バイロイト音楽祭

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880アンダルシアの犬
>>879
私ことアンダルシアの犬は、ほぼ毎年欠かさずバイロイト通いしています。
イエ決して自慢じゃありませんよ!
でも毎年行っている内に幸運にもヴォルフガング氏と知り合う僥倖に恵まれて、
いまではお互いに「du」で呼び合う仲です。
あ、日本語でいうとまあ<俺お前>の気の置けない仲とでも申しましょうか?
話ですか?
もちろんドイツ語で…いえいえ別に大した事じゃないんです。
私の父がオーストリー貴族なもので、ドイツ語は我が第二の母国でありまして。
このあいだも来日したヴォルフィイ(というのは彼の渾名です)と、新国
で偶然出会う事が出来ました。
「やあ、アンディ(コレが彼が私を呼ぶ時の渾名です)コンな所で出会うなんて
奇遇じゃないか?」
というわけで、しばし旧交を暖めた次第です。
話がたまたまバイロイトの後継者問題に及ぶと、彼は悲しい目になり、
「恩を仇で返されるのがヴォルフィイの宿命なのさ」
と「ライン」を引用して諦念のうかがえる表情で答えたものでした。
去年のリングの話になると話は俄然熱を帯びてきて、
「どうもシノポリ氏にはリングの指揮は荷が重いようだねえ?」
と水をむけると、彼は肩をすくめて、
「う〜ん、ジュゼッペには来年は無いかもといってるんだ。
その代わり有望な新人を見付けてね…おっとこれはアンディだから話すんだぜ、
オフレコで頼むよ」
と鼻息も荒くまくしたてると、足早に去っていきました。
ソンなわけで、今年のシノポリ氏の悲劇の後釜が、急遽決定出来た訳がお分かり
でしょう?