俺達で「バキ死刑囚編」をつくろうぜ

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667番外編
 地上最強の生物対宇宙最強実力者 1
地下闘技場。「地上最強の生物」範馬勇次郎が瞑想している。いつもの勇次郎らしくは無い。
いつもの彼ならば、傲慢な笑みを浮かべ余裕を全身ににじませている筈だ。だが、今日の対戦者。
今までの敵とは格が違う。なにせ「宇宙最強実力者」である。しかも、今回はルールに変更がある。
「全ての武器・道具の使用を認める」である。(今日、俺は負けるのかもしれねえ・・)
実況席にて。ゲストとして大物2人。江田島平八と海原雄山。勇次郎と激闘を演じた2人である。
「お2人にお聞きします。今日の試合の見所はどこですか?」 実況が江田島と雄山に聞く。
「ワシが男塾塾長江田島平八であるッッ」「この雄山に茶も出さんかッ、店主を呼べい、店主をッ」
・・実況席の周りに、多くの子供が集まる。今日の闘技場には子供が多い。今日の勇次郎の対戦者。
表向きは子供達のヒーローである。しかし、その実力は、この世を破壊し尽くしかねない力を持つ。
正に「宇宙最強実力者」。あの勇次郎とはいえ絶対勝てないだろう。なにせ相手は人間ですら無い。
「ロボ」である。闘技場に目を向けるバキ、渋川、本部達。・・急に、闘技場に子供達の歌が響く。
「あんなこといいな出来たらいいな」・・文章にすると男子中学生の妄想の様だが、その実力者の
テーマソングである。本部がガクガクと震えだす。「き・・来やがった・・」 闘技場内についに。
その実力者が姿を現す。毒々しく青く光るボディ。ライオンの様なひげ。敵に死を告げる死神の鈴。
口元には優しい笑みが浮かぶ。だが、だまされてはいけない。快楽殺人者はこんな笑みを見せるのだ。
(勝てるのか、こんな悪魔に・・)考えられないほど気弱な勇次郎。そしてその青い悪魔が口を開く。
「うふふ、こんにちは、僕ドラえもんです(by大山のぶ代)」 審判が叫ぶ。 「はじめいッッ」
・・・範馬勇次郎各界大物対決ファイナル。範馬勇次郎対ドラえもん、スタート。
 
668番外編 667の続き:03/02/12 08:58 ID:fVqUm08L
 地上最強の生物対宇宙最強実力者 2
勇次郎対ドラえもん。実は、この最強決戦前に、バキ軍団対ドラえもん軍団で各対決が行われた。
結果はバキ軍団全敗である。まず、第一試合。ジャイアン対ドリアンの「名前似てるよ歌唱力対決」。
リサイタルで日々鍛えられたジャイアンの前にドリアン惜敗。第2試合。出来杉クン対カツミン。
「エリート対決」。最早ハゲ頭のカツミンに、エリートの風格は無かった。出来杉クン圧勝である。
第三試合。スネ夫対徳川光成の「富豪対決」。日本を動かす事の出来る光成の圧勝かと思われたが、
高級メロンを独り占めで食べることの出来るスネ夫に軍配が上がる。そして、「お色気対決」。
勿論、ドラえもん側はしずかちゃんの入浴シーンである。小学生の頃、誰もが憧れたしずかのお色気。
対してバキ側。大型プロジェクターにバカと蛸江のせっくる映像が、延々3時間。正に生き地獄。
審査員は胸に熱いものが込み上げてきた。いっておくが感動ではない。トイレに駆け込む者が続出。
しずかちゃん圧勝。比べる方がおかしい勝ちっぷりである。だが蛸江は裁定にクレームをつける。氏ね。
・・・兎にも角にもバキ側の0勝4敗である。最後の切り札の勇次郎。しかし、相手はあの・・。
「はじめいッ」その言葉に勇次郎は突進する。先手必勝。この青い悪魔のペースにしては・・。しかし。
「ひ〜ら〜りマント〜(by大山のぶ代)」ピシャシャシャン(擬音)。道具を取り出し構えるドラえもん。
必殺の勇次郎パンチを振りかぶる勇次郎。既に背中の鬼は全快だ。だが。「な、何いッッ」 叫ぶ勇次郎。
確かにドラえもんへ向けて突っ込んだ自分の体。それが全く方向違いの場所へ飛ばされている。屈辱。
そして、それ以上の恐怖。ひらりマント。そのマントに触れた者はどんなモノも身をかわされてしまう。
渋川はうめく。(あのドラえもんとやら、ワシの合気よりはるかに・・) ある意味合気の理想形である。
渋川の合気は相手の力を跳ね返す。だが、ドラえもんのマントは力の方向を変えてしまうのだ。ごく自然に。
何度も突進しては違う場所で転げ回る勇次郎。本部はうなる。 (だ、駄目だ・・勝てねえ、勇次郎・・)
669パオ:03/02/12 09:01 ID:fVqUm08L
すみません、また未熟なネタで番外編をやってしまった・・。しかも、続く。
今日はもう書けないんで、明日になります。すみません。
イレギュラーで入れた柳ガイアが上手くまとまらなくて・・。ごめんなさい。
670マロン名無しさん:03/02/12 09:33 ID:TgvaJkZp
強すぎるぞ、ドラえもん!!
