東京・杉並区にある杉並アニメーションミュージアムは、11月28日から来年2月25日まで「東映アニメの50年 日本アニメのルーツから現在・未来へ」展を開催する。
これは今年で創立50周年を迎える東映アニメーションを記念すると共に、同社の歴史を通して日本アニメの魅力を知るものである。
展覧会では展示場を「東映アニメ前史」、「東映アニメ代表作の紹介」、「オープニング映像の上映」の3つのゾーンに分けて紹介する。
「東映アニメ前史」では、日本のアニメーションの祖とされている北山清太郎氏の北山映画製作所取り上げる。
また、北山映画製作所出身で後に東映動画(現東映アニメーション)につながる日本動画社を設立した山本早苗氏の活動の紹介も行う。
作品紹介では、『魔法使いサリー』の企画書やハンドトレス時代の『タイガーマスク』のセル画、マンガ家手塚治虫が作った『西遊記』の直筆構成絵コンテなど貴重な資料が公開され注目である。
今回の杉並アニメーションミュージアムでは、今回に合わせた関連イベントも数多く用意している。上映会企画や講演会、ワークショップなど盛り沢山になっている。
東映アニメーションは、現存するアニメスタジオのなかで日本最古であるだけでなく、現在でも日本最大のアニメ制作規模を誇る。
過去50年間に作られた作品は、テレビアニメだけで9000話を超え世界有数の規模となっている。
日本のアニメの歴史を考えるなかで同社が重要なのは、日本の多くのスタジオが東映アニメーションを源としていることにある。
宮崎駿氏や大塚康夫氏、最近では『時をかける少女』で注目を浴びた細田守氏など、東映アニメーション出身のクリエーターも数が多い。
まさに日本を代表するアニメスタジオであり、その歴史を振り返ることで大きな発見もあるに違いない。
また、杉並アニメーションミュージアムは、今回の「東映アニメ50年」展の次の企画として、来年の開催に向けて「コロコロコミック30周年展」の準備も進めている。
ソース:
ttp://animeanime.jp/news/archives/2006/11/50117.html