知られざる古典派をメインに語ろう

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1名無しの笛の踊り
【本スレのルール】
1.一般には余り知られていない作曲家を取上げ、彼らの音楽
  作品をメインに語るスレです。関連する他の話題、例えば
  有名作曲家の話題や同時期の他分野芸術の話題もOKですが
  バランスを考え、そちらがメインにはならないよう
  配慮をお願いします。有名作曲家をメインに語りたい方は
  本板の他スレへどうぞ。
2.対象とする時代の範囲:古典派の時代を中心とします。
  更に、隣接する前後の時代も含めます。具体的には
  1730年代〜1830年代の約1世紀とします。但し、関連があれ
  ば、スレのテーマから逸脱しない限度で他の時代に
  言及することもOKです。
3.他人の書込み内容を断定的に否定・批判すること自体は構い
  ません。しかし、そのように断定する際には、具体的な根拠
  ・証拠を分かり易く併記しましょう。
4.作品の否定的感想も勿論OKです。但し、理由・背景の説明
  がない否定的感想は、嫌がらせ行為と区別しにくい上、
  まだ知らない人が多い本スレ対象の作品にとり、有害な誤解
  や偏見の原因となり得ます。どのような考察・視点からそう
  思ったのかについても、分かり易く具体的に書きましょう。
  それにより、書込みが他の人にとっても有意義なものとなり
  ます。これが面倒という方は他スレへどうぞ。
5.肯定的感想でも、個人の感想とは読取りにくい書き方により
  一方的・断定的称賛をするのはやめましょう。
  作品の誤解の基になる上、その感想が万人に妥当するという
  保証はないからです。

【本スレのルール】の続きは次の書込みで。
  
2名無しの笛の踊り:2008/08/12(火) 18:36:43 ID:rDiyJpuw
【本スレのルール】の続き
6.未聴の作品について、よく知っているかのように装い論評する
  のはやめましょう。他の未聴の人にとって誤解を与える有害情報
  となり得るからです。
7.歴史的事実を書いているのか、個人の感想・願望に過ぎないのか
  その区別が曖昧な書込みは避けましょう。その不正確さが、
  読む人に誤解を与え得るからです。
8.本スレのテーマと乖離した話題は避けましょう。
  個人への誹謗中傷は勿論、スレのテーマとは無関係な事柄で、
  個人について執拗に言及を続けることも避けましょう。
  また、スレの保守以外では、一行文、及びそれに相当する字数
  しかない書込みは避けましょう。
9.この【本スレのルール】の核心的部分に異議のある方は、
  別のスレを立てるか、他のスレにどうぞ。
3名無しの笛の踊り:2008/08/13(水) 00:26:05 ID:RH7xB8uu
>>1
4:2008/08/13(水) 16:37:47 ID:OR6rTLxK
ルールの8番目は、窮屈なので改正しようと思います。
一行文の全部が×なのではなくて
「スレのテーマとは無関係な内容の、一行文、及びそれに相当する字数
 しかない書込みだけが×」ということにします。

よって、例えばある曲が話題になっていて、その流れで
「その曲のCDがあれば教えて」という一行書込みはOK。

あと感想については、「○○を聴いたら良かった」程度は充分OK。
表現に特別な強調もなく極端な印象づけをするものとは言えないし、
主語が省略されていても書いてる人個人の感想であることが容易に
分かるため。「良かった」「イマイチだった」程度の感想には
特別な理由などは要りません。

それに対し、
例えば「神品」「史上最高の傑作」「人間の創作物ではない」「クズ」「駄作」
といった誇張的・一方的表現は、未聴の人が多い曲にとっては、印象操作
になりかねず、誤解を与える可能性が高いので、そう思った背景・理由も併記
しましょう。

という訳で、ややこしそうなルールになってますが、基本は前スレと一緒。
スレのテーマとは乖離した誹謗中傷等をやめてもらうのが主目的です。

5名無しの笛の踊り:2008/08/13(水) 19:10:54 ID:RH7xB8uu
>>4
6名無しの笛の踊り:2008/08/13(水) 21:41:41 ID:w4eGwJP7
みんな怖がって書き込めないようだから、まず>>1が模範的な話題の振り方を
示してくれないかな。
7名無しの笛の踊り:2008/08/14(木) 00:38:47 ID:kYt/cJRv
クレメンティは此処で語ってもいいのかな。
シモーネ四季、フィルハーモニアの交響曲集(4曲、二枚組)を犬で買ったんだけど、
なんだかハイドンの曲にトロンボーンを足してちょっとメンデルスゾーンのエキスを垂らした感じなんだ。
モーツァルトともシューベルトともベートーヴェンとも違ってる。
英国で活躍してただけ有って、オーケストラも充実してるし、実に楽しい曲だなあと思ったんだけど・・・。
年代的にはベートーヴェンあたりと被るのかな?
クラヴィーア協奏曲も書いてるようだから是非聴いてみたいと思ってる。
古楽器での演奏はないのかなあ。
8名無しの笛の踊り:2008/08/14(木) 01:17:50 ID:mosjIvwO
ヴァンハルのことをここで語ってもいいのかな(もはや知られざる作曲家では全くないが)。
ヴァンハルといえば、コンチェルト・ケルンの短調中心の交響曲集がまず浮かぶが、
最近、ナクソスCDの「交響曲 ハ長調 Bryan C17」を初めて聴いて、第1楽章アレグロが面白かった。
トランペットがほとんど「パッパカパッパッパーー」ばっかりなんだ(第4楽章にも同じ音形が出てくる)。
それでいて普通かそれ以上の古典派ソナタ形式(ただし、序奏やコーダは無し)。
いろんな実験を楽しむ様子が見えて面白い。
9:2008/08/14(木) 01:47:26 ID:O+PT5Ucv
前スレはこちら↓

【マイナー】モーツァルトと周辺作曲家【古典派】
http://music8.2ch.net/test/read.cgi/classical/1161611120/l50
10:2008/08/14(木) 02:10:18 ID:O+PT5Ucv
>>6さん
>>7さん>>8さんが模範を示してくれましたので参考になさって下さい。

ところで、クレメンティの独奏ソナタ群は古楽器のピアノフォルテ
での演奏が結構出ているけど、それ以外のジャンルになると古楽器演奏
はあまり見かけないですよね。交響曲全部やピアノ協奏曲などの
オケ編成の曲の全集(鰤のやつ)を持ってるけど、これももちろん
モダンで自分としては必ずしも納得のいく演奏じゃないな〜

11名無しの笛の踊り:2008/08/14(木) 11:29:19 ID:O+PT5Ucv
クレメンティの交響曲は現存するものだけで

@ 交響曲変ロ長調Op.18-1(1787出版・ロンドン)
A 交響曲ニ長調Op.18-2(1787出版・ロンドン)
B 交響曲第1番ハ長調(1807頃以降)
C 交響曲第2番ニ長調(多分1807頃以降)
D 交響曲第3番ト長調「大国民交響曲」(1823?・ロンドン)
E 交響曲第4番ニ長調(多分1807頃以降)

これだけあるね。でもB-Eはクレメンティの未完成の手稿を基に
20世紀の人間が「完成」させた、というもので、どれだけオリジナル性が
保たれてるのかはちょっと疑問。第1番の手稿譜は米ワシントンDCに現存する
そうだね。個人的には、鰤の音盤(93358)の解説でも
「ベートーヴェン風」と書かれている第2番と
第4番(こちらもベートーヴェン風)が好きかな。
彼のオケ曲は、活躍地ロンドン以外にパリ、ライプツィヒ、ミュンヘンでも
演奏された記録があるという。
「ベートーヴェン風」の交響曲、特に主題の展開等の構成面ではなく、
強弱法を含む管弦楽法でそれ風の交響曲はベートーヴェン以外にも同時期の多くの
作曲家が作曲していて興味深い(いわば当時の流行?)。
あと、クレメンティの交響曲では@以外の全ての曲に緩やかな序奏が付いて、
全曲にメヌエット楽章がある(ただしスケルツォ風)ね。

12名無しの笛の踊り:2008/08/14(木) 23:46:21 ID:kYt/cJRv
>>11
詳しい解説サンクスです。
シモーネ&POの全集には1番から4番が収められてるんですが、補筆完成版だったんですね。
トロンボーンまで入った重厚な管弦楽もそのせいでしょうか。
作品18というのは単品でCD出てるんですかね?
やはり全集を買うべきでしょうか。
それにしても、ピリオド楽器の演奏が無いというのは疑問ですなあ。メユールのシンフォニーでも古楽器演奏あるのに。
13名無しの笛の踊り:2008/08/15(金) 00:18:59 ID:6INo5bML
>>11-12
シモーネの全集に入っているB〜E(タイソンの番号だとwo32〜35)は
スパダ(P.Spada)の校訂版によってますね。
手稿譜はアメリカ議会図書館と大英図書館の所蔵。

ニューグローヴによれば、
「クラリネットおよび3本のトロンボーンを含むフル・オーケストラのために書かれた大曲」
だから、トロンボーンはオリジナルでしょう。
14名無しの笛の踊り:2008/08/15(金) 00:35:01 ID:36ukXLQV
となりますと、
シムフォニーにトロンボーンを初めて採用したのはベートーヴェンである、という今までの学説は覆ることになるんですかね。
ベト5ってたしか1808年じゃなかったですけ?上記の記述によると、第1番は「1807年以降」となっているので
確証はは有りませんが(それ故にベートーヴェンがトロンボーンを初めて採用したということになってるのでしょうが…)。

 クラウスの「葬送交響曲」でもトロンボーンぽい響きが聞こえたのですが、此はトロンボーンではなく、葬送行進曲的な
荘厳な旋律と、ホルンを4本使った事による演奏効果なんですよね?

如何せんこの辺の曲は書籍でも殆ど無いので、クラシック歴が短い私には楽器編成が掴みづらいです。
興味はあるんですが・・・
15名無しの笛の踊り:2008/08/15(金) 01:53:43 ID:6INo5bML
>>14
11の「1807頃以降」の根拠はわからないです。

13で引用したニューグローヴの段落は、
1812年頃から1824年にかけてのクレメンティの関心の在処を論じているところなので、
ベト5よりもあとのことになりますね。7,8番あたりかな。
1611:2008/08/15(金) 09:19:12 ID:MFpc4P0q
>>15
作曲年代の表示が頗るいい加減で大変申し訳ないです。
ニューグローヴは見てないですが、鰤の音盤の解説の
第1番ハ長調のところで
The Symphony in C major is the first of the great Symphonies.
Dating from the last 25 years of Clementi’s life, 
it is the earliest affirmation of his status as a gifted
creative artist. (以下略)
とあることから書きました。

ところで、この解説では、第2番ニ長調について
the work ranks as one of Clementi’s finest,(以下略)とし、
第4番ニ長調については
The Fourth Symphony stands as Clementi’s symphonic masterpiece,
the pinnacle of his musical achievement.(以下略)
としていて、かなり高く評価してますね。
 



17名無しの笛の踊り:2008/08/16(土) 11:17:09 ID:E0kGvGX1
チェロ奏者兼作曲家ベルンハルト・ロンベルク(1767-1841)の
「プロイセン王妃ルイーゼの死に寄せる哀悼交響曲(葬送交響曲)ハ短調 Op.23」
(初演1811・ライプツィヒ)(音盤ARS 38 026。古楽器演奏)では、
ハ短調という最も悲劇的で荘重な調が選択され、その点まさに「哀悼」に相応しいのだが、
なぜか、当時葬送用と看做された楽器トロンボーンは編成に入ってない。

それはともかく「〜が最初」というのは確定が難しいよね。
ベートーヴェンのトロンボーンの件は自分は分からないけど。

「〜が最初」は怪しいのも多いね。
交響曲の最初の作曲者がハイドンだとか、
ブッファのアンサンブル・フィナーレの最初の作曲者が
モーツァルト(未確認だが、そう書いている日本の評論家本が
あるとか)だとか、もし本当にそう書いてる本があるならば、
ウソとして斥けていい内容だと思う。
そんな事堂々と書くのは学術論文ではなくて一般向けの本だろうけど。
ドイツ人作曲家が創始者に祀り上げられているのも気になる。
この2件に関してはイタリア人が最初だろうね。
特にブッファのアンサンブル・フィナーレは、サルティ、ピッチンニ、
パイジェッロ、チマローザらナポリ派のオペラ作曲家が
モーツァルト以前にこぞって書いてるので。
(というか、モーツァルト研究でも当然その事実を前提としている)。

18名無しの笛の踊り:2008/08/16(土) 12:47:06 ID:Ufs3mlF8
>>17
> 当時葬送用と看做された楽器トロンボーン
別にトロンボーンは葬送用じゃないでしょ。
キリスト教会音楽(宗教音楽)ではバロックの頃も普通に使われてた。
交響曲での採用は、交響曲は世俗音楽と看做されていたから、
そこに宗教音楽の象徴であるトロンボーンを採用したところが新しかった。
ベートーヴェンが最初かどうかは知らないけどね
19名無しの笛の踊り:2008/08/16(土) 13:14:56 ID:Ufs3mlF8
モンテヴェルディ:聖母マリアの夕べの祈り(晩課)  (冒頭部分)
ttp://jp.youtube.com/watch?v=bWZEmZlAhdk
トロンボーンが普通に映ってるよね

晩課って葬送用音楽だったのか
宗教音楽に詳しくないのであまり知らない
20名無しの笛の踊り:2008/08/16(土) 14:34:49 ID:E0kGvGX1
>>18
葬送は宗教的儀式だけど、確かに葬送に限定するのは歴史的に「正しくない」ですね。
大変失礼でした。

ところで「交響曲は世俗音楽と看做されていた」というのは概ねそうだと思うのですが
カトリック教会での儀式の際に演奏された可能性が高い受難交響曲というタイプ
の交響曲がありますが、あれは世俗なのかそうでないのかどっちなのでしょうね?
もしかして、そのタイプの交響曲で、ベートーヴェンより先な例が見つかる
かも、と個人的には推測してるんですが。勿論、具体的証拠はないですけど。

21名無しの笛の踊り:2008/08/16(土) 14:46:28 ID:E0kGvGX1
>>19
朝課も晩課もカトリックの宗教上の日課で、
はっきり言って葬儀とは直接関係ないですね。
22名無しの笛の踊り:2008/08/16(土) 15:12:07 ID:E0kGvGX1
そうそう、以前から疑問なんだけど、
ソナタ・ダ・キエザは教会音楽なのか、世俗器楽曲なのか?
17世紀前半の出現当初は教会用なんだろうけど、コレッリの頃はどうなんだろ?
テレマンあたりの時代にはもはや教会とは関係ないのかもしれないが。
古典派時代のオルガン協奏曲、ロマン派時代によくあるオルガン・ソナタ、
これらは教会専用でしか演奏されなかったのか、よく分からないな。
23名無しの笛の踊り:2008/08/16(土) 15:22:34 ID:9fZOF4TY
トロンボーンが宗教音楽の象徴ということでいえば、
オペラでは、そんな厳粛な場面とか儀式的な場面に
比較的早くから使われているよね。

グルックの《アルチェステ(アルケスティス)》もそうだし、
有名なところでは《ドン・ジョヴァンニ》の晩餐の場面。
24名無しの笛の踊り:2008/08/16(土) 15:28:57 ID:E0kGvGX1
思い出した!これ、とある音盤の収録曲のコピペなんですが、
<1> トロンボーン協奏曲ニ長調(M.ハイドン)
<2> トロンボーン協奏曲変ホ長調(ワーゲンザイル)
<3> トロンボーン協奏曲変ロ長調(アルブレヒツベルガー)
<4> トロンボーン協奏曲ニ長調(L.モーツァルト)

以上の曲のほんどは編曲によってトロンボーンがソロ楽器になってるけど、
自分の記憶が正しければ、アルブレヒツベルガー(1736-1809)の曲は、
確実にオリジナルで、作曲年は1769年だったはず。最近聴いてないが古楽器演奏
の音盤持ってたような気が。
アルブレヒツベルガーはベートーヴェンが対位法を学んだ師としても知られ、
後年、ザンクト・シュテファン大聖堂の楽長に昇進した作曲家。
教会音楽家が、トロンボーンを協奏曲に使ってる!しかも1769年に。
って事で、ベートーヴェン以前に交響曲に使わない特別な理由は
あまり無さそうな感じ。

連投失礼でした。
25名無しの笛の踊り:2008/08/16(土) 15:49:12 ID:9fZOF4TY
>>22
コレッリのソナタが晩課で演奏されたという記録はあるみたいですね。
ソナタ・ダ・カメラとの境目はこのあたりからもう曖昧になっていたんじゃないでしょうか。
26名無しの笛の踊り:2008/08/16(土) 16:05:05 ID:E0kGvGX1
>>25
ご教示どうもです。
晩課で演奏されたのは当然キエザのほうですよね?

27名無しの笛の踊り:2008/08/16(土) 16:38:24 ID:9fZOF4TY
>>26
原典まではさかのぼっていませんが、おそらくOp.1です。

だんだんスレ違いになってきますが、ついでに。
ご存じの通り、Op.2が“Sonate da camera a tre”となっているのに対し、
このOp.1は“Sonata da chiesa”ではなく単に“Sonate a tre, …”となっていますね。

ヴィヴァルディの頃になると、“Sonata”だけなんだけど、
大抵の楽章に速度と舞曲名の両方がついてるなんてものが出てきます。
(舞曲名は〜・ダ・カメラの特徴)
28名無しの笛の踊り:2008/08/16(土) 17:21:27 ID:E0kGvGX1
>>27
どうもです。Op.1は1681年にローマで出版された曲集ですね。
ソナタ・ダ・カメラは普通は室内ソナタと訳しますが、
思いっきり意訳で宮廷ソナタと訳す場合もありますね。
そのほうが、舞曲中心という特徴をよく表す訳ですね。
18世紀になると両者の混合のような作品が多くなりますね。
2917:2008/08/16(土) 18:12:28 ID:E0kGvGX1
ところで、そういや冒頭で金管が派手に鳴り響くよな〜と思い出して
自分が持ってるモンテヴェルディの『オルフェオ』(1607初演)
の音盤見てたら、Toromboniが編成に入ってる!
自分はイタリア語に詳しくないので何とも言えないのだけど、
これ、トロンボーン属の楽器かな?

もし、そうだとすると、既に17世紀初頭に「世俗音楽」の代表格オペラで、
使われていることになる。
そうすると、トロンボーン=教会音楽専用の楽器という
ベートーヴェンのところでの入門書の類でのあの話は一体何なんだ?
って気になるね。不思議だ。
30名無しの笛の踊り:2008/08/17(日) 00:52:13 ID:ZrinseGK
魔笛でもトロンボーンが序曲から大活躍してるし、「トロンボーン=宗教」というのはちょっと疑問ですよね。
軍楽隊ではサックバット時代から活躍していたようだし。
31名無しの笛の踊り:2008/08/17(日) 08:26:07 ID:RTaSMhTp
手元の事典見ると
「トロンボーンの原型サックバットは15世紀末に現れる。」

「16世紀初期頃から教会音楽の中に活路を見つけ、高音部を受持つコルネット
と共に合唱の各声部をなぞるために大活躍をした。」

「トロンボーン(大きなトランペット)の名称を与えられ、オーケストラの
一員となるのは約1世紀後の17世紀である。」

ベートーヴェンが活躍する18世紀末~19世紀初期の時点で教会音楽だけとの強い
結び付きを示唆する記述は全く無いね。やはりあれは俗説のたぐいなのだろうか。
少なくともパイプオルガンほどには教会専用の楽器じゃないようだね。

みんなが書くように、オペラでは以前からよく使われているよね。
18世紀末頃に金管を多用する世俗音楽としては、
革命期のフランス音楽も挙げられるので、ゴセックのオペラ
『共和制の勝利』(初演1793・パリ)の音盤(古楽器演奏)見たら、
案の定Tromboneが入っていた。
これだけ世俗音楽で先行実例があると、仮に交響曲での使用はベートーヴェンが
最初だとしても、そのことだけで斬新という旧来の説明は
ちょっと大袈裟に感じますね。
32名無しの笛の踊り:2008/08/17(日) 10:32:36 ID:RTaSMhTp
トロンボーンの追加情報。

さっき手元の事典見てたらこんな記述が。
ベートーヴェン作曲
「3つのエクヴァーレ WoO.30」(1812・リンツにて作曲)
編成:4本のトロンボーン(だけ)

エクヴァーレは、同質の声又は楽器による書法の曲で、
18世紀には、トロンボーンによって葬式の前後に演奏されることが多かった。

と書いてありました。
この曲が作曲者自身の葬儀でも演奏されたことはベートーヴェンのマニアなら
ご存知でしょう。
同種の曲には例えばブルックナーの
「2つのエクヴァーレ ハ短調 WAB.114、149」(1847作曲)
編成:3本のトロンボーン(だけ)
が挙げられますね。

ついでに、トロンボーンと交響曲に多少関わる記事として↓がありました。
このスレにとっては全体的に興味深い内容です。
ttp://seeds.whitesnow.jp/blog/archives/2007/02/5_10d936a.html
33名無しの笛の踊り:2008/08/17(日) 14:13:53 ID:RTaSMhTp
>>27
コレッリの場合、タイトルはともかく、内容的に
Op.1とOp.3はダ・キエザ集、
Op.2とOp.4がダ・カメラ集、
Op.5とOp.6が両タイプの混在、 
になってますね。
確かに18世紀に入るころにはタイトル上は区別を明示しない例が多い
感じですね。

さっき音盤見てたらベリンツァーニ(1680-1757)という人のソナタ集
(作曲年は不明?)があり、これはコレッリのOp.1とOp.3からの
影響が強いと指摘されている(実際聴いてもそう思う)のですが、
このソナタ群は、ご丁寧にタイトルが
Sonate da Chiesa a tre = 3声の教会ソナタ集
になっているようです。
この作品、作曲者自身が、コレッリのスタイルの模倣 
というようなことを書いてるらしいので、当然の結果かもしれませんが、
仮に1720年代とかの作品だとするとちょっと古風かなって気がしました。
この作品は教会で演奏されたとの明確な記録は無いようですが、
教会での礼拝に相応しい音楽、なんてライナーには書いてありますね。
34名無しの笛の踊り:2008/08/17(日) 22:19:55 ID:xR9Okx2Y
>>29
> トロンボーン=教会音楽専用の楽器という
> ベートーヴェンのところでの入門書の類でのあの話

入門書によくある「単純化の結果、正確さを欠いてしまった」ということなんでしょうね。
ペーツェル(Pezel, Johann Christoph 1639−1694)の《午前10時のための音楽》のように
都市楽師隊のためにトロンボーンを使った例は古くからあります。

オペラで比較的早くから使われているというのも >>29 の通り。

ただし、ベートーヴェンの初期の頃の
シンフォニーの(≠オペラの)オーケストラの〈標準編成〉に
トロンボーンが入っていなかったのは事実で、>>31の「オーケストラの一員」というのが
そのまま「シンフォニーの演奏に使われた」ということを意味するわけではありません。
18世紀の中頃までは、教会音楽や小さなアンサンブルでの使用が多かったようです。

その意味では、ベートーヴェンの頃の聴衆がトロンボーンの音色を聴くと
教会音楽をイメージした、ということは言えるのかも知れません。
35名無しの笛の踊り:2008/08/17(日) 23:44:24 ID:ZrinseGK
では、ベト5のトロンボーンは第4楽章しか鳴ってないけれど、あれはなにか宗教的な凱歌のイメージを出そうと思ったんですかね。
あの時代、宗教戦争とかはなかったけれど、ナショナリズムが勃興していた訳で、
なんていうか・・・ドイツ民族の勝利を願う、みたいな??
ザクセンやプロイセンははプロテスタント、バイエルンや墺太利はカトリックだから、さらによくわからなくなってくる・・・。

オペラで使われる場合も、宗教的、儀式的な場面で登場するのが伝統だったのでしょうか。
36名無しの笛の踊り:2008/08/18(月) 00:26:20 ID:v5kMC8RD
>>34
ペーツェルの
「ライプツィヒの午前10時の音楽」(1670)
はコルネット×2、トロンボーン×3の編成
同じ作曲者による「5声の吹奏楽曲」(1685)
もコルネット×2、トロンボーン×3の編成 ですね。

ところで、自分は>>35さんの洞察に個人的に同意ですね。
金管楽器の多用は直近の例で言うと、フランス革命期のフランス音楽があり、
吹奏楽曲もよく作曲されてるんですよね。
例えば、このスレでも既出のゴセック(1734-1829)
には、1200人の歌手による3群の合唱、800人の吹奏楽奏者と打楽器奏者
を必要とする途轍もない「テ・デウム」(1790)という作例があり、
これらは民族意識の刺激・高揚という効果を多分に狙ったものだったらしい。
この辺の事情はアデライード・ド・プラース著『革命期パリの音楽生活』
に詳しい。
革命期のゴセックやケルビーニらのフランス音楽からの
ベートーヴェンへの影響もしばしば指摘されることでもあるし。
それにあの時期のドイツ語圏における民族意識の高揚と強烈さには驚かされる
事例が多いですよね。
37名無しの笛の踊り:2008/08/18(月) 00:40:37 ID:XF0bnrR1
>>36
ゴセックはものすごい愛国者だったんでしょうねえ。
フランス革命、ナポレオン戦争によってフランス人の民族意識は大きく高まった訳ですし。
この時代に活躍したメユールのシンフォニーはそんなに派手でもない。どっちかというと地味。
革命期のフランスでは合唱とか戦時音楽とかオペラとかオラトリオのような迫力ある音楽が好まれたのでしょうかね。
38名無しの笛の踊り:2008/08/18(月) 02:08:49 ID:2NKlR9rz
>>21
朝課も晩課もカトリックの葬儀用ですが? 
39名無しの笛の踊り:2008/08/18(月) 20:13:36 ID:aG3pjxJG
>>38
晩課はカトリック教会で毎日執り行われる定時の祈り(聖務日課)のひとつ
で、グレゴリオ聖歌による詩篇の朗唱を中心としている。
聖務日課のなかでも古くから音楽的に重要視され、
特に重要な聖人の祝日の晩課では、
主要な部分が多声曲で置き換えられるようになった。

40名無しの笛の踊り:2008/08/18(月) 21:42:36 ID:aG3pjxJG
The repertoire of trombone solo and chamber literature has
its beginnings in Austria in the Classical Era where composers
such as Leopold Mozart, Georg Christoph Wagenseil, Johann Albrechtsberger
and Johann Ernst Eberlin were featuring the instrument, often in partnership with
a voice. Joseph Haydn and Wolfgang Amadeus Mozart used the trombones
in a number of their sacred works, including two extended duets with
voice from Mozart, the best known being in the Tuba Mirum of his
Requiem. The inspiration for many of these works was no doubt
the virtuosic playing of Thomas Gschladt who worked in the court orchestra
at Salzburg, although when his playing faded, so did the general composing
output for the instrument. The trombone retained its traditional associations
with the opera house and the Church during the 18th century and was
usually employed in the usual alto/tenor/bass trio to support the lower
voices of the chorus, though Viennese court orchestra Kapellmeister
Johann Joseph Fux rejected an application from a bass trombonist in
1726 and restricted the use of trombones to alto and tenor only,
which remained the case almost until the turn of the 19th century
in Vienna, after which time a second tenor trombone was added
when necessary. The construction of the trombone changed relatively
little between the Baroque period and Classical period with the most
obvious feature being the slightly more flared bell than was previously
the custom.
4140:2008/08/18(月) 22:00:49 ID:aG3pjxJG
The first use of the trombone in a symphony was in 1807 in the Symphony
in E♭ by the Swedish composer Joachim Nicolas Eggert 1,
although the composer usually credited with its introduction into
the symphony orchestra was Ludwig van Beethoven, who used it in the
last movement of his Symphony No. 5 in C minor (1808). Beethoven also
used trombones in his Symphony No. 6 in F major ("Pastoral") and
Symphony No. 9 ("Choral").

40〜のこの文章で分かることは

1.古典派時代のザルツブルクの宮廷オケには、トロンボーンの名手がいた。
2.18世紀を通じてトロンボーンは、オペラ劇場と教会の双方と、
  以前から続く関係を保っていた。
3.ウィーンの宮廷オケでも、バスが除外された他は、アルトとテナー
  のトロンボーンが編成に入っており、その状況は19世紀に入る頃
  まで続く。
4.交響曲におけるこの楽器の最初の使用例は、スウェーデンの作曲家
  Joachim Nicolas Eggert (1779-1813)作曲の交響曲変ホ長調(1807)
  である。
42名無しの笛の踊り:2008/08/18(月) 22:43:34 ID:r/P6fCxO
では、ベートーヴェンが最初という説は覆る訳ですね?
ピッコロやコントラファゴットの場合ベトが最初なのでしょうか。
43名無しの笛の踊り:2008/08/18(月) 23:08:31 ID:aG3pjxJG
>>42さん
「ベートーヴェンが最初」というのは、反証を許さないほど確立された学説・
通説という訳ではなくて、俗説的に広まっていただけのように思います。
一般論になりますが、「〜が最初」というのは、他の全部が時間的に後
であることを証明しない限り真実とは認めがたいですから、証明は困難
であり、結果的に「〜が最初」は胡散臭いものが多いようです。
従って、ベト5が最初でないことは事実のようだが、この文章で言ってる
作品が最初という絶対的保証もないように思いますね。

ちなみに
シューベルトのDie grosse Sinfonieの自筆譜はシューマンが発見した、
とよく言われていますが、実際には違うのだそうです(私の記憶が正しければ)。
このように、有名な話だけど真実ではない、ってことは結構よくありますね。

ピッコロとコントラファゴットの件は自分は知らないです。でもこれらも、
オペラではそれ以前に使われている可能性がある気がします。
44名無しの笛の踊り:2008/08/18(月) 23:45:23 ID:BCQqWfGa
>>43
ピッコロは、例えば、モーツァルトの《後宮からの誘拐》で、
トルコ音楽風の味付けのために使われていますね。
4544:2008/08/18(月) 23:50:17 ID:BCQqWfGa
途中で書き込んじゃった(^^ゞ

モーツァルトは、コントラファゴットも、
《フリーメイソンのための葬送音楽》で使っています。

ハイドンにもコントラファゴットが編成に入っていたのがあったような気がしますが、
ちょっとわからなくなっちゃいました。
46名無しの笛の踊り:2008/08/19(火) 00:32:20 ID:vsXl3kKx
ま、何が最初かなんてことは、
43も言ってる通り、うさん臭い俗説だらけなんだから
「説が覆る亅なんて興奮して書き込みするほどのもんじゃないってことだよ。
47名無しの笛の踊り:2008/08/19(火) 00:51:13 ID:mdYWZNKP
なるほど。
やたらと「ベートーヴェンが最初」という話が多いのは、ベートーヴェンを「楽聖」として信仰している
日本人のクセなのでしょうか。
48名無しの笛の踊り:2008/08/19(火) 03:06:22 ID:mdYWZNKP
あと、質問寝逃げなんですが、
モーツァルトのレクイエムの「キリエ」の最後やベト2の第一楽章の最後で、ティンパニが
連打する演奏と、一発だけ叩く演奏があるのですが、どっちが正しいのでしょうか。
この時代には比較的そのへんは自由に変えられたのかな?とも思いますが・・・
ハイドンの太鼓連打でもいろんな叩き方があるし。

ティンパニネタですと、ドルシェツキーのティンパニ協奏曲やパルティータ、オーボエとティンパニのための二重協奏曲
は古典派としては珍しくティンパニにこだわった作品で面白いですね。
49名無しの笛の踊り:2008/08/19(火) 08:11:17 ID:gpzrtCWx
>>48
IMLSPとか、楽譜が見れるとこがあるんだから
少しは自分で調べろよ。

ま、版によっても違うことがあるけどな。
50名無しの笛の踊り:2008/08/19(火) 08:18:22 ID:eMQ7k31E
>>48
>どっちが正しいのでしょうか。

私はスコアなんて見ない人間なので確かなことは分からないが、少ない方が(後者)
楽譜どおりだと思う。
連打してるのは当時の演奏スタイルを考慮して装飾してるのでは?
私の言ってることが正しければ、どっちが正しいという質問の仕方はおかしいと思うよ。
譜面そのままにやることが当時の正しい演奏というわけじゃないのだからね。

51名無しの笛の踊り:2008/08/19(火) 13:16:39 ID:Lf5z/0e/
チェロとコントラバスがそれぞれ独立してるのはベートーヴェンが最初か?
52名無しの笛の踊り:2008/08/19(火) 19:02:15 ID:nJRmFUEX
ロンドンセットでも一部分離があったキガス
53名無しの笛の踊り:2008/08/19(火) 22:44:13 ID:mdYWZNKP
話ブタ霧スマソ。
上の方でトロンボーンの話が出ているけれど、田園に関してはどういう意味があったんだろう?
第4〜第5楽章でしか使われていない(此はトランペットとティンパニ、ピッコロ、コントラファゴットもだっけ?)けど、
トロンボーンが宗教的イメージを感じさせる楽器だと言うことは、ベートーヴェンはハイドンの「四季」
のように、自然賛美と神への畏怖をイメージしたんだろうか。
若しくは、キリスト自身のイメージ、つまり、ロマネスク時代の「審判者」としてのキリストのイメージと
ルネッサンス以降の「救世主、慈悲」としてのキリストのイメージを重ね合わせたとか。
審判者=嵐の楽章
救世主=牧人の歌の楽章
といった具合に。

ベト9での第二楽章での使用が謎だ・・・。
54名無しの笛の踊り:2008/08/19(火) 23:44:59 ID:cnL7l1fN
デカイ音を出したかったからだよ。 
55名無しの笛の踊り:2008/08/19(火) 23:53:35 ID:mdYWZNKP
だったら、1楽章でもぶっ放したら良かったんで内科医?
56名無しの笛の踊り:2008/08/20(水) 00:24:48 ID:/g/NOzEW
それじゃフィナーレが映えないでしょ。 
57名無しの笛の踊り:2008/08/20(水) 00:38:22 ID:v32CN3Ax
>>51
一部分でOKならハイドンの「告別」もそうじゃなかったっけ
58名無しの笛の踊り:2008/08/20(水) 00:48:18 ID:v32CN3Ax
>>51
というか、コントラバスのソロも分離の一つと考えるなら
もっと前のハイドン交響曲第31番「ホルン信号」もそうだったか
59名無しの笛の踊り:2008/08/20(水) 02:41:35 ID:7v/7yWBV
逆に、シューベルトなんかはどうだったんだろ<チェロバスの分離?
60名無しの笛の踊り:2008/08/21(木) 14:42:44 ID:hou7V96w
>>59
「未完成」の第二主題を思い出せばOK
61名無しの笛の踊り:2008/08/21(木) 17:50:56 ID:9ljY8sLu
【本スレのルール】>>2より

スレの保守以外では、一行文、及びそれに相当する字数しかない書込みは避けましょう。
62名無しの笛の踊り:2008/08/22(金) 00:56:26 ID:EjP8A5lt
未完成以降をロマン派と勝手に仮定してみるテスト。
1〜6番、とりわけ3番までのシンフォニーは完全に古典派だと思うんだけれど、
チェロバスの使い方はどうだったんだろう?
だいたい、シューベルトってヴァイオリンとクラヴィーア、歌くらいしかやらなかったと思うんだけど、
管弦楽法についてはどうだったのかな。よく、「シューマンの管弦楽法は下手・・・」って話が出るけど・・・。
「モーツァルトは管楽器の使い方がうまい」とか。

個人的には、5番の管楽器の動きが好きだったりする。
63名無しの笛の踊り:2008/08/22(金) 15:20:14 ID:KfJMN1hZ
>>62
>シューベルトってヴァイオリンとクラヴィーア、歌くらいしかやらなかったと思うんだけど

シューベルトは家庭の弦4ではヴィオラを弾いてハイドンの作品などをやっていた。
コンヴィクトのオーケストラでは最初確かヴァイオリンで、すぐに指揮者に就任。
ハイドン、モーツァルトなどを中心に実際に演奏。
初期の交響曲はコンヴィクトのオーケストラのために書かれた。
64名無しの笛の踊り:2008/08/24(日) 01:05:57 ID:aYBL3N6t
ヴィオラ弾きだったんですね。
そういやモーツァルトやベートーヴェンもヴィオラを愛好していたそうですが、天才には共通点があるんですかね。
オルガンは弾かなかったのかな?

