1 :
名無しの笛の踊り :
03/12/08 08:58 ID:QxQOgDMO 前者はもちろんラインベルガー、ラフ、ライネッケ。 後者は私が勝手に考えたのですが、 ラハナー、レーヴェ、ロルツィングということで…。 レーヴェのリートやラインベルガーのオルガン曲、ロルツィングのオペラとかは比較的知られているようですが、 この辺のやや地味な人を聴くなら何からでしょうか。
2
3 :
名無しの笛の踊り :03/12/08 09:07 ID:6PiHCBWe
小物杉
Reger は?
ランゲは?
6 :
名無しの笛の踊り :03/12/08 21:55 ID:LhIddCeD
ラフが6名のなかで最も録音が多い。 オーケストレーションはメンデルスゾーンをよりロマンティックにした感じで、 チャイコ、ドボ、リヒヤルト・シュトラウスに影響を与えている。 名前付きも多く、親しみやすいメロディに満ちています。
7 :
1 :03/12/09 11:59 ID:G8A1U69Y
情報ありがとうございます。ラフから聴いてみたいのですが、 一番最初はどこらあたりからが適当でしょうか。 できれば管弦楽か室内楽でお願いします。 レーガーは名前は知っていましたが、少し時代が下がるのと、「知られざる」 にするには若干の抵抗を感じましたので。それと「3R」については、 この三人とする定説があるよう聴いたことがあります。 ランゲは知りませんでした。どんな曲を書いている人でしょうか。
Gustav Lange(1830〜1889) 花の歌くらいしか知らないなあ。ピアノ曲以外もあるのかな?
9 :
名無しの笛の踊り :03/12/09 16:51 ID:gWpaczVk
ラフはMARCO POLOに交響曲の録音が揃ってますよ。3と10のカップリングしたのが、入門用みたいです。
あと、ラハナー、ロルツィングもMARCO POLO,ラインベルガーとライネッケはcpoにまとまった録音があります。
ttp://www.naxos.co.jp/から 、カタログをダウンロードしてみては?
ランゲ、ピアノ曲は400曲程作ってるみたいですが・・・
レーヴェの魔王しか知らね
11 :
1 :03/12/09 21:32 ID:G8A1U69Y
やはりラフは第3交響曲「森の中で」からですか。この曲だといろいろ録音があるようです。 Marco Poloの全集版がベストなのでしょうか。詳しい方情報ください。 ランゲのスペルを教えていただきましたので、検索をかけてみました。やはり ピアノの小品が少し引っかかるだけですね。 レーヴェやラインベルガー、ライネッケの中からこの1曲というのをお勧め いただけれるとうれしいです。
12 :
名無しの笛の踊り :03/12/09 21:49 ID:u/LJo3VL
ラフの交響曲はマルコポーロ版は録音、演奏に難があるものが気になります。 その点Tudor版の方が優れています。 ライネッケは交響曲第1番とピアノ協奏曲3番が私のベストです。後者は冒頭ホルンが活躍し、ブラームスのピアノ協奏曲2番に影響与えていると思われる雄大な作品です。 彼は初期において独特の高貴な響きを持っていますが、 後期になるとブラームス臭くなっていくのが残念です。 ラインベルガーは3曲の交響曲と2曲のオルガン協奏曲を聴きましたが、 あまり独自性を感じませんでした。 ラハナーはマルコポーロから3曲の交響曲や組曲からの感想ですが、 シューベルトに酷似しています。それもかなり粗雑な感じですが、部分的にブルックナーの響きがします。 長大な交響曲を書いており、シューベルトとブルックナーの橋渡しの存在ではなかったかと感じます。
ライネッケのフルート協奏曲が好き
14 :
名無しの笛の踊り :03/12/10 11:13 ID:+i1W+RuG
私もライネッケのフルート協奏曲好きです。 最晩年の曲ですが、あまりブラームスの影響を感じさせず、 透明な初期ロマン派の残光を懐かしむように哀愁を持って歌っている感じが良いです。 12の訂正です。 ラインベルガーは3曲の交響曲を初期に書いているようですが、私が聴いたのは signum盤のワレンシュタイン交響曲と数曲の管弦楽曲でした。 シューマンとブラームスの中間といった響きであります。 この忘れられたロマン派を愛好する場が少しでも続くことを願っています。
15 :
1 :03/12/10 21:37 ID:+eoFVXj/
情報いろいろありがとうございます。 ライネッケはフルート協奏曲ですか。お二人から推薦していただけたので、 まずこれを買って聴いてみることにします。次に交響曲第1番にしようと思います。 たしかナクソスがあったような…。 ラフの第3番はTudor盤がいいのですか。これは余り見かけないレーベルですね。 >この忘れられたロマン派を愛好する場が少しでも続くことを願っています。 今後ともよろしくお願いいたします。
ライネッケはハープ協奏曲も評価が高い。 昔ホルン、クラリネット、ピアノのトリオを友達とやった事があるけど、 いい曲だなと思った。 いくらいい曲を書いても歴史的に意味がないと埋もれていっちゃうんだね、悲しい。
17 :
名無しの笛の踊り :03/12/10 23:21 ID:qzZkhxld
18 :
1 :03/12/11 22:12 ID:8ijzpxXh
ライネッケにはいい曲で埋もれているのが多そうですね。他にもあったら情報ください。 リースは確かベートーヴェンの凡庸な弟子ですよね。交響曲の何番だったかと チェロソナタをいくつか聴いた記憶があります。 Limmerの名前ははじめて聞きました。まだまだ「知られざる」人は多そうですね。
ラインベルガーは、かつてthorofonから出てた室内楽全集6枚組が圧巻。 プフィッツナーなんかと相通ずる、屈折してないブラームス的な真っ当なロマン。 確かこの人はフルヴェンの作曲のお師匠さんだったんですね。
20 :
9 :03/12/12 12:54 ID:vPN5g+pZ
1さん 凄くいいスレになりましたね。あなたの着眼点の凄さと謙虚な人柄に脱帽です。 12さん、実際に聞き比べられたのなら、TUDORの方がいいと思います。 もの凄い知識量ですね、勉強になります。 ライネッケはやっぱりフルート協奏曲が代表作みたいですね。生前はピアニスト、教育者としても有名だったようです。 ラインベルガー、オルガンの曲がいいみたいですよ。レーヴェ、cpoから歌曲集が出てますが、20巻近いので・・・以前フィッシャー・ディースカウがいれてたけど、廃盤かなあ・・・ 思い出したら、書き込みます。ロマン派の隠れた作曲家、そのCDなどを探訪するのも、面白いですね^^
21 :
12、14など書いた者です :03/12/12 23:11 ID:hzGC1in4
私は5年ぐらい前からマルコポーロやCPOを中心に3Rを聴き始めました。 これらのレーベルの紹介文が巧みで興味を覚えました。 そこでは3Rなどはロマン派の2軍の作曲家などと表現されていました。 決して2流ではないのです。 ロマン派の主流から現在ははずれていますが、支流に宝物が忘れられているわけです。 主流作曲家のスレッドはご存じのように大変荒れており、とても芸術を愛好する者と思われない発言に幻滅します。 その点このスレは、ロマン派の森の奥深くで、ゴミをまき散らす旅行者も未だ来ないというところでしょうか。 音楽史からの忘却は当然の場合と、不当で一時的な忘却で、再評価を静かに待っている存在もあると思います。 特にラフやライネッケの録音は発掘してくれる演奏家のお陰で少しずつ出ています。 それらの情報の交換ができることを期待しています。 ライネッケは3つの交響曲の他におもちゃの交響曲がCLAVES盤にあります。 Lモーツアルトのものに似た、かわいらしくも上品さを失わない、パロディ風作品です。 併録の弦楽セレナードもチャイコ、ドボとはひと味違う、不思議な世界に連れて行ってくれます。
22 :
9 :03/12/13 12:34 ID:i918Se9k
21さん おっしゃる通りです。渋いタイトルが、却ってよかったのかも。 このまま平穏なスレであってほしいものです。 ロマン派の埋もれた作曲家、私も興味あります。 これからも、色々教えて下さい。
23 :
1 :03/12/14 22:31 ID:48ltcwwP
二日ほど出張で書き込めませんでした。すみません。 9さん、お褒めの言葉恐縮です。皆さんの情報のおかげで知識が増えてとてもためになり、 とてもありがたいです。ラインベルガーはナクソスからも出ていますように、オルガン曲が やはり主力なのでしょうね。19さんの「屈折していないまっとうなロマン」という室内額全集 にも惹かれます。これはたしか以前はバークシャーで安く売っていましたが、6枚組なので それでも高価で見送っていました。買っておけばよかったと後悔しています。 ライネッケのフルート協奏曲を出張先で探しましたが、見つかりませんでした。代わりに 交響曲第1番とチェロソナタのCDがありましたので購入しました。交響曲はメンデルスゾーン のような影のない明るさが魅力の素晴らしい曲でした。12さん、よい曲を紹介してくださり、 ありがとうございました。おもちゃの交響曲というのも楽しそうですね。 ついでにラフも買おうと思ったのですが、Tudorの第3交響曲はなかったので、 同じTudorのピアノ協奏曲を買ってきました。この曲はここでは話題になって いませんでしたので、ちょっと躊躇しました。明日にでも聴いてみるつもりです。
24 :
名無しの笛の踊り :03/12/14 23:30 ID:lxGK8Ebr
念のため書いておきますと、ライネッケのフルート協奏曲にはランパル(Erato)、 ゴールウェイ(RCA)、ニコレ(Philips)、グラーフ(Claves)などの録音があります。 私が愛聴しているのはニコレ盤ですが廃盤になっているかもしれません。 ゴールウェイは最近国内盤でも出たので一番入手しやすいと思います。
25 :
21 :03/12/14 23:57 ID:5tQ1qmjm
ライネッケのフルート協奏曲は他の作曲家とのカップリングが多いですが、 claves盤では、滅多に聴けないライネッケのフルートと管弦楽のバラードも入っているからお勧めです。 フルート協奏曲に似ていますが、中程でライネッケには珍しく深く苦悶するような印象深い部分もあります。 交響曲第1番の清々しく若いエネルギーを上品にまとめた素晴らしさを、多くの人が発見して欲しいと思います。 おもちゃの交響曲は「子供の交響曲」とも言われ、14分ほどの軽めの曲ですからあまり期待はできません。 しかしclaves盤で併録の弦楽セレナードは、俗世から離れたような澄み切った世界を愛聴しています。 ラフのピアノ協奏曲は「春への賛歌」併録のclaves盤で聴きましたが、 残響に乏しい室内楽的な伴奏と録音で、作品のスケールが今ひとつ堪能できないので、 別の演奏で聴きたいです。 tudorのピアノ協奏曲が交響曲9番「夏」とカップリングのものを購入したいと思っています。 1さんピアノ協奏曲聴かれましたら感想などよろしくお願いします。 このスレッド立ち上げられたことに感謝しています。
26 :
9など :03/12/15 11:48 ID:iSt/PZFG
MARCO POLOとcpoのカタログ、確かにくだけすぎてる部分もありますが、 結構、曲の解説やエピソードなど充実しております。 ライネッケのフルート協奏曲、そんなビッグネームが、こぞっていれてるんですか?ビックリです。 あと、室内楽だと、キールという作曲家も気になります。
27 :
1 :03/12/15 22:26 ID:lWIgDjvr
24さん、25さん、ライネッケのフルート協奏曲の情報、ありがとうございました。 迷ってしまいそうなほど魅力的で豪華な顔ぶれですね。Claves盤を第一候補に 引き続き探してみます。 ラフのピアノ協奏曲にはまいった、完全にはまってしまいました。下手な感想です。 曇った表情の情熱を内に秘めた第一楽章の第一主題はシューマンを思わせ惹きつけられますが、 クライマックスに登場する第三の主題は輝かしくぐっと元気が沸いてきます(特に再現部に 金管で出るとき)。第二楽章は甘美なロマンに満ちて、第三楽章はひたすら勇壮です。 25さん、私のほうこそ皆さんにいろいろ教えてもらって感謝しています。 まだまだ知りたいことも多いので、今後ともよろしくお願いします。 ピアノ協奏曲Tudor盤は、私が買ったのは「春への賛歌」が併録のものですが、交響曲第9番が 併録のものもあるのですか。演奏は違うのでしょうか。個人的には第一楽章が少し 遅すぎるのが不満でしたので、別の演奏も聴いてみたいと思っています。 ところでMARCO POLOとcpoの紙のカタログは最近はもう配っていないのでしょうか。 ずいぶん前に持っていたのですが、今探しても見つかりません。 9さん、キールにはどんな曲があるのでしょう。MARCO POLOからリリースされて いるのでしょうか。
28 :
25 :03/12/16 12:14 ID:kFTnU024
ラフのピアノ協奏曲Tudor盤交響曲第9番が併録のものと演奏は同じと思います。 ちなみに「春の賛歌」は交響曲第8番「春」が併録と春づくしのようです。 HMVのサイトでサーチしてみて下さい。アマゾンはラフに関しては今ひとつです。 ピアノ協奏曲感想有り難うございます。私も3楽章の行進曲風が気に入っています。 レオノーレ交響曲3楽章のマーチがチャイコ悲愴の3楽章に影響を与えていると読んだことがあります。 レオノーレの3楽章は後に様々なドラマが続きますが、ピアノ協奏曲のマーチは晴れ渡ったフィナーレです。 ブラームスのピアノ協奏曲2番の意外なほど明るく軽めの終楽章よりは、バランスがとれているように感じます。 ラフはバイオリン協奏曲も2曲あり、TUDORから出ています。 ブラームスやブルッフに迫力は負けますが、繊細さはなかなかのものです。 Rシュトラウス青年期のバイオリン協奏曲が、ラフに似ています。 ラフのチェロ協奏曲もライネッケとカップリングでありますが、残念ながら入手できません。 聴いたことがある人は感想など教えて下さい。
29 :
9など :03/12/16 15:22 ID:1mS9NIJO
キール (1821〜1885)一応marco poloのカタログに、ピアノ五重奏曲が載っています。 リストやビューローから高く評価されていて、シューベルトっぽい曲を作っていたみたいですね。 それから、3L3Rからライネッケ。彼はゲヴァントハウスの指揮者もしていたみたいで、後任があのニキシュ! ラフ、ライネッケのピアノ曲の音盤情報求む。
30 :
9など :03/12/16 18:47 ID:WfZ25Eiv
漏れもライネッケ大好き〜
32 :
名無しの笛の踊り :03/12/17 17:27 ID:nBL3hvzQ
なんかラインベルガーって、ここでも影が薄い? 管と弦のノネットなんて、この編成では屈指の名作かと。
33 :
9など :03/12/18 11:49 ID:1aNgkekf
>>32さん その曲、初耳です。ありがとうございます。 ラインベルガーもあたってみます。
34 :
1 :03/12/18 22:02 ID:RCFBXcFP
test
35 :
1 :03/12/18 22:06 ID:RCFBXcFP
アクセス規制中とかいう表示が出て、二日間書き込めませんでした(涙)。 25さん、9さん、情報ありがとうございます。 cpoやMARCO POLOのカタログはやはり昔のような冊子のものは作っていないのですね。 残念です。がんばってダウンロードしようと思います。 ラフには交響曲ばかりでなく協奏曲も結構あるのですね。 新しい曲に出会う楽しみがいっぱいあるのは結構ですが、お金がもたないなぁ…。 3Rはいずれも作品番号が200以上あるほど多作ですから当然ですけど。 ライネッケのチェロソナタのCDも聴いてみました。特に第1番のソナタのシューマンや メンデルスゾーンにつながる若々しくロマンチックなこと! メンデルスゾーンの チェロソナタが二つしかない渇きを癒してくれました。 ぜひとも実演が聴いてみたくなりましたが、なかなか無理かなあ。 どなたか詳しい方、ラフのチェロ協奏曲や、ラフ・ライネッケのピアノ曲の情報を よろしくお願いします。 月末に給料が入ったら、今度こそラフの第三番、ライネッケのフルート協奏曲と、それから ラインベルガーの九重奏曲を買ってみたいと思って日々働いております。
36 :
名無しの笛の踊り :03/12/18 22:35 ID:N1MM3wLn
ライネッケが1905年にピアノロールに演奏を残した自作曲 TRIPHONOLA 50349 REINECKE - Ballade, Op. 20 50351 REINECKE - Nutcracker and the Mouse King, Op. 46: Overture (w/Margarete Reinecke) 52128 REINECKE - Blumenlieder (Flower Songs) Op. 276, No. 10 55584 REINECKE - Nutcracker & the Mouse King, Op. 46: Schäfer Ballet(w/Margarete Reinecke) 55585 REINECKE - Nutcracker & the Mouse King, Op. 46: Christmas Eve (w/Margarete Reinecke) 55587 REINECKE - Nocturne, Op. 157, No. 1 55588 REINECKE - Traumfriedel, Op. 278 WELTE 204 REINECKE - Gondoliera, Op. 86, No. 3 (Also: ART-ECHO 2105) 219 REINECKE - Prelude to Act V of the Opera "King Manfred" 残念ながらCD化は全くなされていないようです。 連弾曲「胡桃割り人形」は、ザイラー夫妻が何曲か録音していたと思いますよ。
31でつ。 ライネッケのフルート協とハープ協を持ってて、 新たに何か買おうと思って新宿の塔行ったんだけど ライネッケが1枚も無かった・・・ショボン
ラフの弦楽四重奏もいい。 私が持ってるのは1番と7番《水車小屋の娘》だけです。
39 :
9など :03/12/19 16:18 ID:iUMX3UH6
>>36さん 凄い情報、ありがとうございます。 >>1さん 冊子の在庫が無いって事ですか? PDFファイルはPC立ち上げなければ使えないし、新しく作って欲しいですね。大変ですけど^^;
40 :
1 :03/12/20 21:13 ID:cHYArKeU
>>37 さん、新宿の塔でさえ、ライネッケは少ないのですか。私の住む名古屋の店でお目当てのものが
ないのも当たり前ですね。やはり購入は通販頼みとなるのでしょうか。
>>38 さん、情報どうもです。ラフの弦楽四重奏曲のそれって、Tudorのものですよね。この前見かけました。
ところでそれ以外にはラフの弦楽四重奏のCDは存在するのでしょうか。
>>9 さん、cpoもMARCO POLOも冊子カタログの新版をずっと作っていないようです。何年も前の紙カタログでは
しょうがないですし。PC用紙を買ってきて日曜にでもダウンロードをしてみます。
新しいの作ってくれないでしょうか…。
最近はライネッケのチェロソナタばかり聴いています。第2番にもはまってしまいました
(特に第二楽章)。そうそう出張先の中古店でラインベルガーのピアノ三重奏曲を見かけました。
トリオ・パルナッススのMD+G盤です。2枚組で4曲入っています。室内楽全集をいつか買うとしたら
重複してしまうのですが、まあ安かったので買ってしまいました。楽しみです。
41 :
1 :03/12/22 08:40 ID:lUiXKG8i
CDで聴けるラハナーには2人いることをうかつにも知りませんでした。 Marco Poloのラハナーはフランツ・ラハナー。 もう一人Clavesでピアノトリオが出ているイグナッツ・ラハナーがいます。 どっちのラハナーがよいですか、聴かれた方情報ください。
42 :
28など :03/12/22 22:18 ID:IWax8A04
バッハのイギリス組曲3番をラフが管弦楽化したものがあります。 naxosのバッハ管弦楽曲集にはいっています。リズミックに豪快に鳴りますが、 チェンバロ独奏部分の静けさとの対比もなかなか良いです。 ラフは管弦楽組曲をロマン派としては多産しているようです。 イタリア、ハンガリー、チュービンゲンなどタイトル付きを聴けます。 フランツ・ラハナーも管弦楽組曲を幾つか書いており、ラフへの影響があったかも知れません。 イグナッツ・ラハナーはフランツより情報が少ないと思いますが。
ラフで最初に聴かれるのでしたらやはり交響曲第5番<レノーレ>が良いのではないでしょうか。 室内楽ではピアノトリオがお気に入りです。 4曲ありますがどれもシューマンやメンデルスゾーンのそれに近い味わいを持った佳曲だと思います。 全集として2組でているようですがArte Nova盤が値段も手ごろで入手容易です。
そういえば以前「ライネッケたんって何者?」ってスレがあったね。 それに比べればず〜っとまともな展開が続いているけど。
フランツ・ラハナーの交響曲5番聴きました。 熱情という表題に惹かれて買ったのですが・・・、どこが熱情なのか私には理解できませんでした。
46 :
名無しの笛の踊り :03/12/23 22:56 ID:xGmbIki5
おお、知らんうちに渋いスレが立っている。
>>1 ラフのピアノ協奏曲の第1楽章が早いのが聴きたいなら、VOXのポンティ盤がいい。
それと、Thorofonのラインベルガー室内楽全集にはピアノ三重奏曲は第1番から第3番までしか
入っていない。第4番は編曲作品らしく、オリジナル楽器版のピアノと管楽器の六重奏曲が
代わりに入っている。ところがこの第4番は素晴らしい曲だし、明らかにピアノトリオで演奏した
ほうが映える。だからあなたが購入したMD+G盤は大変良い買い物というわけ。
フランツ・ラハナーとイグナッツ・ラハナーは兄弟。
話題になっていないが、レーヴェの交響曲は意外性があふれていて、とても楽しめる。フランツ・ラハナーの
交響曲とは出来が違う。
47 :
1 :03/12/24 20:16 ID:VOy24aJn
皆さん、たくさんの情報ありがとうございます。 28さん、ラフ編のイギリス組曲、全く知りませんでした。この人は編曲もいくつか 手がけているのでしょうか。まずオリジナル作品を聴いてゆきたいですが、ゆくゆくは 編曲ものにも手を広げてゆきたいです。 43さん、交響曲第5番「レノーレ」は幻想交響曲のようにストーリーを持った作品とか。 それとピアノ三重奏曲はArte Novaで買えるなら魅力的ですよね。今度ショップで探してみます。 44さん、前スレがあったとは知りませんでした。そこにあった情報でも有益な内容は再発信してください。 45さん、F.ラハナーの第5番は3曲あるMarco Poloの交響曲シリーズでは最大作品だけに、気になって いましたが…。いまいちの曲なら購入は後回しにします。 46さん、大変お詳しいのですね。ラフのピアノ協奏曲のポンティ盤は以前中古店でLPを見ましたから、 古い録音ですよね。VOX BOXは安いし、ロマンティックピアノ協奏曲シリーズは気になっていました。 早速探してみます。それと、ラインベルガーのトリオ! 第4番は本当に旋律の美しい屈指の名曲で、私も 全4曲の中で1番のお気に入りです。特にチェロが大活躍しますね。このディスクは本当に私の宝物になりました。 レーヴェの交響曲はたしかKOCH盤で現在入手できないですよね。残念ですが、気長に中古を漁ります。
48 :
9 :03/12/26 11:11 ID:7jvlXD51
数日見ないうちにすごい情報量ですね・・・ ラハナー 兄弟がいた事、忘れてました^^; レーヴェの交響曲は初耳です。どうしてもバラードの方に・・・ ラインベルガー MD+Gで、オルガン曲がかなり出てますね(全集を目指しているのかな?演奏はイニッヒ)このレーベルは要チェックですね。 ドイツロマン派の秘曲の発掘に力を入れてるようです。
49 :
46 :03/12/27 20:32 ID:YlMn2dld
>>25 ラフのチェロ協奏曲第1番とライネッケのチェロ協奏曲の入ったCDは
RBMからのリリースだが、ここはさすがにマイナーレーベルで、Amazon.deとかjpc
とかのドイツのネットCDショップも扱っていない。
俺が入手した方法は、以下のWEBページから。ところがここのページには
RBMのCDリストがあるのに、なぜか目指すRBM 465 108 はない。そこで
メール(英語表示にすると下のほうにContactというところがある)を送って
注文できないのかと聞いたら、あるから12ユーロと送料を送れ
と返事が来た。一枚だけだと送料とか馬鹿にならないので、ラハナー兄弟の
弦楽四重奏がたくさん出てるので、あわせて注文すると良い。送金方法は
Paypalだ。
http://www.rbmmusikproduktion.de/
50 :
1 :03/12/29 06:40 ID:ue8rOHJ7
情報ありがとうございます。 9さん、ラインベルガーはオルガン作品の録音が先行しているようで、 すでに数種の全集が完成ないし進行中と聞きました。録音としては もっとも恵まれているようですね。今度ピアノソナタも出ると聞きました。 46さん、極めつけの詳細な情報ありがとうございます。入手困難なCDを 手に入れるにはそれくらいやらないとだめなのですね。とても感心しました。 25さんがこの掲示板を見ているといいのですが。
51 :
名無しの笛の踊り :03/12/29 08:15 ID:2ib/Kae1
ラフって、リストがオーケストレーションを教えてもらった人のことでつか? リストのピアノ協奏曲第1番、交響詩の最初の2、3作のオーケストレーションは、 ほとんどラフによるもの、という話です。 そうかー、ちゃんと自作品もあるのかー(アタリマエカ 今度聴いてみまっし。
52 :
名無しの笛の踊り :03/12/29 09:53 ID:RnRmTdHg
でも、ライネッケってブルックナーと同い年なんですよね。 この差は何?って感じですか。 そう言えば、ライネッケのフルート・ソナタの話が出てないようですが・・・。 一応、この人の代表作なんだから。この曲はランパルの演奏が手に入り 易いでしょうね。 ライネッケの交響曲だったら第2番が一番好きですね。 ちょっと暗くてイイ!
53 :
名無しの笛の踊り :03/12/29 11:05 ID:/6X+kgG7
ラインベルガーはホルンソナタしか知らない・・・ ホルン吹きにとっては貴重なレパートリーなのだが。
54 :
1 :03/12/29 14:23 ID:ue8rOHJ7
たくさんの情報ありがとうございます。 51さん、ラフはリストの弟子だと思っていましたが、オーケストレーションでは 逆の立場だったのでしょうか。ラフのピアノ協奏曲はそういえばリストの協奏曲と 似たところがあるような気もします。 52さん、ライネッケのフルートソナタは「水の精」という副題のついた曲ですよね。 あのランパルも録音しているのですか。代表作ならばこれも聴いてみなくては。 第2番の交響曲はCHANDOS盤でしょうか。これも覚えておきます。 53さん、ラインベルガーにはホルンソナタもあるのですか。このジャンルの作品って、 さすがに少ないだけに貴重なレパートリーというのはわかる気がします。そういえば チェロ好きの友人がラインベルガーのチェロソナタが甘くて好きだと言っていました。
55 :
名無しの笛の踊り :03/12/29 14:54 ID:2ib/Kae1
56 :
42など :03/12/29 19:42 ID:AHfqsH3n
49さん、ラフとライネッケのチェロ協奏曲の入手情報有り難う御座います。 しかし手間はかかるようですね。 よろしければ両曲の感想など教えて頂ければと思いますが。 ラフのピアノソナタと幻想曲を聴きました。 CAHOOTSによる世界初録音らしいです。 両曲ともラフにしては何度か改訂したり入念に書かれているそうです。 感想としてはリストとシューマンの中間と言った感じで、 ラフらしさは緩やかな歌う部分で 交響曲で聴いたことのある素朴なメロディがあるくらいでしょうか。 ちょっと力を入れすぎて、ラフの魅力とも言える流麗かつリズミックな部分が少ないと感じました。
57 :
9 :03/12/30 11:23 ID:dPsgRX/l
>>55さん 貴重な情報ありがとうございます。
58 :
名無しの笛の踊り :03/12/30 11:34 ID:2t+jn5OS
Rにライヒャも加えてほしい。管楽器の作品に聴くべき もの多し。ベートーヴェンと同じ年生まれ。
59 :
名無しの笛の踊り :03/12/30 20:10 ID:2t+jn5OS
ロベルト・フックスやゲッツなんかのも、RやLではないけど 結構注目してほしい作曲家です。 またハンス・ロットも一様「R」でしたね。 ドイツをどこまでとするかによってでしょうが ラフはスイスですし、ラインベルガーはリヒテンシュタインでしたよね。 ラハナーの弦楽四重奏曲はイグナツのほうは4枚入手できました。 フランツのほうは1枚だけです。
ゲッツはふざけた名前のようだが、マスと同編成のピア5は良かった。
61 :
1 :03/12/31 14:15 ID:AXtKYIST
たくさんの情報、うれしいなあ。ありがとうございます。 ラフのHPものすごいですね。英語なのが少ししんどいですが、ここを読めば どんな曲があってCDで聴けるのかも一目瞭然ですね。 ラフのピアノソナタのCDは知りませんでした。感想はとても参考になりました。 ライヒャって木管五重奏をたくさん書いた人ですよね。他に交響曲もあるとか。 一度聴いてみたいのですが、お勧めの演奏がありましたら教えてください。 そういえばラインベルガーは小国リヒテンシュタイン出身でしたね。 フックスはチェロソナタを聴いたことがあります。ここで取り上げるのにふさわしい ロマンチックな作風でした。ゲッツは聴いたことはありません。どんな曲がお勧めでしょうか。 ピアノ五重奏が一押しでしょうか。 あと、ハンス・ロットの交響曲もずいぶん前に聴きました。ブルックナーと マーラーの中間の印象でした。後ろの楽章ほど演奏時間が長い変わった曲だったと記憶しています。 他にこの夭折の作曲家の作品はあるのでしょうか。 そのほか同傾向の作曲家にはフォルクマンなどもいるようです。3R3Lにかかわらずいろいろご紹介ください。
62 :
名無しの笛の踊り :03/12/31 14:23 ID:zTsdVwy9
>>1 さんのおっしゃる範疇に入るかどうかは?ですが、
フックスが出たので、ブラームス世代でいくつか。
ブルッフのVn協奏曲はつまらないんですが、交響曲は結構面白いです。
同じく交響曲では、ゲルンスハイムという人の作品も聞く価値有りかと。
もう一人ドラエゼケ(ドレーセケ?)の交響曲も良しですよ。
このスレに出て来る作曲家の曲は押し付けがましくなくてイイ!
ラフの交響曲の5番聴いたのですが、次は何番を聴くべきですか?
65 :
名無しの笛の踊り :03/12/31 21:46 ID:4PmTlL8k
フォルクマンはCPOから弦楽四重奏曲が3枚6曲。 やはりCPOから交響曲とヴァイオリン協奏曲もセット でています。ブラームスのような・・・。 さてこんな作曲家もいます FELIX DRAESEKE(1835〜1913) この人はワーグナーの系列の作曲家。 ERNST BOEHE(1880〜1938) この人はバイエルンの作曲家。 ともにCPOから出ています。前者はMDGからも出てる。
66 :
56など :04/01/01 03:37 ID:upw7ssM4
ゲッツのお勧めはCPOから交響曲とピアノ協奏曲です。 3Rよりも素晴らしいと思いますが、如何せん夭折の上に録音が少ないのが残念です。 ライネッケは気品がありますが、ゲッツはそれに若々しさが加わります。 ゲッツの交響曲とピアノ協奏曲に、私はシューベルトのような天国を感じます。 チャイコと同じ世代で、誠に夭折が惜しまれ、はかない美しさもあります。 短いヴァイオリン協奏曲も爽快な気分にさせます。 このスレも守備範囲が多彩になり、充実して楽しいです。 自閉的にマニアックにならないで、対話が続くことを願っています。 他の非道いクラスレと一線を画するこのスレを立ち上げ、発言を続けられている1さんに感謝と敬意を持ちます。
67 :
名無しの笛の踊り :04/01/01 10:36 ID:SpR+iRTT
R・・・Andreas Romberg(1767〜1821) 弦楽四重奏曲がMDGから2枚出ています。 B・・・Wilhelm Berger(1861〜1911) ピアノ五重奏曲がやはりMDGから。これはまさに ブラームスって感じ。 B・・・Ignaz Brull(1864〜1907) ピアノ協奏曲第1番、2番がHYPERIONから 言い方は悪いですがユダヤ系の方です。内容はロマン にあふれています。1回は聴いてください。 H・・・Adolph Henselt(1814〜1889) ロシアで活躍したらしい作曲家。HYPERIONから ピアノ協奏曲、MDGから室内楽が出てます。
68 :
67 :04/01/01 11:41 ID:SpR+iRTT
S・・・LOUIS SPOHR(1784〜1859) ヴァイオリン協奏曲はcpo、交響曲はMARCO POLO 室内楽はNAXOSから再発。他いろいろ出ていますね。 1曲でも名曲があればと思いますね。 ウェーバーと世代が同じですが・・・ H・・・Heinrich von Hetzogenberg(1843〜1900) 室内楽がCPOからでてますね。 K・・・Frederic Kalkbrenner(1785〜1849) MDGから室内楽が出ていました。
知識を自慢するスレなの?
70 :
坂本9 :04/01/01 12:04 ID:4RVZdd3C
盛り上がってきましたね^^ ゲッツ、もうちょっと長生きしてれば、もっと有名になってたと思う。 ライヒャはベルリオーズの師匠だったと思う。対位法の大家。 フックスはハイペリオンからピアノ協奏曲、あとMARCO POLOにも何枚か。 マーラー、シベリウス、ヴォルフなどの師匠。 ロットも一度聴いてみたいし、フォルクマンとかバルギール(シューマンの義弟)も気になる・・・
71 :
名無しの笛の踊り :04/01/01 12:22 ID:SpR+iRTT
>>69 知識を自慢するのではなく、共有化です。 こんな作曲家がいい曲かいてるのにいつまでも 埋もれていいのかという意味です。
frohes neues jahr シュテファン・ロイター ライジンガ― トビアス・ラウ
「出てます」とか「出てました」とかじゃなくて、感想を聞きたいのだけれど…
74 :
69 :04/01/01 14:19 ID:1jARtMHW
自慢でも共有でもいいんだけど、CDが出てますね、じゃなくて そのCDを聴いての、「知られざる名曲の熱演」でも、 「熱演だけど曲がしょぼい」とか「演奏はともかく曲はいい」でもいいから なにか感想がないと後追いする人間はつらいですね。 73に先に書かれてしまった気もするな。
75 :
名無しの笛の踊り :04/01/01 16:18 ID:SpR+iRTT
「出てます」でとどめているのは聴く側の主観・好みがあるから 興味があれば聴くものでしょうが、なぜ時代の壁を越えられなかった かを考えてほしい。シュポアなんてよい例でしょう。演奏されること が稀なのです。だから感想も「・・・みたい」という風になるかも しれない。たとえば来日したベルリン・フィルが「オール・シュポア ・プロ」で観客は満足する?指揮がラトルでもティーレマンでも。 マイナーな作曲家は自分の耳で聴いて行くことが重要と思うけど。 「1」さんの趣旨に反したらゴメン。
3Rと3Lで始まってるスレなんだから、範囲を拡大したあげくの、 「オール・シュポア・プロ」なんて極論はやめてね(w 自分の耳で聞いていくことが重要、というのは まったくもってその通りなんですけど、 「出てます」というだけでは、オンラインショップのカタログの共有にすぎないでしょ? 検索してみれば済む。 せっかくこういうスレに来てるんだから、 先に聴いた人が感想を書き込んでくれれば、興味がわくのですがね。 たとえそれが「…みたい」って形であっても。 もっとも、そもそもその望みが間違ってるというのなら、しっぽを巻いて退散しますけど。
77 :
名無しの笛の踊り :04/01/01 17:41 ID:BtVvkWQg
>>75 も
>>76 も良かれと思って書いているレスなのはよくわかります。
でも、自分が聴いてみた感動を押し付けがましくない程度に記すれば
このスレを見ている人が、より興味を持つのではないかと思いますよ。
ですから、少しだけでも情報をいただいた方が私(
>>1 さんじゃありませんよ)
としては嬉しいです。
・・・このスレって、そんなに個人的な感想が少ないかい?
79 :
坂本9 :04/01/01 18:44 ID:VcKxHgyw
僕は、知られざる作曲家、音盤情報だけで、十分満足です。感想書きたい人は書けばいいし。せっかくの良スレ、仲良くやりましょう^^ ドレーゼケはオラトリオかなにかで3枚組のものが出てませんでした? ヘンゼルトはピアニストとして有名で、VoxBoxからエチュードが出てました。 ピアニスティックなメンデルスゾーンといった佳曲でした。
80 :
66 :04/01/01 21:16 ID:JKfnrjfm
感想のあるなし仲良く共存でよいと思いますが、私は正直感想が欲しいです。 その方がより良い「情報共有」になると思います。 何故ならとくに情報の稀有なマイナー作曲家のものは、玉より石が多くなりますから 限られたお小遣いからCDを購入するにあたり、選択は自然と慎重になります。 ここに書き込んでる多くの人が、研究者でない限り、 cpo、MARCO POLO、NAXOSなどのカタログやサイトのコメントからこの世界に入ったと思います。 それらのコメントにはかなり独断的な感想もありますが、それらを参考に購入しているはずです。 感想なしでデータ提供の方々も、それを聴いて感想をもらえた方がうれしいと思います。 しかし実際的に財布の問題と、絶対的な情報不足の中で、 データのみの提示から食指が動く場合は稀なのです。 未知のロマン派探索には、孤独な冒険の楽しみもあるでしょうが、冒険のリスクもありますから、 お互いに道案内の感想があると助かると言えますまいか。
他力本願大杉 自分のオシメも換えて欲しいか?
>>81 必ずいるんだよな、こういうことを一言だけ言って煽る香具師って
>>80 どうやらしっぽを巻いて退散しなくてもよいようで、ホッとしてます。
76ではちょっときつくなっちゃったけど、僕も感想のあるなし共存でいいですよ。
個人的には、他力本願と言われようと、感想があった方が有り難さが増しますけれど。
>>81-82 まぁ、おちけつ。お茶でもどうぞ( ゚∀゚)つ旦
84 :
1 :04/01/01 23:41 ID:/vl2+47X
わっ、元日はいろいろあって一日見ないでいたら、書き込みがこんなに沢山!! 私はここに来ている皆さんよりもぜんぜん詳しくなく、詳しい人の多い2ちゃんで 教えてもらおうという他力本願の1ですので、正直どんな情報でもありがたいです。 知らない作曲家がこんなに沢山紹介されてびっくりしています。 80さんの言われるように、限られた予算ですので、結構はずれもあるマイナー作曲家の購入の参考になる 実際に聴かれた方のお勧め情報がうれしいことはもちろんです。67-68さんのリリース情報も短い言葉の中に 「これはまさにブラームス」「一曲でも名曲があれば」という表現があつて、参考になりました。シュポアって やっぱりB級なんですかね。 そして一人の人が挙げた人や作品を話題としていろいろ感想や情報を広げてゆける ところが掲示板の良いところだと思いますので、必ずしも詳しい感想とかがない書き込みも、それはそれで いいと思いますしありがたいです。「感想」というとボキャ貧の私はプレッシャーですし、同じ気持ちに なる人もいるかもしれません。私は気楽にみんなが好きなことを書いてくれて、その情報が私や見ている人の 役に立てばいいなくらいにしか考えていませんでした。 どうかみなさん楽しく情報交換しましょう。
85 :
67 :04/01/02 11:08 ID:rkZNPuxJ
シュポアはバロック期のテレマンのようで、だれか が発掘する(積極的に演奏会に載せる)ことにより 評価は上がるようです。ただ、後半の交響曲はパロディ のような曲になり、演奏会で出る可能性はないかも知れ ません。ただ室内楽はいいと思います。ベートーヴェン の後期5曲が傑出しているため、陰に隠れてしまう。 ライヒャみたいに管が入ればまた違うのでしょうが、彼の 得意なのは弦なので分が悪いようです。「トリビア」的に 聴いてるとよいかも知れません。 同時代のウェーバーにしても「魔弾の射手」ぐらいとしか 見られていないでピアノの佳曲に注目されないのも問題ですね。 ブルックナー様になってほしい作曲家が出てほしいですね。 ただ「ブルックナーの演奏はこれしかない」っていう馬鹿な 評論家が出ないことを祈ります。
86 :
80 :04/01/02 11:56 ID:XLpRGRcj
このスレ初と思われる煽りがブロックされてよかったです。 理性的なみなさんのお陰です。 他力本願と卑下する必要はないと思います。(この際本来的意味の他力本願は問いません) 他人の感想など不要で一人探索しているつもりの人も、実は他力本願なのです。 ある音楽評論家が、マイナー作曲家をあたかも自分が発掘したかのように得意になっている人を批判してこう書いていました。 発掘したのはあなたでなく、CDを制作するあたって助言した研究者、演奏家その他スタッフ等であると。 それらの果敢で有り難い成果を、我々は皆他力本願に享受しているのです。 リスナーに自力の要素があるとしたら、せっかく彼らが発掘した作曲家や秘曲に感想を述べながら再評価なり批判なりすることでしょう。 それらの蓄積が、忘れられたロマン派に新たな光を当てる作業となるでしょう。 バッハにも長い忘却の期間があり、マーラー、ブルックナーなど今もB級扱いする人がいるように、再評価には時間がかかります。 「時代の壁を越えられなかった 」という評価も、固定的なものではなく、今後変化する可能性があると 確かにある流派の亜流に止まっていれば、時代の壁を越えていないことにはなります。 しかし芸術は自然科学のように比較的直線的な進歩は当てはまらず、多様に豊かになっていくものだと思います。 ライネッケ、ラフなどもシューマンとメンデルスゾーンの亜流や折衷主義との評価も有るでしょうが、 時代の壁を越えていなくても、充分に魅力ある存在です。 多産で駄作が多いのでB級との評価もありますが、光る作品がわずかでもあれば愛せます。 メジャー作曲家にも駄作はありますが、ネームバリューで駄作にも名作のオーラを感じてしまうからくりがあります。 逆にマイナー作曲家には、素晴らしい部分もあるのに駄作のレッテルを貼ってしまう傾向を否定できません。
87 :
坂本9 :04/01/02 19:21 ID:3wBV/VI7
シュポーア ヴァイオリンの顎あてを考案したのが確かこの人。 当時はヴァイオリニストとしてはパガニーニに、作曲家としてはベートーベンと比肩する名声を得ていたみたい。 代表作、ヴァイオリン協奏曲第8番あたりを聴くと、確かに限界を感じますが、 ワーグナーも少なからぬ影響を受けており、今の評価は不当。
88 :
1 :04/01/02 22:07 ID:7flLBeH1
シュポアはほとんど聴いたことがなかったのですが、代表作はバイオリン協奏曲の第8番ですか。 そういえば図書館にあった名曲解説全集でこの曲が載っていたような…。弦の室内楽に光るものがある とのことですので、そこら辺から探してみます。 ラフの第3と第5、ライネッケのフルート協奏曲、フルートソナタを買ってきました。 お勧めの演奏のものが探した店になかったので、結局他のものを買ったものもあります。 勧めてくださった方、すみませんです。正月休みが後二日あるので、聴いてみるつもりです。 64さん、遅くなってすみません。もしまだでしたら、ピアノ協奏曲はいいですよ。交響曲は私もこれからですが、 このスレではみなさん第3と第5を勧めていましたので、第3はいかがでしょう。 68さんが紹介していた中で、ヘルツォーゲンベルクはチェロソナタ3曲のcpo盤を聴いたことがあります。 ブラームスそっくりそのまんまですが、亜流と切り捨てるには惜しい曲でした。ブラームスの友人だったそうですが、 作る曲までああも似るものかと驚きました。
89 :
名無しの笛の踊り :04/01/03 10:20 ID:zWzHvAwE
ラインベルガーといえば、ARTE NOVAから出ていた ヴァイオリンとオルガンのソナタで初めて知ったのですが ラインベルガーの味はオルガンにあるかもしれません。 ゲッツは出ていましたが、ヴェッツのことが出ていませんでした。 この人はブルックナーの亜流としか評価されてません。当時が ワーグナーかブラームスの影響下という状況がわかります。 先日、シューベルトの「鱒」を買った際、併録されていたフンメル を聴きました。結構これが面白い。「鱒」にはもちろん適いませんが モーツアルトとショパンの間に位置する作曲家であることは確かです。 続いてセプテットも聴きましたが、室内型協奏曲という印象です。
90 :
名無しの笛の踊り :04/01/03 10:41 ID:ZubEGvZ6
>>89 ヴェッツとはリヒャルト・ヴェッツですね。
この人1875年生まれですから、後期ロマン派も押し詰まった頃に作曲活動していたんですよね。
交響曲の2,3番持っています。ブラームス+R・シュトラウスみたいな感じですか。
重量感のある曲ですが、少々劇的盛り上がりには欠けるようです。
ハンス・フーバーの交響曲を聴いてみたいんですが少々怖いですね。
この人面白いんですか?
あと、この世代でしたらルートヴィヒ・テュイレと云う人がいます。
私も一曲しか知りませんが、ピアノと木管のための六重奏曲と云うのがあります。
プーランクの有名な六重奏曲と同じ編成ですが、このテュイレの曲は
とても素晴らしい曲です。25分くらいで管楽器の室内楽としてはやや長い曲です。
ブラームスが管楽重奏の曲を書いたらこんな感じかなと云う曲ですね。
MD+Gでプーランクの曲とカップリングになっているディスクがあると思います。
91 :
89 :04/01/03 11:12 ID:zWzHvAwE
>>90 フーバーは全交響曲録音されましたね。ジャケットが 不気味なのがありますね。スイスのドイツ語圏の作曲家。 5番はヴァイオリンのソロが入ります。ジンマン=トーンハレ がもっと積極的に紹介すれば・・・。北欧の交響曲と同じで 好き嫌いがでると思います。自分的にはあまり積極的聴く曲 ではないですね。でも聴けば聴くほどのタイプかもしれません。
92 :
名無しの笛の踊り :04/01/03 11:39 ID:qOtCUP6h
>>87 シュポアと言えば、文庫クセジュの「管弦楽」にも記載のあった交響曲第六番と云うのを
聴いてみたいですね。確か「歴史的交響曲」との副題が付いていた筈ですが。
93 :
名無しの笛の踊り :04/01/03 13:26 ID:zWzHvAwE
>>92 シュポアの6番は第一楽章が1720年代バッハ−ヘンデル 第二楽章が1780年代ハイドン−モーツアルト 第三楽章が1810年代ベートヴェン 第四楽章が現在(1840年代) という時代の風潮を意識したものになっている。これが足枷になっている 様にも感じます。7番も表題がつく3楽章のもの。“The Earrthly and Divine in Human Life"(これは英訳ですけど)。ともかく異色の6番と 7番です。室内楽(弦楽四重とか五重とか)のほうがまともと思います。 あと弦楽四重奏団のバックにオーケストラが伴奏する作品131という 奇妙な協奏曲もあります。聴いてみると面白いです。道を外れた天才なの かもしれません。
94 :
坂本9 :04/01/03 14:21 ID:KfpUqhoa
シュポーアのヴァイオリン協奏曲8番、少し前にヒラリー・ハーンが弾いてました(ベスト・オブ・クラシック) この人あたりが、有名曲のカップリングで入れてくれるといいですね。 シュポーアの代表作は八重奏曲かもしれません。スミマセン^^;;; あと、奥さんがハープ奏者なので、ハープ関係の曲も多いですね。 それにしても、みなさん、凄い知識ですね・・・
95 :
名無しの笛の踊り :04/01/03 16:05 ID:zWzHvAwE
シュポアのスレにしてしまいましたので、 本題の「R」とか「L」とかで Lickl,Johann Georg(1769〜1843)という作曲家が います。MDGから管楽アンサンブルのものが出ています。 ライヒャやクロンマー、ダンツィとか管楽アンサンブルが 室内楽でははやったのかもしれません。楽器の向上も見逃 せません。ライヒャの3ホルンのトリオ(作品82)とか Oestreich,Carl(1800〜1840)のホルン・トリオ はほのぼのして疲れたときいい癒しになります。MDGは どこから探してくるのやら脱帽です。 このスレのおかげで退屈な正月が楽しく過ごせました。 「1」さんありがとうございました。また時々参加をいたします。
96 :
1 :04/01/03 22:02 ID:dEUgtv2S
私のほうこそ皆さんの投稿でとても充実した正月となりました。 それにしても3R以外にも実に多くの作曲家が発掘されつつあるのですね。 LPの時代からは考えられないことです。 調べてみましたらシュポアも3Rに勝るとも劣らない多作家ですね、驚きました。 曲が多すぎたのかMarco Poloの弦楽四重奏曲の全集は完成する見込みはなさそうで、ちょっと残念です。 ラフの第3を聴きました。Tudor盤が見つからなかったので、ASVのダヴァロス盤を買ってみました。 短いですが第3楽章がとてもいいですね。メンデルスゾーンの本家に匹敵する美しい木管の使い方はこの曲の 白眉と思います。 ちょっと時代が古くなりますが、フンメルの話が出ましたので。この人の曲は結構聴きました。 弦楽四重奏曲やピアノ協奏曲もいいですが、チェロソナタがすばらしいですよ。モーツァルト風の気品ある 優雅なチェロソナタといえば、フンメルとファランクの2曲に止めを刺すと思います。
97 :
名無しの笛の踊り :04/01/04 18:01 ID:Rq0RRZeo
今日、池袋のHMV覗いてきたんですけど、 シュポアのVn協の2番と云うのがありましたよ。 あとラフの交響曲は3枚ほど置いてありました。 ラインベルガーは、室内楽とオルガンで随分いっぱいあったような・・・。 と書いてるのに金欠で一枚も買えなかった・・・トホホ。
98 :
86 :04/01/04 20:30 ID:WjLbbdNp
シュポアの交響曲のプログラム性ですが、ラフの交響曲にリストの交響詩を経てアイデアとして影響していると思います。 シュポアの9番四季とラフの8番から11番の関係は分かりやすいですが、後に削除されたラフ6番の観念的なプログラムも含めて影響がかいま見えます。 ラフは一時リストの影響下に有ったようですが、古典的形式にリストよりこだわりがあり、交響詩に手を染めませんでした。 そこでプログラム性と古典形式の一致として、シュポアがモデルになったとしても不思議では有りません。 マーラー、シュトラウスなどで、交響曲と交響詩の差異は不明確になっていきますが、そこにはラフの存在が一役買っているとも言えます。 プログラム交響曲をさかのぼれば「田園」やディッタースドルフなど有りましょうが、 この場はロマン派なので、シュポア、ラフ、マーラーとシュトラウスというラインを考えて見ました。 マーラー交響曲のプログラム性は、ラフからの流れを考えても良いと思います。 ブルックナーさえも4番には当初は各楽章に物語が想定されていたようです。 それは通俗的で稚拙と批判されてたりもしますが、ラフの各楽章の表題を思わせます。
Regerは出ましたか?
100 :
名無しの笛の踊り :04/01/04 20:59 ID:9G+dOMEx
どんどん作曲家の時代範囲が拡大していってるんですけど、大丈夫かなぁ。
テーマが深化しないうちに拡散して収集がつかなくなりそうな悪寒がします。
>>1 さん、問題ありませんでしょうか?
>>99 さんへ、レーガーについては語りたいことがいっぱいありますが、
>>1 さんの意見を訊いてみたいと思います。いかがでしょうか?
101 :
1 :04/01/04 21:57 ID:zxcOqJ+I
沢山の情報ありがとうございます。 100さんの懸念されていることももっともと思いますので、私が決めてよいものかどうか わかりませんがご指名ですから、一応ここで扱うのはラフ、ライネッケ、ラインベルガーの三人がメインで、 他に関連する「ドイツ語圏」で主に19世紀に活躍した、ロマン派の流れに分類される作曲家も、 単独でスレは立ちそうにないので、これまでのように話題にしてきたらどうかと思います。 レーガーやプフィッナーあたりは確かにロマン派の流れを受け継いでいますが、3Rとは時代も作風も ずいぶん離れてきます。フンメル、シュポアあたりもその意味では古すぎるかもしれません。 ということで、99さんには申し訳ありませんが、今後はこれらの作曲家あたりを圏外とするということにしたら どうでしょうか。 また、レーガーくらいの大物ですと、ヒンデミットとかと同様に十分単独スレがいけそうな気がいたします。 私にはこの人の曲は難しいのですが、なんとか親しめるきっかけをつかみたいと考えています。 単独スレができましたら、ぜひ読みたいと思います。
102 :
95 :04/01/04 23:13 ID:fvEmkWjp
「1」さん本当にゴメン。 今日から仕事始めで、変な作曲家を思い出してしまいました。 101の内容から遠いのは承知なんですが(じゃあ書くなかも知れませんが) ラフやライネッケも色をうせるかも逸品。 George Macfarren(1813〜1887) 名前から察するにイギリス人。「イギリスのベートヴェン」と言われて らしいのです。20世紀のエルガー、パリー、スタンフォードとは一線を画 す内容にどうしてこうなったのって聴きたいぐらいの奇才。 ドイツ知られざるの参考作品と見てください。 ちなみワーグナー、ヴェルデイとおない年です。
103 :
名無しの笛の踊り :04/01/05 22:35 ID:XMsSKeHY
102さん、Macfarrenがラフやライネッケも色をうせるとは、例えばどの曲が、どのようにラフやライネッケ比べて素晴らしいかを教えて下さい。 せっかくの情報提供ですから、情報が生きるようにして頂くと参考になりますが。 1さんの言うように、ラフ、ライネッケ、ラインベルガーと「ドイツ語圏」で主に19世紀に活躍したロマン派の作曲家という限定で良いと思います。 あまり拡散すると、誰も反応しないマニアック情報羅列になりますので。
104 :
49 :04/01/06 13:10 ID:kRd7/dsL
ドイツ語圏の知られざるロマン派のRの中でも究極なのが Geroge Whilhelm Rauchenecker (1844-1906)ではないだろうか。 この人のCDは何と弦楽四重奏曲第1番がゲッツのそれと組み合わせて出ているのが 唯一なのだ(Jecklin JD703-2)。 ミュンヘンに生まれフランスで活動していたが普仏戦争後はチューリヒ郊外の ヴィンタートゥールで活躍した人で、ワーグナーを強く支持し普及に努めた。 しかしこの四重奏曲はところどころにワーグナーの影響(ジークフリート牧歌) を感じさせるものの、全体としては中期のベートーヴェンやシューベルトを 思わせてくれる。ラフやラインベルガーが好きならお勧めだな。 ラフのチェロ協奏曲第1番はめちゃくちゃ良い曲だ。特に第1楽章冒頭でティンパニの伴奏だけで いきなり朗々と骨太く歌いだす独奏チェロの主題は最高としか言いようがない。 ここの部分ならラフ・ソサエティのHPで視聴できるから、まず聴いてみてくれ。 手に入れるのは少々面倒でも、それだけの価値があるCDだ。ただし演奏はまあ合格かという レベル。
(ゎ・_・ぉ)<ここにはダルベールなんかも入るんだろうか。
106 :
1 :04/01/07 21:31 ID:c9urYmb5
ライネッケのフルート協奏曲を聴きました。想像していたものとはずいぶん違った曲でした。 というのも第二楽章、このディープな暗さはいったい何なのでしょう! ティンパニの伴奏は なんだか葬送の行進のようですらあります。最初の主題が確保されるところでフルートのソロに チェロのソロが絡むところなどはとても美しいのですが。チェロソナタでもそうですけど、 ライネッケはラフよりも特に短調の曲で深みというか凄みを感じることがあるように思いました。 買ったのは勧めてもらったグラフによるカプリッチョ盤です。これにはドレスデンのオペラ作曲家 Reissiger(1798-1859)のコンチェルティーノも入っていました。これまた未知のRでした。 49=104さんお勧めのRaucheneckerも聴いてみたいものです。Jecklinというレーベルは知りませんが、 またまたマイナーなのでしょうか。それと、ラフのチェロ協奏曲、HPで視聴してみましたよ。すっごく よさそうで、教えてもらった方法で買ってみようかと真剣に考えています。 ダルベールもいいんじゃないですか。ブラームスの影響を受けたチェロ協奏曲がいいってどっかの掲示板で見ました。 マクファーレンもちょっと越境して来ましたってことで…。絶賛されているので気になります。
107 :
1 :04/01/07 21:35 ID:c9urYmb5
すみません。カプリッチョ盤じゃなくてClaves盤でした。
108 :
名無しの笛の踊り :04/01/08 00:46 ID:a2cPtPrc
充実した参考になる感想が続いてますね。 ライネッケのフルート協奏曲に関して1さん言うように、 私も深みや凄みを感じることがあります。 交響曲3番の3楽章、ピアノ協奏曲4番の1楽章などもです。 終楽章が明るくても、心からの喜びでない儚さを歌っているようです。 そこにはシューベルトの晩年に聴かれるような死の臭いや寂寥、倦怠感を感じて、 聴くのを避けたくなることがあります。 tudor盤ラフのクワルテット1番と7番を聴きました。 7番は美しき水車小屋の娘ですが、悲劇的結末でない牧歌的なものです。 最後の盛り上がりがありますが、彼の管弦楽曲でおなじみの曲調で楽しく聴けます。 一方初期の1番は、シューベルト、シューマンとメンデルスゾーンの影響は明らかなのですが、 驚くほどの短調のパッションに溢れ、職人作曲家と批判されるようになる以前の、 若き天才の印が感じられます。
110 :
坂本9 :04/01/08 15:10 ID:uxE9GEEV
ダルベールは当時の名ピアニストで、バックハウスの師匠。生前は、ベートーベン演奏の第一人者でした。 という事で、音盤情報、これからもよろしくお願いします^^ >>109さん 貴重な情報、ありがとうございます。
111 :
1 :04/01/08 20:21 ID:28P1d1WX
情報ありがとうございます。 ラフの弦楽四重奏曲はRaff Societyのページでも1番と7番しか紹介されていませんね。 7番は「美しき水車小屋の娘」ですか。うーん、いかにもラフらしい牧歌的な曲を 想像してしまいますが、そのとおりのようですね。聴いてみたいものです。 シュポアを圏外してしまって、どうもすみません。皆さんで決めてゆけばいいことと と思いますし、109さんも110さんもシュポアがお好きそうですし、シュポアの単独スレは 無理そうですから、朝令暮改ですが、シュポアはマージナルですが圏内ということで これからもお願いします。ハイフェッツの録音は興味津々です。ところで複弦楽四重奏曲 っていうのは弦楽八重奏曲とどう違うのでしょうか。ラフには八重奏曲があるようですが、 聴かれた方はいますか。
112 :
名無しの笛の踊り :04/01/08 22:29 ID:9B/EGPYW
複弦楽四重奏なんて聞くとジャズでも オーネット・コールマンとエリック・ドルフィーが それぞれの四重奏団をいっしょに演奏した前衛的な ものがありました。シュポアもかなり前衛的な発想で で書いたでしょう。比較的有名なメンデルゾーンあたり 聴くといいのかもしれません。 余談ですが、フランスのショーソンなども「ヴァイオリン ピアノと弦楽四重奏のための協奏曲」なんてのもある具らい です。シュポアもその先鞭をつけた作曲家なのかもしれません。 ベートヴェンにあきたら3R,3Lをどうぞです。
113 :
1 :04/01/09 12:12 ID:rPlcwg4h
新婦情報です。3Rではありませんが、 フーバー(Huber)のピアノ協奏曲第1番と第3番がSterlingから昨年末リリースされました。 テュイル(Thuille)のピアノ五重奏曲2曲がASVから今月あたりに発売予定です。 弦楽八重奏曲を調べてみましたら、ラフやメンデルスゾーン(さすがにこれは私も良く知っています) 以外にも、ゲーゼ、バルギール、スヴェンセン、ブルッフ、エネスコ、ミヨー、ショスタコーヴィチ (2つの小品)とかも書いているんですね。一方複弦楽四重奏曲はシュポア以外は見当たらないようです。 メンデルスゾーン以後Octetという呼び方が定着したということでしょうか。
Naxosから出てるラフの交響曲3番,10番を買ってみました。
連休中に聴いてみようかと思います。
>>113 編成がちょっと違うのではないでしょうか?
弦楽八重奏曲はより響きが多彩になるよう、低音のコントラバスなどが
入ったりするのに対し、複弦楽四重奏曲は名前の通り、
Vn, Vn, Va, Vc のグループが2組で成り立っているのでは?
こんなので作曲しようとしたら頭おかしくなりそう、というか
聴く方もイメージ湧かないんでは?という気になるけど、
対話形式で演奏される曲なら考えられなくもないかな。
Marco Poloのカタログ読むと、シュポアの2番は初めて指揮棒で
演奏された曲だとか。曲が忘れ去られてもエピソードは残る。
ルビンシュテインが同じような運命をたどったか。
115 :
坂本9 :04/01/10 17:09 ID:0aXRtRLn
弦楽八重奏曲、ゲーゼのは以前、メンデルスゾーンとカップリングになってたCD を見かけた事あります。ゲーゼも厳密にはドイツではありませんが、ラフあたりと共通するものがあります。 マルコ・ポーロから交響曲とピアノ曲がかなり出てます(未聴) それから、ミヨーのは、2つの独立した弦楽四重奏曲で、同時に演奏すると八重奏曲になるという、とんでもない曲ですね^^
116 :
108 :04/01/10 17:44 ID:hjp1lEIg
ゲーゼ聴きましたが、ラフ同様にメンデルスゾーンの影響が圧倒的です。 南欧に近いスイスのラフには暖かさが、ゲーゼには北欧の清冽さを感じます。 ゲーゼはライネッケとも親交があったようで、 ライネッケはラフよりゲーゼに近いと思います。 ゲーゼは8つの交響曲より、cpoから出ている管弦楽曲がGRIEG風で魅力あります。
117 :
1 :04/01/11 17:26 ID:/klTaY9h
情報ありがとうございます。ゲーゼはデンマークの作曲家ですが、作品はメンデルスゾーンの 流れを汲んだドイツ風の作風の人ですよね。私もいくつか聴きましたが、序曲「オシアンの余韻」 と交響曲第1番には感心しましたが…。 ラフの弦楽八重奏曲のCDを中古屋で発見しました。何と聴きたいと思っていたシュポアの複弦楽四重奏曲 第1番との組み合わせのJecklin盤でした。Jecklinはスイスのレーベルなのですね。 モノクロの地味なジャケットには驚きました。聴くのが楽しみです。
118 :
名無しの笛の踊り :04/01/11 22:27 ID:StGMml2j
最近見かけなくなりましたが、NAXOSからオルガンの 作曲家で、ヨハン・ハインリヒ・クリスチャン・リンクという 方のCDが出てました。1770年うまれでベートーヴェンと 同い年。フルートが出てこない(フルート独奏もオルガンが 担当)「フルート協奏曲」、「イギリス国歌」を主題にした 変奏曲。プロデューサーがヴォルフガング・リュプザム。 よくも発掘したものだと感心しました。 Rinck、Johann Heienrich Cristian
119 :
名無しの笛の踊り :04/01/12 17:16 ID:O0YeOfd7
レスが減ってきたみたい。このスレの音譜情報は絶対数が少ないから仕方ない面もある。 だからマイナー作曲家でも一応このスレ見る人が知ってる確率の高い曲を語ってはどうか。 3Rではラフの名前付きの交響曲、ライネッケのフルート協奏曲やオンディーヌとか。 ブルックナー関係でも、やたら演奏家の蘊蓄自慢に陥りがちなことを反省して、 曲自体を語るスレができたようだ。 3Rは演奏家の蘊蓄自体があまり期待できないので、レオノーレのどこが良いとか足りないとか。 ラフの3番森はマルコポーロ盤しか聴いたことがないですが、4楽章でかなりカットが有るらしい。 他の演奏も聴き比べている人で、カット部分の印象など書ける人はよろしく。
120 :
名無しの笛の踊り :04/01/12 22:40 ID:598/KO2K
皆さんどうも正月休みに集中したようで、本業に戻り 書く暇がないのかもしれませんね。 レーヴェのピアノ・ソナタはなぜかソプラノとバリトン が入ります。ここまで徹底的に歌曲にこだわったレーヴェ には頭がさがります。美しい曲ですので見つけたら、買 ってはいかがでしょう。演奏はコード・ガーベン。DG でかつてミケランジェリの協奏曲を伴奏指揮した方です。 何とか集めたいと考えていますが、なかなか見つかりま せんね。 Gusutav Jenner(1865〜1920)の室内楽を聴 きますと結構軽やかな感じのブラームスと思えます。
121 :
名無しの笛の踊り :04/01/12 23:33 ID:mTXHjUkW
レーヴェの弦楽四重奏曲なら先日2枚CDを買った。musicaphoneなどというどマイナーレーベルだったが、 案外すんなり届いた。British Libraryで発見された不完全なノートを唯一の頼りに、写譜の過ちを直し、 アクセントやダイナミックの指示がないところを補い、なんとか生誕200年の1996年に演奏できるように こぎつけたという。聴いた感じはやや平版で旋律的に魅力がもうひとつであったが、演奏(Hallensia Q)や録音が 一因をなしているともいえなくもない。完全な楽譜が発見されて、もっと良い演奏家が取り上げてくれる ことを期待したい。 しかしそんな歌入りのピアノソナタまで書いているとは…。
122 :
坂本9 :04/01/13 11:27 ID:lkZdW7k1
ネタが尽きてきました・・・ そういえば、ゲーゼはグリーグの師匠だったような・・・
123 :
名無しの笛の踊り :04/01/13 12:19 ID:P2JPnd17
先日、講談社現代新書の菊池良生さんの「神聖ローマ帝国」 を読んでましたら、ドイツという国家が今も連邦という発想 がわかりました。プロシアにはプロシアの、バイエルンには バイエルンの文化がある。そのようなドイツ(もしかすると ドイツ語圏)で名を残すのは容易なことではないと思えます。 本題ですが、リストという有名な方でないもう一人の方が いるようです。Rで始まるかLでかは忘れましたが、室内楽 のCDがスイスのレーベルから2年ぐらい前に出たように 思います。情報がありましたらよろしくお願いします。
124 :
119 :04/01/13 16:26 ID:p2GAQ/zI
>122 ゲーゼはグリーグやニールセンの師匠で、長くデンマーク楽壇に君臨し、 老害さえもたらしたことが解説書など書かれています。 若書きの交響曲1番を生涯超えられなかったとか、 酷いものには「メンデルスゾーン病」の害悪を弟子達にももたらしたとか。 ラフへの影響も考えれば、それだけ当時はメンデルスゾーン風が格好いいとされていたということでしょう。 ゲーゼの圧力から抜け出すためにグリーグやニールセンが苦労したようです。 当然ながらライネッケとゲーゼは親交があったようです。 グリーグのライバルでもあったスヴェンセンはライネッケの教えも受けていたようで、 保守的な姿勢に反発を感じていたようなエピソードが解説されています。 しかしスヴェンセンの素晴らしい二つの交響曲に、私はライネッケと似たものを感じます。 グリーグがスヴェンセンに感服し、以降交響曲を手がけなくなったと言われる程のものです。 ちなみにグリーグが演奏を禁じていた習作の交響曲は、あまりにもシューマン風でした。 3Rの中で楽壇への影響力は、長命でもあったライネッケが最大ではなかったかと思います。
125 :
名無しの笛の踊り :04/01/13 20:51 ID:rTJLFA2k
>>124 ライプツィヒ楽派の関係をできれば図解していただきたいのですが・・・無理ですか。
126 :
名無しの笛の踊り :04/01/13 21:45 ID:J3XPm5Zh
>119 マルコポーロ盤とTUDOR盤の3番を入手した。 他の番号の交響曲もTODUR盤で一通り注文した。HMVで「ラフ」で検索をしたら 結構入手できるようだ。ただ4番だけがないんだよね。4番だけマルコポーロ にすっかな。 で、3番は、マルコが10分3秒、TODURが17分5秒。 タイムから見てもあきらかにマルコ版の演奏はカットしてあるな。 聴き比べしたわけじゃないので正確なことは言えないが、それほど違和感を 感じなかったので、おそらくリピートしてるところを「冗長」という理由で カットしたのだろう。 でもやっぱカットしてあるほうは、前半の盛り上がりとかがないので、さみ しかった。 でも、このスレ結構荒れてなくて(雲行きが怪しいときもあるが)良スレだね。 >1さん、ありがとう。ラフにはまりそうです。
127 :
124 :04/01/13 22:22 ID:p2GAQ/zI
>126
http://www.asahi-net.or.jp/~rd6y-tkb/raff_index.html 詳しくはここで読めると思いますが、ラフ3番4楽章カット部分の「魔女が飛び交うような二つのテーマのからみ」
など、面白ければ購入しようと思っていますが、その部分の感想などよろしければお願いします。
>125
ライプツィヒ楽派の関係ですが、自信を持って全体像を解説する能力が有りませんので悪しからず。
ただし言えることは、メンデルスゾーンからのこの楽派の正統的継承者にゲーゼやライネッケは位置し、
ラフも出発点はこの楽派であったこと、しかし彼はリスト派に行き、さらにそこから離れて両派の「折衷」的位置づけとなることです。
ラインベルガーについては知らないので、分かる方は教えて下さい。
128 :
名無しの笛の踊り :04/01/13 22:39 ID:P2JPnd17
cpoでライヒャの管楽器と弦楽四重奏のCDを見つけて はまったことがあります。そしてクロンマーやダンツィ を知り、室内楽を楽しむことができました。マイナーな 作曲家の地味な室内楽というジャンル、結構収集も難しい と思われます。ラフにしてもシュポアにしてもかなりの 数の作品を残しています。わが友人はシュポアの作品を パソコンにインプットしていましたが、資料が少ない と嘆いてました。これからもいろいろ発掘される様に なるはずです。奥行きが拡がってほしいものです。 メジャー・レーベルがまったく元気がないだけにもっと 知られてない作曲家や知られてない曲、たとえば ウェーバーやメンデルスゾーンの知られていない曲 がhyperionのリストのようにCD化されるとまた見方 も替わるかも知れません。中高の教科書に私のころ はブルックナーなんてのってなかったですし、これからも 情報を出し合っていきましょう。「坂本9」さんも がんばってください。Casimir Anton Cartellieri (1772〜1807)のクラリネット協奏曲はモーツ アルトのようですが、面白いですよ。MDGからでて ます。
129 :
1 :04/01/14 09:15 ID:/My9GRq9
たくさんの貴重な情報ありがとうございます。
日本語のラフのHPもあるんですね! Great!! とても参考になります。
ラフの第3の終楽章にカットがそんなにあるなんてビックリ。Marco Poloはどうして
わざわざそんな楽譜を使ったのでしょうか。
>>128 さん、シュポアの作品の完全なリストはDa Capoのカタログに他の130人余りの作曲家の
ものと並んで詳細に記述がありますよ。私の手元にあるのは1996年版で、ISBNは
0-306-80701-7です。新版が出ているかもしれませんね。残念ながら3Rの作品目録は載っていません。
フンメルやボッケリーニ、カステルヌオーヴォ=テデスコあたりまで載っているので、もうひとがんばり
して欲しかったですが…。
ラフの弦楽八重奏曲を聴いてみました。八本の弦楽器のトウッティはかなり重みがあり、弦楽合奏曲に
近くなりますます。そんな一方でたとえば第2楽章でチェロのソロが軽快に浮き上がってくるところなどは、
アンサンブルの面白さかなと思いました。高名なメンデルスゾーンのものには一歩譲りますが、いかにも
ラフらしい良い曲と思います。特に真ん中の2つの楽章が私は好きです。
(ゎ・_・ぉ)<かつてロマン派マイナーの パイオニアだったブルーメンタールは 今はどこへ? それをハワードやハフに 託したようにも取れるが、、
131 :
名無しの笛の踊り :04/01/14 22:29 ID:2f/bsM/h
ライネッケとロベルト・フックスの弦楽三重奏曲を聴きました。 ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロの編成。四重奏と比べると 編成が少ない割りに重たい感じがします。 ヴォルフの弦楽四重奏曲を聴いてますが、渋すぎますね。トッホの ようなインパクトにかけますね。
132 :
坂本9 :04/01/15 14:01 ID:HtAQbaYC
>>128さん どうもありがとうございます^^cpoとMARCO POLOのカタログレベルの ネタしかないもので・・・カルテリエリは、以前から気になってたんですよ。時代的には少しずれるかな? >>124さん ニールセンはスヴェンセンの影響も受けてるみたいですね。グリーグ共々 出発点はドイツロマン派ですが、その後は独自の道を切り開いていきましたね。 >>130さん そういえば・・・ポンティはNAXOSでちらちら目撃しますが^^
133 :
128 :04/01/15 23:18 ID:Ox5pWo+b
>>坂本9さん MARCO POLOが徐々にNAXOSに移行していますので、 要チェック。MDGも。クレッカーのクラリネットが入ってるものが 入手し易い。 輸入盤は見つけたときが勝負。この「知られざる・・・」は、特に 輸入数も少ないし、「1」さんをはじめ私こと「128」も強烈なラ イヴァルかも知れません。なんてね。 さて先日、ハイドンの“FELDPARTHIEN”がリノス・ア ンサンブルの演奏で出ましたが、ブラームスの「ハイドンの主題によ る変奏曲」のテーマも入っていますので興味があったら聴いてみてく ださい。今日は知られざるでなく「知ってるB」でした。申し訳あり ませんでした。
134 :
名無しの笛の踊り :04/01/16 20:13 ID:NjDTjCv8
ロルツィングの歌劇「ロシア皇帝と船大工」がDVDで 出ているようですが、みた人いますか?
