【注意点】
・要望に出ている漫画のストーリーはどんどん書いて下さい。
ただ要望に出ていないものは敬遠される傾向にあります。
レスは期待しないで下さい。それでも良いというならどうぞ。
・この板は一般板なので18禁の漫画のストーリーの要望、紹介はご遠慮下さい。
・名前欄に作品名を入れてもらえると、まとめやすくありがたいです。
・時間を置いて数回に分けて投稿する際には、最後に「続く」と御書き下さい。
そうする事でストーリーの投稿の混交を防げます。
・これを書こう、と思われた際は「○○○○を書きたい」と意志表明し、予約していただけると、
投稿の重複が防げて大変ありがたいです。
また、書くのはよそう、と思われた時には面倒でも予約の取り消しを御願いします。
三国志のストーリーをなるべくくわしく
登場人物漏らすことなくおしえてください。
スレ建て乙。
>>3 それだけでこのスレ埋まりそうだな・・
>1
スレ立て乙。
前スレBlackの中の人も乙。
てつをは気が付いたら橋田ファミリーの一員になっていたな。ヘタレ役だが一応出世?
気が付けば前スレ500KB超えてたのか。
>>1は乙。
誘導age
9 :
ベルセルク:04/08/18 16:29 ID:???
黒犬騎士団は罪人を集めて作られた兵団、団長のワイアルドは猿顔の原人のような男で、
どこか人間離れした雰囲気を持ち、皆から(王にさえ)恐れられている。
何しろ5年前、罪人を集めて新たな兵団を結成しようとした時、「強い奴が指揮をとる」
と名乗り出たワイアルドは、「じゃあ俺だ」と出てきたバーボという巨漢を、
自らは武器も持たず、手枷をはめたまま、塔の先端に串刺しにして見せたのだった。
その恐怖で、罪人達の人心を掌握することに成功したのだ。
その後、黒犬騎士団の働きぶりは中々のものだったが、同時に敵地・領内を問わず
略奪・陵辱・殺戮の限りを尽くす素行の悪さだった。
王の命令を伝え聞いたワイアルドは「今日はヤボ用がある」と断りかけたが、
その命令が鷹の団団長の追撃だと聞くと、
「そいつは奇遇だ。オレのヤボ用ってのもその鷹の大将になんだよ」と、行動を開始する。
王都近隣の村で馬車を入手、王都を離れるガッツ達に、黒犬騎士団が追いすがる。
しかも、さっき馬車を入手した村の娘達を陵辱し、殺した上、
手足を切断した死体を串刺しにして掲げているのだ。
ガッツとピピンが食い止めるが、何人斬っても黒犬騎士団の兵達は怯まない。
皆、団長ワイアルドへの恐怖に駆り立てられているのだった。しかもワイアルドは、
ガッツが剣を振り下ろそうとしたところを、その手を素手で掴み止めてしまう。
ピピンの加勢でひとまず逃れたが、これは尋常ではない。その時ガッツはワイアルドに、
ゾッドや髑髏の騎士と同じ、異様な殺気を感じていた。
とりあえず戦いを切り上げ、先に行かせた仲間を追いかける。その先の橋には、
あらかじめ橋を爆破する仕掛けがしてあるのだった。
仕掛けが作動、ワイアルドはその前に渡りきったが、黒犬騎士団のかなりの人数は
吹き飛ばされ、谷底に落ちた。しかしワイアルドは「この先も同じような罠があるだろう」
と慎重論を唱える部下の頭を潰し、構わず突き進ませる。
逃げるガッツはゾッドや髑髏の騎士の言葉を思い出していた。逃れられぬ死が訪れるという。
山道には事前にいくつもの罠を仕掛けてあったが、ワイアルドは落石を拳で割り、
炎を払いのけて構わず突き進んでくる。だが何とか、コルカス達待機組のところへ辿り着いた。
黒犬騎士団の残りを前面激突。ガッツは再びワイアルドと対決する。
ワイアルドは何と太い木の棒1本でガッツの剣を捌き、互角に打ち合うのだった。
そんな中顔面に一刀を入れるガッツだが、歯でくわえて止められてしまう。
そのままガッツの馬を殴り殺すワイアルド。ガッツも両足で蹴りを入れて何とか逃れ、
両者とも地に足で立った。更に激しく打ち合う2人。
隠れて様子を見ながら、グリフィスは剣を握ろうとするが、腱の切れた手は動かなかった。
やがて黒犬騎士団は総崩れで蹴散らされる。それを見たワイアルドは木をへし折り、
振り回して敗走する味方をなぎ払ってしまう。そして、ワイアルドは巨大な怪物へと姿を変えた。
巨大な類人猿のような姿で、その頭に当たる部分に人間の姿だった時の上半身がある。
その人間部分の腹の辺りと猿部分の両肩には巨大な目、その下には胸の幅いっぱいの口。
引っこ抜いた木でガッツを吹っ飛ばしたワイアルドは、キャスカに目を付ける。
皆が矢で援護するが、ゾッドの時と同じく効き目はなく、皆蹴散らされ、食われてしまう。
倒れているガッツを起こそうとしているキャスカを鷲掴みにしたワイアルドは服を剥ぎ、
胸の大口から長い舌を出す。(これが男性器にもなるらしい)イボだらけの異形のモノが
キャスカの股間に挿入されかけた時、起き上がったガッツの剣がそれを貫き、切り落とした。
キャスカを助け出すとガッツは、「こいつとはサシで勝負をつける」と立ち向かう。
ワイアルドの手足をかいくぐり、ガッツの剣が大猿の身体を切り裂く。倒れたところを
腹に剣を突き立て、裂くガッツ。だがワイアルドは倒せない。ガッツは捕まって
十数メートルも投げられ、更に巨体からの猛攻を喰らう。
切ったところもすぐに塞がってしまうようだった。しかしそんな中、人間部分の腹の
巨大な目を潰した攻撃は効いたようだった。その後の手の傷は塞がっていく。
ようやく、変身前の形と留めている部分が弱点だと気付くガッツ。しかしガッツは
剣にすがって立ち上がるのがやっとの状態だ。剣にもヒビが入り始めた。
ガッツは森の中で一端姿を隠し、見つけた敵の死体を木の影に貼り付けて囮にする。
ワイアルドがそれに攻撃したところを樹上から・・・だが、ワイアルドもそれを読んで
反撃の拳を入れる。砕ける鎧・・・の中は木の身代わりだった。ガッツは身代わりの後から
飛びかかる。その剣はワイアルドの掌に突き刺さって折れたが、ガッツは折れた残りを
ワイアルドの首に突き立てた。ワイアルドの巨大な手がガッツを叩くが、ガッツは離れず、
ワイアルドの首を絞め、ナイフを片目に突き刺した。ついに、血を噴いて倒れるワイアルド。
ガッツの手当てをするキャスカと、傍らでグリフィスの治療をするジュドー。
その後ジュドーは、キャスカにグリフィスはもう立ち上がれないだろうと告げる。
とにかく国境を越える、と命令を出すキャスカ。だが、その後はどうする?
そんな中、まだ死んでいなかったワイアルドが再び起き上がり、襲来する。
「死んでしまったらあの渦の中で永遠に・・・」と、死を激しく恐れるワイアルドは
グリフィスを掴み上げ、「真紅のベヘリットで4人のゴッド・ハンドを呼び出せ」と迫る。
やがて、自分を包囲する鷹の団の者達にとってのグリフィスの存在の大きさに気付いた
ワイアルドは、嘲笑いながらグリフィスの切り刻まれた身体と、再起不能であることをを晒す。
だが同時に、グリフィスがベヘリットを持っていないことに気付いてしまう。
動揺するワイアルド。そこへ突如として、不死のゾッドが飛来した。
ワイアルドに角を突き刺し、頭に乗せるゾッド。「望むままを行う、それがオレ達使徒の
唯一の戒律のはず。こいつを殺したとしても文句を言われる筋合いはない。
たとえこいつが5人目だとしても」と言うワイアルド。それに対しゾッドは返す。
「そうだ。オレがここで貴様を引き裂いたとしても、それもまたオレの自由」
慌てるワイアルドだが、ゾッドは構わずブリッジをかけ、その身体を引き裂いてしまう。
そしてゾッドはグリフィスに「あれは必ずお前の手の戻る」と言うと、再び飛び去ろうとする。
「待て、聞きたいことがある!! 蝕って何なんだ!?」と叫ぶガッツ。
ゾッドは「まもなくわかる・・・・・・すぐに!!!」と言い、去った。
一方、横たわるワイアルドの腹から、人の形の崩れたようなものの群が蠢き出す。
それはワイアルドの身体を掴み、内部へ引きずり込んでいく。
その向こうに見えたのは――地獄の渦。巨大な怪物の身体は消え、後に残ったのは、
腹が裂け首に折れた剣の突き刺さった、小さな老人の死体だった。
(続く)
クロノクルセイドおながいします。
もうやってるよ
銀曜日のおとぎばなしお願いします
お久しぶりですまとめ人です。先週から出張でネット環境がままならず、まとめが出来ておりません。
漫画喫茶でみて7が終わってるのに気づいたんですが、書き込もうとしたら500k越えてて、かつ8も
立ってなかったので連絡できませんですた(サイトに書こうかと思ったけどftpのパスわかんなかった)。
今週の日曜には戻りますので更新はそれ以降になります。
あとどっかのうぷろだに7のログ上げて頂けると助かります。
管理人乙
あげたいけどログ取ってなかった
part7は仮面ライダーBlack終わった585まで?
それなら jene の dat でならあるけど…
20 :
19:04/08/19 13:56 ID:???
21 :
19:04/08/19 13:59 ID:???
ついでなんで
>>9-12 乙です。
ベルセルク読むの目当てでこのスレ来てます。
伏線多いので大変でしょうけどガンガッテ下さいね。
甲殻機神ヤドカリくんをお願いします。
昔コロコロコミックで読んで面白かったんですが、もうほとんど思い出せません。
できればなるべく詳しい方がいいです。
内田春菊「南君の恋人」お願いします。
原作はグロいとよく聞くので、そこらへん詳しく。
前回は前々スレなのでまとめサイトをご覧下さい。遅筆で申し訳ないです。
<新たな決意・新たなる始まり編>
罪人たちに対し完全敗北を喫したマグダラ修道会。シスター・ケイトはその責を問われ、騎士
統括局(エクソシストが所属する部署)の長を辞することとなった。
現場のほうが性に合うからこれはこれでいい、と語るシスター・ケイトに「お偉いさん方よりあんたの
ほうがよっぽど聖女の精神を受け継いでおるよ」と励ますエルダー。
エルダーはかつて会った、「先見の聖女」と呼ばれたマグダレーナのことを思い返し、50年前の
ようなことは起こって欲しくないと願うばかりであった。
一方、若干一名満身創痍ながら完全勝利を果たし全ての代行者を手に入れた罪人達は
アジトに帰還。出迎えたのは罪人の最後の一人、頭脳労働専門のネコミミ悪魔・シェーダ。
罪人達は計画の最終段階への準備を進める。
ぐっどなもーにんぐ。
寝ぼけ眼のアズは2度寝をしようとしたところで事の重大さを思い出し部屋を飛び出そ・・・
としたらそこははるか上空雲の上。危ないところをシェーダが抱きつき助ける。
シェーダにはカワイければ男女問わず抱きつくシュミがあるのだ。
その場に居合わせたヨシュアとじゃれ付いていることに不機嫌さを隠せないフィオレにせかされて
朝食に向う。そこでアズはシェーダにも尖角がないことに気がつく。
ここはエデン。罪人に残された最後の楽園。シェーダはここでアストラルラインの観測や
罪人達の装備品の作成、計画の遂行に必要な装置の開発などを行っているのだ。
朝食を取る4人。シェーダはしばらくぶりの缶詰じゃない食事に感涙もひとしお。
だが、アズは食事をためらう。人々を傷つけ、ロゼットを苦しめ、クロノを苛む、そんな人たちの
食事は食べられない、と。
そんな言葉にシェーダは、その認識を改める必要はないけど食事そのものに罪は無いでしょ、
と諭す。貴女の寝顔を見ていたら「妹」を思い出してしまい「妹」の好きだったものばかり
作ってしまった、と照れ笑いするフィオレ。
そして、楽しい朝食。
なぜこんなにも心が暖かくなるのだろう、と思わずにはいられないアズであった。
朝食も終わったころ、ヴィドの具合を見ていたアイオーンとジェナイがやって来る。
ヴィドなら尖角が無くても大丈夫だということで、彼の回復を待たずに計画を進めることに。
アイオーンは改まり、礼をもってアズに「打倒パンデモニウム」協力を申し出る。
酸素は人間にとって必要不可欠だが過剰摂取は毒となる。これと同じ原理で、代行者の
力でアストラルラインを操り、パンデモニウムの体内に過剰に流し込み内部から破壊する。
これが罪人達の計画。何年も前に集め凍結していた代行者を起こす。
そして、彼らはニューヨーク近海に沈むパンデモニウムに呼びかける・・・。
シアトル。アストラルラインがオーロラを作っていた。その光景を憤りの眼差しで見つめる男。
彼は何者か・・・
暗い暗い水の底。自分に銃口を向けるヨシュア、そして自分の命を食らうクロノ。
差し伸べられた手を撥ね付けると、クロノは霞と消えていく・・・
ロゼットはあれから1週間、ようやく目覚めた。皆をのことを心配するロゼットに対し、ギリアムは
思い面持ちで答える。クロノは報道管制が間に合わず真の姿が新聞で報道されてしまい、
その結果拘束せざるを得なくなったこと、アズがさらわれた事。
クロノは拘束着を着せられ全身を十字架に磔にされた上にさらに結界で拘束されていた。
その体は体組織・レギオンの半暴走状態に陥っていた。というのもロゼットを守るために
修復に必要なアストラル、つまりロゼットの命を食わないように無意識の内に再生を
拒んでいるためだ。レミントンは、クロノから「ごめん、と伝えて欲しい」と言付けを頼まれていた
ことを告げる。ロゼットは、ただ悔し涙を流すことしか出来ない・・・。
そして、新任の騎士統括局長からヨシュア捜索を解任される。
前を見て走り続けていなければ押しつぶされそうだったこれまでの日々。その結果何が
得られただろうか、いや、あまりに大きなものばかり失ってしまったのではないか。
病院の裏で、心が折れてしまったロゼットは一人泣くしかなかった。
そこに、エルダーの怒号が響く。レミントンと言い争っているようだ。
窓越しにロゼットが見たものは、レミントンの姿。彼は過去の事件で負った瀕死の重傷の
際にエルダーに頼み込みレギオンの移植を受け、年は取らないが寝ることさえ許されない半
人半魔の体と化していたのだ。
現状を省みずレギオンを活性化させて欲しいとのレミントンの申し出に対し、これ以上は
無理だし自分も長くない、一蓮托生だ、と諌めるエルダー。
レミントンは、まもなく終わるであろうこの戦いの結末を見届けるために、たとえ騙し
騙しにでも突っ走っていくだけさ、と自分に、そしてロゼットに言い聞かせる。
レミントンと話をした後、独りになったロゼット。ちょうどそこにサテラが現れる。
彼女はこれから独自に動かざるを得ないため、クロノだけにでも別れを言いに来たのだ。
クロノの現状を聞いたサテラは冗談半分で「目覚めのキスでもすれば・・・」などと
言い出しいつものケンカになるが、鎹役のクロノがいないことを改めて認識するだけであった。
サテラは、自分の目的が攫われた姉を助け姉を攫った「尖角のない悪魔」を狩ること、先の
一件で敵はロゼットと同じアイオーンであることを告げる。
ロゼットは、レミントンが話してくれた、彼の体のこと、自分とロゼットとの差は強さでは
なく歩いた距離の差でしかないこと、そして諦めるのなら道が途切れてしまってからでも
いいんじゃないかと励ましてくれたことを話す。
クロノが目覚めて、二人で答えを出せばまた歩き出せる。
先に行くサテラ、必ず追いつくと約束するロゼット。
ハイタッチをした二人は新たな決意を胸に歩き出す。
答えを出すためにロゼットが選んだ手段、それはクロノの魂へのダイブ。
彼女自身は先にアズの魂にダイブをした経験はあるが、悪魔へのダイブも、契約者による
悪魔へのダイブも先例のない事態。
二人は繋がっていると信じたい、という強い想いを胸にロゼットはクロノの魂へと向っていく。
というわけで、今回はこれまで。
次回はいよいよクロノの過去に何があったか、なぜクロノはアイオーンと決別したのかが明らかに。
最終巻の刊行も近づいたので間に合うように頑張りますんでお付き合いください。
最終巻の部分に関しては、記憶を頼りにするよりも、加筆修正の上アフターエピソードも
追加される最終巻を待っての投稿になりますのでその点よろしくお願いします。
>>19 サンクスコ! 今日もなんとかネット接続出来たので、勢いで更新しますた。
(前スレ>514からの続き)
不安を感じつつも、柚季はステージに上がる。
島の皆は意外なほど大人しく、それどころか応援のための垂れ幕まで作っていた。それを見て柚季は胸がいっぱいになる。
終了後、ちよ子と兄二人が控え室を訪ねてきた。久しぶりにちよ子と二人きりになるが、柚季は何を話していいのか分からずどうもぎこちない。
そこにちょっかいを出してきた兄に柚季は怒るが、ちよ子はようやく「いつもの柚季だ」と笑顔を見せる。
柚季は兄達の話から、ちよ子が自分が男だとばれないよう、島の人達にお願いして回っていたことを知る。
そこへユリが現れ、思わず今の話を聞かれたかと柚季は驚く。そんな心配をよそに、ユリは柚季と二人で話したいと言うしぐさを見せる。
二人になると、ユリは急に月経が来たので困っている、初めてだからよくわからないし、ゆずきちゃんしか頼れる人がいないと泣き出す。
柚季は慌ててちよ子に相談するが、彼女も困惑するばかり。結局柚季はユリにちよ子を紹介し、二人で生理用品を買いに行くことになった。
長い買い物に柚季がいらだっていると、二人が戻ってきた。
ユリちゃんみたいにかわいくなりたいと言ったちよ子に、ユリがメイクをしてあげ、髪型も変えていたのだ。
だが柚季はイライラも手伝ってちよ子を見るなり「全然似合ってない! そんなの…、ちっともちよ子らしくないよ…!」と怒鳴ってしまう。
ちよ子はショックで泣きながら走り去り、ユリも「ひどい!」と怒る。
そして柚季もちよ子を傷つけてしまったことにショックを受ける。
結局ちよ子に謝る機会がないまま、柚季は東京に戻ってきた。
だが柚季にしてみれば、正直に似合ってないと思ったから親切で言ったつもりなのに、何故あんなに傷ついたのかがわからない。
文華に相談すると、彼女は女心がわかってないとため息をつき、デビュー曲の意味をちゃんとわかって歌ってるのかと言い出す。
文華に促され歌ってみた柚季は、ようやくその歌が「かわいくなりたい女の子の気持ちを歌った歌」だと気づき、ひどいことを言ったと反省する。
既出でなかったら、ブリッツロワイアルお願いします。
意気消沈した柚季に文華が電話して男らしく謝るよう勧めていると、もう寝たはずのユリが起き出して来た。
幸い話は聞かれていなかったらしく、とりあえず二人は安心して部屋に戻る。だがユリは二人の後姿を険しい目で見ていた。
それからも仕事が忙しく、ちよ子に謝る時間が出来ないまま月日が過ぎていく。その日は学年誌の表紙の撮影とインタビューだった。
インタビュー終了後、撮影まで少し時間があるため休憩することになったが、文華はトイレで柚季にインタビューのダメ出しを始める。
そこにユリが来たため、二人は慌ててごまかし、トイレを出て行く。二人を見るユリの目はさらに険しくなっていた。
控え室に戻ると、いきなりユリが服のファスナーを下ろして欲しいと柚季に言い出す。
戸惑う柚季に変わって文華がやろうとしても「ゆずきちゃん、やって!」と言い張る。
様子がおかしいと思うとユリは涙を流し、柚季は文華とちよ子には本音で接しているのにいつも自分に対してはぎこちない、
自分だけのけ者みたいで寂しいと言い、柚季は胸が痛む。すると文華は誤解を解くためにといきなり柚季は男なのだとユリに話してしまう。
それを聞いたユリはこれまで何も知らずに自分が柚季と添い寝をしたり月経のことを相談してしまったことを思い出し、
ショックのあまり「うそつき!」と柚季をののしり「あたしだけ知らなかったなんて…、みんなあたしをだましてたのね!」と怒りをあらわにする。
文華がなだめようとしてもユリは効く耳を持たずついには「ゆずきちゃんなんて大嫌い! 絶対許さないから…!!」と言い放ち泣き出してしまった。
そんなユリに文華は柚季を嫌うのは勝手だが、柚季が男だとばれたらユニットそのものがなくなる可能性がある。
だからこのことは誰にも内緒にしておくようにと言うのだった。
それから間もなく三人は村崎から三人のうちの一人をソロデビューさせると告げられる。
とりあえず誰がデビューするかはセカンドシングルのレコーディングと振り付けのレッスンで決めると言うが、
柚季はもしもこれがきっかけでGirlish解散などと言うことになったら、それこそ秘密を守る理由がなくなってしまうと慌てる。
だがここまできたら後には引けないと必死にレッスンを頑張ることにするのだった。
表紙を飾った学年誌が発売された頃、町に出かけたユリは女の子達がGirlishの話をしているのを聞く。
文華は「かっこいい」柚季は「歌がうまくていい」と言う彼女達だが、
ユリに対しては「名前なんだっけ?」「目立たない」「かわいいんだけどそれだけ」と辛辣な評価だった。
そのせいもあるのか、ある日のレッスンでユリは動きが硬いと村崎に注意を受ける。
何も事情を知らない村崎は悩みがあるなら他の仲間に相談するよう言うが、そんなことが出来るわけない。
さらに追い討ちをかけるように、村崎は柚季のソロデビューが正式に決まったと告げる。
どうしてと尋ねるユリに村崎は柚季には今までのアイドルにはない何か、一言で言えば強烈な個性が柚季にはあると言う。
その言葉にユリは危なくそれは柚季が男の子だからと言いそうになってしまうが、文華がごまかしたおかげで何とか気づかれなかった。
Girlishは今までどおり活動すると聞き、柚季は安心するがユリは「もうゆずきちゃんと同じ部屋に泊まりたくありません!」と言い出し、
村崎の家に戻るなり荷物をまとめて「家に帰る! ユニットももうやめる! ゆずきちゃんといっしょにいたくないの!」と出て行ってしまう。
次の日、文華がユリの家に電話をかけるが、母親からはユリは村崎のところにいるはずだと言う答えが返ってきた。
家に帰ると言ってたのに、今一体どこに――? 二人にはまるで見当がつかなかった。
その頃、ちよ子が庭で水撒きをしていると、突然ユリが訪ねて来る。「どうしたの?」と声をかけると、ユリはちよ子に抱きつき泣き出した。
(続く)
35 :
マロン名無しさん:04/08/20 22:20 ID:rWPaGHcQ
死刑囚042
戦うメイドさん!
不死者あぎと
ストーリーを教えてください。お願いします。
ブリッツロワイアルお願いしマウス
Boys Be Lastseasonのリリカとヒデは、どうなったのか教えてくださいm(__)m
いろんな本屋回ったけど売ってない…
よろしくお願いします
このスレ依頼だけが増えていくなぁ。俺の知らないのばっかりだから何もできないが。
>38
依頼に応じるとなると、ストーリー概略だけでもそれなりに練って書く必要があるが
依頼する方は、タイトル書くだけだからな。しかも当たり前のように複数依頼する奴も多いし。
依頼過多は起きるべくして起きたと言うべきか。
どさくさに紛れてネタ依頼する奴も居るし。「ネオファウスト第二部以降」なんてどーしろと言うのだ!
まあ依頼が多くても別に問題無いよね
結局答えられる気があって、きっちりまとめる力があるやつかそれなりにまとめて読ませる文で
長さをカバーできるやつが該当するマンガ持ってないとできないからな。
>>40 依頼が多いのは確かにいい事だが、現状はあまりいいとは言えないのでは?
>>39 >>1=
>>3ならば(時間的に)既にスレ建ての時からネタな罠。
>>43 時間だけで同一人物にされても困るんですが。
「サディスト神様マゾヒスト仔羊」と「裏刀神記」と言う漫画を教えてください。
お願いします。
依頼の時って、出来るだけ作者名を併記してもらうようにすれば?
題名わかってるなら作者もわかるだろうし…
タイトル
作者名
出版社
連載雑誌
これくらいならすぐ調べられるだろうし
必須にすりゃいいんじゃないすか。
書く側としては、よくあるものでなければタイトルさえわかれば十分だけどな。
買ってまで書こうと言う人はいないだろ。
書かれてるストーリー読んでるうちに読みたくなったりする時もあるから
作者名くらいは書いてもらえると嬉しいなあ。
工場長は咲久子を養女にしたいと言う。望むままに暮らさせようと言う工場長に、
咲久子は笑顔で承諾する。南部の姓を捨てる事は拒み、籍は入れなかった。
初対面の時の咲久子の小悪魔的な笑みに惹かれた工場長は、
咲久子を妻として育て上げる気だった。工場長は咲久子と卯乃の借金を払い、
二人は自由の身となった。尊大な咲久子はすぐにお嬢様としての生活に慣れた。
そして、工場長の自分への気持ちにすぐ気づいていながら軽々しく男と寝た。
男は結婚を申し込もうとするが、咲久子はあっさり断る。
工場長は咲子のふしだらに怒り、押し倒す。
しかし咲久子は冷酷に工場長を見返すだけだった。
咲久子はそれからも不義の恋を交わしては男を捨てていった。
工場を出た卯乃は、森に見せられた与謝野晶子の詩に感動する。
『元始 女性は実に太陽であった 今女性は地に頼って光る月であるという
でも はるか古代すべてのはじまりのころ 女性は自ら輝く太陽であった』
実家や工場で虐げられている女性を見てきた卯乃には衝撃的な言葉だった。
16歳となった卯乃は当時珍しい断髪をし、職業婦人として新聞社に勤めるようになった。
森に恋心を抱くようになった卯乃は、森が工場長の実子ではないと知り驚く。
「僕の体に流れているのはブルジョワジーの血ではない。革命家の血なんだ!」
卯乃と同じ新聞社に勤める夏目草平は思想家として憲兵に目をつけられている。
森も彼と同じ思想を持っていたのだ。咲久子もその話を人づてに聞いた。
大正12年9月1日。咲久子がその事を森に訊ねていると、突然に激しい地震が襲った。
森に抱きかかえられ家を出て怪我をせずすんだが、家は半壊していた。
家に残された工場長は大怪我を負う。咲久子は森の実父について訊く。
「死んだ男だ13年も前に。名前は言えない。革命家で、反逆罪で処刑された」
森は廃嫡してくれとの手紙を残して失踪した。工場長は咲久子に言う。
「君は誰よりも美しい。これから先どれほど磨かれていくのだろう。掘り出したのは私だ!
体の中が壊れていくのがわかる。君を抱きもしないうちに。
せめてその肌を私に見せてくれ!森は籍から抜かせた。私の相続人はただ君一人だけだ!」
咲久子は南部の姓を捨て、相続人になると誓い、服を脱いだ。工場長は死んだ。
続く
やぶうち優の「ないしょのつぼみ」をできるだけ詳しくお願いします
(>33の続き)
昼を過ぎても、ユリからの連絡は来なかった。
部屋に戻った二人は改めてユリが行きそうな場所はないかと考えるが、どちらも心当たりはない。
その時、柚季は気づく。
ユリは自分を本当の女の子だと信じて何でも相談してくれてたのに、自分は正体を隠すことに精一杯で、ユリを無意識に避けて、
深く聞こうとしていなかったかもしれない。そのくせ文華には、男だとバレていることもあって何でも相談して…ユリの気持ちを考えて、
柚季は胸が痛んだ。
ちよ子はユリと海辺で話をしていた。
ユリは柚季が自分に本当のことを打ち明けてくれなかったことを気にして「友達失格なのかな…」とつぶやく。
ユリは昔から人によく見られようと気を使い、猫をかぶる癖があり、それが空回りするせいか友達を作るのも下手で、
柚季とちよ子のように遠慮しないで話せる関係がうらやましいと話す。
するとちよ子は以前ユリにメイクをしてもらった時のことを引き合いに出し、
きついことを言われたけど、あの一言で柚季の言うとおりだと気づいたのだと言い、
それと同じで猫をかぶっているユリはユリらしくないことがわかってしまうのではないかと話す。
「もっと力を抜いて…今の"本当の自分"を出してもいいんじゃない? ユリちゃんは、ユリちゃんなんだから!」
そこへ、島の子供達がユリの姿を見つけて押し寄せてきた。
ちよ子は歌ってと騒ぐ彼等を仕事で来てるんじゃないからと追い返そうとするが、ユリは人前で歌うのは好きだからと言い、歌い始める。
ユリは歌いながら思う。
本当は人に注目されるのが大好きだけど、本当の自分を見せたとき受け入れてもらえなくなるのが怖くて、
ずっと上手く歌おう正しく踊ろうと考えてばかりいた。
だからこそ気取ったところのない柚季の歌とダンスが信じられなくて、怖くて…そして、羨ましかった。
(…でも本当の自分を隠してるのに、本当の友達も仲間もファンも作れるわけないよね…!)
その時、ユリには自分の前で踊っている柚季の姿が見えた気がした。
(本当の私は…、やっぱりガーリッシュのユリでいたい――)
その夜、兄達からユリが来ていると電話をもらった柚季は、すぐさま四国に向かう高速バスに乗りユリを迎えに行く。
途中ファンに話しかけられて写真撮影に応じるが、こんなときでも笑える自分に柚季は自己嫌悪を感じる。
ちよ子の家に泊まることになったユリは、柚季の子供の頃の写真を見て楽しく話す。
応援しなくちゃと明るく笑うちよ子にユリはあたしだったら泣いて引き止めちゃうと言う。
その言葉に、ちよ子も「ほんとはあたしだって引き止めたかったよ」と本音を漏らす。
夜寝床に入ったちよ子は考える。帰ってきてほしいのも事実だが、一方で柚季に東京で頑張ってほしいとも思っている。
一体自分の本当の気持ちはどっちなのか……確かなのは、自分が柚季を好きだということ――。
翌朝、柚季は島に到着しちよ子の家を訪ねるが、あれきり謝っていないこともありなんとなく入りづらい。
だが柚季を見つけたちよ子はいつもと変わらない調子で声をかけてきて、柚季はほっとする。そこへ、ユリが出てきた。
「ごめんユリちゃん! 一緒に東京に帰ろう!」
柚季が言うと、ユリは柚季にしがみつき涙を流す。柚季はほっとするが、ちよ子は複雑な顔をしていた。
二人は高速バスを待ち、ちよ子も見送りに来てくれた。田舎に戻るのもほっとするからちょくちょく戻ろうかなとつぶやく柚季に、
ちよ子は気持ちを押し殺して「何甘えたこと言ってんのよ!」と言い、バスに乗る二人を笑顔で見送る。
去っていくバスを見ながらちよ子は泣いた。
ユリが戻り、セカンドシングルも無事発売されGirlishの二度目の全国ツアーが始まる。
柚季のソロのPRも兼ねたものだったが、ユリの人気が急上昇していて押され気味かもと柚季は思う。
一方で、柚季にはもう一つ気になることもあった。それは、四国に迎えに行った時ユリが帰りのバスの中で言った言葉だ。
「ちよ子ちゃんに言われて決めたんだ。これからは"本当の自分"に素直になるって…!」
本当の自分は何なのか、ファンは皆本当の自分を見てくれているのか…本当の自分を知っているのは――。
柚季の脳裏に、ちよ子の顔が浮かんだ。
ツアーは札幌に行き、柚季のソロ曲「True Girl」も大きな反響を呼んでいた。
三人と村崎は打ち上げで蟹鍋の店に入ることになったが、ふとちよ子のことが気になった柚季は二人と村崎を先に行かせ、
電話をしてみるがいつまで経っても誰も出ない。
そこで兄達に電話を掛けてみると、ちよ子が入院したと知らされる。
盲腸だったのが土日であったため島の病院はどこもやっておらず、処置が遅れ腹膜炎になりかけているらしいのだ。
柚季は動揺するが、兄達はちよ子が柚季には言わないでほしいと言っていたことを告げ、気にしないで仕事をしろと電話を切ってしまう。
柚季はすぐさま村崎に事情を話し、四国に帰らせてほしいと頼む。
だが村崎からはプロならその辺のことは割り切ってもらわないとと冷たい返事が返ってくる。
ユリと文華も頼むが年明けには二人もソロデビューすることが決まっている大事な時期に、そんな甘えは許されないとにべもない。
プロとしての自覚を持ってほしいと言われ、柚季は思う。
友達が死ぬかもしれないときに、笑って仕事をしなければならないのがプロだというのなら、自分は――。
翌日。
公演が終わると柚季は即座に兄達に電話をかけ、手術は成功したと聞き一安心する。が、ちよ子がうわ言で自分の名を呼んでいたと聞き、
ついに堪えきれなくなり泣き出してしまう。
(こんなの…、もう嫌だ! こんなの本当の俺じゃない…!)
全国ツアーもようやく、ラストの東京に来た。だが柚季は最初から元気がない。ましてやソロ曲の内容は「自分に素直になれない女の子」の歌だ。
柚季は歌いながら次第に言葉を詰まらせ、ついに泣き出して演奏を中断させてしまった。観客がざわめく中、柚季は言った。
「ごめんなさい…。私…、歌手をやめます」
会場が大騒ぎになる中、柚季はちよ子のことを話し、自分は大切な人がピンチならその人のそばにいたい。
それがプロ失格だというのなら自分は歌手をやめると改めて宣言する。
「立派なプロになるよりも、本当の自分でいたいから――。勝手なこと言ってごめんなさい…」
そして「やめないで」コールが響く中、柚季はステージを降りた。
舞台裏で村崎は柚季を必死で説得するが、決意は固かった。
そして「そもそもスタートからして間違ってたし」と、ようやく柚季は自分が男であることを明かす。
村崎は「信じたくないよ〜!」と絶叫するが、一方でオーディションでのびのび歌っていたのが柚季の魅力だったのに、
最近はそれが失われていくように感じた。それは、男だということ=本当の自分を隠していたからなのかもしれないと思う。
そして柚季はGirlishを正式に引退し、四国へと帰っていった。
(俺は負けて帰るわけじゃない。東京に行って初めて、自分が本当に輝ける場所を見つけたんだ――)
島に帰った柚季を、皆とちよ子が迎えてくれる。その手には最初のツアーのときに掲げていた垂れ幕があった。
「おかえりゆずき!」
ちよ子は笑顔で柚季を迎えた。
しばらくして、ユリと文華からビデオレターが届く。内容は文華とユリのソロデビューが二月に決まったこと。CMの出演も決定したこと。
未だに村崎が柚季に未練たらたらなこと、そして、Girlishの新メンバーを決めるオーディションが今度行われることを伝えていた。
いつものように海辺で話すちよ子と柚季。
「そばにいてやれなくてごめんな」という柚季に気にしてないと言うちよ子だが、柚季は自分が悔しいと言う。
「だからこれからは、ずっとお前のそばにいる。何かあったらすぐ飛んでいける距離にいるよ」
「え…」
「だから、お前もずっと俺のそばにいろよなっ!」
お互いに真っ赤になってそっぽを向く二人。だが柚季は何とか勇気を振り絞り言葉を続ける。
「俺が、ちよ子のそばにいたいの! 俺、お前が好き…だから!」
感激したちよ子は、柚季にキスをする。
だがその場面を兄達にばっちりビデオにとられてしまい、文華とユリに送るビデオレターに入れられてしまうのだった…。
少女少年III YUZUKI編 終わり
まとめ乙です。
ガンツお願いします
花咲ける青少年、5カ月くらい経ってますが続き書いてもいいかな?
リク主さんも書き手さんも既にこのスレいるかは微妙だけど…。
あと一ヵ月待って、キリよく半年経っちゃったら
もう書いちゃっていいんじゃないかな
>59
リク主ではないですが花咲ける青少年読みたいです。お願いします。
中断したものの続きをってのは半年か一年待った方がいいんでは?
んだば9月まで待ちますね。
その間に書き手さん再来したら是非続けてくださいな。
では愛の戦士ヘッドロココ(笑 を予約します。
これもリク主さんは既にいるかは微妙ですが。
簡潔に2,3レスで書くか詳しめに書くかどちらがよかでしょう?
リク主じゃないけど、読みたいです。
詳しい方がいいです。
ビックリマンってキャラ多いから、ざっとだと名前さえ出てこないキャラとかでてきそうだしw
前回は
>>24-27 <過去・マグダレーナ編 前編>
時はロゼット達の時代から50余年遡る。
罪人アイオーン・クロノ・ヴィド・ジェナイは追っ手との戦いの最中に失った「あるもの」を探すため
グランドキャニオンを訪れていた。しかし、それは悪魔である彼らには感知することができない。
彼らのアテは、この世のあらゆる事象をその目に映し出すという力を持った、先見の聖女
マグダレーナ。
マグダレーナはその力をもって、広大なグランドキャニオンから「あるもの」の所在を絞り込む。
だが、その広大さゆえに絞り込むにもかなりの消耗をしてしまう。
さらに絞り込めというアイオーン、疲労なんざ関係ないからやれと急かすジェナイ。
それに対し、クロノは彼女を休ませてやって欲しい、と頼む。
しぶしぶ承知したアイオーンはクロノにマグダレーナを任せ、ヴィドとジェナイを連れて
該当ポイントへと向う。
マグダレーナを寝かしつけたクロノは、自分たちを悪魔と忌み嫌うこともなく、むしろ積極果敢に
接してくる彼女に戸惑いを感じていた。
夜が明けて、パンデモニウムを抜け出したときの悪夢から目覚めたクロノが見たのは
水浴びをするマグダレーナ。彼女の強引さに押し負け服を脱がされ洗濯&繕いをされる。
あまりに積極的なマグダレーナに「少しは立場をわきまえてくれ」と言うクロノだったが、
彼女は「そのときは、貴方が私を殺すのですか?」と問い直すばかり。
なぜ、あのとき特に抵抗することもなく付いて来たのか、疑問でならないクロノであった。
夜の教会の一室。寝付く前の読書のひとときを過ごすマグダレーナの前に現れたのはクロノ。
初めて会ったはずのクロノの名を呼び、マグダレーナは「貴方を待っていた」と言い出す。
そこに現れたのは、彼女を守るべく現れた若かりしころのレミントンを筆頭とした
エクソシスト数十名。
所詮は人間なので時間凍結なら瞬殺だがそれでは騒ぎが大きくなると戸惑うクロノに、
マグダレーナが誰も傷つけずにこの場を脱する手順を予言する。
まさにその通りの展開となり、クロノはマグダレーナを抱え修道会を後にする。
誰も傷つけたくはないという想いと自分はアイオーンの剣たるべきだという想いの板挟みに
悩むクロノの心を見透かすように、マグダレーナは自分も同じだ、と告げる。
そこに、「あるもの」を引っさげアイオーンが帰還。それは、脱出のとき引きちぎって持ち出した、
魔族の母・パンデモニウムの首であった・・・。
パンデモニウムの首自体は所詮末端に過ぎないが、分析すれば打倒法も見えてくる。
となれば頭脳労働専門のシェーダの出番。
マグダレーナが知識をものすごい速さで吸収していくから大助かりだ、とのシェーダの
言葉に思うところがあるクロノ。それを察したシェーダとアイオーンは示し合わせたように
クロノを冷やかすのであった。
首を発見しエデンに引き返して2ヶ月、連れてきたマグダレーナは罪人達皆と親しく、
まるで最初から7人だったかのように暮らしていた。
首の記憶領域の99%の解析が終了。前祝ということで豪勢なディナーとしゃれ込む。
クロノとアイオーンは庭に出て二人で語り合う。
脱出のとき、自ら血路を切り開いてくれたクロノに素直に感謝するアイオーン。
パンデモニウム脱出の時。多数の悪魔に取り囲まれエデンも陥落寸前。
その時、ケガ人や調律前の子供の悪魔を収容したエリアに侵入される。
単身向うクロノ。爆発。彼が腕に抱いた子供は炭となり消えてゆく。
クロノの前には、獲物を掲げ迫る伯爵級悪魔100体。
激吼。
戦いはひとまずの決着を終えた。
地上に夕日が差し込む中、クロノは悲しみを胸に、伯爵級100体の骸の山の上に佇む。
結局あのとき生き残った罪人はいまここにいる6人だけ。犠牲の多さに心が折れそうになる
クロノに、アイオーンは「そんなもの忘れてしまえ、生き残り先に進むのが生き残った者の義務だ」と諭す。
意見の相違から言い争うところにちょうどやってきたマグダレーナは、家のほうから何かが来る、
と先見の力で感じる。
ジェナイは両目を失いと左腕を斬り飛ばされ、リゼールは腰を両断される。駆けつけたクロノ達が
見たのは、首だけの状態から再生し、ジェナイの左腕やリゼールの下半身を取り込んだパンデモニウム。
パンデモニウムが吼えると、彼らは尖角を通じて縛鎖(ギアス)に拘束されてしまう。
マグダレーナが咆哮を中和する。パンデモニウムは攻撃の矛先をマグダレーナに向ける。
彼女はその攻撃の中何かが内側に流れ込んでくるのを感じていた。
マグダレーナに意識を向けた隙を付き、クロノとアイオーンが駆ける。首を断ち、胴を裂き、尖角を粉砕。
結局記憶情報はすべておじゃんになってしまったが、とりあえず事が済んで一安心の一行であった。
というわけで、前編ということで今回はこれにて。シェーダとマグダレーナの紹介は
次回更新の時に放り込みます。
依頼主じゃないが乙。
エメラルドの海賊、エースを狙えをお願いします。
山本なんとかという人なんですが…
72 :
:04/08/30 01:10 ID:???
エースをねらえはまとめサイトにあるよ
前回は
>>66-68 <過去・マグダレーナ編 後編>
パンデモニウムの端末との戦いから1週間。
直接その身に攻撃を受け傷口のレギオンが完全に死滅したジェナイとリゼール。
割り込んだ際に「何か」を流し込まれ昏倒したまま目を覚まさないマグダレーナ。
決して安い被害ではなかった。
マグダレーナは夢を見ていた。
幼いころ。若かりしころのエルダーに連れられ修道会へと向う馬車の中。
南北戦争での南軍の死体が野ざらしになる横を通った折、そこにあった死体の無念、怨念が
流れ込み苦しみだす。
これまでそうした経験を重ね「自己」というものが消えかけていた彼女に残された唯一
ゆるぎない「自己」は、くろくておっきくてなぜかないている、「くろの」という人の夢
深い深い海の底。ささやかな「自分」を改めて思い出す。
そのとき、さらに暗いところから、なにかが蠢く・・・
傷ついた仲間を見舞うクロノ達。パンデモニウムから受けた傷は魔族の生命力であっても
蘇生することが出来ないということをいやというほど思い知らされ、一同沈痛な表情。
一人どうしたものかと思案するアイオーン。そこにマグダレーナが現れる。
やっと起きたかと安堵の声をかけるアイオーンに対し、「このような戦いをまだ続ける気か、
階級(クラス)抹消済み調律体・罪人アイオーン」と答える・・・
一方クロノはシェーダを呼びにいく。シェーダは「霊素収束制御ユニット」を作っていた。
先の戦闘の際に得たヒントを元に、パンデモニウム戦で絶対必要になるから・・・と難しい
理論込みで嬉々としゃべりまくるシェーダの言ってることがさっぱり分らないクロノ。
そのとき、アイオーンとマグダレーナが言い争っているところに出くわす。
アイオーンの顔には、珍しく焦燥とも恐怖とも取れる表情が浮かんでいた。
アイオーンは、クロノの呼びかけで「正気に戻った」マグダレーナを確認するとそそくさと
その場を後にする。
一方マグダレーナも、かつて夢で見たクロノの姿が脳裏をよぎり、来るべきときがきたか、と
覚悟を決めるのであった。
夕日が差し込むエデンの外れ。マグダレーナはクロノを連れ、夕日が差し込む眼下の町を
眺めていた。
街の明かり、そこにはひとりひとりの人々の命の灯火、生きた証。
不意にそんなことを語りだすマグダレーナにクロノは困惑する。
いくつもの人の生き死に、世界中のあらゆる場所で起こる様々な出来事を幼いころから
見続けてきて、からっぽになってしまった自分。
その自分にとって確かなことは、クロノという人物と、その人が自分を殺す、ということ。
その言葉に、困惑極まるクロノ。
そこに、戦闘態勢のアイオーンが現れ、彼女の首を切れ、と命ずる。
アイオーンは先の言い争いのときに確信していた。端末戦の折にマグダレーナは端末の声から
記憶情報を無意識の内に取り込み、もはや第二のパンデモニウムとなるのも時間の問題で
あり、しかも失われたと思われた記憶情報が手に入るという運気が巡ってきたことを。
マグダレーナの首に手をかけるクロノ。だが一線を越えることが出来ない。
どんなに叫んでも、泣いても、見てしまった未来を変えることはできない。ならばせめて
自分に手をかける人の姿を見ておきたかった、と言うマグダレーナ。
その言葉にクロノは手を下ろし、新たな選択肢を捜そう、とアイオーンに持ちかける。
アイオーンは何も言わずそっと近寄り、クロノを昏倒させる。
そして、仲間の誰にも知らせることなく、只一人だけ「秘密」を抱えることを選ぶべく
マグダレーナの首を撥ねようとする。
間一髪のところで復帰したクロノがそれを阻止する。
結論を先延ばしにしてはお前の言う新たな選択肢すら失われてしまうんだぞ、と詰め寄る
アイオーンに対し、彼女の何を恐れる?何を知ってしまったんだ?と問うクロノ。
もはや何も言うまいと仕掛けるアイオーン、阻止するクロノ。
一瞬の邂逅。
クロノは尖角をもがれ、マグダレーナと共にエデンから墜落。
アイオーンは左肩から袈裟切りにされ地に伏せる。
クロノとマグダレーナが墜落する光景を、自作の望遠鏡で発見したエルダーとレミントン。
マグダレーナの背には、眩い3対の翼がはためいていた。
尖角を失い、傷を治すこともかなわぬクロノ。どうすることも出来ないマグダレーナ。
何も知らないまま殺すことなど出来なかった、と最期の言葉を告げるクロノ。
不意にマグダレーナの中の「記憶」が告げる。クロノを生きながらえさせる手があることを。
それは、契約。彼女が見た「クロノが命を奪う」というのはこういう意味だったのだ。
クロノは思う。
その契約とやらで、彼女の笑顔が守れるなら、彼女の命が守れるなら・・
セブンズベルの森の地下、クロノとロゼットが始めて会った場所。
ダイブしてきたロゼットと内に閉じこもったクロノはこの場所で出会った。
しかし、クロノは帰れない、帰ってしまえばマグダレーナと同じ目にあわせてしまう、と
ロゼットを拒絶する。
マグダレーナと契約したクロノは、彼女を修道会に連れて行くべく馬を走らせていた。
自分に魂を分け与え、その上内からはパンデモニウムに食い荒らされる。彼女が長くないのは
目に見えて明らかであった。
休憩に立ち寄った水場。クロノが手桶に水を汲むと、霊素収束制御ユニットをそっと首に
かけるシェーダ。
彼女がいるということは、アイツもいるに違いない。
マグダレーナの元に駆け寄るクロノを見送るシェーダの顔は、悲しみに曇っていた。
マグダレーナの元に戻ったクロノ。ちょうどその時現れたアイオーン。
クロノは身を挺して庇うもそれすら適わず、アイオーンの手剣は二人の腹をまとめて貫く。
クロノは残り僅かなマグダレーナの命を糧に戦闘形態をとり、アイオーンに時間凍結を
食らわせ、彼女を腕に飛び去る。
夕日が眩しい丘の上。マグダレーナは、そっと、息を引き取った・・・
だから、僕は帰れない。君も彼女のように殺してしまうかもしれないから。
そういってクロノはロゼットを拒絶する。
ロゼットの魂はもはや活動限界。魂の形状を維持することすら適わず、限界を超えて
魂が離れた肉体は発作を起こしていた。
どうしようもなくうろたえるばかりのエルダーとギリアム。
レミントンはクロノに詰め寄る。贖罪を果たそうとせず、ここで終わるつもりか、と。
魂が離れたはずのロゼットの体が不意に動きだし、クロノの方に歩み寄る。
同じように、ギリギリのところで留まっている魂のロゼットもクロノに歩み寄る。
私はクロノがいてくれてよかったって思ってる。でも、私のためにここに残るっていうのは
間違ってる。よかったことまで否定しないで・・・
ダイブ装置が爆ぜ、魂が留まれなくなる。
消え逝くロゼットの魂を抱き寄せるクロノ。
拘束具を引きちぎり、倒れ行くロゼットの体を抱きとめるクロノ。
今だ癒えぬ、癒えることを拒絶するクロノの体。ロゼットは懐中時計の封を解き、魂を
分け与える。「苦しいことも、悲しいことも、マグダレーナの分まで半分こしよう」と。
クロノは思い出す。あの時ロゼットと契約したのは、一人じゃどこもあでも突っ走っていって
しまいそうな彼女の背中を守ってあげなくちゃいけないと思ったからだ、と・・・
キャラ紹介Vol.9
○シェーダ
ネコミミ・メガネ・頭脳明晰・やや天然・料理下手・愛情溢れる・ボインちゃんと7属性を
備えたかなり強力な萌・・・じゃなくて、罪人の頭脳労働を一手に引き受ける発明家。
現在ロゼットが所有する懐中時計こと霊素収束制御ユニット・アイオーンの剣・最終決戦編で
出る罪人の切り札などを製作。人間の頭脳をはるかに超えた技術を持つ。
普段は缶詰を食べながらアストラルラインの観測を行っている。
かわいいものをこよなく愛し、目の前に現れると抱きつかずにはいられないらしい。
人間を切り捨てなければ計画を為すことは適わないことに良心の呵責を感じている。
罪人サイドではクロノの心情を理解できる唯一の人物であり、それ故特別な感情を抱いている
節も見られる。
○マグダレーナ
先見の聖女として崇められた女性にして、クロノのかつての契約者。
幼いころからその力で世界中のあらゆる現実的事象・霊的事象を見続けてきたため自己を
希薄に感じているが、唯一自己を繋ぎとめていた夢の中の存在「クロノ」と出会うことで
その運命の歯車は加速度的に回りだす。
死によって失われた彼女の魂は今もクロノの側に佇み、彼やロゼットを見守っている
これにてマグダレーナ編終了。
ここから最終決戦に向けて動き出すわけですが、本来7巻に入っているインタールードを
次回更新で挟み、ラストの勢いを殺すことのないよう進めていく予定です。
第23話
七年後、ハイカは美しく成長し、隣村の名家に嫁いでいく。
花も咲かない、風の強い季節の輿入れ道中だったが、突然風が止まり、周囲に花が咲き出す。
周囲は妖術使いのチキタ・グーグーがやったことだと驚き、ハイカは涙ぐむ。
ハイカを送り出した後、チキタの家でハイカの父は
「頑固な娘で随分てこずったけど幸せになってくれるだろう」とくまラーにお茶を入れてもらいながらいう。
花や風のことに礼をいうが、自分の前に姿をあらわそうとしないチキタに怒る。チキタは
「人前に出ないことがくせになってしまって…」とハイカ父の前に姿を現す。チキタの姿は7年前から少しも成長していなかった。
ハイカ父は「最初からお前をこの家に戻すべきではなかった。一緒に暮らそう」とチキタを心配するが、
「いつも言うけどおれはこれで幸せなんだ」と笑う。
ラーは「チキタの成長が止まったのは全部おれのせいだ…」と泣くが、
「ハイカのことは寂しいけど、おれにはお前がいてくれるからいいんだ」とチキタ。
七年前、ニッケルの死後、隣接したある五つの村と二つの町が一夜にして滅んだ。
豚や牛などの家畜は無事だが、人間だけが無傷で延々と死んでいたのだという。
原因は分からず、その土地はそれ以後「髑髏(しゃれこうべ)の土地」といわれ、封鎖された。
髪を二つに結わえた少女パイエに醜い妖しを倒してくれと依頼され、チキタはその土地に足を踏み入れる。
そこにはずっと燃え続け苦しむ幽霊の姿があった。
チキタが詳しく話を聞くと、彼は盗賊一味の下っ端で腐臭漂う土地で死体をあさって、盗みを働かせられていた。
そこに金髪の美しい少女が現れ、「死体から物を盗むなんて…恥知らず!地獄の業火に焼かれろ 盗人!」とののしられ、
その言葉が頭からはなれず病になり、盗賊仲間に生きながら焼かれてしまった。
その思いを死後もひきずって苦しんでいたのだった。チキタは彼を昇華させてやる。
そこに金髪の少女が来て「私の失策を取り繕ってくださって有難う」とチキタに礼を言う。
少女の名はサデュース・ザイセル。チキタと同業の一族の出で、言霊使いだった。
サデュースはパイエと知り合いだった。パイエは先程昇華した幽霊の親方の盗賊の娘で、親の悪行の証拠を消そうとしてチキタに依頼したのだろうという。
二人はののしりあい、パイエは妖術を使ってその場を去る。
サデュースはチキタにこの土地を髑髏の地にした悪魔を探す手助けをしてほしいと頼む。
「それが何者かもうわかっておいでなんですか?」
「ええ…その悪魔はクリップという名の若い男です」
チキタは髑髏の地へ行こうと思いつつ、ずっと行くことができなかった。
(それは恐ろしかったからだ きっと こんな事実を知ることが…)
第24話
七年前、髑髏の地で恋人を失った男が、妻や子をもうけ、
妻の持ち山で猟をして暮らしながら、いまだ死んだ恋人を忘れられず、苦しんでいた。
チキタは、彼が自分で自分を縛って、妻に尽くされながら未だに昔を忘れられないのを許せないでいた事を見破る。
それと同時に、男の縛る心が強くて離れられずにいた恋人の少女の幽霊は、「やっと飛んでいけますわ」と喜ぶ。
彼女の死後、エサも水もつきかけた鳥かごから、空に鳥を逃がしてくれた明るい髪の男の人が鳥を逃がしてくれたと語り、
「その人にも会えたらお礼を…」
チキタはそれがクリップだと感じ、
「伝えます…必ず」
チキタは明日からクリップとオルグを探す事を決意する。
続く
>71,72
エースをねらえを書いた人間ですが。
すさまじく大筋しか説明しておりませぬゆえ、もっと詳しい説明をというなら無理もない話。
誰か職人さんがいらっしゃるなら期待いたします。
細かい部分までは単行本もってないから書けないんで。
ハイカ嫁に行っちゃうのか。
>82
あの端的な紹介は大好きです。
もしよろしければ他の作品も紹介して下さい。
チキタ久々ねー
前回は
>>73-78。ついででなんですがまとめ管理人殿、カーニバル前後編の間の353と
マグ編後の79のレスは勢いで載せてしまったのでしょうが削除してくだされ。
<Interlude3>
ロゼットがまだエクソシストになっていない、13歳のころのお話。
今日も今日とて周りとなじめずいざこざが耐えないロゼット。
食堂で大暴れのところをひっとらえられ、相部屋の室長エリザベスと一緒にお説教タイム。
優等生タイプのベスと猪突猛進のロゼットは水と油。お説教タイムの直後でも口喧嘩。
ロゼットに対して、騒動娘というだけでなく「悪魔と契約をした」という噂話が持ち上がり
周りがとやかく突っかかってくる。
わざとらしい陰口を言う周りに向っていこうとするロゼットだったが、ベスは「規則を守って
真面目にしていれば、いずれ誰も何も言わなくなる」と諌める。
一方共にマグダラの厄介になっているクロノは、エルダーの「研究」を名目に研究室で寝泊りを
していた。そのエルダーはシカゴに出張ということで一人留守番中。
夜、ベスがふと目を覚ますと横でとんでもない寝相をしているはずのロゼットが居ないことに
気付く。当のロゼットは研究室でクロノと談笑中。ベスのことを何かと話すロゼットに、クロノは
「いいコンビになれそうだ」と返す。
気恥ずかしくて否定しつつも「まともに話が出来るのはベスだけだ」というロゼットを、「それなら
なおの事大切にしなきゃ」とクロノは優しく諭す。
物音に気付いたクロノはロゼットに隠れるように言うが、それより早くベス襲来。
「早く溶け込まなくちゃいけないのに、こんな悪魔なんかと会っているだなんて」となじる。
「噂だけで判断しないで、ちゃんと物事を見れる人だと思ってた」と半泣きで答える
ロゼットの言葉にうろたえたベスは、コードに躓いてしまう。
停電。次の瞬間、研究用にケイジに捉えていた魔物が飛び掛り、ベスを庇ったクロノを咥え
さらに偶然にもトゲにベスを引っ掛けたまま外へと踊り出る。
このままでは魔物だけでなく、クロノまで一緒に処理されてしまう。だが、自分に戦う力はない。
挫けそうなロゼットの目に映ったのは、後に相棒となる銃。銃を手に、ロゼットは部屋を飛び出す。
何とか振りほどこうともがくクロノ。だが、目を潰しはしたものの振りほどくことは出来ず、
駐車場の柱に激突。その衝撃で服がトゲに引っかかっていただけのベスは投げ出される。
自分の状況を省みず自分の無事に安堵するクロノに、ベスは意外そうな顔を浮かべる。
そこに、銃を手にしたロゼットがやってくる。しかし、初めて持った銃。
テクニックだとかそういったこと以前に、「命を容易く奪うことも出来る重さ」に飲まれてしまう。
「何か手があるはずだ、よく考えて」となだめるクロノ。
他人でしかも悪魔のあなたが何故と問うベスに、「同じ悲しみを味わった。ここに来たのは
失くしたモノを取り返すべく二人でともに強くなるためだ」と答えるクロノ。
クロノに当ててしまうかもしれない恐怖で引き金を引けないロゼット。
ベスは、近くの車を撃って、と叫ぶ。
うまく命中し、車は爆発。その衝撃で魔物はクロノを放し、これでようやく安心して弾を
撃ち込める・・・のだが、銃を手にして間もなく訓練も受けていないロゼットにガタイが
いいとはいえ動く目標に当てる腕などない。
慣れない反動によろけ倒れてしまったところを魔物が食らいつこうと迫る。
間一髪駆け寄ったクロノはロゼットの手を取り、引き金を二人で引く。
なんとか魔物を倒すことは出来た。ロゼットはめまぐるしい事態から解放されただもう笑うしか
できなかった。
だが、騒ぎを聞きつけた人たちが集まってくる。そうしたらクロノの処遇が危うい。
しかし、ベスは「私が規則を破るのは『自分が正しいことをした』と思うときだけ」と弁護に
協力してくれることに。
結局子供のウソで大人がそうそう騙せるはずもなく、結局二人まとめて仲良くシスター・
ケイトのお説教タイムなのであった・・・。
それから1年も経たずして、実家の都合でベスは修道院を出ることとなった。
半泣きのロゼットに「目指す場所が変わっただけだけ。いつかクロノと外に出ることになるのだから、
そのときにまた会いましょう」と言い残し、修道会を後にする。
彼女は、二人にとって、修道会で出来た最初の友達であった・・・。
<決戦への旅立ち編>
レミントンに対し、司教協議会の決定が伝えられる。
雨の降りしきる外を見て、レミントンは何を思うのか・・・?
一方、「とある場所」の指揮を取るシスター・ケイトと通信するエルダー。
全米各地で突然頻発するようになった悪魔の活動に修道騎士たちも手を焼いているとのこと。
何かに焦っているように思えるというシスター・ケイトの言葉に対し、目的は罪人だろうと
返すエルダー。目的地はシアトル上空。
そのころ、吹っ切れたロゼットは炊き出しの手伝いや怪我をした子供たちの相手などを
積極的にこなしていた。仕事の合間をぬってクロノに食事を持っていく。
世界を見渡すような、マグダレーナのようなものの見方が必要になるんだ、と呟くロゼット。
しかし、先の一件以来妙な気恥ずかしさが生まれ、ラブコメちっくな間が出来てしまうのであった。
そこにレミントンが現れ、「ある場所に付き合って欲しい」と二人を連れ出す。
アイオーンたちがアジトに使っていた海岸沿いのコテージ。
これから罪人の空中要塞「エデン」に向うが君たちを連れてはいけない、と突如ロゼットを
昏倒させ、クロノに「せめてもの手向けだ」と剣を投げつける。
司教協議会の決定、それはクロノの処分。処刑人は、レミントン。
54年前、マグダレーナを連れ去られたあのときの決着をつけよう、と光剣を構える。
激しく斬り合うが、圧倒的にクロノが劣勢。
辛うじて立ち上がったロゼットが二人の間に入るが、レミントンは「君がやめろと言われて
ヨシュアを諦められないのと同じ、信念ある行動を止めることは他人には出来ない」と
殴り飛ばす。さらに「悪魔は自身の力に絶対の自信があるが故に、『心静かに』相対せば
勝てないことなどない。時計の封印をといてもらったら勝機があるかもしれんぞ?誰かさんが
死ぬかもしれんがな」とクロノを煽る。
ロゼットは思う。なぜレミントンはこんなことをするのか。
しかし、彼の言葉を思い返す。彼の言う通りだ。私たちはここで止まるわけには行かない。
ロゼットは引き金を引く。狙うは、レミントン。
例え相手が貴方でも、引き金を引かなければ先に進めないのであれば迷わずそうする。
その言葉に、クロノも頭を冷やす。足りなかったものを掴む。
ロゼットに銃をおろし、決着をつけるべくレミントンと相対する。
二つの斬撃。
クロノの切っ先はレミントンの胴を薙ぎ、レミントンの光刃はクロノの結った髪を断つ。
クロノが得たものは、「激情を自ら制御すること」。
レミントンはこれを教えるべくあえて立ちふさがったのだ。
トランクに積んだいつもの武装入りバックパックを託し、二人を送り出す。
追って駆けつけたエルダーとともに、二人の無事を祈るのであった。
コテージに入る二人。だがずいぶん前からもぬけの殻・・・と思った矢先、足元に見慣れた
ものを見つける。それは、サテラの宝石。
宝石に触れると、サテラが残した映像が映る。地下にレギオンで偽装した隠し部屋があり、
そこにエデンへの転移ゲートがあるとのこと。
それに従い地下の隠し部屋の転移ゲートを起動。いざ、決戦の地、エデンへ・・・
というわけで最終決戦への導入もおわり、これから怒涛の「決戦のエデン編」へ。
本日最終巻を購入し、私の文を読んでいただいている皆様よりもちょっと早く真相と
結末を楽しませていただきました・・・が、さすがに9/1発売のものをそうそう日も立たぬ内に
出してしまうのはどうなんでしょう?もったいぶるって意味ではなく、発売直後の本の中身を
出してしまうということに関してです。一応既に連載終了しているものなので出してしまっても
いいものでしょうか?