65名無しの笛の踊り:2008/08/29(金) 05:58:43 ID:MWlkq+3+
ここのスレ主はアク禁になってますwww
66名無しの笛の踊り:2008/08/30(土) 17:47:57 ID:Tj7l3ZNG
ナポリ派の大物作曲家ピッチンニ(1728-1800)のトラジェディ・リリクは、
今のところ3作が聴けるが、どれもなかなか良かった。
作曲家本人の意思とは無関係に、グルック一派との対立派の親玉に
仕立て上げられたのは気の毒だが、こうした事情がなかったら
イタリアのオペラ・セリアとフランスのトラジェディ・リリクの混血
ともいうべきこれらの作品群は生まれなかったかも。
17世紀にリュリが付曲した台本の改作に付曲した『ロラン』
(1778初演)は、言葉はフランス語だが、ナポリ派らしい様式で作曲
されていて、技巧的で華麗なアリアが多く、個人的にとても楽しめた。
それが『トーリドのイフィジェニー』(1781初演)
になると様相が一変。フランスの趣味に歩み寄った結果かもしれないが、
アコンパニャートの重厚で劇的なレシタティフ、半音階の効果的な使用などに
よって、ナポリ派らしくないのはもとより、前衛的で18世紀のオペラらしくない
音楽に感じる。これには驚き。ライバルのグルックが同じ台本に付曲(1779初演)
し、両者成功したもののグルックのほうが成功度で優ったというが、
その原因はピッチンニのこうした大胆な試みのせいかも、と思ってしまう。
『ディドン』(1783初演)は、作曲者がすっかりフランスに馴染んだのか、
冒頭のレシタティフからして非常に優雅。バレエもフランス宮廷趣味で
グルック以上に雅な雰囲気。その代り派手なアリアは激減してる。

この作曲家はオペラを100作以上作曲していることにも驚く。
他にも教会音楽やシンフォニア、協奏曲とかも作曲してるのに。


67名無しの笛の踊り:2008/08/31(日) 11:37:17 ID:9JDI0TKp
最近は弟ハイドン(1737-1806)の教会音楽の音盤もどんどん出てきてるね。
四旬節(受難節)のミサ曲等を集めたHCD32567は特に面白かった。
古典派時代のミサ曲としては、どちらかというと例外に属するタイプの音楽で、
わざわざ復古的な様式を採用している。器楽の伴奏を極力排し、
音楽自体もルネサンス後期のパレストリーナ(1525頃-1594)ふう。
特にトラックGのMissa pro Quadragesima(1794)から聴き始めると、
間違って買ってしまった?!と、ぎょっとする程。
曲自体はとても清澄で美しく、非常に癒される音楽になっており、
この時代の音楽の多様性に改めて気付かされる。
19世紀セシリア運動の先駆ともいえる流れなのかな?
68名無しの笛の踊り:2008/09/01(月) 03:39:17 ID:LRXD9M1v
一人で勝手にやってろや。
誰もお前の話にゃ興味ないんや。
69名無しの笛の踊り:2008/09/01(月) 19:36:03 ID:6fBaSaKY
>>66
初めて聴いた「トリドのイフィジェニー」は、ピンとこなかった記憶がある。
「ディドン」には複数の録音があるね。
ピッチンニはブッファ系が好きだな。「チェキーナ」はやや古さを感じるもの
の、「漁師の娘」や「女たちの復讐」などの作品は聴き応えがある。
ところで、サルティの「鳶に油揚げ」の録音はあるのかな?
モーツァルト絡みで有名な作品では、イ・ソレールの「珍事」やガッツァニー
カの「ドン・ジョヴァンニ」などは耳にできるのだが、これの音盤は知らない。






70名無しの笛の踊り:2008/09/02(火) 20:04:53 ID:pQDYqUTx
ディッタースドルフ男爵の弦楽四重奏はなかなか(・∀・)イイ!モーツァルトににてるけど、モツより気取らず軽い感じ。聞くというよりはアマチュアのミュージシャンが友人等と演奏してるようなイメージ。ゲヴァントハウス四重奏団の演奏なのもなんか意外。
71名無しの笛の踊り:2008/09/03(水) 11:41:08 ID:lSIhhddx
>>65
漏れは>>60ですが、>>61みたいなつまらないレスを書く>>1なら悪金にでもなって欲しいよ。
72いざよひ ◆x.e.K1vy1c :2008/09/03(水) 22:58:03 ID:tuJwHnxV
ディタースドルフはマイナーだけど、かなり良いですよね!
この時代にコントラバスとヴィヨラの協奏曲とか書いてる。

この時代の人は面白い。
フンメルとかヴァンハルも自分の中では知られざる天才的なんだけど。。
73いざよひ ◆x.e.K1vy1c :2008/09/03(水) 23:03:09 ID:tuJwHnxV
訂正
天才的→天才
74名無しの笛の踊り:2008/09/04(木) 21:39:17 ID:HuGH3+oR
>>69
サルティ作曲のドラマ・ジョコーソ『鳶に油揚』(1782初演・ミラノ)は
オペラ・コミカ『偽の相続人』(1784初演・ペテルブルク)とともに、
サルティのブッファ中最も大人気を博した作品ですね。
『鳶に〜』のうちのアリア1曲は、モーツァルトが『ドン・ジョヴァンニ』に借用
しているので、その部分だけは聴くことができるけど、自分は全曲は聴いた
ことないです。サルティは、どういうわけか、セリアのほうの録音が意外に
出ていますね。自分が持ってるサルティの音盤は全部セリアだな。

ガッツァニーガもセリアを沢山書いてるけど、オペラで現在入手可能
なのはドラマ・ジョコーソ『ドン・ジョヴァンニ』
(1787年2月初演・ヴェネツィア)1作だけのようでさびしい。
この人の教会音楽はスターバト・マーテルを聴いたが
なかなか良かったです。

75名無しの笛の踊り:2008/09/05(金) 00:06:31 ID:xxoRAf2X
>>74
「鳶に油揚げ」は、ルセの指揮でスカルトリーティというバリトンが歌ったモ
ーツァルトと同時代作曲家のアリア集に「子羊のように」というアリアが収録
されています。
サルティのオペラ以外の声楽曲では、「ミゼレーレ」、オラトリオ「RUSSE」、
STRADIVARIUSの宗教小作品集[STR 33532]などがありますね。
76名無しの笛の踊り:2008/09/10(水) 16:55:04 ID:dmYXH6+h
廃盤を紹介されても入手できないでしょ。
77名無しの笛の踊り:2008/09/13(土) 12:29:05 ID:q6J6CIPb
13歳で早くも公開演奏会で演奏した早熟のVn奏者、フランツ・クレメント
(1780-1842)作曲のヴァイオリン協奏曲ニ長調(1805)(音盤は世界初録音)
を最近聴いたけどなかなか良かった。
翌年作曲のベートーヴェンのOp.61(1806)と同じく40分をこえる大作。
この2人は親交があったらしい。

その頃ヴィーンの音楽界では、妙な「神童」ブームがあったらしく、
1792年頃のヴィーンでは、プロとして活動している音楽家の半数以上が
14歳以下だったという。これは幾らなんでも誇張だという指摘もあるが、
ピアノ奏者ブラウン(4歳)、ユリウス・サーロイ(9歳)、
ブラエッチャ(7歳)、ザイペルト(10歳)、オスター(10歳)らの名前が
記録されていて驚く。

7877:2008/09/13(土) 12:51:14 ID:q6J6CIPb
そうそう、ベートーヴェンのOp.61の初演でVnソロを担当したのが
このクレメントだったはず。

79名無しの笛の踊り:2008/09/20(土) 00:17:03 ID:0renfs2n
sage
80名無しの笛の踊り:2008/09/21(日) 01:58:01 ID:8PZp3ZsU
http://www.hmv.co.jp/search/artist/000000000052701/

HMVよ、それは本当に『クラーメル』でいいのか?
クラーメルだとあの口を半開きにして演奏するヴァイオリニストの親戚みたいなんだが。
81名無しの笛の踊り:2008/09/21(日) 10:14:41 ID:A4Cp6v8N
>>80
Cramerは「クラーマー」の日本語表記が一般的ですよね。
この人の父親はマンハイムのVn奏者=元々ドイツ人でその後ロンドン
に移住したので、ドイツ語読みなら「クラメル」が近いのだろうけど。
息子Johann Baptist(1771-1858)はロンドンでクレメンティ
に師事した英国のpf奏者兼作曲家だね。

HMVのそこに載ってる後期の7曲のソナタ集は1813年ジョン・ブロードウッド製
のグランド・フォルテピアノを使った演奏で、古典派ピアノ曲好きの人には
お薦め音盤だと思う。個人的にこの作曲家のソナタは大好きで、中でも
Op.27(初期の作品。1802)が凄くいい。
気難しいベートーヴェンが珍しく絶賛した作曲家の1人としても知られるが、
この人のソナタ群は悲愴ソナタの作曲者よりも洒落ていて非常に心地良い。


82名無しの笛の踊り:2008/09/22(月) 10:12:32 ID:ypLniUbn
アリアーガは、このスレ的にはどうでしょう?いわゆるロマン派ではないと思うが。
83名無しの笛の踊り:2008/09/22(月) 11:54:42 ID:A8bYPpQH
あの短命だったひとだっけ?
84名無しの笛の踊り:2008/09/22(月) 13:13:00 ID:ypLniUbn
そうそう、落ち着いて考えるとどういう人かなあって。
85名無しの笛の踊り:2008/09/22(月) 23:57:46 ID:A8bYPpQH
交響曲ニ短調というのがあったらしいけど、聞いたこと無いので何ともいえない・・・。
聴いてみたいけどね。
86名無しの笛の踊り:2008/09/23(火) 00:00:08 ID:9+R+Ricb
相当実力派だね。 >アリアーガ
87名無しの笛の踊り:2008/09/24(水) 00:47:34 ID:pN5BoK2b
交響曲ニ短調でおぬぬめの演奏有ります?
出来たらピリオドで聴いてみたいです。
88名無しの笛の踊り:2008/10/06(月) 02:45:21 ID:vJQ8gaZR
最近モツの四手連弾ソナタヘ長調K497を初めて聴いてかなり驚いたんですが、
この時代って連弾曲に関してはどんな状況だったんでしょう?
あまり話題になりませんよね?
89名無しの笛の踊り:2008/10/07(火) 01:11:10 ID:B7T86bS1
>>87
コンチェルト・ケルンが良いのではないでしょうか
アリアーガ以前の3曲も入っています
http://www.hmv.co.jp/product/detail/46502

あとはサバールがよかったのだけど廃盤なのかな?[Astree]
90名無しの笛の踊り:2008/10/07(火) 01:11:47 ID:B7T86bS1
>>88
モーツァルトは姉さんとの連弾のために早くから書いてますね
K.19dが一番早いのかな

J.C.バッハのOp.18には2台ピアノ/4手1台ピアノのための曲が入っています
こちらはCPOからCDが出ていたんじゃなかったかと…

ただ、本質的には家庭音楽の部門に属するものと考えられていたからか、
モーツァルトもベートーヴェンも書いてますけれど
連弾の曲を豊富に書く作曲家はシューベルトまで待たなければなりません
91名無しの笛の踊り:2008/10/07(火) 03:28:05 ID:ZK/b7ISy
372 :名無しの笛の踊り:2008/10/06(月) 20:40:40 ID:ZE13GosQ
>>352>>348
>>363に答えてくれないかな? 至極真面目な内容の質問だよ。
君はスコア見ればイドメネオの質が高いことが分かると言ってるんだよね。
だったら簡単なことだろ。

>>371
イドメネオが退屈という正直な感想を俺が書いたら、
狂信者のような人が騒ぎ出したんだよ。>>346-349あたりを見てみな。
勝手に話を真逆に捏造しないで欲しい。
それとも、ここは崇拝・絶賛調の感想は何でもOKだが、
少しでも否定的な感想は絶対許さないという、狂信的カルト専用スレなのか?
92名無しの笛の踊り:2008/10/07(火) 03:32:56 ID:ZK/b7ISy
>>1>>91のように他スレを荒らすな!
ふざけるな。
93名無しの笛の踊り:2008/10/12(日) 14:14:05 ID:MTUpM6vh
サバール盤のアリアーガの交響曲、爽やかな好演だった(気がする)。
これも今は廃盤なのか。
94名無しの笛の踊り:2008/10/13(月) 16:09:41 ID:SpclLchG
CAPRICCIO新盤シュポアのオラトリオ「最後の審判」(独語タイトルの直訳は
「最後の出来事」だが)(1826・カッセル)は、かなり良かった。
古楽器演奏。昔のフィリップス盤とは全く別の曲のように感じてしまう。
特に、冒頭のトラック4のアリアと合唱の美しさに惚れぼれする。
イタリアの声楽様式とは一線を画した、18世紀末以来の
フォルクステュームリヒェスリートの流れに属する
ドイツ民謡調の素朴・清楚な合唱。ハイネの詩に付曲した民謡風合唱曲
「ローレライ」(1837)が有名なジルヒャー(1789-1860)や、
シューベルト、メンデルスゾーン、シューマンらの独語合唱曲と似た雰囲気。
世代からして当然かもしれないが、シュポアはかなりドイツ的な作曲家だと
感じる。

シュポアの音盤は最近、交響曲もよく出てるね。
演奏は昔と同じモダン楽器演奏なので、音楽自体には
さほど感動しないが、ジャケの絵画が絶妙にマッチしていて感心する。
Hyperion盤の交響曲第4&5番では、同時代の北ドイツの神秘主義的な画家
カスパル・ダーフィト・フリードリヒ(1774-1840)、
CPO盤の交響曲第2&8番では、フリードリヒの盟友にして同趣向の絵を多く
制作したカール・グスタフ・カールス(1789-1869)の絵が使われている。
これがシュポア(1784-1859)の曲の陰鬱さ、憂愁、幻想性にピッタリ。




95名無しの笛の踊り:2008/10/14(火) 20:11:15 ID:uDr6HKRj
HSTの「ヴァンハル:後期弦楽四重奏曲集Vol.V」を偶然レコード店で見つけ
て買った。ハ短調とハ長調の2曲がカップリングされているのだが(世界初
録音の標記あり)、どちらも1780年代に作曲されて演奏時間が30分を超える
充実した大作(?)で、たいへん聴き応えがある。しかし、同時期に発売され
た「ガスマン:弦楽四重奏曲集Vol.T」といい、これだけマイナーな曲なの
に矢継ぎ早に新録音を出し続けて大丈夫なのだろうか? 息長く続けてもら
いたい企画だけに、嬉しさ半分心配半分だ。
96名無しの笛の踊り:2008/10/15(水) 04:24:42 ID:jkOfqmWF
グレトリという作曲家が18世紀のマスネかビゼーかベルリオーズと聞いたのでやって来ますた。
97名無しの笛の踊り:2008/10/18(土) 09:15:25 ID:B855WK6s
シュポシュポシュポシュポシュポシュポシュポシュポシュポシュポシュポア





シュポシュポシュポシュポシュポシュポシュポシュポシュポシュポシュポア
98名無しの笛の踊り:2008/10/18(土) 14:44:19 ID:MfBoxHS9
>>97
だから第2番は名作だと言っているのに・・・
演奏会でどこか取り上げろよ!
99名無しの笛の踊り:2008/10/19(日) 13:32:58 ID:o6nZ0dsL
@ヴァンハル(1739-1813):弦楽四重奏曲集Op.4(1779刊・アムステルダム)
  の2,3,5番(HST-036)
Aスペインの作曲家カナレス(1747-1786):弦楽四重奏曲集Op.3の1~3番
 (1782?刊・ロンドン)(LMG2038)
Bヴラニツキー(兄)(1756-1808):弦楽四重奏曲集Op.23の4~6番
 (F1 0078-2)
Cアンドレアス・ロンベルク(1767-1821):弦楽四重奏曲Op.1の1~3番
 (MDG307 0963-2)
Dヴェルフル(1773-1812):弦楽四重奏曲集Op.4(1796~97ヴィーンのコジェルフ
 から出版)(HCD 32580)

これらをたて続けに聴いてみた。ABDは古楽器演奏。どれも楽しめて
甲乙つけ難いが、個人的にはスペインのカナレスの作品が最も良かった。
作風は古典派で、土着の民族的要素は例のごとく希薄だが、
解説文にもあるように旋律素材やリズムにはそれらしさがあって、
第3番ハ短調は特に強く印象に残る曲だった。

でも、ヴィーン古典派に馴染んだ人には、ヴラニツキーの曲が最も楽しめそう。
かなり良く出来た曲ばかりだと思う。快活明快なハイドンふう。古楽器演奏
も爽やか。

この中で最も風変わりというか先鋭な作風だと思ったのはロンベルク。
チェロの役割の増大、古典派時代の定型的な旋律素材の使用を(徹底して?)
拒否していること、頻繁な転調により主調の安定感をやや欠くetc
実験的とも思えた。この人の独語オラトリオ「メスィーアス(メサイア)」
(1802)(CPO盤)も聴いたが、イタリア風の歌唱が少なくて、
当時としては個性的かな、と思った。


 
100名無しの笛の踊り:2008/10/25(土) 22:58:34 ID:lX8SoVB4
100
101名無しの笛の踊り:2008/10/26(日) 08:43:51 ID:N1K1mUw5
鰤で開始したアントニオ・ソレールのソナタ全集を聴いているけどいいね。
古典派音楽ファンとしては、作品そのものの魅力もD.スカルラッティよりも
楽しめる。
ただ、鰤のパッケージの肖像画は、同じソレールでもマルティン・イ・ソレー
ル(オペラ「ウナ・コザ・ラーラ」で有名な人)になっていると思うのだが・・・
102名無しの笛の踊り:2008/10/27(月) 04:04:11 ID:1UhHNhMG
  


     \    |       ,,...-‐‐‐--、,      l    /     /      /      /
     |、  /  |   ,.べ;;;;;::、--- 、:::;;`ヽ、   ''‐-‐'゙/   /      /      /
   、,_,.! ゙'-'゙(.    //::/´       ``ヾ、      l         /      /
    )    (.  /:,`!ヾ、.      ,      ゙>-    ヽ、_,,./  /      /
   '゙"`ヽ, /``/::;:゙;゙::!:.:| ``'''‐--‐''゙   '-‐'゙ ゙、       /         /
     ヽ ヾ /:;'/:.:!:::l  、,r''"゙`'ヾ    ,:',-‐-、,'l      /       /
   -=,'゙   ./:::/:.:.|::::l  /  (・),.    ヾ,_(・) ,'゙l      (
     `ヽ ,゙:::,'::::;':!::::l   `"´ ''"´     | ̄__,,l,,...,,_   \   ひぃぃっ・・・!!!
     -='゙ l::::l::::;':. l:::::l               ` ゙、.,,_,,.``ヽ、      なんなんですの 
     __) l!゙,l:::;'-、 ';::::!          ,.-‐‐:、    l `ヽ、  \           このスレ
      ヽ. !:l:::l/-ヽ.゙;::',    U    /:::::::::::r=‐'''"´`''‐,.-゙'‐-、ヽ.
       ) ゙!::l l"''、l ヾ゙:、   u     l:::::::::::::::`'''‐‐''''‐i'゙  ,,..、  `\
         l:::l,ヽ、_,  ヾ;\       ゙、.,,_ノ/ ̄ ̄ノ /ヽ. `   \     ____
     /    !::l:゙ヽ、. ,、 ヾ、;、         ゙'‐''"7'゙/ /゙ヽ       \ _,./´-、ヽ.`´ ̄``
   / /  l::l``;::,`´:ヽ、  `ヾ:;、.,__   ::::   / `'''゙  \   ゙、   ヾ;‐、''-、゙; ヽ\::`
    /  / l:l ";'::;'::';';! `''‐ 、.,_` ̄      / r'゙´ ̄ ̄``'''‐、 ゙、    ' l  l:::! ゙、 ヽ`
.       /  l:!  !:;'::!::::;!     ``'''‐‐---┬'゙   `'''''''''‐-、      ゙、   ./  l:::l   
103名無しの笛の踊り:2008/11/02(日) 13:33:36 ID:dSVfNpg6
マルティン・イ・ソレール(1754-1806)のオペラは、ダ・ポンテの台本に付曲した
ドラマ・ジョコーソ『ウナ・コザ・ラーラ(珍事)』
(1786・ヴィーンのブルク劇場で初演)が現在では一番有名になってますね。

でも、個人的には、高音域の華麗なアリアと宮廷的優美さがこれでもか
というぐらいてんこ盛りのドラマ・ペル・ムジカ『アウリーデのイフィゲニア』
(1779・ナポリのサン・カルロ劇場で初演)が凄く好き。K617192/2は古楽器演奏なのもいい。
5人の歌手中、3人がソプラノ、1人がメゾソプラノでバスはゼロ。
当時ソプラノはカストラートが歌ったのだろう。
高音域の偏愛がいかにもこの時代のオペラらしい。
これは作曲者の初期のセリアだが、
余りにも素晴らしかったので後期のセリアの録音も期待してしまう。

104名無しの笛の踊り:2008/11/03(月) 05:46:44 ID:r/o6Ni/o
     
     ____
    /∵∴∵∴\
   /∵∴∵∴∵∴\
  /∵∴∴,(・)(・)∴|
  |∵∵/   ○ \|
  |∵ /  三 | 三 |  / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  |∵ |   __|__  | < うるせー馬鹿!
   \|   \_/ /  \_____
      \____/
105名無しの笛の踊り:2008/11/07(金) 21:38:52 ID:5fcfHz2o
ナクソスの「J.C.バッハ&J.C.F.バッハ 鍵盤楽器のための協奏曲集」[8.570474]
は、好企画だ。ヨハン・クリストフ・バッハの2つの協奏曲は、以前にはクリ
スチャン・バッハの作と言われていた曲。イ長調はドレフュスが録音しており、
近年のCPOの全集に含まれていないのが不思議だったが、ようやく謎が解けた。
この曲は全体的に流麗で、特に第一楽章の途中に大変美しい部分があり(4:24
くらいから)、クリスチャン・バッハとは一味異なる作風を楽しめる。
106名無しの笛の踊り:2008/11/09(日) 09:27:50 ID:rFmAKMKK
クラヴィーア協奏曲の分野では、ヨーゼフ・ヴェルフル(1773-1812)の協奏曲
集[cpo 777 374-2]も注目。ヴェルフルの作品は、コラダンが一連のクラヴィー
ア曲を精力的に録音し、cpoからは交響曲集の音盤が出るなど見直しの機運が盛
り上がっているが、7曲あるクラヴィーア協奏曲の録音はおそらく世界初。
モダン楽器による演奏だが、これらの曲を実際に耳で聴けるだけでも貴重だ。
続編も期待してしまう。
107名無しの笛の踊り:2008/11/09(日) 13:40:35 ID:2xhdzAf2
ザルツブルク生まれのピアノのヴィルトゥオーソ、
ヴェルフルのピアノ協奏曲集(CPO777 374-2)、自分も聴きました。

第1番なんかは、敬愛してたらしい誰かさんのピアノ協奏曲を思わせるフレーズ
が各所に散りばめられていて面白い。使用音域の広さに世代・時代の違いを感じるが。
CPOのこの選曲見ると、全集とする気はなさげな様子なのが残念。
ヴェルフルは、個人的にはロシアのカロ・ミティスから出てる交響曲集(全2曲。古楽器演奏)が
凄くよかった。ソナタもいいけど。

ヴェルフルと同世代の作曲家トマーシェク(1774-1850)のピアノ協奏曲Op.18と20の2曲
(ともに1803~1805頃)(SU3819-2)も最近聴いたが、こちらは爽やかな抒情が美しい、
親しみ易い曲でかなり楽しめた。Op.18の第1楽章提示部のオケが奏する第2主題がたまらない。
ソロはヴェルフルの方が派手めだが、音楽としてはトマーシェクのほうが良く出来ているように
感じた。
108名無しの笛の踊り:2008/11/09(日) 16:47:18 ID:rFmAKMKK
トマーシェクのピアノ協奏曲集は、自分も所有しています。
リースの作品などと比べると、ヴェルフルやフンメルの曲は古典派様式が色濃
く残っていますね。この時代のピアノ協奏曲では、20曲以上も作曲されたとい
うコジェルフのフォルテ・ピアノ&古楽器オーケストラによる全集録音を期待
しています。モーツァルトの同種作品には劣るかも知れませんが、耳に響く心
地よさは捨てがたい魅力。コジェルフでは、ピアノのソロが入る協奏交響曲も
あり、これなども古楽器演奏で聴いたらもっと楽しそう。
109名無しの笛の踊り:2008/11/09(日) 21:30:27 ID:2xhdzAf2
サリエリの後任でヴィーンの宮廷楽長にもなった
レオポルト・コジェルフ(1747-1818)のピアノ協奏曲は、50曲ぐらい
あるらしいですね。現在、録音はごく僅かで演奏も冴えないイマイチなもの
しかないのが残念です。

それはともかく、18世紀末〜19世紀前期のピアノという楽器自体と
ピアノ音楽の変化・変遷の急激さには驚く。
モシェレス(1794-1870)のピアノ協奏曲集(Hyperion盤)のジャケの絵柄
にスコアのほんの一部が載ってて、見てみたらソロに七の和音の連続が
平気で出てきてる。ショパン世代では珍しくないのだろうけど。
もし数十年前の古典派時代だったら稀なはず。
それに第7番ハ短調「哀切」Op.93の冒頭の奇怪で斬新すぎる音楽も凄い。
ベートーヴェンの協奏曲からも既に遠くなったな〜と感じてしまう。
110名無しの笛の踊り:2008/11/10(月) 21:11:08 ID:FTgZ6OPk
ヨーゼフ・ライヒャ(1746-95)のオーボエ協奏曲B-DurとF-Dur[CAMPANELLA C13068]
を聴いた。どちらかと言うと甥のアントニーンの方が有名だが、これまでのヨ
ーゼフの録音は一連のチェロ協奏曲や2つのホルンのための協奏曲などに限ら
れていたので、この音盤の出現は嬉しい。
111名無しの笛の踊り:2008/11/10(月) 23:03:32 ID:dzsztJXs
ライヒャ一族もベーメン(ボヘミア)出身ですね。
18世紀のボヘミアはハプスブルク家の支配下なので、ここ出身の音楽家は
ヴィーンなどで活躍する例が最も多いようだけど、
ヨーゼフ・ライヒャの場合、ボンでケルン選帝侯の宮廷楽長に
甥のアントン・ライヒャ(1770-1836)はパリ音楽院教授に大出世してるね。
アントンの1時間近い大作のレクイエム(1805)、久々に聴いたら良かった〜(でも録音は悪い)
112名無しの笛の踊り:2008/11/11(火) 22:28:41 ID:+dV68o3b
A・ライヒャの声楽曲では、Te Deum(PANTON 80 0242)、やドラマティック・
カンタータ LENOREには少なくとも2種の録音がありますね。
同時代作曲家のレクイエムでは、ゴセック、チマローザ、パイジェロ、ボンテ
ンポなどの作品が比較的有名ですが、ヨハン・ゲオルグ・リックル(1769-1843)
のハ短調、イグナーツ・プレイエルの変ホ長調、ヴァーツラフ・ヤン・トマー
シェク(1774-1850)のハ短調なども一聴の価値があります。
113名無しの笛の踊り:2008/11/12(水) 22:25:52 ID:dIu4xs+b
自分はプレイエルのレクイエムは持ってないな〜
廃盤なんだろうか。持ってる人羨ましい。
ゴセックのレクイエムと様式上の共通性があるそうで興味深いのだが。
フランスの18c.後期-19c.初期のレクイエムの録音はゴセックとケルビーニの
2人の作品だけが圧倒的に多いですね。

レクイエムではハイドンの親戚筋でヴィーンの宮廷楽長になったりしてる
アイプラー(1765-1846)のレクイエムハ短調(1803)
が個人的に結構好み。この作品はそれ程でもないけど、この人の大規模な声楽作品は
かなり先進的な作風で、ベルリオーズかと思わせるようなところもあって意外。

