八番?月月火水木金金ですよ」
243悪ちう×和&ザジさよ:2006/12/18(月) 18:08:28 ID:???
パチンコ店
ジャラララジャララララ
千雨「でねぇなー」
和美「長谷川ー、1箱ちょーだい」
千雨「ヤダ。自分で金出せ」
和美「ケチー。
    諭吉になってね、英世ちゃん」つ[¥1000]
ザジ「チサメ、子供がパチンコしちゃダメ…」
千雨「私は頭脳が大人だからイイの」
さよ「朝倉さんもだめですよー」
和美「いいじゃんいいじゃん。」
千雨「朝倉ーフィーバーだぞ」
ttp://www.youtube.com/watch?v=zkoaR9ZubYU



さよ「♪守るも攻むるも黒鉄のー 浮かべる城ぞ頼みなるー!」


千雨・和美・ザジ (゚д゚)ポカーン

さよ Σ(゚д゚)ハッ!


裕奈「(♪浮かべるその城日の本の〜 皇国の四方を守るべし)」

むしろこっち
244マロン名無しさん:2006/12/18(月) 19:39:00 ID:???
嫌ならスルーすればいいってわかってる。判ってるんだけど言わせてくれ

不良化には全然萌えねえよ
245マロン名無しさん:2006/12/18(月) 20:02:59 ID:???
萌える人は萌えるんじゃないか

知らんが
246マロン名無しさん:2006/12/18(月) 20:13:09 ID:???
判ってるんなら言わなきゃいいのに
247マロン名無しさん:2006/12/18(月) 20:36:54 ID:???
なんつーか、どちらかっつーといじめスレ向きかもね。桜子の扱いとか鑑みると。





ってことで千鶴は俺の嫁。
248マロン名無しさん:2006/12/18(月) 20:46:39 ID:???
不良もこれはこれで良いと思うんだけどなぁ。
こう、人を傷つけることしかできない不良に寄り添う寡黙な美少女って萌えるから。
249マロン名無しさん:2006/12/18(月) 21:12:31 ID:???
空気悪くなるからやめろって。


というわけで>>247が千鶴なら俺は夏美をもらっていきますね^^
250朝さよとか好きだから!:2006/12/18(月) 21:24:41 ID:???
アキラ「さよちゃん、こっち手伝ってくれる?」

さよ「は〜い」


刹那「さよさん、すみませんが手を貸していただけないでしょうか?」

さよ「いいですよ〜」


千雨「何で幽霊がいるんだよ、たっく」

さよ「呼びましたか〜」

千雨「うえっ!呼んでねえよ!」

さよ「(´・ω・`)」
251マロン名無しさん:2006/12/18(月) 21:24:58 ID:???
いじめスレは生徒同士だがこのスレは住人が職人をいじめる不思議なスレですね^^
252朝さよとか好きだから!:2006/12/18(月) 21:27:53 ID:???
超「ちょっとさよサン、この機械の中に……」

さよ「駄目ですぅ!なんか怪しいですよ!」

超「ちっ」


朝倉「さよちゃん人気だね〜」

さよ「でも一番隣にいて安心なのは朝倉さんですよ?」

朝倉「こいつーこうしてやる!」

さよ「あはは〜やめてください〜」
253マロン名無しさん:2006/12/18(月) 21:45:41 ID:???
朝さよは 和むな
254マロン名無しさん:2006/12/18(月) 22:07:52 ID:???
今気付いたんだがさよってかわいいな。今まで気付かなくてホントごめん。俺がバカだった。
255マロン名無しさん:2006/12/18(月) 22:27:20 ID:???
このスレのさよの可愛さは異常。
なんとかこのコのために他のカップリングをつくってやりたいもんだ。
256マロン名無しさん:2006/12/18(月) 22:43:03 ID:???
さよのことを思うならもっと朝さよを押し出していったらいいんじゃね?
257マロン名無しさん:2006/12/18(月) 22:43:16 ID:???
別にカップリングにこだわる必要は無いさ。
汝、己がネタを持ってその愛を形にせよ。
258マロン名無しさん:2006/12/18(月) 23:54:54 ID:???
複雑なチアリーディング部

美砂「なにぼーっとしてるの?」
円「うぅん。別に…」
桜子「円、最近元気ないよ」
円「んー。なんでもない」
私たちが同じ部活のメンバーだから、一緒にいても不思議がられない。

桜子「そうなんだ。あっ、千雨ちゃーん」
円「…」
桜子は千雨のことが好きでいつも笑って近寄ってくる。
桜子「千雨ちゃん大好き」
千雨「んなこたぁ知ってら」
桜子「ぶ〜、そんな言い方ひどーい」
千雨「しゃあねぇだろ」
ザジ「千雨、そんなに乱暴に言わないで」
千雨はザジが好きで、ザジは千雨が好き。相思相愛に割って入ってるのが桜子だ。

円「…桜子」
円は桜子が好き、でも桜子の気持ちは千雨の方向に向かっている。
それを止めようとした一言交わす勇気もない。円はきっと自分自身はずるくて臆病な女だと思っている。
美砂「…円」
美砂は円の手を掴んだ。
目を合わせる事も出来ない円は戸惑っている…美砂の気持ちを。
美砂は円が好き、だけどそれを知っている円はそれに対して答えることが出来ない。
二人を遠めで見守っている立場を崩すことをしない、それが美砂のポジション。
それは美砂も自覚している、今は自分が出る幕ではない。
259マロン名無しさん:2006/12/18(月) 23:55:27 ID:???
同じチアリーディング部。本当に何かきっかけがない限り、彼女たちの複雑な関係は続いている。
悲しそうな顔で円は美砂の胸に顔を埋めて動かない。ボーイッシュな髪を撫でながら美砂は円の身体を抱きしめた。
少しだけ潤んだ目をする円をしっかりと見つめる美砂は、無言で『大丈夫』と言っている。
円「ごめん…キスだけはやめて。そうしたら…」
美砂「分かってるって、その時が来るまで慰めるのは後にしてあげる」

桜子「千雨ちゃん、今日はどこに遊びに行く?」
千雨「結局ついてくるんかい!」
ザジ「千雨、みんな一緒、遊ぼう」
落ち着かない。いっそ失った方がいいとさえ思ってしまう。

桜子も円も美砂も何て分かりにくい恋をしているのだろうか。
恋をするってこんなに苦しい思いをするのだろうか分からない、それは彼女の胸の中に…

260マロン名無しさん:2006/12/19(火) 00:09:59 ID:???
たぶん一番残酷なのは天然の桜子なんだろうな…
だがそれがいい
261マロン名無しさん:2006/12/19(火) 00:26:15 ID:???
何だかザジが空気のように思える…某シスターでも無いのに
262マロン名無しさん:2006/12/19(火) 02:24:37 ID:???
一昔前にどっかのサイトで、

朝倉×明日菜

というカップリングを見掛けた事があった。

個人的にはイケる組み合わせかと。
263さよ クリスマスの夜:2006/12/19(火) 02:26:04 ID:6vpEnMOv
さよ クリスマスの夜


今晩は、真夜中の小夜です
この世に幽霊として生まれ変わって60余年、今年は初めてくりすますというものを体験することになりました
和美 「さよちゃん、クリスマスはお祝いしようね」
朝倉さんがそう言ってくれました
感動しました。くりすますに誘っていただいたのははじめてたっだからです

60余年、いつもくりすますは一人っきりでした
学校の外に出て色んな所をうろつきましたが、皆さん楽しそうなんです
だから一度、無理をして教会まで行って大きな鐘を鳴らしてみました
すると、教会のシスターさんたちが十字架を持って”主の元へ導いてあげます!!消えなさい!!”と言われて襲われました
そのあと教室で一人泣いたのは言うまでもありません

でも今年は朝倉さんとくりすますです
だから無理をしてまた教会に行ってみようと思います
そう、私と朝倉さんのくりすますのために・・・


翌日、教会にて
シャークティ 「またあの娘ですね!!出ていらっしゃい!!キャンドルを盗み出してどんな悪戯をしようというのですか!!!」
ココネ 「60本ぐらい無くなってた・・・」


朝倉さん、私、ろうそくは得意なんですよ
火をつけたり消したり自由自在ですよ。火力も調整できます
朝倉さん・・・朝倉さん・・・
くりすますが楽しみです

264マロン名無しさん:2006/12/19(火) 07:34:25 ID:???
なんか怖いぞwww
265マロン名無しさん:2006/12/19(火) 07:59:00 ID:???
朝の教室にて。朝倉の席に超と葉加瀬がやってきた。
超「ニーツァオ朝倉サン。いきなり問うてみるが、幽霊生徒のさよサンにはなにか、悩みとかあるカナ?」
朝倉「悩み?さあ〜…ちょっと聞いてみるね(どうなの?さよちゃん)」
さよ「え〜っと、前までは友だちがいないのが悲しかったです。でも、今は朝倉さんがいてくれますし…
   でも、できればいろんな人ともお話してみたいです。あっ!朝倉さんが不満というわけではないんですよ!」
朝倉「(変なフォローしなくていいって)なんかね、もっと多くの人と喋ってみたいって。なにせ見えないからねー」
葉加瀬「なるほどー、それは切実ですねー」
超「そんな幽霊サンの悩みに効くのはこれヨ!パンパカパーン!」
朝倉「ドラエモン…?なにこれ?ピコピコハンマーにしか見えないんですけど」
葉加瀬「ところがどっこい、これを使うとさよさんが見えたり、お話できたりするようになるんです!」
さよ「えー、すごいです!」
朝倉「(さよちゃん落ち着きなって、こいつらの発明って怪しいからさ)」
超「聞こえてるヨ…ではお披露目といくネ。うーんと、あ、まき絵サン、カモ〜ン!」
まき絵「なーにちゃおりん?」
超「ちょっとガマンしてネ」

ピコ☆

朝倉「ちょっと!まき絵倒れちゃったよ?あれれ?頭からなにか出てきてる」
さよ「朝倉さん!それまき絵さんの魂です!」
朝倉「魂って…えぇー!?ちょっ、ちゃおりん!どうなってるのさ!」
超「フフフ…このハンマーで叩かれると幽体離脱ができるネ。霊体同士ヨロシクやるといいネ」
葉加瀬「ただ、元に戻る方法がまだ発明されていないのが難しいところですー」
朝倉「それダメじゃん!!!!ってゆーかお約束すぎ!!!さよちゃん!まき絵の魂、元に戻してあげて!」
さよ「はっ、はい!えいっ!えいっ!」
超「おー!まき絵さんの魂が頭に押し込まれていくヨ。これならさよさんの動きが分かるネ!空気と風船の関係と同じネ!」
朝倉「アホかー!変なところで喜ぶなー!!!」
まき絵「…あれ?いまお花畑が見えたよーな」
朝倉「それ見えちゃダメだから。大丈夫?まき絵」
まき絵「うん。…なんか温かい手が押し返してくれた気がしたよ」
さよ「わ、私の手が温かかったんですか?」
朝倉「(ふふっ、良かったね。さよちゃん)」
266マロン名無しさん:2006/12/19(火) 17:51:47 ID:???
ほんわり。
267激闘カップリングラジオ:2006/12/19(火) 18:04:29 ID:???
―カップリング―それは萌えの要素としてなくてはならない組み合わせの意味だ。

マナP「さて始まりました、激闘カップリングラジオ。
    MCはご存知、食い込む実況をさせれば世界一、龍宮真名ことマナPです」
ちゃおりん「肉まん食べて元気回復ヨ。ちゃおりんネ」
茶々●「魔法のせいで外に出られず、N・H・Kの勧誘を受けたマスターを持つ、茶々●です」

マナP「この企画はカップリングレースの経過やみなさまのお便りを好き勝手に紹介コーナーです」
茶々●「カップリングレースの経過はまだ早すぎるので、お便りコーナーに入りたいと思います」
ちゃおりん「第1回目のラジオということで郵便ボックスの中は空っぽネ。宣伝も何もしてなかったせいヨ」
マナP「仕方ないさ、これからハガキが来ることを祈ろう」
茶々●「今回は救済処置として私たちの中の生徒の一人が質問してきました」
マナP「記念すべき1回目のお便りか」
ちゃおりん「それじゃあ茶々丸頼むネ」

茶々●「はい、えーPN.ラブ臭ビンビンさんからのお便りです」
マナP「あのゴキブリか」
ちゃおりん「ハルナサン…分かり安すぎネ」
茶々●「『カップリングラジオのみなさんこんにちは』はい、こんにちは『みなさんはカップリングと聞いてどんな想像を浮かべますか?
     いやらしい表現が思いつくともうかなりそっちの人のような気がします、そういう人は早く私の同人を手伝ってください』」
マナP「えゅ?つまりコミケの原稿が書き終わらないから私たちに手伝えってか!?」
ちゃおりん「もぅ、ハルナサンったら」
マナP「しかしお前もいつのまにゴキブリとカップリングになったんだろうな?」
ちゃおりん「そうネ、いつの間にかこんなになっちゃったヨ。ハルナサンって龍宮サン並のケダモノヨ」
マナP「何?そこまで関係が進んでいるとはな、あの話は本当か」
ちゃおりん「???」
茶々●「詳しく聞かせてくださいマナPさん」
268激闘カップリングラジオ:2006/12/19(火) 18:05:17 ID:???
マナP「この前原稿の手伝いをやらされた時だ、『昨日ちゃおりんが相手をしてくれなかったの』って嘆いていたんだ」
ちゃおりん「あ、あれは大事な研究の期限が迫ってたから仕方なかったヨ」
マナP「それで知ってるか?『ちゃおりんの性感帯、ほっぺたと【自主規制】なんだって』って」
ちゃおりん「ちょっとやめるヨー!」
マナP「そんで『相手をしてくれなかったから、昨日は【自主規制】いじってそのまま寝た』って言ってたぞ」
ちゃおりん「やめるヨ〜…。恥ずかしくて顔から火が出そうネ」
茶々●「ちゃおりんさん。本当に【単行本派の方にはネタバレのため自主規制】火が出てますよ」
マナP「しかしここをやられると苦手だとはな」
ちゃおりん「ちょ、どこを触っているネ。あっ、だめ…ヨ…そんな…」
マナP「こ、こんな可愛い声を出すとは…(;´Д`)ハァハァ …ここはどうだ…ハァハァ…ハァハァ」
ちゃおりん「だ、だめぇ…」
マナP「(;´Д`)ハァハァ ……おいゴキブリ、超を奪い去っていいか?」
茶々●「ターボスマッシャーパーンチ!」

ドゴォ

マナP「げふっ!?」
茶々●「本番中です、おかしな行為は慎んでください」
ちゃおりん「た、助かったヨ。しかし龍宮サン、首が90度に折れ曲がってるネ」
茶々●「MCが倒れたためラジオはこの辺でお開きとなります」
ちゃおりん「みなさんのお便りの応募方法は、内容を書いて目欄に[sageP]と入れるだけでいいネ」
茶々●「ただいつ始まり、どのお便りが採用されるかはわかりません、すべては床で気絶しているこの人の気まぐれです」
ちゃおりん「次の企画がいつ出来るか分かりませんが、その日を楽しみにしているネ」

マナP「…ぅぅぅ……すまないアキラ…私はもうだm…ガクッ」

269激闘カップリングラジオ:2006/12/19(火) 18:06:12 ID:???
激闘カップリングラジオは


「私の愛のすべて!真名ちゃんもっこり日記」
「一本逝っとく?C・S・D(チャオリン・スーパー・ドリンク)」

と…

「証拠も残さず的確に、長谷川ハッキングクラブ」
「その一瞬ゲット、朝倉スクープ写真館」
「説明不要、刹那の焼き鳥屋」
「いたずらに対する苦情受け付けます、鳴滝姉妹のお悩み相談室」
「戦車も作っちゃいましたw、葉加瀬の科学研究会」
「ネギ先生と拳で語り合え!ガチンコ魔法学院」

ごらんのスポンサーの提供でお送りしました。
次回をお楽しみに
270マロン名無しさん:2006/12/19(火) 19:11:32 ID:???
「ミソラ!またミサをサボりましたね?またお仕置きが必要なようです。」
「ちょ、ちょっとシスターシャークティ?その手に持っているものは一体ナンデスカ?」
「通りすがりの若奥さんと世間話していたらもらったのよ。普通のお仕置きでは効果が無いみたいですからね。」
「まさか・・・」
「ま、そんなことはどうでもいいとして、シャクティ!いきまーす!」
「ちょっちょま、やめるっスー! アッーァーー!(ガクッ)」


「ぐすん、ネギ臭いっス」
271マロン名無しさん:2006/12/19(火) 19:36:15 ID:???
気がつくと一日中ちゃおりんのことをかんがえています。
272マロン名無しさん:2006/12/19(火) 19:50:56 ID:???
私は生まれた時から毎秒ザジのことを考えています。
273マロン名無しさん:2006/12/19(火) 20:30:55 ID:???
>>271
おま俺
274マロン名無しさん:2006/12/19(火) 20:50:15 ID:???
>>269
やるたびにスポンサーが増えてく件。

あと「雪広社」がスポンサーのラインナップにいないのは仕様ですか?

とりあえずGJ!!!
275真名 悪戯の代償:2006/12/19(火) 21:50:40 ID:???
真名 悪戯の代償


木枯らしが吹き、寒さが身にしみるようになった風景を眺めながら、私は麻帆良カフェで餡蜜を食べていた
外のカフェテラスには誰もいない。この寒さではそれも仕方ないだろう

かちゃ・・
私は餡蜜を食べ終わると、木でできたスプーンをカップの中に入れる
いつも思うのだが、無くならない餡蜜はないのだろうか?
いくら食べても、次から次へと溢れてくる。そんな餡蜜があればいいのに・・・まあ、それは夢物語だとは思うのだが

楓 「おや?真名殿ではござらぬか?」
背後からかけられた声に、私は振り返った
真名 「楓か。また黒プリンか?」
楓 「そう言う真名殿は餡蜜でござるかな?」
楓から返ってきた答えに、私はただ頷いた。何も言わなかったのは、餡蜜を食べた後の満足感と虚脱感に浸っていたかったからだ
楓 「この席、よいでござるかな?」
しかし楓は私の答えを待たずに、私の座っているテーブルの正面のいすに座る。断る理由はないので私は頷いた

楓 「何度食べてもこの黒プリンは絶品なのでござるよ〜♪」
プリンを目の前において悦に浸る楓。そんな楓をみていたらつい悪戯心が出てしまったのだ
真名 「このプリン・・・つばつけた〜。これでこのプリンは私のものだ・・・な?」
食べ物につばをつけて自分のものだと主張する、いかにも幼稚な悪戯。だがそれに対する楓の反応は意外なものであった
楓 「う・・うっ・・・あんまりでござる。拙者ののプリンを・・・あんまりでござる・・・う、うっ・・・ばか・・・」
まさか泣くとは思わなかった。楓はスプーンを握りしめてぼろぼろ泣き始めたのである
真名 「え?あ・・・その・・・」

結局、黒プリン3つ奢らされた。悪戯の代償としてはそんなには高くはないが・・・
しかし、後にも先にも楓のマジ泣きを見たのはこれだけである

276マロン名無しさん:2006/12/19(火) 22:07:08 ID:???
>>275
いたずらっ子なたつみーと、泣き出すニンニンに萌えた
277マロン名無しさん:2006/12/19(火) 22:09:27 ID:???
>>263
さよと月の話を思い出した
278マロン名無しさん:2006/12/19(火) 22:22:00 ID:???
ザジってネギまの方のザジか…
ドラクエZのダーマ神殿エリアのザジかと思った
279マロン名無しさん:2006/12/20(水) 00:56:37 ID:???
>>278
なんてマイナーな
280マロン名無しさん:2006/12/20(水) 02:23:28 ID:???
朝倉×千雨


私は千雨ちゃんが好き…好きって「Like」ではなく「Love」の方。
いつから好きになったかは覚えてない。それは遠い過去の話。

気がついたらいつもデジカメ片手に彼女を追いかけていた。
報道部だからスクープネタを探すのも大事だけど好きな人の姿を収めるのも大事な仕事。

今日も千雨ちゃんをデジカメに収める…よし、また一枚増えた。
いつも憮然とした表情が多い彼女だけどたまに見せる笑顔がたまらない。

千雨ちゃんが笑顔を見せる時、それはザジちゃんと一緒に居る時だけ。
ザジちゃんと一緒に居る時の千雨ちゃんはホント優しい表情をしている。

千雨ちゃん、最近は桜子にも優しくなったね。以前は桜子が傍に寄るだけでボコボコにしてたのに。
それもザジちゃんが傍に居るからだと思う。彼女が傍に居る時は自然と素直になれるのかな。
私もその中に入りたいけどそこはグッと堪える。これ以上千雨ちゃんを苦しめたくないから。

今の千雨ちゃん、ザジちゃんと桜子の間で揺れ動いている……私には分かるよ。
片方を選べば片方が傷つく…その事が辛いんだよね。ホントは心優しい子なのに。

千雨ちゃんはホント不器用だね。眼鏡が無いと人前に出れないとか…。
照れ屋で無愛想で口が悪くて…そんな千雨ちゃんの不器用な優しさが好き。

千雨ちゃん…辛い時は私を頼ってよ。アンタ一人じゃないんだよ。
私に話して少しでも気持ちが軽くなるのなら私は喜んで聞いてあげるよ。


って、こんな事を本人に言うとまたクソミソに言われそうだなぁ。
281マロン名無しさん:2006/12/20(水) 05:23:38 ID:???
千雨はモテモテだなぁ
282マロン名無しさん:2006/12/20(水) 06:15:06 ID:???
朝倉切ないなぁ‥‥
283マロン名無しさん:2006/12/20(水) 12:41:20 ID:???
ちさめが絡むとみんな刹那いねえ
284マロン名無しさん:2006/12/20(水) 12:55:13 ID:???
>>283無理矢理だが千雨×せっちゃんの予告と判断しました
285マロン名無しさん:2006/12/20(水) 17:02:28 ID:???
(ちさめが絡むと)(全員)(せっちゃん)(いない)

真実を理解するのに15秒かかった…
286マロン名無しさん:2006/12/20(水) 17:59:45 ID:???
3分後に投下します。
287リクカプ劇場:2006/12/20(水) 18:02:48 ID:???
リクカプ劇場
刀子×シャークティ編:昼食風景

お昼休み、皆が昼食をとって談笑する時間だ。
生徒たちとは少し時間を置いて一人寂しく食事を取っているのはシスターシャークティだった。
教会の裏手で買ってきたパンを黙々と食べている。
この所任務やシスターとしての仕事が忙しく、まともに食事を作る暇がなかった。

「こんな所で寂しく食事ですか?」
そんな所に現れたのは魔法先生であり同僚の刀子だった。
シャークティとは対照的に刀子は自分で作ってきた弁当を持っていた。
「ゆっくり話をしたいのですが…すぐに行かなくてはならなくて食べる暇がないんです」
自分で作った弁当を持って少し残念がる顔をする刀子。
シャークティもだ、最近の激務に少し疲れが見えてきた。
しかもパン生活が何日か続いているのか少し栄養が偏りがちだった。
「そうですか、お疲れ様です」
そう言ってシャークティは残り一つのパンを取り出して風を開けようとした。
「この所パンばかりで偏食気味ですし、飽きません?」
「仕方ありません。珍しく時間が取れても作る時間がなければ…」
同じ女性教師の立場であり、魔法教師でもある二人にとってこの時間が何よりの休息である。
離れたところでは美空とココネが仲良く手を繋いで歩いている。
向こうは互いに弁当を持っているらしく、どこかで食事をしてきたのは一目瞭然だった。
「いいですね、あんなに仲良く」
「はい」
もう自分たちは十分大人、青春の日々を思い浮かべるが刀子はその時間がない。
「そろそろ行きませんと」
「ええ、それでは…」
288リクカプ劇場:2006/12/20(水) 18:03:20 ID:???
だがパンを持つシャークティの物足りなさを察してか、刀子はシャークティが持つパンを奪った。
そして自分が持つ弁当を勢いよく預けた。
「!?」
「それ食べる暇ありませんし、パンくらいなら歩いてでも食べられますよ」
いきなりの強引発言に半ば驚くシャークティだったが。

「いきなり物足りない昼ごはんを奪われた一人のシスターは、一人の剣士の弁当を手に入れました」
「??」
何が何なのか分からずきょとんとするシャークティ。
「その容器を洗って返せば、そのシスターは何度でも弁当を食べることが出来る。こうして偏食気味のシスターは
 おいしい弁当を食べることが出来るのでした。めでたしめでたし」
自分から勝手に弁当を押し付け、さらに頼んでもないのにそんなことを言われても答えようがない。
いたずら心なのか何なのか、分からないがシャークティは刀子の手を取る。
「どうしてそこまでするのです?」
「それはこの所の激務で疲れてるだろうし、偏食気味だと身体に悪いから…」
「本当に…それだけですか?」
真っ直ぐ見つめるシャークティ。シスターが故にその思いを受け止めるかどうかを確認してきた。

澄んだ瞳のシャークティを見つめて少し赤くなる刀子。
「そ、そうですよ!他の先生らも心配してますしこれくらいは協力させてください!」
そう言いながら手を離すと口にパンを咥えて走り去ろうとしたが、最後に一度だけ振り向いて
「…あなたの好物は分かりませんけど、次があるのでしたら教えてください」
そう告げて去っていった。
「…」
また一人取り残されたシャークティ。
(あの人、料理できましたっけ)
そんな疑問を感じながら弁当の蓋を開けると、そこには見事なまでに作られた料理。
決して高級感はなく、それでいて人の温もりが伝わる手作り料理だ。
289リクカプ劇場:2006/12/20(水) 18:03:59 ID:???
「ふふふ」
するとシャークティは笑い出す、こんなことで笑ったのは久しぶりだ。
「バツイチは伊達ではありませんね」

放課後、シスターの仕事を終えた美空とココネはある物を見た。
それは刀子が渡した弁当箱、中は綺麗に洗っていた。
「シスターシャークティ!今日は弁当でしたか」
「…見たことない弁当箱」
珍しい弁当箱に二人は驚いて見ていた。これはシャークティの物ではない、誰かから貰った物だ。
そんなに珍しいのかと思うとシャークティはまた笑ってしまった。
「とりあえず…明日はサンドイッチにしてくださいと言っておきますか」

290マロン名無しさん:2006/12/20(水) 19:20:54 ID:???
3分後に投下
291 まほ落語寄席 開口一番 :2006/12/20(水) 19:25:32 ID:???
裕奈「え〜、つい昨日に年が明けたと思ったらもう年の瀬でございますねぇ、
   月日が流れるってのは早いもんですなぁ。明石亭裕奈にございます。
   コホン。12月ってのは師走と言いまして、師匠も走るほど忙しいほど慌しいと言う意味だそうで。
   でも、師匠じゃなくても忙しいってのが大晦日ですなぁ。
   何が忙しいかと言いますと、当時は買い物の大半は暮れに払うとツケで買っておりまして、
   大晦日に借金取りやら何やらが押し寄せてきまして、懐が寂しい家は大変なもんで」

さよ「どうするんですかぁ。朝から掛取りが何人来てると思ってるんですか?
   来る度にすみません、いま家の人が留守にしてるんですって言い訳してるんですよぉ。」
千雨「うるせぇなぁ、解ってるよ!大体な、お前そんなこと言ってるけど、
   誰にも姿が見えてねぇんだYOッ!」
さよ「はうぅ・・・」
千雨「しょうがねぇな。次から私が断るからお前は黙って見てな。」

裕奈「さぁ、次の掛取りが来まして」

明日菜「こんばんわぁ!魚屋で〜す!掛けを取りにきやしたー
    ・・・って留守か?チッ、忙しい合間を縫って来てんのによぉ。
    金がねぇからって逃げんなっての」
千雨「逃げてねぇよ。」
明日菜「・・・あ。居たのね・・」
千雨「あ。じゃねぇよ、何のようだ?」
明日菜「何の用って、いやだなぁ〜、大晦日にそんなの決まってるじゃないですかぁ。」
千雨「暮れの挨拶か?よいお年を〜」
明日菜「へへ、ありがとうございやす。旦那さんこそよいお年を〜。失礼しま〜す」
千雨「おう。気ぃつけて帰れよ〜」
明日菜「へ〜い。・・・って、違いますよ!」
千雨「チッ」
明日菜「チッじゃないよ、掛取りに来たんです!
    ツケを払ってください!」
292 まほ落語寄席 開口一番 :2006/12/20(水) 19:27:10 ID:???
千雨「おう、払ってやらぁ!」
明日菜「へい。ありがとございやs」
千雨「って言ったものの、無いものは無い!」
明日菜「はれ?・・・無いって、まさか」
千雨「銭がねぇ。逆さに振っても何もでねぇ。
   わざわざ取りに来たけど残念だったな、また日を改めて来な。バイバイ。」
明日菜「ッ――ちょっとねぇ!そんな言い草無いんじゃない!?
    無いのは仕方ないわよ、でもねぇ、言い方ってのがあるでしょ?
    払いたいと思いますが、あいにく懐が秋の暮れで算段がつきません。
    年が開けたら払いますから、今日のところは待ってくださいとか言ってくれりゃあ私だって帰りやすい」
千雨「じゃあそう言うからもう一度言ってくれよ。同じ文句を言えるんだったらなw」
明日菜「馬鹿にしちゃって、やな人だね。言ってやるから耳かっぽじって聞きなさいよ!
    腹痛いと思いますか、合いびき肉懐に秋の暮れで三嘆が尽きません。
    都市が開けたら払いますから今日のところは待ってください。だよ!」
千雨「え?えっ?何だい?始めの方がエキ○イトで英文を翻訳したようで何が言いたいんだかわからねぇ。
   もう一度言ってくれよ。」
明日菜「もぉ!とにかく今日払ってくれるまで帰らないわ!
    こっちも江戸っ子の意地があるんでぇ。・・・よっと」
千雨「おいおいおい!何だよ、逆切れして人ん家にあがってくるんじゃないよ。
   早く帰れよ!」
明日菜「帰れ?!帰れって言いましたね?冗談じゃない!!こっちは商売なんですよ!
    払えない、ああそうですか、さようならで済みませんよ!餓鬼のお使いじゃないんだから!
    私は言い出したら聴かないよ、勘定を払ってもらうまでここを一分でも動かないんだからね!」
千雨「あぁそうかい。動かねぇんだな。」
明日菜「な、何だい?心張り棒なんか持ち出して・・・」
千雨「お前が勘定払うまで一分も動かねぇって言うなら、だったら私は一寸たりとも動かさねぇからな!
   動いたらこいつで打つからな!」
明日菜「何を無茶な事言ってんのよ?!アンタが払ってくれれば良いんだから、
    ・・・お願いしますから払ってくださいよ、お勘定。ねっ?本当はあるんでしょ?
    ただ遊んでるだけよね?」
293 まほ落語寄席 開口一番 :2006/12/20(水) 19:29:07 ID:???
千雨「悪ぃんだが、本当に一銭もねぇんだ。」
明日菜「ハハハ・・・。冗談でしょ?」
千雨「冗談じゃねぇんだよなぁ。ついでに言うなら、いつ銭が出来るかも解らねぇ。」
明日菜「・・・あっそう。しょうがないわ、またくるよ」
千雨「待て!」
明日菜「何よ?」
千雨「勘定払うまで動かないんだろ?」
明日菜「そ、そうよ。」
千雨「でも、帰るって事は、私が勘定を払ったと解釈していんだな?」
明日菜「何を無茶苦茶な」
千雨「無茶苦茶も何もあるめぇ!てめぇが払うまで動かねぇって言ったんだろ?
   動くんじゃねぇよ!!」
明日菜「・・あ、あのね、私は他も回らないといけないからさぁ
    今日のところは貰ったって事にして、ね?」
千雨「貰った事にぃ?馬鹿野郎!事になんて気持ち悪い事を言わないで、
   江戸っ子ならどっちかハッキリしろぉい!それまで動くんじゃねぇ!!」
明日菜「いやぁ・・・貰ってはいないんだけど」
千雨「じゃあ動くんじゃねぇ!ぶっ飛ばすぞ!」
明日菜「あーもう!忙しい時に!!じゃあ解った、貰った!貰いましたよ!!」
千雨「何を?」
明日菜「お勘定を!」
千雨「そうか、勘定受け取ったんだな?
   貰ったんなら受け取りを書いてもらおうじゃねぇか。」
明日菜「え?受け取りを?!・・・悪い冗談はよしてよ、貰ってない受け取りなんか書けないよ!」
千雨「じゃあ動くんじゃねぇ!」
明日菜「・・・しょうがない人だね。ほら、受け取り。」
千雨「よしよし・・・金四朱三分を確かに受け取り・・。あ、ダメだ。判を押してねぇ。」
明日菜「え?ちょっと、本気で言ってるの?」
千雨「押せねぇなら動くんじゃ」
294 まほ落語寄席 開口一番 :2006/12/20(水) 19:30:25 ID:???
明日菜「イタタっ!解った!解ったから!
    チッ!馬鹿馬鹿しぃ。そんなにね、判を、押して、欲しけりゃ、いくらでも、タ○ちゃんでも、
    押してやる、ってんですよっと!」
千雨「おいおい、いくつ押すんだよ、受け取りが真っ赤になっちまうじゃねぇか。」
明日菜「うるせぇやい!私はバカレッドなんだから赤が好きなんですよ!
    ほら、真っ赤になってキレイじゃない!」
千雨「あーあ、真っ赤じゃん。でも、良いか。
   ・・・ん。おい、待てよ。お前、客商売なんだから愛想よくしたらどうだい?」
明日菜「へいへい、ありがとござんしたねぇ!!!!!11
    ったく、やってらんねぇや!」
千雨「あ、待て。」
明日菜「何よ?!」
千雨「つり銭は?」
明日菜「つりぃ?!何でつりが要るのよッ!!」
千雨「今、千両払った」
明日菜「ちょ・・・」

裕奈「『冗談じゃないよ!』

   おなじみの『掛取り』と言う一席。」
295マロン名無しさん:2006/12/20(水) 21:01:00 ID:???
熟女の絡みに萌え、落語に微笑んだ
296マロン名無しさん:2006/12/20(水) 21:11:23 ID:???
三分後投下
297マロン名無しさん:2006/12/20(水) 21:15:29 ID:???
ハッピーハッピークリスマス第一話

今日は終業式
後は帰りのホームルームのみ
いよいよ冬休みを控えたこの日、3−Aの教室はいつもに増して騒がしい
各々帰省や遊びなどの話で盛り上がっている
そんなクラスメイトを、美空はいつもの調子で見詰めている
「こら」
突然頭を小突かれる、美空が顔を上げると円が居た
「なにするんスかー円さんてば」
「明日から冬休みだってのに変わらないからちょっとね」
ニヤッと円は笑って見せ、美空は肩をすくめる
「変わらずマイペースが信条なもんで」
「ふーん」
そんなやり取りをしていると、美砂と桜子が円に話しかけてきた
「また二人で話してる、最近仲いいね」
「まーまー、美砂。ねー円、カラオケいこー」
いつものお誘いだ、だが円は
「そう・・・うーん」
円は美空を見る、美空は目で行っていいよと合図する
「じゃあ、いこっか」
美砂が訝しげな顔をしたが、桜子がなだめてその場は収まった
ほぼ同時にネギがやってきてホームルームになった

298マロン名無しさん:2006/12/20(水) 21:16:21 ID:???
さて、美空は放課後教会に向かう
愛しいシャークティに会うのもあるが、シスター本来の仕事の為だ
そう、クリスマスが近づき、そのミサの準備や諸々の雑用があるのだ
教会に入るとオルガンの旋律と歌声
聖歌隊の練習だった、麻帆良学園初等部の生徒たちが中心のクリスマスミサに恒例となっているものだ
ココネがその中にいた、相変わらず無表情だがしっかり歌っている
練習が休憩に入り、シャークティが美空に気づいてやってきた
「お疲れさま、一人ですか?」
「円はつき合い、手伝うの楽しみにしてたんだけどね」
「仕方ないですよ、これは本来私達の仕事ですから」
美空は頷き、誰も見ていないのを確認してそっとキスした
「そうだね、じゃ、仕事しまーす」
シャークティは少々困り顔でその背中を見送る
(クリスマスイブにはみんな揃うといいですね、美空)

続く

299マロン名無しさん:2006/12/20(水) 21:23:06 ID:???
良さげな予感
300ニャンとわんだふる:2006/12/20(水) 22:15:28 ID:???
にゃー
「クッキ・ビッケおかえりー。
にゃにゃ?そのオレンジの猫はだーれ?」
「桜子ー練習はじまるよ〜」
「おっけーくぎみん」
「くぎみんゆーな!」
「お友達と3匹なかよくおるすばんしてるんだよ〜」
数時間後
「ただいまー―――あれ?」
「どうしたの?」
「なんでゆーなちゃんコタツの中で寝てるの?」
「ホントだ。桜子カギかけなかったの?」
「ちゃんとかけたけどなー」
「ゆーなちゃーんおきてー」
「にゃにゃ?にゃ?!――あ。
ヘンシンが」
「変身?」
「あ…あははなんでもないよ〜。
わたし部屋にもどるね〜」
「?」
夜中
「こちらエージェントビッケ。ゆーにゃ隊長どうぞ」
「こちら隊長。感度良好だにゃ」
「変身が解けたときはビックリしたぜ。」
「はらはらドキドキだったよ」
「2匹ともごめんねー。ついウトウトしちゃって」
「隊長がしっかりしてくれないと困るぜ、オレたちゃ重大任務を任されてるんだからな」
「そうね」
『地球侵略作戦とゆーね』
なんと明石裕奈はネコ星からきたエイリアンだった!この夏ザジちうスレでなにかが
おこればいいなー(監督・早乙女ハルナ 助監督兼CG担当・超鈴音)
301マロン名無しさん:2006/12/20(水) 22:36:28 ID:???
まったりした侵略作戦が決行される事をお待ちしております。
302マロン名無しさん:2006/12/20(水) 22:40:00 ID:???
>>300
ものすごくwktk

猫の侵略おこらないかなー
303マロン名無しさん:2006/12/20(水) 22:49:16 ID:???
でも水ボトルであっさり侵略阻止
304マロン名無しさん:2006/12/20(水) 23:32:31 ID:???
麻帆良学園三大おばさん
1.中等部3-Aの某ネギ魔
2.帯刀眼鏡教師
3.褐色のシスター
305マロン名無しさん:2006/12/20(水) 23:39:38 ID:???
>>304
ば、馬鹿な……お前何故俺のストライクゾーンを全て知っているーーーー!?
306マロン名無しさん:2006/12/20(水) 23:42:31 ID:???
>>304
その3人も好きだが
短髪でおやじくさい新体操部顧問が大好きです!
307マロン名無しさん:2006/12/20(水) 23:53:02 ID:???
三分後投下〜
308エヴァ 野宿の夜:2006/12/20(水) 23:53:36 ID:???
エヴァ 野宿の夜


1/3
それは別に大したことではないと思っていた
そう、食事の時にちょっと皿を落として割ってしまっただけなのである
それなのにアイツときたら・・・

茶々● 「マスター、悪いことをしたらお仕置きが必要です。わかりますね?」
ヤツはそう言うと私の襟首をつかみ、私をまるで抵抗できない仔猫のように持ち上げると外へ放り出したのである
エヴァ 「あ痛っ!!」
私は尻餅をつき、尻をさすりながらろぐはうすの扉を見上げた。すると茶々丸は無情にもログハウスの扉を閉めてしまったのである
エヴァ 「き、貴様何をする!!」
ドンドンドン・・・
私はろぐはうすの扉を叩いてみるが開く気配はない。そして茶々丸の冷徹ともいえる声が中から聞こえてきた
茶々● 「反省してください、マスター。ちょっと寒いでしょうけど、それがお仕置きですから・・・」

ちょっと!?ちょっとだと!!!
この時期の外はちょっと寒いではすまされないんだぞ!?
いくら私が真祖とはいえ寒いものは寒い。それに今日は新月、魔力なんてほとんど使えない
このままでは・・・氷付けの吸血鬼ができあがってしまう
それは間抜けすぎる

ドンドンドン・・・

いくら叩いても茶々丸はドアを開けようとはしない
私は言うまでもなくマスター、それなのに・・・それなのにぃ!!!
309エヴァ 野宿の夜:2006/12/20(水) 23:54:37 ID:???
2/3
私は食事の後はそのまま寝ようと思っていたので、格好は寝間着だ
当然こんな格好ではとても寒い
しかし実は・・・とあるものをもう一つ身につけいている
それは茶々丸特製の腹巻きだ

仔猫のアップリケがついているそれは、まだ茶々丸が私の言うことを聞いていた頃に作ってくれたものだ
茶々丸 「マスター、おなかが冷えてはいけませんからこれをどうぞ」
そういって私に差し出したのがこの腹巻きだ
エヴァ 「こ、こんな恥ずかしいもの着れるか!!」
はじめはそういって拒否したのだが、茶々丸が悲しそうな顔をしたので我慢してつけてみることにした
するとどうだ?この至上の保温効果は?
昔から腹巻きというのは日本の親父といった格好だが、なぜ親父たちがこの格好をするのかよくわかる
これ以降お腹が冷えることは無くなったが、人前以外ではなかなか手放せなくなってしまったのだ


外の吹き付ける風は冷たく、身を守る防寒具はない
私はお腹につけていた腹巻きを伸ばしてみた。腹巻きは意外と長く伸びるものなので、二つ折りにして使う場合もある
その二つ折りにしていたのを伸ばして極限まで体を覆ってみた
その姿は何となく簀巻きに近い。これではまるで浮浪者のようである
だが家にも入れてもらえない私は・・・そう、浮浪者なのだ

吹き付ける風から身を守るために、仕方なくろぐはうす近くの茂みの中に身を隠すことにした
せめて風がなければ体感温度は違うことを私は知っている
くそう。吸血鬼の真祖たる私がこのような目に遭わされるだなんて・・・もうろくしたかな
私は草むらに腰を下ろして体育座りをした。そして横に腹巻きを伸ばして残った足をすべて腹巻きの中に入れる
うん、これで暖かい。そう一息ついたときのことであった

?? 「にゃぁ・・・」
闇の中に黒猫がいた
310エヴァ 野宿の夜:2006/12/20(水) 23:57:32 ID:???
3/3
エヴァ 「おまえも宿無しか?」
黒猫は何も答えなかった。代わりに私の隣まで来ると、ちょこんと座って身をすり寄せ始めたのだ
エヴァ 「そこでは寒いだろう。こっちに入れ」
私は黒猫を持ち上げると、私を包んでいる腹巻きの中に入れた。すると黒猫はうれしそうにのどを鳴らし始める
エヴァ 「今夜はお前と閨をともにしてやろう。光栄に思え?」
それに黒猫がどう答えたのかはわからない。ただ嬉しそうにのどを鳴らしていた

エヴァ 「お前は私が怖くはないのか?」
黒猫は答えない。それどころか喉すら鳴らさなくなっていた
どうやら眠っているようだ。だったら起こすこともあるまい
しかしよく考えたら困ったことになった
動いたら猫を起こしてしまうのだ。これではろぐはうすに帰ることもできない
寒さはしのげなくはないが・・・どうしようか?
考えても仕方はない、私もこのまま眠りにつくことにしようかな・・・
幸い風も収まってきたようだ。吹き付ける風はもう無い
ん?しかし木々はざわめいている。これはいったい?

そう思った私は辺りに目を凝らしてみた。すると風の吹き付けてくる方向に何か壁のようなものができあがっているのに気がついた
茶々● 「マスター、そこを動かないでくださいね」
それはついたてのようなものを持った茶々丸だった
エヴァ 「貴様・・・そんなところで何をしている?」
すると茶々丸はこう答えた
茶々● 「こ、これはマスターのためではありません。そう、その黒猫さんのためです。黒猫さんのためなんですから!!」
なるほど、黒猫さんのためか。可愛いところもあるもんだなっと・・・
エヴァ 「それならば今日は私はここで寝よう。茶々丸、見張りと防風を頼むぞ。こうしているとなんだか昔を思い出すな・・・」

大昔はよく野宿したものだ。そう、たき火のそばでマントにくるまって夜に眠る。私は吸血鬼のはずなのに
そういえば最後に野宿したのはいつだったかな?
そう。あれは確か・・・ナギが私を助けてくれて・・・たき火のそばで語り・・・あかした・・とき・・・

311マロン名無しさん:2006/12/21(木) 00:07:06 ID:???
●になる前の茶々丸を思い出すところがなぜだがとても切ないよ
昔は良かった ってことか……
312マロン名無しさん:2006/12/21(木) 00:51:23 ID:???
てっきり黒猫は変身ゆーにゃだと思っていた俺はすでに侵略されています。
本当にry
313マロン名無しさん:2006/12/21(木) 00:52:48 ID:???
ついにツンデレ機能が搭載されたか
さすがロボ……もとい高性能ロボ
314マロン名無しさん:2006/12/21(木) 00:53:49 ID:???
エヴァ様はやっぱりいいな
今日のアニメで俺てきランクが木乃香に抜かれたがまたエヴァ様が一位になったよ

まあここでこのせつなんてきたらたまらんが
315マロン名無しさん:2006/12/21(木) 01:13:39 ID:???
>>164
おまちどう
ttp://arakawa.tn.st/uploaders/zazie_chiu/src/up0092.jpg



正直スマンカッタ orz
316マロン名無しさん:2006/12/21(木) 01:36:49 ID:???
なんかものっそい表情が似合ってるww

GJw
317マロン名無しさん:2006/12/21(木) 02:00:45 ID:???
>>287
刀子×シャークティを希望した者です。毎回リクに応えて下さりありがとうございます。
発想力と文章力の高さにいつも脱帽しています。まき絵×桜子を希望してもいいでしょうか。
>>297
やっぱり
シャクみそは
最強だ

>>308
真祖の威厳ゼロ
318マロン名無しさん:2006/12/21(木) 02:09:16 ID:???
>>314
エヴァか…今の萌えスレは…orz
319マロン名無しさん:2006/12/21(木) 02:16:49 ID:???
>>315
ちょwwネコポwwww
320マロン名無しさん:2006/12/21(木) 02:19:19 ID:???
>>280
おい、貴様。

‥そう、貴様だ。


















超々々々GJ!!!

遅レススマソ。
321マロン名無しさん:2006/12/21(木) 06:28:53 ID:???
腹巻きを必死に伸ばして体育座りをしてるエヴァ様を想像したらもう…w
322マロン名無しさん:2006/12/21(木) 13:02:52 ID:???
そろそろ本家のラジオの季節
323「めえる」:2006/12/21(木) 17:06:41 ID:???
朝倉「あはは〜明日菜もよくやるな〜」


最近朝倉さんは「めえる」にはまっています。
なので私とはお話しする機会が少なくなってしまいました……
朝倉さんが他の人と仲良くするのはうれしいんですが…少し寂しいです。


朝倉「ん?さよちゃん、どうしたの?そんな顔して」

さよ「ふええ!?い、いえなんでもないですよ」

朝倉「本当に?あ、分かった!さよちゃんもメールしたいんでしょ〜」

さよ「え!?何で分かるんですかあ?」

朝倉「ふふ〜ん私に隠し事は通用しないよ〜」

ホントすごいです朝倉さん。でも……
さよ「私携帯に触れませんよ?」

朝倉「あっそうか、あ〜ん無理かなあ。そうだ!念力で送るとかできないの?」

さよ「え、え〜とやってみますね!う〜んえ〜いそりゃ〜!」
324「めえる」:2006/12/21(木) 17:09:16 ID:???
朝倉「か、掛け声はいらないんじゃないかn「ピンピロリンピロピロピロロ」
   おう!さよちゃん届いてるよ!やったね!」

さよ「はい!うれしいです、朝倉さん」

朝倉「でもこうやってしゃべったほうが早いかもね」

さよ「あちゃ〜そうかもしれませんね」

朝倉「私たちなにやってんだろ〜ね、あははは」

さよ「うふふふ、またやりましょうね」


「めえる」してる人よりも私は朝倉さんの近くにいられる。
誰よりも誰よりも近くにいられる。
この距離が私は何より大好きです。
いつまでもこうしていられますように
325マロン名無しさん:2006/12/21(木) 17:23:10 ID:???
このスレのさよは可愛すぎて困る
326マロン名無しさん:2006/12/21(木) 17:32:06 ID:???
三分後に投下
さよが少し壊れ気味なのでそういうのが嫌いな人はスルーでお願いします
前に激しくミスったのはごめんなさい
327マロン名無しさん:2006/12/21(木) 17:35:02 ID:???
1/12

さよです。幽霊なんです。
誰にも見えない誰にも聞こえない……幽霊って寂しいものですね。
「うらめしや〜」と言ってみても幽霊はじめて60余年、何が恨めしいのかさっぱり思い出せません。
大体誰にも気づいてもらえないし……と思ってたのですが、最近やっと朝倉さんという素敵なお友だちができました。
朝倉さんのおかげで毎日がとても楽しいです。
でも、いつも朝倉さんにべったりしてるわけじゃないんですよ。
あっちにフラフラこっちにフラフラ、この頃は3-Aの皆さんの寮にも出没してるんです。
やっぱり気づいてもらえませんけど……

ここは双子の鳴滝風香さんと史伽さん、のっぽの忍者の長瀬楓さんのお部屋です。
お掃除大好きな史伽さんがいるためか、お部屋はキレイに整ってます。
今日ここに来ているのは、双子のお姉さんの風香さんが近頃おかしいからなんです。
いつも元気いっぱいで、史伽さんを引っ張ってはしゃいでいるのに、ここのところは落込み気味。
クラスの皆さんは気づいてないようですけど、私には分かります。なにせ幽霊ですから(エヘン)。
なぜ風香さんの元気がないのかも実は知っています。
今、風香さんは部屋に一人。手には一冊のノートを持っています。うっすらとピンク色のかかった、かわいらしい表紙です。
本来なら開いてはいけないそのノートの中を見てしまったことが、彼女の笑顔を曇らせているのです。
それは、開いてしまった者は恐ろしい幻覚を見続けながら痩せ細って死んでいくという禁断の……
「史伽ごめんね……でも、どうしても知りたいんだ」
……そのノートは史伽さんの日記なのでした。
人の日記を見るなんて、いけないことですよね。
でも、風香さんは前に好奇心に負けて、「お姉ちゃん特権!」なんて言いながら読んでしまったんです。
今日もまた風香さんは読んでしまいます。そこには昨日の日付で、こう書かれていました。

 今日メイちゃんに「パクティオって知ってますか?」って聞いてみました。そしたら
 「え、あ、あります!?史伽さんどうしてパクティオのことを知ってるんですか?」って聞かれました。
 なんでって、教えられないです〜。だって恥ずかしいですもん!

このパクティオって言葉が、風香さんを悩ませているのですよ。
328マロン名無しさん:2006/12/21(木) 17:35:33 ID:???
2/12

「あーもう!パクティオってなんなんだよー!」
風香さんは頭を抱えてしまいます。
パクティオってつまり仮契約のことですね。恋人探し+便利道具ゲット!のアレ。調子良すぎですよね。
ちなみにメイさんは史伽さんの美化委員の後輩なのです。この人も魔法使いですね。
史伽さんの日記は以下のように続いてます。

 しかもメイちゃんはパクティオしたことがあるそうです。ビックリです〜。
 その時の気持ちをメイちゃんに聞いてみました。すると、「え〜っと、すごくドギドギしました」と言ってました。
 顔が真っ赤だったです。もう初パクティオしてるなんて、メイちゃんは大人だと思いました

そう、史伽さんの言うパクティオって接吻のことなんです。英語で言えばキスですよ!
こちとら透けてんだよ!!キスとか幽霊には関係ねぇぇぇ!!!大体キス=大人って発想が古いんだよ!レトロォォォォ!!!!

