俺達で「バキ死刑囚編」をつくろうぜ

このエントリーをはてなブックマークに追加
828マロン名無しさん:03/02/21 18:03 ID:YRFkjtxu
みぎゃああああああ
829マロン名無しさん:03/02/21 19:18 ID:???
ITEッ
830マロン名無しさん:03/02/21 19:21 ID:???
熱っ
831ふら〜り:03/02/21 22:43 ID:???
バキスレの567は俺さん……克己が可愛い♪
832795の続き:03/02/22 03:25 ID:4JbnQrjY
柳は渋川にゆっくりと言う。「バキ君かと思ったが・・。いや、私の最後の相手はやはりおまえがふさわしいか・・」
その目。凶手・柳龍光と呼ばれた面影は何処にも無い。邪悪に変わりないが、迷いの無い目。強さと弱さの同居した目。
以前の殺気と妖気に満ちた目で無い。渋川は開手を2つ胸の前に構えながら、柳に問うた。「何があった、柳・・?」
柳。毒手を皮手袋に封印する。渋川の目が一瞬怒りに染まる。舐められた、と。「そう言う意味じゃないよ、渋川・・」
柳は笑って制する。良い笑顔。その顔、渋川は一度も見たことは無い。この男の笑い顔は、見下した笑いばかりであった。
「渋川・・。私は負けたよ。それも、3度も・・」渋川は驚くが、納得する。この男の変容に。しかし、三度とは・・。
一度目の敗北。柴千春の家族愛。二度目の敗北。その柴の仲間の、人の為に己の死すら厭わない、凡人の捨て身の強さ。
そして三度目。無邪気な、それ故に柳の弱さを暴露した、あの子供の一言。・・今までの殺戮の人生を否定した一言。
「最後くらい・・毒手無しで闘ってみたいんだ。己の持てる力と技を尽くして。殺法家では無く、武道家としてな・・」
そして構える。その構えに殺戮者・柳龍光の禍禍しさは無い。一人の武道家の覚悟と決意があるだけである。渋川は思う。
(いい勝負が出来そうじゃ・・。しかし、柳、何故もう少し早く気付かなんだ・・)そこに。柳の突きがまっすぐ襲う。
烈海王の「神域の突き」。本家の烈にも負けぬ鋭さである。しかし渋川。前に一歩踏み込んで受ける。柳の突きが止まる。
突きの威力が最高になる寸前。その瞬間を見切り、その技の威力をそのまま跳ね返す。自分の力を少し上乗せして。合気。
達人・渋川剛気しか現在、完璧に使いこなせぬ技。己の技を鏡の様に反射され、後ろへ吹き飛ぶ柳。ゴロゴロと転がる。
渋川は言う。「ワシより遥かに上の才を持ちながら、毒手や人の技に頼ろうとする性根・・。それがお主を腐らせた・・」
柳は思う。(分かっているよ、今の私では勝てないのは・・やはり、もう遅いか・・殺戮の人生をやり直すのは・・)
833832の続き:03/02/22 04:15 ID:4JbnQrjY
立ち上がる柳。今度は全く構えない。まるで幽鬼の様に。渋川にゆらり、と近付く。殺気も気配も全く感じない。
(やはり天才よのお、柳・・) 渋川の合気。相手の「意」を感じ取り、その「意」に合わせ自分の技を繰り出す。
「後の先」の究極の完成型。相手に攻めさせ、その技を利用し自分の攻撃を極める。しかし今の柳は消している。
気配を。殺気を。己の意、欲を。ゆえにギリギリまで見切れない。技が発動し、その技の正体が分かるまで。柳。
右足が動く。ゆっくりと、渋川へ吸い寄せられる様に静かに。中段の位置。しかし、急にスピードが跳ね上がる。
ヒザを起点に内側に曲がり、渋川の側頭部を襲う。中段から上段への変化をつけた蹴り。ブラジリアン・キック。
渋川はスウェーでかわす。わずかに体勢が崩れる。その隙、柳は逃さない。3センチの間合い。ワンインチパンチ。
爆発的に加速するコブシ。渋川の胸にメリ込む。その刹那。渋川が柳の手首を取る。「甘いわ、柳ィッ」グルッ。
柳の体が渋川流の投げにより回転する。空中で逆さまになった柳のアゴをつかむ渋川。下は闘技場の砂ではない。
コンクリートである。1メートルの高さでも、まっ逆さまに自分の体重を加速させ、激突すれば勝負あり、であろう。
しかし柳。空掌が。柳の左手が渋川の顔を包もうとする。(や、やべえッツ) 渋川は柳のアゴを掴んだ手を放す。
空掌をかわす為に、大きく後ろへ跳び退く。頭を叩きつけるのは断念したが、渋川は空中の柳の顔面へ蹴りを出す。
ローキック。下段蹴り。地上スレスレ約5p程の攻防である。柳は顔面蹴りを両腕でブロック。そして地面へ落ちる。
柳がワンインチパンチを出してから、渋川の下段蹴りまで約1.5秒ほどの攻防。この攻防での両者のダメージは無い。
しかし、2人の顔に笑みが浮かぶ。天才・柳龍光と達人・渋川剛気。お互いがお互いのレベルにいる、と言う喜び。
自分のレベルについて来れる相手と闘う喜び。一瞬の油断が即、敗北に繋がるという、高レベルの闘いを出来る喜び。
