アントニン・フルックナー(1739-1811 ボヘミア)3
1 :
名無しの笛の踊り:
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アントニン・フルックナー[Antonin Fruckner]
(1739-1811 ボヘミア)
前スレ
http://music8.2ch.net/test/read.cgi/classical/1160797451/l50
2 :
前スレコピペ:2007/04/21(土) 23:22:14 ID:cUbcKL+K
アントニン・フルックナーは、1739年、現在のチェコ、チェスキークルムロフ
近郊に、小官吏の父ズデニェクと母ハナの間の一人息子として生まれた。
音楽好きの両親の影響を受け、幼少の頃より音楽に親しみ、故郷で5歳から
チェンバロを、翌年からヴァイオリンを学ぶ。天才のひらめきはないものの、
地道な努力で演奏テクニックや音楽性を身に着けてゆくタイプであったと
伝えられている。45年頃より独学で弦楽合奏のためのシンフォニア等の作曲
を試みる。
62年、23歳の時により本格的に音楽を学ぶためウィーンへと上り、同郷である
ヴァンハルとの知遇を得たことにより、ヴァンハルの師であったディッター
スドルフに作曲を師事し、ディヴェルティメントやカッサシオン、交響曲など
多数の作品を生み出す。
3 :
前スレコピペ:2007/04/21(土) 23:22:46 ID:cUbcKL+K
69-70年、ヴァンハルとともにイタリアを旅行し、同じくボヘミア生まれの
ガスマンと交友を結ぶ。この時ガスマンからグルックを紹介されるが、すで
に器楽作品の作曲を人生の仕事と考えていたフルックナーは、当時オペラの
改革を成し遂げんとしつつあった彼を「退屈な歌芝居ばかり書くオペラ馬鹿」
と評したと伝えられている。
イタリアからウィーンへ帰った直後、父スデニェク危篤の知らせを受け、
ボヘミアへ帰郷、以後父が没するまでの約5年間を郷里で過ごし、父と、心労
を重ねた母との看病をしながらもなお作曲に励む。父母の世話により自身も
心を病み、次第に精神を蝕まれていったようである。この頃の作品には、
交響曲などの他、弦楽四重奏などの室内楽も夥しい。
4 :
前スレコピペ:2007/04/21(土) 23:23:17 ID:cUbcKL+K
76年、37歳の時、病身の母を一人ボヘミアに残したまま再びウィーンへ上京、
当時交響曲作家として名をなしつつあったハイドンとの接触を試みるが、
折しもエステルハーザ宮の劇場活動の拡大によって年間を通じてオペラの
作曲と楽長としての仕事とで多忙を極め始めていた彼に面会する機会はつい
に得られなかった。フルックナーは失望のあまり「ハイドンもまた愚劣な
貴族なぞの道楽に殉じてその才能をくだらぬ歌芝居ごときで腐らせるのだ」
と呪詛の言葉を吐き、以後終生ハイドンを自分の最大のライバルであり敵で
あるという妄想を一方的に抱き続けることとなる。
以後の彼はそれまで以上にまさに「狂ったように」作曲に取り組み、膨大
な数の交響曲・室内楽曲・器楽曲等をウィーンで生み出した。
5 :
名無しの笛の踊り:2007/04/21(土) 23:27:53 ID:RRECn2c5
フルックナースレキタ━━━━━(゚∀゚)━━━━━━━!!
