1 :
名無しの笛の踊り :
2005/07/06(水) 10:51:46 ID:szdtmUyj もう現役は引退したが、すばらしい歌声は永遠に残るだろう。 80歳を記念したCDとDVD(共に輸入盤)が出た。いくつかのオペラとリートが入っている。 特にDVDにはインタビューも収録されている。日本版ももうすぐ出るそうだ。 オペラとリートをナマで聴く事ができたのは一生の宝だ。
2 :
名無しの笛の踊り :2005/07/06(水) 11:39:22 ID:GPLlg/mS
このスレは伸びない
3 :
名無しの笛の踊り :2005/07/06(水) 13:09:56 ID:RPhDLjOZ
「ドン・ジョバンニ」だろうな・・
4 :
名無しの笛の踊り :2005/07/06(水) 13:16:18 ID:fP/rAYOz
巛ミヾヾ \ / ミ ヽ f, ミ } ┏v'┳_━━━ r、 | yバノ゙’' ̄ ''' } }゙ } ‘ーj`' : // / L_ヽ i V /. おお、元気かね?フィースカウ君。 (" ` ! _/ \ _,. -‐ '  ̄ ! _ /|~ /  ̄ \
5 :
名無しの笛の踊り :2005/07/06(水) 19:05:23 ID:uD+OR2BI
今じゃ、シェーンベルクの「グレ」や「ガス室」のナレーションしかないな。
6 :
名無しの笛の踊り :2005/07/06(水) 20:13:45 ID:outNozoT
DVD+2CDの記念盤買った。 ほとんど持ってなかったから買ってみた。 DVDはちょっと面白かった。モノラルだけど。 CDは、こんなもん?って感じであまり魅力を感じなかった。 20世紀最大のリート歌手というのは間違いないが、なんかもう時代遅れ。
7 :
名無しの笛の踊り :2005/07/06(水) 20:39:52 ID:GWx3R06k
シューベルト歌曲・冬の旅、ブレンデルのピアノはすばらしい。
8 :
名無しの笛の踊り :2005/07/09(土) 10:26:51 ID:caq0UdTp
フィッシャー=ディースカウは、決して時代遅れではない。 CD「フィッシャー=ディースカウ/音楽に寄せて」 ドイツ・グラモフォンUCCG1249 CD2枚組 \6000 DVD「フィッシャー=ディースカウの芸術」 ドイツ・グラモフォンUCBG1097〜8 2枚組 \7875
9 :
名無しの笛の踊り :2005/07/09(土) 10:37:25 ID:+z0MjqpE
ドイツリートにおけるこの人に限った話ではないが、過去の偉大すぎる存在はどうしても現役の立場を苦しくする。 それどころか、生前は人気のなかった故人が脚光を浴びるケースさえ少なくない。 クラシックは演奏芸術だと言われて久しいが、それも超えて録音中心の古美術みたいな世界に突入しつつあるのではないか。
10 :
名無しの笛の踊り :2005/07/09(土) 10:41:29 ID:C6AVBnnP
NHKでディースカウ様のレッスンやってたよね。再放送を心の底からキボンヌ。
11 :
名無しの笛の踊り :2005/07/09(土) 11:02:59 ID:rD16Y9/E
今の演奏家たちは、CDなど録音技術が発達した時代のまっただ中にいるので、意識する しないに関わらず表面的な完成度にこだわらざるを得ない状況に置かれている。 フィッシャー=ディースカウたちが勉強した時代は、楽譜そのものを読みこなし、また いろいろな資料を研究し、ナマ演奏を聴いたりして、それらから自分独自の演奏形態を 生み出す他は無かったと思われる(LPレコードはあったが)。 だから、その演奏家の個性が自ずから出る事になった。 フィッシャー=ディースカウの偉大な演奏は、そのような環境があったからこそなし得 たものだろう。 最近の演奏家からあまり個性を感じる事が出来ず、演奏に深みを感じる事が出来ないの は致し方無い。ある意味で不幸な事だと言わざるをえない。
12 :
名無しの笛の踊り :2005/07/09(土) 11:24:36 ID:qbkHpU4P
まあそれはほとんどが鑑賞者の耳が追いついてないだけなんだがな。
13 :
名無しの笛の踊り :2005/07/09(土) 12:52:54 ID:PUASt+ng
>>11 演奏の深みって結局「ちょっと不安定」とか「完璧じゃない」
とかいう瑕から生まれると思う今日この頃。コルトーなんかに
感動してるとそう思う。ミスタッチ多いから深みを感じるんだよ。
14 :
名無しの笛の踊り :2005/07/09(土) 13:12:03 ID:NrN5JQO8
ジュリーニの演奏には深みがない
15 :
名無しの笛の踊り :2005/07/09(土) 13:23:09 ID:C6AVBnnP
>>13 そうか?コルトー、フィッシャー、ペルルミュテといったヘタウマ系のレトロ演奏家の
演奏が素晴らしいのは、瑕があるからではないだろうに。ミスタッチなんかなくても
超絶的に素晴らしいよ。
16 :
名無しの笛の踊り :2005/07/09(土) 13:39:36 ID:qbkHpU4P
リズムが丸いのが好きなんだろ ヨレヨレが
17 :
名無しの笛の踊り :2005/07/09(土) 15:05:33 ID:A6waV5D6
君たちに質問。 ”ネ申”に向かって ”祈りの言葉”以外に かける言葉ってあるのかね?
18 :
名無しの笛の踊り :2005/07/09(土) 15:26:52 ID:qbkHpU4P
願いの言葉
19 :
名無しの笛の踊り :2005/07/09(土) 15:38:57 ID:B/v4AQBG
この人に日本の民謡(『リンゴ追分』とか歌わせたら上手そう。
>>19 ヨッフムのカルミナでおーおーおーとーととすふろれおーとか歌ってる
からね。
ところで指揮の話が出てきませんが?
22 :
名無しの笛の踊り :2005/07/09(土) 18:08:20 ID:+z0MjqpE
ちょこっとチェコフィルとか振ってやめちゃったんだよね。 あまり向かないのを自覚したのかも知れない。 今アシュケナージあたりがピアニスト時代の栄光に比して惨めなもんだとか言われているが、 この人の場合歌手時代の栄光と釣り合いを取ろうと思うと、ACOとBPOとCSOの兼任監督ぐらい用意しないといけないので、やめて賢明だったかも。
「イタリアのハロルド」は良かったけどな・・・
24 :
名無しの笛の踊り :2005/07/09(土) 18:35:11 ID:kOItPoQ3
ディートリッヒ・フィッシャー=ディスカウ → DFD マイケル・ティルソン・トーマス → MTM うーむ、なるほど。
25 :
名無しの笛の踊り :2005/07/09(土) 18:35:56 ID:NrN5JQO8
26 :
名無しの笛の踊り :2005/07/09(土) 20:09:11 ID:r7IQYm4D
最初のレコーディングは未完成だったね。 シンフォニーまでシューベルト選ばんでも。 当時のレコ芸の月評では、フレージングが歌い方にクリソツとカキコしてあったが 本当だったんだろうか?
27 :
名無しの笛の踊り :2005/07/14(木) 15:31:29 ID:DiDoNibC
あげとくか。 神様かどうかはともかく、あまり議論になんないんだよね。 嫌いな人もいるとは思うんだが、カラヤンとかと違って挑発したがるような嫌い方でなく、敬して遠ざける感じの人が多い。
28 :
名無しの笛の踊り :2005/07/14(木) 18:12:04 ID:d+qIkw8p
20 ギャハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハヒハハハハハハハハハハハハハハ
29 :
名無しの笛の踊り :2005/07/15(金) 09:35:05 ID:fBbOpXMk
シューベルト歌曲についての本を書いている。 邦訳が白水社から出ている。 この本以外にも、邦訳出版されている本があったと思う。
>24 > マイケル・ティルソン・トーマス → MTM なんでこうなる?MTTだと思われ・・
31 :
名無しの笛の踊り :2005/07/15(金) 10:43:25 ID:qS9MXvbp
ボスコフスキーの「こうもり」のファルケが意外といい。 俺はプライとは違ってオペレッタはやんないよと宣言していたのが、禁を破っただけあってメチャうまい。 この役はタイトルロールの割にやや歌が少ないので、別のシュトラウス作品から無理矢理ソロナンバーを1曲引っ張って気をつかっている。 これで、ロザリンデ=ローテンベルガー、オルロフスキー=ファスベンダーはいいとして、アイゼンシュタイン=プライ、アデーレ=モーザーだったりしたら70年代ドイツオールスターだったな。
32 :
名無しの笛の踊り :2005/07/15(金) 10:49:17 ID:YmrmewBb
>>30 スマソ。あと、
・ラファエル・フリューベック・デ・ブルゴス → RFB
・中橋健太郎左衛門 → NKZ
で良かったかな?
34 :
名無しの笛の踊り :2005/07/15(金) 23:29:01 ID:g4byg7CA
72年、ザルツブルグ音楽祭ライブの、「コシ」のドンアルフォンゾが 意外とおもろい。 でも、ベーム指揮で、ヤノビッツ、ファスベンダー、グリスト、プライ シュライヤーってメンバー、目玉とびでそうでござるな。
35 :
名無しの笛の踊り :2005/07/16(土) 00:42:34 ID:6Ggw6XFG
ボストリッジの学生時代のアイドルだったというのがよくわからん。彼は、DFDから どういうところを学んだのだろう? まあ、俺はボストリッジのほうが好きなんだけどね。
歌を勉強しててフィッシャー=ディースカウが嫌いな奴なんてDQN
37 :
名無しの笛の踊り :2005/07/16(土) 01:03:49 ID:lKcueJdj
たしか息子も指揮者じゃなかった?
38 :
名無しの笛の踊り :2005/07/16(土) 01:04:44 ID:plAsdb7B
>>37 何枚かCDを見かけた事がある。
父親は「こちらの仕事では息子の邪魔をしなくてすみそうだ」と言ってたから
指揮稼業に見込みが無いのは自覚してたんじゃないかな。
声楽出身の桶指揮者は成功しないのかね
41 :
名無しの笛の踊り :2005/07/16(土) 09:43:17 ID:Sr9ycmyi
ところでホモ説は…
42 :
名無しの笛の踊り :2005/07/16(土) 19:06:20 ID:IdXk/tkS
この人結構本書いてるよね
43 :
名無しの笛の踊り :2005/07/18(月) 22:27:30 ID:Ye2hACSb
>>40 声楽出身の桶指揮者は成功しないのかね
そのジンクスは出すCDが全てベストセラーのぼくによって崩されたといえよう。
成功した例はヤコプスしか知らん。
46 :
名無しの笛の踊り :2005/07/20(水) 22:20:51 ID:BheVjY7O
>>45 成功した例はヤコプスしか知らん。
ぼくを知らんのはただの無知と言えよう。
47 :
名無しの笛の踊り :2005/07/20(水) 22:24:18 ID:F3g9m71b
ヘレヴェッヘは成功じゃない?
48 :
名無しの笛の踊り :2005/07/20(水) 22:25:03 ID:F3g9m71b
あ、ガーディナーを忘れてた
ヘベレケ、庭師は自分で歌っていない たしかヘベレケはピアノ、庭師はチェロを弾くらしいが どちらもプロ水準ではないらしい
↑少年合唱団には所属していたが
52 :
名無しの笛の踊り :2005/07/21(木) 00:47:52 ID:TXQzF2pA
53 :
名無しの笛の踊り :2005/07/21(木) 01:06:14 ID:XfqB7c/b
合掌指揮者出身の桶指揮者の成功例はなんぼでもあるです
55 :
名無しの笛の踊り :2005/07/21(木) 02:32:52 ID:mQiPm7rZ
デートゲット!よっしゃー、気い使う。
56 :
名無しの笛の踊り :2005/07/26(火) 06:32:10 ID:Qeb5w8KZ
ぼくの場合、若いときに胸の病に侵されなければ歌手としてもDFDなんてめじゃなかったと言えよう。
57 :
名無しの笛の踊り :2005/07/31(日) 12:07:46 ID:f7pDIgxr
美空ひばりとデュエットさせたら、さぞ、面白かったろうに。 この人のコブシの効かせ方なんか、サイコーじゃないですか。
58 :
名無しの笛の踊り :2005/07/31(日) 17:13:16 ID:lCz4WYih
リヒテルと録れた、ヴォルフの「メーリケ集」。 好きでよく聴いている。 バレンボとのブラームスなんかどうなんですか?
60 :
名無しの笛の踊り :2005/07/31(日) 21:43:32 ID:FPXRcmUW
多くあるFDの冬の旅で、演奏、録音とも良い決定版はどれだと思いますか。
>>60 ムーア(71,72/DG)>>>>ムーア(63/EMI)>>バレンボイム(79/DG)>>
>>ペライア(90/SONY)>ポリーニ(78/放送録音?)>>>>>ブレンデル(89/Ph)
モノラルは割愛。
デムズはどうも合わん…。
声を重視なら、上段バレンボイムまでか。
俺はモノラル録音の冬の旅が好きだ。 年取るごとにつまらなくなる。
64 :
名無しの笛の踊り :2005/08/01(月) 07:09:16 ID:rY2afVlk
冬の旅って何回録音してるの?
65 :
◆Keith./SXw :2005/08/05(金) 15:51:28 ID:RWdTR9Pj
魔王はFで歌ってたな。
66 :
名無しの笛の踊り :2005/08/05(金) 16:56:26 ID:RIfwDwyS
みんなすごいね…
67 :
名無しの笛の踊り :2005/08/12(金) 23:32:26 ID:c742z/84
保守!
68 :
名無しの笛の踊り :2005/08/13(土) 22:22:48 ID:PhM/yG0W
>>64 オレの知る限りでは12種類は出ている
ビリング、クルスト、ムーア(ライブ)、ムーア(EMIモノ)、
ムーア(EMIステレオ)、デムス、ムーア(DG)、ポリーニ(裏青)、
バレンボイム、ブレンデル、ペライア(CD)、ペライア(LD)
69 :
64 :2005/08/13(土) 22:33:52 ID:dSa4tPcv
70 :
名無しの笛の踊り :2005/08/14(日) 10:58:03 ID:kwRsYeyF
>>68 正規のスタジオ公式録音は7回ということでつね
71 :
名無しの笛の踊り :2005/08/14(日) 11:26:12 ID:hgBWc2h+
スレ違いですが、11月14日(月)に東京オペラシティで ペーター・シュライヤーが「最後のリサイタル」という ことで「冬の旅」を歌うそうです。
DFD好きな人って、他にどんな人を聴くのですか?シュライアーとかプライとか??
ヴンダーリヒ、ホッターなど。
ヤノヴィッツとかマティスとか
シュヴァルツコップ、ルートヴィヒとか。
76 :
名無しの笛の踊り :2005/08/20(土) 22:19:53 ID:L1+YXo9V
アーメリングとかヘフリガーなど
DFD最高 彼をしのぐ知性のあるバリトン歌手は現在のところ現れていない。 彼のシュー ベルトの三大歌曲は、伴奏者の変遷はあれ、それぞれの時代のベスト録音として 後世まで語り継がれるべき名演である。
ヴォルフ好きの俺にとって フィッシャー=ディースカウとシュヴァルツコップは欠かせない。
今CDで、リヒテルとのヴォルフ「メーリケ」のライヴ(DGG)を聴いてます。 いいですねえ。 LPでもよく聴いていましたよ。
この人の声はオタクぽくって好きじゃないんだけど、好きな指揮者はたいてい オペラや声楽曲でこの人を使っているので否応なしに聞くことになる。 といってもシューベルト本人のイメージはこの人の声にかぶると思う。
81 :
名無しの笛の踊り :2005/08/21(日) 02:01:17 ID:D5M5SgYd
今年80歳。 ザルツブルクの記念コンサートでの朗読も見事だった。
82 :
名無しの笛の踊り :2005/08/21(日) 02:12:30 ID:Orytgnue
20世紀最高の声楽家として歴史に残る人 シューベルトのリートは超える人は 数世紀出ないかも
83 :
名無しの笛の踊り :2005/08/21(日) 03:03:49 ID:Uqqe5Tah
>72 昔の歌手ならやっぱり皆さん挙げている歌手かなあ。強いて言えばスゼーも聞く。 今の歌手だと、うーん、アンドレアス・シュミット。 テノールはプレガルディエンかなあ。
84 :
名無しの笛の踊り :2005/08/21(日) 08:38:56 ID:LJTcBZCm
>>72 ここ最近良く聴くリスト
テノールなら、ボストリッジ、ギューラ、プレガルディエン、テュルク、パドモア、クルック、エクヴィルツ、メ、ウルマン、ヘフリガー
バリトンは、ゲルネ、ヘンシェル、ゼーリヒ、クヴァストホフ、コーイ、エグモント、メルテンス、リカ、ハーヴェイ、フォレ等
声そのものに関して言えばプライやヴェヒターやらのほうがよっぽど魅力的なんだけど たとえば詩人の恋あたりを3人の演奏で聞き比べてみるとやっぱりDFDは上手いんだよね。 他の2人は逆に美声が邪魔をしているというか かえってDFDのほうが声においても一番すっきりしていて あざとさを感じさせない程度の絶妙巧みな語り口も相まって 結局繰り返し聴いてしまうのはこちらのほう。
↑でもこれはあくまでドイツ・リートにおいての話であって オペラとなると話はまた別。
87 :
名無しの笛の踊り :2005/08/21(日) 12:16:54 ID:Uqqe5Tah
まぢめなパパゲーノは結構すき。
>>83 シュミットはすでに退化してます、、、
DGでの3大歌曲集は確かに素晴らしかったが、、、
89 :
名無しの笛の踊り :2005/08/21(日) 20:46:20 ID:N7NuaDOJ
>>88 シュミットはドイツ系バリトン史上最高の美声だと思っている(た)一人です。
10年くらい前までは結構売れっ子だったのにね。
ジュリーニやアバドらにも重宝されてた。
先日のバイロイトで大植指揮のトリスタンでクルヴェナールを歌っていたのをネットラジオで聴いたが
この時は特に調子が悪かったのだろう(と思いたい)が以前の面影はなくそれは酷い有様だった。
声がしゃがれていて全く前に響いてこないし聴くに耐えなかった。
重い夏風邪でもひいていたのだろうか?
バイロイトのHPに出ていた現在の写真を見たら声だけでなく髪の毛までも退化してますた・・・。
あんなにフサフサしてたのにいつのまにかツルピカに・・。
ヘンスラーで最近のリート録音があるから聴いてみろ。 顔だけじゃなく声も以前の面影は全くなし。 あの美しいハイ・バリトンが完全なバス・バリトンになってしまった。 最初はホントに別人と思ったほど。 オペラを歌いすぎたな。師匠を見習って調整すればよかったのに。
91 :
名無しの笛の踊り :2005/08/21(日) 20:54:47 ID:QVMvtnn6
ツバ飛ばしすぎ。
92 :
名無しの笛の踊り :2005/08/21(日) 21:21:03 ID:hoecnTsn
まあ声楽家はどうしてもね・・・・ 衰える年齢は人によって違うし、歳と関係無くハードワークや調整失敗で消えていく人もいる。 歌ってみなきゃ判らんという面もあり、仕切り直しの聞かないオペラなんかで指揮者仰天というケースも多い。 ある種アスリートに似ている。 その点DFDは長期間安定してよい仕事をしたという点でも卓越していた。
テノールだけど、プレガルディエンが好き。あとブロホヴィッツかな。 オラフ・ベーアとか最近聞かないけど、どうですか??
94 :
名無しの笛の踊り :2005/08/21(日) 21:38:36 ID:N7NuaDOJ
>>90 ヘンスラー盤の詩人の恋は聴いたよ。
確かに以前に比べて声は暗めの響きになっていてバス寄りになったとは思ったけど
声にはまだ以前の面影や潤いや柔らかさもあったし、まだまだ美声の範疇ではあったと思う。
あの程度ならまだまだプロとして全く問題ないと思ってたけど
でもこの前のクルヴェナールはそんなもんじゃなくとてつもない酷さだった。
あの時だけの絶不調であった事を祈りたい。
95 :
名無しの笛の踊り :2005/08/21(日) 21:43:00 ID:N7NuaDOJ
>>93 最近出たドミンゴのトリスタンでやはりあのクルヴェナールを歌ってるよね。
自分は聴いてないけど、ちょうど例のバイロイトの2ch実況板で
シュミットが酷いって話題になってた時にベーアも劣化してるって話が出てたな。
その新録音を聴いての発言だったのかどうかはわからないけど。
>>93 ベーアは去年のバイロイトでドンナーとかグンター歌ってたと思うけど、
やっぱり最盛期の美声のイメージとは違ってたね
はっきり劣化したなと実感したのは今年のシューベルティアーデ。
シューベルトのリートコンサートをネットラジオで聴いてたけど、
途中でいたたまれなくなって聴くのやめた。一時的な不調というより、
やっぱり衰えたんだと思う。
>>92 の言うように、その点フィッシャー=ディースカウは驚異的だった。
彼だって晩年声の衰えとは無縁じゃなかったけど、別の味わいで聴かせてたから。
97 :
名無しの笛の踊り :2005/08/22(月) 00:01:13 ID:Uqqe5Tah
ディースカウの声の維持は確かにすごい。 彼の後継者としてシュミットは期待していたけど 復活するのだろうか・・。してほしいなあ。 ヘフリガーは声が出なくなっても歌い続けていたけれど、 衰えも含めて「人の一生」を見せていたのかなあ、なんて思った。 ヴンダリッヒは若くして他界したし、アライサはリート聴きからすると 変な方向行っちゃったし、マーチン・ヒルは日本だとほとんど聴けなかったし、 シュライアーも引退だし、プレガルディエンもいつまで声を維持できるか 不安を感じる「美声」だし・・・。 プライは・・・亡くなる2,3年前はとても酷かった。 でも亡くなった年の日本公演はとても素晴らしかった。 歌詞思い出せなくなって、一度袖に引っ込んだりしたが、 あれが本当の白鳥の歌だったのか、と思う今日この頃。
98 :
名無しの笛の踊り :2005/08/22(月) 00:07:44 ID:mbu86DTD
>>97 プライの白鳥の歌、なんだかちょっとせつないですね。
でもあの歴史に残る大歌手のその白鳥の声を聴けたあなたは幸せですね。
>>97 復活はまずしないだろう。
ヘフリガーってもう引退したの?90過ぎても最近まで現役で歌ってたはずだが。
あ、失礼。 で、まだ現役?
>>102 何年か前にグレの歌の語り手で話題になってたし、
現役といえば現役なのかな
DFDとは6歳違いか
グレの歌は正直よく知らんが、語り手はF-Dも今やってるから、それじゃ分からんな。
105 :
名無しの笛の踊り :2005/08/22(月) 07:22:54 ID:UjueysEO
プライは昔から好不調の波が激しかったほう。 体も弱かったようで、キャンセルをDFDがリリーフしたことも何回かある。 求道的な超人DFD、温かみと親しみのあるプライ、ウィーンの伝統を現代に繋いだヴェヒター。この世代のドイツ・バリトンは本当にすばらしかった。
106 :
名無しの笛の踊り :2005/08/22(月) 07:23:16 ID:q3ufXek3
★★★ また韓国、意図的な、でっち上げ反日報道 ★★★ 韓国の大手テレビ局が、8月15日のニュース番組で報道した「旧日本軍による生体実験」と称する映像が、実は真っ赤なウソ、中国映画の盗用でっち上げだった。 韓国のマスコミは反日キャンペーンで、この種のでっち上げ「歴史歪曲(わいきょく)」をよく行うが、今回の事件で 「日本糾弾ならウソも平気」 といった腐敗体質が、改めて確認された。 番組では戦前、旧日本軍の細菌戦研究731部隊の生体実験の様子を「白黒の記録フィルム風」に紹介したが、視聴者から「映画の場面と同じだ」と抗議の声が上がり、悪質なでっち上げが露呈した。 この中国映画はカラー作品だが、テレビでは本物に見せかけるために「白黒」に変えられており、意図的なでっち上げであることは明白。 日本の民主党(岡田党首)は、日本国内に数十万人いる反日的な在日韓国・朝鮮人に日本の選挙権を与え、民主党に投票させようと画策している。 在日韓国・朝鮮人の大部分は、戦後のドサクサで密入国した不法滞在者とその子孫だが、強制連行されたとウソをついて被害者のフリをし、日本国内に居座って、毎月二十数万円の生活保護をもらい、遊んで暮らしている。
あああ、ベーアダメぽのレポート、ありがとうございました。ちょうど良い時期に 水車小屋とか録音できたんでしょうか。アライサもけっこう興味があったんですが・・・
108 :
名無しの笛の踊り :2005/08/22(月) 22:01:02 ID:mbu86DTD
アライサの水車小屋はいいよね。 ドイツ系の歌手に比べると声はややベルカント風味だけど ヴンダーリヒのようにダイヤモンドのように輝かしい美声とはまた違って 柔らかくて優しく包み込むような暖かい声だよね。 この頃に水車小屋以外にリートの録音って残してるのかな?
昨日からスレの流れがフィッシャー=ディースカウからずれてきてるな 俺はいいんだけどさ。 いっそ、リート・声楽全般とか名歌手総合スレでもたてた方がよくないか
110 :
名無しの笛の踊り :2005/08/22(月) 22:09:59 ID:dAX2CA9h
ディースカウの話を読んでいると どうしてもポスト・ディースカウを考えてしまうんだよなあ。
オレの持論だと咽喉のよさで歌ってると寿命が短く、頭部の響きで歌ってると寿命が長い。 ベーア. Born: December 19, 1957より歳上のハンプソンJune 28, 1955 なんかは声が長持ちする。
>>109-111 DFDスレだということちょっと忘れてたw
声楽ってクラヲタの中では人気薄だからなあ
このスレもいつまで続くかどうか・・
お!ID惜しい!
115 :
名無しの笛の踊り :2005/08/23(火) 21:32:45 ID:n0kg0YBl
久しぶりにリヒターのカンタータ集をまとめて聴き直してるんだが(一日3〜4曲ペース) フィッシャー=ディースカウが入るとどの曲も俄然引き締まる。つか上手すぎ。 昔は彼独特の一種鼻にかかったような声に微妙に違和感感じて苦手かなと思って た時期もあったが、正直若気の至りだった。本当に凄い大歌手だ。 バッハ聴き終わったら、シューマン→ヴォルフ→シューベルトと2ヶ月くらいかけて じっくり聴き直してみるつもり。
ドイツリート初心者ですが、喜多尾道冬氏の「DFDの功と罪」みたいな記事は 鵜呑みにしても大丈夫なんでしょうか?
F-D以前、F-D時代、F-D以後の順に 自分でいろいろ聴いてから考えろ
118 :
名無しの笛の踊り :2005/08/27(土) 12:54:18 ID:lRvjLaV2
中古屋でニーチェ歌曲集買ったきた 対訳・解説付きの国内版はありがたい つかDFDじゃなきゃ録音も国内版もないだろうけど
119 :
118 :2005/08/27(土) 13:20:57 ID:lRvjLaV2
↑国内盤だった DFDのピアノ演奏も聴けるのがミソか
120 :
名無しの笛の踊り :2005/08/27(土) 14:50:16 ID:u3VKkpcP
>>118 それってフィリップスから出てた引退直前くらいの時期の録音だよね?
内容的にどうなの?
121 :
名無しの笛の踊り :2005/08/27(土) 17:43:43 ID:HoX4hHM4
通りすがりのシロウトですが、若い頃ヒトから教えられてシューベルトの歌曲で 聞いてもあまり好きになれなかったフィッシャー・ディースカウ。 20年の後、最近リヒターの「マタイ受難曲」の最後の曲を聞いて、頭殴られるほど の衝撃を受けたのだった。死に行く人への最高の慰めに満ちた声。すごいですね。
122 :
118 :2005/08/27(土) 19:05:59 ID:lRvjLaV2
>>120 そうです。1989年録音だからもう歌手としての晩年ですね。
この頃リサイタルでもニーチェ歌曲を取り上げてて確かFMでも
放送されたんじゃなかったかな。
CDの実際の内容はニーチェの歌曲が6曲、ピアノ作品が10曲(ピアノ:ライマン)
それと1993年録音の4手のピアノ連弾が2曲あって、その一人をDFDが受け持っ
てますね。まさにコレクターズアイテムって感じ。
作曲家としてのニーチェの評価はおいときますが、聴いて全くつまらないということ
はなかったですね。個人的には、アドルノの作曲程度には聴けました。
123 :
名無しの笛の踊り :2005/08/27(土) 21:44:52 ID:nVp48Wlu
作曲家の生命は永遠だが、演奏家(指揮者、歌手)は基本的にその時代限りのものだ。 偉大過ぎる存在が過去へと去っていくのはやはり物寂しいな。 DFDの場合膨大な録音が残っている(これはこれで不滅だ)のが幸いだが。
124 :
まんこ :2005/08/27(土) 21:51:47 ID:o99xAG5b
メンデルスゾーン歌曲集はCDで出てないか? ピアノが鯖のやつ。 レコードしか持ってないんだ。
125 :
名無しの笛の踊り :2005/08/31(水) 12:11:07 ID:DuisnHsu
公式に歌手活動を引退したのって何年のことですか?
伴奏付き朗読という形態の曲を集めたCDが出てるね
128 :
125 :2005/08/31(水) 22:28:29 ID:DuisnHsu
すみません、自分でもちょっと調べてみました。
どうやら一般ファンの前で歌った最後の公演は
>>126 さんの通り
1992年大晦日、ミュンヘンの歌劇場でのガラ・コンサートのようです。
ただその時は何も言わず、年が明けてから引退を公表したみたいで、
そのあたりいかにもフィッシャー=ディースカウらしい。
(従って記録等では引退は1993年と書かれることも多い。)
でその後も、旺盛な執筆活動や後進の指導を中心に、朗読や指揮など
の活動は継続してる、ということですね。
129 :
名無しの笛の踊り :2005/08/31(水) 22:52:09 ID:/pN/B4L/
>>128 >ただその時は何も言わず、年が明けてから引退を公表したみたいで、
そのあたりいかにもフィッシャー=ディースカウらしい。
へえ〜!そうだったんだ。
他の歌手はさよならコンサートとかで世界中をまわったりするのに
あれだけ知名度もあって20世紀を代表する大歌手なのにねえ。
ファンにしてみれば引退は間もなくだと分かっていただろうけど
きっとアレレレ??って感じだったろうね。
ちなみにその最後のガラ・コンでは何を歌われたんですかね?
130 :
125 :2005/08/31(水) 23:34:44 ID:DuisnHsu
>>129 ・モーツァルト:フィガロの結婚から 第1幕のフィナーレ (アルマヴィーヴァ伯爵)
・モーツァルト:コジ・ファン・トゥッテから 抜粋 (アルフォンゾ)
・ヴェルディ:ファルスタッフから 最終場のモノローグとフーガ
だそうです。特にファルスタッフでキャリアを締めくくったのが素晴らしすぎ。
Tutto nel mondo e` burla. 全てこの世は冗談さ。
フィッシャー=ディースカウは間違いなく最後はこれで終わろうと決めてたんでしょうね。
>>130 俺もその記事をレコ芸かなんかで読んだとき格好よすぎと思った。
歌手としての最後の録音は、ショスタコの「ミケランジェロ組曲」だっけ?
132 :
125 :2005/09/01(木) 00:48:41 ID:kDfwauO4
たびたび失礼。ちょっと訂正を。 ファルスタッフのモノローグは第1幕のL'onore ! Ladri ! 名誉だと!盗っ人め! のことですね。それとオペラ最後のフーガフィナーレ。そうじゃないと辻褄が合わない。 それにしてもこれ聴いてみたいなあ。ヴァラディはもちろんまだ健在だったルチア・ポップ、 リポヴシェク、トマス・ハンプソン、ペーター・ザイフェルト、クルト・モル、スヴェンソン・・・。 指揮はサヴァリッシュ。DFDの最後を飾るに相応しい豪華メンバーのガラ・コンサート。 オルフェオからCD出てる(た)みたいなんだけど、誰か聴いた人いますかね?
133 :
名無しの笛の踊り :2005/09/01(木) 02:40:22 ID:l6ncYePk
>>130 thanks!
ガラ・コンだからオペラからの選曲なのは仕方ないけど
個人的にはDFDとしての最後はやっぱりシューベルトでひっそりと締めくくってほしかったな
ベタだけど冬の旅や白鳥の歌とかで
DFDと言えばやっぱりオペラの人というより、ドイツ・リートの人って感じだと思うし
ガラ・コンではなくリサイタルで。
92年5月、オールシューベルトプロとオールシューマンプロの二晩のコンサートが 最後のリートリサイタルという宣伝でCD出てた。珍しくピアノはハルトムート・ヘル。 2枚とも持っているがシューベルトプロの最後(アンコール)は「白鳥の歌」から「別れ」、 シューマンプロの最後は「ミルテ」から第5曲(一人で酒を飲めば誰からも想いを妨げられることはない、とか言う隠遁生活みたいな歌)
136 :
名無しの笛の踊り :2005/09/01(木) 05:48:20 ID:MblFkmF/
ヘルとのコンビは珍しくないだろう… 確かエッシェンバッハと水車小屋のリサイタルが94頃になかったかな〜 昔BSか何かで見た覚えが。 あとリサイタル引退後にも録音活動はしばらくしてたはず。 ペライアとのはその頃じゃなかったっけ? よく覚えとらんが
137 :
135 :2005/09/01(木) 08:18:55 ID:eZ8CD0Ue
92年11月、DFDはサヴァリッシュとバイエルン国立歌劇場の来日に同行して、 ルチア・ポップとドイツ・レクイエムを2回、サヴァリッシュのピアノで「水車屋」(これも2回だったと思う) やってますね。 5月最後説が早速否定されました(笑) CD解説のどこにも最後とは書かれていないのだが、 宣伝では最後を歌っていたような… 水車屋はチケット取れなくて聴けなかったのだが、ドイツ・レクイエムは聴けた。 滂沱の涙だった思い出があります。
>>133 歌手としてのDFDの活動は、大きく分けると、1.ドイツ・リート、
2.バッハ(のカンタータなど教会音楽)、3.オペラ、の3本柱から
なるんだと思います。で、この3者が、どれが優位と言うことじゃなくて
それぞれ第1級の出来だった。そこに彼の超人的な偉大さがある。
僕なども、録音中心に聴いてることもあって、ついついリート歌手と
してのDFDに関心がいってしまうけど、オペラ歌手としての彼にも
注目していきたい、と思っとります。
それにしても、最後がフィガロ・コジ・ファルスタッフとは・・・。
オペラの中でも最上の3作品。これはそうとう前から(1年やそこらじゃなく、
10年とかそれ以上前から)引退するときは最後はこれ(ファルスタッフ)で
いこうって密かに暖め続けてたプロなんだろうな。
>>137 最後の来日公演、ドイツ・レクイエムを聴けたとは誠にうらやましい。
上記の3本柱でいうと2番目のバッハで代表される宗教音楽ですね。
ポップとDFDの組み合わせも、今にして思えば夢のようだ。
ちなみにこの時の東京がピアノ伴奏でリートを歌った最後のリサイタル
と思われます。後は12月に入って13日と17日にベルリンでマーラーの
さすらう若人の歌(アシュケナージ指揮)があって、で31日のミュンヘンですから。
ついでに
>>131 のショスタコヴィチはこの時(13日)の録音ですね。
140 :
名無しの笛の踊り :2005/09/01(木) 20:40:44 ID:zKtkChUG
エッシェンバッハとの「水車小屋の娘」は10月ごろ DVDが出る予定。これがサルプレイエルでのコンサートか どうかは不明。
141 :
133 :2005/09/01(木) 23:58:05 ID:l6ncYePk
>>138 なるほど
確かに138さんの言うとおりかも
それにしてもここはホントに良スレですね
情報を皆で持ち寄って、皆で共有できて嬉しいでつ
142 :
名無しの笛の踊り :2005/09/02(金) 02:26:39 ID:peLWAxP0
そういや、バッハの農民カンタータ(BWV.212)ってディースカウ家のご先祖様の 一族にゆかりがあるんだったな、と思いだしたけど、まだDFDの歌ったのは未聴 だった。さっそく調べたら2種類みつかった。フォルスター指揮ベルリンフィルの 1960年EMI録音とマリナー指揮アカデミー・オブ(以下略)の1981年フィリップス録音。 この二つ今も入手できますかね? それと1980年代の前半の録音、ときおり声の調子が悪いなと感じるんですが、(80年代 半ば過ぎから持ち直したような印象がある)、マリナー盤聞いた方そのあたりどうですか?
ディースカウ家かフィッシャー家かでは大違い。
ん〜、確かフィッシャー=ディースカウの父方のお祖母ちゃんが 名門ディースカウ家の出身なんですよね?
145 :
名無しの笛の踊り :2005/09/02(金) 03:47:04 ID:pVyHYXKc
>>140 おっ、情報サンクス
テレビで見たのはもう声はほとんど出てなくて部分的にかなり危うかったな〜
それでも曲集の流れのもっていき方や一瞬一瞬の表情の変え方などなかなか楽しめた。
あと字幕が結構良かったような…
146 :
名無しの笛の踊り :2005/09/02(金) 04:45:31 ID:QQIxMpUn
そうでしたね。 歌うというよりは語っているような演奏でした。
147 :
名無しの笛の踊り :2005/09/03(土) 02:12:06 ID:NRdnpfuG
今BSでやってるラ・プティッド・バンド演奏会でシュテファン・ゲンツってバリトンが歌ってるけど なんだコリャ完全にテノールやん!しかもテロップではバリトンではなくバスと出てるし。 兄のクリストフ・ゲンツ(こちらはテノール)とテロップ間違えたんじゃねーの?と思ってたら クリストフのほうははもっと高くてシュテファンよりはテノールっぽかったので さっきのテロップは間違いじゃなかったんだとわかってまたびっくり! フィッシャー=ディースカウもハイバリトンとして有名だし ホルツマイアーとかゲルハーヘルあたりも結構なハイバリだけどシュテファンの声はそんなもんじゃなかった! 兄に気がねして自分はバリトンとしていこうと思ったのかな?? でも完全にテノールだと思うんですけど。ハイバリと言うにも程がある!! 以前から名前だけは知っていた人だったから初めて聴けるのを楽しみにしてたのに 歌がどうこうよりあれがバリトンってことがショックでちゃんと歌が聴けない・・
>147 まあ、もちつけ…。 話しはそれからだ。
S.ゲンツ、何年か前に実演を聴いた。 詩人の恋だったけど、第7曲の最高音Aは回避してた。 響きは高い感じだけど声域はそんなに高くないように思った。 バス・バリトンのクヴァストホフなんかはライヴでも一応ちゃんとAで歌ってる。 オレにはこちらの方が驚きだった。
150 :
名無しの笛の踊り :2005/09/03(土) 11:14:43 ID:NRdnpfuG
ってことは上が出ないからバリトンになったってことか? よーく聴いてると中音域あたりは僅かながらバリトンのような響きを感じさせるようなところもあるけど ちょっと声の太いテノールならこのくらいの響きは普通に出してそうだし 少なくともホセ・クーラよりはテノールっぽいことは確かw 聴いてると低音域は一点ニ音あたりから、もう既にややキツそうなかんじだった。バリトンなのに!! それに音域狭すぎ! リートならともかくあらかじめ作曲家が声種を指定しているようなオペラや宗教曲や第九なんかだと あれでは響きとして物足りなさ過ぎると思うな。 自分の師匠はDFDでさえ声自体はテノールだなんて言ってて、それはそれで??だけど。 自分としてはやっぱりDFDはバリトンだと思う。 中低音なんて完全にバリトンの響きだと思うし。 テノールではああいう太い響きの中低音は出せないと思う。 でもDFDの声ってかなーり独特で個性的だよね。 単純にテノールとかバリトンって感じでくくられないような特殊な声って感じがする。
↑あらためて自分の文章読み返してみると随分とバカっぽいorz
そういや、
>>1 で触れてるDVDや80歳記念盤の国内版って出たんだっけ?
DG初期録音集とかも。 みかけないんだけど。
153 :
まんこ :2005/09/03(土) 22:45:22 ID:dzRRE95K
クヴァストホフは声域が広いよん
154 :
名無しの笛の踊り :2005/09/03(土) 23:28:46 ID:7dEousrM
んまぁ声の質≠高低≠音域だけどね。F=ディースカウはヘルデンテノール目指してたらしいし。声の質としてはアルフレード・クラウス(あくまで質ね)にかなり近いものがあると思うんだがね。
155 :
名無しの笛の踊り :2005/09/04(日) 00:19:18 ID:hUgBYLjr
シューベルト歌全を国内盤日本訳付きで再発しろ。
>>150 お前は声楽について全く分かってないなw
テノールとバリトンの違いは声質の問題じゃない。
テノールにとっての中音域を無理無く発声出来るか否かなのだ。
それと本人の資質や教育の問題もある。
ボー・スコウフスとかトマス・ハンプソンあたりならテノールの訓練してればヘルデンテノールになれただろう。
バリトンとして出発して途中からテノールにチェンジするのは難しい。
特に養育する家族がいたりすればな。
メリヒオール、ヴィナイ、ドミンゴ・・・バリトンからテノールに変わった歌手は多いが転換期にかなり苦労してる。
結局モノにならず消えていった歌手も多いらしい。
DFDの場合は声質は完全にテノールだが訓練しても高音が出なかったのだろう。
バリトンパートですら上の方は響きが薄くなりファルセットっぽく聞こえる。
仮に高音が出ても声が地味なのでテノールとしては大成しなかっただろう。
>声の質としてはアルフレード・クラウス(あくまで質ね)にかなり近いものがあると思うんだがね。
どこが???耳悪いいんじゃないかお前w
全く似ても似つかない。
クラウスは声には艶があるDFDはくすんだ篭る声。
DFDの場合はシュトルツェとかのキャラクターテノールに近い。
上は高音が出ないテノールで下は低音の薄い軽いバスという相反する声を逆手にとって多彩な表現力に活用したのが彼が大歌手になれた理由かもしれん。
>お前は声楽について全く ここ迄で読むのを止めました
遅レスでスマソが、録音年のことでちょっと…
>>131 >>139 ミケランジェロ組曲ってテルデックのライマンとのやつ?
それならそんなに遅くないよ。みたら1986年録音。
もっともその後も何度も取り上げてるし、実際1991年や1992年にも
録音記録があるからそれのことかな。市販されてるかは知らんが。
>>136 エッシェンバッハとの水車屋リサイタルってパリのやつかな?