第25話
サデュース・ザイセルは、クリップはモロン朝廷の皇帝ぺトラスのところにいるのではないかと語る。
髑髏の地の中の滅びた町のいくつかはモロンの土地で、サデュースのすんでいたところは自治区だった。
しかし、七年前の災禍で、モロン朝廷がその一帯をまとめて管理することになり、立ち入り禁止区されてしまったのだった。
ぺトラスは七年前の災禍にかこつけて、髑髏の地周辺をすべて自分のものにしてしまった。
そしてそれ以後、周辺の少数民族を髑髏の地を理由に制圧した。
数ヶ月前からそれは治まり、かわりに国中の妖しい屋を宮廷に集めだした。それはおそらくクリップに関る事なのだとサデュースは語った。
ある日チキタはパイエの告げ口により、立ち入り禁止の髑髏の地へ入ったとして皇帝に呼び出される。
皇帝の使いはシャンシャン一族と協力しラーを呪術で捕縛。チキタは「生きてたんかいおっさん」とあきれる。
朝廷に連れてこられたチキタは、ニッケルやキサスの弟、バランス・シャンシャンに会う。
彼は、シャンシャンの父は毎月のように女を変えるので兄弟はたくさんいると話す。
しかし七年前の一つ目妖怪との戦いで年上のものはほとんど亡くなり、バランスのような少年がこの危険な地に来る事になったのだと。
朝廷には、いつのまにか歯がなかったり、脳がなかったりすることが多く、それは人喰いに体の一部だけ食べられてしまっていたのだった。
水は真っ黒で、チキタが触れると途端に水は逃げ、真っ黒なものにおおいつくされた廊下もチキタが足を踏み入れた途端ザッと消え去る。
バランスはこの黒いものが体に触れるとあざのようになり、栄養を吸収していく人喰いだとはなし、チキタに黒いものが触れないのを驚く。
そこにラーが出現し、(だってこの世に俺を喰えるのはラーだけだもの)とチキタは微笑む。
「どうやってシャンシャンの封印を解いてきたのさ?」
「ごめんなさい。 どうしても早くチキタに会いたくって全員半殺しにしてきました」
とくまラーはもじもじしてかわいく笑う。
しかしきちんと治療はしてやっていたのだった。
第26話
人喰いにはいろんな種類があるという。
肉食生物にミジンコからライオンまであるように、人喰いにもラーのような人喰いから黒いカビや細菌のような人喰いまでいるのだとバランスは話す。
ぺトラス皇帝は頭に花輪をかざったしわくちゃの慈愛に満ちた老いた皇帝だった。
「この歳になって…こんなシワシワになって恥ずかしいことなんじゃがーな 実は死ぬのが怖い」
「そ…それはー誰だって」
「ちびっとでいいんじゃもうちょっと長生きできる方法を考えてくれんかの…?」
髑髏の地のことで呼ばれたと思っていたチキタは驚く。
皇帝は惨い事件だったが、あのくらいの量の人間はいつも死んでいると話す。
戦争、飢饉、疫病…様々な要因で死んでいく民を守るため、努力してきた。
そして以前よりも良い民のための統治をできる皇帝になったのにもうじき死に、自分の知恵も経験も無になっていくのが恐ろしいと。
そこにバランスの異母弟、チャック・シャンシャンが現れる。
ぺトラス皇帝に傾倒してもうシャンシャンには帰らないというチャックと、皇帝の面前である事も忘れ、バランスはけんかになる。
一方、チャックのかたにオルグが止まっているのにチキタは驚く。
皇帝の前を退出し、「皇帝をどう思う…?」とのバランスの問いに、
「魅力的だな 思わず力を貸したくなる…」とチキタは答え、
「シワシワだな やわらかそう」と意見を求められてドキドキしたくまラーは答える。
バランスは、皇帝が大勢の人間の救い主でも、自分にとって有害だと直感で分かると話す。
あまり才能はないが、自分が生き延びるための直感に関しては自身があると。
チャックは、皇帝は毎日2,3時間しか眠らず、粗食、冠や宝石も民のために手放したと皇帝の善行を語り、
「俺はぺトラス皇帝ほどすばらしい人は見たことない!!」と言い捨て去る。
チキタは残ったオルグに話しかけるが、それはオルグではなく、オルグの形をした黒いカビだった。
カビはバランスに襲い掛かり、体に巣くう、ラーはそれをバランスの体の中で殺し、そのうち死体は便となって排出されると話す。
ぺトラス皇帝はお抱えの妖しい屋集団に割烹着を着て差し入れを持っていく。
妖しい屋の一人は長生きの薬の材料を皇帝に頼む。
「トカゲの舌40、カワウソの皮70、赤児の肝臓40、子供の手のひら60枚。先人男性の心臓10、同じく女性の40…か」
「やはり人間向けの体には材料に人間の体がいるんじゃなぁ」
「痛ましい事です」
「だけど仕方のないことじゃの…」
(ああ早く犠牲にしただけの命に見合う結果がでてくれれば…あと二千年…いやほんの千年でいいから…)
皇帝はあとほんのちょっとの長生き、と思う。
ラーはチキタに、黒いカビが強い妖怪オルグの姿を擬態したという事は、
クリップもこの朝廷にいるだろうと、墨汁で遊びながら話す。
一方バランスは、シャンシャンであるチャックがずっと一緒にいて黒いカビの正体に気づかないのはおかしい
「俺の弟はどうしちまったんでしょう…」と不審がる。
以上四巻までの人物整理
ニッケル・シャンシャン…男装の少女。一つ目妖怪との戦いで殺される。
キサス・シャンシャン…ニッケルの異母兄弟。一つ目からニッケルを守り死ぬ。
ギスチョ…一つ目妖怪だが、もとは人間だった。クリップに止めを刺される。
クリップ…オルグと百年契約をする。オルグを復活させチキタの家を去る。
オルグ…伝説の大妖怪。何も食さず死に掛けていたがクリップにより復活。
チキタ・グーグー…ラーに飼育されているため、成長しない体に。
ハイカ・ハイカ…23話で成長し嫁ぐ。
パイエ…髪を二つに分けている。盗賊の首領の娘。少し妖術を使える。
サデュース・ザイセル…金髪にくせのある長い髪の美少女。言霊使い。髑髏の地の生き残り。
バランス・シャンシャン…褐色の肌にくせっ毛。キサスやニッケルの弟。
チャック・シャンシャン…バランスの異母弟。幼い少年。
ぺトラス皇帝…モロン朝廷の主。シワシワの老人。頭に花輪を宝冠のかわりにかざっている。
以上で既刊4巻までです。この先は雑誌立ち読みなので解説は無理です。
とろいうえに未熟で分かりにくい文ですいません。
ペトラス皇帝のペだけひらがなになっているよ
愛の戦士ヘッドロココ
作者:藤井みどり
全七巻。小学校低〜中学年向き。
ビックリマンワールドでは天使の住む天聖界、悪魔の住む天魔界でそれぞれ暮らしていた。
しかし悪魔達は天聖界に攻め込んできて、ふたつの世界の戦いが始まった。
天聖界は日々荒れ果てて行き、天聖界のトップ・スーパーゼウスは天使の隊長?ヘッドロココに
新しい世界「次界」を探しにいくよう命じる。
そしてヘッドロココとおつきの天使達による旅が始まった…。
*これは次界という新天地を求める旅の中、天使と悪魔、天敵同士が和解し愛を育んでいくお話です。
(大まかな筋をぶっちゃけて言えばロミオとジュリエットです。)
・登場人物
ヘッドロココ:前期主人公。天使・♂。天聖界のリーダー。
美形で真面目、美人に弱い。よく戦う相手に教育的指導を行っている。
ワンダーマリア:後期主人公。悪魔・♀。天魔界の王女。(後付けくさいが)ロココの幼なじみ。
おてんばですさまじく気が強いが乙女思考。
愛然かぐや:天地球界を治める女神。女らしく大人しい。ロココを慕っている。
神帝たち:ロココに付き従う7人の天使の少年達。マスコット的存在。
最初のへんどうでもいい話が続いてて説明しづらいので大まかに本筋だけ。
天聖界のリーダー・天使のヘッドロココは神帝達を引き連れ次界を目指して旅をしている。
悪魔の王女・ワンダーマリアは昔からヘッドロココに好意を寄せていた。
しかし種族が違うのに加え本人の愛情表現が屈折しているため素直になれず、ロココの命を狙い(なんでや)
ロココを慕う女神のかぐやを人質にとったり、色々とちょっかいを出してきていた。
(が、結局のところ惚れた弱みでロココを毎度助けている)
戦いを通して徐々にうち解け合うロココ、マリア、かぐや。
しかしマリアは、ロココは悪魔である自分のことなどけして好きになってくれないと悲観していた。
そして頭に血が上ったマリアはロココを巻き込んで、デス・ゾーンという魔の地にテレポートしてしまう。
ロココとマリアの脱出劇が始まる中、デス・ゾーンの外ではかぐやと、ロココを慕う人参(…)の
キャロル(そのまんまやんけ)によって二人の救出劇が練られていた。
キャロルはデス・ゾーンへと入り込み、ロココとマリアを捜し出し脱出を果たす。
そうして二人は無事に戻ったが、助けに入ったキャロルはデス・ゾーンの魔力に病んでしまう。
ロココとマリアはキャロルを救うため、「愛の泉」へと向かうことになった。
自らもロココと共に行きたい、と願いながらもかぐやは敢えて身をひき、マリアとロココを送り出す。
「愛の泉」を治める女神・セシールの国に辿り着いたロココとマリア、神帝達。
そこで村を苦しめる悪魔を退治したりしてロココとマリアの仲は深まっていく。
しかし天魔界ではマリアの母・女王ノアが娘が天使とつるんでいるのを見てブチ切れ、
ロココを殺すべく刺客を送り込んでいた。
一方ロココたちはセシールの荘園の門番、リージェに出会う。
リージェはセシールのいる館を教えるかわりにロココ達誰かの魔力をよこせ、と要求してきた。
ロココは敢えて自ら犠牲になり魔力をリージェに与える。
そして魔力を吸い取られる最中、「愛の泉」への扉を開けるのはどんな苦難も乗り越えられる愛の力、
という声をきく。魔力を無くしたロココは動物の姿になってしまった。
リージェは約束だ、と館への道を教えるがそれは試練の道だった。
マリアはリージェに騙されたことを怒り、ロココ達にもブチ切れて飛び出していってしまう。
そこにノアが送り込んだ刺客登場。神帝達にロココを殺すべく術をかけ、魔力をなくしたロココは大ピンチ。
癇癪を起こして飛び回っていたマリアはロココの助けを呼ぶ声をきき、救出に向かった。
そして神帝達の術を解き、ロココを優しく抱きしめますます二人の絆は強まっていく。
すると二人の絆とやらが認められたのか、リージェが再び登場。
ロココを殺そうとする刺客の魔力を吸い取り、代わりにロココは元の姿に戻ることができた。
リージェの試練を超えた二人はセシールの館へと招待される。
しかしその頃女王ノアは、マリアとロココが「愛の泉」へと辿り着いたことを知り烈火のごとく怒っていた。
そして悪魔の一族のプライドにかけて、たとえマリアを犠牲にしてでもロココを殺す、と術を放った。
セシールに会っている最中、かぐやが自ら身を引いてロココとマリアを見守っていたことを
知ったマリアはかぐや(の映し出された通信機)を持ち外へ飛び出す。
かぐやがライバルとして身をひいたことを知り怒り泣くマリア。
しかし心配して後を追ってきたロココに、ノアが乗り移ったマリアは襲いかかった。
ロココはノアにマリアを愛していることを告げるが、逆上したノアはロココにとどめを刺そうとする。
しかしマリアは意識を取り戻し、必死でノアの術に逆らった。
そして母にロココをずっと好きだったと告白する。
術に逆らったマリアはそのまま意識を失うが、ロココの導きで蘇る。
二人の絆を確認したセシールは「愛の泉」の魔力を二人に分け与えた。
これ以後二人は愛の奇跡とやらを色んな箇所で起こすようになる。
愛の奇跡の力でキャロルを救ったロココとマリアは、天地球のパーティへと招待された。
マリアはロココにかぐやが告白するべくセッティングするが、かぐやはロココがマリアを愛していることを
実感し自分の気持ちを伝えればロココが苦しむ、と何も語らなかった。
何も知らないノホホンとしたロココは、次界への旅にマリアと共に行くことを願い彼女を誘う。
しかしマリアは母を説得するべく置き手紙を残して一人天魔界へ戻ってしまった。
残されたロココは落ちこむが、マリアの言葉に従って次界へと旅立っていった。
とりあえず続きはまた。
最初の方は本当にどうでもいいエピが多くて説明しづらくて、とばさせて頂きました。
(というか最初は読み切りで始まったのでは、というような内容)
詳しく書くといったのにすいません。
乙です。続きに期待してます。
【要望】
・南君の恋人(内田春菊) ・ないしょのつぼみ(やぶうち優)
(作者名不明)
・銀曜日のおとぎばなし ・甲殻機神ヤドカリくん ・ブリッツロワイヤル
・死刑囚042 ・戦うメイドさん! ・不死者あぎと ・Boys Be Lastseason
・サディスト神様マゾヒスト仔羊 ・裏刀神記 ・ガンツ ・エメラルドの海賊
>96-99
「愛戦」乙です。
自分も書いてみようかなーと思っていたけど、名乗りをあげてくださったんで
ひそかに楽しみにしてましたw
ただ、1つ言わせていただきますが、キャロルは人参ではなく「ダイコン」です。
「GANTZ」(ガンツ)
作者は奥浩哉。一度死んだ人間がガンツと名づけられた球体によって
コピーとして生き返らされ、宇宙人たちと戦う話。
戦いぶりを球体が採点し、(ガンツという名はなんかの番組の採点するロボットから取った)
それが100点になると、記憶を失い元通りの生活に戻るらしい。
宇宙人との戦闘時間は決まっており、時間内に倒せないと0点に戻る。
宇宙人との戦闘で死ぬと、もう生き返れない。
過去ログPart7の>196でリクがあった「笑う大天使」書いてみます。
ごく簡潔バージョン。
お嬢様学校に通う猫かぶり3人娘が、何の因果か怪力を身につけ名門女子校の生徒を狙った誘拐グループを退治し、被害者を救出。
その後その不思議な力は消えてしまった。 <完>
次から、だらだら長文バージョン。
幼稚園から短大まで一貫した教育システムを誇るカトリック系の名門女子校、聖ミカエル学園。
これはその学舎の中で、お嬢様になりそこなった3人の娘さんたちの物語である。
まずは司城史緒さん。
彼女は母と2人、貧しいアパートで生活していたが、その母の死により生活が一変することに。
実は史緒は旧伯爵家という名家のお嬢様だったのだ。
上流社会で育った父と、ごく一般的な家庭に生まれた母。
2人は周囲の反対を押し切って結婚したわけだが、姑は当然ことあるごとに嫁いびり。
夫がいる間は何とか耐えていた母であったが、その夫が事故で他界した後、10歳になる息子を取り上げられ姑に家を追い出されてしまった。
そのとき2人目の子供を身篭っていた彼女は、たった1人で娘を産み育てることに。
この娘が史緒である。
一方、史緒の兄にあたる残された息子は、同じ頃亡くなった祖母の「もう1人孫がいるはず」という臨終の言葉により妹の存在を知り、彼女達の居所をやっと探し当てたが、時すでに遅し。
母は亡くなり、葬式が終わったところに17歳になった妹だけが残されていたのだった。
ともかく兄・一臣に引き取られた史緒。
せっかく憧れの有名進学校・松葉ヶ丘高校へ通っていたのに、兄の意向でお嬢様学校の聖ミカエル学園に転入するハメに。
お次は斎木和音さん。
一代で事業を興し成功させた父と旧華族出身の母を持つ、彼女は完璧なお嬢様……になっていてもいいはずだった。
しかし、ラジオの深夜放送を聞いて寝坊するわ、それを起こしにきた養育係の若月俊介氏と朝っぱらからぞんざいな口調で口喧嘩するわと、やたら元気な野生児のような娘に成長。
ここの夫婦は完全に冷え切ってた関係。
父は外に愛人3人を持ち、それを妻子に隠しも悪びれもしない不遜な男。
母はそんな夫の所業を黙殺し、家事も育児も放棄して自分の趣味に生きる女。
そんな両親が何故結婚したのか謎に思うことはあっても、和音はマイペースに生きている。
やはり聖ミカエルに通う彼女は、幼稚園からの立派な猫かぶりキャリアの持ち主。
学園内では、その長身とスポーツ万能ということでオスカル様と呼ばれ、下級生のアイドル的存在であった。
もう1人は更科柚子さん。
平凡な両親のもと、やはり平凡な兄とともに平々凡々に育った彼女。
ところが、親の営む食堂「かぼちゃ亭」が外食産業ブームの波に乗り、気がついたときには一代レストラングループ「パンプキン・チェーン」の会長令嬢。
中学までは普通の公立校に通っていたが、引越しした家から近いということで高校からはミカエルに。
しかし、何も知らずに素直に登校してみたらば、そこは桜子様やら百合枝様やらが集う超お嬢様学校だったのだ。
しかも、幼少時、怒られるときに「偉人さんにつれてってもらうよ」などと親に脅されていた彼女は、そのトラウマで外国人が大の苦手。
シスターたちを始め、神父や教師と外国人が大勢いるミカエル学園は彼女にとって非常に怖い場所でもあった。
ともかく、否応なしに柚子の猫かぶり学園生活はスタート。
小柄で頭のいい彼女は、知恵と幸福の小人コロボックルに例えられ、上級生のお気に入りに。
そして、聖ミカエル学園高等部2年に転入してきた史緒はクラスメートとして和音と柚子に出会う。
この時点では、それぞれが猫かぶりであることを本人以外は誰も知らない。
転入早々、学年一の成績を誇る柚子がわからなかった問題をあっさり解いてみせたり、体育の時間の短距離走で校内一俊足の和音と同タイムを出したりと、注目を浴びる史緒。
そして、指導者的存在を求めていた2年生のお嬢様方は「史緒様こそあたくしたちのニューリーダー!」「ラオウ様より強いケンシロウ様です」とおおいに盛り上がるのだった。
そんな中、空虚な瞳で空を見上げる史緒。
まわりのお嬢様方は、そんな姿を見てニヒルだストイックだと囁きあうが、それどころではない。
史緒は切実な問題を抱えていたのだ。
実は彼女、目がうつろになるほど腹がへっていたのである。
もともと母子家庭の貧乏暮らし。
そんな史緒が、お抱えシェフがいるような上流家庭や、貴公子然とした上品な兄に、簡単に慣れようはずがない。
一臣殿下の前で失礼なことをしたらと考えると、食事も喉をとおらない始末。
学校では猫をかぶり家でも猫を脱げず、若いのにストレスがいっぱいの生活。
兄・一臣はそんな妹に歩み寄りを試みるが、史緒は反射的に逃げの体制に入ってしまう。
とりあえず、一臣は史緒を自分の書斎に呼び、お互いに少しずつ歩み寄る努力をしようと提案。
さらに、「高校生ともなると理由を言いにくい買い物もあるでしょうし、月々のお小遣いを振り込んでおくから」と史緒名義で作ったカードを渡す。
史緒のことを「もーちょっとうちとけてくれたって…」と思う一臣だが、そういう自分も充分うちとけにくいタイプであることを一臣はまったく気づいていない。
転校2日目、史緒は学校に遅刻してくる。
理由は転校早々で慣れない道に迷ったからというものだが、実をいうと登校中に銀行に寄ってお金を下ろし、買い物をしてきたせいであった。
このとき史緒が買ったものが、彼女を含む3人のお嬢さんの学園生活を変えるきっかけとなる。
その日の古文の時間は担当のロレンス先生の都合により自習となっていた。
これをチャンスとばかりに休み時間の間に教室を抜け出す史緒。
そして授業時間になっても戻らない史緒を心配するクラスメートたち。
学級委員長である柚子は史緒を探しに行こうとするが、それに何人ものお嬢様方が一緒にと申し出るので、「では副委員長の和音様、ご一緒に」ということにして、ひとまずその場は納まった。
しかし2人で手分けしてひととおり探してみたものの史緒は見つからない。
残るは学園裏手の雑木林かと思い、その方向を見てみると何やら煙が……。
様子を見に行った2人は、そこでようやく史緒を発見。
しかし、そんなところに座り込んで彼女は一体何をやっているのか?
とりあえず声をかけてみると、振り返った史緒の口にはアジのひらきが!
思わぬ事態に驚愕する柚子と和音。
一方、完全に開き直ってしまった史緒は「貧乏暮らし貧乏育ちのわが食生活ベースは何たってアジのひらき!」と力説。
だが、もちろんお抱えシェフに「アジのひらきを焼け」というわけにもいかず、自分で焼くことにした次第だというのだ。
また、史緒のほうでも柚子と和音のお嬢様らしからぬリアクションの数々により、2人が猫かぶりである事に気づく。
そして3人は「自分がいかに庶民であるか」を証明し合う事で親近感を強め、「猫かぶりの辛さ・侘しさ」を慰め合う事で連帯感を増していったのだった。
ちょうど同時刻、学園内の一室では理事定例会が開かれていた。
滞りなく終了となったところで、理事の1人である警察庁長官から、発言を求める声が。
その発言の内容とは、西日本各地で発生している名門女子校に通う女子高生を対象とした誘拐事件についてだった。
現時点で報告のあった事件は7件。
いずれも要求や犯行声明などは出ず、犯人の目的は不明のまま。
さらに大規模な組織が介入しているフシもあり、聖ミカエル学園も警戒すべきというものだった。
さて、3人はその後、古文の自習課題を提出しなかった事により、ロレンス先生より呼び出しをくらう。
猫をかぶって「非は自分にある」と庇い合う3人だが、結局3人ともペナルティとして「源氏物語」のレポートを提出するよう言い渡される。
さらにロレンスは柚子に用事を言いつけた際、「焼き魚の匂いがする」と意味ありげな言葉をかけるのだった……。
ともかくレポートに取り掛かる柚子だったが、「源氏物語」は54帖、ちょうど3で割り切れると思いつき、分担して3人一緒にやろうと提案。他の2人もそれに賛同する。
そんなこんなで、この3人はいつも一緒に行動するように。
そんな状況の中やってきたのが、黒いフェラーリに乗ったラテン系の男。
教団の用事でローマへ赴く事になったジョーンズ神父の代理、エミリオ・マリーニ神父……とのことである。
その日も3人組は中庭で昼食をとりながら、レポートの話などをしていた。
そのとき、ふと1人の女の子がこちらを見ているのに史緒は気づく。
沈丁花の陰に立つ、長い髪の可愛い女の子。
1年生らしい彼女はどうやらオスカル様である和音がお目当てらしい。
そこへちょうど風か吹き、彼女のフワフワの髪の毛が沈丁花に絡まってしまった。
柚子と史緒は「可哀相だから助けてやれ」と言い、和音はしょうがないといった風情で、彼女のもとへ。
その様子を見て、柚子と史緒の2人は「あのシーン「ポーの一族」だぞっ」などと言い、少女漫画話で盛り上がるのだった。
その頃、ロレンス先生は昼休みを利用してマリーニ神父に学園内を案内中。
朗らかに上品に挨拶をしてくる生徒たちにマリーニ神父はいたく感心した様子。
「お気に召しましたか、わが校の雰囲気が」と問うロレンスに、『召しましたとも…ひじょ〜にね』とイタリア語で返すマリーニ神父。……怪しい。
当然ロレンス先生はイタリア語、しかも南部の方言のマリーニ神父のセリフの内容などわからない。
中庭の3人組の所へもやってきたロレンス先生とマリーニ神父。
ロレンス先生は3人と挨拶を交わし、マリーニ神父には「私のクラスの生徒なんです」と説明。
マリーニ神父は『可愛い子羊達の群れに毛色の変わったのが3匹…』とまたイタリア語で呟くのだった……。
やはり同じ時、中庭で言葉を交わしている人たちが。
柚子をかわいがっている3年生のお姉様方である。
「あたくし達のコロボックルちゃんが遠くへ行ってしまったようで寂しい」とふさぎこむ白薔薇の君を
、慰め励ます紫の上と桔梗の宮。
それを見つけたマリーニ神父は、『きれいな羊… 最上の子羊…』となにやら怪しげな事を考えるのだった。
そんなことなど知る由もない3人組の所へやってきたのは、同じ2年生のお嬢様。
彼女は史緒と昼食をとろうと、他の同級生たちとともに彼女を探していたという。
「今からでもお邪魔してよろしいかしら?」と問う彼女の申し出を了承する史緒たち。
他の皆を呼びに、ひとまず彼女が去ったあと、「今の人同じクラスだっけ」と問う史緒に他の2人は説明する。
彼女のフルネームは万里小路静。ニックネームは静姫。
もしかしたら皇族の血も入ってるかもしれないという本物のお姫様だとのことだ。
その晩某所、電話で怪しい会話を交わす人物が。
そう、あのエミリオ・マリーニ神父と名乗る男である。
一方同じ火曜日の晩。
3人は斎木家に集まり、レポートを書いていた。
ちょうど帰宅していた若月俊介氏に出会い、「やっぱしオスカルん家にはアンドレがいた〜っ」と、やはり少女漫画で盛り上がる史緒と柚子。
しかし少女漫画に縁のない和音と若月氏には、話の内容はサッパリ。
そしてその夜、勉強会の様子を小耳にはさんだアンドレは、「聞かなければよかった…」―――と激しく後悔したのだった。
次の日、水曜日の晩。
今度は司城家に集まりレポートを書く3人。
話題は書斎に数日間閉じこもって仕事して、今はご就寝中の兄ちゃん殿下のことだった。
何の仕事かは妹の史緒も知らなかったのだが、ちょうどお茶を運んできたお手伝いさんに「森江賢一」のPNで小説を書いていると知らされる。
「知ってる! 読んだ事ある! ファンなんだわたし! 軽〜いタッチの推理小説が面白くて…」と柚子。
「わりと有名な作家だぞっ。冒険物とかアクション物、スパイ小説…」と和音。
「私も以前読んだ記憶がある…。………SFだったけど…」と史緒。
それはよーするに節操のない物書きって事でないか?と顔を見合わせる3人。
ちょうどその頃ジャンルの広い人気作家・森江賢一氏こと一臣殿下が、爽やかにお目覚めになった。
そして久しぶりに妹の部屋を訪ねに行ってみると、そこには一緒に友人2人が。
柚子と和音にサインを頼まれ、その後しばらく勉強会の様子を眺めていた殿下は…、深い深いため息をおつきになったのであった。
さらに翌日、明日にはレポート提出期限という木曜日。
この日の晩は更科家で。
庶民的で暖かい家族に迎えられて、ほのぼのと羨ましがる史緒と和音。
柚子さんはふと気がついた。史緒さんの両親はすでになく、和音さんの両親はいてもいないのとおなじなのだ。
少し心が痛んだが、口に出しては何も言わない柚子だった。
それはともかくレポートに取り掛かる3人。
「女癖は悪いし、くっだらねえ事で悩むし泣くし」「マザコンでロリコンで不倫大好きの変態だよな」「この平安人は恋愛沙汰以外にな〜んも考えとらんぞ」と光源氏に腹を立て、言いたい放題。
そして金曜日、日本が世界に誇る王朝恋愛大河小説に関する3つのレポートが提出された。
『――結論
…だから光源氏とゆー人は、女の人の迷惑も考えずやみくもに本能のまま行動し、知的ブレーキのあまり利かない性格か或はブレーキ自体が存在しない質であり、いわゆる「歩く煩悩様」の典型的な例だと思われます。
(更科柚子)』
『――結論
…ゆえに光源氏とゆー人は、性的衝動の赴くまま、他を顧みる事無く自らの欲望を満足させなければ気がすまないミーイズムの人であり、このよーなタイプはさしずめ「性衝動人」と申せましょう。
(司城史緒)』
『――結論
…つまり光源氏とゆー人は、独りよがりの悩みで周囲の人々を不幸に巻き込むだけでなく、さらにその執着心と多情さで不幸を拡大させるとゆー得意技がパターン化された「増殖ワラジムシ」であるといえる。
(斎木和音)』
―――それらを読んだロレンス先生が頭を抱えたのは言うまでもない。
やたら長くなってスミマセン。
続き、いずれまた書きます。
あと、ちょっと訂正。どーでもいい部分ですが。
>110
>ふさぎこむ白薔薇の君を
>、慰め励ます紫の上と桔梗の宮。
○ふさぎこむ白薔薇の君と、それを慰め励ます紫の上と桔梗の宮。
も1個訂正。
>106
×偉人さん
○異人さん
他に誤字・表現間違いなど見つけたらツッコミよろしく……。
チキタの人乙です。
何百人か殺してでも、賢政を行なう人格者が皇帝であり続けた方が
結果的には多くの民が救われるのだ、ってことかなぁ……
続きが気になるな。
前回は
>>86-90 <決戦のエデン 第一部 オラトリオ>
マグダラの書庫に眠る、マグダレーナが書き残していた予言書。
その中身は、彼女の死後50年内容を違えることはなかった。
しかし、この日を持って予言書は空白となる。
1924年 12月24日
決戦を前に一眠りしていたヨシュアは、フィオレによって起こされる。
彼は、「ねえさん」の夢を見ていた・・・。
転移ゲートを通りエデンに辿り着いたロゼットとクロノ。
まずはサテラと合流・・・といきたいが、もう54年前のことなので、エデンの内部もいまいち
思い出せないクロノ。とりあえず鉄拳が飛ぶ。
「どんだけいようと片っ端からやっつけてやる」と息巻くロゼットに、背後から声がかかる。
何の気配も感じさせずそこに居たのは、ジェナイ。
どこかで聞いた「死人を送る際に、その人の目にコインを入れる」という風習に従い、
失われた眼窩に入れておいたコインを投げつけ、リゼールを殺ったロゼットを切り殺すべく
襲い掛かる。
左腕の剣は聖火弾を切り裂き、足場だった転移ゲートを切り裂き、とっさに張った結界を
切り裂き、さらには迫り来る福音弾までも切り捨てる。
絶対優位の状況のジェナイは、クロノには「そんな女のために能力を使えないヘタレ」、
ロゼットには「あのガキはおまえのことなんかおぼえちゃいねーよ」と煽る。
ヨシュアは思いかえす。夢。
しんしんと降る雪。たった二人、両親の墓の前で手を繋いでじっと佇む。
相手の顔は、思い出せない。名前はロゼットだったはず。
あのとき、カーニバルの時にあったあの女もロゼットと名乗った。
でも、それも思い出せない。明日になったらもっと忘れてしまうかもしれない。
確かめなくちゃいけない。
フィオレは、「会って、確かめてみましょう」と優しくヨシュアを包む。
そう、真実は言葉だけでは伝わらない
クロノはバックパックに入っていた新しい銃をロゼットに投げ渡す。
真実は言葉だけで伝えられるものじゃない
新たな銃、その名は四聖文字砲(テトラグラマトン)。
その威力は凄まじく、何の反動もなく放たれた閃光はジェナイの左半身を消し飛ばす。
まだ終わってねぇぞ!と息巻くジェナイを制したのはヴィド。
二人を外が見える場所に連れてってやる。
そこで見たのは、空を覆いつくさんばかりにエデンを取り囲む魔族の群れと、それを指揮する
最強の悪魔、公爵テュフォー。
戦慄するロゼットとクロノ。不敵な笑みを浮かべるアイオーン。
決戦の幕が上がる。
手を下すまでもなかったからこそ出向かなかったが、今再び魔界に牙を向くというのなら
全力を持って潰してやろう。テュフォーが進軍命令を下す。
管制室からその様子を眺めるシェーダ。防御障壁も昔とは違うと余裕の笑みを浮かべて
いたのもつかの間、巨大悪魔が身を挺した体当たりを敢行。障壁に綻びが生まれ、しかも
爆裂四散した腕に包まれテュフォーがエデンに降り立つ。
徹底抗戦。その最中、アイオーンとテュフォーの一騎打ちが始まる。
だが、最強の悪魔・公爵たるテュフォーの前には為すすべなく、アイオーンは一方的に
やられるばかりであった。
一方ロゼット達はエデン内部へ向う。死守すべき最終計画「オラトリオ」を阻止されぬベく
立ちふさがるジェナイ・ヴィドに運良く守られ、先に進む。
絶対的過ぎる戦力差。なのに戦う罪人達。
クロノは思う。勝つ算段などありえるのか?オラトリオとは何なのか?
そんなことよりもやるべきことがある。二人がここに来たのはアズとヨシュアを助けるため。
決心の一閃。テトラグラマトンの閃光が轟く。
二人は目的を達するためひたすらに駆ける。呑み込まれるくらいなら、こっちが呑み込んでやる!
一方、アイオーン対テュフォー。
手をもがれ、足を跳ね飛ばされ、腹も一部吹き飛び、全身から血を噴き出すアイオーン
テュフォーは全くの無傷
内部に辛くも侵入したロゼットとクロノ。
閉まる障壁をなんとか越え、眼前に現れたのはクロノが居たころにはなかった巨大な
パイプオルガン。奏者はヨシュア。
演奏が始まると、その空間はすさまじいまでの霊素に満ちる。
不用意に近づけない事態に混迷を極め、知恵熱で煙が立ちはじめたロゼットはとりあえず
「罪人あたっくよ〜!」とか言い出すが、クロノは「封印を解くのは死を覚悟するだけの
事態になった時だけだ」と諌める。その言葉で平静を取り戻す。
演奏にあわせて響く、アズマリアたち代行者の聖歌。
血涙を流しながら、アストラルラインとシンクロし、そして操るべく歌う。
眼前のガラスが突然モニターに代わり、映し出されたシェーダが説明する。
次に映し出されたのは、ボロ雑巾もいいとこなまでに全身を破砕され、辛うじてその原型を
留めるかというほどに痛めつけられたアイオーン。
将を気取るなら前に出るべきではなかったな未熟者め、と吐き捨てる無傷のテュフォー。
突撃命令を下す。
だが、誰一人として動かない。
次の瞬間、不意に訪れる激しい束縛間と衝撃に苦悶の表情を浮かべるテュフォー。
そして、崩壊寸前の体を引きずって迫るアイオーン。
「オレ自身がオトリだとは、誰も思わないだろ?」勝ち誇ったように告げるアイオーン。
そして、剣に宝石をはめる。ありえない速度で修復されるアイオーンの体に驚嘆を
禁じえないテュフォー。
そして、アイオーンは事態をわかりやす〜く説明してやる。
オラトリオによって目覚めたのだ。
1万年、大西洋の深く深くに眠っていたパンデモニウムが。
その出現は巨大な津波をもたらし、西海岸全域を全滅させる。
それは、大陸もかくやというほどの巨体。パンデモニウム。
シェーダが説明を続ける。
オラトリオによって導かれたアストラルラインは直接パンデモニウムに流し込まれ、中枢は
過呼吸で混乱を起こしている。それにより自らのレギオン、そしてレギオンから生まれた
悪魔全ての統率に混乱を起こしている。そして、悪魔の統率は尖角を通し行われる。
テュフォー達追っ手側は尖角を通じ上位統率者用拘束制御コード「縛鎖(ギアス)」により
拘束されてしまったのだ。
そして、この「オラトリオ」を行うためには、アストラルラインを操る力を持ち、かつ
パンデモニウムと交信せねばならない。だが、悪魔ではパンデモニウムの支配からは
逃れられない。そのために、ちょうどよい素材としてヨシュアは選ばれ、別離の際にもぎ取った
クロノの尖角をつけさせたのだ。
ギアスから逃れるために尖角を折った罪人たちは、策を講じた。
宝石使いにより人間を生きたまま宝石に封じ込め、そしてその宝石から尖角を素材とした
武器を介し霊素を強引に頂く。これで、この状況下でも罪人達は活動することが出来る。
形勢逆転。
バイバイ、テュフォー。将を気取るなら前線に出るべきじゃなかったな
ロゼットも、クロノも、全身を怒りに振るわせる。
自分たちの都合だけで、勝手に命を食らうなど、許せない。どんな大儀があろうとも!
その言葉にアズ、そして代行者たちは意識を取り戻しかける。
が、このままオラトリオを終わらせるわけには行かない、とシェーダは二人の立っている部分を
パージし、二人を雲の海に放り投げる。
いつかと違い、二人に飛ぶ手段は今はない。
このまま終わってしまうのか・・・というところで、二人の手を取る者が。
私が居ないとダメねぇ、と現れたのは「深遠なる3月」に乗ったサテラであった。
というわけで今日はこのへんで。次回「第2部・魔界、再開」をお楽しみに。
続いてヴァノッツァ(魔)はフランスに居るシャルルを映し出し、魔力で殺してしまう。
「貴方が心を手放せば、この強大な力は貴方のものになる」
失意のチェーザレは魔の手にその身を委ねる。
一方、港町チヴィタベッキアに辿り着いたキアロ達。
慣れない長旅で発熱したルクレツィアを宿に寝かし、手持ちが少なくなったキアロは剣の勝ち抜き戦で金を稼ぐ。
それを偶然に見物していたアルフォンソはキアロの剣の腕に惚れ込み、用心棒として雇おうとするが、「この剣を捧げた主は既にいる」と断られる。
キアロ達と同じ宿に泊まっていたアルフォンソは諦めきれず、再度口説くが、ルクレツィアが心配なキアロは部屋へ戻る。
そこへ追手を率いたタジオが現れ、事情を察したアルフォンソは、キアロに協力を申し出る。
キアロはひとまずルクレツィアをアルフォンソに託し、馬で逃亡。
タジオは走り去るキアロに「反逆者め!」と叫び、弓矢を射かける。
矢は右肩を射抜くが、キアロはそのまま逃走する。
アルフォンソは衣装箱にルクレツィアを隠し、タジオを遣り過ごすが、その時の会話で二人は互いの身分を知る。
(タジオとアルフォンソは面識が有るが、アル×ルクレは無かった)
タジオ達が去った後、ルクレツィアと対したアルフォンソは、「自分にも心に決めた人が居る」と話す。
お互いの為に形だけの結婚をした後、自分の城でキアロと暮らせばいい、とのアルフォンソの案に「これ以上、自分を偽る事は出来ない」と言うルクレツィア。
暫く一人で考える時間を、とアルフォンソは部屋を出るが、ルクレツィアは熱の体をおしてキアロを探しに出てしまう。
暴漢に襲われそうになりながらも、なんとかキアロと会えた(何で…?)ルクレツィア。
二人は暫く廃墟に身を潜めるが、雨が続き、ルクレツィアの熱も下がらず、キアロの矢傷も癒えない。
そうこうする内にタジオと追手の兵士達に発見され、二人はローマへと連れ戻されてしまう。
続く
ロココおつ!
リアルタイムでたまにぴょんぴょん読んでたけど、
まりあとロココの髪形が似てて、見分けつかなかった・・。
従者エンリケと共に様子を見ていたアルフォンソはローマに行き、密かに二人の行方を追う。
ローマでは徹底的に隠蔽工作が為されており、ルクレツィアの失踪さえ知られてはいなかった。
アルフォンソはチェーザレとの会見を決意する。
その頃フランスでは、シャルルの急死をうけ、オルレアン公ルイ(シャルルの従兄弟、ルイ12世)が即位。
これによりフランスとイタリアの関係は、転機を迎えようとしていた。
サンタンジェロでは、日々、キアロがタジオからの拷問を受けていた。
ある日、牢でうたた寝をしていたキアロは、子供時代のチェーザレの幻を見る。
子供チェーザレは「私はチェーザレの深層意識だ」と告げ、彼自身が押し込めてしまった、真実の気持ちのみを語る者だ、と言う。
「チェーザレはお前に生きていてほしいと願っている」
子供チェーザレは「私を一人にしないで」とキアロにすがる。
キアロは今更ながらチェーザレの脆さに気付き、自分の罪の重さに心を痛める。
同じ頃、公務中のチェーザレは、溢れる涙を止められずにいた…
アルフォンソはタジオ同席の元、チェーザレと会見し、ルクレツィアの事情に目を瞑る代わりに、キアロを引き渡してほしいと申し入れる。
「僕は、彼が欲しいんです。
彼の剣の腕はかなりのものです。殺されたり、一生牢に繋がれるのは、あまりに惜しい」
それを聞いたチェーザレは、キアロの正体が暗殺者ミケロットであると明かし、裏の事情を知り過ぎたキアロを解放する事は出来ない、と断る。
アルフォンソが去り、面倒が起きぬ内にキアロを始末すると言うタジオに、チェーザレは命じる。
「そう簡単に楽にしてやる必要はない。自らの犯した罪を、その身をもって思い知らせてやれ。
たとえ死にたいと願ったとしても…絶対に、止めを差してはならぬぞ」
続く
すいません、YAIBAのラストの方のストーリーってどんなのでしたっけ…
聞くだけじゃ、なんなので。
まとめスレにあった漫画をちょっと簡潔に。
K県宮古野市の田舎町の神社で、謎の惨殺事件が起きた。
そこに住む少年、駿河妖助は友達と神社に野次馬に来てふざけていたところ、
誤ってそこにあったホコラを壊してしまう。
すると、そこから光った鳥が現れるが、それは妖助にしか見えなかった。
その日の昼間、妖助は倒れ、夢の中で「鳥」と会う。
その中で「鳥」は「汝の一番大切な物は何だ?」と聞いてきて、
妖助は「未来」と答える。
すると「鳥」は「ならばそれを頂こう」と答える。
放課後、その神社の巫女である因幡よもぎと、
自分の夢について相談していたところ、
惨殺事件の犯人である巨大猫蜘蛛が現れて二人を襲う。
その化け物から逃げる内に、妖助の左手からあの「鳥」が現れ、
「朱雀の弓」に変化する。
妖助は食われそうになりながらもその弓で化け猫を倒す。
ここまでが己の章。
庚の章
妖助は自分の通っている高校の教師、蝦夷龍一から、
昼休みに話しかけられる。
自分は「青龍の槍」の神器を持つもので、
神器を持つためには、自分の最も大切な物を奉る必要があるという話をする。
そこで、妖助は自分の奉った物「未来」=「寿命」であることに気づく。
蝦夷が言うには、おそらく一年の猶予があると思われるということだ。
その後、精気を吸うカゲロウを無限に召還する化け物を蝦夷先生と協力して倒す。
これで一巻終了
で、この漫画はまだ続いています。
詳しいエピソードが作者のサイトに載っているので、興味を持った方は見てみてください。
ttp://www5.airnet.ne.jp/jokerjun/
>94の
>子供の手のひら60枚。先人男性の心臓10、同じく女性の40…か」 は、
子供の手のひら60枚。成人男性の心臓10、同じく女性の40…か」 の間違いです。
あとペトラス皇帝のぺだけひらがなにしてしまいましたが、すべてカタカナです。
ミス連続ですいません。
二つお願いします。
「ラブ☆コン」と「ハツカレ」、人気あるらしいから読むか迷ってて
一方でチェーザレは、塞ぎ込んでいるルクレツィアの話し相手として、サンチャを送りこむ。
チェーザレを巡って関係の悪化していた二人だったが、政略結婚に利用される者同士、程無くうちとける。
チェーザレと会見したアルフォンソはルクレツィアを見舞い、キアロは自分が救い出す、と言う。
そこへサンチャが現れ、姉弟の間には微妙な空気が流れる。
庭に出たサンチャはアルフォンソに結婚を止める様に言うが、彼は「結婚しても、僕の心は我が儘な姫君に繋がれたままです」とドレスに口付ける。
嫉妬している訳ではない、と怒ったサンチャを見送りながら、アルフォンソは物思いに沈む。
ある日、ルクレツィアは悪嘔(つわり)を起こし、サンチャはその事実をチェーザレに報告する。
「これで結婚話は無しね」と言うサンチャに薄く笑い「君さえ黙っていれば、誰にも判らない」とチェーザレは口付ける。
「君を、殺したくないんだ」
アルフォンソはエンリケと共にキアロを救出し、手当てを施す。
矢傷を放置したせいで、キアロは右腕を切断する事になる。
アルフォンソはナポリのスキラーチェ(イタリア南端の温暖な気候の町)へキアロを連れて行くと決め、三人はローマを去る。
キアロ逃亡の報を受けたチェーザレは微かに笑みを浮かべ、
「逃がしはしない。どこへ行こうが、お前は私に繋がれる」と呟くのだった。
続く
※これで現在発売されている8巻までです。続きは9巻が出ましたら…
実際のチェーザレ・ボルジアに興味を持たれた方は
『チェーザレ・ボルジア あるいは優雅なる冷酷』
塩野 七生 著 新潮文庫
が一番読みやすいかと思います。勿論、魔物に取り憑かれたりはしませんのでw
カンタレラ乙。
カンタレラ乙でした
かなり面白かったので買うかもしれない、ありがとう>カンタレラの人
南君の恋人のチヨミが色々あって小さくなってしまう。
チヨミの下の世話や生理、お風呂シーン、「セックルできないよ〜」など
小さいせいで苦労するが、楽しい毎日を過ごす二人。
ラストは、DQN車に轢かれそうになった南君が崖から落ちて、
パンダの赤ちゃんの如く、南君の体重によりチヨミあぼ〜ん。人知れず埋める。
それから幾年月、南君は死んだ小鳥を埋める親子に出会う。
「ママー、なんでぴーちゃんは死んじゃったの?」
「そうねぇ。きっと小さかったから死んじゃったのね」
泣きじゃくる南君。おわり。
嫌な話だな〜。
もっとほのぼのラブコメした話だと思ってたよ
>134
ドラマと違ってかなりジメジメした内容だよ。まぁ「フィギュアサイズになった女の子を世話つか飼う」って話だから
冷静に考えるとヲタの妄想全開な漫画だよな。そのせいか漫画の南君はヲタっぽいメガネ君だし。
「風の城塔」 河惣益巳
「エーゲ海の鷲」 青池保子
この2作をお願いします。
>96-98の続き
・新キャラ紹介
カイザー:天使との戦いで封印されていた最強の悪魔。ノアの部下。
ロココとマリアの愛のパワーの副作用?で封印が解け登場。
エリス:ノアの3人の部下“ワルキューレの魔女”の一人で、マリアの幼い頃からのお目付役兼親友。
薬の調合に長けている。カイザーの義理の妹で彼を慕っている様子(が、何もなく終わった)。
マリアとロココのことを影から見守っている。
マリアは城へ戻り母を説得しようと試みるが、逆上したノアに城に閉じこめられてしまう。
さらにノアの命によりカイザーと無理矢理婚約させられてしまった。
その頃、ロココ達は極寒の地・スノーリアを通過していた。
スノーリアは魔女・お雪によって支配されており、天使の民は皆雪だるまに悪魔化されていた。
スノーリアでピンチに陥ったロココ達は、住民のオーロラ王子に助けられる。
オーロラ王子には「願い事を叶える鏡」の復活を助ける力があり、悪魔を滅ぼすことを願っていた。
その願いにマリアを愛するロココはうなだれる。
そんな中、ロココを想いなびかないマリアに業を煮やしたカイザーは、ロココ達の前に
マリアを連れて現れ婚約のことを宣言するだけして姿を消す。
残されたロココはマリアとカイザーが婚約したことを知り大ショック。すさまじくやきもきする。
マリアはぶち切れまくるが、城からなんとか脱出するべくカイザーを誘惑する作戦に出ることにした。
オーロラ王子はロココとマリアが恋人同士ということを知り怒って立ち去ってしまう。
宿をなくし先に進んだロココ達は一晩の宿を借りることにするが、そこはお雪の家だった。
カイザーにこまされたお雪は、ロココ達に術をかけ襲いかかる。
お雪の術で、ロココはマリアに襲われるという夢を体感し大ピンチに陥るが、
もはやここまでという時マリアとの愛のパワーでお雪の術を破る。
戦いの中で、オーロラ王子は愛のパワーで鏡を復活させて悪魔を滅ぼそうとするが、鏡はその願いは
悪魔が天使を滅ぼそうとするのと同じ(つまりどっちもどっち、と)ことだと語りその願いを拒む。
お雪はなおも攻撃を加えてきたが、最後はカイザーからもらった指輪にパワーを吸い取られてしまい消滅した。
ロココはカイザーに怒りを表す。
復活した鏡はロココの願いを写し出した。ロココの願いは次界に行くこととマリアに会うこと。
ロココは次界にいくのは自分の力で辿り着き、そこまで歩むことが大事なのだとマリアの元へいくことを選ぶ。
そして鏡はロココ達を天魔界へとワープさせた。
一方、マリアはカイザーを誘惑し、ノアを油断させ城から出るチャンスを伺っていた。
そしてデートと称し城から出ることに成功。
そこでワープして空間のひずみから落ちてきたロココととうとう再開する。見つめ合う二人。
しかしカイザーによってマリアは連れ去られ、再び離ればなれになってしまう。
その上神帝の一人・ピーターまでどこか行ってしまって焦りまくるロココ。
しかしマリアは一瞬のスキをつき、ワープで落ちてきたピーターを連れてテレポートする。
ノアは怒りまくり、カイザーをロココの、エリス達部下をマリアの追っ手に差し向けた。
カイザーはロココをしつこく追い回し、悪魔の民をかばったロココは怪我を負ってしまう。
そして天魔界を守護する木「守護神・マザー」がある“ウッディ・ウッド”に迷いこんだ。
ウッディ・ウッドを守護する一族の少女・ルウは、ロココ達を殺そうとして森の木々に襲わせるが、
相手が天使だと知り助けることにしたらしい。そして天使と悪魔が戦い合うことを責めたてた。
戦いのせいで民が幸せのオーラを無くし、マザーが枯れてきてしまっているのだと訴えるルウに、
ロココは天使と悪魔は共存することができると主張。ルウはロココにあっさり惚れてメロメロになる。
カイザーはロココがウッディ・ウッドにいることを突き止め、マリアのイヤリングで
幻影を作り出しロココを誘い出した。
ルウはロココがマリアを愛していることを知りショックを受けるが、ロココを守るために
カイザーに攻撃を加えて追い出そうと参戦する。そして戦いのどさくさの中でロココに告白するも玉砕。
(しかし側近のヤドリ木がルウをかばって負傷し、彼への愛に気づくというベタな展開。)
ロココとカイザーが戦っている頃、マリアとピーターは街でロココ達の行方を追っていた。
マリアはロココがピンチである状況を感じ取り意識を失う。
そして愛のパワーによって幻影化したマリアはロココの元へと辿り着くが、ロココがルウと親しげにしている
のを見てブチ切れ(マリアはすばらしく嫉妬深い)、怒りにまかせて愛のパワーでカイザーをふっとばし
ロココにも罵声を浴びせて姿を消してしまった。再びおいていかれるロココ。
愛のパワーでマザーは復活し黄金の実をつけた。ルウはロココに感謝し、ロココはウッディ・ウッドを去った。
そのままマリアはエリス達追っ手につかまり城に連れ戻されてしまう。
カイザーは婚約披露宴を開いてロココをおびき寄せる計画を立て、ロココは罠と知りつつノアの城へと向かった。
そして城に入り込み、マリアと再会する。再開した途端、即行で捕らえられるロココ。
しかしエリスはロココが持ってきたマザーの黄金の実を見て何かを想っていた。
ロココは宴で悪魔の餌食になりかけるが、そこで一同は気を失う。
エリスはマリアの幸福を願い、睡眠薬を流しロココを助けたのである。
が、間違えて笑い薬を流してしまったため、衆人大笑いの中マリアとロココ、ピーターは逃げ出すことに。
ハイな脱出劇を繰り広げる中、3人はノアの秘密の部屋に辿り着いた。
それはマリアの父でノアの夫、悪魔王ルシファの形見の部屋だった。
天魔界の嵐を鎮めるため命を落とした父への想いを、母が封印し温めていたことをマリアは知る。
そして二人の愛のパワーはルシファの姿を具現化した。初めて会う父に取りすがって泣くマリア。
ルシファはマリアを頼んだとロココに告げ、二人は許しを貰ったことを喜び合う。
さらにルシファは、悪魔王の資格を持つものだけがこの剣を使える、と自らの剣をロココに渡し、
二人をテレポートさせ追ってきたノアから逃がす。
そして取り乱すノアに愛する者たちが結ばれない世界は間違っていないか、
マリアの望んだことなら叶えてやりたいと諭し、ノアへの愛を告げて姿を消した。
ロココ達は天魔界から脱出し、次界への道を再び歩み出す。
カイザーはしつこく後を追い、ノアもエリス達3人の部下にマリアの影となるよう命じ、後を追わせた。
すいません、続きはまたで。
>102
ダイコンだったでしたか。うーん、さすがに人参でキャロルはまんまだと思ったけど
ちゃんとひねり?がありましたな。どうもthx
ヘラクライストとかは出ないのか。
多分もうその辺とか過ぎたんじゃないか?
「ガラスの城」 わたなべまさこ
割と昔の作品らしいですが、お願いします。
>131.>132
どうもです。
漫画は絵は綺麗ですし、お勧めなんですが、
やや801がかったところもあるので、拒否反応が出る方にはイマイチかもしれません。
>141
影も形もありません。
遅くなりましたが、木原敏江の『アンジェリク』やります。
この作品は20巻以上にも及ぶA・S・ゴロンの小説の中間あたりまでを漫画化したものです。
現在は秋田文庫から全3巻で刊行されています。
舞台は17世紀後半、後に「太陽王」と呼ばれる、若きルイ14世統治下のフランス。
モントローの田舎で暮らすサンセ男爵の令嬢アンジェリクと、屋敷の下男ニコラ、
アンジェの従兄弟である青年侯爵フィリップ、アンジェの婚約者、ラングドック伯爵ジョフレを軸に展開される歴史ロマンです。
フランスの片田舎モントローの領主、サンセ男爵は四人の娘に恵まれ、貧しいながらも暖かい生活を送っていた。
四姉妹の中でも一番美しいのは、豊かな金髪と緑の瞳の次女、アンジェリク。
当の本人は宮廷一の貴婦人になるという夢は持っているものの、お転婆で、今日も下男のニコラと森へ。
夕食時になり、城へ帰ろうとした二人は盗賊の一味と行き合う。
かどわかされそうになったところへ、長い黒髪、左頬に傷を持つ旅の吟遊詩人に助けられる。
足が悪く、杖をついた吟遊詩人だが、剣の心得があるのか、とても強く、逃げ出した盗賊の一人は、その時の怪我が元で死んでしまう。
死んだ男の姓はベシェール。盗賊仲間に「俺と違って、出来のいい兄貴に伝えてくれ」と言い残す。
城へ戻ったアンジェリクは父に盗賊の事を報告し、男爵は警戒を強める。
そうして、アンジェリクとニコラが夕食をとっていると、やさぐれた感じの男が現れ、ニコラを連れて行く、と言う。
ニコラの父は村の酒場でやさぐれ男との賭けに負け、その際の賭け代がニコラだと言う。
元々が貧乏貴族で、宮廷への税を払ったばかりの男爵には金が無く、換金出来るような宝石も無い。
ニコラと離れたくないアンジェリクは、男に明日まで待ってくれる様に頼む。
翌朝アンジェリクは、隣村に住む親戚で金持ちのプレシ侯爵家へと急ぐ。
跡取り息子のフィリップは、宮廷でも評判の美しい貴公子で、アンジェリクの初恋の人であった。
彼の前に出るとあがってしまい、話も出来なくなるアンジェリクだが、何度か面識のあるフィリップに金策を頼むつもりであった。
生憎とフィリップは不在で、意地悪なプレシ侯爵夫人が応対に出る。
貧乏貴族とバカにされ、臭いと罵られたアンジェリクは用件さえ言えず、プレシ家を出る。
プレシの庭でアンジェリクが泣いていると、どうやら来客中だったらしい夫人のヒソヒソ声が聞こえてくる。
彼等は人ばらいをし、「国王を強引に取り替えようとしている」「ばれたら首が飛ぶ」などと、物騒な話を始め、オルゴールのような鍵付きの小箱を壁の隠し棚に納める。
アンジェリクは夫人達が去った後、部屋へ忍び込むと、バカにされた腹いせに小箱を盗み、庭の木のうろに隠す。
続く
王さま取り替えの話ね。プリオの映画で見た。
金を都合できず、とぼとぼと城に帰ろうとしたアンジェリクは、村が焼き討ちされているところへ行き合う。
村人達は逃げまどい、サンセ城に急ぐ。入り口は跳ね橋になっており、安全なのだ。
村人を保護した男爵は跳ね橋を上げるが、アンジェリクがまだ戻っていない。
城には森からの抜け道があり、アンジェリクはそこを通って来るはずだと、ニコラは見に行く。
アンジェリクの末の妹・マドロンは、その様子を見たいと塔に登る。
無事に城に辿り着いたアンジェリクだったが、塔のマドロンは盗賊達が射かけた矢に貫かれ、絶命。
悲しみの中、マドロンの葬儀が行われ、アンジェリクは自衛のために軍隊を作ろうと言うが、男爵は金が無いと嘆く。
今回の襲撃で村の食糧も底を尽き、家畜も取られてしまったのだ。
悔しがるアンジェリクに男爵は、以前から彼女に結婚の申し込みが来ている、と伝える。
相手はトゥールーズの伯爵で大金持ちで、結婚すれば持参金の上に、借財の肩代わりもしてくれるという。
10日後に迎えが来ると言う父の言葉を聞きながら、マドロンの墓碑の前で、アンジェリクは唇を噛みしめる。
やがてニコラがやさぐれ男に連れて行かれ、自分の無力さを自覚するアンジェリク。
いずれニコラを取り戻してみせる、と大人しく結婚相手の到着を待つ。
その日、美しく着飾ったアンジェリクを迎えに現れたのは、いつかの旅の吟遊詩人であった。
彼の名はジョフレ・ド・ペイラック。
片足が不自由ながら優雅に杖をつき、頬の傷さえ魅力的な貴公子である。
トゥールーズへ向かう馬車の中。
吟遊詩人のふりをしてまで下見をしにきたのかと気分を害したアンジェリクは、ジョフレに面と向かって「好きで結婚するわけじゃない」と言う。
「いい機会だから言ってしまいますけど、私、これから貴方の妻になっても、心までは渡しませんわ。
そこのところをよく覚えてて下さいませね」
それを聞いたジョフレは「でも君は、きっと私を愛すようになる」と悠然と微笑みかけるのだった。
「結婚式は延期しよう。君が心から望む時まで…」
その頃、プレシ家では小箱が無くなっている事に気付き、アンジェリクに思い至った夫人が刺客を差し向けようとしていた。
続く
naked ape 作 「switch」
真柴 真 作 「夢喰見聞」
どっちもスクウェアエニックスのGファンタジーで連載されてます。
誰かお願いします。
>148
あれは『仮面の男』でしたっけ。
残念ながら、全く別物と思われます…
多少ネタバレしますが「王様を取り替える」=「王様を殺して、別の人間を王にする」という意味で、
王様そっくりの双子が幽閉されていたりはしません。
下男って言うからなんかしょぼくれたオッサンを想像してるんだけど
なんか展開を見てると違うっぽいね
>152
ニコラは純朴な少年て感じです。
>151>153
フォローさんくすです
>152
言われてみれば、下男の息子と書いた方が良かったかもしれませんね
「クロノアイズ」シリーズのストーリーを書く用意があるが
「メインストーリーを大まかに解説」と「各エピソードまで詳細に解説」どっちがいいかな?
後者は正直言ってかなり負担がかかるんだが、グランサー1巻のコミケの話とかは書いてみたいw
詳細な方がいいなー
けど負担かかるなら、飛ばしたいとこはがんがん飛ばして
好きなとこだけ詳しく書くとかどうでしょう
158 :
156:04/09/11 00:33:06 ID:???
>157
好きなとこと言われたら、みんな好きなんですよねw
この作品、いわゆる「タイムパトロールもの」なんですが、序盤の何話かは作品世界の顔見せをかねて
読み切り型のエピソードが多いんです。しかし、それらのエピソードに織り込まれた伏線が
後半のクライマックスに収束していくわけで、その辺の取捨選択が難しい。
「アノマロカリスの地中海風ムニエル」「肉食パンダマリモ」「宮本武蔵・36歳無職」とか
書きたいとこはいっぱいあるけど、あまり長くなりすぎてもアレだし…。
それが見たいって言ってくれる人が多ければ心おきなく書けるんですが。
それが見たい
マップスの人の漫画?
細かいの見たいなあ
深谷陽の「踊る島の昼と夜」をお願いします。
タイトル ゆがんだ思春期
作者名 犬木加奈子
出版社 角川書店
その他 出来るだけ詳しくお願いします。
2巻しかないんでるけど、ブリッツロワイアルお願いします。
ヤングチャンピオンコミックス
富沢 ひとし (著)
主人公の尾崎倫子はごく普通の女子高生。幼馴染で一つ年上の水島慎也に恋をする。
女教師曽根原薫子の父は元学者で、人間が動物に変身する事があるという説を
出して基地外呼ばわりされて学会から追い出された。
父の意思を継いでいる薫子は倫子が変身人間ではないかと疑う。
薫子は不良たちに倫子を襲わせる。強姦されかけた倫子は豹へと姿を変え、
不良たちを食い殺す。自分が豹に変化した事に驚く倫子を薫子は拉致して実験体にしようとする。
倫子は暗闇の中で自分の瞳が紫に変わり、味覚にまで変化が訪れている事に気づき怯える。
それを慎也が助ける。豹に変身し人を食い殺す倫子を慎也は愛していると言ってくれた。
薫子は倫子の妹の舞子を拉致する。舞子が変身人間である事を期待し、
薫子は飢えた狂犬のいる檻に舞子を閉じ込める。変身人間ではなかった
舞子は狂犬に食われて死亡。逃げる倫子を薫子は追い続ける。
そこへ倫子と同じく豹に変身する男・小田切貢が現れる。
彼は倫子を強姦し、孕ませる。変身する度無差別に人を襲ってしまう倫子。
世間では人殺しの豹の存在が知れ渡る。人々に追い詰められる倫子(変身済)。
それをかばって小田切死亡。倫子の体内の子供は異常な速さで成長、やがて生まれる。
子供は舞子から取って舞と名づけられる。変身時には大量のエネルギーを消費する。
そのために変身人間は短命だと薫子は言う。倫子は自分に死期が迫っている事を勘付く。
薫子は弱った倫子から舞を奪い取って実験台にしようとする。
舞を守ろうと、豹に変身した倫子は薫子と共に崖から落ちた。
二人は生死不明となる。慎也の手元には舞が残された。
幼い頃から運動能力や嗅覚などが異常に優れている舞(変身はしない)。
彼女は慎也に育てられ高校生となる。舞は変身人間の男(名前忘れたからAにしとこう)に出会う。
Aは貢の甥で、倫子にまつわる全ての事件を知っていた。
慎也が義父である事を知り舞は恋心を抱くが拒絶される。
Aは変身人間を崇める一族のカリスマ。その一族が海に落ち行方不明になっていた
薫子と倫子を保護していた事を知る。短命であるはずの倫子は生きられないはずだ。
しかし、倫子は高度な技術で冷凍保存され当時と変わらない姿で生きていた。
その事を知り慎也は一族の元へ行くが、倫子と会う前に一族の者たちの手により死亡。
倫子は舞とAを助けるため慎也の亡骸と共に炎に飲み込まれた。
舞とAは愛し合うようになる。変身人間のAは短命。
実験台にさせる変わりにそれを治す薬をやると言う薫子。
舞は薫子から薬を奪い取りAに手渡す。
父と自分の学説を世間に認めさせようと薫子はAをテレビカメラの前に引き出す。
舞はAを助け薫子を殺そうとするが、舞の手を汚したくないとAは薫子を殺す。
テレビで変身シーンを晒したAはもうこの国にはいられない。
舞とAは二人で外国へと旅立った。
<完>
うろ覚えなので間違っているところがあったらフォローお願いします。
パープルアイキター
Aなんってったっけ、あの天然パーマ
>>163に便乗
同じ作者、富沢ひとしの「ミルククローゼット」をできれば詳しくお願いします。
パープルアイ乙
やっぱ倫子悲惨な人生だな・・・
パープルアイ乙です
パープルアイ乙です。
そんでもって、ちょい補足しておきますね。
Aの名前は「暁生(あきお)」
倫子の娘の名前は正しくは「麻衣(まい)」です。
エイリアン9も挙がってるみたいだけど正直富沢漫画を文字だけで説明する自信が無い……
そこをなんとかお願いできませんか?
松実優作は犬猫や草木、そして死者の声を聞く耳を持っていた。
調理される動物や野菜の断末魔さえ聞こえる優作は、
牛乳以外の食事をほとんど取らず、自分が芝生を歩くだけで
死んでいく生物の声に耐え切れず鼓膜を三度破った。
彼はある日、悲しく優しい声を聞く。性別も年齢も分からない声の主は、
死者を見る能力があり、その事で酷く苦しんでいた。
優作は声の主に会いに行く。
声の主・時野ゆかりは幼い頃に生死の境を彷徨い、
奇跡的な生還の後死者の姿を見るようになった。
悪意を持った死者にゆかりは苦しむ。友人さえもその餌食になる。
苦しむ霊を救う事も出来ない。見ている事しか出来ない。
周囲から孤立し、死者を見てしまう自分を嫌悪し、
いっそ目を潰してしまおうかとまで思い詰める。
あまりの苦しさと恐ろしさに泣く事さえ忘れた
ゆかりの前に、優作が現れた。
二人は特殊な能力を持つが故の痛みを分かち合い、
いつしかそれが恋愛感情に変わっていった。
詳しくってこんなんでいいのかな?
>>170 フォローありがとうございます。
まとめ人さんもありがとうございます。
少女革命ウテナ予約します
校内で知る者はないと言われる、社長の息子で超大金持ちの山田くん。
山田家が入学の際寄付した校舎は山田御殿と呼ばれている。
彼は平凡な女子高生の西園寺さんに結婚を前提とした交際を申し込む。
その理由は山田くんのコンプレックスにあった。
山田家は超大金持ちだが、苗字があまりにも平凡。
次期社長である山田くんは豪華な苗字の人と結婚して、会社ごと名前を変える気だった。
苗字なんかで結婚相手を決めるなんておかしいと言う西園寺さん。
顔が好きで結婚する人だっているんだから、苗字が好きで結婚はおかしくない、
顔はいつか変わる物だが、苗字は変わらないじゃないかと山田くんは主張する。
結婚話は保留して、二人は仲の良い友達として過ごし社会人となる。
山田くんは勅使河原さんや三方一所さんに惹かれる事もあったが、
その一方で西園寺さんと他の男の人との仲を人知れず妨害したりした。
西園寺さんは打算的に金持ちの山田くんを利用したりもしたが
(といってもご飯をおごってもらったりとかの些細な事)、
やがて自分が山田くんに恋をしている事に気づく。
高校生の時に出会ってから13年後。二人は結婚した。
本当は高校生の時からずっと西園寺さんが好きだったと山田くんは言った。
<完>
>>178乙
「三方一所」の読み方わからなくてぐぐってみた
「くつわた」と読むのか…
豪華な名前と言うより珍しい名前だな、三方一所
「少年☆周波数」、やってみようかと思います。
うまく書けるかわかりませんが、一応予約ってことでお願いします。
がんばれ!ヽ(´∀`)ノ
「少年☆周波数 ― 王様の棋譜 ―」 佐久間智代
入江裕貴:私立恵和高校に通うプロ棋士。四段。
山根容:五段。裕貴の親友で兄弟子。同じく恵和高校在籍。
北村透:九段。棋界史上最強の棋士。四冠王。
家鋪一順:七段。北村の2歳年上でライバル的存在。故・家鋪路洋九段の孫で日英ハーフ。
芳賀史隆:横浜恵和の生徒会役員。
横浜恵和:通称、横恵。恵和と同系列の学園だが、こちらはお坊ちゃま学校。恵和とは対立しがち。
☆ 将棋は四段以上からがプロ。
☆ タイトル戦は七番勝負。先に4勝したほうが勝ち。
入江裕貴は秋にプロになったばかりの高校生棋士。
時として素人でもやらないようなミスを犯す裕貴は、いずれは名人位を狙える格の棋士と注目されている同門・同学年の山根にコンプレックスを抱いている。
また、対局全般への興味より、山根に勝ちたいという気持ちが勝ったりということもあり、自分はプロに向いていないのではないかと考える。
棋士に学歴は必要ないが、このまま将棋を続けるべきか迷う裕貴は、大学に進学するか否かでも迷う。
そんな裕貴に山根は「逃げ道作ってんじゃねーよ」と言い、その言葉に激昂した裕貴は、棋士をやめると言い出す。
それを聞いていた北村透九段は、これからがおもしろくなるから対局を見ていけと言う。
現在、北村は覇王戦の真っ只中。北村覇王は挑戦者である家鋪一順七段に3連敗していた。
そして第4局。記録係が途中で倒れてしまったために、裕貴は臨時で代行することになる。
この4局目でも、北村は敗色濃厚と言われていたが、最終局面で一気に逆転する。
記録係をしていた裕貴は間近でそれを見て、北村と、そして将棋全体にも強い興味を持つようになる。
裕貴の心からは、棋士をやめようとする思いはすっかり消えていた。
また、北村はその後も連勝し、タイトル戦で3連敗後に4連勝という前代未聞の記録を作り、覇王位を防衛する。
それからも、山根の留年の危機など色々あるが、裕貴たちは互いをフォローしながら、学校生活と棋士としての仕事を両立させていこうとする。
裕貴はタイトル戦の1つ、飛竜戦で2連敗する。次の対局相手は家鋪一順七段。
北村は観戦に来るが、対局中、家鋪が指したとたん、なぜか笑い出し退出。
北村は自分に見えていない何かを盤上に見出したのでは、と思った裕貴は長考に入る。
結果は裕貴の勝利であった。
祝いを述べ、対局中に笑ったことを詫びる北村に、自分にはいいヒントになったと返す裕貴。
裕貴は、家鋪が指した手が失着の一手だから北村が笑ったのだと考えたのだ。
だが、北村は対局とは全然別のことを考えて笑い出してしまったという。
しかし、どちらにせよ北村の行動が、裕貴が考えるきっかけとなったのは事実。
裕貴は改めて四冠の威力を思い知る。
一方、恵和の兄弟校にあたる横浜恵和学園にて。
生徒会役員である芳賀史隆は、恵和のスポーツ大会の見学に行った際に見かけた裕貴のことを「絶対どこかで見た」と気にかけていた。
そんなとき、生徒会長が置いていた将棋雑誌の中に裕貴の写真を見つけ、彼が棋士であることを知る。
さらに、そこから裕貴を父親の将棋のビデオの中で見たことを思い出す。
「――そうだよ 思い出した 赤い服着てた」
芳賀はそのビデオを父の書斎で見直すが、その中での裕貴はグレーの服を着ていた。
記憶違いかと思って、ふと書架のほうを見ると、そこには将棋雑誌のバックナンバーが何冊も。
めくってみると、そのどれも入江裕貴が出ている部分に付箋がしてあった。
また、歌手・松浦理加子の引退記事を切り取ったものも見つける。
それについて図書館で調べる芳賀は、さらに引っかかりのある事柄を見つけ出してしまう。
そして、芳賀は横恵の春祭に、もともと呼ぶ予定だったOBの家鋪の他に入江裕貴も呼べないかと生徒会長に提案する。
裕貴は母に、将棋雑誌以外には、テレビや雑誌に一切出るなと釘をさされていた。
テレビトーナメント杯が近づいていることもあり、どうするべきか悩む裕貴。
そんなとき、裕貴は北村からの頼みで「週刊文秋」の記者に会うことになる。
担当の記者は北村の兄・健志だった。
取材・撮影とも滞りなく終了し、帰ろうとする裕貴に、北村は、テレビ棋戦の予選を見に行くからと告げる。
そこでやっと母の言葉を思い出した裕貴は、将棋雑誌以外の取材を受けたことをまずいと考え、写真のことを北村に確かめる。
北村は、載ったとしても小さな記事になると思うと返答。
不安になりながらも、大丈夫だよなと裕貴は自分を納得させようとする。
名将戦。この日は北村と家鋪の対局ということで、裕貴と山根も見にきていた。
2人は別室で観戦するが、山根は、北村がどんなに不調でも家鋪が勝つ、と主張。
その理由は、裕貴が“家鋪先生の疫病神”だからというもの。
裕貴が側にいるとき、家鋪が敗戦したということが3回もあったので、山根はすっかり面白がっているのだ。
その対局中、北村の眼鏡をうっかり壊してしまった裕貴。
裸眼だと駒の字が読めないという北村に頼まれ(ほとんど脅し)、対局の読み上げをやるハメに。
一方、家鋪のほうは少年時代のことを思い出していた。
家鋪路洋九段を祖父にもつ彼は、子供の頃から嫌々将棋をやらされていた。
そして、自分が将棋嫌っていることを、年下ながらも奨励会では1年先輩にあたる北村には見抜かれていたのだった。
そのような中、読み上げ役として裕貴が対局室に入室。
家鋪のほうは、覇王戦での4連敗を思い出すが、裕貴は関係ないと考え直す。
だが、またもそんな家鋪の胸中を見抜く北村。
「そう考えることがすでに俺に負けてんだよ!」
結果、家鋪はそのとおりに北村に敗北する。
その後、北村の視力が本当はさほど悪くないことが発覚。
だまされたと怒る裕貴は、自分が誰かの疫病神だなんて嫌だと北村に訴える。
偶然それを聞いていた家鋪は、裕貴のせいではなく自分が弱かったからだ、という言葉を残して、その場を去った。
今スピリッツで連載してる「女神の赤い舌」をお願いします
できれば今連載してるとこまでやってもらえると尚ありがたいです
すみません、続きます。
>181
激励感謝!
