1 :
ヨーヨー・マッ!:
タイトルでも、話のどっかに出てくるのでもかまわんです。
まずは、トルストイの「クロイツェル・ソナタ」かな。これでまた音楽ができちゃうし。
あと、荒木飛呂彦の「ストーンオーシャン」なんて駄目?
2 :
名無しの笛の踊り:02/03/18 14:14
村上春樹の本にはイパーイ登場してきますね
3 :
名無しの笛の踊り:02/03/18 14:15
あと島田雅彦も
4 :
名無しの笛の踊り:02/03/18 14:16
できたら、なんの曲がでてくるのかも書いといてほしいよ
5 :
ヨーヨー・マッ!:02/03/18 14:23
寺山修二「毛皮のマリー」。たしか、女装のマリーが、モーツァルトのシンフォニーを絶叫します。
えーと、なんだか忘れた(笑
わかったら書きます
7 :
ヨーヨー・マッ!:02/03/18 14:55
ミラン・クンデラの「不滅」。この人はヤナーチェクの評論で有名だけど、
ここでは主にベートーヴェンを語っています。(一応小説)
この中で引用されている、ラヴェルのベートーヴェン評は面白かった。
「私がベートーヴェンを好まないのは、彼の栄光が、
なんとも明らかに不完全なその音楽にではなく、
その伝記からでてくる、文学的伝説に根拠を置いているからである」
…だって!いかにもラヴェルらしいよね。
8 :
名無しの笛の踊り:02/03/18 14:58
島田荘司「斜め屋敷の犯罪」にショパン「別れの曲」が出てくる。
あまりにベタすぎて笑ってしまったが、ミステリとしての出来は良い。
9 :
名無しの笛の踊り:02/03/18 15:00
>>2 ノルウェイの森にはブラ4を聴き損ねる場面と
バックハウスとベームによるブラのピアコンをラジオで聴く場面と
男友達の家でモーツァルトのレコードを聴く場面が出てくる。
10 :
名無しの笛の踊り:02/03/18 15:10
「暗殺のソロ」
むちゃくちゃカッコイイので嫁や。
主人公は天才的ピアニストにして殺し屋。
アンドレ・プレヴィンも登場するぞ。
プレヴィンてシドニー・シェルダンや高村薫の「リビエラ」にも出てた
はず(うろ覚え)。
村上(龍)の小説にもイパーイでてくるよ
12 :
ヨーヨー・マッ!:02/03/19 02:49
初めてスレッド立ち上げたけど、なかなか難しいもんですね。
ところで、三島由紀夫の「沈める滝」って、ドビュッシーの「沈める寺」となんか関係があるのかしらん。
13 :
名無しの笛の踊り:02/03/19 03:05
>>12 ちょっと前まで類似スレがあったからレスが進まないのかも
14 :
名無しの笛の踊り:02/03/19 03:08
本宮ひろ志、男樹、モーツァルト、ピアノ協奏曲K.595
15 :
名無しの笛の踊り:02/03/19 03:11
宇神幸男
16 :
名無しの笛の踊り:02/03/19 03:20
>>3 島田雅彦って言ったら、ゴールドベルグを1ヶ月の日常にたとえてたことぐらいしか知らない。
なるほどもっともだとか思った。
17 :
名無しの笛の踊り:02/03/19 03:30
太宰治「ダス・ゲマイネ」確かシゲティーをけなしていたような。
18 :
名無しの笛の踊り:02/03/19 03:38
いちご同盟。中学のとき読んで泣いちゃった。
ラヴェル、亡き王女のためのパヴァーヌ。
19 :
ヨーヨー・マッ!:02/03/19 04:01
↑よ、読んでみたい。早速明日本屋へ行きます。
20 :
名無しの笛の踊り:02/03/21 04:49
三島「音楽」
21 :
名無しの笛の踊り:02/03/21 05:12
昔の吉田聡の作品に、
バラキレフの「イスラメイ」がでてきたような。
他にも何曲かでてきたような。
22 :
名無しの笛の踊り:02/03/21 11:30
>>1 ストーンオーシャンといえば、「メサイヤ」でしょ?