……あ、すみません。60年分の想いが……はっ、これが恨みですか?
話を元に戻しますと、風香さんはパクティオって言葉が気になってしかたがないんです。
「もう、ボク全然分かんないよー!」
ぷりぷり怒る風香さん。
そもそもこのパクティオって言葉が初めて日記に出てきたのは数日前です。以下のとおり。

 今日は放課後に教室で、ちゃおりんとお話しました。とても楽しかったです。ちゃおりんはいろんなことを知ってます。
 でも、しばらくお話してたら急に続かなくなっちゃって、しかもいつの間にか二人きりで、ちょっと気まずいフンイキになっちゃいました。
 そしたら、いきなりちゃおりんが「ふみかさん   してみないカ?」と言うんです(恥ずかしくて書けません〜!)。
 私はあわててダメですーって言ったんです。だって、ダメですよー。
 今度はちゃおりん、「ではパクティオをしてみないカ?」って。
 なんなのか私には分からなかったんです。だから「なんのこと?」って聞いたんです。
 そう言ったら、ちゃおりんったらいきなり……もう、結局同じことじゃないですかー!
 でも教室に二人きりだったんです。夕日で真っ赤でした。初めてだったけど、けっこうロマンチックだったかな……
 ちゃおりんが言うには「これはパクティオのマネごとネ」とのことです。じゃあホントはもっとすごいのかな?
329マロン名無しさん:2006/12/21(木) 17:36:04 ID:???
3/12

日記で照れてんじゃじゃねぇ!祟るぞゴルァ!!!
あ、すみません。恨みが(以下略)。
パクティオが分からない風香さんにはちんぷんかんぷんな文です。まあ、推測することはできますけどね。
風香さんが日記を読んでしまった時、ちょうど最後の日付がこの文だったのでした。気になるのもむべなるかな。

「よーし!パクティオってなんなのか、突き止めてやる!」
風香さん悩んでいたようですが、ついに決意したようです。
最初にやることはノートを元の場所に戻すことですね。
「おねーちゃんただいまー」
そこへいきなり帰って来る史伽さん。手には日記とは別のノートを持っています。
すわっ、修羅場突入ですか!と少しわくわくしましたけど、もうノートは戻してありました。
「おかえり史伽!ボクちょっと出かけてくるから!」
「え!?おねーちゃん?」
ぱたぱたと部屋を出ていく風香さん。呆然と見送る史伽さん。
鬼が出るか仏が出るか、しばらく風香さんの守護霊代わりになってみましょう。

寮の廊下を走る風香さんの前に、長谷川さんが歩いてます。いわゆるちうさんですね。
「あっ!千雨ー!」
「なんだ、双子(ツリ目)かよ」
風香さんの呼びかけに答える長谷川さん。「双子(ツリ目)」ってヒドイですね。そもそもどう発音するのやら。
でも、今の風香さんは気にしません。
「千雨!パクティオって知ってる?」
単刀直入にいっちゃいました。
「なにっ!?し、知らねーよっ!」
この間ネギ先生と仮契約した千雨さん、一気に顔が真っ赤になります。
「ウソっ!その反応は知ってるんだろー!」
「ああっ!知らねーよ、うっせーな!」
食いつく風香さんをはねつける千雨さんですが、鬼ではありません。必死な様子の風香さんを見て少し迷いがあるようです。
指で自分の唇を触りながらこんなことを言いました。
「そうだな……パクティオーってのは、やわらけーもんなんだよ」
330マロン名無しさん:2006/12/21(木) 17:36:35 ID:???
4/12

「ええっ!柔らかいの!?」
「ああ、そーだよ!これ以上は知らん!後は自分で考えろ!」
千雨さんはそう言って、驚いている風香さんを放って自分の部屋に入っていきました。
「柔らかい……」
パクティオ-とは、いと柔らかきもの。風香さんの探求は始まったばかりです。

走る風香さんが次に出会ったのは背の高い、褐色の肌の……
「うげっ」
というのは私のセリフ。恐ろしいことに龍宮さんです。私、前この人に追いかけられたことがあったのですよ。
あの時は死ぬかと思いました……はい、もう死んでますけど。
この人の前では私は蛇に睨まれた蛙みたいなもの。
私は蛙といっても小さな蛙です。でも、龍宮さんは蛇って言うよりスネークですよ。スネーク。
しかもこの人、注意すれば私のことが見えるみたいなので、こちらとしても気をつけねばなりません。
「たつみー!」
「どうした風香、慌てて」
勢い余って風香さんは龍宮さんにぶつかってしまいました。
「ねえたつみーはパクティオって知ってる?」
またしても直球。この子は本当に分かり易いですね。
「む、風香、それをどこで……」
期待でいっぱいといった顔で見上げる風香さんは仔犬みたいです。その姿を見て龍宮さんは戸惑っている様子。
「そうだな……懐かしいな……」
龍宮さんは遠くを見ながら呟きました。
「懐かしい?どうゆーこと?」
「いや、風香、君もきっといつか分かるときが来るよ」
龍宮さんは風香さんをそっと引き離し、立ち去ろうとします。
それにしてもこの二人、同い年に見えません。風香さんも幼いんですけど、龍宮さんも苦労し過ぎです。何歳なんですかね。
「そこかっ!」
「ひぃっ!」
龍宮さんがいきなり私の方に目にも留まらない速さで何かを投げました。
根性で避けました。何だか分からないけど当たったら危険そうです。とゆうか絶対死にます。二度死ねます。
331マロン名無しさん:2006/12/21(木) 17:37:07 ID:???
5/12

「どうしたの?たつみー」
「いや、ハエがな……」
ハエですか。ええ、そうですか。
とりあえず全力で離脱します。怖いですよ、スネーク。
パクティオーか……何もかもが懐かしい。こっちも命がけです。

どうやら風香さんには目的の場所あったようです。
やって来たのは寮から離れた所に建つログハウス。そう、エヴァンジェリンさんのお宅です。
エヴァンジェリンさんは腐っても吸血鬼。ついに守護霊の役目を果たすときがきたのかも?
「こんにちはー!」
玄関で尋ねる風香さん。扉が開いて、エプロン姿の茶々丸さんが出てきました。
「誰ですか……あ、風香さん。いらっしゃいませ。マスターにご用ですか?」
「ううん、違うよ茶々丸さんに聞きたいことがあるんだよ!」
「私に、ですか?ではどうぞご質問を」
なるほど、茶々丸さんは物知りです。ロボだから忘れることもありません。私とは大違い。
それに優しい人(ロボ)ですし、嘘もつかない方ですから、知っていたら教えてくれそうです。
「茶々丸さんパクティオって知ってる?」
決定的な質問です。これで終わりでしょうか?なんか物足りないです。
「パクティオ-ですか?」
そう言って、わずかな空白のあと、茶々丸さんは冷たい声でこう告げました。
「その項目にはアクセス制限がかけられてます。パスワードを言って下さい」
『ええっ!?』
私も思わず声を出してしまいます。アクセス制限ときましたか。
おののく風香さんに、茶々●さんはさらに追い討ちをかけます。
「あと10秒以内にパスワードを言わない場合、不正アクセスとみなして迎撃モードに入ります。10、9、8……」
「なんだよそれぇぇぇっ!」
突然の秒読み発動。命の危険を感じて風香さんは脱兎の如く逃げ出しました。
「……3、2、1、0。冗談です(ククッ)」
ロボが冗談ですか。あり得ないですよ。それに(ククッ)ですか。ブラックですよ。せめて(クスクス)にしてください。
332マロン名無しさん:2006/12/21(木) 17:39:02 ID:???
6/12

「あ〜怖かった。結局パクティオってなんなんだろ……ナイショのことなんだよね……」
ほうほうのていで寮まで逃げ戻った風香さん。
「柔らかい、懐かしい、人には言えない……史伽、大人になっちゃったのかな……」
甘くて艶やかな秘め事。そんな風に妄想しているようです。
ため息一つ。どうやら自分をなんとか納得させた風香さん。部屋に入っていきます。
「史伽にどんな顔して会えばいいのか分かんないよ……」
卑猥なことを想像してるんでしょうね(ヤレヤレ)。風香さんの心配をよそに、部屋には誰もいませんでした。
しかし、そこにはまたしても罠がしかけられていたのです!
「あれ?これなんだろう」
それは日記とはまた違ったノート。史伽さんの机の上に置かれていたそれを、手にとってしまう風香さん。
中身は創作物語のようです。意味が通り辛いかもしれませんが抜粋してみましょう。でも、これはちょっと……

 なんとか間に合って……!
 無限に続くかのような鳥居の下を走りながらノトカは祈っていた。
 ようやく三人の影が見えてきた。しかし、更なる衝撃が彼女を襲う。
 そこは修羅場だった。すでにナス・カグラの手からハリセンは離れ、ナスは地に伏していた。
 ナスを倒したコタ犬の標的はヌギに代わっていた。
 素早く、威力のあるコタ犬の攻撃は確実にヌギを追い詰めていく。
 あと一撃でヌギは倒されてしまう。ノトカは無我夢中で叫んだ。
 「ヌギ先生、右です!」
 その言葉を聞き、反射的にヌギは、右から狙ってきたコタ犬の拳を避けていた。
 コタ犬が驚く。その一瞬のスキをヌギは見過ごさない。
 「くたばれ!犬コロ!」
 
イタタタタタタ……創作というか宮崎さん作の妄想小説でした。史伽さんはその読者ということですね。
イロイロとツッコむところが多すぎてアレですが、問題なのは以下の文。

 「ありがとうノトカさん。君のおかげで助かったよ」
 「いえ、ヌギ先生とパクティオーしたおかげです」
 「ハハハ、君はボクの最高のパートナーだよ」
333マロン名無しさん:2006/12/21(木) 17:39:33 ID:???
7/12

体張ったナスさんは無視ですか。ヌギ先生、いい性格してますね。ハハハって。
この後、ノトカさんはヌギ先生と濃いキスをするのですが、それは省略。
これを史伽さんに読ませる宮崎さんもどうかと思いますが、いま問題なのは風香さん。
どうやらこの小説、かなりの長編らしくて(若さ故ですね)、このノートには肝心の仮契約シーンが描かれていません。
しかし、書いてある分を読めば、パクティオすることによって特別な力や道具が手に入ることは分かります。
「どうゆーこと?パクティオってそんなにスゴイことなの?」
風香さんの不安混じりの好奇心がまた高まってきたようです。
「ええぃ!史伽が何をやったのか、今度こそ絶対はっきりさせてやるぞ!」

決心して部屋を飛び出したのはいいものの、次にどこへ行くのか考えていなかった風香さん。
そこへ都合よく歩いてきたのが木乃香さんと刹那さん。龍宮さんと同じく刹那さんも要注意。下手すると葬られます。
「あー、風香やー。どうしたん?顔怖いえー」
「あのさ、このか、パクティオって知ってる!?」
「うん、知っとるえ。なんや知りたいんか?えーとやなー……」
「お、お嬢様!」
暴露寸前の木乃香さんに刹那チェックが入りました。危ない危ない。
「えー、なんなの!教えてよー!」
刹那さんに注意を受けている木乃香さんを、風香さんは急かします。
「あんなー」そこで木乃香さんはタメを作ります。「……パクティオーゆーのはチュパカブラに吸われることや!!!!」
「ちゅ、ちゅぱかぶれろぁら!」
まさかここでその名が出てくるとは。チュパカブラとは一頃クラスで話題になった謎の吸血生物。
お化けとか妖怪とかは風香さんの最も嫌いなジャンルです。あと幽霊もね……
「す……吸われるってなにをー!?」
「そらもー、血とか汁とか液とかいろいろや!!!」
「うわあああぁん!」
悪ノリして脅しをかける木乃香さん。風香さんは泣きながら逃げ出してしまいました。
「うーん、ちょっとヒドかったかなー?」
「お嬢様……それではネギ先生がバケモノになってしまいますが……」
再出発したと思ったらいきなりこれです。
だんだん風香さんが不憫に思えてしょうがないです。
334マロン名無しさん:2006/12/21(木) 17:40:05 ID:???
8/12

彷徨う風香さんが次に出会ったのが楓さんと古菲さん。ごめんなさい、つい最近まで韮だと思ってました。
「おや、どうしたでござるか風香殿?」
「元気ないアルヨ〜?」
今さらですけど皆さん、いい人たちです。
「楓姉、くーふぇ、あのさ……パクティオって知ってる……?」
「ムムッ!パクティオーアルカ!?」
すぐ反応してしまう古菲さん。自分では口が堅いと言うけれど、素直で隠し事はできない人なんですね。
「なんかスゴイことみたいなのに、みんな教えてくれないんだよ。でも、なんでみんな知ってるんだろ……」
それはあなたが聞いた人が皆、たまたまクラスの半分の側に属していたからです。
「うむ!確かにスゴイことアルヨ!便利な道具が手に入るネ!」
「そうでござるなー、瞬間移動ができるようになるでござるな」
「便利な道具!?瞬間移動!?なんなのそれ!?」」
アーティファクトにカードによる召喚。確かに嘘をついてはいませんが、ますます混乱を深めるばかりです。
古菲さんと楓さんは困った顔をします。言い訳が思いつかないようです。
「なにって……し、知らんアルヨ〜!」
「すまんでござるな風香殿。そのことは秘密なのでござるよ」
古菲さんは逃げました。楓さんも肉眼で確認できない速さで消えます。この人、瞬間移動できてます。
「もう、なんなんだよ〜……よし、こうなったら!」
まだめげません。強いです風香さん。どうやら、そろそろケリをつけるつもりみたいですよ。頑張って!

黄昏時になってしまいました。
ここは教室。夕焼けに染まってとても素敵です。60年、毎日見てました。それでも飽きないものです。
風香さんはついに、ここである人を待つことにしました。そもそもの元凶であるあの人を。
「フフフ……こんな場所に呼び出して、何の用カナ?風香サン」
コツッコツッと足音を立てて、すっかり悪キャラが定着した感のある超さんが現れました。長く伸びた影が風香さんを覆ってます。
「超りん!パクティオってなに!史伽に何をしたの!?」
ごくり、と唾を飲み込む音がしたかと思います。今日何度も言った言葉を、風香さんは精一杯の勇気で口に出します。
「フフ、史伽サンに何をしたのか知りたいカ?」
掴みかからんばかりの勢いの風香さん。対する超さんは余裕です。
335マロン名無しさん:2006/12/21(木) 17:40:35 ID:???
9/12

「では教えてあげるヨ……そのカラダでネ!」
ジュルリ、と舌なめずりする音がしたかもしれません。超さんは一歩を踏み出しました。
「わ!超りん、な、なにをする気だよー!」
「パクティオーのことを知りたいと言ったネ。フフフ……風香サンも美味しそうネ」
そりゃ双子ですから。
ツッコんでる場合ではありません。超さんは威圧感たっぷりに迫ってきます。気圧されて風香さんは逃げることもできません。
「い、いや、いやぁぁぁぁ〜!」
ああ、このままではいろいろな意味で風香さんピンチ!私が助けなければ!!
「ハァァァァァァァァァァァ!!!!」
ガタガタガタ……私が気合を入れると机や椅子が細かく揺れ動き、宙に浮かびあがりました。
「ム、地震カ?いや、チガウ、これは……」
超さんの足が止まりました。今です!逃げて下さい風香さん!
「ぎゃぁああああ!!怖いよー!」
やりました。風香さん脱出成功です。すごく怖がってましたけど。
「あー……冗談だたのに、怖がらせてしまたカ」
どう見たって目が本気(マジ)でしたよ超さん。鬼畜過ぎです。
「しかしポルターガイストとはネ。やはりこの教室には悪霊がいるようネ」
静まり返った教室を見回しながら呟く超さん。「やはり」ってなんですか!失礼ですよ!
「フム、どうやらこの新型除霊銃を試すときがきたのカナ」
そう言って、おもむろにどこからか不思議な機械を取り出します。これは危険な気が!
「自動索敵機能に追尾機能搭載!どんなに隠密性の高い霊体でも逃げられんヨ!」
ひぃ!良く分かりませんがここは全速離脱!…………離脱成功。
幽霊も怖がる超(チャオ)科学。みんなを幸せにするものを作って下さい。お願いします。

寮の前にまたしても戻ってまいりました。風香さんは戻っているのかな?
そこへ入り口から出てくる見覚えのある人影。あれは……
「朝倉さん!」
「よっ、どうしたのさよちゃん、こんな所で」
朝倉さんです。お話できるってやっぱりいいな。
かくかくしかじか。私は今日一日のことを朝倉さんに伝えました。
336マロン名無しさん:2006/12/21(木) 17:41:13 ID:???
10/12

「あー、風香それで……そりゃまずかったな」
「どうしたんですか?」
「いや、さっき風香に仮契約のこと聞かれたんだよ。どこかで小耳に挟んだ程度かなーって思ってさ……」
「風香さん、また魔法バレ組の人に聞いてしまったんですね……」
「うん。ついからかってみたくて「風香もマネごとならやったことあるんだよ」って言っちゃった」
「あらら……風香さん、それでどうしました」
「寮に走っていったけど。うーん、ショックだよねー……」
修学旅行でのキスゲームについては朝倉さんから聞きました。可愛らしいスカカードも見せてもらいましたよ。
「後でフォローしなきゃなぁ」
呟く朝倉さん。自分の好奇心や欲望に忠実であると同時に、こういう優しさや気配りを知っているから朝倉さんは素敵です。
「じゃあ私、見てきます!」
見てるだけじゃ何もならないのかもしれないけど、朝倉さんの役には立ちたいと思います。
それに、風香さんの冒険の決着を見届けなければいけません。

部屋に入ろうとしている風香さんにやっと追いつきました。
「あ、おかえりなさい。おねえちゃんどこ行ってたの?」
ドアを開けると部屋の中央に史伽さんが座っていました。にこにこ笑う史伽さん。彼女の笑顔を見るとほっとします。
「ふ、ふみか〜……わあああぁ〜ん!」
気が弛んだのでしょう。ついに風香さん、泣きながら史伽さんに抱きついてしまいました。いろいろなことがあり過ぎたんですね。
「ど、どうしたんですかおねえちゃん〜」
わんわん泣く風香さんをどうすればいいのか史伽さんには分かりません。
ただ、風香さんの不安が伝わったのか、史伽さんはお姉さんをぎゅっと抱きしめていました。
だんだんと、泣き声が小さくなっていきます。しばらくして、風香さんは泣き止みました。
「ねぇ史伽、教えて欲しいことがあるんだ」
泣きはらした目で真っ直ぐ史伽さんを見つめ、風香さんは聞きます。
「パクティオってなに?」
今度が本当に、最後の質問です。
「えっ、おねえちゃん、なんでパクティオなんて知ってるの?まさか……」
「ごめん、史伽の日記、勝手に見ちゃった」
風香さんの告白に、一瞬、史伽さんの表情が固まりました。
337マロン名無しさん:2006/12/21(木) 17:42:18 ID:???
11/12

仲のよい姉妹とはいえ、日記を勝手に読まれたらどんな気分になるでしょう。
やっぱり怒るのでしょうか。
「ごめん、本当にごめん。でも、史伽が先にどこかに行っちゃったみたいで、ボクを置いてっちゃったみたいで……イヤだったんだ」
ああそうか、風香さんが本当に気になっていたことは、パクティオーという言葉ではなかったのですね。
いつも一緒にいたはずなのに、いつの間にか離れていってしまう。たぶん、それがとても辛かったのでしょう。
その言葉を聞いて、史伽さんの表情は何かを悟ったかのように、とても柔らかい笑顔になりました。
「パクティオってこういうのです」
そう言うなり、風香さんの顔に近づいて頬に小鳥のように小さなキスをしました。
風香さんはあっけにとられて何も言うことができません。
「えっ……あっ!なんだ!」
すぐには出せなかった驚きの声。そして赤らめた顔には笑みが広がっていきます。
「そういうことだったんだ!」
「やーん、恥ずかしいですー」
胸のつっかえがとれて、喜ぶ風香さん。キスしたことに照れる史伽さん。
めでたし、めでたし、これで安心して眠れますね風香さん。
「じゃあ、私からもパクティオ!」
「きゃっ、くすぐったいですー」
今度は風香さんが史伽さんにキス。
なんだかとても微笑ましいです。60年分の恨みとか無粋なことはもう言いません。
もちろん、楓さんの話などを思い返してみれば、パクティオーがただのキスではないことは分かるでしょう。
でも、今はこれでいいのだと思います。

いつか、この二人も本当のことを知るときが来るのかもしれませんね……
338マロン名無しさん:2006/12/21(木) 17:42:50 ID:???
12/12

さて、ここからは後日談です。
「でも仮契約のことじゃ、スクープにはなんないよねー」
私は朝倉さんに今回のことを詳しく伝えました。
すると、朝倉さんは今回風香さんと会った方々に事情を説明して口裏合わせをしてきました。
これはネギ先生がオコジョにならないようにするためでもありますが、風香さんがこれ以上悩まないようにするための配慮でもあります。
仕事を終わらせて、朝倉さんは珈琲片手に一息ついています。
「すみません。記事にならない話で……」
「ふふふ、さよちゃん。気にすることはないよ。特ダネは人に教えてもらっては特ダネとはいえないのさ」
「わっ、カッコいいです朝倉さん」
「それに、スクープはいろいろな所に眠っているんだよ」
「今回のお話に、何か気になる所でもありました?」
「二つほどね。まず、宮崎のデス○ート!」
ああ、あれですか。
「……というのは冗談として(史伽にも見せてるしね)、やっぱ超りんと史伽がいつの間にキスする関係になっていたのか気になるな」
「たしかに、気にはなりますけど……」
口裏合わせに行った先で超さんは「アイヤ〜!すまなかたヨ。パクティオって史伽サンに言ったのは軽率だたネ。反省してるアルヨ」なんて言ってました。
口癖が間違ってるあたり、全然信用できません。
「人気屋台オーナー超鈴音の交際相手はなんと……!うん、これならいける!」
「でも、いくら超さんでも人の私生活を調べるなんてよくないですよ〜」
というより、朝倉さんが消されかねないのが心配です。
「まあまあ、記事にするかどうかはその後で判断するからさ。私を信じてよ。だからさよちゃん、協力よろしくね」
「あ……はい!」
そうでした。朝倉さんは信頼できる方です。何より、お役に立てるのがとても嬉しいんです。
危ないことがあるのなら、今回みたいにまた守護霊代わりになればいいんですよね。

…………いや、今回は私こそ死にかけたような……?
ええ、もう死んでますけど……
339マロン名無しさん:2006/12/21(木) 18:40:20 ID:???
>>338
なんか色々ワロタwww
340マロン名無しさん:2006/12/21(木) 20:04:57 ID:???
ワロスww
341マロン名無しさん:2006/12/21(木) 20:06:25 ID:???
ハッピーハッピークリスマス第二話

翌日
冬休みに入り、朝の喧騒が無い朝
そんな中を教会に向かう二人がいた
美空と円は白い息を吐きながら歩を進める
「でさ、なかなか帰れなくて・・・」
「相変わらずっスねー円のルームメイトは」
昨日のカラオケの話などをしながら、ゆっくりと向かう
教会ではシャークティとココネがすでに準備を始めていて、二人はそれに合流する
「すみませんね、円」
「別に構わないって。遊んでばかりよりいいしね」
子供達に配るお菓子を袋に詰めながら、申し訳無さそうなシャークティと円は言葉を交わす
「だめ・・・」
「ちょっとぐらいいいじゃんココネ」
美空がつまみ食いをしてココネに諭されている
その様をシャークティはにっこりと見詰めている
「前なら怒鳴りつけてたのにね」
「ええ・・・、変わるものですね」
思えばいろいろと変わったものだとシャークティは思い出す
美空と愛し合うようになり、円を巻き込み、引き裂かれそうになり
激しい背徳の恋に翻弄されながらも、確実に育った絆
そんな事を思うと少し表情が曇る、そんなシャークティに円は後から抱きしめて
「今幸せなら・・・いいんじゃないかな。あたしもそうだし」
「円・・・」
円の手を取りシャークティは頷いた

続く
342マロン名無しさん:2006/12/21(木) 20:30:43 ID:???
こっちのくぎみーは幸せそうで何よりです
343マロン名無しさん:2006/12/21(木) 20:37:29 ID:???
まったくですね
344バカアスナ:2006/12/21(木) 20:50:00 ID:???
バカアスナ 帰宅部部長編

明日菜「いいんちょ、卓球台見つけたんだけどやらない?」
いいんちょ「いいですけど」
明日菜「古今東西交えてやって負ければ…ネギにカンチョーと千鶴さんに『ババァ』って言う罰ゲームね」
いいんちょ「そんな過酷な罰ゲームをやれと!?」
明日菜「いつもいい様にヤられてるからね、これくらいは当然よ」
いいんちょ「ネギ先生よりも千鶴さんの方が命がないかもしれませんわね…」
明日菜「何か困ってるっぽいし最初のサーブ譲ってあげるよ」
いいんちょ「えぇと、古今東西……」
明日菜「早く早く、負けたら罰ゲームだよ〜、ヒヒヒ」

いいんちょ「でしたら古今東西、信号の色。赤」パコッ
明日菜「(え゛、信号の色!)青」パコッ
いいんちょ「黄色」パコッ
明日菜「…………………」

結局明日菜は、自分で指定した過酷な罰ゲームを自分でする羽目となった。

345マロン名無しさん:2006/12/21(木) 20:52:01 ID:???
ワロス
いいんちょ頭いいな
346マロン名無しさん:2006/12/21(木) 21:04:14 ID:???
このスレを見ていると、アスナが愛しく思えてくる不思議
347マロン名無しさん:2006/12/21(木) 21:21:08 ID:???
このいいんちょとアスナはめちゃくちゃかわいいなww
348マロン名無しさん:2006/12/21(木) 21:25:52 ID:???
ネギに浣腸なんていいんちょにとって罰にならないだろwwww
349マロン名無しさん:2006/12/21(木) 21:51:08 ID:???
>>348
めっちゃ苦悩する。

それが罰
350マロン名無しさん:2006/12/21(木) 22:58:22 ID:???
3分後に投下です。
351マロン名無しさん:2006/12/21(木) 23:01:26 ID:???
自分しか知らないあなた

「…」
今、超は服を脱がされ台の上でポーズをとらされている。
ハルナのネタ作りのためにヌードデッサンの協力を依頼された。
「う〜〜ん、こんなもんかなぁ」
「まだカ?少し寒いネ」
震える超を気にしてかエアコンのスイッチを入れるハルナ。
「ごめんね〜。もう少しだから」
ボディライン、肩や足のきめ細かな場所もしっかりと描いていくハルナ。
そこにいつもの調子こいた様子はない。人に受け入れられる作品を作るために真剣に描いている。
そうやって作品のために真剣になってするハルナを見て、超はもう少し耐えることにした。

「ふぅ、ありがと」
それから1時間後にハルナが納得の行くデッサンが完成した。これで自分の作品を作ることが出来る。
「もう服を着ていいカ?」
「そんなに寒い?」
「な、何をするヨ」
服を着る前にハルナがそっと迫ってきて、そのままベッドに押し倒されてこの有様だ。
今までの真剣さから一転してケダモノモードに入る。この人は頭のどこかにスイッチが隠れているのだろう。
同人のネタが詰まったとか、最近欲求不満だとか抜かしているがそれなら振り払えばいいのに…
「ねぇ、ちゃおりん…お願いがあるんだけど」
超に尋ねる、自分の都合はお構いなし。
「是非とも私の作った服を着てほし
「断るネ」
最近、凝った服にも作るようになったハルナだが超は即効で断る。
「ちえー」
するとハルナはポケットからデジカメを取り出して半裸の超をカメラに収めた。
352マロン名無しさん:2006/12/21(木) 23:01:57 ID:???
「今、何を撮ったネ」
明らかな不覚を取ってしまった超はハルナのデジカメを見る。
「やっぱり描写はちゃーんとしないといけないよね」
「それならはじめのポーズを撮ってそれを見て描けばよかったのに…」
「駄目だよ、それは私のコレクションにするの」
すっとんきょうな顔で答える様に、超は言葉を失った。
「ハルナサン…まるで朝倉みたいネ?」
「いいじゃん、こんなに誰かを気になったのはちゃおりんが初めてだし」
半裸の超の体は少し冷たく、ハルナは自分の体で暖めるようにして抱きしめる。
その瞬間、いきなりと言っていいほどの速度で超の唇を奪った。
それと同時に聞こえるシャッター音。
「!?」
「ちゃおりんが唇を奪われたらどんな顔するかなぁ〜って」
「悪趣味ヨ」
すると超はデジカメを奪うと両腕をハルナの首に回してキスをした。
こちらから誘ってきたのはもしかすると初めてかもしれない。
「私だって…ハルナサンの知らない顔を知っているヨ。今、この時」
「ちゃおりん…!」

パシャッ

今度はハルナが大いなる不覚をとってしまった。
自分が奪われたデジカメが超の手にあるのを忘れていたのだ。
「ほら、一枚撮れたネ」
「…もう」
するとハルナは着ている服を脱ぎ、眼鏡も外した。
もうこれで歯止めはなくなった、二人は口を合わせたままベッドの中へと消えていく。
353マロン名無しさん:2006/12/21(木) 23:02:32 ID:???
軋むベッドの音、そして互いの喘ぎ声。
それが互いにしか分からない自分の顔と相手の顔。

パシャッ
「ちゃ、ちゃおりん!?」
なんと超はこの状況で行為中のハルナを激写した。
「今度は…こっちがコレクションにする番ネ」
パシャ パシャ パシャ
「ちょっとやめてよー!」

それから数時間後
「…」
超の恥ずかしい写真を撮ってやろうと思っていたのに逆にやられてしまった。
となりで寝ている超を見て、こっそりとカメラを取り返す。
「…(悔しいから、『ヤった後、ぐっすり寝るちゃおりん』を撮ってやる)」
超にポイントを合わせてデジカメのシャッターを押す……だが。
「あれ?」
デジカメの無反応、よく見れば電池が入っていない。
どうやら行為のドサクサに紛れて電池を抜いていたようだ。
「くぅ〜〜〜〜」
ハルナは枕を叩いて悔しがる。
その横の超は意気揚々とした表情で寝ていた。

354マロン名無しさん:2006/12/22(金) 03:32:35 ID:???
ちゃおりんは抜け目がないですな。
355マロン名無しさん:2006/12/22(金) 06:13:38 ID:???
ゴフッ(砂を吐いた)
356マロン名無しさん:2006/12/22(金) 07:46:36 ID:???
このけだるい雰囲気に酔っちまうんだよ…
GJ!!!
357マロン名無しさん:2006/12/22(金) 18:40:06 ID:???
過去スレ読み返してみたんだが、かなり職人いなくなってたんだな。
358マロン名無しさん:2006/12/22(金) 19:16:57 ID:???
3分後に投下
359 まほ落語寄席 真打 :2006/12/22(金) 19:20:46 ID:???
亜子「暮れのまほ落語寄席もお後二席となりました。こんばんわぁ、和泉家亜子にございます。
   え〜、年越しまでの過ごし方も多様化の時代なそうで、除夜の鐘を聞きながらや
   紅白歌合戦や格闘技を観ながらなど多々ありますなぁ。みなさんはどう過ごされますか?
   ウチはおコタに入って膝にゆーな乗っけてミカンを食べよかな〜とな。
   あ、ミカンもやけど、年越しそばも忘れたらアカンな。
   え〜、聞くところによりますと関西地方では年越しうどんなる物があるそうや。
   食文化もですが考えも違う、華の都らしく『太く長く生きよう』と願いを込めとるそうや、
   さすが関西は景気がええなぁ〜。もうひとついでに景気良くズズッ!とやるのが粋やな。
   そのもうひとついでに大食いの賭けをやるのも昔の一興でございますな。
   よっしゃ!勝負や!
   おうよ!と気合を入れて一勝負。
   噺家も、高座に上がる前に自分の出囃子を聴きながら気合を入れるんや。
   ついでに言うときますと、出囃子ってのは自分の登場曲や。
   興味のある方はネット検索してみるとええよ。
   さて、とあるうどん屋に、毎日のように来てはうどんを二十枚ほどかる〜く食べる人が居ってな
   あぁ、一応言うとくけどな、これ読んだから言うて真似して救急車呼ぶような事にならんようにしてな。
   万が一のことがあっても責任とれんからな。
   で、店の常連さんが暇つぶしにこれだけ食べたらいくらと賭けをしとったんや。」
360 まほ落語寄席 真打 :2006/12/22(金) 19:22:20 ID:???
木乃香「らっしゃい!・・おや、夏美さんじゃないでっか。
    いつもの人たちがいらっしゃいますよ。今、呼びますからね。
    お〜い、そこの〜!夏美さんが来たえ〜。」
美砂「おっ!来やがったね。ささ、こちらにいらっしゃい」
明日菜「今日は負けないよ!」
夏美「その台詞、そのまま返しますよ。」

亜子「さて、この夏美ってのは賭け食い専門のお人でございます。
   この間も賭けをしまして簡単に勝ったんですわ。
   まぁ、そんな事も知らずに勝負を挑むってのも間抜けな話しですなぁ。」

明日菜「よし、今日は三十枚で二分はどうだい?」
夏美「いいですよ。」
美砂「よし、決まった!
   大将!ざるうどん三十枚だよ!」
木乃香「へい!」
史伽「お?大食いの賭けだよ!」
裕奈「三十枚だって。こりゃ食べられないよ〜。」
桜子「食べれる方に張るよ〜!」
木乃香「へい、お待ち!」
夏美「へへへ、良いですか?行きますよ〜
   頂きます・・ズズ・・ズズズ」
美砂「おぉ、は、早い!」
夏美「この店は、うどんのね、コシが、違うね。」
裕奈「おぉ!早いねぇ〜」
夏美「・・・あの〜、次のは?こう、間が開くと・・
   あ、もう三十枚完食しましたかw」
明日菜「ま、また」
美砂「負けたぁ〜!」
桜子「勝った〜!」
361 まほ落語寄席 真打 :2006/12/22(金) 19:23:52 ID:???
夏美「ご馳走様でした、と。」

亜子「また別の日になりまして」

明日菜「お、来た来た、来ましたね。」
美砂「夏美さん夏美さん、こんどは五十枚で一両でどうだ?」
夏美「ご、五十枚?」
明日菜「なんだい?びびってるのかい?」
夏美「そんなわけないですよ、今日はね、今からさ、
   遠出するから挨拶に来たんだよ。
   だから、その賭けは帰ってきてからにしましょ。」
明日菜「なんだ、そうだったのか。」
美砂「それならしょうがないね。」
夏美「じゃ、また今度。・・・・・ふぅ、危なかった。
   さすがに五十枚なんて食べたこと無いからなぁ
   あ〜あ、どうしようかな〜、このままどこかにトンズラしようかな〜」

亜子「と歩いておりますと、山道に出まして」

夏美「いけね、こんなとこに出ちまったい!
   早く帰らないと・・おや?」

亜子「ふと目をやった先で猟師が寝ていまして、
   その上からウワバミがドサッ!と降りて猟師を一飲み!」

??「わ!わっ!わ〜!!」
夏美「ガクガクブルブル・・・」

亜子「飲み込んだのが人ひとりなもんで、さすがに苦しくなったのか
   道端に生えておりました草を舐めるとパンパンに腫れ上がった腹が見る見る内にペッチャンコ」
362 まほ落語寄席 真打 :2006/12/22(金) 19:24:55 ID:???
??「わ〜!溶けるぅ〜、消える〜、出番が〜!なm」

亜子「あっけにとられてましたが、あれを使えばいくらでも食べれるんじゃないかと思いつきまして、
   その草を手にうどん屋に戻りますと」

夏美「五十枚で一両だったよね!やろうじゃないか!」
明日菜「あれ?遠出するんじゃなかったの?」
夏美「今、帰ってきた!」
美砂「まぁ、いいじゃないか。さっそくやろう!
   大将!ざるうどん五十枚だよ!」
木乃香「へい、まいど!」
裕奈「お!またかい?!
   桜子!桜子はどこだい?え?出かけてる?チクショウ、早く呼んで来い!」
夏美「それじゃあ!いただきます!」
裕奈「始まったぞ〜!」
夏美「いやぁ〜、本当に上手いねぇ」
明日菜「おぉ!いつもに増して早いぞ!」
美砂「これはまさか!」
裕奈「おぉ!もう十五枚超えた!」
夏美「うまい!うまいねぇ〜!」

亜子「な調子で行くんですが」

夏美「ズ・・ズ。うぇっぷ」
明日菜「な、夏美さん、もうお止しなさいよ。」
美砂「そうだよぉ、もう四十九枚目、おなかが破れるよ。」
夏美「う〜ん、まだまだぁ。」
裕奈「ありゃりゃ?もう終わり?」
夏美「ゴホン。あ〜、ちょっと休憩にしませんか?」
明日菜「あぁ、そうだねぇ、ちょっと休んだ方が良いでしょ。」
363 まほ落語寄席 真打 :2006/12/22(金) 19:27:57 ID:???
夏美「スミマセンねぇ。
   調子がととのったら声をかけますんで、しばらく一人にしてください。」
美砂「はい、解りました。
   さすが玄人だね、後一枚ってところで止めて盛り上げようってね。」
明日菜「じゃあ、しばらくしたらお声をかけますからね。」
夏美「どうもすみませんね、すぐ戻りますからね。
   へへへ、この草さえあればと。・・ん?意外といけるねぇ」

亜子「数刻たちまして」

美砂「さて、そろそろ・・・夏美さん、そろそろ再開しましょう。
   ・・・返事が無いなぁ・・。」
明日菜「ちょっと〜、居るんでしょ?
    お〜い?・・・まさか逃げたか?」
木乃香「逃げてたときには、うどん代をあんた達に払って貰うえ〜。」
明日菜「ちょ・・・。夏美さん、開けますよ〜!」

亜子「と、ガラリと開けますと、人間を溶かす草を食べたもんやから、


  『うどんが羽織を着て座っとった』

   という『蛇含草』の一席でございました。」
364猫が如く(浮気は一時気の迷い):2006/12/22(金) 19:40:35 ID:???
 かーごめかーごーめー。
 かーごのなーかのせっちゃんはー。
 いーつーいーつーでーあぁーうー。
 よーあーけーのーばーんにー。
 ちーうとざーじがすーべったー。
 うしろのしょうめんだーぁれ?

ちう「……痛ってぇ……」
ザジ「……(おろおろ)」
ちう「……大丈夫だって。オタオタすんなよ」
ザジ「……血」
ちう「舐めときゃ止まるさ。ペロス」
ザジ「……ペロスペロス」
ちう「はふっ!? な、何舐めて」
ザジ「ペロスペロスペロスペロスペロスペロスペロス」








ザジ「……逆ペロスされた……」
ちう「あたしをペロスしようなんて1000年早ぇ」
365マロン名無しさん:2006/12/22(金) 19:43:21 ID:???
名前は見なかった事にしてくれるととても嬉しい訳で……
366直前のひと時:2006/12/22(金) 20:15:19 ID:???
クリスマスの直前、彼女らは何をしているのでしょうか?

・亜子と裕奈のケース

「もうすぐクリスマスやなぁ」

「そうだね〜」

「なんか飾りつけとかする?」

「いいんじゃないの〜……ぐー」

「もうねとるわ、ふわ〜ぁうちも眠くなってきたわ……ぐー」


・ハルナと超のケース

「フフフ、この薬ができればハルナサンをめちゃめちゃに……」

「ちゃおり〜ん?なに作ってるのかな〜?飲ませてあげるね〜」

「ややめるネ、ハルナサン。だめヨ!う!?うぐぐ〜!ごくっ」

「さ〜て、ベットの中で確かめてみようか〜」
367直前のひと時:2006/12/22(金) 20:15:53 ID:???
・真名とアキラのケース

「ねえ真名、クリスマスに食べたいものある?」

「そうだな、アキラの作ったケーキが食べたいな(メインはアキラだがな)」

「分かった、作ってあげるね(薬かなんかいれとくか……)」


・木乃香と刹那のケース

木乃香「せっちゃ〜ん、クリスマスは一緒にローストチキン作ろ!」

刹那「え!?あ、あのお嬢様私は鳥はちょっと……」

木乃香「え〜?ええやろ〜!お願いせっちゃん!」

刹那「わ、分かりました。作りましょう…はぁ」
368直前のひと時:2006/12/22(金) 20:16:48 ID:???
・明日菜とあやかのケース

あやか「明日菜さん?クリスマスにいいバイトがあるんですけど」

明日菜「どんなの?」

あやか「クリスマス一日限りで1時から12時まで。昼食と夕食もついて5万円」

明日菜「ええ!?仕事内容は?」

あやか「私と一緒にいることですわ」

明日菜「あんた馬鹿ね……まあそのバイトやったげるわ」


・朝倉とさよのケース

朝倉「ねえねえ、さよちゃんクリスマスなんだけどさぁ」

さよ「何ですか?朝倉さん」

朝倉「きれいなクリスマスツリー見つけたんだ。見に行こう?
   さよちゃんもケーキは食べれないけどツリーは見れるでしょ!」

さよ「は…はい!朝倉さん!」
369直前のひと時:2006/12/22(金) 20:17:38 ID:???
・桜子と美砂と円のケース

美砂「暇だねえクリスマス……」

円「あんた、彼氏は?」

美砂「補修……」

円「あはは……どんまい」

桜子「ほにゃらばみんなでカラオケ行こ〜!」

円「そうしようか?」

美砂「うん!そうしよっか!」


・ザジと千雨のケース

ザジ「クリスマスどうする?……ちう」

千雨「う〜ん二人でどっか食いにでも行くか」

ザジ「私、ちうと二人っきりならなんでもいい」

千雨「照れるな」

ザジ「照れさせてる///」

千雨「馬鹿やろう///」

それぞれのひと時に、メリークリスマスを。
370マロン名無しさん:2006/12/22(金) 20:17:43 ID:???
>>かーごのなーかのせっちゃんはー
ワロスww

>>363
まさかそうなるとは予想つかなかった!!GJ
371マロン名無しさん:2006/12/22(金) 21:31:25 ID:???
>>365
罰として、クリスマスと正月のssをよろしく
372バカアスナ:2006/12/22(金) 23:29:24 ID:???
バカアスナ 朝方5時の「富士そば」恵比寿 西口店店員編

超包子
五月 いらっしゃいませ
明日菜「えーと、うどん3人前」
五月 うどん?そばじゃない!?
明日菜「うん」
五月 明日菜さん、うどんを3人分も食べるのですか?
明日菜「まさか、そこまで大食らいじゃないよ」
五月 知ってますよ。後で二人来るんですよね
明日菜「来ないよ。あとさっちゃん、夜の営業で先生たちと顔利いてるみたいだし言っといて
     学園前の段差を早く何とかしてって」
五月「???」


学園前
木乃香「なんなんこれ?」
刹那「出前用の入れ物ですね…」
木乃香「うわー。中身全部撒けとるやん、うどん3人分やな」
刹那「きっとこの段差で転んだんでしょう。しかし運んでいる人はどこに…?」


373マロン名無しさん:2006/12/23(土) 00:15:22 ID:???
一瞬意味が判らなかった


理解して噴いたwwwwwwwアスナそれあかんてwwwwwwww
374マロン名無しさん:2006/12/23(土) 02:43:46 ID:???
ハルナ×千雨


思い立ったら即スケッチするのが私の信条。
何処に居てもその閃きを逃さない。今日は長谷川さんがターゲット。

今日はどう仕上げようかな?タチっぽい長谷川さんも良いけどたまにはネコも良いかも。
私の中での長谷川さんは眼鏡を掛けていない。ホントはあっても良いけど…。

眼鏡があるとタチの長谷川さんを描くのが難しくなる。そこは私もまだまだね。
逆にネコの長谷川さんを描くのもこれまた難しい……表情が無いってのも辛いのよ。

長谷川さんももっと喜怒哀楽を出してくれればこっちもスケッチが楽なんだけどね。
相手はザジさんって手もあるけど敢えて私に置換する。その場に私が居ればどう振る舞うか?

私の脳内で長谷川さんは何回笑った事だろう、しかし現実は……ザジさんの前でも笑う事は少ない。
朝倉に見せてもらった長谷川さんが笑ってる写真はとても眩しい物だった。
私が知ってる長谷川さんじゃないみたい…どうして笑ってる所を見せないのかな。

クールに振る舞いつつも胸の中で思う事は山ほどある。それを引き出せるかは私の腕次第。
長谷川さんを狙うライバルは多いけど私は諦めた訳じゃないよ。
「障害があればある程燃え上がる」とは言ったモンだわ。いやエライ。

夢中で手を進めていたせいか気付けばスケッチが出来上がっていた。
今日のスケッチも長谷川さんが笑っている絵だった…本当の笑顔を未だ拝めないまま私のアルバムに絵が刻まれる。
絵が増えると同時にもどかしさもまた増えるのだった。

あぁ、どうやれば自然と笑ってくれるのかなぁ…想像だけでは私の心は満たされない。
375マロン名無しさん:2006/12/23(土) 03:56:16 ID:???
>>374
ハルナ×千雨 同好の猛者が、
小拙以外に御座いましたとは‥。

是が非にでもエロス有りで賜りたく
存じます。

テラGJです。

376マロン名無しさん:2006/12/23(土) 08:02:01 ID:???
>>372
タイトルだけで噴いたじゃねーかバーローwwwww

>>374
思い立ったら即実行がハルナさんじゃないですか!
377マロン名無しさん:2006/12/23(土) 19:16:49 ID:???
ハッピーハッピークリスマス第三話

それは携帯の着信音からだった
ベッドで眠る美空、円、シャークティ。その寝室に円の携帯の着信音が鳴った
「はい・・・何だ美砂か。どうしたのこんな早くに?」
ほぼ同時に目覚めた美空たちは、円の電話のやり取りを見ていたが
「えっ、ちょっと何よそれ!。待ちなさいって・・・あ・・・」
円は携帯を切るとうなだれた
「どうしたの?」
美空の問に円は申し訳無さそうに
「ごめん、明日駄目になった」
明日とはクリスマスイブ、この日ミサの終了後にささやかなパーティーを開く予定だった
みんな予定を空けて大丈夫と思った矢先の思わぬ一言
「何か急用ですか?」
シャークティが心配げに話しかける
「実は美砂が彼と予定が無くなって、年末のライブハウス出演繰り上げちゃって」
残念そうな円だが、その年末のために亜子も居残っていたので断れない
そんな円にシャークティはキスをして
「いいんですよ、また機会があったらで。私たちも大事ですが友達も大事ですよ」
「でも・・・楽しみだったのに」
「練習していたのでしょう?。だったらそちらを優先なさい」
円は頷くと身支度を始める、程なくして円は身支度を終え出て行った
「円、残念そうだね」
「私たちに縛ってばかりでは彼女の為になりませんから」
そう言ったシャークティの横顔はどこと無く寂しげだった

続く
378マロン名無しさん:2006/12/23(土) 20:57:43 ID:???
>>377
支援
379マロン名無しさん:2006/12/23(土) 22:48:02 ID:???
>>377
ほのぼのしてて素敵。続きが楽しみ…明日か明後日で終わるのかな
それにしても美砂と彼氏は予定が合わないww
>>366
遅レスだけどこういう会話につい萌えてしまう
380猫が如く(赤い爺と任侠猫):2006/12/23(土) 23:30:28 ID:???
今晩クリスマスもの投下
381マロン名無しさん:2006/12/24(日) 00:34:20 ID:???
>>380
バッチ来ーい!!
382マロン名無しさん:2006/12/24(日) 00:38:39 ID:???
特にラブホ付近はすごい

私は相坂さよです、しばらく影の薄い毎日を過ごしていましたが朝倉さんと一緒にいるようになってからは
朝倉さんの報道のお手伝いをしています、別名、報道部の幽霊部員。間違ってませんよね。
今日も朝倉さんと一緒に部活のインタビューです。

朝倉「―それじゃあ最後に座右の銘を教えてください」
真名「ふむ、入部したときに気合を入れる一言でいいのかな?」
さよ「それでもいいですよ」
龍宮さんは基本的に魔眼を使って会話しているので、私の姿が見える数少ない人です。
真名「…『虎穴入らずんば虎子を得ず』かな」
すごいです。何事も危険を恐れずに突き進む覚悟を常に持っているのですね。
流石は学園きってのスナイパー…

朝倉「なるほど〜、アキラとの情事がたつみーの精力源なんだね(*´Д`*)ハァハァ」
真名「はっはっは、全く持ってその通りだ。アキラの柔らかいボディはたまらんぞ〜(*´Д`*)ハァハァ」
朝倉「みんなエロいねー。アスちょにあこゆな、このせつ、はかなつ、楓クー、パルチャオ、双子に…と
    いつか全員の現場をスッパ抜きたいね〜(*´Д`*)ハァハァ」
真名「やれるものならやってみろ、だが色んな体位で楽しめるとヤりがいがあるぞ〜(*´Д`*)ハァハァ」
朝倉「それに今日はクリスマスだからマンホールから湯気出しまくりだね〜」
さよ「…」

バカなのですか…こんな会話を平然と聞いてしまう私はバカなのでしょうか…
383猫が如く(赤い爺と任侠猫):2006/12/24(日) 00:51:53 ID:???
釘「……はぁー。クリスマス、クリスマス。世はカップルが愛を謳歌し、あげく雪まで降りました、と」
桜子「ねーねー、つまんないよー。早くカラオケ行こうよー」
釘「はいはい。ほら。美沙行くよ?」
美沙「うっしゃーぃ! お、お、お前りゃににゃにがわかるぅー! ちっくしょー! たくやのアホー! まんこー!!」
釘「ばwwwwwwwあんた何……うっ!? 酒臭ッ!!」
桜子「くんくん……あ、これがお酒じゃない?」
釘「……バ、バカルディ!? 何考えてんのあんた!」
美沙「うっしゃーぃ! びーるにゃんか……小便(ピス)といっしょらー!」
釘「ピスって! あんたはどっかのトゥーハンドかッ!」
美沙「おっねっがいFxxK! FxxK! ここに」
釘「わぁぁぁ!? おち、落ち着きなさい! むっちゃ男の人に見られてるから!!」
桜子「ねーねー美沙ー、釘みーん」
美沙「にゃ?」 釘「何ッ!? あと釘みんゆーな!」
桜子「――十万億度を踏みやがれー♪」(木の棒を高々と掲げて)
美沙「――桜子ォォォォォ……あんた、あんたあたしの銀さんを汚したわッ!! 死ねィ!!」(ドロップキック)
円「なっ!?」
美沙「ゲフッ!?」(墜落)  円「馬鹿! 届く訳ないでしょうが!」
桜子「あはははは☆ 美沙パンツ丸みえー 釘「笑ってないで手伝いなさい!」 えー」
美沙「ヘイボーイズ! チラ見すんな! ホレ!」  釘「やめんか痴女!」 
 ぶちぶちと文句を言いながらも美沙の痴態を何とかしようとする桜子。
384猫が如く(赤い爺と任侠猫):2006/12/24(日) 00:52:32 ID:???
 ――と、レザーのジャケットがにゅっと伸びてきた。
 三人が一瞬で固まる。視線の先には茶髪にカラーコンタクトを入れた美青年がいたからだ。
美沙「……ウホッ、いい男!!」  釘(……ゴクリ)
桜子「……あれー?」
美沙「なぁなぁ、兄ちゃん。ウチと一発どないや? ん?」  釘「……はっ!? こらこらこら! 何腰に手を伸ばしてんのよ美沙!」
 青年は何も答えない。代わりに……少しだけ潤んだ目で桜子を見つめている。
 そして桜子もまた、じっと青年を見つめていた。
美沙「……し、嫉妬……」  釘「い、いけない! 美沙のジュラシッコパークが開園しそうになってる!? ほ、ほーら美沙! うまい棒よ!」
桜子「……なんだろ? おにーさんの事、しってるかも」
 青年はやはり何も言わない。ただ、少しだけ彼が微笑んで……そっと右手を差し出した。
 なぜか、桜子は自然な感じでその手に自分の手を重ねる。
 そして――二人は一度頷くと、雪の降る町へと駆け出していった――

桜子「あははははははは! なんでだろ? なんか走ってるだけでも楽しい!」
 本当に楽しそうに笑う桜子を見て、自然と青年の顔からも笑顔がこぼれる。
桜子「あはははははは……はぁ。あー、喉渇いちゃったね? なんか飲も?」
 あいも変わらず青年は無口だ。だが、何となくその表情で彼が何を言っているのか、桜子にはわかる気がした。
 なぜだろう……そう。その顔が何か、いや、誰かに似ている気がしたのだ。
 どこか、身近な誰かに――

 二人はそれからずっと一緒にいた。
 特に何をする、と言う訳でもない。ただ、一緒に居る。それだけで良かったのだ。
 言葉も殆ど無い。けれどもどこか満たされた――そんな距離。



 次回、青年視点に
385マロン名無しさん:2006/12/24(日) 01:14:42 ID:???
人化キタァァァァァァ!!!!!!!!!!!!!!!!
386マロン名無しさん:2006/12/24(日) 01:14:54 ID:???
聖夜の奇跡ってやつ?
387マロン名無しさん:2006/12/24(日) 01:16:18 ID:T1d6dd/1
>>382龍宮&朝倉バカス
388マロン名無しさん:2006/12/24(日) 06:38:32 ID:HtYFumjc
>>382
>>383-384
すごくイイ!!GJ
389マロン名無しさん:2006/12/24(日) 07:08:09 ID:???
どちらもいいネタでおじさん興奮が止まらないよ
390マロン名無しさん:2006/12/24(日) 07:58:26 ID:???
二分後に投下〜
タイトルが糞だけど気にシナイ
391マロン名無しさん:2006/12/24(日) 08:00:14 ID:???
いつだって真名サンタ!


1/5

彼女たちは騒げればなんでもいいのだろうな、とつくづく思う。
今日はクリスマスイヴだ。寮の広間では夕方からパーティが行われている。
いちおう宗教上の祭日なのだが、うちのクラスの生徒たちにとっては祭りの口実でしかないのだろう。
クリスマスパーティなど巫女をやっている私には関係がないはずだが、今日は参加させてもらっていた。

何故ならば、仕事だからだ。

宴だからといって油断はしない。周囲の状況を把握しつつ、ターゲットは常にマークしている。
今回のターゲットは双子の鳴滝姉妹。いや、ターゲットという表現は正確ではないのだが、今は二人に注意し続けなければいけない。
プレゼント交換などのイベントも終わり、後は好き勝手に飲んで食べて騒ぐだけ。
自然さを装う必要があるため、手持ちのグラスに口をつけた。料理の天才、四葉がつくっただけあって旨いカクテルだ。
もちろん、ノンアルコール……のはずなのだが……
「ねーねー、あんたたちまだサンタクロースなんて信じてるんだってー?」
双子に接近して来た、というか絡んで来たのは柿崎だった。
「なんだよー、いるに決まってるだろー」
「そーですよー、毎年プレゼントもらってるですー」
「ふふっネタバレしちゃおうかな?それはねー……」
私は密かに銃を手に取る。柿崎、それ以上を言ったら明日一日眠っていてもらうことになるぞ。
「なにやってんの美砂……ってあんた、酔ってない?」
そこへ釘宮が来て、柿崎を双子から離す。よし、いいぞ釘宮。
「い〜やいや、酔ってないっすよ〜円さん」
「もー……どっちでもいいけど、子どもの夢壊しちゃだめじゃない」
子どもの夢、という言い方も滑稽だな。双子も同い年だろうに。
「ね〜たつみ〜、サンタさんっているんだよね?」
風香と目が合ってしまった。尋ねられてしまう。
「ああ、いるだろうな」
この答えも仕事のうちだ。そう、今回の私の仕事は「子どもの夢を守ること」なのだ。
392マロン名無しさん:2006/12/24(日) 08:00:48 ID:???
2/5

宴が終わり、全員部屋に戻った。
夜が更けた。同室の刹那はまだ帰っていない。今日は近衛のところに行っているのだろう。
「さて……」
仕事を始めることにしよう。
私は用意しておいた衣装を引っ張り出す。刹那にバレないように隠しておいたものだ。いくらなんでも恥ずかしいからな。
それを着て鏡の前に立つ。肌は黒いが服は見事に赤と白。柔らかいファー、帽子の先や服の前に並んでついたポンポンが特徴的だ。
そう、いわゆるサンタ服なのだ。今回はあえて男性用のものとした。サイズがなかったんだよ……
だが、嘆く必要はない。いっそのことと思い、ヒゲもつけて徹底してみた。
「これでトナカイがいたら完璧だな……」
誰にも見られてはならないのだからここまでする必要もないが、私は仕事に対して妥協する気はない。

今回の仕事、それは「サンタクロースとなって鳴滝姉妹にプレゼントを届けること」。

この馬鹿馬鹿しい仕事の依頼主は楓。ご苦労なことに、あいつは毎年イヴの夜にプレゼントを双子の枕元へ置いていたらしい。
今年は実家に帰らなければいけないということで、代わりとして私に依頼してきたのだった。
もちろん、報酬は弾んでもらった……と言いたいところだが、所詮は女子中学生。今回はサービス価格だ。
プレゼントの選択も任されていて、参考として楓は二人それぞれの好きな物を伝えようとしたが、無駄なことだ。

双子なんだからペアルックに決まってるじゃないか……!!!!!