6 :
前スレコピペ:2007/04/21(土) 23:29:10 ID:cUbcKL+K
病の母を単身郷里に置き去りにしてきたという極度の罪悪感から、成熟した
女性との交渉を持てなくなっていた彼は、39歳で、街の雑貨屋で知り合った
17歳の娘ジュリエッタと結婚。控えめで聡明な彼女は、常に音楽のことが
頭を占め片時も五線紙と筆記用具を放さなかったアントニンに忍耐強く連れ
添ったが、81年、ふとした病から生来どちらかといえば虚弱であったこと
もあり20歳で死去。その後フルックナーは10代の少女への恋慕を幾度も抱く
ことはあったが二度と結婚をしなかった。
82年、ある演奏会でモーツァルトの音楽を知る(おそらくピアノ協奏曲K.382
かK.414)。しかし彼は、この天才の音楽について「快活で流麗だがわたし
とは目指すものがあまりにも違いすぎる」とだけ書き記し、さほど興味も
感慨も示した様子は見られない。
7 :
前スレコピペ:2007/04/21(土) 23:30:17 ID:cUbcKL+K
また、モーツァルトが器楽曲だけでなくオペラやジングシュピール等の作曲
にも熱心であったことにやはり嫌悪感を抱いていたようであるが、とは言え
1780年代のフルックナーの書法には、モーツァルトやハイドンからの明らか
な影響が見られ、またそれを自分のものとして消化しようとする苦悩の跡が認められる。
83年、郷里で長年闘病を続けていた母ハナが死去。短期間の内に最愛の妻と
母とを失った彼の精神はますます脆弱さを増すが、作曲の筆が止まることは
なく、相変わらず月平均5〜6曲、多い時には月10曲というペースで曲を書き
続けた。また、病んだ精神は彼の生まれ持っての飾りの無さや時に頑迷とも
言える自己への真摯さとも相俟って、辛辣に過ぎる他者への批評や誇大妄想
的な虚言となって、親しい友人達との間でさえしばしば衝突の種となった。
8 :
前スレコピペ:2007/04/21(土) 23:51:42 ID:cUbcKL+K
90年、友人と出かけた演奏会でハイドンの交響曲(詳細不明。おそらく89番
または91番)を聴いたフルックナーは、自身の旧作に似た旋律と和音進行を
見つけ、「ハイドンが自作を盗作した」との主張を公にする。しかし、似た
ような素材であってもすでに大成しつつあったハイドンの進歩的書法と、
古臭いとも言えなくもないフルックナーのやや保守的な作風との違いはあま
りに明らかで、この主張はハイドン側から当然のように黙殺された。
これに憤ったフルックナーは、往時対面かなわなかったこの7歳年上の大家
に直接訴えるべく、91年、彼をはるばるロンドンまで追う。しかしやはり
ザロモン・コンサートで多忙であったハイドンを捕まえることは難しく、
またイギリスでの彼の圧倒的成功を目の当たりにしたフルックナーはさらに
焦燥を募らせた果てに、「ハイドンはアメリカでもコンサートを開く予定」
というゴシップ紙の誤った情報を信じ込み、単身アメリカへと渡ることとなる。
9 :
前スレまとめ:2007/04/21(土) 23:53:35 ID:cUbcKL+K
フルックナー主な標題付き交響曲(前スレで話題にあがったもののまとめ)
(番号はベーレンライダー刊 新改訂全集 第5版による)
000番:(トリプル0)
55番:教頭先生」
59番:舵
88番:仮字
104番:ロンドン
107番:ウィーン
119番:パリ(バリとする説あり)
136番:テルアビブ(偽作の疑い有り)
209番:「バクダット又はペルシャの都」(中途で破棄した同名のオペラからの転用)
289番:北京
290番:烏魯木斉(ウルムチ)
291番:「四川又はマー婆(Old Mah)の街」
(以上289番〜291番まで中国(オリエンタル)3部作、
291番別称の「マー婆」は土地の英雄の名と 誤用した疑い有り)
10 :
前スレまとめ:2007/04/21(土) 23:54:12 ID:cUbcKL+K
(続き)
306番:クルンテープ・プラマハーナコーン・〜(以下略)(通称:バンコック)
344番:火事
360番:リンツ
467番:カシワザキ(所在地未詳)後に全楽章を番外567番bis:オマエザキ(所在地未詳)に転用
678番:家事
798番:ニュー・ヨーク(英国説と米国説で未だ決着付かず、今後の研究を待つ)
801番:ユタ(一説に 湯田か?)