プッチ神父がガーディナーのメサイヤを聴いてイッちゃってる場面がある。
23 :
風船ハァハァ:02/03/22 04:06 ID:DEYNn92V
かなりマイナー。
津島佑子の「歓びの島」題名そのまんま。
この短編集全体がドビュッシーへのオマージュといった感じで、ほかにも作品中に、「金色の魚」「沈める寺」「牧神」などの曲が現れます。
直後の作品が「光の領分」というだけあって、この時期相当傾倒してたみたい。
というか、ドビュッシーへの告別?
どこかドビュッシーに、物心つく前に逝ってしまった父、太宰治を重ね合わせているようではあります。
余りに美しすぎる世界への復讐。大きな父の背中という幻想。それと、意識の奥底に眠っている「大いなる」何か…
そんなものが描かれています。
ちなみに絶版。あちゃー!
24 :
名無しの笛の踊り:02/03/24 04:02 ID:lri/2PXQ
逢坂剛を忘れちゃいかん
「カディスの赤い星」なんかギター小説だ
なぜ誰もホームズものに言及しない?
サラサーテとか出てくるのに。。。
ホームズはヴァイオリンのうまい阿片常用者だね
27 :
名無しの笛の踊り:02/03/31 06:37 ID:5Aw4Eu2o
二階堂黎人の「人狼城の恐怖<ドイツ篇>。
主人公はドイツ人の音楽の先生&素人ピアニスト。
この小説の作者、クラシックにア然とするほどの無知で突っ込みどころ満載。
知らないのならクラオタにでも相談すればいいのに。
もっともミステリーだけど本筋のトリックには関係無いが。
最初から最後までず〜っとフォルテッシモというピアノ曲が、
犯人割り出しの決め手になるというミステリがあります。
作者名・作品名は伏せます。
フジミ2丁目交響楽団シリーズ
>>20 「音楽」にはクラシック音楽は出てこなかったような気がするが。
31 :
名無しの笛の踊り:02/04/03 15:08 ID:ejPbufnA
トーマス・マン「魔の山」。 シューベルトの「冬の旅」を
主人公が聞くシーンがある。
32 :
名無しの笛の踊り:02/04/03 15:10 ID:DJFzTyCU
芥川の「或る阿呆の一生」に魔笛のことが書いてあったと記憶。
芥川といえばデュパルク「旅への誘い」も出てきた。
「沼地」だったかな?
34 :
名無しの笛の踊り:02/04/03 15:15 ID:DJFzTyCU
芥川ネタが続くが、「河童」のなかにワーグナーの銅像かなんかが
出ていたと思う。
遠藤周作の作品に
「ピアノ協奏曲21番」
みたいなものがあったような・・自信薄
テリ・サザーン「キャンディ」の中に
「中国の不思議な役人」のレコードを鳴らすシーンがある。
映画「羊たちの沈黙」の中でレクター博士がゴールドベルク変奏曲
を聴いていたけど、原作でも出てきたのかな?
38 :
名無しの笛の踊り :02/04/03 16:14 ID:Jmxw9JSg
高樹のぶ子 「百年の預言(上・下)」 朝日新聞社.
バイオリニストの天満敦子さんがモデル
三島由紀夫の「鏡子の家」
バルトークの名前が当時のインテリというかスノッブが好んだ
一種の流行物を代表するような感じでさりげなく使われています。
三島由紀夫はバルトークを聴いていたんでしょうか?
島田雅彦の「僕は模造人間」にはマーラーの「悲劇的」が使われていたような
そうでないような。。
島田氏は、学生の頃この曲を偏愛していたらしい。
どの演奏で聴いてたんでしょうかね。
>>39 イギリス文学だが グレアム・グリーン「情事の終わり(The End of the Affair)」
同じくバルトークの名前が終わり近くに出てくる。戦後まもなく書かれた小説だが
その頃の先端的流行だったのか? 嫌味な文芸評論家のような男が口にする。
42 :
:02/04/03 17:00 ID:aHRF0MxE
いちご同盟
・・・課題で読んだけど、マジ吐き気がした・・・。
ここの板の嗜好にはそぐわないかもしれないけど、
ニューエイジはよくクラシックネタ使うね。
代表でW村上とか。
>>41 そうなんですか。興味深いですね。
その当時は想像でしかわかりませんけど、西欧でもアメリカでもない一種の辺境の
民族的音楽の代表的存在としてクローズアップされた証拠なのかもしれませんね。
それにしても、グリーンも確か同性愛者だったような。。
クラシックネタは島田雅彦、村上R&Hあたりの小説から挙げて
いくとキリが無いのは確か。
島田と春樹は「日常的にしっかり聴いているんだな」と感心
するけど、龍のほうはなんか怪しい。
浅田次郎の作品にもクラシックネタはあるが、これも何か怪しい。
ファンの人が居たら申し訳ないが。
宮部みゆきの「レベル7」にも出てきたよ。
さっき読み終わったばかりなのだが、曲名は忘れてしまった。
47 :
名無しの笛の踊り:02/04/04 23:56 ID:9OiwVOpI
中山可穂
ラフマニノフ、スクリャービンを弾くピアニストが出てきます。
48 :
名無しの笛の踊り:02/04/04 23:59 ID:e14i7f76
沈黙の艦隊
49 :
名無しの笛の踊り:02/04/05 00:05 ID:hncTCcRY
福永武彦の「告別」。
マーラーの「大地の歌」を使っていたと記憶します。
>>48 そういえば。
モーツァルトの交響曲だったよね。
秋月こお著富士見2丁目交響楽団シリーズ(角川書店)がお薦め。
今は第4シリーズまで行ってるのかな?
