暇がない、金がない、手に入らない、等の事情により、読めない漫画のストーリーを教えてもらうスレです。
次スレは
>>950か、容量が450を越えた時にお願いします。
前スレ:ストーリーを教えてもらうスレ Part13
http://comic6.2ch.net/test/read.cgi/csaloon/1122733516/ まとめサイト(※全過去ログ保管済み)
http://f30.aaa.livedoor.jp/~malon/ 未解決リクエスト表(※予約&進行中タイトルリスト含む)
http://f30.aaa.livedoor.jp/~malon/mikaiketu.htm 【リクエストされる方へ注意点】
その漫画が既出である場合があります。要望を出す前に、未解決リクエスト表にてご確認下さい。
どの程度のネタバレを希望するか、一言添えていただけると、書き手も書きやすいです。
(例:科白を含む等、出来るだけ詳しく・大まかな粗筋・←を混成したメリハリの利いたもの・ラストのみ)
この板は一般板なので、18禁の漫画のストーリーの要望はご遠慮下さい。
即レスは期待せず、気長にお待ちください。
【教えてくれる方へ注意点】
要望が出ている漫画のストーリーはどんどん書いて下さい(※解説が終了した作品の加筆・修正も大歓迎)。
ただ、要望が出ていないものは敬遠される傾向にあります。
この板は一般板なので、18禁の漫画のストーリーの紹介はご遠慮下さい。
名前欄に作品名を入れていただけると、まとめやすくありがたいです。
時間を置いて数回に分けて投稿する際には、混交を防ぐため、最後に「続く」とお書き下さい。
書く際は予め予約していただけると、投稿の重複が防げて大変ありがたいです(※必須ではありません)。
また、書くのはよそうと思われた時には、面倒でも予約の取り消しをお願いします。
新スレたてました、間違えてたらごめんなさい。
てわけでこっちから始めさせていただきやす。
ひとまず前回の人の続きから、コミックス10巻まで。
【9巻(53話)〜】
『わたしを裏切ったお前を許すことを――許して――』
しのぶは幼い頃から、自分を庇い、助けるせいで怪我を負う才蔵の姿を見てきた。
自分が才蔵を手放せないせいで、才蔵を傷つけてしまう。
それに気づきながらも、離れられない自分を許してくれと乞うしのぶ。
しのぶの愛情を感じる才蔵だが、彼にはしのぶを裏切ったという罪悪感があった。
『どうして責めてくださらない』言いながらも才蔵は、怪我のせいで再び意識を失ってしまう。
才蔵は昏睡の中、夢を見ていた。しのぶの護衛として送られる前、里で義人達と交わした話の記憶。
そのころ、義人は松子の秘書として働くことが決まった。三島の人間は危険因子なので、
傍に置いて監視をする腹なのだろう。承知でそれを利用すると宣言する義人。
そして、才蔵には護衛としてしのぶに近づくことが命じられる。
それまで、しのぶの警護は秘密裏に御城の忍によって行われていた。
そこに義人が外部から手を向け、きちんとした護衛をつけるように仕向けたのだった。
望達に襲わせ、それを才蔵が助ける。そうしてしのぶの信頼を得、
御城の秘密を暴く鍵、もしくは取引材料を手に入れること。それが才蔵に下された命令だった。
護衛にやって来たのも、敵の襲撃からしのぶを守ってきたのも、全ては仕組まれたことだった。
才蔵はそんな自分の中の罪悪感を、しのぶに裏切りを責められることでどうにか清算したかった。
それを正吾に聞かされるしのぶ。しかし、それで例え才蔵が楽になろうとも、しのぶにはそんなことは出来ない。
どこからが裏切りで、どこまでが本心なのか。
『でも、お前をなじったって しのは救われないわ!』
混乱して部屋を飛び出してしまうしのぶ。残された正吾は、目を覚ました才蔵に
『逃げるな。心の中でまで、しのぶを裏切るな』と喝をいれる。
部屋を飛び出したしのぶは、地下座敷の廊下で松子に会う。
泣きじゃくるしのぶに、松子は10ヶ月前にあった才蔵とのやりとりを教えた。
三島と奥の両親が殺された理由、彼らが知ってしまった「何か」を教えてくれと頼む才蔵に、
松子は時間をくれと言う。ただし、一年と待たせることはないだろう、と。
約束された才蔵は、三島の画策を全て松子に明かしたのだった。
明かした上で、才蔵は改めてしのぶの護衛を申し出る。
いつか自分の裏切りが明らかになったとき、三島としのぶ、両方から責められることになっても、
自分の手でしのぶを守ることが出来るなら構わない、と才蔵は話した。
それが、幼い頃に交わしたしのぶとの約束だったから。
『お約束したのです。お側にゆくと、お助けすると約束したのです』
しのぶの心を傷つけたことを謝る才蔵に、もういいのだ、と許すしのぶ。
もういいよ。その言葉こそ、しのぶが才蔵から貰いたかった言葉だった。
お互いに許し合う2人。心は満たされたが、地下屋敷の外には三島の追っ手が迫っていた。
【9巻おしまい、ここから10巻】
にわかに騒がしくなる地下屋敷。どうやら地下迷路に侵入者があったらしい。
負傷した才蔵達を追跡していた三島が、とうとう踏み込んできたのではないか。
屋敷へと通じる迷路の一角で、人影を目撃したしのぶは、母を守るため
才蔵とともに侵入者を捕らえるべく走り出す。
が、折角覚悟を決めてタックルした人影の相手は、三島の末弟・佐介だった。
兄弟の中で一人だけ何も知らされずにいた佐介は、真実を知りたいと
松子を訪ねにきたのだった。(そしてまんまと迷いまくっていた)
ともかく佐介を連れ、侵入者騒ぎを収めようとするしのぶ達。
その途中、彼らより少し年下くらいの、着物を着た少女に出会う。
どこかしのぶに似た、明らかにくのいちとは違う雰囲気の少女に戸惑う3人のもとに、
部屋から消えたしのぶ達を探しにきた松子と正吾がやってきた。
部屋から出歩いていたらしい少女に、松子が『何をしているのです、多由耶(たゆや)様』と問う。
多由耶、この少女こそが、地下座敷の姫その人だった。
錯乱している少女は、『虎彦はどこだ』と呟き意識を失ってしまう。
とにかく、5人は多由耶を部屋に戻すことにした。
松子が多由耶の世話をしている間、佐介はしのぶが姫の影武者であり、
御城の本当の子供では無いことを聞かされる。
確かに、先ほどの少女はしのぶに良く似ていた。まるでしのぶの妹のように。
しのぶも、幼い頃に彼女を見たときは自分の姉なのかと思っていた。
だが、年月が流れて再び目の前に現れた彼女は、あの頃と全く変わっていない……
一方、三島はしのぶへの切り札として友人・晴海+α(仲良くなった忍の里のちびっこ)を捕らえていた。
(晴海はくっついて御城まで一緒に来てたんだけど、今回の騒動でしのぶが心配になって出歩く→捕まる)
眠らされている自分の両親を人質にとられ、悪者と三島を責める+α。
しかし、それでは御城の罪は誰が咎めるのかと返すユーリ。
両親を殺された三島同様、ユーリもまた御城に親を奪われたのだった。
さて、御城の里には古くから伝えられている御伽噺がある。
『御色草子(おいろぞうし)』と呼ばれるそれは、里の子供たちが必ず寝物語に聞かされる話だった。
それは、恋人の忍に殺されてしまう可哀想なお姫様の話。
時は室町時代……ある山里を納める城に、幼い若君と姫君の兄妹がいた。
仲の良い2人には、お付の忍びが一人つけられる。忍は兄に剣術を教え、
妹はそれを見守りながら日々を過ごした。(ここらへんで忍に恋をしちゃうわけですね)
やがて2人は成長し、兄が城主となったころに妹は隣国へと嫁がされた。
妹は忍を恋しく思いながらも、優しい夫に癒され幸せに暮らすようになる。
しかし、ほどなく二国の間に戦争が起こり、兄は妹の夫を殺してしまう。
生国に戻った妹だが、すでに夫を愛していた彼女のおなかの中には子供がいた。
もう昔のようには戻れない、生まれてきた子供を、兄はきっと殺してしまうだろう。
これ以上兄や忍を憎みたくはない。そうなる前に、殺して欲しい。
そう懇願する妹に、兄は忍に命じて毒を盛らせたのだった。
この話に出る山城こそ、御城のことである。
そして、妹姫のおなかの中の子供が、地下座敷の姫・多由耶であった。
妹姫の墓の下から見付かった赤子を、忍は妹姫への贖罪として城主に内緒で育てていた。
忍が息を引き取るときに、その秘密は息子の虎彦へと渡されたのだ。
御色草子の昔から成長せずに生き続ける少女を目の当たりにし、才蔵たちは愕然とする。
しかし思い悩む暇もないまま、松子としのぶには急ぎ用事が出来てしまった。
今や里中で騒ぎになっている、上忍三島家の謀反について、里の一般の忍達に説明をしなくてはいけない。
松子としのぶ、正吾、そして才蔵が御城の屋敷へと向かった。(佐助は三島の人間なので、留守番)
御城の重臣は三島家が殺された理由を、捏造しようとするが、松子がそれを一喝する。
故人を辱めてまで何を守ろうというのか。すでに城の一室に集まっていた里の者達に、松子は口を開いた。
三島の裏切りは両親を殺されたことによるもの。先代の当主が三島、奥両夫婦を殺した。
何故なら、彼らは御城の暗部を知ってしまったから。私には真実を語る準備がある。
困惑する里の大人たちと、狼狽する重臣達。重臣達が松子の話をさえぎろうとするが、
松子は全てを語る前に倒れてしまった。もうずっと長い間、松子は御城の因習を壊すことを望んでいたのだった。
松子も既に御城にとっての危険人物となった今、里の重臣たちはしのぶを手に入れようとした。
多由耶の存在は、御城の闇、そして力を振るうために大事な鍵となっているらしい。
しのぶを連れに来た重臣達をかいくぐり、しのぶは才蔵と松子の私兵であるくのいち達の手を借り屋敷を脱出する。
自分に対して冷たかった母、もうずっと何かを諦めるようだった母。
松子の望んだことの本当の意味が知りたい、としのぶは地下座敷に向かって駆け出した。
一方地下座敷の入り口には、松子達と入れ替えに三島がやってきていた。
しのぶの友人・晴海を人質にとり、地下座敷の奥にあるモノをつきとめにきたのだった。
しかし、迷路から座敷へと通じる扉の鍵は、当主である松子と娘のしのぶにしか
所持を許されていなかった。扉へと駆けつけたしのぶに、晴海を盾に扉を開けるようせまる三島。
こんなごたごたに一人取り残されていた佐介だが、地下屋敷内をうろうろ探索していると
目を覚ました多由耶にどこかへと誘われる。ぶっちゃけ迷ってたので天の助けとばかりについて行く佐介。
三島の兄弟の中で、一人真実を知らされていなかった佐介が、皮肉にも兄たちが知りたがっている
御城の秘密へと近づいていくのだった。
8 :
てるてる:2005/10/08(土) 22:43:44 ID:???
とりあえずここまでっす。前の人と全然違う形態でごめんなさい orz
てるてるの人乙
やまむらはじめの「蒼のサンクトゥス」と「カムナガラ」お願いします
スレ立て&てるてる乙。
いい加減
>>1の容量が450を超えたら、を500にしませんか?
前にも提案したんだけど
500を越えたら書き込むことができないので次スレ誘導もできませんが?
なんで500超えたら書き込めないと思ってるんだろう・・・
いや、書き込めないぞ
500が上限だろ?
前に変更しようとしたってのは480になったらスレ立てしようってのに変えようとしたんじゃねえの?
512KBが上限だよ
500超えても書き込める
単位考えれば分かるだろ
>>17 その12kbは、書き込み欄や各種リンクといった「掲示板の書式」に割り当てられてるんだよ。
だからテキスト分は500kb。テキスト部分だけを抽出する2ch専用ブラウザだと
書式分は最初からカットされて「1スレッド=500kb」で表示されている。
へー初めて知った
つかIEで見てるから引き算したほうがいいのか
レス番だと980こえると勝手に落ちるけど
容量の場合、○KBをこえたら落ちる、っていうのはあるんだろうか
480か490を越えて1週間書き込みがないと落ちます。
どっちかは忘れた。
?別に間違ってはないだろ
専ブラで見たときとIEで見たときの話だから
どちらも間違いじゃないでしょう
スレ立てたものです。すみません。誘導だけして前スレに投稿すれば良かったんですね。
Part13の始まり方やらP11の終わり方とか、新しい解説は次のに書けよ
とかの意見だけ見ちゃってたもので、以前の通りにしてしまいました。
(450KBを500に、という案は、11でその後話が続かなかったみたいなんで、とりあえずナシになったのかと)
焦り過ぎた自分が悪いのですが、もう立てちゃったし書いちゃったよ…ということで
前スレの埋めを、今話している次スレの時期の相談に使うというのはどうでしょうか。
もしかしたら大して埋まらないかもとも思いますが、
借りた場所は出来るだけ使うということで、いかがでしょうか。
(すみません…これこそ私が言えた話ではないのですが)
IEでも500KBになった時点で書き込めなくなることは同じだよ。
>>27 それはテキストが、でしょ。
IEの場合フォーム含めて表示されるから
512まで書き込めるということ。
29 :
マロン名無しさん:2005/10/10(月) 09:48:03 ID:uL/T4KjG
p
フィリエルとラヴェンナの一騎打ち。
劣勢を強いられるフィリエルだが、ラヴェンナがルーンを利用しようとしている
のを知って頭に血が上り一発逆転。
勝者には花が捧げられる。渡しに来たシザリアは、しかし、やおらフィリエルに
ナイフをふりかざした!
星仙女王に信奉する彼女は、学院を私物化する生徒会を憎み、無駄に生徒達に
騒がれるフィリエルもまた同類だと言った。
ロゼリットの墜落死も彼女の仕業だった。
フィリエルを討ち取ることに失敗したシザリアは勝手に「学院を浄めるいけにえになる」
と言って崖から飛び降りる。
渋々とそれを助けたルーン。だが、全生徒の前で、ラヴェンナに男である事を
ばらされてしまう。
立て続けに起こる醜聞で、大騒ぎのトーラス女学校。そこに現れたのはアデイル。
人気作家のエヴァンジェリンだと生徒達からは歓声があがる(正体不明の
小説家じゃなかったっけ…)
彼女は、学院には陰謀が渦巻いていたこと、そしてその企みは失敗に終わったことを
宣言した。
ルーンは駆けつけたユーシスの馬に飛び乗り逃走。
エヴァンジェリンのBL小説と同じ展開に、学院は総腐女子化で大喜び。
フィリエルは退学させられた。
トーラスでも手に負えないのならと、フィリエルは王宮にあがることになった。
秋にはアデイルが女王候補としてデビューする。それに付き添うのだ。
ルーンは王宮内の王立学院に入ることになる。
ロウランド伯爵夫人(ユーシスの母、アデイルの義母)はフィリエルを呼び出し
王宮にあがるのならルーンと馴れ合うことを慎めと釘を刺す。
しかし「自分が王宮へあがるのもルーンを守るためだ」と一歩もひかないフィリエル。
フィリエルにかつてのエディリーン姫の面影を見た伯爵夫人は、彼女にバラを
一輪譲った。
アデイルは「フィリエルはお義母様に気に入られたのね、このバラは門外不出の
異端の花よ」と言う。バラが異端…?
詳しく聞く間もなく、ユーシスの友人・ロットが駆け込んできた。
星仙女王の長男・リイズ公爵が王位を狙い、それに動じたレアンドラ陣営が
ロウランドより先に女王候補擁立を宣言したという。
もはや一刻の猶予もない。アデイルは王宮にあがり、女王候補として宣言
しなければならない。女王争いの戦いの火蓋は切って落とされた。
入城するアデイル。しかし可憐な美しさは、レアンドラの強烈な個性の前では
いささか霞んで見えるようだ。
続けて、ルアルゴー伯爵じきじきのエスコートで入城するフィリエル。
謎の美少女の登場で、宮廷人はにわかにアデイル陣営に注目する。
負けじと現れたレアンドラは、リイズ公との婚約の予定を発表。
二つの勢力に統合されては、アデイルの負けは目に見えている…。
陰謀渦巻く宮廷で、高原育ちのフィリエルが傷つきはしまいかと案じるユーシス。
フィリエルを守りたいという気持ちが日増しに強まっていく。
一方でフィリエルは、学院に入ったルーンを心配していた。
予感的中で、寮に入れられたルーンは集団生活に馴染めずトラブルばかり。
ユーシスの推薦で研究所を持つコーネル博士の助手となり、そこから学院に
通うことになった。
王宮で、アデイルはその人柄で人望を集めていくが、レアンドラは異端の存在
である火薬をブッ放し、タカ派をアピールする。
そんな中、フィリエルとユーシスの婚約話がもちあがる。
「ロウランド伯爵夫人になれば、星仙女王(おばあさま)に会える身分も手に
入る」とアデイルもすっかりその気だが、フィリエルはこんな噂がルーンに
どう思われるかと気が気ではない。
連日のパーティーに疲れ気味のフィリエルにリイズ公爵が忍び寄る。
彼女がエディリーンの娘だと知っているらしい公爵は
「君を王妃にと望んでいる」「異端にまみれた娘」とフィリエルを脅す。
ユーシスの機転によりその場は事もなく済んだが、怯えて泣きじゃくる
フィリエルを守るために、ユーシスも真剣に婚約を提案する。
揺れるフィリエルをルーンは突き放す。
研究者は女性を幸福に出来ないとコーネル博士にも忠告されていた。
ロウランド伯爵夫人はフィリエルを次期伯爵夫人と認める、と言うが
条件として二度と異端に関わらないこと、ルーンにも会わないことを
誓えと迫る。
ブチ切れたフィリエルはルーンと逃げようと決意する。ルーンに会えないなら
王宮にいる必要なんかない。ルーンが好き。だがルーンは、別の覚悟でフィリエル
のもとを訪れていた。
殺しても飽き足らない「蛇の杖(ヘルメス・トリスメギストス)」の首領と
リイズ公が同一人物であることを知り、彼に復讐するためにレアンドラと手を
組んだのだ。
「君の側にいたかったよ。ずっと好きだった」
フィリエルを薬で眠らせて立ち去るルーン。
翌朝、リイズ公が殺害された。容疑者はルーンだという…。(以下次巻)
乙。小説版も同じ話なのかなこれ
漫画版は小説(原作)よりエピソードを省いたりして構成が簡略化されてます。
でも漫画描いてる人が原作かなりスキーみたいなのでそこらへんは愛でカバー。
まとめサイトにあるあらすじはあちらで削除申請すれば削除してもらえるのですかね???
自分の書いたやつならそれでいーんじゃない?
つか、自分も直したいところが山ほど・・・
>>36 理屈ではそうなんだけど、こっち側に「書いた人」と「削除依頼をした人」が同一人物と
判断する材料がないので事実上難しいかと…。
じゃあ追加や修正はどうなのよ? と言われると根は同じなんだけど、+するのと−するのでは
事情が違うと思うのよね。
こういう心配はいらないのかもしれないけど・・・本人確認はどうやってするの?
それ以前にせっかく書いたのに削除するなんてもったいない。差し替え希望ってこと?
向こうの掲示板初めて見た
向こうで修正願いすればいいのか
ひょっとしたら35は漫画板の船戸明里スレでファビョっていた香具師か?
(自分の文章力ではうまくまとめられないので実際に見る事をススメる。
版元にチクって管理人に圧力をかけてもらいまとめサイト丸ごとアボン
してもらおうというのまでいたし)
>船戸明里
ダレ?と思ったら『ハニーローズ』の人か。
詳しく書かれてる分、現物を知ってるファンはいろいろ言いたいことがあるんだろう。
でも、サイト閉鎖は困るな。
俺は買いたい漫画を探すっていうのもこのスレを見る理由のひとつになってるんだけど、
詳しくストーリー見たからもういいやって人も居るのかもね
あらすじが綺麗な文章だと、本作も気になる。
買うこともあるし、漫喫で済ませることもある。
でも中にはあらすじ読んで満足するものもあるな。
んで買ってみてガックリすることもあるw
あらすじの方が遙かに面白い作品もあるからなあ。
ハニーローズのスレ読んできた。
漫画もあらすじも読んでないんでどこまで本当かはわからんが
こっちのスレに書かれたあらすじには
・明らかな誤読がある
・漫画に描いてないことをまとめ人が補完して漫画に描いてあるかのように表現している
箇所があるらしい。
>>44 まぁまぁ。
ヨソのスレのことはヨソにまかせておこうぜ。
修正とかそういう話で思い出したんだけど
まとめサイトの「観葉少女(プランツドール)」の「メランコリィの花冠」
中途半端なトコで終わってる気が…
あれではアンハッピーエンドみたいに見える。
本当はもう少し続きがあって、最終的にハッピーエンドなんだけど。
あのあともう1レスあって、それを収録し忘れてるとか?
そこのログ見られないからわからないんだけど…
>46
アレはアレでいいのかも。
興味持って漫画読んだ人に驚きをプレゼント、とか?
まあ萎える人も多そうだが…
でもコミックスと雑誌掲載時とでラストがちょっと違うらしいから、
紹介してくれた人は好きなほうで書いたのかもしれん
542 名前: 観用少女(プランツ・ドール) [sage] 投稿日: 2005/07/28(木) 16:23:09 ID:???
ドラ長編、天使禁猟区、上海丐人族乙!!
>>541 ごめんなさい…_| ̄|○
ハニロばっかり書いてたら煮詰まってきちゃったので別のあらすじ投下です。
ヘタレな私を許しておくんなまし。
『観用少女(プランツ・ドール)』加筆です。一番好きなエピソードから。
オチはぼかしたので、これ見てちょっとでも興味持ってくれた人いたら
読んでみてね。短編連作集の形ですが面白いですよ。
543 名前: 観用少女(プランツ・ドール) [sage] 投稿日: 2005/07/28(木) 16:26:05 ID:???
『メランコリィの花冠(ティアラ)』
>>46 ……こんな感じ。ちゃんと意図があるみたいよ。
つか、ハニー・ローズと同じ書き手か。こりゃまたすげえ偶然があったもんだ。
>>48 はあ、なるほど。意図的にああいう形にしたのか。
奇しくも上で話題になってた書き込みと同じ書き手さんだったとは…
悪いことしちゃったかな。
>>47 個人的にはもしあのあらすじ読んでから原作読んだら萎える方かな…
最初に原作読んだ時も「なんだそりゃ!」と思ったオチだったんで。
確かコミックスと雑誌掲載時はそこの部分は同じハズ。
50 :
47:2005/10/12(水) 15:39:58 ID:???
でも、ラストは読んでからのお楽しみとかいう書き方をしたのなら、
書き始めもしくは終わり、どちらかの同じレス内に明記したほうが良いかも。
49だけじゃなく、読んだら違ってて萎えたという意見が出てきそう…
ってここはオススメ漫画を紹介するスレとは意味合いが違うか
鋼の錬金術師の外伝
「盲目の錬金術師」「師匠物語」お願いします。
一条ゆかりの漫画、
「デザイナー」
「正しい恋愛のススメ」
大まかなあらすじと、特に結末を知りたいです。
>>52 よし、書きますか!
ところで余計なことかもしれないけど
今放映中の昼ドラ2本立ての原作なんだけど
それが終わるまで待たなくていいの。
ドラマ視聴者・・・だよね?この時期にリクエストってことは。
55 :
52:2005/10/12(水) 19:57:11 ID:uxEqZhvU
>>54 お願いします!
「正しい〜」は、大島さと子の濃ゆい演技に負けて、最初の一週間でギブでした。
デザイナーは、ドラマになってんの知らんかった。
中村うさぎだか誰だかが、「さすが一条ゆかり!という結末」と書いているのを以前読んだことがあって、一条ゆかり繋がりで思い出したのです。
56 :
52:2005/10/12(水) 19:58:42 ID:???
す、すみません、あげちゃった…。
16歳のケイトは小学生の時から引きこもりつづけ、今は無職。
時々外を徘徊すると見知らぬ人々に「あれってケイトじゃね?」と言われ煩わしい。
かつてケイトは子役だった。両親の期待を一身に、小学校もろくに行かずに働いた。
仕事の合間に通う学校には友達は一人もおらず陰口を叩かれていたが、
自分が有名になる事で両親が胸をはれるのなら良いと思った。
やがてケイトは大きな劇に立つ事になった。ダブルキャストでもう一人は無名の奈子。
子役として注目されているケイトと比べ、奈子は演技も踊りもいまいち。
叱られては落ち込む奈子を慰めるケイト。やがて二人に友情が生まれる。
ケイトは奈子の苦手な泣き≠フ演技のアドバイスをしたりと、奈子に協力していく。
舞台は二部構成で一部は奈子が担当する。
その数日前から奈子はケイトを無視するようになっていた。
初めての友達の奈子の突然の態度に怯えるケイト。練習に身が入らなくなる。
本番の日。生き生きとした奈子の演技が完全に自分のコピーである事にケイトは気づいた。
そして、奈子の事で悩んでいる間にとっくに実力を追い抜かされた事にも。
一部が終わり戻ってきた奈子は、笑いながらケイトに言った。
「あんたにいいところなんてあげないから。友達一人もいないなんて気味が悪い人」
呆然としながら舞台にたったケイトは、三千人の観客の前で
しゃべる事も身動きする事もできなかった。ケイトにとっての人生はそこで終わった。
子役とはいえケイトはプロだ。その事は散々マスコミに叩かれた。
芸能界にはもういられない。今更学校にも行けなかった。
引きこもるようになったケイトの横で両親は毎日喧嘩した。
そんな中で育った妹はケイトをうとむようになった。
いつものように行くあてもなく街を徘徊するケイト。
謎の男性に声をかけられついていった先には『エル・リストン』というフリー・スクールがあった。
様々な事情で普通の高校に行けなかった人々が学びにくる場所だという。
こんなわけのわからないところに居られるかとケイトは一度は拒絶するが、
エル・リストンに通う生徒たちがそれぞれ懸命にがんばっている姿を見て考えを改める。
友人をつくり少しずつ前向きになって行くケイトの成長物語
ハイティーンブギをお願いします。
最初から最後までのあらすじをさらっとでいいです。
>>57 ガラ亀思い出した。
大人しい田舎娘(実は美少女)が主人公の演技をコピーして立場を乗っ取るって話し。
上記作品の投下者です。あらすじ投下者の皆さん乙です。
最近少し忙しくて投下をストップしていたのですが、久しぶりに見に来た所
私が過去に投下した作品で問題を引き込んでしまったようで……。
本当にすみませんでした!
観用少女に関してはできれば一文添えていただけると助かります。
(オチをぼかしている旨)
ハニーローズに関しては、自分では漫画に書いてある通り書いたつもりなのですが
絵に描いてあるそのままを上手く文で表現できなかったので、もしかしたら
その辺りかもしれません。(違うじゃないか、という)
また、誤読に関しては自分では本当にどこの部分か分からないので該当スレを
覗いて、その部分を教えていただこうと思います。
修正なり追加なりはそれ以降行おうと思います。
お騒がせして申し訳なかったです。
上手く文で表現できなかった → 上手く文で表現しきれなかったのかもしれない
すみません、直す前の文章をコピペしました…。
>>60 >また、誤読に関しては自分では本当にどこの部分か分からないので該当スレを
>覗いて、その部分を教えていただこうと思います。
「覗く」だけならいいけど、もしかして「質問し」ようとか考えてる?
だったら思い止まった方がいい。あんたがいくと荒れるかもよ。
そもそもそのスレには具体的に「ココ違うんじゃな〜い」なんて書かれてるの?
てか、ひとりで書いてんだから主観や思い込みが入るのは仕方ないよ。
じゃなきゃ、なんのためのフォロー歓迎なのってことになる。
>>62 同意。一人で書いてんだ。しゃーないって。
あ、なんかもう聞きに行ってしまった模様。
>>60 …ま、なるようになるさ。気にすんな。
気に病んじゃうくらいなら新しいあらすじ投下してくれ!
もちろん暇になってからでいいからw
他のあらすじ投下もワクテカで待つとするか
>51 予約しまっす。
とりあえず盲目の錬金術師だけ。
上手くまとめられなかったらごめん。
>盲目の
あれは良い短編だったな。
がんがってください!
>>66 それって別巻?
1〜11の中に載ってないよ、ね?
間違いの訂正部分です。
ディック・スタンリーを登場人物紹介の部分でもあらすじ内でも(こっちは多分)議員と
書いていましたがそれは間違いでした。長兄アルバートに同行しているだけで彼は議員ではありません。
一番の間違いは、最後の部分でフィオナの髪=はちみつ色としている部分でした。
彼女の髪の色は灰色です。(お母さんがハニーブロンドなので似たような色かと……)
父親と思しき男性(彼女の父親は作品内では断定されていません)の髪の色と同じ色です。
また、エピローグにて『』でかこったアーサー・ロウランド伯爵からローズ・ロザリンドに
宛てられた手紙に『君の髪と同じ色のばらが咲く』とありますが、あれはローズに向けた
言葉という事で書いていましたが、私がぶちかました前後の文章からフィオナに向けた文章と
とれなくもありません。ですが、伯爵が『君の髪と同じ色』と言ったのはフィオナの母、ローズです。
すみませんでした!!
何か物凄い勘違いかましまくってて、こっ恥ずかしいです_| ̄|○
他にも間違いあるかもしれません。。。既読の方いらっしゃいましたらフォロー頂けると幸いです。
>>67 多分盲目の錬金術師って『鋼の錬金術師パーフェクトガイドブック』に
載ってたやつだと思います。
「マテリアル・パズル」を希望します。
「マルクスガール」をリクした者ですが借りて読んだのでリクを取り下げます。
まとめサイト管理人さんよろしくおねがいします。
72 :
マロン名無しさん:2005/10/17(月) 10:58:54 ID:4qBim2rP
9
福本の「アカギ」のあらすじと「天」の続きをよろしくお願いします。
あとカイジ、銀と金のもうちょっと詳しいやつも…。
>>70 予約します。かなり長くなりますのでご勘弁を。
ド辺境のド田舎、ミルホット村に山ほどの大きさの巨大毒キノコが寄生。
残り1ヶ月で毒の胞子を撒き散らし、村は壊滅を免れない。
長老に依頼され、少年御風(以下ミカゼ)が
100年を生きるという3人の魔法使いに力を借りる為旅に出る。
魔法使いが住む断崖絶壁の山を登りきるとアクアと名乗る少女が一人。
斧でも割れないゴーラの実を割ればついて行っても良いと言われ
四苦八苦の後、蹴り技が得意なミカゼは見事実を蹴り割る。
山を下りる前にミカゼは逃げたり裏切ったりしない様に
アクアに変なお面をかぶせられる(以後、ミカゼのお面は何度も変わるが素顔は出なくなる)
アクアは不老不死の魔法使いであるが故に賞金首をかけられていたが
ミカゼが守るまでも無く魔法(マテリアル・パズル)『スパイシードロップ』で
賞金稼ぎを全く寄せ付けない強さを見せる。
ところが、足を草で切った際に入ってしまった毒でアクアが倒れ、
村まであと1日のところで死んでしまう…。
一方その頃アクアが住んでいた山に
不死の力を手に入れようと企む『女神の三十指』の阿白(アビャク)とアダラパタが現れる。
3人の不在に憮然としていたアダラパタの持つ魂を感知する携帯電話型の魔法アイテムが急遽反応を示す。
「存在変換が行われている!! 見つけたぞ!! 西だ!!」
再び場面は戻り突如アクアの身体がパズルのピース状に分解、再び人の形に変わっていく(これが存在変換)
アクアと入れ替わって現れた少年ティトォと共にミカゼは村に辿り着く。
が、そこで見たのは巨大キノコを食べまくる村人たち(毒は無いらしい)
そしてミルホット村は巨大キノコ見たさに観光客が訪れる陽気なきのこ村になっていた。
――マテリアル・パズル きのこ編・完――
する事も無くなったティトォは村の少年たちにのんびりとある話を物語る。
「ある国にある3人の人間がいました。その3人は傷つき今にも死にそうでした。
でも3人はまだ死ぬわけにはいきません。
彼らは死んでも償えない程の罪を犯した罪人だったのです。
でももう彼らにはこの大地に存在できる力が残っていません。
3人合わせてやっと一人分しか―――
そこで3人は ひとつの身体に 自分たち3つの魂を入れました。
しかし今度は逆に死ぬ事ができなくなりました。まるで呪いのように―。
解けない魔法にかかった3人は今もその消えない罪を胸に静かに暮らしています」
『残念ながらもう安息の日々が訪れる事は無い』
――忍び寄る女神の三十指の気配。
<1巻終>
断崖絶壁を登れないティトォの為に(と同時にキツネのお面を取ってもらう為に)
ミカゼは共に行く為村の入り口でティトォが来るのを待っていた。
そこにアビャクが現れ「ティトォ、アクア、プリセラの3人(以下TAP)を捜している」と告げる。
ミカゼはTAPに対し明らかに敵意を持つアビャクと戦闘開始。
しかし水の力を操る『ブルーリングス』の前に倒れる。そこにティトォ登場。
自らの持つ回復・強化の魔法『ホワイトホワイトフレア』(以下WWF)をミカゼにかける。
不死身の身体を持つティトォだが魔法の攻撃の前には不死の魔法の鎖も切れてしまう。
ミカゼと共にアビャクを追い詰めるものの、力と視界を奪う霧の結界を張られ絶体絶命のピンチ。
水の刃でミカゼの首が切られる直前にティトォのもう一つの能力「仙里算総眼図」が完成。
これまでの言動の断片から完璧に相手の行動を先読み出来るその能力と
WWFをかけ操作出来る状態にあったミカゼの蹴りでアビャクを撃破する。
その数日後ティトォは村を離れ世界の中心、魔法王国メモリアへ行くため港にいた。
一方魔法のアイテムをティトォに奪われ魔法が使えなくなったアビャクは
アダラパタの魂を操る『極楽連鞭』で魂を引き裂かれ死亡。
アダラパタはその遺体を海に捨てた後、三十指の更に上に位置する「三大神器」の一人ブライクブロイドと通信、
ティトォが向かうアルカナ大陸の三十指の指揮権を得る。
船はアルカナ大陸へ出港、ミカゼは「置いていかれた…!」と唸る。
<2巻終>
一時は村に帰ろうかと悩むミカゼだったが
「強くなりたい!!」と心に決め、海に飛び込む…ものの岩礁に頭を強打、気絶したまま漂流…。
その頃港に着いたティトォは評判の行列の出来るパン屋さんへ寄る。
そこの店長の少女・リュシカもまた女神の三十指の一人だった――
が、彼女は仕事に忙しく「すっかり忘れてましたー」
足止めを頼んでいたアダラパタは役立たずだと幻滅し、
極楽連鞭で処分しようとした所にティトォがパン代の差額を払うために戻ってくる。
アダラパタはリュシカの魂を操作、
操り人形状態のリュシカはあらゆるものに羽を与えて操作する『エンゼルフェザー』を駆使し襲い掛かる。
操られているだけのリュシカにティトォは戦うのをためらうが、
攻撃を避けた際看板の角に頭を強打、その衝撃で中身だけアクアと存在変換する。
不完全な状態にも関わらずアクアの『スパイシードロップ』はリュシカを一撃で吹き飛ばす。
(ついでにリュシカの店も全壊させてしまう)
1000年前、大地の底から現れ、世界を滅ぼした大魔王デュデュマ。
その大魔王を倒し30人の魔法使いを従えた女神の伝説。
100年前の惨劇。それに関わり罰としてこの世で最も大切なもの―存在を司る力―を
永遠に守るため死を許されなくなったTAP。
同じく惨劇を生き延び、現代に女神として現れたグリ・ムリ・ア。
TAPの使命は女神グリ・ムリ・アを倒す事――。
ティトォはリュシカの保護も兼ねて共にメモリアへ発つ事に。
最初リュシカはTAPは女神の敵とアダラパタに吹き込まれていた為渋るが
極楽連鞭で操られていた恐怖を思い出し、
またメモリアがパン職人憧れの地であるため喜んで了承する。
その頃海を漂っていたミカゼは珍奇愛好家の冒険家・ネクバーパに拾われる。
五大石という宝捜しに付き合わされたりお面を改造されたり尻尾をつけられたり散々な目に。
船を降り再び泳いでティトォを追いかける。
ネクバーパが入手した五大石は人から人の手を渡り三十指の月丸・太陽丸姉弟の元へ。
三十指の使命は資金集め、五大石の収集、伝説の最強剣『命七乱月(いのちななつみだれづき)』の発見。
「そしてあの3人の身体に秘められた力を奪う事 手段は選ぶな…!」
一方アルカナ大陸の三十指の一人にして盗賊団のクライムがある富豪の家を襲撃(被害額はガラス代と約10円)
魔法使いの犯罪は魔法使いの管轄――アルカナ特別捜査隊のジール・ボーイに連絡が飛ぶ。
そのジール・ボーイは職場には居らず岩場の修行場にいた。そこにはアダラパタの姿も。
三十指のトップクラス「五本の指」の一人であるジール・ボーイが動けば片がつく。
しかしジール・ボーイは修行の邪魔だと拒否、その咆哮は雲を全部吹き飛ばす程であった。
<3巻終>
ティトォとリュシカは同じ三十指に命を狙われていると言うクライムに会いに行く。
話を聞く耳持たないクライムと戦闘、『マスターキィ』を胸を差し込まれるものの
得意の頭脳戦で双方に傷をつけることなく勝利。
クライムは三十指の力を悪用し、教団を立て人々から金を巻き上げているガシャロと戦う計画中だった。
その頃アダラパタもガシャロと接触、TAP殺害を命令する。
2人を連れ、教団近くの砂地で作戦を練ろうとしていた所にガシャロ急襲。
引力・斥力を操る『叫星魔渦』に不意打ちを喰らいティトォは吹き飛ばされ、
WWFを使う間もなく止めを刺されかけたところにミカゼが現れる。
「ミカゼ どうして…僕らについてきた?」
「………強く…」
「強くなりたい?」
「いや! 強く生きたい!!」
再びWWFの光に包まれて戦うティトォたちだが足場の悪さと叫星魔渦の強さにてこずる。
そして度重なる戦闘で蓄積されたダメージが限界に達し遂にティトォ吐血。
WWFの効果が切れ更に劣勢に追いやられる。
ティトォはアクアに後を託し、自らの胸にナイフを突き立て存在変換、高笑いと共にアクア登場。
敵味方関係なく爆撃攻撃するアクアにガシャロも近づけない。アクアもまた近距離攻撃が主体。にらみ合う両者。
埒が明かず、アクアはスパイシードロップ遠距離攻撃のブラックブラックジャベリンズを構築。
構築には時間がかかり、ガシャロは巨大な砂嵐を作り逃走を計るが
クライムのマスターキィにより砂嵐に大きな鍵穴を開けられる。
アクアのジャベリンズが炸裂、しかしガシャロには直撃させずその巨大な力は遥か後方へ。
「あたしが倒すべき奴はあんたじゃない あんたの後ろにいる奴だ グリ・ムリ・ア……!!」
遥か彼方の地でその力を敏感に感じ取った仮面の人物。
そしてその隣には女神グリ・ムリ・アの姿が…。
<4巻終>
ジャベリンズの力を前に敗れたガシャロからアクアは魔法器具を奪い破壊する。
そこに教団の信者のポンタックが現れる。盾にとって逃亡を図ろうとするガシャロの眉間に銃口が突きつけられる。
ポンタックはアルカナ特捜隊員でジール・ボーイの命令でガシャロを捜査していたのだった。
ガシャロはポンタック―本名ボラバートンに連行され馬車の中で徐々に目を覚まして行く。
「やり直したい…やり直したいんだ また人生を…俺は…やり直したい…」
しかしいつの間にか後ろに座っていたアダラパタに魂を捕らわれる。
そしてガシャロがかつて失った財産はグリ・ムリ・アの命令によって失った事を知らされる。
三十指は皆そうやってグリ・ムリ・アによって大切なものを奪われ、
その空っぽになった所をつけ込まれていたのだった。
信奉する女神の事実を知り絶叫するガシャロの魂は引き裂かれて消えていった…。
ガシャロ戦を遠方より監視していた三十指の黒魔(コクマ)とドルチルが動き出す。
ドサクサに紛れてアクアの首元に小さな針を埋め込み、
24時間ロックオンすることによって発動する霊磁砲の準備にかかる。
霊磁砲は壁も人間も水も空気もすり抜け他の魔法にも干渉されない究極のエネルギー波動。
しかし一定の距離を離れるとロックが解除される為2人はこっそりと尾行する。
尾行されてるとも知らずアクア、ミカゼ、リュシカの3人は小さな町に立ち寄る。
(クライムはガシャロ教団の金を搾取されていた人に戻す為離脱)
そこの宿屋の客引きで歌を歌う少女チェリーに対してアクアは
普段下僕以下の扱いを受けているミカゼとリュシカが偽者ではと驚く程の優しさを見せる。
それは100年前の惨劇で失った妹アロアの思い出。
「あいつも歌が好きだった……」
チェリーと遊んだりTAPと世界の情勢を調査する来徒(ライト)と出会ったり
そうこうしている内に霊磁砲のタイムリミットが近づく。
そこにかつてコクマらと同じ組織(非三十指)にいた男たちが
ミカゼに魔法で狙われている事、それから逃れる為に距離をとれと警告。
3人は慌ててリュシカの魔法で飛んで逃げるが、何故かドルチル(onコクマ)が飛んできて追いつかれてしまう。
ジャベリンズでまとめて倒そうとするがドルチルの魔法『パイナップルフラッシュ』の必殺技
「マジベコみ」(「お前は母ちゃんにそっくりだ!!」と悪口を言いテンションと同時に周辺の温度も下げる荒業)が発動。
一気に体温を奪われ体の自由が利かなくなってしまう。
そして目の前で霊磁砲が完成。鎌を持った霊がアクアの体を引き裂いた…!
…かに見えたが霊はすり抜けただけ。急激な体温変化で中身だけティトォと存在変換していたのだった。
そこでコクマはドルチルに「本当は父ちゃん(美形)のほうに似ているぞ!」と叫び
ドルチルはテンションアップと同時に復活。強烈なジェット噴射で突っ込んだ瞬間、
ジール・ボーイの魔法拳の一つ『飛燕』がドルチルを吹き飛ばした。
<5巻終>
ジール・ボーイは女神に操られるわけではなくその正体を突き止めるために
コクマの魔法アイテムを破壊、この場にいる全員を連行すると宣言。
しかしアダラパタの一方的な通信の勧告により、再びTAPの前に現れる事を言い残して引き下がる。
避けては通れない圧倒的な力との対決を前に焦るティトォ、
そしてプリセラ(まだシルエット)が自分の出番が近いと呟く…。
コクマは自分の魔法アイテムを失った為、石に宿る精霊を操る男サンと接触。
しかしサンはかつてTAPに押し掛け弟子入りしており、
破壊王アクアと出会い「俺を殺す気か!」とコクマ、ドルチルを追い払う。
アクアに協力を頼まれるが相手がジール・ボーイと知ると断り去ってゆく。
引きとめようとするアクアをティトォは黙って制止する。
「俺達がいるから大丈夫!」と言うミカゼをアクアは戦力外だ、いるだけ邪魔だ、あたしだけで戦うと突き放す。
残されたリュシカは女神が人を操る工程を思い返す。
かつて大切な人を失った事…それが女神の仕業だとしたら…。
意を決し、リュシカは決戦の地へ飛び立つ。
ミカゼは町でゴーラの実を斧で割る賭け事を見掛ける。
実を手に取り思い切り拳を叩きつける。それは僅かながらヒビが入っていた。
血が吹き出る拳を握りしめ、ミカゼもまた走り出す。
そして遂にジール・ボーイとの決戦の時。
アクアのスパイシードロップもジール・ボーイの高い防御力の前に効果がない。
次々に技を繰り出すもジール・ボーイの魔法『三獅村祭』に撃ち砕かれる。
そこにミカゼ、リュシカが到着。アクアは呆れつつもジャベリンズで決着をつけるため時間稼ぎを要求。
しかしミカゼは魔法拳『士熊』の一撃で気絶、リュシカは羽を吹き飛ばされ戦意喪失。
アクアを守りに現れたサンの精霊も次々と倒されていく。
3人の助力の甲斐有りジャベリンズ完成。降伏勧告するもジール・ボーイは
『飛燕』+『士熊』の合成魔法拳『彗龍一本髪』でジャベリンズを跳ね返す。
最強の技であるジャベリンズを腕一本で跳ね返されアクアは「勝てない…」とへたり込む。
そのアクアにプリセラが語りかける。
「力に力で対抗するなんてバカのする事だよ 私に換われ」
アクアは換わる事を躊躇うが仲間を助けてほしい…と崖から飛び降り、存在変換。
遂にプリセラが登場。2人をサンに託し再びジール・ボーイの元へ。
そのジール・ボーイは女子供相手に戦っている自分に疑問を抱き、
もうTAPには干渉しない、女神の元には自分で辿り着くと言う。
しかし仲間を傷つけられたプリセラの怒りは収まらない。
「殴りたいなら好きなだけ殴れ、そしてさっさと俺の前から消えろ」
ジール・ボーイがそう吐き捨てた瞬間、プリセラの拳が顔にめり込む。
そのまま弾き飛ばされ、地面に叩きつけられ、ジール・ボーイは愕然とする。
プリセラに向けて撃った『飛燕』は軽くいなされる。
「力に力で対抗するなんてバカのする事だよ
でもね 私はバカだからそれしか能が無いんだよ!」
<6巻終>
プリセラは魔法が使えない。才能が無かったのだ。
その分を埋めるためただひたすら100年間己の体を鍛え上げた末に驚異的な身体能力を手に入れた。
ジール・ボーイの『飛燕』『牛輪』『士熊』はどれもプリセラにダメージを与えられず
逆にプリセラの圧倒的な力に追い詰められていく。
サンはプリセラの事を2人に語る。繊細なのか豪快なのかわからない性格。
月の光の下で悲しげに踊る姿。腹に書かれた「檻」の文字。
ティトォが女神から大地を守るため、故に魔法も人を守る事に特出したものを編み出した。
アクアはアロアを奪った女神と無力な自分を許せない故に、単純に壊すだけの魔法を編み出した。
でもプリセラの闘う目的は少し違う…と(※12巻にて判明)
ジール・ボーイはフルパワーでプリセラに当たるが
3つの合成魔法拳『彗龍一本髪』『八ツ首卍龍』『華龍三ツ眼』…
全てプリセラに通じない。逸らされ避けられ受け止められる。
そして「100年以上生きてる私には一生かかっても追いつけない、
でも才能があれば可能性はあるよ」と戦うだけ無駄だとプリセラに切り捨てられる。
何でも出来て、だから何でも簡単に捨てた兄エル・ボーイ。
楽器に興味を持っていた少年ジール・ボーイ。
兄があっさりその楽器を捨てた時の事を思い出し、ジール・ボーイの中の何かが弾ける。
未完成の完全合成魔法拳『神薙神無(かんなかんな)』を構築する為に
防御を捨て3つの魔法を合成し続ける。その身体は崩れ始めプリセラはその腕を止める。
「俺は…誰よりも強くならなくてはいけないんだ!!!」
「私は誰よりも強く生きなければならないんだ!!!」
プリセラはメロディを口ずさむ。
「どんなだったっけ…だだをこねる子供を落ち着かせる…子守歌のダンス」
そのリズムに合わせてジール・ボーイを完全に撃破する。
プリセラは倒れたジール・ボーイに共に女神の元へ行こう、仲間になろうと持ちかける。
そこに戦闘を(時には巻き込まれながら)静観していたアダラパタが登場。
その横には操られたジール・ボーイの部下メッツの姿が。
アダラパタはメッツを人質にジール・ボーイの右の拳の魂を奪い、更に左をも奪おうとする。
メッツはその間際自らの銃で胸を打ち抜き、ジール・ボーイに詫びて息を引き取る。
激昂したジール・ボーイがアダラパタに襲いかかろうとした瞬間時空に門が開き、
三大神器の一人ブライクブロイドが現れる。
近づくだけで体中の傷口から血が噴き出る力にプリセラも動けない。
ブライクブロイドは一瞥をくれるとアダラパタを連れて門の向こうに消えていった。
ティトォの回想――。100年前、ドーマローラという国で起きた大惨事。
咆哮するシルエットは大魔王デュデュマのそれで町は燃え人が焼けていた。
瀕死のティトォ達の前に差し出された誰かの手が持つのはまるで木の実。
「生き延びたいと願うなら…委ねるがいい お前達の魂を…」
これこそが大地の生み出す究極の力の結晶体。
この世で最も清い力。この世で最も強い力。
この世で最も素晴らしい事。わたしが あなたが ここに存在するという事…。
それはこの世の法則さえ捻じ曲げる禁断の力。失われた存在さえ蘇らせる力。
――星のたまご――
その頃どこかの城でオバハンが機械の修理をしていた。
そこに仮面の人物(クゥ)がブライクブロイドとアダラパタの帰還を報告する。
この丸々としたオバハンこそがグリ・ムリ・アであった。
謁見の間に揃う三大神器―ブライクブロイド、クゥ、舞響大天。
グリ・ムリ・アお手製のケーキを囲んでの報告会は
三十指全滅、星のたまご奪取失敗という有様であった。
ケーキを食べながらアダラパタは提案する。
「五本の指残り4人の指揮権を是非ボクに――!!
奴等のバックのメモリア王国ごと潰します」
<7巻終>
TAPと世界の情勢を調査しているライトのメモ。
TAPとジール・ボーイの戦闘と顛末。
メモリア王国のグリン王子の異変。
五大石を祀る民族が三十指と思われる魔法使いに皆殺しにされたという話。
その五大石を祀るシャラカ族の少年シャルロックはその一族の使命―五大石を守る事―を疎ましく思っていた。
「こんなもんさえなければ…」
「誰かかっさらっちまえばいいのに…」
そこに月丸が侵入。彼女の魔法、炎と氷を交互に操る『夜叉水晶』の前に
一族の戦士たちは次々と惨殺されていく。
希少種エンペルドラゴンの乗り手・シャンもまた太陽丸の『修羅万華鏡』の幻影に捕らわれ死亡。
隠れていた子供たちも「これで寂しくなかろう」と斬り殺される。
そこに茫然自失のシャルがフラフラと姿を現す。
強大な魔力を感じ取った姉弟は新たな三十指に使えると連れて行こうとするが、
その前にエンペルドラゴンがシャルを連れ去ってゆく。
2つ目の五大石を手にしたグリ・ムリ・アはアダラパタのメモリア侵攻作戦を許可する。
メモリア王国へ行くための空港に近い町で男たちの壮絶な戦いが繰り広げられていた。
そこに飛び入りで参戦したプリセラはここでもまたその実力を如何無く発揮する(笑)
その頃リュシカのパン屋を再建したクライムの前にティトォが現れる。
一緒にメモリアに行こうと手を差し伸べられ驚くクライム。
しかしそれは氷を纏って姿を変えていた、クライムを粛清に来た月丸だった。
胸を刺された傷をマスターキィで閉じ、逆に月丸の右足を「開いて」反撃。
太陽丸が月丸を止め2人は消えていき、クライムはメモリアに思いを馳せる。
ジール・ボーイもまた一人メモリアへ向かい歩みだす。
パラディア空港に到着、飛行機を見上げすっかりおのぼりさん気分で楽しんでいた
プリセラ、ミカゼ、リュシカの3人の前に突如ブライクブロイドと舞響大天が出現。
舞響大天はプリセラに魔力をぶつけ、強制的にアクアに存在変換させる。
「何の用だい、オバさん?」と苛々するアクアに対し舞響大天は昔語りをする。
逃げた小鳥。大切にしていた小鳥。イタチに食べられた小鳥。
叫ぶだけのアクア。怒るだけのアクア。
本当は自分がいけないのに。
自分が籠を開けっ放しにしたのに。
自分が窓を開けっぱなしにしたのに。
…自分が手を離したのに…
ゆっくりと舞響大天の頭の鐘が浮き顔が露になる。アクアの表情が凍りつく。
「…………………………アロア」
「ひ さ し ぶ り だ ね ♪ お 姉 ち ゃ ん♪」
舞響大天の鐘が鳴り響く。空港の一般人たちは次々に昏倒する。
「どうしたの?お姉ちゃん お姉ちゃん」
「…だまれ」
「ほらお姉ちゃん 忘れちゃったの? アロア アロアよ妹のアロア アロア」
「出鱈目を言うなァアアアアアア!!!!!」
アクアの放ったスパイシードロップは明後日の方向に飛んでいく。
舞響大天は最初泣き出すが、それは徐々に哄笑に変わる。
神器『ヘルキルデスベル』が作動するのをブライクブロイドが同じ神器『真紅虎龍牙』で牽制する。
そこに神器『マザー』で2人を押さえつけるクゥとグリ・ムリ・アが降臨。
無理矢理の変換で不安定だったアクアはティトォに換わる。
ブライクブロイドはプリセラに、舞響大天はアクアに
そしてクゥはティトォにそれぞれメッセージを残し消えて行く。
完全に傀儡のグリ・ムリ・アの形式上の命令を受け、アダラパタのメモリア攻略に
夜馬(ヨマ)、影鬼(エイキ)、ボブリッツ、ダークアイ・Q、メイプルソン
カイザート、コモレビ、ピィゲル、メルチナが召集される。
その頃テンションの上がったドルチルに乗ってコクマもメモリアへ飛ぶ。
飛行機内でTAPは改めて真なる最大の敵を悟る。
『あの3人と闘うとき――それがぼくらの100年の旅が終わるときだ』
舞台はメモリアへ――
第一章〜大陸の魔法使いた達〜 終
<8巻終>
取り敢えず第1章(1〜8巻)まで。
第2章(9〜13巻、なおも継続中)はまた後ほど。
×第一章〜大陸の魔法使いた達〜
○第一章〜大陸の魔法使い達〜
('A`)
まとめサイト無くなってる?
船戸シンパがチクりやがったから。
>>90 >夜馬(ヨマ)、影鬼(エイキ)、ボブリッツ、ダークアイ・Q、メイプルソン
>カイザート、コモレビ、ピィゲル、メルチナが召集される。
+チョー
>>94 ん?そうなの?
つか、まとめサイトなくなったらどうすればいいんだろ・・・
マテリアルパズル乙です
ftpでもログインできないから削除されったぽい。
どっかヨソ探しますわ。いいとこあったら教えてplz
無料のとこすか
うーん・・・インフォシークとかどうですかね
マテパ希望したものです。詳しく書いてくれてありがとう。2巻くらいまで読んだんだけど続きが気になってた。
いつかちゃんと読む。
・ジオ→容量少なすぎ
・isweb→登録に時間かかる(一応したけど)
・fc2→微妙に重い。登録して、アップロードするとファイルは上がってる動作はするけどなぜか空
レン鯖板やリンク集もみてるけどコレダ!てのがないなぁ。
>>101 ブログ借りるとかどう?
編集大変かもしれないけど…。
まとめさん乙!
誰か「最強伝説黒沢」「無頼伝涯」のあらすじよろしくお願いします。
「死刑囚042」できますが書いちゃっていいんですかね?
途中まで書いた人の最終レスは1年前なんですけど。
>105
是非!お願いします
>>103 何が原因で前のサイトが削除されたのかは通知とかされてないんでしょうか。
>>94が言ってるような事情があるなら、ただ移転してもすぐ同種の事態が起きるような…。
最強伝説黒沢予約します
詳しくと簡潔とどちらがいいでしょう
>>108 黒沢リクした者です。
詳しくと完結の間ぐらいでよろしくお願いいたします。
太郎の話までは読んだんですが、そのあとが気になって…。
でも基本的に108さんにおまかせいたします。
サイト改めて見た。乙です管理人氏。
で、改めて未解決リスト見たんだが、「現神姫」やれるよ。リクした人まだいるのかな。
最近6巻全部集めて雑誌でも購読してるから結構詳しくやれるけど。
111 :
マロン名無しさん:2005/10/19(水) 21:46:35 ID:dU6D0mYq
すまんあげちまった・・・・orz
ageを謝る前にログを嫁
愛に生きる女子高生・室井友里は、11人目の男に12回目の浮気をされ13回目にしてフラれてし
まった。その現場を隣のクラスの美少女・神楽坂素子に見られ口止めしようとした矢先、素子が
告白されている現場に遭遇。しかし告白する男を尻目に、素子の目はブルマ姿の女子を追いか
けていた。それに気付いた友里は素子に目をつけられてしまう。
日本人離れした容姿。勉強も運動もでき、完璧で近寄りがたい存在だった素子。詩集を読み、
クラシックしか聞かず、野菜しか食べないのではという噂とは裏腹に、彼女は女子のブルマ姿が
大好きでスポーツ新聞を片手に魚肉ソーセージを食べながらオマリーの六甲おろしを聞く、まる
でオッサンのような女の子だったのだ。
もし人に話したら、以前見た友里の修羅場を脚色して言いふらすと脅され、踏んだり蹴ったりだと
思っていた帰り道。大勢の男に追いかけられていた金髪不精髭の男・矢部に友里は助けられ、
一目惚れ。(ちなみに追いかけられていたのは男達の彼女を寝取ったから)
制服から同じ学校の生徒だと分かり、早速友里は彼を探し回る。
友里が先日別れた彼氏は、病的な浮気症だった。その前の彼氏は金遣いの荒い自称パチプロ。
その前は薬物系暴力男。友里に言わせると皆優しくいいところはあったのだが…。
それでもめげることなく、すぐ次の恋を見つけて走る友里。
そういうのよく思わない人がいるだろう、と言う素子に友里は零す。
「…幸せになりたいだけなんだけどなぁ。なるべく早く…」
素子は、矢部のことを友里に教えた。ロクでもない男だけど頑張ってみれば?と。
しかし矢部は教師に追い掛け回されていて捕まらず。そこへ10人目の元彼が友里に会いに来た。
また借金を作ってしまってから助けてほしいと。お人好しの友里は放っておけず、彼の借金を返す
ために仕事をすることに。しかしその仕事がAVだと分かり逃げ出そうとしたところ、借金取りに
殴られ、助けを求めるも友達にも逃げられて、青くなる友里。
絶体絶命の友里を助けたのは素子だった。借金取りに飛び蹴りをかまし、必要以上に殴り蹴り
半殺しにしてしまった。友里は元彼を許し別れを告げる。
先日の一件で素子の黒い噂が広まり、友里は自分のせいだと申し訳なく思う。
そんな折、彼女(の一人)亜紀に追い掛け回されている矢部を見つけ(原因は浮気)、無事
制服を返した友里。「男に騙されやすい」と見抜かれる友里だが、そういうのも可愛いと言われ、
友里はときめく。素子のことをよく知っている素振りの矢部だが…。
素子の置き忘れた手帳の中から、友里は美少女の写真を見つける。
素子と同じ中学出身の関根によると、写真の少女は素子の亡くなった妹・可菜子。病弱のためか、
素子を束縛していた彼女は、その日も出がけの素子を引き止め、業を煮やした素子は彼女を引っ
ぱたいた。帰りの遅くなった素子を迎えに出た可菜子は、道で発作を起こしそのまま亡くなったのだ。
そして素子は、彼女の遺体を見つけるまで雪の中を何時間と探し続けた…。
関根の話を聞き、女の子達をいつも見ているのは妹の面影を探しているのではと思う友里。
前に自分を助けてくれたことも、女は殴らないと言っていたことも、納得がいく。
「女の子ってさ、すーぐ壊れちゃうんだよなぁ」そう素子は言っていた。
友里が矢部に手を出したと誤解され、修羅場になってしまう。友里は告白もしてないと否定するが、
タレコミがあった、と亜紀は聞き入れない。素子の悪口まで言われ、友里は激怒。可菜子のことを
公衆の面前で口にしてしまう。
黒い噂が消え、素子は喜ぶ。単に可愛い女の子を愛でるのが好きなだけなのに、レズと勘違いされ
困っていた、と。変だなと思う友里。矢部は素子に関根を使って亜紀に嘘を吹き込んだだろうと怒る。
「それになー、お前に妹なんかいないだろっ!」
全ては素子の仕掛けだったのだ。写真の少女は素子の「姉」なのだが、そんなこと友里は知らない。
友里が矢部に入れあげてることが、校内で広まっていた。
中学時代の親友・香代子に嫌味を言われた友里。2年前、友里と香代子は同じ人に初恋をして
いた。消極的な香代子に相反して、友里はなんなく彼の恋人になり、半年後あっさり別れた。
それ以来、友里の恋人は次々と変わっている。
「男が絡むと女の友情ってすぐ壊れるよな」と意味深に言う素子。
生徒会長の平尾は、文武両道で顔も良く長身でモテるが女の子と接するのが下手。言葉足らず
でついキツイことを言ってしまうため、女嫌いだと噂されている。しかし、彼は友里を以前から知っ
ており、気がある様子。それに気付いた素子は面白がり友里に探りを入れるが、友里は平尾が
生徒会長ということさえ知らず、矢部しか見えていない。
友里が素子との関係を尋ねに矢部に会いに来た教室で、平尾と話しているところを香代子に見られ、
嫌がらせは激化する。香代子の今の想い人は平尾だったのだ。遂には友里の名前で何人もの男子
にラブレターが送られ友里はピンチに。
いつも小奇麗にし、好かれてもらう努力を惜しまない友里。遊んでいると言われるがいつも真剣だ。
平尾は以前、女の子に告白され初めてデートしたとき、上手く話せず相手に嫌われていると誤解され
別れた。そのとき、携帯で軽い口調で別れ話をしている友里を見て平尾は苛立ったが、見るとその
目には涙が溢れていた。
「大丈夫、あたし図太いから。気にしないで」
そのときから平尾はずっと友里のことが気になっていたのだ。
素子から友里の窮地を聞きつけた平尾は彼女を助けるが、矢野と間違われて告白され、意気消沈。
嫌がらせをした香代子(とその友達)は素子に〆られる。
「半端な努力で現状に甘んじてるクズが頑張ってる奴を妬むな」と。
香代子は自分が努力もせず先に諦めてしまったのだと認めるが、最後に友里に言った。
「でもあんただって今は私と同じ。矢部先輩の大本命は神楽坂素子なんだって――」
素子は矢野に以前からしつこく「俺の女になれ」と言われているらしい。
友里に「もし自分が矢部を好きだと言ったらどうする?」と訊く素子。
関根は友人試すようなことはやめるよう窘める。
「室井さんは可菜子さんみたいに怖い人じゃないでしょう?」
「―――どうかな、女なんて大概似たようなもんだ」
平尾は放課後、買い物袋の破れた友里を送ることになり、友里の家族の話を聞く。友里の母は
二つ下の弟達を産んだ後、すぐ亡くなった。残された母の手紙を見て、後悔しない生き方をしようと
決意したのだと友里は言う。そこに彼女の柔らかな強さの源を見た気がした平尾。
友里は素子に訊いた。諦める気はないけれど、もし素子が矢部を好きなら自分の告白は裏切りで、
知らないじゃ済まされないから、好きなのかどうか教えてほしいと。
素子は矢部なんて好きじゃないから告白してこいと笑った。
矢部に告白しようとする友里に、矢部は一年前に女に刺されたという腹の刺し傷を見せ、自分は
ろくでもない男だからとやんわり拒絶する。
なぜ素子ならいいのかと尋ねる友里に、アイツは猛禽類の目をしているから、と矢部は答えた。
「あれくらい凶々しい女が多分俺には丁度いい」
それって本当に素子を好きなんだろうか、と納得しかねる友里だった。
矢部にフラれた友里は、反面、素子との仲が壊れなかったことにほっとしていた。しかし、矢部の口
にした理由には納得できない。素子は、矢部の傷が、矢部が物凄く惚れていた女につけられたもの
だと言う。素子の知る限り、その女は史上最悪な女。でも矢部は今も彼女を好きなのかもしれない。
「その証拠にあいつ、タチの悪い女とばかり付き合ってるだろ?」
藤田正実には、痴情のもつれで男を刺したという噂があった。放課後、中学時代付き合っていた矢部
と偶然会うが、懐く矢部に正実は素っ気無い態度をとる。荒れている生活の端を聞き、まともな子と付
き合う気はないのかと訊くと、一人まともな子に告白されそうになったけど予防線を張ったとのこと。
情に厚くて騙されやすくて、流石に手が出せないと矢部は笑う。今まで断ったことなんてなかったのに
と正実は驚く。
今度は平尾のファンに苛められる友里。自分のせいだと謝る平尾は友里に過干渉気味。
友里は自分のことが好きなのかと訊くが、平尾はつい思いきり否定してしまう。
そんな光景を楽しく眺める素子に、関根は友里に誰を選んでほしいのかと尋ねる。
「あたしだって矢部がヤバイことくらい分かってるよ。平穏な日常を送りたいなら生徒会長だろ?