柳は思う。(いつからだろう。こんな素晴らしい喜びを捨て、ただ勝つ為に卑劣な毒手に頼り始めたのは・・)



834833の続き:03/02/22 04:58 ID:4JbnQrjY
後悔。勿論、自分と対等に闘えるレベルの相手など渋川や烈位だろう。しかし、毒手に頼ってからはこんな緊張感は。
味わえなかった。自分は強くなりたくて、そして強い相手とこんな闘いをしたくて、武の道を歩いたのでは無かったか。
いつから即物的な勝利だけを望む様になった。技を磨く事を放棄して。こんな無様な男が何が「敗北を知りたい」だ。
・・そうか。わかったよ。渋川。そして烈。私の敗北はあの日より・・。この毒手を右手に仕込んだ時から、既に・・。

先生、あの503号室の患者さんが消えていますッ」 若い女の看護士が、担当医師へ慌てて報告する。503号室の患者。
烈海王。午後6時頃回診に行った時には、確かにその姿は在った。意識不明のままで。現在8時。たった2時間で何処へ?
騒然とする病院内。しかし、当の烈海王は。向かっている。満足に動けぬ体で、新宿公園へ。間に合え、と言いながら。
決着は私が付ける、シブカワ。その男だけは自分が下さねば、私は劉に。師匠に合わせる顔が無い。海王を名乗れない。
烈は確信している。渋川が勝つ事を。そして、烈の予想通り。公園では。・・・圧倒していた。渋川剛気が、柳龍光を。



835834の続き:03/02/22 04:59 ID:4JbnQrjY
地ベタに這いつくばる柳龍光。砂をつかみ、歯を食いしばっている。その数メートル先で柳を見下ろす渋川。圧倒的。
先程から何度も柳は渋川に攻撃を仕掛ける。空掌。ワンインチパンチ。神域の突き。無限の広がりを持つ突き蹴り。だが。
全て渋川の前に止められ、極められ、投げられ、跳ね返される。先程の一瞬の攻防。そこまでであった、互角なのは。
それより先は一方的。渋川が格の違いを見せ付けるかの様。柳はうめく。「何故だ、天才の私が凡人如きにこうも・・」
いや、その理由は自分にも分かっている。渋川がそれを見透かした様に柳に言う。「わかっとる筈じゃ、お主が一番・・」
そうだ。分かっている。しかし、それを認めるのは、自分の殺戮の人生を自ら否定する事に・・。渋川は喝破する。
「毒手。そんなモノに長年頼ったツケじゃ。その為に間合いが一歩、甘くなりよる・・」 その一歩。それが自分の弱さ。
チラリ、と右皮手袋を見る。使うか。・・いや。最後くらいは武人として闘いたい。そう、最後くらい。にじりよる渋川。
「終わらせようか。お主人との長年に渡る因縁。そして、お主の間違った生き方・・」 渋川の言葉に柳は震えが走る。
殺される。武道家同士の立合い。渋川は、殺される事も、殺す事も覚悟して来たのだろう。・・死ぬのか、俺は。その時。
「間に合ったな・・」そして怒声が闇を引き裂く。「シブカワ、その男は私の獲物だッッツ」・・・・烈海王、到着。

836パオ:03/02/22 05:05 ID:4JbnQrjY
すみません、昨日風邪でフラフラで・・。穴を開けてすみません。40度近く熱あった。
パソの事では皆さんにご迷惑掛けまして。パオは貧乏ですが、さすがに安いパソコン位は
買えます。でも、そうすると多分ネット中毒みたいになると思うので、家には置かない様に
してます。生活に影響すると思うから。多分、今の状態がずっと続く様な感じ。それはヤバい。
あと、バキスレは俺さま、おかえりなさい。またよろしくお願いします。では、失礼します。
837835の続き:03/02/22 20:51 ID:7aKQZ6hZ
「烈、お主・・」 渋川は絶句する。あの意識不明の状態を脱し、ここまで歩いてきたのか。なんという男。
烈。傍目から見てもボロボロである。肩で息をしている。体は震えている。今にも崩れそ落ちそうだ。
しかし、目。そのランランとした野獣の眼差しは、戦闘態勢にある烈海王そのままである。烈は渋川へ叫ぶ。
「シブカワッッ。アンタの長年の因縁も分かるが・・。譲ってくれ。その男は中国拳法を嘗めたッ」
(あの目、あの目だ・・。) 柳は烈の目に、自分が敗れた者達の目を重ね合わせる。即ち、熱。熱情。
千春の死んでも家族を守ると言う熱。暴走族の若者達の自分を犠牲にしても、千春の仇を取る、という熱。
そして、あの子供の強くなりたい、と言う情熱。柳は確信する。今の自分には無い、昔捨てた大切なモノ。
(冷たい天才よりも・・熱い三流の方が・・遥かに勝る、という事か・・) 柳は笑う。楽しそうに。
「クハハハッ、そうか、分かったよ、烈、渋川ッ、私こそが、この世で最も弱い敗北者、と言う事が・・」
毒手。その強烈な凶器、いや兵器に自分は逃げ込んだ。才能。その強大なる己の天才に、自分は溺れた。