52 :
名無しの笛の踊り:02/04/05 03:12 ID:5TJbf38o
あったあった。よく覚えてるねえ
>>31 ヘッセの『荒野の狼』
主人公がブラームスの交響曲を酷評する描写がある。
19世紀後半のドイツ文学はさすが、
古典派からロマン派初期の作品が説得力をもって効果的に登場するよね。
53 :
52:02/04/05 03:14 ID:5TJbf38o
19世紀後半「から」が抜けた。失敬。
小説ではありませんが、特攻隊委員の遺書や関係者の手記を纏めた
神坂次郎「今日われ生きてあり」という本の中に、知覧から特攻出撃した
若い少尉の遺書が載っています。
その遺書の中、恋人に宛てた部分の最後に、「読みたい本」「観たいもの」
「聴きたいもの」「会いたい人」などが列記されていて、聴きたいものとして、
「シュトラウスのワルツ集」が挙げられています。
死に赴くときにシュトラウスのワルツ集とは、その軽やかさが、無我の境地に
相応しい気がする一方、あまりに素朴すぎる感もあります。
当時は今と違い、色々な曲を手軽に聴き知る手段がなかったので、
選択範囲が狭かったのか、あるいは、多くの音楽の中で、シュトラウスのワルツが
この上なく好きだったのか、あるいは、悲しむであろう身内や知人を気遣うために、
あえて屈折のない明るい曲を挙げ、自分の苦悩を隠そうとしたのか、そのあたりは
分かりませんが、この選曲には、何とも言えない哀しさ、切なさを感じました。
古いところで サガンの「ブラームスはお好き?」
ヒロインの有閑マダム(だったと思う)を年下の青年が
コンサートに誘う時のせりふだが、
フランスではブラームスはあまり好まれないとか。
その食い違いが二人の将来を暗示していたような記憶がかすかに…
>>54 自分だったらどんな曲が聴きたくなるだろう?
案外大好きな作曲家のものよりは、ロッシーニのオペラの序曲みたいな
能天気なもののほうを聴きたくなるかも知れないなぁ。
有栖川有栖「マジックミラー」の中にショパンのバラード1番、
バッハのフーガが出てきます。
それほど効果的な使い方ではなかったかな?
58 :
名無しの笛の踊り:02/04/07 18:30 ID:MEQWSvCg
梶井基次郎 「器楽的幻覚」
福永武彦の「死の島」。
交響曲の4楽章形式を小説に応用しています。
森雅彦
鮎村尋深シリーズ「椿姫を見ませんか」「あしたカルメン通りで」
「蝶々夫人に赤い靴」(続き出して欲すぃ)
「モーツァルトは子守唄を歌わない」他もあった気がする。
最近新刊出てたっけ?
竹本健治「匣の中の失楽」に、タルティーニ「悪魔のトリル」が出てくる。
この選曲そのものは、プロットやトリックに関わっていないので
特にどうということはないが、小説の出来が素晴らしかったのでよく覚えている。
日本四大ミステリの一つに挙げられるのも、宜なるかなと思う。
代表作とされている「ウロボロスの偽書」もいいが、青春のひたむきさを
感じさせる「匣の中の失楽」や「閉じ箱」などの初期作品は素晴らしい。