でもあいつ、ダメ女だからなぁ」
正実が現れ、矢部と本当につき合いたいのなら友里を試したいと言ってくる。正実が矢部を刺した
女だと思い込んだ友里は、勝負で正実に勝つが、正実は自分は矢部を刺した女じゃないと否定。
全ては素子が知っていると言う。
正実は、昔の矢部のほうがかっこよかった、と矢部を振る。しかし友里は「今の先輩が好きだ」と
諦めないと宣言。馬鹿につける薬はないと思う素子だった。
室井 友里(むろい・ゆうり)
高1。愛に生きる男運の悪い少女。情に厚く柔らかい性格で尽くすタイプ。振られてもただで
は起きず、男の特殊技能をちゃっかり習得。可愛い容姿だが、遊んでいると周りに思われ、
嫌がらせを度々受けている。矢部を好き。母親がおらず家事の一切を切り盛りしている。
神楽坂 素子(かぐらざか・もとこ)
高1。長身で色白、ストレートロングヘア。日本人離れした容姿の美少女だが、男以上に漢ら
しい超絶武闘派。オッサンのような嗜好の持ち主。レズではないらしい。口が悪く出羽亀でト
ラブルを煽り引っ掻き回すのが好き。女への暴力には過敏で、人助けもする一面も。
矢部 鷹弘(やべ・たかひろ)
高2。女にだらしのない金髪で無精髭、耳にはピアスのチャラいダメ男。いつも追い掛け回され
ているか寝ているかケンカしている。以前は真面目で剣道全国1位、入試では首席だったが、
一年前女に刺されて激変。神楽坂家とは以前から家族ぐるみの付き合い。
平尾 匠(ひらお・たくみ)
高2。現生徒会長で剣道部員。容姿端麗で品行方正。やればなんでもできる矢野にコンプレッ
クスを持っている。女嫌いと思われているが、友里に片思いしている。自分の気持ちを表すの
が下手で中々告白できないヘタレ。
関根 智春(せきね・ともはる)
高1。素子のパシリ。男だが眼鏡を外すと美少女のような容姿でいつも男に狙われているため、
素子に助けてもらう代わりとしてパシリ契約をしている。素子に惚れているが、いつもいい様に
使われているだけ。思考回路も乙女のような男。
神楽坂 可菜子(かぐらざか・かなこ)
素子とは異母姉妹で二つ上の姉。心臓が弱い。母親を亡くし、父親が去って以降、孤独だった
ところ素子に出会う。素子を好きで異常なまでに執着し、矢部を刺したと言われているが…。
一年前に亡くなっている。
平尾が友里のことを好きだと気付いた矢部は、平尾をからかう。真剣に怒り、友里を渡さないと
言う平尾を見て、昔の自分を思い出した矢部は謝る。素子は平尾をけしかけるが、まだ平尾は
友里に上手く接することもできない。日に日に友里と仲良くなっていく矢部。矢部本人も友里に
慕われて悪い気はしないと言う。「揺らぐよ。あそこまで慕われると」
素子を好きなんじゃないのかと尋ねるが、矢部はどっちらけな答え。しかし友里にアプローチさえ
できない自分にそれを責める資格はないと思い、告白しようと決意する。
捻挫した素子を誰が送るかという話になり、素子は矢部にうちには来れないだろうと笑った。
友里は素子の言葉に引っかかりを覚える。結局、矢部に唆された平尾と友里が送ることに。
平尾は矢部が自分を後押ししているのかと不思議に思う。少しだけ友里に思ったことを言える
ようになった平尾だが、告白は未遂に終わる。
矢部は神楽坂邸で起こったことを思い出していた。
色々ありすぎて、今でも腹の傷がうずく。
神楽坂邸はメイド(ただし皆老けている)もいる豪邸だった。
そこで昔の矢部の写真を見つけた友里は、写真の中に以前見た「可菜子」を見つけ驚く。
可菜子は素子の妹ではなく姉で、亡くなる前矢部と付き合っていたらしい。
矢部を刺し、矢部が今でも想っている女は素子の姉・可菜子だったのだ。
素子は話す。
「憎まれながら刺されたんだ。」
「あの女の中に矢部への愛情はこれっぽっちもなかったよ。あいつは死ぬほど可菜子を好きだっ
たのに、それをあの女は利用したんだ。」
「あの女は…可菜子はずっとあたしを好きだったんだ。」
三人の間に何があったのか。姉妹としての愛情とは違うのかと友里は考え込む。
矢部が寝言で可菜子の名前を呼ぶのを友里と平尾は聞く。
落ち込む友里を励まそうと思う平尾だが、友里がまた嫌がらせを受けていると知る。
素子は言う。
「色恋が絡んだ女は良くも悪くも何でもやるよ。誰を傷つけようが構わないんだ」
"愛してるわ 素ちゃん"
「誰を騙そうが、誰を刺そうが、目的のためには何でもする」
"―――おまえのしてることはムチャクチャだ。あいつは本気でお前を好きなんだぞ"
「時には、自分の命をかけもする」
"罰よ だってあの男、あたしの素ちゃんに近づくんだもの"
素子の前で、友里は顔面に肘鉄を食らい、キレた素子は女を壁に叩きつけ殴りかかった。
"あんな男、どうなろうと私の知ったことじゃないわ"
矢部は素子が女を殴れないと話す。初めて姉を殴った日に、死んでしまったではないか。
女を殴ると吐いてしまうのだ。友里は止めに入り、自分が彼女達を引っ叩くことでケリをつけた。
その姿に矢部は「友里カッケー」と微笑み、平尾は自分に残された時間が少ないことに改めて気付く。
早く告白しないと―――。
素子は姉のことを語った。
加菜子は自分近づく全ての人間に手ひどい嫌がらせをして排除してきた。
けれど、矢部だけは駄目だった。矢部は巻き込まれただけだ。可菜子のあたしに対する執着心に。
自分勝手なあいつのわがままに。
…だから、可菜子がこの世からいなくなったと思った時…
心の底から、ほっとしたよ
「あたしはおまえの思うような人間じゃない」
「…な…んか、上手くいかないねぇ。皆…幸せになりたいだけなのにねぇ」
友里は泣きながらそう言った。慰めも癒しの言葉さえ見つけられないことを、もどかしく思いながら。
平尾は友里に告白するが伝わらず、混乱して素子が好きなのだと言ってしまう。
高田エミさんの「ジェニファー」お願いします。
岡崎京子「ヘルタースケルター」お願いします
平尾の恋を応援しようと頑張る友里。四人でWデートがしたいらしい。てめえのために自分を
ダシに使うなと怒る素子。そもそも平尾は相手を間違っている。
「平尾先輩は相手を間違えて告るほど馬鹿じゃないわよ」
「あいつマジで馬鹿なんだよっ!」
素子は平尾が友里を好きなのだと言おうとするが、平尾に邪魔される。関根は平尾に、素子は
誰とも付き合わないと泣いて怒るが、素子に「パシリのお前には関係ない」と言われてしまう。
関根は眼鏡を外すと女の子と見紛うほどの可愛い容姿で、中学一年のときに男に襲われそうに
なっているところを、当時少年のような風貌だった素子に助けられた。「自分は正義の味方じゃな
いから、パシリになると約束したらこれからも助けてやる」と言った素子を関根は好きになった。
素子は毎週水曜日は、関根を自宅まで送り届ける。なんで二人はいつも水曜日に一緒に帰るん
だろうと友里は不思議に思う。
素子は関根を送る途中、男に角材で頭を殴られてしまった。その男・軍司こそ、関根を長年狙い
続けているホモなのだ。彼は喫茶店を経営しており、その定休日が水曜日なのである。
血まみれで意識を取り戻した素子は「今度こそホモ野郎のピ―――(伏字)をぶっ潰してやる!」
とマジギレ。平尾医院で応急処置をすると、軍司の経営する喫茶店から関根の居場所を割り出し、
関根が襲われそうになっているところを助け出した。
「あたしのパシリにホモふぜいがちょっかい出すんじゃねぇよ、あぁ?」
泣いて素子に抱きつく関根。友里と平尾は「吊り橋上の恋」ではないかと思うのだった。
※ちなみに、素子は額を割ったが脅威の回復力で二日で完治した。
授業中、寝惚けて先生に「別れないで」と泣きついた友里は罰として校庭を走らされていた。
矢部が走るのに付き合ってくれて(授業中です)、その優しさに友里は惚れ直す。
熱烈に告白する友里に、矢部は過去を思い出す。
「あたし絶対に矢部先輩のこと幸せにしますよっ」
"最初から傷つけるつもりだったわ"
「あたしは矢部先輩を大好きだしっ 絶対に傷つけたりなんかしないよっ」
"あなたのことなんて一度も好きになったことない"大嫌いよ"大嫌いっ"
矢部はつい「重いよ」と言い、友里を泣かせてしまう。
それはいつも全力疾走でタフな友里の弁慶の泣き所だった。過去の幾人もの友里の彼氏も
同じことを口にしてきたのだ。素子は矢部を「誰よりも重い恋愛をしていたおまえが」と笑った。
矢部は電話で友里に謝った。問題は友里にではなく、もうそんな恋愛ができない自分にある。
そんな矢部に友里は、自分は可菜子ではないと言う。必要なときだけでも頼ってくれたらなん
でもするし、かけつけるからと。
―――腹の傷がふさがらない。どうしても、可菜子とのことを思い出してしまう。
ボンヤリと「じゃあ今すぐ来て」と言った矢部の言葉を友里は快諾し、矢部は驚く。しばらくして
高校生くらいの女の子が跳ねられたと聞き、青くなる矢部。
"…矢部…可菜子が死んだよ"
友里は軽症だった。
「ちゃんと来たでしょ」と笑う友里を、矢部は笑いながら抱きしめるのだった。
可菜子はいつも孤独だった。メイドには病気のせいで親に見捨てられたのだと囁かれていた。
だが、手を差し伸べてくれた手足の長い「少年」が現れ、彼女は恋をした。
素子は教師のパソコンに勝手にメイドのエロゲームをインストールして遊んでいた。
神楽坂邸のメイドも以前は若かったのだが、素子が懐くのが気に食わない可菜子にやめさせ
らてしまったらしい。
矢部は女関係を整理し始めていた。ちゃんとするから友里に付き合ってほしいと言おうとした
矢先、素子は友里を拉致。可菜子のことをふっきったのなら家に来れる筈だと矢部に言う。
矢部の告白に落ち込む平尾に、素子は矢部の動向に関わらず友里を奪えと言ってくる。
平尾には素子の心理が分からない。
可菜子と素子は異母姉妹で、可菜子の母親が死んで父親が素子の母親と駆け落ち同然で
出て行ったのだという。病気の可菜子を残して。しかしそれは祖父が医療費を盾にとったから
でもあった。祖父は素子の両親の結婚を認めなかった。素子の両親が亡くなって屋敷に引き
取られるまで、可菜子は素子の存在を知らなかった。
だから最初は、可菜子は素子を男の子だと思っていたのだ。
矢部と可菜子が出会ったのは、素子が屋敷に来て初めての夜桜の会に出席したとき。
素子が、可菜子にちょっかいを出した男を相手に暴れまわっているところを矢部が止めたのだ。
素子は以前、矢部にケンカを売ったことがあり、知り合いだった。
素子と親しげな矢部を見て、可菜子はおかしくなっていった。
矢部は可菜子に惚れ、二人は付き合い始めた。素子と遊ぶのを名目によく訪れていた矢部。
しかし矢部は可菜子が素子を好きだと言うことに少しずつ気付いていく。
矢部は素子に、一人称を「オレ」から「あたし」に変えて髪を伸ばし始めた理由を聞く。素子は
矢部が気付いているのか図りきれない。練習にも身が入らず、疲れた顔をする矢部に、
正実は今の彼女とは別れたほうがいいと言うが、矢部に別れる気はなかった。
素子の寝込みを襲おうとした可菜子を見て、ますますドツボに嵌っていく。
普段は気丈だが、素子にだけは甘える可菜子。素子は好きでもない男とヤるなと忠告する。
―――身体の繋がりなんて大した意味はない
―――この世で一番好きな人に抱かれることは永遠にないのだから
素子はなにも言えなくなった。
それから素子は可菜子と顔を合わせなくなった。口をきいたのは、それから半月後。
その日は可菜子の心臓手術が決まった日、そして可菜子が矢部を刺した日でもあった。
可菜子は自分は手術なんてしてもどうせ死ぬし、死んだら矢部に素子を取られる。
それは許せない、と。素子は可菜子を引っ叩き、その後…。
矢部は刺されて意識が朦朧としながらも、可菜子を庇った。そして未だに引き摺っている。
そんな矢部を受け止めることが出来るのかと問う素子。素子は矢部と友里が付き合うことに
反対しているのだ。友里は自分で迎えに行くと、屋敷を出て行こうとする。
平尾が友里に告白しようとしたところ、矢部が神楽坂邸に現れ友里は飛びついた。
矢部はまだ可菜子のことを吹っ切ったわけではない。けれど、友里が傍にいてくれたらなんとか
マシな男になれそうだから、と友里に告白するのだった。友里は泣いて喜んだ。
『――え?可菜子がまだ帰ってない?――だ…って、もう3時間にもなるんだろ?』
素子はあの日、腹を立てながら雪の中を探し続けていた。
『見つけたらまたひっぱたいてやるっ!』
"ごめ…ごめん…なさい"
脳裏に泣きながら何度も何度も謝っていた可菜子が素子の頭を掠める。
"ひとりぼっちにしないでっ"
『あたしにどうしろって言うんだよっ!!!』
息を切らして、よくやく見つけ出した可菜子は、雪の中に倒れていた。
『ホント…――馬鹿な、女…』
―――どうもできやしない
あたし達は女同士で、姉妹なんだから……
―――だけどまだ終わってない
終わってないんだ
ちょこちょこ発言ついでに要望かいちゃお
解説書いてくださる人はお手数ですが「作者名」と
「現在も連載中か完結しているか(コミックス全何巻まではいらないです)」をわかる範囲で
書いて頂けるとありがたいです。
ガッチャガチャ 乙です
それにしても最近感謝の言葉が少ないと思う。
自分が依頼した作品じゃなくてもこのスレ利用してるわけだし
乙ぐらい言ったほうがいいとオモ。
ガッチャガチャ乙です
>>110 リク主じゃないけど読みたいです
>>131 それはしょうがないんじゃないの。
興味なけりゃ読まずにスルーだしね。
レスがつかない=スルーが多いんだろう。
はにろはかなり感謝レス多かったけど、
あれは読んでる人が多かったからだろう。
時間が経つと依頼人もいなくなるだろうしねえ。
見なくなる前に、依頼取り下げすればそう言う事も減るだろうけど。
スルーが多いとか言われたらその後投下しにくいorz
>>133 そうそう、はじめだけ読んでみて特に琴線に触れなかったらスルーするわな。
ハニーローズはすごかったね、夏休みだったのもあるけど。
あらすじ投下→乙、乙、ワクテカ、乙→あらすじ投下→乙、乙、ワクテカ、ワクテカ……
って感じだった。
傍から見てて「オマイラ、気持ちはわかるけどとりあえず最後まで投下されてから
まとめて乙したらどうよ」とか思ってたよ。
136 :
「現神姫」:2005/10/21(金) 03:41:48 ID:???
とりあえず詳しくやってみる。
一気に書くのは無理だったから1日1章ペースでやります。
作者は天乃咲耶。エニの少女漫画雑誌ステンシル連載。廃刊後、Gファンタジーに移籍。
現在6巻まで刊行。順調に連載中。
※注意※
この話は現世と前世の話が乱れ飛んだり、
登場人物が他の人に真実を隠してたりするために
「読者は知っていてもこのキャラは自分の秘密を知らない」
「自分は知ってても他の人に知られないように隠している」
「いや、隠してるつもりだけど結局相手に知られている」
「つーか黒幕です」
…と言う風に結構ややこしい話です。頑張って把握して下さい。
出来るだけ詳しく書きますが、多分単行本読んだ方がいいです。
蘇芳千姫(すおう かずき)は十五歳の女子中学生で、両親を早くに亡くして兄の真咲(まさき)と一緒に暮らしている。
ある日、真咲の友人で千姫とも付き合いが長い久我圭介が「付き合いでチケット貰ったから」と、能の舞台にふたりを誘う。その際、千姫は演者の酒呑童子と妙に視線が合うような気がした。
舞台後、裏で久我はその酒呑童子の演者の少年と話していた。実は久我はこの少年からチケットを貰ったのだ。彼らは千姫について、そして彼女が持つ刀について語り合う。
千姫は実は亡者を見る事が出来る。それを久我は知っている。しかし真咲に対しては「こんなの普通じゃないから、兄さんには知られたくないから黙ってて」と久我に頼んでいた。
その夜。蘇芳の家には真咲は不在で千姫とペットの狐である雪姫(きら)のみがいた。そこに少年が刀を盗むために(能面つけて)忍び込む。久我はそれを森の中から眺めていたが、足元に現れた魑魅魍魎を普通に調伏する。
"そこにおわすは姫神ぞ 我らに実体をお与えくださる あやかりたい あやかりたい…"
様子がおかしい事に彼は気付いた。森の木を見ると、何らかの札にバツがつけられていた。
「あのバカ!!結界解きやがった!」と久我は走る。
一方、夜這い状態の少年は、千姫の寝床にある刀を狙う。――ここにいる少女は俺の名を決して呼ばない。それでいい 忘れる事がこの人にとって幸せなら…
が、刀を取った瞬間、光が走って彼の能面が割れる。千姫も目覚める。
千姫は刀を抜いて少年を「いい度胸だなこの強姦魔」みたいな事を言ったりして喧嘩。が、彼女の後ろからこれまた能面被った魍魎が出現。千姫を守るためにペットの雪姫が魍魎に襲い掛かるが、攻撃を受けて致命傷を追ってしまう。
ショックを受ける千姫だが、とりあえず刀置いてふたりでとんずら。無事助かるまで強姦魔だか刀泥棒だかの件は保留として、千姫は彼の名前を聞く。彼は「司狼」と名乗った。
司狼の中では、千姫と誰かの姿が被っていた。
――お前、名前がないのか?なら俺が名づけてやる お前は――
あなたが俺を呼んで初めて、「司狼」は生まれて来れたんだ。
逃げる千姫と司狼に久我が合流する。久我は術で雑魚魍魎を調伏。司狼は千姫を久我に預けて刀を取りに戻る。が、刀はまたしても司狼に対して威嚇めいた光を放って弾くわ、握っても推定100キロのために持てやしない。
「俺が男だからか?テメーの女取られるとでも思ってんのかよ?」
とかやってるうちに千姫と久我も合流。千姫だと軽々と刀を持てる。が、さっきの能面つけた魍魎(蛇のような姿)が千姫を襲う。久我が途中まで術を使うが逃げられたため、三人も逃げる。
気絶したままの千姫。久我は司狼に彼女が魍魎に狙われる理由を話す。
「人間が子供を生み出すように 神だろうが鬼だろうがその魂を宿し育み――あらゆる命を生み出せる選ばれた母体だ。その血肉にあやかるだけでも効力は絶大よ」
「そうなった原因は刀だろ?刀を壊せば終わるんじゃないのか?普通に戻れるんじゃ」
「その目的のためだけに女に生まれたんだぞ?元から普通の女じゃねーよ」
これは暁生丸が生前自分で飲んだ条件だ。お前は昔の「司狼」を捨ててまったく別の人生を歩めるが、千姫の運命は変えられない。
そして久我は司狼に「もうお前は降りろ」と告げる。「今のお前には何の力もないだろう?お前まで手が回らないんだよ」
しかし司狼は刀に対して「お前の女を守ってやるから力を貸せ」と告げ、待ち伏せて、刀を振るって蛇面の魍魎を斬って捨てる。気絶したままの千姫。司狼も魍魎を倒して気を失う。
司狼の夢の中。
千姫にそっくりな剣士が傷付いた鬼を見下ろしている。彼は鬼に対して、人形を与えるから人の子として俺に仕えろと持ちかける。
「お前 名は何と言う?名がないのか?じゃあ俺が名付けてやる。そうだな――司狼はどうだ?金色の…狼のようなキレイな目をしているから」
現実では真咲が森の中に姿を現し、久我と出会っていた。どうやら真咲は一部始終を見ていたようで、しかも全く動じていない。
「お前がいなくて結界が外れればこうなる事はわかってんだろ?」
「鬼を誘い出したんだよ」
真咲の腕の中には瀕死の雪姫がいた。折角あげたのにざーんねんと苦笑する真咲を見て、久我はまた何か企んでやがると苦々しく思っていた。
「大江山草子」了
自分が読まなくても書いてくれた人には
なんか一言ぐらいかけるもんだと思うけどな。
ということで
>>136乙
そこらへんはもはや感覚の問題だな〜。
個人的に読んでないのに乙は書かない。
そのかわり書くときは一言感想もつけてる。
自分が書き手だったとき、感想があると嬉しかったからね。
「ああ読んでもらえたんだ」って分かって。
つか、スレの進みからいって夏休みとかに比べると人少ないしなぁ
書き手としては特に大量のレスは期待してないよ別に
読まなきゃ乙は言わないし読んでも感想書くことほとんどない
でも感謝して読んでるよ
現神姫乙
だんだん人間らしさを取り戻していく042号だったが
ある日いきなり実験の終了が告げられた。
042号のデータは十分に集まったので刑務所に戻し
実験の新たな責任者・九能と、新しい死刑囚が学校にやってくる事になった。
042号に対し、すでに調査対象以上の思いを持つようになっていた
実験チームの面々はそれに猛反対する。
その会話を偶然聞いてしまった042号。
「自分はあの箱の中で死ぬ方が相応しい」と思いながらながらも、涙を流す。
実験チームの人達は、042号が学校での実験終了後も実験を続けられるよう
新たな実験の場を探し出していた。
そして椎名も、新たな死刑囚を学校に置くのは
もうしばらく待ってからにした方がいいと九能を言いくるめ
042号の実験期間を少しだけ延長することに成功した。
体育祭、文化祭と、042号や生徒達の楽しく穏やかな時間が過ぎていく。
冬にはあやのさんが無事赤ちゃんを出産した。
そして3度目の春、新たな実験体053号が学校にやってきた。
053号は幼い少女を3人も殺した快楽殺人犯だ。
これから一ヶ月は引継ぎの期間となり、042号が053号に仕事を教えなければいけない。
心の無い、まるでロボットのような053号に対し
やりづらさを感じる042号だが、自分も昔はそんな感じだったと椎名に指摘される。
そして今の自分があるのは、ゆめちゃんやあやのさんのおかげだと感謝する。
最後の一ヶ月が終わり、042号は学校を去った。
新しい実験場所は老人介護施設。そこで雑用や点訳のボランティアをしながら
042号と椎名達は実験を続けていた。
それなりに楽しい環境だが、ここにはゆめちゃんやあやのさんがいない。
少し寂しそうな042号を見て、椎名はサプライズ結婚式を計画する。
何も知らない042号が会場にやってくると
そこには式に招待されたゆめちゃんやあやのさんが。
久しぶりに二人に会えた042号は喜び、そして式はなごやかにすすむ。
042号も、実験チームの人達も、椎名夫妻も、ゆめちゃん達もとても幸せそうだった。
それが最後の幸せな彼の姿になった。
終わりは突然やってきた。
053号がチップの誤作動により死亡し、それに伴い042号の実験中止が決定する。
政府の方針に憤りを感じるも椎名は何もできない。
その夜椎名は夢を見た。誘拐され6年後に発見された、傷だらけの幼い042号だ。
ボロボロの042号に椎名は涙をこぼした。
「そんなキズを負わせて、助けてあげられなくて、ごめんよ」
次の日、椎名は実験の中止を042号に告げる。
落ち着きを見せる042号だが、最後に話しておきたいことがあると言い出した。
それは誘拐されていたあの6年間のこと。
8歳の頃、042号は鬼のような男に誘拐され、
同じように誘拐された数人の子供たちとともに山小屋に監禁された。
男の気まぐれで子供はなぶり殺され、その死体の処理を彼は何度も手伝わされた。
そして自分が最後の一人となった時、彼はその男を殺して逃げたのだった。
その後042号は刑務所に戻り、半年後死刑が執行された。
死刑のことは椎名達にも知らされておらず、彼らが042号の死を知ったのは
その二日後。葬式には042号が今まで出会ってきた人達が駆けつけた。
そしてしばらくして椎名の元に本庁から一枚の写真が届いた。
それは本来写真に撮ってはいけないはずの042号の写真。
あの結婚式の時の、楽しそうな彼の姿だった。
彼は今、緑豊かな自然の中で眠っている
「死刑囚042」小手川ゆあ 全5巻
でした。
乙〜。
おしにはいいよね。泣けるよね・゚・(つД`)・゚・
>>139 じゃあ頑張って乙レスつけてくれ。
私もときどき投下するけどさ、義務的に乙と言って欲しくて投下してんじゃない。
このスレで面白いあらすじ読んで興味持った漫画があるから
同じように誰かが興味持ってくれないかと恩返しで投下している。
誰か一人でも興味持ってくれればいいかなって。
逆に、あらすじに興味もないのに乙乙言われてもなあ・・・
それよか、後からでもまとめを読んで作品に興味を持ってくれたら本望だ。
まとめさんにも多大な感謝をしている。
あと自己満足ねw
好きな作品は出来る限り魅力を伝えたいと渾身の思いで綴るw
一言でも感想付きは嬉しいだろうね。あと「あらすじ読んで漫画のほうも読みたくなった」とか。
それにしてもまとめサイトがどんどん充実していくのを眺めるのはいいもんだわ。
うん。まぁ感想もらえたら嬉しいけど、強制じゃあアレだし
投下して数日で読む人なんて限られてるだろうから
別にレスなくてもそのうちリクした人が読むだろー程度しか思ってない
恋多き父から「たくさん恋をしてイイ女になれ」という言葉を聞かされ育った
女子高生の優架。
久しぶりに元義兄の十和(父親の二人目の妻の連れ子。父はその女性と離婚済みなので現在は他人)
と会うことになったが、自分は義兄に嫌われていると思ったため気が乗らない。
しかし昔と違い、普通に接してくる兄にホッとする。
親友の塔子と出かけたある日、街中で二人の男性にナンパされた優架は
片方の男性・望に惹かれる。
彼が自分と同じ高校生に通う先輩で、父親同士が友人など偶然が続いたことから
ますます気持ちを募らせていく優架。
告白もOKされ、周りからも祝福された交際は順調。
しかし望は図書館で知り合った他校の女子高生と恋に落ちてしまう。
望からフラれ沈む優架だったが、読者モデルのバイトをした際に出会った
モデルの海斗から強引にアプローチされるうちに、いつしか海斗のことを好きになってしまう。
彼の気持ちを受け入れ交際がスタートするものの
海斗が憧れの先輩の恋人であることを知ってしまう。
悩む優架とは対照的に、当の先輩は優架が自分の彼氏と付き合ってると知っても平然な態度を取る。
彼女がよると、海斗が自分以外の女性と付き合うのは珍しいことではなく
もう慣れっこになってしまったという。
先輩の懐の大きさ、海斗との絆の深さを実感した優架は自分から海斗に別れを告げる。
立て続けに失恋した優架の前に、中学時代の同級生で
初めての彼氏でもある輝が現れ、やり直したいと言われる。
嫌いになって別れたわけでなく、元々気が合うのもあり輝とやり直すことになったが
輝の元彼女が病気で入院。自分にすがりつく彼女を放っておけず、輝は元彼女の元へ戻った。
私って男運ないのかな…と十和に愚痴ってる最中
十和が昔から自分を意識してると知り、いい雰囲気になるふたり。
そして優架は最終的に十和とくっつく。END
以上が主人公優架の話。この本編とは別に、
優架の友達・桂と教育実習生の恋話に2話くらい使ってたと思う。
自分と同じ高校生→自分と同じ高校
彼女がよると→彼女によると
誤字多くてスマヌ
ランダムウォーク、乙。
りぼんに似つかわしくない話だなー
乙。これがいつかこのスレでも話題に出てた「ランダムウォーク」か。
吉住渉はなんぞりぼんに新しい風でも吹かそうとしたのかね。
で、前に話が出た時はタイトルの意味を「目移りしがちでオトコを渡り歩くから」って邪推したら
作者が否定してたってレスがあったけど、本当の意味とかあるのかな。
>新しい風
最初の彼氏と別れた原因、彼氏が家庭教師に誘惑されてエチーしちゃった
で驚いた。りぼんにしては生々しいなと
りぼんは、昭和の頃はターゲットの平均年齢が結構
高かったからね…。
高校生や大学生が主役なのが普通で、三角関係だので
ドロドロした話もあった。
突き抜けたH話もそれなりに。
一条ゆかり御大の「デザイナー」や「砂の城」、あと同期の
レギュラーに弓月光氏なんかもいた時代で。
メモリアの王子・グリンは2つの魔法が使える。
一つは禁断の魔法、使うと時の呪いに縛られ眠ってしまう。またその間には歳を取らない。
(そのためグリンは本来還暦が近いが大体15歳の時点で停まっている)
30年の眠りから目を覚ましたグリンは城を抜け出し、文明化の進んだ城下町を散策。
しかし、会いに行った友人は過去の無礼を詫びてグリンの前に平伏し、
ほのかな恋心を寄せた上品なお姉さんは下品なオバサンに変貌を遂げ、
30年の年月に一人取り残されたグリンは深く傷つく。
そんな折、グリンは50年ぶりにティトォと再会。
変わらない友情を示すティトォに、グリンは泣き出してしまう。
王子の教育係兼護衛係のハワードがグリンを強引に城へ連れ戻しに現れるが
グリン達が目を離した隙に三十指の一人メイプルソンに襲われる。
メイプルソンの魔法『ディシーヴワールド』は噛んだガムに魔力を込め、別の形の皮を被せるもの。
皮に包まれたハワードは豚の姿に変えられ、メイプルソンは指紋も声紋もハワードにすりかわりグリン達と合流。
しかし僅かな身体のバランスの違いをティトォに見破られ正体を現す。
グリン、ミカゼ、リュシカも豚に変えられ(サンもその場にいたが即行で逃走)
メイプルソンはティトォ相手に様々な小細工を弄して仕掛けてくるが
ティトォのWWFを使った妙技に押される。
しかし後一歩のところでグリンが人質に取られ大ピンチ。
そこに教育係兼護衛係の一人シュダンが『穿印(うがちのいん/槌状の武器)』をグリンに授け反撃。
(この時グリンを覆っていた魔法が解ける)
メイプルソンの必殺技『妙獄魔陰包』をも突き破り『天紫点精穿印』が炸裂、メイプルソンを打ち破る。
魔法アイテムを奪われ、グリンやリュシカに顔を落書きされ放心状態のメイプルソンの前に
6人(メルチナ、カイザート、チョー、ダークアイ・Q、コモレビ、ピィゲル)の三十指を従えたアダラパタが現れ、
メイプルソンの引渡しを要求。ティトォは断固拒絶する。
一触即発の雰囲気を察知し、ジール・ボーイ登場。ティトォと固く握手を交わす。
その五本の指ジール・ボーイに対し、イマリ国の勇者カイザートが決闘を申し込む…
が、カイザートがジャンプした瞬間飛んできたドルチルに撥ねられおじゃんに。
アダラパタは近いうちの再会を言い残し撤収。
その頃メモリアから離れた遠い国では、五本の指ヨマが殺戮を繰り広げていた――。
<9巻終>
ハワードに伴われ一行はメモリア王城へ。
しかし現在城の権限を握るジンナが余計なトラブルを好まない為
グリン王子の教育係になる為の面接という表向きで別館へ。
5人の教育係対ティトォ一行で3勝すれば入城を許可される事に。
教育係も魔力を打撃力に変換する魔法武具『ハートオブメモリア』を手に本気の構え。
初戦ミカゼ対ハイロゥ。
ハイロゥに散々田舎者とバカにされ、頭に血の上ったミカゼは苦戦する。
しかし首を極められつつもハイロゥを吹き飛ばし、ハイロゥは降参。
興奮状態のミカゼはハイロゥをボコボコにする…。
リュシカ対パンナケトル。
リュシカはこの戦いを期に自分の力を計ろうとする。
弱い自分がTAPについて行っても足手まといになる、
だから負けたら大人しくメモリアに残ってパンを焼こう、と。
弱気になりつつもミカゼの激励を受け、二人で特訓した必殺技の構築に入るが
発動する直前にパンナケトルの『ハートオブメモリア』を喉元に突きつけられ敗退。
しかしこの技は途中で停める事が出来ない、クシャミと共に放出された小規模な嵐はパンナケトルを吹き飛ばす。
サン対ハワード。
サンは強大なカイアナイトの精霊を呼び出す。
「さあお前の目の前にいるでかい口を叩く割には実力の無い役立たずをぶっ飛ばせ!!」
カイアナイトの精は命令通りサンをぶっ飛ばす…。
ジール・ボーイ対ブラウリー。
メモリア軍の武道指南役のブラウリーだが、ジール・ボーイに左腕一本で瞬殺される。合掌。
2勝2敗でティトォ対シュダン。
シュダンはTAPの力になりたいと戦う仲間達に合格点を出す。
そして自らティトォの力を確かめる為『ハートオブメモリア』を構えた時、メモリア国王バレットが現れる。
すっかり「メシはまだかい」状態のバレットだったが、
シュダンから『ハートオブメモリア』を受け取るとティトォに峻烈な一撃を与える。
ティトォの左腕は折れ、壁に激しく打ち付けられる…。
気を失ったティトォはバレットの出会いからメモリアにいた頃を回想する。
そしてメモリアを離れる日、ティトォはバレットと一つの約束を交わす。
『もしまた会う事が出来たら思いっきり僕をぶっ飛ばしてくれないかな
君の一撃を喰らっても平気なくらい強くなってみせるから』
『わかったぜ約束だ!絶対にぶっ飛ばしてやる!!』
ティトォは左腕を押さえながらも立ち上がる。「立ったよ バレット」
バレットはその頭を抱き寄せる。「おかえり ティトォ」
ここに晴れてTAPの帰還が認められる。
その頃、ある国の城を攻撃中のヨマの前にブライクブロイドがメモリアに向かわせる為に現れる。
メモリア城は100番目の標的、今はまだ97番目を落とす所だから行けないと
城に固執するヨマの眼前でブライクブロイドは『真紅虎龍牙』で城を吹き飛ばしヨマは激怒、
魔法『アデルバ』が発動し、ブライクブロイドは肉体が四散し敗北する。
(血が鎖状に変化、肉体が繋がりまた元に戻るが…)
ヨマは手下のエイキ、ボブリッツと共に再び97番目の城を手に入れる為消えて行く。
グリンは母メルルシアの墓参りへ。魔法を使い、眠っている間に母を失っていた事に一人悔やむ。
ミカゼもまたTAPをメモリアに連れて来た事で、自分の役目はもう終わったのではと悩む。
そんな折、ふとした事でメイドのリィに頼まれ入った物置で奇妙なお面を発見、
そのお面に取り付いていた何者(獣面/シシメ)かがミカゼを襲い、そのお面に憑依される。
ティトォはM・P(マジック・パイル)の研究に入り、サンはメモリア城のどこかにあるという五大石を探索。
リュシカはパンを焼く腕を上げ、ジール・ボーイは失踪中の兄と母を捜索する。
ミカゼの目的の一つ、メモリア王国魔法大会が開催。
魔法大会と言っても実質はただの一芸大会。
第一試合のリュシカ対カイザートではリュシカの極上パンの前にカイザートは大袈裟に吹き飛び敗北。
テレビで観戦していたグリンもげんなり。「メモリア魔法陣を開きたいな」と笑みを浮かべる。
会場で観戦していたコモレビが呟く。
「楽しいねー …あたし達闘わなくちゃいけないのかな…」
「できたらこのまま…」
<10巻終>
魔法大会も佳境。
この大会は人材の発掘を兼ねており、参加者の一人剣士カミッツがグリンの目に留まる。
大会の様子を街頭の大型テレビで見ていたライトは
メモリア城下町で頻発している切り裂き魔事件を思い出し、彼もまたカミッツを注視する。
ジール・ボーイの出番になり、失踪中の兄と母に届けと歌を歌うと宣言。
グィタァ(かつて気になっていたギターに似た楽器)を掻き鳴らす…筈が弦を全て切り敗退。
ティトォはダークアイ・Qとの数学問題集の勝負に敗北。
ミカゼは対戦相手の料理人の至高の料理ラーメンの前に敗れ3人はトボトボと帰る…。
翌日ホテルに仲良く滞在中の三十指の前にヨマが現れる。
メモリア城と町への攻撃をエイキとボブリッツに指示するヨマにカイザートは激怒。
しかし魔法を使う間もなくヨマの一撃がその胸を貫く。
ヨマは魔法『アデルバ』を発動し無差別攻撃を開始、混乱に乗じてエイキとボブリッツが城を強襲。
ヨマには同じ五本の指のジール・ボーイが、城の二人にはミカゼとリュシカが応戦、
負傷者が出ているたティトォは変換せずWWFで城の現場に急行する。
グリンもまた戦おうとするが護衛たちに止められしまう。
ヨマの予定外の暴走にアダラパタも困惑。現場へ向かう途中、極楽連鞭で通信を入れる。
「もしもし、切り裂き魔さんですか?」
街での戦いは利き腕が使えないながらもジール・ボーイが僅かに押し気味。
しかしヨマの魔法の効果で与えた傷が次々と塞がっていく。
城の戦いではティトォも参戦、またミカゼのお面に取り憑いたシシメの助言で優位に立つ。
しかしまたティトォの体調に不穏な兆しが…。
現在の城での権限を持つジンナがTAPが来た所為で三十指が城を襲撃した、
何故あんな連中を国に招きいれたのかと詰め寄る。
そんなジンナにバレットはTAPとの出会いを語る。
ティトォからドーマローラの出来事を聞いたバレットは共に戦うことを決意、
自らも強力な魔法使いである彼はグリ・ムリ・アとの戦いに備えTAPに魔法を仕込む。
才能のありすぐにスパイシードロップを取得したアクアに対し、
全く才能の無かったプリセラ、そして「炎の攻撃魔法」の構築に苦戦するティトォ。
そんなある日、バレットの妻メルルシアの出産が近づくが非常に難産となり、
遂にはメルルシアの心臓が停止、母子共に危険な状態に―。
プリセラの「せめて子供だけでも助けてあげたい」の想いにティトォの魔法WWFが完成、
メルルシアは蘇生、グリンも無事に誕生するのだった。
バレットにとってティトォは恩人であり、TAPもまたこのメモリアが唯一の帰るべき家なのだ。
ティトォの体調は益々悪化、WWFも弱くなっていく。
エイキの『妖老裸骨蛇』、ボブリッツの『ウィンクルディレクター』に押されていく。
ウィンクルディレクターの直撃を浴びリュシカが倒れ、
グリンは父親、大切な友人、城の人間達を守るために護衛たちを振り切り穿印を手に取る。
その頃城の中枢部・魔法を封じ込める結界装置の配線が何者かに切断されていた。
「まったくアダラパタ ボクの正体がバレたらどうするのさ」
それは切り裂き魔(腕しか見えない)の仕業であった…。
眠っていた間に更に魔力を蓄えていたグリンは2人を圧倒。
しかしエイキが折りボブリッツが弾丸へと変えた尖塔からティトォを庇い負傷、
更にWWFをかける前にミカゼとのコンビネーションで『天紫点精穿印』をボブリッツに叩きつける。
ティトォが駆け寄るとグリンは怯えて震えていた。
ティトォがメモリアを旅立ってしばらくしたグリンの誕生日、
グリンは城の祝賀会を蹴って街の友達の誕生会へ行っていた。
しかし友達が皆で作ってくれた工作物のプレゼントを誤って落として壊してしまう。
友達は怒り、呆れ、グリンの元を去ってしまう。
小さい頃よりバレットに「何よりも友達を大切にしろ」と言われていたグリンは
友達を失いたくない一心で禁断五大魔の一つ『ゴッドマシン』を無意識に発動。
グリンはプレゼントを受け取る直前に時間を戻し安堵するが時の呪いに縛られ眠ってしまう。
目を覚ました時には4年の月日に取り残されもう友達はいなかった――。
それを幾度か繰り返し、グリンは大切な人を失う事を極度に怯えていた。
普段の明るさも強さもその怯えを振り払う為のもの…。
ティトォは震えるグリンの頭を抱きとめる。
「そんなに震えないでくれ……」
<11巻終>
グリンが戦意喪失している隙を突いて『妖老裸骨蛇』+『ウィンクルディレクター』の
合体攻撃がティトォたちに放たれる。が、それをミカゼが右腕一本で受け止める(※後述)
エイキ、ボブリッツは撤退を決意、グリンは穿印を構えて阻止しようとするが
穿印の尖端を何者(※切り裂き魔)かに切り落とされてしまう。
2人は撤退、代わりに迫り来るヨマの気配を察知しティトォは毒のカプセルをあおってプリセラに存在変換。
遠くからでもはっきりと判るプリセラの強さに
ミカゼは何故ティトォやアクアがプリセラに変換するのを躊躇うのか疑問を抱く。
その疑問にバレットは「妊娠してるからしょうがない」とさらりと返答。
プリセラは100年前、恋人マギの子を宿したまま不老不死の姿に。
同時に100年前から自分も子供も時間が停止してしまっていた。
彼女はメモリア城に伝わる魔法の筆で「檻」の文字―19画のそれは本来魔獣を縛る多重結界―を施してもらい、
胎児を守る代償に力を大幅に削がれる結果に。
プリセラの願いはただ一つ、不死の呪いを解いて元の姿に戻り、100年間胎内に眠っている子供を産む事…。
その頃、五大石を探していたサンは城内で不審なカミッツの姿を目撃する。
どれほどダメージを与えてもヨマの魔法の力で回復してしまう。
しかしヨマもまたこのままではプリセラには勝てないと察し『光刺態』に変身。
光を吸収し光そのものの姿と化したヨマには物理攻撃は全く効かない。
プリセラは光の直接当たらない所ならダメージを与えられるとミカゼ、リュシカの手助けを得て
ヨマを岩陰に押し込めることに成功、しかしヨマが放っていた光の円盤がレフ板となり再び光刺態に。
そしてヨマの一撃はプリセラの左肩口を裂き、右腕が刎ね落とされる―!
ヨマは倒れたプリセラにトドメの一撃を放とうとした刹那、
切り落とした右腕が植物の様な形に変化していくのに気付く。
TAPが星のたまごを身体に秘める事で不老不死になったのではなく
星のたまご自体が変化し魂の器になったと推測、その不老不死の力を欲する。
その瞬間、何かが胎動を始める。アダラパタは慌ててブライクブロイドに通信。
「大魔王デュデュマが復活するぞ!!!」
五大石も揃わず、三大神器は未完成、命七乱月も無い現状では計画の最終段階(※不明)には入れない。
焦るグリ・ムリ・アにクゥは仮面を外しても良いかと尋ねる。
「外してもよろしいですか…? お母さん…」
「…私の事を母を呼ぶなと…あれほど言っただろう……!!」
グリ・ムリ・アは発端となったヨマを殺してでも押さえつけろと命令する。
ヨマの持つ星のたまごの一部は援軍に現れたジール・ボーイが取り戻し、
ミカゼとリュシカにプリセラと共に託し、再びヨマと対決。
光を力とするヨマに対し、砂埃を巻き上げることで光を遮断し戦うが苦戦を強いられる。
その時、メルチナの『土人形(メテオン)』、ピィゲルの『シャイニングベイスン』
チョーの『怨身万華鏡』、コモレビの『オーライーター』が次々炸裂、
メテオンの巨大な土の腕と極楽連鞭がヨマを捕らえたかに見えたが光の円盤がメテオンの腕を切り城へ向かい疾走。
その前に存在変換したアクアが立ち塞がり渾身のジャベリンズを放つ―!
ヨマを倒すには至らないものの暴走は止められ、デュデュマの覚醒も鎮まった模様。
翌日。ヨマ、エイキ、ボブリッツを伴いアダラパタが詫びにメモリア城を訪れる。
アダラパタは三十指の勝手な暴走を抑える事は出来ない、真正面から戦えばまた街の一般市民に被害が及ぶ、
そこで魔法使い達が思う存分戦うために『メモリア魔法陣』の開催を要求する。
最初は固辞するバレット・アクアだったが、落とし前としてヨマとアダラパタはボブリッツを殺害。
バレットはメモリア魔法陣の開催を余儀なくされる。
エイキは予期せぬ仲間殺しに愕然とするが、自分の居場所がヨマの元にしかない事を承知しておりそのまま従うのであった。
メモリア魔法陣――それは伝説の禁断五大魔の一つ『命七乱月』の封印を解く儀式であり
1対1対1で闘い、最後まで勝ち抜いた魔法使いにそれが与えられる選抜大会でもある。
正午にメモリア城から少し離れたマージ島を舞台に日付が変わるまでの間
降参するか勝ち残りが一人になるか死ぬまで戦闘が行われる。
メモリア魔法陣発動まであと5ヶ月――。
<12巻終>
ミカゼも魔法陣参加の為に山篭りを始めていた。
彼のお面に取り憑いたシシメと対攻撃魔法奥義『万象の杖』(エイキ戦で見せた技)の習得に挑む。
アクアは城下町のお菓子工場で人の頭ほどある大きさの飴玉
『スーパーキャンディー28号』を手に入れ、妹アロア=舞響大天を倒す事を改めて決意する。
その頃ライトは街を騒がす切り裂き魔について調査していた。
1人目の被害者は1回、2人目は2回、そしてつい先日にも
ヨマ達の騒ぎでかき消されてしまっていたが9回斬りつけられていた9人目の犠牲者が出ていた。
ライトはただの猟奇殺人ではなく魔法使いの関与する事件では無いかと考え、
先日の魔法大会に参加していたカミッツを尾行する。
そのカミッツは一人郊外に出て、尾行者を追及。ライトだけでなくサンもまたカミッツをつけていた。
サンはカミッツが切り裂き魔では無いかと攻撃を仕掛ける。
カミッツも応戦しつつ自分が世界最高峰の剣士『剣仙十二客』の一人であること、
十二客のうち十人が何者かに殺害されていた事、そして最後の一人がグリン王子の護衛シュダンだと激白。
ライトとサンはシュダンが剣仙殺し=切り裂き魔なのかと衝撃を受けるがカミッツは否定。
剣仙が殺された頃にはシュダンはメモリアに在籍しており、
犯人はシュダンを追ってメモリアに現れ、そして切り裂き魔として人を襲っていると考察する。
ここでライトは以前のエイキ、ボブリッツ戦で穿印が何者かに切断された事、
更にその以前に魔法結界装置の鋼鉄線が何者かに切られて使用不能になっていた事を思い出す。
「まさか切り裂き魔はシュダンさんと同じ城の関係者――!?」
バレットと親交のあるライトと共にカミッツはシュダンと面会するが
長らく城仕えしていた為に剣仙の情報は入っておらず犯人の検討もつかない。
カミッツは9番目の被害者となった女性の小さな妹の為に剣を振るうと誓う。
メモリア魔法陣発動まで残り3ヶ月、月丸・太陽丸姉弟がメモリアに到着する。
太陽丸はアダラパタに魔法陣参加を希望するがヨマの勝利で決まりだと断言。
しかしそのヨマは光の当たらない夜では三十指最弱と化し、メモリアのどこかで一人ガタガタと震えていた。
その頃アクアはM・Pの試運転を開始。
「想いをひとつにすれば…魂はひとつに―――」
そしてティトォの頭脳と回復の力、アクアの魔力、
プリセラのパワーと身体能力を併せ持つM・Pティトォの姿に。
その三大神器に匹敵する魔力を感知したアダラパタは太陽丸に魔法陣参加を依頼、
太陽丸は不敵な笑みを浮かべる。
クリスタベース国の魔法使いリゼル、ウォーブール国の威塗(イド)
ゴビ国のヒルドゥマーロと各国から次々と参加者がメモリアに集結する。
グリンは護衛三人をまとめて倒すだけの腕を上げ参加を許される。
(ちなみにバレットも参加したがっていたが流石に止められる)
ジール・ボーイは左腕一本での合成魔法拳を作り出す修行をし、リュシカはパンを極め、
カミッツも出場者の中にいるかもしれない切り裂き魔と戦う為シュダンから魔法の剣を預かる。
そして出場者の中にはあのシャルロックの姿が…。
影鬼 ───┐ ┌─── カミッツ
ヒルドゥ. ───┼──┐ ┌──┼─── 太陽丸
御風 ───┘ │ │ └─── リゼル
│ │
ジル ───┐ │ │ ┌─── ドルチル
メルチナ───┼──┼─剣─┼──┼─── チョー
シャル. ───┘ │ │ └─── 夜馬
│ │
アクア ───┐ │ │ ┌─── ピィゲル
リュシカ ───┼──┘ └──┼─── コモレビ
威塗 ───┘ └─── グリン
(※MP本スレより拝借)
遂にメモリア魔法陣が発動。第一段階第一戦・ミカゼ対エイキ対ヒルドゥマーロ。
暢気に紅茶を楽しむヒルドゥマーロにエイキが奇襲。
所詮尻尾が生えているだけのヒルドゥマーロは魔法使いエイキの相手では無い。
為す術も無く殺されようとした瞬間、ミカゼがヒルドゥマーロを助けに乱入。
メモリア城での因縁の戦いが始まろうとしていた。
<13巻終>
(ここから先は単行本未刊行分につき重要な部分は少々ぼかします)
第一戦はミカゼとエイキの足技を得意とする2人の対決。
ミカゼの会得した『万象の杖』は敵の攻撃を右手で受け止め、
体内に作った魔力の滝を通し左足から放出し地面に逃がす技。
一度は決まるもののエイキの『妖老裸骨蛇』の数多くの技に苦戦、
更に『万象の杖』を使うための右腕を痛めてしまう。
第二戦メルチナ対ジール・ボーイ対シャルロック。
巨大土人形メテオンを操りながら、ジール・ボーイの動揺を誘う為に
失踪した兄と母がグリ・ムリ・アの城にいる事、
そしてその兄エル・ボーイが三十指の一人として待ち構えている事を告げる。
一方試合前に一族の仇の姉弟と邂逅したシャルロックは太陽丸に
「仇を討ちたくば勝ち上がって来い」と焚き付けられ、二人の戦いの隙を突こうと虎視眈々と機会を狙う。
その頃切り裂き魔コルクマリー(性別、年齢共に不詳)が白昼堂々、オープンカフェにて十人目の女性を切り刻む。
多くの人間が周りにいながら誰も犯人を覚えていない。その完全に気配を消した上での大胆な犯行にサン達の間に戦慄が走る。
次々と浮上する容疑者。果たして切り裂き魔は誰なのか?
第三戦アクア対リュシカ対イド。
のほほんと昼食を楽しむ女の子二人にイドも闘い辛く、
魔法兵器『魔導膨斧』もアクアのスーパーキャンディー28号の『スパイシードロップ』の前に分が悪い。
そこで取り出した五大石の一つを組み込むと強力なバリアーが発生、ジャベリンズの力も無効化してしまう。
しかしその衝撃で『魔導膨斧』が故障、暴走を始める。
アクアは仕方なくティトォに存在変換。ティトォは一緒に戦えば何とかなると言うリュシカに棄権を促す。
魔法陣が終わったらメモリアに残る事を決めていたリュシカはこの戦いだけでも一緒にいたいと懇願する。
<ガンガン11月号まで>
ティトォ『活』:炎の魔力を変換し回復・強化の魔法『ホワイトホワイトフレア』を操る少年。絵画が趣味だが破滅的な腕前。
アクア『壊』:飴玉の魔力を媒介して何でも壊す『スパイシードロップ』の使い手。かなりワガママな性格。
プリセラ『檻』:最強の格闘家の妊婦さん。かなりのフードファイターでもある。
ミカゼ『面』:アクアにお面をつけられた田舎の少年。シシメの修行で対攻撃魔法奥義『万象の杖』を習得。蹴り技が得意。
リュシカ『羽』:風の魔力を羽に変換する『エンゼルフェザー』を使うパン屋さん。かなりの天然娘。
ジール・ボーイ『拳』:元五本の指の一人。通称「鬼人」。強力な合成魔法拳『三獅村祭』の使い手。
サン『石』:かつてTAPに弟子入りしていた精霊使いの伊達男。逃げ足は速い。
グリン『雷』『時』:魔法王国メモリアの王子。TAPの親友。2つの魔法が使えるが片方は使用すると副作用で眠ってしまう。
バレット『?』:メモリア王国国王。序盤はすっかりボケていたがグリンの目覚めとTAPの帰還により復活。
カミッツ『剣』:剣術の最高峰「剣仙十二客」の一人。剣仙殺しの切り裂き魔を追っている。剣を手放すと途端にヘタレに。
アビャク『水』:魔法『ブルーリングス』の使い手。ティトォとミカゼのタッグに敗れ、アダラパタに処刑される。
クライム『鍵』:クライム盗賊団のリーダー(しかし大金を見ると卒倒)あらゆる物の鍵穴を開ける『マスターキィ』を操る。
ガシャロ『渦』:引力と斥力を支配する『叫星魔渦』の使い手。アクアのジャベリンズに敗れた後アダラパタに処刑される。
コクマ『霊』:『霊磁砲』でアクアを追い詰めるもののジール・ボーイに魔法アイテムを破壊される。現在メモリアで潜伏中。
ドルチル『熱』:テンションと共に温度を上下する『パイナップルフラッシュ』の使い手。バカ。
アダラパタ『魂』:魂を操る『極楽連鞭』を持つ冷酷な男。女神も三大神器も彼の支配下にあるのだが目的は不明。
グリ・ムリ・ア『?』:女神として祭り上げられるが本人には何の力も無いただのオバサン。星のたまごを狙っている。
ブライクブロイド『血』:三大神器の一人、『真紅虎龍牙』を操る。
舞響大天『歌』:三大神器の一人、『ヘルキルデスベル』の使い手。アクアの妹アロア(?)
クゥ『仔』:仮面を被った三大神器の一人。『マザー』を使う最強の魔法使い。グリ・ムリ・アの実子。
月丸『氷』:氷から炎を、炎から氷を取り出す『夜叉水晶』の使い手。残虐な性格だが育ての親の舞響大天には懐いている。
太陽丸『映』:幻影を見せる『修羅万華鏡』の使い手。本人曰く「俺は姉様より強い」
ヨマ『光』:五本の指の一人。通称「死神」。魔法『アデルバ』(※正式名称不明)を操る男。光を浴びている間は最強だが夜は最弱。
エイキ『蛇』:ヨマの手下。足を伸縮自在の蛇に変化する『妖老裸骨蛇』の使い手。両手を常に隠しており、指摘されるとキレる。
ボブリッツ『弾』:ヨマの手下。あらゆる物を弾丸に変える『ウィンクルディレクター』の使い手。ヨマとアダラパタに殺される。
カイザート『凄』:イマリ国の勇者。超凄い魔法『超覇導天武刻輪連懺吼』を使う間もなくヨマに殺される。女の敵。
メルチナ『土』:巨大土人形『メテオン』を操る魔法使い。メガネっ娘。
コモレビ『情』:『オーライーター』にて他者の魔力を吸収し大人の姿になる魔法少女。メルチナと仲がいい。
ピィゲル『笑』:イマイチ効果が不明な『シャイニングベイスン』の使い手の美青年。
チョー『鏡』:自らにダメージを与えるとカメラで写した相手にもダメージを与える『怨身万華鏡』の使い手。腰の低い中年。
ダークアイ・Q『嘘』:ダークアイ一族による世界の覇権を狙う謎の生命体。魔法大会優勝後は各話の扉ページにて解説係に。
コルクマリー『斬』:五本の指の一人、性別も年齢も不明の「切り裂き魔」。剣仙十二客を殺害しその剣技を会得する『四閃三獄』の使い手。
ヒルドゥマーロ『尾』:ゴビ国代表の生まれつき尻尾の生えた青年。
イド『斧』:魔法兵器『魔導膨斧』で魔法陣優勝を命じられた花を愛でる受刑者。
リゼル『凍』:クリスタベース代表。見た目は子供だが18歳。妹リーザは怒らせると怖い。
シャルロック『餌』:月丸・太陽丸姉弟に皆殺しにされたシャラカ族の生き残り。魔法『ドラゴンスフィア』の効果は不明。
ナトラレーゼ『盾』:五本の指の一人。現在はグリ・ムリ・アの城で防衛中。
ジャンクーア『食』:五本の指の一人。通称「魔人」。反抗的な態度が祟り現在幽閉中。
ライト:TAPや世界の出来事を調査する青年。祖父バンは女神の情報に近付き過ぎ月丸に殺害されている。
ネクバーパ:珍奇なモノをこよなく愛する海の男。ダークアイ・Qに惚れ込むものの一撃で返り討ちに。
ボラバートン:アルカナ特捜隊の隊員。ガシャロ教団を潜入調査していた。
メッツ:アルカナ特捜隊の隊員。ジール・ボーイを救う為アダラパタの支配を振り切り自殺。
カロシー:アルカナ特捜隊の隊員。メッツの死の原因を作ったジール・ボーイとTAPを憎む。
ハワード:グリン王子の教育係兼護衛。切り裂き魔の容疑者の一人。
パンナケトル:グリン王子の教育係兼護衛。切り裂き魔の容疑者の一人。
ハイロゥ:グリン王子の教育係兼護衛。ハゲつつあるグラサンの男。
ブラウリー:グリン王子の教育係兼護衛。グリンの幼馴染。
シュダン:グリン王子の教育係兼護衛。剣仙十二客の一人。
ジンナ:高齢のバレットに代わり城の権限を持つ、持病のヘルニアを抱えている頭のデカイ男。
コミドル:城に仕える医者。一時は切り裂き魔の容疑がかかるがゴビ国のスパイと判明。
マルチーノ:城に仕えるメイドの少女。男性恐怖症。切り裂き魔の容疑者の一人。
リィ:城に仕えるメイドの女性。
モチャ:城に仕える老婆。M・Pの研究に協力している。
シシメ:かつてメモリアの魔法使いによってお面に封印された魔力を持った獣。ミカゼのお面に憑依しメモリアへの復讐に燃える。
『マテリアル・パズル』(土塚理弘)1〜13巻 月刊少年ガンガン連載中
稚拙な文章ですがお付き合い下さりありがとうございました。
ちょっとでも興味を持って頂ければ作品のファンとして嬉しい限りです。
マテリアル・パズルの書き手さん、お疲れ様です&ありがとうです
ずっとこのスレ見続けてきて、色々な書き手さんの紹介してくれた漫画に興味を持って買ったこともあります
いつも感謝していますが、書き込みが「お疲れ様です」と埋め尽くされるのもあれなので、心の中で手を合わせています
書き込みがないからといって、リアクションがないわけではないので、書き手さんの方々、これからもよろしくお願いいたします
ランダム・ウォーク乙
「ランダムウォーク」のあらすじ、ありがとうございました!!
最終的にはなんだかんだいって王道をいく展開なのかな>くっついた相手
こんどブクオフで探してみます。
島本和彦の「ワンダービット」をお願いします。古本屋で見つかんないんです。
>>181 あれはオムニバス型の短編集なんだが、一つづつ解説しろということか?
183 :
マロン名無しさん:2005/10/23(日) 11:02:59 ID:bzUe3qsf
すんません、入院中で読めない&探せないので教えて下さい
「ブラックジャック」の9巻に
なにか「日光にあたると良くない」
「紫外線にあたると良くない」
のようなエピソードがあったら、どんな病気か、対処方法の有無、などを教えていただきたい…
宜しくお願いします
>>182 できれば全部知りたいですが、書いてくれる人がいるなら、その人が好きな話だけでも…
>>183 エリスマトーデスと言う「日光に当たるとよくない」病気の患者の女性が、
同じ病院に入院していた現在の医学では治せない病気の患者と恋に落ち、
ブラックジャックの紹介で彼が未来の医学に期待して人工冬眠に入ることになったため
彼女もそれについていくために人工冬眠に入るというエピソードがある。
彼女の病気については特に詳しくは触れてない。
というかブラックジャックは脳を移植したり治療法がありえないものが多い
(ブラックジャック・ザ・カルテという、そこを突っ込んだ本もでている)ので、
病気への対処法を知るのには全然役に立たないよ。
186 :
183:2005/10/23(日) 15:52:58 ID:bzUe3qsf
>>185 サンクス!
病気についての詳細はないのか…
実は知り合った人が「紫外線にあたると良くない」ので薬を処方して貰っているとの事で
あまり詳しく聞きにくかったんだけど
ブラックジャックの9巻に似たような人がいるんだ〜
って言ってたのでココで聞いてみました
それ以上は退院したら自分で探してみます
情報ありがとう
>>185!
魔術っ子! 海堂くん!! すがわらくにゆき
ギャグマンガなのでキャラ紹介で。
ショーン・ルーベンス・海堂
主人公。大魔術使いを目指す健気で元気な12歳の少年。
アニメマニアでマンガマニアでゲームマニアで声優マニアで
同人マニアでエロゲーマニアでコスプレマニアで皆口裕子マニア。
ケン太
海堂と同じく大魔術使いを目指す健気で元気な12歳の少年。
でもどうみても人間じゃない。吉田戦車のくすぐり様のような見た目。
老師
二人の師匠。意味不明の無体な修行(マンガ家のアシスタントをさせたりとか)や
役に立たない魔術(マンガ雑誌の中に入るとか)を使う。
セリナ・ミコ・海堂
老師が海堂の髪の毛から作ったクローン人間。
ただしそのままでは面白くないので女にした。9歳。
海堂の妹的存在。性格まで海堂と一緒。彼女も大魔術使いを目指す。
毒舌と破壊と悪意とナンセンスとパロディ(特に藤子不二雄)満載のギャグ漫画。
こんなもんかな? フォローあったらよろしく。
乙。
主人公心が全然健康じゃないのなw
ここでガッチャガチャのストーリーよんで、今まで出てるヤツ全部買いましたよ!
連載再開が4月って・・・OTL
このスレ見なかったら、出会うことなかったし、ほんとに感謝です
他の書き手さんも激しく乙!!
ガラスの仮面の風林火山の修業以降で、現在までの
すじを教えてください。
それから、単行本になっていない分があったら、それもどうかよろしく。。
あまりに続きが出ないのにブチ切れて、それまで持っていた分を
処分してしまったw のですが、どうしても忘れ切れず気になって仕方がありません。
>風林火山
(゚Д゚;)風火水土だろオイ。
取り敢えず風火水土の成果(紅天女を理解する為のエチュード)を
梅林にて大都関係者や他の出演者の前でマヤと亜弓がそれぞれ発表。
その後月影先生の最後の紅天女一人芝居をクライマックスの直前まで上演する。
(源造や劇団つきかげ+一角獣の協力もあるが)
月影先生は劇が終わった後、血を吐いて白くなりかける(矢吹丈現象)がアンコールの声に大復活。
速水マスミンへの恋心が募りに募ったマヤは告白しにマスミンに会いに行くが
マスミンとシオリーの婚約披露パーティーに大ショック(41巻まで)
(ここから42巻)
ショックのあまり芝居にも気合が入らないマヤに桜工事がすかさずアプローチ。
彼女がいるのにマヤを遊園地へ連れて行ったりお揃いのイルカのペンダントを買ったり
たまたま会った親戚の家に寄ってマヤの寝顔を自分の携帯の写真に収めたりとやりたい放題。
しまいにはその寝顔画像にキスしスレ住人を恐怖のドン底に突き落とす荒業も炸裂。
マスミンは2人の仲の良さを知りつつ余裕ぶってたものの
ヒジリーがこっそり抜き出した携帯のラヴラヴ写真の山にショックを受けたところで終わり。
風林火山ワロタ
>>192 ギャー風林火山じゃなかった。これでもファンなのかorz
それにしても、早速ありがとうございます!
速水真澄氏は嫉妬に悶えてる、というところでしょうか。
詩織さんとまだ結婚してなかったんですね。
完結したら、一気に読み通すつもり予定なのですが、
また新刊が出たら、よろしくお願いします。(いつかは完結しますよね)
>>1のまとめサイトが見れないのですが
どこかに移転してますか?
>>196 すぐ上にあったんですね すみません
ありがとうございました
山の修行ww
ガラかめ、カメラ付き携帯とか出てくんの?