1098番:セント・ルイス(人名との説有り)
1170番:サン・フランシスコ(聖フランシスコのための賛歌とする説は現在否定)
1350番:ウルル(ロシア、又はオーストラリアの2説有り)
1383番:「大魚に飲まれた預言者ヨナの3日間」
1436番:鍛冶
1772番:浦賀
2000番:「ミレニアム」
2002番:「シャンデリア点滅」
2589番:衝撃(管弦楽とティンパニー30台のための)
4903番:(通称「琵琶交響曲」)
番号なし:北極交響曲
番号なし:奇跡交響曲
11 :
前スレまとめ:2007/04/21(土) 23:54:50 ID:cUbcKL+K
最晩年の写真
>===ー―-- 、
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r'///`ー ' ヾヽ
|// 三ハ
彳|: : : : : : : : : : : : ミミヘ
彡|: : : : : : : : : : : ミミミ∧
川 __. . . . . : : : : __ ト、ミミ分.、
|州似三ニ=t:::こ=ニ三三ト、 乂 !ミ仆リ
!ミミ托rリヌ::::}:: `ハrリr'` リ 川巡ー1
斗!::::::::::::::イ! :ヾ´ ,〃 }ぅソノ
ハ:::::::::::::〃 ヽ. \ /i,ビ /´
乂ト、;;;;;;込_-'_う ' \ ,/分イ
彡公=彳州川公ト、ヽ\,.彳!乂 ト、
从彡彡仏===≧ル爪州 |川 |从
乂仁三彡'彡州チ八川川川 | ト、`
彡,.ィ彡彡州川川公州州 | |人 乂ト、
_-=≦三彡'彡州州州川州 | | | !i!V 从三j ≧-
三三三三行彡公州州川川 | | | 乂| 从三=ヽ 三
アントニン・フルックナー[Antonin Fruckner]
(1739-1811 ボヘミア)
主なフルックナー演奏家:
カラヤン[Carajan], ダレティ [Dareti],
ケント・ヤマナシ, アーノン・クー,
フルックナーSQ, ボロデインSQ
13 :
前スレコピペ:2007/04/22(日) 00:07:25 ID:meWMoNM8
14 :
名無しの笛の踊り:2007/04/22(日) 20:10:14 ID:ATQ/uUBU
ho
15 :
名無しの笛の踊り:2007/04/22(日) 21:21:17 ID:Tv58LaWs
18 :
名無しの笛の踊り:2007/04/23(月) 07:00:04 ID:9BRR4SPl
ヨハンナ・フラームスのことか
19 :
名無しの笛の踊り:2007/04/23(月) 12:19:21 ID:8+6Wtk6K
フルックナーの生涯はベートーヴェンとかぶるわけだが
どう評価していたんだろう
ちっとも面白くないんだが。
21 :
名無しの笛の踊り:2007/04/25(水) 19:12:01 ID:BpGFdhoJ
そりゃそうだろうな。
そもそも名前が知られていないんだから。
>>19 例えば交響曲においてはフルックナーはその形式性を重視していた事が伺え、
そのことは(後年決別したとはいえ)ハイドンへの傾倒によって明らか。
ベートーベンに関してはすでに第3交響曲(いわゆる英雄交響曲)の存在を知った段階から
形式としての「交響曲」に対する逸脱者と感じ、
心情的に相通じる所があるものの(ある故に?)、
相互の求めるもの、あるいは世界(観)が
異なる作曲家として以後黙殺したと言われる。
まぁおかげで後年ヴァーゲナー等によってベートーベンを理解出来なかった
「愚かな」(日本風にいうと「精神性のない」)作曲家
という烙印が押されたのは甚だ残念だが・・・・
作曲家(名詞):
モーツアルト、悲しすぎる。
ベートーヴェン、饒舌すぎる。
フルックナー、多すぎる。
24 :
名無しの笛の踊り:2007/05/01(火) 21:04:49 ID:6RNNqkJW
hage
ああん
26 :
名無しの笛の踊り:2007/05/13(日) 17:37:34 ID:tSkxQ6zy
アンサイクロペディアンに記事を書いてくる。
あそこ、本当に面白いと思う?
28 :
26:2007/05/13(日) 18:09:56 ID:tSkxQ6zy
やっぱりやめた。
「フルックナーには人生の匂いがする」
ヘミングウェイン
30 :
hosyu:2007/05/21(月) 20:15:22 ID:shwft8rz
「フルックナーよ、気にするな。評論家の銅像が立てられたことがあったかね?」
フントニン・アルックナー
31 :
名無しの笛の踊り:2007/05/23(水) 00:20:09 ID:kuZBAUmO
「・・・・・・さっき持っていたのと同じ様な黒の十吋で、フルクナー自奏の
シムホニアだと云うのだが・・・・」「・・・・吹込みの時の手違いか何かで演奏の
中途に話し声が入っている。それはフルクナーの声に違いないと思われるので、
レコードとしては出来そこないかも知れないが、そう云う意味では却って貴重な
ものと云われる・・・。」
内田一百軒著「フルクナーの盤」(岩並文庫刊)より抜粋。
ブルックナーかと思った
おまいら、誰か、フルックナーと同年生まれのチェザーレ・ブランクのこと知らないか?