>>133>>134 133は間違ってはいないけどちょっと略しすぎかも。
ほのぼのラブコメってほどじゃないけど
もうちょっといいエピソードもあるよぅん。
>137-139続き
天魔界を出たロココ達は次界への次の道、水の世界アクアーネに入った。
天使のイカ・イザカ王にもてなされたロココ達は、天使と悪魔がいがみ合っているアクアーネの現状をきく。
イザカの娘アイカは悪魔の女王・シースネイラの呪いによって眠らされており、
呪いを解くにはシースの妹・ローラが持つ真珠が必要であるという。
お人よしロココは彼らに力を貸すことにしたが、結局マリアが悪魔であるとばれて、皆幽閉されてしまう。
天使と悪魔が分かり合うなど夢物語だ、と荒れるマリアを慰めるロココ。
そこにイザカ王がお忍びでやってきた。彼はマリアとロココが恋人同士と知り、己の罪を悔やんで泣き始める。
かつてイザカはローラと愛し合っていた。しかしイザカは天使と悪魔という障害に負けて天使との政略結婚を
選んでしまう。捨てられたローラは傷つきそのまま姿を消してしまった。
その話を聞いてマリアはイザカを泣いて責めたてた。
そこにカイザーにたきつけられ、ここぞとばかりにシースネイラ率いる悪魔軍が攻め込んでくる。
イザカを殺してアクアーネを支配しようとするシースは、妹のローラにも暗殺者を送っていた。
大ピンチだったローラだが、姉がイザカまで亡き者にしようとしていることを知り本気で怒り、
死の歌で暗殺者を返り討ちにし、シースの元へ行き死の歌を歌った。
死の歌でやられたシースは、美しく誰からも愛された妹を妬んでいたことを訴え、瓦礫の中に姿を消した。
新しい女王になったローラは天使との共存を選び、イザカはローラにプロポーズした。
しかしアイカの呪いを解く真珠はローラの命だった。
ローラはアイカを救い、泡となって消えていった…かと思いきや、
ロココとマリアの愛のパワーでまたまた奇跡が起こってローラは復活。
イザカとローラは夫婦となり、ロココ達は天使と悪魔が共存するようになったアクアーネを後にした。
さらに次に辿り着いたのは花の国フローリア。
そこでロココ達は悪魔に追われているチビ天使・ライラを助けてフローリアの現状をきく。
天使の女王・フローラは悪魔の王・フロルによって操られており、フローリアは破壊されそうになっていた。
ロココ達はライラとその友人の女戦士・グラディオーラの頼みを引き受けてフローリアを救うことになる。
そしてフローラとフロルのいる宮殿に攻め込んだ。
フローラの目を覚ますには、ライラが命をかけて咲かせる花が必要だった。
しかしライラは戦いに身がすくみ花を咲かせることができず、ライラをかばったグラディは命を落とす。
友人の死で目覚めたライラは花を咲かせることを決意するが、フロルとフローラが作ったシールドに
ロココと共に閉じこめられてしまった。
脱出不可能のシールドで閉ざされたロココを見て、マリアは自分もシールド内に飛び込んでいく。
3人が息絶えようとするその時、ルシファから授けられた剣が出現した。
天使と悪魔、二つの愛し合う力を持てば出来ないことはない。
二人は力を合わせシールドを破壊し、ライラは命をかけて花を咲かせてフローラを正気に戻す。
…かと思いきやまたも愛のパワーでライラ復活(もういいっちゅーねん)。ハピーエンド。
追いつめられたフロルは、フローラをずっと愛していたが天使と悪魔という立場の違いから言えなかった、
相手を操るしかなかったことを告白する。
ロココとマリアは天使と悪魔が憎み合っている現状にこそ罪があると告げた。
フローラはそれでもフロルには罪がある、として罰を与え、フロルの姿を木に変えた。
そしてフローラは自分が側で水をやり世話をしていこう、と語りかけた。
この国の行く末を話して行こう、と−。
とうとうロココとマリアは次界への門に辿り着いた。
しかし母とのことが心に残っているマリアは、最後の迷いを捨てきれない。
すると門は、迷いを捨ててからこの門はくぐらなければならない、とロココ達をテレポートさせた。
テレポートした所は天聖界にあるロココの家。
突然現れた息子達に驚く父王に、ロココは今までのことを話し父王は二人のことを祝福する。
そこにノアが極秘裏にゼウスと王の元へやってくる、という情報が入った。
ロココの父を殺そうとしているのではないかと疑い、母を殺そうとするマリアに
ロココはなぜ母親を信じないのかと諭す。会談に現れたノアは、ゼウスと王に和平を切り出した。
天使と悪魔は共存できること、戦いが愚かだと分かった、と語る母にマリアは飛び出していき抱きついた。
しかし和平反対派の悪魔がノアとゼウス達の命を狙い押し寄せてくる。
ロココ、そしてノアを守るべくカイザーも現れ悪魔の軍との戦いが始まったが、
戦いの最中でいきなり嵐が起こり始める。それはかつて天魔界で起こった嵐と同じものだった。
双子星であった天聖界と天魔界が別れた時から、徐々に生じてきた空間のひずみである。
放っておけば天聖界は別空間に飲み込まれ、双子星である天魔界も消滅するだろう。
ノアはマリアを抱きしめ、どこにいても見守っていると告げて姿を消す。
そしていずれ天魔界と天聖界は滅びる、それまでに民を次界へと導いて欲しいとロココに告げ、
かつて夫がやったのと同じに全パワーを放出し嵐を止め消滅した。
戦いは終わり、ついにロココとマリアは次界への門をくぐった。
未来へとつながる扉を−− <完>
ここは未完ぽいです。次の番外編でいきなり次界での生活がはじまっています。
悪魔と天使が共存して暮らす世界・次界に辿り着いたロココ達。
マリアとロココは結婚式をあげ、長男長女に恵まれた。
娘・ノアルシールの料理に精を出すマリアだが、ノアは料理を爆発させ亜空間への通路を作ってしまう。
そこを通り抜けたノアは、一人暮らしの少年クリスと出会いドタバタしつつ恋に落ちる。
その世界は魔力を持っていない人間ばかりで、魔力を持つものは異端とされていた。
しかしノアは召喚したドラゴンで闇夜を飛び回りハプニングづくしで、クリスと一緒に人々に追いつめられる。
一方マリアは、ロココに料理させて(ロココはすばらしい料理オンチである)亜空間への通路を再び造りだす。
そして津波でもうダメだーというその世界を救った。感謝する人々。大団円。
その後ノアとクリスはフライパンの通路を通ってデートを重ねている。
お わ り
>>185 乙です。
その先輩プロ二人は何才くらいなんですか?
ヒカルの碁のイメージで割とおっさんをイメージしてたけど
もしかしてけっこう若いのかな
>>190-192 最後までまとめ乙です。
普通のビックリマンとの設定の違いと愛パワーぶりが面白かった
回転銀河一話ずつ詳しく書いたほうがいいですか?簡単でいいですか?
>194
依頼主じゃないけど現行本だし簡単でいいんじゃないの?
>193
北村は、23〜24歳。
家鋪は最初に書いたように、その2歳上。
このあと出てくる関口も、家鋪と同年くらいかと思われます。
おっさんもいますが、観戦者や対局相手として出てくる程度であり、
10代20代の若手棋士を中心に話は進みます。
横浜恵和の春祭。
横恵に招かれた裕貴の役割は、生徒会主催の多面指しでの家鋪の交代要員。
多面指しの間、芳賀が裕貴の相手をしていたが、そこに芳賀の後輩が役員の仕事のことで相談しにくる。
その会話に出てきた「俺にどうしろっていうの」という芳賀の台詞に、突如「逃げなきゃ」という感覚に襲われる裕貴。
芳賀の側を離れ、家鋪に交代を申し出るが、逆に裕貴が倒れてしまい、裕貴は保健室へ。
保険医がいなかったこともあり、芳賀はその場に残ることになった。
芳賀は気を失った裕貴の様子を見ているうちに、彼の額に大きな傷跡が残っているのを発見する。
多面差しのほうは無事終了。裕貴も意識を取り戻す。
裕貴は、家鋪と芳賀の会話で、芳賀が芸能プロダクション「芳賀企画」の社長令息であると知る。
その間に裕貴のほうも落ち着き、家鋪と裕貴は帰ることに。
その去り際、芳賀は裕貴に尋ねる。
「ニュースキャスターの松浦加織に似てるって言われるでしょう」
そんなこと言われたの初めてです、と返す裕貴。
だが内心では、やはり似ているのかと感じる。
裕貴と松浦加織は親子だったのだ。
一方、芳賀のほうも考える。
松浦加織。本名、入江加織。早川映子事務所所属のニュースキャスター。
松浦理加子の芸名で歌手デビューした彼女は、芸能プロダクションの社長との不倫・出産疑惑ののち引退。
そして、棋士・入江裕貴の連絡先は、自宅ではなく早川映子事務所。
―――入江裕貴は弟かもしれない。
そして問題のテレビ棋戦の最終予選の日がやってきた。
対局相手は関口宗任六段。
関口は歌手としても活動していたが、棋士であることを常に優先していた。
裕貴のほうは、テレビに出ないようにするため、この対局で積極的に戦おうとしない。
それを感じた関口が投了すると言い出したり、北村から「『つまらないミスで負ける棋士』というレッテルをはられる」などの言葉を聞いたりと、色々あり、裕貴は最終的に本気で戦うことを決意。
結果、裕貴はこの対局で関口に勝利する。
また、この対局中、北村のところへ女性が別れ話のことで怒鳴り込んでくるというハプニングが発生。
裕貴は彼女を北村の元カノかと考えるが、実は彼女の友人である芳賀の姉・若葉だった。
三段リーグ。
裕貴と山根は観戦に行くが、そのあまりに緊迫した雰囲気に裕貴は驚く。
裕貴のときは、他の対局者同士でつぶしあいになり、初参加でまだマークされていなかった裕貴が運良く昇段するような形になったので、このような過酷さの実感がなかったのだ。
こんなに真摯に将棋に向き合っている人たちを飛び越えて、裕貴は先にプロになった。
なのに自分は次の対局で最初から負けるつもりでいるのだ。
一方、北村は裕貴の誕生日を知ったのをきっかけに、彼のことを改めて調べなおす。
入江裕貴の四段昇段時の年齢は、歴代の最年少から数えて4番目。
また、奨励会に入会してからプロになるまでの期間は、最短の2年2ヶ月。
今までさほど目立たなかったが、こうして見ると充分にタイトルを狙える格の棋士だ。
そんな中、裕貴の記事が載った「週刊文秋」が発売される。
北村の言葉とは違い、グラビアで大きくとりあげられ、さらにTV棋戦のことまで書いてあった。
これを見て、裕貴の母は激怒する。
TV棋戦の日。裕貴は逃げ出すが、結局北村につかまり、対局に出ることになった。
しかし、頭の整理がつかない裕貴は対局に集中できず敗退する。
裕貴という棋士がいることを世間に広めたかった北村は、内心憤る。
また、この一件により、北村は兄の健志から、裕貴が松浦加織の隠し子であることを知らされる。
そして、偶然この放送を見ていた広告代理店は、裕貴に目をつける。
酒造会社からの依頼に合う手の持ち主を探していたのだ。
CMへの出演を依頼された裕貴は、はじめは断るが、手タレ代わりと聞いて承諾する。
一方、裕貴の母・加織は息子がテレビに出たことに不安を覚えていた。
所属事務所の早川は、いまどき未婚の母なんてマイナスにはならないと言うが、加織が恐れるのは自分のことではなかった。
「私は『あいつ』から裕貴を守りたいのに このままでは見つかってしまう」と加織は恐慌状態に陥る。
裕貴のほうには広告代理店から再び連絡がきていた。
依頼にはなかったが、裕貴の顔を出した60秒バージョンのCMも作ってみたので、それもクライアントに見せたいのだという。
母のテレビには出るなという言葉がまた頭をよぎるが、裕貴はこれを了承。
「テレビに出てはいけない」ということが気にかかりTV棋戦で集中できなかった裕貴は、他の人々が色々なものを捨てて真っ直ぐに将棋に向かっているのを見て、自分もそこから抜け出そうと考えたのだ。
北村の名人就位式。
裕貴はそこで、家鋪から芳賀の父・芳賀建彦を紹介される。
挨拶を交わし、少しの間会話をするが、何故かそのあと裕貴は立ちくらみをおこしてしまった。
翌日、恵和の学園祭。
横浜恵和の生徒会役員であるということで招待を受けていた芳賀は、1人、裕貴に会いに行く。
芳賀に会った裕貴は、芳賀の父と会ったことを話す。
会話しているうちに芳賀の話し方が苦手だったことを思い出す裕貴。
そんな裕貴に、芳賀は2人で話したいことがあるので時間を取れないかと言う。
戸惑いながらも承諾した裕貴を、芳賀は強引に腕を引いて階段のほうへ。
その様子に裕貴は、何か嫌な感じを覚える。
人気のなくなったところで芳賀は問う。
「芳賀建彦のことをどこまで知ってる?」
先日会って挨拶をしたくらいの関わりしかない裕貴は、それを答えていくが、何故か動悸がおさまらない。
そうしている間に裕貴は気づく。
以前芳賀としゃべったときと、芳賀の父と話したあとにめまいをおこしたときの気分の悪さは似ている、と。
そのとき突然、芳賀は裕貴の首に手をかける。
とっさに「殺される」と思った裕貴は、逃げようして足を踏み外し、階段から転落してしまった。
また芳賀のほうも、自分のとった行動に驚き、その場を逃げ去る。
芳賀は自分の行動が信じられずにいた。
憎いと思っていたわけではないのに、どうして裕貴の首をしめるなどということをしたのか。
自分でもわけがわからない芳賀は、それでも次に会ったら本当に殺してしまうかもしれないという恐怖心を持ち、裕貴に接触することをやめようと考える。
一方、その現場を見ていた山根は、裕貴が芳賀に何かされていないかと心配する。
裕貴は、あの時は自分が足を滑らせらだけで、芳賀はそれに驚いて帰っただけだと説明。
しかし、首をしめられた一件があり、裕貴は芳賀に関わりたくないと思っていた。
続きます。
すみません、誤字が…。
>197
2段落目
×多面差しのほうは無事終了。
○多面指しのほうは無事終了。
犬が大勢で人食い熊を倒す話
ウィードは?
銀の息子のWEEDが人為的につくられた巨大な人食い犬と戦う。
その後犬の癖にやたら卑怯で狡賢い敵が出てきてそいつとも戦う。
WEEDは銀に比べてヘタレ。
206 :
マロン名無しさん:04/09/16 21:17:16 ID:KFN7cmOM
ありがとう
大亜門の「無敵鉄姫スピンちゃん」をお願いします
208 :
マロン名無しさん:04/09/16 21:51:39 ID:WXSbwLVf
「デジモンアドベンチャーVテイマー01」をお願いします
タイトル戦で対局ラッシュの中、学校のほうも期末が終わり、もうすぐ夏休み。
将棋に中心で生活できると喜ぶ裕貴と山根に、関口は、家鋪の別荘に皆で集まるから休みになったら来いと誘う。
2人は行きたがるが、将棋関係で学校の欠席が多いため、補習に行かなくてはならないと断る。
そんなとき広告代理店のほうから60秒バージョンのCMの放送が決定したという連絡が来る。
「週刊文秋」とTV棋戦の件以来、母とは冷戦状態にあった裕貴だが、黙っているわけにはいかないと、加織にCMの放送決定を伝える。
加織はまたも激怒。事務所に電話し、CMの放送を止めさせようとするが、裕貴はそれを阻止。
「そんなに未婚の母だとバレんのが嫌か!」と言う裕貴を、加織は引っ叩く。
裕貴はそのまま家を飛び出した。
裕貴の向かった先は、先日話があった家鋪の家だった。
家出同然に飛び出してきたことはすぐにバレたが、結局そのまま滞在することに。
家鋪の家には古い将棋の本を置いてある部屋があり、裕貴はそこに入り浸るようになった。
それを見た家鋪は、めぼしい本は自分が実家に持っていったので、それも貸そうかと言い出す。
喜ぶ裕貴は家鋪とともに、彼の実家へ。
その道中、具合を悪くしている女性を見かけ、家鋪は彼女を実家へと伴う。
女性は家族に連絡し迎えに来てもらうことになったが、現れたのは以前将棋会館に乗り込んできた若葉だった。
また、その後ろには芳賀の姿もあった。
裕貴がその場にいるのを見て、芳賀は無意識のうちにその名を呟く。
帰宅後、若葉は芳賀に、家鋪の家であったのは入江裕貴かと尋ねる。
そうだと返し、姉のほうこそ入江裕貴を知っているのかと聞き返す芳賀。
若葉は答える。
「入江裕貴はお父さんが愛人に産ませた子じゃない」
芳賀は、自分が裕貴のこと知ったのは最近のことで、しかも確証はなかったと話す。
それに対して、「覚えてないの?」と驚く若葉。
何のことか分からない芳賀は、自分が何を覚えていないのかと問う。
若葉は、覚えていないならいい、とにかく母の前では入江裕貴の名を出すな、と言って話を打ち切った。
その晩、芳賀たちの母親が手首を切るという事態が発生。
それを発見した芳賀は流れ出る血を見て思い出す。
「俺は小学生のとき入江裕貴を殺しに行ったんだ」
事件の記憶を取り戻した芳賀。
母が病気になったのは裕貴のせいだと思った小学生の芳賀は、裕貴の頭を石で殴りつけ殺そうとした。
若葉のほうも、裕貴のことを芳賀に教えたのは自分であり、どんなやつか見に行こうと誘ったのも自分だということで、責任を感じたと言う。
だが、今の芳賀には、昔のような裕貴への憎悪のはない。
異母弟がいたのはショックだが、どちらかといえば話してみたいと言う芳賀に、若葉は反発。
事件のこともあり、関わらないほうがいいと弟に告げる。
裕貴のほうは、遅れてやってきた山根を交えて、家鋪宅での生活を楽しんでいた。
そこへ広告代理店からまたも連絡が。
クライアントであるミヤコ酒造が、裕貴に5年契約をしたいと言ってきたのだ。
それについての話を終えて戻ってくると、家鋪宅には加織が来ていた。
あの言い争い以来、初めて顔をあわせる入江母子は膠着状態に。
だが、ちょうど関口が顔を出してきたので、加織は大歓喜。(加織は大の関口ファン)
ひとまず気まずい雰囲気は吹き飛んだ。
そこへ芳賀が母親が世話になったことで家鋪に礼をしに来た。
また、裕貴のほうへも礼を言い、学園祭でのことについて謝罪してきた。
その様子を見ていた加織は、相手が『芳賀史隆』だと知ると、突然裕貴に帰ろうと言い出す。
加織は裕貴に大事な話をしなければならないというのだ。
自宅に帰った加織は、裕貴が小学生のときにできた額の傷は、芳賀史隆がやったのだと話す。
逆行で犯人の顔が見えなかった裕貴は、通り魔にやられたものと思っていたが、祖母がその直後の様子を見ていたらしい。
自分が芳賀に怪我を負わされた理由がわからない裕貴に、「裕貴は何もしていない」「今だって何するかわかんないから近づいちゃだめ」と叫ぶ加織。
裕貴は、自分も芳賀が苦手だから近づかないと告げる。
また、芳賀の話し方が苦手なのはその事件があったせいか、芳賀の父が苦手なのも話し方が芳賀に似ているせいだろうか、とも話す。
加織は、裕貴が芳賀だけでなく、その父・芳賀建彦にも会っていたことを知り愕然とする。
裕貴はCMの契約の話がきていることを加織に打ち明ける。
今まで頑なにメディアへの露出を禁じていた加織だったが、今回はあっさりOK。
自分の話を聞かず、頭ごなしに「テレビに出るな」と言う母に反発を感じていただけの裕貴は、CM出演自体にそれほど執着してはいなかった。
だが、北村の「入江くんのCMもっと見たい」という言葉もあり、結局契約することに決定する。
また、裕貴は家鋪から、芳賀建彦から将棋の稽古の依頼があったことを伝えられる。
山根ってキャラ、メインキャラなのかと思ったらストーリーにからまないね
・桐嶋たける「極道くん漫遊記TheComic」
・東田寛子「極道くん漫遊記THE BADDEST」
この二つ、ストーリーを教えてください。
聖千秋さんの「イキにいこうぜイキによ」。お願いします。
国境近辺まで辿り着いた鷹の団一行。だが、グリフィスが再起不能であるという事実が
重くのしかかる。静かに終わりが告げられようとしていた。
ガッツと話す中で、残った連中を誘って盗賊でもやる、と言うジュドー。
彼はガッツが残ることは断り、更に「今度こそキャスカを連れて行け」と言う。
それは、キャスカを心配しての言葉でもあった。
そこへ集まる切り込み隊の隊員達。彼らはガッツを慕い、行く時は一緒に連れて行ってくれ、
と言う。「オレの居場所・・・ほんとはあったのかもしれないな」と改めて感じるガッツ。
けれど、グリフィスが無力に苦しみ、小さくなって震えているのを間近で感じてしまった
キャスカは「今のグリフィスを置いては行けない」と言い出す。
そしてガッツには「お前は自分の戦をするんだろ?」「お前がグリフィスの対等の者なら
行かなくちゃ」と送り出そうとするキャスカ。それを馬車の中から聞いていたグリフィスは、
駆り立てられるように馬車を走らせようとする。追うガッツ。仲間を呼びに行くキャスカ。
馬車は岩にぶつかり、グリフィスは投げ出される。水辺で起き上がると、右腕は折れていた。
自分の無力さを嘲笑い、側の尖った木に喉を突き当てるガッツ。しかしそれも首の横を
傷付け、血を流させただけだった。嗚咽するグリフィスの手に触れたもの、
それは城の地下道から流れ着いた、あの真紅のベヘリットだった。
グリフィスのところへ向かった鷹の団の一同は、行く手の太陽が日蝕で欠けていくのを見る。
更にグリフィスの向こう、湖の中や周辺の丘に、いつの間にか無数の人の姿があることも。
それは皆裸で、何か異様な雰囲気があった。ガッツはそれが「やばいもんだ」と感じる。
それでもとにかく、グリフィスに駆け寄るガッツ。しかしグリフィスはこれ以上ガッツに
手を差し伸べられることを拒絶していた。だが言葉に出すこともできず、ガッツの手が肩に
かけられた時――首から流れ落ちた血に触れて、ベヘリットが始動した。景色が変わる。
怪我人組で唯一生き残ったリッケルトは、行き会った旅芸人の一座に同行し、やはり
国境に到達していた。去り際に団長から「一座秘伝の薬」を渡されるリッケルト。
(ちなみにその薬とは例のエルフの粉で、この一座にいる妖精こそが後にガッツの
押しかけ相棒となるパック。ジュドーがかつていた一座も、多分ここと思われる)
辺り一面が“顔”だった。空には子供から老人、骨までの顔が流れ、地面も顔でできている。
更に顔が集まって顔の形の丘を作り、それが地平線まで延々と続いていた。
ガッツはグリフィスが持っていなかったはずのベヘリットを持っていること、
しかもそれは形が変わって目鼻口はちゃんと顔の形に並び、目を見開いて血の涙を
流していることに気付いていた。まさかこれが・・・と感付くガッツ。
キャスカはこんな状況下でも「わからないことは考えるな」と団員に喝を入れ、
陣形を崩さないように指示を出していた。
さっき集まっていた異様な裸の連中も、この世界に来ていた。その連中が一斉に
「216年に一度の宴の時、蝕が来た。4人の守護天使の降臨だ」と喝采する。
顔の形の丘の1つが女の身体を伴って起き上がり、やがて人間大に縮小する。
空の顔の1つが降りてくる。地面の顔が起き上がる。更に日蝕の黒い太陽が頭となって、
下に体が現れ、太陽から分離して降り立つ。4人のゴッド・ハンドが現れたのだ。
彼らはグリフィスを「因果律により選ばれし御子、鷹」「我らが眷属、渇望の福王」と呼ぶ。
「グリフィスは人間だ。てめえらバケもんと一緒にするな」と言うガッツに、
ゴッド・ハンドは説明する。眷属となる資格があるからこそ、ベヘリットを手にし、
それを使って我らを呼び出すことができた。ここにいる使徒達も皆そうだった、と。
そしてグリフィスの持つのはベヘリットの中でも、ゴッド・ハンドに転生することの
できる者だけが持つ真紅のベヘリット、覇王の卵。そして鷹の団の皆は、そのための生贄だと。
そう、この異様な裸の連中は、全員がゾッドやワイアルドと同じ“使徒”なのだ。
そしてそれらは一斉に、怪物の姿へと変身した。
“降魔の儀”の開始がゴッド・ハンドにより告げられると、顔でできた地面が盛り上がり、
腕の形の“祭壇”になった。掌にグリフィスを乗せるように。
グリフィスと一緒にいたガッツも落とされ、腕を滑り落ちる途中でナイフを突き立てて止まる。
ゴッド・ハンドはグリフィスにあるイメージ映像を見せる。
路地裏からいつも見上げる城へ行こうとして駆ける少年グリフィス。けれど気が付けば、
通ってきた道は全て死体でできていた。皆、自分が城に行きたいと言ったからついて来て、
そして死んでいった。その死体を積み上げた道をグリフィスは歩いてきた。
そして、もっと死体を積み上げねば、城には届かない。
あきらめたら、自分も死体の1つになってしまうだろう。
イメージ映像は終わり、ゴッド・ハンドは現実を告げる。今、路地裏の道は途切れた。
そして、仲間達、鷹の団の皆――「彼らはあなたを許すでしょう。そしてあなたは生きていける。
傷ついた身を彼らに委ねて。すべてを過去にかえて。夢の残骸に埋もれて」
「だがそれでも思い果てぬなら、お前に残されたすべてを、一言心の中で唱えよ“捧げる”と。
さすれば頂より天に飛び立つ漆黒に翼を授からん」
そう言って天使長ボイドは、手に生贄の烙印を出現させた。
「・・・げる」グリフィスがそれを受け入れると、祭壇は指を閉じてグリフィスを握りこみ、
ボイドの手の中の烙印は無数の光の筋となって飛び散り、鷹の団の皆の身体に刻み込まれた。
キャスカの胸に、コルカスの頭に、ピピンの腕に、ジュドーの手に、そしてガッツの首に。
それと同時に、使徒達が襲いかかって来た。団員が殺戮され、食われていく。
ガッツは最初、グリフィスを「助けようと」祭壇にナイフを突き立てるが、やがて
グリフィスが望んだことだと思い知り、やって来た使徒を迎え撃ちに出る。
その頃リッケルトは、巨大な竜巻のようなものを目にしていた。何が起こっているのか、
皆はどうしたのか、駆け寄ってみるとその前で、ゾッドとあの髑髏の騎士が戦っていた。
リッケルトは詳しいことなど知る由もなかったが、ゾッドは「らんちき騒ぎなどに興味はない。
求めるものは強者のみ」と言い、自ら「古き宿敵(とも)」と呼ぶ髑髏の騎士との
戦いを選んだようだった。
コルカスは眼前の事態を信じられないまま食い殺された。
ピピンが身を挺して使徒を食い止め、ジュドーはキャスカを連れて馬で逃げようとする。
今はキャスカが鷹の団の大将だから、生き延びるんだ。だが逃げようにもこの空間は
どこまでも続いている。結局使徒に追いつかれ、ジュドーもキャスカをかばって死んだ。
キャスカへの想いを口に出すことなく・・・
迫る無数の使徒は、生贄の紅一点であるキャスカを陵辱しようとする。
ガッツは戦った。ナイフで手近な使徒の長い牙を折り、それを武器にして。
戦って、祭壇から下に滑り降りると、一面の血の海に食い散らかされた死体が散らばっていた。
ピピンも内臓を食われた空の死体になっている。更に仲間の死体を持って、あらゆる方向から
迫る使徒達。その中には裸のキャスカを持ち上げ、陵辱する使徒の姿もあった。
ガッツは使徒達を蹴散らし駆け寄ろうとするが、1体に左腕を噛まれて止められる。
そしてその時、ゴッド・ハンドに転生したグリフィスが出現した。
ゴッド・ハンドの名はボイド・スラン(紅一点)・ユービック
(グリフィスにイメージ映像を見せた)・コンラッド、そしてグリフィスの転生した5人目、
フェムト。フェムトは舞い降り、ガッツを見下ろすと、キャスカを立ったまま犯した。
激しく交わる2人にガッツは駆け寄ろうとするが、腕に噛み付いている使徒のマツカサのような
鱗は硬く、剣(死んだ仲間――切り込み隊の部下のもの)も折れてしまう。
それでも折れた剣を自分の左腕に突き立て、切断して立ち向かおうとするが、
何体かの使徒に押さえ込まれる。なおも抵抗したために爪が突き刺さり、右目は潰れた。
最後に、放り出されて崩れるキャスカの姿を映して。
その時、日蝕の黒い太陽が割れて、馬に乗った髑髏の騎士が飛び込んできた。
髑髏の騎士は一度ボイドに斬り付けるが、空間を曲げて攻撃を返されると、そのまま祭壇を
駆け下りる。行く手の使徒を次々と斬り捨て、フェムトの攻撃もかわすと
ガッツとキャスカを拾い上げ、空中を駆けて再び太陽から飛び出していく。
これはゴッド・ハンドにも予想外だったよう(「時の接合点では予測できぬことが起こる」らしい)
だが、彼らは面白がる程度で余裕な様子。
この程度で流れはゆらぎはしないという確信があるようだ。
切断された腕を拾ってくっつけるゾッド。物陰から見ていたリッケルトは
ゾッドと互角以上に戦った髑髏の騎士にただ驚いていたが、そこに再び竜巻から
髑髏の騎士が飛び出し、リッケルトの前に降り立つ。
リッケルトの持つ妖精の粉を目にした髑髏の騎士は、ガッツとキャスカの手当てをさせる。
ゾッドがなおも髑髏の騎士に挑もうとするが、ガッツの姿を見ると生き延びたことに
感心し、一端勝負を預ける。一通りの手当てが済むと、髑髏の騎士は馬にリッケルト、
ガッツ、キャスカを乗せ、再び走り出す。
(続く)
遅くなりました。とりあえずここまで。
蝕キタ━━━━━━(´Д`)━━━━━━!!!乙
>124
誰もいないなら「ラブコン」予約するけど、まだ読む人いる?
本誌派だからおおまかになるけど。
222 :
221:04/09/18 13:18:02 ID:???
>129でした
うまくまとめられないんでキャラと概要だけ
春田倫雄(ミチオ) 17〜19歳 主人公
茶畑カートランドでアルバイトしている17歳。17年間誰も敗れなかった赤城慎吾の
コースレコードを抜いた。持ち前の度胸で誰もが減速する魔のコーナーをドツッコミ
した挙げ句「ここが一番面白くて楽しい」などと言い放つ男。後にF3を経てF1のパイ
ロットになる。
小金井修平 17〜19歳
ミチオのライバルキャラとして出てきたカート乗り。メガネ君。後にメカニックに転向。
赤城慎平 34〜36歳
とりあえずのラスボスだったと思われるキャラ。登場時は現役F1ドライバー。茶畑
カートランドでミチオと対戦し、その才能を見いだす。鈴鹿GP後、クロウ社と共同で
レーシングチームACRTを設立する。これは赤城が以前所属していたグッドスピード監督
・シドとの対立からきたもの。
エド・グッドスピード 19歳
シドの孫。おそらく中ボスだったと思われるキャラ。シドの秘蔵パイロット。
話の流れ
ミチオ、カートの楽しさを知る→ガラの悪い客と対戦して勝利→なぜかこれまでの
タイムが出なくなって悩む→実はセッティングがメチャクチャだった。小金井が
再セットしてコースレコードを2秒も縮める。「小金井、おまえメカニックになれ!」
→赤城来場。ミチオと対戦。赤城は余裕綽々でブチ抜く。ミチオ悔しさでムチャな走り
をするがクラッシュ。しかし赤城の速さは認める。
赤城、鈴鹿GPが終わったら引退すると表明。レース後ACRT設立を発表。
いきなり2年後。ミチオはACRTのパイロットとなり、全日本F3チャンピオンシップで
ルーキーながら優勝するまでになっていた。そしてマカオでエドと対戦することに
なる。マカオでのレースは2戦してそのタイムの合計で勝利を決める。ミチオは2戦目
でエドに11秒の差をつけないと勝てない。ミチオは小金井に初めてやってくれたセッ
ティングをしてくれ、と頼む。
F1マシンでドリフトするという荒技でミチオは勝つ。
数年後、茶畑カートランドにミチオと赤城がやってくる。
「それでは特別講師のお二人を紹介しましょう。元F1ドライバーの赤城慎平さんと現役F1ドライバーの春田倫雄さんです」
終
「小泉リサ」は身長172センチの巨女。身長156.2センチの「大谷敦士」と、「オール阪神・巨人」とか呼ばれている。
寄れば喧嘩ばかりの2人だったけど、リサはいつのまにか大谷を好きになってしまう。
大谷の元カノ、リサの幼なじみ、大谷を好きな男の子、超美形の先生などが登場してトラブル続き。しかもリサは、大谷に告白するもののフラれてしまう。
しかし、リサはくじけない!頑張る!そのかいあって、ようやくリサの気持ちが通じ2人はつき合うことに。
つき合い始めてからも、大谷の幼なじみの女がでてくるなどトラブルが絶えない。でも2人は少しずつラブラブに。
現在本誌(別マ)では、高3の2人の進路問題が。
先生になるため大学受験する大谷。専門志望のリサ。
予備校通いを始めた大谷だが、なかなか成績があがらずピリピリしている。
リサはファミレスでバイトを始めるが、失敗続きで落ち込み気味。
さらにはリサと同じバイト先の身長158センチの小堀君が、どうやらリサのことを気に入ったらしく、寝ているリサにキスをしようと・・・。
その場面を見てしまった大谷。怒った大谷は「チビ専」と捨てゼリフを吐いて去ってしまう・・・
こんなとこで終わってます。
あらすじだけだとなんですが、実際はキャラも多いしノリもいいから、気になるなら読んでみて。
おおまかでスマソ。
乙。
Papa told meの
ノスタルジーガーデン
シェル ブルー
グリーンプラネット
アーバンキャッツ
を詳しくお願いします。
入江加織: 裕貴の母。芸名、松浦加織・松浦理加子。元歌手、現在ニュースキャスター。
芳賀史隆: 裕貴の異母兄。裕貴より1学年上。
芳賀建彦: 史隆の父。芸能プロダクション「芳賀企画」社長。
北村健志: 北村透の兄。「週刊文秋」記者。
裕貴は約束があった将棋の稽古のために芳賀企画へ。
再度建彦の声を聞いた裕貴は、やはり話し方が苦手だと感じ、なるべく関わらないようにしようと考える。
その数日後、恵和に史隆がやってくる。
史隆は、幼いころ何の罪もない裕貴に怪我をさせたことを後悔し、血縁者として力になりたいと考えるようになっていた。
逃げ腰になりつつも一応会うことにした裕貴は、史隆に「友達になりたい」と言われる。
なんとか断ろうとする裕貴の困惑した様子を見て、一緒にいた山根は機転を利かせ、帰るきっかけを作ってやる。
おかげで、その場から去ることができた裕貴だが、去り際、史隆から名刺をわたされる。
学園祭の一件や、学校の正門で待ち伏せされたこともあって、山根は史隆をストーカー呼ばわり。
史隆に電話したり会ったりするようなことがあれば、自分に知らせろと言う。
それに対して、自分からは電話しないし友達にもならないと裕貴は答える。
裕貴は加織から北村透への番組出演交渉を頼まれる。
マスコミ嫌いの北村にダメもとで、TV番組のスタッフをしている知り合いが取材させてほしいと言っている、と話す裕貴。
北村の返答は、生放送であれば出てもいい、というものだった。
北村はタイトル戦を勝ち続けた。
名将戦でも圧勝した北村は、ついに棋界初の六冠王に。
残るは覇王戦防衛と王者戦挑戦の2つとなった。
このことで、あらゆるメディアが彼に注目するようになる。
また、裕貴と山根も覇王戦の予選で勝ち進んでいた。
そして加織がキャスターを務める番組に北村が登場。
インタビューは順調に進むが、若手棋士の話題になったところで、北村が爆弾発言。
「もちろん松浦さんの息子さんの入江裕貴四段も覇王戦勝ち続けてますから」
この言葉により、裕貴が松浦理加子の隠し子だと知られ、2人はマスコミに追われることに。
テレビ局に一緒に連れてこられていた健志は、弟にこのことを記事に書けと言われる。
北村は騒動が起こることを狙って入江母子のことを暴露したのだ。
北村の思惑を知らない裕貴は、とりあえず山根の家に避難。
そこで見た雑誌により、自分の父親が芳賀建彦ではないかと噂されているのを知る。
家では一切父の話題を出さなかった母に、裕貴は確かめることができない。
代わりに史隆のほうに探りを入れようと、わたされていた名刺にあった番号に電話する。
一方、入江母子の問題が騒がれたことで、若葉は母親の精神状態を心配し、彼女のいる別荘へ向かおうとしていた。
そこへ史隆の携帯に裕貴から電話が。若葉は、史隆が裕貴に会っていたことを知り激怒。
2人は言い争いになる。
その様子を電話を通じて聞いていた裕貴は、その中で出た史隆の一言により様相が一変。
「思い出した」「怖かったからがんばって忘れたのに 芳賀建彦…」
その言葉を残して裕貴は倒れた。
病院に運ばれた裕貴。
念のために検査入院をすることになったが、裕貴はすぐに帰ろうとする。
止めようとする山根に、原因は芳賀親子の話し方が苦手なだけだから2人に近づかなければ大丈夫、と裕貴は言う。
さらに「芳賀さんのお父さんはたぶん俺の『父親』」とも。
お父さんならそんなに嫌わなくても、と山根は言うが、裕貴は嫌悪感をあらわにする。
『関係ない』『俺の子って証拠はない』
加織が裕貴を妊娠しているときに、建彦はそう言ったというのだ。
裕貴は自分が母の胎内にいたころに聞いたことを覚えているのだという。
その中でも特に強烈に残っていたものが、この音だった。
『どうしろっていうの』『しらない』『おれのこって しょうこはない』
幼い頃はわからなかったが、成長してこの言葉の意味するところを知り、恐怖を覚えた裕貴は、自分でその記憶を封じていたのだ。
その間にもタイトル戦は進み、裕貴と山根は覇王戦で対局することが決定した。
そんなとき、山根は偶然北村兄弟の会話を聞き、北村がわざと入江母子のことを暴露したことを知る。
さらに、北村にもその話を聞いていたことがばれてしまう。
動揺した山根は、覇王戦で裕貴に敗退する。
裕貴は山根から、史隆が裕貴に会いたがっていることを聞かされる。
以前、裕貴が山根の家から電話したため、史隆は山根のほうへ何度も連絡を入れていたのだ。
芳賀親子と関わりたくない裕貴は、これを最後にと山根も同席の上で史隆に会うことにする。
しかし、史隆が少し話しただけで、裕貴は顔色を変え逃げ出してしまう。
山根は、裕貴がこれほどまで嫌悪感を抱いている人物に会わせたことを失敗したと考え、自分のほうから裕貴が史隆に会うつもりがないことを伝える。
また、自分が入江家の事情を知っていること、裕貴が現在将棋で大事な時期だということも説明する。
史隆のほうは、裕貴とは血のつながった兄だ、将棋なんてたかがゲームじゃないかと言って反発。
それに対して山根は、自分は裕貴の兄弟子として彼の将棋の妨げになるものは排除しなくてはならない、と反論する。
裕貴は、一戦ごとに力をつけていく。
ついには挑戦者決定戦で家鋪を下し、覇王戦に出場することになった。
祝いを述べに来た北村に、山根は問う。
あのことをいつ言うのか。対局中に話して、裕貴を動揺させるつもりか。
北村は、タイトル戦に出てくる棋士にまでなった裕貴にそんなことはしない、と返した。
普段はスーツなどで対局に出る裕貴だが、タイトル戦には和服で出なくてはならない。
しかし最短でも四局あるというのに、裕貴が持っているのは、師から贈られた一揃いだけ。
あとは貸衣装で済ませようと考える裕貴に、加織は自分が買ってやると言い出し、2人は呉服店へ。
そこへ北村健志がやって来る。
加織は「週刊文秋」の取材を承諾し、場所をここへ指定していたのだ。
自分たちのことを真っ先に書きたてた雑誌の取材を受けることに釈然としない裕貴。
しかし、健志の質問には、北村を棋士として素直に尊敬していることを語る。
そんな裕貴の様子を見て罪悪感に駆られた健志は、生放送の一件は北村がわざとしたことだと話してしまう。
一方、史隆は「週刊文秋」で裕貴の覇王戦出場を知る。
見てみたいと思うと同時に山根の言葉を思い出した史隆は、「俺は実の兄なのに」と独り言つ。
それを聞いていた父・建彦は、史隆に語る。
妊娠した加織を一方的に捨てたこと。
そのことを酷く後悔し、今は何でもしてやりたいと思っていること。
しかし、入江側からは認知や養育費の要求が一切なく、関わりたくないと考えているらしいこと。
それを聞いた史隆は、向こうは父の考えが変わったことを知らない、一度ちゃんと父親として会ってみたくはないか、と話す。
覇王戦前夜祭。
途中で態度がおかしくなり、その場を抜け出した裕貴。
様子を見に行った山根は、裕貴が健志から北村の生放送暴露の件を聞かされたことを知る。
健志のことを「俺には口止めしておいて」と思わず口にしてしまう山根。
裕貴は山根もこの件を知っていたことにショックを受ける。
また、前夜祭には芳賀親子も来ていた。
2人は家鋪と、そして、かつて建彦の将棋の師匠であった恩田に出会う。
恩田は2人が裕貴に会いにきたことを知り、家鋪に裕貴を呼ぶように頼む。
その間、芳賀親子は待合室で対局のビデオを見ていたが、史隆はそこでようやく気づく。
父のビデオで見た裕貴のことを赤い服を着ていたと思い込んでいたのは、昔の事件での血の印象と混同していたのだ。
史隆は、密かに罪悪感を覚える。
一方、恩田から頼まれた家鋪は裕貴の部屋まで来るが、山根はそれを阻止。
直接芳賀親子に断りを入れに行く。
史隆は当然、山根に反発し、2人は言い争いになる。
それを聞いた北村は、芳賀親子に今日のところは帰るようにと告げる。
初対面でいきなり話に割り込んできたことに史隆は憤るが、建彦のほうはこの言葉に従い、そのまま帰ることになった。
帰宅したあとも史隆は納得がいかず、父に不満をぶつける。
それに対して建彦は、自分が頼んだ恩田は確かに連盟理事であり地位は高いが、よほどのことでなければ北村六冠王の意見が通る、と説明。
棋界では、キャリアも年齢も関係ない。ただ将棋が強ければいい。
そして、入江裕貴はそうした世界の住人なのだ。
それを聞いた史隆は、彼にとって自分たちは必要ではないのかと涙する。
知世は小さな頃、デパートの前の横断歩道で『不思議の国のアリス』に出てきたドードー鳥を見かけた。
小等部高学年の乾鷹彦は学園きっての秀才で、クールビューティと誉れ高い。
彼は、まるで誇るように浮気話を話す、自分の事を後継者としてしか見ない議員の父を嫌っていた。
彼は考える。この世にはもういない――絶滅させられた動物について。
絶滅した鳥のその最後の一匹はどうやって死んだのだろう。
年老いて、病気で、老いて、他の動物に襲われ、それとも人間に撃たれて。
その人間は自分のした事の重大さを知らない。だから心も痛まない。
一匹の鳥が死ぬだけ。目に見えるのはそれだけだ。
でも一つの世界と時間が閉じられる。誰も気づかないうちに。
その事を考えるたび、鷹彦の胃は酷く痛んだ。
新聞部に所属する知世は、新聞に載せるコラムを鷹彦に頼む。
鷹彦はそれを受けるが、知世が何度催促してもなかなか書き上げてくれない。
ある日また知世が催促に行くと、鷹彦は雑誌の取材のために早退していた。
いつもは全員で顔を合わせる事すらないのに、取材のため乾家は白々しい笑顔を浮かべ、
一家団らんの写真を撮った。立ってるだけではつまらないからと、鷹彦と父はキャッチボールをする。
ボールが遠くへ飛んでいく。それを追って場を離れた鷹彦は胃の痛みを感じ倒れた。
鷹彦は胃潰瘍で入院した。その事で一方的に母を責める父に、鷹彦の姉の貞子は言う。
「お父サマ知ってる? キャッチボールと金属バットはお友達。
でもお父サマは大丈夫。なぜなら、良いコのあの子が
バットを振り下ろすその相手は自分自身だから」
鷹彦が胃潰瘍になったのは自分が催促したせいじゃないかと知世は思い、
まめに見舞いに行く。幸い鷹彦の胃潰瘍はそれほど酷くなく、薬で治る程度だった。
病室には『地上から消えた動物たち』という本があった。表紙はドードーだ。
不思議の国のアリスにだけ出てくる空想上の生き物ではなく、
実在する動物なんだと喜ぶ知世。鷹彦は、もう絶滅した動物だと説明する。
でも見た事があると知世が言うと、見間違えなんじゃないかと鷹彦は言う。
「でも見たよ。見ちゃいけない?」
鷹彦はその言葉に少し驚き、別にいけなくはない、本当だったらすごい事だと言う。
そうよね、と言って知世は笑顔を浮かべた。
胃潰瘍になったのは知世のせいではないと鷹彦は言う。
鷹彦の家庭事情を薄々知った知世に、それでも楽しかった頃もあったと鷹彦は言う。
あんな時はもう2度と戻ってこない。本当はわかっていた。
それでも、最後の鳥を殺す弾丸にはなりたくなかった。
ニホンオオカミ リョウコバト オオウミガラス
バーバリライオン ドードー モア
絶滅した動物たちを呼び戻す事はできない。
でも、世の中にはほんの少し、秘密の通路を知っている子いるらしい。
鷹彦は知世を見ながら思った。
時間のかなたから消えたはずの希望を連れ戻す路。
そこを歩けば鷹彦にも、何かを誰かを救える気がする。
239 :
マロン名無しさん:04/09/18 23:56:30 ID:dvQXTZi1
>214
昨日ラブコン書いた者ですが、あの程度でよければ「イキにやろうぜイキによ」書きます。
いりますか?
>>240 いります!全然かまわないのでお願い致します。
私が読んだのは、恋敵になる社長息子が登場してきた頃までなので
最近になって全8巻(けっこう長い連載)と知って驚きました
どういう紆余曲折を経てハッピーエンド(かな?)になったのか
恋敵はどうなったか
しゅんぺーチャンはプロボクサーになれたのか
注文が多いですが
簡潔でいいのでお手数かけますが、よろしくおねがい致します。
覇王戦、第一局1日目。
北村の件と、建彦が奨励会員だったことを知って、動揺と混乱の最中にある裕貴。
ついには「もう将棋指せません」と言い残し、部屋に立てこもってしまう。
様子を見に来た山根に、裕貴は将棋が気持ち悪いと言う。
将棋するのがつらいという裕貴の言葉を聞いた山根は、北村たちにこのまま続けさせるのは無理だと告げる。
北村は、裕貴が生放送の件を知ったことを山根から聞き、自ら連れ戻しに行く。
その北村に、何故あんなことをしたのかと問い詰める裕貴。
北村の答えは「俺から覇王位を奪えたら教えてやるよ」というものだった。
その北村の態度に裕貴は激怒。対局に戻ることを決意する。
対局に戻る前、着崩れた裕貴の和服を直しながら、山根は言う。
「俺さ やっぱ芳賀さんのお父さんを入江の『父親』とは思えないよ」
『お父さん』というのは、適度な時間をかけて『自分の父親』と思えるだけの経験値をつんでおいてくれないと、というのが山根の意見だった。
それでもなお、自分が将棋を指すのは芳賀の父の血のせいではないかと恐れる裕貴。
しかし山根は、裕貴が棋士になったのは自分の功績以外の何物でもない、と語る。
「入江が将棋に興味を持つようずいぶん誘導したつもりだよ」
「棋士 入江裕貴は俺の環境作りの賜物なのに、なんで最近会ったばっかのおっさんの血筋ゆえになっちゃうんだ」
そんな山根の言葉により、これまで将棋をしてきた中での様々な出来事を思い出した裕貴は、元の調子を取り戻していく。
覇王戦、第一局2日目。
裕貴が2四歩と指したところで、北村は長考に入り、退出。
その間、対局室の外で休んでいた裕貴は、人に呼ばれて庭園でしゃがみこむ北村を見つける。
貧血を起こしたという北村を支えようとした裕貴は、その体が異様に骨ばっていることに気づく。
病気なのかと問う裕貴に、北村は六冠をとった時点で療養のため休場する予定だったと話す。
覇王戦に出てきたのは、裕貴が挑戦者として上がってきたから。
入江裕貴がタイトル戦に出てくるのを、北村は誰よりも楽しみにしていたという。
北村はそのまま気を失い、入院。
裕貴は不戦勝により覇王位を得ることになった。
後日、裕貴と山根の2人は北村を見舞いに行く。
入院中のくせに平然と煙草を吸っている北村の側には、家鋪の姿もあった。
裕貴は容態を心配するが、北村の病名は糖尿病で、経過は良好。
来期の覇王戦予選までには復帰できるとのことだった。
「来年は挑戦者となって覇王位を奪いに行くよ」
「第一局2日目の2四歩の続きを俺は指さなきゃいけない―――!」
北村はそう語った。
病院からの帰り道。
山根は、生放送暴露の理由を聞かなくても良かったのかと裕貴に問う。
裕貴は、不戦勝だったので勝った気がしない、いつか本当に北村透を打ち破ったと思えたときに聞かせてもらう、と答えた。
また山根は、史隆があれからも連絡を入れてきていることも伝えた。
山根は、お父さんの財産狙いたくなったら連絡してみればと茶化しつつも、史隆が一生懸命であることを知り、きっかけは何でもいいと思う、と言った。
裕貴のほうも、いつか芳賀親子と和解する気になる日が来るかもしれないと考えるようになる。
一方、2人が去ったあと、北村は家鋪に頼み事をする。
休場している間は、自分は棋界全体に目が届かない。その間、自分に代わって入江裕貴を見守ってほしい、と。
何故そこまで裕貴にこだわるのかと問う家鋪に、北村は答える。
たくさんのタイトルを若いうちから自分にくれた将棋界にお返しがしたい。
そのために速効的に棋界が活性化する要素を与えたかった。
それに選ばれたのが、CMに起用されるほどの容姿と、10代でタイトルを狙える格を持つ棋士、入江裕貴だった。
しかし北村には棋界のことだけを考えるあまり、裕貴の人格を無視してしまうような危険性がある。
北村は裕貴の個人情報を生放送で流したことを後悔しており、これからは身を挺してでも守るつもりだと家鋪に語った。
そうして波乱を含んだタイトル戦は終了し、すべては日常に戻っていった。
それからしばらく後、裕貴は家鋪から一本の電話を受け取る。
それは北村透死去の報だった。
北村の死因は胃癌。
糖尿病の治療に気をとられて発見が遅れたこと。
対局後には毎回体重が激減するので、今回も特に注意していなかったこと。
レントゲンには胃の腫瘍部分が写らなかったこと。
それら様々な要因が重なっての不幸だった。
北村の死を目の当たりにして裕貴は呆然とする。
その様子を心配する家鋪に、「こんなの嘘でしょ 来年の覇王戦でもう一度―――」と呟く裕貴。
「僕が2四歩と指したら 北村先生が7三歩成って…」
それを聞いた家鋪は驚き、どういうことかと裕貴に問う。
裕貴は答える。北村は覇王戦で倒れる寸前、こう言ったのだ。
『7三歩成』
『次の対局はここから始めよう』
ずっとあの時から考えている、と話し続ける裕貴。
家鋪は慌ててその口をふさぎ、このことは誰にも話してはいけないと言う。
そばで聞いていた山根にも口止めし、家鋪は語る。
その一手は北村さんが入江君に伝えただけで盤上の駒は動いていない
その手は入江君だけのものだよ
入江君だけに封じられた封じ手だよ
北村先生が入江君に遺した最期の棋譜――――
「北村先生の最期の棋譜か…
そんなすごいもの貰ってしまったら
僕はこれから将棋のこと以外考えられなくなってしまう」
北村透永世名人は棋界史上初の六冠ほか、数々の記録を残し24歳で夭折した。
直接 北村透永世名人から覇王位を継いだ入江裕貴は、その後連続十五期覇王位を防衛し続け、他棋戦も数々タイトルホルダーとなり活躍する。
彼はその華麗な容姿も相俟って、特に覇王戦に強い棋士として世間に名を馳せることになる。
<完>
本編の他、番外短編2編あり。
「少年☆周波数 ― 預言者の階段 ―」
北村透四段、初の公式タイトル戦出場の話。
視点はプロになったばかりの17歳の家鋪四段。
これ1本でも独立した物語として読むことができる。
「少年☆周波数 ― 残香の軌跡 ―」
北村透の死から半年後の裕貴の様子。北村の長兄・雅人視点。
こちらは完全な番外編。
この2編は、それぞれ別のコミックスに収録されています。
芳賀親子との関係の、決着とかそういうのなし?
読んだのがだいぶ昔でうろ覚えですが・・・おおまかな筋は合ってると思います。
しゅんぺいちゃんは苫子を好きなんだけど、「なんでもできる苫子に比べ自分はなにもできない。苫子さんとは釣り合わない」みたいなコンプレックスを持ってて、なかなか2人はくっつかない。
しゅんぺいちゃんは男をみがくため、ボクシングのジムに入る。その後ボクシングを本気でやっていきたくなり、プロになりたいと言い出す。
しかししゅんぺいちゃんの親父は、店(魚屋)を継げと言ってなかなかプロになるのを許さない。
それでも最後には不承不承理解してくれるが、跡継ぎがいなくなったため、店は潰すことになってしまう。
苫子は自分よりもボクシングを選んだしゅんぺいに別れを告げるが、やはりなかなか諦めきれない。
しゅんぺいはプロテストに受かるが、自分はリングの上で戦うことが目的ではなく、好きな人を守るため強くなりたかったんだと(このへんうろ覚え)、プロ入りを辞退する。地元に戻ったしゅんぺいは店を継ぐと言い、苫子の父に「娘さんを下さい」と・・・
しゅんぺいちゃん家と苫子の家の親父同士が仲悪いから、なかなかお許しがもらえないけど、最後2人は結婚した(する?)ことになってました。
うろ覚えですいません。
シャルトル公爵家シリーズ、
ときめきトゥナイト
放課後保健室
できるかたいたら簡単でもいいのでお願いします。
251 :
214:04/09/20 11:13:11 ID:???
バンパイアドールギルナザン
現神姫
できる方いたらお願いします
「遥かなる異郷ガーディアン」をお願いします
ジャンプに連載され、作者タイーホで打ち切りになった「世紀末リーダー伝たけし」のストーリーを教えて下さい。
聞いた話ではキン肉マン並に連載当初と終盤では、作品の方向性が異なる漫画だと言われてますけど・・・
電撃大王で連載されている「一撃殺虫!!ホイホイさん」のストーリーを教えてください。
ゲーム化もされた人気漫画らしいんですが
読みきり形式のあほバカギャグマンガだから、
ストーリーは特にあってないような感じ。なので簡単な紹介。
あらすじ
薄幸の美少女と鬼畜美形の隷属劇(掲載誌より)
主な登場人物
ギルナ(主人公)
吸血貴公子ギルナザンが蝋人形に魂を入れられ復活した姿。
本来は男だが、人形の姿はゴスロリ系、金髪縦ロールパンの美少女。
夜帳響司(よとばり きょうじ)
家事が面倒くさくて、ただで使えるメイド代わりにするため、
家にあるものを使いギルナを復活させた。
凄腕エクソシストだが、非道で外道な性格破綻者。
さらに美少女趣味の上、超シスコン。
ギルナのメイド服は、響司の手作り。
夜帳 唱(よとばり となえ)
響司の妹で、ギルナ人形のモデルとなった美少女。
天然癒し系その1。
ビンセント
ギルナザンの下僕。闇の眷属なのに純真無垢なこうもり男。
天然癒し系その2、その上どじっ子。
もう少し詳しいあらすじ
その昔、欧州で吸血貴公子と畏れられたギルナザンだったが、
100年以上昔に夜帳家の先祖によって十字架に封印されてしまった。
21世紀、夜帳響司によって美少女メイドとして復活させられたギルナ。
人形の体では魔力もほとんど封じられ、ケーキやお花のような
かわいいものしか出すことができず、泣く泣く響司の言いなりに。
唱の血を吸うことによりギルナザンへ変身、本来の姿と力を取り戻せるが、
響司が1ccだけしか吸わせないため、それも10分しかもたない。
夜帳家のメイド兼響司の仕事(悪魔払い)の手伝いなど
こき使われつつ、目指すギルナの明日はどっちだ!
まとめサイトの管理人様、
>257のバンパイアドールギルナザンのあらすじ修正お願いします。
手間かけさせてすみません。
×100年以上昔
○100年以上前
259 :
252:04/09/24 23:46:27 ID:???
>>256-257 アーカードを不幸にしたヘルシングみたいな設定ですね。
結構詳しくてうれしいです。ありがとうございます。
「クロノアイズ」人物紹介と第1エピソード、4レス分投稿します。
“狼の目”西郷大樹
本編主人公。20世紀末〜21世紀初頭を生きる日本の高校生。時空監視機構「クロノアイズ」により
一方的に対時空犯罪捜査官に任命される。
“鷲の目”アナ・ホーキンズ
19世紀中期、いわゆる西部開拓時代のアメリカ出身。射撃の達人である少女。
“馬の目”日暮退屈丸
17世紀初頭の日本出身。就職活動中にスカウトされた浪人者。剣技を得意とする。
“蛇神の目”クレオ
紀元前1世紀のエジプト王家出身。指導能力を買われてチームリーダーに任命されている。
“化石の目”エルザ
紀元前20万年前出身。怪力を誇る原人の少女。まだ言語のない時代出身なので名前はあくまで仮名。
ぺル14
時間潜航機「ペルセディア」の頭脳である合成人間(ビメイダー)。310世紀相当の未来出身。
人間を攻撃できないよう造られているため、戦闘時には人間に操縦・攻撃の意思決定をしてもらう必要がある。
“時空神(クロノス)”
時空監視機構「クロノアイズ」局長。もちろんクロノスは役職名で、個人名はルーダ・ミリオ。
“冥王(ハデス)”
時空犯罪結社「冥王の吐息(ハデスサイズ)」首領。歴史改変により、自分が支配する新世界を作ろうと目論む。
歴史の重要な転換点である21世紀初頭を揺さぶるため、この時代に集中攻撃をかけている。
スパイディ
ハデスサイズ幹部。完全管理社会である未来社会に反発し、歴史改変で世の中を変えようとしている。
ジャギィ
ハデスサイズ幹部。絶滅動物を料理して食べるのが目的で、歴史改変は二の次というある意味すごい女。
スリーピィ
ハデスサイズ幹部。首なし騎士の姿をしたサイボーグ。行方不明になった自分の首を探してあちこち時間移動している。
侵略大帝
ハデスサイズ幹部唯一の男性。女流社会である未来の改変…というか、自分の怖い嫁さんを消すのが目的。
(幹部なのに『大帝』を名乗ってるのは、彼が別作品からスターシステムで持ち越したキャラだからである)
時計の針が回るように、ゆるやかな日常の向こうに未来は待っているもの、そう思っていた。
あの日、せっかちな未来が、向こうから押しかけてくるまでは…
case1:やって来た未来
1999年7月7日。平凡な高校生、西郷大樹の前に突然現れたのは、馬に乗った西部劇調のガンマン、
毛皮をまとった原始人の少女、和服に二本差しの侍、ラクダに乗った古代エジプト風の女性。
実は女だった“ガンマン”は、時空監視機構「クロノアイズ」隊員のアナ・ホーキンズと名乗った。
この時代に拠点を構えた犯罪結社「ハデスサイズ」を捕えるため、大樹にクロノアイズに入れと言うのである。
「“アイズ”になるには条件がある。潜在的な能力が高いこと…そして万が一命を落としても、歴史的になんの影響もないこと」
「ちょっと待てこら!それって絶対出世できない奴だってことか!?」
などと会話していた二人の前に、敵の繰り出した“トーイ(オモチャ)”と呼ばれるメカが出現した。
なす術なく捕えられた二人が連行されたのは、1週間前の6月30日。
今回の作戦を指揮しているハデスサイズの幹部スパイディは、ノストラダムスの予言した「恐怖の大王」にちなんで
7月になってからミサイルを地底に撃ちこみ、超大地震を起こして歴史を変えようと企んでいたのである。
脱走を試みる大樹だが、あっさりと敵のロボット兵士に追い詰められてしまう。だがその時
窓の外に、奇妙な飛行物体が現れた。5機の飛行物体は、空中で合体・変形して女性型の巨大ロボットに姿を変える。
「あれはペルセディア。おれたち時空監視員の力、多目的時空潜航機。時の女神だ!」
巨大ロボット、ペルセディアから敵本拠地に乗り込んできたのは、多様なデザインの戦闘スーツに身を包んだ
原始人少女、侍、エジプト王女の3人。そして、変身用アイテムを受け取ったアナも、大樹の目の前で戦闘服に変身する。
「ばかな!なぜこの時空間にいるのが分かった!?」
「意外と簡単に見つかりましたよ。こちらの目を盗む気ならきっと過去へ戻るだろうと思ったし
さりとて、この時代に来てる以上、悪人さんとしては7月に入ってから『わはは恐怖の大王〜』とかしたいだろうし、と思って」
ロボット兵士を蹴散らすクロノアイズ。だが、スパイディは地下ミサイルのスイッチを入れてしまう。
ミサイルを止めようとするペルセディアの前に、敵の“トーイ”蜘蛛型メカのアラクネスが立ちはだかる。
敵の攻撃に防戦一方のペルセディア。実はこのクロノアイズの面々、白兵戦力は高いが
全体的にメカに弱く、未来のメカであるペルセディアを使いこなせないのだ。
「もうすぐミサイルが発射される。正しい歴史は消滅する!歪められた時間軸の上に我らの新しい世界をつくるのだ!」
スパイディの台詞を聞いて、大樹は思わず叫ぶ。
「お前らがどんな世界が望みか知らないが、そのために今ある世界を壊していいわけがあるかっ!