出てこなかったら192の展開と矛盾するだろ
出てきたらそれはそれで
大きな矛盾となるわけだが
山の修業もみてみたいな。
動かざること、山の如しw
>>202 亜弓は、春の雪解け水、夏の洪水、秋の紅葉、冬の雪崩で
自然の美しさと怖さを出す。
山の春夏秋冬を華麗に表現。
マヤは夏の水の美味しさ、キノコ採りと栗拾い、冬はマキにする木を拾い、
そして春になってふきのとうを採りに行く村人を。
山の春夏秋冬を、美味しく表現w
livedoorの掲示板がなくなっています
あるよ
すいませんありました失礼しました
209 :
マロン名無しさん:2005/10/26(水) 19:46:44 ID:W+L7yxmP
バッテリー(柚庭さんの)のあらすじをお願いできますか?
思い出した。
むかーしバツ&テリーって漫画があったな。
>>209 もうリクエストされた作品のリストにあるじゃん
別板の同類スレで解決済みの「覚悟のススメ」を、もちっと詳細な説明でとのリクがあったので投下します。
画と演出のハッタリで魅せる作品なので、文章化すると分かり辛い部分がありますがご容赦下さい。
「覚悟のススメ」 山口貴由 (全11巻)
舞台は地殻変動で荒廃した近未来の地球。無法地帯と化した新東京の高校・私立逆十字学園に
大きな黒い鞄を携えた白ラン姿の少年・葉隠覚悟が転校してくる。彼は第二次世界大戦中2千人以上の捕虜を
人体実験で虐殺した軍人・葉隠四郎の孫だった。転入先の2-1組の女生徒・堀江罪子は、そのやさしげな声に一目惚れする。
覚悟も彼女が教室で歌った歌声に微笑むのだった。
そして放課後。級友達と下校する罪子は、異形の大女・破夢子に襲撃される。絶対絶命の危機の時、"強化外骨格"「零」を
身に纏った覚悟に助けられる。零の力と格闘技「零式防衛術」で破夢子を殺すことなく退けようとする覚悟。戦いの最中
破夢子の吐き出した吐寫物の中に、踊り食いされ半溶した級友を目撃する罪子。その苦しむ姿に、危険を顧みず抱きしめる罪子。
その優しさに心打たれる覚悟。そして更なる異形へと変化して、なお戦いを挑んでくる破夢子に対して覚悟は宣言する。
「当方に迎撃の用意あり! 覚 悟 完 了 」
完全戦闘形態となる零。そして必殺のカウンター「零式因果直蹴撃」で破夢子を倒すのだった。
その様子を監視する謎の人物。「何者だあの若造 我々の作った戦術鬼を壊すとは・・・」
東京13番区に聳え立つ城・ガラン城の城主・散。彼女は覚悟を凌駕する零式防衛術の達人で覚悟の"兄"。
破夢子と覚悟の戦闘を監視していた側近・影成から、その報告を受けた散は、かつて自ら葬り去った弟・覚悟が
生存しているのを知り、配下の"戦術鬼"・永吉に抹殺を命じる。
翌日登校した覚悟は、自席が昨日のお礼に罪子によって清掃されてるのを目撃する。
"ときめくな俺の心 揺れるな俺の心 恋は覚悟を鈍らせる"
静かに己が想いを押し込める覚悟。その日の授業は赤外線防疫プール。それは汚染された新東京に蔓延した
ウィルスから身を守るための生命線。その授業で罪子は、覚悟の体に8つの鉄球が埋め込まれているのを目撃する。
一方、学園に侵入した永吉はプールに入る覚悟を発見し強襲。瞬時に凝結し、弾丸以上の殺傷力を持つ
超凝結唾液弾で丸腰の覚悟を攻撃。が、覚悟はその身を半身半鉄の姿に変え防御する。
それは覚悟に埋め込まれた「零式鉄球」の力だった。鉄球は皮膚が防衛しきれない異物が迫った時、体内に吸引され
血小板と同化し表皮を鋼鉄と化す。覚悟の8つの鉄球は皮膚の56%を鎧化が可能で、覚悟は常人なら8度は死ぬ
苦痛を乗り越え父から授かったのだった。(散は自ら志願して覚悟の3倍の鉄球を身に授かる)
唾液弾が防がれた永吉は、その局部を変化させ増力。次第に劣勢になる覚悟。その様子を見かねた級友・葉岡は
覚悟が持ち歩いている黒い鞄に零が入ってると気付き、危険を冒して鞄を届け負傷する。その姿を見て永吉への
怒りを燃やす覚悟。だが覚悟は怒りに乱れた心を制御する。
"敵を憎んではならぬ 憎むべきは敵を恐れる己の心"
「瞬着!」零を身に纏う覚悟。その圧倒的な戦闘力の前に敗北する永吉。その様子をモニターしていた散は
影成の反対を押し切り"戦術鬼遠隔操作装置"で、永吉の意識を乗っ取り自ら覚悟と対決する。
別人のような身のこなしと、一流の気迫を放つ永吉を見てその意識が兄・散であると認識する覚悟。
零式防衛術を駆使し襲い掛かる散。その余波で崩壊する防疫プール。間接的に大勢の生徒の命を奪った行為に
怒りを顕にする覚悟。だが散は生徒を雑草と言い放ち、怒りで隙の出来た覚悟を弾き飛ばす。
”怒りを胸に沈めてはならぬ 怒りは両足に込めて 己を支える礎とせと”
心を鎮め、血を吐きながらも立ち上がった覚悟は散に叫ぶ。
「雑草などという草はない!」
零式を伝授した父の言葉に従い、零式を弱き者を守る為に使う覚悟。そんな覚悟を散は零式の創設者・祖父の
言葉を持ち出し、零式は選ばれた者が世界に美と秩序をもたらすためのものと嘲笑う。再び対峙する両者。
その時、散の操る永吉の体に異変が。覚悟との戦闘で負った深手で、永吉の体は既に屍となり死後硬直が始まっていた。
このまま意識を繋ぎ続ければ、散の命まで危険と判断した影成は散に接続切断を懇願。が、散はそのハンデがあってこそ
覚悟と互角と考え戦闘を続行。
”屍なら覚悟と互角!度しがたき退屈よりの開放!死後硬直望むところ!”
襲い掛かる散。その攻撃を跳ね除け、カウンター"因果"を叩き込む覚悟。永吉の体は破壊され
その影響で重傷を負う散。それでもなお襲い掛かる散に、再び因果を決め勝利する覚悟。
"我が身は牙を持たぬ人の剣なり" 続く
ここまでで2巻の半ばです。散が”兄”なのに女な訳とか、「零」とか零式防衛術とか戦術鬼の解説等は、後々出てきます。
216 :
106:2005/10/28(金) 01:00:32 ID:???
ものすごい亀レスだけど042乙です!
覚悟気になってたんでありがたい。乙。
何このかっちょいい台詞の数々
覚悟のススメ、読んでみるかな
「月のノスタルジア」について誰か教えてください。
絶版になってて、古本屋でも見つからないんです。
遠藤淑子の『心の家路』『ヘヴン』をお願いいたします。
>219
ひょっとして「月とノスタルジヤ」の事?
望月花梨の「夏はまだこれからだから」「境界」の内容を簡潔にお願いします。
高校卒業後穴平建築に就職し、気づくと44歳の立派な中年になっていた黒沢。
同世代の人間は出世やリストラで消えて行き、現場は黒沢より若い者だけだ。
20代にして様々な資格を持ち、可愛い妻子持ちでイケメンの赤松に嫉妬を抱いている。
なんとか自分の株をあげようと奮闘する日々だが、自然体で人気の出る赤松には敵わず、
逆に現場のみんなに引かれたりする。棒振り人形・太郎に話しかけるむなしい日々。
そんな黒沢が『俺による俺のための感動』を模索する物語。
ある日、黒沢は上のミスでほぼ一日中働くはめになった。発熱し、急いで家路につく。
そこにたまたま通りかかった若い同僚たちから、太郎が車に追突されたと聞く。
首が折れ全身に傷を負いながらも電気系統は壊れておらず、無言で棒を振りつづける太郎。
誰にも評価されない、出来て当たり前の創造性のないこの仕事を、太郎はこんなになってもやり続けてもいるのだ……!
涙しながら太郎を抱きしめる黒沢。その姿に同僚たちも心を動かされ、同じように感涙した。
太郎の一件が良い方へと評価され、同僚たちとファミレスにまで行く仲になった。
黒沢がトイレに行っている間に、不良中学生四名が同僚たちに近づいてきた。
いきなり頭を小突いてきた狂暴そうな中学生にどう接すべきか悩んでいると、
戻ってきた黒沢が酒に酔った勢いで、中学生の喫煙と姿勢の悪さを叱った。
退散して行く中学生。黒沢が上機嫌で帰ろうとしていると、
先ほどの不良中学生のうちの一人の少女が話しかけてきた。車に乗れと言ってくる。
(ひょっとして逆ナンッ!? 逆ナンか? これが噂に聞く……
ガツンときたってことか? 俺がさっき仲間たちを男らしく諭す姿に…)
どうしようかと悩む黒沢を、残りの男子中学生三名が無理矢理車に押し込む。
その段階でようやく自分の妄想が有り得ないと気付くが、時既に遅し。
中学生の運転する車はどこかに走り出していた。
どうにか諭そうとするが、運転手以外は皆携帯ゲームに夢中で会話不能。
恐らくはこれから集団暴力を受けるのだろう。場合によっては、生還すら出来ないかもしれない…
絶望する黒沢。気付くとどこかの野球グラウンドらしきところに来ていた。
勝ちようのないゲームを挑まれた結果大金をせびられるが、黒沢の財布には3000円しかなかった。
憤る中学生に、家にも1〜2万円しかないと言う。「いいや もう金…!」
その言葉を合図にしたかのように、突如黒沢に暴力を奮い始める中学生。
女子中学生・しづかはバットで頭を殴れと言う。「頭いった奴にやらせてやる…!」
土下座して謝れば許すと言われるが、声が出ない。
そうこうするうちに頭をバットで殴られた。(死ぬ…まじで死ぬ…)
身動きできないまま走馬灯を見る黒沢に、中学生たちはニ撃目を決めようとする。
30年ローンで1000万だって払うから許してくれ、なんなら裸踊りだってすると
泣きながら服を脱ぎ許しを乞う黒沢。しかし気付くと、不良中学生たちは消え同僚が目の前にいた。
黒沢が意識を朦朧とさせている間に、拉致に気付いた同僚たちが駆けつけ中学生は逃げたのだった。
「病院なんていらねえ切腹する」「オレを尊敬しろ」「もう会社になんて行かねえ」
フルチンのまま黒沢はそう叫ぶと、ズボンを上げその場から走り出した。
同僚の浅井(やや頭が弱い)が後を追う。泣きながら逃げる黒沢、同じように泣く浅井。
泣きつづける浅井を置いて、黒沢はどこかへと去って行った。
あんな姿を見られたらもう黒沢は会社にこないだろうかと心配する同僚たち。
日曜日の夜、ファミレスに集まれと黒沢から連絡があった。皆集合する。
そのファミレス内には、最近人生がつまらないと感じるアルバイターの男・中谷(28)や、
両親にもう学校に行きたくないと相談する不登校少年・孝志などがいた。
黒沢は皆に、あの不良中学生たちと決闘すると宣言した。
隣のテーブルで話を聞いてしまった中谷は、三人相手に決闘しようとする黒沢を
ものすごい男だと尊敬し、話に耳を澄ます。(スゲェ…この人はスゲェ……!)
決闘は明日、中学校前に待機して敵が来しだい行う予定だ。それを止める同僚たち。
黒沢は失踪後、始発で伊豆へ向かった事を話す。黒沢はそこの宿である本に出会った。
それは『シートン動物記』だ。ラグは敵から逃げても卑屈に思ったりしない。
生きているだけで勝者だからだ。そう書かれていた。
「生きてこその人生…!…一度はそう思った…!
でも気付いちまった。…とってもいい本だけどあれ、動物記なんだよ…!
生きてりゃいい、生きてりゃ勝利なんてのは動物の話だ…俺は…人間だ…!」
それを聞きながら感涙する中谷。
(懸命に真摯に、自分の存在を賭けて…戦ってないから行き詰まってるんだ…!)
しかし同僚たちは落ちついてよく考えろとあくまでも冷静。その態度に中谷は怒り立ち上がった。
「先生っ…!こんな泥濘ヤローどもに期待するのはやめましょう…!
無理ってもんですぜ…こんな腑抜けどもに…先生の魂を理解させるのは…!」
他の客がうるさいとクレームをつけてくるが、盛り上がった中谷は止まらない。
「聞けっ…! ここにおられる…この先生は…明日…命を賭けた、決闘をするのだ…!」
ファミレス中がどよめく。決闘を見守りたいと言い出す者が続々と出てくる。
撮影班、医療班、重傷時の緊急輸送班なども決まって行く。
孝志も見たいと言い出す。「もらえるかも…勇気…!行けるかも…学校…!」
呆気に取られる同僚をよそに、ファミレス中を巻き込んだ酒宴は盛り上がって行った。
翌日目覚めた黒沢は冷静になった。一人でならともかく、見世物のように大勢の前で戦うなど無理だ。
しかし逃げるわけにはいかなかった。新品のジャージを身につけ怯えながら校門前に立つ黒沢。
向かいの建物から皆が見守る中、黒沢は勢いで男子中学生のうちの一人を撃退した。
「まだ校内にいるはず…!呼べっ…」びびった残りの二人はそう叫んだ。
やがて黒沢の前に、190cm以上はあるだろう長身の男が現れた。
中学生とは思えない巨躯の男の名は仲根。評判の札付きのワルだ。
「先生が大和なら…向こうも間違いなく戦艦クラス…!それも若い分高性能で…
ミサイルやらを搭載した…今流行りのイージス艦…米のアーレイバークってところか…!」
場所を変えようと言う仲根。
ファミレスでの集団も後を追う。同僚たちも仕事を切り上げやって来た。
ついた先で、致命傷は与えられないものの仲根から殴る蹴るの暴力を受ける黒沢。
しかしふと気づくと、仲根の拳はある一定のリズムで繰り出されており、
一度防いでしまうとリズムを戻すためにその後の攻撃が一瞬止む。
また、蹴りの寸前に唇を締める癖があり、振りもモーションが大きく避けやすい。
黒沢はそれらの事を発見し、隙を見て仲根の顔に平手を当てふっ飛ばした。
しかしそれでは終わらず、置きあがった仲根はイった目で黒沢をにらみつける。
「……ぶっ殺す!」
これで四巻の中盤まで。
こういう書き方でいいっすか?
>>226 乙。
読みやすいし分かりやすいと思う。
面白いw
わかりやすくていいよ〜。すっげー面白い。
改めて見ると黒沢おもしれーな
「花子と寓話のテラー」をお願いします。
232 :
境界:2005/10/30(日) 15:08:55 ID:???
小学6年生のゆーかは幼馴染で家が隣のやよいが大好き。
そのやよいはフユキと仲が良く、付き合ってるんじゃないかと噂されていた。
ある日、暗い中やよい以外誰もいない家の中にフユキが入っていくのを見た。
好奇心にかられてベランダからやよいの部屋を覗きこむと、
そこにはやよいとフユキの脱ぎ散らかされた服があった。
二人が裸でなにをしていたのかは、ゆーかにも想像がついた。
我慢しきれずその事を問い詰めるゆーか。やよいは笑顔で肯定した。
「私もフユキくんのこと大好きだし フユキくんも私のこと大好きなの。だから別に自然なことよ?」
「子供じゃないわ。それに年齢なんて関係ないわ。愛し合ってるんだもの。男と女なんだもの」
異常だと思いながらも、自分はやよいを奪ったフユキに嫉妬を抱いているだけかもしれないともゆーかは思った。
フユキはゆーかに言う。二人は一心同体以心伝心で、本気で愛し合っているのだと。
どちらかが死ねばもう一方も死んでしまう、そんな関係なのだという。
それからも何度か、フユキがゆーかの家に入っていくのを見た。
やよいは、そっちの方の発育が遅いらしくまだ生理はきてないという。
「そんなことやんないでっまだコドモでしょ」
「前にもいったでしょう?子供じゃないわ。大人でもないけど。私たちは境界にいるの。
だからきっと子供になってみても大人になってみても許されると思うの」
一つの価値観が絶対ではないからゆーかの考えも否定しない。
自分を軽蔑するなら離れてしまってもいい。でもフユキが好きという思いは譲れない。
そう言うやよいを遠く感じるゆーか。やがて、やよいとフユキの性関係が近所でも噂されはじめた。
やよいは全く動じず、いつも通り笑っていた。やよいの横顔がとても大人びて見えた。
ある日、フユキが事故にあった。その知らせを聞き死んだように静止するやよい。
フユキが死んだら一心同体であるやよいも死んでしまう、とゆーかは涙する。
しかしケガは大した事なく、フユキはすぐに無事な姿を見せた。
喜び泣きじゃくるやよいの顔は小学生の女の子のものだった。
その時ゆーかは、二人の間には割って入れない確かな絆があるのだと悟った。
ゆーかは二人の仲を認めた。
――私たちは二度と戻ってはこない境界を生きている 【終】
>>222 『夏はまだこれからだから』は
同じ単行本収録の『夏はまだこれからだし』でしょうか?
>>232 ん??
なんかゆーかとやよいの名前が入れ替わってるところない?
ストーリーとして飲み込めない
フユキがゆーかの家に入っちゃあ、また別の話になりかねないな
そこかな、間違ってるところ
あ、本当だ。間違ってましたorz
ゆーかの家ではなく、やよいの家です。
「獣王星」樹なつみのストーリーをお願いいたします。
1・2巻は読んだはずですがすっかり忘れてますので、通してお願いします!
獣王星は説明が難しい・・・
そこを何とか・・・
>>233 リクエストしてすぐに書いてくれてありがとうございました。
タイトルは多分そちらのであってると思います。
わかつきめぐみの「So What?」をお願いします
242 :
マロン名無しさん:2005/10/31(月) 11:29:24 ID:J6FEwsoZ
t
おばあちゃんはアイドル 菊池久美子 全4巻 秋田書店
<ストーリー>
女子高生・山田百花の家に、長く父親と絶縁状態だった祖母・山田たまきが
押しかけてきた。初めて会う祖母は口うるさく説教くさくて、閉口する百花。
父親の働く姿を見たいというたまきのために、TV局を訪れたのだが、そこで
百花はたまきを見失ってしまう。はぐれたたまきは何万ボルトもの電流を
浴びる感電事故に遭ってしまい、なんとそのショックで若返ってしまった。
70歳から16歳に若返ったたまきは超絶美少女。まさに大和撫子。
しかし中身は相変わらず。なんだかんだで百花の家に住むことになり、
百花の高校にまで転入という形で一緒に学校生活を送ることになった。
戦時中と今の生活の違いを目の当たりにして驚きつつも、前向きな性格で
色々なことを乗り越えたり、現代人に喝を入れたりして過ごしていく。
やがてたまきは学校でも一目置かれる存在になっていた。
ドタバタ系コメディーです。
乙。ちょっと面白そう。
>>220 明日の午後からやります。
とりあえず短編の『心の家路』から。
それまでに書ける方がいたら、サックリ書いちゃって下さい。
246 :
カンタレラ:2005/11/01(火) 00:16:01 ID:???
10巻が発売(出たのは夏なんですが…)されました。
掲載誌では現在休載中で、再開の時期は不明です。
還俗したチェーザレはフランスへ赴く。
かねてより正妃ジャンヌとの離婚を望んでいたフランス王・ルイ12世へ離婚証明書を届けるという名目であった。
(カトリックでは法王の許可無く離婚は出来ない。なので、これは特例)
ルイはその見返りにチェーザレへの協力を約束し、彼にフランス領ヴァランスの公爵位を与え、更に自身の従姉妹の姫=シャルロットと結婚させる。
チェーザレはフランス王の親戚となり、以後、多額の年金と自分の軍隊を持つ事が許される。
これによりミラノとナポリは震撼する。
チェーザレにとって、この2つの共和国はフランスへの供物とされる可能性がある。
サンチャは王子であるアルフォンソに身を隠すように言い、彼は道化師として転々とする。
一方キアロは、ニッコロの公務に護衛として付き添う事になり、フィレンツェにほど近いフォルリへと向かう。
フォルリは自ら前線で戦う女将軍=カテリーナが治める都市。
フィレンツェには傭兵部隊として金で雇われている関係であり、契約の更新と契約料の値下げ交渉がニッコロの使命であった。
そこでキアロはカテリーナに気に入られ、傭兵の一人として雇い入れられる。
チェーザレがフランスと手を結んだと知ったキアロは、やがて来る彼との戦いに悲しい宿命を感じずにはいられなかった。
新入りの傭兵達の歓迎会を一人離れ、夜空を見上げるキアロの前に、いつか見た子供の姿のチェーザレが現れる。
影が薄くなり、今にも消えそうになりながら、子供チェーザレは
「この魂が、完全に失われる前に、止めて…」と、キアロの剣で自らの胸を刺し貫くのだった。
河島正のドーターメーカーって結局どうなったんでしょうか?
主人公をダディと呼ぶヒロインのドーターがゲームを支配している種類の
「プレミアムドーター(?)」じゃないかって話になって
刺客向けられたところまでは記憶にあるんですが・・・
闇の末裔 松下容子 1〜11巻(未完) 白泉社
読切「むこう岸の2人」が好評で、短期連載郡としてシリーズ化。
登場人物が充実し、二作目の「闇の末裔」を本タイトルとして長期連載に突入。
人気を博し2000年にTVアニメ化。しかし本編では度重なる休載の後、キリの悪いところで
長期休載してそのまま数年。復帰のメドは立っていない。今冬に続編が出るとかいう噂。
※結構スプラッタな描写あり。(少女漫画だけど)
※BLを匂わせるシーンが多々あるので苦手な人は要注意。(特に11巻)
249 :
闇の末裔:2005/11/01(火) 15:54:41 ID:???
<あらすじ>
死後の世界、冥府に建つ裁判機関「十王庁」。
そこは死者が生前に犯した罪を裁き、 処罰を下す場所…。
と言うとなんだか物々しい感じだが、十王庁は見た目まんま国会議事堂だし、
各部署で働く人達も普通にスーツでPCやFAXに囲まれデスクワークをしていたりする。
本来なら天国へ行けるはずが、未練を残して死んでしまった者には、仮初めの体を
与えられこのような公務が待っている。彼らは人間と同じように衣食住を必要とし、
給料を貰って生活しているが、死亡時の年齢のままでそれ以上歳を取ることはない。
「閻魔庁召喚課」は閻魔大王直属の特殊機構で、十王庁の運営をバックアップする為に
設けられた部署である。この召喚課に属する都筑麻斗・黒崎密ら18人の仕事は基本的には
死者の魂の召喚であり、魂の裁判を潤滑に行う為、日夜様々なトラブルを解決していく。
普段昼行灯と呼ばれているが実は十王庁一強大な魔力を持つ都筑、パートナー黒崎、
そして人間でありながら特異な能力を持つ狂気の医師・邑輝一貴。
彼らを中心に複雑な事情を持つ人間や、それぞれ暗い過去を抱える死神達が
繰り広げる不可思議怪奇な死神ファンタジー。事件もので数話完結型。
250 :
闇の末裔:2005/11/01(火) 16:07:15 ID:???
※死神
閻魔庁召喚課に勤める職員のこと。何らかの原因で死期に狂いの招じた人間を調査・誘導し
問題解決に努める仕事柄、通称「死神」と呼ばれる。エリア毎に二人ずつ担当。9地区18名。
専門職なので地位は高いが安月給。仕事の性質上、特殊能力を身につけている者が多い。
普通の人間に見えるよう実体化したり、幽体化したりできる。
※九州地区
主人公コンビの担当地区。第二領域。九州は田舎で平和なので全地区の中でもヒマらしい。
沖縄や北海道や中国や四国や東北地区に比べると人口は断然多いがつっこんではいけない。
そもそも地区毎に2人という配置はおかしいが、誰もそこにはつっこまない。
おかげで第七領域(関東地区)の2人は忙殺されているらしく、出てこない。
<主な登場人物>
都筑麻斗 第二領域(九州地区)担当職員。26歳。勤続70年のヒラだが、最強クラスの
十二神将を式神に持つ。破壊魔。昼行灯。極度の甘党。鬼のDNAを継ぐ。
黒崎 密 第二領域(九州地区)担当職員。16歳の美少年。常識人。精神感応能力者で
疎まれて育ったためか、人付き合いが苦手で無愛想。
邑輝一貴 銀の髪と瞳。白皙の変態外科医。人間だが、ある意味死神以上の特異な
能力の持ち主。いつも都筑を狙っている。
巽征一郎 課長秘書。影の能力を持つ。かつての都筑の相方。守銭奴。公家の血。
亘理 温 第五領域(近畿地区)担当職員。関西弁の陽気なマッドサイエンティスト。
無機物に命を吹き込み実体化させる能力を持っている。
近衛課長 召喚課課長。部下の尻拭いに忙しい。
閂 若葉 第四領域(中国地区)担当職員。セーラー服の美少女。巫女の家系。霊感アリ。
幻想界へ通じる朱雀門の鍵の持ち主(キーパー)。始を好き。
寺杣 始 第四領域(中国地区)担当職員。都筑の後輩だが仲が悪い。先代から体内に
式を寄生させられたため、女性に触ると式神に変身してしまう。元刑事。
鳥居さや&蕗屋弓真 第九領域(北海道)担当職員。北海道シスターズ。
赤嶺千鶴 第一領域(沖縄)担当職員。褐色巨乳。パートナーは仙石。
251 :
闇の末裔:2005/11/01(火) 16:23:11 ID:???
各事件の説明をするのは大変なので雰囲気が分かる程度の紹介だけ。
・向こう岸の2人
都筑の新パートナー安宿は、今回の召喚対象と生前関わりがあった。心が死に、体だけ生きて
いる少女・彩紅。原因は幼馴染・真幸の死。安宿=真幸はそんな彼女のために死神になるが…。
・長崎編
吸血鬼に襲われたかのような殺人事件が多発し、都筑と新パートナー黒崎密が派遣される。死ん
だ筈が、人の生血を吸わなければ存在を継続できないモノとして再生を強いられた香港の歌姫
マリア。そして彼女を操る狂気の医師・邑輝一貴は、密を16で死に至らしめた犯人でもあった。
・ラストワルツ
競技ダンス大会での優勝を目指す19才の娘・東城緋冴。病のため寿命が来て3ヶ月、いまだに現
世にとどまる彼女を調査すべく都筑と密が派遣される。彼女の兄・蘇芳を知っている都筑だが…。
・悪魔のトリル
名門音楽学校バイオリン科に通う水無瀬聖が移植を受けた左目の角膜には、悪魔との契約が
刻み込まれていた。角膜提供者の娘・上総から譲り受けたバイオリンは、弾く者の魂を吸い取り
呪い殺す悪魔の楽器だったのだ。悪魔の狙いは、魔を見破る能力を持つ上総の命にあった。
・スォードのK
香港からの依頼により、博多〜香港を往復する豪華客船に乗り込んだ都筑と密。香港に戻るべき
死者の魂が、この客船上で消息を絶つ事件が続発しているという。乗客のうち少数のVIPには客船
オーナーの娘・華京院椿、そして彼女の主治医として死んだ筈の邑輝が含まれていた。船上で椿と
出会った密は、次第に惹かれていくが、そこでタロットに準えられた連続殺人事件が起こる。
この後「北海道編」「武芸会編」「聖ミシェル編」「ルカ編」「京都編」等。
連載は「幻想界編」半ばで長期休載中。
こんな感じでいいかな・・・。
分かりにくかったらスマソ
乙。
乙〜。気になってた作品なんで雰囲気知れてよかった。
買ってみようかなぁ。でも休載中か…・。
255 :
フォロー>闇の末裔:2005/11/01(火) 23:43:31 ID:wEh8xt1Q
闇末、乙です。なかなか出ない続巻を待ち望んでもはや裏切られた気分だったから、
ここで出会えて嬉しいです。
椿姫のエピソードのあらすじ、めちゃイイかんじと思いました。
んでお約束ですが、ファンとしては気になるところがあるのでカキコしました。
ラストワルツ→都筑は兄の蘇芳の知人に「なりすまして」緋冴に近づいたのだった気が。
256 :
マロン名無しさん:2005/11/02(水) 00:09:25 ID:nG1Vkb3e
誰か殺し屋1の10巻の内容を教えてくれ。
できれば詳しく
本屋に売ってないんだ(´A`)
>>255 すいません。知ったかぶりましたorzていうか忘れてた。
管理人さん訂正お願いします。
あと、他にも訂正あったらツッコミいれてください。
×彼女の兄・蘇芳を知っている都筑だが…。
○兄・蘇芳の知人として緋冴に近付く都筑。
>>256 殺し屋イチ10巻
ヤクザマンションに残るは垣原と筋肉兄弟の弟と金子のみ。ついに決戦の時が訪れた。
ジジイの挑戦を受けてマンション内を探索する3人。最初に筋肉弟がイチと遭遇する。
兄を殺された恨み(自分が殺したかった)を剥き出しにして襲い掛かるが、
イチに一瞬で頭の皿を落とされ死亡。そしてとうとうイチと垣原が対面する。
人は優しさがあるから100%の暴力は出せない、だが目の前の相手は違う。
イチを待ち望んでいた変態、と評した垣原は恍惚の表情で襲い掛かるが、
イチは垣原の異常さの前に正気に戻ってしまう。すぐさま失望する垣原。
そこに金子が駆けつける。金子は殺し屋がイチだったことに驚くが、”男になるため”発砲。
銃弾はプロテクターによって弾かれ、裏切られたイチは泣きながら金子にカカト落しをかます。
金子は「息子を頼む」と残し死亡。完全に妄想へと逃げたイチに垣原もワクワク。いきなりチンを真二つにされる。
だが垣原は自分の異変に気付く、今まで感じなかった”痛み”が現れたのだ。
今までは絶望していたから痛みを感じなかっが、今は喜びを見出したからだ、とジジイは嘲笑する。
死にたくないと逃げる垣原とイチの追いかけっこが始まり、垣原はビルから落下して死亡する。
仕事を終えた帰り際、金子の息子に出くわしたイチは一言謝り、走り去る。
その後、ジジイは垣原の愛人(=テレクラ女=ジジイの愛人)を炊きつけ、イチを殺させようとするが、
垣原の愛人はイチに返り討ちにあう。かくしてイチの「昔に助けられなかった娘を自分が殺したかった」
という想いは達成された。
それから数年、市民苦情受付にとある電話がかかる。
「イチは完璧な殺し屋だった。だが渋谷の町は恐ろしい、この数年で満足したイチは普通に戻ってしまった。
でもヤクザマンションだけじゃなく、自分はまだまだ街をきれいにしていくつもりだ。イチの代わりもいる。」
受付はうんざりした表情でいつものキチガイさんからの電話を切った。
イチはすっかり普通の若者に戻っていた。キャバクラで姉ちゃんをナンパする日々。
今日もハズレか、ガッカリして帰途につくと誰かが走ってきた。金子の息子である。
彼は返り血で血塗れで、逃げている途中のようだ。慌てて声をかけるイチ。
だが「おまえは誰だ?」とイチのことを全く覚えてない様子で、そのまま去って行った。
イチがイライラして空き缶を蹴ると、運悪くヤクザにぶつかってしまった。
ごめんなさい、と謝ったがヤクザはやっぱり殴りかかってきた。
「うえ〜ん」
めるぷり〜メルヘン・プリンス〜 樋野まつり 全四巻
※「なんでそうなるの?」という読者の問いに全く答えてくれない漫画です
※流れがないです
※回収されてない伏線があります
<ストーリー>
ささやかで素敵な結婚を夢見る女子高生・愛理は、ある日少年アラム(7歳)と出会う。
実はアラムは魔法の国アステールの第二王子で、兄・ジェイルの呪いから逃れるため
鏡を渡って人間界にやってきたという。魔法をかけられる途中で逃げてきたために
不完全にかかってしまったアラムは、暗闇に入ると成長してしまい魔法が使えなくなる。
魔法が使えなければ、魔法の国に戻ることも出来ない。
元の姿に戻るためには最愛の人からのキス"伝説の乙女のキス"が必要で、アラムに
気に入られた愛理はその相手として勝手に指名されてしまう。
んで…なんでかアラムが愛理の家に住むことになったり、愛理もなんか7歳児のアラムに
熱烈に恋し始めたりして、理想の恋愛とあまりに違うファンタスティックな状況に
くらくらしたり、弟萌えな兄ちゃんが出てきて愛理に惚れたり、その兄ちゃんを好きな
妖精に嫉妬されたり、愛理が間違ってアステールに行っちゃって愛理が裏切り者の王女
の子孫だとばれて面倒なことになったり、命を賭けて婚約したり、なぜか魔女っ娘になる
ために魔法の学校行かされたり、元の世界に戻ってなぜかアラムが留学生として愛理の
高校に通うことになったり、愛理を逆恨みして追いやとうとする男が出てきたり
アラムの婚約者が出てきてアラムの記憶を奪ったり、記憶が戻ったり、怖いアラムの
母親に変な条件出されたり、なんか最後は○年後に飛んで結婚しちゃって終わり。
ショタかよ
ここぞという場面(ラブシーンとか)では大体大人の姿になってますが
中身は実写ヒーロー番組に目を輝かせたりするお子ちゃまです
RAVEの最終話おしえてください。途中からめんどくさくて読まなくなったけど最近ちょっと気になるんで
遠藤淑子まとめようと思ってましたが、風邪ぶっこきました。
熱が引いたら投下しましので、しばしお待ちを。
まとめリストみれないんだけど俺だけ?
移転した
ほんとだ。サンクス
中学二年の初夏。相宮ことアイミには好きな人がクラス内に二人いる。
一人目は隣の席の少年・サトー。彼は少し前まではヤンキーで、
授業中に教師に対して罵声を浴びせたり、校内で喫煙したりと恐れられていた。
しかしいきなり改心して、今では人畜無害なサワヤカ少年になっている。
時々前の仲間に呼び出されて暴力を奮われる事もあるようだが、
頭が良く話も面白いのですぐにクラスに溶け込んだ。
二人目は内気な少女・永末。暗くて存在感がなく前髪でいつも顔を隠している。
二年の始業式で、背の順に並んだアイミの後ろに永末がいた。
何気なく話しかけ「邪魔じゃない?」と永末の前髪を上げて見ると、
そこにはとてもキレイな目があった。前髪で隠されているが永末は美少女だったのだ。
彼女の美しさを知るのは自分だけ――一気に独占欲がわいた。
それからアイミは永末によく話しかけるようになり、内気な永末も心を許すようになった。
実はサトーも、始業式の日に偶然永末の素顔を見ており、
それから永末を意識しているという事をアイミは聞き、複雑な気分になった。
プールの授業。永末は水着に着替えるのがとても遅い。
しかし水着から制服に着替えるのは早い。水着を嫌いなのだろうか。
水泳に励むアイミたち。そこにシャッター音がした。
変質者が女子の水着姿を撮っていたのだ。怯えてアイミに抱きつく永末。
サトーはすぐに走り出し、変質者は捕まえられなかったがカメラを奪った。
きっとサトーは永末のために走ったのだろうと思うとアイミは少し淋しかった。
その一件から永末とサトーは急速に仲が良くなっていった。
アイミはもやもやした気分を抱え、永末にいつものように接する事ができない。
調理実習で怪我をしたアイミ。永末はすぐに応急処置してくれたが、
やはり変な態度を取ってしまう。アイミは保健委員のサトーと共に保健室に行く事に。
何故か「ごめんね」と小声で謝る永末。サトーの事で遠慮なんかしないでとアイミは思う。
永末もサトーが好きなのだろうとアイミは察し始めていたのだ。
だが、二人が付き合ってしまったら自分だけ置いて行かれそうで怖いとも思った。
真っ直ぐ保健室に行かず、教室でサトーに永末の話をふるアイミ。
「サトーが真面目になったのって永末のため…?」
「…そーだな多分。前のオレじゃ声もかけられなかったし」
サトーはいずれ告白するつもりだという。
「お前なんか絶対ムリだよ」「なんでだよ」口論になる二人。
そこへ、忘れたプリントを取りに永末がやってきた。
ちょうどいいからと告白するサトーに、永末は語り始める。
「…いいことおしえてあげようか。私のこといろいろ…きっとキライになるよ。
私 小学5年生の時 学校の先生にいたずらされたの」
風が吹き、永末の前髪が持ち上げられる。永末は泣いていた。
なにも知らず先生に対して無防備でいた自分がバカだった、
いたずらをされた事よりもショックだった事があると永末は言う。
当時永末には付き合っている男の子がいた。
彼は先生との現場を目撃し、すぐに他の先生を呼びに行ってくれた。
後日、永末は、彼が他の生徒たちと面白可笑しく話しているところを見た。
「もうオレびびっちゃったよマジで! すげーもん見ちゃった」と。
永末が悪いわけではないのに皆が奇異の目で見てきた。新聞にも載り、逃げるように転校した。
「私……あそこにはいられなくなって…もう暗くたって目立たなくたって
友達いなくたっていいから、もう誰にも見られたくない関わりたくないって
そう思ったの…けど……」永末はアイミを見た後にサトーを見る。「…ごめんね」
それらの告白を聞いてもサトーは動じず、走り出そうとした永末を抱きしめた。
サトーの肩越しに永末と目があう。永末の手はサトーを抱き返すべきか躊躇していた。
(ここでわたしが睨んだり泣いたりしたら永末はサトーの手を振り払ってしまうかもしれない)
アイミは永末に笑顔を見せ、廊下をUターンしていった。
期末テストも終わり、サトーと付き合い始めた永末はどんどん明るく綺麗になっていった。
きっともう自己防衛の必要がないからだろう。色々な子が永末に話しかけた。
それでも永末はけしてアイミ以外に友達をつくろうとはしなかった。
今でもアイミは二人を見ると少しだけ胸が痛む。
(でも大丈夫 わたしはまだ若いし 夏はまだこれからだし)
272 :
マロン名無しさん:2005/11/05(土) 00:30:42 ID:amNKDjar
乙です。
リク主ではありませんが「覚悟のススメ」乙です。
とてもおもしろい。昔読んだのですが、原作の雰囲気伝わってきます。
>215の続き
永吉襲撃の件で校長達から事情聴取を受ける覚悟。その口から彼の生い立ちと”零”との壮絶な出会いが語られる。
第二次大戦中、大日本帝国陸軍将校・葉隠四郎は「日本国民こそ他の民族に優越せる民族
延いては世界を支配すべき運命を有する!」との信念の基に”葉隠瞬殺無音部隊”を組織。
人間そのものを強力な兵器と化す4つの研究をしていた。
人類の潜在能力を極限まで引き出し、一触必殺を可能にする最終格闘技”零式防衛術”
人間の皮膚を鋼鉄と化し弾丸を跳ね返す特殊金属”零式鉄球”
改造手術により人間の戦闘能力を高めた生物兵器”戦術鬼”
武器を内蔵し、着装すれば一国を堕とすことも可能な耐熱防弾防毒鎧”強化外骨格”
だがそれ等は、実戦投入されること無く終戦。それを受け継いだ息子・葉隠朧は、その力を戦争ではなく
力無き人々のために役立てるべきと決意。来るべき時に備え、人里離れた山奥で二人の息子・散と覚悟に
日夜過酷な訓練を通して伝授していた。そして最終段階。父に地下壕へと導かれた兄弟は、初めて強化外骨格と対面する。
それは闘気を放ち血涙を流す生きた鎧。それぞれ散は”霞”、覚悟は”零”を与えられる。意思を持つ二つの鎧は
ふさわしい戦士のみが着装を許され、そうでない者は鎧の贄となる。兄弟は着装すること以外生存不可な
独房へ閉じ込められ、着装の儀が開始された。
極限状況で零と対峙する覚悟。死に至る苦痛を乗り越え、次々に各部を装着する覚悟。そして残すは零の意思が宿る頭部のみ。
"オレも血涙を流そう おまえと同じ涙を 見せてくれ お前のその哀しみ"
零の頭部を着装する覚悟。その刹那、覚悟の意識は身体を離れ無数の亡霊と対面する。
『我々は「零」の意思!』
亡霊達は覚悟に語る。それは葉隠瞬殺部隊による、強化外骨格や零式開発の陰でのおびただしい人体実験の歴史。
犠牲となったのは捕虜となった三千人に及ぶ他国の兵士達。彼らは人間とは扱われず、番号で呼ばれる
材料として扱われていたのだ。零の意志とは彼らの怨念であり、その血涙は彼らの血涙だったのだ。
歴史を見て血涙を流す覚悟。その姿に覚悟を戦士として認める亡霊達。だが覚悟は亡霊達の苦しみを更に理解し
真の血涙を流すため、切腹し自ら首を跳ね飛ばす。その見事な血涙に三千の怨霊は閃光となり英霊となった。
"着装完了!心はひとつ!誰にも人間をモノ呼ばわりする権利はない! 正 義 誕 生 "
覚悟の告白に息を呑む校長達。そして覚悟は破夢子や永吉は、兄・散が新帝国建設のため造った戦術鬼だと推察する。
一方、崩壊した防疫プールの後片付けをする生徒達。"くじけない歌"を歌いながら作業をする罪子は、取調べを受ける
覚悟は自分達とは違う世界の人間だと語る級友に笑って答える。
「ちがわないよ 雲の上に住んでいるんじゃないんだもん 誰だって叩けばホコリくらい出るわよ」
そこへ取調べを終えた覚悟が到着。零を瞬着し片付けを完遂する。その力強い姿に勇気付けられる生徒達。
平穏を取り戻した逆十字学園。だがある日、地中より生えた巨大花による殺人事件が発生。戒厳令が引かれ
集団下校する生徒達。事件の捜査のため構内に残り、下校する罪子達を見送る覚悟。そんな覚悟に零は警告する。
『忘れるなよ覚悟 おまえは誰か一人の戦士ではない!』
その言葉に、罪子への想いを振り払うかのように走り出す覚悟。
"わかっている!わかっているとも!ゆれるなオレの心!"
学校内では殺人事件の検死が行われ、覚悟はそれが人間の骨髄液を動力源とする戦術鬼の犯行だと断言する。
その頃、下校中の罪子達を巨大花が襲撃。その危機を察知した覚悟は零を瞬着し現場へ向かう。
必死に巨大花に抵抗するも窮地に陥る罪子達。そこへ覚悟が到着し巨大花を灼熱弾"昇華"で倒す。
だがそれは巨大戦術鬼・毒魔愚朗の舌に過ぎなかった。姿を現し、電撃と超ゲロ声での"13万V絶叫電撃"で覚悟を攻撃。
"学校なんかいらねー!先生なんかいらねー!制服なんかいらねー!大切な個性おさえつけるもの全部いらねー!"
シャウトする毒魔愚朗に苦戦する覚悟。だが零の化学兵器"超脱水鱗粉"で毒魔愚朗を白灰化させる。
「キサマが一番無用なり!」
毒魔愚朗を倒すも傷付き倒れる覚悟。その様子を陰から見守る看護婦姿の美少女・恵魅。
日曜日になり、学生寮の覚悟の部屋を見舞う罪子達。そこへ街のチンピラに暴行された恵魅が助けを求めて来る。
言葉巧みに罪子達を追い払い、覚悟と二人になった恵魅は覚悟を誘惑。だが覚悟は惑わされること無く部屋を出る。
"作法なき誘惑に揺れる心 一切なし!"
すると部屋から異変が。恵魅を助けに入室した覚悟の目の前で、正体を現し異形へと変貌する戦術鬼・恵魅。
「当方に迎撃の用意あり!」零を瞬着する覚悟。それを見て恵魅は叫ぶ。
「かわいそーう!葉隠さんお人形とそーゆう関係だったのね!放っておけないわ!献愛(ボランティア)してあげる!」
打撃を無力化する軟体と、超再生力で覚悟を攻撃する恵魅。寮への被害を考え零の武装が使えない覚悟。
そこでジェット噴射で恵魅を地面に押さえ込む。苦痛を訴える恵魅に覚悟は言い放つ。
「当然なり!献愛は時に苦痛を伴うもの!だがおまえの胸にあるのは 手を差しのべることの優越感のみ!」
そしてそのまま加速する"加速削減走"で恵魅を摩り潰し倒すのだった。一連の事件を受け覚悟は決意する。
"何としても突きとめなければならぬ!悪鬼の根城" 続く
ここまでで3巻半ばです。続きは近日中に。
覚悟のススメ乙です。
1巻序盤の内臓飛び散るバイオレンスシーンで敬遠してましたが
これを機に読んでみたいと思います。
280 :
マロン名無しさん:2005/11/08(火) 12:54:55 ID:sZq3ZTHg
6t
エアマスタ―23巻の内容、お願いします
ご心配おかけしました。
『心の家路』やります。
作者は遠藤淑子、初版発行は1999年2月、花とゆめコミックス。
55ページ、他に4編を収録した短編集の表題作です。
クラスメートで女王様のレイアンから預かったマリファナがもとで、180時間の奉仕活動を課せられたロスの女子高生、ジェシィ。
ヘルパーに出かけた彼女は、ジャーナリストを休業して自宅療養中のハル、その従兄で同居人のレックスと出会う。
穏やかで優しいハル、子供のようなレックスとジェシィは次第に打ち解けてゆく。
ある日、罪を被ってくれたお詫びにとレイアンの誕生会に招かれたジェシィは、マリファナを勧められる。
そこへ警官が現れ、逃げ出したジェシィは、仕事帰りのレックスに拾われる。
髪に移ったマリファナの香りに怒るレックス。
本当は吸っていないジェシィだが素直になれず喧嘩になってしまい、彼女はヘルパーをさぼる。
3日が過ぎ、学校へハルがやってくる。
「ヘルパーなら代わりに誰か行ったでしょ?」
「ボランティアやヘルパーなら沢山いる。でも、君の代わりはいないから」
そんなハルの言葉に、素直に心情を吐露するジェシィ。
「私…薬に興味があるのでも、レイアンとなかよくしたかったわけでもない。
孤立するのが怖かったの。無人島で一人なのは怖くないけど、集団の中で孤独でいるって事がたまらない」
「ジェシィ、皆、孤独は怖いんだ。自分の気持ちをわかってくれる人なんかいないんじゃないかと思いながら、でも、愛されたいと思ってる」
ジェシィはハルから、レックスの両親が麻薬中毒者に殺された事を知らされる。
「私、レックスに謝らなきゃ…」
言いかけると、ハルが頭を抱えてうずくまってしまう。
続く
ジェシィはハルを病院へ運び、レックスがやってくる。
ただならぬ様子に、何かを察知するジェシィ。
「レックス、ハルは死んじゃうの?」
「人間、誰だっていつかは死ぬさ」
「そのいつかが、ハルは決まってるの?」
「…今年いっぱいなんだ…」
ハルは入院を嫌って自宅に戻り、ジェシィは再びヘルパーとして通う。
青い顔で「驚かせてごめん」と謝るハルに「バカよ…お人好しすぎるわ」とジェシィは泣く。
ハルの残された時間を楽しい事で埋めてあげたい、とジェシィは感謝祭のパーティーを企画する。
準備に追われる中、レイアンがヘロイン所持で学校を去る。
ジェシィの濡れ衣は晴れたが、彼女はこれからもボランティアを続けたいと思う。
感謝祭。
パーティーは盛況の内に幕を閉じ、皆が帰った後、ハルはジェシィに礼を言う。
「今日はとても楽しかった。ありがとう」
「私、後片付けしなきゃ…」
「ジェシィ。人生は旅をしているのと似ているよ。
迷ったり、誰かと一緒だったり、別れがあったり。
それぞれ目的地は違うけど、終われば家に帰る。
家路を辿りながら、旅の事を思い出す。家族の事、友達、恋人、ジェシィの事、それから、今年の感謝祭。
楽しい思い出を思い出しながら帰るんだ。だから、心配しなくても大丈夫だよ」
「うん…きっと、私の事も思い出してね」
「もちろん。ジェシィが僕を思い出した時は、僕も君の事を思っているよ」
ソファで眠っていたレックスも、じっとハルの言葉を聞いていた。
そして、クリスマスの直前、ハルは旅を終えた。
彼は別の旅へと向かった。
それは家路を辿るような、穏やかな旅になるだろう…
終わり
女性セブンという週刊誌で「おろち」の「姉妹」が再録されてるので、
興味のある人は立ち読みしてはどうか。
漫画家50周年も「おろち」映画化もビクーリだΣ(・ω・ノ)ノ
有希うさぎ「ドーピングが必要」のストーリーをお願いいたします。
まとめサイトの未解決リストが見れなくなってるね
>>287 直しますた。
なんで消えてたんだろう。
いつも乙です
290 :
マロン名無しさん:2005/11/12(土) 11:10:23 ID:zCMqlz9h
i
前スレの埋めを兼ねて、「モジャ公」のストーリーをあげておきました。
すみません、新刊の部類になるのかもしれませんが
最近完結した橘 裕のHoneyをお願いします
それなりに詳しくしていただけると、ありがたいです
ご存知の方おられたら、喜国雅彦の「月光の囁き」最終巻をお願いします。
おおまかな粗筋だけで結構です。
最終巻だけ見つからないorz
294 :
ヘヴン:2005/11/13(日) 14:36:54 ID:???
遠藤淑子:作 白泉社花とゆめコミックス 全2巻
1巻が行方不明orz
1巻で未来、2巻で過去が描かれます。
どちらにしろ、2巻を先に書いた方がわかりやすいと思いますので、2巻から。
【あらすじ】
1巻 核戦争で荒廃した近未来。
軍隊を首になったマットは、ルークと名乗る男の子型ロボットを拾い、主人となる。
刑務所の医療助手となったマットは、核兵器による甲状腺異常で成長の止まった姉のため、ルークとともに懸命に働く。
だが、そこでは気の荒い囚人達にロボトミー手術が行われており、その事に疑問を持ったマットは、国家的陰謀に巻き込まれてゆく。
他、軍隊でのマットの上司や同僚が絡む2編のシリーズ話を収録。
2巻 IQ120以上の学生を集めたシンクタンク・エクソン社の奨学金を実施する大学が舞台。
最初は反発しあっていたトレヴァー、ジョナサン、アシュレイは次第に打ち解けてゆく。
だが、ダウンタウン育ちのジョナサンがチンピラの兄に引きずられ、犯罪に手を染める。
トレヴァーに助けられたジョナサンだったが、この事件がもとで、トレヴァーの秘密が明らかに。
トレヴァーはエクソン社と敵対する人権保護団体に誘拐されてしまい、自責の念にかられたジョナサンは…
あんまり書くとネタバレになってしまうので、ここらへんで。
あらすじを拾うとシリアスですが、実際は人間ドラマ+コメディという感じです。
笑えて泣ける(個人的には)遠藤淑子の最高傑作だと思います。
ものすごいSF設定を期待するとガッカリします。
詳しい内容はまた後ほど。
最後まで書くか、はじめから何も書かないか
どちらかにしてくれよ
小出しにするなら最初から少しずつ詳細を書けばいいのにとは思う。
ストーリーを教えてもらうスレでネタバレを気にするってなんなんだ?(;´Д`)
昔そういう議論があったからじゃないか?
自分としてはざっとした粗筋→本筋はわりと嬉しいが。
あらすじにしても1巻2巻のつながりがよく分からないのだが
書き手さんの好きなように書けばいいんじゃない?
書き手さんが減る方が痛いんだし。
塚、この感じデジャヴ・・・
定期的に出るな
ブラックキャットのあらすじ教えてください
書き手さん減るのも困るけど
書き手さん至上主義も困るね
つか全部まとめてからうpしろや
何で?
長かろうが短かろうがどっちでもいいけど
あらすじの文章だけである程度意味を通るようにして欲しい・・・
ネタバレ控えるのは構わんが、短く纏めたいなら
どういうジャンルでどういう世界観でどういう話ですよーくらいに
簡単に纏めてしまえばいいんじゃなかろうか
(´・ω・`)み、みんなモチツイテ
294さんは、待たせちゃってる感が強かったのかな?
時間がなかったのでとりあえず簡単なあらすじだけまとめて、
あとで1話から最後まで詳細にうpする意思があるから、ネタバレと言い方になってしまった…のか?
あらすじ教えてもらって読むかどうか決めるスレじゃないから
ネタバレ控えても意味はないよ
ネタバレ控えるも控えないも書き手の勝手だろ。
確かに書き手の勝手ではあるけど
ネタバレになるんでやめますって言う人は
スレの趣旨を理解してないだろ
ブラックキャットってBLACK CAT?
それだったら予約します。
>>302 あらすじは一巻ごとに詳しくとか、全体の流れを大雑把にとか、何か希望はありますか?
「詳しくはまた後ほど」って書いててもこれじゃ出てこれんだろうな。
>>311 「ネタバレになるんで(それは私は嫌なので)やめます」ってことだろ。
スレの趣旨と違ったりはしてないじゃん。
違ってるよ
どこまで書くかを書き手に委ねたくない人が居るようだな
>313
だよな。最後まで書く気はあると思うんだが・・・
スレの一番最初の一文がすべてを物語っているのに。
書き手に暇がないってこと?
結局は書き手の自由ってこと。
続きが気になるなら個人的に頼めばいいのに、まるでスレの創意のように言うから荒れるわけで。
こういうリクエストに答えるものは相互の問題だろう
基本的には書き手も読んでもらうために
文章を投下してるわけで・・・多少は読む側に考慮したほうがいいと思うし
読む側としては書き手に感謝しないといけないし
322 :
マロン名無しさん:2005/11/16(水) 12:53:53 ID:uilrXwuT
y
>>294は「後ほど書く」と言ってる詳細版にネタバレを集約させたいんじゃないの。
だからあらすじにはあまり詳しいこと書けなくて、結果、ちぐはぐした印象の文章になってしまったと。
>>299とか
>>306とかもっともな意見だし、
>>294には参考にして欲しい。
あと、まとめサイトにもいくつか例があるから見てみるといいかもね。>簡単なあらすじ→詳細なあらすじ
以前に惣領冬実の『three』をリクエストした者です。
つい最近読む機会があり読了したので、お手数ですが未解決リストから外してください。
あと、同作者の『ボーイフレンド』(予約から半年以上経過)を予約します。
リク主さんはまだいるのかな。もしいたら要望があればレスください。
325 :
獣王星1:2005/11/16(水) 16:56:17 ID:???
獣王星 全5巻 作:樹なつみ 発行:白泉社
森の中を逃げる一人の少年ラーイ。
だが逃げ切れずに追いつめられる。
「食べ物を寄こせ。俺が保護してやるから」
男は近づいていく。
ラーイは叫ぶ。
「僕は嫌なんだ。こんなのは嫌なんだ」
叫んだと同時に、男は何かに襲われる。
同時に、ラーイと同じ顔をしたもう一人の少年トールが現れる。
男の荷物を奪い逃げようとするが、ラーイが言う。
「このままじゃこの人は死んでしまう。人を殺して食べ物を奪うのは嫌だ」
トールは怒鳴る。
「こいつが息を吹き返せば、殺されるのは僕らだ。
お前は殺されてもいいのか。パパやママみたいに。」
そのままラーイは泣き出す。
怒りに震えながらトールはラーイを見つめる。
この男が死ねば、僕は何人の人を殺した事になるんだろう。
もう覚えてもいない。
僕は3週間前までは人間だった。確かに人間だった。
でも今は獣だ。ただの獣だ。
326 :
獣王星2:2005/11/16(水) 16:56:56 ID:???
二人は宇宙に浮かぶコロニーに住む上流階級の子供だった。
金髪碧眼、白い肌、同じ顔の双子。
性格は天と地ほどの差がある。
やんちゃで行動的なトール、大人しく引っ込み思案のラーイ。
二人は学校をサボって将来のことを語り合う。
この時代、人の寿命はどんどん短くなっている。
10代で結婚は当たり前、小学生の頃から結婚相手を捜し始め、
20代になれば年寄りと呼ばれる。寿命は50年ほどだ。
ラーイはそんな人類の寿命について研究したいのだと言う。
その謎を解き明かしたい。その為にも地球へ行きたい。
トールは言う。大きくなったらパイロットになりたい。
「パイロットになったら、僕の船でラーイを地球に連れて行ってやるよ。一緒に行こうよ」
他愛ない話をしながら、二人は家に帰る。
家では、両親が殺されていた。
そこで二人の記憶は途絶える。
327 :
獣王星3:2005/11/16(水) 16:57:41 ID:???
気づいた時には、救命ポッドの中だった。
声が言う。
君たちはキマエラへと追放される。
キマエラは存在そのものが隠された死刑星。
死刑が禁止されているバルカン星系では、
刑務星ヘカテに送られる以上の重罪を犯した者はキマエラへと送られる。
君たちの両親はバルカン星系の首脳オーディンの命令によって殺された。
オーディンは全権力を持って君たち家族を抹殺した。
「僕達は生きている!」
そう叫ぶトールに、声は冷酷に告げる。
キマエラに落とされる事は、すなわち死を意味する。
しかし生き残る術はある。
獣に戻れば生き残る事が出来る。
キマエラに住む者達は、キマエラをこう呼ぶ。
獣王星。獣の王だけが生き残る星と。
328 :
獣王星4:2005/11/16(水) 16:58:39 ID:???
それからは地獄だった。
初めて見る海。初めてみるジャングル。
昼のキマエラは酷暑の星だった。
愚痴と泣き言を言うだけのラーイを連れて、トールは水を探す。
そして二人は人間と出会う。
男達は二人に水をくれ、街に連れて行ってくれるという。
この星にも人が住み、街があるらしい。
他にも色々な事を教わった。
森の中は危険であること。
キマエラの植物は肉食らしい。人より植物が強い星なのだ。
ムーサの樹液を塗っていた場合は安全だ。
植物はムーサの樹液を嫌い、襲ってこない。
この星には、輪(リング)と呼ばれる4つのテリトリーがある。
茶輪、白輪、黄輪、黒輪。肌の色で分けられ、違う肌を持つ者はリングに入れない。
ただし茶輪だけは別だ。
ここは4つのリングの中でも最大の規模を誇り、その分寛容でもある。白人も街に住む事が出来る。
それでもリングに加わる事は出来ない。リングに入れるのは一部の人間だけだ。
リングに入れない者は、夜が来れば死ぬ。
キマエラは猛暑の昼が半年続き、酷寒の夜が半年続く星だ。
砦に入れない多くの者は、1/3以上が夜の間に死を迎える。
329 :
獣王星5:2005/11/16(水) 16:59:51 ID:???
事情を教えてくれ、食糧を与えてくれる男の好意を無邪気に喜ぶラーイ。
だがトールは信じる事が出来ない。
男の目つきが気にくわないからだ。あんな下卑た目をした人間は信じられない。
そっとを男達の話を盗み聞くと、案の定二人を売り払う相談をしていた。
トールはラーイを促して森の中へと逃げるが、すぐにばれて追いかけられる。
足手まといのラーイを連れたまま逃げる事も適わず、二人は捕まってしまう。
抵抗してもみ合って内に、トールは弾みで男を殺してしまう。
逆上した仲間が襲いかかってきた時、別の子供達が表れた。
男の仲間は「野童か!」と叫ぶと逃げ出していった。
トールとラーイは事情がわからないまま、身動きが出来ない。
男以上に、野童は異質な顔をしていた。
下卑ているのではない、人間ではない瞳。まるで動物のような…
「その二人は俺が面倒を見る」
表れた白人の少年が言い出した。
少年はザギと名乗った。
人を殺したショックに震えるトールに、ザギは告げる。
お前がした事は正しい。奴はお前を殺そうとして殺された。
弱い者は死ぬ。それがこの星の正義だ。
330 :
獣王星6:2005/11/16(水) 17:01:14 ID:???
キマエラでは、母親は子供の面倒を見ない。母親は子供を捨てて去っていく。
子供は野童となり、群れて暮らす。そして大人になると巣から離れて生きていく。
ここはそんな野童達の巣だ。
ザギは様々な事を教えてくれた。だが失敗した時にはかばってくれない。
ここでは一つのミスが命取りになる。水の一滴、肉の一片が命に関わる。
ラーイはミスばかりする。大切な水をこぼし、野童達に殴られる。
その度にトールに助けを求めて泣き叫ぶ。
見捨てる事が出来ないまま、トールはラーイの代わりに殴り倒される。
ザギが言う。お前はいつまで弟をかばうつもりだ。
弟をかばって、このまま死ぬつもりか。
トールは言い返す。
「あいつは兄弟なんだ、家族を見捨てられるはずがない。
僕は獣じゃない。人間なんだから…」
ザギは現実を突きつける。
そんな事を言ってられるのも昼の間だけだ。夜になれば弟は死ぬ。
野童達は夜になれば間引きをする。足手まといは切り捨てられる。
夜が来れば殺される。それを知り、トールは決意する。
野童の巣にいても殺される。ならば少しでも生き残る可能性がある場所へ行こう。
同じ肌をした仲間がいる白輪へ。そこへ行けば生き残れるかも知れない。
ラーイの手を引いて、トールは野童の巣を抜け出す。
331 :
獣王星7:2005/11/16(水) 17:02:01 ID:???
それからは何でもやった。
水も食糧もなかった。人から奪うしかなかった。
正式にリングに加わっていない浮浪を探しては、食糧を奪った。
何人も殺した。
ラーイは相変わらず泣き叫ぶだけだった。
人を殺したくない、腹が減った、暑い、疲れた、ずっと駄々をこねるだけだ。
何もしない手伝わないのに、飯を食い水を飲む。
「こんな星で生きるくらいなら死んだ方がマシだ!もう嫌だ!」
そうやって泣き続ける。
だからトールは言った。
「じゃあ死ねよ。そのままそこに座ってろ。すぐに死ねるさ」
突き放したトールの言葉に、ラーイは思わず石を投げつける。
トールは何も言わず歩み寄り、ラーイにナイフをつきつける。
自分と同じ顔、自分と同じ瞳の…
332 :
獣王星8:2005/11/16(水) 17:02:46 ID:???
そこへ機敏な身のこなしの男達が表れる。
今まで二人が殺してきた浮浪とは違う。茶輪からの追っ手だ。
茶輪周辺を荒らしている二人は噂になっていたのだ。
捕まえて死刑にすると言う男を見て、トールは決断する。
「隙を作るから、お前は谷に逃げろ。野童の巣へ行け」
指示を出した後、降伏した振りをしてリーダーの男に近づいていく。
次の瞬間ナイフで男を突き殺し、ラーイとは反対側へ逃げていった。
撃たれて血を流しながら、トールは走る。
しかし、そのまま力尽きて倒れてしまう。
追っ手が追いつくが、一人の少女が立ちふさがる。
黄輪のティズと名乗った少女は、
「この少年を夫に選ぶ。手出しはさせない。」
そう宣言する。
キマエラでは女に手を出すのは御法度だ。
絶対的に女が少ないこの星では、女は貴重な存在だからだ。
そして夫の指名も絶対だ。
男に断る権利はなく、その男には誰も手出しが出来なくなる。
黄輪トップ代理のティズは、茶輪のサードに頼む。
この少年の手当をして保護するように。
333 :
獣王星9:2005/11/16(水) 17:04:09 ID:???
目を覚ましたトールは、ベッドの上に寝ていた。
ラーイの事を思い出し慌てて起きあがって部屋を出る。
サードと出会い、自分が黄輪のティズに指名されたこと、それで無事が保証されている事を知る。
時代錯誤な話しにトールは冗談じゃないと逃げ出す。
ティズに対しても、「選ばれるのはごめんだ。僕は誰にも守られたくない」と言い切って砦を出ていった。
逆上したのはティズだ。女の指名は絶対だ。
セックスも子供を産んでもらえるのも、女の指名があってこそ。断る男などいない。
それをトールは断った。これ以上の侮辱はない。
砦の外で二人が言い合っていると、周りの様子がおかしくなっていく。
コポコポと水の音がしはじめ、地鳴りが響いてくる。
ムーサの発芽が始まった。
巨大な芽が恐ろしいスピードで伸びていき、砦も崩れていく。
外に出ていた二人はひとたまりもない。巻き込まれ、宙に投げ出される。
トールは咄嗟にナイフを芽に突き立て、ティズの手を掴む。
傷が開き、意識がもうろうとしながら、それでもティズの手を離さない。
このまま手を離したら、本当に獣になってしまう。
だから離さない。絶対に。
そこにサードがやってきた。
エアバイクで二人を拾い上げ、砦に戻っていく。
気が抜けたトールは気を失ってしまった。
334 :
獣王星10:2005/11/16(水) 17:06:19 ID:???