135 :
127 :04/01/17 01:16 ID:oHkDoNuU
>131 私もライネッケとフックスの弦楽三重奏曲を聴きました。 確かに4重奏に劣らぬ重厚な響きで、ビオラがより鮮明に聞こえます。 2人とも80代まで生きのびた隠れたロマン派で、 ライネッケ70代半ば、フックスは60代という当時としては高齢の作品としても貴重です。 ライネッケ晩年の渋さと昔を懐かしむような風情は、 ブラームス臭の脂気も抜けた枯淡の境地を感じます。 フックスはMARCO POLO解説にあるようにシューベルト直系らしく、 1910年代というのに初期ロマン派さえ感じさせ、ライネッケより親しみやすいです。 フックスのピアノソナタや交響曲は、 何が悲しくてそんなに背伸びしてブラームスの真似をという部分が多いですが、 シューベルト風の部分は、フックスが本音で書きたかったような落ち着きを感じさせます。
136 :
坂本9 :04/01/18 13:41 ID:u8i5NUWG
>>128さん そうなんですよ。要チェックですよね。 それから個人的にはこの辺の作曲家のピアノ音盤を中心に探しているんですが、 ショパン、シューマン、リストあたりの影に隠れちゃって、なかなかありませんねえ。 みなさん、海外のエンジンなんかも検索されてるんでしょうか? 来月ADSLにするので、そうしたら本格的に検索してみたいと思います^^
137 :
128 :04/01/18 14:29 ID:uNVEqt3k
>>坂本9さん フンメルを聴いてください。モーツアルトとショパンの橋渡し存在でしか 評価されていませんが、なかなかどうしての曲があります。
138 :
1 :04/01/19 09:05 ID:BlSLkBwS
ご無沙汰してます。なかなか買ったCDも聴けないでいましたが、ようやくライネッケの フルートソナータを聴きました。予想していたよりもずいぶん激しいパッセージが多い曲でした。 最後の終わり方は一転平和に包まれますが。これが表題の「水の精(ウンディーネ)」と関係がある ということでしょうが、原作の物語を知らないのでややピンときませんでした。買ったCDにはフランクの ヴァイオリンソナタのフルート版が入っていて、これもとても楽しめました(というかむしろこっちを 聴いてしまう…)。 フックスも話題に上っていますが、1番のお勧め曲は何でしょうか。
139 :
坂本9 :04/01/19 18:46 ID:LsDDj2RM
>>137さん わざわざありがとうございます<(_ _)> フンメルはフォルテピアノも含めて割合音盤が多いですね。 でも、もっと高く評価されて良い作曲家だと思います。
140 :
135 :04/01/20 12:35 ID:tAlWHRrg
>138 ウンディーネについては多くのサイトで物語の紹介がありますが、 簡単に言えば水の妖精が、人間の若者に恋したが裏切られ、妖精界の掟で若者を殺すという悲劇です。 激しいパッセージは2楽章のはウンディーネが若者を誘惑する場面や最後の悲劇でしょう。 メンデルスゾーンとシューマンの響きの美しいブレンドだと思います。 私が持っているtudor盤は、ライネッケのフルート曲づくしで、物語性に満ちた「ゆりかごから墓場まで」組曲、 最晩年の深みのあるフルートと管弦楽のバラードのライネッケ自身によるピアノとフルート編曲版、 かわいらしい3曲のバイオリンソナチネのフルート編曲が収録と盛りだくさんです。 1さんはライネッケのチェロソナタを愛聴と書いていたこともあり、 フックスについても2曲のチェロソナタがお勧めです。 marco polo解説でも特A級の隠れた傑作となってます。 1曲目はブラームスも脱帽だったらしく、ライネッケより艶っぽく流麗さがあります。 2曲目はブラームスの影響ありです。 交響曲やピアノソナタは前述のようにフックスらしさを見つけにくいです。
141 :
1 :04/01/20 13:47 ID:B7wVxuZb
140さん、情報ありがとうございます。ブラームスも脱帽するようなチェロソナタって、 とても素晴らしそうですね。まずMarco Poloのチェロソナタから聴いてみます。 それと、Tudorのライネッケのフルート作品集は全く知りませんでした。なかなかこのレーベルは 店ではお目にかかりませんので、今度通販で購入してみます。 そうそうラフとライネッケのチェロ協奏曲のCD、49さんの方法で注文を出したら5日ほどで届きました。 これ一枚でしたので、ずいぶん高い買い物になってしまいましたが、聴きたかったのでとてもうれしいです。 今晩にでも早速聴くつもりです。
142 :
140 :04/01/21 12:41 ID:R75Nkjkc
1さん、ラフとライネッケのチェロ協奏曲感想お願いします。 前にラフの冒頭などについては少し感想ありましたので、ライネッケもよろしく。 ウンディーネについて補足です。3楽章のメロディは彼のピアノ協奏曲2番2楽章と同じで、 シューマンピアノ協奏曲2楽章と似たライネッケお気に入りのメロディのようです。 ウンディーネの物語は多くの作曲家が取り上げているようで、 喜多男道冬『音楽の悪魔』音楽の友社で詳しく述べられていまが、ライネッケの曲自体はあまり評価してません。 「レオノーレ」の物語にも触れており、ラフの5番についても評価も今ひとつです。 しかしこの本は、クラシックとデモーニッシュな要素の関連について極めて示唆に富む内容です。
143 :
140 :04/01/21 14:03 ID:R75Nkjkc
訂正 喜多尾道冬でした。
144 :
名無しの笛の踊り :04/01/25 12:38 ID:QtR1l0tQ
最近ネタきれなのか本業が忙しいのかあまり新しいものが出ていませんが 皆さん元気ですか? CDを整理してましたら、フランツ・シュミットの交響曲第1番のマルコ ポーロ盤が出てきました。1874年生まれですから後期ロマン派の最後尾 の作曲家でしょう。曲自体は大上段から構えたような冒頭。シュミットはミ トロプーロスやメストの指揮で有名な「7つの封印の書」なんて大作のあり ますがマーラーの影に隠れてしまってますね。フランスのフローラン・シュ ミットと混同されているの不運かも知れません。こちらはバレエ「サロメの 悲劇」などが有名です。 Schumidt,Franz(1874〜1939) Schmitt、Florennt(1870〜1958)
145 :
坂本9 :04/01/25 15:39 ID:hG4QUOGI
どうも。私はネタ切れです^^;;; >>140さん ひょっとしてその本、レコ芸に連載してるのをまとめた物でしょうか? あの連載はなかなか面白く、特に「文学も好き」という方にはおすすめですね。 >>144さん 「7つの封印の書」はアーノンクールもいれてましたよね。 確かにフロランとまぎらわしいですし、ナチスのプロパガンダに利用されたために、 不当に無視された部分もありますね。 これからメジャーになってくると思います。
146 :
140 :04/01/25 18:08 ID:o29furIl
『音楽の悪魔』にレコ芸に連載されたものとの明記は有りませんでした。 喜多尾道冬はドイツロマン派にデモーニッシュな要素を特に感じると述べてました。 フランスものも触れてあり、フローラン・シュミット「幽霊宮」の言及ありですが、 私は未聴です。
147 :
坂本9 :04/01/26 12:35 ID:8aGJRxHG
>>140さん じゃあ、たぶん違いますね。 喜多尾さんは文学にも大変造詣の深い方ですね。
148 :
140os :04/01/26 17:03 ID:zVJ9Oai/
坂本9さん、ひとまず1さん戻るまでがんばってみますか。 喜多尾さんのシューベルト論が、シューベルトへの共感や愛情を感じて好きです。 ラフの1番「祖国」を最近聞き直して、改めて不思議な曲と思いました。 複数の先人の影響も明白ながら、後世への影響というか前駆を幾つか聞き取れます。 マルコポーロ解説にもあるように、冒頭からRシュトラウスの響き、 各所にチャイコやドボ風、3楽章の一部にブルックナー風などです。 ブルックナー以前に純器楽の70分以上の交響曲で5楽章とは、 39才のラフはなかなか野心家です。 この5楽章は、田園や幻想でなく、ラインの影響と思われますが、 全体のまとまりは悪く、スメタナの祖国のような連作交響詩的にも聞こえます。 ラフの「祖国」に感想有る方よろしく。
149 :
名無しの笛の踊り :04/01/26 21:49 ID:aE87kot0
150 :
名無しの笛の踊り :04/01/26 23:06 ID:bx2Z07kn
Lortzingの作品表や結構詳しい年表を扱った日本語のHPってありますか? 以前見たことがあるのですけど、最近消えてしまったようで見つからない のです。
151 :
144 :04/01/27 01:34 ID:CzYdlSTS
一時期ゲルト・アルブレヒトがチェコ・フィルとユダヤ系ドイツ人の 録音をしてましたね。デッカも「退廃音楽」シリーズがありましたね。 ここまで広げるとどうかと思いますが、評価はまだ定まってないよう にも思えます。 歌曲で有名なヴォルフの弦楽四重奏曲を聴きましたが、渋すぎます。 ブッルフの評価はいかがでしょう?ヴァイオリン協奏曲ばかり注目 されてますが、室内楽のCDもようやく出始めたようですので、お聴き なった方のご意見を賜りたい存じます。 >>149さん 「桂」は「佳」の間違いでしょ。「桂冠指揮者」という名称もあるし 日本語の難しいところです。「挂冠」と書かれるものもあります。
152 :
140os :04/01/27 16:58 ID:SP0CH4z6
ブルッフの3つの交響曲は、少なくともライネッケよりも魅力的かつ充実してます。 若書きの1番はメンデルスゾーン風で疾走する軽快さと、ブルッフ特有の豊潤な響きが既に聴き取れます。 2番はブラームス1番より先ですが、それを先取りする重厚さで 、苦悩から歓喜への世界です。 3番はシューマンのラインにメンデルスゾーンのスコットランドをあわせたような傑作と思います。 ブルッフのスコットランド幻想曲は、ハープも入るバイオリン協奏曲の一種ですが、 メンデルスゾーンを少し濃厚にした、えもいわれぬ甘さと清純さを表現してます。 バイオリン協奏曲の2番はシューベルトの未完成の響きを、3番はブラームスを感じますが、 有名な1番と違い、バイオリン付き交響曲といった重厚さです。 室内楽ではcpoからクワルテットも出てますが、 最晩年の弦楽8重奏、ピアノ5重奏、クインテットのセットが素晴らしかったです。 ブルッフの管弦楽におけるブラームスの渋さと違った、豊かな響きが室内楽でも堪能できます。 ブラームスよりもシューベルト、シューマンの室内楽世界に近いメロディやリズムを 20世紀初頭の作品で聴くことになります。
153 :
坂本9 :04/01/27 17:41 ID:Y+nJ+3Vo
>>140osさん 喜多尾さんのレコ芸連載、「ムーサの贈り物」ですね^^; ラフの「祖国」、当時としては異例の長さですね。楽想をまとめきれなかったのが、 忘れられた原因かもしれません。 >>149さん ありがとうございます。後で覗いてみます。 ブルッフ、スコットランド幻想曲は、以前CMで使われてましたね。凄く素敵な曲です。 後、チェロと管弦楽のための「コル・ニドライ」も素敵な曲です。 後、クラリネットのための小品が、以前CD出てましたが・・・ それにしても、140osさん、お詳しいですね^^
154 :
os :04/01/28 14:29 ID:M2/TTnRk
私は趣味として聴いてきましたから、marcopoloやcpoカタログにあった 「ロマン派求道者」「ロマン派おたく」かも知れません。 坂本9も同類でしょうか。違ったら失礼。 魅力は随所にあるマイナー作曲家でも、やはり霊感の不足が指摘されますが、 ブラームスへのインタヴーを中心に、後期ロマン派作曲家の霊感の問題を正面から論じた 「我、汝に為すべきことを教えん−作曲家が霊感を得るとき」アーベル、春秋社 が面白かったです。少しですがブルッフの章もあり、 彼は「霊感には隔離と集中」が必要などとまっとうな見解を披露してます。 彼のクラリネットのための小品とピアノトリオが収録のCD持ってますが 長らく聴いていないので、聴き直したいと思います。
155 :
os :04/01/28 16:00 ID:M2/TTnRk
坂本9さん、敬称抜けててゴメン。
156 :
144 :04/01/28 22:41 ID:V5suMdNs
BRILLANTからフェルナンド・リースのピアノ五重奏曲が 出ました。日本人がピアノです。もう1曲が「L」の頭文字の 作曲家でした。明日あたり買いに行こうかな。 リースもようやく注目されそうです。
157 :
坂本9 :04/01/29 11:39 ID:njkzQa/Y
>>osさん ネームなので、別にいいですよ^^ 実はメインはショパンなんですが、埋もれた作曲家や作品にも興味があるんです。 それにしても、色んな本読まれてますねえ! ブルッフは、生前は合唱曲の大家だったようですね。 >>156さん 気になる作曲家ですね。チェックしてみます^^
158 :
156・144 :04/01/29 23:16 ID:BSu/l8Aa
>>坂本9さん 昨日の「L」の件 Franz Limmer(1808〜1857)ウィーン生まれ。 曲目はピアノ五重奏曲作品13。時間がなく全曲は 聴いていませんが、ようピアノが活躍する曲。 フンメルを聴いてください。 「1」さん。忙しいですか?最近登場されていないので もりあがりかけて来ていますよ。
159 :
1 :04/01/30 23:24 ID:Db8Sbnxh
すみません。全然音楽聴く暇なくて。やっとROMだけしています。 ラフとライネッケのチェロ協奏曲もやっと1回聴いただけです。もう少し 聴きこんでから報告します。 ブルッフの話題が出てますね。実は気になっていることがあります。 ビオラとクラリネットの協奏曲作品88のCD(KOCH)が全体で16分なのに対して、 独奏楽器だけを変えたはずの2台のピアノのための協奏曲作品88aのCD(Philips) は28分かかるようです。手元にKOCH盤がなくて聴き比べられないのですが、どうして こんなに演奏時間が違うのでしょうか。詳しいかたがたが書き込まれている ようですので、教えていただけませんでしょうか。
160 :
坂本9 :04/01/31 10:48 ID:EkUnGw2v
>>158さん Limmerは初耳です。 >>1さん お久しぶりです^^ブルッフにそんな曲がある事自体知りません^^; ちょっと作曲家を思い出しました。ペーター・コルネリウス。主に声楽曲中心に活動された方です。 リストに近い方で、自分で作詞もしていたようです。以前国内盤も出てたと思います。
161 :
os :04/01/31 12:06 ID:kCcNQKhL
>>159 1さん、おかえりなさい。
ビオラとクラリネットの協奏曲は3楽章構成、
2台のピアノのための協奏曲は4楽章で別物です。
後者は原曲はオルガンと管弦楽の組曲です。
Philips盤解説に詳細があります。
晩年にしては、なかなかリズミックかつ豪快な曲です。
坂本9さんが触れていたブルッフのクラリネットのための小品とは
クラリネットとビオラとピアノの8つの小品のことですよね。
編成による独特のくすんだ響きは、シューマン、ブラームスのライン
ですが、後半にメリハリがなくなり、眠りに誘うような沈潜を目指しているかのように
スローな部分が続きます。味わい深くはありますが。
162 :
名無しの笛の踊り :04/01/31 17:51 ID:aeEh5gtQ
偶然、このスレを開けたらブルッフの話題!! いま、メイエとコセでブルッフの二重協奏曲聴いてます。 この演奏だと、19分21秒です。 このディスクはヴィオラと管弦楽のためのロマンスop85もついてます。 この曲聴いた事が無いのでワクワクしてます。
163 :
1 :04/01/31 22:33 ID:9jMeAGdo
osさん、ありがとうございます! ブルッフの協奏曲、作品番号が88と88a だったので、てっきり同一作品の編曲と思い込んでいました(どこかで誰かが 書いていたのも見ましたし)。まずはお礼まで。
164 :
158 :04/01/31 23:36 ID:cCIZ1P8r
本日フンメルとベートーヴェンのピアノトリオを入手。 ヴァイオリンが寺神戸亮、チェロが鈴木秀美。 どっかの再発?
165 :
os :04/02/01 00:30 ID:bC1YdA4l
>>162 そのディスクはブルッフの二重協奏曲ヴィオラと管弦楽のためのロマンス以外の
収録曲は何ですか。
ヴィオラのロマンスはとても好きです。
BALZER指揮によるディスクで、聴いてますが、
他に交響曲1番、珍しいローレライ序曲と大管弦楽の組曲OP.79Bが収録です。
ブルッフ情報何かあったらよろしく。
>>165 併録の曲は、op83の8つの小品です。伴奏は、ルネ・デュシャーブル。
ちなみに、二重協奏曲とロマンスの伴奏はケント・ナガノ指揮のリヨン歌劇場管です。
ディスク情報は、エラートの国内盤でWPCS-11278です。
渋いながら結構良い演奏だと思います。
167 :
os :04/02/01 12:39 ID:M4JVE4Yk
>>166 ケント・ナガノなど比較的知られた指揮者がブルッフのバイオリン第一協奏曲
以外を取り上げるようになったのは良いことです。
BALZER指揮のebs盤は、レコ芸で演奏が酷評されてました。
交響曲1番はマズアやコンロンに比べるとだらだらした演奏で確かにいまいちですが、
その他は比較が出来なかったので、曲の貴重さにただ感謝してました。
ブルッフのマイナーな曲も、これから聴き比べの楽しみも期待できるかも知れません。
168 :
坂本9 :04/02/01 12:51 ID:0z4+SeMO
ブルッフは確か、息子がクラリネット奏者。 だから、クラリネット関係の曲が多いんです。
169 :
1 :04/02/01 13:47 ID:mMMjxlVY
ブルッフの情報、すごく参考になります。ebs盤は調べてみましたが確かにマイナーな曲が 入っていて、それが魅力のひとつですね。そのうち聴いてみたいものです。クラリネットの 曲が多い理由もわかりました。 ライネッケのチェロ協奏曲は25分ほどの曲で、第1楽章が全体の半分余りの長さです。民謡風の主題を用いた 親しみやすく充実した楽章です。第2楽章のロマンスは夢見心地の穏やかな音楽に浸れます。フルート協奏曲に 見られる暗さや、フルートソナタに見られる激しさはここにはありません。終楽章は軽快なロンドです。 全体としてはシューマンやドヴォルザークの曲を思わせてくれ、どの旋律もこの作曲家らしい歌に満ちています。
170 :
os :04/02/01 18:18 ID:M4JVE4Yk
1さん、入手も大変な曲の感想ありがとうございます。 愛せる楽しい曲だけども、フルート協奏曲ほどの凄みや霊感に溢れているわけではないという 感じでしょうか。 やはり優れたインパクトのあるものから発掘演奏されていくようですね。 2人ともメロディは豊かな方だと思いますが、ラフがより暖かく親しみやすく、 ライネッケは高貴でクールという印象を持っています。 そこにはライネッケへのショパンの影響が関係していると思います。 ピアノ協奏曲での装飾音などに感じますが、坂本9さんなど、どうですか。
171 :
坂本9 :04/02/02 12:29 ID:QVBHb4Ri
>>osさんスミマセン、まだ聴いてないのでなんとも・・・^^;;; その作曲家の身内に器楽奏者がいるパターンだと、シュポアの奥さんがハープ奏者。 もちろん、一番有名なのは、シューマン夫妻でしょう^^
172 :
os :04/02/02 16:50 ID:0ikjy0ea
ラフ、ライネッケともシューマン、メンデルスゾーンの影響は共通ですが、 ラフとライネッケを分ける要素として、ピアノにおいてラフはリストの、 ライネッケはショパンの影響があると思ったのです。 以前に書きましたがラフの幻想曲が、リスト風でした。 ライネッケのピアノ曲「南国の情景」は、ほとんどショパンでした。 この曲はBONGIOVANNIなるイタリアのレーベルで、 その名もライネッケトリオによる演奏で聴きました。 晩年のクラリネットとビオラとピアノのトリオ、 初期のビオラとピアノ、クラリネットとピアノによる 二つの幻想小曲も収録されています。 CPOで3Rのピアノデュオが入ったものでも、 ライネッケの3曲中2曲はショパン風に聞こえます。 あとの1曲はシューマンのマンフレッドをモチーフにしてますので違いますが。
173 :
坂本9 :04/02/03 16:06 ID:Up5c+5wY
>>osさん ラフはリストの舎弟のような人ですもんね。 ライネッケは意外ですね。メンデルスゾーンっぽい曲を書きそうですが。
174 :
os :04/02/05 19:36 ID:sieGS0hP
ライネッケもラフもメンデルスゾーン風なところはありますが、 ラフのナイーブさ、健全さに比べると、ライネッケにはショパン風のくねくねした旋律、 装飾の多さ、よく言えば繊細さや陰影、悪く言えばちょっと病的な虚弱体質的なところがあるように 思います。これは晩年になると深みや神秘性を感じさせることもあります。 ラフにはそれほど陰影は感じないですが、描写性やアイデアの豊富さ、リズミックさが勝っていると思います。
175 :
1 :04/02/07 20:41 ID:1vwlBUpI
ラフのピアノ三重奏曲を買ってきました。第1番と第4番を聞きましたが、 第4番の第1楽章や第3楽章など素敵なチェロのソロの歌で始まりとても印象的でした。 ラフは1曲だけチェロソナタを残しているようですが、残念ながらCDはないみたいです。 Raff SocietyのHPでは演奏会での録音から一部が紹介されているのですが。 ラフはチェロの使い方がうまい作曲家のように思いますので、是非ともチェロソナタを 聴いてみたいものです。cpoに期待しています。
176 :
坂本9 :04/02/08 12:07 ID:3NBmmgYm
osさん ますますライネッケ、興味持ちました^^NAXOSの無料試聴 で、とりあえず交響曲を聴いてみます。 一人興味深い作曲家を思い出しました。ウィリアム・ベネット(1816〜75) イギリスの作曲家で、メンデルスゾーンに賞賛され、シューマンがあの「交響的練習曲」 を献呈している。ただ、個性を発揮するまでにはいたらず、忘れ去られてしまいました。 もし、彼がもう少し独自のものを出せれば、「イギリス近代音楽の父」と称えられたかもしれません。
177 :
os :04/02/08 14:28 ID:D+1Etlmw
ベネットはmarcoカタログでメンデルスゾーンとシューマン足して二で割ってとか書いてましたが、 ピアノ6重奏とチェロソナタ、数曲のピアノ曲を聴いて、8割方メンデルと思いました。 同カタログではチェロソナタを色気づいたシューベルトと評してましたが、 アルベジョーネソナタよりも響きが軽快で爽やかです。 私もラフはオーケストラの中でのチェロ使いが旨いと思います。 今思い出せるのではイタリア組曲4楽章などソロが良いです。 この組曲はメンデルとRシュトラウスのイタリアものの中間的位置にあり、 楽想も豊かで楽しい曲なのに忘れられている不幸が残念です。
178 :
1 :04/02/09 22:07 ID:nDTs9UuP
William Sterndale Bennettはメンデルスゾーンそっくりという噂を聞いて、 CDを以前集めてみました。結局ピアノ・ソロ曲までは至らず、ピアノ協奏曲5曲と、 交響曲、チェロソナタ、ピアノ六重奏曲、ピアノ三重奏曲などを聴き挫折しました。 音楽の雰囲気は確かにメンデルスゾーンなのですが、旋律の魅力がやや(だいぶ)劣る ために、忘れられたのも仕方ないかなと思われました。天才と凡人の差をまざまざと 聴いていて感じたものです。osさんが軽快で爽やかと評されたチェロソナタが一番良い できの作品に思います。 ラフのイタリア組曲、Marco Poloのですね。これはこのレーベルのものでも初期のリリースですが、 なかなか中古でも見ませんし、Naxosにもなってくれませんね。いまさら定価では買いたくない 気もしますが、ぜひ何とかして聴いてみます。
179 :
坂本9 :04/02/10 10:07 ID:3TrNJeDp
ベネット、そうですか。もし独自の世界を開拓していたら、「イギリス近代音楽の父」 と称えられたかもしれません。 それからかなり遅レスですが、フンメルのピアノ協奏曲2番、本当にショパンの1番 そっくりですね!ピアノソナタも聴きたくなりました!
180 :
os :04/02/10 12:09 ID:pk19zD+G
Bennettにピアノ協奏曲5曲、交響曲もあったとは驚きです。比較的短命だったにも関わらず、 メンデルスゾーンの影響力の大きさは大変なものだったようですね。 スタンフォードの交響曲を幾つか聴きましたが、メンデル、シューマン、ブラームスの影響圏内 でした。当時のイギリス音楽の後進性という所なのでしょうか。 ラフのイタリアはtudorにもあり、3番とのカップリングです。 新星堂でラフ交響曲のtudor盤が5種類もあり驚きました。 3番「森」ですが、marco盤で4楽章に7分もカットがあることは以前触れましたが、 聴いてみて、カット部分の素晴らしさと、tudor盤の演奏録音水準の高さを確認しました。 marcoカタログに「ドイツ版禿げ山の一夜」と書かれていた4楽章は、 このカット部分でなるほどと思いました。 トリルで不気味な雰囲気を出していますし、金管もラフにしては吠えており、 妖精や魔物、神々の世界を豊かに描いています。 メンデルスゾーンは快活な妖精が跳ねる少女のイメージ、 禿げ山の一夜では、グロテスクな魔物となる中年以降を、 ラフは中間の娘時代で、妖精から魔物になっていくロマン派成熟の過程を聞き取れます。 変な喩えですが。 ドイツロマン派の象徴でもある森をテーマにした3番は、ラフ再評価の有力株であり、 メジャーになって欲しいと改めて思いました。
181 :
坂本9 :04/02/11 10:45 ID:SOxx50hJ
エルガーもドイツロマン派の影響が濃いですしね・・・ でも、スタンフォードやパリーあたりは近年評価が高まってますね。 そういえば今日の2時から、ミュージックプラザでラハナーの弦楽四重奏曲 をやるみたいですね。今日聴けなかったら、明日の朝7:20から再放送 やりますんで、興味があったらエアチェックしてみて下さい^^
182 :
坂本9 :04/02/11 11:34 ID:SOxx50hJ
ラハナー、前半ですね(2〜3時)
183 :
坂本9 :04/02/11 15:28 ID:SOxx50hJ
弟のイグナーツの方でした。演奏はロダン四重奏団。レーベルはAMATIです。 全体に穏やかな感じの曲でした。もう一人、下に作曲家の弟がいるようです。 室内楽は詳しくないので、明日の7:30位からエアチェックして、感想をおきかせください。^^;
184 :
1 :04/02/11 19:04 ID:fR8YIcO5
明日の7:30ですかぁ…。ちょっと聴けそうもないので残念です。イグナーツのSQは たしか8曲あるとか。どの曲だったのでしょうか。 ラフ・ソサエティのHPを見ていましたら、cpoでラフの弦楽四重奏曲の第2番と第6,7,8番を、 そしてTudorはラフの2つのチェロ協奏曲やヴァイオリンと管弦楽の組曲などを録音したらしいです。 今年か来年のリリースとなるそうですが、いよいよラフの協奏的作品は全部聴ける日がくるかと思うと 楽しみです。弦楽四重奏もcpoですからいずれ全集を目指すことでしょう。
185 :
名無しの笛の踊り :04/02/11 22:56 ID:Sb2k/LOI
フランツ・ラハナーの弦楽四重奏曲って入手が難しい ですかね?AMATIってなかなか手に入りにくいで すね。 交響曲もマルコポーロで中途半端な出方でしたね。
186 :
1 :04/02/11 23:17 ID:fR8YIcO5
jpcあたりだとラハナーの弦楽四重奏曲はフランツもイグナッツも扱っているようです。 AMATIというレーベルは私は一枚も持っていませんが、どこの国のものなのでしょう。 やはりドイツでしょうか。 マルコ・ポーロはいろいろ手を広げすぎ、結局挫折したプロジェクトが多くて残念です。 ブライアンやミャスコフスキー、ラハナーの交響曲もそうですし、シュポアの弦楽四重奏 もあと少しで偉業完結でしたのに。
187 :
坂本9 :04/02/12 10:26 ID:khh3HMEC
>>185さん イグナーツです、念のため。 >>1さん ト長調、作品51です。 AMATI 名前からするとイタリアっぽいですが。
188 :
os :04/02/12 11:09 ID:mo4mlZ8o
AMATIはドイツのようで、このレーベルによるフランツ・ラハナーの弦楽四重奏曲 vol.1のみ所有してます。後期の作品ですが、それなりに美しさや深みは時折感じられるものの marcoで聴ける管弦楽曲同様にシューベルトに酷似で、シリーズ購入欲求は起きなかったです。 しかしフランツ・ラハナーも87才の高齢でしたが、 このスレで扱う作曲家は、ライネッケ、ブルッフのように高齢で、当時は地位も名誉も獲得している場合が多いです。 31で亡くなる天才シューベルトの不遇と、友人であったラハナーの長寿と成功、死後の評価には考えさせられるものがあります。
189 :
185 :04/02/12 22:54 ID:HM/Fw4AB
AMATIのラハナーは最初フランツのが3枚でてから イグナツが一挙に4枚出たはずです。フランツの方は1と2は あったらしいのですが・・・。 ともかく興味がわく兄弟です。 リースの「ホルン・ソナタOP34」を入手。HM。 ベートーヴェンとダンツィの2曲にはさまれ肩身が狭そう。
190 :
坂本9 :04/02/13 10:42 ID:TuFxm7im
osさん AMATI、ドイツでした!!!手元に古いカタログがありました^^;;; シューベルトとラハナーが好例ですが、生きてるうちの名声か死後の名声か、 ある意味、究極の選択かもしれません。両方なら問題ないですが。 >>185さん そんなに出てるんですか(゚Д゚;)もう一人の弟さんのCDもあるんでしょうか?
191 :
岡田克彦 :04/02/13 13:10 ID:PNqwBHTK
ぼくの自作室内楽曲「クラリネットとピアノのためのドメスティックなラプソ
ディー OP.61」の盗作をしようと思われている方は、ここのBGMがオリジナ
ルですので参考にしましょう。仄聞するところでは、独奏楽器をぼくの使った
A管クラリネット以外のもので盗作なさるそうですが、この作品の表情はA管
クラリネット以外では絶対に出せないと思っていますので、オリジナル曲を楽
器の特性まで熟知して作曲したぼくとしては非常に楽しみです(笑)。まあ、
ぼくのオリジナル以上の作品が出来るなどと簡単に考えているのならば、作曲
の厳しさを認知するよい機会ですので、出来るものならばやってごらんなさい。
この程度の盗作も出来ない等というのは、あっぱれ天下の見世物です(爆)。
(岡田克彦)
http://www.geocities.co.jp/MusicHall/5933/
192 :
os :04/02/13 19:49 ID:lKa3poVq
ブルックナーのスレで「彼が無償の努力(すなわちアマチュア)があってこそ、 素晴らしい音楽が書けたのであり、二流のラフと一流のブルックナーの差がそこにある」 という主旨の発言がありました。 それに対して、ラフマニノフと勘違いしての異論があったのが笑いでした。 職業作曲家ラフへの批判が、こんな所にもあって面白くもありました。 しかしブルックナーとラフは並べて論じられることなどありませんが、 2才違いで同世代であり、ともに11曲の交響曲を書いて、 自然を感じさせる部分が多いところも同じです。 ブルックナーは、世代も40年は違うマーラーよりも、 ラフとその影響関係や差異を見た方がより有益な比較となると思います。 思いつくのは自然観の相違として、 ブルックナーは一神教的な雄大な自然と孤独な人間を感じますが、 ラフは妖精乱舞や狩、収穫祭の踊りが定番の、 日本に近い多神教的な親しみやすい自然を聞き取ります。
193 :
1 :04/02/13 20:32 ID:7OZlL/I8
坂本9さん、もう一人の弟とはヴィンセンツ・ラハナー(1811-93)でしょうか。 さすがに少ないものの、調べてみたら室内楽とピアノ曲が一枚に入ったANTES盤が リリースされているようです。
194 :
坂本9 :04/02/14 12:05 ID:Nz/U80Op
osさん ラフ、ブルックナーと同世代ですね、そういえば・・・ 興味深い考察だと思います^^ 1さん ヴィンセントですね。CD出てるんですね、しかもそのレーベル初耳です^^;
195 :
ネルガル :04/02/14 12:08 ID:YutRLIpz
お・だ・ま・り・2ちゃんねらーは死刑だわ。お・だ・ま・り・2ちゃんねらーは死刑だわ。 お・だ・ま・り・2ちゃんねらーは死刑だわ。お・だ・ま・り・2ちゃんねらーは死刑だわ。 お・だ・ま・り・2ちゃんねらーは死刑だわ。お・だ・ま・り・2ちゃんねらーは死刑だわ。 お・だ・ま・り・2ちゃんねらーは死刑だわ。お・だ・ま・り・2ちゃんねらーは死刑だわ。 お・だ・ま・り・2ちゃんねらーは死刑だわ。お・だ・ま・り・2ちゃんねらーは死刑だわ。 お・だ・ま・り・2ちゃんねらーは死刑だわ。お・だ・ま・り・2ちゃんねらーは死刑だわ。 お・だ・ま・り・2ちゃんねらーは死刑だわ。お・だ・ま・り・2ちゃんねらーは死刑だわ。 お・だ・ま・り・2ちゃんねらーは死刑だわ。お・だ・ま・り・2ちゃんねらーは死刑だわ。 お・だ・ま・り・2ちゃんねらーは死刑だわ。お・だ・ま・り・2ちゃんねらーは死刑だわ。 お・だ・ま・り・2ちゃんねらーは死刑だわ。お・だ・ま・り・2ちゃんねらーは死刑だわ。 お・だ・ま・り・2ちゃんねらーは死刑だわ。お・だ・ま・り・2ちゃんねらーは死刑だわ。 お・だ・ま・り・2ちゃんねらーは死刑だわ。お・だ・ま・り・2ちゃんねらーは死刑だわ。 お・だ・ま・り・2ちゃんねらーは死刑だわ。お・だ・ま・り・2ちゃんねらーは死刑だわ。 お・だ・ま・り・2ちゃんねらーは死刑だわ。お・だ・ま・り・2ちゃんねらーは死刑だわ。 お・だ・ま・り・2ちゃんねらーは死刑だわ。お・だ・ま・り・2ちゃんねらーは死刑だわ。 お・だ・ま・り・2ちゃんねらーは死刑だわ。お・だ・ま・り・2ちゃんねらーは死刑だわ。
196 :
os :04/02/15 11:33 ID:nGBSguiL
前回続きラフの交響曲ですが、ベートーベン以来の「第9のジンクス」にこだわったと思われる ブルックナーに比べると、ラフは8番から四季の4部作となり、 50分近くの大作である7番アルプスからすると規模も若干縮小します。 7番が批評家に酷評され、母も失い、大作第9に向けては意気消沈したのでしょうか。 それともショスタコのように「第9のジンクス」にこだわらなかったのでしょうか。 ラフは第9「夏」に特に力を入れた形跡はないです。 しかしラフがベトの交響曲を意識しなかったわけではないと思います。 ベト同様にラフの交響曲は9や11番以前は、奇数番号が規模も大きく優れています。 1番の祖国は何か賞を取ったらしい70分の大作ですし、 3番森、5番レオノーレ、7番アルプスと 偶数番号に比べると明らかにラフの中では人気曲です。
197 :
ネルガル :04/02/15 11:39 ID:UtDkRkNZ
我は魔界からやってきた第二級魔神ネルガル。我は魔界からやってきた第二級魔神ネルガル。 我は魔界からやってきた第二級魔神ネルガル。我は魔界からやってきた第二級魔神ネルガル。 我は魔界からやってきた第二級魔神ネルガル。我は魔界からやってきた第二級魔神ネルガル。 我は魔界からやってきた第二級魔神ネルガル。我は魔界からやってきた第二級魔神ネルガル。 我は魔界からやってきた第二級魔神ネルガル。我は魔界からやってきた第二級魔神ネルガル。 我は魔界からやってきた第二級魔神ネルガル。我は魔界からやってきた第二級魔神ネルガル。 我は魔界からやってきた第二級魔神ネルガル。我は魔界からやってきた第二級魔神ネルガル。 我は魔界からやってきた第二級魔神ネルガル。我は魔界からやってきた第二級魔神ネルガル。 我は魔界からやってきた第二級魔神ネルガル。我は魔界からやってきた第二級魔神ネルガル。 我は魔界からやってきた第二級魔神ネルガル。我は魔界からやってきた第二級魔神ネルガル。 我は魔界からやってきた第二級魔神ネルガル。我は魔界からやってきた第二級魔神ネルガル。 我は魔界からやってきた第二級魔神ネルガル。我は魔界からやってきた第二級魔神ネルガル。 我は魔界からやってきた第二級魔神ネルガル。我は魔界からやってきた第二級魔神ネルガル。 我は魔界からやってきた第二級魔神ネルガル。我は魔界からやってきた第二級魔神ネルガル。 我は魔界からやってきた第二級魔神ネルガル。我は魔界からやってきた第二級魔神ネルガル。 我は魔界からやってきた第二級魔神ネルガル。我は魔界からやってきた第二級魔神ネルガル。
198 :
1 :04/02/15 17:35 ID:sJ/uP607
ラフのピアノ三重奏曲の第2番と3番も聴きました。 第3番の第3楽章の変奏曲など、本当になんとも言えず美しいですね。 この作曲家は素敵な旋律を生み出す才能では、シューベルトやドヴォルザークに 匹敵するくらいではないでしょうか。今日ではブルックナーに比べると世間の評価は メジャー・リーグとパリーグの二軍くらいの差がついている間がありますが、旋律の 魅力ではラフの勝ちではと思います。
199 :
os :04/02/15 17:50 ID:nGBSguiL
ラフの特徴の一つは、初期ロマン派までにはあった快速な楽章を、最後まで手放さなかったことです。 後期ロマン派になると、管弦楽編成の重厚さもあって、ブルックナーに典型の「交響的大蛇」 とも言うべき現象で、比較的速いテンポの楽章さえもゆっくり重く響くようになります。 ラフの高速で妖精が飛行するような軽快さは捨てがたい魅力があります。 ただしその同工異曲のマンネリズムも確かにあり、曲としての明快さが、 同時代の大家にあった深刻さを欠如させて、芸術的に低く見られる点にもつながっているようです。 それでも人はいつも重厚な音楽ばかりを愛好するわけではなく、 それらを聴くのは気が重く胃がもたれるような場合は、ラフの登場となるのではないでしょうか。 さらに自然をテーマとすることが多いこと、1さん言われるようにメロディストである点などで、 彼はロマン派の癒し系になれると思います。
200ゲト
201 :
坂本9 :04/02/16 11:09 ID:mAvB0mJC
osさん 相変わらず鋭く深い考察、恐れ入ります。ラフの敗因は作品が多すぎる事かも(笑) それに、ラロのスペイン交響曲のような、名刺代わりの曲が一つあれば、とも。 いずれにせよ、CD時代になって、再評価が進んでいるのは間違いないですね^^
202 :
os :04/02/16 15:42 ID:NL1y5JRe
坂本9さん、過分なお誉め有り難うございます。名刺代わりに一曲は大事ですね。 ラフの名刺がカヴァティーナ1曲なら勿体ないです。 せめて森やアルプスにしてもらいたいです。 tudorのアルプスを通販注文しましたが、昨年末に届くはずが、ずっと延期になってます。 注文殺到で着実に関心が高まっているのでしょうか。 名刺代わりの1曲では、ウンディーネやフルート協奏曲などがあるライネッケの方が 有利かも知れません。ラインベルガーに到っては、より厳しい状況でしょう。
203 :
1 :04/02/16 16:51 ID:LuOwI+1t
ラインベルガーの名刺代わりの代表作って言うと何なのでしょうね。 沢山書いたオルガン曲のどれかなのでしょうか。実は結局迷った末に室内楽全集を買って 聴き始めましたが、どれも素晴らしいのに驚いています。 この人は顔に似合わず大甘のロマンチストのようで、聴いていてこっちが恥ずかしくなる くらいの時さえあります。
HMVで交響曲の一通りを注文したら、 1番と8番以外はメーカーの在庫切れだった。 うつだ・・・。
↑ラフのことです。 NAXOSに走ろうかな・・・?
206 :
OS :04/02/17 11:27 ID:FNhrpORp
>>205 HMV、TOWERなどでも、ラフ交響曲は通常出荷のようですが。
NAXOSでも良いですが、3番は圧巻部分カットなしのTUDOR盤をおすすめします。
>>203 ラインベルガー室内楽は4つのピアノトリオ、ホルン、チェロソナタ、ピアノ4重奏を聴きました。
あくの強さ、個性は感じさせませんが、叙情的ではあります。
これは室内楽というべきか分かりませんが、オルガンとバイオリン、チェロなどの組曲は、
独特の編成によるハーモニーで、素晴らしいと思いました。
彼に感じる恥ずかしくなるほどのロマン性は、ブラームスのような複雑さと屈折、
チャイコのような感傷、官能性のない、かといってライネッケの流麗な洗練でもない、
素朴でピュアな旋律、リズムが原因と思いましたが。
上記以外の室内楽お勧めがあれば教えてください。
207 :
坂本9 :04/02/17 16:25 ID:+2KdKHpk
カヴァティーナじゃ、名札にもなりませんね(笑)何か起爆剤があれば、あるいは カリンニコフ位にはメジャーになれるかもしれません。有名な評論家が絶賛するとか(爆) ラインベルガー、顔は存じ上げません^^;ラフよりヤバイ立場かも(゚Д゚;) そういえば、レーヴェとロルツィングがどこかへ・・・
208 :
OS :04/02/17 18:31 ID:FNhrpORp
チャイコはブラームスを酷評してラフを誉めてます。 当時の「現代音楽」の旗手の一人とされ、多様なジャンルで作品を残したラフが、 よりによってそれほど魅力を感じないカヴァティーナで名を残しているのは不可解です。 ラインベルガー室内楽で大事な9重奏曲作品忘れてました。 フランツ・ラハナーの9重奏と師弟カップリングのCDがありました。 彼のはったりや癖のないピュアな旋律美は、フックス同様にシューベルトの支流のようです。
209 :
名無しの笛の踊り :04/02/17 21:31 ID:0SGqCyeC
キールのことを知りたいのですが、なかなかCDがありません。 ライネッケやロベルト・フックスと同時代と思いますが、いかがな ものでしょう?
210 :
os :04/02/18 11:40 ID:lEhpENIa
hyperionからピアノ協奏曲がキール、フックスの組み合わせであり、 キールはそれしか聴いてませんが、ちょっと期待はずれでした。 marco poloカタログで、かなりの実力者とか、室内楽はシューベルトが老境に入って書きそうなどと紹介されていただけに 挑戦しましたが、少なくともピアノ協奏曲はベートーベンの物真似でした。 影響を受けたというより、そっくりのものを創った感じです。それも一つの才能とは思いますが。 彼のピアノトリオがまもなく入手できるので、室内楽の感想はのちほど。
211 :
1 :04/02/18 16:52 ID:viGl7dXE
キールの大オーケストラのための序曲作品6を聴いたことがあります。これもOSさんが 言われるように、きわめてベートーヴェンの影響が強い曲でした。それなりに楽しめますが、 比較的初期の作品ということを割り引いても、そっくりすぎということは確かでしょう。 なお、CDは荘厳ミサ曲作品40との組み合わせというか、こっちがメインで、Capricioから。 キールのトリオのCDは、KOCHがBMGの傘下に入って流通していたものがいったんすべて廃盤に なりましたから、入手困難盤ですよね。さすがOSさん、独自のルートでもおありなのでしょうか。 ほかだと、2枚にわたって分売されているMD+Gのチェロ作品集、Marco Poloのピアノ五重奏曲もありますが、 聴かれた方はどんな感じか教えてください。 ラインベルガーは少しずつ聴いています。弦楽四重奏曲2曲やピアノ五重奏曲もいいですよ。なお、 私が聴いていて恥ずかしくなるくらいと書いたのは、チェロソナタの第1楽章第2主題です。
212 :
os :04/02/19 11:11 ID:B/SySXEM
アマゾンなどの通販利用です。 キールのピアノトリオはKoch Schwannで800円ぐらいだったので注文した次第です。 今月中に入手のはずが、やはり延期になってしまいました。 ラインベルガーのチェロソナタとピアノトリオを聴き直しました。 チェロソナタ両端楽章の主題に「ちょっと恥ずかしい」長めのテーマが 朗々と歌われるようです。 素朴な正論を聞かされて感じる当惑のようなものと、 思い切ってその情緒に浸ると心が綺麗になるような気がしました。 短めのピアノトリオ2番にも、そよ風のような爽やかさを再発見し、 捨てがたい魅力だと思いました。シューベルトの流れを確かに感じます。
213 :
坂本9 :04/02/19 17:49 ID:s4poo10v
osさん 何故ここまでラフが忘れ去られてしまったか、考えさせられるエピソードですね。 「数重奏曲」の類は19世紀初頭にはやった形式ですが(ベートーベン、 シューベルトが最も有名)ラインベルガーはその意味でも「後ろ向きな作曲家」なのかもしれません。 キールはベートーベン的という事でよろしいでしょうか?
214 :
os :04/02/19 19:58 ID:B/SySXEM
キールのピアノ協奏曲は40代の作品です。 初期でもなく個性が発揮されるべき年齢で野放図のベートーベン賛歌ですから、 その後も独自性はあまり期待出来ません。 それでも公開の管弦楽では頑張りすぎて先人の模範に拘束されても、 室内楽では本人の肉声が漏れる場合もあるようですから、 室内楽の判断は入手まで待ちたいと思います。 「後ろ向き作曲家」としてキールの他に、 彼より少し年長のロベルト・フォルクマンがいますが、 まだあまりここで話題にはなってないと思います。
215 :
名無しの笛の踊り :04/02/19 23:21 ID:POvhQaMb
フォルクマンはCPOからかなり出ています。 弦楽四重奏曲6曲と管弦楽集。 やはりブラームスに近い曲想でした。 聴いて損はないと思います。
216 :
坂本9 :04/02/20 11:08 ID:xnELeGJ9
フォルクマンがまだでしたねえ。cpoのカタログだと、チェロ協奏曲が良さそうですが。
217 :
os :04/02/21 11:03 ID:e5fGYY7C
シューマンにもベートーベンの要素はありますが、 ブラームスは、シューマン+ベートーベンにより独特の重厚で濃厚な響きを創造したと思います。 ブラームス1番以前にもフォルクマンやブルッフは同様の響きを部分的に産んでいます。 交響曲ではフォルクマンの1番やブルッフ2番などです。 フォルクマン1番の冒頭は、ボロディン2番冒頭に影響を与えているので、2流とは言えません。 フォルクマン1番4楽章はシューマン風の身軽なハイテンションを愛好しています。 キールはシューマンなどをパスしてベトを保守しているのでアナクロになるでしょう。 チャイコの師であったアントン・ルビンシュテインは、 メンデルスゾーン+ベトという一見ミスマッチの融合を目指したようで、 ちょっとゴツゴツしてますが、チャイコの特徴も先取りされています。 シューマン3番ラインからブラームス1番には交響曲の名曲が生まれなかった 空白期間であったようなことを述べた評論を幾度か見聞します。 しかしこの期間こそ、ラフに代表されるこのスレの作曲家による宝庫であり、 注目すべき忘れられたロマン派盛期だと思います。
218 :
坂本9 :04/02/21 11:30 ID:3PG7goCw
フォルクマン、非常に興味深い作曲家ですね。 キールはてっきりシューベルトの影響の強い人だと思ってました。
219 :
1 :04/02/21 17:15 ID:UapBIj0y
フォルクマンのcpoから出ている管弦楽曲集は以前に購入して聴きました。 チェロ協奏曲は今でこそ忘れられていますが、堂々たるロマン派の名曲と思いました。 2つの交響曲もとてもいいです。オリジナリティを欠いて作品が後世に残らなくなったと 言われているようですが、OSさんの指摘でそれが誤った俗説だとわかってよかったです。 ところで、このcpo盤は全集といっているのにピアノと管弦楽のためのKonzertstuck作品42が 省かれています。気になっていましたが、作品42を聴いてみてその凡作ぶりに、カットの訳が わかった気がしました。あのチェロ協奏曲と同じ作曲家の手によるものとは信じがたいくらいです。
>>219 ピアノと管弦楽のためのKonzertstuck作品42は
VoxBoxから出てるロマンティック・ピアノ協奏曲集 Vol.7 にありますね。
そうかチェロ協奏曲はこれに比べると数段いいのか・・・期待しよう。
221 :
os :04/02/22 00:39 ID:eosM6Kcg
MDGからラフの7重奏とピアノ5重奏を聴きました。 中期の5重奏後半楽章、後期の7重奏前半楽章を聴いて、ラフは管弦楽よりも室内楽において、 叩きつけるような激情を表現するのが巧かったのではないかと思わされました。 とくに7重奏2楽章のスケルツオの息もつかせぬ快速ぶりは、編成の重さと合わせて、 筋肉質アスリートの爆走を思わせる迫力です。 ラフの管弦楽スケルツオは木管を駆使した軽快さが定番ですが、えらい違いです。 彼の管弦楽は、明るい色彩の職人芸と分かりやすいプログラム性で、 時として軽く見られ「オッフェンバックか」との皮肉さえもあったようですが、 ラフの深い芸術性の発露は室内楽により顕著かも知れません。 バイオリンとピアノのデュオは軽めのサロン音楽風が多いようですが。 以前1さんの感想あった8重奏もいつか聴きたいです。
222 :
坂本9 :04/02/22 16:51 ID:cNle7Xe4
チェロ協奏曲の傑作って限られますから、もっとチェリストの方に取上げてもらいたいですね。 ボッケリーニ、ハイドンからドヴォルザーク、エルガーあたりまで、すっぽり空いてますから。
223 :
坂本9 :04/02/22 16:53 ID:cNle7Xe4
フォルクマンです・・・
224 :
坂本9 :04/02/22 20:38 ID:cNle7Xe4
あした、ミュージックプラザでブルッフの交響曲1番をやるようです。 指揮はバルツァー、ebsレーベルですね・・・
225 :
os :04/02/22 23:26 ID:regjpgvB
ブルッフ1番の放送は喜ばしいことです。 このスレで話題の曲をリクエストして採用されるには、かなりの難関が予想されます。 フォルクマンの序曲リチャード3世はcpoで聴きましたが、 Rシュトラウス交響詩を先取りしているとも思える面白いスペクタル性があります。 フォルクマンの単に保守的とは言えない側面を感じます。 この曲が一般の知名度は低いのに、naxosバトルミュージック集に収録と知り驚きました。 バトルミュージックでは「英雄の生涯」で頂点だと思います。 ラフのマクベス序曲も短い合戦シーンがありますが、 同じマクベスでもやはりシュトラウスには完敗です。 ラフのテンペストとオテロ序曲も是非聴いてみたいです。
226 :
1 :04/02/23 16:55 ID:yD4CxRSm
ラフは晩年に四つのシェイクスピア作品のための前奏曲を作曲し、その後すぐに死んで しまい結局これらは出版はされませんでした。WoO.50が「テンペスト」、WoO.51が「マクベス」、 WoO.52が「ロミオとジュリエット」、WoO.53が「オテロ」ですね。OSさんが書かれたように、 「テンペスト」と「オテロ」には録音がありません。ラフ・ソサエティのHPで断片が聴けます。 いずれTudorからリリースされるものと期待しています。 ラインベルガーには序曲「じゃじゃ馬ならし」作品18という曲があり、Signumからリリース されています。これは比較的初期の作品ということもあり、あまり印象に残りませんでした。 ラインベルガーの本領は少なくとも管弦楽作品ではないことは確かに思います。
227 :
坂本9 :04/02/23 20:01 ID:/kIxR+md
ブルッフの一番を聴きました。メンデルスゾーンっぽくもあり、 シューマンっぽくもある佳曲ですが、イマイチ個性に欠ける気が・・・
228 :
os :04/02/23 22:52 ID:GKuW45mx
確かに彼の1番は初期ですので、個性は希薄ですが、2番での粘着質はブラームスばりで、 ききものです。ドイツロマン派交響曲では稀有な3楽章構成なことも特徴です。 バルツァーesb盤を持っているので放送は聴きませんでしたが、 放送で曲解説など聞くべきものがありましたか。
229 :
坂本9 :04/02/24 11:49 ID:PeNXBk9D
osさん スミマセン、最初の解説部分、聞きそびれました・・・ 2番の方がおもしろそうですね。ヴァイオリン協奏曲からすると、管弦楽法 もしっかりしてそうですし(でも1番も結構良かったですよ) それにしても、思った以上にラフは奥が深そうですね。 また、フォルクマンも良さそうですね。
230 :
坂本9 :04/02/24 11:53 ID:PeNXBk9D
231 :
坂本9 :04/02/24 12:01 ID:PeNXBk9D
232 :
坂本9 :04/02/24 12:02 ID:PeNXBk9D
スミマセン、231の方です・・・
233 :
os :04/02/24 18:44 ID:JMU364u4
3ヶ月待ったラフのアルプスtudor盤が届きました。 4つの楽章で marco とtudorのタイムが 18:03 9:21 10:43 12:37/ 16:17 6:08 8:18 11:23 トータルで8分程度の差です。 3番のように明白にカットがあるゆえの差でなく、これは演奏の解釈によるものです。 marco盤にはゆったりとした雄大な自然そのものへの視点があり、 運動性のあるtudor盤は登山体験の人間に重点があるように感じました。 明朗な他の楽章と異質な3楽章については解説書にもありましたが、 「湖畔にて」という表題性を超えた深い思い詰めた情緒を表現しています。 これがあとに続く快活な4楽章の印象を極めて爽快なものにしています。 マーラー5番のアダージェットのあとのフィナーレ開始に感じる素晴らしい効果です。 8番春と9番夏についてもmarco とtudorは演奏時間が8分ほど違うらしいので、 遠からず聴き比べをする予定です。
234 :
坂本9 :04/02/25 08:52 ID:t0QPKF7B
昨日はスミマセンでした。自分で削除できると良いんですが・・・
235 :
1 :04/02/25 16:49 ID:Z3R6IFzg
坂本9さん、ぜんぜん気にしなくていいですのに。 httpのhを取って、リンクを張らないでHPのアドレスを紹介するのは、 よくやられていますし、そっちのほうが正しいと読んだことがあります。 山の作曲家 近藤氏のHPはいろいろ有益な情報が出ていますね。
236 :
坂本9 :04/02/26 10:32 ID:5ENsSTWo
237 :
名無しの笛の踊り :04/02/27 09:41 ID:NjrV/c6l
AMATIの新盤入手。 クラリネット五重奏曲集。 ライヒャ、A・ロンベルグ、シュポア ゆっくり聞く暇がないので感想はいずれ。 最近は「1」さん、「坂本9」さん、「os」さんの 鼎談になってるようですが、他の方ももっと参加してください。 かく言う私も最近ご無沙汰でした。
238 :
坂本9 :04/02/27 12:56 ID:0k+B2tki
>>237さん 確かに。スレの存在自体を知らない人も多いかも。
239 :
最高最大の癒しの曲ですっ!!! :04/02/27 12:58 ID:0xQtZFzf
240 :
os :04/02/27 14:53 ID:Gq2Vj0he
cpoから出たライネッケのピアノ4重奏2曲と5重奏を聴きました。3曲とも4楽章作品です。 20代のピアノ4重奏は萌える新緑のような力の入った1楽章と対照的に、 4楽章が小憎らしいほど都会的で小気味良く、しゃなりしゃなりした感じのダンスです。 管弦楽でもそうですが、ラフのドボルザークに近い土臭さと無縁なライネッケは、 貴族的でエレガントな所があります。これはインパクトの弱さにもつながりますが、 極めて心地よくもあります。 30代のピアノ5重奏はシューマンのようにハイテンションな両端楽章、 3楽章は静かで味わい深い間奏曲になります。 晩年のピアノ4重奏は1905年の作品で、これが80代の老人の作品かと驚嘆するほど若々しく瑞々しい。 他の晩年作に時折見られる枯れた風情がなく、かつての濃厚なブラームスの影響から脱し、 ライネッケ青春時代の初期ロマン派が、17分で簡潔に再現されています。
241 :
坂本9 :04/02/27 16:41 ID:0k+B2tki
www.sheetmusicarchive.net/single_listing.cfm?composer_id=65 ラフのピアノ曲の楽譜です(PDFファイルです) 僕は楽譜が読めないのでわかりませんが、どんな曲なんでしょう?^^
242 :
名無しの笛の踊り :04/02/29 00:19 ID:YvMKV7RP
近くにいるロルツィングの研究家からオペラのCDかしてもらったことがあります。 序曲ばかり入っているCDですけど、結構いい曲でした。
243 :
os :04/03/02 14:33 ID:qOVyX5YJ
ブルックナーのサイトで彼の中では地味な6番が 「温泉に浸かるような癒し」を感じるとの書き込みがありました。 分からなくもないですが、壮大なブルックナー世界に温泉を感じる人は稀だと思いました。 その点で、ラハナーとラインベルガーのノネットの柔らかく包み込むような独特の音響は、 まさに温泉的快楽との表現にぴったりとするものです。 管楽器だけの室内楽はライネッケなどもありますが、 慣れるまで人工的空間のような違和感があります。 しかしラハナーらのノネットは弦と管が溶けあるように調和し、心地よい絶妙のハーモニーです。 穏やかな中間楽章が入湯で、終楽章でリフレッシュされてしまいます。 2人の師弟は同じ編成で、楽章の時間もほぼ同じで、弟子が師をモデルに書いたと考えてよいでしょう。 ともにシューベルトの流れですが、ラインベルガーにそれを多く感じます。 ラハナーはちょっと旋律や和声が粗い感じですが、ラインベルガーはなめらかで心にしみいる 情緒があります。 2人のノネットに影響を与えたシュポアの作品も近いうち聴き直す予定です。
244 :
坂本9 :04/03/02 16:08 ID:IUs+kXT1
osさん ライネッケは終生「前期ロマン派」、あるいはメンデルスゾーン的 なスタイルを貫いた、といえるかもしれません。 >>242さん そんなCDあるんですね。オペラが苦手な私にはこういう物 からロルツィングに入ってみたいなあ。それにしても、ロルツィングの研究家ですか(゚Д゚;)
245 :
1 :04/03/03 09:06 ID:BjXxO3tH
坂本9さん、ロルツィングの序曲集はMarco Polo盤かと思います。私が唯一持っている ロルツィングのCDでもあります。演奏は寄せ集めで、もうひとつです。 osさん、ライネッケの室内楽集cpo盤の紹介、参考になりました。先日ラインベルガーを 買ったばかりなので今は無理ですが、今度ぜひ買って聴いてみたいと思います。 知人からフォルクマン(3曲)とライネッケの弦楽セレナーデの入ったCD(cpo)を借りてきました。 まだフォルクマンしか聴いていませんが、この作曲家の旋律は親しみやすいのですが、 ブラームスの2つのセレナードより後に書かれたことを考えると、かなり古風な印象です。 第2番が一番録音も多いのですが、全曲の半分の長さの第1楽章がもうひとつ魅力がなくて退屈です。 あとの三つの楽章が楽しめるだけに、アンバランスな気がします。第3番には魅力的なチェロのソロが 入ります。
246 :
os :04/03/03 11:13 ID:mHWvAvY2
cpoのフォルクマンとライネッケのセレナーデは私の愛聴盤の一つです。 前にライネッケのみ感想書きましたが、比較して確かにフォルクマンは小ぶりで古風ですね。 ライネッケのセレナードは魅力的だと思いますが、よければ1さん感想を聞きたいです。 坂本9さん述べました、ライネッケが「前期ロマン派」的なスタイルを貫いた点は、 3Rにある程度共通していて、3Rを愛好するには前期ロマン派への共感が大事です。 しかし、現在日本のクラシック愛好の一般的度合いや発売CDでは、 前期ロマン派は落ち込んでいるように思います。 長らく古典派、バロック、初期ロマン派、後期ロマン派、近現代 の順であった人気度が、 近年は後期ロマン派が初期ロマン派やバロックを凌ぐ人気となっているように感じます。 この順は異論あると思いますので、ある方は御遠慮なく。
247 :
坂本9 :04/03/03 16:04 ID:DTeHzBAj
1さん スミマセン、cpoのカタログにちゃんと出てました^^;;; フォルクマンは、時代的にはリスト、ワーグナーと同じなんですが・・・ osさん 前期ロマン派は、特にメンデルスゾーン系の人は軽くみられちゃいますね。 ラフは割合後期ロマン派風の所もありますが、前期ロマン派では シューベルト、シューマン、ショパンに人気が集中してしまいますね。 時代的にはベルリオーズもですが、あの人はもう後期ロマン派的な感じですし。 個人的には後期ロマン派の錯綜した対位法と極限の半音階的和声、名人的管弦楽法も好きなのですが^^;;;
248 :
os :04/03/05 14:12 ID:jx3H86/5
久しぶりにシュポアを聴きました。聴いてすぐ分かるシュポア節が懐かしかったです。 彼のノネットはモーツアルトに近い遊び心で、カラフルに楽器を良く鳴らしています。 若いエネルギーはラハナーやラインベルガーに勝っています。 後者2人は誠実に穏やかな中高年の音楽を創っていました。 ノネット作曲はラハナー1875年の70代、ラインベルガーは1884年40代です。 ベートーベンの七重奏曲(1800)シューベルトの八重奏曲(1824) シュポアの九重奏曲は彼らの中間で1813年29才の作品です。 シュポア(1784-1859)はまさに古典派と初期ロマン派の橋渡しですが、 木管の駆使で、チャイコのような耽美的なメルヘン調も先駆的に響いています。 オクテットはノネットの華はないですが、二つのホルンが気持ちよく豪快に歌い、 室内楽ながらスケール大です。
249 :
1 :04/03/05 15:01 ID:93zlUbCd
みずからトピずれしてしまい申し訳ありませんが、オンスロウのチェロソナタ ハ短調作品16-2を聴きました。これは大変よく書けた曲です。併録のアルペジョーネ・ソナタ にはさすがに旋律美とかで一歩譲るものの、十分前期ロマン派のほかの作品、たとえば メンデルスゾーンの2つのソナタや、後のライネッケやヘルツォーゲンベルクのソナタに比べて 見劣りしません。緩徐楽章の夢見るような響きもいいですが、メヌエットがなかなか素敵です。
250 :
名無しの笛の踊り :04/03/06 00:16 ID:OMiedfqI
オンスロウって同性愛を疑われ、フランスに亡命した イギリス人でしたよね。弦楽四重奏や五重奏をかなり 書いてますね。交響曲もCPOから出ました。 忘れられたひとりですね。 シュポアは管楽器より弦楽器のほうが特徴がある ようにおもえます。管ならクロンマーやダンツィ ライヒャの方が面白いとおもいます。 CARL OESTREICH(1880〜1840) という作曲家はホルンのみの4重奏、トリオを作曲してます。 ほのぼのしたいい曲です。
251 :
os :04/03/06 12:56 ID:BSJZcNPv
キールのピアノ5重奏聴きました。2曲とも1874年の作品です。 ピアノ協奏曲のようにベートーベン一色でなく、 シューベルト、シューマン、ブラームスらの影響があるようですが、 ゴツゴツしたぶっきらぼうさは、結局ベトに一番近い結果となりました。 歌心は希薄で、marcoカタログにあった「シューベルトが老境になって書きそう」 とは思えなかったです。 ベト後期を参考にしたと思われる緩やかな楽章が、 2曲とも精神が深まるには短い6分程度なのも不足感はありますが、 メリハリのあるシンフォニックな室内楽としてはお勧めです。
252 :
坂本9 :04/03/06 15:44 ID:T1vXIObC
osさん シュポーアはやはり相当時代の先を行っているようですね。 あるいは器楽法でもワーグナーに影響をあたえているにかもしれませんね。 オンスローというのも面白そうな作曲家です。同性愛を疑われたというのは 知りませんでしたが。まだまだ出てきそうですね。
253 :
os :04/03/07 23:06 ID:qisOrMLN
シュポアはこのスレの作曲家では大物でCDにも恵まれている方ですね。 再評価に最短距離にいるかも知れません。 carus盤 ラインベルガーの交響曲聴きました。 1875年初演、旅行の印象によるフィレンチェ(フローレンス)交響曲とも呼ばれています。 彼はラフ同様に、交響詩のプログラム性に惹かれながらも、伝統的交響曲の形式を踏襲しました。 各楽章のプログラムは本人に削除されましたが、旅行に同行した妻の手記から、 1列車での出発 2 聖人史跡 3 牧歌 4 フィレンチェの夜の雑踏 などが推測されてますが、 4楽章は、1楽章の動機も回帰するので、夜に旅行を回想しているようにも思えます。 初期のワレンシュタイン交響曲は、シューマンとブラームスの中間色といった感じで、 ドラマティックな題材の割にインパクトに欠けていましたが、 フィレンチェ交響曲はメンデルスゾーンのイタリア交響曲の系譜にある、晴れ晴れとした力作と思いました。 リズミックな開始(ティパン連打)、終楽章も軽やかで、全編爽快感漂うパステル調の色彩感です。 管弦楽がワーグナーでもブラームスでもない透明感、軽快さがあり、少し前のゲーツの交響曲に共通点を認めます。 ただしラフやゲーツには明らかなメンデルスゾーンの影響がありましたが、 フィレンチェ交響曲にはそれと別の透明感があり、植物系の個性と言ってよいかも知れません。 当時の様々な影響をラインベルガーが蒸留して灰汁や油分を抜き去ったように感じます。 全体に少し冗長さや線の細さを感じますが、花の都の名に相応しく美しい53分の大交響曲です。
254 :
名無しの笛の踊り :04/03/08 08:49 ID:IzU406LP
ラフ は この前仕事でやったけど、 悪趣味&繰り返し&単調 のオンパレードではっきり言って感心しなかった。 さすがリストの師匠。 で、ロルツィングはオペラ・オペレッタのオーケストラは中規模編成のものを 多数作曲していて、中規模小規模の劇場のレパートリーに まあよく駆り出されるね。「モーツァルトももうおなかいっぱいだろうし、 かといってイタリア物やるには歌手の力量が。。。かといってワグナーとかシュトラウスする」 にはお金が。。 ヨハンシュトラウスは軽すぎるしなあ。。」 という場合、すなわちまあ、小さめの劇場の慢性的な状態ですね、 によくプログラムに登ってくるような気がします。 地味な作曲家ですが何気にきれいなアリアがあったりして それほど軽視はしてはいけない作曲家。
255 :
1 :04/03/08 17:22 ID:TknKYfi9
osさん、キールのピアノ五重奏曲、ラインベルガーのフローレンス交響曲の
情報ありがとうございました。ラインベルガーはなぜか序曲集だけは聴いたことが
ありましたが、印象は今ひとつでした。フローレンス交響曲はよさそうですね。
CDはかなりマイナーレーベルですが、jpcあたりにはあるようですので、いずれ
購入して聴いてみたいと思います。キールのピアノ三重奏曲はまだ届きませんか。
やはりKOCHは今となっては入手困難なのでしょうか。
>>254 さん、ラフのどんな曲を弾かれましたか。嫌いな人にとってはラフは単調で
くどいものなのですね。ロルツィングのオペラは全く聴いたことがないので、
どのへんから聴いたらいいか教えてくれるとうれしいです。
さて、ライネッケの弦楽セレナーデも聴きました。フォルクマンとはかなり力量の差を
感じさせてくれる名曲と思いました。メランコリックなチェロのソロで始まる
カヴァティーナなんて、第一級の名曲と思います。このCDは借り物ですが、自分も買いたく
なりました。
256 :
254 :04/03/08 20:13 ID:GmID47/V
お、レスついてるね。ラフ。 なんかシンフォニー。 短調でしたが、2楽章だけは結構いいメロディーでしたが、 後は箸にも棒にもかからんというやつでした。 まあ、ドイツの各都市にある「お国作曲家」の域を脱してないというか。 やっぱり良いものは残って悪いものは 忘れ去られていくんだなあ、と思いましたです。 ロルツィングはドイツでよく演奏されてるのは Zar und Zimmermann Undine Der Wildsch?tz oder Die Stimme der Natur Der Waffenschmied この辺かな? どうも 鍛冶屋とか大工とか狩人とか なんかその辺のテーマが多いような気がするけど。 とにかく、オーケストラがスタンダード編成 54332 2222 422(3)0 +ティンパニ でいけるものがほとんどと思われる。 まあ、興業的に良いんではないかと 日本じゃほとんど聞けないよね。
257 :
os :04/03/08 21:37 ID:xIe4ZU1B