冗談はさておき、今回選んだのはレッサーパンダの着ぐるみパジャマを二つ。この動物を選んだ理由は伏せておこう。
ちなみにプレゼント代は経費で落とす。サンタ服は自腹だ。
では、行くことにしよう。

見上げると鳴滝姉妹と楓の部屋の窓が見える。寮の他の窓と同じように明かりは消えて、寝静まっている。
サンタである以上、部屋のドアから入るなど論外だ。窓から入らせてもらうことにする。
「む?なんだアレは」
空中に影が浮いて見える。人のようだ。
なるほど……
私はためらわずに消音機能付きの銃でそれを撃ち落とした。
393マロン名無しさん:2006/12/24(日) 08:01:21 ID:???
3/5

仕事の邪魔になりそうなものはただちに排除する。それが鉄則だ。
撃ち落とした、といっても撃ったのはそれが乗っていたホウキ。
「ひゃあぁぁぁぁ〜!!!!!」
そいつはバランスを崩して落下する過程で木に突っ込むという、お約束なことをやってくれた。
「いたたたた……もう、なんなんスか〜」
「こんな時間に何をしている?」
地面に座って情けない声を出しているそいつに私は声をかけた。
それは愚問かもしれなかった。そいつもまた、サンタの格好をしていたのである。私と違ってツーピースの女性用を着ているが。
「あ、あなたは……もしかして……」
はっ、と気づく。そうだ、私のこの姿を見られるわけにはいかないのだ。
「む、わ、私はー……そう、謎のサンタクロースだ!!」
「はぁ?人の芸風とらないで下さいよ。それにヒゲまでつけて、なんてカッコしてるんスか、たつみ」
「うるさい、黙れ」
銃を向ければさすがにおとなしくなる。
彼女が落としたプレゼントを手渡してから、尋問を始めることにする。
「え〜っと……あなたに「謎のサンタクロース」をとられちゃったから、私は「謎のサンタ2号」ってことでいいっスか?」
「……いいだろう。それで、目的はなんだ?」
「いや〜教会の方でも簡単なパーティ開いたんだよね、それでこの格好でプレゼント配ったんだけどさ」
「なるほど、プレゼントが余ったから双子に届けてやろうとしたわけか?」
「おー!さすが分かってる!そう、朝起きたらサプライズってね!たつみ……謎のサンタさんもそんな感じ?」
「うむ。私も似たような理由だ。それで、プレゼントはなんなんだ?」
「あーそうそう!ちょうど残ったのがペアのコートでさ!だから双子にいいかな〜って。ちょっと安直かな?」

「いや!それでこそ!」

と、言いそうになるのを辛うじて堪えた。
どうやら仕事の邪魔にはならず、目的が同じであるならば話は早い。しかも案外気が合うかもしれない。
私と2号は共に双子の部屋へ忍びこむことにした。窓の鍵を外から外すと、2号が小さく感嘆の声を出す。
「スゴイ、さすが百戦練磨!見習いサンタの出る幕じゃないね、こりゃ」
そういう問題か?
394マロン名無しさん:2006/12/24(日) 08:01:54 ID:???
4/5

部屋に入ると風香と史伽は同じベッドで向き合って眠っていた。
前情報によれば、たまにこうやって眠るらしい。どちらかが、または両方が楓と一緒に眠ることもあるらしい。

羨ましくなどないぞ……!!!!

「おー、仲いいねー。ふふっ、かわいい」
2号がベッドを覗き込んで笑っている。確かに、無垢そのものといった寝顔はまるで、「天使のようだな」。
「は?」
しまった、どうやら口に出してしまったらしい。
「うん。そうだねー」
嗤われるかと思ったが、同意されてしまった。
それもまた、恥ずかしいといったら恥ずかしいのだがな。
「ほら、見て。くつ下。ちっちゃーい」
ベッドから吊るされているくつ下は、赤ん坊のものかと一瞬思ってしまったほど小さく、愛らしいものだった。
何年ぐらい前だろう?私がこのサイズを履けたのは。
「こんな大きさじゃ何も入らないな……」
プレゼントを枕元に置き、2号と顔を見合わせて共犯者の笑顔。
『メリークリスマス』
二人で囁く。
朝起きたらどんな顔をするだろう。想像するだけで楽しくなってくる。
仕事をして幸せな気分になるのは久しぶり……いや、初めてかもしれない。
「楓には感謝しなければな」
私は用意しておいたもう一つのプレゼントを、楓の机の上に置いておいた。
よっぽどカエルグッズにしてやろうかと思ったが、妥当なところで首飾りにしておいた。もちろん、これは経費ではない。
「では、去るとするか」
「うぃっス」

年内の仕事はこれで終了。
最後の最後でいい仕事だったな。
395マロン名無しさん:2006/12/24(日) 08:02:27 ID:???
5/5

部屋に戻ると、刹那が眠っていた。
ヒゲを外し、サンタ服を脱ぎ、寝巻きに着替えて、ふと自分のベッドを見ると、紙袋が置いてある。
中を開けると、小さな箱とカードが出てきた。
カードには見覚えのある字でこう書かれていた。

「メリークリスマスでござるよ真名 お仕事ご苦労さまでござる
                         三太より ニンニン♪」

なるほど……
おそらく、これを置いたのは楓に頼まれた刹那だろう。
つまり、今回の仕事を依頼したのは、私のいない時間をつくり、私を驚かしたかったからでもあったのだ。
薬でも飲ませない限り、私の枕元に立つなど簡単なことではないからな。
箱の中に入っていたのは砂時計。回すと、サラサラと砂が落ちる。
それだけなのだが、悪くない。なんといっても、待つのは私の得意分野だ。
たしかに驚かされたよ、楓。

それにしても正直、「三太」が本気なのか冗談なのか分からないのだがな。


おまけ

それからしばらく双子の姿が眩しくてしかたなかった。
なにせ、日中は謎のサンタ2号のプレゼントしたペアのコートを羽織り、夜に見かければレッサーパンダだ。
くるくるとはしゃぎ回る二人を春日と共に見ていた。
「あー、やっぱり安直だったかなー」
「いや、春日。お前は間違っていない。だがもっと、甘めというか、ロリ趣味を押し出したほうが良かっ」
……言い過ぎた。
「たつみーって、案外オモシロイ人かも……とゆーか怪しい趣味が……?」
「そ、そんなことはない!断じてないぞ!」
ああ、鼻血出そうだ。
396マロン名無しさん:2006/12/24(日) 09:05:30 ID:???
朝からにやにやが止まんねえぜ!
GJ!
397マロン名無しさん:2006/12/24(日) 10:12:37 ID:???
今夜僕にも真名サンタと美空サンタ来ますか?
398マロン名無しさん:2006/12/24(日) 10:44:27 ID:???
クリスマスネタを書こうと思いたった。
しかし俺には文才が無い。
だが書こう。今日中には投下できるかも試練。
399マロン名無しさん:2006/12/24(日) 12:33:10 ID:???
>>395
この隊長とてもイイですね
GJ!!!!!!!!!!!!
400マロン名無しさん:2006/12/24(日) 15:47:49 ID:???
美空サンタさんが来てくれることそのものが漏れにとって一番のプレゼント



(´;ω;)ウッ
401マロン名無しさん:2006/12/24(日) 18:15:52 ID:???
三分後投下します
402マロン名無しさん:2006/12/24(日) 18:18:18 ID:???
ハッピーハッピークリスマス最終話 1/3

クリスマスイブの朝、教会の厨房では慌しく料理をする美空たちがいた
もちろん、夜のパーティーの準備だ
シャークティはローストチキンを作り、美空とココネはケーキの飾りつけ
「ねぇ、ミソラ」
「ん、どしたのココネ」
「マドカ、来ないの?」
その言葉に美空とシャークティは寂しそうになる、仕方ないとは言えやはり気になる
「ココネ、円にも事情があるのです」
「でも・・・、みんないっしょでパーティしたかった」
ココネは残念そうにケーキの飾りつけに戻る
美空もシャークティも残念だ、それは円も同じなのだ
程なく全て完成し、その日の最大の仕事クリスマスミサの準備の仕上げに入った

麻帆良市街のライブハウスではでこぴんロケットが練習していた
円も無論その中に居た、いささか乗らない様子の円に美砂が声を掛ける
「ノリ悪いわね、繰り上げたの不満?」
「違うわよ・・・」
「まあまあ、ケンカせんと。せっかくのライブやさかいな」
亜子が間に入って何とか練習再開、だが円の心は集中できなかった
403マロン名無しさん:2006/12/24(日) 18:19:33 ID:???
2/3
夕方になり、教会には人が集まりだした
美空は先日包んだお菓子を子供達に配り、ココネは聖歌隊の準備
シャークティも諸々の仕上げをしていた
無理をして笑顔な美空、ため息のシャークティ
同じ頃円もライブハウスで複雑な思い
だが各々の想いと裏腹に、クリスマスイブは過ぎていった
教会のミサは聖歌隊の素晴らしい合唱と共に幕を開け、聖なる日の前夜祭を祝う雰囲気を盛り上げた
そして厳かに祈りの時が過ぎる
一方ライブハウスでは盛大なライブ
若い熱気が溢れる
そして
404マロン名無しさん:2006/12/24(日) 18:20:37 ID:???
3/3
「お疲れ様でした、さあ」
「うん・・・」
シャークティ達は仕事を終え、パーティーの席についていたが
「マドカ・・・待とう・・・」
ココネが席を立った、他の二人も頷いて教会の入り口に向かった
円はライブの後美砂たちに連れられカラオケに来ていた
うまく行けば間に合うかもしれないと言う思惑は外れていた、でも諦め切れなかった
数時間後、ふと美砂が気付く
「あれ、円は?」
「そう言えば、ちょっと前から見いひんなあ」
「そーだねー」
もう日付が変わるというのに円が居ない
美砂は心当たりがあったが、仕方ないと苦笑した
円は教会に向かっていた、もう間に合わないかもしれない
(でも、もしかして・・・)
教会が見える、そしてその入り口を見て言葉を失う
美空、ココネ、シャークティ
三人が待っている、円を見ると駆け寄ってくる。そして
みんな抱きしめあった、少し涙ぐみながら
「待ってて・・・くれたんだ」
「ココネがどうしてもっていうからさ、でもホントは・・・」
その時、空から雪が降ってきた
「こんな私たちにも神が贈り物をくれたみたいですね」
「みんな・・・行こう・・・」

そして、降る雪を窓の外に眺めながら楽しいパーティーが始まった

終わり
405マロン名無しさん:2006/12/24(日) 20:23:37 ID:???
3分後に投下
406 まほ落語寄席 主任 :2006/12/24(日) 20:27:17 ID:???
朝倉「はい、どうもどうも〜。空席を除けば超満員のお客様、
   今回もお運びいただきまして誠にありがとうございます。トリは朝倉亭和美にございます。
   これが最後なので気をしっかりとお持ちになられてお付き合い願います。
   え〜、年の瀬の楽しみといえば忘年会と年末の宝くじですね。
   毎年買っているんですが300円以上当たった事はございませんが・・・。
   そこで、どうにか3億円当てられないかと学年一位の人に聞いてみたら、
   3億円当てる方法?ああ、あるネ。100万円分の宝くじを買たら
   一番下の賞金300円×100万本で3億円ヨ。
   ・・・まぁその、人間、地道に働くのが一番ですね。
   でも、私のクラスメイトには、一枚だけ買って10万くらい当てるギャンブラーがおりますがね。
   まぁ、落語の世界にはそんな強運の持ち主は本当に少なく、
   大半はダメな亭主でございます。でも、そういうのに限って出来た女房が付いてるんですねぇ。
   さて、今回のお噺は江戸時代が舞台でございます。
   品川は芝にございます裏長屋に住んでいるハルナって言う旦那さんは、
   魚の目利きでは一・二を争う相当な働き者で仕事一筋な真人間と言うまるで私のような人でした。
   って言うのは昔の事で、今では毎日酒びたりの生活を送っているんでございます。
   昨晩も酒をたらふく飲んで、そのまま寝入った。
   さて、翌朝早く」
407 まほ落語寄席 主任 :2006/12/24(日) 20:28:16 ID:???
刹那「あんた、起きとくれ!」
ハルナ「怒鳴るなやかましいっ!二日酔いで頭が痛いときに大声出さないでよ!
    何だよ?!何の用だよ?!」
刹那「何だじゃありませんよ。外を見て御覧なさい。」
ハルナ「え〜と、どれどれ?何だ真っ暗じゃないか?
    まだ夜だな。ってことで、おやすみなさ〜い。」
刹那「おやすみなさいじゃないですよ!?
   アナタ昨日言ったことは嘘なの?」
ハルナ「昨日?・・・なんか言ったけ?」
刹那「忘れたの?昨日、もう酒はやめて明日から心を入れ替えて真面目に働きます。って」
ハルナ「?」
刹那「明日から働くからお酒を飲ませてくれ、これが飲み収めだって言うから
   方々走り回ってお金を借りて飲ませてあげたんですよ!お前さん、忘れちまったんかい?」
ハルナ「あ〜。そうだったねぇ。う〜・・今日は二日酔いだから、明日からね。」
刹那「ねぇ起きとくれよ、お前さんが商いに出てくれないと釜の蓋が開かないんだから。
   お願いだから起きとくれよ。起きて魚河岸に行ってくださいよ!」
ハルナ「んぁぁ、しょうがねぇなぁ〜。解ったよ、行きますよ。
    行ってきます。・・・・ったく!寒い!寒いなぁ。北風が身にしみる。
    前は冬でも寒いと思ったことは無かったんだけど、サボりすぎたかなぁ。」
裕奈「にゃ〜」
ハルナ「おや?ゆーにゃじゃねえか、久しぶりだな、こっちおいで。」
裕奈「にゃ」
ハルナ「あ!おい!どこ行くんだよ?いつも売れ残った魚をあげてたじゃねえか!
    ・・・行っちまった。ったく、人の事忘れやがって。・・猫でさえ忘れてるんだから
    お得意様も私のことを忘れてたり・・・。な、なんてね。さて、そろそろ着くはずなんだが」

朝倉「と、周りを見回しますと真っ暗。」
408 まほ落語寄席 主任 :2006/12/24(日) 20:29:23 ID:???
ハルナ「あれ?河岸が開いてねぇじゃないか!畜生、今日は休みか?!
    休みなのに棒手振り担いで来るなんて間抜けじゃない!」

朝倉「なんてしてますと、遠くから時を告げます鐘が聞こえてまいりまして」

ハルナ「ん?寺の鐘を久しぶりに聞いたなぁ。
    良いねぇ、薄暗い中で聞くのも乙だねぇ。・・・・あれ?
    一つ足りねぇぞ?って事は・・あいつ一刻早く起こしたな!
    そりゃ河岸も開いてないはずだ、あの野郎、ぶっ飛ばしてやる!
    のは、後で良いや。帰ったらもう一度来ないといけないからな。
    時間つぶしに芝の浜で一服するか。ふ〜、芝の浜風に吹かれながら吸う煙管は堪らないねぇ。」

朝倉「さて、空が白み始めまして、富士山の輪郭が見え始めましたころ」

ハルナ「ふわ〜・・まだ眠いや、目覚ましに水で顔を洗うかね・・・うひゃあ!冷てぇや・・・
    さて、そろそろ行こうかね。・・・んん?おや?こんな所に財布が落ちれるじゃねえか。
    こいつは良い柄だね、貰ってこ。・・・なんだ、水浸しじゃねえか。いらねえや、こんなもん。
    でも、ずいぶんと重たいな、砂でも入ってるのか?・・・ん!銭だ!たくさん入ってるぞ!」

朝倉「ってぇ財布を抱えまして家に飛びかえりますと」

ハルナ「お〜い私だよ!開けてくれっ!」
刹那「あぁ、ごめんなさい。一刻早く起こしちゃって」
ハルナ「いいや、気にしてねぇ。それよりこれを見てくれよ!」
刹那「え?・・・財布じゃない?!どうしたのこれ?」
ハルナ「あのね、これね。今朝お前がさ、早く起こしただろ、でな。
    河岸に行っても、まだ開いてなかった、だから、芝の浜で煙管吹かしてたらな、
    財布が落ちてたから拾ったんだ。中見たらスッゴイたくさん銭が入ってたんだよ。」
刹那「たくさんって、いくら入ってるん?」
ハルナ「それが、まだ数えてないんだよ。
    ちょっと数えてくれよ。」
409 まほ落語寄席 主任 :2006/12/24(日) 20:30:54 ID:???
刹那「えっと・・・。あっ!これ、銭じゃない!銭じゃなくて、お金やぁ!」
ハルナ「どっちも同じだよ!早く数えてくれ!」
刹那「え、えっと。あらっら!小判や!ウチ、小判なんて触ったこと無いえ。
   どうやって触るんや?!」
ハルナ「馬鹿やろ。私だって触ったこと無いんだから知るわけ無いだろ!
    とにかく持ってここに置け。」
刹那「えっと、いちちちちちちちいいいいちいちいいっちままままっ、一枚ぃぃ。
   にににっにまままっ二枚ぃ。一分金がいちち・・ザジちうスレは世界一ぃぃぃ!!!」
ハルナ「お、おい!しっかりしろよ!大金見て気が動転してんのか?・・ほら、しっかりしろ。」
刹那「アンタ。」
ハルナ「ん?どうした?しっかり支えてるから、早く数えなよ。」
刹那「二人で寄り添うなんて久しぶりね。」
ハルナ「あ、あぁ、そうだな。
    わ、私が数える!べ、別にお金が気になるんだからね!アンタのためじゃないんだから!
    一つ、二つ、三つ、四つ、五つ、六つ」
刹那「ねぇ、あなた。私たち一緒になって何年目だったかしら?」
ハルナ「七つ・・・三年目だな。四つ、いつ・・・数え間違えたじゃないか。
    勘定してるときは静かにしてくれよ。な?それから昔話をしような。
    え〜っと・・・・あ!全部で五十二両もありやがる!」
刹那「まあっ!大変な金額やないか!ぶ、奉行所に届け」
ハルナ「何を言ってるんだい。浜辺で拾ったんだ、芝浜に誰が住んでるんだい?魚が財布を落とすか?
    万が一にも落とし主が魚だったとしても、魚がどうやって奉行所に届けるのさ。
    へっへっへ、こんだけあれば暫らくは遊んで暮らせるぞ!もう仕事なんかやめて祝い酒だ!」
刹那「な、何言ってるんだい!お酒なんかもう飲み切ったやん!」
ハルナ「あ、そうか。じゃあ昼になったら買いに行くか。
    ふあ〜、今日早く起きちまったからお昼まで一眠りするね。zzzz」
410 まほ落語寄席 主任 :2006/12/24(日) 20:32:26 ID:???
朝倉「さて、お昼になりまして」

ハルナ「おはようさん。湯屋行ってくるな。・・・・・
    ふ〜。いい湯だった。今夜は酒を買って、宴会でも開くかな。
    お?そこ行くのは美砂の旦那じゃないか!」
美砂「あれ?ハルナさん、お久しぶり!」
ハルナ「おう、そうだ、今日宴会開くから家に来いよ!」
美砂「宴会ぃ?ハルナさん、禁酒したんじゃ?」
ハルナ「バーローww誰が禁酒なんて体に悪いことをするんだよぉ。」
明日菜「あら?ハルナじゃない。今日も河岸に来ないなんて景気が良いのね。
    まぁ、アンタが来ないほうが良い魚が買えるからずっと休んでて良いわよ。」
ハルナ「んん?これが良い魚?良い魚だったらこんなに売れ残らないよw
    まぁ良いや、あんたも来なさいよ。」

朝倉「旦那さんいい気になりまして、夜遅くまでドンチャン騒ぎでございます。
   さて、翌朝になりまして」

刹那「あんた、起きとくれ!」
ハルナ「怒鳴るなやかましいっ!二日酔いで頭が痛いときに大声出さないでよ!
    何だよ?!何の用だよ?!」
刹那「何だじゃありませんよ。外を見て御覧。」
ハルナ「え〜と、どれどれ?何だ真っ暗じゃないか?
    まだ夜だな。ってことで、おやすみなさ〜い。」
刹那「おやすみなさいじゃないですよ!!
   今日こそ仕事に行ってもらいますからね!」
ハルナ「仕事ぉ?もう仕事なんかに行かねぇよ!昨日、五十二両も拾ったんだからな」
刹那「へ?五十二両?・・・何の事だい?」
ハルナ「何だ?もうボケちまったのか?昨日私が芝浜で五十二両入った財布を拾ってきただろ?」
刹那「何言ってるんだい!昨日、私が起こしたら、昼まで寝る!って言ったじゃないですか。」
ハルナ「そっちこそ何を言ってるんだ!?昨日財布拾って、お祝いに夜遅くまで宴会を開いただろ?」
411 まほ落語寄席 主任 :2006/12/24(日) 20:33:14 ID:???
刹那「確かに、夜遅くまで宴会してた。急に友達連れてきて、めでたいから飲め飲めって。
   みんなビックリしてた。お連れさんの手前、アンタに恥をかかせないように酒を買ってきました。
   まさか・・・めでたいことって、夢の中で大金拾ってきたことなの!?」
ハルナ「夢!?え、う、ううウソだよな!な!私は確かに五十二両拾って・・・」
刹那「まだそんな事を言うのかい?」
ハルナ「な、何だって!お前も見ただろ、両手に乗るくらいでっかい饅頭見たいな財布!」
刹那「饅頭みたい?そりゃ、肴に饅頭を出したからでしょ!
   なんだい?まだ昨日の酒が残ってるの?」
ハルナ「え!?なにかい!財布を拾ったのは夢で、宴会だけは現実だって!?
    そんな馬鹿な話しある!?」
刹那「夢や!ウチやって五十二両の大金があるんやったら欲しいにきまっとる!
   アンタが拾ったんなら出しておくれよ、五十二両!」
ハルナ「でも、拾った」
刹那「まだそんな事を言うの?だったら五十二両出しとくれよ!
   出せないんやろ、出せんのやったら拾っとらんのや!」
ハルナ「はぁ、確かに。財布はねぇ、宴会で散らかした跡は残ってる。
    ・・・。」
刹那「どうするの・・ツケの支払いは・・・。」
ハルナ「・・・大晦日までにはまだ時間がある、でもいくら必死に働いても
    とてもじゃないが払いきれねぇだろう。・・・お前には苦労は掛けられない、
    三行半を渡すよ・・そうすれば借金は全部私の借金になる。
    ・・お前は実家に帰って暮らせ。新しい亭主でも見つけて、幸せに、幸せになって」
刹那「何言ってるの!!!・・・ウチはね、ウチは贅沢三昧したくてアンタと一緒になったんじゃないんよ!
   貧しくても、貧乏でも良いから・・・それでも良いからアンタと一緒になりたいから嫁いだんよ。
   それに、借金だって一人じゃ返せないでしょ。
   ね、ウチも今まで以上に働くから、お願い!一緒にいさせてよ」
ハルナ「お前、こんな私のために・・済まない!」
412 まほ落語寄席 主任 :2006/12/24(日) 20:34:21 ID:???
朝倉「それからと言うもの、旦那さん目を覚ましまして酒をピタリと止めまして、
   朝も早くから働きに出ます。
   元々魚の目利きは町一番のハルナでございます。
   以前は、ハルナなんて来るか解らねぇから他所で買え!何て言われてたのが」

美空「旦那様、魚買って来ました!」
千雨「馬鹿野郎!そんなところで買ってくるんじゃねえ!
   もうすぐハルナが棒手振り担いで来るんだからよぉ、ハルナから買えよ!」

朝倉「たちまち大評判でございます。
   それから三年経ち、ボロ長屋から表通りに引越しますと小さいながらも店を出しまして」

刹那「アナタ、大晦日までお仕事ご苦労様でした。」
ハルナ「おうさ。史伽はもう寝たのか?」
刹那「もうぐっすり。」
ハルナ「それにしても、三年前からしてみりゃあこんな暮らしになるとは思わなかったなぁ。
    借金は返して、小さいながらも店をもてるようになったし子宝にも恵まれてな。」
刹那「そうですね。これもアナタがお酒を止めて一生懸命働いてくれたおかげ」
ハルナ「そ、そんなことはねえよ!お前が支えてくれて、二人三脚、
    史伽も生まれて三人四脚でな、あの、私ひとりじゃここまで来れなかった、
    お前のおかげ、私には出来すぎた女房のおかげだよ!」
刹那「そんな、アナタの才能ですよ。」
ハルナ「ふぅ。それにしても大晦日らしい大晦日なんて何年ぶりだっけ?
    神棚とか年越しそばなんてな。・・・そうだ、掛取りは?・・済ませた。
    私のほうは何件か残ってるけどね、もう少し待ってと言われるとさぁ
    むかし、掛取りに苦労した身だったからつい待っちゃうんだよね。
    そう言えば、三年前の大晦日は大変だったなぁ。変な夢を見たばかりに掛取りが何十件も来て。
    私は押入れに隠れて」
413 まほ落語寄席 主任 :2006/12/24(日) 20:35:09 ID:???
刹那「私が全部誤魔化して。」
ハルナ「酒屋の雪広さんが、どこに隠れてらっしゃるの?!って押入れ空けたとき、
    あぁこれまでかって布団被って震えてたら」
刹那「あら、こんなに寒い晩だから布団も震えてらっしゃる。って。」
ハルナ「そうそうw雪広さんが少し抜けてた人でよかったよwww
    ふぅ・・もうすぐ正月か。みんな、酒でも飲んでいい正月を迎えるんだろな。」
刹那「お酒・・・飲みたいの?」
ハルナ「いや、もう良いよお酒なんか。仕事に障っちゃあ贔屓さんに悪いからね。
    それより温かいお茶が欲しいね。」
刹那「・・・あのね、実はアナタに見せたいものがあるの。」
ハルナ「ん?なんだい、その小汚い包みはは?・・・中身を見ろ?・・あっ!
    こりゃ凄いね、大判小判がザックザク。やりくり上手だねぇ。」
刹那「いくらやり繰りが上手くても五十二両なんて溜まりません。」
ハルナ「へ〜、五十二両?」
刹那「これを見てどう?」
ハルナ「すっごいねぇ!」
刹那「何か思い出さない?」
ハルナ「・・・あ!三年前の夢と同じ額だねぇ」
刹那「・・・実は・・あれは夢じゃなかったの。ほら、財布だって」
ハルナ「え?えぇぇ!この野郎!私を騙してネコババしようとしたのか!ぶっ飛ばしてやる!!」
刹那「待って!打つ前に聞いて」
ハルナ「なんだ?言い訳か?しょうがねぇな、打つ前に聞いてやるよ!」
414 まほ落語寄席 主任 :2006/12/24(日) 20:36:48 ID:???
刹那「ウチな、あの時アナタが起きる前に大家さんの所に行ったんよ。
   実はこう言う訳でお金を拾いました、使っても良いんですよねって言ったら
   何を馬鹿な事を言うんだ!十両盗めば首が飛ぶ、ハルナは五十二両も拾ったから
   よくても島流し、最悪だと打ち首だって・・・せやから、ウチ、アナタと離れたくないし・・
   アナタが死ぬのは・・もっと・・もっと嫌やから、大家さんに頼んでお金を奉行所に届けたんよ。
   ウチかて・・あんときは喉から手が出るくらい・・このお金が欲しかったんよ。
   でも、アナタがもし・・・だから、アナタが起きた時に思いきって夢にしたんや。
   それで、しばらく経ったら、落とし主が見つからないからって下げ渡されてたの。
   あのね、コレだけは信じて。ウチはアナタを好きで騙したんやないの。
   去年の冬、アナタ風邪を引いてるときにウチが今日は休んだ方が良いって言うたら、
   馬鹿野郎、風邪を引いたのはこっちの責任だ、大切なお客さんが待ってるのに休めるか。
   借金だってあるし、医者に行くにも金が要るだろ。って雪の降る中を
   河岸に出て行ったとき・・本当はお金ならあるんだ、医者代だってあるんだと言いたかった。
   でももしこの事を話したらまたアナタが元の飲んだくれに戻って、五十二両あっという間に
   使い切って貧しい思いをさせたくなかったから、黙って見送ってたんや・・・。
   いつも見送るとき、あぁウチは何て悪い妻なんやろ。ごめんなさい、許してくださいって
   あなたの背に手を合わせてたんや・・・・。
   ゴメンなさい。憎たらしいよね、腹が立つよね、ごめんなさい!アンタを騙して、
   アナタの気が済むまで打つなり何なりして・・むしろ、打って・・・」
ハルナ「・・・・。頭、上げてくれよ。女房を打つ?そんなことあるか?
    あの時、この金に手をつけてたら私の首と胴が離ればなれになってたかも知れねぇ。
    よく、ウソをついてくれた、私の目を覚ましてくれた。・・・ありがとう。」
刹那「許して・・・くれるん?」
415 まほ落語寄席 主任 :2006/12/24(日) 20:37:39 ID:???
ハルナ「当たり前だろ。許して当たり前○のクラ○カーだろ。
    よく・・よく、私に着いて来て・・くれて・・ありがとう。
    私は、幸せ者だなぁ。黙ってたけど、私はお前といる時が一番幸せなんだ、
    死ぬまでお前を離さないぞ。いいだろう?」
刹那「ウチこそ、・・許してくれて・・・ありがとうな。ウチも死ぬまでアナタを離さんよ。」
ハルナ「お前は本当に出来すぎた女房だよ。」
刹那「・・実は今日、酒屋さんで一本だけ買ってきたの。ウチのお酌やけど、一杯、飲む?」
ハルナ「え?あ、いや・・私は酒はもう止めたんだけど・・くれるなら・・いや・・その」
刹那「もう、燗もしてあるんやけど。」
ハルナ「えぇ?じゃあ・・そうだね、じゃ、一杯だけ。」
刹那「じゃあ持ってくるね。」
ハルナ「へへへ。除夜の鐘を聞きながら飲むなんて久しぶりだなぁ。」
刹那「お待ちどうさま。ささっ、どうぞ。」
ハルナ「おっとっとっとぉ。・・・じゃあ・・飲んで良いんだね?」
刹那「ええんよ。」
ハルナ「・・今、止めろって言ったら止めるぞ?」
刹那「飲んどくれ」
ハルナ「本当に飲むからな?」
刹那「ええんやよ」
ハルナ「じゃあ・・飲むよ?」

朝倉「と、口元まで持ってきますが、また置きますってぇと」

ハルナ「やっぱり、止すよ。」
刹那「どうしてだい、アナタ。」
ハルナ「よそう・・・」

朝倉「『また・・夢になるといけねぇ。』

   『芝浜』の一席でお開きとさせていただきます。
   皆様、どうぞ良いお年をお迎えください。どうもありがとうございました。」
416マロン名無しさん:2006/12/24(日) 20:59:18 ID:???
>>落語の人
笑って、泣いた。
すばらしいっす!!
417マロン名無しさん:2006/12/24(日) 21:07:41 ID:???
>>402
この4人幸せそうで何よりですよ。

>>406
笑い話しだけが落語じゃないんだな。感動したわけですよ。
418415:2006/12/24(日) 22:29:14 ID:???
主任より前のにレスくれた人サンクス。
この時間帯は人大杉なわけで

>>416
ありがトン
その一言がウレシス

>>417
笑い話・人情噺・怪談噺と色々あるッス
419マロン名無しさん:2006/12/24(日) 22:44:45 ID:???
3分後に投下です。
420サンタさんの事情:2006/12/24(日) 22:47:51 ID:???
サンタさんの事情


「今日は待ちに待ったクリスマスだね」
明日菜はうきうきとした気分でパーティの準備をしている。
「あぁ、そうだな」
隣で手伝いをしている千雨は気だるそうに答える。
その後ろではザジがいて今日のクリスマスを一緒に過ごすようだ。

毎度のことだが双子はサンタがいると信じている。
それで茶化すのも悪くはないのだが、千雨はどうなのかと探ってみる。
「サンタは煙突から来るけど、寮は窓しかないから窓開けとかないとね」
千雨は知っているだろうからきっと『サンタを信じてんのか!?』とか言うと予想した。
…だが。
「ぶっちゃけ窓開けっ放しにすると寒いんだよな、自宅にいた時は親父がわざわざ窓から来てたけど
 ハシゴの準備とかうるさくてバレバレなんだよね。ってか寝てるんだからドアから来いよな」
とぐちぐちと夢のないことを語る千雨。
「はーっ。知らないフリって結構つらいんだな」
あっさりと言う千雨は次の準備に取り掛かった。
「…あのー」
ここまで冷め切った人も珍しいだろう、

「何をしてますの、早く作業を進めなさい」
後ろであやかが急かす。
「いいんちょはサンタとか信じる方?」
全く期待も何もしていないがとりあえず聞いてみた。
「サンタですか?」
あやかは少し考えるようにして俯くとすぐに明日菜の方を向く。
421サンタさんの事情:2006/12/24(日) 22:48:24 ID:???
「信じる信じないとかはないでしょう。毎年大量のプレゼントが届くのですから、サンタはいるでしょう」
(い、いいんちょって、意外とロマンチスト!?)
驚愕の新事実、あまりの出来事に引いてしまった。
例えて言うなら、サンタがいないことを知っている楓が、ガ○ャピンの中の人がいるという事にショックを受けた時並みだった。
「いいこと考えた」
明日菜はあやかを驚かそうといい案を思いつく。
「それじゃあイブの夜は寮の窓にハシゴかけてなさいよ、きっとサンタがくるわよ」
「?」

パーティも終わり、皆も寮に帰ってゆっくり眠っている頃…
ドンキホーテで1980円のサンタのセットを着込んであやかが眠る寮の窓へと向かった。
するとそこにはご丁寧にハシゴを用意していた。
「本当に用意してたんだ」
ゆっくりとハシゴを上ってカーテンを捲ると、あやかがぐっすりと眠っていた。
「寝てる寝てる」
明日菜の計画は『あやかはサンタを信じている』が大前提、自分をサンタだと思い込ませてサンタクロースの苦労を愚痴っぽく語りだす。
サンタ内の陰湿ないじめや不景気によるトナカイのリストラ問題などを暴露して信じ込ませる作戦。
純粋なあやかをだますにはもってこいの展開だった。
だがプレゼントの入った袋を蹴飛ばしてあやかを起こしてしまった。
「…ん」
「はぁーいメリークリスマース、サンタクロースですよー」
笑ってあやかを迎える明日菜。
「あやかちゃんがいい子にしてたから私がプレゼントしちゃうよー。いっぱい持ってきたからあるよー」
プレゼントを探る明日菜だが中身は大したことはない。
「ではネギ先生」
「え゛!?」
そんなのプレゼントとしては想定してない、というか想定しても用意できない。
422サンタさんの事情:2006/12/24(日) 22:49:26 ID:???
「ごめんね〜。そんなの用意してなかったよ〜、それ以外なら何でも言って」
「何でも?」
するとあやかは明日菜の手を引っ張る。
「それでは、サンタさんをください」
サンタの衣装のままベッドに押し倒す。
「あ、ちょっ…いいんちょ」
「何でもいいのでしょう」
抱きしめてキスをして赤いそのサンタ衣装を脱がしていく。
「残念ですわ、せっかくのイブの夜をネギ先生ではなくあなたで我慢しなくてはなりませんのに」
「初めからこうなること知ってたのに」
あやかは軽く笑って明日菜を抱きしめ、容赦なく攻め立てだした。
「ちょっと待って!私明日のバイト早いから…」
「何でもいいと言ったのはあなたでしょう」
「きゃー」
こうして二人のイブは更けていく。

423マロン名無しさん:2006/12/24(日) 23:13:50 ID:???
ちょアスってなんでいつもエロいんだろう?
顔がにやけっぱなしだぜw
424マロン名無しさん:2006/12/24(日) 23:14:57 ID:GKXlCzXQ
三分後投下〜
425夏美 ある夜の出来事:2006/12/24(日) 23:17:53 ID:???
夏美 ある夜の出来事


1/6
皆さんは悪戯ってしたことがありますか?誰だって一度くらいはありますよね?
うちのクラスでは双子とか・・・が得意にしてるけど・・・
悪戯って難しいみたいですね
だって上手くいかないと、どういうことになるかわからないし
それに・・・悪戯の神様って誰にでも悪戯しちゃうみたいだから・・・


葉加瀬 「夏美さ〜ん!!これ、飲んでくださ〜い!!」
とたとたと向こうから走ってくる葉加瀬。手に持っているのは牛乳瓶?
中に入っているものはどう考えても飲んではいけない気がする
夏美 「は、ハカセ?その怪しい牛乳は何?」
葉加瀬 「あ、怪しくなんか無いですよう。ちょっとした媚薬入り・・・あれ?」
やっぱり中身は危険なものだったか
夏美 「そんなもの私に飲ませて何をしようとしたのかな?」
葉加瀬 「あ、あはは・・・夏美さんとちょめちょめしたかったんですよ〜」
夏美 「もう、そういうことはいけないって言ってるでしょ?」

私はハカセを小突く真似をすると、ハカセは反省したのか、はにかみながら笑いました
夏美 「それより映画館いかない?今、麻帆良シアターでクリスマス特集”八ッ墓村”やってるんだ」
葉加瀬 「や、八ッ墓村ですか〜。あ、私DVDもってますよ〜。200インチの大画面で・・・」
夏美 「ハカセと映画館で見たいの。行こ、おごるからさ」
渋るハカセの腕を引っ張って、私は映画館のある街のほうへと向かいます
葉加瀬 「はやや・・・もう、夏美さんは強引ですね〜」
426夏美 ある夜の出来事:2006/12/24(日) 23:18:33 ID:???
2/6
あやか 「お帰りなさい、夏美さん」
ハカセと映画を見て寮に帰ってくると、あやか姉が出迎えてくれました
夏美 「ただいま。小太郎君とちづ姉は?」
あやか 「千鶴さんは奥にいますわ。小太郎さんはまだお帰りではありませんけど」
夏美 「そっか。今日ね、ハカセと映画見てきたんだ」
あやか 「そうですの・・・私もネギ先生とご一緒したいものですわ・・・」
そういってため息をつくあやか姉。でもあやか姉、きっと男女の絡みが多い映画を選んじゃうんだろうな

リビングのテーブルに鞄をおくと、ごとんという音がしました
はい?
そんな堅くて重いものは鞄の入れていなかったと思うんだけど・・・
そう思った私は鞄の中を確認しました

びやく?

そう、いつの間にか鞄の中にはハカセの媚薬が入っていたのです
夏美 「もう、いつの間に入れたのかな?」
このとき、私が注意すればよかったんです
つい、この媚薬入りの牛乳を・・・テーブルの上に置きっぱなしにしてしまったのです
それがあんな悲劇を招こうとは、このとき思いませんでした


私は着替えをすませると、リビングに戻ってきました
するとそこには腰に手を当てて、牛乳を一気飲みするちづ姉の姿があったのです
夏美 「ち、ちづ姉?その牛乳・・・」
いつものような微笑みを浮かべて歩ややんとしているちづ姉、別に何とも無いようだけど・・・
千鶴 「あら、ご免なさいね。牛乳おいしそうだから飲んじゃったわ」
今は特に何ともないようですが・・・
427夏美 ある夜の出来事:2006/12/24(日) 23:19:26 ID:???
3/6
不安に思った私はハカセに電話をすることにしました
理由はないけど、心にわき上がる不安。きっとハカセなら教えてくれる。そう思ったからです

夏美 「あ、ハカセ。今部屋にいるんだけどね」
葉加瀬 「夏美さん。そういえば夏美さんの鞄の中に牛乳入っていなかったですか〜?」
夏美 「そのことなんだけどね。その牛乳、ちづ姉が全部飲んじゃったの。危険じゃないよね?」
葉加瀬 「那波さんが・・・ぜ、全部ですか・・・」
夏美 「そう。腰に手を当てて、お風呂上がりの時みたいに一気に全部飲んじゃたの」
葉加瀬 「に、逃げて!!夏美さん!!!そこから逃げてぇ〜!!!」
受話器から聞こえるハカセの悲痛な叫び声。ことの異様さに私は思わず聞き返しました

夏美 「逃げるって・・・ちづ姉は別に」
そのときでした。背後からすごく艶めかしい声が聞こえてきたのです
あやか 「な、何をなさるんですか!?千鶴さぁん・・・」
驚いて振り返ると、そこにはあやか姉の背後から抱きつき、服の隙間から手を入れておっぱいとかを弄んでいるちづ姉がいました
葉加瀬 「逃げて!!!逃げてぇ!!!」

千鶴 「あやか・・私のあやか・・・あら?少し大きくなったんじゃないの?」
あやか 「やめっ・・・いけませんわぁ・・」

私はハカセの忠告に従うことにしました
受話器も戻さずに私は部屋を出ます
後ろからはあやか姉の声がとぎれとぎれに聞こえてきます
でもその声はだんだんと・・・
428夏美 ある夜の出来事:2006/12/24(日) 23:20:11 ID:???
4/6
夏美 「は、ハカセ!!!どういうことなの!?ち、ちづ姉はどうなったの!?」
息を切らせながら私はハカセの研究室に駆け込みました
すると沈痛な面持ちでハカセはモニターを見つめていたのです

葉加瀬 「夏美さん・・・まさかこのようなことになろうとは・・・迂闊でした」
モニター画面には絡み合うあやか姉とちづ姉の姿が浮かんでいました

モニター画面、一部抜粋(諸事情により音声のみ)

あやか 「あっ!だめぇ・・・つままないで・・」
あやか 「んっ・・・んぐっ・・・」
あやか 「そ、そちらは違います!!や、やめっ!!ひぐぅ!!!」


葉加瀬 「と、まあこれは10分前の映像です。被害ままだ小さいですが放っておくと・・・夏美さん?」
真っ赤になって声も出なくなった私、だって・・・えっちなんだもん
夏美 「あ、ああ!!ど、どうしようか!?」
するとハカセはにやりと笑ってこういったのです
葉加瀬 「ふっふっふっ、こんなこともあろうかと・・・くーふぇいさん!!!」

背後の電子扉が開いて現れたのは古菲さん。なんだかやる気満々です
古 「いよいよ私の出番アルネ!!那波さんは最強の敵ネ!!」
拳を握り、おそらくは故郷の戦闘服に身を包んだくーふぇいさん
ちづ姉と戦っちゃうの?

葉加瀬 「で、これが現在の那波さんです。おおっと!?これは!?」
モニターに現れたのはどこかのお部屋。ちづ姉はそこでこたつの上に置かれた肉まんを食べようとしていたのです
429夏美 ある夜の出来事:2006/12/24(日) 23:21:15 ID:???
5/6
古 「わ、ワタシの肉まん!!!超包子をサボてまったりと食べようと思てたのに!!!」
モニター画面、一部抜粋(諸事情により音声のみ)

千鶴 「うふふ、こんなに熱くなっちゃって・・・我慢できないのね」
千鶴 「あなた、ふわふわね。触っているだけで私、興奮してきちゃったわ」
千鶴 「あなたの中、こんなにとろとろなよ。あら、あなたのお汁が垂れてきてるわ。とってもえっちよ」

こたつに潜って独り言を言いながら肉まんを頬張るちづ姉。何となく淫靡な感じがするのは媚薬のせいでしょうか?
古 「ゆ、許さないアル・・・ワタシの・・・肉まんんんんnnn・・・!!!」
血涙を流しながら仁王立ちする古菲さん。そんなに悔しかったのかな?
そしてそのまま電子扉を蹴破ると、どこかへ走り去っていたのです

夏美 「戦っちゃうのかな?ちづ姉と」
葉加瀬 「まあ、返り討ちでしょうね。それでは作戦フェイズ2で移行です」


葉加瀬 「フェイズ2!!龍宮さん登場です!!」
おでこと眼鏡を光らせて大声で叫ぶ葉加瀬、しかしその差し出された手の先にある扉はいつまでたっても開きませんでした
葉加瀬 「はれ?龍宮さん?」
とことこと扉まで歩いていって扉を開くハカセ。しばらくすると何か紙を持って戻ってきたのです
夏美 「その紙は・・・手紙?」
葉加瀬 「龍宮さんからです。”今日は仔犬たちとクリスマスを過ごす。9時には眠ってサンタさんに備えるから行けない”」

夏美 「・・・」
葉加瀬 「・・・」
沈黙が流れました。もしかして・・・ちづ姉暴走したまま放置されちゃうのかな?

葉加瀬 「仕方ありません!!フェイズ3に移行です!!」
そういえばくーふぇいさん・・・生きてるかな
430夏美 ある夜の出来事:2006/12/24(日) 23:23:36 ID:???
6/6
葉加瀬 「フェイズ3!!!夏美さん、泣き落としです!!」
いま葉加瀬が言った言葉が信じられませんでした。私が、何を?
夏美 「は、ハカセ!!何言ってるの!?」
葉加瀬 「だって・・・たぶん一番効果があるのは夏美さんの涙だと思いますし・・・」
夏美 「そ、そうかもしれないけど・・・あの暴走ちづ姉に近づいたらどうなるか・・・」
葉加瀬 「・・・私だってあの千鶴さんに夏美さんを近づけたくはないんです!!でも・・・でも・・・」
ハカセが泣きはじめました。肩をふるわせて悔し涙を流しています。こんなハカセ、初めて見た
夏美 「・・・わかったよ、ハカセ。私が何とかしてくる、だって・・・ちづ姉は本当は・・・」
ですが私がこういったとたん、ふとハカセが泣き止んで何事もなかったようにこう言いたのです
葉加瀬 「と、こんな風に迫れば問題ないかと・・・夏美さん?」

夏美 「ハカセの馬鹿ぁ!!!」
怒りに震える私、まあ、これは演技でそう見せているだけなんだけど
騙されました。見事に騙されました。この演技力、ハカセ侮り難しです
葉加瀬 「な、夏美さんご免なさい!!私ったら調子に乗って・・・ご免なさい〜!!」
葉加瀬が慌てて私にすがりついてきました。その泣きそうな表情は・・・演技ではないな、うん

夏美 「ハカセ、もういいよ。もういいからちづ姉を止めよう」
葉加瀬 「そのことなんですけど・・・たぶんもう一時間ほどで薬は切れると思います。だから・・・放っておいても・・・」
夏美 「そっか、ちづ姉のことだからそんな無茶はしない、と思う。そういうことなら・・・今日は何の日?」
少しの間があって葉加瀬が答えてくれました
葉加瀬 「クリスマスイブです。日本だと二人っきりで・・・」
夏美 「それ以上は言わなくてもいいよ。私とハカセのクリスマスイブ、いいよね?」
葉加瀬 「はい・・・」

雪はないけどその分暖かいクリスマス、七面鳥は無いけどハカセがいる
わたしはそれでいい

そういえばちづ姉はどうなったかというと・・・被害者はあやか姉、肉まん、古菲さん、そして小太郎君だったということだけ記しておきます

431マロン名無しさん:2006/12/24(日) 23:52:42 ID:???
>>415
途中まで普通に読んでいたんだが、最後で泣いた。

なぜだか知らないがマジ泣きした。今もまだ泣いてる。なんでだろう、とてもせつなかった。
ありがとう、そして…

GJ
432マロン名無しさん:2006/12/25(月) 01:06:48 ID:???
>>415
これは知ってた
いつ聞いても名作だけど年末に聞くのがやっぱり趣があって宜しいな
心の底からGJ
433セツナサノ卵:2006/12/25(月) 01:32:17 ID:???
セツナサノ卵

桜子「メリークリスマス!」
千雨「あぁ」
ザジ「メリークリスマス」
円「クリスマス」
美砂「さーさー、じゃんじゃん飲もう」
朝倉「記念撮影いくよー」

パシャパシャ
千雨「私はザジと一緒に居たいのに…」
朝倉「まーまー、いいじゃん。みんなで楽しくしようよ」
千雨「へいへい。朝倉、火」
ぴゅー
千雨&朝倉「わぷっ!?」
さよ「全く、油断も隙もありませんね」
ザジ「だめ」
美砂「なに今の?片方の水鉄砲が宙に浮いてたよ」
千雨「…目の錯覚だ」
桜子「ジングルベルジングルベル鈴が鳴る〜今日は楽しいクリスマス〜」
千雨「カラオケでクリスマスソングか…」
円「桜子、次の曲は私とデュエットしよ
桜子「千雨ちゃーん。お腹すいたでしょ、このケーキおいしいよ」
ザジ「もぐもぐ」
千雨「こら!勝手に食うな」

円「…」
美砂「円」
434セツナサノ卵:2006/12/25(月) 01:33:03 ID:???
円「分かってるよ、今日はクリスマスだもん。一緒に居たい人といたいもんね」
朝倉「そうだね、一緒に居たい人といるって」
美砂「…何だかモテモテだね長谷川って、ザジちゃんに桜子にって」
朝倉「あと私…」
円「?」
朝倉「あーなんでもないなんでもない」
美砂「私と歌おうか、円」
円「…うん」
桜子「デュエットって言わずにみんなで歌おうよ」
ザジ「賛成」
千雨「おいおい、マジかよ」
朝倉「それじゃあみんなで歌おうか、せっかくのクリスマスだ、みんなではしゃごう」
美砂「マイク人数分持ってきてー」
円「そうだね、今日くらいはみんなで楽しく」
ザジ「みんな仲良し」ニコ

複雑な関係の一同は歌った。
いつもの関係など忘れて歌う。きっと明日になればまたいつもの関係に逆戻り。
でも今だけは…
他人の交友を避けたがる千雨も、無邪気に千雨に抱きつきげんこつを食らう桜子も、皆仲良くして笑っているザジも
思い人のすれ違いで胃を痛めた円も、恋に悩み、その彼女を好きになった美砂も、自分の思いを告げずに悪友としての立場を保つ朝倉も
幽霊の立場から見守るさよも、この時だけはすべてのことを忘れて笑っていた。
435マロン名無しさん:2006/12/25(月) 03:16:03 ID:???
>>434
GJ!いいなぁ、こういうの書きたい。


タイトルを見て「刹那の卵?ここいじめスレだったっけ?」とか思ったのは絶対に秘密だ。
436マロン名無しさん:2006/12/25(月) 03:27:29 ID:???
相変わらず複雑だぜ
437マロン名無しさん:2006/12/25(月) 05:11:46 ID:???
日付が変わってから思いつくと言う空気読めない俺の脳みそ
三分後投下
438マロン名無しさん:2006/12/25(月) 05:14:11 ID:???
「メリークリスマス!!」
寮の一室ではクリスマスパーティが行われていた。
「メリークリスマス!せっちゃん!」
「メ、メリークリスマス…って、お、お嬢様!?」
突然抱きついてきたこのかに刹那は顔を赤くしてしまった。その様子を見てすかさず明日菜が茶化す。
「刹那さん顔真っ赤だよ。」
「ほんまや〜かわええなあ、せっちゃん。」
「え、あ…これは…その……」
見ていて微笑ましくなるほど幸せな時間。刹那はふと思った。

自分は変わった。昔の自分では考えられないほど穏やかで心に余裕が出来た。
いつからだろう?修学旅行からか…?いや、それもあるがきっとあの時から少しずつ変わっていたのかもしれない。
二年前、私がこの学校に来て初めてのクリスマスのあの日…。



「964…965…966…!」
麻帆良学園の外れにある林の中で私はただ黙々と木刀を振っていた。
「981…98…誰だ!」
突然気配を感じた。私は素振りを止め木の上に向かって怒鳴りつけた。
「そこにいるのは解っている。出てこないのなら…!」
木刀を握り直し構えをとる。しばらく沈黙が続くと観念したのか木の上からその人物は降りてきた。
「いや〜流石でござるな〜」
「え?え…と長瀬…さん?」
439マロン名無しさん:2006/12/25(月) 05:15:40 ID:???
予想外の相手に先程の張り詰めた空気が一気に吹っ飛んでしまった。
「ん〜楓でいいでござるよ♪こっちも刹那でいいでござるか?」
「あ、ああ…」
一応害はなさそうなので私は木刀は下ろした。長s…楓は相変わらずニコニコしている。
「あの…用件は?」
「暇つぶしでござるよ。ニンニン♪」
暇つぶしでこんな所までくるのか?ていうか何故木の上に隠れていたのか?など色々突っ込みたいが…。
「刹那こそこんな所で一人素振りとは精が出ていいが…よろしいでござるか?」
「何が…ですか?」
「世間ではクリスマスというお祭りではござらぬか。年頃の娘が一人素振りなど、寂しくないでござるか?」
やけに年寄りじみた事を聞いてくるな。てかあなたも一人じゃないですか。
「これも、ある人を御守りするため。寂しくは…無いです。」
「そうでござるか。」

私は嘘を付いた。私にだって感情はある。出来ればあの人と…しかし私にはそれが出来ない。

「お!そうだ、刹那腹は空いてないでござるか?」
そんな私の心情を知ってか知らずか突然話題を変えてきた。
「いや、まあ…空いてると言えば空いてるが…。」
「じゃん!ケーキでござる。刹那も一緒に食べるでござる。運動後は甘い物が一番でござるよ♪」
どこからか取り出した二人分のケーキ。それを目の前にずいっと出された。さっきからこの人結構強引だな。
「え…と、フォークは?」
「む?拙者とした事が…すまぬ。仕方ない、使い辛いかもしれぬが変わりにこれを…」
渡されたのは変わった形の刃物…俗にいうクナイだった…。
440マロン名無しさん:2006/12/25(月) 05:16:12 ID:???
「楓ってもしかして忍j「何の事でござるかな?ニンニン♪」
拙者とかござるとかクナイとか明らかに…まあ触れてはいけないのだろう。私は今の疑問をそっと胸にしまい込みケーキを口にした。
口一杯に広がるケーキの甘さに心なしか気持ちが安らぐ。イライラするとお菓子を食べる女性の気持ちが少し解った気がする。
「どうでござるか?美味いでござるか?」
「ああ、ありがとう楓…」
「寂しい時はこうして誰かと美味い物を食べるのが一番でござる。」
「だから私は寂しくなど…」
「刹那。」
私が反論しようとした時、楓は先程とは打って変わって真剣な表情でこちらを見据えていた。

「強がらなくていい。本当のお主はとても寂しがり屋でござる。」

…違う。

「いつも誰も近付けさせない雰囲気を出してるでござるが、本当は仲良くなりたいのでござろう?」

違う違う違う違う!

「正直になれ。お主は…」
「黙れ…!!」
私は気付いたら楓の胸倉を掴んでいた。
「貴様に何が解る!?私は、私は…!」
私は人間ではない。鳥族とのハーフだ。小さい頃から人間からも鳥族からも忌み嫌われてきた。
親しくしても待っているのは裏切り。私の素性を知った途端急に冷たくされる。だから私は友人を作らなかった。
私は愛される資格などない。だから私は影ながらお嬢様を守る事にしているのだ。
441マロン名無しさん:2006/12/25(月) 05:17:32 ID:???