自分の都合だけでものごとを考えんじゃねえっ!!」
大樹の怒りの精神派に反応して、突如ペルセディアはものすごい勢いで動き出す。
地下ミサイルを空中へ蹴り上げ、アラクネスもろとも吹き飛ばす。衝撃で爆発する敵メカを
相手の時間を止めて拘束する「メデューサの瞳」と、目標を別の時間へ吹き飛ばす「時空貫通弾」のコンボで撃退。
正しい1999年7月の歴史は守られたのだ。
……翌朝、機能のことは全部夢なんじゃないかと思っていた大樹が見たのは、クロノアイズ基地として要塞化された自宅。
「どーしてオレんちの地下に秘密基地があんだよぉぉ!?」
「2週間ほど時間をさかのぼってちょちょいと。…慣れろよ、いいかげんオレたちのやり方に」
こうして、向こうからやって来た未来は、彼の自宅に居座ったのであった。
乙。続き期待。
こりゃまたマップスみたいな始まり方だな
休日の昼。小学生ぐらいの格好いい少年と、ロングヘアの可愛い少女の二人連れが道行く人々の注目を集めていた。
だが実はこの二人男同士。少女のほうは少年――大嵩雪火(おおたか・せっか)の親友、白原充(しろはら・みつる)の
女装した姿だった。
充は女の子の方が得だからと、度々女装しては女性限定の特典をフル活用しているのだ。
その日も映画館のレディースデー料金目当てに女装をし、ファーストフード店でもレディースセットを頼む充に、
雪火はあきれ顔。
トイレに行った充がこの格好で男の方に入るのも…と迷っていると、サングラスをかけた怪しげな男が声をかけてくる。
「援交か?」と警戒した充は逃げ出すが転んでしまい、カツラが脱げてしまった。男だとばれてしまうと慌てて充は店を
飛び出し、生徒手帳を落としてしまう。
翌日、充は学校に着いて初めて生徒手帳を落としたことに気づく。
そこに、人気アイドルの逢見藍沙(おうみ・あいさ)が登校してきた。
藍沙は世間のイメージとは裏腹に、学校では愛想のない、暗い三つ編み眼鏡っ子で、ほとんどのクラスメイトが彼女を
快く思っておらず、充もその例外ではなかった。
放課後、公園で雪火と話していると、昨日のサングラスの男が現れた。落とした生徒手帳で充の学校を探したのだ。
逃げようとすると男は芸能プロダクションの村崎と名乗り、充をスカウトしたいと言い出す。
だが村崎の事務所が女性タレント専門だと聞き、まさかと思っていると、予想通り村崎は女装して女の子として芸能界で
やって行く気はないかと言ってくる。
渋る充に、何なら初めから男だと明かす女装タレントでもいいと言う村崎。どっちにしろばれたら格好悪いと言う充だが、
村崎のその気になれば億単位で稼げるのにの言葉にすっかり目が眩み、タレントになることを決めるのだった。
「白鳥つぐみ」という名でアイスクリームのCMのオーディションを受けることになった充は会場へ。
だがCMで共演する&審査員をするのが藍沙だと知り、つぐみはばれないかと戦々恐々とするが、
藍沙は挨拶をしたつぐみにそっぽを向く。
それを見た他の子達は「性格悪そう」「人気あるからって調子乗ってる」と藍沙の悪口を言う。
一次審査のアイスクリームを食べる審査でつぐみは好印象を残したが、次の二次審査では
藍沙に対する印象を述べるように言われる。
審査が始まると、他の子達は先程の態度が嘘のように藍沙を褒めちぎり、つぐみは女は怖いと思うが、
自分も普段、学校で藍沙を快く思ってないことに気づき、俺もあいつらと同じだと、思い切った行動に出る。
「あたしははっきり言って、藍沙のことをあまりよく思ってなかったです!」
審査員達が絶句する中、つぐみは続ける。
「でも…よく考えたら、あたしは藍沙のこと何にも知らないわけで…、そういうごく一面だけ見て人を判断するのは
よくないなって今思って…。だから、藍沙のいろんな面を知ることが出来たら、藍沙に対する印象もぜんぜん違って
くるんじゃないかって…」
審査員の一人が「決まりだな」とつぶやいた。
それから程なくして、オーディションに合格したという知らせが来た。だが、藍沙のマネージャーがオーディションで
つぐみが言ったことを受けて、つぐみのホテルの部屋を藍沙と一緒にしてしまったのだ。
それ以来、充は学校で藍沙の姿を見るたびに妙に意識するようになってしまう。
それを見た雪火は向こうは充がつぐみだとは微塵も思っていないのだから、いつも女装している通り普通にしていれば
いいとアドバイスをする。だが充はそれ以前に、女の子と二日間も同じ部屋だということが気にかかっていた。
(続く)
少女少年、毎回詳しくてうれしい。
がんばれ。
上杉匠の「ショショリカ」をお願いします。
271 :
マロン名無しさん:04/09/27 20:39:09 ID:EzZPKNNM
愛と誠、あらすじだけでもいいのでお願いします
蔵王権太はかっこいい
あらすじ内だと長くなるので…変なところですみません。
○:女性 ●:男性 年齢は作中の描写から推定
○アンジェリク・ド・サンセ 17歳
主人公。サンセ男爵家四姉妹の次女。
美しい金髪と緑の瞳を持つ美少女。
当時の貴族の令嬢としては、かなり行動的で無鉄砲な性格。
●ジョフレ・ド・ペイラック 25歳前後
南フランスのラングドック地方の領主(伯爵)。
幼い頃、宗教戦争の余波で顔と足を負傷するが克服。
今も片足が不自由だが剣の名手で、伝説の歌い手。女性にもモテる。
美しい長い黒髪に黒い瞳。
当時の貴族にしては珍しく自分で貿易の仕事をしており、かなりの資産家。
独立した収入がある為、王宮に仕官していない。
●ニコラ・メルロ 15〜16歳
サンセ城の下働き。元々はみなし子で、メルロ(父)に拾われた。
アンジェリクとは姉弟の様に育つが、父の借金のカタに連れ去られる。
●フィリップ・ド・プレシ・ベリエール 20歳前後(?)
アンジェリクの従兄弟で侯爵位を持つ。
ゆるやかな銀髪の美しい外見だが武人の誉れ高く、フランス国軍の元帥を務める。
国王自ら「幼馴染みで親友」と公言するほどのお気に入り。
○カルメンシータ 20〜22歳ぐらい
ジョフレを熱烈に慕うスペイン貴族の血を引く姫。
メルクール公爵の妻となった現在も、ジョフレに猛アタック中。
情熱的というか、ちょっとアブナイ。
●ルイ14世 22歳
フランス国王。在位50年に渡る絶対専制君主。
作中ではまだ若く、女好きで勝手な性格として描かれている。
○マルゴ 17〜20歳
ジョフレの乳母の娘。アンジェリク到着後、専任の小間使いになる。
●クレマン 20歳〜
アンジェリクと前後してペイラック家に雇われた小姓。
●クアシバ ?歳
ジョフレが奴隷市場から救い出した黒人の大男。
以来、ジョフレに忠誠を誓っている。
●ペギラン 25歳前後
ジョフレの親友その1。
初登場時はローザン士爵だが、後に近衛隊長となり、侯爵に。
●ベルナール 25歳前後
ジョフレの親友その2。アンディジョ侯爵。
●セルバロー 25歳前後
ジョフレの親友その3。男爵。
安孫子三和・作
願い事をかなえてもらうため、本を頼りに小悪魔を捕まえたフィービーとタフィの姉弟。
満月の晩現れたのは、おっとりした悪魔の王子レジオン(レジー)とその従者で尊大なマルカム。
姉弟の他に友人のマリー・フローレにも正体を知られ、悪魔達は願い事をそれぞれ1つずつかなえることに。
タフィの願いは、最近元気がない憧れの美少女マリーが元の笑顔を取り戻せますように。
マリーの願いは、喧嘩ばかりしている両親が仲良くなりますように。
レジーとマルカムは、マリーの幻を作り『娘を泣かせるなら返さない』と芝居を打って、両親に反省を促す事に成功。
残りのフィービーの「マリー・フローレよりかわいい女の子にして!」という願いも、レジーが暗示をかけることでクリア。
そして次の満月の晩、悪魔たちは願い事の見返りに3人に作らせたお菓子を抱えて元の世界に帰っていった。
……その後も水を通じて様々な場所に行く事ができる謎の生き物ポーセットの存在もあり、人間達と悪魔の交流は続きます。
レジーの従姉妹でマルカムの婚約者・アリスディン姫の登場、フィービーのクラスメートとその祖母との交流、森にいる謎の少年タオの物語、マルカムの昔話、フィービー誕生日に花欲しい騒動etc...
1話完結のシリーズ物です。
奥村真理子「光のパンジー」お願いします。
できれば詳しいストーリーを書いていただければ嬉しいです。
>>275 乙です。安孫子三和ってみかん絵日記の人ですね
>>276 ロココが載ってた雑誌、「ぴょんぴょん」でやってましたね
きたがわ翔の「C」お願いします
このままじゃ依頼飽和状態で埒が明かない気がそこはかとなくするので
簡単に済ませられる奴は超簡単に箇条書きで説明してみたりしてみた。
プレイボーイの主人公きっぺー君が
ひょんな事から従妹の女の子ゆずゆちゃん(5歳)の世話をすることになり…
みたいな爽やか子育て漫画。
きっぺー君がゆずゆちゃんの為にお弁当を作ったり
きっぺー君に彼女が出来てゆずゆちゃんが嫉妬したり
とまったりとした雰囲気で話が進みますよ。
魑魅魍魎が住む変なアパート足洗邸に
主人公の福太郎君(変人)が引っ越してきてアレコレするドタバタコメディみたいな漫画。
ロリ猫又娘が管理人してたり
巨乳の幽霊女子高生が天井からぶら下がってたり
インチキ臭い悪魔が手品してたり
白骨ヤクザが井戸から出てきたりと、とにかくシュール。
色んな妖怪や怪談が元ネタになってたりするのでそこら辺が分かると面白いかもね。
ゴキブリを殺すためにのみ作られた超小型アンドロイドホイホイさんを
主人公が日々カスタマイズしたりぶっ壊して買い直したりととにかくゴキブリを殺す漫画。
別に、常に無表情なホイホイさんにある日感情が芽生えて主人公とラブったりはしないので
そういう事は期待しないように。
忘れんぼうさんの女子高生・妙子と
うっかり屋さんの先輩・潮との初々しい交際を描いたほのぼの漫画。
名前で呼び合うまで1年近くかかるほど初々しいので
呼んでて赤面したり悶えたりしないように注意。
囚人の社会復帰実験のため、7人殺しの死刑囚042号が頭に爆弾を埋め込まれて高校の用務員をすることに。
そして3年後に死ぬまで、様々な人に出会って人の心を取り戻す過程を描いた漫画。
盲目の女子高生とか巨乳の人妻とか、ちょこちょこ女性キャラが出てくるが
ある意味主人公の042号が一番萌える漫画でもあったりなかったり。
ひょんな事から一緒に住む事になった三人の女子高生の日常を描いたほのぼの4コマ漫画。
終わり。
1920頃の地球とよく似たどこかの世界を舞台に、長き渡った戦争が終わり
戦災という名の新たな厄災相手に戦災復興を目指して頑張るパンプキン・シザーズ小隊の活躍を描いた漫画。
正義感溢れる貴族の熱血お姫様・アリス隊長と
戦車を単騎で沈める特殊部隊出身のぼんやりデカブツ・オーランド伍長の主人公二人が中心となってアレコレします。
特にオーランド伍長が一人で戦車を沈める戦闘シーンが熱いですよ。
ひょんな事から叔母がやってる幼稚園で先生をすることになった浪人生のすいめー君と
彼に何故かベタ惚れの幼稚園児アイコちゃんとの愛の軌跡を描いたピュアラブストーリー漫画。
というのは半分嘘で、上記の二人を中心に幼稚園での日常を描いたほのぼのまったり漫画です。
何となく東京上野にやって来た家出中学生兄弟が
モヒカンシンナー嘘つき少年イトキンや、真面目な家出美少年カズ君や、床屋の娘で変な女子高生とかと一緒に
日々人生って何だ?知るか!ってな感じで無気力に生きる様を描いたギャグマンガ。
ギャグマンガなのでこれ以上説明することねーです。終わり。
289 :
蟲師:04/09/30 23:30:25 ID:???
昭和初期っぽい日本(みたいな国)を舞台に
蟲と呼ばれる不思議な生き物を研究したり治したり退治したりする白髪片眼の蟲師ギンコの旅を描いた漫画。
日本昔話みたいな雰囲気が全編漂っているので、そういうのがツボな人には面白い。
ただ、昔話にありがちな救いのないオチのお話も幾つかあるので注意。
血の中に二つ首の大蛇が取り憑いている薄幸の病弱青年メガネが
ひょんな事から生きた和服ロリ吸血人形のばらや
ボケ倒し肉吸い和服美女ぼたんと一緒に住むことになりアレコレするお話。
大正っぽい世界観の元、ちとダークで薄暗く妖しい雰囲気が漂っている漫画ですが
たまにあるギャグシーンがそれを完膚無きまでにぶっ壊してます。
つってもまぁ大体はシリアスです。あと主人公のメガネがヘタレです。
引きこもりの中学生・ジュン君が
趣味の通信販売で偶然生きたアンティークゴスロリ人形・真紅を手に入れてしまい、下僕にされちゃう漫画です。
その腹いせにジュン君がボケまくりおねーちゃんに八つ当たりする漫画です。
なんかアリスがどうとか鏡の国がどうとか一応シリアスなストーリーもあるみたいです。
あとやっぱり主人公のジュン君がヘタレです。
以上、超簡単且つ超適当説明終わり。
何か「ひょんな事から」が多いが気にしない。
これもうちょい詳しく、という要望があればもう少しだけ詳しく、
せめて人物説明くらいは付け足してもいいかなー、とか
思ったり思わなかったり。終わり。
乙乙乙乙乙乙乙乙乙、乙ぅ!
おお、結構片付いたね
御疲れーまたできるのあったらお願いします
死刑囚042とパンプキンシザーと妖幻の血はシリアスストーリー漫画っぽいから
さらにストーリーも知りたいです。
んじゃ死刑囚042とパンプキン・シザーズは巻数短いし
ストーリーをおさらいする程度に説明します。
多分。そのうち。近日中に。
妖幻の血は4巻以外貸してるので今は無理ですが。
「るろうに剣心」のストーリーを知りたいです。
ししおまことの砦で二重の極みの敵(元お坊さん)を撃破したところまで読んだんだけど…
GAO?で連載されていた「爆れつハンター」をお願いします。
アニメ化もされていたみたいです。
あらすじ
近未来の日本、死刑制度と終身刑の廃止に伴い囚人の無償労働実験として、
脳の興奮状態が殺人を犯すほどに達すると爆発する小型爆弾を頭に埋め込まれて
社会復帰することになった死刑囚042号の物語。
人物説明
●死刑囚042号
本名田嶋良平(30歳)。ヤクザの闇金賭試合において7人殺害した殺人鬼。
子供の頃6年間誘拐されていた事のトラウマにより、感情のほとんどが欠落している。
口癖は「ぬ……」
●椎名博士
今回の実験チームのチーフで042号の心理カウンセラー担当。推定30歳前後。
普段はニコニコしている食わせ者だが、一度キレると手に負えない激情家。
最初は実験と割り切って042号と接するが、そのうち感情移入バリバリしちゃって
友人になっちゃうある意味学者としては駄目な人。
●ゆめ
042号が用務員として働くことになる高校の女子高生。目が見えない。
そのせいか、純粋というか超天然。
やけに042号になついてそのうち点字による交換日記を開始しちゃう強者。
●あやのさん
目が見えないゆめの学校生活を支援しているボランティアの人。29歳。巨乳で人妻。
7人殺している割には変なところで優しい042号のギャップにそのうち惚れちゃう失楽園な人。
囚人の社会復帰実験の対象に選ばれちゃった死刑囚042号は、
頭の中に爆弾を埋め込まれて高校の用務員をすることに。
刑務官や実験チームが常に監視役としてついて回るが、
9年間も独房に監禁されていた042号は、久しぶりの外の空気に上機嫌。
花壇の世話とかを楽しみながら黙々とやってたり順調な滑り出しに見えた実験だったけど
当然、と言うか周りの生徒からは恐れられまくったり、
頭の弱い不良がわざと喧嘩売ってきたりと色々ゴタゴタが。
だけど、盲目の女子高生ゆめちゃんと仲良くなり、何とか用務員を続けられた042号でした。
その後の話は箇条書きにてお送りします。
○マスコミに042号の事がリークされてPTAとかから総バッシングされるけど
椎名博士ら実験チームが土下座とかして頑張って何とか理解されました。
○捨てうざぎを拾っちゃった042号が貰ってくれる人を求めて校内を東奔西走。
勤務時間オーバーで罰則を受けちゃうにも関わらず、雨の中頑張る042号の姿に
人妻ボランティアのあやのさんは胸キュンしました。
○過去に042号が殺した青年のおじーちゃんが訪ねてやって来ます。
初めは散々説教とかをくらいますが、おじーちゃんが実験反対の過激派の人にさらわれちゃって、
それを042号が助けに行ったりとかしている内に次第に仲良くなります。
「命を無駄にするなバカ息子」とか言われちゃって042号も満更ではない様子でした。
○高校が夏休みになり、することがなくなっちゃった042号の為に、
あやのさんがマンツーマンで点字を教えることに。
これでゆめちゃんと交換日記が出来ると頑張る042号でしたが、
あやのさんとちょっと怪しい雰囲気になっちゃってついキスしちゃいます。
当然警務の人に怒られたけど、人を好きになる気持ちが少し分かった042号でした。
○高校の体育祭で放送部の仕事に抜擢されて頑張るゆめちゃん。
そんな彼女を影ながら応援する042号でしたが、頭の弱い男子生徒がゆめちゃんや実験チームに嫌がらせを。
挙げ句の果てに椎名博士が体育祭の最中に刺されたりしますが、何とか乗り切りました。良かったですね。
○042号の母親が訪ねてやって来ますが、自分は以前の自分とは違うと面会を拒否る042号。
でも椎名博士やゆめちゃんの説得により、少しの間でしたがめでたく再会しましたとさ。
○042号の頑張りにより、二人目の死刑囚による実験が開始されることに。
しかしその死刑囚は子供の前で母親を強姦して二人とも殺してついでに放火しちゃうような凶悪犯。
当然初めは従順のふりをしていましたが、その内本性を出して大暴れ。
042号の活躍により何とか取り押さえることに成功。椎名博士は実験を甘くみていたと反省するのでした。
○自分の命を軽く見る042号に対し、椎名博士が怒っちゃって二人は大喧嘩します。
と言うか端から見ると痴話喧嘩です。
でも、まぁ、何だかんだで本音でぶつかりあって仲直りはしますが。
あと、ゆめちゃんの妹のみらいちゃんが新入生として入学してきました。超シスコン娘です。
○遠足について行けることになった042号。海が見れると大はしゃぎ。
だけどまたまたゆめちゃんが頭の弱い男子生徒にかどかわされます。
無事助かりましたが、その間心配で気が気じゃなかった042号。随分人間らしくなりました。
○あやのさんに赤ちゃんが出来ました。もちろん旦那のです。
ただ、以前042号とプチ不倫をしちゃった手前、落ち込み気味のあやのさん。
しょーがないので042号が励まして何とかなったようです。
あと、椎名博士が8年つきあって結局分かれちゃった恋人と何故か結婚することになりました。おめでとう。
○冤罪で逮捕されて結局死んじゃった人の無罪を晴らすため、唯一の証言者として042号が出廷することに。
当然外野からやいのやいの言われますが、困っている人を助けたい、
と人間らしくなった042号も頑張って裁判には勝ったようです。めでたし。
と言うわけで以下続刊。
あらすじ
永い戦争があった。
血で血を洗うフロスト共和国との戦乱は帝国内各地に深い傷跡を残した。
「薄氷の条約」と呼ばれる停戦から3年――飢餓、疫病、そして兵隊の野盗化…。
それは戦災という名のもう一つの戦争だった。
そんな戦災復興の為に帝国陸軍情報部第3課パンプキン・ジザーズ小隊は今日も頑張る!
パンプキン小隊の面々
●アリス・L・マルヴィン少尉
陸情3課実働隊隊長。推定年齢18歳前後。
正義感溢れる貴族の熱血突撃お姫様。戦災復興のため今日も東奔西走しています。
●ランデル・オーランド伍長
ひょんな事からパンプキン小隊に入ることになったお人好しの青年。
かなりのノッポで顔中傷だらけ。普段はぬべらぁっとしているが、
その実901ATT部隊という存在を抹消された対戦車猟兵部隊に所属していた特殊兵隊。
青い光を放つランタンをいつも腰につけている事から、
戦時中はウィル・オー・ウィスプが連れてくる「命を無視された兵隊」として恐れられた。
保身なき零距離射程で単身戦車を沈める戦闘能力は異常ですよ、伍長。
●オレルド准尉
ナンパばっかしているお調子者で、よくアリス隊長に怒られてる。
でも、義理人情に厚い男気溢れる奴だったりもする。
●マーチス准尉
オレルド准尉の相棒。メガネ。
出自の怪しいオーランド伍長に少し不審を抱いているが、根はいい人属性。
●ステッキン曹長
ドジっ娘。
●マーキュリー号
犬。
●ハンクス大尉
課長。ハゲ。
「灰色の狼」と名乗る戦車部隊がダムに陣取って好き放題している村にやって来た我らがパンプキン・シザーズ小隊。
人為戦災として「灰色の狼」を駆除しようと頑張るアリス隊長でしたが、戦車相手に分が悪かったようです。
そこで、村で出会った戦場帰りの流れ者オーランド伍長に協力を頼む事に。
最初は渋るオーランド伍長でしたが、民の為に戦災復興を頑張るアリス隊長の言動に感銘を受けて手伝うことを決意します。
全身傷だらけになっても止まらないオーランド伍長の活躍により戦車を撃破。
アリス隊長に気に入られちゃって、オーランド伍長はそのままパンプキン小隊に入隊したのでした。
例によってやっぱり後の話は箇条書きにてお送りします。
○貴族が領民相手に人殺しゲームを楽しんでいる村にやって来た我らがパンプキン・シザーズ小隊。
貴族だからこそ神だとほざくウォルキンス子爵相手に大暴れ。
自慢の戦車をぶっ潰して、改心させることに成功しました。
○戦時中に崩落したトンネルを開通しにやってきた我らがパンプキン・シザーズ小隊。
だけど村の連中は貴族様のやることは信用できねぇ、と協力してくれません。
やけになって一人でも頑張るアリス隊長の姿に次第に村人も認めてくれました。
仲良きことは美しいですね。
○ウォルキンス子爵が乗っていた戦車を検分していたところ、
どうもあり得ない構造をしていたことが発覚。
早速、その流通ルートを探る我らが南瓜鋏小隊でしたが、
証拠隠滅をはかってか謎のテロリストに襲撃を受けます。
オーランド伍長の活躍で事なきを得ましたが、その尋常ならざる戦闘能力に
マーチス准尉は伍長が一体何者か不審に思うのでした。
○オーランド伍長の正体を相棒のオレルド准尉と探るマーチス准尉。
どうも、伍長はカウプラン機関なる怪しげな研究所出身であることが判明しますが、
仲間の過去をコソコソと探るのはよくないと二人は反省。
例えなんであれ、戦災復興を頑張る伍長の姿を見て、改めて仲間である事を認識したのでした。
○戦災難民の間で広がる麻薬の流通ルートを探ることになった我らがカボチャ小隊。
どうもその影には民営水道局のミヨン社が絡んでいると睨み
証拠集めに東奔西走する小隊の面々の前に、証拠隠滅のための刺客が送られてきます。
オーランド伍長と同じ存在を抹消された特殊部隊出身のその刺客に、戸惑う伍長。
刺客を逃がしてしまいます。意気消沈の伍長に対し、アリス隊長は部隊の名前の由来を熱く語ります。
私利私欲を貪る人為戦災を打ち破るために、南瓜抜き鋏のような頑健で強大な刃、
すなわちパンプキン・シザーズが必要だったと!
と言う訳で以下続刊。
超乙。
やろうかなぁと思いながら踏ん切りつかない人も、
あんま深く考えずにこんな感じでいいと思う。
乙!
短いまとめなのに面白かったよ。
リクエストに答えてくれてありがとうございます
神が降臨した・・・!
えーと、一部で局地的に好評だったみたいなので
超簡単且つ超適当説明第2弾書いてみました。
313 :
I"s:04/10/03 11:15:00 ID:???
好きな女の子には冷たく当たってしまう小学生かお前は!みたいな主人公一貴と
学園のアイドル伊織と幼馴染みのいつきとの三角関係を描いた恋愛漫画。
なのは前半で、後半では伊織ちゃんと付き合いだした一貴が釣り合いのとれる男になるため色々頑張ります。
主人公の団君は昼間はさえない中学生、だけど夜は凄腕スパイ!みたいなアクション漫画。
怪しげな薬を打つことで一定時間だけ大人になれる変態体質と
「ザ・ルック」と呼ばれる見つめただけで女性を落とせる変態能力を駆使して
西へ東へと団君が大暴れする漫画でもあります。
あと女性キャラがコロコロ出てきます。
315 :
E'S:04/10/03 11:17:16 ID:???
人間の精神を自由自在に操れる人造人間シュロと
何故か精神操作が効かない心理学者九條さんとのデコボココンビが
人間社会に寄生して人殺しを楽しむ人造人間イザクを追うサイコスリラーっぽい漫画。
と言うかE'Sって名前の漫画そこはかとなく多いので惣領冬実の漫画だと思って説明してみたが
もしかしたら違うかも。
あなたの町の愉快な電気屋さんのピース一家が
発明品を作って大暴れするほのぼの発明漫画。
一応主人公は長男のケンタローだが、
ピースパパやピースママなど家族達も負けじと暴れます。
キテレツ大百科とドラえもんを電動ノコギリで割ったみたいな漫画でもあります。
いたるところから蒸気が噴き出し、常に煙で覆われた帝都・蒸気都市。
その白い闇に乗じて起こる数々の犯罪。そんな警察もお手上げの事件を解決する一人の探偵がいた…。
それが少年探偵・鳴滝だ!(以上、amazonのレビューより抜粋)
と言うわけで、主人公の鳴滝君と、そのメイドナース鈴々さんのコンビが蒸気都市を舞台に活躍します。
一応言っておくと、少年探偵つっても、あなたが犯人だ!みたいな推理漫画じゃなくて
どちらかと言うと怪盗とかを相手にする冒険活劇です。
時は近未来(つっても作中じゃ2000年入る前だけど、さすが古い作品)、
二足歩行ロボットレイバーの普及によって起こるべくして起きたレイバー犯罪を撲滅するため
日夜頑張る警視庁特車2課のメンバーの活躍を描いたロボットSF漫画。
基本は主人公のノアが操るレイバーイングラムが敵レイバーをちぎっては投げちぎっては投げたりしますが、
設定が妙にリアルなので、労働者のスト問題とかレイバー開発を巡っての賄賂疑惑とか
生臭い話もチラホラ入ってます。
有名な作品なのでこれ以上言うこともあまりないです。
319 :
空談師:04/10/03 11:23:28 ID:???
バーチャルに体験できる大規模ネットゲーム世界を舞台にした血みどろ漫画。
PK、とかネトゲー語を理解出来る人には面白いかもしれません。
ゲーム世界だから、と言うことで主人公がコロコロ他プレイヤーを殺します。
鬼畜外道の主人公が、親の莫大な遺産を相続したことをいいことに、
美少女メイド姉妹を雇ってアレコレする漫画です。
と、書くとなんだかアレですが、メイドさんとご主人様との禁じられたラブとかは一切ないので注意。
ラブコメ、ではなくコメコメです。コメディ一色です。
あとエロもないので、絵柄からそういうことを期待するのはやめましょう。
西部っぽいここではないどこかの世界において、
まだ見ぬ両親を探すため主人公の女の子が荒野へ冒険に出るお話です。
自称父親の白人おっさんや自称兄貴の黒人にーちゃんなど変人さんがわんさか出てきます。
そういった変人に囲まれてわいわいがやがや賑やかに西部を旅する漫画です。
何故か頭に矢が突き刺さってるかなり変な女の子あすみちゃんと
やっぱり変な男の子山田君との変な交流を描いたシュール漫画。
あすみちゃんは頭の矢のせいかいつも鬱ってます。「カナブンがー」とか言ってます。
それで山田君が慰めます。でも頭の矢が気になります。「その矢は一体なんだよ!」みたいな。
そんな感じのギャグなのかラブコメなのかよく分からない漫画です。
えーと、この作品、作者の一人である清涼院流水の小説読んでないと多分意味不明です。
でも一応解説しますととにかく色んな変態、もとい探偵が出てくる漫画です。
首つって神からの天啓によって推理する変態(探偵)や
死体にキスして死人の声を聞く変態(探偵)や
あらかじめノートに予言として犯人が書いてある変態(探偵)など
イカれた変態(探偵)達が探偵儀式と呼ばれる妖しげな儀式を巡ってバトる漫画です。
作者が3人いるんですが、それぞれの作品を読んだことのある人なら
色んなキャラがオールスターで出てくるので楽しいかもしれません。
324 :
度胸星:04/10/03 11:29:37 ID:???
トラックの運ちゃんである主人公の度胸君ほか、
個性豊かな人たちが火星に行く宇宙飛行士を目指して厳しい選考テストに挑戦するSF漫画です。
と言っても、個人的には面白い漫画だけど打ち切りで未完っぽく終わってしまっているため
「テセラック」と呼ばれる火星に突如現れたモノリス型不思議物体の謎とか
伏線が投げっぱなしジャーマンになっているので残念です。
修学旅行の帰りに、大地震が起こったせいでトンネル内に閉じこめられたものの、
運良く生き残ったテル、アコ、ノブの三人の中学生がトンネル脱出を目指してサバイバルを開始する!
のが前半で、中盤はやっとこさ脱出したテル達だったが、外に出てみると空は分厚い雲に覆われて、
塵が絶え間なく降り注ぐ死の世界に変貌してました、という文明崩壊世界におけるサバイバルに移行します。
んで後半は、生きている人が誰もいない街を通り抜けながら、
家族が生きていることを願って東京に向かうテル達のお話です。
投げっぱなしっぽい最後のオチは賛否両論ですが
極限状態における人間の恐怖と狂気の描写はなかなか素敵です。
て言うかすみません。
昔ちゃんと読んだけど諸事情から現在手元に単行本がない作品もチラホラ混じってるので
前回よりもさらに、抽象的すぎて説明にすらなってねー、みたいな感じがひしひしとします。
が、気にしない、気にしない。
気にすると精神的に何となく負けです。終わり。
乙ー!!
すげー(・∀・)イイ!!
空談師と蒸気探偵団をさらに詳しく知りたいのだが
329 :
空談師:04/10/03 19:29:03 ID:???
えーと、空談師は主人公ほか色んな人々が仮想空間でただひたすら殺し合う漫画なので
ストーリーなんか無いようなものなのだが一応もう少し詳しく書いてみた。
「ボード」と呼ばれる仮想空間における大規模ネットゲーム世界において
その中の街の一つ「パラペラム」が主な舞台となります。
ここはPK(プレイヤーキラー=人殺し)がゲームマスターによって公に認められた特別な街で
白の族と黒の族という二つの種族が日夜抗争を繰り広げている街でもあります。
主人公のヨエルはゲームマスターに雇われてパラペラムにやってきた凄腕プレイヤー。
その任務は「ハンター」と呼ばれる違法改造によって無敵化したキャラで
プレイヤーを殺し回っている「荒らし」を駆除すること。
んでもって抗争に巻き込まれながらもヨエルがハンターを追って人を殺しまくります。
そんで色々ゴタゴタが起きますが最後には無事ハンターも駆除して、
今日も今日とてパラペラムは平和に殺戮を繰り返しているのでした。
めでたしめでたし。終わり。
蒸気探偵団は今手元に単行本がないし、超うろ覚え人物紹介を書くからそれで勘弁してください。
ホントうろ覚えなので色々間違いがあると思うが気にしない。
●鳴滝君
帝都に探偵事務所を構える我らが少年探偵。推定年齢15歳前後。
優れた推理力と行動力で今日も帝都の平和を守ります。
●鈴々さん
第一話で鳴滝君に助けてもらったことがきっかけで鳴滝君の助手になったメイドなナースさん。
推定年齢18歳前後。
●強力
鈴々さんのお父さんが作った巨大ロボ。
お父さんの人格をトレースしてるらしく鈴々さんのピンチを助けます。
●ファントム
鳴滝君のお父さんと何らかの因縁があるとかないとかでやたらとちょっかい出してくる怪人。
もとい変態。
●怪盗ル・ブラッド(名前違うかも)
自称鳴滝君のライバルの泥棒さん。いつも変な仮面をつけているが外すと美少年。
●蘭々さん(やっぱり名前違うかも)
鈴々さんのお姉さんでブラッドの相棒。重度のショタコンでもあります。
●悪の科学者さん(名前忘れた)
鈴々さんのお父さんのライバルだった人で、強力に勝とうと色んな巨大メカを作ってはちょっかい出してきます。
以上の人々が中心に、蒸気都市を所狭し大暴れします。多分。
モツカレ。
乙です
空談師の内容、予想と違ったなあ
ちょっと適当すぎるな。いや、親切心なのはわかるけど
そんなのネットで検索すればわかる程度の「あらすじ」でしかないよ。
それで無理やりストック片付けても意味無いと思うが。
じゃぁお前が書けって言われそうだけど、一応何個か書いてるからさ。
>333
まあまあまあ。
今までだって、1〜3行で片付けられちゃったのがあったじゃないか。
気になるなら、気になる人が追加で書けばいい。実際複数の人が書いてるのあるし。
とにかく色々書いてくれた人、乙。
>333氏もね。
335 :
マロン名無しさん:04/10/04 23:35:09 ID:GvW6wMWu
山岸涼(本当はさんずいじゃなくてにすい)子の「押し入れ」お願いします。
あと、「笑うミカエル」書いてくれた人、依頼人じゃないけどありがとう。
分かりやすくて、作品の面白さも伝わってきてGJでした。
主人公・河合イコは地球防衛組織LTDTでバイトする女子高生
イコは公園で酔い潰れていた宇宙人ミラクルマンを介抱し、
酔った彼からお礼に精神増幅器スーパーインカムを貰う。
各地に出没する怪獣や地球征服を目論む宇宙人、
お約束どおりに役立たずのLTDTや力を無くしたミラクルマンに代わって、
イコはインカムで増幅された「オネガイ」で解決していくのだった。
ミラクルマンの同僚が操られて地球の地上げに来たり
力を無くしたミラクルマンが隊員と合体(ウホッ)して巨大化するも
まるで歯が立たずに中の人が死に欠けたり、
原発の力で巨大怪獣を倒したり、酔った宇宙帝王が地球侵略に来たりと
そんな感じでギャグとパロディを交え話は進んでいきます。
最終話、
激強いオーガ星人によってLTDTは壊滅状態
切り札のイコの「オネガイ」もインカムが壊れたため効果が無い。
それでも平和を祈ったイコによるものか、力が戻ったミラクルマンがオーガ星人を撃退。
「インカムはあくまで増幅装置、純粋な祈りが奇跡を起こすのさ」とミラクルマン。
そして今日もイコはLTDTでバイトするのだった。
乙。オネガイって要するに祈ること?
追加
修学旅行、新幹線事故で生き残ったテル・アコ・ノブオの三人
密室状態のトンネルから脱出を図るも、長く闇に接したノブオは狂ってしまう。
ノブオを残して脱出した二人が見たものは、黒雲に覆われ荒廃した世界だった。
やっと人と会うが、自分の腹を切り裂いたりするヤバそうな集団だったため離れる二人。
親が待つ東京へと向かう二人、途中で自衛隊の一集団と一悶着。
天変地異で自衛隊あぼーん、生き残った仁村、岩田と和解しヘリコプターで東京へ向かう。
テルが破傷風に罹り、アコ・仁村で町まで薬を取りに行く。
暴徒となった住民をかわして薬を手に入れる二人。また頭に手術痕の男を見かける。
テル元気になり再び東京へ。富士山があるはずの場所に超巨大な穴を見る。
物資の補給中に離れ離れになるテル。ボロボロになりつつも東京へ向かう。
途中で墜落したヘリと岩田の墓、そしてテル宛のメモを見つける。
なんとか東京にたどりつくテル、荒廃しきった東京を見て涙を流す。
地下で生存者の集団に会うが、どこか空ろげで、頭に手術痕の人も多数。
残されていた食料には暴動対策が施されていたため、彼らは「恐怖」に鈍感になっていた。
だが生きるために恐怖は必要で、失った恐怖を取り戻そうとしているのだいう。
抜け出したテルは自分の家に着くが、そこには誰も居なかった。
アコの家へと向かうテル。そこで仁村とアコに再会する。
両親は死んでいると言い、アコをよこせと銃を突きつける仁村。
格闘の末、テルが何とか銃を奪ってアコと逃げる。
東京は自衛隊と地下の人々が衝突する地獄絵図。更に東京に出現した火山も噴火。
テルはこの世界でアコと生きることを誓い、混乱の中で思う。
誰もが恐怖し、悪い環境を更に悪化させている。もっと良いイメージもできるはずなんだ。
>>337 そう、ただの「お願い」。でもインカムの力でどんな願いも適ってしまう。
怪獣に事故処理させたり、原発を爆発させたり、
数百tの物体を成層圏まで持ち上げたり。
でも私利私欲だとしっぺ返しを食らってしまうのが欠点。
>264より続き
CASE2:カリブの怪物
大樹の意思を無視して西郷家に居座ったクロノアイズの面々。(大樹の両親は仕事で海外に出ているため彼は一人暮し)
「お前らの仲間になるのを承諾した覚えは無い!」と叫ぶ大樹に、一方的に“アイズ”としての仕事をレクチャーする。
「クロノスーツ(戦闘服)は脳波信号で伝送されます。スーツの受信装置を飲んどいて下さい」
「飲むって…ふつう変身アイテムって腕輪とかベルトとかじゃ…」
「そんな敵に見つかりやすいもの付けてどうするんです?あ、あと変身時は必ずジャンプして下さい。
スーツの靴底と床の原始が混じって床に固定されちゃいますから」
微妙にイメージと違う「未来科学のヒーロー」像に戸惑いを隠せない大樹である。
そんな大樹の元に飛び込んできた次なる任務は、中南米のカリブ海での探索作業。
別の時代から現代の海に持ち込まれた生物を、生態系が破壊される前に発見、捕獲するのが目的である。
目標の小ささを考慮して、メカによる探査ではなく、個々人が直接泳いで探査することになった。
オキシタブ(酸素発生剤)を使って潜った大樹とアナが見たのは、海底にうごめく大量のバージェス・モンスター。
5億5万年前の海洋生物である。二人は、ハデスサイズによる絶滅生物の生け簀に入り込んでしまったのだ。
敵の操る巨大アノマロカリスに襲われる二人。すでに敵がバリヤーを張っているため、変身も闘争も不可能。
追い詰められた大樹は、とっさにアナの水着のブラを剥ぎ取って、ブラの隠しポケットに仕込んであった
オキシタブをアノマロカリスの口に放り込んだ。体内で破裂した酸素によって吹き飛ぶアノマロカリス。
巻き込まれた大樹は、気絶したまま敵の手に落ちてしまう。
バリヤーが敗れたのに気付いたアナは、必ず大樹を助けに戻ることを誓って、ひとり脱出する。
捕えられた大樹は、ハデスサイズ幹部の一人、ジャギィの前に引き出された。
養殖されたカンブリア生物を20世紀の海に放ち、生態系を破壊するつもりか、と問いただす大樹だが
ジャギィの目的は全く別なところにあった。……カンブリア生物を「料理して食う」ことである。
「ああ…この瞬間、私はいま史上初めてアノマロカリスを食べた女!これぞ時間犯罪の醍醐味!!」
絶滅動物を食べられさえすれば、歴史改変なぞどうでもいい、と言い放つジャギィが持ち出した次の食材は
なんとピカイア。魚類の先祖、すなわち人間を含む全脊椎動物の先祖に当たる生物。下手すればタイムパラドクスで
人類消失もありうる、と大樹は警告するが、ジャギィは全く意に介さない(つうか理解してない)。
そこへ、大樹を救援に来たペルセディアが出現する。
クロノアイズの攻撃に、用意していた大型“トーイ”で応戦するジャギィ。時間停止装置でペルセディアの飛び道具を封じ
(機体自体には対時空兵器装置があるため止まらないが、発射されたビームやミサイルは止まってしまうわけだ)
目か同士の殴り合いに持ち込んで倒そう、という計略である。
だが幸か不幸か、ペルセディアに乗っているアナの精神状態は怒りMAXであった。ベテランのはずの自分が
新米の大樹に庇われたことで、彼女は極めて不機嫌になっていたのである。
アナの怒りの精神波でリミッター解除されたペルセディアは、敵“トーイ”を撃沈。ジャギィ本人も
ピカイアを持って逃走しようとしたところで大樹の妨害を受け、ピカイアを取り落として命からがら逃げ出したのであった。
養殖カンブリア生物を回収して事件は一件落着。戦いの最中、子供のころの自分の夢が「正義の私立探偵」だったことを
思い出した大樹は、クロノアイズとして働くのもある意味夢の通りの生き方じゃないか、と思い始めていた。
「決めたよ、おれはクロノアイズになる。おまえたちと共に…戦うぜ!」
「…まだあんなこと言ってるよ」「ここまで深入りして抜けられると思ってたのかしら?」「ひょっとして頭悪いでござるか?」
まだ少々認識の食い違いはあるようだが、とりあえずいまの立場を受け入れる大樹であった。
乙です
CLAMPの聖伝お願いします。
長くてどこまで読んだのかすら忘れてしまいました…
萩岩睦美の「パールガーデン」「うさぎ月夜に星の船」お願いします。
>344
簡単でいいなら書きますよ。
「花ぶらんこふれて・・・」「薔薇のために」
お願いします。
皆川亮二の「ARMS」お願いします
348 :
マロン名無しさん:04/10/08 00:16:51 ID:1aNZcFHE
成田美名子の「エイリアン通り」を、できるだけ詳しくお願いします
理想の王子様を追い求める、気違いじみて見えるほどにお姫様願望が強い蘭。
そんな彼女の前に帰国子女の王子系美少年・右京が現れるが、
彼は小学生の頃に蘭をいじめまくった悪ガキだった。
「ガキだったよな、好きな子いじめるなんて」
右京はそう言って、今でも変わらず蘭が好きだと言う。
蘭は右京に惹かれていくが、それは蘭をからかうための嘘で、
以前と変わらず悪ガキな右京は蘭の自慢のお姫様ヘアを切ってしまった。
右京はみんなの前では普通に振舞い、蘭は益々気違い扱いをされる。
右京は本当は蘭の事が好きなのだが、気違いじみた照れ屋なため、
ついつい蘭をいじめまくってしまい、せっかく王子ルックになったのにと自己嫌悪する。
死ぬ気になれば思いを伝えられるだろうと考え、右京は蘭と共に樹海に行く。
そこで本当に死にそうになった右京は蘭に告白をする。
「愛を得た今!なんて世界は美しいの!!!」
愛のパワーを手に入れた蘭は、お姫様だっこで死にかけの右京を抱え樹海を脱出。
「テメーといるとロクなことねえっ 疲れるし!バカになるしワガママになるし!
あげく理想ばっかで恋にもならん!最悪の相性だ!
それでもいいか蘭!オレはいい!!それがいい おまえがいい!」
その後も変わらず右京は蘭を邪険に扱うが、なんだかんだいって婚約したりした。
山岸凉子「押し入れ」は読み切り実話ホラーで、昔に美内すずえから
聞いた話を作者が記憶に基づいて構成した話。
美内さんのところの常連アシスタントの一人が夜中に突然姉と二人で
泊めて欲しいとやってくると言う。もう電車もない時間だったが
彼女たちの住んでいるアパートは電車で一駅ほどのところだった。
それで、大抵アシスタントというのは先生宅に泊り込みになるのを、
彼女だけは自転車で通いだった。
そのアシスタントと姉がやってきて説明したのが以下の話。
彼女(アシスタント)は、その職業にありがちな夜型の不規則な生活で、
大体仕事明けの朝や昼に帰ってきて眠るというパターン。普通のOLの
姉とはすれ違い気味だった。彼女は姉のいない昼間の部屋で時々妙な事に
気づくが、起きたらすぐに職場へ戻らねばならない生活で忘れてしまって
いた。それは押し入れの襖が5pくらい開いたままになっていたり、春先
だというのにコタツが布団もかけないままついていたりしたことである。
押し入れの襖の件は姉も時々不安そうに訴えていたのだがいつも慌しい
彼女は「今度ゆっくり聞くから」と後回しにしていた。
ある時やっときついスケジュールの仕事が終わりアパートでゆっくりと
眠った後、夜更けにふと目を覚ました彼女は隣の布団で姉が目を覚まして
緊張していることに気づく。
姉は部屋の中、その押し入れの中に誰かがいると言ってきかない。
そんな馬鹿なと思いつつも彼女も恐々電気をつけ、思い切って押し入れを
開けてみる。もちろん誰もいないし、おかしなところもない。
姉も一応落ち着いたが「前からこの部屋が怖かった、その押し入れの襖が
いつも自然に開いてしまう」と話し始める。彼女は古いアパートで
立て付けが悪いから襖も開いてしまうと思っていたのだが、姉は5cmも
開くのはおかしいし、なんとなくそこから誰かに見られているような気が
してならないと訴え続ける。その時彼女はコタツのことをふと思い出して
聞いてみると、姉はもう暖かいし最近コタツのコードに手を触れたことさえ
ないと驚き、そこで二人は怖くなってしまい、美内さんに電話をかけて
泊めてくれるよう頼んできた…というわけだった。
その後二人は別のアパートに引っ越したのだがその前に不動産屋に
しつこく問い質したところ、実は以前に殺人事件があったという。
水商売の女性を恋人の男が痴話喧嘩の末に殺してしまい、死体を布団で
くるんで押し入れに入れていたのだった。
山岸さんは仕事中に眠気覚ましとしてこの話を持ち出したところ、
アシスタントの一人が「コタツはなんだったんでしょう?」と言い出し、
反射的に「死体を包んだ布団がコタツ布団だったりして?」と答えて
瞬間全員がきゃーっと叫んだという。もちろん真偽は不明のままだが。
あと後日談として山岸さんが実際の犯罪を扱った本を読んでいたら
その件らしき事件が収録されていて、犯人が「押し入れからずっと殺した
女が自分を見ていて怖くなって逃げた」と供述しているらしいことや、
山岸さんが上京して不動産屋で部屋探しをしていたら街中で安い物件が
あったがほんの少し前に殺人事件のあった部屋だということで、東京
には本当にそんなことがあるんだなあと感心したこと、などが描かれて
いる。
--本が手元になくて記憶で書いたので細かいとこ違ってたりするかも
しれません。
>>330 ちょいと一言。
怪盗はル・ブレットですな。元々は鳴滝と同じ探偵学校に通っていたが、合格試験の最中に
芸術的犯罪に目覚めたことと鳴滝に敗れたのをきっかけに怪盗になった、っつー経歴が
あったり。あと彼は不治の病に冒されていて、蘭々は相棒であり専任看護婦でもあります。
あと強力(ゴウリキ)は人格トレースっつーか脳みそが入ってます。
でもロボットとしての行動レベルは「自律稼動もする鉄人28号」がちょうどいい喩えかな。
大きさは成人男性の1.5〜1.8倍程度。風貌はおもちゃみたいだけどその性能は抜群。
1ヵ月経ちほとぼりも冷めて余裕も出来て、ネタバレだのって話も気にしなくて良くなった頃合だし
そろそろ例のヤツの続きを投下しましょうかねぇ
353 :
マロン名無しさん:04/10/09 22:17:03 ID:09O4Ah3t
「押し入れ」リクエストしたものです。
ありがとうございました。文字だけで充分怖さが伝わってきました・・・。
夜読むんじゃなかったorz
354 :
344:04/10/09 22:24:26 ID:???
>>345 返事遅くなりまして申し訳ない。
簡単でいいので教えていただけないでしょうか?
>341より続き
CASE3:一億七千万年の罠
西郷家に居候するクロノアイズメンバー5人のうち、大樹と年齢が近いアナとクレオの二人は
(事件が無いときはけっこうヒマなので)大樹の高校に転校生として通うことになった。
そんなある日、学食のテレビに映った「オーストラリアに出現した毛むくじゃらの怪物」の映像を見て
アナが叫ぶ。「あ、ティラノサウルスだ!」彼女いわく、本物のティラノはカラフルな羽毛とたてがみに包まれているのだそうな。
時間犯罪を疑っていると、今度は大樹たちの学校にティラノが現れる。早速ペルに出動を要請するが
ペルは既にオーストラリアの事件調査に向かっており不在。しかたなく大樹たちは直接ティラノを迎え撃つ。
だが、ティラノを撃ったとたんティラノは爆発。巻き込まれた大樹たちは、気が付くと恐竜のうごめくジャングルの中にいた。
ハデスサイズが罠として用意したティラノに「出戻り弾」が仕掛けられていたのだ。時間移動させた物体に仕掛けておくと
何かショックを受けた拍子に、周囲のものもろとも元の時代に戻る、という装置。
敵の狙いは、クロノアイズメンバーを分断することにあったのである。
仲間に連絡して迎えに来てもらおう、と提案する大樹にアナは答える。未来でも、時間を超えた通信法は存在しない。
直接、相手の時代に赴く意外に通信する方法は存在しないのだ。
「ティラノサウルスから推理して探すとしても、白亜紀だけで一億年の幅がある。私たちを探し出すのは
砂漠に落ちた針を見つけるのに等しい。……完全に孤立したってことさ」
一緒に飛ばされた校舎を根城に、帰還の方法を模索する3人に近づく謎の毛玉。パンダのような模様をしたそれは
某映画でも有名な肉食恐竜、ヴェロキラプトルであった。たちまち取り囲まれ、追い詰められる3人。
その時、ヴェロキラプトルの群れに飛び込んできたのは、トリケラトプスに乗り、骨の棍棒を振り回す謎の恐竜。
驚くべきことに、それは独自の言語と文化を持つ「知能ある恐竜」だった。
ガガッチと名乗るこの恐竜に招かれ、大樹たちは客人として彼等の村に招待されることになった。
恐竜の村に泊まって一息ついた大樹たちが考えた帰還の方法、それは「オーパーツ」による連絡だった。
一緒に飛ばされた来た校舎の中から、陶器や試験管などを埋めて、人間の時代に発掘されるようにしておき
時空監視機構の目を引いて“アイズ”をここへ呼び寄せようというわけである。
さっそく、ガガッチの案内を受けて、化石のでき安そうな沼地に案内してもらう三人。
だがそこに現れたのは、なぜか三人に敵意を向けるガガッチの村の恐竜たち。
またもハデスサイズの罠であった。大樹たちを密かに監視して「知能ある恐竜」の存在を知ったスパイディは
彼等を洗脳し、自分の手駒として操る用意を済ませていたのだ。
洗脳された恐竜たちの攻撃にガガッチは倒れ、大樹たちも沼の中に放り出される。
愕然とする大樹の目の前で、オーパーツとして用意してきた品は粉々に粉砕されてしまった。
最後の望みを絶たれ、銃をつきつけられて正に絶体絶命と言うその時…ペルセディアが彼等の頭上に現れた。
駆けつけたペルセディアは瞬く間に恐竜兵士を蹴散らし、大樹たちを救出する。
せめて恐竜兵士だけでも回収して逃げようとするスパイディだが、他の恐竜と一緒にガガッチまで回収してしまったため
仲間を操られて激怒したガガッチは輸送船の中で大暴れ。
そのすきに追いついたペルセディアは、みごとハデスサイズの輸送船を破壊し、恐竜たちを救出した。
ペルセディアに抱えられて空を飛ぶという体験にご満悦のガガッチ。
すべて終わって、現代に帰ってきた大樹が見せられたのは、博物館に飾られた「恐竜人間の化石」。
沼地で転んだときに、大気が沼の泥につけた跡が化石として発掘されたため、飛ばされた年代が特定できたのである。
そのとなりに展示された石版には、大きな虫に抱えられて空を飛ぶ恐竜の絵が描かれていた。
大量の隕石落下による地形の変動、奇病の流行などにより、人口が激減した未来の地球。
そんな中発見された新大陸と、その大陸の謎にまつわる人々の物語。
新大陸調査隊の警備班長・村上静馬(25歳♂)は調査隊No.2のVIPで天才天然ボケ学者のレイ・ジーン・セイバーヘーゲン博士(28歳♂、以下RJ)のお守りに手を焼いていた。
ある晩、RJは大陸人の3つ子の兄弟アルビレオ達から石を渡される。
それを見つけた村上は、未検査の物を基地内に持ち込むなと取り上げようとするが、石は2人の間で割れてしまった。
以来、RJは村上の側にいると怪力に、村上はRJの側では体に変調をきたすように。
実はその石、『運命の石』と呼ばれる物で、両性具有の大陸人が性別を定めるという代物。
母性本能に乏しく、行動が不自由になる事を嫌う大陸人は、その石で無理やり子供を産む役割を決める。
石に定められた2人は互いの匂いに反応し、それは『女』が『男』の子供を産むまで続くというのだ。
それを知った村上は激怒。
しかし色々考えた末、単に力が抜けるだけで別に死ぬような害があるわけでもない、と適当に納得。
以後、酸素マスクを常時携帯し、当面の危機を回避することにした。
新しく派遣された友能まきを看護婦(24歳♀、村上とは学生時代の同期)も交えて、基地ではそれなりに平穏な日々が過ぎるが、ある日大陸人達が来襲。
その頃の新大陸には、服従か死かと迫り、各地の集落を荒らしまわる魔神ゼーンがいた。
彼らは、RJがゼーンと同じ顔をしているというので、その正体を探りに来たのだ。
RJは基地の外に出て彼らと話し合いをするが、そのやり取りの中で大陸人たちはRJが『巫子』の能力を持っている事を知る。
またRJも自分は生粋の旧人(=新人類と呼ばれる大陸人に対して現生人類のこと)だと思い込んでいたが、もしかすると母親が大陸人の可能性もあるかもしれないと考える。
そのとき、今度はゼーンが襲撃を仕掛けてくる。
大陸人の1人が重傷を負い、RJ達は基地内に逃げ込むことに。
基地のほうでもゼーンが連れてきた巨大な虫達により大混乱。
ゼーン自身の手によっても多数の死傷者が出、RJは憤る。
RJとゼーンは行き詰まりになった手術室前で対峙する。
RJを『3人目』と呼ぶゼーンとの話し合いの中で、RJは『原獣文書』とは何かと問う。
ゼーンは答える。
「全ての者に不老不死を与える科学だ」
そこに何とか村上到着。
村上はRJを誘導して別室に逃げ込みゼーンを孤立させる事に成功。
さらにRJがゼーンの持っていた虫の卵をつかいゼーンを撃退する事に成功。
しかし基地は壊滅状態。調査隊は撤退を余儀なくされた。
そこへやってきたのは海賊の頭領チェリー・ジャック(仮名♂)。
調査隊に自分たちの発見した航路を買わないかと言ってきたのだ。
商談は成立。
大陸から離れる前にRJは村上に自分の過去を語る。
父ハインツと2人きりで暮らしていたRJは就学年齢に達しても学校へ行く事はなかった。
しかし、幼いRJは賞品の天体望遠鏡を目当てにコンクールに作文を出したことにより、学校に行っていないことがばれてしまう。
小学校へ通うことになったRJだが、結局学校に馴染めず1年ほどで放校になる。
しかしRJはその頭脳に目をつけられ大学へと誘われた。
父は特に反対もせず、RJは家を離れて大学に通うことに。
だが、いざ出発となったところで父はRJの乗った車を泣きながら追ってきた。
RJはそのまま大学に入学し、そのしばらく後、RJに会おうと病院を脱走した父は謎の焼死を遂げた。
自分はあの時戻るべきだった。しかし学び舎の手をとった。本が読みたかったからという理由で。
そして、あの時村上がいなければ、あれほど怒りを感じたゼーンにすら、自分はついて行ったかもしれない。
RJは自分の中の知識欲の強さを語り、村上に告げる。
「あなたが好きです」
新大陸から帰還した調査隊員たちは、それぞれ元の職場に戻っていった。
調査隊派遣の立案者であるRJは一躍ヒーローとなり、各地に散った元隊員達には遠い人になっていた。
そんな中、勤めていた病院を辞めた友能まきをは、海賊チェリー・ジャックの部下に出会う。
彼女はRJに渡したいものがあると言うのだ。
一方、新大陸にて。
RJを慕うアルビレオは巫子となることに決定したが、それを拒み『死者』の烙印を押され追放となった。
掟や『運命の石』に自分たちの運命を定められる事に納得がいかないアルビレオは、それに関わる何かを知っているらしいゼーンを追った。
ゼーンと相対したアルビレオは、自分たちは何故このような体で生まれてくるのかと問う。
そのアルビレオにゼーンは賭けを持ちかける。これに勝てば答えと原獣文書の秘密を教える、と。
賭けは、運命の石を2人で持ち、『女』になったほうが負け。
また、石が割れなかった場合もゼーンの負けというもの。
儀式の前に清めのためと言って、アルビレオに手を洗わせるゼーン。
そして2人は石を手にする。
運命の石は割れた。
学都パナケイアでは次回の新大陸調査隊の計画が持ち上がった。
しかし、RJはこれに参加しない事を表明。
RJは研究していくうちに『運命の石』が人工物である事、そして、それは持った人間の掌の表面温度によって作用する事に気づく。
また、まきをはチェリーの繋ぎでRJに会う。
まきをは新大陸でRJと同じ顔をした人物に会ったと言うのだ。
彼はRJをもう1人の分身と呼び、死なない女王『モールドレ』の3人の子の1人、ノアヴィースと名乗った。
ノアヴィースは父ハインツを殺したのは自分だと言い、RJへの「世界の中心に来るがいい」という伝言と箱をまきをに預けた。
RJが箱を開けると、中には地図と黒い箱のような謎の物体が入っていた。
まきをとチェリーはそのままRJの自宅へ滞在するが、ある晩、RJの身柄を確保しようとする侵入者が。
パナケイアに理解者も敵も多いRJはこの事態を予測しており、隠し通路を通って外へ出る。
そこにRJの秘書に拉致された形で村上も登場。
村上はRJ個人に雇われ、新大陸へ同行することになった。
RJ、村上、まきをの3人はチェリー達の船で新大陸を目指す。
久々に村上と過ごすRJは、村上から『運命の石』の効力が消えている事を確認する。
RJは自分には石の効力が続いている事から、『運命の石』は大陸人に作用する物と推測し、大陸人と旧人の種の違いはどれほどのものかと考える。
航海は順調に進んでいくが、ある時ノアヴィースの使っていたものと同じタイプの恐竜型の人工物を発見。
それと同時に巨大イカに襲撃されるが、これを撃退することに成功。
RJ、村上、まきを、チェリーの4人は、ひとまず恐竜を調べてみる事にする。
ボートで恐竜の元にたどり着いた4人は、恐竜のハッチが開いており、中には海水でも真水でもない液体が満たされているのを確認する。
RJは村上の補助で中へ潜り調べようとするが、あったのはパネルらしきものだけだった。
そのとき、今度は巨大鯨が登場。
荒れ狂う海の中に投げ出されないために、とっさにハッチから恐竜の中に飛び込む4人。
深く中へと潜っていくRJは、自分がこの水の中で息ができる事、また水が言葉を伝えてきている事に気づく。
RJはパネルで恐竜を操作し、鯨の暴走を止める。
その後も中へ潜って調べ続けるRJは、「大陸人は本当の意味では繁殖していない。大陸人は1つの原型のコピーであり、1人1人の個性はコピーのかすれに過ぎない」というメッセージを聞く。
さらに、「原住文書は永遠輪廻のためのプログラム」とも。
その言葉と同時にRJが見たものは、ウロボロスの向こうに立つ3人の男女のヴィジョンだった。
RJはパナケイアで研究した結果―――大陸人の子供は3人1組で生まれてくるが、その遺伝子情報は全く同じ物であり、厳密に兄弟とは言いがたいという事を思い出す。
RJ達は恐竜と鯨を利用して新大陸へ上陸することを考える。
RJが恐竜を操作して鯨を新大陸へ向かわせ、着いたところで鯨のひれを伝って村上の車で上陸しようという、いささか無謀な計画だった。
これに参加するのは、先程と同じくRJ、村上、まきを、チェリーの4人。
4人はチェリーの海賊仲間と別れて、新大陸を目指す。
一方、女性体になったアルビレオは、ゼーンが何らかの手段で自分を騙した事にすぐに気づいた。
アルビレオは、ゼーンが男性体になり、より強力な力を得るための生贄だった。
アルビレオは自分をそんな目にあわせて殺戮を繰り返すゼーンを憎むが、彼と行動を共にするうちに、ゼーンが1人で何かを守ろうとしている事にも気づいていた。
RJ達は、無事新大陸に上陸。
自分達の目指す『世界の中央』は地図を見ると、大陸から離れた島だと考えられる。
だが、ノアヴィースの「新大陸の神殿から中央へと続く道がある」という言葉もあり、大陸人に神殿の位置を聞こうとRJは考えた。
車で走り続けて間もなく、一行はごく小柄な大陸人の人影と集落跡を発見する。
RJ達は食物を介して、その大陸人たちに接触する事に成功。
RJは彼らに自分の名を名乗るが、大陸人はその名はルノーの復活を待って使われる名だと言った。
彼らは背格好は子供のようであったが、年齢的には成人に達しているらしい。
20年程前から石が効かず、女ができないのだと彼らは語る。
彼らは自分たちが現在住んでいる村へと、RJ達を案内した。
彼らは巨大な虫を住居としていた。
村人の約半数が外に出ることができず、この虫の中でしか生きられないという言葉を聞いて、RJはこれが自然な無菌室のようなものだという事を察する。
RJは村上達に仮説を語る。
大陸人はどのような婚姻を結んでも、最初に決められた数種類の決められた人間しか生まれてこない。
彼らは一見繁殖しているように見えるが、何世代かおきに遺伝情報的に完全に同じ人間が生まれてくるようにプログラムされているのだ。
大陸人が3人1組で生まれてくるのは、過酷な状況で遺伝子を途切れさせないためのスペアであり、これはある意味で不老不死のプログラムと言える。
しかし、このプログラムは完全なものではない。
RJの話を聞いていた村の長老は、その言葉をついで語る。
遺伝情報は輪廻を重ねるうちに歪み、これ以上のコピーを作る事ができなくなった、と。
RJは長老に、自分が白衣を着た3人の人物の映像を見たことを伝え、その中の1人、自分と同じ顔をした男性がルノーかと確認する。
それに対して、このプログラムを作ったのは、ルノー、レイ、ジーンという3人の学者だと長老は答えた。
長老はRJに「モールドレに会いなさい」と言い、中央へと通じる場所を教える。
RJ達はその言葉に従い、村を去って行った。
一行を見送った後、長老は語る。
RJの体はルノーの器であり、RJの人格はルノー復活までの繋ぎに過ぎない。
中央でモールドレと会えば、仮の人格であるRJは消えてしまうだろう。
一方、アルビレオもゼーンから大陸人に関する話を聞いていた。
新しい遺伝情報を作り出すことができず、緩慢に滅びゆく大陸人がこのメビウスの輪から抜け出すには、旧人との混血が必要だったとゼーンは語る。
元々大陸人は旧人の存在なしには存続できないように作られていたのだ。
創造者ルノーは当時の人類が生き延びる事のみを考え、被造物を愛さなかった。
ルノーは人類が滅びるような事があれば、彼らも滅びるべきだと考えていた。
当時の文献の中に『大陸人』という呼称は存在しない。
ルノー達は、自分達の手で作り上げたものを『ホムンクルス』と呼んだ。
ゼーンはなおも殺戮を繰り返す。
それをそばで見続けるアルビレオは、ゼーンが皆を何処かへ連れて行こうとしているだけだということに気づく。
だが、少なくとも行動を共にするようになってから、それは一度も成功していない。
笑いながらも時折弱音をこぼすゼーンに、「おまえ1人が背負い込まなければならないなら、人類など滅びればいい」とアルビレオは言う。
ゼーンを憎んでいたはずのアルビレオは、矛盾する自分の感情を持て余していた。
そんなとき、水をくみに行ったアルビレオは北の部族に襲われる。
喉元に刃をあてられたアルビレオに、ゼーンは一瞬ためらいを見せる。
アルビレオは、そんなはずはないと考えつつも、自ら刃に首を突き出した。
死に瀕したアルビレオをゼーンは巫子の神殿に運ぶ。
そこから中央の島へと送り、治療させようとしたのだ。
その際、ノアヴィースにアクセスしたゼーンは、彼からRJが中央へ向かっていることを伝えられる。
RJ達は長老から聞いた場所にたどり着いた。
そこには乗り物と思われるカプセルがあった。
最終中継地点と書かれたその場所で、RJ達は同じカプセルで移動する小さな人影を見る。
RJ達もカプセルに乗り移動する事にした。
到着したのは中央の島の最初の駅と思われる場所。
そこでRJは路線図のようなものを見つけ、先程見かけた人物が2キロほど離れた場所にいることを確認する。
RJ達は徒歩でその場所へ向かうが、着いた先にいたのは女性化したアルビレオだった。
RJは一瞬頭痛に襲われた後、これは医療設備の一部だと言った。
先程までは何も知らない様子だったRJが、突然そう言い出したことに不審を覚えるチェリー。
チェリーはRJに、「誰の記憶を思い出しているんだ」と問い詰めようとする。
様子がおかしくなったRJは「僕は一体何がしたかったんだろう」と呟く。
そこへゼーン登場。
ゼーンもまたRJ―――RJの意識ととってかわったルノーに向かって「おまえは2つの人類をどうしたかったんだ」と問い詰める。
そんな中、RJは意識の内でルノーの記憶を見る。
ルノーは他の2人、『レイ』『仁』という2人の人物を射殺した。
理由は彼らが、人類の反逆者だからというもの。
2人は自分たちの作り出したモールドレに『鍵』の在り処を教えたらしい。
RJは意識を取り戻す。
ゼーンや村上達も、RJが元に戻った事に気がつく。
RJはゼーンに、原獣文書は不老不死の化学だと言ったが、それは完全なものではなかったのだろうと問う。
また、原獣文書は大陸の者にとっては有効なのだろうと確かめる。
ルノーは自分たちの作り出した新生物を不老不死にする鍵を見つける事には成功した。
しかし自分たちに合う鍵はどうしても見つけ出す事ができなかった。
それが様々な悲劇を生み出したのではないかとRJは語った。
学都パナケイアにて。
新大陸を人類が作り出したのではないかという推測が外部に漏れ、パナケイアでは記者が連日のように押しかけ、デモ隊が発生するなどの騒ぎになっていた。
パナケイア側では歴史を洗いなおしていたが、そこである記録が見つけ出された。
当時、P=NOAH(プロジェクト・ノア)と呼ばれていたその計画の進行如何によっては、新大陸の生物たちは人類が創造したものという可能性が出てくる。
NOAH計画に関わっていた3人の科学者の名前は判明した。
その中の2人には子孫に関する記録がなかったが、女性スタッフ久世玲衣には娘がいたことが判明。
この子孫をたどっていくと、ラルフ・ハインツ・セイバーヘーゲン、そしてその息子レイ・ジーンに行き着くのだ。
原獣文書やルノーについて語った直後、RJは発熱して倒れた。
警護として側につく村上に、チェリーは撤退を主張する。
この大陸が「暗黒大陸」とすら呼ばれたのは、化け物の存在や危険な航路の為ではなく、歴史に埋もれさせてきた人類の罪のせいなのではないか、とチェリーは語る。
「決めるのは博士だ」と村上は言うが、チェリーは一刻も早くRJを新大陸から引き離したほうがいいという主張を曲げなかった。
一方、治療が終わり、意識を取り戻したアルビレオは地下をさ迷い続けてきた。
最初は気づかなかったが、アルビレオが歩いている通路には大勢の人間が埋め込まれていた。
その事に驚愕したアルビレオは、更にその中に自分と同じ顔の人物を見つけ恐慌状態に陥る。
同じパターンの人間が繰り返し生まれ続けているという話を思い出すアルビレオ。
そのアルビレオに見えない場所から声をかけてくる者がいた。
女王モールドレだ。
眠り続けるRJは、またもルノーの記憶を夢に見る。
学生時代、ルノーはレイと仁の2人に出会う。
2人はルノーの生殖細胞をタダで分けてもらうため、友達になりたいといってきたのだ。
臆面もなくそんな事を言ってくる2人に少々あきれたルノーだが、やがて彼らは実際に友人になっていく。
レイと仁は従姉弟同士の恋人であったが、本当は実の姉弟だった。
事故で親戚知人を一度に無くした彼らは、その際多額の裏金を使い書類を操作していたのだ。
ルノーの精子を求めてきたのも、仁に子供を作る能力がないためではなく、万が一でも子供に罪の存在があらわれるのを恐れたためだ。
目を覚ましたRJは、ゼーンと話をすべきだと思い、村上達と一緒に彼に会いに向かう。
しかし、そこで彼らが見たものは、ナース服姿のゼーンと医者スタイルのまきをだった。
「人が真面目な話をしようとしてるのに」とブチ切れるRJ。動揺するチェリー。
村上は主犯格はまきをのほうだと見抜いて、1人達観している。
同じ頃、アルビレオはモールドレの声に導かれて地上へ出た。
近くにいるアルビレオに気づき、すぐに行くからそこにいろ、と声をかけるゼーン。
アルビレオは、自分でもわけがわからないままゼーンの声に安堵する。
ゼーンはアルビレオのもとへ行き、RJもまた、話の途中で抜け出したゼーンを追って外に出る。
ようやく再会できたRJに抱きつくアルビレオ。
しかしゼーンはそれが面白くない。
RJに向かって「オレのヨメにさわっちゃダメ」というゼーン。
アルビレオに向かっても「おまえもオレのレイジーンにさわっちゃダメ」。
その「嫁」という言葉に気づいたRJは「そのふざけた格好をどうにかしなさい」と言い放ち、怒りを見せる。
RJの怒りに気づいたアルビレオは間に立ってなだめようとするが、RJが子供に運命の石を使った事に怒ったと知って、所詮RJは自分を子供としか見ていないとショックを受ける。
一方のゼーンも「ふざけた格好じゃない」と怒り出す。
まきをが看護婦という誰かを助ける仕事にしていたので、これを着せてくれたんだとゼーンは言う。
(実際この2人、コスプレ劇の前には真面目な話をしていた)
怒ったゼーンは『レッドタタマンゴ君』とやらを呼び出す。
「少しは話し合いで解決をしようと考えろー!!」と、またもブチ切れるRJ。
しかしゼーンが呼び出したのは腹菌類と思われる植物の形をした生物だった。
タタマンゴは胞子をあたりに撒き散らした。
村上は昔の夢を見た。
事故で母を亡くした事や、テニスをやっていた学生時代の出来事の夢。
まきをによって起こされた村上だが、目が覚めてみると、それぞれに異様なRJたち3人の姿が。
ゼーンの説明によると、このレッドタタマンゴ、人の脳から過去の記憶を吸い出し、それを見せる代物らしい。
また巫子の素質を持つ者同士は、互いの記憶をも見ることができるのだ。
RJ、ゼーン、アルビレオの3人の様子がおかしかったのは、その副作用のため。
RJはゼーンの子供時代のたわいない思い出のようなものを見たらしい。
ゼーンは、自分がそんなに悪いやつでもないという事を証明するため、これを使ったのだ。
副作用が収まったRJはゼーンに、大陸の人々を冷凍保存してどうするつもりだと話し掛ける。
RJはゼーンが1人で大陸人の繁殖連鎖を止めようとしていることに気づいていた。
それは限定された遺伝情報がこれ以上傷まないようにするためだが、同時に現在生きている大陸人たちの生活や人生の否定にもなる。
ゼーンはその問いに、皆を人工的に旧人と掛け合わせるつもりだと答えた。
また、RJはゼーンの記憶の中でモールドレが女性だったことにも気づき、それは何故かとも問う。
大陸人は石によって性別が定められている期間以外は中性のはずだ。
だが、自分たちを生んだ後もモールドレは女性体のまま。
ゼーンのほうも、昔から見慣れていたせいで今まで疑問に思ったことがなかったらしい。
ともかくゼーンはRJ達に「特別標本箱」を見せてやるといって案内する。
ゲートにパスを入力し通過する一行。
コンピュータはゲートインした6人の登録ナンバーと名前を確認していく。
ゼーン、RJ、村上、まきを、アルビレオ、チェリー……。
そして、その場にいないはずの7人目、「ナンバーレス モールドレ」の名が読み上げられる―――。
以上既刊7巻まで。
手元に全巻ないんで、ややうろ覚えで書いてるところがあります。
大筋は多分合ってると思いますが、ひどい間違いがあったら訂正してやってください。
小林じんこ「風呂上がりの夜空に」
天獅子悦也「川俣先生教育日誌」
作:野沢尚 画:斎藤むねお「ヒューマンリーグ」
ながいけん「神聖モテモテ王国」
この四作をお願いします。
入手が難しいものもあるようなので、できるだけ詳しく知りたいです。
原獣文書乙ー
371 :
マロン名無しさん:04/10/10 19:41:51 ID:wuLisyiw
筋肉がすげー
うほっじゃないけど惚れ惚れする
スマソ。
からくりテレビ実況スレと間違えたorz
一瞬原獣文書が
>>371な絵柄なのかと思っちゃったじゃないか
374 :
マロン名無しさん:04/10/12 00:37:40 ID:Mcp2Q744
橘あゆん の 疾風可憐迅雷狐娘! をお願いします
>>369 「神聖モテモテ王国」。愛称「キムタク」。ときどき編集さんに直される。ララァならわかってくれるよね?