トールが気づくと、砦の中は妙に友好的なムードになっている。
命がけで女の命を守った為、男達の態度が変わったのだ。
妙な状況に戸惑いながら、トールは表に出る。
外の様子は一変していた。砦よりも高く育ったムーサの木が生い茂っている。
ムーサはまだまだ伸びていき、やがてそれぞれが癒着してドームを形成する。
育ったムーサは地中の水をくみ上げ、地上に放出する。そうやって地上は潤う。
サードは、こんな星でも住めば都だと言う。
何より30才まで生き残れば恩赦がある。キマエラからヘカテへと渡れる。
「僕は嫌だ。20年も待てない」
父も母も殺された。事情もわからないままキマエラへ落とされた。
オーディンに会い、真実を知るまで死ぬわけにいかない。
30まで待っていられない。
今すぐにでも獣王に会い、協力させてヘカテに行けばいい。
途方もない企てに、サードは笑って答える。
獣王が住む刃塔には誰も近づけない。
ヘカテよりもたらされた技術で完全に武装されている。
しかし、一つだけ方法はある。
トールが獣王になればいい。そうすれば堂々とヘカテへ行ける。
今の獣王はそろそろ寿命が近い。獣王が死ねばヘカテから指令が届く。
そして新しい獣王を選ぶために、4つの輪のトップが争う。
トールもそれに参戦すればいいのだ。
そんな事を教えてくれるサードに違和感を感じながらも、ヘカテへ行ける可能性に希望を見つける。
335 :
獣王星11:2005/11/16(水) 17:08:22 ID:???
数日後。
トールは砦を出て歩いていた。
ラーイを探すために野童の森に行かなければならない。
その時、前方に懐かしい影が見えた。ザギだ。
駆け寄ってラーイの事を尋ねるトールに、ザギは匂い袋を差し出す。
ラーイが落としたそうだ。ラーイは死んだ。
誰も追いかけていないのに、ラーイは泣きながら逃げていた。
そのまま谷へと落ちた。最後に「トール」と叫びながら。
僕が殺した。
足手まといで鬱陶しくて、いなくなって安心していた。
もっと早くに探しに行けた。でも言い訳してグズグズしていた。
重くて憎くてたまらなかった。でも同じくらい愛していた。
僕が殺したんだ。
「地球へ行きたいんだ」
そう話していたのは随分と昔の気がする。
パイロットになってラーイを地球に連れて行く。
そう約束したのは3週間前なのに。
ラーイの血と骨に誓う。
この地獄で必ず生き抜いてみせる。
オーディンの喉を食い破るまで僕は死なない。
そして、いつか必ず地球に帰るんだ…
1巻終わり
336 :
獣王星12:2005/11/16(水) 17:09:53 ID:???
トール…金髪白人の少年。ラーイと双子。
ラーイ…金髪白人の少年。トールと双子。
ティズ…黄輪のセカンド。現在は産休中のトップ代理。トールと出会って黄輪を抜ける。
サード…茶輪のサード。
輪…読み方はリング。キマエラのカテゴリー。茶輪、白輪、黒輪、黄輪がある。それぞれ肌の色を表している。
トップ、セカンド、サード…輪内部の役職名。各輪ごとにトップ、セカンド、サードの3人がいる。
キマエラ…死刑星。またの名を獣王星。
・星の存在そのものがトップシークレットであり、一部の人間しか知らない。
・生態系が他の星とは全く異なっている。
この星で最強の生き物は植物。ほとんどの植物は肉食であり危険。
・夜が半年続き、昼が半年続く変わった星。
夜の間は氷点下のブリザードが吹き荒れる酷寒、昼の間は30度以上の猛暑が続く酷暑の星。
・住んでいるのは死刑囚かキマエラ育ちの野童と呼ばれる現地人だけ。
・男と女は別れて生活している。両者が出会えるのは、夜の前の一週間のみ。
それ以外の時期に手を出すのは御法度。
・絶対数が少ない女は貴重である。女の意志は絶対。
男女の関係は女が一方的に男を指名し、夜の前に種づけして終わり。
獣王…キマエラを支配する王。4つの輪のトップが争い選出される。
ヘカテ…刑務星。罪を犯した者はここに送られる。ヘカテ送り以上の重罪犯はキマエラ送りとなる。
オーディン…バルカン星系の支配者。
バルカン星系…キマエラやコロニーが存在する星系。地球とは離れたところにある。
うおーこれで一巻終了か!内容充実してるな。おもしろそう。
続きも楽しみにまってます。
あずみ椋『緋色い剣』をお願いします。
長編なので、世界観と全体的な流れ、ラストがざっと解るように書いて下さると嬉しいです。
あ、ちなみに読み方は『あかいつるぎ』だそうです。
遠い未来。地球はコンピュータによる管理社会になっていた。
隕石流に巻き込まれた地球連邦のパトロール員
リックは、惑星ガイアで助けられ、美しい少女ルナに出会う。
楽しい時間をすごすルナとリック。だが、ルナ、そして惑星ガイア
の人間には秘密があった。
惑星ガイアはかつてコンピュータ管理社会に反抗した危険人物を
収容する流刑地であった。有毒の大気を持つために流刑者は死に
絶えたと思われてたが、500年前に流刑になった女性科学者のレアが
大気を中和してなんとか人間が生きられる環境になっていたのだ。
コンピュータとして生まれ変わった「女神」レアに率いられたガイア
人の望みはただ1つ、平和で自然にあふれた希望の大地への旅立ちだった。
救助に来た連邦の人間は惑星ガイアが流刑星であり、ガイア人は
犯罪者の子孫である、とリックに伝え、自爆して「女神」レアを破壊する。
リックはだまされたとショックを受けたが、ルナの言葉に反逆者の子孫でも
平和に生きる権利はあると思うようになり、連邦を説得しにいく。しかし、
連邦のコンピュータはガイア人を危険分子をみなし、惑星への攻撃がはじまる。
コンピュータに異議をとなえ反逆者となったリックは惑星ガイアに戻る。ルナが
迎えに来るが、追っ手の攻撃でルナは撃たれて死んでしまう。
ガイア人は旅立ちを開始した。都市を船に変え宇宙に飛んでいく。しかし
連邦の攻撃はやまない。ルナの亡骸をかかえたリックはガイア人の血路を
開くために連邦の戦艦に特攻した。そしてガイア人の都市船は遠い宇宙にある
であろう新天地を目指すのだった。
バッドエンディングって感じだな…
桂木すずし「Dystopia」、藤枝雅「ティンクルセイバーNOVA」
誰かお願いします
【前作(新撰組異聞〜)までの流れ】
新撰組に入隊した市村鉄之助は、池田屋事変で両親の仇と思われる吉田稔麿と戦うが
過去のことを問いただすも吉田はしらばっくれたまま沖田総司に殺される。
鉄之助と親しくなっていた吉田の小姓・北村鈴は、鉄之助が吉田を殺したものと思い
狂気に陥り吉田の首を抱えて失踪する。
【前作で残った謎】
・鉄之助の父親の正体
・明里の正体
・鉄之助の両親を殺した犯人
・土方が鉄之助について何か知ってる様子
【前作からの登場人物】
市村鉄之助 土方の小姓。二刀流。すばしっこい実戦派。人を殺さないのが信条。
市村辰之助 心配性な鉄之助の兄。父・龍之助と瓜二つの容姿。ソロバン隊士。
沖田総司 一番隊隊長。女顔。優しいが敵には容赦ない。結核を隠している。
土方歳三 鬼の副長。色男。冷酷で結果のためならなんでもするタイプ。
山南敬助 仏の副長。土方と意見が合わずに苦しんでいる。
近藤勇 局長。優しい上司。
山崎烝 監察方。冷静沈着。変装が得意。鉄之助の友達。
永倉新八 二番隊隊長。小さいが隊内でも有数の剣士。頭が良い。
藤堂平助 八番隊隊長。お調子者で口が悪い。隊長の中では最年少。
原田左之助 十番隊隊長。大男。豪快で物事をあまり考えない。
北村鈴 吉田の小姓だったが彼の死後失踪。剣の腕はすごいらしい。
沙夜 置屋で小間使いとして働く鉄之助のGF。口がきけない。
明里 島原で働く遊女で山南の恋人。今作のヒロインかも。
【今作加わる登場人物】
坂本龍馬 土佐を脱藩し、海援隊を結成した浪人。市村兄弟をスカウトする。
斎藤一 三番隊隊長。総司と張る剣豪。霊感があり未来が見えるためか厭世的な面も。
伊東甲子太郎(大蔵)新たに外部から入隊した隊長。新撰組を乗っ取ろうと画策する。
松本良順 幕府医学所頭取。烝を新撰組の隊医に任命し修行させる。
勝海舟 幕臣だが龍馬とは懇意にしている。市村龍之助とは長崎で知り合う。
桂小五郎 長州藩士。変装の名人。龍馬と共に西郷と会談し薩長同盟を締結する。
膕(ひかがみ) 鈴に処刑されるところを救われた罪人。吉田に瓜二つの無口な剣豪。
腦(なづき)頭(つむり)双子の幼女。猫を操る。どんな声色も再現することができる。
池田屋事変から三ヶ月。
藤堂平助は、新撰組の新幹部として旧知の伊東大蔵を推薦。
土方は伊東を警戒し、伊東とは馬が合いそうにないからと山南に頼もうとするが
山南は自らの降格を土方に申し出る。前局長・芹沢鴨を暗殺してからというもの
山南は刀を握れなくなっていた。土方は山南の申し出を断り、刀を振らせようと
挑発するが、山南は自分は土方のコマではないと反発。土方は後悔する。
ひょんなことから市村兄弟と知り合った坂本龍馬は、辰之助の顔を見て、彼らが旧知の
市村龍之助の息子だと気付く。新撰組の屯所に忍び込んだ龍馬は、辰之助と再会。
市村兄弟は新撰組にいるべき人間ではない、自分と一緒に来て日本を立て直そうと誘うが、
辰之助は日本も幕府も世界もどうでもいいのだと突っぱねる。
同じ顔(父親)とは逆の言葉が出てると気を落とす龍馬だが諦めきれない。
巡回から総司(一番隊)が戻り騒ぎになるが、龍馬は拳銃を使い屯所から脱出する。
鉄之助を連れ立って、山南はよく明里のいる置屋に来ていた。
明里の付き人をしているのが沙夜だからだ。仲良さげな鉄之助と沙夜に微笑む二人。
しかし沙夜は今は小間使いだが、年頃になれば客を取らなければならなくなる。
鉄之助はそんなこと知らない。可哀想だとぼやく山南に、明里は沙夜は夢を持てるだけ
幸せだと言う。女を磨いていつか惚れた男が迎えに来る夢を、明里も持っている。
「夢じゃない、本当に迎えに来る」山南は言う。例え明里が何者であっても。
「夢じゃないよ嘘じゃないよ。必ずここから連れ出して、そうしてやっと…君を抱くんだ」
明里は店で男達の会話に聞き耳を立てながら、山南のことを考えるのだった。
「血の怨みより刹那の恋か」
どこからか聞こえた。覚えのある声。その声は…。
北村鈴は豪商「大和屋」の養子になっていた。悪趣味な主人を強盗に見せかけて殺した
鈴は、大和屋を乗っ取る。買い取った罪人・膕と、鈴と同じく主人のオモチャにされて
いた腦・頭と共に動き始める。
明里の前に現れた鈴は、もう長州も幕府もどうでもいいと言う。やりたいことはなんでも
出来る。アンタも楽しませてあげる、役立たずのくの一さん。
明里は山南のことを心配するのだった。
元治元年十月。伊東大蔵ら七名が入隊。新撰組は第二次変革期を迎える。
名を甲子太郎と改めた伊東は、実は男色趣味で土方に目をつける。変な目で見られている
ことに気づいた土方はげっそりするが、近藤や山南は鈍いので気付いてくれない。
伊東は山南に近付き、土方とソリが合わずに居た堪れなくなっている山南の心情を指摘。
不満を吐露させようとするが、山南は自分が悪いのだと土方を責めない。
長州征伐のため徳川慶勝が出立し、遠征を見据えて隊内では新たに法度が発表される。
手狭になってきた屯所を西本願寺に移転させる計画には、山南が屯所内で殺生沙汰を考慮し
反発するが、土方は今は揉めている場合じゃないからと幹部も含め同志の誹謗中傷を禁止
する。これは隊内で妙な動きを見せ始めた伊東への牽制だった。
土方が隊の幹部が伊東派に移ることを恐れていると斎藤一は言う。伊東に取り入り様子を
伺うよう土方に頼まれた斎藤。
総司は、土方の言うことも正論だが、山南さんのほうがもっと正論だと言う。総司の言葉に
山南はかつて日野で土方と話したことを思い出した。
嬉しいことを思い出せたから、これからは頑張れそうな気がする、と山南はふっきれるが、
置屋で襖越しに聞いた土方と近藤の声が、自分を暗殺する話だと気付き失踪する。
しかしこの「声」はかつての土方と近藤のやり取りを編集して作りかえられたものだった。
鈴の指示で、声色を再現なづきと腦(なづき)と頭(つむり)が仕組んだことなのだ。
脱走は切腹――。
既に三日が経過し、隊内は騒然としていた。山南と落ち合った明里は、見付かったら
切腹ではと心配するが、脱走しなくても近々死ぬ予定なのだと山南は溢す。
明里が新撰組の情報を得るために近付いてきたことを山南は知っている。
明里は風魔のくのいちと同一人物なのだ。それでも明里は自分を心から愛してくれた。
自分と一緒に京から逃げようと言う明里。山南の行方を追っていた烝の制止も聞かず
山南は明里の待つ場所へ行くが、鈴の策略で、二人は会えず終い。
烝の報告を聞いた総司は、自分が連れ戻してくると一人馬を走らせ、山道の途中で休む
山南を見つけた。総司は事情をでっち上げて切腹を免れさせようと訴えるが山南は断る。
「…どうして、脱隊なんてしたんですか…」
「そうだなぁ…ただなんとなく"外"に出てみたかったんだ」
それは日野から浪士組に加わったときに、山南が言った言葉と同じだった。
なぜと問う近藤や土方に、自分の胸に訊けと返す山南。だが、二人の苦悩した様子に
違和感を感じる。自分が早まってしまっただけなのか。しかし、もう引き返せないところ
まで来てしまった。山南は自ら切腹を申し出、土方は以前山南が置いていった刀を持ち出し、
せめて最後はこれで武士として切腹しろと言った。だが山南は腰に刺していたほうの刀を
振り上げ、土方に切りかかった。
側にいた総司が反射的に山南に一撃を入れる。それは脇腹に直撃した。
「…実に見事な早業じゃあないか。君(土方)に牙をむく者は…例え…同志であろうと…
一瞬の躊躇もなく切り捨てる。君の教育の…たまものだ…」
山南の手から滑り落ちた刀…いやそれは刀ではなく、刀の装飾をした竹光だった。
かつて日野で、土方は山南に言った。自分は結果のためならなんでもやるから、自分の
正論の縄は山南が握っていてくれと。後悔するのは大嫌いだから。
山南は血を吐きながら、これ以上後悔を重ねないために後悔してくれと言う。
見かねた近藤は嫌がる総司に介錯を頼むのだった。地に転がった竹光。返り血に塗れた手
で土方は山南の刀を掴んだ。
自分達百姓が欲しくてたまらなかったこれが、あんたにはそんなに重かったのか。
そんなに…
屯所に出向いた明里に、総司は自分が山南を殺したと告げる。泣き崩れる明里を鉄之助は
抱きしめ、明里は号泣するのだった。置屋に一旦戻った明里は、沙夜を連れて行こうかと
考えるが、結局一人で置屋を去り、明里の名を捨てかつての忍に戻っていった。
屯所は西本願寺に移り、鉄之助と沙夜は境内で消えた明里の無事を祈る。置屋へ送った
帰り道、鉄之助は膕に襲われる。そこに現れたのは鈴だった。鉄之助は鈴の無事を喜ぶが
やがて鈴が狂い自分を恨んでいることに気づく。自分を殺すのかと問う鉄之助。鈴は言う。
死んで楽になんてさせない、と。天国に勝る幸せも地獄に勝る苦しみもこの世にある。
手足の一・二本なくして泥水すすってここまでおいで。
ああ、今日まで生かしておいて良かった、そう思えるその日まで。
三度、龍馬に遭った辰之助は、成り行きで共に京都見廻り組から逃げるハメになる。
巧みにピストルを使う龍馬。辰之助はピストルを譲ってくれと龍馬に頼むが、龍馬は
刀も使いこなせない男が、それ以上の力を加減して使うことはできないと言い断る。
「"殺られる前に殺る"ゆう生き方はな、おまんに相応しぅない。」
諦められない辰之助は、自作しようと篭って独学する。
近藤の頼みで医師の松本良順が訪れ、隊士の三割が怪我や病気など問題を抱えている
現状を指摘し、定期回診と環境改善に乗り出す。そして烝を指名し隊医になるよう説得、
烝は弟子入りする。診察すると、意外にも精神的に問題を抱えている隊士も多い。
藤堂平助は山南の死のショックから立ち直れず、元気のないままだ。
良順は総司が結核であることを烝に伝える。
今日も今日とて、龍馬は追いかけ回されていた。
危ないところを勝海舟に助けられた龍馬は、勝に市村兄弟のことを話す。
新撰組に入隊していると聞き、勝は驚く。犯人を長州の人間だと思っているのか――。
五年前(1860年)勝海舟は使節団護衛の名目でサンフランシスコへの船に乗っていた。
そこで出会った龍之助は、ジョン万次郎と同様の境遇に晒された人物で、英語はあまり
上手くないながら揉め事の仲裁や調停が上手い人物だった。
彼は自らを「ピースメーカー」と名乗っていた。
勝のところに泊まった龍馬は、勝への刺客に気づき屋根に上って追いかける。そこで
見たのは夜目にも映える金髪碧眼のくの一(※明里=サラ・フウマ)だった。彼女は
山南の死後、生気のない暗殺者になっていた。
龍馬に捕まったサラは暗殺失敗の代償として、歯に仕込んだ毒で自害しようとするが
龍馬はサラの口に手をつっこみ阻止。自分のボディーガードにならないかと強引に誘う。
十一月、近藤・伊東らは長州へ視察に来ていた。途中別行動を取った伊東は鈴と知り合う。
師走、平和にも似た静けさで、殊更ゆっくりと時代は進む。振り返る者達に漠然とした不安を
はらませたまま1865年の冬を終えようとしていた――…
慶応元年正月、大阪では坂本龍馬と桂小五郎らが潜伏し、薩摩との会談のために京都へ
入ろうとしていた。将軍護衛のために大阪には藤堂平助(八番隊)が出向いており、用心棒
になったサラ(明里)と同門の龍馬は顔見知りだと頭を抱える。船の出港のチェックで平助は
龍馬に気づく。拳銃をチラつかせ、見逃すよう龍馬は頼むが、平助は最初からそのつもり
だった。事前に伊東から頼まれたことでもあり、また山南のようにこれ以上同門が死ぬのを
見たくないのだ。
あっさり見逃した平助を見て、新撰組がもう崩壊に差し掛かっていると龍馬は思う。
正月二十一日夕刻、薩長同盟が成立する。
新撰組は分離し、藤堂平助・斎藤一ら古株までもが伊東と共に孝明天皇御陵衛士になる。
斎藤責める鉄之助に、斎藤は今は選択の時なのだと言う。龍馬は鉄之助の前に現れ、
龍之助の話をし、新撰組を辞めて自分達と来るよう説得する。
幕府は近く消滅する。小さい幕府なんかのために死ぬな。世界を見ておくべきだ、と。
しかし鉄之助も今まで共に過ごしてきた新撰組の皆のことを思うと踏み切れないのだった。
大政奉還が成立し、海援隊は活気に沸く。
1867年霜月、鉄之助を連れて行こうとする龍馬の存在を邪魔に思った鈴は、龍馬・中岡・
サラが滞在する近江屋を鉄之助の扮装をして訪れる。鈴は龍馬を惨殺し、膕は中岡を
故意にすぐには死なない程度の怪我を負わせる。サラは鈴だと気づくが昏倒させられ、
京から離れた場所に捨てられてしまう。
長くスパイ活動をしていた斎藤は、近藤の暗殺が計画されていることを伝える。先に伊東の
ほうを暗殺しようと近藤・土方は、伊東を妾宅に招き酔わせて油小路に隊士を遣った。
伊東の死体で衛士達を誘き出し一気に叩く算段だ。しかしこの計画は鈴の入れ知恵と斎藤の
裏切りでだだ漏れになっており、伊東は隊士の一人を抱き込んで、暗殺されたと見せかけて
罠に嵌った振りをした。衛士達を囲んだ新撰組の周りを更に傭兵で囲み追い詰める。
屯所では火矢が射かけられ周囲が包囲された。奇襲ではない、明らかに計画的な襲撃だ。
現れた伊東は土方に降伏するよう言う。近藤の首と有能な隊士を衛士にするのを条件に。
土方はこの人数相手なら負けないと拒否する。
屯所の戦闘では鉄之助が大活躍していた。試合ではそれほどでもない鉄之助だが、実戦向き
なのだ。しかしそこに鉄之助を龍馬の仇と信じる海援隊が乗り込み場は混乱する。
油小路の二番隊(永倉)と十番隊(原田)は窮地に追い込まれていた。半数以上を殺されな
がらあばら家に逃げ込んだ隊士達。原田を先頭に永倉を後尾に、突破を図ろうとする。
後ろの追っ手を全滅させた永倉の前に平助が現れ緊迫した雰囲気になるが、平助は抜け道を
教えるから囲まれてる左之助を助けに行くよう言う。計画を知っておきながら、と永倉は
疑惑の目を向けるが、平助は信じるかどうかはどちでも言いと言う。
これで終わりです。
奇しくも今日油小路の変の日・・・
最後の行
×言いと言う→○良いと言う
>>278の続き
21世紀初頭に全世界を襲った地殻変動は、三年に及び多くの生命と秩序を破壊した。
その異変により荒廃した新東京13番区。上空には電子機器を麻痺させる鱗分を撒き散らす巨大蛾が舞い
地表には動くもの全てを食い尽くす巨大ゴキブリが這う人類が生存不可能な地。その地に聳え立つ城・ガラン城。
城主・散は覚悟との戦いによる負傷で、生命維持装置につながれたまま昏睡状態に。その身を案じる忠臣達。
彼等は散の仰せなくともその理想を実現すべく、その在りし日の玉画を再生する。
"散は人間ではない!善悪を超えた不退転の決意!散の夢はただひとつ!瀕死のこの星に万物一体の境地をなしとげること!
土と緑とおまえたちと水と光とそよ吹く風!天地の正気汚みなく朝霧晴れて万物一体!そのためになさなねばならぬことはただ一つ!
人類の抹殺!おまえたちを迫害し物言わぬ自然に残虐を尽くす悍しき二本足!人類無用!"
散の意思を受け人類抹殺を改めて決意する忠臣達。その妨げになる覚悟を抹殺を画策する。
その任に志願する御側役・ライ。散より21個の零式鉄球を授かったライは、皮膚の147%を鉄甲化し戦鬼形態へ変身可能。
だがダイヤをも砕くライの拳も、覚悟の纏う零を覆う"展性チタン合金"の前には無力だった。
展性チタンは、衝撃を金属にあるまじき歪みと伸びで分散・吸収する合金。それに対抗すべくライは腹部より
"超凍結冷却液"を射出、合金を凍結させ展性を殺し砕く策を考案。だが、それは確実に冷却液を覚悟に命中させるため
密着し、共に凍結し散華するという特攻作戦・肉弾幸だった。その身をもって散への忠義とせんと単身出陣するライ。
逆十字学園で授業を受ける覚悟。そこへライの巨大な立体映像が出現。覚悟へ新東京番外地での決闘を申し込む。
その申し出に敵の罠を心配する級友達。だが覚悟は、零式鉄球をその身に受けたライを一流の戦士と認め
正々堂々たる決闘であると断言する。そして級友達に笑顔で敬礼すると出陣する。そのただならぬ雰囲気に
思わず覚悟の後を追いかけ、学校を飛び出す罪子。
出陣した覚悟は番外地へ赴く前に学生寮へ戻り、鏡に向かい化粧を始める。その行為にうろたえる零。そんな零に覚悟は言う。
「この度の相手は一流 されば負けることの許されぬこの身なれど勝つばかりとは限らぬ その時取られた首が
土気色に見苦しく変色しては相手に対して無礼 ゆえに頬と唇に紅を引くのは古来より戦士の嗜み」
『なるほど 死してなお桜色か!』覚悟の戦士としての気構えに感服する零。一方、覚悟を追いかけた罪子は寮へ到着。
覚悟の部屋を開けようとしたその時、中から零を纏った覚悟が。その迫力に圧倒され無言で見送る罪子。罪子を残し出陣する覚悟。
"俺の人生に愛はいらない 心をつないだ鎧があるから"
月光冴ゆる決闘の刻。新東京番外地にて、壮絶な闘気を放ち相対する覚悟とライ。素手のままのライの拳をあえて
受けた覚悟の気構えに、戦鬼形態となり応えるライ。その姿にライを一流の戦士と認める覚悟。
「相手にとって不足無し!当方に迎撃の用意あり! 覚 悟 完 了 」
拳を交える両者。不退転の決意を秘めたライだったが、覚悟との戦力差に圧倒され首を折られ停止する心臓。
が、散への忠義に燃える魂と、21個の零式鉄球の力で屍となりながらも立ち上がるライ。その意気に応えるべく
相応しい"因果"を極めんとする覚悟。その瞬間、捨て身のライが覚悟と密着。ついにライの肉弾幸が炸裂する。
閃光に次いで起こる爆音。爆煙が晴れ、その様子をモニターしていたガラン城の忠臣達が見たものは
散華した零の各部と、半壊しながらも立ち尽くすライの姿。歓喜に沸く忠臣達。が、次に目にしたのは
廃ビルの屋上にて全裸で立つ覚悟の姿だった。覚悟はライが密着した瞬間、零の装甲を自ら弾丸のごとく瞬時に四散する
"秘策・瞬脱装甲弾"を行い肉弾幸より脱出したのだ。そして両手両足を完全鎧化する、零式鉄球・特攻形態となり
屍となりもはや握る拳すら無くなって、なお挑んでくるライへ立ち向かう。
「ただ一点の曇りなき主君への忠義敵ながら見事!されど忠義より重いものがある!」
そして必殺の跳び蹴り"大義"でライを粉砕するのだった。
再び零を身に纏う覚悟。零の機能でライの脳から敵の情報を入手する。
眠れる現人鬼・散とその配下の不退転戦・鬼軍団。その目的である人類抹殺。計画実行のため、ガラン城に封印中の
4千の戦術鬼。散が目覚めとともにそれ等は開放され、7時間で新東京の人類完食。そして250日で人類滅亡完了。
もはや一刻の猶予も無いと判断した覚悟は、散が目覚める前に討つべくガラン城を目指す決意をする。
ライの亡骸を葬り、出撃せんとする覚悟。その時零は覚悟に愛する者達への最後の別れと、罪子を抱きしめることを進言する。
『抱くのだ!その温もりがおまえの中で闘志に変わる!今を逃せばもう二度と会えぬのだぞ!』
その言葉に動揺しながらも、覚悟はこのまま出撃することを決意する。
"俺のこの胸にはいつも堀江さんが燃えている!これ以上何を望むか!"
ライの敗北と覚悟の侵攻を察知するガラン城の忠臣達。戦闘態勢を整える間の時間稼ぎの任を
命じられる戦術鬼総支配・血髑髏。ライと違い外道な姦計を得意とする彼は、新東京の全戦術鬼を終結させ
迎撃させる。無数の戦術鬼に包囲された覚悟は、零の進言に従い後退。無人の番外地まで戦術鬼を誘き寄せる。
そして零は化学兵器・戦術神風を実行。全ての生命を瞬殺するガスに全滅する戦術鬼。
その事態に荒れる血髑髏。が、その顔に狂気の笑みが浮かぶ。
"ヒヒヒ やっと思い浮かんだぜ 葉隠覚悟のブッ殺し方!"
一方、学園屋上にて覚悟の身を案じる罪子。そこへ姿を現す覚悟。再会に喜ぶ罪子を抱きしめる覚悟。
その覚悟に違和感を感じた瞬間、キスをされ崩れ落ちる罪子。異変を感じ、屋上へ駆け付けた級友達が見たものは
覚悟に化けた血髑髏が正体を現し、洗脳され下僕と化した罪子を拉致する姿だった。
ガラン城へ向かう覚悟は途中、廃墟となった遊園地に遭遇。遊技施設に英霊と立ち寄る運命に苦笑する覚悟。
そこへ現れる血髑髏の下僕。拉致・拘束された罪子の映像を覚悟に見せ付け立ち去る。
その映像に動揺し下僕を追う覚悟。明かな罠に零は罪子を見捨てることを提案。だが覚悟は言う。
"俺は堀江さんの中に見つけたんだ 俺が生命を賭けて守るものを 俺はそれを拳に込めて 散に大義を極める"
覚悟の想いに従う零。園内奥深くまで進んだ覚悟は罪子を発見。だが、罪子は調教兵器・髑魔虫に寄生され
血髑髏の下僕となっていた。そして覚悟の目の前で戦術鬼へと変貌する。もはや手遅れと判断した零は攻撃を提案。
が、覚悟は戦術鬼となった罪子を前にしても攻撃できない。それをモニターていた血髑髏は、罪子に零の弱点を指示。
それに従い零に光線を照射する罪子。その光線を浴びた瞬間、零の意志たる英霊が苦しみ消滅する。
それは零の意志が英霊と見抜いたガラン城大老・知久が血髑髏に授けた、怨霊昇天の経文を封印した秘玉
"成仏鉄球"の光線だった。強制的に英霊を成仏され、意志無き鎧となり覚悟から離脱する零。
そんな覚悟に執拗に襲い掛かる罪子。その目を覚まさせるため、あえて攻撃を甘受する覚悟。
その姿に洗脳が緩む罪子。そして刃に貫かれながらも罪子を抱きしめ、口付けする覚悟。
その献身に洗脳が解け罪子は元の姿に戻るのだった
傷付いた互いを思いやる二人。そこへ現れる血髑髏。罪子の攻撃で瀕死となった覚悟に止めを刺さんとする。
だが覚悟は瀕死となりながらも、血髑髏へ怒りを燃やし立ち向かう。しかし、その瞬間こそ血髑髏の狙いだった。
血髑髏は戦術兵器・髑魔竜を放つと、覚悟を取り込ませる。怒りで満ちた覚悟を髑魔竜の胎内で戦術鬼へと変貌させ
最強最高の戦術鬼を作るこそこそ、血髑髏の真の狙いだったのだ。そこへ罪子を案じた級友達が参上。
髑魔竜を攻撃するも歯が立たない。そして一同の目の前で髑魔竜は繭を生み出し、繭より巨大戦術鬼・覚悟が誕生する。
血髑髏に忠誠を示し跪く覚悟。その忠誠を試すため、罪子を生贄に与える血髑髏。覚悟を信じ身を任す罪子。
その身を噛み砕かんとした時、覚悟は突如血髑髏を攻撃。そしてその頭部を割り中から完全復活した覚悟が現れる。
「なぜだ!おまえ自身の憎しみと怒りの心がおまえの姿を変えた筈だ!」
動揺する血髑髏の叫びに覚悟は応える。
「零式防衛術は相手を殺す技ではなく己を殺す技!零式防衛術は認識(こころ)の技
己が身を滅ぼす哀憎怨怒の心を滅殺する技術なり」
敗北を悟り逃走する血髑髏。その背に戦術鬼の残骸の角を投げ付ける覚悟。
「セニョリータ!」
角に貫かれ絶命する血髑髏。その様子をモニターしたガラン城忠臣達は、外道ながらも覚悟から零を奪った血髑髏に感涙する。
物言わぬ鋼となった零と対峙する覚悟。だが覚悟は零の復活を確信していた。
"誇り高き軍人の霊魂であるおまえが決戦を前にして たかが念仏ごときでおめおめ成仏してしまう筈がない!
共に征こう!俺たちは一心同体!"
戦いが終わり介護される罪子と、彼女の無事を喜ぶ級友達。そこへ現れる覚悟。その頬を泣きながら張る罪子。
「葉隠くんはみんなを守ることのできる たった一人のかけがえのない人です
それなのにあたし一人のために・・・あたしにそんな値打ちはないわ!」
泣き崩れる罪子。そんな罪子に覚悟は語りかける
「君は歌を唄えるじゃないか」
覚悟は言う。自分の技は殺人の技。何千年極めようとも屍の山を築くだけで、人々に希望を指し示すことはできない。
だが罪子の歌にはその力があるのだと。
「私が逆十字学園に転校してきた日 君が口ずさんでいた歌・・・・ あの歌が好きだ」
そして覚悟はその歌を胸に、罪子と級友達に見送られ零の鞄と共に再び戦地へ赴くのだった。
その姿を見たガラン城衛兵隊長・ボルトは想う。
"零を失って葉隠覚悟は弱くなったか?否!断じて否!彼奴は今零に勝るとも劣らぬ強い何かを着装っている!"
続く
ここまでで5巻半ばです。長々と失礼しました。続きは近日中に。
覚悟の人、乙!
乙。
覚悟面白いな、ベタベタだけど
サイレン〜ETERNALSIREN〜をお願いします。
>>324 「ボーイフレンド」リク主です。すみませんが私も読んでしまいました。
予約をしていただいていたので言いづらかったのですが、
予約の期限が切れた時点ですぐにその旨を書き込めばよかったですね。
申し訳ありません。管理人さん、「ボーイフレンド」も削除でお願いします。
過去ログ10で書かれたあらすじについて間違いがあるので訂正します。
ユーリが、ザナンザ殺害の犯人はナキアの放った刺客だと証明するために持ってきた証拠は、
×ザナンザを死に追い遣った槍
○ユーリの背中に刺さった矢
ルサファが殉職したのは、
×対エジプト戦
○ナキア最後の罠
すいません。>354の二行目を
×配下の不退転戦・鬼軍団。
○配下の不退転・戦鬼軍団。
へ、訂正お願いします。
未解決欄、既に解決してるものが沢山入ってるような・・・
>>365 どれとどれが入ってるか書いたら
そのうち訂正してもらえるかと思われ
じゃあぱっと見気付いたのだけ・・・
・最強伝説黒沢 ・人魚の森 ・PEACE MAKER鐡 ・ランダムウォーク
あと、「姫君の条件」てのが重複してる
高見まこの「ロマンス」を教えてください。
江草天仁の「びんちょうタン」をお願いします
371 :
マロン名無しさん:2005/11/22(火) 22:54:42 ID:x+ewuOWy
高河ゆんの「源氏」を教えて下さい。
朝、起きたら早歩はぎっくり腰!
動くこともままならず、十川家に童子を預けるべくSOSを。
十川は早歩の面倒も看るといって聞かず、食事の支度までしてくれた。
もし自分に何かあったら、言葉を出せない童子は電話して誰かに助けを求めることも出来ないと
急に不安になる早歩。
十川は、十川母が童子にあげた玩具の中から笛を持ってこさせる。
何かあったら十川家に電話して笛を吹けばいい。
「早歩に何かあったら」という言葉に童子は懸命にホイッスルを吹く練習をはじめる。
長い間喉を使っていない童子は声帯が弱くなっているに違いない。
笛を吹けば訓練になるというのが十川母のそもそもの計画。一挙両得というわけだ。
声帯の退化など考えてもいなかった早歩はショックを受けるが、
「それはあなたがこのままの童子さまを愛しいと思ってくれた初めての人だから」
と十川は慰める。
他の親戚たちは、童子を喋らせること、遺産を手に入れるために自分の名前を言わせることに
ただそれだけに夢中だったのだから。
夕食を終えると、童子は十川家にお泊まりする事に。
携帯電話の向こうからかすかに聞こえる笛の音は、童子からのおやすみコールだった。
『お・や・す・み・な・さ・い』
童子が来て、早歩は自分が変わったと実感していた。
以前は仕事一筋で自分のことは後回し、今はカドが取れてきた気がする。
十川もまた、童子を喜ばせるために家で子犬を飼うことに決めており、昼休みにペットの本を
読んでは不審がられているという。
まるで父親と母親のように温かく童子を見守り育てている二人。
しかし! 十川母から凄い剣幕で電話がかかってきた。
十川がナルミという女と一泊で出かける、と旅館の予約確認で知ってしまったのだという。
ナルミって…童子の叔母の鳴海貴里江?
條辺の本家に行くつもりだと察して早歩は同行を申し出る。
「恋はライバルがいないと発展しないわねっ!」うまく焚きつけられたと思って十川母は
上機嫌であった。
童子の過去を探るために條辺の本家を訪れる三人。
屋敷は綾子の死後も、そのままに管理されていた。使用人の妙が三人を迎える。
曾祖母である都子(童子の祖母である綾子の姉)と対面した早歩は、ついに
童子の過去を知った。
綾子は自動車事故で急死した童子の父親を溺愛していた。
童子のワガママから息子たちは車を走らせ、そのせいで帰らぬひととなったのだ…と
思いこんだ綾子は彼女を憎み、綾子と都子の母親の名前でもあった「緋和子」の名前も
とりあげた。それから彼女は「童子」と呼ばれるようになったのだ。
顔も見たくない、側に置きたくないと言って童子を無視する綾子に、都子も戸惑い
妙は泣いて訴えた「顔も見たくないと。面でもつけていろと言うんでしょうか」
大人達の会話を敏感に察した童子は自分から言い出したのだ。
「お面したら、ばーちゃ、抱っこしてくれる?」
だが綾子はそれでも童子を許さなかった。
喋るな。人形のようにしていろ。それが出来ないなら、出て行け。
やがて童子は言葉をなくし、本物の人形のようになってしまったのだった。
童子の両親の墓前に手を合わせ、三人は帰路についた。
貴里江はつっけんどんな様子で童子へのお土産を手渡し、今度会わせてと言った。
「いつかあの子が大きくなった時、お母さんがどんな人だったか
教えてあげられるのは私だけなんだから」
ホテルに長期滞在していた作家の須藤先生が久しぶりにやって来た。
作家生活50周年記念パーティーの花束贈呈を、童子と、長期滞在仲間だった
マダム葉瀬にやってもらいたいというのだ。
面をつけたままの童子を、人々やマスコミがどう思うのかと不安になる早歩だが
毅然とした態度で通すことにした。
問題は着物だった。
童子は綾子を思い出すのか、和服の女性にひどく怯える。
マダム葉瀬が和服を着たために、案の定逃げ出し、隠れてしまった。
「千代おばちゃまと須藤のおじちゃまにお花を届けるんでしょ、出ておいで」
マダム葉瀬も言葉を添えた。
「千代さんは童子ちゃんのお着物好きよ。キツネのお面も大好き。
だから童子ちゃんも、和服の千代さんもお着物の千代さんも、好きになってほしいの」
千代さん泣いちゃうよ? と早歩に言われて、ついに出て来た童子。
二人の半襟はマダム葉瀬の見立てでお揃いだ。
「嬉しい?」と聞かれ、指でハートマークを作ってみせる童子をマダムは抱きしめた。
「童子ちゃん、大好き」
パーティーは無事に終了した。童子の花束贈呈は「かわいい」と騒がれたものの
思ったほど奇異な眼では見られなかったようだ。
むしろ問題は須藤先生の新しい担当が、早歩に猛烈なアプローチをしてくるところ。
「不仲になーれ、不仲になーれ」
邪悪な呪文を唱える十川母。
一方、早歩はまったくその気がない。今は童子だけで手一杯。
それに、須藤先生から住んでいた家に管理人代わりに入って欲しいと言われた事で
頭がいっぱいだった。
憧れの一軒家で童子を育てられる。自由にリフォームしてもいいという好条件だ。
引っ越しの準備で忙しくなった早歩は、童子の小さな変化に気づかなかった。
部屋の隅に積まれていく荷物と自分を見てくれない早歩。
十川母に連れられてマンションに戻った童子は、荷物が運び出されてからっぽに
なった部屋を見てショックを受ける。
マンションの外に早歩の姿を見つけ、飛びだそうとするのだが、子供の力では
エントランスのガラス扉が開けられない。
早歩が行っちゃう?!
「やーっ」
いや、と泣きながら抱きついてきた童子。
童子は自分の両親の遺品が処分されるのも、色々な家を転々とさせられる時も
いつも荷物が積み上げられるのを見てきた。
「いやな思い出がつきまとっているんでしょうね」
十川の言葉に、驚かせようと思って、黙っててごめんねと早歩は詫びた。
人形のように何もかも黙って受け容れてきたこの子が、初めて嫌だと言った。
いつかおまえと別れる日が来たら、今度は私がひとりでは歩けなくなるだろう…。
三巻おわり。
待ってました乙。
ジャンプでやってる銀魂を教えてください。お願いします
書いた者ですが訂正です。
×童子の祖母である綾子
○童子の曾祖母である綾子
綾子が溺愛していた「息子」も「孫息子」になります。
都子−子−春乃−早歩
綾子−子−息子−緋和子
です。
長生きだよな條辺のひとたち…。
>>378 舞台は「侍の国」の江戸。永く隆盛を極めていた侍も、20年前突如やってきた「天人(宇宙人)」によって開国されて以降
廃刀令と天人の台頭で弱体化の一途をたどっていた。侍の息子でアイドルおたく少年・志村新八も、美人だが本性は
凶暴な姉・お妙と共に、亡き父の遺した道場を守るため日夜バイトの日々。そんな時、とある事件を切欠に
銀髪頭に木刀を携えた超甘党男・坂田銀時と知り合う。銀時はかつて天人排除を掲げた攘夷志士で”白夜叉”と恐れられた
侍だったが、今は万事屋をしながらダラダラ暮らしていた。銀時に真の侍魂を視た新八は万事屋に仲間入り。
そこへ宇宙最強の戦闘民族「夜兎族」のチャイナ娘・神楽と、謎の宇宙生物の巨大犬・定春も加わる。
そんな銀時達が武装警察「真選組」とモメたり、かつての攘夷志士・桂の起こすトラブルに巻き込まれたりする
ドタバタ&ちょっといい話な大江戸コメディー。
>>380 なんか気が付いたら最近は銀魂、
いつのまにかジャンプ恒例のバトル物になってんだよねw
383 :
絶対彼氏。:2005/11/24(木) 01:23:14 ID:???
女子高生リイコは特に問題があるわけでもないが彼氏いない歴17年。
勇気を出して好きな人に告白したものの、あっさりふられる。
同じマンションに住む幼馴染の眼鏡少年ソウシにからかわれる日々。
ある日リイコは変なコスプレをした謎の青年ガクに出会う。
彼を通じて夜のお相手も出来る精巧なロボットをもらう事になった。
ナイト・シリーズという名称から、その人間にしか見えないロボットに
リイコはナイトと名づけ、キスによって起動させる。
セックスにはまだ抵抗がありできないものの、
イケメンで賢く優しいナイトにリイコはメロメロになっていく。
会社側の力でナイトは高校に転入し、ロボットである事を隠し学園のアイドルとなる。
それを面白く思わないソウシ。実は幼い頃からリイコに恋していた。
その思いを知り、ナイトとソウシの間で揺れるリイコ。
ソウシに嫉妬し、プログラムにない行動をするようになった
ナイトを会社側は不良品だと処分しようとするが、なんとか切り抜ける。
ソウシの留学が決まった頃、ナイトの様子がおかしくなりはじめた。
言語の認識がおかしくなり、わけのわからない言葉ばかり喋る。
初期作品なせいもあり、壊れてしまったのだろう。
ナイト・シリーズなのにセックス(これによってパートナー認識もする)を
していないせいかもしれない。祈るような思いでナイトに処女を捧げるリイコ。
しかしナイトは完全に壊れ、何度キスをしても起動しなくなった。
悲しみつづけるリイコに「今は無理でも待つ」とソウシは言い留学する。
数年後、帰ってきたソウシは改めてリイコに告白した。
それを受け入れるリイコ。
(それでもナイトは永遠に私の彼氏だよ)
終わり
近未来。軍事・経済・外交など、あらゆる分野でエスパーの力が使われていた。
能力の強さは七段階にわけられ、日本で超度7の力を有する人物はたった3名。
全員若干10歳の少女たちである。彼女たちは『ザ・チルドレン』と呼ばれている。
内務省特別機関である超能力機関『バベル』に所属し、日夜その能力を活かしている。
超能力排斥団体『普通の人々』がバベル壊滅をもくろみ暗躍している。
チルドレンのお目付け役に任命されたのは若き学者である皆本光一。
オマセでわがままで超能力をガンガン使ってくるチルドレンに悩まされる日々。
並外れた知能のために、チルドレンと同じく『普通』の少年時代を送れなかった皆本には、
チルドレンの苦悩もよくわかり、優しく時には厳しくチルドレンを見守る。
『ザ・チルドレンメンバー』
明石薫
念動能力者(サイコキノ)。精神の力で物体を動かす事が出来る。
超度7の薫はかなりのパワーと操作性を持つ。
チルドレンのリーダーで、粗暴で短気な性格。エロ親父な言動をする。
野上葵
瞬間移動能力者(テレポーター)。物体を離れた空間に転送できる。
京都在住の関西弁の眼鏡っ子。チルドレンの中で一番まともな性格。
三宮紫穂
接触感応能力者(サイコメトラー)。体表面に接触する事により、
人間や物体から過去や現在の情報を引き出す事ができる。
その能力のためにチルドレンの中で一番大人びた性格。父は警察庁長官。
心を読まれることも構わずに平気で自分の手を握る皆本に心を許している。
かつて一度だけ成功したという人工エスパーのイルカの伊号に出会う皆本たち。
伊号の能力は予知。伊号は自分の予知を皆本にも見せる。
その予知の中では、エスパーとノーマルが戦争を起こし街が崩壊していた。
エスパー側の指導者は成長した薫だった。「あたし本当は皆本の事が…」
言い途中で倒れる薫。予知はそこで途切れる。伊号の予言はかならず的中するという。
しかし、絶対に薫を破壊の女王(クイーン・カタストロフィ)にはさせないと皆本は誓った。
ヘヴンを書く予定の者ですが、自己満なあらすじで
皆様を混乱させてしまい、申し訳なく思っています。
改めて書かせていただきたいと思いますので、宜しくお願い致します。
本当にすみませんでした。
いや、自己満なのは悪くないよ
書き手なんて皆そんなもん
388 :
ヘヴン:2005/11/25(金) 00:08:14 ID:???
●用語
[エクソン社]遺伝子研究を主とするシンクタンク。「知能指数と能力の
関係を研究する」名目で、IQ120以上の学生を集めたエクソン奨学金制度を実施。
学生には学費、生活費、寮が用意され、費用の返済義務や、卒業後の職業的拘束も一切無い。
学生を研究に利用しているとの声もあり、人権擁護団体と衝突する事も。
●人物紹介
(エクソン奨学生)
[デイビー・トレヴァー]16歳、男。学問的には賢くないが、
精密機器の修理に才能を発揮する。背が低く、子供のような外見。
[ジョナサン・ルー]17歳、男。過去に窃盗で捕まり、再教育
プログラム中にエクソン社の試験を受け、合格。背が高く、少し不良っぽい。
[アシュレイ・ロビンソン]15歳、数学の権威を父に持つ、無口な少女。
眼鏡にひっつめ髪の真面目そうな外見。
[フィル・ケリー]年齢不明、男。新聞部に所属。将来の夢はジャーナリスト。
(非エクソン奨学生)
[ベッキー]本名レベッカ。18歳、女。、自分のレストランを開く夢を持つ、バーのウェイトレス。
[ダグ・ルー]ジョナサンの実兄でマフィアの下っ端。
●設定
明示されていないが、おそらく近未来と思われる。
>387
ありがとうございます
390 :
ヘヴン:2005/11/25(金) 01:18:03 ID:???
エクソン奨学生に選ばれた学生達の教室に、バイクで突っ込んできたデイビー。
分数の割り算も満足に出来ないが、パソコンやモバイルを直し、将来はロボットを作りたいと夢を語るデイビー。
全生徒に「アホだ」と思われつつ、人懐っこい彼は人気者になる。
彼は数学のテストで最低評価のFをとり、アシュレイに数学教師を頼む。
無口なアシュレイも明るいデイビーに次第に心を開き、笑顔を見せるようになる。
しかし、父親から虐待を受け、母親はアル中で入院中、自身も窃盗の前科持ち、と複雑な生い立ちのジョナサンは、なかなかデイビーと打ち解けないでいた。
そんなジョナサンだが、寮の部屋が隣になった事もあり、何かとデイビーの世話をやく事に。
ある夜、兄のダグに呼び出されたジョナサンは、ベッキーの働くバーに向かう。
こっそりと彼のあとをつけたデイビーは、ダグに良くない印象を抱く。
大学では健康診断が行われ、ジョナサンが提出した尿と血液が彼のものではないと判明。
薬物使用の噂が広まったジョナサンは寮を出、ダグのもとへ。
ジョナサンを案じるデイビーはベッキーから、ダグがジョナサンの兄であり、マフィアの一員である事を知る。
ダグの住居を追って下町へ出向いたデイビーはジョナサンを見つけ寮に戻るよう説得するが、その最中にダグに捕まってしまう。
二人きりになり、再度デイビーはジョナサンを説得する。
その時、ダグの仲間の裏切りが発覚。
弟をマフィアの世界に引きずり込みたいダグはジョナサンに銃を渡し、裏切った仲間を殺せと命令する。
「ジョナサン、これは儀式だ。引き金を引けば、俺達の仲間だと認めてやる」
「ばかっ、何やってんだよ、お前!!人間は人間を殺さない。何千年もかかって、俺達がやっと学んだ事だろう」
必死に止めるデイビー。ダグは命令する。
「ジョナサン、撃てよ」
幼い頃から兄に暴力で支配されていたジョナサンは、仲間に銃を向ける。
デイビーはとっさに銃筒を掴み、弾丸は彼の手を掠める。
そこへ、ダグの上役の男・ティンが現れる。
ティンはダグに「上の、もっと上からの命令だ」とジョナサンとデイビーを解放するように言い、ダグを引きあげさせる。
続く
391 :
ヘヴン:2005/11/25(金) 02:08:43 ID:???
幸いにもデイビーの傷は大した事もなく、大学へ戻ったジョナサンは、アシュレイの父親の尽力で引き続き奨学金を受ける事になる。
廊下でアシュレイに会ったジョナサンは彼女に礼を言う。
少し前まで、どこか世を拗ねたようなところがあったジョナサンの素直な様子に、アシュレイは驚く。
「デイビーが一生懸命だったから、ついお節介しちゃったのよ。
デイビーといると、優しい気持ちになるの。自分が変われるような気がする。
あなたもでしょう?」
翌日。退院してきたデイビーにジョナサンは言う。
「もう俺に関わるなよ。そんな目にあっといて何で俺に構うんだよ」
「お前がいい奴だからだよ」
「ばっ…バカか、お前?俺はいい事なんかした事無いぜ、特にお前には」
「でも、お前、いい奴だよ」
ジョナサンを真っ直ぐに見つめ、デイビーは繰り返す。
「本当は、いい奴なんだよ」
無言で自室に戻ったジョナサンは、静かに涙を流す。
アシュレイの言う通り、デイビーといると自分が変われるような気がした。
ベッキーの店に顔を出したデイビーは手の怪我に驚かれ、続いて抱きしめられる。
「もう無茶な事しないで。何もなくて良かったわ」
それからジョナサンとデイビーは親しくなっていった。
クリスマスにジョナサンはデイビーの実家へ招待され、シングルマザーだというデイビーの母親に会った。
穏やかな日々が流れ、デイビーとベッキーの仲も進展してゆく。
進級祝いのパーティーにデイビーはベッキーを誘い、ジョナサンはアシュレイと楽しいひとときを過ごす。
だが、学内にネイチャーガーディアンと名乗る人権擁護団体が仕掛けた爆発、パーティーは騒然となる。
翌日にはネイチャーガーディアンについて大学新聞の号外が出される。
爆弾はエクソン社に対し「遺伝子研究を止めろ」との警告らしい。
号外を読んでいたジョナサンは新聞部のフィル・ケリーに「マフィアの事を聞かせてくれよ」と不躾な取材をされ、不愉快な気分に。
そばにいたアシュレイがノートパソコンでフィルを殴り倒す。
「平気よ。パソコンならデイビーが直してくれるわ」
続く
392 :
ヘヴン:2005/11/25(金) 03:10:58 ID:???
話題のデイビーは進級祝いにベッキーの部屋へ招かれていた。
彼女に花を買っていこうとデイビーは花屋へ立ち寄る。
「バラなんて無難な花を送るなんて、センス無いわ」と語る生意気な花屋の子供・キャシーと話し中、数人の男達に拉致されるデイビー。
目撃者であるキャシーも巻き添えを食らい、一緒に監禁されてしまう。
眉間に大きなホクロのある、リーダー格の男が「俺達はネイチャーガーディアンズだ」と告げ、デイビーに小型カセットを向ける。
「デイビー・トレヴァーだな?まず名前を言え。このテープはエクソン社に送りつける。
なるべく哀れっぽく話せよ。エクソン社の社長、知らない相手じゃないだろう?」
デイビーは録音を拒否し、男に痛めつけられる。
翌日。寮のジョナサンにベッキーから「デイビーが来なかった」との電話が入る。
そこへ新聞部のフィルが訪れ、デイビー誘拐の報が入る。
ネイチャーガーディアンズは人質の命と引き換えに、エクソン社に遺伝子研究の停止を求める声明を発表。
しかし、エクソン社社長・ウォルターズはこれを拒否。
ジョナサンはデイビーの母親を迎えに行き、大学へと向かう。
その車中、母親はデイビーがウォルターズ社長との不倫の子供であると告白する。
妻側の資金で会社を大きくしたウォルターズの離婚は叶わず、デイビーが2歳の頃、二人は別れたのだった。
デイビーには「子供が欲しくて精子バンクから精子を買った」と話していたという。
これは自分とウォルターズしか知らない事だと思っていたのに、と。
その頃、デイビー達は床に転がっていた空き缶を細工して鍵を開け、脱出に成功。
だが、すぐに追いつかれ、デイビーは足を撃たれる。
一人で逃げられるはずがない、と泣くキャシーを励ますデイビー。
「君の相手は追ってくるテロリストじゃない。戦うのは、運命とだよ。転んでも諦めるな」
ホクロの男が追いついてきた。激昂していた。
デイビーはホクロ男に体当たりし、叫ぶ。
「走れキャシー!!」
弾かれたように走り出すキャシー。そして…
こめかみに銃を突きつけられたデイビーの脳裏に、ベッキーの声がする。
「もう無茶な事しないで」
その声は、銃声にかき消された。
続く
393 :
ヘヴン書き:2005/11/25(金) 03:14:06 ID:???
また明日(今日)書きます。
2巻は明日で終わらせます。
ヘヴン乙。
なんとなくこのスレで前に書かれたサバス・カフェに雰囲気似てる感じがする
どっちも実際に漫画を読んだことはないけど
「しあわせ半分こ」をお願いします。
396 :
マロン名無しさん:2005/11/25(金) 15:52:30 ID:c2pi2fsB
ドロヘドロ 林田球
大まかな粗筋と、どういう雰囲気か知りたいです。
お願いします。
398 :
ドロヘドロ:2005/11/25(金) 17:31:24 ID:???
舞台は「ホール」と呼ばれる人々が住む町。時代観は現代風。
ホールには「魔法使いの国」から魔法使いの見習いが度々現れ、人々を実験台にして迷惑をかけていた。
彼らが指から出す魔法のケムリは、人々をキノコや虫に変えたりバラバラにしたりと迷惑きわまりない。
トカゲ頭の大男「カイマン」もその一人…なのだろう。彼には記憶がなかった。
唯一の手掛かりは魔法が効かない自分の体と、カイマンの口の中にいる「十字目」の男。
カイマンが魔法使いの頭に噛り付くと、魔法使いはその男から何かを告げられるらしい。
もっとも返った答えは「お前は違う」ばかりだったが。
カイマンは友人の女性「ニカイドウ」と共に、魔法使いを狩っては齧りつき、成果がなければ殺していた。
カイマンに相棒を殺された魔法使い「藤田」は、「魔法使いの国」のマフィアのボスである「煙」に復讐を依頼。
この事件のせいでホールへの通行は禁止されており、厄介に思った「煙」は自分の始末屋「心」と「能井」を呼ぶ。
また齧られた最中に助けられた「恵比寿」は、「口の中の男」と何か関係があるようだが記憶障害中。
心と能井はカイマンらと交戦するが、カイマンは首を刎ねられても悠々と立ち上がり、逃げ出してしまう。
「口の中の男」の謎を解くことが先決だとした煙は、殺されていた彼を魔法で探しだし、蘇生させる。
「口の中の男」こと「栗鼠」は殺された理由も知らず、カイマンのことも知らなかった。
一方ホール、首がまた生えてきて自分の化物っぷりに驚くカイマン。暇なので魔法被害者の病院でバイトしていたが、
その伝手で魔法研究者のカスカベと知り合う。彼の研究で魔法使いの国に行くことができるようになった。
魔法使いの国で「栗鼠」という名前を思い出したカイマン。同行したニカイドウ(実は魔法使い)は知り合いの悪魔「アス」の情報から
栗鼠を探しに煙の屋敷を襲撃するが、煙には敵わず命からがら逃げ出す。そのスキに栗鼠は逃亡。
瀕死のニカイドウを抱えてホールに戻ったカイマン。日が経ちニカイドウは退院できたが、
カイマンは彼女に迷惑をかけまいと、一人で魔法使いの国へと行ってしまう。
運良くバイト先を見つけ、正体を隠して生活するカイマン。
パートナーを決めるお祭り「ブルーナイト」が近づいていると聞き、バイト先の仕事で煙の屋敷に潜入。
だが心と能井絡みのゴタゴタに巻き込まれ、栗鼠とすれ違うも気付かず、結局情報は得られなかった。
栗鼠は自分を殺したのが十字目だったことを覚えており、「十字目組織」に戻らずに親友「会川」を探していた。
十字目の組織は「黒い粉」という魔法使いの力を伸ばす薬を流通させており、かって煙ファミリーと交戦した。
煙ファミリーの殆どは殺されてしまったが、アジトを突き止めた煙は街丸ごとをキノコに変える通称「デスキノコ事件」を起こしてまで
「十字目のボス」を追い詰める。だが煙は無数のキノコとケムリが立ち込める中で無事に逃げる男を目撃。
その顛末を知るため「時を操る魔法」を探していた煙は、その使い手がニカイドウだったことを知り、
呼び付けて無理やり契約。ニカイドウはすっかり洗脳状態になってしまう。
魔法が重複してかかると魔法が効かなくなると知った煙は、巻き添えで呼び出されたカスカベその他を拷問にかける。
だがカスカベは心と知り合いだったことで脱出。
一方、悪魔アスと会ったカイマンはニカイドウが窮地にあることを知るのだが・・・
というのが発売済の6巻までの内容。伏線はかなり多い。
全体の雰囲気はグロイ。血や脳漿や内臓が当たり前に出てくる。
けどキャラ同士の掛け合いがホノボノしてて、カイマンとニカイドウ、心と能井、
藤田と恵比寿あたりのやり取りが笑えるというか心温まるというか。
この辺はさすがに読んでくれとしか言えない。以下登場人物解説。
☆ホール側の人間
カイマン ― トカゲ頭で十字目の大男。記憶が無い。魔法が全く効かない。好物はニカイドウの作るギョーザ。
ニカイドウ ― カイマンの親友♀。幼少にホールに逃げ、魔法使いであることを隠して料理人をやっている。
時を操る魔法が使えるが未だ描写なし。本人は使用をかなり拒んでいる。
カスカベ ― 魔法研究者。50過ぎだが魔法で子供の姿。魔法使いと結婚していたらしい。
ジョンソン ― 魔法の影響で巨大化したゴキブリ。カスカベと仲良し。
バウクス ― 魔法被害者病棟の医師。巻添えで魔法使いの国へ。
13 ― ニカイドウの店の常連。巻添えで魔法使いの国へ。
☆魔法使い側の人間
煙 ― マフィアのボス。過酷な環境で育ち、その復讐で組織を作る。キノコに変える魔法を使う。
心 ― 煙ファミリーの始末屋。ホール生まれでカスカベに助けられる。何でもバラバラにする魔法を使う。
能井 ― 心の後輩で煙の従妹のマッチョ。自他を完全治癒する魔法を使う。
木耳 ― 煙が見つけてペットにした犬のような生き物。蘇生の魔法を使う
藤田 ― 煙ファミリーの下っ端。ヘタレ。
恵比寿 ― 襲われてバカになった少女。「黒い粉」の常習者だったらしい。トカゲに変える魔法を使う。
カイマンに齧られたとき「お前は俺の邪魔をした」と言われたらしい。
鳥太 ― 煙ファミリーの幹部。煙を一方的に親友だと思ってる。解呪の魔法を使う。
アス ― ニカイドウの知り合いの悪魔(魔法使いが転じたもの)。彼女をホールへと逃がす。
☆その他
栗鼠 ― 十字目組織の下っ端で仲間に殺されたが復活。なぜかカイマンの口の中に出てくる。
会川 ― 栗鼠の友人。組織に入った栗鼠を心配していた。消息不明。
十字目のボス ― 十字目組織の首領。心や能井が相手にならないほど強い。消息不明。
>パートナーを決めるお祭り「ブルーナイト」が近づいていると聞き、バイト先の仕事で煙の屋敷に潜入。
ああ間違えた。お留守番から抜け出して忍び込んだけど、
店長に見つかって殴られて連れ戻されるんだった。
乙。
でも主人公って誰?
主人公は一応カイマンのはずだけど、今はカスカベや煙ファミリー側が主体で進んでるから全然出番が無い。
まとめたら悪逆非道みたいになったけど、カイマンはいい奴だよ。
学園アリスをもうちょい詳しくお願いします。
特にアニメじゃ詳しくやらなかったZ関連と蜜柑の母親についてを
>404
もうちょっと詳しくと言っても、Zや母親の謎はまだ明らかになってないよ。
匂わせている描写で母親の正体は推測できる。
でも作中で明らかになっていない以上、
今後変更する可能性が皆無とは言えない。
最近は伏線回収より恋愛描写に力を入れてるようで
本筋があまり進行していない。Z関連も進んでいない。
年明けくらいにイベントが終われば、話しも進行するんじゃないかな。
ひょっとしたらバレンタインでまた脱線するかもしれないけど・・・
サイドストーリーは簡潔でいいので、既刊分をお願いできませんか?
つーかZ関連がサイドストーリーで恋愛とか子供達メインの話の方が本筋じゃないのか?
渡辺祥智の「その向こうの向こう側」、
遠藤海成の「破天荒遊戯」お願いします。
409 :
ヘヴン:2005/11/26(土) 22:03:04 ID:???
>>392から続き
ニュースではデイビーの遺体発見の報が流され、病院で親しい者達への確認がなされた。
悲しみに暮れる皆のもとを離れ、一人、デイビーの部屋に入るジョナサン。
読みかけの本、作りかけの機会、予定の書き込まれたカレンダー。
窓には、デイビーが餌付けしていた鳥達が集まっていた。
「デイビーはいないぞ。もういない…」涙が溢れる。
「畜生っ…!!なんでだよ…なんでなんだよ!!」
数日後。デイビーの実家で葬儀が、大学では追悼集会が行われた。
一部では批判もあったが、テロに屈しなかったエクソン社は世間的な支持を得る。
ネイチャーガーディアンズの幹部が逮捕されたが、誘拐事件とは無関係で、デイビーを殺した犯人は判らない。
目撃者のキャシーは保護されたが、恐ろしい体験のため、事件前後の記憶を失っていた。
日々は流れ、ベッキーは自分のレストランを持つ夢を叶えようと朝夕働き、
ジョナサンはおもちゃ会社に就職、アシュレイは大学院に進んだ。
ジョナサンは開発チームでのチーフ出世を機にアシュレイにプロポーズし、二人は結婚。
アシュレイが臨月を迎える頃、ベッキーは念願のレストランを開店。
八年を経て、ベッキーは店の常連客であるデイリー氏と結婚。
ジョナサンとアシュレイはリサという女の子に恵まれ、ジョナサンは新しいおもちゃを試作しては、彼女と遊ぶ良きパパに。
ある日、リサにデイビーの事を聞かれたジョナサンは
「峠の向こうにある明かりのような、希望のような、そんな人だよ」と答える。
デイビーの死を悼みながらも、思い出は美しく輝いている、はずだった。
続く
410 :
ヘヴン:2005/11/26(土) 22:40:45 ID:???