1さん、ライネッケの弦楽セレナーデ感想有り難うございます。 この曲の良さが分かる人が増えて欲しいですね。 cpo盤より全体で2分ほど短いclaves盤は、カヴァティーナでも1分ほど短く、 全体的にきびきびしたクールな印象を与えます。 フォルクマンのセレナードに不足感がある場合、 claves盤はライネッケのおもちゃの交響曲などが併録ですからお勧めです。 キールのピアノトリオはまだです。気長に待ちます。 その前にラフの8番9番のtudor盤が届きそうです。
258 :
仲間入れてね :04/03/09 18:22 ID:NLD5PK+r
シュポアはCDに恵まれているかもしれませんが、 19世紀の枠を超えることができなかった作曲家と考えています。 しかし名を残したメンデルスゾーンにしてもシューマンにしても全貌が本当に 知られているか、疑問です。特に室内楽はその傾向にあります。 知られていない作曲家が多くいるからこのスレがなり立っている。 今まで何回か書き込みをしていますが、上記の名前で書き込みをします。
259 :
1 :04/03/10 14:45 ID:d/VG/uWo
仲間入れてねさん、これからもよろしくお願いします。 シュポアのCDはオペラや声楽曲とかまだまだ未紹介のものが多いので、 今後に期待しています。Marco Poloの弦楽四重奏曲のプロジェクト、 どこか引き継いでくれませんかねぇ。 ロルツィングは喜歌劇『ロシア皇帝と船大工』がDVDも出ているようですね。 ずいぶん昔のハンブルク・オペラのものだそうです。見られた方はいますか? この作品や『ウンディーネ』など、いつか日本でも上演されるといいですね。 osさん、Claves盤の情報ありがとうございます。迷いどころです。cpoの旧譜は最近 jpcとかでかなり安くなっていますから、まとめて発注するならそっちにするかも しれません。いずれにせよ今すぐは買えないのですが。
260 :
仲間入れてね :04/03/10 22:57 ID:PfDt7KK4
マルコのシュポアの弦楽四重奏曲は筋からいえば NAXOSでしょう。よくここまでという気もしますが。 さてオンスロウの弦楽五重奏曲をようやく入手。これが コントラバス入りという代物。未聴ですのでまたご報告いた します。 最近はROSETTIとかCARTELLERIとか 古典派に傾倒してみなさんと少しずれているかもしれません。
261 :
os :04/03/12 11:31 ID:NZtHGvcB
ラフの8,9番のTUDOR盤入手。 MARCO / tudor 演奏時間比較 8番 40 / 44 9番 36 / 42 9番1楽章展開部の一部、2楽章の経過句にmarcoになかったカット部分がTUDORにあり。 2楽章スケルツオでチェロのソロ部分など甘美で素晴らしいです。 12分のスケルツオは巨大かつ充実しており、単に軽やかな妖精の踊りでなく、 自然や森のデモーニシュな神秘の表現に迫ろうとしています。 その点はチャイコもラフを評価していたようです。 マーラー5番に関する評論で、交響曲の中では気分転換的な比較的軽い 扱いであったスケルツオが巨大化して、聴かせどころに成長しているとありました。 ラフ9番でもその前兆が見られます。CD解説でもラフからマーラーへの影響が触れられていました。 同解説には3楽章に「未完成」の一部が挿入とありましたが、私には発見できませんでした。 8番でMARCO盤での明確なカットはなかったようですが、丁寧な演奏で時間が長くなってます。 MARCOでは弦が薄く、思い切りの良い演奏が下手にきこえる部分がありましたが、 TUDORでは手厚く演奏され、豊かな響きになっています。 欲を言えばMARCOにあったメリハリが少し欲しかったです。 ラフソサエティの情報では、CPOからラフの四季4部作が2枚組で企画されているとのことで、 うれしい限りです。
262 :
仲間入れてね :04/03/12 23:29 ID:pqOlsZ7P
いつもながら、osさんのラフの研究には頭がさがります。 ラフはマルコでの交響曲ぐらいしか持ってません。TUDOR の交響曲やcpoの室内楽にも少し興味を持ちたいと存じます。
263 :
os :04/03/13 18:19 ID:wW79teDt
「仲間入れてね 」さん、恐縮です。有り難うございます。 前に述べられている、メンデルスゾーン、シューマンでも、 全貌が知られているか疑問であるとのご意見は、まさにそのとおりです。 2人のオラトリオはスケールが大きいものがあり、マーラーの基準であれば交響曲になります。 特にシューマンは天国や東方を題材にしたメルヘン調で、マーラーの先例となっている点は あまり論じられていないと感じます。「楽園とペリ」「薔薇の巡礼」は愛好しています。 シューマン晩年のビオラやクラリネットを用いた室内楽など、ブラームスも晩年手がけており、 もっと知名度が低い晩年の管弦楽付き合唱曲なども、 マーラー初期の合唱付き交響詩「嘆きの歌」に影響していると思っています。 独自の作風や世界観を完成させた大家の前に、不完全ながらそのプランを提起したり、 次世代の新機軸の萌芽を見せる、忘れられた作品や作曲家に惹かれます。 それはシューマンのような大家の場合にもあると言えるでしょう。
264 :
仲間入れてね :04/03/13 23:41 ID:TG73k1gl
声楽はあまり聴きませんでしたので、残念ながら申し あげられませんが、メンデルスゾーンの2番の交響曲など 誓いのかもしれませんね。3番と4番に集中してまうけど。 時代は下りますが、スウェーデンのアッテルベリの9番 声楽入りでした。
265 :
坂本9 :04/03/14 17:56 ID:c5zHS8ZM
シューマンとメンデルスゾーンの肝は声楽曲でしょうね。 メンデルスゾーンの合唱曲なんかはもっと認められてもいいと思います。
266 :
1 :04/03/14 21:04 ID:KPBDkok/
シューマンの管弦楽つき合唱作品は、CDだけは「楽園とペリ」「レクイエム」「ミサ」「薔薇の巡礼」 「ゲーテのファウストの情景」あたりを持っていますが、とてもとても聴き込んで愛好する ところまではいっていません。osさんはさすがですね。マーラーとのかかわりを考えながら、 もう一度時間が取れたときに聴きなおしていきたいと思います。Briliantではメンデルスゾーン に続いて、今度ブラームスの合唱曲全集が出るそうです。シューマンにも期待したいところです。
267 :
仲間入れてね :04/03/14 21:45 ID:dSiOdrvR
先日キールのチェロ・ソナタを入手。もっと渋いと 感じていたが、結構好みの曲でした。 メンデルスゾーンの声楽曲として、ミシェル・コルボ のブラームス「ドイツ・レクイエム」と一緒についている 数曲をきいています。バッハを少し新しくしたような気もしますが はまりそうです。
268 :
os :04/03/15 11:30 ID:9Jb2DhhB
1さん言われたように、キールのピアノトリオは入手不可との連絡あり残念です。 キール室内楽の感想はピアノ5重奏をもってかえさせて頂きます。 「仲間入れてね 」さん、チェロソナタはベートーベン風だったでしょうか。 メンデルスゾーンは聖書にまつわるカンタータが知られていますが、 「最初のワルプルギスの夜」では、キリスト教に対して古代ゲルマン自然崇拝が 勝利するテーマになっており、春への移行の部分などもあり、 ワルプルギスの夜を交響曲8番「春」スケルツオのテーマにもしているラフへの影響を ここにも見いだせます。 シューマン「薔薇の巡礼」は、管弦楽がクリアでテーマも相まって天上の音楽となっており、 楽器が混濁したいわゆるシューマン臭さが少ないと言われており、 1時間ほどでもあるので、取っつきやすいと思われます。
269 :
仲間入れてね :04/03/15 11:55 ID:SY1HB+FK
>>OSさん キールのチェロソナタ・・・ベートーヴェン風といえばそうです。 ピアノの伴奏がそう聞かせるのかも知れません。
270 :
1 :04/03/15 16:32 ID:IsMB33Ri
シューマン「薔薇の巡礼」はピアノ版の録音も結構あり、むしろ管弦楽伴奏版が少ないようですね。 まずこの曲から聴き込んでみます。 ライネッケの八重奏曲を聴いてみました。管楽器のみのアンサンブルはどちらかというと あまり好きではないのですが、この曲はいいですね。各楽器の役割分担もうまいというか、 特に第1楽章ではオーボエが、第3楽章ではクラリネットやフルートがいい味を出しています。 ハープ協奏曲も聴いてみました。以前どなたかが薦めてくれていましたが、明るい聴きやすい 曲でした。欲を言えばカデンツァはなくても良いのではと…。
271 :
os :04/03/15 20:47 ID:eI6TI/zU
ご存じかも知れませんが、「薔薇の巡礼」については
ttp://www.schumann.jp/ おすすめの曲 に詳しいです。
このページの歌詞の前にある文章
「この時期の Robert は、既に交霊術にのめりこみ、彼岸と更新」は「交信」の誤りと思われます。
交霊術でベートーベンやシューベルトと交信しようとしたなど伝えられてますね。
このエピソードを嫌う人もいるようですが、この話で私はシューマンがより好きになりました。
ライネッケの八重奏曲は七重奏とセットのMDG盤で聴きました。
無重力の宇宙空間にあるような、しかし暖かみのある曲だったと記憶してます。
このスレによって聴き直す切っ掛けとなったり、
3Rなどの作品を以前より大切に聴くようになったのも1さんほか、皆さんのお陰です。
272 :
os :04/03/15 21:00 ID:eI6TI/zU
ライネッケの7重奏でなく6重奏の誤りでした。失礼。
273 :
仲間入れてね :04/03/16 19:31 ID:mhLOu7Ib
中公新書・瀧井敬子さん著「漱石が聴いたベートーヴェン」 に幸田露伴の妹・延と幸のことが出ています。なんとロベルト フックスの写真もあります。 あと明治26年に橘糸重が東京音楽学校でフンメルのピアノ ソナタ変ホ長調を弾いたとか、大正元年12月にアウグスト ユンケルの送別演奏会がグリークのピアノ協奏曲とシュポーアの ヴァイオリン協奏曲(独奏:安藤=幸田幸)だった、とかが書かれて います。当時演奏会にフンメルやシュポーアが載っていたのは 意外でした。
274 :
os :04/03/17 10:55 ID:tUJz4LOC
その本は未読で詳しいことはわかりませんが、 戦前のクラシック受容は当然現在と様相が異なっていたでしょう。 後期ロマン派以前が中心で、山田耕筰などブルッフに師事していたので、 彼は今以上に知名度があり、このスレのマイナー作曲家も同じであったと思われます。 ブルックナー、マーラーの受容と浸透以前には、 ラフのレオノーレなども大指揮者のレパートリーであったようです。 1さんに触発されて、ライネッケの木管8重奏と6重奏を聴き直しました。 1892と1904年の作品で68,80才の作曲です。 老いても実験的とも言えるほど、多様なジャンルの創作を続けた彼には脱帽です。 当然8重奏の方がカラフルですが、伝統的な木管5重奏にホルンと追加しただけで、 驚くほど豊かなハーモニー空間を作り出している6重奏のユニークさを再認識しました。 2楽章中間にスケルツオを挿入していることも効果をあげています。 彼は室内楽で特に多彩な楽器の組み合わせを試みており、 この点でサンサースやヒンデミットに通じる「器楽職人」ぶりを持っていたようです。
275 :
1 :04/03/17 22:24 ID:jrq7bmmp
ライネッケは本当に多彩な組み合わせで室内楽を書いていますね。 オーボエ、ホルンとピアノの三重奏曲はユニークですし、 クラリネット、ホルン、ピアノの三重奏曲、 クラリネット、ビオラ、ピアノの三重奏曲などは、ブラームスの ホルントリオやクラリネットトリオを髣髴させ、とても興味がわいてきます。 ところでライネッケの弦楽三重奏曲はCDがあるようですが、室内楽の王道、 弦楽四重奏曲がないのは不思議です。もしかして作曲していないのでしょうか。 六重奏曲と八重奏曲、私の持っている(中古で発掘)のは、Etcetra盤でした。 こんな地味な曲でも競合盤があったのですね。六重奏のほうは八重奏ほど 印象に残っていませんでしたが、osさんのご指摘を参考に聴きなおしてみます。
276 :
os :04/03/18 12:50 ID:WduUiBIg
シューマンらを模範にしていたライネッケですから、クワルテットもあると思われますが、
録音の情報は聞きませんね。
サンサースとライネッケには共通点があるようです。、
ともに80才を越す長寿で多様なジャンルで多作、保守的傾向、洗練された作風などです。
洗練とは別名個性が弱いことですが、サンサースなど無個性を目指したとも言われるほどです。
2人とも交響曲も基本的に3曲、ピアノ協奏曲が5曲と4曲、他にも複数の協奏曲、
多くの楽器のための室内楽、多作した割に評価される曲が少ないことです。
晩年のサンサースに対して、長く生きすぎてつまらない作品を残したとさえ言う人がいたようで、
長寿の大家の悲しい運命かと思います。ライネッケにも同じように言う人がいたようです。
偶然見つけましたが、ラインベルガーやライネッケ、ラハナーらにも触れています。
ttp://www.cmpt.phys.tohoku.ac.jp/~yoko/cccd.html ここでも触れられている、ラインベルガーのピアノトリオ4番の木管6重奏編曲に興味を持ちました。
原曲は聴きましたが、編曲は未聴です。
このスレの初期に原曲が断然いいなどと話題になっていたようですが、
室内楽全集お持ちの方、原曲と印象はだいぶ違いますかね。
277 :
名無しの笛の踊り :04/03/18 13:30 ID:s4et1tYV
>>osさん 面白いページですね。ありがとうございます。
278 :
1 :04/03/18 21:17 ID:viGl7dXE
osさん、ありがとうございます。 1つだけ気になったのですが、ラインベルガーのピアノ三重奏曲第4番は作品191で、 六重奏曲が作品191bのため、これだけ見るとオリジナルはトリオのように考えられます。 CDのライナーには詳しく書いてありませんが、どんなものなのでしょうか。 ちなみに私も前に書き込まれた方と同意見で、ピアノトリオ盤の方が素晴らしいと思います。 もしosさんが管楽アンサンブルがお好きだとまた話は違うと思いますが(私も嫌いじゃないですが、 弦のほうが好みです)。
279 :
os :04/03/19 12:40 ID:9X3LzaJR
6重奏のオリジナルはトリオのようです。 私も管楽アンサンブルは耳が慣れるまで時間がかかりますが、 以前にライヒャなど、はまると面白くなったことがあります。 シュポアの管楽とピアノ、バイオリン、チェロの7重奏など良い味出してると思います。 ラインベルガーの管楽とピアノの6重奏も期待して、弟子だったWolf-ferrariの室内交響曲との セットCDを注文しました。後者の作品は、まとまって聴いたことがないです。 Wolf-ferrariも保守的で旋律美を誇っている点では師匠ゆずりのようなので、 今後開拓していきたいと思っています。
280 :
仲間入れてね :04/03/20 00:10 ID:uhJ+e97n
ライヒャの管楽器アンサンブルが上がったところで ダンツィやクロンマーも注目していただきたいです。 交響曲一辺倒であった自分にとって気楽に聴ける 音楽ってこれだなと思わせたのはこの3人の曲からです。 あと女流作曲家のルイーズ・ファランクも注目。 交響曲など男勝りです。今年生誕200年だそうですので もう少しCDが出るかもしれません。
281 :
1 :04/03/20 10:50 ID:dTFdO62u
ライヒャ、ダンツィ、クロンマーいずれもあまり聴いたことがありませんので、 今後開拓していきたいです。クロンマーのオーボエ協奏曲は聴きました。 予想通りモーツァルト風でした。 ライヒャについてお尋ねしたいことがあります。いつも訊いてばっかりですみません。 生没年(1770-1836)が同じなのでAnton ReichaとAntoine ReichaとAntonin Reichaが 同じ人物であることはわかったのですが、おなじAntonin Reichaでも(1732-1809)の 生没年の別人もいるようです。この二人はどういう関係でしょうか。そしてReicha に限ってこんなに不統一な表記があるのはなぜでしょうか。気になっています。 ファランクはとてもいいですよね。交響曲はベートーヴェン風で、室内楽はもう少し優しく モーツァルト風かもしれませんが、いずれも一級品ですよね。osさんが教えてくれた ページにもありましたが、cpoのリリース予定の交響曲第2番と序曲集が出るのを期待しています。 第2番の交響曲はArion盤がありますが、演奏がもう1つです。あと、チェロソナタのCDが新しく 出ないものでしょうかねぇ。この曲は本当に素晴らしいので。 トピずれ失礼しました。
282 :
os :04/03/20 20:29 ID:i7EDw/y2
レイハとの表記もあるライヒャはボヘミア出身ゆえに、
ドボルザーク(ドボルジャックなど)同様に表記が一致しないと思われますが、
同名の人物については知りませんでした。
クロンマーの管楽アンサンブルはナクソス盤で一枚のみ聴きましたが、
活気があり、こぢんまりした賑やかさはくつろぎを感じます。
彼の交響曲は古典派ベースにロッシーニやウェバーの影響と思われるものがあり、
シューベルト6番あたりに近い響きを記憶してます。
クラリネット協奏曲も、モーツアルトより肉感があり、
2本のクラリネットの協奏曲も、独特のまろやかな共鳴が面白かったです。
管楽アンサンブルにはモツやベトのパロディ部分がある曲もあるようで、
聴いてみたいと思っています。
ライヒャ、クロンマーなどボヘミア楽派についてこちら参考になりました。
ttp://www.geocities.co.jp/Hollywood-Studio/3444/classicism.html
283 :
仲間入れてね :04/03/21 00:01 ID:KYsBhhyR
>>osさん、1さん まさにライヒャはボヘミア出ですね。ハプスブルグ家の 領土ではないでしょうか。 ARTAというチェコのレーベルにフルート四重奏曲があり、 なんとか手に入れました。フルート・ソナタもあるらしいのですが 見つかっていません。 ライヒャを知ったのはcpoから出ていたバスーン五重奏曲からで 結局第1集しか買えませんでした。NHKの芸術劇場で観たので買ったの かもしません。 ダンツィが話題になりませんが、BISから木管五重奏曲集を買ってから 興味を持ちました。ちょうど交響曲に飽きたころですかね。
284 :
坂本9 :04/03/21 17:34 ID:B7KcWJ2i
>>282 凄いの見つけましたね
285 :
os :04/03/21 21:42 ID:aJZ1Qtbs
私はライヒャのフルート四重奏曲作品98を珍しく国内盤ポニーキャニオン2枚組で 購入してました。ライヒャクワルテットの演奏です。 木管5重奏の一部にある革新的な所はなく、耳に心地よいものだったです。 彼のフルートの2,3,4重奏曲集をkontrapunkt盤で聴きましたが、 バロックにもあった形態のようですが、まさに実験的ハーモニーで大変面白いです。 ダンツィの5重奏はより古典的らしく、1曲のサイズがライヒャより小ぶりのようなので、 購入を控えてそのままになってます。
286 :
仲間入れてね :04/03/21 22:07 ID:KYsBhhyR
kontrapunktってジャズのレーベル「ステープル・チェイス」の オーナーのレーベルですよね。出たり、出なかったり、ハンス・ リヒター・ハーザーのブラームスのピアノ協奏曲が出ていましたね。 ブラームスの晩年のヴィオラ・ソナタをクラリネットで演奏した ものも持っていたのですがどこぞいってしまいました。トホホ・・・。
287 :
os :04/03/22 12:57 ID:IFuwMs8p
kontrapunktオーナーの件は初耳でした。 このレーベルは室内楽でマニアックなものを散見します。 サンサースの木管とピアノの為の作品全集、 GADEやJPE.HARTMAN(1805-1900)の室内楽もありました。 後者はロマン派時代の大半を見てきた生涯になり驚きの長寿です。 dacapo盤にある交響曲はおっとりとしてスケールも大で、 ウェバーとシューベルト後期の中間という響きです。 cpoによるGADEと合作のバレエ音楽も、チャイコよりあっさり軽快ながら艶もありです。
288 :
坂本9 :04/03/22 16:18 ID:TFgx2SJV
ハルトマンも確かグリーグの師匠筋だったような・・・
289 :
1 :04/03/23 11:25 ID:yD4CxRSm
Kontrapunktはデンマークの他のレーベル(Dacapo, Danacord)と差別化をはかっているのか、 20世紀音楽はSybergぐらいが目に付く程度ですが、osさんが言われるように、Gadeの室内楽や 合唱曲の充実ぶりはさすがですよね。私の1番のお気に入りはLange-Mullerの室内楽曲集です。 ライネッケの三重奏曲を4つとも聴いてみました。弦楽三重奏曲はフルート協奏曲の第2楽章ほど ではないにしても、全体にシリアスで暗い印象が意外でした。オーボエとホルン、ピアノの三重奏曲、 クラリネットとビオラとピアノの三重奏曲がよかったです。弦楽三重奏曲以外の三重奏曲はいずれも ピアノと掛け合うのが他の二つの楽器のどちらかというパターンが多く、組み合わせの面白さと同時に 限界も少し垣間見たような気がしました。特にホルンをアンサンブルに組み込むのは難しい感じがしました。
290 :
仲間入れてね :04/03/23 14:56 ID:zPEjN1d4
ひさしぶりに、ラインベルガーにヴァイオリンとオルガンの 作品を聴きました。ARTE NOVA盤。 NAXOSからもオルガン作品集4まで出ているよですね。
291 :
os :04/03/23 18:36 ID:lRFukw1U
多様なライネッケ室内楽を、類似編成ごとに聴くと面白いかもしれませんね。 山の作曲家、近藤浩平さんお薦めのラインベルガー合唱曲集を聴きました。 収録は最晩年のレクイエム、小品、ある合唱のサイトによると 「19世紀の最も美しい無伴奏ミサ曲」といわれるop.109。(ASV/CD DCA 989) ロマン派無伴奏合唱はほとんど聴いてこなかったですが、その美しさに開眼しました。 その繊細さや柔らかさは、器楽入りでは難しかろうと思われ、 鳥肌が立つような部分もあります。彼の室内楽でも素朴な清らかさを感じましたが、 宗教曲はさらに心洗われる微細な美しさを持っていると思いました。 後期ロマン派で過剰な苦悩や狂喜、耽美など刺激ばかりを音楽に求めるのは、 どこか偏った部分があったのかもと自省させられるラインベルガーでした。 彼のオルガン曲はこれから聴いていきたいです。
292 :
仲間入れてね :04/03/24 21:52 ID:kTQyEKjN
どうも日本人は宗教音楽には弱い面がありますね。 ラインベルガーにしてもオルガンは宗教抜きに 語れないようです。本来ブルックナーも宗教色が 濃いのでは感じます。それをいい意味でも悪い 意味でも色を抜いたのは朝比奈隆でしょう。 今後ライネッケやシュポアに情熱を傾ける 日本人演奏家が出るといいですね。バロックは かなりの水準まで行っていますが、クレッカーみたいに クラリネットでいろいろ挑戦して楽しませてくれるような 人材はいないのでしょうか。本当に残念です。
293 :
os :04/03/24 22:55 ID:vViLYDku
cpoのロマン派2重唱曲集にライネッケが含まれ、未聴ですが日本人がバリトンで、 レパートリーとして期待したいです。 cpoカタログでも絶賛であったシュポア「Mass op.54」を聴きました。 19世紀に無伴奏ミサで目立つものはラインベルガーとシュポアなので貴重らしいです。 ラインベルガーより深みには欠けると感じましたが、独唱者のからみは美しく、 器楽曲同様のシュポア節が健在でした。風通しのよいミサで、 力強さはないものの、時代が近いハイドン晩年のミサの延長上で聴くことができました。 過去の宗教音楽のスレで、信仰心なしで良さが絶対分からないとの強硬な意見が延々展開されていました。 信仰と無関係でも宗教曲の良さは分かるとの素朴な意見を絶対認めないもので、驚嘆しました。 宗教と芸術を巡る難しい問題です。そこではある作曲家は金のためにミサを書いたとか、 作曲者の信仰心まで問われていて、そこまで追求することは内心の問題ゆえに、不可能と思われました。 音響としてのみで宗教曲を鑑賞するのはどうかと思われますが、 信仰が分かるか否かは鑑賞の妨げになっては勿体ないです。 禅や日本文化の背景が分からなくても、能などに関心を持つ欧米人もいるわけで、 何か心動く要素があれば、宗教曲も良き鑑賞のジャンルとしていきたいです。
294 :
仲間入れてね :04/03/27 01:07 ID:NjrV/c6l
カルテッリエーリ(Cartelleri)はいかがですか? 去年は木管六重奏が出ましたが、協奏曲より室内楽の方が自分は 好んでいます。1772年生まれですから、ベートーヴェン世代。 いつも出てきますがクレッカーがクラリネットを吹いてます。 さて宗教音楽の件ですが、西洋音楽は密接に教会と発展したことは 否定できません。遡れば遡るほど、宗教抜きに考えることはできない ことは事実です。下ってきてもあのリストの晩年のピアノ曲には教会 音楽と違った宗教色をかんじます。ラインベルガーやシュポアの無伴奏 ミサって聴いてみたいですね。そういう達観した音楽を聴きたくなる 世相なのかもしれません。
295 :
1 :04/03/29 14:04 ID:bC5PVd8T
ラインベルガーの宗教曲が良いとのことでしたので、某アウトレットで売れ残っていた クリスマス・カンタータ「ベツレヘムの星」作品164を買って聴いてみました。 ブラームスの「ドイツ・レクイエム」を思わせる大変親しみやすく美しい曲でした。
296 :
os :04/03/29 15:34 ID:meHoNiYc
「ベツレヘムの星」も近藤浩平さんお薦めで、私は注文到着待ちです。 1さんの聴いたのは、オルガン・ソナタ第七番も収録のCAPRICCIO盤でしょうね。 併録のオーボエのソロとオルガンのラブソディーも近藤さんが誉めていたので、 聴けるのを楽しみにしてます。 おそらく安価で購入できた1さんは幸運です。
297 :
仲間入れてね :04/04/02 21:59 ID:CZvtLDHs
4月になって忙しいようで書き込みが少なくなっていますね。 3月末からロベルト・フォルクマンのげんがt
298 :
仲間入れてね :04/04/02 22:02 ID:CZvtLDHs
4月になって忙しいようで書き込みが少なくなっていますね。 3月末からロベルト・フォルクマンの弦楽四重奏曲を再度聴きました。 ついでにベートーヴェンの12〜16番も聴き、やはり後者の凄みに かなわないと感じるしだいです。
299 :
os :04/04/02 23:30 ID:f1YfS7Kp
ちょっと過疎スレになってますね。 仲間入れてねさん294で述べているリスト晩年は、私はまだ聴いてませんが、 無調に接近したり、宗教声楽曲もかなりあるらしく、 有名作曲家の知られざる奥の院という感じがしています。 リスト関連サイトは充実したものがあるようなので、 ラフに関係深い人物としても聴いておきたいものです。
300 :
名無しの笛の踊り :04/04/03 09:02 ID:5WTKZNWH
300
301 :
坂本9 :04/04/05 14:33 ID:vKNLUzEs
おひさです。やはりこの時期はみなさん、忙しいんですね・・・
302 :
os :04/04/06 12:13 ID:c/n/+gzh
新年度開始で、レスが増えて欲しいです。 このスレの常連作曲家の世代を、生まれた年で確認してみました。 初期から中期のロマン派が中心だったようです。 1780年代 シュポア 1790年代 レーヴェ 1800年代 ラハナー ロルツイング 1810年代 フォルクマン 1820年代にキール、ラフ、ライネッケ 1830年代、ブルッフ1838 ラインベルガー1839 1840年代はゲーツ、フックスらがいますが、 ドイツ・オーストリア系よりドボやチャイコ、グリーグなど国民楽派が優勢となります。 1850年代もその傾向は続くようで、スタンフォード(ライネッケとキールの指導受けた)、 エルガー、マルトゥッチ、チャドウイックなど、 ドイツロマン派の影響が米英、伊にも出てくる世代です。 漏れているマイナー作曲家で注目すべき人がいたらご指摘下さい。
303 :
名無しの笛の踊り :04/04/06 12:21 ID:Xhnriol3
ライネッケの交響曲はシャンドスのやつがとても良いですよ。タスマニアのオケが素晴らしいのです。タスマニアということで引っかかっていて購入を控えている方はご心配なく。
304 :
仲間入れてね :04/04/06 22:00 ID:OMiedfqI
OSさんがいわれるとおりかもしれません。たとえばブルックナーやマーラーが 飽きたらどこに進むかと言えば、過去に遡るというか結構充実してるのが前期ロマン ロマン派かなと思えます。現在自分は、オンスロウ(1784〜1853)をすこしばかり集める予定です。 MDGもすこしずつ出し始めたし、この期不思議な経歴の作曲家を聴きたいと思ってます。 ドレーゼケ(1835〜1913)、エルンスト・ベーヘ(1880〜1938)も出ていれば注目です。
305 :
1 :04/04/07 20:22 ID:NuUveAUI
osさん、年代別整理ありがとうございます。とても明快に流れがつかめました。 あと出ていない人として、ディートリヒとかキルヒナーとかもありますね。 ディートリヒはチェロソナタを聴きました。とてもロマンティックな、シューマンや ブラームスを連想させる良い曲です。キルヒナーはそのCDにチェロの小品が 入っていますが、ピアノ三重奏のための小品集が2枚出ているようです。 聴いてみられた方、どんな感じか教えていただけたらと思います。 四月は忙しすぎます…。
306 :
仲間入れてね :04/04/07 20:54 ID:meRj5t1q
夭折したかたが多いですね。ノベルト・ブルグミュラーも26歳。 あと15年生きればシューマンと比肩する作曲家になってたでしょう。 若書き=晩年の作品では・・・・ ワーグナーの影響力はかなり大きいと言われています。フランスでも かなり、ワーグナー風の作風が現れたとのことです。304にあげた 二人の作曲家はドイツの例かも知れません。
307 :
os :04/04/08 01:06 ID:w7TxVPHw
ブルグミュラーの交響曲2番は、未完成の3楽章スケルツオをシューマンがオーケストレイションしたものが MDG盤で聴けます。かなり無理をした力業で迫力を出してます。 ブルグミュラー自体は、併録の序曲やピアノ協奏曲でウェバーやシュポアに近い響きを感じました。
308 :
仲間入れてね :04/04/08 10:10 ID:b3qi2qjH
かなり前にシューマン4番とブルグミューラー2番の2曲入りの CDを買いました。指揮はゲルト・アルブレヒトだったか。 シューマンは初稿版の演奏。それが目的で買ったようなものでした。
309 :
os :04/04/09 21:06 ID:qH01RLeS
図書館CDには時折マイナーものがあり驚くことがあります。 ベルリンフィル木管5重奏団によるダンツィを借りました。 聴いてみてライヒャより保守的ながら叙情性があるダンツィがちょっと好きになりました。 ライヒャとダンツィの特徴の差は、実験的な面白さのハイドンと旋律美のモーツアルト、 同様にベートーベンとシューベルトの違いに似たものを感じました。 ダンツィの和声や旋律は、まさにモーツアルトとシューベルトの中間を思わせます。
310 :
仲間入れてね :04/04/09 23:43 ID:NLD5PK+r
>>osさん BISから出ていたものですか?いいの見つけましたね。 あれで木管合奏に目覚めました。確か3集まで出ていたようです。 交響曲ばかり聴いていた自分にとって新しいものを見つけたなと 感激しました。
311 :
os :04/04/10 19:11 ID:CE2UfKrg
BISの3集でピアノと木管の5重奏も収録でした。 arte novaからマンハイム楽派の協奏曲シリーズがあり、その中からダンツィのクラリネットとファゴット、 クラリネットとフルートの協奏曲も最近聴きましたが、とても耳に心地よかったです。 彼は木管使いが巧いようです。 以前触れたラインベルガーのピアノトリオ4番のピアノと木管の6重奏への編曲はちょっとがっかりでした。 木管群のからみに乏しく、個々の木管が順次ピアノとからんでいるパターンが多く、 ハーモニーもラインベルガーらしい繊細さが発揮出来てませんでした。 併録のヴォルフ=フェラーリの室内交響曲も、師匠ラインベルガーの影響は感じられず、 時にブラームス、時にRシュトラウスのような響きですが、10近い楽器がかなり濁って聞こえました。
312 :
仲間入れてね :04/04/11 10:08 ID:aphz52TN
ドイツ系ではないのですがボムテムポ(Bomempo1775〜1842) のピアノ協奏曲第2番を聴いています。ポルトガルのピアニスト兼作曲家。 モーツアルトとベートーヴェンの初期のような曲想です。
313 :
名無しの笛の踊り :04/04/11 16:04 ID:v2epl085
時代がかなり下ってしまうのですが、カルク=エーレルト Sigfrid Karg-Elert (1877〜1933)。 cpoよりオルガン曲全集、フンガロトン、ANTESより 室内楽曲が出ています。フルート曲やオルガン曲は印象派と ドイツロマン派を組み合わせたような佳曲揃いです。
314 :
仲間入れてね :04/04/12 09:33 ID:pqOlsZ7P
カルク=エーレルトと言うとハルモニウムのために作曲を 残していますね。ワーグナーの曲の編曲もあるので、聴いて みたいですね。
315 :
仲間入れてね :04/04/13 10:07 ID:TG73k1gl
注文していたフックスの交響曲などが近日到着予定。マイナーレーベル って1回見逃すと、手に入りずらいから厄介。 カルク=エーレルトも途中から集めるとこれまた厄介。cpoってボックス 入り特別価格という技があるから読みが難しいレーベルですね。
316 :
1 :04/04/13 10:56 ID:8L3JkKSA
仲間入れてねさん、ボンテンポってPortugalsomですよね。このレーベルも つぶれてしまったようで、ほんとに残念です。実は今度仕事でポルトガルに 行くので、現地ではこのレーベルはかなり安いので、まとめていろいろ 買ってこようと思っていたのですが。 カルグ・エーレルトの室内楽曲集(Jecklin)を先日中古で掘り出しました。 フルートとピアノのための曲2つ(Op.153,114)に加えて珍しいチェロソナタと バイオリン小ソナタが入っています。ラフとか聴きなれた耳にはモダンでした。 ダンツィの弦楽四重奏曲を聴いたことがありますが(たしかRBMとかいうレーベル)、 これはハイドン風の曲でした。
317 :
仲間入れてね :04/04/13 23:17 ID:TG73k1gl
ポンテンポは旅行で京都に行った時、新幹線待ちで CD屋(新星堂だったかな)で、3枚見つけてかいました。 交響曲1、ピアノ協奏曲2枚。結構珍しいCDがありました。 でも、店員が変わるとまったく違う傾向になるので、現在は どうかわかりませんが。参考までに。
318 :
os :04/04/14 11:37 ID:PBTAvRCP
ポルトガル系も出て、裾野広がっているようですね。 アメリカへのドイツロマン派の影響は意外と早かったようです。 ブリストウ(1825-98)には5曲の交響曲があり、 1番は1848年でメンデルスゾーンシンフォニアと言われているそうです。 chandos からバーバーとカップリングのある3番が1858年、 最後の合唱入りのナイアガラ交響曲が1893年です。 3番はまさにメンデルとシューマンの影響下ですが、ハープが使われているのが面白いです。
319 :
仲間入れてね :04/04/14 13:11 ID:dSiOdrvR
リトルフのピアノ協奏曲(正式には交響的協奏曲になるのかな)、 こんな激しい曲あるのという感じです。ハイペイオンの協奏曲シリーズ にはよくもまあと言うのがありますが、これもです。残念ながら3,5 番は手に入っていませんが、2,4番だけでもすごさがわかります。 リストやビューローにも関係があるようです。
320 :
坂本9 :04/04/16 18:10 ID:dL8FpAwA
Portugalsomつぶれたんですか・・・
321 :
仲間入れてね :04/04/17 09:14 ID:0SGqCyeC
坂本9さん、お久しぶり。 価格表示が変わってから少し高くなったなと思う日々。 廉価盤がよく出るのですが「知られざる」組は縁がないようで あるとき買い状態。cpoなど廉価で出ていると余計に買ってします。 明日いつもと違う方面でも出かけて探してきます。
322 :
os :04/04/17 12:05 ID:fE+KMkdP
アメリカ最初期の作曲家であるフライ(1813-64)が1854年に書いたナイアガラ交響曲は、 交響曲といっても単一楽章で描写的交響詩に近いもので、ナクソスで聴けますが、お薦めは出来かねます。 11のティンパニ使用など物量作戦はアメリカ的かも知れませんが、外面的効果ねらいで内容が浅薄です。 ベルカントオペラを愛したらしいせいか、彼の管弦楽はヴェルディのような金管露出と弦の薄さが明白です。 曲調もドイツロマン派の影響は少なく、ライトクラシックと言うべきものです。
323 :
坂本9 :04/04/17 15:12 ID:7aKkyVtC
www13.ocn.ne.jp/~clementi/ ロマン派のマニアックな協奏曲てんこもりです。
324 :
仲間入れてね :04/04/19 20:41 ID:POvhQaMb
ハンス・フーバーをもう一度聴いてみました。5番は背景がわからない ので、よくわかりません。表題音楽です。スターリングは面白いレーベル ですが、若干高めです。本来はスウェーデンの音楽のレーベルがオーナー の勘違いでスイスの作曲家の録音をしたとかレコ芸に出ていいましたけど 古い録音もあるし、ドイツの作曲家も出ているようです。ゲッツの3番 の初録音と言うのも出ています。ブルグミューラーの1番も出ています。
325 :
1 :04/04/20 09:22 ID:dTFdO62u
仲間入れてねさん、お礼が遅れましてすみませんでした。貴重な情報ありがとうございます。 京都に行ってもなかなかCDショップを覘く余裕がなかったのですが、駅前なら何とかなるかもしれません。 リトルフにはピアノ三重奏曲もありましたよね。オーケストラほど分厚くなく、旋律も魅力的で聴きやすい曲でした。 osさん、フライについての情報ありがとうございました。買わなくて良かったです。
326 :
os :04/04/20 22:41 ID:3pvqW7YE
>>324 ゲッツの3番の初録音と言うのは何でしょうか。
ピアノ協奏曲ですか。
327 :
1 :04/04/21 16:15 ID:UapBIj0y
仲間入れてねさんの言われているのは、ヴェッツ(Wetz)の交響曲第3番のことと思います。 後にcpoから全3曲がリリースされました。
328 :
仲間入れてね :04/04/21 22:27 ID:KYsBhhyR
osさんすいません。「1」さんのおっしゃっるとおりウェッツは 交響曲第3番です。スターリングは結構珍しい曲があります。 「ノルディック広島」のホームページからカタログを見ることが できます。ブルグミューラーの交響曲第1番があるらしいのです。 今日「MDG」のカタログを手に入れました。え?こんな のあったのというのもありました。それはおいおい報告します。 カール・チェルニーの交響曲第2番と連弾ピアノ協奏曲という けったいなものを買いました。作品番号が前者が781で、後者が 153。これも近いうちにご報告をいたします。
329 :
os :04/04/21 23:34 ID:zh0KsDWz
1さん、仲間入れてねさん、どうも。 ヴェッツは未聴ですが、ゲッツが気になりましたので。 彼のオペラ「じゃじゃ馬ならし」が出たようです。 ヴェッツはカタログにあるようにブルックナー風なのでしょうかね。
330 :
仲間入れてね :04/04/22 22:10 ID:QsuomaU1
わが社は日曜出勤なので本日休みで少し時間が取れました。 昨日のヴェッツの交響曲第3番を聴いてみましたが、「いま一」 かなと思います。何回か聴いてるうちに良さがわかるかもしれません。 リトルフの交響的協奏曲第3番を現在聴いてます。ド派手な曲です。 よほどピアノの演奏に自信があったように思えます。第3楽章など かなり思い入れのある楽想です。ドイツ系ではないのでこの辺にします。
331 :
1 :04/04/22 22:48 ID:Eu2k93cc
バルギールのピアノ三重奏曲第2番、第3番を聴きました。MD+Gからリリースされた トリオ・パルナッスス盤です。ラインベルガーのトリオでこの団体の演奏に 強く惹かれましたので、買ってみましたら大当たり。バルギールはモシェレスや ゲーゼの弟子ですからメンデルスゾーンの流れを汲んでいるのですが、特に第3番は ブラームスの影響も思わせ、非常に充実した傑作と思いました。第1番やバイオリンソナタ もリリースしているようですので、今度はそれを買って聴きたいと思っています。
332 :
名無しの笛の踊り :04/04/23 20:11 ID:z15iyGEN
よそのスレ見た後でここにくると、ほっとする・・・
333 :
仲間入れてね :04/04/23 21:20 ID:zPEjN1d4
>>332さん どうぞご参加ください。メインは「1」さん、「os」さん、 「坂本9」さんとの4名。よく300を超えました。 今日、ウェーバーのファゴット協奏曲(ハペリオン)を手に入れました。 シュターミッツとモーツアルトも含んでいるものです。
このスレは流石に造詣の深い人でないと話に参加できないや。 漏れがCD持ってるのはライネッケだけ(フルート協奏曲〜フルートはニコレ)。 あとは名前を聞いたことがあるだけ。 というわけで、引き続き4人で語り合ってください。 荒らされないようにsageで入れときます。 ちなみに、ライネッケのフルート協奏曲は可憐、純情な感じでいい感じですね。 ライネッケってとても長生きした人ですよね。 健康法でも実践していたのでしょうか。
335 :
os :04/04/26 00:17 ID:j3mFUFap
ライネッケの長寿法は分かりませんが、音楽から感じるのは煩悩が少なそうなことが、 長寿の秘訣かも知れません。ただし彼の晩年の写真は、私には好々爺というより死神博士風に見えますが。 現代でもメジャーなリスト、ブラームス、ワーグナーらには、ドロドロの男女関係や、 人格的には必ずしも円満とは言い難いエピソードが知られてますが、 同時期に活躍したライネッケら3Rは、前者に比べると押しが弱く、温和で草食系だと感じます。 人間ですから調べれば生臭い話もあるでしょうが。
336 :
334 :04/04/26 00:22 ID:fl7W9aMd
ライネッケの音楽は健全そのものですからね。 明朗、清純、温和、そういう言葉が当てはまるある意味で珍しい人だと思います。 タイプから言えば、教育者タイプでしょうか。 こういう音楽は、忘れずに次世代に伝えていきたいものです。
337 :
仲間入れてね :04/04/26 10:25 ID:Qoc1keY4
レコ芸ネタで申し訳ないのですが、今年の2月号「PAUSE」で 推理作家折原一さんが書かれていますが、生没年を見てロマン派の CDを買い、9割ほどが忘れちゃうだろうなと思うそうです。1割が 「これは」というものらしいようです。私は消費税ぐらいかなと思います。 折原さんがあげていたのはランゴー交響曲第1番でした。 写真にはブルックナーが並んでいました。
338 :
1 :04/04/26 21:38 ID:HkYs1kYY
334さん、こんにちは。これからもよろしくお願いします。 仲間入れてねさんの言われる「これは」という作品に出会う確率ですが、 このスレを見ていろいろ参考にしているせいか、結構高いと思います。 ただ、メジャー作曲家の超有名曲のように頭の中に曲が完全にインプットされて 再生できるというほどの曲となると確かに一割程度かもしれませんが。 忘れてしまっても、それはそれでまた聴くときに新鮮ですからいいようにも 思います。ライネッケやラフ、ラインベルガーの室内楽など、忘れた頃に聴きなおすのが 楽しみとなっていたりします。
339 :
仲間入れてね :04/04/27 19:44 ID:NjrV/c6l
「知られざる・・・」を聴くきっかけになったのはどの作曲家 なのでしょうか?私はシュポーアかもしれません。マルコポーロ の弦楽四重奏曲がアウトレットで出ていたを買ってからかも。 交響曲に少し飽き室内楽を聴いていて、ダンツィやライヒャと いう管楽器アンサンブルに興味を持ったと記憶しています。 CD店で「俺の書いた曲を聴けよ」というジャケットの顔の影響も あったかもしれません。(これはダンツィのBIS盤です)
340 :
1 :04/04/28 21:07 ID:81QAGQiK
面白いページを見つけました。ライネッケのほかにも
バルギールとかドレーゼケとかキールとか取り上げられています。
ディスコグラフィーを見ているだけでも発見がいっぱいでした。
某マサチューセッツのアウトレットで今度はASV盤のラインベルガーの
ミサやレクイエムの入った宗教曲集が出ました。いずれオーダーして
みようと思います。
ttp://cpa.feynsinn.de/eng/index.html
341 :
仲間入れてね :04/04/28 22:32 ID:J4HRikmk
「1」さん恐るべし。 ドレーゼケ、バルギールいやはや各国に「知られざる・・・」を 注目している方たちがいるのですね。
342 :
仲間入れてね :04/04/30 23:08 ID:BfuxRrF9
バルギールってシューマンの親戚筋に当たる方でしたよね。
343 :
os :04/05/01 19:58 ID:zEzrV+FH
1さん紹介のページ、ライネッケの録音を網羅しており驚きでした。 ラフの晩年の四季4部作がcpoから5/31発売となりました。 Sym.8, 9, 10, 11: W.a.albert / Philharmonia Hungarica hmwで¥2,624 私がマイナー作曲家を聴くきっかけはラフのこれらの曲でした。 親しみやすく楽しいラフワールド入門として最適と思いますので、 ラフ未体験の方も考えてみてはどうでしょうか
いきなり横レススマソ。 近々、レーガーの合唱曲「詩編100編」歌います。 練習も大詰めに近付いてきたところ。 いやー、スゴい曲だわ。圧倒的な迫力。 それでいてレーガーの和声オタクぶり(失礼)も存分に味わえる。 こういった知られざる合唱の名曲を日本人はもっと紹介しなきゃダメだわ。 メンデルスゾーン、シューマン、リスト、ブラームスとかの合唱曲も 一部を除いて全然知られてないし。
345 :
仲間入れてね :04/05/02 18:12 ID:CZvtLDHs
>>344さま マックス・レーガーは当初「知られざる・・・」では ないことになってましたが、作風が渋いですね。 知ってるつもりのレーガーという気もします。ましてや 合唱曲になるとほとんど私は聴いたことがありません。 かの「モーツアルトの主題による変奏曲」ぐらいかな。 弦楽四重奏曲とかピアノトリオとかは途中で疲れてしまいます。 「室内楽全集」というのがドカ〜ンと出てましたが今思えば 買っておけばよかったかなと・・・。
346 :
坂本9 :04/05/03 19:34 ID:mi6Jg/pW
//r5656m.hp.infoseek.co.jp/Reger.htm レーガーです。色々あって疲れているので・・・ またお話に参加させてください<(_ _)>
347 :
坂本9 :04/05/03 19:49 ID:mi6Jg/pW
スミマセン、ここんとこご無沙汰で、今読み返していたんですが、 332は私です^^;よそのスレでは匿名なもので・・・ それにしてもここは、ほんといいスレです。 僕の良く行く掲示板で今、モシェレスとヒラーが話題になってます。 もう、出てましたっけ?
348 :
坂本9 :04/05/03 19:55 ID:mi6Jg/pW
スミマセン、340のサイト、凄いですね。 マルケヴィッチは笑いましたが・・・
349 :
1 :04/05/03 20:07 ID:BjXxO3tH
osさん、ラフの「四季」交響曲のリリース情報ありがとうございます。実は いろいろ手を出したり横道にそれたりしていて、3Rの交響曲はまだあんまり 聴いていませんでした。価格も魅力的ですので、楽しみです。 坂本9さん、お久しぶりです。モシェレスもヒラーもまだここではあまり話題になって いないのではと思います。私もほとんど聴いたことがありません。ちなみにどこの掲示板で 話題になっているのでしょうか。 仲間入れてねさん、前にも書きましたがバルギールはとてもいいですよ。ピアノ三重奏曲は お薦めです。トリオ・パルナッソスは各楽器が結構個性を出し合う感じのタイプで、私の お気に入りの演奏家です。メンデルスゾーンも今度出たようですが、聴かれた方いますでしょうか。 レーガー・ボックスはこの機会を逃すとと思って、出たときに思い切って買ってしまいました。 1枚1枚がプラケースに入っているので、かさばってかないません。まだ実はあまり聴いていないのです。
350 :
仲間入れてね :04/05/03 21:14 ID:FQeafHoV
トリオ・パルナッソスはベートーヴェンもあるし、ほかの 作曲家との比較ができていいですね。バルギールは発注かけました。 最近、よく某所から小包か送付され、同居人が怒っています。
351 :
仲間入れてね :04/05/03 23:26 ID:FQeafHoV
os
352 :
仲間入れてね :04/05/03 23:36 ID:FQeafHoV
操作ミスをしてしました。 最近考えるのは、「知られざる」方たちの味は大規模な交響曲でなく 室内楽にあると考えています。ブルックナーの9曲にはフックスやヴェ ッツは敵わないかなと感じます。しかし室内楽は「おっ」と思える曲の 宝庫かもしれません。バルギール期待! osさん愛好のラフもわたしは室内楽から入ろうと考えています。また 「知ってる」方たちも室内楽(弦楽四重奏以外)も積極的に聴いてみる ことになるかな。同居人が怖いが・・・。
つまらないスレッドだ。
354 :
坂本9 :04/05/04 10:55 ID:Rl1m3M8H
え〜っと www5b.biglobe.ne.jp/~hasekou/chopin.htm ここです。ショパンとの関連ですね。ショパンはモシェレスから影響を 受けてるようなんです。非常に活発でためになる掲示板です。 よかったら参考にしてみてください。 それにしても、いいスレッドになってきましたね。
355 :
坂本9 :04/05/04 11:07 ID:Rl1m3M8H
ageといた方がいいのかな? それにしても、340のサイト、Asger Hamerik とか、William Wallace なんて、初耳です。日本にもこういうサイトはないんですかね・・・
356 :
1 :04/05/04 17:32 ID:5Qbn3Ufh
357 :
仲間入れてね :04/05/04 23:26 ID:KV3HtuXp
ピアノ・トリオはソロの名手が3人でも成り立つが 弦楽四重奏はソロ4人ではうまくいかないという説が あります。しかし、ベートーヴェンのようにメジャー でないと名手3名で「知られざる・・・」の演奏は、 無理。なんて思いながら今日も珍盤を探す毎日。 本職はいかなることやら。
358 :
1 :04/05/05 13:27 ID:93zlUbCd
坂本9さん、掲示板情報ありがとうございました。書き込みが頻繁なのに驚きです。
359 :
os :04/05/05 15:01 ID:05q+wDgh
何回か続けたアメリカのロマン派もの最後の予定のレスです。 ペイン(1839-1906)には交響曲が2曲あり、あのメータがニューヨークフィルで録音してます。 シューマン−ブラームスのラインですが、1880年の2番は「春」のタイトルが当初あったようです。 楽章ごとに、1冬の別れと自然の目覚め、2五月の夜の幻想、3春のロマンス、4自然の栄光 などという、 いかにもロマン派という表題がついており、シューマンやラフの「春」の何番煎じかになってます。 50分もあり、スピードやフレッシュ感が足りない春ですが、部分的には聴かせます。 それでもやはりラフやシューマンには明らかに劣ると思われます。 オーケストレイションがぎこちないとさんざん言われるシューマンの春が、 後につくられた同趣旨の曲よりいかに霊感に満ちた傑作であるのか再認識させます。 ペイン後の1850年代生まれのチャドウィックは、元気に過ぎるドボルザーク風味になってます。
360 :
坂本9 :04/05/05 18:59 ID:mnnAvfef
1さん ここはmidiの音源も凄いんです。ショパンは全集完成、 リストもかなりレアな音源が揃ってますよ。 それから、フランツのリートとイェンゼンも興味があるのですが、 どなたか聴かれた方は見えますか?
361 :
1 :04/05/05 22:11 ID:93zlUbCd
坂本9さん、イェンゼンってノルウェーの? たしか一枚バイオリンソナタと 管弦楽曲が入ったのを持っていたと思いますが…。 osさん、ペインの交響曲は聴いたことがありませんでした。アメリカのロマン派ですと、 フット(Arthur Foote)が結構いいと思います。特にピアノ四重奏曲と弦楽四重奏曲の第1番(Naxos)、 それと何よりヴァイオリンソナタ(New World)が好きです。泥臭さの足りないドヴォルザークとも、シューベルトや ブラームスの亜流ともいえますが、旋律が美しく、不器用さも冗長さもなくて聴き応えがあります。 あと、某猫掲示板でチャドウィックの弦楽四重奏曲全集(North Eastern)の買い方を教えてもらい、早速注文したら 先日届きました。聴いてみるのが楽しみです。
362 :
坂本9 :04/05/06 18:16 ID:1lTaRYSp
それ、スヴェンセンかもしれません。 イエンゼンは主に歌曲とピアノ小品が有名なんです。全音からピアノ楽譜が出てます。 どうも海外のマイナーレーベルから、日本人の演奏のCDが出てるようなんですが・・・ 楽譜を見る限り、メンデルスゾーンをさらに地味にしたような・・・
363 :
1 :04/05/06 20:41 ID:pL4poqG8
イェンゼン(Jensen)は調べた限り二人いまして、坂本9さんの言われるのは、 Adolf (1837-79)ではと思います。ArsからSano Megumiというピアニストの ピアノ曲集が出ている方です。私の持っているのはLudvig Irgens (1894-1969) で、別人でした。Simaxなどから何枚かリリースされています。
364 :
os :04/05/06 22:55 ID:9b8Zi+MU
フットの室内楽、マルコポーロからそのままナクソスに移行している音盤と思っていたら、 収録曲が少し違うようです。 ヴェルディがクワルテット書いたときに、イタリアではクワルテットという植物は育ちにくいとか 言ったらしいですが、アメリカ生まれのクワルテットはイタリア以上に土壌が乏しいと思われます。 それでも1さんによると、できが良いようなので、興味持つ切っ掛けとなりました。
365 :
坂本9 :04/05/07 10:57 ID:KuS0wf6r
1さん おっしゃるとおりアドルフです。Ludvig Irgensは初耳ですね。 それからレーガーですが、「バッハの対位法とワーグナーの和声を融合しようとした」 と言われ、当時の有名な作曲家や評論家をことごとく敵にまわした人物。 ただ、シェーンベルクが彼を高く評価していたようです。
366 :
仲間入れてね :04/05/08 11:15 ID:b3qi2qjH
レーガーですけどご承知のように変奏曲の名手ということです。 バッハやシューベルトの編曲をしたり結構自作よりそういった 才能があったのかもしれません。編曲ってのは面白くて、大曲を 室内楽に、室内楽をオーケストレーションしたり、時代を反映し て行くのかもしれません。
レーガーは、漏れはヒラーの主題による変奏曲とフーガが好きです。 ワーグナーチューバを加えた豊かなオケの響き、変化に富んだ曲想、最後のフーガの華麗さ、いいですね。 CDはコリン・デイヴィス指揮のバイエルン放送響(オルフェオ)です。
368 :
1 :04/05/09 10:36 ID:7/5N5ReR
レーガーはオケの曲は「モーツァルト変奏曲」しか知らないのですが、ヒラーのCDを 探していたら一番多くヒットしたのがレーガーの「ヒラー変奏曲」でした。結構録音が あるようですし、代表作なのでしょうね。今度367さんのお薦めのものを探してみます。 レーガーはBOXを買って、チェロソナタと弦楽四重奏曲を聴いたりしましたが、その後は 聴き進んでいませんでした。チェロソナタは4曲ありますが、ブラームスの影響が色濃い 第1番と第2番が気に入っています。特に第2番の第四楽章が一押しです。
369 :
坂本9 :04/05/09 11:07 ID:HOhXUF18
www.sheetmusicarchive.net/single_listing.cfm?composer_id=81 レーガーの楽譜です。基本的にはブラームスの信者だったようですが・・・
370 :
名無しの笛の踊り :04/05/09 11:25 ID:rnKkwSKh
レーガー大好きです。 バッハの編曲ものや、変奏曲の名人ですね。 逆に言うと、レーガーオリジナルの名旋律って、 思い浮かびませんが。 そこが残念です。
371 :
名無しの笛の踊り :04/05/09 12:16 ID:Wil6Y0jf
どこか器用貧乏っぽいところがあるのがレーガーですね。
372 :
1 :04/05/09 16:55 ID:7/5N5ReR
トピずれしてすみませんが、osさんアメリカだと他にパーカー(Horatio Parker, 1863-1919) もいいですよぉ。これも某掲示板で教えてもらったのですが、ピアノ三重奏のための組曲イ長調 作品35(Albany)はアメリカ・ロマン派の最高峰ではと思います。掲示板に書いていた人が言うように、 例えようもないほどにチャーミングな曲です。管弦楽曲だと「北のバラード」がNew Worldから出ていて、 これも充実した良い曲です。ただGuildからリリースのオルガン協奏曲作品55はやや劣るように思いました。
373 :
仲間入れてね :04/05/09 21:36 ID:NLD5PK+r
レーガーの「ヒラーの主題による変奏曲」、かつてコンヴィチュニー の持っていたのを思い出して、3時間探して発見。ついでにケーゲル 指揮のヒンデミット、ベルク・ウェーベルンも見つけた。聴くより探 す1日でした。トホホ。
ケーゲルのヒンデミットですか。 懐かしいなあ。 まだ高校生だった頃、NHKFMでケーゲル指揮の交響曲「画家マチス」を聴いて感銘を受けました。 ケーゲルは、実直というか飾り気はないが力強い演奏をする指揮者ですね。 漏れは仲間ではないとか言いながら、このスレには何回か書き込みしてしまいましたが、レーガー、ヒンデミットはこのスレの趣旨に合っているのか、合っていないのか微妙なところですね。
375 :
os :04/05/10 00:46 ID:0++1YtD1
>>372 1さん、幅広く聴いておられますね。
ロマン派では完全に辺境的なアメリカにおいても、未知の宝が埋もれているようです。
パーカーは初めて知りましたが、ラフの弟子マクダウェルと同世代ですね。
ナクソスにある彼のピアノ協奏曲や管弦楽曲も悪くなかったので、
パーカーもいつしか聴く時があるでしょう。
内容と全く関係のない質問で悪いのですが、 「おられる」というのは、日本語として、 どのように分解することができるのでしょうか。 気になって、眠れません。でも、寝ます。 「おられる」・・・敬語みたいだけど・・・ どういう敬語なんだろう・・・か。
378 :
仲間入れてね :04/05/10 10:01 ID:PfDt7KK4
マクダウェルのことは20年ぐらい前にTBSの音楽番組で知りました。 どのような曲を流したか忘れましたが、早速、レコード店に行きましたが 地方にはなく、上京した折、石丸でターンバウトのLP盤を買った記憶が あります。NAXOSから出ているのですか。探してみます。osさん情報 ありがとうございます。
379 :
坂本9 :04/05/10 17:49 ID:G0kzISkD
マクダウェル、marco poloからバルバガロのCDが何枚か出てますが、 何年か前にバルバガロは亡くなられたようです。 あと、どこかでピアノ曲全集が進行していたような・・・
380 :
仲間入れてね :04/05/11 11:57 ID:aphz52TN
ARTSのセールでサリエリの管楽セレナーデを入手。 早速聴いてますが、ほのぼのとした感じ。 でもモーツアルトの才気にはやはり2,3歩下がります。 クロンマー、ダンツィがこの後に出てくる予感を感じます。
381 :
1 :04/05/11 19:24 ID:aX2PAVHJ
ずいぶん前に話題になったVOXのラフのピアノ協奏曲ポンティ盤を入手しました。 確かに第1楽章はずいぶんTudorのものよりも早く、ややオケが荒いところもありますが、 これはきわめて軽快でのりが良く、私はこちらのほうが好きです。ラフの曲の中では やはりこの曲が一番好きで、ついつい手がこのCDに伸びます。
382 :
1 :04/05/12 17:17 ID:WXFetWCy
340のサイトでドレーゼケ(Draeseke, 1835-1913)の音盤を見ると、結構出ているのに驚きます。 交響曲第3番「悲劇的」だけは聴いたことがあります。当然ドイツロマン派のスタイルで書かれているものの、 旋律的な魅力は今ひとつで、ラフと比べてもやや落ちる印象でした。ただ案外こういった人の室内楽や ピアノ曲とかに掘り出し物があったりします。どなたか聴かれた方はいませんか。
383 :
仲間入れてね :04/05/12 20:43 ID:pqOlsZ7P
先日、ドレーゼケの第1交響曲とピアノ協奏曲をききました。 評価は今いち。協奏曲の方が良かったかな。 「1」さんの仰せのように室内楽の方が面白いのかもしれません。 ちなみにドレーゼケはワーグナー派の人らしいですね。
384 :
os :04/05/13 14:11 ID:BMiX/Rym
ドレーゼケは未聴ですが、同世代のゲルンシャイムの交響曲全集はarte novaで聴きました。 ベストセラーとカタログに記載され、称賛のコメントも見たことありますが、 私はあまりにブラームス亜流一本槍で威張った感じで、中古売りにしました。 3Rやブルッフにはある、後期ロマン派にあっても初期ロマン派への郷愁が欲しいです。 ワーグナー派で交響曲書いたドレーゼケの響きは、どのようなものでしょう。 まさかブルックナー風ではないでしょうが。
385 :
仲間入れてね :04/05/13 22:21 ID:TG73k1gl
ドレーゼゲの件。 MDGでcpoと異なり、「悲劇的」を交響曲としていません。 ブルックナーというほど分厚い感じもないようです。もっとも 第1番は作品12ですから、方向性が定まらないころの作かも 知れません。第二楽章スケルツオはなんかセコセコした感じが します。最終楽章はメンデルスゾーンの「イタリア」のような 感じですね。鳴っているが、心に響かないという気もします。 まあ、ゲルト・アルブレヒトぐらいが指揮だったら違うかも。 オルガン的なブルックナーとピアノ的なドレーゼケという見方 もできるかもしれません。
386 :
os :04/05/14 16:16 ID:hK9IepWI
>>385 ドレーゼケがピアノ的ならリストあたりを想像すればいいでしょうか。
リストはメジャーですが、ピアノ曲以外は案外聴かれていないようです。
大規模宗教曲も多く、arte nova盤で荘厳ミサを最近聴きましたが、敬虔というより、
ミサでこんなに格好いい曲をという、風通しが良くダイナミックなものでした。
後にグレゴリオ聖歌にも学んだ地味なものも幾つか書いているようで、ラインベルガーは
リストに影響されてこのジャンルを充実させたのではと思いました。
387 :
1 :04/05/14 17:53 ID:KPBDkok/
怖いもの見たさでドレーゼケの室内楽を少し聴いてみることにしました。どマイナーなAK COBURGの五枚は直接レーベルから取るか、 Records Internationalから買うしか方法はないようです。こっちはとりあえず後回しにして、MD+Gレーベルの 五重奏曲をオーダーしてみました。ピアノ、ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロにホルンという変な楽器編成です。 届くのが楽しみです。
388 :
坂本9 :04/05/15 19:33 ID:ZXb52/Ts
ドレーゼケは確か、大規模なカンタータか何かがあった気がします。 それから面白い事実。アイヴズの師匠のパーカーの師匠が なんとラインベルガー!もっともパーカーは保守的な人(実験精神旺盛 なアイヴズを嫌っていた)だったらしいですが・・・ それにしても、1さんは外国のサイトにお詳しいですね・・・
389 :
1 :04/05/16 20:51 ID:QMlfHNNM
坂本9さん、それは4部からなる大オラトリオ「キリスト(Christus)」のことと思います。
BayerからのCDで五枚組の大作です。構成は「主の誕生(The Birth of the Lord)」、
「キリストの神聖化(The Consecration of Christ)」、「預言者キリスト(Christ the Prophet)」、
「主の死と栄光(Death and Victory of the Lord)}です。
もうひとつドレーゼケのWebページがありますが、そこによるとLPの時代にはレクイエムとかも
リリースされていたそうで、これがなかなか良い曲らしいです。CD化を待ちたいところです。
ttp://www.draeseke.org/ あと、パーカーの話は大変興味深いものでした。私の聴いた限りでは、パーカーの作風はまさしく
ラインベルガー譲りです。アイブズとは決して理解しあえないタイプに思えます。
390 :
1 :04/05/16 21:05 ID:QMlfHNNM
osさん、私もだいぶ前に作家の折原一の推薦文を読んで興味を持ったので、 ゲルンシュハイム(Gernsheim)の交響曲全4曲を聴きました。今回久しぶりに 聴きなおしてみましたが、前と印象は同じでブラームス、シューマンの亜流ですね。 折原氏はほめていましたが、3Rやブルッフよりはもちろん、ヘルツォーゲンベルクあたり よりも分が悪い感じがします。折原氏の聴き方は執筆の際のBGMとして利用している ようですから、耳障りのよさが大きな基準のようですが、そういう聴き方にうってつけの ラフやライネッケの交響曲は全く触れていないところを見ると、きっとご存じないので しょうね。(「クラシックCDベストテン2000 音楽之友社」)
391 :
仲間入れてね :04/05/16 22:05 ID:mhLOu7Ib
ゲルンシュハイムの交響曲はほかの盤が出ませんね。 ハンス・ロットは5種出ていますので、かなり差が出たかな。 今日例のレーガーの室内楽全集を見つけましたが、レジに もって行く勇気がなく次回(これが見納めか?)となりました。 ARTSが安くなっていましたのでR・シュトラウスやヒンデミット の室内楽でお茶を濁しました。3Rに比べると有名ですけど、室内楽と なると私自身不勉強さがわかります。 レーガーのヴァイオリン・ソナタというのはやはり難解なんでしょうかね?
392 :
1 :04/05/16 22:19 ID:QMlfHNNM
393 :
os :04/05/16 22:25 ID:FIaz17Na
ARTSでRシュトラウスのファンファーレ集を欲しいと思ってます。 Draesekeのページ充実してますね。3番などに関して論文まであるようです。 幾つかサンプルで聴く限り、ブラームスを基調にドラマチックなところはリスト風、 悦楽的なスケルツオなどメンデルやチャイコを感じました。 初期の序曲などは颯爽としており、悪くないと思いました。 大オラトリオがあるところは、同名の3枚組になるオラトリオをつくっているリストに倣ったのでしょう。 単に生真面目で事大主義的でもないようで、交響曲4番はcomicaのタイトルがあり、 ちょっと長い目でつき合うかも知れません。交響曲など注文です。
以前にラフについて書き込みをしたものですが、 ドレーゼッケのシンフォニー(か?)本番でやったよ。 しかも彼の生地の教会で。 ひたすら眠い曲でしたわ。 あのあたりの作曲家とレーガーとかを並べて は話できないでしょうな。やはり。
395 :
坂本9 :04/05/17 18:36 ID:XUMFJomn
1さん ドレーゼケ、たぶんそれです、ありがとうございます。 それからゲルンスハイムの日本のサイトというのもビックリ! 作品目録見ても、もろにブラームスですね、合唱曲が多い事といい、 交響曲4曲というところといい・・・ ところで、ブルッフの師匠なんでしょうか?