「ふふっ…」
何が可笑しいんだ?
「拙者にはお主の事をよく知らない。知らないが一つ言えるのは…」
楓の手が伸びてきた。その手が私の頬を撫でる。温かい…この心地良さに少し浸ってると突然抓られた。
「まだまだ子供でござるな〜。」
「な、何をする!離せ!」
「怒ってばかりは駄目でござる。子供は元気よく笑うでござるよ。」
「この状況で笑えるかっ!離せ!」
「おお、それもそうでござるな。」
私がそう言うと楓はやっと離してくれた。結構痛かった…。

「まったく、それにだいだい楓も子供だろう?」
「そう、拙者も子供。だから笑ってるし、今を楽しんでるでござる。」
…私の中で何かが芽生え始めていた。それが何かは解らないが、何となく楓の言葉を真剣に聞いていた。
「子供のお主に今の荷物は重すぎるでござる。なんのためのクラスメートでござるか?」
「でも私は…。」
「信用できぬか?」
「そ、それは…。」
図星だった。もしかしたら私は軽度の人間不信だったのかもしれない。
「少なくとも拙者はお主の味方でござる。それに龍宮もいる。ほれ、もう二人も友達ができた。」
「いや、龍宮は仕事仲間…って何故それを!?」
「一緒でござる。信頼できるから仕事を共にするのだろう?」
私の質問は軽くスルーされた。ホント自由な人だ。
442マロン名無しさん:2006/12/25(月) 05:18:14 ID:???
「そうやって友達を増やせばよかろう。見た所あのクラスはいい人ばかりでござる。
 本当のお主を知ったからといって怖がる者はいないでござろう。」
「…お前はどこまで知っているんだ?」
「なんの事でござるか?ニンニン♪」
つかみ所がない奴。楓と接してるとだんだん自分が馬鹿らしくなってくる。
「ふふ…全く…。」
私は笑った。久々に人前で笑みを見せた。
「やはり笑顔が似合うでござる。」
「ありがとう…ケーキ美味しかったよ。わざわざありがとう。」
「例には及ばんでござるよ。」
「それと口の横、クリーム付いてるぞ?」
「むむ!?これは失礼。」
龍宮とは違った大人の雰囲気を出しているがやはり年相応の表情をしている。そのギャップが可笑しくてまた笑ってしまった。
「む〜笑うのは良いが笑われるのはあまり嬉しくないでござるな…。」
「ああ、すまない。ついな…。じゃあまた、メリークリスマス。」
「あいあい、メリークリスマス。お嬢様によろしくでござる。」
こいつの情報は…やはり忍j「なんの事でござるかな?ニンニン♪」…もう詮索するのはよそう。

その後、急に変わる事は出来なかったがそれでも少しずつ話しかけてくる生徒は増えていった。
そしてネギ先生が来て、修学旅行で私は変われた。皆のおかげで変われた。あいつには感謝しないとな。
443マロン名無しさん:2006/12/25(月) 05:18:46 ID:???


――――ん!


―っちゃん!


「せっちゃん!」
「は、はい!なんでしょうお嬢様!?」
「どうしたん、急にボーっとして?」
「あ、いえ!何でもありません。」
「ふーん。変なせっちゃん。所で気になってんけどそのプレゼントは誰の?」
「ああ、これは…」

――楓へ
    
   これはあの時のお礼だ。中身はプリンだ。
   本当はもっとちゃんとした物を贈りたかったがプリン以外の好きな物を知らなくてな。
   お前のお陰で笑う事ができた。変わる事が出来た。最高のクリスマスプレゼントをありがとう。

                                          メリークリスマス 刹那


おわり
444マロン名無しさん:2006/12/25(月) 07:24:14 ID:???
>>435「刹那の卵」
同意。
ちょっと狙ってるだろwwでもワロタ、GJ!!

みんなには幸せになってもらいたいものです。
445マロン名無しさん:2006/12/25(月) 07:58:02 ID:???
みんなクリスマスのために頭ひねったなぁ…

>>425
この夏美はかわゆすぎる
プレゼントとしてくださ(ry
446マロン名無しさん:2006/12/25(月) 11:33:39 ID:???
447マロン名無しさん:2006/12/25(月) 12:56:28 ID:???
宣伝&二番煎じ乙
448マロン名無しさん:2006/12/25(月) 16:23:58 ID:???
ちうザジスレでもできることをするためになぜ態々スレを立てるのか理解に苦しむ
449マロン名無しさん:2006/12/25(月) 16:40:46 ID:???
PCがフリーズして折角書いたクリスマス用のSSが飛んだ……
全部書き直す気力も無いので縮小版。

三分後に一レス投下。
450マロン名無しさん:2006/12/25(月) 16:43:53 ID:???
街の装飾は派手になり、辺りで流れるジングルベル。
今日はまさにクリスマス。
イエス・キリストの誕生日と言われる日である。
だと言うのに。
「何故教会に人が来ないのでしょう……」
シャークティは虚しく呟いた。
「街は、クリスマスと言うことであんなに賑わっているのに」
美空は達観した目で、
「そりゃークリスマスだってのにわざわざ教会に来る人もいないでしょう」
「……そういうものでしょうか」
「そーいうもんスよ。……ま、都合が良いですけどね」
美空はイタズラが成功したような、ニヤリとした笑みを浮かべた。
その様子にシャークティは不信感を覚える。
「シスター美空。一体何を企んでいるのです?」
「やだなぁ、企むだなんてそんな。イイことですよ」
「真面目に答えなさい!」
「そ、そんな怒らないで下さいよ。ホント、悪いことじゃないですって」
やはり肝心なことを言わない美空。
尚も問い詰めようとしたその時、ガタン、と教会の扉が開く音がした。
振り向くと、ココネが手にビニール袋を提げて入って来たところだった。
「……ミソラ、買ってきた」
「お、ナイスタイミンッ!」
美空がそのビニール袋を受け取り、シャークティへ向き直る。
「実はこんなこともあろうかと思いましてね、ココネに買い物頼んどいたんですよ」
そう言って袋の中身を見せる。
中には、小さなケーキがワンホール。
「他にもお菓子とかありますよ。どうせ人は来ないですし、三人でクリスマスパーティと行きません?」
「……全くあなたは、手回しが良いと言うか何と言うか」
シャークティが呆れながら言い、そして付け加えた。
「まぁ、良い考えです」
451走れあやか:2006/12/25(月) 18:44:19 ID:???
あやか「待ちなさい、真名さん! 私はここにいます! 私は間に合いましたのよ!!」
明日菜「……バ、バカ! なんで戻ってきたのよ、バッカじゃないの!? そんなに死にたいの?」
あやか「でも私、私の命なんかよりも大事なものがありますの。雪広家の誇りと、それと」
明日菜「それと?」
あやか「……あなたですよ。さあ、真名さん、明日菜さんのいましめを解いてくれませんか。その台で死ぬのはこの私です」
明日菜「ダメーッ!! そうよ、ダメなの、だってほら、もう日は落ちているわ! だから私を処刑して!! それがルールでしょっ!!」
あやか「いや、まだ落ちてはいませんわ。地平線のかなたに未だ輝く太陽を、この場の皆が見ています。──さあ、兵よ、降ろしてください。
  明日菜さん、私をぶってください。私は一度、あなたを見捨てました。疲れ果てて、挫けそうになったの。
  あなたがぶってくれなければ、わたしにはあなたを抱く資格が無いのです」
452走れあやか:2006/12/25(月) 18:47:13 ID:???
明日菜「な、な──(ペシッ)なんでそのまま諦めなかったの!? なんで戻って来たのよ!(ドンッ)」
あやか「だから──」
明日菜「うるさい! あんたみたいなバカ、さっさと死んじゃえ!!
  う……うぅ……ホントは、ホントは! 待ってた、ずっと待ってたわ。信じてた、きっと助けに来てくれるって!!
  でもね……でも……一度だけ、一度だけだよ? もしかしたら、戻ってこないんじゃないか、って、思ったの。
  私、死にたくなくて、でもあんたにも死んで欲しくなくて、戻ってきて欲しくなくて、それなのに疑って、自己嫌悪で、
  もう……ぐじゃぐじゃだったの……。ねえ、いいんちょ、私のこともぶって?」
あやか「……(なでなで)」
明日菜「ぶ、ぶってって言ったのに……言ったのに。(ぎゅっ)う、うえぇ……やっぱりやだぁ……。
  いやよう……メロス、お願い! 私なんかどうなったっていい、もう一度逃げて!!」
あやか「ありがとうございます。その言葉だけで、私は喜んで死ねますわ。──真名さん」
真名「……私の負けだ。お前たちの心が、私に勝ったのだ。私もその仲間に入れてもらいたい。
  刹那よ、勇者にマントを! さあ、それを覆うがいい。この娘は、お前の裸を皆に見られるのが、たまらなく悔しいのだ」
明日菜「……ふぇ? な、なななななななんてカッコしてんよのあんたはっ!!」

明日菜は赤面した

どう考えてもただの改変です。本当に(ry
453マロン名無しさん:2006/12/25(月) 19:25:24 ID:???
メロスがエロスにしか見えなかった俺は死んだ方がいいかもわからんね
454マロン名無しさん:2006/12/25(月) 19:31:40 ID:???
>>450
ドンマイ。縮小verでも和んだよ
>>453
俺もだから安心しろwwwアスんちょはイイね!
455マロン名無しさん:2006/12/25(月) 19:35:23 ID:???
>>438-443
なんかすげー好きだ

>>453
強くゐ`
456マロン名無しさん:2006/12/25(月) 21:46:50 ID:???
>>452
なぜか最後の真名のセリフを
「私はお前たちに裸を見られるのがたまらなく嬉しいのだ」
って読み間違えた…妄想フィルターかかり過ぎだorz
457五月の超包子繁盛記:2006/12/25(月) 22:29:36 ID:???
五月の超包子繁盛記

クリスマスということもあってとっても繁盛しています。
超さんの仕入れたケーキのスポンジと鶏肉とくれば大体想像がつくでしょう。
クリスマスケーキにフライドチキンです。

超さんに厨房に古菲さんも呼んで朝から総動員で作っています。
ケーキは甘みを引き出すためのバニラエッセンスと隠し味にレモンを少々入れてます。
フライドチキンの方はしっかりとハーブで味付けされたチキンを高温で揚げています。
カリッとした触感にふっくらとしたチキンの感覚がミックスされてとてもおいしいです。
大体落ち着いてきたので、宣伝もかねて場所を変えましょう。

学園校門前、人の出入りが一番多いところです。
ここでケーキを買ってくれた人にはサービスで先ほどの売れ残ったチキンをお渡しすることにしました。
するとものすごい勢いで売れていきます、うちのクラスの人たちも大体買っています。
明日菜さんなんてチキン狙いで何度も同じ場所を往復しています。
それに引き換えケーキを買わない人もいます。それが刹那さんです。
ケーキを受け取るとおまけのチキンをなかなか受け取れないのです。
悩んだ結果、横から木乃香さんが現れチキンを受け取りました。
今日の晩御飯にそれが出ないことを祈りましょう刹那さん。
458マロン名無しさん:2006/12/26(火) 01:35:49 ID:???
3分後に投下します。
459激闘カップリングレース中間発表:2006/12/26(火) 01:39:24 ID:???
―カップリング―それは萌えの要素としてなくてはならない組み合わせの意味だ。

マナP「さぁ、始まりました激闘カップリングレース中間発表。MCのマナPです」
ちゃおりん「一本逝っとく?ちゃおりんネ」
茶々●「葉加瀬にいろいろと勝手に改造されて困っています、茶々●です」
マナP「前回の反響もあって第2回目のレースも盛り上がりを見せています」
ちゃおりん「大幅なポイントカウントの見直しにスポンサーの増加、どうなるか見ものネ」
茶々●「クリスマスのネタがどこまでカウントに影響しているかが勝負の分かれ道でしょう」
ちゃおりん「他のカップリングはどこまでシード枠に食い込めるカ?ここも大きな分かれ道ネ」
マナP「今度こそ…私とアキラの時代が来るのだ…」
ちゃおりん「まだ言っているカ。そういうのは結果を見てから言うヨ」
マナP「では行くぞ、中間結果発表だ!」
茶々●「なお前回トップ5に入ったカップリングにはシード枠として3ポイントのボーナスが支給されています」

   【中間結果発表】
1位.雪広あやか×神楽坂明日菜 21P(前回シード)
2位.釘宮円×春日美空 19P
3位.長谷川千雨×ザジ・レニーディ 18P(前回シード)
4位.朝倉和美×相坂さよ 17P
5位.柿崎美砂×釘宮円 13P
  椎名桜子×釘宮円
――――ここまでシード枠―――――

7位.長谷川千雨×椎名桜子 12P
8位.長谷川千雨×朝倉和美 12P
9位.春日美空×シャークティ 11P
 早乙女ハルナ×超鈴音
460激闘カップリングレース中間発表:2006/12/26(火) 01:39:58 ID:???
11位.クッキ&ビッケ×椎名桜子 10P
   龍宮真名×大河内アキラ 10P(前回シード)
13位.明石裕奈×和泉亜子 8P(前回シード)
   近衛木乃香×桜咲刹那
   絡繰茶々丸×エヴァンジェリン・A・K・マクダウェル
   龍宮真名×桜咲刹那
17位.龍宮真名×長瀬楓  6P
18位.鳴滝風香×鳴滝史伽 4P
   超鈴音×鳴滝史伽
20位.葉加瀬聡美×村上夏美 3P
   佐々木まき絵×雪広あやか(前回シード)
   早乙女ハルナ×長谷川千雨
   超鈴音×アルビレオ・イマ
   村上夏美×桜咲刹那
25位.超鈴音×佐々木まき絵  2P
   宮崎のどか×綾瀬夕映
   龍宮龍宮×明石裕奈
28位.那波千鶴×村上夏美 1P
   長瀬楓×古菲
   明石裕奈×佐々木まき絵
   明石裕奈×大河内アキラ


マナP「がーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーん
    ○  ○   ○    ○
     | ̄  | ̄  /\   /\    ○
     |   \  \   \    /\
     |_   /  /   /  _|     _| ̄|○
    そんなバカな…私とアキラがシードどころかトップ10にすら入ってない」
461激闘カップリングレース中間発表:2006/12/26(火) 01:40:49 ID:???
ちゃおりん「(凹んでいるマナPを無視して)とてつもないことになってしまったヨ」
茶々●「(凹んでいるマナPを無視して)しかもこれは中間発表です、その時点でこの大波乱」
ちゃおりん「前回のシードの3組がトップ10外、しかも“佐々木まき絵×雪広あやか”組はシードポイントのみ
      つまりこのスレでこのカップリングが全くカウントされていないという自体ネ」
茶々●「上二人に対しても、シードポイントがなかったことを考えるとかなり厳しい状態です」
マナP「ここにきてのダークホースは前回0ポイントの屈辱を舐めた“朝倉×さよ”組だ」

茶々●「おや、復活しましたか?」
マナP「ははは、お前らに番組は譲らんぞ(実はまだ堪えているが)。単独で頑張っているのは釘宮だな」
ちゃおりん「不幸属性を装備して上位進出カ?意外にうまくカップルになるのはお互いちょっと不幸なのかいいらしいけド?」
マナP「それならナゾのシスターとはいいカップリングじゃないか」
茶々●「しかし、これはまだ中間発表です」
ちゃおりん「後半に差し掛かってペースを上げるのか落ちるのカ」
マナP「それを左右するのはこのスレを見ている職人のあなたたちだ!」
ちゃおりん「次スレの発表をお楽しみにネー」



462激闘カップリングレース中間発表:2006/12/26(火) 01:41:44 ID:???
激闘カップリングレースは


「私の愛のすべて!真名ちゃんもっこり日記」
「一本逝っとく?C・S・D(チャオリン・スーパー・ドリンク)」

と…

「目指すは峠の覇者、真名とアキラの水戸納豆レーシング」
「証拠も残さず的確に、長谷川ハッキングクラブ」
「その一瞬ゲット、朝倉スクープ写真館」
「説明不要、刹那の焼き鳥屋」
「801同人求む、早乙女印刷場」
「いたずらに対する苦情受け付けます、鳴滝姉妹のお悩み相談室」
「戦車も作っちゃいましたw、葉加瀬の科学研究会」
「ネギ先生と拳で語り合え!ガチンコ魔法学院」

ごらんのスポンサーの提供でお送りしました。
次回をお楽しみに。
463マロン名無しさん:2006/12/26(火) 02:29:14 ID:???
>>462
GJww

そいえばアキラものっそい運転上手いのなwww
464楓 修行にて:2006/12/26(火) 18:37:34 ID:x+4fUw4K
楓 修行にて


ここは麻帆良学園から小一時間ほど離れた山奥の中、普段は人の入り込むことのないこの地に二人の人影があった

小太郎 「犬上流奥義!!旋風・・・」
楓 「甘いでござる!!」
少年が放とうとした拳は、あっさりと長身の女に止められる
小太郎 「ぐっ!!!うあああぁ!!!」
長身の女はそのまま拳を握ったまま手を引くと少年は体勢を崩し、そのまま流れるように宙を一回転して地面に叩き付けられた

小太郎 「くそぅ!!このくらい、うぐっ!!」
どうやら叩き付けられた場所が悪かったようだ。トゲのように突き出た枝が体をかすり、傷を負ってしまったのだ
楓 「小太郎殿!!大丈夫でござるか!!」
小太郎 「なんやこんな傷くらい。なんでもあらへんわ!!」
しかし女は少年の言葉には耳を貸さず、無理矢理に抱きかかえるとふわりとその身を宙に浮かせた

小太郎 「ど、どこいくねん!!こんな傷、何でもあらへん!!」
楓 「そういわずに、ちょうどよいでござる。この先に傷に効く野草が生えているところがあるでござる。そこで湯にするでござるよ」
小太郎 「湯?風呂なんかええから修行を・・・」
楓 「ふふっ、見られるのは嫌でござるかな?それとも・・・自信がないとかでござるかな?」
すると少年は真っ赤になって女にくってかかる
小太郎 「そ、そないなこと関係ない!!」
楓 「拙者は一応ねぎ坊主のも見てるでござるから・・・どっちが大きいか興味津々でござるよ」
小太郎 「お、俺の方が・・俺の方が・・・」
楓 「ぬふふ、ねぎ坊主は・・・舶来品でござる。それはもう・・・でござる」
小太郎 「ううっ・・・楓ねえだって・・・ちづ姉に比べれば・・・」
楓 「あれは規格外でござる。同い年として判断されては困るでござるよ」
小太郎 「・・・俺が悪かった」
楓 「拙者も悪のりしすぎたようでござるな。とりあえず休憩するでござるよ」

465マロン名無しさん:2006/12/26(火) 20:28:21 ID:???
(;´Д`)ハァハァ

ちづ姉・・・・・・同い年?
466ニャンとわんだふる:2006/12/26(火) 21:10:37 ID:???
第1号侵略作戦 ビッケの的確すぎるツッコミ
  〜ごめんね。ゆーにゃ 自己ツッコミ編〜

秘密基地内
「隊長。一つ質問してよろしいでありますか?」
「なんだね。ビッケ君」
「前のお話で「ヘンシンが」とおっしゃられてましたが
よーく考えると「普段は人間の姿で、ヘンシンが解けたら猫の姿にもどる」
のが普通じゃありませんか?隊長の場合はそれが逆であります」
「我々はキャラ設定の見直しを要求しますにゃ」
どこかの川原
「グスン……わたしが悪いんじゃないもん



 バカにゃろー!」

続かなかったら

    完
467マロン名無しさん:2006/12/26(火) 21:11:06 ID:???
待てwwwwwwww規格外中の規格外の楓が何を言うwwwwwwwwwwwww
468マロン名無しさん:2006/12/26(火) 21:16:41 ID:???
ちづ姉は年上だろ……


あれ?こんな時間に誰だろ?ちょっと出てくるわ
469アキラ ティッシュの箱:2006/12/26(火) 21:34:37 ID:???
アキラ ティッシュの箱


茶々丸 「アキラさん、ティッシュの空箱がありましたら譲っていただけませんか?」
そんなことを茶々丸さんにお願いされた。ティッシュの箱とはいったいどういうことだろう?
アキラ 「それはいいけど・・・今は空いてはいないんだ。空になったら持ってくるよ」
茶々丸 「ありがとうございます。そのときはお礼をいたしますので・・・」
ぺこりとお辞儀する茶々丸さん。そんなに畏まること無いのに
アキラ 「別に捨てるものだからいいよ。でも何で?」
茶々丸 「それはですね・・・」
なるほど、そういうことか

その日の夜、ちょうどティッシュの箱が空になりました
私はその箱を確保すると、茶々丸さんに電話で連絡を取ります
アキラ 「茶々丸さん?ティッシュの箱、空いたよ」
茶々丸 「ありがとうございます。それでは明日、お願いします」
アキラ 「わかった」
電話を切ると、ふとあることを思いつきました。確か今日は裕奈のねこ属性が強かった日だから・・・

アキラ 「ゆーな、ゆーな、こっち来て」
裕奈 「にゃ?何か用かにゃ?」
私は裕奈の目の前で空になったティッシュの箱を置いてみました。すると・・・
裕奈 「にゃ・・・うにゃにゃ!!違うにゃ!!これじゃ入れないにゃ!!もっと大きい箱〜!!!」
ティッシュの空箱の前で悶えるゆーな。ねこって暗くて狭いところに入り込むのが好きだから、もしかしてって思ったけど・・・
アキラ 「ごめんねゆーな、これは茶々丸さんの仔猫の分なんだ。最近仔猫にねだられているんだってさ、ゆーなのじゃ無いんだ」
裕奈 「・・・アキラの意地悪、にゃ」

裕奈はそういうと押し入れに入って拗ねてしまいました。たぶん、ねこまんまで機嫌が直ると思う
そういえば裕奈のベッドは二つあるんだ。一つはふつうのベッド。普段はそこで寝てる
そしてもう一つは・・・ねこ属性が強いときには押し入れの中、そこに布団が引いてあってそこで寝るんだ

470マロン名無しさん:2006/12/26(火) 21:37:25 ID:???
>>469
それってまさかドラえ(ry
471マロン名無しさん:2006/12/26(火) 21:50:51 ID:???
つまり裕奈は未来から来た猫型バスケットマンだったんだよ!
472マロン名無しさん:2006/12/26(火) 22:20:52 ID:???
なっ!なんだry


ねこゆーな欲しいんですがどこのペットショップに置いてますか?
473夕映 麻帆良四方山話:2006/12/26(火) 23:16:00 ID:???
夕映 麻帆良四方山話


夕映 「麻帆良の世界は不思議がいっぱいです。今日はその不思議の一つをお話しするです」

”動くこたつ”
夕映 「これは冬、寒くなってから限定の奇妙なお話です。寒くなると皆さんこたつを出しますよね。今回はそれにまつわるお話です」

まき絵 「たっだいま〜!!」
いつも元気なまき絵さん。今日も部活から帰ってきて元気なただいまです
まき絵 「亜子?先に帰って来てるんでしょ。どこ?」
部屋には明かりがついてテレビが入っていますが人のいる気配はありません。そしてこたつの上の蜜柑は皮だけが残っていました
まき絵 「あ、亜子?ど、どこかな〜?」
まき絵さんの声は震え始めました。それもそうでしょう、誰もいないのに部屋にはテレビと電気がついていたのですから・・・
亜子 「あ、まき絵先に帰ってたん?」
急に背後からかけられた声に、まき絵さんは驚いて飛び上がりました
まき絵 「ひぃっ!!!亜子?じゃ、じゃあ誰が部屋の電気つけて・・・」

とたんに固まる二人、お互いの顔には冷や汗が伝わり落ちます
まき絵 「た、確か部屋を出るときには電気消していたよね・・・」
亜子 「そ、そやな・・・ひぃっ!!!」
ごとごと、とこたつが動きました。しばらくもぞもぞと動くとやがて静かになりました

まき絵 「い、いや〜!!!」
亜子 「きゅ〜・・・」
あまりの異常現象にまき絵さんは部屋から逃げ出し、亜子さんは気絶してしまいました
そしてこたつからは何かが這い出して来たのです
裕奈 「にゃ?ぽかぽかでつい寝込んでしまったにゃ。ん、あれは亜子?そんにゃところで寝てると風引くにゃ?おこたに入るにゃ」

そして今日もどこかの部屋、誰かのこたつが動くのです。その中には・・・

474マロン名無しさん:2006/12/26(火) 23:23:36 ID:???
俺のこたつはいつ動きますか?
475マロン名無しさん:2006/12/26(火) 23:53:53 ID:???
何か山岸涼子さんの話で似たのがあった気がする…気のせいか…
476猫が如く(24日に何があったか):2006/12/27(水) 00:58:33 ID:???
 ――俺がテカテカニンゲンに拉致されて2日が経った。
「オーィ、テカテカァー! 腹減ったぞ、飯寄越せェー!!」
 俺は大声でテカテカニンゲンを呼ぶ。
 ……返事がない。しかばねのようだ。
「……ふん。つかえねえテカテカニンゲンだぜ」
 ごろり、と俺はテカテカな毛皮の上で丸まった。
「――やれやれ。美しいレディに餌の無心とは……斑柄のマサも落ちたものだな」
「……泰山府君の山本がなんの用だ?」
 俺は山本へ目を向ける。
 ヤツの冷たい目が俺を貫いた。
「さて。それは君が良くわかっているのではないのかね?」
「……ハ。いつからそんなにお行儀よくなったんだ?」
「生きている限り……命は変わることができる」
「……俺は、変われねェ。だから、こんな生き方なんだ」
「……いや、変われるさ。マサ。お前が本当は優しいことを知っているからな」
「……くだらねぇ。呑み行って来る」

 音も無く、部屋を出るクッキ。 後には水槽の中からじっとクッキの出て行ったほうを見続ける一匹のアロワナだけが残った。

 雪。俺は夜の雪はキライだ。
 雪は冷たいし、寒いし、そして何より……全てを隠そうとする。だからキライだ。
 ――ああ、畜生。腹減った。仕方ねぇ、今日はゴミ漁りで腹を満たすか。
   ゴソゴソ、ゴソゴソ……
「……おっ、鳥の足か。まだ肉が残ってるな」
   ざりざり、ざりざり
「……畜生、お嬢様……」
 不覚にも、涙が出そうになった。
 ――こんな苦しいなら……いっそあの時、拾われずに死ねれば良かったのに。
 そんな俺に、ふと、声をかけてきたニンゲンがいた。
「……メリー、クリスマス」

          力尽きたorz 次回、君は奇跡を見る。……クリスマスは過ぎたがな!
477マロン名無しさん:2006/12/27(水) 01:20:09 ID:???
真名only


今日、アキラからCDを借りた。どうやら和泉から借りた物らしい。
早速聴くとしようか…。

1:東京
2:My memory
3:なめとんか
4:ICHIZU
5:ゆめいらんかね
6:大阪恋物語
7:ラブ・イズ・オーヴァー
8:生まれる前から好きやった
9:心はいつも
10:未練-STILL-
11:あんた
12:やっぱ好きやねん
13:たった独りのアンコール

…聴き終わった時、私は泣いているのに気付いた。
「何だこれは…」私の体に衝撃が走った。今まで聴いた事がない音楽だ。

澄んだ声は力強く、そして何処か悲しく聴こえた。目を閉じれば情景が浮かんでくる。
今時の音楽とは一味違う世界に私は心酔した。派手さはない、けど私の胸に確かに刻み込まれた。

どうしてこの音楽にもって早く出逢えなかったのだろう…私は酷く後悔した。
アキラもこの曲を聴いて涙したのだろうか。彼女の事だ、きっと私と同じ心境になったに違いない。
そう言えば和泉はこの人間について詳しいとか言ってたな……今度教えて貰うか。

この人の歌はどんなプレゼントにも負けない物になる。
だから来年の誕生日までにマスターしよう。そしてアキラの誕生日に…。
478マロン名無しさん:2006/12/27(水) 01:24:01 ID:???
↑勢いで作成しちまった……反省してます…。
後、SNSのザジちうコミュに参加しようと思いますのでお願いするです。
479マロン名無しさん:2006/12/27(水) 01:55:25 ID:???
長らくお待たせいたしました。中の人事情でなかなか時間が取れず……
5分後、本年最後の放送となります。
480ネギまほラジオ:ゆえパル分析隊:2006/12/27(水) 02:00:59 ID:???
「夕映と」
「ハルナの」

『ザジちうスレ・傾向分析〜!』
「前編です」

夕映「最近のスレ内におけるクラスメイトの扱われ具合を独断と偏見で分析する『傾向分析』、15回目になるです。
    いよいよ今年最後の分析隊、気を引き締めてかかるですよ」
ハルナ「引き締めるのはいいけど前回投下時よりも遅れてるからね〜。
     いっそこっちのスレとあわせて同時に分析ってワケにはいかなかったの?」
夕映「それも考えたですが、やはり一年の締めですから。
    ああ、それと今回もゲストを呼んであるですが紹介の前にまずはCMです」

<この番組は
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃     ノノ                               .┃
┃   〃 ´⌒`ヽ.                               ┃
┃  Ki ((ハレ))〉  *  『抱き枕から夜のオカズまで   .┃
┃  ノヘ.|l. ゚ ヮ゚リ  ,*   漏らさずカバー』の         ┃
┃  (( ⊂リ.水'||つ  ,*                        ┃
┃   ))  く/_|〉                                ┃
┃      し'ノ                  雪  広  社   ┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛の提供でお送りいたします>

夕映「……今回はこれだけですか?」
ハルナ「ん〜、いつもはテキトーに声かけたら一人二人はノってくれるんだけどさ、
    『2箇所もスポンサーできるか』って断られちゃったのよね。どこかで別の放送でもやってるのかしら」
夕映「まぁ、下手なところから取ってくるより良いかもしれませんですね。
    それでは今回もランキング発表をするですが、その前に一つお知らせです」
481ネギまほラジオ:ゆえパル分析隊:2006/12/27(水) 02:09:23 ID:???
夕映「さて、前回放送終了後、リスナーの方々から様々なご意見をいただいたです。
    論点は前回導入した『カップリングボーナス』についてでした」
ハルナ「例えば『CPボーナスの存在は百合路線強化の風潮を生み出してしまうのではないか』とか、
     『カップリングで書くことを強要されているような気がして息苦しくならないか』って感じね」
夕映「もちろんカップリングの強制や特定の傾向への誘導などは我々の本意ではないです。
    ただ、もしこの制度の存在が職人さんの負担になるようであれば、直ちに修正する必要があるです」
ハルナ「それと、ザジちうスレに投下される作品は必ずしもカップリングを特定できる作品ばかりじゃないしね。
     決して少なくはないネタ系とかイラスト作品なんかには、このボーナスは適用しづらいし、不公平だよね」
夕映「というわけで、今回の存在感ランキングは旧形式に戻してカウントしてあるです。
    この件に関しての質問・ご意見などありましたら避難所の方へお願いいたします」

ハルナ「さて、今度こそランキングの発表を――」
夕映「その前に本日のゲストお二方を紹介しましょう。お二方、自己紹介を」
二ノ宮「あ〜、麻帆良学園中等部の体育担当教師、二ノ宮だ。新体操部顧問としての方が知られているだろうが」
刀子「麻帆良学園所属教員の葛葉刀子です。
    クロニクルのDJ指名をされてから早5ヶ月、一向に音沙汰がありません」
夕映「ええ、ですので次回クロニクルDJ担当のお二方に声をかけたです。ここで今回の企画説明を、ハルナ」
ハルナ「はいは〜い。今回の分析は――」

<第6回ネギプリを追え!>

刀子「ネギプリと言いますと、先日発表された本編の人気投票ですか?」
夕映「そうです。覚えているリスナーさんがいらっしゃるかどうか分かりませんが、
    第3回分析で第5回ネギプリ順位とザジちうスレ内のランキングを比較したですよ」
ハルナ「で、今回第6回結果が発表されたから、
     その時の分析結果を踏まえつつ今回のランキングを出そうってワケ♪」
二ノ宮「つまり、クロニクル番外編を兼ねていると。なるほど、考えたな」
夕映「ということで、次からいよいよ結果発表です。ちなみに第5回分析の結果はまとめの27-38あたりです」
482ネギまほラジオ:ゆえパル分析隊:2006/12/27(水) 02:16:27 ID:???
<スレッド運営期間 11/06-12/10>

1位:龍宮真名:85↑3
2位:長瀬楓:68(26)↑28
3位:和泉亜子:68(28)↑2
4位:大河内アキラ:65(25)↑6
5位:明石裕奈:65(28)↓2

――【ここまでスレの主役級】――

6位:佐々木まき絵:56→
7位:超鈴音:55↑8
8位:神楽坂明日菜:54(22)↑6
   雪広あやか:54(22)↓6
10位:早乙女ハルナ:51↓2
11位:長谷川千雨:50↓10
12位:釘宮円:48↑5
13位:Zazie Rainyday:47↓6
14位:椎名桜子:42↑4
15位:綾瀬夕映:36↑10
16位:桜咲刹那:35(13)↑1
   那波千鶴:35(13)↑1

ハルナ「おお、たつみー返り咲きかぁ。CPボーナス入れてたら久々に100越えするんじゃないの?」
夕映「あながち否定できませんね。それにしても今回は誕生日効果適用者が6人もいるですよ」
刀子「その割には上位に入らなかった鳴滝さんなどもいるようですが…長瀬さんなど前回は最下位手前ですよ?」
二ノ宮「おお、運動部が見事3〜6位独占か。誰か一人誕生日がいるとその影響で一気に活躍するからな」
ハルナ「面白いところだと、アスナといいんちょが見事に同率。しかも順位の上下変動が正反対!
     さすがツンデレカップル、面白いとこで意気投合してるね」
夕映「続いて下位ランキングの発表に移るですよ」
483ネギまほラジオ:ゆえパル分析隊:2006/12/27(水) 02:20:33 ID:???
18位:柿崎美砂:34↑2
19位:Evangeline.A.K.McDowell:32↑9
20位:鳴滝史伽:28↑4
21位:古菲:25(9)↑5
22位:朝倉和美:25(12)↑2
23位:四葉五月:24↓3
24位:葉加瀬聡美:23(9)↓10
25位:絡繰茶々丸:23(11)↑2
   近衛木乃香:23(11)↓4

――ここからデッドゾーン――

27位:鳴滝風香:22(9)↑2
28位:春日美空:22(10)↓17
<クッキ:20>
29位:相坂さよ:18↓7
30位:宮崎のどか:17↑1
<ビッケ:11>
【空気】村上夏美:10↓21

夕映「というわけで、今回の空気は夏美さんでした。ちょうど3回目ですね……」
ハルナ「前回はがんばってたんだけどね〜。反動が大きすぎたのかな」
刀子「おや、こちらは人外が随分と多いランキングですね」
ハルナ「人外って……まぁ、吸血鬼にロボにユウレイ、ついでに特別分析の猫2匹も入ってるもんね」
二ノ宮「前スレ>>647発にしては随分延びたな、あの猫。相坂より登場頻度高いじゃないか」
刀子「いい気味です。あの幽霊、今度会ったら十七分割にしてくれる……(ブツブツ)」
夕映「さて、それでは個別分析スタートです。例によってFARsのグラフつきですよ」
484ネギまほラジオ:ゆえパル分析隊:2006/12/27(水) 02:26:12 ID:???
〜1番:相坂さよ〜
ttp://arakawa.tn.st/uploaders/zazie_chiu/src/up0093.jpg

夕映「今回29位、人気投票では10位から21となりましたさよさんです。8スレ目の分析では空気だったようですが……」
ハルナ「確か第5回投票は武道会が終わってでこぴんロケットに差しかかったくらいだったっけ。
     司会の朝倉と一緒にそこそこ登場してたから伸びてたのかな?」
刀子「前スレでの登場は『チアとザジちう』関連、そして……あの忌々しい『小さな知識』……(フルフルフル)」
二ノ宮「怒らない怒らない。中学生のいたずらにまともに付き合っていたらストレスがたまる一方ですよ」
ハルナ「中身は相当年上だけどね」
刀子「と、年上じゃないもん! 少しだけ人生経験積んでるだけだもん!」
夕映(……必死ですね)

〜2番:明石裕奈〜
ttp://arakawa.tn.st/uploaders/zazie_chiu/src/up0094.jpg

夕映「今回5位、投票では11位の裕奈さんです。8スレ目の分析……ああ、長いから以下『前回分析』とするですよ。
    その時点で既にねこ属性及び亜子ゆなという構図が出来ていたようです」
ハルナ「ねこ属性っていうかねこそのものってゆーか……『ねこ語を解する』なんて特技もできちゃったしね」
二ノ宮「投票との相関は見られんな。むしろ正反対だ」
刀子「前回分析時はほとんど順位に差がなかったことのほうが驚きかもしれませんけれどね」

〜3番:朝倉和美〜
ttp://arakawa.tn.st/uploaders/zazie_chiu/src/up0095.jpg

夕映「今回22位、人気投票7位の朝倉さんです。本編での登場回数の割には票が伸びましたね」
ハルナ「投票募集してたのが9月末〜10月頭だっけ。内容っていうより根強いファンが多いのかな?」
二ノ宮「必ずしも純粋なファンの投票と言い切れないのがああいう投票の悲しさだな。しかし見事に7位固定か」
刀子「スレ内での活躍は長谷川さんとのことが多いでしょうか。
    ああ、ミラーワールドを考慮に入れるともう少し増えるかもしれません」
485ネギまほラジオ:ゆえパル分析隊:2006/12/27(水) 02:32:03 ID:???
〜4番:綾瀬夕映〜
ttp://arakawa.tn.st/uploaders/zazie_chiu/src/up0096.jpg

ハルナ「今回15位、投票は10位のゆえゆえ。前々スレに引き続きの上位組復帰だね〜」
夕映「恐らくはハルナとの登場回数が多かったと思うです。特にネタ系ですね」
二ノ宮「投票結果はそれだけじゃないだろう?(ニヤニヤ)」
夕映「な、何を……分析結果と関係ない話は振らないで欲しいです!」
ハルナ「やーらかかたのかな? やーらかかったんでしょ?(ニヤニヤ)」
二ノ宮「お前は経験者だろうが」(裏手ツッコミ)
ハルナ「こりゃ失礼☆」
刀子(若いって、いいなぁ……)

〜5番:和泉亜子〜
ttp://arakawa.tn.st/uploaders/zazie_chiu/src/up0097.jpg

夕映「は、はい、次行くですよ。今回3位、グラフがやや見づらいですが投票8位の亜子さんです」
ハルナ「ああん、もっとイジろうとおもったのにぃ。しっかしこりゃまた正反対な動き方だね」
刀子「出発地点が同じというのが面白い。ほぼ一年安定した人気を保っていたということですか」
二ノ宮「投票の方も落ちたというほど落ちてはいないからな。前回投票時の人気がそのまま続いているのか?」

〜6番:大河内アキラ〜
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夕映「今回4位、投票では13位のアキラさんです。この3位分の上昇はいったい……?」
ハルナ「前スレでは運動部以外に動物関係の登場が多かったよね。
     日記も終わっちゃったから落ちるかと思ったけど、まだまだいけるみたい」
二ノ宮「ロボ子とでもよし、ピエロとでもよし。本来の志向からあまり外れずに出番を増やした好例だな」
刀子「わ、私も今度子猫と戯れさせてもらえないかな……」
ハルナ「香水がキツいと猫の方で避けるんじゃない?」
刀子「そ、そんなキツいのつけてないもん! なちゅらるめいくだもん!」
486ネギまほラジオ:ゆえパル分析隊:2006/12/27(水) 02:38:28 ID:???
〜7番:柿崎美砂〜
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夕映「今回18位、投票結果では残念ながら最下位の美砂さんです。まぁ、本編の方はなかなか……」
ハルナ「前スレのほうだと『チアとザジちう』での登場からどんどん順位を上げてきてるかも」
二ノ宮「ところで前回分析のコメントを見るに、酒豪属性がついて間もない頃だったようだな」
刀子「おしゃけ……そう、さびしい時には一番のお供……」
夕映「……いいんですか? 未成年の飲酒ですよ?」
ハルナ・二ノ宮『何をいまさら』

〜8番:神楽坂明日菜〜
ttp://arakawa.tn.st/uploaders/zazie_chiu/src/up0100.jpg

夕映「今回8位、投票2位のアスナさんです。やはり活躍が多いと反映もされやすいですね」
ハルナ「メインヒロインだからねぇ。ただ、この一年でかなり見直されたと思うよ。アちょーとか」
二ノ宮「そういえば前回分析時にはキス魔という設定もあったな。すっかり現行の流れに飲み込まれたが」
刀子「一応『唇』シリーズは一周していますから、ほとんど完結したと見て良いのではないでしょうか」
二ノ宮「お、戻ってきたか」
ハルナ「そういえば、ネギ君の唇はぷるんぷるんだったよね。それでいてフレンチキスもできて……」
刀子「うわぁぁぁん! 大丈夫だもん、ちゃんとケアしてるもん!」
夕映「またつついてはいけないところを……」

〜9番:春日美空〜
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夕映「今回28位、投票26位……なんだか本当に『空気』の二字が見えてきた気がするですね」
ハルナ「一応ちゃんと活躍してたのにねぇ、ナゾのシスターとして」
二ノ宮「今スレではクリスマス系でなかなか出番は多いようだが、挽回なるかどうかが鍵だな」
刀子「……そういえば分析開始以来の最下位記録を樹立しているようですね」
487マロン名無しさん:2006/12/27(水) 02:45:54 ID:???
488分析隊@携帯:2006/12/27(水) 02:56:29 ID:???
489マロン名無しさん:2006/12/27(水) 03:09:43 ID:???
分析隊乙!!

>>476
ミラクル期待!!
490さよ 小さな知識:2006/12/27(水) 03:45:37 ID:pRBZlxNj
さよ 小さな知識


さよ 「♪あんたがたどこさ、ひごさ、ひごどこさ、くまもとさ。くまもとどこさ、せんばさ〜♪」
刀子 「相坂さよ、覚悟なさい!!今日こそは私の知識を・・・火の玉でお手玉なんてしてるんじゃありません!!」
さよ 「刀子さん、こんばんは。だめですよ、人に逢ったときは挨拶しなきゃ」
刀子 「そ、そうね・・・って、あなた幽霊じゃない!!人じゃないじゃない!!」
さよ 「もう、そんな些細なことにこだわってるから・・・」
刀子 「うるさぁぁいい!!!」


さよ 「で、今夜の知識ですけれど・・・しりとりについてです」
刀子 「ぐっ・・・私を無視するなんて」
さよ 「しりとりの歴史は・・・わかっていません。まぁそのくらい古いんですけれどね」
刀子 「私のお話を・・・」
さよ 「呪術とか無限を司る悪魔の遊びとかいろいろ言われてますね」
刀子 「わたしの・・・」
さよ 「そうだ、刀子さん。しりとりしましょ?私から行きますね、くずのは(葛葉)だから・・・はんりょ(伴侶)」
刀子 「よ?よさのあきこ(与謝野晶子)、ってなんで私が!」
さよ 「こんいんとどけ(婚姻届)」
刀子 「け、けんこう(健康)」
さよ 「ウエディングドレス」
刀子 「・・・すもうとり(相撲取り)」
さよ 「りこん(離婚)!!あ!!んがついちゃったから私の負けですね〜。刀子さん、強いですね〜」

刀子 「う、うわぁぁん!!死者に鞭打たれた〜!!!ひどすぎるぅ!!!」
さよ 「行っちゃった・・・。刀子さん、あなたはまた結婚できるかもしれないけど・・・私はもう出来ないんです。好きな人がいても・・・」

491マロン名無しさん:2006/12/27(水) 03:48:57 ID:???
最後急にシリアスwww
俺が死んでさよちゃんと結婚してやるよ
492マロン名無しさん:2006/12/27(水) 10:56:54 ID:???
ミラーワールドってなんじゃらほい?
493マロン名無しさん:2006/12/27(水) 11:32:02 ID:???
>>492
最近は投下されなくなってるが、このスレの黎明期から続いてる連載型のシリアスSS。
詳しい事はwikiで読めば分かる。

帰ってきてようミラーさぁん。
494マロン名無しさん:2006/12/27(水) 11:36:14 ID:???
お弁当

亜子「みんな弁当食べよう」
ゆーな「にゃー」
亜子「分かっとるで、ほらゆーなの好きな猫缶やで」
ゆーな「にゃー♪」
まき絵「アキラ、たこさんウインナー入ってる」
アキラ「美味しそうでしょ」
あやか「…?たこさんウインナー?」

アキラ「いいんちょ、たこさんウインナー知らないの?」
まき絵「ほら、ウインナーを切ってたこの形をするんだよ」
亜子「ウチも入っとるで」
ゆーな「にゃー」
あやか「そうですか」パチン

まき絵「何!?シェフの人たち?」
アキラ「すごい豪華な食事」
あやか「私の弁当のフォアグラ・ソテーと交換してくださいます?」
亜子「ものごっつ食べたいけど、何かムカつくから断るわ」
ゆーな「にゃー」
495マロン名無しさん:2006/12/27(水) 13:09:09 ID:???
ミラーはまだ続いてるよ。
ただ今のザジちうだとあの作風は合わないから直接wikiにうpしてるんだと思う。
ここに投下して何度か議論があって今の投下の形になった。
ちなみに今朝倉メインで進んでるが、ホント面白い。オススメ。
496マロン名無しさん:2006/12/27(水) 13:55:13 ID:???
>>494
ちょww食事が猫缶ってDVだろwwwww
497マロン名無しさん:2006/12/27(水) 14:53:15 ID:???
二分後に投下〜
隣の人ともっと仲良くなろう という試み
498和泉書店:2006/12/27(水) 14:55:07 ID:???
和泉書店


3-Aの教室は相変わらず騒がしく、笑い声が絶えない。
天気も良く、特別なことなんて起こりようもない、そんないつも通りの朝の時間。まだホームルームも始まらない。

なんやなー、ほんま本好きなんやなー
これといってすることもなかったためか、自分の席に座りながら、和泉亜子はいつもと違うものに興味を向けていた。
隣の席の宮崎のどか。顔を隠してしまうほどに前髪を伸ばしている恥ずかしがり屋だ。みんなには「本屋」と呼ばれてる。
本を読むのが好きというだけでなく、図書委員で本に囲まれることが多いからつけられたあだ名。
本という物体そのものも好きなようで、いつもなにかしらの本を持っている娘だ。そして今も、本を読んでる。
「本屋ちゃーん」
なんとなく声をかけてみるが、返事はない。読書に夢中のようだ。
「うーん……」
特に用事はないので気づかれなくても構わないはずなのだが、今日はなぜだか気になった。
もう一度、呼んでみる。
「おーい、本屋ちゃーん」
「はひゃぃ!な……なんですか和泉さん?」
反射的にこちらを向くのどか。あんまり慌てるので、亜子も驚いてしまった。
「あ、いやー……なんでもないんやけどな。えーっと……」
なんでもないなら声をかけるな、と自分で思いつつ、急いで次の台詞を探した。
「それ昨日まで読んでたのと違う本やなー。昨日のはもう読み終わったん?」
「はい。とてもおもしろかったですー」
「そーか、良かったなー」
会話を続けてみたけれど、それぐらいしか言うことがない。
「和泉さんも読みますか?図書室にありますけど」
「えっ?いやー、ウチ、本はあんま読まないんで……」
「そうですか……」
そこで会話が止まってしまう。
ウチやっぱアホやわー……自分がついていけない話題誘ってもしょうがないやん
全く本を読まないわけではないけれど、亜子は一人で読書するよりも、友だちとお喋りしていたほうが楽しいと思うありふれた中学生だ。
再び読書に戻るのどかを見ながら、やっぱり本好きの人は別世界の人なんだと亜子は考えていた。
499和泉書店:2006/12/27(水) 14:55:40 ID:???

その日の放課後。
サッカー部マネージャーの部活を終えた亜子は、荷物を置きっぱなしだった学校へ戻ろうとしていた。
そこへ、校舎の方からフラフラと頼りない足取りで誰かが歩いて来る。
あれー?本屋ちゃんや。あらら、危ないわアレ
顔が見えなかったためすぐには分からなかったが、歩いているのはのどかだった。
顔が見えない、というのは彼女の前髪のせいではなく、頭の高さまでに積み上げた本を抱えていたから。
本で隠れて前が見えず、重さのために足元がおぼつかない。あれではいずれ本の塔が崩壊してしまうだろう。
「よーし、手伝ったろ!」
と、亜子が近寄ったとき、積み上げた本が左右にゆらゆらと揺れはじめた。

「わ、わ、わ……きゃあああ〜!!!!」

「あっちゃあ〜」
亜子は思わず額を押さえた。本が崩れるだけならまだしも、勢い余ってのどかまで転んでしまった。
「あう〜いたたたたた……」
「本屋ちゃんドジやなー、大丈夫?」
散らばった本をまとめてやってから亜子は座り込んでいるのどかに声をかける。
「あ、はい。大丈夫です。ありがとうございます、和泉さん」
「いやいや。あれ?本屋ちゃんケガしとるやん。もうちょっとよく見せてみ」
舗装された道に転び、のどかの膝にすり傷ができているのに亜子は気づいた。
「え?大丈夫ですよ」
「本屋ちゃん。ウチ、保険委員や」
それは理由にはなっていない気もするが、そう言ってムリヤリのどかの膝を調べる。
ケガの程度は浅く、放っておいても治るのだが、水で洗っておいた方が良いだろうと判断した。
「ほな、水道のとこまでいくで」
「そんな、本を運ばなきゃ……」
「そんなもん、ウチがあとで運んだるわ!」
カッコウをつけて、強気の発言をしてみる。
なんか、本屋ちゃんって、守ってあげたくなるタイプなのかもしれへんなー……
同い年な上、身長などは亜子の方が低いのにそんなことを考えてしまうのだから不思議。
お人良しで、悪く言えば主体性がないことが悩みの亜子が、他人をリードするなんて珍しいことだった。
500和泉書店:2006/12/27(水) 14:56:16 ID:???