いつしかデイビーの「ロボットを作る」という夢がジョナサン自身の夢となっていた。
しかし、マニアックなものばかりを作るジョナサンはヒット商品を出せず、開発チームの予算は削られる羽目に。
そんな時、大学の同窓会の知らせが届く。
今年はデイビーの名が付けられた研究棟が完成するため、同期生達が集まる。
揃って出かけた二人は、今はジャーナリストとなったフィルに再会する。
相変わらず無礼なフィルは「デイビー事件の本を出すつもりだ」とジョナサンに取材。
「何か知ってるんだろ?」としつこいフィルを殴ってしまうジョナサン。
「デイビーは何もしてない!なのに殺されたんだ!今更何を…」
「いいや、デイビーは何かしたはずだ。彼の死には、必ず理由がある」
そして、フィルは後に、その理由を突きとめる事になる。
数日後、ジョナサンは国防省のディヴィスと名乗る男に声をかけられる。
ディヴィスはロボット工学博士としてのジョナサンに話があると言う。
軍本部に出向いたジョナサンは、陸軍准将のロイズに会う。
「人間に限りなく近いロボットを作る事は、将来可能かね?」
「時間はかかりますが、可能です」
「時間も予算も度外視してもいい、と言ったら、君は作る気はあるかね?」
「人間に限りなく近い、とはどんな定義で?」
「平たく言うと、人も殺せるロボットを作ってほしいという事だ。金ならいくらでも出そう」
すぐに断ったジョナサンだったが、少し心が揺れた。
おもちゃ会社でのロボット研究には限界がある。
だが彼は、今の家族との幸せな生活を壊したくなかった。
そんなある日、会社にフィルが訪ねてくる。
「大事な話なんだ、聞いてくれ。デイビー事件の真相がわかったぞ」
フィルはデイビーがウォルターズ社長の隠し子である事を突きとめていた。
ジョナサンには既知の事であったが、その後のフィルの一言に衝撃を受ける。
「この話はダグ・ルーから聞いたんだ」
続く
411 :
ヘヴン:2005/11/26(土) 23:25:38 ID:???
当時、ダグはネイチャーガーディアンズに爆薬を調達してやっていた。
今は州刑務所に入っているダグは、弟のジョナサンになら真実を話す、と言っているらしい。
ジョナサンは刑務所に出向き、久しぶりに兄と対面する。
当時のダグはジョナサンを仲間に出来なかった事に拘り、ティンの言う「上」の人間が誰なのかを調べた。
「あの時お前と一緒にいたデイビーってガキが、エクソンの社長にお前の事を頼んだんだ」
デイビーは自分が不倫の子だと知っていた。
そして、ウォルターズは息子の頼みを聞くべく、マフィアのボスにジョナサン救出を依頼したのだ。
「せっかく調べたんで、ネイチャーガーディアンズの奴らにも教えてやったよ。
お前の親友は、お前をマフィアから抜けさせようとした結果、テロリストの標的になって殺されたのさ。
どんな気分だ?ジョナサン?」
ジョナサンは彼とダグを隔てる強化ガラスを強く叩く。
―――怪我を負うと知りながら、自分を庇ってくれたデイビー。
「お前、いい奴だよ」そう言ってくれたデイビー。
ジョナサンが叩きのめしたかっのはダグでもガラスでもなく、自分自身かもしれなかった。
デイビーの死から15年後。
花屋のキャシーは偶然に、上院議員選挙に向けたテレビ討論会で、有力候補のエド・ノールを見る。
額に大きなホクロのあるエド・ノールは、あの誘拐事件の主犯格の男だった。
特徴的なその顔が、キャシーの忘れていた記憶を呼び覚ます。
「走れキャシー!!」デイビーの叫びが聞こえた。
デイビーと一緒に監禁されていた時の僅かな記憶を頼りに、キャシーはジョナサンを探し当てる。
「あなたが、デイビーにいつも“お前がロボット作るなんて無理だ”と言っていた、量で隣の部屋のジョナサン?
あたし、15年前デイビーと一緒に誘拐された女の子です。
今まであたし、記憶を失っていて、でも、思い出して、自分に出来る事をしようと…
デイビーの最後の様子を知ってるのはあたしだけだし、デイビーの家族に知らせなきゃ、と思って。
もし、聞くのがつらいなら話しませんけど」
「いいや、聞かせてくれ」
続く
412 :
ヘヴン:2005/11/27(日) 00:05:35 ID:???
キャシーはデイビーを殺した犯人がエド・ノールである事を告げる。
「だけど、何の証拠もありません。15年前の記憶を思い出したからといって、
警察が話を聞いてくれるのかどうかも判らないし。
特に今は選挙に対する中傷に思われるかも…」
大物の名前に驚いたジョナサンは、詳しい事が判るまで、とキャシーに口止めをし、フィルに会う。
エド・ノールは大学時代、公式には南米でボランティアをしていたという空白の時がある。
その時期が丁度、デイビー誘拐事件と重なる。
フィルはジョナサンに詳しい調査を約束する。
「ジョナサン、僕に話してくれて有難う。
僕さ、自分でも解ってるけど、わりと嫌われる性格だろ?
でも、デイビーは普通に声かけてきた。
君やアシュレイにするように、彼にとっては特別な事じゃないんだろうけど…
僕は、一生かかってもデイビーが死んだ理由を突きとめるつもりなんだ」
数日後。ジョナサン宅に真夜中の電話。
相手はアパートを放火されたフィルだった。
逃げ遅れたフィルは重度の火傷を負うが、一命を取り留める。
どちらかというとフィルを嫌っていたはずのジョナサンを不審に思うアシュレイ。
「どうして彼は家に電話してきたの?この火事は本当に事故なの?
あなた、フィルと何かしてたの?」
「君には関係無い」
「どうしちゃったの、ジョナサン。どうして私には何も話してくれないの!?」
アシュレイの問いに無言を貫くジョナサンは、ついに軍の研究所に移る事を決意する。
相談も無く会社を辞めた事を責めるアシュレイにジョナサンは呟く。
「デイビーは…なぜ死ななきゃならなかったのか。何の落ち度も無かったのに。
ずっと考えてたんだ。でも、やっと解った。俺のせいだった。
だから、俺は罰を受ける。罰を受けなければ…」
つけっぱなしのテレビのニュースが、エド・ノールの当選を伝えていた。
続く
413 :
ヘヴン:2005/11/27(日) 00:51:47 ID:???
6年後。
軍の研究施設に勤めるジョナサンは、表向き、地雷撤去のためのロボット研究をしていた。
だが裏では、殺人ロボットの研究を進め、完成まで後一歩のところまで詰めていた。
「外見が子供なら相手が安心する」と軍幹部に説明し、ジョナサンがモデルにしたのはデイビーだった。
人工知能に学習能力を備え、修復機能を持ち、人工皮膚でデイビーと同じ外見を持つ、LU-K5。
ジョナサンはアルファベットの5番目のEを当て、ロボットをルークと呼ぶ。
軍にはまだ試作段階であると告げていたが、ルークは既に完成していた。
そしてまた、上院議員選挙の季節がやってくる。
頭角を現したエド・ノールは州知事選への立候補が有力視されていた。
ジョナサンは一方的にアシュレイに離婚を告げ、ルークをエド・ノール宅へと向かわせる。
「俺の顔、覚えてた?もっとも、ライフルで5発も
撃たれて、判別つかないくらいになってたらしいけど」
ルークはエドの頭を掴み、微笑む。
「“彼”からの伝言。“文句があるなら後で聞く、先に地獄で待っててくれ”って」
ゴキッと嫌な音を立てて、エドの首が折れる。
研究所ではルークが無くなったと騒ぎになっていた。
ディヴィスはすぐにジョナサンの造反だと思い当たり、彼を責める。
そこへ、エド・ノール他殺体発見の連絡。
ジョナサンは静かにグラスを取り、ディヴィスに掲げる。
「試運転は大成功だ、乾杯しよう」
ジョナサンはLU計画を外され、研究所から放逐される。
その後もルークは子供の姿でどこへでも入り込み、着々と政府の仕事をこなしていった。
数年後。
ルークのプログラム組み換えのため、ジョナサンは研究所に呼び戻される。
政府はルークの仕事には満足しているが、やり方が問題だった。
「たて続けに頭を握りつぶした。このままでは世間が猟奇連続殺人事件と騒ぎ出してしまう」
「プログラムし直せばいいでしょう」
「それがここの役立たずどもには出来ないらしい。だから君を捜したんだ」
研究室には血まみれのルークがいた。
続く
414 :
ヘヴン:2005/11/27(日) 01:36:31 ID:???
「よっ。元気か?ジョナサン」デイビーの顔で微笑むルーク。
ジョナサンはハンカチを出し、血で汚れたルークの手を拭う。
「人間は人間を殺さない。何千年もかかって、俺達が学んだ事だろう?」
デイビーの言葉が脳裏に浮かび、ジョナサンの瞳に涙が溢れ、彼は床に膝を折る。
「すまない…許してくれ…許してくれ…!!」
ルークは何を感じているでもないが、ポツリと喋る。
「お前、いい奴だよ」呆然とルークを見上げるジョナサン。
「本当は、いい奴なんだよ」
ジョナサンはルークの手をとり、泣き続けた。
数年が過ぎ、世界情勢は悪化。
不穏な空気が流れる中、ジョナサンはルークのプログラミングを終える。
ルークを椅子に座らせ、優しく、子供に諭すように、ジョナサンは命じる。
「ルーク、お前は今後も軍の配下となって働くだろうが、
いつまでも今の軍体制が続くはずもないし、
この国だって無くなってしまうかもしれない。
新しい主人のもとで働く事にもなるだろう。
これから出会う人間の中に、お前に“人を殺すな”と
命じた人間がいたなら、それがお前の生涯の主人になる。
機能し続ける限り、その人とその家族を守れ。
それが、お前がこの世に生まれてきた意味だ。
そしていつか機能が止まる時が来たと判断したなら、
その時そばにいる誰かに今までの記録を話すんだ。
そうすれば、お前は天国に行ける。天国には、デイビーが待ってる。
私は行けないから、よろしく言っといてくれ」
程なく全世界を巻き込み、核戦争が勃発。
戦争の裏でエクソン社の遺伝子研究は着々と進み、25万分の1の確率で人工受精卵の分割に成功する。
マスター遺伝子はデイビーのものだった。
彼の遺伝子はエクソン社のビジネスに利用される事で、生き続けるのだ。
20年後。
瓦礫と化した街で、ルークは軍を除隊処分となったマット・デイリーと出会う。
《1巻へ続く》
いい話じゃないっすか。ホロリときたぜ
>>397 ドロヘドロ依頼した者です。 ありがとう。
結構しっかり練られたストーリーなんですね。
グロが気になるけど、面白そうなのでとりあえず1巻読んで見ます。
原作:久美沙織、作画:阿部ゆたか「ドラゴンクエスト精霊ルビス伝説」をお願いします。
419 :
マロン名無しさん:2005/11/29(火) 21:55:58 ID:MnxAqWqu
岡本一広の「トランスルーセント・彼女は半透明」を教えてください
神山満月(こうやまみつき)/フルムーン
喉に悪性の腫瘍を抱える病身の12歳。歌手になるのが夢だが余命一年と宣告される。
両親とは死別し施設で育つ。その後母方の祖母に引き取られる。死神が視えるという
特異体質。英知が好き。フルムーンは歌手名で活動中だけ16歳の姿にしてもらう。
タクト・キラ(吉良托人)
満月の運命(死期)が変わらないように死神部長の命令で監視に来た半人前の死神。
ネコ耳。規則違反の神術を使い満月をフルムーンに変身させる。満月のことが好き。
めろこ・ユイ(里匡萌)
タクトとコンビを組む死神。うさぎ耳。コンビ名はねぎらーめん。かつてのパートナー
いずみを忘れられない一方で、タクトのことも想っている。
桜井英知(えいち)
満月の想い人。2年前まで満月と同じ施設にいたが16歳のときに桜井家に引き取られ
アメリカへ行く。夢は天文学者。現在は音信不通になっている。
いずみ・リオ(泉莉緒)
めろこの元パートナーのS気質な死神。いぬ耳。なにかとタクトに絡んでくる。
現在ある理由から人間界に留まっている。ジョナサンとコンビ「やみなべ」を組んでいる。
若王子圭一
満月の主治医。かつて人気バンドROUTE:Lの王子として音楽をやっていた。元メンバー
満月の父と結婚した葉月のことが好きだった。フルムーンのプロデューサーになる。
若松円(本名・暮林千暁)
フルムーンのライバル。ペットはミニブタのぐっちゃん。お嬢様で婚約者もいたが、
整形し全てを捨てて歌手になった。人気デュオ「OZ」のボーカル那智と交際中。
神山文月
満月の祖母で葉月の母。娘を失った事で音楽を嫌っていた為、満月が歌手を志す事
を厭う。満月の家出をきっかけに少しずつ変わりつつある。
満月(フルムーン)を探して 種村有菜 全七巻 集英社
<ストーリー>
歌が好きな12歳の少女・神山満月は喉に悪性の腫瘍があり、自宅で療養
している。命にかかわるため、主治医の若王子に手術を勧められるが、
それは声帯ごと取り除くというもの。歌手になる夢を持つ満月は「死ぬの
は怖くないが声が出なくなるのはとても怖い」と拒否する。アメリカに
渡った想い人・英知にも歌手になると約束したのだ。
厳格で音楽嫌いな祖母に内緒で、オーディションに応募した満月。
祖母を説得できるはずもなく、どうしようかと思案しているところに、
男女の死神が現れる。男はタクト、女はめろこと名乗った。コンビ名は
「ねぎらーめん」(上司命名)。それを聞いて爆笑する満月。
タクトの話に寄ると、満月が死ぬのは一年後だが、彼女の死を邪魔する者が
今日現れると言われ、調査に来たのだという。満月は不思議なことに死神を
見る力を持っており彼らを感知してしまった。
自分の死期を知ってしまった満月を死神二人は警戒するが、満月には運命に
抗う気がないらしい。死んだら大人しく連れて行かれるから、オーディション
に連れて行ってくれないかと二人に頼む。反発するめろこに対し、タクトは
変に未練を残されて、魂を運べなくなっても困ると言い、協力的。
偽って応募した年齢に合わせ、満月を魔法で16歳の成長した健康な身体にし
髪も染めた。彼女は芸能人も裸足で逃げ出すほどの美少女になっていた。
オーディションに合格し、歌手「フルムーン」としてデビュー曲の準備が進む。
マネージャーやタクトの協力もあり、自ら作詞した「天使」のライブは大成功。
CMの仕事も入り、歌手活動が充実し始めるが、満月が抜け出していたのがバレ
祖母は彼女を蔵に閉じ込めてしまう。助けたのはタクトだった。満月の歌に惹か
れ、僅かに生前の記憶を蘇らすタクト。歌手だったらしい。しかし死神とは自殺
した愚かな魂が強制的に未来永劫科せられる仕事。まだ一度も魂を導いたこと
のないタクトが生前の記憶を完全に取り戻すと魂が消滅してしまう。
タクトを想うめろこは嫉妬と心配で、かつてのパートナー・イズミを呼ぶ。
満月は歌手活動のため、祖母に黙って家を出て暮らすことを決める。身体が弱く
満月を生んだために死んだ母・葉月。祖母・文月はずっと娘の選択を理解でき
ないでいた。そして愛する娘と娘を奪った憎き男の忘れ形見・満月にどう接して
いいのかも。フルムーンの姿は母に酷似しており、文月の心を慰めるのだった。
イズミは影から満月の芸能活動の妨害を重ねる。満月から英知のためだけに歌を
歌っているのだと聞いためろこは、親近感を感じイズミのことを漏らし謝る。
一人イズミに会いに行った満月は死の覚悟を問われる。満月の心に触れたイズミは
考えを少し改める。
新たなプロデューサーとして、満月の主治医だった若王子が就任する。
彼は昔、満月の父と共に「ROUTE:L」という伝説のバンドを組んでいたらしい。
実体化したタクトと出遭った若王子は驚く。タクトは「ROUTE:L」のボーカル・托人
で、かつて満月と同じ病気にかかり自殺したのだ。タクトの消滅を心配した満月は、
タクトに一人前の死神になってもらうために自分の魂の回収を提案するが、満月を
好きなタクトは拒否する。
これ確かアニメ化されてたな。見たことないけど
満月の人、乙
ねぎラーメン…
「ぼくは、神山満月ちゃん!」ってコピペがあるけど、これがそのキャラか。
少女漫画って何か職業的な死神の漫画多いな。
前にもこのスレで二人組の死神の話が書かれたことがあったような。
>>427 少年漫画もじゃないすか。
幽々白書とかブリーチとか
デスノートは?…ちょっと違うか
死神ネタは漫画の投稿者もよく使うネタらしい
「死神くん」って漫画もかなり昔あった
「ROUTE:L」は満月の父・葵をリーダーにしたバンドで、葵の死を期に解散。
若王子は医学の道を歩み、托人はソロ活動を始めた。生前、托人は満月に
会ったことがある。「困ったことがあったら助ける」と約束したのだ。
しかし喉の病気にかかり、医師になっていた若王子の執刀で手術。大成功
だったが、声は永遠に失われてしまった。若王子の説得虚しく自殺した托人。
その後、托人と同じ病気にかかった葵の娘・満月の主治医になった若王子の
気持ち。逃げ出した自分。若王子は満月に手術を強制しなかった…。
タクトは満月の運命を変えようと決心する。三ヶ月前、人間界に降りたのは
満月の死を阻止する者をつきとめるためだった。その人物はきっと英知なのだ。
英知を探し出して、本当に運命を変えてもらおう。めろこは賛成する。
しかし当の満月は死を肯定している。そして寂しいと思う気持ちを否定している。
2年前渡米し音信不通になってしまったという英知の手がかりを求めて、
死神4人で満月の部屋を探すが見付からない。
そんなものがあるなら、とうに満月が探してるだろうとイズミは言う。
しかし英知の写真を見つけたタクトは驚愕する。見知った顔。
英知の魂の回収がタクトの死神になっての初仕事だったのだ。
タクトは英知の魂の回収に失敗し、深い傷を負った。
英知は2年前に死んでいる。
そして魂の行方さえ分からない。
二つ目の孤児院で満月と英知は出逢った。優しく、満月を理解してくれる英知に
満月は懐いたが、英知にはどこか心を開かない部分があった。しかし二人過ごし
満月の無邪気な愛情に触れる内、心の氷も溶けていった。英知は満月に告白す
るが、満月は混乱し以前のように接することが出来なくなっていった。
英知がアメリカに行くことを知った満月は、そのとき初めて自分が英知を好きだと
自覚する。しかし直接伝えることは出来なかった。だからアメリカに着いた彼に
電話で一番に伝えよう。そう思っていた。
しかし彼の乗った飛行機は到着することはなかった。
いつも死ぬのは怖くないと満月は口にしていた。
「死ぬのは決して怖くない。あなたが待っていてくれるから」
当時の事故の記事を満月は持っていた。
満月が英知の死を知らないと思っていたタクトはそれを知って動揺する。
イズミのパートナー・ジョナサンから、死神達が英知の死を知っていると聞い
た満月は失踪。自分が死ぬまで探さないでほしい、と残して。
満月は、英知が死んでからずっと心を閉ざして生きてきた。自分の心に触れ
ようとする人は排除してきた。だからもう死神もいらない。
死神には死を願う彼女を止める権利はないとイズミはタクトに言う。事実を
知った自分達といるだけで、満月は英知の死を思い知らされて辛いのだ。
しかしタクトは自殺したことを後悔している。だから死神にこそ止める権利は
あると思うのだ。
乙です。続き期待
ロリコンだってことか?
托人はキモヒトと読みたくなる
ガラスの仮面だってヒロインとヒーローの年の差大だ。気にすることはない。
H君は真性のロリですよ。
托人は死んだ当時フルムーン位に若かった上
童顔だったんじゃなかったっけ
そっか父ちゃんと一緒にバンド組んでたからってタクトと満月が父娘ほど歳が離れてたとは限らないか
死神だからもう年もとらないんだろうし
まぁ問題は年の差じゃなくて「12歳」って年齢なんだろうけど……りぼんだし、読んでる子に合わせなきゃね
小学生対象の少女漫画だしな…大人視点で呼ぶとロリコンにしか見えんが
年の差はいいとして幼児や小学生に無理ちゅーしちゃあかんと思うんだ。
そんなシーンあるのか。まあヤッてるわけじゃないならいいんじゃねーの
>>436 少女漫画板の種村スレでは、「キモト」が通称になってますた
(後半はもう「キモ」で済まされてたっけ)。
つまりキモがられていたというわけか。
大人から見ればロリコンのキモイ男
対象読者の小学生から見れば背伸びした恋愛に憧れると。
大人と子供で感想が違うのはしかたないね。
全てを置いて消えようとしてるのに、皆との別れを寂しいと感じる満月。
満月を見つけ出したタクトは、満月の死を阻止する者になると言い、告白する。
でも満月は英知のことが好きだから、その思いを過去にしてしまいたくはない。
記憶が思い出に変わるのは、満月が生きているからだ。そう言うタクトの心臓に
耳をあてても鼓動は聞こえなかった。
心よ教えて 私は何のために生きていくの?生き抜くためか死ぬためか、
それとも英知に会うためか。どれも違う。歌うためにある命だと満月は思う。
心の中で英知が生き続けてるなんて綺麗事で、やっぱり死んでいるのだ。
そうしてまた満月は歌いはじめた。フルムーンの身体でも健康を損なう働きっ
っぷりにタクトは自分のエゴを押し付けてたと後悔するが、後戻りもできない。
タクトに誰にも渡さないと言われ、満月の気持ちも揺れる。
弱ってる満月を守るためにめろこは結界を張り、そのせいで体調を崩すが
二人を見るのがつらく避けていた。心配するいずみを振り切るめろこ。
偶然、満月の祖母・文月と出会っためろこは、生前の記憶を取り戻す。
生前のめろこ――里匡萌。萌は文月と仲が良かった。
文月には評判の悪い婚約者公治がいた。財閥子息・清十郎に恋した萌は、
気持ちを文月に打ち明ける。文月と清十郎と自分。3人で過ごす幸福な時間を
気に入っていた萌に、公治との縁談が舞い込む。
父親が彼のグループの傘下で断れそうもない。なぜ文月の婚約者が自分と?
信じられず文月を訪ねた萌は、文月と清十郎のキスを見てしまう。
絶望と憎悪と猜疑心。公治にレイプされかけた萌は、雨の中を走った。
こんなにも雨が降っているから、何も見えない―――・・・
萌は手首を切って死んだ。
死神になって今手首には傷なんてないのに、なんで痛いんだろう?
年齢差の話が出てますが・・・
作中で満月とタクトの年齢差ははっきりとは書かれていません。
ただ、托人は12歳でデビュー、その後二年間「ROUTE:L」の
ヴォーカルで、バンド解散のきっかけになった葵の死と
満月の誕生が同時期なので14歳差くらいではないかと思います。
12才って・・・おっさん二人の当時の年齢が気になるな、それは
なにもかもりぼんっこ年齢?
満月に祖父が清十郎だと聞き、めろこは満月に憎悪を向け魂を狩ろうとするが
タクトに阻まれる。二人を見て、なんで自分ばっかりと思い冥界に帰ろうと考える。
清十郎と文月は夫婦にはならなかった。
清十郎は満月の父方の祖父で、文月は母方の祖母。
文月は今でも自分を責め続けている。苦悩するめろこに満月は文月側の事情を
打ち明け命懸けで訴える。タクトといずみの助力もあり、めろこは優しさを取り戻す。
文月の前に人間の姿で現れ、謝る文月の涙を拭い、また皆の元へ戻るのだった。
実は「ねぎラーメン」の送還が目的だった「やみなべ」だが、我慢を切らした
死神部長はタクト共々強制措置で満月の魂を回収すると言う。委員会も煩い。
仕事が滞り気味なこともあり、会議で即日決定は免れないだろう。
通信でそれを聞いたいずみは、ジョナサンに八つ当たりし悩む。
そんなことも知らない満月はめろこの件もあり、いずみは分かりにくいから
過去を思い出したら合図するよう言う。
だが、いずみには、誰にも言ってないが最初から全ての生前の記憶があった。
生前のいずみ――泉莉緒は父親の死後、母親に不幸の元凶だと虐待されていた。
もう一度母親の笑顔を見たいと思った6歳の莉緒は、踏切に飛び込んだ。
母親は笑った。でも自分は嬉しくなかった。フラッシュバックし、泣いたいずみを
満月は慰める。いずみはもう少し監視を任せてくれと部長に頼んだ。
文月側の事情って?
>>452 ・文月は公治から萌にもう会わないよう言われていた
・文月は清十郎を好きだったが告白されても断った
・公治と文月の結婚を本人も知らないうちに白紙にさせたのは清十郎
・公治は公治で病弱な文月に不満だったので↑に乗じて萌に乗りかえた
特に清十郎の文月への執着っぷりはなかなかすごいものが…。
纏める過程で結構切り捨ててるので分かりにくくてすみません
12歳の少女を主人公にして相手役はロリコン疑惑、托人はもうキモヒトとしか読めない。
そういうの全部ひっくるめて「そうだよ、小学生対象だし年上に憧れるもんな」と納得してたのに
物語も半ばに入ってまた随分と込み入ったストーリー展開を持ってくるんだね。小学生にわかるんかいな。
ややこしい方がかえって小学生に受けることもあるからな…
456 :
マロン名無しさん:2005/12/07(水) 12:22:48 ID:de5bTLNB
r
マネージャー大重、歌手友達の那智、若王子。フルムーンの周囲を狙う事件が
立て続けに起きる。幸い皆軽症だったが、満月はステージ上で取り乱してしまう。
歌うための命だと思って歌ってきたのに、自分が歌うことで周りの人が傷付く。
大重の説得にも耳を貸さず、歌手をやめようと満月は思いつめる。
満月は両親や英知の死を自分のせいだと思っている。死ぬことは怖くないけど
生きることはとても怖い。心配するタクトに、最初ははぐらかしていた満月も
次第に心の内を打ち明け始めた。
タクトは言う。葵はきっと満月のために命を使ったことを喜んでいる。
忘れなくていいから、そのことで傷ついたりしてやるな、と。
「俺はおまえが笑ってるの見ると和むけど英知は違うの?」
満月は皆に支えられていることを痛感する。
満月は事務所主催のイベントで、事件にはノーコメントを通して笑顔で歌った。
証言により犯人が捕まるが、裏で操っていたのはジョナサンだといずみは気付く。
「ミッキー(満月)に手を出すな」怒るいずみをジョナサンは嘲笑い捕らえた。
「すっかり手なずけられちゃって。形勢逆転だね。僕が主人だよ」
フルムーン=満月と確信した若王子は、彼女が本当は13歳で病気を患っていると
大重に伝える。若王子は満月のために音楽の世界に復帰したのだ。
大重は、無理を押してフルムーンの単独コンサートを企画する。
そしてそれを最後に彼女を入院させようと考える。
元モデルのスタイリスト・光理は、御曹司にプロポーズされたが、未だに前の彼氏の
ことを忘れられない。好きだと気付いたときには帰らぬ人となっていたという話に、
満月は自分を重ねる。が、その彼氏とは托人のことだった。
タクトは光理のことをあまり思い出せない。満月に、光理がいるのに自分を好きだと
言ったのか、めろこに対してもあやふやだと言われる。死神が記憶を失くす原理は
簡単ではない。英知が好きなのに、もやもやしている自分に責める資格はないと思い
満月はタクトに謝る。めろこはいずみの気を惹きたいだけだとタクトは言い、改めて
満月に告白するが、それを聞いためろこはショックを受ける。
遊園地で満月と待ち合わせたタクト。だがそこで光理に偶然会う。托人ではないと
誤魔化すが、一人にしたら飛び降りて死んでやると言われ連れ回される。
かつて告白したのは托人のほうだった。しかし光理は二股を掛けていた。
一緒に過ごす内、徐々に記憶が蘇る。強引な光理だが、タクトも憎みきれない。
光理とのキスを満月に見られ、延々待たされ雨にうたれた満月は発作で倒れた。
気がつくと病院のベッドの上。側には若王子と大重。
バレたと気付いた満月は逃げようとするが、そこに文月が現れる。
若王子は文月と満月に病気の経過を説明。明日がコンサートで検査できないが
家出していた4ヶ月で病状が進行している可能性が高く、手術をしても命の保証は
できない。他の臓器に影響が及んでいなくても、歌は確実に歌えなくなる。
手術するか自分でよく考えるように言い、音楽活動にも理解を示す文月。
「ずっと言おうと思っていたのに貴女連絡の一つも寄越さないんですもの・・・」
満月は胸がいっぱいになって、おばあちゃんの家に帰りたいと泣いた。
「私、手術を受けます」
死んだら英知君と一緒になれるから怖くない。けど両親がくれた大切な命だから
保証なんかなくても、歌が歌えなくなっても、絶対自分から死んだりしない。
>>454 いやだってありなっちだから深く考えちゃだめだよ。
フルムン乙です。
すげえな、この昼ドラ(?)っぷり。
ありなっちの偉大さがよく分かった
この人の漫画、すんごいギッシリなんだよな情報量が
>>461 これでもより昼ドラっぽいネタは切り捨ててます・・・
タクトは満月の名を名簿から消すため、めろこと冥界へ。
光理とは別れたがタクトの記憶はさらに戻り、腕が消えかかっていた。
これは英知でなく自分にしかできないことだからやり遂げたいと言うタクト。
めろこは寂しく思い、自分の存在価値を考える。
潜入しためろこに、死神主人(デスマスター)は全ては部長の罠だと告げる。
名簿に手を加えるのは自分にも不可能。真実を見極めたいなら地上に急ぎなさい。
めろこはタクトを先に戻らせる。タクトが言う通り、自分はいずみが好きなんだと
言い、強がる。満月は自分達を導く光。死なせては駄目。
追手が近づく。降り注ぐ矢。めろこを庇ったのは、行ったはずのタクトだった。
「誰を愛していても、相棒はお前だけだよ。それじゃダメなのか?」
ダメだよ。一個くれるなら、全部ちょうだい。いずみ君を忘れられない私の気持ちを
分かってるのに、何も聞かず優しく突き放してくれる貴方が大好きだったんだもの。
「ありがとうタクト。私これでやっと終わりに出来る。帰ろう、私達解放されるんだ」
ジョナサンこそ死神部長シェルダンその人だった。その鎌から逃げる満月。
暗い顔で瓶を握り締めているいずみは助けてくれない。瓶がいずみを縛っている。
誰が死神を死神と決めたのか?冥界に降りた最初の人間の魂である死神主人を見て、
少女がそう言ったのだ。そして死神主人は冥界に降りた人間の魂を死神として導き、
冥府の長になった。しかし満月は、死神を天使だと言う。
真っ白な翼で、魂を迎えに来る存在。傷付いたがゆえの優しい瞳、涙。
満月が瓶を割ると、そこはあの踏切だった。シェルダンからいくつもの瓶によって
虐待の記憶を思い出させられ、闇に取り込まれていた。だが、望みを捨てられず
いずみは振り返った。そこには葛藤する母がいた。
私は私から、あの子を逃がしてあげなくては。叫んではいけない。
…―愛してあげられなくて、ごめんね―… いずみはようやく解き放たれた。
冥界から戻った二人といずみ、三人でシェルダンに対抗。
しかし死神主人が遠隔操作で鎌を奮い、庇ったタクトもろとも満月を貫いた。
死神主人は遠隔攻撃型のスタンド(鎌)で
シェルダンは精神攻撃型のスタンド(瓶)か
工エエェェ(´д`)ェェエエ工
>暗い顔で瓶を握り締めているいずみは助けてくれない。瓶がいずみを縛っている。
か、瓶?
カメじゃなくてビンでしょw
実は俺も最初かめと読んでかめを抱えて落ち込んでる人をイメージしてしまったけど
英知君 私はあなたを愛してる
今でも あの頃の私に戻れたら、と切に願っている
だけどもう一つだけ…もう一度賭けてみたい
もし私の命が尽きる前に、私が精一杯頑張って、歌って、輝いて、
私が好きになった私を、もし誰かが見つけて好きになってくれたなら
その人のために生きようって
例え再び失くしてもまた求めていける
英知くん、愛してる 愛してる 愛してる
だけど
開かれた死期名簿。そこに満月の名前はない。記された名前が消え、死期が延びる
ことは稀だがある。なのに鎌を放ったのは、満月に死神が見えることにあった。
死期が近づかない限り、死神は見えない。だが満月は、もう名簿に載っていないのに
未だ死神が見える。「生」か「死」か、どちらなのか――。
満月の身体が光り、タクトと共に目を覚ました。鎌に魂を引き離されなかったのは、
想いの念が強かったからだ。包む光は英知。彼の魂が彼女の身体を包んでいたのだ。
彼をフィルターとして、死神が見えていた。
名簿から名が消えたのは、死神と出会い満月に生きる意思が生まれたから。
英知がずっと自分と一緒にいたと知り、満月は泣いて取り乱す。
どんな気持ちで、自分を見ていたんだろう。めろこは満月に手をかざした。
死神の姿は魂を通さないと見れない。だから、めろこと満月の手の間にある隙間…
「英知くん…。やっと、会えたね。ずっと気が付かなくて、ごめんなさい。」
満月はフルムーンに変身し、コンサート会場へ。既に開演から2時間。
事情を聞いた円とOZが場を繋いでくれていた。満月はステージに上がり歌った。
ああ… 私は、私が輝ける場所を 見つけたかもしれない…
「ごめんな。満月・・・」
その歌を聞きながら、タクトは消滅した。
三年後。
16歳になった満月は、再デビューしてステージで歌っている。
病気の進行しないフルムーンでいた時間が長かったこと、英知が側にいたことが
幸いし、病気は軽くて済んだのだ。
めろこといずみはコンビを組みなおした。
満月にはまだ死神が見える。英知が側にいる証拠だ。
最後の曲。
そのときステージに托人が現れた。驚愕する皆。
目覚めると病院だったという。
昏睡状態ながら生きていて、だからいつまでも半人前だったのだ。
死神主人と死神部長でタクトの声帯を生成し、彼らが代わりに消滅の道を辿った。
満月は托人に告白し、キス。
アンコールで歌った曲が終わり、挨拶。満面の笑み。
その瞬間、英知が満月の身体から引き離された。
泣いても叫んでも英知の声は満月には届かない。
ただ観客に向かって笑う彼女が遠くなる。英知は哀しそうに笑い消えた。
満月はふと、空を見上げた。
――――あ。今、空も微笑ってくれた気がした…
−終−
お粗末でした。
書き手の一存でかなりエピソードの取捨選択をしています。
あらすじに書かなかったものでは、第一話から最後まで出てくる若松円や、
作中結構なページが割かれている大重・若王子・貴條の不倫・三角関係、
めろこといずみの話等があります。
満月乙。
それはそうとやっと13がdat落ちしたっぽい。
>暗い顔で瓶を握り締めているいずみは助けてくれない。瓶がいずみを縛っている。
>実は俺も最初かめと読んでかめを抱えて落ち込んでる人をイメージしてしまったけど
ああ、すげー勘違いしてた。
カメがいずみを縛っている=カメから顔と手足が伸びてる姿をイメージして
それでいいのか?ほんとうにそれでいいのか?と思ってしまった。
不倫って、小学生向け漫画でいいのか、不倫
乙です。
死神部長は最後にいいとこ見せたのか・・・
っていうか何がしたかったんだ?そもそも悪意はなくて単に職務に忠実なだけ?
托人生きてたって無理ないか?
若王子知らなかったのか?
>>477 死んでた方がキレイだよね、なにかと。見た目とか変わってるんでしょ。
479 :
マロン名無しさん:2005/12/10(土) 00:30:31 ID:Wc4sPTSy
満月禿乙です。
>誰が死神を死神と決めたのか?冥界に降りた最初の人間の魂である死神主人を見て、
>少女がそう言ったのだ。そして死神主人は冥界に降りた人間の魂を死神として導き、
>冥府の長になった。
冥界に降りた最初の人間よりも先に冥界に居たそいつは何者ですか?
ありなっちってなに?…だったけど
>>462でなんとなくわかった。
作者の愛称か。ユウナとかユナって読むのかと思ってた。
ありなっちは萌えだけで漫画描いてる人だから突っ込むなよあんまり。
この人のストーリーとか設定の矛盾については、
「ありなっちだからな」
「ありなっちじゃしょうがないな(´∀`)」
の精紳でスルーするしかないかと。
あと、今までの設定をひっくり返すような事実が出てきて
読者が「ΩΩ Ω <な なんだってー!!」状態になっている
時に、キャラクターが言う「(その事実を実は)知ってたよ」の
セリフも定番ですな。
満月だと、「英知くんを探すために歌ってるの→でも英知はすでに
死んでいる→うん、知ってた」のパターンとか。
>>474 市販の薬が入ってるような小瓶です
>>475 単独のストーリーとしてかなり描きこまれています
アニメでは大重嬢の不倫設定は抹消されたらしいですが
>>476 基本的に仕事に忠実ですが、満月がそれで死ぬ可能性もあったので
様子見しつつ、あんまり自分では手を下したくなかったっぽいです
>>477 無理があるように思います。伏線はちょこちょこ入ってましたが。
(満月が大重に托人のこと聞いたときも最後までは聞かなかったり)
ちなみに若王子は耳鼻咽喉科の先生です。
>>479 その少女は冥界にいたわけではないです。冥界は魂を導くのが仕事なので・・・
死にゆく少女にそう言われ、彼が自分を死神だと思うようになったという話です
天使だろうと死神だろうとやってることは一緒ということで
満月は天使だと言ってますが
インドの神話「リグ・ヴェーダ」によると人類最初の死者はヤマと言う男で冥界の王となったそうな
死神主人の話はこれに似てるな
486 :
勇午:2005/12/10(土) 03:11:27 ID:???
別府勇午はフリーの交渉人(ネゴシエーター)。
九段下の雑居ビルの一室にある彼の事務所(兼住居)のドアを叩いたのは、思いつめた表情をした少女だった。
少女の名は岩瀬繭子。パキスタンで発生した邦人誘拐事件、その被害者の娘だった。
金銭授受による解放が予想されていたが、その交渉役が兵隊に射殺されたことで状況は白紙へ。
父を案じる繭子に、勇午は交渉依頼を快諾する。
背景にキナ臭さを感じる勇午は、まず事前調査を行う。
イスラムの事情通の外人記者ラシッドの情報から、岩瀬を誘拐したのは
パキスタンの過激派組織(ダコイット)の
ちょwwww誤爆wwwwwwwマジ御免www
つい興味をひかれてアニマックスで観てしまった…
英知の死とか話の肝なのに漫画とは別物のストーリーなのな
あとタクトらの死神装束に度肝抜かれた
でもなんかなかなか楽しかったので、あらすじ書いてくれてありがとう
>>484
ありゃ、まとめサイト、無くなっちゃいました?
490 :
勇午:2005/12/10(土) 05:49:09 ID:???
>>489 >>103 えーと、まとめサイトにあった「勇午(作・真刈信二、画・赤名修)」を書きたいと思います。
とりあえず初期のやつを事件ごとに。
別府勇午はフリーの交渉人(ネゴシエーター)。
九段下の雑居ビルの一室にある彼の事務所(兼住居)のドアを叩いたのは、思いつめた表情をした少女だった。
少女の名は岩瀬繭子。パキスタンで発生した邦人誘拐事件、その被害者の娘だった。
金銭授受による解放が予想されていたが、その交渉役が兵隊に射殺されたことで状況は白紙へ。
父を案じる繭子に、勇午は交渉依頼を快諾する。
背景にキナ臭さを感じる勇午は、まず事前調査を行う。
イスラム事情通の外人記者ラシッドの情報から、岩瀬を誘拐したのは
パキスタンの過激派組織(ダコイット)のユフス・アリ・メサと推測する。
アリは13歳で初めて人を殺して以来、多くの人間を手にかけてきたという。
特に、シンド州のダコイットの指導者は彼の手によって皆殺しにされたと。
その唯一の生き残りが、ハジ(聖地巡礼を果たした者に与えられる尊称)・ラフマニという名の老人らしい。
機械ヲタクの友人、小暮からパキスタン─日本間の通信が可能な無線機を受け取り、勇午はパキスタンへ。
ダコイットを警戒する警察と、邦人誘拐の対策のため部隊を集結させる政府軍のために緊張する
パキスタン、カラチで、勇午は旅行ガイドを営むアーマドを通じてハジ・ラフマニと接触する。
交渉のためにアリとの接触を希望する勇午に、ハジ・ラフマニはアリの恐ろしさを語る。
20年前、ハジ・ラフマニの部下を殺してその女を奪ったアリと対決したハジ・ラフマニだったが、
アリは逆にハジ・ラフマニの仲間だった頭目(シェイク)を皆殺しにし、ハジ・ラフマニの額を裂いた。
ハジ・ラフマニを殺さないのは「真の勇者はハジを殺さない」からであり、代わりにシェイクの座を奪い、
「アリに命乞いをした卑怯者」という汚名をハジ・ラフマニに着せた。
その苦い記憶を悔やみ続けるハジ・ラフマニに、勇午は失った彼の名誉を取り戻すことを約束する。
その条件を受け入れたハジ・ラフマニは、勇午へ協力することを決める。
ハジ・ラフマニの手回しにより、アリとの交渉の場が設けられるが、そこまでは自力で辿り着かなくてはならない。
アリは真の勇者と認めた者としか交渉しないという。さもなくば死を与える、と。場所はキルタル山脈の北端。
その日、勇午は一人の踊り子と出会う。彼女は娼婦でもあった。
彼女は口が利けない。身をひさぐ卑しい商売の女が、その最中に間違っても
「神の名(アラー)」を口にすることの無いよう、両親によって舌を切り取られたからである。
アリとの交渉へ出発する勇午の後に、その踊り子がついて来る。何より彼女の身を案じて同道を拒む勇午だったが、
頑なに後を追ってくる彼女に、勇午も根負けする。
険しい山脈の中、陸軍のヘリから逃れるために逃げ込んだ洞窟で、ダコイットの襲撃を受ける。
その窮地を切り抜けた勇午は、同時に、アリの部下と出会う。「おまえが2人目の交渉人!」
その頃、カラチの誘拐事件対策本部では、傍受した通信から、何者かがダコイットと交渉しようとしていることを知る。
ダコイット制圧を第一義とする対策本部は、交渉人──勇午を抹殺するためにシャドル中佐を差し向けることを決定する。
ダコイットのアジトに連行された勇午は、そこでアリの姿を見る。アリは、人間の首をねじ折る怪力を持つ巨躯の男だった。
「日本人などに神の声が届くはずがない」とアリは勇午との対面を拒み、勇午を岩に磔にする。
太陽光で熱せられた岩が肌を焼き水分を奪う、それは拷問であり処刑であった。
イスラム教徒の精神構造「神との同化志向」を知っていた勇午は、コーラン(イスラム教義)を唱え続けることで苦痛に耐え、
自らをトランス状態へ誘導する。その超人性に畏怖を抱き始めたダコイットたちは、勇午の体に殺人蟻を這わせてその現象、
「こいつは神に守られた存在か」を検証する。蟻が体内に侵入しようとする直前、踊り子が勇午に水を浴びせて蟻を流し、
口移しで勇午に水を与える。それによって息を吹き返した勇午は公然とアリを告発する。
「交渉に来た俺に会おうともしない ユフス・アリ・メサは腰抜けだ!」
激昂したアリは壁をぶち抜き、扉を叩き割り、塀を踏み壊して勇午に迫る。
勇午の頭を握りつぶす直前、アリは勇午の首から下げられたペンダントに目を留める。
それはハジ・ラフマニから授けられたものであった。アリは勇午の処刑を一時中断し、勇午に茶を振舞う。アリとの対談のテーブルで、まず勇午が持ち出したのはハジ・ラフマニの名誉の回復であった。
その勇午の口を塞ぐため銃殺を命じるアリであったが、勇午に神性を見出した兵隊たちはその命令を拒む。
その神性を確かめるため、ダコイットたちは勇午に自ら腕を切り裂くことを要求する。
皆の見守る中、勇午は岩のときと同じ方法で痛みを無視してナイフで腕を裂き、自分が神に認められた勇者だと示す。
その口で「ユフス・アリ・メサは勇者の中の勇者」だと言い、過不足なくアリと同等の立場に立つことに成功した勇午は、
ついに身代金交渉のテーブルに着いた。身代金受け渡し場所は、岩瀬が拘束されている炭鉱跡。
日本で勇午の吉報を待つ繭子だったが、勇午が軍に狙われていることを知り、身代金を持って自らカラチへ飛ぶ。。
勇午とダコイットの動きを察知したシャドル中佐も、受け渡し妨害、ダコイット殲滅のために行動を開始する。
陽動の為にアジトを放棄することを提案する勇午。アリはその策に乗り、村人全員の移動作戦を決行する。
ヘリでもぬけの殻の村を焼き払う軍。後手に回っていることに気がついたシャドル中佐は、付近一帯に封鎖線を張る。
その線上には、受け渡し場所の炭鉱跡があった。
50万ドルを持ってカラチ入りした繭子は、ハジ・ラフマニと会う。アーマドは、勇午との合流予定地点も
軍に封鎖されていると告げ、繭子に諦めるように言うが、ハジ・ラフマニが身代金を現地まで届ける役を買って出る。
踊り子の持つ血染めの旗を目印に勇午と接触するハジ・ラフマニとアーマド。
だが、ほとんど同時にシャドル中佐に発見される。その場の追撃を凌ぐことはできたが、炭鉱跡を嗅ぎ付けられてしまう。
炭鉱跡で岩瀬と身代金を交換するが、間も無く軍の部隊が突入してくる。踊り子に岩瀬を託し、先に逃がす。
ダコイットと軍との本格的な戦闘が始まり、死体の山が積み重ねられてゆく。
勇午とアリは協力して坑道からの脱出を図り、ハジ・ラフマニはダコイット全員を逃がすためにその身を犠牲にする。
ハジ・ラフマニの自爆によって坑道の入り口を塞がれた軍は、それ以上の追撃を断念する。
アリは勇午の行動力と勇気に敬意を表し、また、貴い犠牲となったハジ・ラフマニのために、
かつて彼から奪った名誉を回復させることを宣言する。
カラチ駅で、繭子は父との再会を果たす。
アリと別れ、鉄道線路沿いにカラチを目指す勇午の元へ、一足早く岩瀬をカラチへ送り届けた踊り子が駆け寄ってくる。
勇午の無事を確認した踊り子は勇午に抱きつき、キスをする。
月夜の下、名を尋ねる勇午に、彼女は声にならない言葉で答えた。
「ラ イ ラ」
列車は近づいてきた。
1st NEGOTIATION complete
ある日の深夜、大企業呉竹グループのオーナー呉竹隆三が勇午の事務所を訪れる。
彼の依頼は、隆三を恐喝する広域暴力団「宗像興産」秋津との交渉だった。
具体的な要求は隆三所有の株式の譲渡、つまり呉竹グループの経営権の譲渡である。
その材料として持ち出してきたのが、隆三の父が過去にあるプロジェクトで政治家や官僚に対して
大規模な買収を行ったこと、そしてそれを嗅ぎ付けた代議士を殺害した、という二つの情報だった。
その殺害依頼を録音したテープを持っていると秋津は脅してきたのだが、その情報の真偽を問う勇午に
隆三は「買収はしたかも知れないが、父は人を殺させる人間ではない」と殺人教唆を否定する。
それが正しいなら証拠のテープは偽造か、単なるブラフだということになる。
そこに交渉の余地ありと見なした勇午は依頼を受諾する。
まずは殺されたとされる代議士、久田村の情報を集めるため、政治家の議員秘書を務める園田の元を訪れる。
勇午は久田の秘書だった者のうち、現在は消息不明の者をピックアップしてくれるように頼み、その場は別れる。
次に勇午が会ったのは、男性名を使う女性ルポライター「北村邦彦」だった。
男性名なのは正体を隠すためで、彼女が女性であることを知っているのは日本に十人もいないらしい。
北村から得た情報は、宗像興産の内部情報だった。心臓を患う会長に代わって組を運営しているのは
会長代行の秋津一だが、その下の若頭、古川征治も力を付けてきているらしい。
北村の印象では、秋津はガセでは決し動かないらしい。また、古川は胸糞の悪い男らしい。
久田村の元秘書を洗っていた園田だったが、そこを古川に踏み込まれる。そこで勇午の存在を知った古川は、
勇午を標的に定めた。勇午の事務所に押し入り、銃、勇午の妹の存在、切り離された何者かの指などの
小道具で勇午に揺さぶりを掛ける。古川の要求は呉竹からを手を引くことであった。
勇午を呼び出した隆三は、父の遺品からi当時の汚職の裏工作に関わっていた人物が判明したと告げる。
政界とのパイプ役となっていたのは芳賀大介。久田村代議士の秘書でもあった男だ。
隆三の父が殺人教唆を行ったとされる証拠のテープの真偽を問えるのは彼しかいない。
だが、古川が持ち込んだ指の持ち主こそが芳賀であり、彼は古川によって殺されたのだろうと勇午は推測する。
警察の介入を提案する隆三だが、勇午にはまだ腑が落ちない部分があった。
相手は隆三が警察に駆け込むのを待っているのではないか? 大事な証人をなぜ殺したのか?
勇午は秋津が進める恐喝の裏にはなにかが隠されていると推測し、その答えを得るために虎穴に飛び込む決意をする。
二台のベンツを用意し、その片方に隆三を乗せるという二重の囮で古川の裏をかき、勇午は単身で交渉に臨む。
要求を全面的に拒否する勇午は、秋津の持つ情報はガセであると言い放つ。
一触即発の空気に持ち込まれたのは、古川の携帯通話を傍受したテープだった。
「今度こそ警察に駆け込んで洗いざらいをぶちまける オジキの吼えヅラが見ものだぜ」
今回の恐喝騒動は、秋津の失脚を狙った古川が計画したものであった。
隆三を追い込んで警察へ向かわせることで、秋津に脅迫および殺人の罪を着せようとしていたのだ。
テープは続ける。「オジキのやつ、ガセつかまされたとも知らねえで」
古川はそのテープが捏造であると主張するが、「その言葉そっくりお返しします」と勇午は答える。
全てが露見した古川は観念し、拳銃で自分の頭を打ち抜く。「あの時お前を殺っとくべきだった」
事件は解決したが、隆三は父の汚職のけじめをつけるため、社長を辞任した。
2nd NEGOTIATION complete
お前のオナニー文章なんかどうでもいいから、
もうちょっと分かりやすくどんな漫画か説明してみろよ。
満月乙です。
なんというか、ステージの上つまり公衆の面前でキスしたの?
相当みたくない光景だな
勇午乙です
>>497はネット本屋の紹介欄でも見れば十分だと思うよ
自分の文章に酔ってる奴ってキモチワルイ
満月の人乙
前半面白かったけど後半ワケワケメな展開だ…
>前半面白かったけど後半ワケワケメな展開だ…
同意。初期のシンプルな設定だけで十分せつなくていい雰囲気なのに
後半がムダにデコレートされてる感じで残念。
書き手さんは乙でした。
書き方が悪いだけだと…うわぁあfほぺいんhg
つーかさ
昏睡状態でも歳ってとるんだよな?
そそ、だから死神のときは死んだ当時の若いまんまの姿かもしれないけど
生きてたんなら見た目はオッサン化してるわけだ。かわいそ。
……ってテキトーなこと書いたけど、実際はどうなん?
>>439の言葉を借りて一言「童顔」で済ます手もある
童顔で童貞のおっさんか!
あのですね、ありなっちは年齢とか性別とかで顔の描きわけができない人なんです。察してください。
そういえば顔の半分は目だったよな>ありなっちの絵
半分以上だよ
大岩ケンヂ(原作:乙一)の「GOTH」をお願いします
上田倫子のリョウお願いします。
リョウが頼朝に押し倒されて逃げたあたりまでは読んだんですが
そこから先、ラストまでそれなりに詳しくお願いします。
手塚治虫の『ハトよ天まで』をおねがいします。
子供のころ上巻だけ図書館で読みました。
ですが内容はほとんど覚えていません。
へびのお母さんをとてもかわいそうに思ったことは記憶にあります。
おおまかなストーリーを教えてください。
以前ここで、すえのぶけいこの「ライフ」を書いた者です。
今日新刊が発売されましたがあらすじ必要でしょうか?
もしご要望があれば週末にでも投下します。
不要でしたら華麗にスルーしてください。
>>513 「ハトよ天まで」
舞台は妖怪と人間が共存していた時代の日本。大蛇の化身・立田姫は母親を攫われた
タカ丸・ハト丸兄弟を不憫に思い、母に成り代わり育てる。やがて成長したタカ丸は野心を抱き都へ。
立身出世のため戦いに身を投じる。一方ハト丸は故郷に残り、自然や妖怪達と戦いながらも
村を豊かにするためひたすら努力する。正体を知られ兄弟の前から姿を消した立田姫だったが
兄弟の危機に現れ、両目さえも犠牲にして兄弟を助け続ける。やがて侍になったタカ丸は
搾取に苦しむ農民代表となったハト丸と対立。戦いの末、立田姫の介入もあり辛うじてハト丸が勝利。
タカ丸は侍を辞め、ハト丸は開墾に一生を捧げ生涯を閉じる。
大体こんなお話。細部は私もうろ覚えなのでかなりテキト-です。
516 :
515:2005/12/13(火) 20:40:00 ID:???
ネタバレなしで書けない低脳ですいません
まとめサイトでANIMAL Xのところを読んでたら、ハードゲイという単語にリンクが。
管理人乙。
>>515 ハトよ天まで、乙です。
すぐに書いてくださったんですね、ありがとうございます。
母親が目を犠牲にするエピソードをちょっと思い出しました。
>>516 低脳だなんて言わないで。大変ありがたかったです。
NHKにようこそ、もうサイトにあるけど誰かさらに詳しく教えてほしいです
佐藤達広は対人恐怖症で2年間ずっとニートをしている。
合法の薬物に手を出している彼はネガティブ思想に浸る毎日であり、
良質なアニメを作ってるNHKは実はヒキコモリを量産せんとする
「日本・ヒキコモリ・協会」なのだ、と冷蔵庫から忠告されるほどヤバイ状態であった。
宗教勧誘のオバサンが来たので対人恐怖症克服の練習にしようとするが、
空回りして一緒にいた女の子に笑われる。さらに自己嫌悪。
ところがその女の子、中原岬は佐藤に付きまとって世話を焼きだす。混乱する佐藤。
岬は自分が抱いている劣等感から、自分以下のダメ人間である佐藤を更正させようとしていた。
岬は佐藤のために様々な作戦を行うが空回りしてばかり。
さらに佐藤はというと、隣人で後輩でガチオタである山崎に感化され、
エロゲ製作して脱ヒキコモリ、という名目の元にオタク道を転げ落ちていた。
片思いしてた先輩から旅行に誘われたら自殺サークルだったり。
仕送りしてもらっている母親をなんとか誤魔化したり。
同級生に騙されてネズミ講のカモにされて借金背負ったり。
未だ佐藤のヒキコモリ改善の見込みは無い。
漫画の3巻まではこんな感じ。
まとめサイトのは原作版かな。読んだことないけど。
その女の子が抱いている劣等感って何だ?
宗教やってるから?
ネタバレ部分を聞くなアホ
ネタバレが嫌ならこんなスレみんなよ・・・
普通嫌だろ。
嫌じゃないよ。
だってここはストーリーを教えてもらうスレだから。
いつからネタバレ禁止になったんだか。
つかネタバレ禁止ならスレが成り立たないよw
ネタバレせずに書けないやつしかいないだけ
そういうことは自分がバレ書いてから言おう。
必死だなw
531 :
523:2005/12/17(土) 16:40:45 ID:???
ネタバレでもいいから教えて
新井理恵の「エム」お願いします。
拍子が恥ずかしくて買えない…
恥ずかしくてってなんだそれ。
買う気があるなら通販で買えばいいじゃん
所有してるだけで恥ずかしい表紙なんだよ。
でも中身が気になるんだよ。親切な人、あらすじお願いします。
535 :
524:2005/12/17(土) 20:57:46 ID:???
ごめんなさい。自分低脳なんでストーリーを解説してくれる皆さんに嫉妬してしまいました。
ただちに回線切って首吊ってry
532があまりにも素直のでM書く。
岩崎操はワイルド系色黒で長身のイケメン。
しかし幼い頃に「(肌の色が)汚い」「無駄にでかくて邪魔」と
いじめられた事がトラウマになり元々内気だったのに更にネガティブに。
高校でも周りとなじめずサボってばかり。
そんなに彼に優しくしてくれた女教師・岡村麻衣。
当然操は麻衣に惚れるが、麻衣には婚約者がいた。
募る性衝動を晴らそうと、嫌がる麻衣を押し倒した操。
しかし、手コキ+αの反撃を受けてその気も萎えてしまった(事後は下半身丸だしなまま放置される
以来開き直って明るくなり彼女ができたりするものの、
あの日の麻衣から受けた屈辱が忘れられず自慰は出来るが
リアル女性との性行為はできない状態になってしまった。
それになにより、あそこまでされたのに麻衣に未だに恋心を抱いていた。
色々あって高校教師となった操。そこで、教師を続けていた麻衣と再会する。
操はかなり気まずい思いをするがひょうひょうとしている麻衣。
色々あって婚約者とはだめになったらしく今も独身らしいが二人の間にロマンスが生まれるわけもなく。
「今にして思えば自分が受けた傷をあなたにもつけてみたかったのね」
麻衣が小学生の頃に担任からいたずらを受けた事を暗示させる台詞が出て来たりする。
そこに現れる、顔は可愛いのにサド属性な男子生徒。
どうもその母親は操の知り合いらしい。
以下続刊
乙
かみちゅ!をお願いします
BLOOD+について良ければお願いします
何のために戦っているのかと言うところを詳しく
永井豪のレア本、テクノロGメンお願いします。
542 :
マロン名無しさん:2005/12/18(日) 18:26:16 ID:laBeDolo
手塚治虫の「キリヒト賛歌」を教えてください。
>>542 もうまとめサイトにあるよ。ずいぶん詳しいのが
>>543 見て無いです、テレビでしかしらないので
イグナクロス零号駅 CHOCO メディアワークス 1巻(以下続刊?)
【ストーリー】
惑星イグナージュの上空1万kmに存在する一対の軌道リング。
それは3世紀前に勃発した大戦により、崩壊した世界を繋ぐ数少ない移動ネットワークだ。
このリングが人々の生活空間にもなっており、イグナージュ・リングと呼ばれている。
イグナージュ・リングでは、セクタと言われるブロック単位での自治が行われており、
各セクタの直接の移動は難しいため、中継地点である駅を通じて宇宙船を使い移動する。
イグナクロス零号駅は、軌道リングの交点に位置する一方の中継ステーションである。
このイグナクロス零号駅を舞台に、3人の駅員達の視点を通して、駅を行き交う様々な
人々が繰り広げる数々のドラマが一話完結形式で描かれている。
10代で子供が出来てしまった少年2人と少女、移民団の子供達、
再開を約束した戦友を待ち続ける男、宇宙船の事故で死んでしまった人の後を追う女性、
忘れ去られたアンドロイド、侵入者、彼らを見届ける駅員達の過去の傷。
また、番外編としてイグナクロス九十九号(つくも)駅の話もある。
【主要登場人物】
◆神林 ミランダ
少女のような外見にそぐわぬ冷静沈着ぶりで、巨大な駅の全てを取り仕切る駅長。
◆奈々子那 なしの
見習い駅員として働く宇宙漂流民族の末裔。情に厚く、真面目で一生懸命な性格。
◆尻子田 にう子
過去の大戦時に作り出された戦闘アンドロイドの駅員。純粋無垢。
◆神林 イプシィ
九十九号(つくも)駅の駅長。ミランダと全く同じ容姿。
乙。
なんだか銀河鉄道999の人がかきそうな話だね。
>>548 アニメの「銀河鉄道物語」がそんな感じだったかな。
漫画版あるのかしらんけど。
赤石路代の「ふ・し・ぎのRIN」お願いします
「うまんが」「ろまんが」お願いします。
「ローゼンメイデン」をお願いします。
一巻だけは読んだんですが、なんで主人公は引きこもりになったのか?
なんで真紅はほかの人形と戦ってるのか?
イグナクロスは電撃大王に派手な紹介で登場したはいいが、後がさっぱり続かなかったな。
他に割の良い仕事抱えて、どうでもよくなっちゃったかな。
monster(浦沢直樹)の1の方の続き、誰か書ける人いたらお願いします。
断る
1のが詳しいから
詳細知りたきゃ漫画読めばいいのに…
>>588 それ言っていいのは2を書いた人だけなんじゃ…
560 :
559:2005/12/24(土) 21:04:40 ID:???
561 :
マロン名無しさん:2005/12/25(日) 12:57:37 ID:xQ+LVJ/q
@
562 :
うまんが:2005/12/25(日) 23:21:20 ID:???
小学生の有馬皐月は同じクラスの優駿にゾッコンLOVE
優駿は頭も運動神経もよくイケメンで、空気が読めない少年。
話す事さえめったにないが、優駿に思いを寄せる日々。
そんなある日、3頭身の謎の馬型生物・まくまくが皐月の部屋にやってきた。
なにが目的かわからんが突然住みついて下ネタを吐きまくるまくまく。
獣医を目指す優駿はまくまくに興味を持ち解剖したがり、その縁で皐月とも親しくなる。
優駿の幼馴染で皐月と同じく優駿に恋する少女・宝塚菊花が登場する。
家は世界一の金持ちで、本人も才色兼備で小学生らしからぬナイスバディ。
高飛車なところが玉にキズだが、話が進むにつれ陰湿になっていく皐月と比べればまともな人。
彼女の従者は白人の青年(23)のコンチキチ・マチカーナ。
まくまくとほぼ同じ人格で敬語で下ネタを扱うのを得意とする。
11歳の時に来日して菊花の子守になった。故郷には暗い思い出があるらしい。
イケメン、高身長、料理プロ級、IQ数百そのほかもろもろとかなりの超人だが、
粘着質な性格が全てを台無しにしている稀有な人。
後半は読者人気と作者の書き易さからコンチと菊花がメインになる。
まくまくの幼馴染のカズミチという、同じく馬型生物が登場する。
態度だけ強気で頼りにならないキャラ。優駿の持ち馬になる。
地球を征服しようとやってきた宇宙の支配者・SMオペラオーが現れる。
彼も何故か馬型。菊花にほれこみ居候する。熱血漢。
ある日、未来からコンチの息子・秋華の婚約者(自称)の弥生がやってきた。
弥生は秋華と共に死にかけたさいに不思議な力でなんとか蘇り馬型になった。
その時、秋華は記憶を失ってしまった。弥生は一連の事件はコンチのせいだという。
実はコンチは未だ童貞。オナニーはできるがセックス時には過去のトラウマも関係してかおっきしてくれないらしい。
そのため秋華をつくったときも投げやりな感じだったらしい。
それが影響したのか秋華は生命力が希薄なのだ。
(後にコンチがつくった、秋華の妹にあたる桜花は生命力にあふれまくりらしい)
というわけでコンチをノリノリにさせるために弥生がたびたびやってくるようになった。ちなみに未来のコンチの射精相手は不明。
563 :
ろまんが:2005/12/25(日) 23:43:55 ID:???
うまんがの続編でコンチが主人公。一話目で皐月たちの葬式が行われる(ちゃんと生きてたが)
早熟なコンチは11歳の頃にはもう身長170cm以上で、年齢が一桁台の頃から故郷では殺人鬼と呼ばれていた。
コンチの故郷は地図にも載らないような小さく貧しいところで、作中で名言されていないものの
誘拐→他国に売る みたいな事をするいけない組織の人に荒らされまくりだったらしい。
コンチはそんな人々を助けるために悪い人を殺していたが、それは良い人から冷たい目で見られる事につながった。
母親はいたが、好きでもない人との望まない妊娠の末にコンチを産んだ彼女は助けにはならなかった。
やがて11歳のコンチは、悪い人の討伐を手伝ってくれた菊花の親父に連れられ来日した。
コンチの他にも宝塚家の使用人はなにやら脛に傷持つ人ばかり。
カリスマ医師(無免許)やら元殺し屋(ロリコン)とかバイオマスター(ホモ)とか。
菊花が幼いうちに死んでしまう、病弱だが豪気な菊花の母に恋心を抱いたりと宝塚家に来てからも色々あったらしい。
占い師のスパイラル勝代登場。へっぽこ占いだが死相だけは必ず当たる。
彼女はコンチが五年以内に死ぬと予言した。
だがそれでは未来から来た弥生の発言と矛盾する。
なんだかよくわからないがとりあえず勝代は宝塚家のメイドになった。
菊花たちは私立中学に受験する。結果、皐月は落ちて菊花と優駿は受かった。
人のいい菊花は私立を蹴って皐月と同じ公立中学校に行く事になった。
あぶない組織で密かに育てられていたコンチキチのクローン登場。
11歳にして人を殺しまくったコンチはあぶない組織の人に目をつけられていたが、
素性の知れない殺人鬼をスカウトするより、一から育てた方がいいと考えてクローンをつくった。
果たしてオリジナルに勝てるかという事でコンチのもとに送り込まれたクローン。
色々あって菊花に懐き、組織を捨てて宝塚家に仲間入り。菊花父が戸籍をいじり、戸籍上は菊花の弟となった。
名前は本人が意味も響きも字画もいいと決めた「喜稔」になった。
ちょうど自分の殺人鬼時代と同じ年頃の喜稔にコンチは複雑な気持ちになる。
喜稔は菊花と共に公立中学に入学。喜稔が童貞じゃない事が発覚したりする。
以下続刊
>>553 >なんで主人公は引きこもりになったのか?