396 :
坂本9 :04/05/17 18:43 ID:XUMFJomn
//www.okada.de/music/bruch/bruch.htm#01 ブルッフについての詳細な解説が載ってます。 ゲルンスハイムがブルッフの弟子のようですね、失礼しました。
あんまり有名でない作曲家にスポットを当てるのも良いことだけど、 結局の話やっぱり有名になってる曲とか作曲家にはそうなるだけの理由があるんだよね。 レーガーとかラインベルがーとかロルツィングあたりはドイツ語圏と それ以外のところで大きな温度差があるけど、 さすがにライネッケとかラフ、ドレゼッケあたりはドイツ語圏でもマイナー。 ライネッケに至っては頻繁に演奏される物と言えば フルートコンチェルトくらいでしょうか。
398 :
1 :04/05/17 23:04 ID:jrq7bmmp
ドレーゼケの交響曲は評判芳しくないようですね。ライネッケがそんなにマイナー とは驚きです。良い曲がわりとたくさんありますのにね。 仲間入れてねさん、レーガーのヴァイオリンソナタはたくさんあるので、 なかなか聴き始めの一歩が踏み出せませんでした。あのBOXを買って いつでも聴けると妙に安心してしまったのがいけないのかもしれません。 でもあのBOXはバラでレーガーの曲を集めてゆくことを考えるとお買い得ですよ。 場所取りですし、あとひょっとするとBrilliantから類似企画が出ないとも 限りませんが。なにしろヴィラ・ロボスの弦楽四重奏曲全集まで出したのですから。 坂本9さん、ブルッフのページ、写真がとてもきれいですね。
399 :
名無しの笛の踊り :04/05/18 00:30 ID:qt0E5OW3
派手な大輪の花だけでなく、こうした野の花に目をとめる方々がいるのはうれしいことですね。 歴史はどうしても頂点の記録なのでこういった作曲家もどうしても埋もれてしまうのですが。 ラフも20年以上前に日本でピアノ協奏曲のLP(VOX盤です)がリリ−スされたときは それなりに話題になったものでしたが..。最近これらの作曲家の録音が増えたのは、時代の周辺の見直しなのか 再評価の兆しか、単なるネタ切れの結果か。 ラフの交響曲第10番などは大のお気に入りですが、反面メインストリ−ムの作曲家と比べるとやはりアレかと..。 ライネッケは佳曲が室内楽に多い(フル−トソナタなど絶品だが)のが災いしているかも。 ラインベルガ−はオルガンソナタは傑出していると思いますがあと4曲書いて24の全調を制覇していたらもう少し話題になっていたか。 あまりに話題性に乏しすぎ。 とはいえ、今後のリリ−スは期待できそうですね。
400 :
名無しの笛の踊り :04/05/18 08:52 ID:rbI56FB8
400
401 :
坂本9 :04/05/18 19:47 ID:+6XBP9jY
1さん あのページ、ドイツ在住の日本人のサイトの様ですが、かなり深そうな サイトです。それから全く関係ありませんが、Brilliantはヴィラロボスの 弦楽四重奏曲全集まで出しましたか。 それから本題から外れてしまいますが、ボルトキエヴィッチという作曲家、気に入りました。 もろラフマニノフですが、これからメジャーになりそうな気が・・・ ところでドイツのマイナー作曲家、ひととうり出揃いましたかね・・・
402 :
1 :04/05/20 22:23 ID:dTFdO62u
ドイツのマイナー作曲家で、F.A.E.ソナタでのみわずかに知られる ディートリヒ(Albert Dietrich)のヴァイオリン協奏曲を聴きました。 KOCHの初期盤で入手には苦労しましたが、期待にたがわぬ佳曲でした。 最初はブルッフを思わせる第1楽章が良いと思いましたが、何度か聴くうちに 第2楽章の叙情にしみじみ心打たれました。 坂本9さん、ボルトキエヴィッツはピアノ協奏曲はラフマニノフ風、交響曲は チャイコフスキー風ですよね。いわゆる「いいとこどり」でしょうか。 この作曲家とかグレチャニノフ、アッターベリ、ヴォルフ・フェラーリとかは 時代に逆行するアナクロですが、今となっては関係なく曲自体の美しさに浸れる ことになりました。
403 :
名無しの笛の踊り :04/05/22 09:48 ID:0kHeDtbv
404 :
名無しの笛の踊り :04/05/22 09:48 ID:0kHeDtbv
「新しい教科書をつくる会」の西尾幹二さんって ドイツの哲学書を翻訳するなど、元々ドイツ専門家なのね。 彼によると、ドイツの新聞って日本叩き、日本侮蔑の記事が凄いんだと。 元々、見下してた黄色人種が世界で一番優秀なはずの 自分達を追い抜いてしまったのが悔しくて 日本憎しが一般的なドイツ世論。 あんまり酷いんで、だんだん西尾はドイツ(欧米)に愛想を尽かした・・ それでナショナリストになったのは有名な話
405 :
名無しの笛の踊り :04/05/22 12:02 ID:LaDNLXI8
まあ、白人はそういうものでしょう。 人種意識的にはフランス人はそういう差別は比較的しそうにはない。 フランスは熱狂的な日本好きも多いからね。 まあ、今ドイツは大統領も認めるほど国力が停滞している。 教育が崩壊、労働者の規律も崩壊。 歴史を見ても、ドイツは勤勉さとある種のやる気のなさ(よく言えば浪漫的な気分とでもいうか)が両立しているような国なんですね。 こういうところが音楽が盛んな国である要因だとも思うのですが。 イギリスはドイツほどクラシック音楽が盛んではないけど、その分、人間が現実的だし、前向きだと感じます。 かくいう漏れもドイツの音楽は大好きなのですが。 404と同様スレの流れを乱してスマソ。
407 :
坂本9 :04/05/23 17:47 ID:6CZO8asE
1さん ディートリヒはFAEソナタのみで名前が残っている人ですね。 チェックしてみます。 それからボルトキェヴィッチの協奏曲良さそうですね。同じような人で ブルーメンフェルトという作曲家も。ホロヴィッツの師で marco poloからCDが出てます。
408 :
仲間入れてね :04/05/23 18:41 ID:xv7PMsag
パソコン修理中でお久振りです。 いきなり西尾さんが出ていてびっくり。 修理中はレーガーを聞いてましたがやはり難解。ヘンスラー から出たヴァイオリン・ソナタは・・・。 ブレーメンフェルトはどちらかというとピアニストとしての 方が有名のようです。ロシア・ピアニズムの巨匠の一人です。
409 :
1 :04/05/24 00:25 ID:YYnv53D2
坂本9さん、ブルーメンフェルトは"To the Dear Beloved"と題された交響曲 ハ短調作品39のCDを持っています。Russian Disc盤です。どんな曲だったか全く 忘れていますので聴きなおしてみます。 仲間入れてねさん、ボンテンポのピアノ協奏曲がヤフオクに出ましたが、二枚で 13500円ととんでもない値段になっていて、とても手が出ませんでした。京都で良い買い物を されたですね。
410 :
坂本9 :04/05/24 19:20 ID:nAFfqwA+
仲間入れてねさん お久しぶりです。そう、ブルーメンフェルトは ピアニスト、教師の面が強いかも。レーガーはやっぱり渋そうですね・・・ 1さん それにしてもサイトの紹介といい、 「広く深く」と言った感じで尊敬しちゃいます・・・
411 :
仲間入れてね :04/05/24 20:03 ID:hwC8s0Cm
ボンテンポの協奏曲ってそんなにするんですか。渋谷でまだ 売れ残りがあったという情報もありましたが。 情報提供者は「3B命」の男なので関心まるでなし、トホホです。 坂本9さん、レーガーの無伴奏チェロ・ソナタはいいかも知れません。 バッハを聴いているようです。レーガーのバッハ研究の成果かもしれません。 さて今日もレーガーに挑戦。レーガーの室内楽全集は二の足を踏んだの失敗。 先客がいました。
412 :
OS :04/05/25 11:15 ID:muuQRDbA
MDGからのDraesekeのTRAGICAなど聴きました。 曲名もジャンルも不明で、眠かっただけとのいい加減な感想は別としても、 ここでの評判は今ひとつでしたが、聴き込むべきユニークさを感じました。 少なくとも二つのレーベルが交響曲に取り組み、1さん紹介のDraeseke専門サイトの充実ぶりは、 単なる物好きをに終わらない魅力が発見されるからでしょう。 ブラームスやブルッフと同世代で、この時期のマイナー作曲家はブラームス亜流になりがちですが、 Draesekeは金管群が派手に鳴り、はったりを感じるほどドラマティックな部分があり、 リストをベースにRシュトラウスに接近していると感じました。 TRAGICAも併録の序曲も交響詩的で、作品50はイタリア的な冒頭から悲劇的結末と、 同時期のドンファンに類似しています。 ブラームス自体は決して嫌いではないですが、3Rでもブラームスの影響を受けていない部分を愛好しており、 ブラームス交響曲1番以前のDraesekeの1番を少し期待して、入手を待っています。
413 :
仲間入れてね :04/05/25 15:15 ID:DYoU8oXj
レーガーが『渋い』というのは一体どういうことか、本日 室内楽を聴きながら考えておきたいぞんじます。 Draesekeはブラームス派でないので亜流にはならないと 思います。1番もいいですが、ピアノ協奏曲は聴きものです。 あまりリストを聴いてませんので、明確にはいえませんが ピアノは派手。ブラームス的ではないようです。 エルンスト・ベーメという作曲家の交響詩があります。 R・シュトラウスから艶消ししたような曲ですが1回は ふれてもらいたいと感じます。このかたも指揮者だった ようです。
414 :
坂本9 :04/05/25 19:56 ID:IDEwxGBY
レーガーの無伴奏、NAXOSで試聴できないかと思いましたが、 ありませんでした・・・ で、代わりにオルガン曲聴きましたが、予想通り半音階転調の連続でしたね。 これは好悪別れそうですが、はまると面白いかも・・・
今日初めてこのスレを見ました。 ラインベルガーやライネッケの室内楽は昔から結構好きで、何曲か演奏してました、 ラフはシンフフォニエッタくらいしか知りませんが。 ところでレントゲンについて語れる人はいませんか?
↑すんません、トリの前の数字は無視してください。 他スレからトリをコピペする際、消し忘れたものです。
417 :
1 :04/05/26 23:36 ID:/XU3JTRX
坂本9さん、ブルーメンフェルトの交響曲は"To the Beloved Dead"が正しいようです。 ひどいCDで、409で書いた表記と二つが混在しています。曲はチャイコフスキー風で、特に 第2楽章は非常に叙情的で感傷的です。チャイコフスキーの第5を思わせます。 osさんのご指摘どおり、私も最近ドレーゼケの第3を何回か聴きなおしていくうちに、 良さが少しわかってきました。金管が咆哮したりするのが妙に違和感を最初持った理由でしたが、 リストや初期のブルックナーを感じさせ、意外と良いかもしれません。 第1やピアノ協奏曲も聴いてみたくなりました。 仲間入れてねさん、ボンテンポがまだ渋谷のような都会にあるなんて信じられない話しですね。 東京に住んでいるなら買いに行くのですが…。 エルンスト・ベーメはcpoから管弦楽集が出ている人ですね。機会があったら聴いてみたいものです。 ◆t5HaNAKUSoさん、こんにちは。ラインベルガーの室内楽を演奏されたのですか。すごいですねー。 ユリウス・レントゲンは室内楽を多少聴きました。初期の頃はしっかりブラームス風の ロマンチックな作風ですね。その時期のチェロソナタ作品3やバイオリンソナタ作品20が気に入っています。
418 :
OS :04/05/27 00:38 ID:nmtW5cVt
Rシュトラウスの独特の響きの前駆にはリストとワーグナーが一般的に語られますが、 ドレーゼケにもそれを感じます。 メンデルの木管使いを洗練させたラフにも、シュトラウスの前触れを聴き取る瞬間があります。 マルコポーロのラフ1番のカタログでも、冒頭がシュトラウス的な響きとありました。 良質マイナー作曲家の味わいは、メジャーの単なる亜流や模倣としてよりも、 先代の洗練と次世代メジャーの前触れを発見することです。 メジャーでも青年期には先人の模倣が明白な場合があり、それらを習作として聴く価値を認めない人は、 マイナーを聴く気にはならないでしょう。 私はシューベルトやブルックナーの初期など好きな方です。
419 :
名無しの笛の踊り :04/05/27 02:38 ID:WXY5n2Rc
>>415 さん
スレ違いかな とおもいつつ本スレ(
http://music4.2ch.net/test/read.cgi/classical/1073859265/ )で
レントヘン(レントゲン)の名前が全然挙がらなかったのでここにレスしますね。
このスレの3R.3Lよりもっと看過されているような気がする作曲家です。ラフ並みの多作家なのに..。
ピアノ協奏曲やメンゲルベルクの録音などもあるネ−デルランド舞曲などはもう一つと思いますが、
417さんも書いておられるように室内楽は(弦楽四重奏、チェロソナタなど)はどれも珠玉の作品です。
生前はオランダ音楽界の大立者でしたが現在は、グリ−グの弦楽四重奏曲第2番の補筆者くらいしか知られていません。
国内版ではファゴットソナタほかがリリ−スされていますが600曲以上といわれる作品の多くが未出版のため
超マイナ−に近い存在でしょう。ただ1932年没という時代からするとあまりにロマンティックな作風や、多才すぎて
逆に作曲一本に専念できず大成できなかった、という評があり、この辺と前記の出版事情が重なって現在の扱いになっているのでしょう。
オランダARSの FCD368429 チェロソナタ集はとても良いCDです。
まだお聞きになっておられなければ一聴の価値はあるでしょう。
長文でごめんなさい。
420 :
1 :04/05/27 09:24 ID:O7bttJKk
レントゲンは確かにまだまだマイナーですね。一応Webページもあるようで、そこに ディスコグラフィーが出ていますが、419さんの言われるArsのチェロソナタ集と NM Classicsの室内楽集、それと確かピアノ曲集も出たようですが、それくらいしか 1枚丸ごとレントゲンのCDはないようです。未出版で作品番号がついていない曲も多い のですが、どこかに作品リストとかないものでしょうか。そうそうブラームスとグリーグの 共通の友人でしたよね、この人。カザルスとも親しかったらしく、Arsの3曲はカザルスに 捧げられたものと聞いています。チェロソナタは14曲もあるそうで、CDがあるのはたった5曲 ですから、ぜひArsには続編を期待したいところです。そうそう最近Etcetraからビオラソナタ が出たようですが、聴かれた方はいませんか。
421 :
1 :04/05/27 09:24 ID:O7bttJKk
422 :
仲間入れてね :04/05/27 18:46 ID:m6n99bZt
『知れざる・・・』のテーマに合致するかはわかりませんが 指揮者のくれんぺら
423 :
仲間入れてね :04/05/27 18:53 ID:m6n99bZt
また操作ミスをしてしまいました。 クランペラーやフルトヴェングラーの曲のCD が立て続けにでるようです。後者のピアノ五重奏曲は 80分と超える大曲です。どんなテーマか気になります。
いろいろレスありがとうございます。
レントゲンについて話ができる人が居てとても嬉しいです。
そんなホムペもあったんですね、とても参考になります。ありがとうございました。
私にも少しレントゲンについて語らせてください。
たしかにレントゲン(オランダ語読みでは「リュントヘ」か?)は、一般には「オランダ人」として扱われ、
そのために不当に低評価されているのではと勘繰りたくなってしまうのですが、経歴も作風もドイツ・
ロマン派:ライプツィヒ楽派の保守本流ど真ん中といった感じで、まぁ確かに年代を考えれば保守的
過ぎるという批判は避けられないでしょうが、ライネッケやラインベルガーが好きな人だったらきっと
気に入ると思います。そういった意味でオランダ音楽スレよりもここの方がずっと相応しいと思って
書き込みさせていただいています。経歴については
>>421 のサイトにもありますが、英語を読みたく
ない人のために簡単に紹介しますと、1855年ライプツィヒの生まれ、父親はゲヴァントハウスの次席
コンマスで母親もピアニスト。ライネッケやラハナーにも師事していて幼い頃から音楽的才能を発揮
していたそうです。23歳で祖母の祖国オランダに渡りアムステルダム音楽院の創設にも関わって、
以後ずっとオランダを中心に活躍したそうですが、でもオランダ国籍を取ったのは第一次大戦後、
息子がドイツ軍から徴兵されそうになった為だそうです。ピアニストとしても優秀で、ブラームスの
指揮でブラームスのピアノ協奏曲を独奏したり、パブロ・カザルスの伴奏者として演奏会を開いたり、
そんな録音は残っていないんでしょうねぇ、、。
425 :
坂本9 :04/05/28 17:19 ID:PGB9gL11
なんでレントゲンなのかな?と思ったら作曲家の名前だったんですね。 初めて聞く名前です。チェックしてみたいと思います。 それにしても、みなさん凄いですね・・・
426 :
1 :04/05/28 21:14 ID:od8VPgWv
レントゲンがカザルスと競演したのはいつごろまでなのでしょうか。Ars盤の ライナー裏表紙には1932年に撮影したカザルスとのツーショット写真が出ていますから、 その頃の録音なら存在しても不思議ではありませんね。オランダ音楽界の大立物だった そうですが、他のオランダの作曲家でレントゲンのようなロマンチックな作風の人に どんな人がいるのでしょうか。あまり知らないのですが、◆t5HaNAKUSoさんご存知でしたら 教えていただけますか。 仲間入れてねさん、クレンペラーはcpoの交響曲、フルトヴェングラーはTacet盤ですね。 クレンペラーは作曲もしていたことを聞いたことすらありませんでした。 フルトヴェングラーの ピアノ五重奏曲はすでにBayerとTimpaniからCDが出ていたようです。私もBayer盤を持っていますが、 長大な曲ですがようやく1枚に収まっています。今度のTacet盤は80分突破で2枚組とか。うーん、 室内楽でこれはすごい…。
427 :
1 :04/05/28 21:15 ID:od8VPgWv
レントゲンがカザルスと競演したのはいつごろまでなのでしょうか。Ars盤の ライナー裏表紙には1932年に撮影したカザルスとのツーショット写真が出ていますから、 その頃の録音なら存在しても不思議ではありませんね。オランダ音楽界の大立物だった そうですが、他のオランダの作曲家でレントゲンのようなロマンチックな作風の人に どんな人がいるのでしょうか。あまり知らないのですが、◆t5HaNAKUSoさんご存知でしたら 教えていただけますか。 仲間入れてねさん、クレンペラーはcpoの交響曲、フルトヴェングラーはTacet盤ですね。 クレンペラーは作曲もしていたことを聞いたことすらありませんでした。 フルトヴェングラーの ピアノ五重奏曲はすでにBayerとTimpaniからCDが出ていたようです。私もBayer盤を持っていますが、 長大な曲ですがようやく1枚に収まっています。今度のTacet盤は80分突破で2枚組とか。うーん、 室内楽でこれはすごい…。
428 :
1 :04/05/28 21:19 ID:od8VPgWv
レントゲンがカザルスと競演したのはいつごろまでなのでしょうか。Ars盤の ライナー裏表紙には1932年に撮影したカザルスとのツーショット写真が出ていますから、 その頃の録音なら存在しても不思議ではありませんね。オランダ音楽界の大立物だった そうですが、他のオランダの作曲家でレントゲンのようなロマンチックな作風の人に どんな人がいるのでしょうか。あまり知らないのですが、◆t5HaNAKUSoさんご存知でしたら 教えていただけますか。 仲間入れてねさん、クレンペラーはcpoの交響曲、フルトヴェングラーはTacet盤ですね。 クレンペラーは作曲もしていたことを聞いたことすらありませんでした。 フルトヴェングラーの ピアノ五重奏曲はすでにBayerとTimpaniからCDが出ていたようです。私もBayer盤を持っていますが、 長大な曲ですがようやく1枚に収まっています。今度のTacet盤は80分突破で2枚組とか。うーん、 室内楽でこれはすごい…。
429 :
仲間入れてね :04/05/28 21:35 ID:XWy+phEt
クレンペラーはマーラーの7番と一緒にはいっていたのが 交響曲第2番でした。 80分も聴くというのはいかがでしょう。マーラー3番も やっとの自分には3曲を聴くつもりでないと難しいかも。
430 :
仲間入れてね :04/05/28 21:35 ID:XWy+phEt
クレンペラーはマーラーの7番と一緒にはいっていたのが 交響曲第2番でした。 80分も聴くというのはいかがでしょう。マーラー3番も やっとの自分には3曲を聴くつもりでないと難しいかも。
431 :
仲間入れてね :04/05/28 21:35 ID:XWy+phEt
クレンペラーはマーラーの7番と一緒にはいっていたのが 交響曲第2番でした。 80分も聴くというのはいかがでしょう。マーラー3番も やっとの自分には3曲を聴くつもりでないと難しいかも。
>>424 さんのカキコにあるカザルスの伴奏者を務めたのは
第1次世界大戦前の話だと思いますが。
NewGroveのレントヘンの項には、
In 1925 he retired to a villa in Bilthoven to spend the remaining years of his life composing and writing;
とありますから、残念ながら録音は残ってない可能性が大では?
それはそうと、サーバーが重いからしょうがない面もあるけど、
もう少し落ち着いて書き込んでくれ。
>>426-428 、
>>429-431
433 :
1 :04/05/29 09:23 ID:yPM+8P+V
失礼しました。Yahooとちがって2ちゃんは同じ書き込みが何度も送られてしまうのですね。 以後気をつけます。1925年の演奏家引退なら録音は残ってなさそうですね。
434 :
坂本9 :04/05/29 16:40 ID:FG8mnBMg
「2重投稿は禁止です」の表示が出る時もあるし、複雑ですね、ここは。 クレンペラーで思い出しましたが、彼の作曲した曲を若い頃のバレンボイム が演奏し、感想を求められたバレンボイムが否定的な意見を述べると 「君は正直でいい。ただ真の芸術を見抜く力がない」というような事を言ったとか。 指揮者で言えば、ワインガルトナーも何か曲を作っていたような気がします。 彼はもともとリストの弟子のピアニストでした。
>>434 > 「2重投稿は禁止です」の表示が出る時もあるし、複雑ですね、ここは。
いや、サーバーが重いのだから、書き込みの処理にも時間がかかるので、
自分のカキコの確認ももう少し時間をおいてからやればいいだけのこと。
だから「落ち着いて」と。
スレ違いなのでsage
436 :
仲間入れてね :04/05/29 20:33 ID:fthDuc67
クレンペラーの「メリー・ワルツ」というのは、ストコフスキー のライヴ盤で聴いたことがあります。意外にやさしい曲を書くだな とびっくりしました。 ボンテンポの室内楽を発見しました。まだ数枚残っているようです。 輸入はしたが売れ残っているのが現状かもしれません。 エドウアルト・フランク(1817〜1893)という作曲家の 弦楽四重奏曲ってごぞんじですか?「アリア」のカタログに出てましたが お持ちの方がいればご感想を。
437 :
1 :04/05/29 21:41 ID:yPM+8P+V
仲間入れてねさん、ボンテンポの五重奏曲他の室内楽曲は先日ヤフオクで安く買えました。 ピアノ協奏曲を見かけましたらお知らせくださればうれしいです。 エドゥアルド・フランクはまさしく忘れられた知られざるドイツのFですね。 この人はメンデルスゾーンの弟子で、私はチェロソナタを聴いたことがあります。 2曲あって、第1番は一部にショパンを思わせるロマンチックな音楽もありますが、概して ベートーヴェンの作品5を思わせる古典的な作風の曲でした。第2番はメンデルスゾーンの 影響が著しい朗々とした爽快な音楽で、思わず口ずさみたくなる旋律にあふれた佳曲です。 Auditeというレーベルはこの作曲家に力を入れているようで、バイオリン協奏曲(2)や交響曲(2)、 弦楽四重奏曲(3)、ピアノ五重奏曲、弦楽六重奏曲(2)までリリースしているようですね[()内は曲数]。 他だとAntesからバイオリンソナタもあったはずです。私も興味がありますので、ぜひこれらの曲を 聴かれた方、情報ください。 息子のリチャード・フランク(1858-1938)というのもいて、実はチェロソナタはそれぞれ親子の曲が 1曲ずつ収められる形でCDが出ています。息子のほうはマーラーやヴォルフと同世代ですが、作風は 保守的で、2曲ともブラームス風でした。リヒャルトの作品のCDは他に未聴ですが、ピアノ三重奏曲が 2曲リリースされているようです。
438 :
1 :04/05/29 21:47 ID:yPM+8P+V
坂本9さん、トピずれしてしまいますので深追いしませんが、指揮者はやっぱり作曲がすきなんでしょうかね。 ワルター、ドラティ、マタチッチ、マルティノン、スヴェトラーノフなどの作品もありましたね。
439 :
仲間入れてね :04/05/29 22:47 ID:fthDuc67
「1」さん ありがとうございます。Auditeっていうレーベルは クーベリックのマーラーを出したところですね。日本は売れ筋 だけしか入れないから探すのに苦労しますね。 ボンテンボは比較的大型店にありそうです。録音は古く1985年 前後です。
440 :
坂本9 :04/05/30 16:32 ID:yJas9Dvk
1さん 少し前、指揮者の小品ばかりを集めたCDが出てましたが、 意外に「知られざる作曲家」には当てはまるかもしれませんよ。 そのフランクは初耳、ん〜〜〜・・・
441 :
仲間入れてね :04/05/30 19:13 ID:DAdvm1Nt
坂本9さん、それってピアノ曲を集めたものでしたね。 ではFの方をもう1人。ハンス・フランケ(1882〜1971)。 SIGNUMでピアノ・トリオと五重奏が出ていてジャケットを見ると 鼻眼鏡にカイゼル髭。只者ではないかな? 「1」さん、どのような作曲家なのでしょう?
442 :
1 :04/05/30 20:27 ID:rBlIaN6E
仲間入れてねさん、フランケのCDが出たことは知っていましたが、手を出しかねております。 理由は収録作品の作品番号を見たとき、Piano Trio No.4 Op.792 in D minor、 Piano Quintet No.3 Op.795 in F sharp minor、Piano Trio No.5 Op.801 in D majorとなっていて、 膨大な曲数に恐れをなしたからです。20世紀にあって800曲以上もの作品を残すことは、 はたしてこれは人間のなせる業でしょうか。粗製濫造かそれとも…。噂では19世紀のスタイルで 作品を書き続けたとか。聴かれた方の感想をお待ちしております。 坂本9さん、そのCDは初耳です。チェリビダッケの小品を集めたCDが再発しましたね。
443 :
仲間入れてね :04/05/30 21:39 ID:DAdvm1Nt
>>「1」さん フランケの件。800曲ですか。 もう一人のフランクは弦楽四重奏曲ハ短調を聴いています。 第1楽章は少し忙しい曲ですね。ジャケットの少女のイメージ と違います。第2楽章は少し落ち着いているかな。 病み付きになりそうな曲で、作曲家になりそうです。 このレーベルはフランク親子に焦点をあてていますね。 6枚目が出るらしいですね。室内楽は渋くてよいのですが 交響曲になると力不足が否めないことがままありますね。 「F」のフランクを見るときセザールだと思い見落とし ていたのかもしれません。
444 :
1 :04/05/31 21:26 ID:wvovZ843
445 :
仲間入れてね :04/05/31 23:34 ID:oR9sHbYw
>>1さん ラフはマルコポーロ盤は8枚でしたね。1番以外はすべて アウトレットで手に入れたものです。 E.フランク気に入りました。探してみる事にします。 HMVの作曲家インデックスでは、セザールと一緒になってます。 これでは探せないですね。
446 :
坂本9 :04/06/03 15:50 ID:EpZwOC+q
仲間入れてねさん&1さん ピアノ曲を集めたものです。 1さん たしかに信じられない。20世紀の多作家といえば、 ミヨー、マルティヌー、ヴィラ・ロボス、後ホヴァネスあたりですが、 800超というのは、ん〜〜〜・・・
447 :
仲間入れてね :04/06/03 18:28 ID:VYn4BUea
フランケの作品はアリアのホームページによると第2次大戦の ドレスデン空襲でほとんど焼けたらしいですね。 フランケの作品はレーガーよりは聴きやすいですよ。逆に言えば 新しさを感じないのかな。 ところで開きづらくなってませんか?このページもふくめて。
448 :
坂本9 :04/06/04 13:44 ID:Tv4xfjaL
449 :
os :04/06/05 01:10 ID:pgJ/+Bgu
>>448 聴きました。ラフの「ロマンス」、原曲ピアノでしたか?
450 :
坂本9 :04/06/05 10:23 ID:36xVi39c
えー、ピアノです。でも、聴いた事のない曲だったので苦労しましたよ。 特に途中で臨時記号が一杯出てきて、転調しまくるあたりが・・・ 作品2で、かなり初期の作品のようです。 ピアノ曲も割合作ってるようですが、「糸をつむぐ女」という曲が 割合有名なようです。後、擬バロック風の組曲もあるようで、 多少バッハの影響もあるかもしれません。
451 :
坂本9 :04/06/05 10:30 ID:36xVi39c
>448 それにレスした人、ラフマニノフと勘違いしてるよ…・゚・(ノД`)・゚・。
453 :
1 :04/06/06 13:39 ID:xWzrd7cQ
坂本9さんのDTM、聴きました。私にはとても真似できない技で、感心しております。 あれだけ作るのに何時間くらいかかるものなのですか。 ドレーゼケの五重奏曲のCDがようやく入手できました。ピアノ四重奏にホルンが入った 変な編成で、一度聴いた限りではホルンがわざわざ入っているわりには、影が薄い印象でした。 曲はワーグナーというよりはシューマン風でしょうか。第1楽章が結構充実していました。
454 :
坂本9 :04/06/06 16:11 ID:+dHMdoHg
1さん ありがとうございます。数時間かかりましたが、慣れてくれば もっと早くできると思います。それにしても、451で紹介したサイトに この曲のmidiがあって、ビックリしました。 作ってみた感想ですが、やはりかなり頻繁に転調しますね。 やはり、後期ロマン派様式でしょうか、この辺は相当苦労しました。 手元の楽譜には「copyright1918」とありますので、1868年出版なんでしょうかね。
455 :
os :04/06/06 19:20 ID:X3cqUIi3
452 勘違いはあなたです。ラフマニノフでなくラフです。 ラフの初期作品らしいロマンスでも、彼の節回しは微かに感じますが、バロック風の箇所もきこえました。 あのようなページにラフの曲として1曲あげてあるのは、比較的演奏された時期でもあったのでしょう。 注文していたドレーゼケ交響曲1番他は入手不可となりました。 レントゲンの交響曲を注文中です。
457 :
仲間入れてね :04/06/06 22:23 ID:aPZoUM7I
>>OSさん ドレーゼケ交響曲第1番はMDG盤ですか?HMVでは少し時間が かかりましたが、入手できましたが、まだカタログに載っていますから あるのでは? お恥ずかしい話ですが、レントゲンとレイラントを混同していました。 レイラント交響曲第4番を手に入れたのですが、なかなか親しみやすい 曲です。後半合唱が入ります。
455 勘違いはあなたです。
459 :
os :04/06/07 14:03 ID:lK35vqpz
ドレーゼケ交響曲第1番はアマゾンが一番安かったので注文しましたが、HMV、タワーも あるようですね。 ドレーゼケの室内楽、シューマン風とのことですが、ワーグナー派でありますが トラジカでもブラームス的ないぶし銀の部分もありましたので、彼は影響が率直に出るタイプのようです。 先日ZEMLINSKYの交響曲1番を聴きましたが、ベートーベン賞獲得の若書きは、ブラームス、ドボ、マーラーなど ドレーゼケと比較にならぬほど多彩な影響が聴き取れます。 評価される若手の作品は、先人の影響というか模倣が明白なものだったようです。 ZEMLINSKYと同世代で同じ賞獲得のフランツ・シュミットの交響曲1番も同様です。 しつこいので言っておきますが このスレでラフマニノフとラフの区別が付かない人は困ります。 荒らしと思いますので、今後みなさんも無視でよろしく。
452で書いた「それにレスした人」ってのは449のことではなく、448さんのリンク先で 「ラフマニノフ、むつかしすぎて拒否反応だったけど、これいい曲ですね。」 ってレスした人のことなんだけど。 まぎらわしい書き方かもしれなかったけど、456さんみたいに理解してくれる人も いるわけだし、自分で勝手に勘違いしておいて >このスレでラフマニノフとラフの区別が付かない人は困ります。 >荒らしと思いますので、今後みなさんも無視でよろしく。 って随分心の狭いヤシだな。
「ラフ」騒動静観していたが、osって物凄く独善的なやつだな。
自分の知識を得意げに語るだけで、
>>448 のリンク先すら読んでなさそう。
勝手にあらし認定までしてるし。
知識はあるんだろうが狭量だし、「嫌な奴」だな。
462 :
os :04/06/07 19:10 ID:lK35vqpz
>452で書いた「それにレスした人」ってのは449のことではなく、448さんのリンク先で >「ラフマニノフ、むつかしすぎて拒否反応だったけど、これいい曲ですね。」 >ってレスした人のこと それなら私の誤解。失礼。 荒らしと思ったのは、 >448 それにレスした人、ラフマニノフと勘違いしてるよ…・゚・(ノД`)・゚・。 >452は勘違いしてないとおもうけど など、荒らしによくある1行だけで、説明がなかったからです。 >知識はあるんだろうが狭量だし、「嫌な奴」だな。 と書いている人が狭量で独善的でないか、今後のレスで判断されるでしょう。 私が狭量で独善的かどうかも、これまでの、そして今後のレスでご判断を。
463 :
仲間入れてね :04/06/07 22:50 ID:RNZwmdnH
遂にツェムリンスキーが登場ですか。指揮者兼作曲家の一人 ですね。第1番より『叙情交響曲』が比較的有名ですね。 シェーンベルクの義兄で、アルマ・マーラーの作曲の先生。 SP録音がCD化されています。 クルシェネクやトッホなんかも面白いかもしません。 密かに愛好しているハンフリー・サールなどもロマン派が 発展するとこうなるんだという音楽ですよ。
464 :
456 :04/06/07 22:51 ID:vt0sHRu4
荒らしにされちゃったか・・・ 448→449という流れがあったから、 osさんが452で自分のことを言われてると思ったんだろうけどが、 もう少し冷静に読めばわかるんじゃない? 結局はフレームアップでしょ。455や459なんかは言い過ぎだと思うが。
465 :
os :04/06/08 13:37 ID:zjtKuc8z
誤解されたと思ったら、一言でなく言葉を労さずに説明したいものです。 ここは優良スレの部類だと思われますので、明らかな罵倒の言葉は慎みましょう。 本題を語りたい方、中断して迷惑おかけしましたが、 音楽の話題に移行しましょう。 仲間入れてね さん、ツェムリンスキーはメジャーかマイナーか微妙な位置ですが、 同世代のフランツ・シュミットとともに、耳には心地よく、 今後より聴かれていくのではと思っています。 ツェムリンスキー交響曲1番は、マルコポーロ盤では3楽章まで、 コンロン指揮のものでは4楽章までとなっています。 4楽章の未完部分の関係上のようです。
466 :
os :04/06/08 13:44 ID:zjtKuc8z
訂正です 上の最初 一言でなく言葉を労さず でなく、 「一言でなく、労を厭わず説明しましょう。」 の間違いです。失礼。
467 :
坂本9 :04/06/08 19:37 ID:z7/jMeqM
私のDTMから変な方向に行ってしまいましたね・・・ 貼り付け先でレスつけた方は、ラフマニノフと勘違いされてました。 ラフあたりは、よほどのマニアじゃないと名前さえ知らないんですよね。 地道に啓蒙活動しなければいけませんね。 osさんがおっしゃるように、ここは良スレです。マターリいきましょう。 それにしても、バロック風に感じられる箇所もありましたか。
468 :
os :04/06/08 23:01 ID:zjtKuc8z
リズミックな部分にバロックを感じましたが、打ち込んだ坂本9さんが疑問ならば、 私の主観的な印象になります。 ラフにバッハの編曲作品、バロック風組曲が複数あること、彼がロマン派にしては対位法を多用したなどの 解説を読んだことがあり、バロックを過剰に聴き取ったの知れませんが。 cpoのラフ四季4部作の新譜が近く入手で楽しみにしてます。
469 :
仲間入れてね :04/06/08 23:33 ID:BqjQlfkK
ラフとラフマニノフの件はよくわかりませんが、先日話題に上げた 「フランク」はほとんどセザールのことと思われるけど、エドゥアルト という「フランク」がいるというのを発見してしまうのが楽しいのでは ないでしょうか。エドゥアルトにはリヒャルトという息子までいるという 『グリコ』的おまけも付いて、2度おいしいというのでどうでしょうか。 話は変わりますが、プロシャの皇太子の作曲した室内楽のCDがあった という話がありました。『1』さん、『坂本9』さん、「OS」さんも もちろん私のまだ知らないロマン派の作曲家もいるでしょうし、知ってる 作曲家でも知らない曲もまだまだ出てくるでしょうし、これから1000 に向かって好奇心で進めましょう。470ぐらいになると「1」さんと 思いました?ちょっとばかり驚きです。と書きながら我が家ではジャズ がながれています。
cpoのラフ交響曲集はまずまずでした。比較的きびきびした演奏で アクセントや緩急の変化 表情付けもはっきりしていて(特に第9番の出来がよい) マルコポ−ロ盤のような演奏技術にイライラということもなく、TUDOR盤と良い勝負というところ。 録音がややソフトフォ−カスですが選択肢が増えて、かつ入手が容易なので この作曲家への関心が高まればいいですね。 ついでに買ってから一ヶ月ほど放っておいた弦楽四重奏曲も聴いてみましたが メンデルスゾ−ンをもっと洗練させたような独特のニュアンスに萌えです。 ラフの室内楽はちょっとアレかな.と思い始めていたので嬉しい誤算と言うべきでしょう。 皆さんはいかがでしたか。
471 :
坂本9 :04/06/09 18:29 ID:5LOs2HSy
とにかく色々、知らない名前が出てくるのも凄いですが、 ほとんどの人に紹介サイトがあるのも驚きですね。 そういえば、少し前のレコ芸読んでたら、ディーペンブロックという 名前にぶつかりました。R.シュトラウス風だそうで、 ハイティンクーコンセルトヘヴォーのコンビもいれてるようです。 オランダの作曲家ってききませんよね、そういえば。 ベルギーだと、セザール・フランクやルクーがいますが。
472 :
名無しの笛の踊り :04/06/09 20:09 ID:RX5Ww3Vw
>>坂本9さん かつてディーベンブロックはシャイー=コンセルトへボウ マーラーの6番だったか7番の交響曲に入ってました。 ついでにマーラーとメンゲルベルクと3人で歩いている写真 解説にありました。確かマーラーは165cmぐらいの小柄の人 でメンゲルベルクもそれぐらい。ディーベンブロックは200cm ぐらいある。長身の方でした。CD棚から探してきいてみて、 感想を送ります。私の苦手な声楽曲だったはずです。
473 :
仲間入れてね :04/06/09 20:33 ID:RX5Ww3Vw
シャイーはマーラー交響曲第6番はツェムリンスキーの「メーテル ランクの詩による6つの歌曲」、第7番がアルフォンス・ディーペン ブロックの「大いなる沈黙の中で」。前者がアルト、後者がバリトン 独唱。472は私です。
474 :
坂本9 :04/06/10 17:05 ID:tbQ1XYN0
475 :
1 :04/06/10 18:00 ID:IOuDo/aw
体調を崩していましたが、三、四日見ない間にいろいろあったようで、びっくりしました。 シャイーによるWagenaarの管弦楽曲集は国内盤で最初に出たとき物珍しさに買いました。税込み 3000円でした。ワーグナーやR.シュトラウスを思わせる濃厚な音楽だったと記憶していますが、もう 10年以上も聴いていません…(汗)。わたしが買った最初のオランダ音楽のCDです。 DiepenbrockやVoormolen、Verhulst、Hol、Dopper、Vermeulenあたりのオランダの管弦楽曲が CHANDOSでリリースされていますね。オランダ音楽はNM Classicsがお国ものということで 随分録音していまして、廃盤になりましたがOLYMPIAのシリーズもありました。 DGがWilmsの交響曲を発売するそうです。これらの作曲家以外にも未知の作曲家がたくさんいます。 聴かれた方はお薦めの音盤を教えていただけますか。
476 :
仲間入れてね :04/06/10 20:24 ID:APU8WIPG
シャイーやインバルのブラームスってブラームス以上に併録している 曲が面白いことありますね。ドホナーニのモーツアルトもそうでしたっけ。 ベルクやヴェーベルン。 今度ようやく、若杉=ケルンのベルクが出るようです。この方たちは 知られざるではありませんね。 ラインベルガーのヴァイオリンとオルガンの組曲を聴きますか。
477 :
1 :04/06/10 21:04 ID:IOuDo/aw
仲間入れてねさんが聴かれたRyelandtの交響曲、よさそうですね。 ベルギーだとRogisterの交響曲を先日やっと落手しました。KOCH初期盤でとっくに 廃盤ですが、リエージュ大学のワロンヌ音楽研究所がこのCDの発売にあたって スポンサーとなっていたようで、そこに問い合わせたらデッドストックを持っていて 送ってくれました。似たようなこととしては以前Juonのバイオリン協奏曲、HuberとJuonの チェロソナタをMusica Helvetiaという消滅したレーベルの販売元に問い合わせて、 何と無料でデッドストックものを送ってもらったことがありました。先に紹介した ChadwickとPistonの弦楽四重奏曲Northeastern盤といい、意外なところにストックは眠っています。 今探しているのは、先にも書いたPortugalsomのBomtempoの協奏曲とRainbow ClassicsのMargola の室内楽シリーズです。
478 :
仲間入れてね :04/06/10 21:21 ID:APU8WIPG
うらやましい!!! 確かにRyelandtはいいですよ。刺激的でないところが評価の 分岐点です。 CHANDOSのカタログが手に入りました。見るのが怖い。
479 :
os :04/06/11 17:46 ID:xvoL+/sU
>>470 cpoラフの四季を聴きました。ラフ交響曲の到達点を満喫できました。
緩やかな部分も精緻に表現され、以前の演奏では不明瞭だった低弦や金管部分もよりクリアになっていると感じました。
一部ダイナミックさでTUDOR盤が勝ると思いましたが、全体として満足です。
9番夏の4楽章は、TUDORやマルコ盤でも聴けなかったカット部分もあり。
ハイドン晩年の四季と同じく、4部が2枚に収められ、
今後のラフ交響曲録音のスタンダードになればと期待します。
Raff Societyのページに、TUDORやマルコ盤との詳細な比較あり。
480 :
仲間入れてね :04/06/11 23:38 ID:dlBGprXP
cpoのラフはいいですか。マルコポーロ盤しかないので 今度、買います。 本日MDGのシュポアの新盤が送られてきました。 未開封です。明日午前中あいているの聴ければ・・・。 本当は落ち着いた夜がいいのですが。
481 :
1 :04/06/14 22:12 ID:uPVULFyQ
cpoのラフ、評判良いですね。私も購入したいのですが、ドレーゼケの室内楽AK Coburg盤を がんばって5枚とも購入しましたので、ちょっと資金が…。 そのドレーゼケですが、チェロソナタ、クラリネットソナタ、ヴァイオリンソナタ、 2つの弦楽五重奏曲を聴いてみました。最も素晴らしいのはチェロソナタとクラリネットソナタです。 シューベルトやシューマンに一番近いかと思います。旋律は明快で美しく、ブラームスやイェナーの ような深刻さのない、それでいて甘くないクラリネットソナタは大変に個性的と思います。 なおヴァイオリンソナタはクラリネットソナタの編曲で、これはこれでいい曲なのですが、 もともとが管楽器の曲のためか音域などで楽器の個性に合わない違和感を少し感じます。 弦楽五重奏曲は1つはヴィオレッタとかいう変わった弦楽器が入った五重奏曲で興味深い ものでしたが、曲としての魅力はもう1つでした。各楽器の掛け合うシーンが少ないためと 楽想が貧弱なため、単調に聞こえるところがあります。
482 :
仲間入れてね :04/06/14 23:32 ID:GzVe97+M
HOL(ホル)の交響曲第1番と3番を買いました。 第1番は悪くはないが心を打つまでいかないなと感じています。 第3番を聴くまで気力が若干うせるなとものです。 皆さん、財布のだいじょうぶですか。最近少し珍しい作曲家を 見るとつい手を出していませんか?
>>482 さん
その分メジャ−どころに投資していないので結局は財布に余裕あると思われ。
メジャ−を渉猟したあげくここにたどり着いたか、最初から埋もれたけものみちに
踏み込んだかの差はあっても。
もっともメジャ−&マイナ−(決して質の差で分けているのではないですよ。念のため)
二股掛けて財布が無事ならそいつは神。
484 :
1 :04/06/15 00:10 ID:QgBnJHAU
仲間入れてねさん、483さん、財布の話は…。 ホルの交響曲とはすごいものに手を出しますね。気にはなっていますが、なかなか 手が回りません。買いたいものは多いのですが、入手が困難になりそうなものから 買っていくことにしています。デッドストックものを追いかけたりしているのは、 そういう理由です。でもBISはいいのですが、Marco PoloとかCHANDOSにも廃盤があるので、 そんなこと言ってるうちにカタログから無くなってしまいます。 気になる新譜が出たらさっさと買える身分の人がいたらうらやましいです。
485 :
仲間入れてね :04/06/15 15:08 ID:gzry86R2
最近ユーロが強く、輸入盤も高値になってきています。 ジャズ・ファンの友人に聞くと国内盤とほぼ同じぐらい のも出てきているとのことです。珍しいものは見たとき 買いをしないと一生後悔するという哲学の彼は厳しいな と言ってます。デッドストックも安くなる場合もあるが 高値になる場合もあるようです。 時には前述の彼からもらったジャズのCDを聴きますが ヨーロッパのものはクラシックの影響下のものあり、なる ほどと思うものもあります。ペーター・ブロッフマンのサ ックスには度肝を抜かれました。とてもスピーカーを通す には度胸がいります、ハイ。
486 :
os :04/06/15 22:49 ID:oQ4jl8qK
財布の話ですが、私はメジャーものは比較的そろっている図書館で借り、 購入はこのスレ登場のものと、メジャー作曲家のマイナー作品にしてます。 それでもこのスレのお陰というか、強くすすめるのを見ると購入が増えます。 そこで単発でなく、ある程度まとまった作品が聴けるマイナー作曲家に絞ってます。 最初に聴いたものが悪くなかった場合、続けて体系的に聴けて、 ホームページで新譜情報なども入る作曲家なら長くつきあえると思います。
487 :
仲間入れてね :04/06/16 20:33 ID:1w8MZFIA
宮沢明子のツェルニー練習曲が再発されたので、試聴しました。 ちょうど姪がこれに挑戦の時期で我が家で弾くのですが、やはり プロは凄い。単なる練習曲がちゃんとした作品として成立する と感心してしまう。姪はいつなったらこう弾けるやら・・・。
488 :
坂本9 :04/06/17 20:23 ID:bR211+Qf
ツェルニーは、ピアノのエチュード以外は「知られざる」かも。 財布の話が出ましたが、NAXOSの無料試聴が出来なくなったのは残念。 広告メールは相変わらずバンバン来ますが・・・
489 :
仲間入れてね :04/06/18 20:38 ID:PH8/azPx
シャンドスからディーベンブロックの2枚組のCDが出ていました。 価格は1枚強の価格。録音は1990年ぐらい。 ハンス・フォンク指揮ハーグ・レジデンティ。1枚は管弦楽。2枚目 は声楽入り。前に出ていた「大いなる沈黙の中で」が入っています。 しかしユーロが強く、軒並み高額になってきました。最近はドルより ユーロの円相場が気になります。
490 :
名無しの笛の踊り :04/06/19 02:48 ID:/K2tT1Lm
492 :
名無しの笛の踊り :04/06/20 18:34 ID:ahupHlQK
非常に几帳面な音楽です。国民性が出ています。 面白くないかもしれません。 ベートーヴェンはオランダ系ドイツ人(1770年代にそのような 概念があったかは不明)。指揮者メンゲルベルクはドイツ系オランダ人。 北欧系とも少し違う。
493 :
仲間入れてね :04/06/22 21:07 ID:ZpwqYErI
財布の件以来書き込みが少なくなってきました。 税込み価格表示もさることながら、輸入盤を気楽に買える 時代も終わったのかも。 フェルナンド・リースのチェロ・ソナタ(DYNAMIC) を聴いてます。ここはいいねというところと、いまいちのところ が混在しています。リースの特徴かもしれません。
494 :
名無しの笛の踊り :04/06/26 16:29 ID:rPLNhV7+
保守
495 :
名無しの笛の踊り :04/06/26 16:37 ID:2Uh9aP0b
みなさんお休み??? 500まで適当に番号を打ちますか。
496 :
名無しの笛の踊り :04/06/26 23:39 ID:E7dHLZ5E
今日、レーヴェの交響曲のCDが届きました。 これから聞いてみます。たのしみたのしみ。 一緒にR.シュトラウスの初期の交響曲も届きました。 これも明日にでも聞いてみます。
497 :
OS :04/06/27 00:54 ID:LMfCzmp+
ブリリアントのリストの交響詩全集を集中的に聴いてました。 交響詩の初期は、助手時代のラフによるオーケストレーションがもとになってますが、 後のラフの響きとは異質で、リストのあくの強い、メタリックで重々しい響きが特徴です。 リストのスレでも交響詩が話題となることは稀で、「前奏曲」すら録音、演奏ともに稀になり、 彼の交響詩が子供っぽいなどバカにされる風潮があるようです。 確かに後のRシュトラウスの洗練されたものに比べると、リストの交響詩は泥臭く、粗雑なところはあります。 しかし後の世代に良く聴かれる響きが、実は実験的なリストによる発明である部分が多く発見できます。 リストの13曲の交響詩と無関係でない、標題付きが8曲あるラフの交響曲が、 ともにロマン派盛期の結実として再評価されて欲しいと思います。
498 :
仲間入れてね :04/06/27 21:19 ID:pgJKXtJp
最近はちょっとばかり、セール周りをしていました。前ほど 「知られざる・・・」のCDが出なくなりました。 さて今日は1935年生まれのKurt Schwertsik のCDを入手。指揮はデニス・ラッセル・デイヴィス。さてどんな 曲やら・・・。最後の曲は作曲家自身の語りと指揮??? レーヴェの交響曲ですか。声楽ははいっていますか? リストの交響詩全集・・・先を越されたな。リストはどうもピアノ とイメージが強いですね。特にフジコ・ヘミング以来「ラ・カンパンネラ」 が中心になってますが、晩年の曲ももっと聴いていただきたいですね。
499 :
仲間入れてね :04/06/28 22:22 ID:1LKvM9TV
いよいよ500になりますね。 さて、今日会社の休憩時間に中古盤を見ていましたら、 UNICORN盤のラフの交響曲第5番が売ってました。 バーナード・へールマン?という指揮者の1970年 5月の録音でした。その昔見たような記憶もあるのですが。 いかがなものでしょうか?
500 :
名無しの笛の踊り :04/06/28 22:34 ID:VkmNmDhy
500!!!!!
..こんなスレでもキリ番ゲッタ−がいるのか..とちょっと感動。
>>499 さん
懐かしい録音です。多分初めて話題になったラフの交響曲の盤だったのでは。
70年代終わり頃にNHK−FMの番組で一部紹介されたのを聴いた覚えがあり、
(昔のFMは啓蒙的だった!)子供の時でしたが案外その辺がマイナ−との出会いだった気がします。
あいにく手元にあるこの盤(もっともLPです)を探すのが大変で(どこにしまったっけ..まじで)
確認できませんが確かレ−ベルが代わってNONESUCHレ−ベルだったかと。
演奏はかなり良くまとまっていましたがちょっと詩情に乏しい印象を受けた気がします。
もっともラフの交響曲の中ではスト−リ−性がかなり強い(他の標題付きのものにくらべても)
作品なので技術面を別にして、あまり解釈に差が出ない曲かとも。
無論その後リリ−スされた演奏の方が一層練れてはいますが。
実際ラフの録音が形になってきたのは比較的最近なので、たとえば交響曲の四季4部作が
三種の録音で聴けるなんてかつては考えにくかったです。
とは言え絶対的な資料数(録音も含めて)が少ない作曲家のスレなので
500レス行ったことにもちょっと感動。
502 :
1 :04/06/29 23:22 ID:lrK7nocH
ご無沙汰です。私的な事情で音楽どころではありませんでした。書き込みが続いていて うれしいです。皆さん、ありがとう。 1970年にはもうラフの交響曲の録音があったのですか、驚きです。今やTudorの全集は 完成間近で、cpoも意外と早く完成させたら、何と3種の交響曲全集!!。年がばれますが、 私がクラシックを聴き始めた25年前には、ブルックナーの交響曲全集はまだハイティンクと ヨッフムくらいしかなかったのですから、隔世の感があります。この調子だと25年後には レントゲンの交響曲全集やヒラーの室内楽全集も複数出現してるかも。 リストの交響詩はほとんど聴いたことがありません。CDは一応PhilipsのDuoシリーズが 出たときに買って持っているのですが。ところでリストは自作他作問わずピアノ編曲が 大好きですが、ひょっとして交響詩も編曲しているのでしょうか。あるいははじめに例えば 2台のピアノ版とかを作ってオーケストレーションをしたりして(確かブラームスはそんな感じ では?)、ピアノ版が原型として存在してたりするのでしょうか。あるとしたらぜひ「前奏曲」 なんか聴いてみたいものです。 ヘルツォーゲンベルクのピアノ三重奏曲を友人から借りました。なかなか聴けずにいましたが、 聴いてまた書き込みます。
503 :
仲間入れてね :04/06/30 00:08 ID:8IzupATb
「1」さんは25年前ですか。大体同じごろですね。オイル・ショック でLPが1〜3割価格UPしたは悲しかったですね。輸入盤もそこいらに 出てるわけないし。ブルックナー8番を中古で買ったり、マーラーの8番 (ミトロプーロス)を見つけたが100円足りず買えなかったなんて時代 でしたね。 ファランの交響曲第2番が手に入りました。夜が明けたら聴きます。 フランク親子のものも徐々に手に入りそうです。ボーナスはこれで消えま すね。 リストの管弦楽集。クルト・マズアのタワーで2880円だったとか。 「ファウスト」「ダンテ」両交響曲も入ってるとか。
cpoのraff買いましたがなかなか良いですね。 フィルハーモニア・フンガリカは2001年に解散したようで、7番は出るようですが、これ以上録音が残っているのかどうか。 他のオケで全集を完成させるという手もありますが、ラインラントプファルツ・フィルだけは勘弁してくれ。
505 :
OS :04/06/30 22:55 ID:SUut8OFp
交響詩“前奏曲”の原型は合唱曲「四大元素」と言う作品らしいです。
彼の交響詩は、最初2台かソロか分かりませんが、
ピアノから初期はラフなど弟子に指示を与えて管弦楽化させ、
後に何度か自ら改訂し、それをさらにピアノ編曲などしています。
さすが有名作曲家は、編曲作品についても日本語で詳細が読めます。
ttp://www3.tky.3web.ne.jp/~psyche/nog/index.html ラフがらみのリストの話題として、Hungarotonから世界初録音というリストの
「ブラスつき合唱作品」があります。
その第2曲 「主よ、王を健やかに渡らせたまえ 」は、
オルガン伴奏部をリストの指示で、ラフが格好いい派手なブラス伴奏を付けてます。
後のラフは派手な金管より、木管の美しさが特徴となりますが、
リストとの音楽性の相違は大きかったと思われます。
506 :
名無しの笛の踊り :04/07/01 22:12 ID:w3qHsah3
「四大元素」といえばルベルの過激なものを思い出してします。 本日はブラームスの初期のピアノ曲を聴いてます。最近「知られざる ・・・」ばかりでしたので何か新鮮な気持ちになります。
507 :
1 :04/07/04 07:43 ID:kwKtJlpa
ヘルツォーゲンベルクのピアノ三重奏曲は2曲ともブラームスそっくりですが、 全体にもう少し暖かさを感じさせる佳曲でした。 リストの交響詩全曲を2台のピアノに編曲した版の演奏がHungarotonで出ているようです。 当然CD4枚組のため安くはないのですが。聴かれた方いませんか。
508 :
os :04/07/05 21:11 ID:v8DYPC0Y
リストの交響詩好きな方なので、ブリなどで入手しやすくなればピアノ編曲版 考えてみたいです。 日曜のN響アワーでツェムリンスキー「人魚姫」やってました。 これも1900年代の初演から80年して再演された「忘れられた」作曲家として解説されました。 師マーラーの音響による分かりやすい交響詩で、3楽章構成45分の大作です。 シンフォニエッタとカップリングでCHANDOS盤ありです。
509 :
仲間入れてね :04/07/06 00:13 ID:wUbIjcaI
「N響アワー」も結構マニア的な曲を放送しましたね。 シャイーも録音してませんでしたっけ? エドュアルト・フランクの息子のリヒャルトのピアノ・トリオ がようやく手に入りました。1858年生まれ。プッチーニと同年 生まれ。わたしの耳には保守的な感じを受けました。聴きやすい のは確かです。
510 :
坂本9 :04/07/08 18:08 ID:5j4i12fY
おひさです。今、バッハのレポート書いてて疲れてます。相変わらずの情報量 に脱帽です。 ツェムリンスキー、一般的には「忘れ去られた」かもしれませんが、 ここのスレで慣れちゃうと、超メジャー級に思えてしまうので、怖いです。 osさん、いいサイト情報ありがとうございます。
511 :
OS :04/07/08 18:50 ID:N2cSZoTV
ツェムリンスキー「人魚姫」の録音は意外とあるようですね。 彼はアメリカ亡命の過程で、多くの作品が失われたことが、 名前の割に聴かれていない原因なのだそうです。 cpoラフのアルプス聴きました。 marco盤と同じ50分ですが、marco2楽章があまりにも緩い部分を引き締め、 ラフのなかでも屈指の暗い情感の3楽章をたっぷり聴かせたことが、 成功していると思います。 トータル42分の引き締まった演奏のtudor盤も悪くはなかったですが、 スケール感が命のこの曲にはcpo盤に一本を挙げたいです。 それにしても、ラフのmarco盤演奏に最も不足を感じていた7番が、 最近になって3種の聴き比べが可能となったことは喜ばしいです。 あとはN響アワーなどで、抜粋でもいいのでラフが取り上げられれば万歳です。
512 :
仲間入れてね :04/07/08 19:50 ID:+7qfwUDS
去年の第九を指揮したバーメルトが定期演奏会にでも プログラムに入れてくればスイス人だし可能性はあるの では。 リヒャルト・フランクとハンス・フーバーは親交があった ようです。
513 :
1 :04/07/08 21:37 ID:bfKF1CEh
オランダの作曲家ツヴェールス(Zweers, 1854-1924)の交響曲第2番がSterlingの新譜で出るようです。 この人の交響曲第3番「祖国に」はかつてOLYMPIAからオランダ音楽400年の第4巻としてリリースされた ことがあります。これがとても素晴らしいロマン派の作品という話だったので、どうしても聴いてみたくなり、 本当に八方手を尽くしました。Amazon.comのMarket Placeで某アメリカの店が何とON DEMANDの復刻を売って いるのを突き止めましたので、それでも聴けるならうれしいと注文しようとしたら、何と発送はアメリカ国内限定。 そういう店って結構ありますけど、半分くらいは交渉すると日本に送ってくれました。今度のところはしかしNOの 一点張りでした。やむなく、輸入代行業者なるものをはじめて使い、ついに大枚払って購入できました。 CDはライセンスを供与されたのは音源のみらしく、ライナーノートの中身はなく、かなりの落胆もの。 この作曲家の位置づけや、当時のメジャー作曲家との交流を知りたかったのですが・・・。 肝心の音楽は期待したほどではありませんで、聴きやすいけれどもやや支離滅裂で締まらない感じの曲でした。 ワーグナーやブルックナー、チャイコフスキーあたりまで顔を出す62分はやや聴くのが疲れます。 ただ第2楽章中間部は宗教的な厳粛さと美しさを感じさせる素晴らしい音楽で、いうなればもう1つの「ライン」の ケルンの大聖堂。この部分は別格に素晴らしいです。 ラフのアルプスはcpoがお薦めですか。MARCOしか聴いたことがないので、今度聴いてみます。 この曲はラフの中でも気に入っています。 仲間入れてねさんは、リヒャルト・フランクも聴かれましたか。すごい勢いですね。興味はありますが、上に書いた ツヴェールスの出費が利いてしまい、もう少し辛抱です。
514 :
仲間入れてね :04/07/08 22:24 ID:+7qfwUDS
ラフは手付かず状態です。いつも言うようにユーロ強い。 マイナー・レーベルは見つけたときが勝負ですね。ハンス・フーバー もバラではなかなか手に入らないようです。全集は出ているのですが。 かなりあきらめモードに入ってます。
515 :
名無しの笛の踊り :04/07/12 22:43 ID:1hQ+BWl4
皆さん、お忙しいようですね。エドゥワルト、リヒャルトのフランク 父子のCDはなかなか見つかりませんね。ほとんど手付かずに70年た ってしまったということですね。まだまだこういう作曲家はいるのでし ょうね。
>>513 1さん
...ツヴェ−ルスかあ。
食指は動くが何分513さんの挙げておられる例の第3交響曲が、もうほとんど
トラウマになりそうなほどの駄曲だったのでどうしようかと悩んでいます。
この手の作曲家は玉石混淆なので外れには慣れているのですが、あれは極めつけ
超弩級の凡作。もっともライナ−によると終生耳の障害に苦しみ晩年は聴覚を失ないながら
声楽曲などに佳作を残したとか。根性入れ直して再トライするか..。
オランダもので恐縮ですがガイシュツなので、もう一つ。レントヘンの
ビオラソナタの録音を聴きましたがこれは大満足。チェロソナタでも感じたのですが、
どんな楽器からも固有の響きを引き出せる実に器用な(ある意味サンサ−ンスにも通ずる)
作曲家です。不安な第一楽章から壮大な変奏曲のフィナ−レまで22分堪能しました。
ラフの第7番のcpo盤評判良いけどtudor盤も好演だったし..。
個人的には余白にフィルアップされた曲のおもしろさで後者かな、とも。
ラフの演奏会用序曲では「我らが神は固き砦」が傑出して聴き応えがあると思います。
tudorの第10番に併録されていますが、たとえば「ワレンシュタイン」や「フロ−リアン.ガイア−」
みたいな三十年戦争の劇作品の序曲にぴったりかと。ラフの本質はこの辺にありそうな気もしますが。
他の方の印象も伺いたいところです。
517 :
OS :04/07/13 18:13 ID:7VQ6yyF9
20分あり交響詩と言っても良いぐらいの序曲「我らが神は固き砦」は、 確かに機会音楽的な祝典序曲と比較にならぬほど優れていますね。 私はレオノーレとの併録によるマルコ盤で聴きました。 チャイコのゴージャスな響きとの接近を何カ所か感じます。 ラフのシェイクスピアによる序曲は面白いですが、 ちょっとコンパクト過ぎて物足りないです。 ラフと同世代のルビンシュタインも、「音画」と題した交響詩的作品を連作してます。 ドンキホーテ、イワン雷帝、ファウストなどあり、いずれも20分強、マルコ盤であります。 Rシュトラウスには及びませんが、リストやドボルザークの交響詩ぐらいには楽しめます。
518 :
1 :04/07/13 19:59 ID:e9kpLMUC
>>516 さん、ツヴェールスを聴かれた方の書き込みがあるなんて、うれしいです。確かに
第3交響曲は全体としてはさえない曲です。ただ先に書いたコラールの部分は
以下のページ(一番下)で聴けますが、ここだけはかなり良いんですよねぇ。変な曲です。
ttp://www.klassiekemuziekgids.net/componisten/zweers.htm あと、レントゲンのビオラソナタはEtcetra盤のものでしょうか。私も手配してあり、
今月末には届くので楽しみです。この人は交響曲には声楽が入ったりしてワーグナーや
シュトラウス風だったり、ピアノ協奏曲はシューマン・ブラームス風の初期のものが
あると思えば、擬似バロックスタイルのものもあったりして、なかなか一筋縄では
いかない作風の多様性に驚いています。
OSさん、アントン・ルービンシュタインもラフと同時期の作曲家ですか。
以前は単独スレがありましたが、さすがに書き込みは少なかったようですね。
私はNaxosからも再発した第1交響曲のメンデルスゾーンそのままの軽快な音楽に
惹かれます。あと、チェロソナタとチェロ協奏曲、それぞれ2曲づつも最高に爽快です。
519 :
仲間入れてね :04/07/13 20:17 ID:cS0jHwMg
ルービンシュタインはニコライとアントンの兄弟でしたけ? ロシア・ピアニズムの元祖みたいそんざい。 アントンの第2番「大洋」というのマルコポーロで聴きましたが 長い曲だなという感想。 フランク父子のCD、ほとんど手に入りました。破産寸前です。 フーバーとF.ラハナーがどうしても手に入りません。
520 :
OS :04/07/13 23:29 ID:7VQ6yyF9
前述のルービンシュタインはアントンの方で、1829年生まれです。 ベートーベンとメンデルスゾーンに薄目のロシア風味のブレンドから、 弟子であるチャイコの響きの原型が生み出されているのが面白いです。 マルコからかなり録音出ましたが、ラフほどに旋律の魅力がないせいか、 録音は増えていないようです。 交響曲は1さん言うように初期は軽快で爽やかですが、4番から6番で重厚になっていくのは チャイコと一致してます。荒削りの迫力が、たまに聴きたくなります。
521 :
坂本9 :04/07/16 18:36 ID:0g4fkmLB
ニコライは作曲してるのかな?少なくともCDは知りません。
522 :
名無しの笛の踊り :04/07/16 20:24 ID:ksarfNfo
ハイペリオンのロマンチック・ピアノ協奏曲シリーズのアンリ・ヘルツ を聴きました。フランス人かと思ってましたが、1806年ウィーン生まれ。 1816年パリ音楽院入学。活躍はパリ。 さて曲ですが第1番は1828年出版。第1楽章はピアノのソロが出てきて 輝きを増すという曲。第2楽章はホルンがいい味をだしています。第3楽章 は軽やかなピアノ演奏という感じ。自分とすれば2楽章が良いと感じました。
523 :
1 :04/07/16 20:37 ID:tpOlLfGc
私もニコライの曲は知りませんねぇ。アントンの曲は室内楽を以前かなり気張って集めました。 ヴァイオリンソナタ(3曲)、ビオラソナタ、チェロソナタ(2曲)、ピアノ三重奏曲第1番から第3番、 弦楽四重奏曲第1番と第2番、ピアノと管楽の五重奏曲、ピアノ五重奏曲、三つの小品は 集まりましたが、それ以外の第3番から第10番までの弦楽四重奏曲や弦楽五重奏曲、弦楽六重奏曲、 ピアノ三重奏曲の第4番と第5番は録音がないようです。まだまだ全体の半分ほどしか 聴くことができません。交響曲や協奏曲は演奏にこだわらなければとりあえず全部聴けるのに、 えらい違いです。 仲間入れてねさん、Sterlingは確かまだカタログに杯盤はないはずです。取り寄せれば何とかなると思います。 フランツ・ラハナーはMarcoの交響曲ですか? 私は先日イタリアの通販Stradivariusにだめもとで頼んだ スホニュの管弦楽曲集を、先方がイタリア人らしからぬ努力を払ってくれて見つけてくれました。最後の手段として お薦めします。
524 :
仲間入れてね :04/07/16 22:32 ID:ksarfNfo
「1」さん、ありがとうございます。 ラハナーはアマティの弦楽四重奏曲第1集です。 アントン・ルービンシュタインの室内楽、聴いてみたいものですね。 それからノヴァリスからモーツアルトの不肖の息子殿のピアノ協奏曲 が出ていました。 522はわたしです。
525 :
1 :04/07/17 20:38 ID:k5QuECJu
仲間入れてねさん、Amatiは49で紹介があったサイトから買えるようです。 アンリ・ヘルツの綴りを教えていただけますか。これは新譜でしょうか。
526 :
仲間入れてね :04/07/17 23:26 ID:tPmLlKsO
「1」さん。いつもありがとうございます。 アンリ・ヘルツ(ヘリツ?)綴りはHenri Herzです ハイペリオンの新譜です。録音は2003年9月。CDA67465。 モーツアルトの息子はNOVALIS 150 175−2
527 :
坂本9 :04/07/20 15:36 ID:xoshSDyP
528 :
仲間入れてね :04/07/20 21:39 ID:4shkY9mj
テオドア・キルヒナーのピアノ曲「新ダヴィット同盟曲集」 などが出るようです。 ゲンツマーという作曲家はご存知ですか。THOROFON から2枚でるようです。
529 :
OS :04/07/22 20:40 ID:N4XIUxjc
ガーデ(ゲーゼ)のデンマークの伝説に基づくカンタータ「妖精王の娘」を聴きました。 ガーデ作品の中でも最もデンマークの人々に親しまれているらしいです。 ライネッケによる「オンディーヌ」に似ていて、青年が妖精によって身を滅ぼす悲劇です。 純愛とエロスの相克がテーマらしく、後期ロマン派であればドロドロの濃厚なものすら描けるような内容ですが、 メンデルスゾーンゆずりの明快で爽やかな響きが、重苦しさよりも美しい無常観のような印象を残します。 併録の「春の幻想曲」は、彼の第5交響曲のようにピアノ付き管弦楽伴奏で、途中にライトな嵐の描写もあり、 短いながらも聴き応えありです。シューマンとクララも演奏し、当時から評判良かったとのことです。 ガーデの交響曲は今ひとつインパクトに欠けると感じてますが、このマルコ盤声楽曲は満足してます。
530 :
仲間入れてね :04/07/23 19:27 ID:g1IyTGKV
知られざれ・・・ではありませんがハルモニア・ムンディの復刻CD でヒンデミットの「室内音楽集」を入手。27年も前の録音。 cpoからも出ていたようですが、バーデン・バーデン合奏団にすこし ばかり期待をしておりました。
531 :
1 :04/07/23 20:33 ID:52sg2OuE
仲間入れてねさん、ヘルツの情報ありがとうございました。来月の初めにCDショップを のぞける機会がありそうですので、実物をまず見てできれば試聴して考えます。 キルヒナーにはピアノトリオによる小品集のCDもあったように思います。Antesだったかな。 あと、他所の掲示板で弦楽四重奏曲もあるという話を知りましたが、なかなか入手が難しい そうです。あと、ゲンツマーってたしかヒンデミットの弟子では? Thorofonが以前から何枚か リリースしているようですが、一枚も持っていません…。聴かれたらどんな感じか教えてください。 OSさん、ゲーゼの声楽曲のMARCO盤、気にはなっていましたが、お薦めですか。これは某 アウトレットにあるようですので、バスケットにとりあえず入れておきました。ゲーゼは室内楽も かなり書いていますが、今までのところこれといった曲に出会えていません。何かお薦めはありませんか。 cpoのラフの四季の交響曲集を遅ればせながら買ってきました。「春」しかまだ聴いていませんが、 ラフはやっぱり素晴らしいメロディメーカーですね。皆さんのお薦めどおり演奏も充実しています。
532 :
仲間入れてね :04/07/23 23:03 ID:g1IyTGKV
ゲーゼのNOVELETTEを聴いてます。クラーヴェスから出ているのですが クレムリン室内オーケストラ。弦楽器だけのアンサンブルです。 CD自体はお勧めかは別ですが、曲はいいですね。20分程度の曲です。 交響曲より面白いかもしれません。(CLAVES CD50−9607) 記憶ではHMVのOUTLETだったかもしれません。
533 :
1 :04/07/24 11:15 ID:P2mR5lkU
ゲーゼの弦楽合奏のためのノヴェレッテ、作品53と58の2曲あって、私はClassco盤 (やはりアウトレット購入で、演奏はルイジアナ・ミュージアム・アート・アンサンブル) を持っています。師メンデルスゾーンほどのキレは残念ながら感じませんが、さらっと 聴いているのには良いですよね。 ドッパーの交響曲第2番を聴いてみました。一言で言うと風変わりで、以前はじめてベルヴァルドを 聴いたときにも思いましたが、こういう感じでくるかなと思うと裏切られる展開が面白いといえば 面白い曲でした。あと、リエラントのヴィオラ・ソナタも見つけました。購入しようか迷っています。
534 :
1 :04/07/24 17:34 ID:P2mR5lkU
ドッパーの第2楽章はほとんどバレエ組曲の中の1曲の面持ちで、これを交響曲というのもかなり風変わりです。 第1楽章は聴くにつれてお気に入りになりつつあります。
535 :
OS :04/07/25 00:15 ID:M16WvZbR
ゲーゼのNOVELETTE、私はcpo盤でHAMERIK(1843-1923)の弦楽合奏による交響曲6番とのカップリングで聴きました。 意外と録音あったのですね。HAMERIKも編成を生かした中低音部の深みを出してます。 ゲーゼの室内楽で印象深いのは、KONTRAPUNKTからのオクテットと 単一楽章のクインテットヘ短調収録のものです。 オクテットは中間楽章は控えめですが、両端楽章が爽やかさやエネルギーを発散してます。 メンデルほか、シュポアやドボ風にきこえる部分もあり、面白いです。 クインテットはゲーゼには珍しい暗いパッションの迸りがあり、 シューベルトの4重奏断章や死と乙女を想起しました。
536 :
1 :04/07/25 22:13 ID:lesxt2JD
OSさん、紹介ありがとうございます。Kontrpunktの八重奏の入ったCDですね、次に ショップに注文するときに加えておきます。 ゲーゼの室内楽は案外あるようですが、どこかに作品表とかないですかね。 ヴァイオリンソナタが3曲(第1番イ長調作品6、第2番ニ長調作品21、第3番変ロ長調作品59)と 他にヴァイオリンとピアノの小品がCD一枚分(作品62,19,43など) 弦楽四重奏曲が4曲(ヘ長調(1840)、ヘ短調(1851)、ホ短調(1877)、ニ長調作品63(1887-9))と 他にアダージョ(1836) 弦楽五重奏曲も2曲(ホ短調作品8、ヘ短調)そしてアンダンテとアレグロ(1837) 弦楽六重奏曲変ホ長調作品44、ほかにこの編成のアレグロ・ヴィヴァーチェ、 弦楽八重奏曲ヘ長調作品17、ピアノ三重奏曲3曲(ヘ長調作品42、変ロ長調、ノヴェレッテ作品29) などがあることはCDのカタログ等で確認できたのですが。
537 :
OS :04/07/27 23:37 ID:/3rp5mT4
ゲーゼ作品表みつからないです。弦楽四重奏曲未聴につき入手したいです。 ヴァイオリンとピアノの小品は非常に爽やかで、 気分を一新したい時など聴いていた時期があります。 交響曲はホグウッド盤も含め3種あり、オールジャンルで録音があるゲーゼは、 3Rよりも知名度で半歩先を歩いているようです。
538 :
名無しの笛の踊り :04/07/31 10:35 ID:2JIaoC0a
北欧はマイナー・レーベルが力を持った時期ではないかとおもいます。 BISをはじめKONTRAPUNKTとか、後者はジャズが主流ですけど 自国の作曲家にもっと注目するべきという気風が出たのではないでしょうか。 またマルコポーロのようなレーベルの努力でしょう。
539 :
仲間入れてね :04/08/01 22:05 ID:TpC5wkpB
毎日暑く、体調はいかがですか? 最近はちょっとばかり、かつて集め損なったコレギウム・アウレウム 合奏団のCDを買い、そればかり聴いていました。 ようやくハンス・フーバーの最後の1枚が来るようです。期待というか どんな感じなのやら・・・。
540 :
OS :04/08/05 12:42 ID:eDJXjnUT
カール・ゴールドマルクは五楽章の交響曲「田舎の結婚式」のみが比較的録音もありますが、 序曲や交響曲2番など聴きました。 マルコポーロのカタログで、ブラームスとマーラーをつなぐ響きなどとありましたが、 ブラームス色は希薄で、民謡風の親しみやすいメロディーとリズムはラフを感じさせ、 時折オーケストラがよく鳴る部分などは確かにマーラーを先取りしているようです。 この2番は30分ほどで、擬古典的な一風変わった味わいがあり、 解説にはシュポアやメンデルスゾーンの影響とありました。 しかし通俗的なメロディーや見せかけの端正な形式の中で、 部分的にはマーラーのような破壊的でグロテスクな音響が見え隠れする不思議な曲です。
541 :
名無しの笛の踊り :04/08/05 16:01 ID:kkAVS6GU
3Lと3Rとは結局だれなんですか?