そう言えばミヒャエル・ハイドンの弟子の1人でフンメルと同年生まれの
ジギスムント・ノイコム(1778-1858)のレクイエム(1815初演)は珍品。
18世紀イタリア風の華美な歌唱からはもはやかなり遠ざかった、
当時の一つの流行とも言える復古趣味・民謡調が大幅に取入れられた作風で、
伴奏器楽もフルオケではなく無伴奏の部分も多い。
初演ではあのサリエリが大合唱を指揮したのだとか。
114名無しの笛の踊り:2008/11/12(水) 23:02:08 ID:dIu4xs+b
そうそう、レクイエムで珍品と言えばジュスマイヤー(1766-1803)の
レクイエムがかなり良かった。数年前レコ芸の海外盤試聴では
魔笛のアリアを思わせる部分がある、というような評が書いてあったが、
実際聴いてみれば分かる通り、それはかなり疑問。
このレクイエムで注目されるのは、従来通りのラテン語ではなく、
ドイツ語のテキストに付曲されていること。音楽自体もイタリア音楽
の影響から急速に遠ざかり始めていて、民謡調の清楚・素朴な美しさをもつ合唱は、
ドイツ語圏のフォルクステュームリヒェスリートの流れや、
18世紀末からのドイツ語圏の加熱する民族主義を想起してしまう。
ジュスマイヤーはヴィーンの宮廷でジングシュピール部門の楽長になるなど
人気作曲家だったが、18世紀末に、作風を従来のイタリア風から大幅に変化させた
と言われている。それは彼個人の内面的問題というより、音楽趣味の変動に
敏感に反応した結果だろうが、このレクイエムも変化後の作風と言えるように感じた。
115名無しの笛の踊り:2008/11/13(木) 13:29:16 ID:sHaqBFP9
ちまちまチマローザ。
116名無しの笛の踊り:2008/11/14(金) 00:17:36 ID:NO1CdpRj
ジュースマイヤーの声楽作品では、カンタータ「聖名祝日」はかなり聴かせる
ので、オペラはぜひ録音を望みたいですね。
魔笛のアリアを思わせる作品ならば、マイールの「コリントのメデア」などが
真っ先に浮かびます。ある意味、ケルビーニの「メデア」より楽しめます。
レクイエムでは、ミヒャエル・ハイドンの作品を忘れるわけにいきませんね。
117名無しの笛の踊り:2008/11/14(金) 01:02:42 ID:vEwzrzqf
>>114
ちと、その音盤の番号なぞを紹介してはもらえませんか
118114:2008/11/14(金) 21:21:24 ID:axyHwRvz
>>117
ジュスマイヤーのレクイエムを収録したその盤は、AV 0047 です。
モーツァルトのレクイエムとカップリングされている1枚もの。
アンドレアス・デルフス指揮、セント・ポール室内管弦楽団の演奏です。
119名無しの笛の踊り:2008/11/15(土) 08:10:32 ID:lCAzo1sl
珍品レクイエムでは、サリエリのピッコロ・レクイエム、クラウス、アドルガ
ッサー、ディッタースドルフの諸作品もあるね。
ミサ曲では、ハンガリー人作曲家のBenedek Istvanffy(1733-1778)の「聖ドロ
テア・ミサ」[HUNGAROTON HCD 31723]も要チェック。この人は、当時の宗教音
楽作曲家としては、ほとんど唯一のハンガリー人だったらしく、作品は10作程
度しか現存していない。エステルハージ家でハイドンの前に楽長をしていたヴ
ェルナーの影響が大きい。
120名無しの笛の踊り:2008/11/15(土) 10:33:59 ID:xpjMeiCT
ハンガリーもルネサンス期からハプスブルク家が王位を世襲した関係で
ドイツ語圏の影響が強く、生粋のマジャール人作曲家がどのくらいいるのか
よく分からないんだよね。リストなんかもハンガリーに住んだというだけで
民族的にはドイツ人だし、フンガロトンにも音盤があるフス(1777-1819)もそう。
フスの歌曲集の音盤(HCD32402)の収録曲が全部ドイツ語なのは
支配階級がドイツ語を話した為なので当然だとは思うが。
それに対してBenedek Istvanffyという人はいかにも地元のマジャール人らしい
名前ですね。あとハイドンの弟子の1人で、マジャール語のオペラや歌曲を
作曲したというヨハネス(ヤーノシュ)・シュペヒ(1767?-1836)なんかは
本物のマジャール系なのかも。
121名無しの笛の踊り:2008/11/15(土) 11:10:56 ID:xpjMeiCT
珍品ということではないが、イタリア・トスカーナ地方の古都ピサで活躍した
ゲラルデスキ(1738-1808)のレクイエム(1803)はなかなか良かった。
同時期のドイツ語圏のレクイエムが急速にイタリア音楽・オペラ風から乖離した
作風に変遷していくのに対し、こちらはある意味贅沢でかなり世俗的。
合唱曲もあるが、アリアよろしく独唱をオケが伴奏する形態の楽曲も多く、
Recordareなんかは音楽だけだと同時期のイタリア・オペラのアリアと区別が
つきにくい。あとIngemiscoでは、ごく一部だがグルックのオペラの合唱と
良く似たメロディが出てくる。
世俗音楽(特にオペラ)との違いはほぼテキストだけ、
という傾向は18世紀イタリアの教会音楽で一般的に濃厚だが、
19世紀初期の段階でもそれが続いていることを示す1例だと思う。
122名無しの笛の踊り:2008/11/15(土) 16:21:14 ID:lCAzo1sl
ちょっと珍しいものとなると、ブリュッセル生まれのFrans Josef Kraft(1727
-1795)が1765年に書いたレクイエム、大ジャコモ・プッチーニ(1712-1781)の
レクイエム、少なくとも2種類の録音があるシューベルトの兄フェルディナンド
(1794-1859)のレクイエム作品9、弟フランツの未完成レクイエムD433ト短調、
ドイツ・レクイエム作品2などもある。最後の二人は、古典派の作曲家とは言
い難いが。
123名無しの笛の踊り:2008/11/16(日) 06:56:47 ID:xKbatg0D
>>113
プレイエルのレクイエム[EROL 200017]は、海外旅行中にたまたま入ったレコ
ード店で発見してゲットしたのですが、確かに国内の店では見た記憶がありま
せん。プレイエルは多くの器楽曲を作曲し出版もしましたが、その反面宗教作
品には未出版のものが多く、しかも楽譜が火事で失われるなどして、あまり残
っていないようです。「レクイエム」変ロ長調がいつどこで作曲されたか定か
ではありませんが、自筆楽譜の表紙にイタリア語で署名してあるものの、晩年
にパリで書かれたと推測されています。作風はハイドン=モーツァルトの影響
を多く受けたものですが、キリエなどにはバッハ風のスタイルも見られるとあ
ります。同ディスクには、おまけとして「タントゥム・エルゴ」が入っていま
す。
124名無しの笛の踊り:2008/11/16(日) 08:44:09 ID:nbOqaiG2
>>123
貴重なご教示感謝です!
音盤も大変貴重ですね。他で再録音しそうな気配もないし。

プレイエルはヴィーン近郊に生まれ、ヴァンハルとハイドンに師事したので
ヴィーン系の音楽の影響は強いのでしょうね。
個人的には後年のストラスブールやパリで書いた音楽のほうに興味あります。
レクイエムはストラスブール時代の作と思ってましたが
パリ時代の晩年の作である可能性が高い訳ですね。
そうするとケルビーニのレクイエムのうち第1番ハ短調(1816)
は知っていた可能性もありそう。
125123:2008/11/16(日) 09:03:07 ID:xKbatg0D
>>124
ケルビーニについては、古典派様式で書かれたと思われる初期の声楽作品を全
く聴くことができない現状が不満ですね(「メデア」の一部のアリアなどに片
鱗を窺うことはできますが)。ナポリ派オペラと間違えそうなスポンティーニ
の初期作品などを聴くと、このことを強く実感します。
因みに先の音盤に収録されている「タントゥム・エルゴ」は、プレイエルがス
トラスブールで合唱隊の指揮をしていた時期に書かれたと推測されています。
126名無しの笛の踊り:2008/11/16(日) 09:22:05 ID:xKbatg0D
ところで、ヴァンハルの作品を精力的に演奏して音盤にしているHSTが「レ
クイエム」の演奏を企画しているようなので、いずれ実際に耳にできるかも知
れません。あとは、ロゼッティがモーツァルトの死を悼んでプラハで演奏した
レクイエム(旧作を改変した?)やレクイエムを4曲も残しているチマローザ
の作品(ペテルブルクで書いたト短調には複数の録音あり)も聴いてみたいと
ころですね。
127名無しの笛の踊り:2008/11/16(日) 14:56:00 ID:EZ+cSPl1
>>125
ケルビーニ(1760-1842)の革命勃発前の代表作といえるオペラは
『デモフォン』(1788初演・パリ)などがありますが新しい録音はない様子ですね。

ケルビーニの劇場音楽の音盤は、『メデー』(1797初演・パリ)と
ベートーヴェンの『フィデリオ』に多大な影響を与えた、という文脈で紹介
されがちなコメディ・リリク『二日間または水運び』(1800初演・パリ)
しか持ってないな。後者は2001年録音で古くないのに今は廃盤のようですね。
とりあえず入手しといてよかった。

初期の『デモフォン』の台本は古典派のセリアでお馴染みメタスタージオの台本
をフランス語に改めたもので、その点では、ナポリ派との接点を感じますが、
しかし『メデー』を聴く限りでは、ナポリ派とは明らかに違う作風だし、
革命直前期のフランスで「格調高い」オペラ=トラジェディ・リリク
の代表と見做されていたグルックやルモワーヌの作品ともまた違いますね。

革命期の世相を反映した、不安を掻き立てるような騒音効果などは
よく言われるところで、ベートーヴェンにも影響を与えたそうですが、
ナポリ派的な快楽に耽ろうと思って聴くと痛い思いをするオペラだという気
がします。





128名無しの笛の踊り:2008/11/16(日) 17:42:37 ID:xKbatg0D
ケルビーニの初期オペラ作品では、インテルメッツォIL GIOCATORE(Firenze1775)
やLO SPOSO DI TRE E MARITO DI NESSUNA(Venice1783)などの音盤がありますね。

ケルビーニの作品はムーティが多数録音しており、晩年の主要な宗教曲はかなり耳
にできるようになりました(近年録音されたエステルハージ公のために書かれたミ
サ曲ニ短調(1811)などは、興味深いものがあります)。今後は青年時代の宗教作
品も発掘してくれるかも知れません(ただ、ムーティの演奏解釈はロマン的傾向が
強いので、そろそろどこかの古楽器団体が扱ってほしいところ)。
129名無しの笛の踊り:2008/11/16(日) 20:01:00 ID:EZ+cSPl1
>>128さん
その2作はブッファ系の作品ですね。

初期の作品では『見捨てられたアルミーダ』(1782初演・フィレンツェ)、
『シリアのアドリアーノ』(台本メタスタージオ。1782初演・リヴォルノ)
『クイント・ファビオ』(台本ゼーノ。1783初演・ローマ)等々
18世紀に多数の作曲家が付曲したのと同じ台本でセリアも作曲してるようですね。
もしかすると、これらの作品に関しては典型的なナポリ派の様式なのかも。
出来ればこれらも録音して欲しい。

ケルビーニと言えば、パリ時代の『メデー』だったかが
昨年ヴィーンのシュターツオーパーという超メジャーな劇場で上演されてますよね。
日本ではあり得ない話だけど。欧州では、ムーティに限らず、従来のマンネリから
脱却してレパートリーが増えているのは嬉しい傾向だと思います。

130129:2008/11/16(日) 20:51:03 ID:EZ+cSPl1
と自分で書いておきながら
ヴィーンでの上演が国立歌劇場だったかは自信なくなってきたorz

それはともかく、ケルビーニと同じ1760年代生まれのおもだったイタリア・オペラ
の作曲家はフランチェスコ・ガルディ(1760頃-1810頃)、
ヴィットリオ・トレント(1761-1833)、ジュゼッペ・ニコリーニ(1762-1842)、
ヴィンチェンツォ・フェデリッチ(1764-1826)、
ヴァレンティーノ・フィオラヴァンティ(1764-1837)、
ルイジ・カポトルティ(1767頃-1842)、アントニオ・ブルネッティ(1767-1845)、
フランチェスコ・バシッリ(1767-1850)等々・・・・
当時、成功した作曲家が数多くいるのに、不思議なことに日本語文献ではまず
出てこない。この中で海外盤で録音があるのはニコリーニとフィオラヴァンティ
ぐらいか。ニコリーニは個人的に大好きなんだけど。
フェデリッチなんかはロンドンに渡って大成功し、この時期にしては珍しく
ほぼセリアだけを数多く作曲したという点でも注目すべき作曲家なんだが、
全曲盤は見たことない。
そう言えば、この人もオペラ・セリア『イドメネオ』(1806初演・ミラノ)
を作曲してるね。


131名無しの笛の踊り:2008/11/16(日) 21:39:19 ID:xKbatg0D
ニコリーニのオペラは1曲だけ聴きましたが、残りの人ではフィオラヴァンテ
ィくらいしか音盤を見た記憶がありません。ブルネッティは叔父さんの「スタ
バト・マーテル」が比較的有名だと思いますが、器楽曲の録音があったような。

ところで、ここ2ヶ月ばかりレコード藝術で連続してグレトリーの作品が特選
盤に選ばれているのが驚き。特に11月号のリチェルカール盤は、30年近く前の
録音で当時から輸入盤で入手可能だったもの。なにか今更感を拭えないのだが。



132128:2008/11/16(日) 22:46:49 ID:xKbatg0D
>>129
ケルビーニのインテルメッツォIL GIOCATORE(ギャンブラー)を改めて聴きな
おしてみたら、登場人物が男女二人だけということもあり、後期の作品からは
とても想像できない、パイジェロの「奥様女中」を思わせる楽しい音楽でした。
また、よく調べたら、古楽器によるケルビーニの宗教作品録音もいくつかあり
ますね。
133130:2008/11/23(日) 08:24:42 ID:SFRZTUBF
余談だけど
ブルネッティは同姓同名が同時代の音楽家に複数いるので、非常にややこしい
ですね。手元の(Capriccio 10 489)の交響曲集(演奏はコンチェルト・ケルン)
の解説見ると、ガエターノ・ブルネッティは少なくとも2人いるらしい。
ところが、アントニオ・ブルネッティも2人いる。これが原因なのか、専門書でも
混乱があるらしい。整理すると

@ガエターノ・ブルネッティ(1744ファーノ-1798マドリッド)
 ナルディーニの弟子のVn奏者・作曲家。スペインの宮廷に行き、ボッケリーニら
 と共に活躍。カプリッチョ盤に交響曲第22・26・36番の録音があるのはこの人。
 たぶん現在最も有名なブルネッティ。
Aガエターノ・ブルネッティ(1753ピサ-?)
 モーツァルトがヴィーンで会ったというブルネッティ。
Bアントニオ・ブルネッティ(1744頃-1786)
 Vn奏者。1776年からザルツブルクの宮廷合奏団で活躍。
Cアントニオ・ブルネッティ(1767ピサ-1845ボローニャ)
 ドラマ・ペル・ムジカ『ヴォロゲーソ・レ・デパルティ』
 (1789初演・フィレンツェ)、
 パスティッチョのオペラ『デモフォーンテ』(1790初演・ヴェネツィア)
 などを作曲。

AとCは共に出生地が斜塔で有名なピサなので親類なのだろうか。
134名無しの笛の踊り:2008/11/24(月) 09:55:39 ID:Cx9njZ68
>>133
Gaetano Brunetti(1744-98)の音盤は、弦楽四重奏曲集(cpo 999 780-2)とファ
ゴット五重奏曲集(TACTUS TC742701)があるようですね。前者はジャケット
の生年月日が1767-1798と誤記されており、ますます混乱させてくれます。
スタバト・マーテルを作曲したのは、Giovanni Gualberto Brunetti(1706-1787)
で、甥のAntonioがこの作品に手を加え自作と称して1825年に出版しました。
この人は133さんのCと同一人物と思われます。
因みに、Giovanniの息子も同名のAntonioで、ヴァイオリン奏者として活躍し
1786年にザルツブルクで没しました。
135名無しの笛の踊り:2008/11/24(月) 13:46:48 ID:vfh6vVcp
>>134さん
情報どうもです。
生没年1767-1798って酷いですね〜
ペルゴレージ並みに主要作品の大半が10代で作曲したものになっちゃう。

ジョヴァンニ・ガルベルトの息子が133でいうB、甥がCになる訳ですね。
昔の学者のアインシュタインは、@又はAと、Bを混同しているようですね。
ご教示ありがとうございます。

18世紀後期のイタリア人作曲家はオペラ中心なイメージもあるけど
ボッケリーニや@のブルネッティ、カンビーニ、プニャーニ、
その弟子のヴィオッティ、ロンドンで活躍したトマゾ・ジョルダーニ、
クレメンティその他大勢の器楽中心の作曲家もいて、
まだこの時代は声楽も器楽も音楽先進国イタリアが健在な感じ。

そう言えば、タルティーニとナルディーニ(1722-1793)という巨匠系奏者の弟子にあたる
Vn奏者カンパニョーリ(1751-1827)作曲:無伴奏Vnのフーガとディヴェルティメント
はかなり良かった。編成やジャンルからバッハの同種作品を想起させるし、
またVn1つのみなので、当然重音奏法も多いが、時代の違いなのか
バッハより耳ざわりが良く楽しめた。



136名無しの笛の踊り:2008/11/25(火) 22:20:24 ID:wVMq02Z1
ガエタノ・プニャーニ(1731-1798)には、かなり注目しています。
特に、室内楽曲はハイドンやモーツァルトとは全く異なり、ボッケリーニも顔
負けの雅やかな世界に酔わされます。
バルトロメオ・カンパニョーリは、ヴァイオリン協奏曲やフルートを含む室内
楽曲の作曲家というイメージがあるのですが、無伴奏ヴァイオリン作品も聴い
てみたいものですね。
137名無しの笛の踊り:2008/11/30(日) 15:59:44 ID:ROwey4j7
ボヘミア出身のクラリネット奏者・作曲家Knezek クニェジェク(1745-1806)
のクラリネット協奏曲集(NOVALIS 150 158-2)、久し振りに聴いたが
個人的に凄く良かった。このジャンルが好きな人はオヌヌメ!だと思う。
収録の3曲のうち、イ長調の曲は本来は2本の
「クラリネッテ・ダモーレ」という現在は使われていない楽器をソロとして
書かれたらしい。この録音では2本のA管クラリネットで演奏されている。
この作曲家はカール・シュターミッツ(1745-1801)と完全同世代で、
シュターミッツのほうもこのジャンルの多作家だから聴き比べも面白そうではある。

クラリネットは管楽器のなかで最も機構が発達しているほうなので
属調のホ長調で♯4つになっても演奏に困難をきたすことはないだろうが、
古典派時代には、自然倍音列しか奏しにくい野性的なホルンをソロ楽器とする協奏曲
がやたらと作曲されてたりして、無茶というか不思議に感じてしまう。
138名無しの笛の踊り:2008/11/30(日) 17:32:15 ID:WdHzR06a
ホルン協奏曲の分野では、ロゼッティやシュティヒ=プントが代表的な作曲家
と思われるが、数曲を残してほぼ録音があるロゼッティに対して、14曲以上作
曲したとされるプントの音盤はまだまだ少ない気がする。両者を聴き比べると、
どうしてもプントの作品が劣っている感は否めないが。
個人的には、モーツァルトを敬愛していたフランツ・ダンツィの作品が好きだ。
この人の曲は色々聴いたが、ホルン協奏曲ホ長調こそ、唯一モーツァルトの域
に迫る傑作ではないかと思っている。

139名無しの笛の踊り:2008/11/30(日) 18:30:27 ID:ROwey4j7
ダンツィ(1763-1826)はマンハイム楽派のフォーグラーの弟子で
ミュンヘンの宮廷で活動した後、シュトゥットガルトの宮廷楽長になってますね。
本人としてはジングシュピールの作曲がメインのつもりだったかもしれないけど、
各種協奏曲も多数作曲してるね。

「ミュンヘンの宮廷オケの音楽」と題する音盤(CAPRICCIO 10 861)
(古楽器演奏)でダンツィの唯一のピアノ協奏曲変ホ長調(1800初演)を
聴いたけど、個人的に凄く良かった。もちろんモツ君のよりも。
変ロ長調で現れる第2主題が非常に魅力的。

ダンツィのホルン協奏曲はホ長調がなぜか有名ですね。
ファゴット協やフルート協は複数あるけど。そのホルン協は聴いたことない
がホ長調だけでも厄介そうなのに、属調のロ長調(♯5つ)に転調したら地獄
な悪寒がする。というか、こんな調でホルン協書いてるって事は少なくとも19世紀に入って
楽器が改良されたのちの作曲なのだろうか。
140名無しの笛の踊り:2008/11/30(日) 19:26:28 ID:WdHzR06a
>>139
有益な情報に感謝します。
改めてCAPRICCIOのラインナップを眺めると、個性的なものが多くて驚きます。
テレマンの一連の声楽作品、ボッケリーニなどがお気に入りでしたが、まだま
だ興味深い音盤が揃っていますね。
ホ長調の作品は、ロゼッティやプントも複数作曲しているようです。因みに、
ダンツィの音盤はヘルマン・バウマン(TELDEC 8.43629)やジョイが吹いたも
の(CAPRICCIO 10 837)が出ています。
141名無しの笛の踊り:2008/11/30(日) 20:37:08 ID:ROwey4j7
>>140
こちらこそ情報どうもです。
CAPRICCIOもマニア狂喜の音盤揃えてますね。
ロゼッティ(1750頃-1792)はホルン協の作曲家のイメージが強いけど
このレーベルの67 002という盤のト長調のP協奏曲聴くと
この分野でもなかなかやるな!と思いました。

それにしてもピアノがソロのほうが演奏が簡単なト長調で、
演奏が厄介なホルンがソロのほうにホ長調があるのは一見不思議ですね。
そういえば未完のK.494aもホ長調だった。
全くの憶測に過ぎないけど、18世紀後期の聴衆は、こういうかたちで敢えて
名人芸を期待していたのかも。オペラ・セリアにおけるカストラートの常人離れ
した超絶技巧と一緒で。

142名無しの笛の踊り:2008/11/30(日) 21:34:37 ID:WdHzR06a
ロゼッティのクラヴィーア協奏曲は、ト長調の2曲(C3/K3:2とC2/K3:1)を
(TACET 671)でも聴けますね。残念ながらモダン・ピアノ&モダン・オケです
が。自分にとっては、ホルン協奏曲=ロゼッティというくらい好きな作曲家で
す。中でも、ホ長調(K3:44)の1曲は同ジャンルの最高傑作と勝手に決め付け
ていますが、残念ながら録音はタックウェル盤(EMI CD-EMX9514)くらいしか
見当たらないようです。
143名無しの笛の踊り:2008/11/30(日) 22:48:21 ID:ROwey4j7
ロゼッティのP協は他にも音盤あったのですね。ご教示どうもです。
CAPRICCIO盤のほうは抜群のノリの古楽器演奏で大変楽しかったです。
KaulV:1;MurrayC2(初版アムステルダム・1783頃)のほうの録音ですね。
ホ長調のホルン協のその曲は聴いたことあるとは思うのですが、
曲想は思い出せないorz。こんど是非じっくり聴いてみたいです。

上記CAPRICCIO盤ではロゼッティ、ナウマンと
一緒に録音されてる、ヴァイマールの宮廷礼拝堂楽長
エルンスト・ヴィルヘルム・ヴォルフ(1735-1792)のP協ト長調
(初版ブレスラウ・1781)が凄く良かった。
明らかにベルリン楽派風、次男バッハ風が基調で、
その洗練度が更に加速しカコイイ!ソロがオケの提示した主題を反復しないのは
パリともヴィーンとも違い、古典派らしくないのも面白い。
144名無しの笛の踊り:2008/11/30(日) 23:39:11 ID:WdHzR06a
ヴォルフは、近年NAXOSから交響曲集が出ましたね。そのうちバーメルトあた
りが「モーツァルトと同時代の作曲家」シリーズで採り上げるかも知れません。
ナウマンと言えば、ドレスデンで活躍し、ミサ曲を聴いたモーツァルトに「実
に月並みなもの」と酷評された人物ですね。ナウマンはオペラやオラトリオの
録音もありますが、20曲以上書かれたミサ曲の中で2曲を耳にできます(ARS
MUSICI 1178-2)。
145名無しの笛の踊り:2008/12/01(月) 21:45:10 ID:CmRVYIJ0
ドレスデンの宮廷楽長ナウマン(1741-1801)は
研究者の間ではドイツ・ロマン派の先駆者という評がありますね。
この人はグラスハーモニカ奏者だったり、様式の使い分け
が上手かったり、自分が聴いた僅かな範囲ですが
かなり器用なタイプの作曲家という感じ。
CAPRICCIO盤のピアノ協奏曲も楽しめた。

あと、残念なことだけどCAPRICCIO(独)は
ごく最近、活動停止しちゃったそうですね。
店頭で見たら即買っておかないと!と思いました。

146名無しの笛の踊り:2008/12/01(月) 22:11:08 ID:3UYqhGba
それは一大事!
次はどんな録音が出てくるかと期待しているレーベルがどんどん消えていくの
は悲しいことです。コッホ・シュヴァンしかり(ここには、未CD化音源が多
数残っていそう)。

ナウマンのグラス・ハープのためのソナタ(第3番)は、NAXOS(8.555295)に収
録されていますね。
147名無しの笛の踊り:2008/12/03(水) 21:04:56 ID:spERLYm6
CAPRICCIO(ドイツのレーベル)

2008/11記:当レーベルは、財政難によって
基本的には活動を停止してしまったようです
(CAPRICCIOレーベルの責任者だった人物が始めたレーベルが、
PHOENIX EDITION。当レーベルのアイテム中、一部はこのレーベルから
再発売があります)。
148名無しの笛の踊り:2008/12/06(土) 22:13:01 ID:2BQZynVh
プレイエルのピアノ三重奏曲集[gramola 98768]を聴いている。
このジャンルの録音はいくつかあるが、古楽器演奏による当盤は、選曲、演奏
共に申し分ない出来栄えで耳を楽しませてくれる。
48曲作られたという全作品をこの団体の演奏で聴いてみたいものだ。
149名無しの笛の踊り:2008/12/08(月) 21:08:23 ID:H6uSzkzc
HMからuna cosa raraのハルモニームジークが出たね。
モーツァルトのオペラ作品を木管アンサンブルで演奏した音盤はずいぶん聴い
たが、ソレールとはいや驚いた。編曲者はモツの編曲で有名なヴェント。また、
併録されているディヴェルティメントも興味深い。そろそろ「珍事」本体にも
新たな録音が欲しいところ。
150名無しの笛の踊り:2008/12/10(水) 01:41:07 ID:kRO0R2xu
>>139
ホルン吹きからいえば全然たいした事無い。
モーツァルトに良くあるEs-Durより半音高いだけだよ?
やる事は半音分短いクルークに替えるだけ。

厳密に言うと少しだけ音がはまる感じは変わるけど
半音程度ではたいした事ない。

ナチュラルホルン的にはD-Es-E-F辺りの調が
上から下まで使いやすいソロ向きの調といえるし
140もいってるように、ホ長調は結構ある。

あんま知らないのに、よく「モツ君より」とか言えるねw
まあ感覚だから好きにしたらいいけど、それ、言う必要ある?
151名無しの笛の踊り:2008/12/10(水) 07:28:59 ID:TvWmYtlV
これはおもしろい
152名無しの笛の踊り:2008/12/10(水) 21:45:47 ID:ejoneQg1
>>139
>よく「モツ君より」とか言えるねw

それ、ホルンの話とどう関係する?ピアノ協奏曲についての感想なんだけどね。
で、そう言う150はダンツィの件ピアノ協奏曲を聴いたの?
まさか聴いたことないで言ってるって事ないよね?

>ホ長調は結構ある

カール・シュターミッツのホルン協奏曲にもあるわね、確かに。

>ホルン吹きからいえば全然たいした事無い

現代楽器のホルンで大したことないのは当然だよ。
ベートーヴェン以前のホルンでも簡単なことなのか?
大体、クルーク付け替えただけでは自然倍音しか出せないでしょ?
もっといろんな音出すためにはゲシュトプフト奏法が必要なはず。
しかもそれを駆使したとしても現代ホルンのようには自由且つ容易にはできない。
あなた本当にホルン奏者、それもナチュラルホルン奏者なの??
何か物凄く怪しいんだが。どうなのよ?

>Es-Durより半音高いだけだよ

変ホ長調とホ長調とはトニックの高さが半音違うだけだよね。だからこの2つの調は
近い調だね・・・・・・

っておい!んな訳全然ないでしょうがw。
半音違うだけで、それが一体何だと言うの?この2つの調は全然別の調だよ!! 
ホルン奏者はおろか、音楽の初歩的知識があるかどうかすら怪しい。
153152:2008/12/10(水) 21:47:49 ID:ejoneQg1
おっと訂正。152は>>150へのレスね。
154152:2008/12/10(水) 22:35:34 ID:ejoneQg1
>>150
>あんま知らないのに、よく「モツ君より」とか言えるねw

その書きっぷりからすると、ダンツィ(1763-1826)作曲のピアノ協奏曲に
ついて>>150はかなり詳しく知っているようだな。

では手始めに、その曲の各楽章の速度指示、初演でピアノ独奏を担当した奏者
の名前について教えてもらおうか。
ホルン奏者さん!期待して待ってるよ。
155名無しの笛の踊り:2008/12/11(木) 00:20:28 ID:V2vw829E
>>150
>半音程度ではたいした事ない
正体バレバレ
自称ホルン吹きのホラ吹きクン( ^▽^)
156名無しの笛の踊り:2008/12/11(木) 12:25:16 ID:OsX324Tv
>>150
ど素人なのに、よく「ホルン吹き」とか言えるねw
大嘘ついてもいいけど、それ、このスレで言う必要ある?
「ホラ吹き」に訂正したら?
157名無しの笛の踊り:2008/12/11(木) 13:31:16 ID:oAMDjbb5
158名無しの笛の踊り:2008/12/11(木) 19:46:08 ID:EfEf0LCg
HSTから出てるヴァンハルのピアノ・ソナタ集よかったです。
この盤の収録曲は19世紀に入ってからのものが中心ですね。
ベートーヴェンとの聴き比べも面白いです。




159名無しの笛の踊り:2008/12/11(木) 21:10:13 ID:x7TGd/ro
モーツァルトを聴き始めたころ、ホルン協奏曲に凝ったことがあって、モーツ
ァルトは凄いと思っていたのだが、ロゼッティの作品を聴いて愕然とした。
「同じじゃないか!」
160名無しの笛の踊り:2008/12/12(金) 02:09:31 ID:ZoYMSglo
ロゼッティのホルン協奏曲は、モーツァルトのより技巧的な感じだよね。
でも、その辺が少しくどくて野暮ったい印象も受けるかも。
演奏によるのかもしれないけど、音源が限られてるからなぁ・・・
161名無しの笛の踊り:2008/12/13(土) 10:27:48 ID:m2S64DNq
売れっ子作曲家で多忙により過労死したというロゼッティは、
野暮ったいとは感じないけど
イタリアやフランスで活躍した古典派の曲を聴くと、確かに
ドイツ語圏だけで活躍した作曲家よりも断然垢ぬけていて、
みやびな感じがするね。チマローザのオペラのアリア、
パリでのキャリアが長いカール・シュターミッツのヴィオラダモーレ協奏曲、
カンビーニの室内楽曲、ホナウアーのソナタ……などを聴くと、
まだ聴いたことない人には
「モーツァルトを更にもっと洗練させた非常に心地よい洒落た音楽」
と説明するのがぴったりな気がする。

162名無しの笛の踊り:2008/12/13(土) 15:26:59 ID:q5FBKM+s
パリで活躍した作曲家の中でも、サン=ジョルジュの協奏曲や協奏交響曲には、
洗練された雰囲気を持つ曲だけではなく、例えば協奏交響曲イ長調(作品10-2)
のように、ボヘミア作家が書くような行進曲風のリトルネロを伴う泥臭い旋律
を持った作品があって驚く。ボヘミア系作曲家のクルムフォルツがパリで初演
して聴衆に受けたというハープ協奏曲第3番などにも同じ傾向が感じられる。
163162:2008/12/13(土) 15:32:38 ID:q5FBKM+s
>>162
クルムフォルツの作品は、ハープ協奏曲第3番ではなく、第5番変ロ長調の間
違い。ラスキーヌが演奏した第6番の方が有名だが、5番はこのジャンルを代
表する傑作だと思う。
164名無しの笛の踊り:2008/12/13(土) 20:44:16 ID:1vwoRrGk
あんたらマニアックすぎwww
165名無しの笛の踊り:2008/12/14(日) 16:29:54 ID:fSNGb6ov
>>152
ブライトコプフのカタログには、カール・シュターミッツ作曲のホルン協奏曲
が3曲掲載されているらしい。自分が知っている限りでは、音盤が存在するの
はホ長調の1曲[SUPRAPHON COCO-75359]だけ(ただし、演奏し易いように変
ホ長調に移調されている)。ライナー・ノートによると、この曲は1790年にパ
リのシベール社からシュテヒ=プント作曲として出版されたが、資料上、様式
上からもシュターミッツの作品と考えられているとある。
ところが、現在の研究では、この曲はロゼッティが作曲したものとされ(Murray
C51/KaulV:42)、他の音盤ではそのように標記されている(もっとも、演奏に
際して使用した楽譜の違いによるのか、録音によって細部が微妙に異なる)。
166名無しの笛の踊り:2008/12/14(日) 17:17:42 ID:2TYw5f/R
>>165
貴重な情報ありがとうございます。
ロゼッティ作曲とされる「2本のホルンの協奏曲 MurrayC58」も
本来はホ長調の曲ですが、自分が持ってる音盤では変ホ長調に移調されてい
ました。やはりホ長調は演奏が厄介なんでしょうかね。
近親調に転調するとしても同主調以外は厄介な調が多いし。
世間一般に有名な曲では、ホ長調が主調の曲って
ヴィヴァルディの四季の春、ブルックナーの交響曲第7番
ベートーヴェンのOp.109のピアノ・ソナタ。。。。
ぐらいしかすぐには思い浮かばないな〜

167名無しの笛の踊り:2008/12/14(日) 20:50:50 ID:2TYw5f/R
1820年代頃からはホ長調や変イ長調ぐらいなら、さほど珍しくないようだね。
カルクブレンナー(1785-1849)のピアノ協奏曲第4番が変イ長調、
メンデルスゾーンが14、15歳で完成した2台のピアノ協奏曲第1番がホ長調、
第2番が変イ長調。アンリ・エルツ(1803-1888)のピアノ協奏曲第4番が
ホ長調、第8番が変イ長調。
独奏曲では多様な調を選択してるショパンの協奏曲第1番が無難なホ短調
というのは面白い。
HYPERIONのピアノ協奏曲シリーズの音盤眺めてて最もぶっ飛んでる調
使ってるのは、映画音楽で有名なコルンゴルト(1897-1957)の
嬰ハ長調Op.17。ピアノ・ソロは特に問題ないとしても、
他の楽器は演奏拒否したくなるほど面倒そう。
168名無しの笛の踊り:2008/12/15(月) 13:18:40 ID:n+qzEK6f
古典期のホ長調は第二主題があらゆる楽器で響きの悪いロ長調だし、
変イ長調はミーントーンの鍵盤ではトニックが不協和音だし
ヴァイオリンでは開放弦ゼロだしトラヴェルソではニ長調の
裏コードにみたいなもんだから響きは最悪にこもっているじゃんか…。
二鍵オーボエではまだ大丈夫だけど…。

ロゼッティのコールソロのためのホルン協奏曲で使われている
調性は確かに興味深いね。楽器の応答性が良くストッピングしやすい
変ホ管を中心に使用しているけど時折ヘ管のための協奏曲もあるね。
作品C.53-K.III-38とか。結局ニ・変ホ・ホ・ヘの各管がソリスト向けか。

チャイコフスキー・ショスタコヴィッチ・ウォルトンは
嬰ハ短調や変ロ短調のコンチェルトを書いているけど恐らく
ロマン期特有の「暗く陰鬱な雰囲気を出すため」とか特定の構想の
もとで書かれたためだろうね。