地球破壊爆弾で決着!!

P.S バキ最終回はガセネタです。安心してね、パオ
671マロン名無しさん:03/02/12 13:27 ID:Utv0db7x
こんな所でドラえもんとは、予想もしなかったぜ!
672マロン名無しさん:03/02/12 14:43 ID:???
>>671
末同
673マロン名無しさん:03/02/12 15:25 ID:???
フリーザが出てくると思った。
ドラえもんとは意外だった
674名無しんぼ@お腹いっぱい:03/02/12 17:32 ID:???
俺は板垣本人が来るかと思ってたYO…。
ヒ・ラ・リ・マ・ン・ト…見事な
675マロン名無しさん:03/02/12 18:32 ID:???
>674
俺は大物って事なんでマーダーライセンス牙の板垣総理だと信じて疑わなかった。
んでK助とかけてネタにするんだと思ってた。
676マロン名無しさん:03/02/12 21:08 ID:aQQji7fG
>>668
>だが蛸江は裁定にクレームをつける。氏ね。
藁た。
677マロン名無しさん:03/02/12 21:25 ID:dPkXSPBc
>口元には優しい笑みが浮かぶ。だが、だまされてはいけない。
>快楽殺人者はこんな笑みを見せるのだ。
ワラタ
678番外編 668の続き:03/02/13 10:17 ID:WTGiMgwL
 地上最強の生物対宇宙最強実力者 3
「あ・・あの勇次郎が・・遊ばれてやがる・・」 悪魔の道具、「ひらりマント」により何度も倒される勇次郎。
本部は目の前の光景が信じられない。ドラえもんはひらりマントを投げ捨てる。勇次郎は再度ドラえもんに突進する。
「石〜ころぼうし〜(by大山のぶ代)」 フッ。突然の前から姿を消すドラえもん。場内がざわめく。実況が叫ぶ。
「ど、どうしたこれはッッ、ドラえもん選手の姿が忽然と無くなりましたッ、ゲストのお2人はどう思いますかッ?」
「ワシが男塾塾長江田島平八であるッ」「ワハハ、鴨肉に血のソースなんぞッ。ワサビ醤油が一番だッ。愚民めッッ」
・・・石ころぼうし。このぼうしをかぶった者は、路上の石ころの様に気に留められなくなってしまう。バキは叫ぶ。
「ま、まるでガイアの環境利用闘法・・」 ガイアは砂ぼこりで身を消した。しかし、目の前にはほこりひとつ無い。
うろたえる勇次郎。こんな勇次郎は見たことが無い。更にドラえもんの追撃。「空〜気ピストル〜(by大山のぶ代)」
パン。そのドラえもんの言葉が聞こえると勇次郎の体が弾け飛ぶ。ぱんぱんぱん。連撃。人形の様に踊る勇次郎。 
・・バキはタオルを握り締める。いざとなったら、このタオルを投げる。オヤジが殺されるのは、俺は見たくない。
石ころぼうしと空気ピストルを投げ捨てるドラえもん。勇次郎の闘志はまだ衰えない。・・何度でも突進する勇次郎。
だが更にドラえもんは。「ソノウソ〜ホント〜(by大山のぶ代)」 この道具はあらゆる嘘を本当にしてしまう道具。
勇次郎に向かって叫ぶ。「勇次郎君は、自分で自分を殴らないッ(by大山のぶ代)」 急に突進を止める勇次郎。
そして。「な、何ィッ」叫ぶ勇次郎。自分のコブシで自分を攻撃しダウンしてしまったのだ。本部は言う。「駄目だ・・」
679番外編 678の続き:03/02/13 10:35 ID:WTGiMgwL
 地上最強の生物対宇宙最強実力者 3
加藤は叫ぶ。「無理だ、勝てねえよッ。未来の世界のネコ型ロボットだぜッ。どんなもんだい僕ドラえもんだぜッッ」
まだまだ強力な道具がいくらでもある。だが、ドラえもんは会場のチビッコの安全の為、危険な道具を使っていない。