すみません。「原獣文書」書いた者ですが、
>>361でRJが仮説を語るところ、文章変でした。
×最初に決められた数種類の決められた人間しか生まれてこない。
○最初に決められた数種類の人間しか生まれてこない。
この部分、訂正願います。
失礼しました。
>>369 「神聖モテモテ王国」
謎の事故により過去の記憶を失った男、深田一郎。彼の前に突然、父を名乗る男が現れた。
物語は、彼ら二人を取り巻く陰謀に、たちむかい、あがき続けるという
決意の元に団結する二人の小さな王国(安アパートの一室)より始まる。
近隣に潜み父を罠にかけようと画策する謎の組織、深田をさいなむ不調和な過去の断片、
期待を裏切り続ける父への不信、―――そして不和、決別。
奇妙な絆で結ばれた、奇妙な親子の物語。
>>378 それじゃ誤解を招く紹介文を書くスレだあ!
二人でトンカツ定食を食べているシーンから始まる。
ファーザーが○○すればナオンにモテる!と演説。
大抵ファーザーが様々なキャラに扮しナンパに出るが
ナオンは逃げ、暴走したファーザーは警察のお世話になるか
ヤクザ屋さんにボコられる。オンナスキーは見捨てて逃げる。
その他変な隣人達が出てきたり。
オンナスキー
本名深田一郎。メガネに坊主頭の15歳。いつも学ラン。
ある日どっかから落ちてきたファーザーと出会い、
2人で暮らし始める。ナオンにゃもてたいが一人じゃ声もかけられない。
実は記憶喪失だったりして色々と謎があるっぽい。
ファーザーへのツッコミは鋭いがナオンについては鵜呑みにしがち。
ファーザー
耳の部分には突起物、頭には赤色灯がついてる。赤色灯は嫌い。
大宇宙の掟で下半身にはパンツしか身に付けない。
ナオンにモテる事とモテモテ王国建国が夢。
犬は嫌われ猫には好かれる。よく死ぬ。
口癖「〜じゃよー」「〜かにゃー」「ギャワー」
×犬は嫌われ
○犬には嫌われ
の間違いじゃった。リトル愚かなわし。
ほんとはもっと言いたい事があるが止めてみる。ドキドキするじゃろ。
主人公ファーザーは23の秘密がある謎の宇宙人でモテモテ王国を神に約束されており
オンナスキーの父であり謎の組織に追われていて耐熱性にすぐれている為死んでも死にきれないが
3つのノウハウがあるのである帝国から優れた何かを感じてしまい、
にこやかな白人男性の夢を見た、宇宙の掟によりパンモロを義務付けられたイケてる男である。
>375,>377->382
おまいら生き生きし過ぎですw
>356より続き
CASE4:月面着陸艇破壊計画
1969年7月16日。その日、月を目指して飛び立ったアポロ11号は、いきなり謎の女に乗っ取られた。
「ばかな、月ロケットをハイジャックだとっ!?ソ連の陰謀か?きさまの目的はなんだ!」
「…宇宙食を…出せ!私に!宇宙食を!!食べさせるのだあ!!」
読者諸氏はお分かりと思うが、ハイジャック犯の正体はハデスサイズ幹部、ジャギィである。
今回のターゲットは絶滅動物ではなく、歴史的珍味、宇宙開発初期の宇宙食であるらしい。
もちろんこの無駄に派手な時空犯罪はすぐクロノアイズの知るところとなり、大樹たちが現場に急行した。
だが、ジャギィを捕縛しようとしたところ、別の敵が現れてクロノアイズを妨害し始めた。
ジャギィはただの便乗犯。本命は、ハデスサイズ首領直属の部下による月面着陸妨害計画なのである。
混乱の中、大樹はエルザとジャギィという不安てんこ盛りなふたりと共に月ロケット内にとりのこされてしまう。
今なお敵と交戦中である他メンバーの協力は期待できない。独力でロケットを月まで操縦しつつ
月に到達する四日間のうちに、保護されたアポロ乗組員三名を月ロケットに戻さなければならないのだ。
原始人であるエルザに科学や宇宙空間に関する知識があるはずも無く、未来人であるジャギィも
科学知識は限りなくゼロに等しい(『未来人が全部科学に強いなんて思ったら大マチガイだ!はっはっは』)。
月ロケットのコンピューターも、2000年前後のそれと比較すれば、シャレにならんほどの低性能である。
唯一の頼みの綱は、眠っている宇宙飛行士たちと意識下のテレパシーで接触、アドバイスを受けることができる
テレパシー通信装置である。
原始的なコンピュータに支えられた、緊張続きの操縦。地球と月の間に広がる、ただ何もない空間。
なぜ、宇宙飛行士たちはこんな辛い思いをしてまで、月を目指すのだろうか。
ふと疑問に思った大樹は、テレパシー通信でその疑問を、アームストロング船長にぶつけてみることにした
なぜ月を目指すのか。そう問われたアームストロング船長は「まだ誰も踏んだことのない場所を踏むため」と答える。
「何が待っているのかと聞かれれば、それが分からないから行ってみるのだ、としか言えない。
米ソの冷戦が原因?はは、意地の張り合いで月まで行けるならごく結構。なんて人間はすごい生き物なんだ、って
俺は───そう思うよ」
船長の冒険心に感銘を受ける大樹だが、そのころ、敵がクロノアイズの守りを突破、月ロケットに迫っていた。
敵が駆るのは、ペルセディアに良く似た人型兵器。明らかにペルと同系統の時空潜航機である。
戦火をくぐり、辛うじて乗組員の入れ替えに成功するが、3日間連続で月ロケットを守り戦いつづけていたアナたちには
もう余力がない。追い詰められたアイズの前に、ハデスサイズ首領「冥王ハデス」の立体映像が姿を現した。
月ロケット破壊が成功すれば、歴史が大きく混乱し、自分の望んだ新世界を作ることが出来ると得意げに語るハデス。
「未来はいいところだぞ…唯一の例外を除いて、全てが手に入る。その例外とは“支配”!
他人を力で抑え付け支配することだけが唯一許されぬ自由。だが、私はそれが欲しい!
意志あるものを力で抑え付け支配する快楽!それこそが私の望む世界なのだからな!」
ペルセディアを捕縛し、月ロケットへ投げつけるハデスの時空潜航機。クロノアイズのメカによって
月ロケットを破壊しパラドクスを起こさせる皮肉な攻撃である。
だが、アポロの宇宙飛行士たちを嘲笑するハデスの言動に激怒した大樹の精神波がペルセディアを暴走させる。
戒めを振りほどき反撃するペルセディア。装甲を砕かれたハデスの時空潜航機「パペッティア」は
作戦の失敗を悟り、逃走した。アームストロング船長の「月面最初の人類」の名誉は守られたのだ。
悠然と月の大地を踏む着陸艇を眺めながら、クロノアイズは地球に帰還する。
CASE5:宇宙に浮かぶ記憶
西郷家のクロノアイズメンバーに、未来の時空監視機構本部から出頭命令が届いた。
前回の事件で目撃された、非合法の時空潜航機に関するデータ照合が目的である。
校舎の屋上で昼食中に、迎えに来たペルセディアに引き上げられる大樹たち。このとき、大樹のクラスメートである
金子とかおるが、ペルセディアに張り付いて同行してきたことに、誰も気がつかなかった。
ペルセディアがやって来たのは、20世紀から2万9千年後、西暦換算で310世紀の世界。
30世紀末に、全人類を2万年後に移し、自然環境の回復を待つ「未来殖民」によって豊かな自然は蘇り
人類は、自然界を阻害しない空中都市で穏やかに生活している、20世紀から見ればまさに天国。
(ちなみに、男子出生率が低下して女性の社会進出が進んでいるため、女系社会化が進行しており
メカが女性型だったり、アイズに選ばれる人間が女性に偏っているのもそのため、という設定)
時空監視機構本部で、大樹たちは監視機構局長“クロノス”に対面する。
既にレポートを受け取っていたクロノスは、敵の時空潜航機「パペッティア」には人間が乗っていなかった、という
データを示し、本来ありえない「人間を殺せるビメイダー(人造人間)」の可能性を示唆する。
ペル自身が報告した「大樹と自分がしばしばシンクロ、暴走してしまう現象」についても調査する必要があり
(大樹に惚れているペルは、この現象を二人の間にある“特別な運命”なのではないかと思いこんでいる)
大樹たちはクロノスと共に、クロノアイズが保有する情報基地「ファウンデーション」へ向かうことになった。
地球から銀河の中心を挟んで10万光年、銀河の果てに位置する人工惑星ファウンデーション。
相対性理論により光速を超えるものは存在しない。ゆえに、タイムパラドクスによる情報変化も光速以下で伝わるため
10万光年の彼方にあるファウンデーションの情報がパラドクスで変化するには10万年の時間が掛かる。
超光速航法を有するクロノアイズが、地球とファウンデーションのデータを照合することで
パラドクスを発見することが出来る「歴史の灯台」である。
ファウンデーションに到着し、各種の検査が開始された。ペルセディアの暴走に関する検査の結果は
単にメカニックの想定精神圧と大樹の精神圧(早い話が“思い込みの強さ”)であると分かり、残念そうなペル。
そんな彼女の前に、謎の少女型ビメイダーが、未来で迷子になっていた大樹のクラスメート二人を連れて現れる。
だが、少女型ビメイダーは突如、ペルと大樹の前でクラスメートの金子を殺してしまう。
彼女こそハデスサイズの刺客、「パペッティア」の頭脳体だったのだ。
前回の装備、7機の支援機を連れた「スノーホワイト」に代わって今回彼女が持ち出したのは「ラプンツェル」。
特殊合金の髪の毛で敵を切り裂く特殊装備である。
ペルが単身迎撃に出るが、その攻撃は鈍い。相手が人を殺すところを目撃してしまったために
彼女の「ビメイダーは人間を攻撃しない」というプログラムがパペッティアを人間と誤認し、応戦できないのだ。
反撃できないペルや、ファウンデーションの警備ビメイダーを倒し、悠然とファウンデーションの破壊にかかるパペッティア。
その前に立ちはだかったのは、なんとクロノスーツを着ているとはいえ、生身の人間である大樹。
彼はスーツの安全リミッターを解除して、最大出力でパペッティアに立ち向かったのだった。
「髪の毛」を制御するコンピュータを破壊され、大樹とペルの思わぬ反撃によってパペッティアは敗走した。
だが、勝利してなおペルの表情は暗い。人間である大樹を好きになってしまったために、人間とビメイダーの差、
「人を殺せる」パペッティアとの差に思い悩んでしまっているのだ。
それを見ていた大樹は、やおらペルの腕を取り、大樹の頬を叩かせる。
「あ?したくもないことができたからって、ちっともうれしくはないだろう?
そんなことを自慢にしている奴は放っておけ。俺は、そんなことできないペルのほうが好きだから」
うれし泣きしながら大樹にしがみつくペル。取りあえずは一件落着である。
しかし、帰還する大樹たちを見送りながら、クロノスは表情を曇らせる。
「パペッティアがもし私たちの時代より未来から来たのなら、ハデスはもう知ってしまったのかもしれない。
私たちがクロノアイズを結成してまで守ろうとする“時間の秘密”を……」
マップスではビメイダーも人殺ししてたのに
ふくやまけいこ「東京物語」おねがいします
>389
長谷川作品における「ビメイダー」は、一般における「ロボット」並に間口の広い言葉であるとご理解下さい。
あと、マップスとクロノアイズが異世界なのは(大外伝による)公式設定です。
マップス世界では1999年に円卓会戦が起きていますが、クロノアイズ世界では結局なにも
起きませんでしたから。
392 :
マロン名無しさん:04/10/14 01:38:19 ID:EGEzxUQH
福神町綺譚をお願いします
なるたるお願いします
なるたるはもうある
「妖精事件」と「アーシアン」と「飢餓一族」を詳しくお願いします。
作者は高河ゆんです。
>346
亀だが「花ぶらんこゆれて…」だと思うぞ。
安野モヨコのエンジェリック・ハウスをお願いします
灰羽連盟知ってる人いるかなぁ……(;´д`)
灰羽連盟って漫画になってたの?
っえ!?なってないの!?
『アーシアン』いきます。間違い・足りないところなど、補完お願いします。
世界設定
はるか昔から地球人(アーシアン)のことを見守ってきた、遠い惑星エデンに住む、
金髪碧眼、白い羽の天使たち。月の裏側に基地をもち、地球に調査員を下ろしている。
+(プラス)チェッカーと−(マイナス)チェッカー。二人一組になった天使たちは、人間の行動を、
+(良いこと)か−(悪いこと)か調べていく。マイナスチェックが一万に達したとき、天使たちは
地球人を滅ぼすことになっている。
その一方で、天使たちは絶滅の危機に瀕している。発情期が限られている上、同性にしか性欲を
感じなくなってしまっているのだ。種族保存のため、同性愛は死罪とされている。旺盛な地球人たち
の繁殖力を調べるのもまた、天使たちの目的ではある。
主要登場人物
「ちはや」(♂)
金髪碧眼、白い羽の天使たちの中で、突然変異で生まれた、黒髪黒目・黒い羽の天使。
孤児院で育ったが、非常に優秀な成績で士官学校に入り、天使たちの司令官であるミカエルの
養子となる。親地球家。士官学校を主席で卒業後は、プラスチェッカーとして地球に下りる。
「影艶(かげつや)」(♂)
貴族の家で生まれ育った優秀な天使。実は捨て子であり、実の母は天使長ミカエルの妹・ルシフェルである。
士官学校でちはやと知り合う。皆に気味悪がられていたちはやを見て「綺麗だ」と感じた。地球人嫌い。
次席で士官学校卒業後はマイナスチェッカーとしてちはやとコンビを組み、地球に下りる。
402 :
401:04/10/17 23:32:08 ID:???
ストーリー
ちはやと影艶はコンビを組み、さまざまな地球人と知り合う。アーシアン好きのちはやはもちろん、
アーシアン嫌いの影艶も、それらの出会いで変わっていく。
(この辺は一話完結のストーリーが何本か入るので省略スマソ)
天使たちの間に、黒色ガンのうわさが広まってゆく。地球を愛する天使が罹患するその病気は、
羽が真っ黒に染まり、やがて死に至るらしい。(本編中では明かされないことであるが、
初めて黒色ガンに罹った天使は影艶の母のルシフェルである。彼女は病に殺される前に自殺した。)
プラスチェッカーの総統であったセラフィムは、黒色ガンに罹り地上に幽閉される。彼は地上で人間の女性を愛し、
娘をもうける。その娘エルヴィラは、人間にはありえない速さで成長し、父であるセラフィムを愛する。
セラフィムもその愛を受け入れるが、やがて病の前に命を落とす。エルヴィラは、セラフィムが自分の病状を分析した
黒色ガンのデータを、通信機をとおしてミカエルたちにつきつける。そして、父を見捨てた天使たちを許さないと、
そのデータを渡さないことを通告して消息を絶つ。
一方、ちはやと影艶。長いコンビ期間を通して、これ以上ないほど親しくなっていた彼ら。
やがて影艶に発情期が訪れ、影艶はちはやにたいして愛情を抱いていることに気づく。
ある夜、彼らは同性愛が死罪に値することを知ったうえで抱き合う。しかし、偶然訪れた天使たちの使いに、
その現場を見られてしまう。
403 :
401:04/10/17 23:37:13 ID:???
裁判にかけられるちはやと影艶。ちはやは、「愛する影艶に生きてほしい」という一心で、
二人の間に肉体関係があったことを否定する。一方影艶は、「自分たちの愛情は偽りではない」
という思いから、肉体関係を肯定する。裁判は膠着状態に陥り、ちはやと影艶はそれぞれ独房に
閉じ込められる。
ちはやの独房に、エルヴィラが現れた。彼女は、髪も羽も黒く、かつ健やかに生きているちはやこそが
新世代の天使であるとして、迎えに来たのだ。ちはやは、片方の翼をむしりとり、
影艶へわたしてほしいと義父ミカエルに頼む。ミカエルは、翼を受け取り、ちはやの逃亡を許す。
ミカエルはその罪を問われて司令の座を追われる。ミカエルの右腕であったラファエルがトップに立ったとき、
アーシアンのマイナスチェックが一万に達する。ラファエル率いる天使軍は、巨大戦艦(名前失念)に乗って
地球への攻撃を開始する。
影艶も、ちはやを追って地上へ降りる。ちはやと影艶、そしてエルヴィラと、彼女と同じように誕生した
「黒天使」たち。彼らは強い超能力を持って戦艦を攻撃し、そしてテレポートで戦艦に乗り込む。
ラファエルたちに対し、戦艦のワープ装置を破壊すると通告する彼ら。ワープ装置が無くなると、戦艦は地球を
滅ぼせても、母星・エデンに帰れなくなる。ラファエルは撤退を決意し、地球の危機は救われたのである。
後日談
ちはやと影艶は地球のどこかで暮らしている。エデンでは、ごく普通に黒髪・黒羽の天使が生まれるように
なっていた。そして、それらの子供たちは生命力が強かった。ちはやは、彼らのさきがけのような存在で
あったのかもしれない。天使たちはあらたな生命力を得て、地球人は今日も平和に暮らしている。
注:ラストの戦艦戦では、ちはや達が地球で知り合ったキャラクター達が力を貸していたりします。
現在全3巻の総集編で読めるので、よかったら読んでみてください。
乙!
灰羽は「オールドホームの灰羽たち」みたいなタイトルの同人誌が元
>>401-403 一話目だけ何かで見て、その後が知りたかったところだった。
ありがとう。
ホシュ
ハチミツとクローバーお願いします
>金髪碧眼、白い羽の天使たちの中で、突然変異で生まれた、黒髪黒目・黒い羽の天使。
ソウルレスキューもそんな設定だったな。
411 :
マロン名無しさん:04/10/23 02:05:57 ID:JlKRESU4
スイミーもそんな設定だな
おひさしぶりです。
自分の紹介があまりに長すぎるので、短めのあらすじも書いてみました。
誤字誤変換文体のおかしい箇所も大量にありましたので
後日改めて書き直したものをよそにうぷさせていただきます。
まとめサイトの方、その時はよろしくお願いいたします。
(規制中ですので、このレスは依頼スレでお願いしました)
「漂流教室」短めのあらすじ
(おおまかなあらすじ)
高松翔の通う大和小学校の生徒たちは、突然の爆発で校舎ごと未来世界に飛ばされてしまう。
頼りになるはずの教師たちは理性を失い、一面の砂漠に絶望して自殺したり
暴走した者に殺されたりして誰もいなくなってしまった。
翔たちは偶然交信できるようになった過去世界の母親の力を借りながら
未来生物や暴走する大人や病魔、飢えや恐怖と戦ってゆく…。
(ラスト)
彼らの行動が実を結び、未来世界もわずかだが希望が持てるようになってきた。
母から未来に送られた物資もある。
翔たちは、自分たちが「未来に蒔かれた種」なのだと気付き、
この世界で力をあわせて強く生きてゆこうと決心する。
ただ一人、爆発に巻き込まれてともに時空を超えてしまった近所の子供ユウちゃんだけを
過去世界へと送り返して……。
過去世界の母は、ユウちゃんから託された翔の日記を手に、未来世界で生きている翔たちを思う――。
>411 スイミーかよ!
414 :
マロン名無しさん:04/10/24 00:31:31 ID:1IZ/w1I9
かぢばあたるのゼルダの伝説神々のトライフォースをお願いします
漂流教室好きだったなあ〜。
長いのも面白かったですよ(´- `*)
漂流教室簡単にまとめてくれて、アリが十。
読みやすかった。
417 :
マロン名無しさん:04/10/25 13:14:58 ID:IrBIyKFB
リプレイJ教えてください。
「不思議の国の金魚姫」お願いします!
ロンドンの毛皮商の息子であるスコットは鳥や動物を愛する心優しい青年。
父親の後を継ぐのを拒んでおり、父とは不仲である。
スコットは森でバードウォッチングをしている最中、一人の小人の少女と出会う。
ポーと名乗る小人の少女は、小人族の姫であった。
ばあやに叱られながら、仲良しの友達のリルフィー(鳥)と森で遊ぶのが趣味。
ポーは母親である女王に「ニンゲン」という種族と出会ったことを話すが、
女王は「人間」など知らない、二度と「人間」に近づくなとポーに固く言い渡す。
ポーは幼い頃から母親に優しくされた記憶がなかった。
小人族には代々伝わる言い伝えがあった。
新月の銀曜日に生まれた一千人目の女が死ぬ時、それは部族のたえるとき――
ポーこそが新月の銀曜日に生まれた一千人目の女だったのだ。(※銀曜日は人間界で言う金曜日)
母親の冷たい態度を寂しく思うポーはロンドンのスコットの元までリルフィーと共に会いに行く。
小人に会ったことが夢ではないとわかって喜ぶスコット。
しかしスコットの(自称)恋人であるクレアは、ポーを気に入らない。
一方、小人族の村ではポーが人間界へ行ったことがばれていた。
銀曜日に生まれた一千人目の女であるポーを死なせないためには、
10年ごとに人間をいけにえに捧げないといけなかった。
そしてポーの10歳の誕生日はあと少しだったのだ。
そんな時、小人族の村にキツネ狩りのために人間がやってきた。
それは毛皮商のスコットの父親であった。
9年前、森に押し入ってきた人間に夫を殺された女王は、いけにえにする一人目の人間をスコットの父親に決める。
スコットは急にやってきたポーの家のことを心配するが、
ポーは「母さまにちゃんと言ってきた」と嘘をつく。
クレアはポーに歩み寄ろうとポーのために人形の洋服を買ってくるが、ポーはそれを脱いでしまう。
切れたクレアは、夢を見すぎているスコットのためにも、ポーに出て行けと言い、
ポーはリルフィーと共に飛び去ってしまう。だがスコットはクレアを怒らない。
ポーのボロボロの服は、母親が初めて作ってくれたものだったのだった。
ロンドンの街の中、ポーを探し歩くスコットとその後をつけるクレア。
クレアはその途中でポーの手がかりを見つけ、スコットを引っ張り、ポーを見つけ出す。
ポーはクレアに謝り、二人は和解(?)する。
小人族の村では、女王と村人たちが、森に押し入ってくるスコットの父親を目に見えぬ力で攻撃していた。
スコットの父は少しずつ衰弱し、だが森に戻って来ずにはいられないようになってしまう。
ロンドンのスコットの元で暮らしていたポーは、ある朝リルフィーが病気になり、
森に帰ってしまうことになる。ポーが行ってしまったことにしばし呆然とするスコット。
森に帰ったポーはリルフィーのために薬を出してと泣いてせがむが、
リルフィーは森に帰った途端に元気になっていた。
久しぶりに母親である女王と再会したポー。
リルフィーの病気は女王が一時的にリルフィーの体に変調をきたすように仕組んだのだった。
女王はポーの誕生日は盛大に祝うので、二度とこの森を離れるなとポーに言い含める。
母の言い方に腹を立てたポーだが、久しぶりの故郷である森に、ロンドンとは違った魅力を見つける。
ポーは、小人族の物知りじーさんに「ポーの母さまはどうしてあんなにいじわるで冷たいの?」と
尋ねるが、物知りじーさんによると、昔は女王はとても明るく優しい人だったと語る。
そしてポーに立派な女王になってもらいたいからこそ厳しく育てているのだとフォローするが、
ポーは女王にはなりたくなかった。
また、女王は父が生きていた頃はよく笑っていたと聞いて、ポーはやはり自分が母親に嫌われているのだと確信する。
スコットの父親は尚も森を訪れていた。そのたびにスコットの父を攻撃する村人たちだが、
いくら憎い人間とはいえ、命ある者を殺そうとするのは耐えられないと女王に訴え、虹の玉を見つけようと提案する。
いけにえを出さず、かつポーを死なせずに小人族を救うには、虹の玉を見つける必要があった。
虹の玉は、銀曜日、信じあう者同士二人だけが見つけられると言う。
しかし、その代償もまた定かではないと書物には残されている。
虹の玉は10年間見つかっていないのだから、見つけられるはずがないと女王は反発する。
ポーは女王の部屋にあった銀曜日の予言について書かれた書物を途中まで読んでしまう。
女王に本を隠されたポーは、なんとしても本を読もうとし、
友人のクープの助けで本を読むことに成功するが、「一千人目の女」が自分のことだと気づく。
大変なことだと知ったポーは、何としても虹の玉を見つけようと決意する。
後日に、スコットは父親が狩りへ行った先で発作を起こしたと連絡を受け、
初めて父がポーの住んでいた森で狩りを行っていたことを知る。
スコットの父は周りが止めるのも聞かず、森の奥に入ってしまい、ついに小人の村を見つける。
女王はスコットの父を気絶させ、動物たちに見張りをさせる。
父親を探すスコットもまた、小人の村を見つけ、ポーと再会する。
スコットはポーに父親の行方を尋ねるが、ポーは知らないと答える。
また、ポーはスコットに再会したことで気がゆるみ、スコットに泣きつく。
夜が更けて、周囲が見えなくなったスコットはポーの仲介でキツネの住処に泊めてもらうことに。
ポーは家に帰って、女王に、一千人目の女が自分なのかと問い詰める。
激しく動揺する女王。ポーは本当のことだと確信し、「虹の玉を見つける」と宣言する。
だが女王は「いけにはもう用意している」と言い放ち、ポーはそれがスコットの父だと気づく。
ポーは虹の玉を見つけようとする最中、縛られているスコットの父を見つけ、助けようとする。
意識を取り戻したスコットの父は、ポーを見せ物にしようとつかまえるが、ポーはそれを理解しない。
ちょうど朝になって目覚めたスコットは、ポーと共にいる父親と再会する。
スコットの父はポーを連れて逃げようとするが、女王と村人たちの力によって阻止される。
ポーは女王にスコットの父を逃がすように懇願するが、女王は聞き入れない。
全てをスコットに話したポー。スコットはロンドンに帰り、虹の玉について調べることにする。
夢の世界が崩れたことにショックを隠せないスコットは、待っていたクレアにも事情を話さない。
また、10年ごとのいけにえにより、永遠の命を与えられる代わり、ポーは魂のぬけたぬけがらと
なることが判明するが、女王はあくまでもいけにえの方法を取ろうとする。
何故なのかと問う村人に女王は「虹の玉など最初から存在しない」と断言するのだった。
ポーは虹の玉探しに奔走するが、村人の大人たちは女王の命令で、誰も協力してくれない。
しかし、クープを始めとする村の子供たちはポーの虹の玉探しを手伝ってくれるのだった。
スコットと連絡を取り合いながら虹の玉を探すポーたちだが、ポーの10歳の誕生日は刻々と近づいていく。
業を煮やしたポーは、まず先にスコットの父を助けることにする。
ポーを見せ物にしようとしていたスコットの父は、当のポーが自分を助けてくれたことに拍子抜けする。
しかし、ポーの誕生日は既に来てしまっていた。
0時を過ぎると同時にいけにえの儀式が始まるのだ。
小人族の力を使い、スコットの父を彼が乗ってきた車でひこうとする女王と村人たち。
村人たちは「虹の玉はない。村を救いたいがためのつくりごとだった」と聞かされ既に諦めていた。
そこにポーの呼びかけを感じたスコットが駆けつける。
今にも殺されそうな父親の姿を見て、小人族に「共存できないのか」と訴えるスコット。
ポーは身をはってやめさせようとするが、幼い頃から母親に「人前で脱いではいけない」と
言われてきた帽子が取れ、そこには何と、虹の玉があった。
虹の玉が見えているのはポーとスコットのみ。「完全に信じあう者同士」はポーとスコットだったのだ。
始めは信じない村人だったが、激しく動揺し、虹の玉を使うのを止めさせようとする女王に、
虹の玉は本当に存在するのではないかと思い始める。
しかし女王は、ポーに虹の玉を使うのをやめさせるため、自らの胸を突いてしまう。
倒れた女王は「虹の玉はわたしが隠した」と告白する。
ポーが生まれた時にポーの父親と二人で見つけ、誰にも見つからないようにポーの帽子に隠したのだ、と。
今まで信頼してきた女王に嘘をつかれていたことにショックを受ける村人たち。
予言が書かれていた本には続きがあったのだ。
虹の玉を使い、村が救われるのと引き替えに、ポーが消えてなくなるのだと言う。
ならば10年ごとのいけにえで、ぬけがらのようになっても永遠の命を与えられた方がいいと、
母としての女王は考えたのだった。そのために、始めからポーを愛すまいと、感情を殺してきたのだと女王は告白する。
涙を流すポーと、優しくポーを抱きしめる女王。
母親から、「愛している」という言葉を聞き満足したポーは、自らを犠牲にする決心をするが、
それを止めたのはスコットだった。
スコットは、「ポーにも父にも生きていてほしい」と自分をいけにえにしてくれと頼む。
スコットが炎上する車に飛び込もうとした時、銀の雪が舞い降りた。
銀の雪は、夜光虫か何かの一種だったが、村人たちは「銀の雪が儀式を止めた」と思う。
女王はスコットに、「あなたをいけにえになどできない」と言い、
「あとはわたくしたちだけで過ごさせてください」と頼む。
ロンドンに帰るスコット。
そして小人族の村は、最後の日に祭りを楽しみ、眠り薬を飲んで全員眠りにつくのだった。
その夜スコットは不思議な感覚に襲われる。
スコットの父親の容態はよくなっていた。だが、スコットの中には埋まることのない穴が空いていた。
クレアは、そんなスコットを慰める。
少しずつ元の生活を取り戻していくスコット。
しかし、ポーはスコットの元に戻ってきたのだった。信じられないスコット。
「スコットのおかげよ」とポーは語る。
祭りの後、村人たちが起きると、誰も消えず村人たちは無事だった。
慌てて本を読む女王たちは、新たなページを見つける。
「部族のわくをうちくだくことができればすべては方向を変える
われわれ以外の生き物の力とふかくむすびつけば 運命はかえることができよう
他の生命の力がふかくふかくむすびつけば…
だがこれらのことが事前にあかされることはない」
スコットに深く感謝した女王は、ポーに人間をもっと深く確かめ、報告してくれるよう、
ポーをスコットの元に預けることにしたのだった。喜び合うポーとスコット。
第1部 完
スコットやクレアやポーの間に恋愛感情はあるの?
母親に愛されていることを知り、スコットと共にいられることに幸せを感じるポー。
クリスマスが迫ったある日、ロンドンをリルフィーと共に徘徊していたポーは、ピーターという少年と出会う。
ピーターは、ポーのような小人に会っても驚かなかった。
病弱な母親と二人暮らしのピーターは、労働者階級で、日々働きながら暮らす子供。
スコットに所に帰ろうとするポーに、何故か「帰らないで」と頼む。
ピーターは、以前から小人がいるのを知っていたと語る。
働きに出かけたピーターとついていくポーは、お金持ちの子供が物乞いの真似事をしているのを見つける。
子供を叱り飛ばすピーター。だがその子は、「僕を子分にして」とピーターに願い、ポールと名乗る。
ポールは家の者に連れ去られる途中、財布を落とし、ピーターはそれを拾う。
ピーターはポーに「小人がいると知っていた証拠」を見せる。
それはポーのサイズより一回り小さい、着込んである服だった。
ポーはその服を持っていた、ピーターの友人であるふくろうのシモンに聞いて、
服の持ち主が動物園に住んでいることを知る。
今度動物園に行こうと約束し、ポーはピーターと別れる。
家に帰ったピーター。
ピーターの母親、アイリーンは、彼が拾ってきた財布に書いてあったポール・トルハーストという名前を見て
何故か激しく衝撃を受け、財布を返しに行こうとするピーターに「その子に会わないで」と強く頼む。
一方ポーは、ピーターから聞いた「幸福な王子」の話のツバメにひどく感動し、
自分もツバメのようなことがしたいと、母親である女王からもらった宝物の中にあった、
「どんな病気でも治る薬」をピーターの母親にこっそり(?)届ける。
その頃ポールは、祖父から溺愛されるお坊ちゃま暮らしに飽き飽きし、ピーターからの電話を待ち焦がれていた。
財布を返すために電話をかけてきたピーターの呼び出しに、意気揚々と出かけるポール。
ピーターはと言うと、母親にクリスマスプレゼントしようと思っていた手袋が売れていて、ショックを受けていた。
ポーはそれを聞き、「あの洋服を作った小人さんたちに作ってもらおう」と提案する。
ポールと再会したピーターは、ポールにひどく慕われる。屈託のないポールはポーともすぐに仲良くなった。
動物園で、外国から渡ってきたと言う小人の一家に出会ったポーは、
ピーターの母親の手袋を作ってもらうよう頼み、引き受けてもらう。
クリスマス当日。
スコットの家で、ポーにピーター、ポール、クレアが集まり、一同は楽しく過ごす。
自分の家に帰ったピーターは、小人に頼んでおいた手袋をプレゼントするが、
それに感動したピーターの母・アイリーンは、ピーターが自分の子供でないことを告げる。
しかしピーターはとうにそれを知っていた。
ピーターの家についてきたポールは、アイリーンが、自分の家にあった絵の女性にそっくりなことに驚く。
真実を語るアイリーン。
ピーターの実の父は絵描きで、アイリーンは絵のモデルだった。
アイリーンは彼を愛してしまい、ピーターを自分の子供だと錯覚するように愛し、屋敷から連れ出したのだ。
2,3日経って罪悪感に見舞われた彼女は、ピーターを屋敷に戻しに行ったが、
そこで見たのはピーターの実の父母が交通事故で亡くなった葬式だった。
そしてアイリーンは、ピーターを返す機会を失い、そのまま行方をくらましたのだ。
アイリーンは、ピーターを、本当の家である、トルハースト――ポールの家に返すことを決心する。
ポールは、家から家族がいなくなってから、寂しさにより、ピーターの祖父が孤児院から引き取った養子であった。
ピーターの祖父は、ピーターを返しに来たアイリーンを激しくなじる。去っていくアイリーン。
だがピーターは、血の繋がっている祖父を受け入れられず、母親を恋しがる。
アイリーンは、ピーターを失ったことにより自殺を図るが、
「幸福な王子」のツバメに感化されているポーに、トルハースト家から持ち出した宝石を渡される。
(ポーは「宝石=幸せのもと」と思い込んでいる)
しかしアイリーンはポーの目の前で身を投げる。ポーは動物たちの力を借りて、必死でアイリーンを助ける。
スコットも一命を取り留めたアイリーンを絵描き教室に連れていくなどして、気分転換を図ろうとする。
ピーターはポールから、ピーターの実父が描いていたアイリーンの絵を見せてもらい、感動して涙を流す。
その様子を見て、ピーターを孫だと実感する祖父。
祖父は、ピーターの父が生前、アイリーンに惹かれていたことに気づいていた。
アイリーンが戻ってきたら彼女を叱らないでやってくれ、というのがピーターの実父が残した最後の言葉だったのだ。
気持ちの整理がつかず、祖父は悩む。
貴族の生活に慣れないピーターは今まで通りバイトに出かけようとするが祖父に止められる。
だが、責任と信頼を重んじるピーターは、祖父に激怒し、家を出て、ポールもそれを追いかける。
ピーターとポールはしばらく家に帰らないことにしようと話し合い、人さらいごっこをしようと思いつく。
浮浪者の男を担ぎ出し、ピーターとポールを返してほしくば「母親に10万持ってこさせる」よう脅迫電話をかける。
ピーターの祖父は、アイリーンを探しに彼女の家まで出かけるが
そこでピーターとアイリーンの今までの暮らしを感じ取り、複雑な気分になる。
スコットの家にいたアイリーンを見つけ出したピーターの祖父は、
アイリーンがポーからもらった指輪を見て驚く。それはガラス玉だが、亡くなった祖父の妻の形見だったのだ。
「ピーターがさらわれたから一緒に来てくれ」とアイリーンに頼む祖父。
しかし、ピーターとポールは、本物の誘拐犯にさらわれてしまっていた。
祖父とアイリーンは共に誘拐犯のもとへと出向くが、アイリーンをかばって祖父がナイフで刺されてしまう。
祖父はアイリーンに「こうなる前におまえを許しておけば」と語り「子どもたちをよろしくたのむ」と告げるが
ナイフはおもちゃであった。犯人はポーの機転で捕まる。
祖父はアイリーンに「渡したいものがある」とトラファルガースクエアに来てくれるよう言う。
大晦日、祖父はアイリーンに生前、ピーターの父が描いていたアイリーンの絵をプレゼントし、
新年の鐘と共にアイリーンの頬にキスをする。
そしてみんなで仲良く暮らそうと言い、ピーターとポールを喜ばせた。
ポーはアイリーンが元気になり、あげた薬が効いたのだと思うが、実際は薬に効果はなかった。
しかしスコットは、女王から届いた手紙に「ポーの気持ちが通じれば威力を発揮してくれることと思います」と
付け足しておいて、ポーを安心させておいたのだった。
第2部 完
スコットと共にスケッチ旅行に出かけたポー。
旅先で暴風雨に遭い、ポーは湖に落ちてしまう。
それを助けたのは、シャーロットと呼ばれる女の子のように美しい少年だった。
シャーロットは子どもの頃にふらっと村に現れ、自分のことを妖精と思い込んでいる少年らしい。
シャーロットの住んでいる家には、動物の剥製が数多く置かれていたが、剥製がまだ温かいことに驚くスコット。
スコットは何故ポーのことを驚かないのかとシャーロットに問うが、
シャーロットは「ぼくはずうっと小人があらわれてくれるのを待っていた」と答える。
また、その村では子どもばかり何人も行方不明になっており、誰一人戻ってきた子はいないらしい。
息子を失くしたある中年の男性は、子どもがいなくなったのはシャーロットのしわざだと主張する。
シャーロットはポーに、自分の生まれてきた世界の話をする。
彼は、魔法で人間の姿に変えられて、妖精の世界を追放されたのだと言う。
だが、自分たち妖精は、昔から何度も小人に救ってもらってきたので、もう大丈夫だと言うシャーロット。
シャーロットはポーに「妖精に戻して」と頼むが、ポーはどうすればいいのかわからない。
またリルフィーは、シャーロットを嫌い、反発する。
翌日、リルフィーの言葉が全くわからなくなってしまったポー。
しばらくシャーロットの家に留まることにしたスコットは、村の学校で絵の先生をすることになる。
シャーロットから妖精の世界の話を聞くうちに、ポーはできるならば彼を妖精に戻してあげたいと思うが、
そうしたらシャーロットが見えなくなってしまうと不安になる。
神秘的な魅力を持つシャーロットにポーは次第に惹かれていく。
また、村の病弱な子どもジュディと一緒にいるシャーロットを見て、ポーは羨ましがる。
スコットはそれをポーの初恋だと判断する。
シャーロットは、息子を失くした中年の男性から尋問を受け、木に吊るされていた。
ポーはシャーロットを助けるが、シャーロットは「大人になんてならない方がいい」と
ポーに彼の「宝物」を見せようとする。
ポーはシャーロットの宝物を見て愕然とする。
それはシャーロットの持つ不思議な針によって時を止められた村の子どもたちだった。
家にある花や剥製たちも、みんなシャーロットが成長を止めたものだったのだ。
シャーロットはみにくくなって朽ち果てるよりも、美しいままの姿に留めておいた方がいいと主張する。
そこでポーは、シャーロットが何故妖精の世界を追放されたか分かったのだった。
ポーはスコットにもこのことを話せず苦悩する。
しかし、シャーロットがスコットにも針を刺そうとしたこと、リルフィーが言葉をわからないようにしたことを
ポーに白状し、ポーはシャーロットのことを怒る。
ポーはスコットと共にロンドンに帰ろうとするが、再び雨が降り、今度は村の子どものジュディが湖に流される。
シャーロットはそれを助けるが、自分にはもう見えなくなった水の底の妖精の世界が
ジュディには見えたことにショックを受ける。
村に留まることにしたポーとスコット。
ポーは、病気が悪化したジュディの時をも止めようとするシャーロットに対して、
シャーロットはほんとうの愛がわかっていないと責める。
ジュディは放っておくと死んでしまう。それでもいけないのか、とシャーロットはポーを抱きしめ
今までにない感情の高ぶりを見せる。
家を飛び出したシャーロットは、子どもを連れ去ったことが中年の男性にばれ、
銃で撃たれるも無傷だった。
ポーはシャーロットと一緒に逃げる決意を固める。
シャーロットは次第に思いやりやあたたかい表情を出すようになり、ポーは喜びを感じる。
ポーが側にいてくれるならば、ジュディに針を刺さないと約束するシャーロット。
シャーロットは、「宝物」たちが気になると、様子を見に行くが
時を止めた子どもたちが成長しているのを発見する。
ポーはそれが「シャーロットの心が動き出したから」と主張する。
そうしたらこのまま息を吹き返して生き返るかもしれないと。
だが、シャーロットが妖精に戻ることはない。
ポーは「小人が妖精を救うのならば、ポーを刺せば元に戻れるかもしれない」と
自分を針で刺すように言うが、シャーロットはポーが動かなくなってしまう、とポーを刺すことは拒否する。
しかしポーは「シャーロットが幸せになれるならそうなってもいい」と言う。
シャーロットは自分が何故ポーだけは刺せないのか自分でもわからなくなる。
そんな時、シャーロットは今にも死にそうなジュディの声を聞き、ジュディを針で刺してしまう。
ジュディの時を止めて、ジュディの苦痛をなくすことしか、シャーロットには考えられなかった。
そしてポーに「もうぼくを惑わさないで」と言う。
ポーはシャーロットが約束を破ったこと、シャーロットのために何もしてあげられなかったことに
深く傷つき、シャーロットと別れる。
また、シャーロットを逃した中年の男性は
「妖精の丘の上のやぶを焼き払えばとらわれの子どもたちはときはなたれる」と書いてある本を読み、
山に火を放ってしまう。
その近くの小屋には、ポーがいた。
スコットとシャーロットはポーのいる小屋へ走るが、
シャーロットの体は水がなければ生きておられず、火の中に入れば体から水分が蒸発し、
シャーロットが死んでしまう可能性がある。
しかし、そこまで考えが及んだ時、シャーロットは燃え盛る山小屋へ飛び込む。
自分はどうなってもいいからポーを助けたいという気持ちに気づき、ポーに「愛してる」と告げる。
スコットがなんとか二人を助け出し、
シャーロットは自分以外のものを愛することがどういうことかわかった、と語り、今まで一度も流したことのない涙を流す。
そしてポーに時を止めてきた針を差し出し「ぼくを刺して」と頼む。
一番幸せな時に消えてなくなりたい、と無理矢理ポーに針を握らせ、体を刺し、シャーロットは湖に落ちて行った。
その時の湖の底には、妖精の町が見えた。
シャーロットに時を止められていた子どもたちは再び動き出し、彼の住んでいた家は崩壊する。
そして、ジュディも元気になっていた。シャーロットの体は湖から引き上げられる。
ポーはしばらく森に帰ることにする。スコットはいつでもロンドンに出ておいでと言いポーと別れた。
ポーはシャーロットからもらった湖の底の石を泣きながら磨くが、
顔を上げると、そこには妖精の姿のシャーロットがいた。
シャーロットは死なずに、妖精の世界に戻っていたのだ。
帰ったらポーの好きなものを贈ってあげよう、と思い悩みながら歩いているスコットの後ろ姿を
ポーの呼び声が追いかけた。
銀曜日のおとぎばなし 完
銀曜日、長くなりました…。
そのうちパールガーデンとうさぎ月夜、金魚姫もやろうと思いますが、もうちょっと簡潔にまとめようと反省。
>>424 クレアは恋愛感情としてスコットが好きです。
スコットはなんだか謎です。万が一ポーに恋してたら種族云々の前に犯罪です。クレアが彼女ということでいいと思います。
ポーは第3部でシャーロットに恋をします。
第2部と第3部は番外編的なものと考えた方がいいかと思います。
乙ー。
>>433 好き好きだろうけど、私は長い方がいいな。
本当にお疲れさまです。
4日の眠りの後ガッツが目覚めたのは、この1年世話になっていた鍛冶屋、
ゴドーの鉱洞だった。起きたガッツを覗き込むのは、リッケルトとゴドーの幼い娘エリカ。
だが、もう一人命を取り留めたキャスカは記憶を失い、言葉も喋れない程に気が狂って、
ガッツ達にも怯えて暴れるようになっていた。あまりの現実に飛び出すガッツ。
当てもなく走り、これまでのことを回想している内に日が暮れる。
首筋の烙印に痛みを感じるガッツ。闇夜には無数の目が光、悪霊が押し寄せていた。
そこに髑髏の騎士が現れる。曰く、ガッツは闇の者への生贄に捧げられた。
その烙印が悪霊を呼び寄せるが、一方で烙印のためにガッツは異界との狭間に立つことになり、
悪霊も見えるのだと言う。
だがガッツは、髑髏の騎士から剣を受け取ると悪霊に果敢に斬りかかる。
ふと、悪霊が一斉に消える。もう一人の烙印の者、キャスカのところに向かったようだ。
髑髏の騎士はガッツの要望でガッツを馬に乗せ、鉱山へと向かう。
道中。髑髏の騎士は「やつら人外の者どもに仇なす者」とだけ名乗る。
あの鉱洞に2人を運んだのは、かつて妖精が住んでいたところで、大地の気により
闇の者から隠れるのに適した場所で、且つそういった場所の中では最寄りだったということで、
ガッツに縁があったのは偶然のようだ。ガッツとキャスカを鉱洞から出さないよう
リッケルト達に言ったのも彼だった。
またガッツが命を取り留めたのもやはりリッケルトが偶然所持していた妖精の鱗粉によるもの。
妖精と縁があるのかも知れんな、と言う髑髏の騎士。
丘の上のキャスカには悪霊がまとわりついていたが、キャスカに危害を加えてはいなかった。
ガッツが駆け寄ると、キャスカは腹を押さえてうずくまった。その股間から、異形のモノが。
ゴッドハンド・フェムトに犯されたことによって魔の取りついた異形の胎児。
それなから長きに渡って、ガッツを苦しめるものだった。
ガッツはすぐに踏み潰そうとし、髑髏の騎士も殺すよう勧めるが、キャスカは我が子を
抱え込んで守ろうとした。異形の子は見る間にそのままの形で大きくなり、キャスカに抱かれて
胸の烙印から流れる血を舐めていた。ガッツは取り上げようとするが、キャスカは必死で
守ろうと縋り付く。ガッツも殺せないでいると、朝日が昇り、異形の胎児は消えた。
髑髏の騎士は言う。「死んだのではない。光に追われ幽界の側でずれた」のだと。
更にそれがガッツとキャスカの子(それにグリフィス――フェムトの魔が取りついたもの)
であることを指摘し、「いずれまたお前達の前に姿を現す。子は親を慕うものだ。
魔は魔なりのやり方でな」と言う。そして、髑髏の騎士もどこへともなく姿を消した。
エリカにゴドーの作った武器の倉庫を案内されるリッケルト。かつて名工を呼ばれたゴドーの
多彩な作品を目にする。その中には、小柄なリッケルトの身の丈よりも遥かに大きな剣もあった。
その名も「ドラゴン殺し」ドラゴンを撃ち殺せるような剣を注文されてのものだと言う。
ただ巨大すぎて、扱える者がいなかった。
(ゴドーはそれで吊るし首になりかけ、城下を逃げ出してきたのだと言う)
回復したガッツは旅立ちを決める。リッケルトは何も話されていなかったが、ある程度の
察しはついていた。そしてキャスカは「安全のため」鉱洞に監禁されるのだった。
ゴドーの作品でガッツの装備を仕立てるリッケルト。
左手を補う義手は、磁石入りで剣を握ることもできる。更に仕込みが・・・
ゴドーから剣を受け取ったところで、ガッツは烙印に反応を感じる。
使徒の1体が蝕から、魔の残り香を追ってきたのだった。
戦うガッツ。だが業物の剣も、人以外のものを斬るようには造られていなかった。
剣は折れ、ガッツは切り裂いた腹から飛び出した内臓に絡めとられ、投げ飛ばされる。
その時リッケルトの言葉に従い引き金を引くと、仕込まれた大砲が発射、使徒の頭を貫いた。
更に、ガッツの飛ばされた場所は倉庫、そこで傍らにあったものでガッツは使徒を切り裂き、
止めを刺す。それは今まで扱えるもののなかった“ドラゴン殺し”だった。
闇に紛れるため漆黒の鎧を纏い、まさしく鉄塊のような剣を持って、黒い剣士は1人旅立った。
(これにて話は一区切り)
2201年、卒業制作でタイムマシンの太郎を完成させたまさお。
まさおは10年前に事故で亡くなった山下教授が憧れである。
自作のタイムマシンで少年たちが遠足に出かける時代。
まさおも自分で作ったタイムマシンで旅立とうとするが、
出発時に太郎がアルコールを飲んで(?)しまい、794年のツァビリアという国へ飛ばされる。
そこは時間旅行の中継地点で、時間のさけ目に位置しているらしい。
ツァビリアは枯れ木が多く、海の色はピンクだった。
その国のお姫さま、パピーちゃんと出会ったまさおは、「オランダシシガシラ」を知らないか、
とパピーちゃんに尋ねられる。
それは2年前に、パピーちゃんの恋人が彼女のことを「とてもきれいだ。まるでオランダシシガシラのようだ」と
最後に残していった言葉らしい。
パピーちゃんの恋人は査証の延長のため一度帰ってしまったらしく、
手がかりは写真と「オランダシシガシラ」のある時代だということだけ。
パピーちゃんは隣国の王子との結納が決まっており、まさおに「わたしを連れ出して」と頼む。
パピーちゃんの友達(ペット)、タマ(恐竜)もついていくことに。
タマのつけているペンダントに、まさおは見覚えを感じる。
パピーちゃんの恋人探しのため、色々な時代の変わった世界を旅するまさおとパピーちゃん(とタマ)。
二人は、次第に惹かれ合っていく。
そして1995年、とある店で見つけた金魚。これがオランダシシガシラだった。
実物のオランダシシガシラを見てがっかりするパピーちゃんだが、
まさおはわかる気がすると言う。
その店にやってきた子連れの父親。それがパピーちゃんの恋人であり、まさおの憧れであった山下教授だった。
衝撃を受けたパピーちゃんはまさおにキスし、その場を逃げ出すが、まさおは身代わりは嫌だと思う。
まさおは山下教授のことを責めるが、教授はまさおに事情を説明。
山下教授はツァビリアに戻ることを何度も試みたが二度とたどり着けなかった。
部品が一つ抜き取られてしまっていたそうだ。
そしてタイムトラベラーは、異時代の人間と結ばれてはならない。今の子供も養女だと言う。
更にツァビリアは、時代が違うだえではなく、地球ではないとまさおに告げる。
地球とほぼ同じ構造をしているが、全く別の惑星であり、月は西から昇る。
そして自分たちとそっくりの人物が必ず存在し、逆に地球にはパピーちゃんそっくりの人間もいるだろう、と。
まさおと山下教授が宇宙人だったことを知り、驚くパピーちゃん。(立ち聞きしてた)
山下教授は、タマのつけていたペンダントがマシンに使っていたなくした部品だと気づく。
そしてまさおも同じ石をタイムマシンに使っていたのだ。
山下教授はオランダシシガシラのサイボーグを完成していた。
ツァビリアは未知のプランクトンが発生し、自然にひずみが生じていた。ピンクの海などもそのせいだ。
山下教授が作ったオランダシシガシラは魚の本能で貪欲にプランクトンを食べ尽くし、体内で酸素を生成する。
これを大量生産して、早急に海や川に放ち、ツァビリアを救おうとしていた。
そしてパピーちゃんに、王女として、ツァビリアを救ってほしいと頼む。
山下教授はパピーちゃんを愛し、大好きなオランダシシガシラに例えたのだが、
既に教授の身には10年の歳月が流れており、妻と子を選ぶ。
また、タマも恐竜の時代に帰ることになり、ひとり残されたパピーちゃんは泣くが、
まさおはパピーちゃんにキスをして、金魚をツァビリアに届けたら駆け落ちしようと告げる。
パピーちゃんは歓喜し、ツァビリアに戻ると王女の冠をまさおに手渡し、ここで待っていてと言う。
そして金魚を持ってお城に帰っていったパピーちゃんは、二度と戻って来なかった。
数年後、まさおは結婚し、一児の父になっていた頃、一枚の古い写真が迷い込んでくる。
パピーちゃんと隣国の王子(?)の結婚写真だった。
そして、娘のまりこが押入れの奥から見つけてきた冠をかぶるのを見ながら、
まさおはどうも最近、娘が誰かに似ているような気がしてならないと思うのだった。
おわり
なんで教授が1995年にいるのかわからない
2201年ではなんで事故死したということになっているのかな?
あと、オチの意味もわからない・・・
写真はどこから迷い込んできたんだ?
娘は誰かに似ているのはなぜなんだ?
>>439-440 乙です。こういう話だったんですねー。
読んでみたくなったけど確か絶版なんだよね・・・。
東西南北になぞらえて、4タイプの美少女が登場。
その真中で揺れ動く主人公、そのまんま「真中」。
東:文学内気巨乳メガネ(メガネをとると美人)
西:アイドル並のルックス、スレンダー。
北:お色気むんむん天真爛漫巨乳
南:妹タイプ 寝ていると全裸になってしまう性癖あり
さらには その枠組みの外というかサブ的カテゴリで
向:東よりさらに内気 でもムッツリスケベ
外:特に恋愛感情なし だが主人公をある種尊敬 フラグが立つ可能性アリ
端:ひっかき回し用 キャラ計算美少女 自分になびかない主人公に猛アタック
設定だけみるとエロゲーそのもの。
登場する女子が全員、主人公に盲目的な好意を抱き、主人公は八方美人で
フラグを立てまくり、それが他の女子にばれても何故か嫌われないどころか、
プラス要因になっている(主人公が優柔不断な事をバッシングされたら、
主人公にほの字の女が「優柔不断の優は優しいと書く」と発言)。
設定もエロゲーなら、ストーリー展開もエロゲー。
毎回誰かが転んで主人公に身体を預ける。もしくは主人公が転んで女子の身体をまさぐる。
もしくはこれ見よがしに下着(裸)を見せて誘う。
>>441 教授が何故1995年にいるのかの説明はないです。
タイムマシンで色々時間旅行してる時に迷い込んでそこで戻れなくなったんじゃないかと。
オチですが、写真がどこからきたのかの説明も特になし。
まさおの娘は絵で見るとパピーちゃんにクリソツです。
教授の話によれば、ツァビリアのある星と地球は表裏一体っぽい関係らしいから、
まさおの娘は地球上でのパピィちゃんにあたる人物になるのだと推測します。
が、文章で推測を説明するのもなんだかなぁ、と思って省きました。わかりづらくてごめんなさい。
SFを考証するような作品でもないので…。
>>442 りぼんマスコットコミックス「魔法の砂糖菓子」収録です。ブクオフなどで気長に探してみてください。
この本に載ってる作品はどれもイイ…
>388より続き
CASE5.5:クロノアイズの普通の1日
「今日の任務は、タイキさんの“個人的歴史修正”です」
クロノアイズのメンバーになれば、生活スタイルの変化は否めない。その結果、自分や周囲の人間にかかわる
歴史が食い違わないよう、プライベートな「あるべき歴史」のエピソードをを実現する操作が必要なのだという。
本日行われる大樹の“修正”は、ゲーセンでひとりの白人少女を助ける、というもの。
不良が投げつけてくる缶を後頭部で受けとめ、少女が怪我をしないようにするという任務の具体的内容に落ちこむ大樹。
仕方なく少女を見守っていると、背後から大樹めがけて……なぜか手榴弾が飛んできて爆発した。
美食を求めて物産展めぐりをしていたジャギィが大樹を見つけ、ちょっかいをかけてきたのである。
「お前たちが何しにこの辺をウロウロしてたか知らないが、いいモンのお前らの邪魔をすれば我らに利益になるは必定!」
マシンガンやメカまで持ち出して大暴れを始めるジャギィ。少女の前で変身するわけにもいかず
大樹は少女を抱えて街中を逃げ回る羽目になってしまう。
ジャギィのメカに追い詰められる寸前、アナとエルザの援軍が到着。ちょろちょろ動き回るエルザに翻弄され
ペルセディアの接近に気付かなかったジャギィは、メカごと踏み付けられ、ほうほうの体で退散したのだった。
とりあえず、少女も無事に助かり、今回の小任務はおおむね無事に完了。
その夜、偶然に大樹は、アナとクレオが今回の任務に付いて話しているのを聞いてしまった。
「タイキもまさか、将来あの女の子が自分の……になるとは思わないだろうな…」
肝心のところが聞き取れなかったのだが、答えは「お嫁さん」ではないかと勝手に推測し、浮かれる大樹。
だが、正解が「死亡原因」だとは夢にも思わないのであった。
……まあ、それはもうちょっと先の話である。
CASE6:城の降る日は…
日本の主要都市に、戦国時代の城そっくりの空飛ぶ要塞が出現。テレビでその光景を眺めていた退屈丸は
「昔のことを思い出すでござるよ」と、眉をしかめてつぶやく。
今回の仕掛け人は、ハデスサイズ幹部の一人、侵略大帝。(『幹部なのに大帝?』『ほっといて!単なる自称よ!』)
戦国時代から連れてきた有力な戦国大名たちを、現代の日本で大暴れさせることで、血湧き肉おどる
「男色(戦国の侍のような男らしい世界、というだけであって変な意味は無い)」の社会を作り出そうというのである。
さっそく出動してきたクロノアイズの前に立ちはだかったのは、大帝の特製“デラックストーイ”の「ウズメ」。
頭脳体こそ持たないが、パペッティアをモデルにしたボディによって高い戦闘力を誇る女性型メカである。
攻撃されると砕け、その破片で敵を攻撃するウズメのリアクティブ・アーマーによって動きを封じられるペルセディア。
不利な状況を見た退屈丸は、単身飛び降りて空中城砦に斬りこんで行ってしまった。
退屈丸を追って城に入った大樹とアナが見たのは、城内の雑兵たちを峰打ちで易々と叩きふせる退屈丸の姿。
普段はほとんど戦わない退屈丸だが、ひとたび剣を抜けばほんとうに強いらしい。
雑兵の一人を捕まえて尋問するが、どうやら城攻めの最中に時間移動に巻き込まれただけで何も知らない様子。
退屈丸の剣技に惚れこんで「弟子にしてくれ」と頼み込んできた雑兵の若者が、宮本村の武蔵と名乗るのを聞いて
「あいつ、後の宮本武蔵だ!」と興奮する大樹だが、退屈丸はしかめ面をますますしかめるだけ。
「なるべく構わんでくだされ。あれ…拙者の若い頃でござるから」
「……( ゚д゚)……おっさん、それはつまり“私は宮本武蔵です”って言ってるのと同じだぞ!?」
問いただそうとする大樹を制して奥へと進む退屈丸。奥の間には、戦国武将たちと共に大帝が控えていた。
クロノアイズの侵入を知り、数々の罠で迎え撃つ大帝だが、二刀を抜いた退屈丸はそれらの罠を
ことごとく斬り捨てながら大帝に肉薄する。彼は本当に宮本武蔵なのか?!