キーやタンポの殆どない笛や弁のない喇叭とかミーントーンの鍵盤
では楽曲の主調は嬰変3つが限界か。
169名無しの笛の踊り:2008/12/15(月) 14:17:29 ID:rlfW6CTS
古典派の楽曲の全てがミーントーンというわけではないと思うが。。。
ヴェルクマイスターの第何調はピタゴラス的な5度がいくつか含まれていたと思う。
ベートーヴェンでは例外的にヴァイオリン・ソナタがミーントーンではなかったか
とか、どっかで読んだことがある。
170名無しの笛の踊り:2008/12/15(月) 16:03:09 ID:n+qzEK6f
>>169
マンハイム楽派の通奏低音はイントネーションがやや高かったらしい。
鍵盤ではキルンベルガー律を使っていた可能性が高いよ。
モツの書簡にそう書かれているらしい。

ヴェルクマイスターは極めて特殊な地域の音律だと思うけど…。
171名無しの笛の踊り:2008/12/16(火) 21:45:28 ID:9sFfgeHf
変イ長調なんかでピアノ協奏曲書いてるカルクブレンナーやメンデルスゾーンらは
少なくともそれらの曲では中全音律を採用していない、と考えていいのかな。
主和音が不快に響く調を特にあのメンデルスゾーンが敢えて選ぶとは思えない。

ところでヴェルクマイスターの Musicalische Temperatur
は1691年フランクフルトとライプツィヒで出版されているね。
このフランクフルトはどう考えてもオーデル河畔の田舎町のほうではなくて
ゲーテの出身地でもあるマイン河畔の帝国都市のほうだろう。。
ドイツ語圏のプロテスタント圏を代表する主要都市で出版されているので、
影響力は満更でもなさそうな感じもするが、キルンベルガーの影響が広まった
1770年代には既に古くなってたのかな?どうでもいいけど『純正作曲の技法』
の分厚さには驚く。
172名無しの笛の踊り:2008/12/16(火) 23:44:46 ID:Ehyjh1qj
ロゼッティは、ニ短調のホルン協奏曲を少なくとも2曲は残しているようだね。
どうやら、録音があるのはMurrayC38/KaulV43だけのようだけど、この時代に
短調で書かれたホルン協奏曲はあまりないので貴重では。目ぼしいところでは、
少し後の時代のサヴェリオ・メルカダンテのホルン協奏曲ニ短調くらいか?
173名無しの笛の踊り:2008/12/17(水) 22:57:09 ID:rnzqYoiQ
ハイドンの名で流布している2つのホルンのための協奏曲変ホ長調Hob.VIId:2
も、真の作曲者はロゼッティではないかと言われている。因みに、ハイドンの
ホルン協奏曲第4番は真作性が十分に確立されていないとあるが、録音はクレ
ヴェンジャー盤[TELDEC 8.42960]くらいしか知らない。同じく偽作とされるチ
ェロ協奏曲第4番が複数録音されているのと比較すると不遇だ。
174名無しの笛の踊り:2008/12/18(木) 21:55:07 ID:rCZ4GR0f
>>172
ロゼッティのホルン協奏曲は確かに興味深いね。
ハイドンばかりでなくモーツァルトも影響されたらしいよ。
短調ものは現実的にはニ短調しか書けなそう…。
E管やF管はあるけどフルストップで第11倍音以上が出せない
から出だしが短調だとことさら表現が乏しくなりがち…。
175名無しの笛の踊り:2008/12/18(木) 22:04:14 ID:rCZ4GR0f
この時代の楽器は構造がシンプルだけど奥が深いよね。
だからこそ管弦楽法も奥が深い。調性ごとに書法が微妙に異なるし。

ホルン協奏曲に限らずこの時代のオケ作品はホルン五度が
きちんと演奏できるアルトのB管より長い管長が用いられたね。
バッソのB管は応答性が悪いし第3倍音がほとんど出ない。
だから変ロ長調のホルンは決まって甲高いアルト管だよね。

そういえばB管のトランペットはこの時代に既にあったけど
きっと音がアルトのホルンと被って耳障りだから変ロ長調では
トランペット&ティンパニは使われなかったんだろうね。
ホルンはオケに欠かせないメンバーだったわけだし…。

ティンパニの皮だってB-Fではダボついちゃって音が悪そう(笑)
176名無しの笛の踊り:2008/12/19(金) 23:22:57 ID:3lILldDZ
ハイドンの交響曲第98番変ロ長調(1792初演・ロンドン)は
2本のホルン、2本のトランペット、ティンパニが編成に含まれていますね。
この曲はチェンバロ・オブリガートも入って面白い編成ですね。
被って耳ざわり、というのは和音が特に減七とかでなくても
楽器固有の響きの関係のせいでどぎつくなるのかな。

ちょっと脱線だが、減七の和音の使用頻度ってハイドン世代ではあまり多くなさそう
ですね。ハイドンのOp.13-3のソナタのような例もあるが、これは次男バッハらからの影響かな。
もう少し後の世代になるとベートーヴェンのようにジャンルを問わず多用
されているが。

177名無しの笛の踊り:2008/12/20(土) 00:51:08 ID:46cO+0JO
中全音律を前提とする限り常識破りな変イ長調なんて、鍵盤ソナタでは
ドゥセックのOp.64やベートーヴェンのOp.26やOp.110が初期の例だろう、
と思ってたら、ハイドンのOp.41やOp.54のソナタもしっかり変イ長調なのね。

ちなみにホ長調は、ベートーヴェンではOp.14-1とOp.109がこの調だが、
ハイドンでは第13番、Op.13-2、Op.14-5の3曲がホ長調なんだね。
モーツァルトのソナタでは変イ長調もホ長調も皆無。
ハイドンの前衛性?が垣間見られると同時に、ベートーヴェンは
よく言われる次男バッハやクレメンティからの影響だけではなく、
やはりハイドンからも相当影響を受けているな、という気がする。
跳躍進行などの点でも。
178名無しの笛の踊り:2008/12/20(土) 01:08:15 ID:yaq3ycEF
おまえらすげえな

話についていけん
179名無しの笛の踊り:2008/12/20(土) 03:38:30 ID:mYjlA26i
>>178>>164と同じ人ですか?
180名無しの笛の踊り:2008/12/20(土) 09:37:58 ID:wNa1aEJ9
モーツァルトが新たなジャンルの曲を手がける場合、様式上の跳躍を図ろうと
いうときには、必ず同時代作曲家の作品を徹底的に研究していたふしがあるの
で、音楽学者が指摘するように、ホルン協奏曲を作曲する際にロゼッティの作
品を参考にした可能性は高いですね。彼の協奏曲としては比較的後期に属す作
品群ながら、同時期に作曲したピアノ協奏曲とは異なり、冒険?をしていない
ところが逆に興味を引きます(もちろん、ヴィルトゥオーゾとして自演用に書
かれた作品と同列に語ることはできませんが)。

181名無しの笛の踊り:2008/12/20(土) 11:15:44 ID:bHmct3zp
>>ハイドンからも相当影響を受けている
お師匠だったからね。
ハイドンやC.P.Eバッハの変イ長調の鍵盤ソナタは主和音を
縦に重ねて鳴らすことがまずないじゃん。これこそ響きの
悪い主和音をダイレクトに響かせないように考えた書法だよね。
ハイドンでは嬰ハ短調のソナタも属和音が極端な響きなので同様の
扱いをしてるね。

しかしベートーヴェンの変イ長調や嬰ハ短調は意味が違うと思う。
変イ長調ものでは主和音を平気でぶっ叩いてるし嬰ハ短調では
第二主題がミーントーンだったら最悪な響きの嬰ト短調になってる。

つまりハイドンやC.P.Eバッハだったら出だしが不協和音的な主和音
を持つ調でもさっさと響きの良い調へ転調してしまう向きがある。
しかしベートーヴェンにはそれが見られない。そもそも第二主題が
長三度上の調とかミーントーン主義者なら考えられないような調選択してる。

ハイドンやC.P.Eバッハは明らかにミーントーンだけどベートーヴェンは
キルンベルガー第3法じゃないかな?
182名無しの笛の踊り:2008/12/20(土) 12:17:14 ID:46cO+0JO
>和音を縦に重ねて鳴らすことがまずない
それはつまりアルペジオにしてるってこと?
ハイドンのソナタ久し振り聴いてみようかな。

確かに例えばナチュラルホルン用にはその調の音階を奏させることは避ける
とか、作曲家も楽器の性能等に合わせていろんな苦労してそうだな〜。

「修正型の中全音律」ともいうべきキルンベルガー律がどの程度18世紀末の段階で
普及していたのか正確には分からないけど、ドイツ語圏ではやはり主流だったの
だろうか。実際ベートーヴェンの楽曲だと従来型の中全音律では演奏困難だと
思えるね。ちなみに音楽理論家ズルツァー(1720-1779)も12音平均律を徹底的に
批判してキルンベルガー律を高く評価していたのだとか。時代的には
ベートーヴェンと無理なく符合しそう。
183名無しの笛の踊り:2008/12/21(日) 12:24:18 ID:i/qhAkU9
話題変わりますが…
最近のオペラDVDは古典ものでも演出・衣裳・舞台装置が、不似合いな現代風
が多くて個人的に非常に残念。楽器がピリオドなのは勿論、他も全て当時の
完全再現というオペラ上演は夢なんだろうか。
オペラ・セリアが廃れた大きな要因に、王侯貴族の没落があったように、
結局は財政事情の問題なのかも。

って訳で古典派時代のオペラの舞台装置設計者兼建築家の大物の1人
ピエトロ・ゴンツァーガ(1751-1831)について調べていたら、海外サイト
では彼の作品をいくつか見ることができた。

ゴンツァーガとビビエーナの作品(英文)
http://www.all-art.org/history294-5.html

この人は完成して間もないミラノのスカラ座で1779年から活動し、
1792年まで続けたあと、同年、ヴェネツィアのフェニーチェ劇場開場時の
舞台装置製作にも携わったという。この劇場の杮落し作品はパイジェッロ
作曲のセリア、ドラマ・ペル・ムジカ『I GIUOCHI D’AGRIGENTO』
(音盤はDYNAMICのCDS531/1-2)なので、その舞台装置の銅版画でもあれば
興味深いのだが、残念ながら自分が調べた限りではそれは見られなかった。
この人は1793年ペテルブルクに招かれ、宮廷や貴族関連の仕事をこなし
同地で没。ロシアの宮廷への招聘というのが、分野を問わず当時の大物の
共通パターンという感じ。

それにしても、ヴェルサイユの宮廷で活躍したヴィガラーニの一族、
17世紀末のヴィーンの宮廷で活躍したブルナチーニ、ボローニャ出身で
欧州中で活躍した舞台装置界の王ともいうべきビビエーナの一族、
この分野は17世紀も18世紀もほぼイタリア人の独占状態になっているね。



184名無しの笛の踊り:2008/12/21(日) 17:55:26 ID:PE/PMZg4
ところで、フランソワ・ドヴィエンヌのフルート協奏曲第一番を聴いた方いま
すか? TUDORでアドリアンが吹いた全集に入っていて探し回ったのだが、どう
しても見つけられないまま10年以上経ってしまった。鰤あたりで再販してく
れないかな。
185名無しの笛の踊り:2008/12/22(月) 16:18:09 ID:PVew6Kqj
しかし、C.P.Eバッハの曲はどこかドラマチックな響きがするよね。
ある意味ロマン派の始祖は彼じゃないかとつくづく最近思う。
186名無しの笛の踊り:2008/12/25(木) 23:41:07 ID:jC3aVmLE
ゴセック(1734-1829)の3つの交響曲作品8[Ricercar RIC263]を聴いたら
面白かった。ベルギー系フランス語圏作曲家のゴセックは、オペラ作品もいく
つか残しているが人気がなかったらしく、有名なレクイエムなどを除き、現在
ではもっぱら器楽曲だけが演奏される機会が多いようだ。
187名無しの笛の踊り:2008/12/26(金) 19:40:18 ID:LGhX5C6T
>185
スレタイを読め。
188名無しの笛の踊り:2008/12/27(土) 22:42:01 ID:o09jsY4T
ゴセックのOp.8を聴かれたとは羨ましい!
RICERCARから出てるゴセックの作品はOp.12から抜粋した3曲のサンフォニー
(交響曲)しか聴いたことないな。この盤(RIC218。古楽器演奏)では
カールの作とも言われる伝ヨハン・シュターミッツ作の変ロ長調のクラ協も
何故か併録されてた。

ゴセックのレクイエムは古典派好きなら今更な有名曲だけど、オペラになると
途端に音盤少ないよね。ディヴェルティスマン『共和制の勝利』(1793初演)
しか自分は聴いたことない。でも
トラジェディ・リリク『サビニュス』(1773初演・ヴェルサイユ)
同『テゼー(テセウス)』(1782初演・パリの王立音楽アカデミー)
オペラ『ニトクリス』(1783・未上演)
など録音して欲しいオペラが結構ある。
特に『ニトクリス』は古代エジプトの半ば伝説上の女王の物語に付曲
したもので、当時のフランスにおける新古典主義や異国趣味の観点
からも個人的には非常に興味深い作品。古代エジプトも、
古代ギリシア・ローマに次いで、18世紀の「格調高い」オペラでは重要な
題材の1つで、メタスタージオ作の『ニテッティ』なんかには
数多くの作曲家が付曲しているね。
189名無しの笛の踊り:2008/12/28(日) 00:08:54 ID:LPfzRRj4
>>188
ヨハン・シュターミッツのクラ協は、ホグウッドの「ヨハン・シュターミッツ
シンフォニア集」[F32L-20179]にも収録されているね。残された楽譜には「シ
ュターミッツ氏が作曲した」としか書かれていないので、息子のカールが作曲
した可能性も否定しきれないものの、様式的にはバロックに近いのでヨハンが
作曲した可能性が高いと言われている。実際、カールの作品と比較すると古臭
さは否めない。

ゴセックの交響曲は、コンチェルト・ケルンやバーメルトなども録音している
が、シュテファン・ザンデルリンクがまとまった数を録音している[ASV CDDCA
1123、1124](これとリチェルカール盤を合わせれば、作品12は6曲中5曲まで
揃う)。
190名無しの笛の踊り:2008/12/28(日) 10:34:06 ID:e9hR3+kG
>>189
このクラ協は、昔そのホグウッド盤で初めて聴いて以来久々に聴いたので
自分としては懐かしいです。総奏で提示された主題をソロが反復する点は
古典派らしいですが、声部の動きなんかもややバロック風ですね。

コンチェルト・ケルン盤のゴセックの交響曲集(CAPRICCIO 67 073)は
後期の大作「17声部の交響曲ヘ長調」(1809)が古楽器演奏で聴ける点で
かなり貴重ですね。CAPRICCIO盤が今後入手困難という意味でも。
でもゴセックの大作と言えば、1200人の歌手、800人の管楽器・打楽器奏者
を必要とする途轍もない「テ・デウム」(1790)こそ相応しいかも。
これは多分…録音されそうにない(笑)
191名無しの笛の踊り:2008/12/28(日) 14:59:37 ID:LPfzRRj4
>>190
おそらく同じ曲ではないと思いますが、ゴセックのTe Deum(1779)の録音はあ
りますね[ADDA 581 123]。フランス革命200年を記念して録音された様々な音盤
の一つで、「グランド・オーケストラのための」という副題が付いています。

ヨハン・シュターミッツの変ロ長調協奏曲は、ザビーネ・マイヤーも録音してい
ます。案外人気曲?
192名無しの笛の踊り:2008/12/28(日) 17:48:57 ID:LPfzRRj4
リチェルカールのゴセック交響曲集作品8は、同レーベルに作品12の3曲を
録音している古楽器団体アンサンブル・レザグレマン(ギィ・ヴァン・ワース
指揮)の第2巻になります。同盤には、歌劇「サビニュス」からのバレエ音楽
も収録されています。
3曲の交響曲は、1765年という作曲年代から考えても、早くもクラリネットを
編成に加えているなど、かなり充実した響きで聴き応えがあります。このよう
な優れた楽曲がまだまだ埋もれているとは驚きです。
193名無しの笛の踊り:2008/12/29(月) 13:43:36 ID:1VFqlB/C
サン=ジョルジュはゴゼックの影響を受けているのだろうか?
俺はカール・シュターミッツの影響が大きいような気がするんだよね。
194名無しの笛の踊り:2008/12/30(火) 00:31:40 ID:BeoFynop
カール・シュターミッツの作品は、協奏曲&協奏交響曲に優れたものが多い気
がするけど、体系的に録音されているわけではないので、まだまだ全貌が見え
てこないね(例えば、ヴィオラ協奏曲ニ長調作品1はカールの代表作ばかりで
はなく、おそらくこのジャンルの最高傑作と思われるが、音盤は3種類程度し
かないと思われる)。交響曲も同じマンハイム楽派のクリスチャン・カンナビ
ヒと比べてすら録音が少ない。器楽曲の分野では、もっともっと注目されてよ
いのではないだろうか。
195名無しの笛の踊り:2009/01/01(木) 09:50:04 ID:rFxVDOHI
ことしはハイドンと弟子・友人の今まで聴けなかった曲に期待!!
196名無しの笛の踊り:2009/01/04(日) 12:35:34 ID:lfigBHg4
ハイドンの弟子は全部で何人いるのか分からないが
ベートーヴェン、プレイエル このあたりはまあ当然として
最近ではノイコム、シュペヒ、ポーランド出身のレッセル
といった人たちの音盤もあるね。

あまり音盤を見かけないのはニーメッチュ(1750-?)かな。
この人は作曲をハイドンに学び、音楽時計の製作家としても知られるボヘミア人。
K.608、616の注文主でもある変人ダイム伯爵の怪しげな蝋人形館のオルゴールも
この人の製作だったはず。
フランス革命が起きた1789年の表記をもつ「8つの音楽時計ソナタ集」(ハイドンの曲も
含む)という珍しい曲集があり、ことしあたりこの全曲録音の音盤も登場
して欲しい。
197名無しの笛の踊り:2009/01/04(日) 14:34:04 ID:xgvZ5gny
ハイドンに近い作曲家&演奏家では、弟ミヒャエル、トマシーニ、クルムフォ
ルツそれにモーツァルトも挙げてよいのでは。

正月休み中にカール・シュターミッツの「クラリネット四重奏曲集」[HUNGAROTON HCD32561]
を聴いた。「世界初録音」とあるが、おそらく作品14.3以外は全て録音があるの
で、正確には「古楽器による世界初録音」と標記すべきだろう。
また、同時期に発売されたフンガロトン・レーベルのプレイエルの2枚「3つの弦
楽四重奏曲作品11」[HCD32593]と「弦と管楽器のための室内楽集」[HCD32572]も
楽しめた。
198名無しの笛の踊り:2009/01/04(日) 17:13:07 ID:lfigBHg4
そう言えばヴラニツキーの弟のほう(アントン。1761-1820)も
ハイドンに師事してますね。ノイコムやヴィーンの宮廷楽長アイプラーは
ハイドン家の親戚でもあるし。
ギロヴェッツ、ザロモン、クラーマー(父)、ピアノのデュセック、
Vnのヴィオッティ…
旅行殆どしない割にはハイドンの交友録もなかなかのもの。
でも、英国の新聞でのハイドンの名の初出は1765年なのに、
ヴィーンの名誉市民にしてもらえたのが漸く晩年の1804年というのが
かなりチグハグな感じがする。

199名無しの笛の踊り:2009/01/04(日) 18:42:03 ID:lfigBHg4
Gramolaから出たプレイエルのピアノ・トリオ集、確かにいいですね!
あと、HUNGAROTONでのプレイエルの充実は驚きですね。
今までの音盤見ても、本気でこの作曲家の全集に取組む気か?
と思えてしまう。自分はこの作曲家の弦楽四重奏曲は廉価盤NaxosでOp.2の
6曲しか持ってないな。Op.11早く聴きたい。

HUNGAROTONは古典派の弦楽四重奏曲よく出してるね。エステルハージ家の
首席奏者トマジーニ(1741-1808)の弦楽四重奏曲は、収録曲に関する限り
正直なところ普通の水準の曲だと思ってしまったが、
ベートーヴェンの友人ズメスカル(1759-1833)の2曲の弦楽四重奏曲
(HCD 32332)は、個人的に凄く良かった!
楽譜見ていないので間違ってたらごめんですけど、
この人の曲は半音階進行で変化音をよく使ったり、
和声もベートーヴェン程ではないけど、ハイドン世代やモーツァルトより斬新で、
それが非常に新鮮。全体的にロマン派っぽく聴こえるのはそのせいだと思うが、
晩年の作らしいから、時代的には当然か。強弱指示はベートーヴェン程
強烈じゃないので聴きやすく心地よい。ト短調の曲の終楽章第1主題の
対位法的展開も見事。収録の2曲とも35分を超える大作。

この人はプロの作曲家ではなく、爵位持ちの音楽愛好家で、
ベートーヴェンの弦楽四重奏曲第11番「セリオーソ」Op.95(1810)
を献呈された、という文脈でのみ伝記に登場する人。斬新なこの曲に
触発されたかどうかは不明だが、フェルディナント・リースの
一部の弦楽四重奏曲のような、あからさまな「ベートーヴェンそっくり!」
ではなく(あれはあれで面白い)、旋律も美しく、プロでないことが
信じられない。

蛇足だけど、ドヴィエンヌ(1759-1803)、クロンマー(1759-1831)ら
と並んでこの人も今年が生誕250年なのね。


200名無しの笛の踊り:2009/01/04(日) 21:02:11 ID:xgvZ5gny
最近、フンガロトンのラインナップは大変充実しているので、新譜の発売が楽
しみですね。なぜか、プレイエルの代表的なジャンルの一つと思われる交響曲
の録音がないのが気になりますが(そこがフンガロトンたる所以か)。
生誕250年を記念して、いくつかのレーベルからプレイエル・ミュージアム関連
の音盤がディストリビュートされるようです。現在まで確認しているところで
は、交響曲イ短調(Ben155)、協奏交響曲ヘ長調(Ben113)とヴァンハルの交響曲
ハ長調(Bryan C17)をカップリングした1枚[Ars Production ARS38 811](vol.1
と銘打たれている!)、弦楽四重奏曲ト短調(Ben339)、ヘ短調(Ben367)、ニ長
調(Ben342)、ト長調(Ben332)の4曲をカップリングした1枚[ORF CD484]など
が発売されています。
その他には、「プロシア四重奏曲」の名を持つBen337-339の1枚[cpo777 315-2]
もありますね(ニ長調、ヘ長調、ト短調)。
201名無しの笛の踊り:2009/01/04(日) 21:42:04 ID:xgvZ5gny
最近入手した古典派関連の音盤では、「啓蒙主義時代のシンフォニア」modern
times 1800[CHALLENGE CLASSICS CC72193]がある。2枚組にハッセ(ニ長調)、
グラウン(変ホ長調)、エマニエル・バッハ(ロ長調、変ホ長調)、フリーデ
マン・バッハ(ニ長調)、ハイドン(第39番ト短調)、モーツァルト(イ長調
K.201)が収められており、ハッセ、グラウン、エマニエルの2曲の計4曲は、
世界初録音と標記されている。
シンフォニア関係では、Francesco Pasquale Ricci(1732-1817)の「6つのシン
フォニア作品2」[ETCETERA KTC1342](世界初録音)などもあるね。
202名無しの笛の踊り:2009/01/04(日) 22:36:33 ID:QiEb03Gv
みんな詳しいな・・・・。何処でそんな資料を入手してるんだ?
203名無しの笛の踊り:2009/01/04(日) 23:14:10 ID:xgvZ5gny
連投で申し訳ないが、宗教曲関係ではCarusレーベルも見逃せない。
最近出た音盤では、Gottfried August Homilius(1714-1785)シリーズ(?)
の最新巻「クリスマス・オラトリオ」[Carus83.235]やFerdinando Paer
(1771-1839)のMissa Piena[Carus83.246]などがある。パエールはどち
らかと言うと19世紀初頭に活躍したオペラ作曲家としてのイメージが強
いが、3曲のオラトリオや2曲のミサ曲を含む宗教曲も大量に作曲して
いるらしい。ミサ曲ニ短調は、同時代のドニゼッティやベッリーニの宗
教作品と比較すると、少し前(古典派時代)の手法で書かれており、ベ
ル・カント風のしつこさがないのでこのスレで紹介することにした。古
典派音楽ファンであれば、一聴に値すると思う。
204名無しの笛の踊り:2009/01/05(月) 00:45:44 ID:PTC1EtR0
お前ら様どこでそういうこと知るの?
205名無しの笛の踊り:2009/01/05(月) 00:46:46 ID:PTC1EtR0
なんだ>>202も同じ事を考えていたか。
見過ごした。すまぬ。
206名無しの笛の踊り:2009/01/05(月) 01:27:08 ID:kjVkQJb/
HUNGAROTONでハイドン関連ですとリックルもいくつか出てますよね
207名無しの笛の踊り:2009/01/05(月) 05:48:58 ID:ZtHU2DtE
>>204
こんなマイナーな音楽に興味があるの?
208名無しの笛の踊り:2009/01/05(月) 22:32:40 ID:XrIMfZr6
あるから此処に居るんだろ、常識的に考えて・・・
209名無しの笛の踊り:2009/01/05(月) 22:59:05 ID:YWnMic+Y
>>198
アントン・ヴラニツキーの音盤は、交響曲ハ長調「アフロディーテ」(1792)
とコンチェルタンテ・カルテット(2枚)、あとは六重奏曲や管楽器のため
の作品くらいしか聴いたことないなあ。交響曲は15曲も現存しているらしい
のだが。兄貴のパヴェルの作品は、結構たくさん出ているのにね。
210名無しの笛の踊り:2009/01/06(火) 15:03:53 ID:njLS0U+K
>古典期のホ長調は第二主題があらゆる楽器で響きの悪いロ長調
なるほど。
ということはモーツァルトのクラヴィーア三重奏曲K542ホ長調
に出てくる突然の三度転調はそういうことに対する配慮が働いているのですね。
対位法的に展開する箇所なのでそうせざるを得なかったと。(第1楽章第二主題部分)
勉強になるなあ。
211名無しの笛の踊り:2009/01/06(火) 22:08:57 ID:f5NaQh76
>>210
あの曲の第1楽章第2主題はト長調だったっけ?
212名無しの笛の踊り:2009/01/08(木) 22:42:19 ID:WIIRVuKK
>>210
横からですが対位法は関係ないのでは?
それに提示部第二主題が対位法的とは異例ですので別の箇所でしょうか?
第二主題は属調で書くのが普通ですが
さすがにロ長調はまずいので他の近親調、ないしその他の調
を選択するほかないという話だと思われますが。
213名無しの笛の踊り:2009/01/09(金) 21:57:55 ID:V1PNOpuU
>>ロ長調はまずいので他の近親調、ないしその他の調
を選択するほかない
おっしゃる通りですね。
ミーントーンを使って対位法的書法で書くとしたら
C G D A E F B Esの長調とa e b fis d g c fの短調が
線的に美しく響いて良いでしょう。
なお、和声的書法が流行した古典期ではfは副次主題が慣例的に
響きの不良なAsとなったのであまり書かれませんでした。
214名無しの笛の踊り:2009/01/09(金) 22:19:32 ID:3wBLwJLo
ヘ短調が主調の場合、古典派時代の定型通りで行くとすれば、
第2主題が平行調の変イ長調になるので、中全音律だと
響きが最悪になってしまいますね。

ヘ短調の曲といえば、ベートーヴェンの
熱情ソナタ(1805)、弦楽四重奏曲第11番「セリオーソ」(1810)
メンデルスゾーンの弦楽四重奏曲第6番(1847)が個人的には特に
印象的ですが、これらの曲で最初の転調が何調に行くかなど、
中全音律との関連も含めてとても興味深いですね。
215名無しの笛の踊り:2009/01/10(土) 11:52:22 ID:GdcDBqO5
>>熱情ソナタ
ベートーヴェンは181氏が述べられているように鍵盤独奏曲では
キルンベルガーIIIであってミーントーンではありませんよ?

ミーントーンを使って古典派様式の鍵盤ソナタを書く場合、
Asで書き始めるよりfで書き始める方が書法の制限が大きい
です。ですから当時はAsよりさらにfは少なかったはずです。

なお、ホモフォニックな書法が基本になってトニカとドミナントの
役割が前時代よりさらに増して同等の響きが求められるように
なるとC G D A F B Esの長調とa d g cの短調のみが使われました。
216214:2009/01/10(土) 12:37:03 ID:r4WV5D7F
>>215
私へのレスでしょうか?
誤解があったらすみません。ベートーヴェンが
「鍵盤ソロ曲で中全音律を採用している」とは
私は全然言っていません。むしろ、調の選択だけから見ても、
中全音律は「採用していない」と推定できるのでは、という趣旨です。
何しろ、しょっぱなの第1番のソナタ(1793頃?)がヘ短調ですからね。
ハイドンのソナタの場合、主調が変イ長調という曲はありますが、
ヘ短調はないですね。

ところで、ヘ短調でも属調はハ短調、その平行調が変ホ長調なので、
古典派の定型に捉われなければ、そうむやみに制限があるわけでもない気も
個人的にはするのですが、確かに古典期の鍵盤曲のヘ短調は少ないですね。
次男バッハの曲に散見されるぐらいしか自分は記憶にないです。
217214:2009/01/10(土) 12:48:16 ID:r4WV5D7F
蛇足。 そう言えば
クレメンティのOp.13(1785出版・ロンドン)の第6番のソナタもヘ短調だった。
Op.13は残念ながら全音のソナタアルバムには収録されてないですね。
218名無しの笛の踊り:2009/01/10(土) 15:56:14 ID:GdcDBqO5
>>古典派の定型に捉われなければ、そうむやみに制限が
あるわけでもない
おっしゃる通りです。そのため対位法的書法が流行った
前時代ではfで書かれることもあったのです。
例えばフーガではドミナントが比較的響きの良いcですから。

しかしbではドミナントが響きの悪いfですので
壊れた旋律線同士が絡み合ってとても聴きづらいです。
同じ事がcisでも言えます。

さらにAsは時間をかけてチャレンジすれば書けない事は
ないのでしょうが平行調がfですし書法的には終末付近で
現れるサブドミナントのDesの響きが極めて不良ですので
現実的な調選択ではないと言えます。
219名無しの笛の踊り:2009/01/10(土) 16:12:21 ID:GdcDBqO5
>>ハイドンのソナタ
ハイドンはミーントーンですのでAsを和音の縦の響きに
注意しながら実験的に書きましたがさすがにfは難易度が
高かったせいか作品としては残っていませんね。
余談ですがcisは一曲だけありますね。
和声的な書法でドミナントの和音の響きに注意しながら
さっさと美しいEの旋律を歌わせていてロマン的な雰囲気が
漂っていますね。

C.P.E.バッハのfの場合は多感様式ということもあってか
かなり独特な書法になっていますね。彼は特殊です。
220名無しの笛の踊り:2009/01/10(土) 16:45:59 ID:r4WV5D7F
ヘ短調はバロック期でもさほど一般的ではない感じですが
鍵盤でもプレリュードとフーガのような楽曲では比較的出てきますね。

変二長調はロマン派の鍵盤曲では主調でもおなじみだけど、18世紀後期に
忌避されたのは、たとえ下属調でもその頽廃的・倦怠的?な響きが、
古典派時代の美意識には合わないという理由もあるのかな、
という気が(全く個人的にですが)します。

221名無しの笛の踊り:2009/01/10(土) 17:37:47 ID:EnzAOfdr
やはりここの住人はこれだけの音楽知識があるから「知られざる古典派」を
聴いて面白いんだろうな。
つまり敷居が高そうね。
盛り上がっている最中にお邪魔しました。


222名無しの笛の踊り:2009/01/10(土) 19:16:12 ID:+rwS1G0l
音楽的な知識があるのと古典派マイナー音楽が好きというのは、まったく別次
元の話だという気がするが。
223名無しの笛の踊り:2009/01/10(土) 19:33:33 ID:EnzAOfdr
>>222
確かにそのとおりだけど、現実的には>221のとおりだと思います。
例えばモーツァルトも大して知らないで聴いたことない人が、その同時代の
マイナー作曲家に興味があるなんて事はまずないよね。
224名無しの笛の踊り:2009/01/15(木) 21:30:05 ID:7XAGdeHS
ホ長調の平行調、嬰ハ短調のピアノ・ソナタ第36番
ヘ短調の交響曲第49番「受難」
ホ長調の弦楽三重奏曲が3曲
・・・・

ハイドンは調号多い曲が好きなのかね。古典派としては珍しいね。
225名無しの笛の踊り:2009/01/15(木) 23:17:25 ID:zOmlzEuu
古典派浪漫派って無伴奏のジャンルが無いですよね。
不思議なことですが。。
226名無しの笛の踊り:2009/01/15(木) 23:31:48 ID:YMxJ28fY
  _, ._
( ゚ Д゚)
227名無しの笛の踊り:2009/01/16(金) 00:01:42 ID:b/RrBuMi
228名無しの笛の踊り:2009/01/16(金) 02:44:41 ID:BoAISkgS
なかなか!
229名無しの笛の踊り:2009/01/16(金) 13:51:52 ID:Bt13VAT5
>>224
交響曲「告別」嬰へ短調のメヌエット楽章は#6個の嬰ヘ長調ってのは有名だよね
スレ違いか
230名無しの笛の踊り:2009/01/17(土) 01:04:52 ID:5/sI9BUY
>>226はどういう意味なのだ?
231名無しの笛の踊り:2009/01/17(土) 01:19:57 ID:0jdJciC0
ものすごーーーーーーーく当たり前のことで何を今更なんだけど。
ホルンやトランペットは移調楽器だから奏者は別に問題ないんだよね。
ホ長調でも。E管なら記譜はハ長調だから。ふぁ〜〜orzアフォだな俺w
フンメルのTp協奏曲の楽譜で急に思い出した。
ピアノしか弾かないと実音と記譜がズレてる楽器のことなどスポーンと忘れてしまう。
この場合、面倒臭くて嫌になるのは作曲家だね。でも使う音は限られているし
これらの楽器のソロは音型も比較的単純だからまぁさほど問題ではないのか。
232231:2009/01/17(土) 02:27:50 ID:0jdJciC0
というか、そもそもホルンやトランペットは
音部記号の横には調号つけない習慣だね。どの調でも。
233231:2009/01/17(土) 10:15:14 ID:0jdJciC0
ホルンやトランペットは 音部記号の横には調号つけない習慣・・・
これはソロ以外でオケに加わる場合だね。
ところで、E管TPの場合、実音が記譜音より長3度高いから、
ありきたりなハ長調が変イ長調で記譜されることになる。
フンメルの協奏曲(1803)でも第1楽章176小節めからハ長調に転調、
でもTPの記譜は変イ長調。この曲は有鍵TP使用が前提で書かれているから
問題ないのだろうけど。

234名無しの笛の踊り:2009/01/17(土) 13:00:26 ID:dR0AEu1k
18世紀の管弦楽は調によって書法がかなり異なるよね。
違いが端的に現れるのが管楽器かな。
変ロ長調とイ長調の違いは絶対音感がなくても簡単に分かる。
変ロ長調ではオーボエとファゴットの動きが活発で魅力ある
旋律を吹いているがイ長調では単にヴァイオリン若しくはバスと
ユニゾンな事が多く控え目な動きしかしてない事が多い。
その代わりフルートがある時は動きが活発で魅力的だね。
235210:2009/01/17(土) 14:29:43 ID:Bz/TG5C2
>あの曲の第1楽章第2主題はト長調だったっけ?
>提示部第二主題が対位法的とは異例ですので別の箇所でしょうか?