それだと最後のヨーロッパリートリサイタルを行ってた1992年4月の録音。
ペライアとのって冬の旅のこと? ソニー盤は1990年録音だね。
別の演奏のことだったらスマソ。
どっちにしても、1993年以降は朗読や指揮を除くと歌の録音ってまずないね。
全て確かめたわけじゃないけど。 よく知られてるボストリッジの水車屋で詩の
朗読をしているハイペリオン盤は1994年の録音だな。
>158 そういやそうだった。 オレDFDを削除してCDRに焼きなおして聴いてた。
160 :
名無しの笛の踊り :2005/09/05(月) 12:13:13 ID:kVlvfWXG
作曲家スレで今週ルトスワフスキやってるんで思いだしたが、 DFDのために書かれた「眠りの空間(Les Espaces du Sommeil)」 ってなかなかいい曲だったな。作曲者とDFDによる自演盤があった。
161 :
名無しの笛の踊り :2005/09/05(月) 13:16:19 ID:etCBP5mL
lヽ ノ l l l l ヽ ヽ )'ーーノ( | | | 、 / l| l ハヽ |ー‐''"l / D | | |/| ハ / / ,/ /|ノ /l / l l l| l D ヽ l ・ i´ | ヽ、| |r|| | //--‐'" `'メ、_lノ| / ・ / | F l トー-トヽ| |ノ ''"´` rー-/// | F | | ・ |/ | l ||、 ''""" j ""''/ | |ヽl ・ | | D | | l | ヽ, ― / | | l D | | !! | / | | | ` ー-‐ ' ´|| ,ノ| | | !! | ノー‐---、,| / │l、l |レ' ,ノノ ノハ、_ノヽ / / ノ⌒ヾ、 ヽ ノハ, | ,/ ,イーf'´ /´ \ | ,/´ |ヽl | /-ト、| ┼―- 、_ヽメr' , -=l''"ハ | l ,/ | ヽ \ _,ノーf' ´ ノノ ヽ | | 、_ _ ‐''l `ー‐―''" ⌒'ー--‐'´`ヽ、_ _,ノ ノ  ̄ ̄ | /  ̄
162 :
名無しの笛の踊り :2005/09/05(月) 22:36:06 ID:DhxHfje/
メーリケ歌曲集。ムーア伴奏のライブしか持ってないけど、神品。 偏愛は「火の騎士」。ドラマが目に浮かぶ。むろん歌唱力のたまものだろう。 それにテクが凄すぎ。「なんでこんなことが可能???」と人体の不思議。 あの声を宿していた体、いつまでもお元気でありますように。 この曲集でこれを上回るものが想像できないんだけど、 同じ発想からこれを録音しない歌手っているんじゃないでしょうか? リヒテル盤だけは気になる…両方持ってる人、どうですか?
163 :
まんこ :2005/09/05(月) 23:09:45 ID:Zhx5tRog
シュミット&ヤンセンの「水車屋」(ヘンスラー盤)聴いた。 変な「水車屋」。
じゃむまが!
165 :
名無しの笛の踊り :2005/09/07(水) 02:03:36 ID:edsG9sGE
>>162 シューベルトやシューマンなどはともかく(実際曲によってはもっと好きな人いる)、
フーゴー・ヴォルフはこれ以上の人はもう出てこないんじゃないかな。
メーリケ歌曲はこのレベルになると、冬の旅と同じで、後はもう好きずきだろうな
ムーアとの旧盤、バレンボイムとの新盤、ムーアとのライブ盤、リヒテルとのライブ盤は
インスブルックのとブダペストのと後まだあるのかな?
俺が一番よく聴くのはEMIの50年代録音かな。若々しい声が魅力なのと、
なんて言うか他よりは気楽に聴けるから。
166 :
名無しの笛の踊り :2005/09/08(木) 03:14:52 ID:r/+wF2B6
フィッシャー=ディースカウと言えばヴォルフ、 ヴォルフと言えば、自分の場合はイタリア歌曲集。 DG盤もいいけど、愛聴してるのはシュヴァルツコップと競演したEMI盤です。 ムーアの伴奏もよくって、ドイツ・リートの醍醐味まさにここにあり。
>>156 エエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエ
168 :
名無しの笛の踊り :2005/09/09(金) 12:48:48 ID:QnHOOwo0
>>165 ヴォルフは完全同意。シューベルトも不承不承同意する。
でもシューマンは、総合的にみれば、DFDがやっぱり最高だね。
あちこち浮気しても、結局最後はここに戻ってくる。
>>43 あんた合唱指揮者じゃんよ
自分で歌ってねえだろがよ
メーリケはボストリッジが出たらオレはそっちをとる。 まだ、ライヴの録音しか持ってないけれどDFDより魅力的。
171 :
名無しの笛の踊り :2005/09/10(土) 02:00:44 ID:5Y9aF57D
シュヴァルツコップとの組み合わせなら、ブラームスのドイツ民謡集がよかったな〜 ドイツ語勉強し始めた頃で辞書ひきながら何度も楽しませて貰ったっけ。
172 :
171 :2005/09/10(土) 13:52:37 ID:5Y9aF57D
思いだしたついでに久しぶりに聴いてみたよ、ブラームスドイツ民謡集。 今きくとVolkslied にしちゃ二人ともちょっと立派過ぎるかもしらんな。 懐かしかったけど・・。もっとも曲自体も芸術歌曲寄りなんだけどね。
173 :
名無しさん@そうだ選挙に行こう :2005/09/10(土) 16:54:34 ID:gLuOi1C4
ブラームスのドイツ民謡集なら、オレはプライの方が好きだな。 でも全曲録音はないんだよね。 フィッシャー=ディースカウとシュヴァルツコップの組み合わせでは、 マーラーの角笛がよかった。
174 :
名無しさん@そうだ選挙に行こう :2005/09/11(日) 00:36:29 ID:dFDJXcaa
スタジオ録音は主にEMIとDGに分かれるけど、みなさんはどっちが好きですか? シューベルトの全集はじめヴォルフにしろシューマン、ブラームスにしろ、DG録音の 方がより完成度が高く、また「全集」としてより完全でいいと思うのですが・・・。 もっともR.シュトラウスだけはDG(伴奏:サヴァリッシュ)よりEMI(伴奏:ムーア) のがいいですね。演奏もだけど、なにより収録数が断然EMIのが多いし。
175 :
115 :2005/09/12(月) 01:03:02 ID:Fm6+3yig
以前リヒターのカンタータ集まとめ聴きしてると書いた者です。
そんなに録音数は多くないしすぐ終わると思ってたけど、2度3度聴き直したり、
テクスト調べたりしてまだ聴き終わりませんorz でもホント素晴らしい。
フィッシャー=ディースカウは最高のバッハ歌手だと改めて実感。
>>142 マリナー盤はコーヒーカンタータと組のものですね。確かに彼としては
最高の調子とは言えないかも。フォルスター盤の方は未聴ですが、
こちらの方がDFDを聴くならいいでしょうね。私もそのうち聴いてみたい。
>>173 バッハと並んでDFDは偉大なマーラー歌手でもありますね。セル盤の角笛、
バーンスタインとのマーラー歌曲集、フルヴェンとのさすらう若人の歌・・・。
バレンボイム盤はなぜか上記のもの程は惹かれないんですが。でも立派なことは確か。
>>174 自分は若い頃のEMI派です。でもDG盤の「全集」としての価値は不滅でしょう。
リートのみならずクラシック音楽全般の録音に積極的ではない現況では、こうした
百科事典的な全集録音はしばらく出てこないかも。
176 :
名無しの笛の踊り :2005/09/13(火) 13:05:52 ID:W4QT6XGg
フィシャー・ディースカウのマーラー (;´Д`)ハァハァ
ディースカウパー
178 :
名無しの笛の踊り :2005/09/14(水) 02:22:38 ID:ThJoAvMw
クレツキ/フィルハーモニアの大地の歌、 ベーム/BPOの亡き児を偲ぶ歌とリュッケルト歌曲は よく聴いてたよ。バーンスタインやケンペとのもいいね。
179 :
名無しの笛の踊り :2005/09/15(木) 19:31:14 ID:MZTC5wIO
ブゾーニのファウスト博士、別スレで気になって初めて聴いてみた フィッシャー=ディースカウ上手いというかこれ凄いね。 特に最後の場面、ファウストの最期のモノローグ、迫力あるわーこれ、 いやー参りますた。オペラでも一流ってほんとだわ。 輸入盤買ったら簡単な解説とシノプシスがついてただけだったけど、 ネットで探したらすぐにドイツ語のリブレットが見つかった。便利な時代だなー。
180 :
名無しの笛の踊り :2005/09/15(木) 19:42:20 ID:UPAfpW57
この人の第9の録音ってフリッチャイとのだけ?
181 :
名無しの笛の踊り :2005/09/16(金) 02:46:10 ID:eAdwVYFs
>>180 そういや他は聞いたことないね。やはりバリトン≠バスということだろうか?
>>179 DFDの20世紀オペラはいいね。ベルク、ヒンデミット、R・シュトラウスあたりの定番も
凄いが、お薦めはやっぱりライマンのリア王か。個人的に聞きたいのはヘンツェの
若い恋人たちへのエレジーの全曲盤。80歳記念盤ならこれくらい出して欲しかったな。
>>180 たしかそれが唯一の公式録音。
ルートヴィヒなんかも意外に第九はクレンペラーとしか残してなかったり。
183 :
名無しの笛の踊り :2005/09/17(土) 19:08:44 ID:D1VPx+VE
オペラ話が出てるところで俺のDFDオペラ愛聴ベストスリー 1ヴェルディ:ファルスタッフ(バーンスタイン) 2リヒャルト・シュトラウス:アラベラ(サヴァリッシュ) 3ベルク:ヴォツェック(ベーム) モーツァルトはあえて外した。(それだけで埋まっちゃいそうなので) シュトラウスはカプリッチョと、ベルクはルルと迷ったけど。 ファルスタッフはジュリーニとかカラヤンなどの定評ある名盤とはまたひと味 違った新鮮な魅力で、曲の出だしからわくわくしてしまう。未聴の方は一度ぜひ!
184 :
名無しの笛の踊り :2005/09/18(日) 12:59:28 ID:0hZIUwgZ
オペラじゃないが、ブリテンの戦争レクイエム。忘れがたい。
185 :
名無しの笛の踊り :2005/09/18(日) 14:23:15 ID:QiK4uGVa
じゃあ俺も、DFDオペラ愛聴ベストスリー 1 マイスタージンガー(ヨッフム) 2 ファルスタッフ(バーンスタイン) 3 オテロ(バルビローリ) 番外:トリスタンとイゾルデ(フルトヴェングラー)、ローエングリン(ケンペ) 確かにモーツァルト外さないと、3つとも埋まっちゃうなあ 「トリスタン」はフラグスタートの方が聞き物だし、 ローエングリンはケンペ+VPOの指揮に特筆すべきだけど DFDの歌もかなり魅力的なので、番外として挙げました
186 :
名無しの笛の踊り :2005/09/18(日) 19:40:28 ID:0hZIUwgZ
私も便乗。思いきり偏向してR.シュトラウスからマイベスト3 1 カプリッチョ(サヴァリッシュ) 2 影のない女(カイルベルト) 3 アラベラ(カイルベルト) これ以外だと、エレクトラのオレストが印象的。登場したとたんハッとする。 ファーニナル、ヨハナーン、シュトルヒ(インテルメッツォ)あたりもなかなかだった。 ところでカプリッチョ。サヴァリッシュとの旧盤では詩人オリヴィエを、ベーム盤では 伯爵を歌っててそのどちらも素晴らしいんだが、これってなにげに凄いことと思う。
187 :
名無しの笛の踊り :2005/09/18(日) 20:16:44 ID:0S8dF3Td
×なにげに ◯なにげなく 朝鮮人か? 日本語勉強し直せ
釣り?
189 :
名無しの笛の踊り :2005/09/18(日) 20:35:14 ID:DwY+hq+Q
DFDのオペラでいままで挙がってない中では、 1.タンホイザー(コンヴィチュニー) 2.ヘンゼルとグレーテル(アイヒホルン) 3.ヴォータンの別れと魔の炎の音楽(クーベリック) もいいよ。 特に3は、オリジナルのLPでは確か他にも数曲のワーグナーのアリアを 歌ってたはずだがCD化されてないと思う。 ディースカウのワルキューレ全曲の録音ってあれば聴いてみたい...
191 :
名無しの笛の踊り :2005/09/19(月) 00:36:36 ID:Yys8CxVy
>>189 アイヒホルン盤のヘン・グレは俺も好きだ。女性陣が最高で聴いてて
ほんと楽しい。そんな中でDFDの持ち味が上手く効いてるね。
ワルキューレの全曲は多分ない。
クーベリックとの録音はアンフォルタスの嘆きとかオランダ人の
モノローグが一緒だったかな。CD化はされてるはず。何かの
セットものに収録されてるのを見た記憶がある。
192 :
189 :2005/09/19(月) 02:58:56 ID:cr3C4PSr
>>191 クーベリックとのワーグナーは、やっぱり全体としてはCD化はされてないみたい。
「ヴォータンの別れ..」だけ4枚組のセットに入ってる。
いろいろ検索してたら、こんなサイトをみつけた。
ttp://vagne.free.fr/kubelik/Wagner.htm そこに、この録音についてこんな記述があった。
This recital has never been reissued on CD, splendid record,
but in an interview published on the net, DFD said the orchestra was "terrible".
193 :
名無しの笛の踊り :2005/09/19(月) 03:20:22 ID:Yys8CxVy
>>192 そうか。。。
カラヤン盤ラインの黄金(ヴォータン)やショルティ盤黄昏(グンター)を
聴くにつけ、リングでのDFDをもっと聴いてみたかったと思ってしまうね。
194 :
名無しの笛の踊り :2005/09/20(火) 13:33:42 ID:0okVlzfG
>>184 ネットラジオで去年のエディンバラ音楽祭での戦争レクイエムを聴いた。
ブリテン自演盤のことを思いだした。あれは曲も演奏も本当に感動的だけど、
聴後一番印象に残るのはやっぱりフィッシャー=ディースカウの歌唱なんだな。
怒りの日のBugles sang 〜、サンクトゥスのAfter the blast of lightning 〜も
忘れがたいが、全曲の頂点リベラ・メでの英独兵士の邂逅場面、ピアーズに
続けて歌われるバリトンソロ、Let up sleep now...と静かに締めくくられる
オーウェンのテクストをしみじみ歌うDFDは言いようもなく素晴らしかった。
195 :
194 :2005/09/20(火) 18:02:34 ID:0okVlzfG
ありゃ、お恥ずかしい。Let us sleep now...でした。 ついでなんでもう一つ。カラヤンは彼の指輪ツィクルスに続けて出てくれるよう 望んだが、DFDが断ったらしい。何かのインタビューで、2つの理由を挙げていた。 1つは、ザルツブルクやバイロイトでの契約がすでにあり忙しかったという実際的な理由。 もう1つは、自分の声がバリトンであり、やはりワーグナーバスを歌うには-特に舞台で- いろいろ困難を感じてた、と。 とはいえ、ザックスがあれほど素晴らしいのだから、 ワルキューレやジークフリートも聴いてみたかった。
196 :
名無しの笛の踊り :2005/09/21(水) 00:22:33 ID:U2E5kb1E
ゲルデスのタンホイザーってCD化されてますか?
197 :
名無しの笛の踊り :2005/09/21(水) 00:38:54 ID:FYHrFlwg
199 :
名無しの笛の踊り :2005/09/22(木) 02:33:28 ID:sBIa/j36
各社協力の下完全なDFD大全集が企画されたら、一体全体何枚になるんだろ? リート、オペラ、宗教曲、現代作品・・。正規盤もライブ盤も一切合切含めたら・・・。 モーツァルト全集が180枚だっけ? それより多い気がするが見当がつかんな。
200 :
名無しの笛の踊り :2005/09/22(木) 05:23:52 ID:sBIa/j36
>>199 自己レスだが、DGだけでも大変な数だ。数えるの諦めた。
ホント、生誕100年くらいにこんな企画実現して欲しいな。
201 :
名無しの笛の踊り :2005/09/23(金) 21:11:52 ID:1zkrgs1J
20年後か。現行規格のCDやDVDはおろか 何枚という概念すら時代遅れになってるかも
DVDの2枚組高けーなあ。 オペラの抜粋なんかいらんから2枚目だけ単売してくれよ。
203 :
名無しの笛の踊り :2005/09/23(金) 23:56:27 ID:1zkrgs1J
確かにユニバーサル強気だよな。 俺が躊躇してるのはライマンの《リア王》。今時2枚組6000円超えなんて。。 入手できるうちに買っておきたいが、ブリだとあれもこれも買えちゃうなって。 結局いつも後回し。いっそ対訳は諦めて輸入盤を、とも思うが、 それならまあいつでもいいや、とずるずると。。。ハァー
あまり話題に上らないけど、オルフェオから出てる 比較的マイナーなリート録音ものはどうなの? ヒンデミットとかプフィツナーあたり興味あるんだが。
205 :
名無しの笛の踊り :2005/09/25(日) 01:23:30 ID:8qqicG7Z
ジャケットにDFD自筆の作曲家肖像画を使ってた。 Orfeoのシリーズ。腕前は、まあ趣味の域を出てないけどね。
DGGのベートーヴェン、シューベルト、シューマン、マーラーでもDFDの 彩画がジャケットに使われていましたね。 個人的には、カラヤン夫人のエリオッテさんといい勝負かと…。
207 :
名無しの笛の踊り :2005/09/26(月) 18:14:36 ID:IGF5W7w8
>>204 確かにマイナーではあるけど、聴いてみると二人ともなかなか面白いよ。
特にプフィッツナーはDFDの大事なレパートリーの一つ。繰り返し演奏・録音している。
纏まったものとしては、DGとEMIにカール・エンゲル伴奏でのリート集。サヴァリッシュと
入れたオーケストラ伴奏の歌曲集。サヴァリッシュとはザルツブルクでのライブ盤もあった。
自分も全て聴いているわけではないし、探せば他にもまだありそう。
ヒンデミットは単発だと他にもあるけど、纏まったリート集はこのオルフェオ盤くらいなのかな。
その意味で貴重な録音と言えそう。
208 :
207 :2005/09/26(月) 18:38:40 ID:IGF5W7w8
肝心なこと書き忘れてた。80年代に入るとさすがのDFDにも声に衰えが みられるようになり、録音によってひどく調子悪いなあと思うことがある。 オルフェオの録音で言うと、83年録音のツェルター歌曲集なんかよくない。 声にはりがないし、DFDには珍しくテクニック的な部分でのキズが多い。 初めて聴いたときひどくショックを受けた。 むしろずっと後の方の録音 例えば90年のライヒャルトとか89年のニーチェ(フィリップス)あたりの方が 状態いいくらい。この頃よっぽど調子を落としてたのでしょう。 で、プフィッツナーは82年、ヒンデミットは84年の録音なんですが、 この2つは最高の状態とは言えないまでもそれほど悪くはないです。 落ち着いた晩年の味わいがあって、自分はけっこう好きですね。
209 :
名無しの笛の踊り :2005/09/27(火) 13:33:42 ID:tS52yaO+
ORFEOのヒンデミットと言えば、 「前庭に最後にライラックが咲いたとき(愛する人々へのレクイエム)」 を買い逃してちょっと後悔してる。見つけたとき迷わず買っておくべきだったな。 フランス歌曲集は正直イマイチだった。
ヒンデミットついでにもう一つ。 この人の歌曲はピアノパートが聴いてて面白いんだが、ORFEO盤は ライマンの伴奏が今ひとつ面白味に欠ける。けっして下手じゃないんだが。 で俺の空想だが、70年代にグレン・グールドと組ませたらさぞや面白かった ろうにと思う。彼のPソナタ集やマリアの生涯などを聴く度にそう思う。 もちろん、レーベルの違いなど実現の可能性は低かったろうが、グールドと シュヴァルツコップが競演したR・シュトラウスがあるくらいだし、DFDと グールドによるヒンデミットなんて考えただけでわくわくしてしまう。
コーホーって歌ってたんだっけ?
213 :
名無しの笛の踊り :2005/09/28(水) 02:41:38 ID:hkfWkozb
上の方では出てこなかったけど、プフィッツナーとヒンデミットはオペラ歌手 DFDにとっても重要な作曲家ですな。幸いよいレコードも残してます。 ・プフィッツナー 「パレストリーナ」(クーベリック) ・ヒンデミット 「カルディヤック」(カイルベルト) ・ヒンデミット 「画家マティス」(クーベリック) こういうものこそ対訳付き国内盤で復活してくれないものか。
>今、宇野功芳は、戦前、戦中、戦後の歌謡曲や童謡など、その歌を歌っていた歌手が亡くなったり、 時代状況が変わって採り上げられなくなってしまった名曲を、 女声合唱曲に編曲して残す活動に情熱を燃やしている。 百年後はむしろこちらの方で名前が残っていたりしてな。
>214 宇野もなかなか良いことしてるんじゃないの。 そのHPを読んだ限りでは。
F・ディースカウの歌ったドイツレクイエムって何種類くらいあるの? おすすめとかも知りたい。
>>213 全部入手したが輸入盤なのでわけわからん。
しかしわけわからんままに3時間聴き通せるほど音楽的には傑作だ。
219 :
名無しの笛の踊り :2005/09/29(木) 20:54:46 ID:J5ZMw+zo
>>214 若い頃に声帯を痛めたことで声楽家への夢を諦め
肺病じゃなかったっけ?
>>217 公式なスタジオ録音は61年のクレンペラー/PO盤(S.シュヴァルツコップ)と
72年のバレンボイム/LPO盤(S.マティス)の2種じゃない?
ライヴや海賊盤になるとよくわからないけど。
>>220 どうも。クレンペラー盤を長年愛聴してるんですが、
他のも(あれば)聴いてみたくなったので。
バレンボイム探してみます。
以前カラヤンとかフルトヴェングラーのCDを見かけた
気がするんだけど、あれは海賊盤だったのかな?
1947年のプロ歌手デビューがドイツ・レクイエムだった 1955年のアメリカデビューでもこの曲をもっていった キャリアの節目節目で出てくるフィッシャー・ディースカウの十八番
日本でも何度か歌ってるよね N響ともやってるしバイエルン国立歌劇場の来日公演の時も
そう言えば、80歳誕生日の頃の新聞記事で読んだんだけど 現在ブラームスの伝記だか評伝だかを執筆中らしい。 来年(2006年)に上梓の予定だとか。
ブラームスか。DFDとフルトヴェングラーの出会いのエピソードを思いだす。 共通の知人の家で紹介されると、フルトヴェングラーは言葉もかけず黙礼するや そのままピアノに向かって4つの厳粛な歌を弾き始めた。DFDはそれに合わせた。 演奏が終わると、フルトヴェングラーは手を握って「ありがとう」と言い、自分の車に 乗せて近くの別荘だかに連れて行った・・・。 4つの厳粛な歌はホッターの名唱と共にDFDを愛聴してる。まさに甲乙つけがたいな。
晩年の巨匠と新進気鋭の若手の出会いに感謝か。 トリスタンもさすらう若人の歌も、マタイもドイツレクイエムも、 今こうして聴けることがありがたい。
228 :
名無しの笛の踊り :2005/10/05(水) 00:44:39 ID:ijAQ1PPm
>>228 21枚組ということは例の全集?
あれならかつて1万円で買った。
>>229 そうだね。以前私もJPCで送料入れて9000円ほどで買ったね。
新版もJPCなら99ユロとなっているから、VATと送料がほぼ相殺
されるから1万4千くらいかな。HMVとはかなりの差だね。
231 :
名無しの笛の踊り :2005/10/05(水) 23:46:17 ID:ijAQ1PPm
>>229 >>230 お二人とも安価に入手されて羨ましい。
このセットも、待ってればいずれ半額くらいでセールの目玉になりそうなアイテムですね。
でも、近いうち数件回ってみて一番手頃なところで購入したいと思います。
DGのシューベルトは三大歌曲集をバラでもってるだけなので。
(もっとも親父のレコード棚に国内盤LPの全集全3巻があるけど、あいにくプレーヤーが
壊れてて聴けない…OTZ ま、対訳と解説流用できるからいいんだけど。)
実はハイペリオンの歌曲全集もすでに注文済みだったりします(笑)
今無性にシューベルトが聴きたいバイオリズムにあるようです<自分
232 :
名無しの笛の踊り :2005/10/06(木) 00:11:50 ID:OGngWf1L
さんざん言われてきたけど、この人、声にサパーリ魅力ないね。
ルイ・アームストロング、ジョルジュ・ムスタキなんかも声にはあまり魅力はないけど、歌には魅力がある。 推測だけど、ヴンダーリッヒに出会ったあたりで、「オレは声で売るタイプじゃない」とか自覚したんじゃない?
最近聴いたものではシューマンの「ゲーテのファウストからの場面」がとてもよかった
曲も演奏ももっと注目されていいように思う
>>233 言いたいことはよく分かるよ。当方ビリー・ホリディ狂でもあるんで。
もっとも俺は、そんなDFDの声に萌え萌え〜なんだな
235 :
234 :2005/10/06(木) 10:26:55 ID:o3xsgaBl
おっといけない、ビリー・ホリデイだ
少なくとも50年代60年代までの彼は申し分なく美声の範疇に入ってると思うけど
40歳台半ばで脂っこさが無くなったな。サッパリしてつまらない声になってしまった。
DFDの声は好きだけどやっぱりいわゆる美声というタイプの声ではないと思う 美声というのはプライやらヴェヒターやらヴァイクルやらシュミットあたりの声を言うんじゃない?
だってプライはピッチが悪いし・・・ 伴奏なんだがこのスレではデムスの評価が低いのは驚き
>>239 本当だね。プライは音程がちょっとね。それとデムスに関しても
同意。とりわけ彼のシューマンなどは独奏曲でも秀逸。
241 :
名無しの笛の踊り :2005/10/07(金) 13:38:33 ID:A+xS+eme
>>239 あれ、デムスの評価低かったっけ?
詩人の恋なんかデムス盤の方が好きな人多いと思う。
俺はレーヴェのバラード集をよく聴くね。
>>234 ちなみに「ファウスト〜」はどの演奏ですか?
ところで
>>228 のシューベルトの新装全集、へぇー、こんなの出るんだ、と
件のJPCのサイトみたら100セット限定でDFDのサイン入りだと。
思わず一瞬ポチりそうになったよw
>>231 JPCでは10月14日予定となってるね。
>件のJPCのサイトみたら100セット限定でDFDのサイン入りだと。 あくどい商売してるなw
デムスは公開レッスンで人柄を見たら、嫌いになった。 音楽性とは別の次元だけど、嫌いは嫌い。 DFDのサインは持ってる人多いんじゃない? オレは郵便で2つもらってる。
DFDが歌ったシューマンの<ファウストからの情景>は
ブリテン指揮,クレー指揮,それにブーレーズ指揮の3種がありんす
シューベルト全集は輸入盤で昔2万5千くらいで買った気がする
>>231 の持ってる対訳を手に入れたい訳だが
246 :
234 :2005/10/08(土) 01:48:04 ID:fZymX4VT
>>241 えーと、クレーのEMI盤とブリテンのデッカ盤、両方聴いてみました。
クレー盤は、ファウストとグレートヒェンがDFDとマティスのDG全集ペアで、
最初の「花占い」のシーンなんか最高です。ベリー、ゲッダなど他キャストも
充実してる。ただオケや合唱が少し弱いかなと思いました。
対してブリテン盤はオールドバラ音楽祭での上演を受けて録音したのでしょうか、
キャストも合唱を含め英国系が大部を占めてますが、ドイツ語の違和感は特に
感じませんでした。多分デッカとEMIの録音の違いのせいもあるんだろうけど、
聴いてて面白いのは断然ブリテン盤でした。よりオペラ的というかダイナミックで、
声もマイクに近く入ってます。DFDの歌唱もこちらの方が素晴らしいと思います。
>>245 さんの挙げてるブーレーズ盤はメモリーズのライブのやつだと
思いますがこれは聴いてません。
上でも書きましたが、シューマン好きにはホント堪らない魅力に溢れた作品です。
247 :
名無しの笛の踊り :2005/10/09(日) 22:51:39 ID:4rM4qFo5
クレーとのシューマンは<ファウスト〜>の他に <レクイエム>や<ミニョンのためのレクイエム>もあった。 でも国内盤は確か出なかったんじゃないかな。そのせいなのか、 またLPからCDへの移行期と重なってたせいなのか、 なぜかDFDの80年代EMI録音って全般的に印象が薄い。
この時期のEMIの代表盤っていうと、リートはヘルとのベートーヴェン、宗教曲だと サヴァリッシュのシューベルト宗教作品集、オペラはサヴァリッシュのインテルメッツォ、 ワルベルクのホフマン物語、ボスコフスキーのジプシー男爵、ってところか。 当時のことは知らないけど、ベートーヴェンやシューベルトはさすがに国内盤出たのでは? 大分後になって90年代中頃、インテルメッツォの国内盤探したけどみつからなかった。 結局輸入盤(しかもLP)を中古屋で安く購入した。辞書引きまくりで苦労したなあ。
249 :
名無しの笛の踊り :2005/10/11(火) 00:22:43 ID:gZEnRssm
バレンボイムとのマーラーは78年だから少し前だな。 地味ながら、ライマンと入れたシェーンベルク、ベルクは重要かも。 とりわけベルクは、初期歌曲22曲が世界初録音だった。 東芝EMIは当然のように完全無視だったけどね。
250 :
ジュース買う :2005/10/11(火) 00:36:16 ID:PyNzNYxU
羽佐間道夫が歌ってる…とオモタのは自分だけ?
251 :
名無しの笛の踊り :2005/10/11(火) 00:58:13 ID:Qi3mQQwW
>>231 聞くところによると、オランダユニバーサルから出ている21枚組みは、なんと50ユーロ未満らしい。
対訳はないけど、ドイツ語テキストがCD-ROMになっていて、いろいろ検索できるようになっているとか。
対訳解説は国内で何か探せるから、CDだけでもいいのでこっちを輸入しないかな。
252 :
名無しの笛の踊り :2005/10/11(火) 11:19:15 ID:gZEnRssm
253 :
名無しの笛の踊り :2005/10/12(水) 17:20:43 ID:hPnDrHsi
ヘルとのグリーグ歌曲集(EMI 84年録音)なんて国内盤どころか ずっと入手不能で一時幻の録音と化していた。やっとこ去年CD化されたが。
>>250 漏れは森田健作だな。小さい頃なんとなくそうオモタ
青春の巨匠と青春の歌の巨匠、ってのは後からのこじつけ
オペラはR・シュトラウスとモーツァルトぐらいしか聴かないオレ様が来ましたよ
>>248 インテルメッツォの全曲盤って未だにサヴァリッシュのものしかないね。今後出
るとすればDVDでライブ収録だろうな。 DFDもいいがクリスティーネのポップが
絶妙にいい。主役の2人がこれほど決まってると、これでもう十分な気がする。
国内盤は確か出なかった。
もう一つR・シュトラウスで思いだしたが、サヴァリッシュのアラベラ、これ原盤
はオルフェオなんだけどなぜか最初はEMIから出たんだよね。ジャケットの隅
にORFEOのロゴがあったのよく覚えてる。ヴァラディとDFDが向かい合ってる
舞台写真使ったジャケットも懐かしい。幸いこれは東芝が国内盤出してくれた。
256 :
名無しの笛の踊り :2005/10/15(土) 02:19:14 ID:TRQsV8L+
格安輸入CDが氾濫する中で、ことオペラやリートなどテクストを伴う 声楽作品に関しては、やはり対訳付き国内盤の方が少々高くついても、 結局のところ満足感は大きい、と感じることが多い。 自分の場合、ドイツ語やイタリア語はある程度わかるのだが、それでも 対訳を横目で見つつ原詩を読む方がずっとわかりいい。よく知られた作品 ならともかく、はじめて聴くオペラなど対訳ありは実際ありがたい。 ヴォルフなども最初に購入したDGの国内盤全集が今非常に役立っている。 一つもってれば次からは輸入盤で全然OKだしね。
257 :
名無しの笛の踊り :2005/10/15(土) 20:57:36 ID:qWwWTFjD
>>140 エッシェンバッハとの「水車屋の娘」DVDをやっと入手した。
92年パリでのリサイタル録画だけど、やっぱ声はずいぶんキツイな。
特にこの曲集だと声が衰えてると辛いものがある。
とはいえ貴重な記録であることは確か。
258 :
名無しの笛の踊り :2005/10/16(日) 20:54:07 ID:I5ynCgCb
>>256 というか国内盤の価値ってもうそれくらいしかないかも。
価格差ありすぎは萎える。
そんなことより、最近ライナーの歌詞や解説の文字が読み
にくくなって愕然。まだまだ若いつもりなんだけど_| ̄|○
大きめの文字きぼんぬ、って無理だろうな。
259 :
名無しの笛の踊り :2005/10/17(月) 19:13:13 ID:6ktFoTOU
CDなんて所詮聴いてなんぼのもの。億劫になって 結局棚の飾りにするくらいなら、対訳つき買ってどん どん聴いた方がよっぽどいい。たとえ割高でも結果的に その方がいい。語学に自信のない俺は当然国内盤...orz DGシュベ全、早く再発汁!
疲れ気味で元気だそうとバーンスタインのフィデリオ取り出した。 DFDが出てるの忘れてたくらい久しぶりにきいたのだが・・ フィナーレのドン・フェルナンド素晴らしい。ごく短い登場なのに、 一番印象的。最後の最後に美味しいとこもってったって感じだな。
フィデリオはフリッチャイ盤もいいですね こちらはドン・ピツァロだけど
262 :
名無しの笛の踊り :2005/10/20(木) 21:26:41 ID:W81x65wZ
>>262 えっ、全部で4万3千ぐらいもするんだね!
264 :
名無しの笛の踊り :2005/10/21(金) 00:01:40 ID:W81x65wZ
>>263 そう。対訳つきを今探すとそうなる。もっとも、ユニバーサルジャパンがこれを再発売または
新装全集を出してもこれと同じくらいの価格設定にすると思われ・・。
ちなみに今の国内での相場は、ヤマチクをみると15099円(税込み)だね。さらに上でいくつ
かカキコされてた情報のように、個人輸入すればさらに安い。うーん・・・。
自分は某ショップのセール時に1万6千円くらいで入手したかな。その後しばらくして、
市内の図書館に国内盤全集が置いてあることを発見。対訳はこれをコピーさせて頂いた。
>>260 禿同!
あの声は本当に素晴らしい
たぶんあの時がその後衰えを見せ始める声の
最後の大きな輝きだったんだと思う
♪エースズーフトデアブルーダーザイネブリューダー♪ ドイチェ・ヴェレのISが懐かしいBCL世代
>>266 おお、あのチェンバロの音が聞こえてきたよ。
268 :
259 :2005/10/22(土) 01:14:34 ID:pYIyYs51
>>262 なるほど、その手があったか。
女声および重唱のための歌曲集も探してたんだよね。
どうせ一気に聴くわけじゃないし、毎月1セットづつこつこつ
買ってみようかな。 とにかく情報サンクス。
269 :
名無しの笛の踊り :2005/10/23(日) 10:44:58 ID:O+Dwa1Vj
遅ればせながら80歳記念のDG初期録音集(9枚組)を買ってきた。
すでに聴いたことあるものもあるが、多くは未聴なんで楽しみだ。
オリジナルの各ジャケットデザイン見てるだけでワクワク。細かい
ことだが各CDの色が微妙に違っててカラフルなのも面白い。
残念だったのは曲ごとのテクストがついてないこと。まあ有名曲は
すでに持ってるからいいんだけど、マイアベーアの歌曲とかヘンツェ、
フォルトナーなどは原歌詞欲しかったな。
とりあえず、最終巻に納められたDFDによる自伝朗読(1960年収録)
を聞いてみた。これ面白いね。上の方
>>226 で紹介されてたフルトヴ
ェングラーとのエピソード、そっくりDFDが喋ってるよ。
271 :
269 :2005/10/23(日) 18:42:47 ID:O+Dwa1Vj
>>270 ああ、
>>252 のサイトですね。後で探してみますわ。
オペラや宗教曲ものもそのうちネットで探してみよう。
午後ゆっくり聴きつつCDをPCに取り込んだ。
タグの手打ち、結構疲れた〜
GracenoteのデータベースにもWMPのデータベースにもまだ
登録されてなかった。フリーのCDDBには一部あるようだったけど。
今週の通勤タイムは飽きずにすみそう。
DG初期録音集、試しに検索してみた(税込) アマゾン:9420 タワー :8690 HMV :8779 ヤマチク:6804 (参考)JPC:60,99(ユーロ) DG関係はヤマチク安いこと多いな 尼と犬では大部分の曲が視聴可能
バーンスタインのフィデリオ(78年2月録音)とクライバーのトリスタン(80〜82年録音)との間には 確かに目に見えない分水嶺のようなものがあるね。もっとも声の衰えはあってもこのクルヴェナー ルはそこらの凡百の歌手では絶対に出せないすぐれた味わいがあるけれども。 声に年齢が感じられるようになったと言えば、バレンボイムとのマーラー(78年)や冬の旅(79年) がすでにそうだったかもしれない。でも個人的に衰えがはっきり気になるようになったのは、ブレ ンデルやマリナーとの一連のフィリップス録音から。ジャケットの写真も急に老けたような気がした。
>
>>256 > そんなことより、最近ライナーの歌詞や解説の文字が読み
> にくくなって愕然。まだまだ若いつもりなんだけど_| ̄|○
40代なら若くないよ。
オレと一緒。
275 :
名無しの笛の踊り :2005/10/27(木) 01:56:01 ID:DkoHeIRU
DGGのリート録音聞いた印象だと、 ブラームス(78-82年)とかリスト(79, 81年)は 多少のばらつきはあっても全体的に高水準の名唱。 R・シュトラウス(81,83年)は少なからず衰えが気になる。 今FMでやってる吉田翁のR・シュトラウスシリーズ でも、DFDはもっぱらEMIの旧盤ばかり使ってるな。
85年の詩人の恋は声が別人のようだね
277 :
名無しの笛の踊り :2005/10/28(金) 22:40:24 ID:M7ld8wOp
リステンパルトとのバッハ、カンタータの56番と82番、入手しやすくなって嬉しい。 以前のものより音質も良くなった気がする。これ聴くと本当神レベルとしか思えな い素晴らしい声と演奏だ。後年のリヒターとのものより個人的には好きだな。
278 :
名無しの笛の踊り :2005/10/28(金) 22:48:24 ID:oR12dVy8
80周年記念盤の規格品番おしえてください。どうしてもみつからない…
279 :
名無しの笛の踊り :2005/10/28(金) 23:00:58 ID:M7ld8wOp
280 :
名無しの笛の踊り :2005/10/29(土) 00:10:27 ID:IDX4v4K8
281 :
名無しの笛の踊り :2005/10/29(土) 02:43:36 ID:w/AqQuPv
みれませぬ…携帯からみれませんか?
282 :
名無しの笛の踊り :2005/10/29(土) 11:52:25 ID:IDX4v4K8
>>281 携帯はわからん。スマソ
CD番号は 477 527-0
DIETRICH FISCHER-DIESKAU
Early Recordings on Deutsche Grammophon
283 :
名無しの笛の踊り :2005/10/31(月) 00:00:02 ID:yqSdP6HL
>>277 この2曲はDFDのバッハ録音の代表作。スタジオ録音は
リステンパルト、リヒター、リリングと共に3種類ある。
(BWV.56はCDにもなってるバウムガルトナーとのルツェルン
音楽祭時のものをはじめ他にも幾つか録音があるらしい。)
オレも古いものほど良いと思う。83年録音のリリング盤は
肝心のDFDが衰退期に入っててすすめ難い。
立派な演奏とは思うが。
ここでリヒターを擁護してみたい気がふつふつと沸き起こるなあ…(笑) でも自分も必ずしもリヒター絶対じゃないしなあ…。特に晩年のものは。 その辺は慎重に書かないと誤解されてもマズイし。でも今はもう眠いからダメ そのうちヒマみつけてぽつぽつ書いてみようかな。 以前にも一度書いた気がするけど、DFDではバッハとマーラーを最も大切に 思ってます。最近も再発されたクーベリックとのさすらう若人の歌久しぶりに 聴いてほとほと感心したばかり。リステンパルトのバッハ、確かに最高だ。
285 :
名無しの笛の踊り :2005/11/01(火) 12:56:22 ID:VxJVx3//
バッハか。渋いとこでBWV203のAmore traditoreを挙げてみようか。 真作か否かはおいといて、この歌唱は素晴らしい。いぶし銀のような ピヒト=アクセンフェルトのチェンバロに加えてイルムガルト・ポッペンの チェロが聴けるのもポイント。彼女はもちろんDFDの最初の奥さん。 この録音の3年後お産が原因で若くして亡くなってしまう。この時生まれた 三男のManuelは後にチェリストとして母親の遺志を受け継ぐことになる。
286 :
名無しの笛の踊り :2005/11/02(水) 01:59:19 ID:NpC6rd9g
イルムガルト・ポッペンとの共演は他にテレマン、クープラン、 A・スカルラッティなどもあった。 特にテレマンはあまり語られないのが不思議なくらいの名演。
287 :
名無しの笛の踊り :2005/11/03(木) 20:25:26 ID:zYOMtJbL
>>285 203番カンタータ「不実な愛」は、特に3曲目のアリアなんか聴くと
いい曲だけどバッハっぽくないよね。ちょうどBWV1031のフルー
トソナタの感じに似てるかも。学者の研究は真作派の方が優勢?
少し前の話題でスマソ 声の急激な衰えだが、膨大な録音と同時にオペラでの声の酷使が 大きかったかもしらんな。70年代後半は主にミュンヘン中心に活動 してて、その中にはライマンのリア王(78年)のような彼のキャリアの 一つの頂点になるものもあった。79年はマイスタージンガーのザッ クスのようなヘビーな役柄もやってる。ベルリンでもこの頃バレンボ イムとフィガロやってるし。それに加えて相変わらずの録音ペース。 いくらDFDとはいえ、この時期少し無理し過ぎたのかもね。
289 :
名無しの笛の踊り :2005/11/04(金) 11:33:11 ID:ZuCxxM5B
このスレの住人的にはディースカウの後釜といわれてるゲルネとかゲルハーエルはどうなの?