542 :
坂本9 :04/08/05 16:24 ID:1jyEVj/j
543 :
1 :04/08/05 22:51 ID:CLwoHmYb
ゴルトマルクの室内楽は結構ブラームスのカラーが出ていると前に聞きましたが、実際どんなものなのでしょう。 私が聴いたことがあるのはチェロソナタだけで、第1楽章など確かにブラームス風でした。チェロソナタ、 ピアノ三重奏曲(2曲)、弦楽四重奏曲、弦楽五重奏曲がHungarotonから、ヴァイオリンとピアノのための作品全集2枚が cpoから出ているようです。
544 :
OS :04/08/05 23:57 ID:eDJXjnUT
ゴルトマルクの室内楽はまだ聴いてませんが、cpoカタログではラフマニノフ風、 印象派風な所があるなどと、時代を先取りした彼の独学によるユニークさを紹介してます。 「田舎の結婚式」が録音に恵まれているのは少し不思議です。 確かに親しみ安くはありますが、交響曲というより組曲で、まとまりが弱く、 各楽章に標題がある交響曲なら、ラフの方に魅力を感じます。
545 :
仲間入れてね :04/08/06 00:29 ID:t/NOp8ax
>>541様 当初は「1」氏があげた6名を中心にという趣旨でしたが、徐々に広がり を見せています。ラフ(ドイツ系スイス人)の作曲家の話が比較的多く話題 になっています。 フーバーが集まった!とか。最近はデンマークのゲーゼとかハンガリーの ゴルドマルクとかドイツ周辺の日本ではあまりなじみの無い作曲家の曲の話 になってきています。 面白いのは1週間まるで書き込みが無くなり、書き込まれるとドドドと書 き込まれることです。今回ゴルドマルクはまるで持っていませんので、話に 参加できません。マルコポーロで交響曲1枚持ってかも。ヴァンガードから 1枚出ていたかな?
546 :
名無しの笛の踊り :04/08/06 10:30 ID:9Oi9qvXv
ドイツの3大E アイスラー アイネム エック
547 :
1 :04/08/06 17:24 ID:DZ+C/fmo
ゴルトマルクはあと、ヴァイオリン協奏曲がミルシュテインなど古くから録音に恵まれていましたですね。 ハンガリーあたりはまだまだ知られていない作曲家が眠っていそうです。 ポーランドでは最近Acte Plearableあたりが積極的にマイナー作曲家(リピンスキ、ドブジンスキ、 レッセル、クルピンスキ、ジェレンスキ、ノスコフスキ、ザレンブスキなど)をリリースし、 日本でも入手可能になってきたので、19-20世紀のさまざまな非前衛の知られざる作曲家にアクセス できるようになったのと比べると、Hungarotonにはもう少しがんばって欲しいものです。
548 :
仲間入れてね :04/08/06 18:48 ID:t/NOp8ax
HUNGAROTONは古典派に力を入れているようです。 年末にグルックの室内楽を手に入れましたが、古典派前期が 結構、面白いようですよ。 TOMASINI(1741〜1808) GIARDINI(1716〜1796) SPECH(1767?〜1836) など・・・。世界初録音らしいですよ。そのうち ロマン派になるかもしれません。
549 :
OS :04/08/07 12:21 ID:taTC9e/y
Hungarotonはリストの知られざる宗教曲などを手堅く録音しているところと思ってましたが、 守備範囲は広かったのですね。 皆さんは普段からマイナー作曲家の多くを聴いていると、頭の中でふと音楽が流れたときに、 メジャーのようにワンフレーズでも判別できるのと違って、 誰のどの曲か思い出せないことはないですか。 私も最近、後期ロマン派にしては珍しい快速で優美なフレーズが頭から離れず、 あまり特徴あるものでなかったので、特定に半日かかりました。 結局、ラインベルガーの「じゃじゃ馬ならし」序曲と確認できて嬉しかったです。 マイナー小品でも聴き直そうと思った次第です。 、
550 :
1 :04/08/08 09:19 ID:82q/yYfi
OSさんの話の中にある、曲目が思い出せないフレーズってのは、気になるものですよね。 私が先日した類似の経験はラフの春の交響曲が思い出せないことでした。 マイナーでもふと頭に浮かぶ印象深い旋律がある曲は、そうでない曲も結構ある中 大切な掘り出し物です。
551 :
仲間入れてね :04/08/09 09:46 ID:X1ZfvnzM
CPOの新譜にワインガルトナーの交響曲第1番というのが 出てました。先日のクレンペラー以上に注目です。7曲書いて いますから、年代によって少しずつ変化があるではとおもえます。
552 :
1 :04/08/09 11:35 ID:YXHKWUyd
仲間入れてねさん、それってSACDですよね。値段が高いのが…。
553 :
坂本9 :04/08/09 17:26 ID:pKjsWSYX
>>546 さん いいトコ付いてます。
ゴルトマルクは、以前はヴァイオリン協奏曲が有名でしたね。マーラーの先駆
という人もいますね。
ワインガルトナーも、作曲家としてはクレンペラーより上でしょう。
確か、ピアノ曲も作ってたはずです、リストの弟子でしたし・・・
554 :
仲間入れてね :04/08/10 00:08 ID:M3ZOa/mT
>>「1」さん ワインガルトナーはSACDですね。リースの交響曲が約2,600円 でしたから、その程度。しかし最近、価格が店によって変わりますので、 店頭でチェックが必要です。cpoのホームページでも他より若干高いで す。 >>坂本9さん 10曲ぐらいオペラを書いたようですよ。歌曲は作曲家自身の録音も 残っているようです。
555 :
OS :04/08/10 14:37 ID:68rxo2OI
シューベルトの6番と「未完成」の間に書かれた交響曲ホ長調を、 ワインガルトナーが後期ロマン派風にオーケストレイションしたものが レーグナー指揮の録音であります。 この曲はニューボールドによる、より薄味初期ロマン派風のマリナー盤もありますが、 私は迫力あるワインガルトナー版の方が好みです。 彼自身の曲に興味あります。
556 :
仲間入れてね :04/08/11 22:36 ID:n1afiEBc
ワインガルトナーといえばベートーヴェンの「ハンマー クラヴィーア」の編曲のSPがありましたね。もちろん LPにもCDにもなりましたが、新星堂がかなり珍しい ものまで復刻してましたね。 作曲家としての腕前が聴けるチャンスがようやく来た のかもしれません。
557 :
1 :04/08/11 22:43 ID:k6H4zTI7
ワインガルトナー編のハンマークラヴィーアは今度NAXOS Historicalから出るはずです。 実はまだ聴いたことがないので、この機会に聴いてみようと思います。 シューベルトのホ長調交響曲の編曲はとてもよい出来で、金管が耳につくニューボールト版より 端正かつ古風で気に入っています。確かレーグナー盤の初出LPのライナーで、この編曲は ワインガルトナーの一連の編曲の中でも傑出しているとか書いてあったように記憶していますので、 ハンマークラヴィーアを聴くと幻滅するかもしれませんが。
558 :
OS :04/08/12 12:37 ID:RhYg7YW4
ハンマークラヴィーアの管弦楽編曲は重苦しく鳴りそうですが、 ブルックナーの習作00番交響曲は、 ベートーベンのピアノソナタの管弦楽化の修業の末に出来たものらしく、 ワインガルトナーの編曲も、00番のような雰囲気であれば悪くないです。 シューベルトのホ長調交響曲スケッチには、複数の作曲家が関連をもったようです。 メンデルスゾーンは管弦楽化の依頼を断り、ブラームスもこの曲に関心があったようで、 「イギリスのベネットらの手に渡してはならない」(ウィリアム・ベネットのことか)と発言しているようです。 ワインガルトナー編曲は、時折ブラームスのように聞こえますが、メンデル版が出来ていれば、 音響もよりシューベルトに近かったとのにと悔やまれます。 ブラームスの盟友ヨアヒムも、シューベルトの4手のソナタ「グランデュオ」が「ガシュタイン交響曲」のスケッチであるとのシューマンの説に刺激されて、 管弦楽化して、録音も3種ほどありますが、 ワインガルトナーに比べると稚拙で魅力は今ひとつです。 1さんも、気に入っているとのことですが、 私もメジャーではシューベルト好きで、このホ長調は良く聴きました。 3楽章のトリオで独奏チェロが出る箇所は、シューベルトでは考えにくいですが、 この迫力と愉悦感を備えたスケルツオに、 心憎い遊び心で編曲したワインガルトナーに好感をもちます。
559 :
坂本9 :04/08/14 14:02 ID:P4M8lQBM
ワインガルトナー編のハンマークラヴィーア 何年か前、NHK−FMの「20世紀の名演奏」でワインガルトナーの特集の時に とりあげられていました。ただ、ボーっと聞き流してしまって・・・ 確か、交響曲演奏(確かベートーベンの8番など)のオマケでしたね。 アラウが若い頃、ワインガルトナーのピアノ曲を演奏会で弾いた、 という話を読んだ事があります。
560 :
名無しの笛の踊り :04/08/14 23:01 ID:X1itq9UQ
クレンペラー、ワインガルトナーとなると次は誰なんだろう? シャルク?そういえばロベルト・カヤヌスの管弦楽集もでてましたね。 プフイッツナーとかマックス・シリングとかになると演奏の方が珍 しくなりますね。ビューローのピアノ曲はありましたが管弦楽曲はあり そうですね。
561 :
坂本9 :04/08/15 17:46 ID:TzCoOt+n
カヤヌスはシベリウス出現まではフィンランド最大の作曲家だったようです。 シリングは以前、昔の指揮者集めたビデオでチラっと演奏を聴いた記憶があります。 プフイッツナーは、ヒストリカルを探すとあるかもしれません。 ビューローは万能の人ですが、作曲の方が・・・
指揮者の作曲は結構CDが出てるね。昔から有名なのはフルトヴェングラーに ワルター,最近出て話題になったムラヴィンスキー,ちょっと珍しいところでは ミトロプーロスやデ=サバタの作品集も出てた。個人的に聞いてみたいのは 「秘密の小箱」以外のチェリビダッケの作品。なんでも交響曲が4曲にピアノ 協奏曲やらミサ曲やらあるらしい。
ロベルト・カヤヌスの曾孫が30年ほど前ロンドンで某ロック・バンドのリーダーとして活躍していたね
564 :
OS :04/08/16 10:23 ID:2JTAjVk+
GADEのクワルテット集をMARCO盤で聴きました。初期中期後期の3曲とも20分ほどです。 初期中期とも流麗ですが、あまり印象に残らない作品でした。 初期のフィナーレがパッサカリアというのが特徴ではあります。 後期のものは、さすがに風格のようなものを感じますが、 弦楽合奏のNOVELETTEが良かったので期待していた程はなかったです。 3曲とも小さく端正にまとまりすぎて、 クワルテットにはドイツロマン派にある粘着性や、激情などが欲しくなります。 淡泊なテイストの室内楽が聴きたいときには良いかも知れません。
565 :
名無しの笛の踊り :04/08/16 22:06 ID:FfEULfum
そういえば、マタチッチも「対決の交響曲」がありましたね。 マルケヴィッチは前にOSさんが述べられていましたね。 現役ではスクロヴァチェフスキかな。 現在、宮原禎次(1899〜1976)の交響曲第4番を聴いています。 まだ聴きこみが足りないのでなんともいえませんが、1942年の作品。 終楽章は行進曲風。戦時色濃厚。ちなみにオーケストラ・ニッポニカ。 MITTENWALD MTWD99011 大澤壽人のピアノ協奏曲第3番がメインのCDです。この曲のピアノは 野平一郎。
566 :
坂本9 :04/08/17 14:48 ID:epO3kkKJ
567 :
仲間入れてね :04/08/17 20:24 ID:eIjYlQ2p
>>563さん どなたなんですかね。結構、1960年代のブリティッシュ・ロック のCDが出ていて懐かしいですけど・・・。ユーラア・ヒープとかキング クリムゾン、イエス、ピンク・フロイド??? 昨日565はわたしです。
568 :
仲間入れてね :04/08/18 21:19 ID:WAR9MpKC
管弦楽編曲でかなりずれるかもしれませんが、「展覧会の絵」の チェロとコントラバスの編曲版(BIS−NL−CD5026)は 面白いですよ。ラヴェル編曲の華麗な音ではなく、渋い音。 リムスキー=コルサコフ編曲版もありましたが、マルク・アンド レーエという指揮者が録音したのものより渋い。
569 :
OS :04/08/20 13:42 ID:YR5GBjn5
ガーデのクワルテットに不全感があったので、彼の交響曲を聴き直しました。 3番はガーデが初期の独自性を失ってメンデルスゾーンの影響下に埋没するようになったとの見解もある一方で、 当時は「ガーデ以外の誰とも似ていない」との評論もあったようです。 marco解説でも、本当にメンデルの影響圏内でもないのではとの見方ですが、 私も今回聴き直して、メンデルとは異質の肌触りを幾つか感じました。 特にゆったりとした淡い寂寥感の3楽章は独創的で、 ライネッケに通じる控えめな美しさを見せています。 苦悩から歓喜でなく、憂鬱から爽快さを目指して進行しているようです。
570 :
仲間入れてね :04/08/22 22:51 ID:lC5uk+cn
今度、フンメルのヴァイオリン協奏曲がCHANDOSから出るらしい ですね。ピアノ中心の曲が多かったので少し期待してます。 後は前述のワインガルトナーとNAXOSから出る諸井三郎かチェック かな。それからCAPRICCIOから出るファビアン・ミュラーの弦楽 四重奏曲ついてしらべます。
571 :
仲間入れてね :04/08/27 00:34 ID:kK40Vb3g
なんか皆さん、オリンピック疲れですか? 未購入で不確かですが、ブラームスのクラリネット五重奏曲と カップリングされている作曲家が今まで聞いたことのない方なので 入手できたら、ご報告します。 ラフとガーデは持ってませんので、お答えできず申し訳ありません。 ミュラーは1960年うまれですね。
572 :
OS :04/08/27 16:23 ID:RWHAJQvg
このスレを、常連のなれ合いなどと言っている別スレがありましたが、 それが違うことは、上の仲間に入れてねさんのレスで分かると思います。 なれ合いならば、話を合わせる予定調和でしょうが、 元来このスレは、各自の聴いたものが一致することが少ないので、 なれ合いの起こる事は難しいです。 聴いていないものに関してはレスが続かず、 別の話題の書き込みがあって、まったりと続いている状況でしょう。 レスがなくても誰か参考にしていることもあると思われるので、 常連さん以外でも、マイナー作曲家の情報や感想を自由に書けば良いでしょう。
573 :
坂本9 :04/08/29 16:44 ID:Fzavs8Yo
確かに2ちゃんらしくないスレですね。 このままマターリいきましょう。
574 :
1 :04/08/30 21:05 ID:7xVmDnjT
ポルトガル第2の都市、ポルトに出張していました。時間を捻出してFNACに行って、 ポルトガルの作曲家のコーナーから何枚か買って来ました。Portugalsomはさすがに 在庫切れが大半でしたが、欲しかったFrancisco de Lacerdaの作品集は売れ残っていました。 他にLopes Graca、Emmanuel NunesのCDもありましたので、Bomtempoが買えなかったものの まずまずの収穫でした。他にArmando Jose Fernandesという人のVn,Va,Vcソナタの入ったCDも 見つけたのですが、これはDisque CORIOLANという知らないローカルレーベルのものです。 掘り出し物かなと期待しているのですが。 留守中にゲーゼの室内楽のCDが届いていました。はやく聴いてみたいと思います。 ファビアン・ミュラーについて仲間入れてねさん、詳しい情報ください。
575 :
名無しの笛の踊り :04/08/31 00:18 ID:n49XmRq3
ファビアン・ミューラーは1960年生まれ。国籍はスイス。 チェロ協奏曲と「夜の歌」が代表作のようです。現在はそれぐらい の情報。ジンマン=フィルハーモニアの演奏のCDが出ているようです。
576 :
1 :04/09/01 01:17 ID:oPJIra3a
>575 ありがとうございます。現役バリバリの作曲家なのですか。 仲間入れてねさんはテリトリーが広いですね。
577 :
仲間入れてね :04/09/02 23:54 ID:zk5Y9uDf
ワインガルトナーが入手できました。国内盤並みの高さに閉口。 2800円は、トホホ。 今帰ったので、聴く暇なし。通常盤でいいのに。
578 :
OS :04/09/03 12:37 ID:9ETGDYau
ゲーゼ交響曲のホグウッドによるchandos盤入手しました。 他では聴けない二つの序曲や、交響曲の幾つかの楽章の別バージョンも収録です。 序曲はベートーベンとメンデルスゾーンの影響下ですが、爽快な高揚感ありです。 別バージョンは部分的な小さい差異でなく、別の曲と言って良いです。 ラフに続き、マイナー作曲家の交響曲演奏を聴き比べができるのは嬉しいです。
579 :
仲間入れてね :04/09/03 18:58 ID:J64lxfU6
ワインガルトナーの第1番を聴いていますが、どこかで 聴いたような曲想。メンデルスゾーンかな?やはり指揮者 で名前を残す人物かな?もっとも第1番は作品23ですから 今後録音されるであろう7番まででどう変化するかが楽しみ です。メンデルスゾーンって影響力大ですね。 今度はオンスロウの1、4番が出るようです。 なかなかラフやゲーゼに行けないな。
580 :
OS :04/09/07 22:49 ID:n3XrPERO
『第4交響曲』を発表してから『第5交響曲』を作曲するまでの10年間、 チャイコフスキーは管弦楽のための組曲を4曲作曲しています。 フォン・メック夫人宛ての手紙によるとフランツ・ラハナー様式の組曲を作曲し始めたことが記されています。 現在はマイナーのラハナーから、超メジャーのチャイコへ与えた影響です。 ラハナー(1803-1890)の交響曲はシューマンが高く評価したと伝えられていて、 交響曲と管弦楽組曲は8曲ありますが、全部聴けないのが残念です。。 楽章の長短のバランスはあまり考慮されず、5楽章形式が多く、フーガや変奏曲が使われます。 ラフの旅行記風の組曲、5楽章からなるゴールドマルクの「田舎の結婚式」も、 ラハナー風組曲からの影響と考えられます。
581 :
仲間入れてね :04/09/08 23:36 ID:LCc+aK5Y
ようやくラハナーに戻って来ましたね。管弦楽は結局マルコ・ポーロ の3枚しか持ってませんが、最後の交響曲は1851年出版ですから、 ラハナーは48歳。作品番号100。 それ以降はOSさんが言われた管弦楽組曲第1番(1861年)が作品 113、第7番(1881年)が作品190。バロック調です。 もう1曲、BALL−SUITE(1874)作品170というのが あるのです。舞踏用のものかもしれません。ポロネーズとかマズルカとか ワルツとかが入っています。1851年以降ラハナーに何かしらの変化が 生じたよう思えて、少し興味がわきました。室内楽も作品番号80番台と 記憶しています。もっと発掘してもらいたい作曲家です。
582 :
1 :04/09/10 23:13:29 ID:QmA9O3fl
ゲーゼを聴く前にチャドウィックの弦楽四重奏曲をちょっと聴きだしたら、 これがやめられません。交響曲同様もっとも近い感じのはドヴォルザークです。 交響曲ではドヴォにやや水をあけられていましたが、五曲の弦楽四重奏では感傷的な 旋律の美しさや、意外に工夫されたスケルツォなど聴いてて全くドヴォと遜色ありません。 これは廃盤のためPortland Quartetから直接購入しましたが、マネーオーダーを送るという 手間とコストをかけても入手する価値のある3枚です。
583 :
名無しの笛の踊り :04/09/11 10:30:03 ID:snKsJiN+
>>1 さん
チャドウィックの四重奏曲は廃盤ですか。レ−ベルが無くなったのかな。好企画だったが。
パ−カー、フ−ト、チャドウィック、マクダウェルといった所謂”ボストングル−プ”はドイツロマン派の
流れを汲んでいたため初期はどうしても亜流のイメ−ジが強いのですが、後半生は皆独自の味を出していますね。
中でもチャドウィックの第4四重奏曲は 五音音階を多用したアメリカ民俗色と古典的な音楽構成を融合させた名曲です。
終楽章のパッサカリアからフ−ガのクライマックスは圧巻といえましょう。
あのCDは演奏も気合が入っているし。
アメリカもスレ違いかな.と思いましたが考えてみるとチャドウィックはライネッケに師事したし
マクダウェルはラフの弟子ということで流れは続いていますね。
絵画でも音楽でも19世紀後半の特にボストンの芸術−文化環境のあり方を見るとアメリカ文化の
−今でこそアメリカという一個のアイデンティティ−を声高に標榜しているが−根元を見直すこともできそうです。
9.11のせいかちょっと脱線気味なことを書いてしまいましたが。
ちょっと戻して。ラフの歌曲集はあまりコメントされていないようですが素直で伸びやかな旋律はラフの
面目躍如たるものがあって楽しいCDです。シュ−マンと比べると(彼も曲をつけたメアリ.ステュア−トの
3つの詩など)やや素朴に聞こえる部分もありますが健康なロマンティシズムが魅力です。
..でも何故フンガロトンレ−ベルなのか。
584 :
OS :04/09/11 13:45:53 ID:zjKNvqnN
チャドウィックの交響曲2番と3番でドボルザーク色が強いと感じたので、 ライネッケに師事した期間があったのは意外でした。 ラフとライネッケの声楽曲は未聴なので、入手したいと思ってます。 仲間入れてねさん、ラハナーが交響曲8番作曲以降に変化があったかもとの件ですが、 ゲーゼも交響曲8番作曲以降「交響曲9番はベートーベンの1曲があればいい」 などと言って9番に挑まなかったようで、ラハナーも同じ心境で、 組曲に創作の関心を向けたのかも知れません。 マイナー系にも第9のジンクスは浸透していたようです。 シューベルトのグレートがブルックナー交響曲の前触れをなしていることは、 よく言われます。 その中間項としてラハナーからブルックナーへの影響もあるのではと思います。 シューベルトは亡くなる年にゼヒターの元で対位法を学ぼうとしましたが、 シューベルトの友人ラハナー、ブルックナーも同じくゼヒターから学びました。 ラハナーの交響曲5番は1時間相当で、シューベルトのエコーと同時に、 1楽章終結部ではブルックナー7番1楽章第2主題に類似したパッセージを発見できます。
585 :
仲間入れてね :04/09/11 22:09:54 ID:Rm3uZemu
先日、ブラームスのクラリネット五重奏曲を入手したのですが、併録 されているのが、ステファン・クレール(1864〜1924)のク ラリネット五重奏曲でした。35分程度の曲です。ライプツィヒ生まれ。 結構聴きやすい曲です。1901年作品。 ラハナーの件、OSさんのご指摘のように交響曲第9番は壁だったん でしょう。第5番は「情熱」という副題でしたね。CPOかMDGか本 格的に録音して欲しいものです。 組曲はメンデルスゾーンのバロック復興の影響ですかね。
586 :
1 :04/09/11 22:26:23 ID:/B01hHCy
583さん、OSさん、レスありがとうございます。 チャドウィックはライプチヒ音楽院で学び、その在学中に最初の2つの弦楽四重奏曲を作曲しました。 特に最初の曲は師匠のライネッケやJadassohn(この人の曲がReal Soundからリリースされているようなので、今度 聴いてみたいと思っています)の影響が強く、手堅い習作といったイメージですが、特に第1番の第1楽章の不思議な 暗さなど、非凡なものを感じさせてくれます。第2番はいっそう魅力的な曲で、緩徐楽章も素敵ですが、私は 意外な工夫と前にも書いた第3楽章のスケルツォの大胆でユーモアも感じられる独創性に惹かれます。 ボストン移住後に書かれた第3番では、第2楽章の主題と変奏が素晴らしいと思います。同じスタイルで書かれた もう1つの名品「死と乙女」を髣髴させます。 585さんの言われた第4番は、第5番ともどもボストンで確固たる地位を築いた頃の作品で、いっそう磨きがかかっています。 ドヴォルザークに近いものを見せるのはこの2曲が特にそうですが、この二人の作曲家は民謡風に聞こえる音楽を通じて、 warm-heartedな美しいメロディを生み出した点で共通しています。例えば第4番の第1楽章の第2主題はまさしく ドヴォルザーク風のノスタルジー漂う民謡風の旋律ですし、第2楽章のあふれる叙情もドヴォルザークに何ら遜色ありません。 私が一番好きな楽章で、何度繰り返し聴いても飽きません。これにニューイングランドらしさ漂う軽いスケルツォと、 585さんが指摘された、きわめてユニークな終楽章が続きます。はじめてCDを聴いたとき、パッサカリアという独創性に 全く驚かされました。同じ頃に書かれた同じ調性のもう1つの終楽章のパッサカリア(もちろんブラ4)との比較に 十分耐えうるもので、ドヴォをここでは超えているかもしれません。 パッサカリアが終わって、フーガに入る直前に静謐になって、ヴィオラが歌うところが特に素晴らしいと思います。 第5番はもう語る言葉もありません。あの素晴らしい第4番と肩を並べる名曲です。どの楽章もとても良いですが、 個人的にはスケルツォが素晴らしいと思います。トリオのノスタルジーは涙なしでは聴けません。
587 :
1 :04/09/11 22:27:33 ID:/B01hHCy
ゲーゼの弦楽八重奏曲も聴いてみました。メンデルスゾーンの1位は揺るがないものの、このジャンルでは ラフのものと2位争いができそうな感じで、結構良かったです。もっと聴きこんでいきたいです。 ラハナーの交響曲は以前聴きました。シューベルトとブルックナーをつなぐ位置にあるように感じられました。 組曲や室内楽はまだこれからです。 ラフの歌曲、Hungaroton盤は気になってはいますが、まだ未入手です。ラフ協会が録音済とアナウンスしている 弦楽四重奏曲やチェロ協奏曲集はいつになったら出るのか待ち遠しいです。
588 :
1 :04/09/11 22:29:11 ID:/B01hHCy
仲間入れてねさん、そのCDの情報ください。
589 :
仲間入れてね :04/09/11 22:40:27 ID:Rm3uZemu
レーベルは「K617」。番号はK617084 M7 865 演奏家はQuittette Stadler
590 :
1 :04/09/12 00:34:54 ID:HT+H3ZLR
仲間入れてねさん、早速ありがとうございました。Krehlという人は全く知りませんでした。 某マサチューセッツのアウトレットにありましたので、オーダーしてみます。
591 :
仲間入れてね :04/09/12 20:41:38 ID:gmKdEo3h
ラフの弦楽四重奏曲とヴァイオリン・ソナタはTUDORから出ます。 前者はミラノ四重奏団となってますね。
592 :
os :04/09/15 14:02:14 ID:hcbFJzJw
ラフの録音は快調に増えていますね。嬉しいことです。 チャドウィック同様にライネッケに師事した、イギリスのスタンフォードを最近聴いてます。 2人共に1850年代生まれで、ドイツロマン派の影響が強いですが、 チャドウィックはドボルザーク色と過剰なほどのドラマチックさを、 スタンフォードはブラームス色と、エルガーにつながるような上品な抑制を感じます。 初期の交響曲にはシューマンやライネッケの若々しさがあります。 ロマン派1840年代組はチャイコやドボはじめとして国民楽派メジャーが多いですが、 比較すると1850年代組はマイナーです。 イタリアのマルトゥッチもこの世代で、やはりドイツロマン派風です。 近いうち聴き直す予定です
593 :
仲間入れてね :04/09/15 21:00:38 ID:GmOc7U+e
久しぶりにハンス・ロットの交響曲を聴いています。今では 珍しいとは思いませんが、15年まえにはこんな曲があったん だと驚いたものでした。 スタンフォードですか。同世代のパリー(1848〜1918) 等もドイツ的ですね。 またルドルフ・ニールセン(1876〜1939)も時代遅れ とか言われますが、捨てがたい魅力があります。もう一人のニー ルセン。もっと注目されててもいいかなと思います。 マルトゥッチ、懐かしいな。一時期ダヴァロスという指揮者が にわかに注目されてそのとき第2番を買った記憶はありますが、 今はどこにあるやらトホホ。第1番も買っておくんだったと後悔。
594 :
坂本9 :04/09/18 15:54:27 ID:+AQN7CJk
パリーとスタンフォードは同世代で、どうもごっちゃになってしまいます。 ルドルフ・ニールセンも気になる存在で、レコ芸の宣伝ページに 「もうひとりのニールセン」なんて宣伝文句が・・・
595 :
仲間入れてね :04/09/18 23:23:40 ID:XOiDiHc0
NAXOSでパリーとスタンフォードの交響曲全集が企画されていました が、まだ中途のようです。パリ−は2番は持っていますが、それ以外は出て いるのかな。CHANDOSは出ていますね。バックスになると色合いが 多少違うのかもしれません。 今月はオンスロウとJ.E.ハルトマンの交響曲が出るのが楽しみです。 でもオンスロウは室内楽が面白いですから、期待はそっちかな。膨大な量 らしいので、挫折するのが目に見えてます。
ハルトマンって、J.E.ハルトマンか。 ということは、俺も知っているカール・アマデウス・ハルトマンのことじゃないんだな。 お前ら、レベル高すぎるよ(涙)。
597 :
os :04/09/20 12:38:01 ID:zu8/qmmR
J.P.E.ハートマン(1805-1900)のことでしょうか。 北欧スレに交響曲の感想かいてます。 マルトゥッチはチャドウィックやスタンフォードほどには、 ドイツロマン派との影響関係が単純ではありません。 マルトゥッチのピアノ協奏曲2番は、明白にブラームスの影響ありです。 しかし後の交響曲1、2番では、ワーグナーやチャイコなど色々な要素が折衷し、 結果としてドレーゼケのように聞こえる部分もありました。 違いはドレーゼケに若干ある粘着性がなく、ドライな風通しでしょう。 ダヴァロスの演奏のせいか、ブラスが前に出過ぎるように感じます。 余録の管弦楽の小品などは、イタリア色を感じさせ、旋律的に魅力有りです。
598 :
1 :04/09/20 13:16:55 ID:0Jwlt6F/
某HPからのコピペですが、J.E.ハルトマンとJ.P.E.ハルトマンは別人のようです。 cpo 777060-2 J・E・ハートマン (1726-1793) 交響曲全集 交響曲第1番 ニ長調 交響曲第2番 ト長調 交響曲第3番 ニ長調 交響曲第4番 ト長調 コンチェルト・コペンハーゲン ラース・ウルリク・モーテンセン (ハープシコード、音楽監督) ◇J・E (ヨーハン・エルンスト)・ハートマン Johan Ernst Hartmann (1726-1793) は、デンマーク黄金時代の作曲家、 J・P・E・ハートマン (1805-1900) の祖父にあたる。 ドイツに生まれ、36歳のときにデンマークに移り、ヴァイオリニスト、音楽監督として宮廷管弦楽団を率いた。J・E は、 アウゴスト・ヴィルヘルム August Wilhelm Hartmann (1775-1850)、J・P・E、エミール Emil Hartmann (1836-1898) とつづく音楽一家の祖として、そして、 デンマークにウィーン古典主義音楽を定着させたことにより、デンマーク音楽史に名前を残す。
ハルトマンだけでもいろいろいるんですね。
600 :
仲間入れてね :04/09/20 17:49:57 ID:Zfx0dM0f
ダヴァロスの演奏はブラームスの交響曲で感じたのですが、 1音1音が短く感じるので、マルトゥッチも違う指揮者なら 違うのかもしれません。 ハルトマンの詳説、ありがとうございます。 600台になりましたね。ここまで来るとは。
601 :
坂本9 :04/09/23 17:40:02 ID:RyHxH3B8
私もJ・P・E・ハートマン (1805-1900)しか知りませんでした。 妙に長生きだなあという印象・・・ イギリス音楽は、やはりエルガーが分水嶺でしょうか。
602 :
os :04/09/24 12:02:11 ID:E6/gOpbu
エルガーとスタンフォードは5才しか違わないのに、 エルガーからは近代英国音楽とされ、スタンフォードはドイツロマン派の影響圏のようです。 スタンフォードの7曲の交響曲で最後に聴いていなかった6番を入手。 彼は緩やかに開始することが多いなかで、アレグロコンブリオの勇ましい1楽章で、 「英雄」的な変ホ長調です。 全曲40分超え、スケルツオも緩やかなレントラー風が多い彼の交響曲なかで、 6番は36分と引き締まって、スケルツオもプレストで休止なしに風格のある フィナーレに突入するのも格好良いです。 有名な3番よりも完成度が高く、スタンフォード交響曲のベストと思います。 併録のアイルランド狂詩曲1番は、日本でもよく聴く聴かれる民謡が使われており、 同種のものより心にしみます。
603 :
仲間入れてね :04/09/25 21:35:53 ID:7CMlxE/f
土日出勤で、たまたま時間があったので、会社の近くの中古屋 (最近減ったかな)を覗いたら、スタンフォード交響曲第3番( CHANDOS盤)とKOCHのレーヴェの交響曲とピアノ協奏 曲が並んでましたので、買っちゃいました。後者は半ばあきらめ ていましたので、超ラッキーでした。まあこれを買うのは、よほど のマニアでしょうから、明日でもあったかも知れませんが。
アメリカの次はイギリスですか。まあライネッケつながりということで..。 スタンフォ−ドはドイツロマン派の影響下といってもこの時代はそれが潮流でしたし キ−ル ライネッケに師事したりヨアヒムと関係が深かったりと言うことを考えると むしろその中でアイルランドの民族性を出した面に注目しても良いのかな、と思います。 ただ妙に古典的だったり、ブラ−ムスそのものの曲もあったりもう一つ旗幟鮮明でない ところが難かと。交響曲も抑制が効きすぎている気がするし。 そうなると自分の音、自分の響きを持っていたエルガ−は流石だな、と感じますね。 個人的には長大な”主題と変奏と終曲”というユニ−クな構成を持つ第7交響曲など 面白いと思いますが、一番のお気に入りはブラ−ムスそのもののチェロソナタ第2番ですね。 英ASVにロイド.ウェッパ−の好演がありますが最近初録音の第1番とのカップリングで 新録音がリリ−スされたので興味津々です。 ただ大きなウエイトを占める声楽曲や宗教曲はこれから HYPERIONなどが一層充実 させてくれるでしょうから期待しているところですが。
...で本来のライネッケですが、この人スタンフォ−ドやチャドウィックの他に シンディング、ディ−リアス、ワインガルトナ−、果てはグリ−グまで教えているのですが 弟子に師の影がどうも見えない。いったいお前は何を教えたのか..と小一時間..。 で件のスタンフォ−ドを見ると手厳しいというよりほとんど非難に近い言辞をこの師に 連ねているのでちょっと驚きでした。(俗物の典型とまで言っている。) 虚名の高いセンセイというのはどの時代にもいるのですが他の弟子を調べても余り評判が よろしくない。頑迷固陋な守旧派、頭の固いジイサンが教条的に教えているといった雰囲気で。 この時代の教育者としては高名なのですが(他の2Rも交えて師弟関係図を作ったらほとんど すべての音楽家が関係しているのでは。)そんなに使えない奴なのか...。 長々とすいません。実はこれを書きたかったのです。
606 :
仲間入れてね :04/09/27 10:30:51 ID:nlWeqL9Q
ライネッケの弟子を追うという感じになっていますが、かなり 前にマルコポーロから出ていたアルフレッド・ヒルというオース トラリアの作曲家もライプチヒにきてライネッケの教えを受けて います。南半球にも影響力ありと言うか、才能のある作曲家志望 の若者はライプチヒに行っていたのかもしれません。 Alfered Hill(1870〜1960)
607 :
os :04/09/27 22:05:02 ID:mR+SwgJK
>>605 ライネッケが弟子達に影響を与えていないとの件ですが、
幾つか原因があろうと思います。
まずは彼自身の個性が濃くないことです。後期にはブラームス色も明瞭な作品があり、
弟子らがブラームスそっくりの作品を書くのも当然となります。
次に長命であったこともあり、弟子が多すぎてシューマンからブラームスのような
濃厚な人間関係に基づいて強い影響を与えることが、物理的にも難しかったろうと言うことです。
さらに個性に関連しますが、彼は特に室内楽や協奏曲でも多様な楽器で創造することに関心があり、
作品自体は個性が薄いという特徴が伺えることです。
先人の影響を統合、洗練させてドイツロマン派の平均値的「無個性」に達したという意味で、
弟子達への影響は見えにくい結果になります。
影響力はともかく、彼が20世紀初頭でも初期ロマン派的な音楽を書き続けた頑固な保守性に、
面白さを感じます。
弟子達が彼をあまりよく言っていないことは、スヴェンセンが、
ライネッケの指導が一貫しないことに不満を語ったエピソードを読んだことあります。
有能な弟子の師匠への不満は、師匠の限界と同時に長命な大家には宿命と言って良いでしょう。
「長く生きすぎて、つまなない曲を書きすぎた」と言われたサン・サーンス然りです。
メンデルスゾーンでさえ、ライネッケ並に長命で院長に止まり続けたら、
彼らと同じ不評を弟子らにされていたかも知れません。
608 :
os :04/09/27 22:07:53 ID:mR+SwgJK
訂正 下から3行目 「長く生きすぎて、つまらない曲を書きすぎた」でした
609 :
名無しの笛の踊り :04/09/28 11:10:03 ID:cFREpYvO
作家でも晩年の作品がベストというのはあまりないですね。大学の 教授に限らず、保守的な傾向というか、経験則で勝負をすることが多 くなってしまいます。ライネッケもそのような感じでしょう。 NAXOSのカタログを入手しましたが、パリー、スタンフォード 企画は進行しないみたいですね。他にも録音されているが出ていない のが、結構あるんじゃないかともおもえます。
610 :
os :04/09/28 12:45:25 ID:X2A8NyGD
ライネッケは最晩年まで作曲し、フルート協奏曲などなかなか優れたものを残してますから、 教師としては有能でなかったとしても、80代でも創造するエネルギーは大したものです。 ヒルもライネッケを超える90才の長命ですね。 ライプチヒで1880年代後半に学んでようですから、 ライネッケ晩年の薫陶を受けてたことになります。 交響曲も10曲あり、タイトル付きも多いようで10番は1958年です。 タイトル付きも多いようでオーストラリアのドボルザークとも言われるようです。 サンプルを聴く限り10番でも分かりやすくロマン派です。 これほど遅れてきたロマン派がいたとは、ノーチェックだったので嬉しい発見です。 仲間に入れてさん、有り難う。
611 :
名無しの笛の踊り :04/09/28 14:44:13 ID:cFREpYvO
イギリスのエドアルト・ジャーマン(1862〜1936)って 知ってますか。忘れ去れてしまった一人みたいです。
E.German は、オーボエとピアノのためのソナタ(だったかな?)の楽譜(米国でのリプリント版) を持っていましたが、とても平明かつ旧守的な作風だったと記憶しています。
613 :
名無しの笛の踊り :04/09/29 13:16:46 ID:52tDabc3
>>610 ふと好奇心がわいたのですが、ライネッケに習った日本人はいるんでしょうか?
幸田延だっけか、ブルックナーに師事した人はいたと思うので、そのつながりで。
614 :
os :04/09/29 16:18:30 ID:31RTucWK
山田耕筰がブルッフに師事したことは知られてますが、 ライネッケに師事した日本人は分かりません。 滝廉太郎が、文部省から任命されて男子として最初に 1901年(明治34年)留学、ライプチヒ音楽院で勉強を始めますが、 わずか2か月で病により帰国してます。 ライネッケは1860年ゲヴァントハウスの指揮者に就任してから、 音楽院の地位を1895年にニキシュに譲るので、 少なくとも日本男子でライネッケに直接師事したの弟子はいないのでは。 当時女子で大家に師事できたは可能性は低いでしょう。 知っている方はよろしく。
616 :
os :04/09/29 19:34:45 ID:31RTucWK
>>615 山田耕筰と同世代1880年代生まれの大沼哲はダンディに師事したそうで、
次の1890年代生まれ以降の世代は、1910年に没するライネッケに学ぶには遅すぎます。
しかし廉太郎ら以前の私費渡欧で、ライネッケの弟子がいなかったと断言はできませんね。
ついでながらスイスのHuberもライネッケ門下で、HuberのCDでは
ライネッケの指導を評価した解説で、ライネッケもHuberを非常に評価していたようです。
Huberは交響曲2番と序曲しか聴いてません。
ポストブラームスでRシュトラウスに接近しているようですが、
まだ今ひとつ特徴を把握出来ません。
8曲の交響曲のうち半分ほどタイトルがあり、
「英雄的、ウィリアムテル、、春」など少し期待してます。
617 :
仲間入れてね :04/09/29 20:21:44 ID:zZ3Zh7OP
ハンス・フーバーの交響曲全集とピアノ協奏曲2曲をようやく 手に入れましたが、かなりユニークな一筋縄ではいかないタイプ です。前にも書きましたが、ヴァイオリンのソロが入ったり、オ ルガンが入ったり、ソプラノ独唱が入ったり、4番などは2つの 弦楽オーケストラ、ピアノ、オルガン・・・。これは面白い。 5番もロマンティックな物語が題材になっていてヴァイオリン のソロが重要な位置を占める曲です。
618 :
605 :04/09/29 23:35:32 ID:Kp0ZGSnf
...嵐です。... osさん 他の皆さんも興味深い情報ありがとうございます。 長命という要素はこの場合結構大きな要因かもしれないと改めて感じました。 osさんが挙げているサンサ−ンスも実は若い頃は過激な革命家とまで言われていたのです。後半生は知っての通り..。 (もっともこのフランスの大家は保守的とか一口で片づけられない幅がありますが) 弟子が多すぎるという点もいろんな意味でネガティブな証言を残すことになったのでしょう。 若手に批判されるベテラン..何かサラリ−マン社会の一面みたいでちょっと同情したくなったり..。 ライネッケの故かライプチヒは保守派の牙城でもあったようで当時から モダンな音楽家はライプチヒを 避けるように とまで言われていたようです。多分他の2Rが拠点にしていたフランクフルト等とは土壌が 異なっていたのかもしれません。 ヒルのCDを探していたらマルコポ−ロレ−ベルで他のライネッケの弟子に遭遇しました。 Frederic Cowen ジャマイカ生まれの英国育ち..何ともワ−ルドワイドな先生ではある...。 そして..弟子が多い!本当に日本人がいないのか..。
>>611 多分イギリス音楽スレのほうが情報が多いと思いますが、
ライトオペラの作曲家としてはイギリスでは名を成したはずです。サ−の称号くらいは持っていたかと。
ただ時代的に、もうそんな御時世ではなかったので本国でも演目に上がっているかどうか。
断片的ですみません。
620 :
os :04/09/30 16:51:05 ID:9A2nFnCO
日本人でライネッケに弟子がいて、短命でなければ確実に近代日本の音楽教育の祖として 初代東京音楽学校(現東京芸術大学)のトップになっていると思い、調べると違いました。 伊沢修二(1851〜1917)はアメリカへ留学し、ハーヴァード大を卒業後、 初代東京音楽学校「校長」となり、貴族院議員にまでなってました。 音楽留学も当初からドイツ一本でなく、仏米もあり多チャンネルだったようです。 ともかくブルッフから学んだ山田耕筰は、 ブルッフがライネッケから学んでますから、ライネッケの孫弟子にはなります。 仲間に入れてさん、フーバーは面白そうですね。私も注文を気長に待ってます. 全集から目に留まったものがあればコメント頂ければと思います。 蛇足ながら、ここのところ話題に挙がった フーバー、Cowen、スタンフォードは3人ともに1852年生まれです。
621 :
1 :04/10/03 21:35:25 ID:QsIEmFNJ
ご無沙汰です。仲間入れてねさん、レーヴェのKOCH盤はなかなかの掘り出し物ですね。 最近はKOCH,OLYMPIA,Russian Discあたりの珍しい曲を入れたCDが中古でもめったに 見かけなくなってきましたから。 スタンフォードのチェロソナタの第1番も出ていたのですか。少しも気が つきませんでした。Meridianですよね。早速発注しなくては。 フーバーのチェロソナタ第4番を持っています(Musica Helvetica)が、ブラームス風の伝統的な ロマン派音楽に、レーガーを思わせる半音階の使われ方が特徴的と思いました。 特に最初の楽章はかなり渋い音楽ですが、ほの暗いロマンを感じさせるところなどが 師匠譲りなのでしょうか。管弦楽に続いて室内楽の録音の登場に期待しております。 ジャーマン(2枚)もヒル(4枚)もMarco盤しか録音が無いに等しい作曲家ですが、 最近Marcoに元気が全くなくなってしまい、心配しています。旧譜はどんどんアウトレットに 流れ、廃盤になっているものも多いようです。一部はNaxosで復活するのでしょうが、それも 望めないような貴重な録音はこのまま埋もれてしまうことになるのでしょうか。
622 :
1 :04/10/04 10:54:00 ID:FQbOpmRb
オランダの古典派〜初期ロマン派のJohann Wilhelm Wilms(Johan Willem Wilms)
の交響曲を聴きました。新しくコンチェルト・ケルンのようなメジャー奏者が
アルヒーフのようなメジャーレーベルで交響曲第6番と第7番を録音したのにも
驚きましたが、ベートーヴェン風でなかなか聴かせてくれ、世界初録音を企画した人は
慧眼だと思いました。両曲とも短調なせいか、あるいは録音のせいもあるのかも知れませんが、
シューベルトの第4番「悲劇的」にもとても近いものを感じました。トゥッティのときに金管が
結構出てくる響きなどにです。
この人の交響曲はかなり以前に第4番がOLYMPIAからリリースされたことがあり、こちらも短調でした。
協奏曲や室内楽も探して聴いてみようと思います。
なおドイツ語のみですが、立派なHPもありました。
ttp://www.witzhelden.org/wilmsintro.htm の
623 :
os :04/10/04 19:41:30 ID:bGvklMd7
シューベルトの「悲劇的」は好きなので、Wilmsも聴きたくなります。 レヴーにもシューベルトとの類似述べたものがありました。 古典と初期ロマンの間の時期、交響曲ではヴァイゼ(1774-1842)の後半ナンバー、 ヴォルジーシェク(1791-1825)、ベルワルド初期の未完の断章などに、 シューベルトへの接近を聴くコメントは眼にしたことあります。 ベルワルドのそれは、「未完成」より前ですが、 1楽章第2主題と似たチェロのテーマが確かにありました。
624 :
坂本9 :04/10/04 19:57:47 ID:B6bZzG4v
ジャーマンとヒルはマルコポーロのカタログにいくつか載ってますね。 osさん ヴォルジーシェクには「即興曲」というピアノ曲があり、 シューベルトへの影響が指摘されてます。
625 :
坂本9 :04/10/04 20:00:40 ID:B6bZzG4v
ヴァイゼは誰かの師匠でしたよね、誰でしたっけ・・・
626 :
名無しの笛の踊り :04/10/04 20:52:20 ID:e3wHkaaS
ヴァイゼですか。もうすぐ出てくるかなと思ってました。 交響曲は前半3曲は手に入りましたが、後半は入手難しいかな。 CHANDOSが出すかもしれませんね。期待。 ヴォルジーシェクはボヘミア系ですね。チェコのレーベルに 弦楽五重奏曲集があって、1曲の演奏時間は短いですけど、味の あるものです。 ヘルツォーゲンベルクのピアノ五重奏曲がブラームスとのカ ップリングで出るみたいです。CPOは作品75でしたが、作品 17。ハ長調とのことです。 アントン・リストって知ってますか?スイスの作曲家ですが。 ようやく手に入りそうです。7ヶ月かかりました。少し気抜け 状態です。
627 :
1 :04/10/04 21:19:06 ID:FQbOpmRb
626さん、ヘルツォーゲンベルクのピアノ五重奏曲、待望していました。ビッグニュースです。 どこのレーベルからですか(このOp.17が確か唯一で、cpoのOp.75はピアノ四重奏曲ですね)。 ヴァイセの交響曲だと、第7番はClassicoから第1番と組み合わせてリリースされていたのを以前 買いました。ピリオド楽器による演奏です。 アントン・リストについては全く知りませんでした。いつの時代の人ですか。七ヶ月もかかって根性で 入手したCD、気になります。どんな曲が収録されているのか教えていただければうれしいです。 osさん、ベルヴァルドの初期の断章ってHyperion盤に入っているものですね。今度友人から借りて聴いてみます。
628 :
仲間入れてね :04/10/04 21:44:43 ID:e3wHkaaS
ヘルツォーゲンベルクのピアノ五重奏曲はEDAというレーベル です。番号はEDA25。ブラームスで発注すると楽に入手できる かもしれません。ブラームス様さまです。 アントン・リストはたしかファゴット・ソナタでした。もう一枚 出たのですが、あまりに高いのでやめました。ユーロ強し。
629 :
1 :04/10/04 22:15:29 ID:FQbOpmRb
626さんは仲間入れてねさんでしたか。さすがにお詳しいですね。貴重な情報を 早速にありがとうございました。EDAというレーベルは初耳です。jpcにありましたので、 今度注文することにします。ヴァイセの交響曲、Dacapoからの3枚組は確かに今見てみたら 海外の通販サイトは廃盤扱いですね。
630 :
仲間入れてね :04/10/04 23:08:26 ID:e3wHkaaS
>>1さま ヘルツォーゲンベルクはHMVでは11月20日発売で出ています。 ブラームスで検索すると。
631 :
os :04/10/04 23:12:38 ID:bGvklMd7
今夜は今までにないような活況ですね。
ベルワルドはシューマンに似ているとのコメントをどこかで見たことがありましたが、
突如曲調が変化する部分は確かに似てますが、それ以外は
似ているとはとても言えないユニークさを持っていると思います。
ただし前述ハイベリオン盤の断章は、せっかく第2主題まで良いのにコデッタがちょっと残念です。
初期の未完成作品ですから仕方ないですが。
ヴァイセの交響曲は、最初は明白に後期のハイドンやモーツアルトですが、
次第に初期シューベルトに接近するように感じます。
違いはシューベルトに若干あるイタリア風味がないことでしょうか。
ヴァイセの弟子はベアグレンAndreas Peter Bergreen(1802-1880)などで、
ヴァイセからベアグレン、ゲーゼへのデンマーク音楽黄金時代の系譜があるようです。
詳しくは
ttp://jsmcnet.com/JSMC/topics/dkgolden/index.html ここはなかなか勉強になりました。
632 :
1 :04/10/05 14:49:23 ID:OhpSj0Bv
osさん、大変興味深いページの紹介、ありがとうございます。 ロンビという人については全く知りませんでしたし、ベアグレン(Berggreenが正しいようです) についても知りませんでした。ベアグレンのCDは声楽曲かギターのための曲しかCDがないようで、 作風を知ることができないのが残念です。 仲間入れてねさん、ヴァイセの交響曲はデンマークのNAXOSのローカルリリースで出ていて、 全三枚のBOXセット化もされているようです。このCDを入手するには、Olga Musikあたりに コンタクトをとる必要があり、マネーオーダーによる送金とかで結局高くつくらしいのですが。
633 :
仲間入れてね :04/10/05 23:52:28 ID:zKnACsIP
ロンビという作曲家はマルコポーロで出てましたね。どんな曲か と買ってみましたが、印象が無いです。 昨日、7ヶ月待ったアントン・リストが到着しました。 Anton Liste(1772〜1832)。 ファゴット・ソナタとピアノ・ソナタ。「クラシックプレス」で 紹介されていたのを発注したものです。金額は国内盤程度。
634 :
1 :04/10/06 10:48:17 ID:PEg/LTHc
仲間入れてねさん、MarcoのLumbye作品集は確か10枚くらいの膨大なやつですよね。 当時流行のワルツ・ポルカ・ギャロップなどライトクラシックの作曲家のようです。 安いRegis盤を一枚買ってみようかと思っています。 Anton ListeはGuild盤ですか。このレーベルは日本ではそんなに流通が悪いとは 知りませんでした。グーセンスのヴァイオリンソナタ第2番やパーカーのオルガン協奏曲 でお世話になりました。レーベルから直接のオンラインショップがあり、jpcとかより こちらの方が安く、一枚8.5ポンドで買えます(jpcは19.49ユーロ)。 このレーベルはベートーヴェンの交響曲第1番、第8番、そして熱情ソナタの同時代人による 室内アンサンブル版という面白そうなのや、ボエルマンのチェロ作品集も出していて、 気になっています。今度余裕ができたら、A.リストもあわせてオーダーしてみたいと思います。
635 :
坂本9 :04/10/06 18:34:59 ID:Xe/2Ur+h
ロンビはまさに、「デンマークのシュトラウス」らしいです。 はるか以前、レコ芸がワルツの特集した時にチラっと名前が出てました。 確か外盤がチラホラ出ていた、と思いましたが・・・ ヴァイゼはゲーゼにつながるんですね、ありがとうございました。
636 :
仲間入れてね :04/10/06 23:11:35 ID:py2Cq8at
いけませんね、本日また中古屋を覗いたら、ラフのピアノ協奏曲 (TUDOR盤)とゲーゼの交響曲第1〜8番(CHANDOS盤) があり、買ってしまいました。明日も残っているとしてもやはり・・・。 遂にラフに手を出しました。
637 :
os :04/10/07 18:25:38 ID:dHcEirMW
ゲーゼのchandos盤一気に入手良かったですね。 私は集めるのに時間とお金がかかりました。 ゲーゼに学んだスウェーデン出身Rubenson(1826-1901)について。 交響曲と、シューマンの「序曲とスケルツオとフィナーレ」がモデルと思われる 3楽章で緩徐楽章のないもの2曲などが収録された STERLINGレーベルです。グッドマンが指揮しており、満足な演奏です。 全体の印象としてはゲーゼに酷似です。 ゲーゼが似ていると言われるメンデルスゾーンとは違う個性であることを、 Rubensonのような模倣者がいることで再確認させれれます。 彼はベルワルドとも交流があり、楽譜を見せているようで、 ゲーゼ風の流麗さがせき止められる部分などは、 ベルワルドの影響を受けているかと思われます。
638 :
仲間入れてね :04/10/07 20:31:39 ID:xigRDayU
CHANDOSは時々、企画を変える時があって、GADEの 交響曲第4番も当初、FROHLICH(1806〜1860) の交響曲とカップリングされていたはずです。結局、重複買いに なったのです。
639 :
os :04/10/07 23:18:27 ID:dHcEirMW
私も4番とフローリッシュのカップリングと、 4+7の重複買いです。併録の演奏会用序曲も聴きたかったので。 フローリッシュはこの曲しか聴いてませんが、 ウェーバー、J・P・E・ハートマンに似た印象でした。
640 :
1 :04/10/08 23:24:47 ID:pP/WFHZf
Frohlichは2人いることを最近知りました。一人は今名前が出た、デンマークの Johannes Frederick (1806-60)で、oの文字が北欧のoに/が交わった文字のoです。 もう一人はスイスの作曲家でFriedrich Theodor (1803-36)で、こちらのoには ウムラートがつきます。前者のCDはCHANDOSの交響曲しかないようですね。 後者も少なく、Jecklinからクリスマス・ミサや演奏会用序曲などを収録した 1枚があり、これは持っていますが、何とPromotion Copyと大きくCD表面に プリントしてある代物…。他に今調べてたらチェロソナタやオーボエと ピアノの小品が入ったMDG盤もあったらしいことを発見。うーん、聴いてみたいなあ。
641 :
名無しの笛の踊り :04/10/09 14:59:24 ID:UZ1Gwi2B
ユリウス・クレンゲル(1859〜1933)のチェロ協奏曲 を聴いた方はいますか?斎藤秀雄氏のチェロの師匠にあたる方の ようです。cpoから1番、4番などが出ているとのことですが。
642 :
1 :04/10/12 08:46:22 ID:oFsUsWW3
クレンゲルのcpo盤は聴きました。おそらくクレンゲルの作品だけで1枚のディスクに なっているのはこれだけだと思います。第1番、第4番共に短調の曲で、メンデルス ゾーン風のほの暗いロマンに覆われつつも流麗な旋律の美しさと、チェロの華麗な 技巧にひたれる名曲と思います。チェロ曲好きの方にお薦めの1枚です。 クレンゲルはゲヴァントハウス管弦楽団の主席チェロ奏者だった人で、ライプチヒ 音楽院で多くの弟子を育てました。一方で作曲にも関心を示し、ヤダースゾーンに 作曲を学んだそうですから、チャドウィックと兄弟弟子ということになりますね。 クレンゲルというとやはり「12のチェロのための賛歌」だと思います。この曲の ベルリンフィルの12人による録音が最初にLP(BASF)で出現したときには、衝撃的な感動を 覚えました。その後CDでも欲しくなり、大変に苦労して廃盤になっていたACANTA盤を 中古店で見つけたときもうれしかったものです。クレンゲルのCDは他にチェロ四重奏の ための作品(Op.5, 33, Cello Classics)や弦楽のためのセレナーデOp.24(ebs)も お薦めです。
643 :
1 :04/10/13 20:57:38 ID:3r8aT2EC
女流作曲家エセル・スマイスもはじめライネッケやヤダースゾーンに師事しましたが、 そこを飛び出してヘルツォーゲンベルクの弟子になった人ですから、一応ライネッケの 弟子たちの一人といえなくもないですね。
644 :
1 :04/10/13 21:00:17 ID:3r8aT2EC
そうそう、ラフ・ソサエティのページによると、ラフのシェイクスピアによる序曲全4曲を はじめとした管弦楽作品集がTudorからリリースされるようです。楽しみです。
645 :
仲間入れてね :04/10/14 20:28:34 ID:lwmlh2ge
NAXOSが830円で手に入るので、今まで買ってなかったものを 手に入れました。Baxは7曲の交響曲がそろい満足。 ブラームスの四手のピアノ作品集なるものを数枚買いました。弦楽四 重奏曲をピアノで聴くというのは少し雰囲気が違ってますね。これは新 発見。前に交響曲は他のレーベルから出てましたけど。リストの編曲と 違って自作を編曲する辺りがピアノの名手ブラームスならではです。
646 :
1 :04/10/15 19:32:38 ID:PEEtUZ2Q
NAXOS、830円はいいですね。うらやましいです。 ブラームスの四手ピアノ版交響曲はかなり前にKontrapunkt盤が出たとき、結構 話題なったように思いました。ナクソスのこのシリーズはそれこそこんなにたくさん 編曲していたのかと驚くばかりで、そう言いつつ私は全部買って聴いております。 お気に入りは2つのセレナードの入った1枚です。あと、ドイツレクイエムも四手ピアノ だけでナクソスはやっていますが、オリジナルとこの版の中間形態の、オーケストラパートが 四手ピアノに代わっただけのロンドンバージョンというのもありまして、これはNaiveから リリースされています。これだとピアノは完全に伴奏になって合唱や歌手がかなり強調されます。 スイスのほうのFrohlichのチェロソナタ他、某イタリアの通販で意外に簡単に手に入りました。 チェロソナタは聴いた感じはちょつともたもたしたベートーヴェンといったところでしょうか。 オーボエとピアノのためのパストラーレとロンドはなかなかチャーミングな小品でした。 このひとはメンデルスゾーンより少し年長にあたり、目覚しく天才を開花させるメンデルスゾーン の前に挫折を味わい、借金と不幸な結婚と過労でわずか33歳にして自殺してしまいました。 ゲーゼのバイオリンソナタを最近よく聴いています。特に第1番と第2番の緩徐楽章は大変にロマンチックで、 独立した小品としても十分いけそうです。
647 :
os :04/10/15 21:55:15 ID:cljuC6ei
ラフの管弦楽曲集期待してます。新譜が継続的にリリースされている状況は、 固定ファンが形成されていると考えて良いのでしょう。 Draeseke交響曲2番cpo盤聴きました。 1楽章開始が「ライン」と「英雄の生涯」の中間のような印象。 過剰とも言える威勢の良さは、空疎に感じられる向きもあり。 2楽章もアレグレットで、全曲通して息を着く場所が少なく、 落ち着いた、緩やかなメロディが欲しくなります。 しかし強引とも言えるような盛り上がりからふと我に返るような、 寂しげなフルートソロが残るような部分もあり、 そこが魅力というか、考えさせられるところです。 時に暴力的とも思える豪快さと虚無の同居、悪魔主義はリスト譲りのようで、 「tragica」のフィナーレについてドレーゼケ自身が「悪魔的クライマックス」と 言っていますが、この曲は消えるように終わります。 込み入った循環形式で交響詩的なこの曲は、2番より深みがあります。 2番と併録のセレナードは、2管オケです。 ブラームスのセレナーデがモデルと思われますが、チャイコのように艶のある部分もあり、 2,3楽章チェロのソロは美しいです。 マーラーのレントラーに近い響きも聴かれ、肩の凝らないドレーゼケです。
648 :
1 :04/10/16 10:07:46 ID:BsTy6iQP
ドレーゼケの第2交響曲は聴いていましたが、確かに緩徐楽章がないところは変わってました。 余白のセレナードはちゃんと聴いていませんでしたが、この機会に聴きなおしてみました。 マーチあり、ポロネーズありで楽しい曲でした。真ん中の楽章の叙情もいい感じです。 7ヶ月も待った仲間入れてねさんには申し訳ないのですが、Guildにダイレクトにオーダーしたら、 一週間ほどでA.リストが届きました。一緒に頼んだスイスの作曲家エッシュマン(J.C.Eschmann, 1826-82)を先に聞き出しました。全く知られざる作曲家ですが、あのブラームスが自分の使っている 楽譜出版社ジムロックを紹介したのは、ドヴォルザークとエッシュマンの2人だけだったとかの エピソードからは、当時はそれなりに知られた作曲家、ピアニストだったことがうかがえます。 作風は当時の作曲家たち(シューマン、メンデルスゾーン、ワーグナー、ウェーバー)の公約数的 といったところでしょうか。購入したのは30歳代までに書かれた室内楽作品です。弦楽四重奏曲 はなかなかに力の入った習作期の仕上げの作品らしく、さまざまな作曲技法の習得ぶりを示して いるそうですが、特に最初の2つの楽章は優れているように感じました。また、一転してホルンと ピアノのための6つの小品「秋に」やヴァイオリンとピアノのための幻想小曲集はシューマン風の ロマンチックな作品です。
649 :
仲間入れてね :04/10/17 21:29:46 ID:DIDXqW71
本日も日曜出勤で休憩時間に例の中古屋に行きました。収穫はスタンフォ ード交響曲第5番(CHANDOS)ぐらいかな。なんか小出しなのかな。 次回は6番? 「1」さん、アントン・リストもう手に入りました? 話は変わりますが、ブラームスってどうやって作曲したんでしょうかね。 4手ピアノ編曲を聴いてから素朴な疑問がでてきました。今はスーザの吹奏 楽を聴いてます。これもNAXOSの830円のものです。
650 :
1 :04/10/18 09:52:19 ID:7DbiB/u1
仲間入れてねさん、良い中古屋が近く似合っていいですね。 アントン・リストももちろん届きましたよ。ファゴットソナタはベートーヴェンのチェロソナタ 作品5と並んで、低音楽器がピアノと対等に演奏する最も初期の例とか。チェロでも演奏可能と 楽譜にあるそうですので、今度はこちらの版で聴いてみたいものです。ただあえてファゴットまたは チェロとファゴットを先に記してあるので、作曲者はファゴット版を主に考えていたのかも知れません。 楽譜の需要とかファゴットソナタの先例の少なさを考えると、当時としては思い切ったことにも 思えます。 Guildからはもう1枚、ベートーヴェンの交響曲第1番、第8番、悲愴ソナタ(>634は間違い)が の弦楽五重奏版が入ったものも届きました。これは同時代の編曲だけになかなか味があり、特に 悲愴ソナタは原曲とは全く違った味を引き出しています。
651 :
1 :04/10/19 08:43:54 ID:C95ztBd/
Krehl(1864-1924)のクラリネット五重奏曲、船便でしたが一ヶ月あまりで届きました。 いろいろ調べてみましたが、ライプチヒで活躍し、生前はピアノ教師や保守的な作風の作曲家として それなりに知られたこの人のCDは、仲間入れてねさんが教えてくださったこのK617盤だけのようでした。 曲は「長調で書かれたブラームスの五重奏曲」という感じで、時折現れる憂いを含んだ旋律や、曲風の 突然の変化の妙など、よく似た表情を持ってます。ライナーを読んでみましたが、3Rとの交流については 情報がありませんでした。
652 :
os :04/10/20 13:24:05 ID:spYN+mSf