傷口は水で洗って、あとはばんそうこうをペタリ。応急処置というほどのものでもない。
「すいません〜。本も持ってもらっちゃって」
「気にしない気にしない。隣の席のよしみやん」
そう言いいつつも亜子は苦笑い。水道のところまで本を運んだのだが、予想以上に重労働だったのだ。
「それにばんそうこうまで貼ってもらっちゃって……」
「だから気にしたらあかんて。……本屋ちゃんはいつも本を持っとるけど、ウチはばんそうこうをいつも持ってるんや」
「あ……ふふ」
顔を真っ赤にして慌てていた、というかおどおどしていたのどかがようやく笑ってくれた。
笑うとかわいい。素直にそう思ってしまう。でも、もう一つ足りない。
亜子はいきなりのどかの前髪を上げてみた。そして、じーっと見つめてみる。
「わ、和泉さん!なにするんですか、おでこはぶつけてませんよ〜」
「いやー、本屋ちゃんかわえー思うてな……こんなにカワイイのに、どうして隠すん?もっと自信持ってええやん」
ふざけ半分で聞く亜子。
「そ、それは、恥ずかしいから……でも隠してるわけでは……あっ」
急に表情がこわばり、言葉に詰まるのどか。亜子はその顔から手を離した。

あー、ウチの傷のことかー……

隠す、恥ずかしいと言葉を並べて、のどかは亜子の背中の傷痕を思いだしてしまったようだ。
今でこそクラスメイトの中で着替えもできるが、それは3-Aが細かいことを気にしない人ばかりだから。
例えば学園の外の海に行くときなどは、背中が露にならない水着を選ぶ。
誰にでも隠したいものはある。
それは傷であっても顔であっても、ほとんどは他人にとって大したことではない。
それでも、隠していること自体のせいで、自分に自信が持てないこともある。
のどかがおどおどして見えるのも、自信がないからだろう。
のどかに対して「顔を見せろ。もっと胸を張れ」と言うのはたぶん正論だ。
でも、正しいことを言い続ければそれで良い、というのは間違いだろう。

亜子はそんなに頭の回転が速くない。その上、余計なことまで考えてしまい、少しのどかを待たせ過ぎた。気まずい感じだ。
「あー、ごめん。余計なコトやな。ホンマ悪いわ。ウチアホやなー……」
のどかの表情は曇ったまま。もっとも、前髪のせいで表情が読み辛いのだけれど。
501和泉書店:2006/12/27(水) 14:56:49 ID:???
のどかはなにか迷っていたようだが、意を決したように口を開いた。
「あの……私、和泉さんのこと、スゴイなーって思ってます」
「へっ?ウチのどこが?」
唐突な言葉に亜子は慌てた。
「ウチなんかいくらでもダメ出しできるやん。本屋ちゃんみたいに頭も良くないし、先輩にはフられるし……」
「クラスで着替えるとき、和泉さん、以前はいつも背中を隠すようにして着替えてました」
「……」
「でも、いつの間にかみんなの前で着替えられるようになってて……それでスゴイなぁって」
「それは、みんながああやからできるんよ」
「それでも、私だったらできないと思います……とてつもない勇気なんだと思います」
一歩間違えれば、相手に不快感を与えかねないのどかの発言。
クラスでも亜子の傷のことに直接触れられることは滅多にない。
それはみんなの優しさなのだが、同時にタブーを作ってしまっているようにも感じられることがあった。
なのに、まさかそれほど親しくもないのどかがいきなり踏み込んでくるとは思わなかった。
「あっ、すいません!失礼でしたよね……なに言ってるんだろ私……」
「いや、いや、そんなことはないで」
「はぅぅぅ……」
亜子は初めてクラスで着替えたときの緊張や、背中をみんなに見せても構わないのだと知ったときの安堵を思い出していた。
そして、目の前ののどかに驚いていた。
短い言葉でも、真剣に、勇気を持って誰かになにかを伝えようとすること。その大変さを亜子はよく知っている。
「そういうこと言ってくれた人は初めてや……ありがと、本屋ちゃん」
言われた言葉よりも、誠実に言ってくれたことに亜子は感謝していた。
「いえっ、そんな……」
「ふふっ。本屋ちゃんまじめやなー。ホンマに気にせんでええねん」
普通なら簡単に流すところを、がんばって言葉を紡いだのどか。
そんなのどかに、亜子は魅かれていた。
「ほな、そろそろ行こうか。本運ばなあかんのやろ?」
「あ、はい!」
ようやくのどかに笑顔が戻った。
今度は二人で分けて本を持つ。だんだんと日が傾いてきていた。
歩きながら、亜子はふと、思いついた。
502和泉書店:2006/12/27(水) 14:59:38 ID:???
「あんな、本屋ちゃん。今思うたんやけど、ウチらずーっと席が隣同士やん」
いまさらの発言に、のどかは小首を傾げる。
「だからな、いつまでも「本屋ちゃん」って呼んでたらおかしい思うんよ」
「はぁ……」
のどかはまだ亜子の言いたいことがつかめない。
もとより、のどかは「本屋」と呼ばれるのを嫌がっているわけではないが、好んでいるわけでもない。
「これからは「のどかちゃん」って呼んでもええ?」
「え!あ、も、もちろんです!」
あらたまって言われてのどかは驚いたようだが、すぐに勢い良くうなずいた。
「じゃあ私は……「亜子さん」って呼んでもいいですか」
「そらもー大歓迎や!なんなら「亜子ちん」って呼んでもええよー」
「い、いえ、それは……」
二人で向き合ってくすくす笑ってしまう。
呼び方を変えるなんて、なんだか恥ずかしい。
のどかと並んで歩いて、一緒に笑いながら、亜子は初めて隣の席の彼女に近づいた気がしていた。

次の朝、いつものように自分の席で本を読んでいたのどかに、亜子は挨拶をする。
「おはよー、のどかちゃん」
「おはようございます。亜子さん」
一夜明けてみると、また恥ずかしさを感じてしまう呼び方。すぐに慣れることなのだろうけど。
亜子は一冊の本をかばんから取り出した。
それはのどかが前に読んでいた本。のどかに聞いて、亜子が図書館島から借りたのだ。
「そや、これおもしろいわー。まあ、まだ途中までやけどな。ほら、もうここまで読んだねん」
栞が挟んであるところを開く亜子。つい得意になってしまう。
「うわぁ、亜子さん速いですね!」
「もー、おもろうて夢中やったん」
本もおもしろかったけれど、それよりも亜子はのどかと話をしたかったから、昨日は夜更かしをして読んでしまった。
「ここな、ホンマびっくりしたわー」
「そこは意外でしたよねー。ここなんかも……」
登場人物、物語、テーマ、考えたこと感じたこと……一冊の本についての会話がひろがっていく。
朝の教室はいつも通り騒がしく、笑い声が絶えない。
でも、二人にはいつもと少し違う朝の時間なのだった。
503マロン名無しさん:2006/12/27(水) 18:01:38 ID:???
ザジがイカの格好した元ネタってあったっけ?ここのSSでしか見てないが



アニメのOP…
504マロン名無しさん:2006/12/27(水) 18:11:36 ID:???
そもそもザジのスカカードがここの元ネタだろ
505マロン名無しさん:2006/12/27(水) 19:05:27 ID:???
>>498-502
GJ!新しい風だ。
506マロン名無しさん:2006/12/27(水) 20:08:23 ID:???
>>498-502
GJ!!
亜子ものどかもええやつやなー
507マロン名無しさん:2006/12/27(水) 21:21:51 ID:???
ちう「おっ、何作ってるんだ?夕飯か?」

ザジ「コクコク」

ちう「うまそうだな、早く飯にしてくれよ〜」

ザジ「コクコク」




ちう「おお、結構うまいなこれ。何が入ってるんだ?」

ザジ「しょうゆ、塩、みりん、酒……あと隠し味に」

ちう「何入れた?教えてくれよザジ」

ザジ「愛情///」

ちう「隠れてないじゃねーか///」
508マロン名無しさん:2006/12/27(水) 21:31:17 ID:???
509マロン名無しさん:2006/12/27(水) 21:50:12 ID:???
>>507
なんというバカップル…
510マロン名無しさん:2006/12/27(水) 22:26:42 ID:???
>>507
懐かしさを感じた。

GJ!!
511マロン名無しさん:2006/12/28(木) 00:13:42 ID:???
やっぱザジ×ちうだな
512マロン名無しさん:2006/12/28(木) 00:20:17 ID:???
ここの作品はホントいいな
しかも今覗いたらうれしい事にのどかの作品があったし
>>498-502
GJ
513マロン名無しさん:2006/12/28(木) 00:36:25 ID:???
「人間初心を忘れるべからず」ですな。
514マロン名無しさん:2006/12/28(木) 01:55:25 ID:???
5分後投下。第2夜です
515ネギまほラジオ:ゆえパル分析隊:2006/12/28(木) 02:03:26 ID:???
「夕映と」 
「ハルナの」 

『ザジちうスレ・傾向分析〜!』 
「中編です」 

夕映「最近のスレ内におけるクラスメイトの扱われ具合を独断と偏見で分析する『傾向分析』、15回目です。 
    本編も一応の区切りを迎え、アニメは放送開始以来最大の物議を醸し――忙しい一年だったです」 
ハルナ「いい最終回だった。さ、私たちも食事して帰ろうか」 
夕映「いい加減にするです」

<この番組は 
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓ 
┃     ノノ                               .┃ 
┃   〃 ´⌒`ヽ.                               ┃ 
┃  Ki ((ハレ))〉  *  『抱き枕から夜のオカズまで   .┃ 
┃  ノヘ.|l. ゚ ヮ゚リ  ,*   漏らさずカバー』の         ┃ 
┃  (( ⊂リ.水'||つ  ,*                        ┃ 
┃   ))  く/_|〉                                ┃ 
┃      し'ノ                  雪  広  社   ┃ 
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛と
『悪魔のように黒く 地獄のように熱く 接吻のように甘い』ゼロ・クレープスの提供でお送りいたします>

ハルナ「最近超包子関連店でおいしいクレープ屋さんが出来たんだってさ。早速CM取って来たよ」
     オススメはブラッディオレンジママレードだって。ちょっと見てきたけど、不自然なくらい赤かったかな」
夕映「……そこはかとなく怪しげな材料を使ってる気がするですね。一度賞味してみたいものです。
    さて、それでは本日も個別分析といくです。全体のランキングは>>482-483をごらんくださいです」
516ネギまほラジオ:ゆえパル分析隊:2006/12/28(木) 02:07:13 ID:???
夕映「さて、ここからは昨日と同様、二ノ宮先生と葛葉先生に……おや、葛葉先生が見当たりませんね」
二ノ宮「ああ、何でも昨日、緊急の仕事が入ったとかで出かけていったきりだな。そのうち戻ってくるだろう」
夕映「そうですか。では、先にどんどん分析を進めていくです」

〜12番:古菲〜
ttp://arakawa.tn.st/uploaders/zazie_chiu/src/up0104.jpg

夕映「今回21位、投票19位のくーふぇさんです。やや下がり調子といったところでしょうかね。
    楓さんの誕生日の時には少し登場が増えましたが……最近『そして伝説へ』の方はお忙しいようですね」
ハルナ「あ、あははははは……べ、別にちゃおりんと展開を押し付けあってるワケじゃないよ?
     そういえば8スレ目(以下前回分析)はWBCネタで盛り上がってたっけ。懐かしいなぁ」
二ノ宮「第二の総受け計画発動といったところだったか。最近はあまり見なくなったが……
     今度修行後に手当てに来たら少し可愛がってやるとするか」

〜13番:近衛木乃香〜
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夕映「今回25位、投票5位のこのかです。こちらも同じく下がり調子ですね」
ハルナ「前回分析時だと攻め属性なんてのがあったっけ。まぁ、どっちが受けかと言われたら……」
二ノ宮「間違いなく桜咲のほうだろうな」
夕映「ところで二ノ宮先生、なぜ養護教諭でもないのに保健室に入り浸ってるですか?」
二ノ宮「別に養護教諭でないとはどこでも言われていないし、保健体育担当として応急処置は出来るからな」
夕映「いや、保健体育担当である時点で養護教諭の可能性はないような……」

〜14番:早乙女ハルナ〜
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夕映「今回10位、投票では16位のハルナ。本編仮契約直後組の割には順位の伸びが小さいですね」
ハルナ「大丈夫大丈夫、こっちではほどほどに出番もらってるから」
二ノ宮「それにしても、超といい那波といい、随分珍しいところにばかり手を出しているな」
ハルナ「手を出してる、なんて失礼な。らぶらぶだって言ってくださいな」
517ネギまほラジオ:ゆえパル分析隊:2006/12/28(木) 02:13:20 ID:???
〜15番:桜咲刹那〜
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夕映「今回16位、投票では見事トップの刹那さんです。こちらもやはり少々息切れでしょうか」
ハルナ「そういえばせつアキなんてのもあったね。アキラさんは隊長、ってのがまだまだ根強いけど」
二ノ宮「昨日も言ったとおり、最近は別方面の展開も多いからな。
     パラレルワールドでさまざまな可能性を楽しめるのがここの醍醐味だ」

〜16番:佐々木まき絵〜
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夕映「今回6位、投票9位のまき絵さん。いずれも高位をキープしてるですね。人気のほどがわかるです」
ハルナ「前回だと……ああ、まきんちょ誕生直後だったみたい。あの頃は超まきもそこそこ人気だったよね」
二ノ宮「今ではすっかり運動部+まき絵の形で定着したからな。大躍進した一人だ。
     村上ともいい友人関係を築いたようだし、新体操にも力を入れてくれるといいんだが」

〜17番:椎名桜子〜
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夕映「今回14位、投票23位の桜子さん。一年で非常に大きく傾向を変えたです」
ハルナ「あの時はギャンブルしかネタがなかったからね〜。
     『チアとザジちう』で、今ではすっかりスレのメインシリーズの一人だよ」
二ノ宮「もう端役とは言わせない、というやつだな。
     恋は障害が多いほど盛り上がるというが、椎名の場合はどうなることやら……」
ハルナ「ある意味あれを障害とは思ってないような節もあるからなぁ。
     天然というか、超前向き思考というか。今後が楽しみであると同時に少し怖い、かも」
518ネギまほラジオ:ゆえパル分析隊:2006/12/28(木) 02:18:55 ID:???
〜18番:龍宮真名〜
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夕映「今回、というか今回もトップ。投票は18位の龍宮さんです」
ハルナ「ほとんど丸一年トップを守り続けてるわけだ。すごい、すごいよ龍宮さん!」
二ノ宮「一応3回ほどトップを譲ってはいるが、それでも12回……ほぼ月一でトップの計算になるわけだ」
ハルナ「これは『龍宮隊長に全力で萌えればいいんじゃね?』になりかねないね」
夕映「単純にそうはいかないと思うです。なにより住人がそれを許さないと思うですよ」

〜19番:超鈴音〜
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夕映「今回7位、投票も20位と全体的に伸び傾向の超さんです。
    しかも前々スレに続いて自己記録更新、ついにトップテン入りを果たしたです」
ハルナ「誕生日効果もあったからね〜。そういえば前スレだと超・史っていう珍しいのもあったね〜。
     折角だから今度私も混ぜてもらおうかな、いたずらメンバー」
二ノ宮「小さいというのはそれだけで愛でる対象となるものだ。小さいことはいいことだぞ、綾瀬」
夕映「……なぜ私に振るですか」

〜20番:長瀬楓〜
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夕映「今回自己記録を大きく超えて2位、投票では14位の楓さんです。誕生日効果もあるですね」
ハルナ「いや〜、それにしてもここまで伸びた楓さんは初めてだわ。
     本編の影響か、楓さんと隊長をライバルとか戦友みたいなカンジにすると、
     けっこう面白いのができるのかもね」
二ノ宮「そういえば『守人』というのも久し振りに見たな。このせつだとなかなかこうはいかんだろうな」
ハルナ「『守られてるばっかりじゃ嫌や、うちも守りたい!』って?」
519ネギまほラジオ:ゆえパル分析隊:2006/12/28(木) 02:36:13 ID:???
〜21番:那波千鶴〜
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夕映「今回16位、投票では22位の千鶴さんです。ハルナと最近仲がいいようですね」
ハルナ「ん〜、ゆえっち、ひょっとして妬いてくれてる?」
夕映「なぜそういう方向になるですか……と、前スレでは『孤独が嫌い』という設定を
    見事に使った作品があったです。今まではなかなか出なかったタイプの作品ですね」
二ノ宮「そういえば、前回分析時は桜咲の幼児化のみが確認されていたようだな。
     明石のねこ化はもう少し後になるのかな?」
ハルナ「ん? 幼児化? そういえば刀子先生が出かけた先って……」
二ノ宮「ん? 仕事の都合で龍宮と桜咲の部屋に行くと聞いているが」
夕映「……これは今日中の復帰はありえませんですね」

夕映「といったところで今日も時間となりましたです」
二ノ宮「やれやれ、葛葉先生もそんなに仕事が忙しいというならこちらを断っておけばいいものを」
ハルナ「あ〜、多分断るに断れない状況になってるんじゃないかなぁ……」
二ノ宮「?」

『それでは次回、後編をお楽しみに〜!』

<この番組は  
 『抱き枕から夜のオカズまで漏らさずカバー』の雪広社と 
 『悪魔のように黒く 地獄のように熱く 接吻のように甘い』ゼロ・クレープスの提供でお送りいたしました>



せつな「むにゃ・・・・・・ねこさん・・・・・・とうこちゃん・・・・・・」
ゆーにゃ「うな〜・・・・・・」
とうこ「すぅ・・・・・・すぅ・・・・・・」
千鶴「あらあら、すっかりおねむみたい。おやすみなさい、また明日――」
520マロン名無しさん:2006/12/28(木) 09:27:14 ID:???
>>478
避難所へ。
521マロン名無しさん:2006/12/28(木) 10:42:07 ID:???
>>520
招待済み
522マロン名無しさん:2006/12/28(木) 11:09:23 ID:???
>>520-521
申し訳ない……ご迷惑をおかけしました(反省)
523マロン名無しさん:2006/12/28(木) 19:15:29 ID:???
Cパート 瑳川 哲朗「今日、大河内アキラの家では
            誕生パーティーが行われていた。」 
      ○
     / \
     |__|∠ありがとう!           |\
    ( ´∀`)      [ 空 ]          |  \
   /   | ̄|\    (´∀` )<おめでとう!|   ||\
__| |  (⌒二 )_   /    ヽ、        |   ||  \
||\  ̄ ̄ ̄ ̄   | ̄| |   | |         |   ||   |
||\..[ 裕 ]    (⌒\|__./ ./         \  ||   |
||. . (    )<おめでとう!_ノ|           \||   |
.  _/   ヽ          \|             \  |
.  |     ヽ  | ̄|       \             \|
.  |    |ヽ、二⌒)         \
 ピコーン!ピコーン!ピコーン!
      ○
     / \
     |__|                  < \
    ( ;´Д`)      [ 空 ]    ガチャーンヽ <\
   /   | ̄|\    ( ;´Д`)      ∩  ヽ >\
__| |  (⌒二 )_   /    ヽ、  ⊂ニニニニニ> |
||\  ̄ ̄ ̄ ̄    /|    | |       \ ノ<  |
||\..[ 裕 ]    (⌒\|__./ ./         <   |
||. . (    ;)     ~\_____ノ|          \  |
.  _/   ヽ          \|            \|
.  |     ヽ  | ̄|       \
.  |    |ヽ、二⌒)         \


   脇役メンバーの部屋全壊!山本(仮)は円盤生物だった!

524マロン名無しさん:2006/12/28(木) 21:24:02 ID:???
真名「むっ、この香りは……」

アキラ「どうしたの?」

真名「間違いない…あ・ん・み・つ・だ!早く行かなくては!」ガチャ!ぴゅ〜ん

アキラ「そんな急いで出て行かなくても…(苦笑)」



どうも、宮崎のどかです。今、ゆえとパルにおやつを作ってあげたのですが
二人とも用事で出て行ってしまいました……
どうすればいいんでしょう、この

真名「あんみつ!」

を。って
のどか「えっ!龍宮さん!?ど、どうしたんですか急に?」

真名「い、いや別に用事があってきたわけではないのだがな
   なにかおやつのようなものがあまってないか?よければ食べてやろう」

アキラ「(どう見ても食べたがってる…素直に言えば良いのに)」

のどか「へ?あ、今あんみつ作ったんですけどあまっちゃったんで。
    一緒に食べますか?」
525マロン名無しさん:2006/12/28(木) 21:24:08 ID:???
>>523
物狂いか…
526マロン名無しさん:2006/12/28(木) 21:24:40 ID:???
真名「で、では食べさせていただこうか」じゅるり

のどか「はいどうぞー、龍宮さんアキラさん」

アキラ「じゃあいただくね?宮崎さん。
    ぱくっ、うんおいしいよ。料理上手なんだね」

真名「ぱくっ!もぐもぐもぐもぐごっくん。
   ぱくぱくもぐもぐぱくぱくもぐもぐ、ぷはっー!」

のどか「は、早いですねー食べるの……」

真名「ああうm……ま、まあ素人にしてはなかなかの味ね!
   で、でも美味しいわけじゃないんだからね!そこんところ勘違いしないで!」

アキラ、のどか(うわあ…ツンデレかあ……)
527マロン名無しさん:2006/12/28(木) 21:27:15 ID:???
ってことがありました。
しっかりいっぱい食べてもらえてよかったです。
でも…少し困ってるのが

真名「なあなあ宮崎、あんみつ作らないか?
   材料はこちらで負担してやる。なんなら手伝いもしてやるぞ」

のどか「あ、あの今日は本の整理と当番が…」

真名「た、頼む!このとおりだorz」

のどか「ご、ごめんなさい…でも明日なら作ってあげますよ」

真名「本当だな!?絶対だからな!」

のどか「絶対です。だから我慢してくださいね?」

真名「OK!じゃあな!」
528マロン名無しさん:2006/12/28(木) 21:53:01 ID:???
真名たんモエスwwwwwwwwww
529マロン名無しさん:2006/12/28(木) 22:19:43 ID:???
>>515
この読み易さ、面白さ。クレープ屋とか新しいネタも追加されてるし、「スゴイ!」の一言。
それにしてもこのスレ人気投票と関係なさすぎのような気が……
>>524
すごくイキイキとしてる隊長に不覚にも萌えた。

>>523
謎すぎて脱力w


530マロン名無しさん:2006/12/28(木) 22:56:34 ID:???
>>515
そのクレープ屋の店長が某蝶・エレガントなホムンクルスに思えてしょうがないんですが
531マロン名無しさん:2006/12/29(金) 01:55:36 ID:???
5分後投下。本年度最終放送となります
532ネギまほラジオ:ゆえパル分析隊:2006/12/29(金) 02:01:36 ID:???
「夕映と」
「ハルナの」

『ザジちうスレ・傾向分析〜!』
「後編です」

夕映「最近のスレ内におけるクラスメイトの扱われ具合を独断と偏見で分析する『傾向分析』、15回目です。
    ……ハルナ、今日は随分と大荷物ですね」
ハルナ「中身は軽いんだけどね、今は。だって初日よ? これが買い込まずにいられますかっての。
     ところでゆえ吉クン、来年エヴァにゃんと組んで分析隊ってのはどーよ? にょろ〜んって」
夕映「それ無理。」

<この番組は  
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃     ノノ                               .┃
┃   〃 ´⌒`ヽ.                               ┃
┃  Ki ((ハレ))〉  *  『抱き枕から夜のオカズまで   .┃
┃  ノヘ.|l. ゚ ヮ゚リ  ,*   漏らさずカバー』の         ┃
┃  (( ⊂リ.水'||つ  ,*                        ┃
┃   ))  く/_|〉                                ┃
┃      し'ノ                  雪  広  社   ┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛と
『まあ、とどのつまりは住人の妄想力のたまものなわけですが』ザジちうスレの提供でお送りいたします>

夕映「ほほう、綺麗にまとめましたね。ところで正式な承諾は取ったですか?」
ハルナ「そこはほら、世の中には事後承諾っていう便利な言葉があってだね」
夕映「後が怖いですよ……さて、それでは今年最後の個別分析に移りましょう」
ハルナ「全体のランキングは>>482-483をどーぞ。二ノ宮先生、葛葉先生もあるよ♪」
刀子「……我々は付属物ですか?」
二ノ宮「まぁまぁ、最終回くらいは目くじら立てずに行こうじゃないか」
533ネギまほラジオ:ゆえパル分析隊:2006/12/29(金) 02:05:19 ID:???
〜22番:鳴滝 風香〜
ttp://arakawa.tn.st/uploaders/zazie_chiu/src/up0114.jpg

夕映「今回27位、投票30位の風香さんです。どちらで見てもなかなか活躍の場が見出せませんね」
ハルナ「や、それでもここ3スレで徐々に順位は上げてきてるのよ。楓さんの誕生日効果もあったかもだけど」
二ノ宮「いっとき将軍様でがんばってみたり、妹に対抗心を燃やしたりしたようだがなかなか定着しづらいな」
刀子「既存の関係を飛び越えたような材料が必要なのかもしれませんね。開発できそうな材料は……」
ハルナ「いっそ史伽の爆破失敗に対抗して『からけを読まず空気投げ』でも習得してみるとか?」
夕映「ハルナ、むやみにネタ振るのはそれ以上に危険ですよ」

〜22番:鳴滝 史伽〜
ttp://arakawa.tn.st/uploaders/zazie_chiu/src/up0115.jpg

夕映「今回20位、投票27位の史伽さんです。こちらも少し持ち直しましたね」
ハルナ「楓さん効果に加えてちゃおりんともいたずらするようになったみたいだしね。あれ、続くのかなぁ?」
二ノ宮「昨日も言ったが、8スレ目(以下同)時は三姉妹フラグが立ったばかりだったからな。
     最近はなかなかそちらのネタが出づらいような気もするんだが」
刀子「小さいことはいいことです、ええ。歳なんてとってもいいことなんてありません。ぐすっ……」

〜24番:葉加瀬 聡美〜
ttp://arakawa.tn.st/uploaders/zazie_chiu/src/up0116.jpg

夕映「今回24位、投票28位の聡美さん。長期的に見ると登場頻度は上がってるのかもです」
ハルナ「前スレでのなつみー誕生日の反動でちょっと落ち込んでるけどね。まだまだこれからよ」
二ノ宮「はかなつ初登場もこの少し前か。案外長続きしている組み合わせだったんだな」
刀子「そういえば、前回分析時ではハカセさんのコスプレ、なんてネタもありましたね。
   メガネを外して髪を下ろせば、私だって……」
ハルナ「高年齢層のレイヤーって敬遠されるのよね(ボソ)」
刀子「う、うわぁぁぁん! まだよ、まだ終わってないもん!」
534ネギまほラジオ:ゆえパル分析隊:2006/12/29(金) 02:10:32 ID:???
〜25番:長谷川 千雨〜
ttp://arakawa.tn.st/uploaders/zazie_chiu/src/up0117.jpg

夕映「今回11位と過去最下位を記録してしまった千雨さんです。ちなみに投票は6位ですね」
ハルナ「ちょうど仮契約直後だったから順位上がるよね。ちょうど逆転した形になるのかな」
二ノ宮「しかし大体始まってから一年半か? よく同じ組み合わせでここまで持ったものだ」
刀子「大勢の職人さんのおかげですね。その、できたら私の主役作品なんかも……」

〜26番:Evangeline.A.K.McDowell〜
ttp://arakawa.tn.st/uploaders/zazie_chiu/src/up0123.jpg

夕映「今回19位、投票4位のエヴァンジェリンさんです。やはり本編での活躍は人気上昇の……」
二ノ宮「おい綾瀬、ちょっといいか」
夕映「はい、なんでしょう?」
二ノ宮「このグラフ、8スレ目のだったよな?」
夕映「ええ、それが何か?」
二ノ宮「8スレ目に分析していたんだったら、結果は7スレ目のものでないとおかしいんじゃないのか?」

全『あ。』

ハルナ「あっはははは! バレちゃあしょうがないねぇ。そうさ、間違ってたさ! でも放送しちゃったんだもん!」
夕映「開き直ってどうするですか!! ……葛葉先生、お願いします」
刀子「神 明 流 奥 義 ・ 百 花 繚 乱 !」

<ただいま大変凄惨な場面が繰り広げられております。そのまま回るのどかでお楽しみください>

二ノ宮「おおう、つぶれたトマトの出来上がり」
夕映「……大変申し訳ありませんでした。後ほど全員分のグラフをまとめて出しますので、
    今回はこのまま続けさせていただくです」
535ネギまほラジオ:ゆえパル分析隊:2006/12/29(金) 02:24:04 ID:???
〜27番:宮崎 のどか〜
ttp://arakawa.tn.st/uploaders/zazie_chiu/src/up0119.jpg

夕映「今回30位、投票では3位ののどかです。正しいグラフでは前回分析時も30位だったりするです」
二ノ宮「やはり公式設定でネギ先生ではなかなか厳しいか……」
刀子「そのせいか、あまり性格は崩れていないんですよね。●も最近はなりを潜めているみたいですし」
二ノ宮「あまりやりすぎると、それこそいじめスレの領域になるからな。なかなか難しいところだ」

〜28番:村上 夏美〜
ttp://arakawa.tn.st/uploaders/zazie_chiu/src/up0120.jpg

夕映「今回空気、夏美さんです。投票では25位と、殆ど変化なしですね」
二ノ宮「ついに空気3回目か……まぁ、もとよりこれだけのクラスメイトを同数扱うというのは無理な話だが」
刀子「色々な焦点の当て方がある反面、それが一番難しいといったところかしら」

〜29番:雪広 あやか〜
ttp://arakawa.tn.st/uploaders/zazie_chiu/src/up0121.jpg

夕映「今回8位、投票12位のいいんちょさんです。以前に比べれば格段の登場率ですね」
二ノ宮「まきんちょの登場もこの頃だったのか。一種の変革期に当たっていたのかもな」
刀子「その組み合わせにしても、伸び始めるまではかなりの紆余曲折を経ていますね。
    さらに最近は神楽坂さんとまで……これだから最近の若い娘は」
ハルナ「……ヒガミハヨクナイデスヨ、センセイ?」
刀子「ひぃっ、わ、私の本気の一撃を受けていながら生き返った!?」
夕映「細胞の一片からでも再生できるらしいですから。すばらしいギャグ補正ですけどね」
536ネギまほラジオ:ゆえパル分析隊:2006/12/29(金) 02:42:27 ID:???
〜30番:四葉 五月〜
ttp://arakawa.tn.st/uploaders/zazie_chiu/src/up0122.jpg
夕映「今回23位、投票29位の五月さんです。分析開始以来、本当に傾向の変わりにくい方ですね」
ハルナ「ア……あ〜、エフッ、エフッ、エンッ! ん、やっと声が戻った」
二ノ宮「こ、細かいところはツッコまないとして……変わっていない、というと嘘になるな。
     各職人、さまざまな角度からアプローチして彼女の魅力を探求しているじゃないか」
刀子「……ユーレイがいっぴき、自動人形がふたつ、腐女子がさんにん……」
ハルナ「あ、葛葉先生が日めくりカレンダーめくりながら向こうの世界に逝ってる」

〜31番:Zazie Rainyday〜
ttp://arakawa.tn.st/uploaders/zazie_chiu/src/up0124.jpg
夕映「今回13位、投票15位のザジさんです。千雨さんと同じくやや登場回数減といったところでしょうか」
ハルナ「『雪の日』ではなんとなく懐かしい感じもしつつ、結構面白い役どころみたいね」
二ノ宮「なんでも職人さんが隊長……コホン、体長を崩されているとか。無理はしないでほしいものだな」

夕映「というわけで、放送事故だらけの一年でしたがこれで放送終了ですね」
ハルナ「うん、いい最終回だった」
夕映「誰かのせいで最後まで事故が絶えませんでしたけどね」
二ノ宮「ほら葛葉先生、戻ってきてください」
刀子「……はっ、ここはどこ、私はだれ!?」
ハルナ「またベタな……さぁゆえゆえ、先生は放って置いてこのまま会場行くよっ!」
夕映「ハ、ハルナ、まだエンディングコールがアッー!」

二ノ宮「やれやれ、我々だけ残されてしまってもな……」
刀子「それでは締めましょうか。一応、仕事ですので」

『それでは、来年もザジちうスレが更なる良スレとなりますように』

<この番組は 『抱き枕から夜のオカズまで漏らさずカバー』の雪広社と
 『まあ、とどのつまりは住人の妄想力のたまものなわけですが』ザジちうスレの提供でお送りいたしました>
537ネギまほラジオ:ゆえパル分析隊:2006/12/29(金) 02:49:56 ID:???
以上、最後まで規制にひっかかったりデータをミスったりしながらの今年最終回でした。
ぶっちゃけあんまり意味のない比較でしたが、後日避難所のほうにでも正確なグラフを落としておきます。
それでは来年が住人の皆様にも良い一年とならんことを。

<ザジちうクロニクルでは次回のDJを募集しています。推薦期限は本日中。
 二人でなくてもかまいません。でこぴんロケット、バカレンジャーなどグループ単位でもOKです。
 なお、複数候補が上がった場合は抽選にて決めさせていただきます>
538マロン名無しさん:2006/12/29(金) 03:06:51 ID:???
味噌×忍で
539マロン名無しさん:2006/12/29(金) 07:15:19 ID:???
エヴァゆーなで
540マロン名無しさん:2006/12/29(金) 09:00:39 ID:???
ハルナは真っ赤なトマトになっちゃったか。
このせつで
541マロン名無しさん:2006/12/29(金) 09:29:58 ID:???
>トマト
FFZのドン・コルネオのセリフを思い出したw
あえて味噌&エヴァをリク。
542マロン名無しさん:2006/12/29(金) 10:52:36 ID:???
>>539
おまえそれは…。ここは今話題沸騰中の――















エヴァ×ゆーなで
543僕は彼女に恋をする:2006/12/29(金) 14:52:32 ID:???
 ――正直、僕は彼女が好きだ。
 それは勿論LikeではなくLOVE。好感でなく恋慕。
 でも、きっと彼女は僕を見てくれはしないだろう。彼女の目には別の誰かが映っているのだから。
「ただいま」
「あ、おかえりっス」
 彼女が帰って来た。同居人がそれに気付いて返事をする。
 僕は何も言わない。言えば僕の存在に気付かれてしまうから。
 僕は、見守っていられればそれでいい。
「――邪魔するぞ」
 ――やっぱり、来た。
 僕はこいつが大嫌いだ。彼女の心の隙間をついて誑かした卑怯者。
「あ、えーと、あ、そうそう! あんみつ買って来るね!」
 どたどたと同居人が部屋を飛び出す。
 ああなると……もう何時間か帰って来ない。
「……なんか、気を遣わせちゃったかな……?」
「……いいじゃないか。んっ」
「……ん、あんっ……だ、だめだよ真名。あっ……!」
「……アキラ……アキラッ……!」
 影が、重なる。
 僕は、目を閉じることができない。僕にはまぶたがないから。
 二人が愛を囁く。
 僕は耳を塞ぐことが出来ない。僕には手が無いから。
 二人が次第に激しく愛し合う。
 僕は彼女に愛されることは無い。

     ―――僕は、魚だから。

 二人の情事を、一匹のアロワナがじっと見ている。
 その目からは涙が流れていたのは、誰も、知らない。
544僕は彼女に恋をする:2006/12/29(金) 14:53:04 ID:???
風香「……クッ! さ、流石は黒んボ。激しい、あまりにも激しすぎるまぐわいじゃあ!」
史香「あ、姉者ぁ……ワ、ワシも、ワシも規制の入らぬアヘ声が聞きたいんじゃがのぅ……」
風香「シッ! 今ええとこなんじゃァ! オ、オホッ! きゅうりじゃと!? 流石、流石じゃあ!」
史香「きゅ、きゅうり!? きゅうりを何に使っとるんじゃ姉者!」
風香「ハァハァハァハァ」
史香「ハ、ハァァーーン! ワシも、ワシも聞きたい、聞きたい、聞きたいんじゃー!」
風香「クゥ、なんてことじゃ……史香! きゅうりとネギを持ってくるんじゃ!」
史香「な、なんでワシばっかり……」
風香「安心せい。持ってきたら代わってやるけんのぉ」
史香「わ、わかった……ぜ、絶対に変わってもらうけんのォ」
545僕は彼女に恋をする:2006/12/29(金) 14:53:50 ID:???
史香「も、持ってきたぞ姉者!」
風香「ようやった史香。さ、代わってやるけぇ」
史香「……お、おう!」
   『あ、は……ん、そんな、やぁ……』
   『は、ふふ……こんなに、こりこり……』
史香「は、ハアハア……タマラン、これはタマラン! わ、ワシもまさぐりたく」
風香「チェイストォーーーーーーーー!!」(ボッゴグシャァ)
史香「ガハッ!? な、きゅ、きゅうり……!?」
風香「きさんがいなくなれば……ワシはこの濡れ場を占拠できる。死んでもらうけぇ」
史香「……う、うらぎ……た……」(バタッ)
風香「く、くく、ふ、フーヒヒヒ!! さぁ、たっぷり濡れ場を……」
   『あ、あっ痛ッ』
   『……あ、すまん……』
風香「フホヒッ! 生娘じゃあるまいに、もっとアヒンアヒン言えばええじゃろが……!」
   『も、もっと、やさしく……』
   『……ああ。その、すまん』
風香「フヒフヒ! さて、きゅうりきゅうり……」
   『こんどは……私がやるね?』
   『……ああ、わたしのは、すごい固いぞ?』
風香「……ゴクリ」
   『わ、ほんとだすごい固い……』
   『ああ。仕事柄、肩こりが酷くてな』
風香 orz
   『それじゃ、サラダも食べよっか?』
   『すまんな。わざわざ作らせて』
風香「……きゅ、きゅうりはそんな使い方だったと……?」
   『……あーん』
   『あーん、パクっ。 ……お、おぉーーーいすぃーーーー!』
 風香がネギを片手にゆらりと立ち上がると史香の方へ向き直り……


        ぶすっ
546マロン名無しさん:2006/12/29(金) 15:20:09 ID:???
ヤマモトォォォォォオオオオ。・゚・(ノД`)・゚・。
547マロン名無しさん:2006/12/29(金) 16:28:33 ID:???
>>544-545
ワロタww
>>537
茶々●×ちう
548マロン名無しさん:2006/12/29(金) 18:17:07 ID:???
最近の流れが分からないが、
コミケで売ってた「ザジづくし」が
ザジ×ちうばっかで嬉しかった
549マロン名無しさん:2006/12/29(金) 18:47:43 ID:???
>>537
漢なら龍×新田
550マロン名無しさん:2006/12/29(金) 19:05:27 ID:???
>>548
そうか、買えたか。良かったなぁ……
地方民はツンデレ発言する気力すら湧かんから、せめて祝福しておくよ。
委託があればなぁ……
委託あるかなぁ……
551マロン名無しさん:2006/12/29(金) 19:42:08 ID:???
>>550
兄貴に頼んだ俺は勝ち組。
…買えたといいなぁ、兄貴。

>>544-545
双子wwww
552マロン名無しさん:2006/12/29(金) 21:03:37 ID:???
双子バロスwwwwwwwwwww
553マロン名無しさん:2006/12/29(金) 22:20:32 ID:???
裕奈「さて、今回集まってもらったのは他でもない
   最近亜子が私たちをたゆんたゆんしない件についてなんだけど」

まき絵「えっ!?でもやられてないならそれはそれでいいんじゃない?」

アキラ「でも、もしかしたら亜子がなんか調子悪いとか理由があるかも」

裕奈「とりあえず亜子を尾行してみよう!」

2人「オーッ!」



そして放課後……

まき絵「あっ!亜子が移動し始めたよ!しかもかなりうれしそうに!」

裕奈「絶っ対なんかあるわね〜よし!あとをつけてみよう」いそいそ


亜子「あっしずな先生や〜。せ〜ん〜せ?」

しずな「なっ何かしら和泉さん!?」

亜子「にひぃ。そりゃー!たゆんたゆんやー!」

しずな「あっやめて!そこは、ちょ、あっはっいい、ら、らめぇ、あ、あー!」
554マロン名無しさん:2006/12/29(金) 22:21:07 ID:???
亜子「もういっちゃたんか。あ!刀子せんせ〜」

刀子「い、い、い、い、和泉さん!?あ、あのもうやめてほしいんだけど……」

亜子「問答無用!たゆんたゆんやー!」

刀子「いっ、やめて、あっ、それ、いいっ、か、感じ、いい、あう、あん、ら、らめぇー!」

亜子「ふっふ〜ん早いな〜せんせい達。まあ次はもっと長持ちしてくれるやろうなあ?
   ゆーな?まき絵?アキラ?」

3人「(き、気づかれてる!?に、逃げなきゃ!)」

亜子「逃がさへんでぇ〜!みんなまとめてたゆんたゆんや〜!」
555マロン名無しさん:2006/12/29(金) 22:24:53 ID:???
まき絵「あっ!」すてっ、すとん

アキラ「まき絵?転んだの!?早く逃げて!」

まき絵「ううん。今からじゃもう亜子に追いつかれちゃう
    逃げて!二人とも!ここは私がおとりになる!」

裕奈「ま、まき絵!ごめん!」

亜子「さ〜てまき絵?たゆんたゆんの時間や〜」

「ここか?ここがええんか?」
「ふ、ふん、ぜんぜん平気だよっ!」
「そんなん言えるのも今のうちだけやで〜?」
「えっ、そこは!ってそんな動きは、あっ、ら、らめ!亜子!い、いや〜!」


亜子「その後うちは3人みんなおいしく召し上がりましたとさ
   え?何で最近たゆんたゆんしてなかったか?
   先生達で新技開発してたんよ。おかげで3人ともいちころだったわ」

真名「(和泉…恐ろしい子!)」
556マロン名無しさん:2006/12/29(金) 23:45:13 ID:???
>>544-545
双子が話してる言葉は広島弁か……な?
557マロン名無しさん:2006/12/30(土) 00:03:51 ID:???
それでは日付が変わったのでクロニクル抽選やります
秒数末尾が

1:美空・楓
2・3:エヴァ・ゆーな
4:このせつ
5:美空・エヴァ
6:茶々●・ちう
7:隊長・新田

8・9・0:再抽選――↓のレスの秒数末尾で抽選
558マロン名無しさん:2006/12/30(土) 01:58:57 ID:???
ちう「大掃除めんどくせーな。ほらザジ、おまえは雑誌を紐で縛っとけ。」
ザジ く(`・ω・´)了解!
数時間後―
ちう「ふー大体終わったな…。っておい!全然雑誌縛ってないじゃないか!」
ザジ ( ´・ω・`)ちう登場回、勿体なくて捨てられない…。
ちう「ったく…。しょうがない、それ縛ったら…その…私を縛っても…。」
ザジ く(`・ω・´)全部縛ったよ!
ちう「速っ!て…待て!心の準備が…!アッー!」
559マロン名無しさん:2006/12/30(土) 08:43:22 ID:???
うん、ザジはこうでぃねーと
560マロン名無しさん:2006/12/30(土) 13:52:03 ID:???
ちょ・・・隊長・新田かよorz
561マロン名無しさん:2006/12/30(土) 16:21:29 ID:???
誰が来るにしろエヴァは絡むとおもったのにorz
しかし濃い2人だなwww
562マロン名無しさん:2006/12/30(土) 16:26:48 ID:???
今年最後の遺憾系ヨゴレSSを三分後に投下します

一日フライングだけど明日は投下してる暇ないのorz
563Dr.アコー診療所3rd・11:2006/12/30(土) 16:29:49 ID:???
Dr.アコー診療所3rd・11

1/3

 麻帆良学園中等部の保健室。そこにはちょっと性癖に難のあるドクターがいました。
 本日は大晦日。今年も今日で終わりです。大掃除も済ませ、本来なら保健室も店じまいな筈です。
しかし、いつもの面々は今日も保健室に揃っていました。亜子先生を除いて……。
「―――で、亜子先生は今どこに?」
 二ノ宮先生の問いに、裕奈さんは力無く首を横に振るばかりです。
「亜子、どこ行っちゃったんだろ……。何でも昨日、『アレをやるまでウチは帰れへん!』って言ってさ、
予約してた新幹線の切符もキャンセルしちゃったんだよね……」
「で、朝には居なくなっていた、というワケか……」
 裕奈さんの報告を聞いた二ノ宮先生と超さん。苦笑混じりに顔を見合わせます。
「まあ、この学園に残っている者も多いだろうし……」
「亜子先生、本気でアレをやるつもりみたいネ……」
「ねえ、アレってなんなの?」
 裕奈さんの問いに、超さんはやれやれといった表情で語り始めました―――

 その頃。寮の一室ではハルナさんが怪しげなオーラ全開で読書に耽っていました。昨夜は泥のように
眠ってしまったハルナさん。どうやら翌日になって某所での戦利品の数々をチェックしているご様子です。
「むふっ! これはいいわね……!」
 と、ハルナさんが腐臭を放っていたその時です。
 たゆんたゆんたゆんたゆん……。
「きゃっ! あ、亜子先生!?」
 突然現れた亜子先生が即座にハルナさんのおっぱいをたゆんたゆんし始めたのです。
「ちょっ、亜子先生やめっ……!」
 思わず身を捩らせるハルナさん。するとどうしたのでしょうか、珍しく亜子先生は手を離したのです。
「ほな、よいお年を〜♪」
 そう言って亜子先生は爽やかに出て行ってしまいました。あっさり引き下がった亜子先生に、
ハルナさんはただただ茫然としていました―――
564Dr.アコー診療所3rd・11:2006/12/30(土) 16:30:20 ID:???
2/3

「ねえちょっとちょっと! 亜子先生どうしちゃったの!?」
 好奇心が疼いてしまったのか、そのままハルナさんは保健室に急行しました。そして開口一番に
先程の出来事を切り出します。
「あはは……。パルもやられたんだ……。まあ、野良たゆリストに揉まれたと思って諦めてね……」
「何それ?」
 裕奈さんのフォローに首を傾げると、超さんが本日二回目の説明を始めました。
「亜子先生は『除夜のたゆん』をやってる最中ネ。『除夜のたゆん』とはたゆん界に伝わる風習で、
大晦日の日に百八回たゆんたゆんすると、その年の穢れを払うと云われているヨ」
「実際にやろうと思ったら今からたゆり始めないと夜までに終わらないだろうからな」
 二人のたゆリストの発言に、ハルナさんの目が点になります。先程説明を受けた裕奈さんと同じ表情ですね。
まあ、常人には呆れ返るような風習ですからね。
「だから亜子先生、あっさり引き下がったんだ……」
「今頃何人たゆってるんだか……」
 そして、一般人であるハルナさんと裕奈さんは大きく溜息をつくのでした。すると、
「ふむ。それは面白いな」
 ガラガラ、とドアが開き、やって来たのは龍宮さんでした。
「ならば私も実行するしかあるまい……。麻帆良の種馬として『除夜のもっこり』を!!!」
 そう宣言した龍宮さん。素早く衣服を瞬脱すると鮮やかなルパンダイブで目の前の標的に襲い掛かろうとしました。
しかし、裕奈さん以下、ハルナさんも超さんも二ノ宮先生も逃げようとはしません。何故なら……、

 ずどむっ!!!!!

 龍宮さんのビッグマグナムよりも早く、いつの間にか背後を取っていた千鶴さんの伝家の宝刀が貫きました。
「あらあら。じゃあ、私は百八本刺さなくちゃいけないのね」
 死の宣告を告げ、そのまま千鶴さんは龍宮さんをずりずり引きずりながら退場していきます。
「結局、今年の締めくくりもこんなカンジなんだね……」
「私じゃなくて良かった……」
 裕奈さんは呆れ顔で、ハルナさんは安堵した様子で、鬼に捕われた憐れな生け贄を見送るのでした―――
565Dr.アコー診療所3rd・11:2006/12/30(土) 16:30:50 ID:???
3/3

「さて、ここに残った面子で忘年会でも始めるか?」
 二ノ宮先生の提案に、早速ハルナさんが食い付きます。
「お、いいですね〜。やー、私も実家に帰ろうかと迷ってたけど、結局コミケを優先させちゃったからね〜」
「あたしも帰るったってお父さんの家に行くだけだしね。ちゃおりんは帰省しないの?」
「ま、ワタシも忙しい身の上ネ! それに火星まで帰ろうと思たら一苦労ヨ」
 裕奈さんの問いに、超さんは冗談混じりに返します。
「決まりだな。さて、亜子先生にも声を掛けておくか……」
 と、二ノ宮先生が携帯を取り出した瞬間です。ようやく保健室の主が戻って来ました。
「お帰り〜。マジで百八人たゆる気なの?」
 裕奈さんが声を掛けると、亜子先生はふるふると首を横に振りました。
「あんな、ウチは勘違いしとったんや」
 にっこり笑いながら亜子先生は手をわきわきさせています。
「除夜のたゆんやゆーても、別に百八人揉まんでもええやん。要は百八回たゆたゆすればええんやから!」
 そして、亜子先生は実に嬉しそうな顔で裕奈さんのおっぱいに飛び掛かりました。
「ちょっ、こらあっ! やめなさいって!!」
「えへへ。ゆーなのおっぱい、百八回揉ませてな〜♪」
「そんなのあたしが持たな…んっ! そ、そんなに激しく……、ああっ!」
「たゆんたゆんたゆんたゆんたゆんたゆんたゆんたゆん……」
 こうなると亜子先生は止まりません。一心不乱に裕奈さんのおっぱいをたゆり続けるのみですね。
「コレって余計な煩悩が溜まるだけなんじゃないの?」
 ハルナさんの呟きに二人のたゆリストは苦笑するばかりです。そして、
「では、先に始めてるからな」
「後でワタシの店に顔を出すヨロシ!」
「ゆーな、強く生きてね……!」
「ちょっ、助け……っ! ひぃん! んっ、くっ、はああっ! あああっ!」
『よいお年を〜』
 裕奈さんの叫びも虚しく、皆さんぞろぞろと保健室から出て行ってしまいました。
 こうして、保健室からは今年最後の艶やかな声が響いていたそうです―――
(忘れ去られた頃につづく。それでは住人の皆さん、よいお年を!)
566マロン名無しさん:2006/12/30(土) 17:10:59 ID:???
GJ

来年もたゆりまくってください。
567マロン名無しさん:2006/12/30(土) 17:24:23 ID:???
寒い日

アキラ「今日はこれくらいでいいよね」
亜子「そうやな、今日の夜はこれでぬくぬくや」
ゆーな「にゃー」
亜子「ゆーな、どなんしたん?」
ゆーな「にゃー」
亜子「そうやな、今日はとても寒いな」
アキラ「ここしばらくずっと寒いもんね」
ゆーな「にゃー」
亜子「もう、いきなり抱きつかんといてぇな」
ゆーな「にゃー」
アキラ「流石に見てるとこっちが恥ずかしくなってくるよ」

まき絵「あれ、亜子じゃん」
いいんちょ「そんなにくっついて仲のよろしいこと」
亜子「そっちこそ、手を繋いでどこに行くん?」
まき絵「正月の買出しに行くんだよ」
いいんちょ「年明けパーティもしますので、みなさんもご招待しますわ」
亜子「そうなん、やったー」
ゆーな「にゃー」
まき絵「しかしあやか。今日は暑いね」
いいんちょ「そうですわね」
亜子「え〜。十分寒いで」
アキラ「二人が着てるその分厚いコートでも寒いくらいだよ」

まき絵「だって…」
568マロン名無しさん:2006/12/30(土) 17:24:55 ID:???

バッ
亜子「何やそれ!」
ゆーな「にゃー」
アキラ「コート一面にカイロがびっしり」
いいんちょ「これですとこんな寒い日でも暑く感じますわ」
まき絵「暖かーい」
アキラ「明らかにカイロの無駄使いだよね」
亜子「ブルジョワめ…まき絵も影響されて…」
ゆーな「にゃー」

569マロン名無しさん:2006/12/30(土) 17:36:39 ID:???
にゃーwww
570アキラ 大掃除:2006/12/30(土) 17:43:58 ID:???
アキラ 大掃除


年の瀬も迫り、あと少しで来年
そして年の瀬といえば大掃除、一年の汚れを綺麗にする行事です
でも・・・大掃除が出来ない
ゆーなのせいで

台所、トイレ、玄関、お風呂・・・いろいろなところのお掃除が終わったけど一カ所だけ出来ないところがある
それがお茶の間

アキラ 「ゆーな、いい加減こたつから出るんだ。掃除できないよ」
裕奈 「・・・」
こたつに深く潜り込んでごろごろしているゆーな、目を細めてよだれを垂らして寝ています
アキラ 「ゆーな!!!」
裕奈 「うにゃぁぁ・・・」
眠たそうに目を擦りながらもぞもぞしているゆーな、動く気配はなさそうです

アキラ 「ゆーな!!」
裕奈 「にゃぁぁぁん・・」
アキラ 「甘えてもダメ」
裕奈 「ふにゃぁぁ!!」
アキラ 「怒ってもダメ」
裕奈 「にゃ・・・」
アキラ 「拗ねてもダメ」

結局、私はゆーなの両手を引っ張ってこたつから引きずり出したんだ
するとゆーなはそのまま拗ねて、押し入れの中に引きこもってしまった
全く、困ったねこだ
そう言えばまだ、押し入れの掃除していない・・・

571マロン名無しさん:2006/12/30(土) 21:27:34 ID:???
アキラ・・・・
頑張れ!(笑)
572マロン名無しさん:2006/12/30(土) 21:52:02 ID:???
>>503
遅レスですまないが。
元ネタの元ネタは、スカカード。
元ネタは、ザジスレであった烏賊の語源の記述と
それに続いて、せっちゃんが食われていたことから。
こないだは、古菲が食われていたが。
573マロン名無しさん:2006/12/30(土) 22:24:16 ID:???
 きっと、これからもこんな生活が――
   ――続くと、思ってたんや。

高畑「……エヴァンジェル皇国が、わが麻本に宣戦を布告してきました」
 センセンをフコク……何を、言われたか、ウチはわからへんかった。

真名「――今日より貴様らの上官となる、龍宮真名中尉だ」
 その日から、ウチらの生活は、大きく変わっていった。エヴァ語は禁止され、体育は軍事訓練になって――

真名「貴様らの初陣が決まったぞ。今までの訓練を鬼畜エヴァンジェル野郎どもに見せ付けてやれ」
 全く、現実かどうかもわからないまま、ウチらは前線へと狩り出される。
裕奈「……やだ、やだよ……お父さん……死にたくないよぉ……」
まき絵「……う、ううう……やだ、やだ……」
アキラ「……っ……」

 皆、布団の中で泣いていた。友達、親友でも――この時は孤独なんや。
 ふと、うちの心に死への恐怖と、この“戦争”への怒りが湧き上がった。
 ――おとーちゃん。もう、折れてまいそうや。ウチは、どうすればええん?