フルックナーと違って恐ろしく寡作で、そのことを生涯気にして、
「少しだが極めてよく書けてればいいんだろう」
とうそぶいていたと言う。
唯一かつ例のないほど大規模で、ほとんど各小節ごとに表題が付いているという交響曲などの、作品の中身を知りたいのだが。あとCDがあったら教えてくれ。
ブランクは人生においてブランクが長かったんだよな。
ヨハネ・セバッチャン・八"ッ八が
「ブランden burク協奏曲(ブラン氏のボーア人協奏曲)」
とやらを作ってたっけな。
ほほぅ、八゛ッ八?にそんなオマージュがあったんだ?ブランはブランクのフランス風読みか。
ブラン伝かも。
ボーア人協奏曲ってのは、ソロ楽器がボーア人ってこと?
ヨハンナ・フラームス(*´д`*)ハァハァ
37 :
名無しの笛の踊り:2007/06/11(月) 09:47:26 ID:IEAuwoc6
受難曲って何個作ってるの?
たしかメンデルスベルクが発掘して、
フルックナーの凄さが初めて一般に認知されたんだよね。
この二番煎じスレageるのやめようよ
ダレティってダレ?
>>39 存在しますが、誰にも誰だかわかりません。謎です。
42 :
名無しの笛の踊り:2007/07/05(木) 12:56:30 ID:8p62oL1n
・・・
43 :
名無しの笛の踊り:2007/07/05(木) 19:54:34 ID:aE/zNjBB
鰤さんフルックナー宗教曲15枚組BOXマダァ-? (・∀・ )っ/凵⌒☆チンチン
鰤じゃなくて、鯖じゃなかったっけ?
>>37 メンデルスベルクの1939年録音のユダ受難曲には感動。
ペテロ受難曲は第39曲「俺は悪くない」が秀逸。
45 :
名無しの笛の踊り:2007/07/06(金) 03:03:34 ID:ZYH5E1B5
フルックナーを聴くには想像力が必要。
sage忘れた
ブルックナーじゃなくて?
つまらんネタスレ終了〜
ホントにセンスのない二番煎じスレだな
交響曲第9999番「終了」
51 :
名無しの笛の踊り:2007/07/18(水) 20:23:23 ID:DkAC4z+i
NHK-FMスレにも出てたが、有名なフルックナー指揮者にライモン・サトルってのがいるよな
どうやら放送されたのはブルックナーだったみたいだけど
>>51 彼はどこの人?
たしか日系イタリア人だった気がする。
漢字表記だと「雷門・悟」だったはず。
韓国のウリリアント・クラシックから違法コピー盤が出ているよ。
ネタスレ?
ネタ。
55 :
名無しの笛の踊り:2007/08/02(木) 15:03:47 ID:bgsJgjgD
俺は交響曲第6番「非劇的」が好きだな
初期の作品だし派手さは全くないけど
交響曲第60番は「史劇的」。
ギリシャ悲劇のコロスに範をもとめたような合唱の歌詞が
モラヴィア方言で書かれているらしい。
モラヴィアの独特の発音のため、本来の表題「悲劇的」が
誤ってこう呼ばれているという説がある。
交響曲第280番「刺激的」も忘れないでくれ。
フル音楽の官能性を満喫できるよ。
フルックナースレ復活か?
俺は交響曲第8番「10000人の交響曲」ってやつ。
マーラーはゲーテのファウストの終局部だけだったが、フルは全部なんだぜ?
桁違いとはまさにこのことを言う。
フルがロシア宮廷からの依頼で作曲したいわゆる「ロシア交響曲集」と「ワル
シャワ弦楽四重奏曲集作品89」の間に作られた作品が久しぶりに再発される模
様。アンタ・ダレティ指揮、オーケストラ・アッティラ。
交響曲第567番「雄鶏」、第568番「パンダ」、第569番「エカテリーナ」、第570
番「アレクサンドル」、第571番「クツーゾフ」、第572番「サンクト・ペテル
ブルク」
>>58 ファウストの全部たって、9割以上「無伴奏で朗読」の指示。
歌つきの部分も大半はチェンバロのレチタティーヴォ
聴衆を含む10000人が同時に音を出すのは冒頭のみ。
最後では一人も居なくなる。
歌手死ぬだろw
過労だな・・・
そうだなw
>>34 ブランクのバイオリン・ソナタの終楽章には歌詞がついている件。
なんでも日本の音楽学生の詞らしいな。
実に良いですね
66 :
名無しの笛の踊り:2007/09/11(火) 00:45:44 ID:tOf8t8vO
ファンもロリコン変態にさせるパワーがすげえ
面白いとでも思ってるのだろうか…
いや、なかなか。
そうでもない
70 :
名無しの笛の踊り:
フルトニン・アンックナー