ディースカウって岩内で欲しい
まあ二重姓の場合省略しちゃうとマズイね。 ティルソン=トーマスしかり、ヴェルザー=メストしかり… 書くとき長くて面倒だからこのスレ的にはDFDがベターかも。 外国のHPみててもDFDと省略形使ってるケースよくあるな。
フィースカウはもっとまずい
293 :
名無しの笛の踊り :2005/11/05(土) 12:19:03 ID:TMPIqVNa
ゲルハーエルはレパートリーの選択みてると明らかにDFD意識してるね 最近だとマルタンのイェーダーマンモノローグとか戦争レクイエムとか・・・
ヴェングラーとディースカウのさすらう若人の歌って最高だね。
>>293 そうそう。<「イエーダーマン」より6つのモノローグ>なんてF=ディースカウ
の歌唱があまりにも強烈に頭にこびり付いてるんで、他のどんな人聴いて
もどこか不満が残ってしまう。
実は今週の作曲家スレ、てっきりマルタンになるかと思って午前中久しぶり
に取り出して聴いてみたばかり。驚いたのが併録されてる歌劇「テンペスト」
からの抜粋。第3幕のプロスペローのアリアが抜群に凄い。彼の幾多のオペ
ラ録音の中でも3本の指に入ると思った。むろん俺が聴いてる範囲内でだが。
DFDの凄さとか偉大さ(別に言葉は何でもいいが)は、 実はDFDだけ聴いてるとかえって気づきにくいんじゃないか。 どんな難曲でもあまりにも軽々と歌ってしまうので。 たまたまゲルネとゲルハーエルの二人の名前が出てるけど、 (二人ともいい歌手だと思うよ。声もいいしね。) こうした今日の優れた人をいろいろ聴いた上で、改めて DFDを聴いてみると、この人がどれほど他との比較を 越えた大きな存在か、否応なく気づかされることになる。 好きとか嫌いといった個人的趣味はまた別問題だけどね。
297 :
名無しの笛の踊り :2005/11/08(火) 14:20:15 ID:j2cMbioT
298 :
名無しの笛の踊り :2005/11/10(木) 00:00:02 ID:6ApIGqlm
299 :
名無しの笛の踊り :2005/11/10(木) 00:44:50 ID:2D8bcJrT
最近、図書館で借りてきた宇野の本を読んでたら、DFDの項が賛辞で埋め尽くされているのを見てびっくり。なんか、「技巧は抜群だが、精神性に乏しい」とか書いてるのかと思ってたんだが。 「古今東西、名歌手の数多しといえども、ドイツ・リートを歌ってF=ディースカウ以上にうまい人をぼくは知らない。美声のハイ・バリトンで柔軟な技巧も卓越、いかなる表情も自由自在である。 感情の豊かさ、知的アプローチ、発音の明晰さ、美しさ、どれをとってもベストだ」
個人的な好き嫌いを言わせて貰うと、F=ディースカウでは フランスものだけは聴くの苦手だ。ラヴェルもフォーレもドビュッシーも。 その点、数は少ないけどイタリアバロックものとか、オペラでの イタリア語歌唱はさすがだと思うな。モーツァルトなんかも含めて。 まあフランス語での違和感は、非ネイティヴの歌うフランス歌曲では しばしば感じるんで特にDFDに限った話じゃないけれど。
フィッシャー=ディースカウのリート録音は60年代デムスとの ものが自分は一番しっくりくる。次点はムーアとのもの。 最初に購入したCDを何度も繰り返し聴き込んだせいと思う。
302 :
名無しの笛の踊り :2005/11/13(日) 02:10:20 ID:4qYWv1Ba
>>301 Demusとの録音は50年代モノ期のものもとてもいいですよ。
DG初期録音集にも57年の詩人の恋やマゲローネのロマンス他が入ってます。
とはいえ、詩人の恋は2度目のステレオ録音が、マゲローネは70年のリヒテル
とのものがやはり一層すぐれて聴きごたえありますけど。
303 :
302 :2005/11/13(日) 17:01:17 ID:4qYWv1Ba
こう書くと、じゃあ後の録音、バレンボイムとのブラームス(マゲローネ)や エッシェンバッハとのシューマンは良くないのか、ととられると困るので 念のためつけ加えておきますが、もちろんそれらも素晴らしいです。 DFDの詩人の恋は名演揃いですね。ホロヴィッツ盤やムーアのライブ盤もあった。 ブレンデルやヘルとの晩年のものはさすがに・・・ですが。 一つしか選べないなら、迷うけど私も65年のデームス盤を採ります。
304 :
名無しの笛の踊り :2005/11/14(月) 05:19:01 ID:ZPvkEZ0B
DFDの「新ウィーン楽派歌曲集(シェーンベルク・ウェーベルン・ベルク)」は すごい。20世紀音楽でも本領を発揮している。
305 :
名無しの笛の踊り :2005/11/14(月) 11:46:47 ID:pPYsjq+9
ゲーテのテクストによる歌曲集は名盤。Originalsのやつ。 シューベルトでたった一枚ならこれ選ぶかも。
FDねえ・・・・ 偉大な歌手だというのは認めるが、ちょっとレパートリー拡げ過ぎたんじゃねえの? 特にイタオペの録音はヒドイ。 同時代のバスティアニーニ、ゴッビ、カップッチッリなどの本物のイタリア人バリトン の声と較べると貧弱なこと甚だしい。 キャリアに傷がついただけで、よせばよかったのにと思ってしまう。
本領はリートだしな・・
週末の中古CD屋巡り、久々の大収穫。 フーゴー・ヴォルフの歌劇 Der Corregidor (『お代官様』) Schuwannから出てるアルブレヒト盤。DFDの未聴オペラでずっと探してた。 ファリャの有名バレエ曲と同じアラルコンの『三角帽子』を原作とするこのオペラ、 ヴォルフ好きとしてもぜひ聴きたいと思ってた。未完の『マヌエル・ベネガス』の 方はすでにCapriccio盤で知ってるけど。 さっそくまずは添付台本を解読中!
嬉しくて、レーベル名打ち間違えた、スマソ ×Schuwann → ○Schwann
310 :
名無しの笛の踊り :2005/11/15(火) 21:51:28 ID:9vFt3B42
13:名無しの笛の踊り :2005/11/15(火) 21:23:32 ID:u3VK2CbA フィッシャーディースカウの水車小屋のDVD見たら顔がバカボンのパパみたいで イメージ崩れて萎えた。
311 :
名無しの笛の踊り :2005/11/15(火) 22:19:43 ID:euPQo0W5
Y/ニニ|>o<|ヽ / /人_____ \ {/ ./ ====== | ̄ | ノ ・ ・ l \(6 (__,__) ヽ / _ ||||||| _) |(( \□ ̄□/| Halt! \  ̄ ̄ ̄ _ノ ___ __ / ̄ ̄\ ノ ̄ ̄ ̄ ̄ lυ⊃ / |:! |―――'-'ノ | |______| | | | | | | | | | | | | | | | | ( ̄)| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | ~ | 人 | |__| |__| ,へ ) ( へ,
312 :
名無しの笛の踊り :2005/11/15(火) 22:21:16 ID:qg9r7qtj
>>293 ゲルハーエルはDFDに師事してたみたいだね
>>311 不覚にもワロタw
Haltは反則だろw
マゲローネ、朗読入りだったらウレスィな・・・
>>315 DFDとジェシー・ノーマンの2人で入れたDGのブラ歌全がCD8枚で
ブリのこれが6枚組なら、当然曲数は少ないのだろう。
だけどわざわざ4つの厳粛な歌だけオミットするのは考えにくいな
ブラームスの歌曲と言えばまずこれ、ってくらいの代表曲だし。
サイトの紹介文が勘違いしてるのかも。 オレも詳細待ち。
318 :
名無しの笛の踊り :2005/11/19(土) 00:58:37 ID:tfbcot3m
鰤の新譜、アメリングとスゼーのフォレ全まで出るのか。 2006年はEMI音源の声楽モノが続々と…出るといいな DFDだとシューベルト、ヴォルフ、マーラー、R・シュトラウス なんかはいいとして、他はカタログから消えてるもの多いからな ブラームスはけっこう楽しみだ。
カイルベルト「影のない女」組合で入手記念
>>318 フォレ全、安〜!!! 以前国内盤でvol.4まで買ったのに。売っ払うかナ
しかし音質的にはどうなんだろ?鰤の音質って寡聞にして知らないもんで......
>>320 玉石混淆と言われるブリリアントだが、幸い自分は悪い印象はない。
音質的に特に問題はないでしょう。
フィッシャー=ディースカウでは、80年代にヘルと主にClavesレーベルに
入れた録音が Romantic Songs (5枚組)として出てるけどなかなかいい。
簡単な解説とともにテクストの原詩がきちんとついているのもGood
むろん若い頃と比べることはできないけど、さすがにDFD、あえて声が衰えた
晩年期に録音する意味を十分に考え、それを聴き手に納得させるだけの演奏と思う。
ヴォルフの初期歌曲集はDGGの全集を補完する意味でも重要。
323 :
322 :2005/11/21(月) 22:32:15 ID:vNRSBLHn
補足。カキコのあと確認したら、ヴェーバー歌曲集は91年録音でした。 他は全て80年代後半の録音。文字通りキャリアの最終期 のものばかり。あとシューベルトの1枚だけBayer原盤。 ヴェーバー、メンデルスゾーン、ヴォルフ、ドビュッシーはClaves
Der Standard の音楽記事みてて、今初めてジェームス・キングの訃報を知った。
http://derstandard.at/?url=/?id=2250815 DFDと同世代なのは知ってたが、同じ1925年5月、それも1週間と違わないこと
に驚いた。引退もほぼ同時期、この世代の大歌手の訃報はやはり寂しい。
個人的にはR・シュトラウスファンなんで、ベームの影のない女やダフネ、ケンペとの
ナクソス島のアリアドネあたりが真っ先に思いだされます。ご冥福をお祈りします。
325 :
名無しの笛の踊り :2005/11/23(水) 11:23:09 ID:sys/7IVH
バンスタの大地の歌追悼age
326 :
名無しの笛の踊り :2005/11/25(金) 00:00:00 ID:ZZcOsZ2+
大地の歌はクレツキ/POのもいいですね F=ディースカウの歌唱に関してはこっちの方がもっと好きかも
327 :
名無しの笛の踊り :2005/11/26(土) 11:45:22 ID:pnzUnxFl
マーラーついでに、バレンボイムピアノ伴奏の歌曲集(EMI)。 今年再発された2枚組と、フルヴェンのさすらう若人の歌やケンペの 亡き児を偲ぶ歌のCD(Great Recordings of the Century盤)の 余白に入ってるリュッケルト歌曲や角笛歌曲からの抜粋を比べると、 リマスターの違いがけっこうあるね。LPの音は知らんのだけど。
冬の旅多すぎてどれかえばいいのかわからん 俺に教えろ
「冬の旅」オレはピアノが充実しているバレンボイム盤をよく聴く。 古いムーア盤などは録音レベルからしてピアノ軽視が露骨。 ムーアは曲をよく研究しているのは伺われるが、技術はピアニストにはかなわん。 このCD、DFDの声には衰えが見える。 DFDではないが、最近、ボストリッジ&内田光子の水車小屋をよく聴いている。 なんやかんや言って、内田さんはピアノが上手い。 たとえば、第2曲と第3曲で川の水量が変わるのが如実にわかる。
330 :
名無しの笛の踊り :2005/11/26(土) 20:15:24 ID:pnzUnxFl
>>328 ムーア盤(1955年モノEMI)、ムーア盤(1962年EMI)、デムス盤(1965年DG)、
ムーア盤(1971年DGのシューベルト歌曲全集のもの)、バレンボイム盤(1979年DG)
の5つが基本アイテム。それぞれ贔屓筋があるし事実それぞれ違った良さがある。
あとはお好みで選ぶべし。リートファンならどれを選んでも満足できるだろう。
個人的にはデムス盤が一番しっくりくる。ムーアならあえて最初のモノ盤を選ぶ。
>>327 ピアノ伴奏でのマーラーはバーンスタインが断然凄い。
特にリュッケルト歌曲集の Ich bin der Welt abhanden gekommen と
Um Mitternacht の2曲はまさに2ちゃんで言うとこの神演奏だ。
バレンボイム盤は録音が冴えない。バーンスタインの10年後なのに。
曲数が多い(初期歌曲14曲が全て入ってる)のがとりえか。
バレンボイム、上手いのは確かだがラテン系の香りがしすぎw 彼はピアノ・ソナタを弾いてもこうだから、本当に絶望している曲は無理なのかも。
「ラテン系の香り」って、どんな香りですか?
根明な感じ。 暗いところでも、なんとかして元気を出してみよう、という感じが
335 :
名無しの笛の踊り :2005/11/28(月) 23:03:28 ID:R5VLrOyu
バレンボイム、DGのヴォルフだけはガチ ミケランジェロ歌曲の素晴らしさはこれで知った
336 :
名無しの笛の踊り :2005/11/30(水) 01:48:48 ID:1EjW6rj6
75歳記念盤頑張って集めたけどR.シュトラウスと詩人の恋がもう手に入らなくなってコンプ断念orz
>>336 国内盤?
輸入盤ならまだ残ってるのでは?
338 :
名無しの笛の踊り :2005/11/30(水) 12:10:53 ID:1EjW6rj6
できれば国内盤で揃えたかったんですが、検討してみます。ありがとうございます
>>325 >>326 大地の歌は、バーンスタインならイスラエルフィルとの演奏が、
DFDで選べばクレツキ盤が、より優れてると思う。
クレツキ盤でのDFDは彼の馥郁たる美声にうっとりしてしまう。
クレツキの指揮ももっと評価されていい。
カイルベルトとのライブは、部分的には捨てがたいのだが、
録音状態なども含めるとやはり第3位に置かれるべきだろう。
珍品としてはDFDの指揮演奏がオルフェオから出てるけど、
さすがにこれはまだ聴いてない。
ブレンデルとの冬の旅はいまいちですね
341 :
名無しの笛の踊り :2005/12/03(土) 02:15:51 ID:/qVL/46J
12月最初の週末、手始めにフリッチャイの第9を聴く。 フリッチャイとDFDの組み合わせをもっと聴きたくなり引っ張り出したのが バルトークの青ひげ公の城。前口上がないとかドイツ語版だとかの理由で これを聴かないとしたらあまりにもったいない。後年サヴァリッシュの指揮で ハンガリー語で入れた再録音も悪くはないのだが、凄みと迫力は断然こっち。 ヘルタ・テッパーもバッハの宗教曲とはまた違った彼女の一面を聴かせてくれる。 ユーディットはルートヴィヒやテッパーのようなアルトの方が個人的には好きかも。 明日はフリッチャイ&DFDのもう一つのお気に入り、ドン・ジョヴァンニいってみるかな。
>>330 俺もデムスがいいな
どれだったか忘れたがDFDのピッチが酷く悪いのがあった気がする
343 :
名無しの笛の踊り :2005/12/03(土) 14:55:07 ID:/qVL/46J
うーむ、やっぱりフリッチャイのドン・ジョヴァンニはいいな ゼーフリートに萌え〜。ユリナッチにシュターダーと大好きな女声が 揃ってるんでいつもフリッチャイ盤ばかり聴いてしまう。 すっかり埃かぶってるベーム盤も久しぶりに聴いてみようか。
たった一曲しか歌わないリヒターのバッハ・ロ短調ミサ「Et in spiritum Sanctus」萌え〜
345 :
344 :2005/12/04(日) 02:13:44 ID:sHkTm6Md
あとバレンボイムとのコンビなら、やっぱりDGのヴォルフでしょう! メーリケ歌曲集の「火の騎士」を何度聴いたことか! それと個人的にはリスト歌曲集もお気に入り。
346 :
名無しの笛の踊り :2005/12/04(日) 08:22:39 ID:YhPOyQIV
メーリケならリヒテルのほうが好き
バレンボイムは彼の強い表出意欲が上手くマッチする時とそれが逆に空回りしてる 印象を与えるときがあるね。例えば上で出てたEMIのマーラー「さすらう若人の歌」は 狙いすぎてどこか上滑りしてる感じ。 聴き手のコンディションにもよるんだけど。 逆にそれが絶妙にはまってるのがヴォルフ。中でもメーリケ歌曲やゲーテ歌曲の一部は 非常にすぐれたできばえと思う。俺の好きなイタリア歌曲集もいいね。シュヴァルツコップ とはまた違うけれどルートヴィヒとDFDのコンビもなかなかいい。 それとバレンボイムとのメーリケ歌曲は全53曲中46曲収録されてるのがメリットだね。
F=ディースカウの入ったモツレクってバレンボイム盤しかないのかな 12月5日なんでちょっと調べてみたけど他にはなさそう
349 :
名無しの笛の踊り :2005/12/06(火) 13:25:12 ID:zYZpmygQ
>>336 >>337 >>338 75歳記念のフィッシャー=ディースカウ・エディションはCD20枚(+ボーナスCD1枚)
だったと思うが、国内盤は半分くらいしか出なかったんじゃないかな。どっちにしろ
コンプするなら輸入盤に頼らざるを得ない。いまならまだ入手可能なものが多いはず。
350 :
名無しの笛の踊り :2005/12/06(火) 22:50:59 ID:YzsWXvh7
>>342 水車屋のムスメ
生誕75周年シリーズの最悪初出盤。あれだけは出して欲しくなかった。
それよりEMIのバカボンDVDの方が最悪。 顔もバカボンだし声も枯れてるし。
>>344 同感!
それにしても1960〜61年は豊作だな〜
クレンペラーのマタイ、フォルスターのヨハネ、リヒターのロ短にマニフィカート。
58年のフォルスターのカンタータ集やクルト・トーマスのクリ・オラ、それにリヒター
のマタイも含めて、バッハ演奏家DFDにとって一つの黄金期だったね
あぼーん
ヨハネはリヒターよりフォルスター盤が好きだったりする
355 :
名無しの笛の踊り :2005/12/09(金) 19:18:51 ID:h8cuCyJy
フォルスターのバッハ、どっかで纏めて出してくれんかね EMIは期待薄なんでそれこそブリでBox化とか そういや、フォルスターもリヒターもリステンパルトも名前は皆同じだな
この週末はDFDのシューマンを少しまとめて聴いてみよう それも普段あまり聴いてないものを。 でまず最初に取り出したのが、歌劇「ゲノヴェーヴァ」のエテルナ録音。 ストーリーにはつっこみどころ多いけど、それなりに楽しめる。 シュライヤーのゴーロが特にいい。DFDのジークフリートはまずまずか。 マズアの指揮は、アーノンクールなんかと比べると、もっさりしてていまいちかも。
・ゲーテの「ファウスト」場面から・・・サバリッシュ指揮VPO 1961年7月29日収録 オルフェオのザルツブルクライブ、オーケストラ歌曲のCDに入ってるもの。 このCD、フルトヴェングラーとの有名な1951年8月19日の「さすらう若人の歌」 目当てで購入したものだが、メータ/VPOのリュッケルト歌曲(1967年)やハンス・ ツェンダーのマルタン(1983年)など聴き応え十分のお得な一枚。 シューマンは、第2部から復活→視力喪失→最期とファウストの3つの異なった 心的状況が、DFDの大胆なまでの直裁的な表現によって見事に描写される。 ライブの熱気もあって後年のスタジオ録音以上に迫力満点。
・レクイエム作品148、ミニョンのためのレクイエム作品98b・・・EMIのクレー盤 シューマンファンとして密かに愛好するこれら2曲だが、こちらの曲イメージに ぴったりするこれぞ、という演奏にはなかなかぶつからない。このクレーの演奏 もけっして悪くはないけれど、どこかもう一つという印象をいつも感じてしまう。 DFDが入ってるからとくにどうという曲じゃないけど、ついでに聴き直してみた。 現在はテンシュテットのドイツ・レクイエムと合わせて2枚組廉価盤で出てるようだ。
シューマンデーの最後は当然歌曲で締める。 ・クルスト伴奏のハイネの詩による歌曲集(作品24のリーダークライス、作品57のベルシャザル王他) ・ムーア伴奏のリーダークライス作品39(1954年の最初のモノ録音) ・ヴァイセンボルン伴奏のケルナー歌曲集作品35他歌曲7曲(1957年) ・エッシェンバッハとの歌曲全集から作品27、作品30、作品31、作品36、作品40、作品45、作品90 さすがにこれだけ一度に聴くとお腹一杯って感じ。今さら言うまでもない名演の数々。 気がついたこと2つだけ書いておく。 54年ムーアとの作品39は、翌年の冬の旅の印象とよく似ている。 作品40の5つのリートは素晴らしい作品。アンデルセンやシャミッソーの詩も含めて。
前に他スレにも書きましたが反応がなかったのでもう一度…… シューマンの初期の歌曲に××のための歌というのがあるらしいんですが、どんなものか知ってる方いらっしゃいますか?作詞は本人です
>>360 大学入学前の1827年に作曲されたLied fuer XXX のことですね
この頃自作の詩に作曲したことはバイオグラフィーに出てくるので
存在は知ってますが残念ながら聴いたことはありません。
この時作曲した数曲と大学入学後に作曲したものが初期の11の歌と
してまとめられます。F=ディースカウの歌曲全集(DG)にそのうち6曲
が収録されてますが、お尋ねの曲は録音されてません。
362 :
361 :2005/12/11(日) 02:11:48 ID:XDluo2x7
少し書き方が拙かった。その曲は「初期の11の歌」には含まれてません。 ところでハイペリオンから最近出たシューベルト歌曲全集の付録CDに同時代の 作曲家の珍しい歌曲が収録されてます。シューマンのLied fuer XXX もパドモア の歌唱で録音されてるようです。この全集を買えば実際に聴けるし解説なども ついてくるのでしょうね。 私もいずれ購入予定なんですが・・・。
363 :
名無しの笛の踊り :2005/12/12(月) 03:14:28 ID:An+9BciA
>>354 リヒターのヨハネは俺は名演だと思うし大好きだけど、ソプラノのイヴリン・リアーが
ややミスマッチなのとフィッシャー=ディースカウが不参加なのが実に惜しいな
イエスのプライは一生懸命で好感はもてるが、これがDFDだったらなーと思ってしまう
実際ピラトの審問場面を聴いてると、エンゲンのピラトの方がずっと格上で立派な
人格に思えちゃうもんね。
364 :
名無しの笛の踊り :2005/12/13(火) 22:35:50 ID:1JUwFgAk
イヴリン・リアーにDFDとくればやっぱりベルクだな <<ヴォツェック>>のマリーに<<ルル>>のタイトルロール エキセントリックなところはないけど、DFD相手に十分対抗してるね
365 :
名無しの笛の踊り :2005/12/13(火) 23:29:39 ID:1JUwFgAk
現行のアルバン・ベルク・コレクション(輸入盤 8CD)だと<<ヴォツェック>> はアバド盤、<<ルル>>はブーレーズ盤(ツェルハによる3幕版)なんだな。 両方とも素晴らしいしこの選択自体は納得なんだが、でもベーム盤も 忘れて欲しくないな。スタンダードな魅力は未だ失われてないと思う。 ミトロプーロスの<<ヴォツェック>>と共に。
366 :
名無しの笛の踊り :2005/12/14(水) 01:20:52 ID:g09idOO2
368 :
367 :2005/12/15(木) 13:50:32 ID:zQRyW9UP
よくみると通常価格でもヤマチクの方が犬マルチバイ特価より安いな 塔でも調べようとしたらサービス休止中だってorz
369 :
名無しの笛の踊り :2005/12/16(金) 03:52:05 ID:IfCsUQmn
>>363 エンゲンは58年マタイのイエスだからね
それにしてもこの時期のDFD、ヘフリガー、エンゲン、テッパーはネ申
370 :
名無しの笛の踊り :2005/12/17(土) 01:14:19 ID:RkaPOXwT
イヴリン・リアー、俺はパミーナだな。ベーム盤
371 :
名無しの笛の踊り :2005/12/17(土) 01:22:49 ID:RkaPOXwT
おっと、パパゲーノのF=Dも忘れちゃいかんな。 歌唱もいいが台詞回しの巧さにほんと感心する。 ヴンダーリヒとのやりとり、リザ・オットーとのやりとり、 のちのちドイツ語学習でどれほど役だったことか
372 :
名無しの笛の踊り :2005/12/17(土) 19:09:55 ID:2WLLaclm
DFDに限らずヴォルフって国内盤少ないから困る
373 :
名無しの笛の踊り :2005/12/17(土) 19:12:49 ID:2WLLaclm
DFDに限らずヴォルフって国内盤少ないから困る
>>371 DFDのパパゲーノはフリッチャイ盤もいいよ。というか歌唱はこちらがもっと好き。
でもフリッチャイ盤は台詞に別の専門の役者使ってるのでその点は違和感あり。
あと音がモノな点に目をつぶれば、ヘフリガー、シュターダー、グラインドルなどは
ベーム盤のヴンダーリッヒ、リアー、クラスに負けず劣らず魅力的。この辺は好き
ずきでしょう。リタ・シュトライヒの夜の女王はピータースより上ですね。
パパゲーナのリザ・オットーはフリッチャイ盤でもDFDの相手役つとめてるけど、彼女
だけは台詞も受け持っている。当時のベルリンでどれだけ当たり役だったかよくわかる。
フィッシャー=ディースカウの台詞の巧さと言うと「カプリッチョ」が凄かったな ベームのやつ。第4景で伯爵とクレーロンが芝居の脚本を朗唱するシーン。 ベームの全てのR・シュトラウスオペラ録音の中でもこのカプリッチョが最高のできばえと思う 余談だがDG国内盤の内垣啓一氏の対訳も実に丁寧な労作
ベームのカプリッチョ、キャスト全員が素晴らしい奇跡のような名盤。 特にヤノヴィッツ。彼女とDFDの兄妹の絡み、あてこすりや含意の行間が楽しい。 60年代後半から70年代にかけてのヤノヴィッツはほんと輝いていた。 ケンペのナクソス島のアリアドネにDGのシューベルト女声歌曲集… カプリッチョのラストなんてもうため息つくしかないね。
先週末は飲み会続きでまとめ聴きできんかった、くそー。 今週末こそ。クリスマスだけどスレの流れでベルクのオペラ聴こうかな。
378 :
名無しの笛の踊り :2005/12/21(水) 00:52:34 ID:5kD8N95R
379 :
名無しの笛の踊り :2005/12/22(木) 02:27:07 ID:wQaFFfDo
>>376 カラヤンとの4つの最後の歌も忘れんでくれ
DFDとヤノヴィッツだと、ベタだがベームのフィガロだな
いま聴いてるのはヨッフムのカルミナ・ブラーナだけど
ヨッフム指揮のカルミナでの19曲目のヤノヴィッツは神ですな。テノールは嫌いだが
あぼーん
フィッシャーディースカウのカルミナはチンコが立っているのがはっきりわかる 素晴らしい歌唱だ。
80歳記念の新装版シューベルト全集(DG)、とうとう買ってしもうた 前のやつあるし見送るつもりだったのに・・・でも物欲には勝てなかったorz ま、自分へのクリスマスプレゼントということですな。 21枚まとまってるので全体が多少コンパクトになったのと、タイトルインデックスが便利なのかな。
387 :
384 :2005/12/24(土) 11:12:54 ID:Gux/my5n
>>385-386 オレ自身半ば理解不能なんですわw
原則未聴CDは作らない人間だし、こいつは確実に通しで3〜4回は聴くだろうね。
三大歌曲集は当然もっともっと聴くよ。完成度の高さではこのムーア盤が一番と思ってる。
オレ的にはそれで十分元は取れる計算。新たな気持ちで1枚目から聴き直してる。
こういうセットもの購入したときの常で、熱と勢いと嬉しさがあるうちにまず一度一気にいっちゃう。
いま5枚目まできたとこ。どちらか(多分古い方)は親戚の若いリート好きに譲るつもり。
388 :
名無しの笛の踊り :2005/12/25(日) 09:56:43 ID:V6dC9QU3
>>384 探しても見つからないんですが、どこにありますか?
>>388 >>228 国内じゃヤマチクが一番安いかな。こないだのセールは16Kを切っていた
JPCはいまは115.99ユーロで必ずしも安いわけじゃない
390 :
名無しの笛の踊り :2005/12/26(月) 18:44:45 ID:SQeeSFBc
リート聴くのはけっこう集中力と時間が必要 詩を見ながら聴きたいし、2ちゃんやりながらとか俺は無理
リートばっか聴いてた時の俺はやっぱりちょっと頭がおかしかった
ヴォルフなんて確かに毒気があるね。異常な興奮に捉えられたり 躁鬱気味になったり、精神上あまりよくないことも。 だから1年にいっぺんぐらいしか纏めては聴かない
393 :
名無しの笛の踊り :2005/12/28(水) 01:20:51 ID:s0cshHle
ふと思いついてイヴにスペイン歌曲集の聖歌編10曲を聴いてみました。 もちろん、F=ディースカウとシュヴァルツコップ、ムーアの3人によるものです。 イタリア歌曲集の世界に通じる世俗歌曲の方はよく聴くのですが、聖歌曲集の 方もいいものですね。これから個人的にクリスマスの定番になりそうな感じです。
394 :
名無しの笛の踊り :2005/12/29(木) 23:59:54 ID:ICDEgHn5
ヴォルフという人は冬の寒い時期に創作力が高まるタイプだった 例外はもちろんあるけど、確かに代表作の多くが冬に書かれている。 だからでもないけど、冬の夜更けなんかにヘッドフォンで聴いてると滅茶苦茶はまる。
80年代のフィリップス録音がまとめて廉価ボックス化されないかな。 声の衰え期のせいか意外ときちんと聴いてないもの多いし、かといって 今さらレギュラー価格で買う気にはならんし入手し難いものもある。 マリナーとのハイドンやバッハ、ブレンデルとの一連の録音などBoxで 出たら買ってみたいものの一つ
396 :
名無しの笛の踊り :2005/12/31(土) 13:51:02 ID:qMEm4eTw
フィリップス録音は秘曲・珍曲の印象があるな ライマンとのチャイコフスキーやニーチェ、ルトスワフスキの眠りの空間、 モツ未完のカイロの鵞鳥(シュライヤー)など。 ハイドンは天地創造はカラヤン盤にも参加してたけど、 四季の正規録音はたぶんこのマリナー盤だけ
397 :
名無しの笛の踊り :2005/12/31(土) 14:06:43 ID:NBSUMVBU
>>347 確かに、ヴォルフのバレンボイムは最高だね。
この一連のCDは俺の宝だ。
>>394 わかるわかる。
398 :
名無しの笛の踊り :2005/12/31(土) 21:02:01 ID:qMEm4eTw
ボスコフスキーのこうもり探すけどどこいったか出てこないorz 諦めて今年の年越しはメーリケ歌曲集(バレンボイム伴奏)にします。 22時50分に聴き始めると、「新年に(Zum neuen Jahr , M27)」でちょうど年が 明ける計算。それまでバンスタの大地の歌とあと何かシューベルトでも聴いてます。 では、良いお年を〜
399 :
名無しの笛の踊り :2006/01/01(日) 03:54:01 ID:rcOltRJO
2006年の聴き始めはやっぱりバッハ。DFDが入ってるBWV171とBWV58をリヒター盤で。 普段教会暦は全く気にしてないんだけど年始めくらいはね。カンタータをリヒターで聴くことも 近頃は少なくなったけど、昔かなり聞き込んだ演奏だけに懐かしいというかほっとするなあ。
400 :
名無しの笛の踊り :2006/01/01(日) 04:26:23 ID:Soe19DGv
ホロヴィッツとの詩人の恋を良く聴いてる
401 :
名無しの笛の踊り :2006/01/01(日) 05:31:49 ID:PYXuFCX6
>>399 今年2006年は、リヒター生誕80周年、没後25周年でもあります。
(リヒターは1926.10.15生誕〜1981.2.15永眠)
DFDもリヒターとのバッハ演奏には数多く共演し、「リヒターの遺言」という
タイトルのドイツのTVドキュメンタリー番組では、亡きリヒターについて熱
く語っていました(クラシカ・ジャパンで以前放映されました)。
あぼーん
403 :
名無しの笛の踊り :2006/01/02(月) 13:30:32 ID:iiMKM05b
>>401 DFDが1925年ですから1歳違い、改めて早すぎる死が惜しまれますね。
ちなみに「リヒター組」でいうとヘフリガーが19年、テッパーが24年、エンゲンは
DFDと同じ25年、テオ・アダムがリヒターと同じ26年、ルートヴィヒが28年、
プライが29年といったところ。同じく早死にが惜しいヴンダーリヒは30年生まれでした。
>>399 58番のソプラノアリアでのヴァイオリン・ソロ、これヘッツェルなんですね。
オットー・ビュヒナーだとずっと思いこんでました。(171番の方はビュヒナー)
よく注意して聴けば、ヴィブラートのかけ方、音色の違いは明らかなんだけど。
偉大な歌手とは思いつつも敬して遠ざける感のあったDFDですが このスレのおかげで昨年はあれこれと聴き直すことができました。 初めて聴いたものも多かった。今年もなるべく長くスレが続くよう期待します。 正月はフォルスターのヨハネ受難曲とバーンスタインのピアノ伴奏による マーラー歌曲集を聴きました。やはり私はバッハとマーラーがDFDでは一番好きなので。 さすらう若人の歌はこのバーンスタイン盤に最も惹かれます。次いでクーベリックとのもの。 フルトヴェングラーのやつは全く凄いと思うけど、自分的には3番目。 フォルスターのヨハネ、ベルリンの教会での録音のせいか残響の感じが雰囲気あっていい。 1カ所とてもいいシーンで鳥の鳴き声が入ってて、そこ聴くといつも幸せな気分になります。
406 :
名無しの笛の踊り :2006/01/04(水) 12:35:00 ID:Qcj7J/3t
407 :
406 :2006/01/04(水) 16:18:44 ID:Qcj7J/3t
408 :
名無しの笛の踊り :2006/01/05(木) 08:27:31 ID:7/q5Fms4
そういやメロドラマの話題なかったな シューマンの3曲はエッシェンバッハとの歌曲全集にも入ってた。 ・美しいヘートヴィヒ: 5分14秒(旧) 5分18秒(新) ・荒野の少年のバラード: 4分52秒(旧) 4分54秒(新) ・逃亡者: 2分29秒(旧) 2分47秒(新) タイミングだけ比較すると実はほとんど変わらない。聴いた印象はけっこう違う。 録音の違いも大きい。新盤の方がずっとオン・マイクで音量がある。 声は明らかに旧盤の方が美しいし、ピアノもそうだ。けれども、語りの説得力、 聴後の感銘度、後に残る印象などは新盤に軍配が上がると思う。 両者を隔てる30年近い時間、その間に得たもの失ったもの、DFDにとってその 時間のもつ意味。このシューマンはいろんなことを考えさせてくれる。
メロドラマ集、俺は二度泣いた。イノック・アーデンに そしてジャケットの裏写真、後ろ姿のDFDその背中に。 シューマンは二択なら俺はやっぱり全集版を選ぶな。 「逃亡者」のテクスト、全集のとこのCDとでは少し違ってるね。 シェリーの詩の独訳に2種類あるのか、それとも今回の録音に 際してDFDが手を加えたのか。 大意はまあ同じなんだけど。
もう一つ。ウルマンとリストは初めて聴いたわけだが、リストはともかく ウルマンのは実はよく分からなかった。リルケの詩の読解の問題かもしらん。 素直に国内盤買っときゃよかったと今になって後悔。
6日は顕現節ということでヴォルフのEpiphanias を聴いた。 ゲーテ歌曲のみならずヴォルフの全ての歌曲の中でも特に楽しい大好きな曲だ。 F=Dはいつもながらこの種の曲は上手いね。とはいえ自分はシュヴァルツコップのが もっと好きかな。少々やりすぎという気がしないでもないが、ムーアとのスタジオ録音 もフルトヴェングラーがピアノ伴奏するザルツブルクリサイタル盤もどちらも楽しすぎる くらい楽しい。たぶんフルヴェンだと思うけど、後奏のマーチのとこで小声で口ずさん じゃってるのがかすかに聞き取れる。 やはりことヴォルフに関してはF=ディースカウとシュヴァルツコップは別格。 今の耳には後者はアナクロに聞こえなくもないんだけどね。
>>410 「旗手クリストフ・リルケの愛と死の歌」なら図書館に行けばたいてい見つかる。
翻訳は数種類あるはずで、リルケの全集や選集を探すとよい。
イノック・アーデンはレインズ/グールド盤で聴いてきたせいか聞き始めの数分くらい 違和感があったのだけど、よく考えてみるとシュトラウスはシュトロトマンの独訳に 作曲したわけで、このドイツ語版の方がオリジナルなんだよね。 メロドラマ集で感心したのは伴奏のブルクハルト・ケーリング。 この人実に上手いね。トレケルとのマーラー他のCDもなかなかだった。 気鋭の歌曲伴奏者として今後期待する一人だ。
415 :
名無しの笛の踊り :2006/01/09(月) 22:25:53 ID:blUWVp5z
前に出てたジェラルド・ムーアがシューベルト三大歌曲の解説してる本ってもう絶版ですか?
>>415 3年位前に銀座のヤマハで買ったな・・・
『シューベルト三大歌曲集 歌い方と伴奏法』
「道しるべ」の前奏最後の主和音を否定してるのとか面白い。
418 :
名無しの笛の踊り :2006/01/10(火) 10:54:36 ID:g61sXANg
フォーレのレクイエムは神がかってたな。
メロドラマの続編つか第2弾ってあるのかな R・シュトラウスには Das Schloss am Meer ってのがあるみたいだし、他にも 隠し球は多そうだ。シューベルトのAbschied von der Erde の再録音とかも。
メロドラマもよりも普通に朗読のCDを出して欲しい
詩の朗読なら名優やら専門の朗読者のものがいろいろでてるから
特にDFDで、とは思わないなあ。特に20世紀の作家や詩人なら
本人の朗読の物がけっこう出てるよ。トーマス・マンとかヘッセ以降の
録音時代に間に合った連中のもの。向こうのカタログみてると面白い。
>>420 むしろ、かつての全集魔の性格出されると困る。
そこそこ好評のうちにやめといたほうがいいのかも。
あ、↑はあくまで録音の話ね。 日本でメロドラマや詩の朗読会やらないかなあ。 ライブでイノック・アーデン聴いたら滅茶苦茶感動しそうだ。
424 :
名無しの笛の踊り :2006/01/12(木) 17:53:19 ID:fiuVUzLD
425 :
名無しの笛の踊り :2006/01/13(金) 01:08:37 ID:Gvb3qwxl
ニルソン追悼はDFD絡みでショルティの神々の黄昏に。 帰宅が遅かったのでとりあえず第2幕第4場と第5場、それと自己犠牲を聴いた。 全曲は週末にでも。 DFDとの共演は、レコーディングに関してはそれほど多いとは 言えないだろうけど、この黄昏やベームのドン・ジョヴァンニ、ゲルデスのタンホイザー、 マゼールのトスカなんかはよく覚えてるし、これからも聴き続けるでしょう。 亡くなってからもう10日以上経ってたのですね。ご冥福をお祈りします。
426 :
415 :2006/01/13(金) 02:02:03 ID:LAQK+XeW
>>417 あっ、それです。図書館で借りてよかったので買おうと思ったんですがまだ売ってますかね?
>>422 旅行行ったときに朗読のCDはたまに買ってるけど、やはりF-Dは朗読者としても一流だと思うから
本格的な朗読集を聞いてみたい。
そもそもメロドラマってスタイルがあまり趣味ではないしな・・・
428 :
age :2006/01/14(土) 12:17:26 ID:2a1HiDUj
朗読集とは少し趣きが異なりますが、2002年のシューベルティアーデで行われた、 R. StraussとHofmannsthalの往復書簡を、DFDとGert Westphalがそれぞれになって 読んだ公演の録音が昨年CD化されています。 「エレクトラ」「ばらの騎士」などの検討過程が聞け、なかなか興味深いものです。 DFDが歌詞をただ読むのではなく、歌ってみせるところもあり、ファンにとっては、 のがせないという感じです。 ただし、書簡そのものも、訳もついていません。 CD番号は、DG 986 9437、タイトルは、aus dem BRIEFWECHSEL lesen、 DGのLiteraturシリーズの一つです。
F=ディースカウにとってヴォルフラムはとりわけ重要な役だった。 大飛躍の出発点ともなった1949年のベルリン(市立劇場、L・ルートヴィヒ)以来、 1951年のミュンヘンや1954年に始まるバイロイトなどキャリアの節目で賞賛を 浴びてきた。録音もバイロイトでの各ライブやコンヴィチュニーとのスタジオ録音など 恵まれている。豪華なキャスティングが注目を集めたDG盤は録音的にも聞きやすいし、 DFDも歌の完成度と安定感ではこの盤がもっとも聴き応えがあると言えそうだ。 キャストではテオ・アダムと何と言ってもニルソンが素晴らしい。録音ならではの エリーザベトとヴェーヌスを一人で歌うというアイデアも、他の人なら文句を言いたく なるところだが、これがニルソンなら許せるというか実際聴くと納得してしまう。 ニルソンを偲びつつひとつじっくり聴き直してみようか。 また一つ、20世紀が遠くなってしまった・・・。 合掌。
>>429 そのDG盤のタンホイザーっていつの録音ですか?音質は?
>>431 リンクまで貼っていただいて
ご丁寧にありがとうございます!!
その時期のDFDなら最も声に脂の乗ってた良い時期の録音ですね
何種か持っていたタンホイザーのCDも全部売ってしまって今は手元にないので
これを新たにCD棚に加えようかなと思います!
シューベルティアーデ2006の予定にDFDの名前あり
9月4日:朗読プロ
9月4-7日:マスターコース
http://www.schubertiade.at/Schubertiade/f_news.1.html (左欄のProgramm Schwarzenberg から入る)
>>428 情報サンクス。 DFDの朗読プロの一つに交換書簡のシリーズがあるみたい。
シュトラウスとホフマンスタールの他に、リストとワーグナー、
クララ・シューマンとブラームス、フローベールとジョルジュ・サンドなんてのも。
これらが市販されてるかは知らない。朗読もので自分が知ってるのは
古今のクリスマスの詩の朗読を集めたCDが2003年にClavesから出ている。
434 :
名無しの笛の踊り :2006/01/16(月) 10:00:33 ID:OvPi2Ix2
確かゲーテとツェルターの往復書簡の朗読CDがあったね
>>408 あまり知られてないがシューマンのメロドラマにはもう一つ録音がある。
DFDの指揮活動にはあまり関心がないので俺はもってはいないが、90年代後半
Edelweissレーベルにブラームスやシューマンのピアノ協奏曲をダニエル・レヴィを
ソリストに録音してて、そのシューマンのディスクにメロドラマ3曲も収録されていた。
喜多尾センセはなぜかこの録音には全然触れてないけど。
ワーグナーでのDFDとニルソンの共演は上で挙がってる他には 1954年バイロイトのローエングリンがあった。(ヨッフム指揮) この年バイロイトデビューだったDFDはまだ軍令使だったけど 30年以上たった晩年録音のショルティ盤で再び同役を歌ってた。
437 :
名無しの笛の踊り :2006/01/18(水) 23:19:36 ID:soXcaspQ
第九のソロとして公式に残っているのはフリッチャイとのものだけですか?
438 :
名無しの笛の踊り :2006/01/19(木) 00:35:07 ID:T41uPLHM
>>437 以前にも出てたけど(
>>180-182 )、それだけ。
他のライブの録音など少なくとも自分はみたことない。
以前何かのインタビューで第9の件について語ってるの
読んだ気がするんだが・・・忘れた。レコ芸だったかな?
dクス!
小学校から高校生ぐらいまでの間、気違いみたいにこの人が好きだったなぁ。
学校の行き帰りにウォークマンで「冬の旅」や「水車小屋」聴いたりしてた。
あと「コーヒー・カンタータ」が好きだった。
リートは集中して聴くから疲れる。今は疲れるからそんなのは無理。
>>391 >リートばっか聴いてた時の俺はやっぱりちょっと頭がおかしかった
私も自分のことそう思うw
>>441 前にアバド指揮BPOでもやってたね。語り手なら出演するのか。
じゃあリンカーンの肖像,ピーターと狼,グレの歌,「こうもり」のフロッシュ…。
だめだ,どれも合いそうにない orz
>>442 ワルシャワの生き残りは「現役」時代からベルティーニと何度か取り上げてましたね。
5月のはネットラジオで流れることを期待。期待と言えばシェーンベルクの歌曲もよかった。
グレの歌の語り手はすでに何度か実績あり。
他に語り手でやってるのは、シューマンのマンフレッド、オネゲルのダヴィデ王など。
444 :
名無しの笛の踊り :2006/01/21(土) 23:58:44 ID:F/u0eK5U
ナポレオン・ボナパルトへの頌歌はとりあげてないのだろうか?