大帝まで後1歩と迫った退屈丸・大樹・アナの三人だったが、大帝の切り札「変身解除光線」により
クロノスーツを剥がされ素っ裸にされた三人は、武蔵青年と共に落とし穴に放りこまれてしまう。
落とし穴の底で仕切り直しの為に話し合いをしているうち、話題は退屈丸の正体に移る。
自分の正体が宮本武蔵であることは認めた退屈丸だが「アイズになる条件は『歴史に影響しない奴』じゃ?」という
大樹の疑問に、ものすごく情けない顔つきになって答え始める退屈丸。
「宮本武蔵は歴史上、何かしたでござるか?歴史的大事業でもしたでござるか?何もしとらん。
剣の達人だったのなんだのは個人的な話。名前は全国に轟いたが、結局36歳にもなって無職でござる。
こぉんな恥ずかしい人生、人に明かせるぅぅ?(ノД`)・゚・。」
ひたすら落ちこむ退屈丸。八方ふさがりかと思われた大樹たちに助け舟を出したのは
大帝が連れてきた戦国大名の一人、豊臣秀吉だった。どうやら、彼は大帝の計画に乗る気は無いらしい。
「わしは早く帰らんと、ねねに怒られるのじゃ」「…歴史上、男が強かった時代って、実は一度も無かったんじゃ…」
秀吉がアイズに肩入れする理由はもう一つ。彼が良く知る危険人物…織田信長である。
いち早く城の武器庫に立て篭もり、大帝の武器ごと計画を横取りしようと大暴れする信長に、退屈丸が挑む。
未来の武器を操る信長に、二刀のみを武器とする退屈丸だが、死闘の末勝利したのは退屈丸だった。
「武蔵、信長を討つ!(もちろん峰打ち)…たは〜、もう少し早く生まれたかった〜!世が世ならこれで天下人でござろうに」
同じ頃、取り残されていたクレオたちは自力でウズメを撃破。大帝の21世紀戦国時代化計画は阻止された。
事件は解決したものの、退屈丸の活躍を間近で見届けていた武蔵青年が、彼に憧れて剣の修行を続けると決めたと
語るのを聞いて「自分をやる気にさせたのが自分だったとは」と複雑な表情の退屈丸。
だが、大樹はそれを聞いて考え込んでいた。
「武蔵が歴史上無意味なわけが無い。彼に影響された人間は一人や二人じゃないはずだ。
もし、クロノアイズがそれを承知でメンバーを選定しているなら、俺たちはいったい、何者なんだ?」
展開が盛り上がってきてるね
「NANA」なんですが、初めの頃にものすごーーーく適当な解説があったきりなので
詳しいのをお願いします。
人魚のピアは14歳。ピアは死ぬ間際の祖母から、父親が人間で、まだ生きていると聞かされる。
「パパに会いたい」と海上に出たピアは、嵐の夜に船から投げ出された若者を助ける。
人魚姫の言い伝えを聞かされていたピアは、この青年を王子様だと思い込む。
ピアは父を探し出すために、青年にデンマークに連れて行ってくれるよう頼む。
始めは乗り気ではなかった若者だが、デンマークの海にピアの先祖の宝物があると聞いて心を変える。
彼は詐欺師として身を立てており、船には結婚詐欺のハネムーンのために乗っていたのだ。
青年は、ピアにはグリーンと名乗る。
ロンドンに着いたグリーンはピアに洋服を買い与え、
ピアの住んでいた海から持ち出した宝石を売り払い、お城を買うことにする。
成り行きでスリの少年マルコも加わり、豪勢な生活を始めるグリーンとピアとマルコ。
ピアの父親探しの途中、グリーンは昔の恋人・カレンと再会する。
グリーンは彼女から結婚式当日に金を持ち逃げされ、他の男を選んだことを憎んでいたが、
カレンの泣いてすがる様子にほだされてしまう。
しかしカレンの狙いはピアだった。
ピアは、とあるお金持ちの伯爵夫人の亡くなった孫娘にうりふたつだったのだ。
カレンはグリーンのことを王子様と慕うピアに、「王子様と結ばれるにはレディにならなければならない」と
言い含め、ピアをいとも簡単に連れ去ってしまう。
二度もカレンに裏切られたグリーンは、母親から捨てられ、すさんでいった過去をマルコに語る。
ピアだけは取り戻し、デンマークに連れて行ってやりたい、とグリーンは決意し、マルコと共にピア捜索を開始。
その途中でグリーンは賭けポーカーのイカサマがバレて、城や財産は没収。一文無しになってしまう。
ピアはカレンによって伯爵夫人の娘・ローザの身代わりとして暮らすことになる。
カレンは自分がピアを育てたと偽り、ピアを引き渡す代わりに慰謝料をもらう。
伯爵夫人に連れられ、歌会にやってきたピア。
オペラを見ている最中、ピアは釣られて歌ってしまうが、ピアの素晴らしい歌声を
出演していたオペラ歌手は大変気に入り、観客も魅了される。
それはテレビ中継でも流されており、グリーンとマルコもピアがテレビに出ているのを発見する。
グリーンは資金稼ぎのために、女装してとある酔っ払っていた中年男性をひっかけるが、
彼はグリーンを追いかけていた刑事であった。グリーンは留置所に入るはめに。
歌会の一件から、ピアの元には歌手のスカウトと取材が後を絶たない。
だがピアはグリーンに会いたいがために思い詰め、衰弱していた。
ピアは意を決して屋敷から抜け出す。
その途中、何故かピアの体が急に成長し、人魚の尻尾も人に見られ、追い掛け回されることに。
ピアは初めて、人魚の存在が人から奇異に見られること、グリーンやマルコが特別なだけだったことに気づく。
ピアの父が残した伝言によると、ピアの住んでいた海と地上では時間の進み方が違うらしい。
海では、地上よりも時間がとてもゆっくり進んでおり、ピアの体の成長の速度が合わなかったのだ。
久々に自分の家に帰ったマルコは、父親がグリーンを捕まえたことを知り、
グリーンを留置所から出すために会いに行く。
マルコの父親は刑事で、母親はピアが出席した歌会に出ていたオペラ歌手であった。
マルコは両親が不仲であることにうんざりし、悪さを働いていたのだ。
マルコが刑事の息子だと知ったグリーンは、マルコが自分を捕まえるために
刑事の手先になっていたのだと誤解し、マルコと決別する。
ピアは逃げ惑う中、必死でグリーンの気配を感じ取り、グリーンと再会する。
だが、ピアを失った伯爵夫人は追っ手を雇い、ピアの歌手のスカウトに加え、
グリーンが指名手配され、二人そろってお尋ね者になってしまった。
グリーンは大人の姿になり、見違えるようにきれいになったピアに動揺を隠せないが、
中身は純粋な子供のままのピアだった。
一文無しの二人だが、ピアは自分のうろこをはいで売ってしまう。
今にも死にそうなピアの様子を見かねるグリーン。
しかし、ピアの持つ貝の中にある薬を飲ませると、ピアは元の子供の姿に戻ってしまった。
その薬はピアの祖母が「困った時に飲むように」と3粒だけ渡してくれたものだった。
グリーンは元の姿に戻ったピアに安心する。
逃走を続けるグリーンとピアは、グリーンの故郷にまでやってきた。
10数年ぶりに家に帰ったグリーンは、自分を置いて出て行った母親が戻ってきたことを知る。
母親はグリーンがいなくなったことを知って半狂乱になったらしく、今も体調がよくないらしい。
だが母親を許せないグリーンは、母に会うことを断固として拒否する。
伯爵夫人が雇った追っ手はついにグリーンとピアを捕らえ、二人を連れ去る。
グリーンは伯爵夫人に「ローザはもういない」と説得するが、伯爵夫人は聞き入れられない。
そこに助けに来たのは、マルコに雇われたカレンだった。
ピアがグリーンに書き溜めていた手紙を一通り読んでいたカレンは、
デンマーク行きの切符をグリーンに渡す。
そして、グリーンの母親が今晩もう持たないことを告げるのだった。
ピアは「母親を憎んだままじゃかわいそうだ」とグリーンを説得し、グリーンは故郷に今一度帰る。
グリーンは母親に愛されていた頃の記憶を思い出すが、既に母親は息耐えた後だった。
グリーンの母の葬儀の最中、ピアは祖母からもらった薬を無理矢理グリーンの母に飲ませる。
すると、奇跡が起きグリーンの母は息を吹き返した。
グリーンは母に、怨んでない、と言い、母と子は手を合わせる。
その後、グリーンとピアは約束通り、デンマークへと向かう。
しかし、マルコの父である刑事が追ってきていた。
ついてきたマルコはスリで捜査をかく乱させ、グリーンに逃げるよう促す。
父親にグリーンを見逃してくれと訴えるマルコ。
親子の情にほだされた刑事は、グリーンを逃がしてしまう。
そしてマルコの父は、父としての責任を果たすために辞職する。
デンマーク。やっとピアの父親の住んでいる場所まで辿り着いたピアとグリーン。
しかし、ピアのいた海と地上とでは時間のズレがあることを忘れていた。
ピアの父は既に亡くなり、ピアの父の孫(ピアにとっては姪)であるシデスが待っていた。
シデスはピアに、ピアの父が残した手紙と小箱を渡す。
それは、ピアの父がピアの母から頼まれて出会ったデンマークの老婆の人魚から託された小箱であった。
老婆はデンマークの最後の生き残りの人魚であり、ピアの父に小箱を託すと息を引き取ったと言う。
老婆の人魚は「これを生き残った人魚たちのところへ届けてほしい」と言い残したそうで、
ピアにそれを果たしてほしいと父からの手紙には書いてあった。
デンマークに来る目的を果たしたピアは、グリーンと別れることを決意する。
しかしそこに、人魚の海からピアのいとこのお姉さんたちがやってくる。
今まで、ピアの悲痛な叫びをずっと聞いていた人魚たちは、
ピアを苦しめているのはグリーンだと判断し、魔法使いのばあさんから授かってきた剣を差し出し、
グリーンを殺すのだ、とピアに強要する。
人魚の伝説では、人魚が人間に恋した場合、相手と結ばれなければ人魚の心臓は破裂してしまう。
拒否するピアだが、グリーンは「思い残すことはない」とピアに殺されることを受け入れる。
ピアはグリーンを殺すくらいなら、と自らに剣を向けるが、
その時父の残した小箱が開き、真珠の山があふれ出してくる。
その隙を見計らったグリーンは、貝に入っていた薬の最後の一粒をピアに飲ませ、ピアを抱きしめる。
すると、ピアの尻尾からうろこがはがれおち、そこには代わりに足があった。ピアは人間になったのだ。
グリーンは「おれにとって一番の宝物はピアだ」と人魚たちに宣言する。
ピアが人間になった以上は、人魚の伝説は適用されない。
人魚たちはピアの幸せを願いながら海に帰る。
グリーンはピアが憧れていた靴を買い与え、これをはいてロンドンへ帰ろう、と促す。
両親と共に新しい生活を始めていたマルコは、グリーンとピアが戻ってくる葉書を受け取り、二人の帰りを待つ。
帰路の途中、これからの生活のことを楽しそうに語るピア。
グリーンはピアの笑顔を見ながら思う。
どうやら、この笑顔を守るのがおれのライフワークになりそうだな――
おわり
>>449 俺もドラゴンボールの詳しいのを待ち望んでいるんだが誰も書いてくれない・・・
ベルサイユのばらのあらすじおしえてください
過去ログみました。thx
456-457です
つかぬことを聞きますが…まとめサイトって移転した?
>>1のトコに行こうとしても、「表示するページ無し」って言われる。
クロノアイズが盛り上がってるところ、作者つながりで・・・
「轟世剣ダイ・ソード」
キャプテン収録部分以外を詳しめでお願いできませんか?
まとめ、普通に見れるよ。
463 :
460:04/10/29 18:28:05 ID:???
>>462 見れてますね…タイミングの問題だったのかな?
464 :
マロン名無しさん:04/10/30 23:05:52 ID:Sof7XsfD
最近、韓国で映画化された
「オールドボーイ」の内容を教えてください。
すでに絶版になっていて入手困難なんです。
雑誌連載時に読んでいた記憶があるんですが
結末を忘れてしまいました。
すいませんがよろしくお願いします。
オールドボーイなら映画化で文庫になってた
「はじまりはハロー」と「狩野俊介の事件簿」をお願いします
>>456 まとめサイトにあることはあるが、間違いだらけなので信用はできない。
>467
まとめのベルばらページにはないが、過去ログにかなりツッコミが入ってたよなw
それでも足りないと思うけど<間違い指摘
まああらすじと言えば、ごく平凡な器量だった女性がたまたま皇女に
生まれてフランスの王子と結婚させられ、前王が病気で急死して
しまったため何もわからないまま若くして王妃となり、自由に使える
権力と財力を得てしまったことと、時代がちょうど転換期に来ていた
ことから悲劇の死を迎えたマリー・アントワネットの話で、そこに
架空の人物オスカル(貴族階級、男装の麗人)やロザリー(庶民
階級)などを絡ませて面白く歴史を描いたというところか。
>ベルサイユのばら
てかあんなにまちがった内容をあらすじとして紹介っていいのか?
>447より続き
CASE7:永遠への脱出
前回の事件以来、クロノアイズの行動理念に疑惑を抱いた大樹は、一番気心の知れたアナに胸の内を話し
本名を打ち明けて、協力して欲しいと申し出た。
大樹に説得されてアナが打ち明けた自分の本名は、マーサ・キャナリー、別名“カラミティ・ジェーン”。
西部劇では有名な女傑である。彼女もまた、自分は有名なだけで特に業績も無いと納得させられていた口だった。
そして、ある事件をきっかけにクレオの正体が明らかとなる。
唐突なクレオの失踪、そして大西洋上に出現した謎の島。調査に向かった大樹たちはその島で
ハデスサイズ4幹部最後の一人、スリーピィと遭遇する。だが、この島はハデスサイズの工作によるものではなかった。
ペルセディアと、スリーピィの乗機「サマンサ」の間に割って入る、謎の黄金巨大ロボット。
その肩に乗っていたのは、失踪していたクレオだった。だが、黄金ロボはサマンサを撃墜した後
ペルセディアにも攻撃を仕掛け、撃墜されたペルセディアに乗っていたアイズメンバーを捕縛する。
そして、大樹たちはクレオの正体を知った。彼女のフルネームは「クレオ・アトランティカ」。
エジプト王家から、当時最大の強国だったアトランティスに嫁いだアトランティス王妃である。
超文明アトランティスと言っても、実は原始的な電力技術がある程度の国であった(時代的には凄いことだが)。
だが、尾ひれのついた伝説ゆえに時空犯罪者の標的となり、その対抗策としてクロノアイズに協力するうち
滅亡の未来を知ったアトランティス王家は、密かに未来の技術を盗み取り、島ごと21世紀に移動したのだ。
大樹たちクロノアイズメンバーを捕えたクレオは、310世紀のクロノアイズ本部と交渉を始める。
アトランティス王国の「未来亡命」を認めなければ、21世紀への攻撃を行い、パラドクスを誘発する。それがクレオの主張。
そして、クレオは自分の手元にエルザを置き「あなた方が“森”に隠した“木”には既に気がついています」
と、謎めいた宣言を行う。
大樹、アナ、退屈丸の三人は、クロノスーツに変身できないよう、狭い檻に押し込められる。
(CASE2参照。クロノスーツは電送されるため、周囲と接触した状態で変身するとスーツがくっ付いてしまう)
大樹は、新装備「ツインアーマー(スーツのリミッター解除を補助するコート状の外装)」を使い捨てることで変身に成功。
アナと共に脱走する(退屈丸は『檻内でジャンプした瞬間に変身』という手を決行して失敗、檻に張り付いてしまった)。
アナがペルセディアの奪還に動く一方で、大樹はなんとかクレオを説得しようとするが
すでにクレオは、夫であるアトランティス王グラナバスと共に、ハデスサイズとの交渉に動いていた。
クロノアイズに敵対するもの同士、共闘できないかという同盟案だったが、冥王ハデスに共闘の意思はなく
あくまでアトランティスを手駒として使う姿勢を見せる。すかさず第二案「ハデスを捕え、クロノアイズに引渡し点数を稼ぐ」
手に移るクレオだが、ハデスはあっさりとアトランティス側の罠をすり抜け、姿を消した。
大樹とハデスに、それぞれ計画の無謀を指摘されながらも、夫と国民を見捨てる事もできず悩むクレオ。
一方、陽動作戦によって、幽閉されていたペルを救出したアナは、都市部から離れた山中で大樹と合流。
一夜開けて、クロノアイズ本部からの解答が届く。だがそれは、アトランティスの亡命を認めないという最終宣告。
従わなければアトランティスを歴史から末梢すると言う未来からの通達に怒るグラナバス王は、21世紀への攻撃に動く。
だがそれはハデスサイズの思う壺。自らの肉体をナノマシンで構築している冥王ハデスは、自らアトランティスのメカに
接触、融合してコントロールを掌握。アトランティスと21世紀の無軌道な戦争を演出しようとする。
戦争を回避しようと目論む大樹とアナの前に、クレオがエルザと退屈丸を連れて現れた。
切り札の一つとして21世紀への攻撃を計画していたものの、それを怒りに任せて実行することは彼女の本意ではない。
頭を下げて元同僚に助力を請うクレオ。当然ながら、大樹たちはこの申し出を受け入れ、ハデスとの戦いに望んだ。
クレオの手で修理されたペルセディア、そして前回の戦いで回収され、ペルセディアの支援機として改良された
ウズメの二機がハデスに挑む!
ペルセディアとウズメの前に立ちはだかったのは、ハデスのナノマシンによって三体に複製・増殖した「サマンサ」。
しかし、ペルとウズメのコンビネーションと、テンション最高潮のアイズたちによってサマンサはことごとく撃破される。
だが、一連の戦闘を最終通告の無視と判断したクロノアイズの攻撃衛星が、攻撃のカウントダウンを開始した。
ここに至り、クロノスは秘密メッセージで大樹たちに「クロノアイズメンバー選出の秘密」を明かす。
大樹の予想通り、アイズメンバーが歴史上無意味な存在であるとの選考基準はフェイク。
時空犯罪者への目くらましとして、また歴史上の重要人物に、歴史犯罪者からの自衛手段を与えるために
アイズには相当数の重要人物が含まれていたのである。ただし、これはクロノアイズの長「クロノス」のみ知る事実。
今からこの事実を公開して、本部の決定を変える事はまず不可能。
クロノスからの退避命令が下る中、大樹は攻撃衛星の撃墜を決断する。
「たとえあなたがたにとってここが“過去”でも、おれたちにとっては“現在”だ!クロノスさん、これがあなたの言う
“正義を守る”ことだというなら、認めるわけにはいかない!」
それがクロノアイズへの宣戦布告であることは知った上で、大樹たちは攻撃衛星を撃墜した。
その直後、グラナバスはペルセディアから「メデューサの瞳」を奪う。
「俺はこの盾で時間を止める!この盾を利用してアトランティスの時間だけを一千億倍に加速させ
その間にクロノアイズの手が届かない外宇宙への移民計画を完成させる!」
グラナバスとクレオがアトランティスへ降下した直後「メデューサの瞳」が輝き…次の瞬間、アトランティスから無数の光が離脱し
あとにはアトランティスの遺跡だけが残されていた。外部から見れば一瞬の間に、アトランティスは
数100年の時を費やし、宇宙へと去っていったのだった。事件は終結したのだ。
すでに、アトランティスの一瞬の歴史の中で、クレオもその生涯を全うしたのだろうと思っていた大樹の前に
少し年をとったクレオが姿を現した。
「冷凍冬眠しながら、時々起きて指導してたんだけど、それでも7年かかっちゃった。もうクロノアイズじゃないけれど…
また、置いてくださる?」
岩泉舞「七つの海」
伊藤勢「モンスター・コレクション〜魔獣使いの少女〜」
栗原仁「ウルトラマン超闘士激伝」
よろしくお願いします
カラミティ・ジェーンのところで「スパゲッティ・ジェーン→そりゃハレンチ学園だ!」
七つの海は短編だな。ワンピースが出てくる伏線になったジュブナイル系だった。
「黒猫恋愛組曲」と「キャリアこぎつねきんのもり」をおねがいします。
>473より続き
CASE8:冥王の肖像
アトランティスの一件により、大樹たちのチームは他のクロノアイズから追われる身となった。
追跡を逃れ、あらゆる時代を渡り歩く逃避行。
この逃避行の中で、エルザの正体がミトコンドリア・イブであるという事実が明らかとなる。
全ての人類の母である彼女が死ねば、人類そのものが消滅する危険すら存在するのだ。
この状況にあって、大樹はクロノアイズ本部と決着をつけるべく、未来へ向かうことを決める。
だがその頃、クロノアイズ本部はすでにハデスサイズの手に落ちていた。
アトランティス事件の混乱に乗じて、クロノアイズ本部の幹部たちを取り込んだハデスは
「歴史上の重要人物全てを、未来製の複製人間とすり替え、正史通りに管理する」というプランを提示。
穏健派のクロノスを幽閉して、クロノアイズの全権をその手に握ったのである。
それはすなわち、ハデスの望みである人類の歴史全ての支配が具体化した瞬間でもあった。
アイズ本部の政変を知らぬまま、しかし、追撃部隊がより凶悪に、攻撃的になったことは察した大樹たちは
奇襲をかけて、クロノアイズ本部のある31001年の地球へ突入する。
守備部隊を蹴散らしたペルセディアの前に立ちはだかるのは、新装備“赤ずきん”をまとったパペッティア。
他メンバーを突入組に回し、ペルと大樹はふたりだけでパペッティアを迎え撃とうとするが
パペッティアは、大樹の精神波によってリミッター解除したペルセディアを上回る出力を見せる。
彼女は、自分の機体に人間であるスパイディを直結、その苦痛と恐怖によって自らのリミッターを解除したのだ。
降伏した振りをして不意打ちをかけるという大樹の最後の計略も、スパイディを盾にしたパペッティアによって失敗し
大樹はパペッティアによって踏み潰されてしまう。その瞬間、ペルセディアの全身が白熱した。
大樹の危機を知ったアナの激情で、ペルセディアの全リミッターが崩壊したのだ。
全リミッターの解除により、パペッティアにすら捕えられぬ速度で暴走するペルセディア。
自分が性能でペルに劣るとは認めたくないパペッティアは、ハデスの退去命令を無視してペルセディアに挑み
壮絶な相打ちとなった。ペルセディア、パペッティア両機ともに機体は大破。同じ頃、突入組も捕獲されてしまった。
未来の医療によって大樹は一命を取りとめるが、すぐに彼には「死刑」が宣告された。
彼の死ぬべき時代、2003年へと彼を送り込み、正史通りに死を迎えさせようというわけである。
執行直前の面会で、アナは大樹に「歴史を変えろ。お前さえ生き延びれば航時機もクロノアイズも全てなくなる」と語る。
彼女は、大樹の「歴史的意義」を知らされていたが、それゆえに大樹にそれを告げられずにいたのだ。
2003年、自分の「命日」へと送り込まれた大樹の前に現れたのは、かつて出会った少女(CASE5.5参照)だった。
かの少女、キャサリン・キンネアドと自分は、1年前(本編の大樹は2001年なので彼にとっては1年後)
偶然再会して、付き合い始めたらしい。そして、今日が最後のデート。彼女は不治の病に掛かっており
治療法を未来に求めて、冷凍冬眠処置を受けることになっているのだとキャサリンは語る。
その時、ふとキャサリンの顔がハデスと重なって見えた。同時に、大樹はアナの言葉を思い出す。
「航時機もクロノアイズも無くなる」つまり、航時技術そのものの消失。目の前の少女が
航時機の発明者であり、同じに時空犯罪者ハデスであるというなら、全ての話が符合してくる。
そう思った次の瞬間、突如地震が起こり、ビルが倒壊する。大樹とキャサリンは、辛うじて鉄骨にしがみついたが
ゆるんだ鉄骨は、明らかに二人分の体重を支えられない。これが自分の死因だと大樹は直感する。
少女を庇うなら、犠牲になって自分が死ぬ。しかし、彼女を見殺しにすれば、航時技術もハデスも存在しなくなり
すべてはなかったことになる。彼女を見殺しにさえすれば……逡巡の後、大樹は決断した。
「すまねえ、アナ…未来、変えられなかった…」
2003年某日、西郷大樹、キャサリン・キンネアドを庇って転落死。時空改変によるパラドクス、無し。
西郷大樹の死後、キャサリン・キンネアドは冷凍冬眠に入った。紆余曲折を経て彼女が蘇生したのは
2708年。すでに世界は、21世紀初頭とはなんの連続性も感じられないほどに変化していた。
時代に適応し、結婚と出産を経験する一方で、冷凍冬眠と蘇生の副作用で脳が活性化した彼女は
その知性を航時理論の研究に注ぐ。それは、初恋の相手だった少年を悲劇から救いたい一心であった。
そして2727年、彼女は完成した航時理論を残し失踪する。
その理論データに記されたある事実ゆえに、政府はこのデータをキャサリンの遺児、ディーナから没収した。
翌年、ディーナの父が宇宙船の事故で行方不明となった時も、政府は「歴史を改変して父を救って」という
ディーナの嘆願を棄却した。それは航時理論が持つある危険性を最重要機密とするための当然の措置であったが
彼女の心には、両親との絆を裂かれた傷と、航時理論は自分が持つべきだったという執念だけが残る。
そして、その心の傷につけ込む者がいた。未来から訪れた人造人間、パペッティアである。
31001年、捕獲されたペルの前で、パペッティアはペルに明かす。自分はここよりさらに未来から来た。
人間とビメイダーが対立した時代から、歴史を変えるために。
自分は「人間を殺す」ことができるが、そのためには「人間に命令される」ことが必要なつくりになっている。
自分に都合のいい命令を下してくれる人間を求め、彼女はディーナに接触した。
彼女の憎悪と欲求を、歴史改変への執念と支配欲へと捻じ曲げ、ハデスを創り出したのだ、と。
一方、ハデスが用意した闘技場では、アナたちを古代の猛獣と戦わせる「公開処刑」の用意が進んでいた。
アナは、一瞬の隙を突いて武器を奪い、ハデスを撃つが、全身がナノマシン細胞であるハデスにはダメージが無い。
その頃、クロノアイズ本部では奇妙な変化が起きていた。幽閉されているペルは、先の戦いで大破したはずの
自分の「機体」が近づいているのを感知する。また、地下では、脱走したクレオ・退屈丸・エルザたちの他に
もう1チームが活動を開始していた。爆煙の中から現れたのは、毛皮をまとった女性、二本差しの侍装束の男、
エジプト風の衣装に身を包んだ女性、カウボーイハットを斜に被ったガンマン、そして彼等を率いる一人の男。
謎の“新チーム”の正体やいかに!?
なんか複雑な話だね
だが、それがいい。
このレスは依頼スレでお願いしました。
どうやら永久規制のようで、書き込みもこうして依頼しなければいけない状況です。
うぷろだにあげてもすぐ消えてしまいそうですし
まとめ人さんにもお手間を取らせてしまうので、アップ用のサイト作りました。
あくまでうぷ用のサイトですので簡素なものですが、
よかったらこちらからお時間のある時にでもコピペしていただけると助かります…。
過去に紹介させていただいた作品の修正版を載せてゆきますのでよろしくです。
お詫びにリクにあった松本洋子作「にんじん大好き!」のあらすじも入れておきました。
ttp://kaita-1.e-city.tv/
小林吹雪(生真面目な優等生。実はショタコン)
小林健吾(野球バカで数学バカ。無愛想)
小林千尋(美形だが性格に難あり)
の小林トリオのそろうクラスに第四の小林姓を持つ生徒、
小林大和(外見小学生で明るい性格)が転校してきた。
クラスメートといまいち打ち解ける事の出来ない
小林トリオは、大和によってクラスの皆と接するようになる。
やがて、小林たちは明るい大和の凄惨な過去を知る事になる。
病気療養から帰り、成長した弟に惹かれる衿子。
異性を嫌悪し、同性の須磨にほのかな恋心を抱く恭子。
女子生徒から男扱いされて慕われる一方で、無愛想な池上に恋する須磨。
とある高校を舞台に、様々な人物の様々な愛をテーマにしたオムニバスです。
近親相姦や同性愛なども扱っていますが、過激さを売りにしているわけではなく、
繊細な心理描写や、人を天体に例えたモノローグなどが秀逸です。
過去の自分と同じ血族の者に精神を同調させる能力
(精神だけがタイムスリップする感じ)を持つ一族の末裔の話。
大国安住の千沙姫(わがままでお転婆)と、
小国加賀の殿様一清(ボケてるけど強い)の
恋愛を縦軸に色々と話が繰り広げられる。
元大盗賊のお頭だけど作中一番マトモな性格の大谷さんやら、
色々野望を持ちつつ妻の尻にしかれている千沙父やら、
腹黒くて千沙に横恋慕して策略を企てつつもヘタレ感のぬぐえない浩美ちゃんなど、
悪い系のキャラもどこか抜けててそこがいい味出してます。
一清の死んだ兄に対する思いを断ち切れない ふえ姉さんや、
弱視のために僧侶にさせられた野望を持った峯月さんなど、
辛い過去を持った重いキャラもいますが、基本的にまったりとしています。
>>482 (;゚д゚)嫌な話だな・・・>>にんじん大好き!
浦沢直樹「PLUTO」ってどういう話なの?
>>488 単行本の所まででいいならやろうか?今日暇だし。
元は「鉄腕アトム」の話をリメイクしたもの。
490 :
489:04/11/06 10:34:56 ID:???
やめておくか。
「オリオン街」
「マシュマロ通信」
よろしくおねがいします
大和和紀「ヨコハマ物語」のストーリーを、なるべく詳しく教えてください。
>479より続き
闘技場で死闘を繰り広げるアナとハデス。追い詰められたアナが、致命傷を負うかに見えたまさにその時
突如割って入った人影が、アナを庇ってハデスの攻撃を受けとめた。
「バカな!?あり得ん!タイムパラドックスは起きていないんだぞ!お前が生きているわけが無い!」
そう、その人影は、2003年で死んだはずの西郷大樹その人だったのである。
一方、地下で破壊工作をしていたクレオたち三人は、彼等とは別に行動していた、謎の“新チーム”と接触した。
「な…にっ!おぬしらいったい?」
侵略大帝「退屈丸です…(`皿´ )(和服に二本差しの侍装束。ご丁寧に胸には家紋代わりの『侵』の一文字)
スパイディ「ク、クレオです(-_-;)」(古代エジプト風のドレス。とても恥ずかしそう)
ジャギィ「エルザちゃんでーす!(´ワ` )ノシ」(毛皮ビキニルック。無駄に楽しそう)
スリーピィ「アナです!( ∵ )」(首の上に顔を描いたボールを乗せ、その上から帽子を被せて頭に見立てている)
四人揃って「ニセクロノアイズですっ!!\(´ワ`(`皿´( ∵ (-_-;)」
本物のクロノアイズ「ナニコレ━━━━(;゚Д゚)゚Д゚)゚Д゚)━━━━!?」
そう、謎の新チームの正体は、クロノアイズの面々に扮したハデスサイズ四幹部だったのである。
(『のび太の大魔境』ネタかと思っていた人は、ここで盛大にずっこけること)
ここで話を、2003年の「死刑執行」直後へ戻す。“正史通り”転落死したはずの西郷大樹は
救急車に偽装した未来のメカに収容され、そこで蘇生手術を受けて一命を取りとめていたのだ。
彼を助けたのはハデスサイズ幹部の四人。ハデスが自分たち幹部を捨て駒としか思っていないのに気付いた彼らは
ハデスの元から離反…したのはいいが、そこでどうするか行き詰まってしまったのである。
「しょせん我らは幹部の器!強力なリーダーがいなければ何もできん!そこで思い出したのが君だっ!
敵の命ですら助けようとする天晴れな心!行動力!君こそリーダーにふさわしい!どーか我らを率いてくだせえ!」
かくして、大樹はなしくずしに時間犯罪者のリーダーとして、彼等の航時機 ─── ペルとはぐれ、製作者である
大帝の元へ戻っていたウズメ ─── に乗って、時空犯罪の旅へ飛び出したのである。
四幹部によってリーダーに祭り上げられた大樹は、彼らを説得して311世紀の仲間たちを救出しようと目論むが
あっさりとクロノアイズのパトロールに見つかってしまう。ウズメに搭載された航時システムは
クロノスの専用航時機からこっそりガメてきたものだとかで、勝手が違ってうまく操縦できない。
その時、航時システムに「OUT」という表示が出たのに気付いた大樹は、一か八かでそのスイッチを押す。
すると、ウズメは超空間を飛び出し、見たこともない空間に入り込んだ。
目の前には、巨大な樹のような物体…大樹は、それが「歴史」を外側から見たものだと直感する。
複雑に枝分かれした「歴史」を眺めるうち、ウズメは再び動き出し、どこか別の時代へと突入する。
そこには、クロノスがいた。だが彼女は、ハデスのこともクロノアイズの政変も知らない様子で
「別の“時間枝”のクロノスに何かあったのですね」とつぶやく。
そしてクロノスは、彼らに「時間の秘密」について語り始める。時間は、宇宙が生まれた瞬間を基点とし
未来へ伸びていく木のようなもの。だが、もし人為的に歴史を変えようとすると、そこで枝分かれが発生する。
分かれた歴史は、元の歴史とは無関係な平行世界として別々に存在していくだけ。
タイムパラドックスは起きないのだ。歴史を変えようとしても「違う歴史」が本来の歴史と別に生まれるだけなのだから。
それを聞いた大樹は問う。では何故クロノアイズが存在するのか?パラドクスが起きないなら歴史を守る必要もないのに。
クロノスは答えて言う。人が罪を犯すのは罰が恐ろしいから。時間犯罪に手を出す人間が少数なのは
パラドックスが我が身に降りかかる可能性を考えずにいられないから。もしパラドックスが起きないと分かれば
全ての人間が「自分に都合のいい歴史」を作り所有しようとする可能性すらある。航時技術は“パンドラの箱”なのだ。
その箱を隠すための「クロノアイズ」。その膨大な範囲に及ぶ活動の全ては「パラドックスは起こらない」という真実を
覆い隠すために存在しているのだ。そして、歴代のクロノアイズ長官「クロノス」とは
実は全て同一の記憶を持ち「時間の秘密」を秘匿しつづけるクローン人間なのである。
大樹たちが辿り着いたこの世界は、通称「最良解」。一度も時間犯罪が起きていない、真正の「正史」である。
「最良解」のクロノスは、時間の秘密を守るため、大樹たちを監禁しようとするが、それで収まる大樹ではない。
脱走を図った大樹たちを支援したのは、「最良解」のペル14と、意外にもクロノス自身だった。
「どうしても行くのですね」と語るクロノスに、大樹は「わかっていたでしょう、そういう奴だって事は」と答える。
大樹は気付いていた。クロノスの正体が、試作航時機と共に行方不明になったとされているキャサリンその人だと。
彼女は、自分が開いてしまったパンドラの箱を封じるため、永遠の時の守人となることを選んだのだ。
再び歴史の外側へ出た大樹は、時間の分枝を作らずに仲間たちを助ける方法を模索する。
「事件が起きている311世紀に直接介入すれば、また分枝ができるだけ。なら、ハデスが誕生し、俺たちの歴史が
『最良解』から離れたその瞬間に突入し、コールドスリープで311世紀まで待機すれば、歴史への干渉は一度きりだ。
この方法なら、余計な分枝は起きない!」
かくして、歴史の中に潜伏した大樹は、今この瞬間に「帰還」したのであった。
「タイムパラドックスは起きない。人間が歴史をコントロールすることなどできない」
この事実を突きつけられてもなお、ハデスは止まらない。全身をナノマシン細胞と化すサイボーグ手術によって
彼女は、肉体だけでなく精神をも蝕まれていた。支配という理想を否定された彼女の理性は崩壊し
周囲の物質を吸収しながら巨大化、全てを呑みこむ怪物として動き出した。
仲間たちの危機を悟ったペルは、「最良解」から大樹が乗ってきたペルセディアを自分の元へ呼び寄せる。
平行世界で作られた、本来の自分のものと全く同じ機体を掌握した彼女は、地下で戦闘中のクレオたちを救出し
そのまま大樹とアナの元へと駆けつける。だが、ペルセディアの攻撃を受けてなおハデスは止まらない。
「スベテヲ・吸収スル コノ・世界ノ・全テヲ・私ノ・一部トシテ・同化スル ワレガ・ノゾミシ・モノハ・支配……
完全ナル・シ・ハ・イ!」
「いくぜ、みんな…これをハデスとの、最後の戦いにするんだっ!!」
>>489 お願いします。
車内吊り広告に良く出て来るデコの広いオサーンは何者なのですか?
まさかあれがアトムです、なんてことはないですよね?
498 :
489:04/11/07 02:24:12 ID:???
>>497 分かった。出来たら1巻の終わりまでやるよ。
未解決のPALMシリーズ、やります。
かなり長いので、ゆっくりになると思います。
伸たまき(2000年に獸木野生に改名)
新書館ウィングスに1984年4月より掲載
コミックス26巻、文庫9巻まで発売中
現在、同誌にてシリーズ最新作『午後の光』掲載中
【シリーズ作品名】
ナッシング・ハート
あるはずのない海
スタンダード・デイタイム
星の歴史―殺人衝動―
オールスター☆プロジェクト
愛でなく
'70〜'80年代のアメリカ、LAを舞台にしたハードボイルドのような、そうでないようなストーリー。
少しややこしいのですが『ナッシング・ハート』は主人公であるジェームスの子供時代の話の為、名前がマイケルとなっています。
●ジェームス・ブライアン=マイケル・V・ネガット
NYの一大シンジケート・ネガット一家の跡取り息子。
4歳の頃に国家的シンクタンクであるサウスワース研究所の特別研修生となった天才。
11歳で誘拐され、紆余曲折を経てジェームス・ブライアンと改名。
●アーサー・ネガット
マイケルの養父でシンジケートのボス。
元々は姉の子供であるマイケルを養子にしたが、子供らしからぬ頭脳を持つマイケルを良く思っていない。
●イライザ・ネガット
マイケルの実母。マイケル出産時に死亡。
●ロナルド・エリー
LAシンジケートのボス。
立場的にはネガットの傘下であるが、No.1を狙っており、マイケルの頭脳に興味を持つ。
●マヌエル&マリア・パデュラ
ネガット家の住み込み使用人夫妻。マリアはマイケルの乳母も兼ね、実の息子のように可愛がっている。
メキシコからの移民で、普段の会話はスペイン語。
●イライ
パデュラ夫妻の息子。当時6歳。マイケルを兄のように慕っている。
●スタン・マティック
マイケル誘拐犯。アーサーに父を殺され、恨んでいる。
●カーロス&グエン
スタンの誘拐犯仲間。
●ウェイン・レイランダー
FBI捜査官。
●スコット・ルース
NY市警の刑事。
●スタイケン博士
サウスワース研究所でのマイケルの恩師。
なんか途中のようだけどプルート書いて良いか?
燃え盛るスイスの山の中、一人の白衣の老人が救急隊の制止を振り切り火の中を駆ける。
木は根こそぎ倒され、火災により美しかった山にはその片鱗も見られない。
「モンブラン! 私のモンブラン!!」
白衣の老人の叫びに返答はない。さらに山を駆け、丘を越えた所にそれは転がっていた。
世界でも有数の高性能ロボット・モンブラン。白衣の老人の目に飛び込んできたのは、その残骸だった。
―――場面は変わってドイツ。ベッドの上で眠るユーロポールの警部、ゲジヒト。
悪夢にでもうなされたのか、酷く寝覚めの悪い朝を迎える。
妻との朝食を迎えるとTVから件のモンブランが殺害されたと言うニュース。
ゲジヒトもその事件を担当していたらしく、そのバラバラの残骸を思い出し眉をひそめる。
そこに職場からの電話。朝食も取らず、そのまま事件の現場へと向かう。
殺されたのはロボット法擁護団体の幹部・ランケ。まるで竜巻でも通ったかの様に部屋は破壊されていた。
検証をしていた警部は酷い荒れ様で何が紛失しているのか調べるのも大変だ、と愚痴るが、
ゲジヒトは一瞬で物盗りの犯行ではなく、ただ部屋は破壊されただけだと言い当てる。
遺体にはまるで角を模したかの様に2本の鉄の棒。ゲジヒトは何か思い出し怪訝そうな顔を浮かべる。
そこに一本の通信。不審人物が検問を無理矢理突破したらしい。
現場に駆けつけると破壊された巡査ロボットの残骸。
ゲジヒトは周囲の制止も聞かず、単独で行動し廃墟ビルまで犯人を追いつめる。
出てきたのは鉄パイプを持った麻薬中毒の男。
どうやら男は麻薬による逮捕を恐れて検問を突破しただけで今回の殺人事件には関係はないらしい。
男は抵抗して凶器でゲジヒトを殴打するがビクともしない。ついには銃口を突きつけられ悲鳴を上げる。
ゲジヒトはゆっくりと男に麻酔銃を突きつけ勧告する。
「安心しろ。私はロボットだ。人間を撃てる様にはできていない。」
503 :
PLUTO 2:04/11/07 08:06:24 ID:dD2dXNZ2
結局、殺人事件の真犯人は見つからない。しかし、ゲジヒトには一つ気にかかる事があった。
署内にてゲジヒトは警部達にある映像を見せる。モンブラン殺害現場に残されていたモンブランの首。
その映像に凍りつく警部達。モンブランの首には同様に角を模した二本の鉄の棒が付けられていた。
ランケ殺害との類似。角に模した鉄の棒。二つの事件は一気に同一犯の可能性が高まった。
しかし大声で二つの事件の関連性を否定する警部。
ロボット法により、ロボットは人間を傷つける事は出来ない。そういう風に作られている。
しかし、モンブランの様な頑丈なロボットを破壊できる人間はいない。
そして擁護団体幹部殺人事件の部屋からは被害者以外の痕跡はない。
同一犯だと言うなら、犯人は『人間を殺す事が出来るロボット』。
翌日。ゲジヒトは破壊された巡査ロボット・ロビーの残骸からメモリーチップを探し出す。
数時間後、ロビーの遺族である妻(ロボット)の元を訪れる。
「出過ぎた真似かもしれませんが形見にでも。」
そう言ってメモリーチップを差し出すゲジヒトにロビーの妻は「主人の記憶が見たい」と懇願する。
ゲジヒトは言われるままにロビーのメモリーチップをロビーの妻の頭部にはめ込む。
亡き主人の記憶にうち震えるロビーの妻。ふと、ある映像に気付く。
ロビーが殺される瞬間の映像。ロビーの妻はスクリーンにその映像を映し出す。
殺害される一瞬。遠くにあるビルが映しだされる。そこには黒い影。
そこは例の殺人事件が行われたビル。ビルとビルの間を異常な高さで飛ぶ、人影。
死の間際、ロビーはとっさにその影を識別し、分析していた。その結果は。
「これ、ロボットじゃないわ。人間よ。」
504 :
PLUTO 3:04/11/07 08:07:16 ID:dD2dXNZ2
翌日、ゲジヒトはあるロボットに会う為、人工知能矯正キャンプを訪れた。
そのロボットはブラウ1589号。八年前、唯一、人間を殺害したロボット。
ハイテク警備に囲まれなおも周りをバリケードが囲む異様な部屋。そこにブラウは今も生きていた。
ロボットでありながら人を殺し、しかも人工知能には一切の異常がなかったと言う。
今もなお、人はブラウを恐れ、胸に刺さった槍を抜くだけで絶命するブラウに止めが刺せない。
さらにハイテク警備に無意味なバリケード。ブラウは人の滑稽さをあざ笑う。
ブラウはしきりにゲジヒトにメモリーチップの交換を薦めるがゲジヒトは相手をしない。
簡潔に今回の事件についての質問を投げかける。
モンブランの遺体写真を見せられたブラウは角はローマ神話の死神「プルートゥ」を模した物だと推測する。
「プルートゥ」その言葉の持つ不気味な気配にゲジヒトも思わずつられてつぶやく。
しかしそれ以上の情報も得られないと悟ったゲジヒトは話を早々に切り上げ部屋から去ろうとする。
そんなゲジヒトにブラウは言う。
「君には分かっているだろう?この犯人はまだまだ事件を繰り返す。
あと6人だ。大量破壊兵器にもなりうる世界の最高技術の集められたロボット。君も含めて、だ。」
505 :
PLUTO 4:04/11/07 08:08:32 ID:dD2dXNZ2
場面は変わってスコットランド。
世界的に有名な盲目の作曲家・ダンカンの所に一体の全身ケープに身を包んだ執事ロボットが派遣される。
その名はノース2号。元軍隊出身で中央アジア紛争では何体ものロボットを破壊してきたらしい。
ダンカンは言う。 「お前らロボットは偽物だ。本物の振りをしても所詮は偽物だ。」
昔ほど作曲が上手くいかないダンカンはノース2号にその鬱積をぶつけ気を紛らわす。
しかしそれでも新しい曲は出来ない。苛立つダンカンは寝ている際うなされるようにある音階を口ずさむ。
それを聞いたノース2号はダンカンにその音階を伝えようとするがダンカンは一向に耳を貸さない。
それでも怒鳴るダンカンを無視するようにピアノに触り続けるノース2号。
「出て行け。お前のようなロボットに用はない。」
「・・ピアノを。ピアノを弾けるようになりたいのです。」
「貴様のような武器にピアノなど弾けるものか!
お前には戦場がお似合いだ! それはお前のような破壊兵器が触るものじゃない!」
そう怒鳴るダンカンにノースは振り向きもせずに一心にピアノを弾く。
「だから弾けるようになりたいのです。もう、戦場には行きたくないから。」
506 :
PLUTO 5:04/11/07 08:10:17 ID:dD2dXNZ2
一向にピアノを弾くのを止めないノースにダンカンはついに自分の見ている悪夢について語りだす。
貧しい農家で産まれたダンカンは病弱だった。父は物心がつく前に死んでしまった。
母は美しかった。みずぼらしい姿でも街に出れば男達が振り返った。
ある日街の成金が母に近づいた。そして、母も金に目がくらんだ。
ダンカンは英国の寄宿学校に入れられ、それ以降母から連絡はなかった。
そんなある日、持病が悪化し、いくつもの病院をたらい回しにされたが容態は一向に良くならない。
ついに自分は死ぬのだ。そう思った時、ある日本人の医者が現れた。
正確には医者ではなく”モグリの医者”だった。(明言はされないが黒衣を纏う事からBJだと推測できる)
その男は見事に手術を成功させ、ダンカンの命を救った。だが、代わりに視力は次第に弱くなっていった。
ダンカンは視力のある残り少ない時間で必死に音楽の勉強をし、ついには音楽家としての名声を手に入れた。
それから数年後、母の死が知らされた。母は成金の正妻ではなく、死ぬ時もひとりぼっちだったそうだ。
子を捨てた報い。ダンカンは笑う。
「母さん。あんたが捨てたあの故郷の風景。あの素晴らしい風景を音楽にしてやる。
本当に人間が捨てちゃいけないものは何なのか、教えてあげるよ!!」
ひとしきり独白が済んだダンカンは怒鳴り散らすようにノース2号を追い出す。
翌日、広すぎる庭でただ一人、ダンカンは一人では何も出来ない自らをあざけ笑う。
ピアノを弾くダンカン。しかしやはり上手くいかない。狂ったようにピアノに斧を打ち込もうとした瞬間。
「ダンカン様、ただ今戻りました。」
507 :
PLUTO 6:04/11/07 08:13:08 ID:dD2dXNZ2
「出て行けと言っただろう!」
「ダンカン様の故郷で歌を採取してきました。そして見つけました。
ダンカン様が寝言で歌ってらっしゃるあの歌を。」
「もう止めろ! これ以上私の悪夢に入り込むな! 人間には忘れてしまいたいものがあるんだ!」
「ダンカン様の夢は悪夢ではありません。私の夢のような、削除したいものではありません。
おっしゃる通り私は兵器です。仲間も何万体も破壊しました。それを人工知能がリピートするのです。
ダンカン様の故郷である老人に出会いました。その老人は民謡に詳しくあの曲を知っていました。
そしてその曲の素晴らしい歌い手がいた事も教えてくれました。あなたのお母様です。
お母様は重い病気を患うあなたを捨てたのではありません。
あなたの病気を治す為、あの大富豪に近づいたのです。
だからあなたを手術したモグリの医者への莫大な謝礼を払う事も出来た。あなたは捨てられたのではない。
術後もお母様はあなたの憎しみを知り、手を差し伸べる事が出来なかった。老人が言っていました。
故郷の大地に沈む夕陽を眺めながらあなた方親子は手をつないで、この曲を歌っていたと。」
ノースの口からある民謡が流れていく。ダンカンの盲目の目に一つの風景が浮かぶ。
いつも、思い描いていたあの故郷の風景に。手をつなぎ、一緒に歌う親子の姿。
「申し訳ありません。機械の歌で。あなたの夢は悪夢ではない。私の夢とは違う。」
「・・ノース2号。お前はもう戦場に行かなくていい。ピアノの練習をしよう。」
「・・・はい。」
そしてそれから幾月もの時が流れる。毎日のピアノの練習。二人は共に楽しく日々を過ごす。
そしてある日、ついにダンカンは曲を完成させ、ノースを呼び寄せる。
508 :
PLUTO 7:04/11/07 08:14:41 ID:dD2dXNZ2
「ノース。ついに曲が完成した。聴いてくれ。」
「はい、是非聴かせていただきたいのですが今は。」
「ん?どうした?」
「数日前のスイスのニュース、お聞きになりましたか?」
「スイスのモンブランとかいうロボットが竜巻に巻き込まれた大破したっていう、あれか?」
「100kmほど先で竜巻が起きました。何か、脅威が近づいています。すぐ戻ります。」
ノース2号はケープを脱ぎ捨て、自らの体のあちこちの搭載された兵器をむき出しにし、
遠い空に渦巻く竜巻。そこを目がめて一気に飛び去る。
暗雲の中、雷とともに不気味に響く轟音。しかし、盲目のダンカンの目には何も見えない。
次の瞬間、暗雲の中から爆音が。次の瞬間、大気いっぱいに鳴り響く、あの故郷の民謡。
「・・・ノース2号が。 ノース2号が歌っている。」
暗雲は晴れ、雲の中から出てきた黒煙。落ちていく、ノース2号の残骸。
しかし、ダンカンには見えない。歌を携えて。落ちていく。
ダンカンは歌を聴きながらテラスのイスに腰掛ける。
「・・そんな所で歌ってないで早く帰っておいで。ノース2号。ピアノの練習の時間だよ。」
509 :
PLUTO 8:04/11/07 08:16:14 ID:dD2dXNZ2
場面は変わって、トルコのロボット相撲の会場。
無数の照明を浴び巨大なロボットがぶつかり合う。敵を一瞬のうちにたたき落とし、
高らかに勝鬨を上げる936戦無敗の最強のロボット力士、ブランドー。
ゲジヒトはブラウの助言通り、世界でも有数の高性能ロボの元を訪ねていた。
そして、今回はブランドー。しかし、ブランドーはゲジヒトの忠告に耳を貸さない。
それどころかもし敵が現れたら共に中央アジア戦争で戦った親友のモンブランの敵を討つとまで豪語する。
説得に失敗し、仕方なくゲジヒトはトルコを後にする。
―――そして。雨の中、傘をさし歩くゲジヒト。
その横をサッカボールを蹴りながら走っていく子供達。
そしてその向こうから先ほどの子供達と同じように石を蹴りながら歩いてくる雨がっぱを着た少年が一人。
石は街路樹に入り,少年は手を伸ばし石を探るが見つからない。代わりにカタツムリを見つけ拾い上げる。
その少年に近寄り、話かけるゲジヒト。
少年はようやくゲジヒトの存在に気付き、カタツムリを街路樹に戻す。
「元の所へ帰すのかい?」
「うん。」
「君が・・・アトム君だね?」
「はい。」
510 :
PLUTO:04/11/07 08:24:33 ID:dD2dXNZ2
とりあえずここで1巻は終了。よく広告などで見かける男はアトムではなく、ゲジヒトです。
鉄腕アトムの「地上最大のロボット」を元に作られていますが根幹部分以外は全てオリジナルなようです。
手塚治虫のシンプルなロボットのデザインをまるで本当にいても不思議ではないような浦沢式デザインに変換しているのは秀逸です。
特にアトムなどは実際一度原作と見比べてみる事を御勧めします。
追記;これから細かい設定が出るのかもしれませんが、ブラウは「鉄腕アトム」のエピソード、青騎士に出てくるロボではないかと言う噂もあります。
ブラックジャックといい、こういう遊び?も多々あるので手塚作品を読み直してみるのも良いかもしれません。
あれって相撲かなあ
>511
原作のブランドは「ロボット力士」と名乗ってるし
リングアウト即敗北ルールだから、とりあえず相撲でいいのではないかと。
(『地上最大の〜』以外の)原作では「ロボッティング」などとも呼んでいましたが。
個人的には、1話の叙述トリックやノース2号の巻の「お前の友達でも来たんじゃないか」
発言とかもフォローして欲しかったり>dD2dXNZ2
お前ら書いてもらっておいて文句が多いな。話を全部書かせる気かよ。
結賀さとるのE'sのストーリーを教えてください。
予知能力を持つ老人が死んだあたりまでは雑誌で読んだんですけど
そのくらいで雑誌を買わなくなったので、そこから先を教えてほしいです。
イケメンモテモテ男のたっちゃんには音痴というコンプレックスがあった。
音痴を克服するために修行をはじめたたっちゃんの前に、
いかにも怪しげだが歌だけは超絶的に上手い美女が現れた。
音痴を克服するために少女漫画雑誌を食べたり亀と獣姦しかけたりする
たっちゃんの辛く激しい愛と感動に満ちた物語。
ごく普通の少女・たまきは高校の入学式の日、
予言能力を持つカリスマ男・一(にのまえ)に
「お前は俺の運命の相手だ」と言われる。
学校の王者の一に横柄な態度を取られ、
(こいつさえいなければ普通の高校生活を送れたのに)
と、たまきは一といがみあう。
最終的に二人は両思いになってめでたしめでたし。
死体との対話をする男、ダウジングで死体を捜す男、
ハッキングを得意とする女、死体修復をする女、
宇宙人と会話する男、男の持つパペットに宿った宇宙人
などの人物たちが、未練を持った死体の願いを叶える話。
ラブレターをテーマにした短編集。
メール、ビデオレター、交換日記なども出てくる。
秀才な姉・咲耶にコンプレックスを持つ妹は、ある日古事記を読んだ。
木花佐久夜毘売は花のごとき美しさを持った娘。
父は彼女を嫁に出す時、姉の岩長毘売も同じ所に嫁がせた。
しかし岩長毘売は酷く醜い姿をしていたので、追い返されてしまった。
妹は岩長毘売と自分を重ねて益々コンプレックスを深めるが、
自分を認めてくれる男性に出会って解き放たれる。
女教師の主人公は、付き合っている人の弟にレイプされて感じてしまう。
それがばれて付き合っている人にお仕置きされたりする。
現役女子高生で声優をやっている主人公は、エッチな役を頼まれる。
しかし上手く演じられず困っている所にイケメンが二人現れ、イロイロと指導。
彼氏とのファーストキスに浮かれる中学生のユーリは、
古代ヒッタイト帝国に生贄としてタイムスリップさせられる。
そこで皇子のカイルやエジプトの軍隊長のラムセスに出会い、すっかり彼氏の事を忘れる。
カイルと敵対するナキアと戦いつつ、ユーリは軍師としての才能を見せ、
しだいにヒッタイトで神の娘としての信仰を集めるようになる。
ごく普通の女子高生だった主人公が、マフィアのボスに拉致され、女としての快楽に目覚めていく。
アメリカに暮らしている瑞樹は、佐野という少年に憧れをいだき、
彼の傍で暮らしたいと思い、佐野の通う男子校に転入。
最終的には女である事がみんなにばれてしまう。
疑問に思う
↓
実は○○は□□だったんだよ!!
↓
なんだってー!
登録された行動を実行する、行動トレース式型ロボットまるいちと、その周りの人々の話。
一見オカルト物だが、読み進めていくうちに、
父親に強姦され続け、頭がおかしくなってしまった少女の話だとわかる。
528 :
聖伝:04/11/08 14:34:07 ID:???
人間模様が色々絡むが、最終的に主人公二人以外のメインキャラが全員死ぬ。
>515-528
わかりやすくてGJ!
>亀と獣姦しかけたりする
>女教師の主人公は、付き合っている人の弟にレイプされて感じてしまう。
それがばれて付き合っている人にお仕置きされたりする
>イケメンが二人現れ、イロイロと指導
>拉致され、女としての快楽に目覚めていく
>父親に強姦され続け
もっと詳しく!!
黒鷺死体宅配便とMMRと聖伝、もうちょっと詳しく知りたいんだが
532 :
MMR:04/11/08 20:41:05 ID:???
週刊マガジンに寄せられる超常現象に関する手紙に対応するために
設立された部署:MMR(マガジン ミステリー レポートの略)。キバヤシはその部長である。
MMRに読者からの手紙が届く。 「MMR、出動だ!」
現地調査。キバヤシは他のメンバーが見過ごしていた謎に気付く。
専門家や政府機関に取材。大抵は問題ナシと返答。
不振がるキバヤシに匿名(プレジデント・サン)からの情報提供が。
キバヤシ閃く。「わかったぞ、実はこの現象は○○だったんだよ!」
驚くメンバー「な、なんだってー!!」(実際は数回)
キバヤシ、最新っぽい情報とノストラダムスの予言の解釈から独自の考察。
政府の陰謀やら人類絶滅へと結びつく。
でも殆どが既に手遅れ。うやむやのまま終了。
「時空を超えて我々の前に何度立ちはだかるんだ、ノストラダムス!!」
そんで1999年7月、何も起こらずMMRも終了。
>>522 >すっかり彼氏の事を忘れる
確かにそうだった…
あ、乙です。面白かった。
>495より続き
ペルセディアとハデスの最終決戦が始まった。だが、圧倒的な質量を持つハデスの前に
ペルセディアは辛うじて己の身を守ることしかできない。ここでハデスに暴走されては困るパペッティアは、
ハデスに接触し、説得して丸め込もうとするが暴走したハデスの体内に取りこまれてしまう。
万策尽きたかに見えたペルセディアに、クロノスが通信を入れてきた。
クロノスは、時空貫通弾を使ってハデスを「カウント・ゼロ」すなわち46億年前、太陽誕生の瞬間に送り込む作戦を示す。
この時代なら周囲にはガスしかなく、ハデスも吸収増殖は不可能。そして次の瞬間
太陽誕生の爆発によって、ハデスは完全に焼き尽くされる。
しかし、巨大化したハデスを次元貫通弾一発で「カウント・ゼロ」へ送り込むことは不可能。第一射はクロノスが行い
ペルセディアでハデスを追跡、もう一発の弾を撃ちこんで移送を完了させようというわけだ。
ハデス=ディーナが、クロノス=キャサリンの娘であることを知っている大樹は、この指令を躊躇するが
クロノスは、時を守るという己の使命のために、ハデスへの攻撃を開始した。
巨大な時空の穴に吸い込まれるハデスとペルセディア。急速に時間を遡りながら、
ペルセディアは、ハデスに時空貫通弾を撃ちこんだ。だが、ハデスはこの弾を己の体で受けとめる。
時空貫通弾を体内に抱え、自らをひとつの航時機と化したハデスは、時間の流れを進んでいく。
彼女の出身時代、28世紀…ディーナのいる時代。自分自身の手で、幸せなディーナを創り出すために。
だが、2728年に飛び出したハデスが見たのは、彼女の巨体と接触して沈む、彼女の父の宇宙船だった。
彼女の困惑とは裏腹に、暴走したハデスの肉体は、父の宇宙船を引き裂き、吸収していく。
助けるはずの父親を傷付けてしまったハデスは、完全に理性を失ったまま地球へと向かう。
現状を打開する最後の手段として、クレオは、ハデス体内の時空貫通弾に、もう一発時空貫通弾を撃ちこみ
誘爆させてハデスを「カウント・ゼロ」へ押し込む戦法を提案する。しかし、そのためにはペルセディアが
時空移動に巻き込まれるほど接近する必要があり…今のペルセディアに、そこから帰還するための
エネルギーは無い。ハデスとの心中を覚悟しなければならないのだ。
ハデスを倒し、地球を救うには己の死を覚悟するしかない。この状況にあって、クロノアイズの6人に
迷いは無かった(ただし、巻き添えで同行させられていた元幹部4人には大いにあったが)。
だが、吸収すべき物体を求めて地球へ降下するハデスは予想以上に早い。
ペルセディアが間に合わないかと思った次の瞬間、ハデスの動きが一瞬だけ止まった。
ハデスの体内に取りこまれていたパペッティアが、最後の力でハデスの中枢を撃ったのだ。
必殺の間合いに飛び込んだペルセディアは、ハデスと己自身を滅ぼす運命の一撃を放つ。
……そして、次の瞬間、アナたち5人は、2728年に取り残されている自分たちに気付いた。
合体解除されたペルセディアの機内には、大樹の姿だけが無い。彼は、最後の瞬間に弾を撃つ腕部を切り離し
自分一人でハデスに特攻したのである。
大樹は、ハデスと共に「カウント・ゼロ」、太陽誕生の直前に辿り着いた。虚無の空間の中で、ハデスと一対一、
あとは原始太陽の爆発に焼かれるのを待つのみ。その時、ハデスが動き出し、大樹の機体を包み込んだ。
最後の瞬間まで増殖せずにはいられないのかと思いきや、どうも様子がおかしい。
ハデスは、爆発から大樹を守るために、大樹を包み込んでいたのだ。
“ああ…そうか……ママを助けたときのお兄ちゃんの気持ち……ようやく少しだけ分かった…
悪いディーナを…ハデスを消してくれて ありがとう”
燃え尽きるハデスの中に、一瞬だけ、幼いディーナの無垢な微笑が浮かび、そして消えた。大樹は助かったのだ。
それから三日後、大樹は、万一の可能性にかけて捜索にきたアナたちに救助される。
311世紀に戻った大樹たちは、世界を救った英雄と称えられ、これまでの指名手配も解除された。
その上で大樹たちは、クロノアイズを続けるか、それとも元の時代に帰るか選択を迫られる。
ペルは、311世紀でパペッティアに代わり、人間とビメイダーの融和に努めることを決めた。
クレオと退屈丸はアイズに残留、アナとエルザはもとの時代に帰る事にしたが、大樹の立場は複雑だった。
自分が死んだことになっている2003年で、別の身元を手に入れて新たな生活を始めたはいいが
あまりに膨大な「時間」を見てしまった今、大樹は激しい虚無感に取り付かれていた。
しかし、そんな大樹の胸の内を察してなおクロノスは言う。
「時の流れの中で一度起きてしまったことは、2度と取り返しはつきません。ですが、タイムパラドックスが起きないということは
時の中を『生きる』者にとって未来は常に開いたものだということを、“未来”は常に『未来』でありつづけるのだと
忘れないで」
かつてのあの夏のように、未来はただ待っているものだと思っていた日のように、未来を信じられる日が
来るのだろうか…そう考えていた彼の前に、ふたたびアナが姿を現す。
「未来からの悪辣な犯罪者によって、改変、支配された時間分枝が発見された。
時間の余計な分枝を防ぐために、完成してしまった分枝には手を出さないのがクロノアイズの大原則だ。
だが、俺たちは別だろ?行こうぜ!」
「…ああ、そうだな!行こう!」
そして、おれは走り出したのだ。未来へと───足早に、せっかちに───
TO BE CONTINUED CHRONO EYES “THE GLANCER”
「クロノアイズ」(長谷川裕一/講談社マガジンZKC)全6巻、これにて終了です。
…っつっても、そのまま続編「クロノアイズ・グランサー」に続くわけですが。
エピソード毎に書くとなるとやはり結構な容量取りますね。長谷川氏は
絵面だけ見ると勢い任せに見えて、実はストーリーのギミックが多い作家ですから。
クロノアイズモツカレ。
なかなかの文章量で読み応えがあるぜ。
ふう・・・お前の熱意で腹ん中がパンパンだぜ
>>525,532
マガジンミステリー調査班GJ!どっちもシンプルで素晴らしい。
主人公は家族と共に山奥の新しい家に越してきた。家に入った途端、何か嫌な物を感じる。
その夜主人公は、鬼のような顔をした者を見かける。
幼い弟妹や体が弱く寝たきりの母、老いた祖父母を怖がらせないために、主人公はその事を告げずにおく。
それからも毎日、その鬼のような顔に監視するように見つめられ続ける。
主人公はこの所食欲がない。あの鬼は、人が弱るのを待っているのだと思う。
主人公は食べた物をよく吐くようになった。誰かが食事に変な物を入れているのではと怪しむ。
弱い気持ちを持てば付け入られると、主人公は吐き気をこらえ、平気なふりを装い生活した。
まもなく吐き気が出ないようになった。
夜中、主人公は苦しみに目を覚ます。何か黒い物が体の上に乗っていた。
跳ね返そうとしてもその黒い物はビクともせず、主人公は黒い物をどかそうと必死に抵抗するが無駄だった。
それから毎晩黒い物が体の上にのしかかるようになった。
そんな時、ふと横を見るとそこには鬼がいた。鬼はじっとこちらを見ている。
なぜか主人公には、黒い物よりも、その鬼の方が恐ろしく思えた。
主人公は少し太った。鬼が変な物を入れなくなったせいだ、鬼に勝ったと喜ぶ。
しかし、主人公は物を際限なく食べるようになり、歩くのが辛くなるほどに太りだした。
鬼は自分を太らせ、身動きできないようにする気なのではないかと主人公は思う。
ある晩、また重苦しさに目を覚ますと、黒い物がのしかかっていた。横には鬼が。
鬼は立ち上がり、手斧を黒い物に向かって振りかざした。
主人公は気づく。黒い物は裸の父で、鬼は恐ろしい顔をした母だったと。
「お前も死ぬのだよ!」鬼のような形相で母は叫び、主人公は裸で逃げた。
気づくと主人公は病院にいた。医者が「生まれたよ」と言い、赤ん坊を見せる。
主人公はその赤ん坊に角があるような気がした。
祖母が言うには父は死に、母は病院に入り、そこで毎日泣いたり笑ったりしているらしい。
主人公には鬼のたたりとしか思えず、ただ泣き続けた。弟妹とも会わせてもらえない。
だからこの家は嫌だったんだと、主人公は祖母に話す。
祖母は泣き出し、主人公を母と同じ所に連れて行くと言った。
しかしそこにこそ、あの恐ろしい鬼がいるような気がした。
ご無沙汰してますまとめ人です。
いつのまにかAAA!CAFEもライブドアの手に落ちたようでして、アドレスが変わったようです。
http://f30.aaa.livedoor.jp/~malon/ いまのとこ旧urlでもリダイレクトしてくれるようですがご報告。テンプレも更新しておきます。
ポップアップはなくなっちゃったみたいで上のurl一拓のようです。
管理人応援してます いつもありがとう
「銃夢」
「BLAME!」
お願いします。
んじゃ、BLAME!予約します
コピペだが。
≪出会い≫
主人公は、女子高生の来実ちゃん。バイトの帰り道、いきなり謎の男にキスされます。
謎の男は来実ちゃんの服を破き、「騒いだらこの場でお前を犯る」と脅しますが、なんだかひどいケガを負っていました。
やさしい来実ちゃんは、彼を家に連れて帰って手当てしてあげます。
≪再会≫
数日後、来実ちゃんは下校中いきなり黒塗りの外車に拉致されます。
クロロホルムをかがされ、目が覚めるとそこは香港。
実は、謎の男の正体は香港マフィアのボス・黒龍さん(18歳)でした。
彼は、来実ちゃんが欲しくなって拉致ったのです。
そして、来実ちゃんも黒龍さんのことを好きになってしまうのでした。
≪初エッチ≫
色々あって、やっぱり黒龍さんのことが信じられなくなる来実ちゃん。
しかし、「二度と俺から離れられなくしてやる」と、黒龍さんは来実ちゃんをレイプ、監禁調教を始めます。
どうにか逃げ出す来実ちゃんですが、すでに調教完了していたので、黒龍さんの体が欲しくて我慢できず帰るのでした。
……と、毎回そんな感じ。
最近のエピソードでも、黒龍さんが来実ちゃんに銃口をくわえさせて
「死にたくなければ誰よりも俺を愛すと今スグ誓え!!」と脅すなど、とにかく黒龍さんの逝っちゃった人っぷりが素敵です。
空我 太輝(うつわ たいき)
グランサー事務所「未来屋」経営者。元、時空監視機構「クロノアイズ」隊員。
時空犯罪者により「分枝」した世界から、時空犯罪の圧力を取り除く「時の修理屋」。
本来の歴史では死んだことになっており「タイキ」という読みだけが同じ現在の名前と未分を取得した。
アナ・キャナリー
「未来屋」共同経営者。クロノアイズ時代からのタイキのパートナーであり恋人。
19世紀出身のアメリカ人だが、現在はタイキと共に21世紀初頭の日本に住んでいる。
本来の歴史では、西部の女傑「カラミティ・ジェーン」として名を残すはずの女性。
ヒルダ
仮想戦記オタクの時空犯罪者によって、ナチスドイツが21世紀まで粘りつづけた戦乱の「時間枝」出身の少女。
軍事兵器用の改造手術を施されており、怪力を誇る。…が、技術がないため戦闘は不得手。
生身の体を取り戻すための手術費用を自力で稼ぐことを望み、「未来屋」に就職する。
カロス17
「未来屋」が所有する、非合法の小型クロノダイバー(時空潜航機)。人間型に変形すると、機内には
一人分のスペースしか残らないので、通常タイキたちは彼女の肩につかまって移動する。
ちなみにAIの性格設計をしたのは、現在フリーのDr.スパイディ女史。そのせいかタイキに甘くアナに冷たい。
グリーナム・ターンディック
かつて、「未来屋」に所属していたことがある謎の男。タイキやアナすらはるかに上回る技量の持ち主。
グランサーとして活躍するタイキたちの前に姿を現すが、その正体は……
その日まで、「希望」も「未来」も、お話の中に出てくるだけのものだと思っていました。
そう、昔──母様に読んでいただいた、本に書いてあることなのだと──
ACT1:グランサーとは何か?