幼い頃から手先が器用で姉の人形の服をつくるのが好きなジュン。
しかし中学に入ってしばらくしてからDQNっぽい人たちに
「お前って女の服つくるのが趣味ってマジ?」
とからかうように言われ、ジュンは否定する。
ある日、学校演劇の主役にクラスの可愛い子が選ばれた。
その子の着る衣装のデザインを募集中だという。
ジュンはその子に似合うような服を思うままノートにスケッチする。
後日、何故かそのスケッチが掲示板に張り出されていた。
「これ誰が書いたんかな?」「丈が短くてちょっとエッチじゃね?」
「書いたのが男だったらキモイな」と言われつつも生徒たちからの評判は良かった。
しかしこれが自分のだと知られたら…一体誰が張り出した?焦るジュン。
スケッチしたノートを誤って先生に提出していた事を思い出す。
全校集会。
「掲示板に張り出したスケッチはもうみんな見てくれたかな?
先生はあれを見た時感動しました。あれを書いてくれたのは桜田ジュンくんです」
全校生徒の前で担任にそう言われ、ジュンは嘔吐し、それ以来学校に行かなくなった。
>なんで真紅はほかの人形と戦ってるのか?
ドールたちに宿るローザ・ミスティカ(命のみなもとみたいなもん)を奪いあうため。
ドールを作った人形師のローゼンは完璧な乙女をつくりたくてローゼンメイデンシリーズをつくったが、
理想のドールはできなかった。しかし、七体のローザ・ミスティカが融合すると完璧な乙女・アリスができるらしい。
アリスになってローゼンに認められるために、また命を失わないために戦っている。
ichtysの「シューピアリア」のストーリーを教えてください。
567 :
夢幻街:2005/12/27(火) 00:33:34 ID:???
夢幻街 水沢勇介 エニックス 全七巻
退廃的な東京を舞台にした所謂「退魔」もの。あやかし奇譚。
人形店「夢幻」の店主、牧豹介。祖父から継承した人形師としての腕もさる事ながら、
もう一つ継いだものがあった。人が天狗になるための術「狗法」がそれである。
豹介は天狗の血筋を引く子孫で、狗法を受け継いだ十七代目「夢幻」として、それを使い
副業に「拝み屋」の仕事をやっている。狗法には、飛翔・剛力・念動・読心・隠行・透視
水歩・風刃・霊波・幻視などの能力があるが、豹介が使うのは飛翔、剛力、風刃の3つで
その力を操り、奇妙な事件に挑む。
普段は、お昼過ぎごろまで寝てて、近所の子供たちと遊びながら人形を作っている。
本人的には人形の仕事のほうをメインにやりたいのに、裏の世界でばっかり有名で
そっちの仕事ばっかり依頼されてしまう。
心優しいお兄さんだけど、「地獄に墜ちろ」が決め台詞で人殺しもやったりする。
一話完結形式で、メイン主人公・豹介。主人公その2白神仁、その3斎木美夜という
感じで一話毎のメインが変わったりしている。全員集合のときもあったり。
ガンガン掲載とは思えないくらい青年漫画っぽい絵柄と内容。
地味で大人向けな良作という感じ。民俗学的。
やや後半パターン化して精彩を欠いて終わった感あり。
【主要登場人物】
牧豹介:人形店「夢幻」の店主で人形師。副業で狗法を操る拝み屋をやっている。
性格は温厚紳士のんびり屋。眼鏡の優しいお兄さん。女にもてる。
牧源三:豹介の祖父。会津の魔天狗と呼ばれた稀代の狗法使い。
現在は牧豹介に術を施させて自分の首をかたどった人形に宿っている。
白神仁:「なんでも屋」を営む符術師。豹介の友人で大の病院嫌い。
斎木美夜:豹介の幼馴染の私立探偵。姉御肌。狗法仙術のほとんどを使いこなせる。
千葉礼子:豹介に想いをよせる少女。人形店「夢幻」でアルバイトをしている。
かわすみひろし「大使閣下の料理人」をおねがいいたします。
>>568 お尋ねの作品は、週刊連載数話ぶんの話を区切りとしたエピソードが積み重なって
その間に少しずつ人間関係が動いていくという感じの作品ですが、詳しさはどのくらいで?
主要登場人物と人間関係が分かればいいレベルか、
全体の大まかなストーリーが分かればいいレベルか
各エピソードのあらすじを短くまとめて一つ一つ羅列していくか
全てのエピソードについて微に入り細に穿った記述を書き連ねろとぬかすか
その辺の匙加減はどれがお好みでしょうか。
どなたかゾンビ屋れい子の最終話をお願いします。
れい子の前世が中世の騎士団長みないなのが
最後に描かれている回まで読んだのですが、、。
>>563 サンクス。
似たような名前だったので同つながりがあるのかと思ったら
なんかすごい話・・・
「今日からマのつく自由業」と「少女まんが家の恋」のストーリーを教えてください。
「砂時計」(芦原妃名子)をお願いします
>>567 乙!
これ小学生の時好きだったよ、懐かしい・・・
夢幻街・・・なつかし
結構クオリティ高かった
「99(ツクモ)ハッピーソウル」と「メタモ☆キス」をおねがいします
>>576 書いてやるから、変わりに未処理の依頼をどれか書いてくれ。
ドロドロヘドロってどんな話しですか?よく名前は聞くんですが〜
まとめサイト見れ
>>579 「ドロドロヘドロ」は乗ってないと思うw
でもドロヘドロのことなんだろ?
草野誼の『かんかん橋をわたって』をお願いします。
集英社のサイトで第一話を読みました。続きが気になるのですが、
絵柄がちょっと苦手なため、手をだせないでいます。
詳しくても、おおまかでも、どちらでもよいです。
よろしくお願いします。
>>582 書いてやるから、変わりに未処理の依頼をどれか書いてくれ。
正しくは「代わりに」じゃないか?
山岸凉子「青青の時代」予約します。
ちなみに「青青の時代」は「あおのじだい」と読みます。
>>585 書いてやるから、変わりに未処理の依頼をどれか書いてくれ。
>>584 「代わりに」が正しいな。どうやら同一人物らしく、同じ誤字をずっと続けてるが。
585は青青の時代を書くって言ってるんだが。
今後583やら586は相手しなくてよいかと。
NGワードに指定しておくとよし。
>>587 アホのお前に教えてやるが、ただのコピペだろうw
なんで面白くも無いコピペを得意気に何度も貼るのかねえ
よっぽど気に入ったんだな
変な人は放置で
お年玉代わりに騎士ガンダム書くか。
俺はどこまで書いたかな。
おお、期待。
まだ?
まとめサイトとリクエスト表落ちてね?
舞台は昭和30年代初頭の日本。東京の少年探偵、金田正太郎の元に、一人の少女が訪れる。
少女の名はアリス・ドラグネット。近年急逝したロボット工学者、ドラグネット博士の娘だった。
彼女を追うように現れた謎のロボット群を、正太郎は愛機「鉄人28号」で撃退するも
怪ロボットの操縦者であるナチス残党によって捕らえられてしまう。
楽団に偽装されたナチス残党のリーダー、ネルケは、ヒトラーが遺した「秘宝」について語る。
ヒトラーが生前に選抜した7組のロボット開発者。その各人に送られたの「皇帝の紋章」を
ロボット同士の闘争で奪い合い、7つの紋章を全て揃えれば、ヒトラーの隠した秘宝が手に入るという。
すでにネルケ達は自軍のロボット「バッカス」を日本に持ち込んでおり、イギリスチームのロボット「サターン」と
決闘の構えに入っていた。辛うじて脱出に成功した正太郎は、鉄人を連れて決闘の現場に駆けつけ
アリスや大塚署長、ギャングの村雨健次らの助けを得てバッカスとサターンを撃破する。
紋章争奪戦による被害を食い止めるべく奔走する正太郎。秘宝の在り処を示す暗号に基づいて
彼は青森の岩木山で、イタリアの十字結社が操る「モンスター」と戦い、これを倒した。
だが、岩木山での調査を続ける彼らの前に、フランスのグラン・フランム博士の「炎(フランム)二世」が現れる。
(横山先生の原作では、ビッグファイア博士とファイア二世だが、本作ではフランス人ということでこの呼び名となる)
操縦者を直接攻撃するフランム二世の卑劣な攻撃に、雪の中を掘り進んで奇襲するという策を用い
鉄人は辛うじてフランム二世を退け、その場を離脱する。
だが、負傷した正太郎が気絶したところに、バッカスを失って逃走中のネルケ達ナチス残党が立ちはだかった。
一方、機体を覆う軟質素材のおかげでほぼ無傷だったフランム二世の前にも新たな敵が現れる。
ドイツからアメリカへ亡命した天才科学者、フランケン博士率いる「ブラックオックス」。
復讐に燃えるナチス残党の手から、駆けつけた村雨の助けを得て逃れた正太郎一行。
だが、彼らの前に、フランム二世をあっさり破壊したブラックオックスが姿を現す。
オックスの能力は、人間に操縦されず自律する電子頭脳と、周囲の無線を阻害する電磁波。
リモコンを無効化するオックスに鉄人も成す術はなく、フランケン博士に捕らえられる。
オックスが基地とする米軍空母で、フランケン博士は正太郎に己の未来予想図を語った。
核ミサイル当の遠隔兵器による大戦争を回避するには、オックスのような妨害電波を発して
誘導装置を無効化できるロボット兵器を介した代理戦争を実現するしかないのだと。
博士のスポンサーである米軍や軍事企業を納得させるため、彼は鉄人との完全決着を望んでいた。
博士は宣言する。一週間後にオックスは羽田空港を襲う、ベストコンディションの鉄人でそれを止めてみろ、と。
直後、空母が謎の敵による攻撃を受け混乱する中、正太郎とアリスは
共に捕らえられていたネルケを助けつつ脱走に成功。打倒オックスの策を練り始める。
米軍空母からの脱走から6日後、オックスが空港を奇襲。妨害電波で着陸できない飛行機を人質に取り
正太郎と鉄人に真剣勝負を強いる。正太郎が用意した策、それは鉄人と操縦機の有線化だった。
下策と笑うフランケン博士。だが正太郎には勝算があった。オックスの知能は決して高いものではない。
複雑な動きで翻弄すれば、混乱したオックスは自ら電磁波を切り、博士に指示を求めるはず。
はたして、無謀なまでの鉄人の連撃に耐えかね、オックスが博士に通信を始めた一瞬を見切って
正太郎はケーブルを切り、ロケット噴射によるダッシュでオックスを捕らえ、抱えあげた。
すかさず電磁波を再発生させ、鉄人に極める隙を与えまいとするフランケン博士。だが、サポートの村雨が
銛撃ちの要領でケーブルを繋いだフックを鉄人に引っ掛け、再び鉄人を有線化する。
この連携によって、ついに鉄人は、オックスを腰部から真っ二つに破壊、この戦いに勝利した。
この決着を受けて、アメリカチームはフランケン博士を射殺する。博士のスポンサーたちは
ロボットの代理戦争より、より利益の出る従来型の戦争の方を支持していたのだった。
一方、鉄人の元に新たな敵出現の報が入る。ソビエトの潜水艇ロボ「ギャロン」。
東京都心で、鉄人とギャロンの戦いが始まる。だが、対オックス戦で満身創痍の鉄人は圧倒的不利。
その状況を覆したのは、虫の息のフランケン博士だった。アリスを人質に、都内の秘密基地へ向かった博士は
そこに隠されていたスペアボディにオックスの電子頭脳を換装。そして、腕時計型のオックス操縦機の声紋登録を
アリスのものに変更して息絶えた。ほぼ無傷で戦線復帰したオックスと共闘して、鉄人はギャロンを倒す。
ついに正太郎は7つの紋章を全て手に入れた。ナチスの秘宝は決まった日にしか現れないという彼の推理に従い
正太郎とアリスは「その日」までの数ヶ月を穏やかに過ごす。
その平穏を破ったのは、潜伏していたネルケの一報だった。アリスの父、故ドラグネット博士の遺作
未完成と思われていた「ギルバート」が消えたという。そしてアリスの前に謎の黒コートの男が現れる。
男の正体はアリスの兄ケリー。ギルバートは、改造人間となったケリーの体によって遠隔操作されるロボットだった。
ポーランド生まれで、祖国を破壊したドイツやその同盟国日本に憎悪を燃やすケリー。
ギルバートへの攻撃が、ケリーの体にもダメージを与えることを知った正太郎はギルバートを攻撃できない。
代わってケリーを倒すため、米軍空母で助けられて以来正太郎に好意的になっていたネルケが
村雨と共にケリーを追い、そしてネルケはケリーと相打ちになって死ぬ。
次々と人が死ぬことを嘆きながら、それでも正太郎は涙をぬぐい、暴走状態に陥ったギルバートを破壊した。
そして、暗号に予告されていた8月15日、奇しくも終戦記念日に、ナチスの秘宝たる潜水艦が姿を見せた。
7つの紋章を掲げ艦内に入った正太郎達が見たのは、高い知能を持った人間大のロボット…暗号機エニグマの開発中
偶然に完成した人工知能「ロビー」。紋章争奪戦とは、その戦いのデータをロビーに与え
彼に最強のロボットを造らせるためのものだったのだ。だが、既にロボット戦争がありえぬことも知っていた彼は
自ら作った原子力ロボ“溶鉱炉(シュメルツ・オーフェン)”を米国に撃ち込んで報復核システムを作動させ
人類の滅亡をもって己の勝利とするプランを実行し始めた。
溶岩を噴射して相手を溶かす“溶鉱炉”の前に、ブラックオックスは破壊され、鉄人も追い詰められる。
防戦一方の鉄人は、自らの足を折り取って盾代わりにし、全壊を免れるも、反撃は出来ない。
自らの勝利を宣言した“溶鉱炉”が、自らを「発射」する瞬間、正太郎と鉄人が動いた。
鉄人が“溶鉱炉”に組み付き、そのまま共に大気圏外へと離脱していく。同時に正太郎は、鉄人の操縦機を
残骸となったオックスの電磁波放射装置に繋ぎ、リモコンの到達距離を伸ばそうと試みる。
核爆発の影響が少ない上空で、相打ち承知で“溶鉱炉”を倒す。それが正太郎の苦渋の決断だった。
“けして…けして忘れるわけじゃないから だから 頑張れ鉄人!負けるな鉄人! ぼくの…一番大切な…鉄人28号!”
そして、“溶鉱炉”と鉄人は大気圏外に至る。操縦電波が届いていないのを確認し、嘲笑と共に
鉄人を振りほどいて、地上への攻撃を開始しようとする“溶鉱炉”。だが、そのとき鉄人が動き始めた。
確かに電波は途切れているはずなのに、鉄人は地球を慈しむように手を伸ばし…拳を固めて“溶鉱炉”を貫いた。
“溶鉱炉”の最期の爆発は、地上にいた正太郎達にも見えた。
動かなくなった操縦機を置き、皆に背を向けて立ちすくむ正太郎の背中を、アリスはただ見つめることしか出来なかった。
鉄人28号〜皇帝の紋章〜 完
原作:横山光輝 漫画:長谷川裕一 講談社マガジンZKC 全3巻 マガジンZ 04年1月号〜05年2月号連載
テレビ東京での新作アニメ版公開とのタイアップで連載開始された作品。
前作「クロノアイズ・グランサー」の急な終了からすぐの連載で、長谷川氏のファンの間で色々憶測を呼んだりもした。
正直、アニメも映画も今一ぱっとしなかった作品を、マイナー漫画誌でタイアップしてどうすると思ってしまうが
そこは「すごかが」の長谷川、独自色を入れてエンタテイメントとしてうまく纏めている。
「ロボット兵器は実在したが、失伝したため架空兵器と思われている」というSF考証を基とするストーリー、
そして、原作からの持ち出しであるブラックオックスやロビーを使い、得意の「被造物の尊厳」というテーマを
展開していくあたりは流石と言えよう。
おおー、激しく乙です
絵が苦手だからあまり読む気にはならんけどこのスレでストーリーを読むと面白い漫画家さんだ
長谷川裕一は面白いよ。
起承転結しっかりしてて、伏線もキチンと消化できる数少ない作家。
これで、マップスとクロノアイズとダイソードとクロスボーンガンダムとこれの
合計5作の長谷川漫画がこのスレに書き込まれたか?
どれも詳しく書かれてるけど同じ人が書いてるのかな
>>604 クロボンはまだ書かれてないし、リクエストも出てない。
長谷川作品だと「飛べ!イサミ」がリクエストに挙がってるんだが
エピソード数の多い作品だから、書こうとすると辛いな。
大筋と9〜11巻のクライマックスだけ纏めるならなんとかなりそうだけれど。
イサミなつかしいなー
あれのアニメ版好きだったんだけど当時とびとびにしか見れなかったんだよなー
そんなあなたにP2P!
渡辺多恵子「ファミリー!」をお願いします
昔アニメでちろっと見ただけなんで最後どうなったかも気になるし
んー、あいうえお順にきれいに並べてくれてて見やすいと思うけどなあ>まとめサイト
あのリクエスト表とこのスレをページ内検索(CTRL+Fだっけ?)すればそれで十分なのでは…
何が問題なのかもうちょっと具体的に言ってくれると対応策も協議しやすいのではないでしょうか
それはそうと【依頼】です
【作者】空十雲
【タイトル】漫画版 あらしのよるに
できれば詳しく知りたいです。よろしくお願いします
>>608 どんなんがいい?
おおまかなあらすじとラスト詳しくって感じでいい?
誰かNANAのあらすじを詳しく教えてください。
確か7巻くらいまでは読んだのですが、そのあと海外在住になってしまい
なかなか漫画自体手に入れることができません(つд⊂)エーン
今一体どんな感じになっているのでしょうか?
釣り乙
>>612 もうNANAはある。
…とは言えネット本屋の内容紹介欄程度のざっとした内容でしかないけどな
なんで釣りなん?
616 :
マロン名無しさん:2006/01/05(木) 12:38:12 ID:TtRzTitJ
無い
>>611 んーラストだけじゃなく面白いエピソードの話も詳しく書いて欲しい感じです。
できれば、ですが。
>>617 そっか、じゃあムリだわ
管理人氏
このスレの
>>363にある『天は〜』の訂正レスがまだまとめサイトに含まれてないです
間が空きましたが
>>357の続きです。
ガラン城へ到着した覚悟。城内へ突入しようとする覚悟の前に現れる無数の異形。
それは戦術鬼への改造に失敗し、廃棄された人間の成れの果ての肉虫達だった。
”戦士よ あの城を堕としてくれ 奴らを撃ってくれ”
物言えぬ異形の痛みを心に写し涙する覚悟。その時、城門が開かれ城内より不退転の決意を秘めた
衛兵四百鬼が出陣。それ等を獅子奮迅の戦いで殲滅する覚悟。そして現れる衛兵隊長・ボルト。
互いを一流の戦士と認め覚悟は血で死化粧を、ボルトは鞘を捨てることで礼を交わす両雄。
刀が通じないボルトの鎧に、零式鉄球・特攻形態となり挑む覚悟。その一撃が鎧を砕くと
内部より現れたのは、強化外骨格を着装したボルトの姿。その身に覚悟に敗れた四百鬼の衛兵の魂が憑依し
起動する重強化外骨格・震。その圧倒的な戦闘力に劣勢となる覚悟。だが勝利を宣言するボルトに覚悟は言い放つ。
「笑止!強化外骨格について 誰よりも理解っているのはこの俺だ!
超鋼の畏るべきも知っている!その攻めるべきも知っている!」
そして特効形態を解除し、体内より零式鉄球を摘出し投擲の構えをとる覚悟。だが震を覆う展性チタンの特性で
鉄球が命中しようとも、弾かれそのまま覚悟に応報される。それを確信し、あえて鉄球を受ける構えをとるボルト。
そして放たれる鉄球。ボルトにめり込んだ鉄球が応報されようとした時、吐血し膝を突くボルト。
それは敵に着弾した瞬間、錨の如く膨張鋭角化し体内に食い込み応報不可能にさせる
零式鉄球・対超鋼炸裂形態の威力だった。
その威力を体感したボルトは、散の強化外骨格・霞にその技が使われることを恐れ全弾受けきることを決意。
その決意を受けて覚悟は、複数の鉄球を融合した大玉を放つ。それを受け臓物を吐き倒れるボルト。
だがボルトは立ち上がり、口よりはみ出た臓物を食い千切り叫ぶ。
「うぬの対超鋼が入った分 拙者の臓物を出した これで帳消し!」
そして立ち上がったボルトは覚悟へ灼熱の昇華弾を放つ。それを零式鉄球・防熱膜形態で防御する覚悟。
だが防御しきれず溶解する鉄球。そして被弾した覚悟は全身に致命的な大火傷を被い倒れる。
勝利したボルトは震を解き、衛霊を天へ還し立ちつくすのだった。
その時、死したと思われた覚悟が立ち上がる。全身を焼かれ、両目さえも失いながらも戦おうとする覚悟。
そこへ合体して巨大化した肉虫が出現。覚悟を飲み込むのだった。人類を守るために戦いながら
人間の成れの果ての肉虫に食われるという、覚悟の最後を嘲笑うガラン城臣下達。
だがその目の前で、ガラン城周囲に群がる数千の肉虫が次々に融合し巨大な肉山と化す。
攻撃力を持たない肉虫だが、その異様な姿に恐れを抱く理科系総支配・我理冷夫。
肉虫を殲滅するため科学絶滅砲の発砲準備を始める。
一方肉虫に飲み込まれた覚悟は、その胎内で母性を感じさせる意思と遭遇する。
"わたしは肉虫の生命 鬼になることを拒んでガラン城から捨てられた全ての肉虫の生命
戦術鬼にならなかったのは どんなに傷つけられても 手をつなぎ信じあうことを忘れなかったから
闘う力はないけれど あなたの傷を癒すことができます!"
肉虫の胎内で治癒されていく覚悟。そこへ放たれる科学絶滅砲。直撃を受け死に絶える肉虫達。
覚悟の死亡を確認するため出撃した我理冷夫は、その身に胎球を秘めた肉虫の女を発見する。
科学的興味から胎球を奪おうとする我理冷夫。身を挺して胎球を守り切り刻まれる肉虫。そして摘出される胎球。
その時、完治した覚悟が球内より復活し我理冷夫に襲い掛かる。その復活を信じられない我理冷夫に覚悟は言う。
"うぬら外道に身をさいなまれても 人間の尊厳を捨てることなく 人間であり続けた勇敢な人々が
俺に生命を授けてくれた"
その献身に血涙を流し感謝する覚悟。その覚悟を銃殺しようとする我理冷夫。だが覚悟に残された一個の鉄球が
覚悟を守り、我理冷夫は覚悟に倒される。そして覚悟は肉虫の亡骸を抱きしめ、感謝を捧げるのだった。
再びガラン城へ挑もうとする覚悟。その時目にしたのは、科学絶滅砲の余波で炎上する新東京の姿。
級友や罪子の身を案じ引き返えそうとする覚悟。だが自分の任務は、散の野望を阻止することだと改めて決意し
心を沈めガラン城壁に設置されている絶滅砲を、残された鉄球を放ち破壊する。
そして城門に到着した覚悟は、死してなお城門を守るべく立ちはだかるボルトと遭遇する。
その姿に敬礼する覚悟。そして零式防衛術奥技"大義"を決め、ボルトごと城門を粉砕し入城するのだった。 続く
ここまでで6巻です。続きは近日中に。
【題名】アタゴオル
【作者】ますむらひろし
いくつかシリーズであるようですが、「アタゴオル」というタイトルの内容が知りたいです。
簡単でも良いのでお願いします。
緋色の椅子と夏目友人帳をお願いします
「緋色の椅子」予約します
626 :
624:2006/01/05(木) 23:30:52 ID:???
一時間ちょいで予約が入るとは…ありがとうございます。
できれば詳しい方がいいですが書き手の方に任せます。
627 :
625:2006/01/05(木) 23:48:31 ID:???
ごめん。ウソ
青青の時代(あおのじだい)
まず簡単まとめ。
古代日本。ボケたばばさまとともに南の島に住む少女(イヨ)。
そのばばさまが実は大和(ヤマタイ)連合の盟主・伊都国の巫女・聞こえさまである日女子(ヒミコ)の
姉・日女(ヒルメ)であったことから、壱与は大和の運命を左右する戦乱に巻き込まれる。
壱与はばばさまと島のクロオトコ(墓掘り人)の青年・シビとともに伊都に招かれる。
4人の王子とヒミコとの政争、果ては大和を狙う敵国・狗奴(クナ)との争いの中、
かつての聞こえさまであり、前の王・日男(ヒルオ)と間違いを犯し追放された日女の力を受け継ぎ
次々と不思議な力を発揮する壱与。
最後には権力にしがみつこうとした日女子は倒され、
壱与は新たな聞こえさまにと望まれるが、彼女は再び島の娘に戻ることを選ぶのであった。
遠い昔の日本、南の島(今の奄美大島)に年の頃は7〜8歳の少女・壱与(イヨ)が
ばばさまと共に暮らしていた。
ばばさまはほとんどボケてしまっており、今は壱与としか意思の疎通が出来なくなっていた。
しかし壱与は時々、ばばさまが謡を歌う時などには正気に戻っているかのような気がしていた。
村では忌み人として嫌われているクロオトコ(墓掘り人)の青年・シビに
困っているところを助けられた壱与は彼と仲良くなる。
壱与とばばさまはかつて島の外で一緒に暮らしていた五郎(ゴラエ)が戦で死んだため、
ゴラエの兄の家に世話になっていた。
やがて村の男たちが島の外の伊都(イト)国の戦に召集され、ゴラエの兄も行ってしまったため
ゴラエの兄の妻に家を追い出されてしまう。
家も食料も無く困り果てる壱与に、ゴラエの兄の家の息子タラが「食料を分けてやる」と声をかける。
喜んでついていった壱与を待っていたのはタラをはじめ村の年長の少年達。
壱与は彼らにレイプされてしまう。少年達は抵抗する壱与の首を締め付け、壱与は意識を失う。
そこにシビが通りかかり、壱与を殺してしまったと思い込んだ少年達は慌てて逃げ出す。
シビは壱与を連れ帰り看病する。
タラが家に逃げ帰ると、そこに従者を連れた男が訪ねてくる。
彼は伊都国の四の王子・狗智日子(クチヒコ)であった。
狗智日子は、「少女を連れた照日女(ティラヒルメ)様を探している」と言う。
村人達は森で倒れていた日女=ばばさまを見つけてくるが、壱与の行方はわからない。
タラは「クロオトコが壱与を犯して殺した」と嘘の密告をする。
狗智日子は村人達を連れ、クロオトコを捕らえに行く。しかしクロオトコの家の中から壱与が出てくる。
壱与はタラを見た途端逆上し、狗智日子の腰の剣を奪うとタラ達に向かって剣をやみくもに振り回す。
クロオトコに止められると、壱与は悔しそうに泣き出してしまう。
それを見た狗智日子は真実を察しにやりと笑う。
壱与とばばさま=日女は船で伊都へ行くことになった。
壱与を助けた褒美として、シビも兵として雇われ一緒に行くことになる。
伊都の岸が見えてきた時、日女は不思議な声音で謡を歌いだす。
老婆とは思えぬその美しい声に狗智日子は「これは本物だ」とほくそえむ。
彼らが都に着く直前、伊都の王・天日男(アマノヒルオ)が亡くなる。
狗智日子の帰りを待っていた二の王子・三の王子は悔しがる。
狗智日子達が日女(ヒルメ)を探し連れてきたのには理由があった。
前王・日男の妾腹の息子である一の王子・日子(ヒルス)と、
日子を支持し、また本人も強大な権力を持つ巫女=「聞こえさま」の照日女子(ティラヒミコ)に
対抗するため、日女子の姉の日女を探し出し連れてきたのだ。
しかしそれも日男の死に間に合わず、このままでは日子が王に即位してしまう。
狗智日子は今は二の王子を支持するふりをしているが、
いずれは自分が王になる野心を密かに持っていた。
そんなこととは知らぬ壱与とばばさまは、狗智日子の屋敷に留め置かれていた。
シビは別の屋敷に案内されていた。
久々に安らいだ静かな時間を過ごし、庭の小鳥と語り合うばばさまを見てほっとする壱与。
壱与の耳にもばばさまと小鳥との会話が聞こえてくるようであった。
王・日男の葬儀の日、伊都の戦の相手である狗奴(クナ)の兵が王の屋敷を襲い火を放つ。
火はすぐに消し止められるが、狗奴の兵には逃げられてしまった。
日子は「誰かが手引きしているのでは」と狗智日子に嫌味を言う。
狗智日子は、人質として来た狗奴の王族の娘と日男の間に出来た王子なのである。
この襲撃騒ぎのせいで王の葬儀は一旦中止となり、日子の即位も先延ばしになってしまった。
戦は負け続き、その上伊都の国深くまで襲撃されては
大和(ヤマタイ)連合の盟主として他の国々に示しがつかない、という理由で
二の王子は日女子と日女二人による戦勝祈願の神事を提案。
一の王子・日子は反対するが、他の三人の王子に押し切られてしまう。
日子が日女子に相談すると、日女子は祈願に先立って日女への面会を要望する。
壱与とシビは嫌がる日女を何とかなだめ、聞こえさま=日女子の前に連れてきた。
聞こえさまの屋敷の奥には男子は王(か王になる者)しか入れない決まりだが、
狗智日子は無理を言って同席。
聞こえさまの屋敷の女官を除き、人には姿を見せない日女子と御簾越しに対面する日女。
日女子が声をかけた途端、日女は狂乱して叫びだし、御簾の奥にいる日女子に掴みかかろうとする。
一瞬御簾がめくれて、日女子の顔が露になる。日女とはさほど年の違わぬ姉妹のはずなのに、
まるで親子の如く若い日女子の容貌に驚愕する日子と狗智日子。
日女子は「日女は男と密会し子を産んで聞こえさまの座を追われたのだ」と日女を侮辱し。
日女は悲鳴をあげて倒れてしまう。日女の立場は日女子により完膚無きまでに潰されてしまった。
結局、戦勝祈願は日女子一人で行われ、日女子は勝ち戦だとのご託宣を告げる。
日女はあの日以来すっかり寝込んで「首が沢山転がっているのが見える」とうわ言を叫ぶばかり。
心配する壱与を残し、シビは兵として狗智日子の軍に加わり狗奴との戦に出かけるが、
戦は大敗を喫し王子達の軍隊は伊都に引き返す。
日女子と日子は「負け戦になったのは日女の不吉な言葉のせいだ」と日女に責任を押し付け
日女を追放しろと言い出す。
二の王子、三の王子と狗智日子は、むかし日女と日女子に何があったのかを調べるため
末盧(マツロ)国の長老・ミミナリを呼び話を聞く。
日女は昔、不思議な力を持つ聞こえさまだったが、王・日男と通じて子をなしたため
聞こえさまの座を追放され、その代わりに妹の日女子が聞こえさまになったのだという。
日女子は託宣や神事を通じ力をつけ、やがて国を左右するほどの権力を手に入れたのだった。
日女子は二の王子達が自分を退下させるつもりなのを察知し、日子に彼らを暗殺するよう命令する。
日子はちょうど息子が生まれたばかりなのを利用し、祝いの宴に3人の王子を招待。
その席で3人をまとめて殺すことにする。狗智日子達もこの祝宴で日子を殺す計画をたてる。
しかし祝宴の直前、壱与の献身的な看病の甲斐も無くばばさま=日女が亡くなる。
日女の死が知れては祝宴が中止になってしまうので、狗智日子はこの死を伏せておくことにする。
壱与は、シビと世話係で下働きの男・フリの三人だけで寂しいが心温まる葬儀を行う。
祝宴が始まり、日子や王子達はお互いに相手の隙を狙っていた時、突然空の太陽が欠け始める。
照(ティラ)日女子の照とは太陽(ティラ)のこと、日女子に何かあったのではないかと驚いた王子達は
暗殺のことも忘れ聞こえさまの屋敷へ走る。
間者により日女の死を知った日女子は、消え行く太陽を見て「日女子の復讐か」と驚く。
やがて太陽はすっかり消え、人々はこの世の終わりだと泣き叫ぶ。
太陽の縁に一瞬光が戻るのに気付いた日女子は「わらわの力で太陽を戻して見せよう」と叫び
太陽を指差す。するとみるみる太陽が戻り始め、人々は日女子のおかげだと喜ぶ。
だが注意深い狗智日子だけは、日女子が指差す前に光が戻り始めたことに気付いていた。
狗智日子は日女子の権威を貶めるため、
「太陽が欠けたのは日女が本当の聞こえさまだからだ」と日女の死を公表、
葬儀を大々的に執り行うことにする。
狗智日子はシビとフリを捕らえ、壱与が止めるのも聞かず日女の墓を掘り返し
遺体を屋敷に安置して「聞こえさま」としての殯(もがり)を始める。
日女子は怒って殯を中止させるよう日子に命じ、
日子は殯に乗り込んで日女の遺体を足蹴にし壱与を連れ去る。
二の王子達はこれを日子の宣戦布告と見なし、聞こえさまの屋敷に逃げ込んだ日子への攻撃を決定。
狗智日子は牢に閉じ込めていたシビに日子を討つことを漏らし、
日女子は壱与を殺すつもりだと匂わせシビを牢から放つ。
狗智日子は、壱与と聞こえさまに何かあってもシビに責任を押し付けるつもりだった。
二の王子達の軍勢が聞こえさまの屋敷を取り囲み、攻撃を開始する。
戦いの中、日子は敵の軍勢の中に狗奴(クナ)の兵が混じっているのを目撃。
日子の軍隊は押され、矢を受けた日子は日女子とともに脱出を図ろうとする。
しかし日女子はここは動かぬと答え、壱与を人質に末盧国の王・押那可の元へ逃げろと命じる。
日子は少数の兵とともに壱与を連れて屋敷を脱出するが、
矢じりに塗ってあった毒が体にまわり森の中で倒れてしまう。
ようやくシビが追いついて壱与を救い出そうとした時、
突然現われた謎の兵たちが日子に矢を射掛けて殺し、すぐにその場を立ち去った。
日子を追いかけてきた狗智日子達は、壱与とシビ、そして倒れて死んでいる日子を見つける。
日子の死を知った日女子は、すぐ押那可はじめ大和(ヤマタイ)の連合国へと使いを送る。
王子達は戦勝気分に酔いしれ宴にうつつを抜かしていたが、
数日後に日女子に召集された各国の王達がやってきたのを見て、日女子に謀られたことに気付く。
日女子派の押那可を議長に、日子殺しの詮議が始まった。
全ての事の発端は日女だという王子達の言に、壱与も王達の前に引っ張り出されるが
日女子は壱与が日女の孫であることを頑強に否定。
狗智日子は、今や壱与の存在は日女子にとって脅威であることにようやく気付く。
王子達は日子殺しの罪をシビに押し付け、シビを処刑しようと提案。
壱与は「シビは犯人じゃない」と反論、
日女子は「それが嘘でない証拠に盟神探湯(クカタチ)をやるか」と問う。
クカタチが何かを知らない壱与はそれを了承してしまう。
盟神探湯(クカタチ)とは熱湯に手を入れ、やけどをしない者の言い分を正しいとする儀式であった。
日女子は、日女と同じく皆の目の前で壱与も潰すつもりであった。
クカタチを執り行う日、神事を見物しようと集まった付近の住民達の中に、
戦で死んだ父の代わりに出稼ぎにきたタラもいた。
王子達や大和の王達と観衆、そして御簾の奥から日女子が見守る中、
広場にシビと壱与が引き出される。
広場の真ん中に煮えたぎる湯の入った釜を見た壱与は、ようやくクカタチが何かを知り怯える。
しかし湯に手を入れなければ、すぐにでもシビは殺されてしまう。
観衆の悲鳴の中、壱与は震えながら釜に近づいていく。
釜の前まで進み出た壱与は、人々の悲鳴が遠くなり心が不思議に静かになるのを感じた。
煮えたぎる湯の水面もいつしか穏やかに見え、壱与は釜の湯の中にそっと手を差し入れた。
そして壱与が湯から手をあげると、手は湯で濡れてはいたものの火傷一つしていなかった。
奇跡に喜び歓声をあげる観衆をよそに、日女子は黙って奥へ下がってしまう。
日女子派だった王達もこの奇跡を目の当たりにし日女子の時代が終わったことを確信、
王子達と壱与派に転向したため、二の王子の即位が決定的になる。
その日の夜、シビと壱与、フリは二の王子の持ち家に泊まっていた。
自分に何故あんなことが出来たのかわからないと怯える壱与に、
シビは「おまえにはばあさん(日女)がついてるんだ」と言って元気付ける。
聞こえさまの座を死守したい日女子は、今度は狗智日子を密かに呼び出し
自分に聞こえさまの座を約束するなら狗智日子を王として認めてやる、と取引を持ち掛ける。
狗智日子が「壱与には自分の父・天日男の血が流れているのか否か」を尋ねると、
日女子は「日女は日男との密会に向かう途中で暴漢に襲われて身ごもったのだ」と秘密を暴露。
勘のいい狗智日子は日女子が昔から日女を憎んでいたことを悟る。
日女子は二の王子と三の王子、そして壱与を抹殺せよと狗智日子に命じる。
二の王子の即位を三日後に控えた夜、二の王子の屋敷を狗奴(クナ)の兵が襲撃、火を放つ。
狗智日子は狗奴の兵とともに二の王子を殺害、
それを目撃した三の王子は大火傷を負いながら逃げ出す。
二の王子の別邸にいた壱与達も狗智日子の部下に襲われるが、シビの機転で逃げ出すことが出来た。
壱与達は逃走中に茂みの中に倒れている三の王子を見つけ、
彼とともにフリのいとこのマシの家に隠まってもらうことにする。
二の王子は殺され、三の王子が行方不明になり大和の王達は狼狽。
日女子にお伺いを立てに行くと、日女子は「四の王子・狗智日子を王とする」と神託を告げる。
王達は、狗奴の血をひく狗智日子と日女子が組んだことに驚き慌てる。
即位式は二の王子の30日間の殯の後と決まり、猶予が出た王達は集まって対策を練ることにする。
王達が退出した後、狗智日子は日女子に「30日の殯は長すぎる」と抗議するが
逆に日女子は壱与を逃がした狗智日子を責める。
都合よく狗奴が現われることに、日女子も狗智日子を疑っていたのだ。
狗智日子は、日女子の屋敷の女官・アヨをたぶらかしスパイに仕立て上げ、
日女子は若さを保つために胎児の血をすするという噂を聞き出す。
一方、壱与達とともにマシの家に隠れている三の王子は、左眼を失い大怪我を負ってはいたが
何とか歩き回れるまでに回復していた。三の王子は狗智日子への復讐を誓う。
壱与が見つからぬまま一ヶ月が経過、日女子は更に殯(もがり)を30日延長することを決定。
とうとう痺れをきらした狗智日子は、日女子を引き摺り下ろすため壱与を利用することにし、
広く壱与の探索令を出す。
そしてアヨを使い、聞こえさまの屋敷の宝物庫から王の証である幡と銅鏡を盗み出す。
壱与を見つければ金一封がもらえると聞きつけたタラは、マシの家にいる壱与を見つけ密告。
マシの家に狗智日子の部下が兵を連れて壱与を捕らえにやってくる。
部下達が三の王子の存在を知らないことに気付いた壱与は、三の王子を藁の下に隠し
シビとともに捕らえられ連れて行かれる。三の王子は怪我を押して伊都を脱出、末盧へと向かう。
壱与も宝も手中に収めた狗智日子は、大和の王達に銅鏡を送り即位式へ招待。
そして殯の終わる前日、ヒミコに目通りに行き「翌朝即位式を行います」と告げる。驚き怒るヒミコ。
翌朝。何としても狗智日子の即位を止めたい日女子は即位式を欠席するが、
狗智日子は日女子の替わりに壱与を御簾の向こうの聞こえさまの席に座らせる。
大和の王達も集まったが、末盧国の王・押那可(おしなか)だけは体調不良を理由に欠席。
即位式の後の宴の席に、狗智日子が狗奴の王・狗日呼子(クヒココ)を伴って現われ
狗智日子の伯父にあたる狗日呼子とともに大和を統一し治めると宣言。
王達は驚き狗智日子に飛び掛ろうとするが、逆に兵に捕らえられ牢に幽閉されてしまう。
変事を聞きつけた日女子は急いで押那可に使いを送る。
すぐに狗智日子が兵を率いて訪れ、日女子を聞こえさまの屋敷から立ち退かせ
狗智日子の屋敷へ身柄を移す。
狗智日子はすぐに狗奴の軍とともに投馬(ツマ)国を攻め落とし、末盧国へ進軍。
即位式を欠席していた押那可は篭城を決意。
しかし、狗智日子は人質の王達の命と引き換えに大和各国に末盧を援助しないよう命令。
一方、狗智日子の屋敷に女官とともに幽閉中の日女子は、鏡にうつった自分の老いた顔を見て
食事に少量ずつ毒が混ぜられていることに気付く。
そして篭城長引く押那可の屋敷を取り囲んでいる狗智日子の元に
日女子が死にかけているとの知らせが届く。
狗智日子は日女子の最期を見届けようと少数の兵とともに伊都へ戻る。
末盧まで来ていた三の王子は、援軍を請うため一人不弥(フミ)国へ向かう。
日女子の部屋に入った狗智日子は、老婆のような日女子の顔に驚く。
ところが、死にかけていたはずの日女子が突然起き上がって懐剣で狗智日子に斬りかかり、
油断していた狗智日子は肩を斬られてしまう。
急いで剣を抜いた狗智日子は日女子の腹を刺すが、日女子は庭に逃げ出した。
同じく幽閉中のシビ達は、隣の屋敷から聞こえてくる騒ぎを気付き、
塀の向こうから助けを求めた血まみれの女性を引っ張り上げてみると、それは日女子であった。
日女そっくりの日女子の老けた顔を見て思わず「ばばさま!」と喜び叫ぶ壱与。
そこに狗智日子達がやってきて日女子を渡せと迫るが、壱与は
「日女子を殺すなら聞こえさまの代わりの占いなんかしない、いい予言も言わない」と頑として応じない。
恐れをなした兵達に動揺が走り、士気が落ちるのを恐れた狗智日子は一旦引き下がることにする。
翌朝目覚めた狗智日子は、日女子の剣に毒が塗られていたことに気付く。
毒が抜けるまでしばらく伊都から動けないことを悟り、仕方なく狗日呼子の力を借りることにする。
末盧国では、狗智日子の姿が見えないことに気付いた押那可が反撃を開始。
一旦は押されるが、三の王子が不弥国の軍とともに到着、狗智日子不在の軍に勝利する。
日女子は重症を負っていたが壱与の看病で何とか持ち直す。
しかしシビが漁に出た隙を見計らい、狗智日子がやってきて
「日女子は水子を食らう鬼女だ」と言い剣を向ける。
日女子は「殺すならこの娘も一緒だ」と壱与を抱え盾にするが、狗智日子は意に介さず剣で突く。
壱与が死を覚悟した瞬間、突然壱与の目には剣の動きが鈍く、遅くゆっくりと見え、
壱与は思わず体を少し横にずらして剣を避ける。
剣は日女子の胸に深深と突き刺さり、日女子は狗智日子に呪いの言葉を吐いて息絶える。
聞こえさまを殺したことに恐れおののく兵達の手前、狗智日子は仕方なく殯(もがり)を行うことにする。
隣の屋敷で日女子が殺されたことに気付いた日女子の女官たちは、
日女子の宝を奪って我先にと逃げ出す。
末盧に戻ろうとした狗智日子の元に、三の王子率いる不弥国の軍が
伊都に攻め上っているとの知らせが届く。
狗智日子が狗日呼子に援軍を頼むと、狗日呼子は大和を統一した暁にはその半分を貰うと要求。
伯父・狗日呼子も真の味方ではないと改めて思い知らされる狗智日子だが、
大和を統一するまでだ、と考えこれを承諾する。
やがて三の王子と不弥国、末盧国の軍が伊都に到着、狗智日子と狗奴の軍と
激しい戦いを繰り広げる。壱与とシビは警備が手薄になった隙をついて逃げ出し、
シビは牢に囚われていた大和の王達を助け出す。
しかし狗奴の軍は強く、三の王子達は敗走を余儀なくされる。
ところが、三の王子を追い海岸までやってきた狗智日子に狗日呼子が斬りかかった。
元々狗日呼子も狗智日子を信じてはいなかったのだ。
狗智日子は反撃するが、狗奴の兵に取り囲まれ殺される。
伊都と狗奴の間に生まれ、それ故に故郷を持たず、
自らの手で自らの国を作り上げようとした狗智日子の望みはここに潰えたのだった。
狗智日子の剣で斬られた狗日呼子は、剣に塗られていた毒により傷が腐り始め苦しむ。
狗日呼子はこれは日女子の呪いだと思い、宝を持って逃げ出した女官達を捕らえさせ
生き埋めにして殉死させることにする。
一方、逃げ出した三の王子と壱与、シビは一支(イキ)国にかくまわれていた。
人質になっていた大和の王達が無事国へ帰ったため、各国とも狗奴と戦うつもりであった。
壱与は、ばばさまが「女子の首が見える」と叫ぶ夢を見、
三の王子にすぐに伊都に進軍するよう頼む。王子達はこれを託宣と受け取り、伊都に進軍する。
狗日呼子は傷が悪化、そこに三の王子と大和の連合国が攻め込む。
圧倒的な兵力に狗奴の兵達は狗日呼子を連れて逃げ出そうとするが、狗日呼子は既にこときれていた。
三の王子達は首まで生き埋めにされていた女官達を掘り出すが、ほとんどが既に死んでいた。
そして大和連合は狗奴に勝利、三の王子が新たな王として即位することになる。
託宣が当たったことで、三の王子達は壱与を新たな聞こえさまとして迎えようとするが、
壱与はこれを断り、タラを連れてこさせて自分が既に生娘ではないことを告げる。
三の王子はタラを斬ろうとするが、壱与はそれを止めて
「私をただの島の娘にしてください」と頼む。
結局、醜女と評判で貰い手は無かったものの心優しい一支(イキ)国の美子(ミッキョ)が
新たな聞こえさまに選ばれ、壱与は島に戻ることになった。
シビも軍の大将の座を断り、壱与とともに戻ることにする。
島に向かう船の中で壱与は、
死んだ人を葬り残された人を慰めるクロオトコの仕事は尊い、と言い、
「もう13歳になったし、島に帰ったらシビのお嫁さんにして」とシビに頼む。
思わず照れるシビ。
やがて、青い海の向こうに懐かしい島の岸辺が見えてきたのであった。
終わり
乙です。
5年前、大きな橋のある小さな貧しい村から、賢く優しい少年が消えた。
権力争いの末に王の血をひく者がいなくなってしまった王家は、王位継承者として
王の妾腹の少年ルカを極秘に迎えに来たのだ。ルカはその迎えの言葉を信じ、
幼馴染の少女セツにだけその事情を告げひっそりとニオルズの村を旅立っていったのだった。
そして5年後、セツは村の武道大会で3年連続優勝しその賞金で念願の王都へ旅立つことになった。
王都では数日前にルカリア国王が新たな王として即位しており、セツはその王に逢いに行くのだ。
王都への道中、盗賊に絡まれていた裕福そうな娘クレアを助けたセツは、彼女と友達になった。
クレアは新王のお披露目パーティーに参加することになっていたので、セツの目的を知ると
パーティーに出られるよう取り計らおうとするが、セツは一目見れば十分とその申し出を断る。
その後王都へ着いたセツは、バルコニーから群衆に顔を見せるルカリア国王を目撃する。
しかし国王を見たとたんセツは「誰だてめぇ〜〜〜〜」と絶叫する。
国王はルカとは全くの別人だったのだ。王がルカではないのなら彼は一体どこに?
どうにか王と直接話をするために、セツはクレアに頼んでパーティーに出席させてもらう。
セツが城内を徘徊していると赤髪の男が現れ、セツを王のもとへ案内してくれた。
赤髪の男は5年前ルカを迎えに来たカズナという男だった。王の部屋では偽王が待っていて
なぜ自分が王となっているのか説明し始めた。(これからは偽王→陛下と書きます)
当時ボロを纏ってニオルズの橋の下で暮らす彼のことを気にかけてくれるのはルカだけだった。
そのルカが敵の多い所に行くと知った陛下は「盾くらいにはなれる」とついて行く事にした。
しかし三人での旅の途中、ルカは刺客に襲われてしまう。深手を負ったルカは
機転を利かしてルカリアは自分ではなく陛下だと偽り、暗殺が失敗したと刺客に思いこませた。
そして自分を犠牲にして2人を逃がした。カズナはルカが自力で助かることを信じ
断腸の思いで、ルカが傷を癒し戻ってくるまで王の緋色の椅子を守りきることを選んだ。
陛下もルカの意思を継ぎ、盾になれなかったかわりに彼が戻るまで王でいることを選んだのだった。
陛下のまっすぐな瞳を信じ、ルカを探すためにふたたび旅に出たセツは。
旅の途中で武者修行の旅をしている男ドリィに出会い、一緒に副都を目指すことになった。
副都はバジ家の領地として栄えているが、この一族こそが一連の権力争いの火種だった。
バジ家は残酷で忌み嫌われている一族で、ルカ達を襲ったのもバジ家の人間だと考えられている。
副都には元軍人のキラという女性がおり、その人物がルカの行方を知る可能性があった。
キラ女史は既に亡くなったルカの母親の親友で、ルカが幼い頃ニオルズに来たこともあるそうだ。
そしてルカが王の妾腹だということ、今のルカリア王が偽者だということも知っていた。
彼女は親友の息子を助けたいと願っており、セツにルカの捜索を依頼した。
旅の途中、セツは同郷の友人達に会いそこでかつて橋の下にいた少年の妙な噂を聞いた。
ある者は、浮浪者のような子どもがルカに剣の使い方を教えているところを見たことがあり
そして子どもがルカを見る目が恐ろしいものに見えたと言った。
またある者は、子どもは有名な武人を輩出することで有名だったがその力を恐れたバジ家により
滅ぼされた「最果ての街」からやって来たという噂があったと言った。
それを聞いたセツは陛下に対して強い不信感を抱く。本当にあの男を信じていいのか?
もう一度陛下に話を聞くために、セツはドリィとともに王都へ戻る。
ドリィといったん別れたセツは、祭りで賑わう城に忍び込み陛下と再会する。
セツが今までの噂や疑惑を陛下にぶちまけると、陛下は自分の出自を話し出した。
やはり陛下は最果ての街の出身だった。当時強大な力をつけつつあったその街は
本気で謀反を企てており、そのために陛下のような身寄りのない子ども達を集め
スパイ技術や殺人技術を無理矢理教え込んでいた。陛下もそこで剣の使い方を学んだ。
その後バジ家に街を滅ぼされ、街から逃げ出した陛下はニオルズの橋の下で力尽きた。
ここで独りで死ぬのだと思っていたその時に助けてくれた人こそがルカだったのだ。
陛下は何があってもルカを裏切ることはないと断言した。
今度こそ陛下を信じることにしたセツは、城の中で慌てるクレアと再会する。
クレアは実はバジ家の娘で、そのバジ家が雇った刺客が城に忍び込んでいると教えてくれた。
急いでセツが陛下のもとへ戻ると、そこには陛下に襲い掛かるドリィの姿があった。彼が刺客だったのだ。
セツの顔を見たドリィは、陛下をしとめず逃げてしまった。
陛下はルカのことを調べるために、セツにも城に残って協力して欲しいと申し出る。
それを了承したセツは、ルカのために名前を捨て、国民と赤い椅子を守り続ける彼の
本当の名前を知りたいと思った。
しかし陛下は忘れてしまったと言って教えてはくれなかった。
陛下は疑問に思っていることがあった。ルカはセツの事をとても大事に思っていて
その大切なもののためにいつかは村に帰ると陛下に話していた。
大切な人と離れてまで、母を貧しい村へ追いやり、病で苦しんでいる時も
何もしてくれなかった王族の跡を継ぐのは何故だろうか。国民のためか?復讐か?
いずれにせよルカを探すためには、ルカの敵が何者なのかを知る必要がある。
情報収集のために陛下と街へ下りてきたセツは、街の人から奇妙な画家の話を聞いた。
その画家は国中の人々の顔をスケッチし、特に美しい人の絵は白の館の肖像画の間に飾るので
もしルカが美しければ、彼の絵も飾られているかもしれないという話だった。
セツはその画家に心当たりがあった。過去に城内で、仮面をつけた怪しい人物に
顔を描かせて欲しいと言われたことがあるのだ。ルカの手がかりを求めセツは白の館へ向かった。
白の館はバジ家の次頭でクレアの兄のナギという人物の持ち主だ。
セツは忍び込むことに成功する。しかしそこにいたのは手錠につながれたドリィだった。
ルカリア国王暗殺に失敗したドリィは、バジ家と手を切ろうとしたので捉えられていたのだ。
手錠をはずしたドリィとセツは、肖像画の間を目指す。
そこにクレアが現れた。再会を喜ぶセツとクレア。クレアが二人を肖像画の間へ
案内してくれたが、大量の絵の中にルカを見つけることは出来なかった。
落胆するセツだったが、ドリィは昔聞いた妙な噂を思い出した。
小さな村で仕事を終えたバジ家の刺客が「面白いものを拾った」と言い姿を消したというものだ。
小さな村とはおそらくニオルズのことだろう。
そしてドリィは肖像画の間から、その刺客の肖像画を見つけ盗み出していた。
セツはこのことを陛下に話すために王都に戻る。
ドリィもセツに協力すると言うので、セツは陛下とドリィを対面させた。
微妙にわだかまりのある二人だが、ルカを探すためにと手を組むことになった。
さっそくドリィの盗んできた肖像画を見た陛下は、ついさっきこの男に会ったばかりだと言った。
そしてこの男はセツも会ったことのある仮面の画家だと教えてくれた。セツは動揺する。
その時、セツは部屋の外から仮面の男がこちらを見ているのに気づいた。あの画家だ。
三人は追いかけるが、画家は街の雑踏にまぎれてしまった。
ちょうど今は祭りの時期で、街は仮面をつけた人で溢れかえっていたからだ。
しょうがなく捜索を終えたセツは、人の波に押されて階段から落ちそうになってしまう。
すんでの所で仮面をつけた人がセツの腕を取り助けてくれた。
お礼を言うセツだが、仮面男は手を離そうとしない。その手に不意に懐かしさを感じたセツは
この人物がルカではないかと疑う。しかし仮面男は雑踏の中へ去っていってしまった。
駆けつけた陛下もその人物を追うが、人が多すぎて近づくことが出来ない。
その時ちょうど向こう側からカズナが現れたので、陛下は彼に仮面男を取り押さえるよう命じた。
王の命令に従い仮面男に近づくカズナ。
しかしその仮面男が「退け、カズナ」と言い放つのを聞きいたとたん、カズナはぴたりと動くのをやめてしまう。
陛下がどんなに命令だと叫んでもカズナは全く動こうとせず、仮面男は消えてしまった。
カズナの行動を見て、二人はあの人物がルカだと確信する。
そしてルカがあんなに近くにいたのに、セツは捕まえることが出来なかった。
うほっ続き気になる
祭りはさらに賑わいを見せ、様々な人が王都に集まっていた。
キラ女史やバジ家のナギもやって来ていた。二人は軍部にいたときの古い知り合いだったのだ。
しかし知り合いといっても、仲が良いわけではなさそうだ。
一方セツとドリィと陛下も祭り会場にいた。
祭りを楽しむセツを見つめながら、ドリィは陛下にある指摘をしていた。
セツの内にある「ルカ」はいつもきれいな白。
しかし陛下の内の「ルカ」は灰色。白なのか黒なのか決めかねているように見える。何故か?
そしてルカが生きているのなら、何故陛下たちの前に姿を現さないのだろうか。
ドリィの指摘を受けて、陛下はセツに隠していたニオルズの村でのある出来事を話し始めた。
その日、ルカは誰かに殴られたかのようにボロボロの状態で橋の下で倒れていた。
陛下が慌てて駆け寄ると、ルカは今までに見せたことのない恐ろしい目で「人の斬り方を教えてくれ」と呟いた。
この言葉こそ今のルカの行動の原点なのではないのか。
それが復讐なのか他の何かなのかは分からないが、あの時ルカの盾になれなかった代わりに
剣にならなれるかもしれない。命でさえもルカのためなら捨てられる。
何を失うとしてもルカの望むように動いてやると陛下は決めていた。
その後三人は城に帰り、陛下は王の職務に戻った。
残された二人が城の中を探検していると、偶然肖像画が飾ってある隠し部屋を発見した。
その絵に描かれているのは、ルカにそっくりな傭兵の姿をした若い頃のルカの母親だった。
ルカの母親も軍の出身だったのだろうか。
ルカの母親とキラ女史が軍時代の友人なら、同じく軍にいたバジ家のナギとも繋がりがあったのかもしれない。
新たに出てきた手掛かりとして、セツはナギに話を聞く決心をした。
最近「最果ての街」の残党が再び王への謀反を企てているという噂が国中に広まっており
キラ女史の提案で討伐隊を出すことになった。
討伐隊の指揮を執るナギを見ながら、カズナは5年前ルカ達と王都に向かっていた時のことを思い出していた。
「バジ一族は嫌いですか」と突然尋ねるルカに、カズナが思わず振り向くと
そこには、まるで別人のように冷酷な笑みを浮かべたルカが立っていた。
驚くカズナに対し、ルカは不気味に笑いかける。「カズナさん、僕と組みませんか?」
出兵前のナギに会うことが出来たセツは、単刀直入に質問する。
ルカリア王の母親との関係は?そしてニオルズに送った刺客(画家)が拾ったものは何なのか?
しかしナギは誤解だという。ナギは確かに刺客を送っていたが
刺客への指示は「上京するルカリアを偵察してこい」というものだったのだ。
襲われたのならば、それは自分以外の人物が送り込んだ刺客だろう。
さらに、友人の息子であるルカとは王都で「勝負」するつもりだったとナギは言った。
ルカの母親ヨダカは、女でありながらも戦場では負けの無しの剣士だった。
優しい心を持つヨダカは、バジ家のナギにも差別なく接した。それがバジには嬉しかった。
ナギもキラ女史も、そして当時の王もそんなヨダカに憧れ惹かれた。
そして同じようにヨダカも王を愛した。やがてヨダカは王の子どもを身篭るが
バジ家の策略により、彼女は王をたぶらかす謀反者として逮捕されどこかへ追放されてしまった。
そんなバジ家や王家に嫌気のさしたナギは軍を退役し、ヨダカの行方を捜した。
しかしやっとニオルズにたどり着いた時には、すでにヨダカは病気で亡くなっていて
息子のルカだけが残されていた。
愛しいヨダカとそのヨダカを奪った者の血が流れるルカの姿を見たとたん
ナギは抑えきれない憎しみに襲われルカを殴りつけてしまう。
ナギは王家を憎み、ルカも母から王家やバジ家に対する恨み言を毎日聞かされていたため同様にそれらを憎んだ。そこでナギは二人のうち、どちらが先に王になれるかという「勝負」をもちかけ
もしナギが先に王になったら、ヨダカの悲しい思いが残るニオルズの街を焼いてしまうと宣言した。
(このあと、ルカは陛下に「人の斬り方を教えてくれ」と頼む)
愛する人に捨てられ、独り寂しく死んでいった「親友」のために、君なら何をする?
あの人の「親友」だった奴は何をすると思う?
ナギがそう尋ねる。セツは親友という言葉に反応した。
ヨダカの親友はキラ女史だ。
女史がルカの捜索を依頼したのも、仕留め損ねた相手を探すためだろうとナギは言う。
そしてキラ女史が提案した討伐隊の出兵によって、現在城の兵士はほとんどいなくなっている。
城にはもう戻らないほうがいいだろうと言った。
ナギは始めからキラ女史が陰で動いていることを知りつつも、勝負のために黙っていたのだ。
手薄になった城に、最果ての街の残党を引き連れたキラ女史が攻め込んできた。
女史は街を滅ぼされた残党の憎しみを上手く利用し、謀反を企てたのだ。
セツが急いで城に戻ると、既に陛下達は敵と戦っていた。
セツはその場をドリィに任せ陛下を無事なところまで逃がそうとする。
しかし陛下は敵の矢からセツを守り負傷してしまう。ルカのためだけに使う命だったのに。
爆撃によりセツと別れてしまった陛下のもとに、カズナが駆けつけた。
陛下はまだやれると言うが、カズナは王族の恨みを背負う必要はないと頭の王冠をはずす。
今までのお詫びとお礼を述べて、カズナは陛下を逃がした。
しかし陛下は一人でも戦うことにした。自分には他に行くところなど無い。
陛下とはぐれてしまったセツは、敵の攻撃を受けて大怪我を負ったドリィを発見した。
自分は大丈夫だから早く陛下のところへ行けと言って、ドリィは静かに息を引き取った。
ドリィを看取ったセツは、陛下のもとへ向かう途中でキラ女史と再会する。
王家と5年前殺し損ねたガキをやっと殺すことが出来ると喜ぶ女史にセツは戦いを挑む。
二人は互角の戦いをするが、セツの強い瞳をヨダカとダブらせた女史は
降ってきたガラス片からセツをかばい、ヨダカへの懺悔を呟きながら息を引き取った。
その後セツは陛下と合流するが、動けない陛下をかばいながらの戦いで敵に追い詰められてしまう。
しかしその時、かつてセツを助けてくれた仮面男が現れ、敵を一蹴してしまった。
仮面男は陛下に謝った。「こんなことになるなんて思わなかった。僕の勝手で苦しめた。
名前を返してもらいに来たんだ。――――ありがとう、ありがとう、サキ」
そして仮面をはずした男は、やはりルカだった。セツはルカと抱きあう。やっと会えた・・・
ルカはサキ(陛下)とセツを隠し通路に押し込み鍵を掛けてしまった。
セツは一緒に逃げようと言うが、ルカは王になるために来たのだからここでお別れだという。
彼の思いが強固だと感じ取ったセツは、隙間から出るルカの手を握り締め別れを告げた。
その後ルカの元にカズナがかけつけた。カズナは跪き、王冠を渡す。
その時敵の一団が部屋まで攻め込んできた。王冠をのせたルカを背にカズナは叫んだ。
「控えよ、ルカリア国王陛下の御前である!!」
「カズナさん、僕と組みませんか?」
5年前のあの日、ルカはカズナにある計画を持ちかけた。実はルカは医者にあと2,3年の命だと宣言されていた。
「ルカリア」の名を王座に置くために、遠くの村の少女に「ルカリア」が生きていると信じさせるために、
もっと長く生きることが出来る「ルカリア」が必要だとルカは考えていたのだ。
奇しくも敵のおかげでその計画は実際のものになり、
そしてルカも思いのほか長生きできたが、やはり余命はもういくらもないと感じていた。
その後、ナギが率いる討伐隊が城に戻り、謀反は鎮圧された。
城は崩れたが、王とその従者の死体は焼けてしまったのかとうとう見つからなかった。
二人の人間が目指した緋色の椅子は黒焦げになり、ナギは王位を妹のクレアに継がせ姿を消した。
セツも怪我で弱っているサキを連れて、王都を去った。
彼女は、再会したルカの青い顔や細い腕を見て、彼の行動の意味に少し気付いていた。
それでもセツは、ルカがどこかで幸せな日々を送っていることを願うのだった。
おわり
乙加齢!
盟神探湯(クカタチ)て日本史で習ったなあ>青春の時代
緋色の椅子乙です!ありがとうございます。
なんか分からん・・・
文章がところどころなんの話だか
>>618 >>363のとこチェックしてみたんですが、上のほうの記述はないですし、下のほうはナキア最後の罠に
なってるようなんですが。
見落としてます?
