みなさんは宗教曲をどう聴いていますか

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いや、ひさしぶりに覗いてみたらすごいことになってるね。
敢えて名指しでいえば、1と188、それに241=56はほとんどナンセンス。
「信仰」はあくまでも個人のものだろう。それを仮言判断の条件節に持ってきて
しまってはいけない。

>>310>あなた達のレベルに達することは出来ないが
いや、310さんよ、あんたは1や241なんかよりよほど宗教音楽の本質を捉
えて聴いているかもしれんぞ。
たしかに、バロック時代の作品には聖書と深く結びついた音楽修辞学上のデクラ
メーションがある。さらに、バッハは音型や数象徴を巧みに使って、聖書のテク
ストを総譜の上に再現さえした。しかしそれは少し勉強すれば宗教を問わず誰に
でも分かること。聴き手個人の「信仰」とは何の関係もない。
手っ取り早く知りたいなら、例えばアーノンクールが音楽修辞学関係について書
いている本をちょっと囓り読みすればいいが、「音楽」を聴くのにそれが格別
必要なこととも思えない。
そもそも宗教音楽に限らず、優れた芸術作品というものは、たとえそれが、芸術
家個人の深い信仰から生まれたものにせよ、いやむしろその芸術家の思いが深け
れば深いほど、特定の宗教や宗派の狭い教義の枠を乗り越えて、人間感情の根底
に直接に働きかけてくるものなのだ。
だから、ノンクリスチャンのみなさんも、大威張りで宗教音楽をもっともっと聴
きましょうぜ。
34742:2001/04/12(木) 19:05
さて、241さん、あんたが「一流音大出」の宗教音楽の専門家で、しかも公然
と礒山さんに異を唱えるほどのお方なら、当然、
A.Schmitz:Die Bildichkeit der wortgebundenen Musik J.S.Bachs,に触
発された音楽修辞論や、R.Dammannの情念論に関するDer Musikbegriff im
deutschen Barockにおける研究業績ぐらい踏まえた上で発言しているんだろうな。

彼らの研究によって、却ってキリスト教のドグマにとらわれていないノンクリス
チャンの方が、特定の宗派の教義や既成の神学的概念を解体して、人類普遍の根本
問題に触れるものとしてのバッハの宗教性の核心に迫ることが可能になるとされて
れいる点についてはいったいどうお考えなさるね。

たとえ、相手が誰であれ批判することは自由だが、最低限相手の研究内容ぐらいは
しっかりと押さえた上でやってくれよな。
もし、自分の礒山批判に自信があるのだったら、正体さらして、間違ってたときは
恥かくことで責任とったらどうだい?
34842:2001/04/12(木) 19:05
それから1さんよ、いつか宮台真司が喝破したように信仰は「根拠のない思いこ
み」にすぎない。しかし、1さんの信仰は最大限に尊重されなければならない。
「根拠のない思いこみ」にすぎないものが最大限に尊重されるそのことは、ひと
えに相互の「他者受容」によってのみ担保され根拠づけられている。
1さんの神は唯一で絶対だ。その神を信じるあなたの信仰ももちろん唯一絶対、
そしてあなたはその信仰に照らして音楽を聴く。しかし、その「唯一絶対性」は
「あなたにとって」の唯一絶対でしかない。他者はまた全く別の「信仰」すなわ
ち彼が予め無前提に受容している事象に照らして音楽を聴くのだ。
その信仰は、あくまでもその人個人のもので他者には伺い知ることができない。
ルターとバッハの「信仰」は違うし、シュッツとバッハでも違う。
そして、あなたの「信仰」は、ルターともバッハともシュッツとも、そしてあな
たの教会の牧師とでさえ、まったく違うのだ。
そして、あなたの信仰が尊重される前提として、あなたは他者の信仰もまた尊重
しなければならない。
すなわち「信仰」とは徹底的に個人的で主観的なものであって、決して何かを計
る基準や尺度にはなり得ない。
それ故に、音楽のみならず、芸術や文化を理解しようとたり評価したりするとき
の判断基準に、受け手個人の信仰の問題を絡めてはいかんのだ。
34942:2001/04/12(木) 19:06
>>188は、問題外の外だな。
音楽を聴く前に、もっと徹底的に聖書と向き合って、「聖書のみ」などというこ
とがどれほど絶望的に不可能なことか思い知るがいい。
そのスローガンは、その昔ルターが一つの価値体系を転覆し逆転させるためには
有効に機能した。
しかし、この時代を生きる我々にとって、それは生きるためのよすがではあって
も、決して他者を裁くための道具ではない。
人は永遠に「真理」には到達できない。それならば、「わからない」なりに何か
ある絶対的な基準を措定し「それをよすがとして生きる」ことを決意することが
「聖書のみ」の意味であり「カトリックは云々」などと他者にいちゃもんつけて
いるようでは全く話にならん。

>ALL、この項、音楽以前の話でスマソ。