2002年、第2次世界大戦は未だ終結していなかった。ロンメル将軍がもたらした新兵器により
ナチスドイツは破竹の快進撃を続けるも、新兵器の情報が連合側に流出したため戦況は膠着。
50年以上続く戦乱の嵐に、世界中が疲れ果てていた…。
物語は、ドイツのとある都市で軍隊に負われる少女ヒルダの前に、一組の男女が現れるところから始まる。
生き物のように動く車に乗って、地中から現れたその二人は、不思議な道具で時間を止め、ヒルダを助けた。
彼らは、この世界が「本来の歴史」から逸脱してしまった「分枝」であるとヒルダに語る。
そして、自分たちが「時間」の修理を請け負ってこの分枝を訪れた「グランサー」である、ということも。
グランサーの二人…タイキとアナは「ロンメル将軍」のいる総統府への案内をヒルダに頼むが
総統府から逃げてきたばかりのヒルダは、あそこへは戻りたくない、と泣き出す。そんなヒルダにタイキが語る。
「未来を…取り戻したくはないのか?俺たちは未来を修理にきたが、しょせんそれは手伝いに過ぎん。
あんたたちが本気で望まなきゃ、その先の未来は手に入れられない」
そう語りながら、廃墟の町を爆走するタイキたちの前に、ロンメル将軍の率いる巨大兵器群が立ちはだかる。
だが、タイキが号令すると、タイキとアナは戦闘服──クロノスーツ姿に変身し、同時に彼らの車は
人間型のロボットに変形する。ロボット──時空潜航機、カロス17は、敵の兵器群をことごとく蹴散らし
無人の野を行くがごとく総統府へ向けて突き進む。
「きさまら、クロノアイズではないのか?きさまらいったい?」
「“アイズ”の目的は見張ること。…だが、俺たちの仕事は、貴様らのような下衆どもを、視線で射ることだ!
覚えておけ!おれたちはクロノアイズ・グランサー!悪を射る“視線”だっ!」
レディースコミックか?
総統府に接近したタイキたちは、アナとカロスの「陽動班」と、タイキ、ヒルダの「潜入班」に分かれる。
アナたちが騒いでいる間に総統府に潜入、ロンメル将軍に成りすました時空犯罪者を叩きのめすのだ。
下水を進んでいくと、鉄板で塞がれた行き止まりに突き当たるが、ヒルダは意を決した表情で鉄板を引き裂く。
軍による改造手術を施された彼女は、怪力を誇るサイボーグだったのだ。
引き裂かれた鉄板の奥に広がっていたのは、「ロンメル将軍」の秘密研究所。
研究所の奥に潜んでいた「将軍」は、ヒルダを奪って自らの最新兵器に取りこみ、彼女を部品化しようとする。
自分ごと「将軍」を撃ってくれと、諦めた表情でタイキに乞うヒルダに対し、タイキは持っていた銃を捨て…
蜂の巣になりながら、弾の雨の中をゆっくりと「将軍」へ向かって歩き始めた!
いくら弾を撃ちこんでも倒れずに近づいてくるタイキに、パニックを起こす「将軍」。
そのとき、陽動班のアナとカロスが救援に駆けつけた。カロスの奇襲によって「将軍」の新兵器は大破し
隙を突いて「将軍」に飛び掛ったタイキは、彼をぼこぼこに叩きのめしてヒルダを助け出す。
同じ頃、地上では連合軍の総攻撃が開始されていた。すでにグランサーによって軍が壊滅していたため
総統府も陥落する。この世界は、ついに時空犯罪者の手から未来を取り戻したのだ。
タイキたちが受け取った“報酬”は、総統府から持ち出した「総統専用」特選ワイン一箱。
今回の依頼者──「将軍」に謀殺された本物のロンメル将軍が保証したお宝であった。
解放され「自分で望んだものになればいい」と告げられたヒルダは「一緒に連れていってください」とタイキに頼む。
せっかく救ってもらった世界だが、もうここには彼女の望むものは残っていなかったから。
「メシは──作れるな?じゃ、決まりだ。乗んなっ! ようこそ!未来へ……」
ACT2:緊急レポート これがMIRAIYAだ!
2008年、東京。グランサー事務所「未来屋」に就職したヒルダが、自分の近況をビデオレターとして撮影する、という形で
「未来屋」の活動について語る。
都内某所、ビルの谷間にある小さな時計屋「未来屋」が、時間の修理屋グランサーの基地であることは
もちろん近所の住人は知らない。仕事は主に、クロノアイズの秘密職員「地図作成人(マッパー)」──
─時間分枝の調査員──を通じて持ちこまれる。分枝への干渉はクロノアイズが取り締まるべき違法行為だが
実際には、グランサーの活動は彼等自身の“アイズ”のコネによる黙認によって支えられているのだ。
ちなみに「未来屋」の代表的なコネは、今やアイズの地図作成人に就職した侵略大帝(現在離婚調停中)である。
本日の仕事は、21世紀中期の分枝からの依頼。この時代、地球温暖化に伴う海面の上昇によって
穀倉地帯が壊滅し、食糧危機に陥った人類は、大繁殖したクジラを食べて生き残ることになるのだが
(『今、捕鯨を禁止しているのはその時のことを見越してのことなんですね!』『いや、それは違う』)
かの分枝では、クジラが武器を持って蜂起したため、人類とクジラの全面戦争が起きそうになっているという。
ヒルダを留守番に残し、タイキとアナはカロス17に乗って出動していく。
夜、ビデオレターの編集を終えたヒルダは、ビルの裏で火を焚き、録画したDVDを焼く。
夜空に昇っていく煙を見て「これで届くよね?天国のパパとママに」とつぶやくヒルダ。
ビデオレターは、亡き両親に自分の近況を知って、安心してもらいたいという想いからのものだったのだ。
“お元気ですか?パパ、ママ。私は…元気です。あれから、つらいこともあったけど
今のヒルダはたくさんの優しい人たちに囲まれて、とても元気です。心配しないで!”
こうして、未来屋の夜は更けていくのであった。
ちなみに、クジラの分枝世界は無事救われたのだが、その過程でクジラの王キング・ホエールの
サイコ念動力と、古代アステカ文明を支えていた宇宙人の関係が明らかになったらしい。…どんな話やねん。
さて、「クロノアイズ」の続編「グランサー」のストーリー開始致しました。
舞台は「アイズ」から5年後。タイキとアナはすでに「グランサー」としてのノウハウを
確立しています。二人の仲がどれだけ進展したかは…本編中にある
「何故 今さら俺がお前の裸など撮らねばならんのだ!」という台詞から察してください。
次回分は、世紀の怪作「コミケ破壊指令」の巻。
クロノアイズのストーリー解説を引き受けた理由の17%ぐらいは、これの解説で
はっちゃけてみたかったから、というくらいアレな話です。
>552
乙。
前作も合わせて読みごたえあってイイ!
おかげで長谷川裕一って知らなかったけど興味が沸いた。
続きも楽しみにしてます。
ストーリーはいいけど絵が古いんだよな、この作者
555 :
549:04/11/13 11:52:58 ID:???
うわぁ…すごいタイミングでレスしちゃったよ。
ごめんね>クロノアイズの人
>555
覇王愛人のことを言ってるなら
「少女コミック」という雑誌に連載されていた 少 女 漫 画 です。
ちなみに最後は黒龍と来実の結婚式で黒龍あぼーん。
「ライフ」お願いします
少女コミックってりぼんとかちゃおみたいなもんだと思ってたけど
ずいぶん設定年令高めなんだね
少女コミックは略して性コミですよ('A`)
訊きたいんだけど、途中から書かれてないのを執筆者に無断で引き継ぐってのはアリ?
アリだったら「風の谷のナウシカ」引き継いで書きたいんだけど。
半年音沙汰無しならOK!!
それでは半年以上経過致しましたので、「花咲ける青少年」の続きをば書かせて頂きます。
途中からなので、上手く繋がらなかったらスマソ
花鹿は3人が自分の夫候補であるということを感じ取っていた。
夫候補ではない“兄”の立場に立人は苦悩する。
そんな立人にのみ、ハリーはその口で自分の出生の秘密を語る。
そして追い打ちをかけるように立人が夫候補となりえない理由を指摘した。
それは立人にとって最重要なのは一族であり、花鹿を一番と考えられないからだというものだった。
さらに悩める男となってしまった立人だが、夫とならずとも
動乱のラギネイから花鹿を守り抜くことを改めて決意する。
ラギネイ王国では、ルマティ命のクインザが兄王子ソマンドを廃して
ルマティを王に据えるべく色々画策していた。
ソマンドは王として即位するが、国を乱そうとするクインザの傀儡となり
反乱分子も湧いてきてラギネイは滅茶苦茶となってしまう。
ルマティは兄のふがいなさを嘆き、とうとう兄と戦うべくハリーと立人プロデュースで立ち上がった。
そして花鹿を王妃として迎えたいとしてキスするが、その現場を立人に目撃されててんやわんや。
その頃ユージィンは客分としてラギネイに潜入していた。
そこでクインザがナジェイラをたらし込み、ラギネイ動乱の源をせっせと作っていることを知る。
ナジェイラは途中でクインザが全てをルマティのために行っていることを気づき憤るものの
既に彼女はクインザに心まで囚われてしまっていた。
荒れ果てていくラギネイと友人を想い、花鹿はラギネイになんとしてでも行く意志を
立人に告げるが、花鹿を案じる立人は全くとりあわず二人の仲はこじれていく。
さらにそこに一族が決めた立人の婚約者、玲莉(リンリー)まで登場。
花鹿は立人に自分より大切な者が出来るのかと大きく動揺する。
そんな二人すれ違ったまま、花鹿は抜け出してラギネイへと向かった。
花鹿が見付からず慌てまくる立人はルマティなどに訝られるが、
彼女の出生の秘密など言えるはずもなく気の毒にどこまでも悩む。
そしてラギネイで彼女を捕まえようと立人は先回りするが、空港でテロが勃発。
花鹿をかばった立人は怪我を負い意識不明となってしまう。(どこまでも不運な奴…)
そこを助けたのは元ソマンドの側近で、今はルマティに協力する軍人のノエイであった。
ルマティ即位のために国を乱すクインザに対し、正攻法でルマティを推すノエイは地下に潜伏し機を伺っていた。
ノエイ一派に花鹿はルマティに代わって国を想う気持ちを伝え、衆人は花鹿にルマティをだぶらせる。
どんどん深みにハマっていくことを心配する立人と、全く気づいていない脳天気な花鹿であった。
そして二人で過ごすうちに、花鹿は立人の存在について段々と気づいていくようになる。
そんな風に過ごしていたが、アジトが王家の近衛隊に急襲されノエイ達は捕らえられてしまう。
クインザの計略により即行死刑台行きのノエイ達。
彼らを救うため、花鹿は危険を承知で彼らを手助けしたいと懇願し、立人はそれを認める。
そして自分は花鹿のために、倣グループの総帥を降り全てを捨てることを宣言した。
一方、花鹿の身を案じていたカール。
彼はバーンズワースを敵視する父親が調査し続けていた彼女の出生の秘密を知った。
それをネタにバーンズワースを追い込もうとする父だったが、カールは花鹿を守るため
父を裏切り資料を盗ませる。カールの裏切りを知った父親はショックで倒れるが、
カールは父の臨死になにも感じない自分を嘆き花鹿に救いを求めた。
そしてなんとしても花鹿を手に入れる、と誓う(が、結局何もなくいい人で終わった)。
城に人質となっているユージィンを助けるため潜入した花鹿と立人、寅之介。
彼とノエイを助けて王宮の奥に向かった花鹿は、全てを知っている大祭司とナジェイラの母に会い
とうとう己の出生について知ってしまった。
現在の第一王位継承者が花鹿であったことを知るユージィン、ノエイ達。
慌てまくる立人をよそに、肝心の花鹿は例により全く意に介していない。
ところが父がカールのせいで危篤に陥ったと知ったカールの姉は、
彼を苦しめるために花鹿の出生の調査書をクインザに送りつけた。
クインザはルマティ即位まで後一歩という段階で、第一王位継承者が隠れていたことに動揺し
花鹿と証人であるカール家族を葬るべく自ら動き出す。
ルマティはラギネイについに帰国することになり、それを迎えに立人達は空港へ出かけ
一人アジトに残った花鹿はクインザから命を狙われ追われる。
追いつめられ最期、という時に花鹿が想い呼んだのは立人だった。
そこに現れたのは危機を察知して戻った立人。
彼はクインザを撃ち、自分の気持ちに気づいた花鹿と熱い口づけを交わす。良かったね
空港に現れたルマティは国民に向かって演説をする。
そして自分が最後の王となり、ラギネイは共和国となることを宣言。
自国の民に敬意を払い、最高の敬意の証・聖布を観衆の前でとりさらった。大いに湧く国民達。
重症を負ったクインザはラジオでそれを聴き、自分の愛する王子の成長に感動する。
そしてルマティのために最後の仕上げにかかった。
王宮に戻ったルマティはクインザと再会する。クインザは全ての汚名をかぶり、
新王の反対勢力を全て道連れに己の命を断ち、ルマティはその死を許した。
そしてルマティは最後の王として即位する。
戴冠式に出た花鹿はルマティの求婚に応えられないことを詫び、ルマティはそれを受け入れた。
しかし一方で立人は、自分の側近であった曹(ツァオ)によって追いつめられていた。
立人に執着する曹は、倣一族に立人が戻らなければこの場で花鹿を狙撃すると脅迫。
立人はシンガポールに連れ戻される。
急に帰った立人に不安を覚える花鹿は、ラジオで立人と玲莉の結婚をきき混乱してしまう。
それに喝を入れたのは父ハリーだった。さらに臨終間際のマハティ神座王は、孫の花鹿を国に呼び激励する。
彼らの励ましを受け、持ち前のパワーで立人を取り戻そうとする花鹿に協力するユージィンや寅之介、ノエイ達。
一方落ち込みまくる立人の方には、カールが気合いを入れていた。
やはり持ち前の手腕で曹を牽制し作戦を練る立人。
そしてヘリで立人を迎えに堂々と乗り込んできた花鹿に、立人は応え倣を捨ててヘリに乗って去る。
花鹿はマハティに自分の夫を会わせるべくラギネイに向かった。マハティは
「人を愛するということは人生の華 お前達も大輪の花を咲かせるといい
その時がきたら けして迷ってはいけないよ」
そう孫達に告げ、到着を待たずに息を引き取った。
これにて大団円。
<完>
うまくつながらないなら最初から書いちゃえば?
先に途中まで書いてた人が詳細すぎたり簡潔すぎたりすると、
続きから書きにくいでしょ
『ハンサムな彼女』いきます。
途中手際が悪くUPを中断することもあるかと思いますが
その辺はご容赦ください。
萩原未央は、四ツ葉学園芸能科に籍をおく女優(連載当初中等部3年。後、高等部進学)。
親友の沢木彩は人気絶頂のアイドル歌手。
未央は幼馴染(隣人)で俳優の森本輝臣に密かに想いを寄せ、
彼の近くにいたいがために芸能界で仕事をしている。
ある日テレビ局で出会った熊谷一哉が、未央・彩・輝臣が共演するTVドラマの演出を担当すると知る。
映画監督の父と女優の母を持つサラブレットはその将来を嘱望される天才演出家で、
その勉強のために海外に渡っていたのだ。
留学前に一時一哉と付き合っていた彩は「3年は帰ってこないって言ってたのに」と突然の帰国を訝しがる。
ドラマの撮影が始まる。
未央の演技にとりわけ厳しく注文をつける一哉。
集中口撃を浴びる未央は納得がいかない。
「どうして私だけ叱るのよ」と反抗する未央に
「金もらって仕事してるんだ、甘えるな!」と一喝する一哉。
険悪なムードが流れるが未央は一哉の言うことが正しいと反省し、
腰掛同然だった今までの態度を改めようと決意する。
一方で輝臣が彩に告白しているのを偶然聞いてしまい、未央は失恋を経験する。
一哉と入ったBARで酔いつぶれる未央。
翌朝、未央が目覚めたのは一哉のベッドの上だった。
とりあえず身の安全を確認した未央は一哉を送り出した後、
好奇心を抑えきれず一哉のプライベートルームに入る。
そこには映画関連の山積みにされた書物やビデオと一緒にコルクボードの中心に
目立つように張られた未央のピンナップがあった。訳が分からず混乱する未央。
一哉の知り合いで来日中の映画監督、アーサー・クライトンが未央を「ボンドガール」に大抜擢する。
マネージャーは手放しで喜ぶが、未央はイマイチ実感がわかない。
実は一哉の俳優としての魅力にホレ込んでいるアーサーは、彼に出演するよう説得してほしいと未央に頼む。
一人で異国に旅立つのが不安な未央は一哉に一緒に来て欲しいと言うが「演技は興味がない」と一蹴されてしまう。
アーサーの来日パーティーでボンドガール役として紹介される手筈だった未央。
しかし、一哉が未央を連れ去ってしまう。
コートも着ずに街を彷徨い歩く2人。
とある映画館の白黒フィルムを見ようと提案する一哉。
字幕のない映画につまらないと思う未央だったが演じている女優(マレーネ・ディートリヒ)に言い知れない魅力を感じる。目を輝かせてスクリーンを見つめる未央を見て微笑む一哉。
上映終了後、一哉は語り出す。
「ああいうのをハンサムな女性っていうんだ。
俺だけのハンサムな女優を見つけたかった。
おまえを観たときこいつだって思った。
留学を繰り上げて帰国したんだ。
俺に撮らせて欲しい。絶対に綺麗に撮るよ。」
一哉の口説き文句にあっさり陥落する未央。
自信家で厳しくしかし照れ屋で優しい。
ひたむきに映画への情熱を持つ一哉に未央はどうしようもなく惹かれていく。
しかし一哉の目はいつも映画だけを追い続け、未央を女優としか扱わない。
一哉らが進める映画制作のスタッフに参加し、主役になった未央。
そんな折、彩と未央はそれぞれ一哉に告白するが、返事はいずれも「NO」。
しかしコンサートで叶わない片思いを吐露し泣き出してしまった彩を
舞台裏で抱きしめる一哉を目撃した未央は傷つき、勢いで好意を寄せられていた、
一哉の親友・可児収と付き合ってしまう。
しかし、その真意はすぐに収に知られ、収はショックを受けたものの、
未央のために彼女の気持ちに応えるよう一哉につめよるが、一哉はそれを拒絶する。
ぎこちない空気の中でそれでも映画制作に打ち込む一哉は恋愛感情を一切捨てただ事態を静観するだけだった。
突然、映画制作が中止になる。
知らせに戸惑う未央たち現場スタッフ。
なんとか上層部を納得させるために、一哉は自ら重要なバイクスタントに挑むが、
大事故にまきこまれてしまう。
九死に一生を得た一哉は初めて自分の気持ちを素直に未央に伝える。
2人はめでたく恋人同士に。
アーサー・クライトンの誘いで新作の映画に出演する為、渡米してしまった一哉。
そんな時、未央のクラスに転校してきたのは人気バンド『Traffic Jam』の聖としのぶ。
交際を迫ってくる聖に未央は一哉の面影を見止め、無視する事ができない。
聖は過去に一哉に主役の座を奪われた恨みがあった。
憎い熊谷一哉の大切な恋人を奪ってやつに同じ屈辱を味合わせてやりたい。
そんな聖の歪んだ思いも未央の一哉への愛と幼馴染のしのぶの献身的な支えによってやがて瓦解していく。
CM撮影でロスに行き、やっとの思いで一哉に会えた未央。
アーサーの息子・キースを運転手に現地を観光し、デートを満喫する2人。
しかし一方で一哉は「日本を捨てアメリカに残れ」とキースに言われていた。
さらにキースは一哉の将来には未央の存在がネックになると考え「一哉のために別れてくれ」と未央に頼む。
一哉の事を思い、つらい気持ちで別れを切り出し帰国した未央。
飛行機の中では泣き通しだった未央も学校では明るく振舞って彩や仲間たちを安心させる。
女優として成長し自信を持って一哉に会いに行けばいい。
未央の心は前向きに変わっていたのだ。
やがて撮影を終えた一哉は未央のもとへ戻り、
「もう2度と離れてなんかやらないんだからね」「いいよ」「もう離さない」
2人はかたく抱き合う。
CDを出す事になった未央。
師事した作曲家・佐野亮平は一哉の従弟だった。
妻に先立たれた亮平は未央を母のように慕う息子を見て再婚を考え始める。
一哉の新作映画に、自分ではなく事務所一押しの竹内みちるが使われることにショックを受ける未央だったが、
一哉の説得でなんとか気持ちを立て直す。
いよいよ映画のクランク・イン。
しかし一哉は、みちるの演技にNGを連発させる。
頭の中で描いていたヒロイン(未央)のイメージにどうしてもみちるが重ならないのだ。
このままではみちるの個性を潰してしまうと感じた一哉は監督を降板する事に。
最初は一女優としてしか見ていなかった。
でも初めてブラウン管の中の萩原未央を見た瞬間から恋していたのかもしれない。
付き合っていくうちにどんどん好きになって離したくなくて、どうしても声が聞きたくて……。
時は流れてクリスマス・シーズン。未央の誕生日。一哉は指輪をプレゼントする。
「サイズが違う、せっかく一哉からのプレゼントなのに」と薬指にブカブカのリングをはめながら嘆く未央は
「そこは空けておけ。そのうち本物買ってやるから」という一哉の言葉に驚きながらも感激する。
2人は腕を組んで街の中を歩き出す。
追記
1一哉が未央に「読め」と手渡す本は名女優ローレーン・バコールの『私一人』
2一哉の親友・可児収は関西人。
後に同じ関西人で映画製作スタッフの一員だった理花と付き合います。
3コミックス最終巻のあとがきには一哉と未央の結婚式シーンが
書き下ろされています。
「24、5歳かな」(By作者)
<了>
追記補足
4彩と輝臣もカップル成立。
5佐野亮平の「嫁に来ないか」も当然却下されます。
誤字・脱字など、あるいは改行に関しまして見難い部分が多々あると思いますが
これから精進していきます。
>551より続き
ACT3:コミケ破壊指令
「未来屋」の近所には、タイキの両親、西郷夫妻が引っ越してきたマンションがある。
もちろんタイキは死んだことになってるので、あくまで「死んだ息子にそっくりな時計屋さん」として懇意にしてるのだが。
それはさておき、本日「未来屋」に依頼のため現れたのは、猫の着ぐるみを着込んだ美女。
考古学者、ナスターシャ・キンスキーと名乗る彼女は「世界に広まったジャパニメーションが世界戦争を終結させた」
という仮説を研究中、1980年のコミケを破壊して歴史を変えようとする時空犯罪者の存在を察知したと言う。
だが、話が話だけにクロノアイズはまともに取り合ってくれず、グランサーに情報を持ち込む羽目になったのだ。
今回、ヒルダは初めて「仕事」への同行を許され、依頼人を含む4名で出動することになった。
だが、1980年、黎明期のコミケのパワーはタイキたちの予想を越えていた。ヒルダは人波に巻き込まれて迷子になり
熱気にあてられたナスターシャは「ここで『20年後のガンダム(∀)』のデザインを公開したり、18年後にハリウッドが
ゴジラを映画化するぞとかリークしてみたい!」と危険なセリフを吐き始める有様である。
ドタバタしているうちに、突然一人の女性が自分に転びかかってきたため、手を取って助け起こすタイキ。
だがその女性は、ラ○ちゃんのコスプレをした若き日のタイキの母親だった!
反対側を見れば、彼女に声をかけそびれて落ちこむ、シャ○のコスプレをした男…タイキの父だ。
タイキはそれと知らず、彼の両親のなれ初めをぶち壊してしまったのである(BTTF!)。
なんとか二人の仲を取り持とうとおせっかいを焼くタイキだが、二人の溝は深まるばかり。ついにタイキ父は
「サチコさんには君のような人がふさわしいんだぁっ!」と号泣しながら走り去ってしまう。
ドツボに嵌って落ちこみつつも、時空犯罪者探しを再開しようとしたタイキは、ふと視界の隅に違和感を感じる。
「わかったぞ!時空犯罪者は…きさまだーっ!」タイキが指差したのは、メイド服の美女。
正体を見破られた時空犯罪者メイドはタイキに尋ねる。「どうして私の正体を?」
「それはな…メイドはこの時代には流行ってないからだあっ!………ワカッチマッタ orz」
正体を見破られたメイドさんは、態勢を立て直すべく、タイキの両親を人質にとって逃げ去る。
それを阻止しようとヒルダは単身メイドさんの前に立ちはだかり…あっさりKOされて一緒に拉致られてしまった。
人質に取られたヒルダたちが連れてこられたのは、2002年の晴海。メイドさんはまだコミケ破壊を諦めていないのだ。
ヒルダは、自分が未来人だと明かし(証拠として『未来のお札(2000円札)』を見せて『なにこのお札、ふざけてるの?』
と突っ込まれたり、未来のゲーム機(GBA)を見せて『これは…100年は先の技術!』と驚かれたりしつつ)協力を得る。
ヒルダの怪力で牢を破って逃げ出した一行は、ビッグサイトを「米ソの核戦争を想定したシェルターだ!」とか
大ノコギリモニュメントを見て「モビルスーツが実用化されているのか!?」と大騒ぎ。
しまいには、花火大会の音をミサイル攻撃と勘違いしてパニックを起こしているうち、メイドさんに発見されてしまう。
ヒルダに「あなたの本当の目的は何なの?!」と問われたメイドさんは、突如顔を剥がし始める。
人間そっくりな仮面の下から出てきたのは、目が異常に大きくデフォルメされた顔…アニメ顔だった。
21世紀中期、家庭用アンドロイドの購入と普及に貢献したのは、アニメやフィギュア好きのヲタク達であったという。
(『そうか、アニメ好きはアニメのためなら高くても性能のいい機会を選ぶ。βデッキとか(←80年の人の発言です。為念)』)
そのため、アンドロイドのデザインはリアルな人間よりもアニメキャラを模して作られるようになり…後に起こった
アンドロイドの反乱では、アンドロイド達は「人間に紛れ潜伏する」という戦法が使えず、あっさり鎮圧されてしまったのだ。
「憎い!コミケが憎いっ!あなた方ヲタクには、この呪われた会場と共に消えていただきます!」
メイドさんがタイキの両親を撃とうとした瞬間、横から撃ちこまれた銃弾がそれを遮った。タイキ達が追いついて来たのだ。
「あなたは…どうして私達がこの年代にいると分かったの?」
「わからなかったさ。だから探したんだよ。メイドのはやりだした1990年代中頃から、コミケだけ見て翌年へ跳んで
コミケだけ見て翌年へ跳んで、コミケだけ見て翌年へ跳んで、コミケだけ見て翌年へ跳んでっっ!!
……2ヶ月近く掛かった……orz」
時空犯罪者のメイドさんアンドロイドを追い詰めたタイキは、彼女に告げる。
正史では21世紀に「アンドロイドの反乱」は起きていない。つまり彼女の出身世界も、時間の分枝なのだ。
グランサーである自分たちに修理を任せてみないか、と。
だが、その申し出を信用しきれないメイドさんは、自分の切り札であるメイド型クロノダイバーを呼び出しタイキ達に挑む。
「周囲の時間を3分間だけ停止させます。その間は、どんなことがあっても周囲には傷一つ付きません。
3分以内に私を倒せたら信用してさしあげますわ!」
「おおむね了解だ…だが一つだけ気に入らんな。…30秒だ!ケリは30秒で付ける!」
カロスを呼び出したタイキは、両親をアナとヒルダに任せ、単身メイドクロノダイバーに挑む。
「父さん…母さん…見ていてください。これが、バカな息子にできる、たった一度の親孝行です!」
タイキは、一瞬で相手の足元に飛び込んでその脚を砕き、相手のバランスを崩す。その隙を突いて
カロスがメイドクロノダイバーの腕を取り、相手をビッグサイトの下へと引きずり込んだ。
時間が停止しているので、建物が壊れることはない。狭いところに引きずり込まれたメイドクロノダイバーは
めちゃめちゃに潰れて大破してしまった。所要時間24秒の出来事である。
事件は解決したが、後に残っていたのは、タイキの両親の記憶を消して送り返す作業。
タイキに代わって作業を引き受けたヒルダは「あなた方の息子さんは…大丈夫ですから」と告げて麻酔ガスを吹きかける。
元の時代に戻された後、意識下に共に修羅場をくぐった記憶が残っているのか、良いムードになった二人を後に残し
タイキ達は、メイドさんアンドロイドの世界を救うために去っていった。
それから数日後。今日も西郷家にお邪魔しているタイキを、ヒルダが迎えに来た。
帰り際に、西郷夫人はヒルダを呼びとめて、そっとささやく。
・ ・
「私達ね、大丈夫だから…いつかまた一緒に、花火見にいこう」
「コミケ破壊指令」小ネタをできるだけ落としたくなかったので、通常比1.5倍でお届け。
妙な勢いとヤケクソかつ自虐的なノリが伝わると良いのですが。
次の回は、某ゲームとのシンクロニシティが噂されるあの御方の登場です。
・惣領冬実『THREE』
・池田理代子『エピタラム・祝婚歌』
・牧野和子『ハイティーン・ブギ』
以上3作品を希望します。
特に下の2作品は絶版になってしまったのか古本屋を回っても
なかなか手に入りません。お願いします。
『ハイティーン・ブギ』は小学館から再版されてますよ。
現在6巻まで発売されているみたいです。
元は20巻以上あったと思うので、どこまで収録されてるかは不明ですが…
山田南平「紅茶王子」
を教えてください。
シンガポールに修学旅行に行って、帰国したところまでは
読みました。
お願いします。
1971年、ニューヨーク、冬。
研究所をさぼったマイケルは見ず知らずの大人について居酒屋に入り、ダーツに興じる。
腕はかなりのもので、細身のナイフを的の中央に当て、大人達からオレンジをせしめると、ヒッチハイクで家へ帰っていった。
アメリカ全土に名を知られるギャングのボスで、マイケルの養父・アーサーは、郊外の広い屋敷に住んでいる。
今日は配下のロスの組織のボス・エリーが来ているようだ。
帰宅したマイケルは乳母のマリアに研究所をさぼった言い訳をし、弟分のイライにオレンジをやる。
マイケルが庭でイライと遊んでいると、用事を終えて屋敷を出ようとしたエリーが話しかけてくる。
4歳で国家の戦略研究所にスカウトされたマイケルは、ネガットの息子という事も手伝って、ちょっとした有名人なのだ。
アーサーは子供が子供らしくないのは嫌いだと、マイケルをあまり好きではない。
しかしエリーは、これからの組織は力だけでは駄目だと、マイケルの頭脳に興味を持っているのだ。
夜。明日は研究所が休みだから一日遊ぶと約束したマイケルは、イライを寝かしつけ、マリアとひと時を過ごす。
マイケルは繰り返し見る夢の話をする。
夢の中でマイケルが階段を降りて行くと、いつも黒髪に小麦色の肌、青い瞳の、面識の無い少年が立っている。
マリアは「きっとその子とは未来に出会うんだよ」とマイケルを寝かしつける。
翌日。マリアが見守る中、イライと遊んでいたマイケルは、馬に乗りたいと言うイライをおぶって、庭から続く木立を駆け回る。
木立を抜けた所に、ライフルを構えた3人組の男達と車が見えた。
「随分待ったぜ。そのガキを降ろせ」
「アーサー・ネガットの子を誘拐しようなんて、正気とは思えないな」
「そうだな…多分、俺はイカれてるんだろうよ」
マイケルはイライを降ろし、彼をマリアの元に戻らせる。
泣きながら走ってきたイライを抱き、マリアが現場に駆け付けた時、マイケルを乗せた車は発進しようとしていた。
「あんた達、うちの子をどうする気だい!」
マリアの剣幕に焦った男の一人が、ライフルの引金を引いた。
マリアは抱いていたイライごと撃ち抜かれ、絶命する。
マイケルの目の前で――。
続く
誘拐犯達のアジト。食事にと缶スープを持ってきた主犯格の男はスタン・マティックと名乗る。
素直にスープを口に運ぶマイケルにスタンは少し驚く。
「お前、なかなかホネがあるじゃねぇか。人が殺されるのを見たのは初めてだろ?
その後すぐ物が食えるたぁな。
ありゃ使用人の親子だな」
「ぼくの母と弟だ」
「乳母だったのか…俺も親父を殺されたんだぜ。お前の親父によ」
スタンから身代金に100万ドルを請求するつもりだと聞いたマイケルは「アーサーにとって、僕はその10分の1の値打ちもない」と言う。
スタンはアーサーに復讐がしたいだけで、どの道マイケルは殺すつもりだから、身代金の額は下げてもいいと凄む。
ネガット家には市警のスコットとFBIのレイランダーが訪れ、逆探知などの装置を取り付ける。
スタンは脅迫電話にマイケルを出し、喋らせる。
普段から会話のないアーサーにどう喋ればいいのか判らず、マイケルは「こんにちわ」と挨拶をする。
アーサーは一般の親らしく心配をし、色々とマイケルを気遣うが、挨拶を聞いたレイランダーは妙なよそよそしさを感じ、二人の関係に疑問を持つ。
アジトではスタンが買出しに行き、誘拐一味のカーロスとグエンがマイケルを見張っていた。
カーロスはカッとなりやすく、マリア達を撃ったのもこの男だ。
「気にくわねえガキだな。やな目つきだぜ」
彼は酒に酔い、マイケルに絡む。
「天才のお坊っちゃん、研究所では何をお勉強なすってたんですかい?」
グエンが止めるのも聞かず、カーロスは絡み続け、マイケルにナイフを握らせる。
「こんなもの持つなぁ初めてだろ?貸してやるぜ、チビさん。
さあ、そいつで逃げてみな」
一瞬だった。ダーツの的に刺さるかのように、ナイフはカーロスの喉に見事に命中した。
グエンが壁にかけた上着の銃を構えるより早く、マイケルはカーロスの喉からナイフを抜き、グエンの眉間めがけて投げつけた。
グエンの銃弾は天井に向けて虚しく発射され、彼はそのまま燃え盛る暖炉に頭を突っ込んだ。
ちょうど買い出しから戻ったスタンは玄関で銃声を聞き、出てきたマイケルを銃の撃轍で殴り、気絶させる。
部屋に戻ったスタンは、その惨状に愕然とし、そのままアジトを焼いて移動する。
続く
気絶中に場所を移されたマイケルは一度目覚めるが、打ち所が悪かったのか、再び意識を失う。
朦朧とする意識の中、過去の様々な出来事が去来する。
研究所のスタイケン博士はマイケルが器用貧乏だと微笑み、遣う人間によって善にも悪にも成り得る、と言った。
だから、無害な男に力を貸してやれ、と。
誰かが泣いている。マリアだ。
イライが生まれる前、彼女の初めての子供を肺炎で亡くした夜、マリアはマイケルを抱き締めながら泣いていた。
愛は何度でも生まれ、それは何ものにも傷つけられない。大切な人を失くしても、世の中を呪ってはいけない、と。
Nothing hurt…やがてその涙はマリアとイライの死に重なり、マイケル自身の頬を濡らす。
そして、いつもの夢。未来に会うかもしれない子供。
『僕は生き延びるだろう。そしてあの子に会い、悪意のない人々に会い、誰かとまた家族になる。
その時は…もう二度と彼等を失ったりしない。僕は家族を守ってみせる。
どんな事があっても、絶対に…』
一方アーサーは、マイケルと年格好の似た浮浪児を殺し、その死体を乗せた車を爆破させる。
黒焦げの遺体にすがり、落胆するアーサー。
遺体は歯科医のカルテからマイケルと断定されるが、それを聞いたマリアの夫・マヌエルは、思わず「うそっぱちだ」と呟く。
「マイケルは歯医者へなんぞ一度も行った事ないのに」
その一言を聞き咎めたレイランダーは、マヌエルから情報を引き出す。
彼が睨んだとおり、アーサーはマイケルを嫌っており、公式の場でだけ仲の良い親子として振る舞っていた。
「旦那さんはどさくさに紛れてあの子を殺そうと決めなすったんだ。
あの子はまだ生きてるかも知れねぇが、やけくそになった犯人に殺されちまうか、旦那さんの殺し屋がこっそり捜し出して殺しちまうでしょう。
だけど、旦那さんがどう思おうと、あの子は本当は普通の子供なんです。やさしい、いい子なんです。
FBIの旦那、どうかあの子を助けてやって下さいまし…」
翌日の朝刊にはマイケルの焼死体発見の見出しが踊る。
「驚いたな。あまり好かれてないのは知ってたが、ここまでやるとは」
困惑したスタンに事情を聞かれたマイケルは、冷静にこれからの計画を説明する。
続く
これは絵柄は何系?少女漫画?
マイケルはスタンにアーサーとの冷えきった関係を話し、発見されるのは時間の問題だから、今すぐニューヨークを離れよう、と言う。
「殺す気なんだ、あんた共々」
やけになったスタンはマイケルのこめかみに銃を当てるが、マイケルは瞬きもしない。
「それこそアーサーの思うツボだ。
僕を殺したところで一文にもならないぞ。あんたは無一文でネガットから逃げ回る事になる」
マイケルは自分を欲しがっているエリーに話を持ちかけるよう、スタンを説得する。
「連中ときたら、隙さえあれば相手の喉に喰らいつく事ばかり考えてるのさ。
僕はアーサーに一矢報いてやりたい、と言ってやるつもりだ。
大丈夫、間違っても彼はタレこんだりしないさ」
何ものも隠す事の出来ない見通しの良い荒野。
スタンから連絡を受けたエリーと部下が二人、マイケルの受け渡しに現れる。
身代金は20万ドル。マイケルはスタンに細かく指示を出し、エリー達が隠し持っていた武器を捨てさせ、安全に金を手に入れる。
「何故俺を助ける?」とのスタンの問いに、マイケルは「ここであんたを殺したら陰険だから」と答える。
「お前、ほんとにエリーんとこのもんになって、親父にしっぺ返しくわすのか?」
「まさか。すぐ逃げ出すよ」
「簡単にはいかねぇぜ」
「そうだろうな。だが、どんな川もみんな海に続いてる。ひとつ残らず」
マイケルを置いて車を発進させたスタンは「末恐ろしいガキだ」と呟くのだった。
後日。レイランダーの捜査は上層部からストップがかかり、彼は秘密裏に単独捜査を開始する。
マイケルはネガットの名を捨て、エリーの右腕であるジェームス・ブライアンの名を継いだ。
すぐに逃げると言ったマイケルが実際にエリーから逃れるまでには5年の月日を用した。
マイケルは街中で警官に発砲し、少年刑務所に入る事で、組織を逃れたのだった。
そして、更に5年の時を経て21歳になった時、彼は「家族」と出会う事となる。
PALM『あるはずのない海』へ続く
>586
最近はわりと少女漫画っぽい絵になりつつありますが
3作目あたりまではアメコミみたいな感じで、線が太い、かなり特徴的な絵です。
モノローグの多さは少女漫画っぽいんですが、内容はハードです。
輝くお股を持つヒロイン来実とマフィアのボス黒龍の
悲恋(?)を描いたラブストーリー
●カーター・オーガス
近親者3人を一度に亡くした経験があり、他人と深く関わる事に臆病な男。
日系三世。両親(主に母親)と不仲で、叔父のレイフの養子となる。
心臓の専門医であったが、ある事がきっかけで自暴自棄になり、「自分が最も向いていない」探偵の免許を取得。
医者を辞めて2年、何となく暮らしている。
●シン・ギャラガー
何で生計を立てているのか不明なカーターのはとこ。
些細なイザコザをオーガス家に持ち込んでは迷惑がられている。
ちょこっとだけ暗黒街に顔が利く。
●ジョン・ミハリク
カーターのエール大時代の同級生で、友人。弁護士。
●バーンスタイン博士
カーターの叔父・レイフの友人。神経症の専門医。現在はイギリス在住。
●アンジェラ・バーンスタイン
針ネズミと噂される毒舌で、皆に恐れられる無敵の女の子。
博士の娘。アメリカの高校に通い、寮に入っているが馴染めず、一人暮らしをしたいと思っている。
●アンドルー・グラスゴー(通称アンディ)
父親の仕事の関係でケニアに暮らす、カーターの遠い親戚。
簡単な読み書き程度はOKだが、教育を受けていない。
●ビアトリス・フォレスト
とてつもない美人で、カーターの愛人。建設会社の社長夫人。
●ウィリアム・トムソン(通称ビリー)
ジェームスに発砲された巡査。5年後、私服警官として再登場。
●ジャネット・カーマイケル
元看護婦で、カーターの元恋人。
●ヒース・K・ワイエス
研究所時代のジェームスの幼馴染み。現在はコンピュータ会社勤務。
●グレッグ・フォーサイス
ジェームスと同時期に少年刑務所に入っていた黒人のオカマ。
つばの広い帽子にフリルのブラウスがトレードマーク。
千年女王と、銀河鉄道999をお願いできませんでしょうか・・・
もとなおこ、遥かなり愛し夢幻、お願いします。
連載中の漫画のストーリー書くのってどこを省略するか難しいなー
間違えて伏線を省略しちゃったらまずいし
>578より続き
ACT4:千界の王
今回の舞台は「サンタクロースの国」。サンタクロースが実在し、「魔法のアイテム」を配り歩いているため
魔法文化が広まり科学が発展していない奇妙な世界。時空犯罪の所産であることは間違いないが
誰が、なんのために創り出した世界なのか調べることが今回の仕事である。
タイキとアナは調査のため、肉体年齢を10代に改造、「堀井発太」「浜舞鬼子」の偽名でこの世界の「魔法学校」に入学。
ヒルダと共に、サンタクロース伝説の裏事情を調べ始めた。
やがて、彼らの前に、時空犯罪者の刺客と思われるサンタ怪人が現れるが、どうも様子がおかしい。
彼らを「グランサー」ではなく、何者かの放った密偵と勘違いしているようなのだ。
逃げ出したサンタを追いかけて深入りしたヒルダは、雪山に迷い込み、そこで一人の男に出会う。
グリーナム・ターンディックと名乗るその男は、かつてタイキやアナと共に「グランサー」だったことがあると語った。
どこからともなく無数の武器を取り出し、敵の防衛線を蹴散らすグリーナムに助けられ、ヒルダは敵の本拠に至る。
そこは、未来科学で「魔法のアイテム」を量産しつづける自動工場。そこに現れた魔法学校の校長は
この施設が「世界を子供のまま留め置く」ことで、平和な世界を創り出す実験なのだと説明した。
そして、校長の真意が、この世界の創造者を退け、自分が世界の王となる企みにあるということも。
彼らはヒルダ達グランサーを、この世界の支配者──“千界の王”の刺客と思いこんでいたのだ。
校長は、大量のサンタロボを繰り出してヒルダとグリーナムを攻撃するが、かけつけたタイキとアナの攻撃によって
サンタロボはあっけなく一掃され、校長の野望は潰える。
しかし、戦い終わって、ヒルダがタイキとアナにグリーナムを引き合わせようとしたとき、グリーナムに気付いたタイキは
いきなり銃を抜いてグリーナムを撃った。
「その下衆野郎から離れろ、ヒルダ。そいつが俺達の…捜し求めていた敵!許されざる裏切り者!
そいつが……“千界の王”だ!!」
ここで話は5年前…「クロノアイズ」終了直後、ふたりがグランサーとしてデビューした時点に戻る。
とある世界で、元グランサーを名乗るグリーナムに助けられたタイキは、彼を「未来屋」にスカウトした。
あらゆる面でタイキ達を上回るグリーナムに鍛えられる形で、「未来屋」の経営は上向いていったが
アナは、グリーナムを信頼する一方で、彼に奇妙な既観感を抱いていた。
そして、運命の日が来た…広大な時間枝に散っている同業の「グランサー」から連絡が入ったのだ。
“人形の巣”人間とビメイダーが闘争を続け、そして、ビメイダー側が闘争の歴史を変えるために
時空犯罪者「パペッティア」を多数送り出している世界。グランサー業界の伝説となっているその時間枝が
ついに発見されたという。「お前達では“人形の巣”は手におえない」と警告するグリーナムを後に残し
タイキとアナは“人形の巣”に挑む。だが、“巣”の戦闘の激しさは、タイキたちの想像を超えていた。
仲間のグランサーたちとも、そしてアナともはぐれ、一人で“巣”の中枢に近づいたタイキが見たのは
皆殺しにされたグランサーたち、そして死体と瓦礫の丘にたたずむ、グリーナムとアナの姿だった。
問いただそうとするタイキを、グリーナムは容赦なく撃ち、そして彼の真意に付いて語り始める。
自分が作ってきた世界の中でも、ここは特にうまくいっている“平和”な世界なのだと。
ビメイダーが人類の敵として存在するため、人間同士の絆は強く、人間が誇り高く生き、死んでいける世界なのだと。
「私の仲間になれ、タイキ。“平和な世界を、自分で作る”──いずれお前は私と同じ選択をする。
早いか遅いかの違いだ。そうするしかないのだ」
次にあったときに答えを聞くと言い残してグリーナムは去り、そして奇妙なことに、アナはグリーナムに付き従った。
“人形の巣”の座標データを含め、すべてを失って帰宅したタイキの元に、アナが帰ってきたのは
それから2ヶ月後。そしてアナは、その間の記憶を全て失っていた。これが3年前のことである。
ふたたび現在、サンタの国。タイキはグリーナムに戦いを挑むが、彼の攻撃はことごとくグリーナムに通用しない。
カロスの必殺武器「ミサイルハンマー」すら、グリーナムは片手で退けてしまう。
タイキの怒りは空回りし、当時の記憶が無いアナは、記憶の中のグリーナムと“千界の王”のギャップに戸惑うばかり。
万策尽きた二人の前に立ったグリーナムは、かつての言葉をもう一度繰り返す。「私の仲間になれ」と。
「おまえ達に会う前から、私は既に“千界の王”だった。一つ一つ異なるコンセプトの“幸福”を追求する世界を
幾千幾億と作りだし、試しつづけているのだ。たった一つの…真に平和な世界の形を見出すために。
私と共に、世界を“創る”旅へゆこう。今のおまえ達の進む道には破滅しか待っていない。全くの無駄だ!」
だが、グリーナムの「無駄だ」という言葉を聞いて、それまで事態を傍観するしかなかったヒルダが
火のついたように泣き始める。
「無駄じゃない、無駄じゃないよ!私、ここにいるのに!タイキさんが頑張ってくれて、アナさんが優しくしてくれて
だから、私ここにいるのに…無駄なわけない!おまえなんか、嘘つきだ!」
その言葉に、タイキ、アナ、そしてカロスが弾かれたように立ちあがる。カロスの体当たりを一蹴するグリーナム。
しかし、倒れるカロスの背後から、ミサイルハンマーを振りかざしたタイキが飛び出した。
「答えを聞かせろと言ったな!ならば受け取れ!これが、俺の答えだーーっ!」
叩きつけられたハンマーをまたも受けとめ、無効化するグリーナム。だが、横から飛び出したアナの銃弾が
ハンマーの弾頭を射抜き、爆発させた。周囲が爆炎に包まれる。
この攻撃を受けてなお、グリーナムはかすり傷しか追っていなかった。しかし、誘いを断られた彼は
どこか悲しげな風情で、彼の専用クロノダイバー“ティアドロップ”に乗って去っていく。
全てが終わり、後に残ったのは、今だ動きつづけるサンタの自動工場。
タイキは、工場を壊してこの世界を混乱させるより、工場をこのまま残して、いつか誰かが
「これはおかしい」と気付くまで放置しておこうと提案する。
「“大人”になるなら…サンタのことには自分で気づかなけりゃな」
「赤ちゃんと僕」(羅川真里茂 )をお願いします。
598 :
560:04/11/16 18:18:57 ID:???
それでは、まとめサイトに掲載されてる分の続きから投下します。
前の人の文章と全然違ってると思いますが、ご勘弁を。
腐海に墜落したユパ、ケチャ、アスベル。蟲使いが3人を見つけると、「森の人」と呼ばれる男が現れた。
蟲使いは森の人に頭が上がらないらしく、3人を諦めて引き上げて行った。
3人は森の人の隠れ家で目を覚ました。ユパによると森の人は蟲使いの始祖に当たる最も高貴な血の一族で、
文明から距離を置いて蟲の腸で防護服を作り蟲の卵を食料にして蟲の体液の泡をテントにして暮らしているのだという。
彼らを助けた「森の人」の男・セルムはナウシカに似た目をした美しい少年だった。
セルムによると蟲が揃って南へ移動しつつあるらしい。
トルメキア軍の最南端拠点・サパタの都城は土鬼軍に囲まれ今にも陥落寸前。
しかも将軍が撤退を禁じたため追い詰められていた。
一方の土鬼軍の陣地ではミラルパが帰還。超能力で見たナウシカについて軍司令官・チャルカと会談していると、
クシャナ隊のコルベットが飛来。青い衣をまとったナウシカを見てチャルカは動揺する。
都城が砲撃に曝される中、将軍は部下を見捨ててコルベットで逃げ出そうとしていた。
そこへクシャナ隊のコルベットが着陸し大破。砲撃が止まぬ中、
ナウシカは何とかメーヴェを回収するが、爆風で気絶してしまう。
将軍は部下に見限られ、クシャナが司令官に着く事になった。
近づいてくる謎の影にうなされ、目を覚ましたナウシカが見たのは捕虜の土鬼達。
本国の荘園に送れば売れるという話を聞いてナウシカは憤りを感じる。
状況を打開すべくクシャナが提案したのは、自陣の城壁を爆破して奇襲突撃をかけるという大胆な作戦。
捕虜を解放しろというナウシカに対しクシャナは一緒に攻撃に加われと言う。戦いを嫌いつつもナウシカは了承した。
砲の轟音と共に城壁に穴が空き、奇襲は開始された。爆煙に紛れて突撃は見事成功。
包囲壕を突破し土鬼の砲台を次々と破壊していくクシャナらの騎兵隊に対し、
チャルカも騎兵隊を投入。しかし隊から離れたナウシカが鏑弾(蟲を混乱させる音を出す弾)
を使い敵の足並みを乱す。その後合流した騎兵達をかばってる間に逃げそこなって敵に囲まれてしまうが、
愛馬・カイの活躍により脱出。何とか自陣に戻るがカイは力尽きる。
果たして捕虜を解放したナウシカはクシャナの隊を離れ、一人南へ向かった。
大損害を被った土鬼の陣地。失敗を詫びるチャルカにミラルパは蟲か森を使うとつぶやく。
そこへトルメキアの陣地から解放された捕虜達がやってきた。しかしチャルカは解放された彼らに
サパタの地を離れるよう促し、陣営を離れた。
チャルカがやって来たのは土鬼軍の科学者が作った人工の森。
通常の腐海植物と違いすぐに寿命を迎えて崩壊する上に蟲も付かないが、瘴気は何年も消えないという諸刃の剣。素人には(ry
チャルカはミラルパに森の使用は思い直すよう頭を下げるが、ミラルパは早期決着のためにはやむなしと聞く耳持たず。
夜。凍結してある実験室の種苗の1つが密かに成長していた。
時間は少し遡り、風の谷の東北東に位置するセラミック鉱山町。ユパを探しにガンシップで飛び回っていたミト爺と城オジ達はユパの愛馬・クイを見つける。クイは卵を産んでいた。
所変わって森の人の集落にいるユパ達3人。セルムに腐海深層部を案内されていた。
300年ほどの時間で清浄な地下空洞ができるという。腐海が生まれて1000年。
どこかに地上まで清浄になった所もあるのではとユパは問うが、それを語るのは禁句らしい。
セルムによると森の人は青き衣の者に率いられて腐海に入ったという。
森の人の伝説にも青き衣の者が登場する事に驚くユパ。
出口にはセルムの妹セライネが舟を用意していた。舟で腐海を出る3人。
腐海上空を飛びながらユパを探していたミト組は、巨神兵を聖都シュワに輸送中の土鬼軍の空中選管と出くわす。
阻止しようと主砲をぶち込むも巨神兵は無傷。逆に空中戦艦の砲撃を食らってガンシップは砂漠に不時着。
しかし運良くそこを歩いていたユパ達と再会。ガンシップはアスベルが何とか修理して飛べるようになった。
クロトワの操縦で南進するクシャナのコルベット。その眼下では竜のような蟲とトルメキア軍の
ケッチ(軍用艦の一種)が並進しており、さらに後には蟲の大群が続く。
前述した蟲はケッチを偵察していたのだが、何とケッチは蟲を撃ち落としてしまう。
ケッチを敵と判断した蟲の群はたちまちケッチをボロボロに破壊し、コルベットにも狙いをつける。
何とか雲の上に逃れるが、そこには凄まじい蟲の大群が。クシャナは前線の部下を助けるためこれを利用して船を奪う事を思いつく。
トルメキアの地上部隊は蟲の襲来で大わらわ。そこに突っ込んで着陸しつつ混乱を煽り、
船を奪ってゆくクシャナ隊だが、離陸しようとしている所に王家の重コルベットが道を塞ぎ、
クシャナのコルベットは大破し操縦席のクロトワも大ケガ。
脱出したクシャナ達を異母兄である第三王子の部下達が取り囲む。
第三王子が口にするクシャナの母親を侮辱する言葉の数々に逆上するクシャナだが、
クロトワの機転と襲来する蟲の大群により何とかピンチを脱出。蟲から逃げ出した第三王子の
重コルベットは蟲にズタズタにされて大破するが、地上のクシャナ達にも蟲の大群が迫り、兵達が食われてゆく。
クシャナは母親の事を思い出していた。実の夫であるクシャナの父により毒を盛られ、
エヴァのアスカ母のような基地外状態になった母。大量の蟲と死体が渦巻く地獄の中で、
クシャナは心穏やかに歌を口ずさんでいた。
メーヴェを駆り単独で南に向かうナウシカは水辺を見つけ一休み。
そこで出会った念話(テレパシー)使いの小さな少年に導かれて向かった先にはミイラのようにやせ細った自然宗教の僧侶がいた。少年・チククはナウシカが使徒(青き衣の者らしい)だという。
この宗教は帝国に弾圧され滅びる寸前らしい。
旧い世界は滅び長い浄化の時が来る。滅びは必然であると僧侶は語るが、ナウシカはあくまで大海嘯を止めたい。
生きるのを諦めないと主張する。ナウシカが外に出ると蟲の大群が迫っていた。
先程の会話を最後に息絶えた僧侶を置き、ナウシカはチククを連れて脱出する。
上空の蟲達を取り囲む瘴気にはなぜかマスクが効かない。高度を上げて瘴気を抜けると、
ミラルパの空中戦艦が大量の粘菌に取り憑かれて瘴気をバラまいていた。
空中戦艦に着艦するナウシカにミラルパの操る影が迫るが、怯えを捨てたナウシカには通用せず、
逆にチククの吹き矢の一撃を受けてノックダウン。とりあえず艦から逃げ出すミラルパ。
チャルカは何とかして戦艦ごと粘菌を燃やそうと奮闘していた。そこへやってきたナウシカの
協力で艦を自爆させる事に成功。しかし粘菌はパラシュート状に変形して地上に降りてしまった。
メーヴェで地上に降りたナウシカ、チクク、チャルカが見たのは粘菌の瘴気にやられたおびただしい数の蟲の死骸。
3人は土鬼の飛行ガメに助けらるが、粘菌は蟲の死骸を喰らってどんどん増殖を続けていた。
夜。粘菌の群は直径1.5kmまで増殖していた。これをトルメキアに撒けば大勝利だと科学者達は浮かれるが、
これ以上国土を荒廃させて何が大勝利だとチャルカは憤る。ナウシカは大海嘯が来ると話すが、
チャルカは邪教の戯言と一蹴。しかしその時連絡が入る。あの人工の粘菌が各地で
変異・増殖しているらしく軍は大混乱。このままでは戦線崩壊だという。
さらにチャルカの戦艦に真下の粘菌が触手を伸ばす。艦内の種苗が原因と気付いたナウシカが
実験中の種苗を外に投げ捨てると、粘菌はそれを受け取り落ち着いた。
チャルカの命令で粘菌から軍民を救うべく、空中戦艦は動き出した。
ミラルパは聖都シュワに戻っていたが、ナウシカとチククに負けた際の負傷でただでさえ
ボロボロの肉体の損傷が凄まじくなっており、一月は治療用の浴槽から出られないという。
ミラルパがいない時を狙い、ミラルパの兄・皇兄ナムリスが動いていた。ナムリスの部下の手で巨神兵は復活寸前まで育っていた。
浴槽の中でミラルパは、クローンの若い肉体に脳移植されて若返るが、肉体が崩壊してしまう夢を見ていた。
眠りから覚めたミラルパの前に立っていたナムリスは、ミラルパの水槽に濃い薬液を加え、殺してしまう。
ナムリスはミラルパと違い、若い肉体に移植されていた。ミラルパのような超能力を持たないがために
日陰の存在だったがそれもこれまで。神聖皇帝ナムリスとして人造兵士ヒドラを率いて出陣する。
土鬼の地から撤退を始めていたトルメキア軍を見張るミトとアスベル。
ユパとケチャは街に出て情報収集していたが、ケチャが捕虜を虐待するトルメキア人にケンカを
吹っかけたせいで追われる羽目に。慌ててガンシップで逃げ出す一行。
ナウシカを追うユパ達が目にしたのは軍と戦う住民。運べない穀物を焼いてしまうトルメキア軍。
そして蟲の死骸から生まれつつある腐海と、その中で死んだ無数の人々。と、その中に何かが……
クシャナ達はコルベットの残骸の中で生き延びていた。しかしクロトワや部下達の体力も限界。
もはやこれまでか、という所に通りかかるユパ達のガンシップ。背後から王家の重コルベットが襲いかかるが、
ガンシップには敵わず撤退。コルベットの残骸から出て来たクシャナにアスベルが剣を抜き斬り掛かるも、
ユパの説得でとりあえず留保。クシャナ達の一同を後部のバージに乗せ、ガンシップは再び飛び立つ。
蟲の大群に襲われた時、クシャナはナウシカの言う通り憎しみも恐怖も捨て、子守唄を口ずさんでいた。
そのおかげで蟲には襲われずに済んでいたのだ。
クシャナは語る。真の王道を歩む王がいなければ人類は滅びると。
場面は変わってナウシカ達の所に。腐海に呑まれた村で生き残りを探すナウシカだが、村には人一人おらず、
今にも粘菌に押しつぶされつつある。山地に避難した人々を見つけてメーヴェで脱出した
ナウシカの背後で粘菌が空爆を受けるが全く通用せず、怒って瘴気を吐き出しながら戦艦に触手を伸ばしてくる。
全部で4体の粘菌はお互いを呼び合い、合体しようとしているらしい。小さな粘菌ならば
エサが無くなったり老いたりすれば球になり、弾けるという。無数の胞子を吐き出して……
ナウシカが見た者は、無数の死者と憎しみと恐怖のみで動く粘菌。
チャルカは思う。皇弟様(ミラルパ)がこの光景を見たらどう思うだろうか……
大量の死体で埋め尽くされる大地を歩くナウシカ。そこに現れたのはあのミイラのような土着宗教の僧侶(上人)らしき者。
しかしそれは人を喰らう虚無であった。さらに王蟲も姿を現し、南へと向かう……
そこでナウシカは夢から覚めた。山地に多くの人々が集まって避難している。
メーヴェを駆りナウシカが人々の頭上を飛ぶと、彼らは土着宗教の経文を唱え始めた。
どうやらナウシカとチククが事前に念話で瘴気の届かぬ山上に逃げるよう伝えていたらしい。
軽々しく神のようにふるまうチククをチャルカは嗜めるが、ナウシカを使徒と信じるチククは聞かない。
何者かのテレパシーを受け取って飛び出したナウシカ。瘴気の雲に突っ込むと、中にいたのは群から先行した王蟲。
ここには森などない、全て粘菌に食べられてしまうとナウシカは説得するが、王蟲は「我らはここで森になる」と言う。
王蟲の体についていた胞子がどんどん発芽してゆく。どうやらこの人工の瘴気の方が成長が速いらしい。
ナウシカは普通の粘菌を飼育した経験を元にある事に気が着いた。強い粘菌に弱い粘菌を放した時、
弱い粘菌は食べられてしまったように見えて大きな粘菌と共生する事ができていた。
巨大な突然変異体の粘菌も同じ。王蟲達にとってはあの粘菌も森に迎えるべき仲間なのだ。
ナウシカは粘菌の合流地に降り立ち、静かに腰を降ろした。ここが私の旅の終わりだろうか。
ユパとクシャナ達はサパタの都城に戻っていた。城はすっかり粘菌と瘴気に覆われてしまい、
残してきたクシャナの部下達も全滅している。彼らはあの人造兵士・ヒドラと戦い、討ち死んでいた。
見た目には死んでいるように見えるヒドラだが、ユパがその額を撃ち抜くと断末魔の悲鳴を上げた。
ヒドラは中枢を破壊しない限り生き返るのだと言う。
ただ一人の生き残りの兵士によると、残された兵士達の中にはナウシカの念話を聞いて逃げた者もいるらしい。
一方ガンシップで待つアスベル達の元に蟲達が出現。逃げる準備を整えていると城内から信号弾が。
ユパ達は何体かのヒドラの残党と交戦していた。クシャナがおとりになってヒドラを引き離すが、
狙いは最初からクシャナだった。捕まったクシャナを助けるべくユパはヒドラに斬り掛かる。
しかし人間離れした力と生命力を誇るヒドラに剣では歯が立たず、ガンシップまで襲われる。
もはやこれまでか、という所に王蟲が現れヒドラを追い散らす。王蟲の眼は青。攻撃色ではない。
ガンシップは逃げ延びたものの、ユパとクシャナが置き去りになった。
クシャナを連れ去ろうとする船にユパが飛び乗ると、そこにはナムリスが待っていた。
ナムリスはクシャナを妻にすると言う。
王蟲の合流地で待つナウシカ。その元にセルム達森の人が現れた。何のために……?