>>436 トリスタンのクルヴェナールもちょうどそんな感じだったね
フルトヴェングラーとC・クライバーとの間の30年の時間差。
主役クラスも例えばザックスとかオランダ人、ヴォータン(ラインの黄金)などいいんだが、
ワーグナーではむしろきらりと光る脇役、時にその存在感で主役を食ってしまうような
バイプレーヤーの方が似合ってたな。ヴォルフラム、クルヴェナール、テルラムント、
グンター、アンフォルタス、コートナー・・・。DFDの声が入ると不思議と締まるんだよね。
でもクルヴェナールやテルラムントは実際の舞台じゃ歌ってないはず フルヴェンやケンペとの録音は文句なく素晴らしいんだけど。 オランダ人やグンターもそうだったと思う
447 :
名無しの笛の踊り :2006/01/24(火) 10:24:31 ID:Y8sY3OvP
舞台でのレパートリーと録音上のレパートリーとの乖離はなかなか興味深い。 R・シュトラウスでも実際のオペラ上演で歌ってるのはマンドリーカとヨハナーン、 あと影のない女のバラクくらいだろうか。 オレストはベームのDVDで姿みられるけど。
448 :
名無しの笛の踊り :2006/01/24(火) 11:23:35 ID:TrV4R8SP
449 :
名無しの笛の踊り :2006/01/24(火) 13:16:42 ID:Y8sY3OvP
>>448 なるほど。確かに漏れてるものもあるようだけど役に立つ一覧ですね。
パパゲーノも実際の舞台ではやってないんだな。レコード録音と同時期
1964年にベームとベルリンドイツオペラで魔笛やってるけど、ここでも
いつも通り弁者ですね。
これざっとみて改めて思うのは、やはりオペラをおさえとかないとDFDの全体的な
評価は難しいってことですね。リートだけでも、あるいはバッハなど宗教曲だけで
も聴き通すのは大変なことなのに。今さらながらとんでもなく凄い人だった・・。
451 :
名無しの笛の踊り :2006/01/27(金) 03:01:08 ID:av1gu8LV
モーツァルト祝祭日。DFDファンとしてはとりあえず ベームのフィガロ映像版を見直そうと思ってる。 ヨッフム指揮の戴冠式ミサK.317とヴェスペレK.339に DFDが入ってるそうだが俺はこのCDもってない orz
>>451 Virginのライセンス盤なら1000円で買えるよ。
いわゆる3大オペラはフリッチャイとベームの定番が揃ってるので有難い。 フィガロはライブ盤も多いね。何種類あるのやら。 でも後宮〜、イドメネオ、ティートあたりって録音ないよね? 初期〜中期のオペラも聴いてみたかった。 歌曲はバレンボイム伴奏のものがあったけどCD化はされてるのかな。 あとコンサートアリアやオケ伴奏歌曲の類が少々あるくらいか。 確かに多いようで実は意外と少ないのかも、DFDのモーツァルトって。
456 :
名無しの笛の踊り :2006/01/29(日) 16:32:22 ID:z1LihD4Q
今読んだ赤川次郎の短篇小説集の「冬の旅人」の主人公なんだけど 今世紀を代表する国際的なバリトン歌手でミュンヘンの自宅があって名前が ディードリッヒ・F=Dとはこれいかに?
いかに?ってあなたの想像通りでしょうに。 NHKでラジオドラマ化されてたよ、岡村喬生がDFD役やってたな。 昔は気違いみたいにF=ディースカウが好きだったので、こっぱずかしくて あの小説読めなかった。今ならたぶん平気だと思うけど、もう読む気にならんw
さーて1月末恒例のモード切り替え モーツァルトからシューベルトへ (・∀・)イクゼー!!
<楽に寄す>An die Musik の歌詞はそのままにタイトルをAn Schubert か An dich, Franz と言い換えたいくらいお世話になってますよ、シューベルトさん。 誕生日だから日頃ほとんど聴かないオペラでもいってみましょうか。 70年代後半にDFDはいくつかシューベルト歌劇の録音に参加してます。 ・双子の兄弟 D647(サヴァリッシュ、1975) ・四年間の歩哨兵勤務 D190 (ワルベルク、1977) ・アルフォンソとエストレッラ D732 (スイトナー、1978) 80年代に入ってサヴァリッシュの宗教作品集(CD7枚組で今は簡単に手に入る) にも参加してるけど、DGの歌曲全集を完成させた後もこうした録音を残してくれた のはありがたい。もっとも今となっては多少不満の残るところもないとは言えませんが。 シューベルトにはメジャーなオペラを書くまで長生きして欲しかったなあ。
モーツァルトだってオペラ史上に燦然と輝く不朽の傑作を書いたのは30歳を過ぎてから。 完成年でいうと、フィガロ30歳、ドン・ジョヴァンニ31歳、コシ34歳、魔笛35歳。 (もっとも俺はイドメネオや後宮はもちろん、初期のものもけっこう好きだけど) 31歳で世を去ったシューベルトも、劇場作品書くチャンスが与えられて あと10年せめて5年生きてたら、とは思うね。
当時のウィーンはロッシーニが絶大な人気を誇り、ベートーヴェンもオペラを諦めたのを忘れないでください
462 :
460 :2006/02/01(水) 19:15:51 ID:xK0vb5g7
そう、あれだけ才能のあったメンデルスゾーンにしてもシューマンにしても 劇場作品の分野では成功を収めたとは言えないからね。ウィーンの反動体制を 含めて時代背景は無視できないな。 そろそろスレ違いなのでここでやめとく。 DFDに戻すと、サバリッシュのシューベルトミサ曲&宗教作品はけっこう好き。 ルチア・ポップがいい。テノールのダラポッツァという人は下手だと思うが。 残念ながらDFDは必ずしも好調時じゃない。あと5年早く録音してくれてたら…。 サバリッシュとは合唱曲集の録音もあった。
463 :
名無しの笛の踊り :2006/02/03(金) 01:22:25 ID:HqeB6nRo
2日はバッハ、カンタータの82番 Ich habe genug. 教会暦に従ってみた。 この曲もF-Dも大好きだが、リステンパルト、リヒター、リリングと3つの 録音一度に聞き比べてみたのは初めて。いろいろ面白かった。 感想文あとで書いてみるかも?
465 :
463 :2006/02/04(土) 18:35:45 ID:ir3f8Poz
463です。週末になったので感想書いてみます。 DFDは82番を3度スタジオ録音してますが、基本データをまず書いておくと 1回目:1951年 Archiv(モノ) リステンパルト(指揮)ヘルマン・テットヒャー(オーボエ) 2回目:1968年 Archiv リヒター(指揮)マンフレート・クレメント(オーボエ) 3回目:1983年 Haenssler リリング(指揮)ギュンター・パッシン(オーボエ) 2ちゃん流不等号表記を使わせて貰うと、リステンパルト≧リヒター>リリング ですが、これはあくまでDFDの歌唱をメインで聴いた私の好み。 他人に勧めるなら録音その他考慮して、リヒター>リステンパルト>リリング でしょうか。
けれどけしてリリングが駄演というわけではない。実は今回聴き直して一番驚いたのがリリング盤。 83年という時期を考えるとDFDの調子は悪くないです。さすがに終曲アリアは少しへろへろしてる気 もするけどあとはとてもよかった。併録の56番が多少衰えが気になっただけに、この82番は 嬉しい誤算でした。オーボエのヘンに構えず淡々とした演奏も悪くありません。 DFDは力強さとかエネルギー感みたいなものはリヒター盤と比べるとやはりだいぶ後退してますが、 逆に肩の力が抜けたような自然さが備わっていると思いました。
さてリステンパルト盤とリヒター盤ですが、これ聴いた印象はけっこう違います。 その一番の要因は通奏低音の違い。前者はチェンバロ、後者はオルガン。 歴史的にどちらが正しいとかの議論はさておき、チェンバロの刻むリズムが 全面に出ているリステンパルトの演奏からは、内に集約するような、非妥協的 というかバッハの厳しさの印象を私は受けます。リヒターはもっとこう優しくて 暖かみというか広がりのある音。モノとステレオの違いが与える印象も当然ありますね。
それがポジティヴであれネガティヴであれ、しばしばこのリヒターの演奏が 「ロマンティック」と評されるのは何より第1曲のテンポ設定とクレメントの オーボエの思い入れたっぷりなその音色と表情にあるかと思います。 参考までにレチタティーヴォを除いた3曲のアリアのタイミングを書いてみます。 リステンパルト :第1曲=7:27 第3曲=7:18 第5曲=3:55 リヒター :第1曲=8:10 第3曲=9:44 第5曲=3:46 リリング :第1曲=7:39 第3曲=9:18 第5曲=3:54
1曲目もそうだし、第3曲のアリアSchlummert ein〜も歌詞に合わせるかの ようにゆったりテンポ。注目したいのは遅いテンポで情感たっぷりに歌っていた リヒター盤が、終曲のアリアでは一番速いテンポを採っていること。曲の構成を 考えて終曲との対比を効果的に演出するためにあえて過度にロマンティックと も思えるテンポ設定だったのかと、終曲を聴くと納得します。 そうそう、第3曲のテンポに関して言うと私も大好きなホッター盤が 更に遅く10:42もかけてますね。
リヒターのSchlummert einはフェルマータの所で思いっきりリタルダンドするんだよな。 あそこまでやらんでも良いだろ〜と思う。
連投規制引っかかったw さて肝心のDFDの話を。1曲目のアリアのmit Freuden でのメリスマティーク。 これは本当に素晴らしいですね。ホッター大好きだけどこういう所を比較すると、 テクニック的には比較にならない。というかDFDが別格。あとホッターは録音の せいもあるのだろうけど発音がはっきりせず何かもごもごした印象がけっこうある。 あとschonがジョーンと聞こえるような彼特有のクセもあるし。その点DFDの発声 は言葉の一つ一つが明確でホント心に言葉が突き刺さるように響いてきます。
このメリスマの効いたFreudenは次のレチタティーヴォのmit Freudenとも 呼応しながら、最終的に第5曲のアリアIch freue mich auf meinen Tod,の freueにつながり、喜びである死を待ち望む、というテクストに言葉と音楽が 結びつきながら結実されることになる。この曲のそうした構造をはっきりと 教えてくれたのがリヒター盤。それにしてもこの第5曲でのDFDは本当に 素晴らしいの一言につきます。リステンパルト盤、リヒター盤どちらも 甲乙つけ難いですが、Ich freue mich auf〜を繰り返す毎に微妙にニュアンス を変えながら強い説得力で歌われるリヒター盤の方がより完成度は高いです。
リヒター盤が録音された68年頃と言えば、シューベルトの全集録音などが 行われていたDFDの最も充実していた時期。リヒターもそうなんでしょう。 後年特に75〜78年頃のリヒターとのカンタータ録音を聴くと必ずしも しっくりこない曲もちらほらありますが、とにかくこのコンビの最良の 成果の一つをここで聴くことができると思います。 にもかかわらず、リステンパルト盤での若い20代半ばのDFDの声に は抗しがたい魅力がある。それも改めて確認させられました。 やはりバッハとDFDに関心ある人には両方ともぜひ聴いて欲しい、 そう思った今年の聖母マリアのきよめの日でありました。 以上。
乙
でも前にも書いたことあるけど(>352)DFDのバッハは 50年代後半〜60年代前半のものが一番好きだな〜 Referencesから出てるフォルスターとのアリア集は傑作 クルト・トーマスのクリオラも第1部のGrosser Herr〜なんか 季節に関係なくしょっちゅう聴いてる
朗読集と言ってよいのか分からないが、自伝朗読の Dietrich Fischer-Dieskau : Erzähltes Leben が面白い。 例えば、名前のことはこの録音で知った。 父親のDr. アルベルト・フィッシャーが母親の実家の名字をつけ加えて Fischer-Dieskauと二重姓にしたのは1937年、DFDが12歳の時。 ‘aus Erhaltungsgründen’と言ってる。要はDieskau家の名跡を 残しておきたかったということか。
↑母親というのはもちろんアルベルト・フィッシャーの母親(DFDのお祖母さん)のこと 書き方紛らわしかったので念のため
479 :
名無しの笛の踊り :2006/02/07(火) 15:20:54 ID:Uo3WjbjP
もうヴォルフの歌曲全集は売ってないんですか?
>>479 DGの国内盤全集(9枚組)は一度再発されもしたのだが今は入手困難だろう。
輸入盤ならカタログに載ってるし大丈夫なはず。ソロ歌曲が6枚組のHugo Wolf:
Lieder(447 515-2)として出ている。残り3枚はシュヴァルツコップとのスペイン歌曲集
とルートヴィヒとのイタリア歌曲集だが、スペインの方はOriginalsで簡単に手に入る。
(457 726-2) つまり、DG盤のイタリア歌曲集のみ探すのが難しいかと。幸い
シュヴァルツコップと入れたEMI録音がGreat Recordings シリーズに入っている。
むしろこちらが決定盤。単独で買えるのもいい。
ヴォルフのEMI録音は何年か前に歌曲&管弦楽曲集として7枚組に集成され
今では安く簡単に入手できるようになった。
DGとEMIのセット以外では、Clavesの初期歌曲集、リヒテルやムーアとのメーリケ
歌曲集やゼーフリートと組んだイタリア歌曲集などいくつかライブものが重要。
>>478 なかなか面白かったです。情報ありがとう。
DFDの英語インタビュー聞いたのは、同じBBC3のフルトヴェングラー没後50年
の特番以来だな。 現代人の音楽との関わり方や聴き方、その悪い方への変化と
対比させる例として初来日の際感じた日本の聴衆の素晴らしさに言及してたけど、
いまだに鮮明に記憶に残るくらいよっぽど印象的だったんだろうな。我々の先輩
諸氏は偉かった。さて今は・・・
482 :
名無しの笛の踊り :2006/02/09(木) 22:56:24 ID:vdoNxhlL
DGのヴォルフ、シューマン、シューベルト、ブラームスは 再プレスなり再発売なりされればそれなりに需要はあるはず レーヴェやR・シュトラウスその他も欲しい人はいるだろうな 今にして思えば、世界に先駆けて全集化したポリドール時代は神 ユニバーサル・ミュージックときたら…(ry
将来フィッシャー=ディースカウエディションみたいのが出たら凄そうだ。 おそらく関わっているレコーディング枚数世界一かも。
484 :
名無しの笛の踊り :2006/02/10(金) 23:58:59 ID:3miDYiJ8
DGのリート録音ではリストも面白い バレンボイムの伴奏がヴォルフや冬の旅以上に聴かせる
リスト歌曲は不当に過小評価されてるかもね。 ここでDFDが録音した44曲聴くと確かにそう思う。 ペトラルカのソネットは歌曲版の方が面白い。 ハイネ、ゲーテ、シラーなど他の作曲家の作品で 知ってるテクストの聞き比べもリートを聞く楽しみの一つ。
486 :
名無しの笛の踊り :2006/02/12(日) 13:50:07 ID:BQEazgwH
>>482 個人的にはシューマンの歌曲全集が特によかった。
F=ディースカウの男声用、マティスの女声用
それぞれの歌曲集をまとめてワンセットに集大成、CD化。
ミルテの花をはじめ聞くのにとても便利になった。
当時の日本のポリドールの企画力はすぐれていた
今のユニバーサルMのダメっぷりは残念。
487 :
名無しの笛の踊り :2006/02/12(日) 14:01:28 ID:BQEazgwH
それと書き落としたけど、シュライアーやヴァラディとの 二重唱曲も含まれている。まさに至れり尽くせりの宝物。 忘れちゃいけない、対訳にはずいぶんお世話になった。
488 :
名無しの笛の踊り :2006/02/14(火) 02:02:24 ID:mdRIxO4i
鰤のブラームス、そろそろ注文しとこ
リヒターの25回忌、思いっきりベタですがマタイ受難曲で。 もっとも25年前はクラシックどころか記憶さえ曖昧ですがw 埋葬のバスアリア Mache dich, mein Herze, rein DFDとリヒターの数多い録音からたった1曲ならやはりこれでしょうか。 催涙効果抜群なんだなあ。
Komm, süßer Kreuzの方が最初から最後まで圧倒的なレヴェルを見せ付けられて良いと思う。 アレは完璧に神の領域に入ってる。
リヒターじゃないけどつい最近フルトヴェングラーのマタイをはじめて聴いた。 これけっこうネガティヴな評が多いでしょ、カットの問題とか演奏様式の問題とか。 そんなでこれまで手を出さずにいたんだけど、中古屋の150円均一コーナーで 見つけたんで思わず購入。2枚組300円也。 確かに残念なカットはあるし録音も特に合唱がマイクに入り切れてないなど 問題も多いけど、やっぱり聴いてよかった。世間の評判と自分の好みとは必ず しも一致しないし所詮趣味なんだからその必要もない。当たり前なんだけどね。 イエスのDFD、声が若いな。アルトのマルガ・ヘフゲンがなかなかよかった。
一番若いイエスの録音はフリッツ・レーマンだっけか。 あれも結構いい演奏。
周年ネタが続くが・・・ 150年前の2月17日に世を去った詩人ハインリヒ・ハイネを偲んで。 シューベルトと同じ年に生まれ、シューマンと同じ年に死んでいった。 この巡り合わせはともかく、ハイネ歌曲はやはりこの二人が最高だろう。 出世作の『歌の本』が1827年に出版された幸運に感謝。 シューベルトが6曲作曲するのに間に合ったのだから。 ハイネ抜きのシューマンなんて全く考えられない。 リートファンとしてはハイネに足を向けて寝られませんな。
と言いつつ、まずはヴォルフのハイネ歌曲を聴いてる。 DFDが晩年Clavesにヘルと録音したヴォルフで一番嬉しかったのが 1878年に作曲された一連のハイネ歌曲(『歌の花束』)だった。 これはバレンボイムとのDG全集には入ってない。 声はさすがに全集の頃とは比べられないけれど。 メンデルスゾーンの「歌の翼に」は サヴァリッシュとのEMI録音一度きりなのかな。
俺はハイネは時としてイロニーがきつすぎる時があるので、どっちかというと苦手なのだが、 (『詩人の恋』なんかシューマンの分裂症的なトコが呼応しているせいか、後半は聴いていてほとんど共感できない) シューベルトの6曲や、シューマンの『リーダークライス』、『ミルテの花』の3曲なんかは詩も音楽も最高だと思える。
>>494 そういえばF-Dの『歌の翼に』は聴いたこと無いな。
>>495 >ハイネは時としてイロニーがきつすぎる時があるので
なにせ「僕の歌には毒がある」Vergiftet sind meine Lieder の人ですからw
この詩はリストのいい曲がありますね。
シューマンで好きなのは詩人の好みもあり、 アイヒェンドルフ歌曲集と、ケルナーの12の詩かな。 ケルナーの"Stirb, Lieb und Freud"、F-Dの歌は反則的に上手くて泣いた。
>>492 レーマンのは1949年ですね。DFD24歳のイエスに萌え〜
レーマン、フルヴェンからクレンペラー、カラヤン、リヒター(新盤)まで
イエスの聞き比べ、冬の旅や詩人の恋みたく大変だけど面白そう
こうしてみると58年盤でバス歌手で起用したリヒターはGJ!!!だった
『歌の翼に』の他にリストのローレライとかシューマンの『二人の擲弾兵』 ブラームスの『死は冷たい夜』など有名リートに混じって、アイヴズの 『僕は恨みはしない』が珍しい。「詩人の恋」中の1曲としてお馴染みの詩 ですが聴いたこと人は一度聴いてみて下さい。なかなか面白いですよ。 1975年にマイケル・ポンティの伴奏で録音されたアイヴズ歌曲集は DGの75歳記念フィッシャー=ディースカウエディションで復活してたけど、 こんなのは国内盤では絶対出ないでしょうね。
502 :
名無しの笛の踊り :2006/02/19(日) 13:18:55 ID:DvX+YaLu
↑×聴いたこと人→○聴いたことない人だったorz 下がりすぎなんで一度ageとこ。
503 :
名無しの笛の踊り :2006/02/20(月) 02:15:07 ID:gxIhblBj
504 :
名無しの笛の踊り :2006/02/20(月) 22:46:58 ID:ep4JbXBY
カール・リヒターのDVDが5種類発売になった(「マタイ受難曲」「ヨハネ受難曲」「ロ短調 ミサ」「ブランデンブルク全6曲」「ザ・レガシー・オブ・カール・リヒター」)。 残念なことに、楽曲のものではDFDは登場してないが、「ザ・レガシー」の中でリヒターに ついて語っている。そしてそのすぐ後に、リヒター指揮でバッハのカンタータ第82番 「我は満ち足れり」を歌っているDFDがちょっとだが映っている。
505 :
名無しの笛の踊り :2006/02/22(水) 01:04:57 ID:HEWcHhmS
506 :
505 :2006/02/22(水) 02:19:22 ID:HEWcHhmS
おっと、うっかりメロドラマと書いてしまったが、 シェーンベルクは正しくないですね。訂正。 でもこれ楽しみだな。19日のミュンヘンでのコンサート(>450)も 同プログラムだったけど、これもそのうちどっかで放送されないかな。
508 :
名無しの笛の踊り :2006/02/24(金) 14:34:37 ID:hLogEm8u
オルフェオって昨今の輸入盤の中じゃ割高のイメージが強いから こうしてセット物で安くなるのは歓迎。 続編も期待したい、リヒテルとかサヴァリッシュとのものなど。
>>505 ようやくバイエルン放送の録音を聴いた。音質はAM並だけど演奏には大感激。
ヴィクトル・ウルマンの『旗手クリストフ・リルケの愛と死の歌』にみせた50分弱の
凄まじい集中力、とても80歳の老人とは思えない。ヘルの踏み込んだ伴奏もお見事。
このメロドラマにこだわるDFDの思いがCD以上にストレートに伝わった気がする。
一方シェーンベルクの『ナポレオン・ボナパルトへの頌歌』はオリジナル英語版に よる演奏。DFD自身のインタビューによると、シェーンベルクのドイツ語版はイマ イチだとか。バイロン卿の格調ある古い英語テクストを説得力ある調子で語って いくDFDだが、危惧した発音も、少なくとも自分はとくに違和感を感じなかった。 手元にあるいくつかのCDとも聞き比べてみた。グリフィス/リトウィン/ラサールSQの DG盤は朗唱に対して弦やピアノの音量が大きくむしろそちらに注意力がいってしまう。 ホートン/グールド/ジュリアードSQのCBS盤は名演だが、ホートンの語りが巧みでは あるが、シュプレヒ・シュティンメの表現力という点では意外と平凡。 シェーンベルクはこの語り手に「音楽家」であることを求めたそうだが、その点DFDの 意図は明確だし、その結果も十分聴き手を納得させる出来ばえだった。
ヘルの伴奏で思いだした。1987年秋の来日リサイタルでの「冬の旅」 確か教育TVとFMの同時放送。当時は時々あったね。 このスレみてる人にも聴いた人多いだろうと思う。 俺はまだ小学生、父親の隣でTVみてた。この時の冬の旅が俺にとって の原イメージになってるのは、ラジカセで録音しといたFMのをその後何十回と テープがダメになるまで繰り返し聞き込んだから。父がリート好きだったので、 家にはムーアやデムスとのレコードもあったし、それらも聞いてたはずなんだけど 実はあんまり印象にないんだな。とにかく、この時のライブ演奏聞かなかったら、 その後ドイツリートともF=Dともこれほど熱心につき合わなかったような気がする。 ORFのライブ音源が続々とオルフェオあたりから発売されてるけれど、あの 冬の旅もNHKに音源は残ってるだろうから、いつか正規発売されないかな。 俺の記憶の中じゃ、その後聞いたポリーニとの78年ライブよりもっとよかったのだが。
512 :
511 :2006/02/26(日) 15:04:40 ID:28ueKMdK
いま調べてみたら、あのリサイタルってサントリーホールだったんだね。 もう一つ思いだしたんでつけ加えると、俺が最初に好きになった冬の旅は 60歳を過ぎたヘフリガーがデーラーのハンマーフリューゲル伴奏で録音した Claves盤だった。これも父親のレコード棚から拝借したもの。当時はF=Dより このヘフリガーのレコードがお気に入りだったのだが、上記のように87年の 来日公演聴いてガツーンと衝撃受けたのだった。
小学生の時にリートを聴ける環境だったなんてうらやましいね 家の親は二人とも音楽とは無縁というかポップスはもちろん演歌さえ聴かない親だったからなあ
最近はまってるのがベルクの「4つの歌曲」op.2 いつも寝る前に聞いてる。 F=ディースカウの得意のレパートリー。演奏会でもよく取り上げてた。 眠りや夢、死が共通モチーフになってるが、特に最初のヘッベルのやつ、 Schlafen, schlafen, nichts als schlafen! これ聞くと寝付きがいいw
弦切れた〜
↑間違いスマン
せっかくなのでついでに
>>514 の補足しとこ。
ベルクの作品2はライマンとのスタジオ録音でずっと聴いてたけど、
こないだライブのやつ聴いたらこれもすごくよかった。
ベルクはEMIの初期歌曲集買い逃して後悔 新ヴィーン派の歌曲集まとめて再発して欲しい あと、ヴォツェックのライブがもし残ってるならぜひ聴いてみたいな ベームのスタジオ盤もいいんだけど
518 :
名無しの笛の踊り :2006/03/01(水) 23:58:46 ID:BvN8dVbl
>>511 '87東京公演は自在な解釈、いわば草書体の冬の旅という印象。
自分が聴いたどのスタジオ録音とも違っていた。
確かめたいが、フライングブラボー厭さに長いこと聴いてない。
ベルクは『ルル』のシェーン博士がむしろ合ってた気がする。 第1幕の第3番、ルルの誘惑にシェーンが陥落していくシーン。 優位に立ってたはずのシェーンが、いつの間にか主従関係が 逆転しルルの術中にはまっていくところ、あそこは論理的な説明 って難しいしたぶん不可能だと思うんだけど、心理上の微妙な綾と その感情推移が、他の誰よりもDFDで聞くと納得できる。 ヴォツェックは名唱なんだが、逆にその名唱過ぎるところが かえって引っかかってる。あまりにDFDでありすぎるというか、 大尉の言葉じゃないが「考えすぎてる」というか・・・。 上手く言えんし、以前の自分の印象に偏見があるかもしらん。 これも聴き直しリスト入りだな。
↑ゴメン、3番じゃなくて第3場。第1幕の終わりのクライマックスの場面。 あの手紙を口述筆記させるあたりなど、イヴリン・リアーがまた実にいいんだな。
というわけで早速『ヴォツェック』をあれこれ聴き比べてる。 面白いのはDFDのスタイルがその後のヴォツェックイメージに 少なからず影響を与えてるということ。 特にベームの翌年録音されたブーレーズ盤のワルター・ベリー。 このブーレーズの演奏は『ヴォツェック』の多くの優れた録音の中でも 個人的に最も評価してるもの。演奏ばかりでなく、以前の発売時に、 「<ヴォツェック>に関するベルクの講演(1929年)」という、 ブーレーズ編の名解説を収録した付録レコードがついていて、 柴田南雄氏の解説ともども『ヴォツェック』理解に大いに役立った。 ベリーほどではないが、ドホナーニ盤のヴェヒターにせよアバド盤の グルントヘーバーにせよ、良くも悪くもDFDの影響というのは指摘できると思う。 その意味で、DFDのライブ録音が残っているならぜひ聴いてみたいのだ。 DFDのヴォツェックについてはまた後ほど。
結局手元にある7種類ほどの音源をあれこれつまみ食い、『ヴォツェック』三昧の一日。 最後にベーム盤を通して聴く。以前「F-Dの良さは彼ばかり聴いてるとかえって気づき にくい、他の優れた歌手と聞き比べるといかにF-Dが大きな存在かよくわかる。」と いうような趣旨のことを書いてた方がいたが、まさに今日はそれを実感させられた。 聖書の引用シーンの素晴らしさとか最後の場面(第3幕第4場)の迫真の迫力とか。 自分が引っかかってたある種の違和感などすっかり払拭できたよ。 それとベーム盤の良さを再確認。F-D以外ではシュトルツェ、ヴンダーリヒ、コーン、 リアーは特にすぐれた歌唱と思う。オケも含め総合力では今回最も聴き応えがあった。
ブリリアントのブラームス歌曲集、帰りに買ってきた。 「全集」とは呼べないまでも主要な作品はほぼ入ってる。 4つの厳粛な歌も含めて(伴奏はサバリッシュのもの)。 EMIライセンスなのでDGの録音とは当然ダブってない。 白眉はやはりリヒテル伴奏のマゲローネのロマンスだな。 オルフェオから1970年のザルツブルクライブが出てるが、 ほぼ同時期にスタジオ録音されたもの。しばらく入手困難 だったからこれ聴くだけでも購入する価値あり。
ちなみにドイツ語の歌詞はついている。 ブリの品質気にしてた人がいたが、音質も特に問題はないようだ。
525 :
名無しの笛の踊り :2006/03/04(土) 11:16:30 ID:qJRzg5Pt
マゲローネ、いい曲集なのにイマイチ人気ねー たぶんドイツ人には常識の背景のストーリーが知られてないから オレも図書館でティークの原作読んではじめてその良さがわかった 国書刊行会のドイツロマン派全集に入ってるやつね
鰤ブラ、これキタ━━━━(゚∀゚)━━━━ !!
作品32の9つの歌曲、31歳の青年ブラームスの香りぷんぷん。
最後の「私の女王よ」なんてブラファンなら涙もののはず。
DFDは絶好調、後のDG全集よりいい。ムーアの伴奏も素敵だぜ。
>>525 もともと16世紀頃の民衆説話からきてるし。
「マゲローネ」のお話はドイツだけじゃなく汎ヨーロッパ的な素材。
ティークもそこから題材とっているが、雅文調の散文に詩を挿入した
のがユニーク。ブラームスの「マゲローネ」はその詩に作曲したもの。
同じく国書から出てるドイツ民衆本の世界第四巻に収録の
『麗しのマゲローネ』あたり併読するとより面白いと思う。
527 :
名無しの笛の踊り :2006/03/06(月) 02:52:40 ID:Pb6DonBd
シュテルツェルのカンタータ 「深き淵より、主よ、われ汝を呼ぶ」 1,3,5曲のバスアリアをレチタティーヴォで繋ぐという構成はバッハの82番と同じ。 バウムガルトナーとの録音が残ってるがこれが実に素晴らしい。 たまにバッハ以外もいい。DFDのバロックものではあとテレマンもお気に入り。
528 :
名無しの笛の踊り :2006/03/07(火) 23:54:24 ID:hWjI3Yw6
ブクステフーデも忘れないで下さい 名前も同じディートリヒだし
ブクステフーデのカンタータ、 例の75歳エディションで出てたが買い逃してしまった。 まだ探せばあるかな? バロックはシュッツなどもあったはずだが見かけないなあ。
530 :
名無しの笛の踊り :2006/03/09(木) 01:12:43 ID:aYfLTw+s
今度のヤマチクセール、DGのシューベルト全集が更に値下がったね
531 :
名無しの笛の踊り :2006/03/10(金) 12:23:46 ID:GEAW04Rj
>>530 安くなったな。俺ももう一つ欲しいかもw
>>531 このヘンデルは「初期録音集」に入ってたベーム/ベルリン放送響のものかな?
DFDの『ジュリアス・シーザー』はかつてリヒターとの録音もあった。
トロヤノスがクレオパトラのやつ。CD化はまだのようだが。
533 :
名無しの笛の踊り :2006/03/13(月) 12:20:58 ID:gb64LAca
>>531 Bartokradioと言えば、去年リヒテルのブダペストライブを連続放送
してたが、その中にDFDとのメーリケ歌曲集のライブもあった。
DGで出てるものとは別演奏。かつて輸入盤で出てたようだが、
自分は初めて聴いたので有難かった。
リヒテルとは不思議と相性よかった。ライブものはどれもよい。
ブリの「マゲローネ」は朗読ないのが惜しいけど演奏はベストと思う。
534 :
名無しの笛の踊り :2006/03/13(月) 19:47:05 ID:ISjEwngN
もう歌手の現役引退したので、歌手としては来日しないと思うが、 指導とか何かで来日しないかな。
535 :
名無しの笛の踊り :2006/03/13(月) 20:56:11 ID:r2LSJo1a
ドイツ国内では、マスタークラスとか朗読、絵画展とかしてるよ。 来日はどういう理由で来るかによってだけどね。以前ベルリン ドイツオペラのコンサートで、指揮する予定だったけど、キャンセル したしね。
536 :
名無しの笛の踊り :2006/03/13(月) 23:31:39 ID:FsFvo+HT
パヴァロッティだって「もうトイレでも歌わない」っていってたのが どう見てもトゥーランドット熱唱してるこんな世の中じゃ
537 :
名無しの笛の踊り :2006/03/14(火) 03:29:21 ID:k7cuuAAf
2年くらい前に、ドイツで公開マスタークラスを観たけど、やっぱ いい声してた。マイクを通じてだけど、マジになるとまだまだ歌える ように思った。
>>538 読んでて思い出したけど、ヴォルフの本はもう出てるんだよね。
原田のおじさんが訳すかどうかしらないけど。
別に質問した訳じゃないんだけどw わざわざご苦労さん。
おおそうだったかw でも奇特な人がこれ見て一人でも日本から注文すればDFDも喜ぶかも さて、ようやく鰤のブラームス聴き終わった。ヴォルフやシュトラウスなどと違って 色気のない渋い曲が多いから、まとめて聴くのは正直言って疲れる。 とっつきにくいが噛みしめるうちに味わいが出てきそうなのはブラの室内楽や 合唱曲なんかと共通だね。民謡に題材取った曲は素直にいいと思うな。
悠々自適な理想的晩年だなあ、好きな仕事だけ適度にこなして… こりゃ当分日本になんて来そうもないね、朗読かメロドラマ聞いてみたいけど
鰤のブラームスどうしようかな〜 ブラームスだけはまとめて聴いた事無いんだよねw
547 :
匿名希望 :2006/03/15(水) 23:53:53 ID:lx6OBzBI
なぜF=Dの「ヴォツェック」(ベーム盤DG)は出ないのか?
クレツキ指揮の大地の歌いいね〜、とくに最後の「告別」は凄い。 陶然と聴き惚れるばかり。人間の声の可能性、強さと美しさと イマジネーション、その一つの極限とさえ思われる。 これって1959年録音か、この時期は本当神がかってたなあ。
同じ年にカール・エンゲルの伴奏でも5曲ほどマーラー録音してるね。 ピアノ伴奏のマーラー歌曲というと、後のバーンスタインとの大傑作が あるからそんな目立たないんだけど、「シュトラスブルクの砦に」をはじめ 聴いてみるとやっぱり素晴らしい。 現在、Lieder grosser Interpreten-大演奏家の歌曲集-という F-Dエディションの1枚で聴けるのだが、書きたかったのは 実はこのCDのこと。
収録されてるのはマーラーの他に、レズニチェク、ブゾーニ、ケンプ、 アドルフ・ブッシュ、ワルター、エンリコ・マイナルディなどそうそうたる顔ぶれ。 ゲーテの詩に作曲したブゾーニの数曲はEMIやライブ盤などもあるが 他は聴く機会のほとんどない珍しい歌曲。ブラームスを思いださせる レズニチェクの4曲はかなりいい。ケンプとの共演も珍しいし、ブッシュ の曲はVnのオブリガートがついてて思わずニヤリ。ワルターの曲は ピアノ部分がとてもきれい。そして個人的に一番嬉しいのがマイナルディ。 今でも根強い人気をもつこのチェロの名人とDFDとの接点はよく知らない のだけど、2曲のイタリア語歌曲はなかなかの力作。 演奏は50年代末〜60年代前半のDFD絶頂期だけにどれも聴き応え十分。 たまに変わったものを聴きたい人におすすめの1枚。
552 :
551 :2006/03/18(土) 19:23:50 ID:bMN9nXZo
すみません。ワルターの曲はDer Soldat とDer junge Ehemann の2曲を 1975年のザルツブルクリサイタル(サバリッシュ伴奏)でも取り上げてました。 オルフェオからライブ盤出てます。
レーガーって人、けっこう膨大な数の歌曲作ってるね でもドイツリートのエンサイクロペディア=DFDですら 公式録音はせいぜい20数曲くらい ライブ入れても30曲はいかないと思う 作曲家スレの投票、やっぱ見送るわ op.76かop.137あたり考えてたんだけど
ケント・ナガノ指揮リヨンオペラのブゾーニ「ファウスト博士」を注文しようとして気づいた
これDFDも語りで参加してるんだな。でも詩人役ってライトナー盤にはあったっけ?
>>551 接点はイルムガルト・ポッペンのチェロつながりと思われ・・・
555 :
名無しの笛の踊り :2006/03/21(火) 23:29:27 ID:fx05kHn0
ブゾーニの歌曲では「蚤の歌(メフィストフェレスの歌)」が好きだ。 同じゲーテの詩に作曲したベートーヴェンの諧謔味とイロニーに対して こちらは忙しなく動き回るピアノの妙味が面白い。 ベトにせよブゾーニにせよ、こういう曲はDFDが歌うとホントに上手いね。 特にムーアとのライブはノリまくり。割れんばかりの拍手を受けてた。
>>553 レーガーの作品76、作品137ってなんだろ?と調べてみたら、
・素朴な歌 Schlichte Weisen op.76 と
・12の宗教的な歌 12 Geistliche Lieder op.137 のことか。
作品76って全部で60曲もあるのか・・・。
さすがのF=ディースカウもたった5曲しか録音してないみたいだね。
557 :
名無しの笛の踊り :2006/03/23(木) 18:41:26 ID:Y5+mklI7
>>555 蚤の歌というと、シャリアピンでお馴染みムソルグスキーの露訳版がないのは
仕方ないとしても、ワーグナーの若書き「蚤の歌」はDFDで聴いてみたかったなあ。
デムス伴奏でワーグナー歌曲を2曲録音してるが(1972年、昨年CD復活)、
メフィストフェレスの歌Uはあるが、残念ながら「蚤の歌(メフィストフェレスの歌T)」
の方は録音を残さなかったようだ。
558 :
名無しの笛の踊り :2006/03/23(木) 21:26:12 ID:+/WfiMeQ
日本には室内楽用の小さくて響きの良いホールが沢山ある。 FDのような引退した歌手が叫ばずに歌えるメリットを 訴えて、小さな空間で復活して欲しいものだ。
先日都内某所にて80年代にFMで放送された録音を借りてきた。 って単にエアチェックマニアの叔父のところなんですがw 上で出ていた87年冬の旅があるという話だったが、整理もせず段ボールに つっこんであるだけなので探したけど見つからずじまい。代わりに見つけた 面白そうなテープを聴いてるところ。さすがに80年代のテープだけに ワウのような感じで劣化が気になるが我慢できないほどではない。 DFDに関したものだけいくつか紹介してみよう。
・マーラー『子供の魔法の角笛』から8曲 小澤指揮BPO 1983年12月16日 ベルリン テープには84年9月27日放送と書いてあった。BPOの定期だろうか。 小澤の指揮はもう少し踏み込んで欲しいところもあるが、仕事ぶりは丁寧 だし今よりずっと覇気があるね。ベルリンフィルはさすがに上手い。 DFDは低い方が少し苦しいかな。必ずしも調子いいとは思わない。 例えば「死んだ鼓手」なんか特に。それでもプログラム全体の流れや 個々の歌の性格づけなどさすがだし十分聴き応えある。 セル盤では女声で歌われてた曲(「ラインの伝説」や「浮き世の生活」)や 2人で歌ってた曲を一人で歌ってるが、聞き比べてみるのもまた一興だ。
・ベートーヴェン:荘厳ミサ曲 op123 ヴァラディ(S) ヒンターマイアー(A) シュライヤー(T) DFD(B) A・シェーンベルク合唱団、ハーグ・フィル、指揮アーノンクール 1988年6月16日 フェルトキルヒ市公会堂 ホーエネムスのシューベルティアーデから、とある。 そう言えばミサソレってDFDは正規録音しなかったんだな。 不思議なことだが、歌手生活の晩年になって数度ライブがあるだけみたい。 これはその一つで貴重な記録。今だとライブ録音されてCD発売されそうだが、 商品化されなくてよかった。DFDの調子、はっきり言ってよくないです。 アニュス・デイの出だしなど衰えは隠しようもない。 ヴァラディやシュライヤーがかなりよい出来だけに不調さが目立ってしまった。 アーノンクールはさすがに面白いです。上手くいってるかはともかく やりたいことはよく分かる。その点では聴いてよかったけれども・・・。
・新ウィーン派の歌曲集-リサイタル ベルクの初期歌曲(6曲)、シェーンベルク(4曲)、 ベルク:4つの歌曲op2、ウェーベルン(アンコール、2曲) ピアノ伴奏:ハルトムート・ヘル 1985年8月8日、ザルツブルク祝祭小劇場 基本的にオケもの主体の典型的クラファンである叔父が地味な リートリサイタルをエアチェックしたのは、これがザルツブルク音楽祭 ライブとして放送されたからだろう。 ほとんど知られなかったベルクの初期歌曲が7〜80曲ほども見つかり、 DFDは最初にそれらを取り上げたパイオニアとなった。その成果として84年に ライマンを伴奏に22曲をスタジオ録音している。ここではそのうち6曲歌ってる。 DFDの新ウィーン学派は定評あるところ、ここでも聴き応え十分、 ライブ独特の一種の凄みさえ感じる。
誤字ハケーン、新ウィーン「楽派」でした。 さて、とりあえずもう一つ興味深いリートリサイタルを紹介しておしまい。 ・<リヒャルト・デーメルの詩による歌曲の夕べ> ピアノ伴奏:アリベルト・ライマン 1984年9月18日 ベルリン芸術アカデミーホール これはベルリン芸術週間のライブとして85年7月26日に放送されたものらしい。 一人の世紀末詩人の詩をテーマに構成した、いかにもDFDらしい意欲的プログラム。 シマノフスキ、レーガー、ツェムリンスキー、プフィッツナーからシェーンベルク、 ウェーベルン、R・シュトラウスまで多様な作曲家が並ぶ。 中でもピアニスト、シュナーベルの「ノットゥルノ」という22分にも及ぶ大作の 初演が目を引く。実際聴いてみるとかなりの力作だ。 なお、これとほとんど同じ曲構成でオルフェオに翌年録音されたCDがある。 「デーメルのテクストによる歌曲集」として現在でも入手できる。
>>563 ツェムリンスキーの名前で思いだすのはマゼールとベルリンフィルで
録音した叙情交響曲、ヴァラディとDFDのコンビがきまっていた。
これとラサールSQの2番のカルテットでこの作曲家の名前を知った人多かったんじゃないか。
>>561 基本的にベトのミサ・ソレのソロはバスなので低いからね
バスの中でもザラストロなんかをレパートリーにしてるような深みのあるバス向きだから
ハイ・バリトンのDFDにとっては全盛期の録音であってもそんなに出来は良くなかったんじゃないかな
>>564 マゼールの叙情交響曲はジャケットがよかったね
カンディンスキーの「夜」、LP処分しないで残してある
石田一志の気合い入った解説と対訳、今読むと啓蒙的で時代を感じる
ヴァラディとDFDのコンビ作、キャリア後期は多かったね バルトーク「青ひげ公の城」、ショスタコヴィチの交響曲第14番、 バッハのコーヒー&農民カンタータ、ツェムリンスキー「叙情交響曲」・・・ どれも印象深いけど、個人的にはやっぱり「アラベラ」一押しかな。 ライマンの「リア王」も忘れちゃいけないけど。
そういや、N響とやったドイツレクイエムもヴァラディとのペアだったな
570 :
569 :2006/03/29(水) 17:33:32 ID:86pf13vA
と質問しててなんですが、さっき注文しちゃいました オルフェオは単価高いのが難点、そのかわり廃盤が少なく カタログに載ってればまず確実に届くのがいい 一緒にヒンデミット歌曲集とレクイエムも注文
>>569 これはカップリングされているハルトマンの「歌の情景」
(と訳でいいのかどうかわからないけど)がすごくいいね。
ツェムリンスキーの話題ついでに… 1980年代の末にDGGが出したツェムリンスキー歌曲集 これこそリート録音でのポストDFD時代を画する分水嶺だった、と今にして思う。 この名録音が入手困難とは、、、ユニバーサルほんと使えないな。
573 :
名無しの笛の踊り :2006/03/31(金) 02:17:11 ID:9P9qX2V8
ハイティンクのタコSym.全集に入ってる原語復元版の「死者の歌」 あれ分売して欲しいなー、記念イヤーだし対訳つき国内盤再発だとなおいい
DFDの健康状態に関して、いくつか心配な情報が出てるね。 3月は出席が予定されてた講演会やコンサートのキャンセルが続き、 また4月20日からのハンブルクでのマスターコースを中止(または延期)、 今度は7月16日のルートヴィヒスブルク音楽祭でのメロドラマリサイタル がキャンセルになったらしい。「健康上の理由」から今後数ヶ月の 全ての契約を取りやめる、とある。 とすると当然、5月のウィーンや夏の各音楽祭のスケジュールにも 大きく影響が出ると考えたほうがよさそうだ。
いくらお元気といってもとうに80歳を越えてるし、いつ何があってもおかしくない
こちらも覚悟だけはしておかないと・・・、DFDに限った話じゃないけどな
>>573 ショスタコはテルデックの「ミケランジェロの詩による組曲」を再発希望
578 :
名無しの笛の踊り :2006/04/04(火) 01:45:35 ID:tZm2kAjl
ちなみに、前回ポリドール時代に発売されたのは、ケース記載の通りなら90年7月 かなり長いこと店頭で普通に買えたし、なくても注文すれば入手できた。 ユニバーサル移行時くらいまではあった気がする。 これはヴォルフなども同じ。途中再プレスも行われてたし。 ポリドールの時は1枚あたり2000円だった。今回のシューマンは1枚あたり1500円。 今後ヴォルフやシューベルト、ブラームスなどが再発されるとして、この価格設定で いくとみていいんじゃないだろうか。問題は再発されるかだけど・・・。 リートの場合、対訳ついた国内盤の価値は大きいからね。
581 :
名無しの笛の踊り :2006/04/07(金) 23:59:39 ID:ZETmQ92E
デッカのOriginalsで最近出た戦争レクイエム聴いてます。 復刻はまずまずというところでしょうか。 DFDのデッカ録音って多くはないけれど上の方で出てたショスタコや バーンスタインとの大地の歌、ショルティとのワーグナー(「黄昏」他)、 この戦争レクイエムや同じくブリテンとのシューマン(ファウストの情景) などは印象的でした。まだほかにもありそうですが。
>>579 シューマンは「メアリ・スチュアート歌曲集」が入ってないんだよね
これを「歌曲大全集」と銘打つのはなんだかなあ・・・マティスはなぜ録音しなかったのか
と言いつつ現在求めうる最高のシューマン歌曲集なのは間違いない
>>582 メンデルスゾーンは現在輸入盤でもカタログから消えている
俺も抜粋盤でしか持ってない。シューマン以上に嬉しい復活だ
ヴェルディ:オペラ・アリア集!