少し前から分かりかけていた。それを柳は今、確信した。最高の才を持ちながら、最低の生き方をした自分。
(しかし、遅すぎた・・私は余りにも、人の死の上に自分を置きすぎた・・) ゆっくり深呼吸をする柳。
「渋川、烈・・。終わらせよう、全て・・。烈、まずは貴様だ・・」 そして、ゆっくり空掌を構える。
柳は確信している。「次」の渋川は、おそらく自分にはもう無い。それでいい。これ以上、恥の上塗りは・・。
烈も構える。おおきく左足を前に。右足を少し後ろへ。半身。左腕で体前面をガード。右腕を腰に構える。
右手の型は、正拳の握りから中指の第二関節だけが大きく飛び出る。正拳中指一本拳。渋川は烈に問う。
「大丈夫か・・」烈は答える。「案ずるな、シブカワ。一発分だけ力を残してある・・」烈の体の震えが止まる。
それを見て柳龍光。空掌を前に突進する。「烈、海王ッッッッツ」・・だが、空掌が烈を捕らえるより速く。
烈の全てを込めた突きが、柳の顔面に突き刺さり、柳は吹き飛んだ。
838837の続き:03/02/22 21:51 ID:7aKQZ6hZ
血を吐き散らしながら吹き飛ぶ柳。全ての力を使い果たし、その場に崩れ落ちる烈。渋川が駆け寄る。
空中を舞いながら柳。(見事だ、烈・・。これが本物の武人の突きか・・私には、出来ぬ・・)
想像を絶する鍛錬と集中。流した無限の汗と血。それのみが可能とする本物の技、武。違う、自分とは・・。
ズザッッ。地面に落ちる柳。(偽物、か・・)ただ才能だけでコピーした己の技。いや、偽物は技だけで無い。
己。自分自身。自分の人生。柳は心底楽しそうに笑う。そしてゆっくりと立ち上がる。身構える烈と渋川。
しかし、その立ち上がった姿の柳龍光には、既に殺気も闘気も無い。いぶかしむ烈と渋川。もう闘えないのか?
いや、ダメージなら遥かに烈の方が上の筈だ。渋川に妙な予感が走る。柳の目を見る。曇りの無い、穏やかな目。
「最後の最後で・・幸運だったよ、烈、渋川・・お前達の様な本物と立ち合えて・・」 そして微笑む。邪気は無い。
渋川はその微笑み、見たことがある。遠い昔、2人がまだ若い頃。ただ、強くなりたかっただけの、あの頃の笑顔・・。
柳。ゆっくりと右手の皮手袋を外す。毒手開放。渋川は叫ぶ。「まさか、止めいっッ、柳ィッ」 柳。笑顔のまま。
「渋川よ・・。ごめんだよ。十三階段の後、クソ小便にまみれた首吊りは・・」 ゆっくり毒手の指先を首筋につける。
柳に駆け寄ろうとする渋川。「私はお前達と違い、偽物の武道家だったが・・死に方ぐらい、好きに決めさせてくれ・・」
839838の続き:03/02/22 22:07 ID:7aKQZ6hZ
渋川が柳の毒手をつかもうとする。しかし、それより一瞬早く。プシュウ。鮮血。
頚動脈より大量の出血。柳流の切腹、であろうか。血の海の中、笑いながら、柳。
「憧れてたんだよ、渋川。武人らしい死に方、ってヤツに・・偽物のくせに、な・・」
そのまま倒れる。「や、柳ィッ、死ぬなあッ」渋川が応急手当を施そうとする。しかし。
烈。ゆっくり首を振る。(毒手で頚動脈を突き破ったのだ。もはや、間に合わぬ・・)
柳。地の海の中、渋川の手を握る。笑顔のままで。そして消え入りそうな声で渋川に。
「渋川よ・・楽しかったなあ・・昔は・・ただ、強くなりたくて・・一生懸命、練習して・・」
渋川がその言葉を制しようとする。「もういい、しゃべるな、柳ィッ」 だが柳は続ける。
「どこでどう・・私は・・間違えたのか・・もう一度、帰りたい・・あの頃に・・」そして、涙。
柳はその涙を最後に、動かなくなる。絶命。立ち尽くす烈。そしてポツリ、と言う。
「人間は・・生きてきた様にしか・・死ねぬ、という事か・・」 渋川。柳の死体を肩に担ぐ。
「烈・・。こんな奴でも・・。大事な武友、なんじゃ・・。手篤く、葬ってやらんとな・・」
そして歩き出す渋川。少しずつ小さくなる2人の姿。烈はその姿を見守りながら、心底思った。
(柳・・。それだけ素晴らしい才能と・・友を持ちながら・・哀れな男よ・・)

                       死刑囚最後の一人、柳龍光、リタイア。
840パオ:03/02/22 22:15 ID:7aKQZ6hZ
やっと柳も終わった・・。もう少しだ。はよ終わりたい。でも、バキオーガは迷っている。
多めに書くか、あっさり終わらせるか。ラストシーンは決まってるんですか。
なにか、板垣先生に失礼な気がする。バキオーガ書くの。
ところで、次スレ用の(あれば、の話しですが)サイコロトーナメントのうちの出場者の一人は
女性を予定してます。パオの好きな。    では、また。
841マロン名無しさん:03/02/22 22:56 ID:???
お…
おお……
最高だ、最高のラストだ……
842 :03/02/23 09:34 ID:c1c8rW5j
保守アゲ♪
843マロン名無しさん:03/02/23 13:24 ID:???
最高だよ…あんた…
844マロン名無しさん:03/02/23 21:22 ID:cEoBpgoq
こーなると誰か絵描ける人に、これを漫画でまとめて欲しいのぅ。
もしやってもらえるなら、オレは買うぞ。
845マロン名無しさん:03/02/23 22:37 ID:???
>>844先ずはこの場面から、漫画化キボンヌ。
http://comic.2ch.net/test/read.cgi/csaloon/1040997079/667-680n
846パオ:03/02/23 22:37 ID:IDzAbZO2
すみません、ほめて頂いてなんですが・・。風邪が直らない。家帰って薬飲んで寝ます。
これだけの為にマンキに来た。ラスト1戦残してこんなザマで申し訳ないです。
いくらなんでも今月中には終わると思いますが。  ごめんなさい。なんとか明日には。
847マロン名無しさん:03/02/23 23:19 ID:???
あんたの責任感に敬礼。
いつ逃げてもいいのに立派なもんだよ。
体は大事にしてくれ。
848マロン名無しさん:03/02/23 23:20 ID:???
素晴らしい・・・
最高だ、あなたは・・・

おれの中で侠立ちに匹敵する感動だ
正直泣けた・・・
849マロン名無しさん:03/02/23 23:53 ID:pLFWXYsS
近年まれに見る良スレだ。
最高に素晴らしい決着でしたが、バキ対オーガは止めてほすい
850マロン名無しさん:03/02/24 00:43 ID:???
>>846
この1文のために500円くらい・・・泣ける
851マロン名無しさん:03/02/24 01:34 ID:WBRBZqLK
あんた最高
本編見る気なくすわ
こんなゴツイの書かれたらさ…
852マロン名無しさん:03/02/24 01:53 ID:???
パオ風邪こじらせて氏ね 2ちゃんから消えろ 
大体このスレ、最初に死刑囚が満天に全員やられて終わったはずだろうが、クズ
853 :03/02/24 06:10 ID:z8LMejqu
病人にそのれすはきついだろう。
854C.D:03/02/24 09:23 ID:nlhfcOQv
パオさん、いつも楽しく拝見させていただいています。これが始めての書き込みです。

ネット遊びに狂って一週間ほどの弱輩者ですが、初めてやってきた2ちゃんの
数々のスレを読み、飛び交う中傷、罵詈雑言、愛あるが故のとんでもない妄想の果てを
楽しみにしつつここまでやってきました。しかしここは良い意味で予想を裏切ってくれました。

パオさんのバキに対する読みの深さには感嘆します。何よりも人物描写。
特に最強という冠詞を海原雄山、ドラえもんにも見出したその慧眼ぶり。
漫喫で思わず吹き出しましたw

作品の素晴しさもさることながら応援している皆さんの感想にも暖かなものが伝わってきて
読んでいて気分が良いです。
無理をなされずご養生ください。

バキスレの567は俺さんの作品の暴走ぶりは正直言って自分のツボです♪
作品の間が空くのがもどかしくてたまりません。続きを大いに期待しています。

スレ汚し失礼しました。どうしても感想が書きたかったもので。それではこれにて。
855マロン名無しさん:03/02/24 11:22 ID:wcsFox7t
パオきもい!なんか小説はまだいいけどレスがきもすぎ。
856マロン名無しさん:03/02/24 14:14 ID:???