ナムリスに案内され戦艦内に入るユパ。王蟲の大群と粘菌に蹂躙され、滅び行く帝国を見ながら高笑いするナムリス。さらに生に執着したミラルパの事を話し、また笑う。
クシャナは艦内の部屋で眠っていたが、診察に来た医者に不意打ちを喰らわすと髪飾りに見せかけた
ナックルを使って衛兵を刺す。さらにガスボンベに火を着け、奪った剣で兵達を蹴散らし大暴れ。
慌てふためく土鬼達を追いやりナムリスの元に迫った(どうやら昔からの知り合いらしい)。
ナムリスは眼下の生き残った人々を見せる。その中にいるのはサパタの城から脱出したクシャナの部下達。
助けるためには自分の妻になり王位をよこせとナムリスは持ちかける。互いに不敵に笑う2人。
「ムコ殿の素顔を見せよ」
「ヒヒ…ふしどを共にするまでの楽しみにしておけ」
「牙をむく毒蛇の巣穴に裸で踏み込めるかな?」
「それでこそわが血まみれの花嫁だ。憎悪と敵意こそ真の尊敬を生む源となろう。
二人してたそがれの王国を築こうではないか」
ユパはヒドラの部屋に案内される。というか放り込まれる。
チャルカの戦艦は避難民のキャンプに降りた。チャルカは各部族の代表と会談するが、話が噛み合わない。
土着宗教の教典と帝国僧会の教典がゴッチャになって伝わっていたのだ。僧会は何をして
きたのかと
失意を覚えるチャルカ。そこにチククがまた念話で話しかける。何かに感づいたらしい。
ナウシカもまた同じ事に気付いていた。最後のフライトか、とつぶやき、メーヴェは飛び立つ。
ナウシカが向かった先には王蟲の大群がいた。何とか説得して引き返させようとするがもはや手遅れ。
何もできなかった自分。一人になる自分。哀しみにくれるナウシカ。
ナウシカはまた虚無の夢を見ていた。王蟲も粘菌もこの星を浄化するために作られたと虚無は言う。
「お前は虚無なのにどうして上人さまと同じ事を言うの?」
「うるさい子だね。わし達はおなじものだからだよ」
「でも違う。やっぱり違う」
「どうしてだね。自分の足下を見てごらん。死者ばかりじゃないか。神はこれ以上愚かな人間が大地を汚すのを許さないんだよ」
「でも…やっぱり上人さまと違う。お前はとてもいやなにおいがするもの」
ナウシカの言葉に虚無は怒りをあらわにする。
「まだ言うか小娘!! 他者をとやかく言える身かおのれは!! 自分の手を見るがいい。その手は何だ。見ろ!!」
自らの手を見下ろすナウシカ。
「血……」
「足元を見ろ。自分の足元を見ろ。死者の中にはお前が殺した者もまじっているんだ。
とんでもないカマトトだよお前は。いつまでも無垢な事もでいようったって底が割れているんだ。
王蟲はもう許しちゃくれまい。お前は愚かで薄汚い人間のひとりにすぎないのさ。
お前は人間の大人だ。呪われた種族の血まみれの女だ。死者と共にのたうちまわるがいい!!
わしの尊さがやがて判るだろう」
虚無に言われるまでもなく私達が呪われた種族なのは判っている
大地を傷つけ、奪い取り、汚し、焼き尽くすだけのもっとも醜いいきもの
蟲達の方が私達よりずっと美しい……
今さら許しを乞うて何になろう
「伊賀野カバ丸」と「赤い屋根のポプラ荘」を持っている人、
ストーリーを教えてください。よろしくお願いします。
>>579 アンドロイドの普及の場面で
(お気持ちはわかりますが、このネタに挑んだ事を評価してやってください)
という作者からの注釈が入ってたのにワロタ
ナウシカは王蟲の背に降り立ち、その眼が攻撃色でない事に気付いた。
王蟲達は怒り狂っているのではない。大海嘯は罰でも復讐でもなかった。
王蟲達は腐海となり大地を癒そうとしていただけだったのだ。
ナウシカもまた腐海の森となり王蟲と一緒になる道を選んだ。共に粘菌の合流地へ向かうナウシカ。
死んだ王蟲からは一日で巨大な植物が生えていた。王蟲の血に成長を促す物質があるのだろうか。
ナウシカが辺りを見渡すと四方から粘菌が迫り、合体していった。王蟲も植物の苗床となり
次々に死んでゆく。ナウシカもやがて……
その時、まだ生きている王蟲がナウシカをつかみ、口の中に入れた。とろりとした液体に包まれ、ナウシカは意識を失った。
その間にも粘菌は大地を覆い尽くしてゆく。王蟲も樹々も全てを飲み込み、粘菌は完全な合体を果たした。
チャルカと一緒にいるチククは異変を感じ取っていた。
「……ナウシカがきえた」
「ナニ!?」
いつの間にか地鳴りが止んでいた。チャルカとチククはナウシカを探しに飛行ガメで立つ。
途中の村で蟲使いがメーヴェを運んでいるのを見つけ、チャルカは地上に降りた。
話し合いを持ちかけるが、もはや帝国など怖くないと調子に乗った蟲使いは聞く耳を持たない。
逆に殺さずにおいてやるから去れと忠告されるが、チククはメーヴェを取り返すため蟲使いに吹き矢を向ける。
多勢に無勢。どうするかというその時、セルムが姿を現す。森の人に頭の上がらない蟲使い達は逃げ出した。
セルムはチククと念話を交わし、一行に加わった。
新しい腐海の森は粘菌と植物が拮抗した安定状態になっていた。人間が世界の調和を崩すと森がそれを取り戻す。
王蟲を神聖視する教典は正しかったのだとチャルカは悔い改めるのだった。
テトの反応をチククが辿り、チャルカ達はナウシカの元に到着した。ナウシカは独特の弾力と
粘性を持つ液体に包まれて気絶していた。セルムが助け出すが、日を浴びて腐海の樹々が成長し始めた。
ギリギリで戻った一行を乗せ、飛行ガメは腐海から離れて行った。
飛行ガメは森の人と蟲使い達の前に着陸した。王蟲の出す漿液に包まれたナウシカはマスク無しでも
呼吸ができているが、一時的に心を失っている。戻って来るか否か……
蟲使い達はナウシカを人と森の間に立つ者として部族の守神にするので渡して欲しいと言う。
押し寄せる蟲使い達に危険を感じたセルムはチクク達と共にナウシカを連れて飛び立つ。
上空から何とか蟲使い達をなだめるが、すっかりのぼせ上がった蟲使い達は森の人であるセルムにも武器を向ける。
超能力で蟲使い達をはね除け、恐れおののく彼らを残してセルム達は出発した。
ナムリスの戦艦。ヒドラ使いが高音域の音でヒドラを操っていると気付いたユパはヒドラ使いを倒し
楽器を奪おうとするが、楽器は歯に細工されていた。統率を失い好き勝手に暴れ出すヒドラ。
混乱に乗じてユパは逃げ出した。
報告を受けるナムリスの元にミラルパの影が姿を現した。肉体を失っても魂だけを能力で保持していたのだ。
しばらくナムリスの周りをウロウロしていたミラルパの影は、やがて近辺を飛んでいるナウシカに目をつけた。
影の存在に気付いたセルムは今は危険と判断。近くの山で眠らせ、回復を待つ事にした。
チャルカが空を見上げると、生き残った土鬼軍の船団が集まって来ていた。
しかしナムリスは先頭の一隻を撃ち落とし、そしてミラルパが死んだ事と
ミラルパ率いる僧会の権限は失効した事を伝え、彼らに忠誠を誓わせるのだった。
ナウシカとチククをセルムに託し、チャルカは去った。これ以上の愚行を繰り返させまいと。
ユパとクシャナを追うミト達。ミトが水を集めに離れていると、クイが何処かに走って行ってしまう。
クロトワが慌てて後を追うと、クイは自分に乗るよう合図する。言う通りにするとクイは
凄まじいスピードで岩場を駆け下りて行った。途中にいた蟲使いをスルーして辿り着いた先には
セルム、チクク、そしてナウシカの姿が。ナウシカは相変わらず心を失った状態にいた。
ナウシカの心の中にはいつの間にかミラルパの影が入り込んでいた。影に取り込まれ体温を失ってゆく
ナウシカだが、テトとセルムに勇気づけられ影を払いのける。影を失いみすぼらしい姿になった
ミラルパの魂を連れ、ナウシカは進む。その先は腐海の森とセルムの姿があった。これはナウシカの
心の森だとセルムは言う。森を極度に恐れるミラルパ。ナウシカは一人で森に入ろうとするが、
闇に食われそうになるミラルパを見て慌てて森に連れ込む。セルムは闇から生まれた者は
闇に帰すべきだったと言うがナウシカは闇は自分の中にもあると反論。セルムは黙って先導してくれた。
ナウシカ達は美しい森の中を進む。王蟲の群に歓迎され、ナウシカも、そしてミラルパの魂も安らぎを覚えるのだった。
やがて3人は腐海が終わる所に辿り着く。そこは結晶化し残骸となった森、清浄な空気と水、豊かな自然に溢れた場所。
その中でミラルパの魂は解放され消えて行った。
ナウシカは思う。ここで皆と住めたらどんなにいいだろう。しかし今の人類ではまたこの土地を食べ尽くしてしまう。
もっとこの大地が広がり、人類が賢くなったらここへ来ようと誓い、ナウシカは元の世界へと戻って行った。
ナウシカは心を取り戻し、目を覚ました。セルムはナウシカを自分達と心を同じくする者と呼び、
「私と共に生きて下さい」と言う(プロポーズか?)。しかしナウシカは人間の汚したたそがれの世界で生きると言い、セルムの誘いを断るのだった。
ナウシカが辺りを見回すと、蟲使い達の姿が。やはりナウシカが気になるらしい。
森の秘密を明かしてくれたセルムに礼を言い、ナウシカは再び歩き出した。
チククとクロトワが目を覚ますとナウシカの姿がない。やがて戻って来たナウシカは背後に蟲使いの一団を連れていた。
さらにクイの子供らしき雛鳥を追いかけてミトと他の城オジ達もナウシカと合流。蟲使い達は女神様の守人を自称した。
トルメキア王国の王都トラス。トルメキアの王・ヴ王はすごすごと逃げ帰ってきた第一・第二王子を
怒鳴りつけ、ついに自ら土鬼帝国の首都シュワの攻略に乗り出すと宣言。
風の谷では少女テパが風使いとして力をつける。また避難先を求めて来た土鬼の一族・ナレ族と接触。
古い儀式を経て風の谷とナレ族は無事和解を果たす。
ナウシカは蟲使い達にマスクを取ってくれるよう頼む。女神ではなく人間として友人になりたい、
顔を見せて欲しいと。不吉な事としてためらう蟲使い達だったが、ナウシカには逆らえずマスクを取る。
ナウシカは自分の手を握らせて言う。あなた達と同じ温かい血が流れていると。喜ぶ蟲使い達。
ナウシカは土鬼帝国のトルメキア侵攻を止めさせると決意。クロトワの忠告も聞かずチククと共にメーヴェで行ってしまう。
なぜナウシカを止めないんだと問うクロトワに、ミトはもうナウシカのやる事に口ははさまない、
ただどこまでもお伴をさせてもらうだけと言う。あきれかえるクロトワ。
チククとナウシカが念話で話しかけると、息も絶え絶えになったチャルカが応答した。
ナムリスはミラルパの直属の部下であった僧侶達を公開処刑しており、僧会の人々は
チャルカに石を投げるよう命令されていた。
ミラルパの魂が解放された事を知ったミラルパは気力を取り戻し、さっさと殺せと怒鳴る。
チャルカの所に近づくナウシカは、空を飛ぶ土鬼の空中戦艦の積荷を見て急遽ミト達を呼びつける。
チククに念話で石投げを止めるように言われ大混乱の群衆。その中にナウシカとチククは降り立つ。
チククは言う。「ルワ・チクク・クルバルカは使徒を連れて来た」
途端に群衆達はチククにひれ伏し、ナムリスの配下の兵達を攻撃し始める。
クルバルカとは神聖皇帝に滅ぼされた土鬼の土王の名であった。
そこに近づいて来る積荷――巨神兵を乗せた土鬼の戦艦。ナウシカはチククの力を借りて念話をパワーアップ。
群衆達の全員に幻影を交えて語りかける。今運ばれているのは巨神兵である、トルメキアに移住せずとも
土鬼の地は腐海のほとりに残されている、腐海のほとりで生きる方法を風の谷の民は教えられる、憎しみより友愛をと。
しかしそこにナムリスの艦の砲撃が。さらにナムリスはヒドラに命令しナウシカを追い回す。
メーヴェで空に逃げるナウシカの元にミトとクロトワの乗るガンシップが。
ナウシカの命令が飛ぶ。「攻撃!!巨神兵を倒せ」
命令に応えガンシップは巨神兵を運ぶナムリスの戦艦を砲撃。しかし地上のヒドラが群衆達を襲い始めた。
そこに現れた新手の土鬼戦艦がヒドラを砲撃する。アスベルとケチャに説得されたマニ族が参戦したのだった。
ヒドラをマニ族の戦士達に任せ、アスベルはナウシカに秘石を投げ渡す。捨てずに隠していたのだ。
秘石を持ってナウシカはナムリスの戦艦に降り立つ。ガンシップも加勢しようとするが砲撃で近づけない。
ナウシカの前に姿を現したナムリス。2人の戦いが始まる。
ナムリスは言う。巨神兵を拘束する人工子宮は先程の攻撃で燃えてしまった、お前が怪物を世に放ったのだと。
「巨神兵もヒドラ達も来た所へ帰す」
「来た所だと? どうやってだ。こいつらは人間の心の闇から来たのだぞ!」
「違う、もっと深く遠い。そなたの弟もそこへ帰った。王蟲達も」
「へへ、弟のでっち上げた教義とそっくりだな。思い出したぜ。お前は百年前のあいつに似ているんだ。
若い頃やつは本物の慈悲深い名君だったよ。土民の平安を心底願っていた。
だがそれもせいぜい最初の二十年さ。いつまでも愚かなままの土民をやがて憎むようになった。
お前が連れて来たクルバルカのチビも同じ事さ。なぜ土王が滅びたと思う。
わが父とはいえわずかな数のヒドラだけで王権を奪えると思うか。
違う。クルバルカの歴代の王の圧政と狂気に土民共が新王を望んだからだ」
解放された巨神兵がその体を起こし出した。
「ホラホラ化け物が動き始めたぞ。お前がこいつの産みの親ってわけさ。
貴様を引きむしって辱めてやる。その上で巨神兵をくれてやろう。ヒドラもお供につけてやる。
みんな清浄の地とへやらに連れて行くがいい。
腐った土鬼の地も土民共もみんなくれてやる。全部しょって這いずり回って世界を救ってみせろ!」
そのときナウシカの意識に何者かの感情が流れてきた。王蟲か、いや……
本格的に動き出した巨神兵に決着を急いだナムリスは2体のヒドラに命令しナウシカを弄ぶ。
そこに乱入する一人の兵士――変装したユパがヒドラに斬り掛かったその時、閃光と共に
ヒドラの胴体が一瞬で蒸発した。さらにもう一体も細いビームで貫かれ、ついでにナムリスの左腕も飛ばす。
解放されたナウシカに駆け寄るユパを遮る巨大な手。
ついに完全に目覚めた巨神兵は、ナウシカを守るようにして両手で包んでいた。
ナウシカを親だと思い、傷つけた者達に怒っているらしい巨神兵。口からビームを放って艦橋を
吹き飛ばし、余波で遠く離れた場所を大爆発させる。
攻撃を止めない巨神兵をナウシカは何とか落ち着かせようと笑顔を見せる。すると巨神兵は
攻撃を止めて落ち着くのだった。小さな子供のように。
ナウシカが秘石を取り出すと巨神兵は細いビームで秘石を砕いてしまう。すると巨神兵は言葉を話し始めた。
「ヤッパリアナタハワタシノママダッタ。ヨカッタ、ママガイナイノトテモコワイ……」
ボロボロになって逃げ戻るナムリスを、反乱を起こして艦を乗っ取ったクシャナが剣で迎えた。
腰を降ろしたナムリスの腹からは臓物が溢れ出ていた。シュワの中心部・墓所でヒドラの体にしていたのだ。
「俺はもう生き飽きた。何をやっても墓所の主の言う通りにしかならん。後はあの小娘がしょっていけばいい」
[書き人注]
『あるはずのない海』の前に、アンディの話が入ります。
100Pの短編なのですが、伏線だらけなので、少し長くなります。
『胸の太鼓』
アメリカ人のサミエルと、黒人(国籍不明)で踊り子だったモナ。
二人はケニアの野生蛇毒研究所に暮らし、そこでアンディが生まれた。
何となくサミエルとウマが合わないアンディは、いつも研究所で飼われているライオン=ジェイクと遊び、母に懐いていた。
ある日、新しく送られてきた蛇の荷が崩れ、コブラが逃げ出す。
モナは不幸にもそのコブラに首の後ろを咬まれ、血清も間に合わず死んでしまう。
アメリカで葬儀が行われ、アンディはモナの棺から離れず、列席したカーターが心配になる程に、じっと彼女の死顔を眺めていた。
ケニアに帰るとアンディは口をきかなくなり、ジェイクに寄り添ってばかりいた。
三ヶ月が経ち、業を煮やしたサミエルは、アンディとジェイクを引き離そうとする。
怒ったアンディはジェイクと共に家出し、ジャングルで暮らす。
サミエルはアンディ達を捜したが見付からず、何年かが過ぎた…
ジャングル近くのオロキルク族の村。
国に才を見い出され、ヨーロッパの大学に通う娘・オクヨルンは、長老の死を前に、村に呼び戻される。
長老はオクヨルンに「夫にしたい男に渡せ」と戦士の腕輪を託す。
死に様を他人に晒したくないと村を出た長老を捜しにジャングルに出たオクヨルンは、森の奥で長老の遺体を発見。
遺体の腕は胸の前で合わされ、上には一輪の花が置かれていた。
村にはそんな習慣が無い為、キリスト教を知る何者かの存在を思うオクヨルン。
そこへ花を持ったアンディが現れる。
村へ帰ったオクヨルンは、アンディが「青い目の幽霊」と呼ばれれている事を知る。
村人はジェイクが村の子供を殺したので、近く山狩りを行う予定であると言う。
アンディやジェイクがその様な悪ではないと感じたオクヨルンは、長老の遺体発見場所でアンディ達を捜し、彼等を庇おうとする。
彼等の隠れ家である岩屋に案内されたオクヨルンは、アンディがそこで木の女性像を彫っているのを見る。
像の手は胸の前で握り合わされていた。
続く
アンディは突然オクヨルンを押し倒すと、彼女の胸に耳を当て、続いて木彫の像の胸に耳を当てる。
「それは木の像なんだから、胸の太鼓は鳴ってないぞ」
アンディが喋らない為、一切は不明だが、その落胆した様子に、像のモデル(モナ)が故人であると察したオクヨルンは、不思議に胸を打たれるのだった…
様子のおかしいオクヨルンを尾行していた村の若者に隠れ家を突き止められたアンディは、ジェイクを庇って投げ槍で肩を射たれる。
それが一刻を争う怪我であった為、管理局から研究所に連絡が入り、サミエルはアンディとの再会を果たす。
すぐにはアンディを動かせない為、オクヨルンの案内で村にテントを張り、サミエル達は夜を過ごす。
アンディは怪我による熱に浮かされ、夢を見る。
母の棺が運ばれてゆく。幼い自分は泣き叫ぶ。
棺に伸ばした手の先にはジェイクの姿。沢山の銃がジェイクを狙っている。
助けに行こうとするが、自分の右足の膝下が切断されていて、走れない。
銃弾が一斉に発射され、ジェイクを貫く。
血まみれのジェイクは白っぽい金髪の、黒い服を着た男の姿になる。
絶命したであろう男を抱き起こす手。長い黒髪―――
現実のアンディは悲鳴をあげ、傍に詰めていたサミエルにすがって泣きじゃくる。
サミエルは久しぶりに我が子を抱き締め、何か重い宿命を感じる。
「アンディ、いったいお前は、何を背負っているんだ……?」
2年後。アンディは研究所に戻り、サミエルを手伝っていた。
相変わらずジェイクにはベッタリだが、父子関係はまずまずだ。
しかし病気を抱えながら満足な治療も受けず、アンディを捜し続けたサミエルには死期が近付いていた。
そんな中、オクヨルンが訪ねてくる。
彼女はアンディに戦士の腕輪を渡し、自分が戻ってくる4年後に妻にしてくれ、と申し込む。
しかしアンディに「ジェイクと一緒に居なきゃいけないから」と断られ、友達として付き合おう、と別れるのだった。
サミエルはジェイクの遠くない死を思い、アンディの行く末を一人、ベッドで思う。
「哀惜と手を取り合って、そして出て来い、アンディ…その、閉ざされた世界から。
みんな、お前を待っているぞ…!」
『あるはずのない海』へ続く
名前欄間違えました。
まとめサイト管理人様、1を2に訂正お願いします。
あっちこっちに話が飛ぶマンガだね
後半でまとまるんだろうけど
一カ所間違えたので修正。
>>612 ×ミラルパの魂が解放された事を知ったミラルパは気力を取り戻し、
○ミラルパの魂が解放された事を知ったチャルカは気力を取り戻し、
「フォトン」お願いします
「僕と君の間に」
「IGNITE WEDGE」
どちらも一巻が出たばっかりの漫画ですが、お願いします。
恥ずかしながら、大きな間違いをしてしまいました。
・PALMシリーズ、現在の連載は『午前の光』
・人物紹介 1のイライの年齢は「当時4歳」
です。
管理人様にはこのレスをそのまま載せていただければ、と思います。
申し訳ありません。
まとめサイトさん、ベルセルク作者は人偏のない「建」太郎ですよ〜
「サードガール」文庫の6まで読んだんですけどそれ以降出てないみたいで
完結してないらしいとは聞いたんですが
とりあえず主人公とロンゲのイケメンがどうなるのか決着はついてるんでしょうか?
あと京女に陥落された元カレは以後絡んでくるのかとか
その辺出来たら教えて欲しいです。
それにしても京女と元カレが憎くて憎くて仕方がない・・・
>624
それは西村スレで聞いた方が早いんじゃない?
>>514 具体性が無くて困る。爺さんは脳味噌のまま生かされているんでな。
今月号でやっと死ねた所だ。
>>626 俺は最初から知りたい。
アニメでちょっと見ただけなんだが、話がわからなかった・・・
映画化されるっていう「三丁目の夕日」をお願いします。
仲村佳樹の「東京クレイジーパラダイス」お願いします。
>>628 あれは主人公の違うオムニバスが延延と数十巻続くから・・・できるのか?
四ヶ月ぶりくらいで、顔を出すのも恥ずかしかったりするんですが
「レヴァリアース」続き投下させていただきます
異世界は一面、霧のかかった砂漠の様な場所だった。
見たことのない生き物が徘徊する世界に、ウリックは魔法陣の外へ出ようとするが、シオンが腕を引いて静止させる。
シオンはリンゴを魔法陣の外へ放り投げた。リンゴは一瞬にして溶けてしまう。異世界の大気は猛毒だった。
体に薄い結界を張れば、自由に異世界を動き回れる。ただし、制限時間は二つの月が離れる頃。
それまでにディアボロスとの戦いに決着をつけなければ、先程のリンゴのように溶けてしまう。
シオンは、ウリックとレムにオッツ・キィムへの帰り方を教える。
三人揃って元の世界に帰れる保証はないからだった。
魔法陣の外に出る三人。
ウリックの精神は、異世界の環境に対して拒否反応を起こしてしまった。嘔吐し、倒れかけるウリック。
そこに、異世界の魔物達が襲いかかってきた。
失いかける意識の中で、ウリックはザードに助けを求める。目を覚ますと、そこにはシオンの姿があった。
いつも助けてくれたのは、ザードではなくシオンだったと、ウリックは気付く。
異世界の魔物は、元々オッツ・キィムにいた魔物だった。
封印された魔物は異種再生を繰り返し、異世界の環境に順応していた。
人間が安易に訪れてはいけない世界。それを知っていたから、シオンは異世界に行くことを拒んでいた。
ずっと助けてきてくれたシオンに対し、隠しごとをしてきた自分に嫌悪し、
ウリックは嫌われることを覚悟して、自分が女であると明かす。
「それがどーした」何事もなかったかの様に呟くシオン。
混乱したのはレムの方で、シオンは最初からウリックが女だと知っていたのだった。
シオンがザードと会っていた件も、ウリックが女だということを前提に言わなければならないから、話をそらせてきた。
ウリックはシオンに、ザードのことを聞こうとした。途端苛つき、周りにいた魔物を一掃するシオン。
ザードのことしか口にしないから、シオンはザードに嫉妬していたのだと、レムが茶化す。
砂漠を歩く三人。シオンは自分の過去を語り始めた。
魔法を学ぶのが楽しくて仕方のなかった幼少の頃。ある日、シオンの魔力が暴走してしまった。
「知れば知るほど恐ろしくなる…なのに、僕は何故知りたいと思う…自分が…分からない…」
周りの僧侶達も国王も、シオンの考えを否定するだけだった。
「お前は、知るコトと知るために学んでいるのだな」城に訪れてきた男――ザードだけが、シオンを理解してくれた。
世間知らずのウリックを貶すが、シオンは自分も同じだと言う。
幼い頃から、城という森に閉じこもって、書物しか相手にしていなかった。
ザードがウリックを守ってやってくれと言ったのは、シオンを城から出したかったという理由もあった。
レムはウリックに、何故男の格好をしていたのか尋ねた。
もし自分が男だったら、ザードと一緒に旅ができた。
待っているだけの自分が嫌で、ウリックは名前も姿も変えて旅をしてきたという。
その理由を聞いて、レムは慰めるがシオンは呆れて果てていた。
ウリック一人が増えたところで、足手まといに他ならない、やるだけ無駄だとシオンは言う。
けれど、それがウリックの良いトコロだと、シオンは思った。
突如聞こえた心臓の鼓動のような音に、レムは震える。レムの言う方角に向かう三人。
「もし兄貴の敵討って、自分のコト許せたらさ。イリアに戻れよ」そして、また旅をしようと言うシオン。
進むたびに鼓動は大きくなっていた。霧で視界が遮られている。
霧が晴れ、目の前には城の様なものが建てられていた。
明らかに何者かの手が加わっている城。ここにディアボロスがいると、確信する三人。
シオンが壁を破壊、入口を作ってそこから進入した。
月は半分離れている。
シオンはディアボロスにザードが殺されるなんて、何かがおかしいと思っていた。
レムはふと何かを見付ける。それは氷付けにされた白銀の竜、ディアボロスの骸だった。
死因は幾多にも刻まれた剣の傷で、レムはザードが倒したんだ、と口にする。
信じきれずに走り出すウリック。その後を追いかけ、ウリックの手を捕まえるシオン。
あいつなりの理由があったんだ、とシオンは言う。
いつのまにか、三人は書架が並んだ空間にいた。椅子の様なオブジェに座っていたのは赤い仮面の男。
「また人間が殺されに来たのですか?」仮面の男は言う。ザードの剣を懐から出した。
ザードを殺したのは仮面の男、イールズオーブァだった。
兄の敵が目の前にいる。ウリックは我を忘れて、イールズオーブァに飛びかかった。
ザードとウリックは似ていないから気が付かなかった、とイールズオーブァは呟く。
「うるさい!たとえ…たとえ血がつながってなくれもザード兄さんはボクの兄さんだ!」
ウリックは泣きながら、イールズオーブァに殴りかかる。
幼い頃、ウリックの両親と本当の兄は、崖崩れで死んでしまった。
泣いている少女、そこに現れたザード。少女の傍には大きな岩と、下敷きになった人間が見える。
ザードは少女の頭をそっと撫でた。涙が溢れ、少女はザードに泣きついた。
ウリックの傍に、何も言わずにいてくれたザード。ウリックはイールズオーブァを睨み付ける。
「そんなものがなんだっていうのですか」イールズオーブァは冷たく言い、魔法を放った。
ウリックのロケットペンダントが切れ、イールズオーブァはそれを踏みつける。
イールズオーブァは刃向かってきた魔物を八つ裂きにし、オブジェとして飾っていた。
体中に針の様なものを刺された魔物が、血を流して恨みを呟く。
死にかけの魔物は、イールズオーブァによって掻き消された。
シオンは魔法を唱えるが、イールズオーブァは生きた鎧に守られる。
「ザード兄さんが勝てなかった相手に、ボクらが勝てるワケないじゃない」
ウリックは乾いた笑いを浮かべる。シオンはウリックの手を引き、走り出した。
戦いは命のやり取りだと知り、死というものを身近に感じた時、ウリックは戦いを恐れ、戦意を喪失してしまった。
シオンは、魔法で城の外に飛ばすから、オッツ・キィムに帰れと言う。
レムにウリックを任せ、シオンはウリックを抱きしめる。
「オッツ・キィムでまた会おう」
(続く)
孔雀色のカナリア
夜まで待てない
彼氏彼女の事情
をお願いします。
男尊女卑の時代に、職業婦人として女性の地位の向上に努めた卯乃と、
自分の知能と肉体を武器にのし上った女実業家の咲久子の話。
まだ本編は終わってませんが、朱雀編で出た粗筋。
作家の奥田永ノ助は中国で手に入れた「四神天地書」を和訳する。
かつては不思議な力を持っていたと言われるその古文書は、
和訳されても尚その力を留め、永ノ助の娘の多喜子を本の世界に吸い込む。
本の世界で「玄武の巫女」となった多喜子は、体のどこかに
星の名のアザを持つ「玄武七星士」を探す事になる。
玄武七星士を全員揃えると、玄武を呼び出しあらゆる願いを叶える事ができる。
苦難の末、玄武を呼び出す事に成功した多喜子は現代へ帰る。
しかし、玄武は願いと引き換えに多喜子の体を少しずつ喰らってゆく。
永ノ助は苦しむ娘に耐え切れず、娘を刺殺し、古文書を破壊しようとするが、
不思議な力によって破る事も燃やす事も出来ない。
永ノ助は友人の大杉に古文書を託し、娘を殺した罪の意識から自害した。
超能力を持つがために、母から忌み嫌われた王子は、
女を嫌悪し、同性の毛人に惹かれていく。
しかし毛人に「ホモキモ」と拒絶され、
知的障害の幼女を嫁にしいたづらするようになる。
幼女の顔には王子の母の面影がどこかにあり、
王子は母を嫌悪しつつも、母に執着しているのだと毛人は思う。
王子は何かをやっていないと生きている気がしないからと、
政治に打ち込むようになる。
中学生のメダカが転入した学校には、
幼女・猫・死神・犬などが通っていた。
しかも担任兼校長は顔が魚だった。
>>638 毛人って、名前?種族名とかじゃないよな
>>640 人名です。「えみし」と読みます。
蘇我の人です。馬子の息子でイルカの父。
とりあえず王子が「厩戸王子」という名前はだすほうが衝撃度があがるかも。
毛人は蘇我蝦夷のこと。
アライブ最終進化的少年をお願いします
表紙が綺麗ですね
タイトル、
○「日出処の天子」
×「日出処の王子」
ですよ。
>596より続き
ACT5:最初の戦争
先のグリーナム戦で中破したカロスの修理でタイキとアナが出かけ、一人店番をしていたヒルダの前に
毛皮ビキニな原始人ルックの大女が現れ、ヒルダを連れ去ってしまう。
辿り着いたのは20万年前のアフリカ。謎の女の正体はタイキ達の元同僚、エルザだった。
隣村との親睦の席で、隣村の村長の息子にお尻を触られ、腹を立てて隣村と喧嘩を始めようとしたところ
突然現れた時空犯罪者が隣村に居付き、村同士のケンカを妨害し始めたのだと言う。
目的不明な犯罪者の正体を探るため、ヒルダは隣り村の偵察を提案する。
だが、直情的なエルザは、村の男全員を引き連れて「偵察」に出た挙句、隣り村を見ているうちに
「やっぱりケンカしたくなった」と、総攻撃を開始してしまう。
そこへ現れた時空犯罪者のメカ。喧嘩している原始人たちを片っ端から捕まえ、暴れる気が無くなるまで
くすぐり倒すという妙な攻撃を仕掛けてきた。巻き添えで全身をくすぐりまわされたヒルダは
「こんなくだらないことする奴は、ぶっとばしてさしあげます!」と、敵メカのコクピットへ特攻する。
操縦席に座っていたのは、少年と言ってもいい年頃の未来人の学生。彼が言うには
歴史研究で、戦争の原因になる国家間の因縁をたどった結果、エルザが隣り村と起こすこの喧嘩が
延々と続く戦争と因縁の出発点になることを知って、この「世界最初の戦争」を止めに来たのだそうだ。
戦争が存在しない歴史が生まれる可能性があるなら、それを試してみても良いんじゃないかとヒルダは考えるが
ケンカでストレス解消するつもりのエルザは納得しない。
意見の分かれたヒルダとエルザの取っ組み合いで、コクピットは大破し、メカが暴走してしまう。
あわや村は壊滅かと思ったその時、飛び出したのはタイキとアナ、そして、機体と共に頭脳体アンドロイドを新調した
カロスの三名だった。エルザを追って応援に駆けつけたのである。
タイキの活躍で暴走メカは止まり、暴れてストレス解消したエルザもおとなしくなった。
時空犯罪の方も、まあ見逃してもいいか、ということで収まりそうだったのだが…
懲りない隣村の村長の息子が、カロスのお尻を触ったのがきっかけで大喧嘩が勃発。歴史は元通りになってしまいました。
ACT6:アナの素描
“千界の王”グリーナムを追い続ける「未来屋」の面々。だが、グリーナムの手掛りは少ない。
ヒルダは、アナがずっと昔にグリーナムに会ったような気がすると語っていたのを思い出し、アナの少女時代へ行って
グリーナムを待ち伏せる計画を提案する。
実のところ、そのアイデアはタイキ達も持っていた。しかし、グリーナムの正体を知ることについての
漠然と下不安感から、なかば意図的にそのアイデアを避けていたのだ。
やって来たのはアナが生まれ育った西部開拓時代の町。最初は、ジェーン=少女時代のアナに直接会うことなく
彼女を見守る予定だったのだが、村のごろつきに無鉄砲な喧嘩を売るジェーンを思わず庇ってしまったタイキは
「ジェーンの父親の知り合い」と名乗って、彼女の家に逗留することになった(もちろん偽名はクリント・イーストウッドだ)。
宿代代わりに、ジェーンの銃のトレーニングを引き受けることになったクリント=タイキ。
なかなか息のあった師弟振りを見せる二人に、思わずアナは少女時代の自分に嫉妬する。
そして5日目の夜。そろそろこの地を離れることを考えていたタイキの寝室に、なんとジェーンが忍んできた。
まさかジェーンに手を出すわけにもいかず、タイキはひたすら動揺し、外で見ていたアナは
過去の自分に本気で怒りを燃やす。そのとき、謎の侵入者があらわれた。
グリーナムの襲撃かと身構えるタイキだが、現れたのはグリーナムではなく25世紀から来たと語る女。
女性上位社会が成立し始めた25世紀では、カラミティ・ジェーンが「行動する女」のパイオニアとして
神格化されているらしい。この女は、本物のジェーンを教祖に迎えようとする狂信的時空犯罪者だった。
熱狂的だが底の浅い時空犯罪…と思いきや、後から現れた少女の姿を見てタイキは驚愕する。
その少女はパペッティアだった。もちろんタイキが過去に会ったパペッティアと同一人物であるはずはなく
“人形の巣”から放たれた同型のビメイダーである。歴史改変を目論んで時空犯罪に荷担しているのだ。
時空犯罪者たちがアジトにしていた汽車の屋根の上で、ジェーンを庇いつつパペッティアとにらみ合うタイキ。
その時、頭上に見覚えのある時空潜航機が現れた。ついにグリーナムがここに来たのだ。
タイキ達と、グリーナムの時空潜航機「ティアドロップ」との戦闘が始まった。
ティアドロップと戦う一方で、どさくさにジェーンを誘拐しようとするパペッティア達を相手にするうち
タイキはジェーンを庇って、パペッティアの攻撃をまともに食らってしまう。
負傷したタイキの姿を見て動揺し、ジェーンは足を滑らせて汽車から落ちてしまうが、アナがフォローに入って
ジェーンを無事受けとめた。だが、自分の手の中で気絶したジェーンを見て、アナは違和感を覚える。
「グリーナムはまだ出てきていない…なのに、もう“私”は気を失っている。“私”はグリーナムに会っていない。
…じゃあ、私の子供の頃の記憶はいったい?」
そのとき、グリーナム自身が姿を現した。だが、グリーナムはタイキの存在を意に介した様子もなく
パペッティアを攻撃する。彼の作品である“人形の巣”からの流出物、時空犯罪者パペッティアの処分こそが
グリーナムがこの時間に現れた理由だったのだ。
こちらのことを覚えていないのか、と詰問するグリーナムに、無表情のままグリーナムは答える。
「私がグリーナムになってから…会うのは初めてだと思うがな」
その直後、あっさりとパペッティアを仕留めたグリーナムは、やはりタイキ達を気に留めず去っていった。
倒れたパペッティアに駆け寄るタイキに、パペッティアはあるものを手渡した。彼女の故郷…“人形の巣”の座標データ。
自分を破壊したグリーナムの敵対者に、パペッティアは一縷の望みを託したのである。
一夜開けて、気が付いたジェーンが見たのは、全てが終わった荒野。「クリント」が死んだと思いこんだ彼女は
初恋の記憶を心の奥底に封じ、ひとり去っていった。
それを見届け、妙に明るい表情で帰還しようとするタイキを、アナが呼び止めた。
「この時代で私があったのは、グリーナムじゃなくておまえだった。…うすうす気付いてはいたんだ。
グリーナムはおまえだ、タイキ。あれはおまえの未来の姿なんだ」
その事実に気付いたから“人形の巣”でグリーナムについていったのだと、アナは自らの行動を推する。
それを知った上で、タイキは全ての決着をつけに“人形の巣”への再挑戦を決意した。
「自分ならなおのことだ。止めて…やらにゃあな。いくぜ!“人形の巣”へ!」
ACT7:果てしなき流れの向こうに
グリーナムとの決戦を前に、タイキ達はペルやクレオ、退屈丸といったかつての仲間たちに召集をかけた。
かねてよりの懸案“人形の巣”の掃討とあって、皆が協力を約束してくれる。
だが決戦前夜、早めに床についたヒルダが翌朝目にしたのは、鎖で縛り上げられた自分の姿。
タイキ達は、ヒルダを巻き込むまいと彼女を置き去りにしたのだ。自分が仲間と認められていなかった事を嘆きつつ
ヒルダは、今からタイキ達を追いかける手段を模索し始める。
その頃タイキとアナは“人形の巣”の中枢、グリーナムの玉座に辿り着いていた。
ちょうど、この世界の住人が「千界の王」の存在を知り、反撃を開始したのに便乗して、ここに到達したのだ。
戦いの中で、グリーナムはタイキに明かす。今のタイキが、時間分枝により生み出されたフェイクであるという事実。
かつて、グリーナムを同僚に迎えたあのときから、タイキ達の時間は分枝していたのだ。
その話と、西部でのグリーナムの無感動な態度を思い出して、タイキは一つの理解に至る。
西部であったグリーナム、あれは、「未来屋」に入る前の時間上のグリーナムだったのだ。
あそこで一度会った後、何らかの心境の変化で、グリーナムは「未来屋」就職という酔狂を思いついたのだ、と。
さらに、彼の心変わりの動機を推測するうち、タイキは一つの疑問点に気付く。
「アナはどうした…おまえがいるのに、アナがいないはずはねえ!アナをどこへやった!」
その途端、今まで冷静だったグリーナムが逆上した!周囲の建物ごとタイキを粉砕しようとする
グリーナムの苛烈な攻撃に晒され、タイキとアナは瓦礫ごと、グリーナムの居城の深部へと落ちこんでいく。
そこにあったのは、グリーナムの記憶データだった。
「正史」の西郷大樹は、“人形の巣”決戦で、最愛のパートナー、アナを失った。
それでも、彼は独り戦い続けた。あらゆる時代で、大勢の人を苦しめる時空犯罪と戦い
平和を取り戻す…だが、時間を超越した時空犯罪との戦いに、終りのときなど決してこない。
孤独な戦いのうちに西郷大樹は心をすり減らし…そして、絶望したのだ。自分の生き方が間違っていたという結論に。
そして彼は、あえて犯罪である「歴史改変」に手を染め、究極の平和の形を追い求める「千界の王」となった。
すべてを知ったタイキは、アナを残し、最後の戦い…グリーナムとの一対一の決闘に望む。
タイキは、グリーナムの攻撃の正体に気付きつつあった。自らの体を受信機として、別次元に預けた武器庫から
武器を転送してくることで、その場に即した武器を無限に取り出せる…そのシステムこそがグリーナムの武器なのだ。
だが、戦闘経験の差と、グリーナムの守護にまわるティアドロップの前に、タイキの攻撃は通用しない。
一方、後に取り残されたアナの前に、ヒルダが現れた。過去に知り合った侵略大帝、ナスターシャ(コミケ破壊指令)、
未来の学生ニンニ(最初の戦争)といった人脈をかき集め、二人を追いかけてここまで辿り着いたのだ。
皆の協力を得て、アナとヒルダは次元の扉をこじ開け、タイキを追う作戦を練り始める。
その間もタイキとグリーナムの戦いは続く。タイキは、アナの死因となった“人形の巣”を、グリーナムが自分の手で
創り維持するという矛盾を指摘するが、グリーナムは「世界を創ることを止めたら、アナが生き返るとでも?
最早アナの死も通過点でしかない、続けるしかないのだ」と一蹴する。
だがその結論は、少なくとも今のタイキに受け入れられるものではなかった。両者の決別を感じ取り
タイキとグリーナムは渾身の力を持ってぶつかり合う。二人が交錯し…そして、倒れたのはタイキだった。
「馬鹿め、オリジナルは私の方なのだ。勝てるわけがあるまい」
だがその時、次元の扉が開き、ヒルダの声がタイキに届いた。同時に、アナがクロノスーツから腕輪を外し
わずかに開いた扉の隙間から、タイキに向かって腕輪を投げる。その腕輪を取り、身につけた途端
タイキの動作が変化し、グリーナムの体に確実に攻撃が命中し始めた。
腕輪に込められていたのは、今までの戦闘で得たグリーナムのデータだった。タイキが戦っている間
アナは密かにデータを分析し、対グリーナム戦の必勝パターンを完成させたのである。
「おれ達は、あんたが思う以上にずるくてしたたかだ。おれは…もうおまえという“未来”の途中経過じゃない!
おれはもう、きさまじゃなーーいっ!!」
予想外の反撃に、慌てて次の武器を取り出そうとするグリーナム。だがその瞬間、タイキの突き出した拳銃が
グリーナムの体に…彼が開いた、武器庫との扉にめり込んだ。タイキが引き金を引くと、その一撃が
武器庫に誘爆し、武器庫の爆発と共にグリーナムは吹き飛ぶ。千界の王が敗れたのだ。
すべてを終えたタイキの元に、アナとヒルダ、大帝たち、そして外で敵兵力を引き受けていたペルたちが集まる。
千界の王が倒れ、この世界の人間とビメイダーの戦争も終結した。“人形の巣”は解放されたのだ。
だが、皆が喜びにわく中、辛うじて生きていたグリーナムとティアドロップは逃走を図る。
もはや彼には誇りも名誉もなく、ただ究極の平和の完成という目的まで生きつづけるという執念しかない。
タイキとアナが乗るカロス、そしてヒルダを含めた他のメンバーたちが乗るペルセディアがグリーナムを追うが
もともと5次元移動用でないペルセディアはグリーナムに引き離されていく。
タイキは、ペルに敵残存勢力の掃討を任せ、自分たちでグリーナムを追うと宣言した。また自分を置いていくのかと
泣くヒルダに、タイキは「ボロボロになって帰ってくるだろうおれたちに、うまいスープでも作っておいてくれ。
これはおまえをのけ者にするわけじゃない、役割分担だよ」と告げて、5次元の彼方に去っていく。
そしてヒルダは、ひとり未来屋に帰った。二人の帰還を信じ、3人分の料理を用意し続ける彼女。
そしてある雨の夜、ついに二人は帰ってきた。
…タイキが言うには、結局グリーナムは取り逃がしてしまったらしい。だが、タイキの顔は晴れやかだった。
「奴が千の世界を創るなら、おれはその千の世界を修理して歩く。けして立ち止まりはしない」
グリーナムの存在を知っている限り、そして、仲間がそばにいてくれる限り、自分が「千界の王」になることは
無い、そう確信しているから。
そして、未来屋の事業も新たなステップに入った。“人形の巣”から得られた多額の報酬によって事業を拡張。
大帝、ナスターシャ、ニンニの三人を正社員として迎え、グランサーの活動はさらに進んでいく。
──東京某所にある、「目」の形をした不思議な看板を目にしたら、ぜひ一度お立ち寄りください。
永遠の流れをやぶに睨んで、未来屋は今日も、時を刻んでゆきます──
「クロノアイズ・グランサー」」(長谷川裕一/講談社マガジンZKC)全3巻、終了です。
結局、宿敵グリーナムとの決着はつかず、アナの失われた記憶の詳細や、ティアドロップの出自など
未消化の伏線もあるのがいささか残念なところですが…。
(これの終了直後、アニメとのタイアップで『鉄人28号』が始まったため、『鉄人』の企画のために
『グランサー』を打切ったんじゃないか、という見方が強いようです)
ちなみに、グリーナムは白髪になってたり、肌が黒くなってたりはしません。アホ毛は無くなってますが。
…さて、次は「轟世剣ダイ・ソード」行ってみましょうか?リクエストはキャプテン移籍後からのストーリーということでしたが
全くの未読者の存在も想定して、1話からやったほうが良いと思うのですが。
クロノアイズ乙。
補足。
>>649 「「世界を創ることを止めたら、アナが生き返るとでも? 」→「世界を創ることを止めたら、【私の】アナが生き返るとでも?
【私の】アナは死んだのだ!」
ダイソードより、とべイサミをやってほしい
クロノアイズ、お疲れ様でした。
ダイソードを依頼した者です。
「キャプテン収録部分以外を詳しく」とリクエストしましたが、全部書いて頂けるならその方がありがたいです。期待しております。
>>653 イサミか。手元に全巻と、イサミダッシュ(3巻)があるにはあるが…
アニメとはストーリーが違うね。
656 :
651:04/11/25 01:19:14 ID:???
>654
うお、失敬しました。キャプテン収録部「以外」だったのね。ということは「コミックコンプ掲載分」および
「書下ろし完結分」ということになるかな?…まあ、全編書かせていただきますが。
クシャナがナムリスの首根っこを掴むとナムリスの首はちぎれてしまう。
首だけになったナムリスを片手にクシャナは甲板へと出る。さらにガンシップもナウシカに近づく。
巨神兵がガンシップを攻撃しようとしたのでナウシカが止めると、巨神兵は敵を殺せないのは嫌だと言い、
苛立ってビームを乱射する。ナムリスの首を放り投げ、クシャナは巨神兵を破壊できないなら船ごと爆破して
腐海に落とすと言うが、ナウシカは巨神兵と共に墓所の扉を閉めに行くと告げる。
ナウシカの命令を受けた巨神兵は背に光輪を出現させシュワへと飛び立った。
その衝撃で甲板から落下してナムリスはあぼーん。ガンシップも巨神兵を追うがとても追いつけない。
高空の薄い空気と巨神兵の発する毒の光(放射線?)に体力を奪われるナウシカ。休憩しようとひとまず着陸するが、
途端に巨神兵が倒れてしまう。体組織が不完全なまま起動したため、体が腐りかけているのだ。
ナウシカは思う。この子の死を願っている自分の心を知ったらどれほど傷つくだろうか。
その頃、すぐ近くで国境警備に出されていたトルメキアの第一・第二王子が巨神兵を発見していた。
しかし近づいてくる兵達を巨神兵は攻撃し始める。何とか止めるが兵達は既にほとんど皆殺し。
嘆きながらもナウシカは巨神兵に言う。私のいいつけを守り立派な人になって欲しいと。
そしてナウシカは巨神兵に名を与える。「私は風の谷の族長ジルの子ナウシカ。そなたはナウシカの子オーマ」
その瞬間、巨神兵は急に流暢な言葉を話し始めた。「オーマは光輪を帯びし調停者にして戦士なり」
そして巨神兵――オーマは再びシュワに向けて飛び始めた。
ただの兵器なら知能は邪魔のはずだが、オーマには人格すら生まれかけている。
巨神兵はもしや、兵器ではなく文字通りの神として……まさか……
後からは第一・第二王子達が付いてくる。オーマは重コルベットの頭を押さえ強引に着陸させた。
ナウシカは2人の王子と顔を合わせる。皇帝は死に戦争は終わった、シュワの墓地の扉は自分が閉じるから
国に帰るようにと促すナウシカ。王子達は全て父王の命令だったと言い、王が先にシュワに向かった事を告げる。
疲労で倒れてしまうナウシカを王子達は船に乗せ、オーマには毒の光を浴びせぬよう離れて飛ぶように言う。
とりあえずは従ったオーマを連れて艦隊はシュワに向かう。紳士的にふるまう王子達だったが
オーマは小心で姑息な王子達の本性を全て見透かしていた。オーマはナウシカに言う。自分は調停者にして戦士、
そして裁定者。裁きを行う者と。
ミトとアスベルはガンシップに乗り、蟲使い達と城オジ達を置いて来た所に戻っていた。
急いでナウシカの後を追おうとするミト達に、蟲使い達は自分達も生きたいと頼む。彼らを信用しきれない
ミトは荷物が多過ぎると言って諦めさせようとするが、蟲使い達は大事にしている蟲を殺し、
背負った全財産を捨ててまで荷物を減らしてみせる。蟲使い達のナウシカへの想いを理解したミトは
一緒に行く事を許した。アスベルは自分もクシャナも土鬼も全てをまとめ上げたナウシカの偉大さを
改めて思い知り、死なせてたまるかと決意を新たにするのだった。
所変わって先程までの地に留まったクシャナ達。ナムリスの亡骸を見つけて土鬼の族長達に見せると、
彼らは古い土着の教典を唱えてナウシカを――白き鳥の使徒を讃え始めた。
クシャナはシュワに行くので船を借りたいと告げるが、ナウシカの名を騙ってシュワを狙っているのではと
思われ、簡単にはいかない。武力で強引に借りようとするクロトワを嗜め、クシャナは黙って待つ事にした。
他の僧会の者達と共に船室に閉じ込められていたチャルカに、サパタの人々は知恵を貸して欲しいと頼む。
マニ族の戦士達がトルメキアを皆殺しにすると言っているがこれ以上血は流したくないと。
しかし僧会の僧兵達が協力するから武器をくれと言うのでまた論争に。頭を抱えるチャルカ。
夜。相談の結果を待つクシャナの元にマニ族の女達が食料を分けてほしいと訪ねてくる。
食料庫を解放してやるが、ケチャによると爆弾を持って船を爆破するための罠だと言う。
さらにマニ族の戦士達も闇に紛れ近づいてくる。感づいて密かに迎撃準備を整えるクシャナとクロトワ。
互いに最後の一人まで戦い憎悪の繰り返しに終止符を打つだけとクシャナは覚悟を決め、最前線に立った。
ユパは船内の女達を説得するが、まるで聞いてくれない。さらにクシャナの部下がケチャを人質にして火に油を注ぐ。
ついに投げられた一発の手榴弾。ユパは左腕を犠牲にして爆発を抑え、双方を落ち着かせた。
王子達の戦艦で眠りから覚めたナウシカ。テトはいつの間にか息を引き取っていた。
迎撃準備を固めるクシャナ達だが、さあ攻撃という所で前に立ったユパに止められる。
マニ族の方も他のサパタの人々が前に壁を作って攻撃できない。皆戦を止めたいと願っているのだ。
「憎悪に目の眩む者がいたとしても、この人々は滅亡の淵をさまよう人間そのものだ。
人間を相手に軍が戦うは、取り返しのつかぬ修羅への道」
「お言葉いちいちもっとも。退けるものならいつでも退く。
だがすでにわが道は血の海。取り返しなどとうにつかぬわ」
しびれを切らしたマニ族の戦士達は人の壁を乗り越え、クシャナに突撃した。静かに剣を抜くクシャナ。
しかしその前にユパが立ちはだかった。マニ族の攻撃をその身に浴び、無数の銃剣が突き刺さる。
その瞬間、ユパの体が光り輝きマニの僧正の姿へと変わった。恐れおののく戦士達。
遠く離れたナウシカもユパの死を感じ取っていた。「すすめ。いとしい風よ」ユパは伝える。
倒れ付したユパは傍らのクシャナに語りかける。「血はむしろそなたを清めた。王道こそそなたにふさわしい……」
それがユパの最期の言葉となった。うなだれるクシャナにチククは言葉をかけ、手を差し伸べる。
「チククとクシャナ、友達になろう」
テトを埋めたいので船から出して欲しいとナウシカはオーマに言う。言われるままに船の外壁を引き裂いて
ナウシカを掴むオーマ。行くなら我らも共にと王子達が訴えると、オーマは王子達もつまみ上げる。
さらにもう付いて来る理由は無いと言って、船団をビームで脅して帰してしまう。
王子達は覚悟を決めてシュワへ連れて行って欲しいと言う。やはり紳士的な善人の演技は崩さない。
オーマは大きな廃墟の上を飛ぶ。樹があるのを見てナウシカは降り立ち、テトを埋めた。
そこへ通りがかる不思議な男。オーマが再び倒れてしまったのを見て、男はケストという名の山羊(ヤックル)
を呼んで王子達を運ばせ、ナウシカも連れて行った。ナウシカは男から母の香りを感じていた。
男が入って行った廃墟の中には立派な畑と素朴な型の風車、それに多くの動物達がいた。
薬草の湯に浸かり、ケストの渡してくれる服を着てナウシカは食事についた。
この場所にある動物や植物は全て絶滅したはずのものだった。美しい風景の中で安らぐナウシカ。
ふと耳を澄ますと音楽が聞こえてくる。辿り着いたのはオルガンと本棚の置かれた部屋。
演奏していたのはあの第一・第二王子だったが、すっかり毒気を抜かれたような穏やかな表情で
初めて見る楽器と過去に生み出された音楽に夢中になっていた。音楽を聞きながらナウシカは
とっさにテトとオーマの事を思い出す。何故忘れていたのか。戻ろうとするが動物達が邪魔してくる。
何とか屋根伝いに逃げようとするが、屋根の上から見た畑で働いているのはなんとヒドラ。
その上空をガンシップが通りかかるが、音がせずそのまま気付かずに行ってしまう。外からは見えないのだ。
ミト達には何も見えていなかったが、蟲使い達がナウシカの声に気付く。さらにオーマの足跡を発見。
ガンシップは先行してバージに乗った蟲使い達がナウシカを探す事に。
ナウシカは入口に辿り着いたがあるのはただの壁。強引に出ようとすると壁が消えて入口になる。
そこにあの不思議な男が現れた。母の幻覚を見せて引き止めようとするがナウシカには通用せず。
母を思い出したのは男に母と同じ死の影があったからとナウシカは気付いていた。
男は言う。200年前にもナウシカのような少年が訪れた。彼は人類を救いたいと残してヒドラを連れ出したという。
その少年こそが最初の神聖皇帝。人間は飽きる事なく同じ道を歩み続けると男はつぶやく。
そのような業や全てを断ち切り、あの王子達のように安らぎを与えてくれるのがこの場所なのだという。
先行したガンシップはシュワに到着。既にヴ王率いるトルメキア軍が攻撃中で、
オーマもボロボロになりながらナウシカを置いて到着していた。
男の言葉に心を折られそうなナウシカ。しかしそこにセルムの念が現れナウシカを立ち直らせる。
セルムによるとこの男もヒドラで1000年は生きているという。シュワに送られた森の人の
中にもここに着いて出られなかった者が多数いるらしい。何を守っているのかとセルムは問いただすが、
男は余裕顔で言う。セルム達は腐海が尽きる所に住めない理由を知っていると。
腐海の尽きる場所に辿り着いた者は皆血を吐いて死んだ。人間の体も他の動植物も、全ては汚した世界に
合うように変質してしまったのだ。だから瘴気にもわずかなマスクだけで耐えられる。
この庭の大気も汚れていないため甘くて強い。ナウシカも男が肺に手を加えて耐えられるようにしたのだ。
衝撃的な話を聞かされるナウシカ。しかし動揺しない。実験で清浄な地下水では生き物が育たない事を知っていたのだ。
さらにナウシカは人間や動植物が自然に変わったのではなく人為的に変えられた事にも気付く。
世界の汚染が取り返しの付かない状態になったとき、人間や動植物を作り替えた者達がいた。
同じように地中の有毒物質を結晶化させる生態系として腐海も造られた。
ナウシカは決意する。こじ開けてでも墓所にある真実を見極めると。
残酷だが優しい男はナウシカを殺せず、ナウシカは入り口から壁を抜け去って行った。
壁の外では城オジ達と蟲使いが待っていた。オーマが先に行ってしまったと知りナウシカは気持ちを焦らせる。
クシャナと城オジから服を借り、蟲使いと共にナウシカはシュワへと急ぐ。
時間は少し戻って場面はシュワに。皇帝を失い烏合の衆となった土鬼を蹴散らしヴ王は瞬く間にシュワを制圧。
街の中心部の黒い建物――墓所にも砲弾を撃ち込むが全く歯が立たず、反撃のビームで追い返される。
さらにオーマとアスベル、ミトもシュワに到着。オーマが撃ったビームの余波を受けガンシップは
制御不能になり、墓所の上に不時着する。
肉が腐りボロボロになったオーマはヴ王に退却するよう促すが、ヴ王は動じず墓所の主との話し合いを望むと言う。
ヴ王を連れオーマは墓所の前に立つ。墓所を封印してやるとオーマが告げると、返事代わりに特大のビームが。
オーマも負けじとビームを撃ち返し、お互いに甚大なダメージを受ける。
ナウシカに巨大な亀裂が入った墓所の映像を送り、オーマは墓所を取り囲む側溝に落ちて行った。
映像を受け取ったナウシカ達の上をトルメキアの貨物船が通りかかるが、先程のビーム合戦で出た衝撃波で
傷ついていたらしく墜落。生存者を探すが皆死んでおり、うなだれるナウシカの側で蟲使い達は
犠牲者の持つ貴重品類をあさり始める。死者を辱めるなとナウシカは怒鳴るが、死者の尊厳という概念のない
蟲使い達には理解できず、怒りを鎮めようとナウシカに献上しようとする。彼らの価値観を無視した物言いをナウシカは恥じる。
食料のパンを配りながらナウシカは蟲使い達に話す。腐海は大地の毒を吸収しており、いつか世界は清浄になると。
しかし今の人間の体が清浄な世界に耐えられない事は告げず、いつか明るい世界が迎えてくれると偽る。
墓所について得た知識を蟲使い達に語り、ナウシカはシュワに向けまた足を進める。
一方、墓所の前。ヴ王はオーマの腕に守られて何とか生きていた。シュワの都は廃墟とすら呼べぬような
荒野に変わり果て、生存者はヴ王と、王に付き添っていた道化師(前からちょこちょこ出ていた)のみ。
2人の前に墓所の中から「教団」と名乗る人々が姿を現す。墓所の主の知識を得るべくヒドラとなり
何百年も生きているらしい。土鬼帝国なき今新たな協力者が必要と語り、彼らはヴ王を墓所の中へと導く。
その様子を墓所の上からアスベルが見ていた。腐海の毒による病でもう動けないミトを残し、アスベルも墓所の中へ入った。
アスベルを見届けたミトは余力を振り絞ってガンシップの砲弾を取り出し、再生しつつある墓所の亀裂に砲弾を押し込もうとする。
墓所に入ったアスベルが見たのはまるで内臓のような通路や部屋。その中を探索していると
ヒドラ化した教団員に見つかって追いかけ回される羽目に。
一方ヴ王、アスベルに遅れてナウシカも蟲使い達と共に墓所内に参上。アスベルが戦う音を耳にするが、
それは無視して先に進む。王でない者は進むなと教団員に止められるが、迫力で黙らせる。
透明なエレベーターに乗って降りた先には無数の文字が刻まれた巨大な肉塊があった。
一足先に着いていたヴ王はこれが墓所の主と聞かされ、ふざけるなと教団員達に銃を乱射。
それを止めるナウシカに、ヴ王はこの文字を解読した結果が帝国の技術だったと語る。
あくまで墓所の主の偉大さを語る教団員達をヴ王が罵倒し、ナウシカが肉塊を見ていると
肉塊から突如幾筋もの光が放たれ、同時に外の亀裂や入り口までも閉じ始める。
ナウシカ、ヴ王、道化師の頭の中をスキャンするように照らされる光。それが一層強くなり、
やがて光の中から無数の人々の幻が姿を現す。世界の再建のためにこの墓所は造られた、やがて世界が清浄になり
再建の日が来ると人々は語るが、既に世界中の生物が作り替えられている事を知ったナウシカは
幻を振り払い、墓所の主に問う。汚染した大地と生物を全て取り替える計画なのだと何故語らない。真実を語れと。
ナウシカに応え、墓所は道化師の口を借りて再度話し続ける。汚染に適応した人間を元に戻す技術もここに記されている。
交代は緩やかに行われ、人類は穏やかな種族として新たな世界の一部となると。
ナウシカは反論する。清浄と汚濁こそ生命。苦しみや悲劇や愚かさは清浄な世界でも中ならない。
それは人間の一部だから。だからこそ苦界にあっても喜びや輝きもまたあると。
ナウシカの言葉に、友好的だった墓所の主は敵意を見せ始める。
「お前にはみだらな闇のにおいがする。
多少の問題の発生は予測の家にある。私は暗黒の中の唯一残された光だ。
娘よ、お前は再生の努力を放棄して人類を滅びるに任せるというのか?」
「その問いはこっけいだ。私達は腐海と共に生きてきたのだ。滅びは、私達の暮らしのすでに一部となっている」
「種としての人間について言っているのだ。生まれる子はますます少なく石化の業病からも逃れられぬ。
お前達に未来はない。人類は私無しには滅びる。お前達はその朝を越える事はできない」
「それはこの星が決めること……」
「虚無だ! それは虚無だ!」
「王蟲のいたわりと友愛は、虚無の深淵から生まれた」
「お前は危険な闇だ。生命は光だ!」
「違う。命は闇の中のまたたく光だ! 全ては闇から生まれ闇に帰る。お前達も闇に帰るが良い!」
ナウシカの言葉を聞き、ヴ王は笑い声を上げ、墓守にはならない、自分の運命は自分で決めると宣言。
交渉決裂と見た墓所の主は道化師から離れ、出口を塞いであの光を放ち始める。
脳を照らされ自我を破壊されそうになるナウシカ達だが、精神離脱したセルムが駆けつけて防御。
さらにミトがようやく砲弾に着火する事に成功し、墓所の亀裂部を爆破。衝撃で墓所の主の攻撃が途切れる。
この隙にナウシカはオーマを呼ぶ。墓所の側溝に落ちていたオーマは力を振り絞り墓所にビームを放つ。
墓所の主は苦しみながら叫ぶ。
「やめろ闇の子!世界を滅ぼした怪物を呼び覚ますのはやめろ!
お前は悪魔として記憶される事になるぞ。希望の光を破壊した張本人として!」
「構わぬ。そなたが光なら光など要らぬ。
巨大な墓や下僕などなくても私達は世界の美しさと残酷さを知る事ができる。私達の神は一枚の葉や一匹の蟲にすら宿っているからだ。
オーマ、私達にかまうな。ここへお前の光をおくれ!」
ナウシカの呼びかけに応え、オーマは墓所を破壊し、自分の体もちぎれながら主の部屋に向かう。
その途中にあった卵のようなものをオーマが潰すと、墓所は嘆き悲しみ出す。
それは清浄な世界に戻った時の人間の卵。穏やかで賢い人間になるはずの卵。
ついにオーマは主の部屋に到達。オーマに握りつぶされ、肉塊は凄まじい光を放って弾け散る。
光からナウシカを守ったのはヴ王だった。ナウシカをかばいながらヴ王は笑みを浮かべる。
「気に入ったぞ。お前は破壊と慈悲の混沌だ。ハハハ、もっと前に会いたかったぞ!」
全体から血を吹き出し、墓所は内部から崩れ出す。アスベルはナウシカを迎えに向かう。
クシャナ達を乗せた空中戦艦がシュワに近づく。チククとクロトワは一足先に飛行ガメで墓所に向かう。
ナウシカが目を覚ますと、死に瀕したオーマがその体を横たえていた。オーマを誇り高き汚れない心の
勇敢な戦士、そしてとてもやさしい子とナウシカは讃える。そのままオーマは息を引き取った。
間一髪で到着したアスベルに連れられ、ナウシカは主の部屋を出る。墓所の上にいたミトもクロトワに助けられた。
シュワに着いたクシャナ、チャルカらの眼前で墓所が崩れて行く。煉瓦状の肉塊の山となった墓所の中から、
カプセルに乗ったナウシカが姿を現す。ナウシカの服は王蟲の血よりさらに青く染まっていた。
ナウシカはクシャナをヴ王に会わせる。ヴ王はクシャナに王位を譲ると宣言し、トルメキアの再建を任せ
そのまま事切れた。クシャナは王にはならないが王道をひらくために帰ると宣言する。
王蟲の体液と墓所のそれとは同じだった。しかしそこから行き着く事はセルムと2人だけの秘密とし、
ナウシカは人々に呼びかける。
「さあみんな、出発しましょう。どんなに苦しくとも」
生きねば……
この後ナウシカは土鬼の地に留まり、チククの成人後、初めて風の谷に帰ったとある年代記は記している。
またある伝承は、ナウシカがやがて森の人の元へ去ったとも伝えている。
帰還したクシャナはやがてトルメキア中興の祖と称えられるが、生涯代王に留まり王位につかなかった。
以来、トルメキアは王を持たぬ国になったという……
風の谷のナウシカ―END―
乙。
ナウシカと墓所の主の会話の意味がよく掴めない
何言ってんだおまえら
ナウシカ乙。
>>667 陰陽論のように見えるな。
主:光だけで生きるべき。
ナウシカ:光あるところに闇もまたあり、どちらか1つを否定すべきではない。
みたいな。
未解決リストへの直リンも
>>1のテンプレに加えると、
書いてくれる人が増えるような気がする
墓の主は善悪二元論なんだね
長谷川裕一担当は毎回気合が入っているなあ
ガラハド 「ねんがんの 教えてスレをてにいれたぞ!」
>>669 しかし未解決リストは増える一方なので2以下がよろしかろうと。
まだまだ保守るよー
落ちないね
900以下の下層にいるよ・・・
多いなースレ数
1000まで下がるか?