フランス人作家フランク・ル・カルベスと出版社が、長編CGアニメヒット作
「ファインディング・ニモ」(2003年)が盗作だとして米ディズニー社に
100万ユーロの損害賠償を求めていた裁判で、パリの裁判所は20日、
原告側の請求を棄却する判決を言い渡した。
原告側には、ディズニー社に対する損害賠償など3万8000ユーロと
訴訟費用2万5000ユーロの支払いも命じられた。
ル・カルベスは、同アニメに登場する熱帯魚カクレクマノミ「ニモ」が、
自著「Pierrot the Clown Fish」のキャラクターと酷似していると主張。
また、原告側弁護団は、ル・カルベスが1995年にキャラクター原案を
フランスの著作権団体に登録し、03年2月にイラストを商標登録していたと
指摘していた。
ル・カルベスの著書は02年11月に発行され、初版3000部を売り上げた。
しかし第2刷はほとんど売れなかったうえ、書店側が「ニモ」関連書と一緒に
店頭に陳列することに難色を示したという。
一方、ディズニー側の弁護団は、ニモの商標登録が2000年であったとして
原告側の主張に反論していた。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050421-00000319-reu-ent