R.コルサコフのシェヘラザード

このエントリーをはてなブックマークに追加
46名無しの笛の踊り
>>43
じゃあ、マジレスな。
ご存知のように、生前チェリは「録音された音楽は本番の音楽とは全く異なるものだ」
という哲学のため、レコード会社と契約して自身の音楽を録音して
発売することをしなかった。(そのくせ、映像として残すのは拒否しなかったようだが)

だがチェリの音楽が次第に評判になっていき、
幻の巨匠の音楽を生だけでなく録音でも楽しみたいと考えるファンが増えていく。
そこで、チェリの演奏会場に録音機をこっそり持ちこみ無断で録音したり、
ラジオ(TV)放送での演奏を録音したり(エアチェック)、
そうした音源をもとに違法CDが作られるようになる。
これがいわゆる「ブート盤」(bootleg=密造酒からできた言葉)と呼ばれるもので、
代表的レーベル(?)はMETEORやAUDIORなどがある。

しかし、1996年(97年だっけ?)にチェリの遺族が放送録音の
CD化に同意し、それ以降EMIやDGなどから彼の録音が続々と発売された。
これが「正規盤」だ。

正規盤が発売される以前はこうしたブート盤が流通して
ファンはチェリの音楽を偲んでいたものなのです。

現在ではチェリのブート盤は市場から姿を消しつつあり、
プレミアがつきつつあるのです。
というのも、「正規盤」のマスタリングには根強い不満の声があり
むしろMETEORなどのほうがいい音質・いい演奏と考える人も少なくないからなのです。

…お分かりになりましたか?