第二主題の提示自体はロ長調です。
ただ、そのあとの第二主題が四声(五声?)フガート風に展開される部分が
いきなりチェロからト長調で始まるのです。
解説書等でもそれを異例の事態として扱っていたので
印象に残っていたのですが、あまり有名ではないのでしょうか?
ちなみに再現部ではきっちりハ長調で出てきます。
236名無しの笛の踊り:2009/01/17(土) 15:08:02 ID:0jdJciC0
>>235
あれ、あなたは他スレにもいたね。

俺は引用の最上段の文章を書いた人間ではない(その下は俺)が
質問の件は該当小節を明示してくれないと誰でも答えにくいと思うよ。
で、提示部第2主題が、直後にフガート風に展開されるの?
それは確保の部分?通例からするとそれはかなり
不思議ですね。まさかそれをもって異例としている訳ではないと思うが。
展開部の話なのでは?
展開部にト長調があってもそれは全然不思議ではないですけどね。
いちおう定型とは違うとすれば、むしろ再現部の第2主題が
原調ではないハ長調というのが異例といえば異例かも。
237名無しの笛の踊り:2009/01/17(土) 17:49:20 ID:WUymmy/O
>>236
あなたも他スレにいたね。
238名無しの笛の踊り:2009/01/18(日) 01:29:37 ID:IOcdPyiR
ちょっと気になったのでWikipediaで古典派の作曲家を調べてみた
誰が有名とか分からなかったので、リンクされてる言語数で並べてみたんだが…

110 ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト Wolfgang Amadeus Mozart (1756-1791)
108 ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン Ludwig van Beethoven (1770-1827)
61 フランツ・ヨーゼフ・ハイドン Franz Joseph Haydn (1732-1809)
40 クリストフ・ヴィリバルト・グルック Christoph Willibald Gluck (1714-1787)
39 アントニオ・サリエリ Antonio Salieri (1750-1825)
35 レオポルト・モーツァルト Leopold Mozart (1719-1787)
34 カール・フィリップ・エマヌエル・バッハ Carl Philipp Emanuel Bach (1714-1788)
34 ヨハン・クリスティアン・バッハ Johann Christian Bach (1735-1782)
33 ジョヴァンニ・バッティスタ・ペルゴレージ Giovanni Battista Pergolesi (1710-1736)
31 ルイジ・ボッケリーニ Luigi Boccherini (1743-1805)
29 ルイジ・ケルビーニ Luigi Cherubini (1760-1842)
27 ムツィオ・クレメンティ Muzio Clementi (1752-1832)
27 ヨハン・ネポムク・フンメル Johann Nepomuk Hummel (1778-1837)
25 ドメニコ・チマローザ Domenico Cimarosa (1749-1801)
23 ジョヴァンニ・パイジエッロ Giovanni Paisiello (1740-1816)
22 フランソワ=アンドレ・ダニカン・フィリドール Francois-Andre Danican Philidor (1726-1795)
22 アンドレア・ルケージ Andrea Luchesi (1741-1801)
22 ジョン・フィールド John Field (1782-1837)
20 カール・フリードリヒ・アーベル Karl Friedrich Abel (1723-1787)
20 フランツ・クサーヴァー・モーツァルト Franz Xaver Wolfgang Mozart (1791-1844)
19 トマス・アーン Thomas Arne (1710-1778)
18 ヴィルヘルム・フリーデマン・バッハ Wilhelm Friedemann Bach (1710-1784)
18 ヨハン・ミヒャエル・ハイドン Johann Michael Haydn (1737-1806)
18 フランツ・クサヴァー・ジュースマイヤー Franz Xaver Sussmayr (1766-1803)

どう?
人気度とか有名度とかの参考になりそう?
239名無しの笛の踊り:2009/01/18(日) 01:35:24 ID:IOcdPyiR
おまけ

17 ヨハン・クリストフ・フリードリヒ・バッハ Johann Christoph Friedrich Bach (1732-1795)
17 アントニーン・レイハ Antonin Rejcha (1770-1836)
17 ガスパーレ・スポンティーニ Gaspare Spontini (1774-1851)
17 フランソワ=アドリアン・ボイエルデュー Francois-Adrien Boieldieu (1775-1834)
17 フェルナンド・ソル Fernando Sor (1778-1839)
16 ジョヴァンニ・バッティスタ・サンマルティーニ Giovanni Battista Sammartini (1701頃-1775)
16 カール・ディッタース・フォン・ディッタースドルフ Carl Ditters von Dittersdorf (1739-1799)
16 アンドレ=エルネスト=モデスト・グレトリ Andre-Ernest-Modeste Gretry (1741-1813)

ふ疲れたぜー
240名無しの笛の踊り:2009/01/18(日) 08:35:54 ID:7gnR6tJx
今年2009年7月、英国オクスフォード大学出版局からWarwick Lister著
Amico:The Life of Giovanni Battista Viotti
(ヴィオッティの生涯)が刊行される。
Amazonで今から予約可能。¥8630

俺としてはこれは買い!

241名無しの笛の踊り:2009/01/18(日) 08:49:54 ID:7SOLWeAz
>>239
お疲れ。
しかし、このスレで度々話題に上がるロゼッティ、コジェルフ、ディッタース
ドルフなどのボヘミア系作曲家が入っていないのが意外だね。人気度や知名度
では、少なくともフィリドールやルケージたちより遥かに上だと思うが。

>>240
紹介ありがとう。前スレで教えてもらったロンバルディーニの伝記を最近よう
やく入手したけど、ヴィオッティも買いだね。
242名無しの笛の踊り:2009/01/18(日) 13:13:55 ID:7gnR6tJx
>>225
あるよ。前スレから既出のものではホフマイスター(1754-1812)の
無伴奏ヴィオラのための作品や、カンパニョーリ(1751-1827)の
無伴奏ヴァイオリンのための作品など。
他にも有名なものでは伝説的ヴィルトゥオーソ、パガニーニ(1782-1840)の
24のカプリッチョ(奇想曲)Op.1などなど。

>>241
こちらこそありがとうございます。
ロンバルディーニの伝記まであるとは知りませんでした。
この人はもしやタルティーニの弟子の女性Vn奏者かな。
だとしたら超貴重ですね。当時のイタリア北部の音楽状況を知る上でも。
243名無しの笛の踊り:2009/01/20(火) 23:36:41 ID:/96dv1I9
レコ藝2月号でも紹介されていた、ロゼッティのオラトリオ「ゲッセマネのイ
エス」を聴いた。この作曲家の声楽曲は初めて耳にしたが、なかなかの力作。
はやく「レクイエム」も聴いてみたいものだ。
244名無しの笛の踊り:2009/01/21(水) 22:33:24 ID:m6b1i/B6
>>224
ハイドンが活躍していたエステルハージ家の楽団には
よほど優秀な奏者が勢ぞろいしていたんじゃない?
鍵盤独奏ソナタなんかは時間をかけて構想を練ったんじゃない?
でなきゃcisなんかで書き始めないでしょう。大抵はDやC等かと。

オケに優秀な奏者が殆どいない場合は作曲側は演奏が
ラクになるようにあれこれ考えなきゃいかんと思う。

例えば開放弦が多く使える調号3個以下の調で書き始め、
転調パターンもポジショニングの共通度が高く、自然で
移弦し易い属調→平行調→主調→下属調→同主調の順がいい。

また、平凡な木管奏者しかいない場合は魅力的な旋律を
吹かせる調をC D Bに限定したり、短調の旋律は吹かせない、
平凡な金管奏者しかいない場合は12倍音以上の取扱いに注意するなど…。

興味深い事に平凡な奏者の集まった楽団を率いる作曲家の曲の
方が単純だが次元の高い様式美が見える。

C.シュターミッツやサン・ジョルジュの書法をみれば一目瞭然だと。
245名無しの笛の踊り:2009/01/22(木) 11:40:08 ID:Ch0K+sV6

            _,‐/.|       ヽ.,лi'\,‐i
           ノ   .|      ,ノ  香川  ´i
          /    `'‐´`'-,_,‐'v'‐-ー,__,、,-、_`'!_ _
    _ __ノ‐-ー'     ,‐^'‐‐,iー,,l´        ~   ,}
 ‐‐=''‐'`フ   愛媛  ,‐´     `\   徳島  /"
     .t_   . i`ヽ_/  高知     ~j      `i、
     .л)   .`j     ___,,,--、   '‐!      ?
    __| . jヽ‐'´~    /''      \   ヽ, ,,---'´´~   恥ずかしながらこういう場所です。
    `フ `i      ノ         ヽ, /         一生この地からでることは無いでしょう。
    `'''ーt´   ,‐,/~          .i / 
      <   _j              `
       `^'ヽj                 
246名無しの笛の踊り:2009/01/28(水) 10:28:32 ID:Pt4KOw3l
>提示部第2主題が、直後にフガート風に展開されるの?

この話題を引っ張りすぎるのは良くないとは思うけれど、一応情報を記載しておきますね。
第二主題(ロ長調)は51小節からヴァイオリンで提示。その後、63小節からクラヴィーアで確保。
で、74小節から予備なしでト長調に転調。
チェロ→ヴァイオリン→クラヴィーア右手→同左手の順で
四声のフガート風に第二主題を展開。
ト短調を経由しつつ、ロ長調に回帰しています。
再現部では第二主題(ホ長調)は192小節から。
件の箇所は215小節からハ長調で始まります。(手順はほぼ同じ)
四声風の箇所は展開部にもありますが、これはまた別の部分です。

ちなみにモツのスコアはネット上でも閲覧できますから、
そちらも参照するとよいのでは。
247名無しの笛の踊り:2009/01/31(土) 22:07:15 ID:m4L/ZBTK
以前にレコ藝に紹介されていたが、パイジェロの「マレッキアーロの居酒屋」
のDVDはかなりきわどい演出だな。日本語字幕も付いているので十分楽しめ
る。もちろん、音楽もパイジェロの作品の中では最上の部類に属すと思う。
248名無しの笛の踊り:2009/02/01(日) 09:33:17 ID:ECHPaGA4
>>244
ハイドンの嬰ハ短調のソナタ(第36番/旧49番)は第1楽章第2主題が
平行調のホ長調、中間楽章の最初の主題はその下属調のイ長調、この楽章中
の同主調転調で漸くイ短調にはなるが・・・異例な調選択してるよね。
これが特定の奏者を想定した結果なのかは個人的には謎。
エステルハージの宮廷にはトマジーニ、クラフト、ヴァイグルらの弦の名手
はいたけど、鍵盤の名手って誰がいたかな?と考えると思い浮かばない。
この曲はその異例な調ゆえに作曲者が他のソナタと一緒に出版するのを躊躇った
という見方もあり、そうするとますます作曲動機は謎。
オペラのアリアの場合は特定の歌手が歌う前提で書かれ、他人には歌えない音
が含まれるという例はよくあるようだが。

あとエステルハージ宮廷の奏者の水準は全欧州的に見てどうだったのだろう?
マンハイムやパリのコンセール・スピリチュエル、サン・ジョルジュが
首席奏者をしていたコンセール・デザマトゥールといった、当時の文化の
中枢都市の奏者の水準を、片田舎の小宮廷の奏者が余裕で超えていた
とも思えないんだよね。あくまで個人的な見方だけど。
楽器の改良だって先進都市主導で行われているし。

フランスの場合、ドイツ語圏の一部と違って、後世のドイツ至上音楽観
が評価しそうな主題労作とか構成上の工夫とかいったものには殆ど無関心で、
品が良く心地よい楽想を羅列することに最大の関心があるように思えてしまう。
一時期パリで活躍し好評だったボッケリーニなんかもそう。
複雑怪奇を嫌う18世紀啓蒙思想の本場、古代のシンプル・端正・明快な美を理想とする
18世紀新古典主義美術の本場フランスならでは、の美意識という気もする。
とすれば本来はフランスが18世紀の「正統」というべきか。
フランスの曲が後世あまり評価されない理由の1つはそれなのかも。
249名無しの笛の踊り:2009/02/04(水) 11:50:00 ID:kKiahYRf
>>248
チェロのことしか知らないけど、ヴァイグルやクラフトは当代一級と
呼んでも差し支えないのではないかと思います。

マンハイムのチェリストといえばヨーゼフ・ライヒャかと思うが、
彼の協奏曲は楽想は豊かだけど、テクニック的にはクラフトやハイドンの
作品ほどではない。
フランス系のチェリストは、当時世界トップ集団だと思います。バリエールの
登場以降は、チェロの元祖であるイタリア系と肩を並べるまでになっています。
イタリア系の星であるボッケリーニも、1770年代以降はソリストとしては
活動をおさえていて、室内楽や管弦楽の作曲家になっています。
後に出現したフランスのブレヴァールとクラフトとだったら、甲乙つけがたい。
あと、北ドイツの孤高の存在としてトリックリールを挙げておきます。
超絶技巧としては当代随一です。

しかし、18世紀後半、フランス系がドイツ系を一歩突き放す存在となります。
それは, デュポール兄弟がTourte弓を用いた表現法を開発したからで、
ちょうどヴァイオリンでヴィオッティが果たした役割と同じです。
デュポールを越える存在は、ベートーヴェンの盟友ロンベルクの登場まで
待たねばなりません。
250名無しの笛の踊り:2009/02/07(土) 16:05:22 ID:pVoGK3l3
18世紀中期のバリエールは最近ソナタの音盤が登場したよね。
自分は入手してないけど。18世紀後期のフランスでそれなりに有名な
チェロ奏者・作曲家ではヴィデルケール(1759-1823)とかもいるね。
協奏交響曲の分野で有名だったそうだが、残念ながら音盤はあまり見かけない。
CHANNEL CLASSICSから出てるPfとVn又はObのための二重奏ソナタ集
(古楽器演奏。各曲の冒頭に演奏者の前説の語りを収録)はけっこう良かった。
完全同世代のドヴィエンヌ(1759-1803)の同種楽曲との聴き比べも面白い。
ドヴィエンヌの曲では3楽章が多いが、この音盤のヴィデルケールの収録曲は
全てメヌエットを含む4楽章。

ところで、フランスは18世紀中期までは宮廷その他であれ程ヴィオールが愛好
され独自の音楽文化を誇っていたのに、18世紀中期を境に急激にイタリアの影響
を蒙って、チェロの名手たちが続々登場してくるのには驚く。
251名無しの笛の踊り:2009/02/07(土) 17:08:52 ID:pVoGK3l3
ヨーゼフ・ライヒャ(1752-1795)はケルン選帝侯のボンの宮廷でチェロ奏者
・作曲家してた人だね。ボンの宮廷もマンハイムの影響が強いことは
よく言われますね。18世紀後期のドイツ語圏西部や低地諸国、さらには
パリでも、マンハイム楽派の影響力が大きいことがよく言われるが、
その割には現代の録音では同じドイツ語圏でもハプスブルク支配地と比べて
落差があるね。こっちのほうが欧州の中枢に近く、ヴィーンよりも
都会風なはずなんだけど。マンハイムのチェロ奏者といえば
アントン・フィルツ(1733-1760)とかが有名だね。
でも音盤はあまりない気がする。
252名無しの笛の踊り:2009/02/08(日) 00:44:55 ID:7dJfkVnT
>>251
アントン・フィルツの音盤には、「マンハイム楽派」[Archiv 435-738-2]のチ
ェロ協奏曲ト長調や「マンハイム・ゴールデンエイジ」[TELDEC 3984-28366-2]
のト短調シンフォニアなどがあるね。短命なのが惜しまれる。
253名無しの笛の踊り:2009/02/08(日) 01:15:16 ID:wEiRh54y
>>251-252
この作曲家とは別人ですか?
http://www.jpc.de/jpcng/cpo/detail/-/hnum/2983318
254名無しの笛の踊り:2009/02/08(日) 08:23:53 ID:xHC6eGwe
>>253
同一人物ですね。TELDEC盤でもFilsになってます。
他にもFiltzやFilzという綴りもありますね。

Archiv盤はLP時代のモダン演奏で、とんでもなく不似合いなカデンツァが
挿入されてた記憶があるな。TELDEC盤はコンチェルト・ケルンのピリオド演奏
で、この団体にはもっとマンハイムを取り上げてほしい。
255名無しの笛の踊り:2009/02/08(日) 11:27:48 ID:xHC6eGwe
Filtzからの連想。
よく映画等で「ドイツ兵」とか「ドイツ野郎!」って意味で
フリッツFritzという言葉が登場するが、英和辞書ではフリードリヒ
の愛称ということになってるね。英米の映画では実際には
愛称ではなく侮蔑的な文脈での使用例が多いと思うけど。
ドイツ軍国主義の源流みたいに思われてるプロイセンの王の名
から付けられたのだろうか。

マンハイム楽派の上記TELDEC盤の解説でも、
18世紀の英国人フォーディス卿の評言として
「ドイツ人は、プロイセンの戦術とマンハイムの音楽で諸国民を圧倒する」
なんて言葉が紹介されている。普仏戦争も第2次大戦も、ワーグナーも
独墺中心音楽史観もまだ知らない時代の人が、こんな予言めいた発言を
していることにちょっと驚いてしまう。
256名無しの笛の踊り:2009/02/08(日) 18:19:36 ID:7dJfkVnT
Ars produktionから出ている「忘れられた宝石たち」[Forgotten Treasures]
シリーズの第8巻を聴いている。ジギスムント・ノイコム(1778-1858)の作品
は「レクイエム」や一部の室内楽曲しか耳にしたことがなかったが、この音盤
に含まれている大オーケストラのためのファンタジーやピアノ協奏曲は、どれ
も19世紀初頭に書かれた作品で非常に聴き応えがある。古楽器による演奏も最
高。最近の掘り出し物だ。

257名無しの笛の踊り:2009/02/08(日) 21:51:47 ID:xHC6eGwe
さすがマニアなスレ。早速ノイコムのその盤聴かれたとは羨ましい!

ノイコムはハイドン関連で出てくる作曲家の1人だけど
ギターのソルやピアノの名手フンメルと完全同世代だけあって
レクイエムなんかは古典派とはかなり違う作風になってますね。
「ポルトガル宮廷の室内楽」という音盤の収録曲はそれ程ではないけど。
ピアノ協奏曲がどんな曲になってるのか大変興味深いな。
この人は、亡命ポルトガル王家に招かれて遥々南米大陸まで行って活躍したり、
この時代の作曲家にしては異例ですね。師の兄弟は揃いも揃って
ハプスブルク家の版図から出るだけでもやっとだったというのに。

ポルトガルで思い出したが、王の命によりナポリ派に学んだポルトガルの作曲家
カルヴァーリョ(1745-1798)のセリア、ギリシア神話を基にした台本による
ドラマ・ペル・ムジカ『テストリーデ・アルゴナウタ』(初演1780・リスボン)
(NE7376)が個人的に凄く良かった。カストラート黄金時代のオペラが好きな人
にとっては貴重な盤だと思う。この人は長大なレクイエムも作曲してるが、
そっちの音盤は既に廃盤になってるようで残念。
258名無しの笛の踊り:2009/02/08(日) 23:02:31 ID:7dJfkVnT
>>257
カルヴァーリョの音盤では、1792年作曲のテ・デウムの録音が2種類ありますね。
5人のソリストに二重合唱のエコー効果が特色で、演奏時間は90分を超える大
作です(ミッシェル・コルボが1991年に録音した音盤[CASCAVELLE VEL1016]は、
おそらく1枚に収めるために序曲がカットされるなど収録時間は約74分です)。
この曲は、非常に美しく流麗な旋律に溢れており、「ルーチョ・シッラ」や
オラトリオ「救われしベトゥーリア」など、モーツァルトの初期声楽作品との
親近性を個人的には強く感じます。

カルヴァーリョは14曲のオペラ、2曲のミサ、5曲のpsalm、1曲のクレード、
3曲のテ・デウム、多数のハープシコードのための「トッカータ」などを残しま
したが、残念ながら録音で聴けるのは、上記の「テ・デウム」以外では劇音楽
「テストリーデ・アルゴナウタ」、上記のpsalm(「ヴェスペレ」)、といくつ
かの序曲、鍵盤楽器曲に限定されます。
259257:2009/02/11(水) 14:01:11 ID:6QPjGt9E
>>258
大変貴重な情報に感謝です。
テ・デウムは是非聴いてみたいな〜(257は自分の記憶違いで、
カルヴァーリョの長大な教会音楽とは、レクイエムではなく
そのテ・デウムのことかも。ということで、257の内容は訂正します)
Psalmつまり詩篇曲の音盤も出てるとは知りませんでした。
ありがとうございます。


260名無しの笛の踊り:2009/02/11(水) 22:02:20 ID:uPs8JchL
ドルシェツキーのティンパニ協奏曲が面白かった。
261名無しの笛の踊り:2009/02/11(水) 23:36:26 ID:OQUxEpBM
キタコレ
262名無しの笛の踊り:2009/02/14(土) 23:42:27 ID:/A95cuAv
いつかは聴きけるようになってほしい作品

1.ドヴィエンヌのオペラ作品全曲
2.コジェルフのピアノ協奏曲、ピアノ三重奏曲、ピアノソナタ全曲
3.クリスチャン・バッハのオペラ作品全曲
4.ジュースマイヤーのジングシュピール全曲
5.シュペルガーのコントラバス協奏曲全曲
6.プレイエルの交響曲と弦楽四重奏曲全曲
7.チマローザのオペラ作品とレクイエム全曲
8.ヴァンハルのミサ曲全曲
9.カンビーニの協奏交響曲全曲
10.パイジェロのオペラ作品全曲
263名無しの笛の踊り:2009/02/15(日) 08:18:29 ID:bAPeaTFk
>>259
カルヴァーリョの音盤のデータです。
現在は廃盤かも知れませんが、将来再プレスの可能性があるので紹介します。
Te Deum [ARCHIV 453 182-2]
Pierre Salzmann/Gulbenkian Chamber Orchestra&Chorus
2枚組でCarlos de Seixas(1704-42)のArdebat Vincentius、Tantum ergo、
Antonio Teixeira(1707-after1759)のGaudete,astra、
Francisco Antinio de Almeida(1702-after1755)のO quam suavis、Beatus vir
がカップリングされている。テ・デウム以外の指揮はミッシェル・コルボ。

Te Deum(1792)[CASVAVELLE VEL1016]
Michel Corboz/Choeur et Orchestre Gulbenkian de Lisbonne

Vesperas de Nossa Senhara[AUVIDIS ASTREE E8610]
Oliver Schneebeli/Les Pages et les Chantres de la Chapelle


264名無しの笛の踊り:2009/02/22(日) 15:50:03 ID:a3W0OecZ
パドヴァの音楽家一族出身の劇場経営者・作曲家・音楽理論家
アントニオ・カレガーリ(1757-1828)作曲の
オラトリオ『ラザロの復活』(1779初演・パドヴァ)、
これ、世界初録音とのことで聴いてみたが個人的にかなり良かった。
ナポリ派全盛期のオペラが好きな人には貴重な1枚となりそう。

この時期のイタリアとその影響下の宗教音楽の一般傾向通りで、
音楽自体はオペラ・セリアのそれと殆ど差がない。
モーツァルト初期のオラトリオ『救われしベトゥーリア』K.118などと同様。
K.118はオペラ・セリアの台本作者として名高いメタスタージョのテキスト
によっていて、偶然だがこのパドヴァで作曲依頼されているね。
オラトリオは半世俗的なジャンルでオペラ風であることに躊躇がないのかも。

このパドヴァの作曲者はそのメタスタージョの台本で
ドラマ・ペル・ムジカ『インドに於けるアレッサンドロ大王』
(1779初演・ヴェローナ)などのオペラ・セリアも作曲、
兄のジュゼッペ(1750-1812)も『パルミアの女王ゼノビア』
『アルテミシア』『太陽神アポロの誕生』などのオペラ・セリア
を作曲していて、それらも復活録音してほしい。
265名無しの笛の踊り:2009/02/22(日) 16:24:38 ID:Ft3qG8Tf
奈良県にうまいものなし
266名無しの笛の踊り:2009/02/24(火) 23:05:57 ID:BQ3/a4PA
(;´Д`)/先生!ということは、アホな生徒ばっかりのクラ校はかなりヤバい?
267266:2009/02/24(火) 23:08:19 ID:BQ3/a4PA
すいません間違えました
268名無しの笛の踊り:2009/03/01(日) 23:14:47 ID:I+VH/J2G
HSTのヴァンハル・カッサシオン集第2巻を聴いた。
演奏は相変わらず不安定なところがあるが、ヴァンハルの魅力は楽しめる。
ところで、「ハイドン・イヤー」ということで、ハイドン・チクルスをやるみ
たいだけど、いくつも録音があるハイドンよりもヴァンハルの録音を続けて欲
しいなあ。
269名無しの笛の踊り:2009/03/08(日) 16:37:15 ID:4y7Hox1y
私もヴァンハル・カッサシオン集聴きました。
ヴァンハルは、イタリア留学の成果かどうか分からないけれど、例えば
ハイドン兄と比べて旋律線が滑らかで優美なのでBGMにもいいですね。
1760年代でも既にああいう曲を書いていたとはちょっと意外だった。


あとTOCCATA CLASSICSでシューベルトの遺作ソナタD840(1825)を聴いたが、
この盤は良かった。断片のみで未完成状態の第3、第4楽章を
現代人のニューボウルド教授という学者が補筆完成したもので、
完成形の遺作ソナタが聴ける点でまず貴重な音盤。
後半2つの楽章の出来も、初めて聴いた人なら気付かないであろう
自然な仕上がり。こんなに巧く書けるのか!と感心してしまった。
昔あった珍盤ベートーヴェンの復元・第10交響曲とは大違い。

この盤ではシューベルトの友人の作曲家アンセルム・ヒュッテンブレンナー
(1794-1868)のソナタ ホ長調Op.16(1826)も収録されており、
シューベルトや、完全同世代のピアノの名手モシェレス(1794-1870)
のソナタとの聴き比べも楽しめる。
270名無しの笛の踊り:2009/03/15(日) 14:51:56 ID:U8+mnjGW
270
271名無しの笛の踊り:2009/03/20(金) 21:55:36 ID:9Wa2bbIU
ロシアのCARO MITIS「古典派時代のロシア音楽」シリーズの1枚、
ベレゾフスキー(1740年代初期-1777)のイタリア留学時代の作品選集を
聴いたけど、これ個人的にメチャ良かった(CM002-2003)(ピリオド楽器演奏)。

この人もボローニャでマルティーニ神父に師事したらしい。
この時代のロシアの上流社会が徹底した西欧かぶれだったのと同様、作品には
ロシアの辺境性、野暮ったさなど微塵もなく、最新のイタリアのギャラントな
様式の音楽が集められている。むしろ1760年代末〜1770年代のイタリアの
音楽の格好のサンプル。オペラ・セリアの技巧的アリアからソナタ、
交響曲までバランス良く収録されており、
どの曲も宮廷好みの極めて洗練された心地よいギャラントな音楽ばかりで、
聴き手を裏切ることがない。
古典派時代のイタリア音楽に興味ある人には超オヌヌメ。
272259:2009/03/21(土) 07:16:44 ID:LVjlbvOH
>>263さん
お礼が遅れすいません。音盤の詳細情報ありがとうございます。
273名無しの笛の踊り:2009/03/21(土) 07:36:11 ID:RBVzehzr
バ盤バ盤盤盤
274名無しの笛の踊り:2009/03/21(土) 23:25:31 ID:M4lDHdZT
Franz Clement(1780-1842)のヴァイオリン協奏曲ニ長調(1805)を聴いた。
カップリングされているベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲(1806)とほぼ
同時期の作品で、演奏時間は40分に達する。ただし、ベートーヴェンの作品よ
りも18世紀の音楽に近い響きを持っており、ここの住民なら楽しめると思う。
Royal Philharmonic Orchestra/Jose serebrier
Rachel Barton Pine(vn)[Cedille Records CDR90000 106]
275名無しの笛の踊り:2009/03/25(水) 06:05:31 ID:pvtxWO3C
>>273
マイナー古典派聴いてるかー
276名無しの笛の踊り:2009/03/25(水) 19:07:18 ID:0dqm0bA7
聴いてるお。
277名無しの笛の踊り:2009/03/29(日) 21:55:03 ID:x0no2qFE
フランツ・クレメントと完全同世代で、
ハイドンの弟子でもあるLessel レッセル(1780-1838)のピアノ曲集第2巻、
(AP0023)これはどの曲もかなり良いですね。
師匠ハイドンに献呈されたOp.2のピアノ・ソナタ集(全3曲。1800頃・ヴィーン)
のうち、この盤では2番と3番の2曲が収録されている。
和音連打やスケールは、後世のピアノ曲を基準に考えればありきたり過ぎる語法
でしかないが、チェンバロとピアノフォルテの併用時代ではまだ余り
なかったピアノ特有の語法だけに、ハイドンを含む前時代の鍵盤曲に比べて、
このソナタはかなり新鮮で華やか。
同時期のデュセックの一部のソナタやベートーヴェンのソナタ
のような韜晦さもなく社交的で楽しい曲だった。

ソナタのほうがいまだ古典派らしい音楽なのに対し、併録のOp.8の幻想曲は
はるかにロマン派的な曲。解説ではクレメンティやフンメルから
の影響を指摘しているが、ハイドンの弟子といえども、ピアノ曲では、
この時代に続々登場する華麗な技の名手達とその音楽に
無関心でいる筈もないということか。作曲者本人も相当の腕前だった
らしいし。ピアノ曲好きなら持ってて損はしない1枚だと思う。

278 ◆Keith./SXw :2009/03/29(日) 22:04:56 ID:T1ykSM4y
ヨハン・ゲオルク・アルブレヒツベルガーは結構興味ある。
279名無しの笛の踊り:2009/03/29(日) 23:59:08 ID:Ovu0IoZW
プレイエル・ミュージアムのシリーズ第2巻(Ars Produktion 38 812)が出た
ね。プレイエルの交響曲が2作(ニ長調 Benton126と変ホ長調 Benton152)
とヴァンハルのハ短調交響曲(Bryan c2)が収録されている。
鍵盤楽器曲といえば、アントン・エーベルルのピアノ・ソナタ全集3枚組(Music
&Arts CD-1221)を最近入手した。フォルテ・ピアノによる演奏で、収録作品の
大部分が初録音。