>それがバジには嬉しかった。
バジって一人の人物でもいるんかな。
漫画の流れそのまま文章にしてるみたいだけど
もーちょい編集したほうが読みやすいと思うぞ。
事実と考え・現実と回想の判別がちょっとつきにくかったり
長い文章って打ち込んでるうちに酔ってくるんだよね
できるだけ独りよがりにならないようにとか第三者の読み手のこと考えてとか思うんだけど
なかなか上手くいかないんだわ、これが
わかんないときは
>>655みたいに具体的に質問してくれると助かるだろうね、書き手さんも
自分も書き手だけど、酔いはしないが
文章の長さとペースと詳しさ加減がせめぎ合う。
あんまり長くならずに満遍なく書きたいんだが
妙に説明的な部分があると、文章にしたときそこに比重がいったりしてムズカシス
難しいね、そんな苦労をしながらも投下してくれて
書き手さんいつもありがとう。
原作の雰囲気をどうにかして伝えたかったんだけど、
そのせいで分かりにくくなってしまいました・・・なんか逆にすみません。
他にも質問あったら遠慮なくしてください。
>>655 バジではなくてナギの間違いでした。ごめんなさい。
わかりにくいかな?
わかりやすかったと思うけどなあ。
書き手さんを責める前に、もう少し読解力をつけては?
>>660 書き手が謝ってんのに無駄に波風立てんな
責めるってほど責めてるわけでもないと思うが。
読んだ感想だろ
読み手も書き手も
過剰反応ヨクナス
664 :
マロン名無しさん:2006/01/11(水) 14:14:02 ID:4N5hkMEF
ありえない
まとめサイトの「ドラえもん のび太の宇宙開拓史」
の説明が「ドラえもん のび太と竜の騎士」の説明に
なっています。
イズミ・ハートネット18歳、彼女は北のブリッグス山を訪れていた。
凄腕錬金術師シルバ・スタイナーの元で修行するために。
山小屋の暖炉の側で本を読む老人。イズミが話しかけても耳が遠く会話にならない。
「弟子入り!」彼女が叫ぶと、老人は言った「一ヶ月」
老人はイズミに一本のナイフを投げてよこした。
「そのナイフ一本で一ヶ月、ブリッグス山で生き延びてみな」
「そうしたら本弟子にしてやるよ」
イズミはそれが錬金術とどう関係があるのだろうと疑問を抱きながらも
高名な錬金術師の言うこと、深い思慮あってのことだろうと山に入った。
寒さに凍える生活が始まった。時にはブリッグス要塞の山岳警備隊に出会い、
イズミはその装備を奪うことで食料を得た。しかし、やがてイズミにも限界が近づき、
大自然の中で自分の存在があまりに小さいことを痛感する…
…自分が死んでも何もなかったかのように、日はまた昇る。
世の中の流れは強く早く、残酷だ。この世は大きな力に従って流れる。
しかし、その流れの元は自分のような小さな存在。
小さな存在なくして、大きな流れは存在しない。
大きな力の流れを知りその力を利用する小さな存在、それが錬金術師。
基本はすなわち「一は全、全は一なり!!」
そう気がついた時、イズミは熊をも投げ飛ばしていた。
一ヶ月が過ぎ、イズミは熊を肩に担ぎ山小屋に帰った。
熊を老人の前に投げ落とすとイズミは再び弟子入りを求めた。
「あー?」老人は耳に手をあて声を出す。
「あー、れんきんじゅつ。だったら弟のことじゃな」
「わしの名はゴルド・スタイナー。シルバの兄で格闘家じゃよ。」
「弟はとっくの昔に死んだ。我が弟子となり、共に修羅の道を歩もう…」
ドガッ。 ゴンッ。
老人が言い終わるや、鈍い音が響き渡った。
山小屋には床に倒れる老人だけが残され、彼女の姿は既になかった。
解説済なんだけど「ベルサイユのばら」
内容に間違いが多く、あんまりな状態で見ていられないのですが
再度解説しなおしても良いかな?
>>667 >>1 >要望が出ている漫画のストーリーはどんどん書いて下さい(※解説が終了した作品の加筆・修正も大歓迎)。
前の書き手さんの書いたものを悪く言うのはあんまり気分がいいものじゃないね
コアな読者だけにわかるような些細な間違いなら誰も気にしないと思う。
名前が違ってるとか本筋に関係ないエピに間違いがあるとか。
終わり方が全く違うとか、作品内にないエピが描かれてるとか
そう言う間違いなら修正したほうがいいんじゃないかな。
読んでる人から見て間違いがあるなら訂正したほうがいいだろ
>>669 コアな読者ではない。
人物紹介の内容と、前半のまとめの内容のうち、重要なものがいくつか間違っている。
>121 名前:マロン名無しさん[sage] 投稿日:04/06/19 22:56 ID:???
>べるばらについてはまあ、そのくらいで。
>間違いが多いようならやりたい奴がもっかい書いたらいいんじゃね?
とあったから、どうかと思ったんだけど、不要ならいいか。
>>668 含め、不快な思いした人スマソ
よろしく頼む
いや、ベルばらはぜひお願いしたい。
あの解説はベルばらじゃないから
>>668 まとめスレのベルサイユのばらの項ってむしろあのままなほうが書いた人にも気の毒な気がするよ・・・
間違いの突込みまではいっているんだから
連投になるけど確か書いた人がだれかほかのひとにお願いすると書いていたと思って調べなおしてきたんで載せておく。
書き直すといって数ヶ月は当に過ぎて放置っぽいしかまわんだろうと思うんだが
【読むのが】ストーリーを教えてもらうスレ Part7【面倒】
http://comic6.2ch.net/test/read.cgi/csaloon/1086971731/l50 127 名前: 106-113 [sage] 投稿日: 04/06/20 09:52 ID:???
みなさま間違い多くて申し訳ありません。
そして訂正ありがとうございます。
昔はすごく好きで何度も読んだのに、忘れてるもんですね。
>>113の「乙。」に救われました。
まとめサイトの管理人さま、書きなおしたほうがいいでしょうか?
では
>>118、おながいします。
じゃなくて、手元にないので、数ヶ月余裕をみていただけるなら
まんが喫茶にいって読んで書き直しますが。
128 名前: マロン名無しさん 投稿日: 04/06/20 09:55 ID:5A3N5A/5
>>113じゃなくて
>>116じゃん・・・
どこまで抜けてんだか●TZ
>>676 じゃああとで書かれたココ間違ってるよ〜ってレスの内容も完全網羅してくれるとありがたいなぁ
あのままじゃ突っ込み損だから
今回書いてくれるのはそれが目的ですよ、安心してください
>>677
質問。訂正ってささいなことでもいいんでしょうか。
見たところ、管理人さんは訂正レスをそのまま載せるのではなく、
自ら該当箇所を書き直してますよね。
細かいところまでは負担がかかりすぎますか。>管理人さん
「IS〜男でも女でもない性〜」を詳細にお願いします。
絵が苦手なのですが前に見たあらすじが面白そうだったので気になってます。
今やってるという春編をお願いします。
一昨年に途中まで書かれていた「ブレーメン2」の最終巻、第五巻ぶんのストーリーを投稿します。
Mission8 ドラゴンを探して】
惑星フロリナを発ったブレーメン2に便乗してきたのは「宇宙風水師」の呂(ルイ)先生。
宇宙規模で気の流れを読み、星の吉凶を占うという先生のお目当ては、ブレーメン2の次なる寄港地、惑星アスラン。
呂先生の父が生前「最高の吉相」と診断したはずのアスランは、今や「呪われた星」と呼ばれるほどの不運続き。
父が死ぬまで気にかけていた見立て違いの真相を解き明かしたい、という呂先生にキラ船長も同情する。
ところが、惑星アスランはただ今、謎の病気が流行して全面封鎖中。何とかギリギリまで星のそばに近づいてみると
呂先生が見つけたのは、アスランの周囲を漂う鋭くとがった形の衛星「ナイフの月」。
アスランの開拓初期にどこからか漂ってきたというこの衛星こそ、不幸の元凶と呂先生は断じた。
さらにナイフの月を調べると、その表面には「エニグマ苔」と称される宇宙植物が群生していることが分かる。
ブレーメンの船医アームストロング先生は調査の結果、奇病の正体がエニグマ苔の胞子によるものと推理し
ダンテ副長との決死の調査の結果、エニグマ苔の本体から治療薬を作り出す理論を完成する。
ところが、このデータを惑星アスランの疾病対策センターの研究員たちは
「だって、おたくの医者、カンガルーでしょ?」と、アームストロング先生の研究成果を黙殺。
またもブレーメンへの露骨な差別に直面し、激怒したキラ船長は自らサンプルのエニグマ胞子を吸い込んで発症。
アームストロング先生の治療薬によって完治を確認すると、アスラン星域に押し入って電波ジャックを行い
奇病の正体とその治療法がすでに存在することを惑星全域にアピールした。
面子にこだわる疾病対策センターの意見は、一刻も早い治療を望む人々の声にかき消され
まもなく治療薬の配布とナイフの月の撤去作業が行われて、奇病騒ぎは急速に沈静化していった。
そしてアームストロング先生は、今回の活躍が評価され、銀河連邦の学術会議会員に選ばれる名誉も得たのである。
【Mission9 長靴をはいた猫】
ついに最終寄港地、惑星ハッブルにたどり着いたブレーメン2。この星の特産、高級食材のハッブル茸を積み込んで
地球への帰還ルートに入った直後、ハッブルで忍び込んでいた密航者が発見された。
密航していたのは、黒猫のブレーメン、ポー君。なぜかおびえた様子の彼は、奇妙なことに
ブレーメンには落ち着いて話すが、人間には敵意をむき出しにする。
彼の話を聞いているうちに真相が発覚する。彼の雇い主であるグレイソン・ファーム社は
ブレーメンを奴隷のように働かせて、珍味ハッブル茸の採取を行わせていたのだ。
過酷な労働によって、すでに何人ものブレーメンが死亡しているという。
学生アルバイトに成りすましたキラ船長とナッシュ社長が、グレイソンファーム社の奥に忍び込んでみると
そこには、あまりにもひどいブレーメン虐待の現場が存在していた。
キラ船長たちはこの事実を映像に納め、Mission6のシャキール捜査官のコネから捜査局に持ち込むが
ブレーメンの法的権利が認められていないため、この件に問える罪はごく軽いものでしかないらしい。
それならばと、キラ船長たちはこの事実を広く公表し、グレイソンファーム社を社会的に追い詰める作戦を取る。
これまでの航海で出会ってきた人々は、皆ブレーメンに好意的で、キラ船長たちに心から同意してくれた。
幾つもの星、幾つもの団体がブレーメンへの協力を申し出、グレイソンファーム社への抗議運動は
ブレーメンの権利を考える運動へと昇華していく。ブレーメン2の親会社スカイ・アイ社と
Mission5でコネを作ったΩヴェリタス社の2大企業が強調してこの運動を支持したこともあって
間もなく、銀河統一連邦議会は、満場一致で「ブレーメンに人権を認める」法案を可決する。
モーゲンスターン博士は「ブレーメンを人類のよき隣人とする」という己の理想が
予想以上の早さで認められたことに感激の涙を流すが
当の立役者である輸送船ブレーメン2は、何も無かったかのようにまた業務へと戻っていくのであった。
【ブレーメン2 完】
「ここはグリーンウッド」お願いします。
<主な登場人物>
竹田博明(たけだ・ひろあき)…顔良し、彼女有り、でも特に刺激もない退屈な日々を過ごす普通の高校生。
護国寺洸(ごこくじ・あきら)…表の顔は品行方正クラス委員長。裏の顔は一晩5万で愛を売る出張ホスト。
小泉美穂(こいずみ・みほ)…博明のカワイイ彼女。美人で元気で明るくて家事全般なんでも出来るいい女。
小泉玲子(こいずみ・れいこ)…美穂の母(バツ2)で売れっ子脚本家。後腐れのないホスト遊びに興じる。
原田一樹(はらだ・かずき)…ホスト店オーナーで玲子の元夫(美穂の父)。結婚後ホモに目覚め、離婚。
<あらすじ>
「売るのは愛情、体はおまけ」──洸に素質を買われ、退屈な毎日から脱却し、出張ホストになった博明。
初めて触れる裏の世界は新鮮で罪悪感も貞操観念もブッ飛んでいた博明だが、美貌の常連客「玲子さん」に
出会い、本気で恋をする。玲子が美穂の母親と発覚した後も「共犯者でいましょう」という玲子の言葉に従い、
二股状態を続けることになった博明は心の中で美穂に詫びつつも、玲子に対する激しい愛情に溺れていく。
しかし、何も知らず健気に振舞う美穂を見た博明は次第に大きく重くなる罪悪感に耐え切れず、出張ホストの
仕事現場を美穂に目撃されたのを機に美穂とも玲子とも別れようと決意する。「これで秘密の関係に終止符を
打とう」と玲子と行った旅行先で美穂とバッタリ会ってしまった博明だったが、傷心の美穂は、玲子に慰謝料
(英国への留学費用)を要求することで円満解決を図ろうと提案。無事、親子の対面を果たした原田とともに
渡英し、残された博明と玲子は以前のような気持の高ぶりがなくなり、お互い受験や仕事に忙しく破局する。
数ヵ月後、大学生になった博明は留学を終えた美穂と再会し、玲子との恋人関係が続かなかったことを
「切り替えがヘタ」と評される。さらに、「私が幸せにしてあげる」と宣言された博明は、戸惑いつつも、
穏やかな気持で美穂を受け入れる。 <了> (全4巻+番外編全1巻※ 計5巻/文庫版全3巻)
※番外編…出張ホストビジネス編。人妻、不倫女、自殺願望女を依頼主にして、博明と洸が奮闘する話。
ブレーメン2、乙です
>>680 どっちがいいんでしょうかね? 現状では誤字脱字程度と、元の文章を引用して
×〜、○〜と書かれてるものは元の文章を書き直しにしてます。長文のもので
最後まで読んで、次に頭のほうの訂正レスが来たらえもいえぬ感情に襲われそうで。
それ以外のもの(元の文章は引用してるけど、例えば「××は○○の従兄弟じゃないよ」などのもの)は
訂正レスを掲載にしてます。
なので、元の文章を引用してこう修正してくれ、ならそのままもとの文章を書き換えますよ。
匿名掲示板で元の文章書いたの違う人じゃん! とか言ってても意味ないしね。
>>688 まとめの方読んだけど、とりあえず「フランス革命で処刑された王族」が
『絞首刑』はねえだろうと思ったなー。
書いた人、なんとなくあっちこっちでアニメの方と混ざってるんじゃないか
って気がする。
管理人さん、まとめサイトにある掲示板の管理もしてくれると・・・
なんか変ナスレ立ってるし、訂正・連絡スレにも目を通してくれるといいんだけど
まとめサイトの「ベルバラ」、いつのまにかあとから入ってたツッコミがちゃんと載ってるじゃんか
管理人乙
それでもまだ(
>>689も含めて)再解説しなきゃなんないほど間違いがあるのか
>>686 う〜ん、昼ドラ……!!
もともと竹田は美穂ちゃんがお気に入りだったから最後ヨリ戻すのはわかるけど
美穂ちゃんはなんでそんなに竹田に執着するかね
絵本『あらしのよるに』の漫画版。作画の空十雲は『そらとくも』と読む。
話は全く同じで、オイシイとこどりのコンパクトサイズ。
絵柄がとてもコミカルにデフォルメされていて
動物的にありえないポーズとかとってるけどそこはご愛嬌。
基本的にどのシリーズも話は同じだけど、漫画版よりもちょっと多めに内容書いときます。
(つまり絵本・小説版の話もちょっと込み)
ある嵐の夜に、山小屋の中へと偶然非難してきたヤギとオオカミ。
雨のせいで鼻もきかず夜中なので相手の顔も見えないが
心細さから会話を始め、お互いが結構気の会う相手だとわかる。
『もしよかったら、今度お天気のいい日に一緒にお食事でもどうですか?』
『いいっすね!それじゃ明日の昼にでも!』
『でも、お互いの顔がわからなかったらどうしましょう・・・』
『じゃあ合言葉なんてどうすかね。オイラ、『嵐の夜に出会った者です』って言いやんすよ』
『ふふふ・・・『あらしのよるに』だけで十分ですよ』
そして翌日、山小屋の前で落ち合った2匹は、何と天敵同士のオオカミとヤギだった。
なんとかヤギが機転をきかせてオオカミには食われずに済み
それ以降も何度も逢瀬を重ねていく。『わたしたちって、秘密の友達ですね!』
そんなヤギを前にして、度々食ってしまいたい衝動にかられるオオカミだが
会話をする度、出会う度に『このヤギはとっても素敵で大切な友人でやんす』と思い始める。
しかし、とうとうお互いの種族に2匹の秘密がバレてしまい
『ヤツの種族から色んな情報を取って来い。そうすれば許してやる。』
と言われ、互いに微妙な雰囲気で会うも、やっぱり相手を裏切るなんて無理だ!
という結論に達し、2匹は激しい川の中に飛び込んで互いの種族を振り切る。
それでもしつこいオオカミの群れの追随により、とうとう決意する。
『まだ誰も行った事の無い、あの山の向こうに。きっと素晴らしい緑の森があるハズですよ』
それは猛吹雪の中の山越え。あるかも判らない楽園のような緑の森を信じて。
途中で痴話ゲンカっぽいのをしたり昔話をしてみたり
ヤギに隠れて夜に動物を食ってくるオオカミと衝突したりもするが、2匹はお互いを信じて山を越えていく。
『今はオイラ、ヤギの肉じゃなくって、ヤギが好きでやんすよ。』
しかしエサも無く体力が付き、吹雪から逃げ込んだほら穴の中でヤギは言う。
『エサならあるじゃないですか。あなたの目の前に。
私を食べてあなたは元気になって、この山を越えてください。』
オオカミの意思に反して鳴る腹の音。
『鳴るな鳴るな鳴るな!!!腹なんて減ってない!
・・・どうしてオイラ、オオカミなんかに生まれてきちまったでやんすか・・・!』
互いが互いの為を思い、オオカミは外からやってきて偶然ヤギを見つけたフリをして食べる。
という事に落ち着いた。が、ほら穴から出てきたオオカミはそんな気は毛頭なく
この吹雪の中をなおも追いかけてくるオオカミの群れを見つけていた。
そしてヤギを守るため、大きく一声吼えて群れに突進。
その声によって起きた雪崩により、群れと共に谷底へと落ちていく・・・
翌朝、吹雪などウソのように晴れ渡りほら穴から出てきたヤギ。そして山下に森を見つける。
『あった!やっぱり緑の森はあったんだよ!ねぇ、早くおいでよ!緑の森があったんだ!』
いつまでも呼び続けるが、いつも一緒に居たあのオオカミの声は、返ってこなかった。
(ここまでと、これからの話の間に約3年半も間があった。本当はここまでで完結だった)
それから1人で山を下り緑の森に辿りついたヤギ。
来る日も来る日もオオカミを待ち続けるが一向に現れずに日々が過ぎてゆく。
せっかくの緑の楽園なのに、あなたが居なかったら全然意味が無いじゃない。
心身ともに衰弱しきって、もう死んでしまおうかと思ったさなか、
この緑の森にオオカミが現れた!という動物達の話が耳に入る。
喜び勇んで走って行くヤギだが、あちらからも走ってきたオオカミと正面衝突して気絶してしまう。
気が付けばほら穴の中。『良かった!生きていたんだ!もう、会えないかと思ったよ・・・』
『・・・・・・うるせぇな。お前、誰だ?オレにはヤギの友達なんてイネェんだよ!』
オオカミはあの雪崩から奇跡的に生還したが、何とそのショックで記憶を無くしてしまっていた。
お互いの思い出を必死に語るヤギ。
『黙れ!食われたくないからってウソばかり並べるな!!
お前は今夜、キレェな満月の夜に食ってやるんだよ。それまで草でも食って太ってな!』
そして大きな満月が登る。
『・・・たとえアナタにならば、食べられてもいいと思った。でも今のアナタはただのオオカミだ・・・
こんな気持ちになるんなら、再会しなければよかった!
こんな事になるんなら、あの山を越えなければよかった!!
こんな終わりになるのなら、あの嵐の夜に出会わなければよかった!!!』
『・・・・え?今、何て・・・嵐の夜に・・・?あらしのよる・・・あらしのよるに・・・』
いちばんさいしょの合言葉によって
オオカミの中に蘇るヤギとの思い出の数々。
『・・・・・あれ?こんなところで、何してるでやんすか?』
『・・・・・・・・ずっと、あなたを待っていたんですよ!』
丘の上に登って、2人で見る満月。
『ねぇ、わたしたち、これからずっとずっと一緒だよね?』
『ずっと、ずーーーーっと、一緒でやんすよ!』
・他のシリーズ展開の補足説明
基本的には全部内容は同じ。
・絵本 幼年〜絵本好きな大人向け
絵がリアルでちょっと怖い(特にヤギの目がヤギ目(横目)になってる)
平仮名だらけなので多少読みづらい。1番最初に出た本。
大判(6冊)とリトル版(7冊)がある。最後まで出てるのはリトル版の方。
当初、吹雪の中でオオカミが埋まってヤギが1匹だけ助かった巻で終わっていたが
ある男の子からのファンレター『ふたりはまたあえるよね?』等を受け、
前巻発売日より3年半後に、2匹が再会する最終完結版『まんげつのよるに』が描かれた。
他の物(漫画・小説・映画)にも、この完結話までが入っている。
個人的に感動レベルは、この絵本版の最終巻の描写が1番高いと思う。
(それ以前の全巻を読んでおけばさらに感動できる)
・漫画 小学生〜一般向け
『まんがチック』な絵柄だがコンパクトにまとまっていて読みやすい。
しかし短いので展開がものっそ早い。
・小説 中学生〜一般向け
絵本のほぼ全部のストーリーが入っていて
更に2匹の心理描写がとても丁寧で判りやすい。
ここにだけ入っている書き下ろしエピローグ(2Pほど)がある。ちょっと切ない。
・映画 声が付いた事により、ヤギがオスだった事が判明して
大多数の読者がビビった。(今までの文面ではメスっぽかったので)
内容サイズ的には漫画版とほぼ同じだが
コンパクトになりすぎてて最後の再会時の感動がちょっと薄い。
すいません忘れてました。
原作者は『木村裕一』絵本の挿絵は『あべ弘士』です。
一番大切な事なのに書き忘れてて申し訳ないです。
「夏目友人帳」予約します。
あらしのよるに乙!
今どこに行っても見かけるけど、絵本話だからなー・・・と敬遠してたんだが
結構かなりいい話ジャマイカ
今度本屋で絵本版を立ち読みしてみるかね
702 :
マロン名無しさん:2006/01/17(火) 12:03:24 ID:94h/gTud
r
>>698 >声が付いた事により、ヤギがオスだった事が判明して
(;´Д`)えェー?
>>695-697でロミジュリなラブストーリーだと判断してたんだが
恋愛ものじゃなくて友情ものなのか
あらしのよるに、いいな
ちょっぴり涙出たよ(⊃Д`)
>>698 ・ゲーム 映画版のタイアップとして出たと思われるニンテンドーDSソフト。
映画と同じストーリーが基本だが、途中に挟まれるミニゲームの成績などで分岐して
計7つのエンディングがあるなど純粋にストーリー面だけ見ればなかなかいいらしい。
しかしそのミニゲームの難易度が少しキツめ(小さい子じゃたぶん無理)なため
「好成績が必要なエンディングがなかなか見られない」
「子供のために買ったのに子供がクリアできない」
などの不満の声も聞かれる。
>>694 処女捧げたから、とか。
あと、竹田は正反対の性格の奴から好かれる〜云々by護国寺
というような描写があったような。
あらしのよるにシリーズは新作が出るたびに
待ちきれずに本屋でまず立ち読みしたのだが
そのたびに泣くので哲学書コーナーとか人気の無いとこに行って
「ソクラテスは偉大だよな」とか理解できてない事を考えて、涙ひっこめてる。
そんでそのあとレジに行く。
本か何かで「あらしのよるにから学ぶ恋愛論〜」みたいなのが出てたような。
私もあの2匹は明らかにオスとメスだと思ったんだが、
一番最初が「天敵同士でも食べない友情の話」を主題として絵本で出たので
最後までそのスタンスを貫き通したんだと思う。
あと、このオオカミとヤギには名前があるんだけど、出てくるのは絵本の3巻目くらいから。
作者が「ここまで人気が出て続くとは思わなかったので最初はただのオオカミとヤギだった。
なので、OOとXXとゆうそのまんまな名前をつけてみた」とどこかに書いていた。
最終巻の後の最終巻と言い、本当に読者に愛され、求められてる作品なんだなと思った。
>>686 >正しい恋愛のススメ
親が娘の彼氏寝取って「正しい」恋愛のススメ……
そういえば親子どんぶりのマンガって初めて見たかも
つイマジン
瞬きもせず/紡木たく
ラヴァーズ・キス/吉田秋生
のあらすじを教えてください。
>>698 遅レスだけど、メイは原作も映画も、性別はどっちにとらえても良い
ってコンセプトじゃなかったっけ?
成宮があてちゃってるから、オスだと思ってる人続出だけど。
ベルばらをとりに実家に帰ったら、大掃除で捨ててしまったらしく
購入してからまとめることになります。
作者的には、あの関係を「恋愛」に限定してしまうと
いろいろ生々しくなりすぎるから、あくまで「友情」という
枠でとらえて欲しい、的なことを言ってるよね。
狼の「おいらは〜でやんす」がちょっとなあ…と思いつつ、
小説版のラスト読んで、ちょっと泣いた。
>>708 『正しい〜』は親子どんぶり二重奏。
護国寺アキラも、中学生?のときに付き合ってた20代前半の女が親父に惚れて捨てられた挙句
ふたりが再婚したために、元カノが義母になった。
714 :
リョウ1:2006/01/19(木) 20:10:19 ID:???
「リョウ」 上田倫子 全13巻 集英社
女子高生・遠山りょうは修学旅行で京都にやってきた。
友人や幼馴染の平賀葵と京都を楽しむりょうだったが、五条大橋でいきなり薙刀を持った
謎の僧侶に襲われる。「何故あの時逃げた」と意味不明の問いかけをする彼。
葵が傷つきながらも助けてくれたので、りょうは事なきを得る。
旅行から帰ってきたりょうは、祖父の源一郎が営む剣道道場で入ったばかりの門下生だが
めっぽう強い男と対面する。しかしその門下生こそ京都で自分を襲ったあの僧侶だった。
「弁慶」と名乗った彼にびっくりしながらも美形なのでちょっとドキドキしてしまうりょう。
しかし弁慶はりょうに本物の刀を差し出し「勝負しろ」と言う。
りょうが剣道未経験者だと知っている源一郎やその他の門下生は弁慶を
止めようとするが、彼は再びりょうに襲い掛かった!「あの時の軽技は見せないのか!?」
とすごむ弁慶にりょうは防戦一方。大事に伸ばしていた髪まで切られてしまう。
やっとりょうが女だと知った弁慶は手を引こうとするが、
「女で何が悪い!」と先程とは一変した様子のりょうに結局敗北。
呆然とするりょうを源氏の御曹司と呼び、自分を家来にしてくれ。
そして平家を共に倒しましょうと言うのだった。
715 :
リョウ2:2006/01/19(木) 20:10:52 ID:???
にわかには信じられないが「命をかけてお守りします」と言われると、
理想の恋人が出来たみたいとこっそりうかれるりょう。だが弁慶の意味不明な言動は相変わらず。
どうやって平安時代からやってきたのかを聞いてみると彼はこう言った。
「平家打倒の誓いを立てて日々千本の刀を集めている時に、牛若丸と名乗ったりょう殿に出会った。
一戦を交えたが、一度落ちれば二度と現世に戻れないという鞍馬山の『神隠しの谷』に彼は自ら
落ちていった。自分も後を追ってこの世界にやってきて3年もの間りょう殿を探していた。
五条大橋にいたのは、あそこで待っていれば必ずまた会えると思ったから」
リョウは自分があの「源義経」な訳がないと、笑い飛ばした。
そんな二人の前に「弁慶の昔の女」を名乗る虎子という女性が現れる。
虎子は京都で芸者をやっていたが、弁慶が忘れえられず追っかけてきたのだ。
所構わず弁慶にべたべたする彼女にりょうは面白くない。
そんなある日源一郎の道場に元門下生の男性がやってくる。
男性はりょうの姿を見て驚いた。
「『りょう』ちゃんは7歳の時に事故で亡くなられたはずでは…」
激しくショックを受けるりょうに源一郎は弁慶ともども一枚の着物と写真を見せた。
写真にはその着物を身にまとって倒れているりょうの姿が映っていた。
そして弁慶はその着物は御曹司が着ていたものだと証言する。
源一郎は二人に真実を語り始めた。
3年前、青木ヶ原樹海で妙な着物を纏った少女が発見された。
少女は自分は清和源氏の御曹司・牛若丸だと名乗り、平家を倒すと繰り返した。
警視総監であった源一郎は、彼女を7歳で死んでしまった孫の「りょう」の
代わりに、引き取り育てる事にした。
医者に頼んで一切の記憶を「遠山りょう」のものにし、合成写真などで思い出を作り変えたのだ。
716 :
リョウ3:2006/01/19(木) 20:12:10 ID:???
自分は「遠山りょう」じゃない偽者だったんだ、とりょうは泣くが「りょうが私の孫で
あることに変わりはない」と源一郎に諭され、りょうは「遠山りょう」のまま
生きていこうと決意する。
だが、いつものように学校に行っても自分の場所が見出せない気がした。
一方りょうにとって邪魔な存在でしかない弁慶は、源一郎の手によって捕まってしまう。
虎子から顛末を聞かされたりょうは、弁慶に会いに行く。一度は「自分はもうりょう殿にとって
必要がない」と退ける弁慶だったが、「いつもそばにいて欲しい」と言われ、脱走する事に。
その際に、刑事であるりょうの父親が弁慶の胸をピストルで撃つ。
虎子と共に傷ついた弁慶を連れ、葵を頼ったりょう。真実を聞かされ、ショックを受ける葵だったが
実は自分が平賀家の養子である事を明かし、家来になると言う。一行は葵を連れて青木ヶ原樹海に向かった。
樹海を進むと地面が大きく裂けている場所に出た。平安時代と現代を繋ぐ場所だ。
追い詰められたりょう達は、突如現れた狼に導かれるがまま裂け目に身を投じた…。
りょうは牛若丸時の剣の師匠である陰陽師・鬼一法眼に助けられ、自分が八百年前の
平安時代にタイムスリップした事を知る。しかしここにいるのは自分一人で仲間はいない。
都におりたりょうは、弁慶と再会を果たす。喜ぶりょうだが、弁慶が「妻にしたいと思っていた女」である
「うた」という女性の存在に自分の弁慶への恋心に気が付く。
とりあえず自分に関する事を聞きたいと、鬼一法眼の協力で実の母である常盤の元へ行く事に。
かつて平清盛の妻だった常盤は清盛に捨てられ、現在は藤原一成のもとで暮らしているという。
道中りょうは清盛の孫であり、平家の御曹司の平維盛と偶然にも知り合った。見ず知らずにも関わらず
優しく接してくれた維盛を優しい人だと思うりょう。一方弁慶は平家の維盛が気に食わない。
そうこうしている間に、りょうと常盤は再会する。が、喜びも束の間常盤は「都を去れ」と忠告する。
平治の乱の後、清盛の前に出された常盤はりょうが男であると嘘をついた。それは力を強化を目的とした
維盛とりょうの結婚を阻止するためであったが、既に清盛はその嘘を見破っていたのだ。
717 :
リョウ4:2006/01/19(木) 20:13:32 ID:???
神隠しの谷に落ちて行方知れずだったりょうが都に戻ったとなれば、平家の追っ手がすぐにやってくる。
途方にくれる最中、りょう達は葵と再会する。彼の引き合わせで奥州へ行く商人と知り合ったりょうは
源氏と懇意である藤原氏を頼る事にした。が、その晩身を寄せていた鬼一法眼の家へ平氏がやってくる。
常盤とのやりとりを見ていた使用人が密告したのだ。絶体絶命の中、りょうはあえて「牛若丸」に変装し
維盛と会う。子供の頃から夢見ていた結婚相手に出会えた事を素直に喜ぶ維盛だが、りょうに「男だから
結婚できない」と言われ愕然。しかしりょうに渡した薬を持っているのを見破り、昼間に会ったのが
りょうだと知る。また、りょうの持つ自由さに惹かれ彼女を妻にしたいと思う。
そこに弁慶の助けで逃げおおせたりょうは奥州へ。旅路の途中、りょうの従兄弟に当たる木曽義仲の館の元で
虎子と再会する。彼女に「主君と家来が恋人になれる訳がない」と言われ、弁慶への想いを募らせていた
りょうは悩む。
ようやく奥州・平泉に到着した一行。源一郎そっくりの藤原秀衡に暖かく迎えられる。しかしそこには
維盛に生き写しの笛吹きで「桜梅」と名乗る青年が…。弁慶は桜梅こそ維盛だと激昂するが、当の本人をはじめ
周りは信じる訳もない。だが、りょうが桜梅と話すと彼は自分が維盛だと言う。りょうを忘れられなかった
彼は一人都を出て平泉まで追ってきたのだ。「りょうを妻に出来るなら平家の跡取りという地位も名も捨てる」
という維盛。戸惑うりょうに維盛は口付けをして去っていった。
718 :
リョウ5:2006/01/19(木) 20:14:05 ID:???
その頃、平泉では牛若丸であるりょうが女だと言う噂が立ち始める。正体がばれてはいけないと「男だ」と宣言し、
成人の儀式である元服を行いりょうは「義経」になった。が、その後秀衡から結婚を勧められ困り果てたりょうは
自ら女であると告白し、皆を騙していた非を詫びる。追い出されるかと覚悟したが、寛大な秀衡はりょうに
綺麗な十二単をくれた。「女だと言ったと言う事は私の妻になってくれると言う事なのか?」という維盛に
りょうは「力ずくで私を手に入れようとするなら戦う」と宣言。同時に「優しくしてくれたから傷つけたくない。
都に帰って」と言うが維盛は「私はもうとっくに傷ついているぞ」と悲しそうに笑った。
自分の想いを守り貫くために強くなろうと、剣の修行を始めるりょう。そこに平家の追っ手であり、弁慶とは
旧知の仲である海尊が現れ、りょうに襲い掛かろうとする。海尊を逃がした維盛は藤原家に疑われ、
弁慶は秀衡から維盛の暗殺を頼まれる。水死させられそうになった維盛を、りょうは黙って見逃せずに結局は
助けてしまう。瀕死でもりょうを想う維盛に心から「生きて欲しい」と願う。
<続きます>
乙
すぐにタイムスリップする話かと思ってたら、違うんだね
うおおーちょうど昨日漫画喫茶で「ますらお」読んだばっかりだから
頭の中でますらおの絵で情景が繰り広げられてしまうー
721 :
マロン名無しさん:2006/01/22(日) 11:10:08 ID:OlRUljue
苦手意識が
コテコテの少女漫画ですね
723 :
マロン名無しさん:2006/01/27(金) 02:53:13 ID:uIM7U42T
「マゴロボ」をお願いします。
>>723 あー、途中まで描けるんだがラストが記憶ないな。
映画DVD発売を記念して「逆境ナイン」行きまーす。
逆境とは!思うようにならない境遇や不運な境遇のことをいう!
全力学園野球部主将・不屈闘志が、校長に廃部を宣告されるシーンから物語は始まる。
成績不振で勝てない部に興味は無いと言い切る校長に、不屈は今期高校野球での優勝を予告し
その証拠として、地区最強の日の出商業野球部に練習試合で勝ってみせる、と啖呵を切る。
絶対無理だ!と反論する部員たちを気合で論破し、過酷な特訓を始める不屈。
だが、その不屈を襲う逆境!怪我や補習、果ては女に振られて欝だという理由で脱落していく部員たち。
部員のほとんどが脱落し、しまいに自分も肩を脱臼してなお、不屈は諦めるとは言わない。
「男の三つの条件がおれたちに無茶をさせているのさ!…ひとつ!男はイザという時にはやらなければならない!
ふたつ!今がイザというときである!そしてみっつ!おれは…おれたちは男なんだッ!」
そして試合当日。豪雨の中現れた日の出商野球部は、肩慣らしの試合に体は張れぬと不戦敗宣言。
全力学園野球部は辛うじて首を繋いだ。
日の出商に勝ったと吹聴して株を上げた全力野球部に、黒風高校野球部が練習試合を申し込んできた。
彼らも廃部を目前にしており、“日の出商に勝った”全力野球部を倒して箔を付けたいのだ。
黒風のキャプテン・ハギワラが、全力のマネージャー月田の幼馴染と知り、気まずい不屈。
さらに当日、月田が好意のつもりで差し入れた弁当が当たってしまい、黒風ナインは全員青息吐息。
後ろめたさのあまり及び腰の全力ナインとの間で低レベルな接戦が続く。
最終回、黒風逆転のチャンス。自分も負けるわけにはいかないが、どうしても本気が出せない不屈の前に
サカキバラ・ゴウと名乗る謎の男が現れた。
「今のきさまにいい言葉を教えてやる…そいつを胸に刻んで投げてみろ。───『それはそれ!これはこれ!!』」
この言葉に力づけられた不屈は全力で黒風を粉砕。部の命脈を保つ。
ちなみにその後、ハギワラは家の事情で全力学園に転校。全力野球部に新たな戦力が加わった。
地区予選を前に、長く空位であった野球部顧問を補充してほしいと願い出る不屈。
野球部最後の餞別として我侭を聞いてやろうという校長に対し、不屈が希望したのは
産休の先生の代わりに臨時講師としてやってきたあの男、サカキバラであった。
「実践の歴史」を説く社会科講師としての知恵が今の野球部に必要だと不屈は考えたのだった。
いよいよ始まる地区予選一回戦の相手は、駄麻下(だました)商業。
マネージャー月田が、駄麻下野球部に直接取材してきたデータを元に、対策を練る全力ナイン。
だが、いざ試合が始まってみると、取材データとは全く違う駄麻下ナインの攻めに全力は翻弄される。
駄麻下野球部は、偽の弱点をわざと取材させたのだ!…って、相手がわざわざ弱点を教えてくれる時点で気付け。
うろたえてペースを崩し、いいように点を取られていた全力ナインの前に、二日酔いで遅刻したサカキバラが現れる。
「おれは昨日、貴重な体験をした…酒をのんでものまれるな……敵をのんでものまれるなッ!」
この言葉にヒントを得た不屈は、無理にでかい態度をとって相手のピッチャーを威圧。
萎縮した相手を一度呑んでしまうと、偽データの逆を行く相手の行動はむしろ分かりやすく
全力ナインは逆転勝利をおさめたのだった。
一回戦突破した全力ナインを襲う次なる逆境、それは試合ではなく、中間テストであった!
赤点を取ってしまえば補習のため、地区予選に出られなくなる。ほとんどの部員は楽観しているが
不安なのはショートの新屋敷と…肝心の不屈であった。
二人に速成勉強法を請われたサカキバラは、女好きの新屋敷には勉強好きの女の子の写真を突きつけて
モチベーションを上げさせ、一方の不屈には名刺大のカードを渡し、これに試験範囲をまとめろと命じる。
部員からレギュラーを選抜する要領で、試験範囲を選り分けつつ、切り捨てた部分にも心を配る不屈。
努力の甲斐あって、不屈と新屋敷は好成績で試験を突破する。
…が、楽観していたほかの部員のうち6人が赤点で脱落!全力野球部はメンバー割れの危機に陥った。
部員の半分以上が赤点で脱落するという逆境にあってなお、不屈は前向きの姿勢を崩さない。
「あのメンバーでは甲子園には行けんのだ!だから赤点を取らざるをえなかった!大いなる宇宙の意志がそうさせた!
と、いうことはだ…これから集まるメンバーなら、必ず甲子園にいける!!」
生徒の中から新たな野球部メンバーを探そうとした不屈は、王貞治そっくりの巨人ファン、亀谷万念と出会う。
野球は観るだけの主義という亀谷に、入部をかけた勝負を挑む不屈だが、亀谷のお宝である
本物の王選手が愛用したバットの迫力に圧倒されてしまう。
しかし、サカキバラの仲裁で勝負を翌日に持ち越した不屈は、バットの迫力は親の七光りと気付く。
「あのバットだって、打った数より空振りした数のほうが多いはずだ。それに比べこのボールは
一度も打たれたことのないボールだ!おそれることはないっ!」
ここで不屈は、投球に異常な迫力を付加して相手の調子を狂わす魔球「全力スペクトル」を編み出す。
勝負に敗れた亀谷は入部を承諾。これをきっかけに、新部員探しは軌道に乗りだす。
新入部員が揃いはじめた最中、不屈は学校の廊下でぶつかった少女、桑原さんに一目惚れしてしまう。
そして迎えた地区予選第二回戦当日、不屈は桑原さんとのデートで試合をすっぽかしてしまった。
実はこのデート、連戦で痛んだ不屈の腕を心配する医師、桑原さんの父のはからいだったのだが
この一件で不屈の株は大暴落。その隙に、新入部員として入ってきた校長の甥、完人(かんと)が部を牛耳ってしまう。
全力野球部は不屈を補欠に下げたまま三回戦を勝ち抜くが、それは不屈への怒りで他の部員が結束した結果で
今なお野球部のキーパーソンが不屈であることに気づいたのは校長だけだった。
そして迎える準決勝、不屈の代わりに投げていたハギワラは、無理がたたって腕を痛めてしまう。
サカキバラの「背に腹はかえられんっ!」の一声で、投手として復帰を許された不屈。
…だが、療養と補欠生活による練習不足のおかげで不屈の投球は絶不調。辛うじて守備陣の活躍で勝ちを拾った。
再び補欠に戻される不屈。だが、ハギワラは彼の心境を理解しつつあった。
地区予選決勝戦、全力学園の相手として勝ち残ってきたのは予想通り日の出商だった。
以前の不戦敗を実力負けのように吹聴され、全力への復讐に燃える日の出商。
準決勝で一方的に相手校を叩きのめし、晒し者にする日の出商の試合に、パニックを起こし逃げ出す全力ナイン。
その頃、補欠として学校に残っていた不屈はハギワラに声をかけられる。
ハギワラは、不屈の桑原さんへの恋が彼の決意を鈍らせていることを見抜き、不屈にあるものを手渡す。
「好きなほう取ってかたっぽは捨ててくれ」、という言葉に従い、家で袋を開けた不屈が袋の中に見たものは
「野球」「かけがえのない女」とそれぞれ書かれた二枚の板。そう、不屈はそうそう器用な性格ではない。
野球と恋のどちらをとるか、ここで決断しなければならないのだ!
自分は三年だからもうすぐ部活も終わる。それに比べれば、恋人はあるいは一生ものではないかと
「かけがえのない女」を選びかける不屈。だが、そのとき不屈は校長に切った啖呵を思い出す。
男が途中で決意を変えるわけにはいかない。彼は「野球」と書かれた板を握り締め
家にやって来た桑原さんを、涙を呑んで追い返した。扉を閉めて号泣する不屈に代わり、不屈の父が応対する。
「闘志はあんたのことを真剣に好きだったようだが──それならばなおのこと!物事を途中で放棄するような
男としてあんたとはつきあえんし…そんな男とニコニコつきあうあんたであってほしくもない…
もともと選べる道はひとつだったのだ」
不屈の決意を知った桑原さんは、さびしげに微笑んで去って行った。
そして不屈は、負け犬と化した全力ナインを召集し、戦うことの意義を熱弁する。
「万年二回戦どまりの俺たちがいきなり甲子園出場してみろ!もしそれで優勝でもしようもんなら───
はっきりいって、歴史に名が残る!!(背後にベートーベンやワシントン等、歴史上の偉人のイメージ)」
あくまで前向きな不屈の言葉に、全力ナインは再び闘志を燃やし、明日の決勝戦への出場決意を固める。
地区予選決勝戦開始。だが、不屈は日の出商の一番打者、星野のピッチャー返しをまともに顔面に喰らい
気絶してしまう。そして、不屈が目を覚ますと、試合はすでに9回で、点差は3対112に開いていた。
普通なら、負けを認めて「形の上の勝利」以上の何かを求めるところだが、不屈は諦めはしない。
「先生!こんな時にへんな冗談はやめてください!たかが100点差…形の上だって勝ちます!
ここで、不屈は己の魂をボールに込め、必死の覚悟を持って投球する。その瞬間、球は燃え上がり
熱い咆哮と鋭い睨みをもって相手バッターを完全粉砕した。魂の魔球“男球(おとこだま”の誕生である。
男球によって日の出商の攻撃を止めた不屈。だが、勝つには最終一イニングで100点差を覆さねばならない。
不屈は、最高潮に高まった己の魂のパルスを部員たちに共鳴させ、彼らの魂を一流のレベルへと引き上げる。
“男の熱い魂──それは交わした腕と燃えたぎる眼光によって伝達される!これは冗談ではない!”
一流の魂に共感した部員たちは、やはり一流である日の出商の選手たちの思考を掴み取り
確実に打点を上げ、点差を縮めていった。…しかし、激しい運動に全力ナインの体はついていかず
ついに不屈以外の選手たちは全員気絶してしまう。
時間も日没を過ぎ、もう手元も見えない暗さ。堂々と不屈を倒さねば気のすまぬ日の出商キャプテン高田は
翌朝への試合延長を申し出、不屈はこれを受けざるを得なかった。
流石に自分一人では勝ち負け以前に試合にならぬと弱音を吐く不屈。しかしサカキバラはそれを叱り飛ばす。
不屈が気絶している間、不屈の復活を信じて試合放棄せず戦い続けた部員達に報いるには、絶対勝つしかない、と。
翌日、たったひとりで試合再開の場に立った不屈は、この試合に特例として「透明ランナー制」が適用されると知った。
それを聞いて大笑する不屈。これならば一人でも試合続行できる!
…そしてその日の昼。日の出商の勝ちを予想して放送を確認した全力学園生徒たちが聞いたのは
一人で日の出ナインをねじ伏せ、100点差を覆した不屈の勝利であった!
単身日の出商を倒し、甲子園の切符を手に入れた不屈は、ここまで機運が盛り上がれば
校長も野球部をつぶせまいと増長する。しかし、その増長ぶりを戒める不屈の父の一喝と
「100点取り返すなど一見すごいことのように思えるが、1点も取られないほうが理想的じゃないのか」
というもっともなツッコミに屈し、我に帰る。日の出商の高田が、押し掛けコーチになってくれたこともあって
全力ナインは改めて甲子園優勝目指して動き出した。
そんな折、産休の安藤先生が復職し、サカキバラ先生は急遽、全力学園を去ることに。
心の師を失った不屈だが「しょせん男はひとり!おれ自身の戦いにおいて支障はない」と
豪快に笑って見せた後、無言でサカキバラの去っていった方へ一礼するのだった。
ついに始まる甲子園。初出場の全力学園だが、「男球」を打てる選手は存在せず
圧倒的な強さで勝ち進む全力ナインは今大会の台風の目となっていった。
だが、決勝戦で全力の前に立った強力学園は、なんと主将の無敵勇士以下11名の部員全員が
不屈と同等の根性を有するとんでもない野球部だった!さらに彼らは、強力学園に転任してきたサカキバラを
ブレーンに据え、準決勝でわざと100点差をつけられる逆境を体験することで「男球」をも習得していた!
そして決勝当日。他の部員たちのはからいでゆっくり休んでから宿を出た不屈は、交通事故に巻き込まれ
記憶喪失になってしまう。辛うじて甲子園にたどり着くものの、動機を失った彼には闘志もチームワークもない。
だが、強敵の存在と主将の不運に、他の部員たちが燃え上がる。不屈と共に夏を戦ってきた彼らは
すでに不屈と同等の根性を身につけていたのだ!その根性に刺激され、不屈も記憶が無いなりに発奮する。
「記憶を失った、などという後ろ向きないい方はやめてください!──過去を捨てたのです!」
そして最終回、力尽きたハギワラの代わりについにマウンドに立った不屈は、全力を込めた「男球」を投げる──
逆境を払いのけ──そして 彼らはついに最後まで戦いぬいた
だが これで戦いが終わったわけではない!人生を突き進んでゆく限り──
逆境はつねに おれたちの目の前に立ちはだかってくるにちがいないのだ!!
全力学園校長室に置かれた優勝旗、そして「負けるな!」の大書とともに物語は終わる。
732 :
逆境ナイン:2006/01/28(土) 12:41:36 ID:???
逆境ナイン 作:島本和彦 月刊少年キャプテン(徳間書店)に89年〜91年連載
徳間書店からのコミックスは絶版だが、05年の映画化に伴い、「吼えろペン」連載中の
小学館サンデーGXコミックスから全6巻で復刊。
ちなみに映画版は、地区予選優勝までを換骨奪胎してまとめている。
島本和彦の最高傑作と呼び声も高い作品。作中の漢の名言の数々を、この要約でも拾うよう努めたが
異常なまでのテンションの高さは、ぜひ実作品の通読をお奨めする。
ナイスまとめ乙
井の中の蛙
飛行機が飛ぶ理由
もクソ名言
逆境ナイン乙。
『それはそれ!これはこれ!!』に吹いた。
スポ根漫画なんだと思ってたが、いや一応間違っちゃいないみたいだが、想像とかなり違った。
ギャグ系だったんだね…
サスペリアミステリー3月号に載ってるらしい「シベリア超特急」をお願いします
桑原さんとの話が美化されてるw
CLAMPの「ちょびっツ」をお願いします。
アニメを見ていたのですが、最後の方を見逃していました。
デトロイトメタルシティともやしもんをお願いします
739 :
マロン名無しさん:2006/02/02(木) 11:55:27 ID:sw6PRkJm
-
未解決リストから「飛べ!イサミ」3レスと
おまけで、続編の「飛べ!イサミダッシュ」2レス投下します。
前半の一話完結型のエピソードをはしょって、後半(アニメ版と異なるオリジナル展開)
を中心に纏めたのでご了承を。
大江戸市に住む小学5年生の花丘イサミ、月影トシ、雪見ソウシの三人は
先祖が新撰組隊士という共通点を持つ。花丘家の地下で、先祖の遺品を見つけた三人は
新撰組の真の敵が世界征服をたくらむ秘密結社「黒天狗党」であったこと
そして黒天狗党が現代にも暗躍していることを知った。
イサミの父、花丘魁(かい)博士の失踪も、彼の研究を狙う黒天狗党のしわざだと知ったイサミたちは
先祖の残した武器「龍の剣」を取り、現代の新撰組として戦う。
三人を影から支える謎のくノ一、そして戦いの中で発見された新たな武器「龍の牙」「龍の目」によって
イサミたちは黒天狗党の陰謀を次々と打ち砕いていく。
やがて、ある戦いでイサミは、くノ一の正体が彼女たちの担任、高木はるか先生だと知ってしまった。
彼女は、花丘博士から頼まれてイサミを守っていたのだ。
彼女の情報に従い、三人ははるか先生の故郷──先祖や花丘博士が研究していた超エネルギー鉱石
「ルミノタイト」の隠されている忍者の隠れ里へ向かう。
数々の罠を潜り抜けたイサミたちの前に、ルミノタイトの横取りを狙う黒天狗党四天王
「銀天狗」「ヨロイ天狗」「ゴールデン天狗」「からくり天狗」が立ちはだかった。
四天王の合体攻撃を破り、勝利したイサミたちの前に、ついに黒天狗党首領「黒天狗」が現れる。
イサミの祖父観柳斉の友人にして芹沢コンツェルン会長・芹沢鴨之丞。それが黒天狗の正体。
新撰組の龍の武器と同じ、ルミノタイトの武器を持つ黒天狗の圧倒的な力の前に、イサミたちは敗れてしまう。
トシとソウシ、そして彼らに同行していた観柳斉は黒天狗に捕らえられるが、イサミとはるか先生は
崖から落ちることで黒天狗党の手を逃れた。そして、黒天狗も気づかなかったルミノタイトの巨大結晶を発見し
これを切り札に、黒天狗党との最終決戦に向かう。
黒天狗党の本拠──芹沢コンツェルン本社のある大江戸市に戻ったイサミは
わざと巨大ルミノタイトを黒天狗党に奪わせ、その隙に敵基地への侵入を成功させる。
トシ、ソウシと合流し、機知の奥に隠されていた巨大宇宙船の中でイサミは黒天狗と対峙する。
ここで黒天狗は、自分が2000年前に事故で地球に墜落した宇宙人であるという事実を明かした。
世界征服計画、そして地球外物質であるルミノタイトの捜索、それらは全て
黒天狗の故郷に帰るための宇宙船を作り出す手段でしかなかった。
巨大ルミノタイトを手に入れた黒天狗は、同属の血を引く四天王を連れて故郷の星に帰還しようとする。
だが、当の四天王たちはそれを拒み、銀天狗を新たなリーダーとして黒天狗に反旗を翻した。
母星に焦がれる黒天狗に対し、地球で生まれ育った彼ら四天王には
このまま世界征服計画を完遂するほうがずっと魅力的だったのだ。
四天王のひとり、からくり天狗(アニメ版では他の三人同様、コスチュームを着た人間なのだが
コミック版では本物のからくり人形で、2000年前から黒天狗に仕えているロボット)は、黒天狗を守ろうとして
他の三人に粛清されそうになり、辛うじて逃げ出してイサミたちに助力を請うた。
困惑するイサミたちの前に、黒天狗党の最終兵器である巨大ロボット「ジャイアントテング」が出現する。
巨大ルミノタイトで、銀天狗の悪の心を増幅してエネルギーとするこの超兵器に対し
イサミたちは、ご先祖が趣味で開発した巨大ロボット「グレート新撰ロボ」で応戦する。
動力源となるルミノタイトの量で、Gテングはグレート新撰ロボを圧倒するが
Gテングが必殺のビームを放とうとした瞬間、イサミたちがその発射口に自分たちの武器を打ち込むと
巨大ルミノタイトに彼女たちの正義の心が流れ込み、銀天狗の悪の心と激突してルミノタイトを破壊してしまった。
Gテングは機能停止し、黒天狗はイサミたちとからくり天狗によって救出される。
黒天狗は泣く。地球人を野蛮で強欲だと見下しながら、宇宙船を完成させるための方便として
宇宙人の子孫である銀天狗たちに、力こそ全てという価値観を刷り込んでしまったことに。
要塞化されたGテング内部を駆け上り、イサミたちはGテングコクピットで銀天狗と相対する。
今さら生き方を変えられるものか、止めたければ力ずくで止めて見せろと武器を構える銀天狗。
ルミノタイトを研究し、対ルミノタイト防具を完成していた銀天狗に攻撃が通用せず、追い詰められるイサミたち。
だが、イサミはあえて銀天狗に自分の龍の剣を取らせ、油断した銀天狗の頬に平手打ちをかます。
武器を失ったイサミの頭上に剣を振りかざす銀天狗。だが、自分を見据えるイサミの瞳と
脳裏にちらつく黒天狗の泣き顔に、ついに銀天狗は剣を振り下ろすことができず、己の敗北を認めた。
銀天狗の敗北によって、黒天狗党が活動を停止すると、ずっとイサミを見守っていた花丘博士が姿を現す。
彼は、ルミノタイトの出力を上げる加工技術を完成させていたが、そこに心の善悪を区別する機能を
付加することはついに出来ず、己の善悪を制御できない地球人にルミノタイトはまだ使えないと決断していた。
最後に、イサミたちは自分の武器にはめ込まれていたルミノタイトを取り出し、これを加工して
宇宙船の動力にすることを提案した。おもいがけず帰郷の道が開かれた黒天狗は
銀天狗たちに別れを告げ、からくり天狗を連れて宇宙のかなたへ去っていく。
それを見送ったイサミたち三人は、龍の武器がなくても自分たちはずっと仲間だと誓うのだった。
黒天狗党事件から1年、花丘イサミら「新撰組」は中学に進学していた。
そんなある日、地球上空に巨大な黒い宇宙船が姿を現した。
「黒船」と呼ばれた宇宙船は、一夜で姿を消すが、間もなく「白狐団」を名乗る狐面の集団が現れ
人々の間で騒ぎを起こし始める。「龍の武器」が無いなりに、事件を解決しようとするイサミたちだが
突如現れた謎の男が、龍の武器にルミノタイトを補充してくれたおかげで、イサミたちは戦う術を得た。
だが、彼女たちの前に白狐団の用心棒「宮本武蔵」「佐々木小次郎」を名乗る二人が現れる。
歴史上の剣豪のクローンだという彼らは、しかし何故かイサミたちの中学のクラスメート
「武蔵野静」と「佐々木次郎」にそっくり。まさかクラスメートと戦うわけにはいかない、と
イサミたちは白狐団の戦闘員を倒しつつ、武蔵と小次郎からは逃げ回ることになる。
いくつかの事件を解決した後、ついに武蔵と小次郎は、新撰組に挑戦状を叩きつけてきた。
静と次郎を連れ、ピクニックを装って訪れた無人島「鮒島」で、静と次郎は
イサミたちの見ている前で武蔵と小次郎に変身する。彼らは、本来生きていた時代から
白狐団の科学技術によって、魂だけを現代の人間にコピーした存在だと判明する。
新撰組と武蔵たちの決闘が始まった。最強の剣豪と呼ばれる二人の力は圧倒的だったが
イサミは龍の剣と黒天狗の剣の二刀流で、辛うじて武蔵と相打ちに持ち込み
一方のトシとソウシは、トシが体を張って小次郎を抑えこみ、ソウシが狙撃することで小次郎を倒す。
武蔵と小次郎を倒した新撰組の前に、白狐団の統領「野火」が姿を現した。
野火は、自分が黒船の乗員、「銀河連邦中央会議」の調査員である事実を明かした。
白狐団の活動は、地球人が野蛮で危険な種族であるというデータを捏造し
野火たち「キュビー星人」が地球を占領する口実を得ることだったのだ。
そして野火は、再改造のために武蔵=静をさらって逃げてしまう。
真相を知ったイサミの前に、彼女たちを援助していた謎の男──銀河連邦調査員リュマーが姿を現す。
彼も黒船で地球にやってきた宇宙人だったが、地球を支配するため調査使節を掌握しようとした野火の手を逃れ
地球人にまぎれて潜伏していたのである。
野火のやり方を批判しつつも、リュマーはイサミたち地球人に決断を迫る。
もはや地球と銀河文明圏の接触は避けられない、銀河連邦に加わるか、それとも徹底抗戦するか。
それは奇しくも、彼らの先祖である新撰組が迫られた決断に酷似していた。
イサミは野火との直談判を決め、先祖の遺産の中にあったロケット(巨大ロボットに槍投げの要領で投擲させる)で
黒船に乗り込む。だが、野火は地球人が交渉に値しないと断じ、イサミたちを力でねじ伏せようとする。
武蔵の戦闘能力を自らに移殖した野火に圧倒されるイサミたち。だが、その隙を突いたリュマーが
本物の調査データと野火の背信に関する報告を送信することに成功した。
追い詰められた野火は、最後の切り札「惑星貫通弾」を発射してしまった。巨大な弾丸が地球に迫る。
イサミたちは龍の武器で弾丸を止めようとするが力が足りない。だがそのとき、武蔵と小次郎が駆けつけた。
武芸者の執念ではなく、宿主である静と次郎のイサミたちに対する友情に共感したふたりの協力によって
惑星貫通弾は破壊された。地球は守られたのだ。そして、銀河連邦からの返信が黒船に届く。
連邦の決定は、地球の連邦加盟承認。そのメッセージは、自分たちもまた未熟な文明であることを認め
共に仲間として成長していこう、と呼びかけるものであった。
任務を終えたリュマーは、地球人に感謝を述べ、黒船に乗って新たな任務に向け旅立ってゆく。
やがて自分たちが大人になる頃、銀河連邦の正式な使節団が地球に到着する。
イサミたちは、そんな広大な未来に思いを馳せ、走り出すのであった。
飛べ!イサミ NHKテレビコミックス 1995年8月〜1996年6月(コミックス書き下ろし)
飛べ!イサミダッシュ NHKテレビコミックス 1997年3月〜1997年5月(コミックス書き下ろし)
長谷川裕一による、同名アニメのコミカライズ。一部設定、特に後半のストーリー展開は
アニメ版と大きく異なるコミック版独自のものである。「ダッシュ」は、コミック版の設定に準拠した続編。
各巻200ページ近い単行本を月産で書下ろすという脅威の刊行体制、しかも当時作者は
「クロスボーン・ガンダム」と「轟世剣ダイ・ソード」の連載を抱えていたというから驚くほかない。
(もっとも、古参ファンからは『この頃から長谷川作品のタッチが荒くなった』との意見もあるが)
ちなみに、「ダッシュ」のキーパーソンである宮本武蔵は「クロノアイズ」にも登場しており
「長谷川世界の宮本武蔵、数奇な人生送りすぎ」というのはファンの間でだけ通じるジョーク。
GJ!
長谷川ヲタの俺も大満足だぜ。
おっつん
>CLAMPの「ちょびっツ」
アニメは見てなかったので漫画版なら判るのだが・・・
漫画の方でよいのかね?
>749
確かアニメ版は原作準拠の結末だったような・・・
751 :
737:2006/02/04(土) 11:53:19 ID:???