Draeseke交響曲1番聴きました。3楽章が15分、フィナーレが6分半と、 フィナーレに重心があることが多い後期ロマン派では、変わっています。 この3楽章がRシュトラウスの家庭交響曲の愛の場面のような、 丁寧に織り込まれたような味わいがあります。 軽めのフィナーレは、口直しのデザートのようです。 たっぷり歌われるメロディ少なく、主題を楽器が次々に変えて奏されるので、 一度聴いても印象に残りづらかったですが、聞き込むと良さが分かってきました。 Draesekeのhpに、スケルツオがメンデルやラフのものでなく、 ベトやブラームスの系譜と書かれてましたが、ベトの影響はあるにしても、 ブラームス1番前の初演で、軽快なラフに少量毒を加え、ティンパニ強打のあるトリオでは、 Rシュトラウスやマーラーのブルレスケに近いユーモアと迫力があると思いました。 総じてブラームスほど無骨でなく、チャイコの感傷性まではないですが血の気は多く、 時折Rシュトラウスやマーラーに見られる官能性があります。 マイナーなのはその折衷性ゆえでしょうが、そこが面白く感じます。 ピアノ協奏曲は変ホ長調で、見本となったはずの「皇帝」「英雄」に似たフレーズもあり。 重量級なのにカラッとした爽快感を残すもので、 陽性のマイナーロマン派ピアコンとして、 ゲーツの2曲、ライネッケの3番とともにお気に入りとなりました。
653 :
名無しの笛の踊り :04/10/20 20:31:27 ID:EnOvxlO/
フランス・ネタで申し訳ないのですが、テオドル・グヴィの室内楽 集が例のK617レーベルから出ましたので、半ば衝動的に買ってし まいした。かつてオルフェオからピアノ・トリオが出て思います。 11曲交響曲を書いたとかどこぞで読んだ記憶がありますが、見た ことがなく、いつ録音されるか期待していますが、どうなりますやら。
654 :
1 :04/10/21 10:04:42 ID:RMv/s6Ff
GouvyはK617が力を入れているようで、すでに弦楽四重奏曲2曲、弦楽五重奏曲、ピアノ五重奏曲、 ヴァイオリンソナタ、レクイエム、ピアノデュオ作品集など結構出ているようですね。 私も室内楽だけ3枚ほど買ったのですが、まだ聴いていません…。ところでどういうわけか このk617盤のGouvyはみんなライナーが分厚くてCDケースにおさまらず、ご丁寧にも外箱付 ですね。場所をとるので何とかして欲しいものです。 T.キルヒナー(Kirchner, 1823-1903)の弦楽四重奏曲作品20(Auris-subtilis)を苦労して入手して 聴きました。何とブックレット形式のCDで、ハードカバーのライナー本の最後のページに袋が ついていて、そこにCDが入っていました。さらに驚いたことに1枚1枚のCDに手書きで番号が つけられていることで、今まで限定版のセット物でこうした例は見たことがありますが、 当然印字によるものでした。まさに手作りの超マイナーレーベルらしい代物であります。 シューマンがその才能をたたえたということですが、曲は沈痛でかなりとっつきにくく、Antes盤の ピアノ三重奏のためのサロン風ピースを聴いた感じとはだいぶ異なります。ライナーはドイツ語のみ のため、詳しいことはわかりませんでした。併録はシューマンの2番です。
Rつながりで。 ハンス・ロットの交響曲の日本初演まであと一ヶ月。 めちゃくちゃ楽しみ。
656 :
名無しの笛の踊り :04/10/23 09:14:07 ID:Xq8HUp9H
Gouvyの交響曲はまだ手付かず状態ですね。ベルリオーズが 絶賛したとか、K617か、cpoが手がけてくれる日を待つしか 無いのかな。 キルヒナーの弦楽四重奏曲ですか、興味を引きますね。
657 :
os :04/10/23 16:22:45 ID:KElwzFtC
フーバー交響曲全集を入手。1,7,8番を聴きました。 最近までドレーゼケを繰り返し聴き、汗や血さえほとばしるような劇的でエロスのある 音楽に浸っていた耳に、フーバーはあまりに素朴でぬるくきこえます。 2番以降は1900年から1920年の作品ですが、極めて保守的で、 当時フーバーの音楽は「マーラーの解毒剤」として重宝されていたそうです。 1880年代初頭の1番ウイリアムテルは、ラフ色が明瞭で、 フーバーは師匠のライネッケより、同郷のラフの影響が出てます。 良い題材なのにインパクトが足りず、コンパクトなロッシーニの序曲に完敗です。 7番スイスですが、ラフのアルプスに倣ったと思われ、山をモチーフにしてますが、 ラフほどのスケール感や魅力はなかったです。 最後の交響曲となる8番は30分弱のサイズで1920年作曲です。 春をテーマにした後期ロマン派のラフといった感じです。 フィナーレ最後の数分にオルガンが登場しますが盛り上がりは今ひとつ。 他の特異な編成の曲など期待します。
658 :
仲間入れてね :04/10/23 17:52:16 ID:Xq8HUp9H
osさん、遂にフーバーをお聴きなりましたか。ちょっと特異な音楽 ではありませんか。盛り上がるような、盛り上がらない曲で。 現在フランスのマーラーというらしいMagnardの交響曲を聴いて ます。第1次大戦中、ドイツ軍に抵抗して殺害された作曲家。どうも一味 足りない感じもします。
659 :
坂本9 :04/10/23 18:54:53 ID:m0DBkOiE
グヴィはレクイエムもあるみたいで、1度聴いてみたいです。 マニャールは、なんと自宅に侵入してきたドイツ兵を撃ち殺し、その後 殺されたそうです。
660 :
os :04/10/24 11:07:03 ID:jyJ91fU5
>>685 コンチェルトグロッソでピアノとオルガン付きというフーバー4番「アカデミック」は、
形式と音色の面白さは注目すべきと思いましたが、交響曲としての盛り上がりは確かに
不全感が残ります。しかし一種の懐古趣味で、
当時の新しい音楽に食傷気味だった人々には喜ばれた気はします。
全編でソロ楽器を伴う交響曲として、ベルリオーズの「イタリアのハロルド」や、
変奏形式が大部分でもありRSのドンキホーテなどの影響と思われる5番も、
交響曲としては驚くほど脱力していて、耳には心地よいですが、テンション不足でした。
8番と同じくラストにオルガンが入りますが、工夫の割には感動を誘いませんでした。
初期のセレナードは頬笑ましいほどラフの模倣があり、旋律もチャーミングで、
ラフ好きにはお薦めです。
ラフの生徒マクダウェルよりもフーバー初期はラフの影響が濃厚のようです。
トゥルネミール(1870-1939)もフランスでマーラー的交響曲を書いたと言われているようで、
6番など「千人の交響曲」と似てますし、MARCOからの数曲もスケール大で面白い部分もありました。
ただしマーラーほどエログロ感がなく、淡泊でした。
661 :
1 :04/10/25 09:27:32 ID:AP6cMvUl
マニャールもトゥールネミールも以前交響曲と室内楽をいくつか聴きました。
最近はご無沙汰ですが、マニャールのチェロソナタやヴァイオリンソナタは
気に入っていました。チェロソナタの第3楽章の葬送曲など、深い祈りに満ちた沈痛な
宗教的な音楽で、きわめて美しいものです。
海外ではすでに発売済らしく、ヘルツォーゲンベルクのピアノ五重奏曲のEDA盤が届きました。
ライナーノートによればヘルツォーゲンベルクがワグネリアンからブラームシアンに転向した
最初の曲だそうです。第2楽章アダージョは濃厚なブラームス色に染められていまして、
なかなかに優美です。チェロやヴァイオリンのソロも効果的に使われます。
ヘルツォーゲンベルクのページ(ドイツ語のみ)を見ると、Kursaal Heidenというところで
行われたヘルツォーゲンベルクを記念する音楽祭の2000年のライブ録音で、ヴァイオリンソナタ
第2番のCDがあるらしいので、何とかこれを入手してみたいと思っています。
ttp://www.herzogenberg.ch/
662 :
os :04/10/25 22:09:39 ID:cvXaJq/V
先週末から昨夜でフーバーの5枚セット聴破しました。 交響曲3番「英雄的」はひたすら苦闘します。 明るいライトな描写ではラフ譲りの良い味だしているのに、 深刻系の場面では、悪酔いするようなリズムと濁った響きです。 稚拙さでなく計算であったら見事ですが、ラフソサエティのフォーラムでも、 フーバーはdullとのコメントあり、そうかなとも感じます。 「怒りの日」の変奏や死を思わせる部分を経て、 ラスト数分に突如ソプラノとオルガンによるサンクトスで締めくくられます。 確かに見事な救済ではありますが、とってつけたようでもあり、 あざとくもあります。これが当時意外と人気だったとか。 この曲をフーバーは13才も年下のRシュトラウスに献呈しましたが、 私にはRSがこの曲を鼻で笑ったような気がします。 しかし当時の聴衆の少なからずが、若造の誇大妄想的自画像「英雄の生涯」に拒否反応があり、 それより後の作品で、穏当な宗教的解決で英雄を描いたフーバー3番を許したのでしょう。 バイオリン協奏曲的な5番もドンキホーテ風でしたし、タイトルの数々からしても、 フーバーの交響曲は多分にラフとRS交響詩の中間的位置づけと思います。 CDレヴーなどではラフは登場せず、メンデル、シューマン、チャイコ、 ドボ、RSなどとの類似を指摘してますが、ラフを聴いていれば納得行くはずです。
663 :
1 :04/10/26 19:23:10 ID:dDeN8Qcx
osさん、短期集中でフーバーを聴破とれるとは、すごい勢いですね。 皆さんの見解だと、かなり風変わりなようで期待しすぎると萎えそうなので、 購入はまた今度にします。 ヘルツォーゲンベルクと一緒にjpcから届いたCDの中に、エミリー・メイヤー (Emilie Mayer, 1812-1883)の交響曲第5番の入ったものがありました(Dreyer Gaido)。 どういうわけか小林緑『女性作曲家列伝』でも無視されてしまっていますが、 レーヴェに学んだかなりの実力者です。交響曲はシューマン風で、旋律も美しく 構成もしっかりした(特に第1楽章)名曲でした。なおこのCDは他にファニー・ メンデルスゾーン・ヘンゼルの"Hero und Leander"とル・ボウのピアノ協奏曲が 収録され、女性作曲家作品集となっています。 メイヤーのCDは非常に少なく、他には弦楽四重奏曲(cpo)とチェロソナタ(FSM 廃盤) があるくらいです。今度この2枚を知人から借りて聴いてみますので、また報告します。
664 :
1 :04/10/26 19:25:48 ID:dDeN8Qcx
>>655 さん、ロットの交響曲が生で日本で聴ける時代になったのですね。
地方在住なので、聴きに行ける人がうらやましいです。
ラフの交響曲もどこかでやらないかな。
665 :
os :04/10/26 23:10:08 ID:Ed8R8RpS
1さん、マイナーの裾野を続々開拓されてますね。 ラフソサエティhp自体はたまに開いてましたが、そのフォーラムを最近初めて見ました。 このスレと同じように様々な知られざる作曲家が論じられているようですね。 フーバーは良い箇所といまいちな所のムラがあるようで、まだ陶酔できませんが、 ラフの発展型が聴ける貴重な存在として、少しずつ愛していきたいです。 同じ世代のスタンフォード、チャドウィック、マルトゥッチなどよりも知名度低いと思いますが、 交響曲作家としては時代遅れながらアイデアがあり、曲ごとの個性もあるので、 ラフ好きには無視できない存在でしょう。
666 :
仲間入れてね :04/10/26 23:32:17 ID:lLGJHJL4
cpoのレズニチェックの交響詩を2枚買いました。まったく 聴く暇が無いので感想は後日。コーラスやソプラノ、テナーの独 唱が入るようで、二の足を踏んでましたが、遂に買ってしまいました。 osさんのフーバー評は肯けますね。ラフをあまり聴いてないので 比較はできませんが、買って損は無いかなと思います。ピアノ協奏曲 の方が入りやすいかもしれません。 古い演奏でモントゥーのショーソンが復活したので、買っておこう と考えています。
667 :
仲間入れてね :04/10/27 20:20:58 ID:R6beNCRN
オーケストラ・シンポシオンの「熱情のライプツィヒ ドレスデン 1840S」(ALM)を入手しました。曲目は 1.メンデルスゾーン 序曲「真夏の夜の夢」 2.メンデルスゾーン ヴァイオリン協奏曲ホ短調 3.シューマン 交響曲第2番ハ長調 です。何の珍しくも無い曲ですが、ヴァイオリン協奏曲が「初稿版」と いうことです。確かに少し違うなって思えます。企画としたら良いので すが、もっと取り上げて欲しい作曲家はいますなんて贅沢かな。
668 :
1 :04/10/29 10:23:27 ID:L3xtOoc0
ライプチヒでライネッケのライバル的存在だったユダヤ系ドイツの作曲家、ヤダースゾーン (Salomon Jadassohn, 1831-1902)の室内楽曲集(Real Sound)を入手たので早速聴きました。 これは意外と掘り出し物で、ピアノ三重奏曲第4番、ピアノ四重奏曲、ピアノ五重奏曲、いずれも メンデルスゾーンやライネッケを思わせる素晴らしい作品でした。交響曲やピアノ協奏曲も 残しているそうなので、今後のリバイバルに期待したいところです。フルートとピアノのための ノットルノの録音もあるそうなので、そのうち探して聴いてみたいものです。
669 :
名無しの笛の踊り :04/10/29 23:35:14 ID:oDPi+EW0
NAXOSからBomtempoの交響曲第1番、第2番が出るようです。 cpoからはヴェッツのヴァイオリン協奏曲が出るようです。
670 :
1 :04/10/30 14:26:22 ID:4fMNZp3+
「どこかのいとこ」などの喜歌劇で知られるキュネッケ(Eduard Kunneke, 1885-1953) のピアノ協奏曲第1番(KOCH)を聴きました。師であるブルッフ以外にもラフマニノフや映画音楽を 思わせるところが多い曲で、全体としては聴きやすいのですが16分かかる第1楽章は締まらない 感じです。一番魅力的なのは、モデラートの第2楽章です。ABAのAの部分がハバネラのリズムの伴奏で、 そこがなんともいいムード音楽となっているのです。 ボンテンポの交響曲新録音は朗報ですね。ピアノ協奏曲なども是非お願いしたいものです。
671 :
仲間入れてね :04/10/30 23:35:46 ID:3tE7z2cn
NAXOSも多角になりスペイン、ポルトガルにも力をいれて来ています。 イサシ(Isasi 1890〜1940)等も出ています。イサシはベルリ ンでフンパーディンクの教えを受けたらしいのですが。 そういえば、フンパーディンクはあまり話題になりませんでしたね。
672 :
1 :04/11/01 10:29:07 ID:MoWm8CPQ
フンパーディンク(Engelbert Humperdinck, 1854-1921)の器楽CDは入手が難しくなってきていますね。 私のお気に入りの1つに最晩年の1920年に作曲された弦楽四重奏曲ハ長調(KOCH)があります。 15分ほどの短い曲で、同時代のシェーンベルクやベルク、ストラヴィンスキー、晩年の フォーレとかの室内楽作品と比べると、とても聴きやすく楽しい、ロマン派スタイルの音楽です。 ライナーでは100年前のシューベルトへのオマージュと表現していますが、まさしくそのとおりの曲です。
673 :
仲間入れてね :04/11/01 16:36:29 ID:crkT8Fws
フンパーディンクはマルコポーロ盤、コッホ盤の管弦楽曲集の2枚。 マルコポーロの方はフィッシャー=デュースカウの息子が指揮。 もう廃盤でしょうかね。NAXOSでの復活を期待します。
674 :
1 :04/11/01 21:45:45 ID:MoWm8CPQ
フンパーディンクの管弦楽曲集には他にVirgin盤もありました。「ヘンゼルとグレーテル」 序曲も収録されていて、これも気に入っています。 ヘルツォーゲンベルク協会から直接取り寄せたヘルツォーゲンベルクのヴァイオリンソナタ 第2番変ホ長調作品54のCDがスイスより届きました。これは2000年8月のライブコンサートを 収めたもので、ブラームスとヘルツォーゲンベルクの間に交わされた書簡の朗読という 変なものも入った珍妙なCDです。曲は大変平明でわかりやすく、ブラームス風ですが深刻さは ありません。フィルアップはブラームスの3番のソナタにF.A.E.ソナタのスケルツォです。 ラフ協会もチェロソナタなどレコーディングのない曲のコンサートをやったりしているようです から、こんな形で販売してもらえるとうれしいのですが。
675 :
1 :04/11/04 08:43:30 ID:ZGIw7KX1
Tudorからラフの交響曲第4番とオペラのための序曲3曲がリリースされるようです。 これでTudorの交響曲全集は完成です。また序曲はDame Kobold, Die Paroleそして Benedetto Marcelloの3曲で、後の2曲は初録音とのこと。楽しみです。
676 :
os :04/11/04 16:36:46 ID:AjbADtnI
ラフ4番はmarco録音しか聴いていなかったので待っていました。 小ぶりでタイトルもないので地味な方ですが、前半楽章など悪くないです。 最近までフーバーを5回ほど繰り返し聴いて、じわじわと親しみが出てきてます。 いかにもB級に聞こえる部分が、演奏ゆえなのか曲自体の問題なのか気になることが、 私のラフを聴き始めのころと共通してます。 ラフは聴き比べが可能になって、いまいちだった部分もMARCO盤での演奏ゆえと分かった経験から、 フーバーも他の演奏が聴けて、その真価が問われるかもと思われます。
677 :
仲間入れてね :04/11/05 11:48:26 ID:ZclP8kYk
本格的にメンデルスゾーンを聴きます。この人がキーマンのような 感じしてきました。室内楽は聴いているようで聴いていないのが事実 かな。
678 :
os :04/11/07 11:24:16 ID:fL9QVsQE
メンデルスゾーンは確かに3Rなどマイナーロマン派に最大にして最長の影響を 与えている存在でしょう。最後まで影響を受けた典型のラフを知らない人は、 ラフからの影響もメンデルスゾーンの亜流に聞こえるのです。 シューマンの影響も無視できませんが、彼は強い癖があり、 表面的模倣を超えて摂取すると、食あたりを起こすような毒もあるように思います。 だからシューマンの成分はメンデルスゾーンで薄めて消化する必要がありました。 シューマンを強いアルコールとすると、メンデルスゾーンは後の世代が広く安心して吸収できた ミネラル分も十分に含有する名水のようなものです。 明快な透明感と流麗さと同時に味わい深さもあります。 私は晩年のクインテットを恥ずかしながら未聴なので近く聴く予定です。 ちなみにブラームスの音楽は、彼自身がストロングなブラックコーヒーを愛好していたように、 強い渋みのあるコーヒーのようなものと感じます。 彼もメンデルスゾーンよりは短いですが、マイナーロマン派に多大な影響を与えてます。 ライネッケやラインベルガーなどでも、もろにブラームス風味の部分はありましたが、 ベースはメンデルスゾーンとシューマンのブレンドです。
フンガロトンの新譜・・・ラインベルガーの室内楽とかリックル(ハイドン の弟子)の弦楽四重奏曲とか出るようです。 出る前はメンデルスゾーンを聴いておきます。 OSさん、ブラームスはコーヒーってのはいい表現ですね。レーガーは、 どうでしょう?煮詰めたコーヒーですかね。
勉強になるスレですね。 メンデルスゾーン=名水というのは自分も同じことを考えたことがあります。 シューマン=アルコール,ブラームス=コーヒーにも妙に納得。
681 :
os :04/11/08 15:20:47 ID:ZASyt4QQ
>>679 680
レスありがとうございます。
別な表現で似たようなことを言っている人はあると思います。
レーガーは複雑な感じで表現思いつきませんが、コーヒーにクリームや砂糖をどのくらい入れるか
などで個性が枝分かれするでしょう。あっさりした3Rは紅茶系かも知れません。
シューマンほどの強さはないにしても、アルコールも様々で、国民楽派では地酒系でしょうか。
メンデルスゾーンのせっかくの名水に毒々しい人工添加物を入れたり、コーヒーにもクリームや砂糖を入れすぎて
ドロドロにまでしてしまった後期ロマン派もいると思います。それぞれに味の好みは分かれるでしょうが。
フンガロトンの新譜のリックルはMDGから1枚出てました。 ベートーヴェンの影に隠れてしまった一人でしょう。
683 :
1 :04/11/09 10:50:38 ID:bv8fX4wA
リックルには他に荘厳ミサ曲とレクイエムが入った1枚がKOCHから出ていました。 レクイエムは以前聴いた時にはハ短調ということでかなり強烈なパッションが モーツァルトのそれにそっくりと感じました。これは結構聴かせてくれました。 荘厳ミサの方はあまり覚えてませんが、ハイドン譲りののびやかな曲だったような 気がします。 名水メンデルスゾーンの合唱曲集をBriliantで買ったのですが、まだ聴いていません。 私もこのあたりを聴きなおすと、いろいろ発見がありそうです。
リックルのMDG盤は管楽六重奏曲、五重奏曲。ベートーヴェンより 1歳上。つまりナポレオン・ボナパルトと同い年。 今日はメンデスゾーン、メルカダンテでも聴けたらいいですけど・・・。
ただいま、メンデルゾーンの弦楽四重奏曲第1番を聴いています。 ARTE NOVAのHENSCHEL Q.盤。 BRILLIANTの10枚組は3日で届きました。店頭で買うより 若干安かったです。
686 :
os :04/11/11 00:31:50 ID:aJNfH5l8
クラシック関係でもかなり荒れているYahoo!掲示板の中ですが、 「シューベルト、シューマン、メンデルゾーン」のスレは優良で参考になります。 3人が程良いバランスで扱われ、室内楽なども良い感想が見れます。 3Rにはこの3人の影響を合わせて考えるべきかも知れません。 とくにシューベルトはシューマン経由以外に、 ラハナー経由でラインベルガーに影響与えているようですから。
BRILLIANTの10月発売のROMANNTIC ENSEMBLES はシュポア、フンメル、ベルヴァルト、シューベルト等の管入りアンサンブル集 です。ヘッツェルがヴァイオリンを弾いてますので多少録音は古いですが、フン メルのセプテットなど自分的にはうれしい曲もふくまれています。
688 :
os :04/11/15 20:12:06 ID:rNXVw87w
フーバーのピアコン2曲を聴きました。 交響曲に一部あった不完全燃焼や陳腐な表現の部分が目立たず、 ロマンチックな旋律を叙情的にたっぷり歌う部分は希薄でしたが、 意外と華麗な思い切りの良い面も見せます。 仲間に入れてさんが以前書いていたように、交響曲より聴きやすいかもしれません。 2曲とも4楽章構成で、初期の1番などシューマンがモデルなどと解説ありましたが、 むしろリストやサン・サーンスによるピアコンの影響を感じました。 フーバーはライネッケに学びましたが、 Rシュトラウスの交響詩にかなり触発された交響曲も複数書いており、 ラフよりさらにリスト派よりの折衷ぶりだったようです。
ラフの弦楽四重奏曲第2番と6番とピアノ・トリオ第1番と4番、 そしてライヒャのピアノ・トリオを買いました。 弦楽四重はTUDOR、ピアノトリオはcpo。ライヒャはクーベリック トリオのもの。自分とするとヒットはライヒャです。管楽器なしの作品は これがはじめてです。
690 :
os :04/11/20 16:18:42 ID:QbLItj1d
フーバーの交響曲にオルガンが一部使われることが多く、その効果に疑問もあり、 久しぶりにサン・サーンスのオルガン交響曲を聴きました。 洗練ぶり、構成力、オルガンの効果ともに圧倒的に後者が優れていました。 あまり好きな曲ではなかったですが、やはり大家と見直しました。 ついでにサン・サーンス初期のローマ交響曲も聴きました。 40分のボリュームにしては重みを感じませんが、面白いと発見したのは、 ラフの2,4、6番などの緩徐楽章に雰囲気が似ている事でした。 ラフの作曲が後で、サン・サーンスの影響があるか確かめられませんが、 偶然にも同じような音になっているようです。 またサン・サーンスの4つの交響詩は、小規模ながらリストより魅力的なものがありますが、 サン・サーンスもメンデルスゾーン、シューマンとリストの両方からの影響がある点はラフと共通で、 無個性とも言える折衷的な音になっていると感じました。 まだラフの方にローカル色やメンデルスゾーンの痕跡が明白です。 最近メンデルスゾーンのスレでサン・サーンスとの共通性など話題になってました。 サン・サーンスも3Rの少なくともラフには関連があるように思います。 チャイコが当時の音楽の旗手として自分とラフとサン・サーンスなど並べて挙げてますので。
ヘルツォーゲンベルクがまたでます。 ドイツのQUERSTANDなるレーベルから完全和音シリーズとかで 曲目は弦楽三重奏曲第2番ヘ長調作品27。 併録はレーガーのやはり三重奏曲です。 まだピアノ五重奏曲を手に入れてないのに・・・。
692 :
1 :04/11/22 20:52:05 ID:Lhy5gc5b
ご無沙汰してしまっております。 仲間入れてねさん、ヘルツォーゲンベルクの弦楽三重奏曲第2番はすでにcpo盤が ありますね。Querstandというレーベルは初耳です。 osさん、サン・サーンスやラロのような3Rと同時代のフランス・ロマン派の作曲家は やはり3Rと共通性が多いのでしょうね。いずれもまだ聴いていない曲がたくさんあり、 今後開拓してゆきたいです。深刻さが足りないとか、折衷的で個性がないとか、 あちこちで言われる悪口まで3Rと似ていますね。 最近はフォルクマンやブルッフの室内楽を聴いていました。フォルクマンの2曲のピアノ三重奏曲や 6曲の弦楽四重奏曲はいずれも高い完成度に驚きました。ブルッフの室内楽は生涯の全般にわたって 書かれたために、ごく初期の七重奏曲やピアノ三重奏曲、2曲の弦楽四重奏曲と、晩年の弦楽八重奏曲、 弦楽五重奏曲、ピアノ五重奏曲とでは随分作風も違い面白いです。クラリネット・ヴィオラとピアノの ための8つの小品はこぶしの効いた演歌を思わせる、泣きの入った「歌」でちょっと笑えてきます。
フォルクマンっていいですね。管弦楽はイマイチなのかな? ラフを聴き始めました。まずは室内楽。TUDORの弦楽四重奏曲 とヴァイオリンソナタから始めます。 ゴールドマルクの「ヴァイオリンとピアノ曲第1集」も聴き始めま した(cpo)。第2集は出ていたと思いましたが、カタログから落 ちてました。あの時、買ってれば・・・。自分の思い過ごしかな???
694 :
1 :04/11/27 08:05:28 ID:B9wYHAeO
ゴルトマルクのcpoヴァイオリン作品集はjpcだと確かになぜかカタログにありませんが、 AmazonとかにはUsedも含めて出ていますから、入手はたぶん可能ではと思います。 フォルクマンの管弦楽曲では交響曲2曲とチェロ協奏曲が素晴らしいです。 cpoというと、シュナイダー(Friedrich Schneider 1786-1853)の交響曲第17番が入ったCDもありますね。 これはメンデルスゾーンの交響曲第1番とヴァイオリン協奏曲ニ短調がフィルアップしてあり、 同時代の作品ということなのでしょうが、これではまるで凡人と天才といった趣で、 シュナイダーがいささか気の毒です。確かにあまりできのよい曲ではないと思うのですが、 これ1曲だけで終わらず、もう少し他の曲も聴いて見定めたいと思います。できればシュナイダーの 曲だけで(シュナイダーには23も交響曲がある)1枚を出して欲しいところでした。
695 :
os :04/11/27 15:34:35 ID:25tKnImF
フォルクマンの管弦楽曲良いですね。彼はゲーゼと近い1810代半ば生まれですが、 ゲーゼはメンデルスゾーンに近く、フォルクマンはシューマンの影響が大きいと思います。 交響曲1番はシューマン4番、2番は「ライン」の雰囲気で、 とくに1番4楽章の凱歌と、2番1楽章の開始いきなりの奔流のような爆発性は、 聴くたびに心が高揚します。 ロマン派で23曲も交響曲があるシュナイダー知りませんでした。 世代からシュポア風のものを予想しますが、いまいちのようですね。
696 :
1 :04/12/03 19:21:47 ID:c04L3d36
レーヴェの室内楽を聴き始めました。最初に聴いたのはヴァイオリンソナタ(デュオ)イ長調 作品50です。4楽章40分もかかる大曲で、これは全く素晴らしい傑作です。リートで有名なだけに、 旋律の美しさは無類で、特に第1楽章中間部でピアノの分散和音にのって歌われる第2主題の旋律の きりりとした美しさと、第3楽章の見事な主題と変奏が印象的です。CDはPremier Recordings盤が あります(フィルアップはレントゲンの作品40のソナタ)が、最近このレーベルは見かけませんね。
ゲインズハイムの弦楽四重奏曲が出ます。リヒャルト・フランクの ヴァイオリン・ソナタもです。ハイブリットで価格上昇。
ゲルンズハイムだ。すいません。
699 :
os :04/12/04 12:31:03 ID:g2qeW8A9
700到達。 今日、ラフのヴァイオリン・ソナタ到着予定です。 cpo盤の第1集。これで一応cpoのラフの室内楽は全部 揃いました。
701 :
1 :04/12/05 17:51:47 ID:LlQvZcB6
ゲルンスハイムの弦楽四重奏曲、そしてリヒャルト・フランクの2曲のヴァイオリンソナタ、ともに Auditeですね。やってくれますねぇ。欲を言えばゲルンスハイムのフィルアップがブラームスでなくて ゲルンスハイムのほかの作品だったらいっそうよかったのと、高いSACDはやめて欲しいと思います。 というわけで、万歳二唱。 jpcでは早くもラフのチェロ協奏曲2曲の入ったTudor盤と、弦楽四重奏曲第6・7番のcpo盤がカタログに 出ています。いずれも今月のリリースの模様です。Tudor盤には他にもチェロとピアノのための作品も 入っているようで、とても楽しみです。これは絶対に速攻で入手しなくては。 レーヴェのピアノ三重奏曲を聴きました。Gobel Trio BerlinのSignum盤でフィルアップはベリオの 第2番です。この曲も40分近くかかる大曲ですが、ヴァイオリンソナタと同様に一番印象が近いのは シューベルトです。旋律の美しさで勝負しているところや、特に終楽章などで長さをもてあましている ところなどが共通しているようです。この曲ではとりわけスケルツォの第2楽章が相当に独創的で 素晴らしいものでした。 osさん、サン・サーンスの2曲のピアノ三重奏曲は一次随分はまりました。 私が聴きこんでいたのはTrio RavelによるArion盤でした。 ピアノ四重奏曲変ロ長調作品41も素晴らしいですよ。特に第2楽章。 こんな洒落た曲は他のだれにもかけません。いつも聴いているのは 最初に買ったValois盤ですが、もう1曲の作品番号のないピアノ四重奏曲も 入ったArion盤も気に入っています。
サン=サーンスというのはあまり聴きませんでしたので、参考に なります。フランスものと言えば、ショーソンの「ヴァイオリン、 ピアノと弦楽四重奏のための協奏曲」というのがあります。買って 損は無いとCD屋の親父に言われ、買ったものですが、結構いける 楽曲です。持っているのはレジ・パスキエのヴァイオリンのもの。 1983年録音のものです。
703 :
1 :04/12/06 16:39:03 ID:hNNq1o6G
キールの弦楽四重奏曲もリリースされたようです。作品53-1と弦楽四重奏のための ワルツ作品73、演奏はバンベルクQでCavalliというレーベルから。 聴きたいCDがいっぱいです。
704 :
os :04/12/06 16:46:24 ID:UVq/6S62
最近私はサン・サーンス週間です。marco盤のバレエ音楽が千円で購入できました。 チャイコに比べると、肉体の躍動を感じない軽い小気味よさが悪くはなかったです。 このCDでサン・サーンスが一時「フランスのメンデルスゾーン」と言われていたとありました。 ダンディやショーソンも含めてフランスでドイツロマン派の影響があるグループは、 ドイツ初期ロマン派までの影響では3Rと近いですが、 違いは3Rが慎重だったリストやワーグナーの影響も取り入れていることです。 とくにサン・サーンスが3Rと違うのは、オペラも含めた全ての分野で一応のヒットがあること、 都会的で洗練されていながら、異国風な部分で表現力があることなどでしょうか。 一般的にウンディーネやカヴァティーナなどでしか知られていないライネッケやラフですが、 サン・サーンスが動物の謝肉祭の白鳥だけで残る事態にはならなかったのは、 やはり総合的な実力なのでしょう。 1さんによると、彼のピアノ4重奏もよさそうなので、 Centaurレーベルでダンディとのカップリングがあり、聴きたくなりました。 ラフのチェロ協奏曲も、シューマンやドボルザークのレベルは無理としても、 フォルクマン、ラロやサン・サーンスとどこまで競えるかなど期待してます。
705 :
1 :04/12/06 22:00:17 ID:hNNq1o6G
レーヴェの弦楽四重奏曲集Vol.1(Musicaphon)を聴きました。ト長調作品24-1とヘ長調作品24-2 です。これらの曲はシューベルトを超えて、ハイドンやとりわけベートーヴェンを思わせる 端正な古典的作品に仕上がっています。もちろんレーヴェらしくひねりや遊びも入っていますが。 中でも秀逸なのが作品24-2の第1楽章です。これは本当に素晴らしい曲で、特にチェロがバリバリと 活躍します。ベートーヴェンの名作群に匹敵する見事な出来栄えと思います。これらの曲が 同時代も現代も全く無視されていることは信じられません。この曲を勇気を持ってリリースした musicaphonとHallensia Q.には喝采を贈りたいと思いました。
「坂本9」さん元気?またレポートに追われてるのかな。 レーヴェの弦楽四重奏曲か聴いてみたいな。声楽は入ってませんよね? ピアノ・ソナタでびっくりしましたから・・・。 イェンナーのヴァイオリン・ソナタとレントゲンのチェロ・ソナタを 入手しました。 先日のゲルンスハイムはハイブリットではないようです。フランクは 残念なことにハイブリットです。
707 :
坂本9 :04/12/10 19:58:48 ID:M/qKlt6U
>>706 もう忘れ去られている、と思ってましたw
ずっとROMってたんですが、もう追いつけなくて・・・
このスレはほんと素晴らしいです。
もうスレが立って1年なんですね。
レポートはとっくの昔に終わりましたよ。
708 :
os :04/12/11 11:55:52 ID:6mGeTpxv
坂本9さんお久しぶりです。クワルテットの方が話題も奥行きが出るでしょう。 引き続きサン・サーンスの室内楽聴いてます。 クワルテット2曲はベートーベン風の渋さを目指したようで、 ピアノトリオのような洒落た魅力が乏しいと感じました。 この渋い路線をダンディは押し進めたように思います。 一方バイオリンソナタ2番はベートーベン風の雄大さの後、 上品で艶のあるアンダンテが耽溺でき、素晴らしいです。 フランクほどのねっとり感や凄みはないですが。 マイナー室内楽も網羅されている1さん、聴いてましたらご感想など。 ラフもバイオリンソナタが幾つか聴けるようですが、未開拓です。 仲間に入れてさん、入手されるようなので、良いものがあればお知らせ下さい。
エルンスト・トッホの弦楽四重奏曲は面白いと思います。 紛失した作品が多いので全貌は不明ですが、6番から13番 まで聴いていて、バルトークよりは聴きやすいように思います。
710 :
坂本9 :04/12/11 22:20:35 ID:YM5wUFUe
遅レスでスミマセンが、699のサイト、もの凄いですね。 ポール・パレーが作曲もしてたなんてw
711 :
os :04/12/12 21:22:19 ID:7NsyoDEH
最近「アルルの女」第一組曲からメヌエットをCMのBGMで耳にしまして、 ビゼーの管弦楽曲の幾つかを、本当に久しぶりに聴きました。 彼はサン・サーンスより3つ若く、ブルッフと同年でラインベルガーとも同じ世代ですが、 メンデルスゾーン同様に30代後半で亡くなってます。 ラフのようにメンデルスゾーンとチャイコの中間的響きだったことを再発見しました。 同時にモーツアルトやシューベルトを思わせるほどに木管が美しく清澄で、 リズムもメリハリ充分、旋律の魅力はため息もので、 管弦楽曲集で100種類以上CDあるのが納得でした。 ラフもメロディは悪くないですが、若々しい魅力のビゼーには道をゆずるでしょう。 有名な若書の交響曲と別に、後年の「ローマ」は組曲もしくは交響曲となっており、 楽章で1森の狩猟 3行列 4謝肉祭 などサブタイトルの残っているものは、ラフの交響曲を想起させます。 この謝肉祭などに典型の、ラテン系の血のたぎりを感じさせる曲も幾つか有り、 サン・サーンスや3Rには聴けない熱気がまた、 ビゼーの一般的な知名度と人気を抜群にしていると思いました。 当時フランスのビゼーらと3Rがどの程度の交流や影響があったか、詳細は未確認ですが、 シューベルトとリストに影響されたラフの幻想ソナタは、 サン・サーンスに献呈されているようです。
712 :
1 :04/12/13 11:35:32 ID:2iNwGLvH
坂本9さん、お久しぶりです。パレーには他にも室内楽やバレエ音楽、声楽曲の
CDもあるらしいです。詳しくは
ttp://www.cdbaby.com/ から、Parayと入れて検索してみてください。
サン・サーンスはピアノやオルガン、声楽曲は全く未開拓ですが、室内楽は一通り
聴きました。ヴァイオリンソナタ第2番は有名でない方で、これをあえて挙げるosさんは
さすがですね。チェロソナタ第1番は巡礼の素朴な行進を思わせる、やや風変わりな
メヌエットの第2楽章がいいですよ。第2番はあまり知られていませんが、第2楽章の
フーガも飛び出す変奏曲形式のスケルツォのユニークさや、第3楽章のメランコリーあふれる
無言歌などが聴き所です。晩年に木管楽器のために書かれたソナタ群もしゃれています。
ビゼーの組曲「ローマ」や序曲「祖国」、カンタータ「クロヴィスとクロティルデ」などは
最近ご無沙汰です。「アルルの女」の全曲盤にいたっては買っただけで聴いていないですね。
確かにラフの交響曲を聴いた今から思うと、「ローマ」の冒頭部のホルンから木管、弦へと
受け継がれるいかにもロマンチックな盛の情景を思わせる部分など、ラフ7とよく似た雰囲気ですね。
そしてスケルツォも、これはラフだといわれても信じてしまいそうな曲です。
仲間入れてねさん、トッホは全く未開拓です。一番聴きやすい曲はどれでしょうか。
713 :
坂本9 :04/12/13 18:35:49 ID:gqW7H2xr
1さん、いつもいつもありがとうございます。 サンサーンスやビゼーも出てきますね。ビゼーはメロディーメーカーとして、 フランスの作曲家のなかでは最高の才能だと思います。 ラフとの相似、というのは興味深いですね。
714 :
os :04/12/13 21:03:08 ID:o9j5lWsk
1さん、サン・サーンスのチェロソナタも面白そうですね。 彼のトランペット7重奏は編成がユニークなわりに印象に深く残りません。 かえって木管のソナタ群の緩やかな楽章に深みを感じます。 坂本9さん、私もビゼーのメロディのフレッシュさは貴重だと思います。 アルル組曲の「鐘」など、まさに心が晴れ晴れと洗われます。 ラフとの類似は、音楽の自然派的な牧歌的性質もあると感じます。
715 :
1 :04/12/13 21:05:06 ID:2iNwGLvH
レーヴェの弦楽四重奏曲Vol.2を聴きました。作品24-3変ロ長調と作品26ハ短調"Spiritual"です。 作品24-3は他の作品24の2曲同様かそれ以上にハイドンを感じさせる、しっかりと書かれた クラシカルな曲でした。そして作品26は何と擬似バロックの曲で、両端楽章はフーガが大胆に 使われています。第2楽章はほとんどバッハの世界で、崇高な感じさせ漂わせます。 もちろん単なる模倣にとどまっていないところがさすがで、非常にユニークな作品となっています。 これでCDで聴けるレーヴェの6曲の室内楽すべてを聴きましたが、どれ1つとして退屈な曲はなく、 作曲者の実力を感じさせる名品ばかりでした。
716 :
os :04/12/14 22:45:29 ID:6duNHwwc
レーヴェ聴いてないですが、Spiritualとは気になります。 cpoでゲーゼのノベレッテと併録の、弟子筋ハメリックの弦楽による交響曲6番もタイトルが Spiritualでしたが、こちらは曲と深い関連は記していなかったです。 ビゼーの少し後のマスネにはオペラからの抜粋ではない、管弦楽組曲があります。 ビゼーのローマ組曲の路線で、3−4楽章構成、タイトルが「○○の風景」シリーズで、 ハンガリー、アルザス、絵のような、おとぎの、ナポリなどの風景です。 各楽章タイトルも、入場、結婚式、酒場、行列、踊り、祭り、日曜の朝、夕などで、 描写的というよりもイメージ的で、これまたラフの交響曲に近い性格です。 ただし15−20分で、緊密な構成ではなく、かなりゆるめの作風で、 それなりに田園調が楽しめますが、魅力の上でもビゼーやラフに及ばないと思います。
717 :
名無しの笛の踊り :04/12/15 00:35:37 ID:VHENamoC
ラインベルガーのピアノトリオ(MD+Gレーベル)と レーヴェのバラード集(Arts Archiveレーベル)を通販で注文しました。 楽しみです!ラインベルガーは来年の入荷になるみたいだけど。 物凄く久しぶりに個人輸入をするんですが、英ポンドって今高いんですね。 注文してから気付きました。
ラインベルガーのP3集(MD+G)には六重奏の原曲が収録されていますね。 聞き比べてみてください。
719 :
1 :04/12/15 22:11:19 ID:dqMIiD/e
osさん、マスネの管弦楽組曲全7曲はNaxos盤でしょうか。私もこれが出るまでは クリュイタンスの「アルザス」「絵のような」しか知りませんでした。2ちゃんには マスネのスレがあり、随分勉強させてもらいました。バレエや歌劇、劇付随音楽からの 組曲には「エロディアード」「エスクラルモンド」(Naxos)、「ル・シッド」 「シンデレラ」「タイス」(Capriccio)、「復讐の三女神」(EMI)などがあるようですし、 他にオラトリオの間奏曲「聖母の永眠」(Erato)やピアノ協奏曲、「フェードル」序曲(EMI)、 チェロと管弦楽のための幻想曲(ASV)など、さまざまな作品がCDで聴けるようです。 まだまだこの作曲家は私はほとんど未開拓です。ラフとの近親性が話題になる以上、 これらもいずれ折を見て聴かねばなりませんね。 ラインベルガーのピアノ三重奏曲全集(MD+G、トリオ・パルナッスス)は前にも 書きましたが愛聴盤です。特に第4番(六重奏曲の原曲)が素晴らしいです。 ゴルトマルクの室内楽を聴き始めました。2曲のピアノ三重奏曲、弦楽四重奏曲、 弦楽五重奏曲、ヴァイオリンソナタ、チェロソナタ、2曲のヴァイオリンとピアノ のための組曲、その他小品がリリースされているようです。
720 :
os :04/12/16 00:45:21 ID:znewU7Rq
マスネの管弦楽組曲はNaxos盤で聴きました。 面白いのは3番「劇的風景」で、テンペスト、ハムレット、マクベスからの場面を 3つの楽章で表現しており、個々はラフの序曲に雰囲気は類似してます。 マスネはリストとも交流あり、オペラにはワーグナーの影響があっても、 交響詩でなく組曲の形式をとったのは、ラフ同様に折衷的な姿勢ゆえでしょうか。 ラロもフランス・ロマン派つながりで最近聴き直しました。 スペイン交響曲やチェロ協奏曲、バイオリンと管弦楽の小品など、 竹を割ったような清々しさがありますが、ドライな分だけ深みは今ひとつ満足できません。 メンデルスゾーンやブルッフに似た響きを感じ取る瞬間もありました。 生まれた年を確認すると、ラフ1822年、ラロ1823年、ライネッケ1824年で並んでます。
721 :
坂本9 :04/12/16 19:46:23 ID:LIRGQ7MD
マスネの組曲は、確かガーディナーがモンテカルロかなんか振っていた CDがあったような・・・気のせいだったかな・・・ 確かに「アルル」のようなインパクトは無いですね。 交響詩にしなかったのは、構成力が弱いのかもしれません。 マスネーのスレなんてあったんですね・・・
722 :
坂本9 :04/12/16 19:48:33 ID:LIRGQ7MD
723 :
os :04/12/17 00:15:33 ID:RrZ7i111
上に紹介のページは親切ですね。 ドイツロマン派はビックネームの個々の情報は有り余るほど有るのに、 マイナー系も含め、上のようにまとめて紹介している日本語サイトがなく、 欲しいものです。 2chで現在マスネがあるのに、ビゼーやサン・サーンスのスレが生きてないのは 不思議ではあります。 それにしてもラフがラロのレベルぐらいには知名度がアップして欲しいです。 その潜在的可能性はあるのではないか。 両者とも表現にワンパターンが見られますが、ラフの方が多様性を持っていると 思うのですが。
724 :
os :04/12/18 15:08:47 ID:2ywA8anq
ラロの交響曲をよく聴き直して、深みに不満ありとの前言を撤回です。 しっかりとした循環形式で、精力的で明るい部分と悲劇が混在して、 意外と内省的でドラマティックな物語が展開されており、 ドレーゼケの明るい2番と3番「トラジカ」の中間的性格にきこえました。 ご存じの音友ムック『交響曲読本』で、2人は1年違いということもあり、 ラフの3番「森の中で」と5番「レオノーレ」の次に、 ラロの交響曲が記載されてます。抜粋すると 「2楽章の中間部では、血塗られた過去を語るかのように重苦しくなる。 3楽章のアダージョでも歌は随所で不穏な気配で中断され、中略 4楽章も悲劇が確定して終わる」 さすがプロの評は上手いです。
725 :
坂本9 :04/12/18 17:07:26 ID:GqZKf7ZR
ラロはスペイン交響曲しか知らないんで・・・とにかくあのインパクトが強い ですね、チャイコフスキーがインスパイアされただけあります(100%肯定 でも無いみたいですが) サン・サーンススレが無いのは不思議ですね。ビゼーはやはり 「カルメンスレ」になりそうな気が・・・
726 :
1 :04/12/20 10:06:45 ID:FFTuKbw2
ラロの交響曲はLPを持っていましたが、あまり聴きませんでした。osさんが評価されるのなら 聴いてみなくては。ASVのバット盤を聴かれましたか。 ラロというと室内楽を以前いくつか聴きました。弦楽四重奏曲変ホ長調Op.45は演奏(Discover)の せいか、いかにも厳格で面白くない印象がありましたし、ヴァイオリンソナタニ長調Op.12(Dynamic)も やや演奏に不満があるせいか、両端楽章が妙に難しそうなわりに魅力に乏しく、唯一中間部の 変奏曲が少し聴かせてくれました。ピアノ三重奏曲は3曲あり、はじめの2曲(第1番ハ短調Op.7と 第2番ロ短調Op.Poth)は1850-2年と初期の作品で、最後の第3番イ短調Op.26は1880年と晩年のもので、 ちょうどシューマンやブラームスと時期が重なります。3曲とも4楽章形式で、どの曲もフランス風と いうよりはドイツ的で、旋律的な美しさはあまりないですが(第1番のロマンスは例外)、特に第3番は 充実した内容です。ただしサン・サーンスのような洒落た音楽とは随分違い、ラロの室内楽が不人気 なのはわかる気がします。
727 :
1 :04/12/20 10:34:49 ID:FFTuKbw2
ラロの室内楽にはもう1曲、チェロソナタイ短調もありました。これを聴きなおしてみましたが (Harmonia Mundi盤)、1856年と若い時期の曲で、次に来るフランスらしい室内楽作品の先駆的な ものと言えましょうか。ベートーヴェンを意識しつつも、やはり旋律的な魅力に欠けているのは痛いです。 管弦楽を使った曲は私も坂本9さん同様に、スペイン交響曲とチェロ協奏曲くらいしか知りません。 ロシア協奏曲、ピアノ協奏曲、バレエ「ナムーナ」、ノルウェー狂詩曲、歌劇「イスの王」序曲など 聴かれた方はどんな感じか教えていただけませんか。
728 :
os :04/12/20 23:11:13 ID:+IlpZ7r9
ラロがマイナーかは微妙ですが、 交響曲など収録のASV盤解説で、ラロを忘れられた作曲家と冒頭に記していました。 ラロのナムーナは、バレエ音楽として少し前に聴いたサン・サーンスの上品なjavotteより 面白く聴き応えありです。組曲もあるようですが、1時間あまりのauvdis盤で聴きました。 ラロのスペイン系の熱い血が感じられ、特色である異国情緒に溢れています。 歯切れ良くパンチも効いた、テンション高めのナンバーが続いたあと、 「シエスタ」では文字通りの微睡みを思わせる、ゆったりとした安らぎが心地よいです。 シンプルながら味わいがあります。 「イスの王」序曲は主部の圧倒するようなブラスの輝かしさに、 私はヴェルディを想起しますが、熱い血とエネルギーの放射に浸れます。 ラスト近くの静かなバイオリンソロも一息つかせます。 ピアノ協奏曲は1楽章が不思議とサン・サーンス風洗練がありますが、 フィナーレはffの迫力ある総奏の連打によるアクセントという、 多少パターン化されたラロ節に落ち着きます。 ノルウェー狂詩曲もメリハリが利き、民族色が爽やかで魅力あります。 そのプレストはブラス曲として有名らしく、イスの王と同様に金管群が 輝かしく、中間部の可憐な木管とのコントラストも良いです。 ピアノトリオは1さんが言及されるかもと思っていました。 確かスケルツオに管弦楽版ありますね。久しく聴いてないので、この機会に。
729 :
1 :04/12/24 23:11:57 ID:AMJfR57H
ラロの交響曲他のバット盤、聴いてみました。osさんの言われるとおり、 スケルツォはピアノ三重奏曲第3番の第2楽章のオーケストラ版です。 基本的には同じですが、ラロの場合管弦楽での木管の使い方などがうまく、 色彩感豊かなために聴き栄えがしました。交響曲も確かに地味なところもありますが、 楽しめました。ドレーゼケとの大雑把な比較を言うと、ラロの場合には室内楽よりも 管弦楽が、ドレーゼケは管弦楽よりも室内楽が、それぞれ持ち味を出しているように 思いました。私の好みの問題もありますが、ラロの室内楽は渋すぎ、ドレーゼケの 管弦楽は派手すぎるところがあると思えるからです。
730 :
1 :04/12/26 08:42:13 ID:qbD3oLiF
ラハナー三兄弟の末弟、Vinzcenzの弦楽四重奏曲集第1集がAmatiから出たようです。 これまでにFranzとIgnazの弦楽四重奏曲は全集が完成していますから、これも全集に 発展すると考えられます。
731 :
os :04/12/26 11:56:27 ID:Tpk7dFPL
ドレーゼケの室内楽はまだなので、入手したいと思ってます。 ラロのトリオ3番3楽章は、シューベルトのクインテット2楽章に似た深みを感じます。 サン・サーンスのチェロソナタ聴きました。 1さんが述べた1番の2楽章は、刻まれるリズムがユニークで落ち着きを与えますね。 両端楽章は彼にしては烈しく熱いものを感じます。 2番は本人も1番に劣ると考えていたようで、 この曲ではスケルツオが霊感のピークと思います。 このチェロソナタの後に、ナヴァラによるカリオペ盤では、 日本のメロディとして「叱られて」「夏の思い出」など8曲が併録され、 日本情緒がチェロの音色と良くマッチしてました。 何故かシューベルトのアルペジョーネソナタの2楽章に近い雰囲気です。 色々とシューベルトを想起するのは、メジャーでは好きな方で、 耳に染みついているからでしょう。 3Rから遠ざかってましたが、ラフのバイオリンソナタ3番、 ライネッケの弟子ヴォルフ=フェラーリのチェロ協奏曲と交響曲をcpo盤で 入手したので、近いうちにコメントします。
ラハナーの末弟がでるようですね。フランツは結局、製造中止で入手でき ませんでした。また末弟が出た時に、ひょっこり出ることを期待して。 ナヴァラの「日本のメロディ」のLPを持ってました。竹下夢二の絵の ジャケットでしたね。 最近はジャズばかり買って、3Rから離れてしまっています。ヴォルフ= フェラーリの交響曲?聴いてみたくなりました。
733 :
os :04/12/26 22:41:47 ID:Tpk7dFPL
ヴォルフ=フェラーリのシンフォニア・ブレヴィスとチェロ協奏曲は 60代後半の晩年、1940年代の作品ですが、 耳に優しいメロディの、見事なロマン派音楽です。 プロコフィエフの古典交響曲のような意図的な歪みもないです。 チェロ協奏曲は、ドボルザークやブルッフ、マーラーなどの残響も聴こえましたが、 音楽は過熱も粘着もせずに、美しくサラサラと流れます。 2,3楽章が多少イタリア風でカデンツアも良いです。 交響曲は瑞々しいメロディが溢れ、 3楽章でのチェロソロもどこか哀感が漂い、しんみりさせる懐かしさがあります。 スケルツオとフィナーレは無邪気な喜遊曲で、フレッシュで親しみやすいです。 老人が青春時代を回想したような、力が入りすぎない良い味を出してます。 聴いていない方々、これはお薦めです。 ラインベルガーの6重奏とカップリングで聴いた、ヴォルフ=フェラーリ青年時代の 室内交響曲が今ひとつだったので、躊躇してましたが、 今回良かったので、CPOからのバイオリン協奏曲なども注文です。
734 :
cxhljg/ :04/12/26 23:32:16 ID:UFgDXYlw
;l;/mjb/.k\
735 :
1 :04/12/27 08:45:48 ID:XAaQlOzz
仲間入れてねさん、フランツとイグナツの弦楽四重奏曲は今ヤフオクでそれぞれ 1枚1500円スタートでばら売りしています。買えないものだけを埋めるチャンスですよ。 ヴォルフ・フェラーリの室内楽をかなり以前に聴きました。年末休みに聴きなおしてみます。
>>1さん 良い情報ありがとうございます。落札したようです。
737 :
1 :04/12/28 12:34:59 ID:g5ZrPfUX
仲間入れてねさん、よかったですね。また聴かれたらどんな曲か教えてください。 ヴォルフ・フェラーリの室内楽のCDで持っているのは、ピアノ三重奏曲2曲、ピアノ五重奏曲、 弦楽五重奏曲が入った二枚組のMD+G盤、3曲のヴァイオリンソナタが入ったDynamic盤、そして 2曲の弦楽三重奏曲他が入ったcpo盤です。とりあえずMD+G盤を聴き直しはじめましたが、ピアノ五重奏曲が 大変な名曲です。第1楽章の冒頭から甘くやさしく、第2楽章のカンツォーネはまさしくイタリアです。 なおosさんが挙げられたものの他に、ヴォルフ・フェラーリにはもう1曲シンフォニア・ダ・カメラという 交響曲があり、Marco Poloからリリースされているようです。
738 :
1 :04/12/28 21:45:06 ID:g5ZrPfUX
Marco Polo盤とThorophon盤の室内交響曲(シンフォニア・ダ・カメラ)は同一曲でした。 すみません、訂正します。 ラフのチェロ協奏曲集(Tudor)が届きました。ドイツで発売後すぐに送ってもらいました。 驚いたことに第1番でRBM盤(T. Blees(Vc))では第1楽章に12分以上かけているところを、 Tudor盤(D. Muller-Schott(Vc))では9分半でやってのけていまして、非常に快速に飛ばした 演奏はほとんど別の曲です。好みの問題ですが、私はRBM盤のほうが好きかな。 第2番ははじめて聴きます。ポッパーに献呈されるはずがなぜかされないままに1997年まで 初演されずにいた不幸な曲です。作曲時期は第1番のすぐあとで、曲の感じもよく似ています。 第1楽章の冒頭チェロソロで始まる伸びやかな歌謡的な旋律を管弦楽で受けるところ、 ピツィカートを全く使わないなど、手法もいろいろ共通しています。第2楽章は延々と続く ロマンス風のチェロのアリア、そして終曲はメンデルスゾーンを思わせる快活なロンドです。 全体としては第1番のほうが優れている印象を持ちました。 チェロとピアノの小品が2曲入っていますが、チェロソナタを入れてほしかった。演奏時間の 都合で無理だったのでしょうが。
739 :
os :04/12/28 22:50:28 ID:YOxgB1Nj
私もラフを久しぶりに聴きました。 ラフのバイオリンソナタの多くは交響曲よりも前の作品で、 ソナタ3番と4番が1860年代中頃です。2番は40分近くの大作のようです。 ラフのバイオリン作品は、交響曲以上に短期間でtudorとcpoが競うように録音しており、 一定のファンを獲得している結果と思われます。 ソナタ3番は、前半楽章がベートーベン風、緩やかな3楽章がラフ節、 フィナーレが両者の融合のような流れでした。 強い個性はないですが、適度な激しさと叙情性が盛り込まれています。 「さまよえるオランダ人」による小品は、ワグナーへのオマージュ、 「スイスから」はバイオリンとピアノによるリスト風交響詩的な作品で、 当時の若きラフのいたポジションが分かるというものです。 ソナチネは可愛らしく爽やかで、ゲーゼのバイオリン小品で感じた清涼感を思い出しました。 ラフのチェロ作品もこれからです。未開拓の分野があるのは、 これからの楽しみと期待があるわけで、たまに軽い失望もありますが、 幸福なことかも知れません。
740 :
1 :04/12/29 10:05:47 ID:pFf+z34v
ヴォルフ・フェラーリのオーボエ協奏曲(Idillio Cocertino 作品15)とイングリッシュホルン協奏曲 (Concertino 作品34)を聴きました(KOCH)。どちらも牧歌的な幸福感と適度な憂いに包まれた、 魅力的なロマン派音楽です。特に最晩年の1947年に書かれた後者は、独奏楽器の珍しさもありますが、 アダージョの柔らかな美しさは筆舌に尽くしがたいものがあります。どちらの曲も伴奏は弦楽に ホルンが2本入っているだけのきわめて古雅なもので、それがいい味を出しています。 このジャンルでヴォルフ・フェラーリはファゴット協奏曲(Suite Concerttino 作品16)も作曲して いるようですので、今度取り寄せて聴いてみることにします。
741 :
os :04/12/29 23:45:58 ID:zCaBql+n
ヴォルフ=フェラーリの室内楽mdg盤はサヴァリッシュがピアノのようで、 マイナーなわりに大家が演奏しているのが意外でした。 cpoのトリオを注文予定を、こちらに変更しました。 木管の協奏曲も是非聴いてみたいです。 オペラでヒットを飛ばして、晩年に古典的な器楽曲をまとめて書いているのは、 リヒャルト・シュトラウスと共通してますね。 ヴォルフ=フェラーリと同様にライネッケの最後の頃の弟子、 前に名前はあがってましたがなかなか入手できなかった オーストラリアのヒルを聴きました。 交響曲第3番「オーストラリア」は各楽章に簡単な標題ありです。 スケルツオの「アボリジニのダンス」や交響詩的な「道に迷った狩人」は ホルンが朗々と響き、気持ちいいです。 ドボルザーク、チャドウィック、ブラームス色抜きのスタンフォードという 様々な印象が混在してますが、清浄な空気と広大な空間が浮かびます。 遅れたロマン派にしては薄めの淡泊な音が、落ち着きと品位を備えています。 タイトル付き交響曲も幾つかあり、弦楽4重奏もあるようで、 ぼちぼち聴いていきたいです。
ラハナーが届きました。なかなか落ち着いた曲で満足。 1さんへ トッホは交響曲と弦楽四重奏曲しか聴いてませんが、後者の8番 の冒頭のヴァイオリンのソロはかなりインパクトあります。
743 :
坂本9 :05/01/01 17:30:59 ID:4Z8EbbaG
明けましておめでとうございます、今年もよろしくお願いします。 ヴォルフ・フェラーリ、オペラ意外にも結構あるんですねえ・・・
744 :
1 :05/01/02 21:28:17 ID:RnmxPkHr
新年おめでとうございます。今年もよろしくお願い申し上げます。 ラフと一緒に届いたハルム(August Halm, 1869-1929)の交響曲イ長調(Sterling) を聴きました。この人は今日では音楽研究書の著者としてむしろ知られていますが、 ラインベルガーの弟子のドイツ人です。曲はR.シュトラウス、ブラームス、とりわけ ブルックナーを思わせますが、フルートが活躍するなど、神々しさがない軽やかな ブルックナーといった趣です。はじめはとりとめない曲だなと思って聴いていましたが、 何度か聴くうちに面白くなってきました。 仲間入れてねさん、トッホのSQの8番ですね。覚えておきます。 坂本9さん、ヴォルフ・フェラーリ、一押しはosさんの聴かれたチェロ協奏曲です。一度 お試しください。 osさん、ヒルは全く聴いていませんが、オーストラリアではそれなりにメジャーなのでしょうか。 以前シドニーで学生オケをしている人と話したときに、当然だれもが知ってる人のようにその名前 を使っていました。
745 :
1 :05/01/04 11:08:40 ID:CPQRIdX+
イェナーの室内楽を聴き始めました。 ブラームスの弟子ということで、ロマン派らしい甘さを期待すると裏切られるかも知れません。 特に3曲ある弦楽四重奏曲(cpo)は何度聴いてもどこがいいのかさっぱりわからない曲でした。 ひょっとするとこれはイェナーの楽器の使い方にも問題があるように思えてなりません。 響きは厚く重く、単調で面白みを欠きます。それに対してチェロソナタや3曲のヴァイオリン ソナタ(DIVOX)では、ぐっと良くなりまして、ブラームスの末裔的な響きやパッセージが随所に 見られます。私がチェロ曲が好きなせいか、特にチェロソナタはライネッケやヘルツォーゲン ベルクのものと遜色ないブラームス派の名品といっても良いように思います。 やっとの思いでクラリネットソナタ(Pan)を入手しましたので、これから聴いてみようと思います。
746 :
1 :05/01/05 17:15:56 ID:qCdpl4Pw
河合克彦著『ロマン派・国民楽派の音楽探訪』朱鳥社という本が別スレにて紹介してあったので、 購入してみました。19世紀の器楽曲を中心に隠れた名作を紹介しており、ブルッフ(12曲)、シンディング (13曲)、アリャビエフ(4曲)、アントン・ルビンシテイン(15曲プラス小品)などややマイナーな作曲家の曲を まとめて紹介してあります。サン・サーンスやラロのマイナー曲も取り上げてありますが、残念なことに 3Rと3Lは全く触れられていませんでした。まあ著者の好みの問題かもしれませんが、これだけリバイバルして きているラフ、ライネッケ、ラインベルガーが完全無視されると、ちょっと待ってよ!と言いたくもなります。 ちなみに寡聞にして著者については全く知りませんが、ご存知の方が見えましたらお教えください。
スタンフォードの交響曲第3番の第3楽章を聴いていて、 ブラームスに似ている曲想が出てきて・・・。 オークションで結構落札しました。送られてくるのが楽しみ です。ただドイツ3R、3Lとは少しばかり違うものが、多い のです。ポーランド。この国は以前LPとかを輸出しないとか で、かつては結構、知られざるものが多かったはずです。共産 圏(ほぼ死語になりつつありますが)の状況はわからないもの が、多かったのは遠い昔のことですかね。
748 :
OS :05/01/05 22:07:36 ID:b3gztag0
ヒルがオーストラリアでメジャーかは不詳ですが、 予想するに彼以前の正統な西洋音楽の歴史が想定しにくく、 ライプチヒ帰りのヒルが有名なのは自然と考えましょう。 上記の著書に3Rがないのは本当に残念ですが、 特にラフの録音が増えていることは研究者が背後にいるわけで、 ラフソサエティのページなど、本になるには十分な資料が蓄積されているようですから、 3R関連本が出現するかは日本人の翻訳と、採算の問題が壁となるのでしょう。 昨年は私としては皆さんのお陰で ドレーゼケ、フーバー、ヒル、ヴォルフ・フェラーリに触れたのが収穫でした。 今年もこのスレを通してどのような発見があるか楽しみとしましょう。 遅くなりました。今年もよろしくお願いします。
749 :
1 :05/01/06 17:26:32 ID:DHqq5bs/
イェナーのクラリネットソナタは比較的初期の作品らしく、師ブラームスの影響が 色濃い作品ですが、とても充実した傑作でした。特に第1楽章が素晴らしく、典型的な ソナタ楽章ですが、2つの主題はどちらもいかにもこの楽器にふさわしい慎ましくも 物思わしげな、一聴忘れがたいものです。このPan Classsics盤はブラームスの2曲と 組み合わさっていて、こちらも素晴らしいできですし、録音もとてもよいと思いました。 このCDが現在入手困難で、他の演奏も出ていないのは全く残念です。 言っては悪いのですが、ガラクタに等しい弦楽四重奏曲特に第1番、第3番をリリースする位なら、 cpoには是非この曲に注目して欲しいと思いました。
750 :
1 :05/01/06 23:28:45 ID:DHqq5bs/
仲間入れてねさん、ポーランドのLPってあまり輸入されていなかったのですか。LPの時代は有名曲ばかり 聴いていましたので知りませんでした。なくなってしまったOLYMPIAにはノスコフスキのピアノ四重奏曲とか ザレンブスキのピアノ五重奏曲のような、涙物の美しい曲があったのに本当に残念です。18世紀のシンフォニア から現代音楽まで、おそらく多くはMUZA原盤のOLYMPIAのCD群は本当に今となってはどこを探しても見つからない ものが少なくないです。 ただ最近はポーランド自身のマイナーレーベルによって、レッセル、ドブジンスキ、クルピンスキ、パデレフスキ、 カルロヴィチ、リピンスキ、オピエンスキ、モシェレス、ヴィニヤフスキなど、ロマン派に分類されるわかりやすい 作曲家の作品のCD録音も増えてきましたね。私も少しずつこれらの曲を見つけては聴いています。以前だとシマノフスキ はともかく、ポーランド音楽といえばルトスワフスキ、ペンデルツキ、バツェヴィチなどの恐ろしげなゲンダイ音楽の 作曲家ばかりが目だっていっていましたから、最近の傾向はうれしいです。ところで仲間入れてねさんが買われたのは?