586 :
名無しの笛の踊り :2006/04/10(月) 17:42:15 ID:yC5dcP9S
>>582 渋いラインナップだ。個人的にはバロックもの2枚が楽しみだったりする。
ヴェルディはある種のイタオペファンには地雷だろうな。
去年のクリスマスに購入したシューベルト全集、今日で5回目聴き終わった。 詩を見ながら家でじっくり聴いたのは最初の1回だけ。あとはiPodに入れて毎日の 通勤の友に。ほんと何回聴いても全然飽きないわ、これ。自分でも驚いてる。 ハイペリオンの全集もいいんだけど、やっぱりDFDの全集で聴くのが楽しいみたいだ。 明日からは少し休んでまた夏に6回目いく予定。 ちょっとしたアイディアを一つ。iTunesに入れるとき、作曲家の欄に詩人の名前 を入れておく。こうしておくと、ゲーテでもマイアホーファーでも、詩人ごとに簡単 に並べ替えたり抽出できちゃう。とっても便利で重宝してる。 作曲年やD番号を登録しとくのもいいかもね。
588 :
名無しの笛の踊り :2006/04/12(水) 10:20:35 ID:ckIEJc2I
詩って、ブックレットはドイツ語と英語くらいでしょ。みなさんは日本語訳はどうされてます?
>>588 独・英・仏・伊は力ずくで無理矢理読んじゃう(笑)
でも日本語見ながらドイツ語読むのが自分も一番分かりいいですね。
前に図書館でコピー手に入れてた人いたが、個人使用ならそれも手だと思う。
ドイツ語は自分で訳す。英語は適当に。 フランス、イタリア語は手を出さないw
591 :
名無しの笛の踊り :2006/04/13(木) 02:04:00 ID:Ara+8dYk
>>588 語学得意な人ばかりじゃないし、上のシューマンやメンデルスゾーンのように
国内盤入手できる機会はなるべく逃さないようにする。これ大事。
でも言葉少しでも分かるともっと楽しいだろうね、オペラも声楽曲も。
>>587 MDが出てきた当初の頃に詩人別に組みなおして聴いてたのを思い出した。
俺もやってみよう。ありがとう。
イタリアオペラにさほど関心ない俺が言うのもなんだが、この人のファルスタッフは素晴らしい まあバーンスタインの指揮が何よりいいんだがDFDもほんと上手い 落ち込んだときの気分転換に最高、充実した至福の2時間、これまで何度助けられたことか
594 :
名無しの笛の踊り :2006/04/15(土) 23:07:18 ID:c6mw6CP9
>>593 このレコードでのディーターは残念ながらゴッビの上書きみたいに歌っている。
今週は受難週ということでヴォルフのKarwoche聴いてます。 メーリケ歌曲集の26曲目、春の喜びと受難の悲しみとの対比という枠組みの中で、 一つの別れが、深く静かな悲しみとして歌われる。最終行がなんとも胸に迫る。 完成度や声の強さ、美しさはDG盤がすぐれているけど、ムーアとのEMI盤も捨てがたい。 特に第2節の「春は〜」から第3節にかけて、明るい声で春の情景を歌っていくところなど。
596 :
名無しの笛の踊り :2006/04/16(日) 16:41:09 ID:dQcwvaKD
EMIのヴォルフ箱、纏めて聴くのに便利だね〜、何より安いのがいい。 でも詩のブックレットがついてないのは×。HPからDLできるけどなんか使いにくい。 R.シュトラウスや去年再発されたマーラーはきちんとついてるのに、なんでヴォルフだけ?
597 :
507 :2006/04/17(月) 22:26:12 ID:/nAjry1t
年度末のごたごたでつい聞きそびれてたORFEOのザルツブルク・リサイタル集、 ようやく全部聴き終わった。やっぱりこれ凄いわ。ここ最近聴いたものではこれが 一番かもしれん。GWに時間とってもう一度じっくり聴き直してみたい。
598 :
名無しの笛の踊り :2006/04/18(火) 00:43:04 ID:TeNhC9i+
>>595 アイヒェンドルフ歌曲集は旧盤の方が好きなんだなあ
メーリケ、ゲーテはDG盤がいい
599 :
名無しの笛の踊り :2006/04/19(水) 19:03:53 ID:rkoU2oMe
>>441 結局ロバート・ホルが代演するのね・・・。
600 :
名無しの笛の踊り :2006/04/20(木) 23:59:15 ID:e6MqYo7V
601 :
名無しの笛の踊り :2006/04/21(金) 12:24:58 ID:1+3od8BS
DFDのハイドンは、オラトリオを別にして、DGのF-Dエディションに僅かに
あったくらいだからデッカのは貴重。EMIにもリート録音があったはず、
1300シリーズの続編にでも入ると嬉しい
>>599 残念だけど、いまはお大事にと言うしかない
白鳥はかなりいいと感じる。
この週末は久しぶりにヴォルフをまとめてあれこれと。 ムーアとの旧録音はさんざん聴いてきたので今さら新鮮味はないんだけど、 ・オーケストラ作品集(DFD指揮、Stuttgart放送響) ・モノラル期の録音集(1952年16曲、1955年3曲) の2つは面白いですね。これはわざわざボックス購入したかいがあった。 イタリア風セレナーデやペンテジレーアからの音楽も素敵な演奏だけど、スケルツォと フィナーレ(未完のシンフォニーか何かの一部?)は他では滅多に聴けないので ヴォルフファンとしては嬉しい限り。どれも品というか趣味の良い演奏と感じます。 52年の竪琴弾き3曲やコフタの歌2曲などもよい出来ですが、 55年の3曲(「少年鼓手」「火の騎士」「コウノトリの使い」)が非常にすぐれた歌唱。 面白いのは低音域を意識した深い発声法。録音のせいもあるでしょうが、 このあたりなんとなくホッターを意識してる気がしますね。
604 :
名無しの笛の踊り :2006/04/23(日) 15:40:54 ID:7eIB8BIv
>>603 それ聴きたいんですけど、まだ売ってますか?
>>605 ORFEOのオケ伴奏版歌曲集にも入ってるね、ミケランジェロ歌曲集
ピアノ伴奏の方がずっといいと思うけど
ブラームス:愛の歌(18のワルツ集)op52&新・愛の歌(15のワルツ集)op65 S-マティス、A-ファスベンダー、T-シュライアー、B-F=ディースカウ、P-エンゲル&サヴァリッシュ 80年代初頭の録音。この時期でこの面子だとやはりシュライアーがポイント高い。 でも突出した感じじゃなく、4人の素晴らしいアンサンブルを堪能できる。 ブラームス大全集から分売の「重唱曲集」(国内盤)で聴く。 いつもながらシュライアーとDFDの重唱は萌えるな〜w
久しぶりに聴き直して、DFDのものではファスベンダーと組んだ 作品28の4つの二重唱曲を再発見。 特に1曲目、アイヒェンドルフの詩による「尼僧と騎士」、曲も歌唱もいい。 ブラームスに限らないけど、重唱曲って不当に無視されてる気がする。
>ブラームスに限らないけど、重唱曲って不当に無視されてる気がする。 前に知り合いの女性からおすすめのCDを訊かれたことがある。 普段クラシックはほとんど聞かないそうだが、ボニーとキルヒシュラーガーのデュエットアルバムを たまたま聴いてえらく気に入ったらしい。 こんなCD何枚か教えて、というので探してみたんだが、 対訳のついた国内盤でという条件で探してみるとこれが意外とないんだなあ。 個人的にはボニーやオッターたちの愛の歌(ブラームス)とかオッターとベーアの スペイン歌曲集(ヴォルフ)あたりぜひ推薦したかったのだが…。 徳間から出てた愛の歌の廉価盤も今は入手難みたい。
シューマンの重唱曲(含合唱)はピアノ伴奏のものに限っても130曲以上あるとか。 自分もほとんど知らない。DGの歌曲全集に入ってるものでは、 ヴァラディとの夫婦コンビのものが優れてると思う。 Op. 34の4つの2重唱なんか聴くにつけ、ハイペリオンでもブリでもいいから どっかでまとめて録音してくれないかな。 シュライアーとDFDのデュエット、シューマンでも確かにハァハァするね(笑)
611 :
名無しの笛の踊り :2006/04/29(土) 00:00:01 ID:+Fr8mbfo
フィッシャー=ディースカウとペーター・シュライアーなら アルフォンソとエストレッラを忘れちゃいけない。 フィッシャー=ディースカウの父権性というか、父親の役柄が多いけど このオペラの第2幕の冒頭のアリアなんかまさにその好例だね。
>>611 あのシュライアーがF-Dに「まだあなたのようには歌えないんです・・・」と言うシーンは萌えますね。
>>612 そうそう、あそこは実にいいねぇ〜
フロイラもそうだけどF=ディースカウの役柄で父親ってけっこうあるでしょ。
ザックスやヴォータン、ファーニナル、リア王、シェーン博士、ヘンゼルとグレーテルのお父さん
カルディヤックもそうだな。ヴェルディだとジェルモン、リゴレット、レナート、アモナズロあたりか。
そもそも彼の大きな体躯や広い肩、声質や歌い方それ自体にある種の父親的なイメージがある。
そうした父性というか「父親的なもの」がF=ディースカウの無視できない特徴の一つだと思ってる。
そう、魔王とか亡き児を偲ぶ歌のような歌曲を歌う時でさえ。
ところでゲルハーエルはいい歌手だと思うし自分も好きなんだが、アーノンクールとやった フロイラを聴いててなんだか物足りなかった。別にどこが悪いと言うのでもないんだが、 結局のところ、この「父親的なもの」が決定的に欠けてるんだね。 まあF=ディースカウとシュライヤーの親子だけでも反則なのに、そこにマティスやプライ、 アダムらが絡むんだから、アーノンクールたちが不利なのは仕方ないんだけどね。
フロイラならシューベルトイヤーでやったハンプソンの方が記憶に残ってるな〜 だけど、こと「キャラクター作り」の濃さという点ではF-Dはあまりにも飛びぬけてる。
616 :
613 :2006/04/29(土) 22:47:40 ID:+Fr8mbfo
スマソ、突っ込まれないうちに自己訂正しとく ザックスは父親じゃなかったね。でもあの作品でのワルターや 特にエヴァとの関係、二人を見守るまなざしはやはり父親のもの。 それとヴォータンはワルキューレも抜粋で歌ってるけど、 全曲録音してるのはラインの黄金だけだったね。あそこではまだ 父親ではないけど、彼は神々にとっての「父」ということでご了解を。
617 :
名無しの笛の踊り :2006/04/30(日) 00:54:02 ID:hwwxGkPb
このスレにもネトラジ派が多いようでなんだか嬉しい さっきORFで2004年ザルツブルク音楽祭でのシェーンベルク ナポレオン・ボナパルトへの頌歌やってたね DFDの語りにルンドベルクのピアノ、シュタードラーSQによる演奏 自分も直前に気がついたんでここで告知できなかったorz
618 :
名無しの笛の踊り :2006/05/01(月) 13:41:46 ID:I3KCIcXh
せっかく重唱曲の話題が出てるんでもう少し… シューベルトの重唱曲でDFD絡みなら、以前便利な組ものが出ていた。 ◎シューベルト:歌曲集(女声および重唱のための)(CD8枚組) 70年代にDGに録音された様々な録音を、日本のポリドールが集成・CD化した独自企画。 DFDのシューベルト全集と同時に発売されたんじゃなかったかな。 自分もそうだけどこのセットにお世話になった人他にも多い気がする。 出かけるんで、続きはまた夜にでも。
>>619 そう、だいぶ上の方にもリンク貼ってあったね。
詳しい曲目や演奏者なんかはリンク先参照して貰うとして、
簡単に書くと、DFD/ムーアのシューベルト歌曲全集が完成した後、
その補完としてDGGは2つの企画を進行させたんだね。
1つが上記全集に含まれなかった曲を中心に女声による歌曲録音。
これは最初アーウィン・ゲイジのピアノにルートヴィヒを組ませたんだが、
なぜかLP2枚分録音したところで中断してしまった。その後ヤノヴィッツに
白羽の矢を立て同じピアニストとのコンビで録音が行われた。
もう一つの企画というのが、ムーアとDFDの全集コンビを核に、二・三・四重唱 の作品を録音するというもの。今日からみると曲の選択その他不満が残る ところも多いけど、アメリング、ベーカー、シュライアーなど当時のリート歌い のトップクラスを集めた贅沢な重唱曲アルバムとなった。 さらにプラインファルク指揮ORF合唱団による合唱曲集も含めて、一連の録音 を集成したのが>618のセット。 ハイペリオンの全集をはじめ他に優れたCD が出ている現在では相対的に価値は低下してしまったけど、DFDの全集とともに ある時期はリート・声楽ファンの必須アイテムだった。
というわけでシューベルトの重唱曲、久しぶりに聴いてる。 それにしても、いつもの繰り返しになるけどかつてのポリドールの企画はよかったなあ DFDだけでも、シューベルト、シューマン、ヴォルフの御三家に、リスト、ブラームス、R・シュトラウス… あまり話題にならないけどデムスの伴奏によるレーヴェのバラード集も個人的に大好き。 DGの輸入盤2枚組のセットで今も入手できるけど、これは68年、69年に録音されたものだけ。 日本ポリドールのは更に79年の録音を加えた3枚組で、こういうとこ徹底してる。 外国のコレクターのHPとかヤフーのトピなんかで今でも日本人凄すぎ、って言われてるしw
あとDFDじゃないけど、リタ・シュトライヒの芸術(CD10枚組)とかね・・・これは生涯の宝物。 こういうセット物が次々と企画・発売された90年代初頭、まあバブル期だったんだな。 個人的なこと言うのもなんだが、自分が大学に入ったのはもう少し後だったが、 CD屋に行くとこれらのセット物がズラッと店頭に並んでてなんとも壮観だったなあ。 今と違ってCDは安くなかった(組物は1枚2000円が標準)し、バイトしても金はないし、でも聴きたい。 友人数人で貸し借りして凌いでたね。俺のヴォルフと指輪貸してやるから、お前シューベルト買え! なんて無理矢理金持ってるやつに高いの買わせてそれ強奪して聴いてたなw その代わりいまよりずっと集中して徹底的に聴き込んだ。まあいい時代だったと思っておこうw
バイロイトデビューに先立ち、1954年3月にロンドンで録音した ヴォルフラムのアリア3曲がある。(シュヒター指揮フィルハーモニアO) 前から探してたが、ようやくオムニバス盤で見つけて聴けた。 これバイロイトで評判になるの当然だわ、圧倒的に素晴らしい!!!
ついでに、このCDにはプフィッツナーの哀れなハインリヒの抜粋が入ってる。 初めて聴いたがこれには心底驚いた。1977年の録音だが、声の輝かしさといい 円熟した堂々たる歌いっぷりといい、これぞまさに絶頂期のもの。
626 :
名無しの笛の踊り :2006/05/02(火) 21:07:50 ID:S5B0aSte
コンヴィチュニーのタンホイザーは素晴らしいぞ。 DFDのほかのヴォルフラムなど考えられない、ように思えてくる。
627 :
名無しの笛の踊り :2006/05/04(木) 05:10:05 ID:jO4KafCQ
今年の「ザルツブルク音楽祭」の8月5日・6日に、モーツァルテウムでDFDが指揮を するね。 モーツァルト:アダージョとフーガ、ピアノ協奏曲第18番、交響曲第30番、第32番 (ピアノはK.リフシッツで、オケはザルツブルク・モーツァルテウム管) ※日本にも指揮で来てほしいな。
>>627 >>538 でその予定は出てたのですが、3月くらいからDFDの体調がよくないようで、
>>574 にあるように、現在夏の予定に関しては不透明な状況となっています。
すでに7月までの予定は全てキャンセル、8月のザルツブルクや9月の予定も
どうなるかわかりません。早くお元気になって予定通り出演して欲しいと思ってますが。
最新の情報は
>>575 のフィッシャー=ディースカウフォーラムをまめにチェックするといいですよ。
629 :
名無しの笛の踊り :2006/05/05(金) 23:59:45 ID:D9mSA6Ln
>>596 最近のEMIのバジェットプライスものに増えてるね、ブックレットなし
俺が買ったものではメンデルスゾーンのエリヤ、グリーグの歌曲集が
HPからテクストをDLする方式だった
コンヴィチュニーならオランダ人も忘れないで下さい タンホイザーに比べてワグネリアンの評価低いのかな? でもDFDのオランダ人、フリックのダーラント、ヴンダーリヒの舵手は聴き応えあるよ 最近デジパック仕様のやつが店頭に並んでるね
>>630 コンヴィチュニーのタンホイザーとオランダ人、録音がほぼ同時期で、同じオケに合唱団
キャストもその3人にシェッヒが重なってるね。俺は2幕の二重唱から幕の終わりまでが好きだな
632 :
名無しの笛の踊り :2006/05/08(月) 02:01:35 ID:INGycWJB
連休中に聴いたものではORFEOのザルツブルク歌曲の夕べ 1956-1965 が ダントツによかった。これモノラルの放送録音だけど聞きやすいし、リートだと デメリットなわけでもない。面白いのは早い時期のものも後のものもほとんど 音質的な差は感じられなかったこと。こうした録音残してくれたORFに感謝。
いい季節になりましたね。<美しい5月>になると無性に聴きたくなる「詩人の恋」 DFDの得意曲の一つ、録音も多かった。年代順に、 1 1956年ムーア伴奏(Orfeo モノラル ザルツブルクライブ) 2 1957年デムス伴奏(1回目 DG モノラル) 3 1965年デムス伴奏(2回目 DG) 4 1974年エッシェンバッハ伴奏(DG 歌曲全集収録) 5 1976年ホロヴィッツ伴奏(CBS カーネギーホールライブ) 6 1985年ブレンデル伴奏(Philips) 7 1992年ヘル伴奏(Erato) 他にもライブ録音が出てるかもしれません。いま手元に7以外はあるのですが、 1,2,3,4はどれも素晴らしい。完成度から言えばやはり曲の深奥に最も踏み込んだ 4が最高でしょうが、個人的に一番しっくりくるのは3ですね。他のどの歌手を聴いた 後でもこれを聴くとなぜかホッと落ち着きます。2は去年初期録音集で初めて聴いて 驚いたもの。神がかった一種の凄みのようなものがある。 5には自分は少なからず違和感があります。「ミスマッチの面白さ」を楽しむ演奏かと。
ホロヴィッツとの録音って、未だに聴いたことないけど、 H.ドイチュがこき下ろしてたなw
>>625 プフィッツナーならクーベリックとのパレストリーナがいい。あとサバリッシュとやった
オケ伴奏歌曲も忘れがたい。ピアノ版とは違った良さがあるね、この人のオケ歌曲は。
オルフェオに入れたヘルとの歌曲集は声の衰え期に入ってるのが惜しいな
詩人の恋のホロヴィッツの伴奏って、 パンゼラ盤のコルトーに通じるものがあるな これもある意味「ミスマッチ」の面白さ
637 :
名無しの笛の踊り :2006/05/12(金) 23:59:50 ID:EG0Xc++3
ベトの五月の歌、デムスとのDG録音は珍しくイマイチ 1年前のムーアとのライブ盤の方がよい
ドイツ人って5月大好きだからなあ、それこ中世の吟遊詩人たち、ミンネザングの頃から連綿と。 5月の歌(Mailied, Maienlied, Maigesang)などタイトルに5月が入ったもの、それに内容的に 5月を歌った詩も含めると、一体どれくらい「5月の歌」があるものやら見当もつかないな。 5月ときいて俺が真っ先に思い浮かべるのはモーツァルトのK.596だけど、 これはDFDは録音してないんじゃないかな、調べたことはないけど。
639 :
名無しの笛の踊り :2006/05/14(日) 00:39:04 ID:vvFdK+a1
それは、ドイツ人にとっての春の訪れは五月だから。
640 :
名無しの笛の踊り :2006/05/14(日) 01:43:37 ID:+6QCj1nm
ゲーテのMailiedは色んな人が曲つけてるけど、 DFDが録音したものではプフィッツナーのがいいんじゃないか 自分はベートーヴェンのものより好きだな
641 :
名無しの笛の踊り :2006/05/15(月) 08:45:14 ID:BB9SHqeY
>>637 DFDのベートーヴェンならテスタメントで出てるクルスト盤はどうでしょう?
若き日の名唱。曲によってはこれが一番という気がします。
ベトでは、1951年にムーアと録れた歌曲集「遙かなる恋人に寄す」があるね 水車屋の娘や白鳥の歌などのシューベルトとかいくつかのシューマンと 並んで最初期のムーアとのリート録音なんだが、これが全くもって素晴らしいんだな ふるいつきたくなるような瑞々しい声そのものの魅力に思わず(*´д`)ハァハァ
643 :
642 :2006/05/17(水) 23:55:46 ID:w4HTA2pb
少し書き方が不正確なことに気づいたんで補足しとく 「白鳥の歌」のうち51年に録音したのはハイネ歌曲6曲とセレナーデ 残りは55〜58年に録音され、モノ期の「白鳥の歌」EMI録音として今も入手できる ちなみにこの51年10月のムーアとのセッションでは、上記のベートーヴェンと シューベルトの「夜と夢」が特に素晴らしいと思う。「君はわがやすらい」にもうっとり
そういやベートーヴェンの An die ferne Geliebte op.98 の第5曲も 「5月の歌」からは落とせない佳品だね。 ここではうるわしき5月の はなやいだ明るさの中、いっそう不在の恋人への思いがつのるのだけど。 この歌曲集はデムスとのDG盤が好きだ。
645 :
名無しの笛の踊り :2006/05/19(金) 06:24:09 ID:ekqRHrEJ
先ほどORFで13日のバレンボイム指揮SKBの演奏会放送してました。 ワルシャワの生き残り、代演のホルはまずまずよかったですが、 この人ならこれくらいは当然という想定内、特に驚きはなかったですね。 その意味でも、やっぱり80歳を過ぎた今のDFDで聴いてみたかったな〜
646 :
名無しの笛の踊り :2006/05/20(土) 19:37:41 ID:ZcmEylAB
ハルトムート・ヘル伴奏で録音したベートーヴェン(EMI)って、なぜか再発されないね
・ケンペとのドイツレクイエム ・フォルスターとのコーヒー・農民・狩りカンタータ ・メンデルスゾーンの「二人の教育者」 ・ベルクの初期歌曲集、あとシェーンベルクも。 以上EMIで再発希望するもの。ヘルとのベートーヴェンに便乗してみた。 ライマンのレクイエムとか探せばまだまだありそうだが。
EMIは一番探してたメンデルスゾーンが来月出るので楽しみ 過去の遺産を膨大にもつレーベルだけに死蔵は惜しいね、DFDに限らず 自分でやる気ないんだったら、鰤など他社にどんどんライセンス供与して欲しい
メンデルスゾーンは俺も予約した。 高くても良いから国内盤で歌詞対訳解説が充実したセット物、もっとたくさん出してくれたらリートファンも増えるのにな。
650 :
名無しの笛の踊り :2006/05/22(月) 23:27:53 ID:rmpXFsGo
シューマン歌曲大全集国内盤再発したけどずいぶん安いね。 漏れはシューマンは既にもっているからいらないけど、こんな感じで次々と再発キボン
国内盤対訳付き、かつ(高くても良いとは言わず)廉価であることが重要でつ
DFD-Forumに11月ベルリンフィルとの共演情報が出ていた。 BPO公式HPで確認したところ、11月8日ラトル指揮の演奏会後半プロ、 ヘンツェのオラトリオ「メドゥーサの筏」の語り手役に名前があるね。 (なお、前半はクルト・ヴァイルのマハゴニー) 主な出演者を引用しとく。 Berliner Philharmoniker Sir Simon Rattle DIRIGENT Hans Werner Henze Das Floß der Medusa Dietrich Fischer-Dieskau CHARON Camilla Nylund LA MORT Christian Gerhaher JEAN CHARLES Rundfunkchor Berlin CHOR DER LEBENDEN/CHOR DER TOTEN
654 :
名無しの笛の踊り :2006/05/23(火) 11:05:24 ID:eJF8jGC9
おぉ、師弟揃ってみれるのか。こりゃおもしろそうだ
655 :
名無しの笛の踊り :2006/05/23(火) 17:58:58 ID:HOZKk/iZ
ゲルハーエルはあんまり弟子というイメージはないんだけど、 実際どの程度レッスン受けたのかな?
>>656 マスターコースに参加したくらい?
それよりゲルハーエルのレパートリーの選択が明らかにDFDのそれを意識してるのが面白いね。
このヘンツェのJEAN CHARLESという役にしても以前DFDがやってたらしいし。
彼は自分のキャリアを、一つ一つDFDのレパートリーを勉強し消化することで積み上げたいかのようだ。
その心意気は買うが、今のところむしろ、DFDがいかに凄かったかが際だつケースが多いかな。
でも先日のスウェーデンでのエリアは良かったな〜、ああいうの聴くとやはり期待したくなるね。
>>646 あれがベトでは一番収録曲数多いんだっけ?
前に聴いたことあるけど、初期のEMIのデジタルだったか録音がぱっと
しないのと、声の魅力で以前の録音と比べてだいぶ落ちてた印象がある。
>>657 ゲルハーエルのエリア、CDもそこそこ評判いいようですね。
今度買って聴いてみようかな。
>>646 ヘルとのベートーヴェンって大分前に東芝EMIから出ただけで、
海外だと未だCD化されてないんじゃないかなあ。
同じ状況だったバレンボイムとのマーラーが去年やっとCD再発
されたから、ベートーヴェンもいずれ出てくるでしょう。
660 :
名無しの笛の踊り :2006/05/28(日) 11:00:38 ID:U/bhsiPr
81歳の誕生日あげ
661 :
名無しの笛の踊り :2006/05/28(日) 18:05:28 ID:j6v/+Rz5
去年の記念盤、Dietrich Fischer-Dieskau : An die Musik でお祝い中。 リヒテルとのDVD目当てで買ったもの、相性いい二人の至福のシューベルト。 CDの方もDGのベスト盤としていい曲の選択と並べ方だよね。
リヒテルとは不思議と相性よかったですね。ヴォルフのメーリケにゲーテ、 ブラームスのマゲローネ、シューベルトの歌曲・・・。どれも聴き応え十分。 欲を言えば、この二人で「冬の旅」聴いてみたかったな。
リヒテルはかなり合わせの期間を要求するらしいな。 シュライアーとドレスデン歌劇場の改装記念コンサートで「冬の旅」やった時は、本番のホールで1週間リハさせてくれたら、とおkしたらしい。 それで練習用のピアノに慣れきってしまってそのピアノで本番も弾いたらしいがw
ペライア伴奏の冬の旅(ソニー)って、俺は映像版の方は見たことないんだけど、 CDと映像版では全く同じ音使用?それとも別のものだったり、ミキシングなど 仕上げが多少違ってるのかな? もちろん同時に収録されたのは知ってるんだが、 この録音、比較的豊かな残響感とかピアノと声のバランス、いくぶんオフマイク 気味の声などあくまで映像の音声部分として考えるといろいろ納得なんだよね。 F-Dの歌唱、特に弱音の効果的な使い方も含めて。 いや、夕べ久しぶりに聴き直してちょっと気になったもんで…。
あれって映像あるんだ。初めて知ったw
666 :
664 :2006/05/30(火) 17:55:10 ID:NjSHm2Ym
それともう一つ。最初にこのCD聴いたときから気になってたこと。 国内盤対訳はKセンセなんだが、4曲目Erstarrungの最終連1行目、 Mein Herz ist wie erstorben,※ とした上でこう注釈をつけている。 --※F=ディースカウはここではシューベルトが変更したerstorben(死んだ)では なく原詞通りerfroren(凍った)と歌っています-- (そのまま引用) この注釈自体はいいが、他の録音に触れてないのは不親切だと思う。こう書かれると F-Dはこの録音で初めてこう変更したんだな、と受け取る人が出ないとも限らないから。 事実は、F-Dは65年のデムス盤まではerstorben、71年のムーア盤でerfrorenに変更し、 以後は一貫してerfrorenで歌っているはずなんだよね。
667 :
664 :2006/05/30(火) 17:57:07 ID:NjSHm2Ym
>>665 LD時代の話だからね。海外ではVHSも出たんだろうか?
そろそろDVD化して欲しいな。
668 :
名無しの笛の踊り :2006/05/31(水) 00:23:01 ID:oZSX5CZD
>>666 鬼火Irrlicht でも歌詞の変更が見られるね。第2節3行目、
Unsre Freuden, unsre Leiden, (55年ムーア、62年ムーア、65年デムス)
↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓
Unsre Freuden, unsre Wehen, (71年ムーア、79年バレンボイム、85年ブレンデル、90年ペライア)
3回目ムーアとの録音にあたって、改めて曲とテキストの再検討を徹底的に行った
ということだろうが、確かにこの録音は、どの曲からもこれを自分の冬の旅の
決定版にしようとでもいうような強い意志と仕上げの丁寧さを感じる。
別な言葉で言えば、「完成度」が非常に高い演奏(録音)だと思う。
このように、DFDの「冬の旅」は、71年ムーア盤以前と以後で大きく2つに分けられるんじゃないか。 以前書いた気もするが、俺が個人的に好きなのは65年デムス盤であり62年ムーア盤なんだが、 これは最初にDFDの「冬の旅」をそれで聞き込み耳に覚えさせた演奏だから、という理由が大きいかな。 そうした個人的な嗜好を離れて客観的に聴き直してみると、やはり71年ムーアと79年バレンボイム の2つが非常に優れているね。それと85年ブレンデル盤。他の人がどう言おうと俺は高く評価してる。 長くなりそうなのでブレンデル盤についてはまた後日改めて。
それにしても、「冬の旅」公式録音7つに複数のライブ盤が全て現役盤 これって考えるとスゴイ、幾つかは廃盤で手に入れにくいってのが普通だ 「冬の旅」、別に1年中いつでも好きなときに聴けばいいんだけど、 梅雨時から真夏の蝉が五月蠅い時期はあまり聴かないな
672 :
名無しの笛の踊り :2006/06/03(土) 12:22:07 ID:GaXDEVOI
最初のムーア盤(モノ)とバレンボイム盤が好き。 何度聴いてもその都度新鮮な発見あって面白い。 ・・・と日頃思ってたら、この2つにはある共通点あることに気がついた。 すぐピンときた人は相当なDFD「冬の旅」マニアですな。 答えは12時間後くらいに・・・
673 :
名無しの笛の踊り :2006/06/03(土) 19:03:28 ID:q33g8xtx
59 :名無しの笛の踊り :2006/06/02(金) 11:55:02 ID:HFAgK2jo
>>54 フィッシャー=ディースカウが歌った「闘牛士の歌」を最後まで真顔で
聴ける香具師ならもろ手を挙げて喜ぶに違いない。
ってか、やたらと真面目すぎ。悪くないけど、適役ではない。
録音があと数年はやければ(で、その当時にステレオ録音があれば)、
ヨーゼフ・グラインドルが歌っていたはず。彼のほうがはるかに適役。
フィッシャー=ディースカウは結局、この録音以外に第9を残さなかった。
「大地の歌」ですら複数やっていることを考えると、よほど彼の中に
何かがあったんだろうなぁ…
>>671 自分も夏の間は積極的に聴く気にならない。
ところで、意外にも録音されたのは春〜夏の時期が多い。
これは夏の音楽祭出演に時期を合わせたとか声のコンディションを
維持しやすい良い季候の時期を選んだと推測できるかもしれない。
と言うわけで
>>672 の答えは、7種のうち真冬のまさに「冬の旅」の季節に
録音されたのが最初のムーア盤とバレンボイム盤なのでした。(共に1月)
些末なことをもう一つ。自明なようでこれまで気にしたことなかったが、 「冬の旅」の録音って全てホームのベルリンで行われたんだね。 EMI・DG・Philips・Sonyとレーベルが変わってもこの点はこだわりがあったのかも。
676 :
名無しの笛の踊り :2006/06/05(月) 18:47:54 ID:aAuEv9Qn
確かにまあ季節外れではあるなw でもいまネタ切れ中なんだよorz 困った時の「冬の旅」w スレ保守兼ねてもう少しこれで食いつなぐか 1)ハンス・ホッター(1969年、ドコウピル伴奏、東京ライブ) 2)エルンスト・ヘフリガー(1980年、デーラー伴奏) 3)F=ディースカウ(1985年、ブレンデル伴奏) いずれも俺の大好きな録音なんだが、さて、共通点は?
質問自体は単なる前フリなんでさっさと解答しとくと、共通点は「60歳」。 (正確にはヘフリガーは61歳なんだが) --真に偉大なリート歌手は還暦を迎えたところで「冬の旅」の名唱を残す-- これは以前俺が勝手に作った仮説だが、実際3人のここでの歌唱は素晴らしい。 余談だがシュライアーがシフと録音したのは56歳だった。リヒテルとの共演から そんなに経ってなかったし、もう4年待って録音して欲しかったな、と半ば冗談で 思ったものだった…
余談ついでに今のリート界第一線で活躍してる連中、 ボストリッジ、トレケル、ゲルネ、ヘンシェル、ゲルハーエル…は60年代生まれ。 S・ゲンツは70年代だっけ? あと50年代のプレガルディエンとかクヴァストホフ あたりも含めて、この中ではたして誰が60歳で素晴らしい「冬の旅」を聴かせて くれるだろう? 彼らが本当に黄金世代かどうか20年後を密かに楽しみにしてる・・。 さて本題に入ろう。(前フリ長くてスマンネw) もちろん、F-D60歳の「冬の旅」(ブレンデル伴奏)について。 あまり連投するのはアレなんで続きは明日に
679 :
名無しの笛の踊り :2006/06/05(月) 22:57:55 ID:bGEvztx7
>>678 ゲルネ&ブレンデルの冬の旅はもう聴いた?
これはピアニストともども本当に素晴らしいと思った。
実は今日気づいたのだが、The Great とかDie Grosse
というのはカールとかフリードリッヒとかに付ける「大帝」という用語だね。
西洋人がこの言葉を使うときはその語感を感じているのかしら?
エロイカに対する大帝という感じでよろしいかも。
ついでにドッペルゲンガーを影法師と訳するのは風情はあるがよく分からなくもある。
「幽体離脱」でどうか?w
680 :
名無しの笛の踊り :2006/06/05(月) 22:59:29 ID:bGEvztx7
もしくは平安以来の言葉で「生霊」だな
>>679 ゲルネやるね。(韻ふんでますw)
ブレンデルがいいのは当然
影法師とDoppelgängerとは本来別物でしょう。
たとえばGute Nacht で月の光に照らされた影
(mein Gefährte)を影法師と言うならまだ分かるけど。
明治の翻訳、特にシェークスピアで印象的に使われてるが、
そのイメージを踏襲し借用したんじゃないかと言う気がする。
戦前SP時代から「影法師」という訳で定着しちゃってるね。
Die Grosse は単純にD589との区別でいいんじゃない?