 その日、夢の中に、殉死したにーちゃんが出てきた気がした。
 にーちゃんは、何も言わずに――ただ、戦争を嘆いているように見えた。

このか「どいて! 怪我人、怪我人や!!」
 ボロボロになった兵隊さんが、運ばれていく。
裕奈「――私達も、あんな風に、なるのかな……」
まき絵「……」
 真っ青になったまき絵。 何か、何かいわな
アキラ「……写真?」
 廊下に落ちていた写真をアキラが拾い上げる。
 その写真には――赤ん坊を抱いた、女の人。
 あの兵隊さんは、どれだけこの子をもう一回抱きしめたかったんやろう。
 ――ウチは、ウチはどうなんやろう――
574マロン名無しさん:2006/12/30(土) 22:25:10 ID:???
真名「全軍抜刀! 敵軍を殲滅せよ!!」
アスナ「おおーーー! 殺せ殺せ! 皆殺しだ!!」
夏美「……い、嫌……死にたく、ない……」
エヴァ兵千鶴「ホホホホホ……さあ、ずぶっと楽しませてもらうわ」
 戦場は、焼け野原になる手前。
 吹きすさぶ風に耐えて、必死にウチら四人は、敵が行くのを待つ。
裕奈「……ここらへん、春になるとすごい、綺麗なのに、ね」
 泣きそうな声で裕奈が言う。――今年は、桜が拝めるんやろうか。
 目の裏に、桜の花が鮮明に浮かぶ。
夏美「い゛、い゛やぁあああああああああ!!」
 ――純潔は奪われんけど、それ以上の屈辱が虜囚には与えられる。
 龍宮中尉の言葉は本当やった。
 村上ちゃんの悲鳴で、まき絵と裕奈がいよいよ涙を零し始める。
 ――おかーさん。ウチ、泣かんよ。……草の上にある雫は、朝露やから……

亜子「あ、アキラ! しっかり! しっかりしい!」
アキラ「……あ、こ……背中、ひどい、傷――ゴホッ、ゴホッゴホッ!」
亜子「喋っちゃアカン! そ、そうや! 投降すれば、きっと」
アキラ「……ダメ……あこ、が。酷い目に、あうの……かな、しいから」
亜子「何、何言ってるん!? このままやったらアキラが」
アキラ「……いき、て……亜子……だい、す……き……だ……ょ」
 背中の傷の痛さより、頬を伝う熱さより
 ――胸の奥が 引き裂かれた痛みの方が 何千倍も辛かった――

 行けども、けものみち。
エヴァ兵「ヒッ!? く、くる――」
 獅子よ、虎よと吼え
エヴァ兵「ほ、本隊! た、助けてくれ! 赤い目の」
 茜射す空の、彼方にまほろば。
亜子「……おろかな、女やと、笑ってくれてもかまへん。でも、でもな。
   とーちゃん。ウチ、なーんも、護れんかってん……
   ――こんな、世界……ウチが、ぶっ壊したる――」
575マロン名無しさん:2006/12/30(土) 22:26:43 ID:???
 ――風の吹きすさぶ荒野。戦場に咲いたのは血桜。
亜子「春、早くこんかなぁ。アキラと、ゆーなと、まき絵と、ウチで……また花見したいなぁ」
 全身を返り血と、自分の血で塗れさせながらも少女の眼は爛々と輝く。 


 ――20XX年・某月某日。
 先の太平楽戦争において、3000人もの兵士を切ったと言われる者を遂に捕縛したエヴァンジェル皇国。
 捕らえた者は――赤い目の少女だったのだ。
 赤い目の少女の処刑は夕暮れに行なわれることとなる。
エヴァ「……ふん。高潔の志のもと、玉と散れ、か。麻本の人間の考えている事はわからないな」

 少女の死は、麻本にも伝わった。はじめ、それは麻本の暗部だったのだが――
 それは、友の仇を討つために戦った少女の果敢なき美談として伝えられることとなる。


「この映画はファンタジーの要素が少々入っています。ですが、そこには確固たる人物の生き様があって、それは限りなくリアルに近いフィクションとなっているんです」(監督・監修 ネギ・スプリングフィールド)
「今回、初主演ということでとても緊張しました。ですが――泉ノ亜子という人物の生き方や、葛藤や、悲しみが……皆さんに伝わればいいなと思います」(主演・和泉亜子)
「今回の役どころは亜子の親友である小河内アキラと言うことで、頑張らせていただきました。亜子を思い、亜子の為に死んだ彼女の生き様を、できれば見てください」(助演・大河内アキラ)

             ネギ・スプリングフィールド初監督作品
             “勇狭麻帆良〜散リニシ者へノ子守唄”
                 2007年 4月21日 公開
576マロン名無しさん:2006/12/30(土) 23:24:04 ID:???
>>573
予告編からしてつくりこみがスゲェ…
期待して公開を待たせていただきまする

たゆん亜子から鬼神亜子まで、このスレは亜子の可能性の限界を試してるなw
577マロン名無しさん:2006/12/30(土) 23:37:11 ID:???
>>573様、
凄く面白そうなのだが…
元ネタは?
578マロン名無しさん:2006/12/30(土) 23:41:45 ID:???
>>576
し、しまった。映画の予告的な感じで予告だけ作ったんだが――本編考えるorz

>>577
勇侠青春謳? 歌詞で妄想を膨らませてみたス
579マロン名無しさん:2006/12/31(日) 00:14:52 ID:???
おーアリプロかー
580マロン名無しさん:2006/12/31(日) 01:53:34 ID:???
ギアスおもしれーよな
581マロン名無しさん:2006/12/31(日) 01:56:03 ID:???
>>560-561
あ、>>557のレスで8・9・0が出たら再抽選のつもりだったんだが……まぁいいやwww
582マロン名無しさん:2006/12/31(日) 02:43:24 ID:???
宮崎は思春期

http://gban.jp/i/8o9ltv
583マロン名無しさん:2006/12/31(日) 02:45:30 ID:???
>>582
うめえw
裏に描いてあるこのかと夕映らしき絵もうp
584マロン名無しさん:2006/12/31(日) 03:05:13 ID:???
レスありがとうwww
よく分かるなwwww

クオリティ低いけど。

http://gban.jp/i/3pnu90
585マロン名無しさん:2006/12/31(日) 03:11:23 ID:???
いや十分うまいぞw
なんていうのかな、味がある。こういう絵すごいツボ。
586マロン名無しさん:2006/12/31(日) 07:20:05 ID:???
>>581
あっ、そうだったのか…。て事は  ×楓になるのか?
587マロン名無しさん:2006/12/31(日) 08:27:02 ID:???
なぁ……ハカセ→チャオ→クーフェ という三角関係SS書いちまったんだが需要あるかな……
とりあえず3分後に投下させてください

ハチクロ読んでこんなの思いつく俺は腐ってるなorzしかも長いしorzorz
588マロン名無しさん:2006/12/31(日) 08:30:28 ID:???
ハカチャオ(慕情編)
1/7

人の心はもう科学の不可侵領域ではない。感情なんて脳の信号のやりとりから生成するものなのだ。
だから、綿密に自分の意識を観察して、冷静に対処すれば、感情に振り回されることなんてないのだ。
「どうしようもない気持ち」なんてないのだ。
――――葉加瀬聡美はそう思っていた。

お昼休みの麻帆良学園の校庭ではちょっとした人集りができていた。
人の輪の中心には、聡美と超、そして翼のような機械を背中につけた古菲がいる。
「ほんと〜にこんなので空を飛べるアルか〜?」
「シミュレーションによればほぼ確実に飛べるネ」
超の言葉に古菲は首を傾げる。どうやらシミュレーションという言葉が分からないらしい。
古菲が背負っているのは聡美と超が製作した飛行装置。
成人男性が両腕を伸ばした程度の長さの折りたたみ式翼と、背中に取り付けたマシンの制御によって空を飛ぶ。
魔法の力を工学応用した優れものだ。
ただし、まだ試作品。
「ちょっと心配アルヨ……」
「グダグダ言ってないで行くヨロシ!発進!」
超はマシンのスイッチを押した。翼が全開し、音を立ててジェット噴射する。
すると、凄まじい勢いで古菲は空へと吹っ飛んでいった。周囲からは歓声があがる。
「うひょおぉぉぉぉぉ……止ーめーてーアールーーー!」
天高く舞い上がった古菲は全く予想もできない方向へと飛んでいく。
その様子を見ていて聡美はあることを思い出した。
「あっ、超さん!ブレーキをかける方法を教えるのを忘れてましたー!」
「そういやそーだったネ」
惚けた顔をする超。たぶん超はそのことを分かっていたのだろう。
「ナム……骨は拾ってやるネ、古」
そんなことを言う超の顔を見ながら、聡美はため息をついた。

超と聡美の発明の犠牲に古菲がなる。それは二年間変わらなかった光景。
結局、制御を失った古菲は、高い木にひっかかって止まった。
589マロン名無しさん:2006/12/31(日) 08:31:16 ID:???
2/7

木の下、古菲は地べたに座り込んでぷりぷり怒っている。
「もーヒドイアル!散々なメにあったアルヨ!」
頑丈だからケガはないが、古菲は全身ボロボロ。翼も片方が外れ、もう片方は変な方向にひしゃげていた。
「あーゴメンネ、古。ちゃんと説明しておかなかった私が悪かたヨ。制服も弁償するネ」
全然悪びれずにそう言って超は古菲の頭をなでる。
古菲の背中のマシンを外しながら二人の姿を見て、聡美は妙な気持ちになった。
「胸がしめつけれらる」というのはこういう感じでしょうかー……

同じ表現が前に国語のテストで出たのを思い出す。
「傍線部は何を意味しているのか答えなさい」
いささか乱暴なことを言えば、そんなもの、百人いれば百通りの答えがあるに決まってる。
だが、もちろん、テストの正解は一つ。全てのことに正解があれば、どれほど楽だろうか。
自分の今の気持ちに、正解とか、意味とか見つけることを聡美は避けていた。

超は古菲の首に腕を回し、ほっぺたをもてあそんでいる。
「そうふて腐れるナ。約束通り肉マン食わせるネ」
「もちろんアルヨ!たくさん食べるネ!」
「ワタシたちの新作、『肉まん君Ω(オメガ)』を披露するヨ」
「もうそれはいらないアルヨー!」
傍から見て、とても仲の良い二人組。二人は親友なのだ。
「どうしたハカセ?元気ないアルヨ〜」
「ム、確かに。なにかあったカ?」
暗い顔をしていたのだろう。じゃれあっていた二人が聡美に聞いてきた。
「いえ、なにもないですよー!」
慌てて否定する。
聡美にも、二人は大事な友人。
でもたぶんそれだけじゃない。

それだけだとしたら、なぜ胸が苦しいのか分からないから。
表面上は変わらない関係でも、変化は確かにあったのだ。
590マロン名無しさん:2006/12/31(日) 08:32:11 ID:???
3/7


聡美と超はある計画に従事していた。
超が聡美を誘ってきた、誰も思いつかないような遠大な計画。
初めてそれを聞かされたとき、その遥かに日常を越え、時代すらも越えたスケールに衝撃を受けた。
超は言った。「この計画に自分の全てを賭けている」と。
ほとんど研究にしか興味のなかった自分を見るその眼差しに、聡美は背筋に震えが走ったのを覚えてる。
たぶん、「人間」に興味が湧いたのはあのときが初めてだ。
それ以来、聡美も計画に惜しみなく助力していた。

夜も更けてきた。もう寮の消灯時間はとっくに過ぎてる。
そんな時間でも、大学部で聡美が借りている研究室の明かりはついていた。
「ウン、今日はここまでネ」
今日もまた、計画の細部を超と二人で練っていた。白衣を着て二人ともコンピュータの前に座っている。
超は自分の部屋は「あまりに混沌としていて見せられないネ」と言って、二人でいる時間は聡美の部屋にいることが多い。
「いつもありがとネ、ハカセ。いまお茶を淹れるヨ」
そう言って超は立ち上がって伸びをした。
「あ、それならそこの」
マシンのボタンを押せばお茶が自動で入る、と言おうとしたのだが、
「いや、ワタシに淹れさせてクレ」
超はそう断って、勝手知ったる他人の家とばかりにテキパキと動く。
「ホイ」
「すいませんー」
おいしい……
料理にもその才を見せる超が淹れたお茶だ。体も心も安らぐ香気と、豊かな味わい。
これも、計画を手伝っている自分に対しての、超なりの気の遣いかたなのだと思う。
でも、この計画を手伝うことは自分の探究心にとってもプラスになることなのだ。
だから感謝とかしないで欲しいと、何度も言っているのだが、超は譲らない。
そうやって、超に一線を引かれているようで、悔しかった。
「おー!これはオモシロイネ」
聡美の部屋をうろつき回っていた超はある物を拾い上げた。
591マロン名無しさん:2006/12/31(日) 08:33:09 ID:???
4/7

それは聡美がある研究の副産物として作った、もはや何の役にも立たないガラクタ。
「これでまた古のヤツをからかってやろうカナ」
ああ、まただ……
古菲の名前が出たとき聡美は、昼にじゃれ合う超と古菲を見ていたときと同じ感覚を覚えた。
その正体が何なのか。分析すれば、確実に分かることだろう。
しかし、そんなことをすれば自分の立場が崩れてしまいそうで嫌だった。
でも、嫌だと思ってる時点で負けですねー……
科学者が好悪で物事を判断して良いわけがないのだから。
「フフフ、驚く古の顔が目に浮かぶヨ」
こっちの気持ちも考えず、ほくそ笑んでいる超を見ていると妙なフラストレーションを感じる。
それで、つい大変なことを口走ってしまった。

「そんなに古菲さんが好きなら、惚れ薬でもなんでも使えばいいじゃないですか!」

「へ?」
きょとんとする超。
なんてことを言ってしまったのだろう、と口に手をやる聡美。
「ハハハ!なにを言ってるかハカセ!」
だが、超はすぐに大笑い。
「すいません……」
ただ恥ずかしくて、謝るしかない。顔が真っ赤になっているかもしれない。
笑っていた超なのだが、聡美の様子を見て顔つきが変わった。
「ワタシには、好きだとか嫌いだとか言う感情はナイヨ」
自分は科学に魂を売った悪魔なのだと、超はよく冗談めかして言っている。
「それは――――ウソです」
聡美は食いついてしまった。
ずっと超を見てきた聡美。
だから、古菲といるときの超のしぐさ一つ一つに、彼女の「本心」が見えていた。
超は古菲のことを友だち以上の人として想っているのだと。それが超の「本心」なのだと。
観察の結果、聡美はそう確信していた。
592マロン名無しさん:2006/12/31(日) 08:34:09 ID:???
5/7

ウソだと言われて、超はなにか考えているような様子を見せてから口を開いた。
「まァ……そうネ……仮に、ワタシが古のことを「好き」なのだとしたら」
超は言葉を選ぶ。これ以上は聞きたくない気がする。
「薬は使わナイネ。それはルールに反してるヨ。ゲームに勝つためには、自分の力で身体も心も屈服させなければならないヨ」
彼女一流の偽悪的な発言だ。
「ゲームですかー……」
うそぶいているようだが、「ゲーム」だと言って、自分の気持ちを封じ込めているようにも見えた。
超は聡美のほうを向かず、どこか遠くを見るような目をしている。
「超さんはそうやって、周りの人から距離を置くんですね」
ただでさえ、いつも超の心は「いま、ここ」とは別のところにある。
そして、その超が僅かにでも想いを寄せる人は、自分ではない。
「ハカセ、それは仕方のナイことネ。分かってクレ」
「はい、ですが……」
超には超の事情がある。聡美もそれは分かってる。
でも、だとしたら自分の想いはどこへ持っていけばいいんだろう。
やるせない――――
こんなことは理不尽だ。
それこそ理不尽なことだと承知で、聡美は怒りを感じているのを認めざるを得なかった。
「フフッ、今日のハカセはなにかヘンヨ。明日はこれで古と遊んで、打ち合わせは休みにしようカ」
そう言って微笑んで、超は手に持ったガラクタを指す。
「そんなっ!私は大丈夫です!」
衝動的に聡美は立ち上がり、超の手からガラクタを奪い取ろうとしていた。
だが、
「アッ、ハカセ!」
勢いがつきすぎた。さっきまで超が座っていた椅子にぶつかり、転んでしまう。
「イタタタタ……」
足が酷く痛む。悪い体勢で転んでしまったらしい。
「大丈夫カ、ハカセ」
屈みこみ、聡美の足を調べる超。その顔は本当に心配そうだ。
593マロン名無しさん:2006/12/31(日) 08:35:48 ID:???
6/7

「どうやら捻てしまたようネ。応急処置をしておいたから、しばらく安静にしておくといいヨ」
「はい……すいません」
聡美は超に再び椅子に座らせられて、手当てを受けた。
氷嚢を当てられた足が、じんじんと痛む。
「謝ることはないヨ……ちょっと驚いてしまたガ」
跪いたままの姿勢で、超は優しい声で言う。
超はたいていのことは笑ってすませてしまう。
適当に楽しむが、常に冷静で揺るがない。
その態度は、彼女の天才としての能力からくるのかもしれない。。
「クラスの便利屋」から「麻帆良の最強頭脳」までいくつもある通り名はダテではない。
「本当に、超さんはなんでもできるんですね」
聡美がつぶやくと、超は軽く手を振って否定した。
だから、誰の支えもいらないんですね、と言ってしまいそうになった。
自分は結局手伝いぐらいしかできないのだろう。
友人や協力者にしかなれないのだろう。

痛みも引き、超は寮に帰ろうと提案した。
「でも、ここに泊まってもいいんじゃないですか?」
研究に熱中して、そのまま研究室で寝泊りすることは前からあった。だから不自由はない。
それに、寮のみんなは寝ている時間だから、迷惑にもなる。
「いや、ダメネ。今日は帰るヨ」
しかし、超は強硬に言い張る。寮でゆっくり休めということなのだろう。
「分かりましたー」
「でも」、と言って聡美は足をぶらつかせた。この足で歩くのはかなり辛い。
だが、超は「大丈夫ネ」と言い、帰り支度を始める。
超は聡美の白衣を脱がせ、代わりに上着を着せた。
そして、聡美の前で背中を向けて、跪く。
「ホレ、遠慮しなくていいネ」
つまり、おぶされということだった。
594マロン名無しさん:2006/12/31(日) 08:36:28 ID:???
7/7

見事な三日月が浮かび、星が良く見える澄んだ夜空だった。
冷たい風が心地よく、足の痛みを忘れさせてくれる。
超は聡美を背負ったまま、駅へと歩いていく。
人一人運ぶ機械ぐらい、いくらでもあるのに、これが一番早いと超は言っていた。
「今日は、本当にすみません……自分が情けないです」
「そういう日もあるヨ。それにしてもハカセは軽すぎるネ。もう少し食べたほうがいいヨ」
「超さんが力持ちすぎるんですよー」
古菲と同じように、武道の達人でもある超だ。巨漢でも軽く吹っ飛ばせるのだから、聡美など軽いもの。
本当に、この人は支えがいらない人なんだ……
自分とあまり変わらない大きさなのに、背負われることに全く不安を感じさせない引き締まった超の背中。
「そうだ。今度ワタシが腕を揮うネ。美味いものつくるヨ」
「えぇー、いーですよー。調理マシンがありますし」
「いーや、ワタシの料理を食べてもらうネ!」
二年間付き合ってきて分かったことは、超は意外に頑固者ということだ。言い出したら聞かないところがある。
「ふふっ、分かりました」
笑って、聡美は頭を超の襟足のあたりにもたせた。
チクチクと、超の髪が頬に当たる。いい香りがする。
包み込むような幸福感の中、聡美はようやく、一つのことを認めた。

「…………好きです」

絶対に聞こえないよう注意して囁く。
分析するまでもない。この気持ちは恋なのだともう気づいてた。
それが唯一の正解。
ただ、いくら理論を並べても、どうしようもないことだという辛さが、認めるのを拒んでた。

超には、やはり聡美の声は聞こえていないようで、鼻歌なんて歌ってる。
何処とも、いつの曲とも知れぬのに、なぜか懐かしいメロディーを聴きながら、聡美は精一杯涙を堪えていた。

おしまい
595マロン名無しさん:2006/12/31(日) 11:06:34 ID:???
葉加瀬切ないよ葉加瀬
596マロン名無しさん:2006/12/31(日) 15:11:18 ID:???
やっぱちゃおくーだな
597マロン名無しさん:2006/12/31(日) 16:23:51 ID:???
「年越うどんでけたで」
「蕎麦じゃないの?」
「359で知ったんや」
「いただきます。あー!冷凍を解凍しただけ」
「ココで、うどんとかけてネギま!?ととく」
「そのこころは」
「麺は讃岐で作りは手抜き」
「さ最悪だ……」
598マロン名無しさん:2006/12/31(日) 16:46:33 ID:???
刹那のネギパにNMRがあってびっくりした。
そんな感じで三分後NMR投下。
今年中に投下したいから一日で仕上げたので、クオリティ低かったらスマソ
599ネギま!ミステリー調査班:2006/12/31(日) 16:49:50 ID:???
ネギま!ミステリー調査班〜破滅のNMR〜


年末、寮のハルナの部屋に少女が四人集まっていた。

ハルナ「……来てくれたようね」
朝倉 「まぁ、もう三回目だしね」
夕映 「というか私とのどかはそもそも同室なのですが……」
のどか「そ、それでハルナ、何かあったの?急に改まって」
ハルナ「実は、私はまた気付いてしまったのよ……。恐るべき真実に!」
朝倉 「……またか。で、今度こそスクープは狙えるの?」
ハルナ「今回はそんなスクープとか言ってる場合じゃないのよ!何故なら私が調べた所……

    _人人人人人人人人人人人人人人_
Ω<  > このザジちうスレは破滅する!!<
     ̄^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^YY^Y^Y^ ̄

Ω ΩΩ< な、なんだってー!!

朝倉 「え、移転とかじゃなくて?破滅なの!?」
のどか「そんな、どうしよう……!」
夕映 「落ち着くですのどか、ただの妄言かもしれません。で、ハルナ、破滅する根拠を聞きたいです」
ハルナ「分かったわ。まずは今回注目すべきこと。それはズバリ『今年の漢字』よ!」
夕映 「今年の漢字……というと、あの清水寺で発表されるアレですか?」
ハルナ「そう。日本漢字能力検定協会が全国で募集して一番多かった漢字が選ばれるってシステムらしいけど。
     んで今年、つまり2006年の漢字は『命』ね」
のどか「そ、それがどうしたの?あんまり関係ないような……」
ハルナ「まぁ一見すると関係ないわね。でも、それは表面上のこと。もっと深く考えてみれば分かるわ。
     さて、今回のキーワードは『命』、それと漢字を選んだ『日本漢字能力検定協会』よ。ひらがなにすると、
     『いのち』と『にほんかんじのうりょくけんていきょうかい』。いつも通りアナグラムして、
     『きょうのじけんちうにんいのほりょくていかいかん』となるわね」
600ネギま!ミステリー調査班:2006/12/31(日) 16:50:39 ID:???
朝倉 「な、なんかゴチャゴチャして合ってるのかよく分からないけど……」
ハルナ「ちゃんと確認したから大丈夫よ。まぁ確かにゴチャゴチャしてるから、漢字に直して単語分けしましょうか。
     『凶の事件』『ちう』『任意の捕』『力』『低下』『遺憾』、となるわね」
夕映 「……漢字に直してもさっぱりですが」
ハルナ「ダメだなぁ、もっと想像力を働かせないと。いい?まずは『凶の事件』。これは単純に『悪いニュース』って所ね。
     それで『ちう』はもちろん『千雨』。『任意の捕』は任意で捕まえる、つまり『任意同行』のことよ。
     あとの『力』『低下』『遺憾』は説明しなくても分かるよね?」
のどか「それは分かるけど、全体を見ると全然意味が繋がってないような……」
ハルナ「甘いわね。意味が繋がってない?とんでもないわ!いい?よーく聴くのよ、つまりこれは……
     『悪いニュース』だ、『千雨』が『任意同行』で捕まった!スレの象徴のキャラがいなくなりスレの『力』は『低下』してしまう!
     その先に待っているのは破滅……、これは『遺憾』だ!っと、こういうことなのよ!」

       _人人人人人人人人人_
Ω ΩΩ< > な、なんだってー!!<
        ̄^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^ ̄

朝倉 「そ、そんな、ちうちゃんが捕まるなんて!なんか凄いこじつけのような気がするけど!」
夕映 「……というか、何で千雨さんが捕まるですか?」
ハルナ「そんなの決まってるじゃない。麻帆良祭の時に千雨ちゃんハッキングっぽいのしてたでしょ?あれなんとなく手馴れてなかった?」
のどか「え?じゃあ千雨さんはまさか、ハッキングの常習犯?」
ハルナ「恐らくその通りよ!というかそれ以外で捕まる理由が考えられないしね!」
朝倉 「いやいや、捕まっちゃ不味いでしょ!そんなことになったら本当にスレが終わっちゃうじゃん!」
ハルナ「だから最初からそう言ってるでしょ?──ザジちうスレは、破滅するのよ!」

Ω ΩΩ< ──── !!
601ネギま!ミステリー調査班:2006/12/31(日) 16:51:15 ID:???
朝倉 「そ、そんな……まさか本当にスレは破滅?」
のどか「ハルナ、どうにかならないの?」
ハルナ「……方法は、あるわ。いい?最初の文字列『命』と『日本漢字能力検定協会』に、さらにある文字列を足し、アナグラムする。
     すると『ちうのきてんかんけいないかいほうあいによりよんのじきらめく』となり、これを漢字にして単語分けする。
     『ちうの機転』『関係ない』『解放』『愛により』『四の字』『煌く』となるわね。
     これを文章として繋げて考えるとこうなるわ、
     『ちうの機転』により犯罪と『関係ない』と認められ、千雨ちゃんは『解放』された。そして『愛により』『四の字』は『煌く』、と!
     そして『四の字』とは何か?決まってるわ、このスレのこと……つまり『ザジちう』の四文字よ!
     この一発逆転ホームラン、千雨ちゃんを解放しザジちうスレを輝かせる文字列、それは──」
朝倉 「『ちうの機転関係ない解放愛により四の字煌く』から『命』と『日本漢字能力検定協会』を引く……
     『なあいきらめ』……『あきらめない』……『 諦 め な い ! 』」
ハルナ「そう!私たちが、いや皆が諦めないことでザジちうスレは光り輝くことが出来るということよ!
     さぁ、今こそ皆で言うのよ!この希望の言葉を!」

  _人人人人人人人人人_
 >    諦めない!!  <
   ̄^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^ ̄
     Ω ΩΩ   Ω

ネギま!ミステリー調査班〜破滅のNMR〜
第三部 完!
602マロン名無しさん:2006/12/31(日) 17:32:06 ID:???
3分後投下
603激闘カップリングラジオ:2006/12/31(日) 17:35:10 ID:???
―カップリング―それは萌えの要素としてなくてはならない組み合わせの意味だ。

マナP「今年最後の激闘カップリングラジオ。MCは私、超包子特性の年越しソバを食ってるマナPだ」
ちゃおりん「ニーツァオ、年越しソバは是非とも超包子に行くヨ、ちゃおりんネ」
茶々●「去年のマスターは年越しソバを食べ損ね、年越しカップラーメンになってしまった(プッ)、茶々●です」

マナP「今年も残すところあと6時間ちょい、2007年へのカウントダウンだ」
ちゃおりん「思えばいろんなことがあったネ」
茶々●「マナPさんは日記を書く側から分析する側へと転向、ちゃおりんさんはハルナさんとくっつき…」
マナP「ついでに言えばこのラジオはもう最終回だ」
他「ええええええええええええええええ」
マナP「いや考えたんだがこんな無駄なことをやるくらいなら、中間発表もかねてやるべきではないのかという結論に達してな」
ちゃおりん「さすが隊長、その締めくくりにこの日を選んだわけですネ」
茶々●「それなら最初っからそうしろって(ボソ)」

マナP「さらに非常に残念なお知らせもあるのだ、長い間支持されてきた日記だが…復活は不可能と出た」
他「ええええええええええええええええ」
マナP「私は分析する側に転向してな…日記のようなネタを続けていたら分析する側がポイントを捏造するということになっているのがわかってな」
ちゃおりん「潔く復活を諦めると…」
マナP「私の日記はカップリングがメインになることが多い、だからこうなるとこのカップリングレースを締め出さないといけないんだ」
茶々●「年越し前にこんなブルーな話でいいのでしょうか?」

ちゃおりん「もしかしたら復活を考えていた来年はどうするヨ」
マナP「その時が来た用に残していたネタをベースにした新たな作品を作成中だ。当然プロデュースはお前、放送料目的で私も参加する」
ちゃおりん「これまた強引ネ」
茶々●「結局は金かよ(ペッ)」
604激闘カップリングラジオ:2006/12/31(日) 17:36:09 ID:???
マナP「さすがにあのゴキブリに印税をがっぽりふんだくられたからな、今度は番組に挑戦だ!」
ちゃおりん「ポイント集計はどうするネ」
マナP「さすがにあのゴキブリに印税をがっぽりふんだくられたからな、今度は番組に挑戦だ!」
ちゃおりん「ポイント集計はどうするネ」
マナP「できる限りカップリングにならないキャスティングにする、それが無理ならその作品のポイント集計は1ポイントのみにする」
茶々●「あーだこーだ言って、結局続けたいんでしょ」
マナP「う、うるさい。多忙で強引な私を笑ってくれい」
茶々●「はははははははははははははははははははははははははははははは(機械音声)」
マナP「う、うわーーーーーーーーーーーーん。アキラーーーーーーーーーーーー」

ちゃおりん「出て行ってしまったネ。それでは来年の」
茶々●「激闘カップリングレースを」
ちゃおりん&茶々●「お楽しみにー」



605激闘カップリングラジオ:2006/12/31(日) 17:36:41 ID:???
激闘カップリングラジオは


「私の愛のすべて!真名ちゃんもっこり日記」
「一本逝っとく?C・S・D(チャオリン・スーパー・ドリンク)」

と…

「目指すは峠の覇者、真名とアキラの水戸納豆レーシング」
「証拠も残さず的確に、長谷川ハッキングクラブ」
「その一瞬ゲット、朝倉スクープ写真館」
「説明不要、刹那の焼き鳥屋」
「801同人求む、早乙女印刷場」
「いたずらに対する苦情受け付けます、鳴滝姉妹のお悩み相談室」
「戦車も作っちゃいましたw、葉加瀬の科学研究会」
「ネギ先生と拳で語り合え!ガチンコ魔法学院」

ごらんのスポンサーの提供でお送りしました。
次回をお楽しみに。
606マロン名無しさん:2006/12/31(日) 21:49:48 ID:???
「……どう、言うことなのか……説明していただきたいのじゃが」
 麻本国外務官、近衛木乃衛門の目の前には、黄金色の髪の少女。
「耳が遠くなったか爺。我々エヴァンジェル皇国は貴様達麻本を潰す」
「……麻帆石が目当てか?」
「ああ。貴様の国の頭領は随分と頭が固い。麻帆石の権利を7割我らに委譲すれば良い関係を築けるとあれほど言っってやったというに」
 ――麻帆石。
 仄蒼いその石は現代の生活には決して欠かすことの出来ない貴重なエネルギー源である。
 そして、麻本は麻帆石採掘量世界一のつくね山を有しているのだ。
 エヴァンジェル皇国を始め、古韮至上主義人民共和国、ザジチウ社会主義共和国連邦等、一等国は喉から手が出るほどこの麻本という国、いや、むしろその国土を欲していた。
 この三カ国の中で、最も強硬な動きに出たのが、強大な軍事力を持ったエヴァンジェル皇国である。
 先代皇帝の代は、麻本国と友好的な関係を築こうと努力していた。
 だが――エヴァンジェル皇国の新皇帝に、エヴァンジェリン2世が即位して、状況が大きく変わってしまったのだ。
「――これ以上、話す事は無い。ティーティー丸。……その爺を殺して首を送ってやれ」
「な――何を!」
「失礼いたしますMr.コノエ」
607マロン名無しさん:2006/12/31(日) 21:51:15 ID:???
「うーーー! さぶい、さぶい、さぶいいいいいいい!!」
 はくしょいっ! と相変らず凄いくしゃみをしながらゆーなが愚痴る。
「寒いのはしょうがないでしょう? 12月だし」
 アキラも相変らず冷静にツッコミ。なんや、そのやりとりがなんか可愛い。
「そういえば、亜子のそのマフラー暖かそうだよね〜」
「ふぇ!? あ、うん。にーちゃんのお下がりやけど……にーちゃん警官やったから」
 二ヶ月前に、殺人犯を逮捕しようとして殉死したにーちゃんが、唯一残してくれたのが、このボロボロのマフラー。
 ……ちょっと、悲しくなってきてまった。
「へ〜……って、警官=暖かいマフラーって図式は成り立たないと思うんだけどッ!」
 まき絵とゆーなの激しいツッコミが、何となく落ち込みそうになったウチの心を救ってくれた。
「……そろそろ、急がないと遅刻するよ?」
「あー! そうだった!? まき絵、アキラ、亜子! ほら、走れ走れー!」
 皆、一斉に走り出す。
 ちょっとだけ、ボーっとしてたウチは当然
「へ!? あ、ちょぉ待って! 待ってってばー!」
 そんな事を言いながら、皆を追いかけた。

 きっと、これからもこんな生活が――
   ――続くと、思ってたんや。

 いつもの顔ぶれ、いつもの教室。いつも通りの朝。
 ただ――担任の高畑先生の顔だけが、いつもと違った。
 みんなが静かになった時を見計らって、高畑先生がゆっくり、ゆっくりと口を開く。
「……エヴァンジェル皇国が、わが麻本に宣戦を布告してきました」
 センセンをフコク……何を、言われたか、ウチはわからへんかった。
608マロン名無しさん:2006/12/31(日) 22:36:57 ID:???
wktkwktk
609勇狭麻帆良:2006/12/31(日) 23:00:51 ID:???
スマソ・・・
続くって感じでorz
610マロン名無しさん:2006/12/31(日) 23:54:25 ID:???
気合の入った面白ネタの頭越しで悪いんだが年内に言わせてくれ

>>599
やはり天才wwwwwwww
611マロン名無しさん:2007/01/01(月) 01:27:58 ID:???
>>606-607
GJ!いいですな。架空戦記みたいで。

亜子「見つけたのはウチの猫ですから。」
ゆーな「ニャアアァーッ!!」

…誰か元ネタ分かるかな?
612マロン名無しさん:2007/01/01(月) 01:31:35 ID:???
あけおめ
今年も良いSSが読めますように
613マロン名無しさん:2007/01/01(月) 02:07:46 ID:???
あけおめ
本年もザジちうスレが良スレでありますように
614マロン名無しさん:2007/01/01(月) 02:13:43 ID:???
あけおめ
で、姫はじめはまだかね(AA略
615真名アキ:2007/01/01(月) 03:14:02 ID:???
「はぁ」
元朝参りの客でごった返す龍宮神社の中、巫女服に身を包んだ女性、龍宮真名は今日に日付が変わって数回目の溜息を吐いた。
「今頃アキラは何をやっているんだろうか」
アキラの笑顔が脳裏に浮かび、真名はまた溜息を一つついた。
本音を言うなら、仕事をほっぽりだし、アキラの元へと向かいたい真名ではあるが、彼女は龍宮家の娘である。この仕事だけはキャンセルできなかったのだ。
「アキラ・・・。はぁ」
「溜息を付くと、幸せ、逃げるよ?」
「へ?」
聞き覚えのある声に顔をあげると、そこには笑顔のアキラが立っていた。
「何でここにいるんだ?お参りは明日の昼だと・・・」
「偶には夜行くのもいいかなって。それと・・・夜遅くまで頑張ってる真名の応援」
そう言って、アキラは、はにかんだ笑顔を浮かべる。
「一緒に帰ろ。終わるまで待ってるから」
「いいのか?」
真名の問いにアキラを頷いて答える。
「悪いな。そうだ、体が冷えるといけない。甘酒を貰ってこよう」
そう言って上機嫌で駆け出す真名を、笑顔で見送り、アキラは空を見上げた。
「今年も真名と一緒にいられますように」
雲一つない空に浮かぶ月にアキラはそう願った

616 【小吉】 【1228円】 :2007/01/01(月) 08:36:03 ID:???
そうか、元旦から頑張ってる良い子のたつみーにお年玉をあげよう
617マロン名無しさん:2007/01/01(月) 09:33:43 ID:???
「「真名アキ」をローマ字に直してみてくれ。すると「manaaki」。
 子音と母音のセットが3つあり、1つだけaが2つ連なっていることが分かる。
 そこがポイントだ。そのaの間に1つ文字を入れてみよう。
 今日は1月1日だから11番目のアルファベット「k」を入れるんだ。
 すると、「manakaki」という文字列ができる。
 そう、「真名カキ」。カキといえば柿。つまり柿崎美砂! さらに言えば「manaaki」は7文字。柿崎の出席番号は7番!
 つまり、「真名アキ」には「真名カキ」の可能性も隠されていたんだよ!!!!」

……ないよな。正月から長くてすいません。反省してる。
3分後投下

 
618マロン名無しさん:2007/01/01(月) 09:36:19 ID:???
マナ柿


「どこ行っちゃったのよ、もー」
今日は年の初め。元日に相応しく清清しい青空だ。
「当然、元旦は初詣!」と振袖姿で決めて龍宮神社にやって来た柿崎美砂は困っていた。
一緒に参拝をすませた友だちの桜子、円とはぐれてしまったのである。
美砂が露店に気をとられている間に、二人とも人の流れの中に消えてしまったらしい。
龍宮神社は麻帆良学園都市内にある。だから今日ここに来ているのも麻帆良学園関係者がほとんどだ。
お祭り好きが麻帆良の人々の特性。露店も気合の入ったものが多く、午前9時とまだ早い時間で寒いのに大変な人の入りだ。
みんなが晴れやかな気分でわいわいやっている中、振袖姿でうろうろしている自分はかなりマヌケ。
こんな人ごみで二人を探すなんて気が滅入る。ケータイにも出てくれないのだから、二人で楽しくやっているのかもしれない。
「あー、もうやんなっちゃう。帰っちゃおうかな」
とはいえ、せっかく来たのだからおみくじも引きたい、絵馬も書きたい、甘酒も飲みたい。
二人を探すのは半ば諦めて、美砂はぶらぶらと露店などを見て回ることにした。
リラックスすればまわりの華やぎも楽しめる。他の人の着物姿を見ながら自分のファッションセンスを磨くのもいい。
見れば、神社ということで巫女服姿の人も多い。白衣に赤い袴は端正で美しく、いつか着てみたい気もする。
そうやって、いろいろなものに目移りしている美砂。
その様子に隙があるように見えてしまったのか、サイアクな気分になる出来事が起こってしまった。

「ねぇ、彼女、ひとり?」
げーっ!初詣でナンパ!?
大学部の人間だろうか。男の二人組が声をかけてきた。
大晦日から飲んでいたのか酒臭い。赤ら顔の上機嫌で「かわいいね〜」とかつまらないことを言っている。
しかも酔った勢いで体を触ろうとしてくる。
朝の空気が一気に淀んでいく感じ。
もう!一年の始まりからこんなのイヤ!
とにかく逃げなければいけないのだが、妙にしつこい。
そこへ、聞き覚えのある声がする。
「やめろ」
どうしようかと美砂が考えあぐねている時、男たちの後ろに人影が現れた。
619マロン名無しさん:2007/01/01(月) 09:37:05 ID:???
「っててててて!!!!」
顔を歪ませ、男の一人が苦痛の声をあげる。
美砂は男たちの背後の人物が、その手を捻っていることに気づいた。
そして、その人物は美砂の知り合い。
「大丈夫か。柿崎」
「た、龍宮さん!」
そこに立っていたのは美砂のクラスメイトの龍宮真名だった。美砂の隣の席の人でもある。
180センチを越える龍宮の背は男たちよりも高い。
かなりきつく手を捻られた上、鋭い目つきで龍宮に威圧された男たちはあっさりと退散した。
「龍宮さんありがとー!もー、感謝感激!」
「なに、これも仕事だ」
そういう龍宮は巫女姿。
「あ、そうか。ここ龍宮さんの神社だもんね。カッコいいなー、巫女さんなんだー。明けましておめでと〜」
「おめでとう。柿崎も着物、似合ってるぞ」
「へへ、ありがと」
肌が黒く、背が高い龍宮が巫女服を着ると異様に目立つ。ギャップがあるのに着慣れた感じなのが面白い。
「今日は人が多くてお仕事大変でしょ?お正月なのにお疲れ様」
「まあな。ただ、私の場合は警備員みたいなもんでな」
「巫女なのに警備員?」
おかしな話だけれど、適材適所というべきか、さっきの男たちのあしらいも見事だった。
「麻帆良はのんき者が多くて、さっきの連中みたいな不埒なことをする奴は少ない。だからけっこう楽にやらせてもらってるよ」
「うーん、私はレアなやつにぶつかっちゃったわけだ。正月から運がないなー」
「ははは。それならおみくじをひいてきたらどうだ?運勢が分かるぞ」
最初にどこへ行こうか考えていた美砂にとってそれは名案だった。
でも、おみくじって一人でひいてもつまらないんだよね……
それならば、と美砂は閃いた。
「ね!龍宮さんそんなに忙しくないんでしょ?だったら一緒におみくじひきに行こうよ!」
「ん?ああ、それは構わないが」
予想もしなかった美砂の提案に龍宮は一瞬、戸惑ったようだ。
こうして、振袖姿の娘と褐色の巫女という一風変わった二人組はおみくじ売り場へと歩きはじめた。
620マロン名無しさん:2007/01/01(月) 09:38:04 ID:???
おみくじをひいてみれば、美砂は「中吉」。
「う〜む、微妙な運だなこりゃ」
その中途半端さに美砂は苦笑いをしてしまう。桜子ならやっぱり「大吉」だろうか。
そして龍宮がひいたのは…………「凶」と出た。
「あらら、でも気にすることないよね」
「いや、生死の境を決めるのは結局運だからな。今年は自重することにしよう」
「そんな生死って……」
おみくじなんて良ければ喜び、悪ければ無視するもんだと思っている美砂に対し、龍宮はマジメな顔をする。
やっぱ巫女さんだから信心深いのかな?
と、思ったら、
「ふっ、冗談だ」
怪訝な顔をする美砂を見て龍宮は笑った。彼女の笑顔は教室でもなかなか見ることができない貴重なもの。
「なーんだ。龍宮さんでも冗談言うんだね。ちょっと意外」
「む、なんだそれは」
「ふふっ」
隣の席同士なのに普段は軽い挨拶程度で、あまり話すことはない二人。寮でも滅多に出会わない。
でも今日はめでたい日だからか、うちとけた気分で話すことができていた。

所変わって二人がやって来たのは射的の屋台。
銃を構える美砂。お菓子やゲーム、ソフビ人形が並ぶ中で狙いはぬいぐるみ。
「あー、落ちないなー」
そのぬいぐるみは景品の中では大きめだ。当たっても簡単には段から落ちてくれない。
「龍宮さんやってみない?」
自分の射撃技術を嘆いて美砂は、後ろで見ていた龍宮に銃を差し出した。
「私か?うーむ、私がやるのは反則のような気もするが」
「なんで?いーからいーから、確か得意なんでしょ?こういうの」
お気楽な美砂の言葉に、ため息をついて龍宮は銃を受け取った。
龍宮の腕は「得意」なんてレベルではない。一発のコルク弾でぬいぐるみを鮮やかに落とす。
「スゴ過ぎじゃん!!」
「ほら」
感嘆の声をあげる美砂に龍宮は景品を渡す。それは愛らしい小犬のぬいぐるみだ。
621マロン名無しさん:2007/01/01(月) 09:38:53 ID:???
「ありがとう!あー、カワイイー!……でもね、これ龍宮さんにあげる」
手渡されたぬいぐるみを愛でてから、美砂は龍宮に差出した。
「なに?」
予想しなかった行動に龍宮は怪訝な顔をする。
「さっきのお礼!龍宮さんがいてくれなかったら今頃サイアクな気分だったよ」
「……そうか」
それで納得したのか龍宮はぬいぐるみを受け取った。
「ならばもらっておこう。しかし、それなら普通、自分で撃ち落とすものだろうが」
「うふふ、調子いいでしょ」
龍宮は呆れ顔をするけれど、まんざらでもなさそう。
実は、どちらかといえばかわいいものより、龍宮には渋いものやゴツイものの方が似合いそうだと美砂は考えてもいた。
でも、指先で小犬のぬいぐるみを玩んでいる龍宮の表情は柔らかい。
その姿を見て、美砂は自分の選択が間違っていなかったと思った。
そして龍宮から聞かされる意外な話。
「実はな、私は仔犬が好きなんだよ」
「へー!そうなんだ!」
ちょっと失礼だが驚いてしまった。龍宮は少し恥ずかしそう。
それをきっかけに互いの趣味や嗜好についての話が弾んだ。
龍宮があんみつを好きだというのもさらに意外な話。
自分はプルーンが好きだと美砂が言ったら「変わった奴だな」と笑われてしまった。

露店を見てまわり、最後は並んでベンチに座って甘酒で温まる。隣にはちょこんと小犬のぬいぐるみも座ってる。
「趣味がビリヤードとダーツだなんて、やっぱ龍宮さんカッコいいな〜」
「そうか?」
美砂はクラスメイトの顔を想像してみる。ビリヤードができそうなのは誰だろうか。
チア三人組でやったこともあるが、自分と円は素人。桜子はビギナーズラックで見事に「ツいていた」。
委員長はできそうだよね〜。超りんは無敵だし、くーちゃんもいけそう。楓さんもキまるだろうな。
でも、やっぱり、キューを構える姿を想像してみれば、
「うん!龍宮さんが一番似合う!」
「お前はさっきからカワイイとか、カッコいいとかそればっかりだな」
「だってカッコいいんだもん」
支離滅裂なことを言ってみる。甘えも少し入っているかもしれない。
622マロン名無しさん:2007/01/01(月) 09:39:49 ID:???
「あ〜あ、龍宮さんみたいな人がカレだったらいいのにな」
勢いでついついそんなことも言ってみた。
「なにを言ってるんだお前は。甘酒じゃ酔わないだろ」
こつん
いい音を立てて、龍宮に額を小突かれてしまった。
「それにお前には彼氏がいるんじゃなかったのか?」
「野暮なことは言わないで♪」
「野暮って、お前……」
またしても龍宮は呆れ顔。クラスではどちらかといえば大人な美砂も、今日は龍宮を困らせてばかりだ。
さっきも、龍宮が昔、海外を転々としていたという話を聞いて、
「えー!スゴイ!海外って、パリとかロンドンとか?いーなぁー」
と騒いだら声を立てて笑われてしまった。

今日の私ってちょっとバカかも……でもいいよね。お正月だし
それに、せっかく隣の席の龍宮と仲良くなれたのだから。
「そうだ!今度一緒に東京行こうよ!美味しい甘いもの屋さん知ってるんだから」
龍宮は世界を回ったかもしれないが、東京の甘味処に詳しくはないだろう。
「うん?ああ、それはいいな。案内してくれ」
「ばっちし任せて!」
親指を立ててウインクする美砂。その時、雑踏の中から見慣れた二人組を見つけた。
「桜子と円だ!」
すくっと立ち上がる美砂。
「行ってこい。私も仕事に戻る」
「これは私が片付けておこう」と言い、龍宮は美砂の手から甘酒の空容器を受け取る。
「本当に今日は助けてくれてどうもありがと!龍宮さんのおかげで楽しい初詣だったよ!」
「仕事だから礼には及ばん。それに、今日は私も楽しかったよ」
「今年もヨロシクね!またデートしよ!」
手を振りながらそう言って美砂は駆け出した。
「だからお前には彼氏が……」
軽く手を振って見送る龍宮を、最後の最後でまた困らせてから、美砂は桜子たちのところへ駆けていった。
今年もきっといい年になる。なにせ元日から素敵なことがあったのだから。
そう確信した美砂の表情は、今日の空のように晴れ晴れとしたものだった。
623マロン名無しさん:2007/01/01(月) 10:14:32 ID:???
>>617
妙に納得した俺ガイル。その発想は無かったわ。
何はともあれGJ!
624マロン名無しさん:2007/01/01(月) 12:21:09 ID:???
その理論にはアキラがいることが大前提になってますよ
625マロン名無しさん:2007/01/01(月) 12:26:34 ID:???
>>617
いや、見事なお話だった。
正月から和んだよ。
626初詣:2007/01/01(月) 14:46:56 ID:???
初詣

アキラ「新年あけましておめでとう」
亜子「おめでとう」
ゆーな「にゃー」
まき絵「おめでとうみんな」
あやか「おめでとうございますわ」
亜子「それじゃあみんなで初詣に行こう!」

―数十分後

アキラ「ふぅ、やっと私たちの番だね」
まき絵「ずいぶん混んでたね」
あやか「まぁ元旦ですし…」
亜子「ほなら願い事しよか」
ゆーな「にゃー」
アキラ「真名が浮気しませんように」
あやか「まき絵と末永く一緒にいられますように」
亜子「ゆーなと一緒にたゆんできます様に」
まき絵「新体操が上手くなりたい、あやかと仲良くなりたい、ダイエットに成功したい…」
ゆーな「にゃー」

アキラ「それじゃあお賽銭と行く?私は100円で」
まき絵「私は10円かな」
亜子「ほならウチは…1000円や」
ゆーな「にゃー」
まき絵「奮発したね亜子」
亜子「今年は勝負を仕掛けるで!」
あやか「おーほっほっほっほ。私みたいな人にはこれくらいはしませんと」
627初詣:2007/01/01(月) 14:47:40 ID:???
どさっと賽銭箱に100万円の束を入れ込むあやか
それを見て衝撃を受ける亜子。

アキラ「だめだよ亜子!それ大事なお年玉」
ゆーな「にゃー!にゃーにゃーにゃー」
亜子「ええんや、二人とも止めんといて!これくらいせんとあのブルジョワに勝てんのやー!」
結局亜子は1万円を入れることが出来ませんでした。


木乃香「なんや前の人らすごい騒いどったな」
刹那「正月から元気な人たちです」
木乃香「せっちゃん。はよお願いしよ」
刹那「はい」

刹那「…(とはいうものの、私がお嬢様の分まで出すべきなのでしょうか。しかしそうするとお嬢様の気持ちも…)」
木乃香「せっちゃん、遠慮はいらへんよ。せっちゃんの分まで入れといたで」
どさっと賽銭箱に100万円の束を二つ入れ込む木乃香。
刹那「がーん」

木乃香「それ以来、『自分に自身がなくなりました』って言って会ってくれんのよ」
明日菜「そりゃそうなるでしょ…」

628史伽 麻帆にゅーすの時間:2007/01/01(月) 16:00:00 ID:???
史伽 麻帆にゅーすの時間


史伽 「あけましておめでとうございますです。麻帆にゅーすの時間です」


史伽 「今朝8時頃、麻帆良中等部女子寮のロビーで”妖怪 へべれけさん”が出現した模様です。目撃した生徒の話によると・・・」

円 「美砂が新年から飛ばしまくっちゃてね・・・”つまみ持ってこーい!!”なんて言いながらロビー占拠しちゃったの」
史伽 「とのことです。なお、”妖怪 へべれけさん”による被害は肉まん7つ、ぷりん4つ、あんみつ2つだということです」

史伽 「続いてのにゅーすです。先月30日より消息が不明となっていた早乙女さん、宮崎さん、綾瀬さん、長谷川さんの生存が先ほど確認されました」

ハルナ 「ど、同人誌・・・いっぱい。みんな・・・生きてる?」
史伽 「四名はどうやら東●ビッグサイトに迷い込んだと見られ、その手と背中にはたくさんの書物と猥褻物があったということです」

史伽 「続いてのにゅーすです。本日朝、麻帆良近郊にある龍宮神社で仔犬初めが催されました」

真名 「仔犬初めとは元旦に仔犬の身を清め、一緒にご飯を食べて愛でるという我が神社恒例の行事だ。(´Д`;)ハァハァ」
史伽 「この行事にはアキラさん、ザジさんの姿も見られ、ともに仔犬初めを行った模様です」

史伽 「続いてのにゅーすです。刹那さんと木乃香さんが麻帆良女子寮廊下を裸で走っているのが目撃されました」

刹那 「だ、だってお嬢様、”姫初めやでー!”とか言って私を脱がすんだ。あとは・・・その・・・」
史伽 「なお刹那さんと木乃香さんは、千鶴さんが特別署長を務める麻帆良警察署に連行され、処罰を受けた模様です」

史伽 「さて、本日のお天気ですが・・・よく晴れていい日になりそうです。以上、真帆にゅーすでした」

629マロン名無しさん:2007/01/01(月) 18:50:40 ID:???
素晴らしい番組だ。
子犬始めの詳細を特集してもらいたいものだ……
630マロン名無しさん:2007/01/01(月) 19:09:38 ID:???
このスレはいつ来ても良作ばかりで最高だよ!!
いい年になりそうだ!
631富士○に行ってみた:2007/01/02(火) 13:05:31 ID:???
え○じゃな○か搭乗前
真名「どうしたアキラ?顔色が悪いぞ?」
アキラ「・・・なんでもないよ」
真名「・・・怖いのか?(ニヤニヤ)」
アキラ「・・・!、・・・うん」
真名「安心しろ。怖かったら気にせずに終わった後にでも私に抱きついて構わんぞ?」
アキラ「・・・馬鹿」
真名「(ニヤリ!計画通り)」
ええ○ゃな○か搭乗後
真名「・・・(ぐったり)」
アキラ「うん、面白かった」
真名「・・・怖くなかったのか?」
アキラ「うん。真名こそ大丈夫?顔色悪いけど」
真名「あ、ああ。(ここまで怖いとは予想外だ。うう、もう乗りたくない)」
アキラ「・・・もう一回乗る?」
真名「え゛!いや、その」
アキラ「冗談。やっぱり怖かったんだ(ニヤニヤ)」
真名「う!ひ、ひどいぞアキラ!そんな嘘をつくなんて(涙目)」
アキラ「ごめんごめん(ナデナデ)じゃあ次は観覧車でも行こうか」
真名「う、うむ」
アキラ「(ニヤリ!計画通り。真名の涙目かわいかったなぁ(#´Д`)ハァハァ)」

おまけ

瀬流彦「いやぁ面白かったですね新田先生。じゃあ皆の所に戻りましょうか(あれ?座高が・・・)」
新田「瀬流彦先生。誰にもいうなでござりまする」

富士○来てこんな事書いてる俺は正に駄目人間orz
632マロン名無しさん:2007/01/02(火) 13:08:57 ID:???
訂正
(#´Д`)

(*´Д`)
怒りながらハァハァしてどうするorz
633マロン名無しさん:2007/01/02(火) 14:04:23 ID:???
それはそれで。
攻めアキラは黒いですね。
銀魂はここでもいけるのか。応用の幅が広いなぁ。
634史伽 麻帆にゅーすの時間:2007/01/02(火) 18:29:36 ID:???
史伽 麻帆にゅーすの時間


史伽 「こんばんわ。麻帆にゅーすの時間です」


史伽 「昨日、初詣や仔犬初めで賑わっていた龍宮神社で、おっぱいに襲いかかる痴漢が出没した模様です」

真名 「全く、不届きなやつだ。被害者は口をそろえて”たゆん”という言葉を聞いている。まあ、逮捕は時間の問題だろう」
史伽 「現在、那波特別警察署が捜査に乗り出して犯人の捜索を行っている模様です」

史伽 「続いてのにゅーすです。麻帆良ジャンボ宝くじの当選番号が今日発表されたです」

桜子 「今年も一等当たっちゃった。食券10万円分だったよ」
史伽 「なお、これで桜子さんは6年連続の一等当選です。うらやましい限りです」

史伽 「続いてのにゅーすです。麻帆良教会にて行われた新年ミサにて、キャンドルが爆発するというアクシデントが起こったです」

シャークティ 「ノーコメントといいたいところですが、犯人には天罰が下るでしょう。いえ、下します」
史伽 「原因は、どうやら一部のシスターがミサを盛り上げるためにやったということです」

史伽 「続いてのにゅーすです。麻帆良郊外にて突然服を脱いだ女が逮捕されたです」

高音 「ち、違うんです!!脱ぎたくて脱いだんじゃ・・・脱げて・・・いやー!!!」
史伽 「なお女は那波特別警察署に連行され、詳しい事情を聞かれている模様です」

史伽 「さて、本日のお天気ですが・・・雨に曇りで星が見えません。以上、真帆にゅーすでした」

635マロン名無しさん:2007/01/02(火) 22:35:55 ID:???
……心当たりのある人は通報に協力した方がいいんですかね?
636マロン名無しさん:2007/01/02(火) 22:51:07 ID:???
朝倉役の笹川さん、ザジちうスレの住人なんじゃね?w
ソースはクラスメイトブログ
637マロン名無しさん:2007/01/02(火) 22:56:26 ID:???
>>636
ワロタw
638マロン名無しさん:2007/01/02(火) 23:03:20 ID:???
今初めてブログ見てきた。
うん、確かに面白い。

……のだが。

ザジの番のは、ないんかいっ!!
639マロン名無しさん:2007/01/02(火) 23:15:51 ID:???
やべぇ、クオリティたけぇwww
640マロン名無しさん:2007/01/02(火) 23:30:44 ID:???
kwsk
641マロン名無しさん:2007/01/02(火) 23:46:49 ID:???
>>634
一瞬那波特別高等警察に見えたw





まぁどっちにしろ恐ろしい事に変わりはないんですが。
642嗚呼…天才:2007/01/03(水) 01:52:30 ID:???
嗚呼…天才

ハカセ「う〜ん…論文がまとまらないなぁ〜」
茶々丸「もう少し派手さを出す方向でどうでしょうか?」

ちゃお「どうしたハカセ?」
ハカセ「超さん。実は次に発表する論文がうまく出来なくて」
ちゃお「ふむふむ、これくらいならそこそこ行けそうヨ?」
ハカセ「でももう少しインパクトがあってもいいと思うんだよね」
ちゃお「ふーん」
茶々丸「煮詰める要素は多々あります、ですが結構ページ数を使いそうなので…予想では24ページ」
ちゃお「…24」
ハカセ「明日までに24ページもの論文を何十人分もコピー出来ないよー。超さん、何とかなりませんか?」

ちゃお「それなら印刷所の方がいいヨ、マット加工とかどうするヨ」
ハカセ、茶々丸「は?」
ちゃお「部数はいくらネ、オフセット印刷?上製本にするカ?PPだけでいい?」
ハカセ、茶々丸「…」
ちゃお「どうせインパクトで食いつかせるなら、タイトルに箔押しも必要ネ」
茶々丸「詳しいですね超さん…」
ハカセ「付き合ってる人があの人だから…」

↓あの人
ハルナ「?」
643マロン名無しさん:2007/01/03(水) 02:22:48 ID:???
>>641
那波(Naba)・特別(Special)・高等(Higher)・警察(Police)、NSHP、通称『ナシュハポ』。
麻帆良の治安維持機関。検挙率100%の優秀さを誇る反面、被疑者に対する非人道的な拷問によって全生徒(特に中等部3-A)に恐れられる。
薄緑色の制服と、二本の長葱が交叉した「ネギ十字」の紋章がトレードマーク。
長官の正体は女生徒だということを除いて一切不明。おそらく魔女みたいなバ

…あれ?正月の夜中に誰だろ?
644マロン名無しさん:2007/01/03(水) 02:53:13 ID:???
さようなら>>643
命を懸けて真実を伝えたあなたの雄姿を、私達は多分忘れない。
645マロン名無しさん:2007/01/03(水) 09:54:01 ID:???
多分かよwwwwwwwww
646マロン名無しさん:2007/01/03(水) 11:52:00 ID:???
>>643のクオリティのせいでかすんでるけど>>642はもっと評価されるべき。
647マロン名無しさん:2007/01/03(水) 14:50:16 ID:???
    r<⌒ヽ  槍のように降る電波とか♪
   i 〃⌒ヾi  スタンガンのようなアイディアとか♪
    | i(|l ゚ヮ゚ノ|  体中からインプット 近所中ヘアウトプット♪
    |⊂|l丞l|つ フィールドバックするニュアンスとか♪
    从く/_|〉从 ループしていくモチーフとか♪
      し'ノ   ミクロ宇宙からインプット 隅々までアウトプット♪
648富士○に行ってみた・スケート編:2007/01/03(水) 15:13:01 ID:???
アキラ「〜♪」(スイスイ)
真名「ア、アキラ、待ってくれ(ヨロヨロ)・・・はわっ!」(ずでーん)
アキラ「大丈夫?」
真名「うう、尻餅をついてしまった」
アキラ「立てる?手を貸すよ?」
真名「・・・すまない。しかし、スケートは難しいな」
アキラ「意外だったな。真名って運動神経いいから」
真名「氷上での運動はしたことが無くてな。何回かやれば滑れると思ったが、自分の実力を過信していたよ」
アキラ「うーん、残念だけど今日中に一緒に滑るのは無理かもしれないね」
真名「・・・!、心配するな、この程度もう何回か練習すれば・・・あわわわわ!」(ずでーん)
アキラ「(慣れないスケートやってわたわたしてる真名も可愛いなぁ(*´Д`)ハァハァ)」