280名無しの笛の踊り:2009/03/30(月) 16:55:02 ID:Ao2TP2mb
>>278
音楽史上では重要な人物とされるアルブレヒツベルガーですが、数年前までは
あの「口琴とマンドーラのための協奏曲」くらいしか録音がなく(しかも何年
か前に古楽器演奏?による新盤も出た)、現代において正当な評価を受けてい
るとはとても言えませんね。
281名無しの笛の踊り:2009/04/01(水) 11:52:23 ID:NcekhVLM
古典派は具体的にどこまでの年代までなの?
1800〜1830年が古典派からロマン派への転換期って聞くが。
282名無しの笛の踊り:2009/04/02(木) 12:48:43 ID:rFqKRxk3
広くとれば1750年から1820年くらいか?
1750年と言えばバッハが亡くなった年、ベートーヴェンの第9初演が1824年。
地域によっても差がある。
283名無しの笛の踊り:2009/04/16(木) 13:39:55 ID:Tl90z+1B
白れ猿個展波をメインに嘉太郎
284名無しの笛の踊り:2009/04/18(土) 20:07:41 ID:kLPunRHW
ヴィオッティのヴァイオリン協奏曲全集を久しぶりに聴き返している。
古典派の音楽は、やっぱり春に合っているね。
メモリアル・イヤーということで、ハイドンの録音は次々に出るのだが、マイ
ナー古典派はちょっと寂しい。
ホルツバウアーのフルート協奏曲集(cpo777 358-2)に期待。
285オペラ座:2009/04/20(月) 21:53:29 ID:0zn24sQm
6月下旬にパリに行くので、オペラ座(ガルニエ)の演目をチェックしました。できれば見たいと思っております。
NICCOLÒ JOMMELLIのオペラ「Demofoonte」、指揮はRiccardo Mutiとなっているのですが、あまり知られていないオペラではないかと思います。もし、ストーリーや、内容などについて、ご存じの方いらっしゃいましたら、お教えいただけると嬉しいです。
以前、モールアルトのドンジョバンニを見た時、現代の服装で歌っていてがっかりしたのですが、今回もそうなのでしょうか。たぶん、ギリシャ(?)の古いお話だと思うのですが・・・・。
ここは質問コーナーでないとは思いますが、ネットで調べてもあまり情報がないようなので、お詳しい方がいらっしゃいましたら、よろしくお願い致します。
286名無しの笛の踊り:2009/04/20(月) 23:07:34 ID:b6SKiOEL
カリウォダ聴いてくれ!
287名無しの笛の踊り:2009/04/20(月) 23:25:55 ID:dqz+QRzu
木管好きな俺にとってクロンマーは特別大切な作曲家だ。

特に管楽八重奏のためのパルティータはどれも明快で気持ちのいい作品ばかりだけれど、
一番の気に入りはop79の変ホ長調。実に楽しい作品。
管楽合奏はどうしてもフルート主導になりがちなところを、
フルート抜きの編成からか、クラリネットの扱いの巧みさが光ってる。
古典派でクラリネットといえばモーツァルトだけど、
三歳年上のクロンマーのこの書法は正直勝るとも劣らないと思う。

今年は生誕250周年ってことで、ぜひ多くの人に聞いてもらいたいね。
288名無しの笛の踊り:2009/04/21(火) 00:49:46 ID:yDBx2WEq
黒馬
289名無しの笛の踊り:2009/04/21(火) 23:52:06 ID:+xNx39Zm
>>285
このオペラに限らないが、あらすじだけでも長くて複雑。
それを短縮すると…
デモフォンテ王の王国には恐ろしい呪いがかけられていた。
巫女によると、本来、王の座にあるべきでない者が王座にある限り、
毎年、処女の命を生贄として神に捧げなければならない。その処女は
くじ引きで選ばれる。この国の大臣マツーシオには、ディルセアという
美しい娘がいたが、彼は娘が生贄にされるのを恐れ、国外に逃がそうと
考えた。しかし、彼女は父にも秘密で、デモフォンテ王の長男で王位継承者
のティマンテと極秘結婚し子どもまで生んでいた・・・

と、前置きだけでもこれだけ長い。悪いが中間は省略させてもらう。
最後はハッピーエンドを迎え、王国の呪いも解ける、という話。

メタスタージオ作のこの台本には18世紀に数多くの作曲家が付曲している。
ヨメッリ(1714-1774)作曲の3幕のオペラ・セリアは1743年にイタリアの
パドヴァで初演された。古典派というよりも、バロック末期ないしロココぐらいの
時代の作品。当時好評を博したオペラのひとつで、30年以上後の1775年にも
リスボンで上演されている。
290名無しの笛の踊り:2009/04/25(土) 22:01:27 ID:ScRgQOAg
バロック・古典派時代のオペラ・セリアの主役と言えば
何よりまず、去勢した男性歌手=カストラート歌手。
その魅力は伝説的であり、その独特の声色や超絶技巧、当時の宮廷人好みの倒錯した性、
洗練された立ち居振る舞いetc、独特のオーラを放ち、神々しくさえあったという。
そんなカストラート歌手の期待の歌唱録音がCDで登場。






と言いたいところだが………
何なんだこりゃ????
最初のロッシーニは、と言うより、ロッシーニだと気づくこと自体が
困難なのだが、沖縄民謡とでも言うほうがしっくりくる。
次の曲は浪曲か浅草オペラか。
合唱や他の普通の男性歌手については、録音が古いこと以外違和感ないので、
結局、変なのはこの去勢歌手だということに気づく。
というか、最初に気づかなくてはいけない。
「気の触れたオカマが喚いている」そう思う人がいてもおかしくない。
ものの見事にカストラートへの幻想を粉砕してくれる1枚。

音盤情報:アレッサンドロ・モレスキ(1858-1922):最後のカストラート
     (MEMBRAN 232596)(録音1902年、1904年)

聴きたい人だけにおすすめ。


291名無しの笛の踊り:2009/04/26(日) 00:56:20 ID:wum5cHV7
豚インフル
というより、もう新型だろ実際
292名無しの笛の踊り:2009/05/03(日) 11:54:14 ID:ZK83WU6Y
>>284
いいですね。
293名無しの笛の踊り:2009/05/10(日) 10:35:50 ID:pZ5IZCHd
アンフィオン管楽八重奏団(ピリオド楽器使用)による
クロンマーの新譜が6月にベルギーACCENT(アクサン)から発売されるね
(ACC-24207)。
今回の収録曲は「管楽パルティータOp.73、78、83、作品番号なし」の計4曲。

この団体のクロンマーは、スイスPan Classicsから発売の「管楽パルティータ
Op.57、69」「ハルモニーOp.76」を録音したPC10142があったが、これは
個人的にかなり楽しめた。

クロンマーは1818年にはヴィーンの宮廷楽長に出世し、多忙そうに見えるが
その割にはこの人も多作家だね。本来Vn奏者なのにクラリネットやオーボエ
を編成に含む曲を数多く作曲しているのが面白い。
Op.36の哀愁を帯びたクラ協(1803刊)はクラ協好きなら外せないだろう。

ピリオド演奏でないのが残念だが、スイスのTUDOR(テュードア)からは
クラリネットやオーボエを含む室内楽や弦楽四重奏曲の録音が出ていて、
クロンマーに意欲的なレーベルと言えるかも。特に
TUDOR7022に収録のオーボエ四重奏曲第1、2番
TUDOR7080に収録のクラリネット四重奏曲Op.21-1、2
は非常に良いね。オーボエ四重奏曲第1番の中間楽章Adagio
や第2番冒頭楽章の歌謡的な第1主題はうっとりしてしまう。

そう言えばPC10142収録の「パルティータ変ホ長調Op.69」と
TUDOR7089収録の「クラリネット四重奏曲 変ホ長調Op.69」とは
作品番号は同じだが、別の曲だね。多作家にはよくあることだけど。

294名無しの笛の踊り:2009/05/10(日) 20:50:05 ID:2yWC59ud
管楽器のための曲といえば、Martin Joseph Mengal(1784-1851)の木管五重奏
曲集[NCA 60138-310]を聴いた。
どれもハイドン、モーツァルト、ベートーヴェン、ロッシーニの作品を編曲し
たもの。
295名無しの笛の踊り:2009/05/11(月) 09:15:21 ID:3u35n0Bx
>>293
おおう、出るのか新譜が。
アンフィオンはトリーベンゼーとロゼッティではまり込んで一気に揃えた。
ナチュラルホルンやコントラファゴット、セルパンがたまらんよね。
モツベトのも名盤……てこれで録音全部か。少ないな。
296名無しの笛の踊り:2009/05/16(土) 07:25:13 ID:rKdqbf9k
クリスチャン・バッハのオペラ作品は、不当に等閑視されている気がするな。
LP時代には結構録音されたようだが、CD化されていないものが多く、CD
時代になってからの新録音も少ない。少なくとも、モーツァルトの初期オペラ
作品と同等以上に楽しめる音楽だと思うのだが。
297名無しの笛の踊り:2009/05/16(土) 14:09:40 ID:k33DmC3k
このスレは時代的にバロック寄りかベートーヴェン寄りかというと、べト寄りな気がします。
>296なんかは珍しいバロック寄りかな?
298名無しの笛の踊り:2009/05/17(日) 14:12:08 ID:S1iNFDk6
J.C.バッハ(1735-1782)のオペラの録音は少ないですよね。
古楽器演奏だとセリア『シピオーネの慈悲』(1778初演・ロンドン)
ぐらいかな(?)
この人のセリア『オリオーネ』(1763初演・ロンドン)は、管弦楽に
クラリネットを使用した英国で初のオペラだとか言われてるし、
Hyperionあたりで録音して欲しい。
この作曲家は、ルイ14世時代フランス音楽界の大御所リュリが付曲した
のとほぼ同じ台本で、トラジェディ・リリク『アマディス・ド・ゴール』
(1779初演・パリ)も作曲してるね。パリに進出する野心満々だったのかも。
おそらくこの作曲家唯一のフランス語オペラだけに是非聴いてみたいところ。

299名無しの笛の踊り:2009/05/17(日) 15:12:41 ID:Svb9wwQ7
ゴールのアマディならリリング盤を持ってます
国内盤も出ていたはず
300298:2009/05/17(日) 15:22:48 ID:S1iNFDk6
>>299
情報ありがとうございます。
リリングってことはモダン演奏ですね。
リリングは独語の曲ばっかり演ってる人のイメージが個人的にあるのですが
これはオリジナルのフランス語歌唱なんでしょうか?
もしそうなら貴重ですね!

301名無しの笛の踊り:2009/05/17(日) 15:42:14 ID:Svb9wwQ7
>>300
仰る通りモダン楽器による演奏で、残念ながらドイツ語歌唱です
302名無しの笛の踊り:2009/05/17(日) 23:20:52 ID:0l6i213g
J.C.バッハの作品では、純粋なオペラではないけれどセレナータ「エンデミオ
ーネ」の古楽器演奏による録音があるね。
宗教作品では「グローリア」ト長調の録音がいくつかある。この作品は、モー
ツァルト以上にメランコリックで美しい旋律に溢れていて面目躍如。
303名無しの笛の踊り:2009/05/23(土) 08:48:09 ID:NRM0nRBX
バーメルト/ロンドン・モーツァルト・プレーヤーズの「モーツァルトと同世
代の作曲家シリーズ」最新巻、ゲオルク・ヨーゼフ・フォーグラー(1749-1814)
の管弦楽曲集を聴いた。
フォーグラーの録音といえば、「レクイエム」くらいしか思いつかないが、こ
の音盤に収録されている作品(交響曲、歌劇序曲、バレエ組曲)は、どれも緊
張感を持った聴き応えのある楽曲で(全曲世界初録音)、正に再発見の喜びを
与えてくれる。
このシリーズも長く続いているが、近年のバーメルトは良い仕事をしていると
思う。
304名無しの笛の踊り:2009/05/24(日) 11:30:56 ID:rjUkLhQJ
>>303
ロンドン〜のこの企画は良いよね。
俺はF.X.リヒターが好きなんだけど、非常に録音が少ないからありがたかった。
時期をほぼ同じくしてナクソスからも出たのは不思議だったが。
彼の、特に宗教曲は美しいメロディーがこれでもかと詰め込まれてるんだから
もっと録音増えて欲しいんだけどなぁ。
305名無しの笛の踊り:2009/05/24(日) 18:37:25 ID:wwG8r2uY
>>304
バーメルトのシリーズでは、リヒターの巻が素晴らしいと思います。この演奏
に接して、前古典派の中途半端な音楽という思い込みのリヒター観が一変しま
した。それから、リンコントロSQによる四重奏曲集[Alpha089]もよかったで
すね。
リヒターの声楽曲は、「ルソン・ド・テネーブル」くらいしか耳にしたことが
ありませんが、お勧めの演奏があればご教示ください。



306名無しの笛の踊り:2009/05/24(日) 19:06:29 ID:rjUkLhQJ
>>305
自分の知る限りはCypresから出ている
アンサンブル・ストラディバリのルソン・ド・テネブル(これでリヒターに嵌ったんだけれど)
を除けば宗教曲はもう1枚しかなくて
ttp://www.hmv.co.jp/product/detail.asp?sku=502650
このCarusレーベルのCD、しかも後半に収められているテ・デウムだけだったりします。
ユルゲン・ラッテンマイヤー指揮、J.C.バッハ・アカデミー・ケルンらの演奏。
ルソン〜の慈しみ深い美しさを残しながらもテ・デウムらしい華々しさが加わっていて
一時は繰り返し聴いてました。
前半に収められてるエーベルリンの二重合唱ミサもなかなかのもの。
この他にもボックス企画ものやオムニバスCDに収録された録音もあるのかもしれませんが
今のところは出会えていません。情報求む。
307名無しの笛の踊り:2009/05/28(木) 22:39:18 ID:oB8m3Mz+
>>306
CypresとCarusの2枚は所有していますが、残念ながらこれら以外でリヒター
の声楽曲の録音があるかどうかは分かりません。

Carusレーベルといえば、ルイジ・ガッティ(1740-1817)がハイドンのオラト
リオ「天地創造」の曲を使って作曲した「天地創造」ミサを聴きました。
これって、最近でたモーツァルトの「コシ・ファン・トゥッテ」を編曲したミ
サ曲と並んで珍品というか、なんだか節操がない作品でした。

308名無しの笛の踊り:2009/05/29(金) 19:27:13 ID:Ivzw9mFY
>>307
こんなアルバムもあるんですね。
ハイドンのミサはガーディナーのものしか所持してないので
そういう意味でも気になります。
ガッティの方は……まあ聴きやすい曲ではあるようですし、そちらはそちらで楽しみです(笑)
309名無しの笛の踊り:2009/05/29(金) 21:08:57 ID:Sd4ROcUh
フリーダー・ベルニウスは、今やCarusレーベルの顔とも言える指揮者だが、
この人の声楽曲録音は本当にいい。ゼレンカ、ハイドン、メンデルスゾーン・・・
310名無しの笛の踊り:2009/06/03(水) 23:26:35 ID:BzGNNKUW
Johann Samuel Schroter(1752-88)のピアノソナタ集OP.1[DYNAMIC CDS602]を
聴いたのだが、クリスチャン・バッハ以上に繊細なメロディラインとメランコ
リックな響きに驚いた(世界初録音の表示あり)。
この人の作品は、モーツァルトがカデンツァを残したピアノ協奏曲を数曲耳に
しただけだったが(全部で12曲のピアノ協奏曲を残しているらしい)、演奏者
のLuigi Gerosaはモダン楽器を使っているにもかかわらず、音の粒が揃った響
きがフォルテ・ピアノ的でたいへん美しい。
思わず、シュレイターの他の作品も聴いてみたくなる演奏だ。
311名無しの笛の踊り:2009/06/05(金) 21:36:40 ID:Jyl0bSZe
上で話題に上がってるリヒターも、何気に今年が生誕300年か
312名無しの笛の踊り:2009/06/05(金) 23:31:18 ID:QiaAk7Jx
以前にも言及のあったアントン・エーベルル(1765-1807)作曲
ピアノソロのためのソナタ全集(CD-1221。3枚組)だけど・・・
まず、最初のソナタ ハ短調Op.1(1792)にビックリ!
第1楽章冒頭にはAdagioの長大な序奏があるが、数年後のベートーヴェンの
悲愴ソナタOp.13(1797頃)や月光ソナタOp.27-2(1801)思わせるような音楽。
主部のAllegro con moltoが始まると、同じくベートーヴェンの最後のソナタ ハ短調
Op.111(1822)を思い出してしまった。
1792年の作だが、激しい強弱法といい、重厚な和音といい、
とてもモーツァルトの弟子とは思えない新時代の作風。
学者が「ベートーヴェンの新発見作品」と偽って紹介したら、
多くの人は信用してしまいそうな作風だった。
というか、個人的にはベートーヴェンのOp.2の3曲(初版1796)なんかより
ずっと魅力的。
エーベルルは、ロマン派の先駆者と言われることもあるレオポルト・コジェルフ
(1747-1818)にも師事したらしく、この「ベートーヴェンのような」作風は
そこで醸成されたのかも。コジェルフの有名なト短調ソナタOp.15-1
(初版1785)にも近い雰囲気。

ベートーヴェン云々はともかく、この曲自体が非常によく出来た聴き応えのある音楽で、
18世紀後期-19世紀初頭のピアノ曲に興味ある人にはかなりオヌヌメ。


313名無しの笛の踊り:2009/06/08(月) 07:43:37 ID:zl7rkX31
ヒコックスが残したフンメルのミサ曲集を聴いているのだが、この分野におけ
るハイドンの後継者といっても良い出来栄えだと思う。典礼音楽としての実用
的な面を残しつつ、当時の聴衆を意識したドラマティックな響きに魅了される。
シリーズが完結しなかったのが残念。
314名無しの笛の踊り:2009/06/21(日) 09:40:01 ID:NAjnhH46
「ほんとに、古典派の交響曲って、モーツァルトのパクリばかりですね。
初めて聴いたとき、絶対モーツァルトだと思ってしまいました。
古典派には、モーツァルトのパクリじゃない曲ってあるのでしょうか。
あったら、是非お教えねがいたいものですが。」
315名無しの笛の踊り:2009/06/21(日) 10:47:45 ID:jkKmQwq8
>>314
「」で括ってあるということは誰かの発言の引用なのですか?
具体的に誰のどの曲を「パクリ」だとおっしゃっているのかわかりませんが
作曲年代を調べろ馬鹿とお伝え下さい
まぁ釣りなのでしょうが
ちなみにモーツァルトはM.ハイドンをパクリまくりです
316名無しの笛の踊り:2009/06/21(日) 12:25:13 ID:ZjN7H1/+
317名無しの笛の踊り:2009/06/21(日) 20:42:58 ID:enNnIEGv
ハイドンの弦楽四重奏か五重奏でお勧めはないですか?
ボッケリーニと聞き比べたいんですが。
なるべくお安い組み物がいいです。
318名無しの笛の踊り:2009/06/21(日) 22:14:03 ID:MhFI2exT
>>317
ボッケリーニと聞き比べるのであれば、ハイドンよりもカナーリス(1747-86)、
プニャーニ(1731-98)、ロンバルディーニ(1735-1769)などの室内楽曲を聴いて
ほしい。きっと、ボッケリーニと同じ精神世界を感じるはずだ。
319名無しの笛の踊り:2009/06/21(日) 22:45:39 ID:enNnIEGv
いや、ボッケリーニはハイドン夫人と呼ばれてるようなので、
どのようにハイドン夫人なのかを聞き比べたいのですよ。
320名無しの笛の踊り:2009/06/22(月) 20:57:03 ID:nufS9UNd
安いってなら鰤のやつで良いんじゃない?
バラ買いも出来るし、演奏もクセがない。
321名無しの笛の踊り:2009/06/23(火) 01:29:10 ID:WvwRKARW
ハイドン総合スレ見てるけど、
鰤のハイドン弦楽四重奏曲は、下手糞ってよく言われるよ
下手糞じゃ作品の正当な評価は出来ない
322名無しの笛の踊り:2009/06/23(火) 02:59:10 ID:eApfwjeU
323名無しの笛の踊り:2009/06/23(火) 09:19:24 ID:CuhUEitu
>>319
色々言われてるけど、自分で聴いて確かめた方が早いと思う。
どうせ鰤のは安い(2枚組で千円しない)買い物。
自分はモザイクQ大好きだけど、5枚組ばかりで、しかも出揃ってない。
クイケンQは一枚しかない(81~83番)けど国内盤千円だし気が向けばどうぞ。
324名無しの笛の踊り:2009/06/23(火) 20:58:40 ID:QRv5QC7J
>>323
クイケンQはエルデーディ(75~80番)も出しとる
325名無しの笛の踊り:2009/06/25(木) 17:07:36 ID:yRdfC3d1
ヨハン・クリスティアンとカール・フィリップ・エマヌエル以外の
バッハ兄弟で聴いておくべきなのはありますか?
326名無しの笛の踊り:2009/06/27(土) 04:37:22 ID:yLLey3ti
341 :名無しの笛の踊り:2009/06/26(金) 23:48:28 ID:LuqSWwi9
総作品数はベートーヴェンがずっと少ないのに
コンサートのメインプログラムになる名曲の数でベートーヴェンが圧勝。
327名無しの笛の踊り:2009/06/27(土) 04:38:27 ID:yLLey3ti
あげ
328名無しの笛の踊り:2009/06/27(土) 09:32:51 ID:IvKi4fb8
アントニオ・ロセッティのホルン協奏曲聴いてるけど、モーツァルトそっくりだな。
329名無しの笛の踊り:2009/06/27(土) 13:04:51 ID:limcAtdE
330名無しの笛の踊り:2009/06/27(土) 13:07:31 ID:limcAtdE
>>325
ウィルヘルム・フリーデマンとヨハン・クリストフ・フリードリヒは、一応有名
331名無しの笛の踊り:2009/06/27(土) 13:13:00 ID:ZIsMFto3
>>328
モーツァルトの方がお手本にしたと言われている。
弦楽四重奏曲のハイドンや交響曲のハイドン弟と同じ。
332名無しの笛の踊り:2009/06/28(日) 23:25:31 ID:juBCj77J
オペラ作曲家として有名なバルダッサーレ・ガルッピ(1706-1785)だが、器
楽曲の分野も魅力的だ。
チマローザの鍵盤楽器のためのソナタは、複数の全集がある中でついにナクソ
スでもリリースを開始したのに対して、120曲以上も書かれたというガルッピ
のソナタは、両手で数える程僅かしか音盤がないようだ。
このあたりのカタログの空白を埋めてくれる、時代楽器による全集録音に期待
したいところだ。
333名無しの笛の踊り:2009/06/29(月) 00:50:51 ID:6La5GW0H
ガルッピ(1706-1785)の鍵盤(チェンバロ)ソナタは
ロシアのIM LAB RUSSIAから出てる盤があり、持っていますが、
購入前に調べたところ他に殆ど見つからず、確かに少ないですよね。
このレーベルでは同じくイタリア人の名手ルティーニ(1730-1797)や
ヴィンチェンツォ・マンフレディーニ(1737-1799)のソナタ集
(両者ともチェンバロでの演奏)も出ていてマニアには嬉しい。
ただ、意外にも、予想したほどギャラントな曲ではなかったな〜

ところで、古典派時代のオルガン独奏曲はあまり目立たないけれど、
集めてみると非常に面白いですね。
イタリアのTACTUS、DISCANTICA、BONGIOVANNIなどでこのジャンルを漁ると、
@ニコロ・ボナンニ(1736-1821)
Aアンドレア・ルッケージ(1741-1801)
Bピエトロ・モランディ(1745-1815)
CG.B.グラツィオーリ(1746-1820)
Dニコロ・ツィンガレッリ(1752-1837)
Eジュゼッペ・ゲラルデスキ(1759-1815)
Fガエターノ・ヴァレーリ(1760-1822)
Gニコロ・モレッティ(1763-1821)
Hヴィンチェンツォ・ベナッティ(1767-1797)
IG.B.オランディーニ(18世紀後半。1783出版のソナタが知られる)
Jアレッサンドロ・グラツィオーリ(Cの子。1770-1834)、
Kフェルディナンド・プロヴェージ(1770-1833)、
Lジョヴァンニ・モランディ(おそらくBの子。1777-1856)
らのレアな作品が聴けて感激してしまう。
334333の続き:2009/06/29(月) 00:54:58 ID:6La5GW0H
この時代のオルガン曲はJ.S.バッハや1820年代以降の曲から想像する音楽とは大違いですね。
ホモフォニック、長調の優位というこの時代の一般的特徴は勿論だが、
教会で演奏するにもかかわらず、厳粛、重厚とは無縁の娯楽色の強い作品が
殆どで、それにまず驚いてしまう。上記J以降はさすがにシリアスなロマン派的傾向
が出てくるが、それでもLのソナタには動物たちの騒ぐ様子を模したような
ユーモラスな音楽があって、もぉ動物園状態。ホントに教会の礼拝で奏したのか
疑問に思えてくる。@にもカッコウの鳴声を模したというソナタがあり、
それらのお気楽さ・享楽性は、真摯な信仰の場に相応しいJ.S.バッハのオルガン曲とは対極的。
そして17世紀フランスのクラヴサン曲がリュート曲の語法を移植したように、
古典派時代のオルガン曲は同時期のチェンバロ・ピアノ曲という世俗器楽曲の語法を移植。
ワクワクさせる素早いパッセージなど、オルガンの鈍重なイメージからすると
まさに目からウロコ。心地よいギャラントな音楽が多く、その傾向の音楽が好きな人には楽しめそう。
335名無しの笛の踊り:2009/06/29(月) 20:40:29 ID:B0UTm/he
サケッティが演奏した「18世紀ナポリのオルガン音楽」1〜2巻も面白い。
A&D・スカラッティ、ガエターノ・グレコ、ヨハン・アドルフ・ハッセ、
ピエトロ・パラディシ、ジョヴァンニ・バッティスタ・ペルゴレージ、ニコロ
・ヨンメリ、パスクアーレ・アンフォッシ、グリエルミ、サルティ、パイジェ
ロ、チマローザ、ヴェント、ファーゴ、ドゥランテ、ポルポーラ、レーオ、ド
ゥニ、カッファーロ、スペランツァ、フェナローリなどなど書ききれない。
室内オルガンで演奏された小品が耳に心地よい。
336名無しの笛の踊り:2009/07/01(水) 03:36:32 ID:nIUjUlpP
知られ猿
337名無しの笛の踊り:2009/07/04(土) 20:39:31 ID:m8mI2/Td
ヨーゼフ・ヴェルフルの弦楽四重奏曲集作品30[CARO MITIS 0032006]を聴いた。
この人は、ピアノ曲関連の録音が多いけど、最近は純管弦楽曲や室内楽曲も耳に
できるようになってきた。
弦楽四重奏曲は18曲も残しているようだが、今のところ録音は作品4と作品30の
6曲のみと思われる。
338名無しの笛の踊り:2009/07/04(土) 21:26:57 ID:m8mI2/Td
ハイドン・シンフォニエッタ・トーキョーが、久しぶりにヴァンハルの交響曲
集をリリースするようだね。収録曲はB4、Es3、E1の3曲。例によって、おそら
く全曲世界初録音。
ようやく渇きが癒される・・・
339ラファ:2009/07/08(水) 06:52:17 ID:34jMzd30
 
340名無しの笛の踊り:2009/07/09(木) 16:57:21 ID:goEsu94N
ヴァンハル・シンフォニエッタ・トーキョー
341名無しの笛の踊り:2009/07/22(水) 22:06:39 ID:XgGSfeUJ
ドゥシェクの曲でお勧めありますか?
342名無しの笛の踊り:2009/07/23(木) 20:43:19 ID:vOHimTYJ
>>341
おそらく代表作と言える曲は、ピアノ協奏曲変ロ長調作品22だと思う。録音も
モダン、古楽器と複数ある。その他では、グランド・ソナタ「告別」と呼ばれ
る作品44、ハープ協奏曲作品15だろうか。
343名無しの笛の踊り:2009/07/24(金) 03:31:22 ID:SlThUmQn
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344名無しの笛の踊り:2009/07/31(金) 23:53:08 ID:Nl4CezSS
ロンベルクのクラリネット五重奏他を聞いた。なかなかですなぁ。
次はディッタースドルフ辺りに手を出すか。
345名無しの笛の踊り:2009/08/01(土) 07:34:52 ID:qj4FoHnX
間違う人もいないだろうけど、ロンベルクは二人いるんだぜー
346名無しの笛の踊り:2009/08/01(土) 07:51:09 ID:TRwJ7mWa
古典派だとヴラニツキーが紛らわしいです
その他だとシャルヴェンカ、フックス(つづり違いも含めて)、マウエルスベルガー等兄弟が紛らわしいです
347名無しの笛の踊り:2009/08/01(土) 22:04:40 ID:B3MDHk0R
フランス、ゲオルク、jj他、ベンダって何人いるんだろうか。
348名無しの笛の踊り:2009/08/02(日) 01:23:40 ID:dRBVVtnI
紛らわしくても余り困らないのはサンマルティーニやグラウンかなw
349名無しの笛の踊り:2009/08/02(日) 03:44:36 ID:5YYSjAMT
バロックでも聞くかと思ってバッハのCD買ったら息子のバッハ兄弟だった☆
350名無しの笛の踊り:2009/08/02(日) 19:17:26 ID:m+y1NAmF
ヤスナ・グラ修道院の音楽VOL.40(APO183)は、
このシリーズでは珍しく交響曲だけを収録した巻ですね。
@ヤン・エンゲル(?-1788):交響曲ニ長調
Aヨゼフ・ゼブロフスキ(18世紀):交響曲(序曲)第4番
Bナミェイスキ(18世紀):交響曲ニ長調
Cヤクプ・ゴワベク(1739-1789):交響曲ニ長調(但しライナーではハ長調)
Dマテウシュ・クツィ(18世紀後半):交響曲ト長調
上記の収録曲中@のエンゲルだけは、過去に他盤で別の交響曲が数曲収録されており、
古典派マニアには既知の作曲家と思われるが、他の作曲家は未知の作曲家かも。
少なくとも自分はそうだった。パイジェッロやチマローザのように、
現代の一般大衆が知らないだけで、当時は各地の大宮廷でVIP待遇の超大物有名作曲家、
現在でも各種団体名に名を冠されるなど研究者・マニアにはメジャーな作曲家というのもいるが、
この盤の作曲家達は正真正銘のマイナー、 活躍場所も地元ポーランドかその近辺に限られた
のかもしれない(詳細不明)。
ということで、辺境の後進的な作風を想像しがちだが、聴けばその偏見は直ちに覆される。
むしろ、奇矯で良くも悪くも個性的なベルリン楽派などよりも遥かに正統的な古典派。
しかし、これらの交響曲で意外なのは、マンハイムやヴィーンよりも、
そして場合によってはパリよりもギャラントな音楽になっている点。
例えばDのクツィの交響曲で見られるクレッシェンドはマンハイム楽派からの影響
かもしれないが、しかし、この楽派のベック(1734-1809)が 既に1760年代にパリで出版した交響曲集
で見られるような、 ベートーヴェン風の劇的でシリアスな表現の予兆というものはなく、
装飾的な楽句の羅列などにより、ひたすらギャラントな快感を追求しているように感じる。
それは昔OLYMPIAから出てたOCD384に収録のPaszczynskiやPawlowskiの交響曲でも同様。
ポーランドの古典期交響曲(の一部)がなぜこのような作風をとりがちなのか謎だが、
上質な娯楽音楽としての交響曲を求める人、古典派交響曲マニアには
新たな「発見」となる1枚かもしれないと思った。
351名無しの笛の踊り:2009/08/02(日) 21:55:18 ID:a/dUXg1k
ポーランド人作曲家が書いた古典派作品集は、何枚かCDありますね。
OLYMPIAレーベルからは、「ポーランド古楽シリーズ」として少なくとも9枚
出ていました。
実際に、18世紀後半にはポーランド人作曲家によって多くの交響曲が作曲され
たようです。Jan Wanski(1762-ca1800)の一連の作品は、一時期よく聴いてまし
た。
352名無しの笛の踊り:2009/08/03(月) 18:45:50 ID:s5klwllJ
マイナー作曲家とベートーヴェンの比較が聴けて面白いかも。
ガーディナー指揮
http://www.youtube.com/watch?v=iERZZvw-uzk&NR=1
353名無しの笛の踊り:2009/08/06(木) 21:49:26 ID:e7a3H+Ij
久しぶりにコジェルフのピアノ協奏曲ニ長調を聴いているけど、やっぱりいい
ね。モーツァルトの同種作品と比べたら、いかにも当時の平均的な音楽語で書
かれた娯楽作品なのだが、それがいい。この人の作品は交響曲もかなり聴かせ
るし、もっともっと評価されてしかるべきでは。
354名無しの笛の踊り:2009/08/07(金) 22:27:42 ID:UN9qGbug
ラモー以降、頭の良い人たちが音楽をわかりやすく頭の悪いものに作り替えてしまったのでう。あひゃらん
355名無しの笛の踊り:2009/08/09(日) 19:18:44 ID:i4+a5yVd
クラウスの交響曲嬰ハ短調 VB140の第一楽章は主部も楽譜の指定はアンダンテディモルトのまま?
356名無しの笛の踊り:2009/08/14(金) 20:10:25 ID:rkniAZ73
SEI
SEXTUOR
Per
DUE VIOLINI, VIOLA, DUE
VIOLONCELLI, E FLAUTO.
COMPOSTI PER
S.A.R. il Signor Infante Don Luigi
Di Spagnia
DA LUIGI
BOCHERINI
Di Lucca
Virtuoso di Camera e Compositore della Prefata  S.A.R.
OPERA ]X
357名無しの笛の踊り:2009/08/16(日) 12:15:15 ID:3lCuv5VY
休日を利用してHSTのヴァンハルの交響曲集を通して聴いている。
今6枚目。
のどかな気分だ。
358名無しの笛の踊り:2009/08/16(日) 12:44:17 ID:As2jDicA
どうせならOLCに全部やって欲しいな<ヴァンハル
359名無しの笛の踊り:2009/08/17(月) 19:48:33 ID:ZlmtV81P
パイジェロの「奥様女中」(ZIGZAG ZZT070102)を聴いたら良かった!
この曲の古楽器演奏による唯一の音盤と思われるが、ペルゴレージの同名オペ
ラも同じ演奏者で聴いてみたい。
てか、そもそもパイジェロの録音少なすぎ!
一応20数曲は耳にできるが、代表作と言われる「セヴィリアの理髪師」の音盤
ですら数えるほどしかなく、欲求不満が高まるばかりだ。
360名無しの笛の踊り:2009/08/18(火) 00:44:54 ID:D3D/unpC
パイジェルロだのサルティは、モーツァルトのピアノ曲で知ったクチだな。
あと、交響協奏曲もしくは、複数楽器の協奏曲の名曲(除くモーツァルト、ハイドン)を教えてください。
私的には、ダンツィのクラ&ファゴットの協奏曲、ゴセックの二台ハーブ協奏交響曲、ディッタースドルフのヴィオラとコントラバスの協奏交響曲がお気に入りです。
361名無しの笛の踊り:2009/08/18(火) 10:06:59 ID:abAPfvl9
J.G.グラウンの合奏協奏曲はどうかな
編成はフルート、ヴァイオリン、ヴィオラ・ダ・ガンバとチェロに弦楽と通奏低音w
362名無しの笛の踊り:2009/08/18(火) 20:51:43 ID:pZIwTvqK
協奏交響曲には良い作品が目白押し。
サン=ジョルジュ(1745-1799)の6曲の協奏交響曲は全てお勧め。
カンビーニ(1746-1825)のフルートとオーボエの協奏交響曲も面白い
(第1、3、4番)。
ドヴィエンヌ(1759-1803)の3曲(独奏楽器は、2つのクラリネット、フル
ート・オーボエ・ホルン・ファゴット、ホルンとファゴット)。
独奏楽器多数の作品では、コジェルフ(1747-1818)の「ピアノ、マンドリン、
トランペット、コントラバスのための協奏交響曲」。
珍しいところでは、ブレヴァール(1753-1825)の2曲(独奏楽器は、フルート
とファゴット、クラリネットとファゴット)。
ヴィオッティも何曲か聴ける。
363名無しの笛の踊り:2009/08/18(火) 21:01:29 ID:pZIwTvqK
連投失礼
サン=ジョルジュの協奏交響曲は、6曲ではなく8曲でした。
カール・シュターミッツも多数の協奏交響曲を残しているが、敢えてお勧めし
たい作品は「ヴァイオリンとチェロのための協奏交響曲第3番」ニ短調。当時
800曲余りも書かれた同ジャンルの中でも短調の作品は極めて珍しい。
アントニオ・マリア・ジュリアーニの「2つのマンドリンとヴィオラのための
協奏交響曲ホ長調」も美しい。
364名無しの笛の踊り:2009/08/20(木) 01:28:21 ID:YaqpX5NW
>>361-363
ありがとうございます!探してみまっか。
365名無しの笛の踊り:2009/08/23(日) 12:30:39 ID:6H2Y5eBm
協奏曲を探してて気がついた。
古典派の時代には、ヴィオラやコントラバスやファゴットのように、独奏楽器としての価値が低いと思われる楽器の協奏曲を何曲も残されており、これを聞く事が出来るのは嬉しい。
366名無しの笛の踊り:2009/08/26(水) 00:10:39 ID:xLGixqh8
2009年08月26日の新着タイトル - NML ナクソス・ミュージック・ライブラリー
アイヒナー:交響曲集 - Opp. 5, 6, 7, 11 (ラルテ・デル・モンド/エールハルト)
http://ml.naxos.jp/album/C5021
367名無しの笛の踊り:2009/08/26(水) 01:20:28 ID:xLGixqh8
今日初めてきいたが、よかったので貼った。
念の為。
368名無しの笛の踊り:2009/08/27(木) 22:01:31 ID:D98Z+dkd
ヴァンハルの交響曲って、もう45曲以上も録音されているんだな。
ト短調交響曲の録音を渇望していた○年前とは隔世の感がある。
369名無しの笛の踊り:2009/09/10(木) 20:35:41 ID:Chuz7/PI
ミズリチェックのヴァイオリン協奏曲待ち。
370名無しの笛の踊り:2009/09/12(土) 19:42:02 ID:maXaXdaw
色々聴いたけど、やはりヴァンハルがいいな。飽きないし、外れの曲も少ない。
371名無しの笛の踊り:2009/09/12(土) 20:56:39 ID:SHplzKZm
この時代の無伴奏の作品を教えてくたさい
372名無しの笛の踊り:2009/09/12(土) 21:05:42 ID:PeSB8nJ+
無伴奏ピアノソナタ
373名無しの笛の踊り:2009/09/13(日) 01:14:31 ID:gJ4xSHn3
>>371
カール・フリードリヒ・アーベル
無伴奏ヴィオラ・ダ・ガンバのための小品集
374名無しの笛の踊り:2009/09/13(日) 01:16:32 ID:0dVYQkpo
>>371
ロセッティのハープ・ソナタ集
375名無しの笛の踊り:2009/09/13(日) 19:16:17 ID:B1JAPvl4
ベラスケス時代のスペインの宮廷音楽は?
376名無しの笛の踊り:2009/09/13(日) 20:03:03 ID:kLejkJoQ
ベラスケスが死んだのはバッハが生まれる25年前。
377名無しの笛の踊り:2009/09/14(月) 09:11:13 ID:aR7agLnS
カンナビヒを聴いてみたけどまあまあいいかもね
378名無しの笛の踊り:2009/09/17(木) 22:20:40 ID:NMUv/9cO