過剰に意味づけしない方がよろし。
さて、F-Dの「冬の旅」公式録音7つを聴いて改めて思うのだが、結局のところ この1枚があれば他はいらないという意味での「ベスト盤」はないということ。 (ライブ盤は今は触れない。このスレ終わるまでに書く機会がたぶんあるだろう。) 声の魅力という点ではやはり若い時期のものがいい。 最初の55年ムーア盤は声だけなら全く素晴らしい。おそらく前年同じムーアの 伴奏で録音されたホッターの名唱を強く意識したのだろうか、客観的に淡々と 歌いつぐ中からしみじみとした情感を生み出すホッターに対し、まさに対極のような、 主人公と一体化した感情の激しい吐露、多情多恨な心情をストレートにぶつけている。 今聴いてもものすごく新鮮で、俺も一時期大いにハマった。今でも上記ホッター盤との 比較で言えばF-Dの方に魅力を感じている。けれど繰り返し聴いてると、その激しい 感情過多な解釈が鼻についてくるというかやっぱりまだ青いという気がするね。 それと、曲によって微妙にピッチが不安定になってるのだが、これはこの時期の 低音域を意識した深い発声法(これもホッター絡みか?)と関係があるのかもしれない。
55年盤と比べると62年盤は遙かにキズが少なく、というかほぼ完璧で 人によってはこれをベスト1に推すかもしらん。俺もその気持ちは分かる。 (ただ現行ART盤の復刻ってどうなんだろう?それほど優れてるとは思えないんだが…) 結局、声の魅力という点に重点を置くなら、62年ムーア盤か65年デムス盤 ということになるんじゃなかろうか。 DG3種で最初に録音されたデムス盤だが、いわば叙事的とも言えるような、 対象から若干距離をおいたデムスの伴奏が時に問題となるようだ。 時にこれが醒めていると受け取られたり、F-Dの歌唱とピアノとの間に 齟齬がみられるといった批判を受けたりするようだが、俺は特に気にならないな。 終始非感傷的でべたつくことのないピアノと、完璧な声のコントロールの下 感情のダイナミズムを紡ぎ出していく歌とのバランスが逆に面白いし、繰り返し 鑑賞するにはこうした演奏スタイルがむしろ飽きがこなくていいんじゃなかろうか。
こんな風に一つずつやってくとなかなか終わらないな 3回目ムーア盤とバレンボイム盤は今は省略w (たぶんブレンデルとの比較で出てくる筈) 要はF-Dの「冬の旅」はどの録音もそれぞれ特徴があり贔屓筋があること。 ところがこの場合取り上げられるのは最初のムーア盤から79年バレンボイム盤 までであって、なぜかブレンデル盤は無視されたり、見当違いとも思えるような 不当な過小評価を受けてることを指摘した上で、ブレンデル盤について 触れていく予定だったのだが、あれこれ試し聴きしながら書いてるとついつい 若い頃の録音のこと書きたくなってしまうw (俺はやっぱり若い頃のが好きなんだな…と独り言) 明日こそブレンデルだ…(続く)
ブレンデル盤を聴いてまず興味深いのは、曲間をほとんど取らず あたかもライブを聴くかのような編集を行ってること。 特にErstarrung(4)→Der Lindenbaum(5)、Rast(10)→Frühlingstraum(11)、 Der greise Kopf(14)→Die Krähe(15)、Letzte Hoffnung(16)→Im Dorfe(17)、 Der stürmische Morgen(18)→Täuschung(19)、などはそもそも曲自体に 対照的な変化の面白さがあるのだけど、ここでは間髪入れずに次の曲に流れ込む ように編集している。 こうした編集のスタイルがこの録音の基本コンセプトと大いに関係あるようで、F-Dの 歌唱も一つの曲集としてのまとまり、流れのスムーズさや自然に重点を置いてるようだ。 反面、Einsamkeit(12)→Die Post(13)も曲間を置かず繋げてしまってるが、ここは失敗かな 第1部と第2部の切れ目でもあり、余韻をもっと感じさせて欲しかったと思うね。
CD記載によると、録音は85年7月17日-24日にベルリンのジーメンス・ヴィラで行われた。 (余談だが、5年後ペライアと録音したのも同じ場所で時期もほとんど一緒である。) その3日前14日にミュンヘンでヘルの伴奏で冬の旅を取り上げており、満を持しての録音。 このうち実際に何日が録音に使われたか分からないが、おそらく無理せず一日数曲の ペースで丁寧に録音されたのじゃないか。なお同時期にシューマンの録音も行ってるね。 というのもよほどコンディションを整えて録音に臨んだのだろう、ブレンデルとの他録音と比べ 「冬の旅」が一番良い出来なのだが、80年代を通してもベストの録音の一つと思われる。 F-Dは82年〜84年頃ひどく衰えを感じさせる録音が多いのだが、ここではそれが嘘のような 好調さを見せている。これがまずなにより嬉しい驚きだった。
ここでキーになるのは最初に触れたようにこれが60歳の冬の旅だということ。 F-Dがそのことに無自覚なわけはなく、60歳になった自分が果たしてどこまで 歌えるか、先輩たちを思いだしながら自分に挑戦したものと思う。 むろん、どこをとっても全然年齢を感じさせないと言えば嘘になるだろう。 けれども実際にこの録音を聴けば分かるだろうが、衰えなぞほとんど気にならないし いやむしろある種の「若さ」さえ感じる瞬間が度々あって驚いてしまう。 そして60歳の「冬の旅」のパートナーに選んだのがブレンデル、その点を改めて考えてみたい。
さ〜て、今夜もいきますよ〜 他にいまネタないしちょうど冬の旅のこと書きたくなったんで好き勝手に 書いてますけど、他の方も遠慮せずネタふって下さいよ。 EMIのメンデルスゾーンあたりがでたら俺も話題転換する予定・・。
一口に年齢から来る衰えといってもいろんなレベルがあるけれど、すぐ気が つくのは声の力強さというかエネルギー感の減衰だと思う。ずば抜けた声量を 駆使して自在な劇的表現を得意にしてたF-Dにとってこれは死活問題だったろう。 無理矢理声を張り上げフォルテを創ろうとして一層衰えを感じさせるという悪循環。 80年代前半の録音にはこういう例が残念ながらいくつもある。 79年録音から6年後の85年「冬の旅」を聴くと、やはり声の力強さや エネルギー感自体は大きく後退してるね。これは認めざるをえない。 けれども結果的にこの85年盤が成功した(少なくとも俺はそう思ってる)のは、 入念な準備やコンディション調整が上手くいったこともあるだろうが、やはり ブレンデルを伴奏者に選んだことが大きいんじゃなかろうか。
F-Dがスタジオ録音を残した5人の中ではやはりバレンボイムとブレンデルが 抜けてると思う。ムーアはけっして下手なピアニストではないが、この二人と 比べると、例えば菩提樹をちょっと聴いても技術的な違いは明らか。 ペライアも実力ある人だし、シューベルトでは即興曲集なんかほんと素晴らし いんだけど、なぜかこの90年録音では彼の良さが上手く出ていない。映像収 録を兼ねてるせいかタキシードの正装姿がジャケット写真になってるけれど、 演奏もその写真のようにフォーマルというかどこかよそ行きでカタい気がするね。
バレンボイムとブレンデルはどちらも上手すぎるくらい上手いし、解釈そのものは 実は同じようなところを狙ってるとも言えなくもないんだが、実際の音の印象は全然違うね。 バレンボイムの剛・力強さ・色彩的・鋭角的なピアノに対してブレンデルは柔・優しさ・ モノクローム的・丸みのある音。バレンボイムが派手でネアカならブレンデルは地味 でネクラwという感じ。 で俺が「シューベルト」を感じるのは断然ブレンデルなんだな。 (これは単に俺がシューベルトのピアノ曲を最初にブレンデルで聴いて育ったことが大きい。 長いことケンプに馴染めなかったくらい。最初に聴いた演奏の影響ってのは実に大きいね。)
個人的嗜好はさておき、F-Dとブレンデルの共演歴は長い。「冬の旅」に限っても 70年代から80年代にかけてしばしばリサイタルを行っている。80年代だとヘルと 並んで最も多いんじゃないかな。バレンボイム盤が録音された同じ79年1月には ブレンデルで「冬の旅」の映像収録も行ってるくらい。(確か市販されてたはず、俺は未見) その他3大歌曲集その他の録音もあるし、シューベルトに関してはF-Dにとって ムーア引退後の第2のムーアとも呼べるかもしれない。 バレンボイムもヴォルフやブラームス、リスト、マーラーなどF-Dのリート録音では 最も重要なピアニストだけども、ことシューベルトに関してはブレンデルとの方が 遙かに実績があるし成熟度も大きいと思う。
成熟より「熟成」と言った方がよかったかな。 71年ムーア盤が20年に及ぶ二人のシューベルトでの共同作業、その賜物であるように、 85年ブレンデル盤もまた、10年以上の熟成期間から生み出された果実だ。 こういう録音は聴き終わった時の満足感が大きい。 「完成度」という点では、この2つの録音が一番高みにあると思ってるよ。
こうしてF-Dの「冬の旅」のこと書いててこんなこと言うのも何だが、 もしF-Dしか聴かないとすればやっぱりもったいないね。 何もF-Dが絶対的に最高なわけじゃないし、「冬の旅」のような作品の可能性は そんなものじゃない。これまでも名唱は多いしこれからもいろいろ出て欲しい。 もし若い人から尋ねられたら、F-Dはとりあえず2回目か3回目のムーア盤を 聴いて欲しいかな。(比較的欠点が少なくスタンダードな良さがあるから) あとはいろいろと、歴史的名盤の類でもいいし現代の歌手もいいの多いぞ。 というか、他の人いろいろ聴いてはじめてF-Dの真の凄さも分かるというもの。 自分のカキコ読み返して、F-Dスレだから当然なんだが、どうもF-Dばかり 一方的に持ち上げてる気がしてきたんで念のため書き添えておく。
ところで、バレンボイム盤は7種の中で一番かっこいい「冬の旅」だ。 バレンボイムは舌を巻くほど上手いしどの曲もほんと面白い。 1曲目から最後まで、そのスリリングな展開につい時間を忘れてしまうほど。 余裕たっぷりに巧さを見せつけるF-Dともに、惚れ惚れするほどかっこいい。 この辺で少し問題提起してみようか。 バレンボイム盤は、7種の中ではむしろ異端であり突然変異的な鬼っ子ではないか。 ブレンデル盤こそ71年ムーア盤の正統な嫡子であり自然な発展系ではないのか。 この続きはまた明日...
それにしても某スレでのヴォルフの不人気には驚くより笑っちゃうね。 でもこれは当然という気がする。20世紀は少なくとも3人、偉大な ヴォルフ歌手が存在した。シュヴァルツコップ、ホッター、そしてF=ディースカウ。 この3人のヴォルフが国内盤でほとんど出てないんじゃ 聴いたことない人、特に若い人に多いのはしょうがない。 現役国内盤ってF-D/リヒテルのメーリケくらい?(これもそろそろ廃盤になりそう) ホッターは何曲かベスト盤に入ってたかな。 シュヴァルツコップのゲーテ歌曲やF-Dとのイタリア歌曲集なんて 1300シリーズにピッタリなんだけどな…。
リート聴くのは時間も集中力も感受性もそしてしばしば忍耐wも必要。 だからなるべく若い時期、できたら10代の頃に出会っておかないと 仕事始めたらめんどくさくなるし、おっさんになってからじゃしんどいよw レコード会社の怠慢は許し難いな。本気で若い新しいリートファンを 増やす努力もっともっとしないと。せっかくよい歌手が出てきてるのに。 俺が柄にもなくこんなとこで啓蒙的になるのはやっぱり危機感あるから。 こんな駄文でもなんか買いときゃ、中学生や高校生で偶然見る人もいるでしょ。 そのうち一人でも二人でもF-Dの名前覚えて「冬の旅」でも聞いてくれりゃ 俺も恥のかきがいがあったというもの。 若いヤツにはやっぱり期待してるからね。
コンサートに行くとむしろ年配の方の理解力の方が低いように感じる時が多いけどなw リート愛好家を広げるには小さなコンサートを多くやってもらうしかないと思う。
そうね。 俺ももう30代半ばにさしかかるからこの頃つくづく実感するんだけど、 感受性と体力ってある時期ガクっとくるねorz コンサート中眠くなるのはマズイよなw
700!!! ようし、今日はもうこのままヴォルフの普及促進活動しちゃおう。 聴かず嫌いが予想以上に多いね。まずは上の3人誰でもいいから メーリケ歌曲かゲーテ歌曲の有名ナンバーをいくつか実際に聴いてみること。 (ここで言葉の壁で挫折しちゃう人多いんだろなorz 国内盤が欲しいところ。 でもネット探せばけっこう見つかるもんだよ。ゲーテは文庫本の詩集とか シューベルト、シューマンのを流用できるものもあるし、最悪でも英語訳 なら確実にネットにあるだろうし…、そこはまあ各人工夫して)
フィッシャー=ディースカウ、シュヴァルツコップ、ホッター この3人でヴォルフ聴いてみて、それでも全くダメなら… 自分はヴォルフとは相性悪いのだ、所詮縁がなかったのだとスパッと諦める。 半分マジ回答です。所詮は個人の趣味、苦手なもの無理に聴く必要はない。 そして--これが重要なことだが--ヴォルフが分からなくても人生特に困らないw
それでもどうしてもヴォルフが分かりたい、良さが知りたいという人に… 俺がおすすめしたいのは、同詩異曲での聴き比べだね。これはドイツリート全般に 言えるけど、耳の訓練にも詩のテクストを読む感覚を養うにも実に有効だと思うよ。
ヴォルフだと、ゲーテの『ヴィルヘルム・マイスター』から取られた一連の詩が一番いい。 竪琴弾きとかミニョンのやつね。これはシューベルトもシューマンも(他にもいろいろな 人が曲付けてるけど)作曲してるから、ドイツリート御三家の聞き比べができて うってつけの素材だと思う。3人の個性が聴けば一目瞭然、3人ともみんな面白いね。
『ヴィルヘルム・マイスター』から採られた詩につけた曲はヴォルフの「ゲーテ歌曲集」の 中でも特に優れたものだから、繰り返し聴いてればきっと良さが見えてくるんじゃないかな。 ついでにリートに関心ある人は、ゲーテの『ヴィルヘルム・マイスター』も 一度翻訳でいいから読んでおくといいね。図書館にはたいていあるはず。 ドイツ教養小説の元祖とか難しいこと考えなくてもけっこう面白い。 「修業時代」と「遍歴時代」の2つに分かれるけど、ミニョンや竪琴弾き の老人なんかが出てくるのは最初の「修業時代」の方ね。
あ、当然このスレ的には、F-Dで竪琴弾きの3曲の聴き比べが一押し。 個人的にはミニョンの「君よ知るや南の国」が最初の聴き比べにはいいと思うね。 ヴォルフのはシュヴァルツコップがいまだに一番味がある。 シューマンは歌曲全集のマティスのがいいかな。 シューベルトはそれこそいっぱいあるねw
706 :
名無しの笛の踊り :2006/06/12(月) 02:07:41 ID:emaLbKVb
メーリケ歌曲集age 久しぶりにDG盤聴いたらハマりまくった。ヴォルフでも霊感と興奮が そのまま乗り移ったかのような、集中力の凄まじさはやはり特別だな。 F-Dがスゴいのかバレンボイムがスゴいのか、それともヴォルフがスゴいのか。 聴いてるときはこっちも興奮してるから気づかなかったけど、 終わってさて休もうと横になったらドッと疲れが…ってこれRastそのままじゃんw
707 :
名無しの笛の踊り :2006/06/12(月) 02:10:52 ID:riKRqTHk
>>706 おう、同士よ。
まったく同感。あの演奏は凄まじい。
俺はピアニストとしてのバレンボイムはよく知らないが、彼の人生でも傑作の一枚ではないだろうか。
F=Dとバレンボイム、まさに、乗りまくり、集中度高し、鬼気迫る演奏とはあのことだな。
もちろん、知的コントロールも利いている。
ヴォルフか… 高校生の時、何気なく購入したF=Dのシューベルト集から クラに入ったが、ヴォルフはいまだに鬼門w もう少し年を取ったら良さや魅力が分かるのかも知れない。
メーリケなら俺はリヒテルのほうがいい。特に火の騎士。 馬が全速力で駆けていく様がうかんでくる。バレンボイムは悪くないけど音が軽すぎる。
ここの話題をヴォルフスレでも展開しないか? 風前の灯だ…
リヒテルのは実際に会場で聴いてたら失神したんじゃないかなw 惜しいかな、録音だと本当の凄さ全てはテープに入り切れてないもどかしさもある。 インスブルックライブにしてもブダペストライブにしても。 それでも高揚感は確かに凄まじい。 バレンボイム盤の凄さは、スタジオ録音でありながら聴き進めるうちに容赦なく 聴き手を強烈な磁場へ引き込むヴォルフエネルギーの横溢、それがそっくり 録音メディアに捉えられてること。しかもリヒテルとのライブと違ってそれほど 有名じゃない曲、歌曲集の中では少し落ちるような曲も含めて、録音された 46曲の全ての曲に徹底してること、これはある意味奇跡的な気がする。 F-Dの「メーリケ歌曲」、ムーア(スタジオ&ライブ)、バレンボイム、リヒテル(ライブ) もうどれがどうとは俺には言えないな。それこそ「冬の旅」と一緒でどれもそれぞれ 特色あって素晴らしいから。あとはもう個人の好みの問題としか言いようがない。 さすがに「冬の旅」みたく聴き比べする気にはならん。とてもじゃないが神経もたないw
>>710 ヴォルフスレってまだあったんだ。とっくに落ちたものと思ってたw
でも俺は「DFDのヴォルフ」が好きだからなあ…
まあリートスレは少数派だからどこも大変だろうが、他人任せにしないで
とにかく自分からもりあげなきゃ。 俺もそのうちおじゃまするかもしらん。
713 :
710 :2006/06/12(月) 14:19:11 ID:dPP2Cvkf
>>712 俺はスレ主ではないんだが、住人にさえ見放されたヴォルフがあまり
かわいそうになって(つД`)つい書いたんだ…スマソ。
詳しくないのでネタも振れないorz
714 :
名無しの笛の踊り :2006/06/12(月) 19:02:37 ID:asB5rhwj
そもそも思ったんだが、歌を聴かない人が果たしてこのスレを訪れるのか? それと、苦手なジャンルの一切ない人は少ない。歌が苦手な人に無理に薦める事はないと思う。
俺はこのCDはもってない。このスレ見てる人に持ってる人いそうなので、 持ってたらぜひ教えて欲しいのだが、Music & Arts 盤は何曲収録されてますか? というのは、深く考えずにどうせDG盤と同じなんだろうと思っていたら、昨年 バルトークラジオでリヒテルがハンガリーで行った一連のライブを特集していて、 ネットでDLして毎回楽しみに聴いていたんだが、ある回でDFDとのブダペストでの メーリケ歌曲集ライブが放送されたのだった。おそらくCDの元の音源と思うのだが、 ノーカットの放送テープをそっくり流してくれた。拍手その他一切含めて。 そこではプログラムが20曲、それにアンコールが6曲の合計26曲が歌われていた。
演奏自体はすでに聴いてたDG盤とほとんど変わらない。ただブダペストの演奏は 数曲単位で歌われた曲の後に盛大な拍手が入っている。アンコールは1曲毎に拍手の熱気ぶり。 それにあえて観客の咳などの雑音修正は一切行っておらず、その意味で非常に生々しい。 DG盤ではあきらかに「コウノトリの使い」とか「あばよ」の後の拍手をカットしており、 突然ぶつっと切れる不自然さがある。それとライブにしてはノイズが少ないなと思って いたが、もしかするとそのあたりもレコード用に奇麗に修正されてる可能性が高い。
それはまあいいとしても収録曲数の問題がある。そもそも18曲で54分弱というのは、 一つのコンサートとしては短い。これはLPの収録時間に合わせて曲を取捨選択したの じゃなかろうか、という疑念が当然おこってくる。 そもそも2日違いのコンサートで別プログラムを組むとは考えにくい。アンコールまで 全て一緒かはともかく、本プロ自体は同一だったと推定するのが自然だろう。
参考までにバルトークラジオで放送された曲をその順番に書いておこう。 1癒えた者が希望に寄せる歌・2明け方に・3散歩・4新しい愛 (ここで拍手) 5火の騎士・6眠りに・7真夜中に・8狩人の歌・9コウノトリの使い(拍手) 10春に・11旅先で・12恋人に・13ペレグリーナT14ペレグリーナU・15さようなら(拍手) 16出会い・17狩人・18ある結婚式・19老婆心ながら・20あばよ(拍手) ここからアンコール(アンコールでは一曲ごとに拍手あり) 21隠棲22問わず語り23飽くことを知らぬ愛24古画によせて25少年鼓手26ヴァイラの歌 DG盤をもってる人は曲と曲順に注意してながめて欲しい。 どの曲をカットしどの曲を順番変えて途中に挟んだか、よく分かって面白い。 以上はもちろん2つのコンサートが同一プロで行われたとの仮定に基づいている。 まあそんなことに関係なくリヒテルとのライブはいつもながら素晴らしいけどね。
721 :
名無しの笛の踊り :2006/06/13(火) 01:13:25 ID:6uNa0MrW
リゲティの訃報に接して・・・偉大な現代音楽の巨匠に謹んでお悔やみ申し上げます。 DFDと何の関係が? はい、特に録音はありませんがこの方DFDと同じ5月28日生まれなのです。 1923年だからDFDよりちょうど2歳年上ですね。この世代の訃報は 仕方がないとはいえやはりドキッとしてしまう。
さて、ヴォルフで中断した「冬の旅」、中途半端も気になるんで旅の再開です。 とはいえ他の書きネタも出てきたし、あまり引っ張るのも何なんで今日でおしまい。 ちょうど自宅作業日でもあるんで、書きたいことポツポツと書いてみます。 話が途切れてしまったんで、まずは小ネタでウォームアップ。 「冬の旅」には3回犬が登場して「吠え」ますね。 面白いことにどれも違った動詞が使われている。 (これ、すぐ出てくる人はかなりの「冬の旅」ファンと認定致しますw)
Gute Nacht(1) でheulen、Im Dorfe(17)でbellen、そしてDer Leiermann(24)でknurren 当然それぞれニュアンスが微妙に違ってくるはずだが、これをきちんと訳し分けてる 対訳ってあるのかしら? しかも最後のknurrenはミュラーの原詞ではbrummenだった のをシューベルトが変更したという事実がありなかなか面白い。 独独辞書を引くと一応字義は出ており分かったような分からないような気になるが、 問題は詩の文脈の中では実際どういう意味で使われてるのか、なんだよね。 こういうところが、ネイティヴのドイツ人じゃないツラいところ--俺自身のことね。
このうち最も一般的な意味での「吠える」bellen(英語だとbarkかな)によって深夜 とある村で犬たちに主人公が吠えられることになるIm Dorfeのことを少し。 実はF-Dにとって「冬の旅」中のアキレス腱、というと大げさだがいつも気になってるの がこのIm Dorfeなのだ。F-Dの解釈はいつも大体同じなのだが、6行目Je nun,〜 から〜auf ihren Kissen までの3行を、声調を変えやや高めの特徴ある調子で 主人公の感慨を際だたそうとする。ところがこの3行、最初のムーア盤(55年)以来 しばしばピッチが不安定になり聴いててひやっとしてしまう。
最初のムーア盤とデムス盤(65年)が特に不安定なんだが、あれほど他の曲 では完璧さをみせる62年ムーア盤でさえ、この部分はちょっとハラハラするw 3回目ムーア盤は短い前奏部からグッとテンポを落としかなり遅い。そのためか 問題の3行もまあ無難にこなしてるが、このテンポは少し考えすぎなんじゃないか とも思う。バレンボイム盤でもこの遅いテンポ(71年盤ほどではないが)を踏襲して るが問題箇所はうーん、どうだろ? 意地悪く聴けばちとあやしいかもw で85年のブレンデル盤。まず前奏のテンポはこれくらいが好きだ。そして例の3行は 全く完璧ではないにせよまずまず無難。それより、このブレンデル盤を聴いて始めて F-Dがリスクを冒してもこの解釈にこだわり続けたか、感覚的に理解できた気がする。 それが何かはあえて書かない。ブレンデル盤を聴いたときちょっと思いだしてね。
もう一つ細かな例。F-Dの「冬の旅」で個人的にあまり好きでない箇所がある。 Rückblick(8)の最後の2行 Möcht' ich zurücke wieder wanken, Vor ihrem Hause stille stehn. 他にもけっこういるけど、F-Dの場合そのテクニックを見せつけるかのように この2行をかなりポルタメントかけて歌い崩している。これは詩の内容、 特にwankenのふらふらよろめくように行く様を音で描写してるのだろうが、 俺はあまり好きではない。ホッターみたくあくまで端正なのが好きだ。 特に65年、71年、79年の演奏(たまたまどれもDGだが)はF-Dの絶頂期なので 技術的に舌を巻くほど上手い、まるで波打つようなこのレガートに感心してしまう。 でも好きじゃないw 比較的控えめな62年盤が好きだったが、85年ブレンデル盤の端正な歌い方 (全く崩してないわけじゃないが)を聴いて今はこれを一番好んでいる。
最初に書いたように、ブレンデル盤の特長の一つは曲から曲への流れの自然さで 例えば第1部の終わり3曲-Rast(10)-Frühlingstraum(11)-Einsamkeit(12) などは実に素晴らしい。対照と変化も含めてその移行の妙に感心する。歌唱も この録音を一番に推したいくらい。 だがもっとも素晴らしいのは全曲中のクライマックスとなる第20曲Der Wegweiser から最後のDer Leiermannまでの5曲だろう。 特にDer Wegweiser(20)→Das Wirtshaus(21)というのは「冬の旅」中最も感動的な 曲の移行だと思うのだが、あれはコラールなのか賛美歌なのかよく知らないのだが 前曲が終わりDas Wirtshausのピアノの前奏、あの和音を聴くだけでもうたまらない。
Bin matt zum Niedersinken, Bin tödlich schwer verletzt. ブレンデル盤でのF-Dの歌うこの2行の素晴らしさ、何と表現したらいいのか。 Bin mattと感極まったF-Dの声にはこちらも感情を抑えるのは難しい。 この歌い方はむしろ若い頃、そう55年ムーア盤とかさらに53年のクルストとの ライブを思いだしてしまう。あそこでも押さえきれないかのように感情込めて 歌っていた。 でも85年盤はそれを越えた何か言い表しがたいものが隠っている。 何より歌っているのは60歳のF-Dなのだ、表情はまだ若くても本当に Der greise Kopfになってしまったジャケット写真を見ながら俺は沈黙する。
Nun weiter denn, nur weiter, Mein treuer Wanderstab. 最後の2行もこれほど感動的に歌われたのはF-Dの「冬の旅」の中で 他に例がないんじゃなかろうか。とにかく感極まっている。 Mut!(22)が少しへろへろしてたって構わない。Die Nebensonnen(23)が またとびきりの名唱なのだから。そしてDer Leiermann(24)…。
Der Leiermannでは、老人と主人公との位置関係=空間的距離と 心理的距離との相関的な移行が重要なんだと思う。 まずライアー回しの奏でる音楽が響いてくる。(前奏) 聴覚的に老人の存在に気づいた主人公は、次に視覚的に認識→観察へと続く。 Drüben hinterm Dorfe Steht ein Leiermann, とある以上、最初の段階では二人の距離はそこそこ離れてるはずだ。 だからこそ、まず聴覚的な認識が先立つわけだが、おそらく主人公は 観察しつつ老人の方へ歩を進めているのだろう。 (あるいは同時に向こうもこちらへ近寄ってるのかもしれない。)
肝要なのは二人の空間的距離が縮まるのと心理的距離が接近する のが同時に進行してること。それは最終的に Wunderlicher Alter, Soll ich mit dir gehn? のつぶやきのような言葉につながっていく。 この時主人公は老人のすぐ傍らに立ってるんだと思う。 少なくとも距離は離れてないはずだ。 Willst zu meinen Liedern Deine Leier drehn? 二人の関係は、最初に音楽が聞こえてきた時とは一変している。 そうした距離的=心理的距離の消失、これを最後の1行で感じさせて欲しい。 ピアノ(老人)と歌唱(主人公)の心理の重なりをそれぞれのフォルテの重なりによって。
念のために書き添えておくが、これは何も最初はピアニシモで始めて次第に 音量を上げていく、といった安直な描写的伴奏をせよ、などと言ってるのではないよ。 ただ、最初と最後では全く異なる二人の関係を、特に最後の1行の演奏によって 聴き手に強く感じさせて欲しいということだ。 こういう俺のDer Leiermannイメージに一番適ってるのがブレンデル盤なのである。 繰り返すが最後の5曲、F-Dもそしてブレンデルも二人とも本当にに素晴らしい。
一言で言えばブレンデル盤は俺にとって感動する冬の旅だ。 それはどこからくるのか? もちろん60歳でこうして見事な歌唱を聴かせてくれた ことも大きい。でも思うのだが、かつては余裕綽々で歌ってた「冬の旅」だがここでは 「いっぱいいっぱい」なんじゃないか。無論表面上はそれは見せてはいない。でも俺は 少なくとも余裕はほとんど感じない。精一杯、持てる力を振り絞って歌ってると思う。 このあたりが実は79年バレンボイム盤との一番の違い。あっちは余裕たっぷり、 少し流してるんじゃないかと思うくらい。そして実際上手い。 けれども俺は感動しない。バレンボイム盤はいつ聴いても面白いし上手いなあと思う。 聴く度にホント感心する、でもなぜか感動しないんだなあ。
バレンボイムのピアノもF-Dの歌唱もスタイリッシュで前も言ったがかっこいい。 だけど、ちょっと気取ってない? 格好つけてるんじゃないの?って思うんだよね。 よく聴くと、第1曲からそうだけどやたらあちこちでポルタメント使って軽く歌い崩してるでしょ。 なんかキザっぽいなあって気になるときと全然気にならない時があるけれど、ブレンデル盤 を後で聴いてからは無性に鼻につくようになったw ある俺の大嫌いな人(レコ芸評論家じゃないよ)がバレンボイム盤やたら褒めてたってのもあるw
もっとも「冬の旅」の主人公には、どこか「格好つけてキザな」若者という側面があるよね。 ナルシスティックというか思いこみが強く自己陶酔的で世の中を斜に構えて見てるところがある。 日曜日賑やかな街中で、やたら格好つけて粋がって歩いてるにいちゃん、いるでしょ。 けっして差し出されたポケットティッシュは受け取らないw もっと楽になってみんなと一緒に 楽しくやればいいのに・・・こういう粋がった兄ちゃんみるとなぜかEinsamkeit(12)を思いだすなあw Guten Tag とすすんで人に挨拶する性格ならきっと全然違ったんだろうな。 やたら犬に吠えられたりカラスにもの投げられたり追い回されたり、って詩には書いてないけど 実は主人公もやり返してるんじゃないかね?雪玉や小石くらいきっとぶつけてそうだw いやカラスだって普通むやみに攻撃はしないからね。絶対ウラでなんかしてると思うw と雑談になってしまったが、ナルシズムなんて若い頃は俺にも覚えがあるしむしろ当たり前の 心理だろう。そう考えるとバレンボイム盤の「格好つけ」的歌唱も意外と評価すべきかもね。
チラシの裏スレ発見
カラスで思いだした。ブレンデル盤のDie Krähe(15) 最後にKräheと呼びかけるところなんて面白いより壮絶だ。 美声でならしたF-Dがここでは醜ささえ感じさせるようなしわがれた ギョッとするような声を振り絞ってる。しばらく耳について離れなかったくらい。
ここ10日ばかりほとんど毎日のように「冬の旅」聴いたな。 これほと一時期にこの曲集聴いたのは生まれてはじめてかも。しかもF-Dばかり。 で俺の結論は最初に書いた通りでこの1枚を聴けばあとはいらないという意味での F-Dの「冬の旅ベスト盤」は存在しない。 いろいろ聴いて欲しい、つか楽しいよ。 ただし、もしたった1枚しか選べないなら、デムス盤に未練を残しつつ、71年ムーア盤にするだろう。 そして2枚選ばせて貰えるのなら、1枚は85年ブレンデル盤、 もう1枚は若い頃の演奏から、55年ムーアとのプラドでのライブ盤を選びたい。 (ライブ盤は全然触れなかったけど、去年出たこれいいですよ) 以上2006年6月13日付け、チラシのウラでしたw
冬の旅の楽譜を見ていていつも悩む事がある。 Das Wirtshausの最後のピアノ、デクレッシェンドすべきかクレッシェンドすべきか・・・ "Nun weiter"で感極まってその興奮状態意のまま曲を終らせて、Mutにつなげるべきなのか、 一度心を静めてから静寂を破るようにMutを始めるべきなのか。 昔はデクレッシェンドが自然に思えたが、最近はむしろクレッシェンドするほうに説得力を感じる。
ってここはF-Dのスレだったなw 彼は基本的にデクレッシェンドだったような記憶があるけど、クレッシェンドさせてた録音はあったっけ?
ガルデルリ指揮の「マクベス」(Decca)ってなんとなく違和感を感じていた。 共演メンバーもオケも指揮者もスタッフも日頃のDFDのオペラ録音とはあまり共通点がない。 イタオペ詳しくないから今まで知らなかったけど、これもともとスリオティスのヒロインに マクベス役で一世を風靡したゴッビを組ませるというイギリス・デッカの企画だったんだな。
ところが録音一週間前にゴッビが体調崩してキャンセル。急遽ミルンズに代役を頼んだけど 折悪くスケジュールが合わない。困り果てたデッカのPが試しに電話してみたら珍しく DFDの身体があいていた、という次第。 それにしても突然、しかもゴッビの代役頼まれて あっさり引き受けるあたりさすがと言うべきか。マクベスも彼のレパートリーではあるけどね。
マクベスはサヴァリッシュとやった64年ザルツブルク音楽祭のライブが出てるが、 こないだ聴いたらなかなか面白かった。全曲じゃないのが惜しい。
FMで吉田翁の番組つけたらシュトラウスのナクソス島のアリアドネ、<オペラ>の最後の とこやってた。R・シュトラウスのシリーズになって歌曲メインの頃はなるべく聴くように してたけど、オペラになってから忘れたり所用があったりでつい聞きそびれてしまう。 このところ3回に1回くらいしか聞けてない...orz
放送ではベーム盤使ってたけど、これF=ディースカウが音楽教師役で出てるんだよね。 これLPでもってて以前何度も聴いたんだが、プレーヤー調子悪くなってからもう10年 近く聴いてないな...orz
音楽教師は導入部のVorspielでしか登場しない。うーん、最初から聴きたかった。 でも自分の記憶だと、ベーム盤ってツェルビネッタのグリストがとてもよかった。 (グルベローヴァほどじゃないけど技術的に正確でしかもコケットな魅力に欠けてない。 とはいえ俺にとって最高のツェルビネッタはなんと言ってもリタ・シュトライヒである。)
それとF=Dの音楽教師がさすがにいい仕事してたんじゃなかったっけ? カール・デンヒなんかの喜劇的バリトンと比べると、人を食ったような執事 との最初のシーンなどいかにも真面目なんだけど、逆に当惑や抑えた怒りとか、 すぐに年長者の処世術から作曲家やプリマドンナ、テノール歌手をなだめすかし、 現場監督として現実的に立ち振る舞うこの役を巧みに演じてた。ケンペ盤の アダムより個人的には好きだったなあ。いま聴いたらまた別の感想かもしらんけど。
それにしても吉田さん、すっかり懐旧モード全開だな。シノーポリとかせめて レヴァインなどの新しい録音は見向きもせず、ケンペでもショルティでもなく ベーム盤。確かサロメやばらの騎士はカラヤンの定番使ってたみたいだけど、 いっそのことオペラは全部ベーム盤で統一すりゃよかったのに…。 ヴァン・ダムのいかにも凡庸なヨハナーン聴くよりF=Dの方が断然俺は面白い。 ファーニナルもよかった。久しぶりに「薔薇」のベーム盤聴き直してみたくなったよ。
749 :
名無しの笛の踊り :2006/06/19(月) 00:28:47 ID:tdI06Cdj
アリアドネ、皆が忘れてる可哀想なマズア盤w DFDのオペラ録音じゃ一番最後の方だな
750 :
名無しの笛の踊り :2006/06/19(月) 22:42:57 ID:tdI06Cdj
自己レス。フィリップスのアリアドネ(1988年録音)より後のものがあった シュポアのイェソンダ(Orfeo)が1990年、 なぜかこのCDもってたりする これが最後のオペラ録音になるのかな?
オペラでは英ユニバーサルのペンギン・ロゼットシリーズの来月の新譜に チマローザの「秘密の結婚」が入ってるね。バレンボイムとのやつ。 姉妹役のオジェーとヴァラディがいい感じで、なかなか楽しかった印象。 DFDの父親役(ジェロニモ)はこのオペラでも秀抜。彼の「父親もの」の系譜中の名品。 でも再発ならカイルベルトの「影のない女」だよな、そろそろ頼むよユニバーサル。
気がつけば《リア王》、国内盤輸入盤ともに廃盤になったようだ。 昨年の今頃はまだ見かけた記憶があるんだが…まあ仕方ないかな。 75歳記念での再発だったし、5年でもよくぞ現役だったと思うね。
DGの75歳記念と言えばF-Dエディションもマイナーどころはほぼ廃盤になったね。 シューベルト、シューマン、ベートーヴェン、ブラームス、ヴォルフなどはまだ入手 可能なようだが、これも在庫が切れ次第終了だろう。 去年の80歳記念ものはまだ大丈夫とは思うが、意外と早く廃盤になりそうな悪寒も・・
755 :
名無しの笛の踊り :2006/06/24(土) 23:59:31 ID:UW1ezc/t
影のない女age カイルベルト盤再発は当然として、同じくバイエルンでの 70〜80年代サヴァリッシュとのライブ、発掘してくれ〜。 ミュンヘンの十八番、演奏記録は相当数残ってるはず。 ORFEOにでも期待しようか。 特にDFDとニルソンの染物師夫婦コンビでの公演。 76年のライブがかつて市販されてたようだけど…。 映像がもし残っていたらこれもぜひ見てみたいね〜。
カイルベルトならアラベラがいいな 去年オルフェオで出た1958年のザルツブルクライブ 定番の1963年ミュンヘンライブ(DG) 1960年ミュンヘンの映像が80歳記念DVDで 一部見られるけど、これは全曲見てみたいところ デラ・カーザとローテンベルガーの姉妹にDFDのマンドリーカ この組み合わせは一つの理想型かも
>>756 と書きつつ、実はサヴァリッシュ/バイエルンのアラベラが
個人的にはお気に入り。DFDはカイルベルトとの方がいいし、
ヴァラディよりやはりデラ・カーザがアラベラ向きだと思うけど
なぜかオルフェオ盤の方が全体的に聴いてて楽しめる気がする。
ヘレン・ドナートのズデンカとベリーの親父さんが好きなんだな。
これも欲を言えば映像で見てみたいものの一つ。
(サヴァリッシュ/バイエルンの来日公演は
NHKで放映されたものをダビングさせて貰ったけど)
↑で言ってるオルフェオ盤とはもちろん1981年ライブのこと。 >756の1958年ザルツブルクライブではないので、念のため。
759 :
名無しの笛の踊り :2006/06/26(月) 02:00:30 ID:xAfCQVNv
>>756 58年にはじめて歌ったマンドリーカのことを2年後の自伝朗読の中で
触れているね。マンドリーカの役柄は自分の気質にとても合ってると
語っていた。歌唱上非常に苦労したとも。
ところで通例マンドリーカと表記されるけど、オペラ中やこの自伝朗読 を聞く限り「マンドリカ」でいいんじゃないかとも思う。「マ」あるいは 朗読ではむしろ最後の「カ」にアクセントがあるように発音しているね。 どっちにしろ、「リ」にはアクセントはこないみたいだ。
もう一つ。DFDとデラ・カーザの「アラベラ」で一度聴いてみたいのが 1965年にコヴェントガーデンでショルティの指揮で上演されたライブ。 これはBBCに録音記録が残ってるし、そのうちきっと出てくるだろう と密かに期待している。
/⌒ヽ ⊂二二二( ^ω^)二⊃ | / ブーン ( ヽノ ノ>ノ 三 レレ
763 :
名無しの笛の踊り :2006/06/27(火) 11:29:37 ID:7f4jcgeE
EMIのDVDでシューベルト「美しき水車小屋の娘(全曲)」が出た(日本語字幕入り)。 1992年4月2日にパリのプレイエル・ホールでの、エッシェンバッハ伴奏による ライブだ。1993年の引退前だが、気力がみなぎった演奏だ。 ボーナス映像で「フィガロの結婚」よりレッスン風景も収録されている。 若いバリトン歌手を指導するフィッシャー=ディースカウの、的を得た言葉が また見物だ。 (レッスン風景は、以前NHK・TVでもシリーズで放映された事があった。)
「水車屋の娘」は1回目のムーア盤(1951年モノ)が 以前CDが出てたが、現在カタログから消えてるのが残念。 EMIのGreat Recordings〜シリーズかテスタメントあたりで復活希望。
ところで最近気がついたんだが、2回目のムーア盤(1961)は 海外盤だと曲集の最初と最後に詩の朗読がついている。 俺の手持ちは初期の国内盤だが詩の朗読は入ってないし、 現行の国内盤にもないようだ。外盤って前から入ってたっけ? 興味のある人はHMVサイトで試聴できるよ。
766 :
名無しの笛の踊り :2006/06/27(火) 22:15:01 ID:HbICfaWX
>>765 うろおぼえだが、フィッシャー=ディースカウのこの録音は、はじめ
朗読も入れてその形で発売もされたが、後から「余計なことをした」と言って
その後は朗読を入れない形で出ていたんだと思う(LP時代の話)。
でもその後CDでは確かに朗読が入っているのといないのがある。
CD時代になってからのハイペリオンのボストリッジ盤では、彼は朗読のみ
(プロローグ・エピローグ以外に作曲されなかった詩も含めて)を
録音しているけど、そのことが何か関係しているのかな(根拠はないけど)。
オレの手元にあるのは1997年プレスの三大歌曲集のセットで、朗読も入っている。
767 :
名無しの笛の踊り :2006/06/27(火) 22:23:00 ID:8aXvjy4f
東芝のAAで始まる番号には収録されていましたよ。
768 :
765 :2006/06/27(火) 23:58:53 ID:dojdhrQb
突然ですが、指揮者との相性という点で、カラヤンとDFDってどうだったんでしょうね? 共にベルリンを拠点に活動する演奏家、2人ともレコード録音にとりわけ熱心で レーベルもEMIからDGへと、重心の移し方まで全く同じ。レコード録音に関しては、 共にレッグの影響を多かれ少なかれ受けたと思うし、60〜70年代のDG黄金期を 支えた2大看板とも言える特別な存在だった。 にも関わらず、マタイや天地創造、ラインの黄金など全然ないわけじゃないけど カラヤンとDFDの録音って必ずしも多くはないですよね。 特に嫌ってたわけじゃなさそうだが、何となく敬遠してた感じがするね、お互いに。
こんなことを考えたのは、たまたま昨年80歳記念番組としてORFで放送した DFDのインタビューを聞いたのがきっかけ。録音したまま放っておいたのを HDD整理してて見つけたので、今さらだが先日聞いてみた。 別にカラヤンのことは全然出てこないんだけど、DFDと指揮者との相性というか DFDの指揮者評価という点で面白いなと思ったので少し紹介してみます。
話題はもっぱらオペラだったが、特にカイルベルトとフリッチャイの2人の名前 を挙げて高く評価してたのが印象的。オペラのステージにおけるある種の 確実性/信頼性の点で共演した指揮者ではこの2人の手腕を激賞していた。 ベームでもサヴァリッシュでも、あるいはフルトヴェングラーでもバレンボイム でもなく、真っ先にカイルベルトとフリッチャイが出てくるあたり意外というか なるほどというか、なかなか興味深いインタビューでした。 それはともかく、残された録音の量という点から言うなら、少なくとも カラヤンよりは上で挙げた指揮者たちの方がDFDにとっては 相性がよかったと言えるのかな。(あくまで録音上の話ですが) このテーマはいつかまた、このスレが終わる前にでも。
ゲルト・アルブレヒトかもよ、F=Dと相性のいい指揮者って。
773 :
名無しの笛の踊り :2006/06/29(木) 12:01:21 ID:PBvUJxei
バッハに関しては、カール・リヒターですね。
774 :
名無しの笛の踊り :2006/06/29(木) 23:09:48 ID:wi//T0kf
すいません、F=Dの録音で特にお薦めのものを教えて頂けませんか? 出来ればお薦めの理由も一緒にお願いしたいです。 お薦めスレで聞くよりここの方が適切かと・・・
>>774 漠然と聞いても誰も答えられないと思うよ。
膨大なレパートリーある人だから。
せめてオペラかリートか宗教曲かくらい書かないと。
それでも難しいか。具体的な作曲家とか作品名
があれば俺でも答えられるかも。
>カラヤンとDFD 「ドイツレクイエム」が考えてみる一つの手がかりになるんじゃないか。 カラヤンにとってもF=Dにとっても最も重要なレパートリーの一つだった。 実際この二人は57年のザルツブルクで共演、かつてライブ盤が出ていたし、 68年にもヤノヴィッツ&F=Dをソロに再び取り上げていた。
けれどもスタジオ録音では、ついにカラヤンはF=Dを起用することはなかった。 80年代ヘンドリックス&ファン・ダムや70年代トモワ=シントウ&ファン・ダムの ものより60年代ヤノヴィッツ&ヴェヒターのが歌唱も演奏も個人的には好きなんだが、 それはともかく、こうしたソロの選び方がカラヤンの趣味・美学を的確に示してると思う。 シュヴァルツコップ&F=Dとある意味クセのある「目立つ」ソロを選んだ クレンペラー盤とその点で対照的。無論、どちらがいいとか悪いという問題ではなく。
ちなみにF=Dのドイツレクイエムなら、55年ケンペ盤が個人的に好きだ。
カラヤンだと47年のVPO盤(シュヴァルツコップ&ホッター)が好み。
>>773 そういえば、リヒターともドイツレクイエムやってますね。77年に
ミュンヘンで。(ソプラノは何とベーレンス) こういうの市販されると面白いんだが。
779 :
774 :2006/06/30(金) 15:58:09 ID:5HMOPOVX
>>775 ではシューベルトとブラームスのリートでのお薦めをお願いします。
あとドイツもの以外のオペラでお薦めのものはありますか?
