ほんの少し前まで、米国で日本製アニメを見つけようとしても非常に難しかった。
あれから時代は変わった。今月現在で、市販されている日本製アニメのDVDは3100作以上にのぼる。
タイトル数では、全DVDのほぼ7%を占めるほどだ。今年だけでも20の発売元から473作品がリリースされている。
日本製アニメは、テレビ局やケーブルテレビなどの放送メディアにも進出を続けている。
『ワンピース』や『シャーマンキング』などの子ども向け番組は、
米フォックス・テレビの放課後時間帯のアニメ・ラインアップのなかでも最も人気がある作品だ。
また、『犬夜叉』(スクリーンショット)など、もう少し大人向けの番組は、
カートゥーン・ネットワークで高視聴率を稼いでいる深夜のアニメ番組枠『アダルト・スイム』で放映されている。
昨年、189作品のアニメDVDを発売した米ADVフィルムズ社のジョン・レッドフォード社長は、「米国のアニメファンにとっては、今が最高の時代だ。
DVD、テレビ、映画など、メディアを問わず、かつてないほど多くのアニメがさまざまな手段で見られるようになっている」と語る。
ADVフィルムズ社は、テキサス州ヒューストンに本社を置くエーディービジョン社の子会社。
このように続々とリリースされるアニメ作品の中から、業界は第2の『ドラゴンボール』はないかと探している。
このド派手な格闘アクション・アニメは、世界的に爆発的な人気を呼び、その高視聴率には大手マスコミさえ注目するほどだった。
『ドラゴンボール』シリーズ(写真)は、6年前の米国登場以来、
インターネットで最も検索された言葉をランキングする『ライコス50デイリー・レポート』から1度も外れたことがない。
8月半ばには、アニメ界で王者の地位を誇る『ドラゴンボール』の後継となりそうな作品がライコス50の目に留まっている。
その作品は、同じく格闘技コメディの『NARUTO―ナルト―』で、9月10日(米国時間)にカートゥーン・ネットワークの『Toonami』枠に初登場する。
ライコス50によると、放映日が近づくにつれ、番組のウェブ検索数は劇的に増加しているという。
一部省略
http://news.goo.ne.jp/news/wired/it/20050831/20050831101.html