おまけ

新田「はっはっは!学生時代を思い出しますなぁ」(イナバウアー)
ネギ「あの御年で、すごいですねぇ」
学園長「むぅ!あれこそ麻穂良に長く伝わる、“氷上の変態貴公子”新田!」
タカミチ「何ぃ!?知っているのか学園長!」
649マロン名無しさん:2007/01/03(水) 15:46:57 ID:???
おー、最近の真名アキラは和やかで幸せそうだなぁー。
650マロン名無しさん:2007/01/03(水) 15:48:42 ID:???
だが久々に修羅場が見てみたいナンチテ
651マロン名無しさん:2007/01/03(水) 18:07:19 ID:???
>>643は多分何年か前の麻帆スポの差し止め記事か何かだな。
…何年か前に「女子生徒」?おいおい、長官って奴、今何さ






"グサッ"
652ぬこ語講座:2007/01/03(水) 19:02:06 ID:???
ぬこ語講座

亜子「はーい、ウチがぬこ語講座の先生の亜子先生やで」
茶々丸「同じく、特別講師の絡繰茶々丸です」
亜子「まず最初は序の口からいくで」

ゆーな「にゃー…」
アキラ「トーンダウンしてるね、『辛いよ』って意味かな?」
まき絵「?」
亜子「これは『好きな猫缶がなくてがっかりにゃ』って意味や」

ゆーな「にゃー!」
アキラ「『びっくりした』って意味かな?」
まき絵「きっと『おどろいたなぁ〜』ってことだよ」
亜子「これは『キター』って言葉や、他にも『な、なんだってー!?』もあるで」

ゆーな「にゃー♪」
まき絵「ご機嫌だよね。ズバリ、『うれしい』!」
アキラ「亜子を指差してるから『亜子が嬉しそう』って意味だと思うな」
茶々丸「惜しいです、『亜子がたゆんたゆんしてて楽しそうだにゃ』って意味です」
まき絵、アキラ「…」
亜子「まだまだ序の口やで」

653ぬこ語講座:2007/01/03(水) 19:02:57 ID:???
ゆーな「にゃー」
まき絵「…何?」
亜子「それは『大丈夫』って意味や」

ゆーな「にゃー」
アキラ「ごめん、分からない」
茶々丸「『魚が食べたい』って意味です」

ゆーな「にゃー」
亜子「それは『携帯電話はマナーモードにするか電源を切ってください』って意味や」
茶々丸「正解です」

ゆーな「にゃー」
亜子「『人生、山あり谷あり。いい時もあれば悪い時もある、厄年だからとか運が悪いとかで悲観しないで
     もっと前向きに新年を祝って生きていきましょう』って意味やな」
茶々丸「大正解です。私のぬこ語解析プログラムに付いてこられるのはあなたくらいです」
亜子「嬉しいわ」

まき絵、アキラ「分かるかぁーーーーーー!!」
ゆーな「にゃー」
654マロン名無しさん:2007/01/03(水) 19:30:54 ID:???
>>653
最後のは多分『キニスンナ』だなw
655マロン名無しさん:2007/01/03(水) 19:37:27 ID:???
>>654
いや、『まだまだだね』かもしれんぞwwwwwww
656マロン名無しさん:2007/01/03(水) 21:13:16 ID:???
いやいやいやいや
きっと>>656大好き★だろう
657マロン名無しさん:2007/01/03(水) 21:39:22 ID:???
いやいや、きっと>>656プゲラwだろうなw
658史伽 麻帆にゅーすの時間:2007/01/04(木) 01:44:47 ID:???
史伽 麻帆にゅーすの時間


史伽 「こんばんわ。麻帆にゅーすの時間です」


史伽 「昨日、図書館島で図書館開きが行われたです」

夕映 「今日から図書館が開いて秘蔵の本が閲覧できる日です。コミックマーケット71の新刊も読めるです」
史伽 「このイベントにはたくさんの腐女子の方が訪れたということです」

史伽 「続いてのにゅーすです。昨夜、龍宮神社から大量の御神酒が盗まれたということです」

美砂 「な、なんにゃのよ?わらしが犯人だっていうの?あんたも飲みなさいよ・・・のめー!!!」
史伽 「現在、那波特別警察署が捜査に乗り出して犯人の捜索を行っている模様です」

史伽 「続いてのにゅーすです。本日明朝、くーふぇさんによる寒中水泳の儀が行われます」

古 「にょほほ!新年はこれで気合いを入れるアル!!今回はシャークティさんから一人のシスターの強制参加を依頼されてるアル」
史伽 「尚、このシスターさんは現在那波特別警察署に拘束されており、明朝そのまま屋外プールまで連行されるとのことです」

史伽 「続いてのにゅーすです。麻帆良で人気の超包子にて、現在ヘルシー肉まんが大人気とのことです」

円 「・・・あのね、正月ちょっと食べ過ぎてね。聞いたら+3kgなんて人もいて・・・わ、私じゃないわよ!!!」
史伽 「実は私も・・・お、お姉ちゃんよりは膨れてないです!!!」

史伽 「さて、今夜のお天気ですが・・・風が冷たく吹いて道路が凍るかもしれません。以上、麻帆にゅーすでした」

659マロン名無しさん:2007/01/04(木) 01:51:12 ID:???
ニュースがにゅーすになるだけでここまで破壊力があがるとは・・・(;´Д`)ハァハァ
660マロン名無しさん:2007/01/04(木) 12:03:55 ID:???
三分後に投下します
661『One More Sweet』 別離:2007/01/04(木) 12:07:00 ID:???
『One More Sweet』 別離

1/3

 新年早々からあたしは淋しさで滅入りそうなくらい飢えていた。
 クラスの大半が実家に帰省している中、あたしは数少ない居残り組だった。あたしの場合、
お父さんもこっちで暮らしてるからね。だから冬休み中は実家と寮を行ったり来たりの日々だ。
 元日には同じく居残り組のアスナと一緒に龍宮さんトコで初詣に行ったりして、それなりに時間は潰せた。

 けど―――

「はあ……」
 亜子からのメールを眺めつつ、溜息。
 亜子が地元に帰省してからも頻繁にメールや電話のやり取りは交わしている。いるんだけど……。
もう何日も逢っていないのがこんなにも辛いなんて―――
 逢いたい。亜子に逢いたい。
 亜子の笑顔。亜子の温もり。亜子の気持ち―――
 その全てを身体が欲している。
 そりゃあさ、正月くらいは家族と一緒に居なきゃいけない、ってあたしも分かってる。けど、あたしの方は
もう限界だった。今日になって亜子と連絡が取れないのも堪えていると思う。
 亜子、どうしちゃったんだろう……。
 電話を掛けても電源を切っているみたいで、メールを送っても返事は返って来ない。
こうなると得体の知れない不安に襲われる。
「―――よし!」
 ようやく、あたしの中でふんぎりがついた。せっかくせしめたお年玉も、早々に無くなっちゃうね。
コンバースのバッシュ欲しかったんだけど、仕方ないよね!
 あたしはお財布を確認し、家を飛び出した。荷物なんて必要ない。身体一つあればあたしの願いは叶うから。
 時刻はもう夕方かな? 新幹線使えば何とか間に合うよねっ!
 あたしは白い息を弾ませて、駅に向かった。
 亜子に逢いたい。その思いを胸に秘めて―――
662『One More Sweet』 別離:2007/01/04(木) 12:07:32 ID:???
2/3

 取り合えず東京までの切符を買い、大急ぎで自動改札を抜ける。早く、早く亜子を抱きしめたい。
すぐに電車が来たかと思ったけど、逆方面からだった。ああもう! もどかしいったらありゃしない!!
 けれど、次の瞬間あたしは心臓が止まりそうになった。

 それは唐突に。背後から肩を叩かれ、あたしは振り返る。

「う…そ……っ!?」

 どうしてだろう?
 あんなに逢いたかったのに。すぐに抱きしめたかったのに。
 あたしは驚きのあまり、ぴくりとも動けなかった―――

「ただいま、ゆーな!!!」

 たっぷりと荷物を抱えたまま、そこに立っていたのは亜子だった。
「えへへ。内緒で早よ帰ってびっくりさせたろ思うててんけど、まさか駅で逢えるやなんて思うてへんかったわ!」
 嬉しそうに笑う亜子。
「おみやげもぎょーさん買うてきてん。ちょい荷物多すぎてふらふらやけどな〜」
 誰よりも逢いたかった亜子。大好きな亜子―――!

「―――亜子っ!!!」

 あたしは、人目も気にせずに思いっきり亜子を抱きしめた―――
「ひゃああっ!? ゆ、ゆーな恥ずいって!!」
「おかえり、亜子っ!!」
 何やら亜子は真っ赤になってわたわたしてるけど、あたしはお構いなしに亜子の温もりに浸っていた。
わしゃわしゃと頭を撫で、すかさず唇を奪う。亜子……、もう離さないんだから!
「もう……。こないなトコで……」
 あたしが顔を引くと、亜子は頬を染めたまま上目遣いに抗議してくる、その表情が愛しくて―――
663『One More Sweet』 別離:2007/01/04(木) 12:08:05 ID:???
3/3

「えへへ。ゆーながあんな大泣きするやなんて思わんかったわ!」
「うう……」
 帰り道。あたしは亜子の荷物を抱えながら恥ずかしさで死にそうになっていた。そう、あの後あたしはバカみたいに
大泣きしちゃったんだ。お陰でさっきから亜子にからかわれっぱなしである。
「だってさ、こっちは一大決心して亜子に逢いに行こうと決めたトコだったんだよ? なのに亜子ってば
麻帆良のホームに居るんだもん」
「ウチかてゆーなに逢いたかってんもん! 丁度切符取れたから予定早めて飛んで来たんよ」
「なーんだ。あたしと一緒じゃん」
 あたしと亜子は顔を見合わせ、くすくすと笑い出す。
「どうりで電話通じないワケだ。あたしすっごく心配したんだからね?」
「えへへ。たまにはウチから脅かすのもええかな、って」
「……じゃあ、たっぷりお返ししなくちゃね!!」
 きゅぴーん、とあたしは目を光らせる。そして、亜子の背後に回り込むと荷物を抱えたまま抱き付いたんだ。
「ちょっ、ゆーな重いっちゅーに! やめれ〜っ!!」
「こらーっ! 人聞きの悪いコトゆーなあっ!」
「そ、そないなコトゆーてもウチ、も、もうアカン……っ!」

 べしゃっ。

 あ。潰れた。
「ううっ、ゆーなのあほ……」
 おでこを抑えながらジト目で睨み付けてくる亜子に、あたしはあさっての方向を眺めるばかりであった―――

 だってさ、少しでも亜子に触れていたかったんだよ?
 亜子が居ないとあたしはダメなの。
 今日は逢えなかった分だけ愛してあげるんだから!
 覚悟してね、亜子♪

(おしまい)
664マロン名無しさん:2007/01/04(木) 12:26:22 ID:???
ゆーな×エヴァはここで晒したらいけないんだよな?
665マロン名無しさん:2007/01/04(木) 12:34:29 ID:???
なんでもありだから大丈夫
666マロン名無しさん:2007/01/04(木) 13:02:25 ID:???
あこゆな、最高ww
667マロン名無しさん:2007/01/04(木) 14:16:04 ID:???
>>664
さぁ早く投下する作業に戻るんだ
668664:2007/01/04(木) 15:54:27 ID:???
いや、専用スレがあるから、そっち池とか言われるか気なったもんで。

もうちょい推敲したいから、明日あたりに投下するよ(´・ω・`)
669マロン名無しさん:2007/01/04(木) 17:32:49 ID:???
誰かゆけゆけバカピンク書かない?






はっ、まさか言い出しっぺの法則発動?
670マロン名無しさん:2007/01/04(木) 17:35:01 ID:t0gLmve6
待ってるぜ669
671マロン名無しさん:2007/01/04(木) 17:36:10 ID:???
とりあえず黙ってろ
672五月の超包子繁盛記:2007/01/04(木) 18:06:55 ID:???
五月の超包子繁盛記

年が明けて超包子は休む暇がありません。
超さんに古菲さんと茶々丸さんも連れて総動員です。
超「今日の食材を仕入れてきたヨ!」
その場に食材を置いて超さんは慌てて次のテーブルに走っていきます。
休日も兼ねて繁盛してますが、これはいくらなんでも人手不足です。

今日は生姜と豚肉でしたので、豚の生姜焼き定食にします。
まず摩り下ろした生姜を使って特性のたれを作っておきます。
次に適当な大きさに切った豚肉をそのたれに漬けて10分ほどで味を染み込ませます。
そして油を軽めに引いたフライパンにその肉を入れてしっかりと焼きます。
肉が出来上がれば、サラダの盛り合わせをします。
栄養のバランスを考えるとしっかりとサラダも食べてくださいね。

ハルナ「はぁ〜。今日一日疲れたぁ〜」
ハルナさんはお疲れのようです。それではBパターンにしましょう。
生姜焼きの味付けを少し変えます。
ハルナ「おぉ〜。おいしいぞ、これ」
どうやら食が進んでいるようです、お疲れの体には味付けが少し濃い目のBパターンの方が効果的です。

遅れましたが新年も超包子をよろしくお願いします。
673マロン名無しさん:2007/01/04(木) 19:28:28 ID:???
あこゆな、いや、ゆなあこか?
素晴らしいの一言だな
悶絶したよGJGJGJGJ

>>672
俺の嫁に来て、毎日メシをつくってくれ
674マロン名無しさん:2007/01/04(木) 22:41:25 ID:???
3分後に投下です。
675変身キャンディ:2007/01/04(木) 22:44:25 ID:???
変身キャンディ

夜のベッドの中で二人は愛し合っていた。
互いに何も身に着けておらず、ただ相手の温もりを感じ合い肌を重ねていた。
すべてが終わり、一緒に抱き合って寝ている二人。
その中で明日菜は体を起こして机の横にあったキャンディを食べる。
本人にとってただ小腹が空いてたまたま手元にあったキャンディを手に取っただけだった。
そしてしばらくしてあやかが目を覚ます。
横には抱き合っているはずの明日菜の姿がない、その代わりにふかふかした感触がある。
「…!?」
するとオッドアイの愛しい明日菜は何故か…小さな猪になっていた。

「ん〜〜〜〜〜。なんでだろうね」
かなり小さくデフォルメされた猪明日菜は腕を組んで悩みだす。
「アスナさん、何か変なものでも食べませんでしたか?」
衝撃を通り越して呆れ果てるあやかは即座に原因を探る。
「えーと、たしか少し前に目覚めてこのキャンディを食べた」
そう言って指差した先には何の変哲もないキャンディの小箱が置いてあった。
「えーと…変身キャンディ!?」
それはカモが買ってきた怪しい薬で、返品予定だったが明日菜がそんなことも気づかずに持っていってしまったのだ。
「“キャンディの色によって様々な動物に変化出来ます”…?、こんなあからさまに怪しい物をよく平気で食べられましたね」
「そ、そうね…」
猪姿で少しトーンダウン気味の明日菜。
唖然としたあやかだがその場の状況から“2000年に年明けて間もない時期に、走行中の自転車のブレーキが壊れた理由を『2000年問題だ!』”
と無理やり指摘するノリで何となく納得した。
「しかし、持続時間が1時間程度ですのですぐに元に戻れますわ」
「えっ、そうなの」
じたばたしても仕方ないので1時間の間、適当に過ごしていると元に戻った。
676変身キャンディ:2007/01/04(木) 22:45:00 ID:???
「はぁ〜、よかったよかった」
背伸びをして体をボキボキ鳴らして人間に戻れたことを実感する。
裸のまま動物に変身したので何も身に着けていない、そこをあやかが後ろから抱きしめた。
「ちょ、いいんちょ」
「全く、あなたときたら…」
今にもベッドに押し倒されそうな雰囲気を察してか、明日菜はにっこりと微笑む。
「ねぇいいんちょ、口あけて」
「?」
言われるがまま口を開けるあやかだが、そこへ明日菜は先ほどの変身キャンディを放り込む。
だが今度はそれが来ると予想してか口の中でキャンディを砕き、その破片が口からいくつか毀れた。
「何をしますの!?」
「いいじゃん、どうせ1時間で戻れるんだから。あんたも動物の世界を堪能しなさい」
これは笑えない冗談だと思うやあやかの体が“ボムッ”という音と共に煙に包まれた。
しばらくして煙が晴れると、そこにはあやかの姿が…
「あれ?変わって…」
厳密には変わっていない、あやかの外見は一部分を残してほぼ同じようになっていた。
あやかの一番の違和感は耳の位置と尻の辺りに何かがくっついている感触。
あやかの耳は猫耳に変化し、お尻には尻尾が生えている。
「いいんちょ、猫耳しっぽって……びみょ〜」
「自分で与えておいて何という言い草ですか」
怒ったあやかは明日菜の体を抱きしめ、ベッドへと押し倒す。

「な、何すんのよ!」
「何って、分かってらっしゃるくせに」
そっと口にキスをして明日菜の減らず口を塞ぐ。少し長めのキスを終えると、あやかは明日菜の首筋に舌を這わす。
その舌使いに甘い言葉、自分と同じ裸体を晒ししかも猫耳姿、明日菜は徐々にあやかのペースに巻き込まれていく。
「…っ…朝っぱらから…んっ…サカってんじゃ…ないわよ」
677変身キャンディ:2007/01/04(木) 22:45:35 ID:???
「動物なのですから仕方ありませんわ。理性も何もなく、とっておきのご馳走があれば我慢できないのは当然でしょう?」
ニヤッとした笑いを浮かべるあやか、猫耳姿で言うため説得力が微妙にある。
「あんたっ…こんなときに限って…ん…あっ…あ……」
あまりの攻めに耐え切れず、思わず明日菜はあやかの猫耳を引っ張った。
「痛っ…もう容赦しませんわよ」
二人で抱きしめあう明日菜とあやか、朝から文字通り元気いっぱいである。

「痛てて…また腰痛めちゃった」
ベッドでへたり込む明日菜は新年早々腰を痛めてグロッキーだった。
一方のあやかは自分の手鏡を見て猫耳が消えていることを確認。
「元に戻りましたわ。明日菜さん次はどの動物に…あれ?」
よく見ると変身キャンディがどこかに消えていた。
「言っとくけど、あのキャンディは外に投げ捨てといたわよ」
いきなりの衝撃発言に驚いて問い詰めるあやか。
「な、なんてもったいないことを…」
「動物になってヤってもどうせあんたのすることは変わりないんでしょ!」
「ではどうして私にキャンディを…」
少し顔を赤くして顔を背ける明日菜は恥ずかしげに答えた。
「あんたが食べたらどんな風になるか見たかっただけよ、それがこんな可愛くない動物になっちゃって」
「その動物に散々抱かれていたのはどこのどなたでしたっけ?」
横目で得意げなあやかは鼻で笑った。

「あ、あんたが無理矢理だったからでしょ!この性欲の塊!」
「何ですって!?あなたこそその気だったくせに!」
「うるさいわねエロ猫!小さい猪にしとくべきだったわ」
「なんですってー!?」
すぐに言い争いの耐えない二人。
ちなみにあやかが食べたキャンディは“ヒョウ”だったりする…

678マロン名無しさん:2007/01/05(金) 00:08:54 ID:???
はじめまして☆
2ch初心者ながら思うままに妄想を書き綴ってみました♪
お目汚しでしょうが投下してみてもよろしいでしょうか??
679マロン名無しさん:2007/01/05(金) 00:09:42 ID:???
いいですよ
680マロン名無しさん:2007/01/05(金) 00:16:17 ID:???
了解しました〜☆
1レスにどれくらいの長さでいけば良いかとか判りませんが…やれるだけヤってみますね♪
とりあえず3分後投下…カナ??
681マロン名無しさん:2007/01/05(金) 00:27:01 ID:???
「卵焼き」

「あの日」以来…私とザジとの静かな、そして愛の日々は時折激しく乱される様になっちまった。その原因と言うのが…

「ただいっ…ま…(絶句)」
「! …お邪魔してマス…(ボソッ…)」
フンッ…今日も来てやがったか…。
この頭のテッペンから足下(?)まで黒ずくめに顔は白い仮面とゆー怪しさバツグンのコイツらが私達の部屋にたまに…
いや、かなり頻繁に、且つ神出鬼没に「出現」するようになったせいで気になっちまってザジとイチャつく事も出来ない日々が続いている…
しかもいつもザジと一緒にいるせいか、コイツら私に懐いちまいやがったみたいだ…
手が空くといつの間にかすり寄ってきて気味が悪い…ってゆーかハッキリ言ってウザ過ぎるっ!!
一応コイツらはザジの手下みたいなモンらしく、ザジの命令は素直に聞くが…
逆にいざザジの命令となったら融通が利かない上にテコでも動かねぇっ!! 例えばこの間の朝なんか…
682マロン名無しさん:2007/01/05(金) 00:30:33 ID:???
「卵焼き」#2

「んぁ…はよー…」
「ぁ…おはよぅなのチサメ…」
「あ〜喉がカラカラだ…水ぅ〜…」
「ぁ…」
「駄目ダ…入るナ…」
ぅわ突然沸いて出やがったよコイツっ!!
「…どけよ、冷蔵庫に用が…」
「駄目ダ…っ!姫の命にヨリ…今はキッチンに行かせる訳にはイカん…」
鬼の仮面をしたリーダー格のヤツ(私はとりあえず「鬼面」と呼んでいる)が異様に細長い腕を伸ばして「トオセンボ」する。
チッ…こうなっちまうともぅ絶対にキッチンには入れない…。仕方なくリビングのテーブルにつく。当然気分は最悪だ。
すぐにザジがキッチンから水の入ったグラスを持って来てくれた。受け取ると一気に喉に流し込む。あぁ…実にウマい。
「サンキュー、ザジ。ところで…アレ、なんとかならないのか?」
後ろ斜めにいる「鬼面」を親指で指差してザジに苦情を伝えるが…
「今は…ゴメンなの…」
ザジは心底申し訳無さそうに謝った。それ以上はなんだか可哀想だったからもぅ何も言えなかった…。
683マロン名無しさん:2007/01/05(金) 00:34:30 ID:???
「卵焼き」#3

「朝食は…もぅできてるの…」
そぅいや今朝はザジが朝食の当番だったな…。ザジはもぅ一度キッチンに消えると今度はトレイにご飯に味噌汁、卵焼きとお新香を乗せて持って来た。
いぃ匂いだ…私は幸せを噛みしめる。
後はコイツらさえいなければ…っ!! 後ろを振り返って敵意をむき出して「鬼面」を睨みつけてやるがヤツは気にもとめていやがらない…っ!!
…とにかく今は朝食だ。せっかくザジが作ってくれたのに冷めちまう。
最初に味噌汁、ご飯と手をつけ…そして卵焼きに箸を伸ばそうとした所でふと、場の空気が変わった様な気がした。ピリピリとした張り詰めた様な雰囲気。
見るとザジが真剣な眼差しで…いや、黒ずくめ共までがじっ…と私を見つめていた…っ!!
ジト汗垂らしつつも黒ずくめ共を無視して…ザジに見つめられるまま、卵焼きを一つ摘んで口に運ぶ。
「…どぅ?」
「(むぐむぐ…)あぁ、美味いよ。この卵焼き、初めてにしては良く出来てる」
「…よかった」
心配そうな顔が満面の笑みに変わる。ザジが私にだけ見せてくれる笑顔だ。
…と、同時に部屋中に張り詰めていた空気が一気に弛む…
684マロン名無しさん:2007/01/05(金) 00:37:40 ID:???
「卵焼き」#4

幸せな朝食風景、思わず私の頬も弛む…が黒ずくめ共の下っ端達(コイツらは「顔ナシ」って呼んでる)が焦点が合ってんだかただのフシ穴だか分からん目と目が合った…。クソッ…せっかくの幸せ空間ブチ壊しやがって…っ!!

朝食を食い終わって食器なんかを片付けるべくキッチンに入ろうとするが…またも鬼面に阻まれた。思わず血圧が上昇する…が、ザジが慌てて割って入った。
「…今日はお片付けもあたしがするの…チサメは先に行ってて」
「いいのか…? 約束じゃあ私が後片付け当番なんだが…」
「…お願いなの…気にしないでほしいの…」
何かキッチン隠してんのか…? しかし「お願い」されちまったし、お言葉に甘えて先に登校させてもらうか…
「じゃあ先に行ってるからな…遅刻なんかすんじゃねーぞ」
靴を履いて寮の廊下に出る…と、キッチンにある換気用の小窓が目に入った。ソコからならキッチンが覗ける。
好奇心に負けた私はそっと中を覗いてみた…
685マロン名無しさん:2007/01/05(金) 00:41:03 ID:???
「卵焼き」#5



ぅ わ ぁ … (滝汗)

お世辞にも広いとは言えないキッチンは…まるで地獄の様相を呈していた…! 何体かの顔ナシ共がキッチンの床にうずくまってボソボソと何か呟きながら大量の黄色いナニカを盛んに貪ってた…っ!!

「次ダ…」
そこに鬼面が更に皿に盛った黄色いナニカを追加しながら溜め息混じりに言う。
「失礼ナ事をイウナ。『炒り卵』デハなく『卵焼きの失敗したヤツ』ダ…
マダ3回に2回は失敗するんダカラ…
姫、隠すクライ恥ずかしいナラもぅ少シ上手くなって下サイ…」
「…うるさいの(怒)」

【落ちてない気がするケド…終ってしまえ!!】
686マロン名無しさん:2007/01/05(金) 00:45:47 ID:???
「卵焼き」#あとがき

正月早々に…とーとーヤっちまった… 大人しく他の掲示板で妄想垂れ流してればイィのに…
激しく不安だが…とりあえず後悔はしな〜い♪
687マロン名無しさん:2007/01/05(金) 00:50:25 ID:???
3分後に投下いきます(`・ω・´)
688マロン名無しさん:2007/01/05(金) 00:51:43 ID:???
激しく期待♪
689『ねこの時間3』:2007/01/05(金) 00:54:42 ID:???
 わたしはときどき猫になる。
 何かが、わたしを猫にする。
 それは突然で、曖昧な時間。
 猫になったわたしは、自分に気付けなくなる。
 でも、猫になったわたしは、とても自分になる。

「あれ? ゆーなは何処に行ったの?」
「散歩やて」
 閉じた玄関のドア越しに、そんな会話が耳に入る。
わたしに何の用があるのかも気になるが、今は優先されるべき用事がある。ちなみに、
ただの散歩ではない。散歩というのは、明確な目的なく歩くことだ。
 わたしは寮の廊下をそろそろと通り抜け、公道に出た。
ここは車道でもあるが、交通量はとても少ない。だから、
わたしも堂々と往来することができる。
 そして、行き着く先に、その表通りから路地に入ったところに、
あの緑色の髪の人間がいる。わたしを安心させて、幸せな気分に
させてくれる人間がいる。
「猫さんたち、お昼ご飯ですよ」
 『猫缶』を食べる野良たちに、わたしは混じる。別に『猫缶』が
目的ではない。その証拠に、野良たちの食事には手をつけていない。
優先されるべき用事とは、ご飯ではないし、この新緑の髪なびく人間に
会うことでもない。この人間から香る不思議な甘い匂いの正体を探るのが、
今回のわたしの目的なのだ。
690『ねこの時間3』:2007/01/05(金) 00:57:33 ID:???
 野良たちが食事を終えると、その人間は猫缶の中身を入れていた器を
片付けはじめた。わたしはその人間の背後に回り、長い緑色の髪の毛を嗅ぐ。
やはり、あの甘い匂いが漂ってくる。
「さて、何の用でしょうか?」
 片付けを終えた人間が、わたしの方に向き直り、訊いてきた。
「にゃ」
 わたしは用事の内容を伝える。
「なるほど。了解しました」
 その人間はわたしの言葉を理解した。わたしの言葉を理解できる人間は少ない。
あの動物の匂いのする人間と、寮の部屋にいる赤目の人間と、
この人間くらいのものだ。
691『ねこの時間3』:2007/01/05(金) 00:58:20 ID:???
 風になびく緑色の後について行くと、丸太で組んだ一軒の家があった。
この家からだ。間違いない。あの甘い香りが強く鼻腔を刺激してくる。
「にゃ」
 わたしは礼を言った。
「鍵は開いています。では、私は研究室に呼ばれていますので」
 それだけを伝えて、その人間はわたしの前から姿を消した。
鍵が開いているというのは、勝手に入れということだ。
 わたしは軽々と家まで続く階段を飛び越え、玄関の前に座り込んだ。
この家に近づけば近づくほど、あの匂いは濃くなっていく。家の中は、
きっとこの匂いがたっぷり詰まっているに違いない。
 わたしは手を伸ばし、目前に立ちはだかるドアを開けた。
 音もなく開かれた玄関から、遠慮なくお邪魔させてもらう。
家の中には、予想通り、あの匂いが満ちていた。この匂いを嗅ぐと、
わたしはとても興奮する。こんな甘い香りは他に嗅いだことがない。
普通の匂いじゃないのだ。
 わたしは匂いの源を探して、鼻を利かせる。この家の二階が、
発生源と見た。再び、わたしは一蹴りに階段を上りきる。
階段は得意だ。上るのも落ちるのも楽でいい。
692『ねこの時間3』:2007/01/05(金) 01:02:52 ID:???
「にゃにゃにゃ!」
 わたしの気分は高まってくる。
なんと言っても、二階はあの匂いだらけだったのだ。
しかし、匂いの源を逃すほど、わたしの嗅覚は鈍っていない。
わたしは、ベッドの上のふわふわした布団に狙いを定めた。
ここから、あの甘い匂いがする!
 布団の中には、流れるような金髪を持った人間が沈んでいた。
すやすやと眠っているようだ。
「うにゃぁ」
 遠慮をするつもりはない。わたしはこの匂いが大好きなのだ。
試しに、この眠っている人間の顔を嘗めてみた。
「にゃ!」
 あ、甘い! 甘い味がする!
 わたしは、あの赤目の人間が隠していたお菓子を見つけたときのように、
一心不乱にその人間の顔を嘗めまわした。
693『ねこの時間3』:2007/01/05(金) 01:04:07 ID:???
「ぅ、ぅうん……」
 嘗められている人間が呻き声を出した。わたしは遠慮しない。
なんたって、あの緑髪の人間が許可したのだ。
「ご自由にどうぞ、マスターも暇をしているはずですから」と。
「ぅ、ぅう、ううう!? おい、お前! 明石裕奈!
 私のベッドで何をしている!」
 金髪が目を覚ましたようだ。
しかし、テイスティングを止める理由にはならない。ぺろぺろ。
「おい、うわっぷ、やめろ、明石裕奈!
 素直に言うことを聞くんだ、明石裕奈!」
 ごちゃごちゃ騒いでいるが、わたしは構わない。
それにしても、甘い。これは甘い。とても甘い。ぺろぺろ。
「なんで、私を嘗めるんだ、明石!
 やめろ! やめるんだ! うぐっ!!」
 どんなものを食べれば、こんなに甘い味がするようになるのかと思ったので、
口元も嘗めてみた。
「っっぷぁ、おい! 今、口を嘗めただろ、口を!!」
 人間は長い金色の髪を乱しながらも、果敢に抵抗してくる。
「うにゃあ!」
 わたしも抗議する。素直に嘗められていればいいんだ。
「そうか、明石裕奈。お前、さては猫になっているのか?」
 人間が訊いてきたので、わたしは答えてやった。
「にゃあ」
 沈黙。
「わ、わからん。ネコ語はわからん」
 金髪が困った顔をしている。すると、一階の方で、玄関のドアが開く音がした。
694『ねこの時間3』:2007/01/05(金) 01:07:53 ID:???
「マスター、ただいま帰りました」
 あの緑髪が帰ってきたらしかった。
「おぉ、ちょうど良いタイミングだぞ、茶々丸」
 金髪が喜ぶ。
「今、とんでもないやつが侵入してきて、困っているところなんだ」
 金髪がわたしに背を向ける。ん? この髪の毛は……。
「早く助けてくれ、茶々丸!
 って、おい! 明石裕奈! 私に髪にじゃれつくな!」
「うにゃあ!」
「すいません、マスター。今は、手が離せません」
「なんだと、茶々丸! 私の命令が最優先だぞ! 早く助けに来い!
 って、おい、明石!布団の中にもぐりこむな!」
「うにゃあ!」
「すいません、マスター。研究所から緊急連絡が入ったので行ってきます」
「うおぉい、茶々丸! 主人がどうなってもいいのか!
 って、おい、明石! お前はどこに顔を突っ込んでいる!」
「うにゃあ!」
 バタン! と、一階で玄関のドアが閉じる音が響いた。
695『ねこの時間3』:2007/01/05(金) 01:08:53 ID:???
「あー、朝練も疲れるなー」
 私は軽く筋肉をほぐす。
「ゆーなの朝練て、かなり力入っとるもんな」
 廊下で合流した亜子が言う。そろそろ教室だ。
元気いっぱいにドアを開け、教室に一歩、足を踏み入れた。
「おはよーう!」
「あ、おはようございます」
 茶々丸さんがいた。って、あれ?
 その陰に隠れているのは、エヴァンジェリンさん?
「おはよう、エヴァンジェ……」
「来るなーっ! 私に近づくなーっ!」
 と、徹底抗議を受けてしまった。それはそれはすごい剣幕で、
そして半分ばかし怯えているようにも見えたんだけど、私って何か
エヴァンジェリンさんに嫌われるようなことしたっけ?


【おしまい】
696マロン名無しさん:2007/01/05(金) 01:34:25 ID:???
>>680-686
御自身の御言葉としての☆と♪はお取りになった上で、
書き込まれた方が宜しいかと存じますが、
ザジ好きの自分は、作品の方、非常に楽しませていただきました。
ありがとうございました。

>>689-695
良いですね!
ねこゆーなに勝てないエヴァに壮絶に萌えました。
697マロン名無しさん:2007/01/05(金) 02:13:41 ID:???
>>686
正直前後のレスは2chという場所の空気を読んだほうがいい
内容は悪くない つーかあの口調のザジはなんか新鮮でいいな

>>689-695
ねこの時間ktkr!
ねこゆーなツヨスw
698マロン名無しさん:2007/01/05(金) 11:59:17 ID:???
三分後投下します
699枯れた名無しさん:2007/01/05(金) 12:02:11 ID:???
ピキューン、ピキューン、ゲシドカバキ
ザジ「〜♪」
千雨「・・・何やってんだ?」
ザジ「ジャ○プアル○ィメットス○ーズ」
千雨「(マガジンのキャラがジャ○プのゲームをやっていいのか?)」
ザジ「ちう、マガジンアルティメットスターズは出ないの?」
千雨「出したところで二番煎じだからなぁ。それに」
ザジ「それに?」
千雨「出るのは先生と神楽坂、宮崎、桜咲、近衛、武道四天王あたりくらいで、私達は出れないと思うぞ?」
ザジ「(´・ω・`)」
千雨「まぁ、私は出れるかもしんないけど」
ザジ「Σ(゚Д゚)」
700マロン名無しさん:2007/01/05(金) 12:03:54 ID:???
名前欄ミスった・・・ちょっと新田に掘られてくるor2
701マロン名無しさん:2007/01/05(金) 12:08:35 ID:???
大丈夫だ、ザジ。
千雨のサポートキャラになる道がある。
702マロン名無しさん:2007/01/05(金) 12:54:46 ID:???
>>696
これはご丁寧に…傷み入りますm(_ _)m
了解しました
自分もザジちうが大好きなので、今後も頑張ってみますね

>>697
感想ありがとうございます
うぅ…空気嫁なくてスミマセン…
あの口調は本当にまだザジが喋らなかった頃に某所の掲示板で自然発生したモノなので…
自分の中のザジは今でもあんなカンジでしゃべるんです…
703マロン名無しさん:2007/01/05(金) 13:25:41 ID:???
属性は「笑」ですか
8コマ千雨はパクティシーンで
704マロン名無しさん:2007/01/05(金) 14:34:28 ID:???
実際マガジンアルティメットスターズが出来てネギまが参戦しても、ネギ以外はサポートか太公望の通常攻撃かネウロや葉の必殺みたいな召還攻撃になるだろうな
705マロン名無しさん:2007/01/05(金) 16:01:51 ID:???
ネギまアルティメットスターズにすればいいんじゃない?
706マロン名無しさん:2007/01/05(金) 16:43:01 ID:???
いや、そこはむしろ大乱闘スマッシュシスターズDXで。
707マロン名無しさん:2007/01/05(金) 18:16:38 ID:???
シスターズ……
私の出番ね!!
708マロン名無しさん:2007/01/05(金) 19:29:12 ID:???
>>707
スマッシュシスターズなら常時スパイクローク状態で使いにくいことこの上ないに一票。
ネギまアルティメットスターズなら相手の画面でだけ見えなくなるから最強の一角

で、どちらさまでしたっけ?
709マロン名無しさん:2007/01/05(金) 19:46:29 ID:???
>>705-708
残念ながらこの流れワロタ
710マロン名無しさん:2007/01/05(金) 20:21:32 ID:???
三分後投下〜
711和美 命の水:2007/01/05(金) 20:24:12 ID:???
和美 命の水


1/5
小さなことが小さな絆を結び、それが大きな因果と結果になることがあります
さよ 「私、幽霊なんですよ」
真名 「私のところの御神酒は霊力が込められているんだ」
その二つのワードが結びつき、私の中であることが閃きました

そう、あることが・・・


和美 「たーつーみー、お願いがあるんだけど・・・」
真名 「断る」
私のお願いは聞かれる前にあっさっりと断られました。もうとりつく島もなかったです
和美 「話も聞かずに断るなんてあんまりじゃない。話ぐらい聞いてよん」
真名 「お前はわかっているのか?私に何かものを頼むと言うことは代価が必要と言うことなんだぞ?」
和美 「ふふん、わかってるって。あのね、霊力を込めた御神酒がほしいんだけど・・・」
するとたつみーは怪訝な顔をして私を見つめました
真名 「なんだお前、柿崎みたいに酔いどれたいのか?」
和美 「ちがうよ。ちょっとね・・・それで報酬なんだけど・・・ごにょごにょ・・・」

私の話を聞いたとたん、たつみーの目の色が変わりました
そして息は荒くなり、顔が紅潮し始めたのです。もう大興奮といった感じです

真名 「よし、すぐに用意しよう。いや、今から私の実家に来てくれ。何gでも渡してやる!!」
和美 「あ、あはは・・・こっちの用意するのに一日はかかるから明日行くよ」
真名 「うぐぐ・・・まあ仕方ないか・・・」
712和美 命の水:2007/01/05(金) 20:24:55 ID:???
2/5
翌日、学校が終わり次第、私はたつみーに拉致されて龍宮神社まで連行されました
真名 「今持ってくるからそこで待っていろ。いいな!!」
たつみーは私を神社の入り口で待たせると、急いで神殿の奥へと駆け込んでいきました
そして一分もたたないうちに木桶を持って私の前に現れたのです

真名 「どうだ、これが龍宮神社特製、すーぱー御神酒”清酒 龍宮”だ。今回は特別に霊力300%増しだ」
たつみーがずいっと私の前に差し出したのは柄杓のついた手桶でした
和美 「あ、ありがとね〜。って、これ、多すぎない?」
真名 「それは私の気持ちだ。受け取っておいてくれ・・・で、それでだな・・・報酬のほうを・・・」
和美 「それじゃあ、たつみー。私急ぐから・・・」

かちゃり・・
それは撃鉄をあげた音、私に向けられた銃が牙をむいた音でした
真名 「貴様・・・探すのは死体からでもいいんだぞ?」
本気の目のたつみー、血涙がこぼれ落ちています。冗談なのに、もう
和美 「じょ、冗談だってば。ええと、報酬はっと・・・あった」
真名 「そ、それがぁぁぁん!!」
取り出したのは一枚のDVDーR、真っ白なレーベルには何も書かれてはいません

和美 「じゃーん。これこそが和美さん特製”眠いのを必死に我慢している仔犬ちゃん、でも結局は眠っちゃうの4時間SP!!”よん」
真名 「うほっ!!」
和美 「一応いっとくけど、ちゃおりん特製のコピーガードがかかっているからコピーできないよん」
真名 「仔犬・・・」
和美 「ぶっ通しでで見ちゃだめだかんね。確実に蕩けちゃうから・・・」
真名 「ぶばっ!!!」

夢見心地のたつみーに見送られ、私は行くのです。さよたんの待つ教室へと
713和美 命の水:2007/01/05(金) 20:25:28 ID:???
3/5
和美 「さ〜よ〜ちゃん。お待たせ」
ここは誰もいない教室。ただ一人、幽霊のさよちゃんをのぞいては・・・
さよ 「あ、朝倉さん。何持っているんですか?」
私が持っている木桶に気がついて、ふわふわ近寄ってくるさよちゃん
しばらくそれを見つめて、それが中身の入った木桶であることに気がついたようです

さよ 「桶ですか?よくお墓参りに持って行くようなやつですね。でもこれ・・・蓋がしてあって中身が入っていますね」
和美 「ふふん、これの中身はお酒なんだ」
するとそれを聞いたさよちゃんは慌ててこう言ったのです
さよ 「い、飲酒はいけませんよ。お酒は20歳になってからです!!」
まあ、さよちゃんがそう言うのも当たり前。私も実際にお酒を飲んだことなんて・・・それは秘密

和美 「あはは・・・実はこれ、私が飲むんじゃないんだ。さよちゃんに飲んでほしいんだ」
それを聞いてしばらく呆けるさよちゃん。どうやら言っている意味がわからなかったようです
さよ 「・・・私がですか!?でも私幽霊なんですよ?飲めるわけ無いじゃないですか!!」
和美 「まあ、多分そうだろうね。でもこれ、たつみー特製の霊力入りのお酒なんだ。だからもしかしてと思ってさ」
さよ 「あ、朝倉さん・・・私、お気持ちだけで嬉しいです」

ぱかっと桶の蓋を開けると、閉じこめられていたお酒の香りが教室いっぱいに広がりました
和美 「う〜ん・・・匂いだけで酔いそうだよ・・・さよちゃん?」
ぷるぷると震えているさよちゃん。驚きの顔をしています
さよ 「これって・・・これって・・・」
和美 「どしたの?」
さよ 「匂いがわかるんです!!お酒の匂いが・・・」

さよちゃん、感動で泣き始めちゃいました
714和美 命の水:2007/01/05(金) 20:25:59 ID:???
4/5
さよ 「い、いただきます・・・」
おちょこを手に持つように浮かせてじっとお酒を見つめるさよちゃん
さよ 「私、未成年・・・」
和美 「還暦超えてるって」
さよ 「あうう、ぐすん・・・で、では・・・」

ついにさよちゃんがおちょこに口をつけました。そして一気にお酒を飲み干したのです
大丈夫、お酒は床に漏れてはいません。さよちゃんお酒を飲んでいます
和美 「さよちゃん?」
それは震える声でさよちゃんが言いました

さよ 「おいしい・・・。たぶんこれが美味しいって感覚だったんですね!!」
和美 「やったー!!飲めたじゃん!!!さぁ、もっと飲んで!!」
さよ 「はい!!!いただきます!!!」
私は嬉しかった。さよちゃんも嬉しかった。だからいっぱい飲んでほしかった

でもそれがあんな悲劇を生もうとは・・・


さよ 「あしゃくらしゃん、わかっていますか?60年ですよ、60年。しゃみしかった(寂しかった)んれすから〜」
それはおちょこで3杯目のことでした。さよちゃんが豹変したのです
さよ 「あしゃくらしゃん・・・わらし・・・もっとお酒くらさい」
いけない、絡み上戸だったとは・・・いいえ、もっと嫌な予感がするよ
715和美 命の水:2007/01/05(金) 20:27:48 ID:???
5/5
やがておちょこは柄杓へと変わりました
さよちゃんは桶から直接柄杓でお酒をすくうと、そのまま飲み始めたのです

和美 「さ、さよちゃん・・・そんなに一気に飲んだら危ないって」
するとさよちゃんは据えた目で私を睨むのです
さよ 「なにがあぶないんれすか〜。わらしはもう死んでいるんれすよ?これ以上なにがあぶないんれすか!!」
大虎です。もう止められないようです。大変な地雷を踏んでしまいました
さよ 「およ?なんれあしゃくらしゃんはのんれいないんれすか?のめー!!!」
私に柄杓を勧めるさよちゃん。こんな壊れたさよちゃん見たこと無いよ

和美 「わ、私は未成年だからさ。全部さよちゃんが飲みなよ」
さよちゃんはしばらくじっと柄杓を見た後、嬉しそうに頷いたのです
さよ 「うんうん。じゃあ、わらしが全部飲んじゃいますよ〜。こんなにおいひいのに・・・。わらし、のむー!!!」
乗ってきたさよちゃんはついに柄杓を捨て桶をそのまま浮かせると、そのままごくごくと飲み始めたのです
そして一気に桶のお酒を飲み干してしまいました。しばらく幸せそうな顔をしていましたが、やがて物欲しそうな顔になると・・・

さよ 「もっと、おさけ」

私にはもうどうすることも出来ませんでした。手元にはお酒はないのです
和美 「ごめんね、たつみーに用意してもらったのそれだけなんだ。今日はそれでおしまい。ね?」
ですが私の言葉でもさよちゃんはその欲望を止めることはありません

さよ 「うふふ・・・そうれすか。たるみや(龍宮)さんのところれすね。たるみや神社におさけがあるんれすね・・・」
さよちゃんはにやりと笑うと、そのままふよふよと壁をすり抜けてどこかへ行ってしまいました


翌日、私は麻帆にゅーすの現地レポーターの仕事をすることになりました
レポートの内容は・・・3−Aで見つかった、龍宮神社から盗まれた御神酒の樽についてです

716マロン名無しさん:2007/01/05(金) 20:37:08 ID:???
なんて難事件。迷宮入りは必至だな……
名探偵を呼ばねば!
717マロン名無しさん:2007/01/05(金) 22:32:46 ID:???
ってゆーか私も「眠いのをガマンしてる仔犬ちゃん」のDVDがめっさ欲しい…誰か下さい
718マロン名無しさん:2007/01/05(金) 22:47:59 ID:???
>>717
つ[ウンコを必死に我慢している新田のDVD]
4時間スペシャル
もちろん結局は(ry
719こちら四葉探偵事務所:2007/01/05(金) 23:01:59 ID:???
第1話「四葉探偵事務所、開業」


私は3−Aの四葉五月、いつもは移動式屋台の超包子のコックをしています。
ですが学園内で事件が発生すると…

ビービービー ガシャンガシャンガシャン

超包子は、葉加瀬と超が暇つぶしとシャレで取り付けた変形機能を使って、即席の探偵事務所に変形。
私はシャーロックホームズばりの帽子とルックスに身を包み、虫眼鏡を手に今日も事件を解決します。
「五月さーん、依頼主の登場ですよ」
この人は助手の村上さんです。少しドジをしてますが結構頼りになりますよ。
「それでは行きましょう」
依頼主は大河内アキラさん、自動的に今日は浮気調査です。
「真名ったら、最近他の娘と一緒にいることが多くて…」
「いつものことですね」
今回の初陣体験ということで助手の村上さんに調査をさせましょう。
「えぇ〜」

私は移動式屋台の中でビデオを見て依頼主と一緒に見て証拠をつかみます。
そして村上さんが先頭に立ってビデオをしっかりと収めています。
ちなみに依頼を受けている間はコードネームで呼ぶようにしてます。
「こちらカイザ村上、マル対(対象者)を追跡中、ドーゾ」
「こちら四葉、了解」
龍宮さんのデート現場を目撃、どうやら相手は刹那さんのようですね。
「真名ったら…」
720こちら四葉探偵事務所:2007/01/05(金) 23:02:30 ID:???
アキラさんの顔が徐々に強張っています、正直怖いです。
「カイザ村上さん、もう少し近づいて確固たる証拠を掴んでください、ドーゾ」
「了解」
カメラは徐々に二人に近づいて…

「曲者ぉ!!」
ドォン
「きゃー!」
カイザ村上が龍宮さんの猛攻を受けています!これは非常にまずい!
仕方ありません、奥の手です。
「お願いします、“謎のシスター美空”さん」
「はい、クロックアップ!」

シュシュン
目にも留まらない速さで謎のシスター美空はカイザ村上を連れてその場から消えるように立ち去りました。
龍宮さんがその場を探していますが無駄足です。
「た、龍宮。なんだったんだ」
「おかしい、誰も居ない」
春日美空さん、いつでも参加できるように仮の助手メンバーでもあります。
しかし、これで証拠も撮れましたし十分でしょう。アキラさんから報酬を受け取って今日の依頼は終了です。

後日、アキラさんと木乃香さんにこってりと絞られる龍宮さんと刹那さんを見かけました。

つづく
721マロン名無しさん:2007/01/05(金) 23:29:06 ID:???
>>719
仕事はええぇ!…ってコト?>>716を見るとそんな気が

>>711
酒乱さよモエス。酒乱属性ってのもあんのかな
さよを酔わせる発想からしてGJ!
722マロン名無しさん:2007/01/06(土) 00:31:38 ID:???
朱をさした頬と気怠げな口調で…
さよ「幽霊を酔わせて…どうするおつもり何ですか…?…」
723マロン名無しさん:2007/01/06(土) 00:42:08 ID:???
>>721
>>719-720の名誉のため&念のため言っておくと、
俺>716は無関係だぞー。
724マロン名無しさん:2007/01/06(土) 00:52:10 ID:???
>>718
ぎゃあああぁぁぁああっ!! いらねぇえええええっ!!
…マジでカンベンして
725バカアスナ:2007/01/06(土) 01:42:31 ID:???
バカアスナ 空耳アワー編

この日は某牛丼屋でバイトをしている明日菜。
明日菜「いらっしゃいませ」
桜子「やっほー」
ザジ「…(こく)」
千雨「へーい」

明日菜「注文は?」
桜子「牛丼大盛りつゆだくで、それと豚汁もつけてね」
ザジ「豚丼並と卵」
千雨「牛丼並、あとタバコいいか?」
明日菜「3人同時に言わないでよ……ちょっと待ってね」

明日菜「えぇ〜と…桜子が牛丼大盛りのつゆだくと豚汁、ザジさんが豚丼並に卵、千雨ちゃんが牛丼並と…」
千雨「ん?どうした」
明日菜「この卵って千雨ちゃん頼んだ?」
千雨「知らねぇ」
明日菜「ザジさん…はあるよね、じゃあ桜子?」
桜子「知らないよ」

結局、自分の聞き間違いに気づかず、明日菜は卵を持って店の中を一周した。

726マロン名無しさん:2007/01/06(土) 02:45:03 ID:???
龍にんw
727マロン名無しさん:2007/01/06(土) 17:08:00 ID:???
明日菜ワロスwww
728マロン名無しさん:2007/01/06(土) 19:21:39 ID:???
犯人は千雨
729マロン名無しさん:2007/01/06(土) 22:40:27 ID:???
3分後に投下します。
730リクカプ劇場:2007/01/06(土) 22:43:28 ID:???
リクカプ劇場
まき絵×桜子編:自分の思い…

「うるせぇな!あっち行ってろ!」
誰も居ない教室から怒号が飛んだ。
忘れ物を取りに来たまき絵はその声にビクッと反応してしまう。
しばらくして千雨が怒り心頭で飛び出してきた。
「…」
そっと教室の中を覗くとそこには桜子が呆然と立っている。
分が悪そうだと思いながらも忘れ物を取りに、教室に入った。
「や、やぁ桜子…」
「…」
呆然と立っている桜子は若干涙ぐんでいる、掛ける言葉がないまままき絵はそそくさと帰ろうとした、すると…
「まき絵、ちょっと付き合って」
「え!?」
桜子は顔を俯かせたまままき絵の手を取って走ってしまった。
このまま振り払ってもいいのだが、先ほどの怒号を考えると断れなかった。

そもそも桜子がザジとの待ち合わせを間違えて千雨の逆鱗に触れてしまったのが原因だった。
先ほどまでは教室だったが直前になって変更、しかし桜子はそれを忘れてしまった。
結局千雨は怒り、一緒に行こうとして追い返されたのだ。
桜子はまき絵を連れて街へと遊びに行く、ショッピング、ゲームセンター、カラオケ。
普段裕奈たちと遊んでばかりのまき絵はチアの遊びルートを知った。
「…」
カラオケで軽く歌い終えると力なく椅子に腰掛けた。
あからさまに無理をしている桜子を見て、まき絵は声を掛けた。
「桜子、そんなに思いつめないで。誰だって怒るときはあるよ…」
731リクカプ劇場:2007/01/06(土) 22:43:59 ID:???
「でも、千雨ちゃんに嫌われたら…」
無理をして笑っていたが、桜子も結構ナイーブなところがあった。
ザジを通じて千雨と仲良くなれたと思ったのは思い上がりだった、結局その相手がいなければ冷たくされる。
どんなに尽くしても千雨はザジにしか振り向かない。
天然で何も感じていないように見えても、心のどこかでは自分の思いが通じていないのでは?と感じている。

「…」
すると桜子の目から涙が毀れる。
人前で泣いたのは久しぶりだ。
「桜子、そこまでして千雨ちゃんに振り向いてほしかったの…」
「うん」
「ザジちゃんがいても、それでも好きだったの?」
「うん」
千雨が好きだというのは随分前からだ、それを伝える時にはその相手はザジと付き合っていた。
自分に入りこむ余地などなかった、だが桜子は持ち前の明るさで頑張った。
パシらされようが、怒られようが、いつかきっと分かってくれると信じて。
たとえ心がザジを向いたままでも…
「ごめんね、無理して付き合ってもらっちゃって」
桜子は立ち上がり帰ろうとした。
まき絵はその寂しげな背中をそっと抱きしめる。
「!」
「無理しないでって言ったでしょ。そうやってする思いは誰だってあるんだから…」
「まき絵…」
軽く背中を押してまき絵は店を出る。

732リクカプ劇場:2007/01/06(土) 22:44:46 ID:???
「あら、まき絵?」
「あやか、偶然だね」
雪広あやかがその場を通りかかった。まき絵は笑ってあやかの元へと走り、手を繋ぐ。
「それじゃあ、また明日」
「うん」
桜子とはそこで別れた。
まき絵のおかげで少し気が晴れたような気がした。
「…いいよね」
仲良く並んで歩くまき絵とあやか。その後姿を見て、心底羨ましがった。
きっと自分は好かれようとして焦っていたのかもしれない、無理をして焦っては怒るのも当然だ。
「まき絵にはお礼言っとかないとね」