リートやオペラで困ることの一つは、日本語対訳が必要なのかどうかという点。 ドイツ語もイタリア語もOK、それに英訳あれば十分だから輸入盤で構わない人、 あるいは、すでに他のCDで対訳は持ってるからいらない、という人はさておき、 慣れてない人にはやはり国内盤が無難だと思う。上の3種は全て国内盤から 選んでみました。 安い輸入盤もあるのでそれで構わなければそっちで。
現在入手が難かしいものは避けました。それと買いやすさを重視。 高価なセット物ではなくなるべく一枚物で、という観点から選んだのが 上記3点。とはいえ、どれも自信をもってお薦めしたいCDです。 初心者でもすぐ良さが分かると思うし、繰り返し聴くに足る充実した内容。 私も長年愛聴してますが、何度聴いても聴き飽きることがない。 以下<お薦めの理由>と補足を書いておきます。(読むの面倒ならとばしてもおk)
783 :
名無しの笛の踊り :2006/07/01(土) 00:56:26 ID:XldnHPBf
まずオペラですが、F-Dのオペラは人によって評価は分かれるでしょう。 なんといっても基本的にF-Dはドイツオペラの人。モーツァルト、 ベートーヴェン、ワーグナー、R・シュトラウスを中心に20世紀の ドイツもの(ベルク、プフィッツナー、ブゾーニ、ヒンデミット、 ライマン、ヘンツェ等々)を真っ先に聴くべきです。
ドイツオペラでは20世紀最高のバリトン(少なくともその一人)でしたが、 正直に言うと、私はF-Dのフランスものはオペラも歌曲も苦手ですね。 でも、ヴェルディやプッチーニなどは実はそれほど嫌いじゃない。 モーツァルトがイタリア語で歌われてもドイツオペラに分類される のと少し似てるのかもしれませんが、、F-Dのイタオペはイタリア語 で歌われるドイツオペラ、とまで言うと言い過ぎでしょうが、ドイツ の歌劇場で上演されてきたイタオペという枠組みと伝統の下、 あくまでドイツの観客にとってのイタオペなんだと思います。
だから、シエピとかゴッビ、バスティアニーニやタッデイなどと比較 して云々しても、それもまあ分かるんだけど、でも必ずしも的を射て るとは言えないような気がします。 それとF=Dの場合、徹底的にキャラクターを造り上げてきますから、 ドイツものであるなしに関わらず、それが合う人と合わない人が はっきりしてると思う。苦手な人はヴェルディはもちろん ドン・ジョヴァンニやアルマヴィーヴァ伯爵、パパゲーノでさえダメ なんじゃないか。逆に言うと、F=Dのモーツァルトが気に入る人なら、 ここで挙げた「ファルスタッフ」は多分気に入ると思う。 バーンスタインが何より素晴らしい、溌剌とした新鮮さが今なお魅力的。
ブラームスのリートはR・シュトラウスと同じく、少数の有名曲を除くと あまり聴かれてないし、実際この曲を、と挙げにくいところがあります。 結局若い頃の「マゲローネのロマンス」と最晩年の「4つの厳粛な歌」が 纏まった曲集としてブラを代表することになる。特に「4つの厳粛な歌」は 曲の素晴らしさもさることながらF-Dの得意中の得意レパートリーとして 絶対に外せない。ということで58年録音の「4つの厳粛な歌」を含む デムスとの録音を挙げてみました。
これ、まだ聴いたことない人は何をおいても一度は聴くべき名盤です。 F-Dの声がとにかく尋常ではない、まさに神がかっている。 時々F-Dの声にはちっとも魅力がないとか美声とは言えない、声に艶がない、 などといった認識をしてる方がいますが、ぜひこのCDを聴かせてみたい。 50年代後半から60年代前半が、声自体の魅力ではやはり絶頂期だったなあ、 としみじみ実感する一枚。先のシューベルトもデムスとのものは59年録音。 ブラームスほどじゃないがそちらでもF-Dの美声を十分に堪能できます。
>>785 F-Dのフランスもの
今気がついたけど、フォーレのレクイエムは別ですよ。ラテン語歌詞だし。
要は彼のフランス語に違和感あるんだな。もっとも、これは非=フランス語ネイティヴ
の歌うフランスもの一般に言えることなんで特にF-Dに限らないんだが。
若い頃のグノーは聴いたことないけど、彼のヴァレンティンは一度聴いてみたいかな。
と書き込んでから気づいたが、ベルリンでのグノーの「ファウスト」は おそらくドイツ語版での上演だったんだろうな。 このオペラ、ドイツ語圏では「マルガレーテ」と呼ばれてたけど 今でもそうなのかしらね? 我らが偉大なゲーテを通俗なフランス語オペラにするとは実にけしからん、 意地でも「ファウスト」なんて呼ばないぞ、ってドイツ人いけずだからなあ。 ドイツよりイタリアかフランス応援してます、今週はねw
フォーレクの"Libere me"のバリトン・ソロ、F-D節が利いていて素晴らしいのだが、 最後の"per ignem"で思いっきりドイツ語読みしてしまっているのがな〜
>>796 まあ、誰も母語として話してないからね
歴史的発音は一応あるだろうけど現実には各国各様
ドイツ語読みって耳には分かりやすいw、アグヌス・デイ萌え〜
"フォーレク"はBGMでバレンボイムとの74年録音聴くことが多いけど
録音が…(ry クリュイタンスのもそうだが、EMIだから仕方ないか
800 :
名無しの笛の踊り :2006/07/06(木) 06:37:49 ID:6bSfYzS6
800&1周年記念age
ところで
>>1 氏はどこ行った・・・?
801 :
名無しの笛の踊り :2006/07/06(木) 13:06:19 ID:6bSfYzS6
このあと午後のミュージックプラザ(NHK-FM、再放送は明日朝)は フィッシャー=ディースカウ特集です。 変わり種で息子マニュエルがチェロを弾くケルビーニSQのシューマンも。
802 :
名無しの笛の踊り :2006/07/08(土) 11:25:14 ID:lLwMa8lB
>>800 >>1 ですが、ここにおります。
やはり世紀の大歌手だけあって、レスの内容も読み応えのあるものばかりですね。
あと200で1000。よろしくお願いします。
>>802 ああ、いましたか。それならよかった。
いやね、
>>1 に「オペラとリートをナマで聴く事ができたのは一生の宝だ。」
とあるんで、他の方もそうだけど、このスレ終わるまででいいからぜひ何か
書いといて欲しいなと思って。さすがにベルリンドイツオペラとの初来日見た
人は2chだと少ないだろうけど、80年代以降なら実際のステージ行った人、
かなりいるだろうと思う。
自分の場合、大学入って上京したときはすでに引退した後、結局生では見られ
なかった世代なんで、どうしても録音の話中心になってしまう。
後200弱か、なんとかいけるかな。まだ挙がってないCDも多いしね。
804 :
名無しの笛の踊り :2006/07/09(日) 00:11:51 ID:jzMTNupV
>>803 >>1 です。早速のレス恐縮です。
最初のナマは、1966年11月5日の「ヨッフム/フィッシャー=ディースカウの夕べ」で、
マーラーの「さすらう若人の歌」でした。
オペラは年月日が不明ですが、日生劇場でのベルリンドイツ・オペラ公演で、ヴェル
ディ「ファルスタッフ」でした。ロリン・マゼール指揮でピラール・ローレンガー等も
出演したと思います。
リートはシューベルト「冬の旅」「白鳥の歌」、シューマン「詩人の恋」「リーダークライ
ス」などで、サバリッシュと小林道夫の伴奏でした。
またサバリッシュ指揮のN響で、奥さんのユリア・バラディーとの共演も聴いた記憶
があります(曲目は思い出せませんが)。
とにかく歌詞の読みの深さから来る、スケールの大きい世界を満喫しました。
>>804 1966年…自分は影も形すらもなかった orz
しかし思った程には昔ではない事に驚愕。
共演について、ショスタコーヴィチスレから拾ってきました。
もしかしてショスタコーヴィチの交響曲14番だったのでしょうか。
もしくはこのプログラムの他に演奏した曲(R・シュトラウスの管弦楽辺り?)でしょうか。
926 名前:名無しの笛の踊り :2006/07/09(日) 00:51:53 ID:B3ahFFfs
交響曲14番って日本で演奏されたこと何回あるの?
927 名前:名無しの笛の踊り :2006/07/09(日) 00:58:06 ID:uey9t776
2回だよ
928 名前:名無しの笛の踊り :2006/07/09(日) 00:59:34 ID:z0BoHGQ5
サヴァリッシュN響(F=ディースカウ&ヴァラディ)
秋山東響(独唱者?)
これだけ? どっちも大分前だね。
サバリッシュ/N響、ヴァラディとの共演なら ドイツ・レクイエムをTVで何度か放映してたね
,rn \从从从从从从从从从从/ r「l l h. ≫ | 、. !j / / ≫ みんな〜 ゝ .f / _ ≫ | | ,r'⌒ ⌒ヽ、. ≫ お待たせ〜〜っ♪ ,」 L_ f ,,r' ̄ ̄ヾ. ヽ. / ./ ≫ テポドンいくぞ〜〜〜〜〜〜〜〜〜 ヾー‐' | ゞ‐=H:=‐fー)r、) ./ /WWWWWWWWWW\ | じ、 ゙iー'・・ー' i.トソ \ \. l、 r==i ,; |' \ ノリ^ー->==__,..-‐ヘ__. / /| / \ ノ ハヽ |_/oヽ__/ /\ / |_ ゴゴゴゴ… \ / / / \./ / ヽ___ \' |o O ,| \ ../ / / y' | |\/ | ./ / | |o |/| _ | ./__/ | | | 「 \:"::/ ヾニコ[□]ニニニ | ⌒ リ川::/ / \ / \ ...::::/ / ゞ___ \/ / / / \. \ / / ゝ / .::\ / | | / ....:::::::::/\< | / | / ...::::::::::/ | | / / ....:::::::/ | .| / ...::::::::/ | | / .....::::::/ |___| / /''' .... ...:::::::::/ ( \__ / ...:::::::::/ ゙-'`ー---'
調べたらショスタコヴィチの14番は1979年5月ですね(サバリッシュ/N響) この時の来日では他に戦争レクイエムとかヴァラディとシューマンの二重唱など。 N響とのドイツレクイエムは1989年の春。サバリッシュ指揮。 他にF-Dでさすらう若人の歌、ヴァラディでマーラーの4番というプログラムも。 現役最後の年1992年秋は、バイエルン・シュターツオーパーとの ドイツレクイエム。サバリッシュ指揮でポップとの組み合わせだった。
>>804 あと、マゼールとのファルスタッフなら
1970年の第3回ベルリンドイツオペラでしょうね。
以上
>>448 のサイトで確認。
66年なんて僕の父親ですら10代でしたよ。 絶頂期に生で体感された方はとても幸せだと思います
811 :
名無しの笛の踊り :2006/07/10(月) 23:08:38 ID:wu4iFuSp
812 :
名無しの笛の踊り :2006/07/11(火) 06:22:59 ID:kPTUrOW9
>>811 ドイツ語歌唱であるのと画質その他から、ベルリンドイツオペラの新劇場
こけら落とし公演(1961年9月24日、フリッチャイ指揮)と予想してみる
ベルリンのドイツオペラとの来日、簡単に纏めときますか ・第1回(1963年10〜11月) 「フィデリオ」、「フィガロの結婚」、「トリスタンとイゾルデ」、「ヴォツェック」 指揮:ベーム、マゼール、ホルライザー いまだオールドファンに語り継がれる伝説の引越公演。初来日のF-Dは ベーム指揮のフィデリオとフィガロに出演。なるほど、フィガロのライブ録音を 聞く限り、指揮も出演者も気合い入ってるね。聴き応え十分、そして楽しい。 公演の合間に、デムス伴奏でシューベルト他の歌曲リサイタル。
・第2回(1966年10〜11月)
「魔笛」、「さまよえるオランダ人」、「後宮からの逃走」、「若き恋人たちのエレジー」、「椿姫」
指揮:ヨッフム、マゼール、ヘンツェ
F-Dはヨッフムの魔笛とマゼールのラ・トラヴィアータ、それに作曲者指揮による
若き恋人たちのエレジーの3作品に出演。
合間にデムス伴奏で「冬の旅」や
>>804 氏が触れているさすらう若人の歌など。
・第3回(1970年3〜4月) 「ローエングリン」、「ファルスタッフ」、「モーゼとアロン」、「コシ・ファン・トゥッテ」、 「魔弾の射手」、「ルル」 指揮:ヨッフム、マゼール、ホルライザー、マデルナ F-Dはマゼール指揮のファルスタッフに出演。 この時はヴァイセンボルンを伴奏者に 美しき水車屋の娘などのリートリサイタルを各地で。他に小林道夫伴奏によるバッハ などのリサイタルも行ったようだ。 ベルリン・ドイツ・オペラとの来日はこの年が最後。次のオペラでの来日は1974年の バイエルン国立歌劇場になる。(サヴァリッシュ指揮のフィガロの結婚など)
816 :
名無しの笛の踊り :2006/07/14(金) 17:50:31 ID:55Hx681d
ところで、珍しい曲をフムフムと聴いてると、最後にフィガロ第3幕の伯爵の レチタティーヴォとアリア、やっぱり締めは有名曲なのね〜と思ったら驚いた。 最初に聴いたとき思わず飲んでた缶ビール倒したくらいw レチタティーヴォのとこからあれ?とは思ってたんだけど終わりのアレグロ部分 に入ってビックリしたね〜、普段聞いてるのとメロディーラインが違ってるわ。 なんだこりゃ〜?? と慌てて調べてみたら、どうも1789年にウィーンで 再演されたときの改訂バージョンらしい。 不勉強なもんでそんな改訂版あることすら知らなかったよw
818 :
名無しの笛の踊り :2006/07/15(土) 00:37:23 ID:EvcE2d+Q
それにしてもF=ディースカウの伯爵が聞ける『フィガロの結婚』って何種類あるんだろうね? 手元に今あるのだけでも、1957年ベーム(Orfeo、ザルツブルクライブ)、1960年フリッチャイ(DG)、 1963年ベーム(DOB日生劇場ライブ)、1968年ベーム(DG)、1976年バレンボイム(EMI)、 それに1975-76年に収録されたベームのビデオ版の6種類か。 俺は未聴だけど他に1961年のライトナー盤(DG)があるし、マゼールとのライブ盤も出てたはず。 あと海賊盤の類は見当がつかん。 この週末はフィガロにしよう。さてどれを聴くかな…。
エーリヒ・クンツのフィガロにゼーフリートのスザンナ、シュヴァルツコップの伯爵夫人 この組み合わせは、フィガロ好きならピンとくる人も多いでしょうが、カラヤンの モノラル録音(EMI,1950)やフルトヴェングラーの53年ザルツブルクライブと同じ。 よく55年のE・クライバーの名盤(デッカ)が最も「ウィーン的なフィガロ」と評されるのだけど、 それとは別に、この3人の組み合わせがある意味50年代のウィーンにおける「フィガロ」の ベスト・キャストと言えるのかもしれない。
56年に始まるザルツブルクの「フィガロ」は、この3人にルートヴィヒのケルビーノ、 F-Dの伯爵を組み合わせ、メンバー的に彼の録音では個人的に一番惹かれるね。 同じベームの指揮でも68年のDG盤と比べて、月並みな言い方だけど、ベルリンのかっちり したアンサンブルに対して、いかにも良き時代のウィーン的というか香りが漂っていて面白い。 これはプライとクンツの違いもあるだろうが、やはりオケがVPOというのが大きいんだろうね。 他にネタが出てこないなら、今週はもう少しF-Dの「フィガロ」のこと書いてみます。
822 :
名無しの笛の踊り :2006/07/18(火) 23:15:30 ID:L4opivIr
F=Dの最初のフィガロの結婚は1951年1月のベルリン市立歌劇場のようだけど この音源ってこれまで発売されたことあるのかな?
823 :
名無しの笛の踊り :2006/07/18(火) 23:25:33 ID:pvMOQvop
なんか彼の声が好きになれない素人な私はお呼びでない? 黒田恭一の声に似ていて集中できないのです。 いまにも「お気持ち爽やかにお過ごし下さい」とか言いそうで。
824 :
名無しの笛の踊り :2006/07/18(火) 23:28:21 ID:fz1IB0nf
>>823 俗っぽさを感じている以上は、聞いても惑わされるだけ無駄ですよ。
>>823 声の好き嫌いは当然出てくると思うよ。ある意味クセのあるかなり独特な声だから。
ちょうどフィガロがいい例だけど、重唱アンサンブルの中でF=Dの声ってすぐどこ歌って
るか聞き分けられる。 声楽曲あまり聞かない人や初心者でもあの声は分かりやすい。
かくいう自分も、学生時代はずいぶん聞いたけど、なんだか鼻にかかったような
F=Dの声に違和感を感じだして、しばらく敬して遠ざけるような時期が続いてた。
去年のちょうど今頃だったかリヒターとのバッハを聴き直し、それからシューマン、
ヴォルフ、シューベルトと集中的にリート聴いてやっぱりとんでもなく凄い歌手だと
思い知らされた。このスレはF=Dルネサンスのいい機会になったな。
826 :
名無しの笛の踊り :2006/07/19(水) 00:03:20 ID:pvMOQvop
827 :
名無しの笛の踊り :2006/07/19(水) 00:20:28 ID:JM2FiqHu
>>825 丁寧にありがとうございます。
友人に勧められるまま何枚かCDを買ってきましたが、やはり鼻にかかった声がどうも好きになれませんでした。
これらのCDも、いずれ来るべき私のF=Dルネサンスに備えて温存しておきます!
でも最後はその独特な個性がポイントになってくるんだよね 超一流というか本当の大歌手とそこそこ良い歌手とを分けるのはそこ。 偉大な歌手はみな個性的だ。一聴してすぐそれと分かるクセのある声の持ち主ばかり。 その声のクセを殺すことなく、自分の魅力ある個性として最大限に活用してる。 フィッシャー=ディースカウの魅力も、実はあの声そのものにあるんだなあ。
俺は普通に美声に聞こえるからラッキー
鯖爺とのモツアリア(オルフェオのザルツブルク)聴いてハマりました それ以来F=Dに惚れ込んでます
>>825 お前さんは俺ですか?
前のスレにも出ていたけれど、他の歌手を聴いた後に聴くと
DFDの持ち味や凄みが伝わっていい。さすがに女声専門の歌では比較できないがw
F-Dの「フィガロ」で意外と拾い物だったのがEMIのバレンボイム盤。 1975、76年にエディンバラ音楽祭で上演されたG・エヴァンスによるプロダクションを 76年の上演に先立ちスタジオ録音したもの。女声陣のバランスがよく、特にブレゲンの スザンナがなかなかいい。もっともG・エヴァンスのフィガロはあまり好みじゃないんけど…。 F-Dは貫禄十分、ある意味彼の伯爵の完成型と言えるくらいに安定感抜群。 ウィーン情緒などは求むべくもないけど、かえって今の耳には聞きやすいかも。 廉価盤で安く買えるのはいいが、第1幕のレチタティーヴォ・セッコを全て省略し、 無理矢理2枚に収めている。ひどい話だ。「フィガロ」はレチタティーヴォも聴き所なのに。
834 :
名無しの笛の踊り :2006/07/23(日) 02:25:55 ID:i/ohMlNt
今週末も飽きずに『フィガロの結婚』聴いてる。大好きなオペラだけに F・ブッシュのSP録音から最近だとヤーコブス盤までお気に入りは多数。 F-D絡みならスタジオ録音は60年フリッチャイ(68年ベームでもいいんだけど)、 ライブなら57年のザルツブルクが、「フィガロ」演奏史から落とせない名演と思う。
ああ、無論ライブなら63年日生劇場も忘れちゃいけなかった。 この1週間、「フィガロ」あれこれ聞き比べてみたけど、自分にとって最高は 最初の予想通り57年のザルツブルクライブ(ベーム)だったな。 クンツもゼーフリートも、ルートヴィヒもオケもみな素晴らしいんだが、 中でもF-Dとシュヴァルツコップが圧倒的だと思う。レヴェルがちょっと違うね。
特に第2幕、伯爵と伯爵夫人の「濃さ」という点でこの演奏を越えるものは ちょっと他に思いつかない。 レチタチーヴォ・セッコの絶妙な素晴らしさ。 これ聴いた後に例えば68年ベーム盤やEMIのジュリーニ盤を聴いてみると、 あのヤノヴィッツやヴェヒターでさえ、なんだか弱くて物足りなくなってくる。 F-Dとシュヴァルツコップ恐るべし。 当然この二人のアリアが聴ける第3幕も素晴らしい。 特にシュヴァルツコップは、ジュリーニ盤も悪くはないが比べればこちらがもっといい。 裁判シーンの笑いの余韻がまだ残ってる場内の雰囲気が一変、固唾を呑んで聴き入る 観客の緊張感がライブだけにひしひし伝わってくる。爆発的な拍手も当然だ。
残念ながら当時の慣習に従ったのか第4幕のマルチェリーナやバジリオのアリアはカット。 そこだけは惜しいが、フィナーレがまた素晴らしい出来。伯爵の「ペルドーノ」と夫人の 赦し、そして大団円。どんな演奏でも感動するシーンだけど、ここでのF-Dとシュヴァルツコップ の達成は何と表現したらいいのか。素晴らしすぎる。
シュヴァルツコップという人は、自分の印象だと絶頂期は意外と短くて、60年代に入ると その比類なき輝きは急速に失われてしまう。今の耳には彼女のビブラートはやや古くさく感じるし、 時にテクニックの過剰さや言葉の解釈へのこだわりの強さが鼻につくことも多くなる。 (ヴォルフなどは逆にそこがいいとも言えるだけど) しかし50年代におけるこの種の役--伯爵夫人とかマルシャリン、カプリッチョの伯爵令嬢など-- では圧倒的に格の違いを見せつける。57年という最盛期の彼女と伯爵として売り出し中の 若きF-Dとの共演が録音として残り、今こうして聞けることはなんと有難いことか。感謝!
839 :
名無しの笛の踊り :2006/07/23(日) 14:27:59 ID:mvG9bboq
つチラシの裏
オペラネタならこれもぜひ ・ドン・カルロ(フリッチャイ指揮ベルリン市立歌劇場、1948年11月18日) 言わずと知れたDFDのオペラデビュー公演。 イタリア語でもフランス語でもなく ドイツ語でのドン・カルロ。違和感ばりばりかと思ったが、聞けばこれはこれで 面白かった。CDのカバー写真、グラインドル(フィリッポ2世)と並んだロドリーゴ のDFD、横顔がめちゃ若い。まだ23歳だし無理はないか。
841 :
名無しの笛の踊り :2006/07/25(火) 01:16:15 ID:cf2w8wDc
>>832 クレー指揮のと混同してねーか?
ブリテン指揮のはデッカ
>>841 シューマンはそのデッカ盤なんで合ってる
最後の行なら直前のヘフリガーの再発のことじゃないか
そうとしか読めないが
>>840 ヴェルディのネタ元の基本的なとこはシラーの戯曲『ドン・カルロス』だし、
ドイツ語版はそういう意味じゃ逆に面白いのかも
でもF=ディースカウの「ドン・カルロ」ならやっぱりショルティ盤(デッカ)だろね。 名盤多いオペラだから、さすがに俺もこれをファーストチョイスにしようとは 思わないけど。でも最初に聞いた演奏なんで個人的には思い入れあるな。 ベルゴンツィやギャウロフとDFDの二重唱はたまに聞きたくなる。
1948年のドン・カルロは、同じ年にビリングの伴奏で録音された
「冬の旅」や「白鳥の歌」などと共に、今日聞くことの出来るDFDの
最も古い録音で貴重。(「白鳥」の方は未聴だが)
放送録音なので同じ時期のSP録音などよりむしろずっと聞きやすい。
先日、
>>801 のFMでもビリングとの録音から「菩提樹」が放送されてたっけ。
最初期の録音だと、クルストがピアノ弾いたブラームス「四つの厳粛な歌」 (1949年9月録音)には驚いたな。DGへの最初の録音としても知られてるが、 すでにこの完成度とは!フルトヴェングラーが一目置いたのも無理はない。
40年代のバッハが発掘されたら・・・きっと素晴らしいだろうね。 51年のリステンパルトとのカンタータ録音から想像するに。
そういや、レーマンとのマタイは49年録音でしたね。 でもこの時期やたらコンサートでバッハ取り上げてて、カンタータとか 後に録音してないものも幾つもあったりするんで、それ聴いてみたい。 残ってるものだけでも・・・どっか探してくれないかな・・・と願望しとこ。
・ブラームス:4つの厳粛な歌 op.121 ディスコグラフィー 1)1949 クルスト伴奏(DG) 2)1958.8 ムーア伴奏(Orfeo, ザルツブルクライブ) 3)1958.10 デムス伴奏(DG) 4)1972 バレンボイム伴奏(DG) 5)1973 サヴァリッシュ伴奏(EMI→Brilliant)
現在入手できるもの。得意曲だけにライブも多いが海賊盤など詳細は不明。 「冬の旅」と同じく1955年のムーアとのプラドライブとか、1982年のリヒテルとの ライブあたりはいずれ市場に出てくるんじゃないか。ブレンデルとの放送録音も。
意外と間違いやすいのが4のバレンボイム盤。DGのブラームス大全集の中の 歌曲全集(女声はノーマン)は1978-82年にかけて録音されたものだが、「4つ の厳粛な歌」はずっと早い時期の録音を収録したらしい。
852 :
名無しの笛の踊り :2006/07/30(日) 13:50:47 ID:TkojDBoO
>>538 >>574 >>627 >>628 さて、ザルツブルクのモーツァルトマチネが今週末(5日、6日)に迫ってるわけだが・・・
今のところキャンセル情報はないようだ。このまま予定通り出演なら、公式の
音楽活動としては、2月19日のミュンヘン(シェーンベルクとウルマン)以来になる。
853 :
名無しの笛の踊り :2006/07/30(日) 21:41:50 ID:nZySuXnb
>>853 乙、と言いたいとこだがマルチポストはイクナイ。
>>852 ついでに自己レス。今のところネットでの放送がみつからないorz
ORFには期待してたんだが…。もう少し調べてみるか。
バイロイトの季節だし、F-Dのワーグナーのことも一度じっくり書いて
おきたい気もするが、暑いとなかなかその気になれないw
一つだけ情報提供。だいぶ以前にクーベリック/バイエルン放送響との
ワーグナーが話題に出ていた。(
>>189-193 )
この録音のうち、「オランダ人」のモノローグ(Die Frist ist um)と
「ワルキューレ」の終幕ヴォータンの別れ(Leb' wohl)の2曲が
2003年に出たベスト盤に収録されてるのを見つけた。
http://www.hmv.co.jp/product/detail.asp?sku=617621 いかにもF-Dがヴォータン歌ったらこうなる、という感じで面白いんだよね、これ。
856 :
名無しの笛の踊り :2006/08/02(水) 12:38:42 ID:7b6NaBg+
>>855 あのワーグナー3曲の録音って実は「おまけ」というかついでだった。
メインはヒンデミットの『画家マティス』で、1977年6月にミュンヘンで
クーベリック指揮で演奏された時のもの。
そういや『画家マティス』も現行カタログから消えてるね。
EMIの再発希望リストに入れとこう。ワーグナーともども。
そういや『画家マティス』で思い出した。 DGにもL・ルートヴィヒ指揮ベルリン放送響との録音がある ようだけど、これって抜粋盤なのかな?それともアリアだけ? CDでもLPでもまだ見かけたことないんだよね
858 :
名無しの笛の踊り :2006/08/04(金) 02:45:54 ID:CXvZFj3s
>857 Mathis der Maler (Auszuege) 1961-11, Berlin DG 431 741-2 Leopold Ludwig, Pilar Lorengar, Donald Grobe 大分以前の復刻。Keilbertの Cardillac全曲の余白に収録 されていた。 >All 1950年の放送録音によるビゼーの「真珠とり」が発売された。 曲の順序がいい加減だが、25歳のDFDの美声が聴ける。 輸入盤だが定価の安いWalhallのもの。 近く入荷するだろう。もちろん、ドイツ語。
859 :
名無しの笛の踊り :2006/08/04(金) 09:12:40 ID:2RCSDkM5
>>840 DFDの自伝朗読聞いてたらこのデビュー時の話題が懐かしく語られてた。
支配人のティーチェンの前で仮面舞踏会のレナートのアリアを歌い更に別室に
呼ばれなぜかリートを歌わされたこと、4週間後に新演出のドン・カルロでポーザを
歌うよう請われたこと、オペラの経験が皆無だったのでとても焦ったこと、
そして大成功。指揮のフリッチャイとグラインドルがとても助けてくれたと感謝してた。
最後にグラインドルの口調のものまねまで披露してるw
あれ、ここではシュヴァルツコップ亡くなったこと触れられてないんだね
DFDフォーラムに5,6日の演奏会の詳細レポ(Monika Wolf女史)と
ステージ写真があがってるね。無事に終わり、なによりお元気そうでホッとした。
>>860 いまはとても何かを書く気になれない。ひたすら聴くのみ。
こないだ書いたザルツブルクの『フィガロの結婚』、
あれが俺にとっての追悼文になってしまうとは…。
試しにこのスレを「シュヴァルツコップ」で検索してみる。 その多くは俺が書いたものだが、他の人のものもけっこうあることに気づく。 レッグと結婚して英国籍である以上シュワルツコップと書くべきなのかもしれないし、 昔ながらにシュヴァルツコップフと書く人が多いのも知っている。ドイツ語のpfを プフと日本語表記することに何となく違和感があって、どうせ日本語にない音なのだし シュヴァルツコップでいいんじゃないか、と友人と議論した学生時代を懐かしく思い出す。 日本風に言うと今日が初七日。DFDとのイタリア歌曲集(ヴォルフ)を聞くことにしよう。
863 :
860 :2006/08/10(木) 01:19:06 ID:veorFfiB
862 同意です
>>859 グラインドルにはその後ずっと尊敬と感謝の念を持ち続けたようだ。
1993年グラインドルが80歳で亡くなったとき、あれは確かベルリン・ドイツ・
オペラでだったと思うが、その追悼式典で弔辞を述べたのがDFDだった。
もう一つ。2003年暮れにホッターが長寿を全うした後でDFDが寄稿した 文章、HDDから探し出して読み返してみた。戦争中ラジオで聞いた ブラームスのこと、ベルリンでの冬の旅のこと、1954年バイロイトで体験した ヴォータンやアンフォルタスの素晴らしさ、それを本人に打ち明けたとき 返ってきた意外な言葉・・・。75歳記念の祝いに92歳の高齢でミュンヘン まで駆けつけてくれた(その午前中ウィーンで講義があったにもかかわらず) その好意への感謝の言葉。 涙腺が弱くなってるせいか、これらのエピソードについジーンとしてしまう。 グラインドルもホッターも、そしてシュヴァルツコップも今はもういないけれど DFDにはいつまでもお元気で、と願ってやまない。
昔の歌曲全集シリーズってたしかディスクが金色だったと思ったんですが、復刻されたシューマンは変わっちゃったみたいですね……残念
867 :
名無しの笛の踊り :2006/08/12(土) 14:19:55 ID:4t8sKjqG
そろそろageとくか 今年のお盆帰省、一番の目的が実家に置いてあるヒンデミットのLP、 クーベリックの「画家マティス」とカイルベルトの「カルディヤック」を 聞くため、とはさすがに表向き言いにくいw
868 :
名無しの笛の踊り :2006/08/12(土) 14:52:12 ID:e1ya94QL
俺は、学生時代に収集していたエロ資料を見るためだな。
869 :
名無しの笛の踊り :2006/08/13(日) 00:32:03 ID:l8vJWc1j
先ほどORFで流れたベーム/BPOとの「亡き児を偲ぶ歌」は 1962年ザルツブルク音楽祭でのもの。 (放送では言ってなかったと思うが8月19日のものだろう) 演奏自体は同じ組み合わせで翌63年4月16-17日にベルリンの イエス・キリスト教会で録音されたDG盤の方がより完成度は高いと 思うが、貴重な録音が放送されるORFのチェックは欠かせない。 直前に気づいてよかった。
870 :
名無しの笛の踊り :2006/08/13(日) 02:34:08 ID:l8vJWc1j
シュヴァルツコプフの葬式行ったかな?
年に一度あるかないかだが、ヒンデミットのオペラや声楽作品が 無性に聞きたくなることがある。DFD絡みでは『カルディヤック』が好きだ。 お盆休みに久しぶりに聞き比べてみたが、『画家マティス』は少し長すぎてへこたれたorz もともと最初にヒンデミットにハマったのがアルブレヒトの『聖女スザンナ』で、 さらに『ヌシュ・ヌシ』、『殺人者、女の望み』と初期オペラから入ったせいもあるかな。
875 :
名無しの笛の踊り :2006/08/18(金) 23:58:51 ID:LqUCYiQh
「打金匠」や「カルヂリヤツク」なんて書きたくなるのは 高校ん時読んだ『玉を懷いて罪あり』(森林太郎訳)のせい。 ホフマンの原作は17世紀パリが舞台、オペラも同じ設定だけど ヒンデミットのはむしろ1920年代のベルリンって感じ。
「カルディヤック」第1幕、パントマイムで演じられる寝室での殺人シーンなんて なんだかサイレント期のドイツ表現主義映画見てるみたいだね。 クライマックスの群衆とカルディヤックとの対峙場面でのDFD凄すぎ。 「ヴォツェック」や「ファウスト博士」「リア王」に匹敵する徹底的なキャラクター創りだ。 こういうの聞くとつくづくDFDの真骨頂は20世紀ドイツオペラにあるんだな、と。
あとOpera d'OroのCDでは、最近再発された1972年ザルツブルクの「コジ・ファン・トゥッテ」 と1971年ザルツブルクでの「新ヴィーン派歌曲リサイタル(ライマン伴奏)」を買ってみた。 「新ヴィーン派」は確か別レーベルでCDもってた気がするがどこかに紛れ込んで出て こないし、安いしまあいいかとw フォルトナーのTerzinenがお気に入り。 さっそく記載ミス発見。 CDにはOctober 8, 1971となってるが正しくは8月10日。 月と日の数字を取り違えた単純ミスだね。
ヒンデミット好きにはF=ディースカウはなんともありがたい人。 若い頃から歌曲、オペラ、オラトリオ・・とヒンデミット作品と熱心に取り組んでいた。 個人的にも知り合いで、1957年にはオラトリオDas Unaufhörliche や レクイエム(Requiem "for those we love--When lilacs last in the dooryard bloom' d) を作曲者指揮による演奏会で共演していた。
歌手生活を引退したあとも、1995年のシュヴェツインゲン音楽祭で ヒンデミットプロで組んだ演奏会を開いたりしている。今度は指揮者として。 演奏されたのは、室内音楽第1番、バレエ音楽「悪魔」、ピアノ協奏曲(室内音楽第2番)、 それにマラルメの詩によるバレエ音楽「エロディアード」というものだった。 ORFEOあたりでぜひ正規盤出して欲しい。
880 :
名無しの笛の踊り :2006/08/22(火) 12:50:06 ID:jwKe/QGF
オルフェオのヒンデミット歌曲集 DFDが描いた油絵のジャケット画像、画の巧拙はさておき なかなか味わいがある。暖色でまとめたところもいい感じ。 でも頭部だけは写実的じゃないねw
ヒンデミット歌曲集はDFDのラスト10年間でも特に印象深い録音の一つ。
他にもショスタコーヴィチやニーチェ、ヴォルフの初期歌曲とかデーメルの
詩による様々な歌曲、ツェルターやライヒャルトからシェックにアイスラーまで、
最後まで録音やレパートリー開拓にどん欲さを見せていた。
このあたりも一度じっくり聴き直してみたいのだけど・・。
>>880 髪型はむしろDFD自身のそれだね。
882 :
名無しの笛の踊り :2006/08/24(木) 15:46:36 ID:/gjcWWU4
レーガーやヴォルフのオケ伴奏歌曲も80年代の佳作だね。 ソニーのマーラー(バレンボイム/BPO)ってなんで再発されないんだろ。
883 :
882 :2006/08/25(金) 09:32:44 ID:nKhW80al
ビミョーに不正確だった。 いま見てみたら、 ヴォルフのオケ伴奏歌曲集(ソルテス指揮、Orfeo)は1990年の録音だった。
このスレを見てる人でロッテ・レーマンのファンがどのくらいいるか分からないが、 ドイツのオペラやリートと本気でつき合えば、否応なく、どこかで一度はぶつかる 大きな存在ですね。本日8月26日はロッテ・レーマンの没後30年の命日です。 シュヴァルツコップが亡くなったとき、「えっ、まだ生きてたの?」という反応が多かった ように、レーマンの30年というのも驚く人が多いのかもしれない。63歳で引退しその後 88歳で亡くなるまでマスター・クラスで後進の指導で余生を送ったロッテ・レーマンと、 同じく63歳でラスト・リサイタルを行いその後90歳で亡くなるまで後進の指導に最後の 情熱を注いだシュワルツコップ、ドイツが生んだ20世紀の偉大な二人のマルシャリンの 軌跡は、こう並べてみると驚くほど重なって見える。 最後は活動の中心をアメリカに移し1951年に引退したロッテ・レーマンと急速に名前が 知られはじめてたとはいえベルリンのローカルで活動してたDFDとは直接共演の機会は なかったと思いますが、もし共演してたらと想像してみるのも面白いですね。
さて、今週末はDFDの最後の方の録音を中心に聴いてみる予定。 Clavesに1991年に録音したC.M.v.ヴェーバー歌曲集をまず聴いてみた。 そういえば、DFDはヴェーバーとはそれほど縁はなかった。ごく若い頃に 『魔弾の射手』のオットカールをやった記録はあるがオペラはそれだけ。 リートも録音が全くない訳じゃないが「ドイツリートのエンサイクロペディスト」 にしてはむしろ寂しい感じ。だから引退直前になってまとめてヴェーバー歌曲を 録音してる事実になんだか感慨深いものがあります。 こうした初期ロマン派のある意味素朴な歌曲は、もっと若い頃-20年くらい前に- 録音して欲しかったのがClaves盤を聴いての率直な感想。あちこちで衰えが気になる。 にもかかわらず、そのひたむきな歌唱にしみじみ感動してしまった。
>>877 そのコジ・ファンって他のキャスト誰が出てますか?
・1972年ザルツブルクの「コジ」 要するに、DGのベーム80歳ザルツブルクライブ盤(1974年、 ドン・アルフォンゾはパネライ)とDFD以外は全て同じキャストですね。 DFDが出演してた1973年の上演も録音は残っているので、 これもいずれはOrfeoあたりで正規盤が出ることでしょう。
それとDFDの「コジ」なら、個人的にはヨッフム/BPOとRIAS室内Cho. によるDG盤(1962年)を再発して欲しいところ。(DGオペラハウスシリーズででも) ゼーフリート、メリマン、プライ、ヘフリガー、ケートにDFDというキャスティング。
偶然隣り合ったドビュッシースレとスレ数が全く同じだw 何かの縁なんでこれからドビュッシーのメロディー聞いてみよう ヘルの伴奏した晩年の録音で
↑間違い。レス数だった。 まずはグリーンと3つの歌曲(ヴェルレーヌを)聞いてみた。微妙というか独特だなあ。 普通のフランス歌曲ファンはたぶん評価しないだろうなw DFDファンとしてはこれはこれでアリかな、とは思うけどね
893 :
名無しの笛の踊り :2006/09/03(日) 09:52:34 ID:lvpmnCHD
秋だね。ブラームスのHerbstgefühl op.48-7でageてみよう。 現在手に入るCDは4種かな。 デムス、サヴァリッシュ、バレンボイムにムーアのライブ録音
894 :
名無しの笛の踊り :2006/09/03(日) 13:57:48 ID:5TlvYAkX
>>893 うしろの2つしかない・・・
サヴァリッシュはEMI?
895 :
名無しの笛の踊り :2006/09/03(日) 14:29:46 ID:lvpmnCHD
>>894 そうです。今はブリリアントの歌曲集(6枚組のやつ)に入ってます。
DFDで秋、と言うとまず思い浮かぶのが「大地の歌」のDer Einsame im Herbst 10分くらいの楽章だけど、クレツキ/PO盤とバーンスタイン/VPO盤では2分ほど違う。 無論後者の方が長い。自分は前者をより好むが、どちらも素晴らしいな。
さらに九月のリートなら、「4つの最後の歌」のSeptemberとか クルト・ワイルのセプテンバー・ソングあたりが真っ先に思い浮かぶ。 でもこの2曲、DFDはさすがに歌ったことないだろうw
シューベルトだと、そのものズバリ「秋」 Herbst D945 があるね。 最後の年に作曲された10曲(だっけ?)のレルシュタープ歌曲中の佳品。 「白鳥の歌」に収められた7曲にちっとも劣らないと思う。 DGの全集と他に1982年にブレンデルと録音したものが出ていた。
レルシュタープの同じ詩には後にリストも作曲している。(S294) 現役盤ではDGのリスト歌曲集(バレンボイム)で聞くことができる。 他にライマンが伴奏したEMI録音もあるようだが、これはまだ聞いたことないな。
900 :
名無しの笛の踊り :2006/09/06(水) 09:52:53 ID:ZlaOunrl
An den Mond in einer Herbstnacht D614 で900get!!!
901 :
名無しの笛の踊り :2006/09/06(水) 21:03:07 ID:ZlaOunrl
たまたまバイエルン放送聞いてたら今DFDの歌唱が、しかも英語。 知らない曲なのでなんだろと思ってアナウンスとついでに番組表で確認。 ベートーヴェンのアイルランド民謡の編曲集から"The return to Ulster"; "O harp of Erin"; "The pulse of an Irishman"の3曲だった。 ヘルのピアノ、メニューインのVn、H・シフのチェロによる伴奏。 1983年のEMI録音からだが、これは確かまだCD化はされてないはず。 自分もはじめて聞いた。偶然貴重なものが、ラッキー〜
902 :
名無しの笛の踊り :2006/09/08(金) 18:57:29 ID:LH5HwWJC
ヴァルナイ追悼を兼ねて『エレクトラ』DVD版を買ってきた。 VHSでは見たことはあるが、おまけのドキュメンタリーも含めて楽しみだ。 ベームの最後の仕事、遺作となったこの『エレクトラ』、本当は25回忌の 命日に試聴する予定だったのだが、盆帰省ですっかり忘れていた。 まさかヴァルナイを追悼することになるとは・・・合掌。
・フォーレ:「優しき歌 op.61」 ムーア伴奏 EMI 1958年録音 フォーレ歌曲でDFDが最も好んだのが9曲からなる「優しき歌」。リサイタルでは 何度も取り上げていたようだが、スタジオ正規録音はおそらくこれだけだろう。 彼の美声の絶頂期だけに、とりわけ弱音部の美しさは尋常ではない。 ところがフォルテ部分になると、フランス歌曲としては何か違うという感じだ。 古いパンゼラ盤やモラーヌで聴き直してみると、その微妙な違いがよく分かる。 ところでLa bonne chansonを優しき歌と訳すのは、誤訳だとする人と 意訳としてむしろ評価する人がいるね。俺はどっちかというと後者かな。 直訳してもあまり面白くなさそうだから。
フォーレでは晩年の歌曲、特に最後の「幻想の水平線」を録音して欲しかった。 最後の10年間の録音をみると、作曲家の最後の傑作をいくつも取り上げているね。 ヴォルフのミケランジェロ歌曲(オケ版)、ラヴェルの「ドン=キホーテ」の再録音、 ショスタコーヴィチのミケランジェロ組曲やレビャートキン大尉の4つの詩・・・。 若い頃からブラームスの「4つの厳粛な歌」にこだわりを持ち続けたDFDだけに、 こうした晩年の作品選択はいろんな意味で興味深い。
905 :
名無しの笛の踊り :2006/09/10(日) 22:47:53 ID:YjaSg9Sj
狂粗様専用スレ
>>905 ???