毎月、新手のCD・DVD達が俺を誘惑する。

夢中で注文。気づけばもう朝。

未開封CD・DVDは山となり、部屋を自分を埋め尽くす。

嫁の軽蔑の眼差し。

おお、この甘美なる苦痛よ。
379名無しの笛の踊り:2009/09/25(金) 00:08:19 ID:jbLYd2/l
もう手に入らない楽譜はどうやって入手したらいいものでしょうか?


>>378
勝手に捨てられないように気をつけてくださいね。
380名無しの笛の踊り:2009/09/26(土) 18:44:49 ID:83OfQKl2
取りあえずIMSLPで探してみたり、図書館行ってみたり
381名無しの笛の踊り:2009/09/27(日) 05:51:45 ID:z4wzWbL6
古賀書店に行ってみるとか
382名無しの笛の踊り:2009/09/29(火) 23:48:59 ID:3MiPFw/l
芳賀書店
383名無しの笛の踊り:2009/09/30(水) 19:52:52 ID:FOFvIWRt
それはエロ本屋だろ!www
384名無しの笛の踊り:2009/10/05(月) 12:21:04 ID:YTcgGzUn
もし旦那がCDのコレクターだったら
ある日いきなり処分する
385名無しの笛の踊り:2009/10/05(月) 14:12:28 ID:hSjAfTZP
ルブランって人のオーボエコンチェルト聴いたけど
モツのピアノコンチェルト20にそっくりだったわ
386名無しの笛の踊り:2009/10/22(木) 02:51:35 ID:2xZ7bl4N
387名無しの笛の踊り:2009/10/25(日) 16:51:26 ID:7xqV6bH7
イタリアでも活躍したミスリヴェチェク(1737-1781)の
オラトリオ『イエス・キリストの受難』(1770以降)。
久しぶりに聴いてみると、
合唱曲の比率が若干多いこと以外は、同時期の世俗音楽オペラそのもの
になってますねこれ。
この曲の正式なジャンル名はComponimento sacro=宗教的作品。これは同時期の
イタリアでよく見かけるジャンルで、聖書等の宗教的題材を、当世オペラ風
に作曲してしまう便方のようなジャンルという感じ。
台本作者が、当時のオペラ・セリアにおける大御所メタスタージオだ
という点も、この作品の傾向・性質を端的に示しているかも。

個人的に最も気に入ってる曲は、キリストの弟子の1人アリマテアのヨセフが歌う第9曲
のアリアだが、この曲は、歌詞に相応しいとは思えない。
古典派時代の声楽曲では非常によくあることだが、この歌詞でこの音楽?????
というミスマッチぶりの好例かもしれない。
音楽を聴いているだけだと、威厳と格調のあるオペラ・セリアを通り越して、
オペラ・ブッファのおどけたアリアを聴いてるような気分になる。そこがまた面白い。
388名無しの笛の踊り:2009/10/25(日) 18:28:09 ID:c8pqDxOM
>>387
スレ主さんですか?
そうだとしたら久しぶりですね。
心配してましたよ。
389名無しの笛の踊り:2009/10/25(日) 21:22:04 ID:fmOyD03H
「イエス・キリストの受難」のテーマでは、以前パイジェロの作品をよく聴き
ました。最近では、ナウマンやサリエリの曲も耳にします。
ミスリヴェチェクのオラトリオは、「アブラハムとイサク」が有名ですね。
演奏はあまり感心できませんが、BONTON CLASSICSから録音も出ています。


390名無しの笛の踊り:2009/11/16(月) 17:26:21 ID:Cpp+LQQw
カルッリなんて聴いてみたくなったんですがどうでしょうか?
古楽器使用の録音でお勧めはありますか?
391名無しの笛の踊り:2009/11/18(水) 14:52:26 ID:uxojrAH8
>>390
古楽器使用で思い付くのはNaxosのサヴィーノのソナタ集とか鰤のギター&ピアノデュオ曲全集(?)とか。古楽器に限らずカルッリの録音ってありそうで案外少ないみたい。
392名無しの笛の踊り:2009/11/25(水) 14:18:16 ID:2ArZZeeR
>>333のおかげで古典派のオルガンにハマってしまったい
フェルディナンド・プロヴェージ(1770-1833)ってヴェルディの師だよな?スペルが分からなくて検索できないorz
「フェルディナント」でアマゾンで検索かけてもベートーベンの弟子のリースが引っかかるorz
393名無しの笛の踊り:2009/11/28(土) 03:28:29 ID:lHnkN5YH
ハイドンのオルガン協奏曲第2番とガルッピの四声のための協奏曲 ニ長調が同じ曲だという話をネットで見たのですが、両者を聴いたことのある人のご意見をお聞かせ下さい。
394名無しの笛の踊り:2009/11/28(土) 22:48:22 ID:Za4Ds4Sk
>>392
ヴェルディの最初期の師の1人プロヴェージの姓の綴りはProvesi
この人も、メタスタージオ原作の台本「ラ・クレメンツァ・ディ・ティト」
でオペラを作曲してるらしい。

名前をドイツ風の読みの片仮名表記「フェルディナント」で検索すると
第2次大戦ドイツ軍の駆逐戦車とかがやたら引っかかるんだよね・・・
そっち方面のマニアにとっては確かにフェルディナントと言えばソレのことなんだが。

>>393
答えになってなくて申し訳ないが、ガルッピ作曲の4声のコンチェルトのうち、
Dynamic盤収録曲に限って言うと、18世紀前期迄、器楽曲では絶大な影響力を持ったコレッリ一派の書法を
比較的忠実に踏襲した、楽想も形式も、どう考えてもバロックな音楽ですので、
曲違いだと思うんですよね。
それにハイドンのHob.][-2は、ソロ楽器=オルガンまたはチェンバロ の他に
弦合奏という編成で、この時期の弦合奏は4部だとすると計5声になるので、別な曲である
可能性が高いと思えます。
同一曲と言われてるのは、ガルッピのチェンバロ協奏曲のほうではないでしょうか。

確かにガルッピという作曲家は、初期にはコレッリやヴィヴァルディのような曲を
書いておきながら、中期以降には古典派に変身を遂げた、最先端を行く作曲家の1人なので
世代差はあってもハイドンと同じ曲ってことはあり得る話だという気はしますね。
一生の間にバロックと古典派の両方を股にかけているところが
生物の進化における画期的生物ティクターリク(一応、魚類だが、限りなく両生類らしく
見え、実際、陸上脊椎動物の祖先に最も近いとみられる非常に奇妙な生物)と妙にダブってしまう。





395名無しの笛の踊り:2009/11/28(土) 23:19:04 ID:A2h2uiQ0
>>394
綴りサンクス!!ずっと分からなかったから助かった!けどアマゾンで検索しても引っかからないorz
マイナー過ぎか…


このスレの人たちはかなりCDマニアックでおいてないのが多いよね?みんなどこのCDショップで買ってるの?
いつも使ってるお店とか教えてもらえないでしょうか?通販サイトは大手しか使ってないのでそこにないとお手上げ
なんですよね…orz
396名無しの笛の踊り:2009/11/28(土) 23:48:43 ID:Za4Ds4Sk
>>395
http://www.kamome.ne.jp/giovanni/index2.html
http://www.cadenza-cd.com/index2.html

これらはいかが?
Amazonも日本版なら輸入盤を見るか、あとは直接、英国版やフランス版に飛ぶとか。

いずれにしてもプロヴェージの録音は世界中探しても決して多くは見つからないはず。
プロヴェージ作曲のオルガン曲「シンフォニア ハ長調」が収録されている盤は
DISCANTICA 101 です。
このレーベルはイタリアのオルガン曲が好きなら面白いです。参考までに。

http://www.kohshinmedia.com/bottega-discantica/catalogue.html
http://www.cadenza-cd.com/label/discan.html



397395:2009/11/29(日) 00:02:06 ID:fQ8rOfLE
>>396
ご丁寧にマジありがとう。親切すぎて感動。お金ためていろいろ聞いてみたいっすマジありがとう!
398名無しの笛の踊り:2009/12/11(金) 22:15:51 ID:KedywLGj
>>390
カルッリの古楽器演奏では、三重奏曲と二重奏曲を集めたstradivarius[STR 33586]
とTACTUS[TC770301]、フォルテピアノとの二重奏曲集NUOVA ERA[7175][7188/7189]、
[7190]、[7196]などがあるよ。
399名無しの笛の踊り:2009/12/14(月) 17:33:54 ID:oqTKABVw
>>398
TACTUSのやつって古楽器だったんだ。
CDショップで見たときは、古楽器演奏との記載はなかったからモダンかと思った。
楽器もフルートとピアノとの記載では古楽器だとは気がつかないよ。
演奏者も知らない人だし。
400398:2009/12/15(火) 01:07:41 ID:XNFKeNOW
>>398
スマン、少なくともフルートはモダンみたい。
TACTUS=古楽器のイメージが刷り込まれているため。
401名無しの笛の踊り:2009/12/19(土) 22:11:05 ID:I7JA0g3m
ガルッピ(1706-1785)のオペラは最近は結構復活してきて嬉しい。
録音はブッファのほうが中心だが
フンガロトンから出てるドラマ・ペル・ムジカ
『ラ・クレメンツァ・ディ・ティト』(1760初演・ヴェネツィア)
は数少ないセリアの録音で貴重ですね。
バロックの作曲家のイメージがあるガルッピのオペラで、パイジェッロばりの
技巧的で華麗なアリアが出てくるのは嬉しい驚き。
まだバロックの時代の1730年代から活躍しているヨメッリ(1714-1774)
らと同様に、古典派の生みの親、主導者もやはりイタリア人達だったと
強く感じてしまう。

ガルッピといえば、次世代のヴェネツィアの大物オペラ作曲家ベルトーニ
(1725-1813)の教会音楽とのカップリングの
「1766年、サン・マルコ大聖堂のミサ」と題されるシャンドス盤(CHAN 0702)
(古楽器演奏)がかなり良かった。
バーニー卿も言及したベルトーニは、多作にもかかわらず、1幕ものの
オペラ1作ぐらいしか聴いたことがない。この盤でも僅か8分未満のキリエ1曲
(世界初録音)だけという寂しさ。
この盤にもガルッピの4声のコンチェルトが2曲収録されていて、それらは
他盤にも録音があるが、グロリアとクレドの2曲の教会音楽は世界初録音。
18世紀イタリアの通例どおりというか、部分的にオペラ化した教会音楽で、
当時のオペラが好きな人も楽しめると思う。
402名無しの笛の踊り:2009/12/20(日) 02:14:58 ID:d7iS91h5
イタ古の嫁売りのミサ曲は良かったよ。
オペラが重要な人らしいけど、アリアしか聴いたことない。
403名無しの笛の踊り:2009/12/20(日) 11:54:05 ID:1ZFCfRih
ベルトーニの録音では、シモーネ盤のMISERERE(1802)[ERATO ECD75389]があるね。
VENI CREATOR、MISERERE、BEATUS VIRのカップリング。
404名無しの笛の踊り:2009/12/20(日) 12:47:40 ID:bE9k847E
忘れた頃にスレ主が出てくるんだなw
405名無しの笛の踊り:2009/12/22(火) 21:54:13 ID:D6Dy1f00
cpoのミヒャエル・ハイドン交響曲シリーズがようやく完結するようだね。
次は、ディッタースドルフ、ヴラニツキ兄弟、ヴァンハル、ギロヴィッツあた
りの全集が欲しい。
406名無しの笛の踊り:2009/12/26(土) 13:09:41 ID:+3fPPffE
altoのボヘミア古典交響曲シリーズに2曲ほど収録されてるバルタとかいう作曲家の曲が気に入ったが情報が全然ない
407名無しの笛の踊り:2009/12/27(日) 13:36:35 ID:4OyBEYht
フォッフォッフォッフォッ
フォッフォッフォッフォッ
408名無しの笛の踊り:2009/12/27(日) 16:03:27 ID:foBxECQZ
>>407
それはバルタン星人
409名無しの笛の踊り:2009/12/28(月) 02:57:58 ID:lH/tTQws
お約束のツッコミどうもありがとうw
410名無しの笛の踊り:2009/12/28(月) 17:35:46 ID:GCt1/ECP
>>406
古典のはずなのにバロックとタイトル付けられてるシリーズだね
ヴァンハルやコジェルフも収録していてなんでバロックなんだよって思った
バルタは正体不明の作曲家だねぇ…
411名無しの笛の踊り:2010/01/28(木) 06:35:17 ID:4MUC0N2Z
フォッフォッフォッフォッ
412名無しの笛の踊り:2010/01/28(木) 12:13:50 ID:qlx7Ql0I
413名無しの笛の踊り:2010/01/31(日) 02:32:33 ID:U9baHXp3
フォッフォッフォッフォッ
フォッフォッフォッフォッ
414名無しの笛の踊り:2010/01/31(日) 16:41:42 ID:5dJ1YZ4D
>>413
それはバルタン星人
415名無しの笛の踊り:2010/02/16(火) 22:34:20 ID:MDCNober
グルックの代表作と言えば「オルフェオとエウリディーチェ」らしいのだが、
2つの「イーピゲネイア」、「アルチェステ」、「エコーとナルシス」の方が
聴き応えがある気がする。
416名無しの笛の踊り:2010/02/16(火) 23:20:37 ID:0Xy/U54o
クリストフ・グルック (1714-1787)
歌劇「ドン・ファン」 - 幽霊と復讐の女神達の踊り
http://www.youtube.com/watch?v=uQrwAZa3N9U

ルイジ・ボッケリーニ (1743-1805)
交響曲 ニ短調 「悪魔の棲む家」 Op. 12 No. 4, G. 506
http://www.youtube.com/watch?v=Qjj4CGCV0S0
417名無しの笛の踊り:2010/02/17(水) 21:31:49 ID:Qzq5ehPm
「モーツァルト時代の巨匠たち」[CAPRICCIO 67 100/02]3枚組は、カプリッ
チョの既存録音からのセレクションなんだが、どれもとても新鮮に聴こえる。
クラウスやヴァンハルなどは言うに及ばず、クリスチャン・バッハの作品の美
しさは比類ない。古典派のエッセンスが詰まった良企画だ。
418名無しの笛の踊り:2010/02/18(木) 05:44:31 ID:uZ0wmeg5
>>1は死んだんですか?
419名無しの笛の踊り:2010/02/18(木) 20:18:25 ID:6jlLDGiv
ハイドン・シンフォニエッタ・トウキョウのヴァンハル「疾風怒濤交響曲」シ
リーズは、次の12巻で完結なの?
全曲録音をリリースしてくれるものと期待していたのに(やはり無理か)。
420名無しの笛の踊り:2010/02/20(土) 00:01:35 ID:+Zn1zyCA
古典派協奏曲の分野別代表的作曲家
ヴァイオリン協奏曲:サン=ジョルジュ(最近伝記が出たヴィオッティもいる
けど、こちらの人をとりたい)。
ヴィオラ協奏曲:カール・シュターミッツ(古今のヴィオラ協奏曲の最高峰)。
チェロ協奏曲:ヨーゼフ・ハイドン(ボッケリーニも捨てがたいけど)。
ピアノ(クラヴィア)協奏曲:さすがにモーツァルトだろ(コジェルフが作曲
した同ジャンルの全貌が明らかになれば、少しは地位も危ないか? 珍しいと
ころでは、シュレイター、カンビーニ、パイジェロも落とせない)。
オルガン協奏曲:ヨーゼフ・ハイドン(ジョン・スタンリーもいい線いってる)。
フルート協奏曲:フランソワ・ドヴィエンヌ(「フランスのモーツァルト」の
異名を持つ。誰かフラウト・トラヴェルソで全集を録音してくれ)。
オーボエ協奏曲:まとまった数を作曲した人ではルブランがいるけど、フィア
ラ、ロゼッティなどの曲もいい)。
ファゴット協奏曲:ダンツィ、クリスチャン・バッハ、ヴァンハルあたりか?
ホルン協奏曲:もちろんロゼッティだよね。
クラリネット協奏曲:クルーセル、シュポーアはどちらかと言えば初期ロマ
ン派。カール・シュターミッツにも魅力的な作品が多いが、モーツァルトの
1曲には敵わない。
協奏交響曲:カール・シュターミッツ、クリスチャン・バッハ、カンビーニ、
ブレヴァール、ドヴィエンヌなどなど。


421名無しの笛の踊り:2010/02/20(土) 00:28:16 ID:+Zn1zyCA
続き
ハープ協奏曲:クルムフォルツに決まりだな。
マンドリン協奏曲:フンメル(らしからぬ名曲)。
ギター協奏曲:やはりジュリアーニだろう。カルッリやモリーノもいるが。
トランペット協奏曲:月並みだがハイドン。フンメルもいるか。
トロンボーン協奏曲:これは難しい。レーオポルト・モーツァルトかミヒャエ
ル・ハイドンくらいしか思いつかない。
書き忘れていたけど、カール・シュターミッツのチェロ協奏曲はいい(4曲が
現存?)。
あとはティンパニ協奏曲とか口琴とマンドーラのための協奏曲とかゲテモノも
あるにはあるが・・・



422名無しの笛の踊り:2010/02/20(土) 00:30:58 ID:UWJ09SnH
>口琴とマンドーラ
あれは代表つーか一品物だからなぁ
ところでクロンマーのフルート四重奏曲ってピリオド演奏ある?
個人的にはモーツァルトより好きなんだけど、モダンでしか聴いたことがない。
423名無しの笛の踊り:2010/02/20(土) 08:12:45 ID:+Zn1zyCA
クロンマーの作品は、代表的ジャンルの管楽器のためのセレナードを除くと、
ピリオド楽器演奏が少ないね。フルート四重奏曲もモダン演奏しか知らない。
この人は、作品数が多くて録音もそれなりに存在するのだが、ホフマイスター、
プレイエル、ダンツィたちと同様、いまいちインパクトに欠ける気がする。
いずれにしても、ボヘミア系の作曲家は、声楽作品の発掘が遅れているので、
本当の評価はこれからだろうね。
424名無しの笛の踊り:2010/02/20(土) 08:34:28 ID:D3odGefi
>>420
それって代表的作曲家ではなくて、単に録音が存在する(存在した)作曲家の羅列じゃないでしょうか?
425名無しの笛の踊り:2010/02/20(土) 14:28:21 ID:UWJ09SnH
>>423
やっぱりないかな。
管楽セレナードはアンフィオンがとても良い仕事をしてるし、
昨年はメモリアル・イヤーだったからか、
ここ2年ほどで弦四、ピアノやファゴットの四重奏まで出てるのにな。
426名無しの笛の踊り:2010/02/21(日) 22:34:13 ID:92LEKhCb
>>425
ボヘミア系の作曲家は管楽器を得意にしている人が多いけど、クロンマーも
管楽合奏の作品は別格で、唯一モーツァルトと張り合えるジャンルだと思う。
個人的には、最近録音が増えてきた弦四に期待している。
427名無しの笛の踊り:2010/02/27(土) 16:41:19 ID:85ZtysKp
ここでも話題に上っていた、Ernst Eichner(1740-1777)の交響曲集[CAPRICCIO 5021]
を聴いた。アイヒナーは交響曲を31曲残しており、その中の30曲が出版されるな
ど、生前はなかなかの人気作曲家だったようだ。
このアルバムには4曲が収められており(ニ短調、ヘ長調、ト短調、ハ長調)、
どれも3楽章で構成されている。
驚いたのは、I'arte del mondoという団体の過激な演奏で、往年のコンチェル
ト・ケルンを彷彿させるガリガリ・ギシギシ音が満載だ。
428名無しの笛の踊り:2010/02/27(土) 21:37:22 ID:TQw3UoXa
この文体はスレ主か?
429名無しの笛の踊り:2010/02/28(日) 00:16:47 ID:9IjJOqtK
>>427
指揮者のエールハルトは、
コンチェルト・ケルンでコンマスをやってた人物。
ラルテ・デル・モンドについては何も情報を持ってないが
おそらくコンチェルト・ケルンと深い関係を持つと思われる
430名無しの笛の踊り:2010/02/28(日) 00:30:59 ID:aI0+BQBE
古楽器オケの場合、名称が異なっても演奏者が掛け持ちしている例が多いよう
だね。
431名無しの笛の踊り:2010/02/28(日) 01:04:31 ID:9IjJOqtK
>>430
それもあるけど
コンチェルト・ケルンとラルテ・デル・モンドの場合、
レーベルも同じCapriccio/PhoenixEditionなので
432名無しの笛の踊り:2010/03/06(土) 18:53:17 ID:fe8FfoMH
スペイン人作曲家Jose Castel(1737-1807)のコミック・オペラ La Fontana del
Plancer [Musica Antigua Aranjuez MAA007]を聴いた。
近年、スペインやポルトガルの古典派音楽が少しずつ紹介されているようだが、
どれを聴いても楽しめる高い水準の音楽であることに驚かされる。
まだまだ未発掘の作品が眠っているようで、この趣味は一生かかっても終わり
そうにない。



433名無しの笛の踊り:2010/03/15(月) 22:35:39 ID:lllL92OW
>>424
代表的作曲家だから録音が存在するんだろ。
434名無しの笛の踊り:2010/03/16(火) 13:25:01 ID:lBeQHEhM
NML3月16日登録タイトル
フォーゲル:交響曲第1番 - 第3番(バイエルン・カンマーフィル/ゲーベル)
http://ml.naxos.jp/album/OC735
435名無しの笛の踊り:2010/03/16(火) 14:42:16 ID:lBeQHEhM
第1番は正直どうでもいい感じ
第2番・第3番はまあいい感じ
これらのアダージョ楽章では、ホルンを中心に木管が目立つ
第3番は第1楽章もいい
436名無しの笛の踊り:2010/03/23(火) 22:51:57 ID:VCfnAII0
北欧のモーツァルト=クラウスのオペラ「カルタゴのイーニアス」からの管弦
楽作品集(NAXOS 8.570585)を聴いているけど、これは凄い。
声楽部分がなくて残念だと思っていたが、迫力に驚くとともに聴いていて全然
飽きない。クラウス恐るべし。
437名無しの笛の踊り:2010/03/28(日) 00:09:29 ID:xqIs7iyW
クラウス:歌劇「カルタゴのイニーアス」(抜粋)(シンフォニア・フィンランディア/ガロワ) - 8.570585 - NML ナクソス・ミュージック・ライブラリー - 全曲無料試聴できるクラシック音楽配信
ttp://ml.naxos.jp/album/8.570585
438名無しの笛の踊り:2010/04/04(日) 23:40:18 ID:XWKuPmRn
久々にパイジェロの新録音オペラ GLI ZINGARI FIERA [BONGIOVANNI GB2445/46]
を楽しく聴かせてもらった。GIOVANNI PAISIELLO FESTIVALの一環として録音さ
れたものらしいが、1789年に作曲されたこの曲は作者の円熟期に書かれただけ
に、美しい曲想と軽妙なユーモアたっぷりで飽きさせない。
439名無しの笛の踊り:2010/04/11(日) 13:25:54 ID:/KJSMxjT
ヨハン・ゴットリープ・ナウマン - Johann Gottlieb Naumann (1741-1801)
ミサ曲第18番 ニ短調
Mass No. 18 in D minor
ミサ曲第21番 ハ短調
Mass No. 21 in C minor
Neuer Kornerscher Sing-Verein
Collegium Instrumentale
ペーター・コップ - Peter Kopp (指揮者)
ttp://ml.naxos.jp/album/AM232237
440名無しの笛の踊り:2010/04/28(水) 16:05:52 ID:fA9yQcSD
もう財布がもたん
マジで買いすぎた
441名無しの笛の踊り:2010/04/28(水) 21:39:42 ID:ANIPVKWC
>>440
どんなの買ったの?
442名無しの笛の踊り:2010/04/29(木) 14:33:34 ID:Z3AZS0BH
”ビュッケブルクのバッハ”こと、ヨハン・クリストフ・フリードリヒ・バッハ
(Johann Christoph Friedrich Bach, 1732-1795)のCDを買った。

JCFの交響曲は全20曲中、第1, 2, 3, 4, 6, 10, 20番以外行方不明と聞いていたが、
第15番 ト長調(Wf I/15, BR C 23)(1793年)が現存していたことに大いに驚かされたw

実際のところ、何曲残っているんだ?
443名無しの笛の踊り:2010/05/15(土) 23:55:05 ID:rkmATRgm
アンリ=ジョゼフ・リジェール
Henri-Joseph Rigel (1741 - 1799)
Symphony No 4 in C minor: I. Allegro assai
ttp://www.youtube.com/watch?v=00D3CMjLUKw
444名無しの笛の踊り:2010/05/25(火) 02:31:28 ID:rtpdZsN3
コジェルフ
交響曲ハ長調
http://www.youtube.com/watch?v=6t0pal0e_zU

…いろいろ残念な作曲家だな…
445名無しの笛の踊り:2010/05/25(火) 02:35:45 ID:rtpdZsN3
誤爆
446名無しの笛の踊り:2010/06/15(火) 01:06:41 ID:mUcUzYbW
ミスリヴェチェクって、あまりおもしろくない。
447名無しの笛の踊り:2010/06/19(土) 16:45:17 ID:sp3BLQQB
448名無しの笛の踊り:2010/06/23(水) 05:46:54 ID:Rrm4whDa
誰ですかこんなコラ作ったのw
449名無しの笛の踊り:2010/07/03(土) 12:31:11 ID:U5FvQbr9
コラコラ
450名無しの笛の踊り:2010/08/11(水) 22:28:54 ID:Fw4eKkz5
cpoからフランツ・ダンツィの交響曲集が出るね。
しかも、いきなり全集(6曲2枚組)というのがうれしい。
451名無しの笛の踊り:2010/08/11(水) 23:09:32 ID:EJ1kYAHT
今、カンナビヒの交響曲第50番を
聴いてるのだが
なんだかボッケリーニみたいに
聞こえてダメな曲に聞こえる
452名無しの笛の踊り:2010/08/29(日) 09:05:42 ID:NPC0Is5r
http://www.ne.jp/asahi/jurassic/page/oyaji2/oyaji_36.htm#paisiello

PAISIELLO
Passione di Gesù Cristo
CPO/777 257-2

モーツァルトの、例えば「ティートの慈悲」の中のアリアのような連想を
抱いたのには、訳があります。この中で聞こえてくるアリアが、メロディ
といいハーモニーといい、そしてテキストの扱い方といい、
モーツァルトその人のものとあまりにも酷似しているのです。
これは以前のミスリヴェチェクの時にも感じたことなのですが、
今回はその度合いがさらに増して、
今までこれこそはモーツァルト固有のもので、
他の人には絶対出せない味だな、などと思っていたものが
次々に現れてくるのです。
当時の状況を考えれば、パイジエッロがモーツァルトの真似をする事など
あり得ません。事態はその逆、モーツァルトは何とかして
パイジエッロのようなオペラ作曲家になりたいともがいていたのですから、
「真似た」のはモーツァルトのほう。
あの時代にモーツァルトと同程度の作曲家などいくらでもいたという、
これは一つの傍証です。
453名無しの笛の踊り:2010/09/08(水) 09:09:41 ID:fhFDyBDL
これ皆に聞きたいんですが古典派の中で、ロマン派への橋渡しをしたのってベートーヴェン一人の力なんですか?
454名無しの笛の踊り:2010/09/08(水) 10:44:41 ID:p6UIA6q9
>>453
「橋渡し」の意味にもよるだろうけど、Wikipediaにはシューベルトらの名前も挙がってるね

http://en.wikipedia.org/wiki/Classical_period_(music)
> Ludwig van Beethoven is also sometimes regarded either as a Romantic
> composer or a composer who was part of the transition to the Romantic;
> Franz Schubert is also something of a transitional figure, as are Johann
> Nepomuk Hummel, Mauro Giuliani, Fernando Sor, Luigi Cherubini, Jan
> Ladislav Dussek, and Carl Maria von Weber.
455名無しの笛の踊り:2010/09/08(水) 13:16:46 ID:ipDuBdcT
>>453
個人的には、
C. P. E. バッハ
L. コジェルフ
J. M. クラウス
などもそうだと思う

C. P. E. バッハ 交響曲 変ロ長調 Wq. 182 No. 2
http://www.youtube.com/watch?v=-cSvghztXYA
L. コジェルフ 交響曲 ハ長調 Op. 24 No. 1
http://www.youtube.com/watch?v=6t0pal0e_zU
J. M. クラウス 交響曲 ハ短調 VB. 142
http://www.youtube.com/watch?v=2wb4aeJvlXg
456名無しの笛の踊り:2010/09/08(水) 13:38:03 ID:ipDuBdcT
>>453
ディッタースドルフ 交響曲 ハ長調 「バスティーユ襲撃」
http://www.youtube.com/watch?v=7VfzNEbhGas
457名無しの笛の踊り:2010/09/10(金) 07:38:03 ID:MpWEnneW
ハイドンの生涯は、バロック後期、古典、ロマン初期を含んでいるので、一人
で幅広い音楽を作曲しているのでは。
458名無しの笛の踊り:2010/09/10(金) 16:10:55 ID:+YXLMpJ4
ハア?
さすがにロマン初期までは含んでないだろ。
459名無しの笛の踊り:2010/09/10(金) 18:23:47 ID:lfM5sfgJ
でも天地創造の混沌とか聴いてると、あながちそうでもない気がする。