751 :
1 :05/01/06 23:30:15 ID:DHqq5bs/
失礼、ペンデレツキでした。
レッセルです。ドイツより面白いかな・・・。 でもフランツ・シュミットの交響曲全集(シャンドス盤)を買いました。 ペンデレツキは昨年NHK交響楽団の「第9」を振ってましたね。ポーラ ンドの件はジャズ・マニアからの情報です。LP時代、ペラペラのジャケッ トのジャズを手に入れたと言って、狂喜乱舞していましたね。
753 :
1 :05/01/11 20:29:52 ID:cUrN1xaX
レッセルは初期ロマン派の作曲家で、ショパンの師匠のエルスネルや、クルピンスキら と同様に、まったく古典派の様式を守りながらも、時折ロマンチックな音楽が垣間見える フンメルあたりを思わせる作品を書いた人、そして次にくるショパンやモショニらのポーランド ロマン主義の先駆者という印象です。それにしても、レッセルは作品の大半が失われてしまった という不幸な人ですね。ピアノ協奏曲と弦楽四重奏曲、フルート四重奏曲を聴きましたが (Acte Prealable)、交響曲は6曲書いて全滅、弦楽四重奏曲は11曲あったのが、1曲以外は紛失と いうのですから。 イェナーの室内楽、ピアノ四重奏曲とクラリネット・ホルンとピアノのための三重奏曲 (cpo)を聴きました。ピアノ四重奏曲が出色の出来で、かなりブラームス風です。結局このcpo のセットでは、この曲が一番でしょう。
754 :
OS :05/01/11 23:33:39 ID:xRncVUhv
作品の大半が失われてしまったマイナー系の不幸を思うと、 忘れられた膨大な作品が発掘を待っているラフなどは幸福な方ですね。 cpoからラフのバイオリン曲集vol.2です。 6つの小品はサロン風と言われまするが、 有名なカヴァティーナ以外も悪くなく、6曲目のタランテラは メンデルスゾーンのイタリア4楽章を思い出しました。 バイオリンソナタ2番は、以前聴いた3番がベートーベン風の部分あり、 38分の規模からもクロイツエルソナタを期待しましたが、 全体的にあまり野心を感じさせない中庸さでした。 ただし両端楽章の展開部には力が入ってます。 2楽章のひなびた民謡風主題の変奏が印象的で、聞き込めば味が出そうです。 ローエングリーンによるデュオは、劇中の婚礼の音楽に基づき、 メンデルスゾーンの婚礼曲と比較すると、 地味な旋律でも有名になっているのには、 ラフのこの曲のような存在もあったと思われます。
755 :
1 :05/01/14 23:37:43 ID:nK3O+70J
フックスを聴き始めました。チェロソナタ2曲とりわけ第1番(Marco Polo)は大変上質な ロマン派音楽で、時流からは遅れていた曲かもしれませんが、シューベルトやシューマン、 ブラームスを思わせる佳作です。ピアノ協奏曲(Hyperion)も少し長いですが、なかなか 聴かせてくれます。交響曲3曲(Thorophone)もありますが、これはもう1つでした。
756 :
1 :05/01/18 13:46:02 ID:8qa6hH3/
ヴォルフ・フェラーリのファゴット協奏曲(Suite Concertino Op.16)のCD(CBC)が届きましたので、 早速聴いてみました。組曲とされているように、全4楽章のうちで、アンダンテが3つもあります。 とりわけ最初の楽章が息をのむほど美しく、感傷的で望郷の念をかきたてるフォゴットの淡々とした つぶやきに、弦楽がやさしく絡むところは、最高です。私の買ったCDはカナダのオーケストラによる カナダ盤ですが、他にヌッシオ、ドナトーニ、ロータによる、イタリアの4曲のファゴット協奏曲が入った 面白い企画のものです。
最近、古典派が中心の買い方になってます。Vranicky、Lickl、 Grill等。ロマン派関係もいろいろ、発注はしていますが、なかなか 到着しないのが、実情です。
758 :
OS :05/01/18 22:50:25 ID:a2TZS0tu
私もヴォルフ・フェラーリ室内楽がなかなか届きません。 バイオリン協奏曲は近く入手です。 フックスは交響曲も1さんがチェロソナタに感じられたように、 シューベルト、シューマン、ブラームスの影響圏ですね。 フックスはマーラーの師匠にしてはその影響は全く感じさせず、 マーラーはロットの方から多くの示唆を受けたと言えましょう。 師匠からは基礎を教わるのみで、 オリジナリティは先輩やライバルから発展させる例は珍しくないのでしょう。 フックスのピアノソナタには、彼の研究対象だったらしいシューベルトそっくりのものがあり、 私はブラームス色の強いものよりも、美しさを感じます。
759 :
1 :05/01/19 10:19:59 ID:NXebOkY7
osさんの言われる、 >師匠からは基礎を教わるのみで、 >オリジナリティは先輩やライバルから発展させる というのを最近いみじくも感じました。この前話題になったレッセルの ピアノ協奏曲などは、ショパンの初期作品へ発展してゆきそうなロマン派の 雰囲気が随所に感じられるのに対して、レッセルと同時代のエルスネルは、 ショパンの師匠でありながら、バイオリンソナタを聴いた感じでは、かなり保守的で できももう一つでした。もちろん判断するには聴くことができる音源が少なすぎますが、 ショパンはレッセルの方から、間接的な音楽的影響があったように思えてきました。 ただし、白水社『ショパンの手紙』など調べた範囲ではショパンがレッセルのことを 書いている記述はないようです。 フックスの初期作品はシューベルト風の、ストレートなロマンを見せていて、 osさんの言われるとおり、とても親しみやすくちゃーミンクですね。 バイオリンソナタだと、第1番嬰ヘ長調作品20がまさしくそんな感じで、とても 素晴らしいです。後期の第4番ホ長調作品77以降だと、ブラームスの影響がかなり濃く なります。第4番の第1楽章など、聴けば聴くほど好きになる、実に良く書けた曲です。 ピアノソナタはまだ聴いたことがありません。このMarco Polo盤はアウトレットで 安く手に入りそうですので、是非聴いてみます。 仲間入れてねさん、Grillという人は初耳の名前です。どんな曲を買われましたか。 リックルは私も弦楽四重奏を買おうと思っています。
リックルはMDGから管楽器のものがでていました。1769年生まれ ですので、ナポレオン・バナパルトと同い年。 さてFRANZ GRLIIは6つの弦楽四重奏曲。ほぼ11〜15分の ものですから考えるに、MYSLIVECEKと同じ時代の作曲家ではない かと思います。 明日、休みですので(変な会社に勤めると休みが変則で困ります)聴いて みたいと存じます。 レーベルはともにHUNGAROTONです。
Franz Grillについて1752年生まれ1792年に亡くなって います。あっさりしていますが、古典派らしい、いい味出してます。
762 :
1 :05/01/21 22:04:22 ID:wwNXT9rv
仲間入れてねさん、Grill、Amazonで試聴してみました。結構良さそうですね。 お金を使いすぎたので今は無理ですが、資金的余裕ができたら購入したいと思います。 ブルッフの弦楽八重奏曲を聴きなおしていたのですが、この曲の終楽章など、全く 完璧な出来栄えですね。バイオリンの刻みに乗って、(おそらく)2つのチェロが朗々と歌う ところなんか、鳥肌が立つほどです。ブルッフ晩年の室内楽はまだまだ秘曲に属しているようで、 名品弦楽八重奏曲もたぶんpremierとcpoの2種位しか録音がなく、さらに弦楽五重奏曲にいたっては、 2曲作曲され1曲(A minor)はcpo盤がありますが、もう1曲(E flat)はCDもまだないのでは。 ドイツではないですが、今度Hyperionからスタンフォードの弦楽四重奏曲2曲がリリースされるようです。
763 :
OS :05/01/22 13:23:23 ID:pJ/dwuEc
最近はぬくもりを求めてドボルザークのコントラバスが入るクインテット、 メンデルスゾーンのクインテットとオクテットなど聴いてましたが、 1さんの感想を見て、私も久しぶりにブルッフのオクテットをcpo盤で聴き直しました。 ご指摘の3楽章チェロ2重奏の箇所の効果は素晴らしく、それにヴィオラが絡む所など 惚れ惚れします。 枯れたところがなく、最晩年の80代とは思えないエネルギッシュさで、 美しい歌に満ちていながら、耽溺せずに決然とした鼓舞するような部分も多く、 優れた作品を聴き込んでいなかったと反省でした。 彼のバイオリン協奏曲3番に似た雰囲気があったと記憶しています。 前のフックスからマーラーの件ですが、 マーラーが習作として「死と乙女」を弦楽合奏に編曲したり、 これもまたシューベルト風のパッションを感じさせるピアノ4重奏の断章、 初期の角笛交響曲群のように器楽に歌曲を用いる手法など、 マーラーへのシューベルトの影響は、フックスからの基礎教育は無関係でないかもと 思いました。
最近、ロマン派離れ状態でフックスやブルッフには手が回りません。 さて、弦楽四重奏曲中心にすこしばかり古い録音も含めて入手しました。 CAMBINI(1746〜1825) BRUNETTI(1767〜1798) BENGRAF(1745〜1791) SCHUSTER(1748〜1812) ほぼモーツアルト前後の作曲家。CAMBINI以外は1曲20分未満の曲 です。
固定メンバーによる雑談スレと化してますね。 得るところは多いので有り難いですが。
766 :
1 :05/01/23 20:11:25 ID:oohElETX
osさんの言われるシューベルト→フックス→マーラーという流れは、ひとつひとつ頷ける ことばかりです。以前よりワーグナー→ブルックナー→マーラーという流れについての 記述は目にしますが、これはオーケストラの使い方の発展がらみの流れで、音楽の内容面では、 確かにシューベルトからの流れは見逃せないものがあるように感じます。 ブルッフの弦楽八重奏、あのチェロ2重奏のでる直前の間のようなものが、とても良いんですよね。 バイオリン協奏曲第3番は聴いたことがありません。この曲と似た感じなら是非聴かなくては。 たしか録音は非常に少ないと思いますが。 仲間入れてねさんの名前を挙げた古典派のマイナー作曲家はカンビーニの名前を聴いたことがあるだけで、 知らない人ばかりです。ディープですねえ。どれがお薦めでしょうか。 たくさんの方の書き込みを期待しております。
SCHUSTERでしょうか。SYMPHONIA盤です。 すばらしいことに、日本語訳つきです。国内盤のライナーノート などと雲泥の差です。
768 :
OS :05/01/23 23:52:44 ID:1M8Zgty3
マーラーはロマン派までの交響曲の集大成ですから、様々な影響を受けているでしょうが、 彼は後期ロマン派においては明瞭に、シューベルトの歌の精神を受け継いでいます。 ブルックナーやシューマンには、シューベルトの「グレート」の影響が言われますが、 「未完成」の初演は1860年代中頃で、シューベルトの後期ロマン派への影響が、 初期ロマン派になかった形で、フックスなどからマーラーに流れている経路があるのでしょう。 アーノンクールが確か「シューベルトは後期ロマン派の始まり」などと言ってまして、 ラフ、ラインベルガー、ブルッフ、フックスらも、 シューベルトから刺激されたであろう側面は、垣間見えるようです。 ブルッフのオクテットをバイオリン協奏曲3番となぞらえたのは不適切だったかも 知れません。それぞれの編成から表現された音響世界がかなり違います。 聴き直してみてバイオリン協奏曲3番は 特に1楽章でかなりシンフォニックな重量感と激しさがあり、 ブラームスのドッペルコンチェルトにも似ています。 オクテットと類似を感じたのは、 幅広く甘く歌うところと、歯切れ良い強い意志を感じるところの同居でありました。
フンメルのピアノ・トリオ全集を見つけました。MDG盤。 1989年に出たものらしいのでこの会社の初期のものと考えます。 ブックレットにブラームスのピアノ・トリオの写真だ出ていて、 弦楽六重奏曲のピアノ・トリオ編曲版というがあるようです。編曲 者はキルヒナーのようです。もう廃盤でしょうかね。
770 :
1 :05/01/25 12:31:37 ID:56OlvAp3
ブルッフのバイオリン協奏曲第3番、アッカルドの全集版で聴きました。 第2楽章は、河合氏の本で「静謐な美しい詩情」と書かれているとおりの、繊細な歌がしみじみと つむがれてゆく、なんどでも繰り返し聴きたくなる珠玉作でした。第1番はともかく、 スコットランド幻想曲のような(終楽章など凡庸に思うのですが)作品の方が知られているのが 不思議でした。ついでに聴いたビオラとピアノまたは管弦楽のためのロマンスも佳作でした。 仲間入れてねさん、キルヒナー編のブラームス弦楽六重奏曲全2曲のピアノ三重奏版は 知る限り3種の録音があります。いずれもjpcあたりのカタログにまだ出ていますので 廃盤ではないのではと思います。 1つはRabinowitsch, Hirschhorn, GeringasのNovalis盤、1つはTrio StradivariのDynamic盤で、 この2つはいずれも1枚に2曲入っています。後者を持っていますが、第1楽章のテンポが極端に 遅いのが好みとかなり違い、他の盤にすればよかったと思っています。 そして最後のものが仲間入れてねさんの見つけたTrio Parnassus盤です。 これは全3枚分売で、ピアノ三重奏曲の第1番作品8の初稿と改訂稿の2種、第2,3番を 併せた全6曲の全集となっている貴重な企画ものです。私はVol.3の作品8初稿他を持っていますが、 このトリオの演奏はラインベルガーやバルギール、フンメルでも感じましたが、 とても素晴らしいものです。
771 :
OS :05/01/25 22:46:30 ID:PBW+H+FH
私もアッカルドの全集で、ブルッフが如何にバイオリン協奏作品に力を入れていたか 感心します。 彼のバイオリン協奏曲は3つとも、甘美さと同時に騎士が一人歩むような風情があります。 特に2番のフィナーレなどは、そのような主旨を述べていた解説もありました。 昨夜スヴェンセンのオクテットを久しぶりに聴きました。 編成に比して流麗で透明感があり、温かさより夏向きの清涼感を感じました。 作品3という初期の作品ということも有るかもしれませんが、 ブルッフなどからすると中音部が薄くてシンプルです。 ブルッフのようなゴージャスな響きを期待するのは無理としても、 シュポアのダブルクワルテットほどの和声の厚みが欲しいです。 しかしスケルツオの快適さなど光っていまして、 ピチカートも良い効果を上げており、残響が心地よいです。 bis盤の演奏と録音のせいかもしれませんが、弦楽合奏に聞こえます。 室内楽というより、ライバルのグリーグ、師匠のライネッケ、 ゲーゼらの弦楽合奏曲の仲間として受け止めました。
772 :
坂本9 :05/01/26 18:33:30 ID:mzwvgN+e
書こうと思って忘れてましたが、先日NHK−FMで ラインベルガーのオルガン協奏曲を放送してましたが、 後期ロマン派風の渋い曲でした、かなり半音階転調多用で。 ところで、先日名前の出ていた、フンパーディングの代表作 ヘンゼルとグレーテルの定番は誰の演奏でしょう? 意外に録音が少ない気が・・・
坂本9さん、久しぶりですね。「へンゼルとグレーテル」は記憶の中では オトマール・スウィトナーが無難って思いましたが・・・。 FELIX WOYRSCH(1860〜1944)って作曲家をご存知 ですか?北モラヴィア出身。ドレスデンやハンブルクで過ごしたようです。 7曲の交響曲、ヴァイオリン協奏曲、5つの弦楽四重奏曲を残しているよう です。管弦楽曲の演奏には、ヨッフムがかなり尽力したようです。 さて、曲ですが、交響曲第1番ハ短調を聴いていますが、1906〜7年 の作曲の割りにおとなしいように感じます。今、第3楽章まで聴きながら、 書いていますが、メンデルスゾーン、シューマンに近いにように聴こえます。 最終楽章が1番長く16分。さてどうなりますやら。あれいきなりファン ファーレで始まりました。最後も結構、印象的な終わり方です。
774 :
os :05/01/29 00:07:09 ID:XsboSWge
河合克彦『ロマン派・国民楽派の音楽探訪』を私も入手しましたが、ブルッフに力が入ってますね。 シンディングは初めて知りましたが、興味がわき、交響曲を注文しました。 WOYRSCHも知りませんでした。未開拓地は尽きませんね。 ヴォルフ=フェラーリのバイオリン協奏曲です。 cpo評では「母のような優しさと乙女のような清純さを合わせ持ったメロディー」 で開始される美しい曲とされていましたが、まことに柔らかい旋律美に満ちた協奏曲です。 ロマン派盛期と言っても過言ではない音楽が、最晩年70才で1946年初演が驚きです。 ブルッフにイタリアオペラ風味を加えたような雰囲気で、少し前に聴いたチェロコンより軽めでした。 同じくcpo評に終楽章は「少し恥ずかしい」とされてました。確かに無邪気ですが脳天気ではなく、 コーダ直前の長めのメランコリーなカデンツアがメリハリを与えてます。 多少プロコフィエフ風なユーモラスな部分も、恥ずかしくは感じませんでした。 併録の弦楽セレナードは十代半ばにラインベルガーに学んでいたころの作品で、 モーツァルトへの崇拝心が実を結んだ音楽と言われるらしいですが、 チャイコの同様な主旨で書かれた組曲に一部見られるねっとり感はなく、 ライネッケのセレナーデやゲーゼのノベレッテを想起させる清澄な音楽です。 同時に過去へのノスタルジーによる音楽ゆえか、 語り口が薄目で押しつけがましさが微塵もないためか、不思議な浮遊感がありました。
775 :
1 :05/01/29 23:08:21 ID:vyPNRhYf
出張で韓国に行っていました。Yedang等韓国レーベルをあさりましたが、収穫はありませんでした。 フンパーディンクの「ヘンゼルとグレーテル」は、序曲だけのことでしょうか? 私が聴いているのはK.A.リッケンバッハー、バンベルク響のVirgin盤ですが、これは廃盤かもしれません。 全曲は多数あるようですが、私は聴き比べたりしていませんので、どなたか詳しい人に教えて いただきたいです。 ヴォイルシュの交響曲他MD+G盤は、以前中古で買いましたが、よく聴きもしないでほかってありました。 たしかブラームス・ブルックナー他のごった煮の曲だったと思うのですが。聴きなおしてみます。 スヴェンセンの弦楽八重奏曲は結構好きな曲で、40分以上の長さのためいささかもたつく ところもありますが、メンデルスゾーンの名曲にも似た若々しく溌剌とした雰囲気で押し切っていきます。 osさん言われるように、BISの録音のせいか、かなり弦楽合奏を思わせる骨太い響きになっています。 ところでスヴェンセンにはチェロ協奏曲があり、LP時代にNKFからリリースされていたそうですが、 CD化されずにそのままになっています。バイオリン協奏曲のほうはCDになったのに、全く残念なことです。 あとコントラQというと、ホルンボーとかランゴーの弦楽四重奏曲全集を完成するなど、20世紀音楽が趣味かと 思っていましたが、こんな録音もあることに、いまさらながら驚いています。 ところで弦楽八重奏曲を書いた人の名前がBISのライナーに挙げられていて、ショスタコーヴィチの名前まで あるのに、何とブルッフとラフの名前はなし…。あれほどの曲がと思うと、悔しいです。 シンディングは河合氏は挙げていませんが、バイオリン協奏曲第1番(Naxos)、バイオリンソナタ4曲 (イ長調1882(NKF)、ハ長調OP.12(ASV)、ヘ長調Op.73(ASV,cpo)、古風なソナタOP.99(cpo))なども リリースされています。私も河合氏と同様、交響曲第1番とピアノ協奏曲が傑作と思います。 ヴォルフ・フェラーリの弦楽セレナードは結構録音もありますね。若い頃と晩年と作風があまり変わらない ところがこの人らしいです。
776 :
坂本9 :05/01/30 10:53:44 ID:q2HExneB
みなさん、どうもありがとうございます^^ 実は、ネットの知り合いに「買いたいけど、どの盤がいいか教えて欲しい」 と言われたんですが、いかんせん、オペラは興味無いんで・・・ ちなみに全曲盤です。スウィトナーをあたってみます。 それから、NHK−FMで、ラインベルガーに続き、ラロのチェロ協奏曲 を聴いてしまいました。スペイン交響曲を彷彿とさせる、派手派手なオケパート、 名曲の少ないチェロ協奏曲の分野では、貴重な気がします。 ちなみにチェロは、ジャクリーヌ・デュプレでした。
777 :
仲間入れてね :05/01/30 21:17:22 ID:8VJkrU13
MDGのブラームスのチェロソナタを手にとって、え?というのが ありました。ヴァイオリンソナタをチェロ用に編曲したというもの。 編曲者Peter Horr。作品番号38と78。
778 :
1 :05/01/30 23:56:47 ID:4u/ydV1o
坂本9さん、ラロのチェロ協奏曲はデュプレあたりも録音しているように、サン・サーンスと 並んで、数少ないロマン派のチェロ協奏曲の名曲ということでしたが、最近は影が薄くなって きていますね。実は演奏家があまりコンサートで取り上げないだけで、案外チェロ協奏曲には 他にもよい曲が多く、それらが最近リバイバルしてきたことも理由に挙げられるかもしれません。 この曲はハイモヴィッツあたり以後ずっと新録音が出てない気がしますが、気のせいでしょうか。 仲間入れてねさんの情報ですが、調べてみるとこのMD+G盤の売りは、バイオリンソナタ第1番を しばしば演奏・録音されるクレンゲル編のニ長調に移調したものではなく、オリジナルキーの ト長調で編曲したHorr版の楽譜を用いていることにあると思います。全体の音域がおそらく 高くなっているでしょうから、それだけ演奏も難しくなっていると思いますが、高音が輝かしく 響くはずです。これは楽しみです。早速買うことにします。 ところでブラームスのソナタのチェロ演奏では、他にバイオリンソナタの第3番をヨーヨーマが 録音していまして、これも素晴らしいですが相当難しそうです。だれもこれに続かないのもわかる気が します。あと、2曲のクラリネットまたはビオラソナタをチェロで演奏したものもありますね(DIVOX)。 バイオリンソナタ第2番をチェロでやったものは寡聞にして知りません。どこかにありませんかね。 ブラームスつながりで言えば、今度NAXOSの4手のピアノ編曲シリーズの新盤で、2曲の弦楽六重奏曲の アレンジが出るようです。このシリーズは底なしですね。
779 :
os :05/02/01 23:18:08 ID:9F53Tup3
ラフの弦楽8重奏曲をシャンドス盤で聴きました。
演奏はAcademy of St. Martin-in-the-Fieldsで弦楽オケのような厚味、綺麗な音でした。
暖かく流麗な24分あまりで、私には多少ゴツゴツした6重奏曲の方が規模もインパクトも感じました。
両端楽章がメンデルスゾーン風、スケルツオは解説ではシューベルト風、
ラフ風の音は緩徐楽章で聴かれました。
解説で「リストやワーグナーの熱狂的なサポーターだったラフが、
このよう保守的な曲を書いている」と驚きをもって記しています。
おそらく解説者はラフの他の曲にほとんど触れていなかったのでしょう。
別の演奏での丁寧な感想ありです。
ttp://kechikechiclassi.client.jp/raff.htm
780 :
仲間入れてね :05/02/02 00:00:30 ID:m42vA8xC
ラハナーの末弟の弦楽四重奏曲が明日あたり、到着という 連絡がありました。 リースのピアノトリオがcpoから出たので近いうちにさがして みたいものです。
781 :
1 :05/02/03 16:48:30 ID:F1Uh4S8S
隠れた名曲が多い弦楽八重奏曲ですが、どこかでロマン派弦楽八重奏曲だけのコンサートって ないものですかね。2プロあってメインのメンデルスゾーンは共通で、1つはラフとバルギール、 もう1つはブルッフとゲーゼが前プロというのはどうでしょう? 地方在住ですが、これなら仕事の 休暇をとって東京だって行きますよ! Centaur盤のブラームスのクラリネットソナタ第2番のオーケストラ伴奏版という際物をアウトレットで 買いました。もちろんオリジナルの方が良いですが、オケが分厚くないので、結構これはこれで 楽しめました。
782 :
os :05/02/03 23:21:34 ID:BTfoXYJq
マイナー弦楽八重奏曲はどうしてもメンデルスゾーンのものとカップリングが多いです。 ゲーゼ、ラフなどもそれなりに素晴らしさはあっても、 メンデルスゾーンの傑作に並べられると、霞んで見える憾みがあります。 技法や複雑さは進化しても、メンデルスゾーンの骨太の推進力や生命力は超えがたいようです。 それでもマイナー系のオクテットは、編成のユニークさから時に食指が動きます。 シュポアの複合弦楽4重奏を、全4曲集で入手したので、 しばらくは、弱くもからみつくようなシュポア節に浸れると思います。 演奏はラフのオクテットの録音もある Academy of St. Martin-in-the-Fieldsです。
783 :
坂本9 :05/02/05 16:44:43 ID:7G4T3MO1
ロマン派のチェロ協奏曲というと、まず、ドヴォちゃん、次ぎはシューマンか エルガー、と相場が決まっちゃってますからね・・・ 弦楽八重奏、ラフにもあるんですか・・・ ドイツじゃないですが、トスティの認知度ってどうなんでしょう? 私の知り合いの音大生が曲集の名前と勘違いしていた、なんて言ってましたが・・・
>>783 レコーディングはそうですが、チェロ学習者の側からいうと、ラロは今でも
必須のレパートリだと思います。コンクールや入試の課題曲になる確率で
みたら、シューマンやエルガーよりはるかに高いと思います。
>>778 雨の歌は、シュタルケルの編曲した楽譜が昔からあるので、
3番に比べると演奏される回数が多いのだと思います。
>>784 ヴァイオリン・ソナタ第1番は作曲者本人による
チェロ・ソナタ版がありますが・・・
>>785 あれは本人でしたか。校訂者と勘違いしてた。失礼しました。
787 :
仲間入れてね :05/02/05 21:19:00 ID:iCP4cRHR
ブラームスの編曲版チェロ・ソナタが結構話題になってますね。 火をつけた自分とすれば、いろいろあるのだな、と思いました。 さて、あまり話題に上がらないKreuterのセプテットを見つけました。 今度、ピアノトリオが出るので、どのような作風か聴くために買いました。 あとキールの弦楽四重奏曲も出るようです。かつてKOCHから出ていたのと は違うと思いますが、CAVALLIというレーベルです。
788 :
名無しの笛の踊り :05/02/05 22:04:00 ID:QMFfbeQE
>>784-6 1が778で言っているように、通常演奏されるのは1897年に出版された、
クレンゲル編のニ長調のもの。ブラームス自身の編曲が有るという話は聞かない。
そうだ、クレンゲルだった。最初Leonard Roseかと思ってたけど手がかりがなくて
790 :
名無しの笛の踊り :05/02/05 22:11:43 ID:QMFfbeQE
>>787 Cavalli盤については既出
>>703 。
かつてKOCHから出ていたのはピアノ三重奏曲では?
>>788 少なくとも堤/中村紘子、マイスキー/ギリロフ盤には
ブラームス本人の編曲版と明記されています。
792 :
名無しの笛の踊り :05/02/06 00:59:00 ID:ZRVM+paO
クレンゲル編曲しか知りませんでした。ブラームス自身が直接した編曲なら
クレンゲル版とは違いがあるはずですので、一度聴き比べてみたいものです。
ただ、Da Capoカタログや以下のサイトに書かれてもいるように、「ブラームス公認の
クレンゲルによる編曲」というのを、堤盤やマイスキー盤のライナーが不正確に書いている
のでは?と推測します。もちろん私はこの2つの演奏を聴いていないので、断言はできないけど。
例えばクラリネットソナタのバイオリン版のように、本当にブラームス自身の編曲があるなら、
出来栄えいかんに関わらず、かならず随所でその事実がもっと明記されるはずと思います。
ttp://homepage3.nifty.com/brahminen/werke/index.html
793 :
名無しの笛の踊り :05/02/06 23:16:22 ID:yCTmq1aT
このスレッドって4人参加のものが結構、ブラームスのチェロ編曲から かなり参加者が増えたよですね。 792さんのクラリネットソナタの件はヴィオラ版はよく出ていましたが、 ヴァイオリン版も存在するのですか。
794 :
1 :05/02/07 09:44:31 ID:jxjcHHHK
たくさんの書き込みで、久しぶりに盛り上がりうれしいです。
ブラームスのクラリネット(またはビオラ)ソナタ作品120のヴァイオリンソナタ版
は確かにブラームス自身の編曲です。CDもいくつかあり、私が持っているのは全5曲の
ヴァイオリンソナタ+F.A.E.ソナタ全曲を収録した2枚組のPavane Records盤です。
なおこの曲にはさらにフルートによる演奏もCDがあるようです。
>>792 のHPにも詳しくありますように、ホルン三重奏曲作品40はホルンの代わりに
ヴィオラを用いることが許容されているようです。どなたかヴィオラ版(Vn,Va,Pf)の
作品40の音源をご存知ありませんか。探しています。最近はかなり自由勝手なアレンジ
での録音が流布します。(例えばこの作品40でもPf,Vn,Vc盤はブラームスが容認しなかった
と
>>792 のページにありますが2種ほど録音があるようですし、廃盤ですがかつてCl,Va,Pf版
もありました(Discover)。またクラリネット三重奏曲作品114にも楽譜で認めてある
クラリネットの代わりにヴィオラにした版以外にも、Pf,Vn,Vc版とかありますし、
クラリネット五重奏曲のクラリネットをヴィオラにしたものさえあります。)
まあそれだけブラームスの曲が良いので、いろんな形のアンサンブルにしても、違った
魅力が引き出せるので面白いということなのでしょうか。
仲間入れてねさん、Kreutzerの七重奏曲はAlte Novaですか? このCDは安かった
ので買いましたが、まだ聴いていませんでした。
>>790 さんの言われるように、KOCH盤は前にosさんが入手できなかったピアノ三重奏曲
が3曲(作品3,65-1,65-2)入ったもののようです。なおキールにはもう1曲のピアノ
三重奏曲のCDもあります(作品34, TACET)。
795 :
1 :05/02/07 17:34:07 ID:jxjcHHHK
>>784 ラロのチェロ協奏曲がコンクールに良く使われるとの情報、なるほどと思いました。
学習用に使われる曲の中にはなかなか商業録音で聴くことのない曲さえもあるそうですね。
別スレで名前が挙がっていたゴルターマンの協奏曲など、聴いてみたいものです。
そこに書かれていましたが、フォルクマン、ダルベール、ダヴィドフの1,2番も学習用に
使われるとか。ウェルナーの1巻で轟沈してしまった私としては、協奏曲は遥か高みの憧れでした。
796 :
1 :05/02/07 19:55:47 ID:jxjcHHHK
794で書いたキールのピアノ三重奏曲(KOCH)が某マサチューセッツのアウトレットで 再入荷して売っています。$6.99です。入手困難盤ですので、興味がある人は急ぎましょう。 私もオーダーしました。
797 :
名無しの笛の踊り :05/02/08 00:13:38 ID:Hbohmdsd
>>1さん キールは私も入札しました・・・。会社に行ってるうち、落札されて残念。 Kreutzerは何のことはないBERLIN Classicsです。 演奏はベルリン八重奏団。
798 :
os :05/02/09 12:20:50 ID:+gbNTChd
最近このスレも風通しが良くなり喜ばしいことと思います。 弦楽8重奏は弦楽合奏に接近する拡大する響きになる傾向がありますが、 シュポアのダブルクワルテットは、協奏的な掛け合いでも総奏は少なく、 あくまで緻密な室内楽を志向しているようです。 比較的録音もある管楽器を伴う8、9重奏ほどのカラフルさはないですが、 ルネッサンス期のポリフォニーのような、 幻惑される魔法のような効果を感じる場面もあり、 3番や4番など渋さと深さをそなえています。 ただし類型的なフレーズが目立ち、フィナーレが軽めで、 全曲としてのインパクトが薄められる点が、 希少な形態ながら録音が少ない原因でしょうか。
799 :
784 :05/02/09 14:55:40 ID:9N3lCUr9
>>795 1さんはボエルマンの名前が自然に出てきたりして、
チェロが随分好きなんだなあと思っていたら、弾かれてたんですね。
素晴しいです。私はチェロが好きなだけなんですが、知らないチェロソナタが
このスレには沢山紹介されているので、聞いてみようとおもいます。
このスレ的にマッチするなあと思うドイツ(チェコ)系チェリストは、
B. ロンベルク、ゴルターマン、ポッパー
>>738 、クレンゲル
>>641-642 あたりかと思いますが、
>>642 のクレンゲルの讃歌は今年5月に神戸で
行われるInternational Cello Congress in KOBE 2005で聞けますね!
800 :
名無しの笛の踊り :05/02/09 20:59:20 ID:mlqAcAV1
Dussekのピアノ協奏曲を2種類入手しました。Capriccio 盤とSuprphon盤。現在は前者の方を聴いています。ちょうど10年 前に出たもので、新しいものでもありませんが、このような作曲家がいて、 フンメル等に繋がるだなと思いました。
801 :
1 :05/02/10 20:45:08 ID:MsUnmfhA
784さん、ウェルナーの教則本の第1巻はほんとに初歩で、そこさえも満足にできなかった わけですから、弾いてたなんてとんでもございませんです。ただ、好きな楽器だから始めた ということもあり、チェロ曲はついつい気になって財布の紐が緩んでしまいます。 クレンゲルの賛歌が神戸で今年演奏されるのですか。ちょっと神戸は遠いのが苦しいですが、 行きたいものです。 最近はチェロのヴィルトゥーゾとしても知られた作曲家の作品が、少しずつCDで聴けるように なって来ましたね。ポッパーやクレンゲルの協奏曲、B.ロンベルク、デュポールやピアッティ のソナタ、ドッツァウアーの室内楽、フランコム、セルヴェの小品などです。見つけたときに 買わないとすぐに廃盤になるのが悩みの種ですが。 シュポアの複弦楽四重奏曲は第1番しか聴いていませんので、残りの3曲も探してみたいと思っています。 シュポアは晩年たしか身内の不幸が原因で暗い作風に変わったとどこかで読んだことがありますが、 osさんの言う第3番とか第4番の渋さがそれに当たるのでしょうか。 Dussekはまだ聴いたことがありませんでした。仲間入れてねさんは、ほんとに古典派から初期ロマン派 あたりが好きなんですね。
802 :
仲間入れてね :05/02/11 00:34:29 ID:mmYAeFZX
>>1さん 古典派、初期ロマン派が好きということは事実のようです。本当に最近 どっぷりつかっています。といいつつ現在はヘッドフォンでチャイコフス キーを聴いてます。 さて、ヨハン・ショーベルト(1735〜67)ってご存知でしょうか。 かつて、シューベルトの室内楽と間違えて買い、お蔵入りをしていましたが 見つけて、聴きましたところなかなかよいようです。 作曲の実力は落ちますが、フェルディナント・リースがチェロ・ソナタを 書いてます。DYNAMICから初録音というのがでています。
803 :
os :05/02/11 21:49:29 ID:dS37KeBh
シュポアの弦楽4重奏のための協奏曲をMDG盤にて聴きました。 室内楽群とオケが掛け合う形式として彼の交響曲7番がありますが、 これは管楽器も含めた11楽器もの室内楽とオケの対比が今ひとつ効果的に聞こえません。 しかしクワルテットとオケの組み合わせは、格好良い振幅のある響きを作っていました。 クワルテットの小宇宙と、それを包むオケの空間が素晴らしくシンクロしています。 室内楽からオケに響きが拡大、逆に縮小する場面などは、ハッとさせられます。 2楽章などスケール感と同時に、ダブルクワルテット後半のようなしんみりした情緒があります。 フィナーレもソフトさが目立つ彼にしては静かに白熱します。 コーダはオケで結ぶと見えて、わずかにクワルテットが残る余韻などは貫禄を感じます。 シュポアはバイオリン協奏曲で若干期待を外れるものがありましたが、 このクワルテット・コンチェルトは優れた作品と思います。 私が今まで聴いたシュポアのオケ曲ではベストです。
804 :
1 :05/02/12 17:24:49 ID:EGv6y8WJ
アクセス規制で書き込めませんでした。リースは同じCDを持っています。 交響曲などと比べればよく書けていると思います。演奏も良いですよね。 シュポアのSQ協奏曲が良いのですか。いくつかの交響曲と室内楽を1-2曲しか 聴いておらず、協奏曲はもうずっと以前にLPでバイオリンの8番を聴いたくらいです。 まだまだこの作曲家は未開拓で、これから少しずつ聴くのを楽しみにしています。 フックスの室内楽、友人から借りたりしてほとんど聴きました。バイオリンソナタが6曲、 弦楽四重奏曲が4曲、チェロソナタ2曲、ビオラソナタ、クラリネット五重奏曲、 ピアノ四重奏曲2曲、ピアノ三重奏曲(Pf,Vn,Va)、弦楽三重奏曲などが出ています。 比較的録音の多いクラリネット五重奏曲よりも、MD+G盤しかない弦楽四重奏曲に惹かれました。 ところでピアノ、バイオリン、ビオラのための三重奏曲はI.ラハナーの6曲!!が CDで出ているようですが、かなり珍しい編成と思います。メンデルスゾーンのごく若い頃にも この編成の曲があるようですが、CDが見つかりません…。
805 :
坂本9 :05/02/13 15:06:02 ID:5qgdch49
806 :
os :05/02/14 22:06:49 ID:csC471xv
BENOIT(1834-1901, ベルギー) フルート協奏曲(交響的物語)/ピアノ協奏曲(交響的物語) marco poloカタログによると、いずれの協奏曲も民話をもとにしたプログラムミュージックで、 音楽による物語にこだわった珍型協奏曲としてロマン派求道者には必携らしいです。 前者ではフルートが鬼火役の協奏曲は軽やかで、ライネッケのウンディーネを連想しました。 ピアノ協奏曲も怪奇譚で、3楽章「夜の狩」は、 少し後に作曲されたラフの「森」4楽章や「レオノーレ」後半に雰囲気が似ています。 オケとしてはウェバーやベートーベンの響きで、 リストが書いてもよかったような曲です。 BENOITには他に劇音楽からの録音があり、音がショスタコ風とのレビューもあり、 誇張かなと思いますが、聴いてみたいです。
807 :
1 :05/02/17 10:50:59 ID:IVOzwwwd
ブノアの弦楽四重奏曲ニ長調作品10は以前に聴いたことがあります(Phaedra)。 初期の作品のせいか、ベルギー音楽の始祖とされるこの人の個性はさほど感じませんでした。 ベートーヴェンやシューベルトを薄味にしたような音楽でした。Marcoの協奏曲はまだ聴いて いませんが、なかなか良さそうですね。今度聴いてみたいと思います。 シュポアの弦楽四重奏のための協奏曲、osさんとは違う演奏のもの(Deutsche Schallplatten) ですが、聴いてみました。かなりユニークな趣向の曲で、ソロ楽器とオケの対照が面白く聴けました。 モーツァルトの協奏交響曲(Vn,Va版や未完のVn,Va,Vc版)をイメージしていましたが、ソロ楽器が多く なる分、ソロ同士の掛け合いも色々なパターンが出て来ます。チェロのソロが結構目立つ 第1楽章の途中など、シュポアにもチェロ協奏曲があればと思わせてくれます。 それにしても、ドイツ・シャルプラッテンは旧東ドイツのレーベルですが、統一後どうなったか 知らなかったのですが、このような新録音を出していて健在とは、まずめでたいことです。
808 :
os :05/02/20 18:41:43 ID:o/b3aLXt
シュポアの2つのバイオリンによる協奏曲をcpo盤で聴きました。 バロックの複数の楽器による協奏曲は、古典派で協奏交響曲としてかなり量産されたようですが、 ロマン派でめっきり減少し、シュポアやブラームス、ブルッフなどのダブルコンチェルトは貴重な存在です。 ハンスリックが、複数ソロとオケのコンチェルトを、「主人公が複数いる物語」のようなもので、 不完全と見なしたことが、ブラームスのダブルコンチェルトなどの相対的評価の低さに影響していると 読んだことあります。 クワルテットのための協奏曲ほどの深さはなかったですが、 二つのバイオリンが軽快に刻む場合は風通しがよく、 逆に二つが絡みつくように濃厚に歌うこともあり、多彩な効果が楽しめました。 併録「アイルランド風テーマのポプリ」は、 冒頭と結尾でのオケの重厚さと、民謡風テーマのバイオリン協奏作品ということで、 一瞬ブルッフを思わせる響きがありましたが、大半はシュポア節でした。
809 :
1 :05/02/22 23:20:40 ID:LoofNfJd
シュポアの協奏曲は色々あるようですね。バイオリン協奏曲はcpoでBOXが安くあるようですが、 osさんの聴かれたCDはそれには含まれていないようです。どちらを購入しようか迷うところです。 ところでmusicaphoneからヒルはヒルでもヴィルヘルム・ヒルという作曲家の室内が集が出ました。 1836-1902という生没年、フランクフルトで活躍したということから、3Rやブラームスとの関連が 興味深いところですので、購入してみました。まもなく届くはずですので、楽しみです。 某アウトレットからキールのピアノ三重奏曲KOCH盤が無事に届きました。これも今多忙でなかなか 落ち着いて聴けませんが、以前ここで話題になったようなベートーヴェンの亜流とは違うかなと 感じてます。キールのほかの作品も含め、もう少し聴き込んでみます。
810 :
仲間入れてね :05/02/24 22:55:39 ID:flHdO/7m
書き込みができない状態が続いていました。その間も古典派を聴いていま した。 キールのピアノトリオ、手に入ったのですか。ゲッツとキールのTACET 盤は何とか入手しました。1回しか聴いてませんが、キールの方が良いかなと 思ってます。
811 :
1 :05/02/26 22:19:02 ID:16WMTaCT
Wilhelm Hillの室内楽曲集は、チェロとピアノのための2つのロマンス作品22、ヴィオラと
ピアノのための3つの小品作品18、ヴァイオリンソナタホ短調作品20、ピアノ四重奏曲
変ホ長調作品44が収録されています。これはなかなかの掘り出し物でした。特に作品22の
ロマンスは素晴らしく、2曲目のメランコリーはシューベルトの最良の作品を思わせます。
ヴァイオリンソナタは、シューベルト以外にブラームスも感じさせてくれ、特にはじめの
2つの楽章は聴き応えがあります。
キールのピアノ三重奏曲は聴いた感じでは、シューベルトを感じさせてくれます。特に作品65-1
の第1楽章は素晴らしいと思います。ピアノ協奏曲が確かにベートーヴェン風の古風な管弦楽で
ややさえないのとは対照的に、ピアノ三重奏曲は結構楽しめます。以下ではまだKOCH盤を売って
いますので、購入をお薦めします。
ttp://www.berkshirerecordoutlet.com/
812 :
1 :05/02/27 14:04:35 ID:JX+hN+Hn
>>777 あたりで話題となったMD+G盤のブラームス、聴いてみました。
ヴァイオリンソナタ第1番作品78をそのままト長調に編曲した演奏は、予想通り
全体としてチェロのハイポジションの美しさが際立ったきわめて楽しめるものでした。
フィルアップのチェロソナタ第1番作品38は、実はすでにさまざまなタイプの名演を
聴いてきたつもりでいましたのであまり期待していませんでしたが、第1楽章など
ものすごいパッションでほとんど爆演、思わずこっちまで熱くなるものでした。
作品59の歌曲からのアレンジは始めて聴くもので、Op.59-3などに実はヴァイオリン
ソナタ第1番と共通の素材が使われていたりするのが、私には大変新鮮でした。
実はこのPeter Horrというチェロ奏者はDIVOXからイェナーの初期のソナタや、
ブラームスの第2番、2曲のヴィオラソナタのチェロ版、ヘルツォーゲンベルクの
小品をリリースしています。ソナタ第2番は10年ほど前の録音で、Horrは何と10年
かけてブラームスのソナタ全集を完成させたことになるわけです。こうなったら
ヴァイオリンソナタの第2番と第3番、F.A.E.もチェロで録音し、ブラームスの弦楽の
ためのソナタ7曲+αをひとりで録音して欲しいものです。
813 :
1 :05/02/27 14:17:20 ID:JX+hN+Hn
今聴きなおしましたら、作品38は爆演とはずいぶん違いますね。いい加減なことを 書いて失礼しました。
814 :
os :05/02/27 17:38:37 ID:r9vyfig5
サン・サーンスの円熟期のピアノ4重奏をcentuar盤で聴きました。 1楽章は穏やかでいつものサン・サーンスですが、 それ以降は息をつく暇もないほど緊張感があり、 1さんが評価していた2楽章も緩徐楽章と思えないほどです。 3楽章もシューマンが憑依したかのようなトリオ部もあり、 フィナーレにかけて、私が今まで聴いたこともなかった、 熱に憑かれたようなサン・サーンスでした。 青年期のピアノ5重奏も、生き物のような躍動感がありましたが、 この4重奏に比較するとフィナーレが弱かったと感じます。 カップリングのダンディ初期のピアノ4重奏も、 とくに2楽章など青年の作品と思えない渋さと繊細さで、 フランスロマン派室内楽の層の厚さを再認識しました。
815 :
1 :05/03/03 20:45:59 ID:3Hbsl2kf
最近は皆さんお忙しいようですね。 キールの弦楽四重奏曲(Cavalli-Records)を聴きました。ピアノ三重奏曲ではシューベルト風の ロマンチックさが勝っていましたが、弦楽四重奏曲イ短調作品53-1は、ベートーヴェンの 「せりオーソ」を意識したかのような厳格で何度か聴かないと親しめない作品でした。珍しい 曲の貴重な録音なのですが、演奏(バンベルクQ)はかなりもたもたしていて、ハイポジションなどは 苦しいものがあり、やや不満が残りました。この団体は、ベートーヴェンの作品2の編曲では、まずまずの 演奏だっただけに残念です。なお、フィルアップの弦楽四重奏のためのワルツ作品73も、軽いタッチの 音楽を期待すると裏切られます。
816 :
仲間入れてね :05/03/06 22:05:53 ID:Gi9LmtNw
ようやくというか、NAXOSのライヒャの管楽五重奏曲集の四集が 出ましたので、買いました。9年前の録音です。実際は録音終了している のではないかとおもえます。 管楽五重奏曲の第1〜6番が作品番号88−1〜6 第7〜12番が作品番号91−1〜6 第13〜18番が作品番号99−1〜6 第19〜24番が作品番号100−1〜6 まだまだ出るのに時間がかかりそうです。第3集から4集が出るまで 4年待ちました。残り16曲。10年待ちかな。
817 :
1 :05/03/07 11:27:24 ID:fTJ0vT5A
仲間入れてねさんの買われているライヒャの管楽五重奏曲、随分前の録音ながら Naxosがリリースを遅らせている理由は、おそらくcpo盤がすでに10枚組で完結し、 しかもBOXで安売りしていることが関係しているのではと思います。NaxosやMarcoは しばしばプロジェクトを途中で放棄しますので、ちょっと心配になります。 無事に全部出ると良いですね。
818 :
os :05/03/09 09:32:07 ID:jmHa3phY
オクテットが素晴らしかったブルッフですが、 MDGで聴いた弦楽セレナーデは5楽章15分程度で、フォルクマンのセレナーデのようでした。 期待したふくよかさがなくて、ちょっとがっかりでした。 併録のスコットランド舞曲集は、旧マズア盤で前半のみ聴けたのがMDGでは全16曲です。 ドボルザークのスラブ舞曲集を少し渋く寂しげにした感じですが、 16曲で24分と曲ごとのサイズは小さく、ちょっとはかないです。
819 :
os :05/03/11 10:25:14 ID:O3GYV+DY
BENOITの劇音楽組曲がショスタコ風とのレビューにひかれて聴きました。 暴君との戦いをテーマにしているためか、 金管と低弦がうなる冒頭など本当にショスタコ風でした。 ショスタコがこの曲から影響されたことはないでしょうが、面白い響きです。 しかしそれ以外の部分は安っぽくも感じられるオペラ風も混在し、全体としては今ひとつです。 これは「ベルギーのロマン派シリーズ」のCDで、他にDe Vochtのチェロ協奏曲など、 1956年の作品ですが、全くの後期ロマン派でした。
820 :
仲間入れてね :05/03/12 23:35:48 ID:UjvMDra5
ハイドンのクラーヴィア・ソナタが2990円だったので、買ってしまい ました。皆さんから遠ざかって行く・・・。 シュタイアーのモーツアルトのピアノソナタの新録音のトルコ行進曲は傑 作です。あれが許されるのか???という感じです。
821 :
坂本9 :05/03/17 18:40:37 ID:yGbSZQnn
ベルギーも面白そうな作曲家多そうですね。 フランスに帰化してしまったフランクを除いても、色々いそうです。 ヨンゲンも確かベルギーだったような・・・
822 :
1 :05/03/18 07:05:23 ID:ii5yqMqI
北海道に出張していて、音楽から遠ざかっていました。年度末は忙しいです。 仲間入れてねさんの買われたハイドンは今巷で話題の14枚組のピリオド楽器の capriccio盤ですね。評判も良いようですし、連弾作品など珍しいものも入って いるようですので、私も買おうと思います。ただ塔などの店頭では売り切れのようです。 osさんが聴かれたBenoit以外にもベルギーのロマン派音楽はMarcoからだいぶリリース されていますね。アウトレットでは古いマルコは7ドルから7ユーロ程度ですが、それでも なかなかこれまでは手が出せていません。今年あたり聴き始めてゆきたいと思っています。 MD+Gのブルッフ、私も聴きたいと思っていました。スコットランド舞曲はマズアのもので 全曲と誤解していました。
823 :
仲間入れてね :05/03/18 22:14:11 ID:ILbMSSsL
皆さんからまた遠ざかっています。今度はテレマンとボッケリーニ。 塔より2倍の金額になってしまいましたが、10枚で5000円を切る のはかなり魅力的です。 今度は「グレゴリオ聖歌」あたりを買うのかな・・・。 そういえば、エルンスト・ベーヘの2枚目が出るようです。cpo。
824 :
os :05/03/19 14:00:20 ID:e5R3YIxB
お得なボックスものを買うか、貴重なマイナーものを買うかでよく迷います。 遅ればせながらラインベルガーの弦楽5重奏とピアノ5重奏を聴きました。 マルコカタログで、キールのピアノ5重奏に 「シューベルトが老境に入ってから書きそう」とありましたが、 キールはベートーベン色が勝って、このラインベルガーの曲こそ、 シューベルトを強く想起しました。晩年の壮絶さでなく、 彼の穏やかさが受け継がれているようで、大変心地よいです。 一緒にRシュトラウスのピアノ4重奏も聴きましたが、 当時ラインベルガーが、この若者の作品を評価したようです。 ブラームスの影響下ながら、スケルツオとフィナーレの勢いには 光るものがあります。
825 :
1 :05/03/19 22:23:36 ID:CLvKa57Z
Marcoで中絶していたシュポアの弦楽四重奏曲全集のリリースが再開するようです。 従来のNew Budapest SQからMoscow Philharmonic Concertino SQに演奏団体も変わりました。 第10集は第24, 25番だそうです。これで残すところは第9, 10, 17-19, 22, 23, 26, 31-36の 14曲。何とか完成してもらいたいものです。 キールのピアノ五重奏曲2曲(Marco)とチェロソナタ3曲(MD+G)を聴きました。シューベルト風の 安定した作風は相変わらずで、特にピアノ五重奏曲第1番は傑作です。朗々とした第1楽章や、 素晴らしく叙情的な第3楽章には、思わず出会えた喜びをかみしめたくなります。それにしても 2曲とも5楽章形式とは風変わりです。また、チェロソナタも特に作品52と67が素晴らしいのですが、 それに輪をかけて併集の作品77の小組曲が素晴らしいです。4曲のうちはじめの3曲がアンダンテ ないしアンダンティーノで、組曲としてのまとまりは今ひとつかもしれませんが、特に第2曲などは 心に沁みる涙なしに聴けないチェロのアリアで、これだけでも聴く価値ありです。 散々苦労してようやくこんなCDを落手しました。Rolf Weber (Cl)と都築一恵(Pf)のデュオで、 N.ブルグミュラーのデュオ作品15、ゲーゼの幻想小曲集作品43、イェナーのソナタ作品5、そして ユオンのソナタ作品82です。レーベルはambitiusで、Amazon.deで購入しました。イェナーのソナタは 大変な名曲ですが、以前書いたPan Classics盤以外にもあることを知り、しかもユオンやゲーゼの 未知の曲も入っているということで飛びつきました。ライナーには何と日本語もありますが、このCD 国内リリースされたことがあるのでしょうか。今後じっくり聴いていきたいアルバムです。
826 :
仲間入れてね :2005/03/22(火) 17:38:09 ID:Et53fNsE
シュポアの弦楽五重奏は完成したので、NAXOS行きなったのかな。 弦楽四重奏曲は楽しみですね。 4年前に買ったBAZZINI(1818〜1897)のヴァイオリンと ピアノの作品集をもう一度聴きなおしました。結構いいので続編を捜したら 3集まで出ていましたので、発注しました。ついでに弦楽四重奏曲も発注し たら、本日到着するようです。犬のレビューでは良いになってましたが、さ てどうでしょうか。
827 :
1 :2005/03/22(火) 22:56:12 ID:xRsAHbCc
MarcoからNaxosに移行する基準が良くわかりませんね。シュポアにしても交響曲全集の方が、 Naxosにして売れそうな気がするのに、いつまでもMarcoのままですし。ラフやA.ルービンシテイン の交響曲は少しだけ移行しただけで、止まっていますが、やる気がないのでしょうかね。 バッジーニの弦楽四重奏曲は全6曲3枚組ですね。思ったほどイタリア風ではなく、古典的な作風でした。 VnとPfの作品集全3巻などもリリースするなど、Dynamicは魅力的なイタリアのマイナー作曲家の発掘に 力が入っていますねぇ。私は実はヴィオッティのヴァイオリン協奏曲全集を狙っているのですが、 フルプライスではさすがにしんどく、BOXで廉価になるのをずっと待っています。 パガニーニのギター四重奏曲全集はBOXになりましたが、ほとんど廉価にはなっていませんので、 期待しても無駄かもわかりませんが。
828 :
os :2005/03/24(木) 10:25:47 ID:a47emJZg
ラフの序曲集、交響曲4番などのtudor盤を、3ヶ月待って入手です。 交響曲4番は当時初演のドイツ内外でたちまち評判になったようです。 しかし3番「森」や5番「レオノーレ」のより大きな評判の影に隠れ、 多作が作品を葬った皮肉を解説で述べてます。 しかしメロディ、リズムとも瑞々しい交響曲で、 ブラームス以降では聴くことができなくなる、 フレッシュな初期ロマン派の良さが凝縮されています。 ただし一部ベートーベン風の箇所は今ひとつです。 ラフ晩年の連作であるシェークスピアによる4つの序曲は、 テンペストとオテロが初めて聴けました。 特に前者は15分ほどで充実しており、4曲のベストだと思います。 変化に富んで、ユーモア、躍動感もあり、チャイコの同名曲より魅力的です。 これは充実した交響詩と言っても良いでしょう。 ロメオとジュリエットはチャイコの方が断然良いのは言うまでもないですが、 マクベスはRシュトラウスより分かりやすく楽しめます。 晩年に四季の交響曲、シェークスピア関連序曲を書いているラフは、 交響詩と銘打たなくとも、リストの示した方向性をRシュトラウスに繋ぐ役割を、 確かに果たしていたと考えられます。
829 :
os :2005/03/27(日) 11:28:07 ID:Tn1V8dPh
830 :
仲間入れてね :2005/03/27(日) 21:58:50 ID:PKK0ZlmQ
コード・ガーベン編曲のブラームス「チェロ協奏曲」を買ってしまった。 2枚目はドッペルコンチェルト。 マーラー「大地の歌」の室内楽版。ドリス・ゾッフェルが独唱。まだ聴いて ないので、感想は後ほど。
831 :
1 :2005/03/29(火) 00:04:27 ID:Qb9dpyeq
ラフの序曲集を私も聴いてみました。テンペストが確かに充実していて、金管の使われ方も効果的で良いですね。 実は標題音楽はあまり得意ではなく、リストやR.シュトラウスの交響詩も一部有名曲以外それほど好きではない のですが、ラフの音楽は耳に心地よく、とても楽しめました。この機会にラフの交響曲以外の管弦楽曲をまとめて 聴いてみたいと思います。 仲間入れてねさんの買ったブラームスのチェロ協奏曲は二重協奏曲の編曲物ですよね。原曲と編曲で セットになっていてCD2枚買わされるのがしゃくで買いませんでした。どんな感じか感想希望です。 どこかで試聴できると1番良いのですが。仲間入れてねさんはひょっとしてグリーグのチェロ協奏曲 (チェロソナタの編曲)とかも買ったりしてますか?
832 :
仲間入れてね :2005/03/29(火) 16:02:46 ID:og1ukQ9U
グリークは買ってませんね。 さてブラームスはまだ編曲版は聴いていませんが、演奏時間からして 1枚で入るではないかというの変な感想。 オイストラフ=ロストロポーヴィチ=セルに比べるとまだまだと思い ますが、古い演奏に縛られるべきではないので、面白く聴けました。 考えてみると、この曲はチェロ独奏付きの交響曲になるはずの曲です から、ガーベンの考えは突飛ではないのかもしれません。
833 :
1 :2005/03/31(木) 09:28:38 ID:Not4+/RW
演奏時間からして一枚に入るというのは全くそのとおりですよね。 随分前に、シンディングとシベリウスのピアノ五重奏曲が2枚組みフルプライス(EDA) というのがあり、これも一枚に入るのにぼったくられている気がして買わないでいたら、 1枚ものになって再発しました。今回も少しそれを期待しています。 ラフの序曲集をその後も繰り返して聴いています。リスト+メンデルスゾーンといった 感じのドラマチック+爽快さが良いです。
834 :
os :2005/03/31(木) 10:09:52 ID:N1aI/AcD
私もラフの序曲、とくにテンペストとオテロが気に入って何度も聴いてます。 テンペストはチャイコのそれと比べると、魔法や妖精の世界の描写がだいぶ違います。 1さん言われるように、ラフは爽快、軽快ですが、 チャイコはかなり重く、おどろおどろしいくらいです。 曲全体としてもチャイコは壮絶な世界ですが、ラフは極めて楽しいメルヘンです。 オテロ序曲は、主人公と妻を思わせるテーマの掛け合いに集中して構成されているようで、 劇の状況描写でなく、緊迫した心理劇を思わせ、短いながら力作と思います。
835 :
os :2005/03/31(木) 10:50:08 ID:N1aI/AcD
836 :
1 :2005/04/03(日) 17:57:52 ID:XXKZ4vlG
ロバート・カーン(Robert Khan, 1865-1951)のチェロソナタを聴きました。この人は V.ラハナー、キール、ラインベルガーらに学び、ブラームスと親交し、ヨアヒムやビューローに 作品を演奏会で取り上げてもらったこと、主にベルリンで活動したことなどがライナーに 書かれていました。 曲は全3楽章で20分足らずの比較的短いものです。ブラームスの流れを汲んだ聴きやすい保守的な 作風で、レントゲンやドホナーニ、レーガーのソナタを思わせるところもあります。併録の3つの小品 (こちらはより親しみやすく、第1曲ロマンス、第2曲セレナーデ、どちらも旋律の美しさが光ります) ともども、チェロ音楽好きにはたまらない隠れたなかなかの逸品と言えると思います。 CDはRebbeca Rust (Vc), Fritz Schwinghammer (pf)で、Cavalli Recordsからの新譜です。
837 :
坂本9 :2005/04/04(月) 11:35:46 ID:4aysNHVq
osさん サンクスです。 こういうレコードの宣伝ページも貴重な情報源ですね。 というか、こういう輸入レコード扱ったりしてる人の方が、下手な音楽評論家 よりまともな文章書いてる事が多いんですよね・・・
838 :
:2005/04/07(木) 20:27:41 ID:d02CnCKK
29日から5月1日まで東京で「ラ・フォル・ジュルネ・ジャポン」が 開催されます。ベートーヴェンが中心ですが、彼の周辺の作曲家の演奏会 もあります。シュポーア、ライヒャ、フンメル、クラーマー、モシェレス などなど。
839 :
1 :2005/04/09(土) 22:07:48 ID:Dvog5pcf
>>838 情報ありがとうございます。東京は遠いので残念ですが、これらの作曲家の
作品が生で聴けるとは、日本もまんざらではないですね。
ライネッケのフルート協奏曲とハープ協奏曲の入ったCDがNAXOSからリリースされるようです。
ハープ協奏曲は確かフルプライスのSignum盤しかなかったと思いますので、廉価での登場は
大歓迎です。ただしアメリカで6月の発売なので、日本では夏ごろでしょうか。
840 :
仲間入れてね :2005/04/10(日) 21:56:22 ID:JrSTk9ix
「ぴあ」から「ラ・フォル・ジュルネ・ジャポン」の公式ガイドブック が出ています。フンメル「大七重奏曲」が聴きたいが、行けない。残念。
841 :
1 :2005/04/11(月) 21:12:34 ID:j8Z+09kx
ラフのシンフォニエッタ(Tudor)は、聴くまでは管弦楽曲とばかり思っていましたが、 何と管楽合奏曲で、モーツァルトやとりわけドヴォルザークの管楽セレナードに 近いものを感じさせる佳曲でした。 また、20分もかかる長大な序曲「われらが神はかたき砦」(Marco)は、ルターの有名な 賛美歌を用いたコラールが荘厳で美しい、もう1つの「宗教改革」です。
842 :
1 :2005/04/17(日) 20:24:24 ID:cXe4QQAq
ラインベルガーの以下のページはドイツ語しかありませんが、作品表は役に立ちます。
Thorophonの室内楽全集には入っていないが、弦楽四重奏のための主題と50の変奏(作品93)
という曲があること、ヴァイオリンソナタ第2番はクラリネット版があることなど、
知らなかった情報が結構ありました。どこかに録音がないですかね。
ttp://www.rheinberger.li/
843 :
1 :2005/04/17(日) 20:33:27 ID:cXe4QQAq
失礼、作品93は全集に入っているようですね。
844 :
os :2005/04/18(月) 15:49:56 ID:VhkXSYXI
ラインベルガーはオルガン曲以外でもピアノ曲にも比較的録音があることを最近知り、 ピアノソナタ集を注文してます。 ラフの「われらが神はかたき砦」は、 彼には珍しいキリスト教色で生真面目な面がありますね。 中間部などの壮大なコラールは素晴らしいですが、 コーダが多少はしゃいで俗っぽくなると感じます。 ラフのマクベスに小太鼓などが入る合戦シーンがありますが、 フォルクマンのリチャード3世にもあります。 二つとも野心で破滅する類似のテーマですが、 構成の面白さはラフに、音響の深みはフォルクマンに優れた点を見ます。 Rシュトラウスのマクベスと比べて、ラフではダンカン王のテーマが重要です。 最初弱々しいテーマで、中間で亡霊のように響き、ラストで勝利の歌になります。 冒頭から何度か登場する魔女のテーマがちょっと軽く感じますが、 全体として良く組み立てられていると思います。
845 :
名無しの笛の踊り :2005/04/18(月) 23:07:36 ID:fZcQskUB
>>839 ライネッケのHp協奏曲は、ラスキーヌのヤツはまだ手に入るのでは?