>>902 演奏に限ればやはりドレスデンのシュターツカペレとのものがいい。
DFDのオレストにせよ、ベームの棒にせよ。
フリードリヒ演出はけっこう面白いので、ビデオ盤も持ってて損はないけど。
908 :
名無しの笛の踊り :2006/09/12(火) 01:45:13 ID:Qkd0RSyE
エンゲルが伴奏したものではロンドンでのマーラーリサイタルと ストックホルムでのゲーテ歌曲を集めたリサイタルがよかった。 どちらも1970年でライブ盤は今も入手可能なはず。
カール・エンゲルで自分が思い出すのは何と言ってもEMIのシューベルトだ。 ○シューベルト歌曲集(全78曲、TOCE6671-75) 1950年代にEMIに録音したDFDのシューベルト歌曲を、3大歌曲集は除いて 年代順にほぼ全て集成したもの。東芝EMIがDFDのリート録音を最初にまとめて CD化したシリーズの一つ。90年代のはじめ頃の話。スリムボックスは当時は割と珍しかった。
当時高校生だった自分が最初に買ったセットもの。この78曲はそれこそ何度聞いたことか。 5枚組で11700円だった。(ついでに3大歌曲集の方は3枚組で7020円。今は本当にいい時代だw) それだけにひたすら聞きまくった。朝から晩まで、通学中もウォークマンで聞いた。 ドイツ語はまだ全く分からなかったけど、とにかく音楽とDFDの歌声を聞いてるだけで幸福だった。 DFDのシューベルトというと、今でも後のDGのものよりまずこのEMI録音の方を思い出してしまう。
最初の3枚がムーア伴奏のもので、後の2枚(23曲)がエンゲル伴奏だった。 中でもDISC4に収められた6曲のシラー歌曲が高校生には強烈な印象だった。 特に「潜水者D77」「人質D246」「期待D159」の3曲。とにかく長いw もう一枚の方に入ったマイアホーファーの「孤独D620」もそうだが、10分以上かかる リートを聞いたのははじめてだった。特に25分近い「潜水者」には心底驚かされた。 DFDの語り口も見事だったがエンゲルの伴奏、その描写の確かさにも感心した。
そう言えば、エンゲルと相性の良かったプライがシラー歌曲を得意にしてて、EMIとフィリップスに シラー歌曲集を録音していた。フィリップスに録れた「潜水者」はDFDに次いで2人目の録音だった と思うけど、この伴奏のエンゲルも素晴らしかった。
913 :
名無しの笛の踊り :2006/09/13(水) 19:58:01 ID:pa5pQ4Vk
ブログでやれ ===========糸冬 了=============
いやいや、是非ココで。 ============再 開=============
915 :
名無しの笛の踊り :2006/09/13(水) 23:45:30 ID:e/R3CwG7
age
F=Dのバラードものってどれもいいよね、上手すぎ バラードというとレーヴェがあまり出てこないね。F=Dスレなのに不思議 魔王なんて、シューベルトの大傑作の影に隠れて過小評価な気がする F=Dはこの曲何度も録音してたはず
魔王だったらムーアとの1958年のがいいな。 他にバラードっていうとヴォルフか。火の騎士とかこうのとりの使いは1973年のインスブルックライヴのがいいね。 最初に聴いたときこれほどまでに鬼気迫る激しい演奏は聴いたことがなかったから夢中で聴き入ってしまった。
918 :
名無しの笛の踊り :2006/09/15(金) 19:16:30 ID:6Vsw27nR
リヒャルト・シュトラウスのリートもここまでほとんど話題になってないね。 まあシュトラウス歌曲は女声で聞いてハァハァ萌えるのが愉しいわけだが。 有名曲はともかく少し聞き込もうとすると、いまだにF=ディースカウの セットを取り出してしまうな。EMIの録音の方ね。
919 :
909 :2006/09/16(土) 10:38:09 ID:fmNQRuaP
少し訂正しときます。 ×1950年代にEMIに録音したDFDのシューベルト歌曲を、 ○1950年代を中心にEMIに録音したDFDのシューベルト歌曲を、 エンゲルとの録音が1959年なんでうっかり勘違いしてしまいました。 ムーアとの録音は60年代に入っても続きます。ちなみにムーアとEMIに 入れた最後のシューベルト録音は65年春、あの美しい「連祷D343」でした。 すぐに翌年からDGへの全集録音が開始されることになります。
>>914 お気遣いどうも。でも全然、ノープロブレム。
それより何か話題でもネタでもなんでもいいので書き込んで頂戴(笑)
>>915 さんもね。
一人でスレ維持しようとすると、どうしてもブログ的な書き方になってしまう。
ある程度内容というか情報を入れつつ保守しようとするとしょうがないところもあるんですよ。
他の方がどんどん話題出してくれた方が自分も断然書きやすいです。
ブログはね、恥ずかしながら私ももってますよ。
よそ様とはリンクしてないし宣伝もしないからほとんど気づかれずにすんでます。w
そろそろこのスレもゴールが見えてきましたね。でも安心してここで落としちゃもったいない。
どっちみち自分はこのスレでお終いなんで、あとはなるべくこれまで出てこなかった曲や演奏、
他の人が話題に出してくれないような録音を中心に、粛々と埋めていこうと思ってます。
シューベルト、シューマン、マーラーといったあたりは、他に詳しい方もたくさんいるでしょうし、
またいつかDFDスレなりリートスレなりが立てば当然話題に上るでしょうから、自分はもうあまり
書かないかも。そういう話題が他の人から出てくればまた別でしょうが。
>>916 レーヴェの「魔王 op.1-3」はうちのCD棚探すと3種類ありました。
だから少なくとも3回以上録音してますね。
ムーア(1955 EMI モノラル)、ムーア(1967 EMI)、デムス(1979 DG)
>>917 ヴォルフのバラードならゲーテ歌曲集のものもオススメですよ。
バラードなら個人的にはシューマンだと思っているのだが、誰にも賛同してもらった事が無い。 たまにこのスレで話題出すけど、それについてレスしてもらったことも無い・・・
>>922 お、さっそくシューマンだ。 私は大賛同しますよ。
ロマンスとバラード集(op.45, op.49, op.53, op.64)はどれも聴き応えありますね。
ハイネの「ベルシャザール王op57」も大好き。
でもこのスレで? シューマンスレじゃなくて?
おかしいなあ。でも気がつかないでいたらすみません。
924 :
922 :2006/09/16(土) 16:59:00 ID:xtBSzR1Y
>>922 の1行目と2行目には何の関連もありません。
レーヴェの「魔王」のモノ録音は1955年の1月・・・ということは・・・
ムーアとの最初の「冬の旅」や3曲のヴォルフ「メーリケ歌曲」と同じセッションな訳か。
正確に言うと「冬の旅」が13日と14日、ヴォルフとレーヴェが15日とクレジットされてる。
確かに声の感じも録音もとてもよく似てますな。受ける印象もそう。
>>924 それは失礼。
DFDのヴォルフの管弦楽伴奏歌曲の録音ってありますか? 弟子のヘンシェルと聴き比べしたい
929 :
927 :2006/09/17(日) 14:15:27 ID:3nzLvqMM
>最後の録音の一つ 少し補足しとくと、リサイタルのライブなどはこの後もまだいくつも出てるけれど、 スタジオ録音となると1990年が最後の生産的な年と言えるんじゃないかな。 あとは91年にClavesにヘルの伴奏でウェーバーとシェック、Deccaに アシュケナージ指揮でショスタコーヴィチがあるくらい。
9月17日・・・すっかり忘れていた。フリッツ・ヴンダーリヒの40回目の命日じゃないですか。 ぎりぎり気がついてよかった。今宵はヴンダーリヒとDFDのコンビ作聞いて偲ぶことにしますか。 ベームの「魔笛」かフォルスターの「ヨハネ受難曲」で。
931 :
名無しの笛の踊り :2006/09/18(月) 12:23:45 ID:wnXpp6wx
ヴンダーリヒとDFDの組み合わせで「大地の歌」、64年4月のカイルベルトとのライブは もう少し状態いい録音が残ってるような気がする。手持ちのClassica d'Oro盤の 復刻がイマイチなので。別の日のものとか残ってないのかな。 個人的に密かに期待してるのは64年6月にクリップス指揮/ウィーン響とのライブ。 これもヴンダーリヒとDFDのコンビ。いつか正規盤で出てこないものか。
「魔王」ネタついでにこれもぜひ。 ・シュポア歌曲集(オルフェオ、1984年録音) DFDが「バリトンとVn, Pのための6つの歌曲 op.154」など12曲、ヴァラディが 「ソプラノとCl, Pのための6つの歌曲 op.103」の6曲を歌った夫婦共同作。 シューベルトとレーヴェの有名作の他にDFDが取り上げた第三のの『魔王』で、 作品154の1曲。ユニークなのはヴァイオリンのオブリガートがついてる点ですね。 魔王のささやきのシーンで効果的に使われてます。もっともなんだかサロン的というか 安っぽい通俗的効果を狙い過ぎかも。話の種に一度聞くのは面白いんですが…。
シュポア好きの一人として少し擁護しとくと、晩年の作品154よりも他の6曲が ずっとよいリートだと思います。そちらはピアノ伴奏のみの普通のリート。 それとヴァラディが歌った作品103も自分は好きだなあ。 これはおそらくシューベルトの『岩上の牧人』の影響を受けたんだと思いますが、 さすがにクラリネットの名曲をいくつも書いたシュポアだけに、Clのオブリガートが 実にいい味だしてます。 他にDFDのシュポアでは、同じくオルフェオにオペラ『イェソンダ』がありますね。
DFDのプフィッツナー録音ってどれくらいあるんでしょうか?
>>934 ヒンデミットと並んでプフィッツナーはDFDの重要な20世紀レパートリーなんですね。
従って録音はかなりありますよ。私も全貌はよく知らないw
でもいい機会なんで不完全ながら纏めてみますね。(間違い等あったらすみません)
まずオペラではなんと言っても
・『パレストリーナ』(DG, クーベリック 1973年) DFDの20世紀ドイツオペラ録音の代表作の一つ。
それと一部抜粋(手持ちのCDでは17分ほど)なのが残念だけど
・『哀れなハインリヒ』(EMI, サヴァリッシュ 1977年)
が凄い。以前にも一度このスレで書いた気がするけど、これぞまさにDFDの絶頂期の素晴らしさ。
70年代の後半はむしろ下降期と思っていた自分の認識を一変させた録音。
次にリート録音。主なスタジオ録音は ・1959年、エンゲル伴奏(DG, 75歳エディションで復活していた。デムス伴奏のものと合わせて) ・1969年、エンゲル伴奏(EMI,エンゲルとの再録音。17曲) ・1979年、サヴァリッシュ指揮バイエルン放送響(EMI, オケ伴奏歌曲が6曲ほど。これお気に入り。) ・1982年、ヘル伴奏(オルフェオ、17曲。ジャケットはDFDによるプフィッツナー肖像画。)
最後にライブもの。リサイタルでもしばしば取り上げてました。 今取りあえず思いつくものを書いておきます。 ・1962年、ムーアとのザルツブルクリサイタル(オルフェオ、プフィッツナーは4曲) ・1975年、サヴァリッシュとのザルツブルクリサイタル(オルフェオ、この年はアイヒェンドルフの 詩によるさまざまな作曲家の歌曲をとりあげた。プフィッツナーは6曲。) ・1985年、ライマンとのデーメル歌曲集(オルフェオ、デーメルの詩によるさまざまな作曲家の 歌曲を集めたもの。プフィッツナーは1曲だけですが)
↑失礼。最後のデーメル歌曲集は、その前年にリサイタルでとりあげたものを 翌年改めて放送局のスタジオで録音したものでした。
939 :
名無しの笛の踊り :2006/09/20(水) 01:46:16 ID:cxuNBeW5
Pfitznerの正規録音で上記以外のもの 1.Stilwandlungen des Klavierliedes 1850-1950に収録されていた3曲 An den Mond op.18、Mailied op.26-5 (71年、Reimann) Hussens Kerker op.32-1 (70年、Reutter) 2.Sonette von Petrarca 収録のもの(未CD化?) Voll jener Suesse, die, nicht auszudruecken op.24-3 (72年、Demus) 3.Zum Abschied meiner Tochter op.10-3 (74年、Sawallisch) テレビ収録、DVD発売済 なお、『哀れなハインリヒ』からの1曲も、オケ伴歌曲と同時収録と思われる。
>>939 ああ、1.のライマンとロイターが伴奏したもの、何かの企画物に入ってましたね。
自分は未聴です。
2.はペトラルカのソネットに作曲したものですね。
このデムス伴奏のものは
>>936 に書いたように「75歳エディション」に入ってます。
『哀れなハインリヒ』の録音年は一応CD記載のデータに従っておきました。
詳しい方のようですから、ぜひ曲の感想も書いてみて下さい。
昨日プフィッツナーの話題が出たんで久しぶりにサヴァリッシュとのオケ伴奏歌曲聞いてみました。 やっぱり面白かった。1曲上げるならヘルダーのバラード『Herr Oluf op.12』だなあ。 この詩はレーヴェの作曲したものも好きですが、聞いて面白いのは断然プフィッツナーのもの。 魔王の娘の誘惑シーン、DFDの語りは巧すぎる。 ヘルダーの「オールフ氏」がなければゲーテの「魔王」も生まれなかったし 当然シューベルトが作曲することもなかった。この場を借りてヘルダーに感謝w
たまにはハズレも書いてみましょうか。 ・グリーグ歌曲集 23曲(全てドイツ語) EMI, 1984年, 伴奏ヘル 自分の場合、80年代前半特にEMI録音が地雷遭遇率高いみたいです。
・ツェルター歌曲(DG 1972年 デムス伴奏 『憩いなき愛』『真夜中に』『お似合い同士』『恋人はどこに』の4曲。) 80歳記念盤「DG初期録音集」に収録され昨年復活。72年だから全然「初期」じゃないんですけどねw ・ツェルター歌曲集(ORFEO, 1983年, ライマン伴奏 上記4曲に3曲の『竪琴弾き』などを含む19曲) ゲーテ本人から可愛がられた同時代人ツェルターの歌曲。まとめて録音してくれる人は しばらく現れないかも。 ツェルターの『竪琴弾き』が聞けるだけで自分には貴重な録音です。 デムスのと比べると、オルフェオ盤は明らかに不調期の録音なのが惜しいけれども…。 両者ともフォルテピアノを用いてます。特に伴奏者としては新ウィーン派など20世紀作品での 共演が多かったライマンが、ここでツェルター、しかもフォルテピアノを弾いてるのが面白い。
それともう一つ。このオルフェオのツェルター歌曲集、 ジャケットは例によってDFD画伯による水彩画、ツェルターの肖像画なんですが、 これ両目を閉じたどうみてもデスマスクのスケッチ風で、かなり不気味ですw
945 :
名無しの笛の踊り :2006/09/23(土) 23:58:16 ID:WI6N07Rc
ゲーテのAn den Mond で保守。 この詩はさすがに多くの作曲家が曲をつけてるけど、 プフィッツナーのop18はぜひ聴いて欲しいな。自分の好みだが、この人のリートのベストの一つ。 オリジナルのピアノ版がもちろんいいけど、オケ編曲版でもDFDは歌っていてこれも素晴らしい。 同じ詩でよく知られてるシューベルトのD259とD296は甲乙つけがたいなあ。 DFDに限って言えば、デムス伴奏のが素晴らしいD296の方が印象強いかもしらん。
さっきORFつけてたらDFDの声でモーツァルトの珍しい曲が流れてきた。 ソプラノ2人とバスのための三重唱曲。「ノットゥルノ」と呼ばれるK436とK437でした。 この構成の三重唱を6曲、オルフェオに1990年に録音してるんですね。 同じ年のシュライアー指揮『カイロの鵞鳥 K422』もそうだけど、翌年の モーツァルトイヤーに合わせた企画だったのでしょう。 それはともかく、このオルフェオの三重唱録音、ソプラノの一人が当時25歳の クリスティーネ・シェーファーなんですね。DFDとシェーファーの共演というのも 今になってみるとけっこう貴重かも。 このCD持ってるんでさっきから探してるんだけど、肝心なときに出てこないんだよなあ…orz
たまたまウィキペディアのディートリヒ・フィッシャー=ディースカウの項をみて驚いた。
全体に突っ込みどころは多いんだけど、最初の段落からして???って感じだ。
>フィッシャーは父方、ディースカウは母方の姓であり、ディースカウがバッハの
>農民カンタータにちなんだ領主の名前だった事から、縁起を担いで両方の姓を名乗ったという。
これは間違いだと思う。以前に
>>476 で書いたようにディースカウの姓はDFDの父親の母親の旧姓。
自伝朗読で確かにそう言ってるし、たまに触れているDFDフォーラム主催のMonika Wolf女史のページ
でもそのように書いてある。(
ttp://www.mwolf.de/biography.html )
(ついでにモニカ・ヴォルフさんはDFDのディスコグラフィーの著者、DFD研究家として有名な人です。)
もっとも二重性に変えた1937年は父親のアルベルトが亡くなった年でもあるわけで、それとなんらかの
関係はあるのかも。だけどその時ディートリヒはまだ12歳。農民カンタータの縁起をかつぐもなにもない。
そんなわけでこの文章は全く意味不明ですね。
このところゲーテの話題が多いな、と思いつつ…
DFDと最も相性のいい詩人を一人選ぶとなると、やっぱりゲーテになるんじゃないかな。
それにしても1972年にデムス伴奏で録音したゲーテ歌曲集はマニアックでしたね。
ベートーヴェンやフンメルなども入ってますが収録曲はレアなもの。
ネーフェ、ゼッケンドルフ、クロイツァー、アンナ・アマーリア、ベッティーナ・フォン・アルニム
となると専門家でもないと見当がつかないでしょう。恥ずかしながら自分は知りませんでした。
慌ててゲーテの伝記やら入門書を引っ張り出して調べちゃいましたよw
ツェルター(
>>943 )やライヒャルトとなるとさすがに名前くらいは知ってましたが…。
ゲーテと親交のあった同時代人の作曲したゲーテ歌曲を集めるなんてコンセプトアルバムは
いかにもDFDらしい、というかこの先録音する人はたぶんもう出てこないでしょうね。
そうそう、ベッティーナ・フォン・アルニムは名前だけなら知ってました。 『子供の魔法の角笛』の編集者ブレンターノの妹にしてもう一人の編集者 アルニムの奥さんになった人、著名な女流作家でもあった。 でもこの人の作曲したゲーテ歌曲が聞けるとはね。これだけでお宝ものかも。 「DG初期録音集」の最大の目玉は、実はこの「ゲーテ歌曲集」の復活だったかと思います。 ツェルターときたら当然ライヒャルトにも触れないといけないんだけど、それはまたこの次に。
951 :
名無しの笛の踊り :2006/09/29(金) 12:30:49 ID:Q8t1e+te
>>1 です。このスレもとうとう950を越えましたね。
Dietrich Fischer-Dieskauについて熱くレスしてくださった方々、ありがとうございます。
ラストスパートとも言うべき残り50を、更に盛り上げてくださるようスレ主として宜しくお
願いいたします。
>>990 くらいになったら、新スレをと考えてます(私が立てなくても、どなたでもかまいませ
んが)。
952 :
名無しの笛の踊り :2006/09/29(金) 20:17:52 ID:y6SXKbaH
953 :
名無しの笛の踊り :2006/10/02(月) 01:07:27 ID:WPux4W8y
さてライヒャルトで保守っときますか。 1972年にデムス伴奏で録音されたゲーテ歌曲(9曲)とペトラルカのソネット(6曲)から。 ゲーテは上で触れたフォルテピアノ伴奏の「ゲーテ歌曲集」に収録されたもの。 『神』(「ファウスト第1部」)とか『深く夜が私を包む』(「オイフロジーネ」)がなかなかいい。 もっとも9曲続けて聴くと何か平板で退屈な印象も。個人的にはツェルターの4曲の方が面白いな。 オススメしたいのはむしろソネットの方。こちらはイタリア語。しょっちゅう聞いてます。
・ライヒャルト:歌曲集(20曲、マリア・グラフのハープ伴奏、Orfeo, 1990年録音) このオルフェオのライヒャルトは私の愛聴盤。ラスト10年の録音では一番聴いてるかも。 DFDの調子は悪くないです。少なくとも83年のツェルターよりはずっと良い。 ハープ伴奏ってのがポイントですね。全体にまったりしてます(笑)。ゲーテの「プロメテウス」や シラーの「アルプスの狩人」のようなシューベルトでお馴染みの詩がライヒャルトバージョンで、 それもハープでポロロ〜ン、ポロロ〜ンと伴奏されると思わず和んでしまいます。 ゲーテの『竪琴弾き』も1曲入ってます。「竪琴弾き」の楽器と現代ハープとは全く同じものでは ないにしても、それでも竪琴弾きマニアとしてはこの詩のハープ伴奏は萌えますね〜w このCD、ゲーテが14曲で一番多く、シラーが翻訳含めて4曲、他2曲という内訳。 伴奏のマリア・グラフは美人ハーピストとしてかつて日本でも人気が高かったようですが、 最近はほとんど消息を聞かないですね。余談ですが、テニスのシュテフィ・グラフが本名を Stefanie Maria Grafと言うらしく、ググって調べてたらそっちが大量に引っかかって笑えた。
955 :
名無しの笛の踊り :2006/10/04(水) 23:08:51 ID:RJbhQ07Y
ライヒャルトとツェルターはそれぞれ著作も書いてる。こういう徹底性がいかにもDFDらしい。 ○Weil nicht alle Blütenträume reiften. Joh. Friedr. Reichardt. Hofkapellmeister dreier Preußenkönige. Stuttgart: DVA, 1992 (ライヒャルト) ○Carl Friedrich Zelter und das Berliner Musikleben seiner Zeit. Eine Biographie. Berlin: Nicolai, 1997 (ツェルター)
レス数が980超えるとあっという間に落ちるので注意。 さて、ヴェルディオペラ・アリア集でも聴いてくるか。
・ニーチェ:歌曲とピアノ作品 Philips, ライマン伴奏で歌曲16曲(1989年) +ブッデとDFDによる4手のピアノ連弾2曲(1993年) 著作との関わりという点でもう一つ。ワーグナー作品との取り組みからニーチェへの関心へ 繋がり、邦訳も出ていた「ワーグナーとニーチェ」を執筆。その実践としてニーチェの作曲した 歌曲を発掘し、レコード録音(1971年、ライマン伴奏で3曲)したりリサイタルで何度も取り上げる。 歌手生活の晩年にフィリップスに録音した「ニーチェ作品集」はその集大成と言うべきもの。 こういうところがドイツ人の徹底性とも言えるし、ゲーテ的な意味で生産的だなあ、といつも感心。
ところで残りどの曲を取り上げようかと参考にこのスレ読み直していて気がつきました。
>>122 を書いたのは私なんですが、収録曲の内訳を何を勘違いしたのか間違ってますね(赤面)
お詫びして訂正しておきます。上に書いたものが正しいです。(記憶が大分曖昧ですが、思いあたる
のは一緒に別のやはり歌曲とピアノ曲が入ったCDを聞いていてそれとごっちゃになったのかもしれない)
突っ込みが入らなかったところをみると、このCDを聞いてる人はあまりいないのかな?
>>122 で書いてからその後何度も聞いてるうちに、ニーチェの歌曲はもっと高く評価していいんじゃないか
と思うようになりました。けして誰かの二番煎じじゃなくオリジナルな創意があちこちにありますね。
再発されてもっと広く聴かれて欲しいDFD後半期の代表盤の一つだと思います。
>>956 スレの最初と最後(980〜)は確か「24時間仕様」でしたね
ツェルターの愛弟子メンデルスゾーンで保守っときますか。 ここまであまり出なかったけど、DFDスレでメンデルスゾーンをスルーしちゃ申し訳ないし。 『最初の喪失 op99-1』(EMI, 1970 伴奏サヴァリッシュ) まずは、先に国内盤で復活したサヴァリッシュとの歌曲集からこのリートを挙げてみます。 このアルバム唯一のゲーテ歌曲。そもそもメンデルスゾーンのゲーテ歌曲ってあまりないんですね。 他には「ズライカ」に作曲してますが、これはきっと女声用でしょうし。 あとジャネット・ベイカーとの二重唱アルバム(EMI, 1969)に「ズライカとハーテム op8-12」 が入ってますが、この曲実際は姉ファニーの作とも言われてますね。 晩年の老ゲーテと若きメンデルスゾーンとの有名な交流を考えるとこの少なさは意外な感じ。 12歳の時ツェルターに連れられ初訪問。以来たびたび訪れ晩年のゲーテの熱烈歓迎を受けていた。 ゲーテってモーツァルトとメンデルスゾーンをそれも神童時代に実際に聴いてるんだよね。 他にもベートーヴェンやウェーバー、パガニーニとか色々いますけどね。 でも7歳の天才と12歳の神童を直接聴いてるのが何より妬ましいw ひたすらウラヤマシス
ついでに。ゲーテの有名な詩は例外なく多くの作曲家が曲をつけていて、 それを聞き比べるのもリートを聞く醍醐味の一つですね。『最初の喪失』もそう。 DFDが録音したものに限ってもシューベルト(D226)、ツェルター、メンデルスゾーン、 ベルクのものがある。今聞いてるけどどれも面白いね。ベルクの若書きもなかなか。 でも一つならやはりシューベルト、それもデムスとの1959年録音がいいな。
961 :
名無しの笛の踊り :2006/10/08(日) 23:59:16 ID:++J4xwTV
DFDのメンデルスゾーン、代表盤となるとこれじゃないかな。 ・『聖パウロ』 : EMI, 1976-77, ラファエル・フリューベック・デ・ブルゴス/デュッセルドルフ交響楽団、同市楽友協会合唱団他、 ヘレン・ドナート(S), ハンナ・シュヴァルツ(A), ヴェルナー・ホルヴェーク(T), DFD(B) メンデルスゾーンともゆかり深く、『パウロ』が初演されたデュッセルドルフのオケと合唱団による録音。 そのせいか非常に気合いの入った熱演。多少荒い箇所もないじゃないが十分感動的です。 DFDも凄い。引き合いに出してすまないけど、この時期さかんに録音してたリヒターとのカンタータより ずっと良いできだと思う。ソリストではドナートがとてもいい。彼女の「イェルサレム、イェルサレム」に激萌え〜w
962 :
名無しの笛の踊り :2006/10/09(月) 10:59:05 ID:s95SAs80
>>961 メンデルスゾーンでは、『エリア』も『聖パウロ』と同等に代表盤だろう。
やはり指揮はR.F.d.ブルゴスで、ニューフィルハーモニアオケと合唱団による録音。
冒頭からエリア役のDFDの素晴らしい声が聴ける。
メンデルスゾーンのオラトリオでは『エリア』の方が圧倒的に有名で、ストーリー
展開もドラマティックなので、私はこちらをお勧めする。
(輸入盤:EMI7243 5 86257 2 1)
(『聖パウロ』は、輸入盤:EMI CMS7 64005 2)
963 :
名無しの笛の踊り :2006/10/09(月) 11:20:59 ID:s95SAs80
"THE LEGACY OF KARL RICHTER"の日本語版DVD「カール・リヒターの遺産」が出た。 この中にDFDも出演している。リヒターの事を熱く語り、リハーサルの模様もある。 リヒターの息子トビアス・リヒターの監修によるこのDVDは、1986年にドイツのTV 放映用に制作されたが、バッハ演奏家のリヒターを知る上で貴重なものだ。 リヒターと数多くの素晴らしい録音をしたDFDならではのコメントだと思う。
>>962 『エリヤ』も次ぎ取り上げる予定でした。挙げてくれてありがとう。
曲もこの演奏ももちろん大好きです。もっともこの『エリヤ』、1968年6月30日にロンドンで
上演した直後に同じメンバーでスタジオ録音されたもの。従って英語版によるものなんですね。
「メサイア」でさえドイツ語版が好きな人間なんで(と言っても家でメサイア聴くことはほとんど
ないですが)、英語版の「イライジャ」よりやっぱりドイツ語版で聴きたい。あくまで私の好みです。
DFDの英語は、聞き始めは多少違和感あるんだけど、聴き進めるうちにそんなことどうでも
よくなりますね。おっしゃるように素晴らしいの一言。
76年にリリングとシュトゥットガルトで『エリヤ』を演奏してるんですが、これが何かの機会に
正規盤として市場に出てくることを期待してます。
どう考えても『エリア』よりも『パウロ』の方が劇的だと思う・・・
966 :
名無しの笛の踊り :2006/10/09(月) 17:35:13 ID:MH1yGwOq
ついでに、再発売を希望するDFDのメンデルスゾーン作品書いときましょ
(CDはEMIじゃなくて以前cpoから出てたようですが・・・今も入手は可能かも?)
・異国からの帰郷:EMI, 1977, ワルベルク(指揮)、ドナート、シュヴァルツ、シュライアー、DFD他
・二人の教育者:EMI, 1980,ワルベルク(指揮), ダラポッツァ、フックス、ラキ、ヒルテ、DFD
『異国からの帰郷』のメンバーを見て思う。『パウロ』でもぜひシュライアー使って欲しかったなあ。
この時期のホルヴェークはけして悪くはないんだけど、この録音ではテノールが少し弱いかもしれない。
個人的に、第2部の最初にある二重唱はシュライアーとDFDでハァハァ萌えたかったしねw
>>965 賛成!!
967 :
名無しの笛の踊り :2006/10/09(月) 22:46:57 ID:bwyZ5W83
>>965-966 同意。しかしパウロは2部に入ってからは少々気が抜けた感じが
傑作であることに変わりはないけれど
メンデルスゾーン歌曲ではヘルと入れた録音もあったね
5月の愛の歌op.8-1やハイネ詩の航海がこなれた表現で(・∀・)イイ!
原盤は廃盤のようなので、現在入手しようと思ったら
鰤のメンデルスゾーン全集かDFD&ヘル箱かな?
968 :
名無しの笛の踊り :2006/10/09(月) 22:51:15 ID:bwyZ5W83
970 :
名無しの笛の踊り :2006/10/10(火) 10:48:08 ID:6mNkKCSw
>>965 >>966 『エリヤ』と『聖パウロ』のどちらが劇的かは、主観もあるだろうからどちらでもよい。
ただ、『エリヤ』の方が圧倒的に上演回数も録音も多いのは事実だろう。
バッハの『ヨハネ受難曲』よりも『マタイ受難曲』の方が劇的という人はいないくらいの客観性はあるけどね
『パウロ』は第2部も含めて全部好きだからなあ。言い足りないことは私もありますが・・・。 名残惜しいけど30切った貴重な残りレスなんで、さて次いきましょうか この辺からはもう「落ち穂拾い」やるしかないですけどw 『マタイ』と言えば、DFDの録音で残った大物にクレンペラー、カラヤン、リヒター(79年)の イエスがあるけどどうしようか・・・。クレンペラーのは8月にシュヴァルツコップの追悼を兼ねて 5、6年ぶりに聴いたばかりなんだけど・・・。さすがにこの3つの『マタイ』は書きにくいね。 それぞれのファンでさえ見て見ぬふりする方多いからなあw
DFDのマタイといえば58年のリヒターのバスアリアが神すぎて何も言うことがありません。
974 :
名無しの笛の踊り :2006/10/11(水) 00:04:48 ID:Hgm4nWNd
>>973 61年リヒターの『ミサ曲 ロ短調』でも、DFDはバスアリアを歌っている。
心の深くまでしみ通る歌声だ。
・51年の56番と82番(リステンパルト) ・54年のマタイ(フルトヴェングラー) ・58年のマタイ(リヒター)、クリスマスオラトリオ(K・トーマス) ・58年〜60年頃のカンタータ・アリア集(フォルスター) ・60〜61年のマタイ(クレンペラー) ・61年のヨハネ(フォルスター)、ロ短調ミサ(リヒター)、マニフィカート(リヒター) バッハで別格の神演奏と呼ぶべきもの。少なくともDFDに関する限りは(←ここ重要!) トーマスのクリオラなんて合唱もオケも他はヘフゲン以外ダメダメなのにDFDだけ一人別世界。 ついでにDFDのクリオラなら76年のレッジャー盤が全体としてはトーマス盤よりはまだいいね。 クレンペラーのマタイは、ピアーズとのバッハ演奏家としての格の違いが歴然。気の毒なくらい。 50年代〜60年代前半が神の領域に何度も踏み込んだ、DFDにとっても特別な時期だった。 60年頃のフォルスターとのコーヒー・農民・狩りカンタータが廃盤中なのがつくづく残念。
フリッツ・レーマンでのイエスはスルーですか、そうですか・・・
>>976 いや、もちろん。49年なんで、そうすると40年代末〜60年代前半と神時代を訂正しておきましょう。
50年の4番もですね、レーマンは。
63年のイルムガルト・ポッポンの死去ってのが、私生活だけど
DFDのキャリアを見ていくと一つの転機になってるような感じがしますね。
↑イルムガルト・ポッペンでした 貴重な残りレス無駄消費失礼
バッハの大物ではあとリヒターとのカンタータ録音ですね・・。
アルヒーフの輸入盤で出ているリヒターのカンタータ集(75曲)は再録音ものや偽作は
入ってないけど、カンタータファンやリヒターファンには便利でお馴染みのセットですね。
75曲のうちDFDの参加は52曲。その中で特に優れてると思うのは68、69年に録音した
6曲(1番、4番、21番、56番、82番、158番)だと思います。(残りは全て70年代の録音)
この6曲は
>>975 のリストに並べてなんら遜色ないですね。まさに円熟した絶頂期の記録。
もう一つ一つ書いてる余裕はありませんが、82番については以前少し書いてみたことが
あります。興味ある方は参照してみて下さい。(
>>465-473 )
DFDの話題じゃなくて申し訳ないけど、プライの詩人の恋はいつになったら再発するんだろ?
落ちないように書き込んでおく
>>980 ちょっとしたCD店ならまだ置いてあるところがあるよ
このスレの情報量凄杉
983 :
名無しの笛の踊り :2006/10/12(木) 08:11:34 ID:2dpiWebU
ショスタコーヴィチでage DFDがキャリアの後半期に特に関心寄せた作曲家の一人。 今後ライブ録音が出てくる可能性はあるけれど、とりあえずスタジオ録音のまとめ ・交響曲第14番ト短調「死者の歌」op135 デッカ 1980, ハイティンク/コンセルトヘボウO, ヴァラディ(S), DFD(B) ・ミケランジェロの詩による組曲 op145(ピアノ伴奏版) テルデック 1986, ライマン(P) ・ミケランジェロの詩による組曲 op145a(オケ伴奏版) デッカ 1991, アシュケナージ指揮/ベルリン放送響 ・レビャートキン大尉の4つの詩 op.146 デッカ 1991, アシュケナージ(P)
併せて情報を訂正しておきます。
>>799 のセットに収録されたDFDの録音は「レビャートキン大尉の4つの詩」だけでした。
オケ版のミケランジェロ組曲はレイフェルクスの歌ったヤルヴィ盤を収録。う〜む、残念。
>>577 の輸入盤の方も、歌曲に関しては同じもののようですね。購入の際は注意して。
DFDの「レビャートキン大尉」は面白すぎるくらい面白いです。この大歌手が最後に到達
したのがこういう境地、世界とは。ロシア語も特に違和感なし、というか驚いた。
変な話、DFDがキャリアの最後に「ファルスタッフ」を選んだ理由がなんだか分かった気がする。
中古屋でようやく見つけたテルデックのミケランジェロ組曲も聴き応え十分でしたが、
この「レビャートキン大尉」はそれ以上。これだけでもこのセット買う価値あり、でしたね。
オケ版の「ミケランジェロ組曲」の方も探し出してぜひ聴かなきゃなあ・・・。
985 :
名無しの笛の踊り :2006/10/12(木) 23:32:25 ID:YTuBRsiT
名歌手が「もしかしたら自分は名指揮者かも」と思い込んで 録音してしまったCD発見 シューベルト/交響曲第5、8番 ディートリッヒ・フィッシャー=ディースカウ指揮 ニューフィルハーモニア管弦楽団(英ROYAL) これが、あの「冬の旅」で見事なシューベルト歌った音楽家の演奏とは 信じられないほどつまらない。 名歌手も、この録音だけはCD復刻してほしくはなかっただろう。
73年のシューベルトの交響曲は元々はクレンペラーの録音予定だったのが、体調が悪くて スタジオに来られなくなった。(この年に死去。) 困ったEMIのプロデューサーがDFDに代役を 頼み込んだ、というのがそもそもの始まり。もしかすると知らない人も多いのかな? DFDの指揮活動は2つの時期にはっきり分かれますね。76年秋〜引退までは指揮はしませんでした。 第一期:1973-76の4年ほど。 第二期:(引退後)1993年〜 指揮活動については(特に第一期の)、割とシビアな自己評価をしてたと記憶してます。
せっかくなんで、ついでにDFDの指揮で一つ好きなCDを紹介しちゃいましょう。 ・R・シュトラウス:アリア集(オルフェオ、1999, ヴァラディ(S), F=ディースカウ(指揮)/バンベルク響) 「サロメ」「ナクソス島のアリアドネ」「ダナエへの愛」「カプリッチョ」のアリアや音楽が入ってます。 「カプリッチョ」のラストシーン、これいい演奏ですよ。でこのオペラの締めくくり、例の家令が食事の用意 が出来たと告げる一言、"Frau Gräfin, das Souper ist serviert." これDFDが自ら演ってるんですね。 引退後朗読やメロドラマの類を除けば、珍しい貴重なDFDの「歌唱」(というほどじゃないけど)が聴けます。
「ダナエの愛」でした、スマソ。 R・シュトラウスと言えば、FMの吉田さんのシュトラウスシリーズ、今ちょうど『インテルメッツォ』ですね。 このオペラは、DFDとポップの絡みが愉しいサヴァリッシュ盤(EMI,1980)を使うしかないわけですが。 先週第1回やってたのちらと聞いたけど、あと2回くらいあるのかな? ルビッチとかホークスあたりが映画化したらさぞかし面白そうな、戦前のハリウッドのコメディー なんかをちょっと連想してしまう、家庭(喜)劇の佳作。この頃のポップはほんといいですね〜
これだけ幅広い作曲家の作品を網羅しているのに、 マルシュナーの録音だけ見当たらないのが不思議。 出てもすぐ廃盤になってしまっただけかも知れないけれど。 ヴェーバーとワーグナーに挟まれて不遇をかこっている作曲家だけに、 プライやニムスゲルンだけではなくDFDにも取り上げてもらいたかった…orz
>>990 ディスコグラフィーみたけど、マルシュナーの録音はないようです。
同時代で似たようなポジションにあるマイアベーアは、リートを14曲録音してる
からまだ恵まれてるかな。でもオペラもDFDで一つくらい聴いてみたかった。
スポンティーニの『オリンピア』とシュポアの『イェソンダ』の録音があるのが救いか。
どちらもアルブレヒト指揮のオルフェオ録音。
992 :
990 :2006/10/13(金) 17:13:47 ID:ukanQ0Ks
>>991 即レスdです。やはりそうなのか('A`)
この時代の作曲家に関心がなかったわけではなさそうだけれど…。
オルフェオはもっと発掘しるw
ケンプ歌曲集が他にも出てくることを願って保守
993 :
名無しの笛の踊り :2006/10/13(金) 22:55:00 ID:ylcFWtAC
>>1 ですけど
1000まで行ったらお蔵入りにしますか?
新スレは、後日どなたか気が向いたら立ててください。
スレ埋めついでに落とし文。 ベルギー在住のDFDの大ファンと思しき人が youtubeのいろいろなリート映像で「この歌手は確かに悪くない、でもDFDが一番なんだヽ(`Д´)ノゴルァ」 と書き込みまくっては周りにたしなめられている。 ちょっと微笑ましいw
アルブレヒトはWergoのヒンデミットとかSchwannのツェムリンスキー
なんかで毎度お世話になってきた大切な指揮者。
でもDFDファンとしてはOrfeoの録音もですが、なんと言っても
・ヴォルフ:歌劇『お代官様(Der Corregidor)』(Schwann, 1985) ですね。
これ聞いてからアルブレヒトにはもう足を向けて寝られません。
>>993 需要があればいずれ誰かが立てるだろうしなければ無理に立てることはない。
そういうことでしょう。DFDよりそろそろリート総合スレが復活してもいい頃とは
思いますが、どちらにしても私は当分お休みです。(まったく私的な事情です)
そろそろ最後が近いかな R・シュトラウスのリート録音も一度纏めておきましょうか。このスレでは取り上げる機会は 少なかったけれど、シュトラウスのオペラとリートを抜かしてDFDを論じることはできませんね。 細かいものは省略しますが、重要な纏まった録音は次の通り。 1) 1955 ムーア伴奏 EMI(モノ) 14曲 (同じ時期にもう2曲ほど録音があるがまだCD化されていない) 2) 1959 エンゲル伴奏 DG 3曲 3) 1962 ムーア伴奏 Orfeo(モノ) 10曲(この年のザルツブルクリサイタルの後半のプログラム+アンコール) 4) 1964 デムス伴奏 DG 「小間物屋の鏡op.66」をメインに歌曲8曲。2)と合わせて75歳エディションでCD化 5) 1967-70 ムーア伴奏 EMI 134曲 質・量ともに最も充実したシュトラウス歌曲集。入手も容易。 6) 1981, 1985 サヴァリッシュ伴奏 DG 49曲
とりあえずは5のセットがあればいいと思う。(
ttp://www.hmv.co.jp/product/detail.asp?sku=55123 )
DGのシューベルト、シューマン、ヴォルフ、ブラームスにこのEMIのシュトラウスを加えると
「DFDリート5大全集」が完成しますね。もっともシュトラウスの歌曲で重要な女声用の
リートは入ってませんから、これだけでは到底「シュトラウス歌曲全集」とは呼べませんけど。
2と4を収めたF-Dエディションは国内盤も出てたようですが、輸入盤ともに既に廃盤のようです。
6のDG盤も現在カタログから消えてるみたい。私が所有してるのはPOCG-9087/8の国内盤。
残念ながら声の絶不調な時期の録音。不安定だったり衰えが目立ったりが多く聴いてて辛い。
1は75歳記念だったかセットものに含まれたもので持ってます。現在入手できるかは不明。
3はオルフェオの80歳記念のザルツブルクリサイタルセットに入ってますね。
個人的には、DFDのシュトラウスは若い頃のものの方が好きですね。1と3を聴くことが多いです。
それと、4と同時に『イノック・アーデン』が録音されてますが、これは早くCD化して欲しい。
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1000ならジュースでも飲むか
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