アナトール・ウゴルスキ

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65名無しの笛の踊り
>>64
その「さりげない味」と称するものはコンサートホールなどで聴く、聴かせるものなのかなあ。
そう言う違和感が彼のピアノに感じました。
せいぜい邸宅のサロンとかで飲み食いしながら楽しむ、そのレヴェルかと。
プロ変更で聴いたバッハ/ブラームス編の「左手シャコンヌ」など、19世紀のヴィルトゥオーゾピアニスト
だったブラームスの意図とはかなり開きの大きなものでしょう。

但し私はブレンデルや内田などの屁理屈をこねくり回した様な「何か凄そうに見える」だけの演奏は蒙御免。
ピアノという最高の機能を持った楽器をそれにふさわしい音で弾いてくれて、それでナンボだと思うのです。
もう現代では音色やテクニックが最高度に磨かれていて当然だと思うのですが。

それから先に出てくる「味わい」が欲しいのです。
ウゴルスキはそれ以前の、古いタイプに属する非力なピアニストのひとりでしょう。