460名無しの笛の踊り:2010/09/10(金) 19:03:34 ID:M12s7TEC
グルックはロマン派ですか?
461名無しの笛の踊り:2010/09/10(金) 19:11:25 ID:jc29b7s+
ハイドンがバロック後期なんて馬鹿言うなよ。
ハイドンの師匠のポルポラやCPEバッハ、ハッセあたりなら分かるが。
462名無しの笛の踊り:2010/09/10(金) 22:52:56 ID:It5IHXV/
ハイドンはある意味、
古典派の定義みたいなところがあるから
シュトゥルム・ウント・ドラング期の作品なども
古典派の特徴の一つとみなされる
463名無しの笛の踊り:2010/09/15(水) 23:34:07 ID:JJWX10Vs
ハイドンの生まれた時期はバロック末期、死んだ時期がロマン派始まるか始まらないかって感じで作曲活動期間自体は古典派総括してるって感じかな。
まあ確かに初期の作風はバロックの余韻残ってるし、晩年期は初期〜中期のベートーヴェンに通じる要素はあるけど。
ゴセックなんかもっとすごいよな。
生まれた時期がバッハヘンデルの円熟期、青年期が前古典派期、中年期がハイドンモーツァルト絶頂期、晩年期はベートーヴェンやウェーバーが活躍してた時代、
亡くなった頃にはショパンメンデルスゾーンベルリオーズといったロマン派の中核をなす作曲家が次々有名になりだした時期だもんな。
生き抜いた時代だけならバロック末期〜初期ロマン派期。
464名無しの笛の踊り:2010/09/16(木) 13:38:35 ID:TJ1ix5St
クラウス
交響曲 嬰ハ短調 VB.140 「改修前」
http://www.youtube.com/watch?v=NIHiQNwvVPs
交響曲 ハ短調 VB.142 「改修後」
http://www.youtube.com/watch?v=2wb4aeJvlXg
465名無しの笛の踊り:2010/09/25(土) 00:27:11 ID:XlAlzdxV
Una Cosa RaraのFenice盤を聴いた。
あまり期待していなかったけど、以前聴いたサヴァール盤よりも楽しめた。
サヴァール盤は、演奏はともかく録音が悪くて音が死んでいるんだよな。
イ・ソレールの作品はもっと聴きたいなあ。
466名無しの笛の踊り:2010/09/27(月) 18:02:34 ID:jiqIx1Cz
その曲替え歌でしか知らないや
ちょっと買ってみようかな
467名無しの笛の踊り:2010/09/27(月) 23:06:59 ID:xd+yOUag
フランツ・ダンツィ(1763-1826)の協奏交響曲集[TRITO TD0061]には、珍し
くも初期作品のフルート、オーボエ、ホルン、ファゴットのための協奏交響曲
が含まれている(初録音?)。しかも指揮は、サー・ネヴィル・マリナー。
愉悦感にあふれた音盤だ。
468名無しの笛の踊り:2010/09/27(月) 23:33:32 ID:RYI9lRUC
エルンスト・ヴィルヘルム・ヴォルフ (Ernst Wilhelm Wolf) - 作曲家(クラシック) - NML ナクソス・ミュージック・ライブラリー
http://ml.naxos.jp/composer/18539

ホ短調シンフォニーと、ピアノ協奏曲第1番が好きだ

交響曲 ホ短調
Symphony in E minor
ワイマール・シュターツカペレ - Weimar Staatskapelle
ペーター・グルケ - Peter Gulke (指揮者)
http://ml.naxos.jp/work/274905

ピアノ協奏曲第1番 ト長調
Piano Concerto No. 1 in G major
クリスティーネ・ショルンスハイム - Christine Schornsheim (ピアノ)
ベルリン・バロック・カンパニー - Berliner Barock Compagney
http://ml.naxos.jp/work/265299
469名無しの笛の踊り:2010/09/28(火) 22:54:30 ID:4bwq5sTt
NAXOSからチマローザのレクイエムが登場。
演奏も録音も悪くないが、なぜまたト短調なのだろう。
チマローザは4曲もレクイエムを作曲しているのに。
470名無しの笛の踊り:2010/09/29(水) 23:00:57 ID:bA0L7lcO
録音が複数あるチマローザのレクイエムに対して、パイジェロのレクイエムは
不遇。実はこちらのほうが好きだったりする。この2人は、これから宗教曲の
復活路線を歩んでほしい。
471名無しの笛の踊り:2010/10/02(土) 07:58:13 ID:4r9sOOGq
最近、ガルッピの鍵盤ソナタの録音が増えてきてうれしい。
この人はオペラも良いが、鍵盤作品は全て聴きたい。
472名無しの笛の踊り:2010/10/02(土) 10:14:24 ID:I+qBg1NN
ガルッピでお気に入りの演奏教えてください。
473名無しの笛の踊り:2010/10/02(土) 21:50:19 ID:sxeQbJpr
>>468
ヴァイマールの宮廷音楽家ヴォルフの協奏曲第1番、私も大好き!

そのCAPRICCIO盤のライナー見ると
初版がプロイセン支配下のブレスラウで1781年出版
とあるね。古典派では地味な印象の北ドイツだが
こんなにも美しく激しく華麗で個性的な曲が生みだされていたなんて目からウロコ。
大袈裟なようだが、一般的な古典派観を覆すのに好適な1曲だと思う。
イタリアやドイツ語圏南部とは異なった独特の癖があり
エマヌエル・バッハ一派のベルリン楽派の強い影響下にあると
多くの人が感じるであろう作風ではあるが、18世紀も末に近づいた時代のせいか、
それとも、この作曲者の卓越した技量のせいなのか、ベルリン楽派の曲
にありがちな陰鬱さ・不穏さ・奇矯さは緩和され、非常に洒落た洗練があり、
旋律も格別に美しい。
作曲家を問わず古典派音楽に頻出するマンネリな類型的フレーズも
この曲にはなく、その意味でも新鮮。
特に第3楽章Allgroの爽やかさと詩情は特筆もの。
この曲を私的な少人数の集まりでBGMとして流したことがあるが、
クラシックに全然興味ない人にも予想外に感動してもらって驚いた。

こういう曲を聴くと、一般的には古典派の代表例であるかのように紹介
されている曲が、酷く平凡で大味に感じられてしまう。
474名無しの笛の踊り:2010/10/03(日) 23:01:52 ID:lYUjB4TO
マンネリ&類型的なフレーズという言葉を見ると、どうしてもコジェルフやプ
レイエルの作品を思い浮かべてしまう。特に、前者の音楽はもう少しで一級に
なりそうなのに、途中でずっこけてしまうのだな。ここでそう来るかみたいな。
まあ、古楽器&フォルテピアノの演奏でクラヴィーア協奏曲を全曲耳にできる
夢のような機会が訪れたときに、再評価されるかも知れないが。
475名無しの笛の踊り:2010/10/05(火) 22:01:55 ID:eJ30FZ9Y
フランツ・ダンツィの交響曲全集 [cpo777 351-2]を聴いている。
このような作品を耳にできる時代が来るとは!
cpoには感謝したい。
ダンツィはモーツァルトに傾倒していたらしいが、交響曲はどちらかといえば
ハイドンを連想させる響きだ。
476名無しの笛の踊り:2010/10/06(水) 13:05:05 ID:cwkI4SBa
ダンツィ:交響曲全集(スイス・イタリア語放送管/グリフィス)
DANZI, F.: Symphonies (Complete) (Orchestra della Svizzera Italiana, Griffiths)
http://ml.naxos.jp/album/777351-2
477名無しの笛の踊り:2010/10/07(木) 08:12:12 ID:/JKT3eXZ
何で会員にならないとまともに聴けないナクソスジャパンのリンク貼るの?
英語版かjpcで良くね?
478名無しの笛の踊り:2010/10/09(土) 07:40:16 ID:MJ1CRmo1
マンネリ&類型的なフレーズ。
真っ先に想起するのはモーツァルトやJCバッハや弟のハイドンかな。
コジェルフはあれだよ、ベートーヴェンの先駆者のような曲書く人
でプレロマン派チックな激しい曲結構あるからあまり該当しないと思う。
プレイエルは長生きした人で作風も大きく変遷していて古典派っぽくない曲
も結構聴ける。特に室内楽やピアノ曲。
479名無しの笛の踊り:2010/10/09(土) 08:18:20 ID:HKy6MndA
モーツァルトの10番台のピアノ協奏曲やヴィオッティのヴァイオリン協奏曲な
どを聴いていると、当時は必ずしも類型的なものが悪いというのではなく、む
しろ流行に沿った安心して聴ける作品がもてはやされていたのが分かる。
レコードで好きなときに好きなだけリピートできる現代の感覚で考えたらいけ
ないことは理解しているのだが。
480名無しの笛の踊り:2010/10/09(土) 17:18:38 ID:P+klhy8C
>>478
F.X.リヒター。
まあCD自体が少ないんで、もしかすると面白い曲があるのかもしれんけど。
481名無しの笛の踊り:2010/10/09(土) 17:53:16 ID:MJ1CRmo1
リヒターは世代的に古い人でそもそもが古典派らしくないんだよね。
声部処理はバロック風、特に急速楽章はポリフォニックな曲多いしね。
J.S.バッハが好きな人には合いそうだ。
好き嫌いはあるだろうけど、マンネリというのとはちょっと違う感じがする。
室内楽には全然イメージ違うギャラントな曲もあるから。
482名無しの笛の踊り:2010/10/09(土) 22:12:21 ID:pXzww5k4
明日のサントリーのクーラウフェスティバル行く人いる?
クーラウなんてソナチネアルバムの曲しかしらないなあ。
483名無しの笛の踊り:2010/10/10(日) 07:45:59 ID:GI9EBp5+
リヒターは私も長い間軽視していたが、パーメルトの「モーツァルトと同時代
作曲家」シリーズの音盤を聴いて考えを改めた。少なくとも、交響曲はエマニ
ュエル・バッハのそれよりおもしろい。
カール・シュターミッツなんかもマンネリだが、微妙な違いがいいんだよな。
この人の協奏作品は、第1楽章の中間部や終結部間近での盛り上げが心地よい。
484名無しの笛の踊り:2010/10/11(月) 21:00:49 ID:N0TWd/jC
ムーティの指揮で、チマローザとパイジェロのオペラのDVDが出るようだね。
どちらも初録音か?
この人は、ケルビーニのミサ曲やハイドンの「十字架上の七つの言葉」などの
マイナーな作品をとり上げていて好感が持てるのだが、いまいち響きが厚すぎ
るのが残念だ。
485名無しの笛の踊り:2010/10/13(水) 12:46:54 ID:xtOpwx1O
>>483
何度も話題になってるけど、あのシリーズは本当に素晴らしいよね。
ピリオド楽器じゃないものの引き締まった響きで音の重なりが分かり易いし、
曲の面白さをダイレクトに伝えてくれる。
自分もあの音盤とリンコントロの弦楽四重奏でリヒターを見直したクチ。
あとはハッキネン&ヘルシンキ・バロック・オーケストラのシンフォニア集。
486名無しの笛の踊り:2010/10/13(水) 22:54:40 ID:24gbXcE6
パーメルトも有名どころの作曲家は、大方録音した感があるね(1作曲家=1
枚らしいので)。あとは、ガスマン、オルドニュス、トマーシェク、ベック、
ヴァーゲンザイルなどの名前が思い浮かぶが、他の録音と競合しそう。
ここは意表を突いて、モーツァルトの庇護者として知られるヴァン・スヴィー
テンの交響曲などはどうだろう?
古典派時代に作曲されたと言われる数万曲の交響曲に限っても、現代の我々が
耳にしている作品は氷山のほんの一角に過ぎないわけで、これからどんな埋も
れた名作&迷作が発掘されるのか非常に楽しみだ。
487名無しの笛の踊り:2010/10/14(木) 17:44:30 ID:Y57pMdDg
ピリオドで似た企画ものを探すなら、やっぱりケルン・アカデミーになるのかな。
あちらはロマン派に片足突っ込んでるけども、ヴィルムスなんか素晴らしかった。
488名無しの笛の踊り:2010/10/15(金) 23:36:45 ID:JlePqCyd
NAXOSからフリードリヒ・ヴィット(1770-1836)の交響曲集が登場。
ヴィットはベートーヴェンと同じ年の生まれらしいが、有名な(?)「イエナ」
交響曲の録音は、当盤で2枚目か?
489名無しの笛の踊り:2010/10/16(土) 00:07:19 ID:NZdwSCSs
Friedrich Witt
Symphony No.9 in D-minor
Movement I: Adagio - Allegro vivace
http://www.youtube.com/watch?v=JhBCkmLU5vI
Symphony No.6 in A minor "Sinfonie turque"
Movement I: Adagio - Allegro molto
http://www.youtube.com/watch?v=iqsQoMVuFNU
490名無しの笛の踊り:2010/10/23(土) 23:57:47 ID:7h4D9rHp
スプラフォンの「ムジカ・アンティカ・ボヘミカ」(MBA)シリーズは、最
近どうなったのだろう?
毎月のように国内盤が発売され、期待を胸にドキドキしながら聴いていたあの
頃が懐かしい。
491名無しの笛の踊り:2010/11/01(月) 03:28:23 ID:2po28qgf
誰を恨んで、何が悔しくて仕方ないのか知らないが、あんたが
まさに、病的なキモイ粘着野郎だと思うよ。マジでさ。
あんた、2chやるの精神衛生上良くないタイプなんじゃないか。
492名無しの笛の踊り:2010/11/01(月) 21:57:29 ID:StkmzmVA
カンビーニの弦楽五重奏曲集(Pan Classics PC10218)を聴いた。
爽やかで心地よいメロディの宝庫。
この人は協奏交響曲を79曲も残したそうだが、現在耳にできる作品はごく僅か。
鰤かcpoあたりで全集録音してくれないだろうか。
493名無しの笛の踊り:2010/11/08(月) 03:52:36 ID:WTszSIfx
誰を恨んで、何が悔しくて仕方ないのか知らないが、あんたが
まさに、病的なキモイ粘着野郎だと思うよ。マジでさ。
あんた、2chやるの精神衛生上良くないタイプなんじゃないか。
494名無しの笛の踊り:2010/11/08(月) 10:58:35 ID:yJUvEMz5
>>493

自己言及ですか。w
495名無しの笛の踊り:2010/11/08(月) 17:39:32 ID:MqYR6ZiN
パーメルトってもしかしてバーメルトのこと?
496名無しの笛の踊り:2010/11/10(水) 00:36:23 ID:A6KoTswo
マティアス・バーメルト - Matthias Bamert
http://ml.naxos.jp/artist/32168
497名無しの笛の踊り:2010/11/13(土) 21:38:03 ID:NUTC8AUT
カンビーニ(1746-1825)の協奏交響曲は少なくとも82曲はあるらしいが
全集が出たらマニア狂喜の宝物となるだろうね。

現存盤で最も有名なのは第3番ト長調だろうか?少なくともTUDORから出てるTUDOR704と
BONGIOVANNIから出てるGB5576-2に録音があるね。録音はTUDOR盤のほうが古いのに、
演奏はBONGIOVANNI盤よりさらに生気に富んで魅力的に感じる。
とは言え、BONGIOVANNI盤はカンビーニの協奏交響曲3曲(第1番、第3番、第4番)と
スポンティーニのノットゥルノを収録、TUDOR盤はヴィオッティの好敵手?フィオリロ(1755-1822)
の協奏交響曲、カンビーニの第3番、チマローザの2本のフルートの協奏曲を収録しており、
古典派マニアなら両盤買わない手はないはず。個人的にはカンビーニの曲が最も好みだが、
TUDOR盤収録のチマローザのこの協奏曲は古典派マニアの心鷲掴みな非常に魅力的な曲だと思う。

カンビーニの曲はさすがフランスの音楽らしく、徹底的に洗練された様式美と
古典派全体の中でも特筆すべき旋律美が特徴だろうね。似たような傾向のパリ古典派で
現在有名な人と言えばカール・シュターミッツ(1745-1801)がいるが、
洗練度と旋律美ではカンビーニのほうが更に一枚上手に感じる。
そのような傾向はTACTUSから出てるカンビーニの協奏的トリオ集Op.26(TC740302)
でも顕著で、例えばモーツァルトの一部作品の作風に非常によく似つつも
(当時の状況から言うとモーツァルトが追随者)、
更にそれよりいっそう流暢・優美な音楽となっていて、
ドヴィエンヌらのフランス古典派好きにはカンビーニはイチ押しだね。
498名無しの笛の踊り:2010/11/13(土) 22:10:48 ID:NUTC8AUT
協奏交響曲で思い出した。
ヴィーンの宮廷楽長にまで上りつめたボヘミア人、
レオポルト・コジェルフ(1747-1818)の、マンドリンやらトランペットやら
とピアノ、コントラバスという雑多な楽器をソロ楽器にした
異例な協奏交響曲変ホ長調(1798)を他の作曲家の曲とともに収録した盤
(ピリオド楽器演奏)が、とうとう、ARS PRODUKTIONから最近発売されたね
(ARS-38073)。
かつてスプラフォン盤で聴いた人もいると思うが、ピリオド楽器演奏
で聴けるようになったとは嬉しい限り。
499名無しの笛の踊り:2010/11/13(土) 23:16:43 ID:Xlnsqb+r
ああ、ケルンアカデミーのやつでしょ? まだ届いてないんだが楽しみだわ。
しかしヴェルディとコジェルフを一緒に収録するピリオドオケってのも珍しい。
500名無しの笛の踊り:2010/11/13(土) 23:54:54 ID:NLnnvNhz
カンビーニでは、NUOVA ERA盤 [7059]のピアノ協奏曲作品15-1、3も大変魅力
的な作品。同盤にはフルートと2つのヴァイオリンのための協奏交響曲もカッ
プリングされている。
協奏交響曲は、クリスチャン・バッハの作品がほぼ録音された今日、ぜひカー
ル・シュターミッツやカンビーニの全曲録音が欲しい。
501名無しの笛の踊り:2010/11/15(月) 03:34:05 ID:VGlADkjW
ここのスレ主は人格最悪なんですよ。
例えば>>2
>個人への誹謗中傷は勿論、スレのテーマとは無関係な事柄で、
>個人について執拗に言及を続けることも避けましょう。
なんて事は彼の得意技で2ちゃんで日常的に繰り返しているのですから。
502名無しの笛の踊り:2010/11/18(木) 21:40:36 ID:+gzt1/6d
ヴェルディをピリオド演奏法でってありなの?
503名無しの笛の踊り:2010/11/18(木) 21:43:55 ID:G+s/Ihiv
ワーグナーやブルックナーもありなんだからいんじゃね
504名無しの笛の踊り:2010/11/18(木) 23:26:42 ID:Z3aURLcE
>>502
ありって、どんな曲(現代の作品)でも同時代の楽器を使って、
奏法を研究していれば、それはピリオドになる。
それにヴェルディって生まれはショパンと大して変わらんし、
そのショパンのピリオド演奏だって、最近じゃ随分と増えてる訳だから。
ちなみにインマゼール&アニマ・エテルナは「パリのアメリカ人」を披露してる。
http://www.youtube.com/watch?v=wiCg4PzEyNs
505名無しの笛の踊り:2010/11/18(木) 23:31:08 ID:X0zXQC6d
ピリオドだとベルカントとの兼ね合いが問題だな
506名無しの笛の踊り:2010/11/19(金) 00:27:42 ID:aAHqRK8J
ヴェルディと言っても、オペラばかりじゃないしね。
上のディスクで演奏してるのはトランペットと弦楽のためのアダージョ。
507名無しの笛の踊り:2010/11/19(金) 05:35:42 ID:p1kGdQZf
がーディナー指揮のレクイエムがあるじゃん。
あとガーディナーでファルスタッフも。
508名無しの笛の踊り:2010/11/19(金) 13:16:52 ID:fCYbzL6t
ロマン派ピリオド演奏の話題は、
こっちのほうがいいのでは
メジャーな作曲家ならなおさらね

▼△バロック音楽総合スレッド 9△▼
http://toki.2ch.net/test/read.cgi/classical/1259927032/

1 名前:名無しの笛の踊り[] 投稿日:2009/12/04(金) 20:43:52 ID:dckajx+C
バロック音楽総合というスレタイですが、中世ルネサンスから
ロマン派ピリオド楽器演奏まで広く扱います。
古楽について語り合ったり、情報交換しましょう
509名無しの笛の踊り:2010/11/19(金) 13:44:28 ID:aAHqRK8J
>>508
ああ、すまん。ちょっと脱線しただけなんだ。
コジェルフと一緒にヴェルディが収録されてるという。
510名無しの笛の踊り:2010/12/04(土) 16:13:16 ID:kQAgq8Zk
ええやないか
過疎スレやし
511名無しの笛の踊り:2010/12/06(月) 12:01:56 ID:uk42jVBL
ヨハン・ゴットフリート・ミューテル - Johann Gottfried Muthel (1728-1788)
ピアノ協奏曲 変ロ長調
Concerto for fortepiano in B flat-major
I. Allegro
http://www.youtube.com/watch?v=_arEP3s2B1c
II. Poco Adagio
http://www.youtube.com/watch?v=Tbq2g4fmclw
III. Allegro
http://www.youtube.com/watch?v=yOJHeT8puYM
クリスティーネ・ショルンスハイム - Christine Schornsheim (フォルテピアノ)
ベルリン古楽アカデミー - Akademie fur Alte Musik Berlin
512名無しの笛の踊り:2010/12/06(月) 12:03:42 ID:uk42jVBL
アントニオ・ロゼッティ - Antonio Rosetti (1750-1792)
ピアノ協奏曲 ト長調
Piano Concerto in G major (Murray C2)
I. Allegro molto
http://www.youtube.com/watch?v=-EGcPb9sWww
II. Romance: Adagio non tanto
http://www.youtube.com/watch?v=jPUA4WQWlYY
III. Rondeau: Allegretto
http://www.youtube.com/watch?v=xs0bVHD_RrM
クリスティーネ・ショルンスハイム - Christine Schornsheim (ピアノ)
ベルリン・バロック・カンパニー - Berliner Barock Compagney
513名無しの笛の踊り:2010/12/06(月) 12:06:10 ID:uk42jVBL
ヤン・ラディスラフ・ドゥシェク - Jan Ladislav Dussek (1760-1812)
ピアノ協奏曲 ト短調 Op. 49
Piano Concerto in G minor, Op. 49
I. Allegro (PART 1/2)
http://www.youtube.com/watch?v=V-nOJzcLeng
I. Allegro (PART 2/2)
http://www.youtube.com/watch?v=z2Uz0-crc7M
II. Adagio
http://www.youtube.com/watch?v=hGLQk3CZS_E
III. Rondo: Allegro non troppo
http://www.youtube.com/watch?v=OGpdLtJBVzs
アンドレアス・シュタイアー - Andreas Staier (ピアノ)
コンチェルト・ケルン - Concerto Koln
514名無しの笛の踊り:2010/12/20(月) 05:48:38 ID:hfDj8o6O
>>1
ストレス溜まってるからって、クラ板で鬱憤晴らしするなっつうの。
515名無しの笛の踊り:2010/12/27(月) 06:50:41 ID:+nzvN5g1
ふんがぁ〜
516名無しの笛の踊り:2010/12/31(金) 04:07:40 ID:pplDZWWn
うおまたレアな作曲家に出会えて感動だわ…ピアノ協奏曲好きな俺にはたまらん。
それにしてもここのスレ住人は英語はおろかドイツ語、フランス語、イタリア語まで修得してそうだなwおそろしいよw
517名無しの笛の踊り:2011/01/27(木) 19:03:18 ID:CVhu3S67
http://www.amazon.co.jp/dp/B004DIPLJU
F.X.リヒターのソナタ集。NMLでは結構前から聴けたけど、ようやくCDで発売したんだな。
1ということで続きにも期待。
518名無しの笛の踊り:2011/03/18(金) 02:12:15.81 ID:hV8IU1j1
ハイドン、モーツァルト、ベートーヴェンの3人と、それ以外の古典派作曲家の決定的違いは何なんでしょうか?
そこにはやはり何かしらの「運」というものがあるのでしょうか?
519名無しの笛の踊り:2011/03/19(土) 02:51:23.92 ID:CbJ4631X
>>518
まあその3人は19世紀後半以降のドイツ圏を中心とするクラシック界
の恩恵を受けてるのは確実だろうね。
その半面、グルック、パイジェッロ、チマローザ等に代表されるイタリア、フランスで活躍した
オペラ中心作曲家は実力と曲の知名度が現代では著しくかけ離れてしまっている。


マイナー古典派というとすぐクラウスだのヴァンハルだのコジェルフだのの交響曲を
持ち出してモーツァルトより凄いなどという奴がよくいるが、(まあコンチェルト・ケルン
あたりに感化されたイタい古楽オタだろうが)、そういう奴らに比べれば有名な3人の方が
よっぽど聴いてて面白いし才能の面でも抜きんでているように思う。

あくまでウィーン周辺や、ドイツ・オーストリアの範囲に限ればその3人が実力トップなのは間違いないが、当時は
パリやナポリがウィーン以上に最先端の音楽の発信地だったという事実も忘れてはいけない。

古典派というとソナタのような形式偏重の音楽というイメージがあるが
それは器楽偏重ドイツロマン派からの視点で見た一面でしかないと思うんだよね....
そういう視点のみで見ればやはりハイドンモーツァルトベートーヴェンがこの時代の
頂点であり、別に運がよかったとかそういう事ではないだろう。

ただグルックやボッケリーニ、ケルビーニ、パイジェッロやチマローザといった作曲家は
ドイツ的価値観とは違った意味で大作曲家であり同列に評価されるべき。
520名無しの笛の踊り:2011/03/20(日) 23:37:21.06 ID:UKK0/kod
>>519
>コンチェルト・ケルンあたりに感化されたイタい古楽オタ
だけど、どうせ挙げるなら
ロゼッティ、リジェル、エーベルル、ドゥシーク
の名も挙げるべき。
聴いてて面白いと感じるかどうかは
人によりけりだね
521名無しの笛の踊り:2011/03/21(月) 19:44:55.18 ID:BxZkWRfg
>>519
アンフィオン管楽アンサンブルに感化された古楽ヲタ的には
ロゼッティとクロンマーとトリーベンゼーが外せなくなった。
あとヴィルムス良いよね。ケルンはケルンでもケルン・アカデミーの演奏が好きだ。
522名無しの笛の踊り:2011/03/21(月) 19:56:00.04 ID:4rVRLxMH
ベートーヴェンの英雄交響曲ぐらいの問題作って他に(古典派で)誰の何かありますか?
523名無しの笛の踊り:2011/04/08(金) 17:02:54.34 ID:YRgpBqY2
ありますか?
524名無しの笛の踊り:2011/04/11(月) 06:39:08.17 ID:Lqna2bVh
ドイツ古典派への影響度を考えると
C.H.グラウン:オラトリオ「イエスの死」
C.P.E.バッハ:クラヴィーア・ソナタ
モーツァルト:魔笛
525名無しの笛の踊り:2011/04/21(木) 21:07:22.93 ID:oprolxVD
>>524
それらは当時「過激」と見なされていたのでしょうか?
526名無しの笛の踊り:2011/05/16(月) 11:26:09.59 ID:VAjLdgFi
保守と革新
527名無しの笛の踊り:2011/05/18(水) 21:20:10.33 ID:+1R/ELw9
しばらくマーラーとか聴いていて、古典派音楽を耳にすると・・・
やっぱ、いいよなー
こっちのほうが深みがある感じ
528名無しの笛の踊り:2011/05/19(木) 07:35:40.33 ID:G534XJmE
で、またマーラーに戻るんでしょ。
529名無しの笛の踊り:2011/05/21(土) 03:48:22.45 ID:4qwsGAtV
ブルックナー辺りに落ち着くと予想w
530名無しの笛の踊り:2011/05/23(月) 22:22:32.44 ID:1c8eiBRE
ブル、マラ、タコの黄金のトライアングルw
531名無しの笛の踊り:2011/05/24(火) 00:10:55.07 ID:N76lK4bw
無駄にでかいだけの粗大ゴミシリーズだなw
532名無しの笛の踊り:2011/05/24(火) 04:30:52.39 ID:9so8mCYk
ブル・マラ・タコを「粗大ゴミ」とばっさり切り捨てるとはさすが古典派音楽を愛する人が集うスレw
533名無しの笛の踊り:2011/07/18(月) 09:01:03.29 ID:vkpU4ko1
保守age
534名無しの笛の踊り:2011/07/24(日) 23:14:06.21 ID:NfpLdgMf
ヨハン・ゴットフリート・ミューテル - Johann Gottfried Muthel (1728-1788)
ピアノ協奏曲 変ロ長調
Concerto for fortepiano in B flat-major
I. Allegro
http://www.youtube.com/watch?v=_arEP3s2B1c
II. Poco Adagio
http://www.youtube.com/watch?v=Tbq2g4fmclw
III. Allegro
http://www.youtube.com/watch?v=yOJHeT8puYM
クリスティーネ・ショルンスハイム - Christine Schornsheim (フォルテピアノ)
ベルリン古楽アカデミー - Akademie fur Alte Musik Berlin

アントニオ・ロゼッティ - Antonio Rosetti (1750-1792)
ピアノ協奏曲 ト長調
Piano Concerto in G major (Murray C2)
http://www.youtube.com/watch?v=R7HRGqsAx78
クリスティーネ・ショルンスハイム - Christine Schornsheim (フォルテピアノ)
ベルリン・バロック・カンパニー - Berliner Barock Compagney
535名無しの笛の踊り:2011/07/31(日) 20:57:14.81 ID:mrOrIMjg
マンハイム楽派やウィーン前古典派あたりはどうですか?
シュターミッツ父子やモンなんか好きなんですが。
536名無しの笛の踊り:2011/07/31(日) 21:14:22.41 ID:Vv7XjELH
英雄って、作曲当時、そんなに過激な問題作だっけ?
537名無しの笛の踊り:2011/07/31(日) 22:05:05.24 ID:EzW1bHw9
良く分からないけど、作曲当時は変な曲と思われてたなんて事はありませんか?
538名無しの笛の踊り:2011/07/31(日) 23:27:11.57 ID:H8yBIB+3
アントン・エーベルル - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%B3%E3%83%88%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%82%A8%E3%83%BC%E3%83%99%E3%83%AB%E3%83%AB
《交響曲 変ホ長調》作品33は、1805年4月に、ベートーヴェンの《「英雄」交響曲》と一緒に初演されており、「英雄」よりも明らかに好評であった。

http://www.amazon.co.jp/dp/B00005HNYJ
楽曲詳細の「交響曲変ホ短調」は、「交響曲変ホ長調」の誤り
539名無しの笛の踊り:2011/07/31(日) 23:41:07.99 ID:H8yBIB+3
>>535
マンハイム楽派は、カンナビヒがいい
クラリネットを含む木管重視のオーケストレーションが
素晴らしい

クリスティアン・カンナビヒ - Christian Cannabich (1731-1798)
交響曲第63番ニ長調
1/3
http://www.youtube.com/watch?v=V6Rjpla-Eg4
2/3
http://www.youtube.com/watch?v=8SFAOLanaHo
3/3
http://www.youtube.com/watch?v=so6ZFulG0Co
交響曲第68番 変ロ長調
1/3
http://www.youtube.com/watch?v=SextvUY56UE
2/3
http://www.youtube.com/watch?v=34pepFUbs5Y
3/3
http://www.youtube.com/watch?v=K6JlnQ0wuek
540名無しの笛の踊り:2011/08/01(月) 18:37:05.19 ID:SnBvL8K5
ボワエルデュー(1775〜1834)(仏)のオペラ序曲が好きです。
とくに 歌劇「バグダッドの太守)」序曲あたりがいいけど
なかなかCDが最近見付からない。だれか入手先教えてください。
541名無しの笛の踊り:2011/08/03(水) 22:48:01.01 ID:98zM4MoH
>>540
ご希望に沿うものではないでしょうがこんなのもあります。編曲版。演奏は色んな意味で凄まじいですw

http://www.hmv.co.jp/product/detail/624260
542名無しの笛の踊り:2011/08/05(金) 17:25:58.46 ID:RnI62DTv
フランティシェック・ヴィンツェンツ・クラマーシュ(独逸名:フランツ・クロンマー)
オーボエ協奏曲・フルートとオーボエの為の協奏曲・フルート協奏曲
がなかなか楽しい曲ですね。
543名無しの笛の踊り:2011/08/24(水) 23:04:59.63 ID:yjwZI8jB
ロゼッティがいいね。
ホルン協奏曲は以前から比較的有名だったが、その他の管楽器のための協奏曲
も、冒頭のリトルネッロが長大で本格的作品が多く、モーツァルトの作品に聴
き劣りしないと思う。
544名無しの笛の踊り
アントニオ・ロゼッティ - Antonio Rosetti (1750-1792)
ピアノ協奏曲 ト長調
Piano Concerto in G major
クリスティーネ・ショルンスハイム - Christine Schornsheim (ピアノ)
ベルリン・バロック・カンパニー - Berliner Barock Compagney
http://www.youtube.com/watch?v=R7HRGqsAx78