それと、今輸入盤を扱っている店なら何処でも見かけるDGオリジナルズで
サパレタの演奏が手に入るでしょう。
846 :
1 :2005/04/19(火) 06:36:59 ID:hkuDHIfL
>>845 情報ありがとうございます。ザバレタ/メルツェンドルファー/ベルリンpo盤ですね。
何故かamazon.comで検索したとき出てこなかったので、書き落としてしまいましたが、
これは現役、しかもミッドプライスで良さそうですね。1962年の録音を気にする人は
いるかもしれませんが(私は気になりませんけど)。
ラスキーヌのものは廃盤かもしれません。あとVOXからCatherine Michelの演奏で
3枚組の廉価盤もあるようです。ハープの曲だけを集めた面白そうなものです。
いずれにせよ
>>839 は間違いですね。失礼しました。
847 :
1 :2005/04/20(水) 22:21:55 ID:q5Zs5+9m
シュポアの弦楽四重奏曲全集、Vol.11が出るようです。先月Vol.10が出たばかりですので、 この際一気に完結に向かって走り出すかもしれません。今回は第32番と第34番の2曲、団体は Vol.10と同じくMoscow Philharmonic Concertino String Quartetです。 それにしてもMarco盤ですが、jpcではいきなり6.99Euroとアウトレット価格なのは不思議です。
848 :
1 :2005/04/22(金) 19:19:12 ID:0Z4d9hxQ
ライネッケの弟子で、夭折したノルウェーの作曲家シーグル・レ(Sigurd Lie, 1871-1904)の
交響曲他の入ったCDが出ましたので、聴いてみました(2L)。以下のサイトに詳しく紹介して
ありますので、そちらを見ていただきたいのですが、交響曲は印象としてはシューマン・グリーグも
そうですが、ドヴォルザークを思わせるところが多かったです。また、同じくノルウェーの
作曲家で、ライネッケと同様にレの先生だったI.ホルテルの保守的な交響曲よりは、後の
ハルヴォルセンのロマン的な交響曲に近いものを感じました。ただ、第2楽章は確かにメロディが
美しいものの、それを生かしきれているとはいえないのではと思いますし、全体としては
未熟さを随所に感じさせる作品と思います。フィンランドの夭折した作曲家ミエルクと比べても
見劣りする気がします。
ただ、ヴァイオリン独奏付の民謡「エランと山の精」による協奏的小品はなかなか楽しめます。
タイトルのとおりのいかにも北欧風の佳作です。
ttp://home9.highway.ne.jp/nordic/newsletter/newsletters/newsletter74.htm
849 :
坂本9 :2005/04/29(金) 11:39:10 ID:JSNbk4v7
850 :
仲間入れてね :2005/04/29(金) 23:27:29 ID:R5Zy7+64
久しぶりです。なかなかロマン派の曲にてが回らない状態です。 さて、CARLOS BAGUER(1768〜1808)の シンフォニア3曲入りのCDを入手。古典派という域を出ないよう な曲です。最近は喜志康一とか山田一雄だの日本の作曲家に少し目 がむいてます。
851 :
坂本9 :2005/04/30(土) 10:52:46 ID:y1MUPsiN
仲間入れてねさん その辺の作曲家は、安田和信氏が詳しそうw
852 :
1 :2005/05/01(日) 10:02:17 ID:pSZcOtUc
仲間入れてねさん、坂本9さん、お久しぶりです。 シーグル・レはルクーほど天才ではないかもしれないですが、長生したら成功したかもしれず残念です。 仲間入れてねさんの買われたBaguerのCDは、ensayo盤ですか。だとしたら多分同じものを 持っています。カタロニアの作曲家で、当時のウィーンの作曲家のスタイルをうまく吸収して なかなか洒落た感じのシンフォニアに仕上がっていると思います。CHANDOSからもリリースが あるようです。 フランツ・ラハナーの弦楽四重奏曲を聴き始めました。ロ短調の作品75が第1番かと思いますが、 これはなかなかよく書けています。特に冒頭の憂愁を帯びた主題は強烈に聴く者を引き付けますし、 ハイドン風の古風なスタイルを全体として土台としながらも、あふれる叙情性にはロマン派の香りが 紛れもなく沁み込んでいます。惜しむらくはやや楽想の処理が陳腐なところがあり、それがこの曲を 無名にしている主因ではと思います。なおAmati盤のRodin Q.は好演で、録音も大変素晴らしいです。
853 :
仲間入れてね :2005/05/03(火) 22:01:54 ID:YF72Z1ER
>>1さん Baguerは確かにensayo盤です。 ラハナーは3人でどれぐらいの曲を書いたのでしょうかね?みんな長命 で。セザールではないフランクの弦楽四重奏曲も機会があればお聴きくだ さい。それからライヒャのピアノトリオもなかなかいけますよ。 私は私で今度は日本の作曲家に傾いてます。山田耕筰、原博、団伊玖磨 などです。
854 :
1 :2005/05/04(水) 09:23:46 ID:IfnMy7XA
>>839 で書いたNAXOSのライネッケのフルート協奏曲、ハープ協奏曲は発売延期になったようです。
代わりにというか、NAXOSでラインベルガーの2曲のオルガン協奏曲がリリースされるようです。
何種類か録音はあるようですが、廉価盤は初めてのようで楽しみです。
ブラームスのピアノ連弾作品集の第14集もでますね。ピアノ四重奏曲第2番などです。そろそろ
さすがにこのシリーズも打ち止め近しでしょうか。
エドゥアルドとリヒャルトの両フランクの作品はそのうちまとめて聴きたいと思っています。
日本の作曲家はほとんど知らないのですが、お薦めはどのあたりでしょうか。
このスレで話題になるような作曲家のスタイルに近い曲が良いです。
855 :
1 :2005/05/07(土) 20:42:51 ID:xvkZ03YT
856 :
os :2005/05/10(火) 00:19:03 ID:pgkm9v/B
貴重なコーナーですが、折原さんのラフ評価を見て、 ラフへの探求が止まるとしたら勿体ないですね。 折原さんが低い評価を下したラフのレオノーレを最近も聴きましたが、 フィナーレのドラマ性は3番の森と並んで、ラフの代表作に相応しいと思いました。 全体のスケールの上では7番アルプスが上回りますが、 フィナーレの重要性が増すロマン派にあって、 3番と5番が比較的評価されていた理由もあるというものです。 Yahoo!掲示板の「無名名曲鑑賞会」で、 最近ロマン派交響曲に詳しい方が連続して投稿しているようです。
857 :
1 :2005/05/10(火) 11:03:49 ID:kCybAexN
osさん、お久しぶりです。折原氏のページはまだまだ工事中ですので、今後が楽しみです。 気になることとして、氏は仕事のBGMで聴くと公言していますが、そういう聴き方で点数を つけるというのはどうも馴染まないのではと思います。一度仕事の手を休めてラフの第5に 向き合ってみて欲しいところです。osさんが書かれた第7もですが、第4や第8、協奏曲など ラフには良い曲がたくさんあるのですから。 yahoo掲示板を見ましたが、ひどい荒れ方ですね。osさんの言う詳しい人の投稿は参考になり、 知らない作曲家も幾人かいました。モッタの交響曲は聴いてみたいものです。
858 :
仲間入れてね :2005/05/10(火) 20:08:08 ID:mZAae/pg
折原さんのページを見ました。室内楽にいいのがある作曲家はハンデが あるなあ。ラハナー兄弟など交響曲はほぼ出ていませんし、ラインベルガー はオルガンで、またライヒャは管の味がいいのに。などなど。 氏は作曲家の生年で購入するっていうタイプってレコ芸に書いていたから いろいろ出てくると思います。 最近、氏の本を読んでいないな。初期作は一気に読んだけどな。
859 :
1 :2005/05/14(土) 17:54:21 ID:eCZKgFMl
折原氏はハイペリオンのロマンチック協奏曲シリーズが好きみたいですね。
北欧だとレンバやアッターベリィ、ランゴーが取り上げられていますので、例えば
ヴィクルンド(Adolf Wiklund, 1879-1950, Sterling)やヴィンディング(August Winding,
1835-99, Danacord)のピアノ協奏曲なども気に入るのではと思います。
ドイツではないですが、フランス人とキューバ人の混血作曲家ホワイト(Joseph White)の
ヴァイオリン協奏曲(1864)はなかなかの掘り出し物でした(Cedille Recoprds)。この時期の
ヴァイオリニストの作品としては珍しく、技巧に走らず叙情に傾いているのが気持ちよいです。
以下のRare Classical Musicというサイトで紹介されていて知りました。
ttp://www.geocities.jp/shabuchu2004/
860 :
名無しの笛の踊り :2005/05/14(土) 21:11:34 ID:P66sBehf
プフィッツナーのハイルブロンのケートヒェン序曲をシューリヒトで聴きました。 今まで聴いた、サヴァリッシュ、スイトナーより熱い演奏で大変好ましいです。
861 :
1 :2005/05/16(月) 12:37:02 ID:/YlUgBcJ
>>860 この曲はサヴァリッシュ盤(Orfeo)しか聴いたことがありませんでした。
調べてみましたら、シューリヒト盤(Hanssler)は新しくリリースされたもので、
レズニチェク、シュトラウス、レーガーの作品と組み合わされているようです。
なかなかカップリングも良いですから、ついつい欲しくなります。
862 :
名無しの笛の踊り :2005/05/16(月) 16:10:49 ID:an71WyM8
プフィッツナーといえば、cpoでかなり出ていましたね。指揮者そしての 彼の演奏のベートーヴェンは実に興味深いです。同年代のシュトラウス、ワイ ンガルトナーとかなり違います。その姿勢が作曲にも反映しているのかもしれ ません。作曲家としてのワインガルトナーの評価はこれからでしょうけど。
863 :
1 :2005/05/17(火) 21:27:07 ID:GnEgOLwP
ヒストリカルには全く疎いもので、指揮者プフィッツナーについては、全然知らないのですが、 作曲のスタイル同様に保守的なんでしょうか。NAXOSからベルリンフィル他を指揮した ベートーヴェンの1番と「田園」がリリースされているようで、それをネットで試聴してみた 限りでは、田園はゆったり目のテンポで巨匠風な感じがしました。 ワインガルトナーもcpoが管弦楽曲集を2枚出し(未聴)、国内レーベルMITTENWALDがヴァイオリンソナタを 出したりするなど、作曲家としての業績を再評価する動きがありますね。2曲のヴァイオリンソナタ のうち、第1番はどちらかというと古典的・ベートーヴェン的で、第2番は後期ロマン派風の表情の豊かさが あるように思いますが、どちらもなかなかの佳曲です。もしお聴きになってなければお勧めです。
864 :
坂本9 :2005/05/19(木) 19:50:04 ID:0YrytpPW
プフィッツナーは確か、田園を一番最初に録音したんですよね。 折原さんと、859のサイト、興味深く拝見しました。 後者のサイトに出てる、ハースという作曲家、以前から名前は知っていたんですが、 CDも出てるんですね、なかなか見つからなくて困ってたんで、助かりました。
865 :
仲間入れてね :2005/05/19(木) 20:40:18 ID:exSHsfYe
プフィッツナーのベートーヴェンは1,3,4,6,8番だったかな。 ツェムリンスキーの指揮というのも指揮も残っていますよ、印象はあまり ありませんが。 今度、ベートーヴェンと同い年のヴィットが出るようです。一足先に「イ エナ交響曲」がコンヴィチュニーの指揮で出ました。発見当時はベートーヴ ェンの作品ではと言われたそうです。期待しています。
866 :
1 :2005/05/19(木) 23:00:24 ID:++uE1qg4
坂本9さん、私はJoseph Haasという作曲家は全く知りませんでした。Haasという 作曲家は他にも何人かいて、私はチェコのPavel Haasなら知っていましたが。 Wittの交響曲、今度出た新録音は第6番と第9番のようですね(MD+G)。私もオーダー してありますが、一緒に頼んだものがまだ揃わず届いていません。あとコンヴィチュニー 指揮のイエナ交響曲は知りませんでした。ひょっとして録音された当時はベートーヴェンの 曲と考えられていたのでしょうか。Weiser指揮Jena POのイエナ交響曲もCDがあり(Pool)、 資料的に貴重ということで買いたいと思っています。あとBerlin Classicsから七重奏曲も 出ていたようです。聴かれた方はいませんか。
のどかな日和なので最近お気に入りのラインベルガ−のピアノトリオをBGMにしているところです。 この作曲家もオルガン曲全集が完結したりと、かなり録音も増えてきて(その点ラフは恵まれている) その全容も少しづつ見えてきたような感じですがこのピアノトリオの第4番(と編曲の七重奏曲)あたりが 最も旋律美と高い完成度を兼ね備えている気がします。 先週ライネッケのピアノ曲連続演奏会なる超レアな催しを聴きに行きました。 初回は作品1から28 作曲者25歳までのプログラム。生憎演奏が脳内補完を必要とする レベルのもので?!でしたが多分二度と聴けない曲を音として聴けたことのメリットは 大きかったです。13歳の作品の充実度とピアノ技術の高さに仰天し、開演前はサロン風の 小品を聴かされるかと思っていたのがリストばりの派手な書法とシュ−マン、ショパンらの 影響も取り込んだ実に興味深い音楽を耳にすることが出来たのは収穫でした。 ただ一周遅れのランナ−というか10年先輩の作曲家を統合した代わりに突き抜けた何かが ないのと基本的にイマジネ−ションの飛翔の範囲が狭く対比に乏しい点、分厚い割に平板な響き などが単調な印象は与えるのは事実です。 もっともこの作曲家なりのピアノ書法の癖(半音階の和音の上昇進行など)は若い頃から顕著で かつ「小さな幻想曲集」のようにほのぼのとした味わいを持った曲もありで今後の演奏会(全四回) も−演奏は別として−聴きに行く価値ありと思っています。 多分3Rの知られざる最後の砦のライネッケですが、こんな動きもある、ということで...。
868 :
os :2005/05/22(日) 11:19:33 ID:atB8IAeu
そんなマニアックな演奏会があるとは驚きですが、そのような地道な機会が、 再評価を少しずつ進めると期待したいところです。 ライネッケでは控えめで上品な美が特徴の一つと思いますが、 例外的に雄大なスケールのピアノ協奏曲3番ハ長調が好きです。 ロマン派ではシューベルトの「グレート」以降、 肯定的・祝祭的なハ長調の大曲が激減するようですが、 このライネッケとラフの交響曲2番は、 私にとって貴重な肯定的世界に浸れるロマン派のハ長調です。 最近Yahoo!掲示板「無名名曲鑑賞会」にラフの四季への好意的コメントありです。
869 :
os :2005/05/22(日) 11:22:51 ID:atB8IAeu
訂正 Yahoo!掲示板の「無名名曲鑑賞会」でなく 「交・協・曲、昨日はこれを聴きました♪」でした。
870 :
坂本9 :2005/05/22(日) 15:10:28 ID:utIYeSOU
871 :
1 :2005/05/23(月) 00:31:24 ID:e1PPJWvT
ライネッケの演奏会の情報には驚嘆しました。ピアノ曲は演奏者が一人ですから、 室内楽や管弦楽曲よりは実現性があるにしても、よほどこの作曲家に思い入れがないと、 それだけ大胆なプログラムは組めないと思います。(たぶん)東京はすごいですね。 確かにライネッケはラフやラインベルガーよりも録音に恵まれておらず、まだまだ 全容をうかがい知ることができない作曲家です。素晴らしい体験をされた867さんが うらやましいです。 坂本9さんの情報も驚かされます。これは名古屋の演奏会ですね。東京じゃないところが 又すごいです。ニーマンもヴァイスマンも知りませんでした。まだまだ未知の作曲家は 果てしないですね。 「交・協・曲…」は荒れてるyahooの掲示板の中では、比較的落ち着いているようですね。 全般カテじゃないところが良かったのでしょうか。
872 :
1 :2005/05/24(火) 22:18:57 ID:dKQRLXF4
キールの弟子、スタヴェンハーゲン(Bernhard Stavenhaugen, 1862-1914)のピアノ協奏曲を 聴きました。2曲あって、第1番ハ短調作品4はArs、第2番イ長調(1912)はebsからリリース されています。どちらかといえば第1番のほうが楽しめると思います。リストの影響が濃く、 キールの弟子とはちょっと思えない感じの音楽ですが、バッハ風のフーガが堂々と響く第1楽章など、 なかなかのものです。 Arsといえばレントゲンのオーボエソナタ2曲とファゴットソナタ他が入ったCDがリリースされる ようです。これまで、オーボエソナタの第1番はEtcetra盤、ファゴットソナタはapex盤が ありましたが、オーボエソナタの第2番はたぶん初登場です。
873 :
名無しの笛の踊り :2005/05/24(火) 23:35:05 ID:6zF6D0cO
【ゴールデンレス】 ∩ ・∀・)∩∩ ´∀`)∩ このレスを見た人はコピペでもいいので 〉 _ノ 〉 _ノ10分以内に3つのスレへ貼り付けてください。 ノ ノ ノ ノ ノ ノそうすれば14日後好きな人から告白されるわ宝くじは当たるわ し´(_) し´(_) 出世しまくるわ体の悪い所全部治るわでえらい事です
874 :
1 :2005/05/26(木) 22:31:35 ID:yYyW5hmE
キルヒナーのピアノ四重奏曲がリリースされるようです。 シューマンのピアノ四重奏曲との組み合わせで、Arsから。 ところが面白いことにこの2曲、どちらも作品47だそうです。jpcの 新譜予告が間違ってなければですが。
875 :
坂本9 :2005/05/28(土) 10:52:00 ID:foSzlUVL
先日、NHK−FMで、ラフ編曲のバッハのシャコンヌを放送してました。 興味深く聴きましたが、やはり原曲の方が・・・
876 :
1 :2005/06/02(木) 08:40:07 ID:UrVx6/PA
大崎滋生『文化としてのシンフォニー @』という本が書店にあり、3200円とやや高価でしたか購入しました。 リースやシュポアの交響曲に計14ページ割いてあるなど、なかなかマイナーにも目配りしたところが良いよう に思いました。 キットゥル(Kittl)、テークリッヒスベック(Taglichsbeck)など名前すら知らなかった作曲家の交響曲が当時は それなりに知られていたことを知ることができました。また、カリヴォダ(KalivodaまたはKalliwoda)の交響曲 はCentaurからCDも出ているらしく、取り寄せて聴いてみたくなりました。 この本は全三巻のうちの最初の巻で、メンデルスゾーン、シューマン、ワーグナーあたりまでの収録です。 3Rの登場する第2巻がとても楽しみです。 坂本9さん、私も前にこのスレで教えてもらったのですが、ラフの編曲のイギリス組曲第3番(Naxos)は結構 いけますよ。
877 :
坂本9 :2005/06/05(日) 11:53:06 ID:2ln4icfd
1さん どうもラフはバロック(おそらくバッハ)に大変興味があったのか、自らも ピアノ用の組曲(擬バロック的なもの)をいくつか作っているようです。
878 :
os :2005/06/06(月) 10:35:51 ID:SHYQT7mp
坂本9さんおしゃるように、バロック懐古の作品が見られますね。 ラフには1楽章が序奏とフーガからなる管弦楽組曲1番や、 タイトルが「古風な形式で」との弦楽四重奏6番などもあります。 これらはフランツ・ラハナーの影響もあるでしょう。 マルコカタログで絶賛に近かったブリティッシュ・ライトミュージックの EDWARD GERMAN(1862-1936)から「四季」「リチャード3世」序曲など聴きました。 前者はラフを、後者はフォルクマンの曲を意識して聴きましたが、 比較にならない粗雑さでした。 一応「四季」は春夏秋冬の順で4楽章、40分の大作ではありますが、 前半がとくに平板です。 冬春夏秋の順でのシュポア交響曲9番の方が起伏があってずっと良いです。 ラフは親しみやすいメロディーでライトなロマン派と評されますが、 やはりバロックや古典の手法をしっかりベースに持っていたわけで、 芸術的な水準はライトミュージックと比較にならないです。
879 :
1 :2005/06/09(木) 21:32:10 ID:i63emee8
osさんの言われる管弦楽組曲第1番や弦楽四重奏曲第6番をまさしく先日聴いて(Tudor)、 ラフの古いスタイルの音楽への関心の高さに感心していたところでした。 例えばレーヴェの弦楽四重奏曲第4番でも似たような擬似バロックスタイルが取られているように、 この時代の作曲家にとってこうしたスタイルでの作曲が1つの課題だったのかも知れないと思うのは、 間違っていますかねぇ。なお2人のラハナー(フランツ&イグナッツ)の弦楽四重奏曲を先日だいぶ 聴きましたが、弦楽四重奏曲での彼らは中期までのシューベルトのスタイルを踏襲していて、 古典派以前の音楽への接近はあまり感じさせませんでした。 カリヴォダの交響曲のCDが届きました。今はなかなか時間が取れませんが、聴き終え ましたら報告します。
880 :
1 :2005/06/10(金) 07:45:21 ID:2nHTlJZ+
8/25-28に木曽福島で第31回木曽音楽祭が開かれます。今年は8/26にライネッケの クラリネット、ヴィオラとピアノのための三重奏曲Op.264とシュポアの七重奏曲Op.147 が演奏されます。めったに生では聴けない曲かと思いますが、ちょっと遠方で 宿泊しなければならないのがつらいですね。 なお、この音楽祭の過去の演奏を集めた30周年記念CDが出ていて、ブラームスの セレナード第1番九重奏版が面白そうだったので買いました。
881 :
os :2005/06/11(土) 12:47:28 ID:zMpEiD2y
882 :
1 :2005/06/11(土) 20:30:12 ID:2wfimqKB
osさんの紹介してくださった掲示板は全く知りませんでした。マイナーの発掘に気合が入った 人が投稿しているので、とても参考になります。 カリヴォダの交響曲第5番と第6番の入ったCentaure盤を聴いてみました。この人はチェコの人で、 ドナウエッシンゲンの宮廷楽団の楽長を長く勤めました。CDではビールで有名なピルゼンの放送 オケが録音しています。一番近いのはライナーの指摘どおりシューマンでしょうが、ところどころは ベートーヴェン風です。やや主題が魅力に乏しく、印象的なパッセージもあまり出てきませんが、 第6番の第2楽章は別格に素晴らしい曲で、知らずに聴けばベートーヴェンの未知の作品と多くの人が 思うでしょう。
883 :
1 :2005/06/13(月) 20:50:21 ID:aPlP+8YG
859で紹介したサイトで、ラインベルガーのピアノ曲集Vol.9が取り上げられています。 オルガン曲がたくさんあるとは知っていましたが、ピアノ曲がこんなにあるとは驚きです。 出張で一週間ほど書き込めません。落ちそうでしたらお助けください。
884 :
仲間入れてね :2005/06/15(水) 21:01:47 ID:VgYh3Dc7
ご無沙汰です。最近はピアノ・トリオを中心に聴いています。皆さんと 乖離しているようで、記入を避けていました。いまさらモーツアルト、ブ ラームス、シューマンを聴いているしだいです。 今日はFarrencのピアノトリオが手に入りました。交響曲でびっくりさせ てもらっただけに期待大です。
885 :
1 :2005/06/21(火) 04:51:22 ID:s9XyAQCJ
仲間入れてねさん、ご無沙汰です。 ファランクのピアノ三重奏曲は確か2曲あって、第2番ニ短調作品34は2種の録音があり どちらも持っていますが、第1番変ホ長調作品33の録音が見当たらないのですよね。 2曲のヴァイオリンソナタ、弦楽四重奏曲も含め、どこかで早くリリースして欲しい ところです。この人の室内楽だけを集めた演奏会が東京で以前あったそうです。 地方在住者にはうらやましい限りです。
886 :
仲間入れてね :2005/06/21(火) 20:41:07 ID:MxUTy4Mu
申し訳ありません、884で書いたのはピアノ五重奏曲でした。 聴いていて(本人はピアノトリオと思っていて)あれ?コントラバスの 音が・・・。一緒に買ったアレンスキーと混同してしまいました。 シューベルトの「白鳥の歌」のリスト編曲版をピアノとヴィオラで演奏 しているのみつけ買ってしまいました。まだ聴いていません。
887 :
仲間入れてね :2005/06/23(木) 10:01:34 ID:xE0/CrGB
犬のホームページを見てましたらゴールドマルクのヴァイオリン作品集 の第2集が復活してましたので手続きをしました。
888 :
1 :2005/06/26(日) 00:31:48 ID:yyDz6zHF
仲間入れてねさん、ファランクはピアノ五重奏曲でしたか。これも確か2種ほど CDがあったような。私はcpo盤を聴いていますがASVからもリリースされていると思います。 シューベルトのそのCDは面白そうですね。探してみましたがうまく見つかりませんので、 情報くださいませんか。 Hans Stadlmair指揮バンベルク響のTudorのラフ交響曲全集は、まだ四季の交響曲(第8-11番) が出ていませんが、この秋と来春に分けて出るようです。(Tudor7127,7120)。すでにTudorからは Basle S.O.によって複数の指揮者に分担する形でこれら4曲はリリースされていますので、 ひょっとして先の第4番のリリースで終了かと思っていただけに、うれしい知らせです。 是非カップリングに珍しい曲を期待したいところですが、4曲で2枚ということは、それは無理の ようで残念です。
889 :
仲間入れてね :2005/06/26(日) 12:15:38 ID:WCi9a3xx
>>1さん シューベルトの件。ACCORDからでています。ALTOとなっていま すから、声楽の棚にあるかもしれませんね。1500円ぐらい買えました。 ピアノはEDOUARD OGANESSIAN ヴィオラはGUENNADI FREIDINE リストが編曲してJACQUES DRILLONがヴィオラ版にしたよ うです。ヴァイオリンでなくヴィオラっていうのミソです。
890 :
仲間入れてね :2005/06/27(月) 22:34:23 ID:IEsAPhhZ
「文化としてのシンフォニーT」を買って読んでます。なるほど奥が深い。 「ライン」と「ドナウ」の文化圏というのが興味深いところです。また高貴な フルートと卑しいオーボエというのも会得が行きました。 「ハメルーンの笛」はオーボエだったのでしょうね。
891 :
1 :2005/06/28(火) 09:28:16 ID:KIg1AIDb
仲間入れてねさん、情報ありがとうございました。犬で演奏家から検索してみたら見つかりました。 購入は金欠が解消してからになりますが。 イグナッツ・ラハナーの弦楽四重奏曲は聴いていますか。ようやく全4枚を聴き終えましたが、 どの曲も実によく書けていて飽きませんね。驚いたのは作品104。全体にハイドンを思わせる 古風で雅やかな曲ですが、スケルツォに童謡の「こげこげボート」の旋律がそっくりそのまま 登場します。今度は同じくイグナッツのピアノ、ヴァイオリン、ヴィオラのための三重奏曲全6曲 (Orfeo)にチャレンジしていますが、これもとても素晴らしいです。
892 :
os :2005/06/29(水) 22:44:15 ID:GrdSjGBQ
cpoからのワインガルトナーの新譜聴きました。 テンペスト序曲と組曲は、当然ながら私はラフの同名曲を想起し、 確かにその趣もあり、大衆的で楽しめる曲でした。 しかし残念なことは、レコ芸の評でも、CD解説でもラフをスルーして、 メンデルスゾーンの影響で語っていることでした。 短くも4楽章ある弦楽セレナーデは、フォルクマンやライネッケに通じる控えめな美麗さあり。 交響曲4番はワインガルトナーの「田園」らしいですが、穏やかで親しみやすく、 マーラーらと同世代とは思えない保守性です。 雰囲気としては、後の世代のフランツ・シュミットと若干似ていると感じました。
893 :
仲間入れてね :2005/07/02(土) 22:12:27 ID:cFEgNVu/
大崎滋生氏「文化としてのシンフォニーT」を読み終えました。ショパン がシンフォニーを書かない理由が面白いと思いました。 シュポアとリースの交響曲について10ページほどの記述は結構面白く読 めました。シュポアとベートーヴェンの関係、音楽性の違いなどなるほどと 思いました。後世に残ったのはベートーヴェンで、忘れ去られたのが、シュ ポア。UとVはいつ出るのやら。Uは面白そうと期待してます。
894 :
1 :2005/07/04(月) 23:24:31 ID:GFf16SEn
osさんの聴かれたワインガルトナー、SACDのため二の足を踏んでいましたが、 やはり購入する価値がありそうですね。フランツ・シュミットも好きな作曲家ですし、 楽しみです。 ヴィンセント・ラハナーの弦楽四重奏曲2曲を聴いてみました。兄2人がハイドンから 初期シューベルトを思わせる、古典的な作風を保ちつつ、遊びやロマン派らしい叙情を 織り込んだ作風だったのに対して、末弟の作品はもう少し時代が下がって、シューマン あたりに似てきています。これはこれで立派な作品ですが、やや兄2人に比べてキレを 欠く気もしました。それにしても演奏・録音ともにこのamatiのシリーズは素晴らしいです。 文化としてのシンフォニー@、わたしはまだ拾い読みしかしていません。もう読んだなんて 仲間入れてねさんはすごいですね。
age
896 :
1 :2005/07/09(土) 14:44:59 ID:4VCRaOqM
Carusというレーベルから、ラインベルガーの初録音となる作品を集めたディスクが 発売されるようです。曲目はVon Goldenen Horn op.182, Liebesgarten op.80, In Sturm und frieden op.170の3曲です。
897 :
坂本9 :2005/07/11(月) 17:23:18 ID:i9bAhJxZ
おひさです。 仲間いれてねさん シュポーアは中途半端なのかなあ。あの半音階多用は、当時としては斬新 だったんだろうけど、ワーグナーなどを体験した我々の世代が聴くと、 どうしても中途半端に聴こえてしまうような気がします。 あるいはラフ同様、多作すぎて全容がつかみきれない、という感も・・・ ちょっと久しぶりに書きこみたくなったので、どうでもいい事を書かせて もらいました、スミマセン・・・
898 :
名無しの笛の踊り :2005/07/13(水) 21:10:31 ID:toA2OV+W
age
899 :
os :2005/07/14(木) 20:00:19 ID:LT/V5TCe
仲間に入れてさんが前に触れてました、ワインガルトナーの交響曲1番など聴きました。 ブラームス、チャイコ、グリーグ、ゲーゼなど色々の要素がきこえました。 1楽章が牧歌的でしたが、2楽章マーチ以降が意外と剛直で、 3楽章のスケルツオは例によって解説でメンデルスゾーン風とされてましたが、 あの重量感とスピードはドレーゼケ1番のスケルツオに似てました。 併録の交響詩リア王は、交響曲1番同様1890年代ワインガルトナー初期の作で、 Rシュトラウスのマクベスやチャイコの響きがあり、革新的ではないものの、 王の苦悩はよく描かれ、迫力と深さも感じました。
900 :
仲間入れてね :2005/07/14(木) 21:22:54 ID:Ry4gDPC4
最近はネタ不足中です。ライネッケがまたフンガロトンから出るようです が、自分とすればMDGのアイブラーに目が行きます。フンガロトンはもう 一枚注目しているのがあります・・・。
こんばんは。とても息の長いスレですね。 ドレーゼケは聴いたことがないのですが、ピアニストのブレンデルが対話録で 言及していたのでちょっと気になっています。 対話録には、(ロイプケと並べて)両者のピアノソナタは若い人にお奨めしたい ということと、リストがドレーゼケのソナタを特別高く評価していたという話が 載っています。ロイプケのピアノソナタはとても魅力的だったので、ドレーゼケも いずれ聴いてみたいと思っています。期待し過ぎないほうがいいのかもしれませんが
902 :
名無しの笛の踊り :2005/07/17(日) 23:23:33 ID:woeFlJii
もっと息が長いスレもあります。
903 :
1 :2005/07/18(月) 17:46:42 ID:WZRDAC/2
>>901 はじめまして。ドレーゼケのピアノ作品は私も聴いたことがありませんが、ブレンデルの発言を聞くと
ぜひとも聴いてみたいものですね。ブレンデル自身は録音しなかったのかなぁ。
仲間入れてねさん、そのライネッケのCD情報いただけませんか。
904 :
仲間入れてね :2005/07/18(月) 19:11:14 ID:bFZueP6/
>>1さん ライネッケは「トリオ、セクステット」で、演奏者がクラリネット、ピアノ オーボエその他です。犬のホームページ、フンガロトン室内楽に出ています。
905 :
1 :2005/07/19(火) 21:05:59 ID:mzTfJ5nW
仲間入れてねさん、ありがとうございました。このCDは調べてみましたらクラリネットと ピアノのための幻想小曲集作品22が収録されていますね。これは確かREM盤があったと思いましたが、 とても珍しい曲で、私も聴いたことがありません。購入を検討します。
906 :
仲間入れてね :2005/07/19(火) 21:27:41 ID:hblNgZMV
>>1さん いろいろ調べたのですが、管楽器中心のもののようです。 トリオが作品番号274、セクステットが271です。
907 :
1 :2005/07/25(月) 23:42:07 ID:8/pCWneU
デンマークの作曲家A.ハメリクの交響曲などを聴きはじめました。ゲーゼとニールセンの間に 位置していますが、ベルリオーズやビューローに学んだ後、アメリカで長く活動するなど、 北欧音楽の作曲家という点からすると随分異色です。
908 :
名無しの笛の踊り :2005/07/28(木) 07:32:13 ID:D9ri6or3
cpoからドレーゼネの交響曲1,4番が出るようです
909 :
1 :2005/07/28(木) 20:44:25 ID:P9cZL0Hu
>>908 情報ありがとうございます。これですね。
cpo999746-2
■ドレーゼケ(1835-1913): 交響曲第1番/交響曲第4番(喜劇的シンフォニア)
/「聖名祝日」序曲
●演奏/イェルク=ペーター・ヴァイグレ指揮/ハノーファー北ドイツR.P.O.
アイヴィーの紹介文は以下のとおりです。『1873年にドレスデンで初演された
交響曲第1番は、ドイツ・ロマン派交響曲のエッセンスをストレートに表出した
作品。晩年の作品である「喜劇的シンフォニア」は奇想曲風の軽妙な曲で、
この一枚で作風の幅広さを味わえます。』
第1番はMD+G盤がすでにありますが、ほかの2曲は初登場でしょうか。楽しみです。
910 :
os :2005/07/31(日) 11:25:03 ID:JYNrTIOE
ドレーゼケ新譜情報有り難いです。 待望の4番と、中間楽章が気に入っている1番も聴き比べができるので楽しみです。 ラフとワインガルトナーのシェイクスピア関連管弦楽曲がともに素晴らしかったので、 他の作曲家の同系統作品を選んで聴いてみました。 メンデルやチャイコについては前にも触れたのでそれ以外で。 メジャーではベルリオーズのリア王序曲です。 前半は低弦で王の苦悩を表現しているようですが、 後半は快走となる狂騒状態の音楽で、結末が悲劇に感じられない疑問が残ります。 その点はワインガルトナーの交響詩は重厚で完成度が高いです。 ドボルザークのオテロ序曲は、旋律はそれなりに美しいですが、 地中海舞台の雰囲気からミスマッチの内陸の田舎風で、 歯切れの良いラフのオテロの方が良いです。 マイナーではクーラウに、ずばりシェイクスピア序曲があります。 メンデルの真夏の夜序曲と同時期作品で、ライナーでは妖精風の部分の指摘がありましたが、 確かに軽快であっても、メンデルやラフの描く妖精風の生き生きした生命観が欠如してました。 マイナーなシェイクスピア関連管弦楽曲でご存じなものがあれば教えて下さい。
911 :
os :2005/08/01(月) 14:34:10 ID:UuK/vruI
追加です。ハムレットについてはリストの重々しい交響詩があり、久しぶりに聴ましたが、 娯楽性を無視したようなどす黒い音響は、チャイコやマーラーに影響していると感じました。 一転してラフの弟子であるマクダウェルの「ハムレットとオフィーリア」はロマンチックで、 ラフ風の軽やかな音色が聴き取れます。 シュポアにもマクベス序曲がありました。cpoカタログでも高い評価の世界初録音だったもので、 いつものソフトさと違った劇的なシュポアです。 マイナーなシェイクスピア関連管弦楽では、以前述べたフォルクマンのリチャード3世が、 ラフのテンペストと双璧の傑作と思います。
912 :
1 :2005/08/01(月) 17:32:48 ID:n17c4Rgr
osさん、お久しぶりです。シェイクスピア関連作品を聴き比べるのはなかなか 面白そうですね。クーラウの作品は知りませんでした。音盤情報を教えていただけ ませんでしょうか。 他に思いついたところでは以下があります。今ちょっと忙しくて聴きなおしている 時間がありませんが、おいおい紹介できたらと思います。 L,ヌールマン(Norman, 1831-85)の序曲「アントニーとクレオパトラ」(Musica Svecia) J.ヨアヒム(Joachim, 1831-1907)の序曲「ハムレット」(KOCH) Z.フィビヒ(Fibich, 1850-1900)の交響詩「テンペスト(嵐)」(Supraphon) J.ワーヘナール(Wagenaar, 1862-1941)の序曲「じゃじゃ馬ならし」(Decca) B.スメタナ(Smetana, 1824-84)の交響詩「リチャード3世」(Supraphon, DG)
913 :
os :2005/08/01(月) 19:50:41 ID:UuK/vruI
1さん有り難うございます。 ヨアヒムはnaxos盤にもあったので聴いてみます。他は知らなかったので、 スメタナあたりから探そうと思います。 ベルリオーズ、ドボルザーク、マクダウェルともにnaxos、 クーラウはchandosです。 シュポアのcpoからの序曲集は、シェイクスピアではありませんが、 「山の霊」「錬金術師」など如何にもロマン派的な題材の曲もあり、 後者などシュポアに珍しく雄大な金管群が響いて面白いです。
914 :
901 :2005/08/03(水) 02:53:26 ID:musHz38r
>>903 ドレーゼケとロイプケのソナタについてブレンデル自身は、「私は出会うのが
遅すぎたので弾けませんが」と言っています。
■08月03日(水) - 午後 02:00 〜 午後 04:00 - FM
ミュージックプラザ 1部 −クラシック−
「フルート・ソナタ ホ短調 作品167“水の精”」ライネッケ作曲(20分30秒)
(フルート)前田 綾子(ピアノ)長尾 洋史<CAFUA CACG−0071>
915 :
坂本9 :2005/08/07(日) 19:57:54 ID:iQ92FMra
1さん またヌールマンなんて知らない名前が・・・
916 :
1 :2005/08/07(日) 20:02:45 ID:JLLQUvI7
>>914 ピアノのことは詳しくないのですが、ロイブケのソナタは難曲なんでしょうか。
FMで放送されるライネッケのフルートソナタは邦人演奏家のものですね。末尾の番号は
CD番号でしょうか。これくらいややマイナーな曲の邦人演奏家のものもCDリリースされて
いるのですね。
シュポアの序曲集は面白そうですね。少し古いcpoですから、探せば安く買えそうです。
クーラウのCHANDOSとどっちを買おうか迷うところです。
917 :
1 :2005/08/10(水) 14:48:25 ID:QaqoPvAE
坂本9さん、お久しぶりです。ヌールマンはスウェーデンの作曲家で、ライプチヒに学んだ際 シューマンの知己を得て、スウェーデン帰国後シューマン風の作風で作品をいくつか残しました。 序曲「アントニーとクレオパトラ」を聴きなおしてみましたが、力強いアントニーと、優美な クレオパトラ、そして戦争とクレオパトラが死んだとの誤報を信じたアントニーの自害による 悲劇がドラマチックに描かれています。音楽はシューマンなどドイツロマン派のスタイルで、 なかなかよく書けた名品と思います。同じCDにはメインの交響曲第2番以外に、弦楽四重奏の ためのアンダンテ・ソステヌート・カンタービレイ短調の弦楽合奏版も収録されていて、 これも大変美しい作品です。 他にシェイクスピア作品の音楽化ですが、フィビヒには交響詩「オセロ」作品6というのも ありました。ドヴォルザークの素晴らしい序曲が書かれる20年近く前の1873年の作品で、 フィビヒの最初の交響詩で、18分以上かかる大作です(Classico)。詳しい情報がないのですが、 冒頭の金管で奏でられる壮麗なテーマはオセロを、その後のハープと弦で出る繊細な音楽が デスデモーナを表しているのでしょう。ドイツロマン派のスタイルを完全に踏襲した、なかなかの これも旋律の美しい佳作でした。 あとシューマンにも序曲「ジュリア・シーザー」があり、ミヨーも劇音楽「ジュリアス・シーザー」 作品158を書いているようです。音源については調査中です。またカステル・ヌオーヴォ・テデスコは シェイクスピア作品への演奏会用序曲を11曲も残しています。これらの音源はどうやらないようですが、 聴いてみたいものです。
918 :
os :2005/08/11(木) 00:38:09 ID:XzZklMjo
シューマンの「ジュリア・シーザー」序曲は、晩年の煮詰まったような混濁した響きに、 オーケストレーション稚拙説を超えた味わいがあります。 狂気のような弦の速いパッセージと英雄的な金管に、 シューマンが複雑なシーザー像をイメージしたと感じます。 彼の序曲ではマイナーな部類でしょうが気になる曲です。 スメタナの交響詩「リチャード3世」「ワレンシュタインのキャンプ」を聴きました。 前者はフォルクマンの深さはなかったですが、悲劇ながら生き生きとした描写で、 後者もブラスなどが派手な響きです。ワレンシュタインはラインベルガーやダンディなども管弦楽曲があり、 比較が楽しめます。スメタナはラフの2才下で同じく60才で没しており、同世代です。 民族色の希薄な部分では似た雰囲気もあります。 ラフの5楽章からなる交響曲1番「祖国」も、6つの交響詩からなる「我が祖国」のように、 物語性を持って聴けるかも知れません。 シェイクスピアの「冬物語」をベースにしたスークの交響詩は、 大作である「夏物語」よりも魅力を感じます。 和解をテーマにしている部分はテンペストと似ており、 妖精や魔術の代わりに、牧歌や民衆の宴会があり、 全体として楽しい音楽となっています。 フィビヒは交響曲が悪くなかったので、交響詩も開拓して行きたいです。 彼のテンペストは1さんがSupraphonと紹介していましたが、検索できませんでした。 orfeo盤で交響曲3番とカップリングがあるようでした。
いや、ドイツといったらカントだろ
920 :
坂本9 :2005/08/12(金) 11:11:52 ID:cjiV3Gfe
1さん 私のボヤキに対する丁寧な解説、感謝いたします。 そういえば今日は「坂本九」さんの命日ですね・・・
921 :
1 :2005/08/12(金) 15:29:00 ID:P+us3YgJ
osさんの言われるように現在のカタログにはアルブレヒト/チェコPOのOrfeo盤しか フィビヒの「テンペスト」は生き残っていないようですね。情報が不十分で、すみませんでした。 手持ちのものはペルト・ヴロンスキー指揮ブルノ国立POのSupraphon原盤のDENONが 出した国内盤です。3200円という定価からも、1985年頃のリリースと思います。もちろん 20年も前にこの曲にこんな金額を払って買える状態ではありませんでしたので、当然中古で 見つけたものです。これはとっくに廃盤のようですが、第1交響曲との組み合わせで、演奏は 曲の魅力を知るには十分と思われます。「オセロ」と同様に、ドラマチックな部分と叙情的な 部分とが交代するよく書けた作品で、後期の作品ですがボヘミア臭は全く感じられません。 「テンペスト」は許しがテーマの戯曲と思いますが、曲の終結はそうした葛藤後の癒し系とは ちょっと違い、そこが気になりました。 坂本九さんも日航機の事故で亡くなったのでしたね。20年前に信州の寺めぐりをして浅間温泉に たどり着いたとき、事故の知らせを聞いて驚いたことを今でも覚えています。
922 :
os :2005/08/12(金) 18:04:48 ID:SDKfgaVI
ゲーゼのハムレット序曲を忘れてました。 cpo盤で、今まで気に入った二つの組曲ばかり聴いていました。 序とコーダは彼の交響曲にないほど迫力があり、 主題も優柔不断というより、決然とした格好いいハムレットです。 リストよりも良いです。 フィビヒは(1850−1900)と憶えやすい時代の人ですが、 15才からライプチヒで学び、ドイツロマン派とチェコ国民楽派と等距離に位置していたらしく、 1さん述べられているようにボヘミア色は希薄のようです。 コスモポリタン的、芸術至上主義的音楽で、 マーラーにも通じるデカダンも晩年の室内楽には見られるらしいです。 交響曲1番の1楽章が「巨人」に似ていると感じました。 エネルギッシュなのは同世代のチャドウィックに似てますが、 フィビヒの方が美しいと思います。
923 :
坂本9 :2005/08/13(土) 16:06:55 ID:kN9Zxt0g
1さん 実は私も事故当日、長野に旅行中で、墜落音を聞いたんです(その時は カミナリだと思ったんですが、後から墜落した時間を聞いて・・・) osさん フィビヒといえば、「気分、印象と思い出」という数百曲にわたるピアノ 曲集がパっと頭に浮かびます。ある女性への愛の結晶とも言うべき作品で、 まさに「作曲するストーカー」という感じがします。
924 :
坂本9 :2005/08/13(土) 16:08:24 ID:kN9Zxt0g
925 :
仲間入れてね :2005/08/14(日) 21:31:44 ID:n7CaGMEq
ドイツではないですが、ボウエンのヴィオラ協奏曲が送られてきました。 本当に最近はネタなし状態です。 先週、同僚が倒れ、今月の休みは23日だけ、結構つらい夏になりました。
926 :
os :2005/08/15(月) 10:42:11 ID:7bLz2hBf
坂本9さん紹介のフィビヒのサイトで、 フィビヒとゲーツのピアノデュオソナタの存在を知りました。 しかしこの知名度で日本語サイトがあるのはすごいことです。
927 :
1 :2005/08/15(月) 15:20:25 ID:JBjd2QxO
坂本9さんの紹介してくれたフィビヒのサイトはすごいですね。Valektが入れた「コメニウス」序曲他の CDは知りませんでした。Orfeoから出ていた2曲の弦楽四重奏曲(ト長調Op.8とイ長調Op.poth)を入れたCD などが欠けていて、ディスコグラフィーが今のところ万全でないのが惜しまれます。 仲間入れてねさん、大変ですね。猛暑ですからどうかご自愛ください。ヨーク・ボウエンの ヴィオラ協奏曲とは渋いですね。イギリスのマイナーものも聴かれるんですね。
928 :
1 :2005/08/15(月) 21:47:49 ID:JBjd2QxO
マリー・ジャエル(Marie Jaell, 1846-1925)という女流作曲家のチェロソナタを聴きました。 全く未知の人でしたが、ピアニストの夫と各地を演奏旅行し、リストに親交し、サン・サーンス とも交流が深かった人だそうです。1881年に書き上げられ、1886年に改訂されたチェロソナタは 35分以上もかかる4楽章の大作で、夫の死病が深刻化しつつあったときの作品です。シューマン、 シューベルト、リスト、ブラームス、フランクからの影響が随所に見られるのですが、 ほの暗い叙情や、いかにも女流らしい繊細で清明な旋律は独自のものと思われます。 演奏はやや粗いところがありますが、これはかなりの掘り出し物でした。今後協奏曲や他の室内楽が リバイバルすることに期待したいところです。なおこのCDはSOLSTICEというフランスのレーベル のもので、併録は歌曲です。他にピアノ曲集もリリースされています。
929 :
1 :2005/08/19(金) 20:43:39 ID:LvBwFZGu
ブラームスの交響曲第1番を初演した指揮者として知られるデッソフ(Felix Otto Dessoff, 1835-1892)の弦楽四重奏曲ヘ長調作品7と弦楽五重奏曲ト長調作品10の入ったCD(Antes)を入手して 聴いてみました。ブラームスはこの人を買っていたようですが、弦楽四重奏のほうは曲の出来栄え は残念ながらもう1つで、聴きやすいものの新鮮さを欠いた印象です。チェロを2つ使ったシューベルト と同じタイプの弦楽五重奏はそれに比べるとぐっと深みを加え、ブラームスの音楽に近くなってきて います。20年近く前の古いCDですが、それ以後この作曲家のまとまった作品集はほとんどないので 貴重です。
930 :
名無しの笛の踊り :2005/08/24(水) 11:40:33 ID:jVKQkU70
次スレのタイトルは、分からない人もいる「3Rと3L」でない方が、 間口も拡がり客も増えるでしょう。
せっかくの良スレだしこのままのほうが荒れなくていいと思われ
932 :
仲間入れてね :2005/08/24(水) 21:22:09 ID:7YclNWN2
ヴィルヘルム・ベルガーの曲って、以前出たピアノ五重奏曲以外には出て いないのでしょうか?ブラームスの影響が色濃く出ていましたが、ほかも聴 いてみたいものです。
933 :
名無しの笛の踊り :2005/08/24(水) 23:33:17 ID:ifRbxrY9
>>930 ,
>>931 ご意見ありがとうございます。まだ先のことですので、考えて見ます。
>>932 クラリネット、チェロおよびピアノのための三重奏曲Op.94のCDがTacetから出ています。
Tacet73が番号です。これもブラームス風の素晴らしい曲ですが、それもそのはず、
H.ZilcherとR.Kahnの同じ編成の曲を集めて作られたこのアルバムのタイトルは、
"In The Shadow of Brahms"です。演奏はTrio Paideiaです。
934 :
os :2005/08/25(木) 23:49:29 ID:jk8C+a/7
>>917 フィビヒの交響詩オテロをCLASSCD盤で聴きました。
ファンファーレ風の万能感すら感じさせるオテロの主題は、マーラー風の壮大なものです。
嫉妬に狂う激しさは不足ぎみで、デズデモーナの官能的で優美な主題が後半の主役となり、
曲としては竜頭蛇尾気味に感じます。
しかし輝かしい英雄が、疑念と嫉妬から器の小さい人間になってしまう過程の
物語としてはこれが正解かもしれません。
組曲「田舎の印象から」は、民族色は若干ありですが、チャイコとドボの中間の雰囲気です。
ホルンの活躍が牧歌風で広大な空間を印象付けます。
農民や村の踊りの部分は意外とゆったりしており、
中間にある「IN THE HEIGHTS」が雄大で気に入りました。
935 :
名無しの笛の踊り :2005/08/26(金) 00:28:45 ID:JwK6lDz2
885>> ファランクだけのコンサートではなかったが、女性作曲家だけのコンサート なら行ったぞ。カザルスホールだったかな、ファランクもあったと思われ。
936 :
os :2005/08/26(金) 11:09:44 ID:JNC/6Rzt
訂正 934は1さんと同じClassico盤です。
空気を読まずに3Rネタを。 以前書き込みしたライネッケピアノ曲の連続演奏会 前期(!)4回を聴き終えました。1880年 までのセッションで少年期−リスト ショパン風−バッハへの接近−教育的作品−メルヒェンといった 流れを体験したわけです。 実に多様な、すべての書法を吸収しつくす能力はサンサ−ンスに勝るとも劣らない異常なものでした。 作曲者40歳以降の質的充実めざましく、また教育用の練習曲はブラ−ムスの残したものなどと 異なって創意工夫と実用性、音楽性を兼ね備えた作品であったのも驚きです。 メルヒェンと銘打った諸作もシュ−マンのような内的心情にいたずらに耽溺した音楽ではなく、透明 清明な タッチでおとぎ話の世界を音化した佳品でした。同ジャンルを好んだメトネルをもっと単純に暖かくした音楽です。 ただその穏やかさと節度が 無我夢中の境地をモット−にした(実際はそんな簡単な概念ではないが)ロマン派の アクの強い作曲家の中で埋もれる要因になったというのはあり得ることです。 革新的なところがなかったのも後生の評価にプラスでは無かったでしょう。 ただしこの後30年創作活動をしている訳でこの80年代にこれほど完成されるとあとはマンネリ化さぜるを 得ないのではないかと。いずれ後期のセッションもあるでしょうし少ないながらもリリ−スされる録音を そういった観点で聴いてみたいと思っています。 いずれにしてもなかなかの経験でした。
938 :
名無しの笛の踊り :2005/08/28(日) 21:47:37 ID:5unrqUQE
>>937 ディープな経験でしたね。ライネッケのピアノを含む室内楽の録音は比較的豊富ですが、
ピアノ独奏はなかなかないですね。cpoにある3Rの連弾集では、ショパン風と感じました。
ライネッケのピアノ曲が聴けるCDの情報があれば教えて下さい。
939 :
1 :2005/08/29(月) 00:10:59 ID:eBRqk6je
933は私です。
>>935 私の記憶も曖昧なので、ひょっとしたら同じコンサートかもしれません。
どこかネットで行った人の文章を読んだのですが、随分前ですし。ファランクの
CDをロビーで売っていて、結構売れていたと書いてあった記憶があります。
>>937 ,
>>938 EtcetraからBlumenthalのピアノで、たしか他の作曲家の作品に混じってピアノ曲が
あったようですが、持っていませんし、今検索しても出てきません。だれかわかる人
情報お願いします。それにしても937さんは素晴らしい体験をされましたね。うらやましいです。
ライネッケという人はそれほどに早熟で、器用に何でもこなせるある種職人的な作曲家とは知りませんで、
とても新鮮な情報でした。
osさんはシェイクスピア作品を意欲的に聴き込んでますね。まだ出てきていないワーヘナールの
曲はシャイーの録音がかつてDeccaにありました。NM Classics盤もあったかもしれません。
そのうちに聴いて報告します。
cpoからレズニチェクの交響曲が出るようです。第2番「皮肉」、第5番「ダンス・シンフォニー」
とのこと。かつてKOCHから交響曲が出ていましたが、たしか第3番と第4番だったと記憶しています。
とても楽しみです。
940 :
名無しの笛の踊り :2005/09/01(木) 23:47:48 ID:pUXGedeQ
ゲルンシュハイムって、つまんねえ作曲家だな。
942 :
1 :2005/09/02(金) 09:58:11 ID:5BMvugC8
>>940 ,
>>941 ゲルンシュハイムの交響曲全4曲はブラームス風の作品ですが、やはりブラームスのような大家とは
かなり違うのは当然で、ところどころなかなか良いところもあると評価するか、やはりBクラスと
切り捨ててしまうか、意見の分かれるところでしょうか。この作曲家にとって不幸だったのは、
結構実力の差が際立ってしまう交響曲から紹介されたことがあるように思います。
最近出た弦楽四重奏曲第1番イ短調作品31(Audite)は、この作曲家の真価を伝えるにふさわしい
CDと思います。ブラームス風のシリアスさと威厳を保つ第1楽章はややとっつきにくいですが、
第2楽章のアダージョは、ブラームスに負けない美しさと親しみやすさをたたえています。
もし未聴ならお薦めします。
ところでMandelring Q.によるこのCDは、予定ではブラームスと同時代人の弦楽四重奏曲を
1曲ずつ入れた3枚シリーズとなっていて、特に第2巻ではヘルツォーゲンベルクのト短調
作品42-1の弦楽四重奏曲がリリースされる予定です。とても楽しみです。
なお、ゲルンシュハイムには全部で5曲の弦楽四重奏曲があるとか。残り4曲のリリースも
待たれるところです。
943 :
仲間入れてね :2005/09/04(日) 21:23:22 ID:LUzNeV8g
残り50か。いろいろな作曲家が登場しましたね。 ラハナー次兄のピアノ・トリオが手に入りました。1さん、推薦のもの。 いい勉強になります。 シュポアの弦楽四重奏曲の録音も再出発したし、財布中身以外は潤いました。
944 :
937 :2005/09/04(日) 22:14:16 ID:etqW3WWN
前回書き落としたのですが過去ログで紹介済みならすみません。
ライネッケのHPです。ドイツ語オンリ−ですがディスコグラフィ−なども
揃っています。作品表は興味深いものがあるでしょう。
ピアノ作品の録音が少ない反面室内楽曲が意外と録音されているあたりに現在の
この作曲家の評価の一面を見る思いがします。
ピアノ曲ではこの間のコンサ−トで感銘を受けたOP165などの録音がないのが残念ですがOP86
「南国の絵」のCDがあるのは意外です。(これも水彩画のような彼らしい音楽です)
ピアノ曲に関して言えばそのほとんどの楽譜が絶版なのもこの作曲家の作品の普及に
足枷となっている感がありますね。
ttp://www.carl-reinecke.de
945 :
1 :2005/09/05(月) 20:21:41 ID:um0+yt00
>>944 貴重な情報ありがとうございます。
このドイツ語のページは私は知りませんでした。かつて、Unknown Composers' Page
というページでライネッケのCDリストが英語で出ていましたが、そのページはなくなった
ようです。今度のドイツ語のページは作品表もあり、利用価値大で素晴らしいです。
Bongiobanniから作品22と43の幻想小品集が入ったCDがかって出ていたとは知りませんでした。
何とか入手して聴いてみたいものですが、製造元のカタログから消えているので、
中古で探すしかなさそうです。お薦めの作品86「南国の絵」も聴いてみたいです。
946 :
坂本9 :2005/09/07(水) 18:10:03 ID:ByxkTQtS
ゲルンスハイムの本領は室内楽と合唱曲でしょう。ライネッケのピアノ作品 は、ぜひ聴いてみたいのですが・・・
947 :
1 :2005/09/10(土) 20:43:35 ID:Jb0GTpif
アメリカNAXOSの新譜情報では、11月にリースのピアノ協奏曲2曲(Op.123,151)や フンメルのピアノ四重奏曲がリリースされるようです。楽しみです。
948 :
仲間入れてね :2005/09/11(日) 23:13:16 ID:dZc5msgZ
ハイペリオン、今度はロマンティック・チェロ協奏曲シリーズが出ていた。 これまた、財布が軽くなるな。今回はドホナーニ、エネスコ、ダルベール というところです。
949 :
1 :2005/09/12(月) 23:52:09 ID:SiQeIsGL
ようやくワーヘナールの管弦楽曲集、シャイー・RCO盤のCDを借りて聴くことができました。 シェイクスピア関連は序曲「じゃじゃ馬ならし」作品25と序曲「十二夜」作品36 の2曲が入っています。作風は一言で言うと絢爛たるオーケストラを鳴らすところは、 リヒャルト・シュトラウス風でして、ただあれほどの諧謔さはなくて、もっと素直な感じです。 ワーヘナールはオランダ音楽におけるエルガーのような立場の作曲家とか。それにしてもいくら シャイーのDECCA録音とはいえ、こんなマイナーな曲集の国内盤がかつて出ていたとは、驚きでした。 仲間入れてねさん、第1集はすでに他の演奏のCDがある曲ばかりでしたね。世界初録音のチェロ協奏曲の 登場をこのシリーズには期待したいです。
950 :
仲間入れてね :2005/09/16(金) 09:45:00 ID:OKmlL3wq
ヨーゼフ・アイブラーの室内楽とオンスロウの弦楽五重奏曲がようやく 入手しました。アイブラーの五重奏曲は42分強の曲です。編成はヴァイ オリン2、ヴィオラ1、チェロ1、コントラバス1です。 オンスロウはコントラバスなしのヴィオラ2です。オンスロウって結構 楽器編成が多様です。
951 :
1 :2005/09/16(金) 17:00:16 ID:N9cgUGjw
仲間入れてねさんの買われたアイブラー(Eybler)は、MD+Gの新しいCDですね。 アイブラーのコントラバス入りの弦楽五重奏曲のCDは作品6の2曲が入ったClaves 盤もありましたが、今度の曲は作品番号がない違う曲で、何とアイブラーはこのユニークな 編成の弦楽五重奏曲を合計3曲も書いたようです。それもみんな揃って6楽章です。 ライナーによれば、アイブラーは普通のヴィオラ2つの弦楽五重奏曲も、ヴィオラ・ダモーレと Vn,Va,Vc,Cbの五重奏曲2曲、Fl,Vn,2Va,Vcの五重奏曲もあるとか。異色の取り合わせの室内楽を 好んだ人のようで、ドレーゼケのPf,Vn,Va,Vc,Hrの五重奏曲の先輩格といったところでしょうか。 今後作品1と10の各3曲の弦楽四重奏曲も含め、少しずつ録音が増えていってほしい作曲家です。
952 :
仲間入れてね :2005/09/17(土) 11:46:28 ID:l9cCS7uN
アイブラーと一緒にフンメルも買ってしまった。本当かよという金額で。 編成がクラリネット、ファゴット、ヴァイオリン、ピアノそしてギター。 セレナーデなのであり得る編成かな。 アイブラーの情報ありがとうございます、1さん。
953 :
1 :2005/09/17(土) 22:29:27 ID:/Tyazn4p
本当かよという金額って、安かったのでしょうか? フンメルのセレナードは気になっていますが、
まだ買っていません。
>>944 ,
>>945 で話題に上ったライネッケのCD、ダメモトでオーダーしたイタリアの某通販サイトで、
奇跡的に落手しました。やはり餅は餅屋、イタリア盤はイタリアの店です。ライネッケトリオという
Cl,Va,Pfのトリオで、三重奏曲作品264のほかに、Va,Pfの幻想小曲集作品43、Cl,Pfの幻想小曲集
作品22、ピアノ曲「南国の絵」作品86が収録されています。三重奏曲以外ははじめて聴きました。
作品43では第1曲のロマンスがすばらしく、作品22(この曲集はA管とB♭管を2曲ずつ使い分けているとか)
では、第1曲と第3曲が叙情的で哀愁を帯びた、いかにもライネッケらしい美しい作品です。
「南国の絵」はボレロとか舟歌とか、南欧のムードに取材した曲で、意外にも結構ショパン風です。
954 :
仲間入れてね :2005/09/18(日) 22:27:17 ID:8BX4wca7
1さんへ 安いですよ。1700円以下です。以前京都にあると言った店です。
955 :
1 :2005/09/20(火) 09:14:16 ID:olRIW9cE
>>954 それはお買い得ですね。MD+Gはフルプライスですから、少なくとも400円くらいは
安い!!。京都に行ったらのぞいてみます。
956 :
仲間入れてね :2005/09/20(火) 20:50:46 ID:doMok1+V
正確に申し上げると、自分はその系列店の横浜で購入したのですが、1回目の 入荷と2回目は若干金額が異なるようです。でも2000円以下でした。 最近、購入傾向を店に読まれています。以前注文したものの続編はきちっと 入れてくれます。
957 :
os :2005/09/21(水) 14:42:33 ID:l1JdNt7k
ドレーゼケのシンフォニアコミカをcpo盤で聴きました。 死の1年前77才の作曲で、4楽章20分ほど。 かわいくユーモラスですが、エネルギーに満ちた枯れていない老人の作品です。 2楽章が老人の昼寝を邪魔するハエ叩きの情景らしく、孫も登場し、全体としても シュトラウスの家庭交響曲、ティル、ベト8番、ニールセン6番などと似た部分を感じました。 交響曲1番は、3楽章をたっぷり官能的に表現したmdg盤よりも、 無骨で角張った演奏で、甲乙はまだ付けがたいです。
958 :
名無しの笛の踊り :2005/09/23(金) 05:47:32 ID:Hr1/BkJ9
どなたか、オンスロウの室内楽でオススメのものを選んでください。
959 :
仲間入れてね :2005/09/24(土) 09:27:00 ID:nEQkqAR7
実際、そんなに枚数が出ていないのが現状で、先日出たPIERRE VERANY 盤は入手しておくことです。 あとはcpoから録音が古いですが、弦楽四重奏曲3枚9曲、MDGから弦楽五重奏曲 2枚4曲が比較的手に入りやすいようです。後者はヴァイオリン2、ヴィオラ1、チェロ 1、コントラバス1という編成です。 もっと注目されるべき、作曲家です。同性愛を疑われてフランスに亡命したとか。
960 :
坂本9 :2005/10/01(土) 12:40:16 ID:ASun6yG8
誰かそろそろ次スレのテンプレのために出てきた作曲家と代表作をまとめてちょ (個人的にはちょっと広がりすぎたような気がするが..)
962 :
名無しの笛の踊り :2005/10/04(火) 22:14:56 ID:diUU1fDi
「ブロック」って「ブロッホ」と同一人?
963 :
1 :2005/10/05(水) 20:34:22 ID:gAqSCmeH
PCが故障していて、ようやく直ってきました。このスレが生き残っていて良かった良かった。
osさん、cpoのドレーゼケ新盤、早速聴かれましたね。私もそろそろ手元に届くはずで、楽しみに
待っているところです。
オンスロウが話題になっていますね。坂本9さんの教えてくれたピアノ曲のCDは知りませんでした。
貴重な情報、感激です。というのも私は実はオンスロウは結構好きで、交響曲4曲(cpo、ただし2,4番
はLigia Digital盤もあり)以外に、室内楽も結構集めて聴きました。
>>958 さんのお尋ねの私なりの
答えだと、お薦めの筆頭はズバリ、チェロソナタ第2番ハ短調作品16-2です。この曲はシューベルトや
ベートーヴェンの傑作に引けを取らない素晴らしい作品です。演奏はY.TimoianuのPreiser Records盤が
良いと思います。併録はアルペジョーネソナタです。なお作品16は3曲あり、第2,3番を収録したCDに
J-M.TrotereauのIntegral Classics盤があります。併録はJ-L.デュポールの小品です。さらにこの曲集は
ヴィオラで演奏しても良いとされていて、ヴィオラで全3曲を録音したものに、P.FranckのPierre Verany盤が
ありました。作品16-1はこのディスクでしか聴けませんが、残念ながら廃盤のようです。
仲間入れてねさんが挙げたもの以外だと、六重奏曲作品77bと七重奏曲作品79の入ったapex盤は、この作曲家
唯一の廉価CDで、お薦めです。また、ラルキブデッリ演奏の2チェロ弦楽五重奏曲作品38,39,40もユニークです。
作品38は「弾丸」というタイトル。狩に出かけて不幸にも銃弾に命中したエピソードが生んだ曲とか。曲の中身も
まさしく弾丸。どういう風か一聴をお薦めしたいのですが、このCDも単品では入手困難盤らしいです。あと手元に
あるのは、signum盤2種(ピアノ三重奏曲作品26、「ます」編成のピアノ五重奏曲作品76など)、ASV盤やValois盤の
弦楽四重奏曲(cpo盤未収録)などです。
>>962 どこで出て来たのかにもよりますが、Blochですからたぶん同一人物ではと思います。
>>961 しばらく時間をください。
964 :
坂本9 :2005/10/06(木) 11:30:56 ID:L6JnIghV
やはり3L・3Rの6人だけでは少しきついですね。 「ドイツロマン派の知られざる作曲家たち」っくらいですかね、次スレは・・・
965 :
povih :2005/10/08(土) 14:59:01 ID:DITbL+yk
k]
966 :
os :2005/10/09(日) 10:55:17 ID:6ylUcmxC
ライネッケが3曲の正統的なロマン派交響曲のあと、晩年に「子供の交響曲」、 ドレーゼケが3曲の重厚な交響曲の後、晩年に奇想曲風のシンフォニア・コミカ、 ブルッフも3曲止まりと、シューマンとブラームスを意識したと思われるマイナー3人が、 第9のジンクスならぬ、第4のジンクスにとらわれていたのでないかとふと思いました。 出てきた作曲家と代表作のまとめは意外と大変で、1さんにすべてお任せも悪いので、 まとめのたたき台としてでも以下参考にして頂ければ。 以前スレの302で、生まれた世代で整理したものに、若干のプラスをしました。 漏れているもの等も見つけ次第、指摘して今後発展させて下さい。 1780年代 シュポア、クーラウ、オンスロウ 1790年代 レーヴェ、マルシュナー 1800年代 ラハナー、ロルツイング 1810年代 フォルクマン、ゲーゼ 1820年代 キール、ラフ、ライネッケ 1830年代、ドレーゼケ、ブルッフ、ラインベルガー、ゲルンシュハイム 1840年代 ゲーツ、フックス、スヴェンセン 1850年代、スタンフォード、マルトゥッチ、チャドウイック、フィビヒ、フーバー 1860年代 マクダウェル、ワインガルトナー、プフィッツナー 1870年代 ヒル、ツエムリンスキー、ヴォルフ=フェラーリ、フランツ・シュミット 代表作品については、再評価が始まったばかりで各自の偏愛曲もあるでしょうし、 またシュポアやラフなど多数ありますので、今後個別に扱っていけば良いでしょう。 前にも議論になっていたドイツロマン派の範囲ですが、ライプチヒ留学など、 ドイツロマン派の影響を受けている国民楽派をどこまで入れるかが問題で、 フィビヒなど境界線上と思われます。
967 :
1 :2005/10/10(月) 22:50:18 ID:lOWeDsSD
osさん、ありがとうございます。なかなか時間が作れなかったので、とてもありがたいです。 主要な作曲家は網羅されているようですし、Good Jobですね。 しかしPart2なんて、夢の夢でしたが、そろそろそんなときが来たと思うと感激です。
>>966 乙です!
ブラームス等有名作曲家も括弧つきでリストに入れとくと
年代比較としていいかもしれませんね
969 :
os :2005/10/13(木) 11:55:15 ID:I799ZGoR
コメント有り難うございます。修正補足しました。 /印の後は同時代のメジャーから。 1880年代以降はメジャーとマイナーの区別はまだ未確定部分が大きいようですし、 後期ロマン派からも外れますので扱いませんでした。 生まれた年代 1770年代 ライヒャ ウィリアム・ウィルム フンメル ヴァイゼ/ベートーベン 1780年代 シュポア、クーラウ、オンスロウ アリアーガ クロイツアー/ウェバー 1790年代 レーヴェ マルシュナー ベルワルド/ロッシーニ シューベルト 1800年代 フランツ・ラハナー、ロルツイング P.E.ハートマン /ベルリオーズ メンデルスゾーン 1810年代 フォルクマン ゲーゼ ウィリアム・ベネット /シューマン リスト ショパン ワーグナー 1820年代 キール、ラフ、ライネッケ 、アントン・ルヴィンシュタイン /ブルックナー ラロ スメタナ 1830年代 ゴルドマルク、ドレーゼケ、ブルッフ、ラインベルガー、ゲルンシュハイム /ブラームス サン・サーンス 1840年代 ゲーツ、フックス、スヴェンセン、ハメリック パリー /チャイコフスキー ドボルザーク リムスキー・コルサコフ マスネ 1850年代、スタンフォード、マルトゥッチ、チャドウイック、フィビヒ、フーバー、シンディング /ロット エルガー ヴァンサン・ダンディ ヤナーチェク 1860年代 マクダウェル、ワインガルトナー、プフィッツナー /マーラー リヒャルト・シュトラウス シベリウス 1870年代 ヒル、ツエムリンスキー、ヴォルフ=フェラーリ、フランツ・シュミット シュレーカー /レーガー ラフマニノフ シェーンベルク ホルスト ラヴェル レスピーギ 代表作品については、編集作業が得意ないし好きな方がいましたら、このスレでこれまで触れられた作品を 作曲家ごとにまとめる方法もあるでしょう。 ただし英語表記、カタカナでもガーデ、ゲーゼなどばらつきがあるので煩雑かも知れません。
970 :
仲間入れてね :2005/10/14(金) 20:19:20 ID:/cqWuAYP
osさんさすがですね。ハンス・ロットは「知られざる」領域かもしれませんね。 フェルディナンド・リース(1784〜1838)を入れていただきたいのと。 カール・ツェルニーの存在ではないでしょうか。一体どっちなんでしょうか。 知られているけど、作品は?、またオットー・ニコライ。この人も名は知らない 方は少ないけど、作品はのタイプですね。
通りすがりの者ですがロットの名前が出ているので書かせてもらいます。
たまたま先程、ロットの交響曲の日本初演がCD化されていないか調べていたところ
国際ハンス・ロット協会のHP(
http://www.hans-rott.de/ )に行き当たり、
ロットの交響曲第1番のCDが8枚も出ていることを知りました。
van Steen盤はオランダ語が出来ないと買えなさそうですし非売品もありますし、
コンプリートは難しそうなことが判りました・・・。
972 :
os :2005/10/15(土) 11:32:04 ID:/5ppf+qt
973 :
坂本9 :2005/10/15(土) 14:01:30 ID:UDocUcFI
>>970 リースとかは私も気になる作曲家ですね。ニコライは、作曲家としては
歌劇「ウィンザーの陽気な女房たち」の序曲くらいしか知られてませんよね。
>>971 ハンス・ロットの交響曲、いつのまにか増えてますね。私が知ってる
のは上2つだけでした(セーゲルスタムは国内盤も出てますが)
ちなみに、ロットの顔は初めて見ました。
>>971 わたしも通りすがりですが、ありがとうございます。
ロットの弦楽四重奏曲を一度FMで聞いてからずーっとCDを探していました。
簡単に入手できそうもないような気もしますが、とりあえず御礼まで。
975 :
971 :2005/10/17(月) 01:41:40 ID:g3m/kuEQ
976 :
1 :2005/10/17(月) 22:04:03 ID:hBlaJzbw
ニコライはあまり知られていませんが、オペラの序曲以外にも管弦楽曲を書いています。
現役盤だとMD+Gから交響曲と「ノルマ」の主題によるピアノと管弦楽のための幻想曲と華麗なる変奏曲が
でています。交響曲はかつてVirginからもリリースされていて(廃盤)、国内盤もありました(ポニー
キャニオン)。まだオペラの作曲に本腰を入れる以前の25歳の時のこの作品は、ウィーン楽友協会の
懸賞応募作で、3位にとどまりましたが(1位はフランツ・ラハナー)、ベルリオーズからは賛辞を送られたとか。
なおVirgin盤は交響曲のほか、「ウィンザーの陽気な女房たち」、「聖堂騎士団員」、「追放者の帰郷」の
3つの歌劇序曲と、クリスマス序曲が収録されていました。もう一枚、Capriccioからやはり同じ3つの歌劇の
序曲と、MD+Gでも出ている「ノルマ」幻想曲、それに葬送行進曲と教会祝典序曲が入ったCDもリリース
されていますからVirgin盤の希少価値は、クリスマス序曲が聴けることです。
>>971 さん、ロットの情報ありがとうございます。まだ全部で6曲しかCDリリースはないようですが、今後の
発掘に期待しています。私もリリースの際にロットのSQと弦楽のための交響曲、jpcで買いました。
ちなみに971さんの選ぶ交響曲のCDのベストはどれでしょうか。
osさん、リストはまさに完璧ですね。素晴らしいです。このリストの作曲家とその周辺で、今後とも
情報交換してゆきましょう。
最近はプフィッツナーの弦楽四重奏曲を聴いています。1つだけ半音階が多くて疲れる曲(第3番)がありますが、
他は後期ロマン派の親しみやすく美しさの際立つ曲と思います。特に最後の第4番はいいです。
すみません、通りすがりの者ですが、
>>969 のリストが何度見ても違和感に堪えないので、勝手ながら一部修正させていただきます。
1770年代 ライヒャ(レイハ) ウィリアム・ウィルム フンメル ヴァイゼ
/ベートーベン
1780年代 シュポーア、クーラウ、オンスロウ アリアーガ クロイツァー
/ウェーバー パガニーニ
1790年代 レーヴェ マルシュナー ベルワルド(ベールヴァルド)
/ロッシーニ シューベルト
1800年代 フランツ・ラハナー ロルツィング J.P.E.ハートマン
/ベルリオーズ メンデルスゾーン
1810年代 フォルクマン ゲーゼ(ガーデ、ガーゼ) ウィリアム・ベネット
/シューマン リスト ショパン ワーグナー オッフェンバック グノー
1820年代 キール ラフ ライネッケ アントン・ルビンシテイン
/ブルックナー ラロ スメタナ フランク
1830年代 ゴルトマルク ドレーゼケ ブルッフ ラインベルガー ゲルンシュハイム
/ブラームス サン=サーンス ビゼー ムソルグスキー ボロディン
1840年代 ゲーツ フックス スヴェンセン ハメリック パリー
/チャイコフスキー ドヴォルザーク リムスキー=コルサコフ マスネ フォーレ
1850年代 スタンフォード マルトゥッチ チャドウィック フィビヒ フーバー シンディング
/ロット エルガー ダンディ ヤナーチェク ショーソン
1860年代 マクダウェル ワインガルトナー プフィッツナー
/マーラー リヒャルト・シュトラウス シベリウス グラズノフ ドビュッシー サティ
1870年代 ヒル、ツェムリンスキー ヴォルフ=フェラーリ フランツ・シュミット シュレーカー
/レーガー ラフマニノフ シェーンベルク ホルスト ラヴェル レスピーギ アイヴズ
978 :
1 :2005/10/23(日) 22:28:16 ID:eXgrdHlU
>>977 とても見やすくなりましたね。また、このスレで出てきたマイナー作曲家、特に初期ロマン派の
人名が見事に補ってあります。GJありがとうございます。
バールマン(H.J.Baermann, 1784-1847)はまだ出てなかったでしょうか。当時のクラリネットのヴィルトゥーゾ
で、ウェーバーやメンデルスゾーンの親友でもあり、そのクラリネット作品に影響を与えたことで知られています。
唯一バールマンの作品だけを集めたOrfeoのCDには協奏曲2曲、コンチェルティーノ、ソナタの計4曲が入っています。打楽
器の使い方が結構突出して面白かったりもしますが、きれいな曲もあるものの、4曲続けて聴くと正直少し飽きてきます。
あと、ワーグナーの作品として誤解されていたクラリネットと弦楽五重奏のためのアダージョも実はこの人の曲ですね。
さらに直すなら
>>977 J.P.E.ハートマン → J.P.E.ハルトマン
>>978 H.J.バールマン → H.J.ベールマン
(ウェーバーのクラリネット作品はこの人のために書かれた)
ラハナーって何人もいましたっけ? フルネームになってますけど。
981 :
名無しの笛の踊り :2005/10/24(月) 12:16:09 ID:HpqwPj9V
います。 いよいよこのスレも1000か、よく持ったなあ・・・
ここまで来たら落ちるのすぐですよ。丸一日レスが途切れたらまずい。
いつも心にプフィッツナー
984 :
名無しの笛の踊り :2005/10/25(火) 18:04:47 ID:wOtHgJRh
985 :
名無しの笛の踊り :2005/10/25(火) 18:09:01 ID:6ulZEPfd
「心」萌え
次スレおねがいします!
987 :
1 :2005/10/25(火) 21:56:43 ID:JOqJGLxg
>>979 ありがとうございます。私がドイツ語知らないの
バレバレですね。
新スレを立てようとしましたが、
私のホストではスレはしばらく立てられないそうです。
すみませんがどなたか新スレお願いします。
タイトルは
【3R3L】ドイツ浪漫派と周辺マイナー作曲家2
でできましたらお願いします。
988 :
名無しの笛の踊り :2005/10/25(火) 22:06:24 ID:wOtHgJRh
【3R】ドイツ浪漫派と周辺マイナー作曲家2【3L】 とすると、見た目バランスが良い。 文字数は大丈夫かな?
989 :
1 :2005/10/25(火) 22:09:42 ID:JOqJGLxg
>>988 文字数さえOKならそれでお願いします。
990 :
名無しの笛の踊り :2005/10/25(火) 22:15:50 ID:wOtHgJRh
だれか立ててください。
991 :
名無しの笛の踊り :2005/10/25(火) 22:30:10 ID:rc5yyTeJ
1000なら寝る