>>749 漫画の板ですのでもちろん漫画版で構いません。
アニメとの違いなどは気にしませんので
漫画版だけの紹介で有難いです。
では、ちょびっツ予約しますノシ
凄く好きな話だけど、それ故に判りやすくコンパクトに
かつ雰囲気も壊さないようにまとめたいので
明日の夕方〜夜くらいになりそうです。トロくてごめん。
イサミ乙です
ありがとうございました
ちょびっツ CLAMP
ヤングマガジンコミック全8巻
舞台はCLAMP作品にありがちな、この現代の近似値的な東京。
人間とコミュニュケーションが取れる、人の形をしたパソコンが一般に広く布教しており
会話だけでなく普通にネットしたりメールを使ったりもできる。
パソコンは二種類あって、等身大の人間サイズなパソコンと
ハンドサイズ小人みたいなノートパソコンタイプがある。
どのパソコンも普通の人間のように喋ったり行動したりするので、
パソコンというよりヒューマンフォームロボットと言った方が近いかも。
女性型タイプは胸もあるし下のアソコも窪んでおりぶっちゃけセックスもできる。
物語冒頭はヌキ漫画のようなサービスシーン満載だが
段々と精神論や気持ちや好きやらの感情メインな話に展開する、
これまたCLAMPのお得意パターンである。
*本須和秀樹(もとすわひでき)
上京して居酒屋『よろこんで』でバイトしながら予備校行ってるアパート暮らしの19歳。
*ちぃ
秀樹がゴミ捨て場から拾ってきたパソコン。『ちぃ』としか喋れず一般常識も何も知らない。
人間でいうところの、記憶喪失みたいな状態。
『ちぃ』はそれ以外喋れないので秀樹は便宜上そのまま呼び、定着した名前。
しがない浪人生・秀樹は、金が無いためパソコンを持っていなかったが
運良く近所のゴミ捨て場で女性型パソコンを拾い、『ちぃ』としか喋れなかったのでちぃと名づける。
しかし使い方が判らないので友人の新保に相談。彼からPCに詳しい国分寺を紹介され、
国分寺から、ちぃはどこのメーカーのでもない自作パソコンかもしれないと言われる。
更に『chobits(ちょびっつ)』シリーズなのかも、と。
『ちょ(略)』というのは『自分で考えて行動するPC』の事。
普通のPCは人間のように行動して見えるが、
それも結局は内臓されてるプログラムによるもの。
だけど『ちょシリーズ』は違う。そんな凄いPCがある・・・という都市伝説があるだけで
結局、ちぃがちょシリーズかどうかは判らないままに。
ちぃの中にはプロテクトがかかってる物もあるけど、ちゃんと学習ソフトが入っていて
秀樹がちゃんと教えれば普通に行動できるようになるという。
アパートの管理人・日比谷さんからちぃ用に女の子服も頂いて、ちぃと秀樹の共同生活が始まる。
*新保弘(しんぽひろむ)
秀樹の予備校友達。担当の清水教師が好き。
*すもも
新保のノートパソコン。インド風の格好した小さな女の子型。
*清水多香子(しみずたかこ)
秀樹と新保のクラスの担当教師。結婚してる。
ある日、多香子の夫が人型PCを購入。徐々にPCにのめりこんでいって
とうとう妻である多香子が外出中なのも忘れ、家にカギかけてチェーンまでかける始末。
そして多香子は家を出た。(というか締め出された)
そんな彼女を助けてあげたいと惚れた新保は、
結局男なんてナマの女より優秀な人型PCを取るんだ、と男不信になった多香子のために
自分のノートPC・すももを秀樹に預けて彼女とカケオチ。
彼女が本当に新保の『愛してる』を信じてくれるまで帰らないと言い、
多香子は新保の心意気に打たれてようやく了承するカタチで幕を閉じる。
(パソコンを捨てて人間の女性を選んだケース)
*大村裕美(おおむらゆみ)
居酒屋『よろこんで』のバイト仲間なEカップ高校生。
*植田弘康(うえだひろやす)
秀樹の前のバイト先・お菓子店『チロル』の店長39歳。
ちぃは秀樹に幸せになってもらいたい→お金があれば秀樹うれしい→バイトしたい
ということで、秀樹は健全なバイト先としてチロルにちぃをお願いする。
そこの店長・植田は昔女性型PCと結婚をしていた。籍は入っていない事実婚というやつらしい。
チロルを開店させた当時、店の計算・営業のためにPCを購入することに。
PC店のスミで廃棄処分確定されていた女性型PCを見つけ、彼女を購入。
一人と一体の二人三脚でお菓子店を切り盛りし、人間とPCだけど二人は結婚する事に。
だがその蜜月も長くは続かず、何と彼女は少しづつ記憶を失くし始めてしまった。
原因はわからないが、彼女を治すにはハードディスクを入れ替えなければいけない。
でも彼女の型は古いから移行に失敗するかもしれない。それは、過去のメモリ(記憶)が無くなること。
そんなの彼女がかわいそうだと訴えたが、PC屋の店員は言う。
『大丈夫すよ。辛いとか痛いとか悲しいとか思っても、そう思った事も消えて無くなるんですから。』
そんなのは自分が耐えられないと思った店長は、そのまま彼女を連れて家に帰る。
しかし彼女の記憶は末期状態になり、可愛らしく微笑んで店長を見て言った。
『こんにちわ。あなた、誰ですか?』
もう日常生活も普通に送れない彼女に付き添い、街を歩く店長。
そんな彼に車が突っ込んできて、あわやというところで何と彼女が店長を庇って轢かれ、大破。
もう車が危ないとか理解しておらず、店長が誰なのかも覚えていないハズなのに・・・
彼女は再起不能になり、PC屋の店員は『この外見が好みなら同じ型を探してきますよ』と言うが
同じ外見をしていても、それは彼女ではない。違うものだ。
たとえ彼女の記憶媒体が無くなってしまい、彼女が消えてしまっても、
店長が覚えている限り、彼女はなかったことになんてならないのだ。
パソコンは機械。でも人によってはただの家電以上になりうる存在・・・
裕美は『よろこんで』でバイトする前は、秀樹がバイト辞めた後のチロルでバイトをしていた。
そんで店長に惚れていた。かなり歳も離れているしバイト生だし・・・でも決心をして告白。
店長も実は裕美の事を好きだという。彼女専用の制服も自作してくれる程に。
バツイチだけど構わない、と裕美は思ったが、ふとした事で彼の前の妻の事を知ってしまう。
女性型PC。何でもできるパソコンで。とてもキレイな。死んでしまった奥さん。
店長がつけていた彼女の名前は・・・・ユミ。
私と同じ名前でしかもパソコンでもう亡くなっていて・・・私なんて絶対かないっこない・・・!
私はヤキモチも焼くしイヤな事も言う。機嫌がいい時も悪い時もある。だって、人間だから・・・
他の皆は『パソコンはいい』と言うけど、でも前の奥さんがパソコンで
もしも自分と比べられたりしたら・・・そう思ったら怖くてツラくて、
店長にサヨナラを言ってバイトを辞めた。その事を裕美から聞いた秀樹は言う。
『前に好きな人をなくしてしまい、また新しい人を好きになるのは簡単なことじゃない。
前の人を好きな分だけ沢山乗り越えなければいけないこともある。
それでも店長は裕美ちゃんを好きと言ってくれた。その気持ちは本物なんだよ。』
そして店長と裕美は和解。
『僕はユミがパソコンだから結婚したんじゃない。彼女だから結婚したんです。
それは裕美ちゃんが裕美ちゃんだから好きになったのと同じ様に。
もう誰も好きになれないと思っていました。特にパソコンは。
でも、裕美ちゃんがもしパソコンであったとしても、好きになってしまったと思いますよ。』
『あたしを・・・好きになってくれて・・・ありがとう!』
(パソコンもヒトも両方愛したケース)
*国分寺稔(こくぶんじみのる)
天才中学生。姉が死んでいる。
家に何体もの自作女性型パソコンを置いている。その中でも柚姫の扱いだけは別格。
*柚姫(ゆずき)
稔の一番大事な女性型パソコン。
稔は死んでしまった大好きな姉そっくりの外見・性格をプログラムして柚姫を作った。
彼女と居ると楽しい。姉と一緒に居るみたいで。
でもふと我に返ると、その何倍以上も寂しくなる。
ある事をキッカケに柚姫は命令されていない事を実行し、その結果データの一部を破損してしまう。
姉に似せた性格データも破損してしまった。自分が不甲斐ないせいだと謝る柚姫。
しかし稔の為を思っての自主的な行動だったが、それも所詮は稔にプログラムされていたがための事。
悪いのは柚姫じゃないと稔は言う。
柚姫はどれだけ似ていても姉とは違う。姉は姉で柚姫は柚姫。
そして姉の代わりはいなければ、柚姫の代わりもいないのだと稔はようやく悟る。
プログラムとデータで確立された性格であったとしても、それは柚姫オリジナルの個性である。
だから柚姫とも作りたいんだ。姉さんと一緒で楽しかった時のように、
姉ではなく柚姫と一緒に居て楽しい思い出を。少しづつ。でも、たくさん。これから・・・
(パソコンを選んだケース)
ちぃはチロルでのバイト代を使って秀樹にプレゼントを買いたいと言い、一緒に買い物へ。
そこで見つけた指輪。ちぃの中でちぃと同じ顔の誰かが囁く。左手の薬指にくちづけながら。
『それはユビワね。2人でココにはめたら、お互いがスキっていうしるしになるの。』
何も聞こえない秀樹にちぃは言う。『これがいい。これ、ダメ?』
ちょっと恥ずかしがるも、ちぃがいいと思ったならこれでいいよ、ありがとう。と受け取る秀樹。
そして失くさないようにとキーホルダーに着けて仕舞ってしまった。
秀樹の笑顔が見れて嬉しいちぃ。その手の中にお揃いの指輪を持って・・・
そして徐々に秀樹は疑問を持ち始める。
『何でパソコンは人型をしてるんだ?そうゆうのって、ロボットって言うんじゃないのか?』
いろいろあって、秀樹のアパートの管理人・千歳が人型PCの創始者の妻であることが判明。
制作者である夫は既に他界しており、ちぃは彼ら夫妻の最初のPCであるという。
そしてちぃの本当の名前はエルダ。その前に作られた姉として、フレイヤというPCもいた。
子供を産めない千歳のために夫はフレイヤを作りあげて妻にプレゼントし、
本当の親子のように過ごし、ビデオも撮っていた。『パパ、その映像あとでアタシに記録して!
アタシ、ママの笑顔が一番スキ。だから何回も見たいの!』フレイヤは愛され、感情もすくすくと育った。
そして『いちばん大切なヒト』を見つけた。
それは、自分を創ってくれた、パパ。
そんな事は誰にも言い出せず、またそれに気付かない両親は
日に日に元気がなくなっていくフレイヤを憂いて、妻・千歳は夫に妹を作ってあげて、と頼む。
それがエルダ、ちぃであった。
また元気を取り戻したフレイヤだが、やっぱり父への想いは変わらずつのる。
しかし母親の事も大好きで、母は父が好きで父も母の事が大好きである。
でも父を愛してしまった。でもでも母を悲しませたくない。この気持ちは絶対にしまっておくの・・・
そしてとうとうフレイヤのCPUは負荷に耐え切れず、彼女は壊れてしまった。
父も母も一生懸命治そうとしてくれ、エルダも心配してくれている。
それでも私は止まってしまいたかった・・・こんなに辛い思いをするのなら・・・
次第に動けなくなり、記憶にも支障が出始め、とうとうクラッシュしてしまうかと思われた末期に
母・千歳のいない研究室でフレイヤは父に思いを打ち明ける。
『パパが、アタシのいちばん大切な、アタシだけのヒトなの・・・』
アタシの手を取って、パパは言った。『ごめんな』って。
パパにはもう、パパだけのヒトがいて、それはママで、
アタシとエルダの事もスキだけど、やっぱり一番はママなんだ。って。アタシは嬉しかった。
パパはごまかさずに気持ちを言ってくれた。答えてくれて。でもそれと同じくらい悲しかった。
そしてもう本当に止まってしまおうと思った。
そんな時にエルダ、あなたの声が聞こえたの。
『アタシの中にきて。アタシが守ってあげる。フレイヤのココロを。』
『アタシはフレイヤをなくしたくない。それにフレイヤも、折角見つけた『アタシだけのヒト』との
記憶をなくしたくないでしょう?それはフレイヤが機能停止したら、永遠に消えてしまうんだよ?』
『そんなのは・・・イヤ・・・・!』
だけど繊細な人型PCの中に二人分のココロは入らない。
フレイヤのココロが入ったらエルダのココロは消えてしまう。
『それでもいいの。アタシはまだ『アタシだけのヒト』と巡り会っていないから。
パパもママもフレイヤも好きだけど、壊れる程愛してしまう人との記憶はないから。
それに、あなたが覚えてくれているでしょう?
アタシの事。アタシの記憶。忘れてしまうであろう事全て。』
『エルダ・・・次に目覚める時、アナタはもう全てを忘れてしまっている・・・
アタシの『アタシだけのヒト』はアタシだけを愛してくれなかった・・・でも、エルダはちゃんと見つけて・・・
『アタシだけのヒト』を・・・アタシはアナタの中でずっと見守っているから・・・』
エルダ(ちぃ)は、前の持ち主に記憶を初期化されたのではなく、自分で消したのだった。
そして、パパとママの娘だと判らない様にしてどこかに置いてきて、と頼んだ。
目が覚めてパパと出会ったら、アタシもパパを選んでしまうかもしれないから。
偉大な創始者であるパパとママの娘ではなく、何もできなくても、
それでもアタシを選んでくれる『アタシだけのヒト』と出会えるように・・・
その後、夫妻はエルダの希望を叶えることに。
エルダに『エルダ(とエルダの中のフレイヤの二人一緒)だけにできる事』を施して。
そして夫は他界し、妻・千歳は二人の子供のために絵本を描き、影ながら
ちぃを拾った秀樹とちぃの生活をを見守っていた。
ちぃは決めた。『ちぃの、『アタシだけのヒト』は、ヒデキ。イチバンスキ、はヒデキ。』
彼女は言う。『ヒデキの『ヒデキだけのヒト』は、だれ?』
『オレの・・・オレの特別は、一番大事なのは、ちぃだよ。』
『ちぃがパソコンでも?ちぃがスキ?ちぃが・・・欲しい?』ちぃの表面人格に、とうとうフレイヤが出現。
『ちぃのココロもカラダも全部欲しい?でも・・・だからこそ、ちぃには出来ない事があるの。』
ちぃは再起動するたびに、心も記憶も全て無くすの。
そしてその再起動スイッチはココに。女性の身体の一番大切なココにある。
アナタがちぃの全部を欲しいと思い、ちぃがちぃの全部をアナタにあげた時、
二人がココロもカラダも繋がった時、ちぃは名前も心も思いでも全部無くしてしまうの。
秀樹は答える。
『できないよ・・・』
『それは、ちぃをスキでいることはできないという事?』
『違う。するためにちぃを好きになったんじゃない。好きになったからしたいと思った。
でも記憶が消えてしまうのなら、できなくてもいい。できなくっても、ちぃが好きだから。』
『それなら大丈夫・・・アタシの妹を大切にしてね・・・』
ちぃの表面にちぃの人格が現れ、満面の笑顔で秀樹に抱きつく。
『見つけた・・・ちぃだけのヒト・・・っ』
一人、研究所に戻ってビデオを再生する千歳。そこに写る愛する二人の娘と夫、そして自分。
『パパ、アタシたちのパスワードって『ちょびっツ』でしょ?どんな意味なの?』
『あー『ちょび』は小さいっつぅ意味。で、ちょびが二人でちょびっツ。
全部ひらがなだとパスワード受け付けへんから、ツだけカタカナ。』
『なんだかヘンー!』『ヘンよ、ね?ママ?』
『パパは二人が可愛くて仕方ないから、照れてるのよ。パパにとって
小さくて可愛くて仕方ないものが『ちょび』なの。だから二人はパパの『ちょびっツ』なのよ』
もうひとつ、アナタは教えてくれたわよね。ちょびっツはChobits。
全部私の名前・HibiyaChitoseの中にある文字で出来てるって。だから私の子供だって・・・
両親は、何よりも子供に幸せになってもらいたかった。
ヒトでなくても、ヒトに愛してもらえたら。他の誰でもなく自分を選んでもらえたら・・・
そうすれば、イノチのないPCに新しい未来が開けるかもしれない。
だからエルダ(ちぃ)を外に出す前に『彼女にはできないこと』という欠点を施した。
人間にとって都合の良くない存在でも愛してもらえるかを賭けて。
もしもそのせいで、エルダの選んだスキなヒトに愛してもらえなかったら
彼女のココロが砕けてしまう。フレイヤと同じ様に。辛くて辛くて止まりたくなるから。
そして、エルダにしか出来ない事とは『全ての人型PCの個別認識プログラムを破壊する事』
全てのPCの中にある、特別と、それ以外を分けてしまう認識力を消す事だった。
自分が壊れてしまわないように。
私達の大切な子供達が幸せになれますように・・・
そして、両親であり全てのPCの親である夫妻の想いを託されたちぃは、秀樹と出会う。
(私がわかる範囲での)他作品からのキャラ
・稔の姉、楓
・千歳の夫、一郎
両者ともCLAMPの過去作品『エンジェリックレイヤー』のキャラ。
CLAMPお得意の他作品間の友情出演的登場だが、二人とも既に死亡している設定。
二つの作品が過去と未来で続いてるんではなく、あくまでパラレルワールド的な意味合い。
コンパクトにまとめる予定だったけど膨大な量になってしまってすんません・・・
話は短くても奥が深いというか濃い内容なので。
これでも『絵本』『ちぃの誘拐事件』『ちぃを狙う政府の人型PC二体』とか省いたんですが・・・
一時はコスプレイヤー内で爆発的に人気を博した登場キャラ(特にちぃ)の可愛らしい衣装や
紹介を省いたエピソード等もあるので、是非原作本を読んで見て下さい。
私が買った時は、古本屋でのシリーズセット買いでした。
しかもごていねいに各巻にポストカードまでついてて・・・
売ってくれた人は良い人だ・・・
そしていつもいつもまとめて下さる管理人さん、ありがとうございます。お疲れ様です。
これからもよろしくお願いしますorz
766 :
マロン名無しさん:2006/02/05(日) 21:51:54 ID:MywBZqBl
ちょびっつキタコレ
乙です!
プラネテスお願いします
768 :
767:2006/02/05(日) 22:01:01 ID:???
アニメとはラストが違うそうなのでそこだけ
ラストっつうか、構成も設定も全然違うぞ。
話が一話完結ものだけで構成されてるなら教えてもらわなくていいです。
ストーリーがあったら簡潔に教えて欲しいです。
>>767 じゃあまとめスレだけだとアレなんで書いてみよう。
ヒギャー!!!大変失礼しました上記のちょびっツ訂正です!
名前欄に『ちょびっつ OO/11』と書きましたが正式タイトルは『ちょびっツ』です。
間違ってるのはその名前欄だけなんですが、ホントすいませんでした・・・
プラネテス、各地で名作名作と言われてるけど
漫画もアニメも長めなので手を出せずに足踏みしてました。
なので、まとめ楽しみです。頑張ってくださいノシ
773 :
プラネテス:2006/02/05(日) 23:21:17 ID:???
人類が宇宙へと進出してはや数年。無重力空間では相対速度が物凄いことになるため、
宇宙を漂う小さなゴミ「デブリ」による衝突被害は後を絶たず、深刻な問題となっていた。
これはデブリを拾う職業「デブリ屋」の若者、星野八郎太(ハチマキ)の物語。
ハチマキは自家用宇宙船という昔からの夢を叶えるため、
危険だが実入りの良いデブリ屋の船ToyBoxで船外作業員として働いている。
同僚のユーリと船長のフィーも気のいい人物で、テロに巻き込まれたりしながらも淡々と仕事をこなしていく。
話が動き出すのは1巻の終わりから。
事故により宇宙を漂流したハチマキは、無傷に助けられるが心に深い傷を負ってしまう。
宇宙に出ることができなくなり、治療の中でハチマキは自分自身の影と向き合う。
夢を無謀だと嘲り、地球に戻るよう促す自分の影に苦しめられるが、
仲間たちに連れられた製造中の木星探査船に触れ、回復。
無謀な夢を叶える奴は自身の影と一生付き合うものだ、と気持ちを切り替える。
それからハチマキは探査船のクルーに選ばれるために必死になる。
選抜を受けるハチマキの代わりに、新人の田辺愛(タナベ)がやってくる。
事あるごとに「愛」を口に出すタナベと、自分の力こそ全てが信条のハチマキは衝突してばかり。
木星探査船の試験に受かったハチマキは訓練のためにトイボックスを離れるが、
事故の影響から色々と精神を病んでおり、頑なに孤独を貫いていた。
身内に潜んでたテロリストを、無表情のまま殺そうとするハチマキだったが、タナベに体を張って止められる。
そんなこんなで「自分も周囲も宇宙の一部に過ぎない」という悟りに達したハチマキ。
だが今度は「宇宙とは、自分とは何なのか。」と悩み、餓死しかけるほど無気力状態になってしまう。
クルーに助けられ若干回復し、タナベが気になったハチマキは彼女に会うことを決心。
タナベも何らかの悩みを抱えた人間なのだと知り、いい感じになった二人は結婚。
自分が帰ってくる場所をハッキリさせ、ハチマキは木星へと発っていった。
地球ではタナベに変人が近づいたり、戦争が起こってフィーが四苦八苦したりするが
木星探査船は無事に木星へと到着。
代表に選ばれたハチマキは、全世界に向けてメッセージを送る。
アニメと共通してる人物は星野一家、タナベ、ユーリ、フィー、
ノノ、ロックスミス、ハキムぐらいか。
アニメ版はトイボックスの所属がハッキリしてて、その辺が細かく描写されてるね。
大きく違うのはタナベの登場時期と終わる時期だな。
あと漫画版ではタナベは無傷です。
「ミスティックアーク」をお願いします
776 :
737:2006/02/06(月) 09:49:03 ID:???
>>754-764 ちょびっツ乙でした。まとめ方もわかりやすかったです。ありがとうございます。
ちぃが本物のヒトになった!というようなありがちな終わり方ではなかったのですね。
冊数も手ごろですし、機会があれば手にしてみたいと思います。
質問ですが、
「エルダ(ちぃ)にはできないこと」というのは
セックスができないという認識でよかったのでしょうか。
もしやってしまった場合、
「彼女にしかできないこと」が発動してしまったのでしょうか?
>754
布教じゃなくて普及じゃないの?
778 :
もやしもん:2006/02/06(月) 13:03:00 ID:???
なぜか菌が肉眼で見える少年、沢木惣右門直保を中心にとある農大を舞台にしたドタバタ農業漫画。
というかデフォルメされた菌達がとても可愛く癒されます。
【沢木惣右門直保】
菌が肉眼で見えるため、全ての菌の区別がつく驚異のびっくり少年。でも主人公なのに影が薄かったり。
ちなみに惣右門は屋号です。実家は種麹屋。
【結城蛍】
沢木の親友。酒屋の息子で、日本酒をダメにするヒオチ菌撲滅を夢見ている。
【樹慶蔵】
沢木の祖父の古い知り合いで、農大の教授。というか謎の人。
沢木の菌が見える能力に目をかけており、毎回色んな騒動を起こしたり起こさなかったり。
【長谷川遥】
樹教授の助手。美人できっつい性格。女の形をした爆弾。
沢木の能力に懐疑的で、あれこれちょっかい出して試そうとする。ちなみに水虫です。
【美里&川浜】
農大二年生のデコボココンビ。
沢木の能力を利用して金儲けをしようと企み、いつの間にか沢木と一緒に三人で色々馬鹿ばっかりやることに。
ちなみに美里は酒マニア、川浜は虫マニア。
【及川葉月】
農大一年生の女の子。なぜか樹教授に捕まったばっかりにメンバーに加えられたある意味不幸な人。
ちなみに除菌の申し子でもある。
【A・オリゼー】
いつも沢木の周りをちょろちょろしている菌。だいたいの事は自分でできると思っている。
かもすぞ。
という変な奴らが毎回農学についてためになるようなならないような騒動起こしてアレコレする漫画です。
>776
お察しの通り、ちぃのできないことはセックスです。
もし抱いたら、アソコの中に再起動スイッチがあるので
彼女の記憶も心も無くなってしまうということになります。
制作者が施した本当の女性のように抱けなくても、好きでいてくれるか?という賭けです。
いちおう作中でも単語としては出てこなかったので書かないようにしたんですが
やっぱり文章でのニュアンスでは判りにくかったようで、申し訳ないです。
彼女達にしかできない事は、全てのPCの『識別能力』を破壊することです。
上のような事のせいで、彼女が好きになった相手にもし嫌われてしまったら
フレイヤのように失恋の痛手で壊れてしまうかもしれない。
でも、識別能力が無くなれば好きなヒトも嫌いなヒトも認識しない=失恋しないですむ
だけど本当にただの機械みたいになってしまうということです。
あと、ギモン入れるだけ入れて答えを書き忘れてたんですが
『何故、ロボットじゃなくてパソコンなのか?』という問いの答えは
創始者(夫)が『この子達をロボット三原則で縛りたくなかったから』ということです。
ロボット三原則とはSF作家アイザック・アジ(シ)モフの唱えた
1・ロボットは人間に危害を加えてはならない。
また、その危険を看過することによって、人間に危害を及ぼしてはならない
2・ロボットは人間にあたえられた命令に服従しなければならない。
ただし、あたえられた命令が、第一条に反する場合は、この限りでない。
3・ロボットは、前掲第一条および第二条に反するおそれのないかぎり、
自己をまもらなければならない。
というもので、彼の小説だけでなく後のたくさんの作家の作品に影響を与えたものです。
「ロボット三原則」と「ウラシマ効果」の使い古された手垢っぽさは何大抵のもんじゃないな
わざわざ突っ込める穴作っといて、何言ってんだろうなぁ、ちぃの制作者w
>777
ご指摘の通りですあれは『普及』ですすいませんです
布教してんのは私の方でした・・・orz
>ちぃの出来ない事
両親が愛娘に対して施す処置としてはどうかと思いますよね・・・
肉欲に直結しなくても、NGワードとかのインプットでもよかったのでは?とも思ったり。
絵では本当に優しそうなパパママなのに、よくあんな事考え付いて実行したなぁと驚嘆しました。
>プラネテス
まとめ乙です!とてもシンプルで判りやすかったです
漫画買うのは大変そうなので、DVDの方をレンタルしてみようと思います
リクなんですが、
・D.N.Angel・忍空・紅茶王子・西洋骨董洋菓子店
のどれかをお願いします。
忍空はこないだまとめコミックが出た気がしたんですが
買い逃してしまって地味にショック受けました・・・
リクしするだけなのも何なので、過去の未解決リストに入ってる中から
・絶対可憐チルドレン・放課後保健室
を予約しときます。2・3日中には上げる予定です。
>>782 ごめん、絶対可憐チルドレン、解説済みリストから消し忘れてますた…
だから書かなくていいですよ、というわけではないけど一応。
おおっとぉ!危ない危ない…
それでは、まとめは放課後〜の方だけにしときます。
素早いチェックどうもです。
橘少年は高校の卒業式の後に同性の小野に愛の告白を受ける。
「ゲロしそうに気持ちわりーよ!早く死ねこのホモ!!」
キッパリと拒絶しそれ以来彼の詳細は知らない。
やがて成長した橘は会社をいきなり辞めてケーキ屋を開くと宣言した。
親が呼んだ凄腕のケーキ職人は小野だった。
小野は今や魔性のゲイと呼ばれる存在となっており、
素晴らしき才能で名店を渡り歩く一方で、
いつも店を離れる原因は男性関係の事件だという。
どんなノンケも瞬時に落とす彼だが、橘だけは何故か落とせないらしい。
それに今は特に未練も恨みもないとの事。
かくして男二人のケーキ屋が開店される事に。
橘は営業マン時代はやれなかった渋い髭面で接客できるとうきうきしていた。
ボクサーの神田エイジは網膜剥離のため引退する事に。
ケーキ好きの彼は橘の開く洋菓子店「アンティーク」の面接を受ける。
小野のつくる『おケーキさまさま』と呼びたくなるほど美味いケーキにベタ惚れ。
販売店員を募集してたはずなのに小野の下につき製菓の勉強をする事に。
小野は好みじゃないとの事でエイジには手を出さなかった。
ケーキ屋の常連の50代男性(小野の好みのタイプ)の忠宏はかつて警察庁に勤めていた。
彼は男児の誘拐事件が発生した際に犯人を逮捕できず、エリートだったがあっという間に窓際行きになった。
閑職をたらい回しにされたあげくに、もっと暇な社団法人の管理職に就かされている。
が、妻はいい人だし暇を利用してケーキに舌鼓を打てるしそこそこ楽しい日々を送っていた。
ちなみに犯人は逮捕されなかったものの、誘拐された少年・圭一郎は無事解放されている。
ある日アンティークにサングラスをかけた長身の怪しい男がやってくる。
彼は小早川千影。彼の母親は橘家のすみ込み家政婦だった。
(橘の家系はめちゃくちゃ金持ちで、橘は財閥会長の祖父に一番気に入られている孫)
母を亡くした千影は他に身内がいないからと橘一族の会社で雇われたが
あまりの仕事の出来なさに解雇、家で働かされてるが家事もできないだめ人間らしい。
しかも魔性のホモの小野に落とされてしまう。千影もアンティークで働く事に。
親族がくる事になったので髭を剃って接客する橘。
いつもとは違い猫かぶりでやたらと優しい態度を取っている。
そこにやってくる忠宏は髭無しの橘の顔に既視感を感じる。
「君は橘圭一郎くんか」
橘はかつて誘拐された圭一郎少年だった。
発見された時の橘の着衣には血がついていたが、怪我をした様子はなかった。
帰ってきた橘は誘拐されていた間の記憶はなにもないと証言した。
犯人を逮捕できなくてすまなかったと謝罪する忠宏。
「ちゃんと生きて帰ってきて23年経った今
こうして元気にケーキを屋やってる それで十分でしょう」
誘拐事件以来親族は腫れ物にさわるように橘を扱った。
いまだに心配で30過ぎた息子にお目付け役の千影を送ってくるぐらいだ。
元々はこんなに過保護じゃなかったが、これで本当にぐれてしまったら誰も救われない。
だから橘は親族相手には異様にいい子な態度を取っているのだ。
「俺を誘拐した犯人についてたった一つ覚えてる事がある。
ケーキが好きで毎日俺は奴が買ってきたケーキを食ってたんだ」
小野の昔の男が尋ねてきて一悶着あったり。
小野は中学時代、母親が担任と寝ているところを目撃した。
幼い妹たちに隠れてひっそりと、嫌悪感と初恋の相手の担任を取られた嫉妬で号泣した。
この事を幼い妹にはひた隠しにしていたが、
妹は妹で、幼い頃に小野の知らない父の不倫を知っててやきもきとしていたと判明する。
今はだいぶ薄れてきたが、小野は母との事が原因で女性が苦手。
しかしゲイなのはそれ以前からなので天性のものらしい。
親に心配をかけさせないために優等生に育った橘は当然女にもてまくりの日々を送っていた。
が、優しすぎるのがダメとか、AVで勉強してただけなのに上手すぎて遊び人扱いされたりと
ふられ率が異様に高かった。小野に告白されたのは丁度はじめての彼女にふられた直後で鬱々としていた時だった。
千影を訪ねてロングヘアーの美少女がやってくる。
橘とも親しい様子。どういう関係だとびびる小野とエイジ。
実は千影の実の娘。ただし種を提供しただけである。身長160cmだがまだ小4だ。
最近エイジの製菓の腕がかなり上がってきた。エイジ作のケーキも店に出すようになった。
一方、橘は昔から見る悪夢に苦しんでいた。
幼い自分が男の足に刃物を突き刺し、必死で逃げる夢だ。
恐らくは誘拐の時の記憶だろう。
アンティークでケーキを買っていく初老の女性。
家で待っていた初老男性は、そのケーキを妄想の中の子供に食べさせる。
「あんたの子供はもう…20年以上も前に死んでるじゃない!」
男はその言葉に刃物を取り出すが、一緒に逝こうという女の言葉に刃物をしまう。
男は足を引きずりながら、どこかへ出かけて行った。
ケーキ職人になるためにエイジはフランス語を習いに行かされる事に。
巷で幼児誘拐殺人事件が起きる。いずれも男児。
橘がかつて誘拐された時と同じ年の9歳から10歳ほどの。
死体の胃の中から検出された内容物はケーキだと判明する。
ケーキ好きで有名な忠宏は協力を求められる。
幼児が食べさせられたケーキはアンティークのものとわかる。
少なくとも過去2度、犯人はアンティークにケーキを買いにやって来ている。
そして今、三人目の子供がいなくなった。犯人はまたやってくるはずだ。
『俺はこの日を待っていたんじゃないか? 美味いケーキ屋にしようと思った
どんなに遠くからでも洋菓子を好きな人間なら必ず一度は訪れたくなるような
小さな店にしようと思った店内全てに自分の目が行くように
そして営業時間はなるべく遅くまでどんな人間でも気軽にケーキが買える店に
そういう店にしようと思ったのは 全てこの日の』
誘拐犯はまだ24歳の青年だった。橘を誘拐した犯人ではなかった。
青年はケーキは母親に買わせていた。
半ばカンで橘は犯人の家に踏み込み、男児は衰弱していたが命は無事に帰ってきた。
犯人はケーキを食べさせたらすぐに男児を殺すつもりだったという。
「ケーキを食べさせたのは子供達が安らかな気持ちで
天国に行けるようにするための儀式だと言っていました」
エイジは2週間フランスに行く事になった。
フランス語教師の実家がパン屋で時々ケーキも焼くので
教師の里帰りについて行きそこで手伝いをさせてもらうのだという。
また、あと何年かしたら本格的に海外で勉強したいらしい。
あっさりフランスへ行くエイジに、留学する時もあんな風に
あっさり行っちゃうのかなと空港で小野は泣く。
千影も店を出るという。
「若はもう私がいなくても大丈夫だからです」
むしろ無能は千影こそ橘がいなくては大丈夫じゃなさそうだが。
千影がいなくても戦力的には全く困らないが小野と二人で少し気の抜けた日々。
初老の男は、今は使われていない代々医者の家系だという立派な屋敷を売り払った。
越した先で、男はケーキを買う。ケーキ屋の名はアンティーク。
「プレゼントでしたらリボンをおかけしましょうか?」
「いい年の女だ。ピンクや黄色のリボンはやめてくれ」
会話はそれぐらいだった。
立派な屋敷の中で、必死に幼い橘をすがりつくように抱きしめた男。
刺された男は大量の血を流して崩れ落ちた。
死んでしまうと怯える橘に男は言った。
「どっか行け! お前なんかどっか行け!
行け! 早く言ってみんな忘れろ!
…早く 家へ帰りなさい」
橘は無我夢中で逃げ出し、全てを忘れた。
今まで橘の部屋に住んでいた千影は一人暮しをはじめたものの
橘の部屋から50メートルしか離れていないアパートであまり一人立ちした感じではない。
「さて! メシ食って今日もケーキ売るか!」
綺麗にまとまったなー。乙です。
>>782は、未解決リスト読んでんだか読んでないんだかわからんな
西洋骨董洋菓子店の人、乙です。
こういう話じゃ、やっぱりそのままドラマにはできなかったよね……。
こっちのほうがドロドロしてて面白そうだけど。
1の注意書きを読んでないか、読んだけど勘違いしてるか、どっちかでしょ
でも
>>782みたいに思い出したように前のリクが出てくると、すっと書いてくれる人が現れたりするんだね
793 :
マロン名無しさん:2006/02/07(火) 15:06:16 ID:H8v3Ogv3
骨董まとめ乙!
アレって昔Wingsで連載してたやつだよな
>>782は既出モノをもっかいリクしたのか?
いいかげん昔すぎてるリクだから、リクしなおしたのかね
昔のと重複してもいんなら漏れもリクしたいのあるんだが
ここって住人が安定してなさそうだから
重複したとしても今居る人間が欲しいモノをリクしても別にいいんじゃマイカ?
現在460KB
管理人さんへ
サイトの管理お疲れ様です。
以前リクエストした「マリンブルーの風に抱かれて」なんですが未解決から削除してください。
お手数かけてすみません。
あと、上のほうに出てる「天は赤い河のほとり」の訂正の件ですが、
「対エジプト戦」はそのままで合ってるんです。
なので、今、まとめサイトで「ナキア最後の罠」になってるところを「対エジプト戦」に戻してもらって
ルサファ殉職の方は、ちょっと面倒くさいので下のレスを「訂正」としてそのままサイトに載せてください。
ルサファは、対エジプト戦でユーリを庇って負傷するが、こめかみに矢がかすった程度で
致命傷にはならない。ルサファが殉職するのはもう少しあとで、ユーリとカイルが沐浴?
(なんか婚礼のための儀式みたいなもの)をしている最中に、やけっぱちになったナキアが
ふたりを刺そうとしたところを割って入って身代わりに殺されてしまう。
未解決リストも更新してるからもし良かったらこまめに覗いてみてね、
でいいんじゃないかな
西洋骨董洋菓子店、乙です
ドラマも好きだったけどこっちもいいですね
スレ違いだが、ドラマはどんなのだった?
>799
とりあえず一番の違いは、
魔性のホモ→本人は全くのノンケ、周りが騒ぐ
…だったような。
女が苦手になった原因の過去のトラウマも、
「高校生の時に年上の女と関係を持っており、ある日敬愛していた兄に呼ばれて
兄の婚約者を紹介してもらったらその女だった」
という話に変えられてた。
クロスロードお願いします
教科書にないをお願いします
最終回が気になってしょうがない
次スレ立てないでいいのか?
ぶっちゃけ490KB過ぎてからでも間に合う
橘を誘拐したのがエイジの父親?みたいな演出をしておいて結局何もなかったというのも・・・
そういう設定を作ったんならドラマ内で完結させろよって感じの投げっぱなし最終回がすごく印象に残ってる
主人公の大楽先生はしがない高校教師。
同僚の美人教師五月先生に惚れたりと普通の生活を送っていましたが、
ある日道ばたで可愛い女の子白樺綾を拾ったことにより生活が一変します。
なんと綾は名のあるヤクザ屋さんの一人娘。
親父さんに気に入られた大楽先生は綾が卒業するまで面倒見るように頼まれて、一緒にアパートで暮らすことに。
何だかんだで、五月先生と仲良くなっていく一方、綾ともとても親密な関係になっちゃった大楽先生。
そしてついに綾が学校を卒業する日がやってきました。
約束通り卒業すると同時に綾は実家のヤクザ屋さんのもとへ帰って行きました。
それを笑って見送った大楽先生でしたが、なんかぽっかり心に穴が開いたようです。
五月先生にも、誰が一番大事なのか、と説教くらって自分の気持ちに気づいた大楽先生。
ヤクザ屋さんからもらっていた拳銃片手に綾の実家に殴り込みをかけます。
そしてそのまま綾をさらって愛の逃避行へ。二人はお互いの気持ちを確かめ合って結ばれます。
んで、そんな大楽先生の無茶な行動が認められ(?)、結局最後にはヤクザ屋さんに捕まるものの、二人の仲は親父さんに認められました。
そして4年後…。
五月先生はなんでか同僚のオカマ教師まこと先生と結婚しました。
大楽先生と綾の間にも子供が産まれて、二人は幸せに暮らしましたとさ。終わり。
全何巻か知らんけど簡潔なまとめGJ
あ、オカマ教師の名前まことじゃなくてあおいだった。
ま、いーか。
親父に認められたんだっけ?
最後はヤクザの知り合いに銃向けられて銃声
→4年後、綾が子供と墓参り
→大楽の墓と思いきや生きてた。
って感じだったと思うけど。
最後結婚してるっぽいってことは親父に認められたってことで。
なんか幹部会に出ないとーみたいなこと言ってたし。
1日遅れたけど開設2周年おめでトン
813 :
リョウ6:2006/02/10(金) 23:48:09 ID:???
維盛の一件や、新たな家来の登場にりょうと弁慶の関係がぎくしゃくしてしまう中ついにりょうは思いを打ち明ける。
しかし主君と家来の関係や過去に囚われ、弁慶はなかなか自分の胸のうちを明かせない。
そんな不安やとある事件により精神が不安定気味になったせいか、ある日今まで封じ込められていた「義経」の人格が出現する。
先日の女であるのは嘘だったと言い、平家打倒を謳う「義経」に秀衡をはじめ皆が感心する中、弁慶と葵はりょうを案じるが
「義経」は「りょうは消滅した」と冷たく言い放つ。
平泉に白拍子の一行が訪れる。その中には将来「義経」の妻になるはずの静がいた。歴史通り動こうとする「義経」は
静に近付き、我々は夫婦になる運命なのだと結婚を迫る。途中、りょうの人格が現れるが「義経」に押さえ込まれ
あまつさえりょうを目覚めさせる存在である弁慶を殺そうとする。「義経」の刃を受けながらも弁慶は、自分を男だと想う
「義経」の上に女として育ったりょうがいる、りょうと一つになれと説得する。「ならばこんな私を愛せるのか」と
問う「義経」にあなたのために死ねるなら本望だと答えた。そして、りょうの想いに応えて唇を重ねた。
弁慶を恐れた「義経」は静と無理矢理祝言を挙げようとするが、りょうを慕う彼女に「これでは清盛様があなたの母上様に
したのと同じだ」と言われる。ショックで倒れた「義経」は心の中でりょうに「お前のようになりたかった」と訴える。
「ずっと一緒だよ…」りょうは「義経」を抱きしめ、二人はひとつになった。りょうの回復を見届けた弁慶は、傷ついた体で
平泉から姿を消した。二人の想いは二人の別れを意味していたのだ。
814 :
リョウ7:2006/02/10(金) 23:49:24 ID:???
今すぐにでも彼を探しに行きたかったが、秀衡に止められかなわなかった。頼りもないまま月日は無常にも過ぎてゆく。
塞ぎこむりょうを見かねた葵は、自分が「義経」として奥州に留まると言ってくれた。りょうは静達の一行に
混ざって弁慶がいるという噂の都へ戻ることにする。道中、義仲とその妻になっていた虎子と再会し、りょうの実兄である
頼朝が鎌倉で兵を挙げる準備をしていると聞く。また、都では奥州から逃げ延びた維盛が盗賊を捕まえたら正式に平泉へ
行くのを許してやると言われ、日々奮闘していた。
りょうは都で平家追討のため盗賊に加担していた弁慶と再会。離れていた事で互いの存在の強さをそれぞれ思い知らされた。
二人は平家の追っ手から逃れるために弁慶の故郷である熊野へ旅立つ。現地入りしたりょうは、海尊の母から弁慶の過去を聞く。
平家の傘下を迫られた当時、弁慶をはじめ熊野の若者達はそれに反対。その中には彼の恋人で海尊の妹だったうたがいた。
彼らは熊野の独立のため、平家と戦うが多人数の攻撃には適わず大敗を喫する。うたも戦いの最中弁慶をかばって
命を落としたのだった。弁慶はそのために平家を憎み、またうたの存在を忘れる事が出来なかったのだ。
りょうの助けもあり、弁慶は過去の因縁とやっと和解。二人の思いはようやく通じ合う。
しかし熊野の別当であり弁慶の父でもある湛増がりょうと弁慶を引き離す。
湛増は熊野を守るためにりょうを都へ差し出そうとするが、豪雨による危機の中でも必死で皆を励ます彼女に心を打たれる。
そして軍を率いてやってきた維盛、平宗盛らに「義経など来ていない」と嘘をつき二人を逃がそうとするが、
これ以上の戦を避けるため、弁慶が維盛との一騎打ちを申し出た。りょうを賭けたその勝負は拮抗し、ついに業を煮やした
平家軍の大量の矢を受け弁慶は断崖絶壁の崖から転落してしまう。
815 :
リョウ8:2006/02/10(金) 23:52:32 ID:???
湛増から弁慶の死を聞かされたりょうは茫然自失。だがこれ以上湛増達に迷惑をかけられないと
自ら維盛の元へ。悲しみにくれつつも半ば強制的に維盛と祝言を挙げさせられる。維盛は後ろめたさを感じつつも、
大事に思うりょうの愛し方がわからない。真摯な言葉で愛を打ち明けても両者の関係は平行線のままで、戸惑うばかり。
そんなりょうを助け出したのはなんと海尊だった。熊野の一件の最中に母を殺された恨みから、彼は平家打倒のため
りょうを兄・頼朝のいる伊豆へと誘う。頼朝、その妻の政子との出会いや平泉から帰ってきた葵との再会により弁慶を失った
悲しみはほんの少しずつだが癒えてゆく。同時にりょうの中で平家打倒の思いが芽生え始めつつあった。
ある日りょうはとある漁村で、死んだはずの弁慶と再会する。ところが彼は記憶を失っており、今は漁太という新しい名で
しかも妻子までいた。実は彼は妻・なみの死んだ夫の代わり(子供もその時の子)として暮らしているのだ。
りょうは彼に必死で自分の事を思い出してもらおうとするが、最終的には彼の幸せのために身を引く決意をする。
一方りょうに冷たくあたりつつも彼女が気になる弁慶。その言葉を聞くたびに自分が漁太ではなく弁慶なのではと疑い始める。
ようやく全ての記憶を取り戻した彼は、戦のため出陣するりょうの元へ舞い戻り、平氏との戦いが終わったら熊野で祝言をあげようと
約束を交わす。
決戦前夜、平氏と源氏がにらみ合う富士川でりょうは維盛と再会する。彼はりょうに去られてから自暴自棄の生活を送っていた。
りょうに刃を握らせ、自分の思いによってこれ以上苦しませたくないから殺せと言う維盛。平氏の将である彼を殺せば全てが終わる…。
一瞬躊躇うものの結局は殺す事が出来ずに陣へ送り返す。維盛が軍に退却を命じた事により戦わずして源氏は勝利するがりょうの心には苦いものが残った。
続く倶梨伽羅峠の戦いで彼女は維盛の影武者に襲われ深手の傷を負ってしまう。止めをさされそうになったその時、
背後から影武者を襲ったのは本物の維盛だった。動けないりょうとそれを助けた維盛は山奥の洞窟で共に過ごす事に。
最初は早く皆の元へ返せと叫ぶばかりだったが、維盛の優しさに頑なだったりょうの心も少しずつ開き始める。
816 :
リョウ9:2006/02/10(金) 23:53:38 ID:???
二人の間には確かな絆が芽生え始めていた。しかし荒んだ生活によって病んでしまった維盛は、何度も吐血を繰り返す。
りょうは彼を死なせまいとするが病状は日増しに悪くなるばかり。二人で一緒に春を向かえ、下山しようという約束は
とても儚いものに思えた…。
一方で行方を消したりょうを案じて、弁慶らは彼女を探し続けていた。ようやく雪がとけ、山に入った彼らはりょうをみつけるがそこには
死んだはずの維盛が…。「維盛を平家の元に返したい」というりょうの願いを聞き入れた弁慶は、衰弱しきった維盛を連れ平家が落ちた西国を目指す。
しかし自らの死を悟った維盛は吉野に向かって欲しいと願った。彼は好きだった満開の桜の木の下でりょうを思いながら眠るように静かに逝った…。
頼朝の元へ戻ったりょう。次の戦のため着々と準備を整えるがとある事件により、木曽義仲と頼朝の妻・政子が殺されてしまう。
最愛の妻を失い、深い悲しみにくれる頼朝。誰の言葉にも反応せず、食事も取らず、ついには臥せってしまう。りょうは状況を打開すべく、
平氏が陣を敷く一の谷へ静達白拍子の一行に紛れ、単身乗り込んだ。
そして谷川から奇襲をしかけた弁慶らと合流し、自らの思いを守り貫くため剣を振るい続けついに平氏を倒す。
これで兄さまもきっと元気になる…。
そう信じて疑わず鎌倉にもどったりょう達が見たのは、吉報を聞いても「わしには関係ない」と臥せったままの頼朝の姿だった。
悲しみからいまだ立ち直れない彼は、源氏の頭領の座をりょうに譲り仏門に帰依したいと望んでいたのだった。そんな中、
家臣の梶原景時・梶原景季親子らを中心に謀反の計画が持ち上がっていた。景時はやはり頼朝を裏切れないと計画をりょう達に密告。
りょうは兄をかばい斬りつけられてしまうが、激昂した頼朝により謀反は阻止された。
その一件がきっかけとなり、頼朝はかつての勢いを取り戻すが同時にりょうに対して妹以上の歪んだ感情を向け始める
817 :
リョウ10:2006/02/10(金) 23:54:47 ID:???
だんだんとエスカレートしてゆく彼の異常な思いを危ぶんだ弁慶は、熊野での祝言の許しを請う。表向きには承諾する頼朝だが、
出立の日を狙って弁慶に謀反の疑いをかけて二人を引き離す。そして兄から蹂躙されかけたりょうは命からがら逃げ出し、
ショックで声が出なくなってしまう。頼朝の追っ手から逃れるため景時の助けを借りて、りょう・弁慶・海尊・葵らは再び平泉を目指す。
辛い旅路だったが皆の絆を再確認し、りょうは仲間のすばらしさをかみ締める。
平泉へたどり着き、藤原秀衡の計らいでようやくりょうと弁慶は祝言を上げ結ばれた。しかし幸せな日々はそう長くは続かない。
りょうを差し出すよう書かれた鎌倉からの手紙が幾度となく届き、頼りの秀衡も病により亡くなってしまった。
そう遠くない内に頼朝の手が追ってくるのを予感したりょうは、平泉の防備を固める。その最中彼女が妊娠した事が判明し一同は
喜ぶが、自ら軍を率いた頼朝がついに攻め込んでくる。抵抗するも適わず、りょうを逃がそうとした葵が殺されてしまう。
「もう誰も死なせやしないわ」
自ら剣を取り、頼朝に一騎打ちを迫るりょう。愛する対象を失い、狂ってしまった兄を悲しく思いながら一太刀を浴びせる。
「血を分けたたったひとりの兄を斬ると言うか!?」
脳裏に優しかった頃の頼朝の姿が次々と思い浮かんで、止めを刺すことが出来ない。その場を去ろうとするがまだ頼朝はりょうを
諦めてはいなかった。馬を走らせる一行の背に大量の矢が迫る。そしてついに一本の矢が弁慶の喉元を貫いた……。
泣き叫ぶりょうを連れ、海尊は弁慶の亡骸をそのままに追っ手から逃れるほかなかった。
数年後。人里はなれたある村で、りょうは身分を隠し海尊を共に生きていた。あの時身ごもった子供−葵−も大きくなった。
「すっかり立ち直られましたね」と言う海尊に「本当にそう見える…?」と暗く答えるりょう。彼女はまだ弁慶が忘れられなかった。
平穏な暮らしも束の間、隣村に追っ手が入ったと聞かされ、りょうは再び逃れようとする。が、目を離した隙に葵が狼に攫われる。
その狼は現代から平安へやってくる際、樹海の中の裂け目で出会った狼だった。運命の導きを感じ、りょうは狼の後を追って
崖に身を躍らせた。
818 :
リョウ11:2006/02/10(金) 23:56:13 ID:???
りょう達が目がさめたのはやはり現代の青木ヶ原樹海だった。しかし近くに葵の姿は見当たらない。
聞いてみると数年前に樹海で葵と同じくらいの子供が発見されたという。身につけた太刀などを売り、戸惑う海尊を連れてりょうは
かつての葵の実家を目指す。そこで少し成長した葵と再会するが、養母に邪魔立てされ立ち去るしかなかった。
源一郎なら話せばきっとわかってくれるはず…一抹の望みをかけて今度は遠く盛岡を目指す。
源一郎、そして母と再会し懐かしく思うりょう。その時、りょうの目の前に7歳の時事故で死ぬはずの本物の『りょう』が現れる。
剣道なんかしたくない!と駄々をこね、道に飛び出した『りょう』に車がせまる。思わずりょうは彼女をかばい飛び出していた。
「弁慶の…ところへ…行きたい……」
傷ついた体でただそれだけを望んだりょうを海尊は背負い、歩き出した。
その目にはただ静かに涙が一筋流れていた………。
京都の五条大橋のたもとに修学旅行中らしい男女の高校生がいた。
葵という名の男子高校生はりょうという名の幼馴染の女子高生に自らの生い立ちを語っている。
その手には本当の両親である弁慶とりょうの姿が映された写真があった。
そして、そんな二人を僧となった海尊が見守っている。
「あの人、葵のお父さんに似てるね」
笑いながら駆けてゆく二人を穏やかな表情で見届けると、彼は都会の喧騒の中に一人歩いていった……。
以上です。今回はかなりはしょった部分もありますがお許し下さい。
とりあえず「リョウ」は源平ものなのに、実際の史実とは全然違うし、
りょうはやる事めちゃくちゃだし、出てきたサブキャラのその後は忽然と書かれて
ないしなどツッコミだしたら本当にキリがありません。
でもそれを上回る場面ごとのよさがあると思います。
維盛の死や頼朝が狂っていく展開、そして何よりラストシーンなどなど…。
絵も非常に細かく丁寧に描かれているので一見の価値くらいはあると思います。
リョウの人乙!
ところで本物のりょうと義経のりょうと葵との人間関係が分からん。
誰が誰と親子?
>>820 人間関係はこんな感じです。
りょう(義経)→7歳で事故死した遠山りょう(本物)の記憶を植え替えられる。
しかし正体は源義経(女)。ラストで7歳の本物のりょうと出会い
自らの命と引き換えに彼女を助ける。
りょう(本物)→7歳で事故死。しかし最終回でりょう(義経)に助けられ、死ぬはずの
運命を変えられる。ラストシーンでは成長した彼女が登場。
葵→りょう(本物)とは幼馴染。その後りょう(本物)が盛岡に引越し離れ離れになるが
高校でりょう(義経)と再会する。
葵に関してなんですが、作中で彼の体にウサギ型の変わった痣があるという話が出てきます。
りょうと弁慶の子の葵にもその痣はあり、葵≠(リョウと弁慶の子である)葵ということを暗示させる
複線…のはずなんですが詳しくは語られていません。
また、弁慶とりょうの子の葵が平賀家の養子になったなら、りょうといた葵は…?ってなります。
「義経がリョウとして生きる本編の世界」と「本物の遠山りょうがそのままりょうとして生きる世界」
の二つのパラレルワールドがあるのかなと解釈しています。
わかりにくかったらすみません。
乙。
すごい展開だ。
政子が死んだら尼御前は誰がやるんだろう、とちょっと思った。
>>822 それもちょっと解説を…。
政子の死後、頼朝の看病を虎子(義仲の死後、頼朝の館に身を寄せていた)が甲斐甲斐しく行い
一時いい雰囲気になったため、りょうたちがくっつけようとするのですが
虎子は義仲一筋なのでグダグダに終わります。
もし虎子と頼朝がうまくくっついたら、あんな展開にもならなかったと思うと深いです。
ちなみに虎子もそれ以降本編に出てこずその後も書かれていないので
平安時代に残って息子と暮らしたと思われます。
きゃきゃきゃ
幸せいっぱいの若夫婦に生まれた子供は男でも女でもないインターセクシャルと呼ばれる存在だった。
女の子とするなら大きすぎるクリトリスと未熟な膣、
男の子とするなら小さすぎるペニスと存在しないはずの膣を持って産まれた。
卵巣と子宮があり、どちらかというと女の子に近い。
性器の形成手術をするかと問われるが、子供の体にメスを入れたくないからと断る。
それに将来的に子供の精神的な性が男女どちらになるかはわからない。
男の子でも女の子でもない、インターセクシャルとして育てる事にした。
名前は春
生後10ヶ月の春は突然のヘルニアにより手術を受ける。
その際、今まで発見されなかった精巣が腸の奥から発見された。
精巣が腸に絡みつき、このままでは手術が困難だ。
精巣を残したままでは手術が危うい。精巣が切除される事になった。
母は二人目を妊娠した。もしもまたISだったら堕胎という道もあると医師はいう。
悩むが、男でも女でもISでも産もうと決意。
二人だけじゃ春を守り切れないかもしれない。春の兄弟をいっぱいつくろうと決意。
数年後、そこには四兄弟が。妹二人は夏と秋、末の弟は冬。
春夏秋冬で四つそろって一巡する季節のように4人で一つ力を合わせて生きてほしいという願いをこめて。
幼稚園に入園した春は、性器が皆と違う事でわがまま少年レオンにからかわれる。
色々あってレオンと仲良くなる。両親は、日に日に男の子らしくなる春を心配していた。精巣をなんとしてでも残すべきだったかと。
春は春で、男でも女でもない自分は小学校に入ったら何色のランドセルを使えばいいんだと悩んでいた。
レオンは特注したというランドセルを見せびらかしにくる。
なんと虎柄。「春は好きなの買っていいんだからな赤でも黒でも」
春はシマウマ柄のランドセルを買った。
小学校に入学してから、春は少年サッカーで活躍し楽しい日々を送る。
五年生のある日、初潮が訪れるまでは。
それまでは普通に使っていた男子トイレが使えない。女子トイレにも入るわけにはいかない。
雨の降る中、離れの人気のない男女共用トイレを使用する。
雨に濡れて浮き出た春の体はまぎれもなく女のものへと変わっていっていた。
春は性ホルモン不足からくる貧血により倒れた。
ISは性ホルモンが不足しやすく思春期以降体力が低下する傾向にある。
今まで通りサッカーもできないかもしれない。
「将来の事を考えて女性ホルモンの投与を開始したいと思います」
医師の言葉に春はショックを受ける。自分は男だからと拒絶した。
それでも仲間たちは、女っぽくなってきた春の体に動揺しよそよそしい。
落ち込んで部屋に引き篭る春を母は説得する。もう一度仲間たちと向き合う事にした。
「俺の体変わってきてて とても男に見えないかもしれないけど
だけど俺を避けるの体の事だったらやめてほしい。
体はどんどん変わるけど気持ちはなにも変わらないから」
春の言葉に皆は、無視していた事を謝り今まで通りにやると言ってくれた。
中学で生理はほとんどなくなり、春は学生服を着て男子生徒として登校していた。
卒業後の進学先は食物調理科。パン職人の父のようになりたいからだ。
だけど、高校では男として扱う事は出来ないと言われた。
中学校と高校では規模が違う。950名の生徒全てにISを理解させるのは難しい。
体は女に近く、戸籍上も女。春は苦悩しながらも女子生徒として通うことにした。
学校では誰も春を男などと疑わなかった。どこからどう見ても女にしか見えない自分の姿が嫌になる。
みんなにわかってもらおうとISの資料をわざわざ持ってきたが、結局誰にも渡せなかった。
女友達として仲良くしている友人に鞄の中にいれていた資料を見られる。
動揺するが、彼女は春がISである事を受け入れてくれた。
他の二人の友人にも春は自分がISである事を告げた。
春は中学に入ってからサッカーをやめた。ホルモン不足からくる過度の眩暈と貧血のために。
戸籍上は女の春には、女性ホルモンの投与をすすめる医師しかいなかったのだ。
ある日母は、性同一性障害者としてカウンセリングを受ければ男性ホルモンの投与を
認める医師を見つけてきた。男性ホルモンを打てばサッカーができる。
男にしか見えないような体になれば、学校側も男子として通う事を認めてくれるかもしれない…
胸踊らせる春に、久しぶりの生理が訪れた。
春はサッカーカードを通して普通科の男子生徒・伊吹と知り合った。
スカートの下にジャージをはき、男らしい言動をする春を女に見えないと伊吹は言う。
そう言われた事が嬉しかった。伊吹宅に言った春は、伊吹と姉らしき少女の映った写真を見る。
伊吹は何故かそれを必死な様子で隠した。気を取り直し、伊吹はチャーハンをふるまおうとする。
誤ってこぼしてしまい、それが春の服に流れ落ちる。春はあわてて服を脱ぎかける。
伊吹は春を女として感じ、触れようとする。すぐに伊吹は我に返ったが春はショックだった。
伊吹が謝りすぐに仲直りする。
気づくとすぐに伊吹を目で追ってしまう春。
中学に入ったあたりから女性化は止まっていたのに、
生理が規則的に2ヶ月連続できて、体もまた女性化しだした。
体も心もなにかが大きく変わろうとしている事を予感した。
春は、伊吹に恋心を抱いている事を自覚した。自分は男なのに…
男性ホルモン投与のためのカウンセリングの日。
ISには男と女の間をいったりきたりする「ゆらぎ」の時期があるという。
ある時期は自分を男だと思ったり、またある時期は女側に傾いたりと。
体内で分泌されるホルモンの影響なのかもしれない。
春は今その「ゆらぎ」の時期にあるのかもしれない。
男性ホルモンの投与の事は後回しにし、医師はまずカウンセリングを行うことにした。
伊吹は春に彼女になってくれと告白した。春はそれを受け入れ、二人はキスをした。
電車内で他校に進学したレオンに会う。レオンにさわってみるが別にドキドキしなかった。
ちゃんと男同士として会話ができる。春は伊吹といるだけ女になってしまうようだ。
医師に、女の体に違和感を感じるが、男に恋をしていると告げる。
医師はISの自助グループを紹介する。同じISが迷いの答えを教えてくれるかもしれないと。
乙。
深い話題だな・・・
深刻な話だなぁ
>二人だけじゃ春を守り切れないかもしれない。春の兄弟をいっぱいつくろうと決意。
障害児の親ってこういう考え方するよな・・・
とっぴょうしもない設定の漫画ってのはたいてい無理がでるもんだ
こういう体の人の話をテレビのドキュメンタリーで見たことあるなぁ
これが現実
ジャンル別 > コミック・アニメ・BL > 出版社別 > 講談社 > キスコミックス
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「敷居の住人」に似たテーマだけど、あっちよりも深刻だね
>>833 いやいや、全然BLっぽい話じゃないぞ。
春は男服来てて言動が男でも見かけは女だし
春編以外も見かけも心も女だが卵巣がなくて子供つくれないとか
見かけも心も性別が女よりだが戸籍が男で彼女とセックル試みるができなかったりとか。
>>834 一瞬「え、ミドリちゃんってISってやつだった?」って焦った。
そんな深いテーマが隠されていたのかと、そして自分は気付かなかったのかと。
「放浪息子」のことだよね?
女子高生の主人公は、父の再婚によって小学生の弟ができた。
仕事で両親はほとんどいないので、弟と二人暮らしだ。
ハーフのその少年はやたらと可愛く愛想もいい。
が、実はかなりのエロエロ(鬼畜系)で
いきなり主人公を押し倒して縛り犯そうとしてきた。
なんとか抵抗して無事貞操を守ったものの、
強引でしつこく何度も襲ってくる可愛いショタに
いつしか惹かれていく。近親相姦とかの葛藤なしにすぐ両思いに。
近親相姦よりも年の差の事で悩む事が多い。
しかしポーズだけという感じでなんだかんだ言いつつイチャイチャ。
実は主人公に恋する男友達や、
弟に惚れている金髪碧眼のロリやらも登場する。
「PS-羅生門-」のストーリーを教えてください
ISの自助グループ『しずくの会』についた春。代表の乾しず江はとても綺麗な人だ。
彼女はネット上に公開している自分のプロフィールを見せる。
男性として産まれ育ったが、声変わりがなかなか訪れず、
それどころか胸が膨らんできた。今では女性として暮らしているという。
システム担当の熊さんのプロフィールも見せられる。顎鬚のあるダンディな人だ。
男として生きてきたが子供がなかなかできず、病院ではじめてISだとわかったという。
その他にも様々なプロフィールを見せられ、春は涙を流す。
周りの人はISを受け入れ、母はいつも無理解な人々にも根気よく理解を求めてくれた。
だから「どうしてISなんかに生まれたんだろう」などと誰にも言う事は出来なかった。
「わかるよ俺も。なんで俺だけって考えるもの」熊さんはそう言う。
自分と同じように悩んでる人たちがここにいる。来てよかったと春は思う。
『しずくの会』の名の由来は、涙のしずくを流しながらでも前進しようという意味だという。
そこに、小柄な美少女が現れた。彼女の名は美和子だという。
突然、伊吹からメールが届いた。虹があったからと写真つき。
そこに映ってるのと同じ景色が窓の外にあった。同じ町にいるようだ。
慌てて飛び出し、伊吹と会う。伊吹は何故この町にいたのかを明かさない。
だが言えないのは春も同じ。二人は手を繋ぐ。
母は医師のもとを訪れていた。ゆらぎがどれほどの物かはわからないが、
あれほど女性化を拒絶していた春が、自分を女だと認識するのは難しいと医師は言う。
「自分が男だ 女だと感じる心は 自分の意思では決して変わりません
なのに反対の性を演じることは春くんにとってとてつもなく大きな苦痛となるでしょう」
春はしずくの会に財布を忘れて行っていた。それを拾った美和子は、
中に生理ナプキンが入っている事に気づく。財布を渡しに春を探すが、
春が伊吹と仲良さげに歩く姿をを見、美和子は引き帰した。
『俺たちは同じIS でも一人一人違う人間だと この時俺は気づかずにいた』
しずくの会の家族会に、春は両親や弟妹たちと共に行く。
そこに、美和子からメールがきた。渡したいものがあるから外に来てくれと。
なんで中に入ってこないんだろう? 疑問に思いながら外に出て行く。
しず江は母に言う。どうして春があんなに明るいかわかった気がすると。
「ご家族全員が春くんのISをとてもオープンにとらえてくださってます。
……美和子のお家もそうだといいのに」
美和子は春と同じく高校生で、記憶にないほど幼いころに手術を受けた。
だが両親はいまだにその事実を伝えず、美和子が何度聞いても答えない。
真実を言わない両親が信じられず、人間不信になり、学校も休みがちになっている。
だが、大抵の家庭はそうなのだ。IS本人と同じように悩み苦しみ隠している。
美和子は春に財布を渡す。伊吹にISの事を伝えていないという春に、当たり前だよと美和子は言う。
美和子は、プロフィールに最寄駅まで書かない方がいいという。
「春くんはわかってないのよ 理解ある家族…友達に囲まれて恵まれてるから
だからわからない 世間がISをどんなふうに見るかって」
そこについてきていた冬が現れる。冬の顔を見て、美和子は
「ほらね春くんは恵まれてるからわからないのよ」と言い、走り逃げていった。
その追い詰められたような顔に、美和子のプロフィールを思い出す。
美和子は幼い頃に手術を受けたらしい。だが親はなにも話さない。
思春期になり、美和子は知らされずにホルモン剤を飲ませられた。
そのため家族の中で美和子だけ異様に背が低い。
両親は性ホルモンが骨の伸びを止めさせるという事さえ知らずに薬を飲ませたのだ。
美和子を女らしい体にするために。美和子の過去を消すために。
『なにも知らない なにも教えてくれない あの人たちは 本当の私を好きではないんだ』
すぐに春は美和子に追いついた。ISの事を知っても差別する人間ばかりじゃない、
むしろ理解してくれる人のほうが多い。だから俺はみんなにISだという事を知って欲しい。
知られたら終わってしまう恋だから、伊吹にだけは言えないが…そう春は言う。
つらそうな顔でうつむく美和子の小さな手を握り、春は駅まで送った。
低い身長、小さすぎる手。そうまでして隠したい家族。
ISな自分は伊吹といつまでもいられないのだと、春は美和子を見て悟った。
それでもより長く伊吹といたい。春は翌日から、ブラジャーをつけて登校した。
女物の下着に心がひどく軋んだが、少しでも女に近づかなければとそう思った。
IS書いてくれてる人乙です。
面白いー。
>両親は性ホルモンが骨の伸びを止めさせるという
だから小さいうちからオナニーしたらだめなのか
小手川ゆあの「アンネフリークス」と連載の方の「アルカナ」お願いします
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じゃ立ててくるか