それは明日出来ること、これから千雨を探して謝りに行こう。
桜子の顔に笑顔が戻ると、千雨を探して駆け出した。

733リクカプ劇場:2007/01/06(土) 22:45:30 ID:???
しばらくの間、次回のリクカプはお休みいたします。
734マロン名無しさん:2007/01/07(日) 00:04:22 ID:???
恋心ってどうしたもんなのかなぁ……

いつもありがとうございます。
735マロン名無しさん:2007/01/07(日) 19:58:58 ID:???
3分後に投下
736パルムービーズ:2007/01/07(日) 19:59:41 ID:???
田中「ヒトよ・・・見えて・・・いる・・・か。ヒトよ・・・聞こえて・・・いる・・・か」
−2007年新春、君は新たなヒーローの誕生を見る−

田中「俺たちは「超包子」神に愛されし者」

仮面ネギマーSPRITS

明日菜「敵は多いわね、いいんちょ。いや、たいした事はないか。今夜はアンタと私でダブルネギマーだからね」
まき絵「わ・た・し・は・み・か・た・よ」
風香「ごめんな、史価・・・ボクはまだいけないよ・・・」
エヴァ「だとしたら私は、また・・・償うために生き返ったんだな・・・」
アキラ「N川先輩、私はU島先輩を迎えに来た・・・もう誰も、あいつに殺させない・・・!!」
ザジ「ちう泣いてた・・・つらい・・・悲しい・・・でも・・・泣くな!ザジがいる!ザジが行く!」
和美「へっ、外れだ間抜け。そいつは充分すぎる程闘った、「仮面ネギマー」を名乗る事もねぇ。相坂さよはもう、ただの女だ」
祐奈「それでもあたしは人間を信じる、人間のために闘う。あたしは・・・それだけでいい」
楓「死ぬわけにはいかないでござるよ。拙者はまだ・・・人類が未来をつかむ姿を見ていないでござる」
夏美「思いだしたぞ。超包子の非道、ちづ姉の無念。そして、私の怒り・・・!」

2007年1月13日、全国雪広系映画館にて公開予定
737 まほ落語寄席 :2007/01/07(日) 20:03:22 ID:???
釘宮「皆様、新年のお祝い申し上げます。本年も原作ともどもまほ落語寄席にお付き合いを願います。
   年の初めに幸先良くスタートしたかったところですが、帰省中に規制に巻き込まれたりしまして
   危ないで出しのまほ落語寄席、新年一番目のお相手は釘宮亭まどかにございます。
   えー、年始の挨拶と言えば年賀状が主でございますねぇ。
   送られてくると、あいつは元気そうにしてるな、こいつはいつの間にか結婚したのかと
   意外な近況まで知る事ができるものですね。
   また、枚数が増えるにつれてそれだけの人と繋がっているんだなと実感できるものです。
   その年賀状と言うものは、元々は年始回りと言ってお付き合いのある人へ
   挨拶に行く年始回りと言う風習がありまして、相手が遠すぎる場合に手紙を書いていたのが始まりなんですとか。
   それが広まりまして現在ではマンションの隣に住んでるのに年賀状を送って、
   なになにちゃん、年賀状届いたよー!
   私のところにも届いたよー!
   あけましてオメデトー!と、年賀状と年始回りが二重にできる今日この頃でございます。
   その年始回りは、新年の挨拶のためにご近所と親類の家を回ると言うものでして」
738マロン名無しさん:2007/01/07(日) 20:04:04 ID:???
>>735
割り込みすまんorz
739 まほ落語寄席 :2007/01/07(日) 20:04:32 ID:???
古「ご隠居さん、あの床の間に下がってる、そう、あの褌みたいなやつは何アルカ?」
さよ「褌だなんて失礼な。あれは明石裕奈の筆になる雪折笹で『しなわるるだけはこたえよ雪の竹』と
   夕映翁の讃がつけてある掛け軸ですよ。」
古「ア、アル?」
さよ「ですから、あれは明(ry」
古「ワタシ、バカだから解らないアル・・・」
さよ「もう。掛け軸の褒め方くらい知らないと御世間様に笑われますよ。」
古「知ってれば頭が良く見えるアルカ?」
さよ「見える。・・・たぶん」
古「そ、それなら是非教えて欲しいアル!」
さよ「じゃあ教えましょう。いいですか、こういうのを見たら、結構な讃でと褒めるんですよ。」
古「結構なサンデー?掛け軸の話しなのに、日曜日の挨拶アルカ?」
さよ「・・・結構なサ!ン!デ!まったく、毎日が日曜日な脳味噌だから間違えるんですよ。
   いいですか?結構な讃でですからね。」
古「結構な讃で。うん、そうアルカ。それなら早速やってくるアル〜!
  ・・・・・行った先で結構な讃でと褒める。これで頭が良く見えるアルカ。
  まずはいつも小馬鹿にする大家のとこに行くアル。
  お〜い!大家!貧乏長屋の大や〜!掛け軸があるもんなら見せてみろアル!」
あやか「まっ!新年早々と大声で!・・何?掛け軸を見せろ?
    それなら我雪広家に代々伝わるこの掛け軸を御覧なさい。」
古「なるほどなるほど・・結構な讃アル。さぁワタシを褒めるアル!」
あやか「讃?『近江の鷺は見難し 遠樹の鳥は見やすし』これは鳴滝史伽の詩ですわ。
    よろしければ詳しくお教えしましょうか?」
古「いえ、結構な讃・・じゃなくて、結構アル。・・・危ない危ない、
  あやうく来年の年が明けるまで自慢話されるところだったアル。う〜ん、讃じゃなくて詩だったアルカ・・。
  よし、お隣に行ってみるアル・・・・ごめんください。」
千鶴「はいはい。あら、古さんですか?」
古「掛け軸が有ったら見せて欲しいアル」
千鶴「そうですか。それなら」
古「ふむふむ・・・はをりはをりのはをるのをりてのを」
740 まほ落語寄席 :2007/01/07(日) 20:05:54 ID:???
千鶴「漢字を飛ばしてますわ。・・読めない?そうですか、これは
  『仏は法を売り 祖師は仏を売り 末世の僧は祖師を売る 汝五尺の身を売りて一切衆生の煩悩を済度す
   柳は緑 花は紅のいろいろ歌 池の面に夜な夜な月は通えども 影も宿さず水も濁さず』と書いある。」
古「なるほど、結構なさ・・違う、結構な詩で」
千鶴「詩?これは夕映禅師の悟ですわ。」
古「そ、そうアルカ。おじゃましたアル〜。
  う〜ん、上手く行かないアル・・・ご隠居が讃、大家が詩、師匠が悟・・ん?
  讃、詩、悟と行く先々で一つずつ上がっているアル!なら、次はきっと六アル!
  よ〜し・・お〜い!パパラッチ〜、掛け軸見せるアル!」
朝倉「なんだい、古か?人がいい気分でおとそ飲んでるってのにパパラッチとは
   結構な挨拶じゃないか、この韮!」
古「韮じゃないアル!それはいいから掛け軸見せて欲しいアル。」
朝倉「掛け軸ぅ〜?あぁ、そこに掛けてあるよ〜」
古「うん、結構な六アル。」
朝倉「六ぅ?これは」

釘宮「『七福神だよ』

   『一目上がり』と言うおめでたい一席。」
741735:2007/01/07(日) 20:07:01 ID:???
>>738
気にするな
742マロン名無しさん:2007/01/07(日) 20:09:32 ID:???
ってまた割り込んだorz
また新田に掘られてきます
743マロン名無しさん:2007/01/07(日) 20:41:21 ID:???
相変わらず寄席は面白くて和めるな
744740:2007/01/07(日) 21:13:56 ID:???
>>742
気にしなくておk

>>743
ありがトン
745マロン名無しさん:2007/01/07(日) 21:57:29 ID:???
>>736
ちょwwwちづ姉殺すなwwwww

>>740
やっぱり面白い。台詞まわしの細かいところが好きだよ。
746史伽 麻帆にゅーすの時間:2007/01/07(日) 22:53:34 ID:???
史伽 麻帆にゅーすの時間


史伽 「こんばんわ。麻帆にゅーすの時間です」


史伽 「ただいま、麻帆良カップルキスコンテストが行われたです。優勝は神楽坂、雪広ペアです。現場の朝倉さ〜ん!」

和美 「んんっ!!!あ、明日菜!!いいんちょはあっちだってば!!むぐぐ・・・」
史伽 「まだコンテストの途中だったようです。失礼しましたです。二位は近衛、桜咲組、三位は新田、瀬流彦組とのことです」

史伽 「続いてのにゅーすです。昨日、麻帆良スポーツ大賞バスケットフリースローの部が行われ、絡繰茶々丸さんが優勝しました」

茶々丸 「同じ力、同じ方向にボールを投げればいいだけなのですから、それは私の得意とするところです」
史伽 「なお、大差で二位になった明石選手から後日再選の申し入れがあったそうです」

史伽 「続いてのにゅーすです。本日6時より、ナイトメアサーカスの新年公演が行われたようです」

ザジ 「・・・」
史伽 「演目の素晴らしさのあまり、泣き出した人、叫んだ人、行方不明になった人が出たそうです」

史伽 「続いてのにゅーすです。今月1日より初詣で行方不明になっていたエヴァンジェリンさんが図書館島で発見された模様です」

エヴァ 「アルビレオめ。ナギの情報というからついて行ったのに・・・あんな寒いところに置き去りにするなんて・・・くしゅん!!」
署長 「あらあら、風邪を引いたのね?とってもいい薬があるの、大丈夫。ぷすっと一発だから、うふっ」
史伽 「現在エヴァさんは那波特別警察署に保護され、手厚い看護が施されるということです」

史伽 「さて、今夜のお天気ですが・・・空を見上げると雪がゴミくずのようです。以上、麻帆にゅーすでした」

747マロン名無しさん:2007/01/07(日) 23:36:54 ID:???
ちょwwwwwサーカスで行方不明てwwwwww
748マロン名無しさん:2007/01/08(月) 00:24:45 ID:???
ブタというのは、イノシシを家畜化したものだそうですね。

さて、それでは、3分後に投下させていただきます。

なお、作中の日付が1月3日になっていますが。気にしないでください。
ただ投下が予定より5日遅れになっただけですので。
ただ、こんなに長くなると思わなかっただけですから……
749麻帆良義侠伝:2007/01/08(月) 00:27:05 ID:???
ヤクザ「ふっへっへっへ……任侠がどうので借金がかえせねえみたいだからお前さんにはえっちなビデオに出てもらうぜうぇっへっへっへ」
アスナ「……高畑先生……あやか……ごめん」
 びりびりびりぃー!
ヤクザ「ムッホォ! さすが勤労学生!! 無知プリだぜ!!」
アスナ(……誰か……誰か助けて!!)
??「待ちィ」
ヤクザ「ああン!?」
??「……オンナァこまして金をぶんどろうなんて……そりゃアンタ、極道やない。外道や」
 ゆっくりと、暗がりから現れたのは……
ヤクザ「――!? し、白鞘の極三郎ッ!? なんでお前が!?」
??「ちゃう。ウチは和泉組31代組長“代理” ――白鞘の亜子や」
 憂いを帯びた顔で、着物を身に纏った少女。それは紛れもないアスナの同級生、和泉亜子だった。 
ヤクザ「な、ななな、なんで和泉組の人間がここにいるんだヨ!!」
亜子「悪い事は言わん。アスナを放してとっとと失せぇ。ウチが本気になる前に」
ヤクザ「……わ、わかった……」
亜子「アスナ、大丈夫か?」
アスナ「……亜子ちゃん……あなた……」
亜子「……友達には……見られとう、なかったんやけどなー……」
 悲しげに微笑む亜子。と、ヤクザが後ろから亜子に襲い掛かろうとしていた!
アスナ「亜子ちゃん後ろ!!」
亜子「!?」
ヤクザ「白鞘の娘! 貰ったァーー!!」
 一瞬、血が舞う。
ヤクザ「逃したッ!? ……ヒッ!?」
 赤い目が、ギュッと細く絞り込まれる。
亜子「……この……ダボがッ!!」
 大上段から一刀。綺麗な、血桜が咲いた。
 アスナは見てしまった。クラスメイトの背に、袈裟切りにされた鬼が居ることを。
 亜子は思い出してしまった。ひたすらに、白鞘を握らされ、武等派の娘として育てられていた事を。
 この後、亜子は関東悪弧恕組とたった一人で戦う事となるが、それは別の話……

             的な夢を見た。
750マロン名無しさん:2007/01/08(月) 00:27:51 ID:???
1/31

私、長谷川千雨は、ふと、ミカンを食べたいと思った。
なので。
「ザジーーー、コタツの上のミカン取ってくれー」
 コタツでぬくぬくと仰向けに寝そべったまま、台所にいるはずの
ザジに呼びかけた。
 コタツに入っている私の方がミカンに近いのは自明なのだが、
起き上がりたくない。メンドくさいのだ。
 ザジがみんなやってくれるのに起き上がるわけがないじゃないか。
 私は、冬休みに入って以降、コタツから出るのはトイレと風呂の時
ぐらい、という生活を送っている。
 飯を作るのはザジがやってくれている。さらに、どうしても動き
たくない時は、膝枕で食べさせてもらってもいる。あーんをせずとも、
ザジはタイミングを見計らって口に入れてくれる。テレビを見て横を
向いている時でも、上手く食べさせてくれる。
客の応対もザジがやってくれている。朝倉やメガネあたりが
ちょくちょく来ていたようだが、私は全く会っていない。ザジに帰って
もらうように言ったから。誰が外なんか出るかっつーの。
年末のイベントだろうが、初詣撮影会だろうが、『コタツでごろごろ』に
勝る重要行事なんてねーっーの。
掃除もザジがやってくれる。衣装の整理・手入れも任せていたりする。
どうせ、もうばれてるんだし。私とザジの仲だ。隠す必要なんてないさ。
そうそう、年末大掃除の時は、ザジは一人で本当によくやってくれた。
コタツの中から応援していた私もくたくたになったものだ。……のぼ
せたわけでも、だらけ過ぎたわけでも、ないぞ。
年末といえば、年賀状書きもザジにやってもらった。代筆・代入力・
代印刷してもらった、だけ、だが。文章はちゃんと自分で考えた。
「あけましておめでとう」……良い言葉だと思わんか?一言で全てが
通じるんだぞ。ナイスチョイス、私。
751マロン名無しさん:2007/01/08(月) 00:28:44 ID:???
2/31

ホームページは「正月は休み。新年は9日より再開」と告知してある。
ザジにそう更新してもらった。私とザジの(ry)ないさ。とにかく、そう
いう訳だから、やんなくて良い。
つーわけで、ゴロゴロだ。毎日、ゴロゴロだ。
ああ、なんと甘美な生活。ああ、何と楽々な生活。
素晴らしきかな、正月。素晴らしきかな、冬休み。
ああ、だがしかし、その冬休みも随分経っちまった。
今日は1月3日。
世間では、そろそろお正月気分から抜け出て、日常生活のリズムに
戻り始める頃らしい。
私は嫌だが。
もうじき新学期だって?それがどうした。
今は、冬休みだ。
どうしてこんな快適な冬休み生活から抜け出せようか。いや、抜け
出せない。反語表現だ。ふふ、我ながら機知に富んだ言い回しだ。
新年早々、頭脳からウィットがこぼれ落ちてくるのを止められないぜー。
フゥワーハハハハァー。
……そりゃあ、まあ、少しはこの生活から抜け出た方がいいかな、
と思うことも、あるよ。
正月が来るよりも早く、去年のクリスマス頃から、ずーっと正月
気分の食っちゃ寝生活を続けているものだから、身一つ起こすこと
さえも今は億劫になってきている。
家事もしないから、本当に、運動ゼロだ。
ぶっちゃけ、腹の肉がヤバイ。
752マロン名無しさん:2007/01/08(月) 00:29:27 ID:???
3/31

ちょっと触ってみる。
ぷに。
ぷにぷに。
                  ぷに。
うん。
問題ない。
大丈夫だ、問題なし。
だって、私にはザジがいるからっ!
ザジは「どんな千雨でも千雨が千雨なら、それでいい」って普段から
言ってくれてるしな!
それなら、OK。問題なしっ。
少しくらい腹がブタのようになったところで、ザジとの仲が変わる
ことなどはないっ。
……あー、しかし。ところで。
ザジ、来てくれないな。
聞こえてないのか?
しょうがないな。
重い身をよじって、もう一度呼びかける。
「おーい、ザ」
ガチャリ
開くドアの向こうに、ザジの姿が見えた。
何だ、外に出ていたのか。あー、年賀状取りに行ってくれてたのか。
まだ、一足遅い年賀状が届く日数だもんな。
ザジが靴を脱いで、こちらを見た。ザジの唇が動いた。
「ブタ……」
…………………
「 え? 」
753マロン名無しさん:2007/01/08(月) 00:30:19 ID:???
4/31

 ザジが部屋の中に入ってくる。ザジの唇がまた音を紡ぐ。
「ブタが……」
「  え?  」
ザジはうつ伏せになっている私の頭上、眼前に立ち、私を見下ろし、
確かに言った。
「ブタめ」
「うわあああああああああああああああああっっっ!!!!!」
一瞬で身を起こし、ザジの下半身に抱きついた。
「私が悪かったぁぁぁぁぁぁぁっっ!!家事全部押し付けて悪かった!
ブタのようにゴロゴロし続けて悪かったぁぁっ!反省するっ!
反省するから、だから、そんな目で私を見ないでくれぇぇぇぇぇっっ!!!」
勢いのついた私の抱擁を受けて、ザジが尻餅をついた。
目線の高さが同じになる。私はザジの腰に抱きついたまま、半泣きで
ザジの顔を見つめた。
見つめたザジの目はいつも通りの感じがした。いつものように何も
言わないけれど、いつものような優しい、けっして冷たくない目だった。
不安感と安心感がない交ぜになった私に、ぴ、と一枚の紙が突き
つけられる。葉書のようだ。
葉書に書かれていた文字の内、目立った文字はこうだった。
まず『ブ』。
さらに『タ』。
その次に『めくり大会』。
続けて読んで。
「ブタめくり大会ぃーーーっ?ブタめくり……ブタめく……ブタめ…
…そ、そうか、お前今、葉書のこと言いながら入ってきたんだなっ?」
「……」
こく。
754マロン名無しさん:2007/01/08(月) 00:31:02 ID:???
5/31
 
ザジの頷きが私を心底安堵させてくれた。
「よ、良かったぁーーーーー」
 嫌われたわけじゃなかった。
 脱力して、ザジの腰からズルズル下がる。
 で、もう一回コタツの中へ。
「それじゃ改めて、ザジ。ミカン取っ」
 ぺし。
 当初の注文を言いかけたら、葉書で顔をはたかれた。
 顔を葉書から逸らし、ザジの顔を見ようとするが、葉書でシャット
アウトされる。葉書をよく見ろ、ということらしい。
「なになに……『謹賀新年……』」
ここら辺は定番のあいさつ文だった。重要なのはそれからだ。
「『3−Aの皆様におかれましては、きっと、自堕落でグータラで
どーしよーもない毎日を、もしくは、そんな同居人をただ悲しく
見つめるだけの日々をお過ごしのことと思います。そんな本日1月3日、
私ども超包子は一つのイベントを本日開催したいと思います。詳しい
内容はイベント会場、広場内『ナイトメアサーカステント』にて
ご説明致します。少々広い室内空間が必要だったのですが、N・サーカス様の
御厚意で、充実したイベント環境をご用意することができました。
きっと、素晴らしい一日になることを御約束致します。是非、皆様
お誘い合わせの上、動き易い服で、ご参加下さいませ。では、皆様、
後ほどお会い致しましょう。超包子代表 超鈴音』……なんだこりゃ」
 年賀状の内容を音読し終えた私は、ぐいと引っ張り起こされた。
「ん?お、おい、何だ、ぶっ」
顔に布がぶつかる。手に取ってみると、それはジャージだった。
「おい、まさか」
「行こう」
 そう呟くザジは、もうジャージに着替え終えていた。
755マロン名無しさん:2007/01/08(月) 00:31:41 ID:???
6/31

 超包子が、広場の近くで展開していた。
途中で温かい飲み物を買ってちょっとずつ飲みながら、ゆっくり
到着した。この時には、クラスメイトの多くがもう集まっていて、
場はすでに盛り上がっていた。
《お、最後の二人が来たねー。これで、全員だー。寒い中&忙しいかも
しれない中、みんな集まってくれて、ありがとー!》
 朝倉が超包子前で司会役を務めている。新年早々、エンジン全開で、
マイクを握っている。
 超はその後ろで、茶々丸さん、ハカセさん、四葉さんとなにやら
話しこんでいる。イベントの打ち合わせかな。
 まあ、そんな面白みのある姿でもない。
壇上から他へ視線を移した。
その時。奇妙なものが視界に入った。超包子の入り口に白い塊が
横たわっていたのだ。
 あれは……古か?
 白いチャイナ服を着た古が階段で横になっている。身動き一つせずに、
頭を上段に載せて、ぼーっと空を見ていた。
あそこでは背中が痛いだろうに。寝易い所に動けばいいのになぁ。
そんな気力も無い、のか?
なんだか、随分疲れた顔をしていた。
 イベントの準備にハードワークでもやらされたのかね。
《はーーい、それではこっちの準備が整ったので、みんな広場の
サーカステント内に移動してーーー!》
 まあ、考えても分かることではない。
「……行くか」
 こく。
 移動しながら、考え事を切り替えた。
 それ以上に考えるべきことが、別にあったのだ。
756マロン名無しさん:2007/01/08(月) 00:32:20 ID:???
7/31

「これで全員来てる……のか?ひい、ふう、みい……ネギ先生を含めて
30人はいるみたいだけど、クラスメイト以外もいるぞ。あれとか、
あれとか。力士が混じってんじゃねーか。なあ」
 私たちの前を歩く人物の背中をザジに示した。
すると、ザジは、ふるふる、と首を横に振り、私に耳打ちした。
「……え?あれ、が、(自主規制)?」
 ザジは淡々と、力士のような面々にクラスメイトの名を付けた。
「う、嘘だろっ!じゃあ、あの一番向こうの、どうしても大晦日の
試合に勝てない元横綱みたいなのは……(自主規制2)だってぇ!?
し、しかも、あっちの、木にミシミシいわせながら小休止している
のが(自主規制3)!!?」
 そんな、何で、何で……こんなことが……ハッ!
「……正月太り……?」
こ く り
 いつになく力を込めて頷くザジ。
その肯定を受けても、私はこの現実が信じられなかった。
 あの、(自主規制)が!いつも―――で、―――で、―――だった、
あの(自主規制)が、たかだか数日であんな力士にっ!
 あっちの(自主規制2)もそうだ!常日頃から「―――」とか言って
いたあの女が、一時の休みの内にあんな有様になりえるものなのかっ!?
 (自主規制3)だってそうだ……こんなバカなことが、現実に……
ありえるのか……?
「これが現実」
757マロン名無しさん:2007/01/08(月) 00:31:58 ID:???
>>史伽にゅーす
・ちょ、三位がおかしい
・裕奈、正しい意見だ
・雪がゴミくずとか、アンタはそんなキャラじゃなかった筈だ

>>リクカプ様
一日も早く戻って来て
758マロン名無しさん:2007/01/08(月) 00:32:54 ID:???
8/31

 ザジが私の目を真っ直ぐに見つめて、非情に宣告する。
「これは夢じゃない。悪夢でもない。本当の、リアル」
 頬に触れていたザジの指が段々と下る。やがて腹部まで来た、時。
「あと数日遅ければ、きっと」
 貴女も力士だった、とザジの瞳は告げた。
 膝が崩れ落ちそうだった。
《おーーーい!お二人さーん、中、入って入ってーーーっ。イベント
主催者が挨拶と説明始めるよーーっ》
 朝倉の声で、現実に戻ってくる
 私が信じがたい現実を受け入れようとしている間に、みんなは先に
テント内に入ってしまったようだった。
「行こう」
 ザジに引っ張られながら、私はテント内に足を踏み入れた。
759マロン名無しさん:2007/01/08(月) 00:33:33 ID:???
9/31

 入り口はサーカスの中央部の更地、団員が演技を披露する場所、に
繋がっていた。
 超たちが見当たらなかった。見回すと、観客席に超たちはいた。
《新年快楽(シン ニエン クァイ ラー)!あけましておめでとう、皆サン。
よく集まってくれたネ。来てくれたみんなは、配布した年賀状を
読んでくれたとは思うケド》
 『ブタめくり』。あの年賀状には、迷惑極まりないイベント名以外、
他には何も重要なことは書いていなかった。それらは全て会場で説明
するから、と。
《順序良く説明するネ。まず、ぶっちゃけた話。このイベントの
コンセプト、目的は!》
突然響きだしたドラムロールの中、超が両手を天に向ける。
武道会の時のようだ。
《   ダイエット  ネ!!》
ざわっ……
動揺、戸惑い、不安。ザワザワの中に、個々の様々な感情が混ざり
合って、音を成した。
《このところ、五月の元に十数名もの相談があったのヨ。曰く『同居
人がゴロ寝ばかりしている』。曰く『愛する人が見る影もない有り様
になった』。どの相談者も涙ながら語ったそうネ》
760マロン名無しさん:2007/01/08(月) 00:34:10 ID:???
10/31

「……ザジ?」
 隣にいる御人に、ふぃ、とそっぽを向かれた。
《始めの内は、五月が個別にヘルシー料理の伝授をしていたそうだけど、
何度も来る人も多かったので、五月が私に相談してきたのヨ。そして、
私は思いついた。この新春・賞金付きダイエット『ブタめくり会』を!!》
 ざわ……ざわ……
《みんなには、今日ここで、ある種のカルタめくりをしてもらいたい。
カルタは上方いろはカルタを読み上げるヨ。ただし、取ってもらう
カルタは地面に置かれるのではなく、動く仕様ネ。そう》
 パチン、と超が指を鳴らす。
 すると、参加者が使った入り口とは反対側、もう一方の入り口から
茶々丸さんが出てきた。後ろに、数匹のイノシシを従えて。
「わー、ちっちゃーい」
「あ、可愛いー」
《葉書の予告では『ブタ』と描いたのだけれど……ごめんネ、こちらの
諸事情でブタが用意できなかったヨ。代わりに、イノシシを用意したネ。
そのイノシシたちには、一枚ずつカルタをくっつけてある。こちらが
札を読み上げるから、合った札を持つイノシシを捕まえてもらいたい。
本当は、「めくり」ということで、じっとしている巨大なブタを何とか
ひっくり返してもらう、つもりだったんだけどネ》
761マロン名無しさん:2007/01/08(月) 00:34:49 ID:???
11/31

 超がそこまで言い終えると、不平の声が上がった。
「え〜〜〜っ。無理ーーーっ」
「怖いよ〜」
「ぶつかったら危ない……」
 うん。その通りだ。正月早々、大怪我なんて嫌だぞ、あたしは。
《大丈夫ヨ……ちょっと実践してみようカ。茶々丸》
「はい」 
茶々丸さんがしゃがみ、足元にいた一匹に手を延ばした。
茶々丸さんの手がそのイノシシに触れ、なかった。触れるはずの手が
イノシシの体を通過したのだ。
おおっ!と驚きの声。
《工学部特製ホログラム、ネ。本物のイノシシたちは、別の所にいる。
そのイノシシたちは映像でこちらに持ってきているだけ。みんなの映像も、
イノシシたちがいる所に映すから、イノシシたちはみんなを避けるように
逃げる。それを追いかけてもらう。特別なグローブを配るヨ。それで
触れると、タッチできる仕組みになっている。イノシシを素手で持ち
上げたり、蹴ったりすることは不可能。翻って、イノシシに激突される
こともない。安心ヨ》
「お〜、面白そ〜」
「まあ、安全なら、良い運動になるかな」
 やる気になった数名が、笑いあう。
私はやる気にならなかったが。
《それじゃ、ゲームに参加する人は茶々丸からグローブを受け取ってネ。
参加しないという人は観客席の方にどうぞ》
 聞くが早いか、私は早速観客席に向かうことを決定した。
 ここまでリアルなホログラムを実現できる技術力も素晴らしい。そんな
素晴らしい技術を活かしたゲームを体感できるのも貴重なことだろう。
762マロン名無しさん:2007/01/08(月) 00:35:27 ID:???
12/31

だが、面倒くさい。リアルゲームなんて、バーチャルゲームの何倍も
疲れるじゃないか。
 それに、出場選手次第では、ただでは済まない展開にもなりうる。
選手同士で衝突する可能性も無いわけじゃないんだ。バカみたいに
頑丈な体も、超回避が出来る反射神経も、私は持ち合わせちゃいない。
 普通にカルタ取りするって言うんなら、まだ参加しないことも
無かっただろうがな。
ああそうだ、加えて言うなら、あの超の主催だからな。賞金も結構な
額になるのだろう。それは美味しい。参加する奴はそれ目当てに全力を
出してくるんだろうなぁ。
恥ずい。絶対。そんな姿をさらすのは。
 ま、とにかく観客席に上がろ。
 ふと。でも、私、ここから観客席への行き方知らねーや。
「ザジー、ここから観客席ってどうやって行くんだ?」
 傍にくっ付いているサーカス関係者に尋ねる。
 だが、答えてくれない。
「ん?何だよ、教えてくれよ」
 だが、教えてくれない。
 ただじっと私の顔を見つめてくる。
「まさか、私に参加しろって言うのか?」
763マロン名無しさん:2007/01/08(月) 00:36:04 ID:???
13/31

 こく。
 おいおいおい。
 私たちの周囲では、数人がグローブを受け取っていた。周りの人間に
参加を熱心に促されている力士や、そんなに外見が変わったように
見えないが、参加を決めている者がいた。
「周りを見てみろ。グローブ受け取っているのは、運動大得意な
連中や力士……いろんな意味で曲者な奴ばっかりだぞ。私が万が一にも
あいつらとぶつかったらどうなると思う?軽い怪我じゃ済まなくなる
かも知れないんだぞぉ」
 熱意を込めて、私の身を案じてくれるようザジに求めた。
 少し、ザジが下を向いた。考え始めてくれたようだ。
 いけるか……と少し希望を持った時、ザジの顔が上を向いた。
「え、案内してくれる?よし、じゃ早速……『その前にお手洗い
行きたい』?『途中まで同じ道だから一緒に』?ん、OK。行こうぜ」
 よーし、説得成功―。
 ふと、周りの連中はどうしているのかと思った。
 よくよく見てみると、参加しない面々は茶々丸さんに道を教えてもらって、
移動している。
 あ、そうか、茶々丸さんに聞けば良かったのか。
 そんなことを考えながら、私はみんなとは反対側の出入り口を、
ザジにくっ付いて、通って行った。
764マロン名無しさん:2007/01/08(月) 00:36:43 ID:???
14/31

《お待たせしましたー。参加者総勢8名が決定したので、『第一回・
ブタめくり大会改め、イノシシ取り大会』を始めます!!》
 朝倉が観客席近くに設置された司会者用ブースに座り、宣言した。
《では、まずは選手の紹介から。知ってる顔ばっかだけど、せっかく
だしねっ。グローブ番号1番『参加者の中で出場をイの一番に表明!・
無敵の必殺痛恨仕事人』龍宮真名さーーーーーんっ!!》
「アキラ……必ず勝つからなっ!」
 わーーーーっ! パチパチパチパチパチ!
 歓声と拍手が送られる。
《グローブ番号2番『清く正しく美しくっ!ついでに、エロくやらしく
逞しくっ・ゴージャスクラスリーダー』雪広あやかーーーーーっ!!》
「ふふ、文武両道の私の為にあるような競技ですわねっ」
 わー(ry) パチ(ry) 歓声(ry)
《グローブ3番『対カルタ取り、イメージ的には最強だ!この競技では
どうやろな?・3‐Aのミス雅やか』近衛木乃香ーーーーーっ!!》
「せっちゃん見ててなーーっ」
 わー(ry)
765マロン名無しさん:2007/01/08(月) 00:38:50 ID:???
15/31

《4番『危険の少ない(予定の)本競技、その不死身具合はどこまで
活かせるか!・図書館組の頭(ヘッド)』早乙女ハルナぁーーーーーっ!!》
「のどか、夕映ーーー、終わったらパァーーっと食べに行くよーっ」
 わ(ry)
《5番『仕方ねーだろ!メインの絡み相手は先生とロリっ娘なんだから!・
唯一の自己推薦』春日美空ーーーーーっ!!》
「うるせーーーいっ!」
 w(ry)
《6番『身体は子供でも心は大人!・威厳をどっかに落とした専制君主』
エヴァンジェリン・A・K・マクダウェルぅーーーーーっ!!》
「茶々丸、貴様ぁーーーーーーーーーっ!ぎゃぴーーーーーっ!!!」
(ry)
《7番『争い・戦(いくさ)・勝負事に惹かれるのは本能ゆえか・
人類ネコk、ゲフンゲフンッ』あ、明石裕奈ーーーーーっ!!》
「ナオーーーーーーーーンッ」
 (r)
 出場選手がみんな、七人七様の紹介・声援を受けて、スポット
ライトを浴びている。みんなギラギラして見える。何が彼女たちを
そこまでやる気にさせているんだろうか。
 とても眩しい。
 スポットライトが。
766マロン名無しさん:2007/01/08(月) 00:39:46 ID:???
16/31

《そして最後に、グローブ番号8番》
 で、それで、何で。
《『な、なんですか、ここ?私これから何させられるんですか?
それはもちろん、イノシシ取りさっ!・迷える自称一般人』》
 私はライトを浴びているんですか?
《長谷川千雨ちゃーーーーーんっ!!》
「……………………ココハドコ?」
 ワタシハダァレ?
 あのひとはだれ?
 ザジだ。
 観客席から私を見下ろしている。
 私は見下ろされている。そういう位置関係だ。
 ……何故こんな位置関係になっている?
 回想してみる。
 ザジに途中まで付いて行って……お手洗いで別れた。
 で、そこからは行き方を教えてもらって。一人で、教わった通りに
歩いていった。ぐるーーーっと歩いていった。で、明るい所が見えた。
 着いたと思って、出入り口を潜り抜けて、一歩踏み出したら。
 ガシャーン、と。音がして。振り返ったら、出入り口が塞がってて。
 もう一回、前を向いたら。
 元の場所でした。
 何故だろう?
 念のため、もう一度回想してみる。
 同じシーンが脳内で再生された。
 何故だろう?
「………………謀られたからだよ……」
767マロン名無しさん:2007/01/08(月) 00:40:19 ID:???
17/31

 人前だとは分かっているが、思わず地に両手両膝をつけてしまった。
 ザジが私を騙すなんて……そんなに、参加させたかったのか?
顔を上げ、ザジを見る。ザジの口がパクパクしていた。
 声は聞こえなかった。が、唇は読めた。
「がんばれ」
……
 分かったよ。
 今日は、とりあえず、がんばってみるよ。
 それでは、とばかりに、改めて対戦相手をチェックする。
 私を除くと、7人。内、3人が力士だ。(自主規制)と、(自主規制2)と、
(自主規制3)がそうだ。
 勝てる訳ねぇ〜〜〜〜〜。
ついでに言うと、残りの二人も、体重差は関係無しに、強力な
対戦相手だ。
一気にやる気が無くなった。獲得枚数0も覚悟だな。
周りにぶつからない様に安全地帯に避難し続けよう。
それで良いだろう? ザジ。
振り返ることなく、心の中で言ってみた。
「調子はドウカ?」
「うおっ」
 超に、いつの間にか背後を取られていた。
いいけどさ。こいつなら何が出来てもおかしくない。
《審判役・超りんもスタンバイできましたーーっ》
768マロン名無しさん:2007/01/08(月) 00:40:57 ID:???
18/31

「お前がやるのか。機械判定とかじゃないのか?」
「そこまでの機能をグローブ等に付ける時間が無かったのヨ。朝倉では
この面々のスピードに追いつけないしネ。千雨サンぐらいの選手ばっかり
ならば、ともかくとして」
「近衛だって、運動面はそんなに凄くないぞ」
「京都人を舐めてはいかんヨ……ことカルタに関して、この時代の
京都人は最新式の軍用強、ゲフンゲフン」
今さら隠さんでも良いだろうに。
そうだ。ちょうどいい。気にはなっていたんだ。集合場所で見た
古のことを尋ねた。
「古?ああ、心配ないヨ、身体に異状はない。ただの疲労。ブタを
集められなかったのは、古のミスでネ。本当なら、ブタはレンタル
するか、買って集めるはずだったんだけど、それが出来なくなって
シマッタ。しょうがないから、古を山へ行かせて、徹夜で集めさせて
来たのヨ」
 ……鳥獣なんたら法、は……?
「私は悪い魔法使いダ」
「それは他人の決め科白だろーが」
 世界を覆しかけた正義の味方サマが何を言う。
《茶々丸さん、用意できた?……OK。お待たせーーーッ、それじゃ、
始めようかぁーっ! 超りん?》
「ウム」
769マロン名無しさん:2007/01/08(月) 00:42:16 ID:???
19/31

《開始の宣言『ファイト!』と同時に、向こうのイノシシたちの所に、
あんたたちの画像が行くから、一気にイノシシは逃げ回ると思う。
迫力あるだろうから、気をつけてね。トイレ行った?》
「無論」
「当然」
「うん」
「念のため」
「常識っしょ」
「そうか……だからこんな物を履かさ……」
「にゃ」
「……超。私、まだ行ってな」
《OK!レディ!!》
 言い終わる前に、勝負の火蓋に朝倉の手がかけられた。
 ブゥゥゥゥゥゥゥンッ
 目の前、すぐ傍に、二・三匹のイノシシが出現する。
 って。これ。一匹、一匹が、身の丈1メートル以上あるぞ!?
「さっきのは参考用だったからネ。大丈夫。痛くナイ」
「いやでも、迫力ありす……って、だから私トイレ行きた」
《ファイト!!!!!!!!!》
 火蓋が切って落とされてしまった。
 その瞬間、イノシシと目が合った。あ、なるほど。きっと、こいつは
今向こうに伝わったホログラム画像の私を見ているんだな。
 と、ほんの少しの間ながら、のんきなことを考えていると。
 突進されました。イノシシに。なぜか、同時に10匹ほどに。
「うわぁぁぁぁぁぁあっっ!!」
 逃げるどころか立ち向かって来るじゃねーーーかぁっ!!!
 何でだ!?体質かっ!!?
770マロン名無しさん:2007/01/08(月) 00:43:10 ID:???
20/31

 とにかく、怖っ!!!
 いや。
 いやいやいやいやいや大丈夫、怖くない怖くない、絶対当たらない。
 落ち着け。Be cool.
《それじゃ、一枚目の札読みまーっす。えーと『雀百まで――』》
 そうだ、これ一応、カルタ取りだった。
 縦横無尽に、さらには私の身体を幾度も通り抜ける数十のイノシシたち。
その背にはカルタらしきものが確かにくっ付いている。
 しかし、見えん。絵も字も、よく読み取れん。イノシシが速過ぎて。
 あー、こりゃホントに勝つのは無理だ。
 この速度で、カルタの絵が見えるのは龍宮さんくらいじゃ……
 ん?
「そこだーーーーーーっ!!」
「それなのーーーーーっ!?」
 怒涛の勢いで参加者全員が私に向かって疾走してくる!!!それも、
四方八方からだっ!!!!!
「何で!?」
 そう口では言いながらも、私の頭の片隅では理知的にその原因が
推測されていた。
 1.絵・字は龍宮さんしか見えない→龍宮さんは目標へダッシュ。
 2.他のみんなは全然読めない→龍宮さんが走る方にとりあえず走る。
 3.今の札は、きっと私の方にいるイノシシなんだろう。
 うむ、なるほど。
 で、だ。どうしようか。
 避ける場所が、ねぇええええっ!!
「うわぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」
 咄嗟にしゃがみ込む。突っ立っている度胸なんて無かったからだ。
 これが、功を奏した。
771マロン名無しさん:2007/01/08(月) 00:43:50 ID:???
21/31

 突っ込んできたみんなが私の頭上をダイビングして越えていく。
 ドンガラガッシャぁぁぁぁぁんッッ
 背後から、何かと何かが多数ぶつかり合った轟音。
 振り向いてみると、なんつーか、みんな……こんがらがっていた。
 ピピィーーーーーッ!!
《一枚目終了―っ!!さあ、果たして誰がゲットしたのかぁーーー!?》
 審判の笛が鳴り、実況の声が場を盛り上げる。大多数がこんがら
がったままでも、ゲームは間断なく進められていく。
「一枚目は……2番!委員長ネ!!」
 おおっ!!
 観客席から歓声が上がる。ついでに、紙切れも何枚かが宙に上がる。
 競馬場のようだ……何となくそう思った。つーか、あれ、何の紙?
 地上に視線を戻すと、こんがらがっていた塊が少しずつほどけ
始めていた。
「くっ、次こそは……」
「この私が後れを取るとは……」
「あ〜〜〜ん……」
 もぞもぞと一人一人が塊からばらけて、立ち上がる。
 轟音発生跡地から、一人が動かない。
 おーい、その委員長、失神してないか?
772マロン名無しさん:2007/01/08(月) 00:44:20 ID:???
22/31

《おおーっと、記念すべき一枚目を獲得した委員長がダウーーーンッ!
超科学の粋を結集して企画された安全極まりないはずの本競技にて、
何たる悲劇っ!これは、如何に科学が進歩しようとも、人的ミスは
なくならない、そんな現代社会への身を呈した風刺なのかっ!?
人的ミス……主催側にはもうどーしよーもありませんっ!……
他のみんなはこれから、各自で気をつけてね?》
安全への気遣いは、参加者任せが確定したな……ぶるり。
みんなもこれで少しは冷静になろうとするだろうけど。みんなの
表情を窺ってみた。
みんなは。
《では二枚目〜。『笑う門には〜』》
笑ってた。
 楽しげに、ではなく。痛快に。
 面倒な、とか、何でこんなバカらしい真似を、とか。そういうことを
少しも考えていない顔だった。
 何でだろう。
 あいつらはこんなお遊びで、何がしたいのだろうか。
 スドドドドンッ!!!
 ぼさっとしている間に、次の札の獲得競争が終わった。
「ん、1番龍宮サンっ」
 今度は気絶者ゼロだ。中央部での争奪戦だったからかな。
 みんなはまた笑っている。
 次の札がまた読み上げられた。
773マロン名無しさん:2007/01/08(月) 00:45:19 ID:???
23/31

 三枚目。十枚目。二十二枚目。
 読まれて、取られ。読まれて、取られ。読まれて、また取られる。
 札を取った者はギャラリーに向かって笑う。嬉しげに。逞しげに。
 その姿にギャラリーが歓声を上げる。嬉しそうに。安堵したように。
 たまに、委員長のようなリタイア者が出るが、場は続く。
 盛り上がっている。
 何がそんなに楽しいのか。
 新年早々のこんなバカ騒ぎに何の面白みがあるのか。
 何故、どいつもこいつもそんなに頑張るのか。
 賞金の為か。
 他の理由か。
 自分のためか。
 人のためか。
 自分の隣の人のためか。
 その人からの想いのためか。
 その人への想いためか。
「うおりゃっちゃっぁぁぁぁぁっ!!」
「茶々丸のアホがぁーーーーーっ!!」
 ……一部は、意地のためかな。
 意地か。
 寝てるだけの生活には、張る機会も、暇もなかったな。
 みんなも、そうだったのかな。だから、太ったのか。
 だから、心配させてしまったのか。
 だから、大丈夫だ、と。ちゃんとやれる、と。
 そう言わんばかりに頑張るのか。
 頑張っている姿を見せたいのか。
774マロン名無しさん:2007/01/08(月) 00:45:49 ID:???
24/31

「どららららららラララララぁっ」
「茶々丸のバカがぁーーーーーっ」
 ……一部は、違うか。
 ピィ〜〜〜〜〜ッ!
 二十五枚目が取られた。
 これが、ダイエットを目的とした本大会が中盤を通り過ぎたことを
意味した。
 ダイエットも意地の問題だ。
 みっともない、と思うから、ダイエットをする。
 私はそんな風に見られる人間じゃない、という意地が、人に
ダイエットをさせる。
 綺麗な服を着こなすことも、化粧をすることも、フォトショップで
画像加工することも。
 ネットアイドルとしての意地からだ。
 最近少し、張ってこなかった意地からだ。
 張るか。もう一度。
 今日は1月6日。サイト再開日は9日。
 良いきっかけだ。
《では三十一枚目。『袖の振り合わせも他生の縁』っ!》
龍宮さんが走る。みんなが追う。
みんなの狙いが分かった。
狙いのイノシシは、私の真っ正面に突っ込んで来るっ。
「ラッキィッ!」
 やはり体質なんだろうか。イノシシが突っ込まれるのは。
 いいさ。怖くはない。相手は画像なんだから。
 だから力も込めなくていいんだけれど、つい力を込めて手の平を
ぶつけしまった。
775マロン名無しさん:2007/01/08(月) 00:46:26 ID:???
25/31

 触れた感触はなかった。
 だが、確かに触れたのだと主張するかのように、私の手の平が通過
したあとに、フッと掻き消えるようにイノシシの姿は消失した。
 勢いがつきすぎて、そのまま倒れてしまう。
 そこへ。同じく勢いのつき過ぎて止まれない選手の面々が。
 ああ、こうなるから、札取った奴は避けれなかったんだ。
ピピ〜〜〜〜〜〜〜ッ
《おおーーっ、ついに長い沈黙を破って、千雨ちゃんが本格参戦!
自身にとっての初のカルタをゲットっ!しかし、またもや選手全員が
団子状態にっ!果たしてみんな無事なのかぁー?……おっ》
 私は塊の中から這い出て、立ち上がる。
 観客席に向かって、にやりと笑って見せた。
 ザジが微笑んでいた。
「意地を見せたカ」
「これからもっと見せるさ」
 超に背中越しに手を振りながら、どのイノシシとも適当な距離が
取れる位置に動いた。
 さあ、意地の時間だ。
776マロン名無しさん:2007/01/08(月) 00:47:03 ID:???
26/31

 また、取れた。
「そこまでっ。最後のカルタの獲得者は、千雨サーンっ」
《おめでとうっ。千雨ちゃんっ!》
 みっともなくも、仰向けになって、私は最後のカルタを眺めていた。
 終わったか。やっと、のような、もう、のような。途中参加の私が
言えることでもないかもしれないが。
《さぁて、名残惜しい気もするけど、競技はこれにて終了でーーーすっ》
 むく、と起き上がる。
 周りを見渡し、参加者たちの姿を確認する。
 結局、最終的に参加者は、7人全員が揃っていたりする。気絶した面々も
途中で復活してきたのだ。
 恐るべき、意地。
 私にも、それがある、とあいつに見せられたかな。
《選手のみんなー、お疲れの所申し訳ないけど、熱気冷め遣らぬうちに超りんに結果発表してもらいたいと思いまーすっ!!聞いててねー》
私は……何枚取ったっけな?10枚いってないと思うが。
いつの間にやら、超が司会者ブースまで上って、マイクを握っている。
「優勝者は……獲得枚数27枚の、グローブ番号1番龍宮真名サンネ!!」
 わぁっ!!
 パチパチパチパチパチッ!
 パチパチパチ。
 大河内のささやかな拍手が目立って聞こえてきた。
《おめでとう、龍宮さん。おめでとうっ!そして、感動的な戦いを
ありがとうっ!》
「「「おめでとー!」」」
777マロン名無しさん:2007/01/08(月) 00:47:47 ID:???
27/31

「オメデトウ。龍宮サン。コメント、アルカ?」
 再び、いつの間にか、下りて来ていた超が龍宮さんにマイクを渡す。
「……こういう時は、みんなに向かって言うべきなのかも知れないが。
ここは、一人のために言わせて貰いたい。……アキラ、これからはまた……
ちゃんと仕事請けるからぁっ!!!!!もう内職なんてさせないからっ!!
リサイクルショップに物を売りに行ったり、ネギを持った借金取りに
追い掛け回される生活なんてさせないからなぁっ!!!」
 請けてなかったのか……つーか、この正月、どういう暮らししてたんだ。
 こいつも自分の意地をかけるものを丸っきり休んでた、ってことか。
恐るべし、正月休み。
《さて、それでは賞金の授与にいきましょう》
「まあ、今日のことに関しては、別に報酬なんてもらえなくても
良いんだがな。(借金は一応返せているし。)でも、ま、今年の仕事始めと
させてもらおうか……みんな、今日は私が好きなだけおごるぞっっ!!」
 おおおおおーーーーーっ
 みんな、主に観客側がどよめく。
「焼肉、焼肉ぅーーーーーーっ」
「お寿司、お寿司ぃーーーーーーっ」
「よーーーし、食いまくるぞおぉーーー!!」
 遠慮を知らん現代の若者たちの叫びに、龍宮さんは悠々と構える。
「はっはっはっ、いくらでもいいぞー。私が必ず全部、持つからなっ」
「……豪気ネ。さ、これが賞金ネ」
「ああ」
 賞金の熨斗袋を渡す超。笑顔で受け取る龍宮さん……の表情が、
受け取った瞬間、怪訝なものに変わる。
「超、これ、小銭が入ってないか。いや、紙幣もちゃんと入っているが」
「入ってるヨ」
「そういえば、賞金額聞いてなかった、な」
778マロン名無しさん:2007/01/08(月) 00:48:27 ID:???
28/31

「うん、言ってないヨ。やる気を削ぐといけないから、言わなかったネ」
「……いくら?」
「 1177円 ネ」
「せん、ひゃく、ななじゅう、なな」
「そうヨ」
「……万円?」
「万は要らないヨ。薄い熨斗袋にそんな額は入らないネ」
 龍宮さんが無言で熨斗袋の中を覗く。
「……本当だ」
「いや、当初はネ、賞金も100万円ほど用意してたのヨ。でも、
超包子の営業準備で、古に買い出しを頼んだら……古がうっかり
賞金・ミニブタ調達等のイベント用のお金を、買い出しのお金と
間違って、ほとんど使って来ちゃったのヨ。で、賞金額が買出しの
お釣り分になっちゃったわけネ」
「流石に100万円で買える量はいっぱいだったアル〜」
 楽しげに語る、バカイエロー。
 アル〜、じゃねーって。固まってんぞ、優勝者。ぬか喜びにも
程があるしなー。
「真名……」
 名を呼ばれ、石化から復帰する王者。声の主を振り向くと。
 じーーーーーーっ
 何か言いたげな観客たちが目で語りまくっている。
「……えーーーと……………おごるぞおおおおおっっっっっ!!変わらんっ!
方針は変わらんっ!!今日は絶対おごるからなぁぁぁぁぁっっっ!!!
だから、ちょっと……3時間ほど待ってってくれぇぇぇぇぇぇぇっ!!!」
 龍宮さんが絶叫しながら、どこかへ走り去っていく。
 稼ぎに、行ったのか……?律儀なのか、ヤケなのか……
 意地のためか。
 やれやれだぜ。
779マロン名無しさん:2007/01/08(月) 00:48:57 ID:???
29/31

《……えー、優勝者には悲しい結末となりましたがー》
 朝倉が締めの挨拶を始めた。
《これにて、賞金の授与式、並びに、第一回イノシシ取り大会を終わりますっ。
みんな、参加ありがとーうございましたーーっ!!えーと、今、あと
ちょっとで5時になるから、そろそろ部屋に帰ろうねー》
 舞台と観客席との、背の高い仕切りにもたれかかって、私は大会の
終了宣言を聞いた。
 おしまい、か。
 それじゃあ。
「帰るか?」
「うん」
 私が見上げた、すぐそこで、ザジは返事をした。
780マロン名無しさん:2007/01/08(月) 00:49:31 ID:???
30/31

「本当は、千雨がどうなっても、構わない」
 帰り道。ザジは歩きながら、そう言った。
「千雨が太ろうと思うのなら、それはそれでいい。太っていることを
売りにしているモデルも世の中にはいるから、ネットアイドルだって
きっと続けていけるんだと思う。でも」
 私を見上げる。
「太る気がない千雨には、太って欲しくない」
 二人で、立ち止まる。
「千雨が望むのなら、ブタのような身体になろうと、枯れ木みたいな
四肢になろうと、たとえ人間を辞めてゲル状生命体になろうとも、
少しも構わない。ザジはずっと千雨を好きでいる。好きでいられる。
それでも、一つだけ変えないでいて欲しいことがある」
 私の頬をそっと両手で包む。
「なりたい自分を目指す自分を、捨てないで」
 頬に添えられたザジの手を、片手ずつ覆う。
「絶対なってやる、絶対こんな風に思われてやる、っていう、気持ち。
それを、どこかに押しやらないで。どうなったっていいや、を
引き寄せないで。何になってもいい、何を目指してもいい。
ザジは絶対に貴方から立ち去らない。永遠に愛して、永劫に支えて、
永久に盾になり続ける。時には罵倒だってする。だから、お願い。
ただ貴方は」
781マロン名無しさん:2007/01/08(月) 00:50:03 ID:???
31/31

 私の瞳に、ザジと、ザジの瞳の中の私が、映る。
「自分自身よりも強くいて」
「うん」
 新年、1月3日。
 夕日が照らす中。
長谷川千雨は去年よりも意地っ張りになった。

                           Fin
782マロン名無しさん:2007/01/08(月) 00:51:37 ID:???
投下終了です……とんでもない長文による御目汚し、失礼致しました。
題名付け忘れた……OTL
「ブタの意地」ということにしておいてください……
783マロン名無しさん:2007/01/08(月) 00:52:40 ID:???
GJ,だけど丁度500kになっちゃったですね…

速攻で次スレ立てたので↓
http://comic7.2ch.net/test/read.cgi/csaloon/1168185109/
784マロン名無しさん:2007/01/08(月) 00:59:46 ID:???
超長編乙w
1/31って見たときは日付かと思ったぜw
785マロン名無しさん
        ,. -──- 、           ミ r‐、
      / _ -v-- 、  \          ノ)  }
     / / rv、  、`ヾヽ /ハ         l  ! / ))
     l/ //   | l  l  lヾヘマヽ     / \/
     / /ー '^′`ー:: ┼l_」ヘ/|   /     /
      H'´ ≡/////≡  | /  | j  /     /
     l{ ::::: ┌─ ┐ :::::: 冂ヽ lく /    /
    八   |   |   l´レj /    /      また次スレでねー
    / /\ |   |   | |/    /
    〈_/ rく ` ー--‐ 7´:! {:{    /
     /\    /  l/Ll:|:. .:/|
    /  / ー-/   :|:  l:l:/  l
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  /ヽ   ヽ、 __::人 __:ノ:/'´|:. l:  __ノ
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