(俺が・・手加減されている・・) 勇次郎にとって初めての経験。いっておくが童貞喪失の事では無い。敗北感。
ソノウソホントを投げ捨て、ノシノシと近づく青い悪魔。止めを刺すつもりか。・・・しかし。勇次郎にある予感。
(待てよ・・待て待て) ざわざわ。(これはひょっとすると・・) 突破口。このデッドの状態から勇次郎は。
完璧に思える青い悪魔。しかし、ただ一点・・。ドラえもんが近づく。そして地獄のポケットに手を入れる。その時。
「スモ〜ルライ〜・・(by大山のぶ代)」だが、勇次郎は最後まで許さない。「そこだッッ」勇次郎の手刀がうなる。
・・ポトリ。ドラえもんの手首が落ちる。凍りつく場内。そして、ついに。勇次郎の必殺「ブンなぐり」が決まる。
・・たった一つのドラえもんの弱点。それは「道具の名前を発表してみんなに見せる」事である。子供達のヒーロー。
それゆえ、チビッコ達へサービスせねばいけない矛盾。実力は圧倒的に宇宙一でも、真剣勝負したこと無い哀しさ。
「黙って仕掛ければヨロシイ」と、どこぞのヘタレ死刑囚も言っている。・・審判が大きく叫ぶ。 「勝負ありッッ」
・・範馬勇次郎各界大物対決、2勝1分け。今回のドラえもんからの勝利により、彼は「宇宙最強の生物」となる。
・・しかし。対決はこれでは終わらなかった。勇次郎の元へ、ある男から挑戦状が届いたのである。そう、あの男から。
680番外編 679の続き:03/02/13 11:08 ID:WTGiMgwL
 地上最強の生物対宇宙最強実力者 最終回
範馬勇次郎対ドラえもんから3日後の夜。とある空地。勇次郎が中央で仁王立ちをしている。
土管では小池さんがラーメンをススッている。つまり、この歴史的な一戦の証人は彼だけである。
そして。ある一人の男が姿を現す。勇次郎に言う。「待たせてしまったかな、範馬、勇次郎・・」
勇次郎はその男を一瞥する。みるみる怒りの形相に変わる。勇次郎の怒声が夜の闇を引き裂く。
「貴様ごときが・・。俺を呼びつけ、しかも遅れてくるなど・・。のび太のくせに生意気だッッ」
その男。なんと野比のび太である。勇次郎の目をまっすぐ見据える。そしてゆっくり口を開く。
「ドラえもんは重傷だ・・未来へ帰らなくてはならない・・君をそのままには出来ない・・」
「貴様ごときがッ」勇次郎が激高し突進する。のび太は倒れる。ケッ。勇次郎は帰ろうとする。
その足をのび太がつかむ。勇次郎が叫ぶ。 「て、てめえなんぞ、ドラえもん抜きで・・」
鬼の連撃がのび太に決まる。だがのび太は倒れない。地上最強、いや、いまや宇宙最強の生物に
ボロボロになりながら立ち向かう。勇次郎はゾンビの様なのび太に驚愕する。のび太が叫ぶ。
「勇次郎・・。ぼくだけの力できみに勝たないと・・ドラえもんが安心して・・帰れないんだっ」
勇次郎は殴りつける。「しったことかッッ」 それでものび太は何度でも勇次郎に立ち向かう。
ケッ。勇次郎はそこから立ち去る。どこかかすかな敗北感を感じながら。のび太は倒れたまま。
そこへ、勇次郎との対決でボロボロになったドラえもんが迎えにくる。「の、のび太くんッッ」
「かったよ、ぼく」自分の力で立ち上がる。「みたろ、ドラえもん。かったんだよ、あの勇次郎に」
抱き合うドラえもんとのび太。「ぼくひとりでかったんだよ。もう安心して帰れるだろ、ドラえもん」
その様子を遠くから眺める勇次郎。ポツリと言う。 「この勝負・・俺の負けかもしれんな・・」
翌朝。のび太の部屋からドラえもんは消えていた。ガランとした部屋。のび太は思う。
「ドラえもん・・君がいないと部屋が広いよ・・でもすぐ慣れると思うから・・心配するなよ、ドラえもん・・」