粘着失せろ
857マロン名無しさん:03/02/24 16:25 ID:???
作品と作者の人格は別物。
黙って作品を楽しめばいい。
858マロン名無しさん:03/02/24 16:56 ID:???
486KBか。バキオーガ編いけるかな?
859パオがんばれ!:03/02/24 17:05 ID:???
今日見つけて一気に読んだ。自分用に編集して残しとくよ…。
860マロン名無しさん:03/02/25 00:35 ID:???
>>852風邪こじらせて氏ね 2ちゃんから消えろ
大体、死刑囚が満点ごときにやられるわけが無いだろうが、クズ
861839の続き:03/02/25 02:02 ID:+cOpLFHP
闘技場決戦より9日後。範馬刃牙は少年時代の思い出が全て詰まった、あの懐かしい家に居た。
平屋一戸建ての古い家屋。家の周りに書かれた不良達の無数の落書き。必要最低限の部屋。
その部屋の片隅でボンヤリと座っているバキ。 (明日、オヤジと・・あの場所で・・) 
彼の思考は全く進まない。自分は少年時代の勇次郎との立合いより、遥かに強くなった、筈。
少年時代の自分は、全く手も足も出なかった。だが、今や自分は闘技場のチャンピオンである。
勝てないまでも、互角近い闘いは出来る、筈。そして、今日はこの場所へ。絶ちに来た。迷い。
考える。今までの闘いで、勇次郎に通ずるモノ、及ばないモノ。・・だが、迷いは更に深まっていく。
・・本当に通じるのかよ、俺なんかの力が・・。頭に浮かぶのはそんな事ばかりである。
確かに自分は強くなった。だが、相手は正真正銘の地上最強である。勇次郎の底は計り知れない。
そして、母親を殺した男である。息子の自分であろうと、刃向かう者には容赦しないであろう。
(・・殺しに来る?) おそらく。その時になれば勇次郎は躊躇なく自分にトドメを刺すであろう。
勝算の見込みは全く立たない。浮かぶのは不安と恐怖ばかりである。部屋の片隅で震えるバキ。
そのバキに、不意に後ろから声が掛かる。「やっぱり、ここに居た・・」 松本梢江が立っていた。
「梢江・・ちゃん」梢江はニコリ、と笑う。「梢江、でいいよ。バキくん、明日、お父さんと・・」
「ここに来れば、迷いが消えると思ったけどな・・。弱いな、俺は。ホラ」 梢江に手を見せるバキ。
ブルブルと震えている。「俺なんかが・・あの地上最強の男と・・」 優しくバキの手を握る梢江。
「私は・・いつも信じてるよ・・バキくんが勝つって。そしていつも祈ってる、バキくんの無事を・・」
バキの体の震えが自然に止まる。恐怖よりも強く、確かなモノのお陰で。そして梢江を愛しく見詰める。
2人の距離が縮む。唇が重なる。吐息が絡む。体温を与え合う。感情と感覚が溶け合い、混ざり合う。
・・その日、初めてバキと梢江は2人きりで一夜を過した。   勇次郎との最終決戦まで、あと少し。
862861の続き:03/02/25 02:59 ID:+cOpLFHP
闘技場決戦より10日後の午後2時。とある総合病院。ビスケット・オリバは荷物をまとめている。
退院。まだアバラ等にヒビ等は入っているが、オリバは元気一杯である。「よシ、帰るカ、園田」
園田は付き添いに来ている。「日本ニもっと滞在したかったガ、帰るヨ。色々良い経験もしたしナ」
・・何があった、コイツ。園田は不思議に思う。以前は陽気さの中に邪悪が潜んでいた。が、今は。
邪悪さは微塵も無い。十年来の友人の様に歓談しながら、病院内のロビーへ歩く。しかしそこに、鬼。
「ユ・・勇次郎・・」 オリバは驚く。勇次郎は笑う。「魅力が無くなっちまったな、オリバ・・」
そしてペッ、とツバを吐く。「こんな軟弱な奴を友人と言っちまうとは・・自分に腹が立つわッッ」
園田。異常な気配に怯みながらも、勇次郎の肩をつかむ。「ちょっとアンタ・・病院内で大声は・・」
オリバは園田を止めようとする。「ヤ、止めロ、園田ッツ」 勇次郎。「雑魚め、うっとうしいわッッ」
地上最強の張り手が園田を襲う。ゴロゴロと転がり、気を失う園田。色めき立つ病院内。騒ぐ患者達。
「ど、どうしたッツ」「警察呼べ、警察ッツ」 しかし勇次郎とオリバの異形は人を寄せ付けない。
「次はてめえだ・・地上最自由と呼ばれたてめえが・・敗北認めて病院暮らしたぁ・・恥を知れいッッ」
863862の続き:03/02/25 03:01 ID:+cOpLFHP
オリバ。荷物を勇次郎に放り投げる。そして突進。・・しかし。「グアアッ」 悲鳴と共にうずくまる。
勇次郎の右下段蹴り。普通、下段は太ももを狙うが、勇次郎は違う。狙いは左ヒザ。ヒザの皿を粉砕。
「どうしたオリバさんよ・・ほら、かかって来いよ・・」 両手を広げ挑発する勇次郎。悪魔の微笑み。
「クアアアッッ」 右足だけで踏み込み、タックルを敢行するオリバ。勇次郎の腰を強烈にクラッチする。
そのまま倒れ込み、寝技に持ちこめば勝機も・・。しかし相手は勇次郎である。 「アホウがッッツ」
ズプズブ。オリバの左耳の穴に、勇次郎の右手中指が沈み込む。根元まで。激痛に動きが一瞬止まるオリバ。
更に。左手親指を無造作に、オリバの右目に突っ込む。そして眼窩に指を引っ掛け、クラッチを引き剥がす。
「キャアアッッ」 病院内の女性患者が悲鳴を上げる。勿論、勇次郎は全く気にしない。オリバを投げ飛ばす。
吹き飛ぶオリバ。しかしヨロヨロ立ち上がる。そしてロビーの長椅子を持ち上げ、狂った様に振りまわす。
「殺ズ、勇次郎ッッ」しかし勇次郎は冷笑している。「そんな物に頼るとは・・下らねえな、地上最自由ッッ」
勇次郎の右腕がフッ、と消える。ズンッ。次の瞬間、勇次郎の右拳が、オリバの左胸に突き刺さっていた。
血を吐き倒れるオリバ。勇次郎は笑う。「良かったじゃねえか。お気に入りの日本滞在が伸びてよ・・」 
遠くで鳴るパトカーのサイレン。無論、勇次郎は気にもしない。堂々と正面玄関から去る。警察を蹴散らして。
(ククク。今夜か。バキ・・ちったあ美味そうに育ちやがったな・・)
864パオ ◆rQ8IySfmBE :03/02/25 03:09 ID:+cOpLFHP
色々と暖かい言葉ありがとうございます。風邪は少し良くなりました。死なんぞ。
あとトリップを付けてみた。上手く付けれたかな。トリップ付けない、なんていってすみません。
ボチボチラスト書いてきます。バキオーガは書いて欲しくないという方も当然いらっしゃる。でも。
もう散々本編でやるって書いたからなあ。板垣先生に申し訳無いと思うけど。うーん。 では、また。
865マロン名無しさん:03/02/25 03:18 ID:???
>>860
それ言ったら、克巳がドイルに勝てるわけがないじゃん。
866マロン名無しさん:03/02/25 04:53 ID:+pF3Jx4V
>>860
それなら本部が柳に勝てるはずもないな。
867マロン名無しさん:03/02/25 10:03 ID:UJ8mzu8G
いまさら言うのもあれだが、満点って誰?「宇宙へ行きたかーっ!」とか言ってる
漁師の娘じゃないよな? 
868マロン名無しさん:03/02/25 10:17 ID:???
>>865-866
んなこたあないだろ。発想が貧弱だな。

>>867
マジレスすると、以前チャンプで連載してた「満天の星」というボクシング漫画
の主人公、磯野満天の事。
もともとイチめられっこだったけど、ボクシングに出会って強くなり、
最後はフライ級世界チャンピオンになった。
つまりは一歩の劣化コピー。
得意技は「切れるパンチ」とコークスクリュー。
869マロン名無しさん:03/02/25 19:56 ID:Zwb/BlY2
「準備ハ出来タカ、バキ?」 ジャックがバキに問い掛ける。バキは黙ってうなずく。最終決戦。
対範馬勇次郎まで、残りわずか2時間を切る。目指すはあの、母の命が哀しく消えた場所、米軍基地。
光成が用意してくれた専用機にて、その場所を目指す、バキ、ジャック、梢江。機内に静かな緊張。
しかし、ジャックは思う。(闘技場カラ、マタコイツハ・・)強くなった。精神的にも、肉体的にも。
これならば、もしや。あの無敵の範馬勇次郎に・・。バキと梢江は何も言わず、座って手を握り合う。
(ソウダナ・・バキニハ、梢江チャン、シコルスキートノ繋ガリガ・・) 勇次郎が惰弱と笑うモノ。
絆。それこそがもしや、最強の力をも超える強さに・・。ジャックは微笑する。少し寂しげに。
(コイツハモウ、俺ノ協力ナゾ必要トシナイ男カモ知レンナ・・) 戦闘能力なら互角以上の自信はある。
だが、おそらく自分はバキにギリギリの所で適うまい。兄として嬉しく、ファイターとして寂しく・・。
「そろそろだね、兄さん」 バキが不意に口にする。ジャック・梢江にとって初めての場所である。
バキにとっては・・。もう2度と来たくなかったような。しかし、いつか必ず来ると予感していたような。
そんな場所である。光成専用機がゆっくり着陸態勢に入る。・・着陸完了。そして、ついにその場所へ。
バキ。ゆっくり辺りを見回す。感慨深い。「この場所で・・バキ君のお母さんは・・」 梢江はバキに聞く。
「ああ、最も愛した男に・・俺の親父、範馬勇次郎に殺された・・」 泣きそうな顔の梢江。無言のジャック。
30秒ほど黙って立ち尽くす3人。しかし、ジャックが静寂を破る。「バキ・・。今ハ、ウォームアップダ・・」
約束の時まで、対決の時まで、運命の時まで、後、30分程。闘技場のトランクスに履き替えるバキ。深呼吸。
そして、ゆっくり念入りに柔軟を始める。最早、ジタバタしても仕方が無い。自分を尽くすのみである。
・・そして午前零時。運命の時。上空より、軍用ヘリコプターが舞い降りてきた。


870パオ ◆v.smO/olzA :03/02/25 19:58 ID:Zwb/BlY2
申し訳ない。忙しくて1レスで。バキオーガはエンディングの一環なんで短いです。
明日はもう少し多めに書きますんで。では。
871パオ ◆rQ8IySfmBE :03/02/25 20:00 ID:Zwb/BlY2
ありゃ?以前とトリップが違う。大文字小文字間違えたか・・。こっちの方で。
つまらない事でレス消費してすみません。私、騙りが以前から多いんで・・。
872869の続き:03/02/26 11:11 ID:mBZa7T88
ゆっくりと。ゆっくりとヘリが地上に近付く。鋭い眼光で睨み付けるジャック。泣きそうな梢江。
バキは思いのほか鈴かな顔である。・・そして。着陸する軍用ヘリ。まず、一人。地上に降り立つ。
勇次郎の盟友、ストライダム。数瞬後。「キャッ」 思わず悲鳴を上げる梢江。ついにその男が。
「地上最強の生物」範馬勇次郎がそこに。梢江は悲鳴の後、その場にへたり込む。圧倒的威圧感。
生命力の弱い者は、その場にいるだけで体力を削り取られてしまうだろう。嵐の様な闘気、殺気。
ハキはジャックに言う。「兄さん・・梢江を安全な所へ」 その言葉にジャックは梢江を連れ、
10メートル程、距離を取る。ガクガクと震える梢江。(無理モナイ・・ヤハリ、連レテ来ルベキデハ)
無かっただろうか。バキがもし敗れれば、勇次郎はその後も暴れ狂い、この子にも危害を与えかねない。
以前、ここでバキと勇次郎が立合った時、バキだけで飽き足らず、その場にいた全ての人間を・・。
(ソレダケハ許サナイ。コノ命ヲ盾ニシテモ、コノ子ダケハ・・) 必ず守る。弟の一番大切な人間を。
今まで、兄として何もしてやれなかった。だが、この場所が、バキの為に命を使う時だろう・・。
無論、バキの勝利は信じている。しかし、相手は、あの・・・。
「ほう。今回は連れは2人だけか。前は団体さんでおいでなすったのによ・・」勇次郎は笑う。しかし。
梢江を見て顔から笑いが消える。(まさか・・似ている・・江珠?) いや、以前、闘技場で見た女だ。
「ふん、出来の悪い息子2人と女一匹か。どうやら退屈な夜になりそうだぜ・・」勇次郎は表情を戻す。
バキ。「今日、全ての決着を付けに来た・・。最も信頼出来る人間、4人に見守ってもらってな・・」
勇次郎。「4人だと?ククク、恐怖で気を違えおったか・・」 だが。ジャックと梢江には分かっていた。
残りの2人。母、朱沢江珠と友、シコルスキー。しばらく睨み合う勇次郎とバキ。やがて勇次郎が言う。
「どうしたバキ・・。間合いだぜ・・」 バキの肉体が勇次郎に向かって直進する。
873869の続き:03/02/26 11:46 ID:mBZa7T88
バキの右アッパー。勇次郎の下あごに吸い込まれる。正中線への貫手、前蹴り、正拳。ヒジ。
ダースの単位の連撃。勇次郎は全く防御しない。ただ打たれるがままである。しかし大きく笑う。
「ククク、大して変わっちゃいねえ。速さ・重さ・リズム・タイミング・・。ガキの頃と・・」
そして急に。バキの視界の前に火花が現れる。意識が途切れる。「バ、バキッッ」ジャックの叫び。
真上から勇次郎の声が聞こえる。「ケッ。成長しねえガキだ。まだ、劣性の方が歯応えあったぜ・・」
(俺・・いつの間にダウン・・)バキは状況がつかめない。 勇次郎のネリチャギ(カカト落とし)。
バキの視界の死角より、超高速の襲撃。バキは必死で立ち上がる。しかし、勇次郎、本気の構えが。
スゥゥ。ゆっくり両手を大きく広げる勇次郎。完全に攻撃だけに絞った、彼独自の雄大な構え。
バキは改めて自分に喝を入れる。(何やってんだ俺は。相手は勇次郎だ。最初からMAXじゃないと)
勇次郎である。例え闘技場チャンプの自分でも、力を温存しながらで闘りあえる相手ではないだろう。
(切り札を隠して勝てるような相手じゃないッ・・一瞬一瞬を、全力で・・) バキの目の色が変わる。
エンドルフィンが脳内に大量分泌。筋肉が異常に張りあがる。肉体がヒートし、汗が水蒸気となる。
ジャックがバキの背中を見て驚く。(イキナリ・・ソレガ出ルカ。確カニ、ソレデナクテハ・・)
闘り合えまい。その、筋肉の形相で無くては。鬼の貌。そして更にバキ。音速拳の構え。だが、違う。
勇次郎は大きく笑う。「クハハ。正しいぜ、バキ・・。この範馬勇次郎相手に、出し惜しみは出来ねえわな」
鬼の形相プラス、バキの最強技。そう、オリバを倒した音速剛体術連撃である。
874パオ ◆rQ8IySfmBE :03/02/26 11:51 ID:mBZa7T88
誤字多くてすみません。ついに警告出たね。このスレに収まらんか。
875マロン名無しさん:03/02/26 23:40 ID:gH9H5CzD
なんか勇次郎、それっぽくていいな
876873の続き:03/02/27 08:09 ID:vYSVuFkC
勇次郎。バキの音速剛体術連撃を見ても余裕の表情は変わらない。しかし。大きく開いた両腕が。スゥー、と真上に上がる。
笑いながら挑発する勇次郎。「いいぜ、来いよバキ・・」その勇次郎の構えを見て驚愕するジャック。「ア、アレハ・・」 
愚地独歩、ジャックハンマーを屠った勇次郎必殺の「ブンなぐり」。バキの最強技を、己の最大技で迎撃しようというのか。
おそらく、シャツに隠れた勇次郎の背中の鬼は、哭いているだろう。そして、バキの背中の鬼も今まさに哭いている。
(一発勝負カ・・。ドチラノ方ガ上カ・・) 真剣な眼差しで勇次郎を見据えるバキ。余裕の表情でバキを見下す勇次郎。
数秒の対峙。汗がダラダラ流れるジャックと梢江。沈黙。それをバキの決意を込めた声が破る。「いくぜ、勇次郎ッッツ」
ニヤリと笑う勇次郎。バキの音速拳、発動。拳が唸り、後からその発動音が響く。勇次郎。小型の竜巻と化す。大きく捻転。
ジャックと梢江の視界から、一瞬バキと勇次郎が消える。お互いの動きが速すぎ、2人の目に映らないのだ。・・そして。
次の瞬間2人が見たもの。・・血を吐きながら、地ベタにうずくまる範馬刃牙の姿。そしてうっすら口から血を吐きながら、
倣然とバキを見下ろす勇次郎。(ヤハリ、及バナカッタカ・・)ジャックは首を振る。しかし、勇次郎。内心驚愕する。
(コイツ・・全力の俺と、ここまで・・) 勇次郎の「ブンなぐり」。それをバキは、音速剛体術で相殺する。しかも。
相殺しきれず勇次郎のブンなぐりがバキを捕らえようとする。その瞬間。バキは本能的にバックステップで後ろに体を逃がす。
それゆえ。バキは絶命する事無く、目の前で転がっている。確かに、自分とジャックの闘いでバキはこの技を見た。しかし・・。
(甘っちょろいが、俺のガキというだけの事はあるか・・)勇次郎は笑う。大きく、楽しそうに。やがて、その大笑が止まる。
目の前で胸を抑え動けないバキに冷酷に言い放つ。
「バキよ・・。この範馬勇次郎に2度までも歯向かったんだ。まさか、生きて帰れるたあ、思わねえよなあ・・」
877876の続き
うずくまるバキの後頭部。ガキリ。勇次郎の鉄拳が打ち下ろされる。声も出せず、動かなくなるバキ。更に追撃。
ガキ、ガキッ。「クハハハハハハッッ」 実の息子を、これ以上無いような、楽しそうな顔で殴りつける勇次郎。
既にバキはピクリともしない。完全に気を失っている。ジャックが飛び掛り、勇次郎を制しようとする。
「ヤメロッ、殺ス気カッッ」 勇次郎。ジャックをチラリと見て。「あたりまえじゃねえか